私達のパパ (黒姫凛)
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ぷろろーぐ by杏鈴

作者はロリコンである。彼女はまだいない。

また作者の妄想をお送りします。
まぁ変な文になっていない事を願う。


単純に言おう。

この世界は馬鹿だと。

 

理不尽なまでに分かりきった上下関係に差別意識。

不自由な暮らしと、群がる金の亡者達。

そんな世界で、子供達はどう生きていけば良いのだろうか。

家庭があるなら、そこでまだまともな生活を送ればいい。

けれども、身寄りのない子供達はどうすればいいのだろう。

男女比は2:8まで変わってきてしまった。

昔の男が強い時代は終わり、女性が強い時代へと変わっていった。

各国の政府は、男性の処置を考え、ある程度の法律はその国々で決まってきていた。

 

だけども、それは男性だけであり、男女問わず子ども達の法律は、一向に付け足されていない。

男子は貴重だからと、金持ちの家に住むように法律で決まったが、その間にも、何百人もの子供達がこの世を去った。

 

だから俺は思う。

子供達は未来ある若者だ。

まだ20歳の俺も年配の人達にとっては若いかもしれないが、俺的には子供達は若いと言えてしまう。

だからこそだ。

そんな未来ある子供達を育てていく者が必要なのだと。

そして俺はその育てていく側の人間となって、子供達を育てていく。

社会の理不尽さ、屈辱的なまでに差のある優遇さ。

こんなものに負けない彼女達になって欲しいのだ。

 

俺は願いと共に、教育者としての目標として胸に刻んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝。

今日は朝が早い。

大体7時ぐらいにめを覚ます俺なのだが、今日の朝は少し違った。

 

現在、5時半過ぎ。

冷え込む中ベッドから起き上がった俺は、まず同じくベッドの上に寝転がっている二つのモッコリとした山に注目した。

もぞもぞとたまに動くお山は、見れば微妙に上下運動している。

明らかに呼吸する時の揺れである。

 

「……また入り込んでやがる」

 

俺は容赦なく頭であろう位置の布団をばっと捲りあげる。

そして俺は苦笑い。

 

「……普通、女の子って身体を見られたくないんじゃないの?」

 

呆れてものも言えない。いや、疑問は言ったか。

そんな2人の少女の姿は、真っ裸である。

 

寝癖なのか、アホ毛をぴょこぴょこさせている栗色の髪をした少女を杏鈴(アンズ)。

涎を垂らしながら、女の子として有るまじき寝相で寝ている真紅の髪をした少女を藍沙(アズナ)。

2人とも今年で推定六歳ぐらいになるが、ただいま成長中の胸の小さい双丘のてっぺんにあるピンク色のとんがりが、俺を性の扉に誘おうとしている。

もちろん、ぷにぷにのお尻と太もも、ふくらはぎ、頬、二の腕。すべすべしているハリのあるお肌も俺を誘惑しているが。

 

「……教育者として、こういう事を起こさせないようにするのが使命のはず。何で俺はそんな教育者として大前提の行為を許してしまっているのだろう」

 

それはもちろん、俺がロリコンだからである。

少女を愛し、少女を愛でる。

これこそ俺の望んだ職場であり、俺の念願の夢である。

とまぁ、別にこれが一番ではないのだが。

 

「これはこれで最近の疲れの目の保養になるが、起こすべきか?起こさないべきか?」

 

ただいま5時45分過ぎ。

成長期の少女達には、睡眠時間はもっともっと大切な事だ。

食事、運動、睡眠のこの三原則は大事である。

 

「……うっ、うみゅ……」

 

すると、俺から右で寝ている杏鈴が目を擦りながら起き上がった。

寝起きの時は、更にアホ毛が増えている。

 

「おはよう、杏鈴。よく眠れたか?」

 

敢えて何でここで寝ているの?とは聞かない。

だって自分から言ってくるのだから。

そういう時は、他の話題から入って自然体で怒ってませんよアピールをしなくてはならない。

 

「……んぁっ、パパ〜。おはよう……。パパの横で寝たからぐっすりだよ〜。今日は寒いからね〜。パパに温めて貰おうかと思ったんだ〜」

 

「そっかそっか。でも、今日寒くなるとかよく分かったね。俺昨日言ってなかったのに」

 

すると、未だ半目の目を閉じ、自慢げに可愛いお胸をはった。

やべぇ、可愛すぎる。

 

「フフフッ、昨日テレビのニュース見ててお天気おねーさんが言ってるところ聞いたんだ〜。だからパパが寝た後に一緒に寝させてもらったんだ〜」

 

天使か?天使なのか?

俺は杏鈴の頭を撫で撫でする。

杏鈴は目をトロンとさせ、うっとりと撫でられている。

じゃあ何で裸なの?と言いたげなそこの貴方。

実は真っ裸添い寝は、全くもって初めてでは無い。

週5~6である。

聞いたところ、やっぱり人肌が一番落ち着くだとか。

毎日毎日俺の布団に侵入してくる彼女達に、俺の理性を削られながらも心を落ち着かせて日々過ごしている。

 

「杏鈴は分かるけど、何で藍沙まで?」

 

未だ俺の隣でぐっすり爆睡中の藍沙を指す。

撫でる手を止めた俺に名残惜しそうな目で見つめてきた杏鈴。

 

「んっとね〜、元々パパの部屋には藍沙ちゃんが入ろうとしてたんだ〜。だから、一緒に寝よ〜?って言って寝たの〜」

 

ニパっと笑う杏鈴。

やばい。鼻の奥からドロドロとしたモノが出そうだ。

咄嗟に鼻を抑える。

 

「そうかそうか。こんなオッサンでも一緒に寝たいと思うのか。嬉しいねぇ」

 

「んー?パパってそんなにも、おじいさんなの〜?」

「皆から見たら、俺はおじさんだろ?未だ彼女いない歴=年齢のこの非リアの男だぜ?今年で24になる癖に未だに未亡人だよ。あ〜ちくしょー、彼女欲しいー」

 

頭をムシャムシャと掻きまくる俺。

そうだよそうなんだよ。

俺には彼女もいない、DTも卒業できていない男なんだよ。

この世界の男女比が2:8の癖に未だ俺は彼女がいない。

男は少ないから一夫多妻制が認められている。と言うか、一夫多妻じゃないと結婚は認めないのだが。

悲しいかな。

そんな中でも俺は非リア。

別に俺のルックスは悪くないと思うんだが。ガタイもいいし、子ども達の面倒見は最高クラスだと思う。

でも何故か俺が街に出ると、毎回毎回女性の視線が釘付けなのだよ。

全く、そんなに俺は見た目が悪いのか?

このままだと一気に精霊王まで上り詰めちゃうよ俺。

 

「む〜、難しい事は分かんないけど〜、これだけは言えるよ〜」

 

ギュッと抱き締めてくる杏鈴。

ああ、身体柔らかいのぉ。ぷにぷにじゃぁ。

 

「私はね〜、パパが大好きなの〜」

 

ーーー俺、ここで死んでもいいんじゃね?

何故そんなにも可愛過ぎる笑顔で俺を上目遣いで見つめてくるの?

ヤベーよ?襲っちゃうよ?

無垢な幼女の身体に俺の欲求を吐き出しちゃうよ?

ヤベーよマジで。理性が持たなくなりそうだ。

 

「あ〜、それはあれだろ?子どもの時よくある、『私の将来の夢は、パパのお嫁さんになることです』とかいう感じでしょ?」

 

「うん。私は、パパと結婚したい〜」

 

俺は内心ガックリ。

少女には良くある話でしょう。一番身近な異性に恋焦がれるというのは。

俺も、嬉しいのか嬉しくないのか曖昧な思いだよ。

 

「パパ〜、これはナイショの話なんだけど〜。みんなパパと結婚したいって言ってるんだ〜。五十鈴(イスズ)おねーちゃんとか〜、スーちゃんとか」

 

「………うん。そりゃ嬉しいね。ありがとう」

 

くっそー。

どうせそんなこと言ってても、すぐに俺なんかお払い箱でここからみんな出ていっちゃうんだろ?分かってるよそんな事ぐらい。

いやー、しかし五十鈴もそんな事を思っていたんだな。

顔合わせずらいよ。

 

「じゃあパパ〜。寒いから、パパも脱ぎ脱ぎしよ?」

 

「何で寒いのに脱ぎ脱ぎ!?」

 

つい裏声が出てしまった。

俺の声を抑えようと、杏鈴は『シーッ』と人差し指を口元に抑えている。マジ天使。

 

「うん。寒いから身を重ねて温め合いっこ」

 

「なんだ。そんなんだったら布団で一緒に包まればいいじゃないか?」

 

「違うの〜。脱ぎ脱ぎしないと、パパのおっきいの私のココに入らないの〜」

 

バッと脚を御開帳させ、M字開脚。

その脚と脚の付け根にあるまだまだぷにぷにしてそうな秘部を人差し指と中指でビラッと開かせる。

ワォ、コノコハイッタイドコテコンナコトシッタンデショウカ?

ついつい片言になり、俺の股関節に血を巡らせてしまった。

 

「えっと、何してんの?」

 

「えっとね〜、こうするとパパが喜ぶんじゃない?って響おねーちゃんが言ってたの〜。どぉ?喜んでくれた〜?」

 

ああ、ヤバイ。

無垢な幼女の身体が目の前にある。

その秘部からは、タラリと汁が垂れ流れ、一層俺を誘惑してくる。

ダメだわ、もう理性が飛んじまう。

常識的に駄目だろうが、法律では『男性は年齢関係無く、二人の同意あった場合のみ、誰とでも性的接触が可能となっている』。

だから全くもってこれは犯罪では無い。

だって杏鈴から誘ってきているんだ。俺は、俺は悪くない。

 

「ーーー杏鈴」

 

「何〜?ーーーきゃっ」

 

俺は杏鈴の上にのしかかる。

逃げれないように四つん這いの状態になり、上から杏鈴を見つめる。

杏鈴は、何が起こっているのか分からない状態だったが、次第に顔を赤目らせて猫を借りたように大人しくなった。

 

「ーーーパパ。私、この後の事も全部分かるよ。だから、うん。パパの欲求を私に注いで?」

 

そして俺と杏鈴は朝焼けが見える前に、身体と身体で身を激しく温め会うのだった。

 

 




作者は幼女に手を出す変態である。作者はDT卒業していない。



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お仕置き♥ by響

吾輩はドMである。お仕置きはまだしたことない。


やっちまったよ………。

マジでやっちまったよ…………。

冒頭部分で『俺氏DT』とか言ったそばからいきなり卒業だよ。

何ですか?飛び級ですか?

入学初日でいきなりの卒業ですか?

 

別にいいよ?DT卒業出来たんだから。

卒業生2人で来賓無しの卒業とかありえねー。

あっ、別に俺は見られてる分興奮するとかそういったアブノーマルプレイを望む人ではございませんので。

 

ベッドの上で大の字になってシミ一つない天井を全裸でずっと見ている俺。

俺の胸の上には、卒業生の一人である杏鈴が身体を預けて全裸でピースコピースコ寝ている。

そして俺の左で全裸で寝ている藍沙。あ〜あ、涎が垂れまくりだわ。

 

「………なんか、呆気なく始まって終わったな」

 

法律などで男は強姦してはいけないというのは当たり前のようにあるのだが、男女の了承があれば年齢など関係なく性行為が出来る。

例え幼女だろうと、赤ちゃんだろうと。流石に赤ちゃんに手を出す馬鹿はいないのだが。

しかし例え法律でヤっていいと言われているが、流石にこっちには罪悪感が残る。まだまだ年端もいかない女の子に手を出してしまったというのは、抵抗があった。

まぁやってしまったのはどうすることも出来ないのだが。

 

「………飯作ろ」

 

この時間帯は誰も起きていないだろうが、気を紛らわすためにさっさと部屋を出ていく。

あっ、杏鈴はちゃんとベッドに寝かせましたよ。

確か杏鈴は響が教えたって言ってたな。全く、何を教えこんでるんだよ。もっとあれだろ?教え込むものがあっただろ。アレ中入れた時めちゃくちゃ痛がってたんだから慣らすってことを覚えさせなーーーゲフンゲフン。見つけたらお仕置き、しなくては。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーあっ、……今日は早いね。おはよう」

 

案の定早く見つけられた。キッチンでお尻フリフリしながら楽しそうに料理をしている響。日本人では珍しい銀髪の腰まである長い髪。少しタレ目だが、目はパッチりと開き、俺の身長の182cmよりも頭1個分低い身長の彼女は、花柄のエプロン姿で菜箸を握りこちらを少し驚いた様子で振り向いていた。

 

「………ああ、今日は何だか早く目が覚めちまったよ。で、お前なにしてんの?」

 

少し口調がキレ気味だがお構いなく。

その口調を察したのか、響は口元を緩ませる。

 

「フフッ、私は今日はちょっと用があったからね。早めに朝食を作ろうと思ったんだ。あっ、もちろんみんなの分も作るつもりだったよ」

 

なるほど。

用というのは、俺と杏鈴のプレイを見るということだったのか。

俺が声をかけた時、何故か驚いていた響。

まぁ俺の起きる時間では無かったということで驚いていたかもしれないが、杏鈴の話や響の言動とか見てそう思っただけだ。

 

「その用ってなんなんだ?」

 

一応聞いてみた。

響は菜箸を一度置き、顎に手を添えて考えるポーズをとった。

いや、その行動で確信犯になりかけているんですけど。

アレですか?何て言い訳しようとか考えているんでしょうか?

考えている=何かを隠そうとしているって思われますよ。

響はこれでも冗談とか嘘を言うのは嫌いなのだ。だから考えていることは多分誤魔化すための最善の手を考えているんだろう。

 

「んー、秘密♥」

 

ハイ確信犯。

何可愛くボーズとってるんだよ。キャピッて効果音付きそうだわ。

 

「………お前さ、杏鈴に何か吹き込んだろ?」

 

「……な、何で僕の事を響って読んでくれないのかなー?」

 

俺は普段ここにいる子供達のことを名前で呼んでいるが、怒っている時は名前では呼ばない。

ビクビクと狼狽える響。

背高い癖になんか小動物に思えるんだけど。

 

「質問に答えなさい。杏鈴に何吹き込んだ?」

 

「……えっと、その……えーと」

 

「何吹き込んだの?」

 

「……いやだから…その、えっと、えーと……」

 

この一点張りだ。

少しめんどくさいが、致し方ない。

めんどくさいって言うか、性行為でもそうだったが、これをするのは教育者として全くもって不味いのだが。

 

「……もし、正直に言わなかったら、『お仕置き』するぞ」

 

ピタリと動きをやめる響。

ガタガタと震えていた身体も不自然に急に止まった。

さぁ来るぞ。覚悟しろ、そして、幼女に手を出してしまったことを悔やむがいい。俺!!

すると、響は両腕を胸の前でクロスさせ、少し背を反らせる。

目には何故かハートが浮かび上がり、口からは涎を少し垂らしている。アカン、完全にキメちゃってる女子がする顔だよこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ?何ですか?お仕置きですか?本当ですか?マジですか?お仕置き本当にしてくれるんですか?ありがとうございますそして早く僕に欲望を注いでください!!えっ?どんなお仕置きにしたいかって?いつもいつも僕に聞いてくるけどもっともっと過激なものにしちゃってもいいんですか?僕こんなのではお仕置きとは呼べませんよ?だいたいこんな生ぬるいのがお仕置きとか僕のいた環境では有り得ませんよ本当にえっ?これもそんなお前の欲を満たさないためのお仕置き?はっ!!何で僕は気づかなかったのでしょうかこの焦らしプレイもお仕置きの一貫だとなぜ思わなかったのか!!これは屈辱でとても恥ずかしい!!だから涼夜さん僕に、いえ私にお仕置きしてください!!主人の隠れた性癖もそして言動に隠された本当の意味を見つけられなかった私にお仕置きしてください!!どんなのでも構いません!!私の腕を折りたいなら両腕折っても構いません!!脚をもぎ取りたいと言うのならナイフで切込みを入れてからの方がもっと効率いいですよ!!何なら腕も足も削ぎとりますか?良いですよバッチコイです!!そして腕も足も無くしたお荷物となった私に世話をする代わりに何度も何度も痛みつけて私を徹底的にお仕置きしてくれるんですよね??えっ?そんな酷いことはしない?優しいです!!優しすぎます!!こんな私みたいな性処理道具にそんな情を持ってくださるなんて夢のようです!!でしたら、その性処理道具を是非使ってはどうですか?私の上の口と下の口に何度も何度もズボズボと涼夜さんの熱い肉棒で私の穴をほじくり回してアッツアツのザーメンをぶっかけて下さい!!何ならアナルファックもしますか?スカトロします?どんなアブノーマルプレイでも私は何でもやってみせますよだってお仕置きですものやりたいと思いたくない筈はありません!!今の私にあるのはこの場所と仲間と愛しの涼夜さんとその涼夜さんがしてくれるお仕置きだけなんです!!だからお願いします!!私にお仕置きしてください!!これから私は何も話しません!!お仕置きしてくれるまで私は断固口を開きません!!だから早くお仕置きしてください!!お仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きお仕置きーーーっ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジでめんどくさい。

響は本当にめんどくさい。

響はどこか知らんところで拾った少女なのだが、どうもそこでは人扱いされていなかったらしい。

何でも、子供を産むための存在として作られたそうだ。人工受精をするための存在のようで、最後の1人だった響を俺は拾い、今まで育てた。俺がここを建てて4年だが、彼女はその中でも古株である。

しかしどこでどう間違えたのか、彼女は根っからのお仕置き好きになってしまった。

しかもアブノーマルプレイがお望みのようで、いつもいつも焦らしプレイで我慢してもらっているが。

今の響は本当に発情中のメスのようだ。

人工受精をするための存在と言ったが、別に欲求が無いとか、子供を自然に作るために必要な部分がないという訳では無いし、したければセックスして子供も作れるそうだ。

 

「……これどうしよう」

 

身をくねくねしながら手をお股に重ねてグチュグチュと動かし、以外にもデカイ胸を揉みしだいで目をトロンとさせ、涎を垂らし今にも白目剥きそうな感じなのだが。

 

「ああっ、涼夜さん!!いえ、涼夜様!!私にお慈悲、お慈悲を!!」

 

完全にキャラ崩壊である。

めんどくさい本当に。

しかしまぁ、何故今まで性行為をしないでいたのかと疑問に思ってしまうのだ。だって、こんなにも発情中の少女がいるんだよ?顔見た目とも美少女と言っていほどなのに、可笑しすぎでしょ。いきなり杏鈴とのセックスもーーー。

 

「ーーー一つ、聞いていいか?」

 

「はい?何ですか?お仕置きの件ですか?良いですよ私と相談ですね?なんでも言ってください!!」

 

「部屋になんか舞いたろ」

 

身を激しくくねくねさせながら俺に抱きつく響。

胸をグリグリと押し付け、俺の股間を撫でている。

 

「ええ、ええ舞きましたよ!!淫薬を霧吹きでシュッシュってしましたよ」

 

結果。

霧吹きで舞いたろ淫薬をあの部屋にいた3人が吸い、案の定起きた俺と杏鈴が発情してセックスしちゃたってことだ。

完全に俺不可抗力だよね?

 

「そうかそうか。じゃあ、響は本当にお仕置きが必要だな」

 

「はい!!この不肖ながらメス犬と同然のこの響!!お仕置きされることに抵抗無しです!!」

 

這いつくばった響。

なんと響の服は上から覗いた瞬間胸元がハッキリと見える様な構造の服になっていた。

アカン、俺の息子が元気になっちまった。

響ェ、このこと分かっててわざと俺にお仕置きしてもらうための道を作ったな。

完全にお仕置きタイムだ。

 

「じゃあ、今日のお仕置きはーーー」

 

「お仕置きは???」

 

激しくお尻を振る響。

それに合わせて長い髪がゆらゆらと動く。

まるでその髪からも発情のフェロモンを出しているかのようだ。

 

 

「ーーー『ーーーーーー』だ」

 

ニヤリと俺は苦笑いして、響を持ち上げてお姫様抱っこ。

響は不安の色出すどころか、更にアヘった笑顔を俺に向ける。

あ〜あ、おパンツの中がビッショリだ。今日は白だな。

 

俺と響は、まだ日のさしていないにも関わらず、更に暗い人気の全くない部屋へと姿を消していった。

 

 

 

あのに残ったものは、作りかけの料理と、地面がヌルッとした液体でビッショビショになっているというカオスな状態だけであった。

 

 

 

 

 




いきなりのエッチで、これは別にそうエロくないけどR-18指定にした方がいいかな?


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俺の朝

吾輩はロリコンである。性活だけじゃなくて生活も書きたい。


…………またやってしまった。

連載開始から早3話目。こんなにも女の子に手を出しまくってとんだクソ野郎だよ俺は。

今回は淫薬の効果があったからって言い訳できるけど、もし他の子が迫ってきたら俺はどーしようもない。まぁ、迫ってくることはないだろうけど。

 

人気の無い倉庫。

俺は上半身裸で、毎日鍛え上げた山のようにコブとなっている筋肉をはだけさせ、絶望のため息を一つ。

マットの上には、全裸で身体をピクピクさせ、女の子がしちゃいけないアヘった顔をしながら白目を剥いている響が。

白いドロッとした個体よりも液体に近い何が全身にとめどなくかかっており、その周りにはローターやら何やらと色々な形をしたバイブその他もろもろが透明な液体を纏わせながら散乱している。あっ、響のお股にある二つの穴にも未だにバイブらしきものが突き刺さって動いているが。

 

「………お仕置き、やり過ぎたな」

 

今更後悔の俺氏。

いくら淫薬の効果があるからと言っても、次お仕置きしてと言われたらこんな事は出来ない。

また焦らしプレイにでも戻るとしよう。

 

「はぁっ、こんな美人な子が若いうちからこんな淫らなこと覚えたら

マジで心配しちゃうんだが……」

 

実際、世界には生き残った男共が裏で女を調教して自分好みの女に作り替えている奴もいる。

政府は一応そういうのは禁止しているんだが……。えっ?俺?俺も自分好みの女に作り替えていないかって?はっははは、そんなのあるわけないだろ。

 

「本当、この子達、将来どーすんのかねぇ」

 

改めて響の全裸を見てみる。アヘった顔は隠しながら。

白くシミ一つない綺麗な身体に、女性としては憧れるスラッとしたスタイル。男を誘惑するには十分すぎるほどの二つの母性の塊。

俺がここにいなかったら俺ら告ってたね、うん。マジで。

 

響は只今14歳だ。

ここでは出来ないが、いつか真っ当な恋愛もさせてやりたい。

これはあくまで親として娘に対する願いだ。

俺がなんと言おうとも、逆らう時もあるし、素直に従ってくれる時もある。まぁどちらかと言うと後者がとても多いのだが。

もし男をここにでも連れてきたら、響はちゃんと真っ当な恋愛をしてくれるのだろうか?

街に出かけて、食事したり服選んだり。

幸せな事を、響だけじゃなくて、みんなやってくれるだろうか。

それなら一層、男を何人か連れてきた方がいいのではーーー。

 

「ーーー涼夜、さん」

 

深く考え込んでいると、響が目を覚ました。失神時間は約1時間と言ったところか。

 

「よっ、早寝早起きはいいんだけど、女の子なんだから美容とか意識してなきゃダメだぞ」

 

「フフッ、あんなに激しくお仕置きして怒ってたのに、普段の涼夜さんは優しいね。ーーーそこが甘いんだけど……」

 

「ごめん最後なんて言った?」

 

「なんでも無いよ。あっ、涼夜さん僕に美容とか気をつけろって言ってるけど、涼夜さんも髪型、何とかした方がいいんじゃない?」

 

と言われて頭を擦る。

確かにボッサボサだ。何故か髪が全部逆だっているのは気のせいだろうか。

 

「そうだな。じゃあ明日はイメチェンしてこよう。ほら響、立てるか?風呂行くぞ」

 

「フフッ、うん。涼夜さん」

 

響の手を取り、立ち上がらせる。

若干腰を痛そうにしていたが、それもお仕置きは続いているぞって言った途端また発情しやがった。

響にお仕置きって言うのは禁止だな。

 

 

 

「ーーーお座り」

 

「ーーーワンッ」

 

 

 

 

メス犬だなこれは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝7時14分。あっ、15分になった。まぁどっちでもいいんだけど。

俺と響はその後一緒に風呂で汗を流した。

そしてまた何故か1戦し、俺はまた賢者タイムに突入。

1戦後、響は淫薬の事もあるため、俺の部屋で未だ寝ているであろう杏鈴と藍沙を起こしに行った。

俺はと言うと、誰も料理を作ってくれなかった様なので、急いで響の作りかけの料理を作る事に。

全く、誰も炊事が出来ないとは。これは後でお説教ものだな。

 

「ーーーおっはよー!!親父ぃ!!」

 

「ーーーおはようございます。お父さん」

 

と、声がリビングに響いた。

1人は、長い髪を後ろで束ね、その元気の象徴のように明るいカーマイン色の髪の毛。子供Tシャツをだらしなく着こなしているちっこい少女、奏(カナデ)。

もう1人は、子供の癖にウェーブのかかったホワイトイエロー色の髪の毛。未だお嬢さま風寝間着を着ただが、本当の何処かの御令嬢だと思わせる程の礼儀正しいそうな面影を残す少女、愛紗(アズサ)。

2人は速攻に俺の元に近付いてきた。

ああ、なんて小さい小動物なんだろう。守ってあげたくなっちゃうぜ。

 

「おはよう2人とも。もう少しで出来るから待ってくれ」

 

「うん!!私はなんでも待つのだー!!」

 

「私もいつまでも待ちますわ」

 

愛紗は本当に小6レベルの子供なのか?大人に見えちまうよ。……隣が餓鬼みたいに元気だからか?

 

「ーーー今、変なこと考えなかったか、親父よ」

 

「気のせいじゃね?」

 

と、そうこうしてるうちに、ぱっぱと皿に盛り付け、おかずの入った皿を二人に渡す。

今日のメニューはレタスとトマトのサラダに、スクランブルエッグと特性ナポリタン。お好みでゆかりご飯と赤味噌汁か、パンとコーンスープだ。

コーンスープは、昨日からじっくりと煮込まれている。

 

「さぁ先に食べておいで。いただきますを忘れないようにね」

 

「「おうよ!!(わかりましたわ)」」

 

皿を慎重に運んでいく二人。

俺はその間にも、他の子達の皿を用意しておく。

さぁ俺の朝は性行為だけじゃないぞ。てか性行為するの初めてだったんだけど。

 

俺の朝が起きて数時間後だが、始まっていく。

 

 

 

 

 

 




吾輩は変態である。二次の女子なら『デート・ア・ライブ』の七罪がいい。


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お買い物へゴー by奈々美

吾輩は変態である。滴り落ちる汗をぺろぺろ舐めたい。


あまり考えた事が無かった。

 

自分で何で、どんな存在なのか。

 

他者とは違う、そんな存在だとは自覚していた。

それが自分にとって、必要な考えだったのかと言われると、正直分からない。

でも今なら言える。

そんな存在だったと言うことに、感謝を。

あの人と巡り合わせてくれたことに、心より感謝を。

 

神は信じないけど、神様、ありがとうーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フッと朝食を食べ終え、当番制にしておいて俺だけしかやってない片付けを終わらせ、冷蔵庫を開けた。

 

「……あちゃー、もう一週間経ったのか。歳はとりたくないもんだな」

 

冷蔵庫内は蛻けの殻と言っていいほど食材が乏しかった。

朝冷蔵庫を開いた時はあまり気にしなかったが、改めて見ると危機感を感じる。

俺は冷蔵庫を閉じると、時間を確認。只今午前9時。大体の店は営業し始める頃だろう。

俺はそそくさと玄関へ向かい、財布とエコバッグを装着。

特に着飾ることもないので、風呂入ってからずっとそのままの黒いパーカー付きの、どちらかと言うとスポーツしやすそうなヒマラヤ山脈店で売っている服装で扉を開けた。

 

「ーーーあれ〜?お買い物?」

 

何とも眠そうな声で止められる。

俺は振り向くと、何故か俺の目線の下に声の主がいた。

 

「あ、ああ。そうだけど、何で俺の真下にいんの?」

 

声の主。

長い髪をツーサイドアップで括り、その透き通る青い髪は光に反射して男を虜にしそうな雰囲気を。その美貌は髪の毛ですらも飾り物になってしまうような整った顔立ち。大体俺の顎くらいの高身長は、そのくりくりとした目を上目遣いで見ていた。

 

「そりゃあ、アンタのスメルを嗅ぎたいからに決まってるじゃん」

 

「……スメルってお前、せめて匂いって言おうよ。なんかイヤらしく感じる」

 

「あ〜、何想像してんだよ〜」

 

「このこの〜」と俺の横腹を肘で突っついてくる少女こと、奈々美(ナナミ)。

俺は頭に手をおいて、若干強く撫でる。

撫でられると奈々美は突っつきを止め、嬉しそうに頭を撫でられている。

猫みたいだよ本当。

 

「じゃあ俺は行ってくるから、食ったら自分で洗っとけよ」

 

「ああっ、待ってよ〜」

 

再び出ようとしたところを、再び止められる。

かまってちゃんかこいつは。

 

「なんだよ」

 

「私も行く〜」

 

「お前も?どーせあれ買ってだのこれ買ってだの駄々こねるんだろ?」

 

「うぐっ、……そ、そんな事ないよ〜」

 

「それだったら俺の顔見てから言えよ」

 

顔を逸らす奈々美。

奈々美の顔を捕まえて、こっちを向かせようとするも、首に力を入れて一向にこっちを向かない。

まぁ奈々美だけに限った話では無いのだけど、買い物に行くと殆どの子がせがんでくる。

俺としても、政府に貰ってる金じゃわがままを全部が全部聞くことが出来ないから、自重して欲しいものだ。

この前は、藍沙に「ママが欲しい」と散々泣かれたが、流石に人は金で買うことは出来んよ。

でも何故かそこからみんなが身体を使ったお色気アピールをしてくるようになったな。

一体何がしたいんだろうか。←とんだ鈍感男である。

 

「じゃあ着替えてくるから待ってて」

 

「一分だけ待ってやる」

 

俺の手から逃げ、とたとたと廊下をかけていく奈々美。

仕方ないと、俺は誰がポストから出してくれたチラシを見た。

おっ、俺は奈々美に引き止めてもらえたことに感謝しよう。

今日はチラシに商店街の割引券がついていた。

しかも特売するらしい。お一人様卵3箱150円とメチャ得安だ。

奈々美入れたら6箱も買えるぞ。しかしもう少し欲しいところだ。

でも卵6箱では1週間は家では足りない。なんせ俺も入れて約15人。

しかも朝昼晩3食で相当消費する。

そんなだけでは絶対足りない。

卵は特に使うから、もっと欲しい。

しかし、そう考えると、俺の金はどこから出てるの?って言いたいやつがいるだろう。特に職もしてないニート同然の俺。金を稼ぐことなんて早々できない。

 

言っておこう。この世界に生きる男達は、各国から毎月金が支給されている。と言うか、日本には男は5人しかいない。完全なるハーレム状態である。

何故か日本には男は少ないのだ。2:8とか言う男女比なのにこれはどーかと思うのだけど。

もちろんお金は税金から出ている。でも俺の場合だと、更に金を貰っている。

国公認の児童施設である。運営費、食費、水道代、電気代とお金は全て国持ちである。

もちろん俺が嘘をついているって言う可能性もあるため、年に2回アポなし訪問をしてくる。まぁ見られても悪いものはないのだが。

 

「お待たせぇー、待った〜?」

 

ちょうど奈々美がやって来た。

はい?何でそんなにもお洒落してんの?まるでデート気分じゃん。

正直俺にはよく女の子の格好が分からん。何故にそんなにも力を入れる必要があるのだろうか?

まぁ確かに可愛く見えることは無いわけでもないと言う訳でもない。

でもここでは金は無駄遣い出来ん。

ちょこちょこお小遣いを渡しているけど、みんなお金貯めて買っているのだろう。節約上手になるのはいいのだけど、ケチケチした大人にはなって欲しくないな。

 

「おうめちゃくちゃ待った」

 

「ブー、そこは『ううん。全然待ってないよ。俺もちょうど来たところ』って言うとこじゃん」

 

「御生憎様俺はここでお前と別れた後ずっとチラシ見て考え事してただけだよ。ていうか、何でそんなにも着飾ってんの?」

 

「……相変わらず乙女心が分かってないね〜。まぁそういう所もいいんだけど」

 

「ん?相変わらず何だって?」

 

「なんでも無いよ。それより早く行こ。店しまっちゃう」

 

「いや全く閉店時間じゃないんだけど」

 

「いいから早く〜」

 

そう急かす奈々美に背中を押されていく。

全く何でこんなにも急かすのかと疑問になる俺氏。

玄関の外は広い運動場みたいな所になっており、大体中学年齢の子達が朝からトラック描いて走っている。

朝からいい汗をかいておりますのぉ。(ジジイ感)

滴り落ちる汗とまだまだ未成熟ながらもたわわに実る双丘が揺れている。

全員後ろで束ているので何処かのスクワットしながらプール覗いている少年が興奮しそうだ。

お、響走ってるじゃん。手振っとこ。笑顔でふりかえされたわ、あーしてると可愛いのにな。

ちょっ、痛い痛い抓らないで。みんなにも手振るから。あ、みんな手振ってくれた。

えっ?違うの?何?手を繋げ?別に構わないけど……。視線が痛いよ。

 

 

そんなこんなで俺は奈々美と何故か手を繋いでグランドを歩いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




吾輩は変態である。息子を何処かの鞘(意味深)に収めたい。


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今と昔の俺氏 by俺

吾輩は変態である。自分に変態と言って特に意味は無い(自分で変態だと認めたくない)


平和と言う二文字を、いつからか俺は恨んでいた。

 

何が平和だと。

 

貧困層はあるわ差別はあるわ暴力はあるわ財力で人を黙らせるわと、必ず強者と弱者が生まれる。

 

何処が平和だ。

 

こんなにも理不尽に二つに分かれているモノを、平和と呼称していいのか?

もう一回辞書で調べてこい。意味が矛盾しているぞ。

 

こんなの平和だと言うなら、俺たちみたいな親のいない子供にも、豊かな生活を寄越せよ。誰が好き好んで路地裏で生活しなくちゃならないんだよ。誰も望んでねーよ。

 

だから俺は決めたんだ。

こんなにも差別ある世界でも、強者になりすがって生きていこうと。

そして俺達みたいな子供を、少しでも助けて上げたいと。

 

ほんの少し心の隅で、俺はそう願いと誓をたてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ナニコレ?

 

いや、珍百景を見たとかそういう訳では無いのだが。

何故だが知らないけど家から出た時ちょうどばったり政府関係者の女性二人に会い、そこから何故か話をしているといつの間にか奈々美と1人の女性との睨み合いが行われているんだ。

 

前にも言ったが、政府に金を貰っている男である俺は、ここの運営費も貰わなくてはならないので余分に金をもらってる分、それを悪用していないかと言う視察にアポなしで来る。

ちょうど今日はその視察の日のようだ。

でも、なんか先月も見た気が……。

 

「……何で睨み合いになるの?」

 

「ごめんなさいすいません!!いつも先輩に言っているのですが……」

 

俺の独り言に、腰をおって何度も何度も頭を下げているスーツ姿の女性。

確か俺よりも3歳年下とか。若いのに凄い出世だよな。

この視察って言うのは結構重要なようで、政府内の役割でもエリートがやっているそうだ。彼女、足立琴葉(コトハ)さんもエリートなんだと。

 

「いやいや、足立さんが謝ることでもないですよ。いつもの事ですので」

 

「いえいえ、すいません本当にすいません!!」

 

今奈々美と睨み合いをしている女性。

足立さんの5歳上の先輩で、少し男気のある女性だ。

毎度のことながら買い物に行く時はばったり会ってしまう。

そして偶然にも一緒にいる奈々美と睨み合い開始。

彼女達からは仲が悪いように見えるが、他から見たら、なんだから微笑ましく見える。家族的な意味で。

 

「あのー、神崎さん?そろそろ買い物に行きたいのですけど……」

 

「ん?ああ、そうだったな。毎度のことながら、この餓鬼の顔見たら何だかイライラしてくるんだよな」

 

「なんだとこのオバサン。いくら結婚が決まってる私達のこと羨ましそうに見てるからって、未だに彼氏1人出来ない自分に苛立って八つ当たりは良くないぞ」

 

「丁寧な説明どうもありがとう。誰がオバサンじゃゴラァ!!」

 

「そんなにも怒ってるから未だに涼夜に振り向いて貰えないんだぞ!!」

 

「なっ、余計な事言ってんじゃねーよ!!」

 

ちょっと今の話詳しく!!

何?今俺に脈アリ的なこと言ってなかった!?

ええ??なに??マジで脈アリなの!?

 

いやー、神崎さんはなかなかにスレンダーでエロエロボディーだし、美人とも言える女性だ。

こんな女だらけの世界でも、男はドッキドキしてしまう。

 

「ほら先輩、お邪魔しちゃってますからお先にお邪魔してましょう?」

 

「んあ?あ、ああそうだな。先に見ておこう。まぁ、何処も異常はないだろうけど」

 

あ、足立さんが助け舟出した。

俺も聞きたかったんだけど。

 

「黒崎さんは本当に優しいですからね」

 

「いえいえ、そんな事はないですよ。みんないい子で可愛いですから」

 

「そうそう。涼夜は私と結婚するからな」

 

「はぁ?お前みたいなお子ちゃま、黒崎と釣り合うわけねーだろうが」

 

「なんだとこのアラサーオバサン!!」

 

「オバサンか、アラサーどっちかにしろよ!!」

 

「2人ともいい加減に……、あっ、そう言えば神崎さん。今日商店街で卵お一人様3箱150円なので、良かったら一緒に来てくれませんか?」

 

1人よりも2人。2人よりも3人。3人よりも4人だ。

これでも12箱買えるぞ。

何とか事足りるだろうか?

 

「……別に構わないが、黒崎はもっと金を使ってもいいと思うんだけどな。もうちょっと節約とか気にせず買えばいいのに」

 

「確かにそうですね。人数増えてるのに、資金の増量は全くしてきませんし。辛くはないのですか?」

 

「まぁそう言われると辛いとしか言えませんね。確かに色々節約とかやりくりしてお金を貯めていかなくちゃならないですから」

 

まぁ確かに、食材も安く仕入れて節約なんかもして、あんまし金を使わないようにしてきた。もちろん、少し浮いた金はみんなのお小遣いとして振り分け、それでも少しずつお金を貯金している。

俺のお金は全く無いのだがね。

 

「じゃあ一層の事増量願い出します?普段の行いとか私達の推薦も出してなるべく多く出して貰いますけど?」

 

「いえいえそこまでしてもらわなくても大丈夫ですよ。確かに生活のために自分のお金なんかを子供たちに分け与えてますけど、それでもみんなの笑顔を見て、それだけでお金よりも価値のあるモノを貰える。俺は子供の笑顔を見てるだけで十分ですから」

 

キモイか?ロリコンと言いたいか?

言えばいいよ。実際事実なんだから。

でも本心だ。

みんなの笑顔を見て、喜んでくれている事に俺は喜びを感じている。

それは紛れもない俺の報酬だ。

安そうに見えて安くない。

とても大切な俺の報酬だ。

お金なんかよりも、とても価値のあるものだ。

みんなの笑顔でその報酬が出るなら、俺は喜んでみんなのために頑張る。

まぁ、やりすぎの娘もいるけどな。

 

「本当に、黒崎は優しいな。きっと子供たちは幸せなんだろう。……だがしかし、それでは黒崎の更なる重みとなってしまう。よって、私達から要求書を制作して出しておこうと思う。あ、勘違いするなよ?これは日頃子供たちのために無償と言うほどに金を自分のために使っていない君に対する些細な私達からの報酬として受け取って欲しい。大丈夫大丈夫。真っ当な金だから」

 

いや誰も疑ってませんけど。

金が増えるってことは、更にみんなにお小遣いが渡せれて、将来みんなが独り立ちするためのお金を残して置くことが出来るじゃん。

 

「本当ですか?それはありがとうございます。みんなのお小遣いと将来の為に残しておきましょう」

 

「フフッ、君が使ってもいいんだけどな。まぁ、君はそういう男だから仕方ないか」

 

「先輩、なんだか他の男を知っているかのような口ぶりですね」

 

「なっ、私は別に他の男とか知らねーしぃ。私は黒崎が初めてだし」

 

「いやらしいんだよ、このオバサン!!」

 

「だから餓鬼は黙ってろ!!」

 

またまた啀み合う二人。それを止める足立さん。

本当、仲いいんだか悪いんだか。

 

でも、昔の俺の生活と比べたら、この風景も何だか昔の俺には遠すぎた存在に思える。

伸ばしても届きそうに無かったあの時、俺は本当に死にそうになってたよ。

まぁ、どっかの科学者が薬をばらまいて殆どの男を殺しちゃったんだけどな。あ、これホントのことね。

どっかの科学者達がが何故か男にしか効かない薬を世界中でばらまいて男の無差別殺人を起こした。

これによって人口は女を残して男の殆どが死亡。

50歳以上の男性は縁起の悪いことに全員亡くなった。

まぁ生き残ったのは俺の歳に近い子達だったらしいけど。

それで俺は残った男としてなかなかいい扱いを受けた。

なかなか良かったと思う。将来の許嫁みたいな娘も何人か選抜されてたし。

 

でも、所詮は男としての俺だ。

俺という人物はどうでもよかったらしい。

18になったら速攻社会人になって許嫁をつれて今に当たる。

今は許嫁の子達は離れて暮らしてるけど、たまに帰ってくる。まぁここが家なのだ。

 

まぁそんな事は遠に捨てて、今は今ある生活を楽しんでいるだけだ。

昔子供の頃に出来なかった楽しみ方を、この子達に教えていきたいのだ。

 

さぁネガティブな雰囲気はやめて、とっとと行こう。

ねぇ、まだ喧嘩してんの?

あ、ちょっと俺まだやることあるから早くして欲しいんだけど。

睨むな睨むな、怖い怖い。

 

そして啀み合うこと数十分後、やっとの事移動を開始した俺たちであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




吾輩は変態である。自分のハーレム世界に突入したい。


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商店街の現状

ちょっとお知らせ。
主人公の初めてのアレを杏鈴よりも随分前にやっている設定に変えます。
まぁアレですよ。アレといったら………ね?


「ーーー涼夜ちゃん!!いらっしゃい。もう一週間経ったかしら?イヤーねーもー、時の流れは早いったら無いわねー」

 

「ーーー黒崎さん。今日うちの肉2割引中だから、寄っててよ!!」

 

「ーーー黒崎さーん。朝イチの市場で仕入れたタイ、お安くしとくよー」

 

「ーーーあら、黒崎さん。丁度良かったわ。うちの娘が会いたがっていたのよ。ほら、挨拶なさい」

 

「ーーー涼夜おにーちゃん。また遊びに行っていい?」

 

「ーーー涼夜君涼夜君。うちの子貰ってやってくれないかな?そろそろ二十歳になるし、うちとしても孫の姿は見てみたいんだよ」

 

「ーーー涼夜さん。またいつでもいらっしゃって下さいね。全校生徒及び全教員、貴方が来て下さることを待っていますから」

 

「ーーーりょーにーりょーにー、これうちのおねーちゃんからー。後、『いつでもうちに来てご飯食べてもいいんだからね?』って言ってたよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーなんだこれ?

 

いやはやこんなに人気があるアイドルはどこの誰だい?

けしからんな。こんなにもチヤホヤされちゃってまぁ。羨ましいったら無いぜ。

今度そんな奴いたらぶん殴ってやる。

このモテない俺にこれ以上どんな仕打ちをしてくれるんだかこのアイドル的存在の男は。

警察に指名手配書送ってとっ捕まえて貰いたいよ。

あっ。

 

ーーーその状況の中心にいるの、『俺でした』。

 

 

 

別にそこまでこの商店街に馴染みがあるという訳ではない。

ただ何気に四年前から立ち寄り、他愛も無い世間話をおば様方としながら、ただ困っていた少女を助けたり、捨て猫とか貰い受けたり、めちゃくちゃ、物凄ーく、マジで、今の世界ではホンマに珍しすぎて肉屋のお肉を沢山買ってしまった程に珍しい男の窃盗犯をとっ捕まえ、なんかその事で感謝状が送られ、商店街の地域に住む女の子たちとその親が俺に許嫁として勝手に決めて話がどんどん進んでいったり、高いところから落ちそうな少女を食材投げ捨てて助けに行ったりーーーと、別に特にこんなにも好意が持たれる事なんて全くこれっぽっちもやってないんだが。

 

まぁ、許嫁の件は何だかよく分かんないまま話がトントン拍子で進んでいって何も言えなかったのはあれだが、最近はそこに立ち寄った若い人からも結婚の申し込みを受ける。

 

あれだな。

ここの商店街に来る人は、俺の『身体』目当てに違いない。

きっとうちの子のように、ふしだらに身体を許す女の子達がゴロゴロといるだろう。

それはそれでめちゃくちゃヤバいんだけど。

ハイハイ、どーせ誰も俺の事は好きとか微塵も思ってないんだろうさ。

あ〜あ、リア充になりてーなー。

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーとか、どうせ思ってんだろう。あの顔は」

 

そんな俺の後ろに着いてくる神崎さんと足立さん、そして奈々美。

神崎さんは、俺のドヨンとした表情を見て、呆れたとでも言いたげな顔になる。

 

「黒崎さんは、女性の好意がよく分かっていないようですね」

 

「自分はどーせ嫌われてるんだよーとか、口に出したら引っこ抜かなきゃね」

 

「奈々美ちゃん?ちょっと物騒な発言はやめようね?」

 

俺はテンションを落としているので、後ろの3人の話は聞こえない。

若干気になるが、どうせまた喧嘩しているのだろう。

 

「ハイハイ、吉田さん。全種類の肉5kg貰うよ」

 

「サービスでコロッケも人数分付けちゃうわ」

 

「おお、太っ腹」

 

お肉5kg全種類だと、マジで重い。

でもまぁ、これぐらい買わないと2日3日で食糧難だ。

ミシミシと言っちゃってる両腕を何とか保って肉を持ち上げる。

え?後ろの3人は使わないのかって?

もちろん使うさ。でも、女性に重いのは持たせられないからね。

多分明日は筋肉痛さ。

 

「こんちわー。旬の野菜入ってます?」

 

「いらっしゃい黒崎さん。この前入ったタケノコがあるわ。いつものにタケノコつける?」

 

「ええ。後、生姜も付けてください。何分生姜切れちゃって」

 

「やっぱり人が多いと苦労するわね。ほら、生姜はタダで上げちゃうわ。その代わり、うちの娘早く貰ってくれない?」

 

またこういう感じだ。

こう、一週間会っていないのはあれだが、娘を放り出してます感パナイな。

どうせ快感のために俺と身を重ねたいと思っているだけなんだろうな。

誰か俺を養ってくれよ。

 

「………えっと、じゃあ今夜あたりですかね?こちらが直接行った方がよろしいですか?」

 

「そうね。お願いしていいかしら?」

 

「………俺、こんなにも手出しちゃっていいんですかね?」

 

「いいのよ。生憎この時代は子供の数が年々少なくなってきてるから、手当り次第子供作りしなくちゃならないのよ。ほら、これも男して生まれてきた自分の使命だと思って」

 

「すっげえ重い使命っすね……」

 

本当、重過ぎだよ。

俺はただただ子供たちの成長(発育的な意味で)を眺めていたいだけなのに。

 

「でもうちの娘も多分喜ぶわ。いつ私は抱かれるの?とか毎回聞いてくるのよ。ちゃんと伝えておくから、忘れずにね?」

 

「……ははっ、分かりました」

 

どーだか。またやる時泣かれるんだよ俺は。

まぁ、処女膜突き破った時のアレは何回やっても癖になる。

こう、俺の中ではこの娘が俺の所有物だ的な感じに捉えられるから、少しの満足感がある。

でも、結局は俺の女にはなっていない。

マジでリア充になりてー。一昔前の男女が交際している関係を交際なんぞ一切していない人々がその関係に対しての言葉なんだとか。

リアルに充実してますかー?って聞きたいのか?

してねーよ!!

 

「はい野菜持って奈々美」

 

「何で私だけ?この二人もいるじゃん」

 

「2人は俺のわがままで着いてきてくれたんだから、そんな申し訳ないだろ?」

 

「……ブー。分かったよ。じゃあ今夜抱いてくれる?」

 

おいおい可愛い顔してなんてこと口走ってくれちゃってんですか君は。

頬っぺ膨らましてるところ、餌を口に詰めすぎたリス並みに可愛かったのに、全く女ってのは笑顔の裏に悪があるな。

 

「えー?既に吉田さん家の娘さんを抱くように言われちゃったんだけど。その後ならいいよ」

 

「よっしゃ。じゃあ今日は邪魔されないようにしなくちゃね」

 

「……出来れば一回で終わってよ?」

 

「ふんすっ!それは満足させてくれたらの話しね」

 

どーだか。

どーせ一回じゃ終わらないんだろうな。

何回も何回もどうせねだってくるに違いない。

 

「黒崎さん。早く子供作っちゃって下さいね?」

 

「何なら、私達もヤろうかな」

 

「……本当に2人が身体を許せる相手でしたらどーぞ」

 

「ふむ。では抱いてもらうとしようか」

 

「えっ?そ、その……。わ、私だって頑張っちゃいます!!」

 

ナニを一体頑張るのかは知らないが、そんな身体を許せる相手が近くにいるのか。

この二人も、結構優良物件なんだけどなー。

取られちゃうわ。

 

「ほらほら、ちょっとここで立ち止まっちゃ卵買いに行けなくなるから。早く移動しないと」

 

「ついでに寄るとこあるから、神崎さん達は先に帰っていってもいいですよ?あ、卵の後でですけど」

 

「む?いや、私達も君について行こう」

 

「日頃の日常のチェックもしたいですし」

 

「チェックする意味無いでしょう?俺に監視カメラ向けてるんだから」

 

「おや?気付いていたか。君の日常生活は全て監視済みだ。もちろん、君が淫薬盛られて性欲にただ身を流していたところも見逃してはないがな」

 

「みんな凄いんですよ?黒崎さんの映像見てて、トイレに行く人連発何ですから」

 

なるほど。

詰まりはトイレに行きたくなるほど気持ち悪いと。

もう少しオブラートに包んで欲しかったな。

とても悲しいよ。

 

「だからと言ってはなんだが、やはり目で見ておかないと行けない点も多々ある。だから、私達もついて行くさ」

 

「……えーと。まぁありがとうございますとだけ言っておきましょうかね。一応俺の事心配してくれてるみたいですし」

 

「し、心配などしておらん!!ただ私は……そ、そう。男の身体何だから何かと狙われてしまうからな。あくまでボディーガードとしての役割だ。うん、そうだとも。別に疚しい気持ちでついて行くわけじゃない」

 

なんか自分で頷いちゃってるよ。

顔真っ赤にしながらそう言ってくる神崎さん、なんか可愛いな。

 

「じゃあとっとと行きましょう。時間は有限ですよ。お昼になる前に帰らないと」

 

「そうだな。では行くとしよう」

 

重い荷物を下につけないように、震える腕を上げる。

奈々美も腕がプルプルしている。

まぁ、この後もみんな腕プルプルさせるんだろうけどな。

今度リアカー持っていこ。

 

 

 




作者は変態である。まだ自分の脳内イメージを上手く表せられない。


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抱くの意味って間違えやすい?

我、常闇の試練なり。世の理を崇め、尽くす者よ。
汝、架の少女円環の理に返り導かんとす。
黒く、漆く、哀く、染められるは陽通さぬ黒漆の滅入りなり。
我、終焉共鳴永久の理外すあるかの聖生なり。
黒く染まる球の眼。光り輝きし時、ーーー世界は、







ーーー理を忘れ、神話との対面を果たすべし。


昔昔ある所に、1人の少女がいました。

 特に強い印象も無く、ただ平凡に生涯を生きようとしていました。

 

 しかしそんな時、少女の住む村に、1人の男がやって来ました。

 男は、持っていた巨大な剣で、村人達を無残に殺し始めました。

 

 村の人達は、肉片となり、血肉となり、腸をぶちまけられ、首を切断され、両腕両脚をもぎ取られ、分解した身体は、木の枝に綺麗に串刺しになりました。

 子供は泣き叫び、大人は自分が生き延びようともがき足掻き、他人を退けても逃げたい欲望が渦巻いていました。

 

 しかし、少女だけは違いました。

 日の出とともに、その大きな剣で殺している男に、少女は背中から槍で心臓を一突き。

 見事に貫通した槍は、一瞬で男の命を消しました。

 

 無残にも、呆気なく絶命した男を見つめながら、少女はその場で嘔吐しました。

 胃から上がってくる胃液は、耐えようとすると喉が焼けるように熱く、痛くなり、鼻からタレ流れる鼻水は、少し胃液を混じりこませながら流れ、目からは自分が殺してしまったという罪悪感から、涙を流しました。

 呆気なかった。今までここで人を殺していた男が、あっという間に死んだ。

死んでしまった。消してしまった。(殺してしまった)

 

自然と湧き出てくるこの罪悪感は一体何なのでしょうか?

辛い?憎い?悲しい?苦しい?痛ましい?

吐き気は止まりません。

胸を締め付ける痛みは治まりません。

そして、殺してしまった自分自身が、とても醜い。

 

こうして男は死に、少女は村を人知れず出ていきました。

何も持たず、何も抱かず。

少女は、途方もない放浪をするのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着いた。え?何処にって?モチのロン俺の家さね。

この大量の荷物どーショーかと思ったが、さっき吉田さんが車を出してくれた。

いやー持つべきものは、純潔を奪われる娘の親ってね?

………自分で言ってなんだけど、凄まじい罪悪感が俺にのしかかってくるんですけど。

まぁなんだ。

車に乗ったら吉田さん家の長女、今夜俺に無理矢理抱かれる神奈ちゃん(カンナ)もいた。

ごめんね、無理矢理奪うような事を親と勝手に決めちゃって。

え?怒ってる?それは本当すいませんマジでごめんね。

嫌ならそのプルプル我慢してる拳で俺を殴ってもいいんだよ?

何なら、俺が俺の顔を殴ってやりたい。

と思ってたら、奈々美にこめかみグリグリされた。

あれは地味に痛いんだから勘弁してくれ。

 

まぁ、何はともあれ、無事に家に帰ることが出来た。

神崎さん、足立さん。ありがとうございます。

もちろん吉田さんが送ってくれたこともあるんだけど、やはりこの量は2人では持ってはいけなかったな。

本当に毎回毎回着いてきてもらってるんだから、何かお礼をしなくちゃな。

 

「あの、神崎さん、足立さん。毎回毎回言うのもあれなんですけど、何かお礼をさせて頂けませんか?そろそろお礼の一つや二つ、言って欲しいんですが」

 

「なんだ?そんなにも私達の身体を欲してるのか?」

 

「私達は女でも、黒崎さんは男。男はいつでも女に手を出してもいいんですよ?黒崎さんは優しすぎますからね。どんな子でもすぐに堕ちそう。あ、ちゃんと了承貰ってくださいね?日本はまだ治安がいい方ですけど、外国じゃあ何処に行っても乱交状態らしいですから」

 

「お、足立。いいこと言ってくれるじゃねーか」

 

「え?いいこと?」

 

全く意味分かんない。

今の足立さんの注意で何処にいい事があったのだろうか?

ニヤニヤしながらなんか俺の方見てるし。

 

「そろそろ、私達を抱け」

 

特に何も変わらない願いだったな。

ヒヤヒヤさせないで欲しいわ。

お金とか事情があるから、無理なものは断ろうとしてたけど、これならいいかな。

 

「はぁ、抱くですか?じゃあ行きますよ」

 

「え?ちょっ、待て。何でここで抱くんだ!?」

 

「黒崎さん!!大胆過ぎます!!さっき私が言ったこと、もう忘れちゃったんですか!?」

 

え?何言ってんの?

たかがギュッと抱きしめ合うだけなのに、何でそんなにも必死に断ってんの!?

誘ったの神崎さんじゃん。

 

「神崎さん、自分から言っておいてそれは無いでしょ。俺としても恥ずかしいんですから、一緒に羞恥心の中、頑張りましょ?」

 

正直マジで恥ずい。

こんな公共の場で、しかも観客いる状況で抱く(・・)なんて、なんてプレイだ!!

だが、ここはレディーファーストという言葉がある。

つまり、俺の意志より神崎さんの意思を尊重するべきなのだ!!

 

「……わ、分かった。ただ、黒崎。私は、その………、初めてなんだ。出来れば、や、優しくしてくれ」

 

「?はい分かりましたけど……」

 

一体何を優しくするっちゅーねや。

抱きしめる時の力加減?抱きしめた時の雰囲気?抱きしめる時間?

全く意味分かんない。

まぁあれだわ。とにかく頑張るしかないな。

 

「じゃあ行きますよ」

 

「あ、ああ。準備は、出来ているぞ!!」

 

なんか目を閉じて唇を突き出してるんですけど?

え?え?なになに?何やってるの?

俺普通に抱く(・・)だけなのに?

 

「な、何やってるんですか?」

 

「な、何って、そりゃ抱いてもらう(・・・・・・)から覚悟を決めて準備万端のサインをしてるんだが?」

 

はい?

そんなにも必死に準備万端のサインしなくても良くない?

まぁ別にいいか。

今は誰もいいから、安心して抱ける(・・・)よ。

俺は近づき、身体を密着させる。

 

「え?黒崎……何を?」

 

やっべえ!!

めちゃくちゃ柔けー!!マジマシュマロみたいな感触や!!

ヤベーよ。路上で年がら年中発情中のオスになっちまうよ!!

もうやわっこい。やわっこすぎる!!

おぱーいやぱーい。

そのきゅっと引き締まった腰だの何だのと、なんかいつもと違う神崎さんを感じられてギャップ萌えしちゃう!!

なんか護りたくなっちゃう!!

ああ、ついつい匂いを嗅いでしまいそうだ!!

汗ばんだ首筋やうなじ、それでいて色気を更に醸し出すこのイケナイメス。今度来た時は調教してやるぜぇ。(※ 主人公はとてもとてもヘタレなので、そんな真似は強気の神崎さんに出来ません)

 

「あ、あのな、黒崎。お前は一体何をしてるんだ?」

 

「なにって、抱いてる(・・・・)だけですけど?」

 

「ど、どうしました、先輩」

 

なんかガクガクプルプルと震えだした神崎さん。

奈々美は奈々美で腹抱えながら笑ってるんだけど。

ねぇ、何が起きてるの?一体何があったの?訳が分からないよ(とある白い地球外生命体感)

 

「………もう、帰る」

 

と、いきなり俺を突き飛ばして走り出した神崎さん。

え?え?なになに?何でそんな顔赤めて走ってくの!?てかメチャ足早!!

 

「せ、先輩!!視察はどーしたんですかー!!いくら黒崎さんは安心だからって、職務放棄は駄目ですよー!!」

 

そう言えば、そういう理由で家に来てるんだったな。

まぁその、なんだ?また後日でいいんじゃないか?

 

「そうですね。では、明日また改めておじゃま致しますね」

 

「視察場所の責任者の前で何言っちゃってんの?もしかしたら、今日何か隠蔽しようとするかもしれないのに、良くも言えますね」

 

「大丈夫です。黒崎さんなら、子供達に酷いことは絶対しませんから」

 

「信頼度メチャ厚。まぁ悪い気はしないね」

 

「ふふ、そうですね。では、失礼します」

 

一旦お辞儀をすると、神崎さんの後を追うように走っていった。

まぁなんだ?とにかく一件落着だな。

…………と言うか、いつまでこいつは笑ってるんだろうか。

 

「なぁ、何そんなにも面白がってんだ?」

 

「ありゃりゃ、こりゃ相当頭硬いね。もっと柔軟性を高めなくちゃね」

 

柔軟性?全く意味分かんない。

まぁいいかな。とにかく全部運んで掃除開始しないと。

 

「ほら、奈々美。とっとと持ってくぞ」

 

「えー。重くて持てなーい」

 

さっきまで持ってたのは何処のどいつだよ。

口動かすなら足と手を動かせ。

 

余談だが、この後俺も腰を痛め、結局みんなに手伝って貰った。

夜まで俺は自分の布団で寝転んでいた。

 

そう言えば、今夜は神奈ちゃんを抱く日か。

神奈ちゃん、何回目の謝罪か分からないけど、とにかく相手が俺でごめんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある家。

 

「神奈ー!!ご飯だよー!!」

 

「……えへへ、涼夜しゃーん。涼夜しゃーん」

 

何処かの少女は準備万端の臨界状態で抱き枕を抱きしめながら転がりまくっていた。

 

 

 

 

そしてその夜、見事に少女は男のアレに堕とされ、毎晩アレを欲する様な身体に無自覚で調教されたとかされてないとか。

 

 

 

 




前書きはー特に意味も無いんだよねぇ〜。
何気にまどマギ見てたらー、それっぽいもの書きたくなっちゃったのよねぇー。なんて厨二病〜!!


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世界一貴方を愛している

審判の時。
業火なる聖杯。水流なる業火。芽生える緑地。皇后たる閃光。閃黒なる黒月。
天野彗星、迸る采配の紀伝。小郷たる狂乱灯。
死を持って司る大儀なる剛健よ。
死してなお運命を付き従うものに鉄槌を。



俺は今、ニュースを見て驚いている。

俺の隣に座る可愛い女のコ達は、興味無さげに食事の手を動かしながら見ているが、君たち何でそんなにも落ち着いてられるの?

 

『ーーー今日未明、世界に数十人と居ない男性が、殆どを残してバス事故にあい、乗客員全員死亡。乗車していた男性の数は、6人だそうです』

 

…………はいぃ!?なんですとぉ!?

 

『これによって、今この世界に存在する男性は、日本に住む4人だけとなってしまいました。政府は、更なる男性の保護法を見積もっていくようです』

 

マジか………。

こりゃ死んだ奴乙でーす、とか言ってる場合じゃないな。

やべぇよ。今から俺絶滅危惧種になったよ。

マジリスペクトだわ………。絶滅危惧種の動物達は、こんな緊張感持ってたんだね。俺押しつぶされそうなの……。

 

「あ、お兄ちゃん、ラーメン冷めちゃうよ。早く食べなきゃ」

 

「そうそう。そんなニュース見るより、私達とおしゃべりしようぜ」

 

今日の俺のお隣席に座るのは、奈々美とツーサイドアップのショートヘアの黒髪ちゃんである、凛ちゃんだ。

凛ちゃんは人懐っこくて、しかも俺の面倒を見ようといつも張り切っている。

まぁ、そこがめちゃくちゃ可愛いんですけどね。

 

「えっ、あっ、うん。ごめん………。なんか今から俺絶滅危惧種になっちまったわ」

 

軽い口調で周りを乗らせようとする。

しかし、奈々美は「何言ってんだかこいつ」とか言いたげな目で俺を見てきた。

 

「ーーー涼夜さん、今更絶滅危惧種とか何言っちゃってるんですか?」

 

と、奈々美がいうかと思えば、朝からお仕置きという名の愛ある営みをしてきた響が答えた。

 

「ちょっと待って響。いつから俺絶滅危惧種になったの?まだ男居たからまだ絶滅危惧種に決まってたわけじゃないんだけど……」

 

まぁ准絶滅危惧種って言ったところかな。

絶滅危惧種って付いてるけど。

 

「ちょっとちょっと。それはアンタ可笑しいわ」

 

と、頭をタオルでゴシゴシしながらリビングに入ってきたのは、自称帰国子女のイリアだ。金髪で、どこぞのギャルかって言いたかったのは内緒な。今はシャツ1枚とパンツ1枚で過ごしている。しかも、若干まだ濡れてるから、シャツが身体にピッタリとくっついてる。エロい。エロ過ぎる!!

 

「どういう意味だ?」

 

「ーーー私達は、貴方という存在が絶滅危惧種だということを言いたいのですよ」

 

と、イリアの後ろから出てきたのは、肌けた着物をイヤらしく着こなした、高校生とは見えない程の色香を持つ黒髪美少女の、奏美がいた。これもまたうなじに沿って流れる水滴が、色香を醸し出してまぁエロいったら無いわ!!

 

「俺っていう存在?そりゃ、俺は1人しかいない訳だし、絶滅危惧種ってことも分かるけど。それは他の男も一緒じゃね?」

 

「正直いってさ、私達って他の男とかどーでもいいのよ。この世界に、アンタと私達が居ればそれでいいと思ってるの」

 

「私達は、貴方に救われた。これは返しきれる様な物じゃない。一生私の人生をつぎ込んでも届かないほどの恩」

 

「私利私欲のために私達を使うとか最初は思ってたけど、まさか私達に学校まで通わせて、自分達の帰る場所を作ってくれて、家族になってくれた涼夜には本当に感謝してるんだ」

 

「あのね、お兄ちゃん。私達は、お兄ちゃんとこれからもずっと一緒にいればそれでいいの。だから、お兄ちゃんは絶滅危惧種。私達にとっての、黒崎涼夜としてのお兄ちゃんは世界にたった一人しかいない」

 

「だから、涼夜さん。どうか私達を捨てないでください。早く働けるようになって、涼夜さんを養いたいの。…………何なら、欲望を吐き出すための性処理道具として一生ザーメン塗れになってもいいんだけどね」

 

「こら、響。変な事言わない」

 

「…………お前ら、何でそこまで言ってくれるんだ?」

 

正直よく分からん。

何でここまで執着心を持ってくれたのか全く分からん。

何となく政府の人にここで孤児院的なことをしたいから金くれって言って、商店街の人とかと交流して、ちょくちょくこまこまとお金を貯金したり家事したりと色々してきただけなんだけど。

何でここまで好かれるん?

 

「決まってるじゃない。今ここにいない子達も、きっとそう思ってるわ」

 

 

ーーーーーー『貴方を、世界一愛しているから』

 

 

何故か、俺の心にその言葉が響いた。

それは、俺が少年時代に受けたかったモノだったかもしれない。

自然と、頬を熱い何かが伝った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ーーーそれで?涼夜様の方はどうなのですか?』

 

「あ〜…………まぁ、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」

 

『いえいえ、これも許嫁として、貴方の伴侶となる者の務めでございます。今はニュースで報道されている通り、外国の男は亡くなりましたが、私は彼らと少しばかり接触してしまいました』

 

若干俺の眉がピクッと動く。

まさか手を出されたなんて事はないよ………な?

 

「ええ、もちろん身体を許す気はありませんわ。あんなにも女を使い勝手にしてる男に許すわけありません。私は貴方に初めてを捧ぐと約束した身です。例え貴方が毎日のように何処かの女性とやっていようとも、私の初めては奪わせませんわ」

 

「そ、それは良かったけど……なんか怒ってない?」

 

『いいえ、怒っておりませんわ。むしろ浮気はなさらないようにと強い視線を送っているだけなのですから』

 

「ア、ハイソウデスカ」

 

俺と今会話してるのは、俺の許嫁の1人である、黒菜(クロメ)だ。

今はアメリカで仕事をしているが、今度転勤することになって、日本の超一流会社の秘書に選ばれたとか何とか。

今は久しぶりに時間が出来た許嫁の1人と他愛もない会話をしているだけだ。

 

『他の許嫁の方とは会いましたか?』

 

「いや、怜悧(れいり)も風海(かざみ)もアリアも洋梨(ような)も会ってないけど、まだ元気かね?俺以外の男に食われてそうだな」

 

『全く、涼夜様は考えなしですね。あの4人が男に捕まるとでも思っているのでしょうか?あの4人は本物ですからね、武術の』

 

「あ、ああ、そうだな」

 

フゥッ、あの事を思い出すと、ついつい背筋が凍っちまう。

まぁそんだけ怖かったってことだな。

 

『あ、申し訳ありません。ただ今仕事が入ったもので。また後日にお会いしましょう』

 

「おう、分かったよ。じゃあまたな」

 

『ああ、久しぶりに会話できて嬉しかったですわ。また、今度はご自宅にお邪魔させていただきます』

 

俺はケータイの通話を切った。

さぁ、これからどうなってくのやらと、密かに神頼みで明日の朝を迎えるのだった。




眠…………。


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バイトを雇おうその1

「ーーーという訳で、今回から貴女はこの資料の通りに働いて貰います」

 

私こと、遙風霧乃(はるかぜきりの)は、立派に成人となり、何一つ罪を犯すことなく真っ当な社会人になる事が出来ました。

そして今、政府直属のハローワーク求人で、見事仕事を見つけることが出来、合格することが出来ました。

もう感激です!!

私の道は、誰の邪魔も入ること無く真っ当に進んでいます。生きてて良かったです。

 

「あの、質問よろしいでしょうか?」

 

「どうぞ」

 

「この資料を見る限りでは、孤児院の周りには空いている土地やマンションが見当たらないのですが、私は今の住居から通うことになるのでしょうか?」

 

私が働く所は、都市部から遠く、電車でも時間がかかってしまう所にある訳ですが。

今のアパートから通うとなると、金銭的にも苦しいのです。場合によっては、この仕事を断らなければならないかも………。

ううーっ、折角仕事が見つかったのに。

 

「ご安心ください。既にその件については、孤児院のオーナー様から孤児院の空いてるスペースに住んでいいと許可を得ております。風呂は共用、キッチンも共用でオーナー様が作られます。もちろん、お金はかからないと保証付でありますので、すぐにでも移住された方が宜しいかと思いますが?」

 

な、なんと!?

それは素晴らし過ぎますね!!

何ですか何なんですか!?凄すぎでしょ!!

ここのオーナーさん気前良すぎじゃないですか!!

本当に私の人生の道は甘々過ぎますね。いつか天罰が下りそう……。

 

「しかし、これはオーナー様が原因なのですが、お給料は安いと思っていてください。普通にバイトで稼いだ方がいいと思うぐらいの価格なので、後で苦情を起こさないように。辞めるなら今ですが?」

 

「あ、いえ。お金に関しては今はあまり困っていないので、住居を提示してくださっているだけでもありがたいですし、当分は節約ということで生活していきます」

 

「本当に宜しいのですか?後でここは嫌だとに泣きついても私共は何もしませんが、本当に宜しいのですか?深く考えてください。もう1度自分の胸に手を当てて考えてみて。さぁ、さあさあ!!考え直しましたでしょうか?」

 

なんか遠回しにこの仕事を降りなさいって言われているような気がする………。

何でこんなにも言ってくるんだろう。顔がめちゃくちゃ必死だ。

 

「あの、何故そこまで………?」

 

「………えっ?あ、いえあの。私としては、慣れない環境で少しばかり、物凄ーい居づらい所に入るのは何とも緊張した生活になってしまうので。その、そういう女性が物凄ーく、ここの仕事場では思ってしまうので、そんな緊張感に押しつぶされたくなかったら、辞めてもいいんだよ?って忠告しているだけなんです。ええっ?いいえ。別に羨ましいとか思ってるわけではありませんよ?仕事場としては、女性にとってとても、とてもとてもとてもとてもとても素晴らしいところだと思っていただいて結構なのですが?それとは違って、緊張感なるものが自分の身体を締め付けるのですよ?もー、その緊張感の元凶と来たらもー、溜まりませんわ!!!!」

 

えーと、つまりこの人は何が言いたいのだろうか?

辞めてもいいと忠告している?羨ましいとか思ってない?緊張感?素晴らしいところだ?何を言っているのだろうか全く分かんない。

まぁ何?ちょっと態度が気になるけど、折角ハローワークの人が一生懸命探してくれたんだし、断るわけにも行かないかな。

 

「わかりました。私、この仕事を全力でやります」

 

「えっ!?ほ、本当にやるんですか?もう後悔しても遅いのですよ?緊張感のあまり、胃袋に穴が空いて病院送りとかもう私達は知りませんからね?」

 

ちょっと待ってぇええ!!ドンだけ怖いところなの!?

今の私の決断が一瞬にして揺らいだんですけど!?

何?これが天からの罰なの!?私の選択を仰ぎまくって神様達は面白がってるの!?

何それ意味分かんない!!

でも、それでも私はーーー。

 

「お願いです!!私にやらせて下さい!!私、孤児院で子供たちの世話をするのが夢なんです!!お願いします!!」

 

私は、深々と頭を下げた。

もうどーなってもいいや。夢に近づけたんだから、全力で仕事を全うするしかない!!

 

「わ、分かりました。そこまで言うなら止めません。しかし、これだけは言っておきます。ーーー『くれぐれも、気をつけてください』」

 

私は、最後の最後まで必死だったが、最後の言葉だけは、耳にタコが出来るぐらい染み付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーへ?バイト?」

 

「ああそうだ。毎年毎年政府直属のハローワーク求人で、結構な奴が仕事を探していてね。その1人2人を貰ってくれないだろうか?」

 

「ああ〜、ハローワーク求人情報確かにいつ見ても満員ですからね。このご時世、仕事見つけるの辛くなりましたからね」

 

ああ、俺もこの家建ててなかったら、多分ニートだったわ。

別ルートの俺、乙でーす。

 

「で?どうする。貰ってくれるか?もちろん、仕事を真っ当してくれる忠犬みたいな娘を選ぶので、安心して欲しい」

 

まぁ確かに、俺1人でも何とかなってきたけど、労働力は必要かな。2人……まぁ大丈夫かな?別に特に見られても駄目なものはないからな。

あ、金銭的には心配だわ。

 

「じゃあ、2人貰いますね。あ、神崎さん。その娘達の住居が遠かったら、ここに住まわせること出来るので、そう言っておいてください。もちろん、お金は取らないし、衣食住揃ってるので安心をって。まぁ、ただし給料は残念なことに少ないからって言っておいてください。こちらも生活がかかってるから」

 

「だからもっと金を増やそうって言ったのにな。内閣も、他の大臣でさえも黒崎の生活が心配だとかなんとか言って、金の増量の声をずっと待ってるんだぞ?」

 

何それ初耳。

俺ってどんだけ希少価値なんだわ。

男としては嬉しいけど、なんか尺に合わないな。

 

「ええっ?マジかー。じゃあ今度から、増量してもらいますかな。あ、適度にお願いしますよ?いきなり大金とか、俺が持ちませんので」

「分かってるって。黒崎は他の男よりもお金の欲が少ないからな。そこは抜かりないぞ」

 

「ありがとうございます。では、またバイトの件、決定しましたら連絡お願いします」

 

「ん。分かった。じゃあ失礼する」

 

送りを響に任せ、机のコーヒーカップに手を添える。

むむむっ、なかなか大変な事になるな。

一応みんなには言っておいた方がいいかもしれない。

夜ご飯の時にでも良いかな。

コーヒーをグイッと飲み込み、苦味を味わいながらソファーに持たれかかる俺。そのまま、意識は眠りについていった。

 

 



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バイトさんを雇おう その2

必然的にも、春というのは何かしらの出会いがあると言うものだ。

実際俺がこの子達と出会ったのも春だったし、神崎さん達が初めて家の視察に来た時も春だった。

だから毎年毎年春になると俺は思う。

 

ーーー今年は、誰と会うのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

改めまして、私は遙風霧乃(はるかぜきりの)と申します。

この度、この春からここの孤児院で働かさせて貰うことになりました。

いやーアレですね。

私の名前にも、漢字は違いますが春って名前が付いてるんですよ。

え?何が言いたいかですって?

そりゃもちろん、新たな出会いですよ!!

こんなテンションですけど、何気に私は不器用なもので、友達を作るというのがなかなか難しいのです。

しかも、ここの孤児院では、多くの難病(意味深な病気)を抱えた子がいると聞き、上手くやっていけるか正直不安でいっぱいです。

何とか、先輩の足を引っ張らないようにしなくちゃ!!

 

でも、改めて孤児院の前に立つと、何だかウキウキしているみたいです。

やはり、新しい出会いがあるからという、期待の想いが私自身にもあるんですね。

私の不安が勝つのか、期待が勝つのか。

これからが二重の意味で楽しみです。

 

「ーーーねぇ、何だかよく分からないけど熱い眼差しで家を見てるそこの貴女。何のようなの?」

 

突然金髪少女に話しかけられました!!霧乃さんピンチです!!

 

「あ、いえあの!!本日よりここで働かせていただく、遙風霧乃と申します!!よろしくお願いします!!」

 

ここはやはり大きな声で答えた方がいいでしょう。

フッ、決まりましたね(ドヤ顔)。さぁ、私の印象はどうなのでしょうか。

 

「………あ〜、うん分かったよありがとう。霧乃さん、ね。よく覚えましたよよーくね」

 

あれ?なんか怒りゲージ溜まってません?

おっかしいな。初対面の人にはこういうのが1番印象を持たれやすいと調べがついてるはずなのに。不思議です。(参考書 絶対初対面で会いたくない性格ランキング 20XX年版)

 

「じゃ、着いてきて。貴女のことは聞いたわ。脅しをかけられてるのに全く曲げずにここに来たいって言ったらしいじゃない?どーしてそう言いきれたのかしら」

 

門をくぐるやいな、目の前に入ってきたのは、私が小学校時代に見ていた光景でした。

広がるグランド。少し錆び付いているが、年季を感じる遊具。

男がもういないと言っても他言では無くなったこの世界で、今の最年少は、平均10歳。1桁の歳の子はいないと言っても不思議では無いのです。

彼女も、見た感じまだ10代前半でしょうか?

 

「えーと、簡単に言うと、自分の夢のためですかね」

 

「へぇ、夢の為ね。貴女、意外とロマンチックな人ね」

 

「そ、そうでしょうか?照れますね」

 

エヘヘっと照れ隠しで頭の後ろをかくと、話し込んでいる間に玄関に着いてしまいました。

フゥ、改めて緊張しますね。

 

「じゃあ部屋に案内するから着いてきて」

 

「はい。分かりました」

 

それから、私はこの金髪少女、イリアちゃんと他愛もない話で盛り上がり、苦手だった友好関係を進んで結ぶことに成功したのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーという訳で、今日からここで働く人、遙風霧乃さんです」

 

「皆さん、よろしくお願いします!!」

 

銀髪の少女、響ちゃんに紹介してもらい、イリアちゃんの時見たく、大きな声で挨拶した。

でも周りを見ると、みんな必死に耳を抑えていた。

 

「アンタ、声デカすぎるのよ」

 

「ええっ!?そんなぁー!?」

 

いつの間にかイリアちゃんの私の呼び方がアンタに変わっちゃってる!!そんなあんまりだよ〜。

 

「えー、まぁ大体の家事は主がやっているので、聞いてるかと思いますが霧乃さんにはサポートをお願いしますね。頑張りすぎると主は倒れるのでストッパー役としてかって出てくれれば嬉しいんですけど……ね?」

 

最後のね?だけがなんかめちゃくちゃ重かった。

なんか、『お前はどーせ役立たずなんだから、せめて足を引っ張ること無く、サポートにでも回っとけよ?』とでも言われているような感じだった。

 

「わ、分かりました。引受させていただきます。あっ、後、オーナーさんにも挨拶したいのですけど、何処に見えるのでしょうか?」

 

「オーナー?ああ、主の事ね。今はまだ寝室に居るわよ」

 

え?まだ寝室ですか?

今は午前11時47分。

寝坊にしては長すぎますね。いいのでしょうか?こんなにもオーナーさんが弛んでいて。

 

「いいんですよ。主は今仕事をしていますからね。………あ、こっちに来ましたよ」

 

と、響ちゃんはリビングのドアを指さしました。

段々と声が聞こえ始めてきました。

 

「ーーーだから、ーーとーーなのに!!何でーーーモーーーなのよ!!」

 

なんか怒ってる感じがする。

何に怒ってるんだろう。この声の人がオーナーさんかな?

 

ーーーガチャッ。

 

扉が開き、そこから現れたのは、栗色の毛をした、アホ毛がチャームポイントじゃないかと思われる少女が汗だくで入ってきました。

え?何で汗だくなんでしょうか?

 

あ、きっと彼女がオーナーさんで、今までずっと仕事をして汗をかいてたんですね。なるほど、流石はここの子供たちに信頼されている方だ。私も見習おう。

 

「ーーーあ、初めまして!!今日からお世話になる遙風霧乃です!!よろしくお願いします!!」

 

今度こそ大丈夫でしょう。

深々と下げた頭を戻すと、なんか困り顔でこっちを見てました。

 

「ーーーねぇ響おねーちゃん。この人がパパの愛人さん?」

 

………はい?愛人?

こ、こんな小さい子がそんな言葉を使うなんて……。

と言うか、パパとは一体?

 

「違うわよ杏鈴。バイトさんの遙風霧乃さんって言ったじゃない。何で愛人とかそういう訳の分からないこと言うの?」

 

そうですよそうですよ。

大体、男女比が完全にどうかしてるこの世界で、普段の生活で男と会うなんて全くないんですから、愛人とか何小さい子に言わせてるんですか全く。

あ、アレですか?噂で聞きましたけど、男の格好して働いてる人達がいるとかいないとか。その人達がここにいるんでしょうか?

だったら、この子がパパの愛人さんと私に問いたことも頷けますね。

 

「全くもう。ーーー涼夜は、私のご主人様なんだから、私を捨てない限りは愛人なんか作らないわ」

 

「そうよ杏鈴。未だに身体の関係を持つ私達に飽きてない以上、愛人とか出来るわけないじゃない」

 

「そっか、うん。それもそうだね。びっくりしちゃったよ」

 

「全く、杏鈴ちゃんはお茶目さんですね。と言うか、どこで愛人とか言う単語を?」

 

「えっとね。それはーーー」

 

…………何を言ってるのでしょうか?

いや別に私がここのオーナーさんの愛人?疑惑は晴れたわけですけど。

えっ?何ですか?手を出してる!?

こここここ、ここのオーナーさんはなんてことをしてるのですか!?

ハレンチです!!イヤラシイです!!百合百合しいです!!どんびですぅ!!

なんてものを子供たちに教えてるんですか!?

それを見過ごす政府の方もそうですよ!!

いくら男が居ないからって、勝手に百合百合許さないでください!!

………ま、まさかこれが今まで運命に決められているかのような真っ当な道を進んでいた私に対する、天からの罰!?

 

「ちょっ。ちょちょちょ待ってください!!何ですか?ここの人達はそんな関係なのですか!?」

 

「………そんな関係って、具体的には?」

 

「そ、それは………」

 

は、恥ずかしい!!恥ずかしくて顔が真っ赤っかだよ!!

ハローワークの人が言ってたみたいに、ここでは上手く仕事が出来そうにないかも………。

 

 

「ーーーなぁ杏鈴。お菓子のゴミくらい捨てろよ。そろそろゴミ屋敷になり始めてるぞーーー」

 

 

と、突然、女性にしてはトーンが低い声がドア越しから聞こえました。

ガチャりと開けられたドアからは、ガタイが良く、短くもトゲトゲした真っ直ぐ逆だっている黒髪が特徴の、イケメンと言われたら真っ先にこの顔が浮かびそうなぐらいの、the スポーツマンとでも言えそうな感じの顔の人が、汗だくで上半身を晒し出して入ってきた。

oh......、なんという引き締まった筋肉。ガタイがいいと言いましたけど、細くもなく太くもないつき過ぎない筋肉が表面にくっきり出ているその人の身体を見ると、お腹当たりがキュンキュンします。

と言うか、この人………女性の象徴(おっぱい)が無い!?

 

「ちょっ、ちょっと涼夜!!なんて格好してるのよ!!そんな身体見たら堕ちない女子はいないでしょ!?隠してきなさいよ!!」

 

「ああっ!!いつ見ても凛々しいお姿。その引き締まった筋肉と、熱い肉棒で私をもっと責めたてて!!ああっ!!お仕置きされたいぃ!!」

 

「涼夜さん。そんな格好していては風邪ひきますわ。はい、タオルです。これで汗を拭いてください」

 

「じゃあ背中は私達が拭くー。藍沙ちゃん、一緒にぺろぺろしよ?」

 

「うん。久しぶりのパパの汗。パパニウム身体に補充したかった」

 

「ちょっと待てお前ら。一気に来ると暑苦しい!!」

 

……………何なのこの光景!?

1人を取り囲んでみんなで顔赤めたり、舌這いずり回せたり、密着使用としたりキスしようとしたり。

何なのこの光景!?※大事なことなので二回言いました。

 

と言うか、あの人。どう見ても女性じゃない。

体付きとか普段筋トレしてて普通につくような者じゃない。明らかに誰を殺ろうとしてアニメとかで良くある訓練を積み重ねて受けたような鋼鉄の身体だ。

女性特有のモノ(おっぱい)が何処にも付いてない。

 

え?私は今世紀最大の疑いを自分の目にかけてます。

この人、女じゃないとしたら…………、まさかの、男?

 

「ああ、ハイハイみんなストップ。そういや今日来るんだったな。初めまして。ここで一応最高責任者務めてます、黒崎涼夜です。これからよろしく、霧乃ちゃん」

 

手を差し出され、私はゆっくりと手を出して手を握りました。

ゴツゴツしてる。女性のぷにぷにした柔肌じゃない。

以下にも男って感じの感触。

これが、男の人の手。

産まれてこの方、自分の父親の手でさえも握ったことのなかった手を、今私は握っている。

ゴツゴツしている肌から感じるのは、温かさ。

自然と緊張していた心が落ち着いて、いつしかこの人の瞳をずっと見つめている。

何だかよく分からないけど、顔とお腹が熱い。

きっと一目惚れしてるんだ。初めての異性に。

 

初めて胸がズキズキ痛い。なんだろこの気持ち。

もっとこの人の事が知りたい。もっと触れたい。もっと感じたい。

自然と、両手でこの人の手を握ってしまっていた。

何故だか分からないけど、そうしたかったから。

こうして私こと、遙風霧乃と、オーナーさん改めてて黒崎涼夜さんとのfirst contactが起こった。

これからどうなるのかは私にも分からないけど、とにかくこの子のだけは言いたい。

 

 

ーーー春ってほんとに出会いがあるんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーていうか、男ぉおおおおおおおお!?!?!?!?!?」

 



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ちょっとした小話

スっと書いてスっと投稿していくスタイル。
但し、文章は少ない模様。


バイトの娘が入って。というかバイトじゃなくて正社員、の娘が入って、1週間ぐらい経っちゃいましたけど。

真面目な子っていいよね?

何事にもきちっとこなしてくれる子俺は好きだな。

完璧にこなしてくれるよりも、多少のミスをしてくれる子の方が俺的にはやりやすいんだよなー。

 

まぁそんな思うとこもあって、今はみんな学校に行ってます。

家には俺と桐乃ちゃんしかいません。

俺はグランドで筋トレ中。桐乃ちゃんは何処にいるかは知らないけど、出かけてる形跡はないから家の中にいるんだろう。

こうやって、日々のトレーニングは欠かせない。いざ結婚した時、お姫様抱っこ出来なかったら恥ずかしいからな。

腕の太さを40cmにはしたい。まだ35cmしかないから、もっと太くしたいし、腹筋ももっとバッキバキにエイトパックにしたい。シックスパック?ヌルいヌルい。真の男はエイトパックでしょ。

まず腕を太くするなら、腕にじっくりとした負荷をかけて行うほうがいい。筋肉を鍛えれば鍛えるほど、筋肉の質量は変わっていくから、膨張すると同時に皮膚が無理やり引っ張られて大きくなっていく。筋肉痛を超したぐらいの筋トレをして、腕を見てみると、たまに白い線が腕にある。これを肉割れと言って、腕が少し太くなった証拠だ。俺の腕は肉割れだらけで、未だ成長中。二の腕が40cmぐらいにするには、米俵を持って腕の上下運動が一番いい。肩幅を広くするなら、懸垂を1日20回続ければいい。

とっても簡単だぞ?

腹筋もシックスパックにしたいのなら、足を地面につけず、腰だけが地面についた状態で、上半身を回転させてやれば、1ヶ月で腹筋はバッキバキに硬くなるぞ。

もちろんストレッチも忘れるな。筋肉は硬いと使えない。ストレッチをしないと変なところに筋肉がついて、ボディビルダーみたいないらない筋肉の塊になってしまうから運動する奴ならストレッチも欠かせるな。

そして今、俺はランニングをしている。

少女達の汗がしっとりと染み込んだグランドを踏みしめ、ただいま200mトラックを100周目に入りました。

走りはいいぞ。なんだって、自転車と同じスピードでずっと走れれば、自転車を使わずに目的地まで行けるようになるからな(筋肉バカ)。次は車のスピードを目指しているんだ。時速80kmを目指すぜ。

 

「うんうん。いい調子だ」

 

何がいい調子なのかと。

自分の筋力が成長していく事に喜びを感じながら、日々進歩していくのはとても素晴らしいことだと思う。

よく筋トレして筋肉を虐めまくってる奴にドMとかいう奴。それは間違っている。

筋トレは自身を鍛えることだ。それは自分を強くしていき、自分を磨くことに繋がる。

鍛えた後、鏡の前に立ってみるといい。日々進化している筋肉の姿が分かるぞ。

SMだのとそんな事を筋肉の世界に持ち込んではいけないんだ。

 

ということでもっと走ってきます。

ななぁに、あと昼まで3時間もあるんだ。それまでにあと200週してくるさ。

 

 

シタタタッ ε=͟͟͞͞(๑•̀д•́=͟͟͞͞)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビングのお掃除をしようとしてましたが、あまりにも綺麗過ぎて掃除する意味が無いと驚愕してる、遙風桐乃です。

リビングは十何人も一気に集まるにはちょうど良さげな広さですが、そこにゴミ一つ落ちていないなんて、驚愕です!!

どうやらあの男の人、オーナーさんである黒崎京夜さんが完璧に家事をこなしているからなんでしょう。

とても素晴らしいです!!そして何より、カッコよすぎます!!

 

男の人なんて本の中(R-18も含む)でしか見たことなかったのに、会ってみると私達と変わらないなーと思いました。

今男がもう指で数える程しかいないと聞きますが、私はとてもとてもラッキーって事ですよね?

しかもカッコイイし素敵だし顔イイし優しいし頼り甲斐のある人だし人望多そうだしカッコイイし素敵だしカッコイイしカッコイイし。

兎に角、ヤバいですね!!私感激です!!

 

あっ、窓からオーナーさんが見えます。

凄い速さでグランドを回っていますよ。凄すぎます。

一度、オーナーさんの身体を触らせて頂く機会があったのですが、見た目よりもとても柔らかかったです。

筋肉って硬いイメージがありますけど、オーナーさんの筋肉は柔らかくて、包容力がありました。思わず(* ̄ii ̄)ハナジガ。

 

社会人になって私は、なんだかおかしくなる程トントン拍子で事が進んでいてなんだかいつかそんな事も終わってしまいそうな気がして恐怖を感じます。

裏切られると言うよりも、恐怖を与えられる事が凄く怖いです。

 

その為にも一生懸命働きます。

家事を完璧にこなし、オーナーさんの肩の重みを少しでも軽くして頂けるように頑張りたいです!!

 

「よし、頑張るぞー」

 

その為にはまずお昼ご飯の準備ですね。

確かお肉食べたいと仰られていたので、筋肉が活性化するようにタンパク質で攻めていくとしましょう。

 

 

 



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