赤き稲妻を纏うサイヤ人 (ドロア)
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隠されたサイヤパワー編
其の一:赤きサイヤ人vs帝王の兄
最近になってドラゴンボール超にはまってしまったので書いてみましたw
それでは拙い文章ですがお読みくださいませ☆彡
「き…貴様は何者だあ!!何故…何故俺の邪魔をする!!」
遥か銀河の果てにひっそり存在する星…惑星フローズン。かつて宇宙中を手中に収めようとした帝王の一族が誕生したと言われる惑星である。
「フロスト一族から頼まれたんだよ…復活したクウラを倒してくれ…ってな。同族からも嫌われた哀れな帝王の兄…か、笑えるな」
「チ…チクショウ…」
「それによぉ…フロスト一族がサイヤ人であるこの俺に頼んだんだぞ?もうお前達の時代は終わったんだ…全てはバーダックの倅とベジータ王子によってな」
自らをサイヤ人と名乗った男は長く伸びた黒髪に上半身が赤い体毛のようなもので覆われていた。
「先に言っておくと俺だって善意でフロスト一族の頼みを聞いているわけじゃねぇ」
そう言いながら右手にエネルギーを溜める。
「ただよ、反コルド派のフロスト一族に命を救ってもらったんだ。そりゃあ恩を返さねぇとな!!」
「チクショウ!!!たかが猿如きがぁ!!!調子に乗るなぁぁぁあああ!!!!」
クウラは不意打ち気味のエネルギー波に惑星を破壊するだけの力を込めて放った。
「…はぁぁぁああああ!!!!」
そしてサイヤ人のエネルギー波によって消えていった…。
「もう行ってしまわれるのですか…リークさん」
荷造りをしていると不意に声をかけられる。フロスト一族の女性だ。
「いくら頼まれたって言ったところで俺はあんたらの同族を殺したんだ…居場所なんかねぇよ」
「そんなことを言って…元々出て行くつもりだったのでしょう?」
「………チッ…(バレてぇら)」
そんなこんなで手早くまとめ終えた荷物を手に取りポッドに向かう。
「…またいらしてください。私達は歓迎いたしますから」
「……考えとく…」
そして…乗り込んだ。
「…かくまってくれてありがとうよ(ボソッ」
そしてポッドは発射されていった。
「…終わったんだな…バーダック」
「…見えた…」
「見えたって何がだ!!」
「フリーザの野郎が…俺達サイヤ人を皆殺しにする光景がな!!」
「なっ!?」
「…フリーザをやらなきゃいけねぇみたいだな」
「なら俺がいく!お前は傷が深い!」
「うるせぇ!俺より戦闘力が低いお前じゃ相手にならねぇのはわかりきってることだろうが!」
「ぐっ…だが!」
「うるせぇっつってんだろ!!お前は…サイヤ人の生き残りになれ!!そして…俺が負けちまったらいつか必ずフリーザを倒せ!!」
「…バーダック…」
「…じゃあな、リーク」
「…懐かしい夢を見たな…」
PiPiPiPiPi…マモナクワクセイPRNT4281…チキュウニトウチャクイタシマス
「さて、バーダックの倅とベジータ王子とのご対面といくか…」
リーク「そういえばお前何て言うんだ?」
女性フロスト「私はフウロといいます。まぁ次回から出てくるとは思えないのでいいのですがw」
リーク「お…おう…」
フウロ「逆にあなたの名前の由来はなんですか?サイヤ人は皆食用植物からとっていると聞いていますが」
リーク「俺の由来?俺は韮(ニラ)らしいな。スペルはleekだそうだ」
それでは次回もよろしくお願いします!!
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其のニ:動きはじめるサイヤ人
今回第ニ話は舞台を地球に移してのスタートとなります。
悟空とベジータの親世代って事は、超辺りの時間軸だと何歳なんですかねぇ…。
それではどうぞ、お読みくださいませ☆彡
「……ん?」
パオズ山の山中にある家で昼食を取っていた男性が何かに反応した…。
そう…彼こそが…
「悟空さ、どうしただ?」
「お父さんどうしたの?」
「いや…何かが宇宙からきてるみてぇだ。それも相当強ぇ奴だぞ!」
かつて何度も地球を危機から救った男、孫悟空である。
「チチ、悟天、オラちょっと行ってくる」
「ちょっと悟空さ!!」
チチの呼び声もむなしくとっとと武空術で飛んでいく悟空であった。
「この気は…まさかサイヤ人とでも言うのか」
宇宙からの来訪に気付いたのは孫悟空だけではない…。
当然この男も気付いていた。
「ちょっとベジータ、どうしたのよ」
孫悟空のライバルにして純粋なサイヤ人の王子である。
「わからん、だが今この地球に俺達以外のサイヤ人が来たって事だ」
「サイヤ人!?あんた他に生き残りがいないって言ってたじゃない」
「だからわからんと言っているだろう!!チッ…」
そして彼もまた悟空同様飛び出して行った。
「…ここが地球か…サイヤ人が二人もいるのに綺麗な星だなんて笑えるな」
リークは周囲を見渡しながら呟く。
まぁ彼が言っているのはサイヤ人が絶滅する前の話なので何十年も前のはなしだが。
「さて…どうすればいいんだかな…」
今更サイヤ人として星の破壊活動をするつもりもない。
そのため、この星がどんな文化を築いているのか知らない以上こんな服装(戦闘スーツ)で動き回るのもどうかと思っていた。
「…俺が来たことは流石に気付いただろうな。ならば待てば来る…か」
彼はその考えに至ると、ポッドの中から食料を取出し腰掛ける。
「けっ…不美味ぃな…」
~惑星M2~
「……ようやく私は肉体を持つ事ができた……」
「ふはははは!これで宇宙の支配者になれる力を得た!」
「ここまで力を得ることができたのもお前のお陰だ、ミュー。感謝は述べとこう」
「ベビー、これからわしらは宇宙の征服にいく!そしてお前の元となったツフルの再建を目指そう」
「確かに宇宙の征服、そしてツフルの再建は同意だ。だがな…」
「む?どうしたんだ、ベビ……ぐぅ!?」
「その名で呼ぶな、ミュー!!!そして俺はもうお前の力などいらない!!」
「ぐ……ベ……ビ………」
「さて…邪魔者は消えた。まずは…………」
「
「……っ!?今の映像はなんだ!?」
食事中に頭を過ぎったビジョン…。
一度見たら忘れる事のできなさそうな灰色の気味の悪い生物。
「これがバーダックの言っていた【未来視】…なのか。しかしなぜに今更…」
リークはこの後に自分に降りかかるであろう戦いの予感をうすうす感じるのであった。
オッス!!オラ悟空!!
地球にやってきたっちゅうのは
オラやベジータ以外のサイヤ人らしい
なにしに来たかはわかんねぇけど、強そうな相手でワクワクすっぞ!!
次回、勃発!!王子vs戦士
サイヤの誇りを持つ者達
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三:勃発!!王子vs戦士 サイヤの誇りを持つ者達
よくよく考えてみれば24時間以内に三話目なんですよね…
流石にこのペースは維持できないかもしれません。
また三話目にして今更かましれませんが、感想や評価等をしていただけると励みになります!
それではどうぞ、お読みくださいませ☆彡
「まぁ今すぐ何が起こるってことでもねぇだろう。ならば気にすることもないか」
そう判断すると止めていたてを食料に伸ばす。
しかしここでもう一度手を止める事となる。
「……っ?この大気の震え…俺でもわかる強力な戦闘力の持ち主が向かって来ている!!
…こいつがベジータ王子かバーダックの倅なら当たりなのだが…」
間もなく、リークの目に空から降りてくる人間が映った。
「…おいおい…本当に当たるなんてよ…」
…かつて見たことのある顔…
「貴様は何者だ!!」
「……ベジータ王子……」
ベジータであった。
「見たところサイヤ人の様だが、まだ生き残りがいたとは驚きだぜ」
「…とあるサイヤ人と宇宙人に助けられたのさ、フリーザの魔の手からよ」
「ふん…今更奴の事はどうでもいい。それより貴様、何しに来やがった!」
ベジータは威嚇の意味を持った気を放つ。
そして今にも戦闘に移行できる隙の無い構えをとる。
(ぐっ…なんつー雰囲気だ…堪えるだけで精一杯じゃねぇか…)
(こいつ…身じろぎ一つしないだと?それどころか…笑ってやがる)
この時お互いは動かぬまま睨み合いを続けている。
だからである、ベジータがリークの表情から真意を見抜けたのは。
「…サイヤ人の誇りは忘れていない様だな」
「当たりめぇだ!!ずっと目指してきた圧倒的な力……最強のサイヤ人の力が健在だってわかったんだ。ベジータ王子、俺と戦ってくれよ」
そしてここまで動かなかったリークは構えをとり…
「いくぞぉ!!!」
ベジータにむかって飛び込み…………
「ぐっ!?」
「昔の俺と一緒だと思うなよ!!」
一振りのパンチを顔に受けた。
「…この気…ベジータが先に着いちまったみてぇだな」
パオズ山からむかっていた悟空は謎の気の持ち主と戦い始めたベジータの気を感じていた。
「今のとこはベジータが優勢みてぇだが…
とにかく先を急ぐか」
「だぁだだだだだだだだだだ!!!!!!」
「甘い!!その程度のパワーとスピードしか持たんのか!!」
最初の一撃を喰らい怯みこそしたもののリークは果敢に向かっていく。
しかし…
「ならこいつはどうだ!でぇやややややややややや!!!!」
「あんまりがっかりさせるなよ!!」
いくら拳を乱打しようといくら気弾を乱射しようと…
(ここまで手応えがねぇなんてよ…まったく傷一つつかねぇじゃねぇか!)
ベジータ相手に掠りもしない。
そう…意味を成していないのである。
「つまらん!!ギャリック砲!!!」
「なっ!?」
ましてやベジータの攻撃を防ぎきれないのである。
少なくとも今のままでは…
(仕方ねぇ…このまま終われるかぁ!!)
刹那、金のオーラがリークを覆う。
そして…金の髪に緑の瞳…
「…貴様もなれるとはな」
「これが俺の超サイヤ人だ!勝負はまだまだ終わらせねぇ!!」
リークの
「ほぅ…俺やカカロットより変身によるパワーアップが大きいと見える。だがその変身が俺に敵うかわからんぞ?」
「言ってろ……だぁらぁ!!!」
先程より格段にスピードが増した攻撃がベジータを襲う。
「ふっ…だが俺も変身できる事を忘れるなよ!!
はぁ!!」
それに対してベジータも応戦。
先程とは違い避けるだけでなく、一つ一つの拳を流すように受けている。
「だぁらららららららら!!!!」
「訂正してやる!!さっきよりマシだ!!
しかしそれでもマシな程度だ!!だぁぁだだだだだだだ!!!」
二人のサイヤ人がただただ殴り合う。
リークが右手で攻撃すればそこにベジータの左手が、
ベジータが右手で攻撃すればそこにリークの左手が、
とにかく拮抗しているのである。
「「だぁぁぁああああああ!!!」」
しかし拮抗とは少しのズレですぐさま崩れてしまうもの…。
「こ…れ…がぁぁあああ!!」
「っ!?」
「超サイヤ人2だぁぁああああ!!!!
だぁりゃぁ!!」
「ぐはぁ!?」
ここで初めてリークの拳がベジータに入ったのである。
リークは拮抗状態を崩す為超サイヤ人を超えた超サイヤ人…
「言っただろ…まだまだ終わらせねぇってよ…」
超サイヤ人2になった上での一撃が効いたのかベジータの口元には血が滲んでいる。
それを拭き取りながらベジータもまた決めるのであった…。
「面白い、ここまで俺を楽しませてくれるとはな!ならば見せてやろう…」
「見せる?何をだよ」
「神の力を持った超サイヤ人をな!!」
オッス!!オラ悟空!!
ベジータの奴、どうやら超サイヤ人ブルーになるみてぇだ。
リークっちゅう奴もまだまだ戦えるみてぇだがブルーになったベジータ相手にどこまで戦えるんかわかんねぇぞ!
次回、こいつが神の境地!!超サイヤ人ブルー
ぜってぇ見てくれよな!
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其の四:こいつが神の境地!!超サイヤ人ブルー
まずはお気に入りしてくださった皆さんに感謝させていただきます!!
本当にありがとうございます!!
それではどうぞ、お読みくださいませ☆彡
「神の力を持った超サイヤ人をな!!」
そう言ったベジータのオーラが変わっていく…。
「神の力……その変身が……」
「くっくっくっ……先に言っておく、一分は堪えるんだな」
「なに…………っ!?」
(一体いつ殴り掛かった!?)
「やるじゃないか」
(全然やれてねぇ…むしろ言いたかねぇがただのマグレだ)
「まだだ!!
だだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!!!!!!」
「ぐはぁ!?」
「どうしたぁ!!」
「くっそぉ…だぁ!!」
ベジータ突如の猛攻に成す術なく殴られ続けるリーク。
時折抵抗を試みるもすべて防がれ、そしてまた殴られる。
そして…
「ぶっ飛べぇ!!!」
痛烈な一撃がリークに入ってしまった…。
「ベジータの奴ゴッドになってんな」
孫悟空は自身も持つ同じ気を感じていた。
そう、超サイヤ人ゴッドの力だ。
「しょうがねぇ、瞬間移動だ」
額に指を当て気を探る。
「よし、見つけた」
「なんだぁ、もう終わりかけじゃねぇか」
そこには方膝ついているサイヤ人とそれを見下ろすベジータが目に入ってきた。
「何しに来やがった、カカロット」
「オラも同じだ、強ぇ奴と戦いに来たんだぞ」
「ふん、ならお前の出番はもうない!」
カカロットという名前が耳に入り散々殴られた体を起こすリーク。
(あ…あれが…バーダックの倅か…ふっ…似てるな……)
「お?見ろよベジータ、まだ立ってんじゃねぇか」
「チッ…今度こそ沈めてやる!」
ベジータは再びリークの懐に入り、
右頬を殴り、
左頬を殴り、そして…
ボディに重い一撃が入る。
「がっ……ぐっ……ぐはぁ!?」
「だぁだだだだだだだだだだだだだだだ!!!」
「くたばれぇ!!!!」
「ぐっ……くそ……がぁ………」
「今度こそ終わりか!!」
ベジータの連撃、しかも超サイヤ人ブルーの攻撃の数々を受け今度は方膝どころか倒れ込んだ。
(さす…がだ……チクショウ………!?)
リークはベジータを仰ぎ見る。
その表情は不機嫌そうである。
「貴様ぁ!!まだ奥の手か知らんが本気を隠しているだろう!!」
「……そこまでわかるのかよ…」
「あんまりナメるなよ!!貴様とは戦闘経験が違うんだ。はやくしないと…貴様を再起不能にしてやるぞ!!」
(…あの変身は…体力が回復するわけでもねぇ……だがそれしかねぇ事も事実……仕方ねぇ!!)
「…………いくぞ!!」
「ようやくその気になったか!!」
リークは右手に力を溜め、上空に一つのエネルギー球体を打ち上げた。
「お、おい!あれってよぉ…」
「ま、まさか貴様ぁ!!」
「弾けて混ざれぇ!!!!!」
オッス!!オラ悟空!!
忘れてたけど、尻尾のあるサイヤ人は大猿
変身できんだった。
だけど、リークにはそれだけじゃねぇ、まだ何かあるみてぇだぞ!
次回、神と渡り合う超サイヤ人!!こいつが伝説の変身だ!?
ぜってぇ見てくれよな!
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其の五:神と渡り合う超サイヤ人!!こいつが伝説の変身だ!?
さっそく今日も更新していきたいと思います!!
それではお読みくださいませ☆彡
「弾けて混ざれぇ!!!!!」
『サイヤ人は1700万ゼノの光エネルギーを目から取り込むことで大猿に変身する事ができる』
地球を侵略しに来た当初のベジータが言っていた事だ。そのパワーアップの程は、人間時の10倍にも及ぶという…。
そうこういう内にリークの体は大猿のそれへと変貌していた。
「こいつはめぇったな…」
「用心することもあるまい。いくら戦闘力が上がろうともそれは破壊力の話だ。当然図体がでかくなれば的になるだろうし動きは遅くなる」
「いやそうじゃねぇ。見てみろよ」
「なに?」
しかし大猿の形状をとったその姿は、たちまち元の人間の大きさに戻っていく。
そして…
先程までの金色を模した雰囲気は消え失せ、上半身に赤い体毛、さらにはオーラさえも赤に変貌した人間が立っていた。
「どういうことだ…」
「…待たせたな。こいつが俺持つ力の全てだ。そんでさっきまでと同じだと……思うなよ!!!」
「っ!?」
「おっと、不意打ちして悪いな……この変身はサイヤ人の本能が前面に押し出てしまうみたいでよぉ………」
「図に乗るなよ!!だぁ!!」
「だぁら!!!」
またも殴り合いが始まる。
しかし先程までとはまるっきり違ったものがそこにあった。
「喰らぇぇえええ!!!」
「調子に乗るんじゃないぞ!!!」
「「勝つのはこの俺だぁぁあああ!!!」」
お互いのパンチがお互いの顔を捕らえあう、ノーガードでの耐久戦。
空中に打ち上げられれば気弾やエネルギー波の嵐。
接近しては殴り合い、距離を離しては撃ち合う…。
ここだけを見れば、実力は拮抗している。
……だがその時は唐突に訪れた……
「ぐっ!?」
「!!今度こそくたばれぇ!!!!!」
「ごはっ!?」
例えどれだけ戦う意思があろうとも、体が限界を迎えてしまえば戦い続ける事は到底無理なのだ。
(くっそ…体が動かねぇ……だと?やべぇ…意……識も遠く……)
リークは今度こそ完全に地に伏せたのだった……。
「こりゃそっちのサイヤ人はガス欠だな」
「はぁ……はぁ……その変身に体力や傷を治す効果は見られなかった。基本は超サイヤ人と同じだろう」
多少息の乱れはあるもののこれと言った外傷を受けずに終わらせたベジータは、ブルーの状態を解除しそう呟いた。
「しっかしゴッドのパワーと打ち合えるなんてどんな変身なんだ?」
「そんなこと知るか。だが奴は確かにこう言っていた、サイヤ人の本能…とな」
「ひゃあ、オラ達もまだまだ強くなれるっちゅうことか!!」
「だから知るかと言っているだろう!!いいからカカロット、お前はこいつを連れてブルマのとこにいけ」
「え?あ、おう、わかった」
ベジータとのやり取りを終えると悟空はすぐさま瞬間移動をした。
「……………………チッ…………」
しばらくの間座り込んでいたベジータが舌をならした。
「気に食わん…ブルーと互角だと?あれがサイヤ人の境地ではなかったのか!!」
本人は気付くことはないが、ベジータの拳は強く握られている。
「……俺はまだまだ強くなる……今度こそ最強のサイヤ人になってやる!!!」
オッス!!オラ悟空!!
地球にやってきたサイヤ人、リーク。
オラ達とは違ったタイプの超サイヤ人にオラ戦って見てぇぞ!!
きっといい勝負になるぞ!!
次回、語られる秘密。サイヤの極みにある変身!?
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の六:語られる秘密。サイヤの力を持つ変身!?
最近よく超サイヤ人4と超サイヤ人ブルーはどっちが強いのかって言う疑問。あれってゴジータとベジットどっちが強いのか位に難しいですよね。
それではお読みくださいませ☆彡
「……っつつ…………ここはどこだ?」
目を覚ますとそこはどこかの部屋の中だった。
「お?目覚めたみてぇだな」
「ん?……カカロットか…」
「オラ地球じゃ孫悟空って言うんだ」
「………お前が運んだのか…」
「へっへぇ。まっ、ベジータに頼まれたからよ」
「……そうか……」
(随分昔と違うんだな、ベジータ王子)
どこか焦燥感を漂わせながら、ゆっくりとした動きで体を確かめるリーク。
彼自身超サイヤ人という切り札を得てからここまでの激戦をしたことがあっただろうか。ましてや
「ところで聞きたかったんだけどよぉ、あの変身ってやっぱり超サイヤ人なんか?」
「あの変身?…あぁ、赤の超サイヤ人か」
「赤のっちゅうことは白とか緑とかもあるんか?」
「いっぺんに聞くんじゃねぇ」
そもそもさっき初めて青を見たばっかだ、
と愚痴をこぼしつつこの変身についてわかっていることを思い出す。
「そもそも超サイヤ人っていうのは髪が金に染まりオーラも金色に輝く。だが、それは怒りという感情が引き金となり本来の力を大きく超えた力がそう見せているのだろう、、それに対して………」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。オラあんま難しい事わかんねぇぞ!」
悟空の制止に半ば呆れるリーク。
(そういやバーダックもこんなんだったな…)
「……要は限界という扉を怒りという鍵でこじ開けた結果が超サイヤ人とでも思え」
「お、おう…なんとなくわかったぞ。ってぇ事は超サイヤ人2や3も怒りによる限界突破って事だ」
「超サイヤ人3はわからん。だが超サイヤ人2に関してはそうだと言える。
しかし赤の超サイヤ人はそれだけじゃねぇ…なにか別の引き金が必要だ。じゃあそれはなにか……
こっからは予測でしかねぇがサイヤ人は大猿に変身できる通り、なにか別の力を持っているはずなんだ。その力が俺の変身に関係してんだろうよ」
ここまで話してふと思う。
先程までベジータが変身していた超サイヤ人ブルー。
神の力といっていたあれは一体なんなのか…と。
「なんかすっげぇ難しいけどよ、結局は超サイヤ人って事でいいんか?」
「……そう思っとけ」
「ほらもういいでしょ、孫君」
同じ部屋にいたのだろうか…ブルマがリークの前に現れる。
「すまないわねぇ、騒がしくって」
「もうちっといいじゃねぇかぁ、ブルマ」
「ダメよ!相手は怪我人なんだから。まったくベジータの奴、ちょっとは手加減しなさいよ…」
(……そうか、ベジータ王子が変わったのは地球のせいか……)
悟空とブルマのやり取りを見たリークは苦笑した。
オッス!!オラ悟空!!
赤い超サイヤ人の事はよくわかんねぇけどよ、なんか凄いっちゅうことはわかったぞ!!
え?ビルス様がその力が気になったって!?
次回、命名!!超サイヤ人4!!
そしてやってきた破壊神!?
ぜってぇ見てくれよな!
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其の七:命名!!超サイヤ人4!! そしてやってきた破壊神!?
この物語が既に千人単位で皆様に読んでいただけている事に震えつつ、さすがドラゴンボールのネームバリューと驚いています。
どうぞお読みくださいませ☆彡
「その話が本当なら、俺達サイヤ人にはゴッドとは別の力が眠っているのだな?」
「ベジータ王子?」
一通り離し終えた部屋にベジータが入ってくる。
ちなみに悟空はブルマに引っ張られて部屋からは既にいなかった。
「俺もあの変身を覚えてみたくなった」
「赤い超サイヤ人…を?」
「そうだ。なに…今の俺には尻尾が無いなどくだらん事を考えなくていい、その内生やせばいいだろう」
そもそも生来のサイヤ人は尻尾が再生する。
だから言葉だけ見ればベジータの言っている事は正しいのだが…。
「そして赤い超サイヤ人など言い辛くてかなわん。今度からその変身を『
「超サイヤ人4………カカロットも言っていたが3がってのもあるんだな」
「貴様は超サイヤ人3になれんのか…ならカカロットにでも見せてもらえ」
なぜか不機嫌になったベジータが部屋から出て行くのを見送り、リークは再び横になった。
(いつ以来だろうな……敵わねぇと心の底から思ったのはよ…)
ところ変わってリーク達の部屋から出たブルマは、悟空を引っ張っていた。
「痛て!!耳引っ張んなよブルマぁ」
「うっさいわねぇ、こうでもしなきゃ出て行かなかったでしょうが!!」
悟空の叫びむなしく引きずられるのは止まらない。
「相変わらず君達は騒がしいねぇ」
そこへ突如姿を現した人影が二人、ブルマ達に声をかける。
「「ビ、ビルス様!?」」
「なんだいそんな驚いてさ。破壊したくなっちゃうねぇ」
「なにおっしゃっているのですか、ビルス様。気になる気を感じたからわざわざ地球に出向いたのでしょう?」
「あぁ…そうだったね。それで君達、ここら辺で変な気を感じなかったかい?
例えば……サイヤ人の様な………ねぇ」
二人には当然心当たりがある。
今しがた出てきたばかりの部屋にいるサイヤ人、リークの事だ。
そして変な気とはもちろん……
「赤い超サイヤ人……っちゅうことか」
「ん?なんだいその、赤い超サイヤ人って」
「昨日地球に新しいサイヤ人が来てよぉ、ベジータが戦ったんだ」
「へぇ、それで?」
「そんで、そのサイヤ人が超サイヤ人ブルーとは違った超サイヤ人に変身したんだ。そいつは赤い超サイヤ人って呼んでたんだけどよぉ」
その後事細かく赤い超サイヤ人について説明する。
上半身には赤い体毛が覆い、オーラも赤、髪の色さえも赤みがかかったこと。
変身するとサイヤ人の本能が出てくること。
「なるほど、私達が感じた謎の気配はそのサイヤ人のものだったんですねぇ」
「そんでウィスさんとビルス様は確認しに来ただけか?」
「そんなことあるか!!わざわざ出向いてきたんだ、美味いものでも食わないと……破壊しちゃうよ?」
「そうよね。今美味しい物を用意させるわ」
「そして……僕をそいつと
オッス!!オラ悟空!!
いきなりやってきたと思ったら、リークと戦わせろって言い出したぞ。
いくらリークでもビルス様にはまだ敵わねぇ…。
だけどあの変身をもっと知るにはいい機会かもしんねぇぞ!!
次回、破壊神の洗礼!
見せ付けろ!!超サイヤ人4!!!
ぜってぇ見てくれよな!
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其の八:破壊神の洗礼! 見せ付けろ!!超サイヤ人4!!!
今回は軽いタイトル詐欺をしているかもしれません…。
次回以降はきをつけますのでご容赦ください!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「た、戦いてぇって流石にビルス様には敵わねぇんじゃ……」
「うるさいよ。破壊されたいのかい?」
「いっ!?」
「……はやく案内しなよ」
破壊神に催促されては悟空も諦めるしかない。
今来た通路を戻る事にした。
「かかってきなよ、サイヤ人」
「……なんでこうなった……」
神に目を向けながら思う。
今度は神そのものを相手にしなければならないのか、と。
「言っとくけどさ、つまらない相手だったら容赦なく破壊するよ」
「……やるしかねぇ……
弾けて混ざれぇ!!!!!」
エネルギーボールを炸裂させ、1700万ゼノの光を取り込む。
そして昨日悟空やベジータの前で見せた姿に変身する。
「へぇ、それが君の変身って訳だ」
「殺されたくないんでな……ご所望とあらば見せてやるよ!!」
昨日と違いほぼフルパワーでの超サイヤ人4への変身、しかしどこか虚勢を張っている様に見えなくもない。
「生意気な口のきき方だねぇ。さっさとかかってきなよ」
「臨むところだ!!」
そう叫んだところでビルスに向かって踏み込んで行った。
「ほう…いいスピードだねぇ」
「ほざけぇ!!」
凄まじい威力を持つパンチを振るも空振り。
「だだだだだだだだだだだだだだ!!!!!!!!」
しかし乱打戦に持ち込んでも掠る事すらない。
(なんで当たらねぇ!?)
「正直神の力を持たなくてもここまでやれるなんてちょっとは驚きだよ」
「ぐっ!!ナメるんじゃねぇぞ!」
「だけどね、その程度のパワーはあそこにいる孫悟空やベジータだって持っているんだ。だからねぇ…ガッカリした気持ちでもあるんだよ」
「なにっ!?」
「がはぁ!?」
何が起こったのか理解できないまま壁にたたきつけられる。
「興味本位で戦ってみただけだから今回はこのデコピン一発で済ませてあげたよ」
「な……なめやがって……」
「さてと…ウィース!」
「あら、もう終わったんですか」
「さっさと美味いもの食いに行くぞ」
「かしこまりました」
「待ちやがれ!!」
「……へぇ、まだ動けるんだ」
「…一撃も……与えてねぇのに……終わらせねぇよ!!」
「……前言撤回だ、ウィス」
若干よろけながら立ちあがるリークに視線をやる。
(こいつ…)
「はぁぁああああああ!!!!」
リークは気を高める仕種を取る。
対してビルスはそれを悠長に見ているだけだ。
「見せてもらおうか、サイヤ人!」
「喰らえぇぇえええ!!!」
「なぁベジータ」
「どうした」
「ビルス様に一撃でも与えられると思うか?」
「……さぁな」
「………………………」
「やれやれ、やっと倒れたかい」
「ビルス様、なんでこの者のエネルギー波を御避けにならなかったのです?」
「……なんでだろうねぇ」
あの時、気を高めたリークはフルパワーで攻撃していた。しかしビルスはそれ、あろう事か、素手で止めていたのである。
「さてと、今度こそ食べに行くよ」
「ふふっ、素直じゃないんですから」
「何か言ったか?」
「いいえ、おほほほほ」
(サイヤ人って言うのはいつだって僕を驚かせてくれるよ)
ビルスとウィスはそいつを残しその場を後にした。
「………………死ななかったか…………」
オッス!!オラ悟空!!
リークの奴なんとか生き残った!
オラもそろそろ戦いてぇんだけどよぉ……
なんかそれ所じゃなくなっちまったみてぇだぞ!!
次回、未来からの救援要請!!
語られるは悟空の偽者!?
ぜってぇ見てくれよな!!
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絶望の未来編
其の九:未来からの救援要請!! 語られるは悟空の偽者!?
今回からは『未来トランクス編』を若干の改変を入れつつやっていこうと思います!!
拙い文章ではありますが、どうぞお読みくださいませ☆彡
それは少年の住む星に突如現れた……。
黒い風貌……
だが…姿形は人間。
しかし現れた一人の人間が……
確かに存在していた街を……
街だったモノに変えてしまった……
「私と戦うつもりか?」
沢山の人間が殺された……
「勝てぬと知りながら無駄な抵抗を止めぬとは、サイヤ人は本当に面白い」
親を殺された……
「安心しろ。あの娘と同じところに送ってやる」
そして……
「愚かな人間には死こそが恵み」
最愛の人を……殺された……
そいつの言う事は神の如き発言……
しかしそこにあるのは明確な殺意……。
それから逃げる様にして……少年の意識はそこで途切れた。
「……ん?」
カプセルコーポレーションの二回ベランダでは、トランクス達がランチをとっていた。
「どうなさいましたか、お坊ちゃま」
自分の勉強を見てくれる先生が質問するも、トランクスは空を見上げる。
(……何かくる!?)
すると空に突然何かが、文字通り現れたのだ!!
「「「うっひゃあ!?」」」
ピラフ、シュウ、マイはしりもちをつく。
当然先生も驚いていた。
「な、なんだこれ……」
乗り物だとはわかる。わかるが見たことのない形。
「……!?人がいる!!」
「「「なに!?」」」
確かに人は入っていた。
しかしそいつは倒れていて顔がよく見えない。
「お坊ちゃま……そこ……カプセルコーポレーションって書いてあるんですが…」
「えっ!?本当だ。
うちにこんな製品あったかなぁ」
そしてブルマを呼んで来るように指示を出す。
「……これはどういうことなんだろう……」
「中で倒れてるのって、ブルーの髪の若い男性じゃない?」
大急ぎでやってきたブルマは、謎の乗り物を見ながら言う。
「え?……そうだよ」
「大変!!急いで中から出して!!」
ブルマの指示よろしくシュウとピラフが引きずり出す。
「大丈夫よ、すぐにベジータを呼んで来るから!!」
そいつは言う……
「どうしたサイヤ人、いい加減わかってきたのではないかな」
俺では勝てないと……
「抵抗したところで、
お前の街は壊され、
母も仲間も殺されているではないか」
俺のしている事は無駄だと……
「逃げるがいい。しかし、必ずこの手で始末する」
俺は……何もできないのか……
「……うっ……」
「大丈夫?しっかりして!!」
「大丈夫か、トランクス」
目を覚ましたトランクスはまだ周囲を把握しきれていない様子だ。
「……あっ……あ……」
しかし悟空を視界に捕らえた瞬間…
「おい、トランクス!!」
「うぅぁぁあああ!!!!」
悟空に拳を奮った。
「ぐっ……」
「どうしたトランクス、オラだぞ?」
「貴様ぁ!!!!」
「あんた何やってるのよ!!」
その光景を見かねたブルマのビンタが入る。
「……はっ!?悟空…さん?」
「へっへっへ、やっと落ち着いたか」
「す、すみませんでした…突然殴り掛かったりして」
ようやく正気に戻った模様。
ここでさらにブルマが聞く。
「あんたどういうことよ」
「母さん…」
「一体何があったの?」
(俺は過去に来られたんだ…)
「騒がしいがなにかあったのか?」
「こ、この方は?」
「あぁ、リークって言う最近地球に来たサイヤ人よ」
「最近!?」
「まぁあんたの時代じゃいなかったみたいだから驚くのも無理ないわね」
実際、トランクスが経験してきた未来にはリークなんて言う人物とは出会ってなかった。
「んで、これはどういうことだ?」
「それはこれから聞くところよ!」
「もう大丈夫です、全て説明します」
「どうなっていやがる…この星のどこを探っても、トランクスの気が感じられない…」
黒の人間は辺りを破壊しながら探すが見つからない。
当然である、この時間にはいないのだから…。
「……あん時……奴は消えた……この空間で……ん?」
タイムマシンが隠されていた施設の上空に来たとき、不意に黒の人間がつけている指輪が輝いた。
「時の指輪が……そうか、奴は時間を越えたのだな」
「魚肉ソーセージって奴はうますぎるぅ!!」
時を超えた事に関しての謝罪は既に終わっている。
絶賛何があったのか語り中だ。
「戦いは困難を極めました。ですが俺は界王神様の指示を受け、なんとかダーブラとバビディを倒し魔人ブウの出現を阻止したのですが……その後に現れたんです」
「なにが現れたんだ?」
「……先程俺は悟空さんに殴り掛かりましたが…それは…同じだったからです」
「同じ?一体どういうことだ」
「……悟空さんと姿形がまるっきり同じ人物だったんです……そして……孫悟空と名乗ったんです」
ここで明かされる敵は……孫悟空。しかし思い返せば性格などが全く違う存在である。
「黒い服を身に纏ったそいつを、俺達は『ゴクウブラック』と呼んでいました。そしてそいつが現れた時に言ったんです……
正義の為に人間達を皆殺しにする
……と」
オッス!!オラ悟空!!
未来はブラックって奴のせいでめちゃくちゃにされちまったらしい。
だけどよ、強ぇ奴っちゅうんはいつだってオラをワクワクさせてくれっぞ!!
次回、束の間の平穏
ベジータの胸中はいかに!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十:束の間の平穏 ベジータの胸中はいかに!!
今回はいつも以上に短めとなっています。
また、今日はもしかしたら更新がこれで終わりかもしれません。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「行きますよ、悟空さん!」
「おう!」
二人は互いを見据えながら構えを取る。
そもそもの事の発端はと言うと…
トランクス、オラと手合わせしてくんねぇか
と言い出した事である。
「全く、なんでサイヤ人は戦いたがるのかしら」
「孫の奴は敵の力量を知ろうとしているのだろう。なんせ相手は一人で数々の星を潰してきたと言うのだからな」
「いやいや、案外なんも考えてないかもな」
そして途中で合流したピッコロとクリリンも観戦する。
「これが俺の全力です!!はぁぁあああ!!」
「いきなり超サイヤ人2か。ならオラも!はぁ!!」
変身することによって互いの気は膨れ上がる。
そこでさらに気を高めようとするもんだから……
「ちょっと待ったぁ!!」
ブルマがエネルギー遮断機を使用したのは言うまでもない。
「たぁ!!」
「!!」
先行を取ったのはトランクス、拳によるラッシュをかます。当然悟空の方もそれら的確に防御していく。
しかしその現状はトランクスの方が優勢と見えた。
「なぁ、ベジータ王子」
「なんだ」
そんな戦いを見ながら、リークはふと思ったことを尋ねた。
「あのトランクスより少し強い位なんだったら、カカロットやベジータ王子のブルー、そして俺の超サイヤ人4で片付けられるだろ」
「そんな事か、くだらん」
しかしすぐさま一蹴するベジータ。
「例えあいつがそれで満足しようとも俺が許さん。これはあいつの生きる未来での事だ、あいつ自身の手で決着をつけさせなきゃならんのだ」
「……そうかい」
ベジータの思い、それはかつてのサイヤ人達にはありえないものである。
そしてそれを聞いたリークもまた、サイヤ人としては持たないはずの思いを持った。
「……ベジータ王子」
「…………………………」
「
「………よかろう」
その後は何も語らずその戦いを見届けた。
「とりあえず、未来に戻るにはもう少しかかるわね」
「えぇ?なんでだよブルマ」
悟空とトランクスの手合わせは、悟空が超サイヤ人3に覚醒して決着がついた。
その衝撃は凄まじく、エネルギー遮断機を普通に破壊してしまった程である。
「破損ヶ所の修理、燃料の補給、メンテナンスとかいろいろあるのよ」
「そういうもんなんか」
「そういうもんなのよ!」
理解できていない様子の悟空ととにかくまだ行けない事を説明するブルマ。
そんな二人は置いときつつ、トランクスとベジータ、そしてリークが会話していたのだが、それがどんな話だったかは二人に知るよしもなかった。
オッス!!オラ悟空!!
ブルマとブルマの父ちゃんがタイムマシンを直してる間、オラ達は修業に戻るとすっぞ。
特にトランクスとリークの熱の入れ方がすげぇんだ!
次回、未来に向けて!サイヤ人の修練!
そして憎しみがもたらす最悪。
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十一:未来に向けて!サイヤ人の修練! そして憎しみがもたらす最悪。
前回の前書きで今日はもう更新しないと言っていましたが、やっぱりしちゃいました!!
そして、皆様のお陰でルーキーランキング30位代をマークする事ができました♪
本当にありがとうございます!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「ここでいいだろう」
ベジータとリークは、人はおろか生物の気配さえしない荒野地帯の上空に来ていた。
それは…
「俺を
「………よかろう」
リークの頼みによるもの、ベジータとの修業である。
「例え死ぬことになっても文句は言わせんぞ、貴様が望んだ事だからな」
「あたりめぇだ!」
「ふん……」
再確認したところで降り立つ。
ここはかつて、魔人と化したベジータと悟空が戦ったところでもある。
「…………いい環境じゃねぇか」
「前に貴様と戦った時は、既に消耗していた後での超サイヤ人4だったな」
「それがどうかしたか?」
リークの返答に対しベジータの答えはこう……
「くっくっく……最初から変身しやがれ」
超サイヤ人ブルーになること。
「俺様も前回と同じだと思わん方がいいぞ」
「さすがにあんた相手にナメてかからねぇよ。
……弾けて混ざれ!」
あの時以来の赤と青の対面。
互いに自信のある様な顔をしている。
「格の違いを見せてやる」
「はっ…ほざきやがれ」
神聖なるゴッドの力、究極のサイヤパワー、
二つの性質の違う気がぶつかり合う。
「ほう…さすがに消耗しているとしていないとでは随分と違うな」
「いくぜ……」
……そして……
「ぐっ!!」
「もっとその力を見せてみやがれ!!」
ベジータの一撃から戦闘が始まった。
「時を弄るとは…やはり人間は無駄な存在……」
廃墟と化した街の上空、ブラックは物思いにふけていた。
「この手で絶滅させなければならない……神への侮辱は許してはならない行為」
「まるで自分を神だと思った口振りじゃないか、サイヤ人」
「………誰かな?」
「貴様は知る必要がない!!」
いつの間にか背後に立っていた何かはサイヤ人の事を知っていた。
「何者かは知らないが、私に逆らうのは神に逆らうと同義……覚悟はできている……………ぐぉ!?」
「気付かなかったのか!既に俺様の一部が入り込んでいたことを!」
「なっ………なんだと!!」
「もう満足に動かせないだろう?貴様の体を貰うぞ!!俺様の計画に選ばれたのだ、光栄に思うがいい!」
何かは液体状になり、ブラックの中に入り込む。
「ま……まさか……この私が!!まだ指命を果たせていないのだぁぁあああ!!!」
そして……完全に乗っ取られた。
「………はっはっはっ!!これで俺様は………完全無欠になったのだ!!
このベビーによって………再びツフルを再興させるぞ!!」
悟空達は知らない……彼らの倒すべき相手はより強大で最強の憎しみを相手にしなければならないてという事を……。
オッス!!オラ悟空!!
遂にタイムマシンが直って未来へ行けるみてぇだ!オラの偽者、どんな相手なんかわくわくしてくっぞ!
って…あいつがブラックじゃねぇだって!?
次回、こいつが絶望の未来
ブラックベビー現る!?
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其の十二:こいつが絶望の未来 ブラックベビー現る!?
今回はいつもより一時間遅れでの更新になりましたが、なんとか今日中に後一話出せればと思います!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
※2/24 10:56 以下の文章を追加修正しました
「それより、なぜ俺が過去に行っていた事を?」
「この星に残った地球人はほとんどいない様だな」
ブラックベビーは自らの配下として地球人に洗脳寄生することにした。 しかし、地球はおろか銀河系のほとんどの人間がゴクウブラックによって始末されていたのだ、当たり前である。
「まぁいい、ツフルの民はその内増やしていける。それより大きな収穫があったのだ、俺様は満足だ。お前もそう思うだろう?」
「えぇ、私はなんと愚かだったのでしょう。人間が神に逆らっていたのは神をも超越するベビー様と共にする為だったのでしょう!!」
「やはり、お前を俺様側につけて正解だった様だ!!
なぁ……ザマスよ」
未来からトランクスがやってきて四日が経った。
悟空、ベジータ、リーク、そしてトランクスはカプセルコーポレーション中庭に集まっていた。
「準備はできた見てぇだな」
「バッチリよ!なんてったて未来の私が作ったのよ?今の私が直せないはずないわ」
ブルマは運よく燃料を開発できただの、お父さんが小型化に成功しただの説明している。
「まぁ、迂闊に弄れないから四人乗るにはぎりぎりなのよね、元々一人用だったし。それが欠点ね」
「そんな事はどうだっていい」
ベジータは一足先に乗り込む。
「さっさとしろ。はやく行かなきゃいけないんだろ?」
「わかりました、行きましょう」
「よぉし!!ちょっくら行ってくっぞ」
続いてトランクスと悟空も乗り込む。
「……本当にぎりぎりだな……」
「いいから早くしやがれ!!」
リークも無理矢理乗り込み、なんとかタイムマシンの中に収まる。
ここでブルマが何かのケースを投げてきた。
「ちょっとベジータ!!これ持ってって!」
「ん?わかった」
それを見終えトランクスは機械を始動させる。
蓋がしまったタイムマシンはかなり窮屈そうだ。
「それでは行きますよ、皆さん!!」
「お、おう!!」
「ふん……」
「あぁ…」
悟空達を乗せたタイムマシンは、空に浮かび上がり
…
絶望の未来へ消えた。
「なぁウィス」
「なんでございましょうか?」
「未来での話、何か気になるな」
「そうですねぇ」
「……調べるよ」
「かしこまりました」
「到着しました!!」
時空を越える為に通ってきたトンネル(?)を抜け、崩壊した街に再びトランクスは降り立つ。
そこには過去から悟空、ベジータ、リーク、誰一人欠けること揃っている。
「うっひぃ…狭かったぁ」
「はぁ……ブラックって野郎はどこだ?」
タイムマシンから降りたベジータは周囲の気を探る。
「よっ…と、こいつは酷いな……本当に一人でやっか怪しくなる」
「ブラックっちゅうのは何がしてぇんだ…」
リークと悟空は未来の惨状に目を見張る。ほとんどの建物は崩壊し、かろうじて無事な建物も少しの衝撃で崩れてしまうだろう。
「……チッ……今はまだ隠れてるみたいだな」
「しかし、俺が戻ってきた事は向こうも気付いたはずです!向こうから現れるまで一旦地下に隠れましょう」
トランクス先導の元、隠れ家に入っていく悟空達。
地下に隠れ家があるのは地上での破壊活動から避ける為、そして元々地下にシェルターなどがあったからである。
「………おかしいですね………見張りが一人もいない?」
「何がおかしいんだ?」
「いえ…ここは一本道だからそろそろ誰か居てもおかしくないのですが……」
「別のとこに隠れたんじゃねぇのか?」
「そうでしょうか……」
拭いきれない不信感を感じながらトランクスが進むと、少し広い所にでる。
所々に生活の後が感じられているが人の気配はやはりない……。
「つい最近まではここにいたみたいだな、戦闘の跡もないしやはり別の所にうつったんだろう」
「リークの言う通りだぞ、別のとこを探した方がよさそうだ」
「……わかりました」
「…トランクスさん!」
周囲の把握も余所に動き始めようとするトランクス。
そこに現れたのはゴクウブラックに対抗する為の革命軍の一人だった。
「無事だったんですね?よかったよかった…そして皆さんがが過去からいらした方々………で間違いないですね?」
「そうだぞ、オラ孫悟空っちゅうんだ」
「それより、なぜ俺が過去に行っていた事を?」
「それは……後で話しますよ、それでは新たな隠れ家にご案内いたします」
と言ってやってきた道を引き返し始めた兵士にトランクスはついていこうと…………
「おめぇ…何考えてんだ?」
「貴様の気、かつて似たような奴と戦っているな。それも大量にな」
「父さん?悟空さん?」
「なんですかね…………」
兵士は足を止めて……
「
「「「「!!??」」」」
悟空達をサイヤ人と呼び豹変した。
「こいつはどういうことだ、トランクス!!」
「わかりません!!」
「カカロットを勘違いしているだけじゃねぇ、俺やベジータ王子にまで殺意を持っていやがる」
「トランクスにもだ、何がなんだかわっかんねぇぞ」
とにかく一旦下がって地上に出る。
別段相手をとろうとすればできなくはないが、相手は恐らく人間だ。手を出せば簡単に死んでしまうだろう。
そして地下への入口から外へ出ると、そこにそいつはいた。
「よし!外にで………」
「待っていたぞ、サイヤ人!!」
悟空と容姿が似ている人物…………。
「貴様が……ブラックって奴か!!」
「確かにオラと似てっけど、随分邪悪な気を出してるな」
「それに、髪の色が白じゃねぇか。こんなんで間違えるか?」
確かにそこにいたのは悟空と似ているのだが………決定的に違う存在。
だがトランクスは知っている……そいつが……
「…………違う…………」
「ん?どうしたんだ、トランクス」
「あいつはブラックなんかじゃありません!!」
「「「なにっ!?」」」
ブラックとは別の存在だと。
「俺様は貴様らサイヤ人に滅ぼされたツフル人!!貴様らサイヤ人を皆殺しにする為にこいつを支配したのだ!!貴様らを殺してこの復讐を終わらせてやるぞ!!!」
オッス!!オラ悟空!!
ベビーっちゅう奴がブラックの肉体を支配して、地球人を全員操っちまったらしいぞ。
サイヤ人への憎しみだとかはわからけぇけど、オラ達ぜってぇに負けねぇぞ!!
次回、サイヤ人への憎しみ爆発
ベビー脅威の戦闘力!?
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十三:サイヤ人への憎しみ爆発 ベビー脅威の戦闘力!?
皆様、お気に入りありがとうございます!!
これからも頑張って更新していこうと思います。
また、評価や感想もお待ちしております♪
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「ツフル人……全滅したと思ってたがな…」
「そのツフル人ってなんだ?」
「俺達サイヤ人が滅ぼした種族の一つだ。戦闘力自体は高くなくどちらかと言えば技術力があったはずだが………」
リークは睨みながら語る。
ツフル人とサイヤ人は同じ星を奪い合った事。
大猿になることでその戦いを終結させた事。
そして……
「ベジータ王が全滅を宣言したからもういないと思ったが……」
「ふん…そのツフル人が今更なんの用だ」
「言っただろ!!貴様らを皆殺しにすると!!」
(ツフル人の生き残り……って訳じゃねぇよな)
「死ね!!サイヤ人!!!」
「避けろ!!!」
悟空の叫びで散らばる戦士達。
その瞬間、寸前まで悟空達がいたところにエネルギー波が通っていく。
「ボサッとするな!!奴は殺る気だぞ!!」
「みたいですね」
「精々抵抗してみるがいいぞ、サイヤ人!」
「チッ……はぁ!!!」
「弾けて混ざれ!!」
悟空とベジータは超サイヤ人ブルーに、リークは超サイヤ人4に、そしてトランクスは超サイヤ人2に変身する。
「そいつが超サイヤ人か」
「覚悟しやがれ!!」
「覚悟するのはお前だ、ベジータ!!」
「だだだだだだだだだだだだ!!!!!!」
「無駄だ!!」
「ぐぉっ!?」
「どうした?もう終わりか?」
「く…そ野郎!!」
ベジータのラッシュ虚しく、ベビーのボディブローに顔を歪ませる。
「強がりは意味ないぞ!」
「父さん!!」
「ベジータ!!」
更に追撃として地面に叩きつけられる。
「トランクス、ベジータを頼む!!行くぞリーク!!」
「あぁ!!」
ベジータと入れ代わりに突撃していく悟空とリーク。
「「だぁらぁああああ!!!!」」
「小賢しいわ!!」
二人同時のパンチを防ぐベビー。それどころかその勢いで二人を投げ飛ばす。
「なかなかやるじゃねぇか。だったらオラも全開だ!!」
空中で体制を立て直した悟空は、自分が持つ必殺技の構えを取る。
「かぁ……めぇ……はぁ……めぇ…………波ぁぁああああ!!!!」
「ならば俺様も!!かめはめ波!!」
二本のかめはめ波での撃ち合い。片方は青が、もう片方は邪悪を模した紫。
「どうしたサイヤ人!!その程度か!!!」
「ぐぐぐ…………」
「ふはははははは!!!」
なんとか踏み止まっているとは言えベビーの優勢。
しかし悟空の顔は笑っていた。
「どうした、孫悟空!?」
「今だぁ!!!」
「あめぇんだよ!!」
悟空の掛け声と共にリークがベビーの横に現れる。
「油断し過ぎなんだよ!!」
そして拳こま振るわれ……
「なんだと!?」
「ベビー様には触らせませんよ!!」
ることはなかった。
「他に仲間がいたのか!?」
「作戦失敗の様だな!!だったらくたばれ!!」
「ぐ……ぐぁぁああああ!!!!」
紫のかめはめ波に飲み込まれる悟空。
ベビーの不意をつく作戦は、結果として悟空に隙を生んでしまったのだ。
「いつ私が一人だといった?ザマスよ」
「誰も言っておりませんね」
ザマスと呼ばれた者は答える。
そしてザマスのとは…
「な、なぜ界王神様が!?」
緑のポタラを耳につけた神だった……。
オッス!!オラ悟空!!
ベビー相手にオラ達の攻撃がまるっきり通用しねぇ。
しかも見たこともない界王神様が敵対しちまった。
あいつもベビーに操られちまってんだろうな。
次回、正義と憎しみ
ベビー更なる高みへ!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十四:正義と憎しみ ベビー更なる高みへ!!
今書いている絶望の未来編、思ったより長くなりそうで慌てています。
そして今日は休みなので、三話は最低更新できたらと思います!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「へへっ……まさか………押し返される………なん……てよ……」
「大丈夫か、カカロット!!」
ベビーのかめはめ波によってできたクレーター、そこに悟空は超サイヤ人ブルーを維持できないまま倒れていた。
「痛て……でぇじょうぶだ、まだやれる」
「…ならいいが…あの野郎共……」
上空に佇んでいる二人の影は気味の悪い笑みを浮かべている。
「悟空さん!!リークさん!!」
「ベジータ王子はどうした?」
「余計な心配するな!今は奴らに集中しやがれ!!」
「心配するだけ無駄か」
もう一度全員超サイヤ人になり立ち上がる。
「ザマス、俺様は孫悟空とベジータをやる。残りはお前がやれ」
「かしこまりました」
「死ぬんじゃねぇぞ、てめぇら」
「誰に言ってやがる!!」
まずベジータとリークがそれぞれの相手に特攻をかける。
「無茶だけはすんなよトランクス。おめぇは未来の希望なんだからな」
「わかりました。悟空さんこそ気をつけてください」
そしてその後ろを悟空とトランクスで援護していく作戦をとった。
「だぁ!!!」
「甘いわ!!」
ベジータは再び殴りかかる。
当然受け止められる事は前提にだ。
「見えているぞ、孫悟空!!」
「なにっ!?」
しかしベビーはベジータを押さえたまま悟空を足蹴にしてしまう。
「チッ……図に乗るなよぉぉおおおお!!!!!」
「ん?」
「だぁぁああああ!!!!」
「さっきも言っただろう、甘いとな!!」
「がぁ!?」
「馬鹿の一つ覚えみたいに不意をつこうとしているが、無駄だとまだわからんのか。さすがは頭脳の低い猿だ」
またもボディブローが入っていく。
さらに今回は、
「死ねっ!死ねっ!!死ねぇ!!!!」
「ぐっ!!がはっ!?ぐはぁ!!??」
ことばに合わせて気弾を顔にぶち込んでいく。
「やめやがれ!!」
「ふん、そんなにやめてほしければくれてやる!!」
「あぶねぇ!大丈夫かベジータ」
「なんとかな…」
まさかのベジータを投げつけるという愚行。なんとかキャッチするもののそれが一瞬の隙を生む。
「そんな悠長にしてていいのか!?」
「「なっ!?しまっ…………」」
「その程度かサイヤ人!!こんなんで俺様の復讐心が満たされると思ったか!!」
「はぁ……はぁ……ゴッドでも敵わねぇっちゅうんか…」
「はぁ……はぁ……カカロット、貴様らしくないぞ!」
「ははっ……すまねぇ」
圧倒的なまでの力の差、今までで間違いなく最強の相手だった。
対して余裕のあるベビーだが、ここまでにすることにした…。
「しぶといがどうやらここまでの様だな!!
ならば冥土の土産に見せてやろう!!
俺様の憎しみを!!」
「なんだと!?」
「はぁぁあああああ!!!!」
……ベビーの姿は変化していた。憎しみを力に変え今度こそ殺すつもりだとわかる。
「好きに呼んでくれて構わんぞ。どうせすぐに死ぬのだからな!!」
「さ、さっきより不気味さが増した気配がしやがる」
「…父さんと悟空さんの気が……」
「流石はベビー様!!宇宙を支配するに相応しいお方だ!そしてそれをたがが人間風情が!!どうしてベビー様に刃向かう!!」
「俺達は生きる為に戦ってるんだ!!」
「こしゃくな、ベビー様の成す事は正義。それに従えないお前達は悪なのだ!!」
「うるせぇ!!さっさとしやがれ!!」
ザマスの狂信的な崇拝は余所に、リークは拳を振る。
拳はもろに入りザマスは壁に叩きつけられる。
「…手応えはあったはずだが……」
「ふははははは!!!私の不死の神だ!!!お前達の攻撃で傷などつくはずがないだろう!!」
「ふ、不死だと?」
「…厄介な相手もいたもんだな……」
「今度はこちらから行くぞ。神烈斬!!!」
壁から抜け出たザマスの右手は、気を刃の形に造形した剣で覆われていた。
そしてリークの元に一直線に飛んできた。
「危ない!!」
それかろうじてトランクスの剣で防ぐ。そしてつばぜり合いまで持っていっている。
「…すまねぇ、トランクス。流石に素手で触るには少し危なかった」
「うぐぐぐ……リークさん!!ザマスの足止めは俺一人でもなんとかなります!!はやく行ってください!!」
「…わかった、ここは任せるぞ」
「行かすかぁ!!」
「ぐっ………はやく!!」
そしてリークは悟空達の元に向かって行った。
オッス!!オラ悟空!!
更に強力になったブラックベビーを前に、オラとベジータは全く歯がたたねぇ。どうやったらあいつを倒せんかわかんねぇぞ。
次回、悟空達の敗北!?
生き残った地球人
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十五:悟空達の敗北!? 生き残った地球人
皆様お気に入り登録ありがとうございます!!
これからも頑張って更新していきますのでよろしくお願いします!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「く……そ……」
「今度こそ……うご……けねぇ……」
「ベジータ……王子……カカロット……」
悟空達の援護にきたリークも含め、三人共何が起きたのかわからないままベビーにやられていた。
「こうなると見る影もないな、サイヤ人!!」
「ベビー様、こちらも終わりました」
「そうか。ならばもう終わらせる!!」
ザマスがベビーの元で口利きをし、それを聞いたベビーは両手を前につき出す。
「い、今やられたら………」
「ぐっ…覚悟決めろ!!」
そしてベビーの手元に黒の球体が出現する。
「サイヤ人共よ、今度こそ死ぬがいい!!リベンジデスボー…………ん?」
「撃てぇ!!」
何者かの射撃合図で発射された物は、煙幕弾であった。
「今の内にその人達を運んで!!」
「はっ!!」
そして複数人が悟空達を担いで乗り物に消えてった。
「よろしいのですか?ベビー様」
「ふん、あそこまで痛め付けてやったんだ。いずれ必ず殺してやる」
「そうですか」
「それにだ、あの人間共も俺様の支配下におかなければならない。ならば決着をつけるのは後でもいいだろう」
「……ぐっ………はっ!?」
「よう、起きたかトランクス」
「…悟空さんよく無事で……っつ!!」
「お、おい無理すんなって」
散々敵に痛め付けられた体では、多少の飛び起きでも痛みが走っている様子だ。
「だ、大丈夫です。それよりここは……」
「それなんだけどよ、オラもよくわかってねぇんだ。ただ、助けてくれた人達が奥で待ってんぞ」
「助けてくれた人?わかりました」
悟空に肩を借りながら奥に進んでいくと、決して多くはないが人が見えた。
「ほれ、あの女の人だ」
「女の………え?」
「ん?……トランクス!!起きたのかい!!」
「マ、マイ!?生きてたのか!!」
死んだはずのマイであった。
「よかった………生きててくれて……」
「トランクスこそ無事でよかったよ。それに、ベジータって人が沢山のご馳走をくれたんだ。あれがお前のお父さんだろ」
「父さんが……そういえば母さんからなにか受け取ってたけどこれだったのか」
周りを見渡すと15人位の人がいた。
各々食事をしたり寝ていたりと様々だ。
「そういえば父さんとリークさんはどこに?」
「あぁ、考え事があるって外に…」
「……父さん…」
「……………………」
「何しに来やがった」
「……さぁな……」
立ち尽くすベジータの後ろにリークがやってきた。
その顔は何処か神妙である。
「……気付いていると思うが………」
「…………………」
「俺の超サイヤ人4はまだ完成していない。本来ならば4とは名乗れないだろう…」
「……貴様がパワーボールなんぞ使うからだろう」
「結局はそこか…」
「それに今のお前には…………いや、後は自分で考えろ」
それだけを言い残しベジータは戻っていく。
今度は逆にリークが立ち尽くしていた。
「ふぅ………」
「ねぇ、おじちゃん」
不意に声をかけられる。
リークが振り向くとそこは少年と少女がいた。
「なんだ?」
「私達の為に戦ってくれてるんでしょ?おトランクスお兄ちゃん達が言ってたよ」
「……負けちまったけどな」
「だったら次勝てばいいじゃん!!」
「……そうだな。次は勝つさ」
その後、子供二人に手を引かれて戻って来るリークが見られたとか。
オッス!!オラ悟空!!
ベビーが地上で暴れはじめたらしい。なんとか体は回復してっから今度こそぜってぇに倒すぞ!!
次回、憎しみのエナジー
スーパーベビー2!?
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十六:憎しみのエナジー スーパーベビー2!?
ドラゴンボール超を見ながらの暇つぶしにどーぞ!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「カカロット、もう行けるか?」
「あぁ、心配かけてわりぃなリーク」
「お前が戦えないときついんだ、しょうがないだろうが…」
「へへっ。よし、行くか!」
悟空とリークは外に出る。
既に準備を終えていたベジータとトランクスが視界に映る。
「悟空さん、瞬間移動お任せしていいですか?」
「おぅ!!皆オラに捕まってくれ」
「はい!」
「ふん…」
「わかったよ」
三人が悟空の背中に手を当てる。
そして悟空は気を探る姿勢を取る。
「………見つけた……」
「ほう?懲りずにまた来たのかサイヤ人!」
「おめぇを倒すまでやられるわけにはいかねぇんだ!」
「そういう事だ。今度こそ貴様を消し飛ばしてやる!!」
「威勢だけはいいがそれは無理な事だ。お前達サイヤ人では………な!!!」
ベビーは気弾で牽制をかけてきた。あくまで牽制……しかしサイヤ人達は全員避けた。
「やるじゃないか」
「今度はオラ達からいくぞ!!はぁ!!」
「はぁぁあああ!!!!!」
悟空とベジータは超サイヤ人ブルーに変身する。
「またそれか!!わからなかったのか、この俺様に通用しなかった事を!!」
「さぁな。今度はわかんねぇぞ?」
「なに?」
「っ!?」
「だぁりゃぁ!!」
「な、なんだと!?」
ベビーの目には捕らえる事のなかった一撃。それはベビーを壁に激突させる。
「だらぁ!!!」
「ぐぉ!?」
腹部に鋭い一撃が……
「だぁ!!」
「がぁっ!?」
全身を貫く衝撃が……
「だぁりゃぁ!!」
「ぐぉぉおおお!?」
そして顔に痛烈な一撃を受け、またも壁に激突させられる。
「ベビー様!?」
主の予想外の展開にザマスは動こうとするが……
「おっと、あんたの相手は俺だ。隙なんて見せてんじゃねぇよ」
「父さん達の邪魔はさせない!」
「そこを退くんだ、人間!!」
そこにリークとトランクスが立ち塞がった。
「な、なぜだぁ!!」
「ふん、貴様は何も理解ってないな、サイヤ人を」
「なんだとベジータ!!サイヤ人はただの愚か者ではないか!!!」
「貴様は自己陶酔してんだよ。だから理解ってないと言っているんだ!!」
悟空とベジータの攻撃に押され始めるベビー。
仮にどちらかの攻撃を受け止めれたとしても、もう片方が止められない。
「ぐっ………ぐぐぐっ………貴様ら、どんな小細工を!!」
「言ったじゃねぇか、今度はわかんねぇってよ!!」
「サイヤ人は戦う度に強くなる。それも死にかけるとな。それに………」
ベビーの胸ぐらを掴み上げて言う。
「ツフル人程度の憎しみが、家族を思う気持ちに勝てると思うのか!!」
「ほざけぇ!!」
激昂したベビーはなんとかベジータから抜け出す。
だが状況はベビーの劣勢としか言いようがない。
「ベジータ、良い事言うじゃねぇか」
「うるさい!目の前の敵に集中しやがれ!」
ベジータの横に悟空が並び、ベビーの方を見やる。
「はぁ……はぁ……ザマス!!そして憎しみを持つツフル人達よ!!俺様に力を送るのだ」
「超サイヤ人4じゃねぇからとか関係なく、やはりてめぇに攻撃は効かねぇみてぇだな」
「私は不死だ!!お前達のような愚者の攻撃など意味がないのだ!!だから退くのだ!!」
「残念だがそいつはできねぇ相談だ。トランクス!」
「はい!!」
リークは現在、消耗を押さえる為か超サイヤ人2で戦っている。
「ベビー様が押されている……はやくしなければ!」
(ザマス!!そして憎しみを持つツフル人達よ!!俺様に力を送るのだ)
「ベビー様!?」
「どうした、ザマス!!」
「わかりました………私の力の全てをお使いください!!」
そう叫んだザマスは上空に気の様なモノを送ると地面に落ちていった。
「ザ、ザマスを倒したんですか?」
「………いや、ベビーって野郎の気配が増してやがる!急いで戻るぞ!!」
「いってぇどうしちまったんだ!!」
「これ以上強くなるだと!?」
ベビーの気が膨れ上がっていく。
「ふはははは!!!!漲るぞ!!サイヤ人への憎しみが俺様に力を与える!!」
その気の膨張は収まらず……
ベビーを憎しみの権化へと姿を変えた。
オッス!!オラ悟空!!
更に変身しちまったベビー。
オラ達が強くなるのと同時に強くなってくなんて、なんちゅう執念だ!!
次回、最恐の敵スーパーベビー2
未来を賭けたリークの決断!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十七:最恐の敵スーパーベビー2 未来を賭けたリークの決断!!
ドラゴンボール超で悟飯が超サイヤ人になっていましたね!!目付きはアルティメット悟飯でしたが変身したという事は、遂に老界王神様から許可でも得たのでしょうか?
それはともかく、どうぞお読みくださいませ☆彡
「それが貴様の変身か?より化け物らしくなったな」
「だけど…今までと断然に違ぇ……気をつけ………」
刹那、変身を終えたベビーからエネルギー波が飛んでくる?
「わぁぁああああ!!!!」
「カカロット!?」
「人の心配をしている場合か?」
「なっ!?」
反応しきれなかった、ベビーの行動を。そしてベジータは廃ビルに埋もれていく。
「散々俺様を壁に叩きつけやがって!!殺してやるぞ!!!」
「だぁりゃぁ!!」
「甘いわ!!」
「ぐっ……」
悟空の不意打ち虚しく簡単に止められる。
「焦るな、もう終わらせてやる」
「なんだとぉ……」
「ふんっ!!!」
「がぁ!!」
悟空をベジータの方に投げ飛ばすと両手を前に突き出す構えをとる。
「喰らえ!!リベンジデスボール!!!!」
ベビーの憎しみの全てを込めた球体が悟空達に向かっていく………
そして悟空とベジータをゆっくり飲み込んでいった…………。
「父さぁん!!!悟空さぁん!!!」
「遅かったじゃないかトランクス」
「……ベジータ王子とカカロットはどうした!!」
「あぁ……殺してやった」
「「!!??」」
殺してやると言ったベビーは薄気味悪い笑みを浮かべている。
「き……貴様ぁ!!」
「待て!!!」
リークは剣を構えて無謀に飛び込もうとするトランクスを制止させる。
「リ、リークさん!?なぜ止めるんですか」
「ベジータ王子やカカロットで勝てなかったんだ、お前には無理だ」
「しかし!!」
「お前は生き残らなきゃいけねぇだろ!!お前はこの世界の希望なんだからよぉ!!」
あの時ベジータの言っていた事を思い出す。だからこその言葉だろう。
「それに俺には未来が見えてるんだ」
「未来…ですか?」
「過去に戻れ!!ここは俺が食い止めてやる」
「ですが!?」
「早くしろぉ!!!」
「くっ……わかりました……」
遂にトランクスは折れた。安全な場所に向かって飛んでいく。
「なんだ?貴様一人でいいのか、リーク」
「生憎、お前程度の相手は一人で充分なんだよ」
「ほざけ!!貴様があいつら二人よりつよいだと?笑わせるな!!それに貴様の変身は見切っているのだ、諦めろ!」
「ふっ…………はぁぁぁああああああ………」
気を増幅させていくリーク。そう……彼は遂にベジータの指摘した欠点を………
「はぁぁぁああああああ!!!!!!!!!」
克服した!!今までの超サイヤ人4とは違う………体の周りを赤いスパークが走り、オーラは完全に赤くなる。
「……………来いよ………」
「貴様も後を追わせてやる!!」
ベビーのエネルギー波がリークを襲った………。
オッス!!オラ悟空!!
ベビーのリベンジデスボールを喰らっちまったオラとベジータは変な所に迷い込んじまった。
え?誰だおめぇ?
次回、不思議空間を大脱出!?
現れるツフル人、リチェー
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十八:不思議空間を大脱出!? 現れるツフル人、リチェー
本当は夕方に更新したかったのですが少々遅れてしまいました。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「……い………ロッ…………」
「…………………………」
「おい!!カカロット!!!」
「うぎっ!!な、なんだベジータかよ……耳元で叫ぶなって」
ベジータの叫びによって悟空は起き上がる。
「……あれ?オラ達さっきまで未来にいたんだよな?」
「どうやら異空間に飛ばされたらしい。カカロット、出口を探すぞ」
「なんだかよくわかんねぇけどそれしかねぇみてぇだな」
しかし悟空達のいる空間は何もない場所……。
どこまでも続く地平線にどこを探せば良いのかわからない。
「瞬間移動はできんのか?」
「それがなんも感じねぇんだ…」
「チッ………ならどうする」
「うーん………そうだ!前にチビ達がやってた空間に穴を空けるやつはどうだ!」
前というのはブウと悟天、トランクスが精神と時の部屋に閉じ込められた時にやっていた方法だ。
「限界まで気を高めて叫ぶんだ!!」
「なに?そんな事で出られるだと?」
「あぁそうだ。いくぞ!」
ベジータは半信半疑ながらも付き合う事にした。
何十分経っただろうか。
どれだけ超サイヤ人ブルーの力で叫んでも突破する事ができない。
「はぁはぁ……何も起きないじゃないか!!」
「な、なんでだ?」
『そんな事をしても無駄ですよ』
「「!?」」
『そんなに構えないでください』
数多くの戦闘経験からか謎の声を聞こえた瞬間に身構える事ができたのは流石だろう。
だが、声の主は諭す。
『ここから出たいのでしょう?でしたら、私のお願いを聞いて貰いたいのです』
「その前に、貴様が何者か名乗るのが先だろう!ここは一体なんだ!!」
『……私はリチェー。先程まで貴方が戦っていたベビーと同じツフル人です』
「なっ……」
「ツフル人だってぇ?」
やはりこいつの話を聞くべきか……となるが、気にせず語り続けるリチェー。
『ベビーとはDr.ミューが作り出した人工生成物です。かつてのツフル王の遺伝子が組み込まれていると聞きます』
「ツフル王だと?それにDr.ミューとは誰だ!」
『Dr.ミューは既にベビーの手で殺されています。気にする事はないでしょう。
そして私からのお願いは………ベビーの消滅を約束していただきたいのです』
「な、なんでだ?ベビーっちゅうのはツフル人の王なんだろ?リチェーが言うのは間違ってるんじゃ………」
『ツフル王は悪王でした……。表面上ツフル人が平和に暮らしていたのも王の圧力に寄るもので、従わない民は軒並み惨殺されていました』
「そうにしたって、オラ達はサイヤ人だぞ?」
『いいのです。私自身ツフルは一度滅ぶべきだと思っておりました。確かに同胞を全滅させられたのは忌むべき事ですが、過去のあの国を蘇らす位なら貴方達に全てを任せたい』
ここまで聞いてようやく二人はリチェーの言葉に嘘がない事を理解する。
「言われなくてもやるつもりだ」
『ですが、恐らく今のままでは敵わない事は明白でしょう。貴方方の仲間が今も戦い続けていますがそれも時間の問題でしょう』
「でも、オラ達がやらなきゃいけねぇんだ!」
『………私の力を二人に与えましょう。この力があればベビーに渡り合えるはず』
「お?ありがとな!!」
「願いっていうのはそれだけか?だったら早く出しやがれ」
ベジータがそう言うと一筋の道が現れ、また声が聞こえた。
『……この道を進めば元の世界に戻れるでしょう。…任せましたよ………』
「き、消えた?」
「……さっさといくぞ、カカロット!」
オッス!!オラ悟空!!
ベビーを倒す手段は手に入れた!
だけどベビーを倒す前にビルス様から話があるって?
次回、正体判明!!
ブラックとザマス、そしてベビー!?
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の十九:正体判明!! ブラックとザマス、そしてベビー!?
今回からあらすじをつけてみました。
他の話にも随時追加修正していこうと思います。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
あらすじ(cv.界王様)
ベビーのリベンジデスボールを受け異空間に飛ばされてしまった孫悟空とベジータは
その空間で自らをツフル人と名乗るリチェーの声を聞く。
リチェーは悪王であったツフル王の遺伝子を持つベビーを消してほしいと頼み、二人に出口への道を示唆をする。
『後は任せましたよ』
リチェーの声が消え無事に出口を見つけだした悟空とベジータは再びベビーを倒す為出口に飛び込むのであった。
「で、出られたのか?」
「そうみてぇだ。にしてもここ……見覚えあんなぁ」
辺りを見渡すと、少なく共未来でないのは明らかだ。
そしてベジータはあることに気付く。
「カプセルコーポレーション!?」
「えっ?てぇとオラ達の時代に戻って来ちまったのか!?」
「わからん、とにかく中庭にいくぞ」
中庭にはブルマやこの時代のトランクス達がいた。
「ベジータ!?タイムマシン無しでどうやって帰ってきたのよ」
「その説明は後だ!!すぐに未来に行く方法はないか!!」
「そ、そんなのないわよ!タイムマシンだって作れない事はなくても時間がかかるわ!」
「ぐっ………」
未来で戦ってるであろうトランクス、そして置いてきてしまったリークの元へ戻らなければ殺されてしまうだろう。
ここでビルスが声をかける。
「お前達、僕の話を聞いてきなよ」
「ビルス様!お願いだ、オラ達を未来に……」
「だぁかぁら、話を聞け!」
「は、はい!!」
そしてビルスは語り出した。
「話は長くなるがそもそもこれはザマスっていう別の宇宙の界王神見習いの仕業なんだよ。そしてブラックは悟空の体をスーパードラゴンボールによって入れ替えたザマスそのものだ。第七宇宙の界王神の時の指輪で見てきたから間違いはない」
「時の指輪ってなんだ?」
「界王神と認められた者が使える時を越える道具です。確か時の界王神だけが作れるモノと聞いていますが」
「さらに、別の時間のザマスを不死にもしたらしい。恐らく未来にはザマスとブラック、二人いたはずだ」
「そ、それがよぉ……」
ここで悟空はベビーについて話す。
ビルスやウィスは面倒になったと愚痴を呟いている。
「なるほど、概ね理解はしました。そして連れてきましたよ」
「思ったより早かったじゃないか、界王神」
戻って来たらしい界王神は誰かを連れている。
「では………ゴワス様」
「ザマスにはケジメをつけさせました。そして今はベビーという存在がいるのならば、我々の力及ぶ限りやりましょう」
「お?あんたは……」
「私は第十宇宙の界王神、ゴワスと申します」
話を聞くとザマスの師であるらしい。
「しかし未来に行く手段がなければ…………」
「そうよねぇ………」
結局はそこに行き着いてしまう。
時の指輪は界王神、そして連れていくにしても神でなければならないという制約があるためできるわけがない。
「方法ならありますよ、このタイムマシンでね」
しかしそんな問題も、また別にやってきた少年の言葉によって裏返された。
「え?」
「なに!?何故ここにいる!!」
「リークさんの言った通りだ、過去に来てよかった」
「「「トランクス!?」」」
オッス!!オラ悟空!!
未来に残ったリークは自分の全ての力を使ってベビーを止めているみてぇだ!!
全てはオラ達が来る事にかけてよぉ!!
次回、全ては負けない為に!!
リーク、最後の大技!!??
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十:全ては負けない為に!! リーク、最後の大技!!??
今回はもう一度視点をリークに移してのスタートです!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
あらすじ(cv.界王様)
異空間を脱出した悟空とベジータは過去に戻ってきてしまった。
そこで破壊神ビルスからブラックの正体がザマスであると聞くのであった。
そして、未来ではいまだに戦い続けている戦士がいた。
「なんだ?なにが変わったと言うんだ?」
「さぁな……そんなのは………」
「ぐぁ!!か、肩が!!??」
「自分で受けてみろ!!」
パワーボールを使わずに超サイヤ人4になったリークは、ただの拳圧だけでベビーの肩を外してしまった。
「はっ!!」
「な、なんだと!?なぜ悟空とベジータ以上のパワーが!?」
「だだだだだだだだだだだだだだだ!!!!!」
リークの猛攻が止まらない。超サイヤ人ブルーですら凌駕したベビーをただだ殴り続けている!!
「だぁらぁ!!!!」
最後のストレートでベビーは地面に叩き付けられた。
「はぁ……はぁ………」
流石のサイヤ人といえど、あの猛攻は息が上がってしまうのだろう。リークは肩で呼吸をしている。
「でて…きやがれ!」
しかし言葉虚しく物音一つしない…。
「あの程度でくたばるわけがねぇ……なぜ出てこない……」
待つ………ただ待つ……ひたすらに待つ………
時間は半日は過ぎたであろうか……。これ以上超サイヤ人4を維持する事は困難になり解除した。
「なぜ出てこないんだ……」
「それは貴様のその変身が解けるのを待っていたからだ!!!」
「なっ!?」
「ぐぁぁぁああああ!!!!」
「言っただろう!!貴様らサイヤ人を皆殺しにすると!!手段なぞ選ぶものかぁ!!!」
「くそ……やろう!!」
「無駄だ!!ダメージを負った体で超サイヤ人4は通用しない」
「こいつ……これが狙いだったのか!!」
「ふはははは!!!」
実際、パワーボールを用いて変身したのと大差ない状態での超サイヤ人4になってしまった。
「………卑怯な手段使いやがって」
「貴様もこの技で殺してやるぞ!!リベンジデスボール!!!!」
悟空とベジータをこの世界から消滅させた技が、再びサイヤ人を襲う。
リークは最後の賭けに出た。
「………ギャリック……ブレイザーァァアアア!!!!」
体全体からエネルギーを放出し相手を攻撃する大技。そう……最後の賭けとは………
「俺様と撃ち合う気か!!」
「…ぁぁああああああ!!!!!」
憎しみの黒球と赤く輝くエネルギー波がぶつかる。
「貴様のちんけなエネルギーなど、ツフル人の憎しみには勝てん!!」
「ぐっ……ぐぐっ…………ちくしょう……………」
「俺様の前から消えろ!!」
クレーターの様な大きな穴が開いた。
リークは……かろうじて生きている。
「…………っ…………」
「貴様も終わりだ。今度こそ息の根を止めてやる」
「………すま……ない……」
「おめぇはよくやったよ。後はオラ達に任せとけ!!」
「………遅かったな……………」
オッス!!オラ悟空!!
なんとかリークが生きている間に戻ってこれたみてぇだ!!
ここまでありがとな。後はオラ達に任せてくれ!!
次回、本当の最終決戦!!
決めろ最後のかめはめ波!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十一:本当の最終決戦!! 決めろ最後のかめはめ波!!
今回は昼と夕方の二回更新でいこうかなと思います!!
そしてしめはやっぱりこの二人ですね♪
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「ブルマ、界王神様、リークを頼むぞ」
致命傷を負っているリークを二人に渡し、ベビーの方を向く。
「ご……悟空!?何故貴様が生きている!?」
「おめぇを倒すまでは負けらんねぇ!!」
「そういう事だ」
「ベジータまで!!ならば何度でも殺してやる!」
ベビーは悟空とベジータが再び目の前に立った事に荒だっている様に見える。
「もうその変身は見飽きたぞ?」
「そうかよ。……だぁりゃぁ!!!」
「小賢しい!!その程度俺様に喰らう訳………!?」
「な、何をした!!」
「おめぇ………弱くなったな」
「まぐれで図に乗るなぁ!!」
「よそ見してるんじゃない!!」
「ぐぉ!!なんだと!?」
「ん?………なるほどな、あのツフル人がくれたとか言う力はそういう事か」
「おめぇもわかったか、ベジータ」
別に悟空達の戦闘力が増加した訳ではない。
ただ、さっきまでより確実にベビーに攻撃が通っているのは確かだ。
「はぁはぁ……何故だ!!力が阻害されているだと!!貴様ら何をした!!」
「教えてやろうか?」
ベビーの答えを待たず一瞬で目の前に出たベジータは、顔を殴り、上空に打ち上げ、そして地面に叩き落とす。さらに追撃の手を緩めない!!!
「その体はな!!」
「ぐぉ!!」
「細胞の隅々まで!!」
「うぐっ!?」
「カカロットが長く激しい戦歴で作り上げたモノだ!!」
「や、やめろベジータ!!」
「貴様にとっては所詮借り物!!」
「がはぁ!?」
「奴の様な純粋なバカにしか使いこなせないサイヤ人の細胞が!!!!」
「ぐ…………ぐはぁ…………」
「あるんだぁぁあああ!!!」
ベジータが全てをぶちまけたこの連激は、ベビーの肉体に変化をもたらしていた。
「悟空の……体だと!?……………うぐっ!?」
「そんな借り物のおめぇが!!!」
「ぐぅ!!」
「本物のオラ達みてぇに!!!」
「ぐはぁ!?」
「全てを引き出して使いこなせる訳がねぇだろぉがぁ!!!」
「さ……サイヤ人がぁ!!」
さらに悟空の追撃が、ベビーの変化をさらに大きくする。
ここまでようやくベビーも完璧に気付いた。
「この体に俺の精神操作が効かなくなっている!?」
「オラ達はリチェーとかいうツフル人に力を貰った」
「リチェーだと!?俺様の遺伝子に刻まれているぞ。奴は裏切り者だ!!」
「そんな事は知らん!!だが奴は貴様を消せといっていたぞ」
「またしてもサイヤ人に媚びを売ったのかぁ!!」
リチェーを思い出したベビー、裏切り者の記憶という事もあり我を見失っている。
「おめぇはオラ達に勝てねぇ!!」
「そういう事だ!!ついでに教えといてやる。力の正体は貴様に触れる度に貴様の力を消すもんだ」
「ならば!!この体ごと!!貴様らを!!殺してやる!!」
ベビーが最後の力を解放する。それは前言通りブラック……いや、悟空の体を壊す程の力……。
「父さん!悟空さん!俺もやります!!」
「あぁ!!」
「足を引っ張るなよ!!」
憎しみの限界を越えた力、その前に立つのは三人の……
「死ねぇぇえええ!!!」
「させるかぁ!!」
ベビーの気弾を剣で切り飛ばすトランクス。
数がいくら多くても、全てを的確に切り伏せる。
「いいぞ、トランクス!!でぇやぁ!!!!」
「うぐぉ!!はぁぁあああ!!!」
悟空の踵落としを喰らいつつも振り払う。
ベビーは最早攻撃ごときに構いはしない。
「おぉぉおおおお!!!」
「静かにしやがれ!!」
気弾の嵐をかい潜りベジータが吹っ飛ばす。
「ぐっ………ぐっ………ぐぁぁあああああ!!!!」
「どうやら限界の様だな」
「終わりだ、ベビー!!」
寄生する能力が失われ、ブラックの意思が動き始めている。
「カカロット、俺に合わせろ!!」
「あぁ!!」
両雄並び立つとはまさにこの事だろう。
ベジータがファイナルフラッシュを、悟空がかめはめ波を構える……。
「行くぞぉぉおおお!!!」
「はぁぁああああ!!!」
「や、やめ…ろぉぉおおお!!」
ベビーの叫び虚しく遂にエネルギー波が発射された……。
「「
オッス!!オラ悟空!!
遂にブラックベビーはやっつけた。
だけど未来は地球の皆も神様も殺されちまってるんだった……。
どうすりゃいいんだ?
次回、過去への帰還
トランクスと生き残った地球人の決断
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十二:過去への帰還 トランクスと生き残った地球人の決断
なんとか未来編も終わらす事ができました。ここまで読んで下さった皆さん、本当にありがとうございました!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「ふぅ……」
「はぁ……」
悟空とベジータ、そして既に地面に降りていたトランクスは超サイヤ人を解除した。
「終わったんですね……」
「あぁ…良く頑張ったな、トランクス」
「もうこれで心配する必要はないだろう」
悟空とベジータも降りてきて労う。
しかしザマスとベビーのせいで未来の修正は不可能に近くなっていた。
「トランクス!!無事だっだね!!」
「マイ!!よかった……皆は?」
「大丈夫さ。ただ……ベビーに操られてた奴は皆………」
「力を送った時に死んでしまったのでしょう」
「ゴワス様!それってどういう事だ?」
「先程戦っていたスーパーベビー2とやらにかかる負荷が大きかったのでしょう。ザマスや寄生していた地球人から憎しみのエナジーを奪い、逆に肉体にかかっていた負荷を押し付けていた…と考えるのがいいでしょう」
「あれ?いつから見てたんだ?」
「時の指輪の力ですな」
この話を聞いていたトランクスとマイが悲痛な顔をする。
「未来もこんなんだしなぁ……」
「ならカプセルコーポレーションに住んじゃえばいいじゃない」
「か、母さん……もうこの時代にはカプセルコーポレーションはないんですよ?」
「だぁかぁらぁ!」
トランクスのその発言に呆れた様に言う。
「私達の時代に住めばいいじゃない!」
「その手があったかぁ!!」
「しかしそれではビルス様が……」
「そんなの、美味しいものでなんとかするわ!!マイちゃんもそれでいいでしょ?」
「わ…私は皆といられるなら!!」
「なら決まり!!何回か往復して皆を連れていけばいいわね!」
そこからのブルマの動きは早かった。
過去に戻ってビルス様の説得(自分の誕生日パーティーよりもお金がかかったとかなんとか)。
そして順番に生き残った未来の人達を過去に連れていく作業をした(全員連れていくのに一週間程)。
最後にトランクスとマイを連れて戻ってきた。
「さぁ皆!!じゃんじゃん食べちゃって!!」
「「「いただきます!!!」」」
皆を連れてこれた事で、やはりパーティーを始めたブルマ。
飯が食べれる事にビルスとウィス、そして悟空は喜んでいる。
当然食べ物に困っていた未来の人達も食べていた。
「…………………」
「リークさん」
「ん?トランクスか。どうしたんだ」
「あの時、あなたを一人にしてしまいすみませんでした。そして、ありがとうございました」
「なんだ、そんなもん俺が指示しただけだ」
「それでも過去に戻れと言ったのはあなたです」
「……俺も飯を食いに行く。お前も早く戻れよ」
「は、はい」
こうして、未来での激闘は幕を閉じたのであった。
オッス!!オラ悟空!!
未来での戦いも終わりオラ達も少しの休憩だ。
そういやリークは普段何してんだろう?
気になっちまったから会いに行ってみるか!
次回、意外な才能?
リークの休日
ぜってぇ見てくれよな
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赤き超サイヤ人編:過去編
其の二十三:意外な才能? リークの休日
以前、感想の返信にて過去編をやると言っていましたが遂にやろうと思います!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「よう、ブルマ」
「あら、孫君!!お見舞いに来てくれたのね」
「チチがうるさくてよぉ」
未来での激闘から数ヶ月、皆は平和に暮らしていた。
その間にブルマは第二子を身篭っていた。
「自分から来てくれたんじゃないのね」
「わりぃって。おっとそうだった、これチチからだ」
「わぁ!!こんなに暮れるの?ありがたく頂くわね」
「へっへぇ。オラんとこの野菜は評判なんだ」
大量の野菜が置かれる。
そこにリークが通り掛かった。
「お?リークじゃねぇか!」
「カカロット?どうしたんだ」
「オラは見舞いでよ。それよりなんでここにいんだ?」
「俺はカプセルコーポレーションの一室に住んでいる」
そう言われてみれば、未来からトランクスが来た時もどこからかひょっこり現れていた。
カプセルコーポレーションに住んでいたと考えればそれも納得だろう。
「リークは私の研究を手伝ってくれてるのよ」
「へぇ、頭いいんだな」
「手伝っているのは組み立てだけだ。前にも機械を組み立てた事があったからな」
そう言って何処かに歩いていった。
「リークは何処に行くんだ?」
「それが…暇な時間はどこか行っちゃうのよね」
「ふーん。じゃあオラが見てくっぞ」
悟空はさっきリークが歩いていった方に飛んでいった。
「しかしどこに歩いてんだ?」
現在、悟空はリークの後をつけているのだがリークの目的地に予想がつかない。
「……腹減っちまったなぁ……」
しかし悟空の呟きが通じたのかリークがある家の前に立ち止まる。
「ん?なにしてんだ?」
リークは家から出てきた女性と話している。
「もうちっと近づいてみるか」
「十分程時間を頂くが問題はないか?」
「えぇ、早くお願いしますわ」
リークは家の外に置いてあったカプセルコーポレーション製の車を見ている。
「なるほど……」
ボンネットを上げ何かを弄っている。
確かに十分程でリークは作業を終えた。
「一通りは直したが、一度カプセルコーポレーションに来るといい」
「あ、ありがとうございます」
リークは機械不良を修理していたのだった。
その後も何件も似たような事をしてからリークはカプセルコーポレーションに戻っていく。
「なんだ、そういう事か。ブルマには内緒にしとくか」
悟空も一度カプセルコーポレーションに戻る事にしたのであった。
「……カカロットの奴は何しに来てたんだか……」
リークの方は当然気付いていた。むしろ最後まで気付かなかった振りをしていたのはなぜだろうか。
「……こうしているとフローズンにいた頃を思い出すな……」
フローズンにいた頃も機械修理(主にポッド)をしていたリークだ、地球でもその癖が抜けないのだろう。
「いつか戻ってみるか……」
リークはある意味での帰郷を考えるのであった。
オッス!!オラ悟空!!
フリーザによってサイヤ人は皆殺されたっちゅうけど、その中に生き残りも何人かいたんだと。
そういえばリークはどうやって生き残ったんだ?
次回、生かされた命
ただ流され行くままに?
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十四:生かされた命 ただ流され行くままに?
今回から過去の描写になります。
完全新規ストーリーですがよろしくお願いします!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「…バーダック…」
「…じゃあな、リーク」
歴戦の友が俺達の為に命を賭ける戦いに行く。
いや……命を落とすのは確実だと警告している。
(俺より戦闘力が低いお前じゃ相手にならねぇのはわかりきってることだろうが!!)
「……わかっているんだよ……お前に敵わない事ぐらい……だけどな……俺もサイヤ人なんだよぉぉおおお!!!」
気付いたら俺はポッドに乗り込んでいた。
「それではザーボンさん、ドドリアさん、宇宙船に、戻りましょうか」
惑星ベジータはフリーザの手によって爆発した。
バーダックもおそらくは………。
「おや?フリーザ様、我々に近づいてくるポッドが一台ありますがいかがなさいますか?」
「そんなもの、消してしまいなさい。私は戻ります」
「「はっ!」」
ポッドは宇宙船の側で停止すると、中から人が降りてくる。
「フリーザはどこだぁ!!!!」
「まだサイヤ人の生き残りがいたのですね」
「簡単に殺すのもつまらねぇが、フリーザ様が殺せと言うんでな」
「だったらてめぇらから先に殺ってやるよ!!」
リークは単身突っ込んで行く。
友が成しえなかった事に決着をつける為……。
「あのポッドに乗っていたのはサイヤ人だったようですね。きっちり始末しましたか?」
「完全に命を絶ちました。仮に生きていたとしても宇宙空間では生きられません」
「仮に………ですか。まぁいいでしょう、ご苦労様です」
「ありがたきお言葉です」
「……フリーザ達は行ってしまったみたいだな」
「えぇ……やはり彼は暴君でしたね……コルドの様に」
「まさか彼らも同族に反逆を企てられているとは思ってないだろうな」
「……しかし……彼を私達の計画の為に利用してもいいのでしょうか?」
「……我らに残されたのは超サイヤ人の伝説しかないのだ。例え何年かかったとしても……」
「……わかりました」
「なら、早くコールドスリープに入れておくんだ。このままではもたんぞ」
「はい…」
どこまでも続きそうな暗く、長い道。
そこをただ歩いているリーク。
「ここは……どこなんだ?」
「よぉ、お前もここに来たんだな」
「えっ……バーダック!?」
後ろを振り返ると、確かに紛れもなくバーダックご立っていた。
しかし、通りすぎるまで気付かなかったのはちょっとおかしい…。
「覚えてねぇのか。お前はザーボン達にやられたんだよ」
「……お前の後に続いてしまったって事か……」
「ふん……お前はまだ死んじゃいねぇよ」
「…なに?」
バーダックの言葉はあの状況を否定さえしている。
あの二人とは戦闘力が段違いだったのだ。殺されない訳がないのだ。
「俺の意思を継げ。俺は確かにそういったぞ?だったら生きて帰れ!!」
「お前は!?」
「俺は完全に死んじまったんだよ、だから一人で行きやがれ!!」
これでもう会えない友の言葉。しかし、サイヤ人なんだと……振り返る事はしないと決めた。
「なんだ……サイヤ人じゃねぇか、お前もよ」
「次会う時は地獄だ、それまでせいぜい死んどけよ」
オッス!!オラ悟空!!
遂に語られるリークの過去。
気になるのは超サイヤ人4への変身だ。
そういやなんかバーダックって奴誰かに似てねぇか?
次回、敵の本拠地!?
惑星フローズン
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十五:敵の本拠地!? 惑星フローズン
フリーザにパパがいるって事は女型のフロスト一族もいますよね?
って事で再び惑星フローズンにもどります!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
部屋に設置されていた一際大きい装置。その装置は中に人が入る為のモノだが、それが今開いた。
「あらおはよう。いい夢は見れたかしら?」
出てきた人物に声をかけるのは白の外見、そして所々に赤く輝く部位がある。
「……てめぇ……フリーザと同族のくせにどうして俺を生かしたんだ!!」
「なぜ生かしたかって?そんなのあなたが役に立つからに決まってるわよ」
「俺はお前らの手足になる気はねぇ!!」
装置から出てきたのはサイヤ人、リーク。そしてフリーザとは自分を殺したはずの相手。
リークは相手の首元を掴んで威嚇した。
「わ、私達も一緒なの……フリーザを倒す為に……ゴホッ……」
「信じられるか!!」
「お……お願いよ……じゃなきゃ……危険を侵してまで………あなたを………」
「………………チッ……」
「ゴホッゴホッ………ありがとう」
「話だけは聞いてやる。それからだ」
「え、えぇ…」
そしてその人物は話し始めた。
「私はフロスト一族のクー。反コルド派の者です」
「コルド……確かフリーザの父親だったか」
「はい。そしてコルド派とは武力で支配をしようとする派閥です。そしてこの星は惑星フローズン…コルドが大王として治めるフロスト一族の住む惑星です」
「…って事はお前らは裏切り者って事か?」
「まぁ、そうですね」
フロスト一族は大王の一枚岩と聞いている人が大多数だったが、実際内部情勢はよろしくないようだ。
「あなたはフリーザに立ち向かった生き残りのサイヤ人。私達はあなたの力を借りるべくコールドスリープにかけました。10年以上もかかってしまいましたが……なんとか目覚めさせられましたよ」
「10年……だと?それに俺は……勝てなかったんだ……」
「……超サイヤ人よ」
「……なに?」
「あなたには超サイヤ人になってもらいます!!」
「はぁ!?」
なぜこんなに驚いたかというと、そもそも超サイヤ人は千年前に現れたサイヤ人の伝説。
下級出のリークには到底なれる代物でもなければ、超サイヤ人なんてただの絵空事としか思っていなかったのだ。
「私達フロスト一族の祖『チルド』が残した言葉があります。金色に変化したサイヤ人には気をつけろ……と」
「金色に変化?サイヤ人は大猿にしか……まさかそれが?」
「そうでしょうね。だからこそやってみましょう、少しでも希望があるのなら」
(フリーザとは似ても似通わねぇな……)
「まぁそうは言ってもこれから協力してもらう訳ですし、家に招待しますね」
「はぁ?俺はここでいいんだが……」
「いえいえ、遠慮なさらずに」
クーは強引にリーク連れていくのであった。
オッス!!オラ悟空!!
超サイヤ人への変身っちゅうのを目標にリークは修業するみてぇだ!!
しかし超サイヤ人のなり方、どうやって気付くんだろうな?
次回、サイヤ流修業術!?
超サイヤ人に変身せよ!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十六:サイヤ流修業術!? 超サイヤ人に変身せよ!!
この過去編は悟空が超サイヤ人に覚醒した後ぐらいになります。コールドスリープって偉大ですね♪
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
※クウラについての申立てがありましたので、急遽クウラからオリキャラ(フロスト一族)に変更させていただきます。クウラファンの皆様、大変申し訳ございませんでした。
「はぁぁああああ!!!!」
「ダメです!それでは戦闘力を高めただけです」
「まだ足りないっていうのか!!」
超サイヤ人、変身するのは生半可ではならないとわかってはいたもののなかなか形にならない。
「リークの言った通り、死の直前まで痛め付けてから回復させてはいるのですが……なかなか超サイヤ人まではいかないですね…」
「はぁはぁ……まだだ!もっとやれ!!」
「……わかりました」
死の直前までというのは、周囲に待機していたフロスト一族からの一斉デスビームで行っている。
「ぐぁああ!」
「さぁ!急いでメディカルマシンに!!」
かれこれもう三十回位同じ事を繰り返している。
「しかし……回数を重ねる毎に戦闘力の伸びが少なくなってますね」
「そうか……では超サイヤ人になるには別の何かが必要と仮定してみるのはどうだろうか?」
「だとしたら何なのでしょうかね……」
「そればっかりは彼になんとかしてもらうしかないだろう」
超サイヤ人への覚醒はまだまだ先になりそうであった。
数ヶ月が過ぎた頃、クーとその娘のフウロがリークの元に走ってきた。
「リークさん、聞いてください!!」
「どうしたフウロ?」
「フリーザとコルドが倒されたの!!」
「は?フリーザ達がやられただと!?誰にだ!!」
今まで帝王としての座に居座り続けたフリーザが倒れた、その話しは当然予想だにしていなかった。驚くのは当然だろう。
「確か………えぇと………」
「孫悟空というサイヤ人だそうです」
「孫……悟空?」
「映像サンプルは用意してあります。こちらをご覧ください」
「どんな奴………………っ…………」
そこに写っていたのは………
「バーダック?」
顔も髪型も(と言っても下級サイヤ人は顔パーツが少ないのだが)そっくりな男だった。
「知り合いなの?」
「いや……人違いだ」
「そうですか。ちなみに実質止めを刺したのは謎の青年との事です」
「……それより、これで俺のすべき事もなくなったな…」
元々その二人を倒す為に超サイヤ人を目指したのだ。もうそれをする意味もないはずだ。
しかし、クーはそれを否定した。
「まだコルドには側近のフロスト一族がいます」
「側近か……」
「今は星の外に出ていますがフリーザ以上と言う噂もあります」
「フリーザ以上……ククッ……」
「どうなさいました?」
「いや、俺もなってやるよ……超サイヤ人にな」
(超サイヤ人……本当にそんなものがあるかは知らないが、同じサイヤ人に倒せたんだ、俺が倒せないはずはない!)
フロスト一族の存亡をかけた決戦は近い……。
オッス!!オラ悟空!!
遂にこの時がやってきちまった!!惑星フローズンにコルド大王の側近っちゅうのが帰ってきちまったんだ!!
しかもそいつは、自分に従えない同族にどんどん手をかけちまっていく!!
次回、クルーの帰還
いざ、決戦へ!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十七:クルーの帰還 いざ、決戦へ!!
昨日は更新できなくてすみませんでした!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
※3/4 14:38 クウラからクルーに名前を変更させていただきます。
「以前コルドには側近のフロスト一族がいると言うお話をしましたね」
「してたな。いきなりなんだ?」
クーは暗い雰囲気で話し始める。
「コルド派の者達が次期大王としてコルドの側近………クルーの帰還を決定したとの事です」
「まぁそうだろうな」
「クルーはコルドやフリーザ以上に残忍で、従わない者ならば同族でも殺します。今まではコルドが彼を止めていた様ですが、そんな彼が、三日以内に帰還します」
「へぇ……まぁコルドやフリーザの野郎は手を出さなくても問題ない位だっただろうがな」
「わかっています……私達の存在はおそらく気付いているでしょう」
嫌な沈黙が流れる……。
「ねぇママ…」
沈黙を破ったのはフウロだった……。
「リークなら勝てるよ!だって……すーぱーさいやじんだもん!!」
「お前………」
「……ふふっ、そうね。この人は伝説の超サイヤ人だから負けないわ」
「……お前らがフリーザと同じ種族だなんて、いまだに信じらんねぇよ」
家族というモノを知らないサイヤ人のリークは、その二人を見て何とも言えない気持ちが湧いていた。
「お帰りなさいませ!クルー様!」
「そういうのはいいよ。それよりさっさと説明してくれ」
コルド王城には、コルドの側近にして後継として呼ばれたクウラが到着していた。
「フリーザ様とコルド様に関してはお亡くなりになられました」
「へぇ……認めたくはないけどそいつはやる様だな」
「超サイヤ人……だそうです……」
「超サイヤ人?へぇ……」
クルーは邪悪な笑みを浮かべて言い残した。
「まずはこの星を作りなおす。我らが同族であれば、俺に従うのも当たり前だろう?」
「そ、その通りでございます」
「それに俺にだって変身がある。従わなければ力で従わせるまでだ」
「変身ですか……」
「そうだ。最初は…………………」
「徴兵礼だと!?」
「はい……男女問わず生体として大人と認められた者は全員召集をかけました」
「そいつはコルド以上の悪王じゃねぇか」
クルーの最初に行った事は、戦士を増員する事だった。
おそらくは戦闘に特化した突然変異体を探す目的もあるのだろう。フリーザ一族がその突然変異体であった様に。
当然だが、クルーもその内の一人である。
「フウロはまだ大丈夫ですが私は……」
「まぁ大人だしな、しょうがねぇ」
「…………フウロを頼んでもいいですか?」
「あ?」
「ですから、私がいない間フウロを頼んでもいいですか……と……」
「断る」
「ことわ………えぇ!?」
「結局はクルーを倒さなきゃなんねぇなら………」
「俺が倒す!!」
オッス!!オラ悟空!!
フリーザ以上の残忍さを持つっちゅうクルー。実力はフリーザ以上らしいぞ!!
オラも戦ってみてぇ!!
次回、敵陣特攻!?
撃破せよ、コルド派閥!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十八:敵陣特攻!? 撃破せよ、コルド派閥!
今日のドラゴンボールは悟空の圧勝過ぎましたね。
ですがベルガモは割と好きなキャラクターです。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「なんだ?城内が騒がしいが」
「侵入者です、クルー様!!」
「なんだと?我が同族が反旗を翻したとでも言うのか?」
「いえ、それが!!」
「それが?」
「全滅したはずのサイヤ人です!!」
「おりゃぁぁあああ!!」
「ぐはぁ!!」
「もっと来やがれ!!!」
侵入者というのは当然リーク、その人である。クー達反コルド派(現反クルー派)の制止も聞かずに飛び出したのだ。
「止まれサイヤ人!!」
「うるせぇぇええ!!」
「ごばぁ!?」
ここに来るまでにゆうに百は超えたコルド軍をなぎ払っているリーク。
しかし、いまだ全くと言っていい程疲れを見せていない。
「うりゃぁぁああああ!!!」
「!?な、なんだ!?」
敵は誰も何もしていない。
だが突如リークの脳内に一つのヴィジョンが流れ込む。
「負けない……かって………だ……」
誰かが話している声。見える景色にはピンク色の何かと二人の男がいる。
さらに男は見知った顔である。
(髪は長いがバーダック?いや、バーダックの倅と……ベジータ王子!?)
「遂……こ……俺………しはし……った……」
声はベジータのモノ。断片的にしか聞き取れないが確かにそうだろう。
「お前がNo.1だ……カカロット……」
「死ねぇ!!」
「ハッ!」
我に帰り咄嗟の防御もなんとか間に合う。
「でぇぁぁあああ!!」
「ふぅ……こんなもんか」
「やるじゃないか、サイヤ人」
「……猿山のボスがもう降りて来てもいいのか?」
遂にクルー自らが出てきた。背中から話しかけている様だが、表情はおそらく怒りで満ちているだろう。
「猿はお前達だろ?それに、害成す生物は自分の手で殺すのが流儀なんでな」
「面白い事言うじゃねぇか。だがよ、逆に消される覚悟はあんだろうな!!」
「ぐっ………へぇ……」
「随分礼儀のなってない猿だな!!」
「ぐはぁ!?」
高速移動からの蹴りを簡単に防がれた所か、逆にカウンターを受け手痛いダメージになってしまったリーク。
クルーの方は今ので余裕と判断したのだろうか、笑っている。
「どうやらフリーザ様やコルドを倒した超サイヤ人じゃないんだな」
「ぐっ……はぁぁああああ!!!」
「確かにサイヤ人としては戦闘力高いがな、その程度じゃせいぜい200万だ!!俺には遠くおよばねぇよ!!」
「やってみないとわかんねぇぜ!!」
「よく口の聞く猿だなぁ!!」
二つの巨大な気がぶつかり始める。
王城にはもはやこの二人しかいない。
オッス!!オラ悟空!!
圧倒的戦力差を見せ付けるクルー。リークの技が全然通用してねぇぞ!
リーク、どうするんだ!!
次回、クルーのパワーvsサイヤパワー!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の二十九:クルーのパワーvsサイヤパワー!!
第四章についてぼちぼち考えていこうかなと思いながら、最近は更新させていただいてます!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「はぁはぁ……くそがぁ!!」
「おっと、危ないな!!」
「がっ……」
クルーの痛烈な一撃が入りよろけるリーク。そこにすかさず連打を叩き込むクルー。
誰が見てもどちらが優勢かは一目瞭然だ。
「どうしたサイヤ人?まさかその程度で俺達に刃向かったと言うんだな?」
「けっ……そいつはどうかな!!」
「だが空振りばかりだがな」
「くっ………だぁだだだだだだだ!!!!」
どれだけリークが攻撃しても全て簡単に避けられる。
「こいつをお見舞いしてやる!!ツインソーサー!!」
「……っ!?」
息もあがりはじめたリークはかろうじて避ける。
触れていれば即切断だっただろう。
「くははははは!!」
「な、何がおかしい!」
「ソーサーが飛んでって壊した建物はどの地区かわかるか?」
「飛んでって…………まさかっ!?」
振り返ると遠い所ではあるが、リークが匿われてた辺りで煙りが上がっていた。
「俺はある意味で改革しようとしたんだぞ?反乱分子を知らないはずがないだろうが!!」
「てめぇ!!」
「はははははははははは!!!!!」
「俺は許さねぇ!!同族を守らねぇてめぇを殺す!!」
「なっ……」
「許さねぇぇええええ!!!!!」
「ぐぉ!?」
怒りによって、リークの戦闘力が飛躍的に上がる。さらにオーラには白に金と赤が混ざり始め、髪は所々逆立ち始めている。
「まさかお前も超サイヤ人になるのか!?」
「はぁ!!」
「っ!!」
「だぁりゃぁ!!!」
「ぐぉぉおおお!!!」
ようやくクルーに拳を入れる事ができた。
しかし興奮状態になっているリークはそれに気付いていない。
さらに………
「………変身か」
「超サイヤ人とかどうでもいい!!この手で貴様を殺す!」
「殺すのは俺だ!!」
「っ!!このタイミングでか!」
「…怒………だ……悟飯」
髪こそ短いものの以前みたカカロットが、同じ金髪の少年に叫んでいる。
「…………だ………!…………悟……」
「…………………………」
前以上にノイズが入っていて聞こえない。だが見える。
「………………ぁぁあ……………!」
(怒りが……超サイヤ人になるきっかけか?)
目の前の少年がさらなる覚醒をしたところで場面は変わる。
「………かな…心…………なん………ベ……ー………」
「俺………って…………よ……………おだ………な………悪だがな……」
ベジータが何かを話している。
内容はわからない……だがベジータを見ればそれはわかった気になった。
(おだやかな心と怒り………)
そこでヴィジョンは途切れた……。
オッス!!オラ悟空!!
クルーとリーク、二人の戦いはまたまだみてぇだ!
お互い手の内のすべてを見せちまったら、その時が決着のはずだ!!
次回、サイヤ人の真実!?
怒れ!!超サイヤ人!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十:サイヤ人の真実!? 怒れ!!超サイヤ人!!
気付いたら30話突破しておりました!
読んでくださっている皆様に感謝しつつこれからも更新していこうと思います!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「……………………」
「……………………」
膠着状態……とでも呼べばいいのだろうか。二人の間にあるのは沈黙……。
しかしそれは決して隙を狙う為でも睨み合っているわけでもない。
(まさか最後の変身まで見せる事になるとはな)
(おだやかな心ってサイヤ人には縁がねぇな)
自分自身の内なる思いにかられているからである。
だが、そんな沈黙も戦いの場ではすぐに終わってしまう。
「いい加減来たらどうだ?」
「あぁ……」
拳と拳がぶつかり合う。それによって起きた衝撃は城を巻き込み崩壊させてしまう程のものだ。
「んぎぎぎぎぎ!!!」
「ぐっ!!」
「チッ……予想はしてたが甘かねぇな」
「お前に合わせてやってるからな。俺とした事がすぐに殺さず……」
クルーは間を開けて言い放つ。
「敵うかもしれないと期待した相手をなぶり殺すなんてな!」
「くっ………」
「ついでに教えてやる。サイヤ人の殲滅を促したのは………この俺だ」
「……な……なに!」
「さらに言えば、任務に飛び立った四人のサイヤ人にドドリアをけしかけたのもフリーザじゃない……俺の指示だ」
(……まさかトテッポ………セリパ………パンプーキン………トーマか)
「知ってるんだよ、貴様がそいつらの救出に来ていた事をな!!そしてフリーザ様に刃向かったサイヤ人の意思を継い、でいる事もな!!」
クルーの言っているのはもちろん…
「バーダック……」
「無謀なサイヤ人も振り回されたお前も哀れだったな!!」
そこまでクルーは言うと高らかに笑い声を上げた。
リークの変化も気付かずに………。
「貴様は何者だ!!」
「見たところサイヤ人の様だが、まだ生き残りがいたとは驚きだぜ」
「ふん…今更奴の事はどうでもいい。それより貴様、何しに来やがった!」
ベジータが誰かに話しかけている。
さらに言うならば、今回は声がほぼ聞き取る事ができる?
「…サイヤ人の誇りは忘れていない様だな」
ならば誰に話しかけているのだろう……、ベジータの前には誰もいないのだが。
そして今回もまた場面が変わる。
「お?目覚めたみてぇだな」
「オラ地球じゃ孫悟空って言うんだ」
「へっへぇ。まっ、ベジータに頼まれたからよ」
目の前にはバーダックと似た姿……カカロットがいた。
「ところで聞きたかったんだけどよぉ、あの変身ってやっぱり超サイヤ人なんか?」
だが、やはり誰に話しかけているかわからない……いや、実はわかっているのだろう。
話し相手がいないのは、それが俺の見える人物じゃないということ。そう……つまり……
「赤のっちゅうことは白とか緑とかもあるんか?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。オラあんま難しい事わかんねぇぞ!」
(俺は生きて辿り着くのか……)
そこまで言ってヴイジョンは消えた。
「………あぁぁああああ!!!!!!」
「っ!?なんだ!!」
クルーからしてみれば、さっきまで黙ってた奴がいきなり叫びはじめたのだ。それも………
「また戦闘力が上がっていくだと!!??」
「はぁぁああああ!!!」
金髪になり髪は逆立ったサイヤ人………超サイヤ人だったのだから。
オッス!!オラ悟空!!
超サイヤ人になっちまったリークとフルパワーのクルー、戦いは終盤に入ったみてぇだ!!
えっ?サイヤ人の力を極めた力だって!?
次回、速さを極めた最終形態!!
友の意思を継げ!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十一:速さを極めた最終形態!! 友の意思を継げ!!
そういえば自分の未来編でベジットブルー書いてないんですよね……。
ベジットでもゴジータでも書いてみたいので次の章で考えてみます!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「超サイヤ人だと!!認めない!!伝説と呼ばれた代物がなぜこんな短期間に二人目が現れるんだ!!」
「………………」
「ぬぉ!!」
「………………」
「はぁはぁ……どうした……攻撃できて感激してんの………」
「がはぁ!!」
「……黙ってねぇと……自我を失っちまいそうなんでな……」
超サイヤ人になると興奮状態になりやすいという。
さっきから徐々に興奮状態になりつつあったが、近づいていたということだろうか。
「きぃさぁまぁ!!」
「……さっさと本気を出せよ」
「いいだろう………覚悟しろ!!」
クルーはフルパワーに向けて気が膨れあがる。
一連の戦闘で起きた被害、それによる瓦礫などが浮かび上がり、雷が膨れ上がる気と呼応してか連続で落ちる。
「はぁぁああああ!!!!!」
フルパワーとは…………更なる変身だった………。
形容するのであればジェット……スピードに特化したフォルム、細身の体である。
「……弱そうな体つきになったな」
「破壊力は速さに関わる事を知らないのか!!さすがは猿だな!!」
「戦ってみればわかるだろ……」
「あぁ………」
「…………?」
「その通りだな」
「っ!?」
超サイヤ人になったリークが反応しきれない速さで距離を詰め、急所に手刀で一撃を放つ。
「それに貫くのに力はかけなくて済むんだよ」
「がはっ…………だぁ!!」
「ぐぉ!?まだ動けるのか!」
「攻撃は通るみてぇだがな………」
クルーは一旦距離を取る。だがそれは、再び速さで攻撃する為である。
「ならばお前にはもう攻撃させなければいいのだ!!」
「ぐっ!!……がっ!!……ぐはぁ!?」
「おらおら!!どうした、その程度か!!」
「ぐっ………畜生」
その時……再びリークに………
「……っ!!」
ヴィジョンが見えた。
「ぐぉぉおおおおおお!!!」
「な、なんだこいつは!!」
(お……大猿!?)
再び見えた世界では金色の大猿が何かに襲い掛かっていた。
「ぐぎゃぁぁあああ!!!」
「く、くそ!!」
(あ、あいつはクルーか!!)
襲われていた何かは、先程変身したクルーである。よく見れば今いる場所もさっきと変わっていない。
つまり金色の大猿は………
(超サイヤ人の大猿…………俺…………なのか!!)
「がぁぁああああ!!!!!」
そこで未来視は……途切れた。
「だぁぁああああ!!」
「………はっ!!ぐはぁ!!!」
未来視から戻ってきた瞬間はある種の隙である。
「……………大猿……………」
「今度こそ死ぬがいい!!」
灼熱の球体……デスボールをリークに落とす。
リークは動かない。そして一言だけ言った……。
「……弾けて混ざれぇ!!」
オッス!!オラ悟空!!
クルー相手に最後の切り札を出したリーク。大猿って10倍強くなんだよな?
な、なんで大猿が解けちまったんだ!?
次回、因縁への決着!!
ファイナルスピリッツキャノン!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十二:因縁への決着!! ファイナルスピリッツキャノン!!
遂に過去編である第三章も終わりを迎えました!
!これも皆様のお気に入り登録や感想のお陰です!!これからも頑張って更新させていただきます!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「弾けて混ざれぇ!!」
上空にパワーボールを投げて爆散させる。
さらにブルーツ波を目から取り込み体が大きくなっていく。デスボールでさえも体に当たった途端打ち消されたのである。
そう……サイヤ人最後の切り札である。
「ぐぉぉおおおおおお!!!」
「な、なんだこいつは!!」
パワーボールが投げれるがリーク自身は我を忘れている。
もちろん超サイヤ人のパワーによるものもあるが。
「ぐぎゃぁぁあああ!!!」
「く、くそがぁ!!」
クルーのひたすらの攻撃もダメージになっていない。
10倍の戦闘力とはそれ程のものなのだ。
「がぁぁああああ!!!!!」
「な、何故死なないぃ!!!」
「がぁぁああああ!!!」
しかし……なんの前兆もなく大猿が光り輝く事になる。
「な、なんだぁ!!」
「ぐぁぁあああああ!!!!!!!」
光に包まれていった大猿………
光が消えた時……
そこに立っていたのは………
赤………
そう……赤い体毛をはやした超サイヤ人………
「ふぅ……またせて悪かったな!!俺にも賭けだったんだよ」
「な……なんだとぉ!!」
腹部に強烈な一撃を見舞うリーク。その一撃でクルーは初めて悶絶している。
「がっ…………」
「おや?速さがお前の魅力じゃなかったのか?」
「な……生意気なく…………」
相手の言い終わるのを待たずに顔を一発だけ殴り飛ばす。
「悪いな、俺の方がはやくてよ」
「俺が貴様に負けるとでも思うかぁ!!!」
激昂したクルーの攻撃を軽くいなす。
先程までは受けてもくらわなかったのが、今度はくらいさえしないのだ。
「あんだけ俺を苦しめたお前が、今はただの雑魚に成り果てているな」
「くそがぁぁあああ!!!」
「だだだだだだだだだだ!!!!!」
距離をとらせないでただただ殴る。
クルーはもはや反撃に出る事すらできない。
「だぁ!!」
「ぐぅ!!畜生……」
「お前はもう勝ち目がねぇ」
「だったら!!」
吹っ飛ばされ地面に伏していたクルーは上空に飛び上がり叫んだ!
「この星ごと貴様を殺せばいいだけだ!!」
「星ごとだと?」
「そうだ!!俺達フロスト一族は宇宙空間でも生きていられる!!死ぬのは貴様だけなんだぁ!!」
「星を壊せば同族も死ぬだろうが!!」
「また家来は増やしていけばいいだけだぁ!!」
クルーの溜めきったその両手から……
「もう二度と現れるんじゃねぇ!!サイヤ人!!!!」
それは放たれた。
「スーバーノヴァ!!!」
さっきうたデスボールとは段違いの大きさ、そして圧力が迫り来る。そんな最中……リークにはある声が聞こえた……。
「撃ち合うしかねぇのか!!」
(リーク!!)
「!!バ、バーダック!?」
追い込まれたリークに聞こえてきた声……それは亡き戦友の声……。
(正直てめぇがここまでやるなんて思わなかったぜ)
「だがよ、どうやらここまでみてぇだ…」
(今のてめぇなら因縁を終わらせられるはずだ!)
「……お前に言われるとその気になるな」
(はっ、なら終わらせやがれ!!)
これが最後……スーバーノヴァに向かって構えを取る。
(自身がねぇんなら俺が決めてやる!!)
「言うじゃねぇか!!だが、お前が横にいるなら頼もしいな」
リークは左手に最後のエネルギーを溜める。
自分の横にはバーダックが溜めている様な気さえする。
そして溜まりきったその時……………撃ち放つ。
「「
赤い一本のエネルギー波が巨大な球体にぶつかる。
「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ!!!!」
「「はぁぁあああああ!!!!!」」
正に一進一退、どちらも引かずに全てのエネルギーを放出する。
しかし決着はいつも唐突に訪れる………。
「ぜぇ……ぜぇ………この俺が……限界……だと言うのか」
「「うぉぉおおおおお!!!消え去れぇぇええええ!!!!」」
オレンジ色の球体は、発射した本人の元に押し返され………爆散した。その場所から煙りが晴れると何もなかった………つまりクルーは消滅したのである。
「ぐ…………はぁ………」
あの密度のエネルギーボールを押し返したのだ、リークは超サイヤ人を解除せざる終えない所までエネルギーをつかってしまっていた。
「はぁはぁ……やったな、バーダック……バーダック?」
しかし返答はなかった。当然だ、死んでいるはずの人間なのだから。
「……お前の意思は継ぎ通した。安心して眠って……く……」
その後、無事に生き残ったクー達が捜索しにくるまで彼の方が眠り続けたという………。
オッス!!オラ悟空!!
ブルマに呼ばれてカプセルコーポレーションに行く事になっちまった。
なんかウィスさんの話しらしいけどよ、いったい何なんだろうな?
次回、ビルス様の暇つぶし?
衝撃的な未来視!
ぜってぇ見てくれよな!!
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邪悪なるドラゴンボールの意思編
其の三十三:ビルス様の暇つぶし? 衝撃的な未来視!
前回でてきたクルーの最終形態は、イメージがデオキシススピードフォルムです。
ここまで様々なオリキャラを出してきましたが、リークやクルーなど描いてくださる方がいたら嬉しいです♪
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「今日は家庭の味の代表、『肉じゃが』を用意したわよ」
「へぇ……随分柔らかいねぇ」
「ふぅん…香はいいですわね」
西の都の昼下がり、ブルマ宅でもあるカプセルコーポレーションには破壊神ビルスと付き人のウィスが来訪していた。
「それでは一口………ハム」
「頂くとするよ………パクッ」
「「ふぉぉおお!!」」
「口に入れた瞬間に味が広がったぞ!!」
「ゴツゴツした見た目とは裏腹にすぐに溶けてしまったこれは!?」
「それがじゃがいもよ」
随分とお気に召した様だ。
もうひたすらに食べまくっている。
「所で今日はご馳走に来ただけじゃないんでしょ?」
「ほうへひた……パクムシャ」
「ほくのひはふふしに……パクパク」
「た、食べ終わってからでいいわ……」
30分位経って食べ終わった二人はようやく話しはじめる。
「悟空さんやベジータさんを始め地球の戦士を集めてほしいのです。具体的には6、7名程」
「はぁ……まぁ探す位なら簡単だけどなんでそんな事を?」
「僕の暇つぶしだよ。それに第六宇宙と戦っただろ?今後もしかしたら他の宇宙と戦うかもしれないと考えてね」
「そういう事、わかったわ」
「まぁ今回は一週間位あげるよ。それじゃよろしく」
ブルマは悟空や悟飯に頼ればいいかと思った。
「ド、ドラゴンボールが割れた!?」
「な、なんだこの黒い龍は!!」
目の前には巨大な黒き龍がいた。さらに邪悪な笑みを浮かべており、何かを話している様に思われる。
(ここんとこ頻繁に未来視があるが……今回はこいつを倒すのか?)
そして黒き龍は七つの光に分裂して散らばっていっく。
そこでヴィジョンは途切れた……。
「……………」
目覚めたリークはさっきまでの映像を思い起こしていた。
(……ドラゴンボールって一体……)
「ねぇ、ちょっといい?」
「ん?どうしたんだ?」
部屋に入ってきたのはブルマであった。遂さっきビルス達の話を聞き終えて来た所である。
「地球から強い人を六人位探せって言われちゃって。あんたもその内の一人になってくんない?」
「まぁいいが……逆に一ついいか?」
「えぇ、なんでも聞きなさい」
ちょうどいい機会だと、さっきの疑問をぶつけた。
「ドラゴンボールって知ってるか?」
「ドラゴンボール?七つのドラゴンボールっていう球を集めると巨大な龍が出てきてなんでも願いを叶えてくれるっていう物よ」
「巨大な龍だと!?」
確かに見ていた風景には龍がいた。
「ドラゴンボールはどこの星にあるんだ!!」
「ほ、星って地球にあるわよ。後はナメック星にもあったわね」
「地球にある!?過去何回黒い龍は出てきたんだ!!」
「黒い龍?ドラゴンボールから出てくるのは緑の龍よ?」
「……なに?」
確かに未来視の中で見たのは黒い龍だった……。しかしブルマは緑の龍だという。
「ちょっとどうしたの?未来での傷がまだ癒えてないんじゃない?」
「……そうかもしれん。もうしばらく休ませてもらう」
適当に部屋に飯を置いていくとブルマはでていった。
新たな戦いは側まで迫っているのかもしれない。
オッス!!オラ悟空!!
ブルマから聞いたんだけどよ、世界中で災害っちゅうのが起きているらしいんだ。
なんか変な気を感じるのはそのせいなのか?
次回、マイナスエネルギー?
世界の災害の謎に迫れ!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十四:マイナスエネルギー? 世界の災害の謎に迫れ!
今回から第四章を本格的に進めていきます!!
基本的にはGTの邪悪龍でいきますが、1、2体程変わっちゃうかもしれません。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
『東地区F-32地点では今なお激しい竜巻が民家を引き飛ばす現象が』
『東の都では中規模の地震が数時間起きに発生しており』
『世界中で起きている異常気象について専門家の見解は………』
「何が起きてんだ?」
「まったくよねぇ」
リークがブルマと見ていたニュースには、どれもこれも世界で起きている異常気象について語られていた。
「解決に取り組んでほしいって頼まれちゃったんだけど、まだ確証が持てないのよねぇ」
「いよいよこの星も終わるんじゃないか?」
「ちょっと怖い事言わないでよ」
実際ここまで異常気象が重なってしまえばそう考えるのも普通だろう。
「ってか確証?」
「それね、何もしないのもあれだし一応調査してみたんだけど、異常気象が起きている地域に謎のエネルギーを観測したのよ」
「エネルギー?」
「そう。名前は仮称だけど【マイナスエネルギー】って名付けたわ」
「つまりそれが地球に影響を与えている…と」
今までの実績を伴ったブルマの発言だ、信憑性はあるだろう。
「それでね、ちょっと調べてきてほしいんだけど……」
「……わかった、行ってこよう」
とりあえず一番近場の所に向かう事にした。
「このままでは地球だけでなく銀河中……そしていずれは第七宇宙そのものが消えてしまいます!!」
未来でのベビーとの激闘以降、頻繁に起こる未来視が再び起きていた。
「ドラゴンボールから飛び出した七体の邪悪龍を倒さなければ……………………………」
(七体の邪悪龍を倒す?)
「私達も手伝いますが、恐らく最後は悟空さん達に賭けるしかないのが現状です」
そしていつもの如く突然ヴィジョンは消えていった。
「…………………龍……………」
リークは最近、龍という意味を持つ言葉に覚えがある。そう………ドラゴンボールと黒き龍だ。
「やはり関係ないとは思えねぇ」
「何がだ?」
「ドラゴンボールとこの異常気象だ。
ん?………………カカロット!?」
「オッス」
考え事をしていたリークは悟空の接近に全く気付いていなかった。
「ドラゴンボールがなにかあったんか?」
「まだ確定ではないのだが……恐らくこのままでは地球が消える」
「なっ!?……未来視っちゅうやつだな?」
「あぁ……」
「なら……ドラゴンボール集めて神龍を呼んでみっか」
「……………」
ブルマの話を聞いた時、確かにその案は思いついたのだがハイリスク過ぎると考えたのだ。
「危険な賭けかもしんねぇけどよ、地球を救う為には戦わなきゎなんねぇだろ?だったらやるしかねぇ!」
「……そうだな……」
調査に加えてドラゴンボール探しもする事になった。
「あっ、ドラゴンレーダー借りてこねぇと」
オッス!!オラ悟空!!
七つ集めて呼び出そうとしたんだけどよ、なんだか様子がおかしいぞ?
ド、ドラゴンボールが割れた!!
次回、マイナスエネルギーの蓄積
敵となる神龍!?
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十五:マイナスエネルギーの蓄積 敵となる神龍!?
なんとか二回更新できました!!危ない危ない。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「ふぃ~、やっと集まったぞ」
「瞬間移動がなかったら面倒だったな…」
ドラゴンレーダーを頼りに七つのドラゴンボールを集め終えたリークと悟空は、報告と神龍を見る為にブルマの元に戻っていた。ちなみにドラゴンボールは袋にまとめてある。
「それで、マイナスエネルギーについて何かわかった事はあった?」
「それがよ……ドラゴンボール探しに夢中になっちまって」
「はぁ!?あんた達バカじゃないの!?」
「す、すまん……ただドラゴンボールに手がかりがありそうなんだ」
調査をほとんどしなかったのは事実な為若干言い訳がましくなってるがしょうがないかと割り切る。
「そういえば関係あるかは知らんが……ボールが見つかった所が異常気象の激しかった場所の近くだな」
「え?じゃあ孫君が言ってる事もあながち間違いじゃなさそうね」
「元々オラじゃなくてリークが言った事だぞ」
「あ、そうなの?ごめんね、オホホ」
今度はブルマの方がごまかしつつドラゴンボールを取り出した。
「えっ!?」
「はっ!?」
「ど、どうなってんだ!?」
ドラゴンボールは本来の色である橙色から黒に染まっていた。その染まり方はどう見ても中からのものであり今にも漏れて出てきそうな感じだ。
「黒く………はっ!?」
黒き龍…………あの姿が脳裏を過ぎる。
「と、とにかく呼び出してみるしかないわ………
「ま、待て!!」
「叶えたまえ!!」
何かが割れた音がした。
「ド、ドラゴンボールが割れた!?」
そう……割れたのはドラゴンボール。そして割れた隙間から黒い煙りが立ち上る。
「な………な…………」
その煙を割くように一筋の何かが現れる。
「な、なんだこの黒い龍は!!」
空は夜の様に暗くなり目の前には巨大な黒き龍がいた。
そいつはおおよそ神と讃えられる神聖さを感じない。
もっと言うならば邪悪な笑みを浮かべている。
「……こういう事か………」
「ど、どうなってやがる!!」
「なんですかこれは!?」
「ベジータ!!トランクス!!」
良からぬ気配を感じたらしく二人もカプセルコーポレーションから出てくる。
「わからないのよ」
「ドラゴンボールが割れたと思ったらこうなっちまったんだ!!」
「割れただと!?」
そしてドラゴンボールの一つ一つから龍の形をした光が七方向に散らばっていった……。
「……聞いてくれ……今のを説明する」
意を決して語る事にした。
オッス!!オラ悟空!!
リークが言う未来の話を聞いてたら界王神様までやってきた。
ドラゴンボールは連続で使っちゃいけなかったらしい?
次回、宇宙を救う戦いへ
地球の戦士よ、名乗りを上げろ
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十六:宇宙を救う戦いへ 地球の戦士よ、名乗りを上げろ
色々構想していたのですが、GTと違ってトランクス(現在)と悟天が小さいんですよね。だからどう戦いに組み込むか悩みどこです……。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「……聞いてくれ……今のを説明する」
今の現象に驚きを隠せない一同にリークは口を開く。
「ただ、これは銀河……果ては宇宙に関わって来る問題だ。界王神を呼んでほしい」
「宇宙だと?信じられんな」
「そこは説明する。だから頼む」
「まぁまぁ、呼ぶだけならいいじゃない。孫君、界王神様を呼んできてちょうだい」
「あぁ、わかったぞ」
「………一応破壊神も呼んでくれ」
「わかったわ、私はウィスさんに連絡を取って来るわね」
ブルマも自分の研究部屋に戻っていった。
「おい!何故知っているか位教えられるだろう」
「……昔カナッサ星に地上げしに行ったときだ。俺ともう一人のサイヤ人はその星の原住民に未来視が出来るようになる一撃を受けてしまった」
「カナッサ…………フリーザが何故か欲しがった所だったな」
「何故かか…………確かに理由はわからんな」
皆は疑っていない様だが、傍から聞けば信じられない話ではある。
「地球で起きた事もいくつか見ていた。ピンクの怪物、緑の化け物…………」
「魔人ブウとセルか」
「だからこそ、今回は今まで以上にヤバい事態になると言いきれる」
そこまで話終えてちょうど悟空と界王神が戻ってくる。
「リークさんの言う通り、状況は非常にマズイ事になっています」
「界王神、俺の未来視ではあんたが説明していた。わかる範囲で頼む」
「わかりました。まずドラゴンボールについてですが、本来は一度の使用に対して百年以上もの期間を開けなければならなかったのです」
今でこそドラゴンレーダーをブルマが開発している為探そうと思えば探せるが、昔は何年もかけて探すものだったのであろう。それこそ百年以上もかけて……。
「この百年と言うのは見つけるのが困難だったのもそうでしょうが、実は願いを叶えるとドラゴンボールに溜まってしまう負のパワー、皆さんがマイナスエネルギーと呼ぶものを浄化する期間でもあったのです」
「つまり今地球で起こってる異常気象っちゅうのも……」
「浄化しきれなかったマイナスエネルギーの影響でしょう」
異常気象がドラゴンボールの発見場所近くだったのも納得の行く理由である。
「過去にも別の銀河に存在していたドラゴンボールで同じ事が起きたとされています。その時はその星だけでなく……最後は銀河が消滅したのです……」
「そいつはどうすればいいんだ」
「さっきドラゴンボールから七体の龍が飛び立ちましたね?」
「確かに龍の形をした光が昇っていったが……」
「このままでは地球だけでなく銀河中……そしていずれは第七宇宙そのものが消えてしまいます!!ドラゴンボールから飛び出した七体の邪悪龍を倒さなければ……………………………」
「邪悪龍?」
「飛び出した龍の事です」
界王神はマイナスエネルギーから生まれた悪の気としてそう呼称したが唐突だっため理解するのが遅れた。
「私達も手伝いますが、恐らく最後は悟空さん達に賭けるしかないのが現状です」
界王神のその言葉は、神でも及ばないと言っているのと同義。
だがそこにいる戦士達は………
「今までオラ達の為に願いを叶えてくれたんだ!オラ達で止めなきゃなんねぇ!!」
「まったく……地球は常に危機に落ちてやがるぜ」
「未来で俺達と戦ってくれたんです、今度は俺が過去で共に!!」
億する事はなかった。
オッス!!オラ悟空!!
邪悪龍は七体いるみてぇたけどよ、オラ達はまだ四人しかいねぇ。
それにオラとベジータはできれば一対一で戦いてぇしよ。
次回、集え地球の最強戦力!?
かつての敵も共に守れ!!
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十七:集え地球の最強戦力!? かつての敵も共に守れ!!
特に報告などもありませんので、どうぞお読みくださいませ☆彡
「その邪悪龍って本当に七体だけなんだな?」
「はい。我々も地球を確認したのですが七体だけです」
「…………………」
「どうしたんですか?」
リークの質問を疑問に思った界王神は問い返す。
「銀河すら破壊しちまうマイナスエネルギーの塊が散らばってんだ……各個撃破してかねぇと被害は止めらんねぇはずだ」
「た、確かにそうだぞ!!」
「チッ……既に邪悪龍って奴が落ちた所は破壊されてる訳だな」
「じゃ、じゃあどうすれば……」
「そんな事人数を集めればいいだろ!!」
狼狽する界王神とその様子に苛立つベジータ。
しかしこの中の誰もが戦える戦士が思い浮かばない。
「さすがにチビ共を戦わせる訳にもいかねぇしな……」
「いやカカロットとベジータ王子には悪いが、あいつらには人命救助をさせる」
「なんだと!?何を言ってやがる貴様!!」
リークの衿元を掴みあげベジータは怒鳴る。
「戦わせはしない!!本当に人命救助だけだ」
「……チッ……」
「しかし戦える人物が後三人探さねぇと…………」
『だったら僕が探してた地球人達を使えばいいんじゃない?』
「「「!?」」」
声のした方を向くと、通信機を構えて息をきらせているブルマが目に飛び込んできた。
『僕としても銀河を勝手に破壊されるのは困るんだよ。かと言って人間の欲で生み出した奴を倒す気にもなれなくてね』
『つまりビルス様はあなた方地球人を試してらっしゃるのです』
「そいつは感謝すっぞ!!それで誰なんだ?」
『それはブルマさんに聞いてくださいな』
通信はそこで途切れてしまった。
「いきなり切るなんて相変わらず自由過ぎるわ」
「そんな事今は気にするな!!それより、ビルスの言っていた地球人とは誰だ!!」
「だ誰って……孫君でしょ、ベジータにトランクス……もちろん未来から来た方よ。それにリークと悟飯君とブウよ」
「ん?10人じゃなかったのか?」
「後の三人がまだ見つかってないのよね」
リークはしれっと言うブルマに絶句してしまった。
既に期限は過ぎているはずなのに今度はどうやったのか…と。
「とにかく悟飯やブウに頼みに行かないとだよな」
「そうね。悟飯君は孫君がお願い。ブウは私達が行くから」
「わかった、すぐに悟飯のとこに行ってくる」
「お願いね。あと、なるべく戦わない人にはこんな状況にあるって教えないで」
「あぁ。そんじゃ行ってくる」
瞬間移動でカプセルコーポレーションから去っていく悟空を見送ると、今度はブウに会いに行く側が準備を始めた。
「おい、その話私にも手伝わせてくれよ」
しかしそこに一人の女性が現れる。
「18号?なんでここにいるのよ」
「空が暗くなったからドラゴンボールを使ったのかと思ったんだよ。それに盗み聞いちまったからさ……」
「そう……。所で何を手伝えるのかしら?」
「それはだけどさ………」
ここで18号は驚くべき事を言い放った。
「私と17号も邪悪龍退治をさせてくれ」
オッス!!オラ悟空!!
邪悪龍を倒す為に戦士達が集まったぞ。
早速それぞれにわかれて倒しに行こうとすんだけどよ……
オラ不思議な技を喰らっちまった!!
次回、邪悪龍参上!!
悟空のパワーは半分に!?
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十八:邪悪龍参上!! 悟空のパワーは半分に!?
遂に最初の邪悪龍が出現しますが、皆さんに謝罪がございます。
今回出る邪悪龍はおそらく最弱であるあいつなのですが、せっかくの機会なので一新して超強化いたしました。
邪悪龍ファンの皆さん、本当にすみませんでした。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「オッス!!」
「遅いぞカカロット。お前以外は全員揃っている」
ベジータに叱責された悟空は誰が集まっているのかを確認する。
サイヤ人の王子でライバルのベジータ。
息子であり自分以上の潜在能力を持っている悟飯。
未来で共に戦い過去には命を救ってくれたトランクス。
話した事は一度も無いものの実力は確かにあると知っている17号。
元は残虐だったが今は良い妻となっている18号。
破壊神を除けば最凶最悪の相手であった魔人ブウ。
そして、新たなサイヤ人の可能性を見せてきたリーク。
いずれも強く、敵であれば手ごわかった地球の精鋭達である。
「このメンバーで地球を守るっちゅうんだな!」
「悟空!!」
一通り確認し終えた悟空に声をかけたのは、幼少期の頃からの親友である………
「クリリンじゃねぇか。おめぇも戦ってくれるんか?」
「いや、流石に今の俺じゃ相手にならないと思う………。だから俺は逃げ遅れた人々を助ける事にしたよ」
「そうか!クリリンなら安心してチビ共を任せられるぞ」
戦うのではなくサポートに回る人物達も悟空は見る。
クリリン、ヤムチャ、Mr.サタン、悟天、トランクス、ブルマetc……
こちらも何度も修業を手伝ってくれた仲間達である。
「揃ったようですね、それでは作戦を説明します」
界王神の声がかから一同そっちに見やる。
「この地球の王都と呼ばれる場所から、西に二体、南に一体、東に一体、北に一体の存在を感知しています。皆さんにはこれからわかれて向かってもらいます」
「後の二体はどうしたんだ?」
「17号さんですね?それが残りの二体だけは感知できず…………」
「隠れてるっちゅう訳か……」
「誰が隠れているとでも?」
「「「「「「「「!!??」」」」」」」」
明らかにこの中の誰かが発した訳じゃない声に全員が警戒態勢に入る。
「どこだ!!」
「上です」
言われた通り上を向くと、そこには何かが立っている。
「やぁ………孫悟空とその仲間達よ」
「おめぇが邪悪龍って奴か!」
「邪悪……ですか。元はと言えばあなた方人間の欲によるものですよ?自然の理を捩曲げ続けたあなた方の方が邪悪ではございませんか?」
「なんだと!?」
「おっと、申し遅れましたが私は
「あの時か。そんな最近の願いで生まれてくるとは随分マイナスエネルギーって言うのは溜まりやすあ様だな」
「浄化しにくいのです。浄化していないのに続け様に使用したのはあなた方でしょう」
二星龍は見下しながらも丁寧な説明をしている。言っている事も最もだろう。
「そんでおめぇは何しに来たんだ!」
「何しに……私達の王が孫悟空とベジータ、あなた達の事を警戒していましてね。………フォースクリア!!」
「なっ!?避けろカカロット!ベジータ王子!」
突如攻撃に移った二星龍の攻撃は、リークの叫び虚しく二人に当たってしまった。
「おい!大丈夫………か!?」
「な、これはなんだ!!」
「あり?オラ縮んでるぞ!?」
「クフフ……これであなたは力の大半を失ったのです。主戦力が欠けてしまった今のあなた方では私達には勝てないでしょう」
「なんだと!!縮んちまったからって戦えねぇわけじゃないぞ!!」
「せいぜい、そう喚いてなさい」
そして二星龍は消え去った。
残された戦士達は最悪の状況にうなだれている。
「簡単な事だろ?」
ただし、そいつ一人だけは違った。
「二星龍を倒せば戻るんじゃないか?だったらそいつを最初に倒せばいい」
「そ、そいつはそうだけどよ……」
「もちろん他の邪悪龍も分担してやらなけきゃなんねぇ。だから基本はさっき界王神が言った通りに行動だ」
リークは勝ちを確信した顔をしていた。
オッス!!オラ悟空!!
最初に邪悪龍と戦うのは悟飯!!相手は風を操る六星龍って奴だぞ。
今までだって見せてきたその力を見せてくれ!!
次回、本当に悪い奴?
邪悪龍の姫、六星龍
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の三十九:本当に悪い奴? 邪悪龍の姫、六星龍
六星龍はGTより美化されているかもしれないです!
あと昨日もだったのですが、自分が普段遊んでいるゲームセンターのアーケードゲームの大会がある為今日は更新を一回にさせていただきます。
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
広大な海洋の上、彼女(?)はそこに立っていた。
「あなたも邪悪龍ですね」
「……
おおよそ龍と呼ぶには相応しくない『女性』が振り向く。雰囲気はかつて悟空が芭蕉扇を手に入れる為に会ったアンニンに似ているが、そんな事を声をかけた彼が知るよしもない。
「漁師さん達が喜んでいました、魚が風に乗って大量に手に入ったと。それはあなたの仕業ですか?」
「だったらどうするのじゃ?」
「もし善意でやっているのだとしたら僕は話し合いで決着をつけたい。けどそうはいかないんだ」
「何故じゃ?童は民達に恵を分け与えてるぞよ」
「あなたは余りにも多くの物を分けてしまった。だから漁師は堕落して余った魚は腐敗してしまっている。これがあなたのやり方なんだ」
女性は黙ったまま微笑むと、また一言囁きかける。
「なら童の首を取るといい」
「っ!?」
「油断しているとそなたの首が飛んでしまうがの」
それが戦闘の合図だった。
「む……気が動きはじめたな」
「これは悟飯のとこだ」
二星龍に小さくされた二人はカプセルコーポレーションで待機していた。既に南には悟飯、西には17号と18号、北にはブウ、東には未来から来たトランクス、そして二星龍を追ってリークが王都に分かれていた。
「戦闘力は余り高くはないようだな」
「あぁ。だけどよ、相手はドラゴンボールだ。オラ達みてぇに何があってもおかしくはねぇ」
二人はもし他の仲間達が倒れてしまった時、小さいままに戦うつもりである。その時は界王神(というかキビト)に瞬間移動してしまう手筈まで整えてあるのだ。
「カカロット、その姿でも超サイヤ人になれるか」
「時間は限られてるけどな」
「ならば問題ない。今はまだ待つぞ」
「おう」
二人はそのまま気を感知し続ける事にした。
「じゃが、戦う前に名乗りもしないのは無礼じゃのう。そなたの名はなんじゃ」
「……孫悟飯です」
「そうか……孫悟飯……。童は
「それじゃあいきますよ」
「せいぜい童を楽しませてくれるのじゃぞ」
悟飯の額に汗が流れる。
六星龍の余裕そうな口調とは裏腹に油断も隙も感じさせない佇まいは、悟飯に多少なりともプレッシャーを与えているのだろう。
悟飯の拳は空を切る。
「だぁ!!でぇ!!どりゃ!!」
「遅いぞぇ。そんな速さでは童を捕らえる事はおろか捉える事すらできんのじゃ」
「なにを!!だったら……はぁ!!」
ノーモーションからの魔閃光、これなら当たると悟飯は予測をたてる。現に六星龍に直撃している。
しかし現実はそう甘くはない。
「む、無傷!」
「外傷は確かに無いのう。少々目が眩んでしまったがの」
どうやって防いだのかわからない。ただ悟飯の攻撃を無傷で流せたという事は、魔人ブウと同等かそれ以上という事だろう。
「言ったじゃろう?油断していると首が飛ぶのはそなたの方じゃと」
「……わかりました…………はぁぁああああ!!!!」
通常形態では敵わないと感じた悟飯は超サイヤ人に変身する。それもいきなりの超サイヤ人2に。
「超サイヤ人……とやらじゃな」
「知っているのか。だったら実力の方もわかってるんだろ?」
超サイヤ人に変身した事によって悟飯の口調が変わってしまう。これは老界王神に潜在能力を引き出してもらって以来、ある一定のラインを越える力を引き出した時に起きる現象と言っても差し支えない。
「ふむ、さっきより男前じゃな」
「外面だけだと思ってると痛い目をみるんじゃないか?」
「そういうのは童に攻撃を与えてからにしたらどうじゃ?」
「ならそうさせてもらうよ………だぁりゃぁ!!」
速さも威力も段違いに上がった拳は、六星龍の腹部に目掛けて打ち込まれる。
「ぐっ……………………」
流石の六星龍もこれにはよろけるが………
「………効いてないだろ」
「……バレてたか。童は天で演技が下手じゃのう」
あっさり悟飯に見抜かれてしまった。
「今のでわかった。お前は攻撃を受ける瞬間に風で膜を張って威力を低下させたんだ」
「ほぅ。一度で見抜くとは流石じゃな」
「それとな………」
「後ろは疎かだ!!」
瞬時に後ろに回り込んだ悟飯は振りかぶる。
しかし…………
「風が後ろにないじゃと?」
「な……………ぐっ!!??」
風というのは見えない物である。六星龍は風で刃を作り背中側に纏わせていたのだった。
当然悟飯の拳からは鮮血が滴る。
「お主の事は手に取る様にわかる」
「……これはまいったな……」
「さらに言うなら、童は既に攻撃しておるぞ?」
「攻撃してるだと?」
「ほれそこじゃ。空裂気弾」
「なにを言って………ぐぁぁああああ!!!」
拳だけでなく体にも斬られた様な跡ができ、全身から血を流す。
そんな悟飯を見て六星龍は声をかけた。
「……命をかけないと勝てんぞぇ……」
その声はさっきまでとは違い、冷笑を込めた冷たい口調だった……。
オッス!!オラ悟空!!
悟飯が六星龍に手も足も出せねぇなんて思わなかったぞ。邪悪龍…それ程までに手強い奴だったなんて……。
だけど悟飯!!おめぇの力はまだ出しきってねぇ!!全てを見せつけてやるんだ!!
次回、悟飯の決意!!
命をかけたパワーアップ!?
ぜってぇ見てくれよな!!
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其の四十:悟飯の決意!! 命をかけたパワーアップ!?
最近大会練習で更新の時間が取れませんでした。来月からは再び毎日更新できると思うので、おまちください!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「命を……かけるだと!?」
本来おかしい話である。敵である六星龍がこの様な事を言うのは。
彼女は戦闘狂でもなんでもない、ただ己がしたい事をするだけの無意識で破滅へと導く邪悪龍であるのだ。そこに楽しい戦いがしたいという気持ちはまるっきりない。
「そうじゃ、お主を見てると実に小さい男とわかる。そんな小者を相手にしなければならんとは………イライラするのぅ」
「お前に何がわかると言うんだ!!」
既に相手のペースに載せられている悟飯。煮え切らない六星龍の態度に逆にイライラしていく。
「だぁ!!」
「また風か!」
「見て気付いてはおるじゃろうが、童は風の力を持つ者じゃぞ?」
「くっ……その言い方じゃ他の邪悪龍にも属性みたいな物があるのか」
「おや、二星龍が説明したと思っておったのじゃが……」
「説明なんてしてないさ、父さん達を小さくしてすぐにいなくなった」
「そうじゃったか、童も他の星龍の性格までは知らんのでな」
防戦一方と言えば聞こえはいいが、さっきから一撃も入れられていない悟飯は確実に焦って来ていた。
(この程度の相手ならすぐに片付けられるなんて考えが甘かった。ブウより圧倒的に強い)
「動きが雑になってきたのぅ。勝てるいめーじが湧かなくなってきたか?」
「くっ……」
「言ったじゃろう?命をかけろと」
人間であったならかわいらしいと言える仕種で笑う六星龍。
続けてさらに語る。
「孫悟空の生き様をお主は特に感じたはずじゃ。あやつは何をどうしておった」
ここまで語られようやく悟飯は六星龍の言いたい事を理解した。
叔父にあたるラディッツを倒す為に命を代償にした事。
二度と帰って来られない可能性があるのにフリーザと完全に決着をつけようとした事。
セルの自爆から命を捨ててまで地球を守った事。
皆を守る為に地球にいられる時間を削ってまで時間稼ぎをした事。
「………だぁぁああああ!!!!!!!」
「ほぅ……これはすごいのぅ」
悟飯の気が膨れ上がる。そしてその気とは別に淡い水色のオーラが浮かび始める。
そう………
「いくぞ!!」
間違う事なき………
「この防壁を……」
「貫けぇぇえええ!!!」
自身の命をかけた変身だった。
「な、なんじゃと…」
「はぁ……はぁ……おらぁ!!!」
「全てをかけて、お前を倒す!!」
※次回更新がいつになるかわかりません。もしかすると本当に4月に入ってしまうかもしれませんがよろしくお願いします。
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