ペルソナ ザ・アルカナヒーロー (フジタ)
しおりを挟む
プロローグ
これは夢だ……それはわかっている……
なにもかもが…あやふやな空間だ…
??
何かが見えてくる……
ここはエレベーターか?……
否…
ここはリムジンか?……
否…
ここは監獄か?……
否…
ここは………どこだ?……
???「おやおや、珍しい…」
どこからか男(?)の声が聞こえる…
お前は誰だ?…
???「さぁ?今はまだ、名乗ることはできません。そうですな…旅の案内人とでも言っておきましょうか。」
旅の案内人?…
???「ただ、あなたが私の客人かどうかはわかりません。」
客人?…
???「あなたはまだ自分の世界があやふやなご様子。先ほどあなたが否定したのはかつて私が案内した客人の世界。皆、己の力を用いて、試練をくぐり抜け、旅の終わりに真実の答えを出した方々だ。…となるとあなたにはこれより先、何かしら大きな試練が待ち受けているやもしれませぬ。」
何故わかる?…
???「フフフ…。この世界では意味のないことなどは起きませぬ。十分に気をつけなされ。」
試練とはなんだ?…
???「はてさて、各々が別々の試練に挑みましたからな。しかし彼らは最高の客人と言えるほどの結果をだしました。」
最高の結果?…
???「これより先は言うことはできません。あなたはまだそこに辿り着いてないのだから。」
力とは?…
???「それに答えることもできません。あなたの力は目覚めてはいない。それどころか力があるのかさえ、今の状態ではわからないのです。」
そうか…
???「フフフ…」
?、なにがおもしろいんだ?…
???「先ほども言った通りこの世界では意味のないことなどは起きないのです。私があなたに一部とはいえ今までの客人のことを話した。私には一度もこのようなことが無いのです。」
普通、案内するなら話すんじゃ?…
???「いえ、普通ではありえないことなのです。フフフ…。だからこそ、行き先のわからないこの切欠が、あなたにどのようなことを引き起こすのか楽しみになりました。」
行き先がわからず、楽しみなどと…
案内人とは言い難いな…
???「あくまで選択されるのは客人です。私はそのお手伝いが主ですので。」
フン…
???「おや、もうそろそろ時間となりそうだ。願わくばあなたと共に旅路を進めればと思います。」
そうか…。最後に名前だけでも聞かせてくれ…。
???「最初に言った通り、今は名乗れません。が、次、会うときはお教えしましょう。その時は客人として訪れているでしょうから…。」
それだけ言うと男(?)の声が遠ざかる。…
白か黒か、青か赤かもわからないあやふやな空間が全てを飲み込んでいく……
さっきまでの記憶も朧気になる……
目が、覚める気がする…
……というわけでプロローグとなりました!
いや~
いごっ、もとい???さんのセリフ難しいですわ~
上手くできないですね
ところでぶっちゃけハーメルンの投稿の仕方、よくわからずに書いてます。
たからこれも無事に投稿されてるかわかりません。
神のみぞ知る…ってことで無事だったらまた次回(未定)会いましょうノシ
目次 感想へのリンク しおりを挟む
しおりを挟む
第1話 到着 その1
それではスタートします!
ガンッ
「っ、って~」
少年は突然の痛みに頭を抱える。
どうやらうたた寝をしていたようだ。
目を開けると目の前にガラスがある。
突然の痛みの原因はこのガラスのようで、うたた寝をしていた少年は電車の揺れで頭を窓ガラスに打ち付けたらしい。
電車…。
そう電車だ…。
エレベーターに乗っていた気がするし、リムジンに乗っていた気がする。
監獄にもいた。………気がする。
………?夢…なのだろうか…?
どうもハッキリとしない。
誰かと何かを話していたような気がするのだが…。
まぁ夢なんて曖昧なものだし気にすることもないだろう。
電車の到着駅表示を見ると降りる駅より二駅ほど先の名前を出していた。
やべぇ…。
完全に通り過ぎていた。
とりあえず降りるか…。
目的地の駅から二つ目の駅へと降りた少年は逆方向のホームへと足を向けようとしたところでふと駅の外が気になった。
「二駅だしな。歩いて向かうか…。」
ホームへ向かおうとした足を改札へと向ける。
線路に沿って歩けば迷うことはないだろう。
少年が『月野光商店街前』という駅から出ると目の前はバスロータリーがあった。
その先には駅名にもなっている商店街の入り口があり、主婦…だと思うが大勢買い物に来ている。
田舎っぽいのに賑やかだな…
少年はその様子を見ながら電車で来た道を戻っていく。
ある程度歩くと近くに神社が見えてきた。
隣に駅もある。
一つ目の駅に着いたらしい。
早いな、まだ10分も歩いてないぞ…。
次の駅にはもっと掛かるだろうと歩きながら思っていた少年は拍子抜けといった感じである。
この調子なら思ってたより早く着けそうだな…。
駅名を確認すると『稲八神社』とあった。
いなや?いなはち?……あぁ『いなや』か上に書いてあるな…。
所々田んぼがあったから豊作の神でも祀ってるのか…。
少年はそんなことを思いながら神社の前を通ろうとする。
「そこの御方」
!??
いつからあったのだろう?
いつの間にか鳥居の横に占いの机があった。
明らかに怪しいと言えるほどの老婆と共に…
「貴方は面白い運命のもとに生きている…。そんな気がします。その運命、私に占わせてもらえませぬか?何…此方が好きでやること故、お代は頂きません。」
少年は少し考え込むと
「無料というなら占い、お願いしますよ」
「これは珍しい。大概の人は婆ぁの世迷い言と気味悪がって逃げて行くのですがのぉ…。本当に面白い御方ですの。」
「気紛れ…。といったところでしょうかね。」
(さっきの夢、ほとんど忘れてるけどなんとなくこの占い師からも似たような…。)
「ならばこちらに貴方の名前を書いてくだされ。」
占い師は深い群青色をした本を取りだし、表紙をめくると最初の空白を指す。
机の上にいつの間にか置いてあったペンを手に取ると少年は最初のページに自分の名を書いた。
《竜美 銀次》と…
目次 感想へのリンク しおりを挟む
しおりを挟む
第二話 到着 その2
「契約は成された…」
老婆が小さく呟く。
少年……銀次には聞き取れないほどの小ささだったが何かを呟いたのはわかった。
「?」
「おぉ…。すいませんな…。それでは占いに移らせていただきましょう。」
老婆が何を呟いたのか銀次は考えていたがその一言で気にするのをやめた。
どうせわからないと思ったようだ
「あ、あぁ…。よろしくお願いします。」
老婆はその返事に目を細くして笑うと机の上に青いカードの束を出した。
「今から行いますのはタロットカードを使った占いです。」
銀次も名くらいは聞いたことがあった。
どのように占うのかまではわからないが…。
カードをシャッフルし、数枚を裏で並べる。
並べ終わると今度は表にしていく。
「ほう…。これはこれはおもしろい。」
老婆はニヤリと笑った。
「?すいませんね。占いってよくわからないんで。何がおもしろいんですか?」
銀次は尋ねる。
「いやいや、申し訳ない。この先、貴方には試練が訪れる…。と出ております。しかし、一つではなくいくつかあるようですな。」
「試練ね…。」
《試練》という言葉がどこか引っ掛かる銀次だが、気にしないことにする。
「その試練がどうおもしろいんです?」
「貴方はその試練でヒーローになる。」
「はい?ヒーロー?」
「占いにはそうでておりますよ。ヒーローとなり仲間と共に乱世を駆けると…。」
「ヒーローで乱世?仲間もいるんですか?よくわからない内容ですね…。」
「まぁ占いなどとはそういうものでありますよ。心の片隅に置いておくだけでよいでしょう。」
「そうですね…。そうします。ありがとうございます。」
深く考えてみてもどうせわからないと銀次は思う。
思うが良心で占ってくれたのだと思い老婆に礼を言った。
「なに、此方が好きで占ったこと。礼を言うには及びませんよ。それより大分足止めをしてしまったようですね。申し訳ない。さぁ、先へお進みなさい。また、機会があれば会うこともありましょう。」
「そうですね。ありがとうございました。」
銀次はもう一度礼を言うと老婆に背を向け、駅の方へと戻って行く。
「真に目覚めるは時空を継ぐ力…。つまらないと思っていたこの児戯も少しは楽しめるか…。」
銀次の背を見ながら老婆は呟き、その手には「愚者」のカードがゆっくりと燃えていた。
銀次は駅まで戻ってくると沿線沿いに再び歩いていく。
(ヒーローとなる《試練》ね…。この先、マジでどうなっちまうのか…。まぁ親父の考えることだしな…。)
軽くため息をつくとここに来た経緯を銀次は思い出していた。
どうもありがとうございます。
ところで、
主人公・竜美銀次について
ですが…
P4の彼とは全く関係ありません!
偶然テキトーに名前付けた結果、何故かほぼだだ被りという私でもよくわからない事態になりました。
名前を付けたときのことを抜粋すると…
(なんか良い名字ないかなぁ…)チラッ
→沖縄の広告
(奄美とか…。直接的だと…文字にてるし竜美にするか…。)
銀次という名前は決まっていたので特に何も考えずにこうなってしまいました…。
投稿してからも2週間ほど気付かず久しぶりにP4やって気が付きました。
まぁ今さら変えるのもアレなんでこのままいきたいと思います。
それではまた、よろしくお願いします
目次 感想へのリンク しおりを挟む