この素晴らしい世界に合体戦士! (ターレスさん)
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其ノ零 ビックリ仰天!?合体戦士は女神と出会う

青い合体戦士と駄女神が被ってた件ではどうぞ。

※追記
9/12 タイトル変更


上空にはどの様にして宙に浮かんでいるかはわからないが1人の男と人とは言い難いが桃色の人型の様な者が少し距離を空けて対面していた。1人の男の容姿は逆立った金色の髪型、目の色は翠色、両側の耳には黄色のイヤリング、紺色の道着にズボン、帯、山吹色のアンダーシャツ、白色のグローブにブーツである。

 

そして桃色の者の容姿は垂れた尻尾の様な頭に服は最初に説明した男とは対象的で山吹色の道着で紺のアンダーシャツ、白色のブカブカのズボンで黒色の帯の様な物にローマ字の『M』が刻まれている。

 

 

 

 

「10だ!10数えるまで貴様が消えるのを待ってやる。精々お祈りでもするんだな。」

 

とこの金髪の男は余裕綽々と相手にカウントダウンを宣言して逃す様に促すのがわかる。更に『お祈り』までも勧めるとは相手より遥かに自分が上だと言う事もわかる。

 

「じゃあ数えるぞ?1…!、2…!」

 

金髪の男は数字を数え始め桃色の者は身構える。

 

「3…!、死に急ぎたければ掛かって来ても良いんだぜ?一瞬で消えさせてやるよ…跡形も無くな?」

 

金髪の男はまるで挑発をしているかの様に喋る。

 

「4…!、5…!、6…!」

 

10秒まであと4秒!ここで桃色の者は何かを閃く。

 

「7…!、8…!(やっと気づいたか?その為に態々あの頭に付いている尻尾のみたいな奴を切ってやったんだからな。)」

 

金髪の男は桃色の者の策を知っていてわざとその策に引っ掛かろうとしているのか?

 

「(良し!奴は油断している…)」

 

桃色の者も何かのチャンスを伺っている。

 

「9…!(果たして上手く行くか?)」

 

金髪の男にも策があるのか?

 

「10…!ん!?」

 

10を数えきると金髪の男の背後には桃色のガムの様な塊が広がり金髪の男を覆い被さる。

 

「バリヤー!!」

 

金髪の男は完全に包み込まれる寸前に身を守る『バリヤー』を張った。

 

「ハァ!!」

 

が虚しくガムの様な塊に通用せずその塊は桃色の者の腹に吸い込まれ消えた。

 

「ふっはははははは、うっはははははは、はっははははは!!」

 

桃色の者は金髪の男が目の前に消えたのと自分の策が成功した事から高笑いした。

 

「やった!」ニヤリ…

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

「(良し!成功だ。)」

 

先程の金髪の男は自身の策に成功したらしい。

 

「ん?さっき一瞬…気のせいか?それでココがアイツの胃の中…だが不思議だ?」

 

金髪の男は『胃の中』とトンデモ発言をしているが何故か不思議に思う部分があるらしい。それは『胃の中』だから不思議で有って当然である。

 

「胃の中ってのはココまで暗いのか?それによアイツ…甘いもんを食い過ぎてとうとう『食い物』を認識出来なくなったのか?」

 

金髪の男が言うには周りが真っ暗で地面は灰色の霧の様にも見える。それと……

 

「『白の長椅子』に『引き出し付きの小さな白のテーブル』それとオレの後ろに『赤茶色の長椅子』が置かれている…か?」

 

「だっはははは!あ、アイツの『吸収』の仕組みはこんな感じなのか?はっははははおもしれぇな?こんな綺麗に胃に運ばれているとか奇跡かよ!いっひひひ…腹イッテェ。」

 

金髪の男は桃色の者に『吸収』されたらしいがそんな事は二の舞いで食べ物では無い物を胃の中に入れた事に金髪の男は抱腹絶倒する。

 

「ふぅ…とは言ったものの胃の中とは言え消化される筈…それに胃液も無い…それとも食道なのか?アイツの事だ胃液の1つや2つが無くても不思議では無いな。」

 

普通の人間の胃には胃液が有るのは当たり前であるが人間とは程遠い桃色の者は無くても不思議では無いと解釈する。

 

「取り敢えず奥に進んで『アイツら』を助けなくちゃな!」

 

コツン…コツン…

 

「ん?誰だ?」

 

と金髪の男は何者かの足音が聞こえたので後ろを振り向く。

 

「『佐藤 和真さん』。ようこそ『死後の世界』へ。貴方はつい先程亡くなりました。」

 

「(コイツ一体何を言ってんだ?人違いだし『死後の世界』?死んでねぇし。もしかしたらアイツか?…いやアイツからドコをどうしたらこんな『女』が出るんだ?見た感じ『ガキ』だぜ?ありえねぇな。仮にそうだったら空かさず『消す』だけだ。まあ取り敢えず話を聞いてみるか。)」

 

金髪の男が言うには『佐藤 和真』と言う名前では無く、死んでもいないらしい。それと念の為に警戒している。それで話し掛けて来た人は『少女』である。そして少女は金髪の男の目の前にある白の長椅子に座り込み語る。

 

「短い人生でしたが貴方は死んだのです。」

 

「(可笑しいな?…いやもしかしたらオレの中の『もう1人』は死んでいたからオレ自身も死んだ事になったんだろうか?待てそれだと死人の証拠『輪っか』が頭にある筈…が今は無い。まさか閻魔のおっちゃんなんか間違えたか?)」

 

「さっきからずっと黙って…余程ショックでしたか?」

 

「(んなぁ訳あるか。)いやそれで死んだ原因は何だ?」

 

「憶えていないのですか!?」

 

「(まだオレでは無いと確信は出来ないからココはフリでもするか。)いきなり過ぎて記憶が曖昧で憶えていない。」

 

「まあ…その簡単に言いますと……ショック死…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それも『トラック』に轢かれたと勘違いして。」

 

「はあ?」

 

「ぷっ、あっあははははははははは。」

 

「(オレの考え過ぎだったが…閻魔のおっちゃん疑ってスマン。)」

 

「あはは、あたし永くやって来たけどこんな珍しい死に方をしたのは貴方が初めてよ。くぅくすくすくすあはははははは。」

 

「(勘違いしているお前の方がよっぽど笑えるけどな?)」

 

「貴方は轢かれそうになった恐怖で失禁。気を失い近くの病院に搬送。医者や看護師に笑われながら心臓麻痺、あっはははは。」

 

「(可哀想だな…そのカズマって奴とオレの目の前にいるお前。さて……そろそろタネ明かしだな?)」

 

「現在貴方の家族が病院に駆け付けry「おっともう貴様のつまらない話はこれまでだ。ココからはオレの質問に答えろ良いな?」あらあら恥ずかしいからって話を逸らそうとしては弄りがいが減るじゃ無い?」

 

まだまだと恥ずい話で弄る少女。

 

「もう一度言う貴様のつまらない話はこれまでだ。ココからはオレの質問に答えろ。」

 

「ちぇえ〜つまんな〜い…それで何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこの貴様もアイツなのか?」

 

「アイツ?なにそれ?」

 

「貴様惚けているのか?オレはある目的の為に貴様にわざと吸収されたんだぞ?その気になれば貴様の身体事消す事は簡単だぞ。」

 

「急に何なの?やっぱり恥ずかしくてry「こんな風にな?」へぇ?」

 

『ギュイーン』と何かが伸びる音が鳴り瞬時に何かが破壊された音が鳴り響いた。

 

「え?!佐藤 和真さん?…コレは何……?」

 

少女はゆっくりと左にへと向くとギリギリ首に当たらない距離に黄色で剣の様なエネルギーが少女の座っていた白色の長椅子を貫通して伸びていた。その伸びて貫通しているエネルギーは金髪の男の右手から出されていた。

 

「さあ答えな貴様はアイツなのか?それとも何もんだ?」

 

「ああああのあああたしは貴方がうう恨んでいいいる方とはぜぜ全然ちち違います!だだだ断じてててて違いいいまます!!」

 

少女は自分では無いと必死に訴えかける。

 

「おおう…そうか…それで名前は?」

 

「ぐすっ…うえ〜ん怖ぁいよ〜和真さ〜ん。」

 

「あっちゃあ…参ったな〜(少しやり過ぎたか?幾らアイツかどうかを聞き出す為に脅しを掛けるとは言え…女にそれもガキんちょに…はぁ〜『チチ』と『ブルマ』に目撃されたらドヤされるしオマケにメシも抜きにされていたぜ…)」

 

金髪の男は幾ら強くてもチチとブルマと言う人物とメシを抜きにされる事には勝てないらしい。それから少女が泣き止むまで数分が掛かった。少女が泣き止んだ後、名前を教えて貰った。その少女の名は『アクア』と言いそのアクアは日本において若くして死んだ人を導く『女神』らしい。

 

「ふーん…死んだ人間を導く神様ね〜(閻魔のおっちゃんと粗同じだな。)それで初めて聞くが日本って何だ?」

 

「え?…貴方日本人の佐藤 和真ですよね?だったら名前からして日本人では。」

 

「だからオレはそんな名前じゃねぇよ。」

 

「え!?嘘ですよね!!」

 

「この状況で嘘を言うか?おっとその前にコイツを解かないとな。」

 

「金髪から…黒髪になった!?」

 

金髪だった男は黒髪になった。

 

「それによさっきからその佐藤 和真では無くオレは『ベジット』って名前だ。」

 

金髪だったが今は黒髪の男の名前は『ベジット』

 

「ベジット?……あれ〜?何処かで間違えたのかな〜?」

 

「おい…間違えたとはどう言う事だ?まさか…お前、佐藤 和真がどんな奴なのかを知らずにただ死んだ事だけを知りコノ場所に呼んだのでは無いのか?」

 

「ぎ、ぎっく!?」

 

「図星だな…「ゆゆ許して下さい!消さないで下さい!」わかったわかったから取り敢えず落ち着いてオレの話を聞け。「は、はい!」はあ〜。」

 

「これはあくまで仮説だが元々『死んで』この場所に来る筈だった佐藤 和真がまだ『死んでいない』オレと入れ替わった…何らかの原因でな?」

 

「ココは若くして死んだ人が来る場所…「だから言ってるだろ?どうして入れ替わったかを今それが原因不明だ。」こんなイレギュラーは初めてです。」

 

「そしてココまで来た以上オレは佐藤 和真の代わりをしなければならない…さっさと元の世界に戻ってアイツを倒さなければ全てが終わりだからな。」

 

「さっきからベジットさんが言っているアイツとは何なんですか?」

 

「ああそうだなアイツの名前は『魔人ブウ』だ。」

 

ベジットと闘っていた桃色の者は『魔人ブウ』と言い。魔人ブウとは遥か昔に、魔導師『ビビディ』によって偶然にも造り出され、造られてから数年間で数百の星を滅ぼし、また当時5人いた『界王神』のうち2人を殺害、さらに『南』の界王神と『大界王神』の2人を吸収したことで、パワーを減らすことを代償に心を手に入れた。だがそれでもビビディはブウを手懐けず玉に封印した。それから約500万年後ビビディの息子である魔導師『バビディ』が玉の封印を解いた。戦士は挑むがブウの能力である『無限の再生』と圧倒的による強さに歯が立たず敗れる戦士達そしてブウは変化をして戦士を吸収して更に強くなり『切り札』でもある戦士も吸収され万事休すのところを『最後の希望』である1人の戦士と肉体は有るが死んでいるもう1人の戦士もブウと闘うが当然勝てないしかし2人の戦士は一か八か神から授かりし道具を使用し2人の戦士は1つとなった。

 

 

「とまあこんな感じだ。それで2人の戦士は『ベジータ』と『カカロット』って言ってなそれで2人は合体してオレが誕生した。」

 

「魔人ブウ?初めて聞いた名前です。2人が合体!?…もしかしてその耳につけている『イヤリング』が合体の道具ですか?」

 

「その通り。このイヤリングは『ポタラ』と言ってな?お互い2人が片方の耳にそれも1人は片方もう1人は最初の1人とは逆の方につけるとポタラは共鳴し2人は合体する。そしてポタラの欠点は…」

 

「やっぱりそうなんですか?…それと欠点とは……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一度ポタラで合体すると『二度と元の2人』に戻れない。」

 

「え!?何でそこまでして合体を!!」

 

「元の2人でも勝てないからに決まっているだろ。それに倒せず死ぬより一か八かの賭けに賭けた方が良いだろ?」

 

「確かにそうですが…戻れないって……」

 

「オレは構わない。だからさっさと佐藤 和真にある目的を教えな?オレが代わりに行く。」

 

「はい!それは……」

 

本来、佐藤 和真がする筈だった目的は『天国』に行くもしくはゼロから人生をやり直すあるいは異世界に行き第二の人生を過ごす事、俗に言う転生である。そこで女神アクアは佐藤 和真がゲーム好きの事から『長く平和が続いていた世界に魔王の群勢に脅かされていた世界。人々が築き上げて来た生活は魔物共に蹂躙され魔王軍の略奪と無慈悲の殺戮に怯え暮らしていた。』とゲームでは良くある世界だがそんな世界を誰が好き好んで行くかと生まれ変わるのを拒否され人が一方的に減っている現状。

 

「お前さ〜普通の人がそんな世界に行くか?しかも佐藤 和真をそんな危ねぇ世界に連れて行こうとしていたとは…はぁ〜溜め息しか出ねぇぜ。」

 

「ただでは行かしません!だから大サービスに1つだけ何でも持って行ける権利をあげるのです!」

 

「その位は有って当たり前だ。それと異世界に行ったとしてよ言葉とかはどうなるんだ?」

 

「その辺は問題無いですこのガイドブックに書いています。」

 

ペラッ

 

「ふーん……ん?…それで?」

 

「私達神々の親切サポートによって貴方の脳に負荷を掛けて一瞬で習得出来ます。それと副作用として運が悪いとパーになりますけど、後は凄い能力とか装備とか選ぶが良いでしょう。」

 

「…サラッと今重大な事を聞いたし見たが……脳がパーになるだって?」

 

「書いてないし言ってません!」キラァ

 

「書いてたし言ったな?」

 

 

「さあ選んで下さい!貴方に1つだけ何者にも負けない力を授けてあげましょう!」

 

「コレで充分だ。能力や装備なんか要らん。」

 

「デスヨネーシッテマシタ。」

 

「因みにコレは願いなんだな?」

 

「はい!そうですが実は…ありましたか?」

 

「あったぜアクア…お前だ。」

 

「…………ん?…」

 

ベジットの足許には水色の陣らしきモノが展開される。

 

「はい、それでは魔法陣に出ない様立ってて……って今何て言いました?」

 

と突然上から何故か光り出しそこから何かが現れそれは金髪に金色の羽でまるで天使の様な女性が現れた。

 

「ん?…誰だ?」

 

「承りました。では今後アクア様のお仕事はこのわたくしが受け継ぎますので。」

 

「へっ?」

 

「佐藤 和真さんの希望もといベジットさんの希望は艇に則り受諾されました。」

 

アクアの足許にも魔法陣が展開されベジットとアクアの魔法陣は光り出し包み込む。

 

「ちょ、何コレ?え、え嘘でしょ?いっやいや…可笑しいじゃん!女神を連れて行くなんて反則だから!てかベジットさんだけで充分たからね!何で一緒に行くの!無効よね?無効だよね!待って待ってえぇぇぇ!」

 

「いってらっしゃいませアクア様。無事魔王を倒されたあかつきには迎えの者を送りますわ。」ニコ

 

「あたし女神なんだから『癒す』力が有っても戦う力は無いんですけど!魔王討伐とか無理なんですけど!言うよりベジットさんといる必要性も無いんですけど!…って!?待ってよ!」

 

と魔法陣の中にいるベジットとアクアは宙に浮いた。

 

「フッ…アクアお前もついて来なくちゃ意味が無い。」

 

「それはどう言う意味ですか?!あたしが貴方を呼んだのは事故じゃないですか!なのに何で私も!」

 

「は?確かにアレは事故だ……が『仮説』とも言ったよな?完全に事故とも限らないぜ?誰もお前が『悪く無い』とは言ってないしそれにお前は本来するべき事をしていなかったからそれの罰だ。」

 

「図星だけど!アンタ最低ね!ベジット!」

 

「お前には言われたく無い…今はココにはいないがお前はどんな形であっても死んだ人間を馬鹿にしたからな?たとえお前が神であっても…反省するんだな。」ゴゴゴゴ…

 

「ひぃぃぃ!?ごめんなさいぃぃぃぃ!!」ガクブル

 

「チィ…わかったなら良い。」

 

「さあ勇者よ!願わくは数多の勇者候補達の中から貴方が魔王を打ち倒す事を祈っております。さすれば神々の贈り物としてどんな願いでも叶えて差し上げましょう。」

 

「ほぉ〜そうなんか?(まるで『ドラゴンボール』みたいだな?)」

 

「うわぁーあたしのセリフゥゥ!」

 

「お前のかい…」

 

「さあ旅立ちなさい!」

 

とベジットとアクアはワープホールへと吸い込まれて行く。

 

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「(待っててくれ『悟飯』『ピッコロ』『悟天』『トランクス』この異世界に寄り道するが直ぐに元の世界に帰ってお前達を絶対に助ける!)」

 

 

合体戦士ベジットは無事元の世界に戻れるのか?

 




誤字、脱字があれば教えて下さい。


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其ノ一 異世界に到着だ!!ようこそアクセルへ

短く終わらすと思ったら長くなった件。
途中から少しオリジナル入れました。
それと所々に小ネタを挟みました。
この話の内容はアニメ第1話の後半をベースです。ではどうぞ!

※追記
9/12 タイトル変更


ベジットとアクアは異世界に着いた。

風景は中世の様な建物、人々の様子は馬車に乗っている人や魔法使いが被っていそうな帽子の人や鎧を着けた人々、大剣を背負った人や街人と思われしき人々などが住んでいるのどかな街である。

簡単に言うとゲームでは良くある世界。

 

 

 

ー駆け出しの冒険者の街ー アクセル

 

 

 

「ココが…異世界か…てか見た感じ直ぐにわかったけどな?それでこの世界で冒険とかして『魔王』をぶっ倒すのか。」

 

 

普通の人間ならゲームの世界に来れたら興奮間違い無いのにベジットはあまり興味が無いのか?それとも慣れているのか?

 

 

「…あああ……」

 

「先ずは何をすれば良いんだ?うーん…」

 

「うわぁはっは「そんな髪をくしゃくしゃしてどうしたんだ?」ううぅぅ。」

 

「お前さ〜何かわかry「うわははあっはははは(涙目)」」

 

 

ーPAUSEー PLEASE START BUTTON

 

 

「あっへぇへへへふぇへへうわへへ」ユサユサ

 

「何だよ!?止めろ揺らすな!まさかさっきの事か?だったらお前がいねぇと意味がねぇと言っただろ?嫌なら最低オレ1人でも行くし帰りたいなら帰って良いから取り敢えず離せ!」

 

「アンタ何言ってんの!?帰れ無いから困ってるんですけど!どうすんの?ねぇどうしよ?これからどうしたら良いぃ!?うぇ〜んえーん。」

 

 

魔王を倒すまで帰れないアクアは途方に暮れ泣き始めた。

 

 

「わかったから!取り敢えず…な、泣くな!……何か方法が…あっ!思い出した…確かゲームには冒険者が集まるギルドが有るとかこの前トランクス(・・・・・)が言っていたな?」

 

 

ゲームの知識を知らないベジットには救い?であるトランクスと言う人物が言っていた事を思い出す。

 

 

「誰かは知らないけどアンタより頼もしいわ?」

 

「へいへい、取り敢えずギルドを探しに行くぞ?女神。」

 

「ちょっと待って。」

 

 

ベジットとアクアは冒険者が集まるギルドを探し歩いていた。

 

 

「『女神様』って呼んでくれても良いけど…やっぱり騒ぎにならない様に出来れば『アクア』って呼んで。」

 

「(何でだ?…まあ良いか。)そう言えばアクアがこの世界に人を送り込んでいるんだろ?だったらギルドの場所も知っているだろ?」

 

「そんな下々の事を一々知る訳無いでしょう。」

 

「ひでぇな?…(それでも…神かよ…?)」

 

 

 

ー冒険者ギルドー

 

 

 

「ココっぽいな?行くぞ。」

 

「ひっ!?おっかっねぇ。」

 

 

ベジットとアクアの目の前には大きな建物がある。そして『ギィイ』と扉を開け2人は中へ入って行った。

 

 

「いらっしゃいませ!お食事なら空いてるお席にどうぞ。お仕事案内なら奥のカウンターへ。」

 

 

ココの店員らしき金髪の女性である。

 

 

「サンキュー。コレがギルドか〜変わった奴が結構いるな?」

 

「おい!見かけねぇ顔だな?」

 

 

ベジットとアクアに話しかけて来たのはもうね…見た目が世紀末(・・・)みたいなゴツい男である。

 

 

「ひっい!?」

 

「それに何だぁその妙な格好は?」

 

「オレか?いや〜遠く(地球)から来て今この街(異世界)に来た。

…取り敢えず魔王をぶっ倒したいんだがどうしたら良いんだ?」

 

「ああそうかい命知らずめ?ようこそ地獄の入り口へ!ギルド加入の受付ならあそこだ。」

 

 

ベジットとアクアはモヒカンが説明してくれた場所まで行く。

 

 

「ねぇ?「ん?」その咄嗟の作り話とか何でそんなに手際が良いの?「そりゃさ〜いきなり『異世界から来ました』とか言ったら混乱するからだ…まあ信じてくれる方が少ないけど念の為にとザックリと言ったんだ?」まあ確かに…」

 

「それと今日はギルドの加入とやらと寝泊まりが出来る所を探す。」

 

「わ、わかったわ!ゲームは知らないけど、こう言う世界ではお約束だね!」

 

「そうだな…………………(多分…)」

 

「(そう言えばベジットの事はあまり知らないな…?聞いてみよ。)ベジット、前に言ってた元の2人ってどんな人なの?」

 

「ベジータとカカロットの事か…?2人は戦闘民族サイヤ人(・・・・・・・・)だ。」

 

「せんとうみんぞくさいやじん?」

 

「簡単に言うと()戦闘(・・)を好む一族の事だ。」

 

「ひぇ〜おっそろしい!(一番おこらしてはいけない人物No.1に認定。)」

 

「ひでぇ〜な?(まだマシな方だぞ?)」

 

 

 

 

「はい。今日はどうなされましたか?」

 

 

と金髪のお姉さんがいた。受付嬢ってところである。

 

 

「ギルドって奴に加入をしたい。」

 

「えーと…つまり冒険者ですね?」

 

「そうだ。」

 

「そうですか。では最初に登録手数料が掛かりますが…」

 

「ああ…は?登録手数料?(金の事か?)金を持ってるか?」

 

「無いそんなの無い。あんな状況でいきなり連れて来られてある訳無いでしょう。」

 

「(やっちまった……一番肝心なのを見過ごした…)」

 

「どうなされますか?」

 

「ち、ちょっと待ってくれ!また後で来る。」

 

「は、はい。」

 

 

ベジットとアクアはこの世界の通貨を持っていなかった。ベジットは聞くのを忘れていてアクアはいきなりの事だから準備が出来なかった。どうしたら良いかと会議をしていたが……

 

 

「あの〜ご注文は?」

 

「今は要らん……」

 

「ごゆっくり〜。」

 

「おい、どうする…出だしでつまずいたぞ?」

 

「うーん…しょうがない!あたしに言い考えがあるわ。ここいらで女神の本気を見せてやるわ!」

 

「(何故か懐かしく感じるが無理っぽい気がして来た。)」

 

 

 

 

「そこのプリーストよ宗派を言いなさい!」

 

「ん?」←おじん。

 

「あたしはアクア。そう、アクシズ(・・・・)教団の(あが)める御神体(ごしんたい)、女神アクアよ!(なんじ)もしあたしの信者ならば……お金を貸してくれると助かります!」

 

 

お金を貸して貰う為に頭を下げ強請(ねだ)るが……

 

 

エリス(・・・)教徒何ですが…」

 

「ナァ!?」がーん…

 

「ぷっ!?」くすくす…

 

「あ、そうでしたか…すいません。」

 

「あ、お嬢さんアクシズ教徒かな?女神アクアと女神エリスは先輩後輩の間柄らしい。コレも何かの縁だ、さっきから見ていたら手数料が無いだろう?」

 

 

プリーストのおじいさんは机の上に4枚の金色の通貨を出した。

 

 

「ほら、エリス様のご加護って奴だ。でも、幾ら熱心な信者でも女神を名乗っちゃいけないよ?」

 

「ア…ハイ…スイマセン…アリガトウゴザイマス。」

 

 

 

「女神だって信じて貰えなかったんですけど。ついでに言うとエリスはあたしの後輩の女神なんですけど。あたし後輩の信者に同情されて…お金…貰えたんですけど…」

 

「(この世界に来る前にいた羽女の事か?…それとも違うのか?)まあ…その…ドンマイ…それと…泣くな…」

 

「イコッカ?……アレ?無い…」

 

「いや…行かん。コレはあの爺さんに返す。」チャラん…

 

「ちょっと!?それを返しなさいよ!折角お爺さんがくれたのに!」

 

「駄目だ。爺さん貰っていきなり悪いがコイツを返す。」

 

「いやいやワシは返さなくて構わんよ?」

 

「それだとオレのプライドが許さん。こんくらいならオレがさっさと稼いで来る。(チチやブルマが聞くと驚くな?)悪いが爺さんに返すそれとありがとな!」

 

「アンタ良い加減にしてよ!本当に何なの!どうかしてるよ!」

 

 

何だ?喧嘩か?

 

 

ざわざわ…ざわざわ…

 

 

「勝手に言ってろ?……おい、受付の女!」

 

「は、はい!(受付の女って……)」

 

「ここら辺で金が貰える仕事は有るか?更に短時間で終わる奴だ頼む!」

 

「え?えーと(この人…今まで来た冒険者とは何かが…具体的にはわからないが…違う。)…では貴方には特別にクエストを受けて貰います。」

 

「良し!サンキュー!でクエスト…?確か〜頼み事みたいな奴だったかな?」

 

「まあそんな感じです…それで貴方が受けて貰うのは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーQUESTー

滝の付近に生息する

ジャイアントトツゲキウオを1体討伐せよ。

 

 

 

ざわざわ…ざわざわ…

 

 

マジかよ!?アイツまだ駆け出しもなっていない奴だろ?死ぬぞ?

 

 

受付の姉ちゃん本気か?

 

 

 

「おい!兄ちゃん…正気か?」

 

「何ださっきのモヒカンか?…それにオレは至って普通だぜ。」

 

「ベジット…「何だ?アクア。」その…やるからには…全力で行きなさい!!「金の為だろ?」ち、違あぁぁぁう!「冗談だ。」もう!」

 

「さて初めての仕事だ…行ってくる!」

 

 

とベジットはそのまま外に出た……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば…どこにソイツがいるんだ?ハハッ…」

 

 

と思っていたのか?

 

 

え?……ズコォオオオ!!皆が一斉に転けた。

 

 

「ベジット!折角決まったのに〜!」

 

「いや〜悪い悪い。」

 

「オホン…コレが地図と魔物の絵です……」

 

「悪い助かるわ。」

 

「では…今度こそよろしくお願いします。」

 

「ああ行って来るぜ!そうだ…アクアちょっと来い。」

 

「何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後……

 

 

 

「帰って来たぞ?」

 

皆は入り口から聞こえて来た声に驚き入り口に注目が浴びる。そこには無傷で何も無かった様な顔で戻って来たのはベジットである。この時少なからずこう思った人もいるだろう「逃げて来たのか?」、「腰抜けが…」などを…だがしかしベジットは「外を見てみな?」と言い皆を外へと誘導する。皆が外に出るとその光景に息を呑んだ!ソレは……

 

 

「絵と同じ…見てみな?(懐かしい奴と対面したな?カカロット。)」

 

 

街の皆や外に出た皆が驚愕し注目する何かをベジットは親指をさす。そうそれはまるでシイラ(・・・)みたいな巨大な魚だった。如何にも自分がやり切りました感を全開で喜ぶアクア。そして街の人々やギルド達はベジットに歓喜や賞賛を贈る。

 

 

「受付の女、コイツで良いのか?」

 

「はい!コレこそジャイアントトツゲキウオです!(やはり私の目には狂いは無かった。)」

 

 

 

 

ーQUEST CLEARー

 

ジャイアントトツゲキウオ 1体討伐成功!

 

15万エリス

 

 

 

「兄ちゃん!やるな〜!」

 

「ああモヒカン、こんな位余裕だぜ?」

 

「おう、言うね〜」

 

「ベジット、アンタ本当にテレポート(・・・・・)をするとはねぇ?」ヒソヒソ

 

「だから言っただろ?」ヒソヒソ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*回想

 

 

「そうだ…アクアちょっと来い。」

 

「何?」

 

「オレが行ってから大体5分後くらいにはギルドの外に行き癒しの力(・・・・)を可能な限り全力で溜めて待っててくれないか?理由は倒した後そのまま持って帰るのが面倒だから瞬間移動(・・・・)を使う。」ヒソヒソ

 

「別に構わないけど瞬間移動…つまりテレポートをするって事?本当に出来るの?」ヒソヒソ

 

「ああ出来るさ。(アクアは別に死んでる訳でも無いのに何故か()を感じ無いからアイツの癒しの力を最大限で溜めてもらう。コレに賭けるしか無いからな?)じゃあ、行ってくる。」

 

 

 

 

 

それから5分後…

 

 

 

「じゃあやってみますか!」

 

 

とアクアは掛け声とともに何処からか現れた先っぽは花の蕾の様で変わった杖をキャッチした。それと同時に桃色の衣も現れた。

 

 

「ハアァァァァァ!!汝に女神の癒しの加護あり!自称完璧治癒魔法(ベホマズン)!!」

 

 

アクアは一気に力を解放し癒しの力を溜める。

 

 

「良し成功!良くやったぞアクア!」

 

 

とそこで『ピィシュン』と何が現れた様な音が鳴り、それと共に何者かがそこにいた。

 

 

「ベジット!……えぇぇぇぇ!?」

 

 

そうベジットであるが何故かアクアは驚愕した。何故なら先程遠くに行ったベジットが何故か右手の人差し指と中指をデコに置いた状態で目の前にそれもいきなり現れたのだ。それもそうだが一番はそのベジットの後ろには何故かエラ辺りがヘッコミまるで殴られた様な跡があるジャイアントトツゲキウオが横に倒れていたのだ。因みに街の人々も驚いて騒いでいる。

 

 

「終わったからもう良いぞ?さて…見せてやるか。」

 

 

 

 

とココで回想が終了し今に至る。

 

 

 

 

 

 

 

「コレでその冒険者とやらになれるのだろう?」

 

「はい。今から手続きを始めますが登録手数料を払いましても余る程貴方には報酬金が納付されます。」

 

「マジか!?よっしゃーーーーっ!!!」

 

「へぇ?…やったーーーーっ!!!」

 

「あはは…ビックリしました。ではこちらへついて来てください。」

 

 

ベジットとアクアは受付嬢に案内されついて行った。

 

 

「では改めて説明を。冒険者には各職業と言うのがございます。そしてコレが登録カード。」

 

 

受付嬢の右手には薄茶色のカードがある。

 

 

「冒険者がどれだけの討伐を行ったかも記録されます。レベルが上がるとスキルを覚える為のポイントが与えるので頑張ってレベルをあげて下さいね。ではこちらの水晶に手をかざして下さい。」

 

 

と受付嬢は一通り説明し前に有る水色の水晶の機械に手をかざす事を促す。

 

 

「アクアお前からやれ?」

 

「ハイハーイ。」

 

 

アクアは水晶に手をかざす。

 

 

「はぁあ!?知力が平均より低いのと幸運が最低レベルの事以外は全てのステータスが大幅に平均値を越えてますよ!」

 

「へぇ?何々あたしが凄いって事?」

 

「す、凄いなんてモノじゃないですよ!知力を必要とされる魔法使い職は無理ですがソレ以外なら何だってなれますよ?クルセイダー、ソードマスター、アークプリースト…最初から殆んどの上位職に!」

 

「(さっきからアクアが馬鹿だって事を強調しているよな?…)」

 

「そうね。女神って職業が無いのが残念だけど…あたしの場合仲間を癒すアークプリーストかしら。」

 

「アークプリーストですね!有らゆる回復魔法と支援魔法を使いこなし。前衛に出ても問題無い万能職業です!」

 

「(うーん…前衛は要らないね?…充分に足りてるから。)」

 

 

『わぁぁぁぁあぁぁあ!!』といつの間にかギルドの人々が集まっていて歓喜が鳴り響く。いきなり上位職になった事に驚く人もいる。

 

 

「へぇ〜なんか知らんが凄いんだな?…じゃあ次はオレだな?……ん?どうした?」

 

 

とベジットは次は自分と言った瞬間、何故か皆一気に静まりかえった。中には目を光らせている人、緊張している人もいる。

 

 

「何だ?いきなり静かになって…こうか?」

 

「はい!(さて貴方がどんなモノか見せてもらいます!)」

 

「(あたしだけなんか嫌な予感が…)」

 

 

とベジットは水晶に手をがさすとさっきと同じく水晶は光り…皆の歓喜が来ると思ったが来なかった…何故なら!

 

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、コイツから煙が出ているぞ?」

 

「え!?何で!こんなの初めてです!」

 

「そろそろやめた……あ〜あ。」

 

 

何故だがわからないが水晶の周りの機械は煙をあげ…『ボーン』と軽く爆発した。皆は唖然していた。その中の1人はわかっていたが…

 

 

「壊れたのか?(力を抑えていたぞ?なんかベジータの記憶が浮き出るが…デジャブって奴だったな?)」

 

「(ウン、シッテマシタナンセベジットダカラネー(白目))」

 

「カードの方は?無事です!えーベジットさん……!?全ステータス…不明(・・)!!一体…機械が可笑しいのかしら?」

 

「どうすれば良いんだ?オレは冒険者になれないのか?」

 

「い、いえ…それは〜…仕方有りません!貴方も今から冒険者です!(本当に故障かしら?…それともベジットさんの力は想像をつかない程凄いのか…)」

 

「お、おう。なんか閉まらんな?…!?うっせぇ!」

 

 

と先まで静まっていたギルドの人達はベジットとアクアに歓喜をあびせる。中には『魔王を倒せる』と宣言する人もいる。

 

 

「さあ、冒険を始めるわよベジット!!」

 

「ああ…(さっきまでのお前はどこに…)」

 

 

 

 

 

「(やっとこさ目的を果たせる第一歩だな?)」

 

 

 

 

遂に冒険者になったベジットとアクア。ココから始まる神より授かりし力を持つ合体戦士とこの異世界にいる様々な仲間達との出会いの話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

働いて、食って、馬小屋で寝て、働いて、飲み食い、馬小屋で寝て、働いて、温泉、飲み食い、馬小屋で寝て、働いて、仲間と飲み食い、ゲロリー、働く、仲間と飲み食い、そして馬小屋で寝る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全然違うぅぅぅぅぅう!!」

 

「何よ?」

 

「いや!目的を忘れているぞ!」

 

「何の?もしかしてトイレ?一緒に行こうか?」

 

「しばくぞ!違う冒険だ!」

 

「何よ?冒険って……ん?…忘れていた!」

 

「お・ま・え・な〜!!」

 

 

ドンッ…うるせぇぞ!静かにしろ!

 

 

「あぁ?殺るって言うんか!おっさん!!」

 

 

 

始まってばかりでこの始末☆

はてさてどうなります事やら。

 




最初の話に全力を出し過ぎた……
断じてアクアを嫌いっていません!寧ろ面白いキャラです。


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其ノ二 仲間を募集だ!!現れる小さな娘

ベジットゼノの服装がゼノロットと変わらない件
前編と後編に分けて投稿します。ではどうぞ!

※追記
9/12 タイトル変更


馬小屋…

 

大きないびきを出しそれもダラシなく寝ているのは女神ことアクアである。そしてその横には呆れて

何も言えない顔をして突っ立ているベジット。

 

「(コイツ…本当に神なのか?)おい、起きろ。」

 

「ん?…はあぁ…おはよう。」

 

「はぁ〜…こんにちはの時間だ。それによ討伐に

行くんじゃなかったのか?」

 

「ふわ〜…工事の仕事に行かなくて良いって

思ったらつい…はぁ〜。」

 

「(昨日の『任せてちょうだい。』は何だったんだ?…折角お前が良いアイデアが有ると思って

期待しつつ筋トレしながら待ったオレが馬鹿

だった。)」

 

「おい、確かこの世界は魔王に攻められていて

ヤバいって言ってたよな?全然平和じゃねぇか!

魔王って本当に存在するのか?」

 

「ココは魔王の城から一番遠い街なのよ?しかも

駆け出し冒険者しかいない街なんて態々襲いに

来ないわよ。」

 

「一番遠いから平和か…それでオレが思うには幾ら駆け出しの冒険者とはいえ金の卵がいないとも

限らないぜ?なのに襲わないってのが不思議でな?単に面倒なのか、それとも自分の強さに余程自信があるのか?魔王は…」

 

「ベジット…それは言っちゃ行けない事…

暗黙の了解よ…?」

 

「うーん…そうか?」

 

「はい!では今から討伐クエストへ行きましょう!このあたしに期待してちょうだい!」

 

「おい、昨日もソレを聞いたぞ…仕方ない今度こそお前に期待してるぞ?なんせ女神なんだからな?

取り敢えず支度して出発だ。」

 

「おーーーーーー!!」

 

 

『コンコン』…すみません静かにして頂きます?

 

 

「「おっとすまねぇな!(すみません…)」」

 

「(昨日アンタが大家さんにあんな事を言うし

こんな事をしたから敬語になっているじゃないの…大家さん絶対にトラウマを植え付けられたよね?)」

 

 

 

 

ブゥオオオオオオオオ!

 

 

ー討伐クエストー

《3日間で『ジャイアント・トード』》

《5匹討伐せよ》

 

 

ジャイアントトードとは繁殖の時期になると産卵の為に体力をつける為エサの多い人里にまで現れると言われ農家の飼っているヤギを丸呑みにするらしく実際に毎年カエルの繁殖期には人里の子供や農家の人が行方不明になるらしい。因みに食材としてグッドである。

 

 

 

「へぇ〜パオズ山(・・・・)にいたイボガエル(・・・・・)をまるで大きくした奴だな?よっと…ココまで来てみな?…ほっ、オレはコッチだぜ。」

 

 

とベジットは自身の知っている地域の変わった名前の生き物とジャイアント・トードが似ていると感心をしながら同時に攻撃も余裕で避けていた。

そんな中、遠くで見ていたアクアはベジットが

避けてばかりしていたので『避けてばっかりで倒せないの?』と少し揶揄(からか)った。その結果…………

 

 

 

 

 

「うわあぁぁぁ…お願い助けてよ〜

ベジット!…やばいって!」

 

「ほらほら、逃げないと攻撃を受けるぜ?

だっははは、おもしれぇな涙目になりながら必死に逃げるお前は!」

 

 

当然やり返していた。

 

 

「取り敢えず攻撃をしてみな?

それから助けてやるから。」

 

「わ、わかったわ〜!あたしの攻げry「あ、喰われた…」…」

 

「ったく……仕方ねぇな。」

 

 

 

 

 

 

 

ベジット、アクア 「このすば〜」

 

 

 

 

 

 

 

「全く、世話を掛けさせやがって。」

 

 

ジャイアント・トードを軽くパンチで倒しアクアを救出したベジット。因みにアクアはジャイアント・トードの唾液まみれになり泣いていた。

 

 

「うっうへぇうううぐぅ…ありがとうぅベジットぉ…ありがとう!ありぃがとうねぇ!うぇはっは。」

 

「(クセェ〜)もう良いから帰るぞ?そのままだと闘い難いだろう。それに相手の強さをちゃんと分析してから…な!」

 

「あたしはもう穢されてしまったわ。今の穢されたあたしをアクシズ教徒が見たら信仰心なんて

だだ下がりよ!コレでカエル相手に引き退った

なんて知れたら美しくも麗しいアクア様の名が

廃るわ!」

 

「(日頃大喜びでおっさん達と汗まみれになって

風呂上がりの晩メシと酒を何よりも楽しみに

してるし……メシに関してはオレも一緒だな?

そんで馬小屋で涎を垂らして寝ている奴が

穢されたとか…今更?)」

 

「うおぉーーーーーっ!!」

 

「おーい、大丈夫なのか?」

 

 

と突然アクアは桃色のジャイアント・トードに

向かって走って行った。

 

 

「神の力を思い知れ!あたしの前に立ち塞がった事そして神に牙を向けた事、地獄で後悔しながら

懺悔なさい!ゴッドブロー!!」

 

「ほお〜?(アイツの右手から中々の気が感じる…コレは決まるか?)」

 

 

「ゴッドブローとは女神の怒りと哀しみを

乗せた必殺の拳!相手は死ぬ!」

 

 

とアクアの右拳には炎の様なまさに紅蓮を纏い

渾身の拳をジャイアントトードに放つ!

 

 

 

『ドーン』と太鼓の様な音が鳴り響いた!

 

 

 

「へっ?」

 

 

が虚しくも相手には1ダメージも受けていない。

ある言葉を使うなら『なんなんだぁ今のはぁ…?』と『答えは③現実は非情である。』なのだ。

 

 

「カエルって良く見ると可愛いと思うの。」

 

 

パクッ…

 

 

「(決まると期待したオレが馬鹿だった。)

………今助けるぞ〜」

 

 

 

 

 

ー本日の成果ー

 

《ジャイアント・トード》

《2匹を討伐》

×2匹 1万エリス

 

 

 

 

 

 

 

そして夜…

 

ドンッ

 

「アレねぇあたしだけじゃ無理!…てかアンタ1人(・・・・・)でやった方が直ぐに終わるじゃない!」

 

「ん?…♪☆$€¥%#÷〆○*318。」

 

「何を言っているの?取り敢えず口の中のモノを

飲み込んで!…リスみたいで少し可愛く見えるのが腹立つ。」

 

「はぁ〜…それでアクア…確かに今オレは急いで

いるしオレ1人でやれば楽に終わる…がそれは

只の甘えだ。それにオレは敢えてあのカエルを

お前に闘わせたのはお前がどの位強いのかを

知る為にわざとした。何故かと思うが…もしオレがいない場合を考えろオレに頼ってばっかのお前が

何もしていないお前が敵に遭遇したらどうなるか?答えは確実に死ぬ。例えお前が神であろうとな?

だからオレはお前に甘さを出させない為に闘わせているのだ。」

 

「うん…」

 

「まあヤバい時はオレが助けるから安心しな?

それによ別に弱くて良いんだよ…弱いのが

恥ずかしい?オレはNOだな。最初は弱いそんなの当たり前だ…だから人は努力する。オレの中に

いる奴が言った言葉にこんなのが有る…

『落ちこぼれだって必死に努力すりゃエリートを

超える事があるかもよ。』って言った。努力を

積み重ねたその落ちこぼれは言葉の通りその

エリート超えたのだ。無理に強くなれとは言わない少しずつで良いから努力しなオレも全力でサポートするから…だから今はおもっきし泣きな。」

 

「ぐすっ…う、うん…」

 

 

アクアの頬に伝わる一粒の涙…目にはいつの間にか大量の涙が今にも溢れ出しそうと溜まっている。

そしてアクアは溜まっていた涙を大量に流した。

周りの人達にも聞こえていたのか?涙を流す人もいる。

 

 

 

それから数分後アクアやギルドの人達も泣き止んだ。

 

 

 

「ありがとう…ベジット。貴方がそこまで考えて

くれてたなんて驚いたわ。…ってどうしたの?

顔なんか隠して…」

 

「うっせぇ!オレがあんな事を言うなんて…それも周りの奴らにも聞かれていたなんて…ああああ!!穴が有れば入りたい…そんなじゃ足らねぇ!精神と時の部屋が有れば閉じこもりたい。カッコつけ過ぎた!!死にたい。」

 

 

自分が発言した事に後悔し滅茶苦茶恥ずかしがり

意味のわからない事を言うベジットである。

歯がゆい事を言えたのは多分カカロットの部分が

有ったからと思う。思い返し恥ずかしるのは

ベジータの部分だろう。

 

 

「兄ちゃん…泣かせてくれたな?流石は期待の冒険者(・・・・・・)だぜ!次は感動師(・・・)の二つ名か?」

 

「そんなもんいるか!モヒカン。」

 

 

何故ベジットが期待の冒険者と言われているのか?それは冒険者になる前にジャイアント・トツゲキウオを倒したからと冒険者のカードを作成する際

ルーキーとは掛け離れた数値を叩き出した(不明だが)のだから皆に呼ばれる様になっていた。そして新たな二つ名、感動師を得た。

 

 

 

ベジットの二つ名一覧

1、天下無敵の合体戦士

2、期待の冒険者

3、感動師

 

 

 

「あははは…話を戻すけど

仲間を募集しましょう!」

 

「(自慢では無いがなんでオレがいるのに仲間に

入りたがらないのだ?…ああ…わかった…コイツだ。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日…ギルド

 

 

「来ないわね?」

 

「半日たったが来ねぇ…なんて書いたんだ?……何々…」

 

 

 

急募!アットホームで和気藹々(わきあいあい)とした

パーティです!美しくも気高きアークプリースト、アクア様と共に旅をしたい冒険者はこちらまで!

 

 

『このパーティに入ってから毎日がハッピーです。宝くじにも当たりました。』

 

『アクア様のパーティに入ったおかげで病気が

治りモテモテになりました!』

 

 

採用条件、上級職の冒険者に限ります。

 

 

「(条件の狭い募集だな…?

それに全部嘘だし。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、もう少し採用条件の範囲を広げな。流石に上級職だけの募集はちと無理があるぜ?」

 

「だって…だって…」

 

「このままだと本気で誰も来ないぞ。(お前が上級職とは言えそんなエリートばかりだとお前の肩身が狭くなるぞ…色んな意味で?)」

 

 

募集の貼り紙、見せてもらいました。

 

 

「「ん?(へっ?!)」」

 

「フフフフッ…この邂逅(かいこう)は世界が選択せし運命(さだめ)

私はあなた方の様な者達の出現を待ち望んでいた!」

 

 

ベジットとアクアの前には黒のトンガリ帽子に

魔法の杖、黒のローブ、黒マント、左目に

着けている眼帯を除いてはそれはもう魔法使い

としか言いようがない少女(・・)がいた。

 

 

「我が名はめぐみん(・・・・)!アークウィザードを生業(なりわい)とし最強の攻撃魔法、爆裂魔法(・・・・)を操る者!」

 

「……(普通の人間より少し気が高い?)」

 

「ふふん…余りの強大さ故、世界に疎まれし

我が禁断の力を汝に欲するか?」

 

「はあ…」

 

「ならば我と共に究極の深淵を覗く覚悟をせよ!

人が深淵を覗く時、深淵もまた人を覗いているのだ。」

 

「……お前さっきから何を言ってんだ…

おちょくってんのか?」

 

「ち、違うわい!」

 

「ん?その紅い瞳(・・・)…もしかして紅魔族(・・・)?」

 

「(こうまぞく?サイヤ人やナメック星人みたいに別の星の奴なのか?)」

 

「如何にも!我は紅魔族随一の魔法の使い手

めぐみん!我が必殺の魔法は山をも崩し!岩をも崩…す……」

 

 

『ドタン』と少女は倒れた。

 

 

「おいおい、どうした?」

 

 

グゥ〜……

 

 

「ああ…3日も何も食べてないのです。

何か食べさせていただきませんか?」

 

「別に構わんが…先ずはその目に着けてるのは怪我でもしたのか?だったらコイツに治してもらいな?」

 

「腐☆腐、コレは我が巨大な魔力を抑えるための

マジィックアイテム。もし外される事が有れば

この世に大いなる災厄がもたらさせるだろう…」

 

「力を抑えるか…だったら……」

 

「あ、あの〜いきなり近づいて何故右の拳が

少し上に翳しているのですか?我は

物凄く恐怖をしてますが…」

 

「おい、チビ…実はお前が魔王だったりするのか?もし魔王なら……」

 

「あの〜魔王でもありませんしアレは…嘘です……単にお洒落で着けてるだけです。」

 

「(魔王に期待したオレが馬鹿だった。)」

 

「ごめんなさい!引っ張らないで下さい!

やめ…やめろぉぉ!!」

 

「あのね〜彼女達、紅魔族は生まれつき高い知力と魔力を持ってて大抵は魔法使いのエキスパートで…みんな変な名前を持っているわ。」

 

「へ〜えそうなんか?…あっ……」

 

 

パチンッ

 

 

「イイッタイメガァァァ!!」

 

「おっとすまねぇ手が滑った。それに変な名前だな?」

 

「変な名前とは失礼な。私から言わせれば街の人の方が変な名前をしていると思うのですが。(それに貴方の声は何故か二重に聞こえるのですが?まるで2人が同時にハモっているかの様に…)」

 

「因みに親の名前は?」

 

「母はゆいゆい、父はひょいざぶろーーーっ!!」

 

「「………」」

 

「え?」

 

「このチビの一族は良い魔法使いが多いんだよな?」

 

「おい!私の両親の名前について言いたい事が

有るなら聞こうじゃないか!」

 

 

 

 

 

 

 

ベジット、めぐみん 「ひょいざぶろーーーーっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

果たしてこの少女は強いのか?




この世界でのベジットの存在意義
敢えて無双するのでは無くサポートにしました。


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其ノ三 一撃炸裂!?爆裂魔法のめぐみん

後編ですどうぞ。

※追記
9/12 タイトル変更


グゥ〜……

 

 

「冒険者カードは偽造できないし。

彼女はアークウィザードで間違い無いわ。

強力な攻撃魔法を使える上級職だよ。」

 

「確かにこのチビの能力値は高い……(のか?わからん…)」

 

「それに彼女が本当に爆裂魔法を使えるなら

凄い事よ!最上級の攻撃魔法だもん!」

 

「う〜…おい、このチビとか彼女では無く

ちゃんと名前で読んで欲しい。」

 

 

グゥ〜……

 

 

「フッ…取り敢えずなんか頼みな?めぐみん。」

 

 

 

 

 

ー討伐クエストー

《3日間で『ジャイアント・トード』》

《5匹討伐せよ》

 

 

 

 

 

「爆裂魔法は最強魔法。その分魔法を使うのに

準備時間が掛かります。準備が整うまで

あのカエルの足止めをお願いします。」

 

 

とめぐみんは杖を遠くにいる紫色の

ジャイアント・トードに指し説明した。

 

 

「足止めだな…ん?……」

 

「ベジット、あっちにも!」

 

 

とアクアはさっきめぐみんが指した方向とは違う

方向に白色のジャイアント・トードが

接近してくる事に気づいた。

 

 

「2匹同時だな?遠い方に魔法を撃て。」

 

「わかりました。」

 

「近い方は…行くぞアクア。あの時言った通り

オレがサポートにまわる。だから元なんたらの力を見せな?」

 

「サポートはありがたいけど…元って何!?

ちゃんと現在進行形で女神よあたしは!」

 

「女神?」

 

「を自称している大変お笑いで可哀想な奴だ。偶にこんな事言うが気にするないつもの事だから?……(馬鹿か爺さんの時と同じじゃねぇか。)」

 

「可哀想に…」

 

「ぐす…な、何よ〜!打撃系は聞き辛い

カエルだけど今度こそ…!」

 

「おい、まさか…?」

 

 

アクアは白色のジャイアント・トードに

向かって走っていた!

 

 

「見てなさいベジット!今日こそは女神の力を

見せてやるわ!震えながら眠るが

良いわ!ゴッド・レクイエム!」

 

 

とアクアは持っていた花の蕾が付いた杖に魔力を

込めた。そして蕾が開き回転し黄金と紅蓮の

エネルギーが発生する。

 

 

「(ほぉ〜この前のパンチより気が大幅に

デカくなっている。今度こそ…決まるか?)」

 

「ゴッド・レクイエムとは女神の愛と哀しみの鎮魂歌(ちんこんか)!相手は死ぬ!」

 

 

パクッ…

 

 

「流石は女神…それに『相手は死ぬ』じゃなくて『自分が死ぬ』技だろ……ん?めぐみんの気が

どんどん上がって行く。」

 

 

とベジットはめぐみんの魔力の上昇に気がつく。

周りは薄暗くなり様々な色の光が発生し輝く。

 

 

「中々の気だ。」

 

「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を

望みたもう。覚醒のとき来たれり。無謬の境界に

落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。万象等しく灰塵に帰し、深淵より

来たれ!これが人類最大の威力の攻撃手段、

これこそが究極の攻撃魔法、爆裂魔法(エクスプロージョン)!」

 

 

とめぐみんは魔法を唱えた!ジャイアント・トードから火柱ととてつも無い爆発が発生する!

そしてジャイアント・トードは跡形も無く消えた。

 

 

「結構やるじゃねぇか?めぐみん。

…でも前置きが長い。」

 

 

とベジットは爆発地まで行き、感想を言った。

 

 

「ん?今ので仲間が起きたか。

めぐみん!一旦離れ…ろ……はぁ?」

 

 

ベジットが見た光景は地面に倒れていためぐみんである。

 

 

「ぷっ…我が奥義である爆裂魔法はその絶大な威力ゆえ消費魔力もまた絶大。要約すると限界を超える魔力を使ったので身動き1つ取れません。」

 

「はぁあ〜(まるで界王拳(・・・)天津飯(・・・)気功砲(・・・)と一緒じゃん?一か八かに関してだが…)」

 

 

ドンッ…ドンッ…ドンッ…

 

 

「近くからカエルが沸き出すとか予想外です。

ヤバいです喰われます。すいません助けてry…くぱっ………」

 

 

 

 

 

 

「お前ら…なぁ〜…仕方ない。」

 

 

とベジットは溜め息を吐きながら宙に浮きアクア、めぐみんを咥えている2匹のジャイアント・トードに向かって飛んで行った。

 

 

「今助けるぞ〜(力を抑えて…抑えて…)」

 

 

ベジットの右手の5本指から黄色と白色が混じった球状のエネルギーが発生した。

 

 

「そらぁ、受け取りな!」

 

 

その5本指に溜まっていたエネルギーを前へと突き出しそれはエネルギー波となり放出した。コレは

ベジットの技の1つ『拡散フィンガービーム』

である。そして5本の内の2本は2匹のジャイアント・トードに当たり、残り3本は当たらず真っ直ぐと何処かに飛んで行く。遠くから爆発した様な音が鳴った。

 

 

「カエルの腹に風穴…絵面的には気色悪い…な?」

 

 

 

 

 

ー本日の成果ー

《ジャイアント・トード》

《3匹を討伐》

依頼達成!!

 

 

 

 

 

夕方…街

 

 

「くっうう…生臭いよ…生臭いよ!」

 

「カエルの中って臭いけど良い感じに温いんですね…」

 

 

今の状況、ベジットはめぐみんを背負っていた

その後ろにアクアは歩いていた…泣きながら。

 

 

「そんな事…知るか気色悪い。それと爆裂魔法は

ヤバい時以外は禁止な?他の魔法で何とかしろ

「使えません。」はい?…まさか…」

 

「そのまさかです。私は爆裂魔法しか使えないんです。他には一切魔法は使えません。」

 

「本気で…か?」

 

「マジです。」

 

「え?爆裂魔法が使えるレベルなら他の魔法だって使えるでしょ?あたしなんか宴会芸(・・・)スキルを習得

してからアークプリーストの全魔法を習得したし。」

 

「宴会芸スキルってなんだよ?……それに爆裂魔法だけを使いたい為に他の魔法は使えんのでは無く使わんのだろ?」

 

「その通りです!私は爆裂魔法をこよなく愛する

爆裂魔法しか愛せないアークウィザード。たとえ

1日に1回でもです!だって私は爆裂魔法を使う為にアークウィザードを選んだのですからぁ!!」

 

「素晴らしい!素晴らしいわ!非効率ながらも

ロマンを追い求める姿にあたしは感動したわ!!」

 

「(あっちゃ〜前向きに関しては褒めたいが…よりによってアクアと同調するとは…毒されていくぞ?めぐみん…今なら間に会う。)」

 

「我が望みは爆裂魔法を撃つ事のみ。そう、アークウィザードの強力な力が今なら食費と残費だけで!コレはもう長期契約を交わすしかないのではないだろう…か?」

 

「いやいや、それだと折角の強い力があるのに最弱のチームでは勿体無いだろ?(なんとしてもめぐみんをアクア菌から離す。)」

 

「いえいえ、最弱だろうと駆け出しでも大丈夫

です!私も上級職ですけどレベルは6ですから!」

 

「はいはい…よっと。」

 

「ち、ちょっと…持ち上げて?…は、離して

下さい!降ろして下さい!ふ、服が破けます!」

 

 

ベジットはめぐみんの後ろの

襟元を掴み身体から離す。

 

 

「ギャアギャア五月蝿いな〜?」

 

「荷物持ちでもなんでもします

から私を捨てないで下さい!」

 

「人聞きの悪い事を……」

 

 

やだあの人小さな子を捨てるの?

 

隣には粘液まみれの女の子を連れてるわよ!?

 

あんな小さい子を持て遊ぶとはとんだクズね!

 

見て女の子は2人ともぬるぬるよ!

一体どんなプレイをしたのあの変態!

 

 

「オレがそんなどうでも良い事を気にすると

思うか?それにわかりやすい罠だったぞ?チビ。」

 

「何……だと…」

 

「別に捨てるとは言ってないだろ?お前の事は大体察したし。仕方ない…仲間になっても良いぞ?」

 

「ありがとうございます!師匠(・・)!」

 

「「師匠?」」

 

「はい!今日から私が弟子で貴方が師匠です!」

 

 

めぐみんは何故ベジットの事をいきなり師匠と

言ったのか?それはベジットがジャイアント・トードに放った技『拡散フィンガービーム』の爆発音をめぐみんはキャッチし同じ爆裂魔法の使い手だと

トンデモナイ勘違いをしている事からと自分以上に強いと感じ『師匠』と呼んだのだ。

そして新たな二つ名を習得したベジットである。

 

 

 

 

ベジットの二つ名一覧

1、天下無敵の合体戦士

2、期待の冒険者

3、感動師

4、爆裂娘の師匠

 

 

 

 

 

 

 

ベジット、めぐみん「このすばーっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

そして夜…ギルド

 

 

「クエストの完了を確認しました。

ご苦労様でした。」

 

「えーと、レベルは9っとまだまだだな。本当に

モンスターを倒すとレベルアップするんだな?」

 

「初心者の冒険者ほど成長は早いですよ。では

ジャイアント・トードの買い取りとクエストの

達成報酬を合わせて11万エリスとなります

ご確認下さいね。」

 

「サンキュー。」

 

 

 

 

 

「今貰った11万エリスと最初に貰った15万エリスだったのが今は7万エリスを合わせて18万エリス

だな?三等分で1人6万エリス。はあ〜チチやブルマはこんな面倒な事をしていたのかぁ。」

 

 

「(ずっと気になっていたがオレがいた世界は

今どうなっているのだ?ブウは今でも破壊を

繰り返しているのか?悟飯やピッコロ、それに

チビ達や仲間達はどうなっているのか?

ブウを倒す為にベジータは…アイツはプライドを

捨ててまでカカロットと合体をしたのに…無駄に

なっちまうのか?もしかしたらブウがこの世界に

来るとも限るからな…なんせオレがこの世界にいるからだ。)」

 

 

とベジットは目を瞑りながら自分がいた世界や仲間そして魔人ブウはどうなっているかをふと思う。

 

 

「ん?…ココは…それにアイツら(・・・・)は!?」

 

 

とベジットは目を開けると突然背景が真っ暗な場所に何故かはわからないがいた。それと目の前には山吹色の道着に紺のアンダーシャツ、リストバンド、ブーツの様な靴で特徴的なハネのある黒髪の者とノースリーブ状になっている濃紺(のうこん)のアンダーシャツに白のグローブにブーツで頭の上に天使の輪があり

逆立った黒髪の者が対面し何か話していた。

 

 

カカロット(・・・・・)…オレ様は気に喰わないがブウを倒す為に嫌々キサマと合体したのに…さっさと元の世界に戻りブウを消さなければならないのに何故呑気にしていやがる!!」

 

「確かにおめぇの言う通り早く元の世界に戻りブウを倒さなきゃいけねぇ…だがよ、オラ達がこの世界に来たのは何かがあるからだと思うんだ?それにオラ達で元の世界に戻る事は簡単かもしんねぇが…それはしちゃ駄目だとオラは思う…ベジータ(・・・・)。」

 

 

そう今話をしているのはベジットが誕生する前の

2人の戦士、ベジータとカカロットである。

 

 

「そんな事はどうでも良い!こんなくだらない世界に何時までもいやがって…それにカズマって言う奴は確か…魔王とやらを消せば元の世界に戻れるのだろ?だったらその魔王を今直ぐに消して元の世界に戻るぞ!」

 

「 それも駄目だベジータ。オラ達がその魔王ちゅうのを倒すのは簡単だがオラ達は…この世界(・・・・)の人間

じゃねぇしこの世界を守るのはオラ達では無く

アクアやめぐみんにこれから仲間になる奴…それも魔王を一緒に倒してくれる奴やこの世界の冒険者がしなければならねぇ。だからオラ達はあくまで補助するだけだ。」

 

「全然戦力にならないアイツらをか?それにキサマは悔しく無いのか!その……家族が殺された事を!」

 

「アイツらは絶対にでぇじょうぶだベジータ。それによオラも悔しいさ悔しくてたまんねぇ…ブウはチチや仲間達を殺し吸収された悟飯やチビ達、ピッコロ…オラが悔しくねぇ訳があるか?」

 

「当たり前だ。」

 

「それでも殺された皆んなには悪いしブウを倒す為だけにプライドの高いおめぇが合体してくれたのに悪いが魔王を倒すまで待ってくれねぇか?……頼む!」

 

「またそれか…チィ……良いだろう…だが次も

こんな事になってみろもう二度と御免だからな?

良いか!」

 

「すまねぇベジータ…それにおめぇは最高だぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

とそこで会話が途切れベジットは目を開く。

 

 

「(すまねぇなベジータとカカロット…そしてありがとな。)」

 

 

 

 

 

 

とそこで………

 

 

 

 

 

 

 

「募集の貼り紙見させて貰った。」

 

 

ベジットに話し掛けて来たのは金髪の

ポニーテールで騎士の様な格好をした女性である。

 

 

「何か用か?(やっとマトモな奴…と言いたい所

だが貼り紙の事についてだから…碌な奴では

無いと予想する。)」

 

「まだパーティメンバーの募集はしているだろうか?」

 

「ああ、募集しているがあまり

オススメはしない。」

 

「そうか良かった。貴方の様な者を私は待ち望んでいたのだ。はぁ…私の名はダクネス(・・・・)

クルセイダーを生業としている者だ。」

 

「ん?」

 

「はぁ…はあ…是非私を……是非この私を……

パッパパパ、パーティに!///」

 

「(予想的中……か?)」

 

 

 

このダクネスは一体何者なのか?

 

 

 




今回はめぐみんの仲間入りとダクネス登場
それとこの世界に来てからのベジットになる前の2人であるカカロットとベジータが思っている事を書きました。


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其ノ四 本当に大丈夫か!?ダクネスと伝授技

悟空がマジで破壊神になりそうな気がする件
ではどうぞ!

※追記
9/12 タイトル変更


「えーともう一度最初から言ってくれ?」

 

「え?あ、ああ…私の名はダクネス。クルセイダーを生業としている者だ。是非私を…是非…ん…

ぱ、パーティに加えて貰えないだろうか?」

 

「そうか…」

 

「さっきの泥々の2人は貴方の仲間だろう?

一体何があったらあんな目に?」

 

「ジャイアント・トードだったか?その

カエルに喰われてあんな事になった。」

 

「なぁ!?想像以上だ…いいや違う!あんな年端もいかない2人の少女がそんな目に会うだなんて騎士として見過ごせない!」

 

「(何だコイツ…アクア菌と全く同じ気配が

するんだが?やっぱりマトモではないな。)」

 

「オススメはしないぞ?1人は馬鹿で泣いてばかりでその馬鹿さをまるで菌の様に人に移す奴でもう

1人はその馬鹿が移りかけてる可哀想なチビだ。

だから他をオススメする。」

 

「なら尚更都合が良い!実は…ちょっと言いづらかったのだが私は力と耐久力には自信はあるのだが

不器用で…その攻撃が全く当たらないのだ。」

 

「(別に不器用かどうかは良いが…訂正アクアとは一緒の様で一緒ではない何かだ。)」

 

「と言う訳でガンガン前に出るので盾代わりにこき使って欲しい!」

 

「(だから何だコイツ?…もしかして…)」

 

「女を盾代わりにすんのは「望む所だ!」毎度毎度喰われんぞ?「寧ろ望む所だ!」は?…(やはりな…コイツはただの変人だ。)」

 

「はぁ…はあ…はぁ…はぁ…///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日 -ギルド-

 

「身体が鈍らない様に軽く修行したし

さてアイツらはどこに…ん?」

 

「いよっ!はい!」

 

 

おーーーーーっ!!

 

 

「(何だアレ?両手に持ってる扇子から水が出て、頭の上に小さな植木鉢は?)」

 

「どうも!どうも!……あ、見て見てベジット!

どうよ新しく習得したスキル!水の女神のあたしに相応しいとは思わない?」

 

「(コレが宴会芸スキルか?もう少し派手なら

悪く無いが…てか闘いで使えんぞ?馬鹿神。)」

 

 

 

 

 

 

 

アクア、「このすば!」

 

 

 

 

 

 

 

ギルドのカウンターにベジットとめぐみんがいて

めぐみんは御飯を食べながらベジットと話をしていた。

 

 

「はむっ…何故、師匠の冒険者カードには

ステータスが表示されていないのですか?

まさか…偽造ですか?」

 

「(だから何で師匠って呼ぶんだ?)…信じられんが本物だ。現に受付の女も知っているし、ましてや周りの奴らも本物だと知ってるからな?」

 

「そうなんですか……」

 

「ところで溜まったポイントでスキルを習得

出来るんだよな?取り敢えず1つ適当に選んで

みようかな?」

 

「ん?先ずは誰かにスキルの使い方を教えて貰うのです。それとカードに項目が現れるのでポイントを使ってそれを選べば習得完了なのです。」

 

「と言う事は仮にオレがめぐみんに教えて貰えば

オレが爆裂魔法を使えるという訳か?」

 

「その通り!「おお…」その通りですよ師匠!

……と言いたいですが師匠は既に習得(・・)してますので教えるのは意味無いです。寧ろ教えて下さい!

それ以外のスキルは覚える価値はありますか?

いいえありませんとも!さあ師匠も一緒に爆裂道を

歩もうではありませんか!」

 

「(いつ習得したっけ?…そう言えば普通の

人間から見たら気弾は魔法やトリックとか

言われてるからそれが魔法になって爆裂魔法…

爆裂は爆発…ビッグバン(・・・・・)…あったはオレが使える

技の中に有る意味では爆裂魔法と似た奴が…

けどまだ見してない。と言う事は前にカエルを

倒した時の技なのか?それとめぐみんの奴…

気弾で爆発した場所を興味深々に見ていたから多分勘違いしていると思うが間違いでは無いからまあ、良いか。)」

 

「まあ取り敢えず落ち着きな?ガキんちょ(・・・・・)。」

 

 

ガーン…

 

 

「ガキんちょ……」

 

「はぁ?」

 

「はむっ……ぷぇ……この我がガキんちょ?……」

 

「(チビと一緒じゃねぇかよ?)」

 

 

捜したぞ?

 

 

「またお前か…それと…」

 

 

ベジットは後ろを振り向くと金髪ポニーテールで

騎士の様な女性ことダクネスとその後ろには白髪の少女がいた。

 

 

「昨日は訓練(修行)をすると言って直ぐに

帰ってしまったが…」

 

「気にするな?(適当に断ったがオレが言った事を理解していねぇ。)」

 

「ならば昨日の話の続きをさせて貰おう?

私を貴方のパーティにry「断る!」…!?ぬぅ…くっ…即答……だと!///」

 

「は?コイツ喜んでいやがる…」

 

 

あっははははは駄目だよダクネス。

 

 

「そんな強引に迫っちゃさ?」

 

「誰だお前は?(さっきからコイツから人間とは

違う何かの気配がするが…気のせいか?)」

 

「あたしはクリス、見ての通り盗賊だよ。

この子とは友達かな?」

 

 

白髪の少女はクリスと言い

盗賊でありダクネスの友達らしい。

 

 

「(まだめぐみんと同じでマシな奴だ。)」

 

「君、役に立つスキルが欲しいみたいだね。

盗賊系のスキルなんてどうかな?」

 

「ん?」

 

「習得に掛かるポイントも少ないしお得だよ何かと便利だし。どうだい?今ならシュワシュワ一杯で良いよ。」

 

「へぇ〜そんなんでか?まあ取り敢えず習得するか。すまねぇーシュワシュワを一杯くれ。」

 

 

 

 

 

 

 

クリス「このすば。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-街-

 

 

クリスはベジットに盗賊スキルとは

何かを説明する。因みにダクネスもいる。

 

 

「とまあ、盗賊のスキルには敵感知とか潜伏とか色々あるけど特にあたしのイチヨシはコレ。

行くよ、良く見てて?」

 

「頼む。(気を探ったり、気を消したりの事か?)」

 

窃盗(スティール)!」

 

 

とクリスは右手を前に出しその右手から光が発生する。

 

 

「うぉ!?まぶしっ…(太陽拳(・・・)か?)」

 

 

光が止むとクリスの右手には…

 

 

「へぇ〜いつの間に金入れ(・・・)を?」

 

 

そうベジットは懐に入れていた茶色の巾着袋は

いつの間にかクリスの右手にあった。

 

 

「コレが窃盗スキルのスティール。成功すれば相手の持ち物を奪い盗る事が出来る。まあこんな感じで使う訳さ。」

 

「成る程…ん?」

 

「ねえ、あたしと勝負しない?」

 

「本気の殺り合い(盗り合い)でか?」

 

「違う違う。君も盗賊スキルを覚えて

この財布を取り返して見せなよ?」

 

「お、おい…それではあんまりでは無いか?」

 

「盗賊のスキルで……良いぜ!」

 

「決まりだねそれでこそ冒険者!じゃあ冒険者

カードを使ってスキルを習得してみて。あたしから習ったスキルが表示されてる筈だよ。」

 

「えーと(敵感知…いらねぇ。潜伏…いらねぇ。別に気で敵の位置を探れるから良いし。)かちょうふうげつってなんだ?」

 

「花鳥風月。それはさっきギルドで貴方の仲間が

やっていた宴会芸スキルの事だ。」

 

「アレが5ポイントって高いな?…んで

コレは要らん…コレか!」

 

 

 

スキルを習得しました。

 

 

「良し…オーケーだ。」

 

「さあ、これで盗賊スキルは君の物!

いつでもどうぞ!」

 

「行くぜ〜何を取るかはわかんねぇぜ……ん?」

 

「ふふ〜ん、当たりはこのマジックタガー40万エリスはくだらない一品だよ?「その腰に付けているナイフの事か?」そしてハズレはこの石だー!」

 

「ナイフの確率を減らすと言う訳で両手に

ある石ころか……おもしれぇ。」

 

「その通り!」

 

「さあ今度こそ行くぜぇ!窃盗(スティール)!!」

 

 

とベジットの右手はさっきのクリスと同じく

光が発生した!そして光が止むと……

 

 

「成功なのか…どうした?顔が真っ赤(・・・)だぞ。」

 

 

とクリスは両手に持っていた石ころは地面に落とし

何故か頬を赤らめながらズボン(・・・)を見ていた。

 

 

「一体何を盗んだのか?」

 

 

ベジットは握っていた右手をゆっくりと

開いた…そこには……!

 

 

「何だコレ?…っておいおい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁあぁあああぁあぁあ!!///

ぱ、パンツ(・・・)返してぇええぇえぇぇ!!///」

 

 

そうベジットが開いた右手には白のショーツがあった。

 

 

「はぁ〜くだらねぇ技だ…ほらよ。」

 

「え?…ありがとう……何で上に投げるの?……!?」

 

 

ポーヒー…バンッ…

 

 

「そんな要らん技を教えた罰だ。」

 

「あ、あたしの…ぱ、パンツがぁぁぁぁああぁああ!!」

 

「パンツを返すと見せかけて粉々に消すとは…

な、なんと言う鬼畜の所業。やはり私の目に狂いは無かったぁあッ!!///」

 

 

 

 

 

 

 

ベジット「このすば〜」

クリス「返してえぇぇえ!!(涙目)」

 

 

 

 

 

 

 

-ギルド-

 

 

今の状況はベジット、アクア、めぐみん、

ダクネス、クリスがいた。

 

 

「あ、ベジット。どこに行ってたの?あたしの

華麗な芸を観ないで……ってどうしたのその人?」

 

「アクア実はさ…「うむ。彼女はベジットに盗賊

スキルを教える際にパンツを剥がれた上にその

パンツを粉々に消され落ち込んでいるのだ。」説明ご苦労サンキュー。」

 

「ぐすっ…折角あたしが真剣に教えてあげたのに……パンツさえ返してくれたら…良いのに…

『要らん技を教えた罰だ。』って言ってパンツを

消されたの…うっうわぁぁぁぁああん!」

 

「教えてくれたのは感謝するがオレは物を盗むかと思ったがまさかパンツを盗む技だったからそれの

やり返しだ。確かにパンツも物だがコイツはそれを言っていなかったし別に身体を傷を付けていないだろ?それでもオレが悪いのか?泣かせた事は悪いが……」

 

「「(大人気ない…)何という鬼畜!///」」

 

「流石は師匠…グッジョブ!」

 

「めぐみん…グッジョブ。」

 

「それで師匠は無事に盗賊スキルを覚えられたのですか?」

 

「覚えたには覚えたが…やめた方が良いぞ?」

 

「今度こそは大丈夫です。さあ使って下さい!」

 

「盛大なフラグ建て誠に恐縮の至り…じゃあ

行くぞ〜どうなっても知らねぇからな?窃盗(スティール)!!」

 

 

またベジットの右手は光り、光りが消えると…

 

 

「あっ……は!?………あーう///」

 

 

突然めぐみんは違和感を感じそれは

何なのかを気付き頬を赤らめる。

 

 

 

 

 

「ほら、めぐみん言った通りだろ?またパンツだ。」

 

 

右手にはまたショーツそれも黒である。

 

 

「あ、あの…師匠…スースーするのでパンツ返して下さい……///」

 

「べ、ベジット…アンタ…」

 

「アイツはランダムって言ったのにこの始末。てかオレの場合は窃盗(スティール)(魔法)より窃盗(スティール)(物理)の方が効率良くないか?」

 

「こんな幼げな少女の下着を公衆の面前で剥ぎ取るなんて!真の鬼畜だ許せない!……是非とも私を

貴方のパーティに入れて欲しい!///」

 

「断る。てか今回はめぐみん自ら言ったのだが?」

 

「あっ…あは…あーん…///」

 

「(コイツは本当に変人だ…無性にコイツに気弾を撃ちたい。)」

 

「ねぇベジット。この人昨日言ってたあたしと

めぐみんがお風呂に行っている間に面接に来たって人?」

 

「ああそうだ。」

 

 

 

 

 

 

 

ダクネス「このすばぁ///」

 

 

 

 

 

 

続く!




やっぱベジットでもパンツだった!


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其ノ五 野菜襲来!!此れがベジットの必殺技

UA5900とお気に入り数59人突破ありがとうございます!

それと違和感まみれかもしれませんがどうか目を瞑って下さい。ではどうぞ!

※追記
9/12 タイトル変更


-ギルド-

 

 

「ちょっと!この方クルセイダーではないですか!断る理由なんて無いのではないですか?」

 

「(やっちまったな…めぐみんとアクアには

会わせたくなかった…がココまで来た以上仕方無い。)」

 

 

めぐみんはダクネスがクルセイダーだった事に

驚いていた。それはそうだクルセイダーは

上級職であり新米では仲間にするチャンスは中々

無いからだ。だからめぐみんは断る事を不思議に思う。よってベジットは諦めに入る。

 

 

 

「ダクネスお前に如何しても伝える事がある。実はオレとアクアは本気で魔王をぶっ倒したいと思っている。」

 

「うんうん。」

 

 

「へえ〜」

 

「そうなんですか?」

 

「そうなの凄いでしょ?」

 

「この先は冒険が更に過酷になる…場合によっては死ぬぞ。いや死んだ方がマシと思う位の何かをされるかもしれないぞ?」

 

「ああ全くその通りだ。昔から魔王にエロい目に

あわせるのは女騎士だと相場が決まっているからな。それでも行く価値はある。」

 

「どんな事もエロい事に変換する変な意味で前向きを超えた前向きを更に超えた前向きのお前を逆に褒めたいわ。」

 

「罵倒が良いが…褒めるのを来るとはコレは『上げてから落とす』って奴なのか?///」

 

「ハイハイ、めぐみんも聞いてくれ。」

 

「はい?」

 

「相手は魔王。それもこの世で最強の奴と闘う…

それが嫌ならパーティから抜けて良いぞ?オレは全然構わん。」

 

 

 

めぐみんは『ドンッ!』と机を叩き立ち上がり宣言する。

 

 

 

 

 

「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操りし者!我を差し置き最強と名乗る魔王。そんな存在は我が最強魔法で消し飛ばしてみせましょう!」

 

「めぐみん……フッ、お前はすげぇよ。」

 

「師匠…グッジョブ!」

 

「ああ…グッジョブ。」

 

「大丈夫かな〜?ベジット。」

 

「大丈夫だ。お前らなら絶対に出来る。」

 

 

 

緊急クエスト!緊急クエスト!

 

 

 

「緊急?なんかあったのか?」

 

 

 

冒険者各員は至急正門に集まって下さい!

 

 

「繰り返します。冒険者各員は至急正門に集まって下さい!」

 

 

 

何やら緊急事態に陥り街の人々は慌ただしくなり

店を直ぐ閉めたり家の中に入って行くなどの避難をして行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-街の正門-

 

 

街の正門にはギルドの人々が集まっている。

 

 

「(気はかなり小さいが…数は大量。)」

 

「皆は私が守る。ベジットも私から離れないで。」

 

「緊急クエストって大量にコッチに来ているなんかか?」

 

「ベジットには言ってなかったっけ?キャベツよキャベツ。」

 

「キャベツ?(なんでアクアの奴は籠を…キャベツ…わからん…)」

 

 

今年は荒れるぞ…?

 

 

「嵐が…来る!」

 

 

収穫だぁぁぁあああぁあああ!!

 

 

「マヨネーズ持って来おぉーい!」

 

「まるでキャベツのバーゲンセールだな?……肉の方が良かった。」

 

 

 

 

 

ベジットの言う通り遠くから大量のキャベツが飛来している。

 

 

 

 

 

 

ー全員参加クエストー

《街に飛来したキャベツを》

《全て収穫せよ》

 

 

『行けぇぇ!』の合図と共に冒険者達は

キャベツへと向かっで行く。

 

 

この世界のキャベツは飛ぶわ。味が濃縮して来て収穫の時期が近づくと『簡単に食われてたまるか!』とばかりに。街や草原を疾走する彼らは大陸を渡り海を越え最期は人知れぬ秘境の奥で誰にも食べられずひっそりと息を引きとると言われているわ。

 

 

「それならば!彼らを一玉でも多く捕まえて美味しく食べてあげようって事よ!」

 

「このキャベツの最期って店で売り切れずに残った品だよな?それとさっきも言ったが店だけにまるでキャベツのバーゲンセールだな?」

 

 

 

皆さぁーーん!今年もキャベツの収穫期がやってまいりました!今年のキャベツは出来が良く一玉の収穫に付き1万エリスです!出来るだけ多くのキャベツを収穫しココに納めて下さい!

 

 

 

「受付の女が言うには鉄のデカイ籠に入れたら良いのか。」

 

「ベジット。丁度良い機会だ私のクルセイダーとしての実力を確かめてくれ。」

 

 

ダクネスは剣を構え大量のキャベツに向かった。

 

 

「たぁあ!やぁあ!あれ?…///」

 

「全然当たってねぇ〜」

 

 

 

突然『うわぁぁあ!?』と叫び声が聞こえた。それはキャベツの猛攻による冒険者の負傷だった。

キャベツの猛攻は止まらずキャベツは尻もちをついている2人の冒険者を襲う!

 

 

「危ない!」

 

 

とダクネスは2人の冒険者を守った!

 

 

「ココは私が…今のうちに!…くっ」

 

「ダクネス…お前…」

 

 

ダクネスはキャベツの猛攻を幾度も受け鎧の一部が欠け、服が少し破れようがそれでも攻撃を受ける何故ならば!

 

 

「倒れた者を見捨てるなど…で、出来るものかぁぁあ!!///」

 

 

ダクネスの勇姿に皆は『騎士の鑑』と敬意を表する冒険者やこれ以上無理をしないでと言う意味での『騎士様逃げて』などの声援が響く!……だが当のダクネスは………

 

 

「(見られている…男達が私の肌を見て興奮している!何と言う(はずかし)め!…堪らん!///)」

 

 

興奮していた。

 

 

 

 

 

 

「さて…行くか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!///…しまっ!?……」

 

 

ダクネスは興奮していて余所見をしたのか顔に

目掛けて飛んで来たキャベツの反応に遅れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前のその気持ちわかったぜ……変態以外は除いてな?それに余所見をするな。」

 

 

飛んだ来たキャベツはダクネスに当たらず何者かの手によって捕まえられていた。それは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベジット!?まだ私は!「良いから後は任せな?」ああ…わかった。」

 

そうベジットである。ベジットはキャベツを両手で掴み離してはまた掴んで離すを繰り返していた。

掴み離し地面に落ちたキャベツは何故か動かない。

その理由はベジットは少量の気を解放し、その気を両手に流していた。その事により触れたキャベツに気が流れキャベツのモンスターは動けなくなる。

それはまるで電流で麻痺をするかの如く。

 

 

「素直でよろし。おーーい冒険者達!今からドデカいのをやるから死ぬのが嫌なら正門まで来ーーーいっ!!……それとめぐみん?」

 

 

ベジットは何かをするのか?

 

 

「はい何でしょうか?」

 

「お前も一緒(・・)にやるか?爆裂魔法(・・・・)を」

 

「はい!是非お願いします師匠!」

 

「オレは上のキャベツを狙うから下のキャベツはめぐみんに任せる。」

 

「はい!ふふふ…アレ程の敵の大群を前にして

爆裂魔法を放つ衝動を抑えられようか?……///」

 

 

 

 

 

 

 

「「いや無い!」」

 

 

とココでベジットの事を疑問に思っていた受付嬢は何かを察したのか冒険者達を正門まで避難する事を言う。

 

 

 

「さて皆は避難したな…行くぞ!ハアァアアアアァァアァ!!」

 

 

ベジットは気を溜める。その反動で周りには突然

強い風が発生し皆は驚く。そんな中皆はベジットとめぐみんは『一体何をするのか?』と疑問を持ちつつも興味深々である。

 

 

「くらえ!!」

 

 

とベジットは開いた右手を上斜め前に出しその手から白色の小さなエネルギーが発生しエネルギー徐々に大きくなる。そのエネルギーはやがてひと1人を簡単に包み込める大きさになった。『何だ!?あの魔法は?』や『見た事の無い魔法か?』などの冒険者達の声が聞こえており皆は驚きを隠せない状況である。

 

 

「光に覆われし漆黒よ、夜を纏いし爆炎よ、紅魔の名の下もとに原初の崩壊を顕現(けんげん)せよ。終焉の王国の地に、力の根源を隠匿(いんとく)せし者、我が前に統べよ!」

 

 

とめぐみんも構え詠唱し杖に魔力を溜める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして2人は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビッグバン・アタック!!」

爆裂魔法(エクスプロージョン)!!」

 

 

と必殺技を放つ!!

 

 

ベジットの技『ビッグバン・アタック』は空高くへと放たれ飛んでいる大量のキャベツを包み込み更に空高くへと飛んで行き見えなくなる。

それと同時にめぐみんの技『爆裂魔法(エクスプロージョン)』は遠く離れた場所にいる大量のキャベツを炎と爆発で包み込む。まさに空と陸を表した一撃である。

もう冒険者達は唖然……それしか無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

…スペシャルボーナス…

《キャベツ大豊作》

 

 

 

 

 

 

夜-ギルド-

 

 

当分野菜に困らないね!

 

 

「野菜より…肉が良かった……はぁ〜。」

 

「貴方流石はクルセイダーね。あの鉄壁の守りには

流石のキャベツ達も攻めあぐねていたわ。」

 

 

とアクアはダクネスの守りの強さに感心する。

 

 

「いや、私などただ硬いだけの女だ。

誰かの壁になって守る事しか取り柄がない。」

 

「守りに関しては良いが…その変態さをどうにか

してくれたらもっと良いけどな?てか何とかしろ。」

 

「また『上げてから落とす』とは!///」

 

「アクアの花鳥風月も見事なものでした。冒険者の皆さんの士気を保ちつつ収穫したキャベツの鮮度を冷水で保つとは。」

 

 

花鳥風月!

 

 

花鳥風月!!

 

 

「まあね〜。皆んなを癒すアークプリースト

としては当然よね。」

 

 

疲れた冒険者に水の入ったコップを渡すアクア。

 

 

「へぇ〜水だけでか?」

 

「そうなのアークプリーストの魔法の水はとても清いのよ!」

 

「そうなんか。(ちょっとした仙豆(・・)だな?)」

 

「めぐみんの魔法も凄まじいかったぞ。キャベツの

群れを一撃で吹き飛ばしていたではないか!」

 

「中々の威力だったぜ。」

 

「紅魔の力、思い知りましたか?それに師匠も

あの白の爆裂魔法は凄かったですよ!」

 

「サンキューめぐみん。(爆裂魔法に決定だな?ベジータ。)」

 

「アレ以外にもまだあるの?」

 

「まだ何個かあるぜ?アクア。」

 

「あんな火力の直撃を……くらってみたい!///」

 

「(それはオレのか?それともめぐみんのか?…めぐみんのだよな?)」

 

「それにベジット、キャベツを掴んだ時に何かしたの?下に落とした後あのキャベツは動かなかったけど?」

 

「確かにそれは気になった。」

 

「我も知りたいです師匠。」

 

「それは…………」

 

「「「それは……?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「教えない。」

 

 

『ズコーッ』と3人はこける。

 

 

 

「フッ…ははははははは。」

 

「「「あははははははは」」」

 

 

ベジットは笑いそれにつられてアクア、めぐみん、ダクネスの3人も笑う。

 

 

「では改めて…名はダクネス。一応両手剣を使ってはいるが戦力としては期待しないでくれ。何せ…不器用過ぎて攻撃が殆んど当たらん。だが壁になるのは大得意だ!」

 

「まあそれは何とかしますか…」

 

「ウチのパーティも中々豪華な顔ぶれになって来たじゃない?」

 

「ある意味な?」

 

「アークプリーストのあたしにアークウィザードのめぐみん、クルセイダーのダクネス、そして冒険者さながらその実力はまだまだ謎のベジット。」

 

「3人は上級職でオレは最弱職(・・・)だろうな?」

 

「いえいえ師匠は最弱職では無く師匠です!」

 

「師匠……か…(これからコイツらをどの様に強くするか…ダクネスは攻撃と防御とスピードは有るが取り敢えず攻撃を当てる事からで、めぐみんは爆裂魔法の威力を減らす代わりに連発出来る様にするか…もしくは一層の事オレの技を使える様にするか?アクアは…うーんアクアは〜…前衛でも立てる様にする事だな。)」

 

「それではベジット、これからは遠慮無く私を囮役代わりに使ってくれ。……腐☆腐///」

 

「(もうコイツを壁にしようが何をしようが

死なない気がする。)」

 

「改めてよろしく頼むぞ!」

 

「ああ。」

 

 

 

遂に結成!この世界でのZチーム。

 




キャベツを見た時にあの名言『バーゲンセールだな?』を思いついた人はいるかもしれない。それと『ビッグ・バン・アタック』では無く『ビッグバン・アタック』にしました。


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其ノ六 驚愕の事実!?めぐみんの秘密

これから更新が遅くなると思いますがどうかよろしくお願いします!

ではどうぞ!

※追記
9/12 タイトル変更


-ギルド-

 

ベジットは今ギルドにおり冒険者カードで新たなスキルを習得していてそれを試し撃ちを行おうとベジットは開いた右手を前に出す。

 

「さてやってみますか?…クリエイト・ウォーター!」

 

とベジットの右手から水が出た。コレは水を生成する程度の初級水魔法でありベジットだから出来たのか?水を生成する初級水魔法なのに水は建物の壁を簡単に貫いた!

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘でーす!!本当は………

 

「コップ一杯程度の水か…ショボいな〜オレの魔力はこんな物なのか?魔力は…いや……もしかしたら!」

 

 

「ベジット。見てくれキャベツの報酬で鎧を直したのだが…こんなピカピカになったがどう思う?」

 

「どうせまたボロボロになるだろ?ダクネス。」

 

「私だって素直に褒めて貰いたい時もあるのだが…ベジットはどんな時でも容赦無いな?///」

 

「お前は全くブレねぇな。それにめぐみんの奴そんなに嬉しいのか?」

 

 

「堪らない!堪らない!マナタイト製の杖にこの色艶!そして…師匠が選んでくれた杖…は…はぁ…はっ///」

 

『何ですって!』と受付嬢に文句らしき事を言うのはアクアである。

 

「ちょっとアンタどう言う事よ!どれだけキャベツ捕まえたと思っての!「そ、それが…」何よ?」

 

「アクアさんが捕まえて来たのは殆んどがレタス(・・・)でして…」

 

「何でレタスが混じっているのよ〜」

 

 

 

「確かにレタスの換金率は低いな。」

 

「へぇ〜そうなんか?(うわぁアクアの奴コッチに来やがる。)」

 

「ベ・ジ・ッ・トさーん?…今回の報酬はお幾ら万エリス?」

 

「100万ちょいだった。」

 

「「「ひゃ…100万…だと」」」

 

「(めぐみんとダクネスは驚いているが…アクアお前は『早くそれを寄越せ。』と言ってる様な態度が見え見えだぞ?)」

 

とキャベツの時に実は稼いでいたベジットである。因みにそのキャベツは経験値(・・・)が貯まっていたらしく普通のより高い値段になるらしい。

 

「うふん ベ、ベジット様。前から思ってたんだけど貴方ってその…地味に稼いでいたのよね〜当然あたしは知っていたけど?」

 

「じゃあ何故違う方に向く?こっちを見ろ。」

 

「ベ、ベジットさ〜ん!あたし今回の報酬が相当の額になるって踏んで持ってたお金全部使っちゃたんですけど!」

 

とアクアは後ろの奥にいる2人組の男に指を指しながら言う。この2人組はどうやら賭け事をしているらしくアクアはその賭けをしてお金がすっからかんになったと。それはまるでカモの如く。

 

「て言うか大金が入って来ると見込んでこの酒場に10万近いツケがあるんですけど!」

 

「自業自得だ知るか。それにお前は『今回の報酬はそれぞれの者に』って言っただろ?」

 

「だってあたしだけ大儲け出来ると思ったのよ〜!」

 

「くっ付くな。(メンドくせ〜。)」

 

「お願いお金貸して!ツケ払う分だけで良いから!」

 

「取り敢えずさぁ、あの馬小屋から普通の部屋に寝泊まりをしたいんだよ?別にオレは良いけどさぁお前とは言え女を何時までもあんな場所におらすのは抵抗があんだよ。」

 

「そりゃ〜ベジットとは言え男だしこのあたしがいつ襲われても可笑しくないしプライベートの空間欲しいよね〜?」

 

「人の話を理解していないし…」

 

「師匠…「ん?」我を襲っry「少し黙ろうな?」えぇ〜。」

 

「仕方無い…ホラよ。」

 

 

 

 

 

 

 

ベジット「このすば〜」

アクア「よっしゃーーーーっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ベジット。仲間って良いよね!あたし達最高のパーティーだわ!ああっはははは。」

 

毎度〜

 

「(コイツにはもうやらん。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

-翌日-

 

 

 

 

「オレが新しい服に着替えると思ったか?残念同じ服をもう1枚作って貰い既に着替えていました。」

 

ベジットは街をフラついていたら偶々変わった服屋をみつけて無理だとわかっていたが「同じ服を作ってくれ」と頼んだら簡単に作って貰ったらしい。因みに店員も変わった人?達で1人は筋肉マッチョで1人は爬虫類みたいな人でもう1人はイケメンの店員、最後に店長はどこかで聞いた事のある声だったらしい。更にベジットはこんな会話を聞いていた。

 

 

筋肉『おい!素材が無いぞ?』

 

イケメン『ん?在庫を確認!』

 

爬虫類『アルバイトが帰って来てないぞ?』

 

店長『放っておけ!!』

 

3人『『『店長!?』』』

 

 

 

 

 

 

 

「(確か…何たら機甲戦隊とか言ってたが……まあ良いか。)」

 

「やはり師匠はその(道着)が似合っています!」

 

「道着でもファンタジー感はぶち壊しだけどね?」

 

「ふぁんたじーかん?」

 

「取り敢えず魔法を1個習得した。」

 

「では早速討伐に出かけましょう!それも沢山ザコモンスターがいる奴です!新調した杖を試すのです///」

 

「いや、一撃が重くて気持ちいい凄く強いモンスターを!///」

 

「いいえ、お金になるクエストをやりましょう!ツケを払ったから今日の御飯代が無いの!」

 

「3人共バラバラ…じゃあ適当にジャイアン・トードで「「カエルはやめましょう!」」…あ、ああ。」

 

「何故だ?」

 

「前に言ったっけ?カエルに喰われてトラウマになったんだ?それも唾で泥々になってな。」

 

「ドロドロ…だと///」

 

「おい、興奮しただろ?」

 

「し、していない…」

 

 

 

 

 

 

 

ダクネス「このすばあぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらら…依頼が殆んど無い。」

 

「ベジット、コレだコレにしよう!『ブラック・ファング』と呼ばれる巨大熊の討伐を!」

 

「駄目だお前ら(・・・)にはちと難しい。それになんで難しいクエストばっかしか無いんだ?」

 

申し訳ありません……

 

「「「「ん?」」」」

 

受付嬢が言うには最近街の近くに魔王の幹部(・・)らしき者が住みついているらしくその影響で弱いモンスターは隠れてしまいクエストが減る一方の状況である。

 

「へぇ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜-馬小屋-

 

 

「全く…幹部だかなんだか知んないけどもしアンデッド(・・・・・)なら見てなさいよ。」

 

「簡単に言ったらその幹部をぶっ倒すまでクエストが増えないと…それに何やってんだ?アクア。」

 

「見て見て凄おぉい!会心の出来!買い取り単価上がらないかしら。」

 

 

とアクアは桃色のバラらしき物を見せる。

 

 

「スゴイスゴイ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日-山道-

 

 

ベジットとめぐみんは魔法の訓練の為に山道を登っていた。

 

 

「師匠と訓練〜♪師匠と訓練!♪師匠と訓練〜♪」

 

「そんなに嬉しいか?まあ仮にめぐみん1人に訓練をさせると背負って帰る奴がいないしそれに丁度良いしな?」

 

「師匠の必・殺!爆・裂・魔法おぉお!♪」

 

「おいおい…さてここら辺で良いか?」

 

「駄目なのです。街から離れた場所じゃないとまた守衛さんに叱られます!」

 

「おい…『音がうるさい』とか『迷惑だ』って怒られたのか?」

 

「は、はい……///」

 

「はぁ〜そりゃそうなるか…」

 

 

 

 

 

 

 

めぐみん「このすば!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に山道を登っていくとベジットとめぐみんがいるその位置から遠く離れた丘の上にボロボロの城がある。めぐみんはその廃城を爆裂魔法で盛大に破壊しても誰も文句を言わないと言い爆裂魔法の準備をするが

 

「待った。めぐみんがやる前にオレがもう1つの爆裂魔法(・・・・)を見せてあげるが良いか?」

 

「ん…んんん…んんんん。」

 

「どうした?」

 

「是非お願いします!///」

 

「お、おう…じゃあ見てろよ。(力を抑えつつ直撃を避ける。)」

 

とベジットは両手を開き、その両手を腰にひき…

 

 

 

 

「か…」

 

 

 

 

 

「め…」

 

 

 

 

 

「は…」

 

 

 

 

 

「め…」

 

ココでベジットの両掌の間から青白い球状のエネルギーが発生する。そして…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「波ぁぁあぁあぁあああぁあ!!」

 

と両手を上下に開いた形で前方に突き出し、掌から青白い光線の様な一直線状のエネルギーを放つ!コレがベジットやカカロット、亀仙流(・・・)の型を持つ者達が得意とする必殺技『かめはめ波』である。

 

「!?…………」

 

コレを見ためぐみんは驚きのあまり唖然していた。ベジットの放ったかめはめ波は城をほんの少し掠め取りそのまま空高くまで飛んで行き消えた。

 

 

「まあこんな感じだ。」

 

「(…………………。)」

 

「ん?……じゃあ次はめぐみんだ。」

 

「あ……はい!では…紅き刻印、挽回の王。天地の法を敷衍(ふえん)すれど、我は万象祥雲(しょううん)の理。崩壊破壊の別名なり、永劫(えいごう)鉄槌(てっつい)は我がもとに下れ!」

 

とめぐみんは廃城に杖を向け詠唱をして杖に魔力を込める。めぐみんの杖の先端に紅蓮の魔法陣らしきモノが展開し同じく足許にも展開される。

 

爆裂魔法(エクスプロージョン)!!」

 

めぐみんは爆裂魔法を放つ!廃城は大爆発し煙が上がる。爆煙が止むと同時に『ドタッ』とめぐみんは倒れる。

 

「燃え尽きろ…紅蓮の中で……はあ…最高…でぇす……」

 

こうしてベジットによる魔法の訓練が始まった。文無しのアクアは毎日仕事に励んでいた。ダクネスは暫くの間筋トレをしに行く為実家にへと帰って行った。それからめぐみんは毎日廃城へと向かいは爆裂魔法を放ってそれをベジットがどの様にするかを悩んでいた。それを毎日と……

 

「それは雨の日も。」

 

爆裂魔法(エクスプロージョン)!!」

 

「それは昼メシの時も。」

 

「ジョン!!……あれぇ…」

 

「それは朝早くの散歩の時も。」

 

「ジョン!!…ハッ!」

 

「(それは違う技(・・・)の掛け声だ。)…そろそろ次の段階に入る。」

 

ベジットは毎日とめぐみんの爆裂魔法を見ていて日に日に威力が上がって来たのをわかって来た。

 

「もう少し魔力を抑え少量で撃つ感じにな?」

 

「難しいです…」

 

 

 

 

そんな訓練をしていたある日にベジットはある事を試していた。

 

 

 

 

「師匠、何をするのですか?」

 

「オレが使う魔法は弱いのを知っているだろ?」

 

「確か…初級水魔法でした。」

 

「そう。それで単純なんだがその水魔法にかめはめ波(・・・・・)を足したらどうなるかを試してみたいんだ?」

 

「初級水魔法と爆裂魔法を足した魔法…合体魔法ですね!」

 

ベジットは先ず初級水魔法を両掌に出しそれを保ちつつ、かめはめ波の構えをして両手に気を溜める。すると両掌の間には青白い球状のエネルギーでは無く水の塊が出来ていた。そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コレが魔法とかめはめ波を合わせた技!

クリエイト・ウォーターかめはめ波!!」

 

クリエイト・ウォーターとかめはめ波を足した技をほぼ真上に一直線の水流を放つ。

 

「良し取り敢えず成功だ。」

 

「師匠、良かったですね!……ん?雨ですか?」

 

「飛距離は短いか…コッチに来いめぐみん。」

 

「はい。」

 

めぐみんはベジットの側に来ると突然大量の雨が降り出した。その理由はかめはめ波の時は一直線に消えていったが今回のクリエイト・ウォーターとかめはめ波の合わせ技は一直線に飛んで雲を超える位の高さではあるがそれでも飛距離が足らずそのまま重力に沿って落ちて行き空中で分散されていた為それが雨になったのだ。因みにベジットは自分の気のオーラを周りに出しそれを防雨代わりにしていた為ベジットとめぐみんは雨に濡れなかった。雨は直ぐに止みそこには……

 

 

「虹ですよ師匠!……綺麗です。」

 

「ああそうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はめぐみんの番である。

 

「じゃあオレが教えた通りにしてくれ。」

 

「はい!では行きます…連射爆裂魔法(ラピッド・エクスプロージョン)!グミグミグミグミグミグミグミグミ!」

 

 

とめぐみんは爆裂魔法(エクスプロージョン)程の威力では無いが手数の

多さに体力の消費を抑えた攻撃を廃城に放つ。

確かに数か一撃を選ぶなら一撃を選ぶのは当然だがそれはあくまで短期決戦であり今のめぐみんには

まだ短期決戦は向かないのでベジットは体力勝負の長期戦を想定した上で体力と魔力を出来る限り

消費を抑えた戦法とやり方を教えていた。

 

 

「成功だ良くやった!めぐみん。」

 

「いつも一撃しか撃てなかったので…何故か新鮮です!」

 

「一撃も悪くは無いが…こう言うのも戦略には持って来いだからな?例えば複数との闘い、相手の目眩しとかにな。」

 

「ほお〜ほぉ〜勉強になります。」

 

「だが逆手を取れば自身が不利になるから最後まで気を抜くなよ?」

 

「はい!」

 

「じゃあ帰るか?」

 

「帰りましょう。……わ!?…師匠?」

 

「取り敢えず今日まで頑張ったからその褒美だ。」

 

「あ…はぅ〜…///……ありがとう///」

 

ベジットはめぐみんを背負いそのまま街に帰る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな帰る中ベジットはめぐみんにある1つの質問をする。

 

 

 

 

 

 

「めぐみん…あの時オレが放ったかめはめ波(・・・・)を見てぼっーとしていただろ?」

 

「!?…それはあの爆裂魔法を見たのは初めてでしたので驚いて声が出なかっただけです。」

 

「ふ〜ん…ならオレのもう1つの技それもかめはめ波より威力と派手さのあるビッグバン・アタックを見ていたが何故驚いていなかった?」

 

ベジットはめぐみんに聞くが黙ったままなのでベジットは『お前が言いたく無いなら言わなくて良い。』と言いこれ以上詮索をするのはやめようとした所をめぐみんは話を始める。

 

「その前に爆裂魔法について聞いて下さい。」

 

「ああ…(何故いきなり…爆裂魔法だ?)」

 

 

 

 

めぐみんが言うには幼い頃自身の故郷である『紅魔の里』には幾つかの観光スポットがあるが全く別の場所から『邪神の墓』と言う邪神が封印された墓を観光スポットの中に取り入れた。その墓の封印は『賢者』でも解けない程に厳重だが家が貧乏で玩具も買って貰えなかっためぐみんはパズルの様になっている邪神の封印を玩具代わりに遊んでいた。だがめぐみんはあっさりと封印を解いてしまった。その邪神の名は『ウォルバク』。めぐみんは邪神ウォルバクに襲われそうになったがウォルバクは巨大な漆黒の魔獣の半身(魔獣ウォルバクと言う)と、女性の姿の半身(女ウォルバクと言う)に別れている。女ウォルバクが『爆裂魔法』によって魔獣ウォルバクを撃退したことで命を救われる。女ウォルバクの抜群のスタイルに魅せられためぐみんは「どうすればお姉さんのよう(な巨乳)になれますか?」と質問し、女ウォルバクは「大魔法使いになれば(今の魔法が使えるように)なれる」と答えた。

 

 

 

「我の命を救ってくれたあのお姉さんのようになる為に…爆裂魔法だけを極める事にしました。」

 

「命の恩人に憧れ爆裂魔法を極める…か。」

 

「爆裂魔法はココまでです。次は師匠が使った爆裂魔法(かめはめ波)についてです。結論から言いますと聞いた事(・・・・)もありますし見た事(・・・)もあります。」

 

「やはりそうか……それで?」

 

めぐみんが言うには女ウォルバクに命を救われたが実はもう1人の人物にも命を救われたそれもベジットが放った技かめはめ波で。それでもう1人の人物はめぐみん曰く『特徴は逆立った黒髪(・・)にウィザード(魔法使い)が着るような衣装では無く変わった衣装で名前は教えて貰えなかったがかめはめ波を使った人だった。』との事である。

 

「黒髪の奴のかめはめ波と爆裂魔法が関係あるのか?」

 

めぐみんは頷き話を続ける。その話とは女ウォルバクのようになる為には爆裂魔法を極めるのが前提だがもう1人の人物である黒髪の者は『この女のようになりたいなら俺と似た奴(・・・)に弟子入りして修行をして貰えばなれる。』と言ったのだ。ココでベジットは『この2人は知り合いなのか?』と聞いたがめぐみんは『一応知り合いですが当時は会って間もないです。』と答えた。黒髪の者が現れたのは女ウォルバクが現れたのとほぼ同じタイミングだから会って間もない関係である。

 

 

「纏めると黒髪と女が現れたのはほぼ同じ時期でめぐみんが襲われそうになった所をその黒髪のかめはめ波と女が使う爆裂魔法で命が救われて、それから憧れを持ち爆裂魔法を極めるがそれを極める為には黒髪の言う通り弟子入りして修行をする…だな?」

 

「はい。」

 

 

ココでベジットは黒髪が言った『似た奴』は今の所かめはめ波だけしか合っていなかった。それにかめはめ波を見せる以前にめぐみんは『師匠』と呼んでいた事に疑問に思う。

 

「前にジャイアント・トードに使った魔法による爆発した跡を我が見ていた事を覚えてます?」

 

ベジットは自分の気弾技の『拡散フィンガービーム』を放った後めぐみんはその跡地を見ていた事を覚えているので頷く。だがベジットは『その技はまだまだ弱い攻撃だぞ?』と言うがめぐみんは『幾ら駆け出しの冒険者とはいえクレーターが出来る位の魔法を直ぐに撃てる事が可笑しいのでもしかしたら『この人』かもしれないと思い…師匠と呼ぶ事になりました。』と答える。ベジットは『もしそれがオレでは無かったら?』と言うが『『もしも無い』とかありません女の勘は当たりますので関係無いです。』と即答される。

 

「だがそれでもまだオレが師匠ってのは確信では無いけどまだあるのか?」

 

疑問に思うベジットにめぐみんは『まだあります。コレが当てはまると我がずっと探していた人が師匠だと確信になります。』と答える。それは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『超サイヤ人(・・・・・)』です。」

 

「何!?(スーパー)サイヤ人だと?…なら黒髪の奴はサイヤ人か。」

 

超サイヤ人とは戦闘民族サイヤ人が一定以上の戦闘能力と穏やかで純粋な心、あるいは純粋な悪の心を兼ね備え、極端な危機感や強い怒りや悲しみに苛まれていることにより姿の変化、急激な戦闘能力の飛躍をするがそれは1000年に1人しか現れないとの言い伝えの存在である。

 

「知っていましたか……あの時あの人(黒髪の者)に見せて貰い少しだけ超サイヤ人とは何なのか?それとサイヤ人とは何なのかを聞きました。」

 

「サイヤ人にそれも超サイヤ人と出会っていたのか…だったら見せてやるよ!黒髪のサイヤ人やめぐみんが言う似た奴がオレ(・・)だって事をな!」

 

「まさか……!?」

 

ベジットは背負っていためぐみんを降ろし、両手と両足を少し開き『ちゃあ!!』と言う掛け声と共に力を入れたベジットに変化(・・)が起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの人(黒髪の者)が言った事が………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こいつが(スーパー)ベジット!!」

 

「遂に…目の前にいました……」

 

今のベジットは逆立った金色の髪型に翠色の目に金色のオーラを纏った姿である。コレが元の世界で魔人ブウと闘っていたベジットの変身形態『超サイヤ人ベジット』通称=超ベジットである。

 

「もうコレで確信だな?」

 

「合っています…やっと出会う事ができました。」

 

「じゃあ改めて宜しくな?オレの一番弟子(・・)。」

 

「はい!師匠(・・)!!」

 

 

要約するとめぐみんは幼い頃、邪神の封印を解いてしまい邪神に襲われそうになった所を邪神の半身である女ウォルバクの爆裂魔法と黒髪のサイヤ人のかめはめ波で命を救われそれから女ウォルバクに憧れを持ちどうしたらその女ウォルバクになれるのかと聞いたら本人は爆裂魔法を使えたらなれると答えそれと黒髪のサイヤ人は付け足しでベジットと同じサイヤ人に弟子入りして修行をしたら女ウォルバクになれると言う。めぐみんは師匠探しを始める前に黒髪のサイヤ人はサイヤ人と超サイヤ人について教えてもらってからその情報を下に師匠探しを始めそして黒髪が言った通りにかめはめ波、サイヤ人、超サイヤ人を持ったベジットが師匠だと確信した。

 

 

 

コレがめぐみんが爆裂魔法しか使わない理由と師匠と呼ぶ本当の理由である。そして改めて師匠になったベジットだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に次の日-馬小屋-

 

 

「(めぐみんに聞いた通り黒髪が言った事はオレがこの世界に来るとわかっていたような解釈にもなるな?)」

 

「(前にアクアから聞いたがアクアが知っている地球とオレが知っている地球が違う事がわかった。例えばオレの知っている地球人は移動手段で基本エアカー(・・・)を乗るがアクアの知っている地球人はエアカーを乗らないしそもそもまだ作られていない事がわかった。それに日本(・・)って言う地名はオレの知っている地球では存在しない。合っているかはわからないが次元そのものが違うのがわかりオレがいた世界の次元からまさかサイヤ人の生き残り(・・・・)がまだいて偶然この世界に来たのか…原因がわからずこの世界に来たオレのように?……今は置いておこう。)」

 

 

 

 

考え事をしていたベジットに突然『ただいま〜』と声が聞こえベジットは反応する。

 

「見て見て今日賄い(まかな)が余ったから持って帰って良いって。儲かりだね。」

 

帰って来たのは巨大な器を持ったアクアである。

 

「おかえり、オレ思ったけどお前の回復魔法が欲しいのだが?」

 

「いや!絶対に嫌!そんな事をされたらあたしの存在その者が無くなるから本当に嫌!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ギルド-

 

 

「回復魔法はあたしだけで良いの!」

 

「もしかして師匠は天然ですか?」

 

「てんねん?…いやさぁ〜持っておいて損では無いかと思って言ったんだが?」

 

「だから〜あたしだけで充分って言ってるでしょ!」

 

「はいはいわかりました。」

 

「その天然でこの私を罵っても良いぞ?」

 

「(だからてんねんってなんだよ?…ん?…一瞬だけ邪悪な気を感じた。)」

 

 

 

 

 

 

 

緊急!緊急!

 

 

 

 

 

 

 

「全冒険者の皆さんは直ちに武装し戦闘態勢で街の正門に集まっで下さい!」

 

ベジットが感じた邪悪な気とは何なのか?それと同時に受付嬢から緊急の通達が来た。

 

 

 

果たしてなにが起きたのか?




合わせ技を考えてみました。
それとめぐみんの過去があってないかもしれませんがそこの所は目を瞑って下さいまし。この黒髪は何者なのか?


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其ノ七 強敵登場!!意外と礼儀正しいデュラハン

作者も今日から社会サバイバル編に突入しました。
ではどうぞ!

※追記
9/12 タイトル変更


緊急の通達が来て冒険者全員は街の正門まで集まる。

 

 

 

-街の正門-

 

 

 

 

アレはただ事じゃねぇ!

 

 

 

「え?何々?」

 

「今回は普通のモンスターとは程遠い(・・・)。(さっき感じた邪悪な気はコイツか?…でも今は感じねぇ。)」

 

冒険者達の前にいる者は黒の鎧にマント、腰には巨大の剣、馬に乗っているがその馬は首から上は無くそれと鎧の者も首から上は無い。何故か手には騎士の兜を持っている。

 

「俺はつい先日この近くの()に越して来た魔王軍の幹部の者だが……」

 

 

「アレはデュラハン(・・・・・)か?」

 

黒の鎧の名は首無しの騎士で有名なデュラハンそのものだった。

 

「毎日毎日毎日毎日!おぉ俺の城に毎日欠かさず爆裂魔法(・・・・)を撃ち込んでくる…あぁ頭のおかしい大馬鹿は誰だあぁぁぁああ!!」

 

叫び雷が落ちると共にナポレオンの絵の様なポーズをするデュラハンだった。

 

「それにいぃ城のほんの一部が消えて(・・・)たが一体誰だあぁぁぁぁあ!それとき昨日の天気はは晴れだったのにぃ突然大雨(・・)を降らした馬鹿野郎は誰だあぁぁぁぁあ!!」

 

また同じポーズをするとてもお怒りのデュラハンだった。

 

 

 

爆裂魔法?

 

 

爆裂魔法が使える奴と言ったら………

 

 

爆裂魔法と言ったら………

 

 

皆は爆裂魔法を使えるめぐみんを見る。めぐみんは爆裂魔法を使える事と撃った事を自分だと当てはまり震えながら顔を逸らす。皆がめぐみんに注目している中1人は真剣の表情でデュラハンを見ながらこう言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『城をほんの一部が消えた』に『爆裂魔法』と『大雨』…それはオレだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?…………師匠?」

 

「そこを通るからどいたどいた。」

 

「「ベジット?」」

 

ベジットは他の冒険者達に道を通せと言いデュラハンの所まで歩いて行く。因みに冒険者達は城の一部を消した事に驚いているが一番はまさかのベジットがした事と魔王の幹部に喧嘩を売った様な事を仕出かしたからである。

 

「さて魔王の幹部はどんなモンか…「待って下さい。」ん?」

 

ベジットは誰かに呼び止められ後ろを振り向くと………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「師匠だけズルいです…」

 

「別に来なくて良かったぞ?めぐみん。」

 

そうめぐみんだった。

 

「嫌です。我も爆裂魔法を使いました…だから一緒に行きます。」

 

「そうか…ありがとな。」

 

ベジットはめぐみんの頭を撫で礼を言う。そしてベジットとめぐみんは少し離れた所にデュラハンと対面する。

 

 

 

 

「お前らが?…お前らが毎日毎日爆裂魔法を撃っている大馬鹿者達かあぁぁぁあ!?」

 

「すまねぇ、あの城でしか修行出来なかったから。」

 

「あ…はい…いや!先ずはお前らがやった事を言えぇぇぇえ!!」

 

「我は毎日欠かさず城に爆裂魔法を撃ちまくりました。」

 

「オレは爆裂魔法で城の一部を消した事と大雨を降らした。」

 

「ん…んんん…お俺が魔王の幹部だと知ってて喧嘩を売ってるなら堂々と城に攻めて来るが良い!その気が無いなら街で震えてるが良い!ねぇえ?何でこんな陰湿な嫌がらせをするの?どうせザコしかいない街だと放置しておけば毎日毎日ポンポンポーポ撃ち込み来やがって!頭おかしいじゃないのか?貴様らあぁぁぁあ!!」

 

「今日のメシは何だ?「キャベツ入りのシチューです。」げぇ〜またキャベツかよ。」

 

「貴様らあぁぁぁあ人の話をちゃんと聞けえぇぇぇえ!!」

 

「おっと悪い話が長過ぎて聞いていなかった…それですまねぇって言っているだろ?」

 

「え!?聞いてないの?酷くない!どっちが魔王の幹部なの?」

 

「あ、忘れていた…オレはベジット。」

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードにして爆裂魔法を操る者!」

 

「いきなりの自己紹介やめてくれます!それに…『めぐみん』って何だ?馬鹿にしているのか?」

 

「ち、違うわい!我は紅魔族の者にしてこの街随一の魔法使い。我が爆裂魔法を放ち続けてきたのは魔王軍の貴方を誘き出す為の作戦。こうしてまんまと1人でこの街に来たのは運の尽きです。」

 

冒険者達はめぐみんが行なった行為は全て作戦だとわかって感心する。

 

 

 

「なあアクア…今さらっと『この街随一の魔法使い』とか言い張っているな?」

 

「しぃ!黙っておいてあげなさいよ!今日はまだ爆裂魔法を使っていないし後ろには沢山の冒険者達がいるし隣にはベジットがいるから強気なのよ?今良い所だからこのまま見守るのよ。」

 

正門にいるダクネス、アクアにこんな仕打ちを言われていためぐみんだった。

 

 

 

「まあ良い。俺はお前らザコにちょっかいを掛けにこの街に来た訳では無い。暫くはあの城に滞在する。これからは爆裂魔法を使うな…良いな?」

 

「無理です紅魔族は1日1回爆裂魔法を撃たないと死にます。」

 

「お、おい!そんな事聞いた事無いぞ?適当な嘘を吐くなよ!……どうやっても撃つのをやめない…と?」

 

「はい。」

 

「俺は魔王の幹部とはいえ元は騎士だ。弱者を刈り取る趣味は無い……だが!」

 

「(さっきから聞いていれば…)」

 

「余裕ぶっていられるのも今の内です。お願いします先生(・・)ーーー!」

 

「先生?」

 

めぐみんは先生と言われた人物を呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しょうがないわねぇ〜魔王の幹部だか知らないけどこのあたしがいる時に来るとは運が悪いわね。アンタの所為でマトモなクエストが受けられないのよ!覚悟は良いかしら!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみんの隣に来たのは杖を持ったアクアである。

 

「お前かい……」

 

「ほぉ…これはこれはアークプリーストか?俺は仮にも魔王軍の幹部の1人。こんな街にいる低レベルなアークプリーストに浄化(・・)される程落ちぶれてはいない。」

 

「(気を感じない…浄化…そうか!)」

 

「そうだな…ココは1つ紅魔の娘を苦しませてやるか?」

 

とデュラハンの右手は紫色のオーラが発生する。

 

「あたしの祈りで浄化してやるわ!」

 

「(今アイツの気を感じた…やはりな?てか元々首から上が無いから死んで(・・・)いてアイツ自体の気を感じないのは当たり前だな。)」

 

「間に合わんよ?(なんじ)死の宣告(・・・・)を…」

 

デュラハンは紫色のオーラを纏った手の人差し指をベジットを差し置いて隣にいるめぐみんに指し死の宣告を告げる。

 

「お前は一週ry「だあぁぁぁ!!」何!?うわあぁぁあああああ!」

 

 

 

 

 

デュラハンは突然言葉を遮られ何者かの攻撃によって馬を置き去りにデュラハンだけが少し吹っ飛ぶ!皆は突然の出来事に何が起こったのか理解出来ていなかった。デュラハンの近くにいためぐみんとアクアの2人でさえも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フンッ!すまねぇな!お前が鈍い(・・)攻撃をするもんだからよぉ、オレが先にやらしてもらった。」

 

「「ベジット!(師匠!)」」

 

デュラハンに攻撃したいのはベジットであった。そこで他の冒険者達も攻撃をしたのがベジットだった事に気づく。

 

「ぐっ…ぐっ…貴様あぁぁぁぁぁあ!!」

 

デュラハンは叫びながら立ち上がる。

 

「それにさっきから聞いていればザコとか言うが今やった攻撃はお前が言うザコ(・・)の攻撃だぞ?」

 

「よくも…よくも…(何今の!?速過ぎでしょ!)」

 

「魔王の幹部だがしんねぇがさっさと掛かってきな!」

 

「お前なあぁぁぁ!いきなり攻撃するとかどんな神経なんだよ?頭おかしいのかあぁぁぁぁ!!」

 

「お前さっきからうるせぇな?良いから掛かって来いなんならオレから行くぞ?」

 

「だったら望み通り……死の宣告!!」

 

また馬に乗りデュラハンはめぐみんにやった攻撃を今度はベジットに放つ。

 

「ホラホラどうした?そんな攻撃がオレに当たると思うか?」

 

「おい!?宣告を物理的に避けるとか有り得ないだろ!」

 

ベジットは煽りながらデュラハンの攻撃を避け続け、反撃に入ろうとした所で突然誰かの叫び声が聞こえ何者かがベジット達に近づいてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはあぁ///私が受けるぞおぉぉ!!///」

 

 

 

 

 

 

 

 

「げぇ!?何で来るんだよ〜ダクネス(・・・・)。」

 

そうダクネスである。デュラハンは突然乱入して来てそれも自分の技を受けたいと言うダクネスに『何だあの頭のおかしい奴は!?』と動揺するが気を取り直して『そんなに死の宣告を受けたいなら受けさせてやる!』と言い死の宣告をダクネスに放つ。当然ベジットはそんな事をさせまいとデュラハンでは無くダクネスを止める。そんな中ベジット達の会話を説明しよう。

 

 

 

 

 

「ココは私が受ける!!///」

 

「いいや、お前が受けると後々メンドーだから受けさせねぇ。」

 

「では我が受けます!」

 

「めぐみんだともっと駄目だ。」

 

「えぇ〜そんな〜。」

 

「じゃああたしが受けまーす!!」

 

「「「どうぞどうぞ。」」」

 

「アンタ達……酷いわよ!」

 

「冗談だアクア。だからオry「だから私が受けるぞ!///」おめぇな〜どんだけ受けたいんだよ?」

 

ベジットを除くダクネス、めぐみん、アクアの3人はデュラハンの攻撃を『受けるのは自分だ!』と決めていた。ベジットは特にダクネスを止めようとするがヒートアップして止まらない。

 

 

 

「はぁ…はぁ…///死の宣告を味わえるなど///…そうそう無いからな!///」

 

「取り敢えずお前は却下だ…ん?邪魔…それでオレが何とかする良いな?」

 

「あの〜ベジットさん?」

 

「何だアクア、また攻撃を受けるとか言うのか?」

 

「違う違う…その受けると言うか…ね!…」

 

「そ、そうだな?受けるとか言うか…」

 

「ダクネスお前まで何だよ?」

 

「師匠…攻撃を避けようが受けようがもう無理です。」

 

「無理って?それは……あ…やっちまった…。」

 

 

 

 

 

ベジットはさっきの邪魔だと言い消したのはデュラハンの攻撃であった。アクアは『て言うより死の宣告を物理的に避けたり消したりするって不可能じゃないの?』とデュラハンとほぼ同じ事を言い『師匠だから出来たのですよ。』とめぐみんに返され納得する。ベジットはこのままどうしようかと策を考えてる中ダクネスが突然閃き……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良し!ココは演技をしようではないか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダクネスの策に3人は『それだ!!』と綺麗にハモり、ベジットは『ダクネスが攻撃を受けて他は適当に演技をすると言う設定で良いだろう。』と決め作戦を決行するベジット達であった。止まった時間が動き出す。そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわあぁぁぁあぁ!」

 

「「「ダクネス!」」」

 

「何とも無い様だが……(本当に無い。)」

 

「「「(知ってた。)」」」

 

普通ならこんな嘘で見え見えの三文芝居は簡単にバレるが当のデュラハンは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仲間同士の結束が固い貴様ら冒険者は寧ろこちらの方が応えそうだな?」

 

「「「「(よっしゃーーーっ!!)」」」」

 

「(アイツ…馬鹿だ。)」

 

「(プークスクス…堪えるのよ!)」

 

「(馬鹿の幹部…略してバ幹部ですね。)」

 

「(やっぱり…受けてみたかったぞ///)」

 

デュラハンはあっさりと演技に騙されている。そして演技で騙せれたのを内心喜びつつそれぞれは罵倒をする者やあだ名をつける者や攻撃を受けたい!などを思うベジット達だった。

 

「紅魔族の娘よ、そのクルセイダーは一週間後に死ぬ。ふふっ…お前の大切な仲間はそれまで死の恐怖に怯え苦しむ事になるのだ…そう貴様の所為でな!」

 

「はい……(堪えるのです。)」

 

「コレより一週間、仲間が苦しむ様を見て自らの行いを悔いるが良い。はははっ…素直に俺の言う事を聞けておけば良かったのにな!」

 

「何て事だ…つまり貴様はこの私に死の呪いを掛け『呪いを解いて欲しくば俺の言う事を聞け』と?…つまりはそう言う事なのか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「え?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足を止めたデュラハンやベジット、アクア、めぐみん達でさえもダクネスの言葉に疑問が出る。

 

「呪い位で屈しはしない!屈しはしないが…どうしようベジット!///」

 

「ど、どうした?」

 

「見るが良い!///あのデュラハンの兜の下のいやらしい目を!///アレは私をこのまま城へと連れて帰り『呪いを解いて欲しくば黙って俺の言う事を聞け』と凄まじいハードコア変態プレイを要求する変質者の目だ!///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「(演技を超えて素になってるぅぅぅ!!)」」」

 

3人の心のツッコミが重なりデュラハンもダクネスのあまりの変態さに冷や汗が出て動揺する。それは冒険者達も含んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この私の身体を好きにできても、心まで自由にできるとは思うなよ!///城に囚われ魔王の手先に理不尽に要求される女騎士とか…///なぁあ!?どうしようベジット!!///」

 

「ハイハイ、ベジットダ。」

 

「予想外に燃えるシチュエーションだ!!///行きたくは無い…行きたく無いが仕方ない!///ギリギリまで抵抗をしてみるから邪魔をしないでくれ!///」

 

ダクネスはそんな事を言いデュラハンの所まで走って行く。

 

「では行ってくりゅぅぅぅ!///」

 

「キツイ…」

 

「やめろダクネス。デュラハンって奴がものすごく困ってるから?」

 

「やめろぉぉぉ!放せぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

ダクネス「このすばあぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「と、兎に角!俺の城に爆裂魔法を放つのはやめろ!そして紅魔族の娘よ、そこのクルセイダーの呪いを解いて欲しくば俺の城に来るが良い。俺の所まで来る事ができたならその呪いを解いてやる。だがお前達に果たして辿り着ける事ができるかな?それと不意打ちをした貴様は絶対にこの手で倒す。」

 

「フンッ!オレは何時でも良いぜ?」

 

「さっきから気になっていたがその舐めきった態度をした事…後悔させてやる。」

 

突然現れた紅と黒のワープホールの中に入りデュラハンは笑いながら消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ベジットはデュラハンが帰ったのを確認して何者かの頭を『パシンッ』とはたく。

 

 

「べ、ベジット!?いきなり頭をはたくとは…い、痛いではないか!///」

 

頭をはたかれたのはダクネスである。それで笑いを堪えていたアクア、めぐみんは我慢の限界が達し笑い出す。そして笑い終わるとアクアは……

 

「まあ仮にデュラハン程度の呪いが掛かってもこのあたしのセイグリッド・ブレイクスキルで浄化できるから問題無いけどね。」

 

「本当にダクネスが呪われたからデュラハンをぶっ倒すってなった所をお前が『呪いは浄化魔法で解ける』とか言ってたら折角の勢いと感動をぶち壊しだったな?」

 

「それでどうしますか?城に攻めるのか攻めないのか。」

 

「アイツは態々1人で来る奴だから少し経ったらまた自分から来るから城に行かなくて良いし行ったら行ったで罠とかあって面倒だろ?」

 

「「確かに。」」

 

「私は…構わないが///」

 

「じゃあ帰るか。」

 

「スルーだと!?///」

 

 

 

結局デュラハンの城に行かないので街に帰るベジット達。そんな中ダクネスは冒険者達に『呪いが掛かっているだろう。』と心配をされていた。どうやら演技だと気付いていないかったらしくベジットは『アレは演技だ。』と言いそれに付け足しアクアは『呪いが掛かってもこのあたしがちょちょいと解けるわ。』と言う。それを聞いた冒険者達はベジット達に褒誉(ほうよ)と歓喜が鳴り響く。更に受付嬢(・・・)が皆の代弁でベジットにこんな質問をする『確認の為に質問しますが…あのデュラハンに一撃を決めたのはベジットさん貴方ですか?』と聞かれベジットは『オレがやった。』と答え、それを聞いた冒険者達の歓喜は更に大きく鳴り響く。因みにベジット曰く弱い(・・)攻撃らしいとの事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュラハン「おーーーーい!城に来ないのかry…」

 

出て来たばかりでこの始末☆はてさてこの先デュラハンはどうなりますことやら。

 

デュラハン「ハァッ☆」




宣告を避ける何でもありのベジットさん。


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其ノ八 修行の開始!!ベジットとダクネス

『DBZ』のアニオリで1番好きな回をオマージュしました。

ではどうぞ!

※追記
9/12 タイトル変更


-ギルド-

 

 

「もう限界…借金に追われる生活。クエストよ!あのデュラハンの所為で難しいクエストしか無いけど受けましょう!お金が欲しいの!」

 

賭け事でお金が無くなったアクアは難しいクエストでも良いから行きましょうと言い、ダクネスは構わないと言うがめぐみんはあまり乗り気に無いのとベジットは当然拒否するが……

 

「お、お願いよぉ〜!もう商店街のバイトは嫌なのよ〜!コロッケが売り残ると店長が怒るのぉ〜…頑張るから!今回あたし全力で頑張るからぁぁ!!」

 

難しいクエストだろうがお金の欲しさがヤバいアクアはベジットに泣きながら縋り頼もうとしている。因みにアクアがバイトしている所は『八百屋九裏』と呼ばれた八百屋で何故かコロッケが販売されておるがそれは他の店員がコロッケを作りそれを店長が気に入ったのか名前まで付ける始末その名は『機甲戦隊コロッケ』と付け販売している。そのコロッケが売れなかったら店長はアクアを含む店員達に

 

『光栄に思うがいい…俺に皆殺しされるのは…お前らが最初で最後だぁ!!』

 

と怒るとか以前に恐ろしい事を口にする店長だった。他の店員は『いつもの事だから気にするな。』とアクアを慰めるが本人は無理らしい………店長が。

 

 

 

 

 

「仕方無い…取り敢えずお前が良いと思うクエストを見つけて来い。」

 

アクアは『分かったわ!』と言いクエストが貼られてる掲示板に向かった。その後めぐみんは『アクア大丈夫でしょうか?とんでもないモノを持って来そうですが…』とベジットに言うがベジットは少し考え込み『別に良いさ。』と答える。めぐみんは疑問に思ったが何か考えがあるのだと解釈した。ダクネスは『滅茶なクエストなら良い!///』と頬を少し赤らめ言うがベジットはスルーである。

 

 

 

 

「良し…コレにしよry「待つんだ。それを見せてくれ?」ベジット?…はい。」

 

ベジットはアクアに渡されたクエストの内容を見るそこには『マンティコアとグリフォンが縄張り争いをしている場所があります。2匹同時に討伐して下さい。報酬は50万エリス。』と描かれている。何時ものベジットなら『駄目だ。』と答えるが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ〜面白そうじゃん?」

 

「やっぱり駄目だよね〜………え?…今なんて?……」

 

「だから面白そうと言ったが?」

 

 

アクアは驚いていた。それは何時もなら『駄目だ。』と言うベジットが今回のクエストは興味を示している何故なら身体を軽く動かすのに丁度良いクエストだからと言う理由だった。

 

 

「けどやるのはオレ(・・)だけでお前にはコレをして貰う。」

 

 

とベジットは1つの貼り紙をアクアに渡す。そこには『街の湖の水質が悪くなりブルータル・アリゲーターが住み着き始めたので水の浄化を依頼したい。湖の浄化ができればモンスターの生息地は他に移す為討伐はしなくて良い。報酬は30万エリス。』との内容である。

 

「確かお前は浄化をできたから水も浄化できるよな?名前もそんな感じだし。」

 

「まあ水の女神だけど!…だけど……湖の浄化をしている最中モンスターに襲われそうだし……守って欲しいですけど〜…」

 

「守るか…分かった。因みにどうやって浄化するんだ?」

 

「あたしクラスの女神なら触れるだけで湖は浄化されて行くけど…それに半日は掛かるとけど?」

 

「触れとけば浄化ができてそれも長時間で安全にする……オレに良い考えがある。」

 

 

 

 

 

 

 

受付嬢「このすば。」

 

 

 

 

 

 

 

-湖へと続く道-

 

 

今ベジット達は()を乗せた馬車を引き連れ湖まで向かおうとしていた。アクアは『本当にやるの?』と不安ながら言いベジットは『大丈夫だ。』と答える。

 

「あたし…今から売られて行く捕まった希少モンスターの気分なんですけど〜……」

 

 

とアクアが何故そんな事を言うのか?それは檻を乗せた馬車があるがその檻の中にアクアがいるからモンスターになった気分に浸っている。ベジットに守ってもらえば早いと思うがベジットはやる事があるのでこの檻を使った作戦にしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

-湖-

 

-調査クエスト-

《水源の湖を浄化せよ!》

 

 

今の状況はベジット、めぐみん、ダクネスの目の前には汚れた湖があり、湖の上にはアクアが入ってる檻が設置されている。モンスターによる攻撃は檻でカバーされ、それも長時間でも浄化が可能になる作戦である。まあ檻の耐久性がモンスターの攻撃より高ければの話だが……

 

 

「アクアーーなんかあったら言えよー。」

 

 

と遠くからベジットの声を聞いたアクアは三角座りをしながら『あたし…ダシを取られている紅茶のティーバッグの気分なんですけど〜……。』とボヤく。

 

 

「じゃあ行くぞダクネス。」

 

 

ダクネスは『どこに行くのだ?』と聞いたらベジットはギルドにいた時にアクアから見せて貰ったクエストである『マンティコアとグリフォンの討伐』を受けていたのを説明した。そこでめぐみんは自分もついて行きたいと言ったがベジットは『もしアクアがピンチになった時にめぐみんの連発の方の爆裂魔法が合図になるからココに残って欲しい。まあ直ぐに帰って来ると思うが一応な?』と返されめぐみんは渋々了解する。そしてベジットはダクネスを背負い目的のモンスターがいる場所まで飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベジット、ダクネス side

 

 

-討伐クエスト-

《マンティコアとグリフォンを討伐せよ》

 

 

マンティコアとグリフォンが縄張り争いをしている場所は断崖絶壁の岩山である。ベジットは飛びながらそのモンスター達を探している内に2体の巨大なモンスターがいた。

 

 

「アイツらが…マンティコアとグリフォンなのか?それに大丈夫か?ダクネス。」

 

「大丈夫だ…吐き気はするが…大丈夫だ…」

 

 

ベジットから見たら飛ぶスピードは普通であるがダクネスから見たら速かったので酔っていた。それと飛んでいるベジットの真下には巨大のモンスターは『グルルゥ…』と威嚇をしながら睨み合っている。1体目は百獣の王ライオンの姿で背中には翼が両方生えていてサソリのような鋭い針の尻尾を持った生物は『伝説の生物』と言われたマンティコアである。残り1体は(わし)あるいは(たか)のような姿だが4足歩行で背中辺りには翼がある。コレも『伝説の生物』と言われたグリフォンである。

 

 

「アイツらを倒せば良いんだな……ん?アレは……?」

 

 

 

 

 

 

ベジットは目的のモンスターを倒す事を確認した所で今いる場所から少し離れた場所に大きな洞穴がある岩山を見つけそこには空飛ぶ恐竜のプテラノドンの親がいて巣の中には卵が置いており親は2匹のモンスターを見ながら不安そうに卵を守っている。

 

 

 

 

 

「喧嘩が始まったか…仕方無い。」

 

 

マンティコアとグリフォンは縄張り争いと言うなの喧嘩が始まりベジットはこのままだと親と卵が危ないと思いその大きな洞穴まで行き背負っていたダクネスを降ろし直ぐにベジットは恐竜の親に『すまねぇアイツらを止めてくる。』と一言を言い急いでその2体のモンスターのいる場所まで飛んで行く。恐竜の親は突然の出来事だったのか呆然としていた。

 

 

 

「おい、おまえ達すまねぇが喧嘩するなら別の場所にしてくれ。」

 

「「グルゥ?」」

 

 

ベジットはマンティコアとグリフォンの後ろ首を持ちそのまま離れた岩場の頂上まで飛んで移動するが2体のモンスターは突然浮いた事により何が起こっているのか理解していない。

 

 

 

 

 

「良〜しファイト!」

 

 

ベジットはその岩山の頂上に2体のモンスターを降ろしさっきの恐竜の巣まで飛んで行く。2体のモンスターは『何だアイツ?』と思い目が点になっている。

 

 

 

そしてベジットはダクネスがいる恐竜の巣に戻って来た。ダクネスに『どこで何をしていたのか?』と聞かれた。どうやら目を回し過ぎて気を失っていたらしく今までの出来事は知らない。それでベジットは『さっき目的のマンティコアとグリフォンを見つけたがそこの恐竜の親と恐竜の卵が危なかったから違う場所に移した。』と答えた。

 

 

「移動した場所で倒せば良かったのでは?」

 

「それもあるが外の卵が気になって直ぐに戻って来た。」

 

 

ダクネスは疑問に思い洞穴から出て周りを見ると今いる岩山の側面に小さな木に恐竜の卵が引っ掛かっている事を気づきベジットの言った事を納得する。

 

 

「あの卵が落ちたら大変だな?良〜し。」

 

 

ベジットは小さな木に引っ掛かっている卵を巣まで持って行こうとした所を突風が吹き、『グヮアアァ!』と動物の鳴き声が聞こえ突然襲い掛かって来るがベジットは余裕で避ける。

 

 

「ベジット!?」

 

「おいおい巣に戻そうとしただけじゃねぇかよ?」

 

 

ベジットを襲ったのはさっき巣にいた恐竜と同じプテラノドンである。更に襲って来るので埒があかずベジットは卵を少量の草のある木の枝の上に戻すと襲って来た恐竜は襲って来なくなった。

 

 

 

「大丈夫なのか?ベジット。」

 

「オレは大丈夫だ。それよりこんな所で卵が(かえ)ったら子供が落ちてしまうぞ?」

 

「確かにこの下は崖だからな…落ちたら流されてしまう。」

 

「アクアやめぐみん悪いがオレはココに残るけどダクネスは良いか?それに何となくだが直ぐに産まれそうな気がする。」

 

「私は全然構わない!」

 

 

 

 

 

 

ベジット、ダクネス side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃アクアとめぐみんは……

 

「暇です…早く帰って来て下さい。」

 

「鉄格子が25本…鉄格子が26本…」

 

暇だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベジット、ダクネス side

 

 

恐竜の両親の見分け方が分かり紅色のプテラノドンは母親でこげ茶色のプテラノドンは父親である。その恐竜の父親は卵が落ちないように木の枝で補強していているのを見たベジットは『そんな補強では落ちてしまうぞ?』と言ったら恐竜の父親は言葉を理解したのかベジットを軽く威嚇する。理解した事に焦り『わかってるって自分の事は自分でするんだろ?』と返す。それを見ていたダクネスは少し笑っていた。

 

 

 

 

 

 

「さてと…ダクネス今から修行をやらねぇか?」

 

「修行…ああ訓練の事か?私は構わないが訓練って言っても何をするのだ?」

 

 

疑問に思うダクネスにベジットは『今からその剣でオレに攻撃を当ててみろ?』と言い、ダクネスは『幾らベジットとはいえ剣を持って無いのに剣で攻撃するのは…ちょっとできないな?』と答えるがベジットは『全然構わない。』と返されたダクネスは仕方無いと思い剣を振るうが……

 

 

「たぁあぁぁぁあ!!」

 

「あり?やっぱ当たんねぇ。」

 

「その…不器用で…すまない///」

 

「どうすれば当てれるのかな〜?」

 

 

 

 

 

 

 

ベジット「う〜ん……このすば。」

 

 

 

 

 

 

 

ベジットは考えに考えた修行は『真近で攻撃を当ててみろ?』と言うがダクネスは『それだとベジットは避けられず当たって怪我をしてしまうぞ!』と当然反対されるが『オレは大丈夫だしお前が攻撃を当たらなきゃ意味が無い。』とベジットは返された。

 

 

「さて…来い!」

 

「では…遠慮無く行くぞ!」

 

 

ダクネスはベジットに攻撃をするが普通なら避けるのが当たり前だがベジットは一切避けていない。なら防いでいるのか?防いではいるがその防ぎ方は普通の人間では無理な事をベジットはしている…それは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「剣での攻撃を人差し指(・・・・)だけで防いでいる!?」

 

「その調子だ!どんどん来い!」

 

 

そうベジットは人差し指だけで攻撃を防いでいるのだ!その原理は実は人差し指に気を集中させる事により人差し指は頑丈になり剣を防げる事ができるのだ。ベジットには要らないかもしれないが念の為に気を使っている。だけど『ダクネスの剣が折れてしまう』や『刃がこぼれてしまう』と思うがそれは人差し指で防ぐ際に指を曲げており、それにより剣と指で生じる反動を和らげているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

それから約1時間経過……

 

 

 

 

 

一旦修行を終わらせ卵の見守りに入ったベジットとダクネス。それといつの間にか熊や子熊、猿や虎とその虎の子供など様々な動物達が恐竜の巣である洞穴の前に集まっていた。恐竜の母親と父親は威嚇をするがベジットに『大丈夫だコイツらは心配で見に来ただけだ。』と言われ恐竜の母親と父親は安心する。更にこんなモノまでいた……

 

 

「ベジット…このモンスター(・・・・)は…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきオレが言ったマンティコアとグリフォンだぜ。」

 

 

さっきベジットが遠くの岩山まで連れて行った目的である2体のモンスターが今ココにいる。ベジットは念の為に『お前達また喧嘩をしに来たのか?」と聞いたら2体は顔を横に振り『敵意は無い』と表していた。

 

「本当に縄張り争いをしていたのか疑問に思うが…」

 

「実は本当に只の喧嘩だったりして?」

 

「流石にそれは…「『うんうん』と言ってるぞ?」……。」

 

 

 

 

 

そんな会話をしている間に天候が突然悪くなり雷が鳴り響き大雨が降ってきたので動物達は洞穴に入って行きマンティコアとグリフォンは洞穴の前で待機していた。それはまるで恐竜の卵を全力で守ると言う動物と2体のモンスターの強い意志が見えその意志を見たベジットとダクネスは感心する。

 

 

「(このままだと風で卵が落ちてしまう。)…ダクネスは洞穴に入って待ってくれ。」

 

「わかった!」

 

 

一緒に外にいたダクネスに洞穴で待機してくれと言い、ベジットはプテラノドンの父親がいる卵が引っ掛かっている小さな木の場所まで飛んで行く。

 

 

「グワァア?」

 

「今この木で補強するからな……!?」

 

 

ベジットは別の場所に生えている木を抜き補強をする瞬間、岩が崩れ小さな木は根っこごと抜け木と卵は下の崖へと落ち水に流されて行ったので恐竜の父親とベジットはその卵を追いかける。ベジットは追い掛けている際いつの間にか誰か(・・)が流さながらも卵に近づこうとしている者がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故そこにいるダクネス!!」

 

「ぶはっ!わ、私は大丈夫だ!…卵なら安心してくれ!」

 

 

そう流されていたのはダクネスだったがダクネスは卵をしっかりと持っていた。

 

 

「今行くぞ!ダクネス!!」

 

「すまないが頼む!………え?」

 

 

 

 

 

 

ダクネスは突然自分が落ちて行く事に気がつき声が出る。そこには流された水は下へと繋がる高い滝になっていた。そんな落ちているダクネスは『私は良いからこの卵を受け取ってくれ!』とベジットに言うがベジットは聞かずダクネスに近づく。

 

 

「卵をちゃんと持っていろよダクネス!…ハァア!」

 

 

ベジットは掛け声と共に飛ぶスピードが更に速くなり一瞬にしてダクネスより早く下に潜り……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまない…ベジット……。」

 

「ナイスキャッチだな?…それと分かっていたさ!そらぁ!」

 

 

卵を持っていたダクネスをお姫様抱っこの状態でキャッチしてすると突然下から『ドボン』と何かが飛び出したそれはまるで餌が来たと言わんばかりである。だがベジットはそれを分かっていたのか飛び出した何かを蹴りだけで吹っ飛ばす。

 

 

「冒険者になる際このデカイ魚のジャイアント・トツゲキウオをぶっ倒した事があるからな?それもこの滝でな。」

 

 

 

 

 

 

その後ベジットとダクネスは無事に卵を洞穴の巣に戻した。それから直ぐに卵は孵りプテラノドンの赤ちゃんが4匹生まれた。周りにいた動物は喜びの表情が出ていたそれもマンティコアとグリフォンらも含む。

 

 

「良かったな…ベジット。それと…ありがとう。」

 

「ああ…それに良く頑張ったな?ダクネス。」

 

「照れくさいな〜///やはり罵倒が…「無視。」またスルーだと///」

 

 

 

 

その後めぐみんの気を感じ取ったベジットは『アイツらの所に行くぞ。』と言いめぐみんとアクアがいる湖までを瞬間移動で向かう。因みに討伐の対象であるマンティコアとグリフォンは縄張り争いと言うより只の喧嘩だった為ベジットは討伐をしなかったが念の為に『人や動物がいない場所で喧嘩をするのは良いがもし被害の及ぶ事をしたら…分かっているな?』と忠告された2体は顔をぶんぶんと縦にふる。

 

 

 

 

ベジット、ダクネス side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-湖-

 

アクア、めぐみん side

 

 

ベジットとダクネスが帰って来るまでの話。

湖を浄化していても只座っているだけなので暇なアクアは鉄格子の数をひたすら数えている。見張りをしているめぐみんも暇なので草原に寝転び空を見ていた。そんな中めぐみんは『何も起きなければ良いですけどね…』と呟いたその瞬間、檻にいるアクアの悲鳴が聞こえたので起き上がり檻を見る。そこには湖に5体のワニのモンスターが出現し檻に近づいているのが分かった。

 

 

「アクア、今助けます!連射爆裂魔法(ラピッド・エクスプロージョン)!!グミグミグミグミグミグミ!」

 

「ちょ!?危なぁ!」

 

 

めぐみんは杖に魔力を溜め丸い火炎弾を連続でワニのモンスターに放つがそこまで効いておらず湖にいる5体の内3体は檻を噛み砕こうとしていて残り2体はめぐみんに気づきどんどん近づいている。

 

 

「ヤバいですね…一先ず距離を開けましょう。」

 

 

とワニのモンスターが近づいてくるのでめぐみんは距離を取る。

 

 

 

 

その頃アクアは……

 

 

浄化魔法(ピュリフィケーション)浄化魔法(ピュリフィケーション)浄化魔法(ピュリフィケーション)浄化魔法(ピュリフィケーション)!ひぃいい!!檻から変な音が出てんですけどおぉぉぉ!」

 

 

一心不乱に浄化魔法(ピュリフィケーション)を掛けていてワニ達の猛攻により檻が壊れそうな勢いだった。

 

 

 

 

 

 

「ベジットぉぉぉ早く帰って来なさいよおぉぉお!「呼んだかーーーー。」べ、ベジットお願いぃ助けてぇぇぇ!!」

 

 

いつの間にか湖に帰って来たベジットとダクネス。さっきめぐみんが使った爆裂魔法の魔力を読み取り瞬間移動でめぐみんの目の前まで移動していた。そしてめぐみんに近づいていた2体のワニはベジットの攻撃で沈んでいた。

 

 

「大丈夫だったか?めぐみん。」

 

「我は問題ありませんが…アクアの方が。」

 

「取り敢えず助けますか。」

 

「あの檻の中…ちょっとだけ楽しそうだな?///」

 

「はいはい…じゃあ行って来る。」

 

「「いってらっしゃい〜。」」

 

ベジットはアクアが入っている檻まで歩いて行く。

 

 

 

 

 

「今『ベキッ』って言ったぁぁ!檻からなちゃいけない音が鳴った!浄化魔法(ピュリフィケーション)浄化魔法(ピュリフィケーション)!」

 

「その調子で頑張れよ〜アクア。」

 

「べ、ベジットぉぉ!見てないで早く何とかしてよぉぉぉ!」

 

「檻が完全に折れたらこのワニ達をぶっ倒すから安心しな?」

 

「完全に折れたら?…待てるかぁぁぁ!浄化魔法(ピュリフィケーション)浄化魔法(ピュリフィケーション)浄化魔法(ピュリフィケーション)!」

 

 

 

 

 

5時間経過……

 

 

 

 

 

「浄化は完了したみたいですね?ワニ達も何処かに行ったようです。」

 

浄化する前はとても濁っていたのが今は透明色でとても綺麗な湖になっていた。

 

「アクア、大丈夫…では無いよな〜?」

 

「アクア?」

 

 

檻の中にいるアクアは目が死んでいる。

 

 

「今回の報酬は全部お前にやるから…泣くなよ?」

 

「30万エリスは全部アクアのものだ!」

 

「そ、そうですね。今回は全てアクアの働きですから!それに師匠も別にクエストを受けていましたから大丈夫です!」

 

「めぐみん、アレの報酬は無いぜ?なんせただの喧嘩だったからよ。」

 

「マジですか?「ああ。」ダクネス…マジですか?」

 

「本当だ。縄張り争いで困っていたと言うか喧嘩に巻き込まれた感じのクエストなのかな?」

 

「『被害を出すような喧嘩はやめろ』と忠告はしたからあの2体は大丈夫だろう。それに金は他のクエストで稼ぐからな?」

 

「では今度こそ師匠とクエストを行きたいです!」

 

「良いぜ。それにアクア、モンスターはいないから檻から出て来いよ?」

 

「このまま連れてって…檻の外の世界…怖い…このまま街に連れてって…。」

 

「(やる気を出さす為にわざと助けなかったが…ちとやり過ぎたな。トラウマがまた1つ増えた。)」

 

 

 

 

-本日の成果-

 

《水源の湖を浄化せよ》

 

湖の浄化に成功

 

依頼達成

 

 

《マンティコアとグリフォンを討伐せよ》

 

討伐ならず

 

依頼失敗?

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方-街-

 

 

 

「それでその卵はどうなったのですか?」

 

「恐竜の卵は無事に産まれたそれも4体だぜ。」

 

「無事に産まれて良かったですね!」

 

「ああ、ダクネスが頑張ってくれたから無事に産まれたさ。サンキューダクネス。」

 

「いや!私は何も……///」

 

 

ベジットはクエストでの出来事を話していた。アクアは檻の中で落ち込んでいて話を聞いていないのかは分からないが小さな声でドナドナを歌っている。

 

 

「(ん?少し気が高い奴が近づいて来る。)」

 

「師匠どうかしましたか?」

 

「オレ達の後ろ……。」

 

 

 

 

 

 

 

女神様!女神様じゃないですか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベジットは後ろから近づいて来る者の気を読み取り自分達の背後に誰かがいると言いかけた所で何者かの声が響き、めぐみんとダクネスは後ろから声が聞こえたので振り向く。

 

 

その容姿は金髪で赤色のスカーフ、マントの付いた紺色の鎧一式で腰には大剣の様な物を着けている。いかにも勇者と言える青年だ。

 

 

「ぐっ!…はぁあ!」

 

「マジですかい!?」

 

「へぇ〜………あ…」

 

 

鎧の青年は檻の中にいるアクアを助け出そうと両手で鉄格子を曲げる。

 

 

「こんな所で何をしているのですか!「おい。」ん?」

 

「私の仲間に馴れ馴れしく触れるな。貴様何者だ?」

 

 

 

「アイツ、お前の事を『女神』って言ってんぞ。知り合いか?」

 

「女神?………そうよ!あたしは女神よ!」

 

「(おいおい、落ち込み過ぎて自分が女神だって事も忘れていたのか?)」

 

 

 

「さあ、女神のあたしに何の用かしら?……あんた誰?」

 

「僕です!御剣響夜(みつるぎきょうや)ですよ!!」

 

 

 

 

アクアの事を女神だと知っているこの青年、

御剣響夜は一体何者なのか?

 

 

 

続く




あのアニオリは本当にキャラが変わってましたね?特にベジータ。


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其ノ九 勇者参上!?ベジットVS御剣響夜

ミツルギ君が変わっていますので注意を!
ではどうぞ!

※追記
9/12 タイトル変更


 

「僕です!御剣響夜ですよ!!貴女(アクア)にこの魔剣グラムをいただき、この世界に転生した御剣響夜です。」

 

 

この男、御剣響夜は腰に着けている魔剣グラムと言われた大剣をアクアに見せて自分はこの世界に転生したと説明する。

 

 

「あ……いたわねそんな人も!ゴメンね、すっかり忘れてた!結構の数の人を送ってたし忘れるのもしょうがないわよね!」

 

「え…えぇ……。」

 

 

めぐみん、ダクネスには意味不明な会話であるが

1人だけその話の内容を理解出来ていた。

 

 

「(じゃあコイツも佐藤和真と同じ日本って言う場所から来たのか。そんであの剣がこの世界に来る際に特典としてアクアに貰ったのだな?)」

 

「お久しぶりですアクア様。貴女に選ばれし勇者として日々頑張っていますよ。所で……アクア様は何故、檻に閉じ込められたのですか?」

 

「オレか?それはだな……………」

 

 

 

 

 

 

 

ベジット、アクア「こ・の・す・ば」

 

 

 

 

 

 

 

「はあぁぁ!?女神様をこの世界に引きずり込んで?しかも檻に閉じ込めて湖に漬けたあぁぁ!?貴方は一体何を考えているのですか!!」

 

 

御剣響夜はベジットの胸ぐらを掴み怒鳴り出す。アクアは止めつつ自分はこの世界で結構楽しめている事とこの世界に連れて来られた事は気にしていないと言う。

 

 

「アクア様、この男にどう丸め込まれたは知りませんが貴女は女神ですよ!それがこんな……!」

 

「(本当にやめてえぇ!貴方また死にたいの?バカなの?喧嘩を売る相手を間違えているわよおぉぉ!!)」

 

 

実はアクアは自分の事よりもベジットの胸ぐらを掴んでいる御剣響夜の事を心配しているのだ。何故ならアクア自身の中で一番怒らしてはいけない人物No1に認定されている人物の胸ぐらを掴んでいるのだから。

 

 

「(オレが居た地球では普通に神様も居るし、『神より偉い。』って言う界王様もいるけどこの世界では神であるアクアがいる事がそんなに可笑しいのか?)」

 

 

アクアが心配する程ベジットは怒ってはいなかった…と言うより自分の居た世界では神が居る事が普通な為、この世界での神はどんな者かと知れて感心していた。

 

 

 

何だ?

 

女の取り合いかー?

 

 

 

「因みにアクア様はドコで寝泊まりをしているのです?」

 

「えーと……馬小屋で。」

 

 

アクアは答えると御剣響夜は更に強くベジットの胸ぐらを掴む。アクアは地雷を踏んでしまったと言う表情になり焦る。そして当のベジットは何も気にしていない。

 

 

「おい、いい加減その手を離せ!礼儀知らずも程があるだろ!」

 

「ちょっと撃ちたくなりました。」

 

 

ダクネスはいきなり現れてベジットにココまでする御剣響夜に怒りを感じ止めに入り、めぐみんはベジットが何もしていないにも関わらず突っ掛かる御剣響夜に爆裂魔法を撃ちたいと口に出す。

 

 

「キミ達は…クルセイダーにアークウィザードか?成る程パーティメンバーには恵まれているのだね。貴方はこんな優秀そうな人達が居るのにアクア様を馬小屋に寝泊まりさせて恥ずかしいと思わないのか?」

 

「だから何だ。アクアと知り合いかなんかは知らんがオレの前に現れてはあーだの、こーだの言っているが何も事情を知らないのにいきなり説教紛いの事をする貴様の方が恥ずかしいと思わないのか?クソガキ。」

 

 

ココでようやくベジットの口が開く。

 

 

「クソガキだと!?……おっといけない…キミ達これからソードマスターの僕と一緒に来ると良い。高級の装備品も買え揃えてあげよう。」

 

 

 

 

「ちょっとヤバいんですけどあの人本気で引く位ヤバいんですけどナルシストも入っている系で怖いんですけど。」

 

「どうしよう…?あの男は生理的に受けつけない。攻めるより受ける方が好きな私だがアイツだけは無性に殴りたいのだが。」

 

「撃って良いですか?てか直ぐに撃ちたいです?」

 

 

アクア、ダクネス、めぐみんはドン引きだった。

 

 

 

 

「という訳だな?良し腹が減ったからさっさと帰るぞお前達。」

 

「「「はーい。」」」

 

 

ベジットは腹が減ったので帰ろうとするが

 

 

「待て!」

 

「はぁ〜そこを通るから邪魔だクソガキ。」

 

「悪いがアクア様をこんな境遇には置いてはおけない。」

 

「碌に人の話を聞きもしない貴様とコレ以上話をしても無駄だ。もう1度言う…そこをどけ?」

 

 

 

 

 

 

 

「勝負をしないか?それも正々堂々とね…僕が勝ったらアクア様を譲ってくれ。もし負けたら何でも1つ聞いてやろうか。それとも怖気ついたかおっさん(・・・・)?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンタ良い加減してよね!!あたしは絶対にアンタなんかのパーティに入らないからね!ベジット、めぐみん、ダクネスが居てこそのあたし達のパーティなのよ!!」

 

「アクアの言う通りです。それにコレ以上師匠を馬鹿にしますと……本気で消しますよ?」

 

「ああその通りだ。良い加減にうんざりだ…さっさと消えろ。」

 

 

アクア、めぐみん、ダクネス達はベジットが居なければ自分らのパーティでは無いと言う強い想いを御剣響夜に放つ。

 

 

「おめぇらありがとな…けどこの勝負は買わなきゃなんね。なーにちょっとしたクソガキの躾だ。」

 

「さっきからクソガキと呼ぶがやめてくれないかおっさん?」

 

「良いからさっさと始めようぜ?」

 

「良いだろう。だったらこの魔剣グラムの威力を味わうが良い!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベジット VS 御剣響夜

 

 

 

 

 

 

 

 

「だあぁああああ!!」

 

 

先に攻撃して来たのは御剣響夜だ。

 

 

「ホレホレ、そんな鈍い攻撃をしてはオレに勝つのは無理だな?」

 

 

ベジットは御剣響夜が放った一撃を余裕で避ける。

 

 

「だぁああああ!「ダァア!」はやry…ぐっ!?」

 

 

次に御剣響夜は連続で攻撃を放つがベジットはそれも避けて御剣響夜に攻撃を決める。

 

 

「今のは物凄く鈍いし弱い攻撃だぞ。それに鼻血(・・)が出てるぜ?みっともないから拭けよ。」

 

 

御剣響夜は鼻血を止める為に自分の鼻を拭いて態勢を整え何度も何度もベジットに攻撃を放つがベジットは簡単に避け続けは煽り時には足払いをする等を御剣響夜を挑発していた。それから攻撃を放ち続けた御剣響夜は疲れが出始めて攻撃がどんどん遅くなってきたのでベジットはコレ以上やっても無駄だと思い両掌を前に開きながら出し宣言する。

 

 

「10だ!10数えるまで目を瞑ったままその場で動かないでいてやる。精々攻撃を当ててみるんだな?」

 

 

魔人ブウとの闘いで見せた宣言をこの場でするベジットだが今回は作戦は全く無い唯のハンデキャップである。

 

 

「本当にナメられたもんだよ?…しかし後悔するなよ?おっさあぁぁん!!」

 

 

呆気なくハンデに乗る御剣響夜。

 

 

 

 

ココまでの勝負を見ていたアクア、めぐみん、ダクネスはコレと言って驚いていない。なんせ短い期間ながらもベジットを見て来た3人はベジットだから出来ると納得しているのだ。逆にもっとどんな事をしてくれるのかと好奇心に溢れていた。

 

 

 

「じゃあ始めるぞ?1…!、2…!」

 

「だあぁぁぁああああ!」

 

「3…!どうした魔剣ってのはそんな物なのか?」

 

「何!?魔剣グラムの一撃を腕だけで止めただと!!」

 

「4…!、5…!、6…!(ん?アイツの気がどんどん……そうか勝ちたいが為にココまでやるか…哀れだな?)」

 

 

ベジットは御剣響夜に違和感を感じそれが何なのか分かり御剣響夜がとても哀れだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!おっさん!!お前が負けを認めないとこのアークウィザードの首が飛ぶ事になるぞおぉぉ!!」

 

 

御剣響夜はベジットが目を瞑ってる内にめぐみんの居る場所まで移動して魔剣グラムを首元まで持って行く。それはまるで人質の様である。隣に居たアクア、ダクネスは人質を取った事には驚いている。それはめぐみんも同じくだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがそんな事よりも別の事を口に出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんた…さっさと逃げたい方が良いよ?人質を取るならあたしやダクネスをした方が良かったのに……よりにもよってめぐみんとはね。」

 

「そうだな。死んだ方がマシな事をされるぞ?……べ…別にう、羨ましいなんて事は思ってはいないぞ!///」

 

「あの〜お2人方、仮にも我は人質にされていますのでもう少し心配して頂けると良いのですが?」

 

「貴様らぁあああぁ!?何を言っている!!」

 

「もう終わりますよ?色々な意味で。」

 

「「9…!、10…!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな事はどうでもよry「10を数えきったぞ?」い…いつの間に!?」

 

 

ベジットから十分な距離を離れていた御剣響夜の目の前にはいつの間にかベジットが居たので御剣響夜は動揺する。

 

 

「さっさとめぐみんから離れろ…貴様の負けだ。」

 

「何を言ってんだあ!!本当にこ…の?…アレ?…アークウィ…ザ…ド……」

 

 

ベジットは忠告をしつつもう自分の勝ちだと勝利の宣言までするが御剣響夜はそれを無視してめぐみんを斬りかかろうとしたが突然言葉が途切れ途切れになりその場に倒れ気を失っていたのだ。

 

 

 

 

 

「何が正々堂々だ?…あまり大人をナメちゃいかんぜ、クソガキ。」

 

「ホラ言った通りでしょ?『逃げた方が良い。』って言ったのにバカだね〜プークスクス。」

 

「死んでいないよな?ベジット。」

 

「そんな簡単にくたばって貰っちゃ困る。あるヤツの言葉を借りるとな『じわじわとなぶり殺しにしてやる。』って感じかな?まあしないけどな。」

 

「(本当に出来るから否定は出来ない…)」

 

「(少しだけ漏らした(・・・・)なんて言えません…)」

 

 

 

 

 

「それでコノ剣をどうしようかな〜罰として完全にぶっ壊すのも良いな?完全なる敗北感を味わって貰うのもコレまたありだし。」

 

「どうせ壊すんなら売ってお金にしたら?」

 

「いいえココは少しだけ壊して返すとかどうですか?タチが悪いですよ〜?」

 

「普通に返したらどうだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「グラムを返しなさい!その魔剣は響夜にしか使えないんだから!」

 

「コイツの仲間か?」

 

 

いきなり現れた2人の少女の内1人の少女は魔剣グラムを返せと言うがベジットは倒れている御剣響夜を指し仲間なのかを聞いたがどうやら2人の少女は御剣響夜の仲間らしい。

 

 

「そんでこの剣はコイツだけしか使えないのかアクア?」

 

「魔剣グラムはそのイタい人(御剣響夜)専用よ。因みに本人が使うと何でも切れる剣だけど本人以外が使うと唯の切れ味の良い剣になるのよ。」

 

「何でも切れる剣だったのか…だから攻撃を防いだ時アイツは驚いていたのか。このまま返すのも嫌だから貰って行くか。」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

 

「卑怯者!鬼畜!外道!」

 

「おいおい、さっきの勝負を見ていなかったのかよ?…まあどうでも良いコレは貰って帰る。それでもまだ言い掛かりをするなら最終手段の窃盗(スティール)を放つぞ?」

 

「「いやあああああ///」」

 

「どっか行ったか…ちょっと待て何で逃げたんだ?もしかしてオレが使う窃盗(スティール)を知っている……あの女か!」

 

「良い!///」

 

 

 

 

 

 

アクア、めぐみん「このすば〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日-ギルド-

 

 

「何でよおぉぉおお!!」

 

 

アクアは受付嬢の胸ぐらを掴みながら嘆いていた。

 

 

「アクアの声だな?」

 

「どうかしたのですか?」

 

「昨日の帰りに檻の中に居たアクアを助ける為に御剣響夜…だったか?ソイツが檻を壊しただろ?しかも借りモノだから報酬金から金を払わなきゃいけねぇハメになったんだ。」

 

「「そうなのか。(そうですか。)」」

 

 

「今回の報酬…壊した檻のお金を引いて10万エリスだって。檻の修理代が20万エリス。あたしが壊したんじゃないのに…あの男、今度会ったら絶対にゴッドブローをくらわしてやるんだから!!」

 

 

 

 

 

探したぞ!ベジット!!

 

 

 

 

 

「また殴られに来たのか?」

 

「お前の事はある盗賊(・・)の少女から教えて貰ったよ。パンツ脱がせ魔だってね!それも粉々に消したりとかね?他にも女の子を粘液まみれにするのが趣味だとか噂になっているそうじゃないか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼畜のベジットだってね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの女だな?…今度会った時キツいお仕置きをしてやる。」

 

 

 

ベジットの二つ名一覧

1、天下無敵の合体戦士

2、期待の冒険者

3、感動師

4、爆裂娘の師匠

5、鬼畜のベジット

 

 

 

「アクア様、僕は必ず魔王を倒すと誓います。ですからこの僕と同じパーry「アクア?」ん?……!?」

 

「おめぇちょっとしつけぇぞ!ゴッドブロー!!」

 

「はあぁぁあぁぁ!!」

 

 

アクアは御剣響夜の顔面にゴッドブローを決める。周りに居た人達もアクアの方を向き、取り巻きの少女2人は悲鳴を上げ震えていた。

 

 

「ちょっとアンタ!壊した檻の修理代を払いなさいよ!30万だよ30万!」

 

「え?…あ…はい……。」

 

「(さっき20万っていたよな?)」

 

 

「すみませーん!シュワシュワとカエルの唐揚げ山盛りを下さーい!」

 

「こ…こんな事を頼むのはムシが良いのも理解している…だが頼む魔剣を返してくれないか?代わりに店で1番良いモノを買うから頼む!」

 

 

御剣響夜は頭を下げベジットに頼む。

 

 

「うーん?分かった。じゃあ取り敢えず返すから()に行くぞ。」

 

「何故、外に行くかは分からないがありがとう!」

 

 

アクア、めぐみん、ダクネスと御剣響夜にその取り巻きの少女2人は疑問に思ったがそんな事は直ぐに消えた。

 

 

 

 

 

 

-街-

 

 

ギルドから出たのはベジットと御剣響夜と取り巻きの少女2人である。そしてベジットは魔剣グラムを返そうしていた。

 

 

「じゃあ返すぞ?」

 

「ありがとう!…何故構えているのだ?」

 

「それは…だな?こうするからだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そらぁ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「軽く投げたが結構飛んで行くからさっさと取りに行った方が良いぜ?」

 

 

ベジットがギルドに出た理由は魔剣グラムを御剣響夜に返すのでは無く遥か彼方まで投げ飛ばす為である。

 

 

「ちっくしょおぉぉぉぉぉおおお!!」

 

「「響夜ーー!!」」

 

 

『ピューン』と飛んで行った魔剣グラムを全力疾走で追いかけて行った御剣響夜とその取り巻きの少女達であった。

 

 

「フンッ!コレで分かったなら反省しろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

-ギルド-

 

 

「ただいま〜。」

 

「おかえりベジット。所で…先程からアクアを女神だとが呼ばれていたが何の話だ?」

 

「今まで黙っていたけれど貴女達には言っておくわ。あたしはアクア。アクシズ教団が崇拝する水を司る女神。そう、あたしこそがあの女神アクアなのよ!」

 

「「って言う夢を見たのか?」」

 

「違うわよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「やっとアイツ(・・・)が来たか?」

 

「「「ん?」」」

 

 

 

 

 

緊急!緊急!全冒険者の皆さんは直ちに武装し街の正門まで集まって下さい!

 

 

「特に冒険者のベジットさんとその一行は大至急でお願いします!」

 

 

 

 

「行くぞお前達。」

 

 

ベジットは真剣の表情になりアクア、ダクネス、めぐみんに街の正門に向かうと言い3人はベジットについて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-街の正門-

 

 

「本当にまた自分から来るとはな?」

 

 

ベジット達や他の冒険者達の前には首無しで黒の鎧の男、デュラハンがある居たのだ。

 

 

「おーーーーーーい!貴様らぁ…何故、城に来ないのだ!?このひとでなし共があぁぁあああ!!」

 

 

またお怒りのポーズであるナポレオンの絵のポーズを決めるが今回は天候が良く雷は落ちないがデュラハンの周りには紫色のオーラが発生する。

 

 

 

 

 

次回デュラハンの圧倒的パワーを見られるとイイナァ!?

 

 

続く!




ベル…デュラハンまずお前からサッカーボールにしてやる。


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其ノ十 またまた登場!!俺の名はベルディア

更新が遅くなりましてスミマセン。文才がハチャメチャが押し寄せて来てます。
ではどうぞ。

※追記
9/12 タイトル変更


「何故、城に来ないのだ!?このひとでなし共があぁぁぁあ!!」

 

「あれからお前の城に爆裂魔法を撃って無いぞ?」

 

「『撃って無い』だと?何をぬかすか白々しい!そこの頭のおかしい紅魔の娘があれからも毎日欠かさず通っておるわ!」

 

「いやいや違うヤツだろ?…そうだろめぐみん?」

 

 

めぐみんはベジットに呼ばれるが顔を逸らす。

 

 

「お・ま・え・なーーー!」

 

 

ベジットは両手でめぐみんの頬っぺたを引っ張る。

 

 

「痛い痛い違うのですぅ聞いてくだしゃい!…今までならば何も無い荒野に魔法を放つだけで我慢出来ていたのですが城への魔法攻撃の魅力を覚えて以来その…大きくて硬いモノじゃないと我慢出来ない身体に///」

 

「モジモジすんじゃねぇ!…それでどっちの爆裂魔法だ?」

 

「両方……です。」

 

「両方か…だったら大きい方の爆裂魔法は動けなくなるから共犯者が……」

 

「ヒュー、ヒュー、ヒュー?」

 

 

 

 

「お前しか居ないよな〜?アクア!」

 

「痛いイテテテェ〜アイツ(デュラハン)の所為でクエストを受けれないからその腹いせがしたかったんだもん!」

 

「「ん?」」

 

 

ベジットとアクアが会話をしている中、紫のオーラが吹き上がる。

 

 

「聞け愚か者共。我が名は『ベルディア』。この俺が真に頭にきている事は他にある。貴様らには仲間の死を報い様と気概は無かったのか!?生前はこれでも真っ当な騎士のつもりだった。その俺から言わせて貰えば仲間を庇って呪いを受けたあのクルセイダー(ダクネス)…あの騎士の鑑の様な者の死を無駄にするなど!」

 

 

このデュラハンの名はベルディアと言い生前は騎士だったらしく庇ってまで呪いを受けた仲間の死を無駄にした行為に怒りを表すがそれは本当に死んだ事に対してだが……

 

 

 

 

 

 

「相変わらず話の長いヤツだ…それとダクネスは死んでいないぞ。」

 

 

 

 

 

 

「えぇ……?」

 

「隠れて無いで出てこいよダクネス。」

 

 

ベジットは他の冒険者達に隠れているダクネスを呼ぶ。

 

 

「や…やあ、その…騎士の鑑などと…。」

 

「あ?…あ、あれえぇぇぇえぇ!!生き…てる…だと!?」

 

 

 

 

「あんな馬鹿げた演技に気付かないとは……ふっ…」

 

「ぷっ!?…もう笑って良い?…くっ…笑って良いよねベジット?」

 

「くっ…し…師匠…我も限界です?…ぷっ…。」

 

「そこまで笑わなくても…くっ…くす…。」

 

 

アクア、めぐみんは前に『呪いを掛けられた』演技をしてあっさりと騙されていたデュラハンことベルディアを思い出し笑いを堪えるのに必死だった。ダクネスは笑うのを止めようとするが自分も笑っていたのだ。因みにベジットも笑いを堪えているのだ。

 

 

「プークスクス、あはははははっは。」

 

「アクア駄目ですよ笑っ…くす…ぷっ…」

 

「そうだぞ?お前ら真剣の所…ぶっ!…だっははははは。」

 

「おい、お前達もう少し真…ふふふ。」

 

 

 

「『演技』だと!?……べ、別に知っていたし!だ、騙されたフリをしていたし!」

 

 

 

 

フンッ!つまらん下等な幹部め……

 

 

 

 

ふぁ〜『呪いが掛かった』などとその気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ?

 

 

 

 

わっははははははははははははははは!

 

 

 

 

種明かしをされベルディアは動揺するも騙されていないと見え見えの嘘を言うベルディアの強がりにベジット達や他の冒険者達は一斉に笑い出す。

 

 

「お、俺がその気になれば街の住人を皆殺しにする事も出来る…「などとその気になっている今のお前の姿はお笑いだぜ?」黙ってろ!そこのおっさん!「ファッ!あーう。」皆殺しにする事も出来るのだぞ?」

 

「アンデットのくせに生意気よ!」

 

「駆け出しの冒険者の魔法が通用…「ターン・アンデット!」ギィャァァァァァァア!?」

 

 

アクアはベルディアの言葉を遮り浄化魔法の『ターン・アンデット』を放ちベルディアの周りには光が発生した。

 

 

「ねぇベジット…変よ効いてないわ!」

 

「今、痛そうな声が聞こえたのだが…?」

 

 

煙が消えるとベルディアが立ち上がろうとしていた。

 

 

「お前、本当に駆け出しか?駆け出しが集まる所だろこの街は!」

 

「(仮にもコイツ(アクア)は神だから浄化くらい朝飯前だろうな?)」

 

「まあ良い。わざわざこの俺が相手してやるまでも無い。アンデット・ナイト!!」

 

 

ベルディアの足元に黒と紫の空間が発生しそこから大量のゾンビ達が現れる。

 

 

「この連中に地獄を見せてやるが良い!!」

 

「アクアの浄化魔法にビビったか?」

 

「ち、違うわ!いきなりボスと戦ってどうする!ま、先ずは…「セイグリッド・ターンアンデット!」またかよおぉぉぉぉぉぉ!?」

 

 

アクアはまたベルディアの言葉を遮り今度はさっきのターン・アンデットより強い『セイグリッド・ターンアンデット』を放ちベルディアは攻撃をもろに受けあまりの痛さか地面に転がっていた。

 

 

「ど、どうしようベジット!あたしの浄化魔法がちっとも効かない。」

 

「いやいや絶対に効いてるぞ?」

 

 

「ぐっ、もう良い。街の連中を皆殺しにする!」

 

 

ベルディアが召喚した大量のゾンビ達が迫って来る。他の冒険者達はこの大量のゾンビ達の対策としてもっとアークプリーストをこの場に呼ぶ事や教会から聖水を持って来て欲しいとの声が聞こえる。

 

 

「来るなら来てみな!」

 

「フッハハハハ!お前達の絶望の叫びをこの俺に……」

 

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

 

迫って来ている大量のゾンビ達は……

 

 

 

 

 

「え?…きゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

逃げるアクアを追いかけていた。それを見たベルディアは唖然としていたそれは他の冒険者達も同じくだ。更に迫り来るゾンビ達を倒す為、攻撃の構えをしていたベジットでさえも唖然としていた。

 

 

 

 

 

何であたしばっか狙われるのおぉぉ!あたし女神なのに!日頃の行いも良い筈なのに!

 

 

 

 

 

「ああズルい!私は本当に日頃の行いが良い筈なのにどうして!」

 

「このパターンだと絶対にアクアがオレの所に来るから……めぐみんは爆裂魔法の準備…それも今回はどデカいのを頼む。」

 

「はい!…でも纏まりでないと……」

 

「そこのトコは問題無い。」

 

 

 

 

ベジットさーーん!、ベジットさーーん!

 

 

 

 

 

「やはりな…行くぞ!」

 

 

『アクアが自分の所まで来る』と予想が当たりベジットはアクアの近くまで走って行く。

 

 

 

「ちょっと降ろしなさいよ!///」

 

 

アクアに近づいたベジットはアクアを助けてはいたのだがそれは『お姫様抱っこ』の状態で走っていた。アクアは恥ずかしいから降ろしてくれと頬を赤くしながら言うが

 

 

「今降ろすとアイツらにやられるから少しは我慢しな。」

 

「うん…それとあのゾンビ達は浄化魔法をし続けても浄化が出来ないの。」

 

 

ベジットは真剣の表情で言いアクアは気迫に押されたのか降ろしてくれと言わなくなりゾンビを浄化出来ないと言う。

 

 

「ゾンビはめぐみんに任せるから大丈夫だ。それとしっかり掴まっとけよアクア!」

 

「え………///」

 

 

アクアを『ギュッ』と抱く力を強めるベジット。心なしかアクアの頬は更に赤くなる。

 

 

 

 

 

おい!あの2人が消えたぞ!?

 

 

 

 

 

「既に闘いが始まってんのに何ボッーとしている!」

 

「貴様いつの間に…「ハァア!」ウワァアアア!?また不意打ちかアァァァア!!」

 

 

さっきまでゾンビ達に追いかけられていたベジットとアクアはその場に消えゾンビ達から十分の距離に居るベルディアの場所にまで一瞬にして移動したのだ。それもベルディアの背後にだ。そしてアクアを抱えたベジットは自分に気づいたベルディアにけりでゾンビ達が居る場所にまでぶっ飛ばす。

 

 

「めぐみん!」

 

 

 

 

 

「何と言う絶好のシチュエーション!感謝します!深く感謝します師匠!」

 

 

 

 

めぐみんはいつの間にか少し高めの場所にいた事は置いといて、デュラハンもろともゾンビ達を爆裂魔法で一掃出来るこの状況を作ったベジットに感謝をした。

 

 

「我が名ははめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者!我が力、見るがいい!爆裂魔法(エクスプロージョン)!!」

 

 

めぐみんの十八番である爆裂魔法(エクスプロージョン)をベルディアと大量のゾンビ達に放ち爆発する。

 

 

「ウギャアァァァァァア!?」

 

 

ベルディアの叫び声である。

 

 

 

 

「くっくっくっ…我が爆裂魔法を()の当たりをして誰1人も声を出せない様ですね。」

 

「(ゾンビ達は消えたが……)」

 

「はぁあ〜凄く気持ち良かったです……。」

 

「あの〜そろそろ降ろしてくれないかな?ベジット。」

 

「ん?ああ。」

 

 

ベジットは抱えていたアクアを降ろす。

 

 

「今からそっちに行くぞめぐみん。」

 

「お願いします。」

 

 

倒れているめぐみんの所まで向かう。

 

 

 

 

うおおぉぉぉぉおおおお!!

 

 

 

やった!頭のおかしい紅魔の娘がやりやがったぞぉ!!

 

 

 

名前と頭がおかしいだけでやる時はやるじゃないか!!

 

 

 

見直したぜ!頭のおかしい娘!!

 

 

 

めぐみんの活躍を他の冒険者は褒めるてはいるが余計な一言があり、めぐみんは少々頭にきていた。

 

 

「すみませんあの人達の顔を覚えてて下さい…今度ブッ飛ばします。」

 

「知らんふりでもしときな?他のヤツらがどう思おうが気にするな。だがオレはめぐみんの事を頭のおかしいヤツとはこれっぽっちも思っていないさ。」

 

「はい…///」

 

 

 

 

 

 

フッフッフッ……面白い。

 

 

 

 

 

 

「流石は幹部と言った所か?」

 

 

笑い声が響き、先程のゾンビ達はいなくなったがそこにはベルディアだけが立っていた。

 

 

「フッハッハッハッハ面白い面白いぞ!本当に配下を全滅させるとは思わなかったぞ!では約束通り……。」

 

「ベジット!」

 

「この俺自ら貴様らの相手をしてやろう。」

 

「めぐみんを頼むぞダクry「いや此処は私が引き受ける。訓練の成果を見せる時だ!」…行けるな?」

 

 

ベジットは背負っているめぐみんをダクネスに背負って貰おうとするがダクネスは短期間だがベジットと修行をして来た成果を見せる為次は自分がベルディアと闘うと言った。

 

 

「問題無い。」

 

 

 

ビビる必要はねーえ!すぐにこの街の切り札(・・・)がやって来る。

 

 

 

ああ!魔王の幹部だろうが何だろうが関係ねぇー!

 

 

 

「(この街の切り札?それにコイツら…まさか!)」

 

 

 

一度に掛かれば死角は出来る。全員でやっちまえぇぇぇ!!

 

 

 

今言った他の冒険者は『めぐみんでさえダメージを与えれたのだから自分が掛かれば倒せる』と勝手に錯覚してしまいベルディアに攻撃を仕掛けるのだ。何かを予想していたベジットはこの油断について見抜いていたのか。

 

 

 

 

 

「余程先に死にたいらしいな。」

 

 

ベルディアは冒険者達が攻撃をして来るにも関わらず自身の頭を真上に投げたのだ。

 

 

「チィ…その場から離れろ!」

 

 

ベジットは言うが冒険者達は聞こえていない。それとベルディアが投げた頭の周りには目の形をした赤と黒の空間が発生する。

 

 

そして攻撃を放つベルディア。周りの冒険者から見た場合とんでも無い速さの攻撃だがある者はその速い攻撃を見えていたのだ。

 

 

 

 

 

 

「もしもオレが居なかったら死んでいたぞ?」

 

 

何とも無いぞ……?

 

 

「やはりこの俺の攻撃を防いだか…それに他の冒険者達も無事(・・)の様だな?」

 

 

ベルディアは攻撃を仕掛けて来る冒険者達より更に速く攻撃を仕掛けるがそれをベジットが間に入り全て防いでいた事により他の冒険者達は無傷だったのだ。それもめぐみんを背負ったままで。

 

 

「へぇ〜中々のスピードだったぜ?まあ、まだまだ鈍いけどな。」

 

「この俺を散々バカにして来た貴様をいち早く殺したいのだが何時になったら来るのだ?」

 

「オレを『いち早く殺す』か…悪いがオレはまだお前と闘う気は無い。ダクネスを倒した後なら幾らでも構わないぜ。行けるかダクネス?」

 

「ああ、任せてくれ。」

 

「ほぉ…男である貴様が先に行かずクルセイダーだが女に任せるとは何とも情けない…しかしこの闘いでは女だろうと容赦はしない。」

 

「ダクネスすまねぇがその剣を貸してくれ?直ぐに返すから。」

 

「あ、ああ。」

 

 

ダクネスは自身の剣をベジットに渡した。ベジットは剣を見て直ぐに返したがダクネスは何をしたのかを聞いたがベジットは何もしていないと答えたのでダクネスは納得した。そしてベジットはダクネスにこう言ったのだ。

 

 

 

 

 

「一発…全力の一発をアイツ(ベルディア)に決めて来い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ダクネスVSベルディア

 

 

 

 

 

 

 

「見ていてくれベジット!訓練の成果を!!」

 

「ほぅ…ならその成果とやらを見せて貰うか!」

 

 

先に攻撃をしたのはベルディアだがダクネスは剣で受け止め、つばぜり合いが発生する。力と守りのあるクルセイダーのダクネスでさえもベルディアの一撃は重く力強い為やや不利の状況である。そしてダクネスは一歩間合いをとった。

 

 

「勝負だ!ベルディア!!」

 

「相手は聖騎士だろうと是非は無し!」

 

 

ダクネスはベルディアに連続攻撃を放つ。

 

 

「ファッ……?」

 

「くぅ…………///」

 

「…………。」

 

 

案の定なのかダクネスの攻撃はベルディアに当たらず中くらいの岩が切れただけである。

 

 

「これが訓練とやらの成果か…何たる期待はずれだ。もう良い!!」

 

 

ベルディアはダクネスに一撃を放つ。ダクネスはまともにくらい所々服が破れていた普通なら胴体ごと切断がやはりクルセイダーの真骨頂って所だ。

 

 

「このデュラハンはやり手だぞ。こやつ先ほどから私の鎧を少しづつ…え?」

 

「ファッ?」

 

 

ダクネスは自身の横に何かが通りかかり途中で会話が途切れる。それを見ていたベルディアでさえ疑問が口に出る。

 

 

「闘いに集中しろ…ダクネス。」

 

 

黙って見ていたベジットが言ったのだ。それも何故か右手の人差し指を前に出した状態で。

 

 

「は、はい!!」

 

 

ベジットの気迫に押されて返事をするダクネス。

 

 

「さて茶番も此処までだ。」

 

 

ベルディアは先ほどの攻撃よりも速い連続攻撃をダクネスに放ちダクネスは反応しきれずもろに攻撃をくらいそして地面に叩きつけられた。

 

 

「元騎士として貴公と手合わせ出来た事に魔王様と邪神に感謝を捧げよう。さらばだ…勇敢で愚かなクルセイダー!!」

 

 

ベルディアはダクネスにトドメの一撃を放とうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今だァ!!」

 

「ほぉ…トドメを放つ為に近づいたのを逆手に取り攻撃するとは…だが無駄だった様だな?」

 

「よーく見てみな貴様のその()を。」

 

 

ダクネスは隙を伺いベルディアに一撃を放つがベルディア何も起こっていない事を言うがいつの間にか2人の近くにベジットが居た。因みに背負っていためぐみんは少し離れた場所に他の冒険者達と居たが小さな岩を壁にしてまだ気を失っていたのだ。そしてベジットに言われたベルディアは自身の鎧を見るとそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何いィィぃぃ!?この俺の鎧に切れた跡があるだとオォオォ!!」

 

「一撃を…決めたぞ…ベジット。」

 

「ダクネス良くやった。」

 

「う、嘘だ!このクルセイダーに一撃を貰うとは…そこのクルセイダーでは無く貴様(ベジット)がやったのだろう!!」

 

「そんな訳があるか正真正銘その切れ跡はダクネスがやったヤツだ。第一オレは剣なんか持ってねぇーし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな事があってたまるか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

「もうここまでだ!!今すぐ貴様ら全員を殺す!!」

 

 

一撃を決められた所為なのかベルディアは完全にキレた。ベルディアは自身の頭を真上に投げその頭は空中で止まりまたもや目の形をした空間が現れた。

 

 

「先ずはそこのクルセイダーからだあぁあぁ!!「させるかよ!」何ィィィィ!?」

 

「ハァア!ん?何だこの気は……?」

 

 

ベルディアはダクネスに素早いトドメを刺そうとするがベジットはその攻撃を防ぎダクネスを守る。ベジットは反撃に入ろうとした所で何者かの気を感じた為攻撃が止まった。

 

 

「ガラ空きだぞオォォオ!!」

 

 

ベルディアは隙が出来たベジットに攻撃をするが簡単に避けられた。

 

 

アイツ(ベルディア)が投げたあの頭の辺りから妙にデカイ気を感じる…何処かで…ん?」

 

「何かが来るぞ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわあぁあああ!落ちるうぅぅう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルディアが出した空間、正確にはベルディアの頭から出た空間から何者かがそれも2人が現れた。1人は無事に着地して問題無いがもう1人は叫び声を上げ頭から地面に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい…大丈夫か?」

 

 

1人はターバンにマントを着けた者、一番の特徴は顔が緑色で普通の人間とは程遠い顔色である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおいお前達までこの世界(・・・・)に来たのか?」

 

「だ、誰だ貴様達はアァァァ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先程地面に落ちた1人は地面に頭が嵌まっていたが『ポンッ』と頭を出した。その者の特徴は両側頭部が紫色で中央部が黒色の逆立った髪型で衣装は黄色と紺色の民族衣装の様な物に緑と水色の混じった腰巻に白色のズボンで見た目から見ると少年である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パンパカパーン!ゴテンクスだー!」

 

 

 

続く。




一体、何コロさんなのか? 笑


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其ノ十一 まさかの登場!?正義の死神で決着か

投稿が遅れましたぁ!!
それでは行きますよぉぉぉおおおお!!

※追記
9/12 タイトル変更


 

 

 

 

 

「パンパカパーン!ゴテンクスだー!」

 

 

 

 

「ゴテンクス?…それとそこの貴様は誰だ?」

 

ベルディアが疑問に思うのは顔色が緑色でターバンとマントを着けた人物の事を指す。因みに真上に投げた頭は自身の手にキャッチしていた。それでその人物は自分の事が誰なのか言われたので答える。

 

「オレの名前は【ピッコロ】だ。それで貴様の方こそ何者だ?気を感じないが…」

 

「俺の名前はベルディア此れでも生前は騎士だった。」

 

「成る程…わかった。それとだ……」

 

ピッコロと言われた人物はいつの間にかダクネスを背負っているベジットの方を見て話す。

 

 

「ん?」

 

「お前から()の気とベジータ(・・・・)の気を感じるが何者だ?」

 

「オレはベジータとカカロットが合体してベジットって言うんだ?ピッコロ。」

 

「合体!?まさか…お前達も【フュージョン】をしたのか?」

 

「合体に関しては似てるがフュージョンは時間の制限があるのに対してオレの場合…いやオレ達の場合はこの耳に着けている【ポタラ】をお互いの耳に左右別々に着けて合体するのだ。それでそのポタラによる合体は時間の制限は無い。つまり……」

 

「『二度と元の2人に戻れない』…と言う訳だな?」

 

「その通りだ。」

 

ベジットとピッコロの会話を聞こえていた周りの冒険者達やベルディア、ダクネスは理解が難しい会話だった。

 

「さっきから『合体』だの『元に戻れない』とはどう言う意味なんだ?」

 

「話すと長くなるからその事は今度で良いか?ダクネス。」

 

「わかった。」

 

「(それにピッコロやチビ達がいると言う事は……)」

 

 

 

 

 

やいやい!このゴテンクス様の事を無視すんじゃねー。

 

 

 

 

 

 

皆はゴテンクスに注目する。

 

「このオレ様と同じ合体は分かったけど何で親父達(・・・)が居るんだ?それにココは何処なんだ〜?」

 

「オレも気になっていたがココは何処なんだベジット?」

 

「ココは駆け出し冒険者の街【アクセル】って言ってお前達には信じ難いが【異世界】って所かな?」

 

「オレ達が知る世界とは全く違う世界か……まあ見た通り人間達の服装やら建物が違うからな。」

 

「異世界?それってゲームの事じゃん!悪いモンスターを倒しそんで強い魔王と闘う。くぅ〜テレビゲームよりもイイじゃん!」

 

異世界と言う言葉にピッコロは冷静に理解しているがゴテンクスはこの世界がゲームに出てくるのと同じ事にやや興奮しているのだ。子供だから仕方ないのか。

 

「おいおい落ち着けチビ達。(主にトランクス…いや悟天もだな。)」

 

「装備とかあって勇者の剣で魔王と闘ってそういや〜街の人々もゲームと同じじゃん!」

 

ベジットは止めるがゴテンクスは更に興奮する。

 

 

 

 

 

おい!貴様ら!!何時まで喋っている。

 

 

 

 

 

「おっとすまねぇな。さあ続きを始めようぜ!約束通りに今度はオレが相手になる。」

 

空気になっていたベルディア。再戦に挑もうとしているベジット。

 

「さあ来い!此処が貴様らの墓場だあぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「やいやい待ちやがれ!鎧野郎はこのゴテンクス様が相手してやる!」

 

 

 

 

 

 

 

「ん?子供が出る場所では無いさっさと消えろ。まあどのみち街の全員を殺すつもりだが余程早死にしたいのか?」

 

「そんな弱っちいボスが言ってそうなセリフ全然怖くないぜ。へっへーんだ!それともおじさん強くないの?」

 

「何だと?あまりおじさんを舐めていると痛い目に会うぞ!それでも良いのか!?」

 

「だーかーらー相手するって言ってるだろ?おじさんの方こそ痛い目に見ると思うよ?」

 

「そこまで言うか…なら相手をしてやる。」

 

「やったー!「…が1つハンデをやろう。」ハンデ?おじさん全力で来た方が良いよ〜?でもおじさんが言うなら仕方ないね!それで?」

 

「それはだな……」

 

 

おじさん=ベルディアが言うハンデとはゴテンクスに近づき1発だけ自分に攻撃をして良いと言っているのだ。本当に良いのか?ベルディアさんよ〜?

 

 

 

「じゃあ行くよ?」

 

 

 

 

街の人々は不安だった。何故ならばゴテンクスはベルディアと余裕で闘うベジットとは知り合いだが仮にも子供、不安があっても仕方ない事だ。

 

 

 

 

「こんな子供の一撃…痛くもかゆry「ほーーい!」!?ぎゃああああああアアアア!!」

 

街の人々は先のゴテンクスに対する不安が一気に驚きに変わった!

 

 

 

 

「ちぇ〜こんなモンか?」

 

なんと!ゴテンクスはベルディアに一撃を決めたのだ。それもパンチ1発だけで、街の人々は驚いても仕方ないのだ。だが1発を決めた本人は物足りない気がするらしい。

 

「い、痛い…ど、何処をどう見たら子供にこんな力がでるんだ!?」

 

「だから言ったでしょ?『全力で来た方が良い。』って。」

 

 

 

ねぇーーーそこの君ーーーー。

 

 

 

「ん?」

 

ゴテンクスは声の聞こえた方を向くと水色の髪の女性が近づいて来た。

 

「ゴテンクス君だっけ?…ゴテンクス君はあそこに居るベジットとあの緑色の人とはどう言う関係なの?」

 

「………………。」

 

「ちょっと聞いているの?「……すげぇ綺麗な人だ…。」……え?」

 

「だからこうなんと言うか…まるで女神様って言うのかな?兎に角綺麗な人だ!!///」

 

「子供の癖してこのあたしの魅力を分かっているとは中々やるわね貴方!」

 

「子供は余計だよ!…それであそこに居る顔色の悪そうな人はピッコロさんって言って厳しそうに見えて実は優しい人で確か…【ナメック星人】って言う宇宙人だよ。」

 

「へぇ〜宇宙人か…確かに顔色悪いわね。」

 

 

 

放っておけ元々こう言う顔色だ!!

 

 

 

「それでベジットとはどう言う関係なの?」

 

「あそこにもう1人居るのはオレの…いやオレ達(・・・)の親父だよ。」

 

「『オレ達』…もしかしてゴテンクス君もベジットと一緒で2人が合体して生まれたの?……それに親父って?」

 

「良く分かっているな〜お姉ちゃん。それに親父は親父だよ。」

 

「それって〜元の2人の【ベジータ】と【カカロット】がゴテンクス君の元の2人のお父さんって事だよね?」

 

「まあ、そうだぜ。(『カカロット』って何だよ〜オレ様そんなモン食べた事ないぞ?)」

 

「ベジットが父親…だなんて……。」

 

「ん?それよりお姉ちゃんの名前はなんて言うんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あたしの名前はアクア!よろしくねゴテンクス君!」

 

「へぇ〜『アクア』って言うんだ。こっちこそよろしくアクアお姉ちゃん!」

 

 

 

 

 

また俺を忘れているぞおぉぉぉぉお!!

 

 

 

 

 

「良い加減しろ!!何時まで喋っているのだ!!」

 

「はいはい、だったら今回は一気にケリをつけますか。オレ様のとっておきを見ててねアクアお姉ちゃん。」

 

「とっておき?」

 

まさか…アレ(・・)になる気か……?

 

ほぉ〜アレ(・・)か…

 

ゴテンクスが言う『とっておき』に疑問になるアクアや他の冒険者達しかしピッコロはそれを分かっている様な感じで同じくベジットも知っている様だ。

 

「それじゃあ行くぜ!ジャジャーーーン!ホォ!」

 

ゴテンクスは宣言して握った両手を上に挙げ掛け声をする。

 

「ハァァァアアアアアアアアア!!」

 

そしてゴテンクスは力を貯め髪が金色になったり元の黒色になったりと繰り返している。あまりの力なのか大地全体が揺れておりベジット、ピッコロ以外は驚きで一杯だ。

 

 

「ハァァァァアアアアア!!」

 

ゴテンクスの髪の色が完全に金色になりそこから徐々に髪が伸びて来てるのが見えるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

「遂にアイツら(・・・・)も来たか……。」

 

「アイツら…前に貴方が言っていた人のお仲間かしら?」

 

「その通りだ。それよりもさっさと上がるぞ。」

 

「私はまだ入るわ何せ久しぶりの温泉(・・)だから満喫したいわよ。」

 

「……相変わらず女ってのは分からんヤツだ。」

 

「女ってのはそんな者。それに貴方の方が余程分からないけどね?」

 

「……フンッ。」

 

???side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イエーーイ!!正義の死神、(スーパー)ゴテンクス様だーー!!」

 

さっきの黒色の髪では無く金色の髪で腰のあたりまで伸びており目は翠色で何故か眉毛無いのだ。周りには稲妻が迸った金色のオーラを纏った姿が今のゴテンクスである。

 

「ゴテンクス君もベジットと一緒であの金髪に…!?」

 

「アクアお姉ちゃんも(スーパー)サイヤ人を知っていたのか?」

 

「すーぱーさいやじん?…まあベジットが金髪になっていたわ。」

 

「姿が変わったからってそれがどうした!!」

 

「おっと、コレになっていられる時間はスンゲェー短いんだよ。一気にケリをつけてやる!!」

 

「その前に俺がケリをつける!うおぉぉぉぉおおお!!」

 

ベルディアはゴテンクスに攻撃させまいと先に攻撃を仕掛けるが当のゴテンクスは『ニヤリ』と笑っていた。

 

 

 

 

 

「連続スーパードーナツ!!」

 

 

 

 

「な、何ぃぃぃ!?な、何だ此れは!!」

 

超ゴテンクスは両手からリング状のエネルギーを連続でベルディアに向けて放出しベルディアは避ける事が出来ず諸に喰らい黄色のボールの様な物になったのだ。

 

 

 

 

ま、まさか……!?

 

 

 

 

「良いよーゴテンクス君!」

 

「アレをやるか!アクアお姉ちゃんも手伝ってくれるかな?」

 

「う、うん。」

 

「ピッコロさんもだよーーーー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「激突ウルトラブウブウバレーボール!!行くわよーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「は、はーーーーい!!」」

 

「先ずはアクアお姉ちゃん!!」

 

ゴテンクスはアクアにボールになったベルディアを投げた。

 

「レシーーーーブ!!」

 

アクアは自分に飛んで来るボールをピッコロへと繋げた。

 

「ト、トォーーース!!」

 

ピッコロはボールを空高くに上げた。

 

 

 

 

「アタッーーーーーク!!」

 

空高くに上がったボールはゴテンクスへと繋がり強烈なスパイクが炸裂する。

 

「し、しまった!?ついノリでしてしまった…不味い!」

 

ピッコロはハッと我に戻りこのままだと不味い事になるのを思い出した。超サイヤ人になった事により元々高い力が更に高まった一撃を地面にぶつかったらトンデモナイ被害が待っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

落とさせねぇーよ!!

 

 

 

 

 

 

 

「ハァア!!」

 

そうベジットだ。ベジットは一瞬にして超サイヤ人になり地面へと急降下するボールを蹴りだけで遥か上空に飛ばしたのだ。

 

「「あぁ!?」」

 

「ふぅ…危ねぇ危ねぇ。さてと…終わらせるか。」

 

強烈なスパイクを決められ無かった事に残念になるゴテンクスとアクア。そんな2人を無視をするベジットは上手く被害を防げれた事に安心し、この闘いに決着をつけると宣言した。開いた両手首を合わせ腰付近に置き構えをとるベジット。

 

「か…め…は…め……」

 

掛け声と共に開き合わせた両手から球体状の青白いエネルギーが発生する。そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「波ァァァァァァアアアアア!!」

 

両手を一気に空高くに突き上げ一直線のエネルギー波を放つ。放たれた【かめはめ波】は空高くに飛んで行き何故か遥か上空で『ドカーン!!』と爆発が発生したのだ。

 

 

 

「良し…流石のゾンビのアイツ(ベルディア)でも肉体を粉々に消されちゃあどうしようも無いな。それに死人は安らかに眠りな……ってオレも言えた立場では無いな?ハハハ。」

 

 

 

 

 

ベジットのトドメを受けたのはベルディアだ。遂に1人目の魔王の幹部を倒したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

ー緊急クエストー

 

《デュラハン討伐!》

クエストクリア!!

 

 

 

 

 

 

 

ベジット、ゴテンクス、ピッコロ「このすば!」

 

 

 

 

 

 

 

ベルディアとの決着をつけたベジットに歓喜する冒険者達。その声援を受けつつベジットは気を失っているめぐみんの所まで歩いて行く。闘いを終わらせた事を言うのだが1番聞きたい事があるのだ。

 

「(めぐみんから聞いた黒髪のサイヤ人が言った『サイヤ人』でそれも『超サイヤ人』になれるヤツ…一致しているのはこの場に居るゴテンクスの事か?それも別の次元から…まあ『ゴテンクスだった。』なんて事はほぼ無いが一応聞いてみるか。それからアイツらにブウの事を聞くか。)」

 

ベジットは前にめぐみんから聞いた事を思い出し考えながらめぐみんの所まで歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみんside

 

 

 

 

–––––––––みん––––––––

 

 

 

 

「………ん?……此処は…!?」

 

めぐみんは途切れた声が聞こえ目が覚めた矢先なぜか驚いていた。めぐみんが驚いた理由は幾つかあり1つ目は先ほど冒険者の街【アクセル】の門の近くに居たが今居る場所は数々の高い岩場がある海岸に居たのだ。

 

「それに宙に浮いている桃色の人っぽい魔物は魔法の様な物を出していて……ってヤバいじゃないですか!?それとあれは……まさか!?」

 

めぐみんが見た者は1つは空中に浮いている桃色の肌で道着を着て尻尾の様な頭をした人間と言えば程遠い者が居てその者は開いた掌を掲げておりそこから桃色と紫色の混じった巨大なエネルギーを出していた。それと桃色の者を見上げながら立っていたもう1人の人物は紺色と橙色の道着でめぐみんにとって馴染みのある人物だ。

 

 

 

 

 

 

 

『フフフフッ…さぁ覚悟は良いか?』

 

『覚悟?分かっていない様だな…本気でそんなこけ脅しが通用すると思っているのか?』

 

 

 

 

 

 

 

「し、師匠!?何故!!」

 

ベジットだ。めぐみんが居る場所は何と本来ベジットが居た世界で桃色の者は【魔人ブウ】だ。

 

 

 

 

 

 

 

『な、何だと!?』

 

『まあ良い…何時でも良いぞ約束してやるよ『一歩も逃げない』ってな。』

 

『強がるのも程々にするんだな!ならば地球(・・)諸共消えて無くなるが良い!ハァァァァアアアア!!』

 

魔人ブウは地球を簡単に消せると口語して巨大のエネルギーを余裕の表情をしたベジットに向けて放り投げた。

 

 

 

 

 

 

 

「師匠ーーーーー!!」

 

見た目からでも分かる巨大のエネルギーを見ためぐみんは逃げても終わり逃げなくても終わりと言うどうしようも無い状況に陥ったのを錯覚し叫び目を閉じた。

 

めぐみんside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は!?……師匠…」

 

「おい大丈夫か?苦しんでいたけど…変な()でも見たか?」

 

「夢?……いえ大丈夫です。(夢でしたか…でも師匠とあの桃色の魔物とは何か関係が……)」

 

「そうか…それでめぐみんに聞きたい事があるのとベルディアを倒したぞ。」

 

「そう言えば居ませんね?流石は師匠です!それと聞きたい事とは?」

 

「じゃあ簡単に言うぞ。そこにオレと同じサイヤ人でそれも超サイヤ人になれるヤツが居てもしかしたらソイツがめぐみんが見たサイヤ人なのか?」

 

ベジットは親指で後ろに居るゴテンクスを指し黒髪のサイヤ人の正体はゴテンクスなのかを聞く。超サイヤ人と聞いた事に関してはめぐみんは驚いたがベジットに予想外の一言を言ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その超サイヤ人になれる人は何処に居ますか?」

 

「『何処』って…後ろ……な…何!?」

 

この状況でめぐみんが冗談を言う筈が無いと分かっていたが確認の為ベジットは振り向くと何故か驚いたのだその理由は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「居ないだと!?ピッコローーー!!ゴテンクスーーー!!」

 

そう先程居た筈のゴテンクスとピッコロは突然消えたのだ。

 

「チィ!アイツらの気も感じねぇ…アクアーー!!アイツらを見なかったかーー!」

 

 

見てないわよーーそれにあたしも今気づいたわーー

 

 

気でゴテンクスとピッコロを捜しても見つからずアクアに聞いたが当のアクアは2人が突然消えたのは聞かれるまで気がつかなかった。

 

「し……師匠…?」

 

「(ブウの事も聞けたのによ……)ちく………しょお…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちくしょおおおおおおお……!!!!」

 

余りの悔しさにベジットは叫んだ!他の冒険者達やアクア、めぐみん、ダクネス達でさえ驚いたのだ。冷静であるベジットが此処まで悔しがる事にだ。

 

 

そして突然消えたゴテンクスとピッコロは何故この異世界に何の為に来たのか。消えた2人は何処にそれは誰も分からないままだ。

 

 

続く!




ゴテンクスとピッコロは退場になりました。


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其ノ十二 寒いのに大熱戦!!ベジットVS冬将軍


文才が限界×突破(良い意味で)したかな?



 

 

「ありぃ?ココって…もしかしてオレは本当に死んじまったのか?」

 

いきなりだが今ベジットが居る場所は真っ暗な空間で周りに白色の粒子の様なものが浮いている不思議な空間に居た。当のベジットはこの空間を知っている何故なら異世界に行く前この空間に一度来ていた。但し死んでもいないが…だが今回は本来の方法つまり本当に死んでこの空間に来てしまったのか?どうしてこんな事になったかの話をしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクア、めぐみん、ダクネス達に加え突然乱入して来たピッコロとゴテンクスとの協力のもと魔王の幹部であるベルディアを倒したベジット達まあ主にゴテンクスが倒したのに近いがその事は置いておこう。闘いが終わった直後ピッコロとゴテンクスは消えた為めぐみんから聞いた黒髪のサイヤ人の正体はまだ謎のままになった事と魔人ブウの事も聞けず重要なチャンスを逃してしまったのだ。

 

 

 

 

 

少し時が過ぎて今は冬。

 

 

 

 

「前にベジットの仲間(ピッコロ)が言っていた合体とか元に戻れないとかそれにポタラ?とはどう言う意味なのか知りたいのだが教えてくれないか?」

 

ベジット、アクア、めぐみん、ダクネス達はギルドに居た。そんな中ダクネスはベルディアとの闘いの際にピッコロとベジットとの会話を聞いていたがあまりの突拍子な会話だった為よく分からなかったが今改めてベジットについて聞きだそうとしていた。

 

「ああ良いぜ…だが分かり難いからな?それで先ずは……」

 

耳に着けているイヤリング【ポタラ】による能力で2人の戦士が合体して生まれた存在。その合体前の2人の戦士カカロットとベジータについてと魔人ブウを倒す為に合体した事は敢えて隠し『あるヤツを倒す為に』と説明した。

 

「『2度と元に戻れない』とはそう言う事なのか。それにベジットと元々の2人が戦闘民族…はぁ、はぁ、その2人と一度闘ってみたいぞ!///べ、別に大した理由では無いぞ!///」

 

「はぁ〜ダクネスおめぇの方がある意味で戦闘民族じゃねぇーのか?……間違った変態だ。」

 

「師匠、我も一度はそのカカロットとベジータって人達と会ってみたいです。」

 

「只でさえ色々とヤバいベジットが元の2人に戻るとヤバいのが2人になるのよ?やめた方が良いよ〜めぐみん。」

 

「そうですかね?やはり一度は会ってみたいものですよアクア。」

 

「アクア…よく分かんねぇーがオレはそんなにヤバい奴なのか?」

 

「自覚無いんだ……(てか何でベジットが言った事は信じてあたしが女神だって信じてくれないの?……まぁいっか。)」

 

 

 

 

「てか今日はやけにギルドの連中が多いが何でだ?寒いからか?」

 

「間違えではありませんが主に魔王幹部撃退の報酬金は参加した冒険者全員に支払われましたから懐が潤っているのに態々冬の危険なモンスターを狩りに行きませんよ?」

 

「へぇ〜そうなんか。」

 

めぐみんの言う通り魔王の幹部の1人であるベルディアの撃退による報酬金はかなり多くそれは参加した冒険者全員に配布された為お金にはあまり困って無い事と今の寒い時期にクエストを受けるのは却って危険が多いので冒険者達はクエストを受けるのは少ないのだ。

 

「まあ我は寧ろ大歓迎ですが。」

 

「わ、私もだ。敵が強ければ強い程良い。」

 

そんなこんなでクエストを受ける為様々なクエストを貼られたクエストボードを見に行くベジット一行。

 

「ベジット、ベジット。」

 

「何だ?ダクネス。」

 

「これなんてどうだ?【白狼(はくろう)の群れの討伐】報酬は100万エリス。ケダモノ共の群れにメチャクチャにされる自分を想像しただけで……くうぅぅぅぅう///」

 

「………………………ん?」

 

「また無視だと!?ハァッ☆」

 

平常運転のダクネスを置いといてベジットは1つ変わったクエストに目をつける。

 

「【起動要塞ですとろいやーの接近中につき進路予測の為の偵察募集】よく見ると蜘蛛みてぇだが何なんだ?」

 

「デストロイヤーはデストロイヤーだ。大きくて高速移動する要塞だ。」

 

「ワシャワシャ動いて全てを蹂躙する子供達に妙に人気のある奴です。」

 

ダクネスとめぐみんにその起動要塞デストロイヤーについて大まかに説明されるベジットだが当の本人は遊園地か何かのアトラクションだと想像していた。

 

「(そう言えばトランクスを遊園地に連れて行く約束をしたな…)」

 

「雪精の討伐なんて如何ですか?師匠。」

 

「あ、ああ…雪精って何だ?」

 

雪精とは雪深い雪原に多く生息しており1匹討伐する事に春が半日早く来ると言われている。とても弱いモンスターで簡単に倒せて1匹につき10万エリスを貰えるのだ。こんなおいしい話は中々無いチャンスにアクアはすかさず準備に取り掛かり何処かへと行った。そこまで強くないモンスターなのに珍しくダクネスは喜んでいた。めぐみんは少し困った様な表情をしていた。ベジットはまだ何かあると察しているがそれはそれでワクワクしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー雪山ー

 

雪精が生息している雪山に着いたベジット一行。厳しい寒さなので防寒着を着ているのは2人めぐみんとアクアだ。アクアは雪精を生きたまま捕まえる為虫捕り網の様な物を所持していた。ダクネスはこの寒さが逆に興奮するのか何時も着けている鎧は着けていない。ベジットは防寒着では無く何時もの道着を着ていたがどうやって寒さを凌ぐのか。

 

「ほんの僅かな気を体の周りに張り巡らせる事により寒さを消しているのだ。流石のオレでも寒いのはちと苦手でな。」

 

「「「へぇ〜意外(だ。)(です。)」」」

 

気の便利さよりも寒さが苦手と言う意外な弱点?を持つベジットに軽く驚く3人。逆にベジットはアクア、めぐみん、ダクネスの3人に「寒くないのか?」と聞くが明らかにベジットの服装の方が寒さを凌げない事にツッコミを入れるアクアとめぐみん。ダクネスは何時も通りに興奮していた。

 

 

 

 

 

ー討伐クエストー

《雪精たちを討伐せよ!》

 

「意外とすばしっこいのか…コイツ(雪精)を使った修行をするのも面白いな。えーと…コレで5匹目だな。」

 

フワフワとただ浮いてるだけかと思っていたが意外にも素早い雪精に感心しながらも此れを用いた修行を考えながら雪精を簡単に討伐していたベジット。アクアは漸く1匹を捕まえる事が出来た。ダクネスは素早い雪精に苦戦していてめぐみんも同じくだ。そこでめぐみんは閃き「爆裂魔法で雪精もろ共消し去る」と言うアイデアが出て杖を構え実行するのだ。

 

 

 

「我が深紅の流出を()て、白き世界を(くつがえ)さん!」

 

 

爆裂魔法(エクスプロージョン)!!」

 

めぐみんは爆裂魔法を放った!壮大の火柱が上がり大量の雪精は巻き込まれた。火柱が止むとそこにはクレーターが出来ており、何時ものめぐみんならその場で倒れていたが今のめぐみんは何とかそのまま立っていられていたのだ。

 

「良く頑張ったなめぐみんナイス爆裂だ。」

 

「ナイス爆裂…です…12匹…やりましたよ?…此れで…合計17匹です…レベルも…1つ上がりました。」

 

「そうか…ん?デカイ()が1つ……?」

 

 

出たな!

 

 

突然何者かの気を感じたベジット。それと同じくその何者かが現れた事を言うダクネス。皆が見る方には雪で作られた煙が発生していた。

 

「ベジット。何故、冒険者達が雪精討伐を受けないのか…その理由を教えてあげるわ!」

 

「理由ってのは向こうに居る何者かの事だろ?アクア。」

 

「そうよ。貴方には日本の事は分からないけど日本ではね天気予報やニュースとかに取り上げられてて雪精の主にして…冬の風物詩とも言われる……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう…【冬将軍】の到来よ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふゆしょうぐん……?」

 

な、なんと!?ベジット一行の前には全体的に薄い水色の人の様な者が立っていた。その姿は2本角の兜、目が薄い水色と髪はかなり長く色も同じで上半身は鎧を着けており腰にも鎧の様な物と左腰には鞘に納められている刀を着けていた。それと足には草履を履いていた。その姿は正に日本の武者その者だった。

 

「おぉ!?冬将軍!!国から高額賞金を掛けられている特別指定モンスターの1体!!」

 

「此れは…中々の闘いに…なりそうです。」

 

「もしかしてだがアクアさっき『日本』って言ったよな?だったらアイツは日本で死んだ誰かが『冬と言えば冬将軍』って感じでこの世界に来たのか?」

 

アクアが言うには精霊は出会った人が無意識に思い描く思念を受けてその姿に実体化するのだ。日本に住んでいた者がその風物詩を思い描きこの寒い雪山=冬、日本=将軍。それらを風物詩と掛けたのが目の前に居る冬将軍なのだ。

 

「冬将軍は寛大よ!キチンと礼を尽くして謝れば見逃してくれるわ!」

 

「は?」

 

アクアはいつの間にか捕まえて瓶に入れていた雪精を逃した。そこまでは良かったが次のアクアの行動にベジットさえ驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

「ははーーーー!」

 

土下座をしていた…そんなので許してくれるほど甘くないと思っていたベジットだが当の冬将軍は逃げて行った雪精を眺めてから意外にも背を向けそのまま何処かに行こうとしていた。

 

「此れで大丈ry「待て!何かアイツの様子が可笑しい…?」へぇ……?」

 

隣に居るアクアは安心したかと思いきやベジットに冬将軍の様子が可笑しいと言われ間抜けな声が出た。様子が可笑しい冬将軍はクルリとベジット一行の方へと向き……

 

 

 

 

 

 

 

––––––––––––キュイン––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グオォォォォォォオォオオオ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と先程から1度も言葉を発してなかった冬将軍は突然雄叫びを上げたのだ。モンスターとは言え仮にも人型のモンスターだがその雄叫びはまるで獣の様な雄叫びだった。驚くのはそれだけでは無い!!

 

「一体…何が……?」

 

「アレは…本当に…冬将軍ですか……?」

 

「さっきよりも遥かに気が膨れ上がり……邪悪(・・)な気がものすごく感じるぞ。」

 

「それに…なんか()紅く(・・)なってない……かな?」

 

上からダクネス、めぐみん、ベジット、アクアの順だ。冬将軍は獣の様な雄叫びを上げたと同時に紫色の禍々しいオーラを放たれていた。その禍々しさ故かベジットは邪悪な気を感じ取り先程の全体的に薄い水色の冬将軍とは打って変わり今は全体的に紫色(・・)の冬将軍になっている。1番の特徴と言えばアクアの言う通り全体的に紫色の筈だが目の色だけは紅く染まっていた。

 

「お前達!死にたく無かったらアイツ(冬将軍)に近づかず離れて居るんだぞ!!」

 

「べ、ベジット!?何時の間に……?」

 

ベジットはアクア、めぐみん、ダクネス達に離れる事を注意して何時の間にかダクネスの前に立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

ベジットVS冬将軍?

 

 

 

 

 

 

 

アクア、めぐみん、ダクネスを離れた事を確認した後ベジットは構えたまま待っていた。構えてるとはゆえ一歩も動いていない為隙だらけと思ったのか冬将軍は腰に着けている鞘から刀を取り出し構え攻撃を仕掛けた。

 

「へぇ〜結構速いじゃねぇか?ホラホラもっと来な!」

 

今の一撃を避けながらも珍しくその速さに感心していたベジット。だが此れはあくまでベジットの視点であってアクア、めぐみん、ダクネス達から見ると今のは一瞬の出来事であった。ベジットと冬将軍との距離は離れていたものの冬将軍は刀を構えた後、地面を滑るかの様にこの雪山の地形を利用した方法でベジットに近づき攻撃をしたのだそれも一瞬の内にだ。

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

「ねえねえ…い、今の見えた人いる?」

 

「我も見えなかったです。」

 

「規格外の速さだ…ベジットだから出来る業なのか……?」

 

アクア、めぐみん、ダクネスの順でやはり今の出来事は見えなかったそうだ。そして冬将軍は何度もベジットに攻撃を仕掛けるが全て避けられていた。

 

 

 

「悪いが今度ばかりは一気に決めさせて貰う…タアッ!!」

 

何度も攻撃を仕掛けている冬将軍にベジットは段々と攻撃のパターンを見切って来たのか冬将軍の一瞬の隙を狙い強力な蹴りを繰り出した。

 

「どうした?まだまだ続くぞ!!」

 

ベジットの強力な蹴りにより冬将軍は吹き飛ばされその吹き飛ばされた方向にはぶつかった衝撃で煙か発生した。まだまだ攻撃は止まないと追撃を開始するがそれをさせまいと冬将軍はベジットに向かって複数の斬撃を飛ばしたがベジットは全て避けたが…

 

「…ったく危ねぇ…な、何!?」

 

 

 

グォオオオオオオオ!!

 

 

 

冬将軍は飛ばした複数の斬撃に注意を引きつける為の囮に使いベジットに急接近して両手で強く握られた刀による渾身の一撃をベジットの首元に狙う。並の冒険者ならこの後に起こるのはとても悲惨な結末が待っている。

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

「ヤバい!?首チョンパだよね!!」

 

「縁起でも無い事を言わないで下さい!!」

 

「いやベジットなら………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし!ベジットは違った!!首元に当たっていても可笑しく無い一撃を避けもせず何と………!?

 

「あらら残念そんなんでオレを倒せると思ったか?」

 

一瞬にして腕だけ(・・・)で防いだが腕は鋭い刃によって斬れても可笑しく無い筈がベジットはその刃の斬れ味も超える頑丈さを持ち合わせていた為腕が斬れる心配は無かった。更にそれだけではなく刀の刃の頑丈さと斬れ味を超えすぎたのか冬将軍の刀は割れた様な音と共に真っ二つ(・・・・)になり破片は地面に落ちた。

 

「たっぷり味わいな!!」

 

ベジットは自身よりも落ちた刀の破片に目を移す冬将軍を見逃さず顔面に強烈のアッパーを決めそのアッパーにより宙に浮かされた冬将軍の片足を両手で掴みそのまま地面へと放り投げた。自身は空中に浮きながらも倒れている冬将軍に右手を伸ばしその右手から気で作られた長剣が冬将軍の鎧をも貫き腹を貫く。

 

 

 

グォ…オオ……オ…?…

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

「あ、あれって〜あたしのトラウマ……」

 

「「トラウマ?」」

 

初めて会ったベジットに魔人ブウと勘違いされ正体を探る為に気の長剣で脅しを掛けられていた過去を持つアクアにとってかなりのトラウマだった。

 

 

 

「中々のおもしれぇ戦術だ…参考程度にはなった感謝する。」

 

何時もなら相手をコケにしていたが今回は珍しく相手を賞賛するベジットにアクア、めぐみん、ダクネスの3人は目が点になるも『頭でも打ったの?』とか『やはり寒さの所為で熱が出ているのか?』や『その時は我が全力で看病しますよ!!』などの会話をしていた。そんな中ベジットはそろそろトドメを決めようとした所……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お願いします!!そのまま殺さず浄化して下さい!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?…誰だ…?…何処に…」

 

と何処からか声が聞こえたので辺りを見渡したがこの雪山にはベジット、アクア、めぐみん、ダクネスの4人とそれに加えて冬将軍が1体しか居なく気で探りを入れても声の主は見つからなかったのだ。

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

その様子を見ていた3人は

 

「ブツブツ喋ってないでさっさと倒しなさいよーーーーーー!」

 

「周りには誰も居ませんけど……?」

 

「確かに……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いきなりでごめんなさい…でもお願いします!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイツらには聞こえていないのか…まぁいい、アクアーー!コイツ(冬将軍)に浄化魔法を掛けてくれーーー!!」

 

取り敢えず声の主の言う通りに従いベジットはアクアに未だ気の剣が刺さっている冬将軍に浄化魔法を掛けてくれと頼む。頼まれたアクアはすぐに了解し愛用の杖をキャッチして魔法を唱える。

 

 

 

グオォォォォォォオオオオオ!!

 

 

 

そこで先程から言葉を発していなかった冬将軍の叫び声が鳴り響き皆が驚愕した。その叫び声の理由は怒りによるものなのか?それともまだ闘える意思がある証明なのか?

 

 

答えは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

「あたしまだ浄化魔法を掛けて無いよーー!!」

 

「「何ですと!?(何だって!?)」」

 

 

 

グォォォォォォォオオオオ!!

 

 

 

「何故アイツ(冬将軍)は消えて行くんだ……?」

 

冬将軍に浄化魔法を掛けたかと思ったベジット、めぐみん、ダクネス当のアクアは本当に掛けていないと主張していた。冬将軍は徐々に浄化と言うよりも光の粒子(・・・・)の様になり徐々に消えていたのだ。だから叫び声を出していたのか?消えて行く苦しみの。『じゃあ誰がやったのか?』と皆は辺りを見るがそのやった人物は何処にも居なかった。

 

 

 

グ…ォ…ォ…………………………

 

 

そうこうしている内に冬将軍は完全に光の粒子となり消えた。その消えた跡には如何してかは分からないが微かに光る玉(・・・)の様な物が落ちていてベジットはそれに気づきその落ちている光る玉の場所に降りた。

 

「何だコレ?……ッ!?…」

 

ベジットは落ちている光る玉を触った瞬間先程までは微かに光る玉だったのが更に輝きが増しその輝きはベジットを包み込んだ。

 

 

 

 

 

光が止むと其処にはベジットが居なかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

そしてこの話の冒頭に戻るのだ。

 

 

 

「ありぃ?ココって…もしかしてオレは本当に死んじまったのか?」

 

それから少なからずこの状況を知っているベジットは次に起こる出来事を大体は予想出来ていたがその前にやる事があった。

 

「やっぱ頭の上に()が無い…それと念の為にバリヤー(・・・・)を張ったが意味は……無いよな〜?ハハハッ…それと……」

 

ベジットが居た世界での死者は基本的に魂だけだが超戦士ベジットいや元の2人のサイヤ人カカロットとベジータ。カカロットは強い敵と闘いと言うサイヤ人の本能が勝るが結果間接ながら幾度も地球を救った功績がある為死者ながら肉体があるのだ。まあ死んでは居ないが…それとは逆にベジータはポタラによる合体をする前は既に肉体のある死者になっており過去に様々な悪行があったがそれは置いておこう。それで死者は頭の上に輪があるのが当たり前なベジットには死んでいないと確信出来る。それとついでに輝きに包み込まれる前に【バリヤー】を張っていたが結局の所意味があったのやら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベジットさん…ようこそ死後の世界へ。」

 

ベジットの前にはアクアとは何か違う女神らしい少女?が居た。その少女?の容姿は上から髪が白色に紺色のローブの様な服である。そして女神らしい少女はベジットに死んだ事を告げたのだ。本当にベジットは死んでしまったのか?それとこの女神らしい少女は何者なのか?

 

 

「(だから死んでいないって。)」

 

 

 

続く!




ゲームの仕様を入れてみました。それとようやくパッド入りの娘ェ!!登場
そろそろ外伝シリーズを書いてみようと思う私でございます。


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其ノ十三 謎が謎を呼ぶ?女神エリスと不思議な3人組

いつの間にか夏から今になっていた……遅れてすみません!
色々ありましたね?ベジータの嫁さんが……クソッタレ!!
『超』が終わるとか…『改』みたいに一時的に終わるのか?或いは別枠になるとか?私は後者を選びますね。映画はサイヤ人の原点
後ドッカンとかドッカンとかドッカンですね 笑。

さあ続きを見ようぜ!!


 

 

「ベジットさん…ようこそ死後の世界へ。」

 

「(だから死んでいないって。)」

 

「私は貴方に新たな道を案内します女神エリス(・・・)。貴方の人生は…終わったのです……。」

 

この少女?の正体は女神様で名前はエリスと言い異世界の管轄している女神だ。アクアとは違い落ち着いた雰囲気で気品のあるようだ。因みに日本から来た転生者が異世界で死んだ場合は本人が望むなら日本に転生して貰えるのだそれも裕福な暮らしが待っていたりとか。

 

「転生の事だろ?それは少し置いといて幾つか聞きたい事があるのだが良いか?」

 

「え…?あ、はい。聞きたい事ですね…ではどうぞ。」

 

本当に死んだ事を告げられてもなお微動だに動揺しないベジット更に転生する事までも平気言っているが何故そこまで余裕なのか。そんな中ベジットは女神エリスに質問をする。

 

 

 

「ああ。先ず1つ目は冬将軍を倒す際『殺さずに浄化してくれ』と言ったのはエリス様…アンタだろ?」

 

「……はい。ですが何故そこまで確信をしているのですか?」

 

もう少し隠すかと思いきや呆気なく白状した女神エリスは少し驚くベジットに何故分かったのかを聞いた。ベジットが言うには『声だけですぐに分かった。』と言うシンプルな答えと1番は自身が冬将軍を消そうとすれば光る玉ごと確実に消せるのを浄化しろ(結果的に出来たが自身や他の仲間がやった訳では無い。)と頼みその後すぐに女神と会うのは偶然にも可笑しいと思ったからだ。それに付け足して……

 

「自分で言うのも変だが結構タフの方でな?そう簡単に死ぬなんて有り得ないと思っているオレが死ぬ以外ではこの空間に来れないのに来れた……その理由はコイツだろ?」

 

ベジットはある物を女神エリスに見せる為握っていた右手を開くとその手には冬将軍が残していった光る玉があったのだ。

 

「エリス様アンタにとってコイツは必要なんだろう?気のせいとは思うがオレの知り合い(・・・・)にも似た様な気配を持つコイツを。」

 

「!?…はい、その通りです。ベジットさんが言う様にこの光る玉は私にとって重要な物なのです。」

 

余程必要だと言うエリスの答えにベジットはふ〜んと頷き納得したのか光る玉をエリスに渡したがその直後ベジットは妙な事を言い、その言葉にエリスは驚愕の表情へと一変したのだ。その言葉とは………

 

 

 

 

 

「おめぇやっぱり……盗賊のクリス(・・・)だろ?」

 

「え?……人違いでは?…って近いです!!///」

 

ベジットが言うクリスとは1度だけギルドでダクネスと共に出会い、スキルの窃盗(スティール)を教えて貰った人物のクリスの事を表しそのクリスと女神エリスが同一人物だと言うがエリスは否定しつつも頬を赤らめ顔と顔の距離が近いのを指摘する。それでベジットは少し離れ話を続ける。

 

「お?悪りぃ悪りぃ。それでオレは‘‘気’’と言う…まぁ内に秘めたパワーを感じとるもしくは読みとる技を出来るのだが今のアンタから‘‘気''を感じないんだ。」

 

「その‘‘気’’と言うモノを大体分かりましたがそれで?」

 

「しかし1つ妙な事に‘‘気’’を感じない女神の筈のアンタから人間(・・)の‘‘気’’が混じっているのだ。」

 

「気のせいでは?それとそのクリスと言う方とは関係が––––「あるんだよ。」…っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃アクア、めぐみん、ダクネスの3人は…

 

〜雪山〜

 

「ちょっと〜、ベジット〜!アンタ何処に行ったのよーー!」

 

–––––アクアーー!見つかりましたかーー!––––––––

 

「全然見つからなーーーい!」

 

–––––こっちも居ないぞーーー!––––––––––––––––––

 

「えぇ!分かったわーーー!」

 

3人は突如行方不明になったベジットを捜している模様だ。そんな中アクアはある事に気付く。

 

「(倒す(・・)だけなら余裕のベジットがあの時『浄化をしろ』と言ってたけど何で浄化を?冬将軍は特典持ちの転生者で誰かは分からないけど浄化してくれてチートアイテムを残して消えた。それでベジットはソレを取ろうとした…した…回収。)……もしかして!!」

 

何かに気付き声を上げたアクア。それとは別にベジットを捜している3人は気付いていなかった。

 

 

 

 

 

上空でそれも宙に浮いた状態でその様子を見ている『ローブで姿を隠している怪しい人物』に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベジットside

 

「1つ、オレの知り合いにも‘‘気''を感じないヤツが居てソイツと同じ事から女神の類は‘‘気’’と言うモノが『存在しない』……が何か不思議な気配ってのを感じる。」

 

「2つ、オレの知っている女盗賊のクリスは逆で人間の‘‘気''を持ちながら今のアンタと同じ気配ってのを持っているのが偶然にも一致しているからだ。」

 

「そして3つ、隠すのなら徹底的に隠すんだな。明らかに『その通り』って言ってるようなモンだぜ?今のアンタの表情(・・)は。」

 

ベジットが言うにエリスは気付かない内に図星を突かれた驚きの表情であった。少しの沈黙が続くがそれはエリスによって破られた。

 

 

 

 

「フッフッフッ…私の正体を知ったからには消えry––「窃盗(スティール)して欲しいか?」ごめんなさい!冗談ですから本当にやめて下さい!///」

 

エリスいやクリスにとって窃盗(スティール)は相当のトラウマの様だ。その時ベジットは思った『最初からこうすれば正体を暴けたのでは?』と。

 

 

「はぁ〜…で何故アンタは光るソイツを必要なんだ?まぁ、アンタが言いたく無いなら言わなくても構わないけどな。」

 

「いえここまでして貰って話さない訳にはいけません。でもこの事は他言無用でお願いします。」

 

先ずは女盗賊であるクリスは下界つまり地上での仮の姿だ。然しどうして仮の姿になってまで地上にいるのかそれは【神器】即ち特典(チート)持ち転生者の死後、残された神器を悪い連中の手に渡らない為一つ一つ回収すると言う目的があるからだ。それと冒険者仲間が出来るようにと毎日教会に通い詰めていた

『ダクネス』と友達になりたかったから。も有るがこれは言わなかった。

 

「……仮に魔王の連中が神器(チート)なんざ使ってみろ誰も太刀打ち出来ず終わりだからな。でもそれはそれで面白く(・・・)なりそうだ。」

 

やはり戦闘民族の血を流れている所為なのか何処かワクワクしている様に見えるベジットにエリスは冒険者達を見守っている女神だからかあたかもベジットを知っているかの様な発言をする。

 

「やっぱ名前の通り女神って所だな?」

 

「ええ!勇敢な戦士達の活躍に祝福(・・)祈り(・・)をしていますから。」

 

とベジットはある事に閃く。

 

「そうだ!アンタの話を聞いたからにはそのお返しとしてオレもその神器っての回収を協力して良いか?」

 

「その…お気持ちは嬉しいのですがこれは女神である私の目的であってベジットさんに協力は…ちょっと。」

 

 

 

『ここまで話を聞いたからにはオメェだけの目的では無い。探すだけならオラ(・・)にも出来るしな?頼む。』

 

 

 

「え?今なんと言いました?」

 

何故もう一度言わせるかを疑問に思うベジットはもう一度同じ事を言う。

 

「だから『ここまで話を聞いたからにはアンタだけの目的では無い。探すだけならオレにも出来るしな?頼む。』って言ったんだよ?」

 

「そ…その…本当にお気持ちは嬉しいのですが…あれ?…私…何で……?」

 

「おいおい…何でそうなるんだ〜?エリス様。」

 

ベジットが言うように如何してかは分からないが

エリスは涙を流していた(・・・・・・・)。それとその所為なのか

声も震えた声になっていた、それはエリス本人も気付かない内にだ。

 

「あーもう!分かった。この事は聞かなかった事にするからさっさと泣き止め!」

 

「わ…分かっています!…で…ですが……!」

 

異世界に来てからなのか涙を流す者には弱くなったベジットであった。さっさとこの場から解放されたいと思っていた矢先に空間の上空から光と聞き覚えのある声が響いて来た。

 

 

 

 

–––さあ、帰って来なさいベジット!!––––––––––––

 

 

 

 

「え?この声…アクア先輩!?まさか…本物!」

 

「先輩?…あ、思い出した。前にアクアが『エリスは後輩の女神。』って言ってたな。」

 

エリスですって?ちょっとエリス!何でアンタが

そっちにベジットを呼んだのわよ!

 

「そ、それは……。」

 

何よ黙って…もしかして!アンタまさかベジットに変な事をするんじゃないわよね!良い?ベジットはねぇ!

 

「理不尽な先輩が思うような事は決してしません!!///」

 

ほぉ〜理不尽ですって?この世界でちょっと国教として崇拝されているからって調子こいてお金の単位にまでなった上げ底エリスが先輩に対していい度胸をしてるわね?

 

「やめて下さい!理不尽先輩!!」

 

また言った!ちょっとベジット、そこの上げ底エリスの胸からパットを奪い取りなさい!!

 

「相変わらずうるせぇな…もうその辺にしな?アクア。もう少ししたら戻るから待ってて来れ。」

 

分かったわよベジット。ちゃんとベジットを戻しなさいよエリス!!…それとベジットにちょっかいを

 

「しません!ちゃんと帰します!」

 

 

 

 

 

 

 

ベジット「こ」

エリス 「の」

アクア 「す」

???? 「ば」

ベジット「最後誰だよ?」

 

 

 

 

 

 

 

「これで現世と繋がりました。」

 

とエリスが言う様にベジットの足元には地上と

繋がる魔法陣が展開された。

 

「先程断っていたのにも関わらず勝手な事ですがその…私の目的をベジットさんも協力していただけませんか?」

 

「ああ良いぜ。」

 

その言葉を待っていたかの様にニヤリと笑い返事をするベジット。

 

「ありがとうございます!それとこの事は内緒ですよ。」

 

シッーと可愛らしいポーズを決めたエリスにベジットは少しだけドキッとした…かもしれない。

 

 

「今度もし死んだらまた会おうなエリス!じゃあなバイバイーー!!」

 

自分で簡単に死なないと口語したのにも関わらず軽いジョークらしきモノを言いながら別れの挨拶をして消えたベジットであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう変な冗談はやめて下さい……ベジットさん、いいえ………孫悟空(・・・)さん。」

 

エリスの頬に一粒の涙が零れ落ちた。それといつの間にかその手にはオレンジ色の半透明で中には四つの赤い星が刻まれた球【四星球(スーシンチュウ)】が握られていた。

 

 

 

「懐かしいわね〜ココは…それと久しぶりエリス!」

 

「正真正銘エリス様だ!なあ!?こんな事があって良いのか!!///」

 

「嬉しい気持ちは分かるが少しは落ち着いてくれないか?」

 

とエリスに声を掛けた少女?らしき人物。エリスに会えた事に少々興奮している女性。その女性に落ち着けと言う青年。それにエリスは少々興奮している女性を会った事のある表情をしていた。

 

「女神エリス様。突然ですみませんが今からボクが話す事はとても重要な事です。」

 

と青年は真剣な表情になり話を始める。そしてこの青年の話がこの物語の後に大きく繋がる事は誰も知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–––師––––––匠!!–––––––––––––––––師匠!!––––

 

 

 

 

この声は……フッ………戻ってこれたか……………

 

 

「やっと気が付いたわね。」

 

ベジットはゆっくり目を開けるといつもの3人が居て今の状況はアクアに膝枕をしてもらい、無事だった嬉しさにめぐみんとダクネスは涙目でベジットに抱き着いていた。そしてアクアが言うようにどうやらベジットは今まで気を失っていたらしい。

 

「お前達すまないな…寒っ!?……しかし…オレは何で気を失っていたのか分からないがお前達は分かるか?」

 

「実はですね師匠……………」

 

めぐみんに加えてダクネスとアクア曰くベジットは空から(・・・)落っこちて来たらしいのだ、それも気を失っていて。因み3人はベジットを受け止めようとしていたが自分達よりも後ろの方に落ちた為受け止める事が出来なかった。

 

「然し良く無事でいたな?あっ……そうか!」

 

「ダクネスそれはそうですよ?何せ……」

 

 

「「「ベジットだからね。(だからな。)(師匠だからです。)」」」

 

「お前らな〜…まぁ良いか。さてとアイツ(冬将軍)も倒した事だし帰りますか!」

 

「「「はーい。」」」

 

 

 

 

 

ー 討伐クエスト ー

 

《雪精たちを討伐せよ!》

 

討伐成功!

 

 

ー 特別指定モンスター討伐 ー

 

《冬将軍を討伐せよ!》

 

討伐成功?

 

 

クエストクリア!!

 

 

 

 

 

 

ーギルドー

 

「今回の報酬は以上になります。」

 

「サンキューなルナ(・・)。」

 

ベジットは受付嬢のルナから今回の報酬金を受け取っていた。先ず雪精は1匹につき10万エリスで17匹を討伐したから170万エリスだ。次に冬将軍は3000万エリスだがベジット達が倒した事にはならなかった。然し討伐寸前だった為その半分の1500万エリスを撃退と言う形で貰えた。それに加えて前に受けたクエストである《マンティコアとグリフォンの討伐(其ノ八を参照)》の報酬金も貰えていた。その理由は元々マンティコアとグリフォンが喧嘩?をしていた場所の近くに偶然にも小さな村があったらしくその2匹に前から様々な被害に遭われていたのだがベジットの介入により2匹は周りに被害が出ない場所で喧嘩?をしろと約束した事から村は平和になり、その御礼金と言う意味で15万エリスの報酬金を貰えたのだ。全て合わせて1685万エリスだ。

 

「少し前に貰ったベルディア討伐の報酬金を含めるともうクエストを受けなくても良いような気がする……がそれだと面白く無いか。」

 

それからベジットはアクア、めぐみん、ダクネスを待ちながら今日の出来事について考えていた。冬将軍が突然変異を起こした事。その冬将軍を一体誰が浄化させたのかを。そしてクリス…いや女神エリスが言っていた神器とその回収について。本当に濃い一日とベジットは実感していたがそれはまだまだほんの一部である。

 

「……って!お前らいつの間に帰って来たんだ?それとどんだけ注文してんだよ!」

 

「ちゃんと呼んだけどアンタがボッーとしていたからよ!」

 

「我ほどの大魔法使いになれば活動の為に大量の贄が必要なんです。」

 

「要するに腹が減ったって事だろ?」

 

「万が一お金が無くってもまたクエストを受ければ良い話だ。」

 

「そりゃそうだが…まぁいいか。オレにも食わせろ!……フンッ!」

 

「「「……………早っ!?……」」」

 

ベジットは置いていた料理を一気に平らげた事に唖然とする3人。そして3人は思った『能力の無駄使い』と『ちゃんと噛めよ…』と……。

 

ほぉんなほんじゃへんへんはりねぇ(こんなモンじゃ全然足りねぇ)ほぉははひぃ!(おかわりー!)

 

「「「か…可愛い……///ってまだ食うんかい!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボクの名前はトランクス(・・・・・)です。それでこの女性は……」

 

「先程は取り乱して申し訳ありません。私は平和(・・)だった過去(・・)に貴女を崇拝している教会に毎日通っていましたダクネス(・・・・)と申します。」

 

「そんであたしは…まぁ知ってるし良いわ。」

 

 

青年の名はトランクス。トランクスと言えばまだ幼い筈のベジータの息子と思うがこの青年の名前も偶然にも同じだ。意味深な発言をする女性はベジットの仲間であるダクネスとこれも青年トランクスと同じく名前が同じである。最後に少女?とエリスは知り合いの素振りが見られる。

 

 

果たしてこの3人組は一体何者なのか?

 




エリスが持っていた四星球とカカロットもとい孫悟空を知っていた事。怪しい人物。そしてトランクスとダクネスとロリB…謎が謎ですね! 笑


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