東方喫茶店『風楽』 (森のナムル)
しおりを挟む

現段階のオリジナル登場人物達の設定

初めまして、森のナムルです。
本編を読む前に、一度目を通して頂ければ・・本望
と思います。


東方喫茶店 『風楽』

現時点のオリジナル登場人物紹介

 

・江之太夫 泰忠(えのたゆう やすただ)

メモ

4000年以上生き、八雲 紫の師匠でもある。

髪の毛は長く、白い紙で出来た髪どめを使っている。

女性によく間違えられるが男性である。

陰陽師姿で、左目に呪符が貼られている。

独自で喫茶店を経営、あまり客はこないが、本人は気にしていない。

喫茶店とは別に住処があり、喫茶店内に隠し扉がある。

 

・東 照陽(あずま しょうよう)

メモ

17歳の高校生

権道 銀平、角 優一、豊嶋 鈴、と共に幻想入りした。

その時、妖怪の山の麓に転送された。

古今東西の料理を作れる。(よく、権道一家の代わりに、料理を作る。)

親は事故で亡くなり、権道 銀平の家に預けられる。

ポケットには、古い緑色の御守りがある。

神社とは、何らかの関わりがあるらしい。

彼と権動と角と豊嶋のグループがあり、

一応リーダーではある。

 

・権道 銀平(ごんどう ぎんぺい)

メモ

17歳のバイク好きな高校生

襟足を残した坊主刈りにハンバーグを乗せた様な髪型

(照陽曰く)

柔道着みたいな服に、『下剋上』と書かれている。

豪快で脳筋性質、学校では不良扱い

よく他の高校の不良と絡まれる(基本的にはやられたら、やり返すだけである)

友達思いで、友人との時間を大切にする。

白玉楼に転送された。

二人兄弟で、次男

兄の名前は、権道 頑太郎(ごんどう がんたろう)である。

 

・角 優一(かど ゆういち)

16歳の白のニット帽を被った高校生

ズボンのベルト通しに5円玉が2枚とぶら下げている。

マジック(特にカード系)が得意。

将来はマジシャン志望だったが、断念(金銭的に)

真面目で冷静な少年だが、マジックの事になると、

多少狂気的になる。

クラスでは、変わり者として扱われる。

紅魔館に転送された。

学校の仲間(特に 権道、東、豊嶋)に、マジックネタを披露している。偶に失敗してネタがばれてしまう。

 

・豊嶋 鈴(とよしま りん)

17歳の身体能力が高い少女。

親や周りの人から「男として産まれれば良かったのに」と言われ、孤立しているが東は彼女の個性を認め、接している。

(そんな東に少し惚れている)

黒髪のショートヘア少し赤みを帯びた黒目が特徴。

ジーンズを好み、学校以外ではスカートはあまり履かない。

運動とボードゲームが得意で、「兵は機動力なり」が彼女のモットーである。

力も男性に引けを取らない。

家事は苦手で、カレーが炭になったこともある

余り、他人とは積極的に関わろうとしないが東達と弁当を食べるのは例外。

香霖堂に、転送される。




次回は、東、権道、角、豊嶋達が幻想入りする少し前の事を書きます。
誤字脱字、感想などございましたら、ご教授頂けるとありがたいです。

それではまた、 ありがとうございました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幻想入り前日
幻想入りする前 ①


森のナムルです。
ここから、小説を書いていきます。



〜照陽side

夏休みが始まる前日だった。

夏休みは、先生にとって業務と処理の束縛に苦しむ日だろうが、

高校生にとっては、校則と勉強から解き放たれる賞賛されるべき日だろう。

日が近づくに連れて、周りは休日の過ごし方で盛り上がり、宿題をやるか やらないかで盛り上がった。そのとき、宿題を やる派、やらない派かを聞かれたから、

「やらない」とだけこたえた。

意外〜と言われたような気がした…。

 

休み時間、なんとなく屋上に行った。

既に3人いた、

「なんだもう来たのか、。暇な奴だな、東。」

襟足を残した坊主刈りにハンバーグを乗せたような髪型、

100分の100であいつだ。

「お前もな、銀。赤点回避おめでとさん。」

銀のこと権道 銀平。

脳筋で、教師達から不良生徒とみなされている。

性格はいい奴なんだけどな・・・。

「はははっ!確かに回避したけど、銀の奴ほんとギリギリだったよ。」白のニット帽 角 優一が珍しく笑う。

「あなたが笑うなんて珍しいね 優。」

不思議そうに少女 豊嶋 鈴がいった。

確かに、なにかあったのだろうか?

 

〜優一 side

確かに、珍しいのかもしれない、僕が笑うなんて。

でもこれはしょうがないと思う。

銀の英語の回答のほとんどが「YES!」か「NO!」で挙句に「I can't tell you.OK?」などを書く、

「because」を「becuase」と書くなど見てて飽きない。

マーク型式で32点取れたようだけど・・・

隣で銀平が不機嫌そうにみている。

話を切り替えよう。

「夏休みどこかいかない?」

「私は涼しいところがいい。」鈴がいった。

「行くとしたら 山だな。」

目を輝かせて銀が言った。

やっぱりコロッと変わった。チョロいな♪

「東は何かないのか?」僕が尋ねた。

「僕はどこでもいい。みんなの意見に従う。」

東がいう。 フム…。

 

「なら、○○山の頂上の『博麗神社』なんてどう?あそこは銀の要望通り山だし、結構涼しいからさ。

…それに、怪奇スポットだし。(ボソッ)」

鈴が最後に何か言ったようなきがしたが…。

 

〜銀平 side

優の奴、俺の事笑ってたような気がするが

…まぁ いいか。

「んでさ、博麗神社って何だよ?」

「神社に決まってるだろ?銀。」

すかさず東が言う。

「正確には、廃れた神社だけどね。」

鈴が言う。

「じゃあ何でわざわざ、ボロっちい所いくんだよ。面白くねぇじゃん。まだ優のマジックの方がおもしろいぜ?」

優はマジックが得意だが、正直見飽きた。確か、今日もタネを用意してるらしい。

「まだとは何だ⁈全く。面白いだろ?なぁ!鈴!東!」

ふて顏で言う優に、東は「お、おう。」と言い、鈴は少し苦笑いしていた。

…見間違えか。優のニット帽が不審な動きをした気がする。もぞもぞと動いた。 東も気づいたらしい。

…見なかったことにする。

「ぼくはそこでいいよ。」東が言う。

「ぼくも同意見。」優がいう。

「後は銀だけ。早く決めてよ。」鈴も言う。

行くものか、誰が好き好んでそんなとこ…

ジーッ (°_°) ジーッ(°_°) ジーッ(°_°)

・・・

・・・・・

・・・・・・・チーン(諦めのゴング)

「あああぁっわかった、わかったよ。行くよ、うん。

ハァ〜ッ(ボソッ)」

「「「んじゃ決まりだ(だね)(だな)」」」

「3日後の朝6時に優ん家に集合でいいか?」

「わかった。」「りょーかい。」「頼んだ。」

「あっ、そうだ!僕の手品みてよ。東、鈴、銀!」

いきなりの優のマジックショーが始まる。

ご丁寧な事に音源まで用意されていた。

 

〜 優一 side

待っていた… この日をずっとまっていた!

少ない小遣いを奮発して、タネを仕掛けてある。

鏡の前で何度も練習した。

親に偶然見られてお互い気まずくなったりした。

それでも…それでもこの時のために散々練習した。

僕は3人から少し遠ざかった。

そして足を一歩出しつつ、

「さぁ、驚け‼︎マジックスタ(ry ブッ⁈」

 

「⁉︎」Σ(゚д゚lll)Σ(゚д゚lll)Σ(゚д゚lll)

何が起きたかって? 盛大にコケた。

そして帽子の中から僕の努力、小遣いの結晶が飛び立つ。 白い羽を撒き散らしながら!

「鳩だ・・・。」鈴は呟いた。

白い2羽の鳩がニット帽から飛び立った。

その後帰ってくることはなかった…。

銀と東は予想通り、という顔をしていた。

バレてた⁉︎ 事故前から解っていた⁉︎

恥ずかしい。

というか、皆の視線がイタイ。(−_−#)

穴があったら 勢いよくシュートされたい。

「まぁ、うん。」

やめろ…

「そんな事もあるからさ。」

やめてくれ…

「優はよく頑張ったよ。」

あああアアアアアア アァアアァアあ

ミィンナァキィラァイィダァ〜

。・゜・(ノД`)・゜・。

そのまま脱兎の如く家に帰った。

その後何をしたのか覚えていない。

 




後日談
東 「そう言えば、鳩の名前は?」

優一「『ゴンザ』と『ビリー』…。」
グスン…。( ; ; )

東 「…ゴメン。」

駄文を書いてしまいました。

森のナムルです。
次回もよろしくお願いします。
それではまた、ありがとうございました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幻想入りする前 ②

どうも皆さん。 森のナムルです。

今回は前回の続きと、鈴の過去のエピソードを書きました。

それではどうぞ。


〜照陽 side

その日の夜、いつものように夕食を作っていた。

献立は、雑穀米に、下ろし柚子ポン酢とレタスのサラダ、ほうれん草のおひたし、豚汁、生姜焼き、

生姜焼きは、権道家で最も好きな料理だ。

 

権道家は体育会系が多く、ご飯の量が恐ろしく多い。僕を含め5人で6合のご飯を炊くのが恒例なのだ。

「ハッハッハッ!しかし、照の作る生姜焼きは美味いっ!

お代わりっ!キャベツ多めで!」

権道家の大黒柱 権道 敬一 さん、豪快で漢らしい。

家に道場を設け、体術や道具を使った技を教えている。

しかしこの人、生姜焼きの肉12枚以上食べてもまだお代わりを求める、前々から思っていたが胃が20個有るのではないか?お代わりを作りながら考える。

「父さんは食いすぎです。もう少し食べる量を考えて下さい。あっ、僕もお代わり。」

長男の権道 頑太郎さん。文武両道で思いやりがあるのだが、スキンヘッドなのが少し残念な人だ。

スキンヘッドの理由を聞いたら、

中途半端に伸ばすくらいなら、全て切ってしまったほうがいい、らしい。

そんな彼も、生姜焼き8枚目を突破した。

「ありがとね〜、今日はリクエスト聞いてもらって、久々に食べたくなったの〜♪」

やんわりと笑いながら箸を進める権道家の母

権道 菊さん。

この人も、生姜焼き8枚をペロリと食べた。

…凄いな、この家族。

「東も食えよ。いつも通り美味いぜ? (モグモグ)」

同級生の、権道 銀平が言う。

「生姜焼き(モグモグ)食わねぇなら(モグモグ)オレが(モグモグ)貰うぜ。(ゴクン)いいだろ?」

全く、食うのか話すのかどっちかにしてくれ。

「食ってもいいけど、もし食べたらみんなの皿洗い代理よろしく♪」

「(モグモグ)⁉︎(モグモグ ゴクン)はぁ⁉︎もう食っちまったじゃねぇか!チクショー‼︎」

食ったんかい。

 

その後、風呂に入る。

先に頑太郎さんと銀が風呂に入り、僕と敬一さんが体を洗う。

銀が僕が体を洗っている時に水鉄砲を放って遊ぶから、シャワーで応戦するという、なんとも子供じみたことをした。るん

頑太郎さんは目を細めて様子を見て、敬一さんは、愉快そうに笑っている。その後、ぎんはゴーグルを取り出し、洗面器でお湯をかけてきた。

反則だろ。( ̄O ̄;)

こちらも奥の手を使おう。

「今降伏したら攻撃をしない。武器(洗面器)を捨てろ!」

何言っているんだという顔をする銀。

「もう一度言う。武器(洗面器)を捨てろ!」

どうやら、応答するつもりはないようだ。

ならこれを喰らえ!

シャワーの水を相手に振りまく。

銀が悶える。

「ちょっ!冷たい⁉︎ズルいぞ!うわっやめてくれっ!!」

シャワーの温度を低くした。

卑怯とか言うなよ?降伏勧告したからな。

その後、銀から降伏を受け、水合戦は終了した。

 

寝室は、銀と同じ部屋だ。

寝る前にポケットの中の『御守り』を握る。

昔からの癖でもあり、習慣でもある。

これをしないと、何故か不安になってしまう。

この御守りは昔、両親が亡くなる直前に貰ってきたらしい。文字はボロボロで見えない。

 

両親は僕が5歳の時に、交通事故で亡くなったと聞かされている。両親の顔や声を全く覚えていない。

 

いろいろと考えていたら、電気が消された。

また今度考えよう。そう思い、眠りについた。

 

〜 銀side

 

布団を敷いて、その上で大の字になる。

今日の昼に鈴の言った『博麗神社』について、考えようとする。が、本来頭が良くないのと、考えると眠くなってしまう性格で、もう寝ようと思った。

 

電気のスイッチを消そうと起き上がり、向かう。

東がいつものように、御守りを握っていた。

何故握っているのかは知らないが、いつもの事だからあまり、気にしない。

電気を消し横になる。

明日、また何か面白いことが起きる気がした。

そして眠りについた。

 

 

〜鈴 side

私は、基本親とは話さない。

家に帰ると逃げる様に二階の自分の部屋へ入る。そして自分の趣味の時間に費やす。

なぜ親から遠ざかろうとするか?

と思うかも知れない。

物心ついた時から、両親は私を男の子の様に育てた。その育て方は『ボーイッシュ』とは大分かけ離れたものだつた。女物は一切触れさせて貰えず、やがて周りからも『男』というレッテルを貼られた。毎日の様に「お前が男だったら良かったのに」と言われた。

自分が何なのか解らなくなった。

そんな自分も嫌で嫌で堪らなくなった。

高校に上がっても孤立し、噂される。

そんな高1のある日の事、学校で席替えを行った。

隣には、東 照陽 がきた。

周りの男女はから、

「お前も残念だったな、ボッチの『男』鈴の隣だなんてさ、クジ運ないね〜。」

「だよね〜。」

「お前、本人の前で言うなし(笑)」

みんなそういう風におもってたんだ…。

「何言ってるんだ?それは、個人の事だからお前らがどうこういう問題じゃない。つかさ、寄ってたかって女子いじめるお前らが、女々しく見えるぜ。」

⁉︎ …えっ?

「チッ。ああそうか、確かお前の両親死んじゃったっけ。

それで正義ヅラか 、うぜぇんだよ。」

男子の1人が東の胸倉を掴む。

「お前さ、マジウザいからさしn(バキッ ブグッ」

胸倉を掴んだ男子が殴り飛ばされる。

机に激突し、床に倒れる。

横を見ると鬼の形相をした権道 銀平がいた。

「テメェら!俺の友人になにしてんだ!ああ⁉︎ゴラァ‼︎東の前で謝れクソが‼︎」

銀が怒鳴って言うが、男子はピクリとも動かない。

多分気絶しているのだろう。

「あぁ⁉︎ゴラ テメェ 無視してんのか⁉︎いい度胸じゃねぇかクソッタレ!」

男子の胸倉を掴む。

慌てて周りが止めに入る。

「やめろ!あいつ完全に気絶してんだよ!」

「この野郎!なに勝手に気絶してんだ!ボケが面出せ!ぶん殴ってやんぞ ゴラァ‼︎」

いや、気絶させたのは銀だろ⁉︎ 全員思った。

清々しい逆ギレだった。

その後先生達が止めに入って、指導室に連れてかれた。東も、参考人として呼び出された。

その後、帰ってきた時にお礼を言った。

「庇ってくれてありがとう。でもなんで、なんで私を庇ったの?何でそこまで言ってくれたの?」

ついでに、心の中の疑問も伝えた。

「自分がしたかったからだ。『女の子』が虐められているのにこのままでいるのがなんか嫌だったから。…じゃだめかな?」

東は、顔を少し赤らめて言ってくれた。

簡単な理由だった。 それでも嬉しかった。

「うん…。ありがと…うっ。」

気が付いたら少し泣いていた。

女性として見てくれていた。

嬉しかった…。

 

その後も孤立はしたけど、東が昼食を誘ってくれたりした。銀が話しかけてくれた。

 

それだけで充分過ぎるのに…。

 

「この気持ちは、贅沢…なのかな?」

 

 

恋をしてしまった。 東に、

 

東 照陽に。

 

 

もし、神社に行ったら、つたえられるかな?

 

あと、…3日後…。

 

そう思いながら、眠ってしまった。

 

 




少しベタ過ぎましたか?

次回は、博麗神社に行きます。

それでは、また
ありがとうございました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幻想入りする前 ③

優一「アレ?前回僕の出番薄くない?」
過ぎたものは仕方ない。あきらめなさい。
優一「アァンマァリィダァァァ‼︎」
どうも、森のナムルです。


〜照陽 side

 

3日後の朝5時、僕と銀は軽い食事をして、優の家へと向かった。

「バイクで行こうぜ。」銀が目を輝かして言う。

少し呆れた。

「あのな、仮にそれで行ったとしても何処にその原付バイクとめんだよ。」

優の家の近くに、バイクを駐車するところはない。ましてや、彼の家に勝手に駐めるなんてもっての外だ。

銀はしぶしぶ諦め、徒歩で行く事に同意した。

全く…。(苦笑)

 

〜 優一の家

 

〜優一 side

時計のアラームが鳴る。もう日は昇っている。

霞む目を擦り、食事を済ませてから、玄関で待つ。

 

しばらくして、鈴が最初に到着した。

「おはよう、鈴。」

「おはよう。」

夏とはいえ、朝は寒い。

家に入って待つか聞いた。

鈴は、少し微笑みながら首を横にふる。

「私は大丈夫。それに…もうそろそろ東と銀が来るような気がするの。」少し顔を赤らめながら言う。

本当に5分もしないうちに、銀と東がやって来た。

全員集合だね。

「「おはよう。銀、東。」」

「おっす、鈴と優。」「おはよう、優、鈴。」

「お前ら早いな。まだ5時30分だぞ?」

東が言う。

「お前もな、東。」

苦笑いして、僕が言った。

「少し早いけど、いかない?麓まで大体歩いて2時間弱だから、早めに行って何か食べない?」

鈴が言う。

「「いいと思う。」」

「俺もサンセー!」( ^ω^ )/

銀も賛成した。

「ヨッシャー!目的地まで競争ダーッ‼︎」

銀が走る。

馬鹿かあいつは、歩いて2時間半なのに全力疾走していく奴があるか。

 

つか、あいつ道知ってるのか⁉︎

「ところで、博麗神社ってどっちだ?」

やっぱり。(ー ー;)

〜10分後

 

銀「ヨッシャー!ガンガンいくぜーっ‼︎」

 

〜20分後

 

銀「…なぁー。疲れたー。」

 

Σ(゚д゚lll)鈴 Σ(゚д゚lll)東 Σ(゚д゚lll)優

 

(((早っ⁉︎)))

オイ、まだ始まって20分しか経ってないぞ。

大丈夫か?この旅。

 

〜1時間後

 

銀「つまんねー、もどろーぜー。」

ブーブー文句を垂れる銀を無視し、先へと進む。

なんだかんだでついて来てくれるからだ。

 

〜1時間半後

 

日差しが強くなってきた。

同じくらい、銀の文句も多くなってきた。

銀「帰る帰る帰りたーい。腹減ったー。ツカレターヤダヤダ帰りたーい。暑い〜。」

…泣きたい。(T ^ T)

鈴「もう少しで着くよ。頑張って。」

東「銀、頑張れ。着いたら食物奢るから。」

銀「ブー。わかったよ。」

子供か 全く…。

 

〜2時間後

 

鈴「着いたよ!お疲れ!」

優「やっとついたー。(ハァ)」

銀「んじゃ早速、美味いもん食いに行こうぜーっ!」

コロッと変わったな。…なんか腹立つ。

東「…お疲れ、優。」ポンと肩を叩かれた。地味に嬉しかった。

その後、近くでみたらし団子を食べた。

疲れた体に甘い物は格別だ。

東は約束通りみたらし団子を銀に三本奢った。

「甘い物 サイコ〜♪」(≧∇≦)

鈴が美味しそうに食べる。

東は、お茶を飲みながら新聞を読んでいる。

心なしか表情が険しい。

 

〜照陽 side

 

今僕は地域新聞を読んでいる。

「○○山また行方不明者発生!」

新聞にはそう書かれていた。

何故だろうか嫌な予感がする。

そんな事を思っている間に、3人は団子を平らげてしまった。お茶をすすり、会計を済ます。

大丈夫だろう。 そう思いながらみんなを追って行く。

 

少し歩くと、○○山の登山口についた。

緑が茂り、日陰も多い。

一歩進むと、足にねとりとした感覚がつたわる。

思いの外、ぬかるんでいる様だ。

30分位歩くと、靴の色も茶色と黒を混ぜた色になってくる。

記事の事を思い出した。確かに鬱蒼と茂ってはいるが、迷う程ではないだろう。嫌気がさしてどこかへ行った、が妥当だと考える。

またしばらく歩くとぬかるんだ土から石段に変わった。ここが神社の参道なのだろう。

色あせた鳥居をくぐり、周りを見渡す。神社自体はボロボロで、木の葉や草で荒れてはいるものの、それが奥ゆかしく、不思議な空間に見えた。

賽銭箱近くには、誰が供えたのかわからないが、野菜と御神酒が備えられていた。信仰している人が居るのか疑問に思ったが一旦置いておく。

暫く神社周りを探索したが、特に何もなかった。

まぁ、そりゃそうだろうな。(苦笑)

「もうそろそろ帰ろう。」優が言った。

鈴も、銀も同意した。

「なら、最後にお賽銭をして安全祈願をして帰ろう。このまま帰るのは流石に失礼だと思うし…。」

1人五円玉を、賽銭箱の中へ入れ、ニ礼二拍手一礼をする。願わくばこのまま何も起きませんように。

そう思い、神社を後にした。

石段を降りていると何故か意識が朦朧とする。

眠気ではなく、意識が引っ張り出されるような感覚、このまま別の世界へと旅立つような感覚だった。

声が出ない。

あっ………。

 

そのまま 石段から 落ちて

 

 

ドサッ

 

 

重い瞼を閉じた……。

 

ドサドサッドサッ

 

後に続くように何かが落ちる音がした。

 

……。

 

 

〜幻想卿 妖怪の山の近く

 

コトコトコトコトと音がする。

お湯が沸けたようだ。

 

引いたコーヒー豆の上にお湯を注ぐ。

コーヒーが滴るのを店主は楽しむ。

 

最後の一滴が落ちるのを見て、店主はカップに移す。

一口飲む前に香りを楽しむ。

 

次に味を楽しむ。

 

その店主 江之太夫 泰忠 はまだ知らない。

 

 

まもなく、

幻想郷を知らない少年が近くに来ることを。

 

 

 




ついに幻想入りしました。

江之太夫 もでてきました。


それではまた、ありがとうございました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

出会い
ここは…? 照陽 side


ようやく、泰忠と、照陽の能力が判明します。

一枚だけスペルカードが登場します。

それではどうぞ。



〜泰忠side

 

いつものように床を掃除し、机を拭く。

この店には誰も来ないが、日課として取り組んでいる。窓を開けて日光を取り入れる。

夏の陽射しが心地良い。

「いい天気ですね…。」

気が付いたらコーヒー豆を焙煎していた。

少し苦めのコーヒーにするために、じっくりと行う。偶にはテラスで頂こう。 そう思い、コーヒーを外に運ぶ。

コーヒーをテーブルの上に置き、椅子に腰掛ける。まずは香りを楽しもう、とした時だった。

「……。⁉︎近くに人の気配がしますね。おかしい、ここは妖怪の山。生身の人間が行ける場所ではない筈です。1人のようですね。…いつ妖怪に襲われてもおかしくない。…早く見つけなければ!」

 

立ち上がり、紙でできた鶴を10枚取り出す。この鶴は聴覚、視覚、位置情報を共有出来る特製の式神だ。

それを空に投げつけ言う。

「行け。」

鶴はあちこち飛んで行った。

すぐにその人物が見つかった。木にもたれかけた状態でピクリとも動かない。目立った外傷は無さそうだ。

「気絶している。…この家から少し離れていますね。…瞬符『法則遊泳』。」

場所が分かれば瞬間移動でその人物の元へ行ける。幸いにも周りには誰もいない。

急いで彼の元へ行って戻り、ソファーに寝かせて彼が起きるのを待った。

 

〜???side

う・ん・・んっ?

おかしい、僕は神社の石段から落ちたはず。仰向けなら、空か木の葉が見えるはずだが…?何故屋根が見える?

そして、なぜ 僕しかいない?

 

色々考えていると、奥から人がやって来た。

「目が覚めましたか?」

髪が長く、整った顔の女性が現れた。

陰陽服で左目に紙が貼ってある。

…イタイ人なのか?

「? どうかしましたか?」

「いや、あの…。ここは…どこですか?」

「あぁ、そうですね。

ここは 妖怪の山の近くの喫茶店『風楽』です。」

えっと…。

「妖怪の山って○○山の事ですか?」

彼女がきょとんとした顔をした。

「いいえ、そんな所はここにありませんよ。…もしかして、貴方は外来人ですか?」

外来人…ってなんだ?

「貴方は、きっと『幻想郷』についても知りませんね?」

その後簡単に説明してもらえた。

 日本の人里離れたとある山奥に存在する博麗神社の結界に隔離された土地で、外界(僕たちが暮らしている世界)と地続きではあるが、通常は幻想郷と外の世界は互いに認識・行き来することはできないらしい。

俄かに信じがたい。

「これを裏付けれるものはありますか?」

僕は聞いた。

彼女は、少し考えてから

「ならこれならどうですか?」

そう言って、腕をそっと上げると、

「っ⁉︎えっ?えぇっ⁉︎」

僕の身体がふわりと浮く。彼はただ腕を上げただけだ。慌ててジタバタしても、揺れもせずただ浮いている。

流石に気味が悪い。

「わかりましたっ!わかりましたから下ろして下さい!お願いします!」

彼は頷くとゆっくり腕を下ろした。

少しずつ浮遊感が消えていく。

「信じていただけましたか?」

流石に信じるよ。 浮遊って怖いな、ジェットコースターが子供騙しに感じるよ。

「…でもどうして僕だけがここに?」

話を聞いてからずっと気になっていた。

「それは、私にもわかりません。ですが生きている可能性は有ります。生きていれば必ず『博麗神社』の事を知り、集まるでしょう。」

それを聞いて、少し安心した。

「それで、これからどうしますか?」

彼女が問う。

…そんなの決まっている。

「まず友達を探します。その後、この世界の管理人に家に返してもらういます。」

彼女は微笑み、僕に言った。

「そうですか。それなら私も微力ながら力を貸しましょう。貴方…じゃ失礼ですね。

お名前を伺ってもよろしいですか?」

「東 照陽です。よろしく。」

すると彼女は、何か思い出したようだ。

「あぁ、すいません。名乗っていませんでした。この店『風楽』の店主

江之太夫 泰忠(えのたゆう やすただ)です。お見知り置きを。」

アレ?泰忠という名前、もしかして…。

「……男…ですか?」

「はい。そうですよ。 どうしましたか?」

なんてこったい。

「もしかして、女だと思っていましたか?」

クスリと笑われた。

大分恥ずかしい。すると泰忠さんが、

「良かったら、食事でも如何ですか?この世界の事について話しておきたい事がありますから。」…何ッ!

丁度お昼時だ。お団子一つ食べただけなので正直にいただく。タラコとチーズのトーストと、食後にコーヒーか紅茶かを聞かれたので、コーヒーをいただいた。

「美味しいっ!」思わず叫んでしまった。

満足感があるトーストと、味わい深くそれでも飲みやすいコーヒーが全身に染み渡る。

「あぁ、幸せ…」(= ̄ ρ ̄=) …

急にまた、眠くなってくる。

 

 

…少し寝よう。そう思って机に伏して寝てしまった。

 

 

〜1時間後

 

「それでは本題に入ります。」

ん?あぁ、そういえばそんなこと言っていたな。なんだろう?

「照陽さんの能力について調べたいと思います。手を出して、力を入れてください。」

そう言って手に触れた。僕は手に力を入れる。

「東か、照でいいですよ、それより能力ってどういう意味ですか?泰忠さん。」

「能力とは、個性でもあり、才能です。この幻想郷に来れたという事は、能力が何かしら有ると言えます。照の能力を調べたいと思います。」

「…泰忠さんの能力は何ですか?」

「私の能力は、

『事象・過程・要因・結果を超越する程度の能力』

です。」

えっと…ごめんなさい。理解できません。

「例えば、《食べる》という行動で表すと、

食べようとする〈事象〉→食べる為の〈過程〉→そのために必要な動作〈要因〉→食べるという〈結果〉

という感じで、いわゆる、一種の運命操作みたいなものです。おや?もう照の能力がわかりましたよ。手の力を抜いてください。」

ニコリと笑って泰忠さんがいう。

僕は手の力を抜いた。 少し手が痺れてしまった。

そんな無茶苦茶な能力があるとは…。

唖然したままの僕に、泰忠さんがいう。

 

「照の能力は、

『時間帯によって能力が変わる程度の能力』

です。」

 

・・・

・・・・・

・・・・・・・はい?

意味がわからない。

「午前1時から昼の12時までが、

戦闘特化《炎》属性特化

午後1時から夜の12時までが、

魔法特化《水》属性特化

それと、午前と午後で1回ずつ一時間だけ

両方特化した状態が使えます。」

あー、つまり午前中は運動特化で午後は勉強特化な奴ってことなのか。

「勿論、特化なだけであって、使えない訳ではありません。」淡々と説明していく江之太夫さん。

大体理解はできた。

「では『弾幕ごっこ』について説明します。『弾幕ごっこ』とは、スペルカードという自分の得意技を用いて人間も妖怪も気軽に戦えるように出来た遊びです。スペルカードを相手に全て攻略されるか、宣言した回数分弾幕に被弾すると負けです。

カードを5枚用意しました。

早速作ってみましょう。」

和かに笑って言った。この人は基本笑顔だ。

どうやって作るのかわからない。(・・;)

「あの…どうやって作ればいいですか?」

「自分の能力を使うイメージを心の中で描けばできます。イマジネーションが大きく反映されます。」

僕の能力か…。これならどうだろう?

午前の能力、炎のイメージを描く。

すると、白紙のカードが赤色の光を放ち、イメージ通りの絵と名前が刻まれていく。

スペルカードが2枚完成した。

「....これが...スペルカード...!」初めてのものには期待を覚える。

実戦で使う時を楽しみにしている。

その後午後の能力で、また2枚作成した。

その後、使い方と弾幕の撃ち方を教わった。

ヘトヘトになって、ソファーに眠らせてもらった。




『事象・過程・要因・結果を超越する程度の能力』
事象とは物事
過程とは結果に至るまでの手順
要因とは結果になる為のキーカード
結果とは物事の結末

この4つを自在に操ることが出来る。

スペルカード
瞬符「法則遊泳」
説明–
一時的に、発動者はこの世の法則を無視することができるスペルカード。泰忠は瞬間移動、弾幕回避などに使う。
発動時間は2分
その間は、泰忠自ら段幕は使わない。


森のナムルです。泰忠のスペルカードを一枚登場させました。少しチート過ぎましたか?

それではまた、
ありがとうございました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ここは...?優一side

森のナムルでございます。

ずいぶん投稿が遅れました。

今回から優一が出ます。

心の声-
東方例大祭いきたーーーーい!!!!!!!!!

お金たりなーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!

ハッ!!!!
失礼しました。

それではどうぞ。


〜紅魔館

〜紅 美鈴side

 

「いたた、また咲夜さんに怒られました〜。…少しうとうとしていただけでしたのに〜。」(涙)

そう言いつつ、刺さったナイフを抜いていく。

そして持ち場に戻る。

今度は寝ない。

寝るな、絶対に寝るな!寝たら殺される!

そう思いつつも、瞼が自然に重くなる。

今の所侵入者無し。お日柄もよろしく、気温も申し分ない。

とにかく暇です。

目の前には青い湖が広がっている位です。

妖精の1匹も来ない。

「こんな日に何か来るとは思えな、i(ドサッ

⁉︎」((((;゚Д゚)))))))

目の前に、何かが落ちてきた。

何なのかは分からないが恐る恐る近寄ってみる。

白い変わった帽子のの少年が倒れていた。

気は失っているが目立った怪我は無さそうだ。

でも、このまま置いていっていいのだろうか?流石に他の妖怪に目の前で食べられるのは目覚めが悪い。

でも、私は門番。知らない人を入れるのは少し躊躇してしまう。心の中で葛藤をしていると後ろから、

「中国、どうしたの?」

⁉︎うわっ!

「…咲夜さん。いきなり後ろに立つのをやめてもらえませんか?」

今このタイミングだと、非常に心臓に悪い。

咲夜さんはその人に気付いたようだ。

「中国、その人間はどうしたの?」

「いや、あの、そのー…、えっと…、今さっきここに落ちてきまして…、それを見つけただけです…。」

怒られると思い、俯いて話した。

しかし、咲夜さんは、少し考え、

「暫く、待ってなさい。」

そう言って何処かへ消えた。

いや、消えた訳ではなく、『能力を使い移動した。』が正しい。

今回はどこへ行ったかは見当がつく。

…お嬢様のお部屋だろう。

暫くして、目の前に咲夜さんが現れる。

前に来られても、後ろに来られても、驚く事には変わらない。…咲夜さんはそれを楽しんでいるのでしょうか?

 

「中国、その人間はこの館で保護する事になりました。客室のベットに寝かせておきなさい。」

顔色を変えずに咲夜さんが言う。

それを聞いて安心しました。そう思いつつ、少年を客室まで運びそっと寝かせる。

そうだ!

「咲夜さ〜ん。看病をしますから門番の仕事を休んでも良いですか⁉︎」キリッ!

「ダメよ。看病は私がしておくわ。あなたは持ち場に戻って、くれぐれも昼寝などしないように。」

そう言われて、私は外に向かった。

 

〜十六夜 咲夜side

 

すやすやと眠っている少年を見下ろしながら私は思う。

お嬢様は、何故この少年の保護を許可したのだろうか?そんな事を考えつつ、少年の少し汚れた顔を濡れたタオルで丁寧に拭いていく。あどけない顔ですやすや眠っている。

「もうすぐでお昼時になるわね。

すぐにお嬢様達のお食事とこの少年の食事を用意しましょう。」

そう言うと能力を使い、厨房まで移動する。

 

 

ー??? side

……知らない天井があった。

まだ意識が朦朧とする。…如何やら寝かされていたようだ。目に悪いくらい赤一色の部屋を見渡す。

今の所、誰もいない。窓があるので外を覗いてみた。 おかしい。こんな景色は○○山にはなかった。

何故だろう?

「お目覚めですか?」背後に誰か立っていた。

「うわっ⁉︎ 驚いた…。⁉︎すげぇ…。」

僕は、背後に立たれた事よりも、メイドさんが本当に存在する事に驚いた。

「ただいまお食事をお持ち致しますので、少々お待ち下さい。」そう言うと、彼女は消えてしまった。

「……⁉︎えぇっ⁉︎何コレ!すっげぇ!これってもしかしてマジック⁉︎」

そう思っているとシルバートレーを持った彼女がまた、音も無く現れた。

「どうぞ、お召し上がり下さい。」

今さっきの事は気になるが、先に食事を優先する。正直腹が減って死にそうだ。そこには、出来たてのサンドイッチがあった。

「ありがとうございます!」

「あの、お名前を教えていただけませんか?あと、タメ口で構いません。」

敬語て話されるのはこそばゆい。

「十六夜 咲夜 この館のメイド長よ。

あなたの名前は?」

順応性高いですねー。

「…僕の名前は、角 優一です。」

そう言いつつ、受け取る。

パンは表面を薄く焼き、具材のトマト、ゆで卵、レタスとの相性が良く、脳みそと五感がが満足感で満ちていく。

じっと咲夜さんがこちらを見ている。

「あ、あの…どうかしましたか?」

「いえ、あなたがとても美味しそうに召し上がっているのを見て少し嬉しくなったの。」

咲夜さんが微笑んでいう。

「食事が終わったら、少しいいかしら?」

「ええ、構いませんよ。」

でもその前に、疑問に思ったところが幾つかある。

「少し、質問してもいいですか?」

「何かしら?」

質問一つ目

「ここはどこですか?」

「ここは幻想郷の紅魔館よ。」

紅魔館か…。少し目にもネーミングもイタイな、じゃなくて

おかしい、幻想郷は日本の土地にはないはずだ。ファンタジーな世界じゃあるまいし、…でも、そうでないと咲夜さんのあの瞬間移動は説明がつかないような気がする。

「? どうしたの?」

「あ、あぁすいません。少し考え事をしてまして、質問を続けてもいいですか?」

「どうぞ。」

「さっき咲夜さんは、僕の目の前からいなくなったり、急に現れたりしたのですがあれは何ですか?」

「…それについては答えられないわ。自分の能力をわざわざ明かすような事は言う訳にはいかないわ。」

《能力》ねぇ…。なるほど。

「もしかして優一は、外来人なの?」

「……外来人って何ですか?」

「1から説明したほうがいいかもしれない。」

その後、咲夜さんから幻想郷、スペルカード、外来人の事について、教えて貰った。

……!という事は、僕にも能力があるかもしれない。

何だろな〜。『炎を操る程度の能力』?『新世界の神になる程度の能力』? ヤベェ、想像が膨らんできた。

我が右手に宿りし○○神の眷属よ…。

その魂(カルマ)と衝動衝動(背徳の代償)を我が身に宿せ!

\(^ω^-)ニブ ニブ ニブ ニブ

「もうそろそろいいかしら。と言うか何で右手を抑えているの?」

「あ!すいません!」ハッ!∑(゚Д゚)

危ない、妄想が暴走するところだった。

「…お嬢様が優一を連れて来るようにとのことなので、今からお嬢様の部屋まで移動します。いい?お嬢様は気高く気難しいお方なので、くれぐれもご無礼のないように。」

「わかりました。肝に銘じておきます。」

「ならいいわ。」

しかしこの屋敷は本当に広いな。…いや、広く感じているだけなのか?

まぁいいや、今の内に、弾幕の作り方をマスターしよっと。確か霊気だったかな?それで形をイメージしてと、おっと出来た。僕、才能アリかな?

「着いたわ。準備はいい?」

もう着いたらしい。外国人の方だろうから、英語でなら少しは話せるハズ。

「はい。いつでもどうぞ。」

咲夜さんは頷いて、

「お嬢様、客人を連れて参りました。」

扉は開かれた…。

一先ず、礼をしてから入る。

「しっ、失礼します。」

この部屋も赤色が目に痛い。

部屋の奥で誰かが椅子に腰掛けている。

「クククッ、ようこそ…愚かなる人間よ。私が誇り高き吸血鬼…レミリア・スカーレット だ。」

えーっと……。うん…。あ、はい。

大人びた感じの口調を使うが、見た目は少女である。

なんだろ、もっと身長が高くてやんわりとした感じのイメージがあったんだが…。( ゚д゚)

……無理に背伸びして、大人に見せようとする幼い少女。

それが『お嬢様』の第一印象だった。

「ククッ、私の偉大なる姿の前に声が出ないのだろう?」

ドヤ顔でレミリア嬢がいう。

色々驚いた。咲夜さんの方へ向く。

少し苦笑いを浮かべている。大変だなあの人も。

「さて、本題に入るが…咲夜。」

「はい。」

「耳を貸せ、…………。わかったか?」

「…!えっ⁉︎…かしこまり…ました。」

咲夜さんを呼んで、何か耳元で囁いた。

咲夜さんの表情が一瞬青ざめていたような気がする。そして、決意を固めた顔で僕の方を見ている。…何だろ?

レミリア嬢が笑っている。

やな予感がする。

「客人よ、早速だが……

死んでもらおう。」

 

その瞬間音もなくナイフ数本が目の前に飛んできた。




ナイフ投げられました。

謎戦闘開始!

さてさてこの先どうなりますことやら。


それではまた、ありがとうございました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 10~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。