戦姫と勇者の二重奏 ダークファンタジーの世界を変えた機動戦士達が介入 (白騎士君)
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プロローグ

これはある世界でこれまでの転生者が歩んだ歴史。


帝歴1019年 1月 帝国に『アナハイム・エレクトロニクス』社が設立。帝国には無い電化製品が人気を呼び、有名となる。

 

帝歴1020年 1月 アナハイムの社長が皇帝に『帝具』に替わる兵器『MS』を発表した。

その性能は帝国が1年経っても落とせなかった革命軍の難攻不落『アイアス』を経ったの数十分で陥落させ、革命軍の10万人程の兵士と5人の帝具使いを持った戦力を12機のMS、3機の『RGM-79N ジム・カスタム』 1機の『RGC-83 ジム・キャノンII』 1機の『RX-79BD-1 ブルーデスティニー1号機』 6機の『MS-06R-2 高機動型ザクII後期型』。そして、1機の『RX-78-2 ガンダム』よって殲滅された。

後に、この戦いに参加したパイロットは帝国軍や革命軍に『白い流星』 『赤い彗星』 『白狼』 『真紅の稲妻』 『黒い三連星』 『不死身の第四小隊』 『蒼い死神』と呼ばれた。

MSの性能を見せつけられた皇帝は好評し、MS開発を許可を貰われ社長は現大臣『オネスト』と同等の権力を与えられた。

 

帝歴1020年 2月 アナハイムの社長は帝国の治安、反乱軍の対処、危険種の駆除を目的とした独立部隊『ロンド・ベル』を結成。その活躍は帝国軍、帝都警備隊を上回る程であった。

また同時に、帝都の闇を取り除く為。特殊独立部隊『ソレスタルビーイング』が極秘に結成される。

 

帝歴1020年 4月 極秘に帝都地下にある『暗殺者育成所』から、数名の育成者を引き取る。

 

帝歴1020年 7月 ロンド・ベルの人数が10万人超え、帝都外全方面にも活動を開始。

 

帝歴1020年 9月 ヨウカンとコウケイとドウセンがロンド・ベルにより犯罪が晒され、逮捕される。

同時刻、大将軍『ブドー』並びにその部下達にMSを提供。

 

帝歴1020年 12月 超級危険種対して超大型兵器『MA』の製造が始まる。

 

帝歴1021年 3月 ソレスタルビーイングが選抜組の救出の為、暗殺結社『オールベルグ』の刺客と交戦。無事撃破し、救出に成功。

同時刻、ロンド・ベルが渓谷地帯プトラに赴き、『プトラの墓守』と接触。帝国が供え物の財宝を狙ってると警告し、プトラから別の場所に移動する様説得する。

 

帝歴1021年 5月 帝国の中央部『ジョヨウ』付近の農村で子供達を狙った犯罪者が出たが、『鉄華団』の『三日月・オーガス』により殺され犯罪は防がれる。

 

帝歴1021年 6月 ロンド・ベルが世界各地で活動を開始。西の国で魔女と呼ばれる様になった歌姫を保護。

 

帝歴1021年 7月 ソレスタルビーイングが選抜組と『暗殺結社オールベルグ』の頭領とその側近と交戦。苦戦をしいられるが、『鉄華団』と『タービンズ』と『プリベンター』の救援、そして『GN粒子搭載型』のMS部隊によりオールベルグを壊滅させた。

しかし、選抜組の教育係が死亡した為選抜組は『ロンド・ベル』に保護される。

 

帝歴1022年 5月 将軍『エスデス』率いる帝国軍が南西の『バン族』を鎮圧。武器を持たない者に蹂躙をしようとするがロンド・ベルが介入、蹂躙を阻止した。

その後、将軍『ナジェンダ』と『ロクゴウ』がロンド・ベルに転属願いを出す。

 

帝歴1022年 8月 皇帝はアナハイムの社長の提案により、『貴族制度の廃止』、『人種差別の禁止』、『過激な信仰の禁止』を実施。これにより犯罪数が激減し国民達の不満が減少していった。

 

帝歴1022年 11月 帝都で辻斬りが発生、アナハイムの社長自ら『首斬りザンク』を殺害。

 

帝歴1023年 2月 対超級危険種兵器『MA』を実戦投入開始。初出撃はほぼ無傷で勝利を収めた。

 

帝歴1023年 6月 宇宙に人工の居住地『サイド』を建設。移住者が人口の半数以上超えた為、急遽4つのサイドの建設を始める。

 

帝歴1023年 10月 ソレスタルビーイングが帝国の地下にある『暗殺者育成所』を襲撃、『ビル』、『サイキュウ』、『スタイリッシュ』等多くの関係者を暗殺し育成者を救出。

その後、暗殺者育成所の事が皇帝に報告されこれにより完全に帝国の暗殺部隊は壊滅した。

 

帝歴1024年 1月 ロンド・ベルとソレスタルビーイングの両方の任務を行う部隊『ナイトレイド』が設立。初のMSと帝具を持つ物だけ構成された部隊となった。

 

帝歴1024年 3月 帝都警備隊の隊長『オーガ』が逮捕。このキッカケにより、帝都警備隊はロンド・ベルの管轄に入る。

 

帝歴1024年 4月 ロンド・ベルが北方異民族の侵略を阻止、帝国との和平を結んだ。

 

帝歴1024年 5月 元帝国大臣『チョウリ』が帝国に向かう途中、エスデスの部下『三獣士』の襲撃に合う。

しかし、護衛任務として居たナイトレイドとロンド・ベルと救援の鉄華団により三獣士は全滅、襲撃は防がれた。

 

帝歴1024年 7月 エスデスが帝具使いで構成された特殊警察『イェーガーズ』を結成。ナイトレイドは一時、イェーガーズの補助として入る事になった。

 

帝歴1024年 9月  安寧道の大臣が送り込んだスパイ『ボリック』がソレスタルビーイングに暗殺された。(ついでにホリマカも)そして、ボリックの護衛として居た『羅刹四鬼』は『ガンダムファイター』によって全滅した。

同時刻、オネストの息子『シュラ』とスカウトした者達がソレスタルビーイングに暗殺される。

 

帝歴1024年 10月 帝国軍とロンド・ベルが革命軍に大規模な攻撃作戦を開始。後に『オペレーション・ブレイク』と言われる。

しかし、本当の目的はエスデスを帝都から離れさせ、オネストの悪行を皇帝に伝える為だった。皇帝に全てを知られてしまったオネストは反抗するが、ブドーとアナハイムの社長により拘束される。

オネストの逮捕は帝都のみならず戦場の所まで伝わった。しかし、エスデスが停戦命令に従わずそのまま戦闘を続行した。

その後、エスデスはアナハイムの社長とナイトレイドとイェーガーズの隊員達との戦闘で討ち取られる。

そして、拘束されたオネストは恨みがある者達に体を切り刻まれ、最後は無期懲役刑を言い渡された。

これにより、長きに渡った革命軍の戦いと帝国の腐敗は終わりを告げた。この戦争を『帝国革命戦争』と後に歴史に刻まれた。

 

帝歴1024年 11月 帝国革命戦争後、皇帝は帝具の危険性を改めて身を感じ、廃止の決断をする。中にはこれからの世の中で使える能力はアナハイム・エレクトロニクス社が改良した物を製造始める。

後に、帝具は全て回収され歴史の中から消えていった。

 

 

帝歴1024年 12月 帝歴から新たな時代『宇宙世紀』、通称『U.C.』となり、宇宙空間まで伸びる塔『軌道エレベーター』の建設が始まる。更に4年に1回、各国の国の選手がスポーツで競い合う『オリンピック』の開催を宣言する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから3年…転生者の役目は終わったと思われたが、ある世界で彼の力と内なる神(ガンダム)を必要とされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙世紀0003(帝歴1027年) 4月

 

『イギリス』の会議室

 

「では、今後各サイドは『セツルメント』と改め、それぞれのセツルメントは一つの国として独立を認めると言う方針と決める。良いか?」

 

と、此処帝国の大統領がサイドからセツルメントと変え、一つの国として独立を認めると宣言した。

しかし、宣言をした大統領はまだ若く子供であった。それはかつて元大臣オネストの策略により両親が殺され、傀儡にされたがアナハイムの者や社長、良心派の教育により学び、そして現実を知りオネストの傀儡から一人の人間として戻った元皇帝『ルル・ウィンザー』であった。元皇帝なのは皇帝自ら『王政制度』を廃止し、今後は国民達の意見で決めていく形の政治となった。

今のルルの姿はスーツを着ている状態である。

 

「しかし、独立を認めたとはいえ。もし、セツルメントのどれかが戦争を起こす様な事があるのでは?」

「…その可能性はある。しかし、地球に人類がこれ以上増えればまた争いの種が増えてしまう。だからこそ、『マーク』社長が言う様に『何時かは人類が宇宙に進出する必要がある』と。無論、争いが起きる場合はアナハイムが介入すると言ってる。そうであるなマーク社長?」

「えぇ」

 

一人の議員がセツルメントがもし戦争を起こす可能性があるのではと主張する。ルルはそれを理解しているが、このまま人類が増え続ければまた帝国革命戦争の様な二の舞が起き、それだけではなく人類が何時か地球の環境や自然を崩壊させる可能性がある為、人類は宇宙に進出する必要があったのだ。

また、争いが起きる場合はアナハイムが介入するとルルはマークに言うとマークも頷いた。

それを聞いた議員達も安心をしたのか、セツルメントの独立についてはもう訊く事は無かった。

 

「もう異論無いな?セツルメントの独立は今日をもって決定する。次は来年から始まる『オリンピック』についてだが…」

 

セツルメントの件が終わり、ルルは次にオリンピックについての会議を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、会議が終了し議員達は次々と会議室から退室する。その中にルルとマークの姿があった。

 

「すまない。また面倒な事を押し付けてしまい…」

「いえ。戦争が終わりましたが、戦後の問題は戦争以上に大変ですから。特に原因となったこの国は」

「……そうだな」

 

ルルとマークが廊下を歩きながら今後の事を話していた。

その理由は3年前に起きた『帝国革命戦争』。戦争の発端した原因は歪んだ欲望で帝国を腐敗した『オネスト』と戦闘狂で弱肉強食を考えていた『エスデス』。

そして最も原因を作ったのは始皇帝の願いが破滅の発端になった『帝具』。始皇帝が「ずっとこの国を守っていきたい」という願いにより作られたが500年前の内乱による紛失と『最強の帝具』に目をつけたオネストによってルルの両親は暗殺され、国を守る筈の帝具が国を呪う事になってしまった。

そして何より帝具と帝具使いが融合する可能性があると分かったからだ。帝具の中には『インクルシオ』や『ライオネル』などは超級危険種の素材を使っており、3年前の『帝国革命戦争』でインクルシオを持った帝具使いが危うく取り込まれそうなるがある『粒子』により取り込まれる事はなかった。

その後ルルはこの戦争で帝具を廃止を決め、危険種の素材で作る兵器は禁止とされた。

 

「ところで『チョウリ』副大統領の体調は?」

「うむ、今のところ体調は良く復帰している。ただ、此処最近疲れた様子をよく見る」

「そうですか」

 

二人は副大統領の『チョウリ』の話を始めた。

 

『チョウリ』

 

かつては大臣をやっていたが一回は辞めたが、オネストが大臣になってから再び彼は大臣となり戦後は副大統領に務めた。

最近は歳のせいか時々、体調が悪い時がある。

 

「チョウリ副大統領は良く頑張ったのだ。来年行われる選挙には引退させて隠居生活戻させてもらうつもりだ」

「そうですか、来年の選挙戦では『ラン』議員に当選されてほしいですが」

「ラン議員か。確かにチョウリ副大統領も彼の事は評価していたからな」

 

今度は『ラン』議員の事を話した。

 

『ラン』議員

 

かつてジョヨウと言う所で教師をしていたがある事件のキッカケでイェーガーズに入隊。戦後は議員に勤め始め、休日の日には生徒達に会いに行っている。

また、チョウリから次期副大統領に期待されている。

 

「ではまた、マーク社長」

「はい」

 

ルルの返事をマークも返事で返し、車に乗りビルを後にする。

車の後部席に乗り高速道路で本社に向かう中、ふっと窓の方を向き外の風景を見る。其処には建設中のビルや建物、家等が多くあり。空には『リ・ガズィ』と同じく『Ζガンダム』の量産化を目指したRGZ系列に連なる機体であり、量産型可変MS『RGZ-95 リファイン・ゼータ・ガンダム・エスコート・リーダー(Refine Zeta Gundam Escort Leader)』略称して『リゼル』が五編隊を組みながら、空の巡回を行っていた。

 

「何かありましたか社長?」

 

と、風景を見ている中、車の運転手の女性がマークに話し掛けてきた。

 

「いや、この辺りの風景も変わったなと思っていた。後、今は敬語じゃなくて良いぞ『アリア』」

 

マークは運転している女性に今敬語を使わなくて良いと名を言った。

 

『アリア』

 

元貴族の少女であり、原作では残忍なサディストであるがこの世界では心優しい少女である。彼女は両親の不気味さを感じ取り家出をし、帝都で彷徨っている所をマークに拾われてからは秘書とMSパイロットとして務めている。

 

「そうね。かつては1000年間築き上げた帝国だった…でも、今は王政じゃなく住民達の意見で決めていく国になり始めてる」

「ああ。これから、王政を廃止する国は増えていくだろう。もうその時代は終わりを告げてきてるんだ」

 

そう言いながらまた窓の方を向き、今後この世界がどう変わっていくか考えながら風景を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、地球のアナハイム本社に戻り車から降り社長室に向かうと見知る二人が居た。

 

「『タツミ』に…『ウェイブ』か」

「あ、マークさん!」

「お久しぶりです。マーク社長」

 

マークは帰宅途中のタツミとウェイブに声を掛けるとタツミとウェイブも声を掛けた。

 

『タツミ』

 

かつては帝具とMSだけ構成された部隊『ナイトレイド』の元隊員。戦後は恋人と結婚しMSパイロットを引退後、アナハイムの社員として働いている。

 

『ウェイブ』

 

かつては特殊警察『イェーガーズ』の元隊員。タツミと同じく戦後、恋人と結婚しMSパイロットを引退後、アナハイムの社員として働いている。

 

「今帰宅するところか?」

「えぇ、今日の仕事が終わったところです」

「しっかし、職務の方は大変ですよ。まだMSパイロットをやってた頃が楽でしたよ」

 

久し振りに会った三人は喋り合ってた。

本来、社長の前でタメ口を言うのは厳禁なのだが、マークとタツミ達とは共に戦ってきた仲間であり、友でもある為マークは気にしていなかった。(仕事の時は別だが)

 

「そういえばタツミ。『マイン』はどうした?」

「マインは同僚の女性と一緒に女子会という飲み会に行ってるよ」

「成る程。(そう言えばアリアも用事があると早退すると言っていたが、この事か)」

 

何時も退勤する時、一緒に居る筈の『マイン』の姿が無いと気付くマーク。タツミは仕事の同僚の者と一緒に女子だけの飲み会に行ったと言う。

それを聞いてマークはアリアが何か用事ある為、早退すると言っていたがどうやら飲み会に出席する事だったらしい。

 

『マイン』

 

かつてはタツミと同じナイトレイドに所属していた元隊員であり、タツミの妻でもある。彼女もMSパイロットであったが、引退しアナハイムの社員として働いている。

 

「んじゃ、社長。自分達はこれで上がります」

「お疲れ様です。社長」

「あぁ、お疲れ」

 

タツミとウェイブがマークに挨拶をし、家に帰り始める。しばらく、二人の姿を確認したマークは本社へと入って行った。

 

社長室に入ったマークは椅子に座り、机にあるノートパソコンを操作をする。

 

「『アプロディア』」

『何でしょうか?』

 

ノートパソコンから女性の声が聞こえてくる。

『アプロディア』。本来は『ジェネレーション・システム』を形成するデータの集合体『ニューロ』を統括、管理する『ニューラル・ネットワーク・アプロディア』。

この世界の彼女はマークによって作られてアナハイムのシステムと量子コンピューター『ヴェーダ』のサポートを行っている。

 

「例の『UCEXA計画』は何処まで進んでる?」

『既に専用のガンダムフレームが完成。専用の装甲とサイコフレームを製造段階、動力とシステムはまだ設計中です』

「そうか……。完成まで後どの位掛かる?」

『完成には2年半は掛かります』

「2年半か…分かった。そのまま続けてくれ、何かあったら俺に報告をしてくれ」

『分かりました』

 

マークとアプロディアはある物について話し合っていた。

『UCEXA計画』。それは宇宙世紀になってマークが考えた新たな機体であり、今ある『愛機』の力で敵わない、あるいは解決出来ない時の最後の切り札でもあり、対話への希望でもある。

アプロディアとの話が終わったマークはノートパソコンから自分の愛機の状態を確認した。

 

「修理は完全に終了、改造で腰部と腕部に『クロスボーンガンダム』のシザーアンカーとスクリューウェッブ、『ガンダムバルバトスルプスルクス』のテイルブレード追加は完了か…」

 

マークは呟きながら自分の愛機の確認が終わり、ノートパソコンを閉じて、椅子に座りながら天井を見上げた。

 

(この世界で俺のやるべき事は終わった。後は何も無く、UCEXAが使わらなければ良いが…)

 

マークは今後、戦争が起き無い事とUCEXAを使わない事が無い事を頭の中で呟いた。

マークはUCEXAを製造しているが、完成しても使う機会が無いと願っている。UCEXAは歴代のガンダムの力を受け継いだ機体であり、歴代の中でも恐らく最強の機体の可能性があった。

それが何時か使った場合、新たな戦争の火種にも可能性がある。マークは自分の死後はUCEXAを破壊するつもりである。

マークは椅子から立ち上がって、残ってる仕事を終わらす為社長室から退室した。

 

とある世界

 

ある少女が友達と遊ぶ約束をしていて来るまでの間、砂場で遊んでいると何か光る物を見つけた。

少女が掘り出すと『Tの形をした小さな金属』だった。

 

「ひびぃーきぃー!」

「あっ!みーくー!」

 

金属を拾うと後ろから少女の名を呼ぶ声が聞こえ、少女は振り向くと遊ぶ約束をした友達の姿があった。

少女は先程の金属を持ちながら友達の名を呼び、向かった。約束通りに公園で遊んでいると少女は友達に拾った金属の事を話した。

 

「未来。これ誰かの落し物かな?」

「ん~。でも、この一週間前にはこんなの無かったし、ずっと大雨が続いてたから誰も公園に来ていないと思うけど」

 

未来と言う友達は一週間前にも響と言う少女と遊んだが、砂場に金属が入った事は無かった。そして何より約束の日までずっと、大雨が続いてた為誰も公園に来ていないと未来は考えている。

響と言う少女は未来の話を聞きながら金属を見ていると金属が『虹色に光り出した』。

 

「わっ!」

「どうしたの?」

「今金属が光り出した!」

「えっ?本当?」

 

響は金属が光り出したと未来に言うと未来も金属を見たが何もに光り出していなかった。

 

「光ってないよ?」

「あれ?おかしいな〜?」

 

先程は金属が光ってた筈なのにと首を傾げる響。

 

「でも、元々響が拾った物だから響が持ってて大丈夫と思うよ?」

「………」

 

その後、響は金属を家に持ち帰り両親に相談した。

両親はその金属を調べたが、何も分らなかった。響は金属が光り出す事があると言うと母親は『もしかしたら変わったお守りかもしれないわね』と言い、それからはお守りとして首に掛け始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが……これは少女の運命の歯車が狂い始める序章に過ぎなかった。




次回 戦姫と勇者の二重奏 ダークファンタジーの世界を変えた機動戦士達が介入 第一話『始まりの予兆』

マーク「と、予告をしてみたが後やる事といえばこの世界を見届ける事だけだからな。そういえば結婚しないのかって、ガエリオに言われてたな。恋愛なんてした事無いしな………名瀬さん辺りに訊いてみるか」


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