技術者と魔法使いと中の人 (近藤山人)
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出会い
・神川 光
本作の主人公その1。探偵小説が好きで将来は探偵になろうと考えている大学生。クトゥルフ神話のファンでもあり、趣味で小説を書いている。COCではSF作品のキャラを基にしたPCを使う。現実が充実している。
・朝霧 理沙
本作の主人公その2。日本とイギリスのハーフの大学生。
神川 光の恋人でありクトゥルフ神話のファン。一番好きな創作キャラは霧雨 魔理沙。COCでは東方プロジェクトのキャラを基にしたPCを使う。現実が充実している。
〜私立西ノ森大学〜
都心から電車で約一時間、程よい田舎にキャンパスを構える私立大学。主に文系の学生が通うキャンパスである。
そのキャンパス内の南側の東から3番目の教務部棟をあるを2人の男女が腕を組んで歩いていた。
「ククク、ついに奴らに俺のリア充っぷりを見せる時がきたな。奴らなの嫉妬する顔が眼に浮かぶ。」
「もう、本当に光は性格が悪いわね。そんなんだから友達が少ないのよ。」
そして2人は階段を降りようとした時ふと階下に変わった服装をした2人の男女が倒れていた。
「う、うるさい。それにそんなの量より質だよ。あ、人が倒れている。」
「あ、本当だ。ってこんな事している場合じゃないわね。hurry 光。気づくの遅過ぎよ!(私もだけど)、え!どういう事?」
2人に近づいた朝霧は驚きの声をあげる。なぜならその2人が霧雨 魔理沙と真田 志郎が現実にいたらこんな姿だろうと思われる姿そのままだったのである。
「何だコスプレか?この2人。…脈拍及び呼吸は正常。」
「でも服装や髪型だけでこんなに雰囲気出せると思う?」
「だな、もはや変装だな。メイクともしてるのか、もともと似ているのか。」
「う、うーんここは?」
最初に目覚めたのは少女の方であった。
「目が覚めたか君。立てるか?」
「あんたは?」
「俺は神川 光だ、こっちが朝霧 理沙。君の名前は?」
「…霧雨 魔理沙だ。」
「「は?」」
「は?ってなんだよ人の名前に文句があるのか?」
「いや、無いけど。貴女頭でもあったの?」
「さっきか「…ここは?…君達も巻き込まれたのか?」え?」
「あの、巻き込まれたとか何とかは分かりませんが、まずあなた方は何でこの大学内に倒れていたんですか?」
「すまない自己紹介が遅れた。私は真田 志郎、防衛装備庁、まあ防衛省の外局に努めさせてもらっている。」
「防衛装備庁?国連宇宙軍技術研究本部じゃないんですか?」
「君は何を言っているんだ?現時点で国連宇宙軍なんて存在しないよ。」
「そうですよね。ちょと僕の好きなSF物に似た人が出る者で(もしかしてこれは)それで真田さん貴方もしかして1988年生まれですか?」
(あ、そういう事かという事はあっちの金髪の子も…)
「…確かにそうだが。君はなぜそれを知っているだ?」
真田は鋭い目つきで神川を見据える。
「あ、あの私は朝霧 理沙と申します。この大学の学生です。」
「わ、私はさっきも言った通り霧雨 魔理沙だ。幻想高校の2年生だ。」
((!!))
「(これは俺も自己紹介をすべきだな。)お、私は神川 光といいます。この大学の学生です。」
((この2人私/俺のCOCの探索者と一緒だ!))
to be continue
魔理沙ちゃんや真田さんの口調についてはあくまで東方の「霧雨 魔理沙」と宇宙戦艦ヤマトシリーズの「真田 志郎」を基にしたキャラだという事で大目に見てくれると嬉しいです。
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技師と魔法使いと一緒に
((この2人私/俺のCOCの探索者と一緒だ!))
・・・・・・・・・
「つまり貴方方は気がついたらここに飛ばされていたと言うことですか?」
「その通りだ。しかし君はやく信じてくれたね。普通こんな事は信じないよ。」
「いや、まあ急に目の前に人が現れれば信じますよ。」
(ちょと、光急に現れたんじゃなくて倒れているを見つけただけでしょ!)
(しー。静かに聞こえるから。頼む口裏合わせといてくれ。)
(も〜、仕方ないな。)
「あんたらさっきからこそこそとどうしたんだ?」
「な、何でもないよ魔理沙ちゃん。」
「な、ま、魔理沙ちゃん言うな。」 カァ〜
「お、赤くなった可愛《ドスッ》いて何すんだ。」
「何か問題でも?」
「いえ何でもないです。(こえー、心臓が止まりそうな重圧が発せられてたぞ。)」
「それでこれからどうするかだが「あ!」どうかしたのか?」
「私の知り合いに1人こんなのに詳しそうなのがいるんです。もしかしたら力になってくれるかも。」
「その知り合いはどこにいるのかな?」
「多分今は芸術学部棟にいるはずです。」
〜芸術学部棟〜
4人は芸術学部棟にやって来た。
「ふーん、それでトロンボーンの練習をしている私をわざわざ訪ねて来たんだ。残念だけど私から言える事はないよ。でもどうしてもと言うのなら図書館で面白そうな本を探してみるのもありかもね。」
「そうか、手間かけたな。じゃあ俺たちはこれで「待ちたまえ。」どうした?」
「これ持って行きなよ。」
そう言って彼女が神川に渡したのは翡翠で出来た勾玉だった。
「これ、どこで?」
「いいから、いいから。さっ早く行ってくれ。」
「どうだった?」
「知らないそうだ。」
「まあ仕方あるまい。一般人が神話関連のことを知っている方が奇妙だからね。」
「私も同感だ。それでこれからどうするつもりだ光。」
「中央図書館に行ってみようと思う。」
「ほーう。確かに一理あるかもしれないな。こう言う場合図書館や、書斎に手がかりが隠してあることが多々あるからね。」
「確かにそうだな。私も経験あるし。んじゃあ、図書館に行ってみるか。」
((さすが探索者!))
「案内してくれるかな?」
「「は、はい。」」
〜教務部棟 中央図書館〜
中央図書館に入ると新刊コーナーの一冊の本が神川 光の目に留まった。その本は『クトゥルフ神話trpg 』だ。
「!それじゃあ皆さん手分けして調べましょう。」
神川はそう言った後、霧雨と真田に見られる前に『クトゥルフ神話trpg 』に目を通す。
すると、あるプリントが挟まれていた。
・挟まれていたプリント・
「階段というのはね、それでなくても、異界への通路になりやすいものなんだよ。(中略)階段はもともとそういう機能を持っているんだ。空間を縦に貫いて、本来は存在しないはずの路を通す建造物だから」
・空間を縦に貫く構造物:階段、エレベーター
・どちらもある建物をリストアップしておく→一番適しているのは?
・階段とエレベーターが隣接している建物はひとつ
・異世界からの脱出→その世界で死ぬのはベタな展開で微妙?
「これは…………。」
(これは文学部研究棟!)
西ノ森大学 文学部研究棟それは地上10階 地下1階な建物で
エレベーターを軸にして螺旋階段がある建物だ。
「皆さん!どこに行けばいいのかわかりました!」
「それは本当か?」
「はい本当です真田さん!」
〜文学部教育棟〜
「やって来たはいいが手が狩りが君の持っているメモだけとなるとな。」
真田はそう言いながら顎に手を当てて考える。
「上に行ってみようぜ前に霖太郎がこう言う不思議な事は星野ならびに関連付けられて行われるって当てたし。」
「なるほど。確かにこの建物はここら辺じゃ一番高いしそう言うのにはうってつけだしね。」
「それじゃあ上に行こうか。確かに君の発言は一理ある。」
・屋上・
地上10階のそこは構内を一望でき周りに高い建物がないのでかなり遠くまで見渡せ、遠くの方に日本の首都たる東京のビル群がうっすらと見える。
「何もありませんね。」
「すまない私の考えは間違っていたみたいだ。」
「気にする事ないわ魔理沙ちゃん、誰にだって間違いはあるし、誰かが酷い目にあったとかないじゃない。」
「…ありがとう理沙。」
「ふふ、どういたしました。」
・地下1階・
あの後4人は屋上ではないなら地下なんではないのかと言う考えに至り地下に降りて来た。そして学生2人は奇妙なことに気づく。
「な、そんな、馬鹿な!」
「え、え、どう言う事!?」
「おい、2人ともいきなりどうしたんだ?」
魔理沙のその声に朝霧は振り返る。その顔は青白く何かありえないものでも見たかのようだった。
「おかしいのよ。この建物には地下二階なんてないの……でも今は存在しないはずの階段が、」
「門のようなものか…何か懐かしい感じがするな。」
「私もだ。」
「…どうやらお別れのようですね。」
「そのようだ。短かったが興味深い体験だった。また機会があれば会おう。」
「はい。さようなら真田さん。」
「さようなら。」
「おいおい、そんな寂しいこと言うなよ。またな理沙、光。」
「「…ああ/うん、またな/またね真田さん魔理沙ちゃん。」
そして2人は地下への階段を降りて行った。そしてついに気配を感じられなくなる。
そこは突然階段から人が降りてくる。それは2人にヒントを与えた女性だ。
彼女は満面の笑みを浮かべながらこう告げる。
「お疲れ様です。シナリオクリアです」
まだちょと続きます。
オマケ ・ 霧雨 魔理沙(朝霧 理沙のcocキャラ)
INT17 APP16
真田 志郎(神川 光のcocキャラ)
INT18 EDU21
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