艦これ人狼 (アドウェルダン)
しおりを挟む

第一部
一日目


※投稿者は人狼ゲームはまだ100戦経験程度の実績しかありません。
今回、少々配役について、注意してほしいこともありますので、配役と役職説明チェックをお願いします(特に背徳者)
可笑しくね?て場面もあるでしょうが、暇潰し程度と割りきって読んで頂ければ幸いです。


そう。

例えば奴等はこんな風に、突然に。

 

 

 

提督「こんな話を知っているか」

鈴谷「何さ提督、唐突に」

提督「大淀、頼む」

大淀「この鎮守府に、人狼4匹と狂信者、更には狐と背徳者が紛れ込んで、この鎮守府を滅ぼそうとしているという報告が上がっています。とはいえ、信憑性は定かではなく、噂程度ではありますが」

榛名「そんな噂が。榛名、少し怖いです」

 

江風「榛名さんならむしろ狼のほうが逃げてくような気がするンだよなぁ・・・」ボソ

榛名「そこの人。後でお話があります」ニコ

江風「ヒィ聞こえてた」

 

提督「だが人狼は凶悪だ。普段は人の姿をしているために区別がつかない。狐もこの鎮守府を手に入れるべく行動を既に開始しており、既に内通者がどちらにもいるのだ。しかし、その代わりに占い師、霊媒師、狩人、猫又、共有者なるものがこの鎮守府を守ってくれるという」

北上「てかさー、そんないきなり能力に目覚めるもんなの?それってさ。てゆーか、人狼ってただのゲームっしょ?」

那珂「そうだよー!仮にいたとしても、那珂ちゃんスマイルで虜にして改心させてあげるんだから」キャハッ

 

球磨「絶対無理だと思うクマ」ボソ

鈴谷「絶対狼の神経逆撫でするっしょあれ」ボソ

北上「むしろ那珂が何かやらかして目をつけられるんじゃないのこれ?」ボソ

加古「ヤバイよヤバイよ」ボソ

 

熊野「まぁ、提督にしては面白い冗談でしたわ。」

川内「何にせよ、私は夜戦さえ出来れば何でもいいよ」

加賀「ですが、それは確かな話なのですか提督」

霧島「私の計算によれば、その話は90%以上の信用性があります。私もそのような話をお聞きしました」

 

提督「あぁ。俺も霧島と同じく、この噂は本当であると確信している。これが冗談だと思うのであれば今ここで辞表を書いてもいい」

球磨「そこまで言われると仕方ないクマー。今日は警戒態勢を整えたほうがいいクマ」

翔鶴「そうですね。警戒はするに越したことはありません」

朝潮「自分は、どんな敵であっても戦う所存です!」

清霜「その人狼?ってのを倒せば、私も戦艦になれるかな?」

阿武隈「あはは・・・なれるといいね」

 

霧島「まぁ、今彼女に真実を話すのは良くないですし、そっとしておきましょう」

阿武隈「清霜ちゃん、純粋だからなぁ・・・」

電「でもきっと、提督ならいつか何とかしてくれると思うのです‼」

翔鶴「いえ、提督でも無理なものは無理だと思うけれども・・・」

 

瑞鳳「とにかく、私たち空母は昼のうちから警戒したほうがいいね!」

時雨「そうだね。今日は僕たちも警戒にあたるとするよ」

加古「あたしは出番なさそうだし・・・zzz」

江風「こんなときでも相変わらずだねェ我が鎮守府の一番槍サマは」

電「むしろいつも通りで安心なのです」

川内「夜戦なら任せておいて‼」

大淀「では各自、これより警戒任務に当たってください」

提督「怪しいものを見掛けた場合、即引っ捕らえろ、命令だ」

 

 

 

皆それぞれ思うことを言い、その日は解散した。

 

しかし、悲劇は訪れた・・・。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

一日目夜 ルール及び役職説明

今回の主人公です。
相方は伏せさせて頂きます。


鈴谷「ん?何これ?突然変な通信機能が搭載されたんだけど?

誰かに聞こえたりするのかな?

もしもーし?誰かー?提督ー?」

相方「おわっ?!なんか突然声が聴こえてきた‼誰だ?」

鈴谷「あれ?その声ってもしかしなくても○○?鈴谷だよー」

相方「なんだ鈴谷かよ、びっくりさせやがって。てか何この通信機能?何かやるのかこれ?」

 

通信機能

「あなた達は共有者です。あなた達は村人達をまとめあげて、人狼を処刑し、平和へと導いて下さい」

 

相方「あぁ?共有者ァ?」

鈴谷「知ってる、これ。人狼ゲームやったことあるからね私。てか本当なんだね、人狼と狐が紛れ込んだって話は・・・」

相方「お、そいつは頼もしいなー。あたしはこーいうのはからっきしでさ。なら、簡単に勝てそうか?」

鈴谷「いや、人狼は安定して勝利するための戦術ってのは一応あるけど、それが必ず勝ち筋になるかって言われると違うからねぇ。最初に誰か役持ってたらやばいし」

相方「あぁ?役?」

鈴谷「あ、そこから?じゃあこの夜の間にざーっと説明するね」

相方「おう、頼むぜ」

鈴谷「あ、初心者なら特に狐は複雑だから気をつけてね。人狼だけ吊っても負けだし、人狼が綺麗に生き残っても狐いたら狐の勝ちだから」

 

 

人狼ゲームとは

 

村に紛れ込んだ人狼を全て処刑するゲーム。

人狼は見破られない為にも嘘をついて村人を混乱させます。

 

昼時間では議論を交わし、誰か一人を人狼候補として処刑する(吊る、とも)。

 

続いて夜時間では各役職はその能力を使用する。

人狼は夜時間に一人、殺害することができ、殺害に成功した場合は翌朝に死体が発見される。

 

人狼がいなくなるまでこの昼と夜を繰り返すが、人狼の数が村人の数と同数、または同数以下になった場合、人狼の勝利となり、村は滅ぼされる。

また、狐という第三の陣営も存在し、ゲーム終了時に生存していた場合、村は狐の魔力によって滅ぼされる。

 

村人は狐と人狼という二つの陣営を倒さなければ、平和な明日を迎えることは出来ません。

 

 

簡単な単語説明

 

白 黒  白なら人間。黒なら人狼。

 

SG 村人なのだが、そのときの状況から狼によって、狼っぽく仕立てあげられてしまう村人。

 

GJ 狩人が仕事をした場合の死体なしのこと。

 

呪殺 狐を占って殺すこと。

 

吊る 処刑する。

 

CO カミングアウトの略。

 

 

 

配役 20人

村人陣営

共有者2 お互いが村人だと分かる。確定村人。

 

占い師1 1ターンに1度、夜時間に誰か一人を指定し、その人が人狼であるかそうでないかを知ることが出来る。

 

霊媒師1 夜時間に、昼に処刑された人が人狼であるかそうでないかを知ることが出来る。

 

狩人1 夜時間に誰か一人を指定し、その人を人狼の襲撃から守ることが出来る。

 

猫又1 処刑されると誰か一人をランダムに道連れする。人狼に襲撃されると襲撃した人狼を道連れにする。

 

村人7 何の能力もないただの村人。

 

 

 

人狼陣営

人狼4 夜時間に誰か一人を殺害出来る。ただし、襲撃した先が狩人に守られていた場合は死体なしとなる。

また、狐を襲撃した場合も死体はなしとなる。

 

狂信者(狂人)1 村人でありながら、村の破滅を願う人狼サイドの村人。占われても霊媒判定されても村人と判定される。

また、人狼が誰かを最初から理解している。

なお人狼からは狂信者が誰かは分からない。

 

 

 

狐陣営

狐1 最後まで生存していれば勝利となる第三の陣営。

占い師に占われると村人判定が出るが、身体全身が灼けつくような痛みに襲われ、翌朝死体となって発見される。

また、普通に処刑されても死亡する。

人狼に襲撃された場合は、その襲撃は失敗となる。

村人及び人狼陣営の敵。

 

背徳者1 狐を主と崇める村人。占われても村人判定。

しかし、狐が死亡した場合、翌朝に死体となって発見される。

つまり、処刑で狐を殺しても、背徳者は直ぐには死なず、翌朝に人狼の襲撃先の死体と共に発見される。

また、狐死亡後に人狼が背徳者を襲撃した場合、その場合は1死体だけとなる。

 

なお、後追いメッセージは表示されません。

死体として発見されるだけです。

 

 

 

鈴谷「てこと。大体分かった?」

相方「おうよ。てことはつまり、共有は村を導く大事な役ってことだろ?」

鈴谷「んー、まぁそうだね」

相方「じゃあさ、私がわざと潜伏して、もし人狼だとか言われたら、その占い師は偽が確定するってことだよな?」

鈴谷「そだね。共有トラップってやつだね」

相方「それで行こうと思うんだけど、どう?」

鈴谷「よし。じゃあ、共有出る流れになったら私から出るね」

相方「了解‼任せたぜ‼」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

鎮守府のキャラ設定





提督 若くして頭角を現した軍人。無愛想で口も少々悪く、よく知らない人からは忌避されている。

しかし艦娘の個性を大事にし、不可能な作戦を可能にしながら犠牲者を出さないその姿勢に多くの艦娘が心酔している。

 

 

鈴谷 主人公。提督の秘書艦としてかなり付き合いが長く、彼に恋愛感情にも似たものを抱いている。友好的な性格から、多くの艦娘と親交があるが、榛名とは折り合いが悪い。

 

 

榛名 艦娘でありながら、不可能を可能にする戦術予報で提督を初期から支えてきた、初期艦隊の一人。かなり怖い人という噂もあり、その真意を中々他人には見せない。

 

 

加古 提督の初期艦隊の一人。普段は睡眠を貪っているが、怒ると手がつけられない。提督とはかなり仲がよいらしく、唯一彼の私室の入室を許されている。

艦隊の一番槍として鎮守府では有名。

 

 

大淀 真面目な性格で、執務中は私語はせず、よそ見もしない。ただし少々食い意地が張っており、出撃も多いためかかなり燃費を消耗している。

 

 

加賀 瑞鶴に遅れてきた栄光の一航戦。今回、瑞鶴は任務のため長期出張をしており、留守を任されている。

感情豊かではないが意外とお喋り。

 

 

北上 スーパー北上様を自称する艦隊の特攻隊長。

加古や阿武隈とは何度も背中を任せ、死地を乗り越えてきた。少々楽天的な一面がある。

 

 

阿武隈 大天使の異名を持ち、艦隊の悩み相談を引き受けている。少々子供っぽく、よくからかわれる。北上とは仲が悪いとは言いながらもそれを表に見せることはなく、実際は仲がいいのではないかという邪推もある。

 

 

江風 普段は勉強しないが、いざ勉強を始めると一気にクラストップに躍り出るような、優秀な頭脳をもつ。

気さくで気遣いもでき、同僚からモテるタイプ。

 

 

朝潮 ポンコツ頭脳だが、その火力を買われて鎮守府に貢献している。無趣味なことを提督に咎められ、最近は新たな趣味を開拓しようとしている。

 

 

川内 初期艦隊の一人。提督が初めて轟沈させかけてしまった艦娘でもある。提督に全幅の信頼を置いており、彼の掲げる理想に賛同した。

 

 

翔鶴 加賀の後輩であり、瑞鶴の姉。穏やかながら平和を乱す者を許さない。

 

 

霧島 榛名の妹。榛名の諫め役で、榛名の少々無謀な作戦に対して意見することもある。優秀な妹を持って誇らしいようだ。

 

 

瑞鳳 軽空母のエース。可愛らしい見た目ながらもその実力はかなりのもの。常識人で、戦場ではときには冷静な判断を下すこともある。

 

 

時雨 おとなしい性格で、あまり前に出たがらない。朝に少々弱い。

 

 

清霜 無邪気だが根は臆病で、疑い知らずな子供。今回の騒動ではその性格が災いする。

 

 

熊野 鈴谷の妹で、鈴谷に普段はくっついている。提督との仲は良好?で、お互いに嫌味をぶつけ合って鈴谷を呆れさせることもある。

 

 

球磨 お調子者で、今回の騒動を軽く見ている。どこをとっても平凡、といった感じの子。

 

 

電 怖いことをときに平然という子供ながらに将来に不安が抱かれている駆逐艦。少々発言も強気なものが多い。

 

 

那珂 自称アイドル。人狼を改心させるんだって。そいつぁすげえや。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二日目

アオオオォォォォン

 

 

二日目になりました。

 

 

 

那珂が無残な姿で発見されました。

 

 

 

球磨「何て言うか、予定調和クマね」

北上「那珂っち見事にフラグ立ててたからねー」

霧島「どうやら本当に人狼はいるようですね」

提督「だから言っただろう。俺は嘘はつかない」

加古「・・・」

熊野「で、でも、手がかりが何もありませんわ。あれだけ私たちが警戒をしていたのに」

翔鶴「可能性はあります。恐らく」

 

「「「それはこの中に人狼がいるからなんです」」」

 

瑞鳳「占いCO、榛名さん 白!」

阿武隈「占いCO 提督 白!」

朝潮「占いCO 北上さん 白!」

 

加賀「・・・占った理由、というものを、きいてもいいかしら」

鈴谷「何か聴きたい人はついでに聴いちゃうといいかも」

電「真偽の判断にもなるのです‼」

 

瑞鳳「占い理由は私たち鎮守府の戦術予報士を早くに味方だと断定出来れば心強いと判断したからだよ!」

榛名「では、あくまでもそれ以外の理由は特にはないと」

瑞鳳「いやー、そうなるかなー、あはは・・・」

江風「でも実際初日なんて占い理由は適当なもんだぜ?」

北上「まぁ突っ込むだけ野暮だよねー」

 

阿武隈「私は提督が言い出しっぺの人狼じゃないかって疑っちゃいました、ごめんなさい」

提督「そうか、お前は俺を信じられないと」

球磨「じゃあ球磨も阿武隈を信じないクマ」

阿武隈「ご、ごめんなさい~~~」

 

朝潮「自分は初日なので特に理由はないです!強いて言えば強そうなところを占いました!」

 

北上「ふーん、占い3ね」

時雨「なんだ、これなら安心だね。あれ、でも確か・・・」

榛名「そうです。占いは一人だけ。誰か嘘をついています」

清霜「ほ、本当に皆の中に人狼がいるの?私、疑いたくないよぉ・・・」

霧島「共有がいますので、もしかしたら村サイドの方が騙ることもありますが、だとしたら撤回がありますので、考えなくてよろしいですね」

加賀「そもそも共有が占いに出るメリットも薄いですけどもね。村を混乱させるだけですから」

榛名「猫又は吊られそうになったら言ってくださいね」

瑞鳳「私としては、猫又は早く言ってくれたほうが占いが楽になるかなって」

榛名「それは占い破綻したくないってことですか?」

瑞鳳「占い一手無駄にしたくないだけですよ榛名さん」

 

川内「ふーん・・・今のところは真狂狼で見ていいかな」

球磨「てことは、占いの誰かを倒せば確実に人狼は倒せるクマね‼」

江風「だからと言ってローラーははえーぜ?ンなことしたら狐のケアが出来なくなる」

翔鶴「もしかしたら狐が混じっているかもしれないということも考慮しましょう。ところで、朝潮さんはどんな占い方針でいくつもりですか?」

朝潮「今は誘導するような発言をした人を占うつもりです」

翔鶴「そうですか」

阿武隈「狩人さんは私を守って下さいー!対抗は全部嘘です!」

提督「まぁ占いの誰かを守るだろうな」

球磨「まぁ提督を信じてない阿武隈なんて偽物だろうけどクマ」

翔鶴「狩人さんがどこを守るかは特に言わないほうがいいでしょう。護衛がブレてしまいます。それは狩人さんが決めることです」

 

電「今日は皆白スタートなので、グレー吊りになるのです」

提督「霊媒は出たほうがいいぞ。吊り逃れ出来ないようならな」

球磨「そうクマ。ここで霊媒が釣られたら元も子もないクマ。早めに出たほうがいいクマよ?ところで、共有は出ないのかクマ?」

時雨「そうだね。僕もそろそろ共有は出て来て欲しいかな」

鈴谷「うっし!じゃああたしが出るよ‼共有だよ‼相方は伏せておくね‼」

榛名「共有了解です。本日の吊りはどうしましょうか?」

加賀「ところで大淀さんと清霜、加古はまるで話しませんね」

電「ここで吊られる霊媒なんていらないのです‼」

翔鶴「ず、随分強気ね電ちゃん」

 

提督「迷っているならば俺吊りでも構わん。勝利の為だ」

阿武隈「だ、ダメです!提督は私から白貰ってますよぉ!」

提督「そういえばそうだったな。お前が小さすぎて占いだったということをすっかり見落としていた」

阿武隈「それ何にも理由になってないし、小さいのをからかわないで下さいぃぃ!」

霧島「ほらそこ、イチャイチャしない」

榛名「・・・」

鈴谷「鈴谷的には黙ってる大淀さん吊りたいよねーって。占いは自由に占っていーよー」

清霜「ほんとは誰も疑いたくないし、処刑なんてしたくないけど・・・」

北上「でも、被害出てる以上、本当にいるんだよ、清霜っち」

 

大淀「すいません、出ようか迷っていたのですが、霊媒です。吊らないで下さい」

江風「そこ霊媒かよ‼まァドンマイだな」

熊野「感情吊りしたいですわ」

川内「正直吊り逃れだよねこれ。まぁ仕方ないから他だけど」

加賀「それでは次の指定を」

 

「いいえ、それは違うのです‼」

 

電「対抗の霊媒です‼」

提督「やはり、そこから霊媒か」

北上「なーんか役ありそうだと思ったけどやっぱりかー」

翔鶴「なんだか納得ですね」

江風「そういや猫又はどうすんだ?」

霧島「そのうち出てくるのでは?」

提督「猫なら噛まれろ。そんだけだ」

時雨「これは霊媒ローラーの流れかな?」

榛名「榛名は吊り逃れのように見えるので大淀さんを吊りたいです」

朝潮「いいえ、ここで霊媒を吊っても結局対抗の中身が不明なので私は拒否したいです‼」

加賀「ふーん、占いの貴方がそれを言うのね。なんか偽くさいわね」

翔鶴「私もその意見に賛成です、先輩」

提督「そんなことはどうでもいい。時間がない。吊り先は?」

鈴谷「う、うー。グレーだから、えーっと」

川内「私、熊野、球磨、江風、霧島、加賀、時雨、翔鶴、加古の10人だよ」

時雨「というか、グレランではダメなのかい?」

瑞鳳「グレランは票集めやすいのよね、主に村に」

鈴谷「グレランはねぇ、最初のうちは信用してないんだよねぇ。身内切りで村アピしやすいし票集めやすいしで人外有利な気がしてさぁ。少なくとも狼は吊れないと思ってるんだ」

熊野「鈴谷がそう仰っているのですし、指定でよさそうですわね」

北上「グレランだと票見れていい気がするけど、そっか、鈴谷はそういうタイプか、まぁ分からなくはないけど」

朝潮「共有がそう言うのですし、指定でいきましょう‼」

鈴谷「ん、じゃあ霧島さん!何かある?」

霧島「何もありません。ですが、この処刑は、人狼を全て倒した後はどうなるのでしょうか。」

榛名「そ、そういえばそうですね」

加古「そんなこと、どうだっていいじゃん」

 

加古「あたしさ、頭にきてんだ。あたしたちの日常を滅茶苦茶にしてさ、それで今度はこんなマネまでさせるなんてさ。後悔させようぜ。ここを襲ったことをさ」

翔鶴「私もです。強い怒りと悲しみを感じています。この矢が尽きるまで、私は戦います」

 

加古「そういうことだから、悪いけど霧島さん。あたしたちが勝つことを信じて、ここは処刑されて。頼むよ」

北上「あたしも。人狼を倒せるのならば、あたしの命なんて軽いものだと思ってるよ」

提督「・・・霧島、すまない。俺からも、頼む」

清霜「ぐすっ、うっうぅ」

霧島「・・・わかりました。ですが皆さん、必ずや勝って、私の無念をはらしてくださいね」

朝潮「肝に命じます‼」

翔鶴「霧島さん、貴方はかなり村目だとは思いますが、ごめんなさい、待っていて下さい」

霧島「ふふっ、わかったわ。一緒に初陣飾った仲だもんね?ちゃんと狼追い詰めて下さいね」

提督「では霧島、工厰へ行ってくれ」

霧島「えぇ、分かっています」

 

霧島「霧島、抜錨します」

 

霧島→榛名

 

提督 榛名 加賀 清霜 電 鈴谷 江風

北上 川内 加古 時雨 翔鶴 大淀 朝潮

瑞鳳 熊野 球磨 阿武隈→霧島

 

投票の結果、霧島は処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二日目夜

鈴谷「さぁて、今のところは加古かなり怒ってたし村っぽいよねぇ」

相方「だなぁ。ま、あの人があんなに怒るの初めて見たから新鮮だったぜ」

鈴谷「私は一度だけ加古が本気で怒ったの見たことあるよ。確か提督が熱出てるのに指揮取ろうとしたとき」

相方「あー、そりゃあたしでも怒る」

鈴谷「あのときの加古マジで怖かったかんね。もーほんと、写真見せたら多分びっくりするよ。かなり目がヤバイから」

相方「何人か殺ってそうな目とか?」

鈴谷「そこまでではないけど、でも怖いよ」

相方「まぁいいや、今度の楽しみに取っておこう」

 

鈴谷「で、占いは今のところ誰真目?」

相方「あたしは瑞鳳かなぁ。頼りになりそうなところを占うってのは心強いし」

鈴谷「私はどれも5分かなぁ。強いて言えば朝潮は偽目くらい?」

相方「加賀さんにも突っ込まれてたよな。やっぱりあれはないよな、占い師としては」

鈴谷「印象としては、榛名と翔鶴さんが質問してて、しっかりしてたかんじ。加賀さんは一歩引いて状況見てた感じ。北上さんと川内がよく分からなくて怖いってかんじかな」

相方「お前の榛名って呼び捨てに闇を感じるのはあたしだけ?」

鈴谷「やー・・・あんまり関わりたくないんだよね正直。チームメイトだけど」

相方「やっぱり闇が深い‼ま、冗談はさておき、霧島さん、潔かったし村目だったね」

鈴谷「諦めのいい狼とかたまにいるけどねぇ」

相方「村で考えたほうがカバーも効くっしょ」

 

鈴谷「話戻すけど、そっちの印象聴きたいな」

相方「あたしは川内さんは何か持ってると思う。あたしにはわかる」

鈴谷「なら信じる‼ちょっとよく見てみるね」

相方「あたしは提督が若干きな臭いような、そんな印象かな」

鈴谷「そうかなぁ。確かに違和感っぽいのはあったけど、でも発言自体はまだ村人目だと思うよ」

相方「まぁ発言が怪しすぎて仕方ないから吊られそうになる村人とかいるしな」

 

相方「で、明日から方針どうする?」

鈴谷「まだグレランは避けたいかなぁ。投票ってのは3 日目辺りから嘘をつきづらくなるし。逆を言えば3日までは幾らでも誤魔化せる」

相方「そういうもんかね」

鈴谷「そういうものなの!」

相方「じゃあ明日もグレーから指定で吊る、と。何かここ怪しいからどうしても吊りたいってとこはあるか?」

鈴谷「グレーなら明日球磨っち吊りたい。あれはかなり黒いと思うよ。霊媒炙り出しに占いローラー暗に提案とか。提督に便乗気味なのも尚ね」

相方「了解ー」

鈴谷「そろそろ夜明けだ。気合い入れていきましょー!」

相方「おう!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三日目

アオオオォォォォン

 

 

三日目になりました。

 

 

 

翔鶴は無残な姿で発見されました。

 

 

 

阿武隈「占いCO 球磨さん 黒!」

朝潮「占いCO 翔鶴さん 白!」

瑞鳳「占いCO 加賀さん 白!」

 

榛名「榛名、この噛みにびっくりです‼」

加賀「へぇ、あの子が噛まれるのね」

提督「意外な噛みだな。何かあるとふんだのか?そして黒出たな」

球磨「ぬわっ?!黒撃たれたクマー」

加古「・・・狩人目か」

北上「あんなあからさまな発言で殺される程かなぁ」

鈴谷「おはよーみんな。で、翔鶴さんが犠牲者ね。占い理由聴かせてほしいな」

清霜「翔鶴、さん・・・」

川内「まぁ朝潮の占いだけは信用出来ないくらいかな印象的には」

熊野「そうお考えになられた理由、是非聴きたいですが、今はあの子たちの話を聴きましょう」

 

阿武隈「提督の、指定前に霊媒を出そうとする意見はかなり人外目に見られてしまうのですが、既にそこは占っていて白だとわかっています。そこで、提督の意見にすり寄って、それに便乗して賛成意見を出した球磨さんはとても怪しかったです。結果黒!人狼です!」

榛名「つまり炙り出しの賛成派に狼がいると考えたんですか?」

阿武隈「そうです‼」

 

朝潮「翔鶴さんは、狩人のことに言及したり、加賀さんに賛同するような面が見られたので、護衛ずらしたい狐かと思い占いました。結果は白です」

加古「別にまだ狐探すって段階ではないとは思うけどもね。最悪狼の告発待てば狐わかるし」

 

瑞鳳「朝潮さんに突っ込みを入れていく姿勢が私にはとても村目線に見えました。でもここが人狼だと怖いところなので占いました。結果は白です。」

 

時雨「瑞鳳さんは黒だと怖いところを占うタイプなんだね」

清霜「正直どれも占う理由としてはわかるけど・・・」

江風「じゃ、次に霊媒だな」

 

大淀「霧島さんは白でした」

電「霧島さんは白なのです」

 

榛名「割りませんよね」

提督「まぁボロ出せばいいか程度ではあったしな」

大淀「ボロなんて出しません‼私が本物なんですから」

電「対抗は偽なのです‼そんな話聴かなくていいのです‼」

 

北上「んじゃ、私から聴かせてもらうよ。占い諸君は対抗の中身何だと思ってるー?」

 

阿武隈「対抗は今のところ狼狂で見ています‼どちらかといえば朝潮さんは狂信者のような気がします‼」

朝潮「現状から考えるのは難しいですが、対抗は狼二人で見ています‼そして、霊媒に狂信者がいると考えています‼」

瑞鳳「そうですね。私は阿武隈さんが狼。朝潮さんが狂信者。霊媒の中身ですが、案外狐混じりなのではないかなと思っています。あの吊り逃れは何も考えられず咄嗟にしたようにも思えます」

 

大淀「私は狐でも狂信者でもありません‼真霊媒です‼」

電「それはこっちの台詞なのです‼」

 

川内「狐混じり、ね。大淀が狐だとしたら、いくら何でも目立ちすぎじゃない?それに霊媒なんてローラーされて終わりじゃん。まだ狼のほうが見れるかな」

加賀「あら、私は潜伏よりはまだあるほうだと思うわよ?最も、私は狐は占いに混じっているように見えますけどもね。その場合、そこの霊媒の中身は狂信者ではないかしら」

川内「つまり加賀は翔鶴狐は見てないってことだね?」

加賀「何故見る必要があるのですか?占いにいるほうが内訳としては自然なのでは?」

加古「ふーん・・・狐はグレーか白の中にいるほうが自然だとは思うけど」

加賀「それは貴方の考えで、私は占い騙りのほうが占われづらいということで出ていると思います」

江風「どっちの主張もまだ有り得るな。面倒くせぇぜ」

球磨「少なくとも球磨目線、阿武隈は偽物だクマー‼提督にも疑い吹っ掛けてるし狂信者っぽいクマー‼」

 

鈴谷「提督はどう考えてる?」

提督「どうもこうも、まず球磨を吊って様子見だ。今のところ、大淀は信用取る気がないから狂信者に見える。占いはまだグレー詰めでいいだろう。今日は球磨吊りだ。他のことを話すべきだ」

鈴谷「なるほどねぇ」

熊野「球磨吊り以外有り得ませんわ」

榛名「私としては、意見を言って誘導しようとしているところは怪しく見ています。正直、提督。貴方も怪しく見えています・・・」

提督「そうか。別に構わん」

川内「てことは榛名さんは瑞鳳とかは信用してない?」

榛名「今はまだ。現状では黒も出ていますし阿武隈さんかなと」

加古「球磨を吊ることには変わらないけど、提督もそろそろ占いの内訳をどう考えているか教えてほしいんだけど」

提督「まだ何とも言えんさ。朝潮が狐溶かしてGJの可能性がある以上な。俺は翔鶴のあの護衛ずらしは狐がした論点ずらしのように見えたんだがな」

加古「・・・ふーん?」

北上「悪いけどそれは私には見えないかなー」

時雨「狐だとしても発言がかなり強かったと思うよ。やっぱり単純に噛まれただけじゃないかな」

 

熊野「それで、そろそろ川内さんは考えた理由を教えて頂けませんこと?」

川内「理由は簡単。噛み合わせのように見えることと、翔鶴は狩人ブラフ仕掛けてるように見えたね私には」

北上「やっぱり川内も同じ感じ?狩人にしては割と疑いづらい位置だったのもあるしね」

清霜「へー!そんなことを噛みから考えられるんだ‼川内さん凄い‼」

川内「そんなことはいいよ。今日はグレーの印象を話そうよ。白出されたとこは除外して」

提督「お前もグレーだがな」

川内「つまり私のことも含めて話せってこと。で、印象は?」

江風「あたしは清霜が全然話さないから中身がよく分からなくてさ。そこの判断困ってる」

清霜「わ、私、その、分からなくて。怖くって。で、でも‼皆怪しくないと思う‼」

加古「そんな甘くないって。でも一周回って村人だねこの反応」

提督「清霜。犯人は既にこの中にいるんだからな」

清霜「わ、わかりました司令官・・・」

提督「俺は時雨はかなり人外目に見ている。狐はないとは思うけどな。だがどちらにせよ話さなすぎだ、これでは村にとってマイナス要因でしかない。あとは北上も気になる」

時雨「僕は提督が凄く怪しいけど、一応白だもんね。グレーなら江風が気になるかも」

加賀「言い訳ならば幾らでも出来ます。清霜さんについても、別に村目だとは思いません」

北上「うーん、ま、川内は信用してるよ、あたし」

鈴谷「理由は?」

北上「勘、かな?」

阿武隈「余計に気になるんですけどぉ‼」

朝潮「勘に頼るのは人外要素だと思います‼北上さんは占うよりは吊りたいです‼」

北上「少なくとも狼ではないと思うから安心しなって。あと朝潮はじゃあ誰狼なのかわかってんの?って感じ。そっちのほうが人外目じゃん?」

球磨「そうやってライン切ってるのが怪しいクマよ」

北上「じゃあこんな露骨なライン切り、狼がする?」

熊野「する人はするのではなくて?」

瑞鳳「でもバレやすいし、露骨なのは狼は嫌うと思うから考えなくていいんじゃないかな?」

提督「まぁ俺はその線も考慮するがな。しない詐欺で負けるなど堪ったものではない」

 

鈴谷「じゃ、そろそろ指定だけど、球磨はCOない?」

球磨「うぅ・・・ないけど、本当に村人クマー」

熊野「鈴谷の指定で村に貢献できることを光栄に思えですわ」

時雨「本当に村ならごめんね。でも、悪いけど僕は阿武隈さんが真だと思う」

阿武隈「時雨ちゃん・・・!」

北上「理由聴いといてなんだけど、正直阿武隈か瑞鳳はどっちか狼なんだなって思うよー。朝潮は間違いなく狂信者でいいと思う」

球磨「うぅ・・・処刑するからにはちゃんと勝てよクマー・・・」

江風「んなこと百も承知だっつーの」

 

球磨→加賀

 

提督 加古 加賀 清霜 川内 北上 江風

鈴谷 瑞鳳 朝潮 時雨 熊野 電 大淀

阿武隈→球磨

 

投票の結果、球磨が処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三日目夜

鈴谷「共有出しいつにする?」

相方「流石にそろそろバレてくると思うしなぁ。だってお前、グレーだって皆言ってんのに全然触れてこねぇもん」

鈴谷「やー、ははは。どうしても味方だと分かってるからそこについて考えを出すのも面倒っていうか」

相方「ま、そろそろ出てもいいタイミングかもな」

鈴谷「しかしいいタイミングで黒出たねぇ。これ霊媒使って信用勝負かもねぇ」

相方「霊媒に狐狼いるって可能性もあるけどな」

鈴谷「まぁ楽天的には考えないほうがいいっしょ。あと提督、今日は何て言うか、目立ってたなって」

相方「悪いけどあたしは人外目で見てる。球磨吊ってなんだけど、阿武隈は信じられないかな」

鈴谷「私自身、提督が偽物なんて信じたくないのもあるかな・・・提督は吊りたくない。阿武隈信じてるよ私は」

相方「ま、暫定白だし、そのときはそのときで考えればいいんじゃないかねぇ?霊媒結果を見れば幾らかはラインも出るし」

鈴谷「割れるだろうけどね」

相方「どっちも割れないよりはマシさ。判断が難しくなるし」

鈴谷「その場合は霊媒欠けも考慮すべきだよねぇ」

相方「もしくは単純に阿武隈偽。とはいえ、阿武隈は真狼だと思うぜ、このタイミングでの黒だしは。共有トラップや猫又を恐れてないし」

鈴谷「狼なら身内切りか」

相方「そういうこと。占いの印象は瑞鳳のほうがいいかな」  

鈴谷「阿武隈は全体的に安易な占いだよね。や、確かに球磨もグレーだったけど、発言からして吊る位置だったと思う」

相方「今それを話してもしゃーない。それ言ったら一気に阿武隈偽目って話に傾くぞ。信じてる人はあの空気だとそんなにいなかったと思う」

鈴谷「まぁそんな流れになっても、明日はさすがに霊媒ローラーに話を持っていくよ。信用勝負だろうけどここは人外混じりだしいらない」

相方「問題は霊媒の中身だよなぁ。大淀が狂だったら怪しまれ過ぎてて、吊り回避のCOとかも特に意味はないと思うんだよな」

鈴谷「黙って吊られたほうが錯覚させられるし、確かにメリットはあんまりないよねあれは」

相方「もしかして本当に疑われて渋々出たって感じな真霊媒?」

鈴谷「若しくは大淀が狼とか。それなら話は分かるよ。その場合は大淀にそれとなく吊り誘導かけてた加賀さんは白目だね。明日から霊媒吊るけど、吊るのはとりあえず大淀からのほうが色見れると思うな」

相方「それがいいな。でも、加古先輩さ、どう思うよ」

鈴谷「村だと思ってるけど、いい加減考えを公表してくれればなー。もし信用出来ないなら吊り候補でいいよ」

相方「おっけ。んじゃ、朝も来たし行きますか」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四日目

アオオオォォォォン

 

 

四日目になりました。

 

 

 

大淀が無残な姿で発見されました。

 

 

 

電「朝一の霊媒結果、球磨は黒なのです‼

  ってえええぇ!?」

 

 

瑞鳳「占いCO 提督 白!」

朝潮「占いCO 清霜さん 黒!」

阿武隈「占いCO 江風さん 白!」

 

江風「はァ?!霊媒抜きだぁ!?」

清霜「わ、私狼じゃないもん!」

川内「ふーん。でもこれで大淀が真狂確定だね。正直狂信者噛みにしか見えないけど」

提督「てことは電は中身がなんだ?実は狼や狐なのか?」

北上「うーん、大淀狐は消えたけど、これってもしかして大淀真からの占いが真背徳狼だったり?もしくは電が背徳?」

時雨「あれ?背徳って確か」

朝潮「狐が死んだ翌日に、後追い自殺をする狐陣営の村人です」

榛名「つまり狐が処刑された場合、翌日に2死体が発見されるわけですね」

時雨「なるほど、その可能性も有り得るわけだね」

鈴谷「ただ、大淀が背徳で球磨が狐だっていうなら、人狼はどこを襲撃したんだって話になるね」

熊野「その可能性は今は考慮しないほうがいいと思いますわ」

 

加賀「この噛みはまるで狼は狐や狩人を探す気がないように見えるわね。位置を知っているのかしら?それともやる気がないのかしら?」

加古「霊媒吊ってほしい噛みだと思うけどな私は」 

熊野「しかし、頭が痛くなる噛みですわね・・・そして清霜さんに黒。狂アピにしてはいささか露骨とも言えますわ」

川内「少なくとも、何かしらの思惑が狼にはあったのは間違いないね。」

清霜「うぅ・・・私・・・狼じゃ、ないもん。皆のこと大好きだから・・・ほんとは疑いたくないのに・・・」

提督「わかってるよ清霜。正直お前は人狼には見えないしな」

朝潮「ですが、事実は事実です」

江風「泣きなさんな清霜。あたしも提督と同じ、人狼だとは思ってない」

北上「とはいえ、そろそろ共有は相方オープンしてもいーんじゃなーい?」

榛名「そうですね。その方が、狼の範囲を絞れるし、悪くないと思います」

阿武隈「わ、私もその方が有難いかなー、なんて・・・」

鈴谷「んー・・・わかった。江風が相方なんだ」

江風「おう、私は相方だ、文句ないだろ?」

熊野「あら、そちらのかたでしたか」

阿武隈「え、えぇー・・・私、無駄占い?」

瑞鳳「そこは触れてないし、相方なのかなって思ってたけど、やっぱりそうだったんだね。ちなみにもう一人は熊野さん」

提督「囲いはしてないとは証明したが限りなく無駄だな」

時雨「提督。阿武隈さんも必死なんだから、そんな冷たいこと言わないの」

榛名「で、でも!囲いが少ないのは疑われにくいですよ‼」

阿武隈「うぅ、皆さんの必死のフォローが逆に悲しいです・・・」

 

鈴谷「で、そろそろ占い理由を発表してくれる?」

北上「残りは15人。霊媒結果からは、最低でも1匹は人狼吊れてるってことだね。霊媒欠けでもなければ」

熊野「その可能性は今は考えなくてもよろしくてよ。その場合、人外露出が多いので楽なゲームになりますわ」

加賀「そうね。占いを噛まずに霊媒を噛むということは、霊媒は真狂で良さそうね。占いに人狼がいるのは確定でしょうから、残りは真と何か、ということになるわね」

 

瑞鳳「では私から‼自分の意見を落としはしますが、吊り逃れをし続けている位置ではありましたし、対抗が最初に白を撃ったので、黒目だと思って占いました‼結果は白です」

提督「下らん。その程度の理由で俺を占うか」

瑞鳳「いえ、私目線では、対抗が最初に白を撃ったので、村視点グレーでもないのでここは吊られないので、ここで2W目は有り得るのではないかと思ったので」

川内「占い理由としては分かるけども、だったら吊らないの?て印象だなぁ。まぁ進行上そんなことにならないからまだ放置でもよかった気はするけど」

 

朝潮「発言の内容が薄く、狐が騙りを避けるのであればここのような寡黙目な場所だと思いました。結果は黒でした」

加古「あんたはあくまで狐目狙いか」

榛名「確かに、狐を占えば本物かどうか一発で分かりますけど」

川内「だからといってこの場面で狐目占うか?微妙でしょ」 

 

阿武隈「みんな全く触れないし、鈴谷さんも指摘しない場所だから、不安になって占いました。どうせ無駄占いですよー・・・」

江風「やー悪いな。わざと寡黙目になって共有トラップしようと思ったンだがなー。ははは」

 

江風「さて、今回、どうして大淀を噛んだのか、これは後々に判断材料になると思うぜ‼各自思ったことを今日、もしくは明日話してほしいぜ‼」

提督「構わんが、その場合まず今日の吊り先は決めておかなければなるまい」

加賀「悪いですが、こうなってしまった以上、霊媒は信用出来ません。私は霊媒吊りを推します」

提督「俺もだ。狼もあるかもしれないと考える」

川内「絶対狼ではないとは思うんだけど、こうなると狂信者の可能性も出てくるから残せないかなー・・・」

電「わ、私を信じてくれる人はいますか?」

清霜「私、信じてるよ電ちゃん。疑われて嫌だよね・・・」

榛名「私も信じてはいますが、残せない位置でもあるので、気持ち的には何とも・・・」

加古「悪いけど、狩人保護も兼ねて吊られてほしい。絶対に勝つから。私たち」

時雨「僕としては、電ちゃんは吊りたくないかな。多分真だと思う」

江風「あー、でも加古先輩。悪いですけど貴方もあたいたちの中でかなり吊り候補に入ってるんだ、霊媒か先輩吊りで指定したいかな」

加古「ここで私を吊ってどうなるのさ。中身が分からない霊媒から私の情報なんて引き出せないじゃん」

江風「ンま確かに」

加古「大淀噛みについては、吊り先決めたら話すよ」

 

熊野「それで、現在は電さん吊り、ということで鈴谷、よろしくて?正直気は進まないのだけれども・・・」

鈴谷「仕方ないって熊野ん。まぁ霊媒に使う吊り縄が減ったって考えるしかないよ」

電「悲しいですけど、村勝利の為ならここで吊ってほしいのです。私がいても、皆混乱しちゃうだけなのです」

清霜「電ちゃん・・・」

電「清霜ちゃん、庇ってあげたいけども、私も怪しまれてる立場上、庇えなくてごめんなさいなのです」

提督「よし、吊り先は決定だな」

川内「そこか朝潮切っていいと思うけどね私は」

朝潮「それはどうしてですか?」

川内「別にー。ほら、加古が話すんだから、聴きなって」

 

加古「この噛みは霊媒の結果を隠す噛みに見えがちだ。どちらかを噛めば、結果は分からなくなる。つまり1W吊れてるってのも有り得るし、4W残ってるって可能性も有り得るんだ。でも大体はこんなの真狂なんだから狂信者を噛んで隠す旨味は少ないよね。てことはさ、私はこの霊媒、中身が真狂ではないんだと思うよ。

例えば、占いに狂が出てるのを知ってるから。この仮説がその通りだとしたら、多分占い騙りの狼目線、吊り逃れしたのは狐に見えたんだ。平和が出たところでそこに黒を打てば、狩人は護衛成功の場所を錯覚するし、片方の本物の霊媒チャレンジが成功しやすい。でも噛めてしまったってことは、真か背徳者の吊り逃れってことさ。今日の結果は恐らく、噛めてしまったときのことも考えての占い結果だろうから、実に強かで周到な狼図だと思うね。ただ、どちらにせよ電の中身は背徳、狐の可能性が残ってる以上、残せないんだ。何せ大淀はあれだけ叩かれていたからね。狐が生き残るには絶好の場所とも言えるんだ。とはいえ、占いに一人ずつ占わせたのでは時間がないから吊るしかないってこと」

電「その場合、私が霊媒をCOするのは勇気がいると思うのです」

加古「思い出せ。電は霊媒を匂わせる発言はしたが、それは狐だって出来ること。匂わせるだけなら村人でも出来るわけ。大淀のあれは吊り逃れにしては露骨すぎた。狐なら乗っ取りもいける位置だ。とはいえ電は限りなく真寄りだとは思うけどね私は」

 

鈴谷「つまり、安全確認のために吊らないとまずいってことだね?」

加古「そう。となると現状私は狼はむしろ朝潮で、破綻位置に限りなく近いものが狐候補だった大淀に黒を撃つつもりだったんだと思うよ。信頼されなくてもいつまでも霊媒を残しとけばどうせローラーの流れになったろうし」

川内「私はこれ、朝潮狂信者のほうがしっくり来るかな。であれば霊媒を噛みに行った理由も分かるし。まぁその場合何で翔鶴さん噛まれてから霊媒噛みなんだって話だけど。でも朝潮狂信者だと分かってるなら狼候補は北上になるけど」

北上「あらー?川内は私と戦いたいってわけー?」

川内「んー・・・悪いけどその線は追ってる。でも今はそれ以上に気になることがある」

北上「奇遇だね、あたしもだよ。その気になってることが何かは知らないけど」

川内「とにかく、信用勝負路線なら霊媒噛みは必須なんだ。でもここで黒を出したってことは多分本物だと思うよ。身内切りも考えていくといいかもね」

熊野「なるほど、勉強になりますわ‼」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

江風「先輩の考えはわかりました。とはいえ、あたしたちの疑いは晴れたわけではないんでよろしく」

提督「そこまで狐位置に拘るとは、お前にしては珍しいな加古。俺はむしろ、お前が人外位置だと読むよ」

加古「・・・」

 

川内「・・・北上。あんたの考えてること、今ここであたしにこっそり言える?」

北上「んー・・・そっちは言えるの?」

川内「・・・いや、いい。その表情。多分考えてること同じだと思う」

北上「まぁ、いよいよ本性現した感じだよねこれ」

川内「・・・最悪な気分」

北上「まぁ、そこまであたしは気分は悪い訳ではないけどさ。てかさ、もしかして何か役あり?」

川内「教えないよ」

北上「あら、そ」

 

提督 阿武隈 鈴谷 熊野 江風

榛名 加賀 瑞鳳 北上 時雨 

加古→電

 

朝潮→清霜

 

川内 電 清霜→朝潮

 

投票の結果、電は処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四日目夜

鈴谷「変な噛みだったけど、割と加古の言ってたことが正当性あるかなーって印象受けたよ。やっぱりあれは村だね。と同時に猫又なのかなとか思ったり」

江風「まぁあたしより付き合い長い鈴谷の言うことだし、完全村目において進めるよ。でさ、やっぱりさ・・・」

鈴谷「言わないで‼」

江風「鈴谷・・・でも」

鈴谷「それ以上は・・・言わないで。私はまだ、提督を村おきしてる。阿武隈は、電ちゃんとライン繋がっている。瑞鳳だって白を撃ったんだ。もしかしたら大淀とだって繋がっていたかもしれないんだ。だから、村目で見ていい」

江風「・・・わかった。でも状況が状況なら私は遠慮なくいくからな」

鈴谷「・・・さて‼で、加古の考えも交えて私の考えは、球磨と朝潮で2W。で、大淀が背徳濃厚で、電は真もしくは同じく背徳。大穴だけど電が狼。その場合、朝潮はやっぱり狂信者じゃないかなって思う。でもだからといって霧島さんが狼かと言われると何だかしっくり来ないよね。だから真でいいはずなんだ。まぁこの辺りの意見言うと流石に食われそうなんだよねぇ。共有はあまり意見出すと村の進行傾けちゃうし、狼には食われるしでさ。残るなら意見言わずに話聴いてたほうが導けるんだよねぇ」

江風「あたしは共有なんてやったことなかったからどう進行するか、とりあえずトラップ張るかって感じで潜ったけど、なるほどな。そういう考えもあんのか。わかった、なら私はそれとなく意見出して、鈴谷に決定権渡すように進行させるぜ。多分お前のほうが残っても村勝利に導けるはずだ」

鈴谷「でも、今日江風が襲われるかって言うと微妙だよね。だってここで江風噛んだら狐位置特定出来てない訳じゃん?そんな悠長なことなんてしないと思うんだ。や、多分狩人は死んでるとは思うけどね」

江風「それに関してはうちも同意。翔鶴さんと榛名さんがそうっぽかったけど、どうも違うみたいだしな」

鈴谷「川内なら動きすぎだからこれも違うと思う。案外霧島さんだと思ってる。自分で指定しておいて今更だけど」

江風「明日の進行だけど、昨日の噛み理由をどう考えてくるかでも幾らかは見えてくるはずだし、そろそろ占いの誰かを吊るべきだと思うぜ」

鈴谷「それはまだいいよ。もう一日だけ猶予をあげるつもり。

あと加古信じてるんだけど、加古について結構北上っちが絡んでるし、加古を叩けば何かボロ出すかもしれないし、加古は怪しんでるって流れにすれば何か見えるのはあると思うよ」

江風「例えば?」

鈴谷「加古をそれとなく庇ってSG(スケープゴート)候補にする狼とか」

江風「今回の噛みから、狼がンなことするとは思えねェけどな。かなり大胆な戦略だし、占い恐れてないようにも見えるぜこれ」

鈴谷「だからこそ、占いに狼がいるのは確定だよ。恐らく信用勝負だよ。霊媒噛みに言ったのは狐確認と敢えて噛むことで色を見せたくない、つまり黒確定だっていうのを暗に言いたいんだと思う」

江風「としたら、阿武隈は真、朝潮狼、瑞鳳狂信者ってことか?いや、阿武隈と朝潮狼で、瑞鳳真も有り得るか。ン?だったら・・・あァもう‼さっぱりだ‼」

鈴谷「ん、朝だ。続きは夜だね」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

五日目

アオオオォォォォン

 

 

五日目の朝になりました。

 

 

 

犠牲者はいませんでした。

 

 

 

江風「随分嫌な予感がする朝だねェ・・・」

榛名「榛名、これはGJだと信じたいです‼」

清霜「ごめんね、電ちゃん。

私、頑張るからね‼」

熊野「ここで平和ですか。狐捕捉の可能性が高いと見ますわ」

提督「ほう、平和か」

加古「・・・」

 

瑞鳳「占いCO 熊野さん黒!」

阿武隈「占いCO 熊野さん白!」

朝潮「占いCO 川内さん白!」

 

熊野「とぉぉぉぉぉぉう!?」

鈴谷「えっ!熊野んパンダ?!」

川内「随分仲のいい占い候補だね。結果は反対だけど」

北上「んー、熊野黒かー。割と信じられるなこれー」

熊野「なっ‼ど、どうしてですの?!」

江風「恐らくだけど、熊野さ、鈴谷に便乗発言と絡みすぎ」

 

熊野「く!?」

瑞鳳「意見こそ言いますし、霊媒欠けは追わなくていい等村アピールこそしていましたが、鈴谷さんに露骨に絡む上に、共有に対しての反応が、そこだったか、という狼の視点のような発言が非常に怪しく感じました‼狐もあると思うので占いました‼結果は黒!」

阿武隈「た、確かに私も瑞鳳ちゃんと同じ理由だけど!でもでも!熊野さんは白です‼白なんです‼」

朝潮「私は、川内さんが私の信用を下げてくるので、ここは信用を下げて占いを吊らせる流れにしたい狐に見えましたので、溶かせることを祈って占いました。結果は白で溶けていません・・・」

川内「言っとくけど、私は占いを吊りたいんじゃない。あんたを吊りたいんだよ、朝潮」

清霜「私もです‼貴方は人狼です‼絶対に駆逐艦朝潮ではありません‼」

 

提督「なるほど、完全グレーは時雨と加古だけということか。ならば今日はどちらかを吊り、明日からは各占いの囲い先を占っていけばいい」

加賀「それを何故確定白でもない提督が言うのかかなり疑問が残りますが」

提督「つまりお前は朝潮を真目で見ているとでも?」

江風「加賀さんの考えに関しては正直あたしも同意だけどさ、提督の提案は最もだ。断る理由もないだろ?こうなった以上、恐らく人狼は囲っている。それと、あたしは対抗を占うのも悪くないと思うぜ‼狐がいよいよ紛れてそうだしな」

提督「対抗狐か。まぁ有り得る・・・のか?」

加賀「随分狐を探してますね提督」

鈴谷「まぁまぁ。提督は今のところ、それなりに村人目に見てるしぃ?正直加古信用できないのは鈴谷的には変わらないし」

加古「鈴谷に信用されなくてもいい。私は吊られてもいいけど、どうにも解らない」

北上「んー?加古にしては珍しく歯切れ悪いねー。どったの?」

加古「いや、いいよ。気のせいだろ。・・・うん、気のせい」

榛名「加古。何か悩みとか、考えてることがあったらちゃんと言って下さいね?」

 

朝潮「提督は正直、占うよりは吊ったほうがいいのかなって思っています」

江風「まァぶっちゃけそうだな。悪いけど提督も、怪しく見えたら容赦なく切るからな?」

提督「好きにしろ」

榛名「提督ですか・・・榛名、提督が人狼だとは思いませんけども・・・。だとしたら本物の提督はどこへ行ってしまったのでしょうかという話にもなりますし」

清霜「それは・・・」

北上「それを言うのは今更だよ。だったら、本物の球磨とか大淀とか、電とかさ・・・とにかく、怪しかった人の中に人狼がいて、じゃあ本物はどこ?ってなる。今

更なんだよ。提督も、もしかしたら人狼なのかもしれない」

提督「情けはかけるな、榛名。俺もお前も容疑者なんだからな」

 

鈴谷「でさ、皆平和で忘れてない?昨日の噛み理由」

提督「覚えている。俺は素直に霊媒噛みで人外数を誤魔化したいと考える。大淀は狐には見えないしな、まぁ狂信者か背徳だろう」

時雨「僕は考えたけど、やっぱり霊媒を片方噛んで、占いの特定をしづらくしたのではないかなって思うよ」

川内「あたしは一応、球磨狼の電真で見てるとだけ」

清霜「私は、加古さんを信用してます‼あの意見には納得することも多かったし、何より、電ちゃんが人狼には見えないよ‼だから、加古さんの意見寄りで考えてます‼」

提督「なら何故今日加古は噛まれずに平和が起きている?」

清霜「そ、それはぁ・・・」

 

川内「こうやって、吊らせる流れにするため。じゃないの?提督」

熊野「川内さん?」

川内「我慢ならない。正直黒いんだよ、今のアンタ‼村人の立ち回りとして、おかしすぎるんだ‼」

阿武隈「ま、待って下さい‼提督は人狼じゃないです‼私も瑞鳳さんも占ってます‼」

川内「アンタの球磨身内切りと占い欠けを見てるってことだよ阿武隈‼アンタの信頼は、私にはこれっぽっちもないよ‼」

阿武隈「そ、そんなぁ・・・」

鈴谷「お、落ち着いて川内‼」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

川内「・・・ちっ」

鈴谷「とりあえず、私も江風も、今は・・・提督は村で考えてるから。今日は、時雨か加古吊りだよ」

川内「わかってるよ」

北上(なるほどね、加古の感じたものって、多分私達が感じたものと同じだ。そっか。加古、最初に提督の元に着任した秘書官だっけ?辛いよね、そりゃ)

榛名「北上さん、加古さんのあれって」

北上「多分ね。心中察するよ」

北上(榛名も同じ感じか。そりゃそうか。気付くよね)

時雨「僕は瑞鳳さんと阿武隈さんのどちらか。多分阿武隈さんが真で追ってるから。皆、あとは頼むよ」

加古「・・・悪いね、なんてーか、喋る気分じゃないんだ。明日生きてたら話すよ」

 

清霜 川内 熊野 榛名

北上 阿武隈 加古 江風 鈴谷→時雨

 

提督 加賀 朝潮 瑞鳳→加古

 

投票の結果、時雨は処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

五日目夜 六日目

鈴谷「はぁ・・・」

江風「よくない雰囲気だよな。提督周辺」

鈴谷「グレーを吊る進行は確かに正しい。やっぱり村目で見たいんだ、私」

江風「まァ、あの提案自体はかなり村目線だったけどさ」

鈴谷「・・・提督に、何か作戦があって、その為にあんな怪しまれることしてるのかもしれない」

江風「まァそう考えるのが妥当か、今のところは」

鈴谷「とにかく、今は提督の話はダメ‼熊野んや明日から始まると思う占いローラーについてだよ。加古に関しては、今は私は吊る気はないよ。狼も、今は加古を残したい理由があるんだと思う」

江風「だな。熊野ねェ、正直黒かと言われたらあたしらからは微妙なんだけど、他の人からすると黒要素強めなんだろーなってのが判断難しい」

鈴谷「悪いけど、熊野んは最終日までは残せる位置じゃないね。その前までに吊らないと議論が進まなくなるかも」

江風「ローラーについては朝潮から。次に阿武隈か瑞鳳かは明日で判断する。現状朝潮が一番真がないはずだ」

鈴谷「あとは今日の平和だね、そっちは狐把握だと思ってる?」

江風「実は多弁位置に狐がいたんじゃねェかなって考えてるぜ。狩人だとしたらあたしらのどっちかっしょ」

鈴谷「・・・狩人か。でも」

江風「だな。相変わらずそれっぽいところは何処にも見当たらねェ。狐だろうな」

鈴谷「今日は噛まれるとしたら白貰ってる人の誰かか私たちのどっちかだと思う。ここで加古噛んでも不利になるのは狼だし」

江風「占いに1だとして、残り2Wは何処なんだかね。正直さっぱりわからない。北上さん榛名さん川内さん辺りに居そうなんだけど」

鈴谷「川内よりは北上っちのほうがあるとは思うけどね。榛名さんは誰疑ってるか、というよりは見極めてるって印象が強いかな」

江風「なァ、明日猫又出さねェか?いい加減出てきてもいいと思うぜ、あたしは」

鈴谷「そうだね。明日朝一番に聴いてみる?」

江風「聴いても出なかったら笑いもンだけどな」

鈴谷「や、それは笑えないっしょ・・・」

 

 

 

アオオオォォォォン

 

 

六日目になりました。

 

 

 

川内が無残な姿で発見されました。

朝潮が無残な姿で発見されました。

 

 

 

北上「はぁ・・・やっぱり川内噛まれちゃうか。この二死体は呪殺かねぃ?」

江風「そろそろあたしたちも噛まれる頃だと思うし、川内さんには申し訳ないけど、代わり身あざす。それと猫又そろそろ出てきて‼」

加古「川内・・・ごめん」

加賀「二死体ね。呪殺と見ていいかしらね」

 

瑞鳳「占いCO 川内さん白!やった‼」

阿武隈「う、占いCO 榛名さん黒でした・・・」

 

鈴谷「ほーう?ナイス呪殺じゃーん?」

榛名「私に黒ですか?稚拙な特攻ですね」

北上「はぁ?川内が狐?待ってよ、この村、猫又いるんだよ。これ、猫又噛みかもしれないじゃん」

 

提督「その心配はないな。俺が猫又COをする。川内呪殺で間違いないぞ」

阿武隈「て、提督?!」

清霜「・・・え?」

 

提督「猫又は噛まれたら人狼を道連れにするが、俺が生きているということは狐死亡。そして愛でたく瑞鳳が真だとわかった。

よってここで潜伏を解除するぞ」

江風「なンだよ提督猫又だったのかよ。冷や冷やさせやがって。あたし夜の時間、本気で提督が人狼なんじゃないかって思ってたよ」

鈴谷「やっぱり提督は無実じゃん?」

阿武隈「な、なんで、どうして?ふぇぇ?」

榛名「あのきな臭さは猫又だったからなんですね‼」

熊野「正直私には信用ならないのだけれど」

清霜「で、でも‼司令官は狼さんではないってことでしょ‼」

 

 

加古「そうだね。確かに人狼はないね。

 

 

恐らく狐だけどさ」

 

 

熊野「な!?な、なんですって⁉」

鈴谷「き、狐?!提督が⁉」

加賀「・・・どういうことか説明して頂戴」

北上「奇遇だねー。どうやら私と加古と川内。考えたこと同じだったみたいだねー」

阿武隈「っ!私っ」

 

提督「ここまで来て何を言うかと思えば。やはりお前は人狼か?」

加古「まず提督が猫又じゃない理由一つ目。猫又なら噛まれろって言ったよね?」

提督「あぁ、そうだ」

加古「私の目にはこれまで、噛まれるよりは吊られる動きに見えたよ。でもたまにまともなことも言って、吊られはせず。占いもされたくないような、どっち付かずな印象だよ。でも提督さ、瑞鳳に占われたよね?あの占いは黒目とは言いつつも実際狐もある場所占い、でも溶けてない。これで占い欠けだと分かったんじゃないの?少なくとも、噛まれようとはしてない動き。吊られる位置として実際は、江風も検討したでしょう?これまでの発言を見返して、私はそう感じたけど」

江風「そ、そうだけどよ」

加古「それに私に言ったあの言葉。狐位置に拘ってる。それってまさに提督のことじゃん‼電に狐だったり占いに狐だったり。昨日のは何さ⁉対抗狐、有り得るのか?ってさ‼可能性だけ広げてそれっきり。加賀さんも言ってたけど、これが猫又の台詞だとは思えないよ‼」

加賀「・・・確かにそうですね。私は何故、気付かなかったのでしょう。確かに貴方が猫又であるような発言ではありませんね」

提督「ほう、加賀、お前もそこで便乗するのか」ニヤ

加賀「貴方が怪しすぎたから言っているだけ」

北上「てか何よりさー、提督本人がさ、阿武隈に占われたあと言ったじゃん?俺を吊ってもいいって。猫又だとしたらこれ本気?私にはさ、囲われて安心してる狐か狼のそれにしか聴こえないけどね」

提督「・・・ならば前日の平和は何だ」

北上「言ったじゃん?狐把握って。把握されて、偶然にも猫又が噛まれたのを確信して出てきた。おまけに提督を疑ってたのは川内。もし提督が狼側なら噛み先としては不適当。提督狐なら噛んで状況を揃えそうなものだけどね?違う?これは狼なりの告発の形だとうちは考えたけど?」

提督「・・・・・・」

 

鈴谷「て、提督・・・嘘、だよね・・・?」

提督「・・・」

熊野「・・・こんなことって・・・」

鈴谷「こ、こんなの嘘だよ、嘘‼嘘嘘嘘嘘嘘‼嘘だって言ってよぉ‼」

清霜「司令官・・・」

阿武隈「ち、違います‼提督は・・・提督は・・・‼」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

鈴谷「ね、ねぇお願いだよ提督。猫又だよって、言ってよ。ねぇ、ねぇ‼」

提督「・・・」

鈴谷「嘘だって言ってよ提督ぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

榛名 熊野 加賀 北上

江風 清霜 加古 瑞鳳→提督

 

鈴谷→加古

 

阿武隈→瑞鳳

 

提督→加賀

 

投票の結果、提督は処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

六日目夜 七日目

江風「鈴谷・・・」

鈴谷「ごめん、今日は話す気が起きないんだ。考える気も起きない・・・」

江風「わかった。じゃああたしの意見は言っとくな。あたしは熊野と加賀さんで狼あると思うから。そんだけ」

 

 

 

アオオオォォォォン

 

 

七日目になりました。

 

 

 

加賀が無残な姿で発見されました。

阿武隈が無残な姿で発見されました。

 

 

 

熊野「ど、どういうことですの!また二死体ですの!?」

榛名「きっと、阿武隈さんは背徳者だったんです。だからあんなに必死だったんですよ」

北上「てことは加賀は意見噛みで、阿武隈は後追い。まぁ阿武隈必死に抵抗してたしねぇ。肝心の提督は諦めたのにさ」

江風「鈴谷・・・」

鈴谷「・・・・・・」

清霜「鈴谷さん・・・」

 

瑞鳳「う、占いCO 加古さん 黒!」

 

瑞鳳「占い理由です‼提督を必死に吊り上げようとしていたので占いました‼結果は」

北上「その辺にしときなよ、偽占い師」

 

清霜「えっ!え?偽物ですか?瑞鳳さんが?でも私、占い欠けには見えないよ?」

北上「じゃあ聴くよ?川内を狐主張して、朝潮は噛まれ。で、阿武隈は背徳って言ってるんだよ。ここまででわかる?」

清霜「え?えーっと」

加古「朝潮噛まれなら真狂確定。今日この二死体が背徳なら阿武隈背徳も確定。なら大淀が真霊媒で、電が人狼になる」

北上「加古・・・」

加古「悪いね、やっぱりショックすぎてね。提督に惚れてたんだな、やっぱ私」

江風「・・・つまり、瑞鳳視点のWは電、熊野、加古、北上さんか清霜、お前になるンだよ。そして何より、猫又ってのはさ、処刑されたら直後に誰かを道連れにするんだ。じゃあ提督が処刑された時に誰か死んだか?死んでないよな?」

清霜「・・・あっ‼」

江風「そう。つまり提督は偽物だった。猫又じゃなかったんだ。じゃあ本物の猫又はどこだよって話になる。多分噛んだんだよ、川内さんでな」

榛名「つまり、あの死体は朝潮さんが狼で、噛んだ川内さんが猫又だった為に出来た死体、ということですか?」

北上「そういうことー」

加古「私だって、認めたくないんだよ、提督が、嘘つきだったなんてさ・・・」

鈴谷「・・・殺して」

 

江風「鈴谷?」

鈴谷「私を、殺して。提督がいない世界だなんて、私にはもう何もない。なくなっちゃったんだよ。もういいよ。人狼に殺されても。だって提督がいないんじゃ意味ないもの」

江風「落ち着けって鈴谷‼」

鈴谷「離して‼離してってば‼」

加古「・・・おい、顔、上げろ」

 

ドガッ

 

 

鈴谷「い、痛ッ・・・‼」

加古「甘ったれたことを言うなよ鈴谷‼」

榛名「今のを本気で言っているのなら、本物の提督はきっと悲しんでいます」

加古「いいか?!私達は沢山の命を背負ってるんだ‼提督は多分狐だったけど、つまり本物の提督は殺されたんだ‼憎くないのか‼提督の分まで生きて‼生きて人狼を討伐しようって気はないのか‼私が認めた秘書艦鈴谷はこんなことで心が折れる弱いやつじゃなかったよ‼」

 

鈴谷「加古・・・ごめん」

清霜「鈴谷さん、私もね?最初はとっても怖かったけど、電ちゃんを信じたいと思うの。もう迷わない。きっと人狼さんを倒すって。倒して平和を取り戻すって」

北上「ま、こーいうのは何かキャラじゃないからやりたくないんだけどー、諦めるのは何かアホらしいしさ」

榛名「私達は、まだ負けた訳ではありませんよ」

江風「そうだぜ。いつもの鈴谷らしくさ、明るく行こうぜ!」

 

熊野「鈴谷、私からも進言させて頂きます。決して投げ出さないで。提督もきっとそれを、望んでいます」

鈴谷「熊野・・・」

熊野「降参するのは早くてよ」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

鈴谷「みんな、ごめん‼目が覚めた‼そうだよね、私達は、皆の分を背負っていかなきゃ‼前を向いて‼」

瑞鳳「あ、あのぉ~」

北上「なに、偽占い師」

瑞鳳「加古さんに投票して頂いたりとかは・・・」

皆「ない」

瑞鳳「だよね~・・・」

 

鈴谷 江風 加古 榛名 北上 清霜 熊野→瑞鳳

 

瑞鳳→加古

 

 

投票の結果、瑞鳳は処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

七日目夜 八日目

鈴谷「提督のためにも、今日はきちんと話し合おう‼」

江風「お、やる気だな‼それでこそ鈴谷だぜ‼ま、冗談はさておいて、あたしらのどっちかが食われるよな今日はさ。だから早く意見纏めようぜ」

鈴谷「だね。私は今のところ、この流れだと電が狼の雰囲気も実はあるんじゃないかって思ってる」

江風「というのも?」

鈴谷「提督が狐ならさ、結構人狼の中身が分かってたんじゃないかな?てことは阿武隈と瑞鳳のどっちかは人狼サイドなのも分かってたはず。でも途中から阿武隈にちょっかいかけて絡んでたよね?あれは背徳だと分かってるアピールじゃないかなって。逆に瑞鳳がどちらかなのか。そこは提督じゃないと分からないけど、でも中身が分かってたはず。で、提督は電を、人狼あるから吊りたいって言ったんだ。てことは、人狼の可能性は逆に高まるんじゃ?って」

江風「ごめん、どういうことか全然分からない」

鈴谷「狐はさっさと狼吊りきるか、村人を吊って飽和させれば勝てるんだ。なら電をあの状況から真だと思って吊りに行く流れにしたんだよ」

江風「ふんふん、つまり電は実は狼で、飽和回避の為に、信用を稼いで吊られたってことか?」

鈴谷「そういうこと‼霊媒真狂で噛んだと思ったなら、残りも吊ればいいんだ。でも実は狼で吊られれば、飽和回避を一手先に撃てるから、狼は狐探しに専念できるんだ」

江風「そうか‼それなら加古の強かな狼像ってのと一致するな‼でもあたしは気になるのはさ、加賀さんの死体なんだよなァ。かなり黒く見えてたから、なんであそこ噛むのかなってさ」

鈴谷「実は一番狼からは怖かった位置だからとか?」

江風「ンー、ま、今は放置でいいか、これは」

鈴谷「さてと、話戻すけど、その場合はやっぱり怪しいのは北上さんかなって。榛名は阿武隈に黒撃たれて道連れされそうな所だけど、逆に黒もあるよねって」

江風「榛名さんか。うちは白だと思うけどあれは。でも北上さんが怪しいのは同意だなァ。あと熊野さんも怪しい」

鈴谷「段々熊野も白く見えてきたけど、やっぱり残せないよねあれ」

江風「・・・あれ、大淀真だとそれって・・・」

鈴谷「何?」

江風「・・・っ‼鈴谷‼気を付けろ‼狼、ほんとにヤバい奴だぞこれ‼」

鈴谷「え!?どうしたの江風?!」

江風「大淀真なら考えればすぐ分かる‼多分加賀さんの死」プツ

鈴谷「あ!江風?江風!・・・ダメだ、通信切れた」

鈴谷(大淀真なら考えれば分かる?どういうことだろ?噛まれたから真狂でしょ?)

 

 

 

アオオオォォォォン

 

 

八日目になりました。

 

 

 

江風が無残な姿で発見されました。

 

 

 

鈴谷「江風・・・今までありがとう」

榛名「江風さん・・・時間がもうありませんね」

加古「そうだね。もう残り6人。この中に恐らく人狼は1人。一旦落ち着いて整理してみよう」

熊野「私、自信ないですけれども・・・まとめはこんなかんじですわ」

 

占い

朝潮 北上白→翔鶴白→清霜黒→川内白→死体

 

阿武隈 提督白→球磨黒→

    江風白→熊野白→榛名黒→死体

 

瑞鳳 榛名白→加賀白→江風白→熊野黒→加古黒

 

霊媒

電 霧島白→球磨黒

 

大淀 霧島白→死体

 

 

清霜「あ、こうして見ると、電ちゃんと阿武隈さんのライン出来てるね」

北上「とはいえ、阿武隈は後追いしたから背徳。占い欠けだろうねー」

加古「そうなるかな」

熊野「正直、何の参考にもなる気はしませんわ」

榛名「占い欠けでは、判断がどうしようもないですね」

清霜「い、今思ったんですけど‼

あ、阿武隈さん、すごく必死で何か言おうとしてましたよね?何か言いたいことあるのかなって」

熊野「どうもこうも。事実彼女は翌日死んでいますし、どうせ提督は狐じゃないので吊らないでの一辺倒では?」

加古「まぁ、今は私も阿武隈は偽だと思ってるし、それについては特には思わないかな」

清霜「うーん?そうなのかなー・・・加賀さんは何で」

榛名「今は状況を整理して、狼が誰だったか、そこから導かれるLWは誰かを考えましょう」

熊野「そうですわね」

 

鈴谷「一応聴くよ。狩人って、いる?」

榛名「・・・私は違います」

清霜「じゃあ死んじゃったんだね。誰だったんだろう」

加古「仕方ない。本当に翔鶴さんの可能性もあるんだし」

北上「翔鶴さんの護衛がブレる、なんてあれは狩人ブラフ見え見えだなーとは思ったけどね。本当なのかどうなのか。でもすぐ噛んだってことは素直な狼なのかもねー」

加古「・・・ん?」

北上「どしたの?」

加古「いや、何かこう、これじゃない感が」

北上「何さそれ」

加古「何かさ、私実はとんでもないミスと、思い出さなきゃいけないことがあったような。思い出せ、私」

鈴谷「あ、昨日江風も何か言ってたんだ。大淀真ならすぐ分かるって」

 

加古「悔しいけど、思い出すのは後回しだね。大淀真で、か。ならまずどこで3Wだったか考えよう」

熊野「球磨さんが黒だとは思いますわ。正直思い返しても電さんはかなり真寄りだったと思いますし」

鈴谷「私はこうなってくると割りと電人狼あるかなーって思ってるよ。まぁどっちにしろ、ここで1Wだよね。で、次の2Wは」

榛名「朝潮さんですね。それも猫又噛みの死亡」

北上「これも合ってるはずだね」

清霜「そして3Wはさっきの瑞鳳さん。背徳は阿武隈さん、狐は提督、狂信者は、電さん真であれば大淀さん。大淀さん真であれば電さん?」

熊野「あら?もしかしてこれって、大淀さんが真の場合、狂信者の位置がおかしくなりませんこと?それどころか瑞鳳さんが本当に人狼だったかどうかすらわかりませんわね」

加古「これだ!何で気付かなかった私‼大淀真だったなら電は人外。でも中身が狂信者だとは言えないし、それどころか狼の可能性だって出てきた。てことは最悪ここに人狼2か人狼1狂信者1だ。だけど後者なら霊媒抜きをした理由も説明がつく」

鈴谷「そ、そうか‼これか江風の言ったことって‼私昨日、電が狼なら霊媒を噛んであらかじめ飽和回避の手を打ってから狐ケア出来るって話したんだ‼」

熊野「恐らく、それが真相でしょうね」

北上「今更過ぎたね私達、狼の意図に気付くの。一手二手先を撃たれてるこの感じ、嫌な気分」

榛名「榛名も、不覚にも今気付きました・・・何だか内訳が変ですね」

加古「しかし、狼は一体どこで占い欠けだと分かった?朝潮狼なのは確定として、阿武隈は初めは狂信者と見てた?それなら瑞鳳の中身は・・・?いや、待てよ?そもそも・・・」

熊野「提督視点では、朝潮さんがあんな有り様でしたし、早い段階で気付けそうですわね」

北上「ったく。寄りによって最悪なとこ欠けてるとかねー。覚えておけよあの腹パンスマイル」

熊野「何だか余裕ももうないようですわね。榛名さんなんて余裕無さげで残されそうな雰囲気もしますね。SG候補として」

榛名「そ、そんな‼」

加古「・・・」

鈴谷(ダメだ、何も分からない、手がかりがないよ。ごめんね提督。私達もそっち、行くかも)

北上「狼の思考が全く読めない・・・」

鈴谷(そう。どんな狼なのかも全く分からない)

 

投票の時間が迫ってきました。

 

清霜「もうダメです、時間がないです‼」

北上「各自、怪しいと思うところに投票で‼」

 

鈴谷→北上

 

北上 榛名→熊野

 

加古 熊野→清霜

 

清霜→榛名

 

加古(清霜か熊野で決戦か。だけどこの二人が今回の狼像に当てはまるか?・・・北上は翔鶴噛みから素直な狼な印象か。これまでのことを思い出せ私。答えは出そうなんだ・・・。

そう言えば、あのときの投票って確か・・・。‼なら翔鶴はそれを恐れて噛まれた⁉なら加賀さんは・・・。

⁉もしかしてこれ、全部⁉ならばあの発言はそういうことか‼)

 

決戦投票

榛名 北上 加古 清霜 鈴谷→熊野

 

熊野→清霜

 

投票の結果、熊野さんが処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

八日目 決戦前の夜

鈴谷(さて、熊野んが吊られたね。まぁ夜が来たってことは私たち、人狼自体は残り1まで減らしたってことかな。なら熊野んが人外確定?いや、本当に?)

 

鈴谷(それに加古が清霜から熊野んに票を変えた。なんで?もしかして狂信者?)

 

鈴谷(・・・いや、違う。これまでのことを振り返っても、加古は100%狂信者なんて有り得ない。悪いけど、それなら榛名に残されそう、なんて言った熊野んのほうがまだ怪しい。まぁただの迂闊な発言だっただけだと思うけど)

 

鈴谷(清霜ちゃんは榛名に入れてる。清霜ちゃんが狼かー。純粋そうな子だけど、うーん、今までの態度が嘘だっていうならここは有り得そうだけどね。でもそれなら加古は票を変えたりしない。きっと、加古は何かに気付いたんだ、投票の最中に)

 

鈴谷(北上っちに票を入れたけど、ここは冷静に状況を観察して、それとなく意見を言って誘導してる印象。今回の狼像に合うかと言われると、合ってる・・・のかな?まだ分からない)

 

鈴谷(榛名は占い師に結構質問ぶつけてた。私が着任する前からずっと提督の戦術相談を受けてたし、多分質問の回答から真贋見極めようとしてた印象だなぁ。あれ?これって狩人ブラフじゃ?そうだ、榛名、狩人ブラフしてたんだ。でもそれじゃ、狼は翔鶴さんと榛名の二卓で、翔鶴さん噛んだってこと?)

 

鈴谷(よく考えよう。今回の狼はわざわざ狂信者か3匹目の位置を特定させないかなり難しい位置にいるはず。・・・あれ?じゃあ狼はどこで狂信者の判断ついたんだろう?狼はどうやって提督を吊り上げられるように誘導したんだろう。

いや、そもそもそれならあの日、提督を噛んだってことになる。提督を噛む理由があの日の狼にはあったのかな?確か加古の意見を聴いて敵対した日の夜だったよね?噛むくらいなら朝潮に黒を出させればよかったんじゃ?)

 

鈴谷(それとあの日、加賀さんを噛んだ理由って何?もし加賀さんが狂信者だと判断したなら、こんな噛みにはならないはず。いや、待って。加賀さんの中身を考えたほうが良さそう)

 

鈴谷(それと北上っちの、翔鶴噛み自体はかなり素直な印象を受けるって言ってる。きっと何かあったんだ、翔鶴さんには。人狼にとって脅威となるものが。それが本当に狩人だったならそれで終わりなんだけど。でも翔鶴さん噛んでから霊媒なんて、やっぱりおかしい。何かしらの事情が?)

 

鈴谷(?!もしかして!

それなら阿武隈っちが必死だったということも証明できる‼)

 

鈴谷(ここまで腹黒い作戦を狂信者と一緒に息が合うように決行できる人は、あの人しかいない‼なら今日の犠牲者は十中八九‼)



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

最終日 エピローグ

アォォォォォン

 

 

九日目になりました。

 

 

加古が無残な姿で発見されました。

 

 

 

鈴谷「やっぱり、か」

北上「やっぱりって、何が?」

榛名「私、加古に投票変えた理由聞こうとしたんですけど、食べられてしまいました」

清霜「あのね、私ね、ずーっと疑問に思ってたの。何で加賀さんがあの日食べられたのかなーって。私ずっと加賀さんが狼じゃないのかなって思ってたから」

榛名「それはただの意見噛みではないのですか?」

 

鈴谷「うん。本当に最悪な狼だよ。加賀さんの死体を偽装して、ここまで狂信者と息が合うなんてさ。参ったよほんと」

 

榛名「狂信者と息が合う?」

北上「だ、だってさ、狂信者の位置が行方不明なんでしょこれ?さっき吊られた熊野でギリギリ生き延びて」

鈴谷「私、新人の頃に加古に言われてたんだよねぇ。あの女には気を付けろーって。だから犠牲者になったんだよ、加古」

清霜「あの女?」

鈴谷「多分、加古は決戦投票のときに気付いたから犠牲者になったんだ」

 

鈴谷「確かに、私達の視点では、確定的な狂信者位置は見つけられなかった。今回、狂信者は狼が誰かを把握している。けれども狼は狂信者が誰か把握出来ないんだ」

清霜「そうです!それで、狂信者位置はもう分からないって」

鈴谷「冷静になってよ。それって狼にも同じことが言えるんだよ?」

北上「た、確かにそうだけど。それで狼はどうやって」

鈴谷「結論から言うよ。狂信者の仕事は、狐を炙り出して、本物の占い師によって殺すことにあったんだ」

榛名「!?今回の配役は占い欠けでは」

鈴谷「断じてない。それどころか、アンラッキーなことに、2日目には狂信者、もしくは背徳の位置が透けてたんだよ、狼には」

 

鈴谷「じゃあ、本物の占い師って誰?破綻がギリギリしないものを追って答えてみてよ、北上っち。そうすれば、本当の狂信者と狐が誰か分かるはずだよ」

北上「そ、そんなの、電とラインがギリギリ繋がっていた阿武隈しかいないじゃん。

・・・?!ま、まさか、狂信者って」

 

鈴谷「そう、そのまさか。狂信者は  提督  だよ」

 

清霜「そ、それじゃ、あんなに必死に無実を証明しようとしてたのは、背徳者だからではなくて、本当の占い師で、提督が狂信者なのを見抜いたから?!」

鈴谷「そうなのです!その証拠に三日目の阿武隈の占い文。提督のことを自ら人外目に見られてしまいますがって書いてるよ。でも狂信者だとは思わなかったんだろうね。あの時は占い師に狂信者いるって話になってたし。おまけに投票も、阿武隈は提督処刑の日は人狼確定の瑞鳳に入れてるってこと」

清霜「やっぱり、あの時阿武隈さんは」

鈴谷「後悔したろうね。まさか安易な考えで占った場所がたまたま狂信者で、それが狐退治に利用されて終わるなんて」

清霜「な、なら昨日の投票は」

鈴谷「そ。全部茶番。道連れされそうになったところという村要素を逆手に取った、ね」

北上「・・・なら、阿武隈が真だとしたら」

鈴谷「そう、犯人は」

 

鈴谷「貴方だよ、榛名」

 

榛名「・・・」

榛名「それだけの理由で私が狼ですか?あはは。何を仰っているんですか」

榛名「第一、それなら狐は何処へ行ったんですか?まさか処刑で死んだ、なんてことはありませんよね?」

鈴谷「加賀さん」

榛名「?」

鈴谷「加賀さんだよ、狐は」

榛名「へぇ?理由を訊いてもいいですか?」

 

鈴谷「5日目の提督の言葉。覚えてる?」

榛名「いえ?全く」

北上「あたしもそれには覚えないなぁ。第一、加賀さん狐はわかったけど、まだ根拠に弱いなと思ってるし」

 

清霜「私!ずっと、加賀さん噛まれたのおかしいなって思ってたんだ‼だって、狼だと思ってたら死んだから、狼さんからしたら共有の鈴谷さんとか江風を度外視して噛むほどだったのかなって」

 

鈴谷「加賀さん視点では提督は背徳に見えていたんだ。これがキーだよ。なんせ提督、狐のような動きをしていたんだから。占われず、釣られずに。まぁそれが却って占い2人から占われる結果になったけどさ。これが占い欠け濃厚になってしまった原因だね」

 

鈴谷「でもさ、提督5日目は囲いを占わせて、完グレを吊ろうって言ったんだよ」

清霜「?それが何なの?すごく人っぽい意見だよ?」

北上「ち、違う‼あの日は確か、死体はなかった‼あの日狼がグレーを噛む理由も限りなく薄い‼」

鈴谷「そう。提督にはわかったんだ。狐を囲ってしまっていることを。それであの日、少しアグレッシブに動いたんだよ。ただ、その結果、川内に人外が透けてしまった。多分占い欠けに気付いて逃げきろうとする狐に川内には見えてたんだ。そこで、翌日狼が川内を噛んでれば提督は必然的に怪しまれ、これを吊ろうと便乗する狐を炙り出せる。というより、既に提督にもわかってたと思うけどね。でも、川内が猫又で、朝潮が死んだ、まぁ多分川内はその辺りも狙って行動したんだろうけどね。そのせいで瑞鳳は狐主張をせざるをえなくなり、提督は猫又の振りをして狐を炙り出した」

 

鈴谷「狐を囲ってしまっているとしたら、候補は北上っちと加賀さんの二人なんだ。どっちが狐に対して触れていたか、狂信者に対して接触していたか、一目瞭然しょ?」

 

鈴谷「で、加賀さんは5日目に、提督が狂信者であることに気付き、翌日、提督が狐として処分されそうな場面に便乗したんだ。これを乗りきらないと勝てないからね。何だって、狂信者にも狼にも自分の居場所が特定されているんだから。攻めないと後がない状況だったんだ。そして止めの投票。提督は加賀さんに入れた。ここでまんまと真占いの阿武隈には透けてしまったんだ。阿武隈視点、球磨、朝潮、瑞鳳、そしてLWの榛名、全てを見つけているんだ。この投票で全てを告発したんだ、阿武隈と狼にね。阿武隈は最後の仕事として、狐呪殺がまだあった。阿武隈は自分が背徳者として処分されるであろうけれども、私達の誰かが気付く可能性を信じて、最後に加賀さんを呪殺したんだ」

 

鈴谷「加賀さんが殺されなければ、多分LW候補として処刑して、その間にまんまとあんたに勝利を奪われていたと思うよ。阿武隈が加賀さんを殺したお陰で、私は違和感に気付けたんだ。何よりも、ここまで息が合う狂信者と狼なんて、毎日戦術予報してるあんたなら簡単だよね」

 

榛名「そんなレアケースを持ち込まれても、却って苦しいだけですよ?」

鈴谷「占い欠けなんかより、十分追える範囲だよ。

何よりさ、翔鶴さんは狩人ブラフして殺されているんだ。なんで同じく狩人ブラフしたあんたが殺されてない訳?

あ、あの日翔鶴さんは霧島さんに村目だって言ってたのと関係あったり?」

榛名「!!」

鈴谷「なんせ同じ狩人ブラフした仲なのに、霧島からは暫定白だったあんたに投票されてるもんね?翔鶴が牙を剥くのが怖かったんだよあんたは。あの発言からしても、そうそう吊れる位置でもないから。狩人を騙れるように、準備していた結果が、仇となったね。ま、昨日の時点で狩人COされても、信じるなんてこと出来なかったけどね」

榛名「し、しかし‼加賀さん狂信者提督狐も追えるのでは」

鈴谷「その場合、何で加賀さんは噛まれてるんだろうね?」

榛名「っ!くっ・・・」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

榛名「おのれぇ・・・」

鈴谷「加古はさ、言ってたよ。あんたはすごい人だって。とんでもない才能を持った人だって。でも普段すました加古は、そのときだけ私に真面目に言ったんだよ。榛名には気を付けろ。あいつの魂胆には提督への独占心と愛情が入り乱れて考えが読めないって。

提督を大事にする気持ちは同じだと思っていたけど、どうやら違ったみたいだね」

榛名「おのれぇぇぇぇ鈴谷ァァァ‼加古ォォォ‼」

 

鈴谷 北上 清霜→榛名

 

榛名→鈴谷

 

 

榛名「許さない・・・あんただけは絶対にぃぃぃぁぁぁぁぁ」

 

 

 

投票の結果、榛名は処刑されました。

 

 

おめでとうございます。

村人陣営の勝利です。

 

 

 

 

鈴谷「提督・・・勝ったよ、私達」

北上「はぁーっ・・・結局私、占い欠けから思考が進まなかったよ」

清霜「でも、何で気付けたの?やっぱり加古さんのお陰なの?」

鈴谷「加古の感じた違和感は、狂信者が隠れるってのと他に、最初に加古はかなり強かで周到な狼だって言ったんだ。でも狩人ブラフのときは、単純に狩人っぽいところを抜いてきた、素直な印象なんだ。ここで狼の図に違和感が出来たんだ。多分翔鶴さんを噛んだ理由は、どう足掻いてもあそこは噛む以外に殺せない位置なんだ。何よりさ、あの日、霧島は榛名に票を入れてる。白をもらっているのにね。翔鶴は霧島に村目だって言ってたし、あれがあの女には怖かったのよ。いつ翔鶴が牙を剥いてくるか分からなかったしね」

北上「それをカバーするための朝潮狂信者目切り捨て作戦ねー」

鈴谷「朝潮に注意が行けば、みんな占いの中身を考え出すしね。翔鶴噛みも違和感なく受け入れられるから」

 

ピカーッ

 

北上「ん?何?この光?」

清霜「わ、わ、わーっ!」

鈴谷「この暖かい光は・・・」

 

 

 

鈴谷「あれ?ここって・・・」

熊野「鈴谷?ようやく起きましたの?今日は演習の日だから早く行かなきゃと言っていたのは誰かしら?」

鈴谷「うわっ早く起こしてよ熊野ー」

熊野「何度も起こしましたわよ」

 

 

鈴谷「うーん、何て言うか、夢見が悪いというか」

北上「おーい、鈴谷~」

清霜「すーずーやーさーん!」

 

鈴谷「ち~っす。なんか夢見が悪くてさ」

北上「あ、うちも。なんか物凄く阿武隈に謝りたい気分ていうか」

鈴谷「わかるー!」

清霜「とても辛くて、悲しかった記憶があります」

鈴谷「やっぱり、あれだよね?」

 

「「「人狼!」」」

 

鈴谷「二度と、あんなことはしたくない。仲間を疑うだなんてごめんだよ~」

清霜「私も!立派な戦艦になって、あんな悲しい事件なんて絶対に起こさせないんだから!」

北上「でも今はー」

 

榛名「こら、そこの三人‼遅いですよ‼」

 

「「「お前だけは信じねぇ」」」

 

榛名「えぇっ!?」

 

 

                        終



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

おまけ 配役 人狼夜会話

これは今回の解答となっています。
先に本編を見てから読んで下さい。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

配役

共有2 鈴谷 江風

占い 阿武隈

霊媒 電

狩人 那珂

猫又 川内

村人7 熊野 霧島 加古 北上 時雨 翔鶴 清霜

 

狂信者 提督

狼4 榛名 朝潮 瑞鳳 球磨

 

狐 加賀

背徳 大淀

 

 

 

人狼会話

 

一日目夜

 

榛名「さて、私達の手でこの鎮守府も破壊して、軍など無意味なことをおしえてあげましょう」

朝潮「まずは狂信者の確認が大事ですね‼」

球磨「まぁ騙ってくるだろうし、占い騙りはそこに任せればいいクマ」

瑞鳳「でも私達も何かしないと狂信者が破綻してしまった時が怖いですね」

 

榛名「元から狂信者に頼る戦術では勝てるものも勝てません。ここは占いに私達の誰かで2騙りでいきましょう」

瑞鳳「いいですね‼なら私騙っていきたいです‼」

榛名「じゃあ瑞鳳さんで一人。もう一人は朝潮さんでお願いします」

朝潮「な、何故私なのでしょうか?」

榛名「嘘が下手だからです」

球磨「否定はしないクマ」

瑞鳳「あ、あははは・・・」

朝潮「すごく心外ですが・・・了解しました」

 

球磨「じゃあ、提督の戦術予報担当の力、見せてもらうクマ」

榛名「そう言われると腕がなりますね。とはいえ、最初は適当なところに白を撃っていいですよ。囲いも任せます。自信のない狂は恐らく霊媒に出てくると思います。共有が霊媒を出す流れになった場合、もしくは霊媒炙り出しの流れになった場合に出てくると思います。ただし、その場合はなかなかに厳しい戦いになります」

朝潮「何故でしょう?騙りは多いに越したことはない気がします」

榛名「では朝潮さん。貴方はあの人数で自称霊媒師は出てこいと言われて一人だった場合、どう思いますか?」

朝潮「真だとしたなら占いには真狂狼、霊媒偽ならばその中身は何か考えます」

榛名「その通り。要は霊媒偽を追わせられます」

瑞鳳「つまり、狂が潜伏した場合、人外数を錯覚させられるの!」

榛名「メリットとしてはその通りですが、デメリットとして、騙りが少なくなるので詰みへと持っていかれやすいですね。しかし、今回は奴等を利用しましょう」

球磨「狐、クマね」

榛名「えぇ、占い5人になってしまった場合は完全に透けてしまいますが、多くても占いは狂か背徳込みで4でしょう。その場合、かなりの確率で狂背が霊媒に来ると睨みます。猫又を騙っても仕方ないですし、背徳は狐を庇えて死ねるような役職でもありません。吊り縄稼ぎという意味でも霊媒に出てローラーさせるが最適解だと思います」

球磨「となると霊媒を出す流れにしたほうが有利なのかクマ?」

榛名「そうですね。それとなく霊媒を出す流れに出来たなら最高です」

朝潮「では、私達は占い先を考えてきます。噛み先は任せます」

球磨「噛み先なんて、嘗めたこと言った那珂でいいクマ」

瑞鳳「あ、じゃあ私考えがてらに食べてくるね‼」

 

榛名「とりあえず、私達は潜伏になりますから、狂は誰かを見定める必要がありますね。占いには質問した方が白目にも見られるでしょう」

球磨「まぁバレない程度に占いにも突っ込み入れるべきクマね」

榛名「私は背徳と狂に目をつけておきますので、球磨さんは狐目をお願いします」

球磨「了解したクマ!」

 

 

 

二日目夜

 

球磨「翔鶴さん霧島さんが白すぎるクマ」

朝潮「ですが、占い3に霊媒2。いい感じではないでしょうか!」

榛名「・・・」

球磨「でもあの出方、大淀これもしかして狂なのかもしれないって思ったクマ」

瑞鳳「あれは吊り逃れにしか見えないしねぇ。霊媒ローラーなら多分大淀さんからだろうね」

朝潮「となると次は黒をださないと不味いですね‼」

球磨「?榛名ー?」

榛名「あっははははははは‼」

「「「⁉」」」

榛名「これは笑いが止まりませんよ・・・」

瑞鳳「は、榛名さん?どうしたんですか?」

朝潮「ま、まさか戦況が非常に悪いのでは⁉」

榛名「いえ、違います。狂信者が誰か分かったからです。最高にいい位置ですよ」

瑞鳳「あ、もしかして提督?」

榛名「そうです。露骨に阿武隈さんの信用落としと霊媒炙り出しの流れからして間違いないです」

球磨「提督が狂信者かー。すっごく村人目線絶望的でおもしろいクマ!」

榛名「同意見です。人狼を倒すと言いつつ、誰よりもこの鎮守府の破滅を願う・・・ククク・・・あはははは‼傑作ですよ、これは‼」

瑞鳳「じゃあ霊媒は真背でオッケーなのかな?」

榛名「狐の可能性もありますが、ここは翔鶴さんを噛みましょう。あの女は吊れる位置でも怪しめるような位置でもないです。何より、霧島が私に白をもらっているにも関わらず票を入れていました。霧島を人間と見ていると宣言した以上、私を吊りに来るかもしれません。ここで噛まないと不味いです。私は指定されたとき用に狩人日記は用意しておきます」

瑞鳳「右に同じ。それに狩人っぽいこと言ってたし、ありだと思うよ」

朝潮「異議なしです‼」

球磨「決定クマね。球磨も狩人日記は用意したほうがいいクマ?」

榛名「球磨さんは狩人を匂わせる行動を為さっていないので、恐らく信用されません。そのまま吊られたほうがいいでしょう。問題は占い先ですね。狐候補が分かってないですが、仕方ないです。かなりの手練れと見ますね。占い先は瑞鳳さんは加賀さん白、朝潮さんは翔鶴さん白でいきましょう。加賀さんは他の狩人候補、もしくは共有候補に見えますのでこれは今は安全ではないかなと。翔鶴さん白は単純に提督狂を見せたくないので朝潮さんは狂に見られる動きをしてもらいます」

朝潮「な、何故ですか⁉そんなことをしたら、私が吊られて不利になるのでは⁉」

榛名「朝潮さん、これは村人をただ殺すゲームではありません。狐カバーをしないといけないのです」

球磨「朝潮、お前は狂に見られる動きをして霊媒が朝潮を黒だと言ったらどう思うクマ?」

朝潮「信じます‼」

球磨「ではもう片方が朝潮を白だと言ったら?」

朝潮「信じます‼・・・あれ?」

榛名「そう。朝潮さんをどう見るかで村人視点、最善策とは違う進行をせざるを得ないという手を取らせることも出来ます」

瑞鳳「更に飽和回避を先に出来て狐探しも楽に出来るのよ」

榛名「まぁ、残念占いを追わせることも可能ですが、昼のあの発言では信用が低いのでこれが妥当ではないでしょうか」

球磨「そろそろ夜も明けるクマ。噛んでくるクマ!」

 

榛名「・・・行きましたね。恐らく白進行なら球磨さんは吊られるでしょう」

朝潮「・・・提督に便乗したから、ってことですか?」

榛名「霊媒炙り出しと阿武隈への露骨な叩きは黒要素です。提督のあれは真占いに白をもらったから出来たこと。敢えてすることで村人を装うことも出来ますが、あの共有・・・意見を出さないところを見るに、村を纏めることを優先していくはずです。となると球磨を占うのは信用落としますし、庇うのも論外。ここは悪いですが球磨には死んでもらいましょう」

瑞鳳「私達視点、グレーだから吊ってって言わないとダメだね」

朝潮「口惜しいですが・・・了解です‼

 

 

 

三日目夜

 

榛名「真占いが球磨を占ってくるとは、随分悠長なことをしたものですね。とはいえ、これは逆に好機ですね」

瑞鳳「そうだね。ならここで霊媒が狐か確認するって選択もありかもね。まぁ背徳だと思うけど」

朝潮「霊媒はローラーするのですから、噛まなくてもいいのでは?」

榛名「その通りなんですが、ここで霊媒を噛むと、もう片方の信頼は下がりますし、真霊媒が人狼の可能性も追わせられます。それに身内切りも追わせられる択ですので悪くない噛みではあります」

瑞鳳「ただ、ラインからの信用勝負路線から突然霊媒を噛むんだから、この噛みの意図を見抜かれたらかなりやばい」

榛名「しかし、その場合でも狂の位置は誤魔化せると思います。提督が味方なのですし、ここは提督に導いてもらいましょう‼」

朝潮「提督を庇うのですか?」

榛名「吊らせないようにする進行ってことです。狐候補は熊野さん、北上さん、江風さん辺りかな?加古さんはなんだか猫又な印象で噛みたくないですね。時雨さんと清霜さんは格好のSG位置ですし残していいでしょう」

瑞鳳「じゃあ私は提督に白で吊らせないようにするのがいいかな?」

榛名「対抗が最初に白を撃ったで理由としては充分ですしそれでいいでしょう。朝潮さんは清霜さんか時雨さんに黒をお願いします。もし大淀さんが噛めなかった場合は呪殺狙いで占いで黒を朝潮さんはお願いします」

朝潮「了解です」

榛名「提督が狂信者なのを見抜かれたら恐らく今回の戦いは全て盆が反ってしまいます」

瑞鳳「今日この日が、私達の運命を決める日ってことね」

榛名「ですから、私のこの作戦に不満がある人は言ってください」

朝潮「異議なしです」

瑞鳳「私も。特に反対する理由もないかな」

榛名「分かりました。問題は狐ですが、吊りや占い候補として占わせるように仕向けましょう」

朝潮「了解」

瑞鳳「よーし、頑張ります‼」

 

 

 

四日目夜

 

瑞鳳「不味くない?」

榛名「やはり加古さんは油断ならないですね。私の意図を半分ほど汲み取っていますね。でも露骨な噛み誘導ですし、猫又だと思います。吊り誘導もしにくいですね・・・」

朝潮「提督が加古さんと敵対したお陰で、今は提督に皆注目していますね」

瑞鳳「それだけが幸いだね。それと一番予想外なのは加賀さんが共有じゃないこと。発言が抑えつつ強め。にも関わらず表には出ないから共有かなと思ったけど、もしかして狩人?」

榛名「・・・可能性はありますね」

瑞鳳「てことは共有のどっちかは守ってるよねー」

榛名「ここは攻める場面でもないですし、平和が出たら厄介です。意見も中庸気味ですが、敵に回すと面倒ですし、ここで退場してもらいましょう」

朝潮「しかし狐は一体・・・」

瑞鳳「熊野さんじゃない?共有にかなり絡んでたから、あそこが共有じゃないなら或いは」

朝潮「なら私は川内さんを黒だししてもいいでしょうか?私を叩いたのを黒要素として上げれば」

榛名「それはダメです。ここで川内黒を出すと破綻を恐れた人狼に思われてしまいます。無難に白で狐だと思ったが溶けてないでいきましょう。あくまでも貴方は狂信者目で吊られれば進行が難しくなりますから。それに川内さんはミスリード要因になりそうですし、北上さんも段々SG候補となってきましたね。流れ自体はこちらにとっては悪くないです」

瑞鳳「提督だけど、どうするつもり?これって多分最終日まで生き残れないよ?」

榛名「吊られたら吊られたでいいですよ。村は一手無駄な吊りをしてしまうだけですし、情報が増えることもありませんから」

朝潮「つまり今は放置でいいのですか?」

榛名「干渉しすぎると動きづらいでしょうし、私達からアクションを起こすのは、彼を怪しむくらいでいいでしょう。瑞鳳さんは提督に関しては触れずに狐目を黒だと言えば彼へ触れる話題は最低限避けれると思います」

瑞鳳「じゃあ私は熊野さん黒でいいかな?」

朝潮「私は川内さん白でいいでしょうか?」

榛名「そうですね。噛みは加賀さんで。瑞鳳さん、噛みはお願い出来ますか?」

瑞鳳「分かりました‼」

朝潮「そろそろ占いもローラーされる頃合いだと思います。その場合、私から先に吊られたほうがよろしいでしょうか?」

榛名「そうですね。もしローラーが始まるなら貴方に入れますのでご容赦くださいね」

朝潮「いえ!最後まで全力を尽くします‼」

 

 

 

五日目夜

 

瑞鳳「加賀さんが狐でしたね」

朝潮「提督のお陰で今日も生き延びましたが、かなり厳しくなっていますね、私・・・」

榛名「提督が白に狐がいるんだと気付いて誘導をかけてくれたのが有り難いですね。ただ川内さんに突っ込まれたことは一理あります。ここは川内さんを噛んで提督を段々怪しめてみましょう」

瑞鳳「提督をきるんですね」

榛名「このタイミングでもないと、真占いに狐の位置を教えることは不可能です。それに、吊られることを提督も望んでいるでしょう。阿武隈さんが私を占った場合は背徳目に、加賀さんを占った場合は川内白で瑞鳳さんが主張。朝潮さんは加賀さん白でいいでしょう」

瑞鳳「そうだね。私が吊られちゃうのかな先に。朝潮ちゃんは頑張ってね‼」

榛名「加賀さんが死ななかった場合は提督のことです。何かしらアクションをして死ぬでしょう。最悪彼なら人狼COして加賀さん狐を告発出来るはずです」

瑞鳳「阿武隈さん目線、提督さん狂信者なのが透けちゃうけど、それを言わせないようにしましょう。提督さんに暴れてもらいましょうか」

榛名「腐っても、第一水雷戦隊の旗艦です。提督の茶番劇の意図に気付けるはずです。そしてほぼ全ての内訳が改めて彼女に透けてしまいます」

朝潮「明日は阿武隈噛み以外ないということですね‼」

瑞鳳「そのあとはローラー続行だね」

榛名「阿武隈さんが真占いなら加賀さんを占って護衛成功を祈るしかないですからね」

瑞鳳「・・・思ったんだよね」

朝潮「何ですか?」

榛名「何がですか?」

瑞鳳「狩人、これ那珂ちゃんじゃないのかなって・・・」

「「「・・・」」」

「「「ナイスショニカス」」」

榛名「そうですね。確かに翔鶴さんは露骨ですし、私も狩人と言うには微妙な位置です。加賀さんは有り得るかもとは思いましたが狐。恐らくそうですね」

朝潮「かなり我々に有利ですね。では、噛み先は川内さんでいいですね?」

榛名「ですね。恐らく明日猫又も出ると思います。候補は加古さん北上さん川内さん。その中では加古さんが有力でしたが、あの発言ではそれはないかと。川内さんも可能性としてはありますが、猫又だとしても噛まないともう不味いので川内さん噛みです」

朝潮「私が噛むべきですか?」

榛名「念のためを考えるとそうですね。貴方が死んでいると、貴方が本物に見える流れも作れるかもしれません」

朝潮「了解しました‼」

 

 

 

六日目夜

 

榛名「やはり川内さんが猫又でしたか、しかし占い欠けで考えられるようには出来ます」

瑞鳳「私も愛でたく破綻しちゃうし、これは厳しいかも」

榛名「今日は阿武隈さん噛み。明日は江風さん噛みで戦います。鈴谷さんでもいいですが、江風さんのほうが冷静な判断を下せそうです」

瑞鳳「占いも適当でいいかな?」

榛名「えぇ」

瑞鳳「それじゃ、最後にだけど、今日の死体でもしかしたら変に思って加賀さんの中身の議題を出す人がいるかもしれないから、そこだけには注意してね」

榛名「分かっています。特にその議題を出してきそうな江風さんと加古さんは処分しなければなりません。北上さんはSGとして最後まで残さないといけませんし」

瑞鳳「そっか。そこまで考えてるならいいの‼後は頑張って下さい‼」

榛名「えぇ」

 

 

 

七日目夜

 

榛名「・・・今日は江風噛みですね。しかし・・・加古、やはり貴方は私にとっての最大の障壁です」

 

榛名「鈴谷はまだ思考を纏められる程の力はないはず。江風噛みは合っている」

 

榛名「だが問題は加賀の死体の真意を議論させないこと。これだけは気を付けないといけませんね」

 

 

 

八日目夜

 

榛名「クソ!この投票、完全に加古が気付いたな‼」

 

榛名「清霜も私に投票。加賀さんの死体について議論しようとしていた・・・奴はやはり阿武隈を信用している。加古も私に入れた清霜ならばと考えての投票でしょう」

 

榛名「しかし、答えまではたどり着けていないようですね、清霜は。北上は冷静なようで、存外考えが纏まっていない。恐らく占い欠けから思考が止まっている」

 

榛名「どちらにせよ、加古を噛んで最終日。清霜が答えにたどり着けば終わるが、それは彼女には酷すぎる。脅威となるのは・・・」

 

榛名「・・・鈴谷、か」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二部
第二部 一日目


今回の配役は割と見抜き安いかも?


これは、人狼騒動が起きた某鎮守府の提督が、救援要請を出した横須賀鎮守府のシン提督に援軍を出した際の話である。

 

今回の事件は、某鎮守府とほぼ同時に起こった事件である。

 

 

 

瑞鶴「はぁ!?代表のシン提督は長期出張で不在?!」

五十鈴「ごめんなさい。人狼の噂を耳にするなり、いきなり「本部に話を聴きに行く‼」と言って行ってしまって・・・」

古鷹「だから、いつ戻るかは誰も分からないんです。本当は手伝って頂きたい海域があったはずなんですけれど、提督は明示しなかったんです」

夕立「つまり、シン提督さんは何も指示を出さないでいったっぽい?」

秋月「本当にごめんなさい‼私たちが司令官を止められれば・・・」

 

大和「どうします?瑞鶴さん」

瑞鶴「来ても指示がないのではどうにもね。明日の早朝には帰る?」

皐月「それがいいかもね。さすがに僕たちも、手伝う海域も分からないのに抜錨するわけにもいかないからさ」

赤城「そうですね。私たちが各個の判断で動くと却って危険です」

準鷹「しっかし何だって突然そんなことしたのかねシン提督さんは。これはもう酒を飲むしかないねえ」

摩耶「お前は毎日酒飲んでるだろ」

グラーフ「悪いが、冗談をいっている場合ではないのだ。」

利根「うむ。援軍を要請しておいて作戦を決めてないなどと本部に知れると、我輩らは立場がない」

五十鈴「厚かましいとは思うけれど、お願い‼鎮守府周辺警戒だけでもいいから、ここに数日間いてほしいの‼」

大和「ですが、特に戦闘するわけでもないのにここにいるのも・・・。私たちの鎮守府も決して忙しくない訳ではありませんよ?」

赤城「えぇ。私たちの鎮守府も、この程度で躓いていられるほど暇では・・・」

阿賀野「ここにいる間はうちの提督の財布からご飯を幾らでも出してあげる‼」

大和「ここにしばらく留まりましょう瑞鶴さん」

赤城「上々ね」

比叡「ひえぇぇ‼即行で手のひら返しました‼」

摩耶「だが、条件として悪くないとは思うぜ」

天龍「どうすんだ?大将」

 

瑞鶴「・・・はぁ。大和さんは居座る気満々だし、ヴェールヌイと準鷹は酒飲む気満々だし・・・いいわ、それで手を打ってあげる」

夕立「わーい!夕立、間宮さんの羊羹食べたいっぽい‼」

ヴェール「飲み放題か・・・いい響きだ、嫌いじゃない」

準鷹「ひゃっはー!今日は飲み明かすぜー!」

秋月「それは残念だけど、うちはお酒を飲めるのは午前0時までなの。飲み明かすことは出来ないです」

準鷹「えぇー、いいじゃんかそれくらい」

グラーフ「規則は規則だ。お前も空母ならば規則は守れ」

準鷹「ちぇー」

 

皐月「ところで、さっきの提督の話を聞かせてくれるかい?」

古鷹「本部に行ってしまった話ですか?」

皐月「いや、その前だよ」

古鷹「人狼の噂ですか?」

利根「何でも、人に化けて人を食う恐ろしい化物が3匹だとか」

五十鈴「この鎮守府を破滅に追い込もうと企んでいる狂人もいるらしいけど」

グラーフ「狐も潜んで鎮守府を支配しようとしているとも聞いた」

比叡「ひえぇぇ‼この鎮守府、とても危険じゃないですか⁉」

ヴェール「しかし、噂程度なんだろう?」

赤城「噂ほど宛にならないものはないとは言いますが」

大和「噂ならばそこまで大きな騒動には至らないとは思います」

比叡「ちなみに噂の出所源は?」

 

阿賀野「この阿賀野だよ‼」

摩耶「信用できねぇぇぇ」

五十鈴「私も。けど、阿賀野が見たと言ってるもの」

阿賀野「遠目になんだけど、森の中に人影が見えたんだ。怪しくて近付いたら、突然四足歩行だったのに、犬みたく走り出したの‼もうびっくりして、これは人狼だって」

天龍「なら狐のほうは?」

グラーフ「狐と自称する者からの怪しげな矢文があってな。この鎮守府を支配すると書いてあった」

大和「随分と物騒ですし、確かにあながち、シン提督が本部に行くのも頷ける気はします」

 

夕立「夕立、誰が相手でも突撃するっぽい‼」

瑞鶴「けど、それが本当なら、恐らくあれも出てくる」

阿賀野「あれ?」

瑞鶴「占い師、霊媒師、狩人、共有者辺りね」

秋月「しかし、あれはゲームですし、そんなこと起こらないとは思いますよ」

比叡「けど、警戒はやっぱりしたほうがいいですよ?」

摩耶「何せ人員が少なすぎるしな、ここ」

五十鈴「古鷹さん、阿賀野さん、秋月さん、利根さん、グラーフさん、そして私。今はこの6人しかいないの」

グラーフ「他の者は、長期任務に出掛けている。元々少ない人員だったが、今は特にだな」

古鷹「正直、私は不安です。阿賀野さんからの話ではありますが・・・」

阿賀野「それじゃ阿賀野は普段は信用されてないみたいじゃない⁉」

摩耶「今更だろ」

 

天龍「ま、人狼だか仁朗だか何だか知らねぇが、この俺様が蹴散らしてやるぜ」

 

ヴェール「聞いたかい今の」ボソ

準鷹「蹴散らしてやるぜ、だってさ」ボソ

摩耶「足震えてるのに、無理しなくていいのにな」ボソ

利根「びびってるとは、チキンじゃな」ボソ

天龍「おいコラァ‼誰がびびってるんだ誰が‼」

秋月(天龍さんて、あんな人だったんだ・・・)

赤城(いつもホラー系の映像を強がって見てるんです)

阿賀野(こいつ、直接脳内に⁉)

 

夕立「とりあえず、夕立はもう眠たいっぽい」

皐月「だね。今日はもう遅いし、明日に備えて寝ようか。僕らが泊まる部屋はどこだい?」

五十鈴「それならこっち。一人一部屋で割り当てられてるわ」

利根「なかなかに良いベッドじゃ、疲れもきっと取れるぞ‼」

瑞鶴「そう。じゃあありがたく使わせてもらうわね」

 

瑞鶴(親切にはしてくれたけど、それとは別にすごく不安なこの感じ・・・。この予感、最悪だけど毎回当たるのよね)

 

 

外れて欲しいと願う瑞鶴の思いは届かず、事件は起こった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

一日目夜 キャラクター設定

瑞鶴「夜も更けてきたけど、まだ胸騒ぎは止まらない。外れてくれればいいけど・・・」

 

 

アオォォォォン

 

 

瑞鶴「‼この遠吠え・・・間違いない、狼よ‼だったら人狼の噂って・・・」ピピピ

瑞鶴「?何かしら?この通信機能」

相方「あ、繋がった。この通信を受信したけど、君は誰だい?」

瑞鶴「その声、皐月ね?」

 

皐月「瑞鶴さんかい?この通信機能は何だい?」

瑞鶴「私に訊かれても分からないとしか答えられないの。私も今、突然この通信機能が搭載されたから」

 

通信機能

「あなた達は共有者です。あなた達は村人達をまとめあげて、人狼を処刑し、平和へと導いて下さい」

 

瑞鶴「なるほどね。この通信機能は共有者の特権ってことね」

皐月「ということは、さっきの遠吠えは・・・‼」

瑞鶴「誰か犠牲者が出たってことね・・・」

皐月「本当に人狼がいるってことは、僕たちの中に人狼がいたんだね」

瑞鶴「この鎮守府の中に元からいた人だけじゃない。恐らく私たちの中にも人狼は紛れてると思う」

皐月「とにかく、油断は出来ないね」

 

瑞鶴「とにかく、今分かることは一つ。私たちが犠牲になってないってことは、もしかしたら役職の誰かが犠牲者になってるかもしれないってこと」

皐月「ごめんね。僕、役職とか言われても詳しくは分からないんだ。説明してくれないかい?」

瑞鶴「そうね、これは命がかかってるもの。私たちでやれることをやれるよう、今ここで話しましょ」

 

 

配役 16人

村人陣営

共有者2 お互いが村人だと分かる。確定村人。

 

占い師1 1ターンに1度、夜時間に誰か一人を指定し、その人が人狼であるかそうでないかを知ることが出来る。

 

霊媒師1 夜時間に、昼に処刑された人が人狼であるかそうでないかを知ることが出来る。

 

狩人1 夜時間に誰か一人を指定し、その人を人狼の襲撃から守ることが出来る。

 

村人6 何の能力もないただの村人。

 

 

 

人狼陣営

人狼3 夜時間に誰か一人を殺害出来る。ただし、襲撃した先が狩人に守られていた場合は死体なしとなる。

また、狐を襲撃した場合も死体はなしとなる。

 

狂信者(狂人)1 村人でありながら、村の破滅を願う人狼サイドの村人。占われても霊媒判定されても村人と判定される。

また、人狼が誰かを最初から理解している。

なお人狼からは狂信者が誰かは分からない。

 

 

 

狐陣営

狐1 最後まで生存していれば勝利となる第三の陣営。

占い師に占われると村人判定が出るが、身体全身が灼けつくような痛みに襲われ、翌朝死体となって発見される。

また、普通に処刑されても死亡する。

人狼に襲撃された場合は、その襲撃は失敗となる。

村人及び人狼陣営の敵。

 

 

 

皐月「もしかしたら覚えるのに時間がかかるかもしれないから、昼間に足を引っ張ったらごめんね」

瑞鶴「私こそ、先走って進行を歪めちゃうかもしれないから、そのときはごめんなさい」

皐月「・・・朝が来てしまったね。いつもなら清々しいけど、今日ばかりは笑えないね」

瑞鶴「そうね・・・こんな忌々しい戦い、さっさと終わらせましょう」

 

 

 

 

キャラクター設定

 

増援部隊

前回の鎮守府が、事件が起こる前に派遣した部隊。

 

瑞鶴 今回の主人公。部隊の旗艦。提督の初期艦隊の一人で、榛名と戦略の話で花を咲かせるほどに頭脳は優秀。あつくなりがちな自分を諫める者が必要である。

 

皐月 主人公その2。遠征部隊と戦闘部隊を交代で行き来している忙しい艦。実力が劣る分を、冷静な判断や指示でカバーしている。

 

準鷹 飲んだくれで有名な艦。飯よりも酒を愛する酒豪。テンションが高く、艦隊のムードメーカー的存在。

 

大和 食い意地が張っている艦隊の主砲。今回の戦いにはあまり乗り気ではなかったが、ただ飯ということで気合が入っている。

 

摩耶 艦隊の対空役を担う。勝ち気な性格ではあるが、ノリがよく、誰かのボケに対してツッコミに回ることが多い。

 

赤城 瑞鶴の諫め役として傍にいる空母。加賀と同じく一航戦。食べることが好き。

 

ヴェールヌイ 駆逐艦ながら酒を愛する、準鷹と仲の良い酒豪。提督の膝で昼寝をするのが好き。

 

夕立 提督の初期艦隊の一人。番犬と称され、鎮守府では強力な艦として提督に重用されている。三度の飯より戦いが好き。少し抜けてる所もある。

 

比叡 金剛姉妹の中で最も大人しく、最も家事が得意。ただし料理はカレーだけは苦手。穏やかな性格から、艦隊の皆に慕われている。

 

天龍 人狼だか仁朗だか知らないけどぶちのめすらしい。そいつぁすげぇや。

 

 

横須賀鎮守府人員

今回の主戦場。ここで人狼騒動が起こる。シン提督がいない今、仕切っているのは五十鈴である。

 

五十鈴 シン提督の秘書艦。真面目な性格上、今回のように提督に振り回されることも多いらしく、苦労をしている。

 

秋月 横須賀の対空担当。しかし、着任して日が浅く、今は鍛練中である。

 

利根 皆の前を行こうと張り切って失敗することが多い。しかし、その愛嬌故か笑って許されている。早く筑摩に会いたいらしい。

 

阿賀野 マイペースに気紛れに行動を起こすことで五十鈴を困らせてしまっている。後先考えずにその場のノリであることが多い。あまりのフリーダムっぷりに他の鎮守府でも有名。

 

グラーフ ドイツより、自身の鍛練とドイツの軍事力宣伝のために派遣された空母。赤城に憧れているらしい。

 

古鷹 加古の姉妹艦。加古程ではないが錬度は高い。今回の提督の突然の行動から、不安のようなものを感じている。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二日目

アオォォォォン

 

 

二日目になりました。

 

 

天龍が無惨な姿で発見されました。

 

 

 

赤城「噂は本当ということですね」

瑞鶴「昨日の遠吠えは天龍をやったときのってことね」

グラーフ「これが人狼とやらの仕業か、酷いことをする」

ヴェール「なるほど。こうなってしまった以上、私たちも人狼候補となるから処刑されてもおかしくないということか」

秋月「ですが、手掛かりはありませんよこのままでは」

 

皐月「皆、落ち着いて。僕は共有者だ。村人・・・要は人間確定なんだ。証明は相方の瑞鶴がしてくれる」

瑞鶴「えぇ、間違いないわ」

夕立「瑞鶴さんが共有ならとても心強いっぽい‼」

瑞鶴「ふふっ、私にどーんと任せなさい‼」

 

古鷹「ということは、天啓を受けた人は」

瑞鶴「えぇ、いるはずよ」

摩耶「まだるっこしい‼誰か人狼か分かる能力持ってんなら出てこようぜ‼」

大和「占い師ですね」

夕立「確か、霊媒師もいるよ。それも出すべきっぽい?」

赤城「出してもいいですね」

皐月「霊媒は確かに出てくれると心強いけど、狩人で守れるのは一人だけ。今はまだ潜伏でいいよ」

 

阿賀野「狩人が出てくるのはダメ?」

摩耶「ダメに決まってんだろ‼」

利根「お主さては人狼か⁉」

夕立「勝つ気がないっぽい⁉」

阿賀野「えぇー、いい作戦だと思ったのに」

グラーフ「お前が想像してる以上に狩人は重要なのだ、阿賀野。次からそのような迂闊な発言には気を付けておけ」

 

グラーフ「まぁいい。私は占い師だ、大和は白」

比叡「むっ、対抗が出てしまいましたが私が占い師です‼しかし私は皐月を占ってしまっていましたので、まずいですね」

利根「我輩が占い師じゃ‼我輩が軸となるからにはもう心配はないぞ‼グラーフは白じゃ‼狂人じゃな」

 

夕立「つまりこうっぽい!」

グラーフ 大和 白

比叡 皐月 白

利根 グラーフ 白

 

準鷹「つまりどういうこと?」

五十鈴「本物は一人だけだから、うち二人は偽物ね。比叡さんが無駄占いをしてるから、若干厳しいかな」

比叡「だから今日出たくなかったんですよね」

グラーフ「どちらにせよお前と私は敵同士。比叡と利根、その化けの皮を剥がしてやろう」

利根「望むところじゃ‼」

比叡「恋も、戦いも、負けません‼」

摩耶「や、恋要素はどこにもないだろ」

 

ヴェール「さて、霊媒は伏せる以上、グレランを潜り抜けるしかない訳だね」

秋月「霊媒さんと狩人さんは必死に吊られないよう立ち回って下さい」

古鷹「グレランで行く方針了解です」

五十鈴「だけどはっきりしたこともあるわ。占いに恐らく人狼が出ているということよ」

皐月「多分そうだね」

大和「基本は共有を軸に進めますので、進行をどうぞ」

 

瑞鶴「明日占い師は対抗を占って欲しいの。狐がいるかもだから」

古鷹「瑞鶴さんは占いに狐がいると思ってるのですか?」

瑞鶴「現状はね」

比叡「共有がそう言うなら私は反対しません」

利根「我輩は既にグラーフを占っておるが」

皐月「比叡さんを占うってことだよね?」

瑞鶴「そう。グラーフさんは対抗どちらかでいいよ。比叡さんも」

グラーフ「了解した」

 

夕立「夕立としては、占いに狐は出てないと思うから反対したいっぽい」

五十鈴「どうして?」

夕立「グレーにいるほうが自然だと思ったからっぽい‼いざ指定されたら狩人って言えば吊り逃れは出来るっぽい‼」

ヴェール「一理あるな。だが、吊り縄の数を考えよう。7回しかないんだよ」

摩耶「このあと霊媒も偽物とか出るだろうしな」

赤城「私としては、吊られる危険も考えると霊媒は出たほうがいい気もしますが、共有が伏せる方針ならそれでいいと思います」

阿賀野「てことは、むしろ何かの役を持ってる人は、狐か狼候補の可能性が高いってこと?」

ヴェール「私はそうだと思うから、瑞鶴さんの意見には賛成だが」

大和「なるほど。それならば狐候補も絞れそうですね」

 

秋月「てことは、占いは吊ったほうがいいの?」

古鷹「最悪、真偽判断がつかなかった場合はそうなります」

阿賀野「じゃあ」

利根「だからといっていきなりローラーはなしじゃぞ?どうやって狐と狼両方を吊るすつもりじゃ?」

大和「阿賀野さん、流石に考えが自由すぎです・・・」

阿賀野「ちぇー」

グラーフ「ある意味村人だな、これは」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

瑞鶴「投票の時間だね。グレランでいくよ」

皐月「各人、明日僕たちに誰を怪しんでるか言ってほしいかな」

瑞鶴「理由次第では指定にすることも考えてるから」

 

大和「ところで、この処刑って本当に・・・」

グラーフ「死体を見なかったのか?あれと同じく、本当に処刑するんだ、我々の手で」

阿賀野「す、凄く嫌なんですけど」

ヴェール「なら、このまま人狼に皆で殺されるかい?」

阿賀野「それはもっと嫌‼」

秋月「こうなった以上、正に人狼とは戦争のようなものをするということですね・・・」

古鷹「私達は元より、死ぬことは覚悟出来ているはずです。戦場に立つとはそういうことですから」

瑞鶴「それに、これから死ぬ人に対して何か言うのは御法度だよ。どうしても、罪を意識するから」

摩耶「確かに。やむを得ない事情なんだしな」

瑞鶴「だから、皆、覚悟はしてね」

 

コクリ

 

瑞鶴「うん‼いい顔じゃない‼」

準鷹「ひゃっはーーーー‼よく分からねえけど、最後の晩餐ってやつだなー⁉」

摩耶「もういいよお前」

ヴェール「このシリアスな場でふざけられる心・・・嫌いじゃない」

赤城「あはは・・・」

皐月「本当に分かってるのかなこれ・・・」

 

 

投票の時間になりました。

 

 

瑞鶴 グラーフ 五十鈴 比叡→準鷹

 

摩耶→夕立

 

準鷹 利根 ヴェール 古鷹→阿賀野

 

秋月 皐月→摩耶

 

阿賀野→五十鈴

 

大和 夕立 赤城→ヴェールヌイ

 

 

決戦投票になりました。

 

 

瑞鶴 グラーフ 五十鈴 比叡 秋月 摩耶 大和 

阿賀野 赤城→準鷹

 

皐月 夕立 利根 ヴェール 古鷹→阿賀野

 

 

投票の結果、準鷹は処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二日目夜 三日目

皐月「対抗を占うなんて大胆だね」

瑞鶴「ふふ、別に大胆ってほどじゃないわ。ただ、作戦があるだけ」

皐月「作戦?」

瑞鶴「そうね、狂信者は狼の位置が分かるのは説明したわね?」

皐月「うん」

瑞鶴「それじゃ、占いの狼と狂信者はどんな結果を出す?」

 

皐月「・・・あぁ、なるほど。ようやく理解出来たよ」

瑞鶴「そうなると狐の位置も自然と見えてくる場所もあるはず」

皐月「だけど、この後の展開次第では狐ではなく狼を吊らなければいけないこともあるはず」

瑞鶴「まぁね。今のところ古鷹と摩耶は怪しめかな。古鷹は寡黙気味。摩耶は誰かに対してツッコミ入れるだけで、進行に対しての意見はゼロ」

皐月「摩耶さんは同意見。あとは阿賀野さんや五十鈴さんとか」

瑞鶴「阿賀野が狼だったら、あんなに怪しまれるようなこと平気で言えるかしら・・・」

皐月「言えると思う」

瑞鶴「うん、考えたけど言いそうなのが怖いわね・・・。でも今は村おきしていいと思うわ‼放置して、吊るのは最終日前までには吊る感じのほうが進行しやすいと思う」

皐月「了解」

 

瑞鶴「正直まだ話せること少ない」

皐月「ヴェールヌイも言ってたけど、吊り縄が少ないから、吊り候補から逃れようと役職に狐が出てる可能性は高いね」

瑞鶴「ま、人狼吊っていく進行にするつもりだけどね今は。ここで占い噛んでもいいけど、狐が有利になるだけだから人狼も躊躇するはず」

皐月「それでも噛むなら?」

瑞鶴「狐位置把握してるってことかな、その場合は。人狼サイドのブレインがいるはずだから、それを早めに対処しないとね」

皐月「ブレインか・・・」

瑞鶴「まぁ、まだどんな攻め方をしてくるかは分からないから、噛み先から考えましょ」

 

 

 

 

アオォォォォン

 

 

三日目になりました。

 

 

大和が無惨な姿で発見されました。

 

 

五十鈴「大和を抜くのね」

阿賀野「ちょっと、阿賀野が吊られそうで大ピンチなんですけどー?」

摩耶「お前は真面目に狼探そうって気概が感じられないんだよ」

ヴェール「正直村であっても残したくない」

古鷹「私たちは真剣なの。阿賀野さんは村で見てるけど、邪魔はしないでね」

阿賀野「阿賀野、ショック・・・」

赤城「阿賀野さん、めげないで下さい」

阿賀野「赤城さぁぁぁん‼(喜)」

赤城「でも確かに気概を感じないので真剣に人狼を捜して下さいね」

阿賀野「赤城さぁぁぁん‼(泣)」

グラーフ「現状、阿賀野は白く見える故に、そこを殴る者は黒く見ている」

 

グラーフ「さて、ではそろそろ言わせて頂こう。占いCO 利根白」

利根「占いCO 比叡は黒じゃ」

比叡「占いCO 利根黒です‼」

 

皐月「昨日の結果と照らし合わせると・・・こんなかんじかな」

 

グラーフ 大和白→利根白

比叡 皐月白→利根黒

利根 グラーフ白→比叡黒

 

夕立「ふぅん・・・利根さんがパンダっぽい?」

秋月「失礼を承知で申しますが、やはり対抗占いは無駄なのではないでしょうか?」

赤城「それを決めるのは共有です」

阿賀野「阿賀野は別に悪くないと思うけどなぁ」

ヴェール「阿賀野さんと一緒な意見なのが癪だけど、昨日も言ったように、私は役を騙っていると思うよ」

 

ヴェール「おっと、それと霊媒師をCOするよ。準鷹さんは白だったよ」

瑞鶴「霊媒はヴェールヌイね。対抗はいる?」

摩耶「あたしは違うぜ」

阿賀野「違うよー」

秋月「私も特に役はないです」

瑞鶴「いなさそうね。なら霊媒は真で考えていくわ‼」

ヴェール「ふーん、騙りが出ないなら人外は潜伏を選んだのかな」

古鷹「対抗占いを選んでいますし、潜伏しても支障はないですもの。私は明日こそはグレーを」

瑞鶴「認めないわ。占い全員で占い合うまではね。一旦始めたら完遂しないと」

夕立「この進行を選んだ時点で占いを決め打ちするのは確定事項っぽい‼グレーを占っていいのは利根さんだけっぽい‼」

五十鈴「へぇ。この進行の意味を少しは理解してるようね、貴方」

夕立「ぽい‼」

古鷹「そう言うのでしたら仕方ありません」

瑞鶴「まぁグレー占ったほうがいいのは承知だけどね」

赤城「ですが、その冷静な判断が下せる辺りは流石ですね、瑞鶴」

瑞鶴「へへっ‼ありがと赤城さん‼」

 

皐月「さて、そろそろ皆の怪しんでる人を言ってほしいかな」

瑞鶴「私たちの考えも含めた吊りにしたいなと思ってるの。協力してね」

 

夕立「夕立は摩耶さんとヴェールちゃんが怪しいっぽい‼摩耶さんは自分の意見全然出してないし、ヴェールちゃんは霊媒だけど、前日投票では吊られてもおかしくなかったっぽい‼真霊媒だったら皆に怪しまれないように、必死にもっと話すべきだったと思うよ‼でもここで出たのは、吊られたくない人外に見えるよ‼」

皐月「なるほどね。確かに、摩耶さん怪しいのは同感だよ」

摩耶「なっ・・・あたし⁉」

瑞鶴「奇遇ね。私たちも摩耶が今日の吊り候補と考えているわ」

五十鈴「摩耶さんについては私も。ひたすらツッコミだけして時間稼いでる印象なの」

グラーフ「そこを吊るのならば遠慮はしなくていい」

ヴェール「私が偽物、か。いきなり天龍さん、大和さんか、吊られた準鷹さんを霊媒主張か。準鷹さんは誰の目にも役のない村人に見えたと思うけれどね。大和さんは知らない」

古鷹「流石にそれはまだ見なくていいと思います」

 

古鷹「私は秋月さん夕立さんのどちらかは何かの役を持ってる気がします。ここはまだ吊りたくないので色を見たいです。吊るなら今日は摩耶さんか阿賀野さんかと」

秋月「正直占いの方がどれも信用出来ないのはありますね。怪しいのは阿賀野さん以外は特に」

赤城「夕立さんは確かに色が分かりませんね。古鷹さんが怪しいくらいですかね私は」

 

瑞鶴「仮指定で摩耶」

皐月「摩耶さんを吊るのに異論ある人はいるかい?」

摩耶「確かに役はねぇけどよ、あたしは先に阿賀野吊ってほしいぜ」

比叡「阿賀野さんは確かに占う位置でもないですが、吊るにしてもまだ早いと思います」

グラーフ「迂闊な発言こそ多いが、それこそ村人所以の行動だからだと私は思うが」

利根「我輩としては阿賀野は吊るならば吊って良いぞ‼」

秋月「私は阿賀野さんを吊ってもいいと思っています。迂闊な発言を狙ってすることで、敢えて疑いから抜けようとしてるのではないかと思っています」

夕立「阿賀野さんは村だと思うけど・・・少なくとも狐はないっぽい?」

比叡「確かに。あ、私はグレーであれば誰でも良いです。阿賀野さんを吊るのであれば拒否もしません」

赤城「摩耶さん吊りはどの視点でも拒否する人もいないですし、摩耶さんも村の為に吊られる場面ですね」

利根「我輩は阿賀野吊りに一票じゃ」

グラーフ「ほぅ?何故そこまで阿賀野に拘るのか教えて頂きたいな、利根よ」

利根「摩耶と同じく誰の視点からでもグレーではあるし、悪くはあるまい?」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

瑞鶴「・・・分かった‼じゃあ本指定、摩耶で‼」

古鷹「村であればごめんなさい」

摩耶「・・・まぁいいか。後はお前らに任せるぜ」

古鷹「阿賀野さんは必至に推理してください」

阿賀野「うー・・・」

 

 

投票の時間になりました。

 

 

摩耶→ヴェール

 

皐月 古鷹 ヴェールヌイ 秋月 赤城 阿賀野

五十鈴 利根 グラーフ 夕立 比叡→摩耶

 

 

投票の結果、摩耶が処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三日目夜 四日目

瑞鶴「先に言っておくよ。後は頑張って」

皐月「え?え?どうしたのさ突然」

瑞鶴「摩耶が黒なら今日私が殺されると思う」

皐月「何でだい?霊媒を噛みそうなものだけど」

瑞鶴「霊媒偽を追わせる噛みにすると思うのよね。狩人も正直霊媒守りしてるはずだし」

皐月「つまり、確実な白を抜いてくるってこと?」

瑞鶴「そう。あと、対抗占いの意図は・・・分かるよね?」

皐月「うん」

瑞鶴「なら、いいの。じゃあ最後に私がチェックすべきだと思った人ね。阿賀野と夕立、よく見ておいて」

皐月「阿賀野さんは分かるけど・・・」

瑞鶴「阿賀野はきっと狩人だと思うけど、対抗が出たら注意してね。夕立は発言は今のところ白い。霊媒偽をケアしようとしてる。でも、霊媒偽をもう考えるのって、彼女には何か見えてるものがあるはずなの。そこに注意して」

皐月「・・・分かった」

 

瑞鶴「・・・案の定、ね」

皐月「瑞鶴さん?」

瑞鶴「扉を破ろうとしてる奴が今いるのよ。奴等ね」

皐月「そんな・・・」

瑞鶴「最後まで戦えなくてごめんね。最後に、人狼サイドが対抗占いの意図に気付いていたら、翌日は真占いを噛みたいと思うはずなの。だからかりう」プツ

 

皐月「・・・瑞鶴さん・・・頑張るよ、僕」

 

 

 

 

アオォォォォン

 

 

四日目になりました。

 

 

 

瑞鶴が無惨な姿で発見されました。

 

 

 

皐月「ここからは僕が指揮を取るよ‼占いの結果はすぐよろしくね」

五十鈴「頼れる人だったけど、仕方ないわね」

赤城「そこが噛まれるのは仕方ないわ。狩人もそこを守る理由はないですもの」

夕立「残念だけど、めげないで行くよ‼ここが正念場っぽい‼」

阿賀野「そんなー、そこがやられちゃうのー?」

 

利根「占いCO 古鷹は白じゃ」

比叡「占いCO グラーフ白です‼」

グラーフ「占いCO 比叡黒」

 

ヴェール「摩耶は黒だった。上出来だよ」

古鷹「摩耶さんは黒でしたか‼」

比叡「少し余裕が出てきましたね‼」

グラーフ「余裕?何を言っている貴様。人狼だけを吊ってはいけないのだぞ」

秋月「死んだ狐候補が準鷹さんしかいないですからね」

利根「まぁ我輩はおおよその目星はついとるからな‼」

秋月「まとめがこれです」

 

グラーフ 大和白→利根白→比叡黒

比叡 皐月白→利根黒→グラーフ白

利根 グラーフ白→比叡黒→古鷹白

 

皐月「そうだね、じゃあ今日は占いの一人を吊ろうか」

比叡「私たちの誰かを処刑するのですか?」

皐月「そうだけど、実は吊り先は決まってる・・・いや、今日決まったんだよね」

 

皐月「グラーフさんを指定するよ」

グラーフ「何だと⁉」

阿賀野「理由が欲しいなー」

五十鈴「私も。何故グラーフさんになったの?」

 

皐月「今回は狂信者がいるんだ。そして、狂信者は狐が誰か分かるんだ」

秋月「?それのどこが・・・」

皐月「なら、秋月は狂信者が占って白って言った対抗占いをどう見る?」

秋月「黒で見るかなぁ・・・あ」

ヴェール「つまりは誰が人狼か分かる以上、庇うような結果になりがちなのさ。今回は狂信者がそれを知っているかどうかを調べたのさ。その結果がもろに出てるってことさ」

夕立「つまり、高確率でグラーフさんは狂信者、比叡さんが真占ってってことになるっぽい‼」

五十鈴「なるほど。黒二つは逆に真占いであるという証明になるのね」

利根「何を言っている⁉我輩が真なんじゃぞ⁉グラーフは確かに狂信者だと我輩には最初の占いの時点で透けていたし、比叡が黒なのは分かっているが、それだけの理由で吊られとうないぞ‼」

比叡「私が真占いだと見てくれるのは有り難いですが、狐を見つけていないんですよね。呪殺で証明出来ればと思っています」

赤城「私も怪しまれるのを承知で発言しますが、それだけで利根さんを切るには弱いと思います。でもグラーフさんは少なくとも生かす理由はないですね」

 

古鷹「なるほど。では占いお二人はグラーフさんは別に吊られても構わないということですね?」

比叡「一向に」

利根「勿論じゃ‼」

グラーフ「ふむ・・・最早ここまでか。狐COをする。そこの占いは狼と狂だ」

五十鈴「つまりは真占い欠けと言いたいわけね?」

皐月「何と言っても指定は変わらないよ」

阿賀野「狩人さんは比叡さんを守る感じかな?」

ヴェール「利根さんが真占いならば狼は噛まないだろうね。個人的には私を護衛してほしいが」

古鷹「そこは狩人さんに任せましょう」

夕立「死んだ狩人候補も少ないから、これは生きてると思っていい場面っぽい‼狩人さんに期待するっぽい‼」

阿賀野「うーん・・・」

 

五十鈴「個人的には瑞鶴さんを守っていても良かったのじゃないかって思ったけどね」

赤城「それをするのはギャンブルです。この日に比叡さんがもし抜かれたら、それこそ利根さんとか抜かれたらどうするつもり?推理材料が足りなくて進まないです」

夕立「赤城さんの言う通りっぽい。狩人はあくまでGJを出すのが仕事じゃなくて、噛まれたらまずいところを守る、噛まれないと議論しづらいところを守らないようにするのが仕事だよ‼」

比叡「夕立はやたら狩人について詳しいですね」

夕立「このくらいは当然っぽい‼」

五十鈴「対抗占いの流れも知っていたし、意外と頭はいいのよね」

古鷹「・・・」

 

皐月「明日からそろそろ狐を処理しなければいけないね」

比叡「気合い‼入れて‼呪殺します‼」

利根「ここで名誉挽回じゃ‼」

グラーフ「私が狐だと何度も言わせるな」

五十鈴「グラーフさんがかなり主張してくるし、議論はこんなところで終わりにしましょう」

秋月「明日からはグレーの人を一人ずつ潰していく方針ですね」

皐月「そうだね。これ以上は情報の撹乱になっちゃうし、投票しようか。占いは予告占いでお願いするよ」

比叡「分かりました‼」

利根「了解じゃ」

 

 

比叡→五十鈴

 

グラーフ→ヴェールヌイ

 

利根→秋月

 

ヴェール 皐月 秋月 阿賀野 五十鈴 古鷹 赤城

→グラーフ

 

 

投票の結果、グラーフは処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四日目夜 五日目

皐月「うーん、阿賀野さん、これは確かに狩人だね。完全に狼にバレちゃうな」

 

皐月「問題はこの日。比叡さんが真だと思うけど、狐の位置が行方不明。グレーにそれらしき者は今のところいない。強いて言えば秋月かな?」

 

皐月「本当にグラーフさんが狐なら、今度は占いが欠けてる。うん、この考察はいらないね。現実的じゃないよ」

 

皐月「W 利根さん―摩耶さん―?

そして、狂 グラーフ 狐 ?」

 

皐月「瑞鶴さんは夕立も何かあるかもしれないって言ってたな。分からないときはここを処刑してみてもいいのかな?」

 

皐月「とにかく、利根さんは高確率で偽者なんだ。敢えてここを残して狐とグレーを・・・ダメだ、そんなことをしても1日しか猶予がない」

 

皐月「きっとこれまでの発言を振り返っても、僕ら人側からは狐の居場所は分からないと思う。狼から何かしらのアクションがあれば、あるいは」

 

 

 

 

アオォォォォン

 

 

五日目になりました。

 

 

 

阿賀野が無惨な姿で発見されました。

 

 

夕立「逆に白かったところっぽい‼」

古鷹「阿賀野さんを噛むの?意外ですね」

五十鈴「かなり怪しいところだと思ったけど、噛むのね」

秋月「グレーが減ったと前向きに考えるべきですね」

比叡「占い結果は、五十鈴さんは白です」

利根「秋月は黒じゃった。まぁ狐を溶かせていない以上信じてもらえんだろうが」

五十鈴「つまり比叡さんの白は私だけね?逆に利根さんは古鷹さんだけの代わりに秋月が黒だと」

秋月「黒うちは無念ですが、役はないので吊られても大丈夫です」

皐月「いや、今日は利根さんから吊りたいかな。やっぱりこのタイミングでの黒は信じられない」

赤城「確率的には出てもいいタイミングですけれど、信用度は低めですね」

 

ヴェール「さて、そろそろ私も発表させてもらおう。霊媒結果はグラーフ白だ」

古鷹「白ですか」

皐月「狂信者だね」

五十鈴「尚更比叡真で見ていいわね」

秋月「では、今日の吊りは・・・!」

夕立「悪いけど利根さんっぽい‼」

利根「ちょ、ちょっと待て‼本当に我輩吊りは不味いのじゃ‼対抗は狼なのじゃぞ⁉」

赤城「だからと言って貴方を無視しての進行は出来る雰囲気でもないです」

ヴェール「悪いけど、利根さんはまだ真占いの可能性を私は捨てきれていない」

皐月「ならどこを処刑すればいいと考えてるんだい?ヴェールヌイは」

ヴェール「縄の数を考えても、秋月→利根か比叡→LWの順が最も適切な進行だと思うよ」

五十鈴「確かに、それならカバーも出来るわね」

比叡「ちょっと待って下さい‼それだと狐の処理をどうするつもりですか?」

ヴェール「簡単だよ。利根さんにも狐の処理のチャンスを与えるってことさ。吊り縄的には問題はない」

古鷹「うーん・・・?」

秋月「皐月さんの指示に従いますよ」

 

皐月(確かに、グラーフさんが敢えて人狼に黒を出したら、比叡さんが人狼なら、真占いに見られてしまう。ここは確かにヴェールヌイの進行が一番かな?)

 

皐月「ヴェールヌイの進行で行きたいと思う。秋月も黒、狐の疑惑がある以上残せる位置ではないと判断したよ‼」

利根「すまぬ、助かるぞ」

比叡「そうですか・・・」

夕立「その進行は好きじゃない‼夕立は反対っぽい‼」

秋月「では今のうちに私の遺言を遺しておきます。占いは確かに比叡さん本物でいいのですが、狐の位置が分かっていません。残念ですが、私は狐でも狼でもありません。処刑された狐候補が準鷹さんしかいないので、何としても狐をどうにかしないといけません。古鷹さんで囲っていることも考えられますが、私はそこが狐だと言われると微妙です。赤城さんが狐なんじゃないかと思っています。狼同士で囲ったという推理で古鷹さんが人狼だと思います」

古鷹「私は人狼ではないですが、秋月さんは私は狐の可能性はあると思っていますので、吊るよりは占いたいのですが・・・」

 

ヴェール「だから、利根さんを残したほうがいいのさ。狐は吊っても問題ない。その場合、明日は占い決め打ち・・・恐らく比叡さんだけど、そこからWを見つけ出せばいいのさ」

皐月「これが最善手かな?」

夕立「夕立はあくまで反対したいっぽい‼ここまでグレーを噛んで、噛まれない霊媒がよく分からないっぽい‼そこ人狼あるんじゃないかっぽい‼」

古鷹「夕立ちゃんはかなり霊媒偽を見てる発言してるよね。何でそう考えたの?」

夕立「さっきも言ったけど、噛まれない霊媒だからっぽい‼本物なら正直摩耶さんが処刑された日に噛むと思うっぽい‼だけど噛まれていないのは偽者なんじゃないかと思うっぽい‼狩人も、分かってる人なら比叡さんか利根さんのどっちかを守ると思うっぽい‼霊媒は手薄だから噛みやすいはずだよ‼」

赤城「そうですね・・・。そう言われると霊媒が実は人狼というのはしっくり来ますね」

 

皐月「・・・ん?てことは、夕立は対抗占いの意図に気付いてたの?」

夕立「?気付いてたけど?」

皐月「秋月は?」

秋月「全く分からなかったです」

比叡「私は分かりましたけど、だからと言ってそれを盲信する人は少ないだろうなと思っていました」

五十鈴「何か意図があるのは瑞鶴さんの発言から読み取れはしたくらいね」

赤城「私はそこから得られる情報のロジックで分かりました」

古鷹「気付かなかったです」

利根「我輩も全く気付かなかったぞ・・・」

 

皐月(なら、気付いた人はいてもおかしくないくらいか)

皐月「皆の意見は分かったよ。でも霊媒が偽はあまり見ていないよ。でも、秋月よりヴェールを吊りたい人は夕立以外にいるなら言ってほしい」

 

「・・・・・・」

 

皐月「いないなら秋月吊りからだよ。人狼は狐がいるのを知っているならそれなりのアクションを起こしてほしいかな」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

古鷹「秋月さん吊りはいいはずです。比叡さん視点でもグレーですから」

比叡「明日は私視点、霊媒は真だと思うので、グレーから狐を探します」

利根「我輩も遠慮なくここだと思う狐を占わせてもらうぞ」

皐月「どちらにせよ、投票は秋月でお願い」

赤城「私は霊媒が偽物を本路線で考えていこうと思います」

夕立「ぽいー・・・この進行は嫌だけど、仕方ないっぽいー・・・」

 

 

投票の時間になりました。

 

 

皐月 夕立 古鷹 五十鈴 ヴェールヌイ 赤城→秋月

 

秋月→利根

 

利根→ヴェールヌイ

 

比叡→夕立

 

 

投票の結果、秋月は処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

五日目夜 六日目

皐月「夕立の言うことが段々信憑性を増してきたって印象だね」

 

皐月「夕立とヴェールヌイ占いか。・・・夕立が狐?そうかなぁ」

 

皐月「狐だとしたら霊媒偽の主張は、霊媒が本当に人狼のときでもなかなか出来ることじゃないと思うなぁ」

 

皐月「ヴェールヌイも今は霊媒にしか見えないし・・・もしかしてこれ、狐吊ったのかな?」

 

皐月「とりあえず、明日の死体ではっきりするかな」

 

皐月「狩人は恐らく死んでるし、抜かれなければいいけど・・・」

 

 

 

 

アオォォォォン

 

 

六日目になりました。

 

 

 

比叡が無惨な姿で発見されました。

 

 

 

利根「ヴェールヌイは黒‼以上じゃ‼」

夕立「うえぇ、噛まれたっぽい~狩人無能っぽい~」

ヴェール「秋月は白。愛でたく比叡が真占いだね」

五十鈴「比叡さんが本物の占いね、了解」

皐月「今日は比叡さんが真占いだと確定したし、利根さんを吊るよ。でもいよいよ狐が誰か分からない」

古鷹「でもここで占い噛みってことは、人狼にとってはもう役目御免だから噛んだとも考えられますね」

皐月「そうだね。その可能性が高い」

赤城「もしくは人狼サイドにとって、ここで噛まないとまずいものがあったからか」

夕立「利根さん吊りの後はどうするっぽい?霊媒偽はもう遅いからケアしない進行っぽいけれど」

 

利根「こ、こらお主ら‼我輩の黒が目に見えないのか⁉」

五十鈴「邪魔な情報だからシャットアウトさせてもらってるわ」

皐月「もう霊媒は真決め打ちだから、どうしてもと言うなら、それらしい証拠を見せてほしかったかな」

古鷹「でも狐もいなさそうですし」

皐月「僕もそう思うよ」

ヴェール「悪いけど利根さんには吊られてもらうよ。君が人狼なのは確定している」

利根「ぐぬぬぬぬ」

 

五十鈴「さて、残り時間は誰が残りの狼か話しましょうか」

皐月「狐のことは無視していいからねー」

夕立「利根-古鷹-ヴェールヌイで見てるっぽい‼」

五十鈴「私は利根-摩耶-赤城かな。夕立は何だか霊媒偽は広く見てる村みたい」

古鷹「そう?私は利根-摩耶-夕立はありそうだけど?その場合霊媒も生きてるし、かなり狼も絶望的だけど」

赤城「利根-ヴェールヌイ-夕立と見ます。夕立さんは意見が独特ですが、それは何かしらが見えているからの発言な気がしますね」

皐月「明日次第では僕の狼予想は大きく変わるかな。今は言わないでおくよ」

ヴェール「私には利根-摩耶は確定している。残りは私を吊ろうとしている夕立と見るよ」

夕立「ムッ‼やっぱりヴェールヌイちゃんで間違いないっぽい‼」

 

古鷹「ところで、この戦いって、人狼側は皐月さん瑞鶴さんの対抗占いの意図に気付いてたのかしら?」

皐月「分からない。でも僕としては気付いていないと思う」

夕立「比叡さんがすぐに噛まれなかったからっぽい?」

皐月「うん。あの時点では狩人も誰が本物か分かっていないはずだよ」

ヴェール「でもそれはやや安直じゃないかい?幾らでも噛みで偽装するなんて出来るから」

赤城「気付いていて敢えて噛まないという選択もありますからね」

夕立「ヴェールちゃんと同じ考えだとか疑われるし最悪っぽいー・・・」

五十鈴「私的に今日で気になった発言は夕立の「噛まれたっぽい」て発言ね。まるで守られていないのを知っているかのような発言だもの」

夕立「別にそんな意図はないっぽい」

古鷹「それこそが嘘の可能性も高いです」

皐月「僕視点、五十鈴さん以外はグレーだよ。古鷹さんと夕立、赤城さんは必死に弁明してね」

 

五十鈴「占いもいない以上、今までの噛みから考えるしかないわね」

ヴェール「投票は特におかしなところもない印象だ」

古鷹「弁明・・・厄介ね。LWに仕立て上げられてるでしょうし」

夕立「グレー噛みも多かったし、そこの狼は逃げ切る自信があるんだと思うっぽい‼事実夕立視点は厳しいっぽい‼」

赤城「私は完全にグレーですし、意見を言うことで疑いが晴れればと思います」

皐月「皆、気を引き締めていこう‼」

 

 

投票の時間になりました。

 

 

利根→ヴェールヌイ

 

ヴェール 夕立 皐月 古鷹 五十鈴 赤城→利根

 

 

投票の結果、利根は処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

六日目夜 七日目

皐月「夕立、意外と僕の中ではそこまで怪しくないんだよね。古鷹さんのほうが怪しいかな」

 

皐月「狼も摩耶ー利根-???のラインでいいよね。狂信者はグラーフさんまで分かってる」

 

皐月「狐は・・・

   ん?ちょっと待って?

   となると候補は・・・」

 

皐月「‼まさか‼てことは今までの予測が全部崩れるのか⁉」

 

皐月「参ったな・・・明日犠牲なし絶対出るよこれ・・・」

 

皐月「狼だって、僕が今気付いたからいいけど、他の人は気付いていない。だから僕を噛む余裕なんてないはず」

 

皐月「あ、でもそうか。強気な狼なら霊媒が生きているのを理由にLWに仕立て上げて人狼勝利にするかな」

 

皐月「くっ・・・噛みから狼像を考えるのが難しい‼」

 

皐月「お願い‼犠牲なしであって・・・‼」

 

 

 

 

アオォォォォン

 

 

七日目になりました。

 

 

 

犠牲者はいませんでした。

 

 

 

皐月・夕立「「やったぁぁぁぁぁ‼」」

五十鈴「どうしたの二人とも⁉」

ヴェール「犠牲者なしか・・・いい響きだ、嫌いじゃない」

古鷹「どうやら狐は生きてるようね」

赤城「ということは・・・絶望村?」

ヴェール「そのようだね」

皐月「っと、ごめんね‼えっと・・・夕立は何で喜んでるのかな?僕は後で説明するけど」

夕立「狩人をCOするっぽい‼」

「「「「⁉」」」」

ヴェール「へぇ?てことは、私でGJかな」

 

夕立「違うっぽい‼GJは・・・赤城さんっぽい‼」

 

ヴェール「⁉」

赤城「え⁉私⁉」

夕立「霊媒が人狼なら、霊媒を真視している皐月さんを噛む理由がないっぽい‼それに、古鷹さんも対抗占いに反対してたから人狼だろうし、安易に皐月さんを噛んだら護衛されたら負けてしまう。かといって五十鈴さんを襲うのも、読み負けた場合はそのままお通夜コースだから消去法で赤城さんを噛むと踏んだっぽい‼だからここを守ったらGJっぽい‼」

皐月「‼そうか‼夕立は狐ではなく、人狼は二人いると見てるってことだったね‼それがこれで濃厚になるってこと⁉」

夕立「ぽい‼」

五十鈴「つまり霊媒欠け、ね。貴方は最初の段階から霊媒偽を推していたわね、夕立」

赤城「何か見えているような違和感は狩人だったからですか」

夕立「狩人視点、一回しか守ってないのに不思議だったっぽい‼」

夕立「これが日記だよ‼」

 

夕立の狩人日記

 

1日目

護衛 まだ出来ないよ‼

犠牲者 なし‼

なんか人狼からみんなを守る役職っぽい‼夕立のパワーで、人狼に突撃して倒すっぽい‼

初日から護衛したいけど、護衛の力は次の日から搭載されるっぽい・・・悲しいっぽい。

 

 

2日目

護衛 瑞鶴さん

犠牲者 天龍さん

印象としては、阿賀野さんが迂闊な発言が多かったっぽい‼もしかして怪しまれて逆に村人に見られようとしている高等テクニックを使う人狼っぽい?

でも残念‼鈴谷さんと一緒に人狼ゲームならやったことあるから、そこそこは分かるっぽい‼そこはやっぱり人外視でいいっぽい‼

護衛は瑞鶴さんで安定っぽい。占いをすぐに噛むと狐の対処が狼には出来ない。だからここでいいはずだよ‼

 

 

3日目

護衛 比叡さん

犠牲者 大和さん

多分グラーフさんは比叡さん黒って言うだろうし、ここは比叡さん護衛で行くよ‼瑞鶴さんは噛まれそうだけどごめんなさいっぽい‼

ヴェールちゃんは信頼出来ないけど、一人しか出てないし、皆の言う通り、信用はするっぽい。阿賀野さんは何だか迂闊すぎてむしろ真っ白‼前言撤回するよ‼古鷹さんは共有の意見に反対を唱えていた。ここは狂信者のロジックに気付かれたら嫌な人狼っぽい‼

 

 

4日目

護衛 比叡さん

犠牲者 瑞鶴さん

摩耶さんはどちらかというと狐だったと思うっぽい。抵抗はしようとしたけど諦めたって感じ‼だけど一応人狼で見ていくよ‼護衛は比叡さんで鉄板‼狐はどこだろう?阿賀野さんは狩人ブラフ撒いてるし、ここは絶対村人っぽい‼となると五十鈴さんとか?うーん・・・

 

 

5日目

護衛 ヴェールちゃん

犠牲者 阿賀野さん

阿賀野さんありがとう‼阿賀野さんの分まで頑張るよ‼

利根さんが真占い・・・でも確かに捨てきれない可能性ではあるっぽい。ていうかもし利根さん本物だったら夕立、戦犯確実っぽい‼

ここは仕方ないけどヴェールちゃん護衛だよ‼

比叡さんが噛まれたらいよいよヴェールちゃんに突撃するっぽい‼

 

 

6日目

護衛 赤城さん

犠牲者 比叡さん

秋月ちゃんはあの様子だと多分村人だし、狐はやっぱり摩耶さんっぽい。

てことは残りの人狼はヴェールヌイ-古鷹ラインで決まりっぽい‼

てことは多分人狼は利根さん以外全く吊れてない‼ここでGJ出さないと村視点、グレー広くて負けるっぽい‼夕立、頑張るよ‼

 

 

古鷹「狩人ですか。私には阿賀野さんが狩人のほうが余程納得いきますが」

夕立「だから、阿賀野さんは狩人ブラフをしていたってこと」

赤城「ということは、私は完全に村人ってことでいいのかしら?」

皐月「夕立が偽者でなければそうなるね‼」

赤城「いえ、そうではなく。これで霊媒と夕立さんが人狼同士で敵対するのはおかしいですよね?平和が発生してしまっているのですから」

皐月「あ、そっか。狩人他にいるなら出てきて‼」

 

「・・・・・・」

 

皐月「出ないってことは・・・」

赤城「残りは6人。狼2の狐1なら絶望村。どう足掻いても勝てないです。それはこの際考えないものとします」

五十鈴「てことは、夕立が本当に狩人だった場合は2W濃厚。夕立が偽者だった場合は狐生存確定ということね」

赤城「一応、夕立さんが本物の狩人でも、誰かが狐で平和が発生したというケースもあります」

ヴェール「ふ、むしろ推理が簡単になった。古鷹さんを怪しんではいたが、これは夕立が赤城さんを巻き込む形での人狼の悪足掻きだね。私を吊って、最後に狐の古鷹さんを吊るつもりか」

夕立「どっちが悪足掻きかな?多分霊媒以外のどの視点でも、今日は噛まれていない霊媒を吊るのが適切な進行っぽい‼」

古鷹「悔しいけど、その通りなのよね理屈は」

 

五十鈴「夕立が狐を見てる人はいるかしら?私は見ていないけど」

古鷹「そうなんですよね。狐よりは狼目のムーヴだと思います」

赤城「狐だとしたら早い段階で霊媒偽を推していたのはかなり勇気ある行動ですね。事実霊媒が偽の可能性が高い以上、どちらかというと村目な印象ですが」

五十鈴「夕立狐はアグレッシブすぎるもの。かといって狩人にも見えないけどね」

皐月「・・・僕は昨日、霊媒が偽だとしたら今までの人狼候補も、噛み筋からの考えも全否定されることに気付いたんだ。だとしたらこの平和は狐噛みの可能性が高いと見ているんだ。逆に、今日平和が出ないと狐を吊れずに負ける未来が見えていた。だって、どう見ても違和感が全然なかったもの」

 

古鷹「その口振りだと誰が狐か分かってるみたいですね」

皐月「お陰様でね。多分狐は摩耶さんかそこのヴェールヌイのどっちかさ。夕立は明日噛まれたら潔白。噛まれなかったらこれまでの行動を振り返って考えるよ」

ヴェール「私が狐・・・正気かい?」

皐月「少なくとも君よりは正気だよ」

ヴェール「そう考えるに至った経緯を聴きたいね、特に夕立は」

 

夕立「まず、噛まれない霊媒だということ、それと比叡さんも突っ込んだ秋月ちゃんを吊る提案。あれは確かに一見、両方の真を追う提案だったけど、あれの中に自分を占わせる選択はなかったっぽい‼ここから夕立には自分を占わせたくない狼か狐のどちらかに見えたよ‼」

皐月「僕も同じ考えだよ。決定的なのは秋月吊りの流れに持っていったあの日だね」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

皐月「共有として指示するよ。今日はヴェールヌイを吊る‼明日が最終日だよ‼」

ヴェール「私を吊るとは、正気とは思えないね。今日はそこの吊り逃れをしようとしている夕立さ」

赤城「私は・・・共有を信じます」

夕立「霊媒を吊って、皆の仇を討つっぽい‼」

古鷹「明日は意地でも人狼を倒します」

五十鈴「明日も狼との読み合いって訳ね‼上等じゃない‼」

 

ヴェール「これが皆の総意か・・・до свидания・・・さよなら・・・」

 

 

投票の時間になりました。

 

 

皐月 夕立 古鷹 赤城 五十鈴→ヴェールヌイ

 

ヴェールヌイ→夕立

 

 

投票の結果、ヴェールヌイは処刑されました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

決戦前の夜 最終日

皐月「無事に夜が来た・・・てことは」

 

皐月「どうやらギリギリ敗北は免れたって感じだね」

 

皐月「さて、狼が誰だったかを考えるか・・・」

 

皐月「それとも夕立の狩人要素を上げて纏めるか・・・」

 

皐月「こんなとき、瑞鶴さんなら何て言うのかな・・・」

 

皐月「どうしたら狼と狐が分かるんだろう。どうすれば・・・」

 

 

瑞鶴《彼女には何かが見えているものがあるはずなの》

 

 

皐月「そういえば瑞鶴さんはそう言ってたな。ちょっとあの日の瑞鶴さんとの会話記録を見返してみよう」

 

皐月「・・・?あれ?これって?この日記の内容と照らし合わせると・・・」

 

皐月「⁉もしかして‼」

 

 

 

 

アオォォォォン

 

 

八日目になりました。

 

 

 

五十鈴が無惨な姿で発見されました。

 

 

 

夕立「くっ・・・皐月ちゃんを守ったけど、読み負けたっぽい‼」

赤城「判定役は私と皐月さんになるのかしら?」

皐月「そうだね。赤城さんは考えてきた?」

赤城「えぇ。大体は」

古鷹「私と夕立さんの一騎討ち・・・本意ではないですが、いざ、勝負です‼」

 

夕立「古鷹さんは二日目は占いの真贋がつかない場合は吊るほうがいいのか、ということに対して、答えを濁していたっぽい‼これは真ごと吊って欲しいけど、狐を考えると釣るよりは食べてタイミングよく処理したいって考えた人狼の行動に見えたよ‼」

古鷹「それはただ、真贋がつかない場合は最悪全て吊ることになるといった事実を述べただけです。とはいえあの時は狐の呪殺で判断しようと思ってはいました。なので出来れば吊りたくはないので、暗に反対のニュアンスを混ぜました」

夕立「三日目では赤城さんに怪しまれていたよね。もしかしてそれが怖くて前日に赤城さんを襲撃したのかな?失敗だったけど」

古鷹「でしたら貴方にも同じことが言えますね。貴方は四日目に五十鈴さんに頭はいいと言われていましたね。裏を返せば最終日にこれだけの布陣くらいは整えられるくらいには頭脳が冴えるということでは?」

夕立「こじつけっぽい‼夕立は最初から摩耶さんとヴェールヌイちゃんを怪しんでいたよ‼夕立はヴェールヌイちゃんは人狼だと思ってるし、私が人狼なら乗っ取りに成功した霊媒を殴る理由もないっぽい‼」

 

古鷹「ではヴェールヌイさんが狐でしたら」

夕立「霊媒欠けをもっと強調していたよ‼というか、古鷹さんはどこが狐だと思っていたっぽい?夕立は摩耶さんだと思ってるよ‼」

古鷹「ヴェールヌイさんだと思ってます。そして人狼は利根-秋月-夕立ラインです」

夕立「それだと秋月さんを切るには夕立、かなり勇気がいると思うな‼狐の提案に乗ってるよ‼」

古鷹「だからこそでは?ここで身内切りをしないと狐勝利が近づくのですから」

夕立「だったら最初から利根さんに霊媒は白だと言わせて囲いで臭くしたっぽい‼そうすれば利根さんも吊られるし、霊媒もかなり怪しい流れになるっぽい‼

大体、そのラインだと多分狐勝ちになってるんじゃないのかな⁉」

古鷹「う⁉言われてみれば⁉」

夕立「夕立は利根-ヴェールヌイ-古鷹ラインがしっくり来るよ‼摩耶さんが狐だと確信したヴェールヌイちゃんが摩耶さんを黒だと言えば、人狼はかなり有利っぽい‼となると怖いのはやっぱり霊媒偽を一番追い安い狩人で、私を噛めなかった理由は、私は最初のうちから霊媒偽を推していたから、そこを噛むと霊媒が偽だと自白することになるからっぽい‼第一、ここで有り得ない内訳を持ってくるなんて、思考放棄もいいところっぽい‼」

古鷹「で、でしたら、秋月さんではなく摩耶さんということでしょう‼」

夕立「ふん、今更っぽい‼」

 

古鷹「私はただの村人ですから、これ以上の弁明は出来ないです。しかし、夕立さんの非狩人要素を上げることは出来ます。まず二日目に、占いを出す前から霊媒を出そうとしました。これは人外要素であり、狩人としての行動ではありません。何故なら、霊媒を出すと場合によっては占いか霊媒の即抜きが起きるからです」

赤城「言われてみれば確かにそんなことを言っていましたね夕立さんは」

夕立「あのときは全然進行が出来ていなかったし、反対されるのを分かっていて提案したっぽい‼むしろ黙って進行を見守るほうが、推理する気がないっぽい‼」

古鷹「それと四日目。噛まれないと議論しずらいところを守らないようにするのが狩人の仕事だと言った割りに霊媒を守っていますよね。これって、貴方視点ではいつまでも噛まれないのは可笑しいのなら、守る理由にはならないから矛盾しています」

夕立「あれはもし霊媒が本物なら、抜かれたら厳しい戦いになると判断したよ。ライン繋がってないから占い欠けという最悪の可能性もあったんだから‼」

 

投票の時間が迫ってきました。

 

赤城「皐月さんはどちらが人狼か分かりましたか?」

皐月「うん。あ、その顔。赤城さんは決めたんだね」

赤城「えぇ。これで間違いないはずです」

皐月「よし。それじゃあ投票といこう‼」

夕立「お願い‼信じて欲しいっぽい‼」

古鷹「見誤らないで。この鎮守府の命運は貴方たちに係っています」

 

皐月(最初に感じた違和感は占い噛みだった)

 

皐月(あの噛みは人狼にとって、用済みになったからの噛みだった?)

 

皐月(きっと違う。あの時は噛まないといけなかった理由があったと考えたほうが自然だった)

 

皐月(それに、狐を恐れるなら最初からこんな噛みにもならないはずだ。多分人狼は対抗占いの意味もわかっていたんだろう)

 

皐月(となると、狐の位置はどこかを知りたいはず。多分グレーの中で最初は探していたんだと思う。だからこそ私か瑞鶴さんではなく、大和さんを噛んだんだろうし)

 

皐月(だけど次に瑞鶴さんを噛んだ。これは最後まで残せない。逆を言えば瑞鶴さんには人狼が誰かばれる可能性があったんだ)

 

皐月(メタ推理だけど、多分、瑞鶴さんのことをよく知っている人が狼なんだと思う)

 

皐月(何より、霊媒を噛まないこと。これは多分、霊媒は吊らせる気でいたんだ。どうにかして)

 

皐月(でも、恐らく途中から霊媒が偽者だと気付き、そこで違和感なく霊媒偽の流れを強く出来る狼が前に出るしかなかった)

 

皐月(そう。だから答えは、これ以外には考えられない)

 

 

 

投票の時間になりました。

 

 

赤城 古鷹 皐月→夕立

 

夕立→古鷹

 

 

投票の結果、夕立が処刑されました。

 

 

 

 

 

 

 

おめでとうございます。

村人陣営の勝利です。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

決着

皐月「勝ったんだね、僕たち」

赤城「やはり。夕立さんは詰が甘かったですね。狐対策を最後まで講じたのは見事というべきでしたが」

古鷹「比叡さんが真占いなのに、あまり人外を当てれなかったのが厳しかったですね」

 

《ひ、ひえぇぇぇ‼》

 

皐月「今、何か声が聴こえたような気がする」

古鷹「私もです・・・」

赤城「何だか、比叡さんのことを思うと涙が・・・」

 

古鷹「というのはさておいて、赤城さんはどこで夕立偽を見抜いたのですか?」

赤城「んー・・・狩人日記を見たときからですかね」

皐月「ええっ⁉その時にはもう⁉」

赤城「だって、あの日記、自分が噛まれてしまわないように祈る気持ちが一切書かれてなかったでしょう?何より、私を村目に見る発言がまるでありませんでしたから」

 

皐月「・・・あ」

古鷹「そ、そんな初歩的な見抜き方が」

赤城「意外と気付かない人は気付かないものですよ?恐らく瑞鶴さんならすぐに気付いたと思いますね。だからこそ早々と噛まれたのだと思いますけど。それより皐月さんはどこで判断を?」

皐月「ただの共有噛みなら、僕が噛まれてもいいはずなんだ。でも瑞鶴さんを噛んで僕は放置ってことは、瑞鶴さんを初期段階でどうにかしないとばれてしまうんだろうと思ったんだ。てことは、瑞鶴さんのことをよく知っている人が、狼なんだと思ったんだ。だから、瑞鶴さんと実は同期の夕立に入れたんだ」

赤城「そういえば、瑞鶴さんと夕立さんは、艦隊初期からの同期でしたね」

古鷹「夕立さん、あれで瑞鶴さんと同期なんですか」

皐月「本人が気遣いしないでって言ってたけど、本当は結構立場高い艦だよ」

古鷹「知りませんでした・・・」

 

赤城「皐月さんは他には何かありました?」

皐月「決定的なのは、狩人日記の霊媒護衛かな。あの日に丁度、占いが噛まれたから出来すぎだと思ったんだよね。それに、占いを噛まないといけなかった理由が、もしかしたら潜伏してるWで、予告占い対象にされてしまったからやむを得ずに襲撃するしかなかったと考えると辻褄があったんだ。瑞鶴さんは、阿賀野さんが狩人だろうって言ってたのも決まり手だったね」

古鷹「なるほど。確かに、あの日の予告占い先は夕立さんでした」

 

皐月「あと、夕立が霊媒が偽者じゃないのかって結論に至った理由が、二日目にはあったんだろうと思ったんだよね」

赤城「二日目に夕立さんはグレー占いを提案していたのに、ヴェールヌイさんは役占いのほうが安定すると言っていましたね」

古鷹「それって、普通のことじゃないんですか?私には特段気にはしませんでしたけど」

赤城「自分が人狼だったらって考えてみて。グレー占いに反対して役占いよ?てことは、占われたくない理由が、まだグレーだった彼女にはあったのよ」

古鷹「あっ‼」

赤城「そう考えると、吊られそうになったヴェールヌイさんが霊媒に出て、グレーから抜け出したのは非常に合点がいくわ。あとは占い方針を、「自分が本物だから占う必要はない。グレーから狐と狼を探していこう」て言ってしまえば、狐勝ちは貰えたのだから」

皐月「その違和感を、夕立は早くから見通したんだよ。だから、瑞鶴さんは私に「霊媒偽を唱えるってことは、何か彼女には見えているものがあるはずなの」て言ったんだ。人狼だからこそ、見えたんだね」

 

 

ピカー‼

 

皐月「うっ⁉な、何だい⁉この光は・・・」

古鷹「あ、頭が、だんだん重く・・・」

赤城「あ・・・何だか、ねむ、たく・・・」

 

 

 

横須賀鎮守府 客間

 

皐月「んー・・・」

 

チュンチュン

皐月「んー・・・!朝か‼今日も鎮守府の周囲警戒だー。張り切って行くよ‼」

 

 

廊下にて

 

皐月「でも、何だか長い夢を見ていた気がするなー。確か、人狼の夢だったと思うけど・・・」

夕立「あ、皐月ちゃん‼ぽーーーい‼」

皐月「夕立じゃん‼おはよう‼」

夕立「さっきシン提督がここに戻ってきたっぽい‼これでようやく本来の任務が果たせるよ‼」

皐月「本当かい⁉じゃあ、今すぐ瑞鶴さんに報告しなきゃ‼」

夕立「ぽい‼」

 

 

 

 

シン提督「予想以上ですね、先輩の艦娘の強靭な精神は」

提督「当たり前だ。柔な戦場を駆け回っていない。そういうお前はどうなんだ」

シン提督「全然ですよ。皆悪い夢を見たから今日は止めてくれって。唯一古鷹だけは動けていますけど」

提督「長期任務に出ているお前の本隊にもこの実験をやらせるか?」

シン提督「勘弁してくださいよ」

 

提督「今回も失敗してしまったが、艦娘は支えを喪ったときの様相を知りたいんだ。だから、お前にもまだまだ協力はしてもらうぞ?」

シン提督「言われなくとも」

 

                        終



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

EX 配役 人狼会話

本編を見てからご覧下さい。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

共有2  瑞鶴 皐月

狩人 阿賀野

占い 比叡

霊媒 天龍(初日)

村人6 準鷹 秋月 五十鈴 古鷹 大和 赤城

 

人狼3 夕立 摩耶 利根

狂信者 グラーフ

 

狐 ヴェールヌイ

 

 

 

一日目夜

 

夕立「さて、上手いことここに侵入出来たけれど、どうする?」

摩耶「お前、あたしらの前ではすごい大人っぽく見えるんだよなー。てか上司だし当たり前っちゃ当たり前か」

夕立「ふふっ、提督の信頼を勝ち得たのは伊達じゃないってことだよ?」

利根「なぁー早く戦術を決めないかー?我輩は眠たいのじゃ・・・」

摩耶「夜に動けない人狼とかこれもうわかんねぇな」

夕立「なら、私が勝手に判断するけど?」

摩耶「まあせめて騙りは出したいよな」

利根「なら騙りは我輩がやるから、あとは適当に決めとくれ・・・ZZZ」

摩耶「あら、もう寝ちまいやがった」

夕立「多分、騙りは適当に白投げるだろうし、私達は各々の判断で動きましょ?」

摩耶「そうだな」

 

 

 

二日目夜

 

摩耶「対抗占いって、多分意図あっての進行だよな?」

夕立「そうね。黒が2つ貰うと却って真の占い師であるという可能性が高くなるから、信用しやすいという意図ね。狂は恐らくグラーフさん。あの様子だと期待出来そうにはないかな」

利根「我輩がグラーフに白を撃ったのは不味かったのか?」

夕立「あれは仕方ないよ。とはいえ、利根さんは黒くならざるを得ないから、私は狩人目に動かさせて貰うかな」

摩耶「そういえば阿賀野、あれは何なんだ?村人にしてはフリーすぎねぇか?」

利根「阿賀野はいつもあんなんじゃぞ?」

夕立「しばらくは放置でいい。問題はヴェールヌイ。彼女は占われたくない理由があるから、あんな発言したんだと思うの」

摩耶「てことは、奴が狐ってことか?」

夕立「可能性は高いと思う」

利根「眠たい・・・我輩は比叡黒で、後は適当にやらせてもらうぞー・・・」

夕立「多分、明日は摩耶さん、貴方が吊られると思う」

摩耶「怪しい自覚はあったが、それほどか?」

夕立「瑞鶴を甘く見ないほうがいいわ。彼女はあの榛名さんと何度も戦術論をぶつけ合う仲よ?」

摩耶「な、なら今日は瑞鶴噛んでおくか?」

夕立「いえ。可能性は低いけれど、瑞鶴を護衛されていたらお仕舞い。この戦いは一気に負け試合になってしまう。ここは役目を襲いましょう。大和さんなんかは霊媒辺りを持ってそうね」

摩耶「よっしゃ。じゃあ後は任せたぜ‼」

 

 

 

三日目夜

 

夕立「相変わらずあの子は寝てるのね。能天気何だか、図太いんだか・・・」

 

夕立「まぁいいわ。紙に指示を書いておけば勝手に読んでくれるでしょうし」

 

夕立「とりあえず、古鷹さんに白を撃つようにしましょう。彼女は間違いなく村人。阿賀野さんに白は絶対ダメ。彼女は噛まないと」

 

夕立「でも、今日は瑞鶴噛み。恐らく彼女は摩耶の結果を知りたいだろうから霊媒護衛をするはず。ここで比叡噛みもいいけれど、それだと霊媒をどうにかして吊る必要が出てくる」

 

夕立「特に、摩耶黒を言われたときは、霊媒を占わせるのは尚更難しい。グレーの中に狐がいるほうが自然に見えてしまう」

 

夕立「ヴェールヌイが霊媒とか、有り得ないから。あんな露骨に占わないで下さいな進行を提案する霊媒なんて信じられないから、どうにかして占わせる進行にしたいけど・・・」

 

夕立「・・・はぁ。考えても仕方ないかな。私には残念だけど、瑞鶴や榛名さん程の頭はないから」

 

夕立「私なりの勝負をしていきましょう」

 

 

 

四日目夜

 

夕立「秋月黒を出すようにしましょうか」

 

夕立「これで、逆囲いに見えてくれればオッケー。皐月なら、逆囲いくらいの警戒は出来ると思う」

 

夕立「明日は利根を吊って、霊媒を占わせるか、吊らせるようにしないといけないけれど」

 

夕立「噛みは阿賀野以外ないわね。あれは狩人で確定。分かりやすかったわね」

 

夕立「問題は、私のこのあとの立ち回り。狩人っぽく動けば、霊媒偽の主張も違和感なく出来るだろうけれど」

 

夕立「とにかく、今日は狩人日記を書いておきましょう。そろそろ出すことになるから」

 

 

 

五日目夜

 

夕立「何で利根が生きてるの・・・?何で秋月が吊られるの・・・?」

 

夕立「この展開、全然嬉しくないんだけど」

 

夕立「皐月、完全に霊媒偽の思考がないよ。おまけに比叡も私に予告してるし」

 

夕立「今日は比叡噛むしかないよねー・・・」

 

夕立「無意識に人狼が一番嫌な進行を取る、やるわね皐月」

 

夕立「赤城は誰が人狼か冷静に場を見てるわね。何とかして彼女を味方につけられないかしら?」

 

 

 

六日目夜

 

夕立「今日はヴェールヌイを噛んで、ヴェールヌイを狼主張してみたらいいかな?」

 

夕立「ここで五十鈴さんを守って・・・いや、ダメね。それだと狐が苦肉の策で出てきたみたいで吊られるわ」

 

夕立「ならここは赤城さん護衛を主張しましょう。ここでGJ発生を報告すれば、赤城さんが村人だということも確定するし、狩人が出てくるにも丁度いい理由になる」

 

夕立「これが通れば霊媒は吊れる。勝負だよ、ヴェールヌイ‼」

 

 

 

最終日前の夜

 

夕立「次は古鷹との決戦。ここで負けたらおしまい」

 

夕立「でも後悔はない。不思議と、負けても納得すると思う」

 

夕立「ヴェールヌイに踊らされすぎたね私。まだまだだなー」

 

夕立「・・・もう夜明けか。でも、何だか清々しい気分」

 

夕立「さぁ、最後の勝負だよ、古鷹‼私の精一杯の悪足掻き、受けてもらうよ‼」




第三部も制作しようかとは思いますけど、多忙なので更新はいつかは未定。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

EX2 人狼以外の各夜

霊媒

 

天龍「けっ、な、なーにが人狼だぁ‼どうせホラに決まってらぁ‼」

 

天龍「・・・ホラだよな?」

 

ブルルルル

 

天龍「うわあぁぁぉぉぉぁぁぁ‼」

 

天龍「な、なんだよこれ‼何か通信きて喋りかけてくるんだけど⁉」

 

天龍「れ、霊媒⁉霊が見える?!や、やめろぉぉぉぉ‼」

 

天龍「こ、ここここここれ以上、おおおお俺をおおお脅したっててて、むむ無駄だからな‼」

 

夕立「そうそう。どうせ今ここで噛まれるんだから♪」

 

天龍「?!お、お前」グシャァッ

 

 

 

狩人

一日目

 

阿賀野「うーん・・・眠いー・・・昨日夜遅くまで起きてたからかなー・・・」

 

ブルルルル

 

阿賀野「んー・・・何か通信きて喋りかけてくるんだけど・・・」

 

阿賀野「かりうどー?守るー・・・?」

 

阿賀野「とにかく眠いし明日から頑張るー・・・ZZZ」

 

 

 

二日目

 

阿賀野「阿賀野、吊られ候補だったの凄いショック‼」ヨヨヨ

 

阿賀野「しかも、よ、よく分からないけど、何か狩人ってとても重要っぽいんだけど⁉」

 

阿賀野「人狼の襲撃から守るらしいけど。てことは、もしかして、阿賀野の時代到来?!」

 

阿賀野「そうよね‼こんな大役、阿賀野以外には任せられないよね‼よーし、阿賀野、本気出しちゃうんだから‼」キラリーン

 

阿賀野「えっと、守るのは多分占い師?でいいと思うけど、人狼を守ったら意味ないよね。それだときっと、グラーフさんに白って言った利根さんは逆に人狼ってことかな?うん、きっとそうよね‼」

 

阿賀野「てことでグラーフさん護衛でいいと思うから、ここ護衛していくよ‼」

 

阿賀野「阿賀野完璧‼」キラリーン

 

 

 

三日目

 

阿賀野「えっと?皆の話を聴いた感じだと、ここは多分比叡さんを守るべきなのかな?」

 

阿賀野「あ、でも瑞鶴さんを守ってもいいのかも」

 

阿賀野「うー、どうしよう」

 

阿賀野「でも、瑞鶴さん守っても、占い師やられたら意味ないんだよね?」

 

阿賀野「霊媒も守ったほうがいいんだよね?」

 

阿賀野「あ、阿賀野、ピーンチ‼」

 

阿賀野「うぅ・・・霊媒師守る‼」

 

阿賀野「霊媒師の情報のほうが大事だと思うから‼」

 

阿賀野「霊媒の結果を見て考えればいいんだよね?」

 

阿賀野「う、占いを噛んで信頼投げ捨てる人狼なんていないよね‼」

 

阿賀野「・・・いないよね?」

 

阿賀野「うー・・・やっぱり占い守る‼多分話を聴いた感じだと比叡さんが本物だし‼」

 

 

 

四日目

 

阿賀野「うーん、瑞鶴さんやられちゃったし、狩人は出ちゃいけないし・・・」

 

阿賀野「ど、どどどどうしよう‼うぇーん能代ー、矢矧ー、酒匂ー・・・」

 

阿賀野「で、でも、今日は比叡さん守ればいいんだよね?!皆比叡さんが本物って感じだし‼」

 

阿賀野「明日には、比叡さんの結果が出る‼でも多分ヴェールちゃんか皐月ちゃんが噛まれるよね」

 

阿賀野「でも、霊媒噛みは摩耶さんが人狼だって分かるし、それはそれで情報になる‼てことかな?阿賀野、だんだん分かったきたよ‼これで阿賀野もスーパーな軽巡だよ‼」キラリーン

 

阿賀野「あら?こんなところに魚雷なんてあったかしら?危ないから、すぐに工廠に持っていこー」ガチャ

 

 

夕立「ふふっ」ニヤ

 

 

 

 

狂信者

一日目

 

グラーフ「くくく・・・滾る・・・この溢れる禍々しい狂気・・・遂に人狼がこの鎮守府にも来た」

 

グラーフ「そうだ・・・私も含め、艦娘など、全て抹殺すればいいんだ‼」

 

グラーフ「人は過去から何も学ばない。過去の事象を知ったとしても、そこから先へは進めない」

 

グラーフ「だからこそ、新たな時代の幕開けとして、人狼は必要なのだ‼」

 

グラーフ「主は夕立様、利根様、摩耶様だな」

 

グラーフ「あとは敵となる狐をどうするかだが・・・恐らく主が何かしら考慮するだろう。私は占いに出て撹乱するとしよう」

 

 

 

二日目

 

グラーフ「対抗占いか。狐を警戒してだろうが、そこは主だ。遠慮なく白を打って、吊り縄から遠くしてやろう」

 

グラーフ「しかし、どうするか・・・摩耶様が横槍を入れるだけで、全く吊りから回避出来るようには見えない」

 

グラーフ「白を打ってあげたいのだが、共有様の対抗占いのお達しを無視する訳にもいかない」

 

グラーフ「いや、待てよ?もしかしたら摩耶様のあれは敢えてすることで、狩人や狐を炙り出そうとしたのかもしれない」

 

グラーフ「主を信じ、今は私に出来ることをするだけだ」

 

グラーフ「阿賀野をフォローするような言動をして、阿賀野を怪しめたが、このまま奴等が阿賀野を吊る流れにしてしまえばいいか」

 

グラーフ「よし、さりげなくそれをしてみよう」

 

 

 

三日目

 

グラーフ「しまったな・・・阿賀野をフォローし過ぎて、摩耶様を吊らせる流れにしてしまった」

 

グラーフ「今からでも遅くはない。阿賀野や五十鈴辺りを吊らせる為に、色々占いの結果を今のうちに用意するべきだな。真の狐呪殺も考えて」

 

グラーフ「しかし、霊媒はヴェールヌイ一人だけのようだな。狐は一体どこだ・・・?秋月か?」

 

グラーフ「夕立様は霊媒を吊らせようとしているし、そんなことをすれば怪しまれて吊られるのでは」

 

グラーフ「ぐ、ぐぅ・・・思った以上にこれは厳しい戦いだな。いや、やるしかないか」

 

グラーフ「とりあえず明日は真アピしてグレーの中から秋月辺りを吊らせていきたいところだな」

 

 

 

一日目

 

ヴェール「私は一人・・・闇に紛れ、呪詛を操り、そして人を支配する獣・・・」

 

ヴェール「・・・ふ。やはり、私が狐とはいえ、こう堅苦しく話すのは苦手だな」

 

ヴェール「だが、私が興味を持っている人狼という生き物はここの中にいる。これ以上に、私が昂る理由もない」

 

ヴェール「とりあえず、人狼には襲われないよう結界を張っておこうか」

 

ヴェール「いよいよだ、いよいよ私の力が示される」

 

ヴェール「私が全ての生命の頂点に立ち、その精を玩んでやろう」

 

ヴェール「人狼も、艦も、全て我が手中に」

 

 

 

二日目

 

ヴェール「予想以上に私に票が集まったな。まぁ、非狩人目な動きをしたからだろうが」

 

ヴェール「だがこうなると吊られるのは時間の問題。仕方あるまい。霊媒で出ようか」

 

ヴェール「あの高説を唱えた以上、狐は出にくい。では何故それを承知で霊媒に出るか。簡単だ、それは私が真霊媒だからだ」

 

ヴェール「故に、対抗はむしろ人狼と見る。こう唱えれば幾らかは心象も良くなるはずだ」

 

ヴェール「しかし、問題は霊媒に出る以上、ローラーは避けられないということだ」

 

ヴェール「よしんば、霊媒が私以外出なくとも、人狼に噛まれれば終わりだ。あの対抗占い指示は、狐の確認と、真占いの把握だろうからな」

 

ヴェール「・・・いや、待てよ?私視点、狩人は夕立に見えるな。次点で五十鈴」

 

ヴェール「どちらも対抗占いの意図には気付いても、安全を取って護衛はしなさそうな面子だ。となると、私の護衛も望めそうだな」

 

ヴェール「賢い狩人ならば占い守りだが、自信のない、もしくは安全を取ろうとする狩人は共有か霊媒を守るはず。ふ、噛みによる身バレは心配しなくて済みそうだ」

 

ヴェール「後は真霊媒と人狼の位置を考えておこう。人狼は恐らく摩耶、秋月、五十鈴の中にいると思われる。摩耶、秋月は中身のない発言から。五十鈴は寡黙から」

 

ヴェール「阿賀野をどう見るかだが・・・グラーフが露骨に庇う姿勢を持っている」

 

ヴェール「これは真占いならばおかしい行動だろうし、ここはどちらかといえば狂目だな。となると、狂的には的にしたい理由もあるはずだ」

 

ヴェール「・・・もう朝か。占い師の真贋で、残りを考えようか」

 

 

 

三日目

 

ヴェール「ちっ、やたら私に突っかかるな、夕立は」

 

ヴェール「準鷹は誰から見ても白だし、今日吊られた摩耶は恐らくは白だとは思うが・・・」

 

ヴェール「しかし、幸いなことに霊媒は欠けているようだ。もしかすると、大和が持っていたのかもしれないね」

 

ヴェール「さぁ、ここからが勝負の分かれ目だ。摩耶は敢えて黒を打っていく」

 

ヴェール「人狼には私の正体がばれるだろうが、構わない。吊りにかかる人を、共有にすり寄って処刑していけばいいはずだ」

 

ヴェール「瑞鶴は私を真だと思っているようだしね。存分に使わせてもらおう」

 

ヴェール「真占いも恐らくは比叡。ということで、人狼は利根-秋月-五十鈴ラインで見ていこうか」

 

ヴェール「阿賀野は恐らく、グラーフが吊り候補に上げようとしたブラフ」

 

ヴェール「今日の噛み次第では、面白い結果になりそうだ。さっさと夕立を噛んでくれないものか」

 

 

 

四日目

 

ヴェール「共有噛み、ということは摩耶はもしかしなくても人狼である可能性が高いだろうな」

 

ヴェール「ということは、私の正体はまだばれていないはずだ」

 

ヴェール「しかし、何なんだ夕立は。・・・いや待てよ?そう言えば、私の高説に意を唱えたのは何故だ?私が村だとして、その意図を考えようか」

 

ヴェール「狩人だから?いや、その理由は少し弱い。今日の議論時間だけなら阿賀野は狩人だと自白しているようなものだった。グラーフが彼女を怪しめるような動きをしていたのも、それを見通してだろう」

 

ヴェール「・・・そうか‼夕立が人狼ならば納得はいく‼」

 

ヴェール「人狼ならば、占いは真狼、そしてもう一人は大体は狂であるのは分かっている。あそこで私が共有の意見に賛成したことで、彼女には透けたのか・・・!」

 

ヴェール「面白い。面白いよ、夕立。やはり君は強い。興味以上の対象だ」

 

ヴェール「利根-夕立-摩耶というラインになるな」

 

ヴェール「そして、占いは比叡、狩人は阿賀野、霊媒は恐らく大和。うん、これが答えだね」

 

ヴェール「しかし、そうなると夕立をどうしようか。夕立はもう私の正体に気付いているということになる。すなわち人狼にはバレているんだ」

 

ヴェール「どうにかして夕立を吊らせるか、占わせたいところだな」

 

ヴェール「今日の噛みは恐らく阿賀野。グラーフが狂だとバレている以上、阿賀野はもう吊れないだろう。グラーフが絡んだ場所なのだからな。そこが人狼ならば露骨すぎるしな」

 

ヴェール「阿賀野が噛まれたなら、私の内訳はほぼ正答だということだ」

 

ヴェール「皐月をどうにかして霊媒軸思考にもっていければ・・・」

 

 

 

五日目

 

ヴェール「よし‼皐月は私を真だと思っている‼少々強引な誘導ではあったが、何とか誤魔化せた」

 

ヴェール「比叡が夕立占いか。恐らく噛まれるだろうな」

 

ヴェール「夕立はこの流れでどう私を吊るそうとするか、見物だな」

 

ヴェール「問題は赤城。奴をどうにかしないとまずい。私を偽路線で追い始めている」

 

ヴェール「だが、私が指定するには、共有の意見と合わせる必要もある。慎重に行くべきだな」

 

 

 

六日目

 

ヴェール「なるほど。今日私を噛んでのGJ私偽を告発、の流れだな」

 

ヴェール「それなりに抵抗はするが、夕立は確かに狩人目の動きはしていた」

 

ヴェール「皐月がそれでも私を信じるかという話か。厳しいな」

 

ヴェール「今日は恐らく最期の夜になるだろうな。だが、悔いはない。最期に良き相手と戦えた」

 

ヴェール「ふ、月が綺麗だな。今日は月に別れを告げながら、酒盛りといこうか」

 

ヴェール「らしくないな。でも、こういうのも、嫌いじゃない」



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。