東方月面録 (リンシャン)
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ようこそ我が家へ

ここは月面、静かな海にあるヘカーティアの家。ヘカーティア、クラウンピース、純狐の3人が月の都を侵略を失敗をした直後のことである。

 

「ご主人様何してるんですか?」

 

「ふふん♪ラジオ体操よん」

 

「ラジオ体操?」

 

「そうよ。最近幻想卿で流行ってるのよ!」

 

「そうですか。(また変なことしてるよ…)」

 

「いっちにーさっんしー」

 

「はあ、嫦我殺したいわぁ。あら?なにしてるの

へカーティア」

 

「ラジオ体操よん」

 

「わたしもしようかしら」

 

「え、友人様するんですか?」

 

「ええ、では始めましょう。いっちにーさっんしーごーろっぐは!」

 

「友人様!?」

 

「あら純狐、足くじいたの?ふふ、相変わらず軟弱ねーつんつん♪ねーラジオ体操ごときで足くじいてねー。この軟弱者♪そんなんだから嫦我殺せなごふぶうごは!?ちょっ、純狐!?私のアイデンティティー壊すのやめて!?ちょっと足つんつんしただけじゃないの。あっ、すみませんそっちじゃないですね。えっ?そっちもいらっとした?ちょ、月こわさないでー!いやー!

ふふん、まだ地球があ(ビチューン!)ぎゃー!私のアイデンティティーが全部なくなっちゃったよ?」

 

「それが?」

 

「冷たい純狐が冷たい和よん」

 

「和よんって。てかご主人様の自業自得でしょ」

 

「ピースも冷たい和よん」

 

ピンポーン

 

「ピースでてー」

 

「えーご主人様がでてくださいよー」

 

「クラピちゃんお願い」

 

「はい友人様!」

 

「ええ!私との差なに?」

 

「ハイハイ今でますよー」

 

「無視ですか、はいそうですか、うわーん「ヘカーティアうるさい」はいすみません」

 

「お邪魔しまーす。」

 

「あらいらっしゃい我が家へ」

 

「純狐?ここ私の家だよ?なに家主みたいにしてるの?「家主みたいじゃなくて家主じゃないの?」違う和よん私の家だよ!?ってサグメ?てかサグメ?えっ、敵の本拠地だよここ!?」

 

「ヘカーティア、私の敵は嫦我一人。月の賢者は敵じゃないわ。」

 

「純狐がそういうならいいわよん。」

 

「で、その横の方はどちら様?」

 

「私の娘よ。正邪っていうの」

 

「はじめまして正邪っていいます。(なんだここ!こいつらただ者じゃねー。イタヅラでもしたらぶっ殺されそうだな。)」

 

「ふーん。で、何で我が家に来たのかしら?」

 

「違うわよ「ご主人様は黙っててください!」ピースちゃん?さっきからご主人様にひどくない?私何かした?ピースにはいつも優しくいっしょにお買い物やお風呂入っているでしょう?」

 

「それ親じゃ普通じゃないんですか?」

 

「そ、それはそうかもしれないけどぶつぶつ…」

 

「中に案内するわ、ついてきて。」

 

「わかった」

 

「わかったよ」

 

「ねえ、誰も私のこと気づいてないの?それとも気付いてての無視?」

 

「後者じゃないかな」

 

「正邪ひどーい」ポンポン

 

「おい、頭ポンポンするな(うぜぇ)」

 

続く

 



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ようこそ我が家へ2

「ところでサグメ、あなた達なにしにきたの?」

 

「いや、敵地の現地調査です。というのは建前でヘカーティアの家へただ飯 ゴホン …遊びにきただけです」

 

「ただ飯ってあんた達、金もじゃないの?」

 

「他人の家でただ飯食うのが好きなだけですよ」

 

「クズね」

 

「クズわよん」

 

「ご主人様のご飯は美味しいですよー」

 

「これは楽しみですね」

 

「あんたらただ飯食う気まんまんかい。普段にも美味しいっていってほしかったなー、ピースちゃん?」

 

「普段も美味しいですよご主人様。早くご主人様のご飯食べたいなー」

 

「よーしご主人様頑張っちゃお!待っててねピース!」

 

(((((チョロいな)))))

 

「ヘカーティアがいない間にあの変Tについて語りましょう。」

 

「いやいいです。語るってあれの何を語っても変で片付くでしょ。」

 

「確かに!ご主人様ほんとセンスがグズ過ぎてこっちが泣けてきますよ!ってイタ!?ご主人様の球体?ご主人様聞いてたんですかー?あの服ぜんぜん変じゃないですよー」

 

「もう遅いわよん。はいピースの好きなデラックスオムライスよ!」

 

「わーい」

 

「はい、サグメと正邪の分も、もちろん純狐のもあるわよん。そこのちっこいのはわたしのを分けてあげるわ。(小人かしら?)」

 

「やっと気づいてくれたー。もうこのまま帰るまで気づいてくれないのかなーって思ってたよ!」

 

「いや、自分で言えよ」

 

「正邪はわかってないなー(ポンポン)。気づいてもらえたら嬉しくなるじゃん!」

 

「あーはいはい。てか頭ポンポンすな。(めんどくせえ性格だな)」

 

「えーいいじゃん叩きやすい頭してるんだもん!」

 

「だもん!じゃねーよ、叩かれる身にもなれ」

 

「嫌だー。ヘカーティアさんだっけ?気づいてくれてありがとう!」

 

「いえいえーどういたしまして。(気づいてくれてありがとうってはじめて言われたわ)」

 

「美味しいわねいつもどうり」

 

「美味しいですねご主人様のくせにー」

 

「確かに美味しいですね(ただ飯最高です♪)」

 

「うまいな」

 

「ふふ、ヘカーティアさん好評だね!」

 

「当たり前よん!なんたって女神がつくったんだかね」

 

「残念女神だけどね」

 

「ちょっとピース?いい加減おこるよ?別室いく?」

 

「ちょっ、マジギレしないでくださいよー。女神の名が廃りますよ?」ツンツン

 

「よーし、別室いこうねー」

 

「友人様ー!助けてくださーい!」

 

「骨は拾って上げるわ」

 

「え!うそん。見捨てるんですか?いやー!」ガタン

 

「いっちゃったね、ヘカーティアさん優しそうだし大丈夫でしょ」

 

「そうだな、よしあの女神と妖精の分はもらうな」

 

「ちょっと、ヘカーティアさんの分は私のでしょ!」

 

「ふん、じゃあ妖精の分もらうわって、おいサグメテメェ何かってに食ってんだよ!あーあ「私のあげようか?」まじで?じゃ遠慮なく。(こいついいやつだな)」

 

「うぷ、私は少食なのよ。あなたはあまのじゃくね。私は純狐っていう神霊よ。あなたなかなかいい線いきそうね。嫦我ぶっ殺隊にはいらない?」

 

「慎んでお断りだ。私は自由にいきたいんでねえ。そういうグループみたいなのには入らないようにしてるんだよ。」

 

「そう。あら、おかえり」

 

「ただいまー」

 

「うわーん友人様ー。ご主人様がーへーんーなーTーシャツきせてくるんですよー。どうおもいます?」

 

「ちょっ変Tっていったわね!まだ全然はんせいしてないのかしら。球体もつけてあげようか?」

 

「それご主人様のアイデンティティーじゃありませんでしたっけ?」

 

「そうだったわね。失言したわ。(やるわねこの子)」

 

ピンポーン

 

続く



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ようこそ我が家へ3

今日は珍しく来客が多い日ね。

そんなことを思う純狐であった。

 

「あら、いらっしゃい」

 

「んん、今度は誰わよん?」

 

「わよんって」

 

入ってきたのは青髪と茶髪の月兎であった。

 

「こんにちわー。」

 

「お邪魔しまーす」モグモグ

 

「あら青蘭と鈴瑚じゃないの。あなた達は地上の担当だったはずよ?どうしてここにいるのかしら。サボり?」

 

「え?なんで、え?サ、サグメ様いるんですか?てか、私たち今の立場やばくない?って鈴瑚ー!私を置いて逃げるなー!」

 

「逃げるが勝ちってね」モグモグ

 

鈴瑚は逃げ出した。

 

「逃がさないわ、敵地の本拠地に無断できた罰としてここで餅をついてもらうわ。」

 

しかし、回り込まれてしまった。

 

「餅をつくですか?なんで?」

 

「青蘭たのんだ!」モグモグ

 

「ええー、確かに私の方が餅をつくのうまいですけれど。てか鈴瑚!あんたはいつまでだんご食ってんのよ!」

 

「死ぬまで」

 

「よし、この杵で一発なぐるわね?」

 

「冗談冗談、そんなので殴られたらいくら月兎でも気絶はするからね?」ゴクン

 

月兎は杵で殴られても気絶ですむようだ。

 

「話を戻すけどただ単に食後のデザートが食べたいからよ。あなた達もこの程度の罰ですんでよかったわね。私の機嫌が悪かったら、どうなっていたでしょうね」

 

「はい!サグメ様!すぐに作りますので少々お待ちください」

 

「青蘭はしっかりついてね。トッピングはまかされた!」

 

「はいよ!鈴瑚に任せれば味は保証できますね」

 

「じゃあ後は任せたわ。出来たら言ってちょうだい」

 

「「わかりました!」」

 

(ふふふ、これで今日のただ飯にはデザートまでついてくるのね。最高だわ!ナイスタイミングね、月兎たち)

 

ここでヘカーティアは1つ疑問に思うことがあった。

 

「今ごろだけどあんたの能力って、あんまりしゃべらない方がよかったんじゃないの?」

 

「なにいってんのよ。オンオフできるわ」

 

「マジですか。その能力使い勝手良さそうねー。3つの身体を持つ程度の能力とか、正直強いんだけど、使い勝手がよくなくてねー」

 

「なるほど。私の能力も最初は口に出したこと全てが逆転したわ。でも、最近になってようやくコツをつかんで、オンオフ切り替えができるようになつたのよ」

 

「ほー、すごいわね自分の能力を極めたなんて。ピースも見習わないとね?」

 

「そうですね、ご主人様も能力じゃなくて、ファッションセンスをもうちょっと鍛えてって、イタタタタ!?

頭グリグリするのやめてー!」

 

「んもうピースったら、そんなに私のこと怒らせたいの?まさかドM?私の教育のせいなのかなあ」

 

「違いますよ!私はドSです!」フンス

 

「いや、そんな自慢げに言われても。まあかわいいから許すわ」

 

「やたー」

 

「親バカね」

 

「親バカで結構よん」

 

「できましたよーサグメ様ー!」

 

「ふふ、できたようね。ではいただきましょう」

 

「あ、皆さんのもついでに作りましたのでどうぞ!」

 

「あら気が利くわね」

 

「わーい」

 

「美味しそうね。今度わたしも作ってみようか知らん」

 

「正邪早く食べよう!」

 

「そんな急がなくたって団子は逃げねーよ。うまいな」モグモグ

 

「そういえば、サグメ様はどうしてここにいるのですか?」

 

「ぐっ、そ、それはあれよ「ただ飯食いに来たらしいわよ」」

 

純狐は口を滑らした。サグメは純狐のことを、今世紀最大の悪い目付きで睨んでいる。口元が笑っているのが逆に怖い。

 

「「え?」」

 

「さっさと食べたら帰るわよ仕事がまだまだ貯まっているしね。青蘭、鈴瑚わかったわね?」

 

「あ、はい!(サグメ様のほうこそサボってたんじゃ)

「余計なこと考えてないでしょうね?」いえ全く!(鋭い!)」

 

「じゃあ私たちはこれで。オムライス美味しかったわ。正邪達も帰るわよ」

 

「はーい」

 

「わかったよ」

 

「また遊びに来てもいいのよん?」

 

「またねー」

 

「さようなら」

 

こうしてヘカーティア家への謎の訪問ラッシュは終わりを迎えたのであった。



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