アカメが斬る!第三勢力 (マスターM)
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第1章第三勢力
プロローグ


私の妄想爆発です



「は~もうすぐ原作開始か・・・」

 

俺の名前はスザク。転生者だ。前世は大学生で死因は神の手違いで死んでしまった哀れな男だ。

 

神から転生の権利を貰い俺はアカメが斬る!の世界に決めた。その理由は第三勢力を作りたいのと零メンバーの生存のためだ。

 

特典は、身体能力の上限なし、鍛えれば鍛える程強くなる心技体、六式と覇気、ジョジョのクレイジーダイヤモンドそして帝具の5つだ

 

ナハシュ達が仲間になった時の話はまた今度として、現在何をしてるかと言うと・・・

 

「それで、その二人が途方に暮れていた地方出身者か?」

 

「うん!そうだよ!リーダー!!」

 

「彼は私達のリーダーのスザクよ。2人共挨拶して」

 

途方に暮れていた地方出身者を連れてきたと言って、俺が聞くとポニィが答えコルネリアが俺を紹介して地方出身者2人に挨拶するように促した。・・・問題はその2人なんだが2人はなんと・・・

 

「サヨと言います。そしてこっちが・・・」

 

「イエヤスだ。ポニィさんとコルネリアさんに声を掛けてもらい連れて来てもらいました」

 

そうサド一家に殺されるはずのサヨとイエヤスだったのだ

俺としては嬉しいことだ、2人とも生かしたいと思っていたからな

 

「コルネリアが言ったが俺の名前はスザクだ。それで2人はなぜ途方に暮れていたんだ?」

 

「それはーーー」

 

完結にまとめると、サヨとイエヤスとタツミは故郷を救うために帝都を目指したが夜盗に襲われ、資金の大半を持っていたタツミと別れてしまって帝都に着くころには金がなくなってしまい、途方に暮れていた所をポニィとコルネリアに声を掛けられてここまで来たと言うわけだ

 

「そうか、それは大変だったな。良かったら暫くここに泊まると良い。部屋は沢山あるからな」

 

「いいんですか?」

 

「ああ、ここにいる間は自由にしてもいい。だが帝国軍人には入るな」

 

「な、なんでだよ!?」

 

「今の帝国は腐りきっている。軍に入ったとしても、辺境送りで故郷を救うことなどとてもじゃないが出来ないと思った方がいい」

 

「そんな・・・」

 

「じゃ俺達はどうすればいいんだよ!?」

 

「それを見極めろ。それまでは此処を自由に使ってもいいからな」

 

「分かりました、お世話になります。ほらイエヤスも」

 

「・・・お世話になります・・・」

 

それから数時間後夕食の時間になりサヨとイエヤスは残りのメンバーのアカメ、クロメ、ナハシュ、ガイ、グリーン、ツクシ、ナタラ、ギン、タエコと自己紹介をして夕食を食べた

 

「主、帝国側に大きな動きがあると、帝国軍に紛れ込んだ者から報告が来た」

 

夕食後ナハシュがスザクに帝国の動きを報告した

 

「詳しい内容が分かったら直ぐに報告するように言っておけ」

 

「分かった」

 

「タエコは例の貴族の娘を監視して何かあれば報告しろ。ガイは屋敷を調べて裏を取れ」

 

「うん」

 

「おう!」

 

ナハシュに指示を出した後、タエコとガイにも指示を出し2人は返事をした

 

「僕達は?」

 

「グリーン達は裏が取れるまで自由にしてていい。鍛錬してもいいし、買い物に出かけてもいい。何ならサヨとイエヤスを連れて帝都を案内してやったらどうだ?」

 

「ああ分かったよ」

 

「ならリーダー明日私にあの技教えてよ」

 

「いいぞ。後ナハシュ、アカメ、クロメも来いよ」

 

「はっ」

 

「分かった」

 

「は~い」

 

(は~折角リーダーと2人きりになれると思ったのにな~)

ギンはスザクと2人きりでいられると思ったのに、そのスザクはナハシュ、アカメ、クロメの3人も誘ってしまったのでとても残念な思いをしたのであった




主人公  スザク

年齢は20歳

容姿はISの織斑一夏を少し大人にした感じ

神の手違いで死にアカメが斬る!の世界に転生した。特典として、身体能力の上限なし、鍛えれば鍛える程強くなる心技体、六式と覇気、クレイジーダイヤモンド、帝具の5つを貰う


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始まり

翌日スザクはギン、ナハシュ、アカメ、クロメと共に帝都から離れた森に来ていた

 

「さて4人には分かっていると思うが飛ぶ斬撃を習得してもらう。見とけよ?」

 

4人に言い構えたそして

 

「三十六煩悩鳳!!」

 

スザクが放った斬撃は1キロ先にいた土竜に命中し、土竜は倒れた

 

「さて、これを習得すれば剣でも遠くの敵を仕留める事が出来る。特にアカメがこれを習得すれば大きい」

 

「そうだな、村雨の効果と合わしたら強力になるな」

 

「よし、始めるか」

 

ギンが言い4人は練習を始めた

 

数時間後には4人とも習得出来た

 

「流石だな次は・・・」

 

「リーダー!」

 

次の技に行こうとしたがツクシがやって来た

 

「どうした?何かあったのか?」

 

「うん。全員に話しがあるって、タエコさんとガイ君が言ってました」

 

「分かった。全員を集めろ」

 

「はい!」

 

 

 

 

会議にも使われるリビングに、スザク、アカメ、クロメ、ナハシュ、ガイ、グリーン、コルネリア、ポニィ、ツクシ、ナタラ、ギン、タエコそして何故かサヨとイエヤスもいた

 

「何故2人も呼んだ?」

 

俺が聞くとタエコが話始めた

 

「昨日の集まりの後すぐに貴族の娘を監視していたら、地方出身者の茶髪の少年を家に連れて行くのを確認した。問題はその少年がサヨ達と同じ村の者だと分かった」

 

「成程な・・・2人はその貴族達の事は聞いたか?」

 

「はい・・・」

 

「まだ信じられないけど、その話が本当なら今すぐタツミを助けに行きたい!」

 

「気持ちはわかるが深夜になるまで待て。今行くと警備隊は愚か将軍級まで出てくるかもしれないからな」

 

「・・・分かった」

 

「全員準備をしておけ。今回の作戦は全員で当たる!標的は貴族一家とその護衛全員だ!一人も生かすな全員を地獄に落としてやれ!」

 

「はい!/おう!/了解!」

 

スザクが言うと全員が返事をした

 

「俺達も連れて行ってくて頼む!!」

 

「お願いします!!」

 

イエヤスとサヨも同行したいとスザクに頭を下げた

 

「いいだろう。2人は俺から離れるなよ?」

 

「「はい!!」」

 

「それと主、帝国の動きなんだが・・・」

 

「何か不味いことがあるのか?」

 

ナハシュの問いかけに聞くと嫌な名前がでた

 

「エスデスが北の制圧に向かうそうだ」

 

「「「!!?」」」

 

その名前を聞いた瞬間ザワザワし始めた

 

「遂に帝国も本気で北を取りに行く気か」

 

「北には、北の勇者ヌマ・セイカがいるけど・・・」

 

「エスデス相手は不味いわね・・・」

 

「その話は今夜の作戦が終わってからだ。今は貴族達の事に集中しろ」

 

空気が悪くなったのを理解してスザクは注意し今夜の作戦に集中するように促した。そのかいあってか皆気持ちを切り替えた

 

(最初の頃とは違い皆切り替えが早くなったな・・・当然か今まで俺が鍛えたのと多くの実戦を生き抜いて来たからな)

 

 

 

そして日付が変わった深夜スザク達は例の貴族達の屋敷に侵入したが・・・

 

「既に終わっていたか・・・」

 

そう貴族一家とその護衛達は既に死んでいた

 

「だ、誰がやったんだ?」

 

「大体検討はつく、全員屋敷にタツミと言う少年がいないかくまなく探せ!ガイは俺達と共に倉庫に来い」

 

スザクの指示に全員頷きそれぞれ行動に移った

 

 

 

倉庫に到着したスザクは扉を破壊したそこには帝都の闇があった

 

吊るされている死体、拷問にかけられている人とサヨとイエヤスには残酷な現実だった

2人はその光景をみて吐いた。そんな中スザクはガイに指示を出してそこにいた者達を埋めて供養した

 

「戻るぞ」

スザクがそう言えば既に全員揃っていて、スザクの言葉に頷いた

 

 

 

翌日というよりか朝、リビングにサヨとイエヤスを含む全員が集まっていた

 

「今回の犯人は恐らく、いえ十中八九ナイトレイドの仕業でしょうね」

 

「「ナイトレイド?」」

 

「今帝都を震え上がらせている暗殺者集団のことだよ」

 

コルネリアから聞いたことのない名を聞いて2人は何の事だと思った。そこにツクシが簡単に説明した

 

「ただ奴らが狙っているのは、悪行をしている者達で一般人は殺さない」

 

「恐らくタツミはナイトレイドを目撃したから攫われたと考えた方がいい」

 

ツクシの言葉に続くようにギン、ナタラも続いた

 

「何でナイトレイドだってわかるんだ?」

 

「廊下に婦人の死体があったが、その死体は胴体が綺麗に切断されていた。ついでに両腕も」

 

「成程な”万物両断 エクスタス”か・・・」

 

「そのエクスタスってなんですか?」

 

イエヤスの質問にタエコは死体の状況を説明しナハシュが答えた。サヨはまた聞きなれない言葉が出てきたので質問した

 

「エクスタスって言うのは帝具の名前だ。因みに帝具と言うのは約千年前に始皇帝が命じて作った48の超兵器だ。そのエクスタスの持ち主はシェーレ、現在ナイトレイドとして手配書がでている」

 

「成程、じゃスザクさん達全員帝具持ちなんですか?」

 

「いや。帝具を持っているのは、リーダーとアカメとクロメの3人で私達は臣具と呼ばれる約六百年前に作られたものよ。タエコとギンは普通の刀と剣を使っているけど」

 

サヨの質問にコルネリアが答えたが・・・

 

「帝具使いはうちに4人いるぞ」

 

「「「はーーー!!?」」」

 

スザクの言葉に全員驚いた

 

「だ、誰なんだよそいつは!?」

 

「何処にいるの!?」

 

「何の帝具なんですか?」

 

「落ち着け。お前たちが知らないのも無理はない。そいつが仲間になったのはお前達の前で俺の最初の仲間なんだ。そいつは今革命軍に侵入して情報を集めてもらっている。帝具の事は会った時に教えてやる。それより2人はこれからどうするんだ?まだ軍に入りたいか?」

スザクはサヨとイエヤスに聞くと2人は顔を見合わせ頷いた

 

「私達ここに集まるまで話しをして決めました」

 

「「私(俺)達をここの一員にしてください!!」」

と言い頭を下げた

 

「いいの?タツミ君がいるナイトレイドじゃなくって?」

 

「ナイトレイドは何処にいるか分からないし、無暗に探すよりここにいる方がいいと思うのです」

 

2人はスザク達の仲間になる事を決めたようだ、ツクシがタツミの事を聞いたが神出鬼没の集団を探すのは苦労すると答えた

 

「ふっ。歓迎しよう。ただ人を殺したらその瞬間からいつ報いを受けるかわからんぞ?」

 

「覚悟の上です」

 

「俺も」

 

「なら改めてヨロシクな。サヨ、イエヤス」

 

「「はい!」」

 

と言い握手をしたその時イエヤスがフッと思った事を口にした

 

「そう言えば組織名ってあるのですか?」

 

「ああ、あるぞ俺達は、第三勢力『フリーウイング』だ」




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初戦闘

「さて2人は当分コルネリアと共に過ごして此処の事を学べいいな?」

 

「はい!」

 

「わかりました」

 

「次に北の状況は?」

 

「既にエスデス軍は帝都を出て早ければ3日後には戦闘は始まると思う」

 

サヨとイエヤスにコルネリアの下に付くように言って北の事を聞くと、ナハシュが答えた

 

「ヌマ・セイカを失うのは痛い。よって救出に行く。メンバーはクロメ、ツクシ、ナタラ、ギン、そして俺の5人で行く」

 

「え?リーダーも行くの?」

 

スザクの言葉にお菓子を食べながらクロメが聞いて来た

 

「エスデスが居る以上殿(しんがり)がいるからな。あいつの相手は並みではないからな。留守の間はアカメとナハシュ頼んだぞ?」

 

「うん」

 

「はっ」

 

「三時間後に出発する急いで準備をしろ」

 

「「「「了解!!」」」」

 

スザクの言葉に4人は返事をしリビングを出た

 

 

 

 

三時間後帝都から離れた森にスザク達はいた

 

「さて行くか」

 

「スザクさんどうやって行くんですか?」

 

「そっか2人はリーダーの帝具の効果知らなかったんだね」

 

「まぁ見てて」

 

スザク達はどうやって行くのかサヨが質問するとコルネリアが言いグリーンが続いた

 

スザクは帽子の様な物を取り出し頭に被った。そして暫くすると目の前に特級危険種のエアマンタとワイバーンが現れた。突然の事にサヨとイエヤスは驚いた

 

「これが俺の帝具″思考創造 アイキャップ″効果は自分が考えた物を作れると言う物だ」

 

「スゲー!!」

 

「何でも作れるのですか?」

 

「まぁ大抵の物は作れるな。さて今から飛ばせばエスデスがヌマ・セイカに接触する前に着くだろ。何かあったら直ぐに知らせを出せよ?」

 

「ああ了解した」

 

「よし!出発!!」

 

スザクの合図でエアマンタとワイバーンが飛び一気に加速し北に向かった

 

「行ったな」

 

「ああ」

 

「リーダーがいるんだし無事に帰ってくるよ」

 

「さて雑魚共、主が言っていた任務を始めるぞ」

 

「標的、首切りザンク」

 

「そしてそいつの帝具″五視万能 スペクテッド″」

 

スザク達を見送り、ガイ、グリーン、ポニィが言いナハシュの言葉で次のターゲットに意識を切り替えた。そして予め聞いていた情報をアカメとタエコが言った

 

「これからは3人ずつで行動した方がいいな」

 

「グリーンの言う通りだ、メンバーはコル姉サヨとイエヤスと、チーフはグリーンとポニィとそして私とガイとタエコだ」

 

「妥当な組み合わせだ。各自夜になったら行動開始だ」

 

「了解!」

 

 

 

そしてその夜は何もないまま終わり二日後には帝都警備隊隊長が殺されているのが発見された。そして警備隊長殺害から二日後ザンクが現れた。ザンクが狙ったのは、コルネリア、サヨ、イエヤスの組だった。最初はザンクが優勢だったが、時間になっても現れないコルネリア達を探しに現れたアカメ達による猛攻でザンクは一気に追い込まれた

 

「ぐっ・・・こんな所で死んでたまるか!」

 

「往生際が悪いぞ雑魚」

 

「お前は何の罪もない民を沢山殺した。だからここで、葬る」

 

ナハシュとアカメの攻撃でザンクは死んだ

 

「よし引き上げるか」

 

「ガイ先に帝具を回収だ」

 

「主達の方は既に始まっているな」

 

「スザクさん達は大丈夫なんでしょうか?」

 

「問題ないと思う」

 

「ど、どうしてですか?」

 

ガイか声を掛けグリーンが帝具を回収するように言っている時、ナハシュは空を見て呟いた。サヨは5人の心配をいたがタエコが大丈夫だと言い、イエヤスが聞いた

 

「リーダーは強いから」

 

「コル姉の言う通り。私達全員で、帝具と臣具使って戦っても手も足も出なかったからね」

 

「リーダーは帝具を使わずに僕達に圧勝したからね」

 

「だから帰ってくるのを信じてな」

 

「はい」

 

「所でそのエスデスってどんな人なんですか?」

イエヤスの質問に全員一致の答えを言った

 

「「「「「「「ドSの塊」」」」」」」

 

「え~と、強さは?」

サヨが少し顔を引き攣らせながら訪ねた

 

「帝国最強だ」

 

「ブドー大将軍と共に双璧の様な者だ」

 

「でも、リーダーなら大丈夫な気がする」

 

ナハシュ、アカメと言い最後にコルネリアが言うと全員頷いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コルネリア達がザンクと戦う数時間前スザク達は北の要塞都市に着いたが既にエスデス軍に半分程壊滅させられていた

 

「少し遅かったか・・・仕方ないクロメ、ツクシ、ギンはエスデス軍の足止めを」

 

「うん」

 

「はい」

 

「ああ」

 

「ナタラは俺と共にヌマ・セイカに接触しに行くぞ」

 

「了解」

 

「後ちゃんと仮面つけておけよ?顔がバレて手配されたらたまらんからな」

 

「「「「了解」」」」

 

「よし、クロメ達は30分したら合流しろ」

 

「うん。わかった」

 

 

ヌマの天幕

 

「ヌマ様!エスデス軍がもうそこまで迫っています!!」

 

「くっ!エスデスがこれ程とは・・・」

 

「ヌマ様!」

 

「今度は何だ!?」

 

「我らの救援に来たと言う物たちが現れました!」

 

「何?その者達は一体何者だ!?」

 

「俺達は第三勢力、フリーウイングだ」

 

「「「!!!」」」

 

ヌマの問いかけに第三者の声が答えて全員武器を構えた

 

「落ち着け俺達はお前達を助けに来ただけだ」

 

「貴様は何者だ?」

ヌマは仮面をつけたスザクに質問した

 

「今は本当の名前が言えないが、骸とでも名乗っておこう」

 

「俺達をどうする気だ?」

 

「俺は今力を溜めている。北の勇者と名高いお前とその兵をこんな所で死なせるわけにはいかん」

 

「お前の目的は何だ?」

 

「俺は帝国を内と外から変えたいだけだ。内からと言うのは良心派を大臣の手から守り外からは帝国周辺の異民族達と同盟を結び大臣派を排除することだ。その為に俺はお前達が欲しい、俺と共に来ないか?」

 

「フフフ、ハハハハハ!面白い奴だいいだろう。俺以下全ての北の異民族はお前のいや貴方様の下に付こう」

ヌマがそう言いながら片膝を折り頭を下げた。それを見た兵達も膝を折り頭を垂れた

 

「よしお前達は俺の仲間達と共に此処を脱出しろ。ナタラお前はヌマ達を連れて脱出地点に向かえ、殿は俺が引き受ける」

 

「了解しました!さぁ此方に」

 

「だが・・・いや、分かった」

 

スザクの言葉に反論しようとしたが彼の下に付いた以上従うと決めナタラと共に脱出地点に向かった

 

誰もいなくなりスザクはとてつもない殺気を感じた

 

「遂に来たか、エスデス」

 

 

 

 

 

 

 

 

スザクがヌマと話す少し前

 

「ふん、北の異民族もたいしたことないな」

エスデスはつまらなそうに言った

 

「どこかに・・・私を満足させてくれる敵はいないのか」

エスデスが呟いた直後最後尾から激しい音が聞こえた

 

「何だ?」

 

「申し上げます!後方に敵襲!人数は3名ウチ1人が帝具使いだと思われます!!」

 

「このタイミングで敵襲か何かあるな・・・後方に三獣士を回せ!私達はこのまま敵本陣に行くぞ!!」

 

「はっ!」

 

「さて、何が出てくるか楽しみだ」

と言い殺気を出し天幕まで近づいた

 

 

スザクは天幕の外で待っていた

 

「貴様が北の勇者ヌマ・セイカ、ではないな何者だ?」

 

「俺は第三勢力フリーウイング、リーダー骸。ヌマ・セイカは俺の下に付いた。俺がここに残った目的はお前の足止めだエスデス!」

 

「私に勝てると言うのか?」

 

「いや、勝つ必要はないただ時間を稼ぐだけだ」

 

「ならこの攻撃を防いでみせろ〈ヴァイスシュナーベル〉」

無数の氷の刃がスザクに襲い掛かろうとした。スザクはアイキャップで前方に巨大な壁を作り全て防いだ

 

「帝具使いか面白い!!」

サーベルを構え壁を切りに行った。しかしそこにスザクの姿はなかった

 

「後ろがガラ空きだ。六王銃!!」

 

「グッ!」

 

エスデスは咄嗟に氷でガードしようとしたが少し間に合わなく横っ腹に少し掠った

 

「チッ、防がれたか」

 

「私に傷を付けるとはやるではないか貴様」

 

「「「エスデス様!!」」」

 

「ん?貴様たちは後方に行けと言ったはずだが」

 

走って来たのは三獣士だった

 

「後方に行くと敵は既に引いていました」

 

「如何やらあいつ等も脱出したみたいだな。俺もここ等で引くとしよう」

 

「行かせると思うか!〈ハーゲルシュプルング〉!!」

巨大な氷塊を投げつけるが、スザクは嵐脚で真っ二つに切った

 

「今日はここまでだが次は完全に叩きのめす」

と言い剃と月歩で退却した

 

 

 

 

 

「第三勢力、フリーウイング。そして骸か。見つけたぞ、私を満足させられる敵を」

そう言うエスデスの顔は狂気に染まっていた



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5人目の帝具使いと3人娘

フリーウイングのアジトは帝都のスラムの奥の方です

後付けみたいですがご了承下さい。


あとお気に入りが40人になりました。これからも読んでいただけるよう頑張ります。


北の要塞都市から撤退したスザク達は自分達のアジトにヌマ・セイカとその仲間達を連れて戻った

 

「帰ったぞ~」

 

「「「「お帰りなさい」」」

 

スザクが中に入り声を出せば、留守番組が出迎えた。しかしその後ろから以外な人物が出てきた

 

「久し振りねスザク」

 

「何でお前がここにいる。

 

 

メラルド!?」

 

 

メラルド・オールベルグ。暗殺結社オールベルグの頭領。現在フリーウイングと同盟関係である

 

「メラで良いわよ?男で認めているのは貴方だけなんだし」

 

「そんな事はどうでもいい、何故お前がここにいるか聞いているだ」

 

「その事は後ろの彼についての報告の後で話すわ。会議はリビングでするのでしょう?早く始めましょう」

 

メラはそう言いリビングに入っていった。スザクはため息をつきながらその後を追った

 

 

 

 

   リビング

 

「さて、会議を始めよう。まず俺達の方は無事にヌマ・セイカを仲間に入れる事に成功した」

 

「ヌマ・セイカだ。此度スザク様の軍門に下った。これからはスザク様の為に戦うつもりだ。よろしく頼む」

 

「ヌマには北の残党と一般兵の鍛錬の指導をしてもらう」

 

「仰せのままに」

 

「さて、ヌマの事が終わったからメラ、どうしてお前がここにいるか教えてもらおうか?」

 

「私も彼と同じよ」

 

「は?」

 

「私、いえ私達オールベルグは貴方の下に下るわ。対等な同盟ではなく、上下関係として」

 

「急にどうした?それに革命軍の方はどうするんだ?」

 

「その革命軍が原因なのよ。最近は自分達に無茶な依頼ばかりしてきて何だか革命軍の駒みたいに使われて嫌になったのよ」

 

「・・・家も同じだと思うが?」

 

「少なくっても貴方はそこまで無茶な事は言わないし、こっちの条件も飲んでくれる。要は貴方の事を完全に信用したってことよ」

 

「は~好きにしろ。その代り暫くオールベルグ本部でヌマとその仲間達を匿ってもらうからな?」

 

「良いわよ。貴方は私の主だから、貴方の言う事には従うわ」

 

「はいはい。さて次に首切りザンクの件はどうなった?」

 

「ザンクは無事退治出来た」

 

「そしてこれが五視万能 スペクテッド」

 

スザクの言葉にアカメが答えグリーンがスペクテッドをだした

 

「そうかご苦労だった。さて誰が持つ?」

スザクが言うとガイが一番最初に名乗りを挙げた

 

「はいはいはいはーい!俺に持たせて下さい!(これさえあれば女子達の服の下が覗き放題だぜ!)」

 

『却下!!』

 

ガイが申請した瞬間女子一同から反対の声が上がった

 

「ガイが持つといやらしい事に使うから賛成できないわ」

 

「うんうん」

 

「畜生!俺の桃源郷がーーー!!」

 

女子達に否定されガイは崩れ落ちた

 

「ナタラお前が持たないか?」

 

「・・・え?」

スザクに振られたナタラは固まった

 

「お前なら使いこなせると思うのだがどうだ?」

 

「なら、お言葉に甘えて」

と言いスペクテッドを付けた

 

「よし今から俺が殴りかけるから、未来視で避けてみろ」

 

「はい!」

 

スザクはナタラに殴りかかった。すぐさまナタラは未来視を発動させスザクの攻撃を全て防いだ

 

「拒否反応も出てない・・・」

 

「決まりだな」

ナタラの動きを見てクロメとナハシュは呟いた

 

「ふぅ、よしナタラがスペクテッドを持つが反対の者はないな?」

 

『ない』

 

ガイも諦めて全員一致でナタラがスペクテッドを持つ事に賛成した

 

「よし、今日はヌマ達の仲間入りとナタラが帝具使いになた祝いをするぞ!」

 

「おーー!」

 

「早速買い物に行かないと」

 

「何にする?」

 

「肉だ!!」

 

「それアカメが食べたいだけでしょう?」

 

「いや今日は俺が作ろう」

スザクが自分が作ると言うと全員反応した

 

「やったー!リーダーの御飯だ!!」

 

一番最初に声を挙げたのはポニィだった、その後も全員喜びあっていた

 

「誰か買い物に付き合ってくれないか?」

とスザクが言えば

 

『はいはいはーい』と女子(サヨ、メラ含む)全員が手を挙げた

 

「三人までだジャンケンで決めろ」とスザクに言われ結果は

 

クロメ、ツクシ、メラの三名に決まった

 

 

 

 

 

四人が帝都を歩いているとスザクがクロメとツクシに左を見るように言った。二人が左を向くと、一人の男と三人の少女が話していた

 

「あら、可愛い子達ね」

三人の目線を追いメラもそこを見て感想を言った。(メラは女だけど女好きなのだ)

 

「あの男、目標の一人」

 

「地方の子達をマニア層と言われている変態達に売る、悪い人です」

 

「今すぐ消してあげるわ。蠢くもの」

 

クロメとツクシの言葉を聞きメラはオールベルグ頭領に代々受け継がれる昆虫型危険種の総称の虫を男に向かはせようとした

 

「待てメラ」

 

「何で止めるのよ。あんな男サッサと殺しましょう」

 

「気持ちは分かるが、変態達も纏めて始末した方が効率もいい」

 

「成程ね」

 

「クロメ適当な骸人形にメッセージを持たせて全員呼べ」

 

「うん、分かった」

 

クロメの帝具、死者行軍 八房は切り殺した者を八体まで操ることができる。すぐ骸人形に紙を渡してフリーウイングアジトに行かせた

 

「俺達は尾行して、全員揃ったら突入するぞ」

 

「うん」

 

「はい」

 

「ええ」

 

 

 

 

 

男と少女達は色々周りレストランに入った

 

「あのレストランはあの男の店だな」

 

「リーダー!!」

店に到着するとアジトに残っていた全員が合流した

 

「来たか。組を分けるぞ。あの店は逃げ道があるから、そこにアカメ、ガイ、ギンが向かえ」

スザクの言葉に三人は頷き逃げ道の出口に向かった

 

「残りの全員で突入する。一人も逃すな。サヨとイエヤスは無理をするなよ」

全員頷いたのを確認しスザクは突撃の合図をだした

 

「突入!!」

 

 

 

 

 

スザク達突入の少し前

エア、ルナ、ファルの三人娘は後ろから後ろから羽交い絞めにされた。すかさずファルが蹴りを放つが全く効かず腹を殴られ倒れてしまう

 

三人の雇い主の後ろから更に三人の人物が出てきた

そしてそのうちの一人がファルの両足を折るように言った

 

「・・・っ!ぎゃああああ!!」

ファルは足を折られ悲鳴をあげた

 

「次はわしゃはあの子の目が欲しい」と言いルナを指さした

 

男の指示で黒服がアイスピックを片手に持ちルナの目を取ろうとした瞬間黒服の腕を虫が貫いた

「痛ってーーー!!」

 

そして外から数人の男女が窓を突き破って入ってきた

 

「何者だ貴様たちは!!」

 

「俺達は第三勢力、フリーウイングだ。全員排除」

 

スザクの言葉に全員動いた、ファルはサヨが助け、ルナはグリーンの臣具、サイドワインダーでルナを抑えていた黒服の首をしめた。エアはポ二ィ自身の臣具、ヨクトボトムスで加速した脚力で黒服を蹴り飛ばした

他の黒服達も、コルネリアの臣具、粉砕王。ツクシの臣具、プロメテウス。ナハシュの臣具、水竜の剣にやられ、逃げようとした黒服達は・・・

 

「我こそ死神オールベルグの息吹。無常の風。汝を冥府へと導かん」

タエコに瞬く間にやられ、更に三人のボス達は・・・

 

「我こそ死神オールベルグの牙。無常の刃。汝に冥府での安寧を誓わん。蠢くもの」

メラはボス三人を蠢くものでさっさと殺した

 

「男の人には優しく出来ないの私は」

 

気付けば大元の男が消えていた

 

「逃げ道を使って逃げたか・・・」

 

「だが逃げ道にはアカメ達がいる」

 

スザクはファルに近づき、クレイジーダイヤモンドを使い折れた足を治した

 

「あれ?足が治った?」

 

「ファルちゃん!」

 

「ファル!」

ファルにエア、ルナが抱き着いた

 

「さてそろそろアカメの方も終わったかな」

 

 

 

アカメ達は男と黒服達が逃げ道に入った瞬間後方をガイの臣具、レイアースーツで土で埋め正面からギンが黒服達を切り、アカメが大元の男を自身の帝具、一斬必殺 村雨で切った

 

全てが終わりスザクは三人にこれからどうするかと聞くと三人共スザク達と共に居たいと言った。理由を聞くと三人は、本来なら自分達は死んでいた、しかしスザク達に助けられその恩を返したいから一緒に居たいと言った。

 

三人の意志は固いようでスザクは共に居る事を許した。その晩はナタラの帝具使いおめでとうと三人の歓迎の祝いをし、賑やかな夕食となった




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動き出す各陣営

フリーウイングside

 

 

「そろそろ本格的に動くぞ」

 

「遂にこの時が来たのね」

 

「今まで色んな事があったな」

 

スザクがそう言えばコルネリアとガイが続いた

 

「俺達フリーウイングは陰で良識派を護衛し大臣の魔の手から守る。同時に帝都の腐った者達も一掃する。それと今は革命軍には手を出すな。今は少しでも大臣に対抗する組織が欲しい。

次に東の安寧道が近々武装蜂起、つまり宗教反乱を起こすかもしれない」

 

最後の言葉に全員反応した

 

「遂に東も・・・」

 

「確か教主は血を流す事には反対だったんじゃ・・・」

 

「そうも言っていられない状況まで追い込まれたという事だ」

 

タエコ、ツクシ、ナハシュがスザクの言葉を聞いて呟いた

 

「教主とは話す必要があるが今はまだその時ではない。近々俺は東に行き教主に接触しようと思う」

 

「スザクさん一人で行くのですか?」

 

「サヨの言うと通り一人で行く方が行動しやすいからな。まぁ東の事は置いておいて最後にナイトレイドについてだ」

 

「確かにこの先腐敗貴族達を狙っていたら、何時か鉢合わせするかも知れない」

 

「お姉ちゃんの言う通りもしナイトレイドと遭遇したらどうするの?」

 

「今、ナイトレイドと戦うのは得策ではない。ナイトレイドと遭遇した時は全力で逃げろ。いいな?」

 

『はい!』

スザクの言葉に全員返事をした

 

「それと、もしナイトレイドが帝具使いの敵と交戦して不利だったら助けろ。今この帝都にはナイトレイドの力がいるからな」

 

『了解!』

 

「今晩から交代で帝都を回りもしナイトレイドが交戦していれば決着が着くまで見守り、ピンチなら助けろ。今晩は俺とガイで回り、次回以降帝具を持っている、俺、アカメ、クロメ、ナタラと誰か1人2人で回る。全員気を引き締めて任務にあたれ」

 

『了解!』

 

 

 

 

フリーウイングsideout

 

 

 

 

帝国side

 

謁見の間に皇帝と大臣、文官達が集まっていた。兵士の報告で、ナカキド将軍とヘミ将軍が離反し反乱軍に合流したと報告があった。

大臣が遠くの反乱軍より身近な賊の討伐の為にエスデスを帝都に呼び戻すと言い解散となった

 

帝国sideout

 

 

 

 

 

ナイトレイドside

 

フリーウイングと帝国が会議をしたその晩、ナイトレイドは二手に別れて標的を狙った。ついこないだナイトレイドに所属したタツミは、表ではマッサージ屋の顔を持つレオーネと共に薬の販売元を潰した。

 

もう一組マインとシェーレは目標を片付けアジトに戻ろうとしていたが、帝具使いの帝都警備隊員、セリュー・ユビキタスとセリューの帝具、魔獣変化 ヘカトンケイルのコロと戦闘に入った

 

 

ナイトレイドsideout

 

 

「ガイあれを見てみろ」

現在スザクとガイはマイン達が交戦している時計台の上にいた

 

「あれってシェーレ!それにあのピンクの女の武器ってナジェンダ元将軍が使っていた帝具、浪漫砲台 パンプキン!?」

 

「あの警備隊の帝具は生物型のようだな」

 

「どうするんだ?リーダー。2体1ならナイトレイドが勝つんじゃないか?」

 

「まぁ普通ならな」

 

「何かあるのか?」

 

「帝具には奥の手があるだろ?」

 

「ああ」

 

「その効果と使い道でいくらでも不利な状況を覆せるぞ」

 

ピィィィィィ

 

「援軍を呼んだか」

スザクとガイが話していると笛がなり援軍を呼んだことがわかった

 

「ガイ地面に潜ってナイトレイドの逃げ道を作っておけ」

 

「負けるのか?」

 

「恐らくな。ここで死んでもらっては予定が狂う。少し姿を出すのは早いがエスデスと交戦した以上バレるのは時間の問題だからな・・・それと仮面を付けておけよ?」

 

「分かってるよ」

と言い地面に潜った

 

「コロの奥の手が発動したら動くか」

スザクはそう言い仮面を被った

 

 

 

   

「コロ狂化(奥の手)!!」

 

「ギョアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

セリューの指示を受けたコロは赤くなり咆哮をあげた。あまりの音量にマインとシェーレは耳を塞ぎその隙にマインはコロに捕まり左手が折れた、しかしシェーレがコロの腕をエクスタスで切りマインを救った。

だが安心したのは束の間シェーレの体を銃弾が貫通した。撃ったのはセリューだった

 

「正 義 執 行」

セリューは口の小型拳銃でシェーレを撃ったのだ

 

シェーレは撃たれエクスタスを落としてしまい、体が動かず、横から口を開けてくるコロに食われると思い目を閉じた

 

しかし来た痛みは食われた痛みではなく地面に倒れた痛みだった。シェーレが目を開けてみると黒髪の仮面をつけた人物が立っていた

 

 

 

 

 

 

スザクはコロの奥の手が発動して動いた

 

「今はまだシェーレをやらせるわけにはいけない。六王銃!!」

 

六王銃でコロを吹き飛ばした。突然の事に三人とも驚いた

 

「あ、アンタ何者よ・・・」

マインが一番最初にスザクに聞いた

 

「俺は第三勢力フリーウイング、リーダー骸。今日の所はお前達を逃がしに来た」

と言いシェーレにクレイジーダイヤモンドを使い痺れを治した

 

「痺れが無くなった!?」

シェーレは痺れが無くなったことに驚いた

 

「いたぞ!」

 

「交戦している!!」

 

「応援をもっと呼べ!!」

 

スザクがシェーレを治している時に警備隊が到着した

 

「逃げ道を作ってやる、悪いがエクスタスは置いて逃げな」

 

「でもどうやって!?」

 

「やれ」

とスザクが言うと森に向かって土の壁が出来た。そしてガイが出てきた

 

「これでいいのかリーダー?」

 

「上出来だ。さ、早く行きなここは俺達が食い止めておいてやるから」

 

「貴方達は一体なんの目的で私達を助けてくれるのですか?」

シェーレはスザクに質問する

 

「簡単な事だ。今の帝国にはナイトレイドの力がいるからだ。もういいだろ?」

 

「・・・行くわよシェーレ」

 

「はいマイン。骸さんありがとうございました」

2人はガイが作った道を走り逃げた

 

「さて俺達も帰るぞ。剃」

スザクはガイを抱え剃で逃げた

 

「ナイトレイド、そして骸。お前達は必ず私が殺す!!」

セリューは改めて心に誓った



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戦闘の後

セリューと交戦したマインとシェーレはナイトレイドアジトに帰還した

 

マインとシェーレの怪我とエクスタスがない事を話すため、2人は治療を受けた後、会議室に集まった

 

「それでマイン、シェーレいったい何があった?」

ナイトレイドのボスナジェンダが2人に聞いた

 

「アタシ達任務が終わって帰ろうとしたら、昼間タツミが会ったって言う帝具使いの警備隊員と交戦することになって・・・」

 

「こちらが優勢でしたが、奥の手でマインが捕まり、腕を折られてしまいました」

 

「握り潰される前にシェーレが助けてくれたんだけど、麻酔弾を撃たれ動けなくなってしまったんです」

 

「待て撃たれた痕なんてなかったぞ?」

シェーレが撃たれたと聞いて治療したレオーネが2人に聞いた

 

「その後が一番重要なのよ」

 

「何があった?」

 

「私達を助けてくれた人がいるんです。その人に治してもらいました」

 

「そいつの名は?」

 

「確か骸って名乗っていたわ。後、第三勢力フリーウイングって言ってた」

 

「骸!?フリーウイングだと!!?」

マインから聞いてナジェンダが驚きの声をあげた

 

「ボス、そいつは一体何者なんだ?ボスがそこまで驚く相手なのか?」

 

「ああ。革命軍本部からいくつか知らせが来ている。そのうちの一つがフリーウイングについてだ。リーダーの骸はエスデスに傷を与えた程の実力者だ」

 

ナジェンダの言葉で全員反応した

 

「あのエスデスに傷を」

 

「どんな化けモンだよソイツ」

ブラートとラバックがそれどれ思った事を言った

 

「骸は北でエスデスと戦い、北の勇者ヌマ・セイカを配下に入れたそうだ。密偵からの報告では北に向かったフリーウイングの人数は5人その内、骸ともう1人帝具使いがいたそうだ」

 

「何の帝具なんですか?」

シェーレがナジェンダに聞いた

 

「恐らく、思考創造 アイキャップと死者行軍 八房だと思う。だが、フリーウイングの正確な人数が分からない為他に帝具使いがいるかもしれん。奴らと遭遇したら出来るだけ戦うな情報がない以上危険だ」

ナジェンダの言葉に全員頷いた

 

「次に地方のチームと連絡が取れなくなった」

 

「・・・?地方のチーム?」

タツミが聞くとナジェンダが答えた

 

「帝国は広いから私達帝都で仕事をするチーム、地方で仕事をするチームと幾つかに別れているんだ。現在調査中だが全滅の可能性もある。そしてエスデスが帝都に戻ってきた」

 

「もう戻って来たか・・・」

 

「ああ、だがエスデス一人だ。奴の軍は北に残している」

 

「じゃあいきなり反乱軍狩りと言う訳ではないんだな」

 

「ああ、レオーネお前は帝都に行きエスデスの動向を探ってこい」

 

「了解!(帝国最強と呼ばれるドSの将軍・・・大臣並みに仕留め甲斐がある!!)」

 

「そしてオールベルグが我々革命軍と縁を切った」

 

「オールベルグ?」

この前まで一般人だったタツミは裏の事は知らず口に出した

 

「暗殺結社オールベルグ、神話に出てくる死神オールベルグの名を持つ殺し屋集団の事だ。そしてオールベルグもフリーウイングの傘下に入ったそうだ」

 

ナジェンダの言葉を聞き全員驚いた

 

「北の勇者にオールベルグも従わすなんて・・・」

 

「アイツとんでもないヤツだったのね」

 

シェーレとマインが言いた

 

「そして最後に帝都で文官の連続殺人事件が起きている。殺害されたのは文官3名とその警護人間46名。問題は犯行現場に【ナイトレイドによる天誅】と書かれた紙が残されていたことだ」

 

「分かりやすい偽物だな」

 

「でも普通バレるんじゃない?犯行声明なんて」

ブラートとタツミが言うがその理由をナジェンダが話した

 

「事件が起こるたび警備が厳重になるがそれでもやられているんだ後は分かるな?」

 

「私達と同じ帝具使い」

 

「そうレオーネの言う通りだと思う。私は偽物を潰しに行くべきだと思う!お前達の意見を聞こう!」

 

「俺は政治の事は分からないけど、ナイトレイドの名を外道に利用されるだけで腹が立つ!」

 

「その通りだタツミ!」

タツミの言葉にブラートを含めた全員が頷いた

 

「よし決まりだな・・・勝手に名前を使ったらどうなるか殺し屋の掟を教えてやれ!!!狙われている文官は5名程その内近々帝都を離れるのは2名。ラッバクは一人で、タツミとブラートでそれぞれの護衛に当たれ」

 

 

 

 

数日後タツミとブラートは帝都近郊、大運河の出発点に停泊する巨大豪華客船″竜船″に乗り込むことになる

 

 

 

 

 

 

 

 

セリューと交戦したスザクとガイはアジトに戻った

 

「お帰りなさいませご主人様」

家に入ったらエアが出迎えた

 

「ただいまエア。早速で悪いが全員リビングに集めてくれ」

 

「畏まりました」

エアはすぐ全員を呼びに行った

 

 

 

リビング

 

「今日早速ナイトレイドに遭遇した」

 

「誰だったのリーダー?」

 

「シェーレとピンク髪の女、名をマインと言った。そしてマインの帝具はナジェンダ元将軍が使っていた、パンプキンだった」

 

「使い手が変わったの?」

 

「今ナジェンダ元将軍は帝具を持っていないのか?」

 

スザクの言葉にコルネリアが一番に聞きガイが答えポニィとグリーンが疑問の声をあげた

 

「その2人と戦っていたのは帝具使いの警備隊員だった。生物型帝具、魔獣変化 ヘカトンケイルだ。奥の手は凄まじい咆哮で敵の動きを封じ攻撃の隙を作ることだ。単純だが効果は高いこれからは耳栓を持っておけ。次にエクスタスの奥の手は金属発光だこれも効果的だ」

 

「ヘカトンケイルは対策出来そうだけど、エクスタスは難しいな・・・」

とタエコが言った

 

「エクスタスは帝国に回収された。帝国に入り込んでいる者に連絡し何処にあるか探らせろ」

 

「はっ!それと主元大臣のチョウリ殿が帝都にくるそうです」

 

「それは本当か?」

 

「うん。今日報告が来たから間違いないよ」

スザクが問うとクロメが答えた

 

「それが大臣の耳に入ったら」

 

「間違いなく刺客を送ると思う」

 

更にツクシとアカメが続いた

 

「エスデスが戻って来た以上その配下の三獣士が動くだろう。チョウリ殿はこの国に必要だ。俺、アカメ、クロメの三人で護衛に行くぞ」

 

「分かった」

 

「は~い」

 

そしてスザク、アカメ、クロメは準備を整えチョウリの護衛に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し遡りスザク達が北の要塞都市から戻り数日後、エスデスも帝都に戻っていた

 

宮殿謁見の間

エスデスは帽子を取り皇帝の前に跪いていた

 

「エスデス将軍」

 

「はっ」

 

「北の制圧見事であった。褒美として黄金一万を用意してあるぞ」

 

「ありがとうございます。北に備えとして残してきた兵士達に送ります」

 

「戻って来て早速悪いが帝都周辺の賊退治を頼みたい。いくらでも兵士を集めよう」

 

「いえ。賊には帝具使いが多いと聞きます。帝具には帝具が有効5人の帝具使いを集めて下さい兵はそれで充分です」

 

「5人か大臣集められるか?」

 

「勿論です早速手配します」

 

「将軍には苦労をかける。黄金の他に望む物はあるか?」

 

「そうですね・・・あえて言えば・・・

 

 

 

 

恋をしたいと思ってます」

 

エスデスの言葉に皇帝も大臣も一瞬時が止まった

 

「そ、そうであったか!将軍も年頃なのに独り身だしな」

 

「しかし将軍は慕っている者が周囲に山程おりましょう?その中から選んでは?」

 

「あれはペットです」

 

「して将軍はどういうのが好みなんですか?」

大臣が聞くとエスデスは胸元から紙を出し皇帝に渡した

 

 

謁見を終えたエスデスは大臣と共に廊下を歩いていた。そしてあるお願いを大臣はエスデスにした。

エスデスが大臣と別れ庭に出ると3人の男が待っていた。彼等こそエスデスの僕三獣士

エスデスの命令に絶対服従の者達だ

 

「お前達に新しい命令だ元大臣のチョウリを殺してこい」

 

「「「はっ」」」

 

 

 

 

 

 

 

そして数日後三獣士とスザク、アカメ、クロメの6名の帝具使いが激突する

 

帝具使い同士が戦えば必ずどちらかが死ぬこの戦いも例外ではない




次回VS三獣士戦です


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VS三獣士

元大臣のチョウリは帝都近郊の村を進んでいた

 

馬車の中でチョウリは呟いた

 

「この村もまたひどいな・・・民あっての国だと言うのに」

 

「そんな民を憂い、毒蛇の巣である帝都へ戻る父上は立派だと思います」

そう言うのはチョウリの娘のスピアだ。彼女は皇拳寺で槍の免許皆伝の腕前を持つ

 

「命欲しさに隠居してる場合では無いからな国が滅ぶ。ワシはあの大臣ととことん戦うぞ!」

 

「父上の身は私が守ります!」

 

「いい娘に育ったのう。勇ましすぎて嫁の貰い手がないのが玉に瑕か・・・」

 

「そ、それは関係ないでしょう!それに槍が少し使えるだけで私だっていい人が居ればすぐに結婚できると思うのですが・・・」

 

「・・・すまん」

スピアの言葉を聞いてチョウリは謝った

 

暫く進むと3人組の男が道の真ん中に立っていた。スピアは賊だと思い槍を構えた

 

「今までと同じように蹴散らす!油断するな!」

 

 

 

「ダイダラ」

 

「おう」

 

リヴァの言葉にダイダラは頷き自身の帝具、二挺大斧 ベルヴァークを構えた

 

「行くぞっ!」

スピア号令の下兵士達はダイダラに突撃にかかった

 

ダイダラはベルヴァークで兵士を切ろうとした。本来なら全滅の運命だがイレギュラー出来事が起こった

 

「全く相手が少数だからといってただ突撃するだけではダメだ」

と言いスザクはアイキャップで作った剣でダイダラのベルヴァークを受け止めた

 

「何だお前は!」

 

「貴方は一体誰ですか?」

 

突然謎の人物が現れダイダラとスピアが聞いた

 

「女性達の方は初めてだが、お前達三獣士とは一回会っているぞ?」

 

「何!?」

スザクの言葉にリヴァが驚いた声をあげた

 

「そっかあの時はこの仮面をしていたからな」と言い仮面を出した

 

「その仮面!お前まさか骸!?」

仮面をみたニャウはスザクが骸だと理解した

 

「顔を見せた意味は分かるな?」

 

「・・・私達をここで始末するつもりだろ?」

スザクの問いかけにリヴァが答えた

 

「そうだ」

 

「は!俺達三人をお前一人で相手するつもりか!」

 

「いや三対三だ」

ダイダラの言葉にスザクはこう答え後ろからアカメとクロメが現れた

 

「帝具使いか」

 

「ああ、俺達がお前達の帝具を頂く」

 

「させると思うか?」

 

6人共武器を構えた

 

「貴方方はチョウリ殿の傍でチョウリ殿の護衛を」

スザクはスピアと兵士達に言った

 

「・・・分かりました。ご武運を」

スピアは自分達では勝てないと思いスザクの言葉に従ってチョウリの護衛に回った

 

「さて、アカメはダイダラ。クロメはニャウを片付けろリヴァは俺が相手をする」

 

「うん」

 

「わかった」

 

「さあ、始めよう」

スザクの言葉で6人全員が動いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロメVSニャウ

 

 

「行けお人形さん」

クロメは骸人形、ドーヤ、ウォール、エイプマンの三体を出した

 

「くっ死人にスクリームの演奏は聞かない、本体を狙おうにも狙えない」

 

ニャウの帝具、軍楽夢想 スクリーム笛の帝具で数十種類の感情が操れる。しかし骸人形には効果がないようでニャウは焦っていた

 

「こうなったら奥の手 鬼人招来」

ニャウは奥の手で自身の肉体強化した

 

「ふうぅっ、この姿になるのは久しぶりだなぁ」

 

「ごつくなった・・・」

 

ニャウは凄まじい腕力でエイプマンを投げ飛ばしドーヤの銃弾をスクリームで弾きクロメに接近した。ドーヤはクロメに当たると思い攻撃が出来なくなった。クロメの前にウォールが立ち塞がったがエイプマンと同様に投げ飛ばした。そしてクロメの頭を狙ってスクリームを振り下ろした

 

ガッキン!クロメは八房で受け止めた

 

「中々やるね、コレクションに欲しくなった」

 

クロメがニャウの攻撃を受け止めていると、エイプマンとウォールがニャウに襲い掛かった。ニャウはクロメから距離を置いた。その隙にクロメは新たな骸人形を出した

 

「出て来てデスタグール!」

なんと超級危険種のデスタグールを出してきた

 

「な!?デスタグール!!超級危険種も操るなんてどんな精神もっているんだよ!!」

 

ニャウはデスタグール、エイプマン、ウォール、ドーヤの四体の骸人形の前に力尽き奥の手が切れた

 

「それじゃ」

と言いクロメは八房ニャウの心臓に突き刺しニャウを骸人形に変えた

 

「リーダーとお姉ちゃんは大丈夫かな?まぁ2人なら大丈夫か私はチョウリさんの護衛に回ろっと」

 

 

クロメVSニャウはクロメの勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカメVSダイダラ

 

「お前を倒せばかなりの経験値が手に入るぜ!!」

 

「葬る」

 

「おら!」

ダイダラはベルヴァークを分離しアカメに向けて投げた

 

「くっ!」

アカメは避けきれず腹に掠った

 

(掠ったかしかし致命傷ではない一気に決める!)

 

アカメはダイダラ向かって走り出す、斧はアカメを追跡する。そしてダイダラは必勝形態に待ち構えた

 

もう少しでダイダラの距離に入ろうとしてアカメが動いた

 

「剃」

 

「な!?消えた!!?」

 

「後ろだ」

アカメは剃を使いダイダラの後ろに回り込んだ

 

「なー」

 

「葬る」

村雨の一閃がダイダラの首を捕らえダイダラは死んだ

 

「ふう、リーダーに教えてもらっといて良かった」

 

アカメVSダイダラはアカメの勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スザクVSリヴァ

 

「さてサッサと終わらせるか」

 

「任務は何が何でも完遂する。エスデス様から授かったこの帝具でな」

リヴァの帝具、水龍憑依 ブラックマリン。触れた事のある液体を自在に操る能力を持つ。幸い川があるのでリヴァの帝具が使える

 

「食らえ水塊弾!!」

リヴァは先端が尖った水の塊を飛ばした

 

「嵐脚」

しかしスザクは嵐脚で全て撃ち落とした

 

「その技はエスデス様の氷を切った奴だな、ならこれはどうだ!深淵の蛇!!」

リヴァは蛇の形をした大量の水でスザクを押しつぶそうとした

 

「六王銃」

スザクは六王銃を使い水とリヴァを吹き飛ばした

 

「ぐっ、こうなれば!」

リヴァは立ち上がり注射器を取り出し腕にさした

 

「ドーピングか」

 

「そうだお前を倒す!」と言いリヴァは剣を握りスザクに切りかかった。スザクも剣を握りリヴァを迎え撃った

 

 

2人は数合打ち合ったが一瞬の隙でスザクがリヴァの腹を切った

 

「奥の手 血刀殺!!」

リヴァは自分の血液を操りスザクに刺そうとした

 

「鉄塊武装色硬化」

しかし硬化したスザクの体に刺さらずドーピングで混ぜた猛毒を打ち込めなかった

 

「私の命がけの血刀殺を防ぐとは若者、お前の名を教えてくれ」

 

「・・・スザクだ」

 

「スザクか、先に・・・逝っている・・・ぞ・・・」

と言いリヴァは息を引き取った

 

「さらばだリヴァ。出来るなら仲間に欲しかったよ」

と言いスザクはブラックマリンを回収した

 

 

 

 

スザクVSリヴァはスザクの勝利

この帝具戦フリーウイングの勝利

 

 

スザクがチョウリの元に戻るとアカメとクロメが待っていた

 

「「お帰りリーダー」」

 

「ただいまアカメ、クロメ帝具は?」

 

「私はお人形にしたよ」

 

「私のはここに」

 

「二人とも良くやった!アカメ攻撃が掠ったのか?治すから来い」

 

「うん」

アカメはスザクに近づきクレイジーダイヤモンドで治して貰った

 

(お姉ちゃんいいな~リーダーに触ってもらって・・・)

クロメはアカメに少し焼きもちを焼いていた

 

「さてチョウリ殿は無事ですか?」

 

スザクの姿が見えチョウリとスピアは馬車から降りていた

 

「ああおかげで助かった礼を言う」

 

「貴方のおかげで誰も死なずに済みましたありがとうございます」

チョウリに続きスピアも兵士達もスザク達に礼を言った

 

「所で君達は反乱軍の者達かね?」

 

「いいえ。俺達は第三勢力フリーウイングです。俺はリーダーのスザクと言います。俺の右側に居るのがアカメ、左側に居るのがクロメです」

チョウリの言葉を否定し自分達の所属を言い自分とアカメとクロメを紹介した。アカメとクロメはスザクに名を呼ばれて頭を下げた

 

「・・・スザクさん///」

スピアはスザクの名を呟いたその顔は少し赤くなっていた

 

「ほう、君があのフリーウイングのリーダーか」

 

「俺達の事を知っていたのですか?」

 

「勿論だ。あのエスデス将軍に傷を負わす者は早々いないからな。君はなぜ私を助けた?」

 

「チョウリ殿は真に民を思う人です。そんな人材は今の帝都では必要なので助けに来ました。俺達フリーウイングは陰から良識派を大臣から守り内外から帝国を変える為に動いています。今良識派にはチョウリ殿の力が必要です。帝都に入ればブドー大将軍が守ってくれると思うのですが、外に出る時は俺達が守るつもりです」

 

「そう言う事か。ではこれから外に出る時は警護を頼む」

 

「はっ!俺達の命を懸けてお守りいたします」

 

「頼んだぞ」

 

「あ、あの私チョウリの娘のスピアと言います。スザクさんの所にあの北の勇者ヌマ・セイカが居るって本当ですか!?」

 

「ああ、いるぞ」

 

「!父上!!私もスザクさんと共に行ってもいいですか?」

 

チョウリはスピアがヌマに会いたいのではなくスザクに惚れた事に気づいた

 

「いいぞ(スザク君を落とせるように頑張るんじゃぞ)」

 

「は、はい///。スザクさん、不束者ですがこれからよろしくお願いします」と言い頭を下げた

 

「ああ、ヨロシクな」と言い手をだし2人は握手した

 

 

 

こうしてチョウリは無事帝都に入り、スピアはフリーウイングに入る事になった



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フリーウイングの帝具使い達

三獣士を打ち破り三獣士の帝具を手に入れチョウリを無事帝都まで送り届けたスザク達はアジトに戻り報告をしていた

 

「三獣士は打ち破り帝具を回収出来た。それとチョウリ殿の娘スピアが仲間に加わった」

 

「スピアです。これからよろしくお願いします」

と言い頭を下げた

 

「三獣士の帝具の一つはクロメの骸人形になったが、まだ二つある誰が持つ?」

 

とスザクがベルヴァークとブラックマリンを出し問いかけると・・・

 

「リーダー!斧の帝具俺にくれないか?」

言ったのはガイだった

 

「その斧すごく重いんだろ?だったら筋肉が一番ある俺が使う方がいいだろ?」

 

「確かに″筋肉だけ″ならガイがリーダーの次にあるからね」

 

「そうだね。″筋肉だけ″ならガイがあるからね」

 

ガイが言った後にポニィとグリーンも続いた。筋肉だけを強調して言っていたが・・・

 

「うるせぇ!それじゃ俺が筋肉しか取り柄がないみたいじゃねえか!!」

 

「実際そうでしょう?」

 

「こ、コルネリアまで・・・」

 

ガイの反論にコルネリアが答えガイは落ち込んだ

 

「まぁベルヴァークはガイが持つとして、ブラックマリンは誰が持つ?」

 

スザクが全員に問いかけるとツクシが呟いた

 

「ギンちゃん持たない?」

 

「何故私なんだ?」

 

「だってギンちゃん、臣具も持っていないんだよ?この先剣だけだったら危ないと思って・・・」

 

「確かにツクシの言い分に一理あるが、大事なのは本人次第と言う事だ。ギンどうする?」

 

ツクシの説得とスザクの問いかけにギンは・・・

 

「・・・リーダー、貰ってもいいかな?ツクシの言う通りこれからはもっと強い奴らが出てくると思う。私は守られるだけなのはイヤだ。私は皆と共に強くなりたい!」

 

「その固い意志があれば大丈夫だな。よしベルヴァークはガイ、ブラックマリンはギンが持つが反対の者はいないか?」

 

スザクが全員に聞くと異議はないのか全員頷いた

 

「よし。数日休みにするから英気を養え」

 

『はい!』

 

スザクはリビングを出て二階にある自室に入った。窓に二級危険種のマーグファルコンが止まっていて足に手紙が付けられていた。スザクはマーグファルコンを部屋の中に入れ手紙を呼んだ

 

「竜船に行くのか。確かチョウリ殿も行くと言っていたしそこに便乗させてもらおうかな?連れて行くメンバーは帝具持ちだな。アイツを含めウチの帝具使いを全員集合だな、さて返事を書くか」

 

スザクは手紙の返事を書きマーグファルコンの足に付け革命軍にいる最初の仲間の元に送った

 

 

 

 

 

 

数日後

 

「さて今日から活動を始める。最初の仕事は二組に分かれて行う」

 

「何の仕事?」

 

「護衛任務だタエコ。護衛対象は良識派の文官とチョウリ殿だ」

 

「何処と何処に行くんだ?」

 

「どう分かれるの?リーダー」

 

場所と組み合わせをガイとコルネリアが聞いた

 

「チョウリ殿の方は竜船、メンバーは帝具持ち全員で、文官の方は帝都から北の村だ。メンバーはメラとスピア以外だ」

 

「ちょ、ちょっと待って下さい!なんで帝具使いが全員同じなんですか!?」

 

スザクの振り分けにツクシが聞いた

 

「竜船に俺の最初の仲間も革命軍のスカウトとして向かうと手紙が来ていた。この際ウチの帝具使いを全員集めるいいきっかけだと思っただけだ」

 

「じゃ、メラさんとスピアさんを除いたのはどうしてですか?」

 

「スピアはヌマに会いたいっと言っていたから、メラにオールベルグ本部に連れて行ってもらおうと考えたんだ。他に何か質問はあるか?」

 

サヨの質問に答え他にないかと聞くと全員ないのか首を横に振った

 

「よし北の村の組は今日の昼から行ってもらう。傭兵の恰好で行け」

 

フリーウイングは表向きは傭兵として活動している。恰好は黒い軍服みたいな物で背中に朱雀の絵が描かれている

 

『了解!』

スザクの言葉に帝具持ち以外返事をしてリビングから出て行った

 

「メラ、スピアを頼んだ」

 

「ええ、行きましょうスピア」

 

「はい。スザクさん達も気を付けて下さいね」

 

「ああ」

 

メラとスピアもリビングから出て行った

 

「さて俺達もチョウリ殿のもとに行くか」

 

『はい』

 

 

 

 

 

 

チョウリ邸

 

「チョウリ殿遅くなりました」

 

「いやまだ時間に余裕はあるから大丈夫だ」

 

「今日は無理を言ってすいませんでした」

 

「君の頼みなら何でも聞くからな」

 

「恐れ入ります。少し早いですけど向かいますか?」

 

「そうだな行くとしよう」

 

「わかりました。前方は俺とナタラが、右にアカメ、左にクロメ、後方にガイとギンがつけ」

 

『了解!』

スザクの言葉に5人が返事をした。そして一行は竜船に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北の村に向かったメンバーは・・・

 

「はいどうぞ」

 

「まだ沢山あるから慌てないでね」

グリーンとツクシは備蓄米を配っていた

 

チョウリが無事に帝都につき良識派はフリーウイングの事を信用し、警備を要請するようになった

 

現在、ナハシュ、ポニィ、タエコ以外のメンバーは備蓄米を配っていたり家の修繕をしていた。因みにナハシュ達は村への食料調達のため狩りをしている

 

その様子を離れた木から一人の男が見ていた

 

「備蓄米かぁ・・・さすが良識派ナイス施しだな!」

その男ラバック、ナイトレイドの任務でこっそりと良識派を護衛している

 

「にしてもあの軍服連中かなり出来そうだな・・・」

ラバックはフリーウイングのメンバーを見て呟いた

 

「これなら襲われても大丈夫だな。一応帝都に戻るまで見とくか」と言いこっそり護衛を続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてスザク達帝具持ちは現在竜船のパーティー会場にいた6人ともチョウリが目視出来る所で座っていた

 

「リーダー~」

 

アカメがスザクにある事を訴えた

 

「あの肉が食べたい!」

 

「私はあのお菓子~」

 

「チョウリ殿は好きにしても良いって言っていたし、俺達もあの料理を食べてもいいだろう?」

 

アカメ、クロメ、ガイは並んでいる料理を見て食べたいとスザクにお願いしていた

 

「アイツが来たら食べていいからもう少し待て」

 

スザクがそう言い話していたら、赤いドレスを着た女性がスザク達の方に歩いて来た。スザク以外の5人は立ちスザクの前に立とうとしたがそれをスザクが止めた。

そして女性はスザクに声を掛けた

 

「久しぶりね、スザク」

 

「ああ、久しぶりだな・・・

 

 

 

チェルシー」

 

女性・・・チェルシーが来たことでフリーウイングの帝具使い全員集合となった

 

 

「紹介するな。俺の最初の仲間で、現在革命軍にスパイとして侵入してもらっているチェルシーだ」

 

「チェルシーよヨロシクね。私の帝具はこれ、変身自在 ガイアファンデーションよ」

自己紹介と帝具を見せた、チェルシーの帝具は化粧箱みたいなやつで名前の通りどんなものにでも変身出来る

 

「アカメだ、帝具は一斬必殺 村雨だ。よろしく頼む」

 

「妹のクロメだよ。帝具は、死者行軍 八房だよ。骸人形に帝具使いがいてその帝具が軍楽夢想 スクリームだよ」

 

「ナタラです。帝具は、五視万能 スペクテッドです。よろしくお願いします」

 

「ガイだ。俺様の帝具は、二挺大斧 ベルヴァークだよろしく」

 

「ギンだよろしく。私の帝具は、水龍憑依 ブラックマリンだ」

 

スザクの紹介を受けチェルシーも自己紹介と自身の帝具を教えた。その後はアカメから順番に自己紹介を始めた

 

「スザクを含めて六分の一の帝具があるなんて、フリーウイングは凄いね」

 

「出来れば三分の一は欲しいな」

 

「相変わらず欲張りだね」

 

「ふ、そうだな。積もる話もあるし俺の部屋で酒を飲みながら話さないか?」

 

「お、いいね!賛成」

 

「お前達はもう好きにしていいぞ。但し何かあったら直ぐに知らせろよ?」

 

『は~い』と言いアカメ、クロメ、ガイは料理に向かって行った

ナタラはチョウリが見える範囲で休み始め、ギンは風に当たりに行った

 

そしてスザクとチェルシーはスザクの部屋でワインを飲もうとしていた

 

「「乾杯」」

グラスにワインを入れグラスを軽く当て乾杯をした

 

「ん~美味しいわねどこのワイン?」

 

「帝都の隅にある店のワインだ。香りも良く風味が良いから気に入っている」

 

「へ~今度行ってみたいからお店教えて」

 

「いいぞ、あそこは・・・」

2人はそのまま話をしながらワインを楽しんだ

 

二本目を開けた時にチェルシーからある報告を受けた

 

「そう言えば、帝都から南東に30キロ離れた所に遺跡が見つかってそこに帝具があるらしいよ」

 

「なんだ?革命軍は帝具を取りに行っていないのか?」

 

「何でも遺跡に入ろうとすると火が付いて進めないんだって」

 

「詳しい場所を教えてくれ、今度行ってみる」

 

「うん、ここなんだ」

 

2人はその後目的地に着くまでこれからの事を話していた

 

「目的地に着いたな。チェルシーまた何かあれば直ぐに連絡をよこせよ?」

 

「分かっているわよ。相変わらず心配性ね」

 

「スパイをさせているのは俺だからな、心配位するさ」

 

「・・・ありがとう、心配してくれて」チュ

 

そう言いチェルシーはスザクのホッペにキスをした

 

「え・・・」

 

「また会いに行くわ」と言いチェルシーは部屋を出た

 

残されたスザクはナタラが迎えに来るまで固まっていた



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イェーガーズ結成と武芸試合

タツミとブラートが竜船から帰って来て数日。現在タツミはブラートと鍛錬をしていた

 

「行くぜ兄貴!うおおお!」

 

「甘いぜタツミ!」

ブラートはタツミの剣を受け止め、蹴りを放った。タツミは避けれなくもろに蹴りが決まった。2人が鍛錬をしているとナジェンダが革命軍本部まで遠出だと言い現れた

 

「本部に行く目的はメンバーの補充も兼ねている。即戦力の人材は期待は薄いがな」

と言いナジェンダは革命軍本部に向かった

 

 

 

帝都メインストリート

 

俺の名はウェイブ。帝国海軍からこの度帝具使いの部隊に招集された者だ

 

ウェイブは自覚していないが周りの者達はウェイブが田舎者だとわかっていた

 

会議室の前に付いたウェイブは勢いよく扉を開けた

 

「こんにちは!帝国海軍からきましーーーた・・・・・・失礼しました」

ウェイブが扉を開け挨拶をしながら入ろうとしたが、中にいた人物をみて扉を閉めた

 

中にいた人物は上半身裸に覆面をつけた巨漢だった

 

ウェイブは拷問官の部屋と間違えたと思い紙をみると合っていた

 

(ってことはアレが同僚かよ!!)と思いながら再び部屋に入った

 

じーーーーっ

覆面の男はずっとウェイブのことを凝視している

 

「失礼します!」

と勢いよく扉が開かれ2人?が入って来た

 

「帝都警備隊所属、セリュー・ユビキタス!アンドコロです!」

と言いセリューとコロは敬礼をした

 

(おお、まともそうなのが来た)と思ったウェイブだったがこの後違ったと思った

 

セリューは左手に持っていたバラの花束を散らして左右に避けた

 

「Drスタイリッシュ準備が出来ました!!」

 

「第一印象に気を遣う・・・それこそがスタイリッシュな男のタシナミ」

 

(今度はオカマかよ!!!)

 

「アラ、アナタ見るからに田舎者だけどなかなかイケメンじゃない!アタシが磨いてあげるわ、ヨロシクね!」パチっ

と言いながらウェイブにウインクを飛ばした

 

(俺・・・気に入られた・・・)

 

「こんにちは。どうやら私が最後のようですね」と金髪のイケメンが入って来た

 

「よぉ、よろしくなウェイブだ・・・」

 

「ランです。こちらこそよろしくお願いします」

 

(ようやく最後にまともな奴が来た!!!)

ウェイブは嬉しさでランの手を握った

 

全員揃ったことによって覆面の男がお茶を出しながら自己紹介を始めた

 

「私人見知りだけど帝具使い同士仲良くやっていきましょ。焼却部隊から来たボルスです」

 

「集まったな」と言いエスデスが入って来た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エスデスを含めた6人は黒いスーツに着替え宮殿を歩いていた

 

「よし、では陛下と謁見後パーティーだ」

 

「い・・・いきなり陛下と!?」

 

「初日から随分飛ばしているスケジュールですね」

 

エスデスの言葉にウェイブとランは驚きの声をあげた

 

「そういえばエスデス様、アタシ達のチーム名とか決まっているのでしょうか?」

とドクターが質問した

 

「我々は独自の機動力をもち凶悪な賊の群れを容赦無く狩る組織・・・ゆえに、特殊警察『イェーガーズ』だ」

 

 

 

 

現在ウェイブとボルスは、ウェイブが持ってきた海の幸で料理をしていた、他のメンバーと言えば・・・

ランは何故かウエイターの恰好をして控えており、ドクターはランの横にいた

セリューとエスデスは話していた

 

「隊長はご自分の時間をどう過ごされているんですか?」

 

「狩りや拷問、またはその研究だな。たた今は・・・恋を・・・してみたいと思っている。そう言えば帝具が一つ余っているという報告があったが?」

 

「あ・・・は、はい。悪から回収したハサミ型が詰所にあります。適格者がまだ見つからない状態で・・・」

セリューはエスデスが恋と言った事で少し動揺した

 

「このままでは大臣に回収されてしまう・・・余興でもするか」

 

翌日タツミはラバックが経営している貸本屋に来ていた。そこにはタツミ、ラバックそしてレオーネがいた

ラバックがタツミにエスデス主催の都民武芸試合のチラシを見せタツミは参加することになった

 

 

そのころ皇帝と大臣は食事をしながらエスデスに渡された好みの相手の要望の紙を見て頭を悩ましていた

紙には・・・

1、何よりも将来の可能性を重視します。将軍級の器を自分で鍛えたい

 

2、肝が据わっており、現状でもともに危険種の狩りが出来るもの

 

3、自分と同じく、帝都ではなく辺境で育った者

 

4、私が支配したいので年下を望みます

 

5、無垢な笑顔が出来る者がいいです

 

と書かれていた。そしてこれに当てはまる人物が武芸試合に出ている

 

武芸試合はトーナメント式で今から準決勝が始まろうとしていた

 

「いかがですか隊長、残りの4人は?」

 

「1人は完全にダメだ1人はもう少しで後の2人はいいな」

ランが残っている者の評価をエスデスに聞くとその答えを言った

 

「東方!傭兵イエヤス!!西方!鍛冶屋タツミ!!」

司会のウェイブが紹介すると2人が現れ話始めた

 

「タツミお前鍛冶屋ってどう言う事だよ!!」

 

「イエヤスこそなんで傭兵なんかしているんだよ!!」

 

「俺とサヨはスザクさんに拾われて今は傭兵としてやっているんだ。それよりお前は鍛冶屋かよ!村で一番の剣使いなのに!!」

 

「色々あったんだよ腕は鈍っていない」

 

「本当かどうか確かめてやるよ!」

 

「始めっ!」

 

「「うおおおお!!」」

タツミとイエヤスは同時に走り摸擬剣で切りかかった

 

ガッキン!

鉄と鉄のぶつかりあいで火花が散ったそれも何度も

 

「強くなっているなイエヤス!」

 

「今日こそお前に勝つぞタツミ!」

 

数合撃ち合ったがイエヤスの大振りの攻撃をギリギリで躱しカウンターを決めタツミの勝利となった

 

「勝者タツミ!」

ウェイブがタツミの勝利を宣言した

 

「負けたぜタツミ、やっぱりお前は強いな」

 

「そう言うイエヤスだって強くなってるじゃないか」

 

「だがタツミお前は優勝出来ない」

 

「なんでだよ?」

 

「お前の決勝の相手はうちの団長だからな」と言い競技場をみるイエヤス。タツミも見てみると驚愕した

 

そのころランとエスデスは・・・

 

「あの少年達特に勝った方の彼逸材ですね」

 

「ああ、でもアイツの方が逸材だな」

 

「はい?」

 

エスデスの視界の先にはに地に伏している大男と、優雅に佇んでいる黒髪の男がいた

 

「しょ、勝者傭兵団長スザク!」

 

「タツミあれが俺達の団長だ強いだろ?」

 

「ああ、一瞬だった」

 

「これより決勝戦を行います!東方傭兵団長スザク!西方鍛冶屋タツミ!」

 

「ほれタツミ行ってこい。勝てとは言わね、一発入れてこい」

 

「ああ」

 

と言いタツミは闘技場に登った

 

「お前がタツミかイエヤスとサヨから聞いていたが、かなりの強さだな」

 

「そう言うアンタこそ強いな、今の俺じゃ勝てないかもしれないが、一発入れてやる」

 

「ふっ、なら掛ってこい」

 

「始め!!」

 

「いくぜ!」

 

タツミは勢いよく右拳を振るうが

 

「ふっ」

 

スザクに受け止められてしまった

 

「中々早いが重さが足りないな」

と言い受け止めた反対の右手でタツミの腹を殴った

 

「ぐっ!(なんて重いんだ!兄貴以上だ)」

 

タツミは素手では敵わないと思い剣を持った

 

「はぁああああ!」

 

剣に力をいれ振り下ろした。スザクは避け剣を踏み顎を蹴り上げグラついたところに止めの回し蹴りを決めた

 

「勝者スザク!」

 

ウェイブがスザクの勝利をつげた

 

「イテテテテ・・・」

 

「大丈夫か?一応死なないように手加減したんだが」

 

「あれで手加減って本気だったらどうなっていたんだよ?」

 

「危険種で言えば土竜の頭が吹き飛んだぞ」

 

「怖ぇよ!」

 

「お前も修行すれば出来るかもしれないな。これからも精進しろよ」

 

「ああ、ありがとうな!」無垢な笑顔

 

トクン

この時エスデスは胸が高鳴った

 

「・・・見つけたぞ」

 

「帝具使いの候補ですね」

 

「それもあるが別の方もだ」

と言いエスデスは闘技場に降りって行った

 

「タツミ、スザクと言ったな、いい名前だ」

 

「ど、どうも」

 

「ありがとうよ」

 

「お前達の戦い見事だった褒美をやろう」

 

「ありがとうございます!(敵の施しとはいえ金は金だ!有難くもらっておくぜ)」

 

カチャリとエスデスはタツミに首輪をつけた

 

「今から・・・私のものにしてやろう」

 

「・・・え?え?え?」

 

「ここは邪魔が多い宮殿に来い」

 

「ちょっ待っ!!」

 

「駄目だ待たん」と言いタツミの首に手刀を落とし意識を落とした

 

「お前も来い、拒否権はないぞ」

 

「ああ分かった、分かった」

 

 

こうしてスザクとタツミはエスデスに拉致された



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イェーガーズ初仕事

お気に入りが100人超えました!!

ありがとうございます!

これからも頑張って進めていきたいです!!


武芸試合でエスデスに拉致されたスザクとタツミ

 

スザクは壁にもたれ掛かっていて、タツミは椅子に拘束され首には首輪をさせていた

 

「という訳でイェーガーズの補欠となったタツミとスザクだ」

 

「市民をそのまま連れてきちゃったんですか?」

エスデスの紹介にボルスは聞いた

 

「そうなんだよボルスさん助けてくれませんか?ドクター、セリュー」

 

「何だスザク、ボルスとドクターとセリューとは知り合いか?」

 

「ああ。ドクターとは飲み仲間でもありギブアンドテイクの関係だ」

 

そうドクターとはたまたま酒屋で相席になり、危険種の素材を渡しては武器に変えてもらったり、ドクターの要求の素材を集めると金をもらうなど、ギブアンドテイクの関係を築いているのだ。またクロメ、ナタラ、ギンの薬の副作用を治す薬も作ってもらっている。ドクターはスザクがフリーウイングのリーダーと知っているが、言わない方が自分にプラスになるから黙っている

 

ボルスとセリューに関しては、以前エア、ルナ、ファンの三人娘が買い物に出かけた時にボルスの娘が迷子になっていて三人は親を探していた。しかし場所はスラムの治安が悪いところだったのでガラの悪い男たちに囲まれてしまった。それを救ったのはスザクとセリューの2人だった。

その後5人で探していたらボルスが走って来て思わず、スザクとセリューは攻撃しかけたがボルスの娘が「パパ~」と言いボルスに抱き着いたので攻撃しなかった。因みに三人娘は寄り添って震えていた。

それから三人娘とボルスの奥さんはよく会うようになり、三人娘の家事スキルが大きくあがった

 

「所で何でタツミに首輪させてるんですか?」

 

「・・・愛おしくなったから無意識にカチャリと」

 

「ペットじゃなく正式な恋人にしたいのなら違いを出す為に外されては?」

ウェイブが首輪の事を聞くとエスデスは答え、ランがペットとの違いを出す為に外さないかと言うと少し迷った後に首輪を外した

 

「そう言えばこのメンバーの中に恋人や結婚している者はいるか?」

エスデスが聞くとボルスが手を挙げた

 

(えええええええええ!!?)

手を挙げたボルスにウェイブは驚いた

 

実はボルスは結婚6年目なのだ!!ウェイブは見た目で判断していたためかなり驚いていた

 

「エスデス様!ご命令にあったギョガン湖周辺の調査が終わりました」

と言い兵士が報告の為入ってきた

 

「よしお前達初の大仕事だ」

 

イェーガーズの初仕事はギョガン湖にある山賊の殲滅だ

 

「出陣する前に聞いておこう。これからの仕事はこんなのばっかりだ、きちんと覚悟は出来ているな?」

エスデスの問いに最初に応えたのはボルスだ

 

「私は軍人です、命令に従うまでです。このお仕事だって・・・誰かがやらなくちゃいけないことだから」

 

「俺は・・・大恩人が海軍にいるんです・・・その恩人にどうすれば恩返しができるかって聞いたら、国の為に頑張って働いてくれればそれでいいって・・・だから俺やります!もちろん命だってかける!!」

 

「私はとある願いを叶えるために、出世していきたいんですよ。その為手柄を立てないといけません。こう見えてやる気に満ち溢れていますよ」

 

ボルスに続きウェイブ、ランと続いた。ドクターはスタイリッシュの追究だそうだ

 

「皆迷いがなくて大変結構・・・そうでなくてはな。それでは出撃!行くぞタツミ、スザク」

 

「え・・・俺も!?」

 

「タツミ腹を決めろ。それに帝具使いの動きを見て損はないと思うぞ?」

 

「スザクの言う通り。補欠として皆の働きを見ておけ」

 

 

 

 

ギョガン湖

 

賊の砦の近くに、ウェイブ、ラン、ボルス、ドクター、セリューそしてスザクの6人がいた。エスデスとタツミは離れた崖から見学している

 

スザク達は正面から砦に入る事になった

 

最初に動いたのはセリューでドクターがセリューの失った両腕の代わりに″十王の裁き″その5番(右腕にドリル装備)で突っ込んだ

 

正義 閻魔槍

 

これを見た賊は門を閉じた

 

「次・・・7番!!」

 

正義 泰山砲

 

セリューは次に戦車の砲台みたいのを装備し門を破壊した

 

「見事な殲滅力ですね」

 

「これならあいつ一人でいいんじゃないかな」

ランとウェイブは泰山砲の威力をみて言った

 

「あれはこれ、神ノ御手 パーフェクターで作ったの。手先の精密動作性を数百倍に引きあげるんも最高にスタイリッシュな帝具なのよ!」

 

「そっかドクターの帝具は支援型なら護衛が必要だな」

 

「その心配はないぞウェイブ」

 

「へ?」

 

「だろ強化兵達」

スザクがそう言えば奇妙な恰好の集団が現れた

 

「うお!」

 

「いつのまに」

急に現れた集団にウェイブとボルスは驚いた

 

「彼等は帝具で強化手術を施したアタシの私兵・・・将棋で言う″歩″ね。アタシの夢はいずれ帝具に並ぶスタイリッシュな武器を作ることなのよ」

 

「必要な素材があれば言ってくれ用意する」

 

「ありがとう。次は超級の危険種が欲しいわ」

 

「わかった」

 

「ちょっと待て!なに超級をお使い感覚で引き受けてんだ!!」

 

「そうですよ。いくらスザク君でもそれは・・・」

 

「問題ないわよ、彼二ヶ月前超級のタイラントを持ってきてくれたから」

 

ドクターの要望にスザクがアッサリ承諾したことにウェイブとランは慌てたがドクターの一言で驚愕する

 

「以外と弱かったな・・・」

 

更にスザクの呟きを聞き口元を引き攣った

 

「さて俺達もセリューに続くか」

と言いスザクは砦に走っていた

 

 

 

 

 

城壁から矢を放つがボルスの帝具、煉獄招致 ルビカンテで全て焼き更に城壁の賊も焼き殺した。この光景をみた賊が逃げ出そうとするが、上空から撃ち抜かれた

 

ランの帝具は羽で、万里飛翔 マスティマによる攻撃で

 

砦に残っている賊はスザクに殺される。アイキャップは使えないため、支給された剣を両手に持ち圧倒的な速さ(剃は使っていない)で蹂躙する

 

 

 

「・・・すげぇ・・・」

崖から見ていたタツミはあまりの凄さに戦慄した

 

「タツミ・・・お前は私が育てる。これぐらい出来るようになるぞ。それにしてもスザクの底は見えんな」

タツミに言った後小声でスザクの底が見えないとボッソと呟いた

 

「なんか、いやに優しいんですね」

 

「聞いていたイメージと違うか?実は私もこんな気持ちは初めてなんだ、誰かを好きになるのは・・・だが、悪くはない」

 

(・・・!もしかして俺が説得すればこの人、味方になってくれるんじゃ・・・)

タツミは心の中でそう思った




活動報告にて今度書こうと思っている、ハイスクールD×Dの小説で主人公の眷属を募集しています。他作品のキャラを眷属にしようと思っているのでいいキャラあれば教えて下さい!!


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イェーガーズ脱走

ギョガン湖の賊を殲滅したイェーガーズ

 

その夜タツミはエスデスを説得し仲間に引き入れようと考えていた。

そして現在タツミはエスデスの部屋でシャワーを浴びているエスデスをベットの上で正座して緊張して待っていた

 

(緊張してどうするんだ!味方になってもらえるように説得しないと。ビシッと行け!俺は猛々しい男!気圧されてたまるか!!)

 

「待たせたな」

シャワーから出てきたエスデスの服装はなんとTシャツ一枚だった

 

タツミはどうにかしてエスデスを味方に引き入れようとするが、エスデスは・・・

 

「弱者の気持ちなど分からんな!世界の掟は弱肉強食、弱い者は淘汰される。死に逝く民は弱かったという事だ」

 

「!!」

 

その後も説得を続けたがエスデスには届かなかった

 

 

翌日朝スザクは朝食を作っていた

 

「おはようスザク君」

 

「あ、おはようございますボルスさん」

 

「今日はサンドイッチを作ってるんだね」

 

「ええ、手軽で色々な組み合わせが出来ますからね」

 

「何か手伝おうか?」

 

「助かります。ではそこのハムと卵でハムエッグをお願いします」

 

「うん、任せて」

 

ボルスはハムエッグを作り始めた

 

「おはようございます!」

 

「キュウウン!」

 

「おはよう。セリューちゃんコロ君」

 

「うーす」

 

「おお!何と美味しそうなサンドイッチですね」

 

「スザク君お手製だよ」

 

「スザクさん料理出来たんですね・・・」

 

「なんだその意外そうな顔は」

 

「い、いえあまりにも衝撃的だったものでつい・・・」

 

「まぁそう思われても仕方ないな。ほれコロこれやるよ」

と言いスザクはパンの耳を揚げ砂糖を付けたのをコロにくわえさした

 

「キュウ!キュウ!」

コロは喜んだ

 

それから暫くし、ドクター、ラン、ウェイブそしてやつれたタツミと満足顔のエスデスが集まり全員で朝食を取った

 

 

 

 

「タツミ!フェクマ(フェイクマウンテン)に狩に行くぞ!ウェイブとスザクも供をしろ。フェクマは潜伏にもってこいだ、危険種のついでに賊も探すぞ!」

 

「了解!」

 

「あいよ」

朝食の後のエスデスの言葉にウェイブとスザクは答えた

 

「夕方までツーマンセルで行動する。現地の東側は私とスザク、西側をウェイブとタツミが探索だ。スザクは今ひとつ底が見えないからなこの機にその実力を見極めさせてもらおう」

 

「え?俺ってもう見極められちゃってるんですか?」

 

「いい師に巡り合えたのだな、すでに完成された強さだ胸を張れよウェイブ」

 

(ウェイブと一緒かエスデスより逃げやすいかも・・・)

 

「夜になったら私とタツミに交代だ(夜は危険種のレベルも上がる腕の見せ所だ!)」

 

 

 

 

 

 

フェイクマウンテン・ウェイブside

 

「ヤベェ!タツミを見失ってしまった!!」

ウェイブはタツミと共にフェクマを探索していたが、石獣や木獣の大群と戦って気づいた時にはタツミの姿がなかった

 

(ま、まさか逃げた!?)

ウェイブの頭に角をはやし悪魔の笑いをしたエスデスが浮かんだ

 

「気持ちは分かるがそうはさせねぇぞ!俺だってまだ死にたくはないんだ!!・・・仕方ねぇ・・・

 

グランシャリオオオオオ!!」

ウェイブは自身の帝具、修羅化身 グランシャリオを纏ってタツミを探し始めた

 

一方タツミはブラートにお姫様だっこされながら逃げていた

 

「ありがとう兄貴。兄貴のおかげで逃げきれそうだ」

 

「いいてことよ。仲間を助けるのは当たり前だろ?」

 

「それでもありがとう兄貴・・・!?」

 

「敵だな。タツミこのままアジトに迎え。俺は敵を倒してから行く」

 

「分かった気をつけてな兄貴」

 

「おう!」

タツミはブラートから降ろされアジトに向かって走っていた

ブラートはインクルシオの副武装ノインテーターを構えた。そしてグランシャリオを纏ったウェイブが現れた

 

「おいおい・・・とんだ大物に遭遇しちまったぜ・・・

知ってるぜインクルシオ・・・このグランシャリオのプロトタイプ・・・そしてそれを着てるって事はお前ナイトレイドのブラートだろ?」

 

「ああ、俺はブラートだハンサムって呼んでもいいぜ」

 

目標変更。逃げたタツミよりブラートを倒す

ウェイブは拳を構えた

 

ウェイブsideout

 

 

その反対側スザクとエスデスは襲ってくる危険種を蹂躙していた

 

「弱すぎる・・・」

 

「全くだ超級位出て来ては欲しいものだ。しかしお前は底が見えんな」

 

「こんな雑魚共誰だって倒せるだろ?」

 

「確かにそうだな」

 

 

ドオオオオン!!

 

「ウェイブ達の方だ」

 

「ああ、ここまで音が届くとはいったい何が・・・」

 

「もしかしてナイトレイドと戦っているんじゃないか?」

 

「あり得るな」

 

「俺達も向かうか」

 

「そうだなタツミが心配だしな」

 

(哀れウェイブ・・・)

2人が西側に行こうとしたら超級の危険種が現れた

 

「ほうこいつは・・・」

 

「超級危険種、ガラティオンしかも2体か」

 

超級危険種ガラティオン10枚の翼みたいなチェーンソーを持つユニコーン型の危険種

 

「エスデスは先に行けここは俺一人で充分だ」

 

「分かった」

 

エスデスは急ぎ西側に向かった

 

「リーダー!」

エスデスの姿が見えなくなりフリーウイングのメンバーが全員集合した

 

「ガイ、ツクシ、クロメ、ギンの4人はエスデスを足止めしておけ、10分で良い。残りの全員でガラティオンを仕留めろ。俺は西に向かう」

 

『了解!!』

 

エスデスは西に向かって走っていた

 

「ん?」

急に足が動かなくなり足元を見ると土で固められていた。更に後方から銃弾が飛んできたがサーベルで銃弾と土を切った

 

「誰だ出てこい!」

返事の代わりに水の槍が飛んできた

 

「これはまさか!?

フリーウイングか!?」

 

水の槍に続いてまた銃弾が飛んできて地面が揺れた。さらに超級のデスタグールまで出てきた

 

「今急いでいるのださっさと終わらせる」

ガイたちのエスデス足止めが始まった。その上をスザクは剃と月歩で西側に向かった

 

 

 

 

「ぐっ!!」

ウェイブのグランシャリオはブラートの激しい攻撃に耐えきれず、強制解除されてしまった

 

「くそっ!!」

 

「・・・お前のような男がまだ帝国にいたんだな」

 

「あんたは何故帝国を裏切ったんだ?」

 

ブラートとウェイブ。この2人は似た者同士かもしれない、自分の信念を信じただひたすらに進む熱い漢なのだ

 

「既に終わっていたか・・・」

 

「「!!?」」

 

「・・・お前は?」

 

「俺は第三勢力フリーウイングリーダー骸」

 

「お前が骸か!!?」

 

「お前が隊長に傷を負わせた骸か!?」

 

「ブラートここは引け。もう直ぐエスデスがここに来る。いくらお前でも連戦はきついだろ?」

 

「1つ聞く、何故お前は俺達ナイトレイドを助けるんだ?」

 

「今の帝都にはナイトレイドは必要だ。俺は革命軍の全ては信用していないが、ナイトレイドは信用出来るただそれだけだ」

 

「・・・お前とはいつか語り合えたいぜ」

 

「俺もだ」

そう言いブラートはアジトに向かって撤退した

 

「・・・お前も強くなれ」

スザクはウェイブにそう言い撤退した

 

 

 

ガラティオンを倒しエスデスの足止めをしていた4人もスザクに合流した

「リーダーあそこ」

とクロメが指をさすとドクターと3人の強化兵がいた

 

「全員戻ってろ俺が行く」

 

『了解!』

 

 

 

 

 

「ふふ・・・匂いや足跡をけす努力は認めるわ、でもアタシの手術で嗅覚を強化した者が追えば・・・」

 

「スタイリッシュ様匂いはこちらに続いてます」

と鼻が異様に発達した者が言った

 

「ありがとう″鼻″初めての実戦投入だけど予想以上よ」

 

「前方に糸の結界のようです。私と同じ動きで避けて下さい」

と鼻と同様、目が異様に発達した者が言った

 

「流石ね″目″」

 

「前方から微かに数人の声が聞こえます」

更に鼻と目同様な耳が発達した者が言った

 

「いい感じよ″耳″。あの子怪しいと思ったのよ、ただの鍛冶屋にしては適応力がありすぎだもの」

 

「スタイリッシュ様の鋭さには鼻高々です」と鼻

 

「目から鱗です」と目

 

「耳に念仏です」と耳

 

「オカマの勘って当たるのよねぇフェイクマウンテンから随分離れたけど・・・

 

 

ナイトレイドのアジト見ーーーーっけ」




現在活動報告にて、次に書こうと思っている、ハイスクールD×Dの小説の主人公の眷属を募集しています!


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チームスタイリッシュVSナイトレイド

ナイトレイドアジト温泉

 

レオーネは顔を洗いに温泉に来ていた。顔を洗っていると水面には自分の顔ではなく、別人の顔が映った。気づいた時には遅く水中からナイフが飛び出してきてそのまま温泉の中に倒れた

 

「けひっ、やりましたスタイリッシュ様。このトローマが一人仕留めましたぜぇ!引き続き任務を続行します!」

 

「━とのことですスタイリッシュ様」

 

トローマの言った事を耳は聞き取りドクターに報告した

 

「上出来よさすが桂馬の役割、敵地に飛び込んだわね、さあ・・・

 

チームスタイリッシュ熱く激しく攻撃開始よ!!」

ドクターの宣言と同時に全ての強化兵達がナイトレイドアジトに向かって走り始めた

 

「いい!?なるべく死体は損害を少なくして持って帰るのよ!!生け捕りに出来た人は一晩愛してあげるわ!」

 

「・・・しかしいいのですか?エスデス様にナイトレイドの事を知らせなくって」

 

「ナイトレイドにその帝具・・・最高な実験素材を独り占めしないでどうするのよ!」

目からの問いかけに答えたら次に鼻から声が掛った

 

「ではセリューに声をかけなかったのも?」

 

「あの子に知らせれば隊長に言うって聞かなさそうだからスルーしたわ。香車(セリュー)がいなくても飛車と角行がいれば盤面はなんとかなるわ!」

と言いドクターは後ろに控えている2人に声をかけた

 

「カクサンその帝具メンテすると言って取り寄せてるんだから傷つけないでね」

 

「ワッハハ!!俺の頭脳と体力で使いこなしてみせますぜ!」

カクサンの手にはエクスタスが握られていた

 

「トビー!!アンタはカクサンと共に大物相手よいける?」

 

「最高のコンディションです。必ず勝ちます」

 

「じゃあアナタ達もビンビンに暴れてきなさい。手はず通りにね!!」

 

 

 

 

 

 

ナイトレイドアジト内

 

「いきなり大量の敵かよ!?クソッ!もう中まで入り込んでるのか・・・」

ラバックの帝具、千変万化 クローステールで張った糸が反応して廊下を走っていた。その途中中に入り込んだ敵と交戦撃破した

 

 

その頃外ではブラートとシェーレが共に居た

 

「シェーレは無理をするなよ。流石に包丁でこいつ等を仕留めるのは苦労するぞ」

 

「ええ、急所を狙ってみます」

 

「お!鎧の兄ちゃん出てきたな」

 

「我等との勝負を所望します」

 

ブラートとシェーレが話していると、エクスタスを持ったカクサンとトビーが現れた

 

「エクスタス!!」

 

「いいだろ?ごきげんな俺の帝具さぁ」

 

「それはシェーレのだ!返してもらうぞ!!」

 

ブラートはエクスタスを取り戻そうとカクサンに攻撃しようとしたがトビーから攻撃がきて足を止めてしまった。そこにカクサンがエクスタスで攻撃してきた。ブラートはすれ違いざまにノインテーターを首に刺しカクサンを撃破した

 

「シェーレ!」

ブラートはエクスタスをシェーレに投げた。エクスタスが戻りシェーレはトビーと対峙し、トビーの機会の体をエクスタスで切断した

 

 

 

 

 

 

「カクサン、トビーがやられました」

 

「誰に?」

 

「ブラートとシェーレにです。またエクスタスはシェーレの手に。また歩兵もごっそり数が減っています」

 

「あらいやだ・・・誤算だわぁ・・・」

 

「誤算ではない、慢心になっていただけだ」

 

「「「「!!?」」」」

ドクターと耳が話していると、この場にいる4人以外の声が聞こえてきた

 

「どう言う事かしらスザク・・・」

 

「「「スザク殿!!」」」

 

「ナイトレイドの連中は皆強い。ほとんどが帝具使いだからな。ドクターここは引け」

 

「まだよアタシには切り札が・・・」

 

「・・・空から何かが近づいて来ます!」

スザクとドクターが話していると耳が何かを感じ後ろを向いた

 

「え?それはどういう・・・」

 

ゴッ

 

「・・・!特級危険種のエアマンタ・・・!?」

 

「人が乗ってます。あ、アレは!!

元将軍のナジェンダです!!他にも2名程乗っている模様です!!」

 

「なーんてスタイリッシュ!!特級危険種を乗り物に飼いならすなんて!!」

 

「感心している場合ではありませんよ!」

 

「エアマンタ位直ぐ作れるぞ」

 

「それはスザク殿の帝具しか出来ませんよ!!」

ドクターとスザクの言葉に突っ込む鼻

 

 

 

 

 

「アジトの方角で凶・・・さすが占いの帝具的中だな。さっそくお披露目だな新しい戦力」とエアマンタの上でナジェンダが言った

 

 

ナジェンダが現れた頃マインにトローマが襲い掛かったがレオーネに蹴っ飛ばされた

「私はなぁ・・・奇襲するのは好きだけどされるのはだいっっっっっ嫌いなんだよ!丈夫に強化されてるっぽいがその分楽に死ねると思うなよ」

レオーネの言葉にタツミとマインは呆れるしかなかった

 

トローマは靴に仕込んだナイフでレオーネを刺そうとしたがレオーネは歯で受け止めた

 

レオーネの帝具は百獣王化 ライオネルで獣化し自身の身体能力を強化しトローマの攻撃を防ぎ撃退した

 

そこにブラート、シェーレ、ラバックの三人が合流しナイトレイドが集合した。そこに残りの強化兵がナイトレイドを取り囲んだ

 

「コイツ等で糸に反応している敵は全部だぜ」

 

「他にも近くに匂いもないしね」

ラバックは糸でレオーネは嗅覚で残りの敵が周りに居るやつだけだと言った

 

「よしっ!皆揃ったんだ一気に叩こうぜ!!」

 

「おう!」

 

ドサッ、ドサッ、ドサッ、ドサッ、ドサッ

タツミが言ってブラートが答えたがブラート以外の全員が急に倒れた

 

 

 

 

 

 

 

「インクルシオ以外にてきめんに効いてますスタイリッシュ様」

 

ブラート以外が倒れたのはドクターの毒が効いたからだ

 

「ブラート以外が動けない今のうちに逃げるぞ。厄介な相手も現れたからな」

 

「どうして?まさに好機じゃない」

 

「なっ!・・・新しく来た奴が歩兵達を次々倒しています。毒が効いていない模様です」

 

「何ですって!!」

 

「それもそうだ」

 

「スザクあの助っ人知っているの?」

 

「ああ、あいつは帝具人間、電光石火 スサノオ。ナジェンダ元将軍の新しい帝具だ」

 

「何故アナタがその事を知っているの?」

 

「俺の最初の仲間が手紙で教えてくれたんだ。今エアマンタに乗っているがな。さてドクターどうする?俺と共に退却しフリーウイングに入るかこのままやられるか。好きな方を選べ」

 

「・・・」

 

「ちなみに今なら超級危険種のガラティオンを2体やるぞ?」

 

「スザク、アタシをフリーウイングに入れて頂戴!!」

 

「「「スタイリッシュ様!!?」」」

 

「OK交渉成立だな。お前達はどうする?」

 

「私達は敵の足止めをします」

 

「スタイリッシュ様をよろしくお願いします。スザク殿」

 

「ご武運を」

スザクの問いかけに目、鼻、耳が答えた

 

「ああ、行くぞドクター剃」

 

スザクはドクターを抱えて剃を使い逃げた

 

その後、強化兵(目、鼻、耳を含む)全てナイトレイドに打ち取られた

 

(まさかDr、スタイリッシュまで仲間に引き入れるなんて・・・本当スザクについて来て良かったわね。スザクならこの腐敗した世界を壊して、平和な世界にしてくれそう。私も頑張らないと)

チェルシーはエアマンタの近くで、ナジェンダ達を見てから空を見てそう思った

 

(さーて、マーグ高地に付いたら報告の手紙を書かなくちゃ・・・あなたの最初の仲間はせっせと働きますよあなたの為に)

 

イェーガーズ残り5人、ナイトレイド(チェルシーなし)8人、フリーウイング(サヨ、イエヤス、スピア、ヌマ、三人娘以外チェルシー、ドクター含め)14人

 




感想、評価待ってます!!



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2つ目

ドクターを連れスザクはアジトに帰還した

 

「おーい誰かいるか?」

 

「あ、お帰りなさいご主人様」

ルナがスザクの声を聴き現れた

 

「ルナ、リビングに全員集めてくれ。報告することがある」

 

「分かりました。後メラ様、ヌマ様とスピア様が来ていますがお呼びしますか?」

 

「ああ頼んだ」

 

「では皆様を呼んできますね」

と言いルナは全員呼びに行った

 

 

 

 

 

 

 

 

リビング

 

「リーダーからの招集ってまた何かあったのかな?」

 

「さぁ?詳しい事は聞いてないな」

 

「私達はさっき戻ったばかりだから、今までの出来事は知らないのよね」

 

ツクシの言葉に続いてナタラとメラも言葉を発した

 

「遅くなってすまん」

スザクが謝りながら入って来た。スザクが入ってきたことによって全員姿勢を正し席に着席した

 

「スザク今日は何の報告があるの?」

 

「今日の報告はいくつかあるがまず先に新しい仲間の紹介だ」

 

『!!』

メラの言葉に答えたスザクの言葉に全員驚いたような反応が出た

 

「入ってこい」

 

ギィィィ

 

「な!」

 

「嘘だろ!?」

入って来た人物にアカメ、グリーンが声を上げた。他の者達も声を出さなかったが驚いていた

 

「新しくフリーウイングの仲間になった、Dr.スタイリッシュだ」

 

「よろしくね」パチっ

スザクに紹介されたドクターは挨拶と共にウインクをした

 

「Dr.スタイリッシュってイェーガーズのメンバーだろ!?」

 

「何でフリーウイングに!?」

 

「リーダーちゃんと説明して!!」

 

ガイ、ポニィ、コルネリアが声を上げた

 

「お前達がフェクマから撤退している時にドクターはタツミを追いかけナイトレイドアジトを突き止めたんだ。その後は強化兵全てを投入してナイトレイドとその帝具を研究材料にしようとしたが・・・」

 

「強化兵は全滅、アタシもスザクが来なければ死んでたかもしれないわ」

 

「更に厄介な事にエクスタスはシェーレの手に戻り、ナジェンダ元将軍が新たな帝具使いとなった。その帝具は電光石火スサノオ、帝具人間だ」

 

『な!?』

スザクの言葉に全員驚いた声をあげた

 

「それより何でリーダーはその事を知っているの?」

とクロメが聞いて来た

 

「チェルシーから手紙が来ていてその時に知った」

 

「誰?そのチェルシーって人」

 

「リーダーの最初の仲間だよタエコさん」

スザクの答えにタエコが聞き、会ったことがあるナタラが答えた

 

「じゃ例の帝具使い・・・」

 

「何の帝具なの?」

 

「それはな・・・」

 

「ご主人様!!お部屋に手紙をつけた赤い鳥がいました!!」

コルネリアとポニィの問いに答えようとしたスザクだったが大声で入って来たファルによって止められた

 

「ファルちゃん!会議中なんだから入っちゃダメでしょう!!」

 

「全く少しは落ち着きなさいよファル。すいません皆様」

 

ファルに続いてエア、ルナも入って来た

 

「いや、構わない。ファル、鳥を」

 

「はい」

スザクはファルから鳥を受け取った

 

「(俺宛の手紙ならマーグファルコンだと思うが赤い鳥とは・・・ん?赤い鳥?)少しイタズラが過ぎるんじゃないか、チェルシー」

 

『え!?』

 

「あははは流石スザクね、私の変身に気づくなんて」ドロン

 

『え!?鳥が人になった!!』

チェルシーが鳥から人になって、アカメ達帝具使い組も知っていたが驚いていた

 

「これが私の帝具、変身自在 ガイアファンデーションよ。色々な動物や木や岩なんかにも変身することが出来るのよ。そして私がスザクの最初の仲間のチェルシーよヨロシクね」

 

「凄い本物の鳥だと思った」

 

「この帝具は諜報や暗殺にピッタリね」

 

「敵じゃなくって良かったよ」

グリーン、コルネリア、ツクシとチェルシーの帝具をみてそれどれ思った事を言った

 

「それで何故わざわざお前が来た?」

 

「任務のついでに色々と報告しようと思って」

 

「ほぅ何か分かったのか?」

 

「うん、手配されていないナイトレイドメンバーとその帝具は分かったよ」

 

「なら報告を頼む」

 

「了ー解。名前はラバック、帝都で貸本屋をやっているわ。帝具は千変万化クローステール、糸の帝具よ。次にレオーネ、ここスラムでマッサージ屋をしているわ。帝具は百獣王化ライオネル、ベルト型の帝具で獣になって身体能力をあげるわ。後はタツミって言う少年もいるわ」

 

「タツミ・・・」

 

「やっぱりナイトレイドに・・・」

 

「貴方達タツミを知っているの?」

 

「イエヤスとサヨはタツミと同じ村の出身者だ」

 

「そうなんだ・・・」

チェルシーからタツミの名を聞いて、イエヤスとサヨは呟いた。その呟きを聞いてチェルシーが質問したらスザクが答えた

 

「後スサノオはどうしてナジェンダ元将軍に反応して起動したんだ?」

 

「そ、それはね。フフ」

スザクからスサノオ起動の経緯を聞かれ、チェルシーは少し笑った

 

「実は・・・」

とスザクの耳元で小声でスザクだけに教えた

 

「プッ、ハハハハハハッ、なんだよそれ!面白すぎるだろ!!ハハハハハハ駄目だ笑いが止まらね!」

 

「スザクあまり笑うとハハハ失礼だよ!」

 

「お前だって笑ってるじゃないか!ハハハ」

チェルシーからの報告を聞いてスザクは大笑いしチェルシーも思い出し笑いをした

 

「何、何なのよ2人だけで笑って私達にも教えなさいよスザク」

 

「そうだよリーダー教えてよ!」

 

「気になる」

 

「あーあー分かった分かった、チェルシー頼むプッ」

メラ、ポニィ、タエコに言われスザクはチェルシーに言うよう促した

 

「スサノオが起動したのはボスが昔のマスターに瓜二つだったからなんだ。その人は男性なの」

 

『・・・』

沈黙そして・・・

 

『アハハハハハハ!!』

全員爆笑

 

「お、男と瓜二つだって!」

 

「イケメン過ぎるだろ!」

 

「ハハハ駄目だお腹痛い!」

 

『ハハハハハハ』

 

その頃マーグ高地仮アジト

 

「ッ!」

 

「どうしたボス?」

 

「いや何処かで馬鹿にされているような気がして・・・」

ナジェンダは敏感に感じ取っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

「話を戻すが他に何かあるか?」

 

「ほら竜船で話した遺跡の事」

 

「ああ、あの事か」

 

「まだ行ってないんでしょう?案内するけど行かない?」

 

「そうだな行くか」

 

「リーダー何のこと?」

スザクとチェルシーの会話にアカメが聞いて来た

 

「帝都から南東に30キロ離れた遺跡に帝具があると、竜船で教えてくれたんだ。と、言う訳で帝具を持っていない全員で向かうぞ」

 

『了解!』

 

「アカメ留守の間は頼んだ」

 

「うん分かった」コクッ

スザクはアカメに留守の間任せると言いアカメは頷いた

 

 

 

 

 

帝都から南東に30キロ離れた遺跡前

 

今遺跡前にはスザク、チェルシーを始め、ナハシュ、グリーン、コルネリア、ポニィ、ツクシ、メラ、タエコ、イエヤス、サヨ、ヌマそしてスピアがいた

 

「入ろうとすると火が付くんだよな?」

 

「うんそうだよ」

 

「なら俺が最初に入ろう。その後ナハシュ達が続いてくれ」

 

『了解』

全員が返事をしたことを確認したスザクは遺跡に入っていた

 

「あれ~火が付かない?」

 

「なら大丈夫なんじゃない?」

 

「俺達も入るぞ」

スザクが入ったのをみてチェルシーは火が付かない事に疑問を感じた。しかしコルネリアの言葉でそう思いナハシュの言葉で全員入ろうとした瞬間火が付いて入れなくなってしまった

 

「火が付いた!」

 

「これじゃ進めない!」

 

「スザクさん!!」

 

「俺が帝具を取ってくる!お前達は周囲を警戒して待っていろ!」

 

『はい!!』

 

スザクは一人で遺跡の奥まで進んだ

「これは・・・」

 

最奥に辿り着きそこには鳥のような物が置いてあった。そしてスザクが触れると・・・

 

【ようやく現れたか。我を使える者が】

と言い炎を纏いスザクの前に佇んだその大きさはスザクの倍の大きさだった

 

「お前がここの帝具か?」

 

【そうだ我は、業火神獣 朱雀だ】

 

「俺と同じ名前・・・生物型か?」

 

【いや我は融合型生物帝具だ。お前なら我を使えこなせそうだ】

 

「融合?だが帝具は一人一つだろ?」

 

【お前には才能がある。故に大丈夫だ】

 

「そこまで言うのならその言葉信じよう。どうすればいい?」

 

【我がお前に体に入る。こうやってな】

朱雀はそう言い段々小さくなり最終的には手のひらサイズになった。そしてスザクの胸に入った

 

「グッ!?あ、熱い!胸が焼けそうだ!!だが!!こんなことに負けるか!!!」

 

【見事だ】

 

スザクは燃えるような痛みを気合で抑えつけた。それを見た朱雀はスザクを称賛した

 

「これでお前の力が使えるのか?」

 

【そうだ。我の力は無から炎を作り、他の炎を操る事が出来る。そしてお前が念じれば我はお前の体から出て元のサイズ以上な大きさになれる】

 

「お前が外に出たらお前の力は使えないのか?」

 

【いや、使えるが威力は落ちる】

 

「OKこれからヨロシクな!」

 

【ああ相棒】




はい!スザクに2つ目の帝具を持たしました!!この作品を書き始めた時から考えていた事です!!ようやく書けた~

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フリーウイングのキャラ紹介<随時更新、ネタバレ注意>

今回はフリーウイングのメンバー紹介です!




フリーウイングリーダー・スザク

この小説の主人公で転生者。前世は大学生で年齢は20歳

小学校の時から、空手、剣道、柔道、合気道など様々な武術を習っており身体能力はかなり高い

神の手違いで死んでしまうがその神から転生の権利を貰い、自分が好きな漫画の『アカメが斬る!』の世界に転生する事を決めた。その理由は零メンバーの生存と第三勢力を作る為

転生の特典は5つ

・身体能力の上限なし

 

・鍛えれば鍛える程強くなる心技体

 

・六式と覇気

 

・クレイジーダイヤモンド

 

・帝具

 

性格は温厚で仲間思い。仲間を傷つける者、腐った人間などには容赦がない

 

容姿はISの織斑一夏を少し大人にした感じ。身長は185cm程

 

帝具・・・思考創造 アイキャップ

転生の特典、能力は自分が考えた物を作れるという物

 

帝具・・・業火神獣 朱雀

スザクの2つ目の帝具。融合型生物帝具。ヘカトンケイルやスサノオと同じで、スザクの体の外に出ると独自に動くことが出来る、融合型である為核はスザクの心臓と融合してある

能力は無から炎を作り、他の炎を操る事が出来る。またスザクが念じれば朱雀は元のサイズ以上にもなれる。朱雀が外に出ている時は炎の威力は落ちる

 

奥の手、第一段階灼熱地獄・・・地面(飛んでいる時は空中に)熱くない炎が広がる。範囲は半径500m程。イメージとしてはポケモンのエレキフィールドの炎バージョンの様なもの。

この炎は自在に操作出来、爆発させることも、生物としても操れる(龍や熊の形にすることなど)

 

 

 

・チェルシー

原作と同じだが役所でスザクと出会い、スザクの最初の仲間になる。スザクがアカメ達暗殺部隊の所に行くまで共におり、暗殺の基礎を教えてもらいそこから独自に発展させた。

スザクがアカメ達を仲間にしようとしている時には革命軍にスパイとして侵入している。現在はナイトレイドの補充メンバーとしてナイトレイドと共にいる

 

帝具・・・変身自在 ガイアファンデーション

どんなものにも変身出来る化粧品型の帝具

 

 

 

・ナハシュ

アカメが斬る!零でゴズキ率いる暗殺部隊の一員。

元キルランクNo.1

仲間達から『チーフ』と呼ばれている司令塔的存在

原作ではプトラの地でポニィを庇って谷に落ちたが、今作品では、スザクの仲間になったタエコとアイキャップで作ったワイバーンに助けられ、後にスザクの仲間になる

スザクの事を『主』と呼び忠誠を誓っている。スザク不在時にはアカメと共にフリーウイングの指揮をとる

 

臣具・・・水竜の剣

能力を使うと三分間強くなるが、使用後は急激な疲労状態になる。しかしスザクに使用時間を伸ばせるように言われており、現在は三分十秒もつ

 

 

 

・ガイ

元キルランクNo.2

原作ではプトラの地で長と戦い死亡するが、スザクが現れた事により、生存することになる。後にスザクの仲間になる。

臣具の他に三獣士ダイダラから奪った帝具を持つ

 

帝具・・・二挺大斧 ベルヴァーク

斧の帝具で使用には並外れた腕力が必要。中心から分離し2つの斧を投げると狙った相手を追いかける

 

臣具・・・レイアースーツ

土を操作出来る鎧の臣具で潜る事も可能

 

 

 

・コルネリア

元キルランクNo.3

原作ではタエコと戦い敗れて死亡するが、最後にスザクが現れ生存する。その際クレイジーダイヤモンドにより毒と洗脳が解けタエコと共にスザクの仲間となる。

アカメ達から『コル姉』と呼ばわれ慕われているが、コルネリア自身は甘えたがっている、スザクと2人きりの時はスザクに思いきり甘える

 

臣具・・・粉砕王

手甲の臣具で装備者に怪力を宿す、ただし使い方を誤ると自分にもダメージがくる

 

 

 

・ポニィ

元キルランクNo.4

原作通り元気でフリーウイングのムードメーカー的存在

原作と同じで頭の方は残念だが、戦うのは優れている

 

臣具・・・ヨクトボトムス

布の臣具で腰と足首に装備することで、加速能力と脚力増加を得る事が出来る。増加値は高くないので、使用者自身の強さが必要

 

 

 

・グリーン

元キルランクNo.5

理知的な考えで常に味方の援護をしている。結構突っ込み役?

 

臣具・・・サンドワインダー

鞭の臣具で持ち主の意のままに動く。クセが強すぎて操作性に難あり

 

 

 

・ツクシ

元キルランクNo.6

フリーウイングの癒し系キャラ。今でも少し臆病な所もあるが民の為に戦える心の強い少女。後少し天然

 

臣具・・・プロメテウス

銃の臣具で弾を曲射したり跳ねさしたり様々な撃ち方が出来る。連続での使用は精度が落ちるので使用タイミングが重要

 

 

 

・アカメ

元キルランクNo.7

言わずと知れた原作の主人公

幼いころ妹のクロメと共に帝国に売られ、ゴズキの暗殺部隊に入る事になりクロメとは別れてしまがプトラの地で再会する。またプトラの地でコルネリアとも再会し後にゴズキを殺しゴズキの帝具を手に入れる。

スザク不在時にはナハシュと共にフリーウイングの指揮をとる。口癖はお馴染みの『葬る』

 

帝具・・・一斬必殺 村雨

相手の体に傷一つつければそこから呪毒が広がり、心臓を即座に機能停止させる

 

 

 

・クロメ

元キルランクNo.8

姉のアカメと別れ帝国の地下で薬物によるドーピングでの身体強化を受ける

現在はスザクのクレイジーダイヤモンドとDr.スタイリッシュの薬で副作用を抑えている為、頻繁に薬を飲むことをしなくてもいい

 

帝具・・・死者行軍 八房

斬り殺した者を最大8体まで操れる。現在の骸人形は6体

・ドーヤ・・・北の異民族の殺し屋

 

・ウォール・・・優秀なガードマン

 

・エイプマン・・・ゴリラのような姿の特級危険種

 

・デスタグール・・・ドラゴン型の超級危険種

 

・タイラント・・・竜型の超級危険種。スザクと共に任務行った帰りに偶然遭遇し、骸人形にした

 

・ニャウ・・・元エスデス配下の三獣士。クロメに敗れ骸人形になる。所持帝具は軍楽夢想 スクリーム。音色を聞いた者の感情を操る事が出来る。フリーウイングのメンバーは耐性が出来ている

 

 

 

・ナタラ

元キルランクNo.9

今作品ではクロメの骸人形としてではなく生存している。ザンクから奪った帝具を使用し、敵の索敵などしている

 

帝具・・・五視万能 スペクテッド

遠視・・・夜間や霧などに左右されず、はるか遠くまで見渡せる

 

洞視・・・相手の表情を読み取り、思考を読み取る

 

未来視・・・筋肉の動きで相手が次にどんな行動を起こすか、正確に予測する

 

透視・・・相手が武器などを隠してないか、衣類を透かして見る

 

幻視・・・相手がもっとも愛する者の姿を、その目の前に浮かび上がる

以上五つの効果を持つ

 

臣具・・・トリシュラ

青龍偃月刀に似たもの、柄は伸縮自在

 

 

 

・ギン

元キルランクNo.10

原作ではメラによって体内に虫の卵を注入され死亡するが、今作品ではプトラの地でスザクの仲間になる為生存する。ツクシに進められ三獣士リヴァの帝具を使用する

 

帝具・・・水龍憑依 ブラックマリン

触れた事のある液体を自在に操る事が出来る

 

 

 

・タエコ

元オールベルグ所属。原作ではコルネリアを殺した後アカメと戦うが敗れ死亡するが、今作品ではコルネアとの戦いの最後にスザクが現れ生存する。

プトラの地でスザクのアイキャップで作ったワイバーンと共に行動し、谷に落ちるはずだったナハシュを助け、ナハシュとポニィを連れスザク達に合流する。

戦う前は『我こそ死神オールベルグの息吹。無常の風。汝を冥府へと導かん』と口上を述べる

 

 

 

・メラルド・オールベルグ

暗殺結社オールベルグの頭領で、代々オールベルグ頭領に受け継がれる昆虫危険種の総称の『蠢くもの』を使役する。最初はスザクと敵対するが同盟を結ぶことになり、ヌマ・セイカ加入と同時にスザクの配下となる。

口上は『我こそ死神オールベルグの牙。無常の刃。汝に冥府での安寧を誓わん』である。因みに同性愛者、男で認めているのはスザクだけ

 

 

 

・ヌマ・セイカ

北の異民族で、北の勇者と呼ばれる程の指導者。槍を持たせれば全戦全勝の使い手で軍略家でもある。

原作ではエスデスに兵も民も誇りも砕かれ壊れて死亡するが、今作品ではエスデスが来る前にスザクが現れ生存する。

現在はスザクの命でイエヤス、サヨ、スピアを始めとする一般兵と北の生き残り達の鍛錬を指導している

 

 

 

・イエヤス

原作ではサド一家に殺されるが今作品では、コルネリアとポニィに声をかけられスザクの元に連れてこられ、フリーウイングに入る事になる。極度の方向音痴で1人での行動は禁止させている。強さはタツミより劣るが帝具使いでなければ勝てる強さをもつ。

現在はヌマの指導を受けている

 

 

 

・サヨ

原作ではサド一家に殺されるが今作品では、コルネリアとポニィに声をかけられスザクの元に連れてこられ、フリーウイングに入る事になる。弓の扱いに長けており、どんな状態でも的に当てる事が可能。

現在はヌマの指導を受けている

 

 

 

・スピア

原作ではニャウに顔の皮を剥がされショック死するが、今作品では、ダイダラの攻撃を受ける前にスザクに助けられ生存する。

皇拳寺で槍の免許皆伝の達人。

現在はヌマの指導を受けている

 

 

 

・3人娘(エア、ルナ、ファル)

特別編で登場した3人娘。原作ではファルは歯も指も全てなくなり一週間で死亡

ルナは耐えきれず自ら屋上から飛び降り死亡

エアは犬に犯させ、忠実な犬のように振る舞い隙をみてレオーネに暗殺を依頼する。その後帝都の隅で死亡する。

今作品ではレストランでファルの足が折られ、ルナの目が抜かれようとした時にスザク達フリーウイングのメンバーに助けられ、フリーウイングアジトにてメイドとして働いている

 

 

 

・Dr.スタイリッシュ

元イェーガーズ所属。フェクマからタツミを追いナイトレイドアジトを突き止め強化兵全てを投入してナイトレイドとその帝具を手に入れようとするが、全て打ち取られる。

原作では自ら危険種となりアカメに斬られ死亡するが、今作品では、スザクが現れ生存、フリーウイングに入る事になる。

自身の夢である帝具を越える武器を作る事に並々ならぬ情熱を持っている

 

帝具・・・神ノ御手 パーフェクター

手先の精密動作性を数百倍にまで引き上げる能力。

 

フリーウイングの帝具の数は10

帝国側の暗殺部隊は全てフリーウイング傘下。他にも文官チョウリを始めとする良識派もフリーウイングに強力している。

革命軍内にも数人紛れ混んでいて主に野心家達を影で殺している

 

裏の顔はフリーウイング、表の顔は傭兵。傭兵の恰好は黒い軍服みたいな物で背中に朱雀の絵が描かれている。スザクはロングコートも着用している。

 

 

以上でフリーウイングの紹介を終わります




感想、評価お願いします!!

活動報告にて今度書こうと思っているハイスクールD×Dの小説の主人公の眷属を募集しています!他作品のキャラを眷属にしようと思っているのでいいキャラがあれば教えて下さい!!


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南の島

『スザク(さん)/主/リーダー!!』

 

スザクが朱雀と話していると、遺跡の前に待機していたメンバーが中に入って来た

 

「お前らどうやって入れたんだ?入口は火がついて入れなかったはずじゃ・・・」

 

【我が離れたから結界が無くなり、入る事が出来るようになったのだ】

 

「そうなのか?お前はここで、お前が使える者を待っていて、その資格がない者は入れないようにしていたのか?」

 

【そうだ】

 

「スザク誰と話しているの?」

 

スザクと朱雀が話しているとチェルシーが聞いて来た

 

「ん?聞こえないのか朱雀の声が?」

 

【我の声は我が許した者にしか聞こえない。この者達は?】

 

「俺の仲間、フリーウイングのメンバーだ」

 

【なら我の事を紹介しよう。相棒よ念じろ】

 

「分かった」

 

「ねぇリーダーさっきから誰と・・・」

ポニィが聞いている最中、スザクの体が燃えその中から朱雀が元の大きさで出てきた

 

【我は業火神獣 朱雀。融合型生物帝具だ。よろしく頼む】

 

「・・・リーダーまさかこれが・・・」

 

「そうだ。この遺跡にあった帝具だ。こいつの能力は、無から炎を作り、他の炎を操る事が出来るそうだ。後俺が念じればこいつは外に出られるし、この大きさよりも大きくなれる」

 

「無から炎・・・」

 

「エスデスの氷とは真逆だな」

 

「でも2つも帝具を持って大丈夫なのスザク?」

 

【心配しなくてもいい。相棒には才能があったからこそ我とも融合出来たのだ。それと我の核は相棒と融合したため、我を破壊するには相棒を殺さなければならない】

 

「そう言う事だ。アジトに戻るぞ」

 

『はい!!』

 

「私はこのままナイトレイドの任務に戻るわ。あんまり遅いと疑われるから」

 

「ああ分かった。引き続き頼んだぞ」

 

「了ー解!またね皆~」ドロン

チェルシーは別れを言い鳥に変身してナイトレイドの任務に向かった。そしてスザク達もアジトに戻った。戻った時にアカメ達に朱雀の事を話したら、皆揃って驚いてた。そしてそれから一ヶ月後・・・

 

「何?新種の危険種だと?」

 

「はい目撃者の証言によれば、人に近い危険種だと・・・」

スザクは新型の危険種の報告をナハシュから受けていた

 

「全員リビングに集めろ、報告と対策を考えるぞ」

 

「はっ!」

 

 

 

 

リビング

 

「スザクその危険種アタシの研究素材だったものよ」

 

「どう言う事だ?」

ナハシュの報告を聞きドクターは自分の研究素材だと教えた

 

「切っ掛けは安寧道にスパイとして送り込まれたボリックから、教主の血液を送られてきて調べると、なんと教主は危険種とのハーフだと分かったのよ」

 

『!!!』

ドクターの言葉に全員驚いた

 

「それは本当なのか?」

 

「ええ紛れもない事実よ。だからアタシは人と危険種の混合を試したのだけど全て失敗に終わったのよ」

 

「その話が本当ならその元人は別の研究所にいたのだろ?どうやって出てきたんだ?」

 

「この事を知っているのはアタシの友人で大臣の息子のシュラだけよ」

 

「ほぅ」

 

「この事を使えば大臣を失脚出来るんじゃ・・・」

コルネリアがそう言うがスザクはすぐさま否定した

 

「それは無理だな。大臣の事だ息子でも切り捨てるだろ。今はその危険種の掃除だ。暫くは帝都から離れて動く。万が一という事もあるから俺、クロメ、メラは帝都に残り帝都周辺の危険種を掃除する。残りの者は目撃例の場所に向かい危険種を掃除してこい。ドクターは例の物を作っといてくれ」

 

『了解!!』

 

「分かったわ」

スザクの言葉に全員返事をしてすぐさま行動にうつした

 

「ふぅ」

 

「リーダー疲れたの?」

全員が去った後スザクはため息をついた。スザクがため息をつくとクロメがスザクの膝に乗って来てお菓子を食べ始めた

 

「最近忙しいからな。帝都の腐敗貴族に腐敗軍人、西の戦線、南の革命軍、東の安寧道、する事が多くって更には危険種ときた。今は嵐の真っ最中って事だ」

 

「ニャ~」

スザクは説明しながらクロメの髪を撫ぜる。撫ぜられたクロメは気持ちよさそうな声を出した

 

「疲れているリーダーにこれあげる元気出るよ?」

クロメはクッキーを出しクッキーをスザクの口に入れ、自分の唇もスザクの唇に当て、間接的にキスをした

 

「これで元気が出たと思うから頑張ってね~」

そう言いながらクロメも出て行った

 

「まさかクロメがあんな大胆な事をするとは・・・それ程俺が無理をしているように見えたと言う事か・・・少し散歩に行くか」

スザクは帝都近くの山の山頂に夜空を見る為散歩に出かけた

 

 

 

 

帝都近くの山・山頂

 

「ここから見る夜空は綺麗だな」

 

「あーーースザクさん!?」

 

「うん?タツミか」

スザクが夜空を見ているとタツミが登って来た

 

「スザクさんどうしてここに?」

 

「新種危険種狩りのついでの散歩だ。俺の傭兵団も新種の危険種掃除の命令を出しているんだ。もちろんイエヤスよサヨも今頃新種達を討っているだろうな。そう言うタツミも同じ訳か?」

 

「はい!俺もイエヤスやサヨに負けている訳には行きませんから」

 

「そうか。今度家に来るか?イエヤスとサヨの他に家の連中とも手合わせしてみるのもいいと思うが?」

 

「ぜ、是非お願いします!!」

 

ズドォー

2人が反していると空からなにか勢いよく落ちてきた

 

「な、なんだ!?」

 

「落ち着ついて構えろ、何かは知らんが警戒しろ」

 

「は、はい」

 

煙が晴れていきそこにいたのは・・・

「私が相手だ・・・新しい拷問を試してや・・・」

レイピアを構えたエスデスがいた

 

(まずいなエスデスが現れるとは・・・)

スザクはタツミに抱き着いているエスデスを見ながら必死に逃げる策を考えていた

 

(一瞬の隙さえ出来れば朱雀の力で脱出出来るのだが・・・・・・ん?)

 

「・・・エスデス」

 

「分かっている・・・」

 

「「今隠れた奴出てこい。さもなくば問答無用で攻撃する」」

スザクとエスデスは気配を感じた方に声をかけた

 

「うまく隠れたつもりだったけど・・・やるじゃん。さすが帝国最強と言われる将軍と、最強傭兵団の団長だな。アンタ達にはでかいオモチャを片付けて貰うとするか!」

 

帝具 シャンバラ発動  ゴオオオオオオオ

 

「な、なんだ!?」

 

3人は光に飲み込まれ気が付くと何処かの島にいた

 

「エ・・・エスデスさん・・・俺に痛みをくれ。ただし傷はあまり残らず瞬間的に痛いヤツで頼む」

 

「タツミお前・・・」

 

「そういう趣味だとは、やはり相性抜群だな私達は・・・」

タツミの言葉にスザクは若干引き、エスデスに至っては頬を赤く染めていた

そしてエスデスはタツミにキスした

 

「・・・エスデス周辺を見たいのだが・・・」

 

「うむ、任せろ」

スザクがこの甘ったるい空間から抜け出したいのか、エスデスにそう提案する。エスデスは氷ををタワーのようにし、そこから周辺を見ると島と分かった。タツミとエスデスがじゃれあっていると巨大な危険種が現れた。巨大な危険種はスザク達の方に向かってきた

 

「貴様のような奴は串刺しのし甲斐がある。ヴァイスシュナーベル」

エスデスは無数の氷剣を巨大危険種に向かって投げた。危険種は倒れたがすぐ立ち上がった

 

「・・・あのあいつの頭部のあそこ、いかにも脆そうじゃないですか?」

 

「ん、私と同じ意見だ」

 

「アイツあの部分だけ守っていたからな」

3人は巨大な危険種の弱点の目星をつけた

 

「グラオホルン!」

氷のタワーの側面から鋭く尖った氷が巨大危険種の頭部に伸びて行った。頭部には当たらなかったが、タツミが氷の上を走り頭部を斬った

 

「見事だな」

 

「ああ、しかしいいところを見せて惚れさせようと思ったが・・・こっちがより惚れるだけとはな…折角必殺技名も叫んだのに・・・」

 

ゴッ バキッ

スザクとエスデスが話していると更に2体の巨大危険種が氷のタワーにタックルし氷のタワーが折れた

 

「そちらは任せたぞスザク」

 

「・・・素手は少し厳しいのだが」

 

「ならこれを貸してやる」

エスデスはスザクにレイピアを渡した

 

「助かる」

スザクは落下のスピードを使い巨大危険種の頭部を通り過ぎる際細切れにした

 

「やるな、私も負けてられん。貴様には相応しい死を与えてやる」パチン

エスデスが指を鳴らすと巨大な氷塊が出来、敵を押しつぶした

 

「ご・・・豪快な戦い方だなぁ・・・」

3人は休憩を入れ島の探索に入った。気が付くと日が暮れてきた。3人は戻る方法を探して元の場所に戻り、3人の事を話した(スザクの事は殆ど嘘)

そしている内に上空にエアマンタが飛んでるのを見つけエスデスは走り出した。その瞬間出口が出現した

 

「これで戻れるぞ、タツミ?」

 

「エスデスさん!出口が出現した!先に入ってみる!」

 

「待て!タツミ!」

エスデスが手を伸ばし次に見た者は飛ばされた山頂の景色だった

 

「タツミ?あの一瞬で遠くまで逃げたというのか・・・!?不可能だ!せいぜい数秒だぞ!」

 

(その数秒があれば十分だ)

 

(う~~~)

スザクはタツミを抱え剃を使い上空に逃げた(因みにタツミは武装色の覇気で硬化させ剃のスピードに耐えられるようにした)そして朱雀の力で羽を生やし逃げたのだった

 

「助かりました。ありがとうございますスザクさん」

 

「たく・・・俺がいなかったらエスデスに捕まっていたぞ」

 

「す、すいません、ってかスザクさんも帝具使いだったのですか?」

 

「ああ、俺の帝具は業火神獣 朱雀。融合型生物帝具だ。今飛べているのもこの帝具の力だ」

 

「いいですね。他にはどんな能力が?」

 

「エスデスとは逆に炎を操れる。こんな風にな」

スザクは前方に炎の玉を出現させた

 

「スッゲー!!」

タツミは目を輝かせていた

 

「さて何処に送ればいい?」

 

「えーと、帝都の入口付近で」

 

「O.K」

スザクはタツミを帝都の入口に送っていきアジトに戻った。戻ったら全員から説教された




異世界放浪記でハイスクールD×D編でエクスカリバー編が終われば次の世界に行きます!そこでアンケートを取ろうと思います!!候補としては・・・

1、暗殺教室の世界

2、ワンピースの世界

3、ISの世界

4、トリコの世界
以上となっています!!感想か活動報告で希望を言って下さい!!また感想、評価もよろしくお願いします!!


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交渉

南の島から戻り数日が経ったある日

 

「マーグファルコン・・・チェルシーからの手紙だな」

スザクの部屋の窓にはチェルシーから手紙をつけたマーグファルコンがいて、スザクは手紙を読み始めた

 

「・・・ナイトレイドは安寧道の武装蜂起を利用するつもりか。俺としては安寧道はヌマと同じで配下に入れたいが・・・仕方ないナイトレイドに交渉に行くか。さて」チリン

 

「はーい。お呼びでしょうかご主人様」

スザクは鈴を鳴らしてルナを呼んだ

 

「全員をリビングに集めてくれ。大至急にだ」

 

「畏まりました」

 

 

 

 

リビング

「ナイトレイドが安寧道の武装蜂起を利用するそうだ」

 

『!!?』

 

「でもそんな事したら・・・」

 

「沢山の民の血が流れる・・・」

スザクの言葉を聞き全員驚き、ツクシとグリーンが呟いた

 

「それはこの国が末期にきているからだ。そこで俺はナイトレイドに交渉に行こうと思う」

 

「何言っているのリーダー!!」

 

「そうだよ!」

スザクがナイトレイドに交渉に行くと言うと全員が反対の声をあげた

 

「今回のことは最終目標は同じボリックだ。ボリック暗殺の手助けをする代わりに、安寧道をフリーウイングの傘下に入れる条件を出せば、上手く行くかもしれん」

 

「だけど・・・」

 

「大丈夫だ。お前達は何時でも出れるように準備をしておけ。いいな?」

 

『はい』

スザクの言葉に未だ納得が出来ていないが全員返事をした

 

 

 

 

 

 

ナイトレイド新アジト近くの森

 

「さてここまでくれば糸の結界に触れているだろ」

スザクは仮面をつけ骸として森を歩いていた

 

「おいおい、糸が反応して来てみればとんだ大物じゃねーか!!」

 

「うるさいわよ馬鹿!!」

 

「来たか・・・」

スザクの後ろから、ラバック、マインが現れた

 

「安心しろ戦いに来たんじゃない。話がしたいナジェンダ元将軍の元に連れって行ってくれないか?それと隠れて隙を伺っている2人も出てきたらどうなんだ?」

 

「へ~私達の気配を察知していたか」

 

「やっぱり凄いなお前」

スザクに指摘され、ライオネルで獣化して隠れていたレオーネと、インクルシオを纏い透明化を使っていたブラートがそれどれ思った事を言って出てきた

 

「それで話ってなによ?」

 

「それは全員が揃えば話す」

 

「・・・分かったついて来い」

 

「え!ブラートいいのかよ!?こいつをアジトに入れても!」

 

マインが何の話か聞こうとしたらスザクは全員集まれば話すといい、ブラートが案内しようとするとラバックが抗議した

 

「少なくても俺とマイン、シェーレはこいつに助けられているんだ。少しは信用できる」

 

「そうね。シェーレが生きているのはコイツのおかげだし、あの時はあ、ありがとう・・・」

ブラートの言葉に同意し助けられたことのお礼を言ったマインであった。スザクはそのお礼に「気にするな」と言い5人はアジトに入って行った

 

 

ナイトレイドアジト会議室

 

「初めましてだな。ナジェンダ元将軍。知っていると思うが俺が骸だ。フリーウイングのリーダーを務めているヨロシクな」

 

「ナイトレイドのボスのナジェンダだ。何の用でここに来た?」

ナジェンダはスザクの事を警戒しながら聞いた。今この場にはチェルシー、タツミを含むナイトレイド全員がいた

 

「安寧道の事だ。今回の目標は一致していると思うのだが?」

 

「ボリックの事だな」

 

「そうだ。俺は安寧道の教主と近々接触しようと思っていたところだ」

 

「何故だ?」

 

「決まっている。安寧道をヌマと同じ傘下にくわえる為だ。俺は民が血を流す事をしたくはないがこの国は最早末期だからだ、遅かれ早かれ民達の怒りは爆発するだろ。なら俺に出来る事は安寧道も傘下にいれ、北と東そして俺達フリーウイングで帝都を攻め落とす。無論民には手は出さない。倒すべき相手はエスデスと大臣なんだからな」

 

「成程なお前がここに来たのは、我々は安寧道は関わるなと言いに来たのだな」

 

「いや少し違う。俺がここに来た理由は交渉するためだ」

 

「交渉?」

 

「ああ。ボリック暗殺はアンタ達ナイトレイドに任せる。代わりに俺達は道中追ってくると思うイェーガーズの足止め及びボリック暗殺の手助けだ」

 

「・・・お前の要求は?」

 

「安寧道を俺の傘下に入れる事だ。アンタ達からしたら破格の提案だと思うのだが?」

 

「確かにな・・・いいだろ。手を組もう」

と言いナジェンダは手を前に出してきた。スザクもそれに答える為に手をだし、2人は握手した(ラバックは涙を流しながら見ていた)

 

「さてボリック暗殺に家の帝具使いを貸そう。そいつの帝具は一斬必殺 村雨だ」

 

「かすり傷でも死ぬと言う刀型の帝具か・・・」

 

「ああ。ボリックの存在は帝国にしては鍵だからな。確実に仕留めないといけないからな。後イェーガーズの足止めの為にアンタには東のロマリー街道、南の方で目撃されて欲しい」

 

「それぐらいお安い御用だ。ついでにその近くの賊にもエスデスの事を話しておく、撤退の時にはそいつ等を使ってくれ」

 

「助かる。俺だけならまだしも、他の連中もいるとエスデスから逃げるのは困難だったから助かるな。合流はキョロクでいいか?」

 

「ああ、分かったキョロクの仮アジトの場所を教えておく」

 

「分かった今回の作戦には家主力メンバー全員連れて行く予定だキョロクで会おう」

スザクはそう言い剃を使ってフリーウイングアジトに戻った

 

「・・・皆今回の事はどう思う?」

スザクがいなくなりナジェンダはメンバーに聞いた

 

「今回に限っては信用してもいいと俺は思う」

 

「私の勘も大丈夫って言ってるよボス」

 

「それにエスデスに対抗出来るヤツは敵に回したくないし、今回はエスデスを足止めしてくれるのだったら大丈夫だと思いますよ」

 

「なら今回は骸達フリーウイングと手を組むいいな?」

 

『はい』

ナジェンダはメンバーの意見を聞いてスザク達と手を組む事を決めた

 

「早速動くぞ、私とマインは南に行きワザと目撃される。他のメンバーはキョロクに向かえ!」

 

『了解!』

 

「それとチェルシーは私達の連絡係だ」

 

「それって骸との?」

 

「ああ、私とマインが目撃されたら直ぐにキョロクに向かう。お前は南に残り骸を見つけ次第この事を伝えてほしい」

 

「了ー解」

 

「よし行くぞ!!」

ナジェンダの言葉でナイトレイドは動き始めた。そんな中チェルシーは鳥に変身してフリーウイングアジトに向かった

 

 

 

 

 

 

フリーウイングアジト

 

「・・・って事」

 

「分かった。これより全員で南に向かう!!今回の標的は安寧道のボリックだ。ボリックの暗殺はナイトレイドに任せて俺達はエスデス達イェーガーズの足止めだ。そして出来れば何名か仕留めたいと思っている。だが無理はするな生きて全員で帝国を変えるぞ」

 

チェルシーの報告を聞き、全員に激をかけた

 

『はい!』

 

「それと主報告が」

 

「何だ?」

 

「キョロクに羅刹四鬼が向かったそうです。大臣の命令で」

 

「不味いな・・・キョロクに行っている諜報員達に知らせておけ」

 

「はっ」

 

「チェルシー今回の事が終わればお前には戻って来てもらう」

 

「私のスパイ活動ももう終わりか」

 

「ああ。この事が終われば俺の正体も明かそうと思う」

 

「大丈夫なの?」

 

「その為の布石だ。さてと・・・行くぞ!!」

 

『はい/おお/了解!!』

スザク達フリーウイングも南に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後イェーガーズ本部

 

「隊長。ナイトレイドのナジェンダとマインと思われる人物が東のロマリー街道で目撃されたそうです」

 

「イェーガーズ全員を招集しろ」

ランからの報告を聞き読んでいた本を片付けイェーガーズの招集を命じた

 

 

 

 

 

 

人が次第に朽ちゆくように国もいずれは滅びゆく━━

 

新国家の誕生を目指す者達(ナイトレイド)と国を護る者達(イェーガーズ)更に、国を内外から変えようとする者達(フリーウイング)

思想、理念、目的、全てを違えた彼等は避けられぬ運命によって、衝突の日を迎える。必殺の武具をその身に纏い己の決意を胸に秘め・・・決戦に挑む!!




活動報告で異世界放浪記で次の世界のアンケートを取っています!!


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フリーウイングVSイェーガーズ前半

一ヶ月ぶりの投稿です!!

中々思いつかず遅れました!!すいません!!!


ナジェンダとマインが目撃されたと報告を受けたエスデスはイェーガーズ全員を招集し、イェーガーズ本部を出た。それを革命軍の密偵が目撃しナイトレイドにマーグファルコンに手紙を預けた

 

「5人・・・イェーガーズ全員で出動してきたな(エスデスの進行速度を考え聞き込みの時間を含めると、明日の午後にはここに来るはず)」

ナジェンダは手紙を読みそのように予測した

 

「密偵チームから情報が入った。チェルシー骸にこの事を知らせてくれ。私とマインもキョロクに向かう」

 

「了解」

チェルシーは鳥に変身し予めスザクと決めておいた場所に向かって飛んで行った

 

 

 

フリーウイング・集合場所

 

「明日か・・・」

 

「うん。密偵からの報告とボスの予想で恐らく明日にはエスデスがここに来るって」

 

「分かった。それとチェルシーはアカメを連れてキョロクのナイトレイドの仮アジトに向かえ」

 

「え?アカメちゃんを連れて行くの?」

 

「ああ、俺達の標的はボリックだ。今アカメの帝具をエスデス達に知られる訳にはいかないからな」

 

「そう言う事か。じゃあアカメちゃんを連れて行くけど・・・死なないでね」

チェルシーは今まで一番スザクの身を案じた

 

「当たり前だ俺を誰だと思っている?」

 

「そうだったわね。無謀にも第三勢力を作り、二つの帝具を持つ常識外れな塊の貴方がそんな簡単に死ぬ訳ないわね」

 

「再開はキョロクだ。俺を含め全員で再会するぞ」

 

「ええ、じゃ行きましょうかアカメちゃん」

 

「ああ。リーダー、クロメ、皆待っているぞ」

 

「ああ」

 

「お姉ちゃんもチェルシーも気を付けてね」

 

「俺達も直ぐに向かうさ」

チェルシーはエアマンタに変身してアカメを乗せキョロクに向かった

 

「さて作戦会議だ。エスデスには俺が当たるとして他のメンバーは誰が担当するか・・・」

 

「ボルスにはアタシが適任だろ?」

 

「確かにルビカンテにならブラックマリンは効果が良いが・・・」

 

「分かっているよ、水辺に上手く誘導させるさ」

 

「ならいい。ナタラもボルスに当たれ、未来視でボルスの動きを監視するんだ」

 

「はい」

 

「次にセリューにはクロメとガイだ」

 

「うん」

 

「おう」

 

「ランにはグリーン、ツクシ、メラだ。マスティマは厄介だかだな」

 

「「はい」」

 

「分かったわ」

 

「ウェイブにはナハシュ、コルネリア、ポニィそれにタエコだ」

 

「はっ」

 

「ええ」

 

「はーい」

 

「うん」

 

「ドクターはここで待機だ」

 

「ええ」

 

「出来れば1、2人打ち取りたいが無理はするな。キョロクでもチャンスはあるからな。そして最後に・・・死ぬな。生きて皆で帝国を変える日を迎えるぞ」

 

『はい/おう/ええ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日ロマリー街道

 

「ナジェンダは南に向かったか・・・」

 

「南へずっと行けば反乱軍の息がかかっているであろう都市。キナ臭いですね」

エスデスの言葉にボルスが続いた。

 

「出来すぎているな」

 

「はい。この都合の良さ高確率で罠だと思います」

次にランも罠だと全員に言った

 

「ってことは追うと危ないですね」

 

「・・・いやこの機は逃さんぞ。今まで巧妙に隠れていた奴等が自ら姿を現したんだ。罠を覚悟した上でーーーそれごと叩きつぶす!」

ウェイブの言葉を否定したとえ罠だとしても叩き潰せばいいと全員に言った

 

 

 

 

 

「来たみたいだな・・・」

スザクは高台からエスデス達を確認した

 

「クロメ手はず道理にな」

 

「うん」

スザクはそう言い剃を使いエスデス達を待ち構える為に動いた

 

「デスタグールやれ!」

デスタグールから光線がエスデス達の前方に向かって発射された

 

一番最初に気づいたのはエスデスで自分達の周りを氷で囲み被害を抑えた

 

「今のは・・・」

 

「流石だな、デスタグールの光線を防ぐとは」

 

「お前は骸!それにフリーウイングか!どうしてここにいる!?」

エスデス達の前に現れたのはスザク達フリーウイングのメンバー達だ(因みに皆仮面をしている)

 

「決まっている。お前達を討つ為さ」

 

「ナイトレイドを使うとはお前達はグルか」

 

「今回はな。さぁ始めようイェーガーズ!!」

スザクは言い終わるのと同時にアイキャップで壁を幾つも作り分断させようとした。またガイもレイアースーツで土の壁を作り分断させようとした、地面からはクロメの骸人形達が出て来て、ウェイブにはタイラント、ランにはドーヤ、ボルスにはエイプマン、セリューにはウォールが当たりそれどれが戦う場所に無理やり誘導させることに成功した。

その場に残っているのはスザクとエスデスのみ

 

「良い連携だ。私達を上手くバラバラに分断させたな」

 

「さぁエスデス北での決着をつけようか」

そう言うスザクだがここで決着をつける気はなかった

(革命軍の野心派共を始末するにはエスデスの力がいる。奴らが動くとしたら最終決戦時・・・その時まではエスデスに生きてもらわないとな・・・)

 

「望むところだ」

エスデスはレイピアをスザクはアイキャップで双剣を作り構えた

 

「今度こそその仮面を剥がしてやる」

 

「やれるものならやってみろ!」

刹那2人の武器がぶつかり衝撃が周囲を襲った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロメ・ガイVSセリュー・コロ

 

クロメの周りにはデスタグールを含めた全ての骸人形が居た

 

「どんなに数がいようとも、正義は勝つ!」

セリューの顔は狂気に満ちていた

 

「私達もリーダーと出会わなかったらああなっていたのかな」

 

「さあな、でもこれだけは言える」

 

「??」

 

「俺達はリーダーと出会わなければ何も知らないまま過ごしていた。帝国の闇を知らないまま帝国の為に働いていたかもな、だからこそ俺達はリーダーについて行くと決めただろ?」

 

「そうだね、何より最愛のお姉ちゃんとまた一緒に居られるし、リーダーにはとてつもない恩があるからね」

 

「その恩を返すためには・・・」

 

「アイツを片付ける。行けお人形さん達」

クロメの合図で骸人形達は一斉に襲い掛かった

 

「コロ腕」

 

「キュウウウ!!」

セリューの指示でコロは巨大化し拳のラッシュで骸人形達を迎え撃った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギン・ナタラVSボルス

 

「黒のおかげで水の近くに誘導出来たぜ」

黒と言うのはクロメの事をさす。フリーウイングとしての行動中、敵がいれば仲間の事は軍名で呼ぶ事になっている

 

「私は数えきれないほど焼いてきたから・・・刺客に狙われてもしょうがないと思っている・・・」

そこまで言った所でボルスの頭には妻と娘の顔が浮かんだ

 

「・・・でも私は死ぬ訳にはいかない!!マグマドライブ」

 

「上等だ!水塊弾!!」

火炎の弾丸を水の塊で相殺さした

 

「ギン気を付けて次は広範囲の炎だ!!」

 

「分かった、深淵の蛇!!」

ナタラの未来視で見た通り広範囲の攻撃がきたが。蛇の形をした大量の水で相殺した

 

(リーダーの炎の方が厄介だな)

ギンはルビカンテの火力と朱雀の火力を比べて朱雀の方が厄介だと結論を出した

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃チェルシーとアカメはキョロクのナイトレイド仮アジトにいた

 

「ボス、骸から村雨の使い手を預かって来たわ」

 

「アカメだ。今回の事に限り自由に使ってくれとリーダーが言っていた」

 

「分かった。その心使いありがたく頂こう」

 

「それとリーダーからの報告だ」

 

「何だ?重要な事か?」

 

「ああ、皇拳寺羅刹四鬼がここキョロク入りしたそうだ。『出来るだけ密偵を退避させろ、後の戦いの為に』だそうだ」

 

「羅刹四鬼がいるのか!?分かった出来るだけ密偵達を逃がすようにする。しかしお前は仮面をしなくっていいのか?フリーウイングのメンバー達は作戦時に全員仮面をしていると聞いていたが・・・」

 

「この作戦が終わればナイトレイドの者達にリーダーの正体を教える事になっている。だから私は仮面をしていない。だがボリック暗殺時には仮面を被るまた名を呼ぶときは赤で頼む。帝国に名前を知られる訳にはいかないからな」

 

「分かった。皆もいいな?」

ナジェンダが全員に聞くと全員頷いた

 

(リーダー皆無事でいてくれ)

アカメはスザク達のいる方向に向かって全員の無事を祈った



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フリーウイングVSイェーガーズ後半

(やられましたね。まさかナイトレイドとフリーウイングが手を組むとは・・・しかしフリーウイングの方は私達と戦うメリットが無い。何かあると思っていた方がいいですね・・・)

 

ランはグリーン、ツクシ、メラを前にして今回の事を考えていた

 

「蠢くもの」

 

「!?」

メラは蠢くもので攻撃を仕掛けた。ランはマスティマの羽で迎撃するが数が多く上空に逃げた。そこにツクシのプロメテウスの曲射が迫り急降下して避けるが降下場所にグリーンがおりサンドワインダーで捕まえようとするが羽で迎撃された。

 

(この連携考え事をして勝てる相手ではないですね)

ランは考える事を止め、グリーン達に集中した

 

 

 

 

「クソッ分断させられたか!急いで皆に合流しねぇと」

 

「そうはさせん」

ウェイブがイェーガーズのメンバーと合流しようとしたら、ナハシュ達が立ち塞がった

 

「フリーウイングか!?グランシャリオオオオオオ」

ウェイブはグランシャリオを纏った

 

「粉砕王!!」

最初に仕掛けたのはコルネリアで粉砕王で殴り掛かった

 

「ぐっ!」

 

「まだまだ!」

態勢を崩した所にポニィの追撃の蹴りが迫ったが後方にジャンプして躱した

 

「我こそ死神オールベルグの息吹。無常の風。汝を冥府へと導かん。颪」

躱した所にタエコが素早い刀による斬撃を繰り出してきた。ウェイブは防護フィルムで防御した

 

「横がガラ空きだぞ」

タエコの攻撃を防御していると横からナハシュが水竜の剣で斬りかかって来たが、タエコとは反対の防護フィルムで防御した

 

(こいつ等連携が上手い!!日頃から鍛えているな・・・それよりもこいつ等の武器は帝具か?確かフリーウイングには骸が思考創造 アイキャップで後死者行軍 八房それに、首斬りザンクの五視万能 スペクテッドそして隊長の部下の三獣士の帝具があるってミーティングで言っていたが、今該当する帝具はないな・・・)

ウェイブはナハシュ達の武器を見てミーティングで言っていたフリーウイングとナイトレイドの帝具の事を思い出していた

 

 

ゴォォォォォ

ウェイブが帝具の事を思い出していると突然大きな爆発がした

 

「任務達成だ戻るぞ」

 

「「「うん」」」

ナハシュはその爆発に心当たりがありコルネリア達に戻るように言った

 

「待って!」

ウェイブは止めようとしたが煙幕を張られ動けなかった。煙幕が晴れると誰もいなかった

 

「今のはまさかルビカンテの自爆か?ボルスさんがやられたのか・・・」

ウェイブは急いで爆発のした方に走った

 

一方ランの方も爆発が起こった頃にグリーン達は退却し同じ頃にクロメ達も退却した

 

 

 

 

 

爆発の数分前、ギン・ナタラVSボルス

 

(ギン俺が隙を作るからその間にルビカンテを頼む)

 

(分かった。死ぬんじゃねーぞボンクラ)

ナタラは未来視を使いボルスとの距離を詰める。ボルスはマグマドライブの攻撃を止め広範囲の炎でナタラを焼こうとした。対してナタラはトリシュラの柄を伸ばし上に避けた。ボルスはチャンスだと思い銃口をナタラのいる上空に向けた。

 

「その瞬間を待っていたぜ!!」

ギンは自分の剣に水を纏わせチェーンソーみたいに水を高速回転させルビカンテの銃口を斬った

 

「なっ!?」

 

「勝負あったな」

ギンは剣をナタラはトリシュラを構えた

 

「(帝具はもうダメ・・・なら!)奥の手発動!!」

奥の手と聞きギンは身構え、ナタラは洞視を発動させた

 

「(奥の手はマグマドライブだから嘘っ!思考を読まれ警戒を解く前に・・・)破壊する」

ボルスはナタラに気づかれる前にルビカンテを上に投げ自爆スイッチを押した。ギンは咄嗟に水で何層もの壁を作り自分とナタラを守って無事だったがボルスを見失った

 

 

 

 

爆発が起こる前のスザクとエスデス

 

「ヴァイスシュナーベル」

 

「うおおおおおお!!」

スザクは迫りくる無数の氷剣をアイキャップで作った両手剣で全て捌いた

 

「嵐脚クロス」

スザクは嵐脚を二回放ちクロス型にしてエスデスに放ったが氷の壁に止められた

 

「やはりお前との戦いは楽しい!もっとだもっと私を満たせ!!」

 

「ああもうこれだから戦闘狂は・・・剃」

 

「その技は見切ったぞ」

エスデスはスザクの剃を見切り背後に現れたスザクにサーベルを突き刺した。スザクは両手を硬化させ左手で防ぎ右手で殴り掛かった。エスデスは氷を展開させ防御した

 

「あの日私の意表をついたと言え、私に傷を付けたお前の事は一日も忘れた事はない。今度は私がお前に傷を負わす番だ。そして勝つのは私だ」

 

「は、寝言は寝て言え」

2人が再び激突しようとした時に大きな爆発がした

 

「何だ!?」

 

「(この爆発ルビカンテの爆発か?それなら・・・)任務達成だ、また会おうエスデス」

そう言いスザクはその場を離れた。スザクと入れ違いに盗賊団が現れた

 

「ひゃっあぁ!噂通りの超美女じゃねぇか!」

 

「たまんねぇな!!」

 

「単騎で突っ込むなよ、数にモノ言わせて打ち取るぞ」

エスデスをみて盗賊団は下卑たる顔をする

 

「こいつ等ここら一帯を縄張りにする盗賊団か、偶然の出会いではなさそうだな。まぁいい詳しく聞かせてもらうぞ」

エスデスは1人で盗賊団の相手を始めた

 

 

一方スザクの方も盗賊団に囲まれていた

 

「骸を仕留め帝国に売れば俺達は一生遊んで暮らせるぜ」

 

「成程。俺とエスデスどちらか或いは両方仕留め、その報酬を貰おうと言う算段か」

 

「その通りだ、大人しく俺達にやられな」

リーダー格の男の言葉で盗賊達はスザクに仕掛けた

 

「朱雀奥の手第一段階を発動させるぞ」

 

【この状況だ仕方ない】

 

「奥の手第一段階、灼熱地獄発動!」

スザクは覇王色の覇気を使わず奥の手で盗賊団を一掃する事に決めた。スザクが奥の手第一段階を発動させると、熱くない炎が盗賊団の足元に広がり広さは盗賊団丸々が入った

 

「な、何だ!?この炎は!?」

 

「熱くないぞ」

 

「どうなっている?」

 

「今に分かる。爆破」

スザクがそう言うとその炎は爆発し盗賊達は一人残らず燃えた

 

「しかし第一段階でこれだろ?最終の三段階になるとどうなるんだ」

 

【それは我にも分からぬ。只知っていることは奥の手は全部で三段階ある事だ】

スザクは朱雀から奥の手の事を聞いていて今日初めて使用した

 

「今はボルスの所に向かう事が重要だな」

残りの奥の手を考えるより今はボルスの事が優先と判断して爆発が起きた所に剃を使い急いだ

 

 

 

 

 

ボルスは傷つきながら森を歩いていた

「・・・また・・・皆で・・・一緒にご飯食べたいな・・・」

 

「それは・・・無理だな」

 

「っ!?」

ボルスの独り言に後ろから返事がしてボルスは慌てて振り向くと太刀を持ったスザクがいた

 

「骸!?隊長の相手をしては筈じゃ・・・」

 

「爆発が起きたのを利用して撒いて来た、ここには来ない」

スザクはそう言い仮面を外した

 

「スザク君!?まさか君が骸だったなんて・・・」

ボルスは骸がスザクだと知り驚いた

 

「・・・ボルスさん最後に言いたいことはありますか?あるなら聞きますが」

 

「一つだけお願いしてもいいかな?」

 

「・・・何ですか?」

 

「妻と娘を護って欲しい」

その言葉を聞きスザクはキレた

 

「そんな事言うのだったら最初から軍なんかに入るなよ!!人に任せる位なら自分で守ろうとしろよ!アンタの奥さんと娘さんに対する気持ちはその程度だったのか!!」

 

「そんな筈無い。私は妻と娘を心から愛している!でも、私はここまでだから・・・」

 

「誰が始末するって言った?」

 

「え?」

スザクの言葉を聞き疑問の声をボルスはあげた

 

「ボルスさんアンタに2つの選択肢がある。一つ目、今ここで俺に討たれ奥さんと娘さんを悲しませるか。二つ目、帝国を抜け奥さんと娘さんを連れ田舎で過ごす。どっちを選ぶ?」

 

「見逃してくれるのかい?」

 

「アンタが腐りきった人間なら直ぐ始末していたが、俺はアンタの優しさを知っている。他の人の代わりに自分がやる優しさを持っているし軍人の鏡だしな。さてどっちを選ぶ?」

 

「・・・私は後者を選ぶよ。スザク君の言う通りこれからは田舎で妻と娘を護るよ」

 

「なら此処に行って下さい。奥さんと娘さんが待ってます」

スザクはボルスにボルスの妻と娘がいる場所の地図を渡した

 

「スザク君最初から私を逃がすつもりだったの?」

 

「ええまぁ。あ、安心して下さいね奥さんと娘さんは三人娘が説得したので力ずくな手は使ってないですよ」

 

「ありがとうスザク君」

 

「いいから早く行って下さい。エスデス達が来てややこしくなる前に」

 

「うん。本当にありがとうね」

そう言いボルスは地図が示す場所に急いだ

 

「さようならボルスさん」

スザクはボルスの背中を見て小さく呟いた

 

 

 

 

 

 

フリーウイング集合場所

 

「リーダー遅いね・・・」

 

「相手がエスデスだからな」

 

「もしかしてやられたのかな?」

 

「口を慎め雑魚。主がやられる訳ない」

 

「チーフの言う通りよ、リーダーが簡単にやられる訳ないじゃない」

既にスザク以外の全員が戻って来ていてドクターによる検診も終わってスザクを待っていた

 

「戻ったぞ」

丁度噂をすれば無傷のスザクが入って来た。全員スザクが現れた事に安堵した

 

「少し休憩したらキョロクに向かうぞ。途中でエスデス達と遭遇しないよう少し急ぐ、今のうちに準備しておけ」

 

『『『了解!』』』

スザクの言葉に全員返事をして準備に動いた。スザクはドクターに軽く見てもらい、奥の手の影響を調べてもらった。

30分程してドクターの結果と準備が出来たので、アイキャップでエアマンタを3体創り移動しながらドクターの話を聞きキョロクを目指した

 

 

 

イェーガーズにボルスが戻らずボルスは死亡したと判断した。そして大臣から護衛の任務が入りイェーガーズもキョロクに向かった

 

 

 

 

次の戦場はキョロク

 

フリーウイングとナイトレイドVSイェーガーズと羅刹四鬼の戦いの幕が上がる




はいボルスさん生存です!そして奥さんと娘さんの死亡回避です!!



活動報告にて異世界放浪の次の世界のアンケートを取っています!受け付けは8月中旬を予定しています!!

又トリコとのクロスするアンケートもやってます!こちらは8月3日木曜日までです!!


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キョロクに到着。羅刹四鬼との激突!

アカメが斬る!零7巻読みました!!

今後の参考になりました!!


数日エアマンタに乗ってキョロクに向かっていたスザク達。キョロク前の森に降りキョロク入りした。

 

「さてナイトレイドのアジトは向こうだな。ドクターはフリーウイングの諜報員がいる所に向かえ、今はまだナイトレイドに知られる訳にはいかんからな」

 

「ええ、分かったわ」

 

「他は別れてアジトに向かえ。尾行して来たものは消せ。いいな?」

 

『了解』

 

 

 

ナイトレイドキョロクアジト

 

「来た!」

 

「お姉ちゃん~!」

 

「クロメ!コル姉!タエコ!無事だったか。リーダーは?皆はどうした?」

 

「帝国軍に気づかれないよう別れて来たの。安心して皆無事よ」

 

「ほう、エスデス達イェーガーズと戦って全員無事とは恐れ入る。そちらの報告を聞きたいのだが?」

 

「それは全員揃ってからリーダーが話すわ」

 

「分かった。部屋を用意している、そこを使ってくれ」

 

「ありがとう。お言葉に甘えるわ」

アカメがクロメ達と再会しているとナジェンダが現れローズマリーでの報告を聞こうとしたが、全員揃うまで待って欲しいとコルネリアに言われ、待つことにした。

 

 

一時間後

 

あの後コルネリア達に続き、ナハシュ班、メラ班、スザクがナイトレイドのアジトに到着した。

 

「よく無事だったな骸」

 

「ああ、アンタのおかげだ。ローズマリーの報告だが、ルビカンテは自爆でなくなり、ボルスは俺が始末した」

 

「っ!?」

スザクの言葉にタツミは歯を食いしばった。

 

「・・・そうかご苦労」

 

「それと今後の事だが」

 

「なんだ?」

 

「もう知っていると思うが、ここキョロクに羅刹四鬼が来ている。そこでナイトレイドはこのままアジトで待機して欲しい。キョロクでの情報収集は俺達フリーウイングに任せて欲しい」

 

「それはこちらとしては有り難いが・・・お前達10人程で大丈夫なのか?」

 

「問題ない。既に救援は出している」

 

「その救援とは?」

 

「暗殺結社オールベルグ本体だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わってキョロクの外れ、そこにメイド服を着た2人組がいた。

 

「着いたな」

 

「急いでメラ様と合流しましょう」

 

「でもよ、今回の呼び出しはアイツからだろ?面倒くさいな」

 

「仕方ありませんよ。私達オールベルグはスザク様の配下になったのですから」

 

「分かってるよドラ。アイツは私達が束になっても殺せなかった化けモンだからな。敵対するよりましなのは確かだ」

 

「今回の私達の任務は此処キョロクでの情報収集、可能なら羅刹四鬼の始末と来ています」

 

「なら、とっとと終わらせてメラ様に愛してもらうか」

 

「はい」

 

この2人オールベルグに席を置く、ギルベルダとカサンドラ。今回の救援だ。

 

 

 

時を同じくしイェーガーズもキョロク入りしていた。

 

エスデス達は護衛目標のボリックの屋敷でのパーティに出ていた。

 

「いやぁ・・・大臣に戦力の補強を要求したら、まさか帝国最強のエスデス将軍が来てくださるとは心強いですぞ!どうぞごゆっくりパーティを楽しんでください」

 

「大臣に受けた指令はお前の護衛だ。部屋を幾つか借りるぞ」

 

「ええ、私の屋敷は退屈しないと思いますぞ」

 

「そいつらにはまるで興味は無い・・・が、天井裏から私達をのぞいている奴らとは会ってみたいな」

 

「流石お気づきでしたか」パチンッ

ボリックが指を鳴らすと4人の男女がボリックの横に降り立った。

 

「こやつらこそ教団を牛耳る為に帝国から預かった暴力の化身」

 

皇拳寺羅刹四鬼!!

 

「ほう、帝都に居ないと思えばここに居たのか」

ボリックはエスデスが来たので羅刹四鬼を攻撃に使うと言うとセリューが異議を唱えるが、喋っている途中にイバラがセリューの後ろをとり手刀を首に当てていた。

 

「心配はいらねぇよぉ。俺達は生身で帝具使いを倒したこともあるんだぜぇ」

 

「私達が回収し大臣に送り届けた帝具は実に5つ・・・」

 

「いくら帝具が強力とて使う者は生身の人間」

 

「なら勝ちようはいくらでも有るってことだね」

イバラに続きスズカ、シュテン、メズと言葉が続いた。

 

「へっへそういうこと、あんたらはのんびり酒でも飲んで・・・」

 

ゾッ

 

「お前達もいくら実績があるとはいえ油断しないことだな。特に骸には気おつけろよ?なんせ私に傷を負わす者だからな」

エスデスはイバラの後ろをとり、氷で出来た剣を構えていた。

 

「へぇ~すげぇ、流石エスデス将軍だぁ惚れそうだよぉ」

 

 

 

翌日

 

「・・・ドラ」

 

「釣れましたね、ここでの戦闘は避けましょう」

 

「ああ、このまま真っすぐ行けば町はずれだ。そこで迎え撃つぞ」

 

「はい」

ギルとドラは町はずれまで追っ手を誘導した。

 

「ここならいいな。隠れてないで出てきたらどうだ?」

 

「やはり気づいていたか」

ギル言葉にイバラとシュテンは2人の前に姿を現した。

 

「貴方達は羅刹四鬼ですね?」

 

「ああ、俺達の事を知っているって事はお前達も裏の人間だな?」

 

「ええ、私達はオールベルグの者です」

 

「へぇ~って事はフリーウイングもここに来ているって事だな。お前達を始末してフリーウイングの連中も始末してやる」

 

「そうはさせるかよ。第一お前達はこのギル様にやられるんだからな」

 

「儂がその魂解放してやろう」

 

「へっへ俺達をやるだと?寝言は寝て言え」

 

「ドラはあの細いのを、私はデカいのをやる」

 

「分かりました。気をつけてください」

 

「ああお前もな」

今ギルVSシュテン。ドラVSイバラの戦いが幕を開けた

 

「ぬう」

シュテンのパンチをギルは硬化させた両腕で防いだ。

 

(こいつなんて力だ・・・アイツにこれ教わってなかったらリミッター全解除する所だったな。不本意だが仕方ねぇ)

 

「はあぁぁぁ!!」

今度はギルが硬化した右足で蹴り飛ばした。

 

「なかなか強いな。儂の一撃に耐え尚且つ蹴り飛ばすとは」

 

「アタシは負ける訳にはいかないんだ!メラ様の為に!!そしてアイツの為に!!」

ギルは両手足を硬化させシュテンに特攻を仕掛けた。

 

 

一方ドラVSイバラ

 

「ベルグチャクラム!!」

 

「効かねえな!」

イバラは

を肉体操作した腕と爪で落とした。

 

「やはり遠距離は効きませんか・・・ならば直接斬るまで!」

ドラは4本の腕に剣を構えイバラに斬りかかった。

 

「やれるもんならやってみな!」

 

 

 

 

 

ギルとドラは善戦していたが徐々に押され始めた。

 

「くっ」

 

「ああ」

 

「中々粘ったがここまでだな」

 

「今その魂を解放してやろう」

 

「解放されるのはお前達だ」

シュテンとイバラの後に第三者の声が聞こえ4人は警戒した。

 

「しらみつぶしに町を回った甲斐があったな。ここで羅刹四鬼の2人も始末できるのだから」

 

「お、お前・・・」

 

「スザク様・・・」

ギルとドラの後ろから現れたのはスザクだった。

 

「イバラこやつ・・・」

 

「ああ、強いな。何より相当の修羅場をくぐってきた奴だ」

シュテンとイバラはスザクをみて只者ではないと警戒した。

 

「たく無茶しやがって、お前らが傷つくとメラが悲しむだろうが」

そう言いスザクはクレイジーダイヤモンドで2人の怪我を直した。

 

「少し待っていろ直ぐに終わらせる」

 

「・・・お前何者だ?」

イバラはスザクに何者か聞いた。

 

「冥土の土産に教えてやる。俺はスザク。フリーウイングのリーダーだ!」

 

「フリーウイングだと!?そしてお前が骸か!!」

 

「まぁそういう事だ」

スザクはアイキャップで太刀を創り、イバラに斬りかかった。

 

「この程度!」

イバラは腹を引き、横一線の太刀を躱し、体中の毛を針の様に高質化させスザクを刺そうとした。だが・・・

 

「生憎高質化出来るのはお前だけでは無いぞ?オラ!」

スザクは硬化させた左腕でイバラを殴り飛ばした。

 

「ならこれはどうだ?皇拳寺百裂拳!!!」

 

「それ位捌けるぞ?」

スザクは見聞色と紙絵で避け、カウンターで蹴り飛ばした。

 

「シュテン2人がかりでやるぞ。1人づつでは勝てん」

 

「分かった」

イバラとシュテンは一斉にスザクに仕掛けた。

 

「これ以上騒ぐとイェーガーズが来るな・・・仕方ない。奥の手第一段階灼熱地獄発動!!」

 

「・・・これは炎か」

 

「にしては熱くない」

 

「爆破!」

 

「なっ!?」

 

「くっ!?」

シュテンは爆発に巻き込まれたがイバラは間一髪で避けた。

 

「朱雀シュテンに止めをさせ」

 

【分かった】

そう言い朱雀はスザクの体から出てシュテンに止めをさしに動いた。

 

「お前今のも帝具の効果か?」

 

「そうだ。業火神獣 朱雀。俺の2つ目の帝具だ」

 

「馬鹿な!?帝具は一人一つじゃないのか!!?」

 

「普通はな。だが俺には2つも使える才能があるらしい。さて決着をつけよう、少し威力は落ちるがそれでも十分だ!」

スザクは灼熱地獄の炎を龍の形にし挟撃を仕掛けた。

 

「お、おおおおお!」

イバラは肉体操作で捌こうとしたが、スザクと龍の動きは複雑で全ては捌ききれず膝をついた。

 

【終わったぞ相棒】

朱雀の言葉にシュテンがいた方を見ると跡形もなく燃え散っていた。

 

「最後にいいものを見せてやる」

 

「あ?何言ってんだ・・・」

 

「奥の手第二段階、神獣化発動!!」

そう言いスザクに炎が周囲に集まりスザクの姿を変えた。その姿正に聖獣に呼ぶにふさわしきもの。スザクは朱雀となった。

 

「な、なんだ・・・」

 

「この一撃で沈め」

スザクは体に炎を纏いイバラに向かって飛翔した。

 

イバラは避ける力なく、最後の抵抗に毛を高質化させ打ち出したが毛は焼かれイバラ自身も炎に飲み込まれ跡形もなく死亡した。

 

「残り2人だな」

スザクは元の姿に戻りギルとドラをフリーウイングのアジトに運び、報告の為ナイトレイドのアジトに向かった。




奥の手第二段階発動しました!!

因みに最後の技はデジモンのデュナスモンのブレス・オブ・ワイバーンのイメージでお願いします!!


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番外編 フリーウイングのクリスマス

四か月ぶりの投稿です!

短いですがどうぞ!!


「いよいよ明日だね」

 

「楽しみだな」

 

「肉が食べれる!」

 

「お菓子も!」

 

「何時も食べてるでしょう・・・」

そう明日はクリスマス。事前にスザクから明日は一日オフと言われ皆ソワソワしていた。

 

「スザクさんは優しいですね」

 

「ああ、俺達新入りにも気を使ってくれるし」

 

「はい、尊敬できる上司です」

 

「うむ、スザク様はまさに理想の主だな」

サヨ、イエヤス、スピア、ヌマも明日に合わしてフリーウイング本体に合流していた。

 

「私達の方も同じ気持ちよ。あの日スザクと同盟を結んだのは間違いなかったわね」

 

「アイツはオールベルグ全員を相手に無傷で勝った化け物だ。敵対してたらと思うとゾッとする」

 

「私達オールベルグに狙われた者は皆死を迎えます。しかし、スザク様だけは違った」

メラ、ギル、ドラもオールベルグ本部から戻って来た。

 

「今の状況昔じゃ考えられなかったな~」

チェルシーもナイトレイドから休暇をとりフリーウイングアジトへと戻って来た。

 

フリーウイングに在籍している者達は様々だが思いは一つ。スザクを支え、帝国を変える。この一つに集約される。

スザクにスカウトされた者。

命を救われた者。

敵だったが、正しき事を教わりスザクについた者。

途方に暮れていた所を助けられた者。

皆スザクと言う人物に触れ、スザクの道に賛同し共に歩むと決め今に至る。

 

「あ、スザクから好きな物買ってもいいって伝言預かってた。買う時に傭兵の方につけとけって言っていたわ。後からスザクが払いに行くって言ってた」

 

「リーダー太っ腹!!」

 

「よし!上質な肉を買いに行くぞ!!」

 

「私は今まで買えなかった高級お菓子を買いに行ってくる!!」

言うや否やアカメとクロメは目的の店に向かって走り出した。

 

「まったくあの2人は・・・」

 

「ううん、今4人に増えた」

 

「え?」

コルネリアが呆れているとタエコが更に増えたと言い、コルネリアは疑問の声をあげた。

 

「ガイとポニィも走って行った」

 

「はー・・・私達も行きましょう」

 

「うん」

コルネリアは頭を抱え、メラ達とチェルシー以外の全員で買い物に向かった。

 

「それじゃ私も行くわ」

 

「貴方は何を買うの?」

 

「私はお酒。竜船の時にスザクに教えてもらったお店に行こうと思うの」

 

「私達もついて行ってもいいかしら?」

 

「いいわよ」

チェルシー達は帝都の隅に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方フリーウイングアジトでは・・・

 

「よし!ツリーの飾りつけは完了ね」

 

「テーブルのセッティングも終わったよ」

 

「後は部屋の飾りつけね」

フリーウイングアジトではエア、ルナ、ファルの3人娘が明日のクリスマスの為に飾りつけをしていた。

 

「それが終わったらご主人様の手伝いに行くわよ」

 

「うん」

 

「はーい」

スザクは現在明日のクリスマスパーティーに向けて料理の仕込みをしていた。

 

 

そして翌日

 

「全員グラスは持ったな」

スザクの言葉に全員頷きグラスをあげた。

 

「では、乾杯!!」

 

『『『乾杯!!』』』

ガチャとグラス同士がぶつかる音が響き渡る。

 

「今日は日頃の疲れを癒せよ。っと言っても一週間後にも同じ事をするけどな」

スザクの話はきかず殆どの者が料理に夢中だった。

 

「全く仕方ない奴等だ」

 

「仕方ないじゃない、皆楽しみだったのだから。特に貴方自らの料理よ?それを前にして我慢できるなんて事ないわよ」

 

「そっか・・・」

 

「今は楽しみましょう、折角なのだから」

 

「そうだな」

そう言いスザクと、チェルシーはカンとグラスを合わして乾杯した。

 

「そうだ、これを」

そう言い取り出したのはラッピングした箱だった。

 

「これは?」

 

「クリスマスプレゼントだ。全員に買って来た開けてみろ」

チェルシーは箱を開けた。そこには紅茶の茶葉が入っていた。

 

「前にふと立ち寄った店で飲んでみて、お前好みの味だったから多分気に入ると思うぞ」

 

「ありがとうねスザク。これはお礼よ」チュ

チェルシーはスザクの唇に自分の唇を合わせキスした。勿論この光景は皆見ており、スザクがプレゼントを渡すと女性達がお返しにキスをする事になった。



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捕虜

羅刹四鬼のイバラとシュテンを始末したスザクは報告の為ナイトレイドのアジトに向かった。

 

ナイトレイドアジト

 

「報告だ、羅刹四鬼2人を始末した」

 

「そうかご苦労だった。だが・・・」

 

「ああ。イェーガーズに、フリーウイングとナイトレイドが出現したと確定しただろうな」

 

「警戒を一層強めるだろう」

 

「大聖堂まではどう行くつもりなんだ?」

 

「大聖堂手前までトンネルを掘り、そこから突入し陽動するチームと、時間差でエアマンタを使い空から大聖堂に突入するチームに分かれるつもりだ」

 

「トンネルを掘るなら家の鎧を貸そう。アイツは土を操れるから役に立つはずだ」

因みに鎧とはガイの事である。

 

「助かる。お前達はボリック暗殺の時はどうする?」

 

「俺達は大聖堂近くで待機しておく。その理由はまず空にはランが行くだろう。そして落ちた場合ウェイブが出てくると思う。数人でウェイヴを抑えるからその隙に大聖堂に向かってもらう。俺の持ち場の近くなら、俺の帝具でエアマンタを創れる」

 

「成程そこまで読んでいるのか」

 

「ああ。後はナイトレイドの撤退の手助けだ。最悪ボリックを討った後俺がエスデスの足止めをしよう」

 

「分かった。これからどうするんだ?」

 

「今までと同じようにイェーガーズと出会わないようにして、羅刹四鬼の残り2人も討ち取るつもりだ。何かあれば家のアジトに連絡をしてくれ。これが地図だ」

そう言いスザクはナジェンダにフリーウイングアジトへの地図を渡した。

 

「分かった。くれぐれも無茶はするなよ」

 

「ああ。また報告があれば訪れる」

 

「了解だ」

スザクはそう言いナイトレイドアジトを出て、フリーウイングアジトに向かった。

 

 

 

 

「ねぇスザク。ずっと思っていたのだけど、どうしてエスデスを始末しないの?ヌマの時やこの前で殺せたんじゃないの?」

フリーウイングアジトに向かっている最中、人通りのない路地を歩いていると、鳥に変身したチェルシーがスザクの肩に止まり疑問に思っていた事を聞いた。

 

「なに、エスデスには革命軍の野心家共を始末してもらおうと思ってな」

 

「それって暗殺でいいんじゃないの?」

 

「いいや。もう革命軍に対して暗殺は得にならない」

 

「どうして?」

 

「今回の事が終わればフリーウイングはナイトレイドと組むつもりだ。その時に信用されるため、革命軍に潜り込んでいる家の諜報員を全員戻す。戻す条件としてその者達を批判しないように言っておくつもりだ」

 

「でもそれで納得するかしら?」

 

「するしかないだろうな。革命軍も帝国と家の二面も相手出来ないだろうし、何より最終決戦時に対エスデスに俺を当てる事が出来るのだからな」

 

「もう!何時もそうやって自分を犠牲にするつもり!」

 

「犠牲になるつもりはない。お前との約束を破る訳にはいかないからな」

 

「ええきっちり守ってもらうわよ」

 

「心得ている」

スザクはそのままフリーウイングアジトに向かわず、街はずれに向かった。遠くからの視線に気づきながら・・・

 

 

 

 

 

「あの仮面間違いなく骸ね」

 

「どうするんだスズカ?殺るのか?」

 

「んーセリューちゃんも呼ぼうか。骸に恨みがあるみたいだし」

 

「じゃアタシ行ってくるわ~」

メズはそう言い下にいるセリューの元に走った。

 

「さて追跡追跡」

スズカはスザクを見失わないよう追跡を始めた。

 

 

 

 

「チェルシー、メンバーを集めておけ。羅刹四鬼の2人が狙っている。恐らくもう1人誰か呼ぶだろう」

 

「分かったわ。次の角で別れるわ」

 

「ああ、後羅刹四鬼は生け捕りにするぞ」

 

「スザクの事だから何か考えがあるのね」

 

「ああ。出来るだけ俺が相手する」

 

「分かった。伝えておくね」

角を曲がった時にチェルシーはスザクの肩から降り、猫なって少し進んだ後再度鳥になって、フリーウイングアジトに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スザクは街はずれの広い場所に着き一息つき、油断しているように見せかけた。

 

「スザクさん!?」

 

「ん?セリューちゃんの知り合い?」

 

「はい・・・まさかスザクさんが賊だったなんて・・・」

 

「因みに彼は骸だよ。私の勘だけど外れないから」

 

「スザクさんが骸!?骸は私が殺す!!」

 

「だけど骸相手に一人は危険よ。私達も参加するわ」

 

「頼りにしてくれ」

 

「はい!コロ・・・9番!!」

 

正義 都市探知機!!

 

「私達と骸以外周囲に人の存在は無し・・・!待ち伏せの危険も消えた・・・ならコロ、2、7、8番!!」

セリューは右手に戦車の砲台・泰山砲を。左手に水陸両用魚雷・平等魚雷を。背中にミサイルポッド・初江飛翔体を装備した。

 

「十王の裁き。この殲滅装備で・・・砲撃する!!偉大な隊長に認められながら悪に堕ちたスザク・・・炎の中で悔い改めろ!!」

 

正義 一斉射撃!!

 

その瞬間物凄い砲撃がスザクに向かって撃ちだされた。

 

「スゲー砲撃だな。まあ壁創れば大丈夫だろ」

そう言いスザクは砲撃がくる方に何重にも壁をアイキャップで創り、朱雀の力を発動する準備に入った。

その直後最初の壁に砲撃が当たり、次々に爆発していくがその炎は吸収された。

 

「アレを防ぐなんてやっぱり噂通りの化け物だね」

 

「でもこれで終わり」

砲撃が止んだ瞬間スズカとメズがスザクに仕掛けた。

 

「狙い通りだ。セリューは任せだぞ」

 

『『『はい』』』

スザクがそう言うと、アカメ、ドクター、チェルシー、メラ達オールベルグ以外のメンバーが現れた。

 

「な!?」

 

「コイツ等何処から!?」

 

「探知機に反応は無かったはず!?」

スズカ、メズ、セリューは急に現れたフリーウイングのメンバーに驚いた。

 

「お前達2人は俺に付き合ってもらうぞ。クロメ!ガイ!」

 

「うん」

 

「おう」

クロメは骸人形でスズカ達をスザクの方に近づかせて、ガイがレイアースーツで土の壁を高く作った。更にスザクも壁を創り2人をセリューの方に完全に行けないようにした。

 

「さてこれで完全に分断出来たな」

 

「例え分断したって」

 

「お前を殺ればいいだけ」

 

「殺せればいいけどな」

スザクは双剣を創り出した。

 

「ついでだ。奥の手第一段階、灼熱地獄発動!」

更に朱雀の奥の手も発動させた。

 

「まさか2つ目!?」

その様子にスズカとメズは驚いた。

 

「思考創造 アイキャップと業火神獣 朱雀。これが俺の帝具だ」

 

「それは尚更帝国に伝えないとね・・・」

 

(メズ撤退するわよ)

 

(分かった)

 

「そう易々撤退出来るとは思うなよ?」

スザクは見聞色の覇気で2人のヒソヒソ話を聞いて、忠告した。

 

「残念だが灼熱地獄からは逃げられんぞ」

そう言い炎で龍や虎、狼などを形成しスズカとメズに襲いかかった。

 

「熱っ!!」

 

「はぁ全身火傷いいぃ・・・」

 

「スズカ!!こんな時にドМ発揮しないで!!」

 

「・・・エスデスと相性が良いだろうな・・・」

スザクは火傷を負って笑みを浮かべているスズカを見て、エスデスと相性が良いと思った。

 

「お前達俺の下に付かないか?」

 

「何?」

 

「帝国はもう直ぐ崩壊する。俺は今も戦力を集めている。お前達の様な宮殿内を知ってる奴を仲間にしたいと思っている。どうだ?まぁ返事はボリックの暗殺後に聞くから、今は拘束するが」

そう言いスザクは覇王色の覇気を本気で使いスズカとメズを気絶させた。

 

「絶対に解けない縄で拘束するから、幾ら壮絶な修行で得た体でも無理だろう」

そう言い、アイキャップで縄を創り、2人を拘束した。

 

「主」

 

「そっちも終わったみたいだな」

 

「ええ。ドクターからあの武器の事は聞いていたから、対策は出来たわ」

 

「ヘカトンケイルは?」

 

「破壊した。意志があるなら私達では使えないから」

 

「そうか、ご苦労。スズカとメズを連れて家の アジトに向かえ。俺はナイトレイドに報告に行く」

 

『『『了解!!』』』

 

(さて、後数日で作戦決行だな。ある意味俺達の分岐点だな)

スザクはそう思いながらナイトレイドアジトに向かった。



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大聖堂突入

セリューを始末しスズカとメズをナハシュ達に預けスザクはナイトレイドアジトに向かった。

 

「残り2人の羅刹四鬼とイェーガーズのセリューを始末した。セリューの帝具のヘカトンケイルはセリューの自爆でなくなった」

 

「そうかご苦労。欲を言えば回収が望ましがったが仕方ないか」

 

「すまん」

 

「いや気にしなくていい。これでボリック暗殺の確立が上がったのだからな」

 

「決行は何時だ?」

 

「あと1週間後に月に1度、大聖堂で夜通し祈りを捧げる日がある。その日に決行する」

 

「分かった。2日前にまた尋ねる」

 

「お前達はこれからどうするんだ?」

 

「今までと同じだ」

そう言いスザクはナイトレイドアジトを出た。

 

 

 

 

 

 

「あのボス。エスデスを倒すにはどれくらいの力が必要と見てるんですか?」

スザクが去った後ナジェンダはメンバーを集め、スザクの報告を話した。話終わった後タツミは疑問に思った事を聞いた。

 

「5万の精兵とブラートを含む帝具使い10名以上」

 

「そんなに・・・!?」

 

「無論私達革命軍だけならな」

 

「へ?」

 

「骸だ。アイツはエスデスと互角だと思う。もし骸達フリーウイングと協力出来れば、骸を含む帝具使い全員でエスデスを倒せるだろ」

 

「骸の所の帝具使いは最低でも7人ですよね?それとナイトレイドの帝具は7つ」

 

「チェルシーのは暗殺向きだ。大臣には有効かもしれんがエスデス相手は危険すぎる。つまり私達とフリーウイング合わせて13人の帝具使いがいると言う訳だ。最もフリーウイングに何人帝具使いがいるか分からないが」

 

「フリーウイングにある帝具は骸の思考創造 アイキャップ」

 

「それと一斬必殺 村雨と死者行軍 八房」

 

「後三獣士の軍楽夢想 スクリーム、二挺大斧 ベルヴァーク、水龍憑依 ブラックマリン」

 

「それに五視万能 スペクテッド」

 

「厄介な物ばっかね」

 

「ああ、特にスペクテッドが厄介だ。軍として機能しなくなる」

 

「なんにせよ今はボリックの事だ。骸はこちらをサポートしてる。イェーガーズ2人に羅刹四鬼を始末している。なら私達はそれに答えるべきだ」

ナジェンダの言葉に全員頷きその日は解散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ決行の日

 

陽動班のナジェンダ、スサノオ、ブラート、レオーネ、チェルシー、タツミ(バイクの様なヘルメットを着用)が中庭で騒ぎをおこし、突入班アカメ、ラバック、マイン、シェーレはエアマンタで大聖堂に突入という事になっている。

現在ナジェンダ達が中庭で兵士達と戦っている頃、エアマンタに乗っているアカメ達の元にランが強襲し落下中だった。

 

「このチャンスは逃しません」

ランはマスティアの羽を射出した。

 

「このピンチは逃さない」

マインはパンプキンで反撃し、羽を撃ち抜いてランにもダメージを与えた。ランは撤退の前に4つの羽でマインを狙ったがアカメが阻止した。

 

「・・・アンタやるわね」

 

「この位朝飯前だ。リーダーの特訓はもっと厳しいからな」

そう言うアカメは遠くを見つめていた。

 

「そんな事言ってる場合じゃないでしょう!このままじゃ皆墜落死するって!」

ラバックは糸を使いエアマンタを即席のマットにした。

落下の衝撃は全部エアマンタの体が吸収しアカメ達は無事だった。

 

「手前で落とされたか。大聖堂に急ごう」

 

「行かせねーよ。お前らの相手は、この俺だ」

アカメ達の前にウェイブが現れた。

 

「なら俺達が相手してやろう雑魚」

ウェイブを囲う様にナハシュ、タエコ、コルネリアが現れた。

 

「赤とナイトレイドは大聖堂に。ここは私達が」

 

「頼む」

アカメとマインとシェーレは大聖堂に向かったがラバックは残った。

 

「何の真似だ?」

 

「おんぶにだっこみたいだからな、俺も協力するぜ」

 

「いいんじゃない。3人より4人の方が確実だし」

 

「来いよ殺し屋ども・・・ランにまでダメージ与えやがって・・・これ以上仲間を失うのはごめんだ・・・!何人でも相手してやる。もう誰1人傷つけさせやしねぇ・・・!!グランシャリオオオオオオオオオオ!!」

ウェイブはグランシャリオを纏い構えた。

 

「行くぞ」

ナハシュの号令で4人は同時に動いた。まず最初はコルネリアが粉砕王で仕掛けた。

 

「粉砕王!!」

しかしウェイブはすこし体を左にずらし、コルネリアの腹に一発入れ、コルネリアを森の方へと飛ばした。

 

「ぐっ・・・」

コルネリアは咄嗟に硬化させたが間に合わずダメージを受けた。

次に左右からナハシュとタエコが斬りかかるが防護フィルムで防ぎ2人を蹴り飛ばした。

 

ギチッ

ウェイブの後ろからラバックがクローステールで拘束するが無理やり破りラバックを蹴り飛ばした。

 

ー強い

そうナハシュ達は思った。

 

(不味いなこのままでは撤退どころかやられるぞ)

 

(どうするチーフ?)

 

(クロメを待とう。デスタグールでならどうにかなると思う)

ナハシュ達は一度集まりこれからどうするか小声で話した。

 

 

 

 

 

 

その頃ナジェンダ達は大聖堂に入りエスデスと対峙していた。ブラートは透明化を使ってチェルシーはネズミに変身しているため、エスデスの前にはナジェンダ、スサノオ、レオーネ、タツミだ。

 

「久しぶりだなナジェンダ」

 

「エスデス・・・」

 

「もはや骸と手を組むとは思わなかったぞ。骸はどこだ?あいつには借りが沢山ある。それを返したいのだが」

 

「さあな骸の役目はこの作戦の前で終わった。奴が何処にいるか私も知らん」

 

「まぁいい。折角来たんだ私の帝具をご馳走してやろう!その後拷問室で色々話そうではないか」

 

「遠慮しよう、お前とはあまり口を利きたくない」

 

「つれない奴だな、折角奥の手も編み出したと言うのに。凄いだろう」

エスデスは最後のセリフをドヤ顔で言った。

 

「さて、いくぞ」パチン

エスデスは攻撃する前にボリックの周りを氷で囲った。そして巨大な氷を落とした。

それをスサノオが槌で粉砕しエスデスが放った無数の氷剣を槌から刃を出し回転して防ぐも幾つかを受けてしまうがすぐ修復した。

 

「お前報告にあった生物型帝具か?これは俄然面白くなってきたな!」

4人は同時に動いた。エスデスは最初にスサノオを氷で貫き背後から襲ってきたレオーネの蹴りを屈んで避けレオーネをレイピアで貫いた。

ナジェンダが義手を飛ばすと同時にタツミが斬りかかるも避けた。その隙に全員が一端エスデスから距離をとった。この時ブラートはボリックの近くまで近づいた。

 

「面白い奴等だ確保するとしよう」

そう言いエスデスは地面を凍らせた。ナジェンダ達は飛び避けるが直後エスデスがナジェンダの背後を取り首裏に手刀を当て気絶させた。

それに気づいたレオーネが壁を蹴り、エスデスに仕掛けるが背中にかかと落としされ落とされてしまう。

すぐさま槌で追撃したスサノオだったが、エスデスによって氷の中に閉じ込められてしまった。

最後にタツミが仕掛けたがエスデスは蹴り飛ばした。蹴り飛ばされたタツミは気絶した。

 

「やはり気になる。(妙だな私はこいつを殺したいとは思わない。こんな事初めてだ・・・)まぁいいその顔を見よう」

エスデスがタツミに近づき仮面に手を付けようとした瞬間エスデスは殺気を感じその場から離れた。

ブラートはボリック暗殺をチェルシーに任せて、エスデスに面が割れて困るタツミを助ける為動いた。そして透明化を解きエスデスと対峙した。

 

「インクルシオか・・・!100人斬りのブラートお前とは戦ってみたかったぞ!!」

エスデスは威圧感全開でそう言った。




次回決着です!!


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ボリック暗殺決着

ブラートとエスデスが対峙している頃、ナハシュ達の方に動きがあった。

 

「どうした!回避するばっかりかよ!こっちはガンガン行くぜ!」

ナハシュ達は回避メインで戦っておりウェイブは積極的に仕掛けている。ウェイヴはコルネリアに狙いを定めた。しかし突如ウェイヴの周りが土に覆われた。

 

「な、何だ!?」

 

「黒!」

 

「うん。やれデスタグール」

その瞬間ウェイヴを囲っていた土ごとデスタグールは握り遠くに投げ飛ばした。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおお」キラン

 

「遅いぞ雑魚共」

 

「あ?たった1人にてこずってたのに何を言う」

 

「チーフも鎧も落ち着いて」

 

「そうそう。早い所ここから離れよう」

喧嘩し始めそうなナハシュとガイをコルネリアが宥め、クロメが同意し離脱する事を提案した。

 

「一応大聖堂付近まで行こう」

タエコの言葉に頷き一同は大聖堂近くまで行くと4人の死体があり鎌型の帝具らしい物を回収し指定された場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なんてザマだ。一瞬とはいえ気絶してしまうとは)

ナジェンダは気絶から目を覚ました。

 

「(温存してる場合ではなかった。もう迷わず使う!)〝禍魂顕現(まがたまけんげん)〟」

スサノオの奥の手禍魂顕現はコロと同じく狂化である。コロは内部エネルギーを使うが、スサノオは胸の禍魂からマスターの生命力を吸いその力を発現させる。三度使えば必ず主を死に至らしめる代わりに、得る力は絶大である。

その瞬間スサノオの胸の禍魂にナジェンダの生命力が吸収され、氷を割りエスデスに仕掛けた。

 

「俺も行くぜ!スサノオ!!」

同時にブラートもエスデスにノインテーターをもち正面からスサノオと攻めた。

 

「いいぞ!もっと私を楽しませろ!!」

エスデスはレイピアと体捌きで攻撃を躱し、隙が出来た所にスサノオにはレイピアで、ブラートには蹴りを繰り出し、少し離れると氷の刃を2人に射出した。

後退したスサノオは剣―天叢雲剣(あめのむらくも)を持ち、横向きで薙ぎ払うとした。

それを見たエスデスは目の前に何十層もの氷壁を出し続けてガードした。

 

「その威力は褒めてやる。だが私には届かんぞ」

 

「お前にはな、だが後ろの標的はどうかな?戦いに興じすぎたな」

 

「!!ボリック無事か?」

 

「ええ。無事ですよ隊長」

エスデスが振り向くとボリックを抱えたランがいてボリックの代わりに返事をした。

 

「ランかよくやった!・・・戦闘を楽しみきれんとは・・・護衛任務は今後やらんぞ」

そう言うエスデスの背後には先程とは違う氷の量があった。

 

「もう捕獲はせん。核ごとすり潰してくれる!」

 

「最大の攻撃力をその身で味わえ!!」

無数の氷のミサイルをスサノオは飛び道具による攻撃を完全反射する〝八咫鏡(やたのかがみ)〟を使用しその隙に勝機を感じ、〝八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)〟のスピードでエスデスの横を抜けボリックに拳を向けた。

 

(とった!!!)

 

「私の前では全てが凍る。〝魔訶鉢特摩(マカハドマ)〟」ピ シッ

エスデスが奥の手を発動させ時空を凍結させた。

そのまま歩きスサノオを背後からレイピアで突き刺し、解除した所でスサノオの下半身を凍らせ蹴りでバラバラにし、スサノオのコアをヒールでコアを割った。

 

「クソッ!」

ブラートはエスデスに近づきノインテーターを振るうがレイピアで防がれ右脚で蹴りを放つが氷でガードしエスデスの左手に捕まった。

 

「砕けろ」

そう言いと膝下から氷に覆われそして砕けた。

 

「ぐっ・・・」

ブラートはエスデスに蹴られタツミの近くまで飛ばされた。

 

「兄貴!!」

インクルシオが解除されたブラートにタツミが声を掛けた。

 

「タツミ。お前にこれを託す」

ブラートは小声でそう言い、インクルシオの鍵を出した。

 

「それは兄貴のだろ!?」

 

「俺はこのザマだ。だがお前なら使える筈だ。お前の素養と今までの経験値・・・それをつける資格は十分にあるぜタツミ!」

 

「兄貴・・・へへっ・・・尊敬してる人が此処まで言ってくれたんだ・・・」

期待に答えなきゃ・・・男じゃねぇ!!

 

「インクルシオオオオオオ」

その瞬間タツミはインクルシオの鎧に包まれたがブラートとは違い進化した鎧を纏っていた。

 

「ほう、新たなインクルシオの適合者か。その力を見せてみろ!」

エスデスがタツミに向かって歩いていると窓からアカメ、マイン、シェーレが飛び込んできた。

 

「このタイミングで新手か!」パチっ

 

「パンプキン!!」

エスデスが巨大な氷の塊を出したが、マインがパンプキンで天井ごと氷を撃ち抜いた。

アカメは標的であるボリックに狙いを定めボリックのもとえ駆け出した。

 

「行かせるか!」

エスデスがアカメを追いかけようとしたらタツミが背後から回し蹴りをしてきたが、エスデスは屈んで避け左腕で殴るがタツミはガードした。更にシェーレも参戦しエスデスはボリックとは反対の方に避けた。

一方ボリック側ではマインの狙撃でランを地上に縛り付けレオーネがランの気を引くために立ちまわっていた。

そしてアカメが村雨でボリックを斬った。

 

「―――っ任務失敗か・・・」

エスデスはタツミ達から距離を取ってそう言った。

 

ドンッ

音がしてエスデスが振り向くと完全再生したスサノオがいた。

 

「二度目の・・・禍魂顕現!!!」

重ねがけなんて使い方は本来不可能であろうが・・・これを強引にやらなければ全員死ぬであろう。

 

「ナジェンダ貴様!!」

エスデスはナジェンダの元へ行こうとするが、スサノオが攻撃して来た為氷でガードするがパワーが上がっているせいか飛ばされてしまう。

 

「スーさん俺も加勢を・・・」

 

「いや任務は終わった。全員撤退だ」

タツミが加勢すると言うとナジェンダは撤退しろと言った。

そして一か所に集まるとスサノオが飛ばされてきた。

 

「ここは俺が引き受ける。スサノオはボス達を逃がせ」

そう言いブラートはタツミの剣を持って左足でバランスを取っていた。

スサノオは返事することなくナジェンダ達をマインがあけた天井へと投げた。

―帝具として生まれて千年いい奴等と巡り会えた。悔いはない。

 

「さらばだ!!」

 

「兄貴っ!!!スーーーサンっ!!!」

スサノオは天井に向かって拳を突き出した。

 

「逃がさん!!」

 

「やらせるか!!」

エスデスは氷を飛ばすが、スサノオは八咫鏡を穴に張り氷を反射させた。

 

「お前の奥の手はやはり一回きりで打ち止めのようだな。奴等を追撃はさせん」

 

「同感だ」

スサノオは天叢雲剣を持ち、ブラートも剣を構えた。

 

「ふ、良いだろう。スサノオお前の事は帝具ではなく戦士としてブラート共に覚えておいてやろう。命の散り際その最後のあがきで―――楽しませてみせろ!!!」

エスデスは氷と共に駆け出しスサノオも迎え撃つために構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだだ。その命一時俺が預かろう」

その言葉と同時にエスデスの前方に壁が現れた。

 

「これはっ!?」

エスデスは壁をレイピアで斬りその人物を見た。

 

「来ていたが骸!!」

エスデスは無数の氷の剣をスザクに向かって射出させた。

 

「奥の手第一段階、灼熱地獄発動」

スザクはボソッと言い、氷を炎の大熊でガードした。

 

「お前に構っている程俺は暇ではない」

炎を炎上網の様にしてエスデスとランを閉じ込めたスザクは炎の羽を生やし、天井の穴から脱出した。

スザクが離れた事により灼熱地獄は解除された。

 

・・・インクルシオ・・・あの叫び声・・・中身はまさか・・・な・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝タツミとマインはキョロクの町が一望できる高台にいた。

 

「ここともお別れね」

 

「ああ(兄貴・・・スーさん)」

タツミとマインは沈んだ気持ちになるが、マインが着地の時助かったのは自分だと言いタツミに言い沈んだ気持ちを吹き飛ばした。

口論になるタツミとマインを、タツミ達の更に上から教主がみて微笑んでいた。



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教主との接触

ボリック暗殺から二日

 

「・・・ここは?」

 

「気が付いたかブラート」

 

「スサノオ!?ここは何処なんだ?」

 

「ここはフリーウイングのキョロクアジトだ」

 

「そうか」

そこでブラートはある事に気付いた。

 

「右足が元通りになってる・・・」

 

「骸が直したぞ。見た所足に手を添えていただけで足が治ったから驚いたぞ」

スサノオの言葉にブラートは驚いたが、足が治った事を喜んだ。

 

コンコン

 

「失礼します」

入って来たのはツクシだった。

 

「あ、目が覚めたんですね。具合はどうですか?」

 

「ああ。おかげさまで絶好調だ」

 

「それは良かったです。おにぎりを作ったので食べて下さいね」

 

「すまねぇな。所で骸は?話がしたいんだが」

 

「リーダーなら自室にいますよ。貴方が起きたら話があると言ってましたので、リーダーに起きた事を報告してきますね。その間に良かったら食べといて下さい」

ツクシはそう言い部屋を出た。

 

「・・・どう思う?」

 

「骸の事か?」

 

「ああ。エスデスから俺達を逃がす時奴は炎を使った。俺が感じたのは帝具だ」

 

「アイキャップは自身が考えた物を創れるんだろ?それじゃねーか?」

 

「いいや。アイキャップで創った物ならアイキャップと同じに感じる筈だ。実際俺は千年前にそう感じた」

 

「って事は骸はもう一つ帝具を持っているって事か?」

 

「その可能性が高い。だがお前の足を治したのも帝具による物かもしれん」

 

「それなら彼奴は3つも帝具を持つことになる。不可能だ」

 

「今は情報が少ない。話があるそうだしその時に聞くといい」

 

「そうだな」

そう締め括りブラートはおにぎりに手を伸ばした。

 

 

 

 

一方ツクシはスザクに報告していた。

 

「そうか目が覚めたか。よしドクターとチェルシーそれにスズカとメズ以外を会議室に集めろ」

 

「はい」

スザクの言葉をうけツクシはスザクの部屋を出た。

因みにスズカとメズは昨日フリーウイングに加わった。

 

 

 

 

 

 

ボリック暗殺から翌日

 

スザクはブラートの足を治した後、スズカとメズを閉じ込めている離れに足を運んだ。

 

「よう。どうするか決めたか?」

 

「・・・私達は貴方の元に下るわ」

 

「ほぅ、まだ拒否すると思ったがどうしてだ?」

 

「最後のアレで逆らっては駄目だと理解してしまったのよ。帝国に報告すれば間違いなく私達は殺される」

 

「正直骸達の情報を教えた所で任務失敗ってことで殺されると思うし。なら骸の方に付いた方がまだマシっと思った」

 

「ふむ、嘘は言っていないな」

そう言いスザクは懐から小型の機会を出した。

 

「それは?」

 

「嘘発券機だ。もし嘘をついていたらそのまま殺していたがな」

 

「・・・物騒だね」

 

「組織のトップとしては当然だと思うぞ」

そう言いながらスザクは2人の縄を解いた。

 

「改めて。ようこそフリーウイングへ。俺はお前達を歓迎しよう。そうそう俺の名はスザクだヨロシクな」

スザクがそう言うとスズカとメズは片膝をついて頭を下げた。

 

「元羅刹四鬼スズカ」

 

「同じくメズ」

 

「「私達はフリーウイングリーダー、スザク様に忠誠を誓います」」

スズカとメズはスザクに誓いをたてた。

 

 

 

 

 

場面は戻りスザク達は会議室に集まった。

 

「リーダーお二人を連れてきました」

 

「入れ」

外からツクシの声が聞こえスザクは入室を促した。

 

「はい。失礼します」

 

「邪魔するぜ」

 

「・・・」

ツクシの後にブラート、スサノオが入って来た。

 

「調子はどうだブラート?」

 

「おかげさまで絶好調だ」

 

「それはよかった。さて、幾つか話があるがその前に聞きたいことがあるだろ?何でも聞いてくれ」

 

「なら一つ目だ。エスデスと戦った時、あれはアイキャップ以外の帝具か?」

 

「Yesだ。業火神獣 朱雀。融合型生物帝具だ」

 

「融合だと?」

スサノオが融合と言う言葉に反応した。

 

「ああ。朱雀の核は俺の心臓と融合したんだ。そのおかげで朱雀の能力である炎を操れる事が出来るんだ」

 

「成程、二つ目だ。俺の足はどうやって治した?」

 

「俺には生まれた時から治癒の力が使えるんだ。流石に死人を蘇らせる事は出来んが、それ以外の怪我は治せる。後物も直せる」

 

「そうか。俺達をエスデスから救ってくれたのと、足を治してくれたことを感謝する」

そう言いブラートとスサノオは頭を下げた。

 

「気にするな。他に聞きたいことはあるか?なければこちらの話に移りたいのだが」

 

「ああ、それで話ってのは?」

 

「まず一つ目。ナイトレイドにお前達を送り届けるのは数日後だ。まず俺は本来の目的を果たしたいからな」

 

「本来の目的?」

 

「教主との接触だ。昨日の内に教主への接触の手紙を秘密裏に送った。手紙には今日の深夜に俺と教主の2人だけで会って話がしたいと書いた。そして今朝教主からの承諾の返事が届いた」

 

「そう言えばヌマ・セイカと同じで傘下に入れるって言っていたな」

 

「そう言う事だ。これが果たせれば戻り、ナイトレイドと正式に手を組もうと考えている」

 

「それは本当か?」

 

「ああ。悪い話ではないだろ?革命軍にしてみれば対エスデス用に俺を当てる事が出来るからな。まぁこちらの条件を飲めばの話だが」

 

「その条件とは?」

 

「それは今は言えない」

 

「そうか・・・」

 

「お前達2人には窮屈だが出来るだけ部屋でいて欲しい。ここにも俺達の重要な物があるからな」

 

「分かった」

ブラートとスサノオは頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして深夜

 

スザクは教団の教主の部屋の前まで誰にも見つからずにたどり着いた。

 

コンコン

 

「どーぞ」

 

「失礼する」

教主から入室の許可が出てスザクは中に入った。

 

「今回会談を承諾してもらって感謝する。知っていると思うが俺がフリーウイングリーダースザクだ」

 

「それでお話とは?」

 

「この安寧道を俺の傘下に入れたい。この場合安寧道には物資と人員を家に回してもらう。そして戦うのは家の構成員なので大丈夫だ。それに手に入れた東側の土地は全て安寧道の物とし、安定するまで食料なども提供する。幹部達にも色々言われているのだろ?」

 

「・・・そうですね。血を流すことは私の望む事ではありませんが、皆信者を養う為と言っています」

 

「ああ、帝国は既に末期だ。良識派の者達は陰ながら守っているから、少しずつ中から良くなってきているが、一度壊さないと駄目だ」

 

「・・・分かりました。貴方の下に下りましょう。明日皆の前で報告します。貴方の紹介もするので立ち会ってもらいますよ」

 

「分かった」

そう言い出て行こうとしたスザクに教主が声を掛けた。

 

「貴方には赤い糸が多く絡みついていますね。大事にしてあげてくださいね」

スザクは何も答えることなく部屋を出た。

 

(分かってる。チェルシー達が俺に好意を持っている事は。・・・だが俺には責任がある。あいつ等を戦いに巻き込んだ責任が。俺が出来る事は次世代にあいつ等を導く事だ。その為ならどんな事でもやってやる!!)

 

スザクがそう考えている頃教主も考えていた。

 

「あの人が上手く行くよう願います。そして祈ります。全てが終わった時に彼の見えた未来が変わっていることを、ごくまれに働く私の予知の力が外れである事を。そしてあの方達の幸せを」

 

 

 

 

 

 

そして翌日教主は幹部、信者にスザク下に下ると発表した。誰も異を唱える者はいなく安寧道はフリーウイングの傘下となった。




活動報告のアンケートよろしくお願いします!!


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同盟成立

スザクが安寧道を傘下に加えた数日、長く滞在したキョロクを離れる事にした。チェルシーは昨日の内にナイトレイドに合流した。

先にスザクはブラートとスサノオをエアマンタに乗せナイトレイドアジトに向かった。後からアカメ達はフリーウイングアジトに向かった。

 

「そうそう俺の事は直接説明するから、ナジェンダ元将軍達には言わないでくれよ?」

スザクはエアマンタの上でブラートとスサノオに言った。

 

「分かった」

 

「うむ」

2人とも頷いたのを確認するとスザクはブラートにフリーウイングのアジトを示した紙を渡した。

 

「取り敢えずアジトの近くまで送るから、その後その紙に記されている所に来てくれ。我がフリーウイングのアジトだ」

 

「いつ行けばいいんだ?」

 

「今日の深夜。闇に紛れて来い」

 

「分かった」

スザクはエアマンタを糸の結界に触れないようにし、ブラートとスサノオを降ろした後フリーウイングのアジトに向かった。

 

 

 

 

ナイトレイドアジト

 

ナイトレイドは今後の方針を話し合っていた。

 

「暫くは活動を控える。キョロクでブラートとスサノオを失ったのは大きい損害だ」

 

「アニキ・・・スーさん・・・」

 

「呼んだかタツミ?」

 

「へ?」

全員声がした方を向くとブラートとスサノオが立ってた。

 

「アニキ!!?」

 

「スサノオ!!?」

全員が驚きブラートとスサノオに詰め寄った。

 

「あ、アニキだよね!?生きてるよね!?」

 

「おう。足があるだろまだ死んでねぇーよ」

 

「ホントだ足がある。って右足があるー!!?どうなってのアニキ!!??」

 

「それを今から報告するんだよ」

そう言いブラートはナジェンダの方を向いた。

 

「ブラート、スサノオよく無事だった。あの後なにが起きたか教えてくれ」

 

「簡潔に言えば骸に助けられた」

 

「骸か・・・奴には借りが沢山出来たな」

 

「それとボスこれを」

ブラートはナジェンダにスザクから渡された紙を渡した。

 

「これは?」

 

「フリーウイングのアジトを示した物だ。今日の深夜に来てくれと言ってた。どうする?」

 

「・・・・・・」

ナジェンダは暫く考え全員の顔を見た。

 

「皆どう思う」

 

「罠じゃないの?私達を始末するための」

マインは罠だと言った。

 

「だったら何故ブラート達を助けた?私達を始末するなら、助ける筈無いだろ?」

 

「私もレオーネと同じです」

 

「俺もそう思うぜマインちゃん」

 

「俺も」

マイン以外がその可能性を否定した。

 

「ブラート奴はお前達に危害を加えたか?」

 

「いいや。むしろ逆で俺の足を治してくれた」

 

「その足は誰が治した?」

 

「骸だ。奴は生まれながらにして治癒の力を持っているみたいなんだ。死以外なら治せると言ってた。俺は骸のこと信じても良いと思う」

 

「・・・分かった。深夜にフリーウイングのアジトに全員で向かう。それまで休んでいろ」

ナジェンダの言葉に全員が頷き解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜フリーウイングアジト前

 

「全員準備はいいな?」

ナジェンダが確認すると全員が頷き、扉を叩いた。

 

ギィイイイイ

 

「ナイトレイドの皆様ですね?ご主人様は奥でお待ちです。私について来て下さい」

ルナとファルが左右の扉を開け、エアが入口の真ん中に立ち礼をしてからナジェンダ達を案内した。扉を閉めたルナとファルはナイトレイドの後ろを歩いている。

 

「こちらにご主人様と皆様がいらっしゃいます。準備はよろしいでしょうか?」

 

「ああ。開けてくれ」

 

「畏まりました」コンコン

 

「ナイトレイドの皆様をお連れしました」

 

「入ってくれ」

 

「はい。失礼します」

エアがドアを開け、先に入るとドアの持ち手を持ちながら横に待機した。

部屋にはスザク、アカメ達を筆頭にヌマ、メラ達がいた。イエヤス、サヨ、ドクター、スズカ、メズは別室で待機している。

 

「よく来てくれた。ナイトレイドの諸君」

 

「キョロクでは世話になった。お前のおかげでブラートとスサノオを失わずに済んだ。その事について礼を言わしてくれ。ありがとう」

 

「俺も打算で動いただけだ、まぁ掛けてくれ」

スザクは自分の対面のソファーにナジェンダに座るように促した。ナジェンダがソファーに座りその後ろにブラート達が並んだ。

 

「早速だが私達を呼んだ理由は?」

 

「それは俺達フリーウイングと同盟を結ばないかの提案をするためだ」

 

「「「!!?」」」

スザクの提案にナジェンダ達が驚いた。

 

「俺は革命軍を信じてないが、アンタ達ナイトレイドは信用できると思ったから提案したんだ。先に言っておくがこの場で決断してほしい」

 

「・・・私の言葉が革命軍の総意という事か」

 

「そうだ。アジトの場所がバレたんだ。保留のままにされて襲われたらひとたまりもないからな」

 

「分かった。それで私達にどんなメリットがある?」

 

「まずはこれを渡そう」

スザクがアカメに目配せをするとアカメは頷き手に持っていた鎌をナジェンダの前に置いた。

 

「奇奇怪怪 アダユス。安寧道の信者が持っていた物だ。これを革命軍に渡そう。後これから手に入る帝具は出来るだけ革命軍に渡そう」

 

「・・・見返りはなんだ?」

 

「俺達フリーウイングの人事に口を出さない事だ」

 

「どう言う事だ?」

 

「まぁ言えばウチに所属奴を批判しない事だ。俺達のスパイは帝国だけではなく革命軍にもいる。今回同盟が結ばれればウチのスパイ達は革命軍から撤退させる。その時批判するなという事だ」

 

「・・・分かった。約束しよう」

 

「じゃあ同盟成立って事でいいか?」

 

「ああ、そう思っていい」

 

「ならヨロシク」

 

「ああ」

スザクとナジェンダが握手した事でフリーウイングと革命軍の同盟が成立した。

 

「それじゃ早速戻すか。戻ってこい」

 

「は~い」

戻れと言われチェルシーがスザクの隣に移動した。

 

「チェルシー!?どう言う事だ!!」

 

「ごめんねボス、皆。私は最初から骸の仲間なの」

チェルシーの言葉で全員が驚いた。

 

「そう言う事か。だから人事に口出すなと」

 

「そうだ。同盟を組むんだ俺も正体を明かそう」

そう言い仮面を取った。それを見て一番に反応したのはタツミだった。

 

「スザクさん!!そんな帝具は一人一つなんじゃ!!」

 

「タツミどう言う事だ?」

 

「俺は帝具を2つ持っているんだ。1つは知っていると思うが、思考創造 アイキャップだ。そして2つ目が業火神獣 朱雀これは炎を操る事が出来る。まぁエスデスの氷と真逆だな」

 

「成程。対エスデスという事か。それがお前達の切り札か」

 

「ああ。より確実に勝つ為の同盟だ」

 

「分かった。チェルシーの事は残念だが、エスデスの対策が出来ただけまだましか」

 

「それと残りのメンバーも紹介しょう」

 

「ここにいる者達だけではなかったのか?」

 

「ああ。入って来い」

スザクに呼ばれ横の部屋に待機していたイエヤス達が入って来た。

 

「イエヤス!サヨ!」

 

「Drスタイリッシュだと!?」

 

「それにあの2人って羅刹四鬼じゃない!?」

 

「骸説明しろ」

 

「説明も何もここにいるんだフリーウイングの仲間だ。言った筈だ人事に口出すなと。安心しろ帝国にはバレていない」

 

「・・・分かった」

 

「まぁこれからヨロシク」

そう言いスザクは改めて自己紹介をしアカメ達も自己紹介と帝具と臣具を言った



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出会い
チェルシー


フリーウイングとナイトレイドが同盟を結んだ数日後

この日は珍しくフリーウイングに動きはなく皆アジトにいた。

 

「そう言えばイエヤス今日タツミが来るんだろう?」

 

「はい!スザクさんの指導が見たいと言ってました」

 

「って言ってもな今日はする事ないんだよな・・・」

 

「じゃスザクさんの昔話聞かして貰ってもいいですか?」

 

「私も気になる」

 

「俺も」

 

「それに私達に会う前、チェルシーを仲間にした時の事も気になる」

イエヤスに続いてアカメ達もスザクの昔話に興味があるのか、イエヤスに同調した。

 

「ならタツミが来たら懐かしい昔話するか」

そう言いタツミが来るのを待った。

一時間経った位にタツミがやって来た。

 

「こんにちは。スザクさん今日はよろしくお願いします!」

 

「ああ。と言っても今日はする事が無いから、俺の昔話をするがいいか?」

 

「はい。むしろ興味あります!」

 

「ここではなんだリビングに行くか」

 

「はい」

全員をリビングに集めエア達がお茶を用意し終わってから口を開いた。

 

「あれはアカメ達と会う少し前の事だ。俺は当時持ち手のいない帝具を集めていた。後に仲間になる奴に渡すためだ」

 

 

 

 

 

 

 

数年前

 

スザクは原作知識と風の噂でガイアファンデーションのある辺境の領地に入った。

 

「確か宝物庫にあった筈、夜侵入するか」

スザクは夜になるまで町で適当に過ごした。

深夜見聞色の覇気で人がいない所から侵入して、覇気を頼りに宝物庫に向かった。

宝物庫に入ると少し進んだ先にガイアファンデーションはあった。そして近づいてくる気配も感じた。

 

「だ、誰!?」

その人物チェルシー。灯りを持っていてその灯りがスザクを照らした。

スザクはすぐに駆け寄りチェルシーの口を手で塞いだ。

 

「大声を出すなよ?出したら殺す」

スザクが脅すとチェルシーは首を縦に振った。

 

「俺はただ持ち主がない帝具を回収しに来ただけだ」

 

「ガイアファンデーションの事?でも断念、持ち主はもういるわ」

 

「何?まさか・・・」

 

「そう私が使える」

 

「既に使い手がいたか・・・」

 

「残念でした。もう此処に用はないね、帰ったら?」

 

「いや、ガイアファンデーションは諦めるがまだ帰らん」

 

「どうして?」

 

「太守を殺す」

 

「ッ!?本気?私が太守に言っちゃうかもよ?」

 

「ほう、ならお前も殺さないとな」

 

「ええ!?ちょっと待って私は太守は仲間じゃないわよ、あんなのと一緒にしないで!!」

 

「・・・知っていることを話せ。それで決める」

 

「分かったわ。私の部屋に行きましょう」

 

「いや。俺が借りている宿屋だ。理由は分かるな?」

 

「・・・ええ」

 

「よし行くぞ」

スザクはそう言うとチェルシーをお姫様抱っこして駆け出した。

 

「え、ええ!?ちょっと下ろしてよ!!」

 

「ダメだ。こうする方が早いからな」

スザクはチェルシーを抱えたまま窓から飛び降りた。

 

「いやああああああああ!!!」

チェルシーは思わず目を瞑り悲鳴をあげた。

しかし落下せず空に浮いていた。

 

「へ?」

チェルシーがおずおずと目を開けると特級危険種のワイバーンに乗っていることに気が付いた。

 

「貴方が飼いならしたの?」

 

「いいや創ったんだ。俺の帝具で」

 

「貴方も帝具使い?」

 

「ああ。思考創造アイキャップ俺の帝具だ。効果は自分が考えた物を創れる」

 

「成程ね」

チェルシーは帝具の事を聞いて納得した。

 

「でもそんな事教えても良かったの?」

 

「ある程度こちらも腹を割って話さないとフェアじゃないだろ?」

 

「それもそうね」

数分ワイバーンで飛ぶと宿屋の近くで降りた。そして宿泊している部屋にチェルシーを入れた。

 

「先ずは自己紹介だな。俺の名はスザク。ただの旅人だ」

 

「ただの旅人があんな無茶しないわよ。私はチェルシーよ」

お互い簡潔に自己紹介をし、スザクはチェルシーから太守のしている事を聞いた。賄賂は当たり前、狩りを獣ではなく人で楽しむ畜生であると。

 

「お前はどうしたいんだ?」

 

「・・・私だってどうにかしたいと思った。でも女一人ではどうしょうも出来なくって、次第にその光景を見る事に慣れていく自分に嫌気がさした。虚無感で魂が死にかけていた時にガイアファンデーションを見つけた。見て直感で感じたわ使えるって、私はそれを使って太守を殺そうと思った。けど・・・」

 

「踏ん切りがつかなかったか?」

 

「ええ・・・」

スザクの問いかけにチェルシーは頷いた。

 

「・・・チェルシーお前俺の仲間にならないか?」

 

「え?」

唐突な言葉にチェルシーは顔を上げた。

 

「俺の本来の目的を話す。俺は帝国でも革命軍でもない第三勢力を作ろうと思っているんだ」

 

「第三勢力を?」

 

「ああ。帝国を内と外から変えていく」

 

「でもどうやって?」

 

「まず帝国に残っている良識派を大臣から守る。あとは帝国軍と革命軍と戦える戦力を整える」

 

「整えるってどうやって?それに戦うなら訓練もしないといけないし時間はかかるわよ」

 

「アテはある」

 

「アテって?」

 

「帝国の暗殺部隊。その部隊を俺の勢力の中枢にする」

 

「そんな事が可能なの!?」

 

「五分五分だな。他にもアテはあるが帝国暗殺部隊100名は一番確保したい。帝国と革命軍相手に戦える理想の戦力だ。チェルシーお前は世直しをしたいと思っていないか?」

 

「ええ思っているわ。でも・・・」

 

「もしお前がやるにしろ、やらないにしろ俺は受け皿になってやる。2日後俺は太守を殺す。どうしたいかはお前が決めろ」

 

「もし、私が貴方について行ってのメリットは?」

 

「メリットは少ないかもな、そうだな・・・全てが終わった時俺に出来る事なら何でも聞いてやる。まあ出来る事限定だかな」

 

「ほぼメリットが無い上に危険てことね」

 

「そうだ。2日後に会おう」

 

「考えておくわ」

そう言ってチェルシーは帰って行った。

 

 

 

そして2日後

スザクが城の中庭に行くと・・・

 

「それがお前の選択だな」

 

「ええ。私はスザク、貴方の仲間になる。これは今までの弱い私との決別よ」

チェルシーの手には血に濡れたサーベルが握られており、そばには首を刎ねられた太守が転がっていた。

 

「歓迎しよう俺の最初の仲間チェルシー。そして約束しよう事を終えるまでお前が生き残れよう色々と教えよう」

スザクはチェルシーの頬に付いている返り血をハンカチで拭きながらそう言った。

 

「うん。よろしく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってのがチェルシーとの出会いだ」

 

「あの時は正直ここまでとは思っていなかったわ。何だかんだ言ってスザクに付いて来て正解だったと再認識したわ」

 

「その後に私達と会ったのね」

 

「ああ。コルネリア達に会うまでチェルシーに暗殺の事を教え革命軍にスパイとして入ってもらってから、コルネリア達を仲間にしたんだったな」

スザクは懐かしそうに言った。

 

「さてと、話していたらこんな時間か」

外を見れば空が薄っすらと沈んでいた。

 

「今日は俺が作ろう、食いたいものがあれば買ってこい」

スザクがアカメに財布を渡すとアカメと数人がアジトを飛び出していった。

 

「さて、あるもので何か軽く作っておくか」

 

「手伝うわよスザク」

 

「じゃ行くか」

 

「ええ」

過去の話をした事でスザクとチェルシーはもう一度気を引き締めた。



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コルネリア・タエコ

お待たせしました!!2年ぶりの更新です!!


「リーダー!リーダーとコル姉、タエコの出会いも聞きたい!!」

チェルシーとの出会いを話した数日後アカメが唐突にスザクに言った。

 

「アカメさん達は一緒じゃなかったんですか?」

 

「あの時はアカメ達とタエコ達オールベルグは敵対してたからな。俺がコルネリアとタエコと会った時は殺し合いをしてたんだ」

サヨの問いかけにスザクは答え、アカメ達以外は驚いた。

 

「そう言えばあの時の事は話してなかったな。いい機会だ少し語ろう」

そう言いスザクはコルネリアとタエコと出会った時の事を語り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時アカメ達は精鋭7人は元皇拳寺羅刹四鬼ゴズキによって育てられていた。そして任務の為トウシの街に来ていた。時を同じくしてオールベルグ相談役のババラとタエコもトウシの街に到着した。

アカメ達がトウシの街に着いた翌日には、チェルシーに暗殺技術を教え終え革命軍に潜りこませた後、各自で情報収集をして帝国の暗殺部隊が動き始めたのと、革命軍がオールベルグを雇った事を掴んだスザクが到着した。

 

「さて、原作ではチェルシーが尾行してナハシュ達の素性を突き止めたが、今チェルシーは革命軍に潜入中・・・ん?」

見聞色の覇気で強い気配がある方に向かっていると、ある宿に到着した。

 

「ここが、アカメ達が泊っている宿か。動くまで休むか」

スザクは部屋から宿の入口を見ていると1組の男女を目撃した。

 

「あれはコルネリアとガイか・・・。もしかしたらこの後動くかもな」

コルネリアとガイが別れた後、ガイの姿が見えなくなるとタエコがコルネリアに話しかけた。

 

「原作道理か・・・チェルシーがなくても尻尾は掴んだみたいだな。介入するのは2人の決着がつく直前だ。コルネリアを死なせはしない。それに神によってクレイジーダイヤモンドは洗脳も解ける事も出来るし。アカメ達も味方にできるだろう」

スザクはワイバーンを創り上空からコルネリアとタエコを尾行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タエコに連れられ着いたのは廃墟の建物だった。

 

「あ・・・あのタエコさん・・・もしかしてガイを?あいつは確かに男らしい所もあるけど、男らしすぎると言うかケダモノと言うか・・・」

タエコは振り向きざまにコルネリアを斬ろうとしたが、コルネリアは左頬を少し切っれたが回避した。

 

「・・・かわしたか。苦しめたくなかったけど・・・」

 

「・・・タエコさん貴方は・・・」

いきなり襲われたことにコルネリアは動揺したが、切り替えタエコに問いかけた。

 

「私は革命軍に雇われている刺客だよ」

 

「・・・!」

 

「・・・お友達になれると思った。・・・でも・・・私とコルネリアはこうするしかないみたい」

タエコの言葉を聞き、コルネリアは粉砕王を装備した。

 

「・・・襲ってくる敵なら始末する!」

 

「我こそ死神オールベルグの息吹。無常の風。汝を冥府へと導かん」

もう2人の顔は友としての顔ではなく、裏に生きる者の顔になっていた。

2人の戦いは熾烈を極めた。そして遂に決着の時・・・

 

「タエコ・・・決着をつけましょう」

 

「・・・そうだなコルネリア」

 

「はああぁ!!」

コルネリアは風圧での攻撃でタエコ吹き飛ばし、更に追撃をかけた。タエコは同じ所に当て続けて粉砕王を砕こうと剣を振り抜こうとした。

 

「今死なれるのは困るんだよな」

 

「「!!」」

急に現れ、タエコの剣とコルネリアの粉砕王を受け止めた人物・スザクに2人は驚き固まってしまった。

 

「取り敢えず今は寝てもらうぞ」

そう言いスザクは覇王色の覇気を弱めに発動させ2人を気絶さした。

 

「悪く思わんでくれよ?こうしないとお互い友達になれないからな」

スザクはすぐさまクレイジーダイヤモンドを使い、2人の怪我や毒服などを治した。

 

 

 

 

「う~ん。はっ!コルネリアは!?」

数分後タエコが先に目を覚ました。

 

「起きたか」

 

「!!?」

タエコは剣を構え警戒した。

 

「そう警戒するな。傷を治してやった恩人だぞ」

タエコはそこで自身の怪我が治っていることに気付いた。

 

「傷が治っている・・・帝具か?」

 

「帝具は持っているが、お前達を治したのは生まれた時から持っている治癒の力だ」

 

「・・・そっか傷を治して貰った事は感謝するが、任務の邪魔をすれば容赦はしない」

 

「まあ待て。あいつが起きたら説明する」

スザクの鋭い眼光に怯みタエコは大人しくコルネリアが起きるのを待つ事にした。

 

「う、ううん・・・ここは?」

その数分後にはコルネリアが目を覚ました。

 

「起きたか?」

 

「貴方は?」

 

「俺はスザク。第三勢力を作ろうとしている男だ」

 

「「!!」」

スザクの言葉に2人は驚いたような表情をした。

 

「今の帝国は大臣が好き勝手やって腐敗の一途をたぞっている。だから外から壊す革命軍ができたが、俺が目指すのは内と外から帝国を変える事だ。その為には・・・お前達俺の仲間にならないか?」

スザクからの誘いには2人ともまた驚いた。

 

「私は他の皆を裏切れない・・・帝国が腐敗してても。アレ?」

コルネリアはそこで違和感に気付いた。帝国のしている事に疑問に思った事を、疑問に思ったからだ。

 

「どうやら洗脳も解けたようだな」

 

「・・・洗脳?」

 

「お前達暗殺部隊は帝国によって洗脳されていた。が、俺の治癒の力でその洗脳を解いたんだ。お前が俺に協力するなら他の奴等の洗脳も解いてやろう。その時改めて帝国に居続けるか、革命軍に寝返るか、俺の所にくるか決めればいい」

 

「・・・分かったわ。チーフ達を救うまで貴方に協力する」

 

「ああ。よろしく頼む」

スザクとコルネリアは握手した。

 

「さて、お前はどうする?」

 

「私は・・・任務を・・・」

 

「任務じゃねえ、お前自身はどうしたい?たまには自分の好きな事をしてもいいんぞ?今なら少しの可能性だがコルネリアと友達を続けられるかもしれないぞ」

 

「コルネリア。もし、私が貴方達について行けばまたお友達になれる?」

 

「勿論よタエコ。殺す理由はないのだから」

コルネリアの言葉でタエコの腹は決まった。

 

「私もよろしく頼む」

 

「ああ」

スザクはタエコとも握手した。

 

「仮だが歓迎しよう。ようこそフリーウイングへ」

最後に3人が手を取り合った。



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アカメ達

「チェルシーさん。タエコさん、コルネリアさんの次は誰ですか?」

 

「次はアカメ達残り全員だ」

 

「え?アカメさん達纏めて仲間になったんですか?」

イエヤスが次に誰が仲間になったか聞くと、アカメ達残り帝国暗殺部隊と言い、サヨが驚いたように聞いた。

 

「ああ。アカメ達を仲間に引き入れたのはタエコとコルネリアを仲間にして2週間後だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカメ達選抜組はコルネリアの未帰還から、コルネリアはオールベルグの刺客に殺されたと判断され、皆落ち込んだがなんとか立ち直り、次の任務につくことになった。

「いよいよお前等に新しい任務だ」

2週間後ゴズキからアカメ達に任務を言い渡された。

 

「国外まで出向いてもらう事になる。‶プトラの地〟だ」

プトラ・古代より長旅をする商隊の中継基地として機能していた。帝国北西に位置する渓谷地帯である。自然の要害であるプトラは帝国・北の異民族・西の異民族どの勢力にも支配される事なく今も独自の文化を築き上げている。

 

今回アカメ達は強化組からのSOSでプトラに出向く事になった。

アカメ達がついた時には、クロメ、ナタラ、ギンは囚われており、アカメ、グリーンが墓守を捕らえ、ビルが自白剤で墓内部を吐かせて地図が出来た。ガイは別行動で地中から引っ掻き回す事になった。

アカメ達が墓内部に突入すると得ている情報以上の罠が襲い掛かった。保護色タイプの墓守も撃破するが、特大鉄球から逃げる為バラバラになってしまった。

 

 

 

「バラバラに分断されたようだな」

スザクは墓の上空にエアマンタにタエコとコルネリアと共に乗っていた。

見聞色の覇気でアカメ達が分断されたことを把握した。

 

「コルネリアは俺と一緒に、タエコはワイバーンを創るから、別ルートでコルネリアの仲間と接触を。ただゴズキには会うなよ」

 

「了解した」

 

「タエコ、私の仲間と会った時は私の名前を言えばついて来てくれるわ」

 

「わかった」

スザクはワイバーンを創りタエコと別れ、コルネリアと墓内部に入った。

 

 

 

 

 

一方その頃墓内部はアカメ、ポニィやナハシュ達が幹部の墓守達と戦闘していた。アカメは逃げたジャモを追いかけ、ポニィはカショックを倒すがキマツにボロボロにされたが、ナハシュによって助けられた。

ガイは捕らえられた、クロメ、ナタラ、ギン、ツクシの部屋に突入して、墓守の長・ウェネグと対峙していた。

 

「引き裂き甲斐があるけぇ!」

ウェネグは代々長のみ使える禁忌の力の一つである神獣・ヌビスに変化した。

ウェネグがガイを殴るより先に、ウェネグとガイ達の間に壁が出来、ウェネグの攻撃を防いだ。

 

「なんじゃ急に壁が出来たけぇ」

 

「時間稼ぎだ。あいつ等の脱出時間を稼ぐ為にな」

ウェネグの後ろにはスザクが立っいた。

 

「貴様の仕業か?帝具使いかぇ」

 

「ああそうだ。お前が長だな?」

 

「如何にも我が長じゃ。お前は捕虜の奴等の仲間と言った所かぇ」

 

「仲間予定だ。俺は帝国・革命軍とは違う第三勢力を立ち上げる途中だ。今回は仲間にした、仲間を誘う為にここに来たわけだ。序に交渉も兼ねてな」

 

「交渉じゃと?」

ウェネグは眉をひそめた。

 

「単刀直入に言う。俺の勢力に入らないか?」

スザクは秘術が使えるプトラは戦力と言う点では魅力的だったので勧誘した。

 

「お断りじゃけぇ。墓を荒らした者達がいる所など我等はつかん」

 

「交渉決裂か・・・」

 

「その割には落胆がなさそうじゃな」

 

「まぁ、断れると思っていたからな」

そう言うと構えた。

 

「我とやるきかぇ」

 

「墓に入ったんだ。逃がしてはくれないんだろ?」

 

「当たり前じゃ。墓に侵入した事を後悔して、死んでいけ」

ウェネグはヌビスの速さでスザクを殴ろうとしたが、見聞色の覇気で先読みしたスザクにカウンターで殴り飛ばされた。

 

「ぬう、我の動きを呼んだのか。それに中々の殴りじゃけぇ。ん?変化が解けちょる!貴様何をした!?」

 

「言う訳ないだろ。これで終わりだ」

スザクは剃でウェネグの前に移動して両手で握りこぶしを作り手の平側を合わせ前に構えた。

 

「六王銃!!」

六王銃がウェネグの体内に直接衝撃を与え、ウェネグは吹っ飛ばされた。

 

「ゲホッ!な、何故じゃ何故王家の呪いが発動せんのじゃ・・・」

 

「簡単だ俺の帝具思考創造 アイキャップでお前の術を阻害する腕輪を付けた。付けたのは殴る前だ」

 

「・・・成程な。変化が解けたのはコレが原因か」

ウェネグは右腕につけられた腕輪を見て呟いた。

 

「お前が死ねば墓は崩壊するんだろ?俺は脱出させてもらう。あいつ等は脱出したみたいだし、他の墓守はエスデスに壊滅させられたみたいだしな」

 

「・・・お前は何を見ているけぇ」

 

「未来。天下泰平の世の中。俺は俺の全てをかけてそれを実現して見せる。例え仲間が、俺が犠牲になろうとも」

 

「大した覚悟じゃけ。出会いが違えば協力してやったけぇの・・・」

 

「そうなれば良かったけどな。全てが終われば墓参りに来てやるよ」

そう言いスザクは離脱しコルネリアとタエコに指定した地点に向かった。

 

「あやつなら、天下泰平の世もそう遠くはないじゃろ。見、てみた、かったけぇ・・・」

ウェネグは永遠の眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時間は戻り突然の壁が出来た事にガイ達は驚いたが、ガイとツクシがもっと驚く事があった。それは死んだと思ったコルネリアが目の前にいる事だ。

 

「コル姉?」

 

「コルネリア?」

 

「どうしたの2人共?幽霊を見るような目で見て?」

コルネリアの声を聞き2人は泣き出した。

泣き出した2人を宥めてクロメ達の拘束を解いてコルネリアは言う。

 

「皆ついて来て。脱出するわよ。あ、その前にこれ飲んどいてね」

コルネリアはスザクに渡されたクレイジーダイヤモンドの効果がある水を飲ませた。するとクロメ達強化組が荒い息が徐々に治まっていた。

 

(リーダーの効果は薬物にも効くのね。これでガイ達も仲間になってくれるとうれしいのだけど・・・)

コルネリアはそう思いながら指定された地点にガイ達を連れて向かった。

 

 

 

 

 

 

 

コルネリア達が脱出地点に向かい、スザクが離脱している時、ナハシュはポニィを背負い墓の中を駆けていた。しかし途中道が崩れており落ちれば一巻の終わりだ。ナハシュは水竜の剣の効果で勢いをつけて跳んだ。

 

 

しかし届かないと悟りポニィを投げ飛ばそうとした瞬間、何かに掴まれそのまま向こう岸まで進んだ。

 

「な、何で墓の中に特級危険種のワイバーンがいるのよ!?」

ポニィは驚きナハシュは警戒している中、ワイバーンから降りたタエコは口を開いた。

 

「貴方達はコルネリアの仲間?」

コルネリアの名前を聞き更に警戒したが、ポニィがおずおずと聞いた。

 

「コル姉の事知ってるの?」

 

「今私とコルネリアはある人についてってるの。コルネリアに会いたかったらついて来て。信用できないかもしれないと思うけど、今は一刻を争ってる場合じゃない。早く脱出しないと生き埋めになる」

 

「・・・分かった。だが嘘だった場合即刻斬り殺す」

ナハシュは渋々タエコについて行く事を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

全員がスザクの指定した地点に行くと、アカメとグリーン以外が揃っていた。

その時にナハシュとポニィは本当にコルネリアに会えたことに喜んだ。

再会を喜んでいる所にスザクは口を開いた。

 

「感動の再会中悪いが俺の話を聞いてくれ」

コルネリア、タエコ以外はスザクを警戒しながら話を聞く。

 

「まず俺の名はスザク。帝国・革命軍に属さない第三の勢力を作ろうとしている。単刀直入に言う、お前達俺の下に来ないか?」

ナハシュ達は帝国を裏切れないと思ったが、コルネリアと同じで帝国のしている事に疑問に思った事を、疑問に思った。

 

「皆は帝国に洗脳されてたの。リーダーのおかげで洗脳が解けたみたいね。今民達が不幸なのは帝国の仕業なの。お願い真に民の事を思うならリーダーについて」

コルネリアはこの2週間スザクとタエコで各地を回り、今の帝国の腐敗を知った。そのコルネリアの想いの言葉にナハシュ達は考え、結論が出たのか全員が頷きナハシュが代表で口を開いた。

 

「貴様は何をするつもりだ」

 

「俺は帝国を内外と変えていくつもりだ。内側からは良識派を影から護り大臣と内政で争ってもらう。外側は革命軍の野心家を始末しつつ、帝国の戦力を崩す。そして天下泰平の世を実現するつもりだ。その為なら俺は自分自身をかける」

スザクの言葉に覚悟を感じたのかナハシュ達の心は決まった。

 

「俺はいや、俺達は貴方の下につく。失望させないでくれよ」

こうしてナハシュ達はスザクの下についた。

その後アカメ、グリーンもスザクについた。



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