なんか赤いポーションできた…… (みかんお)
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青いはずのポーション……


※捏造あり

※作者はエ・ランテル出身でも帝国出身でもないので矛盾点もあると思います

※不快だったら即バック

※愛はありまくるのでなんでも許してください。





 

 

 

 

師匠に弟子入りして十年。

 

 

 

帝国に居を構えて三年。

 

 

 

全然儲からないし、冒険者もしながら何とか日銭を稼いで生きている。いつになったら自分のお店が持てるのか……師匠のお店は兄弟子が継いだ瞬間クビにされたし、何とか一月に10本買い取ってくれるけど安値で叩かれるし、嫌なことって続くもんだよね。

 

 

リィジー·バレアレさんレベルの有名薬師になりたくて薬師をはじめたけど、最近私の作るポーションが変になった。

最初は魔物の血混ざっちゃったのかな?と思ったんだけど、10本作って全部が真っ赤なポーションになった時点で絶対変だと悟った。

 

でもこんなこと知られたら薬師として生きていけないし、元のポーションを作ろうと頑張っても何故か赤くなる。

 

呪いかと思って教会にも行ったけど、掛かってないって言われたどころか頭の心配までされる始末。

仕方ないから薬師は諦めて冒険者業に専念することにした。

 

勘違いされることもあるけど、冒険者の仕事は何もモンスター討伐だけじゃない。

 

荷物の積み下ろしや、御者、掃除、洗濯、武器の手入れ……街中でやれる仕事も沢山あるのだ。危険度が少ないので、人気!!と言うこともなく。というかどちらかと言えば不人気すぎてギルド側が指名依頼にする案件もあるくらい。

 

 

まぁ早く階級上げたい人はポイントの高いモンスター討伐するし、安い雑用なんかやりたく無いってのが人間の心情。

 

 

私は結構好きなんだけどなぁ……掃除行った先で美味しいご飯とか食べさせてもらえることもあるし、一石二鳥じゃない?

 

 

でもそんな雑用で食べていけないときはちゃんと討伐に行く。ポーションなら腐るほどあるし、怪我をしても目的の数に達するまで強行することができる。

 

……自慢できることじゃないし、私、すごく弱いから誰もパーティーには誘ってくれないけどね。

 

薬師って言えば迎えてくれるかもだけど、ポーション作成費で揉めて斬り殺された先輩の話を聞いて信頼できる人以外には、誰にも言わないと誓った。

 

 

赤いポーションを作ってから気づいたことがある。

 

まずは腐らないし劣化しない。

 

これは便利だしすごいことだと思う。歴史的発見な気がするけど、私が作れる程度のポーションだ。きっとリィジーさんとかは普通に作れるんだろう。

 

師匠は中の下程度に評判の薬師だったから知らなかったんだろう。

 

 

となると私は師匠を超えたわけか!凄いぞ私!偉い!

 

 

で?どうすんの?

 

 

こんな胡散くさい薬売れる?

冷やかしに買ってくれるかもだけど、絶対それ罰ゲーム用とかにされるよね?イロモノだよね?

 

…とりあえず一本飲んでみるか。

 

 

ナイフを滑らせ指先を切り飲んでみた。

味普通。傷治る速度は多少、早いくらい?でも赤い。なんじゃこのポーションは?訳分からん。

 

 

まぁ色の違うポーションなんて見たことないから、私がお店やるときの看板商品にしてもいいかもしれない。というかこれしか作れない。

 

 

 

 

 






もう一話更新します。


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女子力低いはずの幼馴染……

すみません私の書き方が分かりにくかったですね。




※捏造あり

※作者はエ・ランテル出身でも帝国出身でもないので矛盾点もあると思います

※不快だったら即バック

※愛はありまくるのでなんでも許してください

※数々の神作品が出るオーバーロード二次創作の中でもこれは酷い、と最初に言っておきますね?私の文章力は低いです(2度目)

※評価とか感想とか要らないので大丈夫です。


では上記了解された方のみ閲覧よろしくお願いします。


 

 

 

昨日の今日で所持金が5銀貨を切った。

 

 

そろそろ本格的な狩りに出ないとやばい。

 

 

何かいいクエストはないか……早朝からギルドに入り浸り目を皿にして耳をそばだて"イイハナシ"がないか息を潜める。なぁに、私に話しかけてくる奴なんか居ないから簡単よ!

 

 

このまま結婚出来ずに終わるんだろうなぁ私の人生。悲しみかない。ポーション変だし、昔から中々レベルが上がらないんだよなぁ。優しい変わり者の師匠も見放すレベル。最悪である。

 

 

「あんた!生きてたんだ!!」

 

 

背後から悪友(おさななじみ)の声がして嫌々振り返った私は心臓が跳ねるのを必死に笑顔で隠すハメになった。

 

 

「………ちょっとブリタさん?そのお隣にいらっしゃるイケメンはどなたですの?」

 

 

何故なら彼女の横にはめったにお目にかかれないレベルのバリバリタイプの男性が立っていたから。

 

 

「何その喋り方…まぁいいや。こちらペテル。コレはいっ!?」

「初めましてぺテル様。私、リザリアと申します。是非ともリアと呼んででくださいませ!駆け出しの薬師ですわ!!」

「う、うん。よろしくお願いします?」

 

 

私の中の私が『ゲット!ゲット!』と叫んでいる。

分かっているが落ち着け。大丈夫まだがっついてない。

 

 

ブリタとは久々に会うということでお茶会をする……この時遠まわしにお金が無いことを言えばブリタが、あのケチで小者として有名なブリタが!?

 

奢ってくれると言う。

 

途端に『僕に格好つけさせてくださいよ、ブリタ』なんて目を細めたぺテル様まじイケメン。ただ私の名前呼んでもいいんだよっ!?!ハァハァ。

 

 

………ふぅ。やはりイケメンがいると紅茶もいつもの倍美味しく感じる。

 

 

「ブリタ階級上がったの?凄いじゃない」

「えへへ……って言っても棚ぼたみたいなもんなんだよねー」

 

 

イケメンはニコニコと私たちの話を聞いている。

自分の事ばかり話す粗野で野蛮なほかの冒険者とは違う。やっぱりこの人しかいない。

 

 

ぺテル様!君に決めたっ!!

 

 

ごめんブリタ。話聞いてなかった。

 

 

「でさでさ、あんた一応薬師じゃん?」

「一応とかやめて下さいます?」

「だから何でそんなに喋り方?いつもならやがれとか、あんちきしょーと「ブリタさんが何歳まで粗相をしていたのか、ぺテル様知りたくありません?」ごめんっ!もう言わないからやめてーーーっ!!」

「で?薬師が何ですの?言っておきますが友達割引はしておりませんわよ?」

 

 

怪訝そうな私に、ふっふっふっと不気味に笑うブリタ。

椅子を少し引いた。

 

 

「じゃじゃぁーーん!」

 

 

さぁ取り出したるは人間が作ったとは思えないほど緻密なデザインの瓶に入った真っ赤な液体。

 

何故だろうか。それを見た瞬間心臓が止まった。

 

 

「全然驚かないね?リィジーさんに見せた時は大層驚いていたのに……あっそーか!伝説の赤いポーションなんて知らないんだ?あんたの師匠胡散臭かったものね」

「師匠の悪口は言ってもいいけど、私の知識が足りないのを馬鹿にするのは許さないわよ?」

「ドヤ顔キメてるところ悪いけど……普通逆だよね?」

 

 

 

あれ。動揺しているのか本音が出てしまった。

すみません師匠。

 

一応あの世の師匠に謝っておいた。多分あの師匠のことだから『謝るなら罵って欲しいのぉ』って言う……あのエロジジイもう一回死ね。

 

 

「それはリィジー様が作られたものなの?流石は世界一の薬師ね」

「違うよ!エ・ランテルの大英雄、モモン様に頂いたのさ!!」

「……ぺテル様。この子、ついに、頭が?」

「いえ。それは間違いなくモモンさんにブリタが頂いた物ですよ」

「ほら、さっき話した棚ぼたの件」

 

 

ブリタの妄想ではないだと?

 

昔から英雄の本ばっかり読みすぎて、二言目には英雄になる!と家を飛び出して冒険者になんかなったブリタが?本当に大英雄とお知り合い?

 

棚ぼたの件はマジで聞いてなかった。今は反省している。

 

しかしこの赤いポーションが、伝説のものだとすると私みたいにポーションが赤くなってしまった人が他にもいるということ?

………それとも、失っても惜しくない程その人にとっての価値は低いという事?

 

 

 

モモンという英雄が少し、怖く感じた。これ以上考えてはいけない気がする。

 

 

「そ、それでねっ。もう一つ大事な話があるんだけど…」

 

 

うん?珍しくブリタが女々しい。鳥の足の丸焼きを切り分けず噛みちぎった女が、頬を染め身体を揺らしている。

 

 

 

「ブリタ。私たち友達でしょう?例え大人になってからも粗相をしてしまったとかであ「違うよっ!!このバカッ!!!」」

 

 

 

馬鹿じゃないし。

 

私が折角優しくブリタを励まそうとしたのに…

 

 

「あーもう……っ。いいかい?驚かないで聞いてよ?」

「滅多なことでは驚きませんわ」

「私結婚した!!」

 

 

ふぁっ!?!!?!

 

 

「だ、誰と……」

「こ、この人」

 

 

ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!?!!?!!!?!

ぺテル様ぁぁぁぁぁぁぁ!?!!!?!?!

ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!?!!?!!!?!

 

 

 

 

 

 




注意書きを読まないスタイル嫌いじゃないけど…
評価1ってことは、逆にどの部分を許してくれたの?(笑)付けなきゃゼロなのに……



ぺテル様平凡みたいに言われてるけど、イケメンですよね?厨二病だけど(笑)


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兄弟子は嫌な奴なはず……


※捏造あり

※作者はエ・ランテル出身でも帝国出身でもないので矛盾点もあると思います

※不快だったら即バック

※愛はありまくるのでなんでも許してください

※数々の神作品が出るオーバーロード二次創作の中でもこれは酷い、と最初に言っておきますね?私の文章力は低いです(2度目)

※評価とか感想とか要らないので大丈夫です。


では上記了解された方のみ閲覧よろしくお願いします。



 

昨日まですっかり忘れていたけれど、今日は兄弟子のお店にポーションを卸しに行く日である。

 

何も対策がないまま兄弟子の店__いや正確にはお師匠様のお店であって兄弟子は別に後継者認定されてないのに乗っ取って私の事を追い出したクソ野郎だから。いくら国一番の薬屋に地位に押し上げたとか言われててても、可愛い妹弟子のポーション買い叩くようなゴミ野郎だから。決して兄弟子の店とは認めないぉ__にたどり着いてしまった。

 

 

「おぉ。リザリア〜今月も来たのか?最近どうだ?儲かってるか?」

(略)お前程度の薬師売れるわけねぇだろ。買ってやってる俺様に感謝しろ。

「あら。メイソン〜今日もカウンターにいるの?研究は進んだのかしら?」

(略)お前だって似たようなもんだろ。引きこもってポーション作ってろ。

 

ん?にこやかに会話していますが、何か問題が?

 

猫かぶりは師匠譲りですよね私達。

目と目で『ぶっ殺すぞ』と語り合いながら、何時ものようにカウンターの奥に向かう。

 

ヒソヒソと、私を妬む声が聞こえるけれど、こんなカスでいいのならお金を払うから一生私の目につかないところに閉じ込めておいてもらえると嬉しいな。

 

 

速足で誰もいない店の裏に行くと途端に前から聞こえる舌打ち。

お返しに私も床に唾を吐く。

 

 

「表から入んなって何回言えば理解するんだ?脳味噌空っぽか?」

「先月、裏で4時間待たされたの忘れてないわよ。さったと済ませましょ?いつまでもこんな腐った顔の男のいる空間に居たくないの」

「ふんっ。さっさと出せ」

 

 

一瞬袋の紐を解こうとして頭が冷えた。

 

やばい。赤いのしかない。

 

 

固まる私からイラついたように袋を取り上げ中身を見たメイソンが固まる。

 

 

「プッ」

「え?」

 

 

口元を押さえ爆笑する兄弟子に眉を寄せる。

 

おかしい。兄のことだから既に伝説のポーションのことは知っているだろう。

だからあるだけ出せ、と脅されるか偽物と疑われ冷たい目で無視するかの二択だと思ったのに… …

 

 

「あぁ〜久しぶりだぜ……こんなに怒ったのはよぉぉぉぉぉl!!」

「ぎゃぁぁぁっ!!1個1銀貨の薬瓶がぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

 

 

袋を地面に叩きつけられ踏みつけられる。

 

酷い。酷すぎる。乙女のあれやそれらを切り詰めて買った瓶だったのにっ!!

 

 

「何すんの!ぶっ殺されたいのっ!?」

「殺してぇのは俺様の方だ!こっちは陛下からの無茶振りのせいで毎日毎日家にも帰れてねぇのに、この悪ふざけときた!赤いポーションなんざ御伽噺の中だけで十分だっつーのっ!分かったら家に帰って普通のポーション持ってこい!次に適当な赤い液体詰めて持ってきたら本気で衛兵に突き出すからかくごしやがれっ!!これで教会に頭見てもらえばぁぁぁぁぁか!!!」

 

 

すごい剣幕で金貨1枚渡されて、裏口から放り出された。

 

何やねん。てか今陛下って言った?そんなわけないか。兄弟子程度の人間が、あの素敵すぎるジルクニフ皇帝陛下に目をかけられるはずがない。あったとしてもあれだ、他の奴が提案したのを、『(どうでも)いーよ』って感じだから。勘違いすんな。

 

 

今日は散々だよ。ガラス瓶の在庫は無くなるし、クソ野郎に怒鳴られるし。最悪すぎる。死ね。でも金貨はよくやった。

 

 

「くそがっ!!」

 

 

嫌がらせに2日は絶対匂いの取れないゴブリンの精◯扉にぶっかけてやった。

 

 

 

ザマァミサラセ!その匂いに苦しむが良い!!!

 

 

*

 

 

 

「あの女……」

 

俺様の名前はメイソン・テオ。帝国一の商会をパトロンに持つ、世界でも5本の指に入る薬師で、喧嘩も強けりゃ、顔もいいモテ男だ。

この国で俺より顔のいいやつは皇帝兵陛下見たことがない。流石は俺が唯一尊敬している他人である。ホモじゃない。

 

 

俺は地面に散らばるガラス瓶の破片を集め袋に戻しタオルで床を丁寧に吹いた後、窓から放り投げた。

窓とドアに鍵がかかっているのを確認すると、懐から先ほど割らなかった瓶を取り出した。

 

「…赤いが、匂いは普通のポーションより少し臭くない。効果が普通のポーションであれば、この液体の成分を何とか……」

 

あの女が本物を作れるわけはないが、まぁまがい物レベルにはなっているだろう。

これを知り合いの鑑定士に分析させ研究すれば陛下の指定した納期に間に合うだろう。

 

 

間に合わせでもいい、そんな風に考えてしまうのは良くないことだと分かっているが、陛下からの莫大な支援金を前にしてはどんなに高潔な人間でも目がくらむ。

なにより、陛下の期待にこたえられねぇなんて認めねぇ。

 

 

「ふんっ」

 

 

何かあれば全部奴のせいにすればいい。

 

せいぜい俺様に利用されろ。

 

 

 

 

 



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