僕は、気がついたら何も無い真っ白な世界にいた。
「あれ?どこ、ここ?確か、さっきまで僕、外で友達とミラルーツ狩に行ってたよね?」
何があったか思い出そうとしていると後ろから声をかけられた。
「ようやく目を覚ましたかい」
後ろを見てみるとそこには巨大な羽を生やした金髪の男が立っていた。僕はそれを見て
「あぁー、これが俗に言う、中・二・病ってやつなんだね」
と、言い放った。すると
「残念だけど、僕は中二病じゃないよ。僕はね、神s「そお言うのを中二病って言うんだよ」話を最後まで聞けやコラ、はっ倒すぞ」
うっわ、怖、この人、ここまでドスの効いた声がだせるんだな。と僕は思っていた。
「コホン、話がずれたね。僕が君に会いに来たのは友達がミスっちゃてねぇ。君はそのミスで死んじゃったんだよ。で、友達が会いづらいってことで僕が君を別世界に転生させてあげることにしたんだ。もちろん、転生させる際には特典もつけるよ」
マジか、これが噂の神様転生ってやつか。あれ?でも僕死んだときのこと憶えてないぞ?
「なあ、神様」
「なんだい?」
「僕ってどうやって死んだの?僕、その時の事、全く憶えてないんだけど?」
「君は帰る途中、バナナの皮を踏み、滑ってこけている時に居眠り運転のトラックに撥ねられたのさ」
ま、まさか、僕がそんなドンマイな終わり方をするなんて・・・・・・・
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「さて、話すことも話し終わったし、そろそろ君を転生させないとね。君はどんな別世界にいきたいの?」
「東方のせかいで」
「わかったよ。次に特典なんだけれども、特典は最高で5つまでだよ」
「それじゃあ、1つ目の特典は『ミラ系三種になる程度の能力』で、二つ目は不老不死の妖怪にすること、三つ目は転生する時間は古代からで、四つ目は全ての攻撃が相手の実態をとらえる攻撃になること、五つ目は最も重要で、僕がぶちぎれた時か本気を出すときにしかミラルーツになれないということで」
「分かったけど、なんで、本気かぶちぎれた時だけなんだい?」
「それじゃないと、ルーツばっかりに頼りそうじゃんか」
「なるほどね、っと、設定は完了したよ。あとは、この階段を下りていった先にある扉を潜り抜けたときから君の新しい人生の始まりだよ」
ようやくかー、でも、これで僕の新しい人生が始まるんだ。精一杯楽しまなくちゃな!
「そういえば、君の名前を聞き忘れていたよ。君の名前は?」
「とても物騒な名前だよ」
「どんな名だい?」
「殺 狂夜。それが僕の名前だよ」
「そうか、それじゃあ狂夜君、新しい人生を楽しみたまえよ!」
言われなくても元からそのつもりさ。そして、僕は扉を潜り抜け、新しい世界に飛び立っていった。
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