文豪達の能力持って、魔法科高校に入学した俺の物語 (Laziness)
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転生

はい、ろくに本編も進めないまま新シリーズに手を出しました。
でも、本編優先なので、ご安心ください。
今回は魔法科高校の劣等生のほうには手を出しません。
評価が良ければ連載する予定です。
評価が悪ければ消します。
では、お楽しみください!!


「テンプレ展開なのですよ。」

 

「・・いきなりなんだよ?」

 

「こんにちは、死者様。私は女神・ガイアです。」

 

「原初ねぇ。ギガントマキナでひ孫世代にフルボッコにされたんだっけか?」

 

「・・掘り返さないでください。」

 

「それで、そんな偉大な神様が俺に何の用かな?」

 

「・・気付いておられないかもしれませんが、貴方は死亡しました。」

 

「うん知ってる、さっき死者様って呼んでたじゃん。」

 

「え!?そんな簡単に受け止められるのですか!?」

 

「じゃあなんだ?泣き喚いて[嘘だ!]とでも叫んだ方が良かったのか?」

 

「いえ、それは・・。貴方はとても珍しい方ですね。」

 

「諦める・慣れることに関しては、世界でも通用するぜ?」

 

「・・自慢して良いのでしょうか?それは。」

 

「で、死んだからなんなんだ?」

 

「実はですね、貴方は本来もう40年ほど生きる予定でした。」

 

「ふーん。だから?」

 

「・・私が殺しました。」

 

「なに?」

 

「貴方は[転生適合者]なのです。」

 

「なんだ、その特別感溢れる種族は。」

 

「読んで字の如くです。異世界転生モノの小説は読んだことはありますか?」

 

「まあ、一応アニメ好きだしな。」

 

「この世にはいくつかの世界がある、というのは本当なのです。」

 

「そうなのか。」

 

「その一つ一つの世界の文明のレベルを調整するのが神の仕事なのです。」

 

「文明レベルの調整?」

 

「はい、地球の方には・・あっ、エジソンは文明を大きく前進させるために神が送り込みまし た!」

 

「エジソンは神の使者なのか?」

 

「いいえ、違います。まだ魂が天界にいる間に、電球を発明できるだけの知能を魂に加えるの です。」

 

「要するに、IQとか記憶力とかは、全部神のさじ加減なのか。」

 

「それは少し違いますね。基本的に人格も知能も運動能力もランダムなのです。」

 

「じゃあ、神が手を加えるのはイレギュラーなのか?」

 

「そうですね1世紀に2人程度です。」

 

「よく分かった。それで、転生適合者ってのは何なんだ?」

 

「異世界転生モノの小説では、いろいろな人が転生していますが、リアルでは実際に世界を跨 げる人というのは稀少なのです。」

 

「大体、どれくらいいるんだ?」

 

「貴方が初めてです。」

 

「は?」

 

「何千年も生きてきましたが、貴方が始めての転生適合者です。」

 

「わお、まじすか。」

 

「という訳で、貴方には転生者サンプルとなって頂きたいのです。」

 

「サンプルねぇ。殺したのはそのためか?」

 

「はい、魂の段階では転生適合者の識別はできないのです。そうして数々の世界を見て回って ようやく見つけたのが貴方だったのです。どうか、ご協力しては頂けませんか?」

 

 僅かに、間をおいて・・

 

「いいぞ。」

 

「わぁ!ありがとうございます!」

 

 彼女の顔が明るくなった。

 

「で、俺はどこに行けばいいんだ?」

 

「さあ?分かりません。」

 

「は?」

 

「ランダムなのです。転生先は。」

 

「なんだろう、凄い嫌になってきた。」

 

「え!?と、特典はございますから!」

 

「いやまぁ、行くけどさ。」

 

「それでは、特典を5個ほどお選びください!」

 

「そうだな・・じゃあ文豪ストレイドッグスの異能力全部で。」

 

「はい、異能力全部っと・・・て、ええっ!?5個ですよ!」

 

「5個ねぇ・・てことは異なるアニメの異能力5種類獲得できるんだよね?」

 

「そ、そうでございますね。」

 

「異なるアニメ5種類ができるんだったら、1種類のアニメの力全部なんて余裕でしょ?」

 

「・・理論上は確かに可能でございますね。」

 

「じゃあ、それでお願いします。」

 

「はぁ!仕方ありません。ではそうします。」

 

「うん!ありがとう!」

 

「では、炉生様。ご武運を」

 

「じゃあねぇ~!」

 

 そう言って俺、鎖望 炉生(さぼう ろしょう)は、魔方陣に吸い込まれていった。

 

転生先・魔法科高校の劣等生

 

 

 




再度言いますね。評価が悪ければ消します。
評価が良ければ続けます。
では、よろしくお願いします!


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把捉

今日の2話目の投稿ですね。
連載するかどうかは、3話ほど投稿してから決定することにします。
現時点で評価をしてくれている方、ありがとうございます。
では、お楽しみください!


 

「ああ゛、ここどこだ。」

 

 体が重すぎる。流石に全異能はでかすぎるな。

 

「ここは、ベッドの上か・・。」

 

 俺は起き上がって、部屋に置いてあった大きな鏡を見る。すると・・

 

「俺、これ何才だよ!?」

 

 そこには、小学生程度の少年がたっていた。

 

「あのフルボッコ女神、ここまで年齢戻したのか!」

 

 そうしていると、誰かが階段を上がってくる音が聞こえた。

 

(誰だ?一体)

 

「もう、起きるのが遅いですよ。達也君も深雪さんもとっくに起きていますよ。」

 

「え?あ、ひゃい。すみません。」

 

 突然の事態に俺は噛んでしまった。

 

「朝御飯はできているので、早く来てくださいね?」

 

 誰なんだ?一体。

 

「まあ、とりあえず早く降りていくか。」

 

 俺は着替えて、一階へ降りていった。

 

「あら、おはようございます。炉生さん。」

 

「はい、おはようございます。」

 

「もういつものことなので慣れましたが、出来るだけ早く起きてくださいね?」

 

「・・努力します。」

 

 朝食の席には、美しい女性が1人、その後ろに1人の女性。

        1人の少女と、その後ろに1人の少年が立っていた。

 

「早くお席に着きなさい?」

 

「では、失礼します。」

 

 この少年は一緒にご飯を食べないのだろうか?

 

「さて、今日の予定は如何しましょうか?」

 

「深雪さん、ビーチに出られてはどうですか?」

 

 深雪と呼ばれる少女はそれを受諾し、穂波さんに連れて行かれた。

 

「達也さんは深雪さんに付いていくとして、炉生さんは如何しますか?」

 

「俺も特に用事は無いですね。ですが、少し調べたいことがあるので家にいます。」

 

「分かりました。4時からは出かけるので、準備をしておいてくださいね?」

 

「了解しました。」

 

 朝食を食べ終わった俺は、自室へと戻っていった。

 

(どうにか、女神と会話できないものかねぇ?)

 

(はい!呼びましたか!)

 

「は?なんだ?」

 

(私ですよ!女神ガイアです!)

 

(まじすか・・。脳内だけで会話が出来るとは・・。)

 

(それで、どうされましたか?)

 

(まず一つ目だ。俺の異能はこの世界ではどういう扱いになってるんだ?)

 

(どうやら、魔法という扱いになっていますね)

 

(分かった。次に、俺の立場はどうなっているんだ?)

 

(炉生様は、司波家の司波深夜様の3人目の子供という扱いになっております)

 

(司波炉生ということか・・。)

 

(正確に言えば・・。いえ、この先のことは今からこの世界のことが書かれた紙を転送しますので、それで理解してください。)

 

(了解、頼んだ)

 

 その後、俺の目の前にホチキスでとめられた何枚かの紙が現れた。

 

「ほう、仕事がはやい女神だな。」

 

 俺はその紙を昼になるまで読んだ。

 

 

「ふぅ、大体は理解したかな。」

 

「炉生さん、ご飯ですよ!」

 

 紙に書かれてあった、穂波さんという人から呼びかける声がかかった。

 

「はい、ただいま参ります。」

 

 

「炉生さん、調べ物は終わったかしら?」

 

「はい、終了いたしました。」

 

「では午後からは暇なのね。何か予定はある?」

 

「寝ます。」

 

「・・一日に何時間寝ているのですか?」

 

 初めて、少女が俺に声を掛けてきた。

 

「2桁は余裕で超えていますね。健康的です。」

 

「「「はぁ」」」

 

 少年以外が溜息をついた。

 

 

 昼食が終わった俺は、寝る・・わけではなく、力を試そうとしていた。

 

「どうするか、場所が無いな。」

 

 穂波さんに言って、少し出るかな。

 

「穂波さん、すみませんが少し散歩してきます。」

 

「ええっ!?」

 

「・・はい?」

 

「炉生さんが、昼食の後寝ないなんて!?」

 

(俺って、どういう人間なんだろうな?)

 

「いえ、すこし気が変わったので。」

 

「はい、分かりました。ガーディアンは如何されますか?」

 

「いえ、俺のガーディアンは1人だけですから。」

 

「そうですか、気をつけて行ってらっしゃいませ。」

 

 そうして俺は、家を出て行った。

 

 どうやら俺には、1人のガーディアンがいるらしい。

 だが、現在は新たな魔法の習得?とかで沖縄の方には来ていないそうだ。

 どうやら女神によると、ガーディアンは俺にベタ惚れらしい。

 よくやった、女神。

 

 いつの間にか、俺は人気のない開けたところまで来ていた。

 

「ここなら良いかな?」

 

 そういえば、俺ってCADないな。そんなことを考えて、両目をつぶる。

 

「こ、これは!」

 

 技の出し方などが、全て頭に流れ込んできたのだ。

 

「羅生門!」

 

 瞬間、俺の背中から幾つもの触手?らしきものが現れた。

 

「おお、これは凄い!」

 

 俺は、続けて魔法式を展開する。

 

「羅生門・顎」

 

 先刻まで触手だったものが、今度は獣のような容貌へと変化した。

 

「わぁお、これはすごいな。」

 

 どうやら、俺の魔法はon・offを任意に切り替えられるらしい。

 

「見事ですね。」

 

 振り向くと、そこには少年がたっていた。

 

「兄さん、どうされました?」

 

「穂波さんに、[炉生さんが昼寝をしないなんておかしいです。何かあるかもしれませんので、念のため見に行ってきてください]と頼まれたので。」

 

「そんなに珍しいのかよ・・。」

 

 もうなんか、俺のキャラが分かんなくなってきた。

 

「兄さん、俺と一戦交えて貰えませんか?」

 

「何故でしょう。」

 

「少し、力の具合を確かめたかったので。」

 

「分かりました。怪我をしない程度に行いましょう。」

 

 案外、すんなり了承してくれた。

 

「では行きます。羅生門・連門顎!」

 

 俺は、大量の触手らしきものを顕現させて、攻撃した。しかし・・

 

 少年が手を前に突き出した刹那、全てが消失した。

 

「は?」

 

「もう、よろしいでしょうか?」

 

「は、はい。ありがとうございました。」

 

「では、そろそろお時間です。戻りましょう。」

 

「はい、分かりました。兄さん。」

 

(おい、まじかよ。一体何が起きたんだ?)

 

 その少年は、一切の感情を表に出さないまま、俺の後に続いてきた。

 

 




このシーンは、原作読んでる人にしか分かんないな・・。
作者が追憶編が好きなので、こっから始めてみました。
では、次回もお楽しみください!!


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訓練

お気に入り件数も伸びてきました。皆さん、ありがとうございます。
連載にするかはまだ考え中です。
それでは、こんかいもお楽しみください!!


「気持ちが良いですね。」

 

 俺達は、6人乗りの帆走船に乗っていた。相変わらず、兄は無表情のままだ。

 

(俺の羅生門を消したあの魔法、一体なんだ?)

 

 俺は、先刻の戦いで兄が使用した魔法が気になっていた。

 

(・・というか姉さんもなんか考えてるし。気まずいよ、本当に。)

 

 穂波さんが、沖のほうを睨みつけいていた。助手の人も必死の形相で無線機に訴えかけている。兄もまた然りだ。

 

(なんか妙に焦っているな。船内が。)

 

「お嬢様、炉生さん、こちらへ。」

 

「わかっています!」

 

「え、ああ分かりました。」

 

 なんで深雪さん、怒ってるし。

 

(あれは・・魚雷か!?」

 

「ようやく気付きましたか、炉生さん。」

 

「すみません、そういう能力は劣っているもので。」

 

 兄さんは、海の方へ右手を差し伸べていた。

 俺も、魔法を使用しようとした。しかし・・

 

「・・・・」

 

 兄さんが誰よりも早く魔法を発動し、魚雷が海の底へ沈んでいった。

 

(なんだよ・・あれ。)

 

 俺はただ立ち尽くしている事しか出来なかった。

 

 

 その後日、国防軍の方が質問に来たらしいが、省略させて貰おう。

 

 寝ていたから聞いてないんだよ!なんにも!!

 

 

 また更に後日・・

 

 穂波さんが、琉球舞踊を薦めて、それに決定した。しかし・・

 

「この公演は女性限定なんです。」

 

「そう・・。達也、炉生さん貴方たち2人は、今日一日自由にしなさい。」

 

「「はい」」

 

「昨日の大尉さんから、基地に誘われていたわよね。良い機会だから、見学してきなさい。」

 

 え、そうなの?

 

「はい、分かりました。」

 

「はい、了解しました。俺は誘われてはいませんが・・。」

 

「問題ありません。炉生さんも行ってきてください。」

 

「私も、に、兄さんと一緒に行ってもよろしいですか?」

 

 少し、訝しげな表情をしていた。

 

「あの、私も軍の訓練を覗いてみたくて・・。」

 

「そう、感心ね・・。」

 

 姉さんの願いは受諾され、敬語についていろいろと言われていた。

 

 俺達は、恩納基地へ向かった。

 

 

 

「防衛陸軍兵器開発部の真田です。」

 

 真田さんの階級は中尉のようだ。

 

 真田さんに案内されたのは、体育館だった。

 

「ところで、そちらのお方は?」

 

「はい、自分は2人の弟の炉生と申します。」

 

「ほう・・君、強いな。」

 

「・・何故、そう思いますか?」

 

「雰囲気だよ。何人もの魔法師を見ていると、雰囲気で強い魔法師かそうでないかがね。」

 

「・・そうですか。」

 

 そう話している内に、ロープの訓練が終わった。

 

「達也君、炉生君、見ているだけではつまらないだろう?君達も参加してみないか?」

 

「そうですね、お願いします。」

 

「では、自分も兄の後にお願いします。」

 

 兄の試合はすぐに終わってしまった。軍曹をすぐに倒してしまったのだ。

 

「では、よろしいですか?兄さん。」

 

「ああ、怪我はしないようにな。」

 

「南風原伍長!」

 

「おお、次は弟君だね。」

 

「はい、お手柔らかにお願いします。」

 

 試合が始まった。

 

(天衣無縫!)

 

 この魔法は、誰にも気付かれずに発動できる。・・1人を除いて。

 

 俺は、伍長の攻撃を余裕をもって避けていく。

 

「ふっ!」

 

「はっ!」

 

 俺も反撃に出る。しかし、流石はプロ。俺の攻撃も弾いていく。

 

(ここだ!!)

 

 俺は、繰り出された左腕のパンチを掴んだ。

 

 そして、相手の勢いを利用して、後ろに投げ飛ばした。

 

「なに!?」

 

 バタン!伍長が倒れた。

 

「そこまで!!」

 

「はぁはぁ・・。」

 

「いやはや、兄も弟も良い腕ですね。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

(天衣無縫、ありえないぐらい使いにくいぞ!!)

 

 受け流すのは簡単だ。しかし、攻撃するときはもう少し慣れなければいけない。

 

 その後、兄さんが桧垣上等兵を倒して、勝負は終わった。

 

 

 コーヒーブレイクでは、兄さんの魔法について話していた。

 

「そういえば、話は変わるが、弟君はなんであそこまで余裕を持って回避できたんだ?」

 

 俺は、兄さんの方を向く。すると、兄さんは頷いていた。

 

「・・あれは、自分の魔法なんです。」

 

「魔法!?発動兆候が一切見えなかったな・・。」

 

「あれは、見えるのは兄さんぐらいです。」

 

「ちなみに、どのような魔法なんだ?」

 

「完結に言えば、未来予知です。」

 

「未来予知?」

 

「5秒程度先の未来が見えるようになるんです。凄く使いづらいですが・・。」

 

「ふむ・・見たところ、2人ともCADを所持していないようですね。」

 

「自分は、特化型のCADを使用しているのですが、なかなか会う物が無くて・・。」

 

「自分も、兄と同じです。」

 

「2人とも、良かったら僕の作ったCADを試してみませんか?」

 

 それを受諾し、清潔な部屋に案内された。

 

 兄さんは、CADの説明を受けていた。そこで俺は・・

 

「真田さん、これは何ですか?」

 

「それは、加重系と振動系に特化しています。特化型ですね。」

 

(汚れっちまった悲しみに向けかな・・。)

 

「自分の魔法の中に、加重系があるんですが、それが上手く制御できません。加重系特化はありますか?」

 

「それなら・・。」

 

 真田さんは、ブレスレット型のCADを出してきた。

 

「これならどうかな?汎用型デバイスで、加速系・加重系に特化している。」

 

「そうですね・・重視しているのは、魔法の高速発動ではないので・・。」

 

「じゃあ、ちょっとこれ、ためしに使ってみないかい?」

 

「いいんですか?」

 

 俺はその後も、CADについて話していた。

 

 1人の少女はずっとそれを、ポーカーフェイスしながら、見ていたのであった。




天衣無縫は、少しチートなので、
「使いづらい、魔力消費量が多すぎる」
という、足枷を付けさせていただきました。

再度言いますね。この話は、[お兄様最強]です。

次回も、お楽しみください!


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完璧

恐らく、ここまで来たら消すことは無いと思います。
連載にするかどうかは分かりませんが・・。

今回もお楽しみください!!

追記・質問も遠慮なくどうぞ!!


「嗚呼、平和ってのはいいものだねぇ。」

 

 沖縄に到着して4日、ようやく平穏な日が訪れていた。

 

「ていうかもう、午後じゃないか・・。」

 

 気付けば時計は、午後1時を指していた。

 

「そろそろ起きなきゃ、穂波さんに怒られるんだろうなぁ~。」

 

 階段を上がってくる音が聞こえた。

 

「・・・・・・・」

 

「・・あら、炉生さんようやく起きましたか。」

 

 穂波さん、これ絶対怒ってるじゃん。

 

「・・あの、おはようございます。」

 

「はい、遅ようございます。」

 

「・・朝ごはんはできましたか?」

 

「先刻、昼ご飯が終了いたしました!!」

 

「え!!・・あらぁ~」

 

「あらぁ~じゃありません!何故昼まで寝ているのですか!」

 

「いや、どうにもパートナーがいないと起きられなくてね・・。」

 

「いい加減、自分で起きられるようになってください!しかもあの子は、パートナーではなくガーディアンです!!」

 

「いいや、生涯のパートナーだ!!」

 

「もうどうでもいいです!早く起きてください!!」

 

 俺は、しぶしぶ下の階へ降りていった。

 

「炉生さん、昨日CADをいただいたそうですね。」

 

「はい、50口径の銃方デバイスです。特化型ですね。見た目はデザートイーグルです。」

 

「へぇ、そうなんですか。」

 

「そして、このデバイスは他の銃デバイスとは違い、銃弾の方に起動式をインストールするんです。一つの銃弾に系統の組み合わせが同じ起動式を一種類だけ入れられます。そのため、魔法の発動速度も視野に入れて、同時に汎用型並の起動式もインストールできるというわけです。」

 

「50口径ということは、装弾数は7かしら?」

 

「はい、よって一度に起動できるのは、7系統までですね。」

 

「ちなみに、それのお金はどうされましたか?」

 

「どうやら、無料で頂けるそうです。では、俺はCADの調整をしてきますね。」

 

「はい、夕食時には降りてきてくださいね。」

 

 そうして、俺は自室へ戻っていった。だがしかし・・

 

「CADの調整なんて、できねぇよ!!」

 

 俺に、CADの調整方法なんて、分かるわけがなかったのだ。

 

「・・兄さんなら分かるんじゃないか・・。」

 

 俺は、兄さんの部屋に行った。

 

「・・兄さん、いますか?」

 

「はい、どうされましたか?」

 

「あの、CADをもらったんですが、調整方法が分からなかったので・・。」

 

「ふむ・・俺が代わりにやりましょうか?」

 

「え!?いいんですか?」

 

「はい、指定さえして貰えれば・・。」

 

「はい、ではお願いします!」

 

 俺のCADは、兄さんによって完全なものに仕上げられた。

 

「すごいです!兄さん!!」

 

「使いづらいところがあれば、言ってください。」

 

「はい!ありがとうございました!」

 

 完璧だよ、俺の兄さんは。

 

 俺は、自分の部屋へ戻った。

 

「・・試し撃ちをしてみるか・・。」

 

 俺は、前回のあの場所へ向かった。

 

「夜叉白雪!」

 

 俺は、銃を上に向けて打った。

 

「おお、早いな!!」

 

 短時間で、夜叉白雪を顕現させることが出来た。

 

「風と共に去りぬ!」

 

 俺は、目の前にあった木を枯れさせた。

 

「早すぎる!流石だ、俺の兄さん!!」

 

 俺は、完璧すぎるCADにテンションがあがった。

 

「戦闘は無いだろうけど・・。いつか実戦でも使いたいな!!」

 

 フラグが立ったようです。

 

「よし、そろそろ帰るか!!」

 

 少年はまだ知る由も無いのだ。後日、戦闘が迫ってきているということを・・。

 

 

 

 

 




風化って、木も枯れさせるのだろうか・・。
まあ、そこを深く追求してはいけないでしょう。

ほぼ連載状態になってしまっている本作品。
評価等、よろしくお願い致します!!


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