∞world (輪零)
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WORLD 0+Ⅰ

 

                WORLD 0  この世界

 

 

 

この世の中には、大きく分けて八つの、世界に分けられる。一つは神などが棲む『神界』、一つは天使などが棲む『天界』、一つは悪魔や魔王が棲む『魔界』、一つは化け物などが棲む『化界』、一つは死んだ魂が徘徊『地界』、一つは人間が住む『人界』、一つは世界と世界の狭間『冥界』という八つの世界に、分けられる。この物語は、無限に存在する〈world〉を旅する物語である。

 

 

 

 

   ある男が丘の上に立っている。

 

    「あいつが、この世と全〈world〉の運命を握る二つのうちの一つか。」

 

   男はある女子生徒を見て言った。そして、男はまた言いはなった。

 

    「燈耀輪華か。俺と対をなすモノ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              WORLDⅠ  始まりの世界

 

 

    「あ~暑いわね。この部屋。」

 

     「しょうがないよ。エアコンが壊れているんだから。」

 

     「あれだけお金払っているのに、何で早く直さないのよ。」

 

     「仕方がないじゃない。」

 

     「何がしょうがないのよ。まあいいわ。とっととこの仕事を、終わらしましょう。」

 

     「そうだね。」

 

ここは聖合高等学校。聖が付いているから、キリスト教という訳ではない。そして、この学校の生徒会長はこの私、燈耀輪華(ひようりんか)のはずなんだけど・・・・・。

 

     「ほら、何だらけているんですか。」

 

     「だって~暑くてしょうがないんだもん。」

 

     「わかったから、早くやって。」

 

     「は~い。」

 

こんな感じでどっちか会長なのかが、分からない。ちなみに、私に注意した人は副会長の東堂俊哉(とうどうしゅんや)けっこうのしっかり者でうるさい。《しかも、超頭がいい》なぜ私が会長で、あなたは副会長なのというのは、私のこの学校一の謎である。

 

とりあえず、クーラーのきいた部屋でのんびりしようとしたら、こんなことなってしまった。

 

     「こっちは、おわったよ。そっちは?」

 

     「まだ~。は~暑い~。」

 

少し休憩しようと部屋を出ると、黒い長髪の男子がいた。目が少しだけあったが、すぐさってしまった。私は部屋にもどって、

 

     「ねね、黒い長髪の男子っていった?」

 

     「ああ~転校生の絶零龍刃(ぜつれいりゅうじん)君だと思うよ。」

 

 私には、そんな報告は聞いてなかったような?

 

     「転校生?聞いてないよ。」

 

     「言ってなかった?」

 

     「ええ、聞いてないわよ。いくら頼りない会長でも教えてよね。」

 

 東堂は本当に悪いと思っているのか

 

     「うん。悪かったけど、自分で頼りないと言うのはよくないと思うよ。」

 

     「いいの、私は。だけど、名前変よね。」

 

 本当に変わっていると思う。

 

     「会長も珍しいと思うよ。」

 

     「私はいいの!」

 

     「だけど、会長が生徒の名前をきくなんてね。夏なのに雪が降るんじゃないの?」

 

     「私をなんだと思っているのよ。ただ・・・・・・。」

 

 さっきの絶零の目を思い出し、

 

     「ただ?」

 

     「ただ、とても冷たい目だったから・・・・・」

 

 あまり興味なさそうに、東堂は答える。

 

     「ふ~ん、そうなんだ。それじゃあね。」

 

     「ばいばーい。」

 

こうして、私は最後となる普通の日を終えた。

 

 

                   ✝ ✝ ✝

 

 

私は帰り道、商店街に見覚えのある人をみかけて、

 

     「ライライ、いっしょにかえろうよね。」

 

声をかけた少年は、びっくりしてとびはねながら、

 

     「わっ!なんだ~リンか。びっくりさせないでよ。」

ライライとは、私の幼馴染の李雷創(り らいそう)といって中国人と日本人のハーフで、あなだは、ライライ。パンダぽくって可愛いいじゃんと昔にいったら、今みたく必ずこう言い返してくる。

 

     「というか、ライライというなよ。リンの嫌いなものを持ってくるからな。」

 

     「はいはい。わかったから。もう言わないからね。」

 

安心したのか、ほっと息をついて、

 

     「それならいいよ。」

 

     「ありがとうね、ライライ。」

 

     「だから、ライライいうな。」

 

こんなかんじで続き、最後にはかならず、

 

     「は~、もういいよ。ライライで。」

 

と根気負けする

 

     「それじゃ~ライライ。いっしょに帰ろうか。ねっ、ライライ。」

 

     「いいよ、リン。帰ろうか。」

 

 

                   ✝ ✝ ✝

 

 

商店街を通って、右に曲がりそのまま歩いて左に曲がれば、私とライライの家がある。

私の家とライライの家は隣ある。

 

     「ライライ。うちによってく?ライライのお母さんとお父さんいないでしょ?」

 

 いつも通り左に曲がったところで聞いてみた。

だが、返事がない。そこでようやく、ライライの足音が聞こえないことにきずいた。私はさらに声をかけた。

 

     「ライライどうしたの?」

やっぱり返事が返ってこない。なので、後ろを振り向いたら、ライライはいなかった。

 

     「ライライ?どこいったの?ライライ~」

 

私は来た道をもどった。そしたら、一人の男がいた。黒いローブみたいのを着ていて、腰にはあきらかに銃刀法違反にひっかかる剣を二つ、刀を二つもっていた。《よく通報されなっかたね。》男は私の姿を見た瞬間にこういいはなった。

 

     「燈耀輪華だな?」

 

     「えっ、ええそうだけど?なに?」

 

 知らない人なのに名前を呼ばれて、戸惑いながら答えたが、

 

     「ターゲット確認。ターゲットの捕獲および保護を開始する。」

 

と、へんな誘拐宣言をされた。

 

 

                   ✝ ✝ ✝

 

私は幼馴染を探さないといけないのに、私はなぜか逃げ回っている。なぜならば、謎の男が追いかけて来るからだ。今はなんとか逃げているが追いつかれるのも時間の問題だと思う。だけど、交番に行けば大丈夫だと思い走っているからがんばっているんだけど―――

 

     「もう‼追いかけてこないでよ。しつこいんだから。この誘拐犯め‼」

 

と走りつつ後ろを向くと追いけられていた男がいない。あれだけしつこかった男がそう簡単にあきらめないはずだと思うんだけど・・・・・

 

     「どこを向いている。俺は後ろだ。そして誘拐犯ではない。」

 

     「っ‼」

 

目の前に例の男が立っていた。私は振り返り逃げようとすると、いきなり殴られた。

 

     「少し寝ていてくれ。」

 

その言葉とともに私は、気をうしなった。

 

 

そして、目が覚めたら――――

 

     「なっ!なんで空を飛んでいるのぉぉぉぉぉぉぉ‼うっ。」

 

また気をうしなった。

 

次に目が覚めたら、知らない場所だった。

そこは、テレビしか見たことのない高級ホテルのスイートルームみたいなとこだった。

 

     「きずいたか。」

 

     「きゃっ!」

 

ベットの上に座っていた私の後ろから声がした。後ろには例の誘拐犯の男がいた。

 

     「早速だが、これに着替えてもらう。」

 

そういって出してきた服は、

 

     「なっ!ななななんでウエディングドレスなのよ‼」

 

     「何を言っている。これは、この組織の正装だ。」

 

     「これが正装?おかしいんじゃない。」

 

     「おかしくない。ここは表向き、コスプレ喫茶だからな。」

 

「はあ⁉もっとおかしいじゃん。大体ここはどこ?あなたの名前は?                   しかも、いかに謎の組織みたいな事をしているあんたが、コスプレ喫茶なんですか⁉」

 

と、質問の嵐をぶつけてみたが、男はすらすら応えていく。

 

     「ここはコスプレ喫茶の『妖精のつどい』というとこだ。

謎の組織みたいな事をしているんではなく、本物の秘密組織に属しているからだ。

組織の名前は『Freedom Wing―自由の翼―』通称FWだ。

そして、俺の名前はぜ―――」

 

男が言いかけたとこで、男の後ろに謎の穴ができていた。ブラックホールみたいな穴は、あたりのものを吸い込み始めた。

 

「なっ!くそっ、もうこの場所に気付いたのか‼」

 

「うわっ!ちょちょちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~」

 

私は穴に吸い込まれそうなとこで、あるものをつかんだ。それは、

 

「いっ!いいいいやぁぁぁぁ、へへへへびぃぃぃぃぃ。」

 

私は蛇のおもちゃであるのに、はなしてしまた。そして、私は穴にすいこまれてしっまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




初めまして、輪零です。まずは、この小説を読んでいただきありがとうございますm(__)m 初投稿なのでもの凄く不安です。なので、アドバイスなどがありましたら、ぜひ感想などでお願いします。また、この話が短いのはプロローグなので許してください。次はもうちょっと長くなります。(初めてなので言葉が硬いと思いますがなれると、もう少し柔らかくなると思います)





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WORLD2 世界の構図

一ヶ月ぶりです。輪零です。実はこの作品、本当に妄想だけで書いているので誰も読んでくれないかも、と言う不安があるのですが・・・。正直に言います。


感想をください。


それはもう切実に、本気で感想をください。ええ、それがどんな内容でもいいので、お願いします。


私情はこれぐらいにして、本編をどうぞ  (本当に読んでくれている人がいるのか、定かではないですけど)


「ここは、どこなのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

私は変なとこにいる。どんな場所かと言うと、一言でいえばよくアニメとかでいう異空間な場所にいる。私は夢だと思い顔をつねろうとすると、後ろから声をかけられた。

 

「ここは夢なんかじゃない。たぶんここは――――

 

『冥界』だ。」

 

後ろを向くと私をさらった張本人がいた。

 

「どういう意味よ。『冥界』って、私たち死んじゃたの⁉どうするのよ‼あなたのせいよ!わたしをゆうかいなんてしなければあぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁ。」

 

私は思わず泣いてしまったが、男は動じず、

 

「大丈夫だ。まだ死んでいない。『冥界』は〈world〉と〈world〉の狭間の〈world〉を『冥界』と言う。だから、死んではいないがこれは相当やばい状況だ。」

 

「えっ?何がやばい状況なのよ。」

 

私は周りを見た瞬間、唖然とした。

 

「ななななんなのよ。周りの骸骨はぁぁぁ。」

 

そう周りには骸骨みたいのが山ほどある。なぜ『みたい』が付くというと、明らかに人間じゃない骸骨があるからだ。男はそれを見ながら、

 

「ここ『冥界』は〈world〉と〈world〉の狭間以外の役割は死んだ肉体を保存するという役割があるが、問題は生きている肉体も保存しようと働くことだ。」

 

「へっ? どうゆう事?」

 

「『冥界』が生きている肉体を保存すると、この世界から出れなくなり永遠にここに居ることになる。そして、食べ物はもちろん水さえないから保存されたら最後、このまま餓死することになる。」

 

「ええっ!それ相当やばいじゃん。」

 

「だから、そう言っている。」

 

「ここから、出る方法は。」

 

「ない。」

 

「うん?私はとんでもないことを聞いたような・・・・・・うそだよね・・・・うそでしょ。」

 

私は恐る恐る聞き返した。男は動揺もせず言い放つ。

 

「ない。」

 

「いっいいいっやゃゃゃぁぁぁぁ。うそでしょ、私たちはここで死ぬの?うううあああぁぁぁぁぁ~~~~~~~~。」

 

私は思わず泣き出してしまった。だけど、かまうもんか。どうせ、誘拐されて変なとこに変な男といっしょに飛ばされ、あげくの果てに死んじゃうんだから。うるさそうに男は私に言った。

 

「人の話は最後まで聞く事だ。普通の人間とかだったらの話だ。元の世界に戻ることができないのは。」

 

「ぁぁぁうっ、じゃあ私たちは特別だから帰れますとかいうんじゃないでしょう。」

 

「いや、そうだ。帰れる、元の世界へ。俺とおまえだから。」

 

「へっ?帰れるの?本当に?本当の本当に?」

 

「ああ。」

 

私は死の淵からまだ生きられるといわれた感じがした。 《いやっ、本当にそうなんだけど》さっきまで涙だったのが喜びに変化していた。

 

「やったあああぁぁぁぁ。じゃ、早く帰りましょう。」

 

 方法はわからないが

 

「いや、まだ駄目だ。奴らを倒してからだ。」

 

「奴ら?」

 

「くるぞ。俺の後ろへ。」

 

突然、泥のような化け物が出てきた。男は化け物をこう呼んだ。

 

「やはり、界道外か。」

 

男は刀を抜いて、かまえた。

 

「こい。」

 

男の声に反応したように化け物が襲ってきた。そこからは、何が起きたのかわからなかった。気が付くと化け物は切られていて、男は刀をしまっていた。

 

「戻るぞ、元の世界へ。」

 

「うっうん。」

 

男は前に手を出すとひねった。そうすると吸い込まれたブラックホールみたいのができ、

男は歩いていく。

 

「ちょっ、ちょっと待ってよ。」

 

私もつづいて、ブラックホールみたいのに入っていった。

 

 

 

✝ ✝ ✝

 

 

 

吸い込まれる前のスイートルームみたいなとこへ戻ってきた。

 

「そういえば、あなたの名前は?」

 

私がそう聞くと、男は

 

「まあ待て。ここまで伸ばしたら、お前が置かれている状況などを、まとめて全部説明してやるから。」

男はそう言ってローブみたいのを脱いだ。

 

「俺は絶零龍刃と名乗っている。」

 

私は疑問に思い、聞いてみる。

 

「名乗っているって?」

 

「俺は名前がない。だからそう名乗っている。そんなことはどうでもいい。お前が今おかれている状況を説明する。」

 

「ええ、わかったわ。」

 

真剣な趣で話を聞く。

 

「初めにお前の存在からだ。」

 

「私の存在?」

 

「そう。お前は『パラレルワールド』と言うのは知っているか?」

 

「もちろん。私たちの世界以外の世界がたくさんある。みたいなもんでしょ。」

 

「そうだ。その世界の尊称を〈world〉と呼んでいる。〈world〉は大きく分けて八つの種類に分けられる。一つは神などが棲む『神界』、一つは天使などが棲む『天界』、一つは悪魔や魔王が棲む『魔界』、一つは化け物などが棲む『化界』、一つは死んだ魂が彷徨う『地界』、一つは人間が住む『人界』、一つは世界と世界の狭間『冥界』とな。そして、さらに重層世界というのがあって、一般的にいう裏の世界みたいなものだ。これが、〈world〉の構図だ。」

 

私はさっぱり意味が分からなかった。

 

「えっ?ええっと、どうゆう意味?」

 

「は~。それでよく生徒会長が務まるな。」

 

「ふん。余計なお世話よ。」

 

「簡単に言うと、〈world〉は七本の木だ。」

 

「ええ。」

 

「木は一本ずつ、名前がついている。それが、『神界』『天界』『魔界』『化界』『地界』『人界』だ。」

 

「うん。」

 

「そして、葉っぱが一つの『世界』で、幹と木同士をつないでいる紐みたいのが、『冥界』だ。重層世界は葉の表裏の関係だろう。」

 

「なるほど。なんとなくわかったような気がする。」

 

「まあ、説明するよりもその場で教えていったほうがいいだろう。」

 

「うん、確かにってなんで私も行かないといけないのかしら。」

 

怒りながら聞いたら、絶零は無視して話を進めていく。

 

「実はこの〈world〉には、『ゼロ世界』という『世界』がある。」

 

「話を無視するな‼って、えっゼロ世界?」

 

「そうだ。『ゼロ世界』は〈world〉の中心世界だ。この世界がちょうど『ゼロ世界』にあたる。そして、最近分かったことだが『ゼロ世界』には、『特殊点』にあたる人間がいることが分かった。」

 

「特殊点?」

 

「特殊点とは、ゼロ世界にしかいない人間のことだ。それが、お前燈耀輪華だ。」

 

 私は絶零が始め嘘を付いたのと思った。だが、そんな変な事実が無ければ、襲われたりしなかっただろう。

 

 「………マジ?」

 

 解っていても、認めたくない事実もある。だが、絶零の冷たい言葉と態度が期待を裏切る。

 

 「ああ、本当だ。」

 

 「いやぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁ~~」

 

 私の人生最高の叫び声になったのは言うまでもない。

 




本当に感想をよろしくお願いします。 後、説明の部分は後で説明の話を作るつもりなので、さらっと流してください。


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WORLD3 燈耀の行く道

少なくてごめんなさい


 「いっ、いいいいらしゃいませ。」

 

 私は何故こんな店で挨拶の練習をしているのかというと、次の通りこんなことがあったからだ。

  

 

 私が叫んだ後、絶零は特殊点が狙われる訳を話してくれた。

 

 「これも最近分かったことだが、特殊点は世界をいつどこからでも〈world〉を自分が任意した物や人を移動出来るらしい。」

 

 「〈world〉に移動って私を『冥界』に移動させたんだから、どこででも出来るんでしょ?」

 

 そうじゃないと私たちを『冥界』にどうやって移動したのかが、さっぱりである。そんなことを考えていると、顔に出ていたのか説明してくれた。

 

 「いや、無理だ。〈world〉を移動するなら『界力』という世界の力が必要になる。しかも、『界力』は世界の一箇所しか『界力』として使えない。」

 

 それだとなんであの化け物たちが、私たちを移動させたのかがまだ謎に残っている。だけど、私はそんな解らないことより(実はあまりあのことを思い出したくないから)なんで私は戻ってこれたのか?

 

 「ふ~うん。あっ、じゃあなんで私は戻ってこれたの?」

 

 と聞くと絶零はいきなり考え込んで、そして急に話を変えてきた。

 

「その話は、後でいいとしてもお前ここがどこなのかわかってるよな。」

 

「えっ。」

 

 そんなことより、前の話の方が重要なのだがいきなりの変な質問をされ意味が解らなかった。(さっきの説明も未だ理解ができていないが)

 

 「お前は今後狙われている。お前を守れるのはここだけ。」

 

 「うん。そうだね。」

 

 たしかにあんな化け物と戦えるのは絶零ぐらいだろう。

 

 「そしてここはコスプレ喫茶でここに住んでいる人は全員働いている。」

 

 「それがどうしたの?」

 

 別にここに住む訳がないのだから、そんなことをなぜ言うのか不思議である。

 

 「はっきり言おう。お前はここで住んで、働くんだ。」

 

 「はっ?なんで?住む訳がないでしょ。」

 

 なんで住まないといけないのかが不思議である。そう言ったら、

 

 「じゃあ聞くが、夜とかに襲われたらどうするつもりだ。お前自身納得したが、お前が言うところの化け物は、俺たちしか相手にならないだろう。」

 

 「うっ」

 

 確かに絶零の言う通りである。あんなのと戦えるのは残念ながら、絶零のいるこの組織だけだろう。だが、私は

 

 「そ、それと親も心配するし、それとうちの高校アルバイトだめだしね。」

 

 自分で苦しまぎれの言い訳だが、私は絶対にメイド服とかのコスプレは絶対にしたくない。それが本音である。だが、ことごとく絶零はわざとやっているのではないのかというぐらい裏切ってくれる。

 

 「それは大丈夫だ。お前の親に了解はとってある。」

 

 「じゃ、じゃあ学校は?私は生徒会長だからルールは守らないと。」

 

 都合のいいときだけ、会長の役名を使う私であるが、

 

 「そっちも大丈夫だ。俺が入ったときにお前は特例として許可をもらった。」

 

私は絶句した。まさかここまでするとは、明らかにおかしい。だが、私だけというのは絶対避けたいので、交換条件を出した。

それは、

 

 「じゃあ、あんたもコスプレするならいいわよ。」

 

 いわゆる、道連れである。半分ヤケだったのだが意外と効いたらしく、絶零は初めて口ごもる。だいたい、仮面は外さないし自分はしていないのに人にだけやらさるのがいけないのだからと納得する。

 

 「俺はほかのことをしないとならないから、しっ、失礼した。」

 

 と逃げようとする絶零の前に、綺麗な女の人が立ちふさがる。

 

 「それはいいアイディアだわ。」

 

まるでお姫様みたいな容姿に白い髪、澄んだ水色の瞳。誰なのかを私が迷っていると、絶零が誰なのかを説明してくれた。

 

 「ここのオーナーであり、リーダーの如月玲香(きさらぎ れいか)だ。で、何がいいアイディアなんですか」

 

 いかにも[嫌だ]という思いがこもった言葉が放たれたが、玲香さんは楽しそうに答えた。

 

 「それは、もちろんあなたのコスプレのことよ。リーダーとして命令するわ。コスプレしなさい。」

 

 「嫌です」

 

 「し・な・さ・い」

 

 「うっ、わっ分かった。」

 

 絶零が認めて、私たちは着替えに入った。

 

  

 こうして初めに戻る。今は羽根がついているウエディングドレスで練習していると、そこで玲香さんが入ってきた。

 

 「おおー、似合ってるわよ。燈耀ちゃん。」

 

そこでもうひとりいるのが分かったが、その容姿が、黒い長髪で青い瞳でよくウエディングドレスがあっていて、女である私でも好きになってしまうかもしれない。ものすごく恥ずかしいのか、顔全体が赤し、少し下をむいている。

 

 「誰ですか、後ろの人。」

 

 「ぜっくんよ。」

 

 「えっ?ぜっくんて、だれですか?」

 

 「絶零くんよ。」

 

 私は絶句した。この人があの絶零だという。

 

 「そんなはずないじゃないですか。あの人は男ですよ。」

 

 「そう言われるから、仮面で隠してたんだろ。なんで俺がこんな服を着ないといけないんだ。くそ。」

 

 その言い草から絶零だというのは、本当らしい。私ははっきり言って、自信を無くした。

 

 「私もう女として生きていけません。」

 

 慰めてくれたのか、もっと私を泣かしたいのか解らないが、玲香さんは

 

 「大丈夫よ、貴方も綺麗だから。」

 

 そして、玲香さんは当然のように言った。

 

 「まあ、とりあえず今から働いてもらうわよ。」

 

 「えっ、嘘ですよね、そうですよね。いっいいや~~~。」

 

  

 あの後、本当に働かされてとてもしんどかった。あれが明日もあるとすると嫌になってくる。それでも、[ここにいるのは周りに迷惑をかけたくない]その思いがあるから、私はここ居残っている。けど、

 

 「眠れないから、外に出てみようかな。」

 

 そして、迷った。だが、歩いていると外に出たら誰かがいるので近ずいて見てみる。女の人みたいで、とても美しかった。私はしばらく見とれていたら、ふと声が聞こえた。

 

 「俺は………………、この闇を………………。遥香(はるか)。」

 

 あまり聞こえなかったが、声からして絶零で、悲しい過去があったという感じだった。そして、遥香とは誰なのか。こっちの疑問の方が頭の中でグルグル回っている。考えていたので、少し後ろに下がったら小石を踏み、転んで声を上げた。

 

 「っ‼誰だ!」

 

 「うっ!私よ。」

 

 ばれてしまったので、絶零のとこへ歩いていった。

 

 「何だ、お前か。」

 

 「何が『何だ』よ、眠れなくて外に出てきたらあんたが、つぶやいているから出るに出れなくて「っ‼まさかさっきのを聞いていたのか。」

 

 私の方をつかんで静かに怒る絶零

 

 「だっ大丈夫よ。最後のつぶやきの少ししか聞こえなかったから。」

 

 「そっそうか。」

 

  お互い何も言わない。数分間の静寂が続くと、いきなり絶零が喋り出した。

 

 「ちょうどいいここで、お前に言うことがあった。」

 

 「えっ、なに?」

 

 「俺の存在のことについてだ。」

 

 「よく意味が分からないんですが?」

 

 あまりの事?について頭がついていけない燈耀。

 

 「まあ、黙って聞いてくれ。これはFWのメンバー全員知っていることで、お前がなんで狙われているのかが解るからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは昔俺がまだ普通の人で何も変哲もない日常を、送っていて自分の名前があった時の

頃だ。

 




感想がこない。 この一言に限る。 もしこの作品を読んでくれているなら、誰でも書けるようにしたので感想をお願いします。  あまり感想、感想言うのもしつこいと思うのでこれで終わりにしたいです。・・・・・・・多分




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