忍者、大航海します (FG30%)
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【原作開始前】
第1話



衝動に駆られて書き殴ったものでもよかったらどうぞ


 

 

「さてと、どうしたもんかね」

 

前方には見渡す限りの青い海と雲ひとつない空

後方にはジャングルのような鬱蒼とした森が広がり何かしらの生物の声が聞こえる

 

「とりあえず人がいるところに行きたいな」

 

森に行くか海へと出るか悩ましいところだ

そもそも何故俺がこんな選択に迫られてるかというと神様のせいである

俺はつい先ほどネット小説にありがちな神様のひと間違えで死に、その詫びとしてONE PIECEの世界に神様転生を果たし

しかし転生後に放り出された場所が人気のない無人島らしき島

 

「何もこんな場所に転生させなくても……」

 

いつまでも神様の愚痴を言ってても進まないので森に入ってみることにするか

ポジティブに考えれば修行もしたかったから丁度いいか……

そんな思惑もあり俺は森に入っていく

 

ひとまずの目標としてこの島の頂点になろう

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

「早く焼けねーかなー」

 

俺は今、今晩の夕食である巨大肉が焼けるのを待っている

パチパチと肉の焼ける音と匂いにお預け状態だ

 

時間はあれから3ヶ月ほど経ち、俺は無事この島の頂点になった

ていうか1ヶ月ほどで目標を達成していた。それもそのはず、神様にもらったチートが半端ない

神様にもらったチートは5つで

 

 

・NARUTOにでてくるキャラクターの技や能力

・それを十全に扱えるだけの身体能力とチャクラ量

・人柱力の弱点をなくして一尾から九尾の尾獣を体に入れる

・NARUTOにでてくる全ての忍具(消耗品であるクナイなどは無限)

・拙くてもいいから最初から覇気を使えるようにする

 

オマケで神様に容姿はうちはマダラにしてもらたり、暁が着ていた服も用意してもらったので、この世界ではマダラと名乗ることにした

 

チートを少し説明すると

 

一つ目は忍術はもちろんのこと、血継限界である永遠の万華鏡写輪眼や輪廻眼、血継網羅にあたる求道玉なども使える

最初からチャクラの練り方や術の出し方は、なんとなくわかったので不自由は少なかった

まぁ使えるだけで使いこなせてないので修行したのだが……

 

二つ目はシンプルに一つ目を使いこなすに神様に頼んだ

いきなり忍の身体能力を得て楽しくなり、初日に一日中島を走り回ってたのはナイショ

 

三つ目は特殊で、俺の中に一尾から九尾の尾獣がいるため俺自身は人柱力なのだが、本来の人柱力のように体から尾獣を抜かれても死なない。そのため口寄せで呼ぶこともできるし、ナルトやビーのように尾獣化もできる。

仲良くなるのに少し苦労したが、この3ヶ月でそれなりに仲良くなったので呼びかければ返事をしてくれるようになった

そしてやっぱり九喇嘛はツンデ……やめとこう、これ以上は怒られる

 

四つ目は六道仙人の忍具や忍刀七人衆の忍刀などの一点物の忍具、クナイや起爆札などの消耗品である忍具は、神様にもらった神威空間のようなポーチに無限に入っている

食料が見つからない時に兵糧丸には世話になったものだ

 

そして五つ目は、何と言ってもこのONE PIECEの世界で厄介な能力者に対抗するために覇気を使えるようにした

使えると言っても完璧に使えるわけではないので、これからも要修行である

 

少し長くなったが俺がこの3ヶ月でやったことは、チートを使いこなすための修行と、そのついでに島の動物たちをぶっ飛ばして島の主になったことだな

 

色々と振り返ってる間に巨大肉が焼けた

 

「うし、今日が最後だからお前たちも食え」

 

そう言って三つある肉のうちの二つを差し出してやると巨大なトラとワニが嬉しそうにがっつく

こいつらは俺がやって来る前に島の覇を競っていた二匹で、俺が乱入してボコボコにしたら懐かれた

その後も修行に付き合わせて、ほぼ毎日寝食を共にしてきたので可愛いもんだ

 

しかし、あらかたの修行を終えた俺は明日ついに海にでる

木遁で造った船の着水式も済ませており準備万端だ

水面歩行は完璧だから最悪海の上を走ればいいしな

 

そんなわけでこの二匹と過ごすのも今日が最後である

寂しくもあるが今が原作のいつ辺りなのか気になるし、せっかくチートをもらってONE PIECEの世界に来たんだ、自由に生きてみたい

 

食事を済ませ明日のために早めに寝ることにする

明日の船出がうまくいきますように

それじゃおやすみ〜

 



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第2話

 

 

 

「おっ街だ!やっと街が見えた!」

 

俺は嬉しくなり水遁を使い船を全力で走らせる。航海に出て一週間、やっと初めての人里を見つければ嬉しくもなる。

なんで風遁じゃなくて水遁かって?そんなの無人島に帆なんてあるわけがないので、帆無しの船を水遁で動かすしかないじゃん?

 

ヤッホーイ!街が見えるってことは久しぶりに人の作った料理が食える!

島にいた時の食事情は酷かったからな。基本的に狩った動物の肉を焼くか見たこともない果物をそのまま食べる、それに飽きたら兵糧丸。

そんな食生活ともおさらばだ!

 

なんて考えていた一時間前の俺を殴ってやりたい

その時俺は島に着いて3ヶ月ぶりに人に会えた嬉しさと、人の作ったまともな料理に飢えていて大事なことを忘れていた

 

そう金 が な い!

 

金がないのだ。所持金0

その事をすっかり忘れていた俺は現在食堂で皿洗い中である

脇目も振らず向かった食堂でたらふく料理と酒を楽しんだ俺は会計時にやっと気づき、気づいた時には後の祭りだ

女将さんに頼み込んでなんとか皿洗いの手伝いで許してもらった

ちくせう……。無人島で金なんぞ使わないし……

 

そんなわけで皿洗いをしているのだが、急に街が騒がしくなった

食堂で騒いでる人達の会話を盗み聞きしてみると、どうやら海賊がやってきたようだ

白眼で港の方を見てみるとそこそこ大きな海賊船が確認できた

そして俺は一つのチャンスだとも考えた

 

(懸賞金がかかってるなら海賊を狩るのもいいな)

 

金稼ぎと実践経験を兼ねて一石二鳥だ

そうと決まれば行動開始だ。隠遁で素早く食堂から抜け出し港に向かう

到着してみると既に海賊たちは船から降りてきており

 

「ギャハハハハ、俺ぁチロッチョ海賊団”二本傷のコチョル”様だ!今日からこの街は俺様の配下に置く!殺されたくなければ金目のものを持ってこい!」

 

(うわー、すげー三下くせぇ。少しでも懸賞金がかかってればいいけど)

 

そんな風に考えてると周りから声が聞こえてきた

 

「お、おい!”二本傷のコチョル”っていうと懸賞金7800万ベリーの海賊じゃないか!」

 

「やばい、奴には逆らわずに金目のものを集めるんだ!」

 

(うぇっ⁉︎あんな奴が7800万⁉︎マジかよ⁉︎これは本格的に狩るしかないでしょ!)

 

島にいた動物たちよりも感じる強さは弱いのでラッキーだな

そう思った俺は海賊たちの前に出る

 

「おい、お前。本当に”二本傷のコチョル”か?」

 

「あぁん?なんだ貴様は?このコチョル様になんの用だ」

 

「俺か?俺はマダラ、お前を狩るものだ」

 

せっかくなので名乗ってみると、しばらくの静寂のあとドッと海賊たちが笑いはじめた

 

「ギャハハハハ、マダラなんて聞いたこともねー!それに俺様を狩る?たった一人でか?笑わせてくれるぜ!」

 

「御託はいい、さっさとかかってこい」

 

「ふんっ!貴様なんぞ俺様が相手をするまでもない!お前らコイツを始末しとけ」

 

そうコチョルに命令された下っ端が六人剣を振りかざしながら襲いかかってくる

はぁ、面倒だな。そう思いながら手刀で首を叩き、六人の意識を一瞬で狩る

手加減するの面倒臭いんだよ、力加減間違えれば絶対に首刎ねる自信あるし

 

「なっ⁉︎」

 

おーおー驚いてるねコチョル様(笑)

 

「貴様!俺様の部下になにをしやがった!」

 

「喚くな、ただ単に意識を狩っただけだ」

 

これ以上茶番に付き合うのも面倒なので一瞬でコチョルの懐に入りこみ腹パンを一発

全く反応できないコチョルはモロに喰らい

 

「グォッ⁉︎」

 

軽く吹っ飛んでからピクリとも動かなくなった

はぁ、この程度で7800万か、温いな。いや、俺は楽が出来ていいんだけどさ?

億越えや新世界に行ったら変わるもんなのかね?

そんな下らないことに耽っていると

 

「お、お頭が一撃でやられた⁉︎」

 

「コイツはヤバイ!に、逃げろー!」

 

下っ端の海賊たちが一斉に逃げはじめた

逃すのも面倒なことになりそうなので一人一人意識を狩ってく

 

すると五分もしないうちに全員倒し終え、捕まえておく縄がないので街の住民に持ってくるように頼むため周りを見渡すと皆んなポカーンとしていた

 

(そりゃ驚くか、聞いたこともない奴が急に現れて海賊を瞬殺したら)

 

だが、いつまでもこうしてるわけにはいかないので、周りの一人に声をかける

 

「すまないが、こいつらを縛る縄かなんかを持ってきてくれないか?」

 

「あ、ああ、すぐに用意する」

 

俺が声をかけた男性はふと我に返って、戸惑いながらも走り去った

そしてその近くにいた男性が声をかけてくる

 

「あ、あんた随分と強いんだな」

 

「ん?まぁ鍛えてるからな。それに7800万と聞いて少し期待したが、大したことなかったな」

 

「そ、そうか」

 

しばらく待っていると他の住民たちも手伝ってくれたのか大量の縄を抱えて戻ってきたので海賊たち全員を縄で縛っとく

全員を縛り終えたことで一人の老人が挨拶にきた

 

「ワシはこの街の町長をやっている。この度は街を救ってくれてありがとう」

 

そう言い頭を下げてくる

 

「気にしないでくれ、俺にも思うところがあったしな。それより捕まえた海賊の懸賞金は俺がもらってもいいか?」

 

「もちろんだ。倒したのはお前さんだし、街に被害がなかったから礼を出したいくらいだ」

 

「礼は言ってもらったから懸賞金さえ貰えればそれでいいよ」

 

「わかった。繰り返し礼を言う、街を救ってくれてありがとう」

 

その後は引き取りにくる海軍を待ちながら世間話をして情報を集めた

聞いた話しではここは《偉大なる航路》の前半にある島らしく、なんでも10年前にロジャーが処刑されたのを切っ掛けに海賊たちが増えはじめたそうだ

 

と言うことは現在は原作開始15年前あたりになるのか……

ん?15年前?なにか大事件があったような?

 

………

 

あっ!たしかフィッシャー・タイガーがマリージョアで暴れるのってこの時期じゃねーか?

その際に後の革命軍のコアラやゴルゴン三姉妹が助けられるんだよな?

俺が手伝えば楽に奴隷解放ができるはずだ。フィッシャー・タイガーに恩を売っておくのも悪くないし、原作キャラも是非見ておきたい

ついでに天竜人って嫌いだし

 

そうと決まれば急いで向かわなくちゃな

フィッシャー・タイガーがいつ決行するのか分からない以上マリージョアの近くに潜んでおきたい

 

よし、今後の方針もなんとなく決まったし細かい作戦を考えよう

色々と作戦を考えていると海軍の軍艦がみえてきて、降りてきた海兵に滞りなく受け渡しが行われた

そのまま懸賞金を貰い終わりかと思いきや一波乱起きた

 

(おいおいおい、なんであんたが来るんだよ⁉︎)

 

「ぶわっはっはっ、お前さんが海賊を捉えたという者か?」

 

そう言って現れたのは

 

(英雄ガープ……)

 

あんたお偉いさんだろ⁉︎

なんでこんな三下相手を引き取りにくるんだよ!

驚いてしばらく呆然としていると

 

「ん?どうした?」

 

「あ、ああ、確かに俺が海賊たちを捕らえた。あと英雄のお出ましに少し驚いただけだ」

 

「なーに少し近くに用事があったからそのついでじゃ。それよりお前さん、海兵にならんか?」

 

(いきなりかよっ⁉︎)

 

「い、いや、俺は自由に生きたいんでね。どこかに縛られるのはごめんだ」

 

「ぶわっはっはっ、かなりの使い手だと思い誘ったがダメじゃったか!」

 

(原作通り豪快な人だ。それに実力バレてるし……)

 

「ほれっ、懸賞金だ。いつでも歓迎しとるから気が変わったら来い!」

 

そう言ってガープは去っていった

 

ふぅ、少し緊張したな

なにはともあれマリージョアへ急ごう、時間は限られてる

 

懸賞金を受け取った俺は食堂の女将さんに借金を返し、食料も少し買いこみ神威にしまう

走った方が断然早いから船はここで捨てていこう

 

んじゃマリージョアへ向かいますか!

 

 

 

 



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第3話

 

 

 

コチョルを捕らえた街からマリージョアまで一週間、さらにマリージョアに潜んで二週間、ついにきた。フィッシャー・タイガーだ。

九喇嘛モードで悪意を感知し、白眼で確認したが本人だ。

 

レッドラインの麓に船をつけているな

周りに誰もいないことを確認し、フィッシャー・タイガーの前に姿を現わす

 

「……誰だ」

 

「初めましてだな、フィッシャー・タイガー。俺はマダラという」

 

「……そのマダラとやらが俺に何の用だ。しかもこんな場所で」

 

「率直に言えばあんたの手伝いをしにきた」

 

「……なに?」

 

「奴隷を解放するつもりなんだろ?その手伝いだ」

 

「なにが目的だ?どうしてそのことを知っている」

 

やはり警戒されるか

 

「こんな場所でそんな装備を整えてやることなんて一つしかないだろ。目的は……そうだな、俺はやりたいことをやって自由に生きたい。そして俺は天竜人が嫌いでね。だから奴隷なんてものは解放したい。要するに俺がやりたいからそうする、そういうことだ」

 

「……仮にお前の言葉が本当だとしても、お前にその力があるとは思えん。見た所17.、8の小僧がいたところで邪魔になるだけだ」

 

「たしかに俺は18のガキだがこれを見てもそう言えるか?」

 

俺は印を組みチャクラを練る

 

ボンッ

 

音と共にでた煙から俺の姿にタイガーが目を見開く

 

「お前、その姿は……」

 

「これは変化の術といってな、好きな姿に変化することができる」

 

「ッ⁉︎」

 

驚くのもそのはずだ、なんせ俺はいま海兵の姿でタイガーと話している

 

「この術のおかげで楽にマリージョアに潜入することができる。更に……」

 

ボンボンボンボンボンッ

 

「なっ⁉︎」

 

「こうやって分身することも可能だ。どうだ?戦力としては申し分ないだろう?」

 

影分身で5人に分身した俺はタイガーに問いかける

 

「……数はどのくらい増やせる」

 

「望みとあれば千人でも二千人でも」

 

ニヤリと笑いながら答えてやるとタイガーも驚きながらニヤリと笑う

 

「たしかに、戦力としては申し分ないな。フィッシャー・タイガーだ、よろしく頼むぞ。タイガーと呼んでくれ」

 

「ああ、こちらこそ。改めてうちはマダラだ。マダラと呼んでくれ」

 

「戦力はわかったが作戦はどうする?あまり派手にやると奴隷たちにも被害が出るぞ?」

 

「それも考えてある。これを見てくれ」

 

「これはなんだ?小剣か?」

 

「これはクナイという武器だが、今回大事なのはそこじゃない。柄の部分を見てくれ。文字のようなものが書かれているのが分かるか?」

 

「ああ、このミミズみたいなやつか。これがどうした?」

 

「これは呪印というのだが、これが刻まれている場所に俺は自分と自分に接触しているものなら瞬間移動ができる」

 

「本当かっ⁉︎」

 

「本当だ。そしてすでにマリージョア内の至るところにマーキングしてある」

 

「それが本当ならだいぶ楽に奴隷解放ができるな」

 

「だろ?変化と分身で撹乱しながら解放していく。そしてここに解放した奴隷たちを運ぶ。これが俺が考えた作戦だ、どうだ?」

 

「……一つ聞きたい。そこまでの力があってどうして俺を待った?その作戦ならお前一人で解放できたはずだ」

 

「問題なのは解放した後なんだ。解放ができても安全な場所まで送るすべが俺にはない。ぶっちゃけると知り合いという者がいなくてな」

 

「……なるほどな。だから俺という協力者が必要なのか」

 

「そうだ。タイガーなら捕まってる魚人たちを無事に魚人島まで送っていけるだろ?」

 

「たしかに俺ならできる……。もう一つ聞きたい、マダラは魚人をどう思う?」

 

タイガーの質問はおそらく迫害の話だろう

 

「そんな考え自体がくだらない。魚人だろうが人間だろうがこの世界の住人だろ?降って湧いてきたわけじゃあるまいし」

 

俺がそう答えると

 

「ああ、たしかにそうだな。降って湧いてきたわけじゃない。この世界の住人だ」

 

タイガーは満足そうに笑う

 

「すまない、話が逸れたな。俺はどうすればいい?」

 

「タイガーには解放した奴隷たちをまとめてもらいたい。俺は派手に暴れながら奴隷を解放していく。ギリギリまで暴れて海軍の気を引くから、準備が整い次第タイガーは出航してほしい」

 

「俺は異論ないがマダラは大丈夫なのか?お前の負担が大きすぎる」

 

「問題ない。最後まで暴れるのは分身のほうだ。俺も終わり次第すぐに戻ってくる」

 

「わかった。心配ないと思うが気をつけろ」

 

「任せろ。それじゃあすぐに作戦を始める。タイガーは保険としてこのクナイを持っておいてくれ」

 

そう言い残し俺はマリージョアに飛雷神で飛び、さっそく影分身で五百人に分身し、変化の術で海兵に化ける

 

さぁ作戦決行だ

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

分身の一人である俺の役割は陽動だ

腰にあるポーチから起爆粘土を取り出し、手のひらにある口に食わせる

そして手から出てきた小さな鳥にチャクラを練ると大きな鳥に変化し、その鳥に飛び乗る

これはデイダラが使っていた術で、起爆粘土を任意で起爆させることができる。陽動にはもってこいだ

 

上空から住宅地から少し離れた場所に、新たに作った起爆粘土C3を落とす

そしてC3が地面に着く瞬間

 

喝!

 

ドォン

 

大きな爆発の音と共に火の手が上がるがまだまだ爆発は続く

上空にくる前に街中に忍ばせてあった蜘蛛型の小型起爆粘土を次々に起爆させる

大きな爆発の後に続く小さな爆発にマリージョア内が一斉に混乱し始めた。気分はまるでテロリストだな。概ね間違ってはないが……

 

あとは地上の分身たちがうまくやってくれるだろうけど、せっせと起爆を続けますか

 

 

 

ーーーーー

 

 

街中から爆発音が聞こえてくる

起爆粘土による陽動が始まったか……

 

俺たち分身二十人の役割は奴隷の解放だ

街中がパニックになってる隙を見てバラバラに奴隷たちを解放する

あらかじめ白眼で道は把握しているので迷うことなく牢屋に到着する

 

「なんだ貴様たちは⁉︎」

 

「うるさい、事が終わるまで寝てろ」

 

見張りの海兵を瞬時に気絶させ、牢屋に入ってる奴隷たちに声をかける

 

「今からお前たちを解放する。助かりたいなら騒ぐなよ」

 

忠告するが誰一人騒がない

忠告のせいというよりも状況に頭がついてないって感じだが、どちらにせよありがたい

 

雷遁の千鳥を使い牢屋を切っていく

奴隷たちは急に雷が出たことに驚きながらも牢屋から出れることに喜びはじめた

 

「あ、あんたはいったい……」

 

「自己紹介はあとだ。動ける者は動けない者を背負ってやれ。わかったら着いてこい」

 

そうして分身二十人で次々と解放していく

解放した奴隷のべ百五十人を一箇所に集める

 

「今からお前たちを外に連れ出す。そのためにある技を使うが危険はないからパニックにならないで欲しい」

 

そう説明してるうちに目の前にゴルゴン三姉妹がいることに気づいた

 

「そなたは何者なのだ……」

 

「さっきも言ったが説明はあとで先ずは脱出が最優先だ。詳しい説明は脱出先にいるやつに聞いてくれ。」

 

ハンコックとの会話は名残惜しいが後回しだ

オビトの神威でどんどん奴隷たちを飛ばしていく。さすがにこの人数を飛雷神で運ぶのは面倒だから考えた作戦である

 

人が急にいなくなってくことに驚いているが腹を括ったのか、比較的みんな大人しくしている

神威で飛ばしている間は残りの分身が周りを警戒してくれているので安心して作業に集中できる

割とすぐに神威で飛ばす作業が終わったので、次は俺がタイガーのところに飛ぶ

 

「⁉︎マダラか?」

 

「ああ今変化を解く」

 

「無事で良かった。解放した奴隷たちはどうした?」

 

「俺は分身だが本体も無事だ。それと今は特別な空間に避難させてる。今からどんどん出していく」

 

「マダラ、その目はいったい……」

 

「詳しい説明は脱出後にする。それより出した奴隷たちをまとめるのを頼む」

 

これで分身の俺の役目は終わりかな

あとは本体が戻ってくるのを待つだけだ

 

 

ーーーーー

 

 

 

分身たちが奴隷解放をしている間、本体の俺が何をしているかというと火事場泥棒である

脱出後に簡単に復興なんてされたらたまらないので天竜人の財産を頂いてしまおうという魂胆だ

解放された奴隷たちの支度金も欲しかったことだし

 

下見に来ていた時に発見したのだが厳重に閉ざされている宝物庫があったのだ

オビトの能力を使えば、すり抜けなんて余裕なので簡単に侵入できる

そんなわけで物色していると妙な形の毒々しい果物をみつけた

 

(これが悪魔の実か……)

 

天竜人が娯楽のために奴隷に悪魔の実を食べさせていたと思うが、その天竜人が食べさせないで保管していたとなると……

これは掘り出し物をみつけたかもしれないな。しかも六つも

 

そんな調子であらかたの財宝を神威で仕舞い込み、やる事が終わったのでタイガーの元へ飛ぶ

その際に分身たちに感知伝々でしばらく足止めしとくように伝えておく

 

「来たかマダラ!お前が本体か?」

 

「ああ、待たせたな俺が本体だ。残りの分身たちは足止めしとくように伝えてある」

 

「そうか、なら早く脱出しよう」

 

「そうだな。こんなとこは一刻も早く離れたい」

 

マリージョアの混乱は未だ続いてるようで、レッドラインの麓から怒号や悲鳴が聞こえる

そんな中俺たちはタイガーの用意した船でマリージョアから離れていく

 

 

 

後日ニュースクーの新聞で今回の事件は大々的に取り上げられていた

天竜人襲撃という歴史的大事件なのに犯人が分からず仕舞いという、海軍の責任問題が問われるものとなった

 

 

 

 






悪魔の実について意見募集中です
オリジナルでもいいので意見ください
できれば詳細つきで……


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第4話

 

 

 

マリージョアから出航してしばらく経つが、船の中が窮屈だな

タイガーが用意してくれた船はそれなりの大きさなのだが、思いの外解放した奴隷が多く、ぎゅうぎゅうに詰め込まれている形になっている

このままでは怪我人の治療もできない

木遁で増設するか……

 

「タイガー、少し船を改造していいか?さすがに狭すぎる」

 

「そんなこともできるのか?」

 

「ああ、このままだとさすがにな……」

 

「できるなら是非頼む」

 

よし、タイガーからの許可も降りたし早速やっちゃおう

木遁で船の両脇につなぐように新たな船を作りだす

船の旋回能力が下がったり、見た目が不恰好になるが背に腹はかえられない

 

「すごいな……こんないとも簡単に」

 

タイガーが驚いているが奴隷たちの移動させるのを手伝って欲しい

元奴隷の人たちは奴隷時代の習慣が染み付いているのか、男女ごっちゃでも苦情がないが、俺の観念からしたらやはり別にするべきだろう

そんなわけで新たな左右の船を男と女でわけ、動けない者はそのまま真ん中の船に残った

 

ふぅ、だいぶスッキリしたな

これで治療が始められる。怪我人の数が多いから影分身使うか

 

「どうしたマダラ、急に分身して」

 

「怪我人の治療をしようと思ってな。それとこれをみんなに食わせといてくれ」

 

俺は大量の兵糧丸をタイガーに渡す

 

「お前にできないことはないのか……。あとこれは?」

 

「これは兵糧丸といって味は悪いが栄養価が高く腹が膨れる。見た感じ栄養失調が何人かいたから丁度いいだろ」

 

「何から何まですまんな。ありがたく使わせてもらう」

 

「気にすんな。俺が勝手にやってるだけだ。じゃあ俺は治療を始めるから頼んだぞ」

 

そう言い残し俺は医療忍術で怪我人の治療をしていく

その際、柱間細胞を活性化させながら少し医療忍術に組み込むことで焼きごてでつけられた奴隷紋を消していく

基本的にあれは火傷だからな、細胞の再生を活性化させることで上手くいった

 

正直消せるか半信半疑だったが無事に消せてよかった……

これで天竜人の奴隷だった証拠がなくなったため、助けた人たちの安全が保証されたな

 

そして奴隷紋が消えた人たちは泣きながら喜んだ

それはゴルゴン三姉妹も例外ではなく三人とも泣き崩れた

 

「わ、妾は…妾はもう、怯えなくても、よ、よいのか?」

 

「そ、そうよ姉様、もう…もうあの紋を見なくていいのよ」

 

「う、うぅ」

 

三人で抱き合って泣いているハンコック、サンダーソニア、マリーゴールド

しばらく三人きりにしてやるか……

 

 

 

あと原作キャラでいえばコアラか

コアラは相変わらずニコニコしてて、奴隷紋が消えても変わらないかと思ったが、消えたことを確認したらボロボロと泣き始めた

突然のことに俺はあやすこともできずオロオロとしてしまい、結局コアラが泣き止むまで見守ることしかできなかった

 

「あ、あの、泣いてしまってごめんなさい。なんでもしますから殴らないでください」

 

「殴らないからニコニコするのをやめろ。お前はもう奴隷じゃない。自分でも確認したろ?」

 

「ッ⁉︎」

 

「泣きたいなら泣いていいんだ。お前は人間だ、それを忘れるな」

 

そう言い終わったら堪えていたコアラはまた泣き始めた

今度は放置することはなく、背中を叩いてあやしてやると散々泣いて疲れたのかコアラはスヤスヤ寝始めた

 

予想外の出来事だったが良かった…のか?

コアラが原作より早く感情を出してくれたのは間違いなく良かったと言える

最悪タイガーに丸投げするつもりだったからな……

 

とにかくコアラを寝かしつけ、他の人たちの治療も終わったのでゆっくりする

 

「治療は終わったのか?」

 

「タイガーか、一通りは終わった。ところでこの船はどこに向かってるんだ?」

 

「ああ、一応シャボンディ諸島という場所に向かってる」

 

「シャボンディか…丁度いいかもしれん」

 

シャボンディなら海賊狩りが捗りそうだ。修行と資金稼ぎにうってつけだな

 

「?なんの話しだ?」

 

「いや、なんでもない。そこから魚人島に向かうのか?」

 

「そのつもりだ。同族を早く故郷へ帰してやりたい。それで他の元奴隷たちなんだが……」

 

「それなら気にするな。時間がかかるかもしれないが俺が送り届ける」

 

「重ね重ねすまん。こっちも落ち着いたらお前を魚人島へ招きたいと思っている」

 

「そうか?それはありがたいが、そっちの方を優先でいいから急ぎすぎんなよ。あと見張りなら分身で交代しながらするから寝れる時に寝とけ」

 

「ああ、そうさせてもらう。つらくなったらすぐに言ってくれ」

 

さてと、タイガーもいなくなったから少し情報を整理するか

消えた影分身たちから大量の情報が流れてきたんだよな

 

それで気になる情報は黄猿ことボルサリーノのことだ

やはり出てきたか……

今はまだ中将と呼ばれていたが、ピカピカの実が厄介なのは変わりない

それなりに戦えたことから能力的には負けてないことが分かるが、やはり戦闘経験の差がでたか

これは本格的に鍛えないとな……

 

シャボンディに行くならシャッキーのぼったくりBARに行ってみるか

ハンコックたちのこともあるからレイリーに会える可能性が高いはずだ

 

考えないといけないことはそんなもんか?

忘れてないといいんだけど……

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

マリージョアを襲撃してから三日後、予定より早くシャボンディ諸島に着いた

何せ食料がなけなしの料理と兵糧丸のみだ。俺が耐えれなくてだいぶ急いだ

 

これから俺は元奴隷の人たちを故郷へ送り届けるために、五つのグループにわけ送る際に木遁分身を二人つける

シャボンディに大勢で上陸して下手に騒がれたくないので、俺が分身で食料や衣服を買いつけそのまま出航だ

 

そこで例外となるのがゴルゴン三姉妹とコアラだ

そう、コアラも例外である……

元奴隷たちの故郷の場所を聞いていく中で、コアラが俺についてくると言い出し俺は正直悩んだ

理由は分からない。聞いてもまだ秘密と言い張るばかりで教えてくれない

 

コアラが俺についてくるということはタイガーが死ぬ可能性が限りなく低くなるということだ

そして当たり前だがコアラの革命軍入りがなくなる

 

原作を知っている身からすればどうすればいいのか悩むに悩んだ

そして悩んだ結果俺はコアラがついてくることを許可した

革命軍の戦力が減って今後どういった展開になるのか読めないが、コアラが自分の意見を主張したのでコアラの好きにさせることにした

 

元奴隷だったコアラにとって自分の意見を言うことは、すごく勇気がいる行為だと思う。だけどコアラは勇気を振り絞って意見した

俺はそんなやっと人間味を出したコアラの意見を拒否することができなかった

 

そんなわけでコアラと九蛇に帰るためにグロリオーサとレイリーに合わせる必要があるハンコックたちは例外で、俺と一緒にシャッキーの店に向かうことになる

 

そしてタイガーとの一時的な別れでもある

 

「マダラ、本当に世話になった。俺一人ではこんなにスムーズにいかなかっただろう。それに財宝もこんなにもらってしまい……」

 

「細かいことは気にするな。俺が勝手にやったことだって言ったろ。それに財宝に感しても盗品だから俺の懐は痛まん」

 

「そうか、すま……いや、ありがとう。いつか魚人島に寄ってくれ、俺はお前を友として歓迎しよう。あとは頼んだぞ」

 

「ああ、期待しとくよ。お前も気をつけろよ」

 

タイガーと握手で別れを済まし、13番グローブに五人で向かう

道中ガラの悪い海賊たちが大量に絡んできたが返り討ちにし、時間が勿体無いので放置する

 

「わかっていたがマダラ、そなたは強いのだな……」

 

「そうね姉様、この数の相手を一瞬で片付けるなんて異常だわ」

 

「すごい……」

 

「大したことじゃない。この程度ならお前たちもすぐにできるようになるぞ」

 

「「「本当(か)⁉︎」」」

 

「本当だ。俺が保証するから安心しろ」

 

そういうと三人は嬉しそうに笑う

あと会話でわかるように俺はハンコックたち三人に懐かれている、というか妙な信頼をおかれている

ここにくるまでの三日間でだいぶ話すようになり、忍術を少し見せてやったりもした

ハンコックは治療をしてやった後に泣いてたのが恥ずかしくなったのか、照れながら礼を言ってくるのはすごい可愛かった

 

「あっマダラさん、あそこですか?」

 

「ん?ああ、多分あそこだな」

 

コアラに言われ店が見えてきたことに気づく

一緒についてくる以上、家族みたいなもんになると言い聞かせておいたのでコアラはだいぶ自然に話すようになってきた

それにしても本当にぼったくりBARって描いてあるんだな……とりあえず入るか

 

「あら?見ない顔ね、新人さん?」

 

おおー本物だ

 

「お邪魔します。あなたがシャッキーであってますよね?」

 

「ええ、そうだけど私に用かしら?」

 

「いえ、正確に言えばここに入り浸ってる人物に用があってね」

 

「ほう、それは私のことかね?」

 

うおっ⁉︎後ろから声をかけられてビックリしたー

本物のシルバーズ・レイリーだよ!

てか全然気配がわからんかった……

 

「初めましてシルバーズ・レイリー。俺はマダラという者です。さすがは海賊王の元右腕、全然気づかなかった」

 

「私のことを知っているようだから自己紹介は省かせてもらおう。謙遜することはないマダラくん、君もなかなか腕がたちそうだ。それより私に何か用かね」

 

「ええ、伝説のクルーともなれば顔が広いかと思いまして、お願いがあり来ました」

 

「そこにいる子たちに関係があるのかね?」

 

「さすがですね。こちらの三人は姉妹なのですが出身が女ヶ島なものでして」

 

「女ヶ島?それはまたなんでこんな場所に……」

 

「理由は内密にしてもらいたいのだが約束してもらえないか」

 

理由の部分でコアラも含め四人の体が強張った

まだ完全に心の傷が癒えてないのだろう……

 

「大丈夫だ。なにがあっても俺が守ってやる」

 

ゆっくりと優しく言ってやると少しは安心したのか四人の体から力が抜けた

 

「ふむ、よっぽどの事情と伺える。他言しないと約束しよう。シャッキー」

 

「わかっているわ。私も他言しないと約束するわ」

 

「ありがとうございます。ところでお二人は昨日の新聞をお読みで?」

 

「ああ、勿論読んだとも。過去に例をみない事件……、もしやそうなのか?」

 

俺は無言で頷く

さすがレイリーだ、これだけで察するとは

シャッキーも正確に把握したようだ

 

「……君はとんでもないことをしたもんだ。たしかにこれは他言できないな」

 

「後悔はしてませんよ。俺がやりたいことをしただけです」

 

笑って答えるとレイリーも笑い返してくれた

 

「わかった。知り合いに連絡を取ってみよう」

 

「ありがとうございます。よかったな三人とも、あとはこの人に任せれば大丈夫だ」

 

「ありがとうマダラ。そなたのおかげで無事に島に帰れそうじゃ」

 

「ありがとうマダラ」

 

「そうね、本当にありがとう」

 

三人が嬉しそうにしてくれ良かった

 

「そっちの子はどうするのマダラちゃん?」

 

「コアラは俺についてくるそうなので問題ないです」

 

「そう、それなら安心ね」

 

シャッキーが意味深に笑いかけてくる

 

「そうだな、マダラくんの側なら問題ないだろう」

 

「俺の家族は絶対に守りますよ」

 

「ふふ、良かったわねコアラちゃん。素敵なお兄さんが守ってくれるって」

 

コアラが照れくさそうに笑う

 

「それと全員今日はここに泊まっていきなさい。私の知り合いに連絡が取れるまでここにいるといい。あまり外に出るのも得策ではないだろう」

 

「そう…ですね。お世話になります」

 

そうしてシャッキーお手製の料理を堪能しながら夜は更けていった

 





コアラの性格がだいぶ違いますがこんなじでいきます


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第5話

 

 

 

シャボンディに来てから約2年が経った

あれからハンコックたちは迎えにきたグロリオーサに引き取られ女ヶ島に帰っていった

三人は帰り際に俺やコアラと離れることに悲しそうにしていたが、たまに遊びに行くことを約束し今でもちょくちょく会っている

 

この2年間で俺は影分身を世界中に放ち情報を集めたがあまり大きな情報はなく、一番大きなニュースと言えばハンコックが七武海入りを果たしたことか

マリージョアから脱出してわずか2年で七武海入りとはさすが女帝だなと感心したし、ニュースを知った際にはコアラと一緒にハンコックを祝った

 

そのほかのニュースだとタイガーがジンベイらとタイヨウの海賊団を結成したことや、北の海でジェルマ66とかいう軍隊みたいな奴らが不穏な動きを見せてるくらいである

新世界でゲッコー・モリアがカイドウに負けたとかいう噂もあったな

 

しかしそんな中で気になっている情報が一つある

東の海にあるフーシャ村に赤髪海賊団が滞在していることだ

フーシャ村にシャンクスがいるということはルフィがゴム人間になっている可能性が高く、エースやサボと出会うのはそう遠くないだろう

 

実は俺はサボにあたりをつけている

原作だとドラゴンに拾われ、革命軍の幹部にまで登り詰める実力をつけ、その上コアラと仲がいい

すでにコアラは原作と違い俺の元にいる。だったら一人も二人も今更変わらないので、サボも俺が引き取ってしまおうと思ったのだ

ドラゴンには悪いがサボとコアラは俺の右腕候補として育てさせてもらう

 

俺の大きな目標であるエースを救うためにな

前世でお気に入りのキャラだったエースはなんとしてでも救ってみせる

そのために少しでもまともな戦力が欲しい、もちろん二人に無理強いするつもりはないが

そんなわけでフーシャ村の監視には他以上に慎重に、尚且つ力を入れて行っている

 

他にも死亡し欲しくなかったキャラを救うために、情報集めはこの先もずっと続けるつもりだ

アーロン、貴様は必ずぶっ飛ばす。まだタイヨウの海賊団にいて大人しいがココヤシ村に現れたら絶対に許さん

 

そんなわけで俺の分身たちは大忙しである

本体の俺が何をやっているかというと、当初の予定通り海賊を狩って経験値稼ぎと資金稼ぎだ

この2年間で50近くの海賊団を狩ったので金もだいぶ溜まったが、代わりに海軍の勧誘がうざったい

また、俺の名前が賞金稼ぎとして広がり始め、今では《新世界の門番》や《瞬神》などと呼ばれている

 

稼ぎなどは充実しているその反面、不満もある

チラホラと億越えのルーキーや能力者とも対峙したが、正直に言えば期待外れだった

なぜなら無能力者はもちろん、能力者さえも覇気での戦闘が基本となっていないのだ

たまに使ってくる奴もいたが練度が低く、大抵みんな一撃で沈んで行く。忍術さえまともに使ってなく、どんどん鬱憤が溜まっていく……

 

そんな俺がストレス解消に見つけたのがヒューマンショップ潰しだ

奴隷を売買しているヒューマンショップやオークション会場を潰して回って、奴隷紋を消した上で奴隷を解放していてるし小遣い稼ぎにもなり一石二鳥である

 

オークションが中止になってイライラしている天竜人を見るのはなかなか楽しいもので、俺のストレス解消に役立ってくれている

もちろん俺は変化の術で姿を変えているため犯人だとバレていない

そのことで海軍も大変そうにしているが俺には関係ない

 

俺がそんなことをしている間にもコアラは順調に育っている

コアラは希望したが戦闘の訓練は始めておらず、2年前に俺との間にこんなやりとりがあった

 

 

 

『マダラさん、私も闘えるようになりたいです』

 

『どうしたんだ急に?』

 

『闘えるようになってマダラさんの手伝いがしたいんです』

 

『そうだなぁ、コアラが10歳になってそれでもやりたいなら訓練をつけてやる』

 

『……なんでまだダメなんですか?』

 

『いいかコアラ、コアラくらいの年の女の子は普通、戦闘の訓練なんてしない。中にはやむを得ない状況で訓練している子はいるかもしれないが、それはやむを得なく仕方なくやっているんだ』

 

『でも……』

 

『なにもずっとやるなとは言ってない。さっきも言った通り二年後にまた聞くからその時に答えを出してくれ』

 

『わかりました』

 

『それに今のコアラには他の仕事があるしな』

 

『仕事ですか?』

 

『そうだ、よく食べて、よく遊び、よく学ぶ。それが今のコアラの仕事だ。できるか?』

 

『はい!』

 

 

 

嬉しそうに返事をしたコアラは俺が言った通り、よく食べて、遊び、学び、色々な感情を出すようになった

髪もそろえてもらい、シャッキーと一緒に選んだ可愛らしい服を着て、毎日を楽しそうに過ごしている

そんなコアラも晴れて10歳となり、2年前の意思を確認するときがきた

 

「コアラ、改めて確認するぞ。二年前に言ったことは今も変わってないか?」

 

「変わってません」

 

「やるからには厳しくするし、途中で投げ出すことは許さないぞ。それでもやるか?」

 

「やります!」

 

「よしっ!じゃあ早速今日から始めるぞ!」

 

「はいっ!」

 

2年前からコアラの意思は変わっていなかったので、今日からコアラの特訓が始まった

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

コアラの特訓を始めておおよそ1年が経過した

始めた当初のコアラは当たり前だが体力がなく基礎メニューもこなせなかった

それでもコアラは食らいついてきて必死に特訓を続けた

その結果半年後には俺が課した基礎メニューをこなすようになった

 

基礎メニューをこなし始めた頃からコアラに空手を教え始めた

原作のコアラは魚人空手を使っていたが、俺が教えられないため前世の知識を活かして空手を教えた

やはりコアラに空手があっていたのかメキメキと実力をつけている

将来的には剣術も教え忍刀を渡すつもりでいるが、なにを持たせるかは検討中だ

 

そんなコアラに修行をつける日を過ごしていたが、ついさっき影分身の一人から重要な情報が還元された

そう、ついにサボを保護したのだ

天竜人の攻撃に巻き込まれたところをドラゴンより先に保護したことを知らせてくれた

 

重要な案件だけにコアラを分身とシャッキーに任せ、本体の俺が東の海に向かう

さすがに飛雷神でグランドラインの折り返しから東の海に飛べないが抜かりはない

事前にいたる島にマーキングをつけているので、ゴア王国までの最短ルートを飛雷神で飛び続ける

 

チャクラのゴリ押しで飛び続けたので、翌朝にはゴア王国付近の隠れ家に到着し分身と代わる

俺が到着したときにサボはまだ眠っており、分身が傷を治したため外傷はみえない

そのまま半日ほど看病をしながらサボが目を覚ますのを待つ

 

「うっ、こ、ここは?」

 

「目が覚めたか少年」

 

「あ、あんたは……」

 

「俺はマダラ。君が海で怪我をしていたのを見つけて保護させてもらった」

 

「け、けが?別にどこも怪我してねーぞ?」

 

「俺が治療したからな。本当に酷い怪我で危なかったんだぞ」

 

「そ、そうなのか⁉︎もう大丈夫なのか⁉︎」

 

「安心しろ怪我は完全に治ってる。ところで少年、名前は?」

 

「な、名前?俺の?あ、あれ?俺の名前ってなんだ⁉︎」

 

やはり原作通りに記憶喪失になったか

サボには悪いことをしたが、これはルフィやエースにとって重要な出来事なのでなるべく原作通りにしたかった

 

「落ち着け、持ち物にサボと書かれているがこれが名前か?」

 

「わ、わかんねぇ……」

 

「お前が寝ている間に少し調べさせてもらったが、ゴア王国の貴族だと思うんだがどうする?希望するならすぐに送っていくが」

 

「い、いやだ。わかんねぇけどあそこに帰りたくねぇ!あそこに俺の自由はない!どこか知らない所に連れてってくれ!」

 

「いいのか?どこの誰とも知らない俺についてきて?それに俺が拠点としてる島はここからだいぶ遠いぞ?」

 

「構わねぇ!それでもあそこよりはマシだと思うから連れてってくれ!頼む!」

 

サボが必死に頼んでくるがおおよそ原作通りの展開だな

 

「わかった。お前を連れて行こう、それとお前は今日からサボだ。わかったら行くぞサボ」

 

「おう!」

 

 

 

それからサボの体力を考えながら1ヶ月かけてシャボンディに帰ってきた

 

「おー!すげーなこの島!でっけぇ樹だ!」

 

「感想が言えるようになるとはだいぶ慣れてきたか。最初は泣き喚いてたのにな」

 

「う、うるせー!マダラが非常識なだけだろ!」

 

「俺が非常識だとしてもサボがビビりまくってたことには変わりないけどな」

 

「誰だって海王類がうじゃうじゃいる海のど真ん中に連れて行かれたらビビるに決まってるだろ!」

 

「安全な上に近道なんだから問題ねーじゃねーか」

 

「くそ、これだから非常識は……」

 

サボ、小声で言ってるが聞こえてるぞ?

 

「とりあえず観光は後だ。先に俺と俺の家族が世話になってる所に向かうぞ」

 

「わかった」

 

色々と珍しいものに興味を惹かれてるサボを連れてシャッキーのBARに向かう

 

「ただいまー」

 

「あら、マダラちゃんお帰りなさい。予定より時間がかかったわね」

 

「ああ、思ったより時間がかかった。それよりコアラは?」

 

「裏でマダラちゃんの分身とレイさんと修行してるわ。ちなみにマダラちゃん、その子は?」

 

「ん?ああ、紹介してなかったか。新しく家族になったサボだ。ほらサボ、この店のオーナーで俺が世話になってるシャッキーだ、挨拶しろ」

 

「は、初めまして。俺はサボって言います」

 

「はい、初めましてサボちゃん。よろしくね」

 

シャッキーにサボを紹介している間にコアラが走ってこっちに向かってるのが気配でわかる

 

「マダラさんお帰りなさい!」

 

「おーただいま。コアラ、紹介する。こいつはサボって言うんだ」

 

「サボくん?」

 

「そうだ。俺たちの新しい家族だ」

 

「よろしくねサボくん!わたしコアラ!」

 

「あ、ああよろしく。コ、コアラ」

 

照れてやがるなサボのやつ

実際コアラは将来美人になるしな

 

「お帰りマダラくん。用事は終わったのかね?」

 

「ただいまレイリー。見ての通り終わったよ」

 

「ふふ、ここももっと賑やかになりそうね」

 

「迷惑だったか?」

 

「そんなことはないわ。マダラちゃん達ならいくらでもいていいわよ」

 

「そうだな、いつの時代も子供の笑顔はいいもんだ」

 

サボとコアラはうまくやっていくだろう

レイリーとシャッキーも受け入れてくれて安心だ

 

こうして俺は新たにサボを家族に迎えることができ、より一層賑やかな日常になることを願った

 






サボのエピソードの記憶があやしい…
こんな感じだったと思うんだけど……


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第6話



少し短いですができたのでどうぞ
今回はあの方との出会いとオマケ程度ですが






 

 

 

サボを迎え早半年、今日も今日とてコアラとサボは訓練をしている

サボはこのシャボンディにやってきてすぐに訓練始めたのだが、始めた当初のコアラはサボより強かった

 

まだまだ子供のチャンバラの域を超えてないが、一年間とはいえ基礎体力を着実につけ空手を学んでいるコアラは組手でサボに勝ってしまった

コアラに負けたサボは落ち込んだ。そりゃあもう、ものすごく落ち込んだ

 

しかしサボもまた、持ち前の悪ガキ根性で半年間で確実に伸びている

前々から鍛えていたため元々の体力はある方だし、戦闘の基礎を教えたことで格段に変わった

また、やはり獲物を持っている方がやりやすいのか、格闘より武器の扱い方が上手いのでそっちをメインに鍛えることにした

 

そんなサボに触発されたのか、コアラも以前より気合いを入れて鍛錬しているようにみえる

もちろん今まで同様、訓練だけではなく遊びや勉強も目一杯やらせている

そんな感じで二人が充実の日々を送っているように俺も楽しく過ごしている

 

 

 

そしてある日、シャッキーのBARで休んでいるとレイリーが一人の客を連れてきた

 

「マダラくん少しいいか?」

 

「どうしたレイリー?」

 

「昔の知り合いと久しぶりに会ってな、今酒場にいるのだが是非マダラくんにも紹介しておきたい」

 

レイリーの昔の知り合い?

誰だ?海賊時代の知り合いか?

 

「俺は大丈夫だがすぐに出るか?」

 

「ならすぐに向かうとしよう」

 

そんな訳でレイリーにとある酒場に連れて行かれた

ギャハハハハと酒場の外にも笑い声が聞こえてくる

 

「待たせたなシャンクス。マダラくんを連れてきたぞ」

 

「おおー副船長!そいつが噂の《瞬神》ですか!」

 

シャンクス⁉︎もうフーシャ村から来ていたのか⁉︎

てか俺、シャンクスに知られているのか……

とりあえず挨拶しとかないとな

 

「初めまして赤髪。大海賊の登場に驚いたがお目にかかれて光栄だ」

 

「おおう、かてぇな。もっと気楽にいこーぜ瞬神!知ってるとは思うが俺はシャンクスだ。好きに呼んでくれ」

 

「ならそうさせてもらうぞシャンクス。俺はマダラ、マダラと呼んでくれ」

 

「話しがわかるじゃねーかマダラ!ほら、遠慮せずどんどん飲め!」

 

シャンクスがどんどん酒を勧めてくるので適度に飲みながらベックマンやヤソップたちとも挨拶を交わす

それにしても赤髪海賊団は賑やかだな……

 

「なぁマダラ、うちにこねーか?」

 

「なんだ藪からに」

 

「話してみてもおもしれーし、噂やレイリーさんに聞いた話だと実力も申し分ねぇ。賞金稼ぎなんてやめてうちに来いよ!」

 

「急すぎるし誘い方が雑だなおい……。誘いは嬉しいが俺は自由に生きていたいんでね、どこにも所属するつもりはないんだ」

 

「わはははは!お頭振られてやんの!」

 

「だっはっはっは、振られちまった!」

 

「お前らの船長は随分愉快だなベックマン」

 

「まぁな。お陰で退屈しないぞ?」

 

「だろーな、いい船長だ」

 

誘いを断られてクルー全員に笑い者にされてるシャンクスが突然質問してきた

 

「それはそうとマダラ、賞金稼ぎなら俺らともやり合うか?」

 

真面目な雰囲気を作ってるが明らかに冗談だとわかる

 

「演技が下手すぎだシャンクス。レイリーの知り合いだし、こうやって酒を酌み交わした仲だ。そんなことするわけないだろ。そもそも狩る海賊は選んでるんだよ」

 

「わはは、やっぱり俺には向いてねーよレイリーさん」

 

「ふふ、そうだな」

 

「どういうことだ?」

 

「いやな、レイリーさんにお前を試してみろって言われてな。結果はレイリーさんの言う通り相手にされなかったがな。俺たち相手になんも気後れしないとは流石だな、やっぱ仲間になれよマダラ!」

 

「だからなんねーって諦めろ」

 

「それよりマダラは相手を選んでるのか?」

 

疑問に思ったのかベックマンが聞いてくる

 

「まぁな。俺が相手にするのは無秩序に暴れ回る馬鹿だけだ。シャンクスたちみたいな本物の海賊は相手にしないよ」

 

「なるほどな」

 

その後もそんな感じでシャンクスの勧誘を断りながら酒を飲み続けた

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

シャンクスたちとの邂逅を経て一年が過ぎた頃に大きなニュースが舞い込んだ

 

”海峡のジンベエ”王下七武海に加盟

 

ついにというよりも、やっとかという気持ちが強いな

ハンコックに続きジンベエが七武海入りしたことによってだいぶ原作に近づいた気がする

 

タイガーが死亡してないので今後の展開が読めないが、いつアーロンが来てもいいようにココヤシ村の監視を強化する

 

あとそろそろ一回魚人島に行ってみるか

なんだかんだ魚人島はまだ行ってないんだよなぁ

コアラやサボと過ごす日々に満足しちゃって遠出が億劫なんだよ……

 

ここ最近はもっぱら二人を鍛えることに力を入れており、どんどん成長していく二人を鍛えるのが楽しみになっている

現在も訓練中であり

 

「今日こそ一本取ってやる!行くぞコアラ!」

 

「うん!」

 

「くらえ!」

 

左右から挟み込む形でサボとコアラが攻撃を仕掛けてくる

コアラの突きをいなしてサボの蹴りをキャッチし、そのままサボを振り回してコアラにぶつける

 

「ぐえっ⁉︎」

 

「きゃあ⁉︎」

 

「攻撃が単調すぎる。もっとフェイクを交えながらやれと言ってるだろ」

 

「くそっ!」

 

すぐに体勢を整えたサボがフェイクを織り交ぜて拳と蹴りを繰り出してくる

サボの攻撃を左手一本でいなし続けていると、背後からコアラの気配がしたのでサボと体を入れ替える

 

「えっ⁉︎」

 

「ぐはっ⁉︎」

 

「発想は悪くないが気配がダダ漏れだぞコアラ」

 

コアラの突きをもろに喰らったサボが悶絶している

その間にコアラに注意点を指摘してやり、その後も一時間ほど訓練を続けたがもちろん一撃も喰らうことはなかった

疲れ果てた二人は倒れこんでるが俺は息一つ乱していない

 

流石に才能があるとはいえ子供に一撃もらうような柔な鍛え方はしていない。そもそものスペックが違うしな

 

「くっそー!今日もダメだった!」

 

「また一本も取れなかったね……」

 

「一本どころか片手でしか相手にされねーし、その場から一歩も動かないってどういうことだよ……」

 

「簡単に目標達成できたらお前たちの修行にならないだろーが。それに俺から簡単に一本取れると思ったら大間違いだ」

 

「ちくしょー!」

 

「まぁそんなに悲嘆せずともお前たちは強くなってるよ。焦らずにやっていけばいいさ」

 

原作開始までまだ時間もあるしな

それにあと二、三年したら忍刀と悪魔の実を渡すつもりだし、その頃には海賊狩りもやらせるつもりなので、それまでに二人の基礎戦闘能力を上げられるかが勝負だな

 

 

また、未だに天竜人からパクった悪魔の実がなんなのか分からないが、基本的にどの能力も使い方次第で強くなれると思うので期待している

そのため悪魔の実を食べるかは二人に決めさせるが出来れば食べて欲しいと思っている

二人とも食べてくれればいいんだが……

 

「そんじゃ俺はいつも通り街に行ってくるから、ちゃんと体をほぐしてから休むように」

 

「はーい」

 

「りょーかい」

 

二人に言い残して俺は海賊狩りに出かける

以前は歩いてるだけで馬鹿な海賊たちが襲ってきたのだが、最近は俺の名前が有名になってしまったため俺から仕掛けないといけないのが少し面倒だ

シャッキーから島にいる海賊の情報を貰っているので抜かりはないが

 

 

 

そして情報通りに目当ての海賊団がいるので早速狩っていき、二人の賞金首を捕らえ海軍に差し出す

今日の稼ぎは二人合わせて2億6000万ベリーだった

ここ数年で海賊の質が上がってる気がするが、それでも物足りなさを感じるのでやっぱり一度大物を狩りに行きたいな……

まぁ今はサボとコアラが優先なのだが

 

 

今日も俺の日常は平和である

 

 

 






次回魚人島に行きます
原作のおおよそ10年前になります

感想欄に疑問がきていたのですが
主人公は好き勝手に生きるものの基本的にはおおむね原作通りに進めようとしています
なので今すぐ黒ひげを狩ったりエースの保護には行きません
矛盾が出てくるかもしれませんがご了承ください


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第7話





 

 

 

俺は今魚人島に一人で訪れている

サボとコアラも連れてこようか悩んだが、下手に魚人族を刺激しないために今回は一人できた

 

「よく来てくれたマダラ、歓迎しよう」

 

「久しぶりだなタイガー。元気そうで何よりだ」

 

久しぶりに会ったタイガーに出迎えてもらいながら街を歩いていると前方から一人の魚人がやってきた

 

「お前さんがタイのお頭がゆっとったマダラか。ワシはジンベエという。同胞を助けてくれたこと礼を言う」

 

「俺はマダラだ、よろしく頼むよ”海峡のジンベエ”。それとタイガー、あの話しをしたのか?」

 

「ああ、ごく僅かの者にしか話していないが……まずかったか?」

 

「いや、タイガーが信頼している者なら問題ない」

 

それにジンベエは義理堅く、よっぽどのことがない限り俺の敵になることはないだろう

 

「七武海と知り合いになっとくのも悪くないが、それよりも街を案内してくれよ。魚人島ならではの料理とかあるんだろう?」

 

「そうだったな。少し街が騒がしいかもしれないが期待しといてくれ」

 

「何かあったのか?」

 

「流れついた天竜人をマリージョアに送るために王妃が不在でな……」

 

「それはまた難儀なことになってるな……」

 

もちろん原作で知っているが知らない体で返す

 

「まぁそんな訳で、みんな不安がって少し騒がしいかもしれないがゆっくりしていってくれ」

 

「わかった、ありがたくそうさせてもらう」

 

王妃であるオトヒメはホーディの襲撃によって死亡してしまうが、俺がここにいる以上絶対に阻止する

ここでオトヒメが生存すれば魚人の立ち位置が世界的に盤石となり、今後の問題が減るだろう

タイガーや王下七武海のジンベエに貸しを作っておくのも悪くない

 

そんなことを考えながら魚人島で過ごすこと五日、オトヒメが書状を持ち帰還した

オトヒメは魚人の地上進出のために署名集めに動くはずなので、俺は影分身を使い影からオトヒメを守るつもりだ

 

オトヒメは帰ってきた翌日から署名運動をはじめたが予想通り結果は芳しくないようだ

しかし、すぐに流れが変わることはわかっている

ホーディの存在も確認できたので準備は整っているがイレギュラーも存在した

アーロンだ……

 

タイガーが死ななかったことで現在もタイヨウの海賊団に所属しているようだが、今回の事件でアーロンがどちらに動くのか分からないので油断はできない

まぁアーロンがホーディと動くなら不穏分子を一掃できるのでありがたいが

そんな訳でアーロンとホーディに影分身をつけて監視しておく

 

あと面倒なのがバンダー・デッケンか……

こちらはルフィたちに任せていい気もするがどうしよ?

とりあえず混乱に乗じてやってきたら捕まえておくか

 

 

 

そして事件当日

オトヒメの元へどんどん署名が集まっていく。そろそろか……

 

パァン!!

 

キィン!!

 

俺はオトヒメに飛んできた銃弾をクナイで弾き飛ばす

 

「な、なんだ⁉︎」

 

「事件かマダラ⁉︎」

 

急に出てきた俺にタイガーが問いかけてくる

 

「狙撃による襲撃だ!警備を固めろタイガー!」

 

俺はそのまま警戒しつつ署名を燃やそうとしていた犯人を捕らえる

 

「く、くそ!なんだ貴様は!」

 

「少し黙ってろ」

 

幻術を使い犯人の意識を刈り取る

 

「襲撃とはどういうことだ⁉︎」

 

「今回のことで不満を募らせてるやつがいるんだろう。ほら」

 

そういってタイガーを促したほうから大声が聞こえてくる

 

「くそ体が動かねぇ!下等生物の分際でなにをしやがった!」

 

「なにって犯人を捕らえただけだが?」

 

影分身が影真似の術を使いホーディを捕らえていた

 

「離しやがれ下等生物!」

 

明らかに焦った様子のアーロンが影分身に襲いかかるが、難なく影を伸ばし動けなくする

 

「くそ!さっきからなんなんだてめぇは!」

 

そこへ本体の俺とタイガー、ジンベエが駆けつける

 

「アーロン⁉︎それに分身まで……どういうことだマダラ?」

 

「さっきも言った通り今回の襲撃事件の犯人だ」

 

「この人間は嘘をついている!タイの大兄貴、ジンベイの兄貴!俺よりこんな人間の言うことを信じるのか!」

 

「ぐっ⁉︎しかし……」

 

タイガーは同族であるアーロンの言葉に惑わされているが無駄だ

 

「安心しろタイガー。真実はすぐわかる」

 

そう言って俺はホーディに近づく

 

「俺の目を見ろ」

 

写輪眼を使って幻術に落とすとホーディの目が虚ろになり首がカクンと落ちる

 

「今回の襲撃、計画したのは誰だ?それと計画の詳細を話せ」

 

「アーロンの兄貴に話しを持ちかけられて俺が乗った…。人間なんていう下等生物に下手に出るオトヒメに嫌気がさして、暗殺したのちに適当な人間を犯人にでっち上げる予定だった…」

 

「なに⁉︎アーロン貴様!」

 

「落ち着けジンベエ、まだ話しは終わってない。他の協力者は誰だ」

 

「俺の仲間が数人…。署名を燃やしてオトヒメを殺した後はアーロンの兄貴について行って新しい海賊団を旗揚げするつもりだった…」

 

「なっ…⁉︎」

 

あまりの出来事にジンベエが言葉を失っている

そんな中タイガーが先ほどから黙っているアーロンに問いかける

 

「……どういうことだアーロン」

 

「うるせぇ!いつからアンタはそんな腰抜けになった!魚人より劣っている人間と仲よくだぁ?なぜ俺たちが下手に出なきゃならねぇ!」

 

現場に駆けつけたオトヒメがアーロンの叫びに涙を流す

 

「アンタやジンベエの兄貴の考えにはうんざりだ!人間なんぞ俺たちが支配すれば充分だ!」

 

「黙れ!」

 

なおもアーロンが叫ぼうとするがタイガーに殴られて静かになる

そして俺の方に向きかえりタイガーが頭を下げる

 

「すまないマダラ。俺たち身内の事情に巻き込んでしまい……」

 

「気にするな。俺が「勝手に好きにやったことだ。だろ?」……そうだが」

 

「それでもだ。本来俺がまとめ上げ、解決しないといけない問題だったんだ」

 

「ワシからも礼と謝罪させてくれマダラ」

 

「……わかった。謝罪は受け取ったから頭を上げてくれタイガー、ジンベエ」

 

「すまない」

 

その後は衛兵にアーロンとホーディを引き渡し、ホーディの言っていた数名がすぐに捕らえられた

 

「マダラ、悪いが事情を聞きたい。竜宮城まで来てくれないか」

 

「俺は構わない」

 

「ならすぐに来てくれ」

 

そういってタイガーに連れられ竜宮城の向かうと王座に通され、すでにネプチューン王とオトヒメが待っていた

 

「ワシはネプチューン、この国の王をやってるんじゃもん。今回の件、完全にこちらの不手際だった。オトヒメを救ってくれたこと礼を言うんじゃもん」

 

「私からも礼を言います。救ってくれてありがとうございました」

 

ネプチューンとオトヒメが頭を下げる

こちらとしても打算があって助けただけに、一国の王と王妃に頭を下げられると居心地が悪いな

 

「王が頭を下げるのは外聞が悪い。謝罪は受け取ったので頭を上げてほしい」

 

「すまんじゃもん」

 

「早速だがマダラ、なぜすぐに対応できたのか説明してもらえないか」

 

「そうだったなタイガー。まず人間の国にも言えることだが、こういった国の転換期には必ず闇がある。心よく思う者もいればまた逆もしかり。そういった場合に予想されることはクーデターや暗殺だ」

 

この場にいるネプチューンとオトヒメ、タイガーとジンベイや大臣たちが黙って聞いているので続ける

 

「だから俺は密かに分身を街中に放っていた」

 

「分身?先ほども見たがマダラは能力者なのか?」

 

疑問に思ったのかジンベイが質問してくる

 

「ああ、タイガー以外は知らないんだったな。あれは俺の技で俺自身は能力者じゃないよ」

 

そういって俺は分身を出す

 

「なんと……」

 

タイガー以外の全員が驚いている

 

「話しを続けるが、今回そういった襲撃の可能性を考え影分身で見張っていたんだが、案の定予想どおりの展開になった。あとはタイガーたちも知ってのとおりだ」

 

原作を知っていたなんて言えるわけがないので嘘を交えながら話した

 

「なるほどな……」

 

「まだ疑問がある。マダラ、あの時ホーディになにをしたんだ?」

 

「タイガーには前にも少し教えたと思うが、俺の目は特別性でね。写輪眼と言って相手を幻術に嵌たりすることができる。あの時は軽く催眠状態にして無理矢理話させた」

 

「そんなこともできたのか……」

 

「まぁな。それとさっきも言ったが国である以上、一枚岩ではいかない。だから今回の件についてあまり気を落とすな」

 

「ああ、わかっている。あいつらはしばらく牢に入れ、その後は俺とジンベエで性根を叩き直す。だが、お前にはまた借りができてしまった。俺にできることがあれば何でも言ってくれ」

 

「ワシも手を貸す。七武海の肩書きもあるから協力できるはずだ」

 

「わかっているならそれでいい。この魚人島がいい方向へ向かうことを俺も祈っている。あと、貸しとは思わんがありがたく頼らせてもらおう」

 

 

 

こうして魚人島での事件は無事に結末を迎えた

それにしてもバンダー・デッケンがいなかったな……まぁいいか

 

 

 

 

 





簡単にですがこれでひとまず魚人島は終わりです


次はだいぶ進んだあとかも……


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第8話


誤字報告ありがとうございます。修正しました

そしてサボとコアラの能力が決定したので投稿です
あとみなさん大好き?なあのキャラも登場です

それではどうぞ




 

 

 

魚人島の事件から三ヶ月、俺はシャボンディに戻っており以前通りの生活を送っていた

そんなある日、いつも通りヒューマンショップを潰していると一人の少女に目が止まった

コアラとそう変わらない年齢で薄汚れた服に覇気のない顔、どうしても気になった少女に俺は声をかけた

 

「名前は?」

 

「……ペローナ」

 

……まじで?

流石にいつペローナがモリアに拾われるか覚えてなかったが、まだモリアのところにいってなかったのか⁉︎

 

原作みたいな雰囲気が全くなくって気づかなかったけど、これはラッキーなんじゃないか?

モリアの戦力なんて削っても問題ない気がするし

とにかく……

 

「親は?」

 

「……売られたから」

 

ペローナの話によると、悪魔の実と知らずホロホロの実を食べてしまい、能力を使ったところ親に気味悪がれ売られたそうだ

 

「俺と来るか?」

 

コクン

 

無言で頷いたのでペローナの手をとりシャッキーの店に帰る

 

「ただいまシャッキー」

 

「お帰り。あら?マダラちゃん、新しい子?」

 

「そうなんだけど……コアラとサボは?」

 

「お出掛け中よ」

 

「そっか。あと悪いんだけどこの子になにか作ってくれないか?」

 

「すぐ作るからちょっと待ってね」

 

シャッキーに料理を作ってもらってると丁度良くコアラとサボが帰ってきた

 

「ただいまー」

 

「ただいまー。あれ?マダラさん、その子は?」

 

「お帰り。俺たちの新しい家族になる子でペローナだ」

 

「私コアラ!よろしくねペローナちゃん」

 

「俺はサボだ。よろしくな!」

 

「……ペローナ」

 

相変わらず口数の少ないペローナ

原作のペローナを知ってる身からすると信じられない

 

「はい、お待たせ。マダラちゃんやコアラちゃんたちの分もあるわよ」

 

「やった!ありがとシャッキー!」

 

「シャッキーありがと!」

 

「じゃあ皆で食事にするか。サボ、料理運ぶの手伝ってくれ」

 

シャッキーが作ってくれた料理を運び準備ができた

 

「よし食うか。いただきます」

 

「「いただきます!」」

 

コアラとサボが料理に手をつけらがペローナは動かない

そんなペローナに気づいたのか二人も手をとめ心配そうに見つめる

 

そしてやっと食べ始めたと思ったら今度はポロポロと泣き始めてしまった

ペローナの事情を話してないが、コアラは似た境遇にいたことを察したのか優しくさすってやっている

 

「ペローナ、よく聞け。お前はもう俺たちの家族だ。俺が絶対に守ってやる。だから安心してたくさん食べるといい」

 

「そうだよ、マダラさんだけじゃなくって私も守ってあげるから!」

 

「俺だって!家族は俺が守る!」

 

「うんっ…うんっ…。ありがとうっ……」

 

ボロボロ泣くペローナを皆んなであやしてやる

 

「ふふ、安心していいと思うわよペローナちゃん。マダラちゃんはすっごく強いし、コアラちゃんもサボちゃんも頼りになるから」

 

「うんっ…」

 

しばらくしてようやくペローナは泣き止んだ

 

「よし、じゃあ食事を再開しよう。いただきます」

 

「「「いただきます!」」」

 

今度はペローナも揃って元気よく食べ始めた

ちゃんと食べる元気があるならひとまず安心だな

あとは原作のように明るくなるのを祈るばかりだ

 

こうしてペローナを迎え、新しい日常が始まった

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

ペローナを迎え三年が経ち、ペローナが17歳、コアラが15歳、つい先日サボが14歳になった

こう考えるとサボが一番年下なんだな

 

あれからペローナも修行に加わり、ペローナは体を鍛えながら心もだいぶ癒えてきたようだ

その証拠に……

 

「ホーロホロホロ、私の勝ちだなサボ」

 

「……生まれてきてごめんなさい」

 

ご覧の通り、性格がだいぶ原作に近づいてきた

髪をツインテールにしばり、身なりを整えたペローナは引きとった当初の面影はもうない

また服装もゴスロリファッションを好み、渡したお小遣いをファッションにつぎ込んでいる

 

「はぁ、ペローナ。ネガティヴホロウ使ってサボで遊ぶな」

 

「だってサボが私の服装にいちゃもんつけるんだぜ」

 

「それでもだ。今日はやることがあるんだから。それにサボもいつまでも落ち込んでないで早く立て」

 

「ほら、サボくん立ち直って」

 

コアラに促されてようやくサボが立ち直ったところで長年しまっておいた悪魔の実を取り出す

そう、サボとコアラは今から悪魔の実を食べるのだ

 

二人に食べるか聞いてみたところ二人とも積極的で、むしろなんで今まで出さなかったのか文句を言われた

俺の心配はなんだったのか……

 

「これが悪魔の実……」

 

「本当に変な形してるんだな」

 

「うえぇ……」

 

サボとコアラは興味津々といった具合で、ペローナは味を思い出したのか渋い顔をしている

 

「さあ二人とも、好きなのを選んでくれ」

 

「俺はこれにする」

 

「じゃあ私はこれを」

 

サボはバナナのような形の実を選び、コアラは丸い形の実を選んだ

 

「あらかじめ言っていた通り、なんの実か俺は知らない。それでも食べるんだな?」

 

「もちろん」

 

「はい」

 

「ならこれ以上はなにも言わん。気持ちの準備ができたら食ってくれ」

 

そう言うやいなや二人とも悪魔の実に口をつける

 

「「うっ…」」

 

「??」

 

「うえぇぇぇぇっ、まっじぃ……」

 

「ま、まずい……」

 

どうやら予想以上に不味いらしく、サボは吐きそうになってるしコアラも盛大に顔をしかめている

 

「だから言ったじゃねぇか、くそ不味いって……」

 

ペローナの言葉に反応できないほど不味いようだ

それでも二人はなんとか食べきり一気に水を飲み始めた

 

「どうだ二人とも?なんか体が変わった感じはあるか?」

 

「いや、俺は特には……」

 

「私はなんとなく……?」

 

「ならコアラの能力から確認していくか。できそうなことをやってみてくれ」

 

「うーん……」

 

なんの実かわからないため戸惑っているが、悩みながらもコアラの体に変化が現れた

 

二メートルほどの全長に鹿と馬の間をとったような風貌

額に生えた大きな一つの角、そして体同様に真っ白なたてがみ

角にかすかに帯電してるのがわかる

その姿に俺は一つの生き物を連想した

 

麒麟

 

麒麟といってもジラフの方ではない

中国の幻獣として伝えられている方の麒麟だ

 

(おそらく珍しい能力だと思っていたがまさか幻獣種を引き当てるとは……)

 

「きれい……」

 

思わずといったかたちでペローナが呟く

たしかにペローナが呟いた通り、今のコアラの姿は綺麗で神々しさすら感じる

 

見惚れた俺たちがあまりにも何も言えず、そのことに不安になったのかコアラが元の姿に戻る

 

「あ、あの、なんの実かわかりますかマダラさん?」

 

「ああ、おそらくだが麒麟だと思う。麒麟といっても動物じゃなく幻獣の方だが。さしずめ動物系幻獣種シカシカの実モデル”麒麟”といったところだろうな」

 

「幻獣種……」

 

「それってレアなんじゃなかったか?」

 

「その通りだ。下手な自然系よりよっぽどレアだな。動物的な能力に加え、角に電気が帯電していたことを考えれば電気を操る能力もあるとみていいだろう」

 

「すげー!」

 

「よかったじゃねーかコアラ!」

 

「なあなあマダラさん、俺の能力はなんなんだ⁉︎」

 

「んー、そう言われても…」

 

これは…

サボの顔を見てみて俺はサボの変化に気づいた

 

「サボ、肩甲骨のあたりを意識してみろ」

 

「肩甲骨?」

 

サボが首をひねりながら背中に意識を集中すると

 

やはりな…

 

「さ、サボくん……」

 

「サボ、お前……」

 

「ん?なんだ?」

 

俺たちの目線がサボの後ろに向いてるのに気づいたのかサボも後ろを見る

 

「う、うわ!なんだこれ⁉︎」

 

サボの背中から生えた漆黒の一対の羽

口元から見えた鋭い犬歯

 

「サボ、おそらくお前は吸血人間になった」

 

「きゅ、吸血人間?」

 

「そうだ。簡単に言えば吸血鬼だ。名付けるとしたら動物系ヒトヒトの実モデル”吸血鬼”だろうな。しかも俺の予想だと真祖だ」

 

「吸血鬼か…。なんか微妙だな」

 

「そうでもないと思うぞ。吸血鬼には十字架、ニンニクなどの弱点があると言われているが日光も弱点の一つと言われている。だがお前は日中である今、なんの反応も見せていない。そこから吸血鬼の弱点がないと言われている真祖だと推測できる」

 

「真祖の吸血鬼は人間の何倍もの身体能力があると言われているし、吸血すればその生き物を操れるとも聞く。また影から影へと移動し、怪我をしてもその傷はたちまち治ってしまうとも。それが本当ならすごい能力だと思わないか?」

 

「なんか分かんねーけどすごそうだな!」

 

「サボくんすごい!」

 

「でもそんなすごそうな能力、サボに扱えるのか?」

 

「できる!てかやるに決まってんだろ!」

 

「あまりからかうなペローナ。まぁコアラもサボも能力については追々知っていけばいいだろう。とにかく言ってたとおり、三人とも今日から能力の特訓と覇気の修行をしていく。いいな?」

 

「おう!」

 

「はい!」

 

「わかった」

 

とにかくコアラもサボも当たりを引いたと思う

これからは能力と覇気の修行だし楽しくなりそうだ

 

それに試してみたいこともあるしな

 

 

 






作者がペローナ好きを拗らせて出しちゃったけどいいよね?よね?

二人の能力はこんな感じでやっていきたいと思います
詳しい能力は次話か次々話あたりで書ければいいなと




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第9話



たくさんの応援や感想、誤字報告、設定ミスの指摘などありがとうございます!

今回の話は今後の展開について重要な話になったつもりです
難行した割には短いですがどうぞ



 

 

 

現在俺はサボたち三人を連れてとある島に来ている

九蛇海賊団の縄張り内にあり、原作でもルフィが覇気の修行をしていた島だと思う

レイリーに修行に向いてる島がないか聞いてみたところこの島を紹介され、ハンコックに確認したら快く了解してくれた

今はサボたちを少し待たせハンコックたち三人と話しているところだ

 

「急に頼んで悪いなハンコック」

 

「い、いいのじゃ。マダラのためなら、わ、妾は…」

 

顔に手を当て、体をくねくねさせるハンコック

 

「それよりもマダラ、本当になにも用意しなくてもいいの?」

 

「ああ、基本的に食事も自分たちで調達するから問題ないぞソニア」

 

「わ、妾がマダラのために手料理を…」

 

「俺一人なら頼んだけど、今回は他にもいるから遠慮しとくよ」

 

「そ、そうか……」

 

やんわり断ったらハンコックが落ち込んでしまった

 

(んーハンコックのこの反応…)

 

初めて会ったときは純粋に恩人として見られていたが、ここ数年のハンコックの俺に対する反応がおかしい

俺と話すとき、妙に顔を赤らめたりもじもじしたりする

自惚れじゃなきゃどう考えても惚れられている……

 

ハンコックは美人だし、知り合いの中じゃほぼ一番付き合いが長い

そもそも知り合いは少ないが…

知り合ってからの関係も良好で、凛とした雰囲気の中で俺に見せてくれる笑顔が可愛いと思ったことも何度もある

そんな訳でハンコックに対して友人以上の感情も持ち合わせている

 

そのため俺もハンコックのことは好きだから問題ない

原作通りいくとルフィが困るはずだけど、自由に生きると決めた以上好きにさせてもらう

とりあえず確認してみて、本当に惚れられてたらその時はその時だな

ルフィについて考えるのは未来の俺に託そう

 

「ハンコック、率直に聞くけど俺のことどう思ってる?」

 

「ど、どうとは⁉︎い、いきなりなんじゃ⁉︎」

 

「どうってそのままの意味だけど。ちなみに俺はハンコックのこと好きだぞ」

 

「はうっ⁉︎」

 

「姉さま⁉︎」

 

「しっかりして姉さま⁉︎いきなりなに言うのよマダラ!」

 

急な俺の告白に腰が抜けたように座り込むハンコック

そんなハンコックにソニアとマリーが駆け寄る

あとソニア、そんなに怒るなって

 

「いきなりって言ってもな…。俺の勘違いじゃなきゃハンコックに好かれてると思ったんだが」

 

「っ⁉︎」

 

「姉さま…」

 

「バレてたみたいね…」

 

「流石にあれで気づかないほど鈍感なつもりはないぞ?」

 

「うっ……」

 

ハンコックは顔を真っ赤にして黙り込んでしまった

 

「ちゃんとハンコックの口から聞きたかったんだが」

 

「……それは姉さまと結婚したいってこと?」

 

「まぁ将来的にはな。もちろんハンコックの気持ち次第だが」

 

「それは本当か⁉︎」

 

「本当だ、ハンコック。それでちゃんとお前の気持ちが知りたいんだが」

 

「わ、妾も、ま、マダラのことが……」

 

ハンコックの声がどんどん尻すぼみに声が小さくなっていくが焦らせずに待つ

 

「マダラのことが好きじゃ…」

 

顔を真っ赤にさせながら言ってくれた

可愛いすぎるだろ……

 

「じゃあ結婚するかハンコック」

 

「はいっ」

 

「よかったわね姉さま!」

 

「やっとマダラと結ばれるのね!」

 

「まぁ落ち着け。さっきも言ったが将来的に、だ。俺は自由の身だから問題ないが、ハンコックは七武海で九蛇の女帝だ。今すぐには難しいだろ」

 

「そんなっ……⁉︎マダラと結ばれるなら七武海の立場なぞいらぬ!」

 

「最後まで話を聞けって。ハンコックが今の立場のままでも結婚できるようにする」

 

「??どういうこと?」

 

「マダラ、どうするつもりじゃ?」

 

「それはな……俺が四皇になればいい」

 

「「「っ⁉︎」」」

 

俺の提案に三人が息をのむ

 

「本来なら男子禁制の女ヶ島。だが、俺が四皇になってしまえば俺とハンコックが近くにいても…、それこそ結婚したとしても他の七武海や政府も文句をつけづらいだろ」

 

「……確かにそうだろうがマダラ、そなたは本当にそれでいいのか?」

 

「なにがだ?」

 

「その、マダラは海賊になるのが嫌で賞金稼ぎをやっていたのではないのか?」

 

「?ああ、勘違いしてるようだから言っとくが、別にそんなことないぞ。手取り早く金が稼げるからやってただけだし、特に海賊になりたい理由もなかったしな」

 

「そうなのか?」

 

「そうだ。それに、そもそも海賊嫌いならハンコックたちとも仲良くなったりしないだろ。他にも知り合いの海賊はいるしな」

 

「それならいいのじゃが」

 

「今は明確に海賊になる理由ができたしな。惚れた女のために海賊になるのも悪くない」

 

俺の言葉にハンコックがまた赤くなる

そんなハンコックを観賞してるとマリーが質問してくる

 

「ねぇマダラ、あなたの言う通りなら問題なく姉さまと結婚できると思うわ。外の連中はともかく、この女ヶ島で姉さまに文句を言う人間はいないはずだから」

 

「そうだろうな。なにが引っかかってるんだ?」

 

「マダラの実力を疑ってる訳じゃないけど、それでも相手は世界最強の一角。その、本当に大丈夫なのか……」

 

「安心しろマリー。正直に言うが、俺はお前たちの前で全力の半分も出していない。マリーたちはもちろんサボたちにも見せてない技なんて腐るほどあるしな」

 

「あれで実力の半分以下……⁉︎」

 

「そうだ。それに驚いてるところ悪いが、一応俺も覇王色の覇気の使い手だぞ」

 

「姉さまと同じ⁉︎」

 

「そんな訳で安心してくれていい。四皇の首を取りに行くときは全力で行くし、有象無象がどれだけ集まろうが俺に傷一つつけられない」

 

俺のあまりの物言いに再び絶句するハンコックたちをよそ目に会話を続ける

 

「まぁ色々と準備しなくちゃいけないが。それでも長く待たせるつもりはない、待っててくれるかハンコック?」

 

声をかけられたハンコックがハッとなって答える

 

「妾は元々マダラを信じている!そなたが迎えに来てくれるなら…妾はいつまでも待ちます♡」

 

途中まで凛々しかったのに最後にデレたな…

どっちも可愛いからいいんだが

 

「じゃあひとまず婚約ってことで、これからもよろしくなハンコック」

 

「はい♡」

 

とにかくハンコックとの婚約も決まったし、これから大忙しだな

旗揚げまでにサボたちを鍛えあげなきゃならないし、船の操縦なんてもちろんやったことがないので航海士が必要だ

 

そもそもの話、船なんて持ってないし一度ウォーターセブンに行ってみるか。アイスバーグがガレーラカンパニーを発足したと最近の新聞に載っていたのでちょうどいいだろう

 

他にも船医やコックなどの仲間も欲しいので仲間探しをしなくちゃな

奴隷の中にいてくれると楽でいいんだが……

 

引きずり落とす四皇にも目星をつけているので、引き続き情報集めもする

もちろんその間、ハンコックを放置するつもりもない

やることが多いが分身を使えばなんとかなるだろう……そう信じたい

 

 

 

 

「そんな訳で四皇になってハンコックと結婚することになったから」

 

「結構待った上に説明が雑すぎる⁉︎」

 

「あのーマダラさん?もう少し詳しく説明が欲しいんですが……」

 

「……」

 

「んー、ハンコックとの結婚に誰にも文句を言わせないために、四皇の立場が欲しくなった。だから海賊になって四皇を目指すことにした」

 

「そうゆうことですか」

 

「最初からそう言ってくれ」

 

「あっさりしてるな。反対とかしないのか?」

 

「マダラさんを見てると不可能とは思いませんし、私はマダラさんについて行くだけですから。サボくんやペローナちゃんもそうでしょ?」

 

「まぁな。それにマダラさんなら必ず有言実行するだろうしな」

 

「……私も異論はねぇー」

 

「どうしたペローナ?」

 

「なんでもない」

 

普段とは違う様子のペローナにどうかしたのか問うが、微妙に不貞腐れた態度ではぐらかした答えしか返ってこない

 

「??まぁ今すぐ旗揚げするって訳じゃないから、お前たちは修行に専念してくれていい」

 

「はい」

 

「わかった」

 

「……おう」

 

「じゃあ修行を始めるか」

 

相変わらず様子のおかしいペローナはひとまず置いといて、三人の能力と覇気の修行に入る

 

 

 






というわけでヒロイン一人目はハンコックです
質問にあったヒロイン候補のペローナとの話も書くつもりなのでお待ちください
コアラ?彼女はサボくんとイチャイチャしてもらう予定ですよ?

次回やっと悪魔の実の能力の確認&修行回に入ります


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第10話



本日2回目の投稿です


 

 

 

「じゃあコアラから始めるぞ。コアラ、能力を使ってくれ」

 

「わかりました!」

 

指示を出すとコアラが早速麒麟の姿になる

相変わらず綺麗だな…、って眺めてる場合じゃないな

 

「うおっ危ねっ⁉︎」

 

「コアラ、周りの木とサボが焦げてるから少し電気を抑えてくれ。できるか?」

 

「やってみます」

 

コアラが少し苦戦しながら体から発せられている電気を抑える

この前は角にしか帯電してなかったため、角からしか放電できないと思ったがどうやら違うらしい

 

「動物系特有の身体能力の上昇だけじゃなく電気を操る能力か。能力の扱いに慣れたら便利そうだな」

 

「結構難しいんですが…」

 

「そのための修行だ、焦らずやっていこう。あと身体能力の確認もしておこう。慣れないその姿だと走るのも難しいだろうしな」

 

「そうですね、ちょっと体を動かしてみます」

 

コアラはそう言って走り出すが、やはり普段と違う体に苦戦している

何もない場所でこけそうになってるし、身体能力が上昇したため走るスピードの加減ができていない

 

「っておい!コアラ前!」

 

ヤバい!5メートルほどの巨大な岩にコアラが突っ込みかけてる

その様子に気づいたサボとペローナが止めに入ろうとするが間に合わない

 

「「コアラ!」」

 

俺なら充分に間に合うので助けに入ろうとしているとコアラが大きく跳躍し、軽々と岩を飛び越えていくが様子がおかしい

 

「おおっ随分と身体能力が上がって…る……な?」

 

「な、なにこれ⁉︎マダラさん助けて!下に降りれないよ⁉︎」

 

なんと岩を飛び越えたコアラはそのまま空を走っている

空中を踏みしめ、力強く空を駆けている

 

麒麟は空を駆ける能力まであるのか……

そんな話は聞いたことないが、悪魔の実だし伝説上の生物だから何でもありか

未だに空を走っているコアラを眺めながらそんな風に考えていると

 

「ちょっとマダラさん助けて⁉︎なんで黙ってるの⁉︎」

 

「な、なあマダラさん、さすがに可哀想だから助けてあげて欲しいんだけど……」

 

「どんどん上に上がっていってるぞ……」

 

「それもそうだな」

 

サボとペローナにも頼まれ、俺は土遁の軽重岩の術でコアラのところまで飛ぶ

 

「ほら、落ち着けコアラ。しっかり支えてやるから能力を解いていいぞ」

 

能力を解いて元の姿に戻ったコアラが俺にしがみつく

 

「こ、恐かったです」

 

「まぁこの辺も要練習だな。下に降りるからしっかり捕まってろよ」

 

コアラがこれ以上恐がらないように、ゆっくりと降りていくとサボとペローナが駆け寄ってくる

 

「だ、大丈夫かコアラ?」

 

「すごく恐かった……」

 

「そりゃあんだけ高く生身であがったらな……」

 

「能力に慣れてきたら自由自在に走り回れるだろ」

 

「それにしても、当たり前のように空を飛ぶんだなマダラさんは……」

 

「つくづく規格外だよな……」

 

サボとペローナがなにやら失礼?なことを言ってるが

 

「そんなこと言ってるがペローナだって能力を使えば自由に飛べるし、おそらくサボだって飛べるだろ」

 

「そういえば俺にも羽があったな……」

 

「私だって飛べるっつっても能力を使って、それも生身じゃない状態の話だ!悪魔の実の能力者でもないのにフツーに飛ぶマダラと一緒にすんな!」

 

「そうは言っても飛べるのは事実だろ?」

 

「たしかにそうだが……」

 

こう考えると四人とも能力ありとはいえ空を飛べるとは……

ペローナだって覚醒のステージになれば生身で飛べるようになるかもしれないし、今後の課題にするのもいいかもしれないな

 

「じゃあ次はサボ、お前の番だ」

 

「わかった」

 

サボが能力を使うと背中から羽が生え、明らかに犬歯が伸びた

この前との変化は観られないな

 

「サボは能力を使っても元の姿とほぼ同じだから軽く組手するぞ」

 

俺と少し離れ対峙するサボ

 

「いつでもいいぞ、かかってこい」

 

「ならお言葉に甘えて!」

 

ドンッ!

 

踏み込みで軽く地面が砕け、今までとは比べ物にならないスピードで迫ってくるサボ

そのスピードにコアラとペローナが驚いているが、一番驚いているのはサボ自身だ

 

サボは一瞬驚いた顔をしたものの、すぐに気を引き締めて俺に拳を振るう

が、俺に拳を届かせるにためにはまだ遅い

俺はその場でサボの拳を下に弾くと思ったよりも強い衝撃があった

 

(スピードだけじゃなくってパワーも上がってるな……)

 

俺に拳を弾かれたサボは大きく体勢を崩していたのだが、常人では絶対に不可能な反射速度で体勢を持ち直し蹴りを放ってきた

その蹴りも軽く躱したが、不覚にもこのサボの反撃を予想していなかった俺は蹴りを躱すためについあの目を使ってしまった

 

「おっ!マダラさんその目!」

 

「……ああ写輪眼だよ」

 

油断したとはいえ、こんなにも早くサボ相手に写輪眼を使うことになるとは……

ちなみに俺はサボたちとの組手は見聞色の覇気を使わずに行なっている。今回はそのことが仇となったわけだが

そしてサボが俺に写輪眼を出させたことにコアラたちも驚いている

 

「すごいサボくん……」

 

「だな、マダラにあの目を使わせるって……。あの写輪眼とかいうやつってヤバいやつなんだろ?」

 

「うん、マダラさんが言うには体術を完全に見切れたり、他にも色々と出来るらしいよ」

 

「よっしゃー!話に聞いてたけど、やっとマダラさんに写輪眼を出させることが出来た!」

 

俺に写輪眼を使わせたことが出来たのがよっぽど嬉しいのか、両手を挙げて喜ぶサボ

まぁ自分が成長しているのが実感できて嬉しいのだろう

 

「喜んでるところ悪いがサボ、この目が出てからが本番だぞ」

 

「ああ!まだまだやってやる!」

 

そう言って蹴りと拳を連続で繰り出してくるサボ

しかし、写輪眼を使っているためどの攻撃も俺には届かない

俺はひたすらサボの攻撃を躱し、いなして弾き続ける

 

しかもサボは大きく上昇した自分の身体能力に慣れていないため、普段の攻撃よりも雑になる

また普段と違って背中にある大きな羽があるためバランスがとれないのか、たびたび体勢を崩している

 

その上……

 

「はぁ、はぁ、はぁ……くそっ!」

 

テンションが上がって体力の配分が疎かになっているため、いつもの組手より早く息が上がっている

 

今回はこころが落としどころか……

 

「俺に写輪眼を使わせたご褒美だサボ、耐えろよ?」

 

「なっ⁉︎」

 

ずっと守り一辺倒だった俺が姿を消し、一瞬でサボの懐に入り込む

そんな俺にサボは驚きながら反撃してこようとするがもう遅い

 

「がっ⁉︎」

 

サボの体が浮く威力の蹴りで顎をかちあげ、そのまま空中でサボの背後をとる

そして密着に近い状態で包帯でサボの体を巻きつけ、回転を加えながら高速で地面に向かって頭から落下する

 

「表蓮華!」

 

ドォン!

 

まともに受け身もとれない状態だったが、手加減もしたし今のサボなら大丈夫だろう

その証拠に攻撃の余波で舞い上がった土煙りから現れたサボは目を回しながら気絶していた

 

「サボくん⁉︎」

 

「おいおい、すげー衝撃だったけど大丈夫なのか?」

 

「大丈夫だ。ただ気絶しているだけだからすぐに目を覚ますはずだ」

 

「よかった…」

 

「まぁ、マダラのことだから心配ないだろうけど少し驚いたぞ」

 

「当たり前だ。俺がお前たち相手に命に関わる怪我をさせるわけがないだろ。サボが目を覚ますまで少し休憩にして、それから覇気の修行にしよう」

 

「わかった」

 

「わかりました」

 

それにしても、つい組手でサボを気絶させてしまったので他の能力を確認できなかったな

まぁコアラと違ってある程度予想がつくから、後で確認しとこう

 

 

 

 

 

それからサボは30分ほどで目を覚まし、サボ本人に確認したが体は大丈夫そうだ

するとちょうどよく、俺たちの前方からヤル気満々の象がやってきた

 

「じゃあサボも目を覚ましたし、すぐに覇気の修行に入るぞ。とりあえずあの象と能力を使わないで戦ってみろ」

 

俺に指示された三人は訝しみながら象との戦闘に入り攻撃していくが、すぐにおかしいことに気づく

 

「この象おかしいぞ⁉︎俺たちの攻撃が全然効かねー⁉︎」

 

「ちょっと硬すぎねーか⁉︎」

 

「明らかにおかしいよ⁉︎攻撃も強力だし!」

 

やっぱり強くなったと言っても能力なしでは厳しいか

俺は三人の前に出てあえて象に背をむける

 

「今から実践しながら覇気について教えるぞ」

 

「そんなことより後ろから来てんぞ!」

 

見聞色の覇気を使うと象が鼻を使って上から潰そうとしているのがわかる

 

「鼻で上からの攻撃」

 

俺は口にしながら象の攻撃を躱す

 

「「「えっ?」」」

 

更に象が攻撃を仕掛けてくるが、俺はその場でかがんで躱す

 

「相手の気配をより強く感じる力、それが見聞色の覇気だ。これが使えるようになれば、目に見えない場所にいる敵の位置や数がわかるようになる。更にこのように次の相手の行動が読み取れるようになる」

 

説明しつつ象の攻撃を躱し続ける

 

「次は…武装色の覇気」

 

俺の右腕が武装色の覇気によって黒くなっていく

三人とも食い入るように俺の説明を聞いてる

 

「武装色の覇気は見えない鎧を身に纏うように使う。そしてこの鎧は攻撃にも使える、このようにな」

 

上から俺を踏み潰そうとしている象の足を軽く弾いてやると、ものすごい衝撃が象を襲い、象が大きく体勢を崩す

 

「また武装色の覇気は自然系の能力者も実体として捉えることがてきるため、能力者の弱点をつくことを除いて唯一の対抗策になる。だから本当に強くなるためには見聞色と合わせて必須の力だな。ちなみに武器に纏うことも可能だし、実際に九蛇の戦士たちも使ってる。そして…」

 

俺に腹を立てた象がついに突進してくるが、それに合わせて覇王色の覇気を当てる

 

ズドォォン

 

「……なにもしてないのに象が倒れた」

 

「どうして……?」

 

「……なにをやったんだ?」

 

「最後に覇王色の覇気だ。これは純粋に相手を威圧する覇気だが、実力差のある相手ならこのように気絶させることができる。だが前の二つの覇気とは違い誰もが使えるわけではないため、この世界で大きく名を挙げている者たちぐらいにしか使えない。その上コントロールはできても鍛えることはできないしな」

 

「すごい……」

 

「マダラさん本当にすげー!」

 

「特別っつー割にはやっぱり使えるんだな」

 

「お前たちも覇王色の素質があるかもしれないが、いつ覚醒するか分からないから基本的には見聞色と武装色を鍛えていくぞ」

 

「「はい!」」

 

「わかった」

 

 

 

三人の気合いも充分だし、さぁこれから楽しい修行の始まりだ

 

 

 

 

 







サボの能力についてはまた別の話で書きます

あと質問がありましたがサボの食べた実はバットバットの実とは別物です
報告もらってから存在を知ったんで許してください……



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第11話



連続投稿
ペローナ回です


 

 

 

グランドラインのとある島・ルスカイナ島でサボたちの修行を始め、今日で三日が過ぎた

この三日間ペローナを観察していたが、やはり様子がおかしい

修行の時間になれば集中して取り組むが、それ以外の時間ではどこか思い悩んでおり、俺が声をかけても顔を逸らされたりとまともに相手にされない

日に日に酷く

 

そんなわけでしばらくペローナを見守っていたのだが、これ以上続くと修行にも影響しかねない

なので俺は夜にペローナを呼び出して話をすることに決めた

 

 

そしてサボとコアラが寝静まった遅い時間帯、ペローナを待っていると

 

(来たか…)

 

「悪いな、こんな時間に呼び出して」

 

「……別に」

 

「呼び出した理由は自分でわかってると思うが、ここ数日様子が変だぞペローナ」

 

「……そんなことない」

 

「俺にも言えないことか?」

 

「……」

 

すると問いかけたきり、ペローナは黙りこんでしまった

このまま待ってもいいんだが、明日も修行があるので夜が明ける前にペローナを休ませたい

なので俺から話すことにした

 

「ペローナ、お前がなにか悩んでるのは分かる。だけどなにを悩んでるのか俺には分からない。できることなら力になりたいと思っているが、俺に相談できないならサボやコアラでもいい。もっと周りを頼れ。そんなに俺たちは頼りないか?」

 

俺が言い切るとペローナはうつむきながら口を開いた

 

「…………こと……………が」

 

「ん?」

 

「お前のことが好きだからハンコックとの結婚が嫌だなんて言えるわけないだろーが!」

 

叫びながら顔を上げたペローナの顔は涙が溢れ落ちていた

 

「うっ、わ、私だってマダラのこと、好きだったのに。うっ、ハンコックと、け、結婚するために、海賊になるって言うし。でも、ま、マダラが、うっ、幸せになるなら、諦めようって、お、思ってたのに」

 

ボロボロ泣きながら心中を語るペローナは止まらない

 

「なのに、うっ、マダラが、心配してくれる度に、あ、諦めきれない、自分がいて、それが、情けなくて。うっ、うっ、それで、幸せになる、マダラと、ハンコックのことを、心から祝えない、自分が、うっ、もっと嫌で」

 

「だから、諦めるために、うっ、他のことに、集中、しようと思って、マダラの、力に、なれるように、うっ、修行に、集中しても、サボや、コアラは、どんどん、強くなって、るのに、私は、変わらなくて、ま、また、私の、居場所が、なくなって、いくみたいで「ペローナ!」な、なに」

 

俺は泣いているペローナの顔を両手で抑え、しっかりと目を合わせてゆっくりと話しかける

 

「ペローナ、俺は誰だ」

 

「ま、マダラ…」

 

「そう、俺はマダラだ。俺はペローナ、お前の家族で、サボもコアラもまたお前の家族だ。そんな俺にとってもお前は大切な家族に変わりない。俺たちが生きている限りペローナの居場所はなくならない。そんなこと心配しなくていいんだ」

 

「うっ、で、でも、私は、家族の、幸せを祝えないし、サボや、コアラが、強く、なってく、ことに、嫉妬してる。みんな、大切な、か、家族、なのにっ」

 

「それはサボやコアラがペローナにとってライバルになったってことだろ?絶対に負けたくないって。家族がライバルだっていいじゃないか。ずっと張り合っていけるんだぞ?だから、家族に嫉妬したっていいんだ。そんなことで俺たちの関係が変わることはないんだから」

 

「で、でも、マダラの、うっ、け、結婚は、嫌な、ままだ……」

 

俺のことを想って告白してくれて、未だ泣き続けているペローナに返事を返そうとしていたら、急に出てきた人物に遮られた

 

「諦める必要なんてどこにもない」

 

「ハンコック?」

 

「は、ハンコック……」

 

「すまない、盗み聞きするつもりはなかったのじゃ。ただコッソリお弁当を届けにきたらマダラたちが話しておって……」

 

そう言ったハンコックは持ってきていた風呂敷を見せてくる

 

「ハンコックがそんなやつじゃないって分かってる、安心してくれ」

 

「すまないマダラ。……それでさっきの話しに戻すがペローナがマダラを諦める必要はない」

 

「ど、どういうこと……?」

 

「言葉の通りじゃペローナ。マダラは四皇になって妾を迎えに来ると言った男じゃ。そんな男に妻が2、3人おってもおかしくなかろう?」

 

「で、でも……」

 

「まぁ、ペローナがこの程度でマダラを諦めるような、軽い気持ちならこの話しは別だがな」

 

「そんなことない!」

 

「なら、なんの問題もなかろう」

 

なんか俺の意思とは無関係に話が進んでるな

口を挟める雰囲気でもないのだが……

 

「それで、は、ハンコックはいいのか……?」

 

「正直に言えばマダラが何人も妻を娶るのは面白くない」

 

「なら……」

 

「が、ペローナは同じ男を好きになったもの同士、その気持ちは痛いほど分かる。その上マダラほどの男じゃ、妻の2、3人は目を瞑ろう」

 

「い、いいのか……?私がマダラのことを好きなままでも……」

 

「さっきからそう言うておろうが。だけど!今回はマダラの仲間で家族であるペローナだから特別なのじゃ!そう簡単に妻を増やすことを許すと思うでないぞマダラ!」

 

「そこで俺に振るのかハンコック……。まぁ俺としてもそんなに妻を増やしたいと思っていないからいいんだが」

 

「分かってるならいいのじゃ」

 

俺にしっかりと釘を刺し、ハンコックはそっぽを向く

それよりもハンコックも認めてくれたし、あそこまで女の子に言われたら男として気持ちに応えないとな

俺は目を泣き腫らしたペローナに話しかける

 

「そんなわけでペローナ、俺と結婚してくれるか?」

 

「私で……私もマダラと結婚していいのか……?」

 

「ああ、俺の妻になってくれ」

 

「うんっ…!」

 

今度は感極まったのかまた大泣きするペローナ

そんなペローナの背中をさすりながら抱きしめてやる俺と、そんな俺たちを暖かい目で見守っているハンコック

 

とにかく今回はハンコックのおかげで丸く収まってよかった

ちょうどハンコックがここに現れなくても、俺はペローナを妻にするためにハンコックを説得するつもりだったのだが

 

しばらくしてようやくペローナが泣き止み、吹っ切れたのか穏やかな笑みを浮かべながらペローナが話しかけてくる

 

「マダラ、結婚は嬉しいんだが時期はハンコックと同じにしてくれ。じゃないとハンコックとフェアじゃねーしな」

 

「いいのかペローナ?」

 

「ああ、今回ハンコックは我慢して私がマダラと結婚することを許してくれた。だから今度は私が我慢する番だ」

 

「ペローナ……」

 

ペローナの提案にハンコックが感動していると、ペローナが爆弾を落とした

 

「でもマダラの第1夫人は私だけどな!」

 

「なっ⁉︎そんなことは認めん!マダラの第1夫人になるのは妾じゃ!」

 

「ホロホロホロホロ、私だって我慢するんだから条件は対等なはずだ!それにマダラの妻になるって決まったからには遠慮はしねぇ!」

 

あのペローナさん?色々と吹っ切れすぎじゃありませんか?

 

「こんの小娘が!優しくしてれば図に乗りおって!マダラの第1夫人は絶対に妾じゃ!異論は認めん!」

 

その後もハンコックとペローナは、どちらが第1夫人になるのかということでワーキャー言い争っていた

ペローナも元気になったし、仲良くハンコックと言い争っている光景を見て一安心だな

 

 

 

なんにせよ早くも二人目の婚約者ができたわけだが、これは一層のこと四皇を引きづり落とすのに気合いをいれないとな

 

 

 

 






いかにペローナをヒロインに持っていくかが難しかった……
急展開ですが許してください





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第12話




今回から仲間の加入ラッシュになります
まずはこの人から





 

 

 

ルスカイナ島で修行を始めて半年、サボたちの成長は概ね順調である

そんな中俺はとある情報を掴んだため、修行を分身に任せて、とある島に向かっている

 

(見えた、あそこだな)

 

前方に目標の島が見えたので走る速度を上げ、大きく跳躍して島に上陸する

 

「な、なんだテメーは⁉︎」

 

「せ、船長!急に変なやつがきた!」

 

「ッ⁉︎あんたは”瞬神屋”か……」

 

「しゅ、瞬神⁉︎」

 

「ヤバいんじゃないかキャプテン⁉︎」

 

「俺のことを知ってるなら紹介は省かせてもらう。初めましてトラファルガー・ロー」

 

「あんたみたいな大物が俺になんの用だ」

 

「トラファルガー・ロー、お前をスカウトにきた」

 

「「「ッ⁉︎」」」

 

俺が素直に用件を述べるとローの部下である三人がかなり驚き、ロー自身は驚きながらも俺の真意を見抜こうと警戒してる

てかローだけでもよかったのだが、ベポたち三人をもう部下にしてたんだな

 

「……どういう意味だ。なぜ俺なんかをスカウトする」

 

「俺は近々、海賊として旗揚げするつもりだ。そのために優秀な船医を探していてな、そこで見つけたお前をスカウトしにきた」

 

「事情はわかった。だが、なぜ俺なのかの説明がまだだ」

 

「理由としては二つあるが一つはお前の能力。医者の息子だったのとオペオペの実は随分と優秀な実らしいからな」

 

「ッ⁉︎」

 

ローは自分の過去と能力がバレていることにかなり驚いている

 

「もう一つはお前の目標を俺なら叶えさせることが可能だからだ」

 

「……あんたどこまで知ってやがる」

 

一気に俺への警戒が強まったな

 

「そんなに警戒するな。お前の過去を少し調べればなんとなく予想ぐらいつく」

 

もちろんこれは嘘だ

原作知識としてローがドフラミンゴを殺したがってるのを知っていただけだが、調べて予想を立てた風に装って話を進める

 

「なんなら今すぐ首をとってきてもいいが、それではダメなんだろう?」

 

「もちろんだ。あいつは俺がこの手で必ず殺す」

 

俺とローの会話にベポたち三人はついてこれてないが、俺とローがわかっていればそれでいい

 

「俺とこいトラファルガー・ロー。お前が望むなら俺が鍛えてやる。と言っても俺の仲間になるなら必然的に強くなってもらわないと困るんだがな」

 

「なにか目標でもあるのか?」

 

「これだけが目的ではないが、そんなに遠くないうちに俺は四皇”百獣のカイドウ”を引きづり落として四皇になる」

 

「ッ⁉︎正気か……?」

 

「いたって正気だ。そのために旗揚げするようなもんだしな。他にも三人ほど鍛えてる家族がいる」

 

「俺以上にイカれてやがるな瞬神屋……」

 

「そのためにもお前には強くなってもらう。どうだ?お前にとっても悪い話じゃあるまい?」

 

「ああ、悪くない……が!俺は弱い奴についていくつもりも暇もねぇ。噂に聞いているが試させてもらうぞ瞬神屋、ルーム!」

 

「それでお前が納得するなら相手をしてやる。こい!」

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

五分後、ローは俺の前で仰向けになって倒れている

ローの実力は正直に言うと現段階ではサボたちより弱かった

強力な能力に頼りすぎて戦闘の基本がなっちゃいない、そんな感じだったが俺がこれから鍛えてやれば問題ないか

 

「はぁっはぁっはぁっ、くそっ、どうなってやがる!」

 

「能力に頼りすぎだ。たしかにお前の食べたオペオペの実は強力だが、逆に言えば今のお前はそれだけだ。お前が能力を使う前に攻撃してくる敵なんてごまんといるぞ」

 

「ちっ」

 

「そんなに拗ねるな。これから強くなればそれでいい。それでどうだった、俺の実力は。お前が認めるに値したか?」

 

「認めるよ。あんたは強い、俺よりも。それも桁違いにな」

 

「なら」

 

「ああ、あんたの仲間になる。あんたについていけば強くなれるんだろ?あいつを殺せるぐらいには」

 

「俺が存分に鍛えてやるから安心しろ。仲間になったことだし改めて紹介しよう。俺はマダラ、今日からお前は俺の仲間で家族だ」

 

「トラファルガー・ローだ。好きに呼んでくれ」

 

寝そべっているローを引っ張って起こしながら握手する

そんな俺たちをどこか不安そうにみるベポたちにローも気づき、俺に頼みごとをしてきた

 

「……すまねーがあいつらも連れてってくれないか。あいつらは俺の仲間なんだ……」

 

「キャプテン……」

 

「もちろん連れて行く。ローの仲間なら俺の仲間も当然、連れて行かない理由がない」

 

「すまねー…」

 

「気にするな」

 

その後ベポ、シャチ、ペンギンとも名前を交わし、改めて四人を仲間に迎え入れることが決まった

 

「なぁマダラ、あんたが鍛えてるって家族ってのは強いのか?」

 

「それなりにはな。三人とも能力者だし、現段階のローより強いのはたしかだな」

 

「……そうか」

 

「そんな心配するな、お前ならすぐに追いつくだろう。それにベポ、シャチ、ペンギン、お前たちもみっちり鍛えてやるから覚悟しとけ」

 

「うえっ⁉︎」

 

「俺たちも⁉︎」

 

「当たり前だろ。俺の仲間になった以上は強くなってもらわないと困る」

 

「アイアイ、キャプテン!」

 

「了解で〜す……」

 

「わかりました〜……」

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

ローたち四人をルスカイナに連れ帰ってきて一ヶ月経ったが、サボたちともだいぶ慣れてきたようで修行は順調である

ローたちは覇気を扱う以前に基礎体力や戦闘の基本ができていないので、そこから始めさせたがやはり四人の中ではローは別格である

これなら予定より早く覇気の修行に入れそうだ

 

人間関係もうまくいってるようで、基本的に女に弱いシャチとペンギンはコアラとペローナ、特にペローナによくこき使われている

といってもペローナも本気でやっているわけではなく、シャチとペンギンもふざけてやっているので問題ないだろう

 

ベポはマスコットみたいに可愛いがられており、特にこれまたペローナのお気に入りになった

クマシーの代わりなんだろうか……?

サボも熱心に格闘を教えているあたり楽しんでいるのだろう

 

少し難しいのがローで、元々の気質的に口数が多くないのだろうがサボやペローナと喧嘩することもしばしばある

本気の喧嘩ではないのは分かっているので放置してるし、コアラやベポたちが仲裁してくれるので大丈夫だろう

四皇を狙う理由を話したら呆れられたりもしたが……

 

 

 

『そういえば聞いてなかったが、なんで四皇を狙う?海賊王にでもなりたいのか?』

 

『いや、特に興味はないな』

 

『なら何故?』

 

『そうしないとハンコックたちと結婚できないからな。生半可な立場じゃ周りが納得しない』

 

『色々と突っ込みたいが、そんな理由で最強の一角に挑むのはあんたぐらいだ……』

 

 

 

こんなやりとりをしたが、それ以上ローが突っ込んでくることはなかった

たしかにローの言う通り、普通に考えれば頭がぶっ飛んだ奴の考えなんだろうが俺には関係ない

好きに生きると決めた以上やりたいようにやるだけだ

 

ローたちのスカウトもうまくいったことだし、仲間集めの方も順調だと思われる

他の仲間候補もあと二人は目星をつけてるので急ぐとしよう

奴を引き抜くのは色々と問題が出てくるだろうが俺ならうまくできるはずだ

 

 

 

こうしては俺は新たな仲間集めを進めることにする

次の目的地はウォーターセブンだ

 

 

 

 

 







後悔はしていない
だって医者で思いついたのがローだったんだもん……





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第13話




続いてこの人たちも加入です






 

 

 

俺は今ウォーターセブンに来ている

目的はもちろんガレーラカンパニーに船の造船依頼と、ある二人の人物の引き抜きだ

 

遠くから見ても分かるほどに大きい造船所を眺めながら街を歩く

ヤガラブルが街中を泳いでる風景はまさに水の都という言葉がしっくりくる

それにしても水水肉うまいな、土産に買って帰ろ

 

そうこうしてるうちにガレーラカンパニーに到着し、近くにいる船大工に尋ねる

 

「すまない、造船依頼を出したいんだがどこに向かえばいい?」

 

「ん?ああ、依頼か。それならアイスバーグさんの秘書さんに話を持っていけばいいぞ。秘書のカリファさんって人があの建物にいるはずだ」

 

「ありがとう、助かった」

 

船大工に礼を言って指示された建物に入り、ちょくちょく人に聞きながらカリファに会うことができた

 

「あら?あなたは?」

 

「俺はマダラという。ここには依頼にきた」

 

「そうでしたか。詳しい話を聞きますのでついてきて下さい」

 

そう言われてついて行くと一つの部屋に通された

 

「ンマー‼︎カリファ、そいつは?」

 

「アイスバーグさん、依頼にきたお客様ですーーセクハラですね」

 

「ンマー‼︎セクハラだな」

 

「セクハラではないが…まぁいい。とにかく船の依頼だ」

 

「いいよ」

 

「そうか。金の上限はない、この造船所の持てる力を全て使って造って欲しい」

 

「上限なし……?依頼されれば造るのが船大工だが金はあるのか?」

 

「これでも賞金稼ぎなんでな。蓄えはかなりあるつもりだ」

 

転生してから相当な額を稼いできたので金の問題はない

 

「賞金稼ぎ?お前、名前は」

 

「マダラ」

 

「あの瞬神か……」

 

「そうとも呼ばれてるな。必要ならば先に金を払うが?」

 

「いや、大丈夫だ。お前の噂は俺もよく聞いている。金の心配はなさそうだな。それで、依頼の内容だったが…」

 

「ああ、ここには腕のいい船大工が多いと聞く。その船大工たちの全力をもって、どんな海でも超えていけるような船を造って欲しい」

 

「ンマー‼︎なんとも豪快な依頼だな。素材にもこだわって造船所の腕利きを総動員するとしても少なくとも三ヶ月は欲しいな。なにか希望はあるのか?」

 

「金に糸目をつけないから、むしろこだわって造って欲しい。俺は船の構造には詳しくないんでな、言うなれば船大工から見て理想の最高な船を頼む。あと、強いて希望を言えば使い易ければ文句なしだ」

 

「船大工の理想の船か……。ンマー‼︎難しい注文をしてくれる」

 

「やってくれるか?」

 

「やるに決まっている。理想の船を造るなんて船大工の夢だ。そうなってくると設計から徹底的に造りたい。半年くれ、半年で必ず造ってみせる。そういえば紹介してなかったな、俺はアイスバーグだ」

 

「改めてマダラだ、よろしく頼む。では半年をめどに受け取りにくるが金はその時でいいか?」

 

「ああ、船の受け渡しの時に持ってきてくれ。大体の予算を組むから一週間ほど待ってくれないか?」

 

「わかった。一週間ほどならこの街に滞在しとく、宿が決まったら伝えにくる」

 

「助かる。カリファ、早速だが俺は設計に取りかかる。今日の予定はキャンセルだ」

 

「では全てキャンセルします」

 

なんにせよ依頼を受けてもらえて一安心だな

これを断られたらどっかの海賊から拝借するところだった

 

「そうだ、造船所を少し見学してもいいか?」

 

「船大工たちの邪魔にならないなら構わない。カリファを案内につけるか?」

 

「いや、一人でゆっくり見て回りたい。もちろん邪魔をするつもりもないから安心してくれ」

 

「それなら存分に見学してってくれ」

 

「感謝する」

 

一つ目の目的を達して、アイスバーグに許可ももらったので部屋を出て造船所に目的の二人の人物を探しに行く

しばらく目的の人物を探しながら造船所を見て回っていると

 

(いた……)

 

俺はその二人の人物に接触し、一つの仕掛けを施し造船所を後にした

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

船の造船を依頼した夜、宿で俺はある二人の人物が訪れるのを待っていた

 

コンコン

 

待っていた二人が来たようだ

 

「入れ」

 

「すまんのう、待たせたか?」

 

「待たせたな」

 

「いや、時間通りだ。よく来てくれた…ルッチ、カク」

 

そう、俺が待っていた二人とはガレーラカンパニーの1番ドックの職長であり、世界政府の諜報員であるCP9の一員であるロブ・ルッチとカクだ

二人の本来の姿はCP9なのだが、ガレーラカンパニーにスパイとして潜入していたため二人を引き抜くことに決めた

 

この二人を引き抜くためにやったことは至って簡単で、別天神を使って二人を幻術に嵌めただけだ

別天神にかけられた対象者は幻術にかけられた事に気づくことはなく、また幻術の内容が自分の意思であると錯覚して行動するため最強の幻術と言われている

この世界で知っているのは俺だけなので、実際には誰にも言われてないが……

 

まぁそんなわけで、別天神で幻術をかけられたルッチとカクは

 

『過去に俺に命を救ってもらった恩を返すために、CP9に潜入して俺の指示でスパイとして行動している』

 

と思いこんでいる

つまり今のルッチとカクは、スパイのスパイとしてウォーターセブンにいる事になる

 

本当はこんな方法で仲間を増やしたくなかったのだが、腕の立つ船大工に心当たりがなかったための苦肉の策だ

じきにルッチとカクにはCP9から抜けさせて合流させるつもりなので、確実に世界政府と揉めることも予想される

さらに二人に別天神を使うためのチャクラは問題なく足りたのだが、連続で使用したため俺の瞳力も著しく低下した

しばらく瞳力は落ちたままだろうな……

 

それでも二人の戦闘力については文句はないし、造った船のメンテナンス技術をもつ二人が仲間になることを考えれば、総合的に悪くないどころかプラスと考えていいだろう

 

「俺が今日アイスバーグに依頼を出したことは知っているな?」

 

「ああ、知っている」

 

「もちろんじゃ」

 

「なら話は早い。お前たちは船の完成とともに俺と合流しろ。それ以降はCP9に戻らなくていい」

 

「やっとこの任務も終わりか」

 

「了解じゃ。随分と長くかかったものじゃな」

 

「そう言うな、あと半年もすれば終わるんだ。それまでは引き続きガレーラの大工として正体を隠せ」

 

「言われずともわかっている」

 

「そんなヘマはせん」

 

「わかっているならそれでいい」

 

「残りの二人はどうする?」

 

「始末するんか?それともこちら側に引き込むんか?」

 

残りの二人と言うとブルーノとカリファか……

ブルーノの能力は悪くないが、純粋な戦闘力で考えたらルッチとカクがいれば充分だ。カリファもブルーノと同じ理由でなしだな

それに今は瞳力が落ちている状態なので尚更な

 

「いや、引き込む必要もなければ始末もしなくていい。いずれやり合う事になるだろうが今はその時じゃない」

 

「そうか……」

 

「ルッチは血の気が多すぎるのう」

 

「旗揚げしたらでかい戦いもある、それまでは我慢しろ。それとカク、お前には悪魔の実を食べてもらう。好きなものを選んでいいから半年でその能力に慣れとけ」

 

そう言って俺は残りの四つの悪魔の実を取り出して、カクに好きなものを選ばせる

 

「くく、これでカクも能力者か。どんな能力か楽しみだな」

 

「うむ、面白そうじゃ。じゃあワシはこれにするか」

 

カクが選んだのは青い実で、すぐに食べはじめる

 

「……うっ⁉︎」

 

カクの次のリアクションが分かっているルッチと俺はニヤニヤしながら見守る

 

「ま、不味すぎるわい……」

 

「くくく、だろーな。俺の食べた実も最悪だったからな」

 

「サボやコアラも似たような反応をしていたな」

 

よっぽど悪魔の実の味に堪えたのか、カクは息を切らしてぐったりしている

 

「くれぐれも悪魔の実を食べた事には気づかれないようにしろ。それとルッチはカクが能力に慣れるまで手伝ってやれ」

 

「分かっている」

 

色々と問題も残ってるが、これでルッチとカクの引き抜きは完了だ

それとカクに一つ食べさせたことで残りの悪魔の実は三つ

残りの実をどうするかわからないが、とりあえずしまっとくか

 

 

 

とにかく船が完成して二人が合流する半年後が楽しみである

 

 

 

 

 







はい、世界政府との戦争まっしぐらですね
できれば別天神は使いたくなかったのですが、これ使わないとルッチとカクをどうやっても仲間にできないと思ってしょうがなく使いました
たぶん今後は使うことはないので許してください




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第14話




続いてこのキャラも加入です






 

 

 

ガレーラに船を依頼し、ルッチとカクに別天神を仕込んでから三ヶ月ほどが経過した

いつものようにサボたちを鍛えていたのだが、そこに一人の分身が現れたので一旦休憩に入る

 

「急に帰ってきてどうした?」

 

「いや、掘り出し物を見つけたのでな」

 

「??」

 

そう言う俺の分身は脇に一人の少女を抱えている

……この少女が掘り出し物?

 

「こんなとこまで連れてきて私をどうするつもりよ⁉︎てゆーか、なんであんたが二人もいるの⁉︎」

 

「少し黙ってろ。事情は記憶をみてくれ」

 

ボフン

 

煙とともに消えた分身から経験が還元される

……そういうことか

これは確かに掘り出し物かもしれないが、説明もなしに連れて来たってことは、分身のやつ最初から俺に任せるつもりだったな……

 

「消えた⁉︎一体どうなってんのよあんた⁉︎」

 

「マダラさん、どうしたんだその子?」

 

「新しいクルー候補みたいだぞサボ」

 

「そうなのか?」

 

「ああ、そのつもりで分身が連れて来たらしい」

 

「ちょっと無視しないでよ!」

 

「まぁ落ち着け。確認するがカリーナでいいんだよな?」

 

「そうだけど、改めてなによ」

 

「ただの確認だから気にするな」

 

 

カリーナ

 

ONE PIECE FILM GOLDに出てくる海賊専門の泥棒でナミとは腐れ縁で、機転の良さと言葉を巧妙に使って海賊から財宝を盗むのを得意としている

また、この世界の将来的には歌姫の一面を持つキャラだったはずだ

てゆーかやはり劇場版のキャラも存在するのか……

 

なぜ彼女と知り合ったのかというとありきたりなもので、東の海で俺が拠点している場所にカリーナが盗みに入った

もちろんカリーナは俺に捕まり、殺さない代わりに事情を聞いていくうちに彼女がカリーナと判明した

簡単に説明するとこんな感じだ

 

今から鍛えれば機転の良さだけではなく、ナミ以上に強くなることが期待できると思う

そんな有望株の彼女だから分身が連れて来たのだろう

 

「あんたいったい何者なのよ!いい加減説明しなさいよ!説明もなしに訳わかんない場所に連れて来て!」

 

「あー、少しずつ説明するから騒ぐな。ちょっとみんな集まってくれ」

 

俺が声をかけると休憩していた面々が集まり、各々自由に座る

 

「まず俺の名前だがマダラという。数ヶ月後には海賊になるつもりだが、今の所はただの賞金稼ぎだな。そしてこいつらは俺の仲間であり家族である奴らだ。自己紹介してやれ」

 

「俺はサボだ」

 

「コアラよ、よろしくね」

 

「ペローナだ」

 

「…トラファルガー・ロー」

 

「俺はシャチ」

 

「ペンギンだ」

 

「アイアイ、俺はベポ」

 

「……カリーナ」

 

逃げられないと分かっているのか、俺らの紹介が済むとカリーナもぶすっとしながら紹介してくれた

 

「他にも二人ほどいるんだが今は留守中だ。そして次にこの島のことだが、グランドラインにあるルスカイナという島だな」

 

「グランドライン⁉︎そんな所に私を連れて来たの⁉︎」

 

「そうゆうことになる」

 

「なんでこんな所に私を連れて来るのよ」

 

「もちろん俺たちの新しいクルーに誘うためだな」

 

「私を?私は海賊専門の泥棒よ、それにあなた海賊になるつもりなんでしょ?」

 

「お前が泥棒だろうが関係ないな。俺はカリーナ、お前のこれからの成長を見込んでスカウトしている。能力があればどうこう言うつもりはない」

 

「関係ないって……、それに私の成長を見込んでって意味わかんない」

 

「ごちゃごちゃうるせーな。マダラ、あんたがそいつに何を見込んだのか知らないが、そんなやつ役に立たねーよ」

 

「はぁ?なんなのよあんた」

 

「やめろ、ローも余計なことを口にするな。仲間にするかどうかは俺が決める」

 

「ちっ、わかったよ」

 

一触即発の雰囲気になりかけたので止めに入る

しぶしぶだがローも俺の言うことを聞き、その場に座りなおす

 

「話を戻すがカリーナ、お前は俺の所に盗みに入り捕まった。普通なら殺されるなり海軍に突き出されるなりするところを見逃したんだ。破格の条件だと思わないか?」

 

俺の言葉に少し考えるそぶりを見せるカリーナ

実際は全くそんなことはないのだが、カリーナを仲間に引き込むためにそれっぽい言葉で誘う

そしてカリーナの背中を後押しするように俺は切り札をきる

 

「それにうちにくれば比較的簡単に財宝が手に入るぞ」

 

そう言って俺は神威空間から大量の財宝を出す

 

「なにこのお宝の量⁉︎私が今まで盗んできた量と比較にならないじゃない⁉︎」

 

「当たり前だ。このグランドラインの中盤辺りまで辿り着いた海賊たちから巻き上げた財宝だ。東の海の海賊と比べるほうがおかしい」

 

「……もしかして実はあんたってすごいやつなの?」

 

食いついたな……

 

「今はただの賞金稼ぎだ。”瞬神”とか呼ばれたりもするがな」

 

「瞬神⁉︎瞬神っていえば有名な賞金稼ぎじゃない!あんたそんなにすごいやつだったの⁉︎」

 

「まぁな。それでどうする、俺たちの仲間になるか?別に断ったところで殺したりはしないが」

 

「……いいわ。あんたについていけば、今よりもっとお金が手に入りそうだし。マダラ、あんたの仲間になるわ」

 

「本当にいいんだな?俺たちの仲間になるってことは、お前も海賊になるってことだ。海賊になる以上、仲間を裏切ることは絶対に許されない。俺に嘘は通じないし、俺は仲間を…家族を裏切ることは許さないぞ」

 

「そのぐらい分かってるわよ。あなたに嘘が通じるなんて思ってないし、ましてや”瞬神”を裏切るなんて命知らずなことはしないわよ」

 

「それならいい。今日からお前も俺たちの仲間で家族だ。よろしくなカリーナ」

 

「ええ、よろしくねマダラ」

 

緊張感が張り詰めた空気が弛緩して、穏やかな雰囲気になる

 

「そう言えばマダラ、あなたって能力者なの?ありえない速さで移動したり二人になったりしてたけど」

 

「いや、俺は能力者じゃない。少々特別な技は使えるがな。俺たちの中で能力者なのはサボとコアラ、ペローナにロー、あとは留守にしている二人だな。カリーナも悪魔の実食べてみるか?」

 

「悪魔の実を持ってるの?それよりも私が食べてもいいの?悪魔の実って貴重なものなんでしょ?」

 

「現状三つほど余ってるな。ベポたちは頑なに断るし、お前にも強くなってもらうつもりだから構わないぞ?」

 

「三つも⁉︎なんでそんなに持ってるのよ……」

 

「色々とあってな。それよりもどうする?」

 

「せっかくだから食べてみようかな……」

 

「食べるなら覚悟して食えよカリーナ。すっげぇ不味いから」

 

「たしかに……」

 

カリーナに忠告するサボとコアラを筆頭に、味を思い出したのか能力者組はげんなりする

 

「二度と味わいたくねーな……」

 

「…俺もごめんだ」

 

「なんで食べる前からそんなこと言うのよ!」

 

「純粋な忠告だって!」

 

「みんなカリーナちゃんが心配なだけよ」

 

「うぅ〜」

 

サボたちは意地悪で言ってる訳ではなく、純粋に心配されているのでカリーナも怒るに怒れない

カリーナは早くも馴染み始めているようだ

 

「別に今すぐ決めなくていい。欲しくなったらいつでも言え」

 

「……分かったわ」

 

「とりあえず今日はカリーナの加入記念だな。修行は早めに切り上げて夜には宴にしよう」

 

「「「「よっしゃあぁ!宴だー!」」」」

 

夜に宴を開くと決まりローを除く男たちのテンションが上がる

 

「マダラさん、ハンコックさんたちに知らせてきますか?」

 

「いや、俺が誘ってくるから大丈夫だ」

 

「ねぇ、ハンコックってまさか……」

 

「多分想像してるハンコックであってるぞ。王下七武海の一人、女帝ハンコックだ」

 

「なんでそんな人と知り合いなのよ!」

 

「なんでもなにも俺の婚約者だしな。そこのペローナも」

 

「えぇ…、なんか驚きすぎてもう疲れたわ……」

 

「夜から宴なのに今から疲れてどうする」

 

疲れた表情をみせるカリーナは『早まったかしら…』などブツブツとつぶやきながら、どこか諦めた雰囲気を醸し出していた

 

「私もこの非常識な人たちの一人になるのかしら……」

 

「おい待て、たしかにマダラを筆頭に非常識なやつらだが俺は違う」

 

「あんただって能力者なんだし似たようなもんでしょ!」

 

「なに一人常識人ぶってんだロー」

 

「うるせーぞペローナ」

 

「そうだそうだ!この中で一番の常識人は俺だろ」

 

「サボくんもけっこう非常識だと思うけど」

 

「コアラさんが一番まともだけど、俺らから見れば似たり寄ったりだよな」

 

「たしかに」

 

「俺が一番まともだと思う」

 

「「おめーはクマだろーが!」」

 

「スミマセン……」

 

この不毛な言い争いは修行を再開したことで一度終わった

しかし夜に開かれた宴の際に再び話題となり、みんながみんな自分が一番まともだと言い張ったことで軽い喧嘩にまで発展した

 

 

 

カリーナを仲間に迎えクルーの増員もできたので、あとは船の完成とルッチとカクの合流を待つだけ、旗揚げはもうすぐである

なかなか濃いメンツが集まったがその時が楽しみだ

 

 

 

 







カリーナの加入です
あと二人悩んでるキャラがいるのですが、ひとまず仲間集めはここまでです

次回からはやっと四皇に向けて動き出します



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第15話




もう少し早く投稿したい
不可能なのはわかってるけど毎日投稿を目標に……





 

 

 

カリーナが仲間に加わり三ヶ月強、サボたちの修行は終わりを迎えた

ウォーターセブンで待機させておいた分身から情報が届いたのだ

ついに船が完成したのである

 

サボ、コアラ、ペローナは一番長く修行していただけあって、概ね覇気の修行については終わっている

特にサボの覇気の練度は頭一つ抜けており、ヒントを与えたところ自分で竜の鉤爪のような技を編み出した

 

ローは後から始めたにも関わらずその成長速度は凄まじく、先に始めたペローナに追いつくのもそう遠くないだろう

ベポたち三人はまだまだといったところで、ベポがかろうじて武装色を使える

 

カリーナに至っては覇気とかそういうレベルではないので、誰しもが一度は通る基礎訓練をやっている

それでもカリーナの成長具合は常人より速いと思うのだが、いかんせん比べる常人がいないのが残念だ

 

 

 

そんな成長した面々を連れてウォーターセブンに来ているのだが、目の前にある巨大な船に言葉が出ないようだ

 

完成した船はいわゆるガレオン船と言われるものではなく、キャラックと呼ばれるいかにも海賊船という見た目の船だ

三本のマストと少し丸みのある船体、そして特徴的な船首と船尾は見応えがある

 

「ンマー‼︎どうだ、俺の設計した船は?かの海賊王の船の建材となった宝樹”アダム”を使った、俺たち船大工の理想が詰まったどんな海でも超えていける船だ」

 

「よく宝樹が手に入ったな。俺としてはありがたいから文句はないのだが」

 

「ンマー‼︎金を気にせず好きに造れる機会だったからな、使える伝手を総動員してどうにか手に入れた」

 

「なるほどな。ベポ!カリーナ!船の詳細を聞いといてくれ、俺は船内を見に行く」

 

「あっ俺も行く!」

 

「私も見たい!」

 

ベポとカリーナに航海士を兼任してもらうので、船の説明を聞いとくように頼む

それ以外のメンバーは俺とともに船に乗り込み、各々で船内を見て回る

 

広い甲板に船の側面についた計十六門の大砲、豪華なダイニングキッチンや何人も入れそうな広い風呂、設備の整った食糧庫や医務室も完備

おそらく俺の部屋となるであろう豪華な個室もあり、まさに至れりつくせりだな

 

だが一つの心配事をみつけた。船が大きすぎることだ

この船は間違いなく百人単位で乗る規模の船だ

俺を合わせて十一人しかいないのだが、船の操舵に人数が足りるのか不安になってくる

最悪、影分身でどうにかするか……

 

だいたい船の中を見終わったので、俺は一旦船から降りてアイスバーグの元へ向かう

 

「いい船だ、造ってくれて感謝する」

 

「ンマー‼︎気にするな、俺たちもいい仕事をさせてもらった」

 

「そうか、俺らはそろそろ出航する。ベポ、カリーナ、お前たちも船に乗れ。すぐに出航するぞ!」

 

「アイアイさーキャプテン!」

 

「わかったわ」

 

「お前たちもはしゃいでないで出航準備だ」

 

「「「「おう」」」」

 

「はい」

 

「…やっとか」

 

ベポとカリーナに指示を出させて、総動員で準備をしながらなんとか出航する

この世界に転生した当初は海賊になるなんて考えもしなかったが、いざこうやって旗揚げの瞬間を迎えると感慨深いものがあるな

 

出航してからしばらくは俺がしまっていた物資を船に積みなおしを行い、終わった頃には全員がダイニングキッチンに集まっていた

 

「全員集まったな。以前から留守にしていると言ってたメンバーを紹介する。ルッチ、カク入ってこい」

 

俺の呼びかけと同時にドアが開かれ、二人が部屋に入ってくる

 

「紹介しよう、ルッチとカクだ。二人は世界政府のCP9という組織にスパイとして潜入していたが、このタイミングで俺たちと合流することになった」

 

「「世界政府⁉︎」」

 

ペローナとカリーナが驚きで声を上げるが、他の面々も声を出さずに驚いているようだ

 

「ロブ・ルッチだ」

 

「紹介にあずかったカクじゃ」

 

「また二人はCP9の任務としてウォーターセブンに潜入していた。その時の大工の経験もあるため二人には船のメンテナンスを任せるつもりだ。なにか質問はあるか?」

 

質問があるか聞くとローが疑問を口にする

 

「色々と聞きたいことはあるが、そいつらは戦闘できるのか?」

 

「無論だ。能力や覇気次第でどうなるかわからないが、純粋な格闘戦ならお前らより上だ。何よりお前らとは実戦の経験が違いすぎるから今は勝てないだろうな」

 

俺が本音で話すとサボやローは悔しそうしてるし、コアラやペローナも少なからず悔しそうだ

 

「そう悔しがるな。海軍には六式と呼ばれている特別な体術が存在し、ルッチとカクはその使い手で練度も高い。暇があればお前たちも教えてもらえ」

 

「マダラさんも使えるのか?」

 

「いや、俺には必要ないからな。やろうと思えば出来なくもないはずだが。とにかく知っておいて損はない技術だから各々練習しとけ」

 

六式については誰も異論はないようですんなり話は終わった

ルッチとカクの経歴にローが少し警戒していたが、俺が連れてきたということもあって特に不満も出ず、滞りなく自己紹介を終えていた

 

「さて、これからの方針だが狙うは四皇”百獣のカイドウ”だ。そのために道中の雑魚は蹴散らしながら新世界に入る」

 

「新世界?」

 

コアラの疑問に答えつつ話を進める

 

「そうだ。グランドラインの後半の海を新世界と呼び、四皇の主なナワバリは新世界がほとんどだからな。まずは最短でカイドウを目指す」

 

「…なるほどな」

 

「お前らの実戦の経験を積むいい機会だ、道中の雑魚には基本的に俺は手を出さない。これからは食って食われるかの世界だ、油断したらすぐにやられる。格下相手でも気を抜くなよ。まぁ、よっぽどの大物が出てきたら話は別だがな」

 

俺の発言で全員が顔を引き締めうなづく

 

「大まかな方針はこんなもんだ。なにか質問は?」

 

「マダラさん、質問はないが決まってないことがある!」

 

サボがそんなことを言い出すが、決まってないことなんてあったか?

俺は思い当たる節がなく首を捻る

 

「この海賊団の名前だよ!あと海賊旗も!」

 

「ああ……そう言えばそうだったな」

 

「本当に忘れてたのかよ」

 

「…大丈夫かこのキャプテンは」

 

「けっこう抜けてるところあるわよね」

 

すっかり忘れていた

あとロー、ペローナ、カリーナそんな呆れた目で俺を見るな

 

「俺はなんでもいい、マダラに任せる」

 

「ワシもマダラに任せるかのう」

 

「マダラさんは何かいい考えありますか?」

 

コアラに聞かれて考える

 

「そうだなぁ…」

 

「はいはいはい!俺はトレジャーハット海賊団がいい!」

 

「バカ言ってんじゃねーよ。ホロホロ海賊団に決まってんだろ!」

 

「バカはお前だペローナ!明らかにお前の趣味じゃねーか!それに比べて帽子なら俺とコアラ、ローにルッチとカク、ペンギンとシャチも被ってるから丁度いいじゃねーか!」

 

「アホらし」

 

たしかに、サボの意見に思わず納得してしまった

こう考えるとうちのメンバーは帽子率高いな……

 

「俺はクマクマ海賊団がいいなー」

 

「「クマはお前だけじゃねーか!」」

 

「スミマセン……」

 

ベポは相変わらずペンギンとシャチに突っ込まれて落ち込んでるし

 

「海賊なんだしトレジャーとかゴールドとかお宝系がよくない?」

 

「んー悪くないけどマダラさんが船長なんだし、マダラさんの特徴が入ってる方がよくない?」

 

コアラとカリーナは常識人なので真面目に考え、ロー、ルッチ、カクは我関せずで黙っている

 

色々と意見が出ている中、俺は”暁の海賊団”とか考えていた

なんの捻りもないが、せっかくマダラの容姿で名乗っているのだからいっその事そのまま前世の知識を使ってしまおうという魂胆だ

例のアレも用意してることだしな……

 

「なぁなぁ!マダラさんはトレジャーハット海賊団の方がいいよな⁉︎」

 

「マダラはホロホロ海賊団のがいいよな!」

 

「まぁまぁ落ち着いて二人とも。まずはマダラさんの意見も聞かなきゃ」

 

「俺は暁の海賊団、だな」

 

「暁?」

 

「暁とは夜明け前の一番綺麗な時間帯のことだ。夜という闇から陽を照らし始める光、そんな感じの意味として俺たちがこの世界の暁になるという願いを込めてな」

 

完全にこじつけだがな

 

「なんかカッコいい……!」

 

「いいなそれ!」

 

「まぁ…悪くねぇんじゃねえの?」

 

コアラ、サボ、ペローナがすぐに賛同し、他の奴らも異論はないらしく、勢いで言ってしまったけど”暁の海賊団”で決定だそうだ

ついでにアレも渡してしまおう

 

「なら今日から暁の海賊団を名乗ることにしよう。それと全員にこれを渡しておく」

 

「これって……」

 

「マダラが着ているコート……」

 

「そうだ。これが暁の海賊団である証みたいなものだ。中の服装は自由だが上から着ておけ」

 

俺が渡したのはNARUTOの暁が着ている、黒い生地に赤い雲の刺繍が入ったコートである

また俺は普段このコートを着ており、この時のためにメンバーの分を特注で作っておいたのだ

手渡されたコートを着込んだ面々を見るのは中々に壮観な絵で、作っておいて正解だと思う

 

俺と一緒なのが嬉しいのかサボとコアラ、シャチ、ペンギン、ベポははしゃいでおり、ペローナは隠そうとしているが喜んでいるのがわかる

クールなロー、カリーナ、ルッチ、カクは何も言わないがまんざらでもなさそうだ

ひとまず気に入ってもらえてよかった

 

 

 

「今日より俺たちは暁の海賊団として活動を始める。向かうぞ新世界へ」

 

 

 

 

 






船のことは詳しくないので後から色々書ければいいなと思ってます
アイディアの募集なんてしてないよ?




感想欄にアイディアのコメントください(´・ω・`)




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第16話




様々な意見、感想ありがとうございます
少し長くなるように頑張りました、文字数増やすのって大変ですね……

今回はオリ主の本格的な海賊デビューになります
ちなみに質問にあったのですが、今回の話の時点で原作開始3年前です





 

 

 

ウォーターセブンで旗揚げした俺は、ハンコックに会うために女ヶ島に訪れていた

ハンコックたちに旗揚げを祝ってもらい、宴会を開いてもらったので二日間ほど滞在していた

 

「新世界の海はこれまでの海とは違うと聞く。気をつけて行くんじゃぞマダラ」

 

「わかってる。次に会うときは俺が四皇になって結婚するときだ」

 

「無事に帰ってくるんじゃぞ」

 

「ああ、ソニアとマリーもハンコックのことを頼んだぞ」

 

「ええ、もちろんよ」

 

「マダラも姉さまを悲しませるようなことはしないでね」

 

「当たり前だ。じゃあ行ってくる」

 

ハンコックと簡単な挨拶を済ませシャボンディ諸島に向かう

船のコーティングはレイリーに頼めば問題ないし、滞在中は海賊相手にサボたちの実戦経験を積ませてしまおう

 

 

 

女ヶ島から出航して二日後、何事もなくシャボンディに着いたのだが早速海賊に絡まれた

見たこともない海賊旗でルーキーと高を括ったのだろう、バカな奴らだ

5分もしないうちにあたり一面は、死屍累々に倒れる海賊だらけ

おそらく懸賞金額も大したこともないのだろう、これじゃあろくに経験も積めない

 

「張り合いねーな」

 

「いくらなんでも弱すぎねーか?」

 

「たしかに、能力すら使ってないもんね…」

 

「…こんなもんか」

 

サボ、ペローナ、コアラ、ローが不満気に呟き、ルッチも言葉にしないが明らかにつまらなそうにしている

 

「今回の相手は特別弱かっただけだ。億越えにもなればそれなりに戦えるはずだ」

 

「早く億越えとやりたいのう」

 

「そんな簡単に言わないでよ」

 

「カリーナに億越えはまだ厳しいだろうから、今回のような雑魚たちで経験を積めばいい」

 

「まだって…いつかは戦わせるつもりなの?」

 

「そのうちな。安心しろ、きっちり鍛えてやるから億越えなんてすぐだ」

 

「何も安心できないわよ!」

 

こんな余裕綽々な会話をしながら歩いているとシャッキーの店が見えてきた

ここに来るのも久しぶりで、なんだか懐かしい気持ちになるな

 

「ただいま、シャッキー」

 

「あら、マダラちゃん。久しぶりじゃない。コアラちゃんたちもお帰りなさい」

 

「シャッキーさん久しぶり!」

 

「ただいまシャッキーさん!」

 

「ここも久しぶりだな、ただいま」

 

「元気そうでよかったわ。ところで後ろの子たちは新しいお仲間さんたちかしら」

 

「まぁな。お前ら、この人はシャクヤクといって俺たち四人が世話になってる人だ」

 

「初めまして。シャッキーでいいわよ」

 

「…トラファルガー・ローだ」

 

「シャチっす」

 

「ペンギンっす」

 

「ベポです」

 

「私はカリーナです」

 

「ルッチ」

 

「カクじゃ」

 

「ふふ、面白そうな子たちじゃない、マダラちゃん?」

 

「ああ、頼れるクルーたちだ」

 

「あら?てことはやっぱり海賊になったのね?」

 

「つい最近旗揚げしたばかりだ。それでレイリーはまたいないのか?コーティングを頼みたかったのだが」

 

「そうね、レイさんのことだからきっとギャンブルか女のとこね」

 

はぁ、いつまでたってもあの人は変わらないな

まぁマーキング入りクナイを渡してあるので探すのは楽なのだが

 

「なら少し探してくる。悪いがシャッキー」

 

「ええ、わかってるわ。お酒と料理を作って待ってるからいってらっしゃい」

 

「すまない」

 

相変わらずシャッキーはよく気が回る、頭が下がる思いばかりだ

飛雷神でレイリーのところまで飛ぶと、そこは薄暗い檻の中だった

 

「おお!久しぶりだなマダラくん。こんなところでどうした?」

 

「それはこっちの台詞だレイリー。迎えに来たら檻の中って…またイカサマで負けたのか?」

 

「ああ、また借金で捕まってしまった。そろそろ出るつもりだったんだが、マダラくんが来てくれて丁度よかった」

 

「じゃあさっさと帰ろう。シャッキーが料理と酒を用意して待っててくれてる」

 

「それはいい、早く帰ろうかマダラくん」

 

レイリーの肩に手を乗せ飛雷神でシャッキーの店に戻ると、すでに半分ほどの料理ができており酒の用意も万端だ

 

程なくして全ての準備が整い宴会が始まる

コアラ、サボ、ペローナ以外はレイリーが元海賊王の船の副船長であったことに驚き、そのレイリーと親密な関係である俺たちに驚いていた

レイリーについて事前に教えておかなかったことに文句も言われた

別に秘密にしていた訳じゃないのだが、言われてみればたしかに言ってなかった

 

乾杯も済み、各々が好き勝手に料理や酒を楽しんでいる

俺はレイリーに用件を伝えてなかった事を思い出し、コーティングの依頼をする

 

「レイリー、悪いんだが船のコーティングを頼みたい」

 

「船?ああ、ついに船を買ったんだな。そのぐらいお安い御用だ、コーティングのために三日ほど時間をもらうが構わないか?」

 

「問題ない。それでコーティング代なんだがどのくらいだ?」

 

「マダラくんから金を貰おうなんて考えてないさ」

 

「いいのか?」

 

「もちろんだ。マダラくんには色々と助かっているしな。それにしても、とうとうマダラくんも海賊か」

 

「ならお言葉に甘えて。その口ぶりからすると、シャッキーもそうだったが、俺が海賊になると予想していたみたいだな」

 

「あれだけの力があり、誰にも縛られずに生きる事を望む君が海賊にならないわけがない。海賊とは自由を愛する者たちのことだ、ロジャーがそうだったようにね」

 

「そうね。マダラちゃんが海賊になるなら自分で海賊団を立ち上げるだろうし、コアラちゃんたちもマダラちゃんについて行くだろうって簡単に予想できたもの」

 

レイリーとシャッキーにそう言われるが、そんなに俺ってわかりやすいのか?

いや、この二人が特別なだけだな……

 

「それにコアラくんたちはもちろん、他の仲間たちも頼もしそうだ。マダラくんの海賊団のクルーとしても申し分なさそうだ」

 

「ちょっとレイリーさん!私をこの非常識な人たちと一緒にしないでよ!」

 

「なーに問題ないさカリーナくん。マダラくんと同じ船に乗るのなら否応なしに強くなれるだろう。マダラくん直々に誘われたなら、なおさら自信をもっていい」

 

クルーたちを見定めするレイリーにカリーナが文句を言うが、レイリーは笑ってかわす

 

「ところでマダラちゃん。船の名前と海賊団の名前は決まっているの?」

 

「ああ、船の名前はサンタ・マリア号で、海賊団の名前は暁の海賊団と名乗ることにした」

 

船の名前は前世の知識から拝借した

他にいい名前が思いつかなかったのと、俺が有名な船をこれぐらいしか知らなかったのでサンタ・マリア号になった

たしかコロンブスが乗っていた船がこの名前だった気がする

 

「へぇ、どっちもいい名前ね。マダラちゃんのファンだし、私が暁の海賊団のファン一号かしら」

 

「海賊のファンなんて物好きはシャッキーぐらいだよ」

 

苦笑いしながら答える

 

「とにかく今日はめでたい席だ。存分に飲んで門出の英気を養ってくれ」

 

レイリーとシャッキーに祝われながら夜がふけていく

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

宴会から三日、船のコーティングも完了し後は魚人島経由で新世界に向かうだけなのだが、俺たちは一つの問題に直面していた

どうやら見慣れない海賊船を監視していた海軍に、俺がその海賊船の船長だとバレたらしい

 

そのことが海軍本部に伝わり、大将黄猿が派遣されてきたようだ

海賊になったからには海軍とは今後争うこともあるのだろうが、いきなり大将のお出ましとはな……

おそらく賞金稼ぎとして有名だった俺を警戒して黄猿がきたのだろう

今回は戦闘丸はいないようだが

 

そんなわけで今現在、俺たちは海軍に囲まれている

 

「ん〜あの”瞬神”が海賊とは恐いね〜」

 

「心にも思ってないことを。大将がわざわざ出てくるとはご苦労なことだ」

 

「いやいや、それだけお前さんのことを警戒してるってことだよ〜」

 

ちっ、有名になったことがこんなところで弊害になるとは

三人の大将のうちで一番警戒していたのが黄猿で、面倒くさいこともたしかだが俺なら問題はない

そう、俺一人なら問題ないのだが、今はコアラたちもいる

黄猿以外の相手ならコアラたちも問題ないだろうが、カリーナにはまだ荷が重いな

 

「お前たちはカリーナをフォローしながら船に向かえ。黄猿の相手は俺がする」

 

指示を出すとルッチ、カクのニ人はさっそく動き出す

この辺は流石だな、戦闘経験が豊富なだけある

少し遅れて他のメンバーも能力なしでも海軍を圧倒していく

鍛えてきた甲斐もあって一般兵程度じゃ相手にならないな

 

これなら安心して任せられると思っていると黄猿が動き出し、一番目立っているルッチに蹴りを放とうとしている

 

「光の速度で蹴られたことはあるかい〜?」

 

ガキンッ!

 

覇気を纏った蹴りで黄猿の蹴りを止める

 

「お前の相手は俺だ黄猿」

 

「覇気使いか。ん〜厄介だね〜」

 

俺は黄猿の速さに少しでも対応するために

 

「第六”景門” 開!」

 

八門遁甲の景門を開くと俺の肌が浅黒くなり、体からオーラが溢れ出る

 

「ん〜なにかの能力者かい?」

 

「教えるとでも?」

 

「そりゃそうだよね。”八尺瓊曲玉”」

 

黄猿が構えると無数のレーザーが飛んでくる、が

 

「朝孔雀!」

 

高速で繰り出した拳から生まれた炎を宿した衝撃波で全て撃ち落とし、その余波でいくらかの海兵が吹き飛ぶ

 

「なんだい今のは〜」

 

技を全て撃ち落とされた黄猿は驚いているが、関係なしに俺は次の攻撃に移る

高速で動き回り黄猿に覇気を纏って攻撃するが、さすがは大将の一人、覇気を使って対抗される

また、黄猿の能力のこともあり、お互い有効打が中々入らないので俺は次の手に移る

 

俺の右手には高速で乱回転する巨大なチャクラの塊、そして顔には歌舞伎の様な紋様

そう、NARUTOではお馴染みの螺旋丸である。今回は大玉バージョンで更にオマケもついてるのだが

 

大玉螺旋丸の準備ができた俺はクナイを黄猿に向けて投げる

 

「その程度じゃ当たらないよ〜」

 

黄猿は難なくクナイを避けるが、そのタイミングで俺は飛雷神を使って黄猿の背後に飛ぶ

 

「仙法・大玉螺旋丸!」

 

「ぐっ⁉︎」

 

急に背後から現れた俺に黄猿は反応できず、なんの抵抗もなく術を喰らった黄猿が地面に叩き潰される

 

「大将⁉︎」

 

「黄猿さん⁉︎」

 

大将の黄猿がやられたことに気づいた海兵たちがざわめき始めた

黄猿は血だらけになって倒れており、死んではないだろうがしばらくは立てないだろう

 

それよりも上手くいってよかった

この世界に来てからずっと自然系の能力者の対抗策を考えていたのだが、忍術に覇気を混ぜることができなかった

 

そこで俺が思いついたのが仙法である

仙術は自然エネルギーを練りこんで使う忍術なので、自然の力を使う自然系の能力者にも攻撃が効くのではないのかと考えた

 

結果は黄猿を見てわかるように成功だ

俺の思惑通り自然エネルギーを使う仙術なら、自然系の能力者にも攻撃が効くのがわかった

これで俺は覇気の他に仙法という自然系の対抗策ができたわけである

 

「黄猿はしばらく動けない!全部を相手にしなくてもいい、敵の援軍が来る前に船へ急げ!」

 

「マダラさんは?」

 

「俺は最後に撹乱してから向かう。まとめ役を頼んだぞコアラ」

 

副船長は性格や実力を考慮してサボにしたのだが、こういった場合に皆をまとめるのはコアラに任せている

なんだかんだ俺との付き合いが一番長く、キャラの濃いメンバーの手綱を上手く握ってくれるので、俺は安心してコアラに任せられる

 

全員が船に向かって走り出したことを確認した俺は海軍に意識を戻す

俺が一人で残ったことに海兵たちは戸惑いながら、黄猿を倒したこともあり迂闊に動けないでいる

動かないなら好都合だ、一気に倒させてもらおう

 

「火遁・龍炎放火の術!」

 

ギャアァァァァッ

 

無数の炎の龍が海兵たちを襲い、阿鼻叫喚のパニック状態だ

しばらくこの混乱が収まることはないと判断した俺は、念のためにもう一つ術を使っておく

 

「水遁・霧隠れの術」

 

大量のチャクラを練りこんで術を使うと濃霧が発生し、あたり一面真っ白になり視界が通らなくなる

これで万が一、黄猿が復活しても追ってこれないだろう

能力を使おうとしとも霧で光が乱反射してろくに能力が使えないはずだ

 

炎と急に発生した霧で混乱している海軍を尻目に船に向かう

俺が到着するとすでに全員が船に乗り込んでおり、出航の準備ができていた

 

「マダラさん早く!」

 

「軍艦が迫って来てるぞ!」

 

沖を見ると海軍の軍艦が六隻ほど確認できた

まだなにもしてない海賊相手に本気すぎないか海軍?

ともかくこのままでは出航の邪魔になるな……

 

「水遁・爆水衝波の術!」

 

海水が大きな津波のようにうねりを上げて軍艦に襲いかかる

これでうまくいけば転覆するだろうし、転覆しなくても火薬が濡れて大砲も撃てないはずだ

俺が出航の指示を出そうと振り返ると全員がポカーンとしていた

 

「なにぼけっとしてるんだ。今のうちに船を出すぞ」

 

「……つくづく規格外だな」

 

「まぁマダラさんだし……」

 

「今更な気もするしな……」

 

「たしかに……」

 

なにか失礼なことを言いながら、いそいそと動きはじめる面々

そして陸と海、両方からの追っ手をキッチリと潰したため安全に出航できた

 

今回の件でハッキリと海軍から海賊とみなされた俺に懸賞金がついた

長年の賞金稼ぎとしての実績、単独で海軍大将を重症に追い込む実力など、様々なことを考えて海軍は俺の懸賞金を決めたのだと思う

 

そして初めてついた懸賞金の額としては異例中の異例だろうが、それだけ海軍は俺を危険と判断したことがわかる

 

 

 

”瞬神”マダラ 6億5000万ベリー

 

 

 

 







懸賞額をどうしようか悩みましたが、これでいこうと思います
原作のエースが5億5000万と考えればそんなにおかしくないはず
初懸賞額と考えなければ……

次回は閑話を挟もうか悩み中です
仲間も増やしたいのですが、考えているキャラを引き込むのがすごく難しい……





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第17話




閑話をやめて話を進めることにしました
あと今回は少し三人称視点が入ります



 

 

 

「これでいくつめだ?」

 

「さぁ?たぶん七つめ?」

 

「八つめだよペローナちゃん」

 

「どっちにしたって多すぎだっつーの。なんで短期間でこんなに襲撃されんだよ!」

 

ペローナが愚痴る通り、すでに新世界にやってきてから二週間で七回の襲撃を受け、今さっき八つめの海賊団を潰したとこだ

新世界まできた海賊なだけあって、さすがに今まで相手してきた海賊たちよりも強い

が、それでも俺たちからすれば物足りないため、正直面倒くさいだけの相手であることも否めない

 

「まぁそんなに腐るな。この調子で他の海賊団を潰していけば、襲ってくるやつも減るだろう」

 

「うちの知名度が低いのが問題なんだろーな。威勢よく来るわりにはマダラさんを確認すると一気に慌てはじめるしな」

 

「そうね。人数も少ないから舐められやすいのかしら?」

 

「…サボとカリーナの言うことも一理あるな」

 

「名を売る必要がありそうじゃのう」

 

「暴れればいいのだろう?」

 

カクとルッチが物騒なことを言ってるが、実際その通りにする必要がある

まぁ暴れる場所は選ぶのだが

 

「ルッチの言う通り暴れる必要があるが、暴れる場所はカイドウのナワバリ内でだ。他の四皇を刺激する必要はない。カイドウのナワバリになってる島を落として旗を残していこう」

 

「確実にカイドウがブチ切れそうな作戦だな…」

 

ペローナの心配通りカイドウを挑発させるための作戦である

カイドウのナワバリはある程度わかっているが、本人がどこにいるのかは情報を掴めなかった

そのため、向こうから来させようと考えたわけだ

 

「それにしても俺にも懸賞金つかないかなー」

 

「マダラさんの手配書には驚いたもんね」

 

「初手配書であの額は初めてなんじゃない?」

 

「…実力を考えたらあんなもんだろう」

 

「たしかにのう。ワシらも早く賞金首になりたいもんじゃ」

 

俺の手配書が出回ったことで俺以外が盛り上がっている

初手配書では異例の金額がつけられたことに驚いたが、海軍の最高戦力である大将の一人を落としたことを考えれば妥当かとも納得した

 

サボやカクは自分の手配書が欲しいのか張り切っているし、ローやルッチも口にはしないが確実に気にしている

シャチ、ペンギン、ベポは誰にいくらの額がつくか予想しながら賭けを始めた

 

そんな盛り上がる男どもをよそにコアラ、ペローナ、カリーナの女性陣は自分の手配書には興味ないようで、純粋に俺に懸賞金がついたことが嬉しいようだ

 

手配書はともかく、これから本格的にカイドウと戦争になるだろう

今ならまだ人造悪魔の実であるSMILEも出回ってないはずだし、ドンキホーテファミリーが介入する前に叩いておきたい

 

そんなことを考えながら俺たちの航海は続く

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

【海軍本部 マリンフォード】

 

 

「センゴク元帥!また一つ落とされたとの報告です!」

 

「またか……」

 

「はっ!監視していた軍艦から確認したところ、二つの杖に六つの勾玉のドクロが確認できたので間違いないかと!」

 

「そうか、報告ご苦労」

 

報告を終えた海兵が元帥室から出るとともにセンゴクが深いため息を吐く

 

「ぶわははははは!派手にやっとるようじゃな、マダラのやつは!」

 

「笑いごとではないわガープ!今週だけでも二箇所、奴が海賊として現れてから約一ヶ月で十箇所もカイドウのナワバリを落としているんだぞ!」

 

「破竹の快進撃じゃな」

 

「カイドウが確実に暁の海賊団を標的にするのがわかりきっている。下手したらとんでもない被害が出るぞ……。それだけじゃない、すでに暁の海賊団には二十以上の海賊団がやられ、海軍も十隻以上の軍艦がやられている」

 

「大将がやられてる以上、中将以上の人間が行かなきゃ無駄じゃろうに」

 

「そのボルサリーノの容体はどうだ?」

 

「重症じゃが回復に向かってるようじゃ」

 

「まったく、奴の名前を聞くだけで頭痛がする」

 

「報告で聞く話だと一味も少人数ながらも粒ぞろいらしいしの!」

 

あまりにも能天気なガープの物言いにとうとうセンゴクがキレた

 

「ガープ!なにを他人事みたいに言っとる!お前がしっかりと海軍に勧誘しとけば問題なかったのだ!毎回毎回、適当に勧誘しおって!」

 

「ぶわははははは!それは無理じゃ!あやつは誰かに縛られるタマじゃないわ!」

 

ちっともこたえないガープの態度にセンゴクがこめかみを抑える

 

「はぁ、だいたい何故CPが奴の船に乗っている?世界政府はなにをやっているんだ!」

 

「旗揚げの時期と世界政府からの情報を合わせて考えると、マダラのスパイだったんじゃろうな」

 

「いったいどこまで計画しているんだあの男は……。今回のことも明らかにカイドウへの挑発行為だ。それが意味する答えは……」

 

「四皇の席、じゃろうな。マダラが権力なんぞ欲しがるようには思えんが、何らかの理由があるんじゃろうな」

 

「他の四皇たちがどう動くか……。特に同じ時代を生きてきた”白ひげ”が動く可能性が高い」

 

「下手したらマダラは四皇二人とことを構えることになるかもしれんな。もしくは三つ巴か」

 

「最悪だ。白ひげまで出てきたら周りの被害が計りしれん」

 

はぁ、と未来のことを憂い再びため息を吐くセンゴク

そのセンゴクを見て笑いながら煎餅を嚙るガープ

対照的な二人の姿が妙に印象に残る海軍本部の一室だった

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

新世界のとある春島

カイドウのナワバリを荒らしまわっている俺たちは、久しぶりにのんびりしていた

 

この一ヶ月は中々に忙しかった。本当に

事前に調べていたカイドウのナワバリ内にある島を落としてまわり、俺たちの知名度を上げるために他の海賊団を潰しまくった

俺たちの情報を掴んでやって来た海軍の軍艦もついでに沈めておいたが

 

この一ヶ月で嬉しい出来事が他にもある

コアラやサボ、ペローナ、ローの四人が六式のうち、指銃、剃、月歩の三つを簡単にだが使えるようになったことだ

ルッチとカクに比べると練度はまだまだだが、それでも使えないよりは全然マシだ

 

そんな一ヶ月を思い返していると見張りをしていたシャチとペンギンが慌てて走ってきた

 

「た、大変だ船長!」

 

「マズイことになった!」

 

「まず落ち着け。いったいどうした?」

 

「し、白ひげだ!白ひげの船がこっちに向かってくる!」

 

「「「「「し、白ひげ⁉︎」」」」」

 

サボたちは分かりやすく動揺してるし、ルッチやローも明らかに緊張している

それにしても白ひげか……、このタイミングで何の用だ?

 

「全員落ち着け。何の用か知らないが、いきなり戦闘になったりはしないだろう」

 

このまま慌てても仕方がない、向かってくるなら出迎えようじゃないか

 

「これより俺が許可するまで戦闘を禁止する。白ひげの一味には手を出すな」

 

俺は全員がうなづくのを確認して海岸に向かうと、すでにかなり近くまでモビーディック号が来ていた

現実で見ると改めてデカイと感じるな……

そんな風に船を見ていると着岸し一人の巨漢が降りて来た

 

 

”白ひげ”エドワード・ニューゲート

ロジャーと海賊王の座を巡って争った世界最強と言われている男

グラグラの実の能力者で地震を発生させることができる凶悪な能力を持っている

 

その白ひげに続いて

 

1番隊隊長”不死鳥のマルコ”

3番隊隊長”ダイヤモンド・ジョズ”

4番隊隊長サッチ

5番隊隊長”花剣のビスタ”

 

などの隊長格も次々と降りてくる

 

「初めましてだな”白ひげ”。ここに俺がいると知らないで来たわけじゃないんだろ?」

 

「おめぇが”瞬神”とか呼ばれてる小僧か。グララララ、噂通り生意気そうな小僧だ」

 

「それはどうも。世界最強の男にそう言ってもらえるとは光栄だ」

 

皮肉たっぷりに返すと白ひげは更に面白そうに笑うが、周りの隊長たちからは殺気が飛んでくる

 

「俺たちが聞きたいのはただ一つ、お前の最近の行動についてだ。いったいどういうつもりだよい」

 

「”不死鳥のマルコ”か。聞かなくっても分かっているんだろ?俺たちの目的が」

 

「グララララ、本気か小僧?」

 

「本気も本気。俺たちの目的は四皇の席、それにしか興味はない」

 

「なら俺たちともやろうってのかよい?」

 

「白ひげ海賊団とことを構えるつもりはない。何のために俺たちが暴れる場所を選んでいると思っている。まぁ、そっちがやる気なら話は別だが」

 

俺の最後の一言で一気に緊張感が増す

 

「グララララ、その人数で俺たちとやり合えるつもりか?」

 

「みくびるなよ白ひげ。家族を守るためなら世界最強だろうが何だろうが絶対に潰すぞ」

 

俺と白ひげが睨み合い、更に空気がピリピリしていく

この空気はベポたち三人とカリーナには少し厳しいか

なんて考えていると白ひげが先に口を開いた

 

「ふんっ、まったく生意気な小僧だ。カイドウのことなら好きにしろ。俺たちが介入することはねぇから存分にやんな」

 

「はなからそのつもりだ。わざわざそれを言いに来たのか?」

 

「親父が一目見ておきたいって言うから来たんだよい」

 

「そうか、近いうち同じ四皇の一角になるからよろしく頼むよ」

 

「なんて物言いだよい……」

 

マルコが何とも言えない表情をしている

いや、マルコだけじゃなくて白ひげ以外の全員が同じ表情だ

 

「グララララ、そのぐらいじゃなきゃ初手配書であの額がつかないだろ」

 

「確かに異常な額だったよい」

 

「まぁ色々あってな。それより一杯どうだ?このまま帰らせるのもあれだしな」

 

「ちゃんといい酒があるんだろうな」

 

「安心してくれていい。世界中の酒を揃えてるつもりだ」

 

俺も一応それなりに酒を飲むため、色んな酒を集めているので一つぐらい気にいる酒があるだろう

ただ心配なのは量が足りるかだ……

見るからに白ひげは飲むだろうし、海賊なだけあって他の奴らも大量に飲むと予想される

 

「グララララ、宴だ息子たちよ!さっそく準備に取りかかりやがれ!」

 

ウォォォォォォォ!

 

白ひげの一味はすでに宴一色の雰囲気で盛り上がっている

この辺の切り替えはさすがに早い

まだ緊張しているうちのメンバーとは大違いだが、まぁ飲み始めてしまえば緊張も和らぐだろう

 

「コアラ、カリーナ、他の奴らと宴の準備を始めてくれ」

 

「は、はい」

 

なんにしても白ひげと険悪にならなくて良かった

最悪のパターンとして白ひげとことを構えることも考えていたが、なにもないならそれがいい

 

それに黒ひげの存在も確認できた

だけど今すぐ手を出すわけにはいかない。頂上決戦で確実に仕留めるために今は泳がせておく

飛雷神のマーキングはつけておくがな

 

 

様々な思惑がありながら、こうして暁の海賊団と白ひげ海賊団の宴が始まった

 

 

 

 







指摘があってから知ったのですが、船の名前が原作の船と被ってる……
余裕があれば修正していこうと思います

黒ひげは白ひげ海賊団を裏切るまで泳がせるつもりです



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第18話




とうとうカイドウと開戦です
だいぶご都合主義ですが、それは相手にカイドウを決めたときから分かりきっていたこと
後悔はしてないです、たぶん……




 

 

 

白ひげ海賊団との邂逅から二週間経ち、俺たちの生活は以前のものに戻っていた

カイドウから送られてくる海賊も増えたが問題なく順調に潰しているし、海軍の監視も増えたように思える

おそらく白ひげとの接触もバレているだろうな

 

あの宴で俺たちは白ひげと白ひげ海賊団の隊長格と仲良くなり、特に白ひげとマルコに気に入られ勧誘されたが丁重に断った

黒ひげ…、ティーチにはしっかりマーキングをつけといたので、いざとなればすぐに対応できるようになっている

 

 

 

そしてカイドウのことだが、どれほどの戦力を揃えているのかはわからないが、雌雄を決するときはそう遠くないはずだ

それまでにサボたちがどこまで強くなるか……

ルッチやカクでも厳しい戦いになることは分かりきっているし、カリーナやベポたちなんて更に厳しいだろう

 

カイドウは俺が相手をするのは決まりとして、ジャックや他の幹部たちをどうするか考えものだな

俺一人で片付けるのは簡単だが、今後のことを考えると出来ることならサボたちに幹部の相手をしてもらいたい

こんな大物とやりあう機会はそうそうないからな

 

「悩んでるみたいだが、どうしたマダラ?」

 

「ん?ローか。いやな、お前たちにどこまでやってもらおうか考えていた」

 

「…どういうことだ?」

 

「これから相手にするのは四皇の一味だ。もちろん四皇であるカイドウの相手は俺がするが、幹部たちもまた強いことが予想される。はっきり言うが、その実力は現段階ではお前たちより上だろうな」

 

いつの間にか俺とローの会話を聞いていた皆が顔を伏せる

 

「だが、お前たちは俺の仲間で家族だ。そんなお前たちを信じてやらないわけにはいかないだろう。カイドウ以外の相手を任せてもいいな?」

 

そう俺が告げると、サボがガバッと顔を上げて叫ぶ

 

「任せてくれ!マダラさんは四皇になるんだ、俺たちが露払いぐらい出来ないんじゃマダラさんが笑われるしな!」

 

「…格上上等だ。そのぐらい出来なくてアイツの首はとれねぇ」

 

「ふふ、久しぶりの上物だ。血が疼くな」

 

「そうじゃな、今から楽しみじゃわい」

 

「さっさとカイドウをぶっ飛ばして、私と結婚するぞマダラ!」

 

「ペローナちゃん本音が出てるよ」

 

「まぁ私も出来る限りはやるつもりだしね」

 

「俺たちだって船長に鍛えられたんだ!雑魚の相手ぐらいできるさ、なぁ?」

 

「おう!この船に乗ってるなら、そのぐらい出来なくちゃな!」

 

「アイアイ!クマの相手なら任せろ!」

 

「「なんでクマ限定なんだよ!」」

 

「スミマセン……」

 

先ほどまでの鬱蒼とした雰囲気はなく、いつも通りの明るい空気が流れる

厳しい修行をつけてきただけあって精神面はタフだな、これなら大丈夫そうだ

いざとなったら介入するつもりだが、その辺の見極めは必要だろう

 

 

その時までにやれることはやっておこう

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

更に一ヶ月余り、ついにその時がきた

場所はカイドウのナワバリ内にある無人島

今から百獣の海賊団との戦争だ

 

感想としては思ったよりも早かったな

結果としてはこちらの思惑通り、カイドウが痺れを切らして向こうからやってきた

見渡す限りの船、船、船、二十はくだらない大船団でのお出ましだ

どれほどの人数が乗っているのかなんて予想がつかない

 

それに比べ俺たちは全員合わせて11人だけ

まぁ、戦力で負けてるとは思わないがな

向こうが数でくるなら、こちらは質で勝負だ

 

さぁ、『サシならこの男』と言われる世界最強の一人、カイドウの登場だ

白ひげの体格に負けないほどの巨体を揺らしながら船から降りてくる

 

「てめぇが最近うちのシマを暴れてるっつうマダラとかいうガキか」

 

「俺からのメッセージを受け取ってくれて良かったよ。このまま来なければこちらから探すハメになったからな」

 

「てめぇ…!四皇である俺を舐めてんのか?お前たちみたいなガキがやってる海賊ごっことは格が違えんだよ!」

 

「舐めてるのはお前だカイドウ。老いぼれてるならその席をさっさと寄越せ」

 

「生意気なガキが…!ジャック!このガキは俺が潰す!他の雑魚はお前が指揮をとって相手をしとけ!」

 

「了解した船長」

 

「ジャック一人だと?他の幹部はどうしたカイドウ」

 

「おめぇらみたいなガキはジャック一人で十分だ。ルーキー相手に四皇の俺が全戦力を集めるわけがねーだろ!」

 

それは好都合だ

他の幹部たちが出張ってきたら少し面倒だったが、気をつける必要があるのがジャックだけならサボたちだけでなんとかなるだろう

 

「ここまで好き勝手やられといて、未だに俺たちを舐めているとはな。俺はカイドウに集中するが、お前たちでジャックとその他の相手…やれるな?」

 

「「「「「おう!!」」」」」

 

「「「ああ」」」

 

「「はい!」」

 

俺たちが一気に戦闘態勢に入ると、カイドウたちも同じく戦闘態勢になる

 

「行け!”ギフターズ”!」

 

なに?

ギフターズってたしか人造悪魔の実の能力者じゃなかったか?

すでにSMILEの製造が始まっていたのか……

ローとの約束もあるしドフラミンゴも早々に潰さないといけないな

 

そんなことを考えているとジャックの命令で百人以上のギフターズが襲いかかってくる

それにしてもこの数は鬱陶しいな……少し数を削るとするか

 

バタバタバタッ

 

半分以上のギフターズが白目を剥いて気絶する

 

「てめぇ…覇王色の覇気の使い手か…っ!」

 

「これで少しは楽になるだろう。注意すべきはジャックだが、他の奴らにも油断するなよ」

 

さてと、俺もカイドウとやりあうとするか

このままだと周りへの被害が大きいので、マーキング済みの近くの無人島に飛ぶとしよう

瞬神の術でカイドウに接近し、そのまま肩に手を置く

 

「悪いがカイドウ、俺に付き合ってもらうぞ」

 

 

 

ーーーーー

 

〜ペローナ視点〜

 

 

 

予定通りマダラがカイドウを連れて他の無人島に飛んだので、ここからは乱戦になるはずだ

私の役目はその他大勢の掃除だ

 

正直に言えば雑魚の相手なんて気にくわないが、私の能力的に多対一は相性がいいので今回は我慢だ

おいしい所はサボたちに譲ってやる

 

(くそっ!マダラとの結婚がなきゃ割に合わねー!)

 

「ホロホロホロ、行け!”ネガティヴホロウ”!」

 

私のネガティヴホロウを喰らった奴らが地面に手と膝をつく

 

「生まれかわるなら貝になりたい……」

 

「こんな俺でごめんなさい……」

 

まだまだ私のターンだ

 

「”ミニホロ ゴースト・ラップ カーニバル”!」

 

私が生み出した小さなホロウが落ち込んでいる奴らに纏わりつく

それを確認した私が指をパチンッ、と鳴らすと

 

ドパパパパパンッ!

 

ギャアアアアアアア

 

ミニホロが爆発した衝撃で敵が吹き飛んでいく

 

「ホーロホロホロ!死にたい奴はかかってきな!」

 

 

 

ーーーーー

 

〜カリーナ視点〜

 

 

 

私はこの海賊団で一番の新参者だ

元は海賊専門の泥棒をやっていたのに、なんでこんなとんでもない戦場に出なきゃならないなんて

 

(なんもかんも全部マダラに出会ったせいで!)

 

マダラに対して憤る気持ちもあるが、この暁の海賊団は存外居心地がよく気に入っている私もいる

だからこの戦いは私の意思で参加している

実際にマダラに今回の戦いに参加するのをやめるか聞かれたが、私の仲間が…家族が戦うのに私だけ隠れてるわけにはいかない

そのためにも弱い私でも戦えるように、マダラから秘策とも言えるアレももらったわけだし

 

(下っ端相手ぐらいはやってやる!)

 

「へへ、残念だったなネーちゃん。カイドウ様に喧嘩売ったからにはお前たちはもうおしまいだ。どうしてもって言うなら俺たちが話を通してやってもいいが」

 

私の体をジロジロ見ながら気味の悪い男たちが近寄ってくる

 

「あらそう?でも私、弱いところに所属するつもりはないの。だからマダラのところで充分だわ」

 

「なに…!」

 

「貴方たちはもう私の虜。生き物である限りこれに逆らうことはできないわ。”魅惑のフェロモン”!」

 

フェロモンに当てられた男たちが私に魅了され、目をハートにしている

 

悪魔の実 超人系”フェロフェロの実”

あらゆるフェロモンを自在に操ることができるフェロモン人間

それが今の私で、マダラにもらった秘策だ

今はまだ、この魅惑のフェロモンしか使えないが他にも色々と使えそうだ

 

「さぁかかってきなさい!みんな私の虜にしてあげるわ!」

 

 

 

ーーーーー

 

〜コアラ視点〜

 

 

 

「ペローナちゃんもカリーナちゃんも派手だなー」

 

私も負けてられない

私はこの暁の海賊団でマダラさんと一番付き合いが長く、マダラさんの役にたちたくて修行も一番やってきた

 

マダラさんに出会わなかったら私はずっと奴隷のままだったと思う

泣くことも笑うこともなく、死ぬまでこき使われて私の人生は終わっていただろう

 

マダラさんに助けてもらって私の人生は180度変わった

おいしい食事を与えてもらい、綺麗な服を買ってもらい、温かいベットで眠る

そんな当たり前の日常を私にくれたマダラさんに感謝してもしきれない

 

だから私やサボくんとかの世話をずっと優先してくれていたマダラさんの目標を聞いたとき私は嬉しくなった

やっとマダラさんに少しでも恩を返せるのだから

相手が四皇の一味だろうが関係ない、私はマダラさんの敵を倒すだけ

 

能力を使い、額から電気を帯びた白い角が生える

そしてマダラさんにもらった二対で一つの刀”雷刀・牙”を構える

マダラさん曰くこの刀は電気と相性が良く、実際に電気を纏わせてみると切れ味が良くなる

 

このままだとペローナちゃんやカリーナちゃんに全部持っていかれちゃうので、私もそろそろ始めよう

 

「暁の海賊団コアラ、行きます!」

 

 

 

ーーーーー

 

〜カク視点〜

 

 

 

「改めてこの刀はいいのう」

 

相手の下っ端を斬りつけながら手に持つ刀を見る

マダラに渡された”首切り包丁”は身の丈より大きな刀で、折れたり刃こぼれしても血中の鉄分で再生するらしい

マダラ本人も規格外なら、そのマダラが出す刀も規格外だのう

 

それにマダラにもらって食った悪魔の実も当たりじゃったし、ワシはついてるとしか思えんわい

 

悪魔の実 超人系”ミツミツの実”

触れたものや自分の密度を変える密度人間

自分の密度、と言うより存在感の密度じゃな

自分の存在感の密度を増せば人から注目されやすくなるし、逆に存在感を希薄にすれば敵に見つかりにくくなる

 

現にワシは敵に気づかれることなく切り続けておる

この能力のすごいところは、人の目の前で能力を使ってもワシを見失うところじゃな

あのマダラでさえ気を抜けば見失うのじゃから、本当にすごい能力じゃな

この能力のお陰でだいぶ楽に戦闘ができるようになったわい

 

おっと、ぼやぼやしてるとルッチやサボに置いていかれそうじゃ

ワシもスピードを上げようかのう

 

 

 

ーーーーー

 

〜ルッチ視点〜

 

 

 

血の匂いがたちこめる戦場はやっぱり良いものだ

普段はマダラがうるさいから余計な殺しができないからな

マダラがいないうちに、さっさとやらせてもらおう

 

「指銃”撥”」

 

グアァァァァ

 

飛ぶ指銃で雑魚どもが倒れていく

本当ならさっさとあのジャックとかいうデカブツを殺しに行きたいところだが、いかんせん雑魚が多すぎる

マダラがなるべくフォローしろというからしょうがなく雑魚を減らす

 

この俺に命令なんてすることができるのは、海広しと言えどあの男だけだろう

マダラは世界政府にスパイしていた俺から見ても化け物だ

まだ全力を見たことはないが、それでもあの男に勝てる気がしない

 

マダラなら確実にカイドウの首を獲ってくるだろう

それならジャックの首を獲るのは俺だ、あんな上物を逃す理由はない

……急ぐために能力を使うか

 

「死にたいやつは前に出ろ。全員殺してやる」

 

 

 

ーーーーー

 

〜サボ視点〜

 

 

 

「”竜の息吹”!」

 

俺が立っているところを中心に周りの地面が粉々になる

竜の息吹はマダラさんにもらったヒントから編み出した技で、今回のように敵が多い場合に有効な技だ

 

そして少し面倒だが倒れた敵の首に噛み付いていく

この行為は吸血ではなく、逆に俺の血を少し注入している

これは俺の能力の一つで、敵の体に自分の血を入れることで敵の体を操ることができる

 

「”マリオネット”」

 

「う、うわー!やめろお前たち⁉︎」

 

「こ、こいつら意識ないのになんで動いてんだ⁉︎」

 

俺に噛まれた連中は意識がないものの敵同士で戦い始める

今は操れる数が少ないが、訓練次第で数は増えるだろうとマダラさんは言っていた

 

記憶を失った俺を拾ってくれたマダラさん

なにもなかった俺の家族になってくれ、生きる術を叩き込んでくれた恩人だ

この日のために修行してきたんだ、マダラさんに恩返しするために

 

マダラさんは今、四皇になるためにカイドウと一騎打ちをしている

なら副船長の俺がやることはただ一つ

カイドウの海賊団の幹部であるジャックを倒すこと!

 

「ジャックを倒すのはこの俺だ!道を開けろ!」

 

 

 

ーーーーー

 

〜ロー視点〜

 

 

 

「くそっ、サボのヤロー」

 

味方のことも考えずに張り切りやがって、足場を簡単に崩すんじゃねぇよ

他のやつはいいが、カリーナやベポたち三人が大変そうじゃねーか

しょうがねぇ……

 

「”ROOM”!」

 

能力を使いサークルが出てくる

 

「”シャンブルズ”!」

 

一瞬でカリーナが足場が固まっている場所に移る

 

「え、え?あ、ローの能力ね。ありがとー!」

 

少し離れた場所からカリーナが手を振ってくるが、恥ずかしいからやめろ

それに今は戦闘中だ、目の前に集中しやがれ

 

「なーによー、すかしちゃって」

 

「それより俺たちは無視っすか⁉︎」

 

「できれば俺たちも移して欲しいんすけど⁉︎」

 

「アイアイ⁉︎」

 

シャチたちは文句言う余裕があるから大丈夫だな

 

それよりもジャックだ

やつはまだ動いてないが、マダラが忠告するぐらいなのだから強敵なのだろう

 

サボだけじゃなくルッチやカクも、ジャックの首を狙って動き始めている

遅れをとるわけにはいかねぇ

俺もジャックへ向かって走り出す

 

「アイツを殺す練習台になってもらう。覚悟しやがれジャック」

 

 

 

 







長くなったので二つに分けることにしました
ジャックとカイドウとの戦いは次回になります
残りの”災害”が出てこないことは勘弁して下さい……




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