元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ? (血濡れの人形)
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異世界に呼ばれたらしいですよ!

~???上空~

 

手紙を開けた霊騎達は、突然上空に投げ出される。中には、知らない人が三人と、猫が一匹混じっていた。

 

「ふむ、かなり手荒い歓迎、と言うより、雑だな。歓迎してないだろ絶対」

 

下に水があることと、空気の膜の様なものが有ることから、水に濡れるのは嫌だなと思いつつ、そのまま落ちていく。

 

「そんなこと言ってる場合じゃないわよ!それより、あの三人の子も助けないと!」

 

そんなことを考えているうちに、聞き覚えのある声が聞こえる。

 

その方向を見ると、巫女服ではなく、ワンピースの上にコートの様なものを羽織っている、

 

赤と白の大きなリボンがトレードマークの女性が、三人の方を指さし言っていた。

 

「分かってるって、霊夢は霊華を頼む。

 

『風よ、彼の者達を繋ぐ鎖となりて、我が手元に集いたまえ ウィンドチェーン』」

 

霊騎が詠唱を終えると、その手元に透明な鎖が作られる。

 

霊騎はその鎖を三人と一匹に向けて投げ、そのまま巻き付けると、

 

そのまま鎖を引っ張り、三人と一匹を回収して、そのまま地上に降りる。

 

三人は驚いているが、霊騎はそれを無視し、

 

「さてと、まずは自己紹介からでいいかな?それと、情報の共有」

 

全員が降りてきたのを確認したあとに、そう言うと、

 

「それじゃあまず俺から、俺の名前は博麗霊騎だ。よろしくな」

 

と、前もって自分の名前を言う。

 

「それじゃあ次は私で良いかしら?私は博麗霊夢、それで、こっちの子が」

 

そう言いながら、霊夢は霊華の事を持ち上げ、

 

「私と霊騎の子供の博麗霊華って言うの。ほら、挨拶しなさい?」

 

「はい!博麗霊華って言います。よろしくお願いします!」

 

霊華は持ち上げられたままの状態で、器用にお辞儀をする。

 

「それで俺が、ルナテック・ドール・スカーレットだ。ドールと呼んでくれ」

 

ドールがそこまでいったところで、どこかの令嬢のような雰囲気の少女が手をあげて、

 

「ドールさんと霊騎さんが髪の色と服以外同じに見えるのだけれど、なぜかしら?」

 

と聞いてきたので、ドールが答えより先に霊騎が、

 

「ん?それに関して言うなら、こいつは俺で俺はこいつな訳だが。

 

違う言い方するなら俺の分身で、別の自我持ってる感じ」

 

と、説明するが、質問してきた少女は分かっていないようだったので、

 

霊騎は苦笑いを浮かべ、後で詳しく説明すると言うと、自己紹介に戻るように促した。

 

「それじゃあ、次は私で良いかしら?」

 

そう口を開いたのは、ドールの妻であるフラン・ドール・スカーレットである。

 

幻想郷にいた頃に比べ、色々と成長しているし、当然のように服も全くといっていいほど別である。

 

「私の名前はフラン・ドール・スカーレット。気軽にフランと呼んでくれて構わないわ」

 

フランが紹介を終えると、その後ろから金髪赤目の少女が出てくると、一度お辞儀して、

 

「ルナ・スカーレットって言います!これからよろしくお願いしましゅ、あう、舌かんじゃった」

 

と言い、そのままドールの方にいくと、口を開いて舌がきれてないか確認してもらっている。

 

「それじゃあ次は私かな?私の名前は包合絆って言うの!これでも一応神様だよ!よろしくね!」

 

絆がそう言うと、明らかに一人、絆を見る視線が変わった人物がいたが、特に気にせず次に進む。

 

「月野幻夜(つきのげんや)だ、服装などについての質問はしないでくれると助かる」

 

幻夜がそう言うと、二名と一匹が、不審者を見るような視線を送っている。

 

「面白い者を見るような視線だったり、不審者を見るような視線は止めてあげないかしら?

 

明らかに困ってるように見えるわよ?」

 

涼華がそう言うと、三人と一匹の視線は、全て涼華に向かう。

 

「さてと、私の名前は霧雨涼華、涼華でいいわ。よろしくね」

 

涼華の自己紹介に続くように、魔理沙が口を開くと、

 

「霧雨魔理沙だぜ!多少魔法は使えるけど、それはまた別の機会に見せるんだぜ!魔理沙でいいのぜ!」

 

と言うと、三人の視線が、明らかにキラキラし始めた。

 

「じゃあ次は私でいいですかね?私の名前は博麗いざや、いざやでいいです。そしてこっちが」

 

「ルーミアよ、家名とかはないから、普通にルーミアでいいわ」

 

ルーミアがいい終えると、いざやと揃ってお辞儀する。

 

「それで、次は誰が紹介してくれるかな?」

 

霊騎がそう言うと、お嬢様風の少女が、

 

「私の名前は久遠飛鳥、飛鳥でいいわ」

 

と、自分の紹介をすると、猫を持ってる少女の方を向き、貴女は?と聞く。

 

「春日部耀・・・よろしく」

 

「それで、そこでさっきから俺の方に鬱陶しい視線を送ってきてる不良にしか見えないお前は?」

 

幻夜が凄く嫌そうな声で言うのにたいして、少年は笑いながら、

 

「それは悪かったな、逆廻十六夜だ」

 

十六夜はそう言うと、周りを見渡し、

 

「しかし、ここはいったいどこだ?付近には箱庭とか言う場所もあるんだろうが、変に歩き回るには危険が多すぎる」

 

と言うと、近くにあった小石を拾い、

 

「しょうがねぇ、そこにいるやつにでも聞くか」

 

と言って、その小石を茂みに投げようとして、

 

「それなら私に任せてよ!」

 

と言う絆に遮られる。

 

「・・・何をするんだ?」

 

十六夜は遮られたせいか、かなり不機嫌なのが分かる。しかし、絆はそんな雰囲気お構いなしに、

 

「『風たちよ!そこに隠れている兎さんを引きずり出して!』」

 

という声に、若干の魔力を込めて言う。

 

すると、付近の風がその一点に集まると、そのまま竜巻のようになり、そこに隠れていた生物を持ち上げる。

 

「ウキャアァァァァァ…ムギュ」

 

その生物は、天高く持ち上げられたかと思うと、そのまま地面に落ちてきた。明らかに目をまわしている様に見える。

 

「やっぱり兎さんだった!これで鍋つく・・・るにはきついか、ちぇ、月の兎は食べられないからいいや」

 

絆はそう言うと、明らかに興味を無くしたように、後は任せるねと言って、そのまま湖の方を眺め始める。

 

「取り敢えず・・・この子を起こさないとな」

 

霊騎達のお話は、どうやら兎娘を起こすところから始めないといけないらしい、

 

霊騎は小さくため息をついたのだった。




どうでしたかね。そこそこには出来たと思いたいですが、何かここおかしくない?

だったり、もう少しこうしたほうが、だったりと、指摘してくれると嬉しいです。ではまた~


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説明されるらしいですよ?

~??~

 

あれから一時間ほどたち、兎娘は目を覚ました。ただし、頬は若干は腫れている。

 

理由は簡単、霊騎が起こすために往復ビンタをしていたからだ。当然、起きた兎娘は涙目である。

 

「痛いですぅ。あうぅ、何でこんなことに・・・」

 

何てことを言っているが、霊騎は容赦なく無視をして、

 

「まず最初に、二つ聞きたいことがある。まず一つ、ここはどこだ?二つ目は、俺達を呼んだのはお前か?」

 

と、あえて頬をムニィーとしながら聞く。痛くないのだろうか?

 

「いひゃいでしゅーはなしましゅかりゃ、てをはなしてくだしゃい!」

 

やはり痛いらしい。霊騎はそれを聞くと、両手を離す。

 

「えっと、一つ目の質問の答えは、ここは箱庭と呼ばれる世界です。

 

二つ目の答えは、その通りです。黒うさぎ達が呼びました」

 

霊騎はそれを聞き、更に質問を続ける。

 

「じゃあ次だ。お前を見れば多少は分かるが、そこそこには強いはずだ。

 

なぜ俺達を呼んだ?否、呼ぶ必要があった?」

 

霊騎がそれを言うと、黒うさぎの目が泳いだ気がした。が、それもすぐに戻り、

 

「そ、それは、皆様に楽しんで頂きたいからなのですヨ!」

 

と言っていた。おそらく嘘では無いだろう。が、どうしても目が泳いだのが気になった霊騎は、黒うさぎに、

 

「そういえばさ、この世界ってどんな世界なんだ?

 

手紙を見れば、楽しめる場所と言うのは分かるが、何をして楽しむんだ?」

 

と聞く。すると、黒うさぎは、

 

「はい、それに関しては、ギフトゲームというのデスヨ。どういうのかは、実際に体験してもらった方が早いですね」

 

と言い、トランプを取り出す。

 

「・・・あれ、一体どこにしまってあったんだと思う?」

 

「しっ、そう言うのは気にしちゃ駄目なのよ?」

 

霊騎と霊夢の会話が聞こえていたのか、黒うさぎが耳をヘニョンとさせている。

 

「・・・やるならはやく始めようぜ?」

 

十六夜の一言で、黒うさぎはそうでしたと言いながら、改めてトランプを持ち、シャッフルし始める。

 

「それで、ゲームのルールは何なのかしら?」

 

涼華が質問すると、黒うさぎはニコニコしながら、

 

「はい、実は、トランプの柄を当てるという簡単な物にしようかと思ったのですが、人数が多いんですよね・・・」

 

黒うさぎがショボンという音が聞こえそうなほど落ち込んでいるが。そこで、霊夢と霊騎、フランとドールが、

 

「「「「なら、私(俺)と霊華(ルナ)、後霊騎(霊夢)(ドール)(フラン)の三人で組めばいいだろ?」」」」

 

と、もはやコンマ数秒のずれもなく言うので、黒うさぎは、苦笑いを浮かべ、

 

「そうしてくれると嬉しいです。それでは、始めますよ」

 

と言って、紙のようなものと一緒に出てきた台の上にトランプを並べていく。

 

「この中から一枚引いてほしいのですよ」

 

黒うさぎがそういったと同時に、霊華とルナがカードを一枚だけとり、黒うさぎに見せる。

 

「・・・霊華さん、ルナさんは正解です」

 

その反応をしている最中にも、涼華、幻夜、絆、いざや、魔理沙、ルーミアも、

 

ためらいなく引いていっては、黒うさぎのうさみみをヘニョンとさせていく。

 

「さ、後は三人だけよ?」

 

「え、えぇ、そうね」

 

涼華がそう言うと、それに反応してか、飛鳥がカードを取りに行こうとするが、

 

それを遮るように、十六夜が台の前にたち、

 

バンッ

 

という音を出して、思い切り台に手を叩きつけた。すると、十六夜の手のしたにあるカード以外が全て逆さになる。

 

「じゃあ私はこれ」

 

「それじゃあ私はこれで」

 

先に動かれたせいか、飛鳥は若干不機嫌なように見えたが、それでも、柄のついたカードを手にとって終わらせる。

 

「それで、後は俺だけな訳だな?」

 

十六夜がそう言うと、黒うさぎはうなずく。そして、十六夜が手のしたにあったカードをめくると、

 

そこにはダイヤのKがあった。

 

「これでいいか?」

 

十六夜はニヤリと笑みを浮かべていた。




なんか変な風になってしまいましたが、今回はここまでです。次で箱庭に行けるかな?

感想や疑問、誤字脱字、ここをこうしたほうがいいかもなどの意見待ってます。では!


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世界の果てを見に行きたいらしいですよ?

~箱庭に続く道~

 

あれから少したち、霊騎達は箱庭へいくために、ちょっとした道を歩いていた。

 

「なあ十六夜、世界の果てなる場所を見に行かないか?」

 

そんななか、霊騎はニヤリと笑みを浮かべ、十六夜に提案していた。黒うさぎは気付いていないようだ。

 

「お?いいね、行こうぜ」

 

十六夜はそれに対し、即座にうなずくと、

 

「それなら、どっちが先につくか競争な?そんじゃあいくぞ!」

 

と言って、足に力をこめたかとおもうと、そのまま大きくジャンプして行ってしまう。

 

「よし、それじゃあ俺も行ってくるわ。何かあったら呼んでくれ。五秒くらいでこれるはず」

 

「パパ、私も連れてって!」

 

霊騎が走り始めようとしたときに、霊華がそういって霊騎の動きを止める。

 

そして、霊騎はそのまま霊華を持ち上げると、

 

「黒うさぎには後でいっておいてくれ。それじゃあ行くか!落ちないようにしっかり捕まっとけよ!」

 

と言って、くるりと体の向きを変えると、そのまま走り出す。あっという間に小さくなったが、

 

それに対してなにか言うような人物はいない。

 

猫は、んなばかなと言いたげな表情な気がするが、とりあえずスルーだ。

 

「霊騎、後で本格的に怒ろうかしら・・・」

 

霊夢のそんな言葉が、小さく聞こえたのか、涼華が霊夢に同情の視線をおくっていた。

 

あれだけ騒いだろうに、黒うさぎはまだ気付いていなかった。

 

~ところ変わって霊騎サイド~

 

「よう、流石にスタートの合図が早いんじゃあないかな?おかげで追い付くのに数秒かかっちまっただろ?」

 

霊騎は、霊夢が私怒っています宣言をした頃には、もうすでに十六夜のすぐ近くまで来ていた。

 

首もとには、霊華が目をつぶった状態で抱きついている。

 

「ヤ、ヤハハ、よくこんな短時間でここまで来れたな。正直驚きだぜ?」

 

十六夜は頬をひきつらせながらそういっている辺り、恐らくかなり驚いているのだろう。

 

「いんにゃ?まだ本気じゃないしな」

 

霊騎がそう言うと、十六夜はもはやひいていた。それはもう、ドンがつくほど引いていた。

 

所謂ドン引きという奴である。

 

「そんなことよりほら、目の前に随分と大きな滝があるぞ?」

 

霊騎のその言葉で、目をつぶっていた霊華と、霊騎の方を見ていた十六夜は、

 

その存在に圧倒されてか、ほう、と言っている。そんな間にも、三人は滝のすぐ近くまで付く。

 

「さてと、それじゃあ、これよりも凄いかもしれない世界の果てを拝みにって、なんだこの気配」

 

霊騎がそういって、更に移動しようとしたときに、滝壺の辺りから何かの気配を感じ、動きを止める。

 

『ここにたちいる貴様らは何者だ!』

 

すると、その滝壺から出てきたのは、一匹の大蛇だった。

 

霊騎は、めんどくさいことになりそうだと、ため息をついたのだった。




サブタイは思い付かなかったのです・・・

次回は主に霊夢達のサイドを入れつつ進めようと思います。

感想や疑問、誤字脱字、ここをこうしたほうがいいかもなどの意見待ってます。

後サブタイの案のようなものも。


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箱庭に到着!らしいですよ?

~霊騎達が大蛇と遭遇している頃の霊夢達~

 

霊夢達は、巨大な建造物らしき物の入り口まで来ていた。

 

「ジン坊っちゃん、連れてましたよ~」

 

そこで座っていた緑色の髪の少年に、黒うさぎがそう話しかける。

 

あの少年が、恐らくコミュニティのリーダーなのだろう。霊夢は思わず驚いてしまう。

 

「黒うさぎ、連れてきたってことは、その十二人がそうなのかな?」

 

「Yes!この十五かたがって、あれ?あと三人ほどいらっしゃいませんでしたか?

 

ドールさんにそっくりなお方と、霊夢さんを小さくしたような女の子と、俺問題児!って感じのお方が」

 

黒うさぎは、今ごろになって気が付いたのか、若干汗を流している。

 

「今気が付いたの?あの三人なら、世界の果てなる場所を見に行ってくる!

 

っていって、そのまま走っていったわよ?」

 

霊夢がそう言うと、黒うさぎはうさみみをへにょらせる。

 

「黒うさぎ!世界の果てには幻獣が!」

 

「幻獣?ファブニールとか、ニーズヘッグとか、ティアマトとか、ミドガルズオルムのこと?」

 

「それは幻獣じゃなくて龍ですよ!?て言うか、何でそんなものが最初の例に上がるんですか!?」

 

霊夢の完全なボケ発言に対して、黒うさぎがツッコミを入れる。

 

だが、それに対しての霊夢達、霊騎の仲間達の反応は、

 

「「「「「「「「「だって、そのくらいじゃないと霊騎なんてかすり傷一つつかないし」」」」」」」」」

 

と言うものだった。ルナだけは、そんなのと会うようなこともなくいたので、

 

なにをいっているのかわからない様子だが、それ以外の四人と一匹は、驚いた表情のまま固まってしまった。

 

「まあ、もう一人はどうかは分からないけれど、多少は戦えるはずよ?」

 

涼華のその言葉で、黒うさぎはわれにかえったのか、アワアワしたと思ったら、

 

「最低でも十六夜さんだけでも確保するのですよ~!」

 

と言って、髪を青に近い色から、ピンク色にかえ、大きくジャンプをし、すぐに姿が見えなくなった。

 

「案外速く跳べるものだな、流石はうさぎと言うことか」

 

幻夜がそう呟くと、少年はうなずきながら、

 

「はい、僕たちも彼女に助けられてばかりです」

 

と言って、そのままうつむいたが、すぐに正面を見て、

 

「それでは、僕が案内したいと思いますが、残念ながら、彼女に準備を任せていたので、好きな店を選んでください」

 

と言って、巨大な建造物の中に入っていったので、霊夢達も続いて、建物の中に入っていく。

 

そして、建物の中に入ったはずなのに、何故だか太陽が見えていた。

 

そんな光景に、霊夢達は思わず声をこぼしたのだった。




・・・はい、原作キャラがまともに喋ってなくてすみません。

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お茶会のはずだったのに!と嘆きたいそうですよ?

~箱庭 とあるカフェ~

 

箱庭に入ってからすぐ近くにあったカフェで、霊夢達はドリンク等を注文していた。

 

「そういえば、二人の恩恵って、どんなやつなのかしら?教えてくれると嬉しいわね」

 

霊夢がそう言うと、耀が霊夢の方を見ながら、

 

「私の事は耀でいい。それと、恩恵かどうかは分からないけど、動物と話せる。

 

あと、友達になった動物と似たようなことが出来るようになる」

 

と言って、それに続くように、飛鳥も、

 

「私も飛鳥でいいわよ?恩恵については、あまり話したくはないわ。そういう、えっと、霊夢さんでいいかしら?

 

は、どんな恩恵を持っているのかしら?」

 

とそれに答え、更に、霊夢にそう話しかける。当然、それにたいして、霊夢は答えようとするが、

 

空気を読めない何者かによって、それが遮られる。

 

「すみませんジェントルマンとレディ達、少し宜しいでしょうか?」

 

声をかけられた方向を見ると、そこには、ピチピチのタキシード姿の大男が立っていた。

 

涼華がそんな男を見て、嫌そうな顔をしながら、

 

「なにかしら?食事する場所で見たくないほどまでに女子供の霊に取りつかれている虎さん?

 

血の臭いも落ちきって無いわよ?一体いままでに何回、いえ、何人の人を殺したのかしら?」

 

と、大男に言う。当然、その場の空気は凍りついた。大男は、汗を流している。

 

「あら?反論が来ると思ったら、なにも反論してこなかったわね、これって、認めたって事で良いのかしら?」

 

「いいと思うわよ?まあ、霊達には悪いけど、大人しく成仏してもらいましょうか」

 

「ていうか、殺人鬼みたいなのがうろついているなんて、やはり油断出来ませんね」

 

それに追い討ちをかけるように、涼華、霊夢、いざやの順で話す。

 

ドールとフランにかんしては、武器を取り出す準備をしているほどである。

 

第一印象は最悪と言えるだろう。

 

「なにか言い訳したいなら勝手にいっていればいいけれど、ふざけたことをいったら・・・その首を削ぎ落とすわ」

 

本当にイライラしているせいか、涼華の声からはハッキリと怒りの感情があるのがわかる。

 

「言いたくないなら仕方ないわね。

 

『霧雨涼華の名を持って命ずる。貴方がいままで行った殺害に関わる事をすべて言いなさい』」

 

涼華がそう言うと、大男は閉じていた口を開き、自身が行っていた行動、

 

各コミュニティから人質を取っていること、その人質を殺したこと、腹心の配下にそれを食わせていたこと、

 

更に続けようとしていたが、それはフランとドールによって強制的に終わらせられた。

 

ドゴシャ

 

大男の顎の辺り、フランとドールが蹴りあげた部分から、そんな音が聞こえる。メキリという音が聞こえたので、

 

恐らく顎の骨に、最低でもヒビ、下手すると砕けているだろう。

 

「ジンでよかったよな?なぁ、こいつを裁く法はあるのか?」

 

ドールのその言葉と、纏っている気配のせいか、ジンは一瞬動きを止めるが、そのあと頷き、

 

「ありますが、それより前に箱庭の外に逃げられたら最後です。そうなったら、箱庭の法では裁けません」

 

というので、ドールの大男の方を向くと、

 

「・・・それじゃあ、こうするしかないよなぁ」

 

と言うと、指を鳴らす。すると、空から一枚、黒い紙が降ってくる。そこには、

 

『狂気の人形の狂った遊び

 

参加者 ガルド

 

主催者 ルナテックドール

 

参加者側クリア条件 ルナテックドールの殺害

 

参加者側敗北条件 上記の条件が満たせない場合

 

ルナテックドール印』

 

と、表記されていた。




最後に盛大にやらかしたかんがありますね・・・公開はしてないですが。

次回はガルド狩り確定ですね。十六夜君サイドはもう少し待ってください・・・

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お遊び感覚らしいですよ?

~???~

 

あの黒い紙がドールの手元に来た直後、周りの風景が一瞬にして変わる。

 

地面には、無数の血にまみれた、刃先の欠けた剣が散乱しており、石造りの壁には、大きな斬られた跡がある。

 

「さぁ、生きて帰りたいってんなら、俺の事を殺してみろ」

 

ドールは笑みを浮かべながら、若干顔を青ざめさせている大男、ガルドに話しかける。

 

「ちょっとドール、私を参加させないなんて、どういうことかしら?私にも殺らせなさい」

 

ちなみに言うと、フラン達も、このエリアにいるのだか、ちょっとした結界がはってあるので、参加できない状態だ。

 

「いや?ルナの目をふさいどいてもらわないと困るからな。流石にこれから先の光景は見せられん」

 

ドールがそう言うので、フランはため息をついたあと、ルナの目をふさぎ、前を見えないようにする。

 

「さてと、じゃあとりあえず・・・筋力リミッター、1~3まで解除、スキル封印解除、威圧」

 

ドールのその言葉の直後、急に発生した威圧のせいか、ガルドが更に怯え始める。

 

「まずは一回目」

 

その言葉のあと、ガルドの頭が、一度体から切り離される。

 

「次に二回目」

 

ガルドの頭はすぐに戻ると、直後、ドールの手元に心臓が握られていた。

 

「とりあえずはこれで最後だ、消し飛べ」

 

ドールはそれを握りつぶした直後、そのままの勢いで剣を地面に降り下ろす。ガルドの体もろとも、地面が消える。

 

「これは、一つの悪い夢だろう。目をさましたら元通り、記憶にこびりついて離れない、ただの夢のことになる」

 

ドールがそう言うと、再び一枚の黒い紙が降ってくる。

 

『狂気の人形の狂った遊び

 

勝者 主催者 ルナテックドール』

 

と、書かれていた。

 

ドールがそれに目を通した直後、風景は再び、カフェテラスにもどる。

 

ドールが周りを見ると、三人と一匹が、怯えたようにドールの方を見ていた。

 

「・・・あ~っと、やり過ぎた感じ?」

 

ドールがそう言うと、そんなドールの頭をハリセンで叩くものがいた。スパコーンという音がなる。

 

「なにやってたんですか!このお馬鹿様!」

 

霊騎達の事を追いかけにいったはずの、黒うさぎである。

 

「ちょっとお説教(物理)をしてただけだが?それより、霊騎達はどうした?追い付いたんだろうと思ったのだが・・・」

 

「ようドール、盛大にやらかしたらしいな。いくらガルドとか言うのが生き返ってるからって」

 

霊騎の言葉に、今度は四人と一匹が説明を求めるように霊騎の方を見る。

 

「・・・生き返ってるってどういうこと?」

 

驚くことに、そう口を開いたのは、いままで霊騎とあまり喋らなかった(霊騎がいなかったというのもあるが)耀だった。

 

「そのままの意味だよ?ドールが、俺達が蛇と遊んでる間に、いきなり連絡寄越して、

 

ガルドに不死の恩恵を与えたいとかいい始めるから、がんばって付与したんだぜ?

 

つっても、限定的で、ドールのギフトゲームが終わるまでと、終わってから一回のみっていう制約がつくけどな

 

だから、どちらかというと回数制限ありの強制蘇生だがな。三回で抑えてくれて助かったぜ。

 

現時点で魔力がカラポーだ」

 

霊騎のその言葉に、飛鳥が更に質問する。

 

「じゃあ、ガルドはいま、どこにいるのかしら?」

 

それを聞いて、霊騎はニヤリと笑みを浮かべると、

 

「あいつがやった罪とかを書いた紙を張り付けた上で、裁判所みたいなところの前に送っておいてやった。

 

ちゃんとに縄で動けないようにしてな」

 

と言いながら、ドールの方を向くと、肩に手をおき、

 

「しばらくは休んでろ。ゆっくりとな」

 

という。すると、ドールの姿が薄れていき、そのまま霊騎の中へと入っていく。

 

「さてと、それじゃあ、そのままコミュニティに戻るのかい?魔王様に壊されたっていう」

 

霊騎がそう言うと、ジンは驚いたあとに、黒うさぎの方を見て、

 

黒うさぎが申し訳なさそうにしているのを確認すると、納得したのか、覚悟を決めたような顔になり、

 

霊夢達の方を見る。そして、自分達のコミュニティの現状を話始めた。

 

~少年説明中~

 

ジンから、今のコミュニティの現状を聞いた霊夢達の反応は、

 

「「「「「「「「「なんだ、やっぱりそんな感じだったのか」」」」」」」」」

 

と言う大人勢と、

 

「お父さま達についていくだけですので」

 

と言うルナと、

 

「友達を作りに来ただけだから、あまりそう言うのは気にしない」

 

といって、絆に友達にならないかと言われている耀と、

 

「友達がいるのに、そこに入らないなんて損してそうで嫌じゃない」

 

といって、耀の方を見る飛鳥という状況が出来ただけだった。

 

そんな光景に、思わずジンと黒うさぎはえっ?と言う声を漏らしたのだった。




サブタイがいいのがおもいつかないよぅ、どなたか案をください(´・w・`)

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白髪の少女の対処のしかただそうですよ?

サブタイは雑です。案外間違ってはないと思います・・・(´・w・`)


~箱庭~

 

霊騎達が合流してから、ジン以外の全員は、サウザンドアイズというコミュニティにいくことになった。

 

「桜の木・・・ではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けてるはずがないもの」

 

「いや、まだ初夏になったばかりだぞ。気合いの入った桜が残っていてもおかしくないだろ」

 

「………?今は秋だったと思うけど」

 

ん?と、三人は首をかしげる。

 

「それはたぶん、立体交差平行世界論とか言うのだと思うぞ?

 

説明するには時間がかかるんで、詳しくは言わんがな」

 

霊騎がそう言うと、黒うさぎが驚いた表情を浮かべ、

 

「霊騎様は良く知っていらっしゃいましたね」

 

と言われたので、霊騎はニヤリと笑みを浮かべると、

 

「俺は、じゃなくて、俺達はっていった方が正しいな。霊華でも知ってるぞ?俺が教えたからな」

 

といって、霊夢の方を見る。

 

「まぁ、無駄に長生きしてないわよ」

 

霊夢の言葉に、黒うさぎ達は?を浮かべる。

 

「なあ、霊騎達って、俺らと同じか、それより少し上くらいだよな?」

 

十六夜がそう言うと、絆がそれに対し、

 

「それは、見た目が原因だと思うな。実際の年齢なんて、百万越えtイダダダダ、いだいから!

 

頬ちぎれるから!ギブギブ!霊夢ちゃんストップ!涼華も一緒になって引っ張らないで助けて!」

 

といって、そのままの年齢を覚えてないことをいいかけたときに、霊夢と涼華が頬を引っ張ることでそれを止める。

 

「こんなところで年齢をさらされたらたまったもんじゃないわよ?」

 

涼華の怒気の籠った声が、絆の耳元で呟かれ、絆はひうっ、という声を出して、そのまま謝罪し始める。

 

もちろん、そんな光景についていけない四人と一匹は、大人しく歩き、それについていく形で、

 

霊騎達が歩いていく。そして、そんな霊騎達の前に、サウザンドアイズの店が見えた。

 

どうやら、店を閉める準備をしているようだ。それを見た黒うさぎが、店員にストップをかけようとして、

 

「まっ」

 

「待った無しですお客様。うちは時間外営業はやっていません」

 

かけられなかった。この店員は、時間にはきっちりとしているらしい。

 

「なら、明日の営業時間を教えてくれるかn「イヤッホーイ!黒うさぎー!」・・・なにあれ」

 

霊騎が明日の営業時間を聞こうとすると、それを遮るように、白髪のなにかが黒うさぎに飛んでいった。

 

水に落ちた音が聞こえたので、恐らく近くにあった水場にでも落ちたのだろう。

 

「離れてください!このお馬鹿様!」

 

黒うさぎはそう言うと、そのまま十六夜に向けてそれを投げる。

 

「ほれパス」

 

それを、十六夜がそれを霊騎に向けて蹴り飛ばす。

 

「ほい霊夢、後処理頼んだ」

 

さらに、霊騎がそれを霊夢に向けて殴り飛ばす。ヘブッ、という声が聞こえた。

 

「嫌よ気持ち悪い。霊騎直伝、衝牙!」

 

止めに、それを霊夢が牙の形に変形させた霊力で空へ向けて吹き飛ばす。

 

ちなみに、加減を間違えると内蔵が壊れるが、外側が傷付かないので、

 

そのまま悶絶する、もとい、常人なら死ぬ程度の攻撃、それが衝牙である。

 

今回は、ダメージを外側に集中させ、霊力を抑えたので、

 

ちょっと腹の辺りから血を出して吹き飛ぶ程度ですんでいる。

 

抑えないと、これよりもひどい状態になるのは言うまでもない。

 

「とりあえずケアル」

 

とりあえず倒れた(というより気絶している)白髪の少女は、絆の魔法で傷を治したが、意識は戻っていないようだ。

 

「・・・中に運んでいいかな?」

 

「・・・はい」

 

店員さんは胃の辺りをおさえながらそういったのだった。




感想や疑問、ここをこうしたほうがいいかもなど、意見待ってます。


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第八話らしいですよ?

はい、ついに話数表記になってしまいました。サブタイが思い付かなかったんです・・・


~サウザンドアイズ ???の部屋~

 

霊騎達は、店員に指示された部屋に白髪の少女、白夜叉を運び、寝かせようとすると、パチリと白夜叉が目を覚まし、

 

「ふ、む、ここはわしの自室じゃな?しかしなぜわしはこんなところで寝かされそうになっとるっんじゃ?

 

確か、黒うさぎに抱きついたことは覚えておるのじゃが・・・」

 

と言いながら、周りを見渡し、霊騎達に気が付くと、

 

「おんしらは何者じゃ!?わしの部屋で何をしておる!」

 

と言いながら、霊騎に向かって問い詰めようとして、近くにいる黒うさぎに気が付く。

 

「うむ?黒うさぎがここにいると言うことは、もしや、そなたらが新しい仲間と言うことか?」

 

白夜叉がそう言うと、黒うさぎは早く理解してくれて助かりますといって、白夜叉にお辞儀をする。

 

「はっ、と言うことは黒うさぎがついに私のペットに・・・!」

 

「なりません!どんな経緯でそんな話になったんですか!」

 

スパーンという音を鳴らしながら、黒うさぎのハリセンが白夜叉の頭に降り下ろされた。

 

「それよりも、白夜叉様にはお願いがあってきたんです!」

 

「ほほう?それはきっと、私をペットにしてほしいという「違います!」残念じゃ」

 

白夜叉がボケるので、話が全然進まない事にイラッときたのか、黒うさぎは再びハリセンを取りだし、

 

「ハナシヲキイテクレマスネ?」

 

と、かたことになりながら、黒い笑みを浮かべてそういう。白夜叉は、どんな目に遭うか分からないからか、頷くと、

 

「コホン、それで、お願いしたいことというのはなんじゃ?」

 

と、黒うさぎに聞く。

 

「Yes!実は、ギフト鑑定を依頼しようかと思って来たのですよ!」

 

黒うさぎがそう答えると、白夜叉は露骨に嫌そうな顔になり、

 

「ギフト鑑定はわしの専門外なんじゃがな・・・」

 

と言いながら、全員の事を見る。

 

「素質が高いのはわかるのじゃが、はっきり言うと、そこの十二人は実際にどのくらい強いのか見てみたいの」

 

そういったあと、白夜叉は少し考えると、

 

「うむ、ならば、わしとギフトゲームで勝ったら鑑定してやることにしよう。

 

と言っても、ここではちと狭いからの、少し場所を移すとしよう」

 

といって、指をならす。すると、周囲の景色が一変する。床は氷で出来ているように見えるし、

 

遠くには山が、その奥には太陽が出ては消えてを繰り返しているように見える。

 

「ここなら遠慮なくやれるじゃろう。それでは、ルールを決めるとするかの。

 

まずは、そこの小僧たちからじゃが・・・」

 

白夜叉がそう言うと、遠くから鳥の鳴き声のようなものが聞こえる。

 

「ふむ、あやつならちょうどよいか」

 

白夜叉はそう言うと山の方から何かを手招きして呼ぶ。

 

「今の鳴き声って、グリフォンだよな?」

 

霊騎がぼそりとつぶやくと、白夜叉は驚いたように霊騎の方を見て、

 

「まさか知っておるとはな」

 

という。それにたいして、霊騎は苦笑いを浮かべたあと、

 

「ちょっと(数万年)前に戦ったことがあってな」

 

といったあと、山の方を向く。既にそちらからは、グリフォンが降りてこようとしていた。

 

「さてと、小僧か小娘二人の中から、誰か一人、このグリフォンに乗り、山をまわって帰ってきたら終わりじゃ」

 

白夜叉がそう言うと、耀がピシリと手をあげ、

 

「私がやりたい!」

 

と、若干目を輝かせながら言う。そして、そのまま十六夜も耀に順番を譲り、耀がやることになった。

 

耀は、グリフォンに近付くと、何かを話始める。

 

外野が少しうるさくなったので、霊騎は飛鳥と黒うさぎを動けなくして、そのまま静かにさせておいた。

 

「耀、もしかしたら余計かもしれんが、一応これをやるよ」

 

霊騎はそう言うと、ネックレスを耀の方に投げる。デザインとしては、黒い紐に、紅い勾玉がついている簡単な物だ。

 

「とりあえずつけとけ。寒さ対策はそれである程度は行けるはずだ」

 

霊騎からそれを受け取った耀は、それを首に付けると、そのままグリフォンの上に乗る。

 

「ねえ、あれって確か、火の精霊王の力がこもってる奴よね?いいの?あんなのあげちゃって」

 

「今さらだろ。あれなんて完璧保温程度にしか使ってなかったんだしな」

 

霊騎と霊夢の会話は、他の誰にも聞かれることはなかった。




最後に耀に渡したネックレスのスペックは、

火属性攻撃完全無力化、常時装備者の周りに暖かい空気の生成、

火属性魔法が少し使えるようになる一品です。

耀はこれのお陰か、何事もなかったかのように帰ってきました。


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白夜叉VS絆らしいですよ?

~白夜叉のゲーム盤~

 

あれから少しして、耀が無事に帰ってくると、次は霊騎達のばんになる。

 

そして、行われるギフトゲームは、始めに、一番弱いという理由から、絆が選ばれる。

 

『白き夜叉と絆の夢

 

参加者 包合 絆

 

主催者 白夜叉

 

クリア方法 白夜叉に認められる

 

敗北条件 上記のクリア条件を満たせなくなった場合

 

特殊ルール このギフトゲーム中に死んでしまった場合、ギフトゲーム終了後に生き返る

 

白夜叉印』

 

二人の手元に、その紙が来ると、白夜叉は絆の方を向き、

 

「そちらから来るとよい。まずは小手調べじゃ」

 

という。霊騎達は、そんな白夜叉の言葉を聞き、思わず笑いかけるが、全力でそれを抑え、そのまま絆の方を見る。

 

絆は、自身の身長ほどあるのではないかという大きさのハンマーを取り出す。叩く部分は雷を帯びている。

 

「それじゃあ、お言葉に甘えて・・・死なないでね?」

 

直後、絆の体がそのまま消え、代わりに、白夜叉が地面に叩き付けられる。

 

絆は別に、なにか特別なことをしたわけではなく、少し足に力を入れて、白夜叉の前にいったあとに、

 

白夜叉に向けてハンマーを降り下ろしただけである。

 

「コハッ」

 

白夜叉のそんな声が聞こえるが、更に、絆は、ハンマーの当たってない部分、手の辺りを掴むと、

 

そのまま白夜叉を持ち上げ、勢いそのままに、地面に叩きつけ、その上に再びハンマーを降り下ろす。

 

近くの氷が割れたが、それを補強する形で、幻夜が氷魔法を使ったので、とりあえずはなんとかなった。

 

「えっと、一応このあとも戦う、んだよね?なら治しておいた方がいいかな?」

 

そう言って、絆は白夜叉に近付き、回復魔法を唱える。しかし、絆は気が付いてないのか、

 

まだギフトゲームが終わっていないので、当然、

 

「すきあり!」

 

といって、白夜叉は起き上がると、そのまま絆を攻撃する。が、

 

「えへへ、一応私、これでも回復魔法が使えるから、ヒーラーなりに、観察って得意なんだよね」

 

といって、絆は白夜叉の攻撃をそらすと、白夜叉に触れて、

 

「少し休むといいよ。スリープ」

 

と言って、そのまま白夜叉を眠らせる。これで、クリア条件を達成したのか、一枚の紙が空から降ってきた。

 

そこには、

 

『白き夜叉と絆の夢

 

勝者 参加者側』

 

という風に表記されていた。

 

「さてと、それじゃあとりあえず、白夜叉ちゃんを治してくるね♪」

 

そう言うと、絆はポケットからクリスタルを取りだし、それを砕く。すると、絆と白夜叉がいなくなるのだった。

 

「白夜叉様が・・・あんなに簡単に・・・?」

 

黒うさぎがそんなことをいっているが、それよりも、霊騎の、

 

「これって、俺達のってどうなんの?」

 

という一言で、霊夢達の言葉が重なった。つまり、

 

「「「「「「「「あっ」」」」」」」」

 

と・・・




次は幻夜が戦います(予定)


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白夜叉VS幻夜らしいですよ?

~白夜叉のゲーム盤~

 

あのあとすぐ、復活した白夜叉は、絆との再戦を希望していたが、霊騎達の方が先という事で、

 

断られたため、次は幻夜の番だ。

 

「次は俺か・・・しょうがない、めんどくさいからそっちからさきでいいよ」

 

幻夜がそう言うと、白夜叉は、さきほどの絆戦を思い出したのか、苦笑いを浮かべ、

 

「それは助かるの、さっきみたいに瞬殺されてしまったら、サウザンドアイズを幹部としての面目丸潰れじゃからな」

 

と言うと、扇を取りだし、

 

「それでは、行くぞ!」

 

と言って、幻夜に向けて走り出す。そして、幻夜の拳が届くか届かないかという距離までいくと、

 

幻夜に向けて火を放つ。幻夜は動かずに、そのまま火を受ける。

 

「とりあえず、これで先手はゆずったぞ?

 

『焔よ、今、我が敵を燃やし尽くす一つの弾となれ ファイアーボール』!」

 

幻夜の詠唱している間にも、白夜叉が攻撃するが、幻夜はそれを全てかわしながら、詠唱を終える。

 

当然、それを白夜叉は回避するが、火の玉が突然爆発し、白夜叉の動きを阻害する。

 

「『氷よ!今こそ、かのものの動きを阻害せよ!フリーズ』!」

 

その間にも、幻夜は詠唱を重ね、白夜叉の足元を氷で固め、

 

それに常時魔力を送ることで、硬さを少しずつ上げていく。

 

そして、それを白夜叉が破壊する頃には、幻夜は詠唱を終え、さらに白夜叉にダメージを与えていく。

 

「『燃え盛れ!凍結させよ!かの焔は全てを凍てつかせる物なり!アイスファイア』」

 

それは、全てを凍らす蒼き炎で、

 

「『その槍は雷を纏う火の槍なり!ライトニングファイアランス』!」

 

それは、雷を纏っている炎の槍で、

 

「『その暗闇は全てを呑み込むただ一つの存在なり!ブラックエンド』!」

 

それは、全てを無に返す黒い球体で、

 

白夜叉は、それを避けるのに必死だったのか、幻夜からすこし、視界を移した。

 

そして、次に白夜叉が見たのは、禍々しい程に黒い、一本の剣を持った幻夜が、

 

白夜叉の頭に剣を降り下ろす姿だった。

 

~数分後~

 

結局、幻夜の勝ちで、勝負は決まった。最後に幻夜が使った武器、『デイモンズソード』のせいで、

 

白夜叉は少しの間石化していた。つい先ほど目が覚めたが、体が石になっていたせいか、

 

腕を回すとゴキゴキと音がなっている。

 

「それで、まだやるのか?俺達としては、早く帰りたいから、あと一人にしてほしいんだが」

 

霊騎がそう言うと、同意するように、全員が頷く。

 

「そうじゃのう。ならば、おんしらのなかで一番強い者と戦いたいの」

 

白夜叉がそう言った直後、霊騎達の表情が固まった。




ちょうどいいのでここで切ります。次回は涼華が戦います(たぶん)

感想や疑問、誤字脱字、ここをこうした方がいいなど、意見待ってます。


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白夜叉VS涼華らしいですよ?

少し変えました。(2017/6/26)


~白夜叉のゲーム盤~

 

結局、涼華が一番強いと言うことで、涼華が戦うことになった。

 

「はぁ、なんで私がこんな目に会いやすいのかしら・・・」

 

涼華はそう言いながら、ただの鉄の剣を取り出し、

 

「まあいいわ。力の一部程度なら、出しても問題無いでしょうし、ねえ、私の旦那様たち?」

 

と、なにもいない場所に話しかける。すると、

 

『あぁ、何も問題は無し、かのものらに我が妻を止める権利も無し』

 

という複数の声と共に、蒼い鱗の竜、人のような姿をしながら、短い角を生やした鬼、

 

白き毛に覆われている一匹の狼が現れる。

 

「お母さん、私もいるよ?」

 

その声と共に、白髪の少女が現れる。

 

「あら?ジャックも来てたのね。ならいいわ、一緒に解体しましょうか」

 

涼華がそう言うと、一枚の白い紙が落ちてきて、それを黒うさぎが取ると、ギフトゲーム名を読む。

 

「えっと、ギフトゲームの名前は『白き夜叉の魔王おとし』って、なんですかこれは!」

 

「ちょ、涼華ストップ!お前これお前が敵対者絶対ぶっころのときの奴だろ!白夜叉死んじゃうから!」

 

そこに書いてあったのは、

 

『白き夜叉の魔王おとし

 

主催者 霧雨 涼華

 

参加者 白夜叉

 

参加者側クリア条件 霧雨 涼華の殺害

 

参加者側敗北条件 上記の条件が満たせないか、降参した場合

 

特殊ルール 主催者、参加者死亡時、ギフトゲーム終了後に生き返る

 

霧雨 涼華印』

 

とかかれていた。

 

「さあ、早くやりましょう?世界を恨んではいないけれど、魔王なんて名乗れるほど強くもないけど、

 

子供が見てるの。絶対に負けないわよ?かかってきなさいな、小娘」

 

涼華はそう言うと自身のリミッターを一つ解除する。

 

直後、いままで抑えていた威圧も全て解放し、白夜叉に向けて放つ。

 

それを、意地からなのか、白夜叉は涼しい顔をして流そうとするが、

 

冷や汗が出ているし、顔も若干青い。

 

「まさか、この程度で気絶したりなんてしないわよね?まだたかが第一段階ですし」

 

「お母さん、そんなことより、私はやくあの人を解体したい」

 

ジャックと呼ばれていた少女が、両手にナイフの様なものを持ちながら涼にそう言う。

 

「そうね、それじゃあ、どこまで戦えるようになったか見てあげるわ。

 

あれだったら、私が後でもう少し鍛えてあげるわ」

 

涼華がそう言うと、ジャックは満面の笑みを浮かべ、

 

「約束だよ!」

 

と言うと、そのまま白夜叉の方へ向かっていく。

 

「お母さんとはやく遊びたいの!だから、最初から本気でやるよ?」

 

白夜叉は、二人が会話しているうちに、気合いを入れ直したのか、真っ直ぐとジャックの方を見ている。

 

そして、体は、どんな攻撃にも対処できるようにか、すこししゃがむようにしている。

 

「・・・今宵は地獄、私達は、炎、雨、力、殺戮をここに、解体聖母(マリアザリッパー)!」

 

直後、ジャックの体がぶれる。白夜叉はとっさの判断で、横にジャンプをして回避する。

 

白夜叉がさきほどいた場所は、特になにも傷がなかった。

 

しかし、白夜叉は、なぜ自分が横に飛んだのか、自分が相対していたのは何者なのかを忘れ、

 

涼華の方を向く。

 

「解体するよ?」

 

白夜叉は、すぐ後ろから聞こえたその声に反応出来ず、そのまま意識を失うことになったのだった。

 

「あーあ、バラバラになっちゃった。まあいいや、お母さんにほめてもらおう♪」

 

そんな声が白夜叉に聴こえたのは、幻聴だったのか、

 

それは、ジャック以外知ることはないだろう。




これ、涼華戦って無いですね・・・竜も鬼も動いてないですし・・・

意見や疑問、誤字脱字、ここをこうした方がいいなど、感想待ってます。

ちなみに、白夜叉は死んだのではなく気を失っただけです。死んだのではありません。

大事なことだから二回言いました。


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十二話目だそうですよ?

~ギフトゲーム終了から数分後~

 

白夜叉が目をさますと、そこには、正座している涼華と、それを囲んで説教している三人と、

 

そんな光景を見せないように、子供の目をふさぐ霊騎達の姿があった。

 

「白夜叉様!大丈夫ですか!?首などに違和感はありませんか?腕は大丈夫ですか!?」

 

当然、なぜそんなことを聞かれるのかと、白夜叉が対応に困っていると、

 

近くにいた少女、ジャックが、

 

「ごめんなさい、お母さんが解体していいって言うから、両腕とか首とかを切り落としちゃいました」

 

と言って、白夜叉に頭をさげる。

 

「ふ、む、自分がそんな状態だったというのがいまいちわからんのじゃが。

 

まあよい、幸い、不具合は無いし、謝罪もしてもらえたしの」

 

白夜叉がそう言うと、ジャックは安心したのか、息をはいたあと、

 

「お母さんは怒られてるから、とりあえず私はもう帰るね!」

 

と言って、クリスタルを砕き、その姿を消した。

 

それをはかっていたかのように、霊騎達は説教を終えると、

 

「そういえば、白夜叉はあれで満足できたのか?」

 

と、白夜叉にたずねる。

 

「いや?本当は、涼華本人と戦いたかったのじゃが、あの少女に負けているようで話にならんじゃろう。

 

次戦うときは、ぜひとも本気を見てみたいものじゃな」

 

白夜叉はそう言うと、面白い玩具を見つけた子供のように、涼華の事を見る。

 

「それじゃあ、ギフト鑑定はしてもらえるのかしら?」

 

涼華はそれを無視しながら、白夜叉に質問する。

 

「それはもちろんじゃが、その前にお主ら、どこまで自分の恩恵を理解しておる?」

 

白夜叉がそう言うと、十六夜から、

 

「企業秘密」

 

「右に同じ」

 

「以下同文」

 

「「「「「「「「「「ある程度は」」」」」」」」」」

 

「「お父さん(お父様)かお母さん(お母様)がわかる(らしいです)」」

 

という反応が返ってきたので、白夜叉は思わずこけるような仕草をする。

 

「後半の十二人はともかく、前半の三人はダメじゃろう。

 

手の内をさらすのは嫌かもしれんが、それでははなしが進まんな。

 

まあよい、新人祝いにしてはちと多いいかもしれんが、

 

面白い物を見せてもらったということでよいよ」

 

と言うと、白夜叉が手を叩く。すると、空から十五枚の別々の色をしたカードが降ってきた。

 

「ギフトカード!」

 

「お中元?」

 

「お歳暮?」

 

「お年玉?」

 

「テレフォンカード?」

 

「商品券?」

 

「福引券?」

 

「実はレシート」

 

「「「「「「「「「まじで!?」」」」」」」」」

 

「皆様いい加減にしてください!」

 

黒うさぎのそんな突っ込みが、白夜叉のゲーム盤に大きく響いたのだった。




次回はギフトカードの紹介(予定)です。


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ギフトカードが配られたらしいです

~白夜叉のゲーム盤~

 

コバルトブルーのカード

 

逆廻 十六夜

 

ギフトネーム 正体不明(コードアンノウン)

 

ワインレッドのカード

 

久遠 飛鳥

 

ギフトネーム 威光

 

パールエメラルドのカード

 

春日部 耀

 

ギフトネーム 生命の目録(ゲノムツリー) ノーフォーマー

 

深紅のカード

 

博麗 霊騎

 

ギフトネーム 隠蔽術式 武器庫 ???(封印中) リミッター(魔力)×?

 

リミッター(霊力)×? リミッター(妖力)×? リミッター(筋力)×? リミッター(???)×?

 

ルナテックドール ??? 以下略

 

紅白のカード

 

博麗 霊夢

 

ギフトネーム 情報隠蔽用多重結界 ??? ??? 以下略

 

白のカード

 

博麗 霊華

 

ギフトネーム ?

 

紅のカード

 

フランドールスカーレット

 

ギフトネーム 隠蔽術式 吸血姫 ??? 以下略

 

紅と黒のカード

 

ルナスカーレット

 

ギフトネーム ?

 

白銀のカード

 

包合 絆

 

ギフトネーム 絆の女神 ??? 以下略

 

オレンジのカード

 

霧雨 涼華

 

ギフトネーム 復讐を誓った魔王(封印中) ??? 以下略

 

黄色のカード

 

霧雨 魔理沙

 

ギフトネーム 不滅の薬の使用者 ??? 以下略 

 

黒のカード

 

月野 幻夜

 

ギフトネーム 魔神の血筋 ???

 

薄紫のカード

 

博麗 いざや

 

ギフトネーム 世界を変化させるもの ??? 以下略

 

漆黒のカード

 

ルーミア

 

ギフトネーム 深淵から手招きするもの ??? 以下略

 

霊騎達の手元に来たカードには、そう表記されていた。

 

霊騎達はそれを見ると、うまく隠蔽が働いたことに安堵する。

 

「隠蔽術式だとか情報隠蔽用多重結界だとか準備してて良かったわ」

 

「そうだな、流石に見せられない様なやつもあるしって、涼華?なんでそれが見えてるんだ?」

 

霊騎が涼華のギフトカードを確認して、そう言う。

 

「え?それは、あれよ、さっき使ったから、隠蔽がとれちゃったのよ」

 

「とれちゃったのよじゃねえ!とっとと隠蔽し直せ!他の奴らに見られたらやばいのしかねえんだから!」

 

霊騎がそう言うと、わかってるわよといいながら、隠蔽術式をくみ、そのまま見えなくする。

 

「ふう、よかっt「ねえ絆、この絆の女神ってギフトなに?」はあ!?」

 

霊騎が安心した直後、耀の一言で、白夜叉の目付きが変わった。

 

「ふぇ!?あ、えっと、その、霊騎、どうしよう」

 

「俺にふるか普通!何て言えばいいのかなんて俺は知らんぞ!?」

 

霊騎と絆がそんなことを言っていると、二人は横から蹴り飛ばされる。

 

「「絆~、私達をどれだけ心配させれば気がすむのかしら?おとなしくもう数発蹴らせろや」」

 

「「ドール、俺(私)の胃に穴を開けたいのか?いっぺん死んでみる(ます)か?」」

 

そこには、圧倒的ともいえる威圧を放っている、二人の獣人らしき姿と、

 

悪魔の角の様なものが生えた二人が、霊騎達の事を見下ろしていた。

 

「「もうこれは駄目かもしれん」」

 

二人は心からそう呟くのだった。




次回、ギフトゲーム(戦うのは霊騎と絆)やる(予定)です。


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三女神と従者の喧嘩

サブタイ通り、だと思います。


~白夜叉のゲーム盤~

 

『三女神の大喧嘩

 

参加者 包合 絆

 

主催者 天野(あまの) 白華(びゃくか) 闇祀(やみまつり) 香華(こうか)

 

参加者側クリア条件 最後の一人になる

 

参加者側敗北条件 上記の条件を満たせなくなった場合

 

特殊ルール 終了後全ての傷や、周辺被害はなかったことになる

 

二女神印』

 

『神につかえる従者の争い

 

参加者 ブラッディドール

 

主催者 天野 荒野(こうや) 月(つきの) 明(めい)

 

参加者側クリア条件 荒野、明の気絶、または殺害

 

参加者側敗北条件 上記の条件を満たせなくなった場合

 

特殊ルール 終了後全ての傷や、周辺被害はなかったことになる

 

神に使える従者印』

 

「いざや!全力で結界をはりなさい!早くしないと皆巻き込まれて死ぬわよ!」

 

「わかってますし準備も終わりました!結界を張ります!」

 

ギフトゲームが開始された直後、霊夢といざやはそう言って、自身の持っている霊力や魔力、

 

神力を使い、十五人を覆う小さめの結界をはる。

 

「それだけじゃあまだたりないわよ!私達のもかすからやりなさい!」

 

それに追加するように、涼華達が魔力等を送り、更に結界を強化する。

 

~絆サイド~

 

「さてと、向こうのほうで対策はしてくれたみたいだし、全力でやるわよ?香華」

 

「そっちこそ、手加減したら後で覚悟しておきなさいよ?」

 

二人の女神はニヤリと笑みを浮かべながら、絆の方を見る。

 

直後、白華の姿が消える。

 

「ッ!?」

 

絆が腕を重ねて、防御の姿勢をとるが、代わりに、腕からバキッという音がなり、

 

絆が地面に叩きつけられる。

 

「私もいるからね?『汝に死の恩恵あれ、汝に終わりを告げたまえ、

 

それは黒き火の玉なりて、全てを焦がす全ての始まりの業火なり デスファイガ』!」

 

そして、それに追い討ちをかけるように、香華が黒い炎を絆に向けて放つ。

 

絆はそれを回避しようとするが、背後から白華が押さえつけているので、動けず、

 

更に、飛んできた炎を防ぐように体の位置をずらされたので、その炎を直接受けてしまう。

 

すると、全身をおおうように、炎がひとりでに動き始める。

 

「最初っから本気だねぇ!『全ての傷を癒したまえ!全ての時を戻すように!オールヒール』!」

 

それに対抗して、絆が呪文を唱えると、その炎と、折れていた腕がもとに戻る。

 

「刺し穿ち、突き穿つ!ゲイボルグオルタナティブ!」

 

だが、それでも、立ち上がるよりまえに、白華が紅い槍を二本持ち、

 

一本を使い、絆を上空に投げ飛ばす。そして、そのままもう一本の槍を絆に投げる。

 

「『弾け!全てから身を守る不可視の盾よ!ウィンドシール』!

 

『その壁は絶対的なる防御なり!光を纏え!ライトアースシール』!」

 

絆は咄嗟に魔法を使いそれを防ごうとするが、何故だか発動せず、不発で終わってしまう。

 

「なんで!?って、やばっ」

 

次の瞬間、絆の心臓に、一本の紅い槍が突き刺さった。

 

~霊騎サイド~

 

「うはぁ、お前ら二人が相手かよ、流石に死ぬって」

 

霊騎は頬をひきつらせながらそう言う。

 

「馬鹿を言うな、昔より力が下がっていたら、それこそ目も当てられなくなるだろう?」

 

「本当ですよね、さぁ、とっととリミッターを解除してください」

 

しかし、二人の反応は当然である。昔、暴走していた頃の霊騎は、

 

三人の女神と、この二人の従者、

 

あとは、その時に死んでしまった老執事の六人で止めようとしたが、

 

かなりの接戦だったし、後半の方までは、霊騎の方が勝っていたのも事実だからだ。

 

最終的には、残った五人は瀕死の状態だったが、霊騎は軽傷だった。

 

「あんときは恩恵をフル活用してただろうが」

 

「それはこっちもだったはずだけど、まあいいわ」

 

明はそう言うと、杖を取り出す。

 

「はぁ、殺傷力を限定解除、期限は二分間、行くぞ?」

 

霊騎が殺傷力を解除すると、赤黒いオーラのようなものが出て、

 

両手には血で作られた短剣が握られていた。

 

「あぁ、こい!」

 

荒野はそう言いながら、両手剣を取り出す。

 

「知性はいらん、感情もいらん、言語もいらん、全てを殺すためについやす」

 

直後、霊騎の目から光が消える。そして、そのまま動き始める。

 

キンッ

 

荒野の両手剣は弾かれ、そのままの勢いで腹に切り傷が出来上がる。

 

「ちょ」

 

荒野が両手剣を盾のように使い、追撃を防ごうとするが、両手剣が切れ、そのまま荒野の首が落ちる。

 

「グルァァァッ」

 

次に霊騎の攻撃を受けるのは、当然、明である。

 

「ちょ、なんで盾がすぐにやられちゃうの!?あぁもう!サモンドラゴン!」

 

明がそう言うと、霊騎の道を塞ぐようにドラゴンが現れる。

 

しかし、召喚した直後、ドラゴンの首は落ち、明に向けて投げられる。

 

「ひゃあ!え!?なんかドール強くなりすぎじゃない!?」

 

明がそういっている間にも、霊騎は明の目の前に移動し、

 

「グルァ」

 

という声と共に、明の事を切り捨てたのだった。

 

「げぶふぅ」

 

直後、霊騎の目に光が戻ると同時に、霊騎は口から吐血して、そのまま倒れたのだった。

 

『三女神の大喧嘩 勝者 主催者』

 

『神につかえる従者の争い 勝者 参加者』

 

急に参加してきた四人の戦闘は、このような結果で幕を下ろしたのだった。

 

四人ほどは、状況が理解できず、そのまま固まっていたのだった。



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二人の女神の話らしいですよ?

たぶん間違ってはいない。そう、たぶん・・・


~白夜叉の自室~

 

ギフトゲームが終了してからすぐ、説明を求めるためにも、全員は白夜叉の自室に戻っていた。

 

「それで、そこの四人は誰なのかしら?」

 

霊夢が四人の事を見ながらそう言う。

 

「私と香華は、絆と同じで、一応分類上は神様って奴よ?」

 

「ちなみに、私はずいぶん昔に魔神なんて呼ばれていたよ?白華は獣人の神様ね」

 

香華の言葉に、十六夜達は?を頭の上に浮かべる。

 

「絆と同じってどういうこと?」

 

耀がそう質問すると、白華が、

 

「さきほど、絆のギフトカードを見たと聞いて来たのですが、もしかして忘れたのでしょうか?」

 

と言いながら、絆、白華、香華のギフトカードを取りだし、全員に見せるように置く。

 

霊夢達はそれをのぞきこむ。そして、三人のカードには、

 

『三女神の一柱』

 

と、

 

『巫女の一族』

 

と、表記されていた。

 

「三女神?巫女の一族?どういうギフトなのかしら?」

 

飛鳥が絆に質問する。

 

「三女神って言うのは、私と白華、香華の事をあらわしていた言葉だよ?

 

巫女の一族って言うのは、神になれる一族の事をあらわしてるって考えてくれればいいかな」

 

絆の言葉に違和感を感じた十六夜が、

 

「あらわしていたってどういうことだ?」

 

と、絆に聞く。

 

「あぁ、それはね、その世界は滅んだからだよ?ありとあらゆる概念が消えてね」

 

絆が軽い感じで答える。それを見て、霊騎と涼華が同時にチョップをくらわす。

 

「その話を持ってくるのは止めなさい!ほら、残りの二人の紹介も残ってるんだから」

 

涼華がそういって指を差した方向には、ケーキと紅茶を用意を用意している従者二人の姿があった。

 

「もう少々お待ちください。すぐにそちらにお持ちしますので」

 

荒野がそう言っている隙に、こっそりと白華がケーキを取ろうとして、手を叩かれて止まる。

 

「耀様にもお待ちいただいているのです。主のあなたがそれでは困ります」

 

荒野はそう言いながら、ケーキと紅茶を並べていく。

 

「それで、私達についてですか?とは言っても、語るようなことは無いですし・・・」

 

荒野と明はお互いの事を見ると、そのまま困ったような顔になる。

 

「個人情報に関して言うなら、一桁まで来てから、私達を倒してください。

 

そうすれば教えますよ?」

 

荒野が困ったような顔のまま、十六夜達に言うと、黒うさぎは驚きながら、

 

「ひ、一桁でございますか!?」

 

と言うと、白夜叉に説明を求めるような視線をおくる。

 

「白華に香華よ、言ってしまって良かったかの?」

 

白夜叉がそう言うと、白華は、

 

「まあいいけれど、自慢することでもないし」

 

と言いながら、ケーキを口に入れる。

 

「それなら、話してもよいだろうな」

 

白夜叉はそう言うと、白華達のコミュニティの事を話始めた。




次回は白華達のコミュニティと、ノーネームの拠点に行けたらいいなと思います。


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コミュニティの門前で、らしいですよ?

これからは目指せ週一、日曜日に投稿しようと思います。(今週分はこれで)


~白夜叉の自室~

 

「とはいっても、わしがしっておるのは、一桁にいること、構成メンバーが百人ほどだと言うことくらいじゃ」

 

白夜叉がそう言うと、黒うさぎは、

 

「ひ、一桁ですか!?」

 

と驚きながら、白華達の方を見ると、そこには、ケーキを食べ、幸せそうな顔をした白華達の姿があった。

 

「あはは、私達のコミュニティなんて、今のドールが、昔の頃に逆戻りしたら全壊しちゃうよ?」

 

香華がそう言うと、黒うさぎは霊騎の方を向く。

 

「香華、黒うさぎはわかるらしいが、一応言っておく。今は霊騎で通してるから、それで頼む」

 

霊騎がそう言うと、香華は笑みをを浮かべながら、

 

「死を運び続け、死と共に歩む人形も、恋をして変わったのかな?」

 

と言いながら、霊夢の方を見る。

 

「その二つ名は止めろ。本気でお前を消さないといけなくなる」

 

霊騎が香華をにらみながらそう言うと、香華は舌を出して謝り、再び霊騎の方を向き、

 

「そう言えばね、霊騎に会いたいって子がいるんだけど、今度つれていっていい?」

 

と、霊騎に確認を取る。

 

「別にいいが、コミュニティの場所は俺は知らんから、黒うさぎに聞いてくれよ?

 

あと来るなら俺だけの時が一番いいな」

 

「わかってるって。それに、霊騎の行くコミュニティの場所は知ってるよ♪」

 

「言いたいことが言えたなら、もう帰るわよ?そろそろ少年の視線が鬱陶しいし」

 

白華はそう言いながら立ち上がると、黒うさぎ達にお辞儀して、

 

「それでは、私達はここで、またお会いするでしょうが、その時はどうかよろしくお願いします」

 

と言うと、そのまま四人の姿は消えるのだった。

 

「・・・なるほどな、転移魔法をあらかじめ準備していたのか・・・

 

しかし、ついさきほど発生させたはずなのに、もう魔力が感じ取れないとはな」

 

幻夜がそう呟くが、黒うさぎ達は驚いたまま固まっている。

 

「黒うさぎ、コミュニティの案内頼めるか?」

 

霊騎がそう言うが黒うさぎは動かない。直後、霊華が黒うさぎの耳をモフモフすると、

 

「!?な、何事ですか!?」

 

という驚きの声をあげる。

 

「こいつ蹴ってやろうかな(ボソッ コミュニティに案内してくれっていったんだ」

 

霊騎が再びそう言うと、黒うさぎは立ち上がり、

 

「わかったのですよ!それでは白夜叉様!私達はこれで!」

 

と言うと、そのまま部屋から出ていく。

 

「それじゃあ、俺らも行くかな」

 

霊騎がそう言いながら立ち上がると、それに続くように、霊夢達も立ち上がる。

 

「あ、そう言えば、素材とかって買い取ってもらえるのかしら?」

 

涼華はそう言うと、白夜叉の前に座る。

 

「先に行ってて良いわよ?場所は霊騎がいればわかるし」

 

「わかった。そんじゃ、ちゃんとにあとでこいよ?」

 

霊騎はそう言うと、全員を連れて黒うさぎの後を追う。

 

「それで、見てほしい物なんだけれど」

 

「フム?営業時間は既に終わっておるのじゃがな?まあよいじゃろう」

 

そうして、二人は取引の話をし始めたのだった。

 

~ノーネーム 居住区画門前~

 

「この中が我々のコミュニティでございます」

 

黒うさぎはそう言いながら、全員を中にはいるように促す。

 

霊騎達が中にはいると、そこには、時間がたって老朽化している様子の土地が広がっていた。

 

「・・・酷いな、精霊達も寄り付こうとしないなんて」

 

霊騎は思わずそう呟く。

 

「これは、一種の時魔法か?いや、それとはまた別だな。一応は戻れるだろうが、

 

これでは半年持てばいいほうか?いや、もっと短いか・・・」

 

幻夜はそう言いながら、近くにあった建物に触れる。

 

すると、その触れた部分が、砂のようになり、そのまま崩れ落ちた。

 

「・・・黒うさぎ達は少し離れていてくれ」

 

幻夜がそう言うと、黒うさぎ達は言われた通りに下がる。

 

それを確認した幻夜は、魔力を少し解放して、時魔法を使う。

 

「『数百年の時越えて、今その真の姿を見せよ リバースクロック』」

 

直後、地面から草がはえはじめ、壊れていた建物が直ってく。

 

「これでよし、とは言えないな。このていどの修復じゃあ、幻影でも作った方が早い」

 

幻夜がそう呟いた直後、幻夜はなにかにすごい勢いで抱き付かれる。

 

「今のはなんだったのでございますか!?」

 

なにかの正体は黒うさぎだった。幻夜は黒うさぎの質問に、

 

「時魔法の一種だ。だが、所詮この程度では幻覚程度にしかならん」

 

と言いながら、十六夜達の方を向き、

 

「まあ、後は頼んだ。俺は少し寝る」

 

と言って、そのまま地面に倒れたのだった。

 

その直後、なんでここで寝るんだ!という霊騎の叫び声が聞こえたとかどうとか。




次回はお風呂へゴーする感じのお話にな(ると思いたい)ります。


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風呂での出来事らしいです

~ノーネーム 拠点~

 

幻夜を部屋に運んだあと、霊騎達は、男と女にわかれて、今は女性が風呂に入っていた。

 

その間暇な霊騎達男性組は・・・

 

「久しぶりにやったが、霊騎に勝てねえな」

 

「そりゃあ、お前より長生きしてるからな?これでもかなりおじいさんだぞ?」

 

「ドールさんにも勝てないのですが、と言うか、気が付いたら負けているのですが」

 

「ずいぶん前に、軍の指揮をしていた事が霊騎にあってな。

 

それの都合上、俺もその手の知識を持ってるからな」

 

将棋やチェスをしていた。

 

ガチャリ

 

すると、ドアが開き、幻夜が出てくる。

 

「・・・おはよう」

 

「おう、起きたのか。風呂はもう少し待て。今は女性陣が入ってるからな」

 

霊騎はそう言うと、さらりと王を取っていく。

 

「霊騎~、もう入って良いわよ~」

 

すると、霊夢がドアを開けながらそう言う。

 

「ほいほい、ほら、入るぞ?」

 

霊騎はそう言いながら、空間から乾いたタオルを取り出し、そのまま風呂に向かう。

 

「・・・俺はあとで入る」

 

幻夜はそう言うと、チェスを一人でやりはじめる。

 

~一時間後~

 

「いやぁ、さっぱりした。幻夜、もう入って大丈夫だぞ?」

 

霊騎は出てくると、幻夜にそう言い、そのまま自分の部屋に向かう。

 

「・・・行くか」

 

幻夜はタオルを準備し、風呂に向かって歩き始めようとして、

 

「・・・その前にチェスを片付けなければな・・・」

 

と言い、チェスを片付け始めたのだった。

 

~ノーネーム 拠点 風呂~

 

あれから少したち、0時程になった頃に、やっと幻夜は湯船に浸かる。

 

「はぁ、あんな服着ていると、汗がひどくって困る。慣れたからまだましだけど・・・」

 

幻夜が体をお湯に浸けながらそう言う。

 

「しかし、霊騎が蛇神を倒して水樹を貰って来たとか言うから、

 

何事かと思ったが、なかなかに良いものだな」

 

ちなみに、その水樹は、幻夜が寝ている間に、水路の様な場所に置かれている。

 

ガラリ

 

幻夜がそう言っていると、扉が開き、そこから十六夜が姿を見せた。

 

「!?『フリーズ』、『ファイヤウォール』、『アイスミスト』!」

 

幻夜は驚きながらも魔法を使い、自身の姿が見えないように、

 

床を凍らせ、火の壁を作り、霧のように細かい氷を自分の周りに出す。

 

「いきなりなんだよっと」

 

十六夜はその火の壁を殴り、腕を勢いよく振り、それを消すと、

 

大きくジャンプして、幻夜の近くにいき、幻夜の方を見て固まる。

 

何故なら、そこにいたのは、長い黒髪を水で濡らし、紅い眼をした女性の姿があったからだ。

 

「・・・誰だ?」

 

十六夜はそう言いながら、女性の事を見る。

 

「こ、こ」

 

「こ?」

 

「こっちを見るなぁっ!」

 

ノーネームの拠点に、そんな女性の叫び声が響いた。




次回は幻夜が風呂に入っている頃の霊騎の話、

次にこのあとの話の順番になります。


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神竜の巫女と神軍師と呼ばれた人形らしいです

~幻夜が風呂に入っている頃の霊騎~

 

「ふむ、きれいな月だな。なあ、そう思うだろ?」

 

霊騎は誰もいない空間にそう話しかける。

 

「なにか話があるならはやくしてくれ。霊夢と霊華が待ってるんだよ」

 

「・・・それもそうね」

 

その声と共に、廊下の曲がり角の辺りから、黄緑に近い色の髪をした女性が出てくる。

 

「お母さん、ここにお父さんがいるって本当なんですか?」

 

そして、それに続くように、その女性と同じ髪色の少女が出てきて、

 

お母さんと呼ばれた女性の方を見る。

 

「えぇ、ほら、この人がそうよ」

 

女性はそう言うと、霊騎の事を指さす。

 

「・・・は?」

 

霊騎は驚き、そのまま固まってしまう。

 

「・・・やっぱり覚えていないのね・・・」

 

女性は霊騎の方を向くと、そのまま、

 

「貴方とギフトゲームがしたいの。いいかしら?」

 

霊騎が頷くと、霊騎の前に一枚の紙が出てくる。そこには、

 

『神竜の巫女と神軍師と呼ばれた人形

 

主催者 チキ

 

参加者 霊騎(ドール)

 

参加者側勝利条件 1チキを気絶させる2失われた過去の記憶を思い出す

 

参加者側敗北条件 上記の勝利条件がどちらとも満たせなくなった場合

 

チキ印』

 

「舞台はこちらが準備するわ」

 

そう言って、女性、チキが指を鳴らすと、ノーネームの廊下から巨大な木の上に風景が切り替わる。

 

「さあ、行くわよ?」

 

チキはそう言いながら、片手程のサイズの丸い石を取り出し、持っている手を上にあげる。

 

すると、チキを包むように花のようなものが現れ、チキの姿を隠す。

 

バサリ

 

その花が開くと、そこからは一匹の竜がいた。

 

「うわぉ、それは想定外だわ」

 

『行くわよ』

 

チキはそう言うと、口から氷の様なものを出してくる。

 

「まったく、状況がいまいち飲み込めないんだがなっと」

 

それにたいして霊騎は、その氷の様なものを掴むと、チキに向けて投げる。

 

あまり速くない、投げ返された氷の様なものをチキは回避しながら、

 

再び氷の様なものを出し、人の状態に戻ると、そのまま霊騎の方へ走っていく。

 

「気絶、ならばっ!」

 

霊騎はそう言うと、黒色のグローブを装備し、そのままチキの攻撃を回避する。

 

「人形式近接格闘術、刃撃!」

 

「ッ!人形式近接格闘術、双撃・蹴!」

 

チキは手に氷を纏わせ、霊騎に向けて振り下ろす。

 

そして、それに対して、霊騎は両足を使い、チキの振り下ろしている方の手を蹴り飛ばすと、

 

「人形式近接格闘術、蛇撃!」

 

霊騎はそのままの勢いでチキに近付き、そのままチキの背後に回ると、首の辺りを叩き、

 

そのまま気絶させようとする。が、

 

「まだ思い出していないのに負けられない!人形式近接格闘術、零牙!」

 

という声と共に、霊騎の顎に向けて肘を当てると、そのまま離れる。

 

『■■□□!』

 

突然、空からそんな声が聞こえる。

 

「!? なんであれが生きているの!?」

 

チキが上空を見ながら言うので、霊騎もそれに続き上を見る。

 

そこには、複数の羽を生やしたトカゲの様なものがいた。

 

すると突然、そのトカゲが光、そこから二人の人が落ちてくる。

 

「ちょ、こんなところで落とさないでよ!」

 

「仕方ないだろう?こんなところまで運んでやっただけでも感謝しろ」

 

落ちてきた二人が言い合っていると、霊騎は男の方を見て、

 

「・・・俺ににてるのはなんでだ?」

 

と、呟く。

 

「チキ!お前に頼まれてこの騒がしいのをこんな所まで連れてきてやったんだ。

 

俺が戦いたがる相手とかはどこだ?」

 

霊騎に似た男がそう言うと、チキは霊騎の方を指さす。

 

それに釣られるように、二人は霊騎の方を見ると、

 

「「あっ」」

 

といったあとに、そのまま、女性の方は刀の様な武器を、

 

男の方は背後に先ほど空にいたドラゴンを作り出し、

 

「一回斬らせなさい!」「串刺しになりやがれ!」

 

といって、霊騎に向けて攻撃をする。

 

まず最初に、地面から黒いトゲのようなものが生える。

 

それを、霊騎がジャンプすることで回避すると、それに追撃をかけるように、

 

女性が真上、前、右、左、後ろの五ヶ所から攻撃を仕掛ける。

 

「ファッ!?」

 

霊騎は右前に飛ぶことで回避使用とするが、その方向からは氷の玉が飛んでくる。

 

「何俺のを回避してくれやがってんだよ!」

 

男がそう言うと、左前から黒いトゲが霊騎に向けて飛んでくる。

 

「こりゃあ、流石に舐めてかかりすぎたな」

 

直後、氷は砕け、トゲは男の目の前にカランという音を出し落ち、

 

女性の持っていた刀の様な物はそのまま遠くに突き刺さる。

 

「チキ、ギムレー、リン。久しぶりだな。やっと思い出したよ。

 

そうだよな。お前らがこんなに強くなってるとは思わなかったよ」

 

霊騎はグローブに霊力を籠めながらそう言うと、

 

「だからな?この一撃で・・・」

 

と言い、そのまま構えを取ると、

 

「死ぬなよ?」

 

と言いながら、地面蹴る。直後、霊騎の姿が消え、

 

「人形式近接格闘術、絶ノ型 集撃」

 

ギムレーの姿が消える。

 

「人形式近接格闘術 絶ノ型 一打千撃」

 

次にその声が聞こえた時には、リンがその場で気を失う。

 

「人形式暗殺術 絶華」

 

チキが最後に感じ取れたのは、首に何者かの手が当てられた事だけだった。

 

『神竜の巫女と神軍師と呼ばれた人形

 

勝者 参加者』

 

霊騎の手元には、そうかかれたギアスロールがあった。




キャラ紹介

チキ FE(ファイヤーエムブレム)覚醒から

霊騎がドールと名乗っていた時、幻想郷に行くかなり前に共に活動した神竜の巫女。

ドールとの間に子供がいるが、まだ本格的に出てきたわけではないのでカット。

ドールはとあることが原因でFF世界より前のことをほぼ全て忘れているので、

自身とチキの間に子供がいることすら覚えていない。

本来ならば思い出す事が出来ないが、絆がいじくりまわして少し症状を和らげたため、

今回の一件で思い出すことの出来た一人。

ギムレー FE(ファイヤーエムブレム)覚醒から

ドールの姿によく似ている。うん、そりゃあ、別次元のドール君だしね!

リンディス FE(ファイヤーエムブレム)烈火の剣から

チキ同様、ドールが忘れていた過去に会った人物。

ドール君、君をハーレムにしたら霊夢が消しに来るぞ?さあ、逝ってらっしゃい。

草原にいると心が落ち着くらしい。


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風呂場騒動の結果がこちらです

~ノーネーム 拠点 廊下~

 

霊騎が廊下に戻ると、風呂の方から声が聞こえる。

 

「あぁ、やっちゃったのか、十六夜は」

 

「うん、なんのことなのかと、そこの三人は何なのかは後で聞くことにするわ」

 

「おう、そうしてくれ!って、え?」

 

霊騎が後ろを向くと、霊夢がお払い棒片手に、殺気の様なものを出していた。

 

「ほら、行くわよ?」

 

「・・・はぃ」

 

霊夢の言葉に、霊騎は逆らえないのだった。

 

~ノーネーム 拠点 風呂~

 

風呂につくと、そこはかなり酷い状態になっていた。

 

ところどころに氷柱が刺さり、床も凍り付き、そしてなにより、

 

「なんで十六夜はこんなことになってんの?」

 

十六夜が十字架の様な形状の闇に両手をとらわれていた。

 

「おい霊騎、これはどういうことだ?」

 

その声と共に、風呂の中から女性が出てくる。

 

「十六夜に聞いた話だと、なんでも、「今入れば幻夜の素顔が見られるぜ?」とか言ったらしいじゃないか」

 

「ナンノコトカワカラナイナァ」

 

霊騎が冷や汗を流しながらそう言うと、肩をガシリと掴まれる。

 

「処刑だ、霊夢も手伝ってくれ」

 

「了解」

 

「二人がかりは卑怯だろ!?」

 

霊騎がそう叫ぶのに対して、更に、

 

「私達も手伝うわ」

 

といって、リン、チキ、ギムレーが加わり、五人になる。

 

ちなみに、肩を掴んだのは霊夢である。おかげで霊騎は動けない。

 

「これはあれだな、オワタって奴だな。うん、とりあえず、生き残れればいいな。ディフェンス付与」

 

そのあとに来た黒うさぎたちが見た光景は、それはとても口では言い表せないような惨状だったらしい。

 

~閑話休題~

 

「それで、説明はしてもらえるのかしら?」

 

飛鳥はそう言いながら、幻夜に話しかける。

 

「はぁ、こんなことになるなら、風呂に入る時間もう少しずらせばよかった」

 

ちなみに、幻夜の服装は、白いワンピースである。

 

「まあ、知られちゃったんだからしょうがない。私の本当の名前は月光(つきのひかり)、

 

性別は見ての通り女、姿を隠していたのは、知られると面倒なことに巻き込まれるから」

 

パリン

 

どこかで窓ガラスの割れる音がする。

 

「はぁ、十六夜、少し手伝いなさい」

 

「なんで俺なんだ?」

 

十六夜がそう言うと、ドアから一人の男が現れ、光を見ると、

 

「ハハハハハ!光よ!ついに見つけたぞ!さあ、大人しく私の妻となれい!」

 

と言いながら、移動阻害系の魔法を使い、光を拘束しようとする。

 

「残念ながら断らせてもらうわ!私はもうすでにこの人と付き合ってるからね!」

 

それに対して、光はそう言いながら十六夜に腕を絡ませ、魔法を妨害する魔具を使い、

 

魔法の効果を打ち消す。

 

「なん、だと?もうすでに、付き合ってる・・・だと!?」

 

「そうよ、だから諦めなさい」

 

あまりにも急な展開に、十六夜が驚いている間にも、話が勝手に進んでいく。

 

「おまっ、なにいtングッ」

 

十六夜が我に返ると、否定しようとするが、それを光が口をふさぎ妨害する。

 

しかも唇で、つまることキスである。

 

「「「「・・・え?」」」」

 

そんな光景に、黒うさぎ達は十六夜と光の方を見たまま固まっている。

 

「・・・ぷはぁ」

 

十六夜から唇を離した光は、固まっている不審者(男)の方を向き、

 

「『バインド』」

 

と言うと、男が縄で縛られ、そのまま窓の外に吊るされる。

 

次近づいたらこうなります。

 

というはりがみが付けられた状態で。

 

「ふぅ、十六夜、ありがとうね、って、あれ?」

 

十六夜にお礼を言った光が、反応しない十六夜を不思議に思い、顔をのぞきこむと、

 

十六夜は顔を赤くしながら、

 

「いったいなにを!?」

 

と言い、一歩後ろに下がる。

 

「なにをって、キスですがなにか?」

 

光がそう言うと、十六夜は多少冷静になったのか、光にたいして、

 

「・・・まぁ、役得ってことにしておくか」

 

と言いながら、頬をかくのだった。

 

「ちなみに私のファーストキスだからね?」

 

「ファ!?」




なぜかすごくグダグダしてしまった。うん、いつも道理ですね、はい。

アドバイスだったり、意見や感想、誤字脱字があればお願いします。


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光の試練 1

~ノーネーム 本拠地~

 

あの騒動から1日たち、全員が起きてくる頃には、すっかり昨日の事を忘れて、

 

「私達付き合うことになりました」

 

いなかった。むしろ、本人たちが盛大な爆弾を落とした。

 

カラン

 

誰かがなにかを落とした音がしたが、全員はそんなことにすら気が付かず、

 

十六夜と光の事を見ていた。

 

「・・・あぁ、光にもついに春が来たのね」

 

涼華がそう言うと、続いて霊騎が、

 

「て言うか、昨日のって芝居じゃなかったのか?」

 

と言うが、光は顔色一つ変えずに、

 

「あのあと色々あって告白された。詳しいことは話さん」

 

と言うと、十六夜の方を見て、

 

「まぁ、交換条件として、私との鬱陶しい呪いをギフトゲームにしたやつを

 

クリア出来たら結婚までしてやるってな」

 

と言い、ニヤリと笑みを浮かべる。

 

「そう言うわけで、ご飯食べ終わったら開始ね」

 

そこまで聞いた霊騎が、思わず、

 

「あいつがあんなこと言うなんてなぁ」

 

と、呟くのだった。

 

~食事中~

 

「さてと、それじゃあ、始めるよ?」

 

「あぁ、いつでも大丈夫だ」

 

十六夜がそう言ったのを確認すると、光はギアスロールを十六夜の前に出す。

 

『古の魔女の呪い

 

参加者側クリア条件 ???に認められる 強き精神を示す 光の心の傷を治す ?を殺す

 

特殊ルール 時間制限(48時間)以内に死亡した場合は蘇生する。』

 

十六夜が読み終わると、そのギアスロールは燃え、周りの風景は森にかわる。

 

そして、それと同時に、十六夜の中に様々な感情が流れてくる。

 

それは怒りであり、妬みであり、憎しみであり、苦しみであり、悲しみである。

 

「■□■■□■!!」

    ・・・

遠くからナニカの声が聞こえる。

 

そして、そこから姿を現したのは、龍であった。

 

かつて、初代水の祖先龍と呼ばれていた、一頭の龍だった。

 

十六夜は、様々な負の感情により、頭痛や吐き気を感じながらも、立ち上がり、龍の方を見る。

 

ふと、十六夜は、その龍の後ろに、なにかに囚われている光の姿が見えた気がした。

 

しかし、身長は少し小さくなっており、

 

その服はボロボロで、朝着ていた服とは全く別の雰囲気を放つそれは、

 

まるでアニメに出てくる奴隷のような服にも見える。

 

その光の目は虚ろで、そこにはなにも映っていないように思える。

 

『□■□□■□□■■!』

 

十六夜がそんなことを考えている間にも、龍が尻尾による攻撃を仕掛ける。

 

「ッ!?」

 

十六夜はしゃがむことで、ギリギリその攻撃を避けるが、それでも完全には避けきれず、

 

背中が少し斬れる。

 

『・・・我を前に考え事とは、随分ふざけてたものよな』

 

十六夜の脳内に、そんな男の声が聞こえる。

 

直後、龍は姿を変え、人の形をとると、十六夜の方を向き、

 

「いまの貴様を認める事は無し、気合いを入れなおせい!」

 

と言い、そのまま十六夜の背後にまわると、十六夜が動き出すより早く、十六夜の首を落とすのだった。



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光の試練 2

~???の森~

 

「起きたか?」

 

十六夜が目を覚ますと、目の前に先ほどまで戦っていた男がいた。

 

「ふっ!」

 

とりあえず殴りかかってみた十六夜は、そのままの流れで地面に落とされる。

 

「もう元気になったのか。一回死んだからか、頭痛も多少は和らいでいるらしいな」

 

「・・・そういえばそうだな」

 

十六夜は再び立ち上がると、男の方を向く。

 

「それならもう良いだろう。我を越えてみるがいい」

 

「言われなくても!」

 

直後、十六夜は男の方に走り出す。

 

「甘いぞ若造が、もう少し技術をつけろ!でなければ死ぬぞ!」

 

「さっき殺しておいてよく言うな!」

 

そう言うと、十六夜は男に殴りかかるふりをして、男が防御することを狙う。

 

しかし、男は十六夜の動きを見ると、ため息をつき、防御ではなく、

 

そのまま足を振るい、十六夜の事を蹴り飛ばす。

 

十六夜はそれを両腕で防ぐが、その防御を貫く勢いで放たれていた蹴りは、

 

そのまま十六夜の腹に当たり、十六夜の事を飛ばす。

 

「コフッ」

 

十六夜は飛ばされた先にあった木を倒し、その衝撃で血を吐くが、

 

そんなことは関係ないとばかりに、男は十六夜の頭に向けて石を投げる。

 

十六夜は咄嗟に頭を下げて回避するが、背後にあった木には穴が開き、

 

穴の近くは焦げていた。

 

「折れるんじゃなくて穴が開くだけって、どんだけ早く投げたんだよ」

 

十六夜が警戒しながらそう言うと、男はニヤリと笑みを浮かべ、

 

「無駄口をたたく余裕があるとはな」

 

と呟く。

 

直後、男の姿が見えなくなると同時に、十六夜は悪寒に襲われ、

 

咄嗟的に前に転がりながら、先ほどまで自分のいた場所に石を投げる。

 

しかし、無理な体制で投げたためか、石にはあまり勢いがつかず、

 

そこにいた男の足に当たる直前で落ちてしまう。

 

「ほう、今のをかわすとはな、直感というやつか?」

 

十六夜が立ち上がったタイミングで、男は再び攻撃を開始する。

 

男は、十六夜の腕、後頭部、足を狙うが、

 

それを十六夜は、腕を戻し、しゃがみ、後方にとび回避する。

 

「ほう、もう対応出来るようになっているとはな」

 

十六夜は男に対して言葉をかえすことが出来ないほど疲れていたが、

 

それでも男の方を向き、ニヤリと笑みを浮かべる。

 

「ならば、少し力を上げるとしよう。ついてこい」

 

そう言うと、男は十六夜に向かって直線に走り出す。

 

十六夜は腕をクロスさせ、正面から来る男の攻撃に備え、

 

「ッ!?」

 

いつの間にか背後にいた男に殴られる。

 

だが、十六夜は倒れる直前、無意識の内に男を蹴るように足を振り上げ、

 

そのまま男の腕を蹴り飛ばし、意識を失うのだった。

 

「ほう、無意識とは言え攻撃を当てるとはな・・・ならば、認めよう」

 

そんな声が聞こえた気がしたが、木を失った十六夜はそれに反応することはなかった。




投稿遅れました!スミマセンッ!


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光の試練 3

十六夜が目を覚ますと、男の姿はなく、代わりにギアスロールが置かれていた。

 

『古の魔女の呪い

 

残りクリア条件 光の心の傷を治す ?を殺す

 

特殊ルール 時間制限(60時間)の間死亡した場合は生き返る。』

 

「時間制限が増えてる?まあいいか、とりあえず・・・」

 

十六夜はギアスロールから目を離し、残りの二つの条件を満たすために歩く。

 

少しすると、光のような姿が見えてくる。

 

十六夜がそれに気が付くと同時に、空から声が聞こえる。

 

「デイモンズソード!」

 

十六夜はそのまま後ろにとび、その攻撃を避ける。

 

「ねえ、私の光に何のようかしら?人間。まぁいいわ、どうせ殺すんだし」

 

「問答無用かよ、ひでぇ奴もいるもんだな」

 

十六夜がそう言うと、空から落ちてきた女は、

 

そのまま十六夜に向けて黒い剣を構えると、

 

十六夜の腕を狙うように剣を振るう。

 

十六夜はその剣を叩き落とすが、かわりに十六夜の腕が斬れる。

 

「なっ!」

 

十六夜が驚いている間に、女は再び剣を構え、十六夜を突き刺そうとする。

 

十六夜はしゃがみ、それを避けるが、女の手にはもう一本剣が持たれていて、

 

その剣先は十六夜に迫り、そのまま十六夜の首を切り落とそうとする。

 

「ッ!」

 

十六夜は腕を振り上げ、それをそらそうとするが、

 

腕が当たると同時に、腕が石になり、振り上げた勢いで砕け散る。

 

「な・・・・ッ!」

 

直後、十六夜の首が斬り落とされ、十六夜は意識を失うことになった。

 

~??~

 

十六夜は黒い空間にいた。

 

十六夜はその中で、何かの声が聞こえる。

 

『眼を覚ますといい。この程度で諦めては、あの子が救われないじゃないか』

 

『そうじゃ、私達の最後の希望、いや、あの子』

 

『私の子供であるルキも救ってください』

 

『その為に、私達の力を貸そう』

 

『どうか、あの二人を救ってください!』

 

(まて、一方的に話して終わらせようとするな!)

 

~???の森~

 

「なっ、あなた、なんで生きて・・・!それに、その腕はっ!」

 

「負け、られるかぁっ!!」

 

それは、気が付いたときには口から出ていた言葉だった。

 

「光は俺のだ!絶対に渡すかぁっ!」

 

それは、本心から来た、十六夜の言葉だった。

 

女、ルキはそれを聞くと、ニヤリと笑みを浮かべ、

 

「ならかかってくるといい。全力で私の事を殺しにこい!」

 

と言うと、二本の黒剣を構える。

 

「言われるまでもない!行くぞ!」

 

十六夜がそう言うと、十六夜の周りに光が出始める。

 

直後、十六夜の姿が消え、ルキの眼前に現れる。

 

「とりあえずこれでも喰らっとけ」

 

その瞬間、ルキの体が、空高く殴り飛ばされるのだった。

 

十六夜の体の一部が、若干透けていた事には、

 

本人ですら気付くことは無かった。




スキル説明

デイモンズソード

契約した魔物、悪魔の力を使うことができる。

今回ルキの使用していた力は、

ウィンドドラゴンとストーンアイ

風の力を持つ祖龍の配下(最下級)と、

石化の眼を持つ空を飛ぶコウモリのようなもの。

ウィンドドラゴンからは風の刃、

ストーンアイからは石化の力を借りていたのが、

ルキの持っていたデイモンズソードの効果である。


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光の試練 4

~???の森~

 

十六夜は腕を下ろすと、そのまま光に向けて歩き始める。

 

光は、十六夜が近づくにつれて、怯えたように身を竦める。

 

「こ・・・・で」

 

小さな声が聞こえる。

 

「こ、な・・・で」

 

それは、十六夜が近付く事を嫌がる言葉だった。

 

「来ないでよぅ」

 

嫌がり、怯えたようなその声を聞き、十六夜は近付くのを止める。

 

しかし、続く言葉に、十六夜は再び歩き始める。

 

「あなたも私を、私の心臓を奪いに来たんでしょう?」

 

その言葉を否定するために。それは違うと言うために。

 

しかし、それより先に、横の方から声が聞こえる。

 

「全くもう、面倒なことになったじゃない」

 

十六夜はその声を聞いて驚くと、そちらの方を見る。

 

「あなた、少し手伝いなさい。その子の心を助けたければ、

 

その子と共に歩みたければね」

 

先ほど殴り飛ばしたはずのルキが、十六夜の背後を指差してそう言う。

 

十六夜がそちらの方を向くと、その方向には様々な人の姿があった。

 

あるものは剣を、あるものは弓を、あるものは杖を構え、光の事を狙うように立っている。

 

「あいつらがこの子の心の傷の原因よ。全員殺せば終わり」

 

ルキは面倒くさそうにそう言うと、杖を取り出すと、

 

「あなたのせいで私が出てくるはめになったじゃない」

 

と言いながら、魔法を唱え始める。

 

「さっきいたのはお前じゃないのか?」

 

「バカ言わないで、あっちは偽物、魔法で創った私の分身見たいなものよ性能は九割位下がってるし」

 

ルキはそう言うと、十六夜に剣を、投げる。

 

「それ使いはないと、あいつら、最後の三人が殺せないから、渡しておくわ」

 

直後、武器を構えていた者達が、一斉に走り出す。

 

「ったく、剣で戦ったことなんてないぞっと」

 

十六夜は近づき、人に向けて剣を振る。

 

すると、十六夜の目の前にいた男が、霧のように消えた。

 

「は?」

 

十六夜は一瞬固まるが、後ろから聞こえた声に、

 

思わず振りかえる。

 

『そいつらは幻だ、光の生み出したな』

 

そこには、最初にここに来たときに会った龍の姿があった。

 

『こやつらは全て、光の生み出した恐怖の記憶の欠片の姿だ』

 

龍は光を隠すように座りながらそう言う。

 

『そして、私達二人では、動きを邪魔することはできても、倒すことはできない』

 

「何故なら、あの子は君、参加者である君に助けられることを望んでいるからだ」

 

『ゆえに私達には倒すことが出来ない』

 

十六夜はそれを聞くと、手に持った剣を地面にさし、代わりに石を拾うと、

 

「あいつら三人って言うことは、それ以外はやれるんだな?」

 

と言い、そのまま石を、相手の固まっているところに向けて軽く投げる。

 

十六夜の投げた石が地面に当たると、そこから十六夜の前方に向けて、

 

およそ長さ五百メートルほどの大きなクレーターが出来上がる。

 

その形状は、ハンドボール投げを測定するときに使われるような、

 

そんな形状をしていた。

 

それを投げた十六夜はと言うと、なぜここまで勢いが強くなったのか分かっていなかった。

 

ただ、十六夜の手を離れた直後、ルキだけが、雷が石を覆っていた事に気が付くのだった。




FGOのガチャは悪い文明、メルトリリス出てこないだなんて・・・

三十回まわしても良いのがひとつもでない・・・(´・w・)

十六夜君のあれは、

本人のスペック+雷の速度+当たったタイミングでの雷の放出

のトリプルアタックの結果です。


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光の試練 5

最後の方はグダグダしてます。多分かなり・・・


あれから数分ほどたち、十六夜の周囲にいた敵は、あと三人まで減っていた。

 

しかし、その三人の姿を見た十六夜は、今度こそ動きを止める。

 

「Gulaaaa」

 

「彼女の願いのために」

 

「ワタシノイモウトノカタキニフクシュウスルタメニモ」

 

一人は、ボロボロになり、全身血だらけの執事服を着た霊騎のような男、

 

一人は、杖を持ち、片方の袖が切れている白い服を着た絆のような女、

 

一人は、右手に黒い鱗を生やし、左手を水に変化させ、黒のマントを付けている涼華のような女。

 

その三人が、光を除いた三人に殺気を出している。

 

「Guuuu」

 

「悪いけどあの子の為にも、あの人の、私の初恋の人のためにも」

 

「「死んでもらう!」」

 

三人はほぼ同時に、十六夜とルキに向かって動き始める。

 

霊騎(仮)は、杖を持っているルキの方に走ると、そのままルキの杖を蹴り砕こうとする。

 

ルキは、自分に身体強化の魔法を使い、後ろに飛ぶことでギリギリ避けるが、

 

風圧で体が浮き、持っている杖にはひびが入る。

 

「・・・ケイヲシッコウス」

 

霊騎(仮)がそう言うと、地面から巨大な剣が出てくる。

 

霊騎(仮)はそれを持つと、ルキに向けて投げる。

 

その動作がゆっくりだったことから、恐らく弱く投げたのだろう。

 

しかし、だ。

 

その剣の生み出した風に触れた植物達が、茶色く枯れていく。

 

更に、刺さった場所は、地面が腐り溶けていく。

 

幸い、ルキに刺さる事はなく、ルキの足の下に突き刺さったため、

 

ルキが地面に落ちるだけで済んだのだが、

 

もし当たっていたら、あの効果がルキに出ていた、

 

つまるところ、死んでいたかもしれないのだ。

 

「ヤルナラハヤクシナサイヨ」

 

直後、そんな声が聞こえると同時に、ルキの体から腕が生える。

 

いや、正確に言うのであれば、『ルキの心臓を握った涼華の腕』が、

 

と言った方が正しいのだが。

 

グチャ

 

そんな音と共に、ルキの心臓は潰され、ルキは音を出して倒れる。

 

「ツギハアナタノバン。シカバネヲサラシナサイ」

 

十六夜が背中の辺りに寒気を感じ、そのまま横に転がると、

 

先ほどまで十六夜のいたあたりに、絆の杖、霊騎の剣、

 

涼華の脚が見える。

 

「「「チッ」」」

 

三人は揃って舌打ちすると、再び武器を構える。

 

「ちなみに良いことを教えてあげるわ?

 

今回は耐久戦よ、残りの時間、大体あと半日、生き残ってれば良いだけ」

 

涼華がそう言ってくるが、その時、ふと違和感を覚えた十六夜は、

 

涼華の方を見て、

 

「・・・お前、もしかして本物か?」

 

と聞く、涼華はニヤリと笑みを浮かべ、

 

「バレちゃったか、やっぱりヒントは与えるべきでは無かったわね」

 

と言いながら、どこからか剣を取り出す。

 

「よし、賭けは俺の勝ちだな、絆」

 

「はあ、涼華があんなヒント出さなければ勝ってたのに」

 

「ないな、どこまでいってもお前の敗けだったぜ、お前の運の無さは一級品だからな」

 

霊騎と絆も、先ほどまで持っていた武器を降ろし、別のものに変える。

 

「ちなみに光だけはこの世界が作った幻だぞ?本人も聞いてないしね」

 

霊騎はそう言いながら、そのまま剣を地面に突き刺す。

 

「まあ、おしゃべりはここまで、それじゃあ行くわよ!」

 

三人は、話したい事を話すと、そのまま十六夜に向けて攻撃を仕掛けるのだった。




修学旅行なんていきたくないでござる!(金曜~日曜の三日間)

帰ってきたら絶対ダウンしますね、まあ、これ書いてるの木曜の話ですが。

最後の方グダグダしてたのは、今週ぶんを書き上げるのに、

最初の方はネタがある程度あったのですが、

後半になるにつれ無くなり、色々リアルであり、

思い付いたネタが全部消えたって言うのが理由なのです。(後時間が足りない)

言い訳乙とか言わないでくれると嬉しいなぁ(願望)


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光の試練 6

あれからかなり時間が経ったと思う、残り時間はおそらく一時間ほどだろう。

 

十六夜は、攻撃をかわし、時には攻撃して動きを妨害しながら、

 

霊騎達の攻撃を防いでいた。

 

すると突然、霊騎達が倒れる。

 

「!?」

 

警戒してか、十六夜は後ろに大きくとぶと、そのまま光の近くに行き、

 

霊騎達の様子を見ることにするのだった。

 

ただし、すぐに動けるように、近くに武器を置いて。

 

~霊騎視点~

 

十六夜と戦っていたら、突然、目の前が暗くなり、

 

気が付くと、先ほどいた森とは別の場所にいた。

 

「ここは・・・森だが、さっきの場所と木の種類が違うな。だがどこかで・・・」

 

ガサリ

 

霊騎が考えるより早く、近くにあった茂みが揺れる。

 

「・・・なんだ?」

 

霊騎がそちらの方を見ると、壊れた木製の家と、血まみれの少女の姿と、

 

その少女の名前を呼びながら、ごめんと謝っている少年が見えた。

 

その少年の姿は、どこか霊騎と重なるところがあった。

 

むしろ、身長こそ違うが、それは昔の霊騎、

 

ドールと名乗っていた頃の自分と同じだと霊騎は思った。

 

「ていうことは、ここは俺の記憶の中、しかも、俺が思い出せていない所なのか・・・?」

 

再び二人の方を見ると、もう片方の少女からどこかいざやと似た気配を感じた。

 

ズキリと霊騎の頭に痛みが走る。この光景を見たせいなのか、

 

忘れていた記憶が少しだけ戻る。

 

「こ・・・れは・・・ッ!?」

 

直後、霊騎の頭に違う声が聞こえる。

 

『アノコノタメニモ、オマエノカラダ、カリル』

 

霊騎としての意識は、そこで途切れ、自分の奥底から、

 

別の意識が出てくるのを霊騎は感じたのだった。

 

~涼華視点~

 

涼華は、随分と懐かしい匂いで目を覚ます。

 

それは、今は亡き母の作ってくれたスープの匂いだった。

 

「お姉ちゃん起きて、そろそろご飯だよ」

 

・・・あぁ、懐かしい声が聞こえる。

・・・

あの日、私が救うことが出来なかった妹の声が・・・。

 

ボゥ

 

涼華が目を覚ますと、そんな音と共に目の前に燃えている村があった。

 

「ッ!? なんであの村があるの!?あの村はずっと昔に燃えて消えたはずなのに!」

 

涼華がそう叫んでいると、涼華の耳に妹の声が聞こえる。

 

「お、ねえちゃん、たす、けて」

 

その声は、燃えてる村の中から聞こえた気がした。

 

涼華は急いで燃える村の中に飛び込む。

 

その声が聞こえた方向へ全力で走ると、

 

そこには地面に倒れ、怯えたような妹の姿があった。

 

近くには剣を降り下ろしている男がいる。

 

「『雷撃よ』!」

 

その男を殺して、涼華はそれを止めようとするが、

 

後一歩届かず、妹の首が切り落とされた。

 

「あ、あぁ、あぁぁっ」

 

涼華は涙を流す、また救えなかったと後悔して・・・。

 

そこで涼華は再び意識を落とした。

 

~絆視点~

 

絆は目を覚ます。目の前には一人の少女がいた。

 

「この子は・・・それに、この場所って・・・」

 

絆は周りを見ると、木製の机と、一つの人形が置いてあった。

 

「なんでこれがここに?あの女の子も、もういないはずなのになぁ」

 

直後、風景が切り替わる。

 

血まみれのドールが、こちらにたいして手を伸ばしている光景だった。

 

「あの子の願い、叶えてあげられなかったなぁ、ドールの記憶戻せなかったし」

 

また風景が切り替わる。

 

ドールが絆を助けるために、光と共に多くの場所を巡り、

 

力を得て来たときの光景だ。

 

しかし、ドールが来てからの記憶が一部欠けている事に気が付いた。

 

「この記憶の欠片は何?」

 

『君には分からないよ、何故なら君は、それを思い出すことは出来ないから』

 

なにかの声が聞こえる。

 

頭の中に響いてくる。

 

「あなたは誰?」

 

『私?私は貴女よ、貴女の中にある、貴女がしらかなかったもう一つの貴女』

 

「なんで私には分からないの?」

 

『知識を得ても、やっぱり分かんないか。まあいいや、

 

それは、あの時体を使っていたのは私だからだよ。

 

そして、君自身が記憶を戻すことを無意識の内に否定しているからだよ

 

それでも思い出したいのかい?』

 

絆は少し考えたあと、頷き、

 

「教えて、私のやった事を」

 

『よくいった。ならば教えてやろう!その間貴様の体を借りるとしよう!』

 

そうして、絆の意識は落ち、変わりの意識が出てくるのだった。

 

~三人称視点~

 

霊騎達が意識を取り戻す。しかし、纏っている雰囲気が明らかに違っていた。

 

「あァ、ひさシぶりノかんカクだ」

 

「・・・」

 

「ドールの事を殺してしまった。

 

それは無くす事の出来ない事実だから、

 

償えないとしても、せめてあの子の願いのためにも!」

 

周辺に、霊力が、魔力が、妖力が、そして、神力が吹き荒れる。

 

その四つの力が混ざりあい、地面に亀裂が入り、

 

森の木々が枯れていく。

 

直後、音を残し、三人の姿が消える。

 

カンッ

                  ・・・・・

気が付くと、三人は十六夜の目の前で、光によって攻撃が防がれていた。

 

「全く、私に告白してきた人がこんなところでやられるなんて冗談止めてよね?」

 

光は苦笑いを浮かべながらそう言った。




どうでしたかね?アドバイス等待っています!

次回で今回の光の試練は最後の予定です。


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光の試練 終

「光?どうしてここに・・・」

 

「どうしてもこうしても、あの子、ていうか私が、わざわざ呼び出したのよ」

 

光はそういうと、十六夜の横を指差す。

 

そちらには、先ほどまで小さい光がいたはずだが、その姿がなくなっている。

 

「さてと、それじゃあ・・・死んで?三人とも」

 

光がそういうと、三人の近くに黒い球が出現する。

 

その球は、周りの木等を吸い込み始める。

 

しかし、ドールがそれに触れた直後、その黒い球がピシリと音を出し、

 

そのまま砕ける。

 

「『雷撃よ!英雄王の財宝を持って、その真の力を現せ!』」

 

空から雷撃が現れ、三人の事を襲う。

 

風が吹いてその風によって勢いを失い、行きなり盛り上がった地面に防がれる。

 

「『原初に還れ、それは闇、それは始まりにして終わり。ダークエンド!』」

 

巨大な闇が出現する。

 

しかし、その闇は涼華の腕に取り込まれる。

 

「『虚無たる闇よ!その力を壁となせ!』『終焉の時はきた!今こそその憎悪に喝采を!』

 

『それは一頭の狼、そのアギトは無数の神を食い殺す、その名はフェンリル!』」

 

光はさらに三つの魔法を重ね、それは、一つの壁となり、

 

それは全てを焦がす焔となり、それは神を殺した一匹の狼になった。

 

まず三人は壁に阻まれ動きを止める。

 

次に、足下に出現した焔に焼かれ、

 

最後に、現れた狼に潰され、そのまま喰われる。

 

クチャリ

 

それは一瞬だった。

 

光は倒しきれたと油断してしまった。

 

フェンリルの頭が弾け、血まみれになったドール達が、

 

その屍を踏み台に移動する。

 

しかし、そのなか、十六夜は無意識の内に、

 

その場にいた全員が驚くような行動をする。

 

三人の攻撃を叩き落としたのだ。

 

それも、すべて片手で。

 

それだけではない、十六夜を包むように黒い闇が出ているのだ。

 

三人は更に追撃を仕掛ける。

 

しかし、その攻撃は、十六夜を包んでいた闇によって防がれる。

 

「やらせねえよ。光は俺が守るって決めたんだからな」

 

十六夜の持っていた剣に焔が巻き付く。

 

「この記憶が誰のものかは分からないが、使わせてもらう!

 

魔神式近接戦闘術、剣ノ型、焔ノ舞!」

 

直後、剣に巻き付いていた焔が、

 

意思を持ったかのように動き、十六夜と共に三人に攻撃を加えていく。

 

ドールには壁として、涼華には剣として、光には鎖として、

 

動きを止めさせ、斬撃を与え、動きを止め、それぞれ三人に害をなす。

 

三人は笑みを浮かべながら、その動きを止めていたが、

 

十六夜がそれに気がつくことはなく、

 

そのまま三人の首に向けて剣を突き刺すのだった。

 

すると、十六夜は剣を地面に刺し、光の方を向き、

 

「改めて言わせてくれ、光。俺の全力で、お前の事を守り抜いてみせる。

 

だから、お前の人生の全てを俺にくれ。喜びも、悲しみもな」

 

と言って、手を伸ばしてくる。

 

光は、十六夜の言葉を聞くと、涙を流しながら、

 

「・・・はい、お願いします。私のナイト様」

 

と、十六夜の手を取るのだった。

 

いつの間にか周りは草原に変わり、夕陽の下、二人の影は重なるのだった。




かなり駆け足でしたが、ギフトゲームはプレイヤーの勝ちです。

十六夜君には以下のギフトが追加されました。

記憶こそが力

遥か昔、その武器を使っていた者の記憶が入り込んでくる。

効果は、武器の使用者の使っていた全剣技の理解と使用する事が可能となる。

黒刀 魔

かつて魔神が使っていたとされる黒い刀、

魔法、魔術が籠めやすい使用になっている。

武器の堅さとしては、

光の速度×5してもいっさい変化しない程度。

噂によると、光の五十倍されると流石に少し磨り減るらしい。

魔女の指輪

魔女の一族が製作した指輪。

内部に様々な魔法が籠っており、魔力が無いものにも使えるようになっている。

指輪なので二つあるが、二人が付けることで、

もう片方の指輪の持ち主の居場所が分かる。

第一回 涼華と作者による雑談コーナー

「で、行きなり始まったけどなにこれ」

そのままの意味です。ちなみに今回の話題は光です。

「本人と話したら良いじゃない」

本編でラブコメしてる人を呼んでこいと?二人に殺されるわ。

「確かに、まあそれで、光の何について話すの?」

はい、今回の光の魔力について話します。

「魔力?」

はい、実は、オリキャラのなかで一番魔力量が多いのは光です。

「え?」

ただし、光はそれをだすと、一年は寝たきりなので、

今まで使ったことが有りません。

今回が初めてです。

「今回?そんなに魔力消費するところあったかしら?

ていうか、それじゃあそとに出たとき光は寝てるの?」

いえ、今回は光のギフトゲームと言う事で、

ノーリスクで発動させてます。

ちなみに使用したのは、防壁を作った所と、

魔法を三重で使ったところですね。

防壁の魔力消費量は、主に涼華の攻撃を防ぐときに使ってた感じです。

いっちゃ悪いですけど、本気で戦ったとき、

リスクを考えなければ二番目に強いですよ?

一番は当然涼華さんですが

「言うほどのものあったっけ?私」

なにいってるんですか?

物理攻撃吸収、魔力、霊力、妖力、神力吸収、

それすべてにたいして強制カウンター、

毎秒全身を細胞単位で超回復、

あげく、人(能力なし)以外からの攻撃を無力化、

特効を反転させて特防、

霧化して対象の体内に入り、

ギフトを根こそぎ奪い取って自分のものにしたあと、

対象の肉体を爆発、その肉を取り込み自己強化、

毎秒ステータスに五百じょうと、

上げればきりがありません

「・・・それじゃあ今回はこの辺で!

来週も楽しみにしてくれると嬉しいです!」

ちょっときいt「うっさい!それではまた~」


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どういう状態だと思う? by十六夜

サブタイが思い付かなかったんです。すみません・・・。


ギフトゲームが終わり、十六夜と光が戻ってくると、

 

霊騎が正座しながら、霊夢に謝罪を繰り返すと言う光景があった。

 

「力解放しちゃってごめんなさいすみません許してください」

 

訂正、正座ではなく土下座だった。

 

「あなた、力は使わないって言ってたわよねぇ?

 

それに、一体どんだけの人と付き合ってたのかしら?

 

教えてほしいわねぇ」

 

霊夢はそう言いながら、霊騎の上に五トン程の重りを乗せていく。

 

大体十秒に一つ程の感覚で。

 

近くにいたチキは、恐ろしいものを見るような目で霊夢の事を見ている。

 

「なあ光、俺はすごく疑問なんだが、どういう状態だと思う?これ」

 

「聞かれても困る質問有り難う、私が知るわけない」

 

十六夜達が困惑していると、近くの扉から絆が顔を出し、二人を廊下に出す。

 

「それで、なんであんなことになったんだ?」

 

廊下にでた十六夜は、絆に向けて疑問そうにそう言う。

 

「あはは、まぁ、色々あったんだよ、うん、自分の記憶が無いところで、

 

チキって子と結婚して、子供まで産んだり、とある少女と付き合ってたりってね」

 

「そう聞くと霊騎がクズにしか聞こえない気が・・・三股かよ」

 

十六夜が呆れながらそういうと、絆は苦笑いを浮かべながら、

 

「まあ、霊騎が記憶を失った理由とかだと、その二人を救う為に、

 

自分の記憶を無くして力にしたりしてたからねぇ」

 

と言うが、やはり十六夜の感想は変わらないらしい。まあ当然だが。事実だしね。

 

「まあ、二人はどこか出掛けてきなよ。お金は渡しておくから」

 

絆はそういうと、十六夜に袋を渡す。

 

「飛鳥ちゃんたちはいま涼華とギフトゲームやってるからね。邪魔しちゃ駄目だよ?」

 

「しないって。十六夜、早くいきましょ?」

 

「そうだな」

 

十六夜と光は、そういって出掛けるのだった。

 

姿が消えたから、どちらかが魔法を使ったのだろう。

 

絆はそう思ったあと、涼華のいる部屋に歩いていくのだった。

 

~訓練室(仮)~

 

「ほら、その剣を使って、二人のうちどちらかが私に一撃加えるだけよ?」

 

「ッ!」

 

涼華はそう言いながら、さらに剣を持っている飛鳥に指摘する。

 

「そこっ!大振りの攻撃はカウンターを受けやすいから、

 

浅くとも細かい攻撃をイメージしなさい!

 

あと、飛鳥は受け流す技術を持った方が良いわよっと」

 

耀の攻撃をかわし、出てきた腕を掴むと、そのまま飛鳥の攻撃を防ぐように耀の事を持つ。

 

「構わない、私も一緒に斬って!」

 

耀はそう言いながら、涼華に足を絡ませ動きを妨害する。

 

飛鳥は耀の意図に気が付いたのか、そのまま大きく剣を振る。

 

直後、涼華の腕を持ち、足をほどき、飛鳥の攻撃が届くように投げようとする。

 

「残念、似たようなことをしたのがいままでに数万人いたわ、ただし」

 

しかし、涼華は持ち上げられた直後、飛鳥の剣を足を使い止め、

 

さらに、足に力を入れ、そのまま耀を持ち上げ、飛鳥の頭に向けて落とす。

 

「「え?」」

 

ゴツン

 

そんな音と共に、二人は意識を失う。

 

「みんなにたようなやられ方するのよねぇ、不思議なことに」

 

涼華がそういうと、ギアスロールが出てくる。

 

『人類の一撃 勝者 主催者』

 

「さてと、まえもってこの剣は二人にあげるっていったし、

 

傷を治せるように、光の宝珠でも埋め込んでおこうかしら?」

 

涼華はそういうと、光っている小さな珠を取りだし、剣と合成する。

 

「さて、やることやったし、どこか散歩でもしてこようかしらねぇ」

 

「あ!ならいいところがあるよ!」

 

絆が部屋の扉を開けながらそういう。

 

「ならそこにいきましょう。どこなのかしら?」

 

「えっとねぇ、ガルド?とかいうやつのコミュニティがあった場所だって」

 

「ガルドって、あの虎?帰ってきてたの?まあいいわ、この子達も鍛えたいしね」

 

涼華はそういうと、飛鳥と耀を持ち上げ、そのまま絆についていくのだった。




次回は○○○戦です。

誤字脱字等の報告持っています。

第二回 涼華と作者による雑談コーナー

「で、何と戦うの?」

突然ですね。まあ、原作に少しでも近付けようと、

ジン君も巻き込み、ある敵を倒してもらおうかと。

「原作に近付ける?なら、ガルドとかいう虎と戦うの?」

それだけなら涼華だけで十分です。

イレギュラーな敵を入れないと、飛鳥達の訓練にならないじゃないですか。

「終わったら、例の旗の返還とかするの?」

しないと北に行く口実が出来そうにないですしねぇ。

そこら辺はまぁ原作通りにしようかと。

「そう。それと、今回飛鳥達とやってたギフトゲーム、説明しないでいいの?」

名前からして分かると思いますし、ほしいと言う意見があれば書きますよ。

「考えてないとかじゃ無いなら良いのだけれど」

失礼な、考えてますよちゃんと。

「ならいいわ、ちなみに、霊騎のあの状態はなに?」

絆が言っていた通りですよ?

ちなみに、霊騎の記憶に関しては、本編で登場するかもです。

なくなってた理由が、タブン。

「多分なのね(汗 まあ、こんな作品ですが、次回も楽しみにしてくれると嬉しいです」

それではまた!


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その敵の名は

誰が出てくるかはお楽しみに!


『ギフトゲーム ○○○とガルド

 

参加者側勝利条件 ○○○の気絶、ガルドを救済、もしくは生贄に捧げる

 

救済、生贄のおこないかた ガルドを気絶させた状態で、救済、生贄と言う

 

救済とは そのものの負った傷を背負い、その者と共に活動出来るようになる

 

その時、少しだけ自分の体が頑丈になったり、持久力が増えたりする

 

生贄とは その者の感情の全てを受け入れ、自身の力へと変換する

 

生贄の代償 生半可な精神では、取り込んだ生贄に体を奪われる事がある

 

???印』

 

「・・・? なんで名前が表記されてないのかしら?」

 

涼華がそういうと、絆がその疑問にたいして、

 

「なんでも、相手の真名を知ることで、敵が弱くなるから、って聞いたよ?」

 

と答えると、涼華は苦笑いを浮かべ、

 

「一気に不安になったわどこ情報よそれ・・・

 

まあいいわ。感じる気配は二つだけみたいだし、片方はガルドみたいだしね」

 

と言いながら、ボロボロの門を開き、なかに入っていく。

 

「貴女達も頑張ってもらうからね?」

 

「「え?」」

 

飛鳥と耀のそんな声が聞こえたが、涼華はそのまま二人を引きずって行くのだった。

 

~移動中~

 

四人がしばらく進むと、少し遠くに建物が見えてくる。

 

「あそこ、凄い嫌な匂いがするんだけど」

 

耀はそういうと、涼華の方をちらりと見る。

 

「そうね、あれが、いえ、あの子達がいるのは、流石の私も想定外だったわ。

 

うん、あっちは私が対処するから、ガルドの方はお願いね?それじゃあここでッ!」

 

直後、涼華はなにかに吹き飛ばされ、その姿を消す。

 

「・・・行こうか、とりあえずね。うん」

 

絆がそういうと、二人はうなずくのだった。

 

~涼華視点~

 

涼華は吹き飛ばされた先で、そのまま地面を蹴り跳ぶと、着地する。

                            ・・・

「びっくりした、まさかここ最近構ってなかったからかしら?マシュ」

 

涼華はそういうと、突撃してきた少女の方を向く。

 

「はい、先輩がジャックちゃん以外を呼ばないので、無理して来ちゃいました♪」

 

「こわっ!でも一番怖いのは、あの距離を一瞬で、建物すら越えてきた貴女だけどね!」

 

涼華は突撃してきたマシュの持っている大盾に注意しながら、

 

そのまま構える。

 

「行きますよ、先輩♪」

 

マシュはそういうと、再び涼華に向かって走っていく。

 

「貴女のその剣、そう言えば使えるようになったのかしら?」

 

涼華は走ってきたマシュにあわせて、その持っていた大盾を取り上げる。

 

「?」

 

しかし、同時に違和感を覚えた。そう、彼女が、マシュが簡単に盾を手放した事にだ。

 

だが、その理由を、涼華は直ぐに理解することになる。

 

サクッ

 

その音は、涼華の脇腹の辺りから聞こえた。

 

「・・・これって・・・貴女、剣が、使えるようになったの?」

 

涼華は少し苦しそうにそう言う。

 

「はい、アルトリアさんやオルタさん、沖田さんにも教えてもらいました」

 

マシュはそう言いながら、持っている剣に力をいれ、更に深く刺す。

 

「そう、まあ、随分成長したのね、ただし」

 

「へ?」

 

涼華はそう言いながら、自分に刺さった剣を掴み、そのまま折ると、

 

「まだ甘いわ、出直してきなさい」

 

と言い、マシュに回し蹴りをくらわせる。

 

「ま、こんなところかしら?」

 

涼華がそう言うと、少し遠くから、

 

「三歩絶刀」

 

と言う声が聞こえ、

 

「無明三段突き!」

 

涼華に対して、刀による一撃が加えられる。

 

「ちょ、なんで沖田までいるの!?」

 

「私もいるぞ? エクスカリバーモルガン!」

 

刀によって弾かれた涼華に、更に、黒いレーザーの様なものが当たる。

 

「オルタまで!?」

 

「マスターが私を忘れるなんて、この清姫、悲しいです」

 

涼華に青い焔で出来た龍が絡まる。

 

「落ちろ!ステラァァァ!」

 

その声が聞こえたほうを見ると、そこには、一人の男の姿があり、

 

次に涼華が確認できたのは、空から流星の様に落ちてくる弓矢だった。




一人だけではありません、ちなみに、マシュ、オルタは常に、

沖田さんは時々組み込まれます(FGOの話)

第三回 涼華と作者の雑談コーナー

あれ?今回で三回でしたよね?←おい

「そんなことよりねえ、私いまかなりピンチだと思うんだけど」

いやぁ、次回はこの続きですけど、貴女が死ぬことも、地形が変わることも、

アーラシュさん消えることも(予定では)無いから平気だと思いますよ?

「ずいぶん雑ね、まあいいわ、それで、今回の話題は?」

FGOに関して?

「なんでそこ疑問系なのよ、話題ははっきりさせなさい」

いや、上の数行で終わらせるつもりだったんだよ、つまるところもうねた無し

「じゃあ終わりでいいじゃない・・・」

ですね、それでは次回も、楽しみにしていてください!


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お説教の時間です!大人しくそこに正座!by涼華

その時、マシュ達が見たのは、落ちてきた弓矢を落ちていた石で砕き、

 

アーラシュに魔力を送り、即座に体を修復させた涼華だった。

 

「・・・で、言いたいことがあるなら聞くけど?」

 

涼華は怒気を纏いながら五人に対して話しかける。

 

マシュは頬を膨らませながら、

 

「先輩が相手してくれないのが悪いんです」

 

と呟く。

 

「マシュ嬢にあんな頼み込まれたら断れなくて・・・すまん」

 

アーラシュは頭を下げてそう言う。

 

「まぁ、マシュの言うことも一理有るがな。この頃カルデアに全然来ないではないか」

 

アルトリアオルタはそう言いながら目を逸らす。

 

「マスターが私を置いていったのが悪いんです」

 

清姫もそれに続く様にそう言う。

 

「そう、それに関してはごめんなさいね?でも」

 

涼華はそこで一旦区切ると、大きく息を吸い込み、

 

「それとこれとは話が別です!お説教の時間です!大人しくそこに正座しなさい!」

 

と、大きな声を出しながら地面を指さす。

 

「まずはマシュ!お願いするならアーラシュ意外にしなさい!

 

貴女は地形を変えるつもりですか!

 

次にアーラシュ!貴方は緊急時以外ステラ禁止だと言いましたよね!?

 

頼まれたのは緊急性がかなり少ないものです!ならば普通に撃てば良いでしょうが!

 

沖田は被害が一番少ないからまだ良いとして、オルタ!

 

危うく近くの家が吹き飛ぶ所でしたよ!?私が防壁張ったから良いものの、

 

あれがなければここら一帯抉れてますからね!?

 

最後に清姫!森ごと燃やすつもりですか!燃えるものが近くにあるときに使うなとあれほど・・・!

 

ああもう、大体貴女たちは会うたび会うたび似たようなことを・・・」

 

~説教中~

 

「反省しましたか?」

 

「「「「「はい・・・」」」」」

 

「ならばよろしい!さて、飛鳥達を見に行きますよ?」

 

涼華はそう言って、五人を立たせる。

 

「見に行く?えっと、私達もですか?」

 

「これでも主催者側なんだが・・・」

 

マシュとアーラシュが気まずそうにそう言う。

 

「あら?なら貴女達を気絶させればいいのかしら?なら・・・」

 

涼華はまず、マシュと清姫の肩を掴むと、魔力を練り、

 

「『肉体は動きを止め、その魂は自律して動き出す』」

 

と言う。すると、二人は意識を失ったようにバタリと音を立てて倒れる。

 

すると、二人の中から少し薄くなった二人が出てくる。

 

「これなら、肉体が動かないから、もう気絶してる判定で良いんじゃないかしら?」

 

涼華はニヤリと笑みを浮かべそう言う。

 

「・・・まあ、意識を失っているっていっても良いから、セーフ・・・か?」

 

アーラシュは苦笑いを浮かべながらそう言った。




第四回 涼華と作者の雑談コーナー

意識って、起きていないから失っている判定で大丈夫・・・ですよね?

「ネットで調べたんだから少しは信用したら?」

まあ、間違ってるなら教えてもらえると嬉しいですね。

「そうね、この馬鹿作者に多少でも知識をつけてくれると嬉しいわ」

涼華、流石にバカはひどいよね

「あら?説教終わって直ぐ呼び出された私の事も考えていってるのかしら?」

あの、涼華さん?スペカ取り出すのやめない?

「うるさいわよ?少し黙ってなさい。復讐『復讐を誓った原初の魔王』」

グハァァ

「こんな作品だけど、次回も楽しみにしてくれていると嬉しいです。それではまた!」


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あの、エウリュアレさんに似た気配を感じるのですが・・・byマシュ

超短めですね、はい。え?いつも道理だって?言わないでください・・・


「そう言えば、なんでこんな場所でギフトゲームやってたの?」

 

涼華は移動している最中に、マシュに聞く。

 

「えっと、こちらに来たときに、白夜叉?というかたに言われ、

 

こうすれば先輩に会えると教えてもらったので、実行してみたんです」

 

涼華の頭に薄く青筋が浮かぶ、彼女をよくみれば分かる小さな変化だが、マシュはそれに気がついた。

 

一方、涼華は心の中で、

 

(あんの小娘が原因かっ!)

 

と、若干怒り気味だった。

 

この時、白夜叉はえたいの知れない寒気に襲われたという。

 

「まぁ、最初は半信半疑だったんですけど、他に情報も無いので、実践すれば分かるかと思いまして」

 

マシュは少し照れ臭そうにそう言うと、涼華に向けて笑みを浮かべ、

 

「それで先輩に会えたのですから、私は後悔していません」

 

という。

 

「なら良いけどね、まぁ、次はジャックに聞けばいいわよ?

 

あの子、迷子になったらいけないっていって、連絡用道具と私の位置が分かる道具渡してるから」

 

「・・・私もそれがもらえればこんなことしないですんだのに

 

・・・もっと早く教えてくださいよ。先輩」

 

マシュは少し落ち込んだようにそう言う。

 

「だって、それ作るのに聖杯並みの魔力持ってかれたのよ?一つでね」

 

「え?」

 

マシュはそれを聞いて、驚いた表情で涼華の方を見る。

 

「ほら、カルデアにいたとき、しばらく部屋から出てこなかった事あったでしょ?」

 

「あったな、そんときは、マシュが部屋の前を徘徊してたしゴフッ」

 

マシュの盾がアーラシュの脇腹を抉るように殴り付ける。

 

「アーラシュさん少し静かにしていてください」

 

「流石に・・・これはきつ・・・い・・・ドサッ」

 

アーラシュはそう言いながら地面に倒れる。

 

「さ、行きましょう、先輩」

 

「え、えぇ、そうね」

 

涼華はそう言いながら、アーラシュを持ち上げる。

 

その時に気がついた事だが、アーラシュは軽く気を失っているようだ。

 

いや、どちらかと言えば、寝ていると言った方が正しいのだろうが。

 

「一体なにがあったのよ・・・私がいない間に・・・」

 

涼華は思わずそう言うのだった。

 

~草の生えた屋敷前~

 

「先輩、気のせいなら良いのですが、

 

あの、この中からエウリュアレさんに似た気配を感じるのですが・・・?」

 

マシュが涼華言うと、涼華はここに来たメンバーを思いだし、

 

「あぁ、多分絆ね、あの娘ならエウリュアレに似た気配でも納得いくし」

 

と呟く。

 

マシュはそれを聞くと、

 

「ここにも女神様が来ているのですか?」

 

と、疑問そうに言う。

 

すると、涼華はマシュに向かって微笑んだあと、

 

「えぇ、貴女と私が会えたのも、それ以外のメンバーを召喚できたのも、

 

あの子のお陰かもしれないわね」

 

と言う。

 

ドゴンッ

 

直後、近くの壁が崩れ、そこから絆が顔をだす。

 

「あ、涼華やっと来た。ほら、最後、あの子達がどちらをとるか見るんでしょう?」

 

「そうね、なら早く行きましょうか」

 

涼華はマシュ達を連れて、屋敷の中に入っていくのだった。




第五回 作者と涼華の雑談コーナー

次回は絆サイドのはず。多分・・・

「唐突にそんな一言から始めんな」

コフッ

「まったく。これだとやる意味無いじゃない」

(はっきりいって)ないです

「劣化型復讐剣 一ノ型 絶」

ドサリ

「はぁ、ならやらないで良いじゃない。巻き込まれる私の身にもなってほしいわ」

次回はお題あるから安心して

「できるかっ!」

そうそう、低評価するときは、一言どこが悪いのか言ってほしいですね。

「そうしないと直せないしね・・・って、最初からそれを言いなさい!」

それでは皆様、次回も楽しみにしてくれていると嬉しいです。(ダッ

「それではまた来週!ていうか逃げるなッ!」


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その怪物は・・・

~草の生えた屋敷~

 

三人は涼華と別れたあと、少しの間歩き、近くの建物の前に来ていた。

 

「ここだね、嫌な気配がする場所」

 

絆はそう言うと、どこからか取り出した杖で、突然扉を殴り飛ばす。

 

飛んでいった扉の先には、黒い人のようなナニカがいた。

 

直後、それは元の肉体を捨てるように、醜く、巨大になっていく。

 

そして、姿を現したのは、三首の虎のようなものだった。

 

『最初は妻のためだった』

 

突然そんな声が聞こえる。

 

「二人とも!戦闘準備!パターンはC!」

 

二人の目の前で、敵の攻撃を受け止めながらそう言う。

 

「「ッ! 了解!」」

 

絆が言ったことに対し、返事をしたあと、

 

飛鳥は片手剣、耀は自分の靴に封じられている魔力を少し解放する。

 

『次は妻と子のためだった。あの二人のために、俺は外道とも言える行動をとることにした』

 

直後、巨大な腕が降り下ろされる。

 

絆はそれを受け止めるが、そのまま動けなくなってしまう。

 

『あの二人のために頑張った。二人は俺を支えてくれた。

 

理解者がいてくれていた。この二人のためならばこの身を捨てても良いと思った』

 

耀が相手の脚を蹴り、その反対側で飛鳥が剣を使い体を傷付ける。

 

『あなた、誰かの子供を殺した?妻からそう言われ、俺はそんなことはないと言った。

 

思えば妻に初めて付いた嘘だった。

 

それからさきは、拐ってきた子供を妻に世話をするように頼み、傷薬をかき集め、

 

最初に殺してしまった子供たちの肉体を治し、ある人物に頼み、

 

元の状態に戻してもらった。

 

生き返らせた子供たちには武器を持たせ、好きなときに俺を殺しに来て良いといった。

 

妻に無理させないために、様々な努力をした。世話を手伝った。

 

子供達と一緒に遊び、ストレスが溜まらないようにもした』

 

その声がガルドのものだと気が付いた絆は、なんとも言えない顔になる。

 

『しかし、子供達は俺を許している筈がなかった。

 

何回も襲われた、致命傷を負った、そして最後には、妻と子の命が奪われた。

 

妻と子の命を生き返らせるために、様々なギフトゲームを駆け回り、金を貯めた。

 

しかし、生き返らせた妻と子に言われた一言で、私は絶望してしまった。

 

『あなた(お父さん)の嘘つき』

 

その一言で、もういきる意味を無くした。

 

女性に言われて、青年に殺され、やっと死ねると心から喜んだ。

 

なのに、終わってみれば死んでるどころか、裁判所の前で転がされていた

 

酷く哀しくなったが、当然の報いだと諦めた。

 

そこで、突然現れた彼女たちの案を呑むことにした。

 

これが終われば、俺はやっと死ねる。

 

フォレストガロは、今日をもって解散する。

 

このギフトゲームの参加者よ。

 

願わくは、吸収したコミュニティの旗の返還を・・・』

 

そこまで言うと、虎のようなナニカは倒れ、中から人のようなナニカが出てくる。

 

それは、かなり小さな声で、

 

「もう・・・俺の、ことを・・・こ、ろして・・・くれ」

 

と言い、耀と飛鳥の方を向く。

 

「・・・二人とも、涼華を迎えにいってるから、その間に、どうするか決めておいてね?」

 

絆はそう言うと、近くの壁を破壊しながら、涼華の気配がする方に歩いていくのだった。




第六回 作者と涼華の雑談コーナー

はい、と言うわけで今回は、登場した敵さん、

ガルド(三つ首の虎)の説明です

「はいはい、とりあえずすすめていきましょうか」

そうですね。

まず、この作品のガルドは、妻と子供がいました

「そこまでは本編で・・・分かるわよね?」

さ、さぁ・・・(汗

まあ続きを、拐ってきた子供は、最初の五人ほどを殺してしまいました

これが、ガルドに付いていた血の匂いと子供の魂の原因ですね

作中でもいっている通り、ガルドは大金積んでその五人をいきかえらせています

そのあとは、彼は殺されかけていても笑っていました

ここで俺が耐え続ければ五人は落ち着いてくれると思ったんですね

しかし、事実は別の方向へ、子供の憎悪は、ガルドの笑みによってふくらんでいったのです

結果、家族が殺され、その時に家族に子供達が伝えたことでそれがばれ、

もれなく嘘つきと言われました

彼はここで傷付き、それから生まれたのがこの三つ首の虎です

スペックてきには、絆の足元にも及びませんが、

絆はガルドの声だと気がついたため、様々な所で手加減してしまったのです

この三つ首の虎は、本人の負の感情で力が増幅します

深い哀しみによって、この三つ首の虎は、

実は涼華のリミッターを一つ解除したのと同等に戦える力を持っていました

「え?」

そこで出てくるのが、希望、負の感情とは真反対の感情です

今回の場合は、死ねると言う希望によって、彼は凄い勢いで弱体化したのです

「それがなかったら?」

今頃絆以外は瀕死か死体のどちらかでしたね

「ナンテコッタイ」

さて、今回はこの辺りで、なにか質問が有りましたら、

次の投稿までにメッセか感想、疑問箱なるものを用意しておくのでそこにお願いします

「それでは次回も楽しみにしていてください」


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生贄か救済か

~草の生えた屋敷~

 

涼華達も合流し、いよいよガルドをどうするのか決めることになった。

 

「生贄でいいんじゃない?本人は死にたがってるし」

 

「救済しようか、生贄にすると転生出来なくなるし」

 

そして、ここにきて涼華と絆の意見が割れる。

 

「じゃあ救済してから殺しましょう。それならわくから外れること無いだろうし」

 

そんな涼華の意見に、飛鳥が嫌そうな顔をしながら、

 

「せっかく助けたのに殺してしまうの?私としては助けたならそのままにしておきたいのだけど」

 

と言うが、それにたいして耀が、

 

「でも、それだとまた今回みたいな事が起きるかもしれないよ?」

 

と言う。

 

「・・・そうだ!あれならやれるかも」

 

涼華がなにか思い付いたようにそう言うと、涼華の方へ全員の視線が集まる。

 

「救済したあと飛鳥が支配下に置けばいいのよ。戦力も増えるし死ぬことは無いわ」

 

涼華がそう言うと、その場にいた全員が固まり、飛鳥は心から嫌そうな顔をしている。

 

「まぁ、嫌なら私がするけど?」

 

しかし、涼華がそう言うと、飛鳥は少し考え、

 

「私がやるわ。私としても、少しだけでも自分を守る戦力が増えた方が嬉しいもの」

 

と言い、ガルドの方を向く。

 

「っていっても、わたしの力でずっと従わせることって出来るのかしら?」

 

飛鳥がそう言うので、涼華は何処からか札のようなものを取りだし、

 

「それなら、これを渡しておくわ、従魔の札って名前の、なにかしらを従わせるのに使うものなの。

 

これをガルドの顔にでも張っておきなさい」

 

といって、飛鳥に渡す。

 

飛鳥はそれを受けとると、ガルドの頭にそれを張る。

 

「そしたら、私が今から言う言葉を復唱しなさい。

 

我が名を、は自分の名前、汝の名は、は貴女が思い付いた名前に変えて言うのよ?」

 

飛鳥がうなずく。

 

「『いま、我が名をもって、汝との契約を始める』」

 

「『いま、久遠飛鳥の名をもって、汝との契約を始める』」

 

「『汝に名を与える、汝の名は』」

 

「『汝に名を与える、汝の名はルド』!」

 

直後、ガルドが光始める。

 

それが消えると、そこには、傷付いた一頭の小さな虎がいた。

 

それも、かなり衰弱している状態で。

 

「ほら、あとはギフトゲームをクリアするだけよ?」

 

「結構血を流してたし、もしかしたらこのままだと死んじゃうかもよ?」

 

涼華と絆の言葉に、飛鳥が反応するより早く、

 

「私は彼を救済する」

 

近くにいた耀がそう言う。

 

他の三人はなんとも言えない表情になった!

 

「私だけなにも出来なかったし、これくらいはやりたい」

 

事実である。倒すのには参加したが、契約するときはなにもできなかったのだから。

 

「それいったら私もだけどね、ハハ・・・」

 

こうして、ギフトゲームは終わるのだった。



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海の底からこんにちは!

ストスト様、コラボありがとうございます!

と言うわけで、ストスト様の作品、『転生レ級の鎮守府生活』より、

リヴァイア・サンズです。上手く使えているかは分かりませんが、

楽しんで頂けたら幸いです。


~???~

 

これは、涼華達がギフトゲームを行っているときの、十六夜と光です。

 

この二人、何をしているかと言うと・・・

 

「すまん光、海の上はさすがに想定外だった」

 

「安心して十六夜、わたしも同じだから」

 

海の上に浮いたまま、のんびりと空を眺めている。

 

そもそも、なんでこうなったかと言うと、それは数分前に遡る。

 

~回想~

 

涼華に言われるまま、十六夜と光は外に出掛けていた。

 

お金は十六夜がギフトカードの中に収納している。

 

「しかし、なんでこんな大金持ってるんだ?それぞれ百枚ずつとかなにやったらこうなるんだよ」

 

もちろん、サウザンドアイズ通貨の話である。

 

「とりあえず、近くで出てるって言うギフトゲームやりにいくか」

 

「まぁ、目的もなくフラフラするよりは良いかもね」

 

二人はそう言うと、ルナテックドールに言われたことをたよりに、

 

道を歩いていく。

 

~それから少しして~

 

「見つけたが・・・さわればいいのか?これ」

 

「そう書いてあるし、そうなんじゃない?」

 

目的の物を見つけた二人は、その紙に書いてある文字をしっかり読んだあとに、

 

互いにうなずきあい、ギアスロールに触る。

 

そのギアスロールには、

 

『深海から来た者

 

参加者側勝利条件 ???????の気絶、もしくは捕獲、無力化

 

参加者側敗北条件 上記が満たせなくなった場合

 

参加資格 ギアスロールに触る』

 

と書かれていた。

 

~回想終了~

 

「それで、まずいなければ気絶とかさせられないんだが」

 

「このゲームの名前っからして深海から来るってことは、

 

このままだと下から突然「それじゃあ楽しくないからやらないよ」!?」

 

突然聞こえた声に、二人はそちらの方を向く。

 

そこには、ヘルメットのような頭をして、上半身は裸、下は鎧のようなブーツを付けている。

 

その見た目からは、何処か爬虫類のようなものを感じる。

 

「俺の名前はリヴァイア・サンズ、サンズで良いぞ?」

 

「そう、じゃあサンズ、とりあえず、貴方が主催者で良いのかしら?」

 

サンズはそれを聞くと、楽しそうに笑いながら、

 

「あってるよ、ほらいくぞ!」

 

サンズはそう言うとショットガンの様なもので攻撃を仕掛けてくる。

 

「水の中じゃあ不利になっちゃうけど、とりあえず!『水壁よ』、『加速せよ』!」

 

その攻撃を防ぐために、光は海水を壁の代わりに使い、

 

さらに、自分と十六夜の台になるように、時を高速で進め、海水を塩に変える。

 

しかし、足場ができたまではいいものの、勢いを落としながらも、

 

海水の壁を貫通して弾が飛んでくる。

 

「っ!『風壁よ』!」

 

今度は水がないので、風を使い壁を生成する。

 

「いつのまにか足場ができてるって、どんな手品使ったのさ」

 

しかし、いつも付けている装備にあるプラス補正が全くなく、

 

媒体を通さなかった事で、魔力を多く消費した光は、苦笑いを浮かべながら、

 

種を明かしたらつまらないでしょう?ということしかできないのであった。




二話構成でいきたいと思います。次回は十六夜の出番マシマシです。


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海の底からこんにちは! その2

コラボ2話目です。それではどうぞ。

2017/12/11 (月) 0:07 一部修正


~???の海~

 

サンズが弾を飛ばしてくる。

 

光は横に転がり回避しようとするが、それすら予想していたのか、

 

転がった先に弾が飛んできていた。

 

「させるか!」

 

しかし、その飛んできた弾を、十六夜が蹴りつける。

 

その衝撃で弾が爆発するが、それでする一切ひるまず、十六夜はサンズに向けて走り始める。

 

足がかなり傷ついているが、それすら気にしていないように見える。

 

「『癒しを与えよ!』、『光の速度の変えたまえ!』、『すべてのものから護る闇の盾よ!』」

 

光がそういうと、十六夜の足が治り、十六夜に黒い薄い膜が張られ、

 

そして、十六夜が消える。

 

「? !?」

 

サンズは後ろを向いた後、頭を守るように腕をクロスさせて防ぐ。

 

直後、サンズは光のほうに飛ばされる。

 

「略式詠唱疲れるからなぁ、『すべてを切り裂く光の刃よ』」

 

光は防ぐついでに切りかかるが、サンズは空に向けてはなった砲撃の衝撃でそれを回避すると、

 

地面に両手をつき、そのまま光の背後に飛び、脊髄のあたりを狙って再び弾を飛ばす。

 

光は振っていた剣の勢いそのまま、前に転がり回避すると、そのまま大きく後ろに飛ぶ。

 

結果的に、三人は少しの間にらみあうことになったが、それも長くはなく、

 

三人は同時に動き始める。

 

まずサンズが二人に向けて弾を飛ばす。

 

二人は集まるように横に転がると、十六夜はそのままの流れで地面をたたき割り、

 

畳返しと似たような方法で壁を作る。

 

さらにその背後から、光が光る槍のようなものをサンズに向けて飛ばす。

 

サンズはそれを弾で叩き落とすと、壁に向けて五,六回弾を撃つ。

 

塩で出来上がった壁は、その衝撃で砕けちるが、そこに十六夜たちの姿はなく、

 

サンズは二人を見失ってしまった。

 

「その一瞬が命取りだ!その心臓貰い受けさせてもらおう!」

               ・・・・

サンズは、声がしたほうを向いてしまった。

 

直後、サンズは胸のあたりに異物が当たるのを感じる。

 

それは、ズブリと音を立て、サンズの心臓をえぐった。

 

しかし、それでもサンズは、戦うことをやめなかった。

 

真正面にいた十六夜に向け、砲撃を飛ばし、飛びのいたところで、

 

心臓に刺さった紅い槍を抜き取る。

 

そして、その手に持った槍を、今度は後ろから不意打ちを仕掛けようとしていた光に向けて投げた。

 

その紅い槍は、足を狙って投げたのに、心臓に向かって飛んでいく。

 

「!? 『因果を歪めよ!』」

 

光はそう叫んだあと、紅い槍を叩き落とす。

 

「お前の相手は俺だ! よそ見なんてそれ以上させねえぞ!」

 

十六夜の声とともに、サンズは背後から白い、塩の塊を投げつけられた。

 

サンズはそれを蹴り砕くと、にやりと笑みを浮かべ、

 

「そうこなくっちゃあつまらないよな、さぁ、まだまだいくぞ!」

 

というのだった。




次回でコラボ最後の予定です。


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そうして彼は・・・

~???の海~

 

今、二人の目の前には、心臓のあたりを抉られたサンズが立っている。

 

生物であるなら、さすがに心臓が壊れているのに、

 

あんなに楽しそうな笑みを浮かべる者はいないだろう。

 

むしろ、生命活動を停止していても納得できるような重症である。

 

しかし、彼は確かにそこに立っていた。

 

楽しそうに笑みを浮かべ、二人のことを見ている。

 

十六夜の背中に、嫌な汗が流れる。

 

「窮鼠猫をかむなんて言葉もあるし、こっから先が本番っていうのは間違ってはいないのかもね」

 

直後、光たちの足元が爆ぜる。

 

光たちはとっさに横に飛ぶことで回避したが、その先に四発、合計八発の弾が飛んでくる。

 

そしてその攻撃を、二人はそれぞれ地面に手を置き、そのまま飛ぶことでそれを回避する。

 

地面にあたった弾の衝撃で、二人は空中でバランスを崩してしまう。

 

「隙あり」

 

当然、そんな隙を見逃すはずもなく、サンズは光の腹部に向けて数発、弾を出す。

 

そして、その弾を回避することはできず、光は腹部に穴をあけかけることになる。

 

中に脈打つ臓器が見えたような気がした。

 

「『ここからが弱気だ、魔女の血筋、その力の片りん見せる価値があると判断しよう』」

 

しかし、それを確認することは十六夜にはできなかった。

 

一瞬で傷が治ったのだ、それを確認しろというほうが無理である。

 

「『これは、たった一つ、数極あるうちの一つだけ、われらが魔法を見せてやろう』」

 

空間が震える。十六夜自身、自分の体が若干ながら震え、

 

顔色が悪くなっていることに気が付いていない。

 

「へぇ?どんな魔法をみせてくれるんだ?」

 

「『そう焦るでないわ、そろそろ・・・完成だ』」

 

直後、サンズの足元、いや、塩で作られた足場全体が輝き始める。

 

瞬間、周りの風景が変わる。

 

海であったはずの世界が、森におおわれた大地へと。

 

「『特殊幻術、モンスター・ザ・グリーンワールド、この世界で起こったことは、

 

すべて現実へと移りゆく。怪我をすることなかれ、欠損することなかれ、

 

痛がることなかれ、そして、死ぬことなかれ。すべて幻であり現実である』」

 

メキメキメキ

 

木々の倒れる音がする。

 

「『住人が来た、さぁ、夢の世界で踊るとしよう』」

 

『GURAAAAAAAAAAAA!』

 

『KISYASYASYASYA』

 

全身が爪痕のように焼けているケルベロス、片目のベヒーモス、空には竜が見える。

 

「『ファイア』」

 

光の背後に、炎の弾が出来上がる。

 

一つや二つならまだ躱せただろう。

 

「それを回避しながらこいつらと戦うのは難しくないか?」

 

十六夜がそういう。

 

事実、背後に浮かび上がった火球の総数は、万を超えている。

 

霊騎たちなら、核を破壊しながら余波で殺すなんて行動もできるが、

 

ここにそれができるほどの技術と力を持った者がいるだろうか。

 

光は、魔物たちが襲い掛かったタイミングに合わせ、

 

空いた隙間にその球を飛ばしていく。

 

回避先をつぶされながらも、火球であるだけ、ファイアのほうが威力が低いため、

 

サンズはその方向によけていたのだが、視界が妨害されたせいか、

 

そのさきで構えていた十六夜に気づくことができなかった。

 

衝撃がサンズを襲い、そのまま立っていた場所に戻される。

 

当然、そこには魔物たちが攻撃を仕掛けているわけで、

 

そのままつぶされることになってしまった。

 

風景が元に戻る。十六夜がサンズのほうを見ると、そこには、腕をつぶされ、

 

両足が使えなくなり、武装がすべて壊れたサンズが横たわっていた。

 

「とりあえずとどめを刺さないといけないけど、どうしよっか」

 

魔力切れで横になっている光がそう尋ねると、

 

十六夜はそのままサンズのほうへ近寄っていく。

 

「いやぁ、ここまで力が入んないのは想定外だな」

 

サンズがそういう。

 

しかし、こういってはなんだが、ここまでぼろぼろでも生きているあたり、

 

かなりの生命力だとおもう。

 

「・・・心臓もうないし、どうすればいいと思う?」

 

「それを俺に聞くのかよ。まぁ、意識薄れてきたってことは、

 

もう、放置、で、いいん、じゃ、ない、か?」

 

そういっている間にもサンズはゆっくりと目を閉じていく。

 

こうして、ギフトゲームは終わったのだった。




最後のほうグダグダ&雑でしたね・・・。

ストスト様、コラボしていただいたのに、

このような終わり方で本当に申し訳ありませんでした。

それでは今回はこのあたりで。


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吸血鬼の少女

久しぶりに投稿です。なおサブタイは最後の身の模様。


~ノーネーム 拠点~

 

サンズとのギフトゲームのあと、意識を失っていた光を抱き抱え、

 

十六夜は拠点内にある光の部屋にあるベットの上に光を寝かせ、

 

自室から持ってきた椅子に座り、光のことを見ていた。

 

帰ってきた凉華によると、気絶した理由は魔力切れらしい。

 

「まったく、ただでさえも杖とか持たずに行ったんだから、魔力消費は抑えろとあれほど・・・」

 

とは、光を見た涼華の言葉である。

 

「ん・・・」

 

そんなことを考えているうちに、光が目を開く。

 

「起きたか光。体調が悪いとかあるか?」

 

光はそれを聞くとうなずき、体を起こす。

 

「大丈夫みたい。ここには十六夜が?」

 

「当然だな。付き合ってるやつをほかのやつに任せられるかって話だ」

 

実をいうと、光を抱っこしながら拠点に連れてくる間、周りの視線が殺意あるようなものだったり、

 

光をうらやむような視線があったりした。

 

「とりあえず、もうそろそろ飯らしいからな。はやくいこうぜ?」

 

そういって、十六夜は光の手を取る。

 

「それはいいのだけれど、せめて靴は履かせてね?」

 

「ふっ、安心しろ、このまま抱っこして連れて行ってやる」

 

というと、十六夜は横抱き、いわゆるお姫様抱っこをする。

 

「およそ安心できる要素がない!おもに精神的な意味で!というか少しくらいまて!」

 

しかし、そこは光クオリティー、自分を持ち上げている腕をつかんだ直後、

 

そのまま地面に向けて投げつけ、そのまま十六夜を踏み台にベットに戻る。

 

「ひでぶっ!!」

 

十六夜のほうからそんな声が聞こえるが、当然無視である。

 

そうして、光が靴を履いた直後、扉が開き、そこから絆が顔を出す。

 

「大きな音がしたけどだいじょう・・・・ぶ?」

 

言ってる途中で、床に倒れている十六夜を見たせいか、

 

何となく何があったか察したのか、光のほうを見ると、

 

「私は何も見てないよ!それじゃ!」

 

といって、扉を勢いよく閉じるのであった。

 

「何を考えたかしらないけど、少し寝てなさい!『スリープ』!」

 

「フハハ!私にそれが効くとでヘブッ!」

 

「アウトだ馬鹿たれ、まったく、騒がしいと思ったらこういうことか」

 

外からそんな会話が聞こえる。どうやら絆は霊騎に一撃いれられたらしい。

 

そんな風に考えていると、霊騎が廊下から、

 

「早く靴を履け、耀がそろそろ我慢の限界だ」

 

という。そのあと、歩いていく音と何かを引きずる音が聞こえたので、

 

おそらく絆を運んで行ったのだろう。

 

「・・・早くいきましょう」

 

光は靴を履くと、十六夜に声をかける。

 

「十六夜、早くいかないと耀が全部食べちゃうかもだってさ」

 

大嘘である。

 

黒ウサギは嫌がっていたが、

 

霊騎と涼華が強引に材料を自分たち持ちにしたためだ。

 

そして、材料が霊騎と涼華持ちな時点で、材料がなくなることはない。

 

あの二人の食料庫だけで、

 

このノーネームなら(召喚された組を含めて)一万年なら持つ。

 

さらにその間も増え続けるのだから、その二、三倍は持つだろう。

 

しかも、鮮度はとりたてと変わらないと来た。

 

内容も多く、牛肉豚肉鶏肉、食材として扱える(毒をもっていないもの)魚や、

 

穀物類、イモ類などなど、はっきりいってそれはもはや冗談だろう?

 

という不思議食材まである。

 

涼華のカルデアとやらにいる弓兵が、

 

「これなら彼女たちをしばらくの間は満足させられる」

 

と、聖剣持った少女と反転した聖剣持った少女を見ながら言っていたあたり、

 

かなりの量があるのだろう。

 

カルデアに住んでいる人数を考えるに、

 

あの量有れば数千年は大丈夫なはずなのだが、

 

それでもしばらくと言っていたあたり、よほどその二人は食べるのだろう。

 

閑話休題

 

「起きないとおいていくよ?」

 

光が十六夜にそう声をかける。

 

「俺がここに倒れてる原因は光だけどな?」

 

十六夜は起き上がりながら苦笑いを浮かべる。

 

「人が嫌がることをやった結果よ。

 

それよりほら、ほかの人待たせてるんだし、早くいくわよ?」

 

「わかってるって」

 

二人はそういうと、リビングに向けて歩き始めるのだった。

 

~ノーネーム リビング~

 

「おまえらタイミング良すぎじゃね?

 

ちょうど作り終わったぞ。早く席座れ」

 

「ならよかった。冷えてたらほかの人が待っていたとか言われたらこまるもの」

 

そういって、十六夜と光が席に着くと、

 

さっきまで物を運んでいた子供たちも含めて、

 

全員であいさつをする。

 

~数分後~

 

「「「「ごちそうさまでした!」」」」

 

「「はい、お粗末さまでした」」

 

全員の食事が終わったところで、

 

再び霊騎と涼華が食器を片づけ始める。

 

それを手伝うために、リリたちも動き始める。

 

「ふむ?」

 

「どうかしたの?ドール」

 

ドールに対してフランがそういう。

 

「いや、なんでもない。しかしそうだな、少し外に行くが、フランとルナも行くか?」

 

「行くっ!」

 

「そうね、久しぶりに夜空でも見ようかしら」

 

「というわけで散歩行ってくるわ」

 

ドールはそういうと、ルナの右手を取りその反対の手をフランがとったのを確認すると、

 

三人仲良く出かけていくのだった。

 

~ノーネーム 外~

 

「さてと、出てきなよ、そんなところに隠れてないでさ。ね?吸血鬼さん」

 

ドールは外に出て少し歩くと、近くの木のほうに視線を向けながらそういう。

 

「まさかばれていたとはな」

 

そういって木の陰から出てきたのは、金髪の少女だった。



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「遅すぎる、あくびが出るほどにな」byドール

~ノーネーム 拠点 外~

 

「明らかなキャラかぶり、やり直し」

 

「は!?」

 

金髪の少女を見たドールの一言である。

 

「まぁ、それは冗談だとして、名前と住所言ってくれるかな?

 

・・・迷子センターってあったっけ?」

 

「白夜叉の所でいいんじゃない?迷子なのかとか知らないけど」

 

「まず子供ではない!というか迷子センターとはなんだ!?」

 

そんなくだらないことを言っていると、中から(魔理沙を除いた)全員が出てくる。

 

「よう。片づけ終わったから来たが・・・なんだこれ」

 

「それ以前に誰よあの子」

 

「ルナと似てる・・・」

 

「レ、レティシアさま!?」

 

「「「「「だれそれ」」」」」

 

知らない大半からの一言であった。

 

「まぁ誰でもいいが、何の目的で来たんだ?」

 

「・・・ノーネームが新しく異世界から人を呼んだと聞いたので、

 

どんな人物たちか見に来たんだ」

 

ドールの問いかけにそう答えるレティシア。

 

「へぇ、それで、見たいものは見れたのかい?

 

いや、確認したいことはって言ったほうが正しいか」

 

「いや、まだだな、本当は黒ウサギを驚かせる意味を込めて、

 

窓から入ろうと思ったのだが・・・」

 

「待ってくださいそんなことを考えていたのでございますか!?」

 

ふと目をそらしたレティシアは、

 

「うん、新人たちの実力を知りたくてな」

 

強引に話を逸らした。

 

「そんなことなら、最初っから俺らに挑めばよかっただろう?」

 

ドールがそういうと、レティシアはそうだなといい、ドールの方を向くと、

 

「それもそうだな。言われたとおり、貴殿で試してみることにしよう」

 

と言って、ギフトカードから槍を取り出し、そのまま浮かんでいく。

 

「互いに一回ずつこの槍を投擲する。当たったら負けだ。簡単なルールだろう?」

 

レティシアの言葉に対してうなずくと、ドールも空に浮かび、

 

「来い、貴様の全力を見せてみろ」

 

という。その顔には、獲物を狙う狩り人の顔見えた。

 

レティシアはそれを見ると、静かに槍を構え、投擲。

 

そうして飛んできた槍をドールは、

 

「遅すぎる。あくびが出るほどにな」

 

先端部を握りつぶした。

 

「・・・は?」

 

「次はこっちからいくぞ?ほい」

 

そんな声とともに、ドールはレティシアが回避できない速度で槍を投げる。

 

その槍の速度を見て、レティシアは静かに目をつぶると、

 

(これでよかったのかもしれないな)

 

などと思いながら、襲いかかってくるであろう衝撃を待つ。

 

・・・十秒たっても衝撃が来ない。何か温かいものに抱かれている気がして、

 

思わずしがみついてしまう。

 

そして、レティシアが目を開くと、そこには、飛んできた槍であった何かを持っている、

 

銀色の髪をした女性が見えた。

 

「ナイスキャッチだ涼華、さすがだな」

 

「・・・あなた、あてる気じゃなかったでしょう?

 

だからこそこんな風に寸前で融けきるような速度で投げたんでしょうし

 

でも、速度が足りなかったわね。あのままだとこの子の体の中で融けるわよ?」

 

「ぐぬぬ、そこまで的確に当てられるとは・・・」

 

「あたりまえよ。それはともかく、大丈夫?火傷とかしてないかしら」

 

そういって、涼華はこちらの露出している部分を見てくる。

 

痛みなどは感じなかったので、おそらく怪我はしていないと思うのだが・・・

 

「うん、なんともなさそう。さてと、とりあえず降りるわね?」

 

涼華はそういうと、ゆっくりと地面に降り始める。

 

「さてと、それで、あなたが知りたいことは知れたかしら?」

 

涼華の問いかけに対し、レティシアはうなずく。

 

直後、光の柱が降ってくるのだった。




第七回? 作者と涼華の雑談コーナー

「ついに疑問符ついたわよこのコーナー」

うん、自分自身どうだか忘れてるからネ!

「それで、今回の議題は?」

ふっ、答えてしn(殴

はい、ちゃんとに言います。すっかり忘れてた魔理沙に関してです。

「うん、どうするのよ彼女。読者にも忘れられてたり・・・」

しかねませんねぇ。

ということで、ごはん食った後速攻寝た設定にして今回の騒動はスルーさせます。

もっとも、書いてるときすっかり存在忘れてたから、後付設定ですが。

「裏話をこんなどうどうする作品ってあまり見ないわよね」

私が知らない可能性もありますけどね。

もちろん、ペルセウスのギフトゲームではきっちり登場させますとも(フラグ)

「登場させないフラグでないことを祈りたいわね」

そうですね、それではまた!


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「その力は貴方のものじゃない」by涼華

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


~ノーネーム 拠点 外~

 

「『跳ね返れ』」

 

そんな声とともに、降ってきた光はそのまま放たれた方向に跳ね返り、

 

数名の男が石化した状態で落ちてくる。

 

「はぁ、とりあえず、あれを回収した後、白夜叉の所に行きましょうか」

 

涼華の言葉に全員うなずくが、それに対して涼華は、

 

「今魔法を使った魔女とその彼氏は休みね。魔理沙のことも見ててほしいし」

 

といった。

 

「わかった。ここの護りは任せろ!」

 

「了解。霊騎、相手がどんな奴だったかはあとで教えて」

 

十六夜と光がそういうと、さらに涼華は、

 

「ちなみにドール、フラン、ルナちゃん、霊華ちゃんも今回は休みね」

 

といって、それ以外のメンバーを連れて行こうとする。

 

「なぜに!?」

 

ある意味当然の反応といえるかもしれないが、涼華はそれに対し、

 

「まずあなたはこの子と戦ったからっていうのが一つ、子供の世話という意味で一つ、

 

最後に、寝ないで済むのが一人でもいたほうが何かあった時に対処できるというのが一つよ」

 

という。つまるところ、『私たちが帰ってくるまでに何かあったら容赦しないぞこの野郎』、

 

ということである。

 

「さてと、それじゃあいってくるわね」

 

「「ハイ、イッテラッシャイ」」

 

こうしてドールとフランは(強制的に)お留守番になりました。

 

~サウザンドアイズ 白夜叉の私室~

 

あのあとすぐ、サウザンドアイズに来た霊騎たちは、案内されるまま白夜叉の私室につく。

 

そこには、

 

「え?なにこいつら、なあ白夜叉、あんたこんな可愛い子達隠してたの?」

 

屑がいた。

 

訂正しようがないほどの屑っぷり、涼華ですら密かに剣を取り出そうとしたほどである。

 

しかも視線がかなり気持ち悪い、女性組は全員後方待機、

 

というより男性陣の背後に隠れる。

 

しかも涼華は神鬼まで呼び出すほどだ。

 

よほど気持ち悪かったというのがわかる。

 

~それから少したち~

 

「てな訳だ。残念ながらそっちがその気なら、俺らは全力で貴様を消すが、

 

ここで問題が起きそうなので前もっていっておいてやろう。

 

証拠は、貴様が送り込んだであろう男どもの石像だ。ありがたく受け取っておけ」

 

結局霊騎がしゃべっているが、その横には神鬼と涼華がきれいに座っている。

 

他は人数てきにはいれなさそうなので、とりあえず別室で待機だ。

 

もちろん、こちらの状況はマジックアイテムで常に見ているし、

 

それをもとに威光などのギフトも使えてしまう。

 

もっともその場合、やったのがこちらだとすぐばれそうなものだが。

 

閑話休題

 

「は?何こいつら、俺はこんな奴ら知らないぞ?」

 

「あっそうなん?ならこいつらが持ってる武器とかは、持ち主から奪われたもので、

 

そっちの管理が残念で、あげく弱かったってことかね?

 

なにせ、石化の光を放つようなアイテムと、空飛ぶ靴なんて言うものを奪われてるんだし。

 

それでいいのか七光りw」

 

「っんだとこの名無し風情がっ!なめるなっ!」

 

直後、残念な男(ルイオス)が、ハルパーを取り出し、振り下ろそうとするが、

 

「それは、その力は貴方のものじゃない。英雄を侮辱するのも大概にしろ!この糞餓鬼がっ!」

 

ハルパーは粉々に砕け散り、ルイオスの首と心臓部には小型のナイフが添えられている。

 

白夜叉はそれをみて、止めさせるために立ち上がろうとするが、

 

それを行わせないために、鎖が巻き付き、首には剣が添えられ、

 

短剣が目の前で静止しているため、動くに動けない状態になっている。

 

そんな現象を起こした本人は、冷え切った視線のまま白夜叉のほうを向き、

 

「そこを動かないでくれるかしら?じゃないと本当に・・・消えるわよ?」

 

ちなみに向けられている武器に付与された効果上、実際に存在の概念ごと消えたり、

 

それ以外にも、巻き付いている鎖の概念、束縛によって動きが完全に封じられているが、

 

白夜叉はそれ以前に向けられた視線のあまりの冷たさのせいで動けないのである。

 

「さてと、あなたに選択肢をあげるわ。ここで死ぬか、私たちとギフトゲームを行うか」

 

そういった涼華からは、殺気があふれている。

 

それも、ルイオスのみに向けられる形で。

 

「ひっ、わかった、わかったから、はやくこの武器をしまってくれ」

 

そんな殺気におびえたルイオスがそういうと、涼華は武器をしまう。

 

「解散する日にちはそちらに任せるけれど、そうね、二日以内ならいつでもいいわ」

 

涼華はそういい、白夜叉に向けていた武器たちもしまうと、そのまま部屋から出ていくのだった。



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