バカとテストと召喚獣~友情男と優しい少年の物語~ (へもそな)
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プロローグ

はじめまして、へもそなです。初作品ですが頑張ります!


ここは文月学園というオカルトと科学が融合したシステムが導入されている学園が存在している世界。

この物語のきっかけはこの世界のある場所から始まる・・・

 

 

 サドンダス「くそ!しつこいぞ仮面ライダー!」

 

 ストロンガー「逃がさんぞ財団X!スーパーメダルとロケットスイッチスーパー1は返してもらうぞ!くらえ!ストロンガー電キックぅぅぅぅぅ!」

 

 ドガッ!ストロンガーの放ったキックはサドンダスに直撃した。

 

 サドンダス「ぐっ!こ、このメダルとスイッチさえ持ち帰れば俺も幹部になれたのに・・・ぐぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ドガァァァァァァン!

 

 ストロンガー「ふぅ・・・なんとか取り戻せたか・・・財団xめ、まさかあいつらのメダルとスイッチに目を付けるとは。」

 

 X「だいじょうぶか、ストロンガー!」

 

 アマゾン「メダルとスイッチは?」

 

突如ストロンガーの後ろからオーロラのようなものが現れ、その中から二人の仮面ライダー、Xとアマゾンが現れた。

彼ら仮面ライダーは本来この世界には実在しない架空の存在であるが、サドンダスが奪ったメダルとスイッチを取り返すためあるライダーの力を借りこの世界へとやってきたのである。

 

ストロンガー「あぁ、取り戻したぞ。まさかライダーがいない世界に逃げ込むとは思わなかったが。あいつに力を借りて正解だったな。」

 

 アマゾン「あいつら、喜ぶ。」

 

 X「よし。じゃぁすぐに戻ろう。」

 

 アマゾン「?どうしてだ?」

 

 ストロンガー「アマゾン、さっきも言ったがこの世界では俺たち仮面ライダーは実在していない、あくまでも架空の存在なんだ。あまり長くいるとこの世界に影響が出るかもしれないからな。前例もあるしな。よし、急ぐぞ!」

 

アマゾン「わかった!」

 

X「それにこれもあいつらに届けてやらないとな。

そう言ったあと三人はオーロラのなかに入り自分たちの世界へ帰っていく。

 

 

 

しかし、メダルとスイッチのエネルギーは既にこの世界にある文月学園のあるシステムに影響していた。

試験召喚獣システムというものに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 明久「待ってよ、弦太郎!時間まだ余裕あるし走らなくても別にいいじゃん!」

 

 弦太郎「バカ言え、明久!今日から二年生だぞ!青春ど真ん中だってのに走らずにいられるか!」

 

 ゼシカ「はぁあ。なぁにやってるんだろ、あのふたりは?」

 

 ミコノ「いいじゃない、あのふたりらしくて。」

 

 弦太郎「おぉーい!ミコノ!ゼシカ!早く来いよぉー。おいてっちまうぞ!」

 

 

 

 少年少女の絆と友情の物語が今、始まる・・・

 

 

 




やっぱ短いかなプロローグとは言え?次回はキャラ設定です。本編はもう少しお待ちを。
 次章予告
 明久と弦太郎は雄二と相談して試召戦争を仕掛けることにした。その戦いの中で、弦太郎はある力を手に入れることになる。自らと友人たちの大きな変化のきっかけになる力を・・・
次章試験召喚戦争編「宇宙キター!」お楽しみに!


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キャラ紹介

今回はキャラ紹介です。バカテスキャラは変更点がある人しか載せてないのでご了承ください


如月 弦太郎  (きさらぎ げんたろう)

 

 容姿 仮面ライダーフォーゼの如月弦太郎(リーゼントと学ラン姿)

 

 性格 友達想いで正義感が強い(友達との付き合いの中で鋭い洞察力を身につけている)

 

 特技 ダブルダッチ

 

 趣味 友達を作ること

 

 得意科目 世界史・日本史 (どちらも400点以上)

 苦手科目 物理・古典   (調子がいい時で、90点程)

 基本的にAクラス並みの点数を取れるが、リーゼントと学ラン姿のときのみでそれを崩すと本人曰く「気合が入らねぇ」とのことで実際に1年生のテストの時に崩して受けさせられたがその時はFクラス下位並だったため、教師に特別に認められている。

 

 召喚獣 ペルソナ4のイザナギの服装で武器はなく素手で戦う

 

 詳細

   主人公のひとり。明久とは幼馴染で初めての友達。小学生の頃に両親を亡くしバイクショップを経営する祖父に引き取られるが特に悲観はしていない。

 中学生の時に明久とともに雄二と出会いケンカする中で雄二と友達になり、そのあとに翔子とも友達になった。

 仮面ライダーが好きで特に昭和ライダーに憧れている。

 後述するミコノとは相思相愛であるが、お互いに好きであるということを言い出せずにいる。ミコノに弁当をよく作ってもらっている。1年生の時に不良に絡まれていた子供を助けるために明久とともに不良をボコボコにしたが、弦太郎たちが悪いというふうに話がつたわり観察処分者にされてしまった。しかし後悔はしておらずあえて受け入れている。

 

 

 

 

 吉井 明久  (よしい あきひさ)

 

 基本的に原作と同じ

 

 得意科目  世界史・日本史 (どちらも400点以上)

 苦手科目 物理・古典    (ひどい時は10点ほど)

 

 

 詳細

   主人公のひとり。今作では姫路、島田のことは好きではなく後述するゼシカのことが好きである。前述の弦太郎と同じく中学生時代から雄二、翔子とは友達である。

 生活は普通のものを送ってはいるが、二ヶ月に一本ぐらいはゲームを買っている。

 弦太郎ほどではないがライダー好きで幼少期にはおもちゃも買ってもらっていた。

 弦太郎と同じ理由で観察処分者になっている。葉月がプレゼントで買おうとしていたぬいぐるみに関しては普通に自分の生活費からお金を渡していたため、その時点では問題は起こっていない。

 

 

 

 坂本 雄二  (さかもと  ゆうじ)

 

 基本的に原作と同じ

 

 得意科目 数学・現社(400点以上)

 苦手科目 英語(100点ほど)

 

 詳細 

   中学生時代に明久たちと出会い友達になる。明久たちの後押しもあって翔子ともこの頃からましな付き合いをするようになる。(告白はまだしてない)前述のこともあって、原作と比べるとかなり性格が丸くなっており、弦太郎と明久を親友と公言している。

 

 

 

 朔田 流星  (さくた  りゅうせい)

 

 容姿 仮面ライダーフォーゼの朔田流星(制服は昂星のもの)

 

 特技 星心大輪拳

 

 得意科目 数学 古典 物理 (400点以上)

 

 苦手科目 特になし (平均的に300点越え)

 

 召喚獣 ブルースリーのような服装。武器はヌンチャク

 

 詳細

 

 明久たちの小学校時代の親友。六年生の時に転校し中学時代の三年間道場に通い星心大輪拳を習得する。その強さはかなりのもので悪鬼羅刹状態の雄二とも渡り合えるほどはある。本人はまだ自覚してないがリーメイに一目惚れしている。

 

 

 

 鈴城 ミコノ (すずしろ みこの)

 

 容姿 アクエリオンevolのミコノ・スズシロ

 

 性格 おっとりとしていて優しい性格

 

 趣味 料理

 

 得意科目  特になく全体的にAクラス並み

 

 召喚獣 アクエリオンEVOLのミコノの服装に羽がつき武器はレイピア

 

 詳細

   弦太郎、明久とは幼馴染で弦太郎のことが好きである。ゼシカは双子の妹であるが全く似ていない。中学生の時から、弦太郎たちに紹介され雄二、翔子と友達である。弦太郎には毎日弁当を作って持ってきている。

 

 

 

 鈴城 ゼシカ  (すずしろ ぜしか)

 

 容姿  アクエリオンEVOLのゼシカ・ウォン

 

 性格 明るくボーイッシュな性格

 

 趣味 ゲーム

 

 得意科目 ミコノと同じく全体的にAクラス並み

 

 召喚獣 アクエリオンEVOLの服装(前期)にマントがついたもの。武器は片手剣とハンドガン

 

 詳細 

   明久、弦太郎の幼馴染で明久のことが好きだが男勝りな自分に自信がないため告白できずにいる(ちなみにこちらも両思い)ミコノと同じく雄二、翔子とは友達である。料理が苦手でよく明久に教わりに家に行っている。自分もゲームが好きなため、料理を教わったあと泊まり込みで一緒にゲームをすることがある。

 

 

 霧島 翔子 (きりしま しょうこ)

 

 基本的に原作と同じ

 

 詳細 

   弦太郎と明久の後押しにより、雄二とは原作よりも良好な関係である。付き合ってはいないが平気で人前で抱きついたいするため、雄二の悩みの種になっている。

 

 

 リーメイ・フリューゲル

 

 容姿 聖痕のクェイサーのリーメイ

 

 特技 星心大輪拳

 

 得意科目 古典 物理 (大体は400点越え。調子が悪い時でさえ300点代後半)

 

 詳細

 

 父が日本人とイギリス人のハーフ、母が日本人のクォーター。一年生の時鈴城姉妹とは同じクラスだった。父が昔星心大輪拳を習っていて小学生の頃護身用として教わる。実力は高くそんじょそこらの不良程度なら全く相手にならないほど。流星が気になっている。

 

 この作品の世界

 

 プロローグでストロンガーがいったように仮面ライダーは実在しておらずあくまで特撮作品としてのみ存在している。平成ライダーはWまでしか放映されておらず、それ以降のライダーは作品としてすら存在しない。(ちなみに戦隊はゴセイジャーまで放映されている)

 




えぇ~、やっと次回一話です。早めに上げるようにします。


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第1章試験召喚戦争編「宇宙キター!」
1問目


さぁ、いよいよ一話です!どうぞ!


 明久SIDE

 

 弦太郎「二年生キタァァァァァァァ!」

 

今日からいよいよ高校二年生。あそこの校門の前で叫んでいるのは僕の生まれて初めての友達で親友の如月弦太郎。

 

 ミコノ「弦太郎ったら、いつにもまして元気ね。」

 

 ゼシカ「元気がいいのはいい事だけど、ほかの生徒思いっきりびっくりしてんじゃん。」

 

このふたりは僕の小さい頃からの友達でゼシカとミコノさん。ふたりは双子の姉妹なんだけど全く似てないって周りからは言われてるんだけどね。・・・で、実は僕はゼシカのことがすごく大好きなんだ。はぁ、なんとか告白するきっかけが欲しいなぁ。

 

 明久「まぁ、あれが弦太郎だからね。」

 

 弦太郎「お、やっと来たか。早く行こうぜ」

 

 西村「こらまて、如月。いくらわかってるとは言え、クラス分けの紙をもらわずに吉井たちまで連れて行こうとするんじゃない。」

 

 明久「あ、鉄じ・・・西村先生おはようございます。」

 

 ミコ・ゼシ「「おはようございます」」

 

 西村「おはよう、吉井。鈴城姉妹。吉井、今鉄人って言いかけなかったか?」

 

この人は西村先生。趣味がトライアスロンらしいから、生徒の中では鉄人ってあだ名が流行っている。この人の補修は確か「趣味は勉強。尊敬する人は二宮金次郎。」っていうフレーズがあるらしいんだ。・・・普通に授業されるならともかくそれは洗脳な気がする。

 

 明久「・・・すいません」

 

 西村「まぁいい。それと済まないな、鈴城姉。再試験を受けさせることができなくて。」

 

 ミコノ「いいんですよ、気にしないでください。むしろ私以外の三人が・・・」

 

 明久「それこそ気にしないでよ、ミコノさん。」

 

 ゼシカ「うん、自分の姉見捨てられると思う?」

 

 弦太郎「俺たちは当たり前のことをしただけだぜ。ダチだからな!」

 

この学校では1年の最後にクラスを分ける試験があるんだけど、そのテストの最中ミコノさんは調子を崩して倒れちゃったんだ。その時先生がとっとと保健室にいけ、みたいな感じのことをミコノさんに言うもんだから三人ともイラッてきてさ。適当な理由をいってミコノさんを保健室に連れて行ってみんなで途中退室したわけ。

 

 西村「本当にすまなかったな。じゃあ、渡すぞ。」

 

 ビリッ!×4

 

 弦太郎「まぁ、わかってたことだけどな。よし、じゃあ早速行こうぜ!」

 

 明久「ちょちょちょ、待ってよ弦太郎!」

 

 ゼシカ「もぅ、またおいてくつもり!」

 

 ミコノ「もう三人とも待ってよ。」

 

 

 

 

僕たちは、自分たちの教室へ向かった。Fという文字が書かれた紙を持って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 弦太郎SIDE

 

 

 弦太郎「さて、どんな奴らがいるんだろうな?Fクラスって。楽しみだぜ」

 

 ミコノ「弦太郎、また新しい友達見つけるの?」

 

 弦太郎「当たり前だ!なんたって俺はこの学園のやつら全員と友達になる男だからな。」

 

 ゼシカ「相変わらずねぇ。ん?何あの教室!」

 

俺たちが前を見てみるとそこにあったのは・・・

 

 4人「「「「デカッ!」」」」

 

そこにあったのは馬鹿でけぇ教室だった。

 

 明久「すごい教室だね。さすがAクラス。ノーパソにエアコン、冷蔵庫にリクライニングシート。こんなすごい設備に不満を持つ人とかいるのかなぁ?」

  

さすがにいねぇだろうな。いくらなんでもすごすぎるだろ。

 

 ミコノ「あ、翔子ちゃん!」

 

 ゼシカ「あ、ホントだ。オーイ!」

 

二人に呼ばれて一人の女子生徒がきた。お!

 

 弦太郎「よう!おはよう霧島。」

 

 明久「おはよう。霧島さん。」

 

 翔子「……おはよう、みんな。」

 

コイツは霧島翔子。中学生の時にある縁がきっかけでダチになったやつだ。コイツすごいんだぜ!なんたって・・・

 

 ゼシカ「翔子、学年主席なんでしょ!すごいじゃん!」 

 

学年主席っていうのは要するにその学年で一番頭がいいやつってことだ。

 

 翔子「……うん、有難うゼシカ。みんな、雄二に宜しくね。」

 

 明久「うん。じゃあね、霧島さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 4人「「「「なにこれ?」」」」

 

あれから少し歩いてFクラスに来たけど・・・これ、教室じゃねぇだろ。

 

 明久「Aクラスを見たあとだと差がヒドすぎるね。いくらFクラスといってもさ・・・」

 

 弦太郎「まぁ、とにかく入ってみようぜ。」

 

 ガラララッ

 

 雄二「よう、きたな。」

 

 明久「雄二!」

 

コイツは坂本雄二。俺と明久の中学の頃からのダチで親友と行っても過言じゃねぇ。

 

 弦太郎「雄二、お前本当に点数調整してたのか?」

 

 雄二「あぁ、どこかの仲良し4人組が保健室に行くのが窓から見えたからな。どうせならと思ってな」

 

 ゼシカ「あんたも相当なお人よしよねぇ。あと、彼女さんにあってきたわよ。」

 

 雄二「うるせぇ!てかまだ付き合ってねぇ!」

 

 福原「すいません、失礼します。あ、ホームルームをはじめるので席についてもらっていいですか?」

 

 ミコノ「あ、はい。分かりました。」

 

 福原「皆さんおはようございます。Fクラス担任の・・・・・・福原です」

 

 弦太郎「雄二、先生どうしたんだ?」

 

 雄二「あぁ、そういえば黒板に文字を書くためのものもなかったな。」

 

チョークすらねぇのかよ!

 

 福原「えぇ~、ちゃぶ台に座布団、不備があれば申し出てください」

 

不備とかそれ以前にほこりっぽいし窓が割れて風がつめてぇな。Aクラスとは雲泥の差だな。

 

 福原「では、廊下側の方から自己紹介をお願いします。」

 

 秀吉「木下秀吉じゃ。これからよろしく頼むぞい。」

 

あいつは木下秀吉。女の子みたいだけどあれでも男だ。

 

 康太「…………土屋康太(ボソッ)」

 

あいつは土屋康太。俺や明久たちはムッツリーニって呼んでる。俺は意味はよく知らねぇけど、なんかかっこいいだろ!

 

 島田「島田美波です。趣味は吉井を殴ることです。」

 

ドイツからの帰国子女、島田美波。島田、あんまり明久を怖がらせないでくれよ。明久が震えてるぜ……うわっ、ゼシカめっちゃ怒ってる。オーラ半端ねぇな。

 

 ゼシカ「鈴城ゼシカです。よろしく!」

 

 ミコノ「ゼシカの姉の鈴城ミコノです。よろしくお願いします」

 

 Fクラス「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、結婚してくれぇぇぇぇ!」」」」」」

 

あららら、さすがのミコノもちょっと引いてるな。お、次は俺か。

 

 弦太郎「俺は如月弦太郎!この学園のやつら全員と友達になる男だ!よろしくな!」

 

 Fクラス「……………」

 

テンション低ッ!

 

 明久「吉井明久です。気軽にダーリンって呼んでください。」

 

 Fクラス「ダァァァァァァァリィィィィィィィィィン!」

 

 ゼシカ「…明久」

 

 明久「なんか、ごめん。」

 

………どんまい、明久。

 

ガラララッ

 

 姫路「す、すみません!遅れました!」

 

お、姫路じゃねぇか。あいつは小学校は一緒だったけど中学は別のところだったんだよな。

 

 Fモブ「あのー、どうしてFクラスに?」

 

おいおい、いくらなんでも失礼じゃねぇか?

 

 姫路「あのぅ、熱を出して途中退席してしまって…」

 

姫路も調子崩してたのか……ミコノやゼシカも大丈夫なのかこのクラス?

 

 福原「はい、静かにしてください」

 

バンバン!  ガラララララララッ!

 

見事に教壇がゴミになった……

 

 福原「え~代わりのものを持ってきます」

 

 明久「ねぇ、雄二。ちょっといいかな?」

 

 雄二「ん?どうした明久。」

 

 明久「ちょっと、廊下に行かない?話があるんだけど…」

 

 弦太郎「明久、俺もいいか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 雄二「で?話ってなんだ?」

 

 明久「うん、実はね…」

 

 弦太郎「戦争を仕掛けたい。だろ、明久?」

 

 明久「よくわかったね弦太郎!さすが親友!」

 

 雄二「確かに、この教室じゃ鈴城姉は体調崩しそうだしな。妹の方も何かあってからじゃな」

 

 弦太郎「あぁ。でも心配なのはもう一つあってな。もしそのクラスにも体の弱い奴がいたりしたら…」

 

 明久「うん、僕もそれが心配なんだよね…」

 

 雄二「なるほど…よし!じゃぁ、Aクラスを攻めるか!」

 

 明久「ちょ!雄二、人の話聞いてた?Aクラスには霧島さんもいるんだよ!」

 

 雄二「わかってるよ、落ち着け。俺たちFクラスがAクラスに勝てばそれ相応の代わりの報酬を求めることも不可能じゃない」

 

ん?どういうことだ?

 

 弦太郎「雄二、それってどういうことだ?」

 

 雄二「要は、今のFクラス自体の設備自体を上げてもらうんだよ。最低でもEの手前ぐらいにはな。」

 

 明久「なるほど!それなら誰にも迷惑かけないよね!」

 

 雄二「あぁ。さて、先生も戻ってくるだろうしそろそろ行くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 雄二SIDE

 

 

 福原「坂本くん、次は君ですよ」

 

 雄二「了解」

 

 雄二「みんな、唐突ですまないが…設備に不満はないか?」

 

 Fクラス「大アリじゃァァァァァ!」

 

 雄二「そこでだ。俺は試召戦争を仕掛けようと思う」

 

 Fモブ「無理だ!」

 

 Fモブ「勝てるわけがない!」

 

 fモブ「ゼシカさんがいればそれでいい!」

 

 Fモブ「ミコノさん付き合ってください!」

 

まぁ、この反応は予想してたな。・・・後ろふたつは無視しておこう

 

 雄二「いいか、このクラスには数学ならBクラス並みの島田。保健体育は教師並みのムッツリーニ。演技力に優れ相手をかく乱できる秀吉。さらに総合でAクラス上位の成績を持つ姫路、鈴城姉妹がいる!」

 

 Fクラス「「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」

 

 雄二「そして、吉井明久と如月弦太郎がいる!」

 

 Fモブ「だれそれ?」

 

 Fモブ「いたかそんなの?」

 

こいつらは……

 

 明久「しつれいだなぁ、全く。」

 

 弦太郎「しょうがねぇよ、明久。ほとんどの連中が今日初めてあったんだからな。」

 

 雄二「いいか、こいつらは観察処分だ!」

 

 Fモブ「それって問題児ってことじゃ…」

 

 明久「まぁ、弦太郎はそんなことないけど僕はね…」

 

 雄二「いや、こいつらは1年生の時に濡れ衣を着せられたようなもんでな。少なくともお前らよりはできた人間だ。それにこいつらの召喚獣はモノに触れることができるんだ」

 

 姫路「うわぁ~、すごいですね!召喚獣ってすごい力持ちですから!」

 

そう、一見メリットがあるように思えるが…

 

 弦太郎「まぁでも、その代わりに俺たちは教師の手伝いをしたりしなきゃいけないし疲労やダメージが俺たちに帰ってくるんだ。」

 

 明久「メリットなんて実質ないもんね。」

 

 雄二「おまえら、今まで何回召喚した?」

 

 明久「ん?100………いや、150くらいかな?弦太郎もそうでしょ?」

 

 弦太郎「あぁ、だいたいそれくらいかな?」

 

 雄二「聞いたか?こいつらはそれほど召喚しているんだ。召喚獣の操作は学園一と言っても過言ではない!」

 

 Fクラス「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」」

 

 雄二「わかったか!ならばペンを取れ!」

 

さぁて、それじゃあ戦争の引き金を……

 

 雄二「出陣の準備だ!」

 

引かせてもらうとするか!

 

 




はぁぁぁぁ、プロローグと差をつけすぎたなぁ。4倍はあるなぁ。小説書くのやっぱ難しいいですね。取敢えず次回はDクラス戦です。


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二問目

さぁ、二問目。Dクラス戦です。どうぞ!


明久SIDE

 

 

 雄二「Dクラスには、午後から開戦って言ってきたぞ。先に昼飯にするから、さっき名前挙げたやつらは屋上に来てくれ。作戦会議をする。」

 

 明久「雄二、大丈夫だった?」

 

下位クラスの使者ってひどい目に合わせられるって聞いたことがあるからね。代表の雄二に何かあったら作戦立てられる人なんてうちのクラスにはいないからね。

 

 雄二「明久、俺を誰だと思っている?お前と弦太郎に会うまでは悪鬼羅刹と呼ばれてたんだぞ。そんじょそこらのやつにはやられないし、代表の平賀が止めてくれたしな。」

 

 明久「そうなんだ、よかった。」

 

 雄二「なんだ、随分心配してくれるんだな?」

 

 明久「いや、なんかあったら霧島さんに悪いし。」

 

 雄二「だから違うって言ってんだろ!」

 

はぁ、雄二は素直じゃないなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 明久「はい、ゼシカ。お弁当。」

 

 ゼシカ「有難う明久。お、相変わらず美味しそう!今度さ、また教えてよ。」

 

 明久「うん、いいよ。」

 

 雄二「相変わらずだなお前らは。」

 

 姫路「それ、吉井くんが作ったんですか?」

 

 明久「うん、そうだけど?」

 

うちはどういうわけか一番権力がしたのものが作るってことになってるからね。まぁ、逆にそのほうがいい理由もあるっていうのが皮肉な気もするけど。

 

 島田「嘘ね。」

 

 姫路「嘘ですね。」

 

ヒドッ!そんなこと言わなくていいのに…

 

 弦太郎「ふぉんふぁふぉふぉふぃうふぁふぉ」

 

 ミコノ「弦太郎。お行儀悪いから飲み込んでから喋って。」

 

ミコノさん、さすがゼシカのおねぇさんなだけあるよ。なんだか妙に説得力があるよ。

 

 弦太郎「ゴクンッ。そんなこと言うなよ。ムッツリーニだって料理作れるんだぜ。」

 

 康太「…………紳士の嗜み。」

 

ムッツリーニ、君の場合は紳士の嗜みというよりは下心の嗜みじゃないのかい?

 

 秀吉「お、そういえば雄二よ。どうしてEでもAでもなくDクラスなのじゃ?順当にいくならばEからじゃろうし、目的どうりに行くならAクラスに攻めるじゃろうて。」

 

たしかにそうだよね。さっき言ってたことを雄二が忘れるわけないし…

 

 雄二「あぁ、それはこれからの過程に必要なプロセスだからな。Eクラスは今、ここに居るメンバーなら楽勝だし、明久と弦太郎以外は召喚獣を1年生の時に授業でしか動かしてないからな。Aクラスとやりあう前に全員になれてもらわないとな。」

 

 明久「なるほど、さすが雄二だね!」

 

たしかに、Aクラスと戦うんだからね。点数差はものによっちゃ4、5倍ぐらいするからね。少しでも優位にたつためにはやっぱり操作能力を上げないとね。

 

 雄二「だがな、いいかお前ら。俺たちのクラスは最強だ!行くぞ!」

 

 全員(姫路除く)「オォーー!」

 

 姫路「お、おぉー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 島田「サモン!」

 

 清水「サモン!」

 

 清水「さぁ、おねぇ様。今日こそ私と保健室に行っていただきますわ。」

 

 島田「絶対に嫌よ!うちは普通に男が好きなの!」

 

戦争が始まってしばらく経つけどどうも攻めきれてないな・・・僕は早めに切り上げてきたけどほかの途中退席組はまだ補充試験を受けているからね。途中退席は0点になるから召喚することすらできないからね。

ちなみに今島田さんと戦っているのはDクラスの清水さん。1年生の頃から島田さんをおねぇ様と呼んでいてLOVEの意味で好きらしぃ。って、助けなきゃ!

 

 明久「島田さん!今助けるからね。サモン!行っけぇぇぇ!」

 

 清水「この豚野郎!私の邪魔をしないでください!このっ!」

 

 ブン!ブン!ヒュッヒュッ

 

 明久「よっと!そんな簡単にはやられないよ!くらえ!」

 

 ザシュッ!

 

 『清水美春  DEAD』

 

 西村「戦死者は補修ぅぅぅぅぅぅ!」

 

 清水「くぅ!おねぇ様!このままではすみませんよ!必ず私のモノにしてみせます!」

 

清水さん、その前に勉強が趣味にならないようにね。

 

 島田「ふぅ、ありがとう吉井。助かったわ。」

 

 明久「気にしないでよ。友達を助けるのは当たり前だからね。」

 

 島田「友達……ね。」

 

?どうしたんだろう島田さん。

 

 平賀「今だ!Fクラスを一気に攻め落とせ!」

 

しまった!あれは代表の平賀くん!おまけにかなりの人数を引き連れてる。島田さんや結構な人数が消耗してるっていうのに一気にくるきだ!こうなったら……

 

 明久「島田さん!君は消耗した人たちを連れて補給に戻って。僕はここで抑えるから。」

 

 島田「ちょっと、あんたはどうするの!」

 

 明久「大丈夫。そろそろ誰か補給が終わるかもしれないし、それにここで一気にやられるより少しでも時間を稼ぐほうが勝率はずっと上がるしね。」

 

 島田「……わかったわ。途中でも絶対に誰か行かせるから待ってなさいよ。みんな、補給に行くわよ!」

 

みんな、心配そうにこっち見てたな。さて、どうするかな。

 

 平賀「吉井くん。済まないね。」

 

 明久「え、どうしたの平賀くん?」

 

 平賀「実を言うと君とは一騎打ちで戦いたかったんだ。でもこれは戦争だから……」

 

はぁ。平賀くんもお人好しっていうかなんというか。

 

 明久「気にしないでよ。それに平賀くんは雄二のこと助けてくれたしね。」

 

 平賀「吉井くん……」

 

 Dモブ「覚悟しろ!サ……」

 

 弦太郎「ちょっと待ったァァァァァァァァ!」

 

 明久「げ、弦太郎!」

 

 弦太郎「ふぅ、なんとか間に合ったな。よう、平賀。」

 

 平賀「如月くん!」

 

 明久「でも、島田さんさっき戻ったばかりだしどうして?」

 

 弦太郎「やっぱ、心配になっちまってな。それにダチを助けるのは当たり前だろ?」

 

 明久「弦太郎……」

 

やっぱり君は、最高の親友だよ!

 

 弦太郎「行くぜ!」

 

 明久「うん!」

 

 弦・明「「サモン!」」

 

 『如月弦太郎  世界史  323点』  『吉井明久  世界史  116点』

 

 弦太郎「っしゃあ!タイマン張らせてもらうぜ!」

 

 明久「行くよ!」

 

 ドガッ!バキッ!ザクッ!ザシュッ!

 

 Dモブ「く、本当にFクラスかこいつら!」

 

 Dモブ「平賀くんは下がってて!」

 

 平賀「うぅ、しょうがない。ここは頼むよ!」

 

 姫路「あのぅ、すみません。」

 

 平賀「え、姫路さん?」

 

 姫路「すいません、サモン!」

 

 『姫路瑞樹  現国  378点』

 

 平賀「え、あ、サモン!」

 

 『平賀源二  現国  132点』

 

 姫路「本当にすみません!」

 

 ザシュッ!

 

 『平賀源二  DEAD』

 

 平賀「えぇぇぇぇぇ!」

 

……ごめん、平賀くん。

 

こうしてDクラス戦は僕たちの勝利に終わった。

 

 




ふぅ、たったこれだけに4時間以上て。さて、次回は例のポイズンクッキングとBクラス戦前半です。なるべく早く更新します!


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三問目

三問目です。Bクラス前半戦です、どうぞ。


 弦太郎SIDE

  

 

 弦太郎「なぁ、雄二。」

 

 雄二「ん?なんだ。」

 

 弦太郎「Dクラスに何をさせるつもりなんだ?あとから指示を出すって言ってたけど。」

 

昨日、戦後対談の時に雄二はDクラスに設備を奪わない代わりにひとつだけこちらの指示に従うように条件を出したんだ。まぁ、もともと設備には興味なかったけどな。

 

 明久「あぁ~それにしても疲れたなぁ~。」

 

 弦太郎「あぁ、なんたって全教科テストだもんな。しかも明日の午前中までだからな。」

 

俺たちは昨日のDクラス戦で消耗した点数を回復するために今日と明日はほとんどテスト漬け。俺もほとんどの教科がかなり半端な状態でしか受けてなかったからな。

 

 ゼシカ「はぁ。昨日全然活躍できなかったなぁ。ねぇ雄二。次はあたしも活躍させてよね!」

 

 ミコノ「しょうがないよ、ゼシカ。私たちはまだ全部補給しおえてなかったんだから。」

 

たしかになぁ。正直言ってあのふたりが序盤でやられることなんてことがあったらだいぶ厳しい戦いになるだろうからな。まぁ、雄二はあの二人をなるべく隠したかったんだと思うけど。

 

 明久「まぁまぁゼシカ。次は一緒に頑張ろうよ!」

 

 ゼシカ「う、うん//////」

 

あの二人、早く付き合わねぇかなぁ。どっちか告白しろよ。

 

 雄二「さて、じゃあ飯でも食いに行くか。」

 

 姫路「あ、すいません!実は今日みなさんにお弁当を作ってきたんですが・・・一緒に食べませんか?」

 

 明久「うわ!すごいねそんなに作ってきたの!こっちこそ大歓迎だよ。」

 

すげぇな!運動会とかでしか重箱なんて見たことねぇぞ。

 

 秀吉「うむ。では、屋上にでも行くとするかの?」

 

 雄二「じゃあ、俺は飲み物でもおごってやるか。昨日大活躍だったのがいることだしな。」

 

 明久「雄二までおごってくれるなんて!ありがとう!手伝おうか?」

 

 島田「あ、うちが行くわよ。」

 

なんだか雄二、みんなの兄貴分って感じだな。さてと屋上の場所でも取っておくとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうなってんだこれ。

 

 

 

 康太「…………(ピクピク)」

 

 ゼシカ(ねぇ、ミコノ。あたしの気のせい?姫路さんが作った料理食べてムッツリーニが倒れたきがするんだけど。)

 

 ミコノ(ごめん、ゼシカ。気のせいじゃないと思う。)

 

屋上で飯食おうと思ったら何なんだ?あの料理一体何が入ってるんだ?

 

 康太「…………(ムクッ!)」

 

 姫路「あ、土屋くん大丈夫ですか!」

 

 康太「…………(グッ!)」

 

ムッツリーニ、お前は料理うまかったって言いたいんだろうけどさ。足がガクガク震えているせいで俺には生まれたての小鹿かノックアウト寸前のボクサーにしか見えねぇよ!

 

ガチャン

 

 雄二「よう、買ってきたぞ。お、うまそうじゃねぇか。」

 

 明久「あ、雄二待って!」

 

ヒョイ パク ガタァァァァァン!

 

おいおい、雄二までぶっ倒れたぞ!

 

 雄二(に……逃げろ……)

 

逃げろとか言い出したぞ!そんなにやべぇのか!

 

 明久「ねぇ、姫路さん。こ、これ何を入れたの?」

 

 姫路「え?隠し味に塩酸を入れただけですが?」

 

俺、料理苦手だけど塩酸は調味料じゃなかった気がする。あ、明久が姫路を物陰に連れて行った。

 

 明久(姫路さん。塩酸って普通に人間にとって毒だからこれからは料理には入れないようにしてね。わかった?)

 

 姫路(え、そうだったんですか!す、すいません!本当にすいません!)

 

 明久(後で雄二とムッツリーニにも謝ってくれればいいよ)

 

まぁ、これで大丈夫かな?姫路も反省してるみたいだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  翌日

 

 

 

 雄二「総合科目テストご苦労だった。午後からはBクラス戦だ。野郎ども!きっちり死んでこい!」

  

 Fモブ「「「「うぉぉぉぉぉぉ!」」」」

 

よし!気合い入れて行くか!

 

 

 

 

 

 Bモブ「Fクラスを生かして返すな!一気にかたを付けるぞ!」

 

あいつら高橋先生連れきたぞ!総合科目でくるつもりか!

 

 Bモブ「「「サモン」」」

 

 Fモブ「「「サモン!」」」

 

 『Bモブ 総合 1925

 

  Bモブ 数学 164

 

  Bモブ 現国 148』

 

 『Fモブ 総合 762

 

  Fモブ 数学 82

 

  Fモブ 現国 62』

 

ヤバっ!文字どうり桁が一個違うじゃねぇか!

 

 

 Bモブ「「「くたばれ!」」」

 

ドガッ!バキッ!ザスッ!

 

 『Fモブ×3 DEAD』

 

おい!みんな一発でやられたぞ!

 

 西村「戦死者は補修ぅぅぅぅぅぅ!」

 

 Fモブ「「「補修は嫌だァァァァ!」」」

 

おいおい、このままじゃヤバくないか?こうなったら!

 

 弦太郎「明久!ここは俺たちでミコノたちが来るまで時間を稼ぐぞ!大丈夫か?」

 

 明久「大丈夫だよ!行くよ弦太郎!」

 

 弦・明「「サモン!」」

 

 『如月弦太郎  数学 192

 

  吉井明久   数学 104』

 

 弦太郎「タイマン張らせてもらうぜ!」

 

 明久「1対1じゃないけどね。」

 

 Bモブ「お前ら、本当にFクラスか!」

 

 Bモブ「だが、ここで戦死してもらうぞ!喰らえ!」

 

相手は俺たちに突撃してきた。だけどそんな攻撃じゃ!

 

 弦太郎「よっと!」

 

 Bモブ「何!」

 

やっぱり操作に慣れてないと単純な攻撃しかできないしよけられた時の隙もでかい!

 

 弦太郎「こっちの番だ!喰らえ!」

 

ドガっ!

 

よっしゃ!急所に直撃だ!これなら!

 

 『Bモブ  DEAD」

 

よし!明久は大丈夫か?

 

 明久「どうしたの?そんな攻撃じゃ、一発も当たらないよ!」

 

サッサッ サッサッ

 

 Bモブ「くそ、こんな奴に!」

 

すげぇ、明久!相手の攻撃全然くらってねぇな!

 

 明久「今だ!」

 

ザクッ!ザシュ!

 

 『Bモブ×2 DEAD』

 

おぉ!一気に二人も倒したぞ!

 

 弦太郎「すげぇな!さすが明久だぜ!」

 

 明久「そんなに褒めないでよ。」

 

 岩下「Fクラスごときが!行くわよ真由美!」

 

 菊山「えぇ、律子!」

 

 岩・菊「「サモン!」」

 

 『岩下律子  数学 194

 

  菊入真由美 数学 186』

 

やべぇ、またきやがった!しかも結構点数高い!

 

 ゼシカ「そうはいかないよ!ミコノ!」

 

 ミコノ「うん!」

 

 ゼシ・ミコ「「サモン!」」

 

 『鈴城ゼシカ 数学 354

 

  鈴城ミコノ 数学 348』

 

 明久「ゼシカ、ミコノさん!」

 

 ゼシカ「えへへ。明久ここは私たちに任せてよ!昨日の分まで暴れたいし!」

 

 Bモブ「あんたたちの相手はこっちよ!」

 

 Bモブ×4「サモン!」

 

 弦太郎「うわ、また増えやがった!」

 

このままじゃいたちごっこだぜ!

 

 姫路「はぁ……はぁ……す、すいません。遅れました。サモン!」

 

 『姫路瑞希 数学 412』

 

 岩下「400点越え!」

 

 菊入「嘘でしょ!私たちで勝てるわけない!」

 

すげぇ、姫路!そういえば400点以上の点を取ると特殊能力が使える腕輪が使えるんだったな!俺や明久、雄二が使えなかったのは気になるけど……まぁいいや!

 

 姫路「い、行きます!」

 

キュボっ!

 

うわ、姫路の召喚獣の手から熱線が出た!すげぇ、岩下の召喚獣が一気に丸焦げになった!

 

 姫路「えい!」

 

ザクッ!

 

菊入の方も一刀両断した!スゲェー!あっという間に二人倒したぞ!

 

 Bモブ「そ、そんな。岩下たちがあっという間に。」

 

 ゼシカ「私たちの相手はあんたたちなんでしょ!よそ見してていいの!ほらほら!」

 

ドシュンドシュン!ザシュッ!

 

 そのままゼシカが相手の方に突撃しながら攻撃しまくる!そして・・・・

 

 『Bモブ×2  DEAD』

 

 ミコノ「はぁぁぁ!」

 

ザスッ!ザスッ!

 

ミコノも負けじと相手に攻撃しまくる!

 

 『Bモブ×2  DEAD』

 

よっしゃ!こっちも倒したぞ!

 

 ゼシカ「やったね、ミコノ。」

 

 ミコノ「うん、ゼシカ。」

 

パァン

 

すげぇな。さすが双子、コンビネーションもハイタッチもバッチリだ!

 

 秀吉「おぉーい、明久たちよぉー!」

 

ん?秀吉か。

 

 弦太郎「どうしたんだ?秀吉。」

 

 秀吉「それがBクラス代表じゃがあの根本らしぃのじゃ。じゃから一旦戻ろうと知らせようと思っての。」

 

 ゼシカ「まじで!あいつ嫌いなんだよねぇ。よくあたしやミコノにちょっかいかけてきたしね。」

 

根本恭二。たしか、目的のためなら手段は選ばないやつって聞いたな。

 

 明久「よし、みんな。一回戻ろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻った俺達を待っていたのは……

 

 

 弦太郎「……ひでぇな、こりゃ。」

 

ボロボロに荒らされた俺たちの教室だった。

 

 明久「文房具やちゃぶ台。カバンまで……」

 

 ゼシカ「根本のやつぅぅ!」

 

と、そこへ

 

 雄二「くそっ。これが目的だったのか……」

 

 弦太郎「雄二!」

 

 明久「どこいってたの?」

 

 雄二「根元のところに4時までに決着がつかなかったら明日に持ち越してそれ以降戦争に関することを禁止するっていう協定をむすんでたんだ。鈴城たちや姫路は体力が持たないからな。しかし、ひどいなこれは……」

 

 ミコノ「ん?あれ?」

 

ミコノのやつ、どうしたんだ?なんか、カバンの中探ってるけど?

 

 弦太郎「ミコノ、どうかしたのか?」

 

 ミコノ「あ、ううん!なんでもないよ。」

 

何でも無いっていうのはねぇだろ。そんなに探してるんだし。

 

 雄二「とにかく、備品は俺が配備しておく。みんなは前線に行ってくれ!」

 

 弦太郎「わかった。ミコノ何かあったら言ってくれよ?」

 

 ミコノ「……うん」

 

心配だな。とにかく、今は前線に行くか!戦争はまだ始まったばかりだしな!

 

 

 

この時、まだおれは知らなかった。自分がある力を手に入れることになるなんて……




さぁ、いよいよ次回はお話が動き出します!


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四問目

さて、きました四問目!Bクラス戦完結です!


弦太郎SIDE

  

 明久「はぁ、昨日はひどい目にあったよ・・・」

 

 弦太郎「あぁ、まさかCクラスがBクラスと手を組んでたなんてな。」

 

あのあと、協定どうり4時で一度試召戦争を中断したはいいけどCクラスがせめてくるっていう情報をムッツリーニが手に入れたんだ。それで雄二と一緒に不可侵条約を結びに行ったら根元の奴が待ち構えていて協定違反とか言い出して襲われたんだよな。ま、襲ってきたBクラス生徒は全員返り討ちにしたんだけどな。

んで、ちょっとその時に明久が島田を助けたのがきっかけで……

 

 

 島田「おはよう、アキ。どうしたの?」

 

 明久「あ、しm……じゃなかった。美波、おはよう。いや、昨日のことをね。」

 

そう、こいつらはお互いを名前で呼ぶことにしたんだ。ダチと仲良くなるのは俺としては嬉しぃんだけど……

 

 ゼシカ「……」

 

まぁ、明久が好きなゼシカとしては面白くないよなぁ。

 

 雄二「よし、全員揃っているな。いいか、みんな!昨日は見事Bクラスを教室前まで追い込んだ!あのあと根元が卑怯な作戦をしてくれたせいで一部のメンバーが消耗したが今日こそ奴らを叩き潰す!いいか野郎ども!」

 

 Fクラス「「「「おぉぉぉぉぉぉ!」」」」

 

 ミコノ「……」

 

ミコノのやつ、やっぱ様子がおかしぃな。ん、あの手紙は……

 

 弦太郎「おい、ミコノそれ……」

 

 ミコノ「あ、弦太郎……なんでもないよ……」

 

そう言ってミコノは手紙を隠した……

 

 明久「……」

 

 ゼシカ「……」

 

 

 

 

 

 

 

さて、戦争が再開したはいいけどやっぱりミコノの様子が気になったからな。少ししか見えなかったけど南階段がどうとか書いてあったよなたしか……

 

 明久「弦太郎!」

 

 ゼシカ「どこ行くの?」

 

 弦太郎「おまえら!どうしてここに?」

 

 明久「いやさ、僕たちもミコノさんの様子が気になってね。」

 

 ゼシカ「で、弦太郎を追っかければいいかなって。それでどこに行くわけ?」

 

 弦太郎「あぁ、ミコノが持ってた手紙に南階段がどうとか書いてあってな。たぶん、そこに行ったんだと思うんだけど・・・!おい、ちょっとこっちに!」

 

あそこにいるのって・・・ミコノ!それにあれは・・・根本?なんであいつが・・・まさか!

 

 ミコノ「根本くん、なんの用なの?」

 

 根本「いや、実はな。こんなものを拾っちまってな。」

 

そう言ってあいつが出したのは……

 

 ミコノ「私のペンダント!根本くん、あなたが盗んだのね。」

 

あれは昔ミコノの誕生日に俺があげたペンダント!もしかしてあいつが昨日カバンの中を探してたのってあれを探してたのか!

 

 根本「盗んだなんて人聞きが悪い。ま、返してほしかったら俺の言うことを聞くんだな。」

 

 ミコノ「どうすればいいの?」

 

 根本「今日の、戦争。まともに戦わないで欲しいんだ。でも、言うことを聞かなかったら……」

 

ちゃらん!

 

 ミコノ「!やめて!」

 

あいつ、ペンダントを壊そうと!

 

 ヒョイ

 

 根本「なぁんて、冗談だよ。じゃあよろしく頼むよ?」

 

根本のやろう……

 

 ミコノ「私、どうすれば……」

 

よし……

 

 弦太郎「……よう!ミコノ。こんなとこにいたのかよ?探したんだぞ。」

 

 ミコノ「あ、げ、弦太郎!明久くんにゼシカも。ど、どうしたの?」

 

 明久「どうしたのじゃないよ、ミコノさん。いきなりどっか行っちゃうんだから。」

 

 ゼシカ「そうそう!心配かけさせないでよね?」

 

とりあえず今は……

 

 弦太郎「大丈夫か?顔色が真っ青だぞ。何かあったらやばいから、保健室に行っといた方がいいんじゃねぇか?」

 

 明久「うん、そうした方がいいよ。ミコノさんはFクラスの要なんだからさ。今は休んでてよ。」

 

 ゼシカ「ほら、あたしが連れてってあげるからさ。いこっ。」

 

 ミコノ「ちょ、ちょっと。わかったから、ひとりで行けるって!」

 

そう言われながらもゼシカはミコノを連れて行った。さてと……

 

 弦太郎「明久……」

 

 明久「何も言わなくてもわかるよ。弦太郎。僕たち、友達でしょ。」

 

 弦太郎「明久……やっぱりお前は最高のダチだぜ!」

 

そう言って俺は明久と少し変わった握手「友情のシルシ」をした。

 

 弦太郎「俺は、気に入らないやつなほどダチになりたくなる。だけど、その前に!」

 

ちょっと待っててくれ。ミコノ。ぜったいにペンダント。

 

 弦太郎「あいつをぶっ倒す!」

 

取り戻すからな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雄二「で、俺に相談って?」

 

俺たちは教室に戻った。雄二にある頼みをするために……

 

 弦太郎「単刀直入に言う。俺に根本を倒させてくれ!」

 

そう言って俺は雄二に頭を下げた。

 

 明久「お願い、雄二!」

 

明久、お前まで……すまねぇ。

 

 雄二「何かあったんだな?ちょっとまて。……そうだな、あとひとりいれば……」

 

 ゼシカ「あたしじゃ、務まらないかな?」

 

 弦太郎「ゼシカ、お前いつの間に!」

 

 明久「もう、びっくりさせないでよ。ミコノさんは?」

 

 ゼシカ「先生に言って休ませてもらってるよ。で、どうなの雄二?」

 

 雄二「なるほどな、そういうことか。ムッツリーニ!」

 

シュバッ!  スタッ!

 

うぉ、びっくりしたぁ。コイツたまに忍者みたいな登場の仕方するよな。

 

 康太「…………どうした?」

 

 雄二「作戦変更だ。今から説明するから、こいつらと協力してくれ。」

 

 康太「…………わかった。」

 

 弦太郎「すまねぇ、ムッツリーニ。お前まで巻き込んで。」

 

 康太「…………気にするな。俺とお前は友達。もちろん、明久や鈴城たちも……」

 

ムッツリーニ……お前ってやつは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明久SIDE

 

 

 

 遠藤「あのぅ、二人共考え直しませんか?やっぱりDクラスでは……」

 

僕とゼシカはいま、Dクラスに来ている。そのワケは……

 

 

 ゼシカ「いえっ!明久ったら、普段からバカばっかりやってるからお灸をすえないと。それにFクラスだと壊れるかもしれないんですよ。」

 

 遠藤「分かりました。承認します。」

 

 明・ゼシ「「サモン!」」

 

 明久「くらえ!」

 

 ゼシカ「よっと!」

 

ドガン!ドガン!ドガン!

 

僕はわざと攻撃を外し続けて壁を殴りまくる!うっ!やっぱり痛いな……でも!

 

 ゼシカ(ごめん、明久……)

 

ゼシカが申し訳なさそうにこっちを見てる。もう、気にしないでいいのにな。

 

 明久(さて、頼むよ!弦太郎!)

 

 

 

 

 

 

 根本「さっさと諦めたらどうだ。負け組さんたち。」

 

 雄二「ほぅ。それがFクラスのことを言っているのならもうすぐお前たちが負け組だな。」

 

 根本「けっ!口だけは達者だな。」

 

ドガン!ドガン!ドガン!

 

 根本「まったく、さっきからドンドンうるさいな。」

 

 雄二「(そろそろ時間だな)よし、みんな一旦下がるぞ!」

 

 根本「ふん、さんざん大きな口を叩いておいて逃げられるとでも思ってるのか?」

 

 明久「だぁぁぁぁぁぁしゃぁぁぁぁぁ!」

 

ドガァァァァァァァン!

 

 根本「んなっ!」

 

 ゼシカ「先生!Fクラス鈴城が……」

 

 Bモブ「近衛部隊が受けます!」

 

 ゼシカ「……ニヤッ」

 

ガララララッ  スタッ

 

 大島「根本、戸締りはちゃんとしておいたほうがいいと思うぞ?」

 

 根本「お、大島先生!それに貴様はムッツリーニ!」

 

 康太「…………保健体育召喚、サモン!」

 

 Bモブ「Bクラス近衛部隊が受けます!」

 

 康太「…………ニィ」

 

 根本「ふん!貴様らの奇襲は失敗に終わったようだな!」

 

たしかに、僕とゼシカ、それにムッツリーニも近衛部隊に囲まれて身動きできない……でも!

 

 弦太郎「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!根本ぉぉぉぉぉぉ!」

 

目的は達した!

 

 

 

 

 弦太郎SIDE

 

 

そう、明久たちはわざと近衛部隊に囲まれたんだ。雄二が俺のわがままに付き合って考えてくれた作戦にのって俺と根本を一対一で戦わせてくれるために!

 

 弦太郎「根本!今日はお前と……ダチになりに来た!」

 

 根本「なんだと?」

 

 弦太郎「だけどその前に、ミコノを悲しませた分ぶっ飛ばす!」

 

 根本「やれるもんならやってみろ!観察処分者!サモン!」

 

 弦太郎「サモン!」

 

 『如月弦太郎 保健体育 208』

 

 『根本恭二 保健体育  203』

 

ほとんど互角か……でも!

 

 弦太郎「負けるわけには行かねぇんだ!」

 

キィィィン!

 

ん?なんだ、急に召喚獣が光りだしたぞ……うわ!

 

 弦太郎「あぁたく、何なんだ一体……え?」

 

 根本「しょ、召喚獣が変身した?」

 

そう、俺の召喚獣がまるで宇宙飛行士のような姿になっていたのだ。だけど、そのマスクはまるで……

 

 弦太郎「仮面ライダー?」

 

 明久「えぇぇぇぇ!ど、どうなってんのこれ?」

 

 ゼシカ「あたしに聞かないでよ!」

 

 弦太郎「あぁなんかよくわかんねぇけど!宇宙キタァァァァァァァァァ!」

 

 

 

 

 

 NO SIDE

 

 弦太郎「タイマン張らせてもらうぜ!」

 

 根本「そんなハッタリが通用するか!」

 

弦太郎の召喚獣にに自らの召喚獣を突撃させる根本。しかし!

 

 弦太郎「くらうか!」

 

根本の攻撃を全くものともしない弦太郎。攻撃を次々とかわしていく。

 

 弦太郎「今だ!」

 

 ドガッ!バキッ!ガスッ!

 

当然攻撃を外し続ければいずれ隙が生まれる。弦太郎はそこを狙って根本に連続攻撃を仕掛ける!

しかし……

 

 弦太郎(な、なんだ?攻撃力もスピードも上がっているのは感じるけど腕や足に来る衝撃がいつもより強い!)

 

そう、弦太郎の召喚獣は武器がないため普段から攻撃しているだけでわずかながらフィードバックによる衝撃が来るのだ。しかし、今はまるで本当に自分の手や足で攻撃しているような感覚になっていた。

 

 弦太郎「止めだ!くらえ!」

 

ドゴン!

 

渾身の一撃を放つ弦太郎!そして!

 

 

 『根本 恭二  DEAD』

 

 

 弦太郎「……よっしゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

戦いはFクラスの勝利で終わった……そして。

 

 

 

 

 

 

 雄二「よう、負け組代表さん?実はな、本来ならお前らにちゃぶだいをプレゼントしたいんだが特別に免除してやらんでもないぞ?」

 

 根本「……条件は?」

 

 雄二「鈴城姉に、土下座しろ。」

 

 弦太郎「それと、俺たちとダチになってもらう!お前のその曲がった根性、叩き直してやるぜ!」

 

 根本「(あんなひどいことをした俺と友達になる、か。……こんなバカな奴だが、面白いかもしれないな。)……あぁ、わかった。鈴城さんはどこにいる?」

 

 雄二「実はもう秀吉に連れてこさせてる。お、噂をすれば……」

 

ガラララッ

 

 秀吉「連れてきたぞい。」

 

 ミコノ「あ、根本くん……」

 

 根本「鈴城さん、すまなかった。これ……本当にすまなかった!」

 

根本はミコノにペンダントを返すと土下座をした。

 

 ミコノ「ううん、もういいの。謝ってくれたし。ね、弦太郎?」

 

 弦太郎「あぁ。ほら、根本。これで俺たちも今日からダチだ!」

 

 根本「本当に俺なんかと友達になるっていうのか?」

 

 明久「うん、でももう卑怯なことはしちゃダメだからね!」

 

 雄二「話はまとまったみたいだな。よし、今日は全員解散!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、帰り道……

 

 

 明久「ミコノさんにも見せたかったなぁ。弦太郎の召喚獣が変身した仮面ライダー。」

 

 ゼシカ「うーん。ねぇ、あの仮面ライダーに名前付けない?どうせだったら。」

 

 明久「あ、いいねぇそれ!どんなのがいいかなぁ。」

 

 ミコノ「……あ、フォーゼっていうのはどう?メタモルフォーゼ、つまり変身からとったんだけど。」

 

 弦太郎「お、いいなそれ!よし、今日から変身した俺の召喚獣は、仮面ライダーフォーゼだ!」

 

 

 

 

 

その日、本来この世界には存在しないライダーが召喚獣として文月学園に誕生した。




ふぅ、こんな駄文にめっちゃ時間かかった。さて、ついに弦太郎の召喚獣が変身しました。
まだ能力はほとんど使ってませんが。では次回もなるべく早く更新します!
あ、感想とかも書いていただけると嬉しいです。特にアドバイスはものすごく欲しいです!
すいません、個人的なお願いで。では、失礼します。


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五問目

さて、五問目。今回はAクラス戦直前です。どうぞ。


明久SIDE

 

 

弦太郎の召喚獣が変身したあのBクラス戦から二日たった。昨日、一昨日で補給テストを終えたはいいんだけど昨日テストが終わったら壁をぶっ壊した件について思いっきり絞られました……ってなるところだったけど実は弦太郎や雄二たち、おまけに根本くんが事情を説明してくれたおかげでかなり早く開放されたんだ。まぁ、鉄人の拳骨は思いっきりくらっちゃたんだけどね・・・そして今日は!

 

 雄二「さて、みんな。ここまで来れたのはほかでもないお前らが協力してくれたおかげだ。本当にありがとう。そして、ここでお前らに話しておかなきゃいけないことがある。」

 

 Fモブ「どうした、坂本?」

 

 Fモブ「何なんだ一体?」

 

 雄二「Aクラスの設備は奪わず少しではあるが俺たちの教室自体のランクアップをかけあおうと思っている。」

 

 Fモブ「「「「「「「「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」」」」

 

 Fモブ「Aクラスに勝てばその設備が奪えるんだぞ!」

 

 Fモブ「そうだ!なんでそんな面倒なことを……」

 

うわ、やばい!このままじゃ暴動が……

 

 雄二「……考えてみろ。俺たちが設備を奪うことにより、Aクラスの美少女が体を壊す様子を……」

 

 Fモブ「うん!いい考えだな坂本!」

 

 Fモブ「あぁ!男は女性を守る紳士でないとな!」

 

すごいな雄二!あっという間に沈めちゃったよ!っていうかみんないくらなんでも単純すぎるでしょ。それが友人でも男だったら見捨てそうだな……

 

 雄二「さて、そのAクラス戦だがチーム戦で行こうと思う。」

 

 弦太郎「なぁ雄二、どういうことだ?チーム戦って。」

 

そうだよね。普通のとどう違うって言うの?

 

 雄二「あぁ、うちとAクラスから選抜者を何名か出して一騎打ちで戦うっていうふうに相手に提案しようと思っている。正直言って相手は300点近くが当たり前の点数を持つやつらだ。まともに試召戦争をすればたとえ弦太郎がBクラス戦で見せたあの能力を使っても勝ち目は低い。」

 

 弦太郎「まぁ、苦手教科でこられちまったら流石にフォーゼに変身しても厳しいな。」

 

たしかに、いくら操作がうまくてもあまりにも点数にさがあったらダメージは少なくなっちゃうからね。Aクラスはたしか苦手教科でも200点越えは当たり前っていうぐらいだからね。

 

 明久「で、それには誰が出るの?弦太郎や雄二はまず確実だろうけど……」

 

 雄二「あぁ、それについてはDクラス戦の日に名前をあげたやつらが候補だ。その場の状況で俺が指示を出す。」

 

 ゼシカ「ふぅーん。じゃ、あたしたちも候補に入ってるわけね。」

 

 雄二「あぁ。だがAクラスにはもうお前たちの情報は入っているだろう。弦太郎の召喚獣のことも含めてな。警戒されることは間違いない。さて、お前ら。話はここまでだ。Aクラスを倒しに行くぞ!」

 

 Fクラス全員「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 優子「へぇー。一騎打ちねぇ。何が目的なの?」

 

 雄二「もちろん、俺たちの勝利だ。」

 

 優子「うーん。そうね……」

 

彼女は木下優子さん。苗字でわかったと思うけど彼女は秀吉の双子のおねぇさんなんだ。ちなみに秀吉たちはものすごくそっくりで正直言って二人共同じ格好されて黙られたらわかる自信はゼロだね。しかし、相変わらずAクラスは広いな。いまはAクラスとFクラス全員がいるけどまだ2クラスくらい入れる気がするな。

 

 翔子「……うけてもいい。雄二の提案を。」

 

 明久「あ、霧島さん!」

 

 雄二「すまないな、翔子。で、条件はなんだ?」

 

 翔子「……さすが雄二。私と一騎打ちをして欲しい。負けたほうがなんでも言うことをひとつだけ聞くっていうルール付きで。」

 

 雄二「あぁ、いいだろう。」

 

 優子「まぁ、代表が受けるって言うならいいわよ。じゃあ、その代表と坂本くんの一騎打ちを含めて7回戦勝負にしましょう。教科の選択権はあなたたちが4つ、私たちが3つ。これでいいかしら?」

 

 雄二「あぁ、構わない。」

 

話はこれでまとまったかな?

 

 沖浦「あなたかしら、如月弦太郎君って?召喚獣が仮面ライダーとかいうわけのわからない奇妙なモノに変身するっていう。」

 

誰だろう、あのメガネの女の子?ひどい言い方だな。人が好きなものに対して。

 

 弦太郎「おい、そんな言い方はないだろ。仮面ライダーは自分の信念と守りたいもののために戦う正義のヒーローだぞ!」

 

 沖浦「しょせんは架空のお話でしょ?それにそんな子供騙しなもの見てるなんて随分子供ね。あなたいくつよ?」

 

 ミコノ「ちょっと!いくらなんでもそんな言い方は……」

 

 優子「沖浦さん。人の趣味についてあまり口出しをするのは良くないと思うわよ?それに私たちはAクラスよ。生徒の見本となる人間の態度じゃないわよ。」

 

 沖浦「……わかったわ、木下さん。じゃあね如月くん。」

 

 弦太郎「すまねぇ、木下。俺もついカッとなっちまって。」

 

 優子「いいのよ、気にしないで。誰だって自分が好きなものに対してあぁいう言い方されたらカチンとくるわよ。……それに私も電王とかディケイドは見てたし。」

 

 明久「木下さんも見てたんだ!面白かったよねー。電王はギャグも多かったし。」

 

 優子(まぁ、私の場合は違う理由もあったんだけどね。)

 

 弦太郎「なぁ、木下。俺たちとダチにならねぇか?ライダー好きには悪い奴はいねぇし!」

 

 ミコノ「いいかな、木下さん?迷惑じゃない?」

 

 ゼシカ「秀吉もつれて、一緒に出かけたりしない?」

 

 秀吉「姉上よ、わしからも頼むぞい。」

 

 優子「……えぇ、そうね。よろしく頼むわ如月くん。」

 

 弦太郎「おう!今日からお前もダチだ、木下!」

 

やっぱり弦太郎はすごいな。いろんな人と友達になって。根本くんもいい人になったし。

 

 高橋「えー皆さん。そろそろ大丈夫ですか?」

 

 優子「あ、はい!さて、如月くんたち。友達になったからといって手を抜くつもりはないわよ。」

 

 弦太郎「当たり前だ!相手の全力を自分も全力で受け止める。それが友情ってもんだ!」

 

 雄二「話はまとまったみたいだな。さて、言っとくが俺たちは負けないからな、翔子。」

 

 翔子「……私たちだって。」

 

 

 

 

いよいよ、僕たちのAクラスへの下克上が始まる!

 




さて、今回はここまでです。次回はいよいよAクラス戦です!


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六問目

今回はAクラス戦前半です。どうぞ!


明久SIDE

 

 

 高橋「それでは、只今よりAクラス対Fクラスの特別形式試験召喚戦争を開始します。各代表、準備はよろしいですか?」

 

 雄二「ああ。」

 

 翔子「……問題ない」

 

 優子「じゃあ、代表。あたしから行かせてもらってもいいかしら?」

 

 翔子「……うん。頑張って。」

 

 雄二「よし、鈴城妹。頼む。」

 

 ゼシカ「はいはい。じゃあ、行ってくるね明久!」

 

 明久「うん、頑張ってゼシカ!」

 

木下さんがどれぐらいすごいかはわからないけどゼシカならきっと大丈夫!

 

 高橋「教科はなんにしますか?」

 

 ゼシカ「じゃあ、数学で!」

 

 高橋「では、第一回戦始め!」

 

 ゼシ・優「サモン!」

 

 『鈴城ゼシカ 数学 374

 

  木下優子  数学 395』

 

うわ!ゼシカ前より点数上がってるのに木下さんほぼ400って!

 

 優子「あー、あとちょっとで腕輪使えたのに!」

 

 ゼシカ「はぁ、正直腕輪使われたら勝目だいぶなくなるんだけどね?さて、全力で行くよ。優子!」

 優子「!……えぇ、ゼシカ。手加減しないわよ!」

 

ドシュン!ドシュン!ドシュン!カキン!カキン!カキン!

 

ゼシカがハンドガンで牽制しているけど木下さんもランスでそれを防ぐ!そして近づいて剣でいっても……

 

 ゼシカ「はぁ!」

 

ブン!ガキン! ぐぐぐぐぐ!

 

す、すごい!つばぜり合いだ!

 

 ゼシカ「うーん!ふっ!」

 

一回距離をとったみたいだけど、木下さんにはなかなかダメージを与えられない。どうすれば?

 

 ゼシカ(このままじゃ、完全に集中力勝負ね。どうすれば……あ、そうだ!)

 

ん?ゼシカ一体なにするつもり・・・え!

 

 ゼシカ「えい!」

 

ブン!ヒューン!

 

ええええええええええ!いきなり剣ぶん投げちゃったんですけどぉぉぉぉぉ!

 

 優子「何を考えているかは知らないけど、一気にかたを付けさせてもらうわ!」

 

 ゼシカ「……な~んてね!」

 

ドシュン!

 

ゼシカはなんと、さっき投げて今は空中に浮いている自分の剣に向かって銃を撃った。そして、弾丸が剣にあたって跳ね返り……!

 

カキン!ピシュン!

 

 優子「……え?」

 

そのまま、木下さんの召喚獣の頭に直撃した!

 

 『木下優子 DEAD』

 

 高橋「勝者、Fクラス!」

 

 ゼシカ「やったぁ!」

 

 明久「やったね!ゼシカ!」

 

ギュッ!

 

 ゼシカ「うん!」

 

ギュッ!

 

 明・ゼシ「……ハッ!」

 

ぱっ!

 

し、しまった。思わず抱きついちゃった!

 

 明久「ご、ごめんゼシカ!つ、つい……」

 

 ゼシカ「い、いいよ気にしないで!あたしもしちゃったし……」

 

 Fモブ全員「吉井ぃぃぃぃぃ!きさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

げ、やばい!こんな時に……

 

 ゼシカ「明久になんかしたらあんたたちのこと一生無視する。」

 

 Fモブ「はっはっはっ。冗談だよ吉井くん!」

 

 Fモブ「仲間を傷つけるわけないだろ?」

 

なんという変わり身の速さ!

 

 高橋「それでは、次の人お願いします。」

 

 佐藤「では、私が。」

 

 雄二「よし、行ってこい明久。」

 

 明久「え、ここで!」

 

 雄二「ああ、ムッツリーニのデータにあいつの得意科目に日本史とあったからな。Aクラスの上位並みの点を持つおまえの日本史と操作能力が合わされば負けやしないさ。」

 

 明久「うん、わかった!僕が出ます!」

 

 高橋「分かりました。それでは準備はいいですか?」

 

 明・佐「はい!」

 

 康太「…………すまない、雄二。」

 

 雄二「?どうした、ムッツリーニ。」

 

 康太「…………あいつが今回一番取れていたのは、物理だ……」

 

 雄二「………………は?」

 

 明・佐「サモン!」

 

 『吉井明久 物理  34

 

  佐藤美穂 物理  387』

 

その時、雄二とムッツリーニが謝る声が聞こえたと思ったら一瞬で僕の意識は持ってかれた…

 

 

 

 

 

 

 

 雄二「……すまん、明久。まさかここで物理を持ってくるとは……」

 

 康太「…………俺のリサーチ不足だった。」

 

 明久「いや、いいよ二人共。相手に科目の選択権を無駄に使わせたと思えばさ。」←ボロボロ

 

正直いって今回の物理は結構ひどい方だったからね。最悪な時はギリギリふたケタとかあるし・・・

 

 高橋「では、次の方お願いします。」

 

 ミコノ「雄二くん、私に行かせて!」

 

 雄二「ああ、わかった。頼むぞ。」

 

 翔子「・・・誰が出る?」

 

 リーメイ「代表、私が行ってもいい?」

 

 翔子「・・・うん。頑張って。」

 

 ミコノ「あ、リーメイちゃん!」

 

 リーメイ「久しぶり・・・でもないかな?」

 

あ、あの人は1年生の時にミコノさんとゼシカと同じクラスだったリーメイ・フリューゲルさんだ。たしかお父さんがイギリス人のハーフでお母さんが日本人だって言ってたかな、最初あったとき。

 

 リーメイ「まったく、体調不良ぐらいなら再試験受けさせてあげたっていいじゃない。如月くんやゼシカもAクラスに入れただろうし、吉井くんも悪くてもDクラスには入れたかもしれないのに。」

 

 ミコノ「うん、私はともかく弦太郎たちには申し訳なかったよ。でも、後悔ばかりもしてられないから。今ここで、全力で頑張る!」

 

すごいな、ミコノさん。こっちにも気合が伝わってくるよ。

 

 高橋「では、教科はどうします?」

 

 ミコノ「選んでいいよ。私、特別どれがたかいっていうのはないから。」

 

 リーメイ「そう?じゃ、遠慮なく。先生、古典でお願いします。」

 

 高橋「わかりました。では、始めてください。」

 

 ミコ・リー「サモン!」

 

 『 鈴城ミコノ 古典 381

 

   リーメイ・フリューゲル 古典 382』

 

すごい、たったの一点差だ。

 

 リーメイ「互角ね。勝負は時の運って言うから、どっちが勝つかはわからないわね。」

 

 ミコノ「全力で行くからね!」

 

 リーメイ「こっちこそ!」

 

そして、戦いが始まると……

 

ドシュン!ドシュン!

 

リーメイさんの武器は二丁拳銃。離れているところから次々撃ってきているけどミコノさんもそれをかわしていく!

 

ドシュン!ドシュン!……

 

あれ、攻撃がやんだ?

 

 リーメイ「しまった、弾切れ!」

 

やった、今のうちに!

 

 ミコノ「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

 弦太郎「よっしゃあ、いけミコノォォォ!」

 

 リーメイ「……こうなったら!」

 

ドガッ!ゲシッ!

 

え!急にリーメイさんの召喚獣がむかってきて素手で攻撃してきた!おまけにミコノさんの召喚獣を飛台にした!

 

カチャン!

 

うわ、そのまま空中でリロードを終わらせちゃった!

 

 リーメイ「チェックメイトね。」

 

ドシュン!ドシュン!ドシュン!ドシュン!

 

 『鈴城ミコノ DEAD』

 

 ミコノ「リーメイちゃん、今のって?」

 

 リーメイ「ああ、父が昔教わっていたある拳法を前に護身用として教わったの。まさか実践での初使用が召喚獣でするとは思わなかったけど。でも、いい戦いだったわ。次も負けないわよ?」

 

 ミコノ「……こっちこそ、次は負けないからね!」

 

友情っていう言葉を聞くと男のっていうイメージを持つ人が多いけど女の子でもあるもんだよね。さっきのゼシカと木下さんみたいに。

 

とぼとぼ……

 

 ミコノ「……ごめんね、みんな。」

 

さっきは我慢してたのか。ミコノさんちょっと泣きそうになってる……

 

ぽんぽん。なでなで。

 

 ミコノ「え、弦太郎?」

 

 弦太郎「大丈夫だ、ミコノ。まだ戦争に負けたわけじゃない。お前の分は俺たちが勝ってみせるからな!安心しとけって。」

 

 明久「そうだよ、ミコノさん!それに僕のお粗末すぎる戦いを見ちゃった後だし、誰も責めないよ。」

 

 ゼシカ「そうそう、あたしが勝ったのもたまたまだし。」

 

 ミコノ「ありがとう、みんな!」

 

 高橋「それでは、四人目の方お願いします。」

 

 久保「では、僕が行かせてもらうよ。」

 

 雄二「相手は久保か……じゃあ姫路、頼む。」

 

 姫路「はい!わかりました。」

 

久保君ってたしか学年2位だったかな?でも、姫路さんとはそんなに点数は変わらないって聞いたきがするけど。

 

 高橋「では教科を選択してください。」

 

 久保「総合科目でお願いします。」

 

 明久「あ、ちょっと勝手に!」

 

 姫路「分かりました。」

 

 明久「え、姫路さん?」

 

 姫・久「サモン!」

 

 『 久保利光 3989

 

   姫路瑞希 4457』

 

す、すごい!400点以上も差をつけてる!

 

 姫路「わたし、このクラスが好きなんです!誰かのために一生懸命になれる人がたくさんいるこのクラスが!」

 

姫路さんの召喚獣が一気に大剣を振りかざした!

 

 久保「姫路さん。ぼくだって、Aクラスの誇りがあるんだ!」

 

!?久保君の召喚獣がギリギリで攻撃をかわした!

 

シャッ!

 

そして久保君の召喚獣が姫路さんの召喚獣の頭を……

 

『姫路瑞希 DEAD』

 

そんな、姫路さんまで……

 

 姫路「……すいません。負けてしまって。」

 

 雄二「気にするな、姫路。あとはこっちが有利になるだけだからな。」

 

 明久「え、それってどういうこと?」

 

 雄二「Aクラスはもう科目選択の権利を全部使っちまったんだよ。あとは、ムッツリーニと弦太郎、そして俺に任せろ。」

 

 明久「あ、そうか!こっちはゼシカの一回しか選択してないからね!」

 

 雄二「よし!お前ら、逆転するぞ!」

 

 

 

 

あとは、頼むよ三人とも!




さて、Fクラスは三連敗。次回逆転なるか!お楽しみに。


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七問目

さて、いよいよAクラス戦完結です!え~本日は初めての予約投稿ですがちゃんとなってますかね?
あ、途中かなりイラッてくる発言があるのでお気を付けを。


弦太郎SIDE

 

 

さて、もうあとがねえな。でも雄二が言ったとうりでAクラスはもう科目選択は使えないからな。あとの三回戦分こっちが少しは有利な状況で戦えるな。

 

 高橋「それでは、両者ともにメンバーを出してください。言っておきますがFクラスはここで負けたら自動的に戦争敗北になりますので。」

 

 雄二「ああ。行け、ムッツリーニ。」

 

 康太「…………」スクッ

 

ムッツリーニの保健体育は最近では教師並みらしいからな。たぶん霧島でも保健体育のムッツリーニは倒せないだろ。

 

 愛子「じゃ、僕が行くね。」

 

ん?たしか1年生の終わりに転校してきた工藤だったかな?ミコノと同じクラスだったからたまにみかけたな。

 高橋「教科はどうします?」

 

 康太「…………保健体育。」

 

 愛子「えっと、ムッツリーニくんだよね。君も保健体育が得意なんでしょ?僕も得意なんだよ。……実技でね♪」

 

やばい、思わず顔が赤くなりそうだ。

 

 明久「///////」

 

 ミコノ「//////」

 

 ゼシカ「//////」

 

となりの幼馴染三人も顔真っ赤だな。大丈夫かムッツリーニ?

 

 康太「…………たしかに実技も大事だが最も大事なのは知識。」←鼻にティッシュを詰めている。

 

なんかちょっと目を離したすきに鼻血出してティッシュ詰めてるし!

 

 高橋「早く召喚をしてください。」

 

あー先生も話がこれ以上ヒートアップする前に止めたな。

 

 康太「…………サモン」

 

 愛子「はーい。サモンっと。」

 

うわ!なんだあの斧、デッカ!しかも腕輪持ち!工藤も結構な点数取ってるなこれは。

 

 愛子「じゃ、バイバイ!ムッツリーニくん。」

 

 明久「!ムッツリーニ!!」

 

 康太「…………加速。」

 

 愛子「え?」

 

シュゥゥゥゥ

 

な、いつの間に工藤の後ろに回り込んだんだ!腕輪を使ったと思うんだけどあんな一瞬で…………

 

ピシッ!……バタン

 

工藤の召喚獣が倒れたのを見て俺たちは点数を確認すると・・・

 

 『土屋康太 保健体育 687

 

  工藤愛子 保健体育 512』

 

ムッツリーニいくらなんでもすごすぎるだろ!学年じゃなくて学園1じゃないのか?

 

 高橋「勝者、Fクラス!」

 

 愛子「そ、そんな……」

 

 康太「…………今回は運が良かっただけ。またいつかお互い好調の時に戦おう。」

 

 愛子「ムッツリーニくん・・・うん、今度は負けないよ!」

 

そういってあいつらは固い握手をした。ダチでもありライバルでもあるって感じか?

 

 康太「…………/////」

 

あれ、ムッツリーニなんか顔赤いな?

 

 高橋「それでは、六人めのかたは出てください。」

 

 沖浦「先生、私が出ます。」

 

!アイツ……

 

 弦太郎「雄二……」

 

 雄二「わかってる弦太郎。どっちにしろだすつもりだったからな。」

 

 弦太郎「ああ、ありがとう雄二。俺が出ます!」

 

そういって俺は教室の中心まで行く。

 

 沖浦「あなたがわたしの相手ね。ま、せいぜい楽しませて頂戴。仮面ライダーとやらで。……はぁ、それにしても木下さんと工藤さんはAクラスにはふさわしくないわね。Fクラスみたいなクズ集団に負けて。Aクラスとしての自覚がないのかしら?」

 

コイツ……今なんて言った!

 

 弦太郎「おい、沖浦。お前今、俺のダチ達だけじゃなくて自分の仲間も馬鹿にしたんだぞ!わかってんのか!」

 

 沖浦「観察処分者がふたりもいるようなクラスに負けたのよ?そんな人なんて仲間だと思わないわ。それにあなたの友達とやらもろくなやついないじゃない。観察処分者に悪鬼羅刹。変態に女みたいな顔したやつ。まともなのは本来Aクラスに入るはずだった女子三人ぐらいかしら?まあ、姉妹の妹さんの方は正確に問題ありそうだしお姉さんの方と姫路さんは負けていたから期待はできないけどね。」

 

 弦太郎「てめえ……。沖浦、この勝負俺が勝ったらお前が馬鹿にしたやつら全員に謝ってもらうからな!そんでもっておまえともダチになる!」

 

 沖浦「考えておくわ。さっさと教科を決めたらどう?」

 

 弦太郎「ああ。先生!世界史でお願いします。」

 

 高橋「分かりました。それでは、始めてください。」

 

 弦・沖「サモン!」

 

『如月弦太郎 世界史 419

 

 沖浦南美  世界史 472』

 

差が結構あるな。あいつの召喚獣の装備は先端に針がついた銃か。たぶんニードルガンってことか。

 

 弦太郎「悪いが遠慮するつもりは一切ないからな。行くぜ、変身!」

 

そう叫んだ瞬間、俺の召喚獣が光に包まれその光が消えると……そこには変身した俺の召喚獣、フォーゼが立っていた。

 

 優子「あれが……」

 

 愛子「すごい!本当に召喚獣が変身しちゃったよ、優子!」

 

 リーメイ「あなたの力見せてもらうわよ、如月くん。」

 

 ミコノ「……かっこいい。」

 

 明久「でしょ?」

 

 ゼシカ「弦太郎、そんな奴ぶっ飛ばしちゃえ!」

 

 ミコノ「弦太郎、頑張って!」

 

みんなのためにも……負けられない!

 

 弦太郎「宇宙キタァァァァァァァァァ!仮面ライダーフォーゼ!タイマン張らせてもらうぜ!」

 

 沖浦「みょうちくりんな姿ね。ま、すぐ片付けてあげるわ!」

 

そう言って沖浦はニードルガンを撃ってくる!

 

 弦太郎「そうはいくか!」

 

俺は、ジャンプして攻撃をかわした。前の根本のときはよくわからなかったけど、今ならフォーゼの能力がなんとなくわかる!

 

 弦太郎「行くぜ。ロケット!」

 

その瞬間フォーゼの右腕にオレンジ色のロケットが装備された。

 

 弦太郎「くらえ!ライダーロケットパァァァァァァンチ!」

 

空中からそのまま相手に向かって突撃していく!

 

 Aクラス教室にいるほぼ全員「ちょくせつ!?」

 

 翔子「……びっくりした。」

 

まあ、ロケットパンチって聞くと普通腕が飛んでいく方イメージするよな……

 

 沖浦「そんなの喰らわないわよ!」

 

ぎりぎりのところで空中に逃げられたか……だけどまだまだ!

 

 弦太郎「ランチャー、レーダー!ターゲットロック!」

 

右足にランチャーポッド、左腕にターゲット機能が付いたレーダーが装備された。よし、今だ!

 

 弦太郎「シュゥゥゥゥト!」

 

そのままランチャーからミサイルを発射していく。今の状態なら!

 

 沖浦「なっ!」

 

よっしゃ!ホーミングミサイルだ!

 

ドガガガガガガガ!……スタッ

 

ミサイルは全弾命中しダメージもそこそこ食らわせたみたいだけど体制を立て直されたか・・・

 

 沖浦「よくもやってくれたわね……観察処分者ごときが!」

 

ドシュン!

 

やべえ!早すぎて回避が……

 

ドスッ!

 

 弦太郎「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

あいつの撃ったニードルガンがフォーゼの左肩に当たった時まるで肩が貫かれたような痛みに襲われた……

 

 弦太郎「はあ、はあ。」

 

針はそのまま貫通して肩には残らなかったから良かったけど……やっぱりそういうことか。

根本の時も薄々感じていたけど、フィードバックのダメージが変身する前の倍以上になってやがる。

 

 ミコノ「弦太郎!」

 

 弦太郎「大丈夫だ、ミコノ。心配すんなって。」

 

 明久「ミコノさん。止めたって無駄だと思うよ。それが弦太郎だから。」

 

 ゼシカ「ていうか、ミコノが信じないでどうすんの?」

 

 ミコノ「ふたりとも……」

 

 沖浦「さっさと片付ければよかったわね。『パワード』!」

 

なんだあの巨大な針は!

 

 沖浦「これはね、私の武器についてる針を巨大化させてパワーを増幅させるの。正直言って戦争ではあまり使えないけど、こういう戦いでこそ使えるのよね。」

 

くそ、どうすれば……ん?待てよ。

 

 弦太郎「ランチャー、レーダー、解除!」

 

ランチャーとレーダーを戻すと左手首についてたんだ、腕輪が。よし、イチかバチか!

 

 弦太郎「リミットブレイク!」

 

腕輪を発動するとフォーゼのベルトにレバーみたいなものが装備された。

 

 沖浦「あはははは、まさかそれだけなの?お笑いね。」

 

……なるほど、そういうことか!

 

 弦太郎「ドリル!」

 

フォーゼの左足にドリルが装備されたあと、ロケットで飛び上がった!

 

 沖浦「何を考えてるか知らないけど、無駄なことよ!」

 

針がこっちに向かって飛んできた!

 

 弦太郎「よし、レバーを!」

 

ガシャン『LIMIT BREAK』

 

 弦太郎「くらえ!ライダーロケットドリルキィィィィィィィック!」

 

ロケットのブースターで一気に加速して針に向かって行く!

 

ガガガガガガガ!

 

ドリルでそのまま突き抜いて沖浦の召喚獣に向かって行く!

 

 沖浦「!?」

 

沖浦は俺が針を突破するとは思ってなかったみたいで驚いている。

 

ドガガガガガガガガ!

 

そして、ドリルがあいつの召喚獣を貫いた……

 

 『沖浦 南美  DEAD』

 

 高橋「勝者、Fクラス!」

 

 沖浦「そ、そんな。このわたしが……」

 

 弦太郎「沖浦、約束だ。お前が馬鹿にしたやつらにあやまれ!」

 

 沖浦「……あら、なんのことかしら?」

 

 弦太郎「何!どういうことだ。」

 

 沖浦「私は考えておくとは言ったけど、謝るとは一言も言ってないわ。それに観察処分者と友達になるなんてお断りよ。せいぜいお友達ごっこでもやってなさい。」

 

こ、コイツ!

 

 弦太郎「てめぇ!」

 

 雄二「よせ、弦太郎!お前があいつに何かしたらそれこそ問題になる!」

 

 明久「弦太郎!僕たちのことならいいからやめてよ。ミコノさんだって悲しむよ!」

 

 ゼシカ「落ち着きなさいって!」

 

 ミコノ「弦太郎!」

 

 弦太郎「……。わるい、みんな。つい頭に血が上っちまって。」

 

 明久「ふう。あんまり気にしなくていいよ、弦太郎。僕たちのために怒ってくれたんだし、何より僕ら友達じゃないか。そのかわり、僕が今みたいになったらちゃんと止めてよね。」

 

……すまねぇ、みんな。

 

 高橋「沖浦さん。先ほどあなたは木下さんと工藤さんはAクラスにふさわしくないと言いましたがあなたの発言こそ、Aクラスにはふさわしくありません。」

 

 沖浦「……すみませんでした。」

 

 高橋「えーそれでは両代表による最終戦です。前に出てください。」

 

 

 

 

 雄二SIDE

 

 雄二「ああ。」

 

 翔子「……はい。」

 

さて、この戦いで決まるな……

 

 明久「雄二、任せたよ!」

 

 弦太郎「頼むぜ!」

 

弦太郎のやつもなんとか落ち着いたな。フィードバックでかなりダメージも負ったのに人のことを……

 

 雄二「ああ、任せろ!」

 

そういって、俺は決戦に向かった……

 

 翔子「……雄二、さっきはゴメン。」

 

……全く。

 

 雄二「沖浦のことだろ?別にお前のせいじゃないだろ、きにすんな。それよりも絶対手を抜くなよ?」

 

 翔子「……ありがとう、雄二。言われなくても手加減なんてしない。」

 

 高橋「それでは、坂本くん。教科を選択してください。

 

 雄二「現社でお願いします。」

 

 高橋「分かりました。それでは、始めてください。」

 

 雄・翔「サモン!」

 

 『坂本雄二 現社 379

 

  霧島翔子 現社 478』

 

だぁもうこんな時に限って調子が悪いもんな。一番ましなやつでこの差だからな。

 

 翔子「……この前は調子が悪かった。」

 

今絶望しか見えない言葉が聞こえたきがするが聞こえなかったことにしよう。

 

 雄二「行くぞ、翔子!」

 

 翔子「……うん。」

 

ガン!ガン!ガン!ガギン!ガギン!ガギン!

 

くそ、俺はメリケンサック、翔子は日本刀。攻撃しても弾かれっぱなしだな。

 

 翔子「……いっきに行く。」

 

よし、今だ!

攻撃さえかわしちまえばたとえ武器にハンデがあっても勝てる可能性はある!

 

ブン!

 

翔子の日本刀をかわし、一気に攻撃を叩き込む!

 

 雄二「オラオラオラオラァ!」

 

点数差が結構大きいせいか一発のダメージは少ないがこの調子で行けば!

 

 翔子「……雄二は調子に乗るとすぐ油断する。」

 

ザンッ!

 

なっ!まさか翔子のやつ俺を油断させるためにわざと攻撃をくらってたっていうのか!

翔子らしくないハイリスクの作戦だな……いや、だからこそその作戦が活きて来るってわけか。さすがだな、翔子。ふと、点数を確認してみると……

 

 『坂本雄二  現社 85

 

  霧島翔子  現社 97』

最初に連続攻撃を食らわせたおかげでだいぶ削ったがあそこでくらった一撃はやっぱり重かったな。

 

 翔子「……」

 

くそ、翔子のやつもこっちの出方を伺っている……

 

 翔子「……雄二。このままじゃ終わらないから次で決める。」

 

なるほどな……最後は勝っても負けても恨みっこなしってか。

 

 雄二「ああ、行くぞ翔子!」

 

 翔子「……うん。」

 

俺と翔子は武器を構えて全力でお互いに向かって行く!

 

キィィィィン!

 

……結果は……?

 

 『坂本雄二 DEAD』

 

 雄二「……くそっ!悔しいが俺の……」

 

 翔子「……雄二、私も戦死してる。」

 

 雄二「何!」

 

 『霧島翔子  DEAD』

 

 翔子「……雄二。今度、また戦おう?」

 

全く、無邪気な笑顔で言ってきやがる。

 

すたすたすた。ぽん。

 

 翔子「//////」

 

頭に手を置いただけで顔赤くしやがって。

 

 雄二「ああ。今度は絶対俺が勝つ!」

 

 

 

AクラスとFクラスの試召戦争は三勝三敗一分けで引き分けという形で幕を閉じた。




はい、というわけでAクラス戦は残念ながら引き分けという形で終わってしまいました。
次回は試験召喚戦争編最終回です!お楽しみに!


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八問目

さて、今回は戦後対談。試験召喚戦争編完結です!


明久SIDE

 

 

うーん、これからどうするんだろう?雄二と霧島さんもお互いのクラスの陣営に戻ってきたけどAクラスの教室はほとんど無音状態。誰もしゃべろうとしないな。

 

ガラララッ

 

 西村「失礼します。」

 

 高橋「あ、西村先生。それが……」

 

あれ、鉄人?どうしてここに?

 

 西村「高橋先生、事情は把握していますので大丈夫です。実は学園長から伝言を頼まれてきたもので。今回の試召戦争のことについて。」

 

ざわざわざわざわ……

 

え、どういうこと?

 

 雄二「今回の試召戦争は、勝敗数以前の問題で続行不可能だから引き分けにするしかないってことだろ?鉄人。」

 

 明久「勝敗数以前の問題って?それに続行って……」

 

 西村「先生と呼べ、坂本。おそらく両代表は気づいていると思うが、この戦争は続行不可能により学園長は和平交渉をして、双方ともに納得いくよう戦後対談をしろとのことだ。」

 

 沖浦「そんな!どうして私たちAクラスがこいつらと……」

 

 翔子「……沖浦さん。私と雄二はさっきの戦いの結果でどうなった?」

 

 沖浦「!まさか……」

 

 優子「そう、うちの代表と坂本くんは両者ともに戦死したわよね?」

 

 明久「なるほど、それで続行不可能って!」

 

 弦太郎「代表が倒れた時点でそのクラスは敗北だからな。それが二人同時なんだから普通に戦争することもできないからな。」

 

あ、でもそうなると……

 

 明久(ねえ、雄二。どうしよう設備?)

 

 雄二(ああ、勝利できなかった以上報酬を掛け合うこともできない。)

 

ああ~どうしよう?

 

 西村「それと、実はFクラスの設備についてだがどうやら設備報告の担当の教師が正確に伝えていなかったようでな。お前たちの戦争中に調べたところあまりにもひどく体が丈夫な生徒でも体調を崩しかねないということでちゃぶ台、座布団とともにちゃんとしたものに改修しておくとのことだ。」

 

 明久「それ、本当ですか!」

 

 弦太郎「よかったな、明久!」

 

これでゼシカやミコノさん、姫路さんも大丈夫だね!

 

 翔子「……雄二、戦後対談。」

 

 雄二「ああ、わかった。」

 

あ、そうか。設備の心配はなくなったけどまだ戦後対談があったね。

 

 雄二「…………まずいいか?俺たちFクラスは今学期中は宣戦布告はしない。」

 

 Fモブ「どうしてだ、坂本!」

 

 Fモブ「そうだそうだ!まだ戦ってないEクラスとかには攻めてもいいんじゃないか?」

 

 雄二「いいか、お前ら?俺たちはこれで3回目の戦争だ。戦争にかかった日数と補給テストに数日かけてるせいで、だいぶ授業が遅れてる。今の段階でだいぶ補修が溜まっているはずだ。ほかのクラスも遅れているだろうし俺たちは補給テストの分で更にだ。……ほかのクラスの美少女が連日続く補修で体調を……」

 

 Fモブ「そうだな!」

 

 Fモブ「それに補修もあまり受けたくないし……」

 

みんな、いくらなんでも単純すぎるでしょ。

 

 雄二「それに、二学期までに全員の点数教科をしておけば今回よりは楽に試召戦争を進められる。」

 

なるほど!確かに、今回の僕の物理はあまりにもひどかったからね。なんとか百点台に届けばAクラスともまともに戦えるかもしれないし。

 

 翔子「……雄二。さっきの賭け、私が勝ったら付き合って欲しいって言おうと思ってた…………」

 

霧島さん……確か小学校の頃から雄二のことが好きだったからね。二年前に当時よりもいい関係にはなったみたいだけどやっぱり不安だったのかな?

 

 雄二「奇遇だな、翔子。実はな、俺もそう言おうと思ってたんだ。」

 

 明久「じゃあ、雄二。もうさ……」

 

 雄二「だけど、俺はお前に勝てなかった。だからまだ無理だ…………というわけにもいかないな。」

 

 翔子「……雄二?」

 

 雄二「あの頃からだいぶまたせてたしな。翔子、あと少しだけ時間をくれないか?遅くとも一学期のあいだには答えをいうからな。」

 

はあ、もう付き合ってあげたらいいのに。ま、でも男のプライドとかあるしね。

 

 沖浦(まったく、代表も不甲斐ないところを晒した挙句あんな男と付き合いたいなんて……)

 

また沖浦さんが嫌そうな顔してるな。どうせ雄二と付き合うなんてとか考えてあるんだろうけど。

 

 雄二「さて、みんな。今回は俺のせいで引き分けという形で終わってしまったが次こそAクラスを倒す!それまでに力をつけておくんだ。それと翔子。頼むから人前で抱きついてくるのはやめてくれ。」

 

あ、なんかよく見たら後ろから霧島さんが抱きついてる!大胆だなぁ。

 

 翔子「……雄二、後でデートに行こう。」

 

 雄二「ああ、別にいいぞ。それとそろそろ離れてくれ。恥ずかしい。」

 

 ゼシカ「……私も大胆に行くかな?」

 

あれ、ゼシカどうしたんだろう?

 

 西村「さて、話もついたようだな。Fクラス諸君!来週からは俺が福原先生に変わって担任を務めることになった。授業もだいぶ遅れているからそれを取り戻すまでは補修も毎日していくからな!覚悟しておくように!それと如月。お前の召喚獣のことで少し話があると学園長が言われていた。そこまで時間はかからないからすぐに来るようにと。」

 

 弦太郎「うっす。分かりました、先生。」

 

 明久「鉄……西村先生、僕たちもいいですか?」

 

 雄二「そうだな、なんで召喚獣が変身できるようになったのか俺たちも気になるしな。」

 

 ミコノ「いいでしょうか、先生?」

 

 ゼシカ「まあ、ダメって言ってもあたしはついてくけどね?」

 

 翔子「……雄二が行くなら私も行く。」

 

 康太「…………俺も気になる。」

 

 秀吉「確かにのう。いくらオカルトと科学が融合した存在といえど。」

 

 優子「私も興味あるわね。」

 

 愛子「はいはーい。僕も僕も!」

 

 リーメイ「あの、私もいいですか?」

 

やっぱりみんな気になるよね。召喚獣が仮面ライダーに変身するなんて。

 

 西村「はあ、まあいいだろう。」

 

 弦太郎「よし、じゃあみんな行こうぜ!」

 

弦太郎のその言葉で僕たちは学園長室に向かった。

 

 

 

 

 弦太郎SIDE

 

さて、学園長室についたな。まずは……

 

コンコン

 

 学園長「如月かい?いいよ、入りな。」

 

ガチャ

 

 全員「失礼します。」

 

 学園長「おやおや、随分引き連れてきたもんだね。大方如月の召喚獣が気になったんだろうけど、まだほとんどわかっちゃいないよ。」

 

 全員「失礼しました。」

 

 学園長「こら!来てそうそう帰ろうとするんじゃないよ!」

 

じゃあなんで呼び出したりしたんだ?

 

 学園長「如月、確かあんたの召喚獣が変身したのは仮面ライダーって言うんだろ?ああいう姿のやつはいるのかい?」

 

 弦太郎「いや、俺も見たことないっすよ。」

 

 明久「まず仮面ライダーがこの前のWでまた終わっちゃったからね。」

 

 学園長「ふむ、そうかい…………あんたたちも知っているように召喚獣はオカルトと科学が融合して生まれた存在だ。何かのきっかけでシステムに影響してその強力な力を持った仮面ライダーに如月の召喚獣が変身できるようになった。……大きなデメリット付きでね。あたしが呼び出した理由はこれがまず一つ目さね。」

 

 明久「デメリットって、フィードバックのことですか?」

 

確かに、それしか考えられないよな。

 

 学園長「ああ、そうさね。普段あんたたちふたりのフィードバックはおよそ、20%ってところだね。でも、変身した姿だと調べた結果80%ものフィードバックが返ってくる。」

 

 ミコノ「80%!そんなにですか!」

 

 ゼシカ「それってほぼ弦太郎本人が戦ってるってことじゃないの?」

 

 学園長「ああ、そうさね。だから頻繁に変身するのは控えたほうがいいね。それと物理干渉についても教師が物理干渉を許可したフィールドでしか効果がないようにしたからね。あのドリルとランチャーを普通の戦争で大量に使われたら校舎が破壊されちまうからね。これが二つ目さね。」

 

確かに、ドリルとランチャーの威力はかなり高いからな。レーダーを使わずにやってたらとんでもないことになってただろうな。

 

 学園長「それと、如月の召喚獣の変身の原因は分かっていないからね。またほかの人間の召喚獣が変身する可能性もあるから、覚えておくさね。・・・・・あたしとしては宣伝になりそうだけどね。」

 

明久たちの召喚獣も変身できるようになるかもしれないってことか!最後なんて言ってるかは聞こえなかったけど。

 

 

 明久「へえーすごいな!僕のも変身しないかな?」

 

 雄二「まあ、聞くことは聞いたな。じゃ、帰るとするか。いくぞ、翔子。」

 

 翔子「・・・・・うん、雄二。」

 

 学園長「全く、生意気なガキどもだよ。何かわかったことがあったらすぐに知らせるから、必ず来るんだよ。」

 

 弦太郎「ういっす。よし、俺たちも帰ろうぜ!」

 

 明久「うん。」

 

 

 

 

 

 

 そして、帰り道・・・・・

 

 明久「結局、そんな分かったことなかったよね?」

 

 弦太郎「ああ、でもそのうちわかるだろ。」

 

 ミコノ「そういえば弦太郎。あの時どうしていきなりロケットとか武器を使えるようになってたの?」

 

 ゼシカ「うん、前は殴るかけるしかしてなかったのにね。」

 

う~んそう言われてもなあ・・・・・・・・・・

 

 弦太郎「なんとなく?」

 

 明久「なんとなくって・・・・・」

 

 弦太郎「細かいことはいいだろ?はあ、来週からは大変だな。」

 

なんたってな・・・・・

 

 明久「鉄人の補修でしょ?僕も気が重いよ。」

 

 ミコノ「頑張ろうよ、二人共。」

 

 ゼシカ「遅れを取り戻せば終わるだろうしね。」

 

 明久「・・・・・うん、そうだね。」

 

 弦太郎「よぉぉぉし、補修も全力で行くぞォォ!」

 

 明・ゼシ・ミコ「おおおおお!」

 

 

 

 

こうして俺たちの下克上は実質失敗に終わった。だけど、今度は勝ってみせる!

 

俺たちの絆のチカラで!




さて、これにて第一章完結です。次回はフォーゼの設定紹介と座談会です。
お楽しみに!


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仮面ライダー設定

仮面ライダーの設定です!フォーゼを一回消して作り直しました。


仮面ライダー 能力紹介&設定

 

 仮面ライダーフォーゼ ベースステイツ

 

弦太郎の召喚獣がBクラス戦で突如変身した姿。フォーゼという名前はミコノがメタモルフォーゼから取って付けた。召喚したあと「変身」と叫ぶことでフォーゼに変身する。

 

 能力 アタッチメントモジュール

 

 原典のフォーゼのフォーゼモジュールシステムとほぼ同じ。相違点はスイッチチェンジが出来ず装備が、ロケット・ランチャー・ドリル・レーダーのみ。

 

 ロケットモジュール

 

 右腕に小型のロケットを装備し強力なパンチができる。

 

 ランチャーモジュール

 

 ミサイルランチャーポッドを右足に装備する。単体では命中率が低いためレーダーとの併用が必要。

 

 ドリルモジュール

 

 左足にドリルを装備する。貫通能力が高く純粋なパワーならモジュールでは一番高い。

 

 レーダーモジュール

 

 左腕にレーダーを装備する。ランチャーにホーミング機能を追加できる。

 

 腕輪 リミットブレイク

 

 使用するとベルトにエンターレバーが装備され、自分の任意のタイミングでレバーを引くことでモジュールのパワーを5倍にアップさせ必殺技が使えるようになる。一度のリミットブレイクで100点消費し連続で重ねがけできるがその度に100点消費する。通常状態の召喚獣では使えない。

 

必殺技

 ライダーロケットパンチ

 

 ロケットモジュールで一気に加速しその勢いで敵を殴る

 

 ライダーロケットドリルキック

 

 ドリルモジュールとロケットモジュールを装備した状態でリミットブレイクを発動することで使用できる必殺技。ロケットモジュールで勢いをつけた状態で空中からドリルキックを敵に食らわせる

 

 変身中はフィードバックが80%になるというデメリットまである。(全てのライダー)

 

 特殊能力 ステイツチェンジ

 変身した状態でステイツの名前を言うことでさまざまな能力を持った形態に多段変身することができる。

  

  エレキステイツ

 

  エレキステイツ モジュール

 

 ベースステイツと同じくモジュールは固定だが一部のモジュールが変わっている。

 

 ビリーザロッド 

 

 エレキステイツ時のみ使用できる専用装備のロッド型武器。電気属性を持っている。

 

 チェーンソーモジュール

 

 右足に装備するチェーンソーを備えたアンクレット。回転げりの要領で相手を切り裂く。

 

 ドリルモジュール

 

 変化なし。

 

 シザースモジュール

 

 ハサミ型の剣を右腕に装備する。刃を合わせることで刺突攻撃もできる。

 

 必殺技

 

 ライダー100億ボルトブレイク

 

 エレキステイツ時でリミットブレイクしパワーアップしたビリーザロッドですれ違いざまに打ち付ける。

 

 ライダー電光ドリルキック

 

 ドリルモジュールを装備した状態でリミットブレイクをして発動する。ロケットモジュールを使えないため本編でやったように投げ飛ばしてもらうかするなどしないと使用できないのが欠点。

 

 ライダー100億ボルトバースト

 

 リミットブレイク状態のビリーザロッドを地面に叩きつけ広範囲に電流を流す。

 

 ライダー100億ボルトシュート

 

 リミットブレイクしたビリーザロッドから強力な電気光弾を発射する。(複数回リミットブレイクすることにより威力だけだけではなく範囲も増える)

 

 

 ファイヤーステイツ

 

 ファイヤーステイツモジュール

 

 ヒーハックガン

 

 ファイヤーステイツ専用モジュールの火炎放射器。銃身を前に出すことで消化銃にもできる。

 

 ランチャーモジュール

 

 変更なし。

 

 ガトリングモジュール

 

 左足に装備するガトリングガン。火力も高く連射できるが味方に当たる危険性もある。

 

 ハンマーモジュール

 

 左腕に装備するハンマー。ファイヤーステイツ唯一の近接武器。

 

 必殺技

 

 ライダー爆熱シュート

 

 リミットブレイクしたヒーハックガンから出す超強力火炎放射。

 

 ライダー爆熱シュート一斉掃射

 

 ランチャー、ガトリングを装備した状態でリミットブレイクして放つ文字どうり装備したモジュール全てで一斉攻撃をする。

 

 マグネットステイツ

 

 マグネットステイツモジュール

 

 NSマグネットキャノン

 

 両肩についている電磁砲(レールガン)リミットブレイク時は合体し磁石のような形になる。

 

 ランチャーモジュール

 

 ドリルモジュール

 

 必殺技

 

 ライダー超電磁ボンバー

 

 合体したNSマグネットキャノンから強力な電磁砲を発射する。

 

 

 

 

 仮面ライダーオーズ タトバコンボ

 

 暴走合体召喚獣戦で明久の召喚獣が変身した仮面ライダー。名前はベルトの三枚のメダルからゼシカがつけた。変身時はタトバコンボになりコンボソングが流れる。

 

 特殊能力 コンボチェンジ

 

 明久がそれぞれのコンボの名前を言うことでそのコンボ形態に変身できる。その際はコンボソングも流れる。原典と違いコンボによる体力の大幅な消耗はなくなっている。

 

 タトバコンボ

 

 タカ、トラ、バッタの変身時になっている最もバランスが取れている形態。ここから状況に応じてほかのコンボに変身していく。(原典と違い変身時はタトバ固定である。)コンボソングは『タ・ト・バ! タトバ、タ・ト・バ!』

 

 ガタキリバコンボ

 

 クワガタ、カマキリ、バッタの昆虫コンボ。クワガタヘッドからは電撃を放つことができ腕についてるカマキリソードで敵を切り裂くことができる。全コンボの中で唯一白金の腕輪との併用が可能。コンボソングは『ガ~タガタガタキリッバ、ガタキリバ!』

 

 ラトラーターコンボ

 

 ライオン、トラ、チーターの猫系コンボ。ライオンヘッドからは強力な閃光を放てる。チーターレッグはかなりのスピードで走ることができる。(ムッツリーニなどのスピードアップできる腕輪と比べると遅い方)コンボソングは『ラタラタ~ラトラーター!』

 

 サゴーゾコンボ

 

 サイ、ゴリラ、ゾウの重量系コンボ。サイヘッドからは強力な頭突きを相手に叩きつける。ゴリラアームのパンチは単純なパワーなら保健体育のムッツリーニ並みである。コンボソングは『サゴーゾ、サゴーゾ!』

 

 シャウタコンボ

 

 シャチ、ウナギ、タコの水棲生物コンボ。シャチヘッドからは水流を放ちウナギアームのムチからは電気を流すことができる。コンボソングは『シャシャシャウタ!シャシャシャウタ!』

 

 タジャドルコンボ

 

 タカ、クジャク、コンドルの鳥系生物コンボ。クジャクアームに装備された手甲装備タジャスピナーからは火炎弾、コンドルレッグからはこれまでのどの足装備よりも強力なキックを叩き込むことができる。ほかにも完全単独飛行など(バースはカッターウィングを装備しなければならない。)ほかのコンボとは一線を画しているが防御力の減少、さらに体力消耗が激しいという弱点を抱えている。

 

 装備 メダジャリバー

 

 変身時に木刀が変化した大型剣。スキャニングチャージすることにより必殺技を放つことができる。

 

腕輪 スキャニングチャージ

 

使用するとオースキャナーが出現しベルトかメダジャリバーをスキャンすることで一時的に攻撃力が五倍になり必殺技を使用できるようになる。100点消費で重ねがけ可能。

 

 必殺技

 

 オーズバッシュ

 

 全形態使用可能でメダジャリバーから斬撃波を飛ばすことができる。

 

 タトバキック

 

 タトバコンボの状態でスキャニングチャージし放つ必殺キック。

 

 ガタキリバキック

 

 ガタキリバコンボのスキャニングチャージ後腕輪を発動し分身したあとに一斉にキックを放つ必殺技

 

 プロミネンスドロップ

 

 タジャドルの際にスキャニングチャージ後に上空に飛び上がり足がコンドルの爪のように展開し炎をまとったキックを叩きつける。

 

 

 仮面ライダーバース

 

 雄二の召喚獣が合体暴走召喚獣戦で変身した仮面ライダー。名前は翔子がムッツリーニの神童再誕というセリフから連想しRE;BIRTHのBIRTHからとってバースとつけた。

 

 装備 バースバスター

 

 変身時に装備する両手銃。威力は原典とは違い牽制程度しかできない

 

特殊能力 CLAWSウェポン

 

 全身の対応したカプセルからパーツを排出して腕、足、背中、胸に装備する武装。一度に複数装備が可能。

 

 ドリルアーム

 

 強力なドリルを右腕に装備する。そのままパンチするように使えるため雄二との相性は高い。

 

 クレーンアーム

 

 右腕に装備するクレーン。ドリルと同時に装備することで中距離から敵を巻き取りドリルでの攻撃が可能になる。

 

 ショベルアーム

 

 ショベルを左腕に装備する。敵を掴み取り振り回すほどのパワーをもつ。

 

 キャタピラレッグ

 

 足にキャタピラを装備する。ほかの装備と併用して突進攻撃をすることができ、後述のブレストキャノンシュートの反動を抑えることも可能。

 

 カッターウィング

 

 背中に二枚の翼を装備する。飛行することが可能でブーメランとしても使用可能。

 

 ブレストキャノン

 

 胸にキャノン砲を装備する。バース自身が砲台になる、必殺技使用時にチャージに時間がかかるためにサポートが必要などのデメリットがあるがすべての装備の中で最も威力が高い。

 

 腕輪 セルバースト

 

使用しベルトのレバーを回転させることで装備及びバース自身のパワーが五倍になる。100点消費し重ねがけもできる。

 

 必殺技

 

 ブレストキャノンフルパワー

 

 セルバーストした状態でチャージしエネルギー砲を放つ。強力だがチャージ時間の長さから本編使用時のようにサポートが必要。

 

 セルブレイククラッシュ

 

 オリジナルのキック技。セルバーストした状態で放つ必殺キック。威力はブレストキャノンフルパワーよりは低いがすぐに使えるため単独でも使いやすいのがメリット。

 

 

 仮面ライダーメテオ

 

 マックスとの戦いの際に流星の召喚獣が変身した。名前はマスクの形からリーメイが付けた。

 

 装備 メテオギャラクシー

 

 右腕に装備しているガントレット。リミットブレイクはこちらかベルトで発動するかを選ぶ。

 

 マーズブレイカー

 

 メテオギャラクシーを使って発動する技の一つ。火球を右腕につけて炎属性のパンチを叩きつける。

 

 ジュピターハンマー

 

 巨大な球体を右腕に装備する。威力は高いが外れた時の隙がかなり大きい。

 

 サターンソーサリー

 

 円盤のついた球体を装備し三つのリングを射出することができる。メテオ唯一の遠距離武器でもある。

 

 腕輪 リミットブレイク

 

 一回100点で発動しメテオの能力を五倍にする。メテオギャラクシーで発動するかベルトで発動するかで使える必殺技が変わる。

 

 必殺技

 

 スターライトシャワー

 

 メテオギャラクシーから放つ必殺技。高速で連続パンチを叩き込み最後は強力なストレートを叩き込む。




新フォームなどが出てくるたびにここに書いていきます!


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第一章座談会

今回は座談会です!どうぞ。


   第一章 試験召喚戦争編「宇宙キター!」

 

   作者&キャラ  座談会

 

 

 

 へもそな「どうも、皆さん。へもそなです。え~今回は第一章を振り返ってみようということでキャラたちと共に座談会を開かせていただくことになりました。shin-x-さん、ご許可いただき有難うございます!ちなみにこれからも章が終わるごとに開く予定です。」

 

 弦太郎「早く始めようぜ!」

 

 明久「うん、堅苦しいのはそこまでにしてさ。」

 

 ミコノ「二人共、そんなに慌てないで。」

 

 ゼシカ「あんまり慌ててかまないでよ?」

 

 雄二「振り返るっつってもどうするんだ?」

 

 翔子「……今までの話について私たちが話すの。」

 

 へもそな「はい、いま翔子さんが言われたとうりです。これからみんなで今までの話について語っていきます。それではまずプロローグからどうぞ。」

 

 弦太郎「お、ストロンガー先輩たちの登場だ!カッコいいなぁ。」

 

 へもそな「あ、ちなみにここでの弦太郎はTVのフォーゼ本編と映画での記憶も持っていますので。」

 

 雄二「なるほど、あのメダルとスイッチが原因で弦太郎の召喚獣が変身したのか。」

 

 へもそな「雄二くん、半分正解ですね。スイッチの影響はもう出ていますがメダルはまだです。」

 

 翔子「……まだ先ってこと?」

 

 へもそな「はい、そのとうりです。そして、弦太郎たち4人が出てプロローグはおしまい。では次に一問目……」

 

 明久「あ、その前にさ、ちょっと質問があるんだけど?」

 

 へもそな「なにかな、明久くん。」

 

 明久「キャラ紹介のラストで仮面ライダーはWまでしか放送してないってあったけど夏の劇場版についてはどうなの?思いっきりオーズ出てたけど。」

 

 へもそな「あーそれはですね、オーズが助けに来たシーンは普通にアクセルがきたっていうことになってます。」

 

 ゼシカ「なんかすごい無理矢理感満載だね。」

 

 へもそな「しょうがないじゃないですか。」

 

 弦太郎「二年生キタァァァァァァァァ!」

 

 ミコノ「と、いうわけで一問目。ゴメンネ、私のせいでみんな途中退席になって……」

 

 ゼシカ「気にしないでっていったじゃん。」

 

 明久「そうそう。で、霧島さん登場と。」

 

 翔子「……ちなみに原作でも雄二より早く出てる。それと、雄二と原作よりも仲がいいのがすごく幸せ。」

 

 へもそな「まあ、バカテスの中で一番好きなカップリングですからね。」

 

 明久「私情全開だ!」

 

 雄二「てか、ここでは中学の頃に知り合いになってるんだよな。俺や翔子と明久たちは。」

 

 へもそな「そこのお話はまたのちのち書きますので……」

 

 弦太郎「自己紹介、誰も反応してくれなかった……」

 

 ミコノ「あんまりテンションが高いからビックリしちゃったんじゃない?」

 

 ゼシカ「そのあと明久たちが雄二に相談して戦争をすることになったんだよね。」

 

 雄二「そして、俺がFクラスのメンバーの要を紹介したところまでだな。で、二問目は初の試召戦争、Dクラス戦だな。」

 

 明久「うん。平賀くんには悪いことしちゃったな。」

 

 雄二「ま、これが戦争だからな。そういやここでは明久たちは平賀と仲いいんだな。」

 

 へもそな「弦太郎がきっかけですがそこそこいいほうですね。」

 

 明久「ねえ、僕の点数が低かったのは気のせい?」

 

 ゼシカ「ちょっと、自分でも言ってたじゃん。途中で早めに切り上げたって。大丈夫?」

 

 明久「なんか、ごめん。」

 

 へもそな「大丈夫だよ、明久。僕もよく忘れることがあるから。」

 

 明久「いや、ダメでしょ!」

 

 ミコノ「次は三問目、Bクラス戦前半だね。」

 

 明久「……雄二、あの時はごめん。」

 

 雄二「ああ、気にするな。……人の忠告を無視して食った俺が悪い。」

 

 ゼシカ「そういえばそっちが先だったね。」

 

 翔子「……戦争はミコノとゼシカ、姫路が活躍してた。」

 

 弦太郎「で、秀吉が根本がBクラス代表って教えてくれて教室に戻ってみたら見事にボロボロだったもんな。」

 

 ゼシカ「そして大切なペンダントも盗まれたと。」

 

 ミコノ「ちょっと、ゼシカ!」

 

 雄二「で、次が四問目でBクラス戦決着か。」

 

 ゼシカ「根本も卑怯なことするよね。」

 

 明久「まあまあ、もう反省してるんだから。」

 

 弦太郎「しっかし雄二も大胆な作戦するよな。まさか明久、ゼシカ、ムッツリーニの三人を囮にするなんてな。」

 

 雄二「まあな。そしてフォーゼに初変身か。」

 

 明久「そういえばなんであの時はロケットとか使わなかったの?」

 

 弦太郎「いやな、無我夢中だったからな。」

 

 翔子「……根本とも仲直りして友達になった。」

 

 ミコノ「うん、ちゃんと謝ってくれたし。」

 

 明久「五問目がAクラスにいったところまでだね。」

 

 弦太郎「雄二、なんかFクラスのやつらの扱い方すごかったな。」

 

 雄二「まあ、暴動を起こされても困るしな。」

 

 ゼシカ「そういえば、あの沖浦っていう人かなり嫌な奴だったわよね。」

 

 へもそな「彼女は聖痕のクェイサーに出てくるキャラですが、明確な敵キャラが欲しいと思って出しました。……ちなみに性格の半分は小学校、中学校で僕をいじめてた女子がモデルです。ちょうど弦太郎にいった内容とほぼ同じです。」

 

 雄二「は?お前いじめられてたのか?」

 

 へもそな「あんまりしつこく言うもんだから仮面ライダー見る気なくしちゃってね。響鬼からキバまではリアルタイムでは見てないんだよ。ていうかそろそろやめない?暗くなっちゃったから。」

 

 翔子「……優子の仮面ライダーを見てたっていうところはどうして入れたの?」

 

 へもそな「ああ、電王とディケイドはそういう人気もあったって聞いたことがあるからね。どうせならと思ってね。」

 

 弦太郎「そして木下とダチになったんだよな!」

 

 ゼシカ「その次がやっとAクラス戦前半。ていうかだいぶピンチだったよね。」

 

 明久「うん。ゼシカが最初に勝った時も剣をぶん投げてたからね。びっくりしちゃったよ。……ていうか僕の扱いが完全にオチ担当だったんだけど!」

 

 へもそな「原作で一桁とったことある方が何を言っているんでしょうか?」

 

 明久「うっ!」

 

 ミコノ「そういえばリーメイちゃんも確か……」

 

 へもそな「うん、彼女も実はクェイサーのキャラだけどね、彼女が原典で好きになったその作品の主人公とまだ先だけど明久側に仲間になる予定の人がね、初期の性格がどことなく似てるんだよ。実は誰が出てくるっていうのは彼女の発言にヒントがあるんだけどね。ちなみに彼女の設定はその人が出たときに一気にやるつもりです。」

 

 雄二「で、鈴城姉とそのあとの姫路もまさか負けるとはな。ま、科目選択を使わせたのはナイスだったな。」

 

 翔子「……姫路と久保は400点も差があったけど、どちらも高得点だから当たり所が悪ければ一発で負けることだってあり得る。」

 

 ゼシカ「七問目がムッツリーニと弦太郎、雄二が一騎打ちに出たんだよね。」

 

 明久「うん。ムッツリーニ点数すごいことになってたよね。」

 

 弦太郎「そのうち700点とか行きそうだな。」

 

 雄二「なんか俺は別に気になることがあるんだけどな。」

 

 翔子「……土屋はたぶん愛子が好き。」

 

 ミコノ「その次が弦太郎と沖浦さんの戦いだったね。」

 

 明久「弦太郎、一気にいろんな能力使ってたよね。びっくりしたよ。」

 

 雄二「俺はそれよりもあの場にいたほぼ全員が同じことを考えたことについて驚いたぞ。」

 

 翔子「……ロケットパンチって言って直接殴るのは多分誰も予想してなかった。」

 

 ゼシカ「いや、誰も予想できないと思うよ翔子。」

 

 へもそな「あそこでみんなが言ったのはフォーゼ本編で見たときに自分も心の中で叫びました」

 

 明久「はあ、しかし沖浦さん謝るとは言ってないなんてなんて汚い考えなんだ。木下さんたちの悪口まで言ってたし。」

 

 へもそな「彼女は完全に敵キャラですからね。原典でのクズっぷりから比較してもだいぶマシな方ですよ?」

 

 弦太郎「そしていよいよ最終戦、雄二と霧島の一騎打ちだな。」

 

 明久「原作では普通にテストの勝負だったのにどうして召喚獣で戦わせたの?」

 

 へもそな「まあ、正直に言うと単純に戦わせたかったっていうのかな?原作やハーメルンでもふたりがまともに勝負したのは見たことないからね。」

 

 雄二「引き分けにしたのはどういうことだ?」

 

 へもそな「ここで勝っちゃうとね。それに雄二は操作能力では翔子を上回ってるけど点数では負けているからね。そうなると引き分けが妥当かなって。」

 

 明久「八問目は戦後対談だったね。でも良かったよ。設備は変わらないけどまともに過ごせるようになるからさ。」

 

 翔子「……雄二、待ってるから。」

 

 雄二「わかってるっての。」

 

 ゼシカ「とりあえずごちそうさまってことで、フォーゼのことがわかると思って学園長に会いに行ってみたらね……。」

 

 明久「あのババアほとんどわかってないなんて言うもんね。」

 

 弦太郎「とりあえず今わかってることをまとめるとまず、仮面ライダーに召喚獣が変身するとフィードバックが80%になる。俺の物理干渉はモジュールの危険性から教師が干渉を許可したフィールドでしか使えなくなる。そして一番重要なのが俺以外のやつも変身できるようになる可能性があるってことだよな。」

 

 明久「でも感想で肉麿さんが言ってたけど悪用される可能性もあるっていうのが危険だよね……」

 

 へもそな「現に悪のライダーも多くいるからね。」

 

 雄二「そういえば姫路と島田をアンチするってタグにあったけど全然そんな雰囲気ないぞ。」

 

 へもそな「それはまだまだ先ですので。」

 

 弦太郎「まあ、一章はこんなところだろ?それじゃあ、そろそろ……」

 

 へもそな「うん、そうだね。では皆さん。ここまで読んでいただきありがとうございます。次回はいよいよ第二章です。これからもお願いします!」

 

 全員「お願いします!」

 

 




さて、次回は第二章です!

  
 次章予告

 姫路が転校するかもしれないと聞いた明久と弦太郎は雄二たちをバックアップにつけ清涼祭の召喚獣大会に参加する。清涼祭で因縁ができた相手との試合で卑怯な手段を使われピンチに陥る明久。友を助けようとする弦太郎に呼応しフォーゼの新たな力が目覚める!

 次章 清涼祭編 「電撃友情タッグ!」 お楽しみに!


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第二章 清涼祭編 「電撃友情タッグ!」 
九問目


さあ、いよいよ第二章です。それではどうぞ!


雄二SIDE

 

Aクラス戦から2週間ほど経った現在。補修も遅れがだいぶ取り戻せて少なくなってきた今日この頃。

数日後にある学園祭「清涼祭」の出し物を決めるために話し合いをしているんだが……

 

 雄二「ほかのやつらはどこいったァァァァァァァァァ!!」

 

なんと普段から俺がつるんでいるメンバー(島田、姫路含む)以外のFクラスメンバーが誰ひとりいないという、とんでもない状況になっていた。

 

 雄二「全く、補修のせいでほとんど話す時間がなかったっていうのに……」

 

 明久「ん?」

 

あ?明久のやつ窓の外なんか見てどうしたんだ?

 

 明久「ねえ雄二、あそこにいるのってさ……」

 

そう言って明久がグラウンドを指差す。

 

 雄二「グラウンドがどうし……」

 

…………気のせいか?今いないFクラスメンバー全員がグラウンドで野球をしているのは。

 

 弦太郎「お、何だあんなとこにいたのかあいつら。」

 

 秀吉「全く、何をしておるんじゃろうか。あんなことしておれば……」

 

 康太「…………確実に鉄人が来る。」

 

そんなことを言っていたら……

 

 西村『こらぁぁぁぁ!貴様ら、こんなところで何をやっている!坂本たちは清涼祭の出し物を考えているんだぞ!まだ決まってないのはFクラスだけなんだ。お前たちもさっさと行けェェェェ!』

 

 雄二「噂をすればなんとやらだな。」

 

 ゼシカ「まあ、ご愁傷様だね。」

 

 ミコノ「ちょっとゼシカ。言い方を考えて。」

 

 姫路「…………ですか、美波ちゃん?」

 

 島田「任せてよ、瑞希。絶対に…………」

 

ん?なんだ、島田たちいつの間にか仲良くなってるな。なんの話をしてるのかは気になるがまあ、プライベートな話だろうからやめておくか。

 

 

 

 

 

さて、鉄人たちに連れ戻されたメンバーたちも含めてやっと揃ったな。

 

 雄二「よし、いいかみんな。数日後に学園祭、清涼祭が開催される。今日はその出し物について話し合いたい。ではまず実行委員を決めたいと思う。」

 

 ゼシカ「ねえ雄二、あたしがやっていい?明久も一緒に。」

 

 雄二「ああ、構わない。明久はどうするんだ?」

 

 明久「うん、僕も一緒にやるよ。ゼシカ一人じゃ大変そうだし。」

 

 雄二「じゃあ、進行は頼む。鈴城妹が進行役で明久は案を板書してくれ。」

 

 明久「わかったよ。」

 

俺は教卓からどいて代わりに明久と鈴城妹がその場に付いた。

 

 ゼシカ「じゃ、何をしたい?」

 

 康太「…………写真館。」

 

 ゼシカ「あんたが言うと下心満載にしか聞こえないけど、とりあえず書いといて。」

 

 明久「りょうかい。」

 

 写真館『下心満載』

 

……あっているだけに消せとは言いづらい。

 

 Fモブ「ウェディング喫茶とかはどうだろう?」

 

 Fモブ「結婚は人生の墓場って聞くぞ。男子は嫌がらないか?」

 

 ウェディング喫茶 『人生の墓場』

 

明久、そのキャッチコピーは流石にどうかと思う。

 

 須川「中華喫茶はどうだ。本格的な烏龍茶と簡単な飲茶を出すんだ。もともと食の起源は中国と言われているほどなんだ。実際中華料理はそれほどおくぶかいジャンルなんだが近年はヨーロピアン文化のせいで…………」

 

話が長い!内容全部覚える気すら起きないぞ!

 

 中華喫茶 『ヨーロピアン』

 

ほらみろ須川!おかげでまた妙なキャッチコピーができたぞ!はっきり言って明久以外でもああなる可能性高いぞ!

 

そのあと何とか明久と鈴城妹が全員に挙手させて中華喫茶に決めることができ、秀吉以外の男子は厨房、女子と秀吉はホールに行ってもらうことになった。(まともになった可能性が100%じゃないため姫路に厨房を任せるわけには行かないというのが最大の理由だが)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Fモブ「じゃあ、またなー」

 

話し合いもおわり放課後。ほとんどのやつが帰ったな。さてとおれもそろそろ……

 

 

 島田「ねえ、アキ。ちょっといいかな。」

 

 明久「どうかした、美波。」

 

 島田「うん、今いるみんなにも聞いて欲しいんだけどね。」

 

 ゼシカ「どうかしたの?」

 

 弦太郎「なんでも言えよ。俺たちはダチだからな!」

 

 島田「……実は、瑞希がね。…………転校するかもしれないの。」

 

 秀吉「な、なんじゃと!」

 

 ミコノ「どうして?」

 

いや、少なくとも姫路が転校しそうな理由が二つある。こんな時に話すんだ。親の都合なんていうのはまずないからな。

 

 雄二「おそらくこのままじゃ、姫路に対してマイナスなことしか与えられないこのクラスでは勉強させられないってことだろ?」

 

 康太「…………どういうことだ?」

 

 雄二「原因はおそらく二つ。一つ目はFクラスのメンバー。この場にいる奴ら以外は正直言って姫路に成長を促せる成績を持ってないからな。」

 

 明久「なるほどね。で、二つ目は?」

 

 雄二「二つ目は、このクラスの設備だ。Aクラス戦のあと鉄人が言ってたように教室も設備も改修されまともに勉強できるようにはなっている。だがやはりちゃぶ台と座布団というのは本来Aクラスに入れる成績を持つ姫路に対しての設備としてはあまりにもひどい。ってところだろうな。」

 

 島田「実は一つ目についてはね、対策をねってるの。召喚大会っていうのがあるじゃない。あれに出て優勝すればきっと……」

 

 雄二「いや、出来るなら姫路が入ってないコンビで優勝するのが望ましい。……そうだ、明久に弦太郎。お前らがタッグを組んで優勝すれば姫路の両親に対してかなりいい印象を与えるはずだ。」

 

 明久「ん?どういうこと、雄二。」

 

 雄二「今回ばかりは済まないがお前らの観察処分者という肩書きの悪い噂を利用させてもらう。問題児という噂の多い観察処分者のお前らが高得点を取っていてなおかつ優勝してみろ。姫路の両親の印象は一気に良くなる。」

 

 弦太郎「なるほど、さすが雄二だな!」

 

 雄二「設備についても今からババアのところに交渉に行く。喫茶店での利益を設備購入に当ててもらえるようにな。じゃあ、男子組は俺についてきてくれ。女子どもは先に帰ってていいぞ。」

 

 ミコノ「いいよ、みんなで帰りたいし翔子ちゃんも雄二くんと帰りたいだろうから待っておくね。」

 

 ゼシカ「この前の一騎打ちの時の女メンバー全員呼んでこよっかなあ。世間話とかもしたいし。」

 

 雄二「はあ、わかった。じゃあ翔子には少し遅くなると言っててくれ。じゃ、行くぞ。」

 

 明久「うん。」

 

 弦太郎「もしかしたらフォーゼのことについても何かわかってるかもしれないしな。」

 

 秀吉「わしらも行くぞ、ムッツリーニよ。」

 

 康太「…………わかった。」

 

 

 

 

 

さて、学園長室に来るのも二週間ぶりか。まあ、あのババアのつらはあまり見たくねえんだが今回はしょうがないか。

 

 ??「……賞品の…………を隠して……」

 

 学園長「あんたこそFクラスの設備をごまかしといて…………」

 

……誰か他にいるのか?まあ、こっちには関係ないけどな。

 

コンコン ガチャ

 

 雄二「失礼します。」

 

 学園長「まったく、返事を聞いてから入ってきな。ジャリども。」

 

 竹原「これでは話を続けられませんね。しかもこんなクズたち……」

 

 雄二「何か言われましたか、先生?」

 

 学園長「とにかくさっさと出て行きな。こいつらはあたしに話があるようだし。」

 

 竹原「まあいいでしょう。では、失礼します。」チラッ

 

バタン

 

なんだ?棚の方に目線をやっていたが…………

 

 康太「…………」

 

スタスタ ガチャ ごそごそ

 

 学園長「ちょっとあんた!何してるんだい。」

 

 康太「…………盗聴器。」

 

 学園長「なんだって!」

 

 康太「…………見つけた時に電源は切った。盗聴の危険はもうない。」

 

 雄二「なるほど、さっきの妙な視線は盗聴器の場所を見ていたのか。しかしさすがだなムッツリーニ。」

 

 学園長「まさか、盗聴していたとはね。それで腕輪の欠陥を…………」

 

 明久「あ、学園長。実は清涼祭での売り上げを設備購入に回したいんですけど……」

 

 学園長「却下さね。」

 

 明久「弦太郎、このばばあどうやったら話聞いてくれるかな?」

 

 弦太郎「まあ落ち着けって明久。なんで断るんすか?」

 

 学園長「設備に差を付けるのはここのルールだからね。だがこちらの条件を飲むならその願い聞いてやるよ。」

 

 雄二「条件ていうのは?」

 

 学園長「ああ、これをみな。それに優勝商品の副賞に白金の腕輪を優勝したコンビにひとつずつ渡すとあるだろ?実はこれに欠陥があったみたいでね。100点以上の点数を持った教科で使用すると暴走しちまうんだよ。だからそこの観察処分者二人にたのもうと思ってね。あんたらなら優勝できるだろうし苦手教科ならまだ100点行ってなかっただろ?」

 

なるほど。確かに明久たちなら優勝する確率はそんじょそこらのやつよりかは高い。それにこいつらは古典や物理は苦手だったからな。腕輪が暴走する心配はないと。

 

 雄二「ん?これは……」

 

俺の目線の先にはもうひとつの副賞、文月ハイランドプレオープンチケットのことが書いてある。

 

 秀吉「どうしたのじゃ、雄二よ。」

 

 雄二「ああ、実は前に翔子がここにいきたいと言っててな。プレオープンなら並ばずに行けるとおおってな。」

 

 明久「あ、じゃあ僕たちが優勝したらあげようかそれ?」

 

 弦太郎「おお、そうだな。雄二には借りもあるしな。」

 

 雄二「いいのか?」

 

 明久「うん、当然じゃないか!」

 

 学園長「条件を飲むってことでいいのかい?あんたたち。」

 

 雄二「ああ。もともとこっちにも事情があって大会に出場しようと思っていたところだ。」

 

 学園長「なるほど、そうかい。あ、それとだね。実は如月の召喚獣の事なんだがたまにごく僅かだけど電気のエネルギーのデータが出るときがあるんだよ。それもわずか一瞬だけでね。変身した際になにか起こるかもしれないから気をつけておくんだよ。」

 

 弦太郎「うっす。分かったぜ。」

 

 学園長「じゃあ、頼むよ。坊主ども!」

 

 全員「おう!」

 

明久、弦太郎。お前らの最強タッグの力、見せてもらうからな!




さて、最強タッグの大会出場が決定しました!
…………最後の学園長の言葉の意味はフォーゼを知っている方ならわかると思います。
では、次回も頑張ります!


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十問目

十問目です!ついにふたケタきたぁぁぁぁぁぁ!


明久SIDE

 

 

さて、今日はいよいよ清涼祭だ!喫茶店のテーブルもいい感じになってて(ちゃぶ台を二つ重ねてクロスをかけただけ)本物と区別つかないね!

 

 島田「ねえ、もしめくられたりとかしたら大丈夫なの?」

 

 秀吉「大丈夫じゃろうて。それに今はこの有様じゃが演劇部の先輩に頼んで、テーブルを借りられることになったのじゃ。もう少ししたら取りに行くのじゃ。」

 

 明久「まあまず、わざわざめくって何かいってくるわけないからね。」

 

 雄二「おい明久、弦太郎。もうそろそろ大会の一回戦だぞ。」

 

 ゼシカ「応援行こっか?」

 

 明久「ああ、いいよ。まだ一回戦だし。どうせなら決勝戦見に来てよ。」

 

 ミコノ「頑張ってね二人共!」

 

 弦太郎「おう!行くぜ明久。」

 

 明久「うん、じゃあ行ってくるね。」

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここが大会の会場か。やっぱり一般公開がまだなせいか観客は生徒がちらほらといるぐらいだな。なんだか寂しいな。

 

 先生「では、召喚してください。」

 

 弦・明「サモン!」

 

 『如月弦太郎 数学 203

 

  吉井明久 数学 124』

 

 岩・菊「サモン!」

 

 『岩下律子 数学 182

 

  菊入真由美 数学 173』

 

 岩下「行くわよ、観察処分者コンビ。」

 

 菊入「あんたたちには負けないから!」

 

 弦太郎「こっちだって負けられねえんだ!」

 

 明久「うん、行くよ弦太郎!」

 

 岩下「やあ!」

 

ブンブン!ビュン!

 

そんな攻撃当たらないよ!

 

 明久「今度はこっちの番だ!」

 

ガッ!ガガッ!

 

 岩下「こ、こんなやつに!」

 

このふたりは前Bクラス戦の時に姫路さんが瞬殺しちゃったからね。操作に慣れてないせいで、全く攻撃が当たる気配がないよ。代わりにこっちの攻撃はガンガン当たってるけどね。

 

 弦太郎「オラオラァ!」

 

ドガドガドガドガ!

 

 菊入「そ、そんな……」

 

弦太郎も相手を押してる!よし、これで……

 

 弦・明「とどめだぁ!」

 

バキ!ドガッ!

 

 『岩下律子 DEAD

 

  菊入真由美 DEAD』

 

やった!

 

 木内「勝者、如月吉井ペア!」

 

 岩下「く、悔しい!」

 

 菊入「こんなのに負けるなんて!」

 

 弦太郎「よっしゃ!」

 

 明久「やったね、弦太郎!」

 

 秀吉「おーい、お主らあ!」

 

あれ、秀吉?どうしてここに?

 

 秀吉「はあはあ、実は厄介なことになっていての。」

 

 明久「厄介なこと?」

 

 

 

 

 

 

 明久「営業妨害!?」

 

秀吉に教室に戻るよう頼まれた僕らはその途中でFクラスが営業妨害を受けていることを聞いていた。

 

 弦太郎「で、どんなやつが営業妨害してたんだ?」

 

 秀吉「それが、三年生みたいでのう。」

 

 明久「雄二はどうしたの?こういうことだったら僕たちよりも雄二が適任なんじゃあ……」

 

 秀吉「朝言っておったテーブルを借りに行っておるのじゃ。しかし、ちょうど雄二が出て行って少ししてから来たのが気になるのじゃが。」

 

うーん、ただの偶然じゃないのかな?ってそうこういってるうちにFクラスについちゃった。

 

 常村「おいおい、こんなんで食べ物扱っていいのかよ!」

 

 夏川「きったねぇ、机だな!」

 

 生徒「確かにこれは……」

 

 生徒「食べ物を使ってるところでこれはねえ……」

 

 弦太郎「秀吉、あいつらか?」

 

 秀吉「ああ、そうなのじゃ。ちゃんとしたものがすぐ来るといっても聞いてくれずにのう。」

 

 明久「あいつら、ぶっと……」

 

つかつか

 

 夏川「責任者はいね(バキ!)ゴペッ!」

 

 常村「な、何だお前(メキ!)ふぎゃあ!」

 

 雄二「交渉術フルコースラスト!プロレス技ァ!」

 

ガシ!ガシ!

 

ドゴ!

 

雄二!?なんか一瞬にしてあの先輩二人を撃退しちゃった!

 

 常村「くそ!逃げるぞ夏川。」

 

 夏川「あ、まて常村!」

 

 雄二「すみません、皆様方。只今テーブルが到着したのでこちらにどうぞ。」

 

 ゼシカ「はいはーい。今用意しまーす。ほら明久、どいてどいて。」

 

 ミコノ「よいしょ、よいしょ。」

 

 明久「ふたりも、準備しに言ってたんだ。」

 

 ゼシカ「うん、雄二がなんか騒ぎを聞きつけたみたいで先に行っちゃったんだけどね。」

 

 ミコノ「何かあったの?」

 

 弦太郎「それが、営業妨害にあってよ。」

 

まったく、あの先輩たちは何を考えているんだか。

 

 雄二「テーブルも調達し終わったし、あの常夏コンビはほうっておけ。」

 

 明久「常夏?」

 

 秀吉「常村と夏川じゃからないのではないか?」

 

ガラララッ

 

 姫路「戻りました。」

 

 島田「勝ってきたわよ!」

 

 雄二「島田たちも戻ってきたか……よし、明久に弦太郎。少し早いが休憩して来い。鈴城姉妹もな。」ニヤニヤ

 

うわあ、すごいおもしろがってる顔してるなあ。まあ、あんな態度とってるけど雄二なりに応援してくれているんだよね実際は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 明久「ゼシカさあ、いくらなんでも食べ過ぎじゃない?」

 

僕とゼシカはいま、ほかの飲食系の出し物を回って早めのお昼ご飯を食べている。なんだけどゼシカが食べている量が多い。たまにゼシカって食欲が雄二並になるんだよね。前一回学食でラーメンとカツ丼とチャーハンとカレーを一気に食べてたからね。

 

 ゼシカ「ふぉんふぁふぉふぉ……」

 

 明久「ああもうゼシカ。ミコノさんにもしょっちゅう言われて耳が痛いだろうけどお願いだから食べ物を飲み込んでから喋って。」

 

ゴックン!

 

 ゼシカ「明久ってたまにミコノみたいなこと言うよね。でもそんなに食べてるかな、あたし。」

 

まあ、たこ焼きにフライドポテト。フランクフルトに肉まん、焼き鳥。結構食べてる気がするな。

 

 明久「あんまり食べると女性が気にするところがさ……」

 

 ゼシカ「ああ、そういう事。でもあたしそこいらの人よりかは鍛えてるからそんなに太ってないじゃん。」

 

まあ、確かにゼシカは太っているどころかものすごいナイスバディっていうのかな?そんなプロポーションだからね。たぶん、食べたものは全てそのたわわに実っている果実二つに詰め込まれているんだろうね。

 

 ゼシカ「……明久、なんか目線が下の方に行ってるのはあたしのきのせい?」ニヤニヤ

 

は!しまったつい男の本能が働いてしまった。こんな公衆の面前で煩悩全開はマズイ!

されよ煩悩されよ煩悩。

 

 ゼシカ「はい、あーん。」

 

 明久「え、あ、あーん。」

 

パク ゴックン!

 

 ゼシカ「えへへ、どう。美味しい?」

 

 明久「う、うん/////」

 

ああ、やっぱり無邪気に笑ってるゼシカは可愛いなあ。雄二も自分から言うタイミングを待ってもらってるだけでほとんど付き合ってるようなもんだしなあ。僕も早く告白を……

 

 ゼシカ「じゃあ、あたしも食べようーっと。」

 

 明久「え、何僕、味見役!?」

 

 ゼシカ「冗談だよ。」

 

なんとかタイミング見つからないかな?

 

 

 

 

 

 弦太郎SIDE

 

 弦太郎「おお!すごいぞミコノ。こっちはお化け屋敷もあるぞ!」

 

 ミコノ「もう、弦太郎。落ち着いてみてまわろうよ。」

 

飯を食い終えた俺とミコノは各クラスの出し物を見て回っていた。

 

 ミコノ「あ…………」

 

あれ、ミコノのやつどうしたんだ?

 

 弦太郎「どうした、ミコノ。」

 

 ミコノ「え、いや、あのね!」

 

どうしたんだ一体?

 

 ミコノ「あれ、可愛いなあって。」

 

ミコノの目線の先には射的があり、その商品のウサギを見ていたみたいだ。

 

 弦太郎「そっか。よし、じゃあ俺がとってやる!」

 

 ミコノ「え、いいの?」

 

 弦太郎「ああ、あういうのは得意だしな!おーい、一回分頼む!」

 

 生徒「はい、どうぞ。たった一回で落とせるかな?」

 

 弦太郎「当たり前だ!俺はいつも全力、一発入魂だ!」

 

パシュン コン ヒューン

 

見事にミコノが欲しがっていたやつに命中し落とした!

 

 生徒「すごい、お見事!」

 

 弦太郎「ほら、ミコノ。」

 

 ミコノ「ありがとう、弦太郎!」

 

くぅぅぅぅぅやっぱミコノかわいぃぃぃぃぃ!

 

ピロピロピロピロ

 

 弦太郎「あ、雄二からメール……げっ!もう二回戦の時間か!」

 

 ミコノ「え、ほんと!弦太郎、早く行って!」

 

 弦太郎「おう!行ってくる!」

 

タッタッタッタッ!

 

 ミコノ「…………またふたりっきりでどこか行きたいな。」

 

 

よっしゃ、二回戦も勝って絶対優勝してやるぜ!

 

 




さて、後半は主人公二人のデートでした。
次回も頑張って書きます!


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十一問目

十一問目です!今回はまたあのコンビが出てきます。


明久SIDE

 

 

 弦太郎「くらえ!ライダーロケットパァァァァンチ!」

 

ドガ!

 

 根本「な!」

 

 『根本恭二  DEAD』

 

僕たちは只今二回戦の真っ最中。相手は根本くんと小山さんのカップルコンビ。このふたりはあのBクラス戦以来根本くんが卑怯なことをしなくなったことで前よりもすごく仲が良くなったんだ。戦う前にその報告をして、弦太郎や僕たちが友達になってくれたおかげだって言ってたけどそれはきっかけに過ぎないと思うんだよね。弦太郎もその時言ったけど「変われるきっかけはダチがくれる!でも変われたのはお前自身の力でもあるんだ、胸を張れ!」って言ってたんだ。僕もそうだと思ったよ。

 

 小山「恭二!」

 

 明久「小山さん、行くよ!」

 

ガガッ!ググググ!

 

木刀で斬りかかったけど防がれた!でも!

 

 明久「これでどうだ!」

 

ガギン!

 

僕はそのまま小山さんの武器を弾き飛ばした!

 

 明久「とどめえ!」

 

ドス!

 

そのまま小山さんの召喚獣の喉に木刀を突き立てた!

 

 『小山優香 DEAD』

 

 弦・明「よっしゃあ!」

 

 先生「勝者、如月吉井ペア!」

 

 根本「ふう、さすがだな。如月。」

 

 弦太郎「でも、なんでフォーゼに変身しろって言ったんだ?」

 

根本くんは始まる前に弦太郎にフォーゼに変身して戦ってくれって言ったんだ。確かになんでだろう?根本くんにはデメリットしかないのに……

 

 根本「Aクラス戦ではさっきみたいな技を使ったって聞いたからな。そういう状態で倒したかったっていうのが理由だ。お前は友達だがBクラス代表としてはリベンジしたいからな。」

 

 小山「ふたりとも、戦争の時は本当にゴメンネ。あなたたちのおかげで恭二も変われたから尚更申し訳なくなっちゃって。」

 

 根本「本当にすまなかった。」

 

 弦太郎「気にすんなよ。教室とかの件はともかくあれも立派な作戦だからな。」

 

 明久「それにそこまで反省してるんだしね。」

 

 根本「……すまない。二人共、次も頑張れよ!」

 

 明久「うん、有難う!いこう、弦太郎。」

 

 弦太郎「ああ。じゃあな根本、小山。」

 

そう言って僕たちは大会会場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 明久「ただいまー!」

 

 弦太郎「二回戦も勝ったぜ!」

 

 ゼシカ「おかえりー。」

 

 ミコノ「よかったね、二人共!」

 

 明久「ってあれ?お客さん少なくない?」

 

休憩に行く前は結構いたのになんだか少ないなあ。

 

 康太「…………さっきからは妙な客は来ていないがこの有様。」

 

 秀吉「もしかしたら外の方でなにか起こったのかもしれんのう。」

 

そうか、あれ?雄二がいないなあ。

 

 少女「お兄さんすいませんです。」

 

 雄二「そんな気にすんなチビッコ。初めて来てんだから誰かに頼むのは当然だからな。」

 

 少女「ありがとうです!でも、チビッコじゃなくて葉月です。」

 

 弦太郎「お、雄二のやつ戻ってきたみたいだな!。」

 

 明久「あれ、今なんか聞き覚えのある声が……」

 

なんか一年ほど前に聞いた気が……

 

ガラララッ

 

 雄二「で、誰を探しているんだ?」

 

 Fモブ「お、坂本妹さんか?」

 

 Fモブ「可愛いねえー。五年後に付き合わない?」

 

 Fモブ「いや、俺はむしろ今だからこそ!」

 

 ゼシカ「いま一人ロリコ……」

 

 明久「ちょ、ゼシカお口チャァァック!」

 

小さい子いるんだからそういう事言っちゃダメ!

 

 葉月「葉月、お兄ちゃんを探しているんです。」

 

 雄二「名前なんていうんだ?」

 

 葉月「あぅ、わからないのです。」

 

 雄二「家族の兄貴じゃないのか……特徴は?」

 

 葉月「すっごく優しいお兄ちゃんです!」

 

 雄二「なるほど、俺の知り合いで二人ほど当てはまるのがいるがおそらく……おーい明久、この子知らないか?」

 

 明久「え、なになに……あ、もしかして葉月ちゃん?」

 

 葉月「そうです、お久しぶりですお兄ちゃん!」

 

葉月ちゃんと出会ったのはもう一年ほど前だな。確か元気がないおねえちゃんにぬいぐるみをプレゼントしたいって言ってたけどお金が足りなかったみたいなんだ。ちょうどゲームを買おうとしてたからそのお金をあげたんだけどなんとか買えたみたいでね。……実はその帰りにほっぺにキスされて////

 

ガラララ

 

 姫路「ただいま戻りました!」

 

 島田「今度も勝ったわよ!って葉月?」

 

 葉月「あ、おねえちゃん!」

 

 明久「え、葉月ちゃんのお姉さんて美波なの?」

 

そういえばどことなく似てるな……

 

 弦太郎「そっちも勝ったのか。」

 

 姫路「はい。あ、葉月ちゃん久しぶり。」

 

 葉月「あ、綺麗なおねえちゃん!」

 

姫路さんともしりあいなのか。世間て狭いもんだよね。

 

 雄二「そういえばみんな。この客の少なさは一体なんなんだ?」

 

 葉月「あ、葉月ここに来る途中で色々な話を聞いたよ?」

 

スッ

 

 雄二「どんな話だったか覚えてるか?」

 

雄二って小さい子の扱い慣れてるのかな?さっきもすごく優しく案内してたし今も目線を葉月ちゃんに合わせてしゃがんでるし。

 

 葉月「中華喫茶は汚いから行くなって。」

 

 秀吉「なんじゃと!」

 

 康太「…………おそらく先ほどの常夏コンビがまだどこかで何かやっている。」

 

 明久「わざわざ?そんな暇なのかな?」

 

 雄二「ともかく、様子を見に行くか。」

 

 葉月「ねえ、お兄ちゃん。葉月もいっしょにいっていい?」

 

 明久「え、でもお兄ちゃん忙しいからあんまり遊べないんだけど……」

 

 ゼシカ「いいじゃん明久、それに葉月ちゃんも一緒に行けば本当に常夏かどうかもわかるし。」

 

 弦太郎「じゃあ、ゼシカに姫路や島田も行ってこいよ。俺たちで店番しとくから。」

 

 島田「じゃあ、葉月。お姉ちゃん達と一緒に行こうか?」

 

 雄二「で、チビッコ。そいつらはどこにいたんだ?」

 

 葉月「え~っと、すっごく広いところで綺麗なおねえちゃんがいっぱいいたよ!」

 

 明久「広いところで可愛い子がいっぱいって……」

 

 雄二「…………あそこだな。」

 

 

 

 

 

 雄二SIDE

 

 雄二「……Aクラスもまた思い切ったな。」

 

Aクラスに来た俺たちだが出し物のタイトルが『メイド喫茶 ご主人様とお呼び!』というものだった。

正直言って俺たちの中華喫茶ヨーロピアンと大差ない気がするんだが……

 

 島田「じゃあ、入るわよ?」

 

ガラララ

 

 翔子「……お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様。」

 

 姫路「わぁ、綺麗……」

 

 ゼシカ「にあってるじゃん、翔子。」

 

 葉月「お姉ちゃん、綺麗です!」

 

 翔子「……ありがとう。」

 

まあ、確かににあってるな。

 

 雄二「よう、翔子。」

 

 翔子「……お帰りなさいませ、旦那様。今夜は帰させません。」

 

 雄二「小学生がいるからやめろ!」

 

ああもう、コイツはほんとにたまにだが突拍子もない発言をしやがる!

 

 明久「霧島さん、ほんとに大胆だね。」

 

 ゼシカ「Aクラス戦のあといつの間にか雄二にだきついてたぐらいだし。」

 

 翔子「……では、こちらへ。」

 

俺たちはテーブルへと案内された。

 

 翔子「……メニューをどうぞ。」

 

 島田「えっとじゃあうちはふわふわシフォンケーキを。」

 

 葉月「葉月もー。」

 

 姫路「あ、私もそれで。」

 

 ゼシカ「あたしもそれで。」

 

 明久「まだ食べるの!?えっと、僕はコーヒーで。」

 

 雄二「じゃあ、俺は……」

 

 翔子「……では、注文を繰り返させていただきます。」

 

おい、まだ言ってねえぞ!

 

 翔子「……ふわふわシフォンケーキを4つ、コーヒーを1つ、メイドを好きにできる権利書をひとつでよろしいでしょうか?」

 

 雄二「よろしくねえ!」

 

 翔子「……では、食器をご用意します。」

 

 雄二「人の話をきけ!」

 

女子どもの前にフォークとナイフ、明久の前には砂糖とミルク、俺の前にはメイドを好きにできる権利書と書かれた紙が置かれた。

 

 翔子「……では、メイドを自分の好きにできるところを想像しながらお待ちくださいませ。」

 

もう、つっこまん。

 

 明久「葉月ちゃん、さっき悪口言ってた人いるかな?」

 

 葉月「えっとねえ、あ、今入り口に来たよ!」

 

チビッコに言われてみてみるとそこには……

 

 明・雄「常夏コンビ!」

 

あいつら、何回も入ってきてるのか?たしかにAクラスなら人が大勢来るだろうし悪評を流すならうってつけだろうしな。

 

 翔子「……あの人たち、また来た。さっきもきて大きな声で悪口言っててすごく迷惑。」

 

さすがの翔子もイライラしているようだな。しかも相手が上級生だしな。

 

 明久「ねえ、雄二。あいつらぶっ飛ばしちゃおうよ!」

 

 雄二「まて、明久。ここでぶちのめしたら余計な悪評が広まってさらに客が来なくなる。」

 

どうするのがベストだ?

 

 ゼシカ「どうすればいいかな。……!?ちょ、ちょっと二人共!」

 

 明久「どうしたのゼシカ?」

 

 雄二「急に何……んな!?」

 

なんといつの間にか翔子の奴があいつらのところに行っていた!

 

 翔子「……さっきから迷惑。それに雄二たちの悪口も言わないで。やめなきゃ先生たちを……きゃ!」

 

 常村「あ~ん、なんだとてめえ!」

 

 夏川「ちょっと可愛いからって調子にのんな!」

 

あいつらぁぁぁぁ!

 

 雄二「人の女になにしてやがるぅぅぅぅ!」

 

ゲシッ!バキッ!

 

 翔子「……雄二?」

 

 雄二「大丈夫か翔子!」

 

俺はさっき言ったことについては恥ずかしいとかそんなことは思っていない。それよりも今は……

 

 雄二「てめえら!」

 

 

 常村「くそっ!またコイツか!」

 

 夏川「逃げるぞ!」

 

ダッ!

 

 雄二「あ、まて!ちっ明久!お前は弦太郎と合流して三回戦にいけ!女子組は翔子をたのむ!」

 

 明久「あ、雄二!」

 

 

それから俺はかなりの間奴らを探したが結局見つからなかった。三回戦は相手が出し物が忙しくて出れなかったとのことだったらしい。ちなみに鈴城妹が言ってたが翔子の奴が

 

 翔子「……雄二、かっこよかった。」

 

と言ってたらしい。

 

…………そろそろ言ってもいいのかもしれんな。

 

 

 




さて、雄二も心の整理ができてきました!
では、次回も頑張ります!


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十二問目

さて、十二問目です!時間かかったァ(^^;)


明久SIDE

 

 

 ミコノ「え、三回戦は不戦勝だったの?」

 

 弦太郎「ああ、相手が自分のクラスの出し物が忙しくて大会に抜けてる暇もなかったみたいでな。」

 

はあ、拍子抜けしちゃったよ。

 

 明久「あ、雄二。常夏はどうなったの?」

 

 雄二「ああ、スマン。完全に見失っちまってな。だが今度見つけたらただじゃ済まさない!!」

 

雄二、霧島さんのことになると少し冷静さを失っちゃうね。

 

 秀吉「なら、喫茶店の立て直しを手伝ってもらえぬか?」

 

 弦太郎「立て直しって言ってもどうする?未だにがらんがらんだぞ。」

 

確かに。常夏が結構妨害していたのか今は一人も客がいない状態になってしまっている。

 

シュタッ!

 

 康太「…………待たせた。」

 

 雄二「おう、ご苦労ムッツリーニ。」

 

 明久「え、ムッツリーニ?」

 

今まで何処行ってたんだろう?

 

 康太「…………これを宣伝用に着てもらう。」

 

そう言ってムッツリーニが取り出したのは、チャイナ服?

 

ガラララ

 

 ゼシカ「ただいま。優子たちがあとはこっちに任せてって言ってたから翔子はもう大丈夫だと思うよ。」

 

 雄二「そうか、済まない。」

 

 島田「あ、それと坂本のことかっこよかったって言ってたわよ?」

 

 雄二「それは今はいいだろう////」

 

雄二は素直じゃないなあ。

 

 雄二「それはそうと、おまえらにこれを着てもらう。」

 

 ゼシカ「チャイナ服?」

 

 島田「ちょっと、なんでうちらが!」

 

 姫路「さすがにちょっと恥ずかしいです…………」

 

 ミコノ「確かに、裾も短いしね……」

 

 雄二「頼む、店の売り上げを伸ばすためにもなんとか。」

 

売上が悪かったらいい設備が買えないからね。

 

 ゼシカ「別にいいんじゃない?」

 

 島田「はあ、しょうがないわね。」

 

 姫路「わ、わかりました!お店のためにも頑張ります!」

 

 葉月「ねぇ、お兄ちゃん。葉月の分は?」

 

 明久「え、葉月ちゃんも手伝ってくれるの?」

 

 葉月「う、うん。だから葉月にもあの服ちょうだい!」

 

 明久「うーん、そういっても服が足りないし……」

 

チクチクチクチク

 

 明久「ん、あれムッツリーニ何してるの?」

 

 康太「…………俺の嗅覚をなめるな。」

 

そう言って作っているのはおそらく葉月ちゃん用のチャイナ服。っていうかかっこいいはずのセリフが全然カッコよくないのは気のせい?

 

 雄二「ついでにそれを着て三回戦に出てくれると助かる。」

 

 島田「まあ、いいわ。どうせ何か言っても説得されて行かされるのがオチだろうし。行こっか瑞希。」

 

 姫路「はい、美波ちゃん。」

 

美波と姫路さんが行ったあと弦太郎と一緒に女子組を連れて宣伝しに行ったらだいぶ効果が出たみたいでやっと人が来るようになったよ。その時ゼシカをナンパしてきたやつを軽く威圧してやったけどね♪

 

 

 

 

 

 島田「ただいまー」

 

 姫路「あ、お客さんいっぱい来てますね。」

 

どうやら勝った様子の美波たちが戻ってきた。

 

 明久「二人共、戻ってそうそう悪いけどホールを手伝ってもらっていいかな?」

 

 ミコノ「結構お客さん増えちゃって……」

 

 ゼシカ「かなり大変なんだよねえ。」

 

 康太「…………明久、済まないが茶葉を持ってきてほしい。」

 

 明久「あ、もうなくなっちゃったの?わかった、急いで持ってくるよ。」

 

 竹原「…………」ピピピッピピッ  ガタッ

 

あれ、今のって竹原先生?腕輪のことをどうとか言ってたのにここで何してるんだろ?まあいいや。

 

 

 

 

 明久「しまった、どれぐらい持っていくか聞いてなかった。」

 

ストックを置いてる空き教室にきたはいいけどどれぐらい持っていくか聞いてなかった。うーん、結構置いてあるからいっぱい持って行っておこうかな?と思ってたら……

 

ガラララ

 

 男「おい、吉井ってお前か?」

 

急に三人の男が入ってきた。

 

 明久「え、そうですけどここは部外者は……」

 

 男「お前に恨みはねえがおとなしくしてもらうぞ!」

 

ブン!

 

 明久「うわ!」

 

サッ

 

い、いきなり殴りかかってきた!

 

 明久「どうしよう、さすがにこのスペースで三対一は……」

 

ガララ

 

 雄二「おい、明久。ムッツリーニがあんこも持ってきてくれって……」

 

ブン!バキッ!

 

 男「ぐはっ!」

 

いきなり入ってきた雄二のおかげで一人倒れた!

 

 雄二「さて、誰だかしらんが人のダチを数人がかりでおそうとはいい度胸じゃねえか?」

 

 弦太郎「おい、雄二どうした、って明久!お前ら一体何だ!」

 

 明久「ゆ、雄二に弦太郎!」

 

ん?残りの二人が雄二のことを見て少ししたら急に震え始めたけど何だ?

 

 男「こ、コイツまさか悪鬼羅刹か!やべえ逃げるぞ!」

 

雄二がぶっ飛ばした一人を抱えて逃げてったけどなんだったんだろう?

 

 明久「ふう、助かったよ雄二、弦太郎。」

 

 弦太郎「気にすんなって、前も言ったけどダチを助けるのは当たり前だろ?しかしなんだったんだあいつら。雄二、なんかわかるか?」

 

 雄二「おそらく、立て直してきたFクラスを妨害しようとしたんだろ。」

 

 明久「なんでわざわざそんなことを?」

 

 弦太郎「でもよう、あの三年生の二人のこともあるからな。」

 

 雄二「まあともかく、今は喫茶店に集中するぞ。」

 

 

 

 

そんなこんなで時間はたってあっというまに準決勝の時間になった。で、その相手というのが……

 

 

 明久「美波に姫路さん!?」

 

 弦太郎「結構やばいなこれ……」

 

確かにやばいね。美波は今では数学はAクラス並みの点数を持ってるみたいだからね。ほかのやつも少しずつだけど上がってるみたいだし。

 

 島田「負けないわよ、アキ!」

 

 姫路「手加減しないでくださいね!」

 

 明久「むしろしてほしい感じがするのはこっちだよ……」

 

 弦太郎「大丈夫だ、明久。数学以外が来れば……」

 

 木内「古典の先生が体調を崩されたので一回戦でも使われましたが数学で試合をさせていただきます。」

 

 明久「なんというタイミングだ!?」

 

やばい!結構楽勝に勝ってあんまり消耗してなかったとはいえこの二人に数学勝負!?かなり厳しくなっちゃったよ。

 

 弦太郎「……なんか、わりい。」

 

 明久「いいよ、これからはあんまり嫌なフラグを立てないでね?」

 

 木内「では、お願いします!」

 

 弦・明「サモン!」

 

 『如月弦太郎 数学 197

 

  吉井明久 数学 118』

 

 島・姫「サモン!」

 

 『島田美波 数学 235

 

  姫路瑞希 数学 358』

 

うわあ、かなりやばいよう。こうなったら!

 

 明久(弦太郎、僕が姫路さんを抑えるから一気に倒して!)

 

 弦太郎(明久……わかった!ギリギリでなんとか逃げろよ!)

 

 姫路「いきますよ、吉井くん!」

 

ブン!

 

 明久「そうは行くかあ!」

 

ガシ!

 

 明久「ウグッ」

 

刃物だからかな、フィードバックがいつもよりきつい気がする。

 

 島田「アキィィ、これでも喰らいなさい!」

 

やばっ、美波がこっちに来た!

 

 弦太郎「させるか!」

 

ドガドガドガドガドガドガ!

 

僕に攻撃しようとした美波の隙を狙って弦太郎が一気に畳み掛ける!そして……

 

 『島田美波 DEAD』

 

 島田「うそ!」

 

 姫路「そんな、美波ちゃん!?」

 

 弦太郎「姫路、よそ見してる場合か!」

 

パッ

 

その弦太郎の言葉を合図にして僕は姫路さんから離れた!

 

 弦太郎「くらえぇぇぇ!」

 

ドガン!

 

 『姫路瑞樹 数学 96』

 

よし、今ので一気に削れた!

 

 明久「とどめぇ!」

 

ザシュ!

 

 『姫路瑞樹 DEAD』

 

 木内「勝者、如月吉井ペア!」

 

 姫路「そ、そんな……」

 

 島田「はあ、まったくほんとにやるわねあんたたち。

 

 弦太郎「まあ、操作能力が俺たちの売りだからな。な、明久。」

 

 明久「うん。」

 

そして僕らが戻ろうとすると……

 

 木内「あ、すいません二人共。実は試合が終わったら竹原先生が教頭室に来てくださいと。」

 

 明久「え、あ、はい。じゃあ、姫路さんに美波。先に戻ってて。」

 

 島田「わかったわ。」

 

 姫路「早く戻ってきてくださいね。」

 

 弦太郎「じゃあ、行くか。」

 

 明久「うん。」

 

 

 

 

 

そして、教頭室に着いたら……

 

 雄二「なんだ、お前らも呼ばれたのか?」

 

 明久「雄二?どうしてここに?」

 

 雄二「俺も呼ばれたんだよ。ったく肝心の呼び主がいねえからな。」

 

 弦太郎「結構待ってんのか?」

 

 雄二「ああ、もう十分以上は待って……!?待てよ、まさか……」

 

 明久「どうしたの、雄二?」

 

 雄二「おい、お前らもどるぞ!うちのクラスになにか仕掛けているかもしれん!」

 

ダッ!

 

 弦太郎「なんかわかんねえけど急いで戻ろうぜ!」

 

 明久「うん!」

 

雄二は感が鋭いからね。本当に何か起こってるかもしれない!

 

 

 

 

 

 

教室に戻って見ると……

 

 

 康太「…………すまない、隙を突かれてウェイトレスたちがつれていかれた。姫路たちもまだ戻ってこないから恐らく……」

 

 弦太郎「なに!?ミコノたちが!」

 

 雄二「くそ!嫌な予感が当たっちまったか!」

 

 明久「どういうこと、雄二!」

 

 雄二「おそらく妨害の一つだ。俺達を相手にしても無駄だとわかったんだろう。それにさっきの呼び出しで確証が出来た。」

 

確証?どういうことだろう?それにしてもゼシカたちをさらうなんて!

 

 康太「…………客が一度途絶えたから今のうちにと女子だけにして備品を取りに行った俺のミス。」

 

 

悔しそうにするムッツリーニ。君のせいじゃないっていうのに……と、そこへ

 

 優子「ねえ吉井くんたち!代表知らない!?」

 

 愛子「休憩にいったっきり戻ってこないの!」

 

慌てている様子の優子さんたちがそのことを行った瞬間に雄二の表情が変わった。

 

 雄二「……ムッツリーニ、場所はわかるか?」

 

 康太「…………近くのカラオケボックス。」

 

 明久「ねえ、雄二。そいつらゼシカもさらったんだよね?どれぐらいボコボコにしていい?」

 

 弦太郎「よせ明久。やりすぎるとゼシカたちに余計な心配かけるぞ?」

 

 雄二「そうだな。とりあえず、お姫様たちの救出がせんけつだ。行くぞお前ら!」

 

 明・弦「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 カラオケボックス……

 

 

 チンピラ1「なあ、坂本はともかく吉井と如月ってやばいのか?」

 

 チンピラ2「吉井は知らんが如月ってやつは坂本とやりあって互角だったらしい。」

 

 チンピラ3「それよりもさ、この子達どうする?」

 

 ゼシカ「あんたたち、ただじゃ済まさないわよ!」

 

 ミコノ「どうしてこんなことを!」

 

 チンピラ4「おとなしくしろよ、さもないと。」

 

 葉月「お、お姉ちゃん……」

 

 チンピラ5「この子が痛い目みるぜ?」

 

 島田「あんたたち葉月を放しなさい!」

 

 姫路「葉月ちゃんにひどいことしないでください!」

 

 翔子「……卑怯なやつ。」

 

 チンピラ6「はあ?ナマ言ってんじゃねえぞ!」

 

 ゼシカ「翔子!」

 

 ミコノ「翔子ちゃん!」

 

 チンピラ1「おとなしくしてろ!」

 

ドガ!ガシャァァン!

 

 ゼシ・ミコ・翔「きゃあ!」

 

ドガアアン!

 

 チンピラ「な!?」

 

もう、がまんできるか!

 

 明・弦・雄「とりあえず……ぶっ飛ばす!」

 

僕たち三人ともブチ切れた状態。てめえら、覚悟しろよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゼシカ「とりあえず、これからはやりすぎないこと。わかった?」

 

 明久「はい……」

 

 ミコノ「ああいう時こそ冷静になってよ、弦太郎たちに何かあったらそれこそ私たちは嫌よ!」

 

 弦太郎「返す言葉もない……」

 

 翔子「……これからは気をつけて。」

 

 雄二「悪かった。」

 

けっきょく僕たちはチンピラをぼこぼこにしたんだけど、ちょっとやりすぎちゃってこうしてお姫様たちに叱られているというわけ。

 

ガラララ

 

 学園長「なんだい、あたしを呼び出しておいてこの状況は。」

 

 雄二「あ、きたなババア。」

 

 明久「え、どうしてここに?」

 

 雄二「呼び出したんだよ俺が。今回の一連についてな。さあ、話してもらうぞ!」

 




さて、ちょっと半端ですがここで一旦切ります。
次回はいよいよ決勝戦!お楽しみに!


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十三問目

さて、いよいよ召喚大会決勝戦!ついにあれが……!


弦太郎SIDE

 

 

雄二のやつ、学園長を呼び出して何を話してもらうつもりだ?

 

 明久「ねえ、雄二。どういうこと?」

 

 雄二「いいか、最初に学園長室に盗聴器を仕掛けられていただろ。あの時はそこまで深くははなさなかったがあれは竹原が仕掛けたものだったろ?」

 

 明久「あ、そういえば!」

 

たしかにそうだったな。あの時は交渉のことで頭がいっぱいだったからな。

 

 雄二「しかも、俺たちが妨害を受けたときの何回かは竹原が関わっているか近くにいた。翔子達がさらわれたときや、明久が襲われた時もな。恐らくあのチンピラと最悪常夏コンビもやつの差金だ。あの時腕輪の欠陥について言っていたから俺たちが回収するのを防ぎたかったんだろうがその理由がわからん。自分がいる学校なのにデメリットにしかならんからな。」

 

 学園長「ご名答だよ。竹原のやつは実は最近うちに生徒を取られたよその高校に出入りしているみたいなんだよ。うちの情報を内通していたんだろうね。腕輪が暴走してうちが潰れれば、その高校も万々歳だろうし竹原もそれなりの見返りをもらえるからここまで妨害してきたんだろうね。自分からぼろを出すと思ったんだけど、あんたたちには迷惑をかけた。済まなかったね。」ペコッ

 

 弦太郎「学園長、何もあんたが頭下げなくても……」

 

 雄二「しかし、明日はお前ら絶対に負けられないぞ?」

 

 明久「え、どういうこと?」

 

 雄二「なんたって決勝戦の相手が例の常夏だからな。教頭側のあいつらのことだ。こっちが事情を説明しても嬉々として腕輪を暴走させるつもりだ。」

 

 ゼシカ「なんだか知らないあいだに姫路さんの転校を阻止するための大会出場が、学園存続のためになってたのね。」

 

 ミコノ「もし腕輪が暴走して学園がなくなっちゃったらそれこそみんなバラバラに!」

 

 弦太郎「んなことさせるか!絶対に俺たちが勝って俺たちの学園を守ってみせる!」

 

 明久「うん!あんな奴らに負けるもんか!」

 

あいつらも絶対俺のダチにしてやる!

 

 

 

 

 

 

そのあと助け出した女子組と一緒に家まで帰って(姫路、島田についてはムッツリーニと秀吉に学園長の話の前に送ってもらった。)朝一番にテストを受けるため俺と明久は決勝戦の科目をもう一度勉強し直した。(俺とミコノ、ゼシカはその日明久んちに泊まった。)

 

 

 

そして次の日……

 

 

 島田「アキ、昨日はありがとう!」

 

 姫路「本当にありがとう御座……あれ、吉井くんに如月くん大丈夫ですか?」

 

 弦太郎「あ、ああ、大丈夫だ。」

 

 明久「これくらい大丈夫だよ。」

 

 ゼシカ「その二人昨日徹夜して勉強した挙句、今日の朝一でテスト受けてたからね。」

 

 ミコノ「だから無理しないでってあれだけ言ったのに。」

 

たしかに、ねみいぃぃぃ!目がしょぼしょぼしやがる。

 

 雄二「おいおい、お前ら本当に大丈夫か?」

 

 島田「そんなんで勝てるの?」

 

 姫路「相手って三年生なんですよね?」

 

 明久「まあ、でも大丈夫だよ。」

 

 ゼシカ「はあ、二人共時間の少し前まで寝てたら?それじゃあ集中力持たないだろうし。」

 

 ミコノ「私たちが起こしてあげるから、休んでて?」

 

 弦太郎「わりい、みんな。絶対勝つからな。じゃあ、明久。ちょっとばっかし眠りに行くか。絶対常夏先輩をぶっ飛ばすために!」

 

 明久「うん、ふわぁぁぁぁ。」

 

そして俺たちは屋上に行ってしばらくのあいだ眠った。そして決勝戦の少し前……

 

 

 

 雄二「お前ら、ヘマすんなよ?」

 

 ゼシカ「絶対勝ってよ!」

 

 ミコノ「応援しに行くからね。」

 

 秀吉「抜かるでないぞ」

 

 康太「…………優勝。」

 

 島田「負けたらただじゃ置かないわよ!」

 

 姫路「頑張ってください。」

 

 明久「うん、絶対常夏コンビをぶっ倒す!」

 

 弦太郎「おっしゃあ!行くぜ明久!」

 

 

 

 

 先生1「あ、二人共。もうすぐ入場ですから急いでください。」

 

 先生2「さて、お待たせしました。いよいよ決勝戦です!」

 

ワァァァァァァァァ!

 

すげえな。一般公開してるとはいえ、観客席ほとんど埋まってんじゃねえのか?

 

 先生1「さ、入場してください。」

 

 先生2「さて、なんと決勝戦に進んだのは二年Fクラスの如月弦太郎くんと吉井明久くん!これはFクラスが最下位という認識を改める必要があるとしか言い様がありません!」

 

あの司会の先生いいこと言ってくれるじゃねえか!

 

 明久「これなら姫路さんのお父さんにも好印象だね。」

 

 先生2「さらになんと如月くんの召喚獣はあのヒーロー、仮面ライダーに変身するのです!その名も、仮面ライダーフォーゼ!」

 

そう先生が言ったあとモニターに映ったのは……あれってAクラス戦の時のか!

 

 

 弦太郎『ライダーロケットドリルキィィィィィィック!』

 

その映像が写った瞬間会場は一気に盛り上がった!

 

 

 子供『うわあ!ねえ見てお母さん、仮面ライダーだ!かっこいい!』

 

 母『あのリーゼントのお兄ちゃんの召喚獣ていうのが変身したみたいよ。なら、あのお兄ちゃんを応援しないとね』

 

 子供『うん、がんばれぇぇぇ!』

 

 

応援してくれた子におれは手を振った。やっぱりすげえよな、仮面ライダーって。

 

 明久「すごい人気だね。」

 

 弦太郎「俺がっていうよりもフォーゼの方じゃねえか?」

 

 先生2「そして、対するは三年Aクラスの常村勇作くんと夏川俊平くんです。三年生というだけあってきっちり決勝戦に食い込んできました!では、ルールを簡単に……」

 

先輩たちが入場してきて先生は召喚獣の説明を始めた。それじゃあ、今のうちに……

 

 弦太郎「先輩、教頭に協力してる理由はなんすか?」

 

 夏川「へっなるほど。だいたい知ってるわけか。おれたちはなあ、今回の件が成功したら推薦状を書いてもらえることになってんだよ!」

 

 明久「そっちの常村先輩も?」

 

 常村「まあな。そうすりゃ受験勉強ともオサラバだ。」

 

そんなことのために!

 

 常村「まあ、おしゃべりはここまでだ。どうせお前たちじゃ俺たちには勝てない。仮面ライダーに変身してもなあ!」

 

 明久「それは、どうでしょうか?」

 

 先生2「それでは、選手の皆さん。召喚してください!」

 

 4人「サモン!」

 

 『如月弦太郎 日本史 465

 

  吉井明久 日本史 448

 

  常村勇作 日本史 354

 

  夏川俊平 日本史 348』

 

 常夏「な!」

 

見たか!昨日徹夜で勉強したんだ。今までで一番点取れたぜ!

 

 弦太郎「全力で行くぜ!変身!」

 

ワアァァァァァ!

 

俺の召喚獣がフォーゼに変身するとまた会場が盛り上がった。

 

 弦太郎「宇宙キタァァァァァ!タイマン張らせてもらうぜ!」

 

 明久「もう突っ込むのやめるね。」

 

 常村「くそ、Fクラスのくせに!」

 

 夏川「なめんじゃねえ!」

 

突撃してくる先輩たち。でも、……

 

 弦太郎「そんなんじゃ喰らわないぜ!ロケット!ライダーロケットパァァァンチ!」

 

ドガ!

 

常村先輩の攻撃を避けたあとロケットを装備して殴りつけた!

 

 常村「こんなわけわからんやつに!」

 

 明久「はあ!」

 

ガ!ガガガ!

 

 夏川「くそう、二年生ごときに大人気ないが経験の差ってやつを教えてやる!」

 

明久とつばぜり合いをしてた夏川先輩が急に離れた。あんな遠くに離れてなにする気だ?

 

 常村「よそみしてていいのか?」

 

ブン! ヒュッ!

 

くそ、何するかしらねえが今はこっちに集中しねえと……

 

 夏川「……そら、引っかかった。」

 

 明久「え、うわあ!」

 

明久!一体何が!?

 

 子供『ママ!今あの髪の毛ない人向こうのお兄ちゃんになにかかけたよ!」

 

なに?どういうことだ。よく見てみると明久の周りに砂みたいのが散らばってる。まさかあいつ、目潰しするために!

 夏川「くらえ!」

 

ザシュ!

 

 明久「ぐあ!」

 

バキ!

 

 明久「ぐ!」

 

まずい、脇腹切られた挙句顔面にパンチくらったぞ!このまままじゃ……

 

 夏川「くたばりがれ!」

 

 明久「く、くそ。」

 

まずい!

 

 弦太郎「明久ァァァ!」

 

俺はロケットで加速して明久をかばいロケットモジュールで夏川先輩の攻撃を受け止めた。

 

 夏川「てめえ!」

 

 弦太郎「卑怯なことしやがって。みんなのためにもここで絶対あんたたちをぶっ飛ばす!」

 

…ビ、ビビビ、ビリビリビリ!

 

 弦太郎「な、なんだ一体!」

 

急に電気みたいなのがフォーゼを囲み始めた!

 

シャキィィン!

 

電気エネルギーがフォーゼにぶつかったと思ったらそこにいたのは……

 

 弦太郎「まさか、フォームチェンジか?」

 

金色のフォーゼがロッドのような武器をもってそこにいたのだ!

 

 夏川「な、なんなんだ一体!」

 

 子供『す、すごい!』

 

俺は頭に浮かんだ言葉を叫んだ!

 

 弦太郎「仮面ライダーフォーゼ、エレキステイツだ!一気に行くぜ!チェーンソー、シザース!」

 

左腕にハサミ、右足にチェーンソーを装備して斬りかかる!

 

ジョキン!ジョキン!チュイィィィィィン!

 

 夏川「くそ、これじゃあ!」

 

 弦太郎「止めだ、チェーンソー、シザース、解除。リミットブレイク!」

 

ガシャン 『LIMIT BREAK』

 

 弦太郎「ライダー100億ボルトブレェェェェイク!」

 

電気エネルギーをまとったロッドを相手に叩きつけた!

 

 『夏川俊平 DEAD』

 

 夏川「う、うそだろ!」

 

 弦太郎「大丈夫か、明久!」

 

明久を助け起こしたけど、大丈夫か?

 

 明久「うん、なんとかね。弦太郎、それって?」

 

 弦太郎「ああ、フォーゼの新しい力だ。明久、いきなりで悪いけど俺の召喚獣をブン投げてくんねえか?」

 

 明久「…………わかった。全力で行くからね!」

 

ガシ!ブンブンブンブン!

 

うお、さすがに俺も目が回ってくるな。

 

 常村「な、なんだ!?」

 

 弦太郎「よし、明久今だ!」

 

 明久「行っけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

フルスピード状態で投げられたフォーゼは常村先輩の召喚獣に向かって行く!

 

 弦太郎「よし、ドリル!」

 

ガシャン 『RIMIT BREAK』

 

 弦太郎「ライダー電光ドリルキィィィィィック!」

 

ガガガガガガガガガガ!ギュン!

 

 常村「ば、ばかな!」

 

 『常村勇作 DEAD』

 

 先生2「勝者、如月吉井ペア!」

 

ワアァァァァァァァァ!

 

 弦・明「よっしゃあああああああ!」

 

俺たちは見事、優勝することができた……

 




さて、出ましたエレキステイツ!紹介は前のフォーゼ紹介と合わせて座談会からは独立させて書いておきます。
さて、次回は清涼祭編最終回。お楽しみに!


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十四問目

さて、清涼祭編完結です。どうぞ!


雄二SIDE

 

 

 ゼシカ「やったね、二人共!」

 

 ミコノ「かっこよかったよ!」

 

 弦太郎「おう、あんがとな!」

 

 明久「ふう、まさかあんな卑怯な真似されるとは思ってなかったよ。」

 

見事優勝した明久と弦太郎。正直パワーアップするとは思ってなかったがな。だけどますます謎は深まるばかりってところだな。ただ変身するだけならともかく姿がさらに変わるなんてな。

 

 雄二「で、常夏とはダチになれたのか?」

 

 弦太郎「…………いや、お前らのせいで推薦状がぱあだって悪態つかれてそのすぐあと入場口で西村先生に捕まってた。多分今回の件でだろうな。暫くはこっちからダチになろうとしても無理そうだ。」

 

まあそりゃそうだな。推薦状が目的ってことらしいが今回の妨害の件、おまけに試合中の反則行為とかはもちろん内申に響くだろうしな。こいつらのことを逆恨みしてそれどころじゃないな。

 

 雄二「さて、お前ら。ババアのところに行くぞ。腕輪と交換で設備購入の権利を手に入れなきゃならないんだからな。」

 

 ゼシカ「あー雄二?実はさあ……」

 

 ミコノ「初日あの先輩の妨害のせいでお客さんほとんど来なかったでしょ?それでね、言いにくいんだけど……」

 

そういって鈴城姉が差し出してきたのは……明細票?

 

 ゼシカ「えーっと、それが今回の儲けです。」

 

どれどれ?…………嘘だろ?

 

 雄二「おい、これじゃあシステムデスク一個も買えやしねえぞ!」

 

なんとまあ結構稼いだと思ったら昨日の妨害が相当響いていたのか今よりもうちょっとましなちゃぶ台と座布団が買えるぐらいというものだ。

 

 明久「僕たちが頑張ったのって…………」

 

 弦太郎「ま、まあさっきの大会で姫路の親父さんには結構いい印象与えたと思うぜ?」

 

 雄二「はあ、まあこれでもゼロよりかはましだからな。おら、とっと行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 雄・明・弦「失礼します!」

 

 学園長「やっと来たね、あんたたち。」

 

学園長室に来たがやはりこのババアは見てて不快にしかならないな。

 

 明久「腕輪を持ってきました。」

 

 雄二「さて、これで交換条件は満たしただろ?」

 

 学園長「ああ、だけど修理が終わったら腕輪もあんたたちに返してやるよ。どうせモニターが必要で商品にしたんだからね。」

 

 明久「本当ですか!やった!」

 

 弦太郎「あ、じゃあひとつお願いあるんすけどいいすか?」

 

 学園長「なんだい、いってみな?」

 

なんだ、弦太郎のやつ。急に頼みだなんて。

 

 弦太郎「俺の代理召喚型の腕輪、雄二にやってもいいすか?」

 

 雄二「はあ?」

 

何急に言い出してんだ!?

 

 雄二「おい、それってどういうことだ?」

 

 弦太郎「いや、明久がもらった同時召喚は完全前線タイプの明久向きだけど俺のはどっちかって言うと雄二みたいな前線で指揮をしながら戦闘をするタイプな奴に向いてるからな。俺は戦術とか立てられねえし雄二ならうまく使ってくれると思ってな。」

 

 学園長「ふむ、まあ受け取った奴が渡したいと言ってるからね。坂本さえ承諾すればあたしは文句ないよ。」

 

 雄二「いいのか?ただでさえチケットもくれるっていうのに……」

 

いくらなんでもな……

 

 弦太郎「気にすんなって!お前には借りも結構あるからな。それを返させて欲しいってことなんだよ。」

 

 明久「うん、僕も賛成だよ。」

 

 雄二「……わかった。ありがたくいただく。そして完璧に使いこなしてやる!」

 

 学園長「話はまとまったみたいだね。じゃあ腕輪をよこしな。修理はそんなに時間もかからないだろうさ。」

 

 明久「あ、すいませんバ……学園長、弦太郎の召喚獣が決勝戦で……」

 

 学園長「ああ、あれのことだろ?正直言って原因は一切不明。これからも起らないとは限らないさね。」

 

 弦太郎「そうすか……」

 

 雄二「あ、そういえば竹原のやつはどうなるんだ?」

 

 学園長「ああ、今日はどうやら逃げられちまったみたいだけど今日早速ガサ入れして明日にでも捕まえてクビにするさね。」

 

まあ、当然の話だな。

 

 明久「あ、雄二!もうすぐ打ち上げの時間だ!」

 

 雄二「そうか、じゃあ学園長。俺たちはこのへんで。」

 

 学園長「ライダー関係でもわかったことがあったら言うから必ず来るんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてと、あたりはもうなかなかくらいな。うちの奴らはどこに……っておい!

 

 雄二「なんでお前らがここにいるんだ?」

 

なんとFクラスの打ち上げをやっている公園に一部のAクラスメンバーがいたのだ。

 

 愛子「やっほー三人とも!」

 

 優子「おじゃましてるわよ。」

 

 リーメイ「迷惑だったかな?」

 

 翔子「……待ってた。」

 

 雄二「いや、迷惑ではないが……」

 

 弦太郎「Aクラスの方はいいのか?」

 

 明久「うん、そっちだって打ち上げあるんでしょ?」

 

 翔子「……今日は雄二と一緒に居たかった。」

 

全くコイツは……

 

 愛子「で、僕たちも代表についてきたわけ。」

 

 優子「こっちのほうが面白そうだし。」

 

 リーメイ「Aクラスの方は久保君に任せてきました。」

 

 ゼシカ「細かいことはいいじゃん!」

 

 ミコノ「またゆっくり話ししたいし。」

 

どんまい、久保。

 

 姫路「あ、あの、すいません。」

 

 明久「どうしたの、姫路さん?」

 

 姫路「吉井くんと如月くんが大会に出たのってもしかして私の転校の話を知ってたからですか?」

 

 明久「え、どうしてそれを!?」

 

 姫路「さっきお父さんが決勝戦を見てあれほど優秀な成績をもつ子がいればFクラスにいても大丈夫だから転校のことは忘れてくれって。」

 

 弦太郎「ほんとか!よかったあ!」

 

 雄二「これで目標は達成だな。」

 

 姫路「本当にありがとうございます!」

 

 明久「いいって、気にしないでよ。」

 

 弦太郎「ああ、、俺たちはダチだからな。当然のことだ。」

 

 雄二「そういうことだ。」

 

こいつらにとってはこれが当たり前だからな。

 

 明久(ほら、雄二。霧島さんのところに)

 

 雄二(ああ、本当にすまない。)

 

 明久(いいって、友達でしょ?)

 

全くこいつらは本当にお人好し以外の何ものでもないな。ま、それがいいところなんだがな。

 

 雄二「翔子、ちょっといいか?」

 

 翔子「……?わかった。」

 

 

 

 

 

 

 そしてふたりっきりになれる場所に来て……

 

 

 雄二「あ、あのな翔子実は明久たちがこれをくれたんだが……」

 

おれはプレオープンチケットを出す。

 

 翔子「……雄二、これ……」

 

 雄二「もらいもんだけどお前がいいなら、一緒に行かないか?」

 

 翔子「……うん、雄二。一緒に行こう。」

 

……いいきっかけになるかもな。

 

おれはあるひとつの覚悟を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 NOSIDE

 

 

ここは竹原の家の前。

 

 竹原「ふん、腕輪の暴走は引き起こせなかったがこの召喚獣のデータを渡せば問題なくその高校に移れるだろう。どうせクビになるだろうし、データをコピーした痕跡は残ってないからな。」

 

 ???「そうですか、それは好都合。」

 

ビシ!

 

 竹原「う!」

 

バタ!

 

謎の人物に気絶させられた竹原。そして竹原の持っていた召喚獣の資料を奪う謎の人物。

 

 ???「これは頂いていきます。私の計画に必要なので。それに私の仮説が正しいこともわかるかもしれないので。」

 

そう言ってさる謎の人物。翌日竹原は文月学園をクビになった。本人も覚えていないコピーした資料の行方は誰にも知られずに……

 




さて、最後に出てきた人物の正体は?まあ、だいぶ先ですがね。わかるのは。
では、次回は清涼祭編座談会!エレキステイツは文字数が足りるようになったので前回のフォーゼ紹介とまとめて独立させますので。
では、失礼します。


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第二章座談会

さあ、今回は第二章の座談会です。どうぞ!


第二章 清涼祭編 「電撃友情タッグ!」

 

 作者&キャラ 座談会

 

 

 へもそな「はいどうも皆さん。やってまいりました第二章座談会。今回も私が司会進行をさせて頂きます。」

 

 弦太郎「座談会キタァァァァ!」

 

 明久「ちょ、横でいきなり叫ぶのやめてよ。」

 

 雄二「はあ、こいつらはほっといてさっさとするか。えっと、まずは九問目。ババアとの交渉までだな。」

 

 ゼシカ「最初ほとんどの男子が知らないあいだに野球に行ってたとはねえ。」

 

 ミコノ「まあ明久くんが気づいたあとにすぐ西村先生が連れて行っちゃったんだけどね。」

 

 翔子「……そのあと出し物を決めていた。」

 

 明久「キャッチコピーはなんかごめんなさい。」

 

 雄二「大丈夫だ明久。正直言って一つ目と三つ目は俺も書いてただろう。」

 

 弦太郎「ちょっと先の話だけどAクラスの出し物の名前がすごかったよな。」

 

 ゼシカ「ご主人様とお呼び!でしょ。」

 

 ミコノ「あれって誰が考えたの?」

 

 翔子「……愛子。」

 

 明久「ああ、あはは。」

 

 雄二「まあ予想どうりだな。」

 

 弦太郎「で、俺と明久がタッグを組んで大会に出場することになったんだよな。」

 

 ミコノ「そのあとに学園長のところに行って設備のことについて話したんでしょ?」

 

 雄二「最初に竹原の仕掛けた盗聴器をムッツリーニが見つけ出したな。そのあとに明久たちが優勝することで設備を購入してもいいということになった。」

 

 翔子「……そして文月ハイランドのチケットを雄二がもらうことになった。」

 

 明久「そういえば原作と名前変わってない?」

 

 へもそな「そりゃ弦太郎の苗字と一緒だからね。変えて当然だよ。」

 

 ゼシカ「で、気になる発言があったよね。」

 

 弦太郎「十問目は一回戦と常夏の登場だったな。」

 

 雄二「瞬殺だったな。」

 

 明久「そのあとに僕たちが秀吉に呼ばれて行ってみたらちょうど常夏が妨害してたんだよね。」

 

 弦太郎「そして常夏も雄二が瞬殺したと。」

 

 雄二「あのバックドロップは我ながら決まったな。」

 

 ゼシカ「あたしとミコノが帰ってきたあとにそれぞれ休憩という名のデートに……」

 

 ミコノ「ちょっとゼシカ!自分だって行ってるでしょ!」

 

 明久「またふたりっきりになりたいなあ。」

 

 雄二「明久、欲望が口から丸出しだ。」

 

 へもそな「ちなみにその時ゼシカが食べてたのは高校生当時の自分が学園祭で食べたものです。一日目と二日目で分けてましたが。」

 

 翔子「……如月、子供みたいだった。」

 

 ミコノ「でもしっかりしてるところはしっかりしてるからね。」

 

 ゼシカ「うさぎのキーホルダーだっけ?弦太郎がとったの。」

 

 翔子「……カバンについてる。」

 

 ミコノ「ちょ、ちょっと翔子ちゃん!」

 

 明久「十一問目は根本くんたちとの試合とAクラスでの常夏妨害だったね。」

 

 ゼシカ「すっかり綺麗になってたよねぇ。」

 

 雄二「弦太郎と友達になったのが一番の要因だな。」

 

 明久「で、教室に戻ったら葉月ちゃん連れて雄二が戻ってきたんだよね。」

 

 翔子「……お父さんになったらきっと子煩悩になる。」

 

 雄二「おい!」

 

 弦太郎「まあでもそれぐらい面倒見よかったもんな。」

 

 ミコノ「そのあとにAクラスに行って葉月ちゃんが聞いたっていう悪口を言ってた人を探しに行ったんだよね。」

 

 ゼシカ「でも雄二へのメニューがすごかったよね。メイドを好きにできる権利だもんね。」

 

 明久「雄二が変態だったら霧島さんどうなっていることやら。」

 

 翔子「……雄二は照れ屋さん。」

 

 雄二「頼むからTPOをわきまえろ。」

 

 明久「そのあとの発言がまあ大胆だことで。」

 

 ゼシカ「ごちそうさま。」

 

 雄二「やめろお前ら!」

 

 弦太郎「十二問目はまさに竹原の暗躍回だったな。」

 

 明久「うん、僕への闇討ち。姫路さんたちとの試合のあと僕と弦太郎、雄二の三人をFクラスから離してゼシカたちをさらわせたんだよね。」

 

 ゼシカ「最期の時に思ったけど直接的には表現してないけど明久ってどれぐらい強いの?」

 

 へもそな「雄二や弦太郎にはかなわないけど結構な強さって設定ですよ。そんじょそこらのチンピラに負けることはありえないっていうぐらいには。」

 

 ミコノ「そして学園長を呼んで十三問目。姫路さんのために始めた召喚大会出場が文月学園の存亡に関わる自体に関わっていたんだよね。」

 

 翔子「……それに決勝戦の相手があのひどい先輩たち。」

 

 雄二「負けられない戦いっていうのはああいうことだな。」

 

 明久「しかも決勝戦でも卑怯なことをしてくる始末だったからね。ほんとひどい目にあったよ。砂はかけられるわ思いっきり切られるわ顔面殴られるわで。」

 

 翔子「……それがバレたのは試合を見ていた子供が吉井に先輩が目潰しをされていたところを西村先生に聞かれて話したかららしい。」

 

 ゼシカ「試合後すぐ連れてかれたらしいからね。まあ自業自得だよね。」

 

 ミコノ「そしてその試合の見所はなんといっても……」

 

 弦太郎「エレキステイツキタァァァァァ!」

 

 雄二「ババアが交渉の時に言っていたのはこの伏線だったって事か。」

 

 明久「でもさあ、なんで電光ドリルキックの時に僕に投げ飛ばしてもらったの?」

 

 へもそな「それはね、エレキステイツの武器でもあり維持するために必要なビリーザロッドが右腕を独占している状態になっているからね。ロケットとステイツチェンジは両立できないっていう弱点があるからね。」

 

 翔子「……十四問目は腕輪の返却と打ち上げ。」

 

 雄二「弦太郎、済まないな。腕輪までもらっちまって。必ず使いこなしてみせる。」

 

 明久「ここで雄二に腕輪をあげたのってどういうことなの?」

 

 へもそな「あの腕輪はやっぱり雄二に使って欲しかったかなって。それと弦太郎には後々ね……」

 

 弦太郎「まじか!」

 

 へもそな「まあ気が遠くなるほど先だけどね。」

 

 弦太郎「ガァァァン!」

 

 へもそな「ちなみに原作より変更してある点があるので下に書きます。」

 

 

 同時召喚型

 

 二体ではなく十体まで召喚できるが使用者にかかる負担も大きいため3分ほどしか維持できない(十体呼び出した場合。)

 

 代理召喚型

 

 腕輪を使用したものも召喚できるが召喚した際に50点マイナスされる。(マイナス前に400点以上だった場合は召喚獣の腕輪も使用可能)

 

 

 

 へもそな「こんなかんじかな?」

 

 雄二「なるほどな。」

 

 翔子「……打ち上げの時、雄二が一緒に文月ハイランドに行こうって言ってくれた。」

 

 ゼシカ「決心付いたわけ?」

 

 雄二「……まあな。」

 

 明久「頑張ってきなよ、雄二。」

 

 ミコノ「……………………」

 

 弦太郎「?どうしたミコノ。」

 

 ミコノ「うん、最期のあれって……」

 

 へもそな「…………まあ、そこは核心に迫るから今は忘れておこうね。」

 

 ミコノ「……うん。」

 

 へもそな「さあ!ちょっと最後へんな空気になりましたけど次回はいよいよ第三章!お待ちかねだった方がいるあいつが登場!そしてあいつも?」

 

 明久「もはや意味不明だよ言ってること!?」

 

 へもそな「では、お楽しみに!今回もありがとうございました!」

 

 全員「ありがとうございました!」

 

 




さて、次章予告です!

 次章予告

清涼祭から一週間。中間テストに向けて学校で勉強するためにでてきた明久たちととそれに付き合う一部のAクラス生徒。気分転換に模擬試召戦争をしようとフィールドを展開してもらうとするとなんと学園全体にフィールドが貼られてしまった!しかも明久、雄二、弦太郎以外の召喚獣が暴走するという事態に!修理するためにサーバールームに召喚獣を送り込むが大量の召喚獣相手にフォーゼも敗れてしまう!再突入するも大勢のAクラス召喚獣と倒したはずの召喚獣が合体して怪物に!?フォーゼのピンチに新たな二人の戦士がこの世界に誕生する!

 次章 暴走召喚獣編 「バカ王と暴走召喚獣と神童再誕」 お楽しみに!


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第三章 暴走召喚獣編 「バカ王と暴走召喚獣と神童再誕」
十五問目


さて、いよいよ第三章!今回はアニメオリジナルエピソードの暴走召喚獣編です!


NOSIDE

 

ここは文月学園、深夜のサーバールーム。本来なら誰もいないはずのここに……

 

カツカツカツ

 

 ???「……もうちょっとましなセキュリティを備える気はないようですね。」

 

この人物がいうほどセキュリテイも悪くはないのだが……

 

 ???「さて、召喚獣の詳しいデータを……」

 

カタカタカタカタ

 

 ???「ん?これは……」

 

データをダウンロードしようとしているとうっすらとメダルのようなものが浮かんできたのだ。

 

 ???「……データはわずか。しかし時間はかかるが独自の解析による新たなデータを作成することも可能……よし。」

 

カタカタカタ

 

謎の人物は召喚獣のデータからほんのわずかしかないメダルのデータをダウンロードすることにした。そして……

 

 ???「よし、ダウンロードは完了。では、データを盗んだことがばれないようにこれを……」

 

そう言って彼がサーバーに流し込んだのは……アクセスした痕跡を消すウィルスだった。

 

 ???「うーん、召喚獣のデータにも影響してしまうかもしれませんが……まあいいでしょう。どうせ一時的でしょうしいざとなったら彼がいますからね。」

 

そう言って彼はサーバールームを出て行った。……これがひとつの事件の引き金となることを分かっておきながら。

 

 

 

 

 

 

 

 明久SIDE

 

清涼祭から一週間。今日はもうすぐある中間テストに向けて雄二と霧島さんが勉強会をすることを企画したのだ。今回は人数も多い(普段一緒のメンバーと霧島さんたち一部のAクラスの人だけだけど)ということで学校のAクラス教室でやることになった。それぐらいならということで先生も許可してくれた。

 

 明久「はあ、勉強会か。古典も頑張らないといけないのはわかってるんだけどなあ。」

 

 弦太郎「まあでも試召戦争だとどうしても苦手教科で戦わないといけなくなる場面もあるだろうしな。」

 

 明久「まあ僕はそれで痛い目見てるからね。」

 

 ゼシカ「いくらなんでも30点ぐらいっていうのはひどいでしょ。まあそのおかげで腕輪の暴走もなくて済んだんだろうけどね。」

 

 ミコノ「昨日戻ってきたんだよね?」

 

 明久「うん、まあね。でも使い方の練習もしておいたほうがいいのかもね。」

 

そうこう言ってるうちに……

 

 雄二「よう、明久。」

 

 翔子「……おはよう。」

 

 秀吉「おはようなのじゃ。」

 

 康太「…………やはり集まるのはこのメンバー。」

 

 愛子「あはは、まあ勉強ってやる気がない人がやっても絶対身に付かないからいいかもよ、ムッツリーニくん。」

 

 優子「うちの秀吉も最近は勉強してくれるようにはなったからいいけど一年の時は演劇へのやる気が凄まじかったからね。」

 

 リーメイ「勉強も大切だけど優子の弟さんみたいに将来のことを考えて部活に熱中するのもいい思うわよ?」

 

 島田「うちも漢字が読めるようにならないと。」

 

 姫路「一緒に頑張りましょう、美波ちゃん。」

 

みんなが校門の前で待っていた。

 

 弦太郎「よう、みんな!」

 

 ミコノ「今日は頑張ろうね。」

 

 ゼシカ「あれ、そういえば雄二と翔子はあれはいいの?えーっと……」

 

 明久「ゼシカ、二人を早くくっつけたいのはわかるけど文月ハイランドのオープンは来週だよ?」

 

 ゼシカ「そうそう、文月ハイランド。あ、らいしゅうだったっけ?」

 

 雄二「余計なお世話だ、鈴城妹。それぐらいこっちはわかってる。」

 

 翔子「……来週が楽しみ。」

 

 愛子「がんばってね、代表。坂本くん。」

 

 優子「みんな、早く行かない?」

 

 リーメイ「確かにそうね。」

 

 康太「…………次も負けない。」

 

 愛子「僕こそ、ムッツリーニくん。」

 

 弦太郎「お互い競い合うライバルの関係。これも青春だぜ!」

 

 雄二「なんだか違うものも感じる気もするがな。」

 

そして僕たちはAクラスに行ってしばらくのあいだ勉強した。

 

 

 

 

 

 

 明久「ああ~、やっぱり環境が良くても苦手教科は集中力が持たない~。」

 

相変わらずの設備だもんね。クーラーとか冷蔵庫とか。ホント羨ましいよ。

 

 ゼシカ「得意教科じゃなくてもひたすら勉強はきついって。」

 

 ミコノ「頑張ろうよ、二人共。」

 

 弦太郎「悪いミコノ。俺もギブアップ。」

 

 雄二「やっぱりいきなり弱点を克服しようと思ったのが間違いだったか。」

 

 翔子「……苦手なものは食べ物でも運動とかでも少しずつ慣れていくことが大切。」

 

 リーメイ「ここでひとまず休憩でも入れる?」

 

 秀吉「そうじゃのう。わしもそろそろきついわい。」

 

 康太「…………なぜ保健体育ではない。」

 

 愛子「あはは、戦争の時ぼくと戦う前にほかの教科でやられてもらっちゃ困るからね。」

 

ガララララ

 

 西村「頑張っているようだな。お前たち。」

 

 明久「あ、鉄人。……そうだ!模擬試召戦争の許可をもらっていいですか?ちょっと気分転換に。」

 

ちょっと体を動かさないと休憩しただけじゃまた頭がパンクするかもしれないからね。

 

 弦太郎「お、それいい考えだな明久。」

 

 ゼシカ「操作の練習もできるしね。」

 

 雄二「まあ、気分転換にもなるだろうしな。翔子、お前たちもやるか?」

 

 翔子「……雄二がやるなら私もやる。」

 

 リーメイ「そうね、面白そうだし。」

 

 愛子「じゃあ、僕も!」

 

 優子「私もやらせてもらうわ。」

 

Aクラスの人たちも含めて全員やるってことになったかなこれで。

 

 西村「はあ、まあAクラスの人間もいることだしいいだろう。召喚を許可する。フィールド展開!」

 

その言葉とともに召喚フィールドが貼られた。よし、とりあえず攻撃を受けないようにしなきゃな。

 

 全員「サモン!」

 

………………あれ?

 

 明久「え、どうして僕と雄二と弦太郎の召喚獣は出てこないの?」

 

 雄二「どういうことだ?とりあえず、サモン!」

 

 弦太郎「俺ももう一回やってみる。サモン!」

 

でも、二人の召喚獣は出てこない。僕ももう一度やってみるか。

 

 明久「サモン!」

 

やっぱり出てこない。どういうこと?

 

 ゼシカ「何がどうなってんの?」

 

 ミコノ「召喚獣のシステムが壊れちゃったとか?」

 

 翔子「……雄二たちだけっていうのはおかしい。」

 

 康太「…………とにかく何かあった。」

 

 秀吉「確かにそうとしか考えられんの。」

 

 リーメイ「西村先生。今日学園長はこられていますか?」

 

 西村「ああ、明日は学会へのシステムの説明があるから今日はその準備をされている。」

 

 雄二「よし、こんな自体の原因を知っているのはババア以外にいない。早速……」

 

ん?なんだろう、いま召喚獣の目が赤く……

 

ギュン!

 

 西村「な、なんだ!フィールドが広がっていく!?」

 

ビュンビュン!

 

 弦太郎「うわ!召喚獣が!」

 

誰も操作している様子がないのに……勝手に動いている!?

 

 雄二「おい、どうなってんだ!」

 

 秀吉「わしらにもわからんのじゃ!」

 

 康太「…………制御できない!?」

 

 優子「どうして召喚獣が勝手に動いているの!」

 

 西村「いかん、フィールド解除!」

 

シーン……

 

 西村「フィールドを解除することもできん!?」

 

ど、どうなってんの一体!

 

ビュンビュンビュンビュン!

 

 ミコノ「あ、召喚獣が!」

 

 ゼシカ「ちょ、どこ行くつもりよ!」

 

そのまま召喚獣は窓の外に行ってしまい目の前からすべていなくなった。

 

 明久「これって一体?」

 

 雄二「ち、すぐにババアのところに行くぞ。いま窓からチラっと見えたところだけでもグラウンドまでフィールドが広がっていやがる。」

 

 弦太郎「ただのシステムの不調じゃなさそうだな。」

 

 西村「一体何が起こっているというのだ?」

 

そのあと一度は鉄人に何かあるかもしれないから帰れと言われたけど全員でいいよってなんとか説得して学園長のところへ行くことになったんだ。でも、どうしてこんなことに?

 

 

 

 

 NOSIDE

 

ここはとある研究施設

 

 ???1「ご苦労様です。」

 

 ???2「申し訳ありません、実は召喚獣ではなく突然現れた謎のメダルのようなもののデータを優先しました。僅かではありましたがデータをもとに新しいデータを生み出せる可能性もありましたので」

 

 ???1「おやおや、これはうれしい予想外ですね。謝ることはありませんよ。召喚獣のデータなら完璧ではありませんが以前竹原から奪ったこれもありますしね。」

 

そういって一人目の方が出したのは竹原が持っていた召喚獣のデータであった。

 

 ???1「痕跡は消しておきましたか?」

 

 ???2「はい、ウィルスをサーバーに流しましたから。召喚獣にもウィルスは流れたでしょうからウィルスの入った召喚獣を戦死させるか時間が経てば戻るでしょうがまず痕跡は残りませんね。」

 

 ???1「君も無駄なことが好きですね。」

 

 ???2「ええ、それにもしかしたら新たなデータが手に入るきっかけにもなるかもしれませんので。」

 

謎のふたりはそのまま研究室のような場所に入っていった。盗んだデータとともに……

 

 




さあ、謎の人物の正体とは!まだ正体出ていないから推理のしようがない!
ちなみに原作キャラではありませんので。
では、次回も頑張ります!


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一六問目

一六問目です。今回はトリオ三人が突入開始します!


 弦太郎SIDE

 

ガチャ

 

 全員「失礼します。」

 

突然召喚獣が暴走して制御できなくなったことについて学園長に聞きにきた俺たち。どうして俺と明久、雄二に至っては召喚すらできなかったんだ?

 

 学園長「おや、来たのかいあんたたち。」

 

 高橋「あなたたち、どうしてここに!?」

 

 西村「こいつらがどうしても召喚獣が突如暴走した理由を知りたいと言いまして。」

 

 学園長「なるほどね、しかし原因はまだわかっていないさね。原因を突き止めるためにもサーバールームにも侵入したいんだがそれもできない。」

 

 明久「どういうことですか?」

 

 学園長「どういうわけか扉があかないんだよ。さっき高橋先生が扉を壊してしまうという考えを出したんだが明日は学会へのシステムのお披露目があるんだよ。ブッ壊れた扉なんか見せられるかい。」

 

 西村「では、召喚獣を送り込むのはいかがですか?召喚獣が通れるほどの通気口がありましたからそこから私か高橋先生の召喚獣を……」

 

 高橋「それも一度は思いついたのですがシステム本体に近い領域の教師の召喚獣は完全にフリーズしていて召喚すらできないんです。」

 

 西村「なんですって!」

 

 明久「え、先生たちの召喚獣も物理干渉できるんですか?」

 

 西村「ああ、お前たちのようにフィードバックはないがな。しかしどうすれば……」

 

 学園長「……そうだ、坂本。あんた今日、白金の腕輪は持ってきてるかい?」

 

 雄二「ああ、持ってきているが……どういうことだ?俺と明久と弦太郎は召喚すらできなかったていうのに。」

 

 学園長「そう、あんたたち三人はまだ召喚してないんだろ?さっきあんたたち以外の召喚獣がどこかに行くのが見えたのを思い出してね。もしかしてと思ったら大当たりさね。」

 

 明久「えっと、もしかして僕たち三人は雄二の腕輪を使えば召喚できるってことですか?」

 

 雄二「だがなぜ鉄人のフィールドでは召喚できなかった?」

 

 学園長「おそらく不具合のある教師フィールドだったからさね。だからまだ以上が起きていないあんたたちの召喚獣は召喚できなかった。」

 

 弦太郎「なるほど、じゃあ俺たちが召喚して行ってくるっす!」

 

 明久「あ、でも通気口を通るなら前が見えないんじゃない?」

 

ごそごそごそ

 

 康太「…………三人とも、これを持っていくといい。小型カメラとそれに連動したスコープ。これを使えば召喚獣の目線でも操作が可能。」

 

 雄二「おい、ムッツリーニ。忘れてないか?俺の召喚獣は……」

 

あ、そういや雄二は物理干渉ができなかったんだったな。

 

 学園長「いや、坂本。どういうわけかあんたの召喚獣も観察処分者仕様になっちまってるんだよ。物理干渉とフィードバックが付いたね。」

 

 雄二「なんだと!?」

 

 明久「でもさ、召喚獣が出てこないとも限らないからフィードバックに慣れてない雄二が行ったら危険なんじゃない?結構痛いよ。」

 

 翔子「……!?」

 

タッタッタ ガシ!

 

 雄二「しょ、翔子?」

 

 翔子「……雄二。行っちゃダメ。」

 

 雄二「…………」

 

そりゃあ心配だよな。もしAクラスのやつが出てきたら……

 

 雄二「……いや、翔子。俺も行く。自分にも出来ることがあるっていうのにこいつらに任せて黙ってられるかってんだ。」

 

 翔子「……雄二。」

 

 ゼシカ「いかせてあげよう、翔子。」

 

 ミコノ「雄二くんも弦太郎たちみたいに言ったら聞かないから。」

 

 翔子「……わかった。でも危なくなったらすぐに逃げて。吉井と如月も。」

 

 雄二「ああ、引き際っていうのはわかってるつもりだ。そこらへんは心配すんな。」

 

 リーメイ「でも、召喚獣が出てきても人間が動かしているじゃないんだからそこまで驚異ではないんじゃ?」

 

 優子「確かに……」

 

 学園長「いや、自立起動で動く分へたに人間が動かすよりも素早いし確実だよ。それにカメラ越しでしか状況をつかめないんだ。おまけにさっき召喚した連中以外の召喚獣も出てくる可能性だってあるさね。今までどうりに行くとは思わないほうがいいよ。たとえ如月の召喚獣が変身してもね。」

 

 雄二「つまり視界が悪い状態でかなりの操作能力をもつ大量の生徒相手に試召戦争を仕掛けるっていうのと一緒ってことだな。」

 

 弦太郎「確かに厳しいな。だけど……」

 

 明久「やるしかないよね!」

 

 学園長「よし、準備をはじめな。いいかい、白金の腕輪のフィールドの範囲は短いからサーバールームの前であんたたちは召喚するんだ。通気口から入ったあとはこっちからルートの案内をする。それじゃあ、作戦開始だよ!」

 

 明・雄・弦「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

ゼシカSIDE

 

 明久『みんなー着いたよ。』

 

 雄二『こっから召喚してサーバールームにたどり着けばいいんだな。』

 

 学園長「ああ、そうさね。」

 

いま明久たちは通信機を使ってあたしたちと会話ができる状態になってるの。向こうの様子は監視カメラから学園長室にリアルタイムでこっちに伝わってくるし召喚獣が装備するカメラの映像もこっちで見られるから、それを元にナビゲートできるのがすごいところね。

 

 弦太郎『よっしゃ、絶対に成功させてやるぜ!』

 

 雄二『よし、行くぞお前ら!アウェイクン!』

 

 明・雄・弦『サモン!』

 

雄二が展開したフィールドで召喚する三人。うん、今度は召喚できてる。

 

 ゼシカ「いい、三人とも。今は雄二も物理干渉があるから明久、弦太郎、雄二の誰かひとりでもサーバールームに侵入してこの暴走の原因を突き止めて解決すればこっちの勝ち。でも三人ともやられればこっちの負け。わかった?」

 

 明・雄・弦太郎『了解!』

 

 雄二『いいか、弦太郎。おれの腕輪じゃ変身状態の物理干渉付与はできない。お前だけになったときは最後の最後で変身を解除してもらうからな。』

 

 弦太郎『おう、わかった。』

 

 ミコノ「三人とも、準備はいい?」

 

 翔子「……突入開始。」

 

そして通気口から侵入していく三人の召喚獣。そのあと暫くは普通に移動できていたけど……

 

 秀吉「この反応は?」

 

 康太「…………気をつけろ、三人とも。召喚獣が出現する。」

 

その言葉に反応するように出てきた召喚獣は……え!?

 

 明久『秀吉にムッツリーニ、姫路さんに美波!?』

 

 雄二『しかも全員得意教科か!よりによって保健体育のムッツリーニが相手とはな。』

 

 弦太郎『ここは任せろ!変身!ステイツチェンジ、エレキ!』

 

弦太郎が一気にフォーゼをエレキステイツにした!でも、ムッツリーニの召喚獣って確か……

 

ギュン!

 

 弦太郎『うわ!』

 

 明久『腕輪まで使ってくるわけ!?』

 

 雄二『くそ、やはり敵になると相当厄介だな!』

 

攻撃をよける三人の隙をついてあとの召喚獣が攻撃してくる!

 

ザシュ! シャッ! ズバ!

 

 明・雄『うわぁ!』

 

 ゼシカ「明久!」

 

 翔子「……雄二!」

 

あいつら、明久たちを狙ってきてる!

 

 康太「…………なぜあの二人を集中して?」

 

 弦太郎『くそ、二人共離れろ!リミットブレイク!』

 

ガシャン『RIMIT BREAK』

 

 雄二『明久、離脱しろ!』

 

 明久『わかった!』

 

ふたりが離れたのを確認してからフォーゼが地面にロッドを叩きつけた!

 

 弦太郎『ライダー100億ボルトバァァァァァスト!』

 

地面から電流が走って四体の召喚獣を一気に戦死させた!どんだけすごいのよ!

 

 明久『いててて、助かったよ。弦太郎』

 

 雄二『はあ、はあ、お前らいつもこんな感じで戦ってたのか。』

 

 弦太郎『まあな、よし。一気にすすもうぜ!』

 

 明久『うん。』

 

 雄二『ああ。』

 

 ゼシカ「…………」

 

 翔子「……どうしたの、ゼシカ。」

 

 ゼシカ「え、あ、ううん。なんでもない。ただね……」

 

 翔子「……ただ?」

 

 ゼシカ「なんだろう、嫌な予感がするの。」

 

 

 

このあとすぐにあたしの嫌な予感は的中することになった。




さて、今回はここまで!明日はウィザードとキョウリュウジャーがある(^O^)
先週はまさかのおやすみ。小さい頃から思っていたがどうしてヒーローがゴルフで潰れる対象になるのか。未だにわからん。
次回、ついにあいつらが登場!


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十七問目

さあ、お待ちかねだった方もいるあいつらが来ますよ!


明久SIDE

 

カリカリカリカリ

 

学園長室に響くのは僕たちが補給テストをやっている音のみ。どうして補給テストを受けているんだって?そりゃあわかるでしょ。……負けちゃったの、見事に。ん?どうしてフォーゼに変身した弦太郎の召喚獣までいたのにって?それはね……

 

 

 

 明久「あとどれぐらいだろ?」

 

あれから何回か戦って点数も結構消耗したからね

 

 ゼシカ『あともうちょっとよ。』

 

 ミコノ『三人とも頑張って!』

 

 翔子『……危なくなったら離脱して。』

 

 雄二「わかってるって。心配性だな。」

 

 弦太郎「お、あれじゃねえのか?」

 

確かに光が見えてきたもしかしてあそこかな?

 

 ゼシカ『そのまままっすぐ行って。』

 

ゼシカの指示に従ってそのまま行くと……

 

 明久「ここがサーバールームか。結構広いな、えっとどうすれば。」

 

 学園長『こっちの指示するとうりにコンピューターを操作して欲しいんだよ。そうすれば原因もわかるかもしれないし最悪サーバールームに入れるだけでもいいからね。』

 

 雄二「わかった。」

 

そのまま通気口の出口から降りた時だった。

 

 リーメイ『!?三人とも召喚獣が出てくるわ、気をつけて!』

 

その瞬間、大量の召喚獣が現れた!

 

 『Aモブ×10』

 

 『Bモブ×10』

 

 『Cモブ×10』

 

 『Dモブ×10』

 

 『Eモブ×10』

 

 『Fモブ×10』

 

な、なんなのこの数は!?

 

 雄二「60体の召喚獣を一気に相手にするのはさすがに厳しいな。」

 

 弦太郎「こうなったら!」

 

いきなり弦太郎が前に!

 

 明久「ちょ、弦太郎どうするつもりなの!」

 

 弦太郎「悪い、最悪ここで戦死するかも知んねえけどここは一気に行かないとまずい!」

 

ガシャンガシャン『RIMIT BREAK』『RIMIT BREAK』

 

ビビビビビ!

 

ロッドに電気が溜まっていく!

 

 弦太郎「ライダー100億ボルトシュウゥゥゥゥゥト!」

 

ブン!

 

な!電気エネルギーの塊みたいのが相手に飛んでいった!

 

ドガァァァァン!

 

 『ABCDEF モブ DEAD』

 

 弦太郎「よっしゃ!」

 

 雄二「おい、今のでだいぶ消費しただろ!」

 

 弦太郎「悪い、あのまま普通に戦ってたらヤバイと思ってな。」

 

 明久「まあ、確かにね。ただでさえ視界がいつもより悪いからね。」

 

いつもは召喚獣フィールド全体を見渡せるけど今は召喚獣目線だから背後からこられたりしたら……

 

ドシュン!

 

 明久「ぐぁ!」

 

ほ、本当に後ろから来た!?

 

バッ

 

 明久「あれって!」

 

そこにいたのはゼシカ、ミコノさん、霧島さんの召喚獣だった。

 

ビュン!

 

あ、ミコノさんの召喚獣が!

 

 弦太郎「明久!なっ!」

 

ズバッ!

 

 弦太郎「うわぁぁぁぁ!」

 

 『如月弦太郎 DEAD』

 

 明久「げ、弦太郎!」

 

ミ、ミコノさんの召喚獣あんなに早かったの!?

 

 雄二「くそ、まずいぞ。」

 

 明久「雄二、危ない!」

 

ザシュ!

 

 雄二「ぐあぁぁぁ!」

 

いつの間にか霧島さんの召喚獣が背後に来て雄二の召喚獣を切り裂いた!

 

 『坂本雄二 DEAD』

 

ドシュン!

 

 明久「うっ!」

 

僕もゼシカの召喚獣に打ち抜かれそして……

 

 

 

 『吉井明久 DEAD』

 

 

 

 

 

 明久「はあ、なんとか補給し終えたね。」

 

 雄二「まあ、使ってたのが日本史だけだったからまだ良かったがな。」

 

たしかに、もしほかの教科もやってたりしたら補給テストだけで今日が終わっちゃうからね。

 

 明久「って雄二、なんか日本史上がってない?」

 

 雄二「俺も前線で戦うことがあるかもしれないからな。要のお前たちと同じ教科で高い点数を取れてたほうがいいからな。」

 

 弦太郎「しっかしまだ体が痛えな。」

 

 明久「そりゃそうだよ。リミットブレイクを三回も使って消耗していた状態でミコノさんの一撃くらったんだよ?幼馴染たちの力舐めない方がいいよ?」

 

 ゼシカ「……明久、ゴメンネ。」

 

 翔子「……雄二、私のせいでひどい目にあった。」

 

 ミコノ「私も、本当にごめんなさい!」

 

三人が気にすることじゃないのに……

 

 明久「謝らなくていいよ、三人とも。あの時油断してた僕たちが悪かったんだからさ。」

 

 弦太郎「俺に至ってはあの場を乗り切るためにリミットブレイクを二連続でしちまったからな。正直言って俺のは完全に自業自得だからな。」

 

 雄二「まあ、消耗した状態で勝てたらそれはそれでなんであの時勝てなかったんだっていう話にもなるからな俺は。」

 

 ゼシ・翔・ミコ「…………」

 

 雄二「はあ。よし、お前ら。こいつらのためにもさっさと突入するぞ。」

 

 明久「うん!」

 

 弦太郎「今度こそ成功させるぜ!」

 

その言葉を聞いてみんなが駆け寄ってくる。

 

 姫路「無茶しないでくださいね。」

 

 島田「さっき霧島さんが言ったけど今度こそ危なくなったら逃げなさいよ!」

 

 秀吉「すまぬがお主らに任せるしかないのじゃ。」

 

 康太「…………力になれなくてすまん。」

 

 リーメイ「気をつけてね。」

 

 優子「頼むわよ。」

 

 愛子「頑張ってね、三人とも。」

 

 翔子「……雄二、ごめん。気をつけて。」

 

 雄二「ああ、わあってるよ。」

 

 弦太郎「んじゃ、行ってくるぜ。」

 

 ミコノ「……うん。」

 

 ゼシカ「気をつけてね、明久。」

 

 明久「うん。今度こそ作戦成功させるから。」

 

そう言って僕たちもう一度サーバールームの扉の前に向かった。だけど僕はこの時知らなかった。この時僕と雄二が同じことを考えていたことを……

 

 明久(ただ持っていればいいってわけじゃないのは雄二のことでわかってる。それでも今はゼシカのためにも……)

 

 雄二(あいつのために手に入れようとしてたのにそれすら手に入れられず暴れまくってた。もうあいつは悲しませない。分かっていても今は翔子のために……)

 

 

 明・雄(力が欲しい!)

 

 

 

 

 

 

 明久「ふう、今回は来るまでに召喚獣がいなくてよかったよ。」

 

 雄二「その分ここで一気にきそうだがな。」

 

 弦太郎「おい、雄二。あんまり嫌なこと言うなって。」

 

再突入した僕らは召喚獣が出てこなかったおかげでサーバールームに無傷でたどり着くことが出来た。って!

 

 明久「ちょ、弦太郎の言うとおりだよ!あんまり変なフラグ立てないでよ!」

 

 雄二「あのな、さっきだいぶコイツが倒してるんだぞ?そうそう大量に出るわけが……」

 

 優子『召喚獣が出現するわ!』

 

 『Aモブ×30』

 

 『Bモブ×10』

 

 『Cモブ×10』

 

 『Dモブ×10』

 

 『Eモブ×10』

 

 『Fモブ×10』

 

 雄二以外全員「……………………」

 

 雄二「…………なんかすまん。」

 

っていうかAクラスの人の召喚獣多くない!?おまけに……

 

 明久「ゼシカ達の召喚獣だけじゃなくてさっき倒したはずのムッツリーニたちの召喚獣も別教化でいるんですけど!?」

 

 雄二「Aクラスの奴らも10体はさっきの奴らじゃねえか!戦死したってのにどういうことだ!」

 

 学園長『試召戦争じゃあないからね。あくまでさっき召喚獣に使われていた教科の点数をゼロにしただけさね。』

 

こんな数、どうすれば。……って、え!?

 

 明久「召喚獣が一箇所に集まり始めたよ!」

 

 雄二「なんだってんだ?」

 

キュイィィィィィィン!

 

う!何なんだこの光!

 

シュウゥゥゥゥゥゥゥ……

 

……な、なんなんだよこれ!?

 

 ゼシカ『しょ、召喚獣が……』

 

 翔子『……合体した?』

 

光が晴れたと思ったらそこにいたのは虫のような姿をした巨大な怪物だった!

 

 学園長『一体何だって言うんだい!』

 

 ミコノ『どうすればいいの、こんなの!?』

 

 『trfgkhbvl67hky¥%$DGRFR 10000』

 

 明久「なに、あの点数!?てか文字化けしてるし!」

 

 学園長『合体で点数は消耗したんだろうけどAクラスレベルの召喚獣が30体以上はいたんだ。あれだけあってもおかしくはないよ。』

 

 ゼシカ『いくらなんでも無理だって!』

 

 翔子『……三人とも逃げて!』

 

 ミコノ『勝てるわけないよ!』

 

 弦太郎「悪いけどあきらめの悪いのが俺たちの性分なんだよ。変身!」

 

 明久「それに最悪解決できなきゃ、文月学園が潰れてみんなバラバラになるとかそんなことになりかねないからね。そうなったら大切な人が悲しむから!」

 

 雄二「そんなのはお断りだ。もううんざりだ、悲しむ姿を見るっていうのは。」

 

だから…………

 

 明・雄「逃げてたまるか!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!』

 

 『カポォォン!ガシャン!』

 

妙な歌とガシャポンのような音がしたとおもったら突然光に包まれた。そして光が晴れてモニターにさっきまで写っていた僕と雄二の召喚獣がいた場所に現れたのは……

 

 ゼシカ『明久と雄二の召喚獣が……』

 

 翔子『……変身した!?』

 

仮面ライダーだった!

 

 弦太郎「明久、雄二……」

 

 雄二「これはなかなかのサプライズだな。弦太郎、もうお前だけにはいいカッコさせないからな。」

 

 明久「うん、あいつを倒そう。僕たち三人で!」

 

 弦太郎「…………ああ!」

 

 

 

 明・雄・弦「行くぞ!」




さあ、来ました!明久の召喚獣がオーズ、雄二がバースに変身しました!
次回は合体召喚獣と決戦。暴走召喚獣編完結です!


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十八問目

さあ、短かったですが今回で暴走召喚獣編は完結!三大ライダーの活躍を楽しんでください!


 明久SIDE

 

さあ、ここから逆転だ!僕と雄二の召喚獣も変身したんだ!絶対に勝つ!

 

ガバア!ワラワラワラワラ

 

 ゼシカ『うええ、気持ち悪う。」

 

うわ、合体召喚獣のお腹が割れて召喚獣が出てきた!

 

 明久「かなりの数だな。どうしよう……」

 

……ん!?いま頭の中に何か……よし!

 

 明久「コンボチェンジ!ガタキリバ!」

 

 『ガ~タガタガタキリッバ、ガタキリバ!』

 

タカからクワガタのようなマスクになりトラの爪からカマキリのカマを持った姿になった!足はばったみたいなやつのままだけど。

 

 リーメイ『吉井くんの召喚獣がまた姿が変わった!』

 

 ゼシカ『さっきからあの歌何?』

 

僕が聞きたいよそれは。さらに!

 

 明久「同時召喚!」

 

白金の腕輪を発動して一気に10体に増やした!

 

ドガ!バキ!

 

 雄二「いいか、明久!ババアにも言われただろうが10体もだせばお前の操作能力でも2分も持たないからな!」

 

ほかの召喚獣に攻撃しながら雄二が警告してくる。

 

 明久「わかってるよ!だから一気に片付ける!」

 

ザシュザシュザシュザシュザシュザシュ!

 

カマキリの剣で一気に半分ほど召喚獣を倒した!

 

 明久「よし!」

 

シュバ!

 

 明久「うわ!」

 

サッ

 

ギリギリでなんとか避けたけど今のって……

 

 明久「ムッツリーニ!」

 

まずいな、ムッツリーニの召喚獣相手でスピードじゃ流石にかなわない。それなら!

 

 明久「同時召喚解除!コンボチェンジ、ラトラーター!」

 

 『ラタラタ~ラトラーター!』

 

今度は頭がライオンのたてがみ、足がチーターになった。

 

ギュン!ズバズバズバズバ!

 

ドガァァァァン!

 

 『土屋康太 DEAD』

 

ふう、ラトラーターになってスピードがアップしたとはいえこれが本物のムッツリーニだったら危なかった。

 

 明久「さて、次の相手は……久保君の召喚獣か。」

 

まるで死神みたいな鎌を持っている久保君の召喚獣。まともにくらったら確実に一発で持ってかれるに決まってる。それならスピードより防御だ!

 

 明久「コンボチェンジ、サゴーゾ!」

 

 『サゴーゾ、サゴーゾ!』

 

頭がサイ、腕がゴリラのように巨大化し足はゾウのように重くなった。

 

ブン!ガギン!

 

鎌の攻撃を食らってるのにほとんど効いてない。かなり防御力がアップしてる!点数は流石に少し減ったけど痛みもほとんどない!

 

 明久「これでも喰らえ!」

 

バゴォォォォォン!

 

 『久保利光 DEAD』

 

懇親のストレートを放ち一気に戦死させた!

 

 明久「よし、今のうちに!」

 

シュン!

 

 明久「うわ!」

 

今度は……秀吉に姫路さん、美波!?

 

 明久「それなら今度はこれだ!コンボチェンジ、シャウタ!」

 

 『シャシャシャウタ!シャシャシャウタ!』

 

頭がシャチ、手にはうなぎのようなムチが装備され足はタコのような吸盤がついている。

 

 明久「これでどうだ!」

 

ひゅん!ガシ!ビビビビビ!

 

ウナギムチを姫路さんと美波の召喚獣に巻き付かせ電撃を流した!これでだいぶダメージを与えたはず!

 

 明久「ん?」

 

秀吉の召喚獣が逃げようとしている!そうは行くか!

 

 明久「くらえ!」

 

ビュン!ドガン!

 

捕まえていた二体の召喚獣をそのまま秀吉の召喚獣にぶつけた!

 

 『木下秀吉  DEAD』

 

 『姫路瑞希  DEAD』

 

 『島田美波  DEAD』

 

 明久「よっしゃ!」

 

 ゼシカ『ちょ、また出てくるんですけど!?』

 

ワラワラワラワラ

 

 明久「げ、また!?」

 

しつこいなあ、まったく。

 

 明久「一回元に戻ろう。コンボチェンジ、タトバ!」

 

 『タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!』

 

 明久「あれ、これって……」

 

今気づいたけどいつも僕の召喚獣が持っていた木刀が剣になってる?それに腕輪が付いてる!

 

 明久「よし、スキャニングチャージ!」

 

ベルトの左側に出たスキャナーで剣をスキャンした!

 

 『SCANING CHARGE!』

 

 明久「セイヤァァァァ!」

 

ズバァァァァン!

 

剣を振るうと同時に斬撃波が出て大量の召喚獣を切り裂いた!

 

 明久「やった!」

 

だいぶ倒せたけど……雄二はどうだろう?

 

 

 

 

 雄二SIDE

 

ドドドドド!バキ、ドガ、ガス!

 

 雄二「オラオラオラオラァ!」

 

変身した際に持っていた銃で牽制しながら攻撃していくがなかなか数が減らない!

 

 雄二「ならコイツならどうだ!ドリルアーム、クレーンアーム、ショベルアーム!」

 

右腕にクレーン、その先端にドリルを、左腕にショベルを装備した!

 

ドシュン!ギュルルルルル!ドガッ!

 

ドリルを打ち出しショベルで敵を叩きつける!

 

ドガァァァァン!

 

 雄二「よし!」

 

 翔子『……雄二、また召喚獣が出てくる。』

 

 雄二「またか、ったくしつこいな!」

 

このままじゃいたちごっこだな。って!

 

 弦太郎「うわあぁぁ!」

 

 雄二「ぐほぉ!」

 

な、いきなりぶっ飛んできやがったぞ!

 

 弦太郎「あ、わりい雄二!大丈夫か?」

 

 雄二「結構くらったがな。それにしても……どうするかな、あのデカ物は。」

 

大量の召喚獣が合体して出来た謎の怪物。人間からして見てもそこそこでかいほうだと思うな。……ん?目のうち三つのなかにいるのって……

 

 雄二「翔子に鈴城姉妹の召喚獣!?」

 

どういうことだ?…………まさかとは思うが、この場で考えられる可能性はひとつしかねえ。イチかバチか賭けに出るか!

 

 雄二「明久、弦太郎!少し時間を稼いでくれ。やつをぶっ倒すためにな。」

 

 明久「なにをする気かは知らないけど、(ザシュ!)ヘマしないでよ!ふん!(ズバ!)」

 

 弦太郎「頼むぜ、雄二。オラ!(バキ!)神童と言われたお前の力、見せてくれ!はあ!(ドガ!)」

 

 雄二「ああ、任せとけ。ドリル、クレーン、ショベル、アウト!ブレストキャノン、キャタピラレッグ!」

 

腕につけていた装備を外し胸に大砲、足にキャタピラを装備した状態になった。

 

 雄二「さて、俺も腕輪を使わせてもらうとするか。セルバースト!」

 

 『CELL BURST!』

 

 雄二「10、20、30、40。」

 

 明久「はあ!」

 

バキ、ズバ!

 

 雄二「50、60、70、80。」

 

 弦太郎「おら、くらえ!」

 

ドガ、バキ!

 

 雄二「90、100!ブレストキャノンフルパワー!ファイヤァァァァ!」

 

ドシュゥゥゥゥゥゥゥン!ドガアァァァァァァン!

 

GYAAAAAAAA!

 

 雄二「よし、明久、弦太郎!あそこにいる鈴城姉妹の召喚獣を引っ張りだせ!俺は翔子の方に行く!」

 

 弦太郎「わかった!明久、つかまれ!ロケット!」

 

 明久「うん、弦太郎!」

 

 雄二「キャノン、キャタピラ、アウト!カッターウィング!」

 

デカ物の目のところに行きそれぞれ召喚獣を引っ張り出す。すると……

 

GYAAAAAAA!

 

 明久「暴れ始めた!?」

 

 雄二「やっぱりな。どういうわけか知らんが合体召喚獣の中心をこいつらにさせていたんだ。これでだいぶ弱ってるはずだ。一回降りるぞ!」

 

 弦太郎「おう!」

 

降りたあと召喚獣を寝かせデカ物に振り向くと……

 

 明久「どうすんの、これ?」

 

 雄二「お前ら二人共、まだ腕輪は使えるか?」

 

 弦太郎「ああ、俺は行ける。」

 

 明久「僕もだよ。」

 

 雄二「よし、三人の必殺技を同時にやつの頭に叩き込む!準備はいいか!」

 

 明久「わかった!」

 

 『SCANING CARGE!』

 

 弦太郎「行くぜ!」

 

 『RIMIT BREAK』

 

 雄二「決めるとするか!ウィング、アウト!」

 

 『CELL BURST!』

 

バッ!

 

 明・雄・弦「トリプルライダーキィィィィィィック!」

 

ドガァァァ!

 

スタッ

 

 雄二「どうだ!?」

 

GYAAAAAAAA!

 

ドガァァァァァァァァァァァァン!!!

 

 弦太郎「ふう。」

 

 明久「はあ、手ごわかったあ。」

 

 雄二「さて、じゃあ早速コンピューターを……」

 

 学園長『!?ちょっと待ちな、急にシステムが回復していくよ!』

 

 雄二「なに!」

 

 愛子『やった!これでとりあえず安心だね。」

 

 秀吉『しかし妙じゃのう。』

 

 康太『…………あの召喚獣が原因だった?』

 

 雄二(召喚獣が原因だったとしてもその召喚獣が暴走した原因が分からずじまい……か。)

 

 

 

 

 

 

 

 ゼシカ「うわあ、改めて見ると……」

 

 翔子「……かっこいい。」

 

サーバールームから出た俺と明久の召喚獣を見て感想を言っている二人だが……

 

 明久「でもなんで僕と雄二まで?」

 

 学園長「前に言っただろ、ほかの召喚獣にも起こらないとは限らないって。だけど一気に二人とはね。こりゃあ本格的に原因解明に努めなきゃね。」

 

 ゼシカ「さて、じゃあ早速名前決める?」

 

 明久「え、何の?」

 

 翔子「……雄二と吉井の仮面ライダーの名前。」

 

 雄二「名前ねえ…………」

 

 弦太郎「どんな名前がいいんだろうなあ?」

 

 ゼシカ「そういえば明久の仮面ライダーのベルト、三枚メダルがついてない?」

 

 明久「あ、ホントだ。」

 

よく見てみると左からタカ、トラ、バッタの模様のものが描かれてるな。

 

 ゼシカ「メダル……丸い……O……あ、オーズ!ちょっとダジャレっぽいけどカッコよくない?仮面ライダーオーズ!」

 

 明久「うん、いいねそれ!」

 

 秀吉「名前ではないが先ほどの雄二の指示は的確じゃったのう。」

 

 雄二「そうでもないさ。殆ど感みたいなものだ。」

 

 康太「…………神童再誕といったところ。」

 

 翔子「……再誕、RE:BIRTH……仮面ライダーバース?」

 

 雄二「なるほど、バースか。なかなかいいな。」

 

神童と呼ばれていた頃の50%も力を出せていなかったかもしれんが。

 

 学園長「あんたたち、本当に助かったよ。このお礼はいつかさせてもらうよ。今は明日の準備をしなくちゃいけないからね。」

 

 西村「お手柄だったなお前たち。」

 

 明久「まあ結局暴走の原因がなんだったかわからないのがすっきりしないですけどね。」

 

確かに明久の言うとおりだな。

 

 弦太郎「う~ん、今は考えても始まらねえからな。」

 

 ミコノ「今日のところは帰って休もう?」

 

 ゼシカ「三人ともフィードバックでだいぶ疲れてるんじゃない?」

 

 翔子「……無理はいけない。」

 

 雄二「ま、それもそうだな。」

 

 

結局その日は俺たちの消耗が激しかったということで帰ることになった。

 

 

 

 

 

 帰り道

 

 翔子「……雄二、大丈夫?」

 

ギュ

 

 雄二「お前の心配性どうにかならないのか?大丈夫だ。」

 

 翔子「……よかった。」

 

 雄二「まあ今度一緒に行ってやらないといけないところもあるしな。」

 

 翔子「……うん、楽しみ。」

 

 

 

……伝えなきゃいけないこともあるしな。

 

 

 

 

 

 

その日は文月学園に二人の仮面ライダーが生まれた日だった。




フォーゼあんま活躍させられなかった気がする(^_^;)
さて、メインの三人がついにライダーに!しかし遠からず……楽しみにしててください!二つの意味で……
では次回は座談会です!オーズとバースはフォーゼ設定をライダー設定にしてまとめますので。では、お楽しみに!


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第三章座談会

さて、今回は座談会です!これも三回目かあ。


 第三章 暴走召喚獣編 「バカ王と暴走召喚獣と神童再誕」

 

 作者&キャラ座談会

 

 

 へもそな「はいどうも皆さん。ついに三章も完結しましてこれも三回目。では早速いきましょうか?」

 

 明久「あ、その前にさ。サブタイトルってこれ……」

 

 雄二「バカテスのアニメや0・5巻編でも使われてるタイプのやつだろ?なんでここでもってきたんだ?」

 

 へもそな「まあ、バカテスのであると同時にオーズのサブタイのやつでもあるんだよね。」

 

 弦太郎「お、そうなのか。」

 

 へもそな「たとえばオーズのやつだとコンボが初登場する時だと必ず最後にそのコンボを表す言葉が入るんだよね。サゴーゾコンボの時とかは確かウナギと世界と重力コンボっていうサブタイトルだったんだ。」

 

 ゼシカ「なんかすごい偶然よね、サブタイトルが似てるなんて。」

 

 へもそな「今回は明久と雄二がメインでさらにオーズ&バースの登場だからね。それもあって今回のサブタイは上のようにしたんだよ。」

 

 ミコノ「じゃあ振り返っていこうか?」

 

 明久「十五問目はいきなり正体不明の奴が出てきたけど、あいつが持っていったデータってやっぱりオーズのコアメダルなの?」

 

 へもそな「プロローグであったスーパーメダルのデータの一部だね。MEGAMAXで変身したスーパータトバのあのメダルのね。そのうちの更に一部だけどそこから新たなメダルのデータ、つまりライダーを生み出すこともできないわけじゃないんだ。同じくMEGAMAXを見た人ならこの文を見るとなんとなく想像はつくと思うけど。」

 

 雄二「だが確かスーパーメダルってタカトラバッタの三枚だけなんだろ?どうしてガタキリバとかにも変身できたんだ?」

 

 へもそな「ここの設定でのスーパーメダルは未来で作られたメダルのうちで最も新しいメダルなんだ。だからそれまでの全てのメダルのデータが詰まってるんだ。セルメダルも含めたね。だからオーズもバースも誕生したってこと。」

 

 ゼシカ「なるほどね、で、明久たちの召喚獣だけ暴走しなかったのはなんで?」

 

 へもそな「召喚獣の暴走は謎の人物が流したウィルスなんだけど明久と雄二の召喚獣にもこの時点でライダー化が目覚めかけていたんだよ。雄二のフィードバックとかもね。仮面ライダーの力がある種のワクチンプログラムになってたってことだよ。」

 

 翔子「……雄二の召喚獣も吉井たちみたいに観察処分者仕様になったのは何故?」

 

 へもそな「さっき言ったライダー化の副産物みたいなもんだね。変身したときは明久や雄二も80%のフィードバックがあるし。」

 

 ミコノ「結局誰なんだろう、あの二人って?」

 

 へもそな「彼らはこの作品のある種黒幕といってもいいのかな?彼ら自身もすべてを理解してるわけではないけどね。まあそこらへんはおいおい。」

 

 ゼシカ「一六問目は突入して少し戦闘があっただけだからそんな話すことないよね?」

 

 雄二「そういやなんでおれの白金の腕輪は俺も召喚できるようにしたんだ?」

 

 へもそな「単純に使ってる時も召喚させたかったし雄二を単独で一騎打ちさせる場面をつくろうと思ったからね。」

 

 弦太郎「十七問目は仮面ライダーも無敵じゃないっていうのがよくわかったな。調子に乗りすぎたな。」

 

 明久「やられた時点で100点ぐらいだったんでしょ?必殺技は強力だけどやっぱり使いどきは選ばないとね。」

 

 雄二「消耗してる状態で翔子たちと戦えなんていくらなんでも無茶だからな。」

 

 ゼシカ「そのあと再突入したとき召喚獣が合体したけどさ、あれってどういうイメージすればいいわけ?」

 

 へもそな「あの合体召喚獣はオーズの二話で出てきたオトシブミヤミーのイメージだね。オーズ出すときはあいつをだそうと思ってたし。」

 

 翔子「……そして雄二たちが変身した。」

 

 ゼシカ「オーズのあの歌って結局何なの?」

 

 へもそな「あれはコンボソングと言ってタトバかメダルの系統が三枚一緒の時に流れる歌なんだ。ガタキリバはクワガタ、カマキリ、バッタと全部昆虫系のメダルといった具合にね。本作は残念ながら亜種は出ないけど。」

 

 雄二「なんでバースに至ってはガシャポンの音なんだ。」

 

 へもそな「まあモチーフの一つがガシャポンだからね。」

 

 弦太郎「で、十八問目が合体召喚獣と俺たちの決戦だったな。」

 

 明久「僕はもうコンボ祭りだったね。」

 

 へもそな「オーズといえばコンボだし体力消耗はなくなってるからね。ただし今回変身した四つに関してはTVほどの強烈なパワーはないけどね。」

 

 ゼシカ「もしかして明久の腕輪の設定変更ってガタキリバのためだったの?」

 

 へもそな「少しでも近づけたかったしね。流石に50は無理だったけど。それとガタキリバはTVでは不遇だったし活躍させたかったからほかのコンボでは使えないようにしたけど。」

 

 ミコノ「え、不遇ってどういうこと?」

 

 へもそな「ガタキリバはTVではCGの制作費がものすごくかかるということで映画を含めてもたったの五回(ゴーカイジャーの変身を除いて)しか出ていないんだよ。夏の劇場版のネットムービーでもそのことについては言われてたね。」

 

 翔子「……雄二の使ってた武器もすごかった。」

 

 雄二「ドリルアームが一番使いやすかったな。」

 

 へもそな「クレーンと合わせれば中距離戦もできるし単体でも近距離戦の単純強化だからね。そりゃあ使いやすいよ。」

 

 明久「ブレストキャノンもすごい威力だったね。」

 

 へもそな「まあかわりにサポートが必要だけどね。」

 

 ゼシカ「そういえばあそこで雄二があたしたちの召喚獣が合体の中心にされてたことに気づかなかったらどうしてたんだろう?」

 

 へもそな「まあ、負けてたね。仮面ライダーが無敵じゃないっていうのさっきも言ったし戦いが長引けばね。ちなみにあの合体召喚獣はゼシカたちの召喚獣がコアメダル、ほかの召喚獣がセルメダルの役割をしてるグリードのようなイメージでやっていました。」

 

 弦太郎「そして俺たち三人の合体キックで倒したけど……」

 

 ミコノ「気になることが残っちゃったね。」

 

 明久「結局あの人たちの目的って……」

 

 へもそな「まあこれから明らかになりますから。さて、振り返りは終わったけどちょっと軽く話をしてもいいかな?」

 

 明久「ん、なに?」

 

 へもそな「まあ、かるい小ネタをね。」

 

 ゼシカ「どんなの?」

 

 へもそな「実は雄二のライダーはこの作品を考えついた当初は声優ネタで龍騎にするとか考えてたりしてたんだよね。」

 

 雄二「はあ?」

 

 へもそな「実は雄二の声優さんの鈴木達央さんは海外版龍騎の主人公ドラゴンナイトの声優をしていたからね。それもちょっと思ってたけど初代バースこと伊達明さんにもちょっと感じが似てるからね声が。戦闘スタイルも雄二にぴったりだし。それで明久はオーズで決まってたからどうせならということでバースにしたんだ。書くときは伊達さんバースのイメージで書いていたね。」

 

 翔子「……雄二はかっこいいからなんでも似合う。」

 

 雄二「ああ、翔子。のろけんなとか言われそうだからやめてくれ。

 

 へもそな「ちなみにサブタイにもあり翔子さんがバースと付けるきっかけになった神童再誕、RE:BIRTHはバースのテーマソングREVERSE RE:BIRTHから持ってきています。」

 

 明久「結構考えてるんだね。」

 

 へもそな「そりゃあね。あ、もしよかったら読者の皆さん、これから仮面ライダーの活躍シーンがあるときはOPもしくはテーマソングを流して読んでみてください!」

 

 明久「いらん要求が来たところで今回はここまでにしますか。それじゃあ皆さん、次もお楽しみに!」

 

 全員「お楽しみに!」

 




さあ、次回は波乱の合宿編!ではなくちょっと休憩して0,5章です。

次章予告

 文月ハイランドにやってきた雄二と翔子。なぜかいる明久たちもちゃんと告白するかどうか確認するためにきた様子。しかしイベントで夢を語る翔子を罵倒する連中が現れた。その時雄二が翔子にかけた言葉とは?

次章 3・5章 「夢と告白と文月ハイランド」 お楽しみに!


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第3・5章 文月ハイランド編 「夢と告白と文月ハイランド」
十九問目


はい、3・5章十九問目です!では文月ハイランド編どうぞ!


雄二SIDE

 

パァ

 

 雄二「ん、ああ。」

 

急に眩しくなったと思ったらカーテンが開いたのか。ん?

 

 翔子「……おはよう、雄二。」

 

そう言って翔子が俺に笑いかけてくる。……ん?ちょっと待て!

 

 雄二「今何時だ!?」

 

今日は文月ハイランドに行く日だというのは覚えてる。もしかしたら寝坊して起に来てくれたのか?そう思い時計を確認してみると……

 

 雄二「はあ、何だまだ余裕あるじゃないか。」

 

まだ家を出るにもかなり早い時間だった。朝飯食う余裕はあるのはいいがな。

 

 翔子「……一緒に朝ごはん食べようと思ってさっき来た。」

 

 雄二「ああ、そうだったか。しっかしおどかすな。寝坊したかと思ったぞ。」

 

 翔子「……ごめん。」

 

 雄二「あ、悪い。気にすんなって。じゃあせっかく早く起こしてくれたし飯食うか。先言っててくれ。着替えていく。」

 

 翔子「……うん、お義母さんと一緒に準備しておく。」

 

今なんかお母さんのイントネーションがおかしかったきがするが気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

そして着替え終わり一階に降りると……

 

 雪乃「あら、雄二おはよう。翔子ちゃん来てるわよ?」

 

 雄二「わかってるよ、さっき起に来てくれたんだから。」

 

この人は坂本雪乃。俺の母親だ。もうすぐ40歳なんだが童顔のせいで女子大生に間違えられることがあるらしい。俺とオヤジは信じていないがな。

 

 翔子「……雄二、朝ごはんできてる。」

 

 雪乃「じゃあ三人で食べましょうか?」

 

 雄二「わかった。」

 

 

 

 

 

そして朝食を食べ終えて……

 

 雪乃「雄二、今日は翔子ちゃんとどこに行くの?」

 

 雄二「昨日言ったろ、文月ハイランドってところだ。少し遅くなるかもしれないから今のうちに言っておくぞ。」

 

 雪乃「あらあら雄二、遅くなるなんて。あなたたちはまだ高校生なんだからホテ……」

 

 雄二「誰もそんなところに行くとは言ってねぇ!てか年頃の女の前でそんなこと言うな!」

 

なんつうことを言い出すこの母親は!

 

 翔子「……雄二が望むなら私は……」

 

 雄二「お前もちょっとは恥ずかしがるか拒め!」

 

コイツはほんとにいろんな意味で危ういから困る。俺が変態だった本当にどうするつもりだ!

 

 

 

 

 

 

 

まあそんなやりとりを朝からしてやっと……

 

 

 雄二「ふう、やっと着いたな。なかなかのでかさだな、文月ハイランドって。」

 

 翔子「……どこから行く?」

 

結構時間かかったが嬉しそうな顔してるからここまで来た甲斐もあったな。

 

 雄二「入ってからでいいだろう。どうせプレオープンなんだから待たないでいいだろうし。しかしでかいなそのカバン。」

 

 翔子「……中身は秘密。」

 

 雄二「へいへい、楽しみにしておきますよ。」

 

さてと、受付は……お、あそこだな。

 

 秀吉「いらっしゃいませ、文月ハイランドへようこそ!」

 

気のせいか、受付が秀吉に見える。

 

 翔子「……おはよう、木下。」

 

 雄二「お前秀吉だな!」

 

こいつが見間違えることはまずない!

 

 秀吉「いえ、私はそのようなものではございません。ここの一スタッフでございます。」

 

ち、さすがは演劇部のホープとも言われている存在。ばれてもしらを切るつもりか!

 

 翔子「……人違い?」

 

信じちゃってるぞコイツ!ならこれならどうだ!

 

ピピピピ

 

 秀吉「!」

 

バッ、ヒュン!ポチャン!

 

 秀吉「おおっと!手が滑りましたァ!」

 

 雄二「お前正気か!あの携帯もう使い物になんねえぞ!」

 

俺が携帯をだし秀吉の携帯に電話しようとするとすかさず噴水のところにぶん投げやがった!俺の知り合いは後先考えない奴らばっかりなのか!?

 

 秀吉「では、チケットを拝見してもいいでしょうか?」

 

 雄二「ああ。ほらよ。」

 

ったく。何なんだ一体。

 

 秀吉「おお!これは特別サービスのプレミアムチケットではないですか!」

 

ん?なんだそれは。チケットをよく見てみるとたしかにそう書いてある。翔子も初めて知ったみたいでチケットを見直している。

 

 秀吉「ではまず特別サービスの写真を撮らせていただきます。」

 

スタッ!

 

 康太「…………おまたせ。」

 

 雄二「今度はムッツリーニか!」

 

一体どうなってんだ!

 

 康太「…………ではよってください。」

 

ギュ

 

 翔子「……準備オッケー。」

 

 雄二「な、しょ、翔子あんまりくっつかないでくれ。」

 

恥ずかしい///

 

パシャ!

 

 秀吉「このようになりました。」

 

その写真の周りには天使が祝福していて私たち結婚しますと書かれている。っておい!

 

 雄二「何なんだこれは!」

 

 翔子「……///(モジモジ)」

 

さすがの翔子も少し照れている。

 

 女「あ、リュータァ。あたしらもとってもらおうよ。

 

 男「おお、そうだな。おい、俺たちもとれよ!」

 

 秀吉「すいませんお客様。こちらはプレミアチケットのお客様のみのサービスでございます。」

 

 康太「…………お二人はおとりできません」

 

 男「ああん!ナマ言ってんじゃねえぞ!」

 

 女「キャー!リュータカッコイイ!」

 

なんだあのチンピラカップルは?どこにでもいるもんだなああいうのは。まあとりあえずダチ二人を助けに行くか。

 

 雄二「おい、そのふたりは俺のダチだ。何か文句あるんなら俺が聞くが?」

 

 男「なんだとぉ!」

 

 女「あ、リュータこんなカッコ悪いのにかまってないで早く行こう!時間もったいないから。」

 

 男「お、そうだな。じゃあながきども。」

 

はあ、めんどくさい奴がいるもんだ。

 

タッタッタッ ガシ

 

 雄二「おい、どこ行こうとしてんだ翔子。」

 

 翔子「……だって、雄二のことを悪く言った。」

 

全くコイツは。

 

 雄二「ああいうのはほっとけ。別に俺は気にしちゃいない。」

 

 翔子「……雄二がそう言うなら。」

 

 秀吉「お客様、先程はありがとうございます。では、アトラクションをお楽しみ下さいませ。」

 

 雄二「はあ、まあお前らがここにいる理由は聞かないでおいてやる。行くぞ、翔子。」

 

 翔子「……わかった。」

 

一日はまだ、始まったばかりだった。

 

 




ちょっと短いですがここまでとさせていただきます。
次回をお楽しみに!


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二十問目

はい、ついに来ました二十問目!どうぞ!


雄二SIDE

 

さて、秀吉とムッツリーニがいるということはあの熱血バカとお人好しバカもいるに違いないな。

 

 翔子「……どうしたの、雄二。」

 

 雄二「あ、いや、何でも無い。さて、どこから回っていくかねえ。」

 

正直言って俺はこういうところが好きなタイプな人間ではない。どこに行けばいいかさっぱりわからん。と、そこへ。

 

 フィー「お~い、そこの熱々カップルの男の方。あたしフィーって言うんだけど、どこに行ったらいいかわからないならあたしがここのおすすめを教えてあげようか?」

 

 雄二「何やってる、鈴城妹。」

 

 フィー(ゼシカ)「…………え~誰のこと~?」

 

やはり図星か!ってかボイスチェンジャーぐらいつけて来い!そんな着ぐるみを来ても意味ないじゃないか。

 

 ノイン「そこのお兄さん、僕から説明しましょうか?」

 

 雄二「ああ、おすすめはどこだ。明久。」

 

 ノイン(明久)「…………えっとね~。」

 

やはりコイツもか!こりゃ弦太郎と鈴城姉もどっかに潜んでるなこれは。

 

 アイン「あのね、ここのおすすめはね、お化け屋敷だよ。」

 

いつもより声を高くして可愛い感じで言ってるが……

 

 雄二「ああ、ありがとう鈴城姉」

 

 アイン(ミコノ)「雄二くん、小さいことかもいっぱいいるからあんまり夢を壊すようなことは言わないでね。」

 

やはりか、ということは……

 

 弦太郎「おう雄二。どこ行くか決めたか?」

 

向こうからやってきた着ぐるみをきた弦太郎。だがその着ぐるみが……

 

 雄二「ああ、おすすめっていうお化け屋敷に行こうかと思っている。そして弦太郎、お前のその着ぐるみはなんだ?某夢の国のアニメの耳で空飛ぶぞうに見えるんだが俺は。」

 

なんだか普通の人間がぞうの被り物をかぶったようにしか見えない着ぐるみ。おまけに最後言った奴の姿にも見えてきた。

 

 雄二「てかなんだそれ?明らかにここのイメージキャラクターではないだろ。」

 

 弦太郎「ああ、実は俺の分だけ足りなくてな。それで急遽倉庫にあったこれを借りてきたんだ。」

 

 雄二「はあ、そこまでの規模になってくるとババアも絡んでいるんだろうが、とりあえずお前らのおすすめとやらに行ってやるから今はあんまりちょっかい出さないでくれよ?」

 

 弦太郎「おう、戻ろうぜみんな!」

 

 明久「ちゃんと告白しなよ!」

 

 ゼシカ「告白しなきゃ殴り倒す。」

 

 ミコノ「あんまり怖いこと言わないでよ!」

 

しかもフィーの着ぐるみをきた状態で言ってるからな。小さい子供とか周りにいなくてよかったな。

 

 翔子「……雄二、早く行こう?」

 

 雄二「ああ、そうだな。」

 

あいつら、俺が告白するかどうか監視に来たってところだな。まあ、その心配は無用だが。

 

 

 

 

で、ついてみたらなかなか雰囲気のあるところだな。たしか本物の廃病院を改装したかなんだったかな?

 

 スタッフ「いらっしゃいませ、お客様。チケットを拝見していいでしょうか?」

 

 雄二「またか、ほれ。」

 

 スタッフ「すみません、特別サービスのある方もいらっしゃるので……ああ、プレミアムの方ですね、どうぞ。あ、お邪魔になるかもしれないのでカバンをお預かりしてもよろしいでしょうか?」

 

 翔子「……はい、こぼれちゃうから横にしないで。」

 

こぼれるって一体あのカバン何が入ってんだ?

 

 スタッフ「では、いってらっしゃいませ。……もしもし、すみません私です。はい、今高校生のお二人が……はい、赤い髪の短髪の男性と長い黒髪の女性です。はい、プレミアの。……という……」

 

なんだあの不穏当な会話は。まあとりあえず入るとするか。

 

 

 

 

 雄二「なるほど、中も雰囲気満点だな。」

 

元廃病院は伊達じゃないな。

 

 翔子「……ごめん雄二。ちょっと怖い。」

 

 雄二「お前が怖がるなんて珍しいな。大丈夫か?」

 

ギュ

 

ちょっと恥ずかしいが怖がってるからな。そう思い手を握った。

 

 翔子「……ありがとう、雄二。」

 

 雄二「きにすんな。」

 

 

 『……の……をみたい。』

 

なんだこれ、俺の声か?

 

 翔子「……これ、雄二の声?」

 

 雄二「確かに似てるが俺は今ここにいるだろ。……そういえばさっき秀吉がいたな。あいつの声真似か?」

 

 雄二の声(秀吉)『翔子のパンツが見たい。』

 

……………………はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

 翔子「……雄二が望むなら今でも。」

 

 雄二「おおぉぉぉぉい!いくらなんでもやめろ!」

 

何を考えてんだあの馬鹿どもはァァァァァ!

 

 

 

 

 

 

あのあとなんとか説得してとどまってもらった。コイツが好きになった奴がとんでもない変態だったらやばかったぞ翔子のやつ。

 

 スタッフ「お帰りなさいませ。」

 

 翔子「……もうお昼。」

 

時間を見てみると確かにもう、十二時を回っていた。早めに飯でも食っておくか?

 

 翔子「……あの、カバ……」

 

 スタッフ「プレミアムチケットのお客様は特別サービスのランチを用意していますのでご案内いたします。」

 

 翔子「…………」

 

ん?

 

 雄二「どうした、翔子?」

 

 翔子「……ううん、何でも無い。」

 

……はあ、こういう時は何言っても無駄なのはもう知ってる。

 

 雄二「そうか、まあ調子悪かったりしたら遠慮せず言えよ?」

 

 翔子「……うん、ありがとう。ランチ楽しみ。」

 

そして俺たちはその特別サービスがある場所まで行くことになった。

 




さて、ちょっと失礼ですが少しお時間よろしいでしょうか?

ええ~最近どうも何人かの小説家の方が不当な攻撃を受けているらしくその中には自分が好きな小説を書かれている方もいらっしゃいました。確かに人間の好みは人それぞれです。だからといって自分が嫌いなものはすべて否定する。そんなのは駄々っ子と一緒です。良識ある人間はもし自分が嫌いなものだったとしてもそこは普通何も言いませんよ。自分は座談会でも書きましたが中学時代いじめられていました。一時は自殺も考えたほど。もしいま不当な批判、攻撃をした方。これを読んでいるなら自分がそんなことをされてどう思うか、人の心の痛みを考えてください。

ええ~関係ない方、大変気分を不快にさせたかもしれません。申し訳ありません。
もし、自分がそういう事をされたら誰かに相談してください。ひとりで抱え込まずに。


では、気分を切り替えて、次回お楽しみに!(もしかしたらハイランド編完結?)


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二十一問目

さあ、今回でハイランド編完結!最後ブラックコーヒーの用意を(^-^)


雄二SIDE

 

…………なんだろうな、まるで。

 

 雄二「クイズ会場?」

 

ふつうにレストランのような見た目だが中央にステージが有りまるでクイズ番組のような回答席まであったからな。どうなってんだ?

 

 スタッフ「どうぞお客様、こちらへ。」

 

 翔子「……雄二、テーブルマナー大丈夫?」

 

 雄二「ああ、まあ大丈夫だと思う。」

 

 スタッフ「では、ごゆっくり。」

 

 

 

 

 

 

 

 雄二「ふう、なかなかうまかったな。」

 

 翔子「……雄二といっしょなら何でも美味しい。」

 

さて、飯も食い終わったし次はどこ行くかな。

 

ガタン

 

ん?扉がしまったぞ?

 

 秀吉「ええー皆さん。今日はなんと結婚を前提にお付き合いを考えている高校生のカップルがいらっしゃってます!」

 

ふぅーん、結婚を前提ねぇ……ん!?高校生!?

 

 明久「そこで今回は文月ハイランドからウェディング体験のプレゼントクイズを行いたいと思います!それでは坂本雄二さんと霧島翔子さん、ステージへ!」

 

明久はいつまで着ぐるみ着てんだ!?

 

 翔子「……ウェディング体験、やってみたい。」

 

翔子はのりきみたいだな、まあいいだろう。ウェディングドレスを着るのは女の夢って聞くからな。

 

 

 

 

 

 

 雄二「さて、どんな問題が出てくるんだか?」

 

かつては神童と呼ばれたんだ。どんな問題でもかかって来い!

 

 明久「では第一問!おふたりの結婚記念日はいつでしょうか?」

 

おかしい、問題の意味がわからない。

 

ピンポーン

 

 翔子「……毎日が記念日。」

 

 明久「正解です!」

 

 雄二「恥ずかしくて死にそうだからやめてくれ!」

 

てかこれが正解って!

 

 明久「では、おふたりの結婚式はどこで挙げられんでしょうか?」

 

ピンポーン

 

 雄二「知るかそんなの!」

 

どう答えろと言うんだこんなもん!

 

 明久「正解です!結婚式会場は文月グランドホテル、鳳凰の間、別名、知るかそんなのです!」

 

 雄二「なんだその別名は!絶対今考えただろ!」

 

何を考えているんだこいつらは!

 

 明久「では、お二人の出会いはいつでしょうか?」

 

やっとまともな問題が来たな。てか簡単すぎるだろ。

 

ピンポーン

 

 翔子「……はい、小学校時代。」

 

 明久「正解です!お二人は小学校からのお付き合い、仲睦まじいですねえ。」

 

はあ、やっとまともな答えだぜ。

 

と、そこへ……

 

 

 チンピラ男「おい、そのウェディング体験とやら俺たちにもやらせろよゴラ!」

 

 チンピラ女「あたしたちもやってみたいんですけど~」

 

さっきのやつらだな、あいつら。

 

 明久「あの~お客様。これはこの方たちへのサービスでして……」

 

 チンピラ男「はあ!?ふざけんじゃねえぞこら、俺たちだってお客さまだぞ!」

 

 チンピラ女「じゃあ、あたしたちが問題をだして答えられたらそいつらの勝ちで、答えられなかったらあたしらの勝ちってことでいいんじゃない?」

 

 明久「ちょっと勝手に……」

 

 雄二「いや、いいだろう。受けて立つ。」

 

ふん、明久たちの問題に比べたらこんな奴らが出す問題なんてたかが知れてる。答えられないはずがないだろ?

 

 翔子「……雄二?」

 

 雄二「安心しとけ、翔子。」

 

 明久「……わかりました、それでは問題をお願いします!」

 

 チンピラ「オウ、耳のあなかっぽじってよく聴いとけ!」

 

さあ来い!俺に答えられない問題など!

 

 チンピラ男「ヨーロッパの首都はどこだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の記憶が正しければヨーロッパは国じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雄二「はあ、正直言ってとんでもないバカだったな。」

 

今俺は白いタキシードをきて先ほどの会場の袖にいる。翔子も着替え終わって待ってるはずだ。

 

 明久「正直って昔の僕以下だと思うよ?」

 

 雄二「想像つかんな、その教科が苦手なお前なんて。」

 

もう思いっきり普通に話しているがどうやら今回のことはこいつらなりに後押ししてくれようとしていたことらしい。おせっかいだがやっぱいいやつらだなこいつらは。

 

 明久「頑張ってよ、雄二。」

 

 雄二「ああ。」

 

そしてステージの真ん中へ行った。うお、ここから見てみるとさっきより広く感じるな。

 

 明久「それではまず新郎のプロフィールを……」

 

細かいな、わざわざしなくていいだろう?

 

 明久「え、あ、はい……え~時間の都合上プロフィール紹介はなしになりました。」

 

まあ妥当だな。体験なんだからそこまでやんなくていいだろう。

 

 チンピラ男「そんな男のプロフィールはいいからさっさと先いけ!ここが俺たちの結婚式に使えるかどうかなんだからよぅ!」

 

 チンピラ女「そうよそうよ!」

 

大声で言いやがって、ほかの客もしかめっ面してるぞ。相当迷惑な野郎どもだな。

 

 ゼシカ『申し訳ありませんお客様。ほかの方に大変迷惑なので大声での私語はご遠慮下さい。それが出来なきゃとっとと出てってくんない?」

 

鈴城妹、せめて最後まで真面目にやれ。そしてお前も着ぐるみそろそろ脱げ!

 

 明久「え~それでは、新婦の入場です!」

 

パチパチパチパチパチパチ!

 

やっとか、さて翔子のドレス姿はどんなんだ?

 

 翔子「……雄二。」

 

 ミコノ「翔子ちゃん、綺麗……」

 

 弦太郎「ああ……」

 

確かに。正直言ってもう言葉が出ない。ってかお前ら四人はいつまで着ぐるみのままなんだ!

 

 翔子「……雄二、綺麗?」

 

 雄二「あ、ああ。めちゃくちゃ綺麗だぞ。」

 

もうそうとしか言い様がない。

 

 翔子「……ありがとう。」

 

ポタ、ポタ

 

ん、翔子が持ってるブーケに何か……あれって、涙か?

 

 雄二「お、おい、どうした、翔子!?」

 

なんか気に障ること言っちまったか?

 

 翔子「……夢、だったから。小さい頃から雄二と結婚式を挙げてずっと一緒にいたかった。体験だけど、夢がかなったの。誰でもない、雄二と。……雄二、大好き。」

 

俺は明久や弦太郎に会うまでは翔子のこの気持ちは勘違いだと思って無視していた。正面から向き合わなかった。だけど、あいつらが向き合わせてくれたおかげで本物だと知った。いや、認めようとしていなかったんだ。一度は見捨てようとしたから。俺自身の気持ちさえも。だから、今ここで伝えなきゃいけないんだ。

 

 雄二「翔子、俺は……」

 

 チンピラ男「うぜぇんだよ!お嫁さんが夢だなんていくつだよお前!コントかなにかか!」

 

 チンピラ女「ああ~コントよねぇ。だってお嫁さんが夢だなんてきもすぎるもん!ばっかじゃないのあの子!」

 

……こいつらなんて言った今。

 

 明久「てめえら表出ろぉ!」

 

 弦太郎「俺のダチを馬鹿にすんじゃねえ!」

 

 ゼシカ「落ち着いて明久!」

 

 ミコノ「二人が何かしたらそれこそ二人に迷惑かかるよ!」

 

あいつら……

 

 

 明久「……あれ、霧島さんは?」

 

 弦太郎「おい、雄二!霧島がいねえぞ!」

 

 雄二「なんだと!」

 

振り返るとそこにはブーケが落ちてるだけで翔子の姿はなかった。

 

 スタッフ「すみません皆さん!新婦さんを探してください!」

 

そう言って翔子をさがすスタッフと客たち。……悪いが今は……

 

 雄二「明久、弦太郎。スマンが翔子をたのむ。」

 

 明久「……わかった。」

 

 弦太郎「気をつけろよ。」

 

 雄二「おいおい、俺をなめるな。」

 

 

かつて悪鬼羅刹と言われた俺を。

 

 

 

さて、あいつらは……お、いたな。

 

 チンピラ男「マジでキモかったな!」

 

 チンピラ女「うんうん!ほんと……あれ、さっきの男じゃない?」

 

 チンピラ男「あ、なんだ一体?」

 

 雄二「なに、たいしたことじゃない。ちょっとそこまで……」

 

ガシ!ガシ!

 

 チンピラカップル「ウッ!」

 

胸ぐらを掴んで一言。

 

 雄二「面ァ貸せやこのクソ野郎ども!!!」

 

 

 

 

 

 

ウェディング会場前…

 

 

 翔子「…………」

 

スタスタスタスタ

 

 雄二「ここにいたか、翔子。」

 

 翔子「……雄二。」

 

 雄二「お前の親御さんも心配するからな、早く帰るぞ。」

 

 翔子「……雄二!」

 

 雄二「なんだ?」

 

 翔子「……私の夢って、変?」

 

 雄二「……俺は誇ってもいいと思うぞ。お前の夢。それとな、翔子。」

 

俺は翔子を抱き寄せた。

 

 翔子「……雄二?」

 

 雄二「俺も大好きだ、お前のことが。俺と付き合ってくれ。そして何年かかるがわからないが俺と……俺と結婚してくれ!」

 

 翔子「……雄二……雄二、大好き!」

 

翔子も俺に抱きついてくる。

 

 雄二「ああ。これからはずっとお前のそばにいる。お前を守っていく。」

 

 翔子「……うん!」

 

あ、言い忘れないうちに。

 

 雄二「それと弁当うまかった。」

 

 翔子「……気づいてくれたの?」

 

 雄二「まあな、ちょっと運動して腹減ったし。」

 

何より俺の好物ばかりだったからな。

 

 雄二「じゃあそろそろほんとに帰るか!行くぞ翔子。」

 

 翔子「……雄二!」

 

 雄二「なんだ翔子?」

 

 

 

 

 

 

その時の翔子の笑顔は。

 

 

 

 

 

 

 翔子「私、やっぱり何も間違ってなかった!」

 

 

 

 

 

 

とても幸せそうだった。




さあ、告白しました雄二!この二人のカップリングホントに好き!
では、次回は座談会!お楽しみに!


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3・5章 座談会

今回は座談会です!


3・5章 文月ハイランド編 「夢と告白と文月ハイランド」

 

 作者&キャラ座談会

 

 

 へもそな「はぁい、またまた座談会です!今回は短かいのでご了承ください。」

 

 明久「じゃあ早速行こうか!」

 

 ゼシカ「最初に一言!ごちそうさま!」

 

 雄二「やかましい!」

 

 翔子「……二人も早く付き合うべき。ミコノたちも。」

 

 へもそな「翔子さん、それはまだ先の話ですので。」

 

 雄二「じゃあ十九問目だなまずは。しかし翔子、いきなり部屋にいるのはやめてくれ。」

 

 翔子「……気をつける。」

 

 弦太郎「てか雄二のおふくろさん、若っ!」

 

 ミコノ「大学生に見られてもおかしくないと思うよ?」

 

 雄二「あの母親の戯言だと俺は思うんだがな。」

 

 翔子「……お義母さん、朝から絶好調。」

 

 ゼシカ「まさかの下ネタだったわね。」

 

 明久「霧島さん、ほんとに危ういよ……」

 

 雄二「まあ朝からいろいろあってハイランドについたわけだがまさかいきなり秀吉がいるとは……」

 

 へもそな「実はこの章を書き始めてからグランドパークにすりゃよかったかなって思ったんだよね。」

 

 明久「え、どうして?」

 

 へもそな「ちょっとアニメの方をもとにしたかんが強かったからね。まあ今更替え用はないけど。」

 

 雄二「ムッツリーニもいて写真を撮ってもらったが何だあれは!」

 

 明久「まあ恥ずかしがらなくてもいいじゃん。」

 

 翔子「……いい感じだったのをあの二人が邪魔した。」

 

 弦太郎「まあいいじゃねえか。雄二が追っ払ったんだし。」

 

 ミコノ「その次が二十問目だったね。」

 

 ゼシカ「あたしたち四人は着ぐるみ来て行ったけどやっぱバレたね。」

 

 雄二「当たり前だ、ボイスチェンジャーでもなんでも使えばよかっただろ。」

 

 明久「僕の気のせいじゃなければさ、弦太郎が来てた着ぐるみって……」

 

 へもそな「ええー感の言い方なら気づいたかもしれませんが弦太郎が来ていたぞうの着ぐるみは仮面ライダー電王でキンタロスが現代で活動する際に着ていたあの着ぐるみです。ちょっと着ぐるみつながりでだそうと思ってね。」

 

 雄二「俺には完全に夢の国のぞうにしか見えないがな。」

 

 明久「秀吉、よくあんなセリフ言えたね。雄二の声とは言え。」

 

 弦太郎「あいつなりにからかったんじゃねえか?」

 

 ゼシカ「最後、翔子寂しそうだったわね。」

 

 明久「お弁当あるのにランチありますよとか言われたらね。」

 

 翔子「……でも最後は雄二が食べてくれた。」

 

 雄二「まあな。で、次がラストの二十一問目だったな。しかし明久、いくらなんでもむちゃくちゃすぎないか?あの問題。」

 

 明久「いいじゃん、もともとスタッフの人たちが考えた出来レースなんだから。」

 

 雄二「やはりそうだったか!」

 

 ゼシカ「あたしが一番びっくりしたのはあのチンピラよ。ヨーロッパの首都はどこだって。」 

 

 明久「はっきり言って勉強してなかった頃の僕以下だよ。」

 

 ミコノ「それに翔子ちゃんのことを馬鹿にして!」

 

 弦太郎「そのあと雄二がぼこったみたいだけどな。」

 

 雄二「当たり前だ。」

 

 翔子「……そのあと雄二が告白してくれた。」

 

 ゼシカ「おまけにプロポーズまでしちゃったもんね。」

 

 ミコノ「すごい大胆だね。」

 

 明久「コーヒー飲みたくなってきた。」

 

 弦太郎「俺も。」

 

 雄二「おい!」

 

 

 

 へもそな「ええ~短かったですが今回はここまで!さて、次章はいよいよあのエピソードです。ある意味待ちかねていた方もいたのではないでしょうか?では、みなさん!」

 

 全員「これからもよろしくお願いします!」

 




では次章予告です!


 次章予告

明久に脅迫状が届いた!?仲がいい女子にこれ以上近づけば何人かの女子と二人でいる写真がばらまかれる!?そんなことされれば嫉妬深いクラスメンバーにひどい目に合わされる!脅迫者を探すために調べようとする明久たちだったが次の日からは合宿。しかも合宿所についたらなんとのぞきの犯人にされてしまった!酷い仕打ちに弦太郎が言い放った言葉はとは?さらにそれに乗じてほとんどの男子が覗きを開始した!大切な人の裸は覗かせないと明久たちは立ち向かう!その中、友人たちと絆を深めた弦太郎、フォーゼに新たな力が!

次章 強化合宿編 「爆熱防衛戦!」 お楽しみに!


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第四章 強化合宿編 「爆熱防衛戦!」
二十二問目


さあきましたよ!強化合宿編、どうぞ!


明久SIDE

 

雄二と霧島さんが付き合い始めてから一週間。二人の中は前にもまして良くなってる気がする。でもほんとによかったよ。中学の頃に霧島さんのことも聞いていたし雄二もなんだかんだ言いながら霧島さんのことが好きだったからね。ホッとしたって感じがするよ。

 

 ゼシカ「そういえば明久、明日から強化合宿だよね!」

 

今日の登校は僕とゼシカの二人きり。弦太郎とミコノさんはなんか先に行ってくるって。もしかしたら気を使ってくれたのかもしれないけどね。

 

 明久「うん、勉強が目的とは言え楽しみだよねぇ。やっぱりみんなと泊まれるっていうのはテンション上がるよね。」

 

 ゼシカ「ねぇねぇ、ゴッ〇イー〇ー持ってかない?マータの肩のやつが出なくてさあ。手伝って欲しいんだけど。」

 

 明久「ああ、僕も何十回、いや、二百とか言ったきがするなあ。わかったよ。でも鉄人に見つからないようにしないとね。」

 

 ゼシカ「当たり前でしょ!見つかったら何言われるか……」

 

そんなことを言ってるうちにあっという間に学校……弦太郎、ミコノさん、なんかごめん。

 

 

 

さて……ん?

 

ごそごそ

 

これって……手紙?

 

なんと下駄箱の中に手紙が入っていた!

 

 ゼシカ「あれ、明久それってもしかして……」

 

 明久「しぃ、ゼシカ。あんまり言っちゃだめ!でも誰からだろう?」

 

手紙の中身を取り出してみるとまず飛び込んできたのはこの文字。

 

 『あなたの秘密を握っています。』

 

 明・ゼシ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 弦太郎「脅迫状!?」

 

 ミコノ「いったい誰がそんなこと!」

 

 雄二「全く、清涼祭に暴走召喚獣、ちょくちょく俺たちの周りではトラブルが発生するな。」

 

 康太「…………おれの情報収集の出番。」

 

 秀吉「ああ、そうじゃのう。」

 

あれから教室に来たあと相談してみるとこんなに真剣になって考えてくえるなんて……

 

 明久「近くにいる女子とこれ以上親密になったら写真をばらまくって書いてあったんだけど状況はさまざまだけど女子とふたりっきりっていう写真ばっかりだからね。このクラスの連中に知られたら……みんな、真剣に考えてくれてありがとう!」

 

 雄二「お前には借りがあるしな。」

 

 弦太郎「ダチが脅迫されてるっていうのに見捨てられるわけねえだろ!」

 

 ミコノ「力になるよ!」

 

 康太「…………俺も。」

 

 秀吉「無論わしもじゃ!」

 

 ゼシカ「あたしだっているからね!」

 

 明久「みんな……本当にありがとう!」

 

 

この時僕は気づいていなかった。

 

 

 島田(アキってば、最近ウチとあんまり話してくれない。)

 

 姫路(吉井くん、やっぱり鈴城さんのことが……)

 

 

二人のこの感情がきっかけで僕たちと二人の絆にヒビが入ることになるなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 明久「うわあ、いい眺めだなぁ!」

 

僕たちはいま合宿所がある卯月高原っていうところに行くために電車に乗っている。え?合宿とかなら普通バスが出るだろって?それはねえ……

 

 弦太郎「にしても現地集合っていうのはビビったな。」

 

 雄二「いくらFクラスだからってあんまりすぎるだろ?」

 

 ゼシカ「全くよねえ。これで交通費でなかったらババアぶん殴ってるところよ。」

 

 秀吉「いくらなんでもそれはないじゃろう。」

 

 明久「まあ腕輪や暴走の件もあるからどっちにしろ大丈夫だったけどね。」

 

それにしてもあとどれぐらいだろ?

 

 ミコノ「え~と…………このままあと二時間だね。」

 

 翔子「……かなり遠い。」

 

 雄二「まあ五時間だからな。そして翔子。なんでお前がここにいる!?」

 

すごい自然にいたな。

 

 翔子「……雄二と一緒に電車に乗りたかった。」

 

 ゼシカ「まあいいじゃん、雄二。せっかく正式に付き合うようになったんだし、それぐらいさあ。」

 

 雄二「……はあ。まあ、そうだな。」

 

 翔子「……雄二。」

 

ぎゅう

 

 ゼシカ「おお、早速今日のご飯のおかずのネタが……」

 

 雄二「すまん、翔子。ちょっと離れてくれ。恥ずかしいから。そして鈴城妹、そんなこと言うならそろそろお前もあ……」

 

 ゼシカ「あああ!明久!ゲームしようゲーム!」

 

 明久「え!あ、ああマータね。ちょっと待ってね。」

 

しまった、さっき雄二が何を言っていたのかほとんど聞いてなかった。

 

 翔子「……ゼシカ、それ何?」

 

 ゼシカ「え、ゴッ〇イー〇ー知らない?うーん、やっぱりモ〇ハ〇の方が有名だしね。翔子もやってみない?面白いから。」

 

 翔子「……雄二がやってるなら。」

 

 雄二「結構面白いぞ?まあ俺は明久に勧められて始めたが。」

 

 明久「今度みんなでする?」

 

 弦太郎「おれはやってないんだよな。そういうの苦手だし見てるほうが楽しいし!」

 

 ミコノ「私もかな?」

 

 秀吉「わしもまたやるかのう。武器の引継ぎができると聞いたし。」

 

 明久「あれ?そういえばムッツリーニは?」

 

ムッツリーニも結構やるから入ってくるはずなんだけど……

 

 秀吉「ああ、昨日の脅迫状のことについて調べとったみたいでのう。今は疲れて眠っておるようじゃ。」

 

 明久「そうなんだ、ありがとうムッツリーニ。」

 

ほんと幸せ者だよね、僕って。

 

 

 

 

 

 

 

 明久「はあ、やっと着いたね。」

 

 弦太郎「てかもう夜だな。」

 

あれから電車に乗ってて着いた時にはもう夕方。しかも駅からそこそこ距離があったから自分たちの部屋に来た時にはもう真っ暗だった

 

 雄二「しかしムッツリーニのやつ大丈夫か?電車から降りてそうそう吐いていたが。」

 

ムッツリーニ、乗り物酔いしやすいタイプだったんだね。

 

 秀吉「まあ、大丈夫じゃろうて。お主らと同じく頑丈な方じゃしのう。」

 

シャ…

 

 康太「…………ただいま。」

 

 明久「ムッツリーニ、大丈夫?」

 

 康太「…………ああ、それに昨日調べた結果少しだが収穫もあったからな。」

 

 明久「え、本当!どんな情報?」

 

 康太「…………昨日校内にあみを張った。その盗聴の結果犯人は女子。さらに以前から盗撮などをしていて親に叱られお尻にやけどの跡があるらしい。」

 

 明久「なるほど、つまりやけどの跡を見つけられれば!」

 

 雄二「そいつが犯人か。しかしどうやって見つけるかだな」

 

 康太「…………ABCが入浴が一緒、DEFが入浴が一緒。その時女子組に確認してもらうというのは?」

 

 明久「なるほど、いい考えだね!」

 

これなら犯人もすぐに見つかる……

 

ドタドタドタドタ

 

バタン!

 

 島田「全員手を頭の後ろに組んで伏せなさい!」

 

 明久「うわ、なになに!」

 

 雄二「何だお前ら!」

 

 弦太郎「なんで女子ばっかりいるんだ!」

 

 康太「…………何事?」

 

 島田「木下はこっち来なさい!」

 

 秀吉「なんなんじゃいったい!」

 

どういう状況これ?

 

 雄二「ったく、仰々しくぞろぞろと。一体俺たちになんのようだ?」

 

 モブ女子「なによ、しらばっくれて。」

 

 モブ女子「Fクラスってだけじゃなくてとうとう犯罪者予備軍になったくせに。」

 

え、どういうこと?

 

 中林「わけわかんないって顔してるわね、自分たちがしたことのくせにしらを切るつもり?」

 

 雄二「お前は確か、Eクラス代表の中林?」

 

 中林「お初にお目にかかるわね、坂本君。それでね女子ぶろにこんなものがあったのよ。」

 

そう言って中林さんが出したのは……カメラと盗聴器?

 

 中林「どうせ盗撮しようとしてたんでしょ!正直に言ったら先生に通告するだけで勘弁してあげる。」

 

 弦太郎「ふざけんな!俺たちはそんな卑怯なことしねえ!」

 

 明久「そうだよ!」

 

 康太「…………おれも撮るのは許可をもらったものだけ。」

 

 中林「そう、あくまでしらを切るのね。」

 

 雄二「当たり前だ。いわれもない罪を認めろとお前は言ってるんだ。」

 

 中林「そう、でもそんな言い分通じないわ。みんなやってしまいましょう!」

 

 女子全体「おおおおおお!」

 

 姫路「吉井くんどうしてこんなことしたんですか!」

 

 明久「ちがうよ、信じて姫路さん!」

 

 島田「問答無用よ、アキ!瑞希、そっちお願い!」

 

 姫路「はい!」

 

そう言ってふたりは僕の腕を締め上げた!

 

 明久「い、痛いよ二人共!お、折れちゃうよ!」

 

 島田「覗きをしようとしてそれを認めないのよ!」

 

 姫路「そんな悪いことする吉井くんにはお仕置きが必要です!」

 

 明久「なんで……なんで信じてくれないの!僕たち、友達じゃなかったの!?」

 

 雄二「明久ぁぁぁ!」

 

 弦太郎「やめろ!」

 

 島田「さあ、とっとと認めなさい!」

 

 姫路「正直に言ってください!」

 

 明久「どうして……信じてくれないの!……!?うわぁぁぁぁぁ!」

 

どんどん腕を締める力が強くなってくる!このままじゃ本当に!?

 

 弦太郎「……やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

 

 

その弦太郎の言葉に雄二たちに折檻しようとしていた女子たちも止まった。

 

 弦太郎「おまえら、この前明久に助けてもらったのに、なんで信じねえんだ!明久は……明久はダチじゃねえのか!なんでそんなひどいことができるんだ!」

 

 島田「だ、だって覗きを認め……」

 

 弦太郎「だから違うって言ってんだろ!」

 

 姫路「カメラまであったんですよ!」

 

 弦太郎「それが俺たちが仕掛けたっていう証拠でもあるのか!」

 

 中林「しょ、証拠って。あんたたちの存在自体が証拠じゃない!Fクラスのくせに!」

 

中林さん、そんなことを言う君はほんとにクラス代表にふさわしいの?

 

 弦太郎「…………島田、姫路。俺はお前らのことをダチだと思ってた。でもお前らは明久たちを信用しないだけじゃなく明久にひでえことをした。…………お前らなんか、もう…………もう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 弦太郎「お前らなんか、ダチじゃねえ!!!!!」




さあ、弦太郎からのこの発言。この溝は埋まるのか?
では、次回をお楽しみに!


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二十三問目

さて、前回の弦太郎のまさかの発言!その続きからです!


弦太郎SIDE

 

俺には悪い癖がある。頭に血が昇るとその場で頭に出た言葉を言っちまうっていう。ガキの頃はそれが原因で大切なダチとも喧嘩しちまったこともある。明久たちのおかげで仲直りできたけど。それからはそんなことはなくなった。でも……またやっちまった。でも……それでも!

 

 

 

 

 弦太郎「お前らなんかダチじゃねえ!」

 

俺のその言葉にそこにいた全員が固まった。確かにそうかもしれない。こういうこと言ったの生まれて二度目だ。ここに居る殆どのやつは初めて聞いただろうしな。

 

 明久「……弦太郎!!!」

 

明久がこっちを睨みつけている。そりゃあそうだな。昔あれだけ言われてこのざまだからな。

 

ガラララ

 

 ゼシカ「ちょっと、さっきからいった……明久!」

 

ドガッ

 

 姫路「キャッ!」

 

 島田「なによ!いきなり人を突き飛ばして!」

 

 ゼシカ「あんたたちこそなんなのよ!明久にひどいことをして!」

 

 明久「落ち着いてよ、ゼシカ!美波たちも人の話を聞いてよ!」

 

 ゼシカ「暴力振るわれてる人間が何言ってんの!」

 

バン!

 

 西村「貴様ら!一体何をやってる!」

 

 ミコノ「何があったの!?」

 

 翔子「……!?雄二から離れて!」

 

 愛子「ムッツリーニくん、大丈夫!?」

 

 優子「ちょっと、うちの弟から離れなさい!」

 

 

 

 

 

西村先生たちが来て静まり返った俺たちの部屋……

 

 

 西村「やっと収まったな……それで?一体何があったというのだ?」

 

 中林「こいつらが盗撮をしていたんです!」

 

 モブ女子「証拠のカメラだってあるんですよ!」

 

 西村「……それで?」

 

 中林「え?」

 

 ゼシカ「あんたたちさぁ、まさかそれだけで明久たち疑ったっていうの!」

 

確かに俺たちはFクラス。おまけに俺と明久は観察処分者。疑いの目は行くかもしれない。だけどなあ!

 

 弦太郎「そのカメラに、俺たちの誰かの指紋でも付いてたのかよ!俺たちがもってたっていう証拠でもあったのか!」

 

 愛子「確かにねえ。小型のカメラなんてどこでも売ってるよ?」

 

 優子「安いものなら小学生だって手に入れられるわ。」

 

 中林「でも、そこにいる土屋は盗撮とかをよくしてるって!」

 

 康太「…………それは一年生の時に弦太郎たちに注意されてやめた。撮りたいと思った時に許可をもらって撮ることをしてるだけ。」

 

 西村「つまりお前たちは不確かな先入観でこいつらを疑ったということだ。恥を知れ!吉井たちに暴力を振るった者たちは今日はたっぷりと補修だ!」

 

 島田「そんな!」

 

 姫路「どうしてですか!」

 

 雄二「当たり前だ!お前ら、清涼祭の時は助けられたくせに、それをアダで返しやがって!」

 

 明久「雄二!それ以上はやめてよ!」

 

 弦太郎「よせ明久。悪いけど俺も同感だ。暫くは二人が反省したとしても話もしたくない。」

 

 明久「弦太郎、君まで……」

 

 弦太郎「だってよう!ダチならまず悪いことしたって聞いても普通信じるだろ!そうだったとしてもいきなり暴力振るうなんて絶対おかしいだろ!」

 

 ミコノ「弦太郎、もういいでしょ?あなたも落ち着いて。」

 

 弦太郎「……わりい。姫路、島田。ダチじゃねえなんて言ったのは謝る、でもな。お前たちはそのぐらいひでえことを明久にしたんだ。悪いけど、暫くは俺たちに話しかけないでくれ。」

 

 島田「…………」

 

 姫路「…………」

 

 西村「さっさと来い!」

 

それから折檻に参加していた女子たちはしばらくのあいだ補修をさせられていたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日 AクラスとFクラスの合同学習教室

 

 

 雄二「それにしても昨日はひどい目にあったな。」

 

 明久「うん、でも弦太郎。いくらなんでもいいすぎだよ。」

 

 弦太郎「……ああ。すまない。」

 

 秀吉「それにしてもわしが被害者側だったのが納得いかん!」

 

 優子「心配して損したわよ。」

 

 愛子「あはは、優子の弟さん顔可愛いからね。もう女子からも男子とは見られてないとか?」

 

 優子「いらっしゃい秀吉。泣いてもいいわよ。」

 

 秀吉「わしはそこまで子供ではないぞ!」

 

 ゼシカ「…………まさかね。」

 

 明久「あれ、どうかしたのゼシカ?」

 

 ゼシカ「ううん、なんでもないわよ。」

 

 弦太郎「なあ、授業始まらないのか?」

 

ずっと自習やってるのに全然来ねえもんな。

 

 雄二「弦太郎、お前しおり見てねえのか?授業はなく全部自習って書いてあったろ?」

 

 明久「それにしてもどうして授業やらないんだろう?自習よりもそっちのほうがいいと思うんだけど。」

 

 翔子「……それはモチベーションを高めるため。」

 

 雄二「翔子、膝に座るのは勘弁してくれ。うちのクラスの連中がカッターを投げようとしている。」

 

 翔子「……残念だけど諦める。」

 

 明久「モチベーションってつまりやる気ってこと?」

 

俺たちとAクラスが一緒に勉強することに何が関係してるんだ?

 

 雄二「つまりだな、Aクラスは俺達をみてああはなりたくない。Fクラスはあいつらを見てああなりたいと思わせるためだ。」

 

 明久「学園もいろいろ考えているね。」

 

 弦太郎「あれ、ムッツリーニのやつどうした?またトイレに吐きに行ってんのか?」

 

 明久「いくら乗り物酔いがひどかったからって翌日まではないと思うけど。」

 

ガラララ

 

 康太「…………新しい情報が入った。」

 

 明久「ムッツリーニ!新しい情報って?」

 

 康太「…………昨日の盗撮の犯人と明久に脅迫状を出した人間は同じ。」

 

 雄二「なに!どういうことだ!」

 

 康太「…………言ってなかったが脅迫の犯人もカメラとマイクを使っていた。見つけたその二つが昨日中林の持ってきたカメラと同じものだとわかった。」

 

 秀吉「なるほど、つまり覗きの真犯人は明久を脅迫していたものじゃな!」

 

 明久「じゃあそれを伝えればぼくらの濡れ衣も!」

 

 雄二「いや、ただそれだけじゃ不十分だ。やはり犯人を見つけないとな。」

 

 弦太郎「こうなったら意地でも見つけてやるぜ!」

 

 全員「おおおおお!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその日の夜……

 

 

 弦太郎「ああ~疲れたな!」

 

 明久「ほぼ一日勉強だったもんね。そりゃあ疲れるよ。」

 

 雄二「昨日はゴタゴタのせいで風呂には入れなかったもんな。入ったらとっとと寝るか?」

 

 明久「あ、でも僕ゼシカとゲームする約束してたんだ。」

 

 雄二「あのなあ。せめて明日にしろよ?あさってには帰るんだからな。」

 

 明久「うっ、でもなあ。」

 

バタン!

 

 秀吉「た、大変じゃお主ら!」

 

 弦太郎「秀吉、どうした?売店しまってたのか?」

 

 秀吉「そ、それが……Fクラスの連中が……」

 

 康太「…………Fクラスがどうした?」

 

 秀吉「昨日の覗き騒ぎに乗じて、本当に覗きに行ったのじゃ!」

 

 明・雄・弦・康「何!」




さて、明久たち以外のFクラス男子が覗きに行ってしまいました!
さて、どうなることやら?次回もお楽しみに!


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二十四問目

さあ、今回はのぞき組との戦いです!最後軽いR指定があるので。


弦太郎SIDE

 

 弦太郎「おい、どういうことだよ!」

 

うちのクラスの連中がのぞきに行った!?

 

 秀吉「どうやら昨日須川など他の者たちのところにも疑いの目がいって女子が折檻しに行ってたらしいのじゃ!それでやってもいないのに疑われたからその分覗かなきゃ気がすまんと!」

 

 雄二「くそ、昨日よく考えればEクラスの連中ばかりだったな。同じ時間帯に入っていたDクラス連中は残りのFクラスのところに行っていたというわけか!」

 

 明久「!?ねえ、今の時間って確かAクラスが入ってるんじゃない!」

 

 雄二「しまった!?翔子や工藤、木下姉たちなど美人ぞろいばかりだからそこを狙ってきたか!」

 

 弦太郎「やべえじゃねえか!早く止めに行かねえと!」

 

 明久「覗きを成功されたら僕たちも同罪ってことにされちゃう!」

 

 雄二「なんとしても止めるぞ!これ以上こっちに都合が悪くなることされちゃかなわん!」

 

 秀吉「もちろんじゃ!お主らの濡れ衣を晴らすためにも止めるのじゃ。姉上の裸も覗かせん!」

 

 康太「…………鈴城たちに応援を頼まなくてもいいのか?」

 

 雄二「Fクラス連中だけならここにいるやつだけで十分だ。いらん心配はかけられん。それに……」

 

ん?なんだ?ムッツリーニに小声で何か言ってるけど……なんか作戦でもあるのか?

 

 雄二(鈴城たちは姫路たちと同室だ。その場にいって覗きを防ぐのを手助けして欲しいなんて言えるか?余計なトラブルの種になるだけだ。)

 

 康太(…………了解。)

 

 雄二「よし、お前ら!全力で奴らを止めるぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Fクラスモブ「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!アガルタよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 

 布施「に、西村先生!Fクラスの生徒たちが!」

 

 西村「吉井たちはしないとは思っていたがこいつらがいたな。まあいい。教育的指導を……」

 

 ???「それなら西村先生、同じFクラスの吉井君たちにもバツを与えたほうがいいのではないでしょうか?彼らも証拠不十分だったとは言え可能性がゼロではないのですから。」

 

 西村「…………クロフォード先生、昨日あいつらは理不尽な理由で折檻を受けました。もう十分でしょうし今のあなたの発言はまず生徒を信じるべきである教師のセリフではありません。」

 

 クロフォード「いえいえ、冗談ですよ。あなたがどれほど彼らを信頼しているのか試しに聞いてみただけですよ。申し訳ございません。」

 

 西村「ふむ、わかりました。今はそういうことにしておきます。しかしこれからは冗談でもやめてください。さて、じゃあの馬鹿ども懲らしめるためにフィールドを……」

 

 雄二「鉄じぃぃぃぃん!日本史のフィールドを展開してくれぇぇぇ!」

 

 西村「坂本!?吉井たちも!あいつら、まさか覗きを止めに来たのか!」

 

 クロフォード「そりゃあ彼らは同じクラスですからねえ。自分たちは何もしてないのに彼らのせいで余計な疑いがかかりますからね覗きをされたら。」

 

 西村「はあ、まさか男子生徒同士が覗きの攻防戦をするとはな。よし、日本史フィールド、承認!」

 

その言葉で浴場までの廊下いっぱいにフィールドが張られた!そういや西村先生って一番広いフィールドが張れるんだったな。そして一気に俺たちはのぞき組を追い越して先生たちの前に行った!

 

 Fモブ「お、おまえら!どうして教師側に!」

 

 雄二「当たり前だ!人の女の裸見せるわけねえだろ!」

 

 明久「それに僕たちは何もしてないのに君たちがそんなことしたら僕たちもまた疑われるじゃないか!」

 

 クロフォード「先生、今の坂本君の発言は?」

 

 西村「ええ、今坂本はAクラス代表の霧島と付きあっているようで。」

 

 弦太郎「絶対に止めてやる!それがダチとしてできることだ!」

 

 秀吉「それに覗きの真犯人を見つけねばならんのじゃ!」

 

 康太「…………お前たちに余計なことをされたら面倒なことになる。なんとしてでも止める。」

 

 雄二「行くぞ!」

 

 明・雄・弦・秀・康「サモン!」

 

 『吉井明久 日本史 465

 

  坂本雄二 日本史 412

 

  如月弦太郎 日本史 458

 

  木下秀吉 日本史 146

 

  土屋康太 日本史 112』

 

   

 須川「こっちも全員召喚だ!」

 

 Fモブ「サモン!」

 

 『Fモブ×35 日本史 45~56』

 

 雄二「荒れさせてもらうぞ、止めてみやがれ!」

 

 弦太郎「いっくぜぇぇぇぇぇ!」

 

ドガ、バキ、ドゴ、ボゴ、ドガン!×2

 

 『Fモブ×10 DEAD』

 

 明久「はあ!」

 

ズバズバズバズバズバ!×2

 

 『Fモブ×10 DEAD』

 

 雄二「おらおらおらおらおらぁぁぁ!」

 

ドガドガドガドガドガ!×2

 

 『Fモブ×10 DEAD』

 

 秀吉「ふん!せい!」

 

ズバッ、ズバッ!

 

 『Fモブ×2 DEAD』

 

 康太「…………」

 

シャ、シャ、シャ!

 

 『Fモブ×3 DEAD』

 

 須川「そ、そんな………」

 

 Fモブ全員「ばかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 西村「さぁて、お前ら!覗きをしようとしたんだ、今夜はたっぷり補修だ!」

 

 Fモブ全員「嫌だァァァァァァァァァァ!」

 

 西村「さぁキビキビ歩け!」

 

 明久「お気の毒様。」

 

 雄二「まあ弁護のしようもないがな。」

 

 弦太郎「自業自得だしな。」

 

 秀吉「それにしてもお主らすごかったのう!」

 

 康太「…………変身しなくてもあれだけの強さとは。」

 

 明久「まあ点数差があったしね。」

 

 弦太郎「それにフィードバックもあるからな。あんまり戦うと体力の消耗も激しいからな。」

 

俺と明久、さらにこの前の騒動の時に雄二もだけどフィードバックがついたからな。ただでさえ疲れるのにあんまり変身ばかりに頼ってるといざって時にスタミナ切れじゃな。

 

パチパチパチパチ!

 

ん?

 

 クロフォード「いやあ、お見事でしたよ。とてもFクラスとは思えない成績でしたしねえ。」

 

 明久「え、誰ですか?」

 

 クロフォード「生徒執行神罰会顧問のクリフォード・クロフォードといいます。お見知りおきを。……あなたがたですよね。仮面ライダーに召喚獣が変身するという方たちは。」

 

 雄二「ん?なぜそれを知っている。弦太郎はともかく俺と明久は初めて変身した時からは使っていないっていうのに。」

 

 クロフォード「いえいえ、学園長から聞いたんですよ。これでも私も科学者で、そういう方面でも学園長をサポートしているんですよ。」

 

 明久「へえ~そうなんですか!」

 

 クロフォード「おっと、ご活躍のあとでお疲れでしょう。あとは先生たちに任せてあなたたちは部屋で休んでてください。」

 

 弦太郎「うっす!わかったぜ。」

 

 秀吉「ではもどるとするかのう。」

 

そうして俺たちは自分たちの部屋に帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 クロフォード「……行きましたか。お二人共、聞きましたか?」

 

 ???1「ええ。それにしてもさえない連中ね。あのうちの一人にやられたんでしょ、あなた。」

 

 ???2「…………」

 

 ???1「あらあら、相当悔しかったみたいね。」

 

 クロフォード「まあ今はちょっかいをだすのはやめておきましょうか。」

 

 ???1「それに、あのメス豚ちゃんもいろいろやってるみたいだし。」

 

 

 

 

 

 ゼシカ「やっほー。」

 

 ミコノ「みんな、お帰り。」

 

 明久「ゼシカ、ミコノさん!」

 

部屋に戻るとなんと二人がいた。

 

 ゼシカ「いやあ、のぞき野郎を倒したって聞いてね。」

 

 弦太郎「え!」

 

 秀吉「なぜお主らがそれを!」

 

 ミコノ「それが売店に行こうとしたらちょうど西村先生とすれ違って……」

 

 雄二「はあ、いらん心配かけないと思っていたらこれか。」

 

 翔子「……ありがとう、雄二。」

 

 雄二「おわ!」

 

 弦太郎「霧島、お前いつの間に!」

 

ぜんぜん気配しなかったぞ!

 

 愛子「あはは、Fクラスは賑やかでいいよね!」

 

 優子「さっきの人たちのは嫌なタイプの賑やかさだけどね。」

 

 秀吉「なんで姉上たちがここに!」

 

 優子「今日は少し早めに上がってきてたの。」

 

 雄二「……最初の気合い入れはなんだったんだ。」

 

 愛子「まあ、実はちょっと理由があってね。」

 

 康太「…………理由?」

 

 弦太郎「なんだそれ?」

 

 ゼシカ「あたしたちにも教えてよ!」

 

 翔子「……愛子がカメラを見つけた。」

 

 雄二「何!」

 

 愛子「もしかしたら真犯人が仕掛けたものかもしれないと思ってそのままにしてきたけどね。で、お風呂で代表たちに話して早く上がったの。」

 

 雄二「……なるほど。まあそれは明日の朝に話そう。今から話しておたら時間が足りないだろうし情報を整理しておかないとな。」

 

 明久「あ、ねえゼシカ。姫路さんたちの様子はどう?」

 

 ゼシカ「ああ、結構落ち込んでたわね。だいぶ反省したんじゃない?私も昨日きつく言い過ぎたかもしれないし。」

 

 弦太郎「……やっぱ言いすぎたかな。」

 

 明久「それなら弦太郎。二人が謝ってくれたらもうゆるしてあげてもいいよね。」

 

 ミコノ「二人共、すごく辛そうだったから。」

 

 弦太郎「ああ、その時は俺も謝る。やっぱりあいつらもダチだからな。」

 

 雄二「んじゃ、またあしたの昼休みにでも話し合いをするぞ。翔子たちもいいか?」

 

 翔子「……うん、大丈夫。」

 

そう言って今日は一度解散し明日またそのことについて話すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 雄二SIDE

 

ギシッ

 

 

ん、なんだ?体が重……はあ!

 

 雄二(なんでお前がここにいる翔子!)

 

そこには浴衣をはだけた半裸状態の翔子がいた。

 

 翔子(……夫婦の営み。)

 

 雄二(まだ夫婦じゃねえ!明久たちだっているんだぞ!寝込み襲うなんてまね……)

 

 明久「……」

 

明久と目があった。

 

 雄二(な!え、え~っと、とりあえず助けてくれ明久!)

 

俺は明久に懇願した。そして明久は……

 

 明久「……」ガバッ

 

そっぽ向いて布団をかぶった。

 

 雄二(なんだその両親のそういうシーンを見てしまった子供のリアクションみたいなのは!)

 

 翔子(吉井も気を使ってくれてる、おとうさん。)

 

 雄二(だれがおとうさんだ!お前はさっさと帰れ!)

 

その数秒後、翔子を探しに来た木下姉と工藤のおかげで事なきを得た。




えーなんかすみません。漫画版の寝込み襲うところが妙にインパクトに残ったので(^_^;)
召喚したあとの雄二の戦闘前のセリフはわかる人ならわかります(^-^)


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二十五問目

さあいよいよあれが登場です!


雄二SIDE

 

午前中の自習が終わって今は昼休み。今俺たちは昨日工藤が見つけたカメラについて話していた。

 

 雄二「工藤、昨日見つけたカメラについて話してくれないか?」

 

 愛子「う~ん、なんかさあ先生に聞いたんだけどね、一日目のカメラってだいぶみつかりやすいところにあったみたいなんだけどそれに比べたらさ、僕が見つけたカメラってほんとに見つからないようなところにあったからね。ぼくがみつけられたのって多分相当運が良かったんじゃないかな。?」

 

 雄二「………………なるほど、そういうことか。」

 

 明久「ねえ雄二、なるほどってどういうこと?」

 

 康太「…………明久、お前がもしカメラを設置するとしたどうする?見つかりやすく設置するか見つかりにくく設置するか。」

 

 雄二「さすがだなムッツリーニ。気づいたか。」

 

 明久「え、どういうこと?えーと、まあもしもだけどそりゃあ見つからないように……あれ?」

 

 弦太郎「そうかそういうことか!」

 

 雄二「気がついたようだな。そう、普通なら盗撮するために使うカメラなんざ見つかりにくく設置するもんだ。だが一日目に見つかったカメラはとてもみつかりやすいところに置いてあった。要するにそのカメラはわざと見つからせるためのもの!俺たちという、絶好の擦り付け相手がいるからこそのダミーだったという具合だ!」

 

 ゼシカ「ちょっと待ってよ!まさか盗撮犯の狙いって最初から二つ目のカメラだってこと!?」

 

 雄二「ああ、しかもその盗撮犯は女子の裸を盗撮するだけじゃ飽き足らずおそらく俺達を恨んでいるか何かの人物だろう。俺たちがFクラスだというのを利用して俺たちに疑いが行くようにしたんだ!」

 

 ミコノ「まさかそこまで……」

 

 明久「でもさあ、そんな作戦まで考えてあってしかもどうやって普段は閉まってる脱衣場に入ったんだろうね。夜でさえ女子しか入れないのに。」

 

 雄二「…………!?おい、明久。俺たちは重要な何かを見落としてたみたいだ。」

 

しかも犯人が特定できるほどの情報を!

 

 明久「重要な?」

 

 弦太郎「なにかって?」

 

 ゼシカ「もったいぶってないで教えてよ。」

 

 雄二「明久、お前を脅迫していた人物とはどんなやつだ?」

 

 明久「どんなやつって、そんなのお尻にやけどのある女子でしょ?」

 

 雄二「そうだ。そして昨日ムッツリーニが仕入れてきた情報はどんなのだった?」

 

 明久「僕を脅迫してた人と盗撮犯はおなじだっていうことでしょ?」

 

 ゼシカ「…………あれ、何か違和感あるんだけどあたし。」

 

 翔子「……つまり情報を整理すると吉井を脅してカメラを仕掛けたのは女子生徒。」

 

 明久「え?それってどういうこと?なんで女子が女子の裸を……」

 

 優子「ねえ、吉井くん。二年生にいなかった?そういう趣味の子。」

 

 明久「そういう趣味って?」

 

 ミコノ「もしかして…………清水さん?」

 

 弦太郎「え、清水?」

 

 ミコノ「だって清水さん、一年生の頃から島田さんのことを好きだって言ってずっと追い掛け回していたでしょ?それにこの前の戦争の時だって私たちはそこにいなかったけど島田さんに襲いかかったって聞いたし。」

 

 明久「じゃあ、清水さんが脅迫と盗撮の犯人てこと?」

 

 雄二「動機だって十分にある。まず盗撮は言わずもがな島田の裸を見たいが故だろう。こんな絶好のチャンスを逃すわけには行かないってな。脅迫の方にも動機は十分にある。」

 

 明久「それって一体どう言うこと?なんか僕の周りにいる女子に近づくなって書いてあったけど?」

 

 雄二「それももちろん島田関係だ。あいつがこのメンツの中で一番仲がいいのはお前だからだ明久。それで清水はお前を脅迫して島田に近づけないようにしょうとしたんだと俺は思う。」

 

 弦太郎「じゃあ、もしかして最初のカメラっていうのは!」

 

 雄二「ああ、さっきも言ったが俺たちに盗撮の罪を擦り詰めるためと本来のカメラのカモフラージュ、そして島田に明久を嫌うように仕向けるための複数の意味を込めたカメラだったんだ。」

 

くそっ、どうしてこんな簡単なことに気づかなかったんだ。やはり一日目にごたついてそれから冷静に考える余裕がなくなっていたのが原因か?

 

 ゼシカ「でもさあ、ここでそれがわかったからってどうするの?今から乗り込んでいったって絶対しらばっくれられるのおちじゃん。」

 

 雄二「それについては考えがある。まあそれを実行に移すのは今夜の襲撃を防いでからだな。」

 

 秀吉「襲撃というと……もしや!」

 

 康太「…………Fクラスが昨日一回やられた程度で諦めるとは到底考えられない。おそらく今夜も攻めてくるはず。」

 

 雄二「だが奴らも完全なバカじゃない。EクラスやDクラスなどほかのクラスのやつらも仲間にしてくる可能性がある。男子だけでもそれだけ集まれば相当な戦力だ。明日は最初から全力で行くぞ、明久、弦太郎。」

 

 明久「うん、わかってる。」

 

 弦太郎「おう、任せとけ!」

 

 ゼシカ「ちょっと、あたしたちも手伝うよ!」

 

 雄二「いや、ここは俺たちに任せてくれ。」

 

 明久「男のプライドっていうのがあるし、何より仮面ライダーだよ、僕たち。」

 

 弦太郎「おう、どれだけ来ようとぶっ倒してやる!」

 

 秀吉「おぬしらばかりにいいかっこはさせんぞ。のう、ムッツリーニ。」

 

 康太「…………当然、昨日は日本史だったがさらに強化された俺の保健体育の力見せてやる。」

 

 愛子「あはは、こりゃあ僕たちが手伝うって言っても無駄な感じがするね。」

 

 優子「はあ、じゃあ頼むわよ秀吉。お姉さんのあられもない姿、ほかの男に見せないように頑張ってね。」

 

 秀吉「わ、わかっておるのじゃ!」

 

 雄二「(こいつらまさか……まあそんなはずないか。)翔子、実はちょっと清水を自白させる方法を思いついたんだがちょっといいか?」

 

 翔子「……何?」

 

俺が翔子に耳打ちすると快く承諾してくれた。自白って言ってもうっかり口をすべらせちまうって形になるだろうがそこはお構いなし。なんとしてでも俺たちの疑いを晴らして明久への脅迫もやめさせる!

 

 

 

 

 

その日の夜

 

 

 雄二「さて、そろそろ時間だな。よしお前ら!」

 

ガラララ!

 

 根本「お、おい坂本はいるか!?」

 

 平賀「急用があるんだ!」

 

 久保「いいかい!?」

 

 明久「あれ、久保君に根本くん、それに平賀くんも?」

 

 弦太郎「どうしたんだよ、そんなに慌てて。」

 

 根本「そ、それがうちのクラスのやつらが全員!」

 

 平賀「Fクラスの、のぞき組に加勢したらしいんだ!」

 

 久保「すまない、Aクラスの方もどうやら僕の知らないあいだに覗き側に加わることになっていたみたいだ。」

 

 雄二「なに!」

 

 弦太郎「まさか殆どの男子を相手にすることになるのか。」

 

 根本「今は優香も入ってる時間帯だ!頼む!おれも防衛側に入れてくれ!」

 

 平賀「俺も自分のクラスのやつらを止めたいんだ!」

 

 久保「僕も頼む。Aクラスとしての誇りを彼らに思い出して欲しいんだ!」

 

 雄二「……わかった。お前たちの力を貸してくれ。」

 

 明久「一緒に戦おう!」

 

 弦太郎「絶対にあいつらを止めようぜ!」

 

 康太「…………まさに昨日の敵は今日の友。」

 

 秀吉「そうじゃのう。」

 

教師たちも加えてこいつらも合わせればいけるはずだ!

 

 雄二「よし、改めて行くぞ、おまえら!」

 

 全員「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

 

 

 弦太郎SIDE

 

 

 高橋「西村先生。」

 

 西村「なんでしょうか?」

 

 高橋「これだけの数を相手にして彼らがこれほどまでの戦いをするのを見て思ったんですが代表二人と久保君はともかく、あの五人がここまでとは。」

 

 西村「まあ、あいつらは……いい意味でバカですから。」

 

 

 

 

 

 弦太郎「ライダーロケットパアァァァァンチ!」

 

 明久「行くぞ!『SCANING CARGE!』同時召喚!ガタキリバキィィィィック!」

 

 雄二「ブレストキャノンフルパワー、ファイヤァァァ!」

 

 秀吉「はぁぁぁぁぁ!」

 

 康太「…………加速。」

 

 平賀「くらえ!」

 

 根本「遅いんだよ!」

 

 久保「ハッ!」

 

俺と雄二、そして明久は変身して一気に相手を蹴散らしていく。秀吉やムッツリーニたちは確実に一体ずつ倒してもらって言ってるがかなりの数をもう倒しているはずだ。だけど……

 

 雄二「くそ、なかなか数が減らない!」

 

 明久「まあほぼ全員の男子だからね!」

 

 秀吉「そう簡単にはスマンじゃろうて。」

 

 康太「…………だが、乗り越えられれば得るものも大きいはず。」

 

 根本「そうなったら、今度こそ俺はお前に勝つぞ弦太郎!」

 

 平賀「負けっぱなしはいやだからね!」

 

 久保「僕も君とは一度戦ってみたいね!だからこそここでまけられない」

 

 弦太郎「おまえら……」

 

なんだ、このわき上がるような熱い感じは!?

 

 弦太郎「ううおぉぉぉぉぉ!ダチとの友情パワーで、燃えてきたぜぇぇぇ!」

 

その瞬間、フォーゼが炎に包まれ、炎が晴れると!

 

 明久「これって!?」

 

 雄二「新しいステイツチェンジか!」

 

 秀吉「前のが雷神だとするとこれは……」

 

 康太「…………消防士。」

 

 弦太郎「名づけてファイヤーステイツだ!行くぜ!」

 

 




さあ、出ましたファイヤーステイツ!
次回は決着&合宿編完結!お楽しみに!


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二十六問目

さあ、今回で合宿編は終了!最後とんでもない展開が!


弦太郎SIDE

 

 

 弦太郎「友情パワーで変身したファイヤーステイツの力、見せてやるぜ!」

 

ドシュン!ドシュン!ドシュン!

 

フォーゼが新しく装備した火炎銃でどんどん敵を倒していく!

 

 Eモブ×3「うわぁ!」

 

 『Eモブ×3 DEAD』

 

 Eモブ「そ、そんなぁ!」

 

 Eモブ「仮面ライダーがまたパワーアップした!」

 

 雄二「おいおい、まさか俺達を忘れちゃいねえだろうなあ。カッターウィング!」

 

バースの背中にカッターウィングが装備された!ん?でもあれで何するつもりだ?

 

 雄二「こういうのは性に合わないがこういう使い方もあるんだよ!」

 

ガシッ

 

えええええ!背中のカッターを外して手に持った!?

 

 雄二「おら!」

 

ビュン!

 

ザクザクザクザクザク!

 

パシッ!

 

スゲエ!まるでブーメランみたいに切りつけてから自分の手元に戻って来た!

 

 弦太郎「さすがだな雄二!そんな使い方を見つけるなんてな!」

 

 雄二「ブレストキャノンは威力はあるがチャージに時間がかかるのが欠点だからな。それに点数の消費も抑えたいからな。」

 

 秀吉「お主ら、攻撃を受けぬように気をつけるのじゃぞ!」

 

 康太「…………Aクラスの攻撃をうけたらそれこそシャレにならない。」

 

 西村「お前たち!点数が少なくなったら補充にいけ!何人かの先生には補充試験担当として待機してもらっている!」

 

 久保「しかし先生!」

 

 平賀「こんなんじゃ補充しようにもできないですよ!」

 

 根本「全くだ。それに俺たちが離れたとたん一気に来て突撃されたらそれこそおしまいだ!」

 

確かにまだまだ敵の数も多い!一気に減らせないか?……よし!

 

 弦太郎「全員離れてくれ!リミットブレイク!」

 

ガシャン!『RIMIT BREAK』

 

火炎銃にエネルギーが溜まっていく!

 

 弦太郎「くらえ!ライダー爆熱シュゥゥゥゥゥゥゥト!」

 

ボォォォォォォォォ!

 

強力な火炎放射が大勢の敵の召喚獣を包み込む!

 

 『Dモブ×15

 

  Cモブ×15 DEAD』

 

 CDモブ「うそだぁぁぁぁぁ!」

 

 西村「戦死になった連中は覚えておくがいい!どの点数が0点になったかはシステムを調べればわかる!この場で逃げてもあとで捕まえて地獄の補修行きだ!」

 

 戦死した男子たち「嫌だァァァァァァァァァァァァ!」

 

 明久「なんか……同情しちゃうね。」

 

 康太「…………自業自得。覗きをしようと思わなければこんなことにはならなかったのだから。」

 

 秀吉「ムッツリーニの言うとおりじゃ。女子の裸を覗こうとしたのじゃからそれ相応の報いはうけねばなるまいしのう。」

 

 明久「?秀吉さあ、昨日からだけどいつもよりも気合が入ってるのは気のせい?」

 

 秀吉「き、気のせいじゃぞ、明久!?」

 

 明久「そう?ならいいけど。」

 

 雄二(確実に気のせいじゃないな。……今度翔子に話してみるか。)

 

 弦太郎「どうした、雄二?」

 

 雄二「あ、いやなんでもない。さて、ウィングアウト!ドリルアーム!クレーンアーム!」

 

 弦太郎「よし、俺も一旦戻るか!ステイツチェンジ!ベース!ロケット、ドリル!」

 

 雄二「くらえ!」

 

ドシュン! ギュルルルルル!

 

 弦太郎「ライダーダブルドリルキィィィィック!」

 

ギュルルルルル!

 

 BCモブ「ぎゃあああああああ!」

 

 『BCモブ ×20 DEAD』

 

ドガアァァァン!

 

 弦太郎「よっしゃあ!」

 

 雄二「ほう、それってリミットブレイクしないでも出せるのか?」

 

 弦太郎「ああ!なるべく点数も節約しないとな!ロケットドリルキックと比べると威力は下がるけど今みたいに一緒にやればかなりのパワーだ!」

 

 明久「でもさあ節約もしてられない状況じゃない?メダジャリバー!スキャニングチャージ!」

 

 『SCANING CARGE!』

 

 明久「オーズバッシュ!」

 

ズバァァァァァァァァァァァン!

 

 ABCDEFモブ×5「ばかなあぁぁぁぁぁ!」

 

 『ABCDEFモブ×5 DEAD』

 

今のでかなり倒したおかげで、あともうちょっとって感じだな!

 

 根本「しかしもうかなりこっちもやばいぞ!」

 

 久保「先生たちもかなり消耗している!」

 

 平賀「このまま続けても!」

 

確かにもう俺と明久も必殺技がギリギリ一回出来るほどしかない点数だ!

 

 雄二「……おい、弦太郎!こうなったら戦死覚悟で一気に方をつける!俺の言ってることはわかるな?」

 

 弦太郎「……なるほど、そういうことか!ステイツチェンジ、ファイヤー!ランチャー、ガトリング!」

 

もう一度ファイヤーステイツになった俺はさらにランチャーとガトリングを装備した。

 

 弦太郎「行くぜ!」

 

 『RIMIT BREAK』

 

 雄二「セルバースト!」

 

 『CELL BURST!』 『CELL BURST!』

 

 弦太郎「おい、雄二お前!」

 

 雄二「いったろ、戦死覚悟って。こうなりゃやけくそだ!」

 

 Fモブ「いまだ!あれは時間がかかるから一気に坂本をたおせ!」

 

 男子モブ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

大量の召喚獣が襲いかかってくる!

 

 雄二「残念だったなあ。セルバーストの二回目はパワーアッププラスチャージ短縮の能力があるんだよ!ブレストキャノンフルパワー!ファイヤァァァァァ!」

 

 弦太郎「ライダー爆熱シュート一斉掃射ァァァァァァァ!」

 

ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥン!ドシュンドシュン!ガガガガガガガガ!ボォォォォォォ!

 

俺たちが放ったビーム砲、ミサイル、ガトリングガン、火炎放射の攻撃で一気に召喚獣たちを倒した!

 

 男子モブ「そんなぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ!」

 

これで全部戦死させた!ん?戦死……ってことは。

 

 西村「さて、覗きをしようとし見事戦死を遂げたお前たちには俺からプレゼントがある。…………今日は朝まで補修だ!覚悟しておけぇぇぇ!」

 

 男子モブ「嫌だァァァァァァァァ!」

 

 明・雄・弦・秀・康「………………」パン

 

俺たちは地獄へ向かうダチたちのために合掌をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 明久SIDE

 

今日は合宿最後の日、ただ今朝食中。はあ、味噌汁美味しいなあ

 

 ゼシカ「いやあ、昨日は大活躍だったじゃん!」

 

 ミコノ「お礼言おうと思って部屋に行ったらみんな寝てたもんね。」

 

 明久「いやあ、ものすごく疲れてね。」

 

 秀吉「わしらにとってもなかなかハードだったのじゃ。明久たちは更にじゃろうて。」

 

 雄二「だからって知らんあいだに裸で布団に潜り込む奴がいるか!」

 

 翔子「……頑張った雄二にご褒美。」

 

 雄二「どんなご褒美だ!せめてふたりっきりの時にしろ!」

 

 翔子「……雄二、ご褒美あげるから今度私のうちに来て。」

 

 雄二「しまった!」

 

 明久「もう結婚しちゃいなよ。」

 

 ゼシカ「ねえねえお父さん、どんなご褒美お母さんにもらうの?」

 

 雄二「誰がお父さんだ!それとお前わかってて言ってるだろ!」

 

 ミコノ「うふふ、私たちがみんな家族だったら雄二くんと翔子ちゃんが両親って感じだね。」

 

たしかにそうだね。雄二も霧島さんもこの中では一番大人っぽいっていうかなんというかしっかりしてるからね。たまに弦太郎もどこか大人びたところを見せるけど……

 

 弦太郎「お、今日の朝飯は特にうめえな!」

 

ガツガツガツガツ!

 

 ミコノ「弦太郎、もう少しゆっくり食べてよ!」

 

普段は一番子供っぽい。

 

 明久「でも雄二、清水さんが昨日言ってたことって?」

 

 雄二「わからん。」

 

昨日あれから一部の女子と清水さん、鉄人たちを呼び出した頃まで時間は遡る……

 

 

 

 

 

 

 

 西村「坂本、盗撮の犯人が分かっというのは本当か!」

 

 中林「ちょっと、本当なのそれ!?」

 

 雄二「ああ、そしてそれはカメラを見つけたであろう人間、おまえだ!清水!」

 

 清水「な、どうして美春なんですか!」

 

 雄二「お前には動機だって十分にあるんだよ。それになあ、脱衣所にはカメラがもう一つあってな、そのカメラにお前の指紋が付いてたんだよ!なあ翔子?」

 

 翔子「……うん、雄二の浮気確認用に持ってきてた指紋取りに引っかかった。」

 

 清水「な、嘘ですそんなの!だって指紋は完璧に……あ!?」

 

 雄二「ははは!認めたな、清水。それとさっきのは嘘だ!脱衣所にはまだカメラはあるし指紋取りなんて持ってねえよ!」

 

 西村「清水、貴様は!」

 

 雄二「明久を脅迫したのもお前だな。」

 

 清水「当たり前ですわ!お姉さまの気持ちにも気づかずのうのうとしていて!」

 

 明久「美波の気持ち?」

 

 清水「ふん、もう遅いかもしれませんわよ!」

 

 弦太郎「……おそい?」

 

 西村「さっさと来い清水!」

 

それから連れて行かれちゃったけど……おそいってどういうこと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと僕たちは昨日の活躍もあってたいへんだろうと鉄人と先生たちが車で送ってくれることになった。美波と姫路さんたちも親の人が来て一緒に学校まで送ってくれるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 西村「ついたぞ、お前ら。」

 

あ~やっと着いた。でもまさか鉄人が送ってくれるとは

 

 雄二「すまないな、鉄人。」

 

 明久「ありがとうございます。」

 

 西村「きにするな。それと坂本、西村先生とよべ!」

 

すいません、僕もいま心でよんでました。

 

 弦太郎「おい、明久。島田たちが……」

 

 島田「アキ……」

 

 姫路「吉井くん。」

 

二人はとても元気がなさそうだった。

 

 島・姫「ごめんなさい!」

 

 明久「いいんだよ二人共。」

 

 弦太郎「二人共、俺も悪かった。ゴメンな。」

 

二人も謝ってくれたしね。

 

 島田「いいのよ、謝らなくて。」

 

 姫路「だってもう、お二人には関わりませんから。」

 

 明・弦「……え?」

 

今なんて?

 

 島田「今までごめん!」

 

 姫路「さようなら!」

 

ダッ

 

 ゼシカ「うわ、ちょっとどうしたのよ!」

 

 雄二「おい、どういうことだ今のって!?」

 

 弦太郎「……俺のせいだ。俺があんなこと言ったから二人を追い詰めたんだ!」

 

 明久「ふたりとも!まってよ!」

 

そんな、どうして!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、ある絆が壊れた。清水さんが言ってたおそいっていうのはこのことだったのかもしれない。




さあ、とんでもないことになってしまいました。二人はじぶんをせめるあまりなんと自分たちから明久たちとはかかわらないと宣言!さてどうなる!といっても次回は座談会。お楽しみに!


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第四章 座談会

さて、座談会ですが今回はいつもと少し違います。


第四章 強化合宿編 「爆熱防衛戦!」

 

 作者&キャラ座談会

 

 

 

 へもそな「え~始める前にみなさんに残念なお知らせがあります。今回明久と弦太郎は前回のお話のダメージがひどく欠席、かつ鈴城姉妹もお二人の付き添いで休まれていることを報告させていただきます。今回はそのかわりに木下姉弟、ムッツリーニ、工藤さんに来てもらっています。」

 

 秀吉「はあ、こんなことで出れても嬉しくないのじゃ。」

 

 康太「…………二人はそんなにやわじゃないから心配ない。」

 

 愛子「でもまさかあっちからとはねえ。」

 

 優子「人間は冷静になった時こそ何をしでかすかわからないわね。」

 

 雄二「はやく立ち直ってもらわないとな。」

 

 翔子「……うん。」

 

 へもそな「では振り返っていきましょうか?まずは二十二問目から。」

 

 雄二「明久と鈴城妹はいつになったら付き合うんだ。」

 

 愛子「いきなりだねえ。まああれを見たらねえ。やきもきするよねえ。」

 

 康太「…………共通の趣味をもつものどうしだからこその会話だが進展がない。」

 

 秀吉「まだまだ先は長そうじゃのう。」

 

 優子「で、下駄箱の中に脅迫状が入っていたと。なんでラブレター方式なのかしら?」

 

 翔子「……島田さんによく出していたから癖で?」

 

 雄二「多分一番見つける確率が高い場所だからじゃないのか?」

 

 康太「…………この時から不穏な状態だった。」

 

 秀吉「わしらが気づいてやれればこんなことにはならなかったのかもしれんのう。」

 

 愛子「電車の中ではゼシカと坂本君のからかいあいだったね。」

 

 優子「坂本君、彼女もタイミングを探しているんだからあまりからかうのはかわいそうよ?」

 

 雄二「はいはい、分かりましたよ。」

 

 翔子「……二人共楽しそうだった。今度雄二と一緒にしたい。」

 

 雄二「なんであそこでゲームネタ出した?」

 

 へもそな「ああ、友達と一緒にやったゲームでは一番はまったやつだったからね。」

 

 秀吉「合宿所についたらまさか覗き扱いされるとはのう。わしはどうしていつもいつも……」

 

 優子「よしよし」なでなで

 

 康太「…………」パシャ!

 

 秀吉「な、ムッツリーニよ!」

 

 康太「…………すまん、今消す。」

 

 愛子「あれ、もしかして優子って……」

 

 雄二「お~い、脱線してんじゃねえぞ。にしても弦太郎があそこまで切れるとはな。どうやら昔にも一回あったらしいが。」

 

 翔子「……吉井たちは多分知ってる。」

 

 雄二「まあそうだろうな。明久が弦太郎を睨みつけるとはな。」

 

 秀吉「鉄人のおかげでなんとかその場は収まったんじゃがな。」

 

 康太「…………しかし、盗撮の犯人と明久を脅迫していたのが同じ人物だとは思わなかった。」

 

 雄二「この時気づいていれば早急に解決できたのにな。」

 

 優子「はあ、それにしてもFクラスの人たちがほんとに覗きを実行するとはね。」

 

 愛子「でもムッツリーニくんたちが防いでくれたもんね♪僕たちもう上がってたけど。」

 

 康太「…………あの時の意気込みを返せ。」

 

 翔子「……雄二のセリフかっこよかった。」

 

 秀吉「それにしてもあのセリフは……」

 

 雄二「なぜキョウリュウジャーを持ってきたあそこで。」

 

 へもそな「行くぜのところを雄二に言わせて、ちょうど五人だったことに気づいて「あ、いわせよう。」みたいなのりで。」

 

 雄二「それにしてもあいつらは……?」

 

 へもそな「まあ警戒はしておいてくださいね。」

 

 秀吉「部屋に戻ってみると姉上たちが来てもうひとつのカメラのことを教えてくれたんじゃったのう。」

 

 雄二「その日はとりあえず解散したはいいがそのあとが……R指定追加したの確実にあのシーンのせいだろ!」

 

 へもそな「まあ、漫画でのあのシーンがものすごく興奮したもので。」

 

 康太「…………普通に胸の上半分が見えていた。」

 

 翔子「……雄二、子供は何人欲しい?」

 

 雄二「いま明らかに関係ねえ!」

 

 愛子「次の日にカメラのことを話したら坂本君が真相に気づいたんだよね。」

 

 優子「なんであんな単純な答えが今まで出てこなかったのかしら?」

 

 秀吉「初日のゴタゴタのせいじゃろうな、確実に。」

 

 康太「…………しかしまさか代表と久保以外の男子すべてが覗きに来るとは思っていなかった。」

 

 雄二「あいつらも完全なバカじゃないからな。流石にそれぐらいには気づくだろ?」

 

 翔子「……あとの三人が防衛に手伝ってくれた。」

 

 優子「吉井くんたちとは特に親しかったし根本くんは自分の彼女のためでもあったしね。」

 

 愛子「おまけに先生たちも一緒に戦ったんでしょ?あんまり出てなかったけど。」

 

 へもそな「そこはなんかすいません。」

 

 秀吉「それにしても弦太郎のフォーゼがまたパワーアップしたのう。」

 

 翔子「……今度は消防士のファイヤーステイツ。」

 

 雄二「しかもちゃっかり明久、新技披露してたな。確かガタキリバキックだったか?」

 

 へもそな「まああんな感じでスキャニングチャージ技はちょこちょこ出していきますので。」

 

 康太「…………弦太郎と雄二の技、なんという高火力。」

 

 優子「それは二人共やられる覚悟で放ったからでしょうね。」

 

 愛子「坂本君はセルバーストだっけ?それを二回もしてかなり消耗しただろうしね。」

 

 秀吉「たしかそのあとなのじゃろう?清水を告発したのは。」

 

 雄二「ああ、見事にハッタリにかかってくれてぎゃくに面白かったぜ。」

 

 翔子「……清水の言っていたことが当たることになったのはびっくりした。」

 

 雄二「ああ、学校に着いたとたん島田と姫路が自分からもうかかわらないと言い出してきたからな。」

 

 優子「やっぱり如月くんに言われたことがよほど堪えたのかしらね。」

 

 愛子「多分そのあとの自己嫌悪もすごかったんじゃない?」

 

 雄二「……どうせここで言っても本編で覚えてないからいうがあのふたりは明久に好意を持っている。だからこそ冷静になったときそんな感情を持っていて、明久に暴力を振るった自分たちが許せなくなったんだろう。」

 

 翔子「……このまま絆が壊れちゃう?」

 

 雄二「いや、あいつらはこんなことで諦めるタマじゃない。絶対につなぎとめてみせるさ。あいつらとの友情を。」

 

 へもそな「はい、というわけで今回はここまで!次回は第五章です!」

 

 雄二「あ、今更なんだがよう、どうして今回俺たちは防衛側になったんだ?オリ主がいる作品でも明久や俺たちは結局覗きをするっていう作品もあるし。」

 

 へもそな「この一言に尽きる。仮面ライダーに覗きをさせることできますか!?」

 

 雄二「ああ、わかったもういい。」

 

 へもそな「ではみなさん!」

 

 全員「次章もお願いします!」

 

 




さて、次章明久たちはどうするのか!?


次章予告

姫路たちが自分たちとかかわらないと言ったことにショックを受ける明久と弦太郎。そんな中突如清水がリベンジと称してFクラスに試召戦争を仕掛けてきた。戦争を断れない明久たちはそんな状態で戦いを始める。そのさなか、教師とほぼ同等の権限をもつ生徒執行神罰会、通称メテオラのメンバーでもある謎の少女、カーチャが明久と弦太郎に個人的な勝負を仕掛けてきた。なんとオーズと似たような姿に変身したカーチャの召喚獣を相手にピンチに陥るふたり。過去での二人との友情を思いだし、二人とまた友達になりたいという姫路と島田。そんな二人を馬鹿にするカーチャに怒りを抱く明久と弦太郎の召喚獣、オーズとフォーゼに炎の翼と友を結ぶ磁力が宿る!

次章 リベンジ!Dクラス。蘇る絆編 「炎・翼・磁・力」 お楽しみに!


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第五章 リベンジ!Dクラス。蘇る絆編 「炎・翼・磁・力」
二十七問目


さて、ついに来ました五章!


明久SIDE

 

あの強化合宿から約一週間が立った。帰ってきた次の日に覗きを行った男子、そして清水さんは一週間の停学という処分がだされた。それで先週は男子がほとんどいないということでずっと自習だった。…………でも、うちのクラスはさらに二人の姿がなかったのだ。そう、美波と姫路さんだ。二人共家の方から一週間休ませて欲しいという連絡が来ていたらしい。先生たちもどうせ自習しかできない状況だし無理にこさせることもないだろうということだったみたいだ。やっぱりこの前の合宿の件をまだ引きずっているのかもしれない。一度は鉄人も家の方に行こうとしたみたいだけど僕たちが少しそっとしておいて欲しいと頼んだら引き受けてくれた。その時は前言った発言は多分気の迷いか何かで一度落ち着いて話せば、また謝られるかもしれないけど普通の関係に戻れると思っていた。だけど……

 

 

 島田「……」

 

 姫路「……」

 

この調子だ。ずっと元気がなさそうにうつむいている。

 

 弦太郎「はあ、すまねえ明久。俺のせいだ。俺があんなひでえことを言わなければ。」

 

 明久「弦太郎、たしかにあの時は少し言いすぎたかもしれないけど君だけが悪いってわけじゃないよ。僕もあのあとちゃんとふたりと話すべきだったんだ。」

 

 ゼシカ「あんとき突き飛ばしたあたしが言えることじゃないかもしれないけど、あそこまで反省してるんだし何も自分からかかわらないっていうのは……」

 

 ミコノ「それほど二人が自分に嫌悪感を持っちゃったんだよ。なんとかできないかな。あんな状態のふたりを放っておけないよ。」

 

本当になんとかできないだろうか?

 

 雄二「いや、まず無理だな。」

 

 秀吉「雄二、おぬしなあ!」

 

 康太「…………空気をよめ。」

 

………………雄二も何か考えがあって言ってるのかな。

 

 明久「何がダメなの、無理とか言われてはいそうですかって納得できる程僕たち馬鹿じゃないよ。」

 

 弦太郎「ああ、あの二人をほっておけってことでもないんだろ。お前のことだから。」

 

 雄二「ああ。いくらお前たちがもう気にするなって言ってもこれ以上は明久に手を出したあいつら自身がどうにかするしかないんだ。あいつらが自分を許せるかどうかが問題なんだ。」

 

 弦太郎「…………そうか、今は俺たちじゃどうしようもないか。」

 

 明久「今の僕たちには待つことしかできないっていうことか。やるせないね。」

 

 ゼシカ「信じるしかないでしょ、あの二人が自分を許すのを。」

 

 ミコノ「今は気長にまとうよ。」

 

 秀吉「そうじゃのう。」

 

 康太「…………元に戻ることを祈るのみ。」

 

 雄二「……………………」

 

 明久「どうかしたの雄二?」

 

 雄二「いや、なんというかな…………」

 

 弦太郎「珍しくハギレが悪いな。どうしたってんだよ?」

 

ガラララ!

 

 清水「豚野郎どもはいますか!」

 

 島田「な、美春!」

 

 ゼシカ「ええ!なんでここに!」

 

 明久「あ、今日で停学が終わっているんだから清水さんもいて当然か。って何でここに来てるの!」

 

 雄二「おいおい、嘘だろ。なんか嫌な予感がしてたから口に出さずにいたっていうのに。」

 

 秀吉「まさかとは思うのじゃが……」

 

 ミコノ「もしかして……」

 

 清水「私たちDクラスはFクラスに対して試験召喚戦争を申込みます!」

 

 Fクラス全員「ええええええええええええええええええ!」

 

どういうこと!?上位クラスが下位クラスに宣戦布告って!

 

 明久「ね、ねえ清水さん。どういうこと?上位クラスのDクラスが下位クラスの僕たちFクラスに試召戦争をしかけるなんてメリットがあるとは思えないけど。それに僕たちは今戦争ができないし……」

 

 雄二「明久、Aクラス戦の時の戦後対談の内容のことを言っているんだろうが、少し勘違いしてるぞ、お前は。」

 

 明久「え、どういうこと?」

 

 ゼシカ「あんとき雄二はさあ、あくまで宣戦布告はしないって言ってたの。自分たちから仕掛けることはできないけどほかのクラスから宣戦布告されたときは普通に戦争できるの。まあ上位クラスだろうが下位クラスだろうが申し込まれた戦争は断ることはできないっていうルールがあるんだけどね。」

 

 弦太郎「だけどなあ、おまえらにメリットなんて無いだろ?」

 

 清水「ありますわ!結局お姉様とそこの姫路さんを傷つけたアナタ達への天罰ですわ!」

 

 島田「ちょっと、美春!あれは悪かったのはうちらの方で……」

 

 清水「それに私以外のほとんどの女子も覗きをしようとしたFクラス男子を折檻したいとのことですわ!」

 

 雄二「おまえら…………」

 

 Fモブ全員「…………」プイ

 

まあ清水さんの独断で出来るはずないし……あれ?

 

 明久「代表の平賀くんはどういってるの?戦争のことについて。」

 

 清水「彼は同じクラスの男子を代表だというのに覗きへの参加自体を止められなかったっていうことで少しですが発言力をなくしています。今回の戦争だけは私たちの好き勝手にさせてくれればもう何も言わないという条件付きで戦争させていただくことになりました。」

 

平賀くん、なんかごめんね。

 

 ???「まあ私の場合はあなたたちに興味があるのよね、仮面ライダーさんたち?」

 

ん?誰だろうこの子?小学生みたいだけど

 

 明久「君、いったい誰?ここは高校だよ?」

 

 ???「あら、随分失礼なこと言うのね。これでも飛び級してきてるのよ。」

 

 雄二「飛び級?で、何なんだお前は。」

 

 カーチャ「私の名前はエカテリーナ・クラエ。みんなにはカーチャって呼んでもらってるわ。これでも生徒執行神罰会、メテオラの一員よ。」

 

…………え~っと、なんて?

 

 雄二「前その顧問にあったがなんだそのメテオラとやらは。」

 

 カーチャ「あら、知らないの?私たちメテオラはね、成績に関係なく優秀な人物を集めたまあわかりやすく言えば委員会のようなものかしら。まあ一番の特徴は戦争においては教師とほぼ同等の権限を持ってるってことかしらね。フィールドを貼るとかそんなぐらいだけどね。あとは点数が高ければそれより下のクラスに入ることもできるとか。」

 

 明久「ええ!?」

 

何そのむちゃくちゃ!

 

 カーチャ「で、さっき坂本君が言っていたその顧問の先生、クロフォード先生にあなたたちの召喚獣が仮面ライダーに変身するって聞いてね。それであなたたちと戦いたいと思ったわけ。」

 

 弦太郎「俺たちと戦ってどうするんだ?」

 

 カーチャ「特に理由はないわ。単純にあなたたちと戦いたいだけ。」

 

 清水「それでは、明日の朝からとさせていただきますわ!せいぜい首を洗って待ってなさい!」

 

そういって清水さんとカーチャさんは帰っていった。

 

 カーチャ「……力を持つのはあなたたちだけじゃないのよ。」

 

最後カーチャさんが何か言ってたけどよく聞こえなかった。

 

 雄二「くそ、面倒なことになったな。」

 

 弦太郎「でもよう、前も戦って勝ったじゃねえか?」

 

 康太「…………あのエカテリーナというやつ、なかなか情報がつかめていない。前回のDクラス戦にも参加していなかった。」

 

 雄二「ち、不確定要素が一つあるだけでも作戦が立てにくいな。どうするか……」

 

 島田「ごめんね、みんな。うちのせいで。」

 

 姫路「いえ、美波ちゃん。私のせいでもありますからそんなに気にしないでください。」

 

 明久「そんな、二人のせいじゃないよ!」

 

 雄二「あくまでDクラス女子のほとんどの狙いは須川たちのぞき組だろうからな。」

 

 弦太郎「二人共、気にすんなよ。」

 

 島・姫「…………」

 

どうしよう、余計二人の元気がなくなっちゃったよ。

 

Dクラス戦、どうなるんだろう?

 

 




さて、きましたエカテリーナことカーチャ!
姫島たちとの溝を明久たちは埋めることができるのか!お楽しみに!


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二十八問目

さて、二十八問目!今回はちょっと短いです(^_^;)


雄二SIDE

 

 

 Dモブ女子「覗き魔のやつらを潰すのよ!間違えて吉井くんとかを攻撃しないようにね!」

 

 Dモブ女子全体「おおおおおおおおお!」

 

 Dモブ男子「くそぉぉ!もともとあいつらが覗きに誘わなきゃこんなことには!絶対潰すぞ!」

 

 Dモブ男子全体「おおおおおおおおお!」

 

 雄二「くそ、覗き騒ぎのせいで敵のモチベーションが上がってやがる!須川やほかのやつら、ほんとに面倒なことをしてくれたな!」

 

 秀吉「じゃがそんなことは今更言ってもしょうがないではないか!」

 

 康太「…………今俺たちにできることをやるのみ。」

 

数十分前に時間は遡る。エカテリーナと清水がこんな提案をしてきた。

 

 

 

 

 

 

 雄二「なに!お前が明久と弦太郎との個人的な勝負をする!?」

 

 カーチャ「ええそうよ、何か文句ある?」

 

 明久「文句って言ったって、君が不利なだけじゃないか!」

 

 カーチャ「あら、言ったでしょ。私はメテオラ。あなたたちよりも格上なのよ?勝算もあるし、何よりの目的はあなたたちって言ったでしょ、仮面ライダーさん?もちろん変身して戦ってもらうわ。」

 

 弦太郎「おい、いくらなんでも舐めすぎじゃないのか?それに清水はいいのか?」

 

 清水「変身した状態で戦死するほどのダメージを喰らえば罰として文句なしですわ。美春では倒せませんがこの子ならあなたたちにそれほどの攻撃を食らわせれるみたいですし。本当なら私の手でしたいところですが。」

 

 カーチャ「文句ある、神童さん?」

 

 雄二「俺たちに何かメリットでもあるのか?」

 

 カーチャ「ええ、もちろんよ。私の方でカメラを用意したの。あなたたちとは屋上で戦わせてもらうわ。前教室のテレビに流してその映像を見せてあげる。とても面白いものが見れるわよ?それともう一つ提案があるの。」

 

 雄二「なんだ?」

 

 カーチャ「この戦争においては勝敗決定を、私かその二人のどちらかが戦死することで付けるっていうことよ。」

 

 雄二「なんだと!」

 

 カーチャ「まあある種二対二になるでしょうけど、どう?これなら戦争が長引く心配はないわよ?それにどうせ私が勝つしね。」

 

 弦太郎「……わかった、受けていいぜ。本当に二対二ならな。」

 

 雄二「おい、弦太郎!」

 

 カーチャ「物分りがいいのね、意外だわ。吉井くんはどうかしら?」

 

 明久「…………わかったよ。弦太郎は言ったら聞かないし。いい、雄二?」

 

 雄二「はあ、まあお前たちなら負けることはないだろう。」

 

 カーチャ「じゃあ、そういうことでいいわね。いっとくけど坂本くんたちやほかの人が戦死しても私は知らないから。」

 

 雄二「ちっ随分勝手だな。」

 

 カーチャ「あら、もともとその二人と覗きをした人たちへの断罪のための戦争なのよ?せいぜい指でもくわえて見てれば?」

 

そう言い残してDクラスの教室の方に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 カーチャ「楽しませて頂戴、仮面ライダー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今に至る。姫路と島田はあの状態だから、悪いが今は教室で待機してもらっている。鈴城姉妹は二人が心配だからと付き添っている。おそらく今はあいつらの戦いを見ていることだろう。

 

 雄二「オラオラオラァ!」

 

ドガ、バキ!

 

 『Dモブ×2 DEAD』

 

 雄二「どうしたどうした!こんな程度か!?」

 

 秀吉「しかし、この戦いは正直言って不毛なんじゃがのう。」

 

 康太「…………俺たちがいくら倒してもこの戦争の命運は明久たちが握っている。」

 

 雄二「いくらエカテリーナが強かろうがあいつらは仮面ライダーに変身できるんだぞ?よほどのぽかでもしない限り……」

 

タッタッタッタ!

 

 ゼシカ「雄二!」

 

 ミコノ「大変なの!」

 

 雄二「なんだ?鈴城姉妹、それに島田と姫路。まさかあいつらまじでぽか……」

 

 姫路「え、エカテリーナさんの召喚獣が!」

 

 島田「か、仮面ライダーに変身したの!アキみたいのに!」

 

 雄二「なに!」

 

 秀吉「どういうことじゃ!」

 

 康太「…………エカテリーナの妙な余裕はまさかこういうこと?」

 

ざわざわざわざわざわ

 

俺たちだけじゃなくてDクラスの奴らもざわつき始めた。

 

 雄二「なあ、俺から提案がある。」

 

 清水「なんですの?」

 

 雄二「ここは戦争を中断してどういう状況か見ないか?」

 

正直言ってこの戦争は不毛以外何者でもない。それにどういうことになってるのかこの目で見たいしな。

 

 清水「……まあいいでしょう。豚野郎どもが負けるところをみたいですしね。みなさん、戻りましょう!」

 

 島田「……アキ。」

 

 姫路「吉井くん……」

 

 ゼシカ「…………」

 

 雄二「ったく。どうなってんだ!」

 

 

 

いったい、何が起こってやがる!




さて、今回はここまで。次回は明久たち側です!


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二十九問目

さあ、みなさん!いよいよきますよ!


 明久SIDE

 

僕たちはいま、屋上に来ている。エカテリーナさんが僕たちにあそこまでこだわる理由がわからないけどね。それに、あの子の言い方、妙に引っかるというかなんというか。

 

 弦太郎「で、エカテリーナ。勝負のフィールドはどうなんだ?」

 

 カーチャ「あら、あなたたちが選んでいいわよ?私はどの教科のフィールドでも展開できるから」

 

 明久「気になっていたけど随分な自信だね。教科まで選んでいいなんて、一体何を考えてるの?」

 

彼女に一体何のメリットがあるのかわからないし。

 

 カーチャ「見てみたいのよ…………あなたたちの無様に負けるさまをね。」

 

 明・弦「!?」

 

 カーチャ「あら、まさか自分たちが無敵の存在とでも思っていたの?たとえあんたたちの召喚獣が変身しようとしょせんあんたたちみたいな格下の人間はねえ、あたしみたいな存在には勝てないの。」

 

 弦太郎「いや、まさか。実際俺は戦争じゃないところで負けちまってるからな。仮面ライダーが無敵じゃないっていうのはよくわかってるよ。実際テレビの仮面ライダーも負けたことだってある。だけどな、負けることから得られるものだってあるんだよ!」

 

 明久「そうだよね。前どこかで聞いたんだけど、挫折や敗北を知らない人間は成長しなくなるって。」

 

 カーチャ「………………何を言っても無駄ね。なら痛い目にあって現実を知るといいわ。で?フィールドはどうするの?」

 

 明久「……日本史でいいかな、弦太郎。」

 

 弦太郎「ああ。」

 

 カーチャ「日本史フィールド、展開!」

 

 明・弦「サモン!」

 

 『吉井明久 日本史 452

 

  如月弦太郎 日本史 459』

 

 カーチャ「ふーん。自信満々で言ったからどうかなと思ったけどその程度なのね。サモン!」

 

 『エカテリーナ・クラエ 日本史 631』

 

 弦太郎「な!」

 

 明久「嘘でしょ!保健体育のムッツリーニ並じゃん!」

 

 カーチャ「まあその教科なら互角に戦えるかもしれないわね、彼なら。さあ、変身したらどう?」

 

 弦太郎「…………明久。」

 

 明久「……うん。」

 

 明・弦「変身!」

 

『タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!』

 

 『♪~~~~♪』

 

 弦太郎「宇宙キタァァァァァァ!」

 

 明久「行くよ!エカテリーナさん!」

 

 カーチャ「あらあら、せっかちなオトコは嫌われるわよ?『アナスタシア!』」

 

その瞬間、地面から全体が銅みたいな感じの像が出てきた!

 

 カーチャ「これはアナスタシア。私の腕輪の能力で召喚した自立行動できるもう一体の召喚獣といったところかしら?下手な人間が操作する召喚獣よりは強いわよ。」

 

 弦太郎「二対二っていうのはこういうことだったのか。」

 

 明久「それで僕たちが二人でも構わないって言ってたのか。」

 

 カーチャ「……あはは、あなたたち面白いわね。誰がこれだけって言ったの?」

 

 明久「え?」

 

 弦太郎「まだ何かあるっていうのか?」

 

 カーチャ「うふふ、ねえあなたたちはこの世にどんな人間がいると思う?」

 

 明久「え、いきなり何?」

 

 弦太郎「何が言いたいんだ。」

 

 カーチャ「すべてのものに光と闇があるように、人間にも光と闇があるの。…………私が何を言いたいかわかる?”仮面ライダー”さん?」

 

 明久「…………まさか……」

 

 弦太郎「……そういうことか。」

 

 カーチャ「うふふ、気づいたなら見せてあげる。……変身。」

 

『サメ!クジラ!オオカミウオ!』

 

 明久「!?今のって!」

 

 カーチャ「どう、あなたたちが光なら……私は、闇よ。」

 

それは彼女の言った闇という言葉にふさわしかったのかもしれない。彼女の召喚獣は……仮面ライダーに変身した。それもオーズと似たような姿に。

 

 カーチャ「うふふ、さしずめポセイドンといったところかしら?……はあ!」

 

!?いきなり仕掛けてきた!

 

 明久「下がって弦太郎!コンボチェンジ、サゴーゾ!」

 

『サゴーゾ、サゴーゾ!』

 

ガン!

 

 明久「ぐう!」

 

 弦太郎「明久!」

 

『吉井明久 日本史 403』

 

な、なんてパワーだあの槍!サゴーゾの防御力でこれだけのダメージだなんて!

 

 弦太郎「ロケット!これでも喰らえ!」

 

 カーチャ「アナスタシアを忘れてない?」

 

ドガ!

 

 弦太郎「ぐわぁ!」

 

『如月弦太郎 日本史 408』

 

あの銅像みたいなの、なんて素早いんだ!ロケットで加速した状態でもろに食らわせるなんて!

 

 カーチャ「ほらほら、よそ見してていいのかしら!」

 

ズバ!

 

 明久「うわぁ!」

 

『吉井明久 日本史 352』

 

ドゴ!

 

 弦太郎「ぐはぁ!」

 

『如月弦太郎 日本史 361』

 

 カーチャ「うふふ、ごめんなさいね。私サディストなの。だからここからは…………思う存分楽しませてもらうわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 姫路&島田SIDE

 

 雄二「くそ、どうなってんだ!」

 

 康太「…………恐ろしい点数。さらに変身した明久たち相手に全く引けをとっていない。」

 

 秀吉「おそらく操作能力もかなりのものじゃろうな。」

 

 ミコノ「……ねえ、ゼシカ。二人とも……」

 

 ゼシカ「うん…………」

 

吉井くんたちが!

 

どうしよう、このままじゃアキたちが!

 

 ゼシカ「ねえ、島田さん。姫路さん。どうして二人がやられてるんだと思う?」

 

 姫路「え?どうしてって……」

 

 ミコノ「弦太郎たちはね、二人のことをきがかりでいつもの調子が出ないの。」

 

 島田「う、ウチたちのせいで?」

 

 ゼシカ「今日の朝も来る途中でどうしたらいいんだろうってずっと悩んでたわよ。……二人共、もう自分を許してもいいんじゃないの?」

 

 ミコノ「弦太郎が言ったことも悪かったと思うの。でも、そんなことを一回言った、言われたくらいで壊れるものだったの!」

 

 ゼシ・ミコ「あんた(あなた)たちの友情は!」

 

 姫・島「!?」

 

 

 

 

 

私が吉井くんたちとあったのは小学校の時。ある日入院した私は偶然読んだ本で飼育委員の役割でお世話をしていたまだ小さいうさぎが病気だということを知った。わたしが気づくのが遅かったせいでその子は死んでしまった。病院を抜け出し飼育小屋で大泣きしていたところを吉井くんたちが見つけて心配してくれたけど私はもう何がなんだかわからなくなり無視して走り去った。そして病院に戻ったあとだった。

 

 明・弦『へっくし!』

 

 姫路『吉井くん、如月くん!どうして木なんかに登って!』

 

 明久『瑞希ちゃん、元気なかったから。そういう時は誰か一緒にいたほうがいいと思って!』

 

 姫路『どうしてそこまで……』

 

 弦太郎『当たり前だ!俺たちはダチだからだ!ダチが悲しんでるのに放って置けるか!』

 

 明久『弦太郎、瑞希ちゃんにその言い方は伝わらないって。あのねダチっていうのは友達ってことなんだよ!かっこいい言い方でしょ!』

 

 姫路『とも……だち。』

 

私が吉井くんを意識し始めたのはその時でした。

 

 

 

 

 

うちがアキと如月にあったのは高校一年、去年のこと。ドイツから日本に来たうちは当時日本語がぜんぜん喋れなくて毎日が嫌になっていた。そんな時あの二人が妙な言葉でうちに話しかけてきた。最初その言葉の意味がわからなくてうちは更にイライラした。でも坂本が意味を調べてみろみたいなことを言い出して調べたら……あのふたりはドイツをフランスと間違えていたことに気づいた。ふたりはフランス語でうちにこう話しかけていた。

 

 『僕たちと友達になってください。』

 

うちはとても泣いた。自分と友達になろうとしてくれる人がいたことに気づいて大泣きした。

その頃からだと思う。アキが気になりだしたのは。

 

 

 

吉井くんに好きになってもらうのは無理かもしれない。吉井くんは鈴城さんが好きだから。でも……

 

 

 

 

アキに好きになってもらうのは無理だと思う。アキは鈴城が好きだから。それでも!

 

 

 

 

 

私は(うちは)吉井くん(アキ)と如月くん(如月)とは友達でいたい!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 姫路「……美波ちゃん。」

 

 島田「うん、瑞希。行こう、アキたちのところに。」

 

 ゼシカ「二人共!」

 

 ミコノ「よかった。」

 

 姫路「鈴城さんたちも一緒に行ってもらっていいですか?」

 

 ミコノ「え?」

 

 島田「うちたちだけじゃ、何か不安で。」

 

 ゼシカ「いい?雄二。」

 

 雄二「ああ、行ってこい。」

 

 ゼシカ「よし、じゃあ早速……」

 

ガラララ!

 

 清水「そんなことはさせません!」

 

 雄二「面倒な奴がきやがった……」

 

 島田「美春!」

 

 姫路「清水さん、邪魔をしないでください!」

 

 ゼシカ「まったく、どうしてこんな時に。」

 

 清水「なんでですか?あんなお姉さまたちの気持ちもわからない豚野郎どもを!」

 

 島田「美春、アキと如月はね、そんな単純なやつらじゃないの。あんたもなってみればわかるわよ、……あいつらの友達に。行くわよ瑞希。」

 

 姫路「は、はい!」

 

 ゼシカ「あたしたちも行くよ!」

 

 ミコノ「うん!」

 

 清水「お姉様!……友達。あの二人と……」

 

 

 

 

 

うちたちは屋上に行くために階段を大急ぎで登っているところ。

 

 島田「ねえ鈴城、あんたって吉井のこと好きなんでしょ?」

 

 ゼシカ「え!?いや、あの、えっと~……」

 

 姫路「これからは応援させてください!」

 

 島田「あのバカ、自分が好きな子に好かれてるってことにも気づいてないんだから。じゃないとうちたちも諦めきれないの!」

 

 ゼシカ「二人共……ありがとう!」

 

 ミコノ「三人とも、もうすぐ屋上だよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 明久&弦太郎SIDE

 

 明久「はあ、はあ。」

 

 弦太郎「うっ、くそ。」

 

 『吉井明久 日本史 131

 

  如月弦太郎 日本史 127』

 

どうしよう、このままじゃ!

 

 カーチャ「うふふ、もう十分楽しんだからご褒美よ。一気に終わらせて……」

 

ガラララ!

 

 ゼシカ「明久!」

 

 ミコノ「弦太郎!」

 

 島田「アキ、如月!」

 

 姫路「吉井くん、如月くん!」

 

 明久「ゼシカ、姫路さんも!」

 

 弦太郎「ミコノ、島田まで!」

 

 カーチャ「あら、邪魔が入ったわね。」

 

 姫路「吉井くん!あの時は本当にごめんなさい!それにこの前もひどいこと言って。」

 

 島田「もう手遅れかもしれない!それでも言わせて!」

 

 

 

 

 

 

 姫・島「私(うち)たちとまた友達になって(ください)!」

 

 

 

 

 カーチャ「ふん、くだらないわね。人間はしょせん価値がなくなったものは切り捨てていく!あんたたちもどうせこいつらの価値がなくなったら捨てるくせに!」

 

 明・弦「……けんな。」

 

 カーチャ「え?」

 

 明・弦「ふざけんな!」

 

 明久「君に姫路さんたちの何がわかるんだ!」

 

 弦太郎「そうだ!俺のダチをバカにすんな!」

 

 姫路「ふたりとも!」

 

 島田「じゃあ!」

 

 明久「そんなの当たり前に決まってるでしょ!」

 

 弦太郎「俺たちは……ダチだからな!」

 

 

 

『タカ!クジャク!コンドル!タァァァジャァァドルゥゥゥ!』

 

『♪~~~~♪』

 

オーズがまるで不死鳥のような姿に……

 

フォーゼのヘルメットとアーマーがひとつになり肩に磁石のようなキャノン砲が……

 

 

 カーチャ「なんですって!」

 

 

 

 

 

 明久「オーズ!タジャドルコンボ!」

 

 弦太郎「フォーゼ!マグネットステイツ!」

 

 

 明久「闇を焼き尽くす炎、見せてやる!」

 

 弦太郎「これが青春の磁力だ!」




さて!タジャドル&マグネット登場!次回、第五章完結!


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三十問目

さて、今回で五章完結です!


 明久SIDE

 

 

 

 明久「エカテリーナさん、君は僕たちの友情がくだらないといったね。僕たちの友情は一度は確かに壊れたさ。でも二人は僕たちとまた友達になりたいって言ってくれた!たとえ壊れても甦ればより固い絆になる!それが友達だ!」

 

 弦太郎「もしまた壊れちまったとしても、俺たちは何度でも引き寄せ合いつなぎとめてみせる!思いが通じあえば磁石のようにつながってまたダチになれるんだ!」

 

もしかすると僕たちのこの思いがオーズやフォーゼに力をくれたのかもしれない。

 

 カーチャ「…………もういいわ、くたばりなさい!」

 

バッ!

 

ポセイドンとアナスタシアが同時に来た!

 

 弦太郎「そうは行くか!くらえ!NSマグネットキャノン!」

 

ドギュンドギュンドギュンドギュン!

 

ベルトについた二つのレバーを操作したと思ったら肩のキャノン砲からエネルギー弾が次々と二体にあたっていく!

 

 カーチャ「くっ!なかなかやるわね!」

 

 『エカテリーナ・クラエ 日本史 589』

 

 明久「すごいよ弦太郎!」

 

 弦太郎「ああ!あっちの銅像は俺に任せろ。お前はエカテリーナ、ポセイドンを頼む!」

 

 明久「わかった!」

 

シュバ!ドガバキガス!

 

 明久「はあ!セイヤ!」

 

 カーチャ「ふん、はあ!」

 

攻撃するがどれもいなされていく。向こうの操作能力もかなり高いな。

 

 明久「くそ、どうすれば!」

 

 カーチャ「止めよ!」

 

ポセイドンが槍を振りかぶった!ここはよけないと!

 

 明久「はあ!」

 

僕は一旦上空に避けた……でもオーズはじめんに降りてこない。これって!?

 

 明久「飛行能力!?」

 

 ゼシカ「まじで?召喚獣が空飛ぶなんて前例あるの?」

 

タジャドルコンボの能力は飛行能力か。よく見ればクジャクの羽根みたいに赤い翼が何枚も背中に広がっている。……ん?左腕についてる手甲ってなんだろう?……よし、いちかばちか!

 

 明久「はあ!」

 

ドシュンドシュン!

 

 カーチャ「なんですって!?」

 

バシュン、バシュン!

 

 カーチャ「くっ!」

 

 『エカテリーナ・クラエ 日本史 549』

 

 明久「すごい!火炎弾もだせるんだ!」

 

これならいけるかもしれない!

 

ドギュンドギュンドギュンドギュン!

 

ドガンドガンドガンドガン!

 

ギ……ギギギ……

 

 弦太郎「よし!」

 

 カーチャ「まさかアナスタシアがあんたごときに!」

 

それは違うよ、エカテリーナさん。

 

 弦太郎「俺は一人で戦ってるんじゃない。あそこにいる4人にこの戦いを見守ってる奴らの分まで戦ってるんだ!くらえ、これが俺たちの、友情の磁力だ!」

 

ガシャン 『RIMIT BREAK』

 

 弦太郎「ライダー超電磁ボンバァァァァァ!」

 

ガシン、ガシン、ガシャン!

 

キュウゥゥゥゥゥゥゥゥン…………ドギュウゥゥゥゥゥゥゥン!

 

肩の二つのキャノン砲が合体して磁石のような形になってエネルギー砲を発射した!

 

ドガァァァァァァァァン!

 

 カーチャ「アナスタシア!」

 

今だ!

 

 『SCANING CARGE!』

 

 明久「くらえ!プロミネンスドロップ!」

 

ガシャン!ギュウゥゥゥゥン!

 

足がコンドルの足のように展開しポセイドンに向かって行く!

 

 カーチャ「クッ!」

 

ガシャアァァァン!

 

槍で防いできたか。でも僕は!

 

 明久「負けられないんだ!」

 

ググググググ!バキッ!

 

 カーチャ「槍が!?」

 

 明久「セイヤァァァァァァァ!」

 

ドガァァァァァァァン!

 

 『エカテリーナ・クラエ  DEAD』

 

 明久「っ!やった!ってしまった!?エカテリーナさんは!」

 

彼女の召喚獣も変身していたんだ!フィードバックでひどいダメージを!

 

 カーチャ「あら、何を慌てているの?」

 

 弦太郎「え!なんでお前平気なんだ!?」

 

 カーチャ「ああ、フィードバックのことね。理由は知らないけどどうやら私にはないみたいね。」

 

 明久「なんだもう、びっくりしたよ。」

 

 カーチャ「…………敵を心配するなんてどうかしてるわね。」

 

 弦太郎「いや、今日からお前もダチだ!本気でぶつかりあったんだからな!」

 

 カーチャ「……いいえ、悪いけど断っておくわ。私は容赦はしなかったけど自分の全てをぶつけてはいないわ。もしあなたたちが私の全てをぶつけることができる人間というならその時になってあげてもいいわ。」

 

 弦太郎「よし、約束だ!」

 

 カーチャ「……ええ。」

 

 

そう言ってエカテリーナさんは去っていった。戦後対談の結果、途中で中断したことによって被害が双方とも少なかったから今学期のあいだだけ戦争の宣戦布告ができないということだけということになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーチャ「ふう、まさかパワーアップするとはね。」

 

 ???1「どうでしたか、ポセイドンの調子は?」

 

 カーチャ「ええ、なかなかよ。こっちもパワーアップはできるのかしら?」

 

 ???1「まあ時間はかかりますがね。それとあのデータを研究していくうちに全く別のデータを作り上げることに成功しました。仮面ライダーの資料も少し元にしましたが。今度は君に試してもらいますよ?」

 

 ???2「はい、わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雄二「しかし、まさか明久までパワーアップするとはな。弦太郎はこれで三回目だろ?」

 

時間が経ってあっという間に放課後。帰る前の雑談をしているところだ。

 

 弦太郎「ああ!お前らのおかげだぜ!姫路、島田!」

 

 姫路「いえ、私たちは何も……」

 

 島田「あんたたちの力でしょ?」

 

 明久「ううん、二人がぼくたちとまた友達になってくれるって言ってくれたからだよ。ありがとう、ゼシカ。二人を連れてきてくれて。」

 

 ゼシカ「気にしないでよ。……ねえ二人共。これからはさあ、名前で呼ばない?」

 

 ミコノ「うん、そうしようよ!」

 

 瑞希「……はい、ゼシカちゃん、ミコノちゃん!」

 

 美波「宜しくね、ゼシカ、ミコノ!」

 

 弦太郎「これで本当の意味でダチになれたな!」

 

 明久「これからもよろしくね、二人共!」

 

ガラララ

 

 清水「……おねえさま。」

 

 美波「美春!」

 

 明久「清水さん!」

 

一体何のようなんだろう?

 

 清水「……吉井明久、如月弦太郎。私は今回のことで、あなたたちのことは認めようという考えになりました。友達にはなりませんが。ですがまたお姉様をを悲しませたらただじゃ置きません!いいですね!」

 

 明久「わかってるよ。」

 

 弦太郎「おう、約束する。」

 

 清水「わかりました。ではお姉様♥美春は今日は帰ります♥また今度!」

 

ピシャン!

 

 美波「はあ、まだ不安は残るわね。」

 

 明久「あはは。」

 

 弦太郎「じゃあ、帰るかみんな!」

 

その言葉で全員帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 NOSIDE

 

 

カツカツカツカツ

 

 ???「ここか、文月学園は。」

 

もう弦太郎たちも帰ってしばらく経ってから来たのは別の学校の制服をきた少年だった。

 

 ???「さて、学園長室はどういけば……おっと!?」

 

少年が持っていた写真が突然風に飛ばされた。

 

 ???「よっと!ふう、危ない危ない。」

 

その写真には幼い頃のその少年と明久、弦太郎、ゼシカ、ミコノらしき小さい子供が写っていた。

 

 ???「久しぶりになるな、あいつらと会うのも。楽しみだな。」

 

 西村「む?誰だ君は?ここの生徒ではないだろう。」

 

 ???「ああ、すいません。今度転校してくるものです。」

 

 西村「ああ、そうかすまない。名前を教えてもらっていいか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 流星「二年Fクラスに転入する朔田流星です。」




さあ、ラストでついに来ました!いよいよきますよあれが!
では、次回は座談会……なんですが実は明日から新しいバイトが始まるので座談会はバイトが夕方からなので大丈夫ですが六章からは2、3日に一回ぐらいになってくると思うのでご了承ください。


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第五章 座談会

座談会です!えー本日より新しいバイトが始まるので更新速度が遅くなってきます。


 第五章 リベンジ!Dクラス。蘇る絆編 「炎・翼・磁・力」

 

 作者&キャラ座談会

 

 へもそな「はいみなさん、きました座談会です。今回は明久たち復帰です!」

 

 明久「どうも迷惑かけました。」

 

 弦太郎「復活だぜ!」

 

 翔子「……振り返る前にちょっといい?」

 

 へもそな「はいなんですか?」

 

 翔子「……私や雄二の出番が少なかった。」

 

 へもそな「まじすんません。」

 

 翔子「……それだけ、これからは気をつけて。」

 

 へもそな「はい。」

 

 ゼシカ「じゃあ振り返っていく?」

 

 ミコノ「瑞希ちゃんと美波ちゃん、やっぱり引きずってたね。」

 

 雄二「まあ和解できたから良かったけどな。しかしあのエカテリーナとか言う奴、最初からライダー同士で戦って勝つために仕掛けてきたのか。」

 

 翔子「……仮面ライダーって正義の味方じゃなかったの?」

 

 へもそな「残念ながら全てではないんだよ。平成ライダーは特にね。彼女が変身したポセイドンはサメ、クジラ、オオカミウオのコアメダルで変身したまさに悪のオーズと言ってもいい存在なんだ。」

 

 ミコノ「二人が一緒になっても太刀打ちできなかったなんて。」

 

 へもそな「実際ポセイドンはかなりの強さだからね。オーズのコンボとも互角に戦ったこともあるからね。」

 

 明久「瑞希さん、あのときのことおぼえていたんだ。」

 

 弦太郎「あんとき、すげえ元気なかったもんな。」

 

 雄二「お前らドイツをフランスと間違えるって、あいつの自己紹介の時何聞いてたんだ?」

 

 明・弦「ごめんなさい。」

 

 ゼシカ「まあそのことを二人が思い出して明久たちとまた友達になる決心をしたんだけどね。」

 

 ミコノ「そして二人との友情が新しい力をくれたんだよね。」

 

 明久「タジャドルコンボに、マグネットステイツだね。」

 

 弦太郎「おかげでなんとか勝てたけど、なんかまた不穏な会話があったな。」

 

 雄二「また別の奴が襲って来るってことか。」

 

 ゼシカ「そしてあたしたちと瑞希たちが名前で呼び合うことになったんだよね。ていうか名前表示もさりげなく変えてるよね。」

 

 へもそな「あれは二人がほんとうの友達になったって感じでやりました。」

 

 雄二「そして最後に出てきた朔田とか言う奴、一体何者なんだ?」

 

 へもそな「まあそれは次章でわかるからね。さて、短いけど振り返りはここまで。あとは語りかな?」

 

 明久「そういえばアンチをやめたのってどういうことなの?アンチしてたっていうほどでもないけどさあ。」

 

 へもそな「それがね、この小説のテーマなんだよ。僕がお気に入りにしている作品はだいたいアンチがあるけど作者さんのひとりに相談したんだよ。『アンチキャラとの和解はどうですか?』って。アンチキャラが相手でも弦太郎が関われば和解できるんじゃないのかって。」

 

 雄二「なるほど。こいつらのお人好しは並大抵のものじゃないからな。」

 

 へもそな「ちなみに今回の章はテレビのマグネットステイツ回ももとにしています。一度は壊れた賢吾との友情も和解すると同時にマグネットステイツ変身がかっこよかったですね。」

 

 明久「短かったけどここまでかな?」

 

 へもそな「じゃあ、いよいよ次回はみなさんおまちかねのあれが来ます!では皆さん!」

 

 全員「次章もお願いします!」




では、次章予告!

次章予告

Fクラスにきた転校生は明久たちの小学校時代の親友、朔田流星だった。流星はあっという間に雄二たちとも親しくなっていった。学校からの帰りの途中で不良に襲われていた女子を助けようとしたところ彼女は流星の使うのと同じ拳法を使っていたのだ。彼女と親しくなっていく流星だったが補修授業のある日に突然襲ってきたメテオラのメンバー、マックス。召喚獣バトルで劣勢になる流星だが彼女の言葉を思いだし己を奮い立たせる。そしてその思いに答え新たな青き仮面の戦士が誕生する!

次章 再会、青き隕石「お前の運命は俺が決める!」お楽しみに!


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第六章 再会、青き隕石「お前の運命は俺が決める!」 
三十一問目


さて、きました第六章、完全オリジナル編!どうぞ!


明久SIDE

 

エカテリーナさんとの戦いから三日たった。ポセイドンのことについてババアにみんなで聴きに行ったけどクロフォード先生もその戦いがあった日に報告に来たらしくそれにやっぱり原因はわからないらしい。僕としてはオーズに似ていたことが一番の気がかりだったけど。まあでも瑞希さんたちと仲直りできてよかったな。だけど……

 

 ゼシカ「はぁぁぁぁぁぁ。」

 

 ミコノ「どうしたの?朝からそんなため息ついて。」

 

 弦太郎「ため息って幸せが逃げてくって聞いたことあるぞ。」

 

 明久「でもさあ、明日からまた補修でしょ?ゼシカの気持ちわかるよ。」

 

そう、明日は土曜日だというのにまた補修が始まるのだ。なんでかっていうと前の合宿の覗き騒ぎが原因で男子が先週の一週間こなかったのは知ってると思う。それが原因で授業がなくずっと自習だったせいで大幅に遅れているんだ。おかげで暴走召喚獣の頃にはなくなっていた補修がまたスタート。もうため息がいっぱい出てくるよ。

 

 弦太郎「まあたしかに補修は嫌だな。」

 

 ミコノ「確かにね。でも頑張ろうよ。」

 

そうしてしばらくしたら学校に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雄二「よう、お前ら。」

 

 秀吉「おはようなのじゃ。」

 

 瑞希「おはようございます。」

 

 美波「四人ともおはよう。」

 

 康太「…………明日から地獄の補修。」

 

 弦太郎「ようみんな!」

 

 明久「いきなり嫌なこと言わないでよ、ムッツリーニ……」

 

 ゼシカ「なんで補修なんてものが存在しているのよ。」

 

 ミコノ「もうふたりは逃げ出しそうだね。」

 

逃げたところで鉄人に捕まるのがオチだろうしそんなことしたら補修の量が増えるに決まってる。逃げたくても逃げられないのが現実なんだけどね。

 

 康太「…………実はある情報を掴んでいる。」

 

 雄二「ん、なんだムッツリーニ。」

 

 弦太郎「どこかのクラスが戦争の準備をしてるとかか?」

 

 ゼシカ「でもさあ、またあのエカテリーナみたいに変身できる人がいるならともかく普通ならもううちに戦争仕掛けるところなんてないんじゃない?」

 

たしかにそうだ。前のエカテリーナさんの戦いで僕は新しいコンボ、弦太郎はまた新ステイツを手に入れたからね。

 

 瑞希「でもすごかったですよね、二人共。」

 

 美波「アキの方なんて羽根がものすごく綺麗だったもん。なんだろう、不死鳥みたいな感じで。」

 

 康太「…………戦争関連ではない。今日転校生がFクラスに来る。」

 

 明久「へぇー。どんな人だろう?」

 

 弦太郎「そいつともダチになってやる!」

 

 ミコノ「あはは、相変わらずだね。」

 

 ゼシカ「でもまさか知り合いだったりして。」

 

ガラララ

 

 西村「遅れてすまない、今日から転校生がうちのクラスに加わることになった。」

 

 須川「先生!」

 

 Fモブ「女子ですか。可愛い女の子ですか。美人な女生徒ですか!?」

 

 Fモブ「間違っても男じゃないですよね!?」

 

欲望剥き出しだなぁ、みんな。たとえ女子でも普段の行動を見られたら幻滅されるよ。

 

 西村「男子だ。」

 

 Fモブ全員「くそぉぉぉぉぉぉぉ!男なんて消えてしまえぇぇぇぇ!」

 

君たちも消えちゃうよ、それだと。

 

 弦太郎「どんなやつだろうな。」

 

 西村「入ってきていいぞ。自己紹介してくれ。」

 

スタスタスタ

 

 流星「はじめまして、朔田流星です。以前は昂星高校に在籍していました。よろしくお願いします。……久しぶりだな、みんな。」

 

 明久「もしかして!」

 

 弦太郎「流星!?」

 

 ミコノ「え、流星くん?」

 

 ゼシカ「ちょー久しぶりじゃん!」

 

 西村「なんだ、知り合いだったのか。じゃあ近くの席でいいな。では、本日のホームルームはここまで!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 弦太郎「久しぶりだなぁ、流星!」

 

 明久「流星くんが転校したのって小学校卒業したあとだからもう四年以上前なんだね。」

 

今は昼休み。お昼ご飯を食べながら流星くんと話している。

 

 流星「ちょっとは勉強できるようになったのか、明久?」

 

 明久「そりゃあそうだよ!古典とかはまだ苦手だけどね。」

 

昔は本当にひどかったよなぁ。今言ったみたいに古典はまだまだだけどね。

 

 瑞希「あのぅ、朔田くん。私のこと覚えてますか?」

 

 流星「ああ、姫路さんだろ?久しぶりだね。体の調子はどう?」

 

小学校の頃から瑞希さん、よく体調崩してたからね。瑞希さんと同じクラスだったときは流星くんとは別のクラスだったけどたまに顔をあわせてたからか少し心配そうだったな。

 

 瑞希「はい。まだたまに良くないときはありますけど小学校の頃よりはだいぶいいですよ。」

 

 流星「そうか、よかったな姫路さん。」

 

 雄二「じゃあ、あとは知らないやつらだな。俺は坂本雄二。坂本でも雄二でも好きなように呼んでくれ。」

 

 流星「わかった、宜しくな坂本。……なあ、坂本。お前ってもしかして悪鬼羅刹と呼ばれた坂本か?」

 

 坂本「ああ、そうだがそれがどうした?」

 

 流星「いや、噂は的外れだなと。極悪非道と噂されているような奴がお前のように人の良さそうなやつじゃないと思ってな。」

 

 雄二「おいおい、随分と買いかぶってんな。」

 

 流星「俺は中学の三年間、ある道場で修行していたからな。そういうところで修行してると人の本質っていうものがなんとなく見えてくるんだよ。」

 

へえ~すごいな。弦太郎もたまに鋭いところがあるけど流星くんもなんだ。

 

 明久「まあ実際、初めて会った頃の雄二は結構荒れてたけどね。ちょっとあることを解決したら一気にいいやつになったけどね。面倒みもいいからみんなの兄貴分みたいな感じで。」

 

 流星「明久たちが世話になってみたいだな。ありがとう、坂本。」

 

 雄二「別に礼言われるようなことは何もしてねえよ、むしろこっちが言う側だけどな。」

 

 ゼシカ「ちなみに奥さんいまーす。」

 

 雄二「お前いま翔子のことはいいだろ!」

 

 流星「お前結婚してるのか!?」

 

 雄二「違う!話を間に受けるな!」

 

 流星「冗談だ。でも、大切な人がいるんだな。いいことだと思うぞ、俺は。」

 

 雄二「……そうか。ありがとうな。そういえばなんで制服違うんだお前?」

 

 流星「俺だけじゃなくて弦太郎もおかしいんだけどな。実はまだ制服が届いてなくてな。昂星の制服なんだこれは。」

 

 秀吉「次はわしじゃのう。わしの名前は木下秀吉。よく間違われるがわしは男じゃ。」

 

 流星「まあ、しょうがないな。俺も一瞬女だと思ったからな。」

 

 秀吉「さっきの話を聞いたあとじゃからショックが少し大きいのじゃ……」

 

 美波「次はうちね。島田美波よ、宜しく。中学まではドイツに住んでたからまだわからない日本語とかもあるけどきにしないでね。」

 

 流星「ああ、よろしくな。でも中学までってことは去年日本に来たのか。たった一年でしゃべれるようになれるなんてすごいじゃないか。」

 

 康太「…………土屋康太、宜しく。」

 

 雄二「ちなみにあだ名はムッツリーニだ。」

 

 流星「……まあ人間人それぞれだからあんまり気にするな。」

 

 康太「…………そんな事実はない。」

 

まだ流星くん確信言ってないのにそれ自分でむっつりって認めてるよ。

 

 雄二「まあ、こんなところだな。朔田、今日お前さえよけりゃ帰りにみんなでどこかに行きたいと思うんだがいいか?」

 

 明久「いいねそれ!霧島さんたちも呼ぼうよ!」

 

 弦太郎「おう、じゃあ早速声掛けに行こうぜ!」

 

 流星「あ、悪い。ちょっとそこの姉妹と話があるからいいか?」

 

 ゼシカ「え、あたしたち?」

 

 流星「大丈夫だ、手短に済ませる。」

 

 ミコノ「うん、じゃあ先に行ってて。」

 

 弦太郎「おう、わかった。」

 

そして僕たちはAクラスに行った。

 

 

 

 

 

 

 ゼシカ「で、なんなの?あたしらが美人になってたからナンパ?」

 

 流星「いや、単刀直入に聞くがこの数年で進展はあったのか?」

 

 ミコノ「いきなりだね、流星くん。」

 

 ゼシカ「まあご覧のとおりだけど。」

 

 流星「あのなぁ……」

 

 ゼシカ「まあでも自分たちで言うよ、流石にね。もしかしたら向こうから言ってくれるかもしれないけどさ。」

 

 流星「まあ幼馴染たちには幸せになってもらいたいしな。頑張れよ。」

 

 ミコノ「流星くんはできたの?大切な人。」

 

 流星「……まだだけど。」

 

 ゼシ・ミコ「人の前に自分から何とかしなさい!」

 

 流星「はい。」

 




さあ、きました流星!自分は二号ライダーはメテオが一番好きなんで六章はテンション高いです!次回は流星のヒロイン登場!


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三十二問目

さあ、今回流星のヒロイン登場です!まあみなさんなんとなく想像はついているかもしれませんが。


流星SIDE

 

授業も終わり今は放課後。Aクラスにいるという坂本の彼女含め数名が帰りに一緒に遊ぶことになったが明久と弦太郎が観察処分者の仕事があったらしくFクラス組で手伝っていたら少し出るのが遅れてしまってAクラス組は先に行ってしまったらしい。まだそこまで遅れていないので慌てずに待ち合わせ場所に行くとその途中の話で……

 

 流星「召喚獣が仮面ライダーに!?」

 

 弦太郎「おお、すげえだろ!」

 

 明久「僕と雄二も最初変身したときは状況がやばかったから驚いたけどぎゃくに冷静になってたね。」

 

 雄二「しかし原因はわからんらしい。全く二ヶ月ぐらいたつっていうのにあのババアは。おまけにこの間別の奴が仮面ライダーの力を手に入れたからな。」

 

召喚獣はテストの点数を使って戦うとは聞いていたがまさか明久たちの召喚獣が変身して仮面ライダーになるとはな。

 

 流星「しかし懐かしいな。まだ俺がここの近くに住んでた頃は一緒におもちゃで遊んでたりしてたよな。変身ベルトもつけたりして。」

 

もう十年ぐらい経つのか。明久たちと出会ってから。

 

 ゼシカ「あたしたちいつも一緒にいたよね。」

 

 ミコノ「よく家に集まってゲームしたり仮面ライダーのビデオ見たりしてね。」

 

 秀吉「お主ら、本当に仲が良かったんじゃのう。」

 

 康太「…………お前たちの友情は永遠な気がする。」

 

 弦太郎「当たり前だ!お前らとの友情もに決まってるだろ!」

 

 流星「お前は相変わらずだな、弦太郎。」

 

コイツはいつまでたってもこの馬鹿正直で真っ直ぐなままか。

 

 明久「でも、四年もたってるからさすがに街は変わっちゃったよね。」

 

 ゼシカ「ほら、あそこのおもちゃさん潰れちゃってるし。」

 

 流星「ホントだな。……四年っていうのは短いようで長いもんだな。」

 

でも、こいつらは全然変わってなかった。俺たちがいつも一緒だったあの頃と。それは嬉しかったけどな。

 

 瑞希「あ、そういえば朔田くん。」

 

 流星「なんだい、姫路さん。」

 

 瑞希「中学の頃、道場に通っていたって言ってましたけどどんな道場なんですか?」

 

 美波「あ、それうちも気になってたのよね。空手とか習ってたの?」

 

 流星「ああ、それはな…………」

 

その時だった。

 

 優子「ちょっと、なんなのよあんたたち!」

 

 翔子「……離して!」

 

 チンピラ1「いいじゃんよう。」

 

 チンピラ2「どうせ暇してんだろ?」

 

 愛子「悪いけど、待ち合わせしてるんだよねえ僕たち。」

 

 リーメイ「あまりしつこいようならこっちにも考えがありますよ。」

 

 チンピラ3「んだとぅ!」

 

 チンピラ4「生いってると潰そぞこのアマァ!」

 

 秀吉「姉上!」

 

 雄二「てめぇら翔子にいったいな……」

 

おれはあいつらが明久たちの知り合いと知ると坂本の言葉を無視してチンピラどもに向かっていった!

 

 流星「ホワチャァー!」

 

バキ!

 

 チンピラ1「グホォ!」

 

バタン!

 

 チンピラ2「な、何だお前!」

 

 明久「流星くん!?」

 

 雄二「ち、おい加勢するぞ朔田!」

 

 流星「いや、必要ない。わざわざお前が出てくるほどじゃないぞ、坂本。」

 

 チンピラ3「こ、こいつ舐めやがって!」

 

 弦太郎「おい、無理すんな!」

 

 流星「大丈夫だ弦太郎。まあほんとにピンチになったら呼ぶから安心しろ。いい機会だな、今から見せてやる。…………星心大輪拳(せいしんだいりんけん)の力をな!」

 

 リーメイ「っ!星心大輪拳!?」

 

俺はチンピラどもの前で構えた!

 

 流星「ホォォォォォワチャァァァァ!」

 

ドカドカドカドカ、バキ!ゲシ!

 

 チンピラ2「グフゥ!」

 

バタン!

 

 流星「ワタァァァァァ!」

 

バキ、ドガ、ガス!

 

 チンピラ3「ガハァ!」

 

バタン!

 

 チンピラ4「くそぉ!」

 

な、しまった!金髪の子の方に!

 

 リーメイ「……はぁ!」

 

バキ!

 

 チンピラ4「ぐう!な、お前もか!?」

 

バッ!

 

あ、あの構えは……星心大輪拳!?

 

 優子「リ、リーメイさん?」

 

 リーメイ「さっき言ったはずよ。こっちにも考えがあると。はあ!せい!」

 

バキ、ドガ!

 

 チンピラ4「ぐああ!」

 

俺はチンピラがひるんだところで彼女に話しかけた。

 

 流星「君、合わせられるか?」

 

 リーメイ「ええ、大丈夫よ。」

 

 流星「そうか、わかった。」

 

 チンピラ4「いちゃついてんじゃねえぞ!」

 

 流星「今だ!ワチャァァァァ!」

 

 リーメイ「はぁぁぁ!」

 

ドガ!

 

 チンピラ4「ぐあぁぁ!」

 

バタン!

 

 流星「ふう、やるな君。俺は朔田流星。」

 

 リーメイ「私はリーメイ・フリューゲル。よろしくね。」

 

オレと彼女は握手を交わした。

 

 

 

俺は知らなかった。彼女との出会いが俺の運命を変えることになることを。




出ました!ヒロイン&星心大輪拳!
次回もお楽しみに!


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三十三問目

さて、三十三問目です!今回はAクラスメンバーの自己紹介です。


流星SIDE

 

あれから俺たちはあのチンピラどもを警察に引渡し近くの喫茶店で話すことになった。

 

 明久「星心大輪拳?」

 

 雄二「それがお前が習ってたっていうやつか。」

 

 翔子「……リーメイがやっていたのも同じだったのはびっくりした。」

 

 リーメイ「ごめんなさい。父に昔護身用で教わってただけだから詳しくはいいかと思ってね。それに朔田くんと比べるとね。」

 

 流星「そんなに謙遜することはないと思うよ。護身用という割にはなかなかのレベルだったしね。道場に入っても十分通用すると思うよ俺は。」

 

 リーメイ「ありがとう、褒めてくれて。父がその道場に通っていたらしいんだけど免許皆伝て言うんだっけ?それで卒業したあと私が生まれて小学生の時に教わったの。」

 

どうりで構えがしっかりしていたはずだ。ただ構えを真似するだけなら誰でもできるが彼女の構えは気迫がこもっていたからな。

 

 明久「それにしても最近多いよね、ああいう奴らが。清涼祭の時も竹原元教頭が呼んできたやつらとかもいたしさぁ。」

 

 雄二「まあそんなんだからフリューゲルの親父さんも教えたんじゃないのか?」

 

 ゼシカ「あ、そういえばまだリーメイ以外の人はまだ自己紹介してないじゃん。」

 

 優子「そうね、私は木下優子。そこにいる弟の秀吉の姉よ。」

 

 流星「そうか、最初木下がもうひとりいると思ってびっくりしたからな。」

 

 秀吉「なにせ両親でさえたまに間違えるからのう。」

 

いくら双子でもそれはもはや同一人物レベルに行ってるなそれは。

 

 流星「そうなると……これからは名前で呼んでもいいか?ややこしくなるから。」

 

 優子「別にいいわよ。坂本君は私のことは木下姉だとか言ってるけどね。」

 

 流星「坂本、もうちょっと考えろそこは。」

 

 雄二「へいへい。悪うございます。」

 

 翔子「……主人がお世話になっています。坂本翔子です。」

 

 雄二「まだ結婚してねえだろうが!」

 

 翔子「……冗談。」

 

 明久「でも確かプロポーズはしたんでしょ?」

 

 雄二「なぜ知ってる!?」

 

 ゼシカ「あたしが翔子から聞いてさらに明久に教えました。」

 

 雄二「やはりお前か!」

 

 翔子「……改めて、霧島翔子です。雄二と仲良くしてね。」

 

 流星「ああ、もちろんだ。今日のことも坂本から提案してくれてな。気遣いに感謝してるところだ。」

 

明久たち以外では俺の知っている奴はいなさそうだったからな。それに気がついたんだろう。

 

 愛子「じゃあ次は僕だね。工藤愛子です!特技はパンチラで好きなものはシュークリーム!」

 

 流星「工藤さん、公衆の面前で言うべきものじゃない言葉が混じっていたきがするんだが。」

 

人があんまりいなかったから良かったものの大勢いたら確実にやばい。

 

 康太「…………エロは自重するべき。」←鼻血を垂らしている

 

 明・雄「「お前が言うな!」」

 

 流星「っておい、大丈夫か!?」

 

 弦太郎「え~と、ティッシュ、ティッシュ!」

 

 ミコノ「あ、私持ってるよ!」

 

 愛子「あはは、相変わらずだねムッツリーニくん。これは次の期末試験の保健体育は僕の勝ちかな?」

 

 康太「…………絶対に負けない。」

 

……この二人、ライバルであり友でもあるといった感じだな。

 

 リーメイ「私はさっき言ったけど一応。リーメイ・フリューゲルよ。もしよかったら今度うちに遊びに来ない?父も星心大輪拳が使えるから話が合うかもしれないし。」

 

 流星「俺としては二重の意味で緊張しそうだな。」

 

 リーメイ「どうして?。」

 

 流星「いや、女の子の家に遊びに行くわけだしそれに大先輩と会うことになるんだしさ。」

 

 リーメイ「今度暇なときでいいわよ。」

 

 流星「ああ、そうさせてもらう。」

 

 明久「ん?あれ、もうこんな時間!?」

 

明久が驚いたように言ったので時計を見るとたしかにかなり時間がたっている。もうそろそろ、特に女子は帰ったほうがいい時間帯だな。

 

 ゼシカ「もうそろそろ帰る?」

 

 翔子「……雄二ともう少し話をしたかった。」

 

 雄二「まあそういうな翔子。」

 

 秀吉「姉上、暗くならないうちに帰ったほうがいいかもしれんぞ。またさっきのような輩が出ないとも限らんからの。」

 

 優子「その時は守ってくれるの?」

 

 秀吉「あ、当たり前じゃ!」

 

ん?この二人……坂本が二人を見ながら妙な感じになってるな。これはあいつも感づいてるか。

 

 愛子「じゃあみんな、またあしたね!」

 

 康太「…………そういえば確かAクラスも補修。」

 

 リーメイ「そりゃあ前の覗きはAクラスの男子も参戦してたしね。」

 

 流星「…………のぞきって一体何があったんだ?」

 

 弦太郎「ああ~まあそこらへんは……」

 

 ミコノ「明日にでも話すよ、流星くん。今日はもう遅いし。」

 

 流星「ああ、そうだな。」

 

そのあと、女性陣は男が送っていくことになり俺はその時に知ったが家が歩いて数分ほどの距離にあったリーメイさんを送っていくことになった。

 

 

 

 

 

 

リーメイの家の前……

 

 

 

 リーメイ「今日は送ってくれてありがとう。それとあの時助けてくれて。」

 

 流星「気にするな、君も強かったし俺は余計な手出しをしたような感じだからさ。」

 

 リーメイ「……ねえ、朔田くん。あなたはどうして星心大輪拳を習おうと思ったの?」

 

 流星「……単純に言うと、心も体も強くして大切な人や仲間を守れるような人間になりたいっていうのかな。そういう目標があるんだ。……まあ、要するに仮面ライダーのようになりたいってことかな?」

 

 リーメイ「……なれるよ。」

 

 流星「え?」

 

 リーメイ「あなたは困ってる人を前にしていきなり飛び出してきたでしょ?そんな人ならなれるよ。仮面ライダーに。」

 

 流星「……ありがとう。」

 

 リーメイ「じゃあ、またあしたね。ねえ、一緒に登校しない?」

 

 流星「ああ、いいぞ。またあしたな。」

 

さりげなく女の子と一緒に登校する約束をした。それとなんだか……顔が暑い。今日は早く寝よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 NOSIDE

 

家に帰っていく流星を見つめる影がいる。

 

 ???「ふむ、まさか所詮チンピラとは言えあそこまでの能力を持っているとは……」

 

この人物はどうやらあのチンピラをけしかけた張本人のようだ。

 

 ???「……二人共、興味深いですね。」

 

カツカツカツ

 

そういってその人物は去っていった。




ちょっといい雰囲気になった流星とリーメイ!これからどう進展していくのか!?
次回お楽しみに!いよいよ……!?


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三十四問目

やっと書き終わった……さて、今回はあいつが登場!


流星SIDE

 

 

流星「おいおい、そんなことがあったのか。」

 

俺は通学途中明久たちから以前あったという強化合宿での覗き騒ぎのことについて聞いていた。

 

 明久「まあ全員倒したんだけどね。」

 

 弦太郎「それで先週の一週間はほとんどの男子がいなくてな。授業できないって言うからまた補修が始まったってわけだ。」

 

 ゼシカ「流星が来る直前にもDクラスの女子が覗き騒ぎの折檻だって言って戦争仕掛けてきたんだけど、実質明久たちとエカテリーナって子の戦いだったわね。」

 

 ミコノ「まさかあの子の召喚獣も変身するなんて……メテオラっていうことに何か関係あるのかな?」

 

 リーメイ「確かあの沖浦さんもメテオラだった気がするわね……」

 

 ゼシカ「げ。あんな嫌な奴も?」

 

 弦太郎「エカテリーナは勝ったあとの発言はまだマシだったけど正直言ってあいつは本当にふざけたやつだったな。自分のクラスのやつを馬鹿にしたりしててな。」

 

 流星「はあ、確か優秀な人材をそのメテオラにしてるんだろ?そんな人間が優秀だとは到底思えないな。」

 

ほかの生徒よりも上の存在だというならそれ相応の振る舞いをしないとまずいだろう。

 

 明久「でもなんか聞いた話だけど素行の悪い生徒には治安維持とかなんとかで問答無用で召喚獣バトルを仕掛けて補修送りにするらしいよ?」

 

 ミコノ「むちゃくちゃじゃない?いくらなんでも。」

 

 ゼシカ「はあ、その治安維持する奴らが合宿の時とかには動かなかったんだろうねえ?」

 

 明久「休んでたとか?」

 

 流星「考えても始まらないだろ?滅多なことでは関わり合いにはならなさそうだしな。」

 

 リーメイ「エカテリーナさんみたいに誰かがまた個人的な勝負をしてきたら別でしょうけど。」

 

 流星「…………」

 

さっきあんなことは言ったがやはり気になる。そのエカテリーナとか言う奴が弦太郎たちに勝負を仕掛けてきた理由は一体何か。ただライダー同士で戦って勝つというだけではない気がする。

 

 リーメイ「どうかしたの?朔田くん。」

 

 流星「あ、いや。なんでもない。」

 

 明久「そういえば流星くんたち、今日は一緒にきたね。」

 

 流星「ああ。家が近くだったからな。」

 

 リーメイ「…………別の理由もあると思ったんですが。」

 

 流星「ん?どうかしたか?」

 

 リーメイ「いえ、なんでも。」

 

 ゼシカ「……ふーん。」

 

それから少しして学校に着いた。よくよく考えてみれば転校してきてそうそう補修というのも妙な感じだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数時間後……

 

 

 明久「はぁ~!終わったー!」

 

 雄二「全く、覗きを防衛した俺たちまで補修ていうのは納得いかないな。」

 

 秀吉「たしかにそうじゃのう。」

 

 康太「…………そういえば流星は補給テストは受けないのか?」

 

 流星「俺は振り分け試験を受けられなかっただけで普通のテストは一昨日までに受けているからな。確か先生が言ってたがAクラスのトップクラス程はあったらしいい。」

 

 弦太郎「まじか!やっぱすげえな流星!」

 

 ゼシカ「即戦力が増えたってことでしょ?」

 

 ミコノ「でも戦争することってまだあるのかな?」

 

 美波「うちたちは宣戦布告できないし補修がまた増えるからさすがにないんじゃない?」

 

 瑞希「一週間分遅れてますからね。」

 

正直言って俺もあまり補修は受けたくないな。

 

 流星「さて……悪い、ちょっと急用ができたから先に帰ってもらってていいか?」

 

 明久「え、どうかしたの?」

 

 流星「ああ、ちょっと先生にな。」

 

 弦太郎「……わかった。じゃあ俺たち先に帰っとくからな。」

 

 ゼシカ「くだらない話とかだったらぶっ飛ばしちゃえば?」

 

 ミコノ「ゼシカ!」

 

 ゼシカ「冗談よ。」

 

 流星「はあ、お前も変わらないな。」

 

 ゼシカ「どうも~。」

 

はあ、もういいか。

 

 流星「じゃあ、ちょっと行ってくる。」

 

 

 

Aクラス前の廊下

 

 リーメイ「さて、今日はこれからどうし…」

 

カツカツカツ

 

 流星「…………」

 

 リーメイ「朔田くん?どうして屋上の方に……よし。」

 

 

 

 

屋上

 

 

 

 ???「おや、来てくれたんですね。」

 

そこにいたのは黒いサングラス(ゴーグルのように長方形)を付けた男だった。

 

 流星「お前か、人の下駄箱にこんなものを入れたのは?」

 

朝登校してきた際に下駄箱に手紙が入っていた。それには補修のあとに屋上に一人で来いと書かれていた。

 

 流星「で?誰なんだお前は。」

 

 マックス「僕の名前はレオン・マックス。メテオラのメンバーです。マックスと呼んでください。」

 

 流星「俺に一体何のようなんだ、マックス。」

 

 マックス「いえ…………貴方をメテオラにスカウトしたいと思いまして。」

 

 流星「何?俺をか?」

 

 マックス「で、どうでしょうか?入っていただけますか?」

 

……即答できることを聞くためにこんなところに呼び出したのか。

 

 流星「お断りだ。」

 

 マックス「ほう、なぜですか?」

 

 流星「人を平気で侮辱するような奴がいるんじゃな。それにお前の仲間のエカテリーナ、いや、お前らがどうして弦太郎と明久に勝負を仕掛けたのか、わからないからな。」

 

 マックス「……なら力ずくで行くしかないようですね。数学フィールド展開!」

 

!?これが召喚獣のフィールドか!

 

 マックス「調べたところあなたは数学が一番高かったようなのでその教科で勝負させていただきます。私が勝ったらメテオラに加入していただきます。」

 

 流星「……断るのは無理そうだな。物理干渉とやらで捕まるのがオチだろうし。いいだろう、受けて立つ!」

 

 マックス「では行きます。サモン!」

 

 『レオン・マックス 数学 475』

 

 流星「サモン!」

 

 『朔田流星 数学 461』

 

 流星「少し負けてるな。だが召喚獣の勝負は点数だけではないんだろ?

 

 マックス「まあそうですが……あなたでは私には勝てませんよ?変身。」

 

 流星「何!」

 

マックスの召喚獣が光りだしそして……

 

 流星「あれってまさか……仮面ライダーレイ?」

 

弦太郎たちやエカテリーナとか言う奴が変身したのは見たこともないやつらしいが、なぜキバに出てくるライダーに?

 

 マックス「行きますよ。ふん!」

 

ギュン!

 

な、なんてスピードだ!

 

ドガ!

 

 流星「ぐあ!」

 

な、どういうことだ?確かフィードバックがあるっていうのは弦太郎立ちだけのはずじゃ?

 

 マックス「ほう、どうやらフィードバックがある様子ですね……では遠慮なく!」

 

ドガ、バキ!

 

 流星「うああ!」

 

くそ、やつに反撃したいところだがスピードが早くて攻撃できない。どうすれば?

 

ガララ

 

 リーメイ「!?朔田君!」

 

 流星「リーメイさん!?」

 

バキ!

 

 流星「ぐああ!」

 

 『朔田流星 数学 145』

 

 リーメイ「朔田君、大丈夫!?」

 

彼女が心配して駆け寄ってくる。

 

 マックス「まあ変身できないのではその程度ですね。簡単に変身できたものとしては期待はずれでしたね。」

 

 リーメイ「どうしてあなたまで変身できるの?」

 

 マックス「……企業秘密です。」

 

くそ、ふざけやがって!

 

 リーメイ「朔田君、なんで戦ってるか知らないしそれにフィードバックが付いてるのにそれ以上戦うのは!」

 

俺はリーメイさんの静止も無視して立ち上がる。

 

 流星「悪いけど、ここで逃げるわけには行かないんだ。ここで逃げたら俺は……仮面ライダーのような人間になれなくなる。君も言ってくれたろ?俺なら……なれるって!」

 

 

 

その時、俺の召喚獣が青い光に包まれた!

 

 『♪~~~~♪』

 

 

 マックス「ほう……」

 

 リーメイ「朔田君の召喚獣も……仮面ライダーに!」

 

 流星「さあ、行くぜ。お前の運命(さだめ)は、俺が決める!」

 

バッ!

 

 流星「ワチャァァァァァ!」

 

バキ、ドガガガガガ!

 

飛び蹴りを食らわせたあと連続パンチを叩き込む!

 

 マックス「くっ、なかなかやりますね!」

 

 流星「貴様のような奴に、仮面ライダーを名乗らせるか!ホォォォワタァァァァ!」

 

 マックス「そうなんども!」

 

マックスが反撃してくるが……

 

 流星「遅い!」

 

ドガ!

 

 『レオン・マックス 数学 184』

 

 流星「一気にケリを付けさせてもらう!リミットブレイク!」

 

 『オウケヶイ!リミットブレ~イク!』

 

 流星「スターライトシャワー!ホォォォウワチャァァァァ!」

 

ドガガガガガガガガガガガ!

 

ドガァァァァァン!

 

 『レオン・マックス DEAD』

 

 流星「どうだ?これで満足したか?」

 

 マックス「……ええ。」

 

シュバ!

 

 流・リー「!?」

 

な!?いつの間に屋上の入口に!

 

 マックス「ですが余計君に興味が湧きました。これからもたまにお手合せをお願いしますよ。それでは……」

 

カツカツカツ……

 

 流星「何なんだ一体?」

 

 リーメイ「大丈夫?さっきはごめん、余計なこと言っちゃって。」

 

 流星「いや、気にしないでくれ。心配してくれてありがとう。しかしまさか俺の召喚獣も変身するとはな。」

 

 リーメイ「…………」

 

 流星「どうしたんだい?」

 

 リーメイ「いや、まるで隕石みたいな仮面だと思って…………仮面ライダーメテオ?」

 

 流星「おお、いいなそれ。ちょっとあいつらと似てるのは気になるけどかっこいいな。じゃあこれからはメテオと呼ぶか。」

 

ピピピピピ!

 

 流星「ん?弦太郎?(ピ!)なんだ一体?」

 

 弦太郎『よう、流星!面倒事は終わったか?』

 

 流星「なんだ、気づいてたか。どうかしたのか?」

 

 弦太郎『いや、このあとさあ明久んちに来ないか?雄二や霧島とかも来るぞ。』

 

 流星「ああ。……リーメイさんも連れて行っていいか?」

 

 リーメイ「え?」

 

 弦太郎『ああ、明久も一緒にいるかもしれないからどうせだったら一緒にこさせなよって言ってたぜ!』

 

 流星「わかった、すぐ行く。(ピ)え~っと、迷惑じゃなかったなら一緒に行かないか?」

 

 リーメイ「……ふふっ。うん、行こうか。」

 

 流星「ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明久SIDE

 

 

 明久「流星くんの召喚獣も仮面ライダーに!?」

 

 弦太郎「まじか、すげぇな!」

 

 雄二「しかし、またメテオラか。」

 

たしかに、メテオラのメンバーが二人も変身したからね。偶然じゃない気が……

 

 流星「しかも俺にメテオラに入らないかって聞いてきた。あいつらの目的は何なんだ?」

 

 翔子「……今は何もわからない。」

 

 ミコノ「変身の原因がわかれば少しはわかるかな?」

 

 リーメイ「というか、今ここに仮面ライダーに変身できる人が四人集まってるっていうのがすごいわよね。」

 

トゥルルルルルルルルル!

 

 ゼシカ「あ、あたし出るよ!」

 

 明久「あ、ごめんねゼシカ!そういえばさ、今度期末テストがあるよね?」

 

 雄二「ああ、あっという間に一学期も終わりになるのか。」

 

 弦太郎「古典と物理頑張んねえとな。」

 

 流星「俺が教えてやろうか?」

 

 リーメイ「また勉強会でもする?」

 

 ミコノ「あ、いいかもねそれ!」

 

 ゼシカ「……明久、電話。」

 

 明久「?誰から?」

 

 ゼシカ「…………玲さんから。」

 

 明・弦・流・ミコ「「「「……え?」」」」

 

その時、その人物の恐ろしさを知ってる人間は固まった。

 

 

 

なんだか嫌な予感がする……




さて、六章完結!次回は座談会です!え~次章は予想がつくと思います。


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第六章 座談会

今回は、座談会!あの二人も参戦!
え~ちょっとバイトが忙しくなってくるので次はあさってか木曜になるかもしれません。


第六章 再会、青き隕石編 「お前の運命は俺が決める!」

 

 

 作者&キャラ座談会

 

 

 

 へもそな「はーい、どうもみなさん。この座談会も七回目です。早いもんですねえ。初めての投稿から一ヶ月経とうとしてるんですから。えーそれと今回からは仮面ライダーメテオこと朔田流星君、そのヒロインのリーメイ・フリューゲルさんが座談会に参加します。」

 

 流星「はじめまして、朔田流星です。」

 

 リーメイ「リーメイ・フリューゲルです、宜しく。」

 

 明久「いらっしゃーい!」

 

 弦太郎「よう、待ってたぜ流星!」

 

 雄二「賑やかになってきたなあ。」

 

 ゼシカ「確実にグダグダになると思うよ?」

 

 ミコノ「あはは……」

 

 翔子「……じゃあ早速はじめる。」

 

 流星「あ、今更なんだけどな……妙に座談会にぴったりじゃないかここ?」

 

 へもそな「え~今まで言ってませんでしたが座談会してる場所はFクラスでございます。座布団とちゃぶ台だからリラックスできるかなと。じゃあ、明久くんから振り返りどうぞ。」

 

 明久「えっと、まずは流星君が転校してきたんだよね。」

 

 雄二「しっかし、馴染むの早いなお前。」

 

 流星「まあ明久たちがいたからな。それにみんなもいいやつばかりだしな。」

 

 ゼシカ「最後の一言は余計じゃなかった?」

 

 ミコノ「もう、いいじゃない。そういう人もみつかったみたいだから、ね?」

 

 リーメイ「っ!(カァァァァァァァ)」

 

 流星「あ~えっと~……まあ、頑張る。」

 

 明久「あはは、それにしても流星くんとリーメイさんが使う拳法が一緒っていうのはなんか運命的だよね。えっと、なんだっけ?」

 

 翔子「……星心大輪拳。フォーゼの映画ではインガ・ブリンクという人も使っていた。」

 

 雄二「ん?ってことはフリューゲルがその星心大輪拳を使えるっていうのはそれからもってきたのか?」

 

 へもそな「うん、まあ僕は友子派なんだけどね。」

 

 翔子「……息ぴったりだった。とてもお似合いだと思う。」

 

 ゼシカ「確かにすごかったわよね。いきなり合わせることができるなんてね。」

 

 リーメイ「朔田君の指示が良かったからね。」

 

 流星「君も相当なものだったけどね。」

 

 明久「自己紹介の時思ったけど、流星くんってツッコミだよね?」

 

 流星「いや、単純にツッコミどころが満載だった気がするだけな気が……」

 

 雄二(おい、朔田。)

 

 流星(なんだ、坂本?)

 

 雄二(あのことに気づいてんなら、そんときは手ぇかせよ?)

 

 流星(ああ、構わない。どうもきっかけさえあればな、うまくいくと思うんだが……)

 

 リーメイ「どうかした?」

 

 流星「いや、何でも無い。」

 

 ゼシカ「それにしても結構いい雰囲気だったねぇ~。」

 

 ミコノ「もう、ゼシカ。からかわないの。」

 

 流星「あ、ああ。」

 

 リーメイ「うん……」

 

 明久「頑張ってね。」

 

 雄二「てかお前、少しは自覚してんのか?」

 

 流星「まあな。しかし、次の日の登校中に聞いた話だが本当にどうなっているんだ?ほぼ全ての男子が覗きだなんてな。」

 

 弦太郎「まあ、話すと結構長くなるから今度にしてくれや?」

 

 翔子「……メテオラの目的がなにか全然わからない。」

 

 雄二「ああ、まさか朔田をスカウトしてくるとはな。おまけにまた変身しやがったというおまけ付きでな。」

 

 弦太郎「にしても、なんでレイだったんだ?」

 

 へもそな「悪役ライダーの中では結構好きな方だったからかな?それにレオゾディアーツっぽいライダーいないかなっておもって。一番それっぽかったのがね。」

 

 明久「初めてだよね、この世界でフィクションだけど一応存在してるライダーが出てきたのは。」

 

 リーメイ「そして流星くんの召喚獣もメテオに変身したのよね。」

 

 雄二「しかし、いきなり操作がうまくなったな。どうしてだ?」

 

 流星「フィードバックが80%になるんだろ、変身すると。たぶんそれでオレとメテオの感覚がうまくシンクロしたんじゃないかと思ってる。」

 

 ゼシカ「でもびっくりしたわよ。あんときは言わなかったけど何あの叫び声?」

 

 流星「いや、思わず口から……」

 

 へもそな「あれがないと流星じゃないでしょ?」

 

 ミコノ「かなり気合がはいってたよね。」

 

 流星「勝てたのはいいけど、確かエカテリーナってやつの時もだろ?また謎が残ったな。」

 

 雄二「だがここまで来たら、まだまだきそうだな。」

 

 明久「……うん、そうだね。」

 

 雄二「どうした、明久?」

 

 明久「いや、ねぇ?」

 

 ゼシ・弦・ミコ・流「…………はぁ。」

 

 雄二「どうした幼馴染組。そんなに次章が憂鬱か?」

 

 翔子「……原作よりもひどいの?」

 

 明久「いや、一部は原作よりもすごく良くなってるけど一部は原作よりかなりひどいからね……」

 

 雄二「……まあ、今は勘弁しといてやるか。それにしても今回は朔田目線が多かったな。」

 

 へもそな「そりゃあ今章の主役だからね。それと、今章でついにメインの四人が揃ったね。」

 

 明久「でも、その分戦いが激しくなっていくんだろうね。」

 

 へもそな「まあその部分は次章はお休みだけどね。それでは!」

 

 全員「次章もよろしくお願いします!




では、次章予告!


 次章予告

結局遊んだ日にははぶらかされた雄二たちであったがほかのメンバーたちと共に問い詰めるとなんと明久の姉、玲が帰ってくるというのだ!とても非常識なためよく振り回されていた明久たちはそれで元気がなかったらしい。期末テストの勉強会も兼ねて明久のうちに行くと早速とんでもない事態に!雄二や美波、さらには翔子の家でも勉強会をして苦手部分を克服していく明久たち。しかしちょっとしたことで喧嘩してしまう吉井姉弟。仲直りさせようとするゼシカに玲はある言葉をかける……

次章 期末テスト&玲帰国編 「姉とテストと伝える覚悟」 お楽しみに!


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第七章 期末テスト&玲帰国編 「姉とテストと伝える覚悟」
三十五問目


さて、きました七章!更新遅れてすいません(^_^;)


  雄二SIDE

 

どうも最近明久たちの様子がおかしい。前明久ん家に行った時に玲さんとか言う人から電話がかかってきたときからだな。あんときはすぐごまかされたけど弦太郎たちだけじゃなく朔田も知っていた様子だったな。問い詰めてみるか……

 

 

 

 

 

 

 雄二「よう、明久。お前らも。ちょっといいか?」

 

教室に入って来てすぐに明久たちに話を聞こうとした。

 

 明久「おはよう、で、何雄二?」

 

 弦太郎「どうかしたか?」

 

この前のことについて聞かれるとは思っていないのかもしれないが……

 

 雄二「単刀直入に言う。この間電話のかけぬしの玲さんとやらは誰だ?あれからどうもお前らの様子がおかしいからな。」

 

 明久「え!?えーっとそれは……」

 

 流星「……明久、隠しても無駄な気がしてきたぞ」

 

 ゼシカ「まあ、感が鋭いからね、雄二は。」

 

 ミコノ「うん、またみんなで遊ぶってことになった時もう明久君の家に呼べなくなっちゃうよ?」

 

 弦太郎「言っても言わなくても家の状態は変わらなさそうだしな。」

 

やはりこの五人が知ってるってことは明久の家族関係だろうな。小学生の頃からの付き合いだしな。

 

 秀吉「どうしたのじゃ?」

 

 康太「…………何かトラブル?」

 

 美波「アキ、なにかあったの?」

 

 瑞希「私たちでよかったら相談に乗りますよ?」

 

俺たちの話が聞こえてきたようで秀吉たちがよってきた。

 

 明久「…………はあ、もう隠そうとしても無理そうだね。わかった、正直に言うよ。実は……」

 

 雄・秀・康・美・瑞「実は?」

 

 明久「姉さんが帰ってきてるんだ……」

 

 雄・秀・康・美・瑞「…………………え?」

 

 

 

 

 明久SIDE

 

はあ、なんでこんなことに?

 

 雄二「お前に姉貴がいたとはな。」

 

 康太「…………以外。」

 

 秀吉「普段は離れて暮らしておるのか?」

 

 美波「それじゃあ、ちょっと寂しいわね。」

 

 瑞希「明久くん、一人っ子だと思ってました。」

 

 明久「本当に会うの?」

 

 雄二「お前らがそこまで様子がおかしくなるのを見たからな。ぎゃくに興味がわいてきてな。」

 

 ゼシカ「まあ好奇心は誰にでもあるしね。」

 

 ミコノ「とりあえず覚悟はしておいたほうがいいと思うよ?」

 

 弦太郎「いろいろぶっ飛んでるもんな、あの人。」

 

 流星「まあ、気をつけておけ。」

 

 雄二「……なんかすまん、明久。」

 

 明久「え、どうしたのいきなり?」

 

 雄二「いや、なんとなくお前が隠そうとしていた理由がわかったかもしれないからだ。俺の場合は姉じゃないが結構苦労してることがあるからな。」

 

雄二も結構苦労してるんだな。

 

 明久「雄二もなんだ。お互い苦労するね。」

 

 雄二「ああ、全くだ。」

 

 秀吉「妙なところで友情が深まっているのじゃ。」

 

 ゼシカ「まさか今度の期末テストの勉強も兼ねてくるとは思わなかったわね。」

 

 ミコノ「Aクラス組の方はみんな今日は用事あったみたいだけど今度また一緒にしない?」

 

 弦太郎「ああ、それいいな。特に明久は、な?」

 

 明久「全くだよ、はあ。」

 

 康太「…………どうした?」

 

 美波「何か事情がありそうね」

 

 瑞希「そんなにすごいひとなんでしょうか?」

 

 流星「最近のことについては俺もこの間知ったが、それはいい意味でも悪い意味でもといったところだな。」

 

 雄二「……お前の姉貴って一体なんなんだ?」

 

 明久「弟のはずの僕が一番聞きたいよ。ほら、着いたよ。」

 

ガチャ

 

鍵を開けてまず目に入ってきたものは……

 

 弦・流「おいぃぃぃぃぃ!」

 

 ミコノ「きゃっ!」

 

 ゼシカ「何考えてんのあの人!」

 

姉さんのブラジャーだった。

 

 美波「な、なななななな!」

 

 秀吉「いきなりとんでもないのう……」

 

 康太「…………(ダラダラダラ)予想のはるか斜め上。」

 

 瑞希「つ、土屋くん大丈夫ですか!?」

 

 雄二「す、すぐ片付けろ!ムッツリーニの鼻血が結構やばい!」

 

 ゼシカ「ああもう!」

 

ポイ!

 

ゼシカがあまり目につかない場所に置いてくれてなんとかムッツリーニも収まったよ……

 

 ???「あら、アキ君帰ってたんですか?」

 

 明久「あ、姉さ……ってちょっとぉぉぉ!?」

 

そこにいたのは僕の姉さん。吉井玲。だけど僕の前にいた姉さんは……

 

 美波「え!アキのお姉さんってメイドなの!?」

 

メイド服を着ていた。買い物帰りかビニール袋を二つ持って。なんてシュールな絵だ。

 

 弦太郎「あちゃあ、これは早速やばいな。」

 

 流星「まさかそれを着て買い物にいったんじゃ……」

 

 玲「あら、如月くんや朔田くん、鈴城さんたちもいらっしゃい。ほかの子達は……アキ君のお友達ですか?あ、ちなみに服はまだ届いてなかったので昨日まで着ていたのはまだ洗濯していたので……」

 

 ミコノ「あ、好きできてたわけじゃないんですね?」

 

 ゼシカ「まあそんな格好で歩いていたらいくらなんでもね。」

 

ま、まあ流石にね。そこらへんの常識はさすがに学んだかな?

 

 玲「それに今日はこれを着て買い物に行こうと思っていましたし♪」

 

前言撤回!全く学んでない!あれ?

 

 明久「それ、今日の晩御飯の材料?多くない?」

 

 玲「え?…………ああ、いざという時のために買いだめをしておこうと思いまして。いけなかったですか?」

 

 明久「いや、多めに買い物行くなら僕も手伝ったのになって思って。」

 

 玲「アキ君、あなたは今度テストがあるでしょ?私よりもテストを優先してください。」

 

 明久「う、うん……」

 

なんなんだろう?人が気を使ったのにあの言い方は?

 

 玲「みなさんは今日はアキ君と一緒にご勉強ですか?」

 

 弦太郎「期末が近いから復習しようってことになって…」

 

 ミコノ「迷惑だったですか?」

 

 玲「いえ、アキ君のためにわざわざすいません。」

 

 秀吉「そんなことはないのじゃ。みんなで勉強したほうがわりやすいしのう。」

 

 康太「…………下手に一人でやるよりも効果が高い。」

 

 美波「すいません、おじゃまします。」

 

 瑞希「失礼します。」

 

 玲「それでは、今日はうちでごはんを食べていきませんか?空腹で集中できないなんてなったら本末転倒ですし。」

 

 流星「いいんですか?」

 

 玲「ええ、材料もいっぱいありますし。」

 

 明久「じゃあ、雄二手伝ってくれない?僕の方が道具の置き場所とか知ってるし効率がいいからサポートで。」

 

 雄二「おう、わかった。」

 

 玲「では皆さん、少し散らかってますがどうぞ。」

 

 全員「おじゃまします!」

 

 




出ました玲さん!明日も更新できるかもしれませんがそのあと四日ほど更新できそうになさそうです(^_^;)
次回もお楽しみに!


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三十六問目

さて、三十六問目です!明日から最低四日は上げられないと思います(^_^;)


明久SIDE

 

 

 

 雄二「なに?お前の姉貴が一緒に住むことになっただぁ?」

 

 明久「うん。もともとは成績が良ければ一人暮らしはしてていい約束だったんだけど最近いろいろ物騒でしょ?それでうちの両親が心配して姉さんに日本に帰るように頼んだんだって。」

 

僕は雄二と一緒にみんなの分のご飯を作っている最中に事情を説明していた。全く、うちの両親はたまに妙な心配性になるな。

 

 康太「…………明久、パエリアの材料はこれで十分か?」

 

 明久「うんってムッツリーニ!?いつの間に?」

 

 康太「…………二人だけでは足りないだろうと思って。ちなみにあとの女性陣には姫路をこさせないように残ってもらった。」

 

 雄二「またあんな目にあうのは勘弁だからな。」

 

 明久「ははは。」

 

そんな話をしていると…………

 

 玲『みなさん、アキ君のアルバムでも見ますか?』

 

 瑞希『いいんですか?』

 

 秀吉『明久の幼い頃の写真もあるのじゃろうか?』

 

 美波『興味あるわね』

 

 ゼシカ『あたしも見ようかな?小さい頃の明久どんな顔してたっけ?』

 

 流星『そんな変わらないだろ?』

 

 ミコノ『初めて会ってから10年以上立つもんね。』

 

 弦太郎『俺たちが幼稚園の頃からだからな。』

 

アルバムかぁ……

 

 雄二「そういや、お前ら幼馴染組はそんな昔からだったな。朔田もなのか?」

 

 明久「ああ、流星くんは小学校から一緒に遊び始めたんだ。幼稚園の頃は違うところに通ってたみたいだから。」

 

 玲『これが二歳の頃のお風呂に入っている写真です。』

 

 ゼシカ『うわ!かわいい!!』

 

 流星『まだ二歳だしな。なんとなく今の面影もあるけどな。』

 

 弦太郎『ちっせぇなあ!』

 

 瑞希『それはそうですよ。』

 

 美波『本当に可愛いわね』

 

 秀吉『なんだかとぼけた顔をしておるのう。』

 

 玲『これは四歳の頃ですね。ゼシカちゃんとお昼寝してる時です♥』

 

 ゼシカ『え!?ちょ、ちょっと!』

 

 美波『あ、手つないでる!』

 

 瑞希『この頃から仲良かったんですね。』

 

 秀吉『よく見たらはしの方に弦太郎たちも写っているのじゃ。』

 

 弦太郎『ああ、この頃だな。俺たちが一緒に居始めたのって。』

 

 流星『そしてさりげなくお前もミコノさんと手をつないでいると。』

 

 ミコノ『流星くん!』

 

流星くん、さっさと告白しろって後押ししてるんだろうね。

 

 玲『これは七歳の時ですね。ちょうどこの頃やっていた仮面ライダーのおもちゃで遊んでる時ですね。』

 

 美波『もう今のアキと一緒ぐらいの顔つきね。』

 

 瑞希『あ、朔田君も一緒にいますよ。』

 

 流星『良く一緒に遊んでたよなあ。変身ごっこしたりして。』

 

 ミコノ『弦太郎、キックの真似しようとして滑って転んだことあったよね。』

 

 弦太郎『え!?まじで!』

 

 ゼシカ『覚えてないの!?あんなに派手に転んで!?』

 

 秀吉『派手だったから覚えてないのではないのかのう?』

 

 雄二「ある意味伝説だな。」

 

 康太「…………遊ぶときは特に気をつけないといけない子供だった」

 

 明久「見てた人みんな一瞬固まったからね。それはもう派手にこけたよ。」

 

 玲『そしてこれが昨日のお風呂の写真です。』

 

 弦・流『ちょぉぉぉぉぉぉぉい!』

 

 明久「ねぇぇぇぇぇぇさぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

 ゼシカ『なんでそんなものとってるんですか!』

 

 瑞希『あ、明久君の……』バタ

 

 美波『瑞希!?』

 

 秀吉『姫路には刺激が強かったようじゃのう。』

 

冷静に分析してる場合じゃないよ秀吉!

 

 弦太郎『ええっとどうすりゃいいんだこの状況!』

 

 流星『とりあえずそれ片付けてください!』

 

 ミコノ『明久くんのプライベートはないんですか!?』

 

 雄二「……苦労してるな。」

 

 明久「……うん。」

 

 

 

 

 

そのあと少し時間が経って料理も完成した。

 

 ゼシカ「うわぁぁ!やっぱ明久のパエリア見てるだけでヨダレ出てくるよ!」

 

 弦太郎「おお!腹減ってるし余計にだな!」

 

 ミコノ「二人共、行儀悪いよ!」

 

 流星「全く。だけど本当にうまそうだな。転校する少し前に作ってくれた時以来だな。」

 

 美波「うちもがんばらなきゃ!」

 

 瑞希「私もです!」

 

 秀吉「食べられるものを頼むぞい。」

 

 康太「…………あんな目に会うのはもう勘弁願いたい。」

 

 雄二「確かになあ。」

 

 玲「それにしても美味しそうですね。前よりも上達したんじゃないですか?」

 

 明久「これでも一人暮らししてたからね。そういう姉さんはどうなの?少しはマシになったの?」

 

姉さんは瑞希さんとまで行かないけどかなりひどいからね、料理だけは。

 

 玲「はい、うにとたわしの区別がつくようになったんですよ!」

 

 明久「それだけ!?」

 

 流星「いや、むしろ今まで区別できなかったのか!?」

 

 ゼシカ「相変わらずのひどさだね。」

 

 弦太郎「台所には絶対たわし置けねえな。」

 

 ミコノ「昔食卓に登りかけたみたいだけどね。」

 

 雄二「……(ボソ)まあうちよりはましだな。」

 

 明久「なんかいった?」

 

 雄二「いや、何も。」

 

 康太「…………たわしが食卓に登りかけるなんてどういう自体。」

 

 明久「それが僕の姉さんです。」

 

 

 

 

 

 

そのあとご飯を食べ終わって勉強しようというところで……

 

 

 幼馴染組以外「ハァァァバァァァドォォォォォ!?」

 

 玲「はい、一応教育課程を昨年修了しまして。今はうちの父の会社の仕事を手伝っています。」

 

 雄二「すげえな。」

 

 ゼシカ「でもねえ。」

 

 ミコノ「やっぱり……」

 

 明・弦・流「常識がかけている。」

 

そう、うちの姉さんはなんとハーバード大学を卒業しているんだ。それぐらい頭はいいんだけど代わりのその分の常識がないという……

 

 玲「よかったら勉強をみましょうか?」

 

その姉さんの言葉に乗ってみんなで姉さんの講義を受けることになった。やっぱり本場の英語がしゃべれたり書いたり出来るのはすごいな。すごくわかりやすかったきがするよ。英語も苦手だったしね。この調子でどんどん苦手を克服していこう!




さて、明久のうちでの勉強会も終わり!(ほぼ書いてないけど)では、次回も頑張ります!まえがきでも書きましたがしばらくバイトが忙しくなって上げられなくなりますので(^_^;)


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三十七問目

一週間も間が空いた(^_^;)しかも短いという。十二時間勤務が二日続くと休み動きたくなくなりますね。


明久SIDE

 

 

 Fクラス教室

 

 明久「みんなおはよう。」

 

 雄二「よう。」

 

 秀吉「おはようなのじゃ。」

 

 美波「おはよう、アキ。」

 

 瑞希「おはようございます、明久くん。」

 

 康太「…………おはよう。」

 

 弦太郎「おはよう!昨日は結構はかどったなぁ!」

 

 流星「ああ。なんだかんだで玲さんのおかげだな。」

 

 ゼシカ「そりゃあなんたってハーバード卒だからね、あの人。しかも本場の英語までしゃべれるし。」

 

 ミコノ「みんなの英語の成績、だいぶレベルアップしたんじゃない?」

 

特に僕や秀吉、ムッツリーニは英語が苦手な部類だからね。伸びしろがかなりあったしね。はあ、あとは……

 

 明久「古典や物理をなんとかしないとなあ。」

 

 弦太郎「俺もだ……」

 

 流星「この間坂本に最初の戦争の時の物理の点数を教えてもらったけど明久、いくらなんでもひどすぎないか?せめて100点以上はないといざというときまずいぞ。」

 

確かに流星くんの言うとおりだ。いくら操作能力が高くてもふたケタのしたの方だったら一瞬でやられちゃうからね。現にそれで痛い目に遭ってるし。

 

 雄二「じゃあ今日はうちで勉強会でもするか?翔子に聞いたら今日はAクラスメンバーも参加できるみたいだしな。それに今日はうちの母親もいないし……」

 

 弦太郎「じゃあ今日は雄二の家で勉強会だ!」

 

 全員「おおおおお!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雄二の家前

 

 

 翔子「……今日は頑張る。」

 

 愛子「またみんなで勉強会するとはねえ。」

 

今日はAクラスのみんなも来てるからいろいろ教えてもらえると思うな。

 

 優子「そういえば召喚獣システムのデータがリセットするって聞いたわね。」

 

 リーメイ「リセット?」

 

 秀吉「どういうことじゃ、姉上。リセットとは?」

 

 優子「なんでも召喚獣のシステムの調整をするらしくてね。一度武器とかのデータを消すらしいのよ。それで今度の期末で点数がよかったら武器が強くなるかもしれないってことよ。」

 

 明久「本当に!?それなら僕の武器もマシになるかもしれないね!」

 

 弦太郎「お前よりも俺の方がひでえからな。まさかの素手だぞ?」

 

 ゼシカ「それならなおさら頑張らないとね。」

 

 ミコノ「うん、そうだね。」

 

 流星「俺の武器はヌンチャクだったけど変わらないでくれた方がありがたいな。」

 

 康太「…………俺の武器もこのままの方が使いやすい。」

 

 雄二「俺のメリケンサックはさすがにどうにかなるといいんだがな。んじゃ、入ってくれ。」

 

ガチャ

 

 雄二以外「お邪魔します。」

 

そういえば雄二の家に来るのひさしぶりだな。

 

 明久「今日は誰もいないんだっけ?」

 

 雄二「ああ、オヤジは仕事でしばらく帰ってこないみたいだしおふくろも今日から温泉旅行に……」

 

ガチャ

 

 雪乃「………………」プチプチプチプチプチプチ

 

パタン

 

え、今の人誰?なんかひたすらプチプチを潰してたけど?

 

 翔子「……雄二、いまお義母さんが……」

 

 雄二「気のせいだ翔子。あれは俺の母親に似た変質者に違いない。」

 

さっき居間にいた人が雄二のお母さん!?

 

 ゼシカ「なんかこの前あんたが明久と妙にシンパシー合わさってた理由がわかったきがする……」

 

 流星「どことなく玲さんと似たオーラが見えた気が……」

 

 雄二「はあ、しかしどうするかな?俺の部屋は狭いからな。この人数で勉強するなら居間がちょうど良かったんだがおふくろがいるから進みそうにないし……」

 

ピピピピピピ!

 

 美波「あ、ごめん。うちみたい。はい、もしも……あ、お母さん。うん……うん……え!うん、わかった……」ピ!

 

 美波「ごめん、うちの母親が急に仕事が入ったみたいで出かけなくちゃならないって。」

 

 明久「え?それってつまり今葉月ちゃんがうちに一人ってことじゃないの?」

 

 ゼシカ「小学生が家に一人はまずいんじゃない?」

 

 愛子「ちょっと危ないかもね。」

 

 美波「うん、だから今日はごめんけど帰るね。」

 

 雄二「……そうだ島田。どうせならお前のうちで勉強会をしないか?それならみんなで勉強会できるしお前の妹も俺たちとは面識あるしそのほうが良くないか?」

 

 弦太郎「お、それもそうだな!」

 

 流星「おれは知らないんだが……まあいいか。」

 

そういうことで僕たちは美波の家に行くことになった




さて、次回は美波の家で勉強会です


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三十八問目

どうも皆さん、すいませんでした(^_^;)最近バイトがめちゃくちゃ忙しくおまけに貴重な休日も三回ほど急なヘルプにより潰されるなどしてほとんど時間が取れず休みは休みで大切な用事があったため大幅に遅れてしまいました。これからはちょっとずつでも書き溜めていきますのでもう少し更新速度を前に近づけられるようにします!


 明久SIDE

 

ガチャ

 

 美波「葉月、ただいまー。」

 

 葉月「あ、お姉ちゃん!おかえりなさいです!」

 

美波のうちに来るとまず葉月ちゃんが出迎えてくれた。

 

 葉月「お兄ちゃんたちも一緒ですか?いらっしゃいです!」

 

 明久「こんにちは、葉月ちゃん。」

 

 ゼシカ「やっほー、久しぶり。」

 

僕たちを見た葉月ちゃんはとても喜んでくれたのか全身で喜んでいるような状態になっていた。

 

 流星「やあ、はじめまして葉月ちゃん。俺は朔田流星。お兄ちゃんたちの友達だ。」

 

 葉月「はじめましてです!よろしくです!」

 

 流星「ああ、よろしくな。」

 

流星君も雄二と一緒でしゃがみこんでから話しかけてるな。

 

 美波「じゃあみんな、リビングはこっちよ。」

 

 全員「おじゃましまーす!」

 

僕らはリビングに入っていく。

 

 美波「さて、テーブルを持ってくるから皆待ってて。」

 

 弦太郎「あ、俺たちも手伝うぞ!」

 

 流星「女の子にひとりでやらせるのはさすがにな。」

 

 明久「じゃあ僕も……」

 

 葉月「?テーブルってお姉ちゃん達何するですか?あ、トランプですか!」

 

あ、そういえば葉月ちゃんは事情知らなかったな。

 

 美波「今日はお姉ちゃん達今度あるテストのために勉強するの。」

 

 葉月「あ……そうですか。じゃあ葉月はお部屋にいるです。」

 

そう言って葉月ちゃんはリビングから出ていこうとする。

 

 ゼシカ「う~ん……あ!葉月ちゃん、あたしたち一緒に勉強する?宿題でわかんないとことかあったら教えるよ!」

 

そんな葉月ちゃんを見てゼシカはほうってはおけなかったみたいだ。

 

 葉月「え、いいんですか?」

 

 翔子「……いい考え。」

 

 優子「私たちからしたら小学生ひとり増えてもね。」

 

 秀吉「わしは勉強は教えてはやれぬが大歓迎じゃ。」

 

 康太「…………保健体育なら教えられる。」

 

 愛子「ムッツリーニ君、小学生にそのセリフはギリギリアウトだよ?」

 

 弦太郎「よし、一緒に勉強頑張ろうぜ!」

 

 美波(ごめんね、みんな。)

 

美波が小さい声で話しかけてきた。

 

 明久(いいよ美波。)

 

 ミコノ(それに葉月ちゃんを部屋のひとりでいさせたら心配で気になって逆に手がつかなさそうだしね)

 

 流星(確かにな。)

 

 リーメイ「それじゃあ葉月ちゃん、勉強道具持ってこようか?」

 

 葉月「ハイです!」

 

タタタタッ

 

 雄二「走ると危ないぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

そして数時間後、雄二の家に一度寄っていたこともあって夕食を作る時間があまりなかったことからご飯は出前で済ませて再び勉強。そして……

 

 雄二「ん?なんだ、もう九時半か。」

 

 秀吉「相当集中しておったのかのう?」

 

 康太「…………気づかなかった。」

 

 優子「頑張ってたものね。」

 

 愛子「じゃあ、今日はもう帰る?」

 

まあ女の子もいることだしね。

 

 弦太郎「じゃあ、また今度にするか続きは。」

 

 ミコノ「今日はありがとうね、葉月ちゃん。」

 

 葉月「お兄ちゃん達、お姉ちゃん達!テストが終わったら一緒に遊ぼうです!」

 

そして女子たちを送り届けながらその日は帰った。

 

 

 

 

 

それから数日がたち……

 

 明久「姉さん、今日は友達のうちに泊まりで勉強してくるからご飯は自分で用意してね。」

 

美波の家での勉強会の翌日に霧島さんからうちで泊まり込みで勉強しないかと誘われ僕や雄二たちはそれを快諾。今日は土曜日だから少し遅くまでやっても問題ないし明日の朝も復習する余裕もあるだろうしね。

 

 玲「あら、そうなんですか?では、事故にあわないように気をつけて行ってきてくださいね。」

 

 明久「姉さん、僕もうすぐ十七歳になるんだけど……」

 

どうも姉さんはたまに僕のことを子供扱いしている気がする。

 

 

 

 

 

 ゼシカ「そりゃあ、自分の弟だもん。少しは心配するんじゃない?」

 

霧島さんのうちに行く途中でゼシカたちと合流して今朝のことを話して帰ってきたのがこの返答。そうなのかもしれないけどさすがにね……

 

 弦太郎「なんだかんだでいいお姉さんだもんな。」

 

 ミコノ「そうだよ、優しいいいお姉さんだと思うよ?」

 

 リーメイ「ひとつなにかあるとすれば……」

 

 流星「たまにやらかすあの非常識な行動だな……」

 

姉さんがが帰ってきたあといくつかアメリカでの話を聞いたけどひどかったのは暑いからって地下鉄の中でバスローブに着替えたということ。(しかも周りは男だけ)いくらなんでもこれはひどかった……

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 明久「すごいな……」

 

 弦太郎「そういや霧島ってお嬢様だったな……」

 

目の前にあるのはとんでもない豪邸だった。

 

 ゼシカ「えっと、どこ行けばいいわけ?」

 

 ミコノ「とりあえず玄関まで行かない?」

 

 リーメイ「ほかのみんなはもう来てるのかしら。」

 

 流星「話しながらゆっくり来たしな。多分来てるだろ。」

 

流星くんたち少しは進展してきたのかな?言葉遣いも前はどことなく他人行儀みたいな感じがあったからね。えっと玄関まで来たけど呼び鈴は……あった!

 

ピンポーン

 

 ガチャ

 

 翔子「……みんな、いらっしゃい。」

 

 雄二「よう、遅かったなお前ら。」

 

 明久「あれ、雄二?なんで一緒に出てるの?」

 

 雄二「ほかのやつらはもう来てるからお前らを出迎えようと思ってな。」

 

 弦太郎「げ、まじで俺らが最後なのか!」

 

 ゼシカ「あっちゃー、もうちょっと早く出ればよかったかな?」

 

 翔子「……大丈夫、ほんの十分くらい前だったから。部屋まで案内するからついてきて。」

 

そう言われて霧島さんについていく僕たち。廊下のいきどまりがみえないんですけど……

 

 流星「部屋の数もすごいな。」

 

 翔子「……用途別。」

 

 リーメイ「ここはなんの部屋?」

 

 翔子「……そこは父の書斎。」

 

 ミコノ「あれってもしかしてスクリーン?」

 

 翔子「……そこはシアタールーム。」

 

 雄二「翔子。なんだこの妙にでかいベッドがある部屋は?前来た時こんなのがある部屋あったか?」

 

たまに雄二も遊びに来てるみたいだね。そりゃあ自分の彼女だもんね。

 

 翔子「……そこは私と雄二の愛の巣。」

 

 雄二「おい!」

 

今のは忘れておいてあげよう。

 

 翔子「……ここ。」

 

ガチャ

 

 秀吉「お、きたのお主ら。」

 

 優子「じゃあ、早速はじめるとする?いい加減そこの二人を止めたいしね……」

 

 愛子「だからぁ、シミュレーションばかりじゃダメなんだってば!」

 

 康太「…………何事においてもシミュレーションは大切。そんなこともわからないのか、工藤愛子。」

 

 愛子「そんなわからず屋のムッツリーニくんはこうだよ!(ピラ)」

 

 康太「…………卑怯な。」ブシャァァァ!!!

 

 明・雄・弦「ムッツリーニィィィ!!!」

 

 流星「おい、大丈夫か土屋!?」

 

そのあとなんとかムッツリーニを蘇生させたあと勉強を始めた。僕と弦太郎はゼシカや流星君たちに古典や物理を教えてもらっていた。その甲斐あってか途中の小テストでは少しだけど上がっていた。この調子で頑張らないとね!

 

 雄二「よし、お前ら。はべりの已然系を用いた例文を書いてみろ。」

 

 秀・美「以前食べたケーキはベリーデリシャスでした。」

 

 雄二「そこに正座しろお前ら。」

 

前途多難な部分もあったけど。そのあとは豪華な夕食を食べてお風呂に入ったあと就寝した。

 

 

 

 

翌日の早朝

 

 明久「ふぁぁぁぁぁ。うーん、まだ起きるには早いかなあ。まあいいや、朝から小テストするって言ってたし顔洗ったあと復習でもするかな?」

 

洗面所どこかわかんないしお風呂のお湯を使わせてもらおうかな?

 

 

 

 

 明久「あ、確かここだったよね。」

 

ガチャ×2

 

ん?今もう一つ扉の開く音がした気が……

 

 ゼシカ「……え、あ、明久!?」

 

そこにいたのは……

 

 明久「……ぶほ!」ブシャァァァ!

 

何も身につけていないゼシカだった。

 

 ゼシカ「ちょ、大丈夫明久!?って被害拡大するからまず服着ないと!」

 

そのあと目を覚ました時に聞いたけど僕が起きた時には女子は全員目を覚ましていたらしくゼシカもシャワーを借りに来ていたらしい。今回のことでひとつ思った。天国と地獄は紙一重だと。ゼシカに謝ったらむしろ謝るのはこっちだと言って許してくれた。おかげでで気まずくならなくて助かったよ。テストが終わったあともう昼頃になっていたのでみんな帰ることになった明日から期末テストか。頑張らないとな。

 

 

明久の家

 

 明久「ただいま、姉さん。」

 

 玲「あら、アキ君おかえりなさい。」

 

 明久「姉さん、何か食べたいのある?せっかく帰ってきたんだし仕事で家にいない時もあったから何か作るよ?」

 

 玲「……アキ君、そんな余裕があるんですか?明日はテストなんですしそんなことをしていては本末転倒ですよ?」

 

 明久「ちょ、なんだよそんなことって。姉さんにとっては僕と一緒にご飯食べるのって……」

 

嫌なところもあるけどせっかく家族と一緒にご飯を作って食べるっていうのにそんなことっていいい方はないでしょ!姉さんにとっては久しぶりに弟とゆっくりするっていうのはその程度のことだったっていうの?

 

 玲「もしテストの点数が悪かったときあの時ご飯を作ってる余裕なんてなかったのにと言われても困ります。ここは……」

 

 明久「……じゃあもういいよ!勝手にしたらいいさ!」

 

僕は自分の部屋に行き着替えをカバンに入れてまた玄関にいく。

 

 玲「ちょっとアキ君!どこに行くんですか!」

 

 明久「姉さんは僕にテストに集中して欲しいんでしょ?人の心遣いを言い訳の材料とか言う人が近くにいたら勉強なんてできないよ。じゃあね、テストが終わるまでは帰らないから。弦太郎かだれかのうちに泊めてもらうよ。」

 

バタン!

 

 玲「……アキ君…………」

 

 

 




はあ、本当にすいませんでした皆さん。これからは気をつけます。
さて、話は変わりますが最近自分ライダーだけでなくキョウリュウジャーにもガチではまってしまいました。ドハマりした戦隊はまさかのこれが初めてという。おかげである構想が浮かび上がってきた始末です。それがどういう結果につながるかはお楽しみに!次回は明日が休みなのでまた投稿したいと思います!


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三十九問目

さて、今回で玲編完結です!ではどうぞ!


ゼシカSIDE

 

 

 明久「ごめんね、ゼシカ。ミコノさんも。」

 

 ゼシカ「いいって明久。昨日も言ったけど気にしないでよ。」

 

 ミコノ「うん、そうだよ明久くん。」

 

昨日帰ったあとミコノと一緒に出かけたらカバンを背負った明久とあって事情を聞いたら玲さんと喧嘩して飛び出してきたとか。どうせならとうちにこさせて昨日は一緒に勉強したわけ。

 

 弦太郎「でもよう、いくらなんでもその言い方はひどくねえか?せっかく明久が気を使ったっていうのによ。」

 

 流星「玲さんが言ったことも全部間違ってるわけじゃないけどな。まあでも確かに言い方がな……」

 

はあ、どうしたもんかなぁ?

 

 リーメイ「まあとりあず早いうちに仲直りしたほうがいいと思うわよ?」

 

 明久「……うん。でも昨日テストが終わるまで帰らないって言っちゃったしね。ちょっと顔を合わせずらいというか……」

 

 ゼシカ「じゃあしばらくはあたしたちの家に泊まればいいじゃん。今うちの両親出張だからボディーガード的な意味も兼ねてさ。」

 

 明久「あはは……じゃあよろしく頼むよ。それじゃあ今日のテスト頑張ろうか!」

 

 

 

 

 

 

 

 明久「ふうう、疲れたァァァ!」

 

 弦太郎「物理どうだった?そこそこ良かったほうだと思うぞ俺は!」

 

 明久「うん、やっぱり教えてもらったおかげだね!」

 

 雄二「それなら今度の戦争は頼むぞ?お前らの操作力があれば百点あれば大体のやつらとは互角以上に戦えるんだからな。」

 

 明久「ほんとに前の時はひどかったからね。」

 

 ゼシカ「あたしも今回は結構できてたね。こりゃ400点以上あるかも!」

 

あたしもそろそろ腕輪使いたいしね。さて……

 

 ゼシカ「明久、先にミコノと一緒に帰っててもらってていい?ちょっとコンビニ寄ってお菓子買ってくから。いろいろ買っときたいのもあるし。」

 

 明久「手伝うよ、何買うの?」

 

 ゼシカ「明久、女の子のプライベートに関わってくるから素直に帰ってね。」

 

 明久「ごめんなさい。」

 

 ミコノ「あんまり遅くならないうちに帰ってきてよ?」

 

 ゼシカ「うん、わかってる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゼシカ「さてと……」

 

コンビニで時間潰したあとあたしが来たのは……明久の家の前。

 

 ゼシカ「……話してみるかな。」ピンポーン

 

ガチャ

 

 玲「はい……あら、ゼシカちゃん。」

 

 ゼシカ「どうも、ちょっといいですか?」

 

 玲「……どうぞ、上がってください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 玲「そうですか、アキ君がご迷惑をおかけしています。」

 

 ゼシカ「いや、全然いいですよ。むしろこっちが迷惑かけてる感じですし。それよりも……」

 

 玲「……私がアキくんに言ったことですね。正直言っていくらなんでも言葉足らずでしたね。」

 

 ゼシカ「……はあ。玲さん、確かに玲さんはたまに予想できないことしでかしますけどそれでも明久のことをちゃんと考えてるのは知ってますから。でもさすがに今回は明久もちょっときついこと言ったとは言え玲さんが悪いですよ?だから……」

 

 玲「そうですね、謝らないといけません。アキくんに……ゼシカちゃん。」

 

 ゼシカ「はい?」

 

 玲「アキ君のこと、これからもお願いできますか?」

 

 ゼシカ「…………あたしでいいんでしょうか?」

 

 玲「ゼシカちゃんだからお願いしてるんですよ?アキ君は鈍感ですから、たとえ両想いだとしても向こうからのアプローチは期待しないほうがいいですよ?頑張ってください。」

 

 ゼシカ「あははは……はい。」

 

そうだよね、待ってるばかりじゃね。……覚悟決めるとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明久SIDE

 

 ゼシカ「ただいま!」

 

 ミコノ「あ、お帰り!」

 

 明久「必要なものはあった?」

 

 ゼシカ「うん、まあね。明久。」

 

 明久「なに?」

 

 ゼシカ「帰ったら冷蔵庫のなか見てみれば?」

 

 明久「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

期末試験最終日の放課後

 

 

冷蔵庫のなか見てみればってどういうことだろう?

 

 

 明久「ただいま、姉さん。」

 

 玲「おかえりなさい、アキ君。」

 

 明久「姉さん、この前はごめんね。きついこと言って。」

 

 玲「いいんですよ。私の発言こそ気を使ってくれた弟に対していう言葉ではありませんでした。すいません、アキ君。」

 

 明久「姉さん……」

 

 玲「さて、今日は外でご飯を食べましょうか。アキ君、私は先に出てますから着替えてきてください。」

 

 明久「うん、わかった。」

 

姉さんが外に出たあと僕は一度冷蔵庫を覗いてみた。

 

 明久「!?これって……」

 

そこには明らかに失敗したであろうパエリアがあった。いくつも……

 

 明久「いったいどういうこと?」

 

その時今まで引っかかってたことがやっとわかった。みんなが来たあの日、いっぱい持ってた材料は料理を練習するためのものだったんだ。いくらなんでも多すぎたからねあれは。そしてこの前のあの発言、本当は自分がつくるから僕はゆっくり勉強してていいって言おうとしてたのかもしれない。……僕も結構口下手な方だと思ったけど姉さんもじゃないか。……ひどいこと言っちゃったな。

 

 玲「アキ君、まだですか?」

 

 明久「うん、今行くよ!」

 

今度、姉さんの好物を作ってあげよう。それでオアイコだよ、姉さん。




さて、次回は玲編座談会!そしてその次はいよいよ……なるべく早く更新します!


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七章 座談会

さて、みなさんだいぶお待たせしました。久しぶりの休みです。明日も休みなので更新しようと思っています。あ、それと今日ウィザードとキョウリュウジャーの映画見に行ってきました!いやぁ面白かったです!まだ見てない方はぜひ見てください!それとキョウリュウジャーのほうのEDはサビのところに入ったら注意してみてください。思わず「おお!」という映像が移りますから。それではどうぞ!


第七章 期末テスト&玲帰国編 「姉とテストと伝える覚悟」

 

 作者&キャラ座談会

 

 

 

 へもそな「はーいみなさん、また遅れてしまってすいません。十二時間勤務のおかげでなかなか書く気力が起きずこんな事態。はぁ、まあとりあえず振り返っていきましょうか?」

 

 明久「今回は珍しく仮面ライダーの出番がなかったね。」

 

 雄二「そのかわり勉強しまくってたからなこれでひどい点数出してみろ?この章まるまる無駄だったぞ?」

 

 弦太郎「まあ次の章では活躍したいな。」

 

 流星「それもそうだな。」

 

 ゼシカ「いや、あんた前の章活躍してたじゃん。」

 

 ミコノ「えっとぉ、早く振り返らない?」

 

 翔子「……うん。それがいい。」

 

 リーメイ「最初は確か坂本君がお姉さんのことを聞いてfクラスメンバーを連れて吉井君の家に行ったのよね?」

 

 明久「帰り着いて早々とんでもないものが出てきちゃったけどね……」

 

 ゼシカ「あの人ほんと何考えてんの!?」

 

 ミコノ「…………はぁ。」

 

 弦太郎「まあ、ため息しか出てこなくなるよな。」

 

 流星「玲さんが帰ってきた時の格好もすごかったな。」

 

 雄二「まさかのメイド服だったもんな。お前の姉さん一体なんなんだ?」

 

 明久「勉強の時に知ったとは思うけどあれでも一応ハーバードをトップクラスで卒業してるからね。それなのに普段からあの非常識な行動だよ。」

 

 弦太郎「まあいろいろ明久のことをちゃんと考えてくれてるあたりいい姉ちゃんだよな?」

 

 ゼシカ「ていうかそれすらなかったら最悪じゃん。」

 

 翔子「……吉井のお姉さん、すごい人。」

 

 リーメイ「多分頭の良さは代表と同じくらいじゃない?」

 

 流星「それにしても勉強の前にあんな事態になるとは……」

 

 ミコノ「いくらなんでも自分の弟の裸の写真を持ってくるなんて……」

 

 雄二「ツッコミどころしかねえよ。」

 

 明久「そのあとは普通に勉強してまた次の日雄二の家で勉強しようと思ったら……」

 

 雄二「うちのおふくろがいるとは……」

 

 弦太郎「どことなく玲さんと似た感じがしたんだけど。」

 

 流星「まさかずっとぷちぷちを潰していたのか?」

 

 翔子「……雄二のお母さん、旅行って言ってなかった?」

 

 雄二「七月と十月を間違えたとよ。」

 

 明久「雄二のお母さんもすごいね。」

 

 ゼシカ「その次の日には美波の家で勉強したんだよね。ここは普通に勉強できたね。」

 

 リーメイ「そのあと週末に代表の家で勉強会をしたのよね。」

 

 雄二「……翔子、あの部屋はやめてくれないか?」

 

 翔子「……?ふたりっきりで住みたいの?」

 

 雄二「そういうことじゃねえ!」

 

 明久「えっと、ゼシカごめんなさい。」

 

 ゼシカ「あ、いっいいよ別に!あたしきにしてないしさぁ!(顔真っ赤)」

 

 流星「……はあ。」

 

 明久「それにしてもなんで喧嘩なんてしちゃったんだろう?」

 

 弦太郎「そりゃあ家族だからこそあんな言い方されたらいらっては来るよなあ。」

 

 明久「ゼシカ、あの時姉さんと話してたんでしょ?ごめんね、ありがとう。」

 

 ゼシカ「いいっていいって。姉弟が喧嘩してるっていうのは気分悪いし。」

 

 へもそな「さて、こんなとこでしょうかね?」

 

 明久「次章はどうなるの?」

 

 へもそな「そこはあとがきで書きますから。それでは皆さん……」

 

 全員「次章もお願いします!」




いやあ、遅れてしまって申し訳ございません。それでは次章予告です。どうぞ!


 次章予告

夏休みに入ったがまだあと少し補修が残ってる二年生組。その途中召喚獣の装備がどうなってるか確認してみるとそこに現れたのはなんと等身大の妖怪のような召喚獣!?しかもライダー組はまるで本物の仮面ライダーが現れたような状態!どうやら学園等が調整に失敗したとのこと。そこにやってきたのは常夏コンビ!学園祭のこともありトラブルになるが学園長により肝試し対決をすることになる。三年生側の妨害により弦太郎&ミコノ、流星&リーメイ組がリタイアしてしまう!常夏コンビの発言が原因でリタイアすることになったゼシカと翔子の二人の言葉を聞いて切れる明久と雄二!しかし雄二も卑怯な行動で敗れてしまう!?その時怒りのチカラでオーズに恐ろしき竜の力が宿る!

 次章 オカルト召喚獣編 「肝試しと伝わる想いと恐竜コンボ」

お楽しみに!


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第八章 オカルト召喚獣編 「肝試しと伝わる想いと恐竜コンボ」
四十問目


ふう、やっとこさかけました。では第八章、どうぞ!


no side

 

ここは学園長室。そこには呆れ返った様子の西村教諭とどこか遠い目をしている学園長。

 

 西村「はぁ。学園長、なんなんですかこれは一体?」

 

 学園長「……いやぁ、夏だねえ西村先生。」

 

 西村「こっちを見ていただけませんか?」

 

 学園長「暑い夏にすることといえばあんたは何を思い浮かべる?」

 

 西村「話を変えないでいただけませんか?」

 

 学園長「あたしはそうだねぇ…………」

 

いたずらっぽい顔になって学園長は言う。

 

 学園長「肝試しとかさね。」

 

 

 

 

 

 

 明久SIDE

 

はあ、全く。まさかまだ補修が残っていたなんて。試験も終わって夏休みになったっていうのに、なんでわざわざ学校で勉強しなきゃいけないんだろう?

 

 ゼシカ「暑いから集中力が下がるとかで夏休みができたのに意味ないじゃん……」

 

ゼシカなんてもう学校行く途中なのに汗だくで肩のところが少し制服が……って何を考えてるんだ僕は!……はあ、これじゃほかの二人のことは言えないな。いつまでもこれじゃあね。

 

 弦太郎「はあ、あっちい!」

 

 ミコノ「ねえ弦太郎。横でそれはあんまり言わないで欲しいんだけど?」

 

 流星「確かにな。余計熱くなるからな。」

 

 リーメイ「まあこんな暑さじゃ根をあげたくなるわよ。」

 

補修が終わったら今日はどっか涼みにでも行こうかな?

 

 ミコノ「でもあと今日含めて三日だから。がんばろう!」

 

 全員「おお!」

 

 

 

 

 

 

 

 

学校 Fクラス

 

 

 雄二「なあお前ら、召喚獣の装備がどうなってるか気にならないか?」

 

 明久「え?何いきなり?」

 

今日の補修もあと少しで終わるっていう時に雄二が突然こんなことを言い出してきた。たしかにそうだよね。確か装備はリセットされて一学期の期末でまた新しくなるって話だったし。

 

 ゼシカ「でもどうすんの?装備見たいからでじゃ召喚許可はさすがに出ないんじゃない?」

 

たしかにそうだよね。でも……

 

 明久「ゼシカ、忘れてない?腕輪のこと。」

 

 ゼシカ「……あ、あったねえそんなの。」

 

 雄二「おい!」

 

まあたしかにいつかの暴走召喚獣の時ぐらいしか使ってなかったきがするしね。清涼祭の時に手に入れた白金の腕輪。僕のは最大十体の分身を作れる能力。弦太郎が雄二にあげた好きな教科のフィールドをはることのできる腕輪。これを使えば確かにわざわざ召喚許可をもらわなくても召喚できるね。

 

 明久「じゃあ早速呼び出してみようかな?」

 

 雄二「よし、じゃあ明久から頼むぞ?アウェイクン!」

 

教師よりかは狭いけどちゃんとしたフィールドが貼られていく。よし!

 

 明久「サモン!」

 

そしていつものように召喚獣が出てくる……はずだった。

 

シュバ! スタ!

 

 明久「……え?」

 

 オーズ「…………」

 

 明久「ええぇぇぇぇ!?」

 

 ゼシカ「は、え、ちょ、なにこれ!」

 

 雄二「どういうことだ!?」

 

僕の目の前に現れたのは等身大、僕と同じ背丈のオーズだった。

 

 弦太郎「すげぇぇぇ!本物の仮面ライダー見てえだ!」

 

 流星「おい、弦太郎。召喚獣は本来デフォルメされたようなサイズだろ?どうなっているんだ?」

 

 ミコノ「これっていったいどういうこと?」

 

 秀吉「もしかすると……」

 

 康太「…………ほかの召喚獣にも異変が起きてる可能性がある。」

 

 ゼシカ「……ねえミコノ、あたしたちも呼び出してみない?」

 

 ミコノ「え?う、うん。」

 

 ゼシ・ミコ「「サモン!」」

 

二人の召喚獣も等身大の人間のような姿になっていた。武器はそれぞれ盾と剣だけどゼシカの方は翼が生えていて勇ましい感じが漂っている。ミコノさんの方は強そうというよりは人に癒しを与えるというか優しい雰囲気がする。

 

 康太「…………ミネルヴァとヴァルキリーといったところ。」

 

 流星「それって確か、ローマ神話と北欧神話に出てくる神様の名前だよな?確かにイメージとしてはぴったりだな。」

 

 雄二「…………弦太郎、流星。俺たちも召喚するぞ。」

 

 弦太郎「え?」

 

 流星「……なるほど、確かめてみる必要もあるしな。」

 

 雄・弦・流「「「サモン!」」」

 

そしてそこに現れたのはやはり等身大のバース、フォーゼ、メテオの三体だった。

 

 瑞希「す、すごいです!」

 

 美波「まるでテレビでも見てるみたいね。」

 

確かに今まではあくまでも小さい召喚獣サイズだったからね。人間サイズになったってことは本当に本物みたいなことになってるのと一緒だからね。

 

ガラララ

 

 西村「おまえたち!一体何を騒いで…………おそかったか……」

 

 流星「あ、先生!」

 

 雄二「なるほど、その反応、何か知ってんな鉄人?」

 

 明久「え、本当ですか!?これって一体なんなんですか?」

 

僕たちが先生に視線を送り続けると鉄人は観念したように話し始めた。

 

 西村「わかった、どうせごまかしても無理だろうしな。……いま召喚獣はオカルト的要素が強く出てしまっているのだ。」

 

 全員「オカルト的要素?」

 




鈴城姉妹のはもう一度わかりやすくどうなってるかというと

ゼシカ ミネルヴァ ミコノ ヴァルキリー

ゼシカのミネルヴァは某箱の中で戦うプラモデルから持ってきてます。

では、次回もお楽しみに!


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四十一問目

すいません、また二週間ほど空いてしまって(^^;)一応明日も休みなので多分明日も投稿するかもしれません。最近は新しく買ったキョウリュウジャー、ウィザードの劇場版主題歌のCDを聴きながら書いています。では、どうぞ!


明久side

 

 

オカルト要素が強く出ているってどういうことだろう?

 

 西村「お前たちも一応知っているとは思うが本来召喚獣はほとんどが科学の力で作られてはいるが実際はオカルト要素と偶然融合して出来た技術だ。それが学園長がシステムの調整に失敗してしまったらしくオカルト要素が強くなり召喚者を小さくしたような姿ではなく等身がほぼ同じになった上怪物などの姿に変化してしまうようになったんだ。」

 

 ゼシカ「あたしとミコノは怪物どころか神話の神様な上にそこの四人はもろ仮面ライダーなんですけど?」

 

 西村「召喚獣の変化は召喚者の本質をシステムが読み取ると言って言われていたがそこの四人の場合は変身能力が常に発揮される状態になってしまったというところだな」

 

 明久「それって常にフィードバックが高い状態ってことですよね……」

 

 雄二「いらんもんまで常に発揮されるのはごめんだな。」

 

 弦太郎「あ。みんなのやつも見てみないか?召喚獣がどうなってんのか!」

 

 流星「それはいいな。システムの調整なんてすぐ終わるものでもないだろうしな。暇つぶしにはなるな。」

 

みんなの本質がどんなものか気になるしいいかも。

 

 美波「そうね、どうせだったらどんなものになっているか見てみたいしね。じゃあ行くわよ、サモン!」

 

ずぅぅぅぅん!←ぬりかべ

 

……………………なんていってあげたらいいのかわからない

 

 美波「うう、うちはどうせ……」

 

 瑞希「じゃ、じゃあ次は私が行きます!こ、怖いのが出ないといいんですけど……」

 

そういえば瑞希さんは怖いものが苦手だって前言ってたね。

 

ボン!←サキュバス

 

 瑞希「きゃぁぁぁ!見ないでくださァァァァい!」

 

こ、これはまた随分と目に毒なのが来ちゃったね。

 

 康太「…………」ぶぅぅぅぅぅ!!

 

 明久「あ、ムッツリーニ!!!」

 

 流星「……なんだかこの光景が当たり前だと思うようになってきている自分がいる。」

 

 弦太郎「流石になれただろ?」

 

いや、なれたらダメだと思うよ弦太郎。とか思いながらムッツリーニのカバンから輸血パックを出している僕が言える立場じゃないか。

 

 雄二「姫路、消したかったら俺から離れろ。フィールドから離れちまえばいいはずだからな。」

 

 瑞希「は、はい……」

 

そして瑞希さんが教室から出てしばらくしたら召喚獣が消えた。

 

 秀吉「ふむ、では次はわしがいくかのう。サモン!」

 

ボン!←猫又

 

 秀吉「……なぜなのじゃ。」

 

ついにシステムにまで可愛いという判断がされちゃったんだね秀吉……

 

 康太「…………」パシャパシャ!

 

 秀吉「何をやっておるんじゃお主は……」

 

 康太「…………とある人物に特別価格で売ろうと思って。」

 

 弦太郎「あ、お前もやってみろよムッツリーニ。」

 

 ゼシカ「どんなのが出てくるんだか?」

 

 康太「…………サモン!」

 

 ボン!←吸血鬼

 

 ミコノ「これって吸血鬼?」

 

 秀吉「とりあえず納得できるものではあるのう。」

 

 雄二「若い女がすきでちょくちょく血を必要としているからな。日常的に。」

 

 康太「…………そんな事実は一切ない。」

 

 明久「輸血されている状態で何言っても無駄だよ。」

 

そうやって僕たちが騒いでいると……

 

がららら!

 

 常村「おいてめえら!」

 

 夏川「騒いでんじゃねええよ!うるさくて勉強に集中できねえだろ!」

 

!?あいつらは!

 

 明久「…………誰だっけ?」

 

 雄二「覚えてねえのか?常夏コンビだ。」

 

 明久「ああ!あの卑怯な二人組か!」

 

 常村「常村と夏川だ!」

 

 夏川「名前を組み合わせるんじゃねえ!」

 

 流星「おい、弦太郎。あの二人か?前言っていた先輩ふたりは。」

 

 弦太郎「ああ。そうだけどどうかしたのか?」

 

 流星「…………」

 

スタスタスタスタ

 

 ミコノ「?流星君?」

 

 ゼシカ「どうしたのよ?」

 

流星くんが歩いて行ったのは……常夏コンビの方?

 

 流星「あんたたちか。明久と弦太郎に卑怯なことをした挙句この学校を潰そうとしていた教師に協力していたのはクズは。」

 

 常村「あ!?なんだてめえは!年上に向かってクズだァ!?」

 

 流星「あいつらに清涼祭で負けたからって勉強を抜け出してサボっているときにわざわざ八つ当たりに来るようなやつはその呼び方で十分だろう?」

 

 明久「八つ当たり?三階まで響いていたんじゃないの?僕たちの声って。」

 

 雄二「あのなあ明久。たとえ響いていたとしても聞こえるのはせいぜい三年のFクラスとかの旧校舎側だぞ?Aクラスは離れている上に新校舎だからそこまで声が行くはずないだろ。夏期講習の途中で抜け出して俺たちの声が聞こえたからいちゃもんつけてストレス発散でもしようと思ったんだろ?」

 

はあ、清涼祭の時のこと全然反省してないじゃん。

 

 常村「くそ、てめえらのせいでこっちはかなり内申点が下がったんだぞ!」

 

 雄二「自業自得だろうが。」

 

 西村「お前たち、どうやら反省していなかったようだな。」

 

 流星「……西村先生、ここは任せてもらえませんか?雄二、いいか?」

 

 雄二「なるほど、いいぜ。おい、常夏コンビ。召喚獣をだしてもらおうか。ちょうどフィールド貼っているしこれで決着付けようぜ。」

 

 常村「ちっ!まあいい、サモン!」

 

 夏川「サモン!」

 

ボン!

 

!?あれって!

 

 明久「Wに出てくるウェザードーパントとナスカドーパント!?怪物どころか怪人が出てきちゃったよ!」

 

 雄二「ほう、見た目からして結構強そうだな。」

 

 流星「雄二、舐めないほうがいいぞ。あの二人の操作能力は知らんが青い方はまだともかく白い方はWとアクセル、二人のライダーが通常フォームだったとは言え二人がかりの必殺技を相殺するほどの能力をもつからな。」

 

 明久「流星君もW見てたんだ。」

 

 常村「よくわかんねえが……」

 

 夏川「ぶっ潰してやる!」

 

二体の怪人がバースとメテオに飛びかかってきた!

 

 雄二「喰らうかよ!」

 

サッ!

 

 雄二「今度はこっちだ!ドリルアーム!」

 

ガシャン!ギュルルル!ドガ!

 

 常村「うお!」

 

雄二の攻撃がモヒカンが操るウェザーに直撃した!

 

 夏川「常村!」

 

 流星「あんたの相手はこっちだ!ジュピターハンマー!」

 

 『オウケィ!ジュピタァァ!』

 

メテオが腕についているガントレットを操作すると木星みたいな球体が右手に装備された!

 

 流星「ホォォウワチャァァァ!」

 

ドガァァァ!

 

 夏川「ぐ!」

 

 ゼシカ「すごい……まるで本当に仮面ライダーが戦ってるみたいじゃん……」

 

 明久「うん……」

 

と、その時。

 

 学園長「はい!そこまでさね!」

 

召喚フィールドが消えた?でも雄二は腕輪の能力は消してないと思うんだけど……

 

 雄二「ち、ババアなんのようだ?わざわざフィールドを張って干渉させるなんて。」

 

 明久「干渉?」

 

 ミコノ「知らなかったの?召喚フィールドはあんまり近くで貼りすぎると重なっているところが干渉し合ってフィールドが消えちゃうの。」

 

 弦太郎「へえ、そうなのか!」

 

 ゼシカ「流星が知らないとかならともかくあんたらがしないのはまずいでしょ。」

 

でもなんでババアがここに?

 

 学園長「事情は大体把握しているさね。あんたたち、あとの点数は肝試し対決で使ってもらうさね!」

 

 流星「肝試し?」

 

 学園長「ああ、実はこの召喚獣はそのために調整したさね。」

 

 Fクラスメイン組(絶対嘘だ……)

 

 学園長「それじゃあ今からルール説明をするよ。」

そのあとババアが説明した肝試しのルールはこうだった

 

 ・二年生がおどかされる側、三年が脅かすがわ。

 

 ・EとF以外の二年生のクラスを使って肝試し会場にする。それぞれのクラスの出口にチェックポイントをおき三年が二人待機しておく。二年生も二人ずつのペアで入っていき一定以上の声を出すと失格となる。なおカメラを二人共装備しそこから音声は拾う。

 

 ・チェックポイントで召喚獣バトルを行い二年が勝てば先に進める。その先で失格になってもチェックポイント、クラスの出口からそのあとのペアは始められる。

 

 ・四つのチェックポイントをすべて通過できれば二年の勝利。二年生がチェックポイントをすべて通過できずに全員失格になったら三年生の勝利。

 

 常村「くそ!」

 

 夏川「直接お灸を据えてやろうと思ったのによ!」

 

 雄二「いや、先輩方。俺たちもあんたたちとは直接ケリをつけたいからな。こういうのはどうだ?俺、明久、弦太郎、流星。このうちの二人があんたたちと直接対決して負けた方は勝った方のの言うことをひとつだけなんでも聞くっていうのはどうだ?あんたらふたりはどこかのチェックポイントで待ってりゃいいだろ?」

 

 常村「ああ、それでいい。逃げんじゃねえぞ!」

 

 夏川「行こうぜ、常村。」

 

 学園長「まちな、あんたたち三年と二年はは今日と明日は肝試し会場の準備さね。」

 

 常夏「はぁぁぁ!?」

 

向こうではまた何かまた文句言ってる常夏たちを尻目にして……

 

 明久「大丈夫なの?あの二人、またなんか卑怯なことしそうな気がしてきそうだけど。」

 

 雄二「おいおい、随分弱気じゃないか?」

 

 明久「いや、今回は実際には学年対決だからさ、ほかのみんなになにかしてこないかとか心配でさ。」

 

 流星「その時はあとで叩き潰すだけだな。だろ、雄二?」

 

 弦太郎「にしてもまさか二人の召喚獣がWの怪人になるとはな。」

 

 ゼシカ「でもあの二人が知ってるとは思えないし大丈夫なんじゃない?……ね、ねえ明久。」

 

 明久「ん?どうかした?」

 

 ゼシカ「……いや、やっぱりいいや!肝試しが終わってからいうことにする!」

 

 明久「?わかったよ。」

 

何を言おうとしていたんだろう?

 

 

 

肝試しは今日と明日で会場の準備、明後日が対決の日ということになった。




ふう、次回やっと肝試し始まります(^^;)ウィザードはあと三話で終わり。キョウリュウジャーはキングがガブティラ人間になって行方不明というもう中盤まで来ましたね。早いもんだなあ。今日のヒーロー対戦が終わったあと少しだけですがガイムの変身シーンがありましたね。では、次回もお楽しみに!


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四十二問目

ふう、すいません(^^;)あれからヘルプやらなんやらいろいろあってどうも書く気が起きずこんなことになってしまいました(^^;)ですが今日から三連休なので一気に書きたいと思います!


明久side

 

二日後

 

 明久「うわぁ…………」

 

 弦太郎「これはまた三年生は張り切ったな……」

 

ぼくたちの目の前には完全にお化け屋敷とかした新校舎が写っている。準備は三年生たちが自分たちの階の新校舎をお化け屋敷にすると言い出し準備も三年だけで行われた。まあ、脅かされる側も作っちゃったら仕掛けがバレちゃうからね。

 

 雄二「さすがの三年生もハメを外したかったんだろうな。受験のストレスをここにぶつけた結果がこれか。」

 

 康太「…………Fクラス女子約三名がやばい状態。」

 

 明久「うわ!もうムッツリーニ!いきなり出てくるのやめてよ、こっちがビビっちゃううじゃないか。」

 

 雄二「で、あれがそういうことか。」

 

雄二の向けている視線をおうとそこには…………

 

 美・瑞「…………」ガタガタガタ

 

 ミコノ「…………」顔が青くなっている

 

 ゼシカ「あちゃあ。」

 

確かに「あちゃあ」だねこれは。

 

 翔子「……大丈夫?」

 

 リーメイ「私もこういうのは苦手だから気持ちがわかるわ……」

 

 雄二「よう翔子。それにフリューゲルも。」

 

 優子「おはよう、みんな。」

 

 愛子「やっほー!」

 

 流星「これでいつものメンバーが揃ったな。」

 

 雄二「よし、じゃあAクラスに行くか。ほかの二年生も揃っているだろうしな。あとは俺たちは突入するペアを決めないとな。」

 

 明久「そういえばペアって男女ペアになったんだっけ?」

 

男女になるのはできる限りとは言われたが確かに考えてみれば男同士でお化け屋敷に行くのは流石に気持ち悪いからね。それにできることならゼシカと…………っといかんいかん。

 

 明久「でも常夏との勝負はどうする?」

 

 翔子「……私もあの人たち嫌いだから雄二と一緒に倒す。」

 

 リーメイ「私もあんな人たちは先輩とは認めたくないわ。それに同じAクラスの人間として恥ずかしいいしね。」

 

 流星「リーメイ……」

 

 弦太郎「んじゃあ、俺たちの四人のうちのだれかのペアが……」

 

 明久「あいつらをぶっ飛ばす!」

 

 雄二「そういうことだ。まあでもあいつらのところ以外のチェックポイントの三年はほかの奴らに何とかしてもらうか……流石に消耗してちゃ話にならないからな。じゃあ、行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Aクラスで二年生全体での作戦会議のあとで決めたペアの結果はこうなった。

 

 

 明久&ゼシカ

 

 

 ゼシカ「何かあったら守ってよ?」

 

 明久「わかってるよ。(よっしゃぁぁぁぁぁ!)」

 

 

 

 雄二&翔子

 

 

 翔子「……雄二、怖い。」

 

 雄二「まだ突入していない上にお前絶対怖くないだろ。」

 

 

 

 弦太郎&ミコノ

 

 

 ミコノ「はぁぁぁぁ…………」

 

 弦太郎「大丈夫かミコノ?」

 

 ミコノ「美波ちゃんや瑞希ちゃん程ではないけどやっぱりキツイかな……」

 

 

 流星&リーメイ

 

 リーメイ「はあ、私も気が重いわ。」

 

 流星「意外だな。君が怖いものが苦手だなんて。」

 

 リーメイ「あら、そう?人間なんてものは誰にだって苦手なものの一つや二つあるわ。」

 

 

 秀吉&優子

 

 秀吉「姉上は大丈夫なのか?」

 

 優子「ほかの人よりかはね。まあ本格的なホラー映画にでも出てきそうなやつだったら無理かもしれないけど。」

 

 康太&愛子

 

 康太「…………足を引っ張らないようにしろ、工藤愛子。」

 

 愛子「えへへ、僕を見くびらないでよ、ムッツリーニ君。」

 

 

 

 

 

 

 そして………………

 

 

 

 雄二「集まってくれた二年生のみんな!今日はよく集まってくれた。今回の三年生との全面対決のことについてだが三年生側で今回中心になっている奴は以前清涼祭で明久たちに卑怯な真似をしてまで加藤とした二人、常夏コンビだ!三年生があんな奴らばかりとは限らないがその時の分まで三年生どもを叩き潰すぞ!」

 

 

 二年生全体「おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

 

 ゼシカ「すごい迫力ね……」

 

 明久「なにが意外ってAクラスの人も結構いるってことだよね。僕たちがよく一緒にいる霧島さんたち以外の。」

 

 翔子「……みんなも流石にずっと勉強は嫌だと思う。」

 

 優子「よりいい成績を取るためにたくさん勉強するっていう努力はするけどみんなだってそれが全てだなんて思っちゃいないわよ。」

 

 リーメイ「勉強ももちろん頑張ってるわよ?特にあの戦争以来はね。」

 

確かに、あの時は学年トップのAクラスが最下位のFクラスに引き分けっていう事態が起こったからね。雄二も霧島さんのこともあったとは言え半分ぐらいは勉強が全てじゃないっていうことも証明したかったのもあったとは思うから少しではあるけど証明されたのかな?

 

 美波「はあ、瑞希。うちたちやっぱりでないといけないのかな?」

 

 瑞希「うぅ……なんでよりによって肝試しなんですか?」

 

あそこ二人はかなりヤバイ状態だな。あれ?

 

 明久「二人は誰とペアを組んでるの?」

 

 美波「えっと……実はさっき須川とかに誘われたんだけどあんまり頼りににならなさそうだったしうちらで組まない?ってことになって。」

 

 明久「どうりで先に尖兵として突入していった須川くんたちがぼやいているはずだよ……」

 

実はもうすでに何組かのペアは突入してるんだよね。……悲しいことに男同士のペアの人が。(もちろん全てfクラス)

 

 須川『くそう、なんで俺が福村なんかと……」

 

 福村『おい、なんだその言い草は。俺だってお前とお化け屋敷に行くなんて嫌だっていうのに。お前が女の子と一緒にいけないのはお前がモテないからだろ?何人もアタックして断られたじゃないか。』

 

Aクラスのモニターに映るのは須川くんたち。この調子じゃチェックポイントに行っても期待できそうにないな……

 

 須川『ちがう!あれはタイミングが悪かっただけだ!お前だって断られたじゃないか!』

 

 福村『いや、俺だってタイミングが悪かっただけだ!モテないわけじゃない!』

 

 須川『俺だって!』

 

 福村『俺だって!』

 

 須・福『おれだってぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

 

ビーーーーーー!

 

 康太「…………失格。」

 

 雄二「なにやってんだあいつらは……」

 

チェックポイントどころじゃなかったね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくは女子が叫んでしまい失格になってしまい好成績者がチェックポイントにたどり着くことがなくおまけにFクラスメンバーがついたとしても配置されていた三年生はやはりというべきかAクラスで点数が表示されるまもなく瞬殺という最悪なループに突入していた。

 

 

 雄二「ち、なるべく温存したかったんだが……弦太郎、鈴城姉!行けるか!?」

 

 弦太郎「おう!みんなのおかげでチェックポイントまでの道順もわかったしな!」

 

 ミコノ「それに何が出てくるかももうわかってるから、少しは声を出しちゃうかもしれないけど……頑張ってみる!」

 

 雄二「よし、頼むぞ!」

 

 

 

二人が突入してしばらくしてから……

 

 

 

グワァァァァァ!!!

 

 ミコノ「!!!!!」ガッ!

 

 弦太郎『大丈夫かミコノ!?』

 

 ミコノ『…………』コクコク

 

ミコノさん、かなり怖がってるな。大丈夫かな?

 

 ゼシカ「ミコノ……」

 

 明久「やっぱ心配?」

 

 ゼシカ「そりゃあね。自分の姉だもん。」

 

 明久「だよね……ん?あ、もうチェックポイントだ!」

 

そういえばもうルートはわかっていたんだっけ。

 

 三年モブ1『う、お前らが相手か。』

 

 三年モブ2『おい、どうすんだよ。こいつ確か常村たちを倒したんだろ?あいつらうちのクラスでも結構上のほうだぞ。」

 

 弦太郎『先輩方、わりいが一気に方を付けさせてもらうぜ。あんまり長くいるわけには行かないんだ。行くぜ、サモン!』

 

 ミコノ『私だって……頑張らないと!サモン!』

 

『如月弦太郎 現社 451 』

 

『鈴城ミコノ 現社 463』

 

 明久「……なんか現社でいつの間にか弦太郎抜いてるんですけどミコノさん。」

 

 ゼシカ「あたしだって前よりも結構点数上がってるよ?」

 

多分前の勉強会で相当レベルアップしたんだな。二人共腕輪を使いたがってたし。

 

 モブ1、2『サモン!』

 

『モブ×2 現社 386&381』

 

 弦太郎『行くぜ!ステイツチェンジ、マグネット!』

 

 ミコノ『腕輪発動、ビット!』

 

フォーゼがマグネットステイツになったと同時にミコノさんも腕輪を発動した!あれって、ミコノさんの召喚獣が持ってる剣?それが周りに何本も浮かんでいる!

 

 ミコノ『はぁぁ!』

 

シュバ!ズバ、ズバ、ザス!

 

ミコノさんの召喚獣が切りかかると同時に周りの剣も敵の召喚獣を切り裂いていく!

 

 三年モブ1『うお!』

 

 三年モブ2『くそ、なんなんだ!』

 

少しよけられてはいるけど確実にダメージを与えて言ってる。そしてその同時に……

 

 ミコノ『弦太郎!』

 

 弦太郎『おう!』

 

大きな隙も作らせている!

 

 弦太郎『NSマグネットキャノン!シュウゥゥゥゥト!』

 

ドガァァァァン!

 

 モブ×2『なぁぁぁ!?』

 

 『モブ×2戦死』

 

 弦太郎『よっしゃ!』

 

 ミコノ『やったね、弦太郎!」

 

 明久「やった!」

 

 雄二「よし、これでまず一つ目……」

 

 

 

 

 

 

 

 

ひた……

 

 ミコノ『!!!!!!??????きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』バタン!

 

 弦太郎「『おい、ミコノ!』

 

ビーーーーー!

 

 康太「…………失格。」

 

 雄二「んな!?一体何があったんだ!?」

 

 明久「ん?ゼシカ、ミコノさんの後ろになにかぶら下がってない?」

 

 ゼシカ「あれって……こんにゃく?」

 

どういうこと?

 

 翔子「……視覚的から触覚的に移してきた。」

 

 優子「なるほど、ミコノさんはもちろん今のみんなは目でわかる恐怖にはなれなけどああいうタイプのは今までなかったからいくらなれたとしても急にあんなことされたら苦手な人なら気絶もするわね。」

 

 愛子「先輩たち結構ガチでつぶしにかかってきてるねこれは。」

 

 雄二「くそ、だがあいつらのおかげで最初のチェックポイントは突破できたんだ。あいつらの分まで突き進むぞ!」

 

 流星「雄二、次は俺たちに行かせてくれないか?というか、リーメイが妙に気合が入っているんだが……」

 

 リーメイ「当たり前よ。目の前で親友があんな目に遭わされたんだから。」

 

 雄二「よし、じゃあ頼むぞ。」

 

 明久「え、そんなあっさりでいいの?」

 

 翔子「……吉井、私たち二年側は最初のチェックポイントでかなり削られた。もう出し惜しみしてる余裕はあまりないの。」

 

 流星「そういうことだ。じゃあ、行ってくる!」

 

そう言って流星君たちは次のクラスに突入していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくしてから二人の声がモニターから聞こえてくる。

 

 流星『さて、今度は何が飛び出してくるんだ?』

 

 リーメイ『あの卑怯な先輩が向こうにいるのよ。どんな手を使ってくるかわからないわ。』

 

 流星『ああ、そうだな。一応警戒はするべきか……』

 

 秀吉「……?」

 

 優子「あら、どうかしたの秀吉?」

 

 秀吉「いや、いま流星たちがいる空間の上の方に照明設備らしきものが見えてのう。」

 

 明久「照明設備?」

 

そしてモニターに写っている流星くんたちがその場所の中央付近まで行くと……

 

バン!

 

突然ライトがつきある一点の場所が照らされた。そこにいたのはあの常夏コンビの坊主、たしか夏川だったかな?その人が立っていたのだ。ただ立っているわけではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴスロリ服を着ている状態だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 二年生全員(流星、リーメイ含む)「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 

なんという不快な映像!

 

 雄二「クソ、やりやがる!」

 

 明久「汚い!やり方も汚いけど写っている絵面はもっと汚い!」

 

 ゼシカ「うぷ!」

 

 ミコノ「…………」失神中

 

 弦太郎「おい、大丈夫かお前ら!」

 

 康太「…………不快の極み。」

 

 愛子「……あ~ははぁ……………」

 

 秀吉「いくらなんでもあれは無理じゃ……」

 

 優子「最悪ね……」

 

 翔子「……気持ちわるくなってきた。」

 

僕たちはモニター越しでこれだ。ちょくでみた流星くんたちは相当なトラウマものだ。

 

 康太「…………工藤愛子。俺にいい案がある。協力してくれ。」

 

 愛子「……うん、いいよ!もともと僕たちペアだし!それって何?あの人を倒せるの?」

 

 康太「…………あいつにまともな美的センスがあるのなら確実にな。」

 

 雄二「どうやら相当自信がありそうだな。わかった、頼むぞ!」

 

 明久「ムッツリーニ、二人の敵をとってね!」

 

 康太「…………当然。」

 

そう言ってムッツリーニは工藤さんと一緒に歩いていく。なぜだろう、ものすごくかっこよく見えるのは。

 

 

 

 

 

そのあとすぐだった。ムッツリーニの思いついたある意味最も恐ろしい作戦がわかるのは。




さて、フォーゼ組が一気にやられてしまいました(^^;)自分は食堂というか胃が弱いので見たらどうなるかわかりません(^^;)そういえば出ましたね、キョウリュレッドカーニバル!世の奥様方が喜びそうなものもでてましたが。でもキングがかっこいいからいい!そしてウィザード、まさかのビースト離脱。いよいよウィザード最終章!楽しみですね。最近知ったんですがどうやらガイムはあのまどマギの人が脚本書いているらしいですね。本当に誰かライダー死にそうな気がしてきた(^^;)


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四十三問目

どうも、最近ヘルプで休みがいっぱい潰れてるへもそなです。いやあ、本当にすいません。なんとか遅れをこれから取り戻していこうと思います。この約二週間のあいだにウィザードも実質的な最終回を迎え明日はムービー大戦の序章とも言われている特別編ですね。楽しみです!
では、どうぞ!


明久side

 

10分ほどたちムッツリーニたちが先ほどの地点の近くに来たところで……

 

 

 

 雄二「全員目を塞げ!特に女子!さっきのやつをもういっかい見たら確実にヤバイ!」

 

 ゼシカ「結構得意な方のあたしでさえ今戻してきたわよ……ていうかほとんどの女子気絶してるし。」

 

 明久「ゼシカ、あんまり下品なこと言わないで。」

 

しかしそれにしてもさっきので流星くんたちがリタイアしちゃったのは結構痛いな。なんとしてもムッツリーニたちにはここのチェックポイントを突破してもらわなきゃ!

 

 愛子『ムッツリーニ君、あそこだよね?』

 

 康太『…………ああ。あの坊主に真の恐怖を教えてやるぞ、工藤愛子。』

 

 愛子『オッケー!』

 

パ!

 

あ、ライトがついた!

 

ドン!

 

ん?ムッツリーニがなにかおいたな。あれって……鏡?

 

 夏川『ぐほぁ!!!』

 

あ!坊主の先輩が戻した!

 

 弦太郎「ありゃあ、いくらほんにんでも無理だよな……」

 

 明久「あんなものみて平気なあの二人にびっくりだよ僕は……」

 

 夏川『くそ、なんてもの見せやがる!』

 

こっちのセリフだ。

 

パシャ!

 

 夏川『うわ、なんだ!?』

 

 愛子『はぁーい先輩。笑顔でお願いしますよ!』

 

 康太『…………この写真をインターネットのあらゆるサイトにアップロードする。嫌ならここからさっさと立ち去れ。』

 

 夏川『くそ、覚えてやがれ!あとは頼むぞお前ら!』

 

 三年モブ1『ああ!サモン!』

 

 三年モブ2『サモン!』

 

 『三年モブ×2 保健体育 321 305』

 

 明久「あの二人もやっぱり……」

 

 雄二「ああ、あれだけの点数だ。確実にAクラスだな。だが……」

 

 康太『…………甘いな、その程度で……』

 

 愛子『……僕たちに勝てると思ったんですか?』

 

 康・愛『サモン!』

 

シュバ!

 

 『三年モブ×2 DEAD』

 

は、早い!点数が表示されるまもなく!

 

 雄二「……おいおい、あんな点数どうやって勝てって言うんだ?」

 

 『土屋康太 保健体育 695

 

 工藤愛子 保険体育 574』

 

あの二人どこまで行くき!?

 

 弦太郎「すげえな。そういや工藤のあれってのっぺらぼうか?」

 

 秀吉「そういえば前にのっぺらぼうの尻目という話をきいたのう。なんでもであった人間の前でぜんらになるとか……」

 

 明久「うん、もう大丈夫。工藤さんにピッタリなやつだっていうのはわかったよ。」

 

見事チェックポイントを通過したふたりは叫ぶこともなくあっと言う間につぎのチェックポイントについた。

 

 

 

 

 

 

 

 弦太郎「ほんとすごいなあいつら……」

 

 明久「たぶん、今回のペアの中で一番のコンビじゃない?」

 

 雄二「だが、向こうもそろそろ何か手を売ってくるはずだ。ひとつのペアにふたつも通過されたらたまったもんじゃないだろうしな。……とか言ってたら来たようだな。」

 

モニターに目をやると……そこには着物をきた雰囲気としては霧島さんに似た女の人がいた。

 

 小暮『あら、はじめまして。私三年Aクラスの小暮葵と申します。よろしくお願いします。」

 

う!この先輩!

 

 ゼシカ「かなりの美人じゃん!」

 

 明久「それもそうだけど……この先輩、確実にムッツリーニをつぶしに来てるよ。だって、明らかに着物をはだけさせてるもん!」

 

やばい、ムッツリーニの弱点を把握している!

 

 翔子「……雄二、私結婚式には……」

 

 雄二「気が早いって言ってんだろ……」

 

 翔子「……着物かメイド服を着たい。」

 

 雄二「やめろ!お前の両親がいろんな意味で涙を流すことになる!」

 

 愛子『先輩はチェックポイントで戦う先輩なんですか?』

 

 小暮『いえ、私はとても勇気のある二年生がいると聞いて興味があってきただけです。それとこれはいわゆるユニフォームで私茶道部に所属しているんです。それと…』

 

 康太『…………そ……それと?』

 

やばい、今の段階で鼻血は我慢してるけどかなり危険な状態だ!

 

バッ!

 

そう思っていたらなんと先輩が着物を脱ぎ捨てた!

 

 小暮『実は私、新体操部にも所属しておりますの!』

 

そこに現れたのはレオタードをきた先輩だった!

 

ブシャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!

 

そして宙を描く鮮血のアーチ……

 

 明・雄・弦太郎「ムッツリーニィィィィィィ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 優子「じゃあ、行ってくるわね。」

 

 秀吉「ムッツリーニよ、敵はわしらがとってくるぞ!」

 

 康太「…………た、頼む……」

 

 明久「はあ、それにしても……」

 

 ゼシカ「またごっそりといなくなったわね……」

 

あのあと残っていた男子のほとんどがムッツリーニを助けに行くとか言いながら「しんたいそぉぉぉぉ!!!」って叫びながら突入して言って失格になっちゃったんだよね。もうほとんど人数は残ってないよ。

 

 

 

 

それから数分後。

 

 

 小暮『あら、女の子同士のペアですか?つまらないですね、ではどうぞ通ってください。あ、それとチェックポイントにいた方々ですが先ほど大勢失格者がでたようだから自分たちはもう必要ないだろうと帰ってしまいましたのでこれで通過とさせていただきますね。』

 

 雄二「ち、常夏コンビが指示を出したんだな。舐めた真似してくれやがって。」

 

 明久「でもさ、これで秀吉たちは無傷でここを通過できるんだよ?自分たちが舐めきった行動をしたせいで負けったってことを思い知らせてやろうよ!」

 

 優子『行くわよ、秀吉。』

 

 秀吉『すんなりとおれたのに妙になにか引っかるのじゃ。』

 

すると……

 

 常村『待ってたぜ、木下秀吉。』

 

あれって常夏のモヒカンの方!一体何をするつもりなんだ!

 

 常村『お前に話がある。大丈夫だ、手間は取らせねえ。』

 

 優子『はあ、秀吉。早く済ませてもらいなさい。』

 

 秀吉『わかったのじゃ。それで一体なんなのじゃ?』

 

 常村『ああ……木下秀吉。俺は……』

 

そのあとの言葉はこれ以上ないというぐらいはっきりした声で叫ばれた。

 

 常村『お前が好きだ!!!!!!』

 

僕たちは初めて秀吉の悲鳴を聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 秀吉「すまぬみんな……あんな情けない叫び声を出してしまって……」

 

 優子「気にすることないわよ、秀吉。」

 

 明久「そうだよ、誰だって同性のあんなムサイやろうに告白されたら叫んじゃうよ。」

 

 流星「やっと調子が戻って帰ってきたらいきなりポエムを読むところから始まったのはきつかった……」

 

さっきの坊主先輩の汚物映像のときに実は結構な人数が体調崩して保健室か自分たちの教室で休んでいたんだよね。さっきのでかなりダウンした上にポエムでかなり落ちちゃって姫路さんや美波もリタイア、なんともう残ってるペアは僕とゼシカ、雄二と霧島さんのペアだけになってしまったのだ。

 

 雄二「特に『お前は俺の太陽』のところがやばかったな。」

 

 ゼシカ「あれで残ってたほとんどのメンバーが一気にリタイアしたのよねぇ……」

 

僕も一瞬意識を失ったよ。

 

 弦太郎「ミコノも復活したと思ったらいきなりそれだからな……」

 

 明久「どうりで倒れてるミコノさんの顔色がさっきよりひどいわけだよ……」

 

 秀吉「…………」

 

さっきのことを思い出したのか秀吉の顔が青ざめてる。モニター越しの僕たちでさえこの状況なのに秀吉は計り知れない恐怖だっただろうに……

 

 雄二「さて、いらんトラウマを大量に植え付けてくれやがったあのバカ野郎どもを叩き潰しに行くぞ!」

 

 明・ゼシ「おおおおお!!!」

 

 翔子「……おー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 残り2ペアということで僕とゼシカが最初に突入して少ししたら雄二たちもすぐに突入することになった。

 

 

 

 

 ゼシカ「それにしても……なんだか様子がおかしくない?」

 

 明久「え、どうして?」

 

 ゼシカ「なんだか同じところをぐるぐる回ってるような気がするのよね……」

 

たしかに作りが似てるだけなのかもしれないけど同じところを何度も言ったり来たりしているような気がする。また三年側の妨害なんだろうか?

 

 ゼシカ「……ねえ、明久。」

 

 明久「ん、どうかした?」

 

なんだか元気がなさそうな……

 

 明久「もしかしてさっきの常夏コンビの妨害のせいで体調崩した?それなら一旦戻ろう、それならリタイアにはならないし……」

 

 ゼシカ「そうじゃなくて!」

 

声を大きくせず強い口調で言われて僕は思わず黙ってしまった。

 

 ゼシカ「明久はさ、あたしといて嫌になったりすることってある?」

 

 明久「え、どうして?」

 

 ゼシカ「普段は勝気でがさつなくせにこういう時には情けなくてさ、嫌にならないのかってこと。」

 

 明久「……この前言おうとしていたことと何か関係あるの?」

 

 ゼシカ「…………まあ、ないとは言えないかな。」

 

それで最近様子がおかしかったのか……………………覚悟、決めるかな。

 

 明久「ゼシカ、僕はね……」

 

バン!

 

 明・ゼシ「!!!???」

 

な、なに!?急に真っ暗になった!

 

 ゼシカ「ちょ、どういうこと?」

 

 明久「仕掛けてきたみたいだね。ゼシカ、あんまり僕から離れないようにしてそのままとどまっておいて。」

 

 ゼシカ「わかった……」

 

ったく、なんてタイミングの悪い。

 

ガタガタ、ゴソゴソ

 

近くでゴソゴソと何か物音がするなあ。またなにか脅かしてくる気か?そう思っていると暗闇に慣れてきたのか少し前が見えるようになってきた。すると目の前にあったのは……

 

 明久「壁?どういうことこれ!?さっきまでこんなの……まさか!」

 

迷路を作り変えられた!?あの二人のことだ、こんな妨害してもおかしくない。くそ、なんとか迂回してゼシカと合流しなきゃ!暗闇の中歩き回っていると人影が見えた。でも、暗闇でもなんとなくわかるそのシルエットは……

 

バン!  

 

明かりがつくとそこには……

 

 明久「雄二!」

 

 雄二「明久か、やっぱりしかけてきやがったか。」

 

 明久「これって一体……それに霧島さんは?」

 

 雄二「あいつらはおそらくペアを入れ替えようとしたんだろう。今翔子は多分鈴城妹と一緒にいるはずだ。正直言って得意教科ならともかく総合的な成績で行くと俺たちの方が低いしあいつらは清涼祭で戦ったお前やAクラスの喫茶店でぶっ飛ばした俺に特に恨みがあるみたいだからな。俺たち二人と戦いたかったってところだろうな。だいぶ進んできたし、おそらくチェックポイント直前で入れ替えて戻れないようにしようとしたんだろう。」

 

 明久「そういうことか、でもその推測が当たってるならあの二人を同時に相手にするリスクを負うんじゃない?」

 

 雄二「おそらくそこには気づかなかったんだろう。じゃなきゃ普通に戦うはずだからな。」

 

そんなことを話していたら……

 

 

 常村「げ、お前たちが来たのかよ!」

 

 夏川「しまった、あいつらにきを取られすぎてた!」

 

常夏コンビの声が少し離れたところから聞こえてきた。

 

 雄二「ほらな。」

 

 明久「しかもあの二人がついたみたいだね。」

 

 

 

 ゼシカ「やっぱあんたたちがいたわね……」

 

 常村「ったく、あのクズどもを前にこいつらとやりあうのかよ。」

 

 夏川「それにしてもよくあんなクズと付き合ってるよなお前ら!観察処分者とあの悪鬼羅刹相手によ。おまけにあいつら、ひとの推薦を取り消しやがって……」

 

 翔子「……クズじゃない。」

 

 常夏「あ?」

 

 翔子「……雄二も吉井もクズなんかじゃない。」

 

 常村「あ!?何生意気言ってんだてめえ!クズだろうがあんなやつら!」

 

 ゼシカ「あんたらの方がクズよ!!!!!!」

 

 常夏「!!??」

 

 ゼシカ「清涼祭の時は散々やってくれた上に決勝戦での卑怯な行動。おまけにあんたたちはこの学校潰そうとしてたのよ!!億万歩譲って明久たちがクズならあんたたちはゴミ以下よ!!!!!!」

 

 夏川「!!てめぇ……」

 

 常村「よせ、夏川。今の大声でこいつらは失格だ。下手に体力消耗したらあいつらをつぶせなくなるぞ。」

 

 夏川「そうだな、とっとて出て行け!負け犬!」

 

 翔子「……言われなくてもあなたたちの近くにはもういたくない。いこう、ゼシカ。」

 

 ゼシカ「…………」コクン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明久「二人共、僕たちのせいで……」

 

 雄二「……まったく、俺たちのことなんか気にせず戦ってりゃよかったものを……行くぞ、明久。」

 

 明久「……うん、雄二。」

 

 

 

あいつらをぶっ潰しに!!!




さて、次回はいよいよ決戦!そして今章ラスト!お楽しみに!


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クライマックス

ええ、まえ活動報告で行っていたあらすじですがこちらに出すことにしました


八章クライマックス

 

 常夏との決戦の際に翔子への暴言により冷静さを失い戦死した雄二。ことごとく卑怯な手を使う常夏たちに対しついに静かにだが怒りを爆発させる明久。それと同時にオーズがプトティラコンボへと変身するが半ば暴走したように暴れ常夏たちを打倒す。そのオーズへの恐怖心から常夏たちは反省しゼシカたちに謝罪する。そのごみずからへの恐怖を抱く明久を支えようとゼシカは自分の思いを告げ明久はそれを受け入れ二人は結ばれることになった。

 

 九章

 

体育祭の数日前、抜き打ちで持ち物検査が行われた文月学園。年度が終わるまでは返却されないという事で明久たちも私物を多く没収され不満が爆発しかかっていた。そこで雄二が学園長に体育祭で行われる野球大会で優勝できたクラスには没収された物をすぐ返却するように交渉し仮面ライダーのことも有り召喚獣のデータを取りたい学園長は生徒がよりやる気を出せるようにそれを受け入れる。Eクラスをはじめとするほかのクラスを倒していったFクラスだが雄二と翔子が没収されたものの些細な勘違いから仲たがいをしてしまう。その県下の影響も有り決勝戦である教師陣との試合も全く本領が発揮できずにいた。ついには明久たちとも揉め始めたがゼシカ達により文字どうり頭を冷やされそれまでの不利な状況から一転、教師たちの弱点を突き体育祭の種目が優先であることを逆手に取り召喚獣を使った試合から普通の野球、実技へと変更させた。鉄人の裏をかきついに逆転したFクラス。試合後、翔子が没収されたものも返却してもらえるように頼みに行った雄二だが人目の少ない場所で沖浦に襲撃される。フィールドを張りさらにデルタに変身した召喚獣を呼び出され先ほどまでの試合で点数を消費していた雄二はピンチになる。しかし自らの翔子への思いを再確認した雄二にこたえるかのようにバースが全ウェポンを同時装備しバースデイとなる。バースデイの圧倒的な火力でデルタを倒すが沖浦には隙を突かれて逃げられてしまう。その後翔子と仲直りすることができた雄二は改めて自分の思いを伝える。しかしその裏ではある計画が動き出そうとしていた…

 

 十章前半

 

いつ想いを伝えるか悩んでいる弦太郎と流星。そんな二人の相談に乗る明久と雄二。しかし、そんな中突如メテオラのメンバーである沖浦とマックスが再び襲撃してきた。さらになんと凶器を使ってミコノとゼシカを人質にとり決着をつけろと要求してきたのであった。二人を助けるために戦う弦太郎たちであったが沖浦たちの召喚獣はそれぞれサイガ、アークへと進化していた。劣勢になる二人だったが救援に来た明久たちによってミコノたちが助け出される。覚悟をきめ思いを伝えた二人に呼応しコズミック、メテオストームにパワーアップした二人の召喚獣。二人の連携でアークを倒すがサイガはさらにオーガへと進化する。しかし、クロフォードの策略により隔離されていた教師たちが学園長とともに脱出し新開発していた腕輪が弦太郎へとたくされフォーゼはさらにメテオフュージョンへと進化を遂げる。みごと勝利したがメテオラの最終計画が始まってしまった。

 

 十章後半

 

クロフォードは次元移動技術を研究していて仮面ライダーが実在する世界があることを数年前に突き止めていた。もともと召喚獣をライダーの力や怪人を実体化させるために利用しようとしていたが以前財団xによりメダルとスイッチがこの世界に持ち込まれたことによりその力も利用することを考え付いたクロフォード。そして以前のオカルト召喚獣のデータによりついに研究が完成しダークライダーの召喚獣を肉体に装備させ大量の怪人を実体化させた。まずはと文月学園の人間を口封じついでに戦闘の実験体にしようとしたクロフォードとメテオラだったがディケイドの力によりかけつけてきた翔太郎、フィリップ、晴人、紘汰。彼らは世界の意思が作った複製のベルトを明久たちにわたし、ともに戦うためにやってきたのであった。仮面ライダーに変身しようとする明久たちを妨害しようとしたメテオラだったがバカとブレイブな召喚獣の世界からやってきたキョウリュウジャーたちにより阻止されさらに突然現れたディエンドの気まぐれによりゼシカ達と共に仮面ライダーに変身した明久たち。さらにカーチャもメテオラの真の計画を知ったことにより明久たちの側に付く。戦いの中でゼシカ、キョウリュウジャーたちの言葉でいまだ抱いていたプトティラのトラウマを克服したことによりそれすらを超えたスーパータトバへと変身した明久。さらに恐竜コアもロックシードへと変化しガイムもプトティらオーズアームズへと変身する。そしてついにクロフォードが変身したエターナルにオーズとフォーゼの青春銀河ダブルキックが炸裂し決着がついた。ライダーたちは召喚獣のデータに宿ったライダーの力を消去しキョウリュウジャーとともに自らの世界へと帰って行った。今日起こった事は夢だったのか現実だったのか……。しかし自分たちのきずなが深いことを改めて感じた明久たちであった。そして数日後、いよいよFクラスとAクラスの戦争が始まろうとしていた。その戦いの結末はどうなるか……それは彼らのきずなの力がきめることである。

 

 

 




はい、こんな感じになる予定でした(^_^.)なにか細かい質問とかあったら遠慮なくどうぞ。では、近いうちにキョウリュウジャーの方も出します


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