遊戯王DD's-デュエルドラゴンズ- (ライダーカードゲーマーLv.1)
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デュエルアカデミア編 第1話
この作品には以下の要素が含まれております。
・遊戯王なのに主人公の名前に「遊」が入って無い
・カードの効果がアニメ効果の場合がある
・オリジナルカード、オリジナル召喚口上
・リミットレギュレーションを無視
・主人公ハーレム状態(卑猥な事は無い)
・パクリ要素多め
・作者がカードを理解しきれていない
これらが大丈夫な人は本編をお楽しみください。
「デュエルモンスターズ」それはカードに描かれたモンスターや魔法・罠を駆使して戦うカードゲーム。
これは、デュエルモンスターズのカードに選ばれた6人の決闘者《デュエリスト》の物語
「うわぁ〜、遅刻だ〜!よりによって試験の日に渋滞って…そんなん有りかよ…仕方ねえ、裏道使うか…」少年はDホイールを走らせた。
彼の名は工藤一也、プロデュエリストを目指す高校1年生。
この日、プロデュエリスト育成機関「デュエルアカデミア」の最終入学試験が行われようとしていた。
彼もまた、プロデュエリストになるために受験しようと向かう道中だった。
-デュエルアカデミア入口-
「もう受験生はいないようですね」
「はい、では受付を終…」
「ちょーっと待ったーー!」
そこに1台のDホイールが飛び込んできた。
「えっ⁉︎」
Dホイールは受付の前で停止した。
「君、危ないじゃないか!」
「すみませんでした。受験番号99番の工藤一也です。来る途中で渋滞にはまってしまい、遅くなりました!試験を受けさせていただけませんか?」
「わ、わかった、確認してみよう」
そう言った受付員が確認すると
「許可が下りた、会場に入りなさい」
「ありがとうございます!」
-試験会場-
会場にはすでに試験を終えた受験生やアカデミアから来ている生徒であふれかえっていた。
「機械島先生、少しよろしいでしょうか?」
試験担当の教師に名前を呼ばれた男は振り返る。
「なんでしょう?」
「交通渋滞の関係で受付時間ギリギリに到着した受験生がいるようで…」
「なんですって?受験番号は?」
「こちらに」
機械島は他の教師から書類を受け取った。
「受験番号99番、工藤一也…フン、遅刻者に試験を受ける資格はありませんね。帰ってもらいましょう」
機械島がそう言うと他の教師が言った。
「ですが、こうして到着したわけですし受けさせないというのはまずいのでは?」
「時間が守れない者など我が学園には必要無…い?」
機械島のケータイに1通の着信が入った。
「もしもし?あ、校長先生。何か?」
「交通渋滞の関係で遅れてしまった受験生がいるそうね?」
「え?あ、はい」
「理由はどうであれ、到着した受験生からチャンスを奪わないようにお願いしますね?機械島先生」
「わ、わかりました、では」
電話を終えると機械島は
「(チッ、あの女狐め…我がデュエルアカデミアはプロのエリートデュエリストのための学園、火咲校長はなぜそこまで肩を持つのか…まあ良い、私自らの手でその愚か者をコテンパンにしてあげましょう)私がその受験生とデュエルします」
そう言って席を立つと
「あ、ちょっと待ってください。機械島先生、それならこの試験用デッキをお持ちください」
「結構です、自分のデッキでデュエルします!」
試験会場のデュエルフィールドには見学用の客席があり、そこに座っていた生徒の1人が言った。
「今年の受験生達も結構手強そうなのがいますね」
するとその生徒の言葉に一緒に座っていた生徒が答えた。
「フン、どんな奴がいたところで俺様に敵う奴なんかいやしないさ」
それに対し2人の生徒が言った。
「そうですよね!さっすが七親さん!」
「言う事がもう最強っす!」
七親と呼ばれる生徒が言った。
「当然だ、俺は七親光《ひかる》だぞ?」
数分後、放送が流れた。
「受験番号99番、工藤一也君。デュエルフィールドにどうぞ。繰り返します…」
「よし、いっちょ行きますか!」
そしてデュエルフィールドに上がると機械島がデュエルの準備をしていた。
「おはよう、工藤一也君」
「お、おはようございます。工藤一也です、遅れてすみませんでした」
「交通渋滞で遅くなったと聞いたよ、大変だったね。(今すぐにでも不合格にしてやりたい…)私は機械島勇《いさお》、デュエルアカデミアでは実技担当兼1年生の学年主任をやっています」
「実技担当の先生に試験の相手をしてもらえるなんて光栄です」
「では、さっそくデュエルを始めよう。ソリッドビジョンシステム作動!」
「ひゅ〜、最新型のリアルソリッドビジョンか。すげえな。先生、そのコートって俺ももらえるんですか?」
「成績優秀者はみんなもらってますよ(君には無理でしょうけどね)」
その言葉に一也は
「(成績優秀者はみんなか…ならあの人が持ってないわけないな)準備はできた、行くぜ!」
お互いに準備を終えて
「「決闘《デュエル》‼︎」」
2人の掛け声と同時にデュエルが始まった。
TURN:1
デュエルが始まって最初のターン、機械島が言った。
「先攻は君からだ」
「なら、俺の先攻!カードを1枚セットして俺は今セットした罠《トラップ》カードを発動する!」
「おいおい工藤君、冗談はやめて欲しいな。罠カードは伏せたターンでは発動できない。デュエルモンスターズの常識だよ?まさか君はデュエルのルールも知らずにデュエルアカデミアに入学しようとしてたのかい?」
一也は初心者のようにバカにされた事に怒りを感じたが感情を抑えた。
「先生、さっそくのご指導ありがとうございます。確かに罠はセットターンに発動できない事は理解しています。ですが、俺が発動させた罠カード、幻影騎士団《ファントム・ナイツ》シェード・ブリガンダインは自分の墓地に罠カードが存在しない場合、セットしたターンでも発動できる。さらにこのカードは発動後、闇属性レベル4の戦士族通常モンスターとして守備表示で特殊召喚できる」
幻影騎士団シェード・ブリガンダイン ☆《レベル》:4 DEF:300
「罠のモンスターカードだと?」
「さらに俺は終末の騎士を召喚!」
終末の騎士 ☆:4 ATK:1400
「終末の騎士のモンスター効果発動!このカードの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから闇属性モンスターを1体墓地へ送る。俺が墓地に送るのはチューナーモンスター、アンノウン・シンクロンだ。そして俺は幻影騎士団シェード・ブリガンダインと終末の騎士、レベル4のモンスター2体でオーバーレイ!」
一也が叫ぶとフィールドの中心に渦が出現し、2体のモンスターは渦の中に吸い込まれオーバーレイ・ネットワークが構築された。
「暗闇の中より雷鳴の如く駆け抜け、その鋭き牙で敵を切り裂け!エクシーズ召喚、現れろ!反逆の名を持つ漆黒の翼!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン‼︎」
一也のフィールドに黒いドラゴンが現れた。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ★《ランク》:4 ATK:2500 ORU《オーバーレイ・ユニット》:2
一也がエクシーズ召喚をした事で機械島は言った。
「ほう、エクシーズ使いか(だが、エクシーズ使いなら何故デッキにチューナーモンスターが入っている?何故墓地に送る必要があった?)」
「俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」
工藤一也 LP《ライフポイント》:4000 手札:5→1
フィールド:モンスター1 伏せ2 墓地0 デッキ:35 EX《エクストラ》13→12
TURN:2
「私のターン、ドロー」
機械島は自分の手札を見て行動に移った。
「私はカードを2枚伏せて、魔法カード大嵐を発動。自分と相手のフィールドの魔法・罠カードをすべて破壊する」
一也は機械島の使ったカードを見て驚いた。
「大嵐⁉︎先生、それはレギュレーションで禁止のカードのはずだ!」
「確かにこのカードはレギュレーションで禁止指定になっているカード。だが、このデュエルアカデミアでは禁止カードの使用が認められているのだ」
「マジかよ…」
「さらに私はセットしていて破壊された黄金の邪神像の効果により邪神トークンを特殊召喚!
機械島のフィールドに2体の邪神トークンが現れた。
邪神トークン×2 ☆:4 ATK:1000
「そして私は邪神トークン2体をリリースして古代の機械巨人《アンティークギア・ゴーレム》をアドバンス召喚!」
今度は2体のモンスターをリリースする事で機械島のフィールドに機械仕掛けの巨大なモンスターが現れた。
古代の機械巨人 ☆:8 ATK:3000
自分と相手のカードを大嵐で破壊しつつ、トークンを生み出し上級モンスターを召喚する事が機械島の策略だった。
七親の取り巻きが言った。
「あれは試験用のデッキじゃない!機械島先生自身の暗黒の機械デッキだ」
もう1人の取り巻きが言った。
「自分のコンボを成立させながら99番の伏せカードも破壊して攻撃力が上回るモンスターを召喚した」
「あのデッキに勝てる受験生なんているはずが無い。あの99番終わったな…」
機械島はさらに続けた。
「さらに私は永続魔法、古代の機械城《アンティークギア・キャッスル》を発動。このカードはフィールドに存在するアンティークギアモンスターの攻撃力を300ポイントアップさせ、モンスターが通常召喚される度にこのカードにカウンターを乗せる」
古代の機械巨人 ATK:3000→3300
「バトル!古代の機械巨人でダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンに攻撃!さらにこのカードが攻撃する時、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動する事ができない。アルティメット・パウンド!」
古代の機械巨人の巨大な拳がダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを襲い、大きな爆発音が響いた。
「ぐっ…」工藤一也 LP:4000→3200
「私はこれでターンエンド」
機械島勇 LP:4000 手札:6→1 フィールド:モンスター1 魔法1 伏せ1
墓地3 デッキ34
TURN:3
「ダーク・リベリオンが何もせずにやられるなんて…」
「どうですか?古代の機械巨人の力は?エースモンスターを失って手札も少ない状況で君は次のターン、何ができるのかな?受験を諦めてサレンダーしたまえ」
機械島が言うと一也は不意に笑い出した。
「アハハハ。先生あんたすげえよ、1ターンでレベル8のモンスターを召喚しちまうなんて。だけど、何が起こるかわからないからデュエルって楽しいよな。このドローで俺が一発逆転できそうなカードを引いたら面白いよな?行くぜ、俺の、ターーン‼︎」
一也はドローしたカードを見ると
「…来たか、魔法カード死者蘇生を発動!」
「何?ここで死者蘇生だと⁉︎」
「俺は墓地のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを蘇生させる!」
一也のフィールドに再びダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンが現れた。
「だが、いくらエースモンスターを蘇生しても攻撃力は古代の機械巨人の方が上ですよ?」
「ダーク・リベリオンの力はこんなものじゃない!俺はRUM《ランクアップマジック》ー幻影騎士団ラウンチを発動!メインフェイズに自分フィールドのオーバーレイ・ユニットの無いX《エクシーズ》モンスターよりランクが1つ上のモンスターを対象のモンスターとこのカードを素材にエクシーズ召喚する!」
するとダーク・リベリオンの姿がみるみる変わっていった。
「煉獄の底より、戦場で未だ鎮まらぬ魂に奏でろ!反逆の鎮魂歌《レクイエム》!ランクアップ!エクシーズ・チェンジ‼︎現れろ、ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン‼︎」
一也のフィールドにさらなる黒いドラゴンが現れた。
ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ★:5 ATK:3000 ORU:2
「ほう、墓地からエースモンスターのドラゴンを蘇らせてさらに上級のモンスターを召喚したか。しかしそれでも攻撃力はこちらの方が上、私の古代の機械巨人を倒す事はできない!」
「Xモンスターを甘く見るな!ダーク・レクイエムのモンスター効果発動!1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手の表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力を0にして、そのモンスターの元々の攻撃力をダーク・レクイエムに加える。レクイエム・サルベージョン!」
「な、なんだ⁉︎」
周りを飛び交っていたオーバーレイ・ユニットを1つ吸収するとダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンから放たれた鎖のようなものが古代の機械巨人を拘束した。
ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ATK:3000→6000
古代の機械巨人 ATK:3300→0
「古代の機械巨人が⁉︎」
「これで終わりだ、バトル!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンで古代の機械巨人を攻撃!」
一也の攻撃宣言で高く舞い上がり、ダーク・レクイエムは翼を大きく広げた。それを見たギャラリーは口々に美しいと言った。そして攻撃態勢になったダーク・レクイエムの牙が鋭く光った。
「鎮魂のディザスター・ディスオベイ!」
ダーク・レクイエムの攻撃が古代の機械巨人を貫き、大きな爆発音と共にデュエルが終了した。
機械島勇 LP:4000→0 工藤一也 LP:3200 勝者:工藤一也
そして会場内は、今起きた出来事に沈黙していた。
「(私が…負けた…?こんな…試験に遅刻するような常識知らずの奴に…?)…結果は、あとで発表するので…会場内で待機するように…」
「ありがとうございました」
2人の挨拶が終わると会場は一気に盛り上がり、会場内にいた受験生達は口々に歓喜の声をあげた。そんな中七親が言った。
「まさか機械島が負けるとはな…決めた。アイツのあのカード、この俺がいただく。必ずな!」
数時間の審議の結果、工藤一也を含め多くの受験生の合格が発表された。
「よし、こっからが本当のスタートだ。明日から、この学園での生活が始まるんだ。どんな奴がいるんだろう?楽しみだぜ」
第1話 完
遊戯王DD's第1話いかがでしたでしょうか?
今回はGXの第1話要素が多くなり過ぎと作ってる段階で思っていましたが変える気はございません。
次回はあのモンスターの登場です!
デュエルスタンバイ!
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