遊戯王GX ユーリな遊利の物語 (読みイクト)
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一応の設定





・主人公

 

武藤遊利

 

遊戯王ARC-Vの遊矢シリーズの一人のユーリの姿をしている

 

元々は別の世界(いわゆるOCG次元)で死んだことで神様に会う

 

そのときに転生特典を決められたけど自分で選んでいなくて、どんなものなのかも知らされていなかった

 

だから期待と不安半々な状態で転生した

 

転生した後はしばらくの間前世の記憶はなかったが人格はそのままだったので少し変わっている程度の違和感があった

 

王国編で留守番の予定だったが母親は単身赴任の父親のところへ行っていたため小さい子どもが一人では危ないので同伴することに

 

それが良い選択になるとはこの時思っていなかった

 

友情教に連れられてペガサス島まで来たは良いもののすぐにペガサスに雇われたモブに拐われてしまう

 

地下に幽閉され、ペガサスに兄である武藤遊戯の弱点となるものを探ろうとマインドスキャンした(分からなくても「弟は預かった。もし抵抗でもしたらどうなるか分かっているな」的なこともできるように拐った)結果、デュエルモンスターズの精霊(この時はまだ精霊の宿ったカードを持っていない)が守ってくれた

 

しかしその反動?で前世の記憶がよみがえる

 

その後何事もなく幽閉されたまま遊戯がペガサスに勝利したので解放された

 

その時に転生特典である捕食植物デッキのデッキパーツと汎用性の高いカードを渡される

 

恐がらせてしまったお詫びという形でペガサスの部下から手渡された

 

元々は新しいテーマの試作品として作られたものだがペガサスいわく「これも運命デース。このカードたちは神のカードと同じく作られる運命にあったものデース。それならば彼に託すことが運命だと思いマース」と遊利の手に渡ることは必然だったのだと言われた

 

ちなみに新しいテーマの一つとして古代の機械があったのは知らない

 

アカデミアに中等部からでも通いたかったのだがエリート意識が高い人たちしかいないので諦めた

 

精霊の加護のおかげで十代に負けず劣らずのドロー運がある

 

記憶が甦った直後はアニメ知識はあったが今はほとんど忘れているので何が起こるか分からない状態

 

中学に上がる頃にペガサス直々にシンクロ召喚のテスターとして選ばれた

 

大会で数多く優勝してきたのでI2社の社員や他のテスターから実力をかわれている

 

テスター用のデッキとしてSRとレスキューシンクロを渡されているがアカデミアで使う機会は少ないのは確実といえる

 

理由としてはあまり騒がれたくないから

 

余談だがテスターのなかにはメ蟹ックの父親らしき人物もいたとかいないとか

 

 

 

 

 

・周りの人たち

 

遊戯との勝率は7:3で負けている

 

当然自分が成長するなら相手も成長するのは当たり前なので仕方ないと割りきっている

 

城之内には圧勝してはいるもののギャンブル運では負けているためそこで勝負されることがよくある

 

勝率は7:3と勝っているが不満はある

 

海馬とのデュエルは遠慮したい

 

シンクロ召喚のプロジェクトが始まったことで青き眼の乙女が海馬用に出来たのでより遠慮したいとのこと

 

亜白龍もあるのでガチで遠慮したい

 

実は木馬とは友達

 

同じ人質状態だったのと年齢が近いのもあって仲良くなった

 

だけどデッキが海馬の親族だからということでABCなのでデュエルは海馬同様遠慮したいがそもそもこの世界にはエクシーズ召喚はないのでインフィニティは出てこないのでデュエルするときはそこは安心してやっている

 

 

 

 

 

・デッキ

 

捕食植物

 

ペガサスから貰ったカードのテーマ

 

ARC-Vのユーリが使っていたデッキで、前世で思い入れのあるデッキなのでありがたく使っている

 

大抵は手札にオフリス・スコーピオかサンデウ・キンジーか融合が手札に来る

 

つまり時々は初手で融合できないが強いカードは手札に来ているから遊利本人にはたいしたことではない

 

古代の機械

 

ARC-Vでユーリが使ったデッキを真似て作ったもの

 

何故かこのデッキには精霊のカードは入っていないが精霊の加護がある

 

クロノス先生が持っていないARC-V産の古代の機械カードが入っている

 

SR

 

ARC-Vの融ご…ユーゴが使っているデッキテーマだがシンクロデッキなのでGXから5D'sの時系列てきには試作として作られても問題ない

 

エクストラにはクリアとクリスタルのドラゴンも存在する

 

クリアには残念なことになつかれていない

 

レスキューシンクロ

 

OCG次元で大流行した言わずと知れたデッキ

 

こちらもSR同様時系列的には問題ないデッキ

 

デッキの要のカードが制限にかかってない状態だからつおい

 

強いじゃなくてつおいと言いたくなる程のデッキ

 

 

 

 

 

・精霊

 

勿論だがスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン(アニメ効果)

 

実は喋れるし人の姿になれる

 

そのときの姿は紫毒の魔術師

 

アニメでキーカードの一つなのもあって上位の精霊でもある

 



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特別編 遊利とユーリ

この話はこの小説を書く際に考えた妄想です
最後まで見たら分かるんですがアカデミアに入学する前の話です
エグゼイドの永夢と俺ガイルの八幡って過去設定でボッチの共通点があるんですよ
だったら俺ガイルとエグゼイドクロスするときは八幡主人公でもパラドが生まれる理由に違和感がないです
こう思うと簡単に書けそうじゃね?って思った今日この頃



「お……ろ………」

 

うぅん?

 

なんだろう

 

何処かで聞いたことがある声がきこえてくる

 

「お……き………きろ」

 

段々と声が大きくなっていく

 

「起きろ!」

 

うるさいな

 

僕は今眠たいんだ

 

あと一時間だけ寝かしてよ

 

「やれ!スターヴ・ヴェノム!」

 

『グルルルル!(了解!)』

 

「え?スターヴ・ヴェノム?」

 

なんでその名前が出てくるの?

 

不思議に思う暇もなくガブリッといった擬音が出る程の噛まれた感触が頭部に走り、次に痛みが駆け巡る

 

「痛い!痛い!なんだよ一体!」

 

すぐに口?が離れたがそれでも痛みが引かないので蹲っている

 

「全く。なんで君はそんなに甘い奴なんだろう。仮にも僕と同じ名前で同じデッキテーマを使うんだ。此方が見ていて恥ずかしいよ。その軟弱ぶりは」

 

蹲っていてもそんなの関係無いとばかりに話し続ける人物は

 

「ユーリ!?」

 

ーーーーーーーーーー

 

「なんでユーリがここに?」

 

ユーリは今僕が暮らしている遊戯王世界とは違うARC-Vの遊戯王世界に存在するキャラの筈だ

 

それが何故この場所に……

 

というかここどこ!?

 

周りが一面真っ白な世界なんて夢の中ぐらいしかないんだけど

 

ていうことはつまりあれか

 

いつもの遊戯王ってことか

 

それなら納得

 

「自己完結した様だけど、君が思っている通りここは君の夢の中だよ」

 

「あーやっぱりいつもの遊戯王あるあるの急展開ね」

 

「それで納得されるのはどうかなと思うけど。それより僕が言いたいことは分かっているよね」

 

「闇のゲームで戦ったのに敗者である相手を助けているからでしょ?」

 

僕は修行のために各地を飛び回り、そこで闇のデュエリストとであうことが多い

 

挑まれたデュエルだ

 

逃げるなんてことはしたくない

 

そして今生きていることが闇のゲームで勝っている証明になる

 

しかし闇のゲームを仕掛けてきたデュエリストはどうか

 

当然闇のゲームの敗者は死が待っている

 

僕は最初敗者が苦しんで死んでしまうところを目を背けていた

 

自分が勝ったから彼は死ぬんだと

 

それが嫌だから彼らを助けかった

 

そう思って精霊の力を使い、助け出してきた

 

そのことをユーリは文句があるのだろう

 

「そうだよ。確かに優しいことは美徳だろうけど、だからといって闇のゲームの敗者を助けるのは筋違いだよ。彼らは彼らなりのプライドがあって戦ったんだ。助けるってことは彼らのプライドを否定することになるんだよ。それを分かってやっているの?」

 

「確かにユーリの言う通りだ」

 

彼らには彼らなりの戦う理由だってある

 

闇のゲームの敗者は死ぬ

 

それを覚悟の上で行っているんだ

 

助けるということは覚悟もプライドも侮辱したり否定している最低な行為になる

 

「だったら「でも」……なに?」

 

「たとえその人を否定することになってもそこで命が終わるなんて悲しいんだよ」

 

「必ず命は終わりを迎えるんだよ。それが早いか遅いかの違いじゃないか」

 

「それでもそこで終わっていい理由にはならない!」

 

「………」

 

「………」

 

しばらく沈黙が続く

 

「……はあ。君は僕に似ているね」

 

「それは褒め言葉かな」

 

「当然でしょ。悪口なら僕は自分に悪口を言ってることになるんだから」

 

「それもそうだね」

 

「デュエルの腕前も頑固なところも本当に同じと思える程似ているよ。僕が二人に分裂したと思ってしまうほどに」

 

僕はユーリのことを物語でしか知らないから同意できないけど

 

「だからこそ見たかったんだよ。僕に出来なかったことを君が応えてくれるのを。主人公のようになってくれるのを」

 

「ユーリ………」

 

「スターヴ・ヴェノム、彼のことを頼むよ。僕はもう行かなくちゃ」

 

スターヴ・ヴェノムの頭を撫でながらユーリの体は透けていく

 

「………みんなに笑顔を」

 

完全にユーリの体が消えていくのを見届ける

 

ーーーーーーーーーー

 

「起きて遊利!もう朝だよ」

 

また誰かに起こされている

 

「今日は町内のデュエル大会に出るって言ったの遊利だよ。早く起きないと間に合わないよ」

 

何だって!?

 

デュエル大会に間に合わない!?

 

「うわあああ!早く着替えないと!」

 

「やっと起きたよ。遊利はマイペースなんだから」

 

「どうせならもっと早く起こしてよ兄さん!」

 

「起こしても起きなかったじゃないか」

 

「そうだけど」

 

「気を付けるんだよ」

 

「行ってきます!行くよスターヴ・ヴェノム!」

 

『グオオオ!(久しぶりに暴れてやるぜ!)』



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???話 仮想空間

デュエルリンクスでGXワールドが追加されて一ヶ月が過ぎました。
この作品はGXが原作なので番外編として出来ると思って執筆意欲があるうちに書いた方がいいということで突貫工事の状態ですが出来上がりました。
雑な仕上がりですが楽しめていただければ幸いです。


―――これは遊利や十代たちがデュエルアカデミアに在籍している時のIFの物語―――

 

 

 

 

 

 

「やろうぜ遊利!」

 

今日は大型の連休だから寮の自室でのんびりと過ごしている時にバンッと扉を開けて十代がやってきた。

 

「やろうぜって十代、主語が抜けてるよ。どうせデュエル関連の話題だから今流行りのデュエルリンクスをやろうぜってことでしょ?」

 

十代はデュエルに関することは飛びつくのがはやい。

 

そして最近デュエル関連の話題で十代が飛びつくのは“あの”デュエルリンクスしかない。

 

デュエルリンクスは海馬コーポレーションが開発した仮想現実空間、所謂VRの空間でその中で行われるデュエルはスピードデュエル採用したルールとなっている。

 

モンスター、魔法・罠ゾーンは3つまででデッキは20~30枚、エクストラは5枚まで。

 

LP4000、初期手札4枚でメインフェイズ2はなし。

 

またデュエルリンクス内で実装されているカードは現実(GX世界)には発売されていない、または世界に数える程度しかないカードもある。

 

これはデータによって作られた空間なので可能であり、蛇足ではあるが翔がブラック・マジシャン・ガールを使えると聞いた時は、その場に居合わせた人達曰く翔の背

後に綺麗な花畑が見えたとか。

 

これによってデュエルリンクスならではの戦略が求められ、デュエル好きの人達にはそれが良いみたい。

 

「早速いこうぜ!」

 

「ちょっと待ってよ十代!」

 

十代に手を引っ張られながらアカデミア校舎内にあるデュエルリンクスにダイブする部屋まで連れて行かれた。

 

 

 

――――――――――――

 

 

「やってきたぜ!デュエルリンクス世界!」

 

「はいはい。」

 

今日は珍しく利用する人が少なかったので直ぐに使えた。

 

デュエルリンクスは普及して間もないがアカデミアの運営も海馬コーポレーションがしているのでアカデミア用の機材が多く運ばれてきていた。

 

全校生徒全員とまではいかなくても半分の人数はあるのでアカデミア生の大半はデュエルリンクスを体験している。

 

しかし十代はレッド生なので順番は後回しにされ、本日めでたく使用できた。

 

なので十代は今ものすごくテンションが高い。

 

僕?僕は成績上位者だから何度か来ているよ。

 

「早速デュエルだ!」

 

「ちょっとまって!」

 

「何だよー。せっかくデュエルできると思ったのに。」

 

「十代、まさか初期デッキのまま行くつもり?」

 

「へ?」

 

何その間抜けな顔。

 

絵文字みたいと思ったよ。

 

「初期デッキだから一応戦える程度のカードしかないんだよ。初期デッキは数種類があってランダムに配られているんだけど1枚は強いカードが入っているからそこは見てからのお楽しみってやつだね。」

 

「それは楽しみだ!早速見てみるぜ!…………っお!ネオスとハネクリボーがある!」

 

「っえ!?本当!」

 

十代の初期デッキを見てみるとURのネオスとSRなハネクリボーが入っている。

 

「こんなことあるんだ………。しかもフェザーマンとバーストレディ、フェザーショットもある。運が良すぎる位だよ。」

 

「で、これからどうするんだ?」

 

「パックを買いに行くよ」

 

「お、ここにどんなカードがあるか楽しみだぜ!」

 

――――――――――――

 

ショップに着いてすぐに十代はパックの収録カードを眺めていた。

 

「どのカードも使ってみたいな!で、どのパックを買うんだ?」

 

「十代はどんなデッキを使いたいの?やっぱりHERO?」

 

「そうだな………いつも通りHEROデッキだな。」

 

「それならパックを買うよりストラクチャーデッキを買った方がいいね。」

 

現在デュエルリンクスではストラクチャーデッキは四種類存在しており、そのうちの1つに「HERO見参!」というHEROデッキがある。

 

ストラクチャーデッキは相性の良いスキルをデュエルで使用すること前提で作られたデッキであり、HEROデッキはスキル「ヒーローの戦う舞台」を使うことでより強力なものとなる。

 

スキルはプレイヤーによって手に入るものが変わり、十代はHERO関連のスキルを入手できることが確認できた。

 

なので十代の運は良すぎる。

 

ちなみに「入手できる」だから今はスキルを持っている状態ではないので使用はできない。

 

「買ってきたぜ!早速デュエルしに行こうぜ!」

 

「オッケー。次はコロシアムだね。」

 

――――――――――――

 

「遊利!あの人たちって!」

 

「ん?ああ、迷宮兄弟だね。」

 

「あの人たちもここに来てたのか!もう一度デュエルしに行ってくる!」

 

「十代ちょっと待って。」

 

「ぐえっ!何すんだよ!」

 

十代が迷宮兄弟のところへ走っていきそうになったのを襟首を掴み、勢いがあったので首が締まり変な声が出た。

 

「十代、あの迷宮兄弟は本人じゃないよ。」

 

「え?」

 

「あの迷宮兄弟の頭の上に青いマークが浮いてるでしょ。あれはNPCで、デュエルリンクスではレジェンドデュエリストがNPCで配置されているんだ。」

 

「なーんだ。本人じゃないのか。」

 

「それよりコロシアムに行くよ」

 

――――――――――――

 

「おおー!人がいっぱいいる!」

 

コロシアムのエリアでは様々な人種が集まっており、賑わっているのが分かる。

 

「コロシアムではデュエリストのランクを決めるランク戦、勝敗の影響が無いフリーデュエル、友達とデュエルするフレンドデュエル、チーム戦ができるデュエルルーム、色んな人のデュエルを観戦できるリプレイがある。十代の場合だとランク戦でも良いんじゃない?ランク戦だと勝利数によって報酬が貰えるし。」

 

「早速行ってくるぜ!」

 

ウワー!

 

ツヨスギダヨアンナノ!

 

「ん?あっちが騒がしいけど何かあったのかな?」

 

「えっ?………あれって明日香だよな?」

 

先程騒がしかったのは明日香が原因なのだろう。しかし何故そんなことが起きたのか。

 

「本当だ。あ、こっちに来てる」

 

ツカツカと足音を鳴らしながら不機嫌オーラ駄々漏れな明日香、今は明日香様と言った方がいい状態でこちらに向かってくる。

 

「十代に遊利じゃない。あなた達もランク戦を?」

 

「僕はやらないよ。十代の案内役」

 

「今からデュエルするのが楽しみで仕方ないんだ。それより明日香はどうしたんだ?」

 

「対戦相手の殆どがサレンダーするか遅延行為をするのよ。しない人たちはロックデッキで、勝っても負けても批判されるのよ。腹が立ってくるのよ。」

 

「ちなみにどんなデッキを使ったんだ?」

 

「機械天使だけど?」

 

十代はへーといった表情しているけど、僕としては明日香に返す言葉は、

 

「(相手が)御愁傷様」

 

――――――――――――

 

明日香と別れて十代は早速ランク戦に挑戦中。

 

現在はシルバーランクからゴールドランクに昇格を賭けたデュエル中でもうすぐ終わるようだ。

 

「勝ったー!」

 

「お疲れ様。もうそろそろ夕餉の時間だし帰る?結構なデュエルをこなしたし疲れたんじゃない?」

 

「そうだな。面白いデュエリストがいっぱいいたし、デュエルリンクスならではのデュエルも楽しかったな。おかけでお腹が目茶苦茶空いてて早く戻りたいぜ。それに今日はエビフライの日だから尚更だ。」

 

満面の笑みで此処に来て良かったと述べる十代に僕も笑顔で喋る。

 

「気分が良いところで悪いけど、宿題はキチンと終わらせるんだよ。どうせ溜まってるんでしょ。」

 

「うげっ!それは言わないでくれよ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ユーリな遊利の始まり

捕食植物デッキが好きなのでそれを使うキャラを出したくて書きました
続きが気になるという方は自分で書いてください
作者にはデュエルの内容を考えるのに一苦労です
ですので続きを書く気はありません
あとデュエルのルールはGX当時のものです
何故苗字を武藤にしたかというと語呂がよかったからです
ほら、武藤遊戯と母音が一緒だし


僕の名前は武藤遊利(むとうゆうり)

 

みんな分かると思うけど初代遊戯王の主人公の武藤遊戯の弟だ

 

しかし原作にはそんなキャラはいない

 

ならなんで弟だと言うのか

 

それはこの世界はパラレルワールドであり、そして僕が転生者だからだ

 

交通事故で巻き込まれて死に、神様に会い、大好きな遊戯王の世界に転生させてくれるのでその話に乗る

 

カードはランダムで入手できると言っていたので楽しみに転生した

 

結果こうなった

 

生まれてからしばらくは前世の記憶もない幼い人格で、少し同年代のみんなと違う程度だったけれど

 

王国編で小さい子どもが家に一人(母親は単身赴任中の父親のところに行っていた)は危ないので兄さんたちとついていくことになった

 

ついていったのはいいけどそれで迷惑をかけてしまわないようにした

 

しかし運命とは非情でペガサスの雇われたモブに拐われてしまう

 

ペガサスとしては僕を人質にとることで兄さんたちの精神を追い詰めるための一つとしたのだろうが

 

拐われてしまって地下に幽閉されていた状態のときにペガサスにミレニアム・アイで心を覗かれた

 

それが原因で俺に取り憑いていた?デュエルモンスターズの精霊(この時はまだ精霊のカードを持ってなかった)に守られたが、その反動で前世の記憶を思い出し、元の人格に戻った

 

戻ったことに関しては良しとするがなぜその場面だったのかは謎なんだが

 

そして兄さんが無事ペガサスに勝ったことで解放されたが帰り際にペガサスの部下の人にペガサスから、怖い目にあわせたお詫びとして僕にカードの束を渡された

 

それは元々新しく作られるカテゴリの候補として作られたのだが、ペガサス曰く「これも運命デース。このカードたちは神のカードと同じく作られる運命にあったものデース。それならば彼に託すことが運命だと思いマース」とのこと

 

それを見るとそのカードたちのカテゴリはこの世界には存在しない、または存在したとしても随分先の話のものだった

 

そのときに分かった

 

これが僕の転生特典のデッキの元になるのだと

 

それに何故だがデュエルモンスターズのモンスターの精霊がカードの束の上に居座っているのが見えるではないか

 

だから色々と思うことはあったが貰うことにした

 

それから貰ったカードの束にシナジーのあうカードを入れたりしてデッキを改良を重ねている

 

え?どんなデッキかって?

 

それは今の僕の名前で分かるんじゃないかな

 

それでも分からない人には仕方ない

 

ヒントをあげよう

 

僕の名前は遊利だ

 

僕が死ぬ前のとき最新作だった遊戯王ARC-Vに出てくるキャラに僕と同じ名前の人がいる

 

そのキャラと同じテーマデッキだよ

 

そのデッキは強い部類にはいるため運がよかったといえる

 

それはさておき僕は今何をしているのかと言うと

 

デュエルアカデミアの受験を受けていた

 

――ーーーー

「受験番号10番から1番までの受験生はフィールドに降りてきなさい」

 

やっぱり緊張するな

 

試験で何事も全力で行かないといけないという気持ちでいっぱいになり、余計に全力を出せないことはよくある

 

闇のデュエルで命のやり取りをすることに比べたら幾分かマシだけど

 

「受験番号2番の武藤遊利です。よろしくお願いします」

 

「君は筆記試験ではトップクラスだからこの実技試験では勝敗はあまり関係ない。かといってお粗末なプレイングをすれば不合格もあり得る」

 

「はい」

 

試験官がデュエルディスクを起動したので僕も起動する

 

「「デュエル!」」

 

試験官

LP4000

手札5枚

 

遊利

LP4000

手札5枚

 

「まずは私のターンからだ。ドロー。私はジェネティック・ワーウルフを攻撃表示で召喚。さらにデーモンの斧を装備させる。私はカードを二枚伏せてターンエンドだ」

 

試験官

モンスター

☆4地属性

獣戦士族

ジェネティック・ワーウルフ

装備デーモンの斧

ATK3000

DEF100

魔法・罠

伏せカード2枚

手札5+1-4=2

 

「僕のターン。ドロー。僕は大嵐を発動。フィールドの魔法、罠カードを全て破壊します」

 

遊利

手札5+1-1=5

 

「くっ!私のミラーフォースと炸裂装甲が!」

 

「僕は捕食生成を発動。捕食植物サンデウ・キンジーを見せることでジェネティック・ワーウルフに捕食カウンターを一つ置きます」

 

遊利

手札5-1=4

 

「捕食植物?聞かないカテゴリだな。続けてくれ」

 

「先ほど見せた捕食植物サンデウ・キンジーを召喚します。それからサンデウ・キンジーの効果を発動します。このカードと自分の手札・フィールドまたは相手のフィールドにある捕食カウンターが置かれているモンスターで融合します」

 

「なに!?私のモンスターで融合だと!?」

 

「魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!融合召喚!現れろ!飢えた牙持つ毒龍。レベル8!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!」

 

遊利

モンスター

☆8闇属性

ドラゴン族

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK2800

DEF2000

手札4-1=3

 

「なんだこの禍禍しい龍は!?」

 

「僕はさらに手札から融合を発動します。手札の捕食植物フライ・ヘルと捕食植物モーレイ・ネペンテスで融合!現れよ捕食植物キメラフレシア!」

 

遊利

モンスター

☆8闇属性

ドラゴン族

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK2800

☆7闇属性

植物族

捕食植物キメラフレシア

ATK2500

DEF2000

手札3-3=0

 

「またしても融合モンスターを出しただと!」

 

「バトルフェイズに入ります。スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンとキメラフレシアで攻撃!」

 

試験官

LP4000+(0-2800-2500)=-1300

 

「まさか私のモンスターを使って融合するとは思わなかったよ。実技試験は合格だ。あとは結果を待つだけだ」

 

「ありがとうございました!」

 

ーーーーーー

 

もう分かっていただけただろう

 

僕が使うのは捕食植物デッキだ

 

僕の名前の通りARC-Vのユーリが使うデッキだ

 

それに僕の見た目もユーリそのものと言ってもいい

 

兄さんは父方に似たんだけど僕は母方の人に似たと言われているため兄弟なのに似ていない

 

だからあのデュエルキング、武藤遊戯の弟と思われることはない

 

そのおかげで余計な重圧に押し潰されることはないから安心している

 

さて、そろそろ新しい物語が始まるね

 

僕が介入することでどれ程の改変ができるのか楽しみだな



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HEROvs植物

遊戯王ARC-V見ました
最後急展開な気がしてなりません
覇王紫竜オッドアイズ・ヴェノム・ドラゴンが早速コレクターズパックに収録されると知りウキウキ気分になったのにサイファーの新規カードがないと知り落ち込みました
なんでコード・オブ・ザ・デュエリストにDDカードを収録したのか。コレクターズパックでもいいじゃん
今回は気分が乗って書いただけで続ける気はありません
誰か続き書いてください
お願いします

追記
スターヴの効果はアニメ効果です
その場その場で変えるということはしません
他のカードでアニメ効果だと使えるカードはアニメ効果に
OCG効果だと使えるのならOCG効果に
だからスターヴだとずっとアニメ効果で書き続けるということになります

追記
サンダージャイアントの効果ですがアニメではアニメ効果とOCG効果の両方を使っていたので、サンダージャイアントはこの小説ではOCG効果で使っていきます


「ふあー、眠いな。まさか昨日はアカデミアに行くのが楽しみすぎて眠れなかったなんて」

 

船の甲板に出て海風を体に浴びて気分を整えている

 

アニメは人通り見たけど描かれていない日常生活もあることを考えていたらテンションが高まり、楽しみという気持ちが表れて待ち遠しくなった

 

「これから始まる怒涛の日々の前に今のうちにゆっくりしないと身が持たないなぁ」

 

「おーい!」

 

「うん?」

 

船の何処かから男の声が聞こえてくる

 

自分が呼ばれたのかな?

 

そうでなくてもなんでこんな大きな声を上げる理由が気になる

 

「なあなあ、お前だよな。見たことないカードを使ったの」

 

声の主がだんだん僕に近づいてきて、僕の前で止まった

 

「えっ、ああ。もしかしなくても僕のことかい?」

 

「他に誰がいるんだ。植物みたいなモンスターたちにちょっと気持ち悪いドラゴンを使ったのはお前じゃないのか?」

 

サンデウキンジーとキメラフレシアとスターヴのことか

 

「それなら確かに僕が使ったよ」

 

「じゃあさ、俺とデュエルしようぜ!」

 

「その前に名前も知らないのにデュエルするのはないんじゃないかな」

 

「俺は遊城十代だ。お前は?」

 

「僕は武藤遊利。よろしく」

 

 

 

そうは言っても

 

「今からかい?」

 

「そうだけど?」

 

ええー

 

「今はのんびりしたいんだ。だからアカデミアに着いてからならいいよ」

 

「えー!!俺は今やりたいのに!」

 

「楽しみはとっておくものだよ」

 

「仕方ないか。じゃあ着いたらやろうぜ!」

 

そう言って何処かにいってしまったが

 

知り合いのとこにでもいくのかな?

 

多分だけど丸藤翔君に会いにいくんだろう

 

ーーーーーーーーーー

 

「ーーーーーーであるからして」

 

どこの世界も校長の話は長いなぁ

 

僕の周りにいる他の生徒は船をこいでるじゃないか

 

僕は優等生だからそんなことはしないけどね

 

あ、話が終わった

 

「う~ん!っはあ。さて、何しようかな」

 

校長の話が終わったことで解散となり、みんながいなくなったあとで身体を伸ばして一息つく

 

明日から授業だから今日は先程の式でやることはない

 

なので今から自主行動となる

 

「ま、寮の部屋でデッキをいじるとしますか」

 

そうとなったらさっそくアカデミア校舎から出ていくと入り口にある石版?のところで十代と誰か二人がいた

 

「あ!遊利!」

 

「さっきぶりだね十代」

 

「3番君か」

 

黒髪の方が3番というけど

 

「3番ってどういう意味?」

 

「今年の受験生のなかで3番目に強いってことだよ」

 

「それなら1番と2番は?僕より強い人に興味あるし」

 

そう言うと十代が教えてくれた

 

「俺が1番で三沢が2番だ」

 

黒髪君に指をさすと言うことは彼が三沢なのは想像がつく

 

「三沢君は確か受験番号で1番だったよね」

 

「ああそうだ。あと三沢でかまわないぞ」

 

本人が肯定するのだが

 

「1番は三沢じゃないのはなんでなの?筆記試験での順位が番号になっているのに」

 

アカデミアの受験番号は実技試験の前に行われる筆記試験での点数の1番高い人から順番に数が多くなるのだ

 

筆記試験だけではその人のデュエルの腕は図れないがそれでもある程度の強さは分かる

 

だから三沢が1番なら納得なのだが

 

「それは俺が1番だからだ!」

 

ビシッと十代は自分を指差す

 

「あっはい」

 

呆気に取られたためについ生返事をしてしまった

 

それにしても十代は受験番号が110番と下から数えた方が早いのにそんなことを言える自信はどこからくるのか

 

単なるバカなのか大物なのか分からないね

 

「アニキ、この人アニキの知り合いなんスか?」

 

そうだった

 

もう一人水色髪の人がいるんだった

 

「僕は武藤遊利だよ。遊利でいいよ。制服を見たら分かるけど三沢と同じでラーイエローだよ」

 

「僕は丸藤翔っス。十代のアニキと同じオシリスレッドっス。翔でいいっスよ」

 

「そうだ遊利!今から学校探索に行こうぜ!」

 

「え?今からかい。てっきりデュエルするのかと思ってたんだけど」

 

僕の言葉に

 

「あー!そうだった!」

 

船での件を思いだした

 

「じゃあ探索してからにでもいいか?」

 

「僕はかまわないよ」

 

「よし!そうと決まれば出発だ!」

 

十代は走りだしていってしまう

 

「まって~!アニキ~!」

 

翔も十代の後をついていく

 

「それじゃあ三沢、また歓迎会のときに」

 

僕も十代たちについていった

 

ーーーーーーーーーー

 

「お?ここはもしかしてデュエルフィールドか」

 

「大きいっスね」

 

「さすが海馬コーポレーションだね」

 

「遊利、さっそくここでデュエルしようぜ」

 

「別に構わないけど」

 

僕と十代がデュエルフィールドに上がろうとすると

 

「お前たち何をやっている!」

 

僕たちより先にいたオベリスクブルーの生徒二人のうち一人が声を上げる

 

「何ってここでデュエルするんだけど」

 

十代はここはデュエルフィールドなんだがらデュエルするのは当然だろという顔をしている

 

「ここはオベリスクブルーの専用だ。オシリスレッドが使っていい場所じゃない」

 

「そうなんスか。アニキ、帰ろうよ」

 

翔はオベリスクブルーの生徒に威圧されてこの場から離れたがっていた

 

でも

 

「学校内の施設は生徒全員共有ってパンフレットに載っていたよ。君たちが言っていることは嘘だね」

 

「うるさい!お前たちには勿体ないんだよ!」

 

ケンカになりそうな雰囲気になったが

 

「ビークワイエット」

 

「「万丈目さん!」」

 

こいつらのボスが登場してきたよ

 

「そこにいる2番と110番はお前たちよりやるぞ。片方は1ターンキルを、もう一方は手加減していたとはいえクロノス先生に勝ったんだからな」

 

「実力さ。それよりあいつ誰だ?」

 

「お前万丈目さんを知らないのか!?」

 

「未来のデュエルキングと呼び声高い方だぞ!?」

 

「知らない」

 

バッサリと言うな十代は

 

「あなたたち何をしているの!」

 

別のところから女性の声が聞こえてきた

 

「天上院君。身の程知らずな彼らにアカデミアの厳しさを教えてあげようとしただけだよ」

 

万丈目はそう言うが上から目線にも程があるよね

 

それに彼らは色という序列で差をつけて偉そうにしている

 

いや、実際に偉いと思って行動している

 

でもそういった奴らは世間に出たらなんにも役に立たない

 

そう思うと可哀想な人たちと思えてしまう

 

なんとなく考えていると天上院さんが「歓迎会がはじまる」と鶴の一声に消えていった

 

歓迎会が始まるといっても時間はまだ先なので僕たちを助けるための方便だろう

 

「あいつらに関わらない方がいいわよ。碌でもない連中だから」

 

この忠告も天上院さんなりの優しさなのだろう

 

でもぶっちゃけて言えば僕には必要ないけど

 

慢心ではある発言なのだが僕はデッキを信じているからね

 

兄さんも「デッキを信じればカードは答えてくれる」って言ってたし

 

この世界は前の世界とは違いカードの精霊による不思議な力がある

 

それに僕はこのデッキは前世からの思い入れのある物だ

 

だから僕はこのデッキを信じている

 

「遊利!帰ろうぜ」

 

「はやくするっスよ。遊利君」

 

おっと、考えすぎていたようだ

 

ーーーーーーーーーー

 

「さて。やろうぜ遊利」

 

あのあと歓迎会が始まるまで少し時間があるので約束してたデュエルをやろうとのこと

 

場所はレッド寮でデュエルディスクを持っていない状態だったから翔が貸してくれると言われ、イエロー寮に取りにいくのも面倒だったのでお言葉に甘えることにした

 

「いくよ十代!」

 

「「デュエル!」」

 

「先行は俺だ!」

 

先攻後攻はデュエルディスクがランダムで行ってくれるから楽だ

 

「ドロー!俺はE・HEROスパークマンを攻撃表示で召喚。カードを1枚伏せてターンエンド」

 

十代

モンスター

☆4光属性

戦士族

E・HEROスパークマン

ATK1600

DEF1400

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

5枚+1-2=4

 

「僕のターン。ドロー。僕は捕食植物スピノ・ディオネアを攻撃表示で召喚。召喚したことで効果を発動。スパークマンに捕食カウンターを一つ置く。そしてそのままスピノ・ディオネアでスパークマンにバトル」

 

「なら俺は罠カードを発動!ヒーローバリア!俺のフィールドにE・HEROが表側表示で存在するときに発動できる。一度だけ攻撃を無効化できる」

 

「なら僕はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

遊利

モンスター

☆4闇属性

植物族

捕食植物スピノ・ディオネア

ATK1800

DEF0

魔法・罠

伏せカード2枚

手札

5枚+1-1-2枚=3枚

 

「俺のターン。ドロー。俺は融合を発動!」

 

「その前に永続罠捕食惑星を発動しておくよ」

 

「何もないならいくぜ!俺は手札のクレイマンと場のスパークマンを融合してE・HEROサンダー・ジャイアントを融合召喚!」

 

「永続罠捕食惑星の効果発動。捕食カウンターが置かれていたモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。デッキから「プレデター」カードを1枚手札に加える」

 

遊利

手札

3枚+1=4枚

 

「それじゃあいくぞ!サンダー・ジャイアントの効果発動!手札を1枚墓地に捨てることでフィールド上に表側表示で存在する元々の攻撃力がこのカードより低いモンスターを一体選択して破壊するぜ!スピノ・ディオネアを選択!ヴェイパー・スパーク!」

 

サンダー・ジャイアントがスピノ・ディオネアの前に立ち、挟むように手をかざして電撃を放つ

 

「っく!破壊されたか。なら僕はバトルフェイズに入る前にもう一つの罠を発動。威嚇する咆哮。これで十代のモンスターは攻撃できない。どうする十代?」

 

「だったら俺は手札からE・HEROエアーマンを召喚。エアーマンは召喚・特殊召喚に成功した時にデッキからHEROモンスターを1体手札に加えれる。俺が加えるのはフェザーマンだ」

 

「サーチか。やるね」

 

「まあな。俺はこれでターンエンド」

 

十代

モンスター

☆6光属性

戦士族

E・HEROサンダー・ジャイアント

ATK2400

DEF1500

☆4風属性

戦士族

E・HEROエアーマン

ATK1800

DEF300

魔法・罠

なし

手札

4枚+1-2-1-1+1=2枚

 

「僕のターン。ドロー。僕は捕食生成を発動。捕食植物オフリス・スコーピオを見せて捕食カウンターをエアーマンに一つ置く。僕はそのままオフリス・スコーピオを召喚。このカードが召喚に成功した場合手札のモンスターを1体墓地に送ることで発動できる。僕は手札の捕食植物ドロソフィルム・ヒドラを墓地に送って発動。デッキから捕食植物ダーリング・コブラを特殊召喚する。ダーリング・コブラの効果発動。このカードが「捕食植物」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。融合を手札に加える」

 

遊利

手札

4枚+1-1-2+1=3枚

 

「あー!長い!待つのに疲れる!」

 

「僕は墓地にいるドロソフィルム・ヒドラの効果発動。自分または相手フィールドの捕食カウンターが置かれたモンスター1体リリースする場合に手札・墓地から特殊召喚できる。捕食カウンターが置かれたエアーマンをリリースする。それによって捕食惑星の効果発動。デッキから「プレデター」カード1枚を手札に加える」

 

遊利

手札

3枚+1=4枚

 

「そんなカードがあるならなんでサンダー・ジャイアントにカウンターを置かなかったんだ?その効果でサンダー・ジャイアントをリリース出来たのに」

 

「今からその理由が分かるさ。僕は融合を発動。場のオフリス・スコーピオとダーリング・コブラを素材にスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを融合召喚する」

 

僕のフィールドにエースモンスターが姿を現す

 

「出たな!遊利のドラゴン!」

 

十代は喜んでくれてる

 

だけど喜んでいると足下救われるよ

 

「このカードがフィールドのモンスターのみを素材として融合召喚に成功したターンに発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力の合計分アップする。今回はサンダー・ジャイアントの攻撃力分アップするよ」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK2800+2400=5200

 

「攻撃力5200!?」

 

「さらにスターヴの効果発動。1ターンに1度相手フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時までその相手モンスターの効果は無効化され、このカードはその対象モンスターの効果を得る。だからサンダー・ジャイアントを対象に効果を得る。僕はサンダー・ジャイアントの効果を得たスターヴの効果を発動。手札を1枚墓地に送りサンダー・ジャイアントを破壊する」

 

「そのためにサンダー・ジャイアントを残してたのか!」

 

スターヴがサンダー・ジャイアントを食う

 

効果を得ても動きはマネしないんだね

 

「サンダー・ジャイアント!」

 

「僕はそのままバトルフェイズに入るよ。スターヴで攻撃!」

 

今度は尻尾で貫くように攻撃する

 

「うわああああ!!!」

 

十代

ライフ

4000+(0-5200)=ー1200

 

ーーーーーーーーーー

 

「遊利!お前強かったぜ」

 

「ありがとう。十代も強かったよ」

 

「次は負けないからな!」

 

「アニキ!もう歓迎会の時間っスよ!」

 

翔が声をあげるがそういえばいたね

 

デュエルに集中してたからすっかり忘れていたよ

 

「ホントか!じゃあ遊利、また明日な!」

 

二人はレッド寮に急いでいった

 

「僕も歓迎会にいかないと」

 

先程のデュエルの興奮を残しながらイエロー寮に走っていく

 

楽しかったな



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VS妥協召喚

気分がのったので三話目です
誰か続き書いてくれませんかね





「それでは乾杯!」

 

「「「「乾杯!」」」」

 

イエロー寮寮長の樺山先生が音頭を取って歓迎会が始まり、僕は出された食事のカレーを食べる

 

樺山先生が作ったのだが店に出せるほど美味しい

 

料理を食い終わったことで部屋に帰ろうとしていたときに

 

「遊利」

 

「やあ三沢」

 

「あれからどうだった?」

 

三沢は別れたあとのことを聞いてくるが

 

まあ僕としては

 

「楽しかったよ。十代とのデュエル」

 

「なに!?もう十代とデュエルしたのか!?」

 

いつの間にと言わんばかりに口が大きく開いていた

 

何か物を詰めたくなっちゃうね

 

「うん。あ、一応勝ったよ」

 

追加の爆弾も投下する

 

「しかも勝っただと!」

 

手を上げてバンザイすることで大変驚いた気持ちを表現している

 

分かりやすくすると絵文字の「\(^o^)/」といったことをした

 

そこまで驚かなくても

 

「遊利!君のデッキを見せてくれ!」

 

ズイッと顔を僕の顔の真正面に合わせてきて頼んできた

 

「別に構わないけど、理由は?」

 

「君がどうやって十代に勝ったのか分析をするためさ」

 

なるほど

 

三沢はカードの効果一つで様々な戦略を立てることができるのだろう

 

僕のデッキのカードの効果を全部みることで戦略を結びつけてどんな状態で十代に勝てたのかを知るということだね

 

それなら貸すことは良いけど

 

「はい。右手がメインデッキだよ。エクストラデッキは左手になるよ」

 

「ありがとう遊利」

 

三沢は真剣に食い入るようにカードを1枚1枚見る

 

そういえば

 

何で融合デッキではなくエクストラデッキに、生け贄がリリースとアドバンス召喚という名称になっているかというと

 

僕が幼いときに童実野町のデュエル大会が開催され、ゲストにペガサスが来るというものだった

 

だけど実体化したモンスターが町を破壊していく

 

それで兄さんや未来のデュエリストたちが元凶をデュエルで退治させた

 

まあわかる通り映画の超融合なのだが

 

そのデュエル後にペガサスに一体どんなことがあったのか聞かれた

 

色々分かる範囲で話したのだが一番興味を抱いたのが未来の召喚法のシンクロ召喚だった

 

自分にとっては懐かしかったので詳しく話したのだが

 

ペガサスは今回の件でシンクロ召喚のプロジェクトを開始したのだ

 

そのおかげなのか超越融合とクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを作成・提供してくれた

 

しかも超越融合はアニメ効果で

 

まあその2枚はデッキに入れているけど

 

I2社がシンクロ召喚のテスターを応募してそのなかに僕がテスターの一人として選ばれたというていにしてくれている

 

だから持っていても不思議じゃないことになる

 

それはさておきシンクロ召喚のプロジェクトを開始したことでシンクロを置く場所を新たに作るより融合デッキをエクストラデッキということにすれば簡単に済むことだから

 

生け贄と生け贄召喚の生け贄という言葉は宗教的な観点からして神聖な儀式とされているところがあるので配慮して今回を期に名称変更されることになった

 

ぶっちゃけて言えばOCG世界と同じ道を辿ったということだね

 

「エクストラデッキを主体にしているのか」

 

三沢はデッキを見終わったようだ

 

「スターヴの最初と最後の効果は特殊召喚されたモンスターがいる状態だと強いな」

 

「特殊召喚される場面が少ないからね」

 

「HEROデッキは融合で力を発揮するからそこで勝てたのだろう」

 

「そうだね」

 

「ありがとう。参考になったよ」

 

「どういたしまして」

 

ーーーーーーーーーー

 

「デュエル!」

 

「……デュエル」

 

なんでこうなった?

 

確か部屋についてベッドで横になっていたらアカデミアで支給された通信端末のPDAに十代から連絡がきて「デッキとデュエルディスクを持ってアカデミア校舎内のデュエルフィールドに来てくれ」と言われてなんとなくな感じで来てみれば万丈目の取り巻きとデュエルすることになった

 

本当になんでこうなった?

 

「俺のターン、ドロー!俺は可変機獣ガンナードラゴンをで攻撃表示で妥協召喚する!こいつはリリース無しで通常召喚できるが攻撃力と守備力は半分になる。俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

取り巻き

モンスター

☆7闇属性

機械族

可変機獣ガンナードラゴン

ATK1400

DEF1000

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

5枚+1-1-1=4枚

 

妥協召喚できるモンスターが出たということは伏せカードはモンスターの効果を打ち消す魔法・罠になるだろう

 

ということは必然的にスキルドレインか禁じられた聖杯のカードとなる

 

それで僕のモンスター効果も無効されてしまう

 

「僕のターン。ドロー。僕は融合を発動。手札の捕食植物プテロペンテスとフライ・ヘルで融合。魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花たちよ!今一つとなりて、花開く植物の真価を発揮せよ!融合召喚!巨大花!捕食植物キメラフレシア!」

 

ドドーンと僕のフィールドに巨大な花のモンスター、キメラフレシアが現れる

 

「僕はサイクロンを発動。伏せカードを破壊する」

 

「そうはいくか!速効魔法発動!禁じられた聖杯!」

 

聖杯か

 

攻撃力を上げれるからそっちを選んだのだろう

 

「このカードはフィールドの表側表示モンスターを対象に発動できる。ターン終了時まで攻撃力が400アップし効果を無効化する。ガンナードラゴンの効果を無効化するから攻撃力は2800+400だから3200になるぜ!せっかく出したのに残念だがそのモンスターは退場してもらおうか!」

 

攻撃力が上回っているから勝った気でいるけど

 

「それはどうかな」

 

「なに?」

 

「キメラフレシアの効果発動。このカードが相手の表側表示モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に効果を発動できる。ターン終了時までその相手モンスターの攻撃力は1000ダウンし、このカードの攻撃力は1000アップする。よってガンナードラゴンの攻撃力は2200となりキメラフレシアは3500となる」

 

キメラフレシアが蔓でムチのようにガンナードラゴンをたたく

 

「ぐううう!!!」

 

取り巻き

ライフ

4000+(2200-3500)=2700

 

「カードを1枚伏せてターンエンド」

 

遊利

モンスター

☆7闇属性

植物族

捕食植物キメラフレシア

ATK2500

DEF2000

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

5+1-3-1=2枚

 

「くそ!俺のターンドロー!来たぜ来たぜ!俺は神獣王バルバロスを妥協召喚して、さらに魔法発動二重召喚!バルバロスをリリースして偉大魔獣ガーゼットを攻撃表示でアドバンス召喚!ガーゼットの攻撃力はリリースしたモンスターの元々の攻撃力の倍だぜ。つまり6000だ。ラーイエローじゃ勝ち目はない!」

 

「それはどうかな」

 

「ちっ、バトルだ!ガーゼットでキメラフレシアに攻撃」

 

「罠発動、ガード・ブロック。戦闘ダメージを0にして僕は1枚ドローする」

 

遊利

手札

2枚+1=3枚

 

「くそ!俺はターンエンドだ」

 

取り巻き

モンスター

☆6闇属性

悪魔族

偉大魔獣ガーゼット

ATK6000

DEF0

魔法・罠

なし

4枚+1-2=3枚

 

「僕のターン、ドロー」

 

「さっさとしろ!どうせお前ごときじゃオベリスクブルーには勝てないんだよ。サレンダーした方が身のためだ」

 

「残念だけどこのターンで終わらせる。僕は魔法カード、エクストラ・フュージョンを発動」

 

「なに!?まさかお前「紫色の王」を持っているのか!?」

 

「僕が融合召喚するのはそれじゃない。エクストラデッキのスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンと捕食植物ドラゴスタペリアを融合素材にグリーディ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを融合召喚する」

 

グリーディ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK3300

DEF2500

 

「なんだ。紫色の王なら勝ち目はあったのに。プレイングミスだな」

 

「プレイングミスと思わないほうがいいよ。グリーディ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動。1ターンに1度フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで元々の攻撃力は0になり効果は無効化される」

 

ガーゼット

ATK6000➡0

 

「そんなバカな!?」

 

「バトルだ。グリーディでガーゼットに攻撃」

 

「くそー!」

 

取り巻き

ライフ

2700+(0-3300)=-600

 

ーーーーーーーーーー

 

「お疲れっス。オベリスクブルーに勝つなんてすごいっスよ遊利君」

 

バトルが終わると翔と天上院さんが近づいてきた

 

「相手が油断してたから勝てただけだよ」

 

「謙虚なのね」

 

天上院さんがそう言うけど今回はプレイングミスは無かったから良かったけど

 

デッキを信頼しているからカードが答えてくれただけな気もするんだよね

 

「ところであなたは「紫色の王」は持っているの?」

 

「持っているけど今回はグリーディが使えると思っただけ」

 

「もし長引いていたらどうしたの?」

 

「その時は魔法石の採掘を持っていたから使ってたね」

 

「なるほど。だから攻撃力の高いあのモンスターにした訳ね」

 

ーーーーーーーーーー

 

ここで一つ解説をしよう

 

紫色の王とはこの世界で最近発売されたパックに封入された融合モンスターの「紫色」シリーズ1枚でこの世界オリジナルカードでもある

 

「紫色」シリーズのモンスターはチェスの駒をモデルにしていて、紫色の由来は融合カードの枠の色は紫だから

 

「紫色の兵」・「紫色の僧正」・「紫色の番兵」・「紫色の騎士」・「紫色の女王」・「紫色の王」の6枚で融合素材の指定が緩く、融合召喚でしか特殊召喚できないのと闇属性・戦士族で統一されているのが特徴

 

それで紫色の王は魔法・罠・モンスター効果を1ターンに1度だけ発動でき、相手ターンでも使える効果を持っている

 

しかし紫色の王は融合モンスターなのに普通は融合召喚できない

 

その理由がこちら

 

紫色の王

☆10闇属性

戦士族

ATK2500

DEF2500

融合モンスター4体

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

①1ターンに1度発動できる。

魔法・罠・モンスター効果を無効にして破壊する。

この効果は相手ターンにも発動できる。

 

お分かり頂けただろう

 

融合素材が融合モンスター4体なのだ

 

これでは融合召喚できないではないかとも思うことになっただろう

 

紫色シリーズが封入されたと同時にあるカードも封入された

 

そのカードが先程僕が使ったカード

 

エクストラ・フュージョンだ

 

エクストラ・フュージョン

通常魔法

自分のエクストラデッキから、融合モンスターカードによって決められた融合素材を墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

 

このカードは5D'sのアニメオリカなのだが、これだと条件を満たすことができる

 

紫色シリーズの入ったパックはすぐに売り切れ、値段は高騰することになった

 

それに加えて紫色の王とエクストラ・フュージョンは制限を食らう

 

妥当な判断だと思うけどね

 

ーーーーーーーーーー

 

そのあとは万丈目と十代のデュエルが十代のドローで全てが決まるような状態のときにガードマンが近づいてきたので中断になった

 

十代がドローしたのはアニメで引いた死者蘇生とは違いミラクル・フュージョンだった

 

今一度ここは現実だということを実感させられた

 

ーーーーーーーーーー

 

おまけ

 

紫色の兵

☆6闇属性

戦士族

ATK2000

DEF1800

通常モンスター2体

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない

①1ターンに1度、自分バトルフェイズに発動できる。

手札を1枚墓地に送ることでこのカードはもう1度攻撃することができる。

 

紫色の僧正

☆7闇属性

戦士族

ATK2200

DEF2100

効果モンスター2体

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

①1ターンに1度手札またはデッキの魔法・罠を二枚墓地に捨てて発動できる。

デッキにある魔法・罠カードを1枚手札に加える。

 

紫色の騎士

☆8闇属性

戦士族

ATK2800

DEF2100

攻撃力1500以上のモンスター2体

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

①このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が越えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 

紫色の番兵

☆8闇属性

戦士族

ATK1500

DEF2800

守備力1500以上のモンスター2体

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

①このカードは表側守備表示で攻撃することができる。

その場合、守備力を攻撃力として扱いダメージ計算を行う。

 

紫色の女王

☆10闇属性

戦士族

ATK2500

DEF2100

戦士族モンスター2体

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

①自分墓地にある戦士族モンスターの数×100アップする。

 




追記
紫色の王の効果ですが、相手が発動した時にチェーンで効果を無効にできますが、テキストには効果を無効にして破壊とあり、さらに発動と言う文字は無いので、フィールド魔法や永続効果のカードも無効にして破壊が可能という鬼畜仕様です。
さらに名称指定もされていないという。

クェーサーさんより強力な効果ですが、連続攻撃の効果が無いのとステータスがちょっと低いのでバランスがとれているので問題は無いかと。

それにオリカのエクストラフュージョンがなければ召喚が厳しいですが。

ちなみに遊利がこのターンで終わらせると言って、紫色の王を出していた場合は王の効果でガーゼットを破壊して1500以上の攻撃力のモンスター出して2体で殴る。
ただそれだけです。


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オマージュ=古代の機械vsサイバー・エンジェル

今回のデュエルはステルス兄貴さんからの提案で、題名通り古代の機械デッキ対サイバー・エンジェルとなっておりますがデュエル内容が薄いのでやはり私の技量不足です
本当に誰か代わりで書いてくれませんかね
フリじゃないですよ



「それデーワ、シニョール丸藤にフィールド魔法について答えてもらうノーネ」

 

「は、はいっス!」

 

今はクロノス先生によるデュエルの授業をうけている

 

先程明日香(オベリスクブルーのデュエルの後に名前呼びで構わないと言われた)が速効魔法について答えてもらい、お褒めの言葉をもらえた解答をした

 

その後に翔が答えさせられているのだが

 

緊張してガッチガチになっちゃってるよ

 

「え、えっと」

 

「おいおい今時小学生でも答えられるぞ。流石はオシリスレッドだな」

 

オベリスクブルーの生徒が馬鹿にするけど

 

そんなことしていると足元救われるよ

 

それより

 

「もういいノー「ちょっと待ってください」ネ?シニョール武藤?」

 

「翔、大きく深呼吸してみて」

 

「スーッハー、スーッハー」

 

「周りの目は気にしちゃダメだよ」

 

「はいっス」

 

「それではもう一度シニョール丸藤にフィールド魔法について説明してもらうノーネ」

 

「フィールド魔法は魔法・罠ゾーンではなくフィールドゾーンに置くカードであり発動後もフィールドに残り続けます。これは永続魔法と同じです。効果は自分と相手のお互いに及ぶもので攻守が変動したりカードの補助をします」

 

「そこまででいいでしょう。説明を付け加えるならフィールド魔法はお互いに1枚しか発動できなく、一方がフィールド魔法を発動しているときにもう一方がフィールド魔法を発動する場合ルールにより破壊されるノーネ」

 

翔はホッと息を吐き、席に座る

 

馬鹿にしたオベリスクブルーの男子はチッと舌打ちし、面白くないといった顔をしながらクロノス先生の話を聞く

 

ーーーーーーーーーー

 

「体育が終わってから翔がおかしいんだけどどうすればいい?」

 

クロノス先生の授業が終わった後に体育の授業があったのだがそれも終わった後で十代に翔について相談されたのだが

 

僕とすればどうでもいいことなんだが

 

「放っておけばいいんじゃない」

 

「でもあの状態って気持ち悪いぞ」

 

十代がそんなことをいうなんて意外だな

 

「大丈夫だって」

 

「そうかな?」

 

なぜか嫌な予感はするけど

 

その日の夜に十代から連絡があった

 

「翔が拐われた」と

 

ーーーーーーーーーー

 

十代と集合して翔がいるオベリスクブルー女子寮についたのだが

 

「僕帰ってもいいかな?」

 

翔が覗きをしたらしいから明日香とその取り巻きの枕田ジュンコと浜口ももえの三人に捕まっている

 

それで話をするために女子寮の側の湖にボートの上で僕はいるんだけど

 

てか帰らせてくださいお願いします

 

「ダメに決まってるじゃない」

 

当たり前でしょといった顔をする明日香

 

正直今は腹立つな

 

「ですよねー」

 

ていうか

 

「なんで翔の覗きの疑いの尻拭いしなくちゃならないかな」

 

「そんなこと言わないで助けて遊利君!」

 

そう言われても

 

「なんで怪しい手紙があったのに指定された場所に行くかな。そもそも女子が書いた文字かぐらい分からなかったの?その手紙を見たけど書いてある字は明らかに男の字だよ」

 

「ラブレターを貰えたと思って舞い上がっていたから分からなかったっス」

 

「モテなかったんだね」

 

同情してしまったよ

 

それも翔にとっては傷口に塩をぬるようなもので

 

「うるさいっス!」

 

怒鳴られてしまう

 

「どうすれば翔は返してもらえるんだ?」

 

十代はしびれを切らしているみたいだ

 

「私とデュエルして勝てたらいいわよ」

 

明日香はデュエルを十代とやりたいのだろう

 

それは十代の実力を自分で確かめたいからということになる

 

「よーし、やってやるぜ!待ってろよ翔!」

 

「アニキ頑張って!」

 

「「デュエル!」」

 

ーーーーーーーーーー

 

「サンダー・ジャイアントで攻撃!ボルティック・サンダー」

 

結果は十代の勝ち

 

サイバー・ブレイダーを主軸としたデッキ構築なのだろうが

 

ドゥーブルパッセを入れているなら回復効果のあるホーリージャベリンとかを入れたほうがいいのに

 

そんなものを入れるなら攻撃要素のあるカードを入れたらいいみたいなことを考えてるのかな

 

ともあれ十代の勝ちだ

 

これで翔は返してもらう

 

「次からは気をつけてよ翔」

 

「はいっス」

 

「ちょっと待ちなさい」

 

明日香が呼び止める

 

「なに?今更なしはやめてよ」

 

僕は早く帰りたいのに

 

そういうのはやめてほしいな

 

「どうせなら遊利、あなたとデュエルをしないかしら?」

 

「僕はやだよ」

 

「負けるのが怖いのかしら」

 

枕田は挑発してくる

 

「別に。僕は面倒なことはやらないだけだよ」

 

「だったら今やった方がいいでしょ。私は明日もデュエルを申し込むわ。それなら今のうちに済ませばいいじゃない」

 

断ったら断ったで面倒って訳か

 

「それなら仕方ない」

 

「いくわよ!」

 

「「デュエル」」

 

「………あら?」

 

なんでこのカードたちがデッキにあるの?

 

ちゃんと捕食植物デッキを選んだはずなのに

 

「どうしたの?あなたの先攻よ」

 

「もしかして事故を起こしちゃったっスか!?」

 

「えっと………事故といえば事故かな」

 

確認のためにこの2枚を使わないと

 

「僕のターン、ドロー。古代の機械要塞を発動」

 

「古代の機械!?クロノス先生と同じカードだ!」

 

十代が興奮した顔と大ボリュームの声で驚く

 

「あなたのデッキは捕食植物じゃなかったの!?」

 

「誰もデッキは一つとは言ってないけど。今回は不慮の事故だけど」

 

このデッキは何故か精霊の力が及んでドロー運はいいんだよね

 

それに好きなクロノス先生のデッキテーマだし愛着も湧く

 

「さらに僕は古代の機械射出機を発動。自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、デッキからアンティーク・ギアモンスター1体を召喚条件を無視しして特殊召喚する。僕は古代の機械要塞を破壊してデッキから古代の歯車機械を特殊召喚する」

 

遊利

手札

5枚+1-2=4枚

 

「リクルートカード。それでさらにモンスターを召喚できるということね」

 

「古代の機械要塞の効果を発動。魔法・罠ゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。自分の手札・墓地からアンティーク・ギアモンスター1体を選んで特殊召喚する。手札の古代の機械飛竜を特殊召喚する。さらに古代の機械飛竜の効果発動」

 

「まだ続くの!?」

 

「このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから古代の機械飛竜以外のアンティーク・ギアモンスター1枚を手札に加える。古代の機械猟犬を手札に加える。そのまま古代の機械猟犬を召喚してこのカードの効果発動。召喚に成功した場合に発動する。相手に600ダメージを与える」

 

遊利

手札

4枚-1+1-1=3枚

 

明日香

ライフ

4000+(-600)=3400

 

「サーチからのバーンダメージまで!?」

 

「そして古代の機械猟犬の効果発動。自分の手札・フィールドからアンティーク・ギア融合モンスターによって決められた融合素材を墓地に送り、その融合モンスターを融合召喚する。古代の機械猟犬と古代の歯車機械を融合素材にする」

 

「さらに融合までも!?」

 

何度驚けばいいのだろうかといった感じの明日香

 

この世界の環境だとそれが普通だよね

 

「古の魂受け継ぎし機械仕掛けの猟犬よ、古の歯車よ。今交ざり合い、新たな力とともに生まれ変わらん。融合召喚、レベル8、機械仕掛けの魔神。古代の機械魔神!」

 

遊利

モンスター

☆4地属性

機械族

古代の機械飛竜

ATK1700

DEF1200

☆8地属性

機械族

古代の機械魔神

ATK1000

DEF1800

 

「古代の機械魔神の効果発動。自分メインフェイズに発動できる。相手に1000ダメージを与える」

 

「きゃあ!」

 

明日香

ライフ

3400-1000=2400

 

「いきなり1600のバーンダメージをするなんて、凄いっスよ遊利君!」

 

「あのデッキともデュエルしてみたいぜ」

 

翔は単純に凄いとの感想を、十代はデュエルをやりたいと言葉を述べる

 

「明日香さんがんばってください!」

 

「あんたなんか明日香さんにかかれば一溜まりもないんだから!」

 

一方浜口は明日香の応援を、枕田は負け惜しみ的なものを言う

 

「私のターン、ドロー!私は機械天使の儀式を発動。サイバー・エンジェルー韋駄天ーをリリースしてサイバー・エンジェルー弁天ーを儀式召喚!墓地の韋駄天の効果発動。このカードがリリースされた場合自分フィールドの全ての儀式モンスターの攻守は1000アップするわ」

 

明日香

フィールド

☆6光属性

天使族

サイバー・エンジェルー弁天ー

ATK1800+(1000)=2800

DEF1500

手札

5枚+1-3=3枚

 

「バトル!弁天で古代の機械魔神を攻撃!」

 

弁天が持っていた鎖で攻撃してくるのかとおもっていたら踵落としを食らわした

 

「ありがとう明日香」

 

「それはどういった意味なのかしら?」

 

単純な疑問を浮かべるのも無理はない

 

モンスターを破壊されてうれしいなんて言葉出るはずがない

 

まさか!といった顔をする明日香

 

「そうそのまさかさ。古代の機械魔神が戦闘で破壊され墓地に送られた場合に発動できる。デッキからアンティーク・ギアモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する。選ぶのは………古代の機械巨人」

 

☆8地属性

機械族

古代の機械巨人

ATK3000

DEF3000

 

湖の底からゴゴゴと音をたてて浮かび上がってきた

 

「くっ!私はターンエンド」

 

「僕のターン、ドロー。そうだね、明日香にはこのデッキの最強を見せてあげよう」

 

「まだ強いモンスターがいるっスか!?」

 

「どんなスゲー奴なんだ!」

 

「明日香さん………」

 

「そんなまさか………負けるわけ………ないですわよね」

 

翔は驚き、十代は楽しみ、枕田と浜口は悲哀がただよっている

 

「………」

 

明日香は絶望的な表情をしていた

 

無理もないだろう

 

今の状態でも負けてしまう状況なのにさらに強いモンスターがでてくるのだ

 

目の前にあるのは敗北という二文字しかないと感じたのだろう

 

「僕はオーバーロード・フュージョンを発動。自分フィールド上・墓地から融合モンスターカードに決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、機械族・闇属性のその融合モンスター1体を融合召喚扱いとして特殊召喚する。フィールドの古代の機械飛竜と墓地の古代の歯車機械、古代の機械猟犬、古代の機械魔神を除外する。機械仕掛けの猟犬よ、天かける竜よ、古の歯車よ、機械仕掛けの魔神よ。古の力混じり合わせ混沌にして絶大な力とならん。現れろ、古代の機械混沌巨人!」

 

古代の機械巨人よりも数倍巨大な巨人が現れ、みんな固まってしまった

 

☆10

闇属性

機械族

古代の機械混沌巨人

ATK4500

DEF3000

 

「古代の機械巨人で弁天にアタック!」

 

明日香

ライフ

2400+(2800-3000)=2200

 

「最後!古代の機械混沌巨人でダイレクトアタック」

 

「きゃあああ!!!」

 

明日香

ライフ

2200+(0-4500)=-2300

 

遊利win

 

ーーーーーーーーーー

 

「参ったわ。あなたオベリスクブルーの上位の生徒でも勝てる実力があるわね」

 

「僕は楽しくデュエル出来ればそれでいいんだけどね」

 

「新入生の四天王と呼ばれることはあるわ」

 

四天王?

 

「なにそれ。はじめて聞いたんだけど」

 

「オシリスレッドの希望の星の十代、ラーイエローの双璧遊利と三沢君、オベリスクブルーの万丈目君をそう呼んでいるわよ。みんなが」

 

「カッコいいじゃねえか!」

 

「アニキが新入生の四天王なんて凄いっス!」

 

「だからといって四天王って呼ばれているってのが理由でデュエルをするのはもう勘弁してほしいな」

 

「無理じゃない?オベリスクブルーの生徒はプライドが高いから生意気なやつって思っている人いるみたいよ」

 

「十代からしたらうれしいんじゃないかな?色んなデッキとデュエル出来るんだから」

 

「うおおおお!!!楽しみだ!強い奴とデュエルするの!」

 

楽しみなのはいいけど

 

「それより帰らないと。明日も授業あるんだから」

 

「そうだな。それじゃ明日香バイバイ!」

 

十代と翔はボートで帰っていく

 

僕も帰るのだがその前に

 

「明日香、このカードたちをあげるよ」

 

明日香に手渡したのはARC-Vに出ていたサイバー・エンジェルの新規カードだ

 

それを何枚か渡しておく

 

「いいの?貰っても」

 

「僕よりもサイバー・エンジェルを使ってる明日香なら使えるだろうなって思ってね」

 

「素直に貰っとくわ。ありがとう遊利」

 

「どういたしまして。それじゃあ僕も帰るよ」

 

こうして真夜中の騒動は終わりをつげた



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実技試験VSエアーマ……三沢

今回の相手は三沢でロックデッキが何がいいかな
と思っていたら丁度ヨウツベでカード専門店のチャンネルを見ていてそういえば外道ロックがあったな、と思い出しました
あまり詳しくなかったのでこんな感じでいいのかと思いながらの投稿です
はやく代わりに書いてくれる人見つけたい



いつもと同じで放課後にレッド寮の十代たちの部屋にいると

 

「遊利君はどうっスか?」

 

翔が聞いてきた

 

「何が?」

 

けど一体なんのことなのか分からないので聞き返す

 

「明日の試験のことっスよ」

 

「僕は大丈夫だけど」

 

「僕なんか全然出来ないから遊利君が羨ましいっス」

 

そんなこと言われても言えることがあるとすれば

 

「日頃からの積み重ねで成り立っているからだよ。翔も一番を目指すとはいかないでも少しは上位になれるために行動をしないと」

 

「僕に出来るかな」

 

「できる限り僕が教えてあげるから」

 

一夜漬けだからやれることは限られているけど

 

まず基礎を覚えているか確認しないと

 

寮の門限ギリギリまでどれぐらい教えれるか分からないけどやってみますか

 

ーーーーーーーーーー

 

次の日教室に自分の席に着き、翔がいるオシリスレッドの席を見てみると何故か十代がいなかった

 

何事かと思って翔に聞きにいくと寝坊だということが分かった

 

なんとも十代らしい理由に呆れを通り越して感心しちゃったよ

 

その後試験が開始され淡々と解答用紙に答えを書いていく

 

基本な問題のスペルスピードから効果処理の応用問題まで全部で30問ある

 

当然ながら基本問題ほど配点率が低く応用問題は高くなっている

 

「遅くなりました!」

 

終了10分程で十代が到着したのだが

 

焦りというものが全くない

 

席に着いて半分諦めていた翔と一緒に寝やがったよ

 

十代はともかく翔は寝ないでよ

 

寝た罰として後でパックでも奢ってもらおう

 

ーーーーーーーーーー

 

「遊利はパック買いにいかないのか?」

 

テストが終わると生徒のほとんどが教室から一斉に出ていった中、僕は教室に残り一休みしていた

 

そんな時に三沢が声をかけてくる

 

「そういえば新作のパックだったっけ。今日届くのは」

 

今日はアカデミアだけで売られるパックの新作が届き、売られる

 

アカデミア限定パックはレアカードを厳選しているのでその人にとってはずれカードとなることは少ない

 

「僕は買いにいかないよ。今のところ欲しいカードはないから。それにあったとしてもデッキ調整に時間がかかるからすぐに採用はしないよ。そういう三沢はどうなの?」

 

「俺もデッキは出来上がっているから必要なカードはいまのところないな」

 

ーーーーーーーーーー

 

十代が運命のドローでフェザーマンを引いたことにより万丈目に勝利したあと

 

僕の実技試験が始まった

 

もちろん相手は三沢だ

 

予想はついていたけど

 

同じ寮内で実力が近いのは三沢しかいないからね

 

「やはり君とか」

 

「予想はついてたから僕のデッキの対策はしてあるでしょ?」

 

「もちろんだ。君用のロックデッキだ」

 

「それでも僕はいつも通りやるだけさ」

 

「「デュエル!」」

 

先攻は三沢

 

「俺のターン、ドロー!俺はフォッシル・ダイナパキケファロを通常召喚。そしてデーモンの斧を装備する。カードを1枚伏せてターンエンド」

 

三沢

モンスター

☆4

地属性

岩石族

フォッシル・ダイナパキケファロ

ATK1200+(1000)=2200

DEF1300

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

5枚+1-3=3枚

 

これはやばい

 

フォッシル・ダイナパキケファロは特殊召喚出来なくする効果を持つ

 

サンデウ・キンジーを召喚からの融合が出来ない

 

「僕のターン、ドロー。サイクロンを発動。デーモンの斧を破壊する」

 

「カウンター罠マジック・ジャマーを発動。手札を1枚捨ててサイクロンを無効にして破壊する」

 

「僕はモンスターと魔法・罠カードを1枚伏せてターンエンド」

 

ここは耐えしのぐしかない

 

遊利

モンスター

セットモンスター1体

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

5枚+1-2=4枚

 

「俺のターン、ドロー。俺はコアキメイル・ガーディアンを召喚。そのままバトルフェイズに入る。ガーディアンでセットモンスターにアタック!」

 

☆4

地属性

岩石族

コアキメイル・ガーディアン

ATK1900

DEF1200

 

「セットモンスターはセラセニアントだ。セラセニアントの効果でダメージ計算後に破壊する。さらにセラセニアントの効果発動。戦闘で破壊された場合にセラセニアント以外のプレデターカードを1枚手札に加える」

 

☆1

闇属性

植物族

捕食植物セラセニアント

ATK100

DEF600

 

コアキメイル・ガーディアンはモンスターの効果を無効にして破壊できるけどこの場合発動してもしなくても一緒だから発動しなかった

 

遊利

手札

4枚+1=5枚

 

「だがバトルフェイズは終わっていない。フォッシル・ダイナパキケファロでダイレクトアタック」

 

「罠カード威嚇する咆哮を発動」

 

「くっ俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

三沢

モンスター

☆4フォッシル・ダイナパキケファロ

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

3枚+1-1-1=2枚

 

「僕のターン、ドロー。僕はセファロタスネイルを攻撃表示で通常召喚。伏せカードを1枚伏せてターンエンド」

 

遊利

モンスター

☆4

闇属性

植物族

捕食植物セファロタスネイル

ATK1300

DEF1200

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

5枚+1-2=4枚

 

「俺のターン、ドロー。(セファロタスネイルか。前にデッキを見せてもらった時はデッキに入っていなかったカードだが。攻撃表示で出したということは攻撃反応型の効果か?なら攻撃しないことには始まらない)俺はコアキメイル・ウォールを召喚してバトルフェイズに入る。まずはフォッシル・ダイナパキケファロでセファロタスネイルにアタック」

 

「罠カードガード・ブロック発動」

 

「それにチェーンしてカウンター罠盗賊の七つ道具を発動1000ライフ払って無効にして破壊する」

 

三沢

ライフ

4000+(-1000)=3000

 

遊利

ライフ

4000+(1300-2200)÷2=3550

 

「だけどセファロタスネイルは攻撃表示だと戦闘では破壊されず戦闘ダメージは半分になる」

 

「それならライフを少しでも多く減らすまで!続けてコアキメイル・ウォールでセファロタスネイルにアタック」

 

遊利

ライフ

3550+(1300-1900)÷2=3250

 

「俺はこれでターンエンド」

 

三沢

モンスター

☆4フォッシル・ダイナパキケファロ

☆4

地属性

岩石族

コアキメイル・ウォール

ATK1900

DEF1200

魔法・罠

なし

手札

2枚+1-1=2枚

 

「僕のターン、ドロー。僕は手札を1枚捨てて魔法発動。ライトニング・ボルテックス。これで三沢の表側表示のモンスター全て破壊する」

 

「ならばそれにチェーンしてコアキメイル・ウォールの効果発動。このカードをリリースしてそのカードの効果を無効にして破壊する」

 

「だったら僕は禁じられた聖杯を発動。フォッシル・ダイナパキケファロの効果を無効にする」

 

「無効にしたということは来るのか………」

 

「僕は装備魔法捕食接ぎ木を発動。墓地のテッポウリザードを蘇生させる」

 

「そんなカード………ライトニング・ボルテックスのコストか!」

 

「テッポウリザードが墓地から蘇生した時僕はカードをデッキから1枚ドローする」

 

遊利

モンスター

☆4捕食植物セファロタスネイル

☆3

闇属性

植物族

捕食植物テッポウリザード

ATK1200

DEF1200

魔法・罠

なし

手札

4枚+1-2-1-1+1=2枚

 

「僕は融合を発動。セファロタスネイルとテッポウリザードを融合素材にスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを融合召喚!」

 

「きたか!遊利のエースカード!」

 

「さらにサンデウ・キンジーを通常召喚。そして効果発動スターヴとサンデウ・キンジーを融合素材にグリーディ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを融合召喚する」

 

「スターヴの強化体か!」

 

「グリーディの効果発動。フォッシル・ダイナパキケファロの攻撃力を0にする。そしてバトル!いけグリーディ。フォッシル・ダイナパキケファロにアタック!」

 

「俺の負け…か」

 

三沢

ライフ

3000+(0-3300)=-300

 

ーーーーーーーーーー

 

「君がいなくなると寂しくなるな」

 

実技試験をクリアし、筆記試験でも上位に入ったのでオベリスクブルーへと移動することになった

 

「別に今生の別れじゃないんだから。それに三沢だったらすぐにオベリスクブルーに上がれるでしょ」

 

「ああそうだな。待っていてくれ」

 

「勿論」

 

ラーイエロー寮を出る前に三沢と握手した

 

その行動は約束をかわす意味が込められている

 

オベリスクブルーは傲慢な人が多いけどストレスが溜まりにくかったらいいな

 

でないとラーイエローに戻ろうとするから

 

そうなると三沢との約束守れないし



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VSアカデミアの頂点

今回は遊利の口調が変かと自分で書いてて思いましたが丁寧語で話しているので当然かなと納得しました
星杯デッキを作りたいです
リンク召喚したい今日この頃
あと決闘融合ーバトル・フュージョンとサイバーの融合解除はOCGではこの話のようにはなりません
アニメ基準でやっているのでそうなっているだけです
最初プロト・サイバー・ドラゴンでやっていたのですが別に普通のサイバーでも良いやということで修正しました


実技試験も終わりオベリスクブルーへと昇格したのだが

 

「あいつムカつくよな」

 

「なんで中途半端なラーイエローがオベリスクブルーなんかにいるんだよ」

 

「勝ちまくってるからって調子に乗ってるんじゃねえよ」

 

休まることが出来ない

 

寮内を歩けば味方がいないので悪口を言いたい放題言ってくる

 

本当にうんざりするし呆れもするよ

 

こんなことをしても自分の品位が下がるだけなのに

 

僕は誰もいない外に出かけることにした

 

その方が落ち着けるから

 

「あら遊利。こんなところでどうしたの?」

 

海風に誘われて灯台のところでまで来たときに既にそこにいた明日香に声をかけられた

 

「一人で落ち着ける場所に来たかったんだよ」

 

「何かあったのね」

 

明日香は勘がいいのかな

 

僕が困っていることを見抜いたが相談するべきかな

 

このままじゃ変わらないだろうし

 

ーーーーーーーーーー

 

「なるほど、そういうことだったのね。オベリスクブルーの一人として恥ずかしいわ」

 

明日香は暗い表情で頭を下げてくる

 

そんなことされても

 

「明日香が気に病む必要はないよ。明日香はやってないんだし。それよりどうするかの方が重要だと思うんだ」

 

現場をどうにかすることがポイントだから

 

「本人がそういうなら………。それなら私に良い考えがあるわ」

 

そう言うのだけれどちょっと不安だね

 

「それでどんな事をするの?」

 

「それは………」

 

ーーーーーーーーーー

 

「よろしくお願いします、カイザー丸藤先輩」

 

「よろしく遊利。俺も期待の一年生と戦えることを楽しみにしていたからな」

 

明日香の考えはカイザーとデュエルして良い結果を残すことだった

 

カイザーはオベリスクブルーの象徴とも言えるべき存在

 

そんな相手に勝ちはしなくとも接戦だったなら僕の実力がわかるというものだ

 

今日は休みなので学校のデュエルフィールドを貸してもらえることになった

 

そこなら多くの人が集まれるのでうってつけだ

 

それによりこのデュエルを見に来ている生徒は何人もいる

 

勿論十代や翔に明日香や三沢、触れてはいなかったけど関わりのあった前田隼人も来ている

 

「ギャラリーを待たせるのも悪いので早速やろうか」

 

「そうですね」

 

「「デュエル!」」

 

「先攻は俺だな。俺のターン、ドロー。俺はサイバー・ヴァリーを召喚してターンエンドだ」

 

カイザー

モンスター

☆1

光属性

機械族

サイバー・ヴァリー

ATK0

DEF0

魔法・罠

なし

手札

5枚+1-1=5枚

 

「僕のターン、ドロー。手札のオフリス・スコーピオを召喚します。召喚成功の効果でテッポウリザードを捨ててデッキからダーリング・コブラを特殊召喚します。さらにダーリング・コブラの効果で融合を手札に加えてそのまま発動します。フィールドの2体を融合素材にキメラフレシアを融合召喚」

 

「早速か」

 

「バトルに入ります。行けキメラフレシア!」

 

「サイバー・ヴァリーの効果発動。このカードを除外してカードを1枚ドローする。そしてバトルフェイズを終了する」

 

カイザー

手札

5+1=6

 

「ならカードを2枚伏せてターンエンドです」

 

遊利

モンスター

☆7捕食植物キメラフレシア

ATK2500

DEF2000

魔法・罠

伏せカード2枚

手札

5枚+1-2+1-2=3枚

 

「俺のターン、ドロー。俺はサイバー・ドラゴンを特殊召喚。魔法カードエヴォリューション・バーストを発動。キメラフレシアを選択して破壊する」

 

「速攻魔法融合解除を発動します。対象はキメラフレシアを。キメラフレシアをエクストラデッキに戻してオフリス・スコーピオとダーリング・コブラを守備表示で特殊召喚します。オフリス・スコーピオの効果発動します。ドロソフィルム・ヒドラを墓地に捨ててデッキからサンデウ・キンジーを守備表示で特殊召喚します」

 

遊利

フィールド

☆3捕食植物オフリス・スコーピオ

ATK1200

DEF800

☆3捕食植物ダーリング・コブラ

ATK1000

DEF1500

☆2捕食植物サンデウ・キンジー

ATK600

DEF200

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

3枚-1=2枚

 

「躱すとは。だが俺にはまだ手はある!魔法カード融合を発動。手札のサイバー・ドラゴンとフィールドのサイバー・ドラゴンを融合素材にサイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚する」

 

二つの頭を持つ機械の龍が姿を現す

 

だが僕は臆することはない

 

こんなにも強いモンスターが出るのだ

 

ワクワクしない筈はない

 

「バトルだ!サイバー・ツイン・ドラゴンでサンデウ・キンジーに攻撃」

 

「罠発動、威嚇する咆哮。これで攻撃できません」

 

「なら俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

カイザー

モンスター

☆8

光属性

機械族

サイバー・ツイン・ドラゴン

ATK2800

DEF2100

魔法・罠

伏せカード2枚

手札

6枚+1-2-2-2=1枚

 

「僕のターン、ドロー。カードを2枚伏せて魔法カード天よりの宝札を発動」

 

「なに!?あの天よりの宝札だと!?」

 

カイザーが驚くのも無理はない

 

天よりの宝札はこの世界ではアニメ効果だからぶっ壊れ性能だ

 

だから製造を中止されており、この世界だとカード数が激レアな位置にある

 

ちなみに昔王国編の後で兄さんが買ったパックで複数枚当たったので1枚もらった大事なカードだ

 

そんなカードを使うとは、そもそも持っていることに驚いている

 

「お互い手札が6枚になるようにドローします。僕は6枚ドロー」

 

遊利

手札

2枚+1-2+6=6枚

 

「俺は5枚ドローする」

 

カイザー

手札

1枚+5=6枚

 

「もう1枚の融合を発動。場のオフリス・スコーピオとダーリング・コブラを融合素材にスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを融合召喚する」

 

☆8スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK2800

DEF2000

 

「そしてスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンがフィールドのモンスターのみ融合素材にしたことで特殊召喚した相手モンスターの攻撃力分このモンスターの攻撃力がアップします」

 

「ならばそれにチェーンして融合解除を発動。サイバー・ツイン・ドラゴンを対象にする。融合素材モンスターは守備表示で戻す。戻れサイバー・ドラゴン2体」

 

「なら僕はサンデウ・キンジーの効果を発動します。手札のフライ・ヘルと融合召喚します。来い!捕食植物キメラフレシア!」

 

「連続して融合できるとは」

 

「バトルフェイズに入りますスターヴ・ヴェノムでサイバー・ドラゴンに攻撃します」

 

「君もしたように俺も罠を発動。威嚇する咆哮。これで攻撃は出来ないな」

 

「……ターンエンドです」

 

遊利

モンスター

☆7捕食植物キメラフレシア

ATK2500

DEF2000

☆8スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK2800

DEF2000

魔法・罠

伏せカード2枚

手札

6枚-1-1=4枚

 

「俺のターン、ドロー。俺はパワーボンドを発動!手札のサイバー・ドラゴンとフィールドのサイバー・ドラゴン2体で融合!来い!サイバー・エンド・ドラゴン!」

 

☆10

光属性

機械族

サイバー・エンド・ドラゴン

ATK8000

DEF2800

 

「サイバー流の象徴のカード……」

 

「攻撃に入る。サイバー・エンド・ドラゴンでスターヴ・ヴェノムに攻撃!エターナル・エヴォリューション・バースト!」

 

「速攻魔法発動!決闘融合ーバトル・フュージョン!サイバー・エンドの攻撃力分スターヴ・ヴェノムの攻撃力をアップします」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK2800+8000=10800

 

「ならば俺も速攻魔法、決闘融合ーバトル・フュージョンを発動する。これでサイバー・エンドの攻撃力をスターヴ・ヴェノムの攻撃分アップする」

 

サイバー・エンド・ドラゴン

ATK8000+10800=18800

 

「これで終わりだ!やれ!サイバー・エンド・ドラゴン!」

 

「まだだ!罠発動!決戦融合ーファイナル・フュージョン!融合モンスター同士の攻撃を無効にしてお互いにその融合モンスターの攻撃力の合計分ダメージを受けます!」

 

遊利

ライフ

4000+(-10800-18800)=-25600

 

カイザー

ライフ

4000+(-10800-18800)=-25600

 

ーーーーーーーーーー

 

「あいつスゲーよな」

 

「ああ、あのカイザーに引き分けたんだから」

 

「カッコいいなあ」

 

あの日以降からオベリスクブルーの生徒たちから尊敬の眼差しで見られている

 

万丈目とその取り巻きたちの他にも数名はまだ僕のことを目の敵にしてはいるけど

 

「まあ、なんとかなったね」

 

今日も平和でありますように



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若本さんの声ってなぜか好きになるよね

やっとできました
イマイチモチベーションが上がらなかったけど、ジャギィさんが短編とはいえユーリが主人公の作品を書いてたのでやる気を出せました
後デュエルしようか悩んだんですが他の方の作品見ても書いてない話があったので今回はやめますかってなりました


「そして、その入り江に行った人は水中に引きずり込まれてしまうっす!」

 

ぐえっと自分の首をしめて、もがき苦しむ姿を演出する翔

 

「レベル4の怖い話だとそれぐらいかー」

 

十代はありきたりだなと呟きながらがっかりとした表情でいた

 

今日はレッド寮の食堂でモンスターカードを引いてそのレベルにあった怖い話をしている

 

先ほどの翔の話はありきたりな話であり、感情移入しすぎでさらに怖くなくなっていた

 

だから正直言ってつまらなかったね

 

「でも遊利の話は興味深かったな。闇のゲームとかやってみたいぜ!」

 

「でもアニキ、負けると魂を抜かれちゃうんすよ」

 

「大丈夫だって、俺強いし」

 

「十代のそういうところが少し羨ましいんだな」

 

隼人の言う通り僕もそう思うよ

 

自信満々なところが

 

「まあ隼人が一番怖がってたからね」

 

そう

 

この四人のなかで一番リアクションをとっていたのは隼人だ

 

だから十代のように色んなことに前向きにいっているところが羨ましいという考えがあるのだろう

 

「君たち何をしているのかにゃ?」

 

入り口の所から聞こえてきた声は語尾に「にゃ」をつけて話す男性教諭でレッド寮の寮長、大徳寺先生だった

 

「引いたモンスターカードのレベルにあった怖い話をしているんだ」

 

「ほう、それは面白そうだにゃ」

 

大徳寺先生はそう言ってカードを引く

 

そのカードはレベル12のF・G・Dだった

 

これは期待していいのかな?

 

「それじゃあこの島にはデュエルアカデミアの特待生の廃寮があるのは知っていますかにゃ。そこでは闇のゲームに関する研究をしていたとか、そんな噂話を言われていますにゃ」

 

「闇のゲームだって!?」

 

僕は椅子を倒す勢いで立ち上がってしまった

 

そんなことになるのも無理はない

 

闇のゲームは命のやり取りをする危険なものだ

 

例え勝ったとしてもその時に発生するダメージは尋常じゃないものである

 

小さい時にそのやり取りをした経験もあるんだ

 

闇のゲームを行った時の感覚を忘れることはない

 

それほどおぞましいものだ

 

そんなものを研究するなんて無謀なことだ

 

「どうしたんだよ遊利。そんなに驚いて。闇のゲームなんて迷信だろ」

 

「すみません。先生、続けてください」

 

迷信じゃないことは置いといてまずは先生の話を聞こう

 

「伝説のアイテムである千年アイテムを使ったゲームなんだけど、どんな風に研究をしてたかは分からないにゃ。先生が赴任したときには封鎖されていたからにゃ」

 

どうやら先生は知らないらしい

 

けど未来からのデュエリストが来たときに未来の十代と一緒に来て見学?した大徳寺先生は幽霊になっていたけど

 

そうなったのは何かの事件が原因で闇のゲームが関わっていたはずだよね

 

なのに知らないって矛盾している

 

まあ後々分かるだろうけど

 

「遊利君は早く帰った方がいいですにゃ。クロノス先生に怒られてしまいますにゃ」

 

「はい。それじゃあまた明日」

 

「おう」

 

「お休みっス」

 

「お休みなんだな」

 

僕は急いでブルー寮に走った

 

着いたときにはもういい時間だった寮についてもクロノス先生に会っても怒られなかった

 

普段から優等生な態度だから軽い注意だけですんだ

 

ーーーーーーーーーー

 

「今日の夜に廃寮に行こうぜ!」

 

次の日になり今日最後の授業が終わった直後に十代は笑顔で言った

 

「どう考えても危ないでしょ」

 

「大丈夫だって。それに翔や隼人も行くんだ。どうせなら遊利も行こうぜ」

 

「はあ、分かったよ。どうせ十代のことだ。行くと言うまで言うんでしょ」

 

「楽しそうなことなのにみんなで行った方がより楽しそうだろ?」

 

十代は当然だろといった笑顔をしていた

 

そして夜になり十代たちとレッド寮で合流し、廃寮に着いた

 

「おー!見るからにそれっぽい雰囲気だな」

 

「不気味っスね」

 

「ちょっと怖くなってきたんだな」

 

三人ともそれぞれの感想を述べる

 

「それで中に入るの?」

 

僕としては闇のゲームに関わっていると言われているこの廃寮の中を覗いて見たいが

 

「そりゃ中に入るに決まっているだろ!」

 

十代はめちゃくちゃ楽しんでいる顔で言った

 

中に入ろうとしたとき

 

「あなたたち!そこで何をしているの!」

 

凄く馴染みのある声が聞こえてきた

 

「「「「明日香(さん)!」」」」

 

皆の声が重なる

 

「ここは立ち入り禁止よ。早く帰りなさい」

 

「それならなんで明日香がここにいるの?」

 

僕はここが立ち入り禁止と明日香は言った

 

しかしそれなら何故明日香がここにいるのか

 

その理由を聞きたい

 

「ここには私の兄さんも行方不明になったのよ。それでこの廃寮で兄さんの手がかりを探すの」

 

「それなら俺たちも見つけるぜ!」

 

「勝手にしなさい」

 

明日香は廃寮の中へ行ってしまった

 

「俺たちも行くぞ」

 

「本気っスかアニキ!?明日香さんのお兄さんも行方不明ってことは単なる噂話じゃないっスよ。ここはやめとこうよ」

 

「僕は興味あるから行くよ」

 

「俺もなんだな」

 

「というわけだ。中に入ろうぜ!」

 

翔の説得空しく中に入ることが決まった

 

ーーーーーーーーーー

 

中に入ると小汚ない内装になっていた

 

無理も無いだろう

 

ここは誰も入らない建物なんだ

 

だから手入れされていない状態になり、汚れてしまった

 

そんな中だが十代があるものを見つけた

 

「これって………」

 

それは千年アイテムの壁紙だった

 

「千年アイテムだね。千年パズル、千年リング、千年眼(ミレニアム・アイ)、千年ロッド、千年タウク、千年秤、千年錠と計7つのアイテムのことを言う」

 

「へえーよく知ってるな。遊利」

 

「まあね。………昔関わっていたからってことは言わない方がいいよね」

 

「ん?遊利、何か言ったか?」

 

「いや、何も」

 

「そっか」

 

そんなやりとりをした後にキャーと悲鳴の声が奥から聞こえてきた

 

急いで奥に進むと途中カードが落ちていた

 

「これは明日香のエトワール・サイバーだ」

 

「明日香の身に何かあったんだよ。隼人、大徳寺先生に連絡のために一人でだが帰ってくれないか?俺たちの身に何かあっても大丈夫なように」

 

「分かったんだな」

 

「十代、翔。行くよ!」

 

「おう!」

 

「はいっス!」

 

ーーーーーーーーーー

 

辿り着いた先には仮面を付けた黒づくめの大男と棺に入っている明日香がいた

 

明日香は意識が無いみたいだ

 

「我が名はタイタン。闇のデュエリストだ。この娘の魂は闇に捕らわれている」

 

「闇のデュエリストだと!?」

 

「遊城十代よ、私とデュエルだ。この娘を助けたいのなら私に勝つことだな。もちろん闇のゲームでな」

 

自称闇のデュエリスト、タイタンと十代のデュエルが始まる

 

だけど僕は気になることがある

 

今いるフィールドには闇の力を感じる

 

この力が何故あるのか

 

この力が何を引き起こすのか

 

それらが分からないから不安であり、分からないから下手なアクションをしてしまうと十代と翔の身に危険が迫る

 

だから何もしない

 

何かが起きたときに対応できるように準備はするけど

 

それよりも十代のデュエルに集中しないと

 

「フフフ、貴様のライフが少なくなることで身体は闇に呑まれていく」

 

そう言いながらタイタンが手に持っている何かが光っている

 

光がおさまると十代の身体の一部が消えていた

 

しかし僕はそれよりもタイタンの持っていたものに注目している

 

「千年パズル!?」

 

「千年アイテムの一つっスか!?」

 

僕の言葉に翔が驚く

 

闇のゲームに必要なアイテムの一つが出たのだ

 

翔は本当に闇のゲームだと信じきってしまった

 

だけど僕は逆に嘘だと分かった

 

兄さんともう一人の兄さん、アテムの闘いの儀で遺跡が崩れて遺跡ごと千年アイテムは地中深くに埋もれてしまったんだ

 

だから見つけるのは難しい

 

それにタイタンの持っている千年パズルには繋ぎ目がない

 

千年パズルはその名の通り立体パズルで出来ているから繋ぎ目があって当然だ

 

であるのにそれがないことからタイタンの持っている千年パズルは偽物だと判断できる

 

「お前たちも分かるだろう。こいつの身体が消えかかっていることが、このデュエルが闇のゲームだということを」

 

タイタンは自慢気な口調で闇のゲームだと言い張るが

 

「十代のなにが消えているって?」

 

僕は確認のために聞き返す

 

「何を言っている。今まさに遊城十代の身体の一部は消えているではないか」

 

「………どこも消えてないけど」

 

これは本当だ

 

十代の身体をよく見ても消えている部分はない

 

「何言ってるっスか遊利君!タイタンの言う通りアニキの身体が消えちゃっているっスよ!」

 

「それじゃあ翔に聞くけど十代の何処の部分が消えているの?」

 

「そりゃあ腰から膝までの部分っスよ」

 

翔は指さしながら言う

 

「何言ってるんだ翔。胸の部分が消えてるだろ?」

 

翔の言うことに十代は別のところを言う

 

「え?」

 

「どういうことだ?」

 

二人が疑問に思っている中、僕は二人の言うことが噛み合ってない理由に目星がついた

 

「二人とも。何で二人の言うことが違うのか分かったよ」

 

「ほんとっスか!?」

 

「教えてくれ遊利!」

 

「その前にまず聞かないといけないことがある。タイタン」

 

「何だ。聞かなければいけないこととは」

 

「その千年アイテムは何処にあったの?」

 

「エジプトの遺跡にあった」

 

「ふーん、なるほど。それじゃあどんな風にあったの?」

 

「遺跡の最深部に丁寧に飾られていた。一体この質問は何だ」

 

「質問の意味は後で分かるよ。それより質問を続ける。千年アイテムの数はいくつある?」

 

「そ、それは……な、な」

 

「あってるっス」

 

あ、翔のバカ!

 

まあ別にいいけど

 

もう答えは出てるけど

 

「ふっふっふ。なぁなだ!」

 

「うん正解。だったら千年アイテムの所有者の名前も言えるよね」

 

もう嘘だと分かっているから答えが詰まる質問をする

 

「ほ、他の千年パズルの所有者は………」

 

もう決定的なボロを出しちゃったよ

 

「はいアウト。千年パズルは千年アイテムだけど一つしかないから他に千年パズルを持つ人はいないよ。よって貴方が偽物の闇のデュエリストでイカサマだという証明になる」

 

「くっ!」

 

タイタンは悔しそうな顔をする

 

「それに十代と翔が十代の身体が消えているのが見えるのに消えている部分が違って見えるのは催眠術とかでしょ。それらは個人差があるから消え方が違うのはそれが理由だろうけど。それに僕はそういった類いのものは効かないからね。だから十代の身体の何処にも消えている箇所が見えなかった訳だ」

 

それに付け加えてタイタンのトリックの解説を行う

 

「分かってしまっては仕方ない!」

 

タイタンが走りだして逃げようとした矢先、突然床が光りだし、辺り一面暗闇の世界になっていた

 

「お前、まだイカサマをしたのか!」

 

十代が怒った口調でタイタンに問い詰めるけどこれをやったのはタイタンではない

 

その証拠にタイタン自身焦っている

 

「違う!私ではない!……な、なんだ!?」

 

タイタンの足元の周りに小型モンスターが現れて僕たちを襲う

 

「スターヴ!」

 

僕はすぐにエクストラデッキからスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンのカードを引き、実体化させる

 

「アイエエエエエ!!スターヴなんで!?」

 

十代が実体化したスターヴを見てニンジャリアリティショックを起こしたよ

 

それが偶然なら凄いな

 

「クリクリ~」

 

「あれ!?相棒も!?」

 

ハネクリボーも実体化したが、これは精霊の力が弱いからこの空間内に充満している闇の力で実体化できたのだろう

 

「スターヴ!焼き払え!」

 

「何だか分からないけど相棒もこのブヨブヨしたやつを追い払ってくれ!」

 

スターヴが口からビームを放ち、ハネクリボーは威嚇して追い払う

 

「助けてくれー!」

 

タイタンはブヨブヨしたやつに呑まれていった

 

「嘘から出たまことってこういうことを言うんだね」

 

残念だけど助けられそうにない

 

だけど自業自得とも思えてくるよ

 

ーーーーーーーーーー

 

棺に眠らされていた明日香を運びながら廃寮から脱出してしばらく経ち、隼人と大徳寺先生が駆けつけた時には目を覚ました

 

十代は落ちていたエトワール・サイバーと寮内にあった明日香の兄らしき写真を渡した

 

これがフラグが立つ要因の一つだと思うと感慨深いな

 

こうして廃寮探索は終了し、夜が明ける



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査問からのカイザーまでのダイジェスト

今日からデュエルリンクスの世界大会予選が始まりました。
正直すこしでも報酬が貰えたらいいかと。
おかしなことに手札事故が多すぎるわ課金厨に当たるわでやってられない状況です。(悲)
本当に課金できる人達が裏山

本編ですが今回はデュエルは無しにしました。
そんなに書くことないので
……自分の能力が足りないってのは言わない方向で


「大変よ遊利!」

 

「うわっ!どうしたの明日香!?」

 

廃寮探索が終わり一眠りして目が覚めた頃に自室に明日香が慌てた様子で来た

 

「十代と翔君が倫理委員会に連れていかれたって隼人君から聞いたの」

 

「知らせてくれてありがとう」

 

急いで部屋を出る僕を明日香は引き止める

 

「どこに行くの!?」

 

「どこって、乗り込みに行くんだよ」

 

「えっ?」

 

マヌケな顔をしちゃダメだよ明日香

 

女の子なんだから

 

ーーーーーーーーーー

 

そしてやって来ました十代と翔がいるアカデミア校舎内にある会議室に

 

思い切り扉を開けて登場する

 

「失礼します!」

 

「なんだお前は!?」

 

「武藤君!?」

 

モニターの中央に映っている女性が声を荒げながら聞いてくる

 

鮫島校長も僕がこんなことをするとは思わなかったようだ

 

「俺も十代と翔と一緒に廃寮に入りました」

 

この場で部外者でないことを言えば話をこちらが話の主導を握れる

 

「何んでスート!?」

 

「そうか。ならばお前も退g「しかし」」

 

退学と言わせるその前に言葉を重ねる

 

「そこでタイタンという闇のデュエリストを名乗る人物がブルー女子生徒を拉致していました」

 

「ペペロンチーノ!」

 

「嘘をつくな!そんな奴がいたという情報はないのだぞ!」

 

嘘をつくな!って言われても本当のことだし

 

「貴方たちの捜査は穴があるからそんなことが言えるんですよ」

 

「なんだと!我々のどこに穴があるといえるのだ!」

 

「そもそも僕たちが廃寮から出たのは今日の夜が明ける直前です。貴方たちが十代たちの部屋に来たのは七時頃。それまでに捜査を完了したことになりますが捜査の時間は長くて二時間ほどとなります。しかし捜査のための移動や廃寮に入ったことが分かるのにも時間がかかります。この事から貴方たちの捜査は不十分であるから捜査に穴があることが証明できます」

 

「くっ!」

 

「武藤君の言うことが本当なら退学は早計だったようですね」

 

そう言うということは鮫島校長はこちらの味方だろう

 

「だがしかしこいつらが廃寮に入ったのは事実だ!その事については覆すことは出来ない!」

 

ーーーーーーーーーー

 

「退学にはならなくなったけど制裁デュエルかー」

 

「仕方ないっスよ。廃寮に入るのは校則違反なんだから」

 

「勝てば無罪放免、負ければ反省文は妥当だね」

 

「俺反省文書くの無理なんだよな。遊利手伝ってくれないか?」

 

「自分でやりなさい」

 

会議が終わり、部屋に戻る最中の会話だけど

 

十代はデュエルできるのはいいけど制裁ということに不満があるのだろう

 

それにいつもなら俺が勝つと言う程の自信満々な十代の口から負けた時の罰の反省文を言ったのだ

 

十代が自信が出ない程の相手を用意するとクロノス先生から言われた

 

強い相手と戦えることに喜ぶことが出来ないかもしれないと直感で感じとったのだろうか

 

それは本人しか知らないことだからこれ以上は触れないでおこう

 

「それより僕なんかがアニキの制裁デュエルのタッグデュエルのパートナーでいいんスか?三沢君や明日香さんの方が強いから僕なんかアニキの足を引っ張るだけっス………」

 

「なに言ってんだ。俺は翔が良いからお前を選んだんだ」

 

「アニキ………」

 

「早速特訓しようぜ!」

 

ダッシュで何処かへ行くけど、どこで特訓するかはちゃんと言ってからにしてよ

 

「待ってよアニキ~!」

 

翔も十代を追いかけるために走っていく

 

ーーーーーーーーーー

 

「スパークマンでダイレクトアタック!」

 

「うわー!」

 

十代と翔の特訓という名のデュエルは十代の勝利で終わった

 

だが十代は不満げな顔をしながら翔に近づく

 

「翔、手札見せてみろ」

 

「あ!ダメっス!」

 

翔はなぜか抵抗するが呆気なく十代に手札を見られる

 

「なんだよ!パワー・ボンドなんて強いカードがあるんだったらなんでこれを使わなかったんだよ!そしたらお前が勝ってたのに」

 

「………禁止されているんス」

 

翔は語る

 

翔は昔ガキ大将とのデュエルでパワー・ボンドを使おうとした

 

しかし使う前に兄であるカイザー・丸藤亮にデュエルを中断された

 

何故止めたのか理由を聞くと「相手の伏せカードでお前が負けることになっていた」だった

 

それに翔は相手を侮辱するような最低な行為を行ったのだ

 

リスペクトの欠片もないと言われ、それによってパワー・ボンドの使用を禁止されることになった

 

「カイザーって遊利が以前戦った相手で学校1のデュエルの腕前を持った奴だよな。そいつが翔の兄貴だったとは………」

 

しばらく十代が考えこんで名案を思いついた顔した

 

「十代……まさかとは思うけどカイザーとデュエルするってことは………」

 

「そのまさかさ!デュエルをすればなんとかなる!」

 

デター!デュエル万能説

 

「待ってろよカイザー!」

 

「ちょっ!十代!」

 

待ってろって言っても何処にいくんだよ!

 

ーーーーーーーーーー

 

「あー!負けた!」

 

あれから十代はデュエル申し込みの申請をしたりブルー寮に乗り込んだりしたが、クロノス先生に申請書を破かれたりブルー生に邪魔されたりと残念ながら失敗に終わった

 

その後に翔がこの島から出ると手作りのイカダを使おうとしたときにカイザーが現れる

 

カイザーは翔に厳しい言葉をかけて去ろうとしたのだが十代がカイザーにデュエルを無謀にも挑み、カイザーはそれを受けた

 

デュエル内容は見ている人のなかにはカイザーと互角と言える戦いっぷりだが、僕からしたらカイザーが常に優勢のまま勝利したと答える

 

十代は次の一手を考えてはいたんだろうけどその場しのぎの一手しか使えなかったし、一方のカイザーは二手三手ある状態から余裕のある選択をしたから勝ったと説明できるからね

 

「残念だったね十代」

 

「強いってのは遊利のデュエルで分かっていたけど実際に対戦しないと分からないこともあるもんだな」

 

「負けたんだから反省点を踏まえてデッキの調整するんでしょ?」

 

「まあな。今よりも強くなってやるぜ!」

 

「つきあうよ」

 

「サンキュー」

 

でもね

 

「デッキ調整につきあうんだからドローパン奢ってよ」

 

「うげっ!マジかよ」

 

報酬は必要でしょ



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これはヒドイ。デュエルリンクスで九期のカードをテーマごと追加したぐらい。

久し振りの投稿になります。
色々とリアルで忙しく、話を作るのが思うようにいかなかったです。
今回の話は男前ヒロインがデュエルリンクスに九期カードを追加した結果、リンクスの環境がヒドイことになったことを遠回しにdisるものとなっております。
来月に制限をされて一ヶ月の天下でしたが。



「隼人がいなくなる!?」

 

十代とカイザーのデュエルがあった次の日に隼人がこのアカデミアから去ると翔から聞かされた。

 

「なんで隼人がいなくなるの?隼人は一年留年したとはいえそれが理由になるとは思えないし………」

 

「隼人君のお父さんから「アカデミアの成績が悪いからこれを機に隼人には家の酒造をしてもらう」って言われたんだよ。」

 

「家庭の問題に他人が口を出すのは良くないけど。隼人はどうしたいのかを聞いたの?」

 

「隼人君はやめたくないって。あ!それで「デュエルをちゃんと学んでいれば俺に勝てるはずだ。お前がデュエルで俺に勝てばこの話は無かったことにする」とも言われたよ!」

 

「隼人が勝てば……か。でも僕は隼人の腕を知らないんだけど強いの?知識は少なからずあるのは知ってるけど」

 

この前のテストで十代と翔の筆記が悪かったので僕が鬼のような指導をして、その後に成果が出ているか僕が作ったテストをやらせた。

 

ついでに隼人にもやってもらったんだけど(比べる対称が悪いのかもしれないけれど)オシリスレッドの中では良いレベルとよべるデュエルの学力がある。

 

ちなみに翔は「まあ、頑張っていこうよ」ぐらいで十代はHEROに相性が良いものと汎用性の高いカードの知識なら良いのに他が何故か出来てないという残念な結果だった。

 

だけどそれがあるからといってデュエルの腕に直結するかと言ったらそうでもない。

 

十代みたいな運があるとプレイングに良い影響がでるし、知識が多いからといって相手に自分の戦略の穴を突かれたりする時だってあるからそれで冷静に対抗することが出来なくなる時だってあるのを見たことがある。

 

だから知識はあるにこしたことはないけど知識が多い=

デュエルの腕とは限らない。

 

「隼人君は自信が無かったからたぶん………」

 

翔は暗い顔をしてしまった。

 

隼人とまだ一緒にいたいけど隼人の反応から期待出来ないと思ってしまったんだろう。

 

「隼人は今どこにいるの?」

 

「僕達の部屋だよ。」

 

僕は隼人のいる場所まで走り出した。

 

と、その前に………。

 

―――――――――

 

「お!遊利じゃないか」

 

「いらっしゃいなんだな」

 

「隼人に貸したいものを持ってきたんだ」

 

そういってここに来る前に自室から持ってきたジュラルミンケースを開く。

 

「おお!カードがいっぱい入ってる!」

 

「すごいんだな!」

 

ジュラルミンケースの中にはぎっしりとカードが入っていた。

 

しかも。

 

「初めてみるカードばかりだ!」

 

「俺も知らないんだな。」

 

十代たちにとっては初見のカードだ。

 

「はあはあ。遊利君ひどいっスよ!置いてっちゃうなんて!……わあ!初めてみるカードだ!」

 

翔を置いてきちゃったのは申し訳ないけど行き先はだいたい検討がつくから先回りできると思ったんだけど。

 

僕の後を追いかけてきたからこうなっちゃたんだね。

 

それにしても翔も目を輝かせながらジュラルミンケースに入ってるカードを見てる。

 

「三人ともオフレコで聞いて」

 

今の僕は真面目な顔をしているだろう。

 

それだけ重要なことなんだ。

 

「何だ?」

 

「このカードたちは世に出回ってないカードなんだ」

 

「え!?どういうことっスか!?」

 

「もしかして偽造なのか!?」

 

「偽造って犯罪なんじゃないか!」

 

三人とも驚いている。

 

そりゃそうだよね。

 

世に出回ってないカードなら偽造という発想が思い浮かぶだろう。

 

しかし。

 

「十代の言った偽造のカードじゃないんだ」

 

「じゃあ何で世に出回ってないんだよ」

 

偽造じゃなければ一体どうして世に出回ってないのか。

 

それは。

 

「それは僕がI2社のテスターだからだよ」

 

「テスター!?それって本当なの!?」

 

三人はI2社のテスターだと分かり驚いている。

 

「うん。しかも新しい召喚方法のテスターとして選ばれているんだ」

 

「それじゃあこのカードたちは試作段階のカードだから世に出回ってないのか」

 

鋭いね十代。

 

そこに行き着く思考ができるならもっと勉強しようよと内心思うけど。

 

「その通りだよ。だから世に出回ってないしオフレコで聞いて欲しかったんだ。あまり騒がれたくないから」

 

「でもこのカードを見せたこととテスターを言ったことにどんな意味があるの?」

 

翔がもっともな意見を言う。

 

ここまでも重要なんだけどここからも重要なんだよ。

 

「隼人にこのカードたちを貸してお父さんとのデュエルに使ってもらおうと思っているんだ」

 

「俺に!?む、無理なんだな!俺には使いこなせないんだな!」

 

「別に使いこなすなんてことは期待していないよ。いきなり渡されてもプレミしない人なんかいないよ」

 

「じゃあなんで……」

 

「僕は隼人が本当にここに残りたいなら手助けしたいんだ。友達として」

 

隼人はしばらく黙ってしまうが。

 

「遊利!手を貸してくれ!俺がんばってみせるから!」

 

真剣なまなざしで僕に言う。

 

助けを求めているんだからこたえてあげないとね。

 

「じゃあデッキの動かし方を覚えようか」

 

「はいなんだな!」

 

―――――――――

 

隼人の父親、熊蔵とのデュエル当日が来た。

 

隼人は覚悟を決めた顔をして父親に挑む。

 

「父ちゃん、行くぞ!」

 

「かかってこい隼人!」

 

「「デュエル!」」

 

「先攻は俺なんだな!ドロー!モンスターを伏せてターンエンド!」

 

隼人

モンスター

セットカード1枚

魔法・罠

なし

手札

5枚+1-1=5枚

 

「おいのターン、ドロー!酔いどれタイガーを攻撃表示で召喚してバトル!セットモンスターに攻撃!」

 

「セットモンスターはデス・コアラだ!デス・コアラのリバース効果発動。父ちゃんの手札5枚×400のダメージを与える!」

 

「しかし酔いどれタイガーはリバース効果を無効化することができる!」

 

「そんな!」

 

「おいはカードを二枚伏せてターンエンドだ」

 

熊蔵

モンスター

☆4酔いどれタイガー

ATK1800

DEF600

魔法・罠

伏せカード二枚

手札

5枚+1-1-2=3枚

 

「俺のターン、ドロー。…あっ!これならいける!俺はレスキューキャットを召喚。そして効果発動。デッキからレベル3以下の獣族モンスターを二体特殊召喚するんだな。森の聖獣ヴァレリフォーンとハイエナを特殊召喚」

 

「しかし召喚権はもう使っている。守備を固めるつもりか?」

 

「こうするんだな!レベル3ハイエナにレベル2ヴァレリフォーンをチューニング!シンクロ召喚!レベル5ナチュル・ビースト!」

 

☆5

地属性

獣族

ナチュル・ビースト

ATK2200

DEF1700

 

「な、なんだこの召喚は!?」

 

「隼人が行ったのはシンクロ召喚と言い、シンクロモンスターに記載されている素材となるチューナー及び、それ以外のモンスターをフィールドに揃えるとシンクロモンスターを召喚することができます」

 

僕がシンクロ召喚を知らない熊蔵さんのために解説をする。

 

「ナチュル・ビーストで酔いどれタイガーに攻撃!」

 

「罠カード銀幕の鏡壁を発動!これでお前のモンスターの攻撃力は半分だ!」

 

「手札から速攻魔法発動サイクロン!これで銀幕の鏡壁を破壊!」

 

熊蔵

ライフ

4000+(1800-2200)=3600

 

隼人

モンスター

ナチュル・ビースト

魔法・罠

なし

手札

5枚+1-1-1=4枚

 

「おいのターン、ドロー。酔いどれエンジェルを攻撃表示で召喚して永続魔法、ちゃぶ台返しを発動」

 

「その発動にチェーンしてナチュル・ビーストの効果を発動する。デッキの上からカードを二枚墓地に送りその魔法の発動を無効にするんだな。しかもこのモンスターがいる限り何度も使えるんだな」

 

「な!?それじゃあおいは……」

 

「父ちゃんは魔法カードを使えない!」

 

「くっ!おいはこれでターンエンド……」

 

熊蔵

モンスター

☆4

地属性

天使族

酔いどれエンジェル

ATK1800

DEF400

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

3枚+1-1=3枚

 

「俺のターン、ドロー。召喚僧サモンプリーストを召喚。召喚に成功したから守備表示になる。サモンプリーストの手札の魔法カードを1枚捨てて効果発動。デッキからレベル4モンスターを特殊召喚するんだな。俺は手札の魔獣の懐柔を捨ててデッキから二枚目のレスキューキャットを特殊召喚。さらにレスキューキャットの効果発動。このカードを墓地に送ってデッキからレベル3のXーセイバーエアベルンとハイエナを特殊召喚。ここからレベル3ハイエナにレベル3Xーセイバーエアベルンをチューニング!シンクロ召喚!レベル6ナチュル・パルキオン」

 

隼人

モンスター

☆4

闇属性

魔法使い族

召喚僧サモンプリースト

ATK800

DEF1600

☆5ナチュル・ビースト

☆6

地属性

ドラゴン族

ナチュル・パルキオン

ATK2500

DEF1800

魔法・罠

なし

手札

4枚+1-2=3枚

 

「バトル!ナチュル・パルキオンで酔いどれエンジェルに攻撃!」

 

「罠発動!二枚目の銀幕の鏡壁!」

 

「俺はナチュル・パルキオンの効果を墓地から二枚のカードを除外して発動!銀幕の鏡壁の発動を無効にして破壊!」

 

「なに!?」

 

「続けてナチュル・ビーストで攻撃!」

 

熊蔵

ライフ

3600+(1800-2500-2200)=700

 

「俺はこれでターンエンド」

 

隼人

モンスター

☆4召喚僧サモンプリースト

☆5ナチュル・ビースト

☆6ナチュル・パルキオン

魔法・罠

なし

手札

3枚

 

「………おいのターン…ドロー。…おいはターンエンド……」

 

「俺のターン、ドロー。ナチュル・ビーストで攻撃!」

 

熊蔵

ライフ

700-2200=-1500

 

―――――――――

 

なんていうか。

 

これはヒドイね。

 

正直レスキューシンクロはやり過ぎたとこのデュエルが始まる前から思っていたけどデッキが動いてから殆どなにもさせてあげない状態になってたし。

 

レスキューシンクロは全盛期は環境トップにいたから勝つことはある程度簡単と言えるけど、それでもこれはねぇ………。

 

強すぎる力は自身で身を滅ぼすことを表せるデュエルだったよ。

 

ただ熊蔵さんのプレイングミスがあったからそこがなかったら変わっていたかもしれない。

 

銀幕の鏡壁の発動時が攻撃宣言時だったからだ。

 

銀幕の鏡壁はダメージステップでも発動できるからそこで発動すればサイクロンで破壊されなかったのに

なにはともあれこれで隼人がアカデミアから去ることはなくなった。



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制裁デュエル

新年あけましておめでとうございます。
ずいぶんと時間開けてしまいましたが投稿します。
待ってくれていた方には待ってくださりありがとうございます。



待ちに待ってはいないが待っていた制裁デュエルの日がやってきた。

 

十代と翔の相手はタッグデュエルが得意の迷宮兄妹だったが勝利を掴んだ。

 

最初は翔が緊張していてプレイングミスをしていたが十代の姿を見て勇気付けられ、フィニッシュを決めた。

 

そんな感じで十代と翔の制裁デュエルは終わり、僕のターンになった。

 

………

 

なったんだよね?

 

だけど相手がね。

 

別に不満はないし世間一般からしたら僕の制裁デュエルの相手は迷宮兄弟以上の伝説のデュエリストだよ。

 

しかし僕としてはこの人でいいの?一応これ制裁デュエルなんだよね?強い人を制裁側にするよね?って思う訳なんだよ。

 

デュエルアカデミアはというよりアカデミアを運営している海馬コーポレーションの社長、海馬さんはこのことを知っていてこの人を相手にしたの?

 

僕の相手を悪く言っているつもりではないけど何度も言うけどこの人で大丈夫なの?

 

だって………

 

「今日こそはお前に白星をあげてやるからな!遊利!」

 

別名凡骨デュエリスト(主に海馬さんが呼んでいる)の城之内克也なんだから!

 

―――――――――

 

「デュエル!」

 

「……デュエル」

 

「先攻は俺だな!ドロー!まず最初に真紅眼の幼竜を守備表示で召喚。カードを1枚伏せてターンエンド」

 

ターン1

城之内

モンスター

☆3

闇属性

ドラゴン族

真紅眼の幼竜

ATK1200

DEF700

魔法・罠

伏せカード1枚

手札

5枚+1-1-1=4枚

 

「真紅眼の幼竜?なにそれ。そんなカードあなた前に会ったとき持ってなかったよね。新規カード?」

 

「そうだ。ここ最近行われたアメリカの大会のときにペガサスから新しいテーマとして作られた真紅眼モンスターの1枚だ。因みにこのカード以外にも真紅眼の新規カードはデッキに入れてある」

 

「へぇ、それは随分と面白いことだね。可能性の竜の名の通り新しい可能性を開いたんだ。だけど僕は手加減してあげないけどね」

 

「当然だ。それこそ手抜きされたら許さないからな!」

 

「言われるまでもないよ。僕のターン、ドロー。フライ・ヘルを攻撃表示で召喚。そのままフライ・ヘルの効果発動、真紅眼の幼竜に捕食カウンターを置く。そのままバトル。ダメステ開始時にフライ・ヘルの効果で真紅眼の幼竜を破壊してフライ・ヘルのレベルを3上がってメインフェイズ2に入る。カードを2枚伏せてターンエンド」

 

ターン2

遊利

モンスター

☆2→5

捕食植物フライ・ヘル

ATK400

DEF800

魔法・罠

伏せカード2枚

手札

5枚+1-1-2=3枚

 

「俺のターン、ドロー。手札の真紅眼の黒竜をコストに紅玉の宝札を発動。カードを2枚ドローする。その後にデッキからレベル7レッドアイズモンスターを墓地に送ることができるがそれは行わない。続いて真紅眼の鉄騎士―ギア・フリードを攻撃表示で召喚。さらに罠カード鎖付き真紅眼牙を発動。このカードをギア・フリードに装備させる。まだまだ行くぜ!鎖付き真紅眼牙を墓地に送り、お前のフィールドにあるフライ・ヘルを対象に発動。そいつをギア・フリードに装備させるぜ!さらにギア・フリードの(2)の効果を発動。フライ・ヘルを墓地に送り、墓地にいる真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

 

「あなたの癖によくそんなプレイ出来ますね」

 

「五月蠅い!だけどこれで終わりだ!ギア・フリードとレッドアイズで攻撃するぜ!」

 

「そんなんだからあなたは甘いんですよ。伏せカードくらい警戒してください。罠カード威嚇する咆哮発動。これで攻撃できないね」

 

「くそ!俺はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

ターン3

城之内

モンスター

☆4

闇属性

戦士族

真紅眼の鉄騎士―ギア・フリード

ATK1800

DEF1600

☆7

闇属性

ドラゴン族

真紅眼の黒竜

ATK2400

DEF2000

魔法・罠

伏せカード2枚

手札

4枚+1-1+2-1-2=3枚

 

「僕のターン、ドロー。……正直舐めていたよ。まさかこんな風に展開できるとは。それでも僕が勝つ。」

 

「やれるもんならやってみるんだな!」

 

「僕は捕食生成を発動。サンデウ・キンジーとドロソフィルム・ヒドラを見せてギア・フリードとレッドアイズに捕食カウンターを置く。そのままサンデウ・キンジーを召喚。そして効果を発動する。手札のドロソフィルム・ヒドラと融合。魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花たちよ!今一つとなりて、花開く植物の真価を発揮せよ!融合召喚!巨大花!捕食植物キメラフレシア!」

 

☆7

闇属性

植物族

捕食植物 キメラフレシア

ATK2500

DEF2000

 

「スキッド・ドロセーラの効果を発動。キメラフレシアを対象にして攻撃に入る。キメラフレシアでギア・フリードに攻撃。キメラフレシアの効果でギア・フリードは攻撃力が1000下がってキメラフレシアは1000上がる」

 

「おっと!ここで罠カードモンスターBOXを発動。表を選択するぜ!」

 

ソリッドビジョンで写し出されたコインは裏を示した。

 

「くっそー!」

 

「ギア・フリード撃破」

 

城之内

ライフ

4000+{(1800-1000)-(2500+1000)}=1300

 

「続いてレッドアイズに攻撃。キメラフレシアの効果でレッドアイズは1000下がってキメラフレシアは1000上がる」

 

「今度こそ当ててやるぜ。表だ!」

 

今回は城之内の選択通り表を表示する。

 

「これでキメラフレシアの攻撃力は0になるぜ!」

 

「確かにキメラフレシアは攻撃力が0になるけどチェーン処理の関係でキメラフレシアの攻撃力は1000になってレッドアイズは1400。破壊されるけど戦闘ダメージは少なくてすむ。」

 

遊利

ライフ

4000+(1000-1400)=3600

 

「僕はこれでターンエンド」

 

ターン4

遊利

モンスター

ゼロ

魔法・罠

伏せカード2枚

手札

3枚+1-3-1=0枚

 

「俺のターン、ドロー。スタンバイフェイズにモンスターBOXのライフコスト500を払う。メインフェイズに入る。至高の木の実を発動してライフを2000回復するぜ!」

 

城之内

ライフ

1300-500+2000=2800

 

「俺は融合を発動!手札のもう1枚のギア・フリードと場のレッドアイズで融合!真紅の眼をした騎士と黒竜よ。その眼に宿りし可能性を新たな姿に変えよ!融合召喚!その刃で敵を蹴散らせ!真紅眼の黒刃竜!」

 

☆7

闇属性

ドラゴン族

真紅眼の黒刃竜

ATK2800

DEF2400

 

「さらに伏せてあった罠カードレッドアイズ・スピリッツを発動!これで墓地にいるレッドアイズを蘇生するぜ!」

 

「また強力なモンスターを展開するとは………。」

 

「行くぜ!俺は黒刃竜で攻撃!この攻撃で黒刃竜の効果発動するぜ!墓地のギア・フリードを黒刃竜に装備する!そして攻撃力200アップ!」

 

「罠カード捕食発芽を発動。自分フィールドに捕食植物トークンを三体特殊召喚する」

 

「ならトークンを破壊するまで!行け!黒刃竜!レッドアイズ!そしてレッドアイズの攻撃に黒刃竜の効果で二枚目のギア・フリードを装備!そしてまた攻撃力200アップ」

 

「残念だったね。後一歩だったよ」

 

「俺はこれでターンエンド」

 

ターン5

城之内

モンスター

☆7真紅眼の黒刃竜

装備

真紅眼の鉄騎士ーギア・フリード×2

☆7真紅眼の黒竜

魔法・罠

モンスターBOX

手札

3枚+1-1-2=1枚

ライフ

2800

 

「僕のターン、ドロー。スタンバイフェイズに入り、キメラフレシアの効果でデッキから「融合」魔法カード、または「フージョン」魔法カードを手札に加える。メインフェイズに入って魔法カード強欲な壺を発動。二枚ドロー」

 

ドローした二枚を確認し、僕は口元が上がるのを感じる。

 

「魔法カード捕食融合を発動。手札のテッポウリザードと墓地のフライ・ヘルとサンデウ・キンジー、ドロソフィルム・ヒドラ、キメラフレシア、スキッド・ドロセーラを除外して融合する。」

 

オリジナルカード

捕食融合(プレデター・フュージョン)

通常魔法

自分の手札・フィールド・墓地から、捕食植物融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体を融合召喚する。

 

「何!?」

 

「魅惑の香りで虫を誘う数多の美しき花たちよ、混じりあい伝説となり、その生命を敵に示せ!融合召喚!捕食植物アジ・ダハーゴク!」

 

オリジナルカード

捕食植物アジ・ダハーゴク

融合モンスター

ATK?DEF?

捕食植物モンスター×2体以上

このカードの攻撃力は素材にしたモンスターの数×800の数値となる。

素材にしたカードの種類の数により以下の効果を得る

●2体以上:1ターンに一度発動できる。相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てに特殊召喚されたモンスターの数だけ捕食カウンターをおく。捕食カウンターがおかれたレベル2以上のモンスターのレベルは1になる。

●4体以上:1ターンに一度戦闘または効果で破壊されない。

●6体以上:捕食カウンターが置かれたモンスターを破壊した場合に発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

「融合素材にしたモンスターの数は6体!アジ・ダハーゴクの攻撃力は4800。そしてアジ・ダハーゴクの効果発動!相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てに捕食カウンターをおく。あなたのフィールドには真紅眼の黒刃竜と真紅眼の黒竜が特殊召喚されているので2体に捕食カウンターを2つづつおく」

 

「捕食カウンターを置いたところでこっちにはモンスターBOXがあるんだ。攻撃できないだろ!」

 

「それはどうかな」

 

「なに!?」

 

「伏せカード捕食嵐発動。このカードはフィールドにある捕食カウンターの数まで魔法・罠を破壊できる。」

 

捕食嵐(オリカ)

通常魔法

フィールドに捕食植物融合モンスターが存在し、捕食カウンターがある時に発動できる。フィールドの捕食カウンターを任意の数取り除きその数だけ魔法・罠カードを選んで破壊する。

 

「でも真紅眼の黒刃竜はカードを対象とした効果は無効にして破壊ってまさか!?」

 

「そのまさかさ。捕食嵐は対象を取らない効果だよ。これで僕は真紅眼の黒竜の捕食カウンター2つと真紅眼の黒刃竜の捕食カウンター1つを取り除きモンスターBOXと真紅眼の黒刃竜に装備されたギアフリード二枚を破壊する。」

 

僕は一呼吸置きバトルと言う。

 

これで僕の勝ちだと言わんばかりに静かに、そしてハッキリとそう答えた。

 

「僕はアジ・ダハーゴクで真紅眼の黒刃竜に攻撃!」

 

城之内

ライフ

2800+(2800-4800)=800

 

「そしてアジ・ダハーゴクの効果発動。捕食カウンターがのっていた真紅眼の黒刃竜を僕のフィールドに特殊召喚する。そして真紅眼の黒刃龍で真紅眼の黒龍に攻撃。ダメージステップに手札から速攻魔法発動禁じられた聖杯を発動。これで真紅眼の黒刃竜の攻撃力を上げる」

 

「ゲゲッ!それじゃあ俺が受けるダメージは‥‥‥」

 

「残りライフとピッタリの800だよ」

 

「負けたー!!!」

 

城之内

ライフ

800+(2400-3200)=0

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「あー疲れた。」

 

やっと制裁デュエルが終わったけどまさか城之内さんがくるとは思わなかったよ。

 

しかも新カードをもってきたからさらに驚きだよ。

 

「おーい遊利!反省文書くの手伝ってくれ!」

 

「アニキ!先に喋るのがそれっスカ!?」

 

「いいじゃんか。どうせ遊利も反省文書かないといけないんだし」

 

「それはそうだけど」

 

やれやれ十代はまったく

 

「仕方ないね。手伝ってあげるけど自分で考えるのは絶対だよ」

 

「やったー!早く行こうぜ」

 

「うん」

 

そう言って僕たちは反省文を書きに走っていった

 



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