魔法科高校に失礼するゾ〜(激寒) (ほよ)
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改訂前入学編(完結)
第1話


魔法科高校を久々に視聴したので初投稿です。
思いついたものをパパッと書いていきます。
よろしくお願いします。

クソガバ理論、淫夢要素、駄文注意
(オリ主は頼光さんでは)ないです。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某エレメンツ研究所にて

 

ある研究者は言った。

 

「なんか研究進まなくないっすか?この辺にぃ、源氏(げんじ)らしき細胞あるらしいっすよ?」

 

そう言った研究者は適当な言葉とは裏腹にホログラムに映った近畿地方のあたりを拡大し、様々な根拠を示す。

 

研究所内がやべぇよ...やべぇよ...とざわめく。平安時代に名を馳せていた、あの源氏に関する情報(小並感)だったからである。

 

 

......これがエレメンツの中の極秘計画の始まりになるとは誰も考えることはできなかったであろう。最終的には彼らは最強に近い存在をつくりだすことができたのだから。それが、たとえ()()と呼ばれることになったとしても。

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

「我ながらいい格好だぁ…(恍惚)」

姿見の前に立つ165cmと少し背の高い黒い肩にかかる程度の髪の女性は、自分の制服姿を見て悦に浸っていた。

多分ナルシストだと思うんですけど(名推理)

 

「まさか自分が、あの第一高校に通えるなんて……これって勲章ですよ………。」

 

そんなことをしみじみとして呟く彼女、水原 光(みずはら ひかる)

第一高校への入学の喜びを噛み締めつつ制服のサイズをチェックしていた。

 

「しかし、少し大きいサイズを買ってよかったな。じゃないとすぐちっちゃくなっちゃうからなぁ...んっ.....よし...」

 

と大きく出ている胸をそらし、ぐぐっと手を上に上げて背伸びをしながら言った。そして、そのままその手をぐっと胸の前に持って来て拳を作り、

 

「イクゾーーーーーーー!!!」

 

とその手を上に突き出し学校へ元気に行くことを決意するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと、ブレザーを着忘れていることに気づいて1分後に帰ってくるのだが。

 

 

 

 

 

..........ここいる?

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

「ぬわぁぁぁぁぁん疲れたもぉぉぉぉぉん」

 

 

 

第一高校の入学式前。

見上げれば青い空に、暖かい光を送る太陽。

今は4月なので桜も咲いている。

そんな日に中庭を歩きながら、華やかな桜の花びらとは無縁のくっそ汚い美声(矛盾)を出して光はそこらへんにあった木製のベンチに腰掛けた。

 

「もうこんなん続いたら辞めたくなりますよ〜登校〜」

 

と、少し小声で呟いてスマートフォンのロック画面を見ると入学式までまだ時間があることに気づく。

 

周りをベンチに座りながら見渡すと、なんかでっかい校舎や、でかいカフェテリア?らしきどころ、それに今座っているベンチが脇に並んだ広い道があり、これには光も

 

「はぇ〜...すっごい大きい...。」

 

と、小学生並の感想を漏らすしかなかった。

 

 

割と早い時間に来たせいか、ちらほらと同じ制服を着た人たちが楽しく談笑していたり、歩いて光の前を通り過ぎていくのがわかる。

行く人たちをチラチラ見ていると、

 

「あの子、ウィード?」

「なんで早く来る必要があるんですか?(正論)」

「張り切ってるんじゃない?補欠のくせに…」

「所詮スペアだって、それ1番言われてるから。」

 

という声が耳に入って来た。これはゲスい。

 

「ウィード」という言葉は魔法科高校においての、二科生を表す差別用語である。要するに一科生が何かあったとかで、あああぁぁぁぁ!!!もうやだぁぁぁぁぁ!!となって退学していったりするところの穴埋めで入る二科生を「雑草wwwww」と言ってばかにしているらしい。差別はしてはいけない(戒め)。

 

(やっぱりこういう差別はどこにでもある……はっきりわかんだね。………ふざけんな!(声だけ迫真))

 

と周りの観察を続けていると、向かいのベンチで何やら背の高い鋭い眼光の男子生徒と、背が低く、グラマー.....エロいっ!という感じの生徒が仮想型ディスプレイについて話していた。

………そう。(無関心)

 

観察に飽きた光は、ディスプレイの話でスマートフォンの存在を思い出し、とりあえずそれで読書をすることにした。読書は時間潰せるってそれ一番言われてるから。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

黙々と読書をして少し経った頃。

急に視界が陰り、

 

「仮想型ディスプレイ端末を使わないのか。いいゾ〜これ」

「ファ!?」

 

と急に知性を感じさせる深い声が真後から響いて光はびっくりして振り向くと、胸筋で少し張って、花弁の紋章が胸の厚みで伸びている第一高校のブレザーに身をつつんだ姿が視界いっぱいに広がる。

上を見上げると、坊主頭の大柄な男子生徒が上から覗き込むように立っていた。

 

「何だこのおっさん?!」

「急におっさん呼ばわりは失礼だゾ…」

「申し訳ありません。許してください。」

「ん?今何でもするって言った「ないです。」…あっ、そうだ(唐突)。そろそろ入学式始まるから早くしろ〜」

 

それを聞いてスマートフォンを見ると、もう入学式五分前だった。

 

「あっ…(察し)。どなたかわかりませんがありがとうございます。」

「おい、待てぃ(江戸っ子)。肝心なもの持ち忘れてるゾ、あと俺は三浦(みうら)だ。3年で、あまり会うこともないだろうがよろしくゾ」

「私は水原です。三浦さん、よろしくお願いします!」

 

と、鞄を三浦から受け取った光は全速力で入学式会場へと急ぐ。

これから光の新しい学園生活が幕を開けた。これからの生活どうなるか、これもうわかんねぇな?

 

 

 

 

 




光ちゃんの学園生活。
はい、よーいスタート。



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第2話

感想書いてくれた人、ありがとうございます!
出すの遅いけど、ひとくち淫夢くらいの気持ちで読んでもらえると、嬉しいです。

はい、よーいスタート


「はっ!!やったわ。ファッ!?行きスギィ!!」

 

急いで入学式会場へと来た光。

急ぎすぎて場所を通り過ぎそうになり慌てて講堂の前で止まる。

こいついつも急いでるな?

 

「よし。(適当)ふぁぁぁぁぁぁ疲れたもおぉぉぉぉん」

 

急いで来たので少し乱れている服装を整えつつ、

 

「お邪魔するわよ〜(小声)ウーン…座れる場所少ない…少なくない?」

 

という感じで適当にあたりをチラチラ見てると、一科生が前でニ科生が後ろの方に座っていたため、空気を読んで前の方の席の一番後ろの端が空いていたので座ってみる。

 

(本当、きつかったっすね今日は~)

 

と思いつつ、入学式を無事終えることができた。やったわ(天丼)。

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

入学式も恙無く(つつがなく)終わったからさ、鞄持って帰宅でいいんじゃない?と、思っていた光はIDカードの交付受ける。

あぁ〜めんどくせっ!まじで…。

カードを受け取った後帰ろうとすると、ざわ…ざわ…としていたので覗きみると、あの眼光鋭い男子生徒が超絶美人に絡まれていたので、

 

(おぉ~ええやん…)

 

と、それを野獣のような眼光でねっとり見つつ自分も早く帰ってドラマ見なきゃ!と思い出して、取りあえず帰ることにした。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

高校生活2日目。

 

光はぷはー☆今日もいい天気!とそこら辺で買ってきたペットボトルのアイスティーを開けて飲みながら元気に登校する。

 

カードを確認して一年A組の教室に行くと、何やら人混みが出来ている。

それに便乗して、チラチラ見ていると昨日の超絶美人がその騒ぎの中心であるらしいことがわかった。……だからといって、特にはないんですけど……(無関心)。

 

自分の席を探して座る。学生生活は暇が多い(真理)。

光はやることもなく、寝ることにして腕をどうやって枕にしようかな?と考えていた。

 

 

 

 

予鈴が鳴った音で目覚めた光は、体を少し動かして眠気を覚ますと黒板のようなスクリーンにいろいろ書いてあった(小並感)ので、鞄の中に入れっぱなしのすっかりぬるくなっていたアイスティーを飲みつつIDカードをセットし、授業などをパパパっと入力して、終わり!と思っていたが、

 

(やべぇよ…やべぇよ…何だこの授業を選択するとかいう項目…?)

 

という、多分普通の高校にはない(推測)ような項目があった。

走る緊張。誰かに聞かなければいけない不安感がそこにはあった。

 

(こんなことなら、ちゃんと案内見ておくべきでしたねこれは……いや、これは誰かに聞けと試されているっ!この光、これをクリアするためにこの光、容赦はせん!)

 

謎の決意をした光は、前方にいる栗色のかみを二つ縛りのお下げにしている女子生徒にこの内容を聞くことにしたのであった………。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

「雫と席離れちゃったな……」

 

光井(みつい) ほのかは、離れてしまった幼馴染み(おさななじみ)北山 雫(きたやましずく)のことを思って、少し不安になりながらオリエンテーションが始まるのを待っていると、隣の席から女子生徒が話しかけてきた。

 

「あの…少々よろしいでしょうか?」

 

その聴く実家のような母性に溢れた安心感のある声のした方へと顔をむけると、黒い髪をセミロングにし、全体的に柔らかい雰囲気の和風美人の女子生徒が申し訳なさそうに自分に話しかけていた。

その柔らかい雰囲気につられてほのかは安心感を感じて、少しほっとおちついてしまった。

 

「あの……すいません。」

「あっ、は、はい!何でしょうか?」

「ここが、どうすれば良いのかわからなくて……教えて頂けないでしょうか?」

「えっとここは……………ですね。」

「ありがとうございます。………ここかぁ!(素)ありがとうございます!」

 

と、分かった途端に明るくなったその人を見て、ほのかもつられて微笑む。

 

「あの……ありがとうございます。よろしければお名前を教えて頂いてもいいでしょうか?」

「そんなに固くならなくても、大丈夫ですよ。私は光井ほのかです!ほのかって読んでください!」

「よろしくねほのか。私は水原 光。光って呼んでください(提案)。」

「うん……よろしくね、光!」

 

そんなこんなで仲良くなった2人は、オリエンテーションまで話し込んでいた。

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

か"わ"い"い"な"ぁ"ほ"の"か"ち"ゃ"ん"!!

 

やったぜ。

たったの五分で、可愛い女の子の友達をゲットだ!

というわけで光井ほのかと仲良くなった光は、その流れで北山雫とも仲良くなった。

 

(今日はとてもいい日だぁ……(感動))

 

と感じていた光は、このあとすぐ悪い事が起こるということをまだ知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 




どうやってオリ主を原作に絡ませるか、考えてました。

見切り発車は怖いって、それ一番言われてるから。

次回はいざこざ編になると思う。


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第3話前編

らいこうさん要素がまだないのは、作者の遅筆と短い話が原因です。
すいません!許してください!

それでもよければ、どうぞ。
前後編に分けました。



前回のあらすじ!(唐突)

 

私は水原光!15歳、学生です。

お家を飛び出して、都会まで来た第一高校のピッチピチ(死語)の1年生なの!

でもでも、入学式からもう慌てちゃってまだまだ慣れないことだらけだけど、お友達も出来たからこれからも締まっていきますよーイクイク!

 

 

………と思っていたのですが。

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 

入学から2日目にしてトラブルが発生しました。

 

「楽しそうだね~!」

 

「森崎さんやっちゃいますか?」

 

「やっちゃいましょうよ!」

 

「そのための、右手?そして、そのための、CAD?

金、暴力、MAGIC!金、暴力、MAGIC!ってかんじで!」

 

「僕達は彼女に相談することがあるんだ!」

 

「別に深雪さんはあなたたちを邪魔者扱いなんてしていないじゃないですか。なんで、二人の仲を引き裂こうとするんですか。(正論)」

 

 

……………あぁーもうめちゃくちゃだよ!!!

 

 

というわけさ。

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

時は遡って昼頃。

 

光は、ほのかと雫といっしょに食事をしようとしていた……のだがほのかと雫は、A組の美少女をA組のみんなと共に追いかけて行ったので、一人飯となった。

 

要するに、助けて!学年主席が集団ストーカーに襲われてます!という状態である。

 

(何でみんなそんなに追いかけたいんですかねぇ……多分変態だと思うんですけど(名推理)。)

 

と、光はクラスメイト(集団ストーカー)に評価を付け直した。その後ラーメンを頼むと、振り返り空いている席を探す。すると、気付かぬ間に人混みが出来ていた。そして、その人混みの人たちのほとんどが、ブレザーに花びらの紋章を付けていた。

 

(これはA組の人たちっぽいですね……間違いない。

というか、あれはほのかと雫じゃないか!気まず過ぎますねこれは…。)

 

確信に近い推測をする光。さっきまで割とひどいことを言っていたので、さらに気まずくなる。

 

現実逃避しつつ、前の男子生徒に声をかけて座ろうとする。

 

「自分こ↑こ↓いいっすか?」

「……どうぞ。」

「ありがとナス!じゃ、私はここでラーメン食べるから。」

「なんでいちいち言う必要があるんですか。」

「ま、多少はね?」

「はぁ…」

「……………」

「…………」

 

気まずい場所から離れてきたのに気まずくなったんですけど………

 

なにこれ?

 

「………あなたはあちらに行かないんですか?」

「行く必要はないってはっきりわかんだね。(正論)」

「………そうですか。」

「なんでそんなこと聞いたの?(直球)」

「いや…なんとなくです。じゃあ嬢ちゃん……忠告しておくよ」

 

そう言って前の男子生徒の雰囲気がなんかマジっぽくなる(小並感)。そして、立ち上がり空のカレーライスの皿の乗ったお盆を持ち上げて去っていく。その時耳元でそのツンツン頭の生徒が囁く。

 

()()()()()に気をつけろ。あと、先輩舐めてんじゃねーぞ?」

 

そう言って、男子生徒は去っていった。そのブレザーには花弁は無く、

 

………その右手には、赤、白、青のリストバンドをしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…………先輩だったのか。気軽な雰囲気しか感じなかったんですが。)

「ってかラーメン伸びてる!ふざけんな!」

 

光は人を見た目で判断することをやめた。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

ラーメンを急いで食べたあと、一年は午後の専門課程見学に行くことになっていたので、今度こそ光はほのかと雫に合流し、「射撃場」と呼ばれる実習室に行って見学をした。

だが、ここでもちょっとした諍いがあった。

 

ニ科生が一科生の前に出て、見学していたのだ。それだけである。だが、それだけでも一科生には十分な不満の種となるのだ。

やっぱ平和が一番!ラブ&ピース!

 

(はぁ…頭にきますよ!)

 

と憤りを感じてしまった光を気遣う声が隣から聞こえる。

 

「………大丈夫、光?」

「あっ……(察し)すいません……雫。」

(少し顔に出てしまった…やべぇよ…やべぇよ…)

 

と、こんなことはあったが、無事に見学を終えることができた。

 

しかし、過熱した不満は、遂に危険な領域へと加速する……!

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

このようなことがあって今に至る。

 

今、対面するはE組の生徒の人たちと、A組の超絶美少女(深雪さんというらしい)と、そのほかのA組。

 

(すいませぇーん。水原ですけどぉー?まぁーだ時間かかりそうですかねー?)

 

光はほのかと雫と一緒に帰ろうとしていたのだが、そのほのかと雫に連れられてしまったのだ。

しょうがねぇな(悟空)と思いつつも、光はその行く末を見守っていたのだが遂にその不満は爆発し、危険な方向へと進み始める。

 

(絶対、深雪さんはあの鋭い眼光の人が好きだと思うんですけど(女の勘)。

はぁ……、じゃあ私が分からせてやるか。しょうがねぇな!)

 

と、意気込んで光が一言いうつもりで前に出たその時だった。

E組のショートカットの巨乳で眼鏡の子が、この膠着(こうちゃく)状態をはっきりと意思を持ってぶち壊す。

 

「同じ新入生じゃないですか。あなた達が、今どれだけ優れているというんですか?」

 

(良う言った!それでこそ女や!!

…ってまずいですよ!この雰囲気は……止めなきゃ(使命感)!)

 

「どれだけ優れているか、見たけりゃ見せてやるよ」

「ハッ!いいねぇ~!ぜひとも教えてくれよな」

 

(森崎くんと、E組のワイルドな人がケンカを売りあってる!

無理無理無理無理!!(戦い)止められない!)

 

確かに、眼鏡巨乳女子の言う事は正論で間違っていない。むしろ正しいのだが、いや、むしろ正しいからこそA組のエリート意識の高い人たちは、その言葉で不満を爆発させる。

 

「だったら教えてやる!」

 

CADは、基本的に学内使用禁止になっているが、今は下校時間。

下校の時はCADが生徒に返されるため、森崎がCADを持っているのはおかしな事ではない。が、それを同じ生徒に向けるのは申し訳ないがNG。

()()()()である。

 

「特化型っ?!」

 

しかも、特化型CADは、(動作が)速い、(負担が)安い、(入る魔法式が)少ないなど、割と攻撃性のある代物なのだ。

 

それを構えて、森崎は魔法を打ち出そうとしている。

 

(くそっ!間に合えっ!()()()―)

と、光が止めようと走り出して―。

 

 

 

 




淫夢ファミリーを咥え入れてイきたいのですが、
………いやーきついっす(素)
次回は後編。
次回はちょっと更新遅くなるかもです。


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第3話後編

よし。(投稿完了)

思いついた一発ネタを連載すると大変ってはっきりわかんだね。
というわけで後編です。




(()()()―…ヌッ?)

 

「ひぃあ?!」

 

森崎に向かって走り出そうとした光。森崎の手からCADは弾き飛ばされ、森崎はくっそ情けない悲鳴を上げる。

つまり、この状況を光が対応する前に止めた者がいたということ。

 

森崎の目の前には、燃えるような髪の色をした女子生徒が伸縮性のある警棒を振り抜いた姿勢で立っていた。

 

……そして、その眼光は正しく強者の風格を体現したかのような余裕と雰囲気を漂わせていた。

 

「これなら、多分身体を動かすのが一番速いと思うのよね~(強者の余裕)」

「いや、俺もそのための拳だったんだけど…俺の手ごとぶっ叩くつもりかよ?」

「そんなことするわけないでしょぉ?」

「なめてんのか?(怒)」

 

森崎の正面に立っている男子生徒と女子生徒が痴話喧嘩を始めてしまったので、光も改めてやめてもらおうと思い森崎たちの前に出ようとする。

そのときである!視界の端でほのかがCADを起動しようとしていたのだっ!すかさず、隣にいた光は肩にぽん。と手を置いて、

 

「まま、そう焦んないで…ヘーキヘーキ、ヘーキですから……」

 

と、マジキチスマイルで落ち着かせようとする。

こんなんで落ち着くわけないんだよなぁ…

それを見たほのかが一瞬気を緩める。その瞬間、光の(野獣)の勘が何かを感じたので咄嗟(とっさ)に手をほのかの手に被せようとする。

そして、一筋の流れがほのかのCADに流れ込んだ。もろちん、光の手に激突するがそれをすり抜けてほのかのCADへと流れ込む。

 

「止めなさい!自衛以外の魔法による対人攻撃は、犯罪ですよ!」

 

その言葉とともに、魔法は不発に終わっていた。

 

 

「あなた達、1-Aと1-Eの生徒ね?事情を聞きます。ついて来なさい。」

 

凛々しい声が響き、風紀委員の腕章を付けたショートカットの女子生徒がCADを起動して実力行使の準備をしている。

 

………だが、鋭い眼光の人が深雪を引き連れて、王道を往くように風紀委員の人の前に出た。

 

ついでに、光も王者の風格でその一部始終を見届ける。

 

(………あの人たち偉そうな風格だけど誰だろう……2人はどういう関係なんだっけ?)

 

「すいません。悪ふざけが過ぎました……。

森崎一門のクイックドロウは有名ですから。」

 

「君の友人は、悪ふざけで攻撃されそうになっていたわけだが?」

 

「あれは、攻撃といえど目くらまし程度の閃光魔法だと思われますから。それに、彼女は驚いていたのでしょう。条件反射であれほどのことが出来るとは…さすが一科生ですね。」

 

「ほぅ……?どうやら、展開された起動式を読み取ることができるらしいな、君は。(ねっとり)」

 

などとねっとり質問攻めされている鋭い眼光の人。それを庇うように出る深雪。

 

「兄の申したとおり、ちょっとした行き違いだったんです。先輩方のお手を(わずら)わせてしまい、申し訳ありませんでした……」

 

「摩利、もういいじゃない。達也くん、本当なのよね?

……魔法の行使には、起動だけでも細かな制限があります。魔法の行使をするような自習活動は、今後控えた方がいいでしょうね。」

 

深雪がこれを正面から頭を下げ、グラマーな女子生徒が、風紀委員をたしなめる。2対1となってしまった多数決の結果など決まりきっている。

 

「……会長がこう仰られているようですし、今回は不問とします。

以後気を付けるように。」

 

と、摩利が(きびす)を返そうとするが、一歩進んだところで

 

「君の名前は?」

 

という映画化しそうなノリで名前を聞く。

 

「一年E組、司波達也です。」

「覚えておこう。」

 

なんてやり取りの後に、摩利は光の方をチラっと見て去って行った。

 

 

(………あの人、生徒会長だったのか)

 

光は、今日いろいろなことを学んだ。

 

 

 

入学式中の睡眠は気を付けよう!

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

その後は、森崎が捨て台詞を吐いて立ち去っていったことによりA組のほとんどの人がそれに続いた。

 

色々終わったので私も帰ろうかしら?と思っていた光は、あの後倒れ込んだほのかを支えていた雫をほのかごと後ろから押して立ち上がらせる。

 

すると、ほのかが達也の方へと小走りして足止めしようとするではないか。

 

(………ンハっ!ラブコメの波動を感じる!)

 

光は雫と共にほのかの下へと合流する。

 

そのあと、みんなで帰って自己紹介しつつ魔法科高校の恐ろしさを知った光であった。

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

「……はい、もしもし。」

 

夕暮れ時、赤、白、青のリストバンドをしたニ科生の学生が携帯電話の着信に気づいて電話をとる。

 

『今回の作戦の手筈はわかっているな?』

 

「………はい。順調です。予定の通りに計画は進むかと。」

 

『……そうか。では頼むぞ。我らのためにな。』

 

プツッ

 

「………そろそろか。」

 

まだまだ、波乱の予感は終わらない。

 

 




やっぱり短めの文章しか書けない……
感想くれた人、高評価くれた人、ありがとうございます!
入学編までは書き切りたい……(切実)
そこから色々考えると思います。


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第4話

今回は、少し原作とは離れると思います。
感想、評価をくれる人ありがとうございます。

では、イクゾー!


あの事件の後、寝る前の深夜に光は少し考え事をしていた。

 

(あのツンツン……先輩、()()()()()に気をつけろって言っていたけど一体何のことなんだろう?ウーン……あっ、そうだ(唐突)。()()()なら、知ってるかな……?今ならやってるから、大丈夫だと思うけど……)

 

何かを思い出した光は、スマホを取り出してある場所へと電話をかける。

 

「……あっ、もしもし店長さんですか?水原です。………お久しぶりです!はい、……実は、()()()()()について詳しく教えて欲しいのですが……はい。ありがとうございます。では、日を改めてそちらに伺いますね。報酬ですか?……わかりました。受けさせて頂きます!よろしくお願いします。では……」

 

プツッ

 

(私、何やらされるんだろうな……)

 

様々な不安が重なり気を重くした光は、そのまま日課のトレーニングをやって気を紛らわせ、風呂に入ってさっぱりした。そしてそのまままぶたを重くして睡眠をとった。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

次の日、

 

特に何も無く、つかの間の平和を楽しんだ光は電話の主から、情報を手に入れたという連絡があったので、夜になると新宿にあるその人のもとへと向かっていた。

 

(あっ、ここかぁ!変わってないなぁ……)

 

ついた先には、「BAR平野」という看板が立っていた。

そう、こ↑こ↓は昼は喫茶店で夜はバーという石畳の綺麗な街にありそうな建物……だが、裏の顔はいたいけ(?)な青少年を調教し、ついでに持っている情報も吐かせてしまうと評判の「新宿調教センター」なのである。

 

早速中へ入っていく光。すると、中から声が聞こえてくる。

「あらいらっしゃい!あ…光ちゃん!ご無沙汰じゃないっすか。」

「久しぶりです!タクヤさん。あの…店長さんは?」

「もう時間遅いしねぇ…今は、手塩にかけてかわいい子と奥で仲良くしてる途中だよ。」

 

そう言って光を出迎えたのは、サングラスをかけた上半身はガッチリとしていて下半身が細い、髪を金色に染めた小柄な男タクヤだった。

 

「あっ…(察し)。あの、すいません。ブランシュについてって何かわかりましたか?……あと、ミルク下さい。」

「かしこまり!……こちら、ミルクになります。……「ブランシュ」っていうのは、反魔法国際政治団体のことっていうのはもう知って「ないです。」……そういう団体なんだよ。これに似た若い人たちを集めた団体に「エガリテ」という団体があって、表向きにはこの団体同士は関係がないことになってるんだけど、裏では繋がってるらしい。……この、エガリテの特徴としては、赤、青が縁になってる白のリストバンドをしているってこと。光ちゃんは若いから、その人たちに気をつけて。」

「ありがとうございます!参考になりました。」

「じゃ、情報料として夏頃従順になるまで店員として調教してやるからな?」

「ちょっと待って?ミルクじゃだめなんだすか?(動揺)」

「あんなんで足りるわけねぇだろ?馬鹿じゃね?(怒気)」

「お兄さん許して!」

 

結局働くことになりました。もう逃げられねぇな?

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

店を出た光は、きな臭さを感じながら帰路につく。

 

「なんでこんなきついんすかねぇ今日……に、しても……あの人……」

 

光は今、あのツンツン頭の先輩のことを思っていた。あの人の手首にタクヤに警告された通りのカラーリングのリストバンドをしていたからである。

 

光に当たる向かい風が強まり、その勢いで桜の花びらは散っていった。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

次の日。

情報を手に入れた光は周囲に悟られないくらいに少し警戒を強くして周囲を観察すると、テントがたくさん建っていることに気づく。

これは一体何なんだと思いながら、教室へと向かって進み始める。

 

そのとき、光に衝撃が走る。

 

「おい待てぃ、水原」

「ヌッ!……あっ、三浦さんじゃないっすか?何の用ですか?」

 

三浦が江戸っ子のような貫禄(かんろく)で光を呼び止めた。それを聞いた光が立ち止まって要件を聞こうとする。

 

「放課後、風紀委員会本部まで来てくれ。()()()のことで話がある…と委員長が言っていた。頼んだゾ、ではな。」

「あっ、あの時かぁ……あ、待ってくださいよー!場所がわからないんですけど」

「それなら心配無用ゾ。お前のクラスの司波深雪という生徒に連れて行って貰うといいゾ~。では、要件は伝えたゾ。お前も早くしろ~」

「えっ、それは……あ、行っちゃった。私も早く登校しなきゃ。」

 

(私、何も無かったからお咎め無しかと思ったけどやっぱり…ダメみたいですね。)

 

ふたたび、光は教室へと向かう。

 

授業の時間、はい、よーいスタート。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

「深雪さん、少しよろしいですか?」

「はい。私も生徒会に行くので一緒に行きましょうか。」

「えっ?風紀委員会本部ではないのですか?というか、知っていたのですか?」

「はい。昨日、摩利さんが仰られていたので…では、行きましょうか。」

「いや…あの、ちょっ!展開早すぎィ!」

 

放課後、深雪に風紀委員会本部の場所を聞こうとした光だが、深雪は全て内容を知っていたらしく光の手を引いて生徒会室に連れていく。光はなすがままであった。

 

 

 




自分で見直したり、評価を見たりした結果として、入学編だけ書き終わったら加筆修正すると思います。

それまでは、この感じで行くのでこの小説を見てくれているかどうかわかりませんがよろしくお願いします。


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第5話

お ま た せ

この小説しかないけど、いいかな?
今回から、箇条書きに挑戦。

では、風紀委員導入編です。


「……というわけで、この時期は各部の間で、トラブルが多発するんだよ。」

 

「アッハイ。」

 

光は風紀委員会の仕事についての説明を受けている。なぜこんなことになってしまったのだろうと、内心色々な事があって落ち込んでいる光。

なぜこんなことになったか?

そう、これは少し前のことだった………

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

深雪に連れてこられて来た生徒会室。そこでは、風紀委員会の仕事を説明されていた達也がいた。それに加えて光がそこにやってくると、

 

「おお!来たか、水原。待っていたぞ。」

 

「ちょ、ちょっと待って下さい?どういうことなんですか……?」

 

「ごめんなさい。……実は、今年教職員枠の人が急に休んでしまって……今週の見回りを変わりにやって欲しいの……。」

 

「いや、それは大丈夫なのですが……どうして私にそのようなことを?」

 

「あの、この話をした時にね?摩利がそれならいい奴がいるっ…て言ってたからお願いしようとしていたのだけれど…」

 

「ああそうだ。水原、お前真由美のサイオン弾から一科生を庇ったことがあっただろう?あの一撃を受け止めようとすることができる奴はそういないからな。」

 

(やはり、見られていたのか…(焦り)目立ったぁー!学園で平穏に過ごそうとしたのに目立っちゃったー!)

 

唐突な日常系学園生活終了のお知らせ。

だが、これはチャンスっ!ブランシュを突き止めるチャンスだっ!と感じた光は、これを快く受けることにした。

 

「わかりました。では、全力を尽くさせて頂きます。」

 

「ありがとう。女子があまりいないから肩身が狭いとは思うが、よろしく頼む。」

 

………その後の説明が長くなったのは言うまでもない。

そんなわけで、光の風紀委員会でのお仕事が決まったのであった。

終わり!閉廷!

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

そういうわけで、説明を聞きながら生徒会室にて光と真由美以外の全員がお弁当の準備をしていて、自分も食べようかな?と準備する光。しかし、お昼を買っていないことに気がついてしまう。

 

「どうかしたの?」

 

「あの、すいません。お昼ご飯を買うのをわ、忘れてしまったのですが…」

 

「それなら、生徒会室に備え付けのダイニングサーバーがあるから。一緒にどう?結構種類があっていいわよ~。」

 

「はぇ~すっごい……。そうですねぇ……やっぱり私は王道を往く、日本食にします。」

 

それは、確かに日本人の王道を往く日本食であった。

でも、みんなが弁当なのに自分だけ使うっていうのも肩身狭い……狭くない?と感じていたが、真由美もダイニングサーバーなのでほっとした光であった。

 

「この期間は、各部が一斉にテントを出すからな。ちょっとしたどころではないお祭り騒ぎだ。

密かに出回る入試成績リストの上位者、競技実績のある新入生は各部で取り合いになる。

表向きにはルールはもちろんある。違反したクラブには部員連帯責任の罰則もあるが、陰で殴り合いや魔法の撃ち合いになることも、残念だが珍しくない。」

 

「CADの携行(けいこう)は禁止されているのでは?」

 

「新入生向けのデモンストレーション用に許可が出るんだよ。審査はあるんだが、ほぼフリーパスの状態でな…。そのせいで、余計に学内が無法地帯と化してしまうんだ。」

 

当たり前だよなぁ?という気持ちで頷いた光。

 

「学校も九校戦の成績を上げてもらいたいから、多少は黙認状態なの。」

 

「そういう事情で、風紀委員会は一週間フル活動なんだ。いや、欠員補充が間に合ってよかった。」

 

(こりゃ大変なことになりましたね……)

 

気を重くする光の側で達也が少し抵抗していたが、バッサリカットされたためもう何も言う事はなかった。

 

その後の話をまとめると、

・巡回において、生徒会から中条あずさという生徒が応援に来ること

・その生徒がちっちゃいこと。

・その人がダイナモ感覚を操る系統外魔法を使うこと

・深雪が一緒に巡回できなくて落ち込むこと

・達也が博識であること

などが話された。

 

これらの事から、中条あずさはY〇Rである可能性が微粒子レベルで存在している……?!

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

深雪に野獣の眼光で(にら)まれた光は、殺されないように達也と共に深雪を説得(達也が頭を撫でて終了)した後、風紀委員会本部へと(おもむ)く。

 

その途中でエリカをたらしこんだ達也を生温い目で眺めつつ、本部へ入った2人は森崎とばったり出くわしてしまう。

 

「何故お前がここにっ!」

 

「いや、それはいくらなんでも非常識だろう」

 

「なにぃ!」

 

「落ち着いてください。」「やかましいぞ新入り」

 

口げんか(森崎が一方的に)していたふたりを光と摩利がたしなめる。

謝る森崎を横目に見つつ、着席を(うなが)され座る2人。

新しく入った3人は軽く紹介される。そして、摩利からの説明を受けた。

 

「前回説明したとおり、部員争奪期間は各自で単独行動にて巡回してもらう。例外はない。」

 

(おい、待てぃ!そんなこと聞いてないゾ!)

つい、三浦のような言葉になる光であった。

というか、三浦がいた。がスルーする(激ウマギャグ)光。

 

「役に立つんですか?」

 

と、一年生の方を向いて言う風紀委員の生徒。多分、役に立たない人はこ↑こ↓に連れてこないと思うんですけど(正論)

 

「ああ、心配するな。司波と水原の腕前はこの目で見ているし、森崎のデバイス操作もなかなかだった。それでも不安なら、お前が森崎につくといい。」

 

と投げやりな摩利の回答に、「やめておきます」と嫌味に言う質問した人。そんな短気で大丈夫か?

 

「他に言いたいことのあるやつはいないな?」

 

との一言で全員しんとする。

 

その後、各自巡回を始め、一年生は説明をうける。

 

「これを渡しておこう。

このレコーダーを胸ポケットに入れておけ。レンズが外に出るようになっている。スイッチは右側面だ。」

 

というわけで、光も胸ポケットに入れようとする。

胸が大きい光は、その母性によってカメラが見えなくなる。……ということもなく入った。むしろそれにより、隠密性が増した。

 

それを見てドキドキしていた森崎を当然光はわかっている。

 

(お前ノンケかよぉ!(驚愕)喧嘩するホモ仲がいいっていうダルルォ?!)

※言いません。

 

この後、

・通信コードも送られて通信にはこれを使うこと。

・風紀委員はCAD携行を許されている。しかし、不正使用はしてはいけない(戒め)

・それをした人が退学した。

という情報も得たところで、達也が風紀委員の備品のCADを使うことに許可を貰い、巡回はスタートした。




中条さんファンすいません。

次から風紀委員としての見回りがスタートします。



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第6話

合間が長くなってしまいました。

風紀委員の仕事の描写って難しい……難しくない?(言い訳)

というわけで、魔法警察だ!編スタートです。



風紀委員のお仕事は基本的に、

確認、取り押さえ、報告の簡単三ステップである。

 

そう、例えば………

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

そこでは、新入生向けのオリエンテーションのはずであったのだが、もう一つの部活動との勧誘合戦が始まりそうになっていた。既にCADは構えられ、デモンストレーション用の花火のような魔法が相手に向けられたとき。

 

上からドバーッと降り注いだ水が火に激突し、煙が発生する。

辺りが見えなくなり、ざわざわとする野次馬。

 

そこに一陣の風が吹いて、煙を吹き飛ばす。

 

煙が晴れたとき、黒塗りの警棒が魔法を発動した男の首と激突しそうなくらい近くに添えられていた。

 

「だ、誰だお前は!」

「通りすがりの風紀委員ですよ。」

バチンッ!

 

男が振り向いたとき、そこには1人の背の高い女が立っていた。

しかし、油断したその瞬間、警棒から軽く電流が走り男は電撃に襲われる。

 

「不正魔法使用により、あなたを拘束させていただきます……もちろん、そこのあなたは魔法を発動させて罪を重くするようなことはありませんよね?」

 

女生徒は冷静な言葉と裏腹な柔らかい笑みを浮かべ、黒塗りの警棒をもうひとりの男に向ける。腰が抜けたのかへたり込むもう一人の男子生徒。騒ぎが収まると、更に群集はざわめき出し、人が集まってくる。

 

「皆さん、落ち着いて聞いてください。騒ぎは無事、収めることができました。このような事が無いよう、皆様方もぜひとも魔法の使用にはお気をつけ下さい!以上、風紀委員本部からの連絡でした!」

 

と、デモンストレーション用のマイクを取って話をした後ぺこりとお辞儀をした女生徒は、録画中だということに気づいて胸のレコーダーのスイッチを切る。静かにその場で、通信機にて本部への報告を済ませるのであった。

 

その後、風紀委員が集まって事後処理。見回りが無事再開された。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

このように、簡単なこと(?)を繰り返すことで風紀委員のお仕事が成り立っている。しかし、その後も続く見回りを終えるまで風紀委員の仕事は終わらない。まさか委員会に放り込まれるとは思っていなかった光であったが、てんやわんやしながらも仕事をこなしていく。

 

そんな非日常の最中に、ある事が起きた。

 

通報があれば、風紀委員である光もその仕事を迅速にこなさなければならない。きちんと整備が行き届いている芝生を突っ切って移動をしている途中、草が自分の足に絡んできて、つまづきそうになってしまう。

 

(あら?草絡まってるじゃな~い?違和感あると思ったわぁ~)

 

そう思い、足を引いて避け、周囲を見渡す。すると人混みに紛れていった学生がいた。追いかけようとするが、既に人混みに紛れて姿が見えなくなってしまった。

 

だが、光の目はある特徴を捉えていた。

そう。赤、白、青のリストバンドである。それは間違いなくエガリテの構成員のトレードマークであり、既にブランシュが動き始めている証拠でもあった。

 

(これは、そろそろ私も覚悟を決めなければならないようですね。)

 

平穏な生活は崩壊へと向かっている。その事を感じながら、光もこの未曾有(みぞう)の脅威に立ち向かうことを決意した。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

その後は特に何もなく、見回りをしたり、案件を片付けたり。そんなことを繰り返して一週間が経過した。

 

「はぁぁぁぁぁん疲れたもぉぉぉぉん……」

 

と本当にきつそうな顔をした光は、一週間頑張った上に、事務仕事までしている自分への御褒美(OL感)に甘いものを摂取しようと、第一高校の備え付けのカフェにて放課後ティータイムすることにした。

 

こ↑こ↓のカフェのメニューの種類の豊富さに少し驚いてしまったが、メニューを決めた後少し間を持たせ、決め顔でこう言った。

 

「ミルククォクォア……下さい。ホットで。」

 

噛んでしまったが、結構発音も良かったため、誤魔化すために言い切った。

 

ココアを受け取りお金を渡した光は、家に帰りたくなりつつもココアをテーブル席へと持っていき、端の方へと座る。羞恥に頬をほんのりと赤くさせながら頼んだココアをちびちび形のいい口へと持っていく。

 

もう半分は飲んだかなというところで、カフェに客が入ってくることが分かったので、くせでチラチラ横目でみると、見た事のある男子生徒と、見た事のない女子生徒が一緒にこの場所に来ていた。というか、達也と知らない女子生徒だった。

 

(あれは……達也くん!しかも知らない女子と!これ深雪さんが知ったらまずいことになるでしょ!やべぇよ…やべぇよ……)

 

と一人焦る光はココアを飲んで一旦落ち着きを取り戻す。

 

軽い処置として気配を薄くするが、達也と一瞬目が合ってしまった。なので、光は秘密にするからお兄さん許して!との想いを込めて、微笑みを浮かべて片目を閉じる。そのとき口に人差し指を添えるのも忘れずに。

 

光はココアを飲みきってそっと立ち上がると、その場をゆっくり後にした。

 

(後は若いふたりで……とかいってみちゃったりして……お気を付けて。達也くん。)

 

という思いが、氷の女王へと届かないことを祈りつつ。




戦闘シーン(戦闘してない)は、とてもむずかしいとおもった。(小並感)

何となく絡ませ方も思いついて来ました。

入学編も後半に入りましたが。これからもよろしくお願いします。


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第七話

(投稿)終わりましたー!

感想、評価くれる兄貴の人たちありがとうございます!

最近ロックマン○グゼの実況を見てたら、頼光ママの宝具がマスタースタイルに見えてきました。

似てる...似てない?

では束の間の日常編スタートです。


風紀委員会は、割と自由な委員会である(唐突)。

 

委員長が生徒会室に入り浸っていて、風紀委員たちも武闘派(脳筋)の猿ゥ!(言い過ぎ)しかいない。

 

なので、どうしても残る仕事がある。

 

そう

 

面倒な

 

事 務 仕 事

 

である。(デデドン!)

 

他の委員会では割と普通な仕事なのだが、これこそ風紀委員では逃れられぬカルマと化す。

脳筋に事務仕事は...だめみたいですね。

 

それではダメなので、事務仕事処理に入っちゃっ...たぁ!!光。そして、できる男達也。この二人が事務仕事ができるとして、風紀委員の事務仕事を一任されたのである。光は今日も委員長の摩利に呼び出され、新人部員の勧誘活動期間の活動報告書作りで一人で風紀委員会本部にて仕事をしていた。

 

(このペースなら達也くんが来れば今日中に終わりそうですね...やったぜ。)

 

とウキウキしながら報告書を進めていく。

 

 

 

 

 

 

事務仕事を開始してからしばらくたったころに、摩利からの連絡で達也が来ないと伝えられることも知らずに...

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

勧誘活動期間も終わり、本格的な実技授業が始まった。

 

内容としては魔法式構築の速さを計測するCADで、実際の構築時間を高速化する授業となっていた。

もちろんA組である光はパパパっとやって終わりだったのだが、深雪の兄である達也とゆかいな仲間たちが実技の授業で昼休みも居残りであるらしく昼ごはんを食べた後、達也に昼の買い出しを頼まれた深雪、それについていく形でほのか、雫、光の4人で売店で買った大量のサンドイッチを持って、達也たちのいる実習室へと向かう。

 

実習室では、実習用のCADのパネルに手を置いているエリカと西城の姿が見える見える。そして、深雪が達也に声をかける。

 

「お兄様、お邪魔してもよろしいでしょうか...?」

 

「あれ?深雪...と光井さんに北山さん、それに...水原さんだっけ?」

 

「エリカ、気をそらすな。深雪、すまん。つぎで終わりだからもう少しだけ待っててくれないか」

 

「えっ?」

 

「はい、お兄様。申し訳ございません。」

 

声をかけただけでプレッシャーをかけられるエリカと西城。一旦深雪たちが外に出たあと、無事一発で終わらせたエリカと西城は人間の鏡。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

そんなわけで居残り実技も終了。お昼となったので、実習室で深雪たちが買ってきたサンドイッチを食べることになった。

どうやら達也いわく、情報端末の置いてあるエリアのみ飲食禁止であり、実習室は飲食禁止ではないらしい。遠慮なんか必要ねーんだよ!とばかりにサンドイッチを食す達也たちの輪に飲み物を持って混ざる深雪たち。

 

そんな中、柴田が深雪にある質問をした。

 

「深雪さんたちはお昼を済ませてきたのですか?」

 

「ええ。お兄様に、先に済ませるように言われていたから。」

 

この質問だけならほのぼのとしているが、そこにエリカがニヤニヤしながら便乗して茶々をいれることで、急に話の方向がやばいほうへと傾くこととなる。

 

「へぇ~意外。深雪は、「お兄様より先に箸をつけることなどできません!」っていうとおもってたんだけどね~」

 

「あら?よくわかったわねエリカ。いつもならその通りなのだけれど、今回はお兄様の命令だったから...」

 

と、妙な雰囲気になる。そんなとき、に雰囲気を察した様子の柴田が話を変える。ナイスゥ!(本音)

 

「あ、そうだ。(唐突)深雪さんたちのクラスでも実習は始まっているんですよね?どんなことをやっているんですか?」

 

「多分、美月たちと変わらないと思うわ。ノロマな機会をあてがわれて、つまらない練習をさせられてたところ。そういえば、水はr...」

 

「ご機嫌斜めだな、深雪。」

 

「不機嫌にもなります。あれなら一人で練習していたほうがためになりますもの。」

 

 

達也が雰囲気を多少緩和させたが、結局話を変えたところで妙な雰囲気は変えられなかった。しかも、さらにその妙な雰囲気は濃くなっていく。

 

だが、こ↑こ↓を妙な雰囲気にした当の本人がこの状況を一変させることとなった。

 

「ふ~ん...?手取り足取りも良し悪しみたいね~?」

 

「恵まれているのはわかるわ。気を悪くさせたならごめんなさい...」

 

「いや、少しも気を悪くしてなんかないから!....見込みのありそうな生徒に手を割くのは当然だもの。うちの道場でも見込みのない奴はほっとくから。」

 

「エリカちゃんのお家は道場なの?」

 

「副業だけど、古流剣術をね~」

 

「千葉さんは、当然だと思っているの?」

 

「エリカでいいわよ、ほのか。てか、むしろ全員そう呼びなさい。」

 

「なんで、そんなにオマエは偉そうなんだよ...」

 

 

 

 

西城とエリカの漫才から雰囲気は壊れる。

 

そして、エリカの家の事情を話しだす。

 

「うちの道場って、始めは技を教えないで素振りと足さばきだけ教えるの。一回だけ。そのあとまともに刀を振れるようになった人から技を教えていくんだけど...大体上達しないやつは自分の努力不足を棚上げしとくの。周りに手本がいるのに見て覚えないで教えてもらおうなんて甘すぎ「わかります!」...え?」

 

説明してるうちに、憤慨(ふんがい)するエリカを光の一言が止めた。

 

「ウチもそうなんですよ!私なんて見稽古ばっかで...他の人たちは教えてもらってて...頭にきますよー!」

 

光もそういう体験は()()()()()()、エリカが憤慨する理由もよく理解していた。

 

「あるある!...てか、水原さんもなんかやってんの?」

 

「光でいいですよ。うちも武術を少々。...すいません。取り乱してしまって。」

 

「いいのいいの。なんか新鮮だね~光がこんなすがたみせるなんて。」

 

「いや、お恥ずかしい...///」

 

もう、雰囲気はめちゃくちゃだった。

 

 

ただ、エリカと光は、達也の目に興味深く写ったようだった。

 

 

 

この後、達也がちょっとした役立つ知識を話したり、深雪の実力にみんなが驚いたりして。

 

このときだけは、普通のどこにでもある日常風景が流れていった。

 

笑いあったり、ふざけあったりする、穏やかな日常が....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後のほうのやり取りを書きたかった。反省はしている。

あと2、3話くらいで戦闘シーンに入れるといいな(願望)。

次回は壬生さんがグレる回の予定です。


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第8話

お ま た せ。

今回字数少ないです。

では、壬生さんグレる回スタート。


色々なことが終わって平和な学園生活。

 

それぞれの生徒がそれぞれの青春の日々の始まりを予感するような、そんな1日。

 

平和な日常系アニメのような1日を過ごして、大満足の光は荷物の入った鞄を手にして帰ろうとしていた。その時、

 

「全校生徒の皆さん!!」(クソデカハウリング)

 

というキメているような大きな音がスピーカーからドバーッと出てくる。

 

「うわぁぁ!何だ何だ何だ何だ何だ?!」

「やべぇよ…やべぇよ…」

 

と、すぐさま不穏な空気に包まれる教室。びっくりして鞄から手をぱっと放してしまった光。が、ほのかも更にそのことにびっくりしてナイスキャッチからのそのまま光にシュゥゥゥゥ!!超!エキサイティン!

 

「ごふっ……胸があってよかった……」

「あっ!ごめん光!」

「何やってるの………」

「しかし、あの放送にはびっくりですね……何があったのでしょうか?」

 

そこに雫と深雪もやってきて光が柔らかくキャッチした自分の鞄の中からアイスティーを取り出し4人でHTT(放課後ティータイム)(ソロ)。

 

「失礼しました。全校生徒の皆さん!僕達は学内の差別撤廃を目指す有志同盟です!…………」

 

……と称してアイスティーを飲もうとした光にまたしても水をさす声。

光はアイスティーを仕舞うと、携帯の連絡に気づいた。

 

「帰りましょうか。……っと連絡?」

「なんでそうなるの!?……あれ?どうしたの?」

「多分風紀委員の仕事じゃない?(名推理)私にも生徒会からの呼び出しが今さっき来たから。」

「ほんとぉ?……どうやら当たりみたいですね。」

「……じゃあ、私達は先に行ってるよ。行こうほのか。」

「うん……またね!二人とも!」

「じゃあ、私たちも行きましょうか光。」

「また連行?!ちょちょちょちょっとまってください!まって!たすけて!うわぁぁぁ!!」

 

連行される光。深雪には勝てなかったよ………

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

「やはり、お兄様もここにいらしたのですね。」

「深雪、お前も呼び出しか?」

「はい。放送室へ行くようにと」

「あ、そうだ。(唐突)達也くん、なんで事務仕事来なかったんですか?二人でやろうって言ってたのに……」

「おい、待て光。それはじじょうg「お兄様?」」

「ブランシュについて教えてくれれば許してあげますよ(ニッコリ)」

「ほお……、と着いたな。」

 

雰囲気をかき乱して情報を聞き出す光。お前マジシャンみたいだな?

そんな中光たち一行は、放送室前へと到着。そこには既に摩利とエイシャア……って言いそうな人と、ロングヘアの人。そして、その他諸々の人たちがいた。人が多い。(小並感)

 

どうやら、扉は閉鎖されているらしく中には入れないようになっているようだ。侵入するかしないかなどの話し合いが行われていたが、達也の意外な行動でその問題は解決した。なんと、達也が壬生に電話をかけたのである。そして、達也の言葉によりホイホイと出てきてしまった壬生は、急に生徒会長と有志同盟の交渉の仲介役にされてしまう。なんだかんだできな臭い雰囲気がより強くなったがちょっとした有志同盟による反抗の件は平和的解決をすることができた。

 

用事も済んだので、3人は帰宅する。そして、達也は深雪に壬生のプライベートナンバーの件と、光と一緒に事務仕事をしてた件でお家で怒られるそうだ。光は、その後ブランシュについての話を達也から聞いてブランシュに対しての知識を深める。深雪の嫉妬の目線が怖いほど光に向けられたが、深雪に達也を奪う気はないと言ったらやんやんしながら達也を(とろ)けた目で見ながら不穏なアトモスフィアを解除した。やっぱ(達也が)好きなんすねぇ…

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

この時、新たな動乱の幕は開かれた。

 

動き回る有志同盟。対抗しようとする生徒会。何も起きないはずはなく………平和な時間は終わりを告げ、加熱した欲望は遂に危険な領域へと突入する……

 




ようやくこ↑こ↓の話がまとまりました。

ぬわぁぁん疲れたもぉぉん(チカレタ...)

次回は、戦闘編です。ようやくらいこうさん要素が出、出ますよ...(予定)


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第9話

おまたせ。
ぬわぁぁん疲れたもぉぉぉん。
少し長めですが、よろしくお願いします。
では、バトル回、はい、よーいスタート。



有志同盟放送室占拠事件の次の、そのまた次の日。遂に有志同盟と生徒会の対談が決行された。その際、風紀委員は有志同盟の監視に回される。何で監視なんかつける必要があるんですか(正論)。

 

だが、もう光にはこの後何らかの襲撃があるとは薄々勘づいていた。

 

まず、有志同盟の構成員の何人かが例のリストバンドをしていた時点で怪しすぎる。そして例のリストバンドをしている人達、つまりエガリテがブランシュと繋がっている。このことから既に猿ゥ!にも分かるレベルで怪しスギぃ!という事は確定的に明らかであった。

 

(私、知ってるんですよぉ〜。何か起こりそうってこと。)

 

と監視をしながら、周囲の警戒をする光。ステージ上には有志同盟が優秀な魔法師とそうでない魔法師の違いを学校側のガバ穴を突いてイくが、ことごとく生徒会側が穴を埋めるように固く崩れることのない太すぎる正論をぶつけてガバ理論を塞いで、更に相手の穴を広げていく様子が見られる。同盟側はガバ穴を見つけるだけで、それを具体的にするような要求を持ってきていないため、ただただ自分たちのガバガバな理論の穴を自分から広げていく総受けと化していた。お前らそんな論争、恥ずかしくないの?(棒読み)

 

だが、ここにいる有志同盟のメンバーの中に肝心の放送室占拠のメンバーが居ない事に疑問を覚えていた光。しかし、監視の仕事のため下手に動くとあちらに気付かれる可能性が高く、行動できない膠着(こうちゃく)状態が続いていた。これもう(どこで何が起きてるか)わかんねぇな?

 

 

そんなこんなで36.4分後。

 

討論会も最終段階。生徒会長のありがたいお言葉により終わりそうな討論会も終わりを告げようとしていた。しかし、それをただでは終わらせない有志同盟の一転攻勢(推測)が始まる。

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

突如轟音が講堂を襲う。その時、風紀委員が一斉に動き出し、同盟側のメンバーを拘束。やりますねぇ!その後、シュー…榴弾が投げ込まれたが、生徒会の人が速やかに対処、各自襲撃した部隊を片付けることになった。ほらいくどー。

 

というところでそれぞれ分散しあって光も出撃、実技棟の裏手へと向かう。そこにはテロリストと思わしき人達がわんさかいた。大体の風紀委員が講堂の方で守りを固めていた為、ここを通す訳には行かない。光は風紀委員の権限で持ってきた黒塗りの警棒を手に取り、

 

「テロリストとかいう害虫さんたちは……✝︎悔い改めて✝︎」

 

と野獣の眼光でテロリストたちをにらみつける。怒りに震えた光の周りに電気がバチバチと(まと)われる。

 

テロリスト達はは持っていたライフル銃を構えて一斉掃射するが、蜃気楼のようにゆらりと消えた光には当たらない。テロリストは、バチッという音が聞こえた瞬間振り向くと、目からハイライトの消えた光に

 

「ちょっと眠ってろ!」

 

と警棒を当てられ気絶。その後すぐ姿を消した光は同様に雷光を纏ってテロリスト達をバッタバッタと気絶させていく。もう既に光は軽く正気では無い。彼女の内に秘められた獣性は既に少し解き放たれていたのだ。

 

「うふふふ……動くと当たりませんよ?」

 

と全てのテロリストを鎮圧する勢いで倒していく。その途中で、

 

「ひっ……ば、化け物!うわぁぁぁ!!もうやだぁぁぁぁ!!」

 

と叫んで逃げ出したテロリストが一人。その前方に回り込んで光は言った。

 

「も う 逃 げ ら れ ね ぇ な?」

 

と警棒を腰だめに構えて、

 

邪剣・夜流(じゃけん・よる)………淫夢ノ一太刀」

 

そう言うと、テロリストに1陣の向かい風がサーッ(迫真)っと吹いて光はテロリストの後ろ側に移動。CADは振り抜かれていた。テロリストの意識は何が起こったかわからずに深い眠りへと落ちていく………

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

地獄を見た。

 

自分は首を鎖に繋がれて、敵の女にそれを引っ張られ、犬の散歩の様に歩かされていた。手足には枷がついている。階段を上るとき、ふと右を見てみると。

 

そこにはラフなスーツ姿の敵の女と思わしき人が、仲間の1人を竹刀でぶっ叩いていた。

 

「真ん中来いよ!真ん中ぁ!オラァ!」

 

なぜあいつはぶっ叩かれて良がっている?余りにも痛そうなのにそれを受け止めている?しかも、若干嬉しそうに。あいつはパンツ一丁に靴下という姿なのに。

 

慌てて見ないように左を向くと、

 

そこには黒く光沢のあるボンデージのような格好をした敵の女と思わしき人に、ドッグフードをハイライトの消えた目で食べさせられている仲間がいた。

 

「ほら、食え」

 

そこにいた仲間は喜んで、ヨツンヴァインになり首輪を付けたままムシャムシャと美味しそうに食べている。

 

 

一体何が起こっている!?訳もわからないままに階段を一段一段登らされる。

 

登る間に様々な地獄を見た。

 

あるいは睡眠薬を飲まされ、汚い男に覆いかぶさられる仲間の姿。

 

あるいは、黒いスーツを着た男にヨツンヴァインになって犬の真似をさせられる仲間の姿。

 

すると、困惑しているテロリストに上から声がかけられる。

 

「淫夢の一太刀は、対象に催眠効果をもたらす幻想の刃をもって切りつける技………。切りつけられた者は、淫夢に魅せられることになります……。あなた、相当な変態ですね。こんな夢を見るとは…。ストレス溜まってんなぁおい。」

 

と振り向いてにこやかに言う女。

 

自分はこの時何を思っていただろう。頭の中がグルグルして、気が狂う。

そのうち登っていると、階段の頂上にドアがあった。

 

「そんなあなたはこちらのお部屋です。入って、どうぞ。淫夢の世界に酔いしれて下さい。ここでの記憶は失われ、気持ち良い感覚のみが残ります………。では、お楽しみください。」

 

ガチャっという音をたてて重々しく開いたドア。ビール!ビール!と響く声。

 

そこに広がる無限の性欲のラビリンスに囚われていく………(ナニをされたかは想像にお任せします)

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

その頃、特別閲覧室では機密情報の入ったデータベースにハッキングを仕掛けている男子生徒2人にと女子生徒1人。その女子生徒は壬生であった。男子生徒がハッキング、壬生は外から来る人の見張りをしている。その団体の後ろに入り込む一人の影があった。その生徒は例のリストバンドから、味方だと思われる。

 

「ハッキングはできましたか……(小声)」

「ああ、順調だぞ。」

「じゃあ、兄ちゃん、()()頂いていくぜ。」

 

そう言うと、そのツンツン頭の生徒はCADを操作して、男子生徒と女子生徒に魔法を仕掛けるが、ハッキング集団は生徒の変貌(へんぼう)に気づいて、自分たちの指輪に手をかざすと想子(サイオン)波を発生させる。

 

この指輪に埋め込まれた宝石の名前はアンティナイト。希少な鉱石であり、その効果は想子波による魔法のジャミングである。

 

しかし、ツンツン頭の生徒は動じない。それどころか、すぐに敵に突撃、男子生徒2人を拳で無力化。

 

「どうした……テロリストの兄ちゃん……それで終わりか?」

「くっ……壬生!お前はデータを持って逃げろ!」

 

そう言うと、データの入ったハッキングマシンを壬生の方へ投げる。

それを察知したツンツンがナイスキャッチ。

 

「なっ……!!返しなさい!」

「何で返す必要があるんですか?(正論)」

 

そう言うと、アンティナイトの収まりを感じたその生徒は魔法でハッキングマシンを内側から壊す。すると突然

 

「おい、待てぃ。肝心なやつ無力化し忘れてるゾ」

 

と言いながら突風が吹いて、目の前から壬生が吹き飛んでくる。それを自己加速術式で避けると、前から現れる坊主頭の生徒。

 

「三浦さん、味方に当てるのは辞めてくれよ……(忠告)」

「あっ……そっかぁ……申し訳ないゾ」

「取り敢えず、ハッキング機器は壊したのでこちらは大丈夫です。」

「おっ、そうだな。じゃあ、木村も鎮圧手伝ってくれぃ。早くしろ~」

「了解…」

 

とため息をつきたくなる状況に木村は嫌気がさしていたが、例のリストバンドを外して、三浦と共にテロリスト鎮圧を開始した。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

こうして、風紀委員や、様々な生徒達、教師達の手テロリストは鎮圧された。その後、ブランシュは、達也や、剣術部部長の桐原など、様々な人の手で壊滅。事件は終わりを告げたのであった。

 

 

入学編_______________終わり!閉廷!

 

 

 

 

 

 

 

 




入学編完結です!やっとよりみつさん要素出せましたね。
一応淫夢での様々な光が、牛王招来見たいになってる……なってない?

入学編が完結したので、後に修正などを開始しまスゥゥゥゥ……
なので、これからは更新頻度がぐっと下がります。
もともと見切り発車だからね。しょうがないね。

というわけで、今まで見てくださった方、ありがとうございます!
九校戦も、思いつき次第上げていくのでよろしくお願いします。

追記

あっ、そうだ(唐突)。

修正版は別に上げた方がいい………良くない?と感じたので、別に上げようと思った(小並感)。なので、こんなクソを塗りたくった小説で良ければオナシャス!センセンシャル!


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