バカとボッチと召喚獣 (イブラ)
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プロローグ

ある日の放課後

 

「急に呼び出してごめんね」

 

「いいよ。それよりどうしたの」

 

「あのね、吉井くんのことが好きです。よければ私とお付き合いしてください」

 

「えっ!」

 

(今、聞き間違いじゃないよね。木下さんが僕のこと好きでいいんだよね。好きな人に告白されて嬉しいけど、僕と木下さんじゃ釣り合わないんじゃ)

 

「でも、僕は観察処分者だし、優等生の木下さんに迷惑かかるよ」

 

「迷惑なことなんて何もないよ。私は吉井くんと一緒に居たいの」

 

木下さんの目は真剣そのものだった。好きな人にここまで言われたら僕が言うことは決まっている。

 

「僕も木下さんが好きだよ。後悔しても知らないよ(笑)」

 

「もちろんよ。いざってときは吉井くんが守ってくれるでしょ」

 

「当たり前だよ。命にかけても守るよ」

 

「ありがとう。吉井くん」

 

「付き合ったんだし、下の名前で呼ぼうよ」

 

「わかったわ。あ、あきひさ君///」

 

「はい、優子さん///」

 

「なんか照れるわね」

 

「そうだね。あと付き合ってることは周りに秘密にしようよ。お互いにそっちの方がいいと思うから」

 

「わかったわ。よろしくね明久くん」

 

「よろしく優子さん」

 

吉井明久に春が訪れた日であった。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

僕が文月学園に入学してから二度目の春が訪れた。僕は今、並木道を猛ダッシュで入っていると校門に人影が見えてきた。

 

「吉井、遅いぞ。ギリギリじゃないか」

 

「あ、鉄じ…じゃなくて西村先生。おはようございます。」

 

「今、鉄人って言わなかったか?」

 

「き、気のせいですよ」

 

「そうか。それならいいが」

 

鉄人こと西村宗一は文月学園の生活指導の鬼であり、1年の時の担任の先生でもあった。

 

 

「それより、これを受け取れ」

 

鉄人から渡されたのは、1枚の封筒でそこにはクラスが書かれているらしい。

 

「吉井、すまない。他の生徒を保健室に運んで一部0点になってしまって」

 

「全然大丈夫ですよ。どうせいい点取れなかっただろうし」

 

「それもそうだな」

 

僕は封筒を破り中身を見る。

 

『吉井明久……Fクラス』

 

 

こうして僕の最低クラスの生活が幕を開けた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

振り分け試験の日

 

「おい、お嬢ちゃん俺たちと遊ぼうよ」

 

「嫌です。私、あなた達のことタイプでもないんでごめんなさい遊びたくないです」

 

「ちょっと可愛いからって調子乗ってんちゃうぞ」

 

男の1人が私の腕を握ってきた。

 

「ちょっと、痛い。やめて下さい!」

 

「怒ってるのも可愛いな。このまま連れて行こうぜ」

 

(怖い、怖い誰か助けて)

 

「おい、お前ら何してるんだ」

 

前から、男子高校生が不良達に声をかけた。

 

「何ってお嬢ちゃんと遊んでるんだよ」

 

「その女嫌がってるように見えるが気のせいか?ってか、こんな人が大勢集まってたら誰かが交番に通報してると思うがお前達大丈夫なのか?」

 

「お前達、帰るぞ」

 

男達は女の子を置いて逃げて行った。

 

助けてくれた男の人にお礼を言おうとしたら、いつの間にか消えてしまっていた。

 

(誰だったんだろ?あの制服は、文月学園だったよね。じゃあ、もしかしたら会えるかも、会ったらお礼言おうと)

 

 

 

 

「おい、お前さっきは良くも邪魔してくれたな?」

 

「さっきの!」

 

ドカッ!ボコ!

 

「このくらいにしてやるか」

 

男達は去っていったあと、俺は妹に電話して来てもらい、妹の肩を借りながら家に帰った。

 

来てもらった時は、妹がめちゃくちゃ怒っていたが、理由を言うとお兄ちゃん良くやったよって優しく褒めてくれた。その日の妹はとても優しく、天使みたいだった。(いつも天使だけど)

 

(はぁー、テスト行けてないから、Fクラス確定だなこれ。最悪だぜ)

 

こうして彼も最低クラスの生活が幕を開けようとした。



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第1話

校舎の中に入り、三階の廊下に辿り着くと目の前に通常の五倍はあろうかという広さを持つ教室にびっくりした。

 

「これがAクラスかぁ。デカすぎるよ。ってか教室なのか?豪華すぎるよ」

 

僕は足を止めて窓から中をのぞいてみると、眼鏡をかけた、いかにも知的な感じのする先生が話していた。

 

「まずは設備の確認をします。ノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシートその他の設備に不備がある人はいますか?」

 

Aクラス生徒(あるわけないだろ…(でしょ))

 

Aクラスのみんなが意思統一した瞬間であった

 

「では、クラス代表の霧島翔子さん前に出てきてください」

 

クラス代表−−−つまり、学年で最高成績を誇るAクラスでのトップは二年生のトップということになる。

 

「……霧島翔子です。よろしくお願いします」

 

彼女は顔色一つ変えずに淡々と名前を告げた。

 

そろそろFクラスに向かおうとした時、僕の恋人の優子さんと目があった。

 

(優子さん無事にAクラスに入れたんだね)

 

僕はとりあえず優子さんに笑顔で返した

 

「ニコッ」

 

「…………///」

 

僕が手を振ると優子さんも照れながら振り返してくれた。

 

(恥ずかしがってる優子さんも可愛いね)

 

そう思いながら僕はFクラスに歩き出したのであった。

 

 

 

Aクラスから離れてFクラスがある旧校舎の方へ歩いているとボロボロな教室が見えてきた。

 

「まさか、これがFクラス…?」

 

いくら何でも酷すぎる。これを教室と言っていいのだろうか?そんな不安を背に僕は教室の扉を開いた。

 

「すいません、ちょっと遅れちゃいましたっ♪」

 

「早く座れ、このウジ虫野郎」

 

いきなりこんな罵倒する奴誰だと思ったら僕の悪友の坂本雄二だ。昔は神童と呼ばれていたが、今ではひっそり影を潜めている。

 

「雄二なにしてるの?」

 

「先生が遅れてるから、代わりに教壇に上がってみた」

 

「なんで雄二が?」

 

「一応このクラスの最高成績者だからな」

 

「へぇ〜そうなんだー」

 

「それで明久に話がある」

 

「なに雄二?」

 

「俺はいずれAクラスに試召戦争を起こそうと思っている」

 

「え?Aクラスに‼︎」

 

「あ〜そうだ」

「そのためにお前の力が必要になってくるから、お前には厳しいが手伝って欲しい」

 

僕は一年生の時に色々あって、観察処分者になっている。観察処分者は物に触れられる利点があるが、召喚獣のダメージの一部が自分にフィードバックしてくるのだ。おそらく雄二はそのことを心配してるんだろう。

 

「頼られるとやるしかないね!」

 

「ありがとう、作戦は後で詳しく言う」

 

ちょうどいいタイミングで、担任の福原先生が来たので僕たちは席に戻る。

 

「えー、おはようございます。担任の福原慎です。よろしくお願いします」

 

福原先生は黒板に名前を書こうとして、やめた。もしかして、このクラスにはチョークすら用意されてないのか?

 

「皆さん、全員に卓袱台と座布団は支給されてますか?不備がありましたら申し出てください」

 

「せんせー、俺の座布団に綿がほとんど入っていません」

 

「あー、はい。我慢してください」

 

「先生、俺の卓袱台の脚が折れています」

 

「ボンドが支給されていますので、後で自分で直してください」

 

「センセ、窓が割れていて風が寒いんですけど」

 

「わかりました。ビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきましょう」

 

酷すぎる、酷すぎるよこの教室。

 

「では、自己紹介を始めましょうか。そうですね。廊下側の人からお願いします」

 

「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる。言っておくけど、ワシは男じゃからな、間違わないようにしてくれるかのぉ〜、1年間よろしくじゃ」

 

誰かと思えば秀吉じゃないか。僕の大好きな優子さんの双子の弟で僕の親友の1人でもある。でも、まだ優子さんとの関係言ってないんだよなぁ〜。見た目はまるで女の子ってか女の子にしか見えないし、優子さんにとてもそっくりだけど、優子さんの方が可愛いな。

 

どこかから、結婚してくれって声も聞こえるがあえて突っ込まないでおこう。

 

僕がそう思ってると次の人が自己紹介を始めた。

 

「戸塚彩加です。テニス部に所属してるよ。僕も木下くんと同じで男なので、間違わないでね。みんなよろしく〜」

 

またしても、女の子みたいな男の子だよ。秀吉といい戸塚くんといいなんで男なのにこんなに可愛いんだわよ。

 

「おぬしも同じ悩みを持つものかの〜。同士じゃのぉ」

 

「そうだね〜。お互い大変だけど頑張ろうね〜」

 

あの2人はもうすでに仲良く話してるようだ。

 

「比企谷八幡です」

 

次々と自己紹介が進んでいるとまた知ってる人が

「………土屋康太」

 

僕の親友の1人で、ムッツリーニって呼ばれている。口数が少なくてエロに関してはとんでもない力を出す奴だ。それにしても女子が少ないなっと思っていたら女の子の声が聞こえて来た。

 

「島田美波です。趣味は吉井を殴ることです」

 

島田美波、ドイツ育ちで去年日本に来た帰国子女で、去年同じクラスの時に仲良くなっていたが最近暴力が多くなって来て、あんまり好きじゃなくなって来てるんだよなー。

 

「はろはろー」

 

笑顔でこちらに手を振るので、こっちも偽物の笑顔で振り返す。

 

その後は淡々と自分の名前を告げるだけの作業が進んだ。途中で、やっはろーとか言う馬鹿そうな女の子がいたけど、気にしないでおこう。そして次は僕の番なので席を立ち、自己紹介を始める。

 

「吉井明久です。皆さん気軽に『ダーリン』ってか呼んでください」

 

「ダァァリーン‼︎」

 

これはとても不快だ。

 

「冗談です…とにかく皆さんこれからよろしくお願いします」

 

作り笑いで席に戻るが正直吐きそうである。まさか本当に呼ばれるとは…。Fクラス恐るべし。

 

その後も単調な作業が続き、とても眠くなってきた頃、ガラリと教室のドアが開き息を切らした女子生徒が現れた。

 

「あの、遅れてすいません…」

 

僕以外のFクラスの生徒がみんな驚いている。そりゃそうだ。彼女は姫路瑞希で成績が常に上位一桁に常に名前を残すくらい有名な人がこんな頭の悪いFクラスにくるからびっくりするのは当然だ。

 

なぜ僕が驚いてないかと言うと、振り分け試験で席が隣で姫路さんがテスト中に倒れてしまい途中退席でテストの点数が全て0になってしまったからである。その時に僕は姫路さんを助けない先生の代わりに保健室に連れて言ったりしたからテストの点が一部ゼロになったのであるが、元々そんないい点を取れないので関係ないっちゃないのである。

 

「姫路瑞希です。皆さんよろしくお願いします。」

 

この後、クラスの人が色々質問して、姫路さんの言い分を聞き、クラスの中でもチラホラと頭の悪い言い訳をしてる人がいたがほっといておこう。

 

姫路さんが僕の席の近くに座ったので話しかけよう。体調のことも聞きたいしね。

 

「あのさ、姫ー」

 

「姫路」

 

僕の声に被せるように隣の席の雄二が声をかける。酷いっ!せっかくの僕の人生計画、『クラスメイトから結婚まで 〜君と出逢えた春〜 全654話』が開始2分でエンドロールに!って僕は彼女いるんだったな。優子さん愛してる〜

 

「は、はいっ。なんですか?えーと…」

 

「坂本だ。このクラスの代表だ。よろしく」

 

「あ、姫路です。よろしくお願いします」

 

「ところで体調の方はどうだ?」

 

「あ、それは僕も気になる」

 

っと僕が口を挟むと姫路さんは僕を顔を見て驚く姫路さん。ちょっとショックだ。僕ってそんなにブサイクだろうか、でもブサイクでも優子さんが入いれば大丈夫。

 

「明久がブサイクごめん」

 

雄二がフォローのつもりか分からないが、追い討ちをうってきた。全然大丈夫じゃないかも…

 

「全然そんなことないですよ。目もぱっちりしてるし、顔のラインも綺麗だし、ブサイクじゃないですよ。むしろ…」

 

「そう言われると、確かに見てくれは悪くない顔してるかもな。俺の知り合いにも明久に興味を持っている奴がいたような気もするし」

 

まさか優子さんと付き合ってるのがバレてるのかとドキドキしてると姫路さんが食い気味で雄二に話した。

 

「それは、誰ですか?」

 

「確か、葉山」

 

葉山さん?どの葉山さんだろ。

 

「ー隼人だったかな」

 

「………」

 

「おい明久。声を殺してさめざめと泣くな」

 

「もう僕、お嫁にいけない」

 

「冗談だ。どっかのおかしな女子が勝手に妄想してるだけだ。お嫁にいけないのは当然だ。葉山のお嫁になるなら別だが」

 

「それの方が問題だよ‼︎わ、ワザとに決まってるじゃないか」(ヒヤヒヤ)

 

「ところで姫路。体は大丈夫なのか?」

 

雄二は僕を無視して姫路さんに話を戻した。

 

「少し咳とかはありますけど、大丈夫ですよ」

 

「はいはい、そこ静かにしてください」

 

先生が教卓をバンバン叩くと突如、先生の前で教卓がゴミ屑と化す。まさか叩くだけで崩れるとはどれだけ最低なクラスなんだ。姫路さんの為にももうちょいまともな設備で勉強させてあげたい。

 

「雄二ちょっと」

 

そう言って僕は雄二を廊下に呼んだ。

 

「なんだ明久」

 

「今すぐにでも試召戦争を起こそうよ」

 

「理由を聞こう」

 

「設備が悪すぎて体調壊すからしれないじゃないか」

 

「正直に姫路のためって言えばやってあげるが」

 

「そ、そんなことないよ」

 

「はいはい分かったよ」

 

「君たち教室に入ってください」

 

福原先生が戻ってきて、僕たちは教室に入っていった。

 

教室に戻り、淡々と自己紹介が終わり

 

「坂本くん、キミが最後の1人ですよ」

 

先生に呼ばれ雄二がゆっくりと教壇に歩み寄るその姿にいつものふざけた雰囲気は見られず、クラスの代表として相応しい貫禄があった。

 

「代表の坂本雄二だ。俺のことは代表でも坂本でも好きなように呼んでくれ」

 

「バカゴリラ!」

 

シュッとカッターが僕の耳をかすめた。

 

「次は目だぞ」

 

僕は、黙り込んでしまった。

 

「邪魔が入ったが、みんなに1つ聞きたい」

 

カビ臭い教室

 

古く汚れた座布団

 

薄汚れた卓袱台

 

雄二の言葉に僕らも備品を順に眺めていった。

 

「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいがー」

 

一呼吸おいて、静かに告げる。

 

「ー不満はないか?」

 

『大ありじゃっ‼︎』

 

Fクラスの魂の叫び。

 

「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱えている」

 

『そうだそうだ!』

 

『そもそも、Aクラスだって同じ学費だろうが?あまりに差が大きすぎる』

 

次々と不満の声が上がる。

 

「みんなの意見はもっともだ。そこで代表としての提案だが」

「FクラスはAクラスに試験召喚獣戦争を仕掛けようと思う」

 

「無理に決まっている‼︎」

 

「いいや勝てる。勝たせてみせる」

 

さすが雄二、ちゃんとした勝算をクラスに言っている。

 

「それに吉井明久もいる」

 

……シーン

 

「誰だそいつ?」

 

「聞いたことないぞ」

 

「雄二!せっかく指揮が上がってたのにわざわざ言う必要ないじゃん!」

 

「そうか。みんな知らないんだな。こいつの肩書きは観察処分者だ」

 

『それってバカの代名詞ではなかったっけ』

 

「違うよ。ちょっとお茶目な16歳につく肩書きだよ」

 

「そうだ。バカの代名詞だ」

 

「バカ雄二!肯定するなよ!」

 

「まぁ、教師の雑用で召喚獣を動かしてるから、操作に関しては学年一位だ」

 

『それなら、勝てるかもしれない‼︎』

 

「まずは明久。Dクラスに宣戦布告してこい!時間は明日の昼1時からだ」

 

「えーやだよ〜、宣戦布告しに行ったら、みんなから殴られるんじゃないの?」

 

「大丈夫だ。それはドラマやアニメの話だ!実際には起こらない」

 

「なら大丈夫だね。行ってくる」

 

数十分後〜

 

「雄二騙したな!」

 

「やっぱりか。騙されるお前が悪い」

 

「でも、もう後には引けないぞ」

 

「分かってるよ。絶対勝つぞ」

 

「ああ〜」

 

こうして僕の戦いが始まる。

 



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その日の2人の夜

 

明久side

 

僕は家に帰りカバンをおいた。

 

はぁー、今日は色々あったから疲れたな。でも明日から試召戦争が始まるし僕はもっと疲れるんだろな〜。痛いのやだなー。っと僕が弱音を吐いていると、

 

ブゥ〜ブゥ〜ブゥ〜

 

「誰からの電話だろう?」

 

と携帯を手に取るとそこには木下優子という文字が

 

「もしもし、優子さんどうしたの?」

 

「なにもないけど、明久君と話したいなぁ〜って思ったんだけど迷惑だったかな?」

 

「イヤイヤ、そんなことないよ。優子さんと話せて僕は幸せだしちょうど言いたいこともあったからね」

 

「ウフッ!ありがとう。」

「ところで話したいこととは何かしら?」

 

「僕たちだけの秘密にして欲しいんだけど、僕たちFクラスはAクラスに試召戦争を申し込むつもりなんだ」

 

「え?Fクラスがなんで?」

 

「クラスの設備が悪いのもあるけど、世の中学力じゃないって雄二が言ってたのに感化された感じかな」

 

「そうなんだ。私たち敵になっちゃうね」

 

「心苦しいけど、そういうことになっちゃうね。でも、戦う時はお互い本気でやりあおうね」

 

「コテンパにされて私のこと嫌いにならないでよね」

 

「優子さんこそ、僕にやられて別れるとか辞めてよ」

 

「それはわからないわ」

 

「え?うそ!」

 

「って嘘よ。私は明久君のこと何があっても嫌いにならないよ」

 

「僕もだよ優子さん」

 

『姉上どのー、ご飯ができたのじゃ!』

 

「秀吉がご飯出来たって、じゃあ切るね〜」

 

「またね優子さん。大好きだよ」

 

「私もよ。また明日ね」

 

トゥートゥートゥートゥー

 

あー今日の疲れが飛んでいくくらい優子さんと話していると幸せだよ。これで明日も頑張れる。

 

 

 

 

 

「姉上どのー、聞いて欲しいのじゃ」

 

「何よ秀吉」

 

「ワシと同類の友達ができたのじゃ」

 

「どんな同類なの?演劇?」

 

「違うのじゃ、ワシと同じく女の子に間違われる男の子なのじゃ。」

 

「へぇー。秀吉みたいな子が他にもおるんだね」

 

「ワシは同類ができて嬉しいぞい」

 

「まぁ、よかったじゃない。でも、くれぐれも私に迷惑かけないようにしてよ」

 

「わかったのじゃ」

 

「わかったなら、さっさとご飯だべよ」

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

八幡side

 

ガチャ

 

「ただいま」

 

「お兄ちゃんおかえり〜。玄関でお兄ちゃんを帰ってくるの待ってるなんて小町的にポイント高い」

 

「最後の言葉がなければな。ってか、俺が早く帰って来なかったらずっと待ってたぞ」

 

「お兄ちゃんは友達いないから、遅くなることなんてないよ」

 

「そんなことないぞ!友達くらいいっぱいいるよ」

 

「誰々?」

 

「戸塚とか戸塚とか彩加とか天使とかだよ」

 

「うっわ〜」

 

「おいおい、引くなよ」

 

「これだから、ゴミいちゃんは」

 

「小町。さりげなくお兄ちゃんをゴミ扱いにしただろ」

 

「本当のこと言っただけだよ」

 

「お兄ちゃん、もう部屋で泣いてくる」

 

「はーい」

 

小町は笑いながら、部屋に入っていった。

 

あいつは本当に俺を兄だと思ってるんだろうか、とても不安になった。

 

部屋に入り、傷付いた心を『花咲くいろは』を見て癒されていると、小町から、

 

「お兄ちゃん、ご飯出来たよー」

 

「お、おう。もうそんな時間か」

 

そう言いながら、俺はリビングへ向かった。

 

「ねえねえ、お兄ちゃん学校どうだった?」

 

「別に何もないよ」

 

「お兄ちゃんぼっちだもんね〜」

 

「いいや、クラスには戸塚がおる、戸塚と小町さえいれば他にいらないでもある」

 

小町は哀れな目で俺を見ている。

 

「まぁ、何かあったっと言えば由比ヶ浜とも同じクラスだったっけな」

 

「結衣さんと同じなんだ。お兄ちゃんよかったね」

 

「何がよかっただよ。ヒッキー、ヒッキーうるさいんだよな、あいつ。あ〜あとは、明日からいきなり試召戦争が始まる」

 

(お兄ちゃんも素直じゃないねぇー)

 

「いきなり試召戦争なの?お兄ちゃんも参加するつもりなの?」

 

「できれば、参加したくないが設備が悪いから参加するしかないな」

 

「偉い。小町の為だと思って頑張ってね」

 

「まぁ、テキトーにするわ」

 

「お兄ちゃんも災難だね〜。振り分け試験の時に、絡まれてる女の子を助けてボコボコにされてテストどころじゃなかったもんね。そのせいで、Bクラスにでも、入れてたのにFクラスになっちゃうなんて」

 

「小町、恥ずかしいから言わないでくれ」

 

(助けに行って、ボコボコにやられるとかマジで黒歴史だわ)

 

「まぁ、お兄ちゃん。明日絶対勝ってね。勝ったら小町が頭撫でてあげるよ」

 

「おう、任せとけ。死んでも勝ってやる」

 

こうして、俺は明日の朝に回復試験を受ける為に早く寝ることにした。

 

 

 



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第2話

八幡side

 

俺は小町との約束のために早く家を出て回復試験を受けるために学校に行っている。

 

「平塚先生。いますか?」

 

「なんだ、比企谷じゃあないか。なんか用か?」

 

「今日から試召戦争があるので回復試験を受けたいなと思いまして」

 

「お前は、全て0だもんな。」

 

「それにしても比企谷。お前が試召戦争に乗り気とは珍しいじゃないか。どういう心境の変化だ」

 

「妹に応援されてるんでやるしかないですよ」

 

「お前らしいな。そういうことなら受けてあげよう。教科は全てでいいか?」

 

「はい。頼みますわ」

 

「じゃあ、空き教室に来てくれ」

 

そう言って、俺と平塚先生は空き教室で回復試験を受けた。

 

 

八幡sideout

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「おーい、明久、秀吉、ムッツリーニとあとは島田と姫路も来てくれ、」

 

「なに雄二?」

 

「なんじゃの?」

 

「……スッ」

 

「なによ?坂本」

 

「なんでしょうか」

 

「今からミーティングがてら、屋上で昼飯食おうぜ」

 

「そういうことなら、戸塚どのも誘ってはよいかの?」

 

「私達も結衣さん誘ってもいい?」

 

「あー構わん」

 

「じゃあ、みんな行こ」

 

 

 

 

 

「屋上始めてきたよ。秀吉くん誘ってくれてありがとう。」

 

「友達だから当然じゃよ」

 

「八幡も一緒に呼んだらよかったな」

 

「そうだねヒッキーもこればよかったね」

 

「そいつは誰だ?」

 

「比企谷八幡って名前で、本来ならBクラス上位かAクラスにも入れるくらいだったんだけど、振り分け試験に来なくてFクラスに来ちゃったんだよね〜」

 

「ほう、そいつは使えるな」

「ところでそいつは今どこにいるんだ?」

 

「さいちゃんどこにいるか知ってる?」

 

「八幡、今日の朝から見てないから学校来てるのかな?」

 

「連絡とか取れないのか?」

 

「うーん。ごめん。僕たち八幡の連絡先知らないんだ」

 

「それは困ったな。まぁ、いい。とりあえず今日はそいつなしでも勝つしかないな」

 

「ねぇ、坂本。どうしてAクラスじゃなく、Dクラスなの?」

 

「あーそのことか。今のうちではAクラスに勝つことは万に1つない」

 

「それじゃ、Aクラスに勝てないじゃない」

 

「今はだ。明久。段階を踏んで下準備をしたら、勝てる見込みはある。っか勝たせてみせる」

 

「それはわかったのじゃが、どうしてEではなくDクラスなのじゃ?」

 

「それは戦うまでないからだ」

「姫路がいる以上、Eクラスは敵ではない」

 

「Dクラスは厳しいの?」

 

「まぁ、簡単にはいかないだろうな。でも、絶対に勝てる。俺のいう通りにすれば」

 

(さすが元神童だな。頼りになるよ)

 

「まぁ、細かい作戦はクラス会議の時に言うから今は飯を食おうぜ」

 

「そうだねみんな食べよ〜」

 

そう言って僕は、昼ごはんを手に取ると、

 

「明久にしては、珍しいのぉ〜。お弁当を買って来るとは」

 

(君のお姉さんから注意されたから改善したんだよ!)

 

「今日は大事な試召戦争なんだから、少ないお金を無理して買ったんだよ」

 

「そうであったか」

 

「あ、あの〜。」

 

「なに?姫路さん?」

 

「もしよければ、お弁当作って上げましょうか?」

 

(うーん。どうしよっかな。姫路さんからお弁当作って貰ってたら優子さん怒りそうだしなー)

 

僕が考えていると

 

「へえー、瑞樹は吉井だけの為に作るんだ」

 

「い、いえ皆さんにも作って来ますよ」

 

「お、そいつはいいな」

 

「………楽しみ」

 

「そうさせて貰おうかのぉ」

 

「姫路さんありがとね」

 

「みずちゃんありがとう」

 

「みずちゃんは恥ずかしいよ〜」

 

(みんなにも作るんだったら別にいいかな)

 

「姫路さん、ありがとうね」

 

「はい、頑張ります」

 

この時の僕らは、明日にあんな事件が起こるとは誰も思わなかった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「今からお前達に作戦を言うからよく聞け」

「お前達が時間稼ぎをしてもらうただそれだけだ。あとは、姫路に回復試験を受けて貰って、回復してから相手の代表の平賀を不意打ちしてもらう」

「お前達がどれだけ粘れるかが勝負の鍵となる。お前達、死ぬ気で死んでこい」

 

(今、死んでこいって言わなかったっけ)

 

「お前達行くぞ〜‼︎」

 

「うぉー‼︎‼︎‼︎」

 

 

 

 

「吉井くん、今秀吉くん達がDクラスと渡り廊下で戦闘中だよ」

 

今、僕に話しかけてくれたのは戸塚くん。さんなのかな?秀吉と同じく、とても美少女であるが男である。

 

「明久でいいよ。その方が呼びやすいし」

 

「わかった。あ、あきひさくん」

 

(やばい、上目遣いでそれはちょっとキュンときたじゃないか)

 

「どうしたの明久くん?」

 

「なにもないよ。戸塚さん」

 

「さんって、僕は女じゃないよ。僕は男だからね」

 

「ごめん。彩加‼︎」

 

「それでいいんだよ〜」

 

彩加はとても嬉しそうにしていた。

 

今、僕は中堅部隊の隊長をやっている。

中堅部隊の役割としては、前線部隊の秀吉達の点数が減ったら、僕たちにバトンタッチして前線で時間稼ぎをするってことだ。とりあえず、前線の様子を伺ってみると、

 

「もう、点数がないのじゃ」

 

「戦死者は補習〜」

 

「鬼の補習は嫌だ〜。助けてくれー」

 

状況はかなりやばい様子だ。

 

「彩加僕たちも加戦しに行こ!」

 

僕ら中堅部隊は、交戦中の秀吉達を援護しにいった。

 

「助けに来たよー」

 

「ここは任せたのじゃ。後でまた戻ってくるぞい」

 

「点数を消費したものは、クラスに帰り回復試験を受けるのじゃ」

 

ここからは僕ら中堅部隊の出番だ。

 

「吉井、高橋先生の総合科目と布施先生の化学が戦場よ」

 

「ちなみに、島田さんと彩加は化学はどのくらいなの?」

 

「えーと70くらいだったかしら」

 

「僕は40くらいだったよ」

 

「さすが、Fクラスだね。お世辞にもいい点数とは言えないね」

 

「とりあえず、精一杯のことやってみよう」

「サモン」

 

化学

 

Fクラス

 

吉井明久 26点

 

島田美波 73点

 

戸塚彩加 40点

 

田中明 52点

 

 

VS

Dクラス

 

加藤正弘 82点

 

田中浩介 79点

 

酒井加奈 95点

 

 

 

「やはり、2つ上のクラスだね僕の倍以上違うよ」

 

「あんたが低すぎるだけでしょ」

 

「そんなストレートに言わないで、僕ガラスのハートだから」

 

「あの〜始めていいですか?」

 

Dクラスの1人がこちらに呆れながら言ってきた。

 

「行くよ。みんな」

 

 

「なんで点数低いのに当たらないの?」

 

「こんなの簡単に避けれるよ。そろそろこっちも行くよ。えい!」

 

酒井加奈 78点

 

「やっぱり点数低いとダメージでないなぁ」

 

十分後〜

 

「これでトドメだ〜。はぁっ!」

 

吉井明久 15点

 

VS

 

酒井加奈 death

 

「戦死者は補習〜」

 

「嫌だよ〜。助けて〜」

 

他の人はどうなってるかな?

 

Fクラス

 

島田美波 21点

 

戸塚彩加 6点

 

田中明 death

 

VS

 

加藤正弘 death

 

田中浩介 death

 

「そっちもなんとか、勝ったみたいだね」

 

「もちろんじゃない」

 

「彩加は、回復試験受けてきて。僕も一緒に戻るから」

 

「うん。行こう明久くん」

 

「わ、私も行くわよ」

 

「お姉様〜〜。そんな豚野郎と一緒なんて、この美春が許さないですわ」

 

「美春⁉︎」

 

「さぁー、美春と一緒に行きましょ」

 

「嫌よ。補習室なんて」

 

「いいえ、違いますわ。お姉様」

「行くのは保健室ですわ。保健室であんなことやこんなことなどをするのですよ」

 

「嫌よ、助けてよ。吉井!」

 

「じゃあ、島田さん。あとは頼んだね。彩加行くよ」

 

「う、うん」

 

「吉井覚えておきなさい」

 

僕は島田さんのことを無視して、教室に戻っていった。

 

「ただいま〜」

 

「どうだ、明久。前線の様子は?」

 

「かなり厳しいね。もってあと30分くらいじゃない?」

 

「そのくらいならどうにかなるだろう。とりあえず、休んどいてくれ」

 

「わかったよ」

 

15分くらい経つと急いで横溝くんが教室にやってきた。

 

「坂本!渡り廊下が、突破された」

 

「も、もうか。少しやばいな。姫路!少し早いが切り上げて欲しい」

 

「わかりました。現代文が300点くらいですが大丈夫でしょうか」

 

「そのくらい取れれば大丈夫だ」

 

「姫路は少し隠れといてくれ」

 

「はい」

 

姫路さんが隠れたあとすぐに、教室の扉が開いた。

 

「新学期すぐに試召戦争なんて起こすバカ組代表さん。返り討ちにしてあげますよ」

 

「ほう、代表直々に来るなんて余裕たっぷりだな」

 

「僕が引導を渡してあげようと思ってね」

 

「それは残念だったな。姫路頼むぞ!」

 

「はい!サモン」

 

「どちらが残念かな?」

 

姫路さんの周りに8人のDクラス生徒が集まってきた。

 

「姫路さんがFクラスだってことは、1日経てば、情報が入ってくるよ。いくら姫路さんだろうが、8人相手じゃ無理だろう」

 

「クッ!やばいな、明久たの…」

「明久まで3人に囲まれている」

 

「君の負けだよ。坂本くん」

 

「こんなところで終わるわけに行かないのに」

 

「平賀に現代文で試召戦争を申し込みます。サモン!」

 

いきなり、知らない生徒が平賀に申し込んだから、場にいる全員がびっくりして動けなくなっていた。

 

「さ、サモン」

 

現代文

 

Fクラス

 

比企谷八幡 489点

 

VS

 

平賀源二 146点

 

 

Dクラス代表平賀源二 death

 

 

相手に何もさせず、一撃で倒し、Fクラスの勝利となった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「八幡かっこよかっよ」

 

(なにこの笑顔天使すぎるんですけど、)

 

「照れてるヒッキーもきもい」

 

「もって、俺はいつもキモいのかよ」

 

「なにしてたの?」

 

「平塚先生に回復試験受けさせて貰ってたんだけど、終わった後に先生の愚痴を聞いてたら遅くなったわ」

 

「大変だったね」

 

「大変だった。だから、疲れたから俺は帰るわ。愛する小町も家で待ってるし」

 

「ヒッキーもう帰るの?主役だのに」

 

「あんまり目立ちたくないからな。じゃあな」

 

「バイバイ八幡〜」

 

そう言って、男は帰っていった。

 

「おい、由比ヶ浜。比企谷って奴はどこにいった?」

 

「ヒッキーはさっき帰ったよ〜」

 

「例を言いたかったが帰ったならしょうがない、また今度にしようか」

 

「Dクラス代表さんよ。戦後対談といこうか」

 

「まさか、あんな生徒を隠し持っているとは、」

 

「いいや、俺も知らなかったんだ。まぁ、こっちがラッキーだったって訳だ」

 

「そうかもな。で、教室の入れ替えは今日はもう遅いし、明日の朝でもいいかな?」

 

「それでいいよね?雄二?」

 

「いいや、その必要はない」

 

「どういうことだ、坂本!」

 

Fクラスのみんなが文句を言ってくる

 

「俺たちの目標はAクラスだ。こんなところで満足してもらうのは困る。目指すはAクラスの設備のみだ」

 

みんなが、納得したようだ。

 

「こちらとしては嬉しいが、それでいいのか?」

 

「ただし、条件がある。それをのんだら設備の交換はしなくていい?」

 

「どんなだ?」

 

「なーに簡単なことだ。指示した時にあそこにある室外機を壊して欲しい」

 

あれはBクラスのエアコンの室外機か、次の戦争で必要なのかな?

 

「そんなことでいいなら、喜んでやるよ」

 

「交渉成立だな」

 

「さて、お前らご苦労だった。明日は消費した点数の補給をするから今日はゆっくり休んでくれ!」

 

「じゃあ、雄二帰ろ!」

 

「坂本君、ちょっと聞きたいことが」

 

姫路さんが雄二を呼んでふたりでコソコソ話している。

 

(姫路さんって雄二のこと好きなのかな?)

 

「なんだ姫路?」

 

「どうして、試召戦争を?」

 

「俺も元々興味はあったが、明久がすぐにやろっといったからな」

 

「どうしてなんでしょ?」

 

「あの教室で、体調壊す生徒がいるかもだからじゃないか?」

 

「それって!」

 

「俺が言えるのはここまでだ。あとは自分の想像どうりだと思う」

 

「ありがとうございます」

 

(姫路さん、めっちゃ笑顔で雄二と一緒に帰って来た。やっぱり雄二のこと好きなんだね)

 

「じゃあ、明久行くか」

 

「じゃあね、姫路さん」

 

「バイバイ吉井くん、坂本くん」

 

 

 

 

こうして僕らの試召戦争第1日が終わった。

 



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