ブラック鎮守府に配属されたので、頑張ってみる(凍結中) (ラインズベルト)
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第1話

俺は九条愛斗(くじょう まなと)。日本海軍所属で階級は中佐だ。今俺は呼び出されて大本営の会議室にいる。何か悪いことしたっけな……。身に覚えの無い呼び出しに、若干ヒヤヒヤしてるけどな。これが処罰なら俺は確実に消されるな………。

 

「九条中佐、君に頼みたいことがあるんだ」

 

「私に頼みたいこと、ですか」

 

「ああ、そうだ。君が適任だと思う」

 

俺に頼みたいこと?いったい何なんだ?いままでのことを振り替えってみたが、俺は思い当たることがなかった。言い忘れていたが、今話している相手は角田(すみだ)中将。海軍司令部トップクラスのお偉いさんだな。

 

「九条中佐には来週からトラック基地に着任してもらう」

 

「トラック基地ですか。構いませんが、何故私なんですか?」

 

「ブラック鎮守府、と言えばわかるな?」

 

あーなるほど。艦娘を非人道的に扱った奴がまた罰せられたのか。ああいう奴らはいつになってもいなくならないな、ああくそ。『日本陸海軍軍規規則第一条に艦娘への人権を認め、尊重すること。』とある。破ればもちろん軍法会議行きになる。

 

「しかし、何故自分に?」

 

「優秀で、人身把握に長ける九条中佐ならば彼女らの傷を癒せると判断したまでだ」

 

「分かりました。是非やらせていただきます!」

 

「頼んだ。必要があればすぐに連絡しろ」

 

「はっ!では失礼します!」

 

そう言って俺は退室した。来週には着任かぁ。頑張らねぇとな。俺はいつになく意気込んでいた。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

九条中佐が退室した後、私は海軍元帥である、あの人物に電話を掛けた。数回のコールの後、元帥が自ら電話に出てきた。

 

「角田です、元帥」

 

『角田くんか。何用じゃ?』

 

「九条中佐がトラック基地に着任してくれました」

 

『そうか、それは良かったのぅ』

 

「トラック基地にいた"やつ"は?」

 

『今頃は豚箱じゃろうな』

 

「そうですか、それは良かったです。あのような差別主義者を蔓延らせるわけにはいきませんからね」

 

『全くじゃの』

 

私は安心した。艦娘を非人道的に扱うことは日本軍規違反だ。処罰されて当たり前だ。あんな奴等は私は許さないぞ。差別的な連中は我が軍には必要ないからな。

 

「では、これで」

 

『うむ、分かったぞ』

 

角田は受話器を置いた。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

翌日、俺はトラック基地に着いた。高速艇で移動したので、割りと早く着いた。しっかし、鎮守府の見た目は随分汚いな。これは改装が必要になるな。捨てられた館みたいな見た目をしている。

 

「さて、まずは艦娘の招集かな」

 

俺はとりあえず鎮守府に入ることにした。今気付いたが、入り口には憲兵が数人いた。後で挨拶に来よう。彼らはのお陰で治安は守られているからな。

 

中はあまり汚くない。恐らくは艦娘達が掃除をしたのだろう。これならちょっとした改装で済みそうだな。あとは設備の問題か。

 

「地図を貰っておいて正解だったな、かなり広い鎮守府だ」

 

鎮守府は元々居た奴が中将だったこともありかなり広い。地図が無ければ迷ってしまう。かなりに広いな。

 

「ここが執務室だな」

 

俺は地図で確認し、執務室へ入る。中には艦娘が2人居た。

 

「あなたが、提督ですか……?」

 

「ああ。本日着任した九条愛斗中佐だ」

 

俺は自己紹介をした後に敬礼をした。相手も敬礼をし、自己紹介を始めた。

 

「大本営との通信係をしています、大淀です」

 

「提督代理を務めていた長門だ」

 

2人は敵意があるようだった。殺気が放たれている。マジかよ……。これはしんどくなりそうだ。だが、投げ出すわけにも行かないな。

 

「今この鎮守府の艦娘で動けるのは2人を合わせて何人なんだ?」

 

2人は一瞬「?」を浮かべたが、理解したのか長門が教えてくれた。

 

「4人だ」

 

たった4人……。資料だとまあまあいるはずなんだけど……。マジかぁ……。

 

「分かった。大淀、呼んできてくれ」

 

「分かりました」

 

大淀はそう言って執務室を後にした。長門はしばらく無言だったが俺を見て聞いてきた。

 

「何をするんだ?」

 

「運営方式は後で伝える。今伝えるのは1ヶ月の休暇だな」

 

「1ヶ月の休暇だと?」

 

「そうだ」

 

俺が資料を見ながら言うと、長門は直ぐに反論してきた。

 

「私達は兵器だ、1ヶ月も休暇をとらなくても戦える!」

 

「兵器は涙なんか流さない。喜びもしなければ笑いもしない。ただただ無機質に、使われるだけなんだ、艦娘のように意思なんてない!!」

 

「!!」

 

俺はついカッとなって強く言ってしまった。長門は驚いた様子でこちらを見ていた。

 

「だからさ、兵器だなんて言わないでくれよ」

 

「……すまなかった」

 

長門は俯いて謝罪の言葉を口にした。それから少しして、大淀が帰って来た。

 

「提督、呼んできました」

 

大淀と共に入ってきたのは明石と陸奥だった。陸奥は殺気が出ているし、明石は怯えているようにも見える。最悪な状態だと思う。

 

「本日より着任した九条だ。とりあえず鎮守府運営は1ヶ月後、それまでは休暇だ」

 

俺の発言にいちいちビクついている明石。長門と大淀、陸奥は以前警戒したままだな。休暇については理解をしてもらえた?ようだ。

 

「この鎮守府の資材の残量が知りたい」

 

「……これだ」

 

長門はファイルから1枚の紙を出し、渡してきた。それを受けとり内容を見てみると、資材の残量が記されていた。

 

燃料200、鋼材200、弾薬400、ボーキサイト10。案外少ないな!?大丈夫か!?

 

「少ないな、まあ何とかするか。入渠ドックはどうなってる?」

 

角田中将の渡してきた資料だと入渠ドックは使用が出来ないほど荒れているらしい。

 

「修理しなければ使えません」

 

大淀が答えてくれた。資料通りか、最悪だなぁ……。まずはカウンセリングしないと修理とか改装どころじゃないんだけど。

 

俺はこれからしなければならないだろうことを考えた。憂鬱だ。

 

「それじゃ、カウンセリングを始めるぞ」

 

そう言って俺は長門達を見た。



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第2話

こんにちは、ラインズベルトです。
とりあえず亀更新になると思います。
これからよろしくです。


「明石、君に工廠の主任権があるのは知っているか?」

 

俺は唐突に聞いた。明石はきょとんとしている。これは知らないな。前任は建造されたばかりの明石を大本営から連れてきたらしいし。

 

「工廠の……主任権……?」

 

「ああ、そうだ。本来ならば明石は工廠の主任で、工廠の責任者であるべきなんだ。工作艦の明石は、工廠の任務に最適なんだ」

 

「わ、私が……本当ですか……?」

 

「ああ、本当だよ」

 

俺が断言すると明石の表情がパアッと明るくなり、

 

「じゃ、じゃあ早速仕事に取りかかっても良いでしょうか!?」

 

と興奮ぎみに言った。長門達は唖然とその様子を見ている。こりゃあ、ずっとやりたかったやつの目だ。止まらんだろうな。

 

「あ、ああ、良いぞ?」

 

「ありがとうございます!」

 

嵐のようなやつだな。俺は明石が出ていった後、そう思った。

 

「まさか、明石が工廠仕事で元気になるなんてな」

 

流石に直ぐに信頼しすぎなんじゃないか?大丈夫なのか?あいつ。新人研修に来た提督見習いをみるようだ。

 

「ま、まぁ明石は大丈夫だろ。それより長門と大淀、陸奥。何が不満か、聞かせてくれないか?」

 

長門はこちらを睨みながら話してくれた。前提督は食事を制限し、大破進撃を繰り返し、失敗すれば暴力に出ていた、などなど。まったく、クズの鏡だ。

 

「クズが」

 

俺はついつい本音がこぼれてしまった。

 

(本音が出たな、まさかクズとは思わなかったが。これは―――)

 

(く、クズって……)

 

(この人、本気で私達の事を……?)

 

俺はしまった、と思って咳払いをした。そして話を再開した。

 

「とりあえずは怪我をしている艦娘のために入渠ドックの修理と食事の改善だよな」

 

「どうするんだ?」

 

「簡単なことだよ、長門」

 

「?」

 

「まずは他の鎮守府にドッグの修理を依頼する。その次に大本営から食材を送ってもらうんだよ」

 

長門は驚いていたが、何も言わなかった。もちろん陸奥も。俺はラバウル鎮守府に電話を掛けた。

 

『もしもし~?』

 

「もしもし姉さん?」

 

『おお?愛斗くんだ、何かな?』

 

俺が掛けたのは九条紫帆乃提督、俺の姉の勤めている前線の重要拠点だ。

 

「鎮守府の入渠ドックが駄目になってるんだ。場所はトラック基地だから」

 

『分かった!直ぐに行くよー!』

 

快く引き受けてくれた。言ってしまうと姉さんはブラコンで弟離れが出来ていない。少し前は全く違った態度だったんだが…………はぁ。

 

「入渠ドックはなんとかなる。あとは、他の艦娘だな」

 

長門達は俺を見極めるようにしているので、俺は他の艦娘のカウンセリングを始めることにする。

 

「そうた、まず放送で方針を話さないとな」

 

「集めればいいんじゃないか?」

 

「集めたらパニックになるやつもいるかもしれないだろ?だから放送ならうまく伝わるはずだ」

 

俺は館内放送で今後の方針を話した。



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第3話

館内放送の後、俺は大淀と執務に励んでいた。一応、大淀にはナイフと拳銃を持ってもらっている。そうでもしないと自己防衛出来ないと思ったからだ。

 

「後何枚だ……?」

 

「30枚ですね」

 

大淀は枚数を確認し、答えてくれた。多すぎやしないかい?さすがに報告書や文章用紙が30枚って……。なんて日だ!って言いたい。

 

コンコン。扉がノックされた。

 

「開いてる。入ってくれ」

 

俺は書類に記載しながら入ってくるように答えた。2・3秒間をあけて扉が開かれた。

 

「失礼します」

 

俺は艦娘が来たのかと思い顔をあげた。しかし来たのは艦娘ではなく海軍服を着た2人の軍人だった。1人は見たところ女性のようだが……。

 

「名前と階級は?」

 

「はっ!本日よりトラック鎮守府に着任する中尾絢菜(なかお あやな)少尉です、工廠担当として参りました!」

 

「同じく、工廠担当として参りました、辻谷狛矢(つじたに はくや)軍曹です!」

 

なるほど。彼女らが工廠担当になったのか。これはありがたい。明石も人手がいるだろうし。

 

「よろしく。提督の九条愛斗中佐だ。早速仕事、と言いたいが、今工廠は使えないから、休んでいてくれ」

 

「「はっ!」」

 

「あ、あとあんまり堅苦しくしなくてもいいぞ」

 

「はい!」

 

「分かりました!」

 

元気はいいみたいだ。俺は再び書類に集中し―――出来なかった。2人はずっと執務室にいるからだ。しかも話をするわけでもなくこちらをみている。俺はこれで集中できるような人間じゃない。

 

「部屋で休んでくれていいぞ?」

 

「「お構い無く!」」

 

「あ、そう……」

 

何か、居座られた。まあ支障はないから構わないんだけどね?うん、気にしないことにする。今は執務に集中しなければ。俺は意識を書類に向けた。

 

「大淀さん、この後お時間ありますか?」

 

「?はい、空いておりますよ」

 

「少しお話をしたいので、中庭で」

 

「分かりました」

 

中尾少尉は大淀と中庭で話をするようだ。どうせもうすぐ終わるからどんどん話してくれ、って感じだけど。大淀は少し警戒しているようだ。

 

「九条提督、自分は工廠の妖精さんにご挨拶をしてきます」

 

「いちいち言わなくていいぞ。行ってこい」

 

「はは、分かりました。行ってきます」

 

辻谷軍曹は一礼したあと、執務室を出ていった。見たところ中尾少尉は二十代前半辺りで、辻谷軍曹は十代後半辺りだ。ちなみに俺は26だ。

 

「終わったな。それじゃあ休憩だ~」

 

俺は背伸びをして椅子にもたれ掛かった。結構しんどい執務だったな。終わったから良しとするが。ちなみに大淀と中尾少尉は出ていった。

 

「全く、この鎮守府はどれだけ駄目なんだ?長門達は比較的大丈夫そうなんだけとなぁ」

 

未だにこの鎮守府の現状を把握しきれていない。俺は資料を見るためにファイルを開いた。



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第4話

「改竄された資料、だな」

 

俺は鎮守府の運営資料ファイルを開いたが、その内容はどれも改竄されたものだった。俺はさらに開いていく。どれもこれもごまかされていて役に立つ情報なんてこれっぽっちもない。

 

ひら。

 

「ん?」

 

あるページを開くと1枚の写真が落ちた。それは提督服の男と仲良さげに写る艦娘達の写真だった。提督服の男は前提督ではないようだ。裏にはトラック鎮守府提督花瀬勝と書かれている。

 

「花瀬勝(はなせ まさる)……?」

 

俺はその名前に聞き覚えがなかった。よく見ると写真は15年前に撮られたものだった。15年前といえば艦娘がまだあまりおらず、防衛戦が多くあった時代だ。

 

「何で、こんなものが残ってるんだ……?」

 

俺はすぐに大本営に電話をかけた。すぐには繋がるはずがないが、数秒で、大本営が出た。

 

「すみません、トラック基地の提督です。角田中将を呼んでください」

 

はい。と返事が聞こえ、しばらくして角田中将が出た。

 

『どうした、なにか問題か?』

 

「いえ、聞きたいことがありまして」

 

『ふむ』

 

俺は一呼吸おく。花瀬勝という人物が誰なのか、気になって仕方がなかった。

 

「花瀬勝とは誰ですか?」

 

『花瀬、か。まぁ、いいだろう』

 

角田中将は少し低い声音で呟いた。角田中将は一呼吸おいて話し出した。

 

『花瀬勝、彼は14年前までは海軍に所属していた。彼はかつて深海棲艦のイ級とホ級を捕らえた。彼は2体を研究部に渡して、深海棲艦との接触に乗り出した。今思えば無謀過ぎた。海軍が総出で彼を支援した。だが彼は帰らぬ人となってしまった。戦闘艦隊運営の天才と言われた、彼が』

 

戦闘艦隊運営の天才の異名は俺が訓練生時代に聞いた海軍の四天王のことだ。

 

四天王は皆天才で、数少ない艦娘達で多数の海域を解放した。

 

戦闘艦隊運営の天才、花瀬勝。

 

空母機動艦隊の天才、九条則平(くじょう のりひら)。

 

潜水艦隊運営の天才、飛田新夏(とびた しんか)。

 

水雷戦隊の天才、南雲忠信(なぐも ただのぶ)。

 

この四人は十年以上前に活躍した英雄だ。

 

『朝鮮からしか大陸とのコンタクトが取れない今、彼のような存在は希望だった。今は何とか新人も活躍できるまで艦娘が増えたがね』

 

角田中将は話は以上だと言う。俺は写真から彼が艦娘に慕われていたのだなと、思った。

 

実際、今から話すことは別のことだ。資材がないので貰えないかついでに交渉してみる。

 

「中将、ひとつお願いがあるのですが……良いですか?」

 

『ああ、かまわない』

 

「資材を一万ほどと高速修復材を500ほど用意できませんか」

 

『それくらいならば直ぐに届けよう』

 

「ありがとうございます」

 

俺は挨拶をして、電話を切る。何とか資材などは確保できた。あとは姉さんが来てくれれば全てが上手くいく。

 

俺はとりあえず、何とかなりそうでホッとした。あとは艦娘達のケアだ。



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第5話

「もう日暮れか……」

 

俺が窓の外を見ると、すでに日は沈みかけていた。1人くらいならばケアできると思う。

 

この基地の艦娘は30名程度。

 

戦艦

長門、陸奥、比叡

 

正規空母

蒼龍

 

軽空母

鳳翔、龍驤

 

重巡洋艦

古鷹、青葉

 

軽巡洋艦

五十鈴、神通、夕張、大淀

 

駆逐艦

睦月、如月、吹雪、時雨、夕立、陽炎、不知火

 

潜水艦

伊58

 

工作艦

明石

 

給糧艦(補給艦)

間宮、伊良湖

 

 

全員が全員昔からいるわけではない。間宮や伊良湖は明日か明後日に大本営から配属される予定だ。話しによれば吹雪、睦月、鳳翔、霧島、赤城、夕張は古参組らしく、酷い状態だという。

 

「蒼龍から、やっていくか」

 

俺は蒼龍の部屋へ行くべく、執務室を後にした。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

コンコン。俺は蒼龍の部屋をノックする。

 

「誰……?」

 

「提督の九条だ。入っても良いか?」

 

「うん。いいよ……」

 

俺は確認を取ってから部屋に入る。部屋にはボロボロの布団と古いタンスしかない。これではまともに休むこともできないだろう。

 

「提督……私、もういらないの……?」

 

蒼龍の目は虚ろで焦点が合っていない。危険な状態には変わりない。着任が遅い艦だったはずだが、これじゃあ吹雪たちは相当しんどくなるな。

 

「蒼龍、俺をしっかり見ろ。大丈夫だ、お前は必要だ。大切な仲間なんだからな」

 

「本当……?」

 

「ああ……!」

 

蒼龍は思いっきり泣いた。泣き終わると疲れたのか寝てしまった。彼女等の過去は消せない。戻りもしない。だからこそ、これからのために救わないといけないんだ。

 

俺はしばらく、寝息を立てる蒼龍の手を握っていた。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「これで治れば良いけど、治るわけ無いかなぁ……」

 

すごく大変なのは承知の上だったが、これはかなり骨が折れそうだ。彼女等の傷は深いようだ。

 

コンコン。こんな時間に誰だろうか。

 

「どうぞ?」

 

「失礼します、提督殿。憲兵長として配属されることとなった真崎武雄(まさき たけお)大尉です」

 

「憲兵副長として配属されることになった中島悠斗(なかじま ゆうと)中尉です」

 

2人は陸軍式の敬礼をしたので、俺は海軍式の敬礼で返した。憲兵長の真崎さんが話し出す。

 

「遅くなりましたがご挨拶に参りました。これより提督殿の指揮下に入ります」

 

「了解しました。これからよろしくお願いします」

 

真崎さんたちは「では」と部屋を出た。主に鎮守府は海軍から工廠担当兵と医務官が配属され、陸軍からは憲兵が配属されるようになっている。

 

「そういえば、辻谷軍曹も中尾少尉も俺より年下に見えたんだけどな……」

 

俺はそんなことを思った。医務官は明日に来ると言っていた。

 

「確か前任は建造をせず、回していたらしいから……」

 

彼女等が優秀なのだろう。艦娘達は轟沈艦がいない。それが凶と出るか吉と出るか……。

 

俺は不安を覚えながら、艦娘のケアについて考えることにした。



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第6話

俺は朝起きて軽食(主にコンビニのもの)を済ませ、執務室に来ていた。まず驚いたのは、何故か蒼龍が執務室にやって来た。

 

「や、提督」

 

「もう大丈夫なのか?」

 

「うん。提督のお陰だよ!ありがと!」

 

蒼龍は笑顔でそう言いきった。蒼龍は案外軽い症状だったのだろうか?まぁなんにしろ良かった。蒼龍の評価は役に立たないボーキサイト消費艦だった。まぁ自分の思い通りにならなかったからなんだろうが。

 

「それは良かった。提督の九条だ、改めてよろしくな」

 

「それじゃあ改めて、航空母艦、蒼龍です。空母機動部隊を編成するなら、私もぜひ入れてね!」

 

蒼龍が何とかケア出来ていて安心した。これからも頑張っていかないとな。

 

「他の皆も救ってくれるよね……?」

 

蒼龍は不安そうな顔をしていた。俺は蒼龍の目を見て、しっかり答えた。

 

「当たり前だ。必ず全員救う!」

 

蒼龍は安心したように呟く。

 

「ありがとう」

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「提督、失礼するぞ」

 

「ん?長門、どうした?」

 

長門だった。珍しく警戒心が弱い。長門と陸奥、大淀に明石は三日しか経っていないのに少しずつ心を開いてくれている。これは俺にとっても彼女たちにとっても良いことだな。

 

「蒼龍じゃないか!もう大丈夫なのか!?」

 

「うん。提督のお陰でね」

 

そう言って蒼龍は微笑んだ。俺にとっては嬉しいことだ。全員を笑顔にする。俺にとってこれは最初の大きな課題だ。

 

「それで、長門はどうしたんだ?」

 

「ああ、鎮守府の改装についてだ」

 

鎮守府…………つまり鎮守府を綺麗にするということ。これは衛生面を見ても必要なことだ。すぐにでも取りかかりたいのだが……。

 

「ケアが終わらないと始められないんだよな……」

 

「それについては問題ないぞ」

 

そう言って長門は小さな小人?を執務室の机の上に置いた。その小人は妖精さんと呼ばれている。工廠担当や戦闘員など、様々な分野に携わって、艦娘や提督をサポートしてくれている。

 

「妖精さんがどうかしたのか?」

 

「私達ならば一週間で綺麗にして部屋を広くすることができますよ!」

 

「マジ!?」

 

「マジです」

 

話には聞いていたが、妖精さんはやはり偉大だった。これならば少しは彼女達も安心出来るだろう。

 

「早速頼むよ!」

 

「了解です!」

 

そう言って妖精さんはパタパタと飛んでいった。可愛らしい見た目だが、かなり助けられている。妖精さんたちはいなくてはならないな。

 

「妖精さんって、何でも出来るんだな……」

 

「そうだな……」

 

「確かにね……」

 

俺達はしばらくそのままだった。

 

「さて、ケアしに行かないとな」

 

「誰をケアするの?」

 

俺はすでにケアする艦娘を決めていた。

 

「青葉と鳳翔さんだ」

 

蒼龍は心底驚いていた。青葉は新人だから影響が少ない事が分かっているが、問題は古参組の鳳翔さんだろう。古参組ということは一番前任の影響を受けているということだからだ。

 

「な、何で鳳翔さん?」

 

「ここの鳳翔さんは俺のよみが正しければ俺の知っている艦娘だから」

 

蒼龍はえっ?といった顔だ。そして悩んだように考え出した。

 

「じゃあ、私も付いていくよ」

 

蒼龍はそう決めたようだ。代わりに長門はここに残って、書類などを整理するらしい。

 

「じゃ、行くか」

 

俺は蒼龍をつれて、青葉と鳳翔さんのケアに向かった



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第7話

前任の青葉の評価はパパラッチで、火力の無い役立たずだった。今回は青葉の密告により、前任の悪事が発覚した。しかし青葉は密告したものの、大本営の対応の遅れで前任に暴力を受け、心が抜けたようになったらしい。

 

鳳翔は呉鎮守府から左遷された艦娘で、信頼に足らない艦娘らしい。戦力としては申し分ないが、旗艦としてはいまいち不出来というものだった。さらに前任のやり方を批判し、反抗していたようだ。しかし反抗したことで前任が鳳翔を懲罰房へ入れたようだ。

 

「提督、大丈夫だよね……?」

 

「ああ、絶対な」

 

蒼龍は不安そうだ。仕方がない。2年もの間、彼女等は前任から暴力を受けてきたのだから。心配するのも無理はないだろう。

 

「提督、着いたよ」

 

俺達は青葉の部屋に着いた。俺にはずっと疑問だった。密告した青葉がそう簡単に心を折られるのだろうか?青葉は信じる力が強い艦娘だと知っている。だから、疑問に思う。

 

「青葉、いるか?九条だ。入れてくれないか?」

 

少しの間をおいて、中から返事が帰ってきた。それも、かなり意外な返事が。

 

「どうぞ、『司令官』」

 

「!…………蒼龍、少し部屋の前で待っててくれ」

 

「えと、うん。わかった」

 

蒼龍は一瞬戸惑ったが、俺を信じてくれたようだ。俺は一呼吸おいて、部屋に入る。扉を閉めると突然、青葉が抱きついてきた。理解が追い付かない。

 

「なっ、え……?」

 

「お久しぶりです。九条さん、いえ、『司令官』。青葉、ずっと、ずーっと、待ってました」

 

青葉型重巡洋艦一番艦青葉。5年前、俺がまだ海軍少尉だった頃、大湊警備府の工廠担当をしていた時にであった艦娘。

 

彼女は俺のところによく取材に来ていた。何でも新人軍人の記事を書くらしい。俺が一番親しかったと思える艦娘。俺のことを司令官と呼んだりもしていた(※気まずいからやめてもらった)。でも2年前の大規模作戦で轟沈してしまった。

 

だから、彼女は俺を知らないはずだ。しかし、俺を司令官と呼んだ。轟沈した艦娘は帰ってこない。これが当たり前だ。しかし、青葉は俺を知っている。これはもしかすると…………。

 

「まさか、お前は大湊にいた青葉か……?」

 

「はいっ!」

 

そう言うと青葉は俺を強く抱き締めた。それからしばらく、青葉は俺に抱きついていた。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「司令官にまた会えて、青葉感激ですっ!」

 

「元気だな」

 

「元気で良かったよ」

 

俺と蒼龍は青葉を見てそう呟いた。彼女は心が抜け落ちたようになっていたと聞いたが、そんな様子はない。安心した。何かあったら大変だしな。

 

「にしても青葉、お前無事だったのか?」

 

「実は青葉は一度沈んだはずなんです。でも、気付いたらこの鎮守府にいました」

 

うーん。となると青葉は一度沈んだけど、魂が今の青葉に入った?みたいな感じなんだろうか。よく分からなくなってきたぞ。

 

艦娘は人間であり兵器であるとされている。それがよく分かりにくいが、最適な言葉なのだ。人と同じ身体の構造をしていて、艤装を使える。よくわかんねぇな。

 

「それにしても元気で良かった」

 

「司令官のおかげですよ。司令官が直接来てくれたから、青葉は青葉に戻れたんです」

 

青葉は満面の笑みを浮かべる。つられて俺と蒼龍も自然と笑顔になる。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

今は執務室。青葉のケアが終わったところで、妖精さんが部屋を改装することになった。また書類作業だ。もうやだー!めんどくさいー!あ、ちなみに長門が手伝ってくれています。

 

「なぁ、長門」

 

「どうしたんだ?」

 

「休んでも良いんだぞ?」

 

長門が手伝っている理由は大淀を休ませるためらしい。大淀は提督がいない鎮守府をやりくりしていたようだ。そりゃ休ませないといけないよな。

 

青葉は午前が終わった。午後は鳳翔さんだ。



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第8話

午後になり、俺は鳳翔さんの部屋の前まで来ていた。執務では結局監視も兼ねてということで長門はずっと手伝ってくれた。長門が手伝ってくれたおかげで早く終わったから助かった。

 

コンコン。

 

……………静寂のみがあるばかりだ。中から返事はない。食事はあまり手を付けていないように思える。これ以上の放置は危険だ。

 

「鳳翔さん、入れてくれないか?」

 

返事はない。鍵もかかっているため、こちらから入ることはできない。ここまで酷いとは予想外だった。俺は艦娘達の心の傷を甘く見ていたらしい。こんな自分が嫌になる。

 

「鳳翔さん……」

 

俺は一旦執務室へ戻ることにした。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「…………」

 

はぁ、どうすれば良いんだ?会うことができないならばケアはできない。詰みの状態だ。

 

「はぁ……」

 

いますべき最善の行動は何だろうか。無理に押し入れば鳳翔さんが精神的に危なくなるだろう。青葉に協力してもらうか。

 

「えー青葉、至急執務室へ。繰り返す、至急執務室へ」

 

青葉の協力で会うことさえできれば―――

 

「失礼しますね、司令官!」

 

青葉が入ってきた。ノック……。まぁ、今はいい。

 

「青葉、頼みがある。鳳翔さんの健康診断をしてくれ」

 

青葉は驚いたように目を見開いた。無理もない。部屋から出るところを見た者が居ないという鳳翔さんの健康診断など、出来る確率がかなり低いからだ。

 

「おそらく鳳翔さんが一番見たくないのは提督だ。だから、頼む」

 

「そういうことなら任せてください!」

 

青葉は健康診断表を持ち、部屋から駆け出していった。後に聞いた話だが青葉は鳳翔さんの部屋から出てきたのを蒼龍が目撃したらしい。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「体調はどうだった?」

 

「あまりよくありません。ですから今は医療妖精さんに看病してもらってます」

 

帰って来た青葉はそう言った。

 

「いくつか質問をしましたよ。とりあえず、司令官には敵意はないみたいです。ただ、今は会いたくないと」

 

「そうか……」

 

今は会いたくない、か。俺のことは覚えているようだが、今は安静にしておかないといけないな。青葉には感謝だな。

 

コンコン。

 

ノックがしたので俺は入るように言う。

 

「失礼するぞ」

 

「ん、長門か。どうした?」

 

「いや、少し話したいことがあってな」

 

何だろうか。普段特に何も言ってくることがない長門が珍しく、話を持ち出してきた。

 

「以前動ける艦娘は私達だけと言ったが、実は他にもいる」

 

「何!?」

 

他にもいたのか。なら何で言わなかったんだ?長門は姿勢を正してはっきりこう言った。

 

「他の動ける艦娘達は下手をすれば提督を殺してしまう」

 

俺はそれを聞いた瞬間、憎しみがわいてきた。前任者を殺してやりたいとまで思った。必死に戦っている彼女らをそこまでさせたのだから。



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第9話

「それは、本当なのか……?」

 

「ああ、事実だ」

 

提督という存在を殺してしまうほどの感情がある艦娘。それは俺達の勝手な押し付けが招いたこと。いつかはこうなる運命だったのかもしれない。

 

「誰が、そういう状態なんだ?」

 

「陽炎、時雨、夕立、伊58、比叡だな」

 

「そんなに……」

 

かなりの艦娘がそれほどまでに提督が憎いらしい。当たり前か。使い捨てように扱われ、失敗すれば暴力を振るわれ、歯向かえば解体だと脅される。誰が、こんなことを許せるだろうか。俺が艦娘なら殺してしまうだろうな。

 

「提督、私はあなたを信じきってはいないが、あなたは私達を助けてくれる存在だと確信している。だから、皆を、以前のように……」

 

「任せろ。絶対助ける」

 

「ありがとう」

 

長門は深々と頭を下げて感謝を述べた。これからは忙しくなりそうだ。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「どうすべきか……」

 

ガチャ。

 

扉が開かれた。目を向けるとそこには夕立がいた。俺は夕立の目に恐怖した。明らかに生気の抜けた、それでもって殺意のある目をしている。まるで機械のように無表情で、冷たい。

 

「ゆ、夕立?どうしたんだ?」

 

「…………」

 

返答はない。これはやばい。死んだかも。瞬間、俺の右腕に夕立が噛みつき、肉を引きちぎった。

 

「あぐっ!?」

 

痛みで動くことができなかった。しかし俺の目には夕立が泣いているように映った。皆を守りたい一心に見えた。

 

「夕立……」

 

だから俺は夕立を抱き締めた。次は左肩を噛みつかれる。戦場で狂犬といわれ恐れられるだけあるが、艤装をつけていないのでやはり少女にかわりなかった。

 

「ッ!ッ!」

 

「無理を、するな…………夕立、お前一人が抱える必要なんてないんだからな……?」

 

「…………」

 

夕立はおとなしくなり、俺は夕立を見た。口元や服は血で汚れている。しかし、目には涙が溢れていた。

 

「大丈夫だ。もう、前任も、君たちを傷付ける奴等はいないんだ。大丈夫、大丈夫だ」

 

夕立はしばらく泣いた後、疲れたのか眠ってしまった。

 

「やっべえ……血、流しすぎた……」

 

ミスったな…………応急処置を…………忘れる………なんて……。俺の意識はそこで途絶えた。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「知らない天井だ」

 

「ん?目を覚ましたみたいだね、提督」

 

見るとそこには時雨がいた。やべえ、やべえ。彼女もたしか提督を殺したいんじゃ……。

 

「安心してよ。僕は提督の味方さ」

 

「え?」

 

「だって、僕は―――」

 

「司令官!良かったぁ!!」

 

「うぉ!?」

 

いきなり抱きつかれた。青葉だった。他にも蒼龍、大淀、長門、辻谷、中尾がいる。

 

「すまない。今回は俺の不注意でこんなことになった」

 

「顔をあげてください、提督」

 

頭を下げた俺に、大淀は頭を上げるように促す。俺は頭を上げ、皆を見る。

 

「九条提督が無事でなによりですよ」

 

「そうだね。本当に無事で良かったよ」

 

辻谷と蒼龍は良かったという表情だ。2人は仲が良い。辻谷が着任してから数時間で仲良くなっていた。

 

「ま、生きているだけマシか」

 

左肩も右腕もしばらくは使い物にならない。軍医はいないから今回は明石に見てもらったようだ。

 

しばらくは書類仕事ができそうになかった。ケアはしていきたいが、どうしたものか。

 

俺はしばらく悩んだ。



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第10話

こんにちは、ラインズベルトです。

書き直しです(*`・ω・)ゞ。


あれから、数日が経とうとしていた。夕立は多少は良くはなったけど、まだ精神状態は安定していないから直接会うは危険だ。結局、時雨がいなければ話をすることさえできない。

 

「鳳翔は未だに出てこないし、殺意のある艦娘にも注意しなければならないしなぁ」

 

あれから変わったことと言えば、時雨がよく執務室にやって来るようになった。時雨は僕は敵じゃないとだけ言った。信じていいのかわからない。

 

ドーン!!

 

轟音と衝撃が響き、俺は意識を失った。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

突然の轟音に私は身構えた。轟音の正体はすぐに分かった。艦砲の砲撃音だ。

 

「なんだっ!?」

 

「いったいどこから!?」

 

私と陸奥は部屋を飛び出し、音のした方へ走った。音源はおそらく、執務室だ。九条提督に万が一のことがあれば、もう二度と私たちに自由も、優しさも与えられることはない。

 

「提督っ!!」

 

私は執務室の扉を勢いよく開け放った。一刻も早く提督の安否を確認しなければ!!執務室の窓側は全壊している。九条提督は―――。

 

「いたた………派手にやってくれるな」

 

「提督!大丈夫か!?」

 

「長門に、陸奥か。大丈夫だ、直撃はしてないから」

 

そう言う九条提督は全身に傷があり、出血もしていた。とても大丈夫ではない。我々艦娘と違い人間は脆いのだ。頼むからもっと私達を便りにしてほしい。

 

「そんな大ケガで大丈夫なはずないでしょう!」

 

「提督、早く医務室へ行くぞ!」

 

「………悪いな」

 

すぐに九条提督は意識を失ってしまった。私は九条提督をおぶりながら医務室に走った。九条提督の呼吸が弱まる。あれだけの大ケガだ。頼む、頼むからまだ死ぬな!もう、置いていかないでくれ!

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「あと数分、遅かったら死んでましたよ」

 

「なら!」

 

「一命はとりとめました。ただ………」

 

明石は不安そうに、顔を下げた。いったいどうしたというんだ?九条提督の命は助かったはずだが………。

 

「どうかしたか?」

 

「…………この前、提督が夕立の襲撃で血を流したのを忘れましたか?」

 

「っ!!」

 

そうか、まだ二日しか経っていない。つまり、血を流しすぎて、目を覚まさずに、このまま―――っ!

 

「そ、そんな………」

 

「私なりに、最善は尽くしました。あとは提督次第かと………」

 

頼む、九条提督。目を、覚ましてくれ。また私に、笑顔を見せてくれ。私を、こんなふがいない私を、叱ってくれ。行かないでくれ…………九条提督……………。

 

私はただ、手を握って祈ることしかできなかった。



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