Fate/dade blaster (更新停止中) (黒白黄色)
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5 5 5 ファイズ

 俺、衛宮正人は、今、山の中にいる。山と言っても、すぐ近くの山だ。

 

正人「たくっ、この山は本当に広いなあ。」

俺は今、イライラしている。なぜかというと、学校の帰りにちょっとこの山に登ってみた。そしたら迷ってしまった。これが理由である。

 

 

正人「歩き疲れたなあ。ちょっと足が痛てえや。」と言って俺は木の陰で休んだ。すると、知らない人が話しかけてきた。

 

他人「おまえ、何してんだ?もしかして迷っているのか。」

 

正人「あ、はい。ちょっとだけ。」

 

 

と言うと、その人はこう言った。

 

他人「仕方ない、案内してやるよ。山の出口まで。」

 

なんと親切に道を教えてくれるらしい。

 

 

正人「いいんですか。」

 

 

と言うと、

 

他人「いいよ、いいよ。別に遠慮しなくて。」

 

と、言ってくれた。

 

 

ここは、お言葉に甘えようと思い、案内をお願いした。歩き始めてから少したった。

 

 

 

他人「そういや、お前 何で この山に来たんだ?」

 

 

その人は俺にそのような質問をしてきた。

 

 

正人「あ〜、実は、寄り道程度で来ただけなんで、深い理由とか全然無いんですよ。」

 

 

と俺は子供みたいな理由を言った。まあ、実際、子供なんだが。

 

 

 

その後、その人はまた俺に、質問をしてきた。

 

 

他人「お前、あのニュース知ってるか?」

 

 

正人「あのニュース?」

 

他人「あのニュースだよ。人が行方不明になったやつ。」

 

正人「あ〜。あのニュースですか。」

 

 

あのニュースというのは、1週間前に冬木市の隣の町で3人の人が行方不明になったという事件である。警察は、誘拐事件として調査しているが、まだ証拠の1つも見つかっていないらしい。

 

 

正人「怖いですねぇ。でも、まだこの冬木市ではおきてないですよね。」

 

他人「ああ。まだな。」

 

 

と、言うと、その人はいきなり立ち止まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

他人「お前に残念なお知らせがある。」

 

 

 

正人「えっ?何ですか。」

 

 

いきなり変なことを言ったので質問すると。驚きの言葉が返ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他人「お前は今、ここで死ぬ。」

 

 

 

 

 

と、言うと、その人は顔がまるで魚のような化け物に変貌した。

 

 

 

正人「うあああ〜!?」

 

 

 

俺は、あまりの恐怖で逃げ出した。

 

 

正人「何なんだよ あいつ、とにかく今は逃げるしかねえ。」

 

と、俺は全力で走った。

 

 

だが、しかし、その化け物がいきなり俺の目の前に現れた。

 

正人「うわあっ!?」

 

 

俺は、しりもちをついてしまった。

 

 

化け物「たくっ、手間取らせるな。」

 

 

正人「お前はいったい誰なんだ。」

 

 

化け物「あっ、俺か? 俺もなったばかりであまり分からねえが。 俺はオルフェノクていうんだ。 何でも人が死んだときになる、人を越えた存在らしい。」

 

 

正人「何で俺を襲うんだ。」

 

と、俺はオルフェノクに言った。

 

 

オルフェノク「何でかって? 楽しいからに決まっているだろ。 この力を手に入れてから簡単に人を殺せるんだ。 この前も3人殺したんだ。楽しくて暇しねえぜ。」

 

 

正人「お前、そんな理由で人を殺したのか?」

 

 

そんな奴の人を殺した理由を聞いて怒りが湧いてきた。

 

 

オルフェノク「そうだよ。じゃあ、死んでもらおうかな。」

 

 

その時俺は、怒りの言葉を叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「死んでたまるか! 平気で人を殺すお前なんかに、殺されてたまるか。」

 

俺は、オルフェノクの足に体当たりした。

当たり所が良かったのか、オルフェノクは体勢を崩し、倒れた。

その隙に俺は逃げた。

 

 

オルフェノク「待てっ、このガキィ」

 

 

オルフェノクはすぐに追ってきた。

俺は全力で走り続けた。

さすがにこの速さで走り続ければ逃げきれるだろうと思っていた。

だが、逃げた先には巨大な岩の壁があった。

 

 

正人「マジかよ、嘘だろ。ここまで来て行き止まりかよ。」

 

俺は焦っていた。オルフェノクはすぐそこまで来ている。このままじゃ殺される。

 

 

正人「くそ、どうすればいいんだよ。」

 

 

俺は考えていた。どうすれば逃げきれるのかと。

 

 

 

すると、いきなり目の前に謎の男が現れた。

 

 

 

 

???「お前は生きていたいか?」

 

 

正人「アンタ、誰だ?」

 

 

と、俺はその男に言う。

 

 

???「そんなこと今はいい。」

 

???「もう一度言う。お前は生きていたいか?」

 

正人「ああ。生きたいさ。こんなところで死んでたまるか。」

 

俺はそう言った。当たり前だろう。誰しもみんな生きたいと思っている。俺だってこんなところで死にたくなかった。

 

???「そうか。生きていたいか。」

???「どうやら素質があるようだな。」

 

男は俺を見てそう言う。

 

 

正人「どうゆうことだよ?」

 

俺は男の言葉の意味が 分からなかった。

 

???「お前にこれを託そう。」

 

 

そう言うと男は俺に、変わった形のベルトと、携帯電話らしき物を渡した。

 

正人「何だよ、これ?」

 

???「それは、戦う力であり、守る力でもあるものだ。お前が生き抜く為に必要なものだ。戦え。そして生きろ。」

 

そう言うと男は消えた。

 

 

正人「いったい何だったんだ。 そんなことより今の状況をどうにかしなくちゃ。」

 

俺は男からもらった携帯電話らしきものを開いた。

 

正人「ファイズフォンていうのか。画面の番号のように押せば使えるのか。」

 

と、見ていると、奥の方から音がした。

 

 

オルフェノク「ガキがぁ、ようやく見つけたぜ。もう逃がさねえぞ。」

 

 

オルフェノクが俺を見つけてそう言った。

 

 

正人「さっきはよくもやってくれたなぁ。 今度はこっちの番だぜ。」

 

と、言うと正人はファイズフォンの番号を押した。

 

 

 

 

 

 

5 5 5 standing by

 

 

 

 

 

正人「変身!」

 

 

 

 

 

 

 

complete

 

 

 

という音声と共に正人の体が赤色の光に包まれた。

すると、その光は、顔以外の所に集中し、まるで強化服のようになった。

 

 

ここに、戦士 ファイズが誕生した。

 

 

 

 

 

 

 

 




ファイズについてですが、
姿は、本作のファイズと同じですが、

顔は正人のままです。

今後出てくるカイザなどもこれでいきます。






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灰色の勝利

正人は、ファイズフォンを使い、ファイズへと変身した。

 

ファイズ正人「うわっ、何だ? スゲー。カッコいい!」

 

正人は始めて見る、ヒーローのような見た目に、驚きと興奮が隠せなかった。

 

 

オルフェノク「は、何だその格好は?まあいい、関係ねぇ。ぶっ殺してやる。」

 

 

オルフェノクは正人に溢れんばかりの殺気をたてている。

 

 

オルフェノク「おらっ、死ねえ!」

 

オルフェノクは正人に向かっていった。

 

 

ファイズ正人「うわっ、どうすればいいんだ。うわあっ。」

 

 

オルフェノク「ぐわぁ!?」

 

 

正人がとっさに出した拳がオルフェノクに直撃し、オルフェノクはふっ飛んだ。

 

 

ファイズ正人「おぉ。よし行くぜ。」

 

さっきのとっさに出した攻撃のおかげで正人に勢いがついた。オルフェノクに怒涛の連続攻撃をしかけていく。

 

ファイズ正人「おらっ、そらっ、食らえ。」

 

 

オルフェノク「ぐっ。ちっ、調子に乗んじゃねえ!」

 

すると、オルフェノクは槍を出した。

 

オルフェノク「食らえっ!」

 

ファイズ正人「ぐあっ、 痛え。」

 

オルフェノクの槍が正人に直撃した。

槍がもろに当たったので、かなりのダメージだ。

 

 

ファイズ正人「接近戦はだめだ。距離をとらないと。」

 

正人は距離をとり、ファイズフォンを見た。

 

ファイズ正人「んっ?この番号は銃なのか?」

正人は画面にある番号を押した。

 

 

1 0 3 single mode

 

 

そして、トリガーを押すと、赤色の光線が連続で出てきた。

 

 

オルフェノク「ぐあっ、てめぇ、串刺しにしてやる。」

 

オルフェノクは正人に槍を向け、迫ってくる。

 

だが正人は槍を避け、オルフェノクに蹴りを食らわせた。

 

ファイズ正人「おらっ、でりゃっ。」

正人はオルフェノクに連続で攻撃を食らわせ、槍を奪った。

 

ファイズ正人「この槍使わせてもらうぜ。」

 

「おらっ!」

 

正人は奪った槍でオルフェノクに攻撃した。

 

オルフェノク「ぐっ。」

 

「ガキごときが、許さねぇ!」

 

ファイズ正人「俺もおまえを許さねぇ。簡単に人を殺したおまえは絶対に許さねぇ!」

 

正人はオルフェノクに燃え上がるような怒りの言葉をぶつけた。

 

 

ファイズ正人「おらっ、おらっ、おらぁ!」

 

オルフェノク「うわぁ!」

 

オルフェノクは正人の攻撃を前に防戦一方だった。

最初に正人が追い詰められていたのが嘘のような光景だった。

ファイズ正人「よし。だいたい使い方が分かってきたぜ。 んっ?これは?」

 

正人はベルトについていたファイズポインターに目をつけた。ファイズポインターには、何かがはまりそうなくぼみがあった。

 

ファイズ正人「このくぼみ、あっ、このカードキーみてぇなのはいりそうだな。」

 

正人はファイズポインターにミッションメモリーを差し込んだ。

 

 

ready

 

という音声が鳴った。

 

 

ファイズ正人「おぉ。よしこれを足につけるのか。」

 

正人はファイズポインターを足につけた。

 

 

ファイズ正人「で、ここを押せばいいのか。」

 

 

 

 

exceed charge

 

 

と、音声が鳴ると、ファイズポインターをつけた足に向かって赤い光が線を沿って移動した。

 

ファイズ正人「よし、行くぜ。」

 

と、言うと正人はジャンプし、一回転し、ファイズポインターをオルフェノクに向けた。

するとファイズポインターから赤色の光が出てきて、円錐形に変化し、オルフェノクをロックした。

 

オルフェノク「何?」

 

 

ファイズ正人「どりゃぁぁー」

 

 

正人のキックがオルフェノクを貫いた。

 

 

するとオルフェノクからΦの模様が浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

オルフェノク「ぐわぁぁぁぁぁぁー」

 

 

 

オルフェノクは悲鳴と共に灰色の砂になった。

 

ファイズ正人「やった?勝った?よっしゃーやったぜ。あー、本当に死ぬとこだった。あっそうだ、とりあえず元にもどらねえと。」

 

正人は変身を解除した。

 

 

正人はベルトを見た。

 

正人「このベルト一体何なんだ。」

 

正人はベルトを見ながらそう考えていた。

一体どんなものなのか?どうやってできているのか?正人はそのような疑問で頭がいっぱいだった。

 

正人「まぁ、考えても仕方ないな。」

 

「やべぇ、そろそろ家に帰らねぇと。」

 

正人が帰ろうとした時、目の前に見なれないものがあった。

 

正人「何だこれ?バイクか?さっきまでこんなのあったか?まぁ、いいや。早く帰らねぇと。」

 

正人はバイクのことが気になったが家に向かって走った。

だが正人は知らなかった。そのバイクが正人の後についていっていることを。



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魔法少女 誕生?

正人「ただいまー。」

 

正人は家のドアを開け、中に入った。

 

セラ「あっ、正人さん。帰りが遅いですよ。」

 

正人にそう言ってきたのはセラだ。

セラは正人が住んでいる衛宮家の教育係、いわゆるお手伝いさんのような人だ。

 

正人「ちょっと遅れただけだろ。」

 

セラ「ちょっとではありません。今何時だと思っているんですか?もう6時ですよ。いくら何でも遅すぎます。」

 

正人「くっ。」

 

正人はセラの正論の前に言い訳がでなかった。

 

正人はセラからの説教を聞き流し、居間の方に向かった。

 

リズ「正人、おかえりー」

 

イリヤ「おかえり、正人。どうしたの?帰ってくるの遅かったね。」

 

帰ってきた正人を迎えたのはリズとイリヤだ。

リズはセラの妹で同じお手伝いさんだ。だがセラと違って家事をあまりやっていない。

 

イリヤは正人の幼馴染の少女である。

名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルンというが、長い為、他の人は基本、イリヤと呼んでいる。

正人「あぁ。ちょっといろいろあってな。それよりお前何してんだ。」

 

イリヤ「リズと一緒にアニメ見てたの。そうだ、正人も一緒に見ようよ。」

 

どうやらイリヤは正人と一緒にアニメを見たいようである。

 

正人「あぁ、悪いけどいいや。疲れて眠くてな。」

 

 

イリヤ「そうなの。正人、大丈夫?」

 

イリヤは正人を心配そうに見る。

その時正人はベルトとファイズフォンを落としてしまった。

 

イリヤ「んっ?正人、何これ?」

 

イリヤは落ちたベルトとファイズフォンを手に取った。

正人「あっ、返せっ、何でもねぇよ。関係ねぇから。俺ちょっと部屋行ってるな。」

 

そう言うと正人は早足で階段を上っていった。

 

イリヤ「正人、どうしたんだろう?」

 

イリヤは正人の様子に疑問を感じていた。

 

一方、正人は自分の部屋にいた。

 

正人「危なかった。イリヤは勘はいいからなぁ。何かあるってばれたら大変だったぜ。 それにしても、大変なことになったなぁ。これからどうすればいいんだよ。とりあえず、このベルトは俺が持っていればいいのか? まぁ、俺が持っているか。誰かにやっても馬鹿にされるだけだし。」

 

正人は自分がベルトを持ち続けることを決めた。

 

正人「これからオルフェノクだったけな?あんな奴らと戦わなくちゃいけねぇのかな。まぁ、覚悟しとかねぇとな。 ふぁぁ、眠い。」

 

正人はそのまま寝てしまった。

 

 

 

 

数時間後

 

 

 

 

正人「ん、寝てたのか。そうだ、風呂入らないと。ベルトも一応持って行くか。」

正人は1階に下り、風呂場に入った。何故か風呂に電気が点いていた。

 

正人「もしかして、誰か入っているのか?誰だろ?」

 

正人が風呂のドアを開けるがそこには誰もいなかった。すると、窓の外から三人ぐらいの人の声が聞こえた。

 

正人「誰だ?」

 

正人は窓を開け、外を見ると、そこには驚きの光景があった。

 

何と、ピンク色の衣装、まるで魔法少女のような格好をしたイリヤと見知らぬ女性がいた。

 

イリヤ「えっ、何で正人がここにいるの!?」

 

正人「それはこっちの台詞だ。お前こそ何なんだよ、その格好は?」

 

イリヤ「私も何が何だか分からないよぉ。」

 

???「イリヤさん、そこのお方は誰ですか?」

 

すると、イリヤの持っているステッキがしゃべった。

 

正人「うわっ!しゃべった。お前こそ誰だよ、あとあんたも誰だ?」

 

ルビー「私は愛と正義のマジカルステッキ、マジカルルビーちゃんでーす。あとそこの年増ツインテールは凛さんといいまーす。」

 

凛「誰が年増ツインテールよ!」

 

正人「凛だっけ、あんたか、イリヤにこんなことしたのは?」

 

正人は凛にそう質問した。

 

凛「あたしじゃなくてそのバカステッキが原因よ。」

 

ルビー「バカステッキとは失礼な。」

 

凛とルビーの間でちょっとした口論になっている。

 

イリヤ「正人、私どうしたらいいのー?」

 

イリヤはパニックになり、正人に助けを求めた。

 

正人「俺もよく分からねぇよ。」

 

 

 

すると、凛がイリヤの下に近づいてきた。

 

 

凛「子供を巻き込むのは本意じゃないけど。

今から大事なことを言うから聞きなさい。」

 

凛は真剣な顔でイリヤに言った。

 

 

 

 

凛「あなたに拒否権はないわ。恨むならルビーを恨みなさい。

 

これからあなたは魔法少女になって、クラスカードを集めるのよ。」

 

 

 

 

 

 

 

正人「は?」

イリヤ「えっ?」

 

 

 

 

このとき二人の頭の中に同じ考えが浮かんだ。

 

 

 

 

面倒なことに巻き込まれた。

 

 

 



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謎のバイク

藤村「起きなさい!」

 

 

 

 

イリヤ「痛ーい。」

 

正人「痛ぇ。」

 

 

正人とイリヤが寝ていると、藤村が丸めた教科書で頭を叩いてきた。

 

藤村「 授業中に寝ない。」

 

イリヤ「ごめんなさい。」

 

イリヤは素直に謝った。

 

 

 

正人「何だよタイガー、少し寝かせてくr痛ぇ!?」

 

正人は藤村から二度目のアタックを食らった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人とイリヤは昨日、凛からルビーのこと、そしてカード回収の説明を聞いた。

 

だから二人はは昨日の夜まともに寝れず、こんなに疲れているわけだ。

 

 

放課後、イリヤは走ってで玄関へと向かっていった。

 

 

正人「おい、イリヤ待てよ。」

 

正人は走るイリヤを追いかけた。

 

 

 

 

 

ルビー「やれやれ、やっと放課後ですか。」

 

 

イリヤ「ごめんね。ねぇルビー、魔法の使い方教えてよ。」

 

ルビー「いいですけど、どうしたんです?昨夜はあんなに嫌がっていたのに。」

 

 

イリヤ「折角だし、楽しもうと思って。」

 

 

イリヤは自分の靴箱から靴を取ろうとした。だが中には謎の封筒が入っていた。

 

イリヤ「何これ?手紙かな?」

 

 

すると、ルビーがイリヤのカバンから出てきた。

 

 

ルビー「おぉっ。これはもしやアレですね。」

 

イリヤ「あれ、て、まさか!?」

 

 

ルビー「そのまさかですよぉ。放課後の靴箱の中に手紙と言ったら、これはもうラブなあれに間違いありませーん!」

 

イリヤ「おおお、落ち着いてルビー。ここは冷静にいくべきところよ.....」

 

顔を真っ赤にして、いかにも冷静に見えないイリヤがそう言う。

 

イリヤ「「も、もしかして正人が?」」

 

イリヤはドキドキしながら頭の中でそう考えていた。

 

イリヤが手紙を開けようとした時、

 

 

正人「はぁー、やっと追い付いたぜイリヤ。ん?何だその手紙?」

 

と言うと正人はイリヤから手紙を取った。

 

イリヤ「ああー正人、それ開けちゃだめ!」

 

イリヤがそう言うも、正人は問答無用で手紙を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(今夜0時に高等部の校庭まで来るべし。

来なかったたら殺...........迎えに行きます。)

 

 

 

 

イリヤは死んだような目をしていた。

 

 

ルビー「帰りましょうか、イリヤさん。」

 

イリヤ「そうだね。」

 

正人「イリヤ、お前、大変だなぁ。 そういや、何で手紙を開けるなって言ったんだ?」

 

イリヤ「えぇ!?、いや、何でもないよ。何でもないから。」

 

正人はイリヤが何故焦っていたのか分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

23時45分

 

正人とイリヤは高等部に行く為、外に出ていた。

 

イリヤ「そういえば、カード回収てどんなことするのかなぁ?」

 

正人「カード回収なんだし、カード探すだけだろ。」

 

イリヤ「そういえば正人、そのバック何?」

 

正人「あぁ、一応荷物は持って行こうと思ってな。」

 

正人が持っているバックの中にはベルトとファイズフォンが入っている。正人がもしもの為に持ってきたのだ。

 

 

 

 

 

ききぃー。

 

 

突然、背後から音がした。

 

正人「何だ?」

 

正人が後ろを向くが、何もなかった。

 

イリヤ「今何か音したよね? 」

 

 

イリヤがそう言って確認するが、不審なものはなく、一台のバイクだけがあった。

 

イリヤ「何?あのバイク?」

 

正人「あれ?あのバイクどこかで。」

 

イリヤ「正人、あのバイク知ってるの?」

 

正人「あぁ!そういえばあのバイク、俺が山に行った時に見たバイクだ。」

 

イリヤ「正人、あのバイク誰のか分からない?」

 

正人「分からねぇよ。ただ置いてあっただけだったし。とりあえず行くぞ。」

 

正人とイリヤは再び高等部に向かおうとした。

 

 

ききぃー

 

また背後から音がした。

 

正人とイリヤは後ろを向く。

 

イリヤ「またなんか音がした。あと、あのバイクさっきより近づいてない?」

 

正人「気のせいだろ。」

 

正人とイリヤは前を向く。

 

ききぃー

 

また音がした。

 

再び正人とイリヤは後ろを向く。

 

イリヤ「あのバイク、また近づいてない?」

 

正人「き、気のせいだろ。」

 

正人とイリヤは再び高等部に向かおうとした。

 

 

ききぃー

 

 

イリヤ「やっぱりあのバイク、近づいてない?」

 

正人「き、き、気のせいだろ。」

 

正人とイリヤは前を向く。

 

 

 

 

と、フェイントをしかけ、後ろを向いた。

 

 

 

 

 

 

ききぃーん

 

 

 

 

何とバイクが独りでに動いていた。

 

 

 

 

正人「ぎゃぁぁーーーー」

イリヤ「きゃぁぁーーーー」

 

 

正人とイリヤは悲鳴を上げ逃げた。

 

 

イリヤ「何なのあれ!? 何でバイクが勝手に動くの!?」

 

正人「知らねぇよ! てか、何で俺らを追ってくるんだー?」

 



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イリヤの転身 正人の変身

校庭には凛が立っていた。

凛はイリヤを待っていた。

 

 

凛「お、ちゃんと来たわね。 え?」

 

凛が見つめる視線の先には、猛ダッシュしている正人とイリヤの姿があった。

 

凛「ちょっと、あなた達、何でそんなに走ってのよ?」

 

イリヤ「実はちょっと。」

 

イリヤがそう言うと後ろからバイクが来た。

 

正人「うわっ!追い付いてきた。」

 

凛「ちょっと、何なのよこのバイクは!?」

 

イリヤ「助けてください。追われてるんです。」

 

 

するとバイクは正人に近づいてきた。

 

正人「何だよ?」

 

正人はバイクから離れた。

するとバイクはまた正人に近づいてきた。

 

その様子を見て、イリヤはこう言った。

 

イリヤ「もしかしてそのバイク、正人に馴ついているんじゃない?」

 

正人「はぁ?バイクに馴つかれるってどういう事だよ!?」

凛「はいはい、そのことはもういいわ。とりあえずイリヤ、転身してもらえるかしら?」

 

 

イリヤ「はい。・・・」

 

そう言うとイリヤは憂鬱そうな顔でトイレに行った。

 

凛「ちょっと、何処行くのよ?」

 

正人「転身を見られるのが恥ずかしいらしい。」

 

正人はバックの中にあるベルトを見る。

 

正人「いざという時は使ってみるか。」

 

 

イリヤが転身を終え、トイレから出てきた。

 

 

凛「さぁ、始めるわよ。カードの位置は校庭のほぼ中央。そこを中心に歪みが観測されてるわ。」

 

 

イリヤ「中央って・・・」

 

正人「なにもねぇぞ。」

 

正人の言うとおり中央には何も見当たらない。

 

 

凛「ええ、ここにはないわ。カードがあるのはこっちの世界じゃないもの。ルビー。」

 

ルビー「はいはーい。」

 

 

ルビーがそう言うと光の陣が正人達を囲った。

 

 

イリヤ 「え、な、何!?」

 

正人「な、何だこれ!?」

 

二人は驚きを隠せなかった。

 

 

ルビー「第五計測変数に虚数軸を追加。

反転準備を開始。

複素空間の存在を確認。

中心座標の固定を完了。

半径二メートルで反射路形成。

境界回廊を一部反転します。」

 

 

ルビーが訳の分からない言葉と単語を並べて言う。

 

イリヤ「な、何をするの?」

 

凛「カードがある世界に飛ぶのよ。」

 

正人「カードがある世界って何だよ!?」

 

 

その瞬間、正人達は変な空間にいた。

 

イリヤ「あの、凛さん。」

 

イリヤが凛に質問しようとした時、校庭から黒い煙のようなものが出てきた。

 

凛「説明してる暇はないわ!構えて!」

 

 

正人「な、何なんだよこれ!?」

 

凛「報告通りね。クラスカードは実体化するのよ。

カードを回収するには、あれを倒す必要がある

の。」

 

すると煙の中から謎の黒い女が出てきた。

 

イリヤ「ひゃっ、何か出てきた! 戦うなんて聞いてないよ―!」

 

するといきなり黒い女は正人達に襲いかかった。

 

だが横に飛んだおかげで攻撃は回避できた。

 

すると凛は赤い宝石を取り出し奴に投げつけた。

 

宝石は爆発し、黒い女を巻き込んだ。

 

煙が晴れると、そこには無傷の黒い女がいた。

 

凛「やっぱこんな魔術じゃ効かないか。結構高い宝石だったのに・・」

 

 

イリヤ「効かないって、じゃあどうするの?」

 

凛「あんたに任せるわ。」

 

イリヤ「へっ?」

正人「はっ?」

 

凛「大丈夫、魔術は効かなくても純粋な魔力の塊なら通用するはずよ。」

 

正人「他人任せかよ。」

 

するといきなり女は鎖で攻撃してきた。

 

イリヤはその攻撃をギリギリで回避した。

 

イリヤ「かすった、今かすったよ!」

 

攻撃がかすったことで慌てるイリヤに女はまた攻撃を仕掛けてくる。

 

正人「おいイリヤ避けろ!」

 

イリヤは女の攻撃を再び避ける。

 

ルビー「接近戦は危険です。まずは距離を取りましょう。」

 

イリヤ「そうだね、取りましょう、距離」

 

イリヤは後ろを向いた。

 

イリヤ「きょおおりぃぃーーーーー」

 

イリヤは全速力で走り出した。

 

女もイリヤの後を追う。

 

凛「逃げ足は速いわね。」

 

正人「イリヤは足速いからな。」

 

 

凛「てか、こら、逃げてないで戦いなさい!」

 

凛がイリヤに強くそう言う。

 

イリヤ「戦うって、どうすればいいの?」

 

ルビー「イリヤさん 強い攻撃のイメージを込めて私を振ってください。」

ルビーがイリヤにそう言う。

 

イリヤ「強い攻撃のイメージ?」

 

 

すると女はイリヤに向かってくる。

 

ルビー「イリヤさん早く!」

 

イリヤ「もう、どうにでもなれ―!」

 

イリヤは全力でルビーを振った。

 

するとルビーから特大の魔力が出てきて女に直撃する。

女はイリヤの思わぬ反撃にガードしきれず、魔力は爆発した。

 

イリヤ「すごっ!何これ!?こんなのが出るの!?」

 

ルビー「お見事です いきなり大斬撃とはやりますねぇ〜!」

 

凛「今よ、間髪入れずに速攻」

 

凛が遠くでイリヤに言う。

 

イリヤ「強引な」

 

ルビー「子供の運動会を見に来た保護者のようですね」

 

ルビーが遠くで叫ぶ凛を例えで言う。

 

イリヤ「えっと、まだ戦わないといけないんだよね」

 

ルビー「はい 相手は人間じゃありません。思いっきりやっちゃってください」

 

 

イリヤ「ちょっと殺伐し過ぎだけど、 ようやく魔力少女らしくなってきたかも!」

 

イリヤは女に再び攻撃した。

 

 

だがしかし、女はイリヤの攻撃をあっさりと避けてしまった。

 

その後何回も攻撃するが、女はことごとく避けていった。

 

イリヤ「何で!? さっきは当たったのに!」

 

ルビー「警戒されてしまったようですね。 イリヤさん危ない」

 

女は鎖でイリヤに攻撃した。

 

イリヤ「きゃあぁー」

 

イリヤは間一髪で避けたが衝撃でふっ飛んでしまった。

 

正人「イリヤ!」

 

(くそ、どうすればいいんだよ 俺に何か出来ることはないのか?)

 

イリヤをどうやって助けれるか悩む正人、すると正人の頭の中であの言葉が出てきた。

 

回想

 

 

???「それは戦う力であり、守る力でもあるものだ」

 

 

 

 

 

正人「そうだ、これだ!」

 

凛「これだって何よ? ちょっと正人何処行くのよ?」

 

正人は黒い女のところへ走って行った。

 

正人「おい、そこの女、こっちだ」

 

正人は黒い女に挑発を仕掛ける。

 

イリヤ「正人、何やってるの!?」

 

凛「馬鹿なことしてないで早くこっちに戻りなさい!」

 

だが正人は凛の言うことを聞かず女を挑発する。

 

正人「よし、今だ」

 

すると正人はいきなり立ち止まった。

 

 

正人「おい、そこのお前、今度は俺が相手だ!」

 

 

 

5 5 5 standing by

 

 

 

正人「変身!」

 

 

 

complete

 

正人は赤と黒のスーツに身をまとった。

 

 

凛「な、何よあれ!?」

 

 

イリヤ「な、何それ!? 正人!」

 

 

イリヤと凛は正人の姿に驚いている。

 

 

正人「よし、行くぞ!」



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もう一人の魔法少女と謎の少年

正人「よし、行くぞ!」

 

イリヤ「ちょっと待って、正人!」

 

イリヤが正人を呼び止める。

 

正人「何だよイリヤ? 」

 

イリヤ「何、その格好!?」

 

正人「魔法少女の姿になってるお前が言うことか?」

 

正人は質問してくるイリヤにツッコミで返した。

 

イリヤ「それはそうだけど、そんなことより正人、いったい何があったの?」

 

正人「それは後で説明するから、今はあいつを倒す。よし、行くぜぇっ!」

 

正人は黒い女に向かって行った。

 

 

 

正人「ぐあっ!」

 

 

だが正人は女の鎖の一撃であっさりとふっ飛ばされてしまった。

 

 

イリヤ「えぇ!? ちょっと正人、何でそんなあっさりとやられてるの!?」

 

正人「あれ?おかしいな、うまくいくと思ったんだけど」

 

正人とイリヤが言い合っているところに容赦なく女は鎖で攻撃してくる。

 

正人とイリヤはその攻撃を避ける。

 

正人「やっぱり離れて攻撃した方が良いのか」

 

正人はファイズフォンを取り出した。

 

 

 

1 0 3 single mode

 

 

ファイズフォンの銃で正人は女に攻撃した。

 

正人「よし、攻撃は効いているな このまま行くぜ」

 

正人は再びファイズフォンの銃で攻撃するが、女はその攻撃を避けた。

 

正人「あの野郎、くっ、当たれ!」

 

だが正人の銃撃は女には全く当たらない。

 

女は鎖で正人に投げつけてくる。

 

正人「危ねぇ!」

 

正人は鎖をなんとか避ける。

 

正人「銃で攻撃してても避けられるだけだ 接近して攻撃しないと、何かねぇのかよ」

 

正人は武器を探す。すると正人はバイクのハンドルに溝があることに気付く。

 

正人「何だこの溝? まさか!?」

 

 

 

 

ready

 

 

正人は何かに勘づき、ミッションメモリーを溝に入れる。するとハンドルが取れ、赤い剣となった。

 

正人「うわっ!スゲー、剣になった」

 

 

剣に感激している正人に女は鎖を投げつけてきた。

 

正人「おらっ!」

 

だが正人は女の鎖をファイズエッジ弾き返した。

 

正人「これ使いやすいなぁ」

 

女は再び鎖で攻撃をしてくる。

 

正人「その攻撃はもう効かねぇぜ!」

 

正人は鎖を再び弾き返し、女の方に走って行く。

 

 

女は向かって来る正人に鎖で攻撃を仕掛けてくる。

 

正人「だから、効かねぇって言ってるだろ!」

 

正人は連続で来る鎖を全てファイズエッジで弾き返す。

そして、正人は女の前までたどり着いた。

 

 

正人「食らえっ、おらっ!」

 

 

正人は女にファイズエッジの一撃を食らわせた。

その一撃で火花が散った。

 

正人「まだまだ、 どりゃっ!」

 

正人は連続攻撃を仕掛ける。

 

女は正人の攻撃でかなりダメージが効いている。

女は鎖で反撃をしようとする。

 

正人「おらっ!」

 

すると正人はこの反撃を読み、女に蹴りを食らわせる。

女は正人の蹴りに耐えられず、ふっ飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

イリヤ「すごい」

 

イリヤは正人の戦いに驚いている。

 

凛「ちょっとイリヤ! あの子のあれは何なのよ!?」

 

イリヤ「そんなこと言われても、何が何だか分からないよ 私だって正人があんな姿になれるってこと、今始めて知ったもん!」

 

正人が見知らぬ姿になったことと、凛の突然の質問でイリヤは混乱している。

 

ルビー「二人とも落ち着いてください! 正人さんのあれがどのようなものかは分かりませんが、魔術によるものではない事は確かですね」

 

凛「魔術じゃない!? じゃあ何だって言うのよ!」

イリヤ「そんなの分かりませんよ〜!」

 

 

 

正人「何かあっちがうるさいな まぁ、どうでもいいか よし、そろそろ決着つけてやる!」

 

 

正人は女にファイズエッジと拳で女に攻撃をする。

 

正人「おらっ!」

 

ファイズエッジの一撃で女は後ろに下がった。

 

正人「よし、これでとどめだ」

 

正人はファイズエッジからミッションメモリーを抜き、ファイズポインターに入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、その瞬間、女の目が黒く光り、魔法陣が現れた。

 

正人「な、何だあれは!?」

 

凛「あれは! まずい、逃げて!」

 

凛が正人にそう言う。

 

凛「早くこっちに来なさい! ダメもとで防壁を貼るわ!」

 

正人「いったい何なんだよあれは!?」

 

正人は凛の貼った防壁のところまで行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「クラスカード ランサー、限定展開《インクルード》」

 

 

 

一人の少女はそう呟くと、槍が現れた。

そして、その少女は正人達の横を通り、女に向かって走って行った。

 

 

???「ゲイ・・・・ボルグ!」

 

少女の槍は魔法陣を貫き、女の体も貫いた。

 

女は体が消滅し、その場にはカードだけが残った。

 

 

???「クラスカード ランサー、限定展開解除(アンインクルード)

 

少女がそう言うと持っていた槍がステッキに変化した。

 

???「対象撃破 クラスカード ライダー 回収完了 」

 

???「美遊、カードは回収できたか?」

 

すると後ろの方から、髪を二つ結びにしている少年が現れた

 

その二人を見て、正人とイリヤは同じ言葉を言った。

 

 

 

正人「だ、誰?」

イリヤ「だ、誰?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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二人の転校生

正人達の間に沈黙がの時間が流れる

 

 

正人「おいお前ら、一体誰なn 」

 

???「オーホッホッホッホ!」

 

突然、謎の高笑いが響いた。

 

 

イリヤ「何、何!?」

 

 

凛「この馬鹿笑いは・・・!」

 

???「無様ですわね」

 

 

正人達の背後から、

青いドレスに金髪の女性が来た。

 

???「敵に対していかに必殺の一撃を入れるか

その一瞬の判断こそが勝負の行方を分けるの

ですわ

なのに、相手の力に恐れをなして逃げまどうとは

とんだ道化ですわね! 遠坂凛!」

 

凛「ルヴィア! てか、あんた生きてたのね・・・」

 

 

ルヴィア「当然ですわ 美遊、ご苦労様」

 

ルヴィアは美遊からクラスカードを受けとり、

高笑いを上げる。

 

すると凛はキレたのか、ルヴィアに蹴りを入れる。

 

 

凛「やっかましい! 見てたんだったら助けなさいよ!この馬鹿縦ロール!」

 

ルヴィア「レディの延髄に、よくもマジ蹴りを・・・・、 これだから知性の足りない野蛮人は!」

 

凛「なにを偉そうに!不意討ちだったくせにいい気になってんじゃないわよ!」

 

 

二人は喧嘩を始めた。

 

ルビー「やれやれ、成長しませんね、お二人は」

 

ルビーが二人の喧嘩を見て呆れて言う。

 

 

 

 

その時、急に地響きが起きる。

 

 

イリヤ「うわぁっ! 今度は何!?」

 

 

ルビー「カードを回収したので、鏡面界が閉じようとしてるみたいですね

ほら、そこのお二人さん、帰りますよ」

 

二人はまだ喧嘩を続けていて、ルビーの話を聞いていない。

 

美遊「サファイア」

 

サファイア「はい、マスター」

 

美遊は持っていたステッキ サファイアに呼びかけた。

 

サファイア「虚数軸を計測変数から排除

中心座標固定

半径六メートルで反射経路形成

通常世界に帰還します」

 

 

地面に魔法陣が現れ、正人達は元の世界に戻った。

 

 

イリヤ「戻って来たの?」

 

ルビー「はい、一先ず、今晩はこれで終了ですね」

 

イリヤはルビーから終了と聞き、その場に座り込む。

 

そして、凛とルヴィアはまだ喧嘩を続けていた。

 

 

凛「で、さっきから気になってたんだけど、そっちの子は何?、何でサファイア持ってんのよ?」

 

ルヴィア「それはこっちの台詞ですわ!」

 

凛「あんた、まさか・・・」

 

ルヴィア「ええ、そうですわよ! あの後、サファイアを追いかけたら (この方が新しいマスターです)とか訳の分からないことを!」

 

 

凛「あ〜、分かったわ 大体うちと同じ事ね」

 

 

ルヴィア「ともかく! 勝つのはこの私ですわ! 覚悟しておくことですわね、遠坂凛! 行きますわよ、美遊!」

 

そう言ってルヴィアは美遊を連れて去っていった。

 

???「さて、俺も帰るか」

 

正人「おい!」

 

 

正人は帰ろうとしていた少年を呼び止めた。

 

???「ん? 何?」

 

正人「お前、名前は?」

 

???「あ、ごめん 自己紹介がまだだったね」

 

秀「俺の名前は 海銅 秀 君は?」

 

正人「俺は 衛宮 正人だ」

 

秀「正人か これからよろしく」

 

正人「あ、あぁ、よろしくな」

 

秀「じゃあね」

 

そう言って秀は去っていった。

 

イリヤ「何かいい人みたいだね、あの人」

 

正人「あぁ、そうだな」

 

イリヤと正人ところに凛が来る。

 

凛「ありがとう、二人とも 今日はご苦労様」

 

イリヤ「あ、いえ」

 

凛「次もよろしく頼むわね」

 

正人「えっ!? まだあるのかよ」

 

イリヤ「凛さん、クラスカードって何枚あるんですか?」

 

イリヤは凛に尋ねる。

 

凛「全部で七枚よ」

 

 

まだカード回収が続くことに正人とイリヤは驚く。

 

 

 

凛「それより、あんた」

 

正人「何?」

凛「あんたのその道具はいったい何なの!? 説明してくれる!」

 

 

正人は凛とイリヤにファイズのことや、オルフェノクのことを説明した。

 

 

凛「なるほど つまりあんたは、変な男からそれをもらって、オルフェノクとかいう怪物と戦っているってこと? いまいち信じられないわ」

 

正人「魔法少女がいる今の状況も信じられねぇよ」

 

イリヤ「ねぇ正人、そのベルトってどんな力があるの?」

 

正人「そんな事分かんねぇよ! 俺だってこの前手にいれたばっかだし」

 

凛「とりあえず、それは戦える力なんだし、あんたにも戦いに協力してもらうわよ」

 

凛は正人にそう言う。

 

正人「まぁ、別にいいけど あと、俺は正人だ!」

 

凛「そうね、よろしくね、正人君」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方 その頃

 

 

 

 

秀「衛宮 正人か。 何であいつがファイズギアを持っているんだ? まぁ いい しばらく様子を見るか」

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

正人「眠い」

 

イリヤ「眠い」

 

 

正人とイリヤはぐったりとしていた。

 

二人とも、昨日の疲れが出ていた。

しばらくすると、藤村がやって来た。

 

藤村「今日は転校生を紹介します! 入って」

 

 

 

正人「は?」

イリヤ「え?」

 

 

転校生が来るということに二人は目を覚ました。

 

そして、転校生が入って来た。

 

 

 

 

美遊「美遊・エーデルフェルトです」

 

 

秀「海銅 秀です よろしく」

 

そこには昨日会った二人がいた。

 



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覚悟

美遊と秀は転校生ということこともあって、他の生徒から質問攻めをされていた。

 

正人とイリヤは廊下に出ていた。

 

 

正人「まさか、二人が転校してくるとはな」

 

 

ルビー「謎の転校生現る、ですね」

 

???「魔法少女モノではよくあるパターンですね」

 

 

イリヤ「わっ!?」

 

 

正人達の背後にいきなりサファイアが現れる。

 

ルビー「あら、サファイアちゃん」

 

サファイア「昨晩ぶりです 姉さん」

 

 

廊下だと人目につくので、正人達は屋上に移動した。

 

 

 

サファイア「初めまして。サファイアと申します」

 

ルビー「こちらは、私の新しいマスターのイリヤさんと、変な力を持っている正人さんです」

 

サファイア「姉がお世話になっています」

 

 

イリヤ「え、えっと、こちらこそ」

(礼儀正しい)

 

正人「ルビーとはまるで違うな」

 

ルビー「私とサファイアちゃんは同時に作られた姉妹なんですよ! ところでサファイアちゃん」

 

サファイア「はい、美遊様ですね 私の新しいマスターです」

 

 

ルビー「やっぱりそうでしたか! さっすがサファイアちゃん! 可愛い子見つけましたねぇ おまけに、いきなりカードの力を使えるなんて、かなりの逸材ですよ。」

 

 

サファイア「私も驚きました あんな簡単に使いこなすなんて」

 

 

イリヤ「ねぇ、ルビー カードの力って何の事?」

 

イリヤはルビーにそう尋ねる。

 

 

サファイア「姉さん、まだ説明してなかったのですか?」

 

ルビー「そう言えばまだカード周りの説明はしてませんでしたね 無事、初戦を切り抜けることも出来ましたし、お話しておきますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

省略

 

 

 

 

 

 

 

正人とイリヤはルビーとサファイアからカードの力のこと等の説明を聞いた。

 

 

 

正人「カードにそんなやべぇ力があんのかよ」

 

 

サファイア「イリヤさん、正人さん もうお分かりだと思いますが、昨日戦ったアレもカードから具現化した英霊の一部 つまり、英霊そのものだと言えます」

 

 

ルビー「ただ、本来の姿からかなり変質して、理性が吹っ飛んじゃってるみたいですけどね」

 

 

サファイア「つまり、具現化した英霊達を倒さないとカードは回収できないんです」

 

 

正人「何か面倒なことに巻き込まれたな」

 

正人もイリヤもため息をつく。

 

ルビー「大丈夫ですよ!そのために私とサファイアちゃんがいるんですから」

 

 

サファイア「全力でサポートさせていただきます

どうかこれからも美遊様とカード回収を

「サファイア」

 

 

その時、屋上に美遊が現れた。

 

美遊「サファイア、あまり外に出ないで」

 

サファイア「申し訳ありません イリヤさんと正人さんにご挨拶をと思いまして」

 

美遊はそのまま、屋上を去っていった。

 

 

 

正人「なんか声かけづらい奴だな」

 

 

 

この時、正人は美遊をただ静かな奴だと思っていた。しかし、この後、正人達は驚くべき事を思い知らされる。

 

 

 

 

 

算数の時間、美遊は図形の体積を求める計算で、とても難しい式を書いていた。

 

図工の時間はまるである芸術家のような絵を描いていた。

 

 

家庭科の時間では、ハンバーグを作るはずなのに、ハンバーグの他にサラダやスープ等も作っていた。

 

 

体育の時間、美遊はクラス一速い、イリヤにかなりの差をつけて速く走っていた。

 

 

放課後

 

 

イリヤは公園のベンチに座って、落ち込んでいた。

 

 

ルビー「イリヤさん、も〜う、いつまでいじけてるんですか」

 

イリヤ「別にいじけてないよ ただ、才能の壁を見せつけられたって言うか」

 

正人「それをいじけてるって言うんだよ そんなことより早く帰ろうぜ、イリヤ」

 

正人とイリヤが公園から出ようとした時、美遊と秀に会った。

 

美遊「何してるの?」

 

イリヤ「こ、これはどうもお恥ずかしい所を、美遊さんは今お帰りで」

 

ルビー「も〜、美遊さんは同じ魔法少女の仲間じゃないですか」

 

イリヤ「そっか、仲間だもんね」

 

美遊「貴方達は、何でカード回収をしているの?」

 

 

美遊が正人とイリヤにいきなり尋ねてきた。

 

イリヤ「あ、いや、成り行き上というか、仕方なくというか、騙されたというか 」

 

正人「俺も大体同じもんだ」

 

 

美遊「そう、じゃあどうして貴方達は戦うの?巻き込まれただけなんでしょ?貴方達には戦う理由も義務もない、なのにどうして戦うの?」

 

イリヤ「 実を言うとね、昔からこういうのにちょっと憧れてたんだ 魔法を使って光線出したり、敵と戦ったりするのってアニメやゲームみたいじゃない?そういうのにちょっとワクワクするというか、せっかくだからこのカード回収のゲームも楽しんじゃおうかな〜と思って」

 

美遊「もういいよ、貴方にとってあれはゲームと同じ遊びなのね 私はそんな人を仲間なんて思いたくない」

 

イリヤ「あ、あの、美遊さん?」

 

 

美遊「貴方は戦わなくていい だから、せめて私の邪魔はしないで」

 

 

そう言うと、美遊はどこかに行ってしまった。

 

 

秀「美遊の事だけどあまり悪く思わないでくれ

美遊は一生懸命なだけなんだ

だけど、覚悟はしといた方が良い」

 

 

そう言い、秀もどこかに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

正人とイリヤは家に向かった。

すると家の前にセラが立っていた。

 

 

イリヤ「ただいまー、セラ」

 

正人「ただいま」

 

 

セラ「あ、おかえりなさい、イリヤさん、正人さん」

 

正人「どうした?」

 

セラ「え、えっとですね、あれを 」

 

 

正人とイリヤはセラが見ている方を見た。 なんと、そこにはかなり大きい豪邸があった。

正人「なっ、デカッ!」

 

イリヤ「何、この豪邸!? こんなの家の前に建ってたっけ!?」

 

正人「いや、なかったぞ、こんな豪邸」

 

 

二人が混乱してると、そこに美遊と秀が現れた。

 

正人「おい、この豪邸っていったい誰のn」

 

 

 

ガチャ

 

 

正人が二人に豪邸の事を聞こうとした時、二人は豪邸の扉を開けた。

 

正人「えぇー!?」 イリヤ「えぇー!?」

 

イリヤ「もしかしてこの豪邸、美遊さんの家?」

 

美遊「まぁ、・・・そんな感じ」

 

正人「てか、なんで秀も入ってんだよ?」

 

 

秀「俺もこの家に住んでいるんだ 詳しいことは聞かないでくれ」

 

秀がそう言うと、二人は豪邸に入って行った。

 

 

 

 

 

 



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バイクの一撃

 

 

正人達は次のカード回収のため、集まっていた。

 

 

凛「油断しないでね、イリヤ、正人君 敵とルヴィア、両方に警戒するのよ」

 

イリヤ「えっと・・・」

 

ルビー「お二人の喧嘩に巻き込まないでほしいものですね」

 

ルビーが呆れながら言う。

 

 

ルヴィア「美遊、速攻ですわ 開始と同時に距離を詰め、極力遠坂凛を巻き込む形で仕留めなさい」

 

美遊「後半以外は了解です」

 

サファイア「殺人の指示はご遠慮ください」

 

サファイアがそう言う。

 

 

 

その時、秀がその場を離れて行った。

 

正人「おい、秀、どこ行くんだよ?」

秀「俺は今回は降ろさせてもらう 俺は戦う力を持っていない、 足手まといになるだけだ いいですか? ルヴィアさん」

 

 

ルヴィア「えぇ、いいですわ 秀、あなたはここに待機していなさい」

 

 

秀はカード回収に参加しないため、場を離れた。

 

凛「じゃあ、行くわよ! 3 2 1 !」

 

 

ルビー サファイア「限定次元反射路形成! 境界回廊一部反転!」

 

イリヤ 美遊「ジャンプ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秀「行ったか よし、

そこのこそこそしている

奴を片付けるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五分後

 

 

 

秀「ん? 帰って来たか えっ!?」

 

 

秀が見た先には、膝をついてボロボロになっていた正人達がいた。

 

ルビー「いや〜、ものの見事に完敗でしたね

歴史的大敗です」

 

凛「何だったのよ、あの敵は?」

 

ルヴィア「どういうことですの? カレイドの魔法少女は無敵なのではなくて!」

 

 

サファイア「私に当たるのはおやめください、ルヴィア様」

 

ルヴィアはサファイアに八つ当たりをする。

 

と、ルビーがルヴィアの目にめがけてアタックした。

ルビー「サファイアちゃんを苛める人は

許しませんよ!」

 

ルヴィア「ぬあああああああああ!?」

 

ルヴィアは悲鳴をあげている。

 

ルビー「それに魔法少女が無敵だなんて慢心も良い所です! まぁ、大抵の相手なら圧倒できるだけの性能はありますが、それでも相性というものがあります!」

 

 

正人「で、あいつとは相性が最悪だったてことか」

 

 

サファイア「あれは現在のどの系統にも属さない

呪文と魔法陣でした。 恐らく失われた

神話の時代の魔術だと思われます」

 

凛「あの魔力反射平面も問題だわ。 あれがある限り、こっちの攻撃が効かないわ」

 

 

サファイア「攻撃陣も反射平面も座標固定のようですから、魔法陣の上まで飛んで行ければ叩けると思うのですが」

 

凛「と、言ってもねぇ、練習も無しにいきなり飛ぶなんて」

イリヤ「そっかぁ、飛んじゃえば良かったんだね」

 

 

すると、いきなりイリヤが簡単に飛び始めた。

 

 

正人「おぉー、スゲェ!」

 

 

凛 ルヴィア「なっ!?」

凛とルヴィアはさっき難しいと言った飛行を簡単にできたイリヤに驚く。

 

 

凛「ちょっと! なんでいきなり飛べてるのよ!?」

 

ルビー「すごいですよ、イリヤさん! 高度な飛行をこんなにさらっと!」

 

イリヤ「そんなにすごいことなの? これ?」

 

サファイア「強固なイメージがないと浮くことすら難しいのに、いったいどうして・・・?」

 

 

 

 

イリヤ「どうしてって言われても・・・魔法少女って

飛ぶものでしょ?」

 

 

 

 

 

凛 ルヴィア「な、何て頼もしい思い込み!」

 

ルヴィア「負けられませんわよ!美遊、貴方も今すぐ

飛んでみなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

美遊「・・・・・人は、飛べません!」

 

 

 

ルヴィア「な、何て夢の無い子!?

そんな考えだから飛べないのですわ!

次までに飛べるように特訓ですわ!」

 

ルヴィアは美遊を連れて行った。

 

秀「俺も帰るか」

 

秀もその場を立ち去った。

 

 

 

凛「やれやれ、今日は取り敢えずお開きね。私もいろいろ戦略練ってみるわ。 5日後、またここに集合よ」

 

 

正人「またかよ」

 

イリヤ「勝てるのかな? あれに」

 

凛「勝つのよ!なんとしても!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

正人とイリヤは特訓をするために山にいた。

 

イリヤ「この辺でいいかな?」

 

正人「ここなら人もいないし、大丈夫だろ」

 

 

 

そして、イリヤは転身し、上へ飛んだ。

 

正人「おーい、イリヤ、早速そのカードを使ってみろよ」

 

イリヤ「あっ、そうだった」

 

イリヤはカードケースから、アーチャーのカードを取り出す。

 

 

イリヤ「アーチャーって言うぐらいだからきっと弓だよね。どんな必殺の武器が? よし、限定展開《インクルード》!」

 

クラスカードをルビーに重ねると、ルビーが弓へと変わった。

 

イリヤ「すごい! これがあれば勝てちゃうんじゃない? よし、早速試し打ちを・・・・矢は?」

 

ルビー「ありませんよ」

 

イリヤ「えぇー弓だけ!?」

 

正人「役立たずじゃねぇか!」

 

 

イリヤ「はぁー、地道に特訓するしかないね」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

 

山の上空

 

 

 

美遊「無理です」

 

 

美遊とルヴィアはヘリコプターで山の上空を飛んでいる。

ルヴィア「美遊、最初からそう決めつけていてわ何も成せませんわ」

 

美遊「・・・ですが」

 

 

サファイア「おやめください、ルヴィア様。パラシュート無しでのスカイダイビングなど、単なる自殺行為です」

 

ルヴィア「美遊は常識に捕らわれ過ぎなのです。魔法少女の力は空想の力。常識を破らなければ道は開けません! さぁ、一歩を踏み出しなさい。出来ると信じれば不可能などないのですわ!」

 

 

美遊「・・・いえ、やはりどう考えても無理でs」

 

 

 

その瞬間、ルヴィアは美遊を突き落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イリヤ「ん、・・・・な、何か降ってきたぁー!?」

 

正人「な、何だぁ!?」

 

正人とイリヤのすぐ近くに何かが降ってきた。

 

 

 

 

サファイア「全魔力を物理保護に変換しました。お怪我はありませんか、美遊様?」

 

 

美遊「な、何とか」

 

 

イリヤ「み、美遊さん、何で空から?」

 

 

イリヤは美遊の方に下りて行った。

 

 

 

 

すると、いきなり謎の影が飛び掛かって来た。

 

正人「イリヤ、危ねぇ!」

 

正人はイリヤを押し、相手の攻撃を避けた。

 

 

美遊「何、あれ!?」

 

イリヤ「何あれ!? 一体何なの!?」

 

正人「あいつがオルフェノクだ!」

 

イリヤ「あれがオルフェノク!? 」

 

オルフェノクは再び、イリヤに襲おうとする。

 

 

 

正人「くっ、二人とも下がってろ!」

 

正人はベルトを巻き、ファイズフォンを取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5 5 5 standing by

 

 

 

正人「変身!」

 

complete

 

 

正人はファイズに変身した。

 

 

エレファント

オルフェノク「があああああー!」

 

正人「行くぞ! おらぁ!」

 

 

正人はオルフェノクに先制攻撃を仕掛けた。

 

エレファント

オルフェノク「ぐおお 」

 

 

正人の攻撃でオルフェノクは怯んだ。

 

正人「よし、効いてるな。このままいくぜ!

おらっ、おらっ!」

 

正人は連続でオルフェノクに拳をぶつけた。

 

 

正人「これでも 食らえ!」

 

エレファント

オルフェノク「うおお!」

 

正人「何!? ぐああ!」

 

 

正人はオルフェノクに重い反撃を食らい、吹っ飛ばされてしまった。

 

 

正人「痛ぇ 」

 

 

イリヤ「正人、危ない!」

 

 

正人「うわぁ!?」

 

イリヤのおかげで正人はオルフェノクの攻撃をなんとか避けれた。

 

正人「こいつ」

 

正人は再びオルフェノクに攻撃する。だが、その攻撃はガードされてしまい、また反撃を食らってしまった。

 

エレファント

オルフェノク「があ、があ!」

 

正人「ぐあっ!」

 

正人にオルフェノクの連続攻撃が襲った。

 

正人「駄目だ、攻撃する暇がねぇ」

 

そして、オルフェノクの力を込めた一撃が正人に

直撃し、正人はまた吹っ飛ばされてしまった。

 

 

イリヤ「正人!」

 

正人「やべぇ、嘘だろ?」

 

倒れた正人にオルフェノクはまた攻撃をしようとした。

 

 

 

 

 

 

が、次の瞬間、オルフェノクに謎の拳が炸裂した。

 

オルフェノクは大きく吹っ飛んだ。

 

 

正人「えっ? な、何だ!?」

 

 

正人は何が起きたか全く分からなかった。

そして正人はその拳が出た方を見た。

 

 

 

 

 

するとそこには、車輪を付けた謎のロボットがいた。

 

 

 

正人「えっ?」

 

 

 

正人は突如出て来たロボットの車輪を見た。

 

 

正人「もしかしてお前、あの、バイク!?」

 

 

 

 

 




ファイズの話を書くので
次のキャスター戦までかなり間が開きます。

そして、オルフェノクにはちゃんと名前を書いていきます。


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考えるな!空想だ!

正人「ス、 スゲェ! かっけぇー!

本当にあのバイクかよ? スゲェかっけぇー!」

 

エレファント

オルフェノク「うぅ、」

 

 

オルフェノクは立ち上がる。

しかし、オートバジンはオルフェノクに向け、

弾丸を放つ。

 

エレファント

オルフェノク「ぐおお!」

 

正人「スゲェ、銃も撃てるのか!

よし、サポート頼むぜ」

 

正人はオルフェノクに攻撃をする。

オートバジンの攻撃のおかげでオルフェノクは

疲れていて、正人の攻撃がかなり効いている。

 

そして、オートバジンはオルフェノクに向け、

銃を撃った。その攻撃はオルフェノクに当たった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、オートバジンの攻撃はオルフェノクだけでなく、正人にも当たっていた。

 

 

正人「痛い、痛い、痛い! おい、止まれ!

頼むから止まってくれ!」

 

 

だが、オートバジンの銃攻撃はまだ止まらない。

 

正人「自分で止めた方が早い。 けど、どうやったら止まるんだ?」

 

 

 

 

すると正人はオートバジンについているスイッチのようなものに気付いた。

 

 

 

正人「これか?」

 

正人はスイッチを押した。するとオートバジンはバイクの姿に戻っていった。

 

 

 

 

正人「本当にバイクだったのか。てか、何で俺ごと撃つんだよ!?」

 

エレファント

オルフェノク「うぁー」

 

 

正人「うわっ!? そういや戦ってたんだ。忘れてた」

 

正人はオートバジンのせいでオルフェノクのことをすっかり忘れていた。

 

エレファント

オルフェノク「うぉー」

 

 

オルフェノクは正人に向かって突進する。

 

正人「そんな攻撃当たるかよ!」

 

 

正人はオルフェノクの突進を避け、蹴りを入れた。

 

正人「いくぞ! おらっ、おらっ、おらっ!」

 

正人は連続でオルフェノクを拳で殴った。

 

 

エレファント

オルフェノク「うぉー!」

 

オルフェノクは正人に攻撃する。

 

 

正人「当たんねぇよ!」

 

だがオルフェノクの攻撃は正人には当たらない。

 

正人「おらっ!」

 

 

 

正人はオルフェノクに飛び蹴りを食らわせた。

 

 

オルフェノクは正人の飛び蹴りで吹っ飛ばされた。

 

 

正人「これで決めてやる!」

 

正人は左腰についているファイズショットを取り出した。

 

 

 

 

 

ready

 

 

 

 

 

正人はファイズショットにミッションメモリーを入れた。 するとファイズショットから持ち手のようなものが出てきた。

 

 

 

正人はファイズショットの持ち手を持ち、ファイズフォンのenterボタンを押した。

 

 

 

 

 

 

exceed charge

 

 

ベルトのファイズフォンから、フォトンブラッドが線に沿ってファイズショットに流れた。

 

 

正人「いくぜ!」

 

正人はオルフェノクに向かって行った。

 

 

エレファント

オルフェノク「うぉー!」

 

オルフェノクは正人に横振りの攻撃をする。

しかし正人はこの攻撃に反応し、下に避けた。

 

正人「おらっ!」

 

 

正人はファイズショットを装着した右手でオルフェノクに正拳突きを食らわせた。

 

 

 

 

 

 

エレファント

オルフェノク「うあぁぁぁーーー!」

 

 

 

 

 

 

エレファントオルフェノクは前のオルフェノクと同様にΦの模様を浮かべ灰化し、消滅していった。

 

 

 

 

 

 

 

正人「ふぅー、終わった」

 

そう言い正人は変身を解除した。

 

 

イリヤ「ま、正人、終わった?もう終わったの?」

 

正人「あぁ、終わったけど」

 

 

ルビー「いや〜、凄いものを見せて貰いました。さっきの戦う姿はまさにヒーローでしたよ」

 

 

正人「いや〜、それほどでも・・あるな!」

 

イリヤ「あるの!?」

 

 

正人「そういえば、美遊、お前何で空から落ちて

来たんだよ?

もしかして、金髪野郎に飛ぶ練習だと

いうことで落とされたとか?」

 

 

 

すると美遊は少し頷いた。

 

 

正人「うーん、 そうだ、イリヤ!」

 

イリヤ「な、何?」

 

 

正人「お前が美遊に飛ぶ方法を教えろ」

 

 

イリヤ「えっ、別にいいけど」

 

 

正人「じゃあ、後のことは頼むぜ!」

 

正人はイリヤに美遊のことを任せ、奥の木の場所で休んでいた。

 

 

 

正人「いてて、さっきのでちょっと痛むな。」

 

 

正人はさっきのオルフェノクとの戦闘で少し体を痛めていた。

 

 

正人「このベルト、本当に凄い物だな。これどうやって出来てんだ?」

 

 

 

 

 

ガサッ

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、奥から音がした。

 

 

 

 

正人「誰だ!?」

 

 

 

 

秀「ん、俺だ。すまない、驚かせちゃったか?」

 

 

 

そこに居たのは秀だった。

 

 

 

正人「何だよ、秀かよ。オルフェノクかと思ったぜ」

 

 

秀「それより、美遊を知らないか? この辺りに落ちた

と思うんだが」

 

 

 

 

正人「あぁ、美遊ならあっちでイリヤと飛ぶ練習

してるぞ」

 

 

 

正人と秀はイリヤと美遊の所に向かった。

 

 

 

 

 

正人「おーい、イリヤ、どうだー?」

 

 

 

イリヤ「あっ、正人」

 

 

 

そこには転身を解いたイリヤと美遊がいた。

 

 

 

秀「あれ? 飛ぶ練習をしてるって聞いたんだが、何で

転身を解いているんだ?」

 

 

イリヤ「あ、それはちょっと、家に行くから」

 

 

 

正人「家? 何で家に行くんだよ?」

 

 

 

ルビー「まぁまぁ、行けば分かりますよ〜」

 

 

 

 

正人「?」 秀「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮家

 

 

 

正人「何だよ、これ?」

 

 

 

 

 

正人が見ている光景は、イリヤが家で美遊に魔法少女アニメ見せていて、美遊が 何、これ? という表情でアニメを見ているという謎の絵面だった。

 

 

 

 

秀「サファイア、これはどうゆうことだ?」

 

 

 

サファイア「この前、イリヤ様は、魔法少女は飛ぶも

のだとおっしゃっていました。そこで、

そのイメージの元となったものを知れば

美遊様も飛べるようになるのではと」

 

 

秀「そういう事か。 美遊、どうだ?これを見れば飛べ

るようになるか?」

 

 

 

美遊「・・・多分無理。これを見ても飛んでる原理が

分からない。具体的なイメージは繋がらない。

気球の様な浮力を利用しているようには見えな

いから、これは飛行機と同じ揚力を中心とした

飛行法則であると考えるしかない。でもそれだ

と揚力の--------------------」

 

美遊はいきなり、専門的なことを言い始めた。

 

 

何故かイリヤは頭を抱え出した。

 

 

正人「おーい、大丈夫かー?しっかりしろー」

 

 

秀「さすがに俺もこれは理解に苦しむ。原理が分から

なきゃ何も出来ない」

 

 

 

秀もアニメのことが分からないようだ。

 

 

 

 

 

ルビー「ルビーデコピン!」

 

 

 

いきなりルビーが美遊と秀の額に強烈なデコピンを

お見舞いする。

 

 

美遊「な、何を・・!?」

 

秀「何で俺まで?」

 

 

 

ルビー「まったくもぉ!美遊さんは基本性能は素晴ら

しいですが、そんなコチコチの頭じゃ魔法少

女は務まりませんよ!イリヤさんを見て下さ

い。理屈や工程をすっ飛ばして結果だけをイ

メージする。そのくらい能天気な頭の方が魔

法少女には向いているんです!」

 

 

イリヤ「なんか酷い言われようなんだけど!」

 

 

 

ルビー「そうですねぇ、美遊さんにはこの言葉を贈り

ましょう。

人が空想できること全ては起こりうる魔法事象

私達の想像主たる魔法使いの言葉です」

 

 

 

美遊「物理事象じゃなくて」

 

 

ルビー「同じことです!」

 

 

イリヤ「まぁ、つまりあれでしょ?

"考えるな!空想しろ!"」

 

 

イリヤの発言に美遊は納得できないと言った表情をする。

 

 

イリヤ「凄く納得いかないって顔ですね」

 

 

 

美遊「・・少しは考え方が分かった気がする」

 

イリヤ「う、うん!美遊さんなら大丈夫だよ、頑張って

!」

 

 

そう言って美遊と秀は立ち上がり、その場を後にする。

 

美遊「・・・じゃあ、また」

 

秀「じゃあな」

 

 

 

 

ルビー「行っちゃいましたね」

 

イリヤ「貴方は戦うなとか言われた昨日よりはだいぶ

前進かな?」

 

正人「そうだな」

 

 

ルビー「あとはお二人できちんと連携が取れれば言う

こと無しなんですが」

 

 

イリヤ「うん、そうだね」

 

 

 

 

 

 

次のカード回収まであと4日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この後の話はファイズの話です。

次のカード回収の話は少し後になります。


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紫の視線

正人「よし、ここでいいかな」

 

 

今、正人とイリヤは練習の為、人気が全くない場所に来ていた。

 

 

イリヤ「ねぇ、正人、この場所って本当に誰もいない

のかな?」

 

 

正人「あぁ、多分大丈夫だろ。てかお前こそ、何で

一緒に付いて来たんだよ?」

 

 

イリヤ「えっ、だって私も練習したいし、正人と一緒

にした方がいいかもしれないし、それに、」

 

 

正人「それに?」

 

 

ルビー「私も正人さんのそれがどのようなものか知り

たいですしー!」

 

 

正人「うわっ!」

 

 

いきなりルビーが喋り出した。

 

 

 

イリヤ「ちょっとルビー!何で人が話している時に急

に喋り出すの!?」

 

 

イリヤは顔を赤くしながら少しキレ気味で言う。

 

 

ルビー「いやはやー、私も正人さんのあれが一体何な

のか気になりまして。おやー?イリヤさん、

お顔が赤いですよ。まさか正人さんに付いて

行った理由ってもしかしてー?」

 

 

ルビーは全てを悟った様な顔をした。

 

 

 

 

イリヤ「いやー!お願いだからルビーは黙って!」

 

 

その刹那、イリヤはルビーを地面に叩き付けた。

 

 

 

正人「おーい、イリヤ。で、それに何なんだよ?」

 

 

イリヤ「えっ、いや、何でもない、何でもないから」

 

 

正人「そうか。じゃあ、早速始めるか」

 

 

 

5 5 5 standing by

 

 

正人「変身!」

 

 

complete

 

 

 

正人はファイズへと変身した。

 

 

 

正人「よし、さてと」

 

 

 

1 0 3 single mode

 

 

 

正人「あれだな」

 

 

正人は置いてあった空き缶目掛けて撃った。

 

 

正人「やっぱりすげぇなこれ」

 

 

イリヤ「ねぇ正人、他に何か機能はないの?」

 

 

正人「えっ?他の機能?えーと、あっ、これ何だ?」

 

 

 

1 0 6 burst mode

 

 

正人「また銃なのか?」

 

 

正人はまた空き缶目掛けて撃った。

 

 

正人「やっぱり、さっきと全然変わらn

 

 

 

 

ガァァァァァァン

 

 

正人「えっ?」 イリヤ「えっ?」

 

 

 

何と、さっき撃った銃とはまるで威力が違った。空き缶を木っ端微塵に爆発させた。

 

 

正人 イリヤ「えー!?さっきと全然違う!」

 

 

正人「イリヤ、俺分かったよ」

 

 

イリヤ「えっ?正人、何が分かったの?」

 

 

 

 

 

 

 

正人「これ・・・・何かすごい‼」

 

 

 

イリヤ「全然分かってないじゃん!」

 

 

正人とイリヤは話し合いを続けていた。

そのせいか、後ろにいるサングラスをかけた男の存在に全く気付いてなかった。

 

 

正人「いや、だってよ・・ん?」

 

 

正人は後ろにいるサングラスをかけた男のに気付いた。

 

正人「だ、誰だ?」

 

 

男「ガァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

正人「な、何だ!?」

 

 

 

男はいきなり叫びだした。

 

 

男「ガァァァ!」

 

 

その瞬間、男の体がオルフェノクと化していった。

 

 

正人「あいつ、オルフェノクかよ!?」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ぐがぁぁー!」

 

 

オルフェノクは正人に向かった。

 

正人「何!?」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

 

正人「望むところだ!」

 

 

正人も戦闘体勢にはいった。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「がぁっ!」

 

オルフェノクは正人に攻撃をする。

 

 

正人「よっと」

 

正人はオルフェノクの攻撃を難なく避ける。

 

 

 

正人 (よし。こいつの攻撃は大きいからかわすのが簡

単だ。)

 

 

正人「よっしゃー!今度はこっちだ。おらっ!」

 

 

正人はオルフェノクに正拳突きを仕掛けた。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「だぁっ!」

 

 

しかし、オルフェノクは正人の正拳突きを体で受け止めた。オルフェノクは微動だにしない。

 

正人「なっ!?」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「がぁ!」

 

正人「ぐっ」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「だぁっ!」

 

 

正人「がっ」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ごぁっ!」

 

 

正人「うぁぁ!」

オルフェノクの猛攻が正人に襲いかかった。

正人はオルフェノクの攻撃でかなり吹き飛ばされてしまった。

 

正人「チッ、だったら!」

 

 

ready

 

正人はファイズポインターにミッションメモリーを差し、右足に装着した。

 

 

exceed charge

 

 

正人「食らえ!」

 

 

正人はオルフェノクにフォトンブラッドを刺し、オルフェノクをロックした。オルフェノクは右手を構えた。

 

 

正人「どりゃぁー!」

 

 

正人は飛び、オルフェノクにフォトンブラッドをのせたキックを食らわせた。

 

正人「よしっ!」

 

 

 

しかし、オルフェノクは正人のキックを右手で受け止め、こらえていた。

 

 

正人「なっ!?」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァー!」

 

 

正人「がはっ」

 

 

オルフェノクは攻撃中の正人を左手で地面に叩き付けた。

 

クロコダイル

オルフェノク「がぁっ!」

 

 

正人「ぐぁっ」

 

怯んだ正人はオルフェノクの攻撃で吹っ飛ばされてしまった。

 

 

 

イリヤ「正人、大丈夫!?」

 

倒れた正人にイリヤが駆けつける。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ぐがぁー!」

 

オルフェノクは正人とイリヤへ向かって行った。

 

イリヤ「来ないで、せやっ!」

 

イリヤはオルフェノクに魔法弾を放った。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「だぁっ!」

 

しかし、オルフェノクはイリヤの魔法弾をも力任せにねじ伏せた。

 

 

イリヤ「えっ、嘘!?」

 

正人「くそぉ」

 

ready

 

正人はミッションメモリーをファイズエッジに差した。ファイズエッジから赤い剣が伸びた。

 

 

正人「うぉぉー!」

 

 

イリヤ「正人!」

 

 

正人「おらっ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ぐぉっ」

 

正人の攻撃にオルフェノクは少し怯んだ。

 

正人「おらっ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「がぁっ!」

 

 

お互いに攻撃が直撃し、少し後退する。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「グォォォー」

 

オルフェノクは両手に青い炎を纏わせた。

 

 

exceed charge

 

正人のベルトから線を沿って、フォトンブラッドが右手のファイズエッジに流れる。

 

 

正人「うぉぉー!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァー!」

 

 

正人のファイズエッジの攻撃、オルフェノクの攻撃がぶつかった。

 

 

そして、爆発した。

 

 

 

正人「がぁぁっ」

 

クロコダイル

オルフェノク「ぐぁー」

 

 

正人とオルフェノクは互いの攻撃と爆発で吹き飛ばされた。

 

そして、正人のベルトが外れ、変身が解除された。

 

 

正人「がはっごほっ」

 

イリヤ「正人!」

 

正人「ハァ、ハァ」

 

イリヤ「大丈夫!?」

 

正人「あぁ、大丈夫だ。なんとか倒したぜ」

 

イリヤ「正人、立てる?」

 

正人「大丈夫だって。 おっと」

 

 

正人は起き上がると少しよろけてしまった。

 

 

イリヤ「やっぱり大丈夫じゃないよ」

 

正人「いやいや、本当に大丈夫だって」

 

 

 

 

 

 

クロコダイル

オルフェノク「・・・ガァァッ、」

 

正人「なっ!?」 イリヤ「えっ!?」

 

 

オルフェノクはよろめきながらも立ち上がった。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァー!」

 

 

オルフェノクは正人に襲いかかった。

 

 

正人「ヤバい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、背後から黄色い光線が飛んできた。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「グガァァァァーー!!」

 

 

黄色い光線はオルフェノクに命中し、オルフェノクは灰化消滅した。

 

 

正人「な、何だ、さっきの?イリヤか?」

 

イリヤ「えっ?違う違う。私じゃないよ」

 

正人「じゃあ誰だよ?」

 

すると正人は背後に人の気配を感じた。

 

正人「おい、待て」

 

イリヤ「正人?」

 

 

正人は気配を感じた方向に走った。

 

すると人影が見えた。

 

正人「待て」

 

正人は人影を見た方に走って行く。

 

 

正人「あれ?どこだ」

 

正人は人影を見失ってしまった。

 

正人「ちくしょー、分かんなくなった」

 

 

イリヤ「正人ー」

 

そこにイリヤが来た。

 

イリヤ「正人、どうしたの?」

 

正人「さっき誰かがいた気がして、それを追っかけてたんだよ」

 

イリヤ「で、誰か分かったの?」

 

正人「いや、見失っちまったよ。くっそー、もうワケわかんねぇよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「危なかったな。一応、後を付いて行ってよかった。・・そろそろ、俺も戦うか」

 

 

 

 

 

 

次のカード回収まで残り3日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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9 1 3 カイザ

翌日

 

 

正人とイリヤは外に出ていた。

 

正人「いてて、」

 

イリヤ「正人、大丈夫?」

 

正人「さっきから大丈夫だって言ってるだろ。ちょっと痛いだけだって」

 

 

正人は昨日のオルフェノクとの戦闘で体が痛んでいた。

 

ルビー「おやおや正人さん、お痛みのようですね。でしたら、」

 

ルビーはどこからかデカイ注射器をだした。

 

ルビー「このルビーちゃん特製お薬を注射してあげましょう。これがあれば痛みも感覚も全て消えます!」

 

正人「いやいや消えちゃいけねぇやつがあんじゃねぇか!それよりも、また山で練習すんだろ」

 

イリヤ「うん、あそこ広いし、やり易いと思って」

 

正人「だったら早く行くぞ」

ルビー「もー、ノリが悪いですねー正人さんは」

 

正人「ノリなのかよ」

 

 

正人とイリヤは山に向かった。

 

 

 

 

正人「あっ、凛だ」

 

正人とイリヤはしばらく歩くと凛に会った。

 

凛「あら、イリヤに正人君じゃない。どうしたの?」

 

ルビー「何だ、年増女ですか」

 

凛「誰が年増女よ!」

 

ルビーはイリヤの髪の中に隠れた

 

 

イリヤ「これからちょっと山で練習するから今山に向かっているんです」

 

凛「ふーん、ちょうどいいわ。私も同行させてもらえない?イリヤのこと、気になるし、正人君のそれも気になるし」

 

イリヤ「はい、大丈夫です。正人もいいよね?」

 

正人「あぁ、別に構わねぇけど」

 

するといきなり、ルビーがイリヤの髪から出てきた。

 

ルビー「私は反対です!折角、二人きりのイリヤさんと正人さんのラブシチュエーションを見れると思ったのに、凛さんが来たら台無しですよー!」

 

すると凛はルビーをがっちり掴み取った。

 

凛「あんたには聞いてないわよー!」

 

凛はルビーを横に思いっきり引っ張った。

 

ルビー「暴力は反対ですー!」

 

凛とルビーは喧嘩を始めた。

 

 

正人(うわぁー、面倒くせー。付いて来ていいって言うんじゃなかった)

 

 

三人は山に向かった。

 

 

 

 

 

 

数分後

 

 

正人「よし、着いた」

 

正人達は山に到着した。

 

イリヤ「ねぇ正人、あっちに誰かいない?」

 

正人「あっ、本当だ」

 

そこには転身した美遊、秀、ルヴィアの三人がいた。

 

正人「おーい、そこで何やってんだよ?」

 

正人は美遊達に言った。

 

ルヴィア「ん、誰かと思えば貴方達ですか。見ての通り、練習ですわよ」

 

ルヴィアがそう言う。

 

イリヤ「こんにちは、美遊さん」

 

美遊「う、うん・・」

 

イリヤの挨拶に美遊はぎこちない言葉で返す。

 

正人「よぉ、秀」

 

正人も秀に挨拶をする。

 

秀「・・・・・・」

 

しかし秀は言葉を返さず、正人を睨み付けている。

 

 

正人「えっ、な、何!?」

 

秀「・・」

 

秀は正人達から離れていった。

 

凛「あれ?あの子、前に会ったときは笑って返さなかったっけ?」

 

イリヤ「正人、秀君に何かした?」

 

正人「いや、別に何もしてねぇよ。ただ話しかけただけだぞ?」

 

 

正人は秀が何を考えているのか分からず、悩んでいた。

 

 

 

秀「・・」

 

美遊「秀」

 

美遊は秀に呼び掛けた。

 

秀「何だ、美遊?」

 

美遊「秀、最近様子が変。さっきの態度といい、秀、何かあったの?」

 

秀「お前には関係無い。それより、練習に集中したらどうだ」

 

秀は美遊からの質問に答えずごまかすように言葉を返す。

 

美遊「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イリヤ「ふぅー、練習はこんなところかな」

 

凛「そうね。イリヤも力の使い方が上手くなったんじゃない」

 

イリヤ「はい、ありがとうございます」

 

 

ルヴィア「美遊、秀、今日の練習は終わりですわ」

 

美遊「はい・・」

 

美遊は転身を解除した。

 

 

 

 

 

凛「正人君、貴方のそれ、ちょっと見せて」

 

正人「えっ?別にいいけど」

 

 

正人は凛にファイズギアを渡そうとした。

が、その時

 

 

???「ガァァァ」

 

何かが正人に向かってきた。

 

凛「きゃあ!」

 

正人「何だよ!?」

 

クロコダイル

オルフェノク「グガァァァ」

 

 

そこにいたのは昨日、戦ったオルフェノクだった。

 

正人「なっ、あいつ、まだ生きてたのか!?」

 

イリヤ「えっ!?あれって昨日倒さなかったっけ?」

 

凛「いたた、きゃあ!何よこいつ!?」

 

ルヴィア「何なんですの、あの化け物は!?」

 

正人「あー、パニックだ。イリヤ頼む、どうかテキトーに説明しといてくれ」

 

イリヤ「え?わ、分かった」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァ!」

 

正人「うわっ、危ね!」

 

正人はオルフェノクの攻撃をギリギリで避けた。

 

 

正人「あの野郎」

 

 

5 5 5 standing by

 

 

正人「変身!」

 

complete

 

 

正人はファイズへと変身した。

 

 

ready

 

 

正人はファイズエッジにミッションメモリーを差した。

 

正人「おらっ!」

 

正人はオルフェノクにファイズエッジで斬りかかった。

 

クロコダイル

オルフェノク「グゥ、」

 

だがファイズエッジの斬撃を受けたオルフェノクは倒れることなく、踏ん張った。

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

正人「くっ」

 

オルフェノクの攻撃を正人はファイズエッジでなんとか防ぐ。

 

正人「チッ、こいつ、前より硬くなってやがる。あんま効いてねぇ」

 

クロコダイル

オルフェノク「ゲァァ!」

 

正人「が、」

 

オルフェノクの攻撃で正人は後方にとばされた。

 

正人「くっ、だったら離れてやるか」

 

正人はファイズエッジからミッションメモリーを外し、ファイズフォンに戻した。

 

1 0 6 burst mode

 

 

正人「喰らえ!」

 

正人はオルフェノクにファイズフォンの銃口を向け、放とうとした。

 

 

 

 

 

エキセタム

オルフェノク「ゲヤァァ」

 

正人「何!?」

 

 

が、何と地面からオルフェノクが出現し、正人のファイズフォンを弾いてしまった。

 

 

正人「何だよお前!?」

 

エキセタム

オルフェノク「ゴギャァ」

 

エキセタムは正人に襲いかかった。

 

正人「チッ、おらっ!」

 

正人はエキセタムに攻撃を加える。エキセタムは正人の攻撃に防戦一方である。

 

正人「おらっ、おらっ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「グガァァ!」

 

正人「がぁっ!?」

 

クロコダイルは正人がエキセタムを攻撃しているところに背後から襲った。

 

正人「くっ、おらっ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァー!」

 

正人「うわぁっ」

 

正人はクロコダイルに攻撃するが、クロコダイルは正人の攻撃をねじ伏せる程の攻撃で正人を吹き飛ばした。

 

 

正人「痛ぇ、クソッ何かねぇのか?」

 

正人は対抗できる術を考える。その時、

 

 

イリヤ「正人!」

 

正人「イリヤ!?」

 

イリヤ「これ!」

 

イリヤは正人にファイズフォンを投げ渡した。

 

正人「あぁ、サンキュー、イリヤ」

 

エキセタム

オルフェノク「ゲギャァ!」

 

エキセタムが正人に向かってくる。

 

正人「喰らえ!」

 

 

エキセタム

オルフェノク「ゲァァ!?」

 

ファイズフォンの銃撃がエキセタムに直撃した。

エキセタムはその場に倒れた。

 

正人「よし」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァー!」

 

正人「おっと、これで一対一だな」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

正人「うらっ!」

 

正人とクロコダイルの一対一の攻防が始まった。

 

 

 

 

 

エキセタム

オルフェノク「グゥ、ゲギャァー!」

 

イリヤ「きゃあ!」

 

エキセタムはイリヤ達がいる方向に攻撃をした。

 

正人「なっ、イリヤ!」

 

イリヤ「いたた、きゃー!」

 

エキセタムはイリヤ達がいる場所に向かっていった。

そして、その方向には美遊がいた。

 

美遊「しまった」

 

正人「美遊!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

正人「クソッ、邪魔だ!」

 

美遊のところに行きたいが、正人はクロコダイルの邪魔で助けに行けない。

 

イリヤ「美遊さん!」

 

サファイア「美遊様!」

 

ルヴィア「ダメです、間に合いませんわ!」

 

 

エキセタムは美遊のすぐ近くまで迫っていた。

そして、エキセタムが美遊に手を出そうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秀「ハァッ!」

 

エキセタム

オルフェノク「ギャァ!?」

 

美遊「?」

 

イリヤ「え?」

 

正人「なっ!?」

 

だがその時、秀がエキセタムに蹴りを喰らわせ、美遊を守った。

 

 

美遊「秀?」

 

秀「美遊、大丈夫か?」

 

美遊「だ、大丈夫・・」

 

秀「そうか、良かった。 美遊、下がってろ」

 

 

 

 

すると秀は自分のバッグから、ベルトを取り出した。

正人のファイズギアにそっくりなベルトを

 

 

正人「えっ!?あれ、俺のと同じベルト?」

 

 

秀「ここから先は俺も参戦させてもらう」

 

 

 

 

 

9 1 3 standing by

 

 

 

 

 

 

秀「変身!」

 

 

 

complete

 

 

 

イリヤ「えー!?」

 

美遊「!?」

 

 

正人「変身だって!?」

 

 

 

 

秀の体は、ベルトから出た二本の黄色い線に纏われ、

カイザへと、変身を遂げた。

 

 



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甦る怪物



非ログインユーザーの方でも感想が書けるように設定しました。


正人「な、何で秀が!?」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァ」

 

正人「ぐっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エキセタム

オルフェノク「ゲァァ!」

 

エキセタムは秀に攻撃を仕掛ける。

 

秀「ハァッ!」

 

が、秀はエキセタムの攻撃を防ぎ、逆に攻撃を喰らわせる。

 

エキセタム

オルフェノク「グガ、ゲァァ」

 

エキセタムは槍を出し、秀に再び攻撃を仕掛ける。

 

だがこれも秀は難なく防ぐ。

 

秀「そんなものか」

 

エキセタム

オルフェノク「ガッ!?」

 

秀「セァッ!」

 

秀はエキセタムを蹴り飛ばした。

 

 

エキセタム

オルフェノク「グガァ」

 

 

 

burst mode

 

秀はカイザブレイガンのレバーを引き、ガンモードにした。

 

秀「とどめだ」

 

秀はカイザブレイガンの引き金を引いた。

 

 

エキセタム

オルフェノク「ガッ、ゲャッ、ゲァァ!」

 

 

 

エキセタムは秀の銃撃を受け、灰化消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

正人「ガッ」

 

正人はクロコダイルの攻撃を前に劣勢へと追い込まれていく。

 

クロコダイル

オルフェノク「ゲァァ!」

 

正人「クソッ!」

 

 

 

 

 

 

秀「たく、手間を掛けさせるな」

 

 

そう言い秀はカイザブレイガンをクロコダイルに向け、引き金を引いた。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!?」

 

正人「!?」

 

秀の銃撃はクロコダイルの体に直撃した。

 

 

秀はクロコダイルの方へと走って行く。

 

 

 

ready

 

 

秀はカイザブレイガンにミッションメモリーを差し、ソードモードにし、剣へと変えた。

 

 

 

秀「セァッ!」

 

秀はカイザブレイガンでクロコダイルに斬りかかった。

 

クロコダイル

オルフェノク「グゥ」

 

秀「ダァッ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァ」

 

秀「ハァッ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

 

クロコダイルは秀の斬撃で吹っ飛ばされた。

 

クロコダイル

オルフェノク「ガッ、グゥ」

 

 

秀「そろそろだな」

 

そう言い秀はカイザフォンのenterボタンを押す。

 

 

 

 

exceed charge

 

 

カイザフォンから流れる黄色のフォトンブラッドが線を沿って秀の右手のカイザブレイガンへと流れた。

 

 

秀「大人しくしていろ」

 

秀はカイザブレイガンの引き金を引く。

すると、カイザブレイガンから一本の黄色い光線が出た。その光線はクロコダイルに命中し、体をロックした。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガッ、ガ、」

 

秀「終わりだ」

 

秀は黄色い光線となってクロコダイル目掛けて向かっていく。

 

 

秀「ハァッ!」

 

そして、秀のカイザブレイガンの斬撃がクロコダイルの体を貫いた。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァァァァー!!」

 

 

クロコダイルの体から、黄色いΧの記号が浮き上がり、クロコダイルは断末魔をあげて灰化消滅した。

 

 

 

 

秀「ふぅ」

 

秀は変身を解除した。

 

正人「おい秀!」

 

秀「何だ?」

 

正人「どういうことだよ?さっきから急に冷めた態度とったり、俺と同じベルトを使って変身したりと、説明しろよ!」

 

秀「お前に言う必要は無い」

 

正人「何だと!?」

 

イリヤ「待って、二人共落ち着いて」

 

今にも喧嘩になりそうな二人をイリヤは止めにいく。

 

秀「まぁ、俺の態度については教えてやる。俺はしばらくの間、お前を観察していた」

 

正人「観察?何でだ」

 

秀「ファイズギアを手にいれたお前がどんな奴か確かめる為だ」

 

正人「おい、ファイズギアって何だよ?」

 

秀「お前が持っているベルトとファイズフォンのことだ。ちなみに、俺が持っているのはカイザギアだ」

 

秀は正人にギアのことについて説明した。

 

 

 

 

秀「少し話が逸れたが、俺がお前を観察しやすくする為に親しみやすい性格で近づいた。そして、ある程度分かって観察する必要も無くなったから、元の性格に戻しただけだ」

 

 

正人「何だよそれ、嫌な奴だ」

 

秀「何とでも言え」

 

正人「こいつッ!」

 

 

ルヴィア「美遊、秀、帰りますわよ」

 

美遊「・・はい」

 

ルヴィア「それと秀、貴方にはそれについて説明してもらいますわよ」

 

秀「はい、分かる範囲までなら説明します」

 

 

秀達はその場を立ち去って行った。

 

 

正人「くっそ、何なんだよあいつ!」

 

イリヤ「正人、ちょっと落ち着いて」

 

正人「落ち着いてられるかよ、俺はあいつが気に食わねぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

正人「おいイリヤ、またあそこで練習するのかよ?」

 

イリヤ「別にいいでしょ。何か問題でもあるの?」

 

正人「いや、別に無いけど」

 

イリヤ「だったら早く行こう」

 

 

正人とイリヤは練習する場所へ行く為に川にかかる橋を渡ろうとした。そこには珍しく人は一人もいなかった。

 

 

 

正人「ちっ、秀の野郎」

 

イリヤ「正人、いくら何でもそんなに秀君のことを悪く言うのはちょっと」

 

正人「けどよ、あんな性格悪い奴見たことねぇよ」

 

 

 

秀「誰の性格が悪いだって」

 

正人「あっ」 イリヤ「あっ」

 

 

そこには秀と美遊がいた。

 

イリヤ「美遊さんと秀君も練習に?」

 

美遊「まぁ、そんなところ」

 

 

正人は秀をずっと睨み付けている。

 

秀「何だ?」

 

正人「秀、俺はお前が気に食わねぇ!」

 

秀「言いたい事はそれだけか?」

 

正人「あぁ、そうだ」

 

秀「馬鹿馬鹿しい」

 

正人「何だと!?」

 

イリヤ「あー、また始まった」

 

 

 

???「ガァァ!」

 

秀「何!?」

 

正人達の前にまたクロコダイルがあらわ現れた。

 

イリヤ「ま、また!?」

 

美遊「何で!?」

 

正人「どういうことだよ!?あいつは昨日倒しただろ?」

 

秀「蘇生できるオルフェノクか、厄介だな」

 

 

正人「くそ」

 

5 5 5 standing by

 

 

正人「変身!」

 

complete

 

正人「よし」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

クロコダイルは正人へ突っ込んで行く。

 

正人「ぐっ、」

 

クロコダイル

オルフェノク「グガァ!」

 

正人「が、」

 

正人はクロコダイルの攻撃をもろに喰らってしまう。

 

クロコダイル

オルフェノク「ガッ」

 

クロコダイルは両手を広げ、正人を挑発する。

 

正人「この野郎!」

 

だがクロコダイルは正人の攻撃を体で受けきった。

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァ!」

 

正人「ぐあっ」

 

 

イリヤ「正人」

 

秀「やっぱり一人では無理があるか」

 

 

9 1 3 standing by

 

 

秀「変身」

 

 

complete

 

秀はカイザへと変身した。

 

 

秀「ハァッ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「グゥ、」

 

秀はクロコダイルに拳をぶつける。

 

 

正人「おい」

 

秀「何だ?」

 

正人「どいてろ、俺一人でやる」

 

秀「何をふざけたことを言っている」

 

正人「うるせぇ、俺一人でやるって言ってんだよ!」

 

そう言うと正人は一人でクロコダイルへと突っ込んで行ってしまった。

 

秀「そうか、勝手にしてろ」

 

イリヤ「そんな、正人!何でムキになってるの!?」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

正人「くっ、負けるかよ!」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァ」

 

クロコダイルは大剣を生成した。

 

クロコダイル

オルフェノク「グガァ!」

 

正人「ぐあっ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

正人「がはっ!」

 

正人はクロコダイルの大剣の攻撃で吹き飛ばされてしまう。

 

 

正人「負けねぇ」

 

ready

 

正人はファイズショットにミッションメモリーを差し込む。

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァー」

 

クロコダイルは大剣に自らのエネルギーを纏わせる。

 

exceed charge

 

 

正人「うおぉー!」

 

正人はファイズショットを構え、クロコダイルに突っ込んで行く。

 

クロコダイル

オルフェノク「グガァァァ!」

 

クロコダイルの大剣の一撃は正人に直撃し吹っ飛ばし、正人の変身を解除させた。

 

イリヤ「正人!」

 

正人「がぁっ!」

 

正人は川に落ちていった。

 

 

イリヤ「正人ー!」

 

正人の姿は川の底に消えた。

 



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救済

今回は話の都合上、かなり短くなってしまってます。
申し訳ありません。このような短文で。


イリヤ「正人、正人ー!」

 

ルビー「イリヤさん、危ないです!逃げて下さい!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガッ」

 

クロコダイルはイリヤに近づく。

 

秀「ハァッ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガ、」

 

するとそこに秀はクロコダイルに蹴りをいれる。

 

 

秀「二人は早くあいつを探せ。後から俺も行く」

 

美遊「分かった。イリヤスフィール、早く」

 

イリヤ「う、うん」

 

 

イリヤと美遊は正人を探しに行った。

 

 

 

 

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァ!」

 

秀「くっ」

 

クロコダイルは大剣で秀に攻撃を仕掛ける。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「グガァァ!」

 

クロコダイルは大剣を大きく振る。

だがこれを秀は避けた。

 

秀「セァッ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「グゥ、」

 

秀は大剣を振った隙をつき、正拳付きを喰らわせた。

 

秀「ハァッ!」

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァッ」

 

 

1 0 3 single mode

 

 

burst mode

 

秀はカイザブレイガンのレバーを引いた。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァー!」

 

クロコダイルは秀に突っ込んで行く。

 

 

秀「馬鹿が」

 

 

秀はカイザフォンとカイザブレイガンの引き金を引く。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガッ、グガッ、ガァァ!、」

 

 

カイザフォンとカイザブレイガン、二つの銃撃がクロコダイルを襲った。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「グゥ、ガァ」

 

秀「まだ立つのか、しぶといな」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「グゥ、ガァァァ!」

 

 

クロコダイルは大剣を構え、秀に向かって行く。

 

 

ready

 

秀はカイザショットにミッションメモリーを差す。

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァー!」

 

 

クロコダイルは大剣を振るも、秀には命中しない。

 

 

exceed charge

 

 

秀はenterボタンを押した。

 

秀「どうした、来いよ」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「グガァァァァー!」

 

 

クロコダイルは大剣の攻撃を秀に繰り出した。

 

 

秀「デヤァ!」

 

 

クロコダイル

オルフェノク「ガァァァー」

 

 

秀のカイザショットの一撃は大剣を粉砕し、クロコダイルを吹き飛ばした。

 

 

クロコダイル

オルフェノク「グゥ、ガァ!」

 

秀「なっ!?」

 

クロコダイルは橋から飛び降り、逃走した。

 

 

秀「くっ、」

 

秀は変身を解除した。

 

 

秀「俺も急ぐか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人(ん、どこだ、ここ?俺、川に落ちたんじゃ、)

 

 

正人「うわぁー!?」

 

 

正人は起き上がった。するとそこは使われていない、廃工場だった。

 

 

正人「あれっ、何で俺、こんなところに?」

 

 

???「あっ、目が覚めましたか?」

 

 

正人「えっ?」

 

 

そこには正人と同い年のような女性がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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刃の矛先

秀「おい、二人共」

 

 

イリヤ「秀君」

 

秀「見つかったか?」

 

美遊「いや、まだ」

 

 

秀「よし、急ぐぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「目が覚めましたか?それともまだ辛いとか」

 

 

正人「えっ、あっ、いや、大丈夫だ。それより、あんた誰だ?どうして俺を?」

 

正人は女性に質問をする。

 

 

???「す、すみません。わ、私は紗也、長田紗也といいます」

 

 

紗也は正人に自己紹介をする。

 

 

正人「そうか。俺は正人、衛宮正人だ」

 

 

紗也「正人さん。いい名前です」

 

 

正人「そ、そうか。それよりもあんた、どうして俺を助けたんだ?」

 

 

紗也「それは、川の近くを歩いていたら、川に正人さんが流れていて、それで」

 

正人「そういうことだったのか」

 

 

紗也「あの正人さん、何で川に流れていたんですか?」

 

正人「えっ、そ、それは、あの、ちょっと川の近くで遊んでたら足を滑らせて落ちちまって」

 

正人はオルフェノクのことなど言えるはずもなく、適当に誤魔化す。

 

 

紗也「そうでしたか、それは災難でしたね」

 

 

正人「あぁ、全くだ。けど、あんたのおかげで助かった。ありがとな」

 

 

紗也「いえ、私は当然のことをしたまでで、」

 

正人「いや、すごいことだよ。あんた、優しいんだな」

 

紗也「あ、ありがとうございます」

 

紗也は顔を赤くしながらお礼をする。

 

正人「いや、礼を言うのはこっちだ。俺、そろそろ行くわ。ありがとな」

 

紗也「はい。気をつけてくださいね」

 

 

 

 

正人はその場を立ち去ろうとした。すると、目の前に見知らぬ男性が立っていた。

 

 

正人「ん、誰だあんた?」

 

 

???「フシュルー」

 

 

次の瞬間、男はオルフェノクへと変貌した。

 

 

スネイル

オルフェノク「フシュシュ」

 

 

正人「なっ!?こんな時に」

 

 

スネイル

オルフェノク「フシュ!」

 

正人「うわっ」

 

正人はスネイルの攻撃を間一髪で避けた。

 

 

正人「くそ、」

 

スネイル

オルフェノク「フシュァー!」

 

正人「ぐあっ!」

 

 

正人はスネイルの攻撃を受けてしまい、吹き飛ばさる。

 

 

正人「痛ぇ、」

 

 

スネイル

オルフェノク「フシュル」

 

正人「ぐぅ、」

 

 

 

 

 

 

倒れた正人にスネイルが近づく。

すると、紗也が正人の前に立つ。

 

正人「な、何やってんだ!?殺されるぞ!」

 

 

紗也「わ、私は大丈夫です。私が貴方を守ります。だから、心配しないでください」

 

 

正人「あんた」

 

 

紗也「これ以上、正人さんに近づかないでください。近づかないでください!」

 

 

 

 

 

すると、紗也の顔に謎の模様が浮き出てき、オルフェノクへと変貌を遂げた。

 

 

正人「嘘、だろ・・何で!?」

 

 

 

クレイン

オルフェノク「ハァ!」

 

スネイル

オルフェノク「シュ!」

 

 

正人「何でだよ、何でだよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秀「いた!」

 

秀は正人を見つける。

 

イリヤ「正人!」

 

正人「おまえら」

 

 

秀「オルフェノク、しかも二体か」

 

9 1 3 standing by

 

 

秀「変身!」

 

 

complete

 

 

秀はオルフェノクの方へ向かって行く。

 

 

秀「ハァッ!」

 

スネイル

オルフェノク「シュァ、」

 

 

秀「セァッ!」

 

スネイル

オルフェノク「シャッ、」

 

 

スネイルは秀の攻撃を一方的に喰らってしまっている。

 

スネイル

オルフェノク「シュッ!」

 

秀「フッ、ハァッ!」

 

スネイル

オルフェノク「シャアッ」

 

 

秀「セァッ!」

 

スネイル

オルフェノク「シュウァー」

 

 

スネイルは秀の蹴りで後方へ飛ばされる。

 

 

スネイル

オルフェノク「フシュ、」

 

秀「フッ、」

 

 

ready

 

秀はカイザショットにミッションメモリーを差し込み、enterボタンを押した。

 

 

exceed charge

 

 

秀「サァッ!」

 

秀はスネイルにカイザショットの一撃を喰らわせる。

 

 

スネイル

オルフェノク「シュ、シャ、シェアーー!」

 

 

スネイルは灰化消滅した。

 

 

秀「次はお前だ」

 

 

クレイン

オルフェノク(!?)

 

 

秀「サァッ!」

 

クレイン

オルフェノク「アァ、」

 

秀は紗也に攻撃をする。

 

 

正人「なっ!?」

 

 

秀「フン!セヤッ!」

 

クレイン

オルフェノク「アァ!」

 

 

 

正人「ぐっ、」

 

 

 

私が貴方を守ります

だから、心配しないでください

 

 

 

 

正人「くっ、イリヤ、ファイズギアを貸せ、早く!」

 

イリヤ「えっ!?わ、分かった」

 

イリヤは正人にファイズギアを渡す。

 

 

正人(俺を守ってくれたあんたが何で・・)

 

 

イリヤ「正人?」

 

 

5 5 5 standing by

 

 

正人「・・変身」

 

 

 

complete

 

 

正人はファイズへと変身する。

 

 

ready

 

 

正人はファイズエッジにミッションメモリーを差し込む。

 

 

秀「ハァッ!」

 

クレイン

オルフェノク「ウァ!」

 

秀「セァッ!」

 

クレイン

オルフェノク「アァッ!」

 

 

 

正人「くっ、うおぉーー

 

 

 

 

 

 

 

ハァッ!」

 

 

秀「がっ!?」

 

 

正人のファイズエッジの斬撃は何と秀に当たった。

 

 

イリヤ「正人!?」

 

美遊「!?」

 

 

正人「オラッ!」

 

秀「ぐっ、」

 

正人「だぁっ!」

 

秀「があっ!」

 

 

クレイン

オルフェノク(ま・・正人さん)

 

 

正人「くっ・・」

 



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生きたいという思い

秀「ぐっ、何のつもりだお前!?」

 

 

ready

 

秀はカイザブレイガンにミッションメモリーを差し、ブレードモードにする。

 

 

正人「だぁっ!」

 

秀「フン!」

 

 

秀は正人のファイズエッジの攻撃をカイザブレイガンで受け止める。

 

正人「ハァッ!」

 

秀は再び正人の攻撃をカイザブレイガンで受け止める。

 

 

秀「セァッ!」

 

正人「ぐあっ、」

 

秀は正人に蹴りをいれる。

 

 

秀「ハァッ!」

 

秀はカイザブレイガンを振る。

 

正人「がっ、っ、でりゃあ!」

 

秀「がぁっ」

 

秀は正人のファイズエッジの突きで吹き飛ばされる。

 

 

秀「ぐっ」

 

 

burst mode

 

 

秀はカイザブレイガンをガンモードにし、引き金を引き撃つ。

 

 

正人「ぐぁっ?!」

 

 

秀の銃撃で正人は吹き飛ばされる。

 

 

秀「ハァッ」

 

秀は再び正人に向かって銃撃する。

 

 

正人「くっ」

 

battle mode

 

 

その時、オートバジンがバトルモードとなり、正人を銃撃から庇う。

 

 

秀「?!・・まぁいい、まずお前からケリをつけてやる」

 

 

クレイン

オルフェノク「?!」

 

秀は紗也にカイザブレイガンの刃を向ける。

 

 

 

秀「ハァッ・・がぁっ!?」

 

 

秀が紗也に攻撃しようとしたその時、オートバジンが秀に拳をぶつけた。

 

 

秀「ぐっ、がぁっ!」

 

 

秀はオートバジンの連続パンチを喰らい、吹き飛ばされた。

 

 

 

イリヤ「ちょっと正人!何でこんなことするの!?」

 

美遊「貴方、自分が何をしてるか分かってるの!?」

 

 

正人「いいからお前らは下がってろ!」

 

 

 

オートバジンは秀に追撃をしようとする。

 

 

ガァッ!!

 

 

が、突如出て来た謎の巨大ロボットに蹴り飛ばされる。

 

 

秀「これは使いたくなかったが、仕方ない」

 

 

そう言い、秀はロボットに飛び乗る。

 

 

オートバジンは体勢を立て直し、秀に銃撃を仕掛ける。が、これを秀はロボットの腕で守る。

 

 

秀「ハァッ!」

 

 

秀はロボットで攻撃をする。しかし、オートバジンはこれを避け、秀に向かって再び銃撃を始める。

 

 

秀「ぐっ、」

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「早く逃げろ、早く!」

 

正人は紗也押し、逃げるように言う。

 

 

秀「チッ、ん?」

 

秀は正人の方を見る。

 

 

秀「あいつ、まさか・・」

 

 

 

オートバジンは秀に容赦無く銃撃を繰り返す。

 

 

秀「ぐっ、なら」

 

 

秀が操作すると、ロボットがバイクへと変化した。

 

 

秀はそのまま逃走する。が、オートバジンはこれを追い、銃撃を続ける。

 

 

秀「くっ、」

 

 

物陰に逃げ込む。そしてこれをオートバジンが追う。

 

 

battle mode

 

 

秀は物陰でロボットに戻し、オートバジンを腕でガッチリと掴み上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「ハァ、ハァ、」

 

 

イリヤ「正人!どうしたの?おかしいよ」

 

正人「うるさ・・がっ!?」

 

 

その時正人にオートバジンが飛んでき、正人の変身が解除される。

 

 

秀「もう終わりだ」

 

 

秀はそう言い、変身を解除し、ロボットから飛び降りる。

 

 

秀「早く行け」

 

正人「・・」

 

 

秀は正人にそう言う。

 

 

秀「聞きたいことがあるんだろ、あいつから」

 

正人「・・・っ!」

 

 

正人はどこかへと走って行ってしまった。

 

 

イリヤ「ちょっと正人!?」

 

 

 

美遊「秀、大丈夫?」

 

秀「あぁ、大丈夫だ。けど、さっきのことだが、あいつが悪い訳ではないらしい」

 

 

イリヤ「えっ?秀君、それってどういうこと?」

 

 

秀「おそらく、あいつは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「・・どこだ。・・・・いた!」

 

 

 

正人は公園で紗也を見つける。

 

 

紗也「ま、正人さん・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「あんたに聞きたいことがあるんだ」

 

紗也「・・何ですか」

 

 

正人「何であんたはオルフェノクに?」

 

 

正人は紗也にそう質問する。

 

 

紗也「はい・・実は、三週間前に、私は交通事故に遭ってしまって、目が覚めたら私の体はこんなことになっていました」

 

 

正人「そうか・・」

 

 

紗也「私、人間が怖いんです」

 

正人「えっ?」

 

 

紗也「こんな化け物になってしまって、他人から怖がられることが怖くて、どうしてもあの時から人を避けてしまっていたんです」

 

 

正人「そうか・・」

 

 

紗也「でも、正人さんだけだったんです。私にこんなに接してくれたのは。化け物だと知っても私のことを助けようとしてくれて、正人さんは本当に優しい人なのですね」

 

 

正人「いや別に。あんたは俺を助けてくれた。俺を助けたあんたを俺が助けないでどうする。大したことじゃねぇよ」

 

 

紗也「いえ、正人さんは優しい人です。正人さんに会えて私の本当の気持ちが分かりました。・・化け物でも、人から怖がられようとも・・・それでも生きていきたい、人間として・・」

 

 

正人「そうか・・」

 

 

紗也「正人さん、本当にありがとうございました」

 

 

正人「あぁ、じゃあな。俺はあんたみたいな人が好きだぜ」

 

紗也「え・・?」

 

 

正人「また、会えたら会おうぜ」

 

 

紗也「・・はい!」

 

 

正人「じゃあな!」

 

 

正人は公園を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

紗也「ありがとうございます・・・正人さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「オルフェノクの中にはああいう奴もいるんだな」

 

正人は家に帰ろうとする。

 

 

正人「うぁ!?」

 

正人は誰かとぶつかってしまった。

 

 

正人「いてて、気をつけ・・

 

秀「気をつけるのはお前だ」

 

そこには秀がいた。

 

 

正人「なっ!?」

 

 

秀「立てるか?」

 

秀は正人に手を差し出す。

 

正人「うるせぇ、一人で立てるわ!」

 

正人は秀の手を無視し、立つ。

 

 

 

 

 

秀「さっきの戦いで、お前は俺に攻撃した」

 

正人「・・」

 

 

秀「すまなかったな」

 

 

正人「何でお前が謝るんだよ」

 

 

秀「分かってる。お前は俺に襲いかかった訳ではない、あのオルフェノクを庇ったんだろ」

 

 

正人「・・」

 

正人は無言のままだ。

 

 

秀「このことはあの二人に言っておいたから、お前の誤解は晴れるだろ」

 

 

正人「・・ありがとな」

 

秀「いや別に」

 

正人「なぁ、」

 

秀「何だ?」

 

正人「もし、人間の心が残っているオルフェノクに会ったら、お前ならどうしてた?」

 

 

秀「・・・」

 

秀は黙り込んでしまう。

 

正人「どうした?」

 

 

秀「いや、何でもない。・・おそらく、俺もお前と同じことをしていたと思う」

 

 

正人「そうか・・ヤベェ、早く帰らねぇとセラに怒鳴られる」

 

 

秀「忙しい奴だな」

 

正人「じゃあな」

 

秀「あぁ」

 

 

正人は家へと帰ってた行った。

 

 

 

 

 

秀「嫌な予感がするな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会社員「はぁー、残業も終わってもうくたくただ。家に帰って早く寝てしま・・

 

 

ドスッ!

 

 

会社員の背中に矢が刺さる。

 

 

会社員「がっ!?な、何だよこれ!?がっ、がぁ・・」

 

 

会社員は苦しみながら灰化した。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥッ、フゥッ」

 

 

秀「くそっ、間に合わなかったか」

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥッ?」

 

 

 

9 1 3 standing by

 

 

秀「変身」

 

 

complete

 

秀はカイザへと変身する。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥッ!」

 

 

フライングフィッシュは秀に矢を放つ。

 

 

秀「ハッ、セァッ!」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィッ!?」

 

秀は矢を避け、フライングフィッシュの武器を蹴り飛ばす。

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィッ」

 

 

フライングフィッシュは形勢が不利だと判断し、走って逃げる。

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥッ!?」

 

だが、秀は飛び、フライングフィッシュの前に立ち、逃走を防いだ。

 

 

秀「ハァッ!」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィャッ!」

 

秀はフライングフィッシュを蹴り飛ばす。

 

 

秀「そろそろ決めるか」

 

 

???「シャァッ!」

 

秀「ぐぁっ!?」

 

 

次の瞬間、秀はムチの攻撃を受けた。

 

 

秀「新手のオルフェノクか」

 

 

センチピード

オルフェノク「シェアッ!」

 

秀「ぐっ、」

 

センチピードは秀に連続でムチ攻撃を仕掛ける。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィャ、」

 

 

フライングフィッシュは隙を見て逃走する。

 

 

秀「待て!ぐぁっ!」

 

 

しかし秀はセンチピードのムチ攻撃でフライングフィッシュを追えない。

 

 

センチピード

オルフェノク「シャッ!」

 

秀「がっ!ぐっ、」

 

秀はセンチピードのムチ攻撃を左手に喰らってしまう。

 

 

burst mode

 

 

センチピード

オルフェノク「!?」

 

 

秀「くっ・・」

 

 

秀は銃撃をし、何とか逃走する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

センチピード

オルフェノク「チッ、」

 

 

センチピードは舌打ちをし、にんげんの姿へとなる。

 

 

???「あら、逃げられちゃったの?」

 

 

そこに謎の女性が近づいてきた。

 

???「えぇ、ですが、次は成功させますよ。・・・

・・ベルトの奪還を」

 

 



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迷いが生む弱さ

 

正人「はぁ・・」

 

 

イリヤ「正人、どうしたの?私もう怒ってないよ。誤解は解けたし」

 

 

正人「それじゃねぇよ。あいつに貸しをつくっちまったことだよ・・」

 

 

正人がイリヤにそう言う。

 

 

イリヤ「あ、そっち?・・・けど、私は知ってるよ。正人は優しいくて真っ直ぐな心を持っていることを」

 

 

正人「イリヤ・・」

 

 

イリヤ「けど、意地っ張りなところはどうにかしてほしいな」

 

 

正人「ぐっ・・一言余計だ。それより、今日で練習するのは最後なんだろ、んなこと言ってる場合じゃねぇだろ」

 

 

明日の深夜0時に正人達はカード回収を再び行う。その為に最後の練習を行おうとしていた。

 

 

イリヤ「だって正人がため息ついていたから心配で・・」

 

正人「俺は大丈夫だって」

 

 

 

 

二人はあーだこーだ言いながら練習を開始しようとする。

 

 

イリヤ「ルビー、練習始めよう」

 

ルビー「ハイ、ハイお任せあれー」

 

 

イリヤはルビーを手に取り、転身しようとする。

 

 

正人「たく、さっさと始めろよ・・ん?」

 

 

 

その時、イリヤの背後から矢が向かってきた。

 

 

正人「危ない!」

 

 

正人はイリヤをしゃがませ、矢を回避させた。

避けた矢は、地面へと刺さる。

 

 

イリヤ「ひっ!何!?」

 

正人「くそ、どこから・・」

 

 

 

???「フィッ!」

 

 

正人「!?」

 

 

正人は攻撃を避ける。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥィー」

 

 

正人「オルフェノク!?」

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィッ!」

 

 

フライングフィッシュは正人に矢を放つ。

 

 

正人「うわっ!」

 

 

正人は矢を回避する。

 

 

 

5 5 5 standing by

 

 

正人「変身!」

 

 

complete

 

 

 

 

正人「オラッ!」

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥッ」

 

 

正人はフライングフィッシュに攻撃を加える。

 

 

正人「オラッ!」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィャッ」

 

正人「オラッ!」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「ファッ、」

 

正人「ウラッ!」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「ギャッ!」

 

 

正人はフライングフィッシュに連続で殴り続ける。

 

 

正人「デヤッ!」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィャッ!」

 

 

正人はフライングフィッシュを蹴り上げた。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥァ、」

 

 

フライングフィッシュは地面に倒れ込む。

 

 

正人「うぉー!・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きていきたいんです・・人間として・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「ぐっ・・くそ・・・」

 

 

正人の頭の中で紗也のあの言葉が過る。

 

 

 

 

 

イリヤ「正人・・?」

 

 

 

正人はフライングフィッシュの前で止まってしまっていた。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィッ!」

 

 

フライングフィッシュは正人に矢を放つ。

 

 

正人「がぁっ」

 

 

フライングフィッシュの矢は近距離で正人に直撃する。

 

 

イリヤ「正人!」

 

 

 

 

 

正人「が、」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「ファッ!」

 

正人「ぐっ、」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥァッ!」

 

 

フライングフィッシュは再び正人に矢を放つ。

 

 

正人「ぐぁっ!」

 

 

正人はフライングフィッシュの矢撃で大きく飛ばされた。

 

 

正人「が、ぐ・・」

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィッ」

 

 

フライングフィッシュは倒れた正人に矢を向ける。

 

 

イリヤ「正人、どうして反撃しないの!?」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィッ」

 

 

フライングフィッシュはイリヤに矢を向ける。

 

 

イリヤ「ひっ!」

 

 

 

 

battle mode

 

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「ギャッ、ファッ!?」

 

 

その時、オートバジンがバトルモードとなり、フライングフィッシュに銃弾を撃ちまくる。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「グギャ、フィャッ!」

 

 

フライングフィッシュはオートバジンに矢を放ち反撃した。そして、その攻撃がオートバジンの胸部のスイッチに命中し、オートバジンはバトルモードを解除させられしまった。

 

 

 

正人「なっ!?」

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィッ」

 

フライングフィッシュは再び、正人に矢を向ける。

 

 

 

イリヤ「正人!」

 

イリヤは正人の元へ向かおうとする。

 

ルビー「駄目ですイリヤさん!そうするとイリヤさんまで危険です!」

 

 

ルビーがイリヤを止める。

 

イリヤ「そんなこと言ったって、このままだと正人が・・」

 

 

 

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「ファ」

 

 

正人「くっ・・」

 

 

フライングフィッシュ矢の引き金を引こうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秀「ハァッ!」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「ギャッ!?」

 

 

その瞬間、秀がフライングフィッシュに跳び蹴りを喰らわせた。

 

 

 

イリヤ「秀君!?」

 

 

正人「お前・・」

 

 

秀「フン、全く、情けないな」

 

正人「・・・」

 

 

秀「ノーコメントか」

 

 

 

 

9 1 3 standing by

 

 

 

秀「変身」

 

 

 

complete

 

 

 

秀はカイザへと変身した。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フゥァー!」

 

 

フライングフィッシュは秀に矢を放った。

 

 

秀「セァッ!・・ハァッ!」

 

 

秀はフライングフィッシュの矢をはたき落とし、武器を蹴り飛ばす。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「グッ!?、ゲャッ!」

 

 

フライングフィッシュは秀に打撃で挑むも、その攻撃は掠りもせず、カウンターをもらってしまう。

 

 

秀「ハァッ!」

 

 

秀はフライングフィッシュを掴み、空中へと投げ飛ばす。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「ファッ!?」

 

 

秀「ハッ・・・セヤッ!」

 

 

秀は投げ飛ばされ、滞空中のフライングフィッシュに飛んで、蹴りを喰らわせる。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「グガャ・・フャッ!」

 

 

秀「!?」

 

 

 

フライングフィッシュは下半身を魚のように変え、飛んで逃げていってしまった。

 

 

秀「チッ、またか」

 

 

秀は再び逃げられた悔しさに舌打ちをする。

 

 

秀「さてと・・」

 

 

秀は正人の元へ向かって行く。

 

 

正人「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「ぐがっ!?」

 

 

 

イリヤ「!?」

 

 

秀は正人を殴る。

 

 

 

秀「本当に腑抜けになってしまったみたいだな」

 

 

正人「ぐっ・・・」

 

 

正人は秀を睨み付ける。

 

 

秀「・・来いよ」

 

 



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目覚めよ覚悟

正人と秀は、互いに睨み合ったままだった。

 

 

 

ready

 

ready

 

 

正人と秀はそれぞれ、ファイズエッジ、カイザブレイガンにミッションメモリーを差し、ブレードモードへと変える。

 

 

正人「・・・」

 

秀「・・・」

 

 

 

 

 

正人「ハァッ!」 秀「セァッ!」

 

 

正人と秀はほぼ同時に攻撃を仕掛けた。

 

 

正人「ぐっ、」

 

秀「どうした、そんなものか?」

 

 

正人は秀の攻撃に押されている。

 

 

秀「さっきのオルフェノクとの戦い、見ていたぞ。途中で攻撃を止めるなんて、オルフェノクに情でも湧いたのか?」

 

秀は攻撃を続けながら正人に言う。

 

 

正人「ぐっ・・うるせぇ、お前だって知ってんだろ!オルフェノクの中に、人の心を持った奴だっていることを、オルフェノクが全員、化け物じゃねぇってことを!」

 

正人は秀の攻撃を受け止めながら反論する。

 

秀「・・甘いな」

 

正人「何だと?!てめぇはくだらねぇと思ってんのかよ!」

 

秀「くだらないとは思っていない、甘いと言っているんだ」

 

秀は正人の腹に蹴りをいれる。

 

 

正人「ぐがっ!?」

 

 

秀「ハァッ!」

 

正人「ぐっ、」

 

正人は秀の斬撃をギリギリでガードする。

 

 

秀「この際だ、お前の技量を直接確かめてやる」

 

正人「何だと!?」

 

 

秀「ハァッ!」

 

正人「デヤッ!」

 

 

正人と秀の攻撃は互いにぶつかり、相殺した。

 

 

秀「セァッ!」

 

正人「ダアッ!」

 

 

お互いの斬撃が火花を散らしてぶつかり合う。

 

 

秀「戦闘技術はまぁまぁだな」

 

正人「何を言ってんだ?!」

 

 

正人は秀に斬撃を繰り出すも、あっさりと受け止められた。

 

 

秀「だが、決定的に足りないものがあるな」

 

秀は正人の攻撃を気にせず、話を続けている。

 

正人「いい加減に黙って・・・・ガッ!?」

 

 

秀は正人に膝蹴りを入れる。

 

 

 

秀「それは・・戦う覚悟だ」

 

正人「が、ぐ・・」

 

正人は腹を抑えながら、地面に倒れ込む。

 

 

秀「お前、オルフェノクの中には人の心が残っている奴もいるって言ってたな。確かにそんな奴もいる。だからお前はあの時、オルフェノクに攻撃を止めたのか?」

 

正人「あぁ、そうだよ」

 

秀「いや、違うだろ」

 

正人「は!?」

 

 

秀は正人の返信に対して、即座に否定をした。

 

 

秀「お前は・・怖かったんだろ。オルフェノクを倒して、その罪を背負ってしまうことが」

 

 

正人「ぐ・・」

 

 

秀「やはりな・・惨めだな」

 

正人「うるせぇ!怖いんだよ・・仕方ないだろ・・」

 

 

秀「・・お前・・本当に腑抜けになってしまったみたいだな!」

 

正人「がはっ!?」

 

 

イリヤ「正人!」

 

 

秀は正人に蹴りを喰らわせ、ぶっ飛ばす。

 

 

正人「がっ、」

 

正人はふっ飛ばされた先の壁に衝突した。

 

 

正人「ぐ・・」

 

秀「お前は自分がやってしまった愚行に気づいていない。さっきの戦いでお前が攻撃を止めたせいで、イリヤスフィールの身に危険が生じた。それはお前も見ていたよな?」

 

正人「・・・」

 

秀「無論、お前も危なかった。俺が来ていなければお前とイリヤスフィールは死んでいた」

 

 

正人「くそ・・・」

 

 

秀「俺は最初に言ったはずだ。覚悟はしておけと・・・闘わなければ誰かが死ぬかもしれないんだぞ!!」

 

 

秀はカイザブレイガンを構える。

 

 

秀「戦う覚悟、罪を背負う覚悟が無いお前は・・ファイズとしてお終まいだ!!」

 

正人「ぐぁっ!」

 

 

正人は秀のカイザブレイガンの一撃で飛ばされ、変身が解除された。

 

正人「ぐ・・」

 

イリヤ「正人」

 

変身が解除され、倒れ込んだ正人にイリヤが駆け寄る。

 

秀「おい」

 

そう言い秀は正人の胸ぐらを掴む。

 

秀「今のお前に闘う資格はない。覚悟が無いなら今夜のカード回収に来るな!」

 

正人「・・・」

 

秀「話は以上だ」

 

秀は正人の胸ぐらを放し、その場を去った。

 

イリヤ「正人、大丈夫?ねえ正人」

 

正人「大丈夫・・だ」

 

正人はそう言い、立つ。

 

イリヤ「正人?」

 

正人「イリヤ・・しばらく一人にしてくれ」

 

正人はファイズギアを片手に、走り出した。

 

イリヤ「正人、どこ行くの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「・・・」

 

正人は赤く染まる夕焼けを見ながらぼーとしていた。

 

正人「確かに、十中八句・・いや、全部あいつが正しいか」

 

正人は秀とのことでまだ悩んでいた。

 

正人「俺・・どうすればいいんだよ・・・」

 

 

 

ウァァァ!!

 

突然正人の耳に人の悲鳴が聴こえてきた。

 

 

正人「!?何だ・・」

 

正人は悲鳴が聴こえた方へと向かった。

 

 

 

(まさか・・まさか)

 

 

正人は悪い予感を抱えながら悲鳴が聴こえた場所にたどり着いた。

 

アルマジロ

オルフェノク「ヴぁヴェア‥」

 

 

正人「オルフェノク!?」

 

そこには硬い外皮に覆われていて、まるでアルマジロのような外見をしたオルフェノクがいた。

 

 

アルマジロ

オルフェノク「ヴヴェァ‥」

 

「が・・あ・・」

 

 

正人「あいつ、人を・・やめろ!!」

 

正人はオルフェノクに体当たりする。

正人の体当たりが決まり、オルフェノクは人を離した。

 

 

正人「おい、大丈夫か・・あんた・・おい!」

 

「あ・・ぁ────

 

正人「え・・・」

 

その人は体が灰と化し、正人の目の前で崩れ去った。

 

正人「嘘・・だろ・・・

ハッ!?」

 

アルマジロ

オルフェノク「ヴァッ!」

 

アルマジロオルフェノクは呆然としていた正人に攻撃してきた。

 

正人「ぐぁ!?」

 

正人は避けきれず、地面へととばされた。

 

正人「が・・」

 

アルマジロ

オルフェノク「ヴウァッ!」

 

正人「クソッ!」

 

正人はオルフェノクの二度目の攻撃を避け、逃げる。

 

正人「ハァ、ハァ・・うぁっ!?」

 

正人は転び、地面に体をぶつけてしまう。そして、その拍子にファイズギアが地面に転がり出る。

 

正人「・・俺のせいだ・・俺が迷ってしまったせいで、もっと早く・・気づけたはずなのに・・」

 

正人は自分の愚かさに気づき、自虐の言葉を繰り返す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に言ったはずだ。覚悟はしておけと・・・

闘わなければ誰かが死ぬかもしれないんだぞ!!

 

 

 

 

正人「ッ!・・・」

 

正人の脳裏に秀のあの言葉が浮かんだ。

 

 

正人「そう・・だよな・・・本当に全部、あいつが正しい。分かってたのに・・なんで・・・」

 

 

 

ガア!

 

正人「!?」

 

オルフェノクが正人に飛び掛かってきた。

 

 

正人「ダアッ!」

 

アルマジロ

オルフェノク「ヴァ?!」

 

しかし、正人の蹴りが足に当たり、オルフェノクは態勢を崩し、放り投げられるように地面に激突した。

 

 

正人「迷っていたら死ぬ・・・だったら闘うしかない・・・人を守る為に!」

 

 

5 5 5 standing by

 

 

正人「変・・身!」

 

complete

 

 

正人は覚悟を決め、ファイズフォンをベルトに装着し、ファイズへと変身した。

 

 

アルマジロ

オルフェノク「ウヴァ…ヴァ!」

 

アルマジロは立ち上がり、正人へと勢いよく向かって行った。

 

正人「オラッ!」

 

アルマジロ

オルフェノク「グォ…」

 

だが正人の一撃は、アルマジロの勢いを殺すかのごとく、真っ正面からの打ち合いに勝利した。

 

正人「オラッ!」

 

アルマジロ

オルフェノク「ヴォ、」

 

正人「ハッ!」

 

アルマジロ

オルフェノク「ウヴァッ」

 

正人は畳み掛けるかのように打撃を繰り出していった。

 

正人「ダアッ!」

 

アルマジロ

オルフェノク「グォ、…ウヴァ!」

 

 

正人「何?!」

 

アルマジロはの攻撃の隙をつき、正人に覆い被さった。

 

アルマジロ

オルフェノク「ヴァ…」

 

正人「コイツ・・」

 

正人は逃れようとするも、重量のあるアルマジロの巨体とパワーがそれを難しくする。

 

 

???「フシャ!」

 

正人「な、危ね!」

 

正人の頭目掛けて矢がとんでくるも、正人はなんとか避けた。

 

正人「・・まさか!」

 

正人は矢がとんできた方へと目を向ける。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フシュ…シュ、」

 

そこには前回逃亡したフライングフィッシュが建物の上で銃を構えていた。

 

正人「アイツ、まだ俺のことを・・」

 

正人は矢の射撃から逃れたいが、アルマジロの押さえつけから脱出できない。

 

アルマジロ

オルフェノク「ヴウァ!」

 

正人「いい加減・・・

 

1 7 3 burst mode

 

 

どきやがれ!」

 

 

アルマジロ

オルフェノク「ウヴェァ!?」

 

正人はファイズフォンをバーストモードにし、アルマジロの巨体を強力な銃撃で吹き飛ばす。

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「シャッ」

 

フライングフィッシュは正人がアルマジロから逃れたのを見ると、建物から地面へと降りた。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フシュ…」

 

アルマジロ

オルフェノク「ウガァ…」

 

正人を囲むように、アルマジロとフライングフィッシュは正人の前後に立ち塞がる。

 

正人「・・・ッ!」

 

正人が舌打ちをしたその刹那―――

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「シャッ!」

 

フライングフィッシュは矢を放った。

 

正人「ハッ!」

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「シャッ!?」

 

だが正人はフライングフィッシュが放った矢を叩き落とし、拳を構え向かって行く。

正人「ダアッ!セァ!」

 

正人の攻撃はフライングフィッシュに決まり、銃を手放させた。

 

アルマジロ

オルフェノク「ウガァ!」

 

正人「がっ!?」

 

だがこの隙にアルマジロが正人の背に攻撃をする。

 

正人「ッ!何すんだ!」

 

正人は背後から襲ってきたアルマジロに連続で拳をぶつける。

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フシャ!」

 

正人「な!?」

 

正人はフライングフィッシュに後ろから羽交い締めにされる。

 

 

アルマジロ

オルフェノク「ウヴァ!」

 

アルマジロは羽交い締めにされている正人に拳を放った。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「シャッ!?」

 

だが、フライングフィッシュは正人に難なく振りほどかれ、アルマジロの攻撃の誤爆を喰らってしまった。

 

ready

 

この隙に正人はファイズポインターにミッションメモリーを差す。

 

アルマジロ

オルフェノク「ウガァ!」

 

正人「邪魔!」

 

正人は必殺技発動に邪魔なアルマジロを蹴り飛ばし、右足にファイズポインターを装着した。

 

 

exceed charge

 

 

ファイズギアから流れるフォトンブラッドが右足のファイズポインターにへと溜まる。

 

 

正人「ハッ!」

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フィヤ!?」

 

 

正人はファイズポインターが装着された右足をフライングフィッシュに向け、円錐形のフォトンブラッドで動きを止めた。

 

そして正人は大きく跳んだ。

 

 

正人「ハァーー!!」

 

 

正人のフォトンブラッドを纏った蹴りはフライングフィッシュの体を貫いた。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク「フイャー!!」

 

 

フライングフィッシュは叫びと共に、Φの模様を浮かべ灰化消滅した。

 

 

 

正人「ふぅ…

アルマジロ

オルフェノク「ヴァ!」

 

正人「ウァッ!」

アルマジロは剣と盾を装備し、正人に再び襲い掛かる。

 

 

アルマジロ

オルフェノク「ウガァ、ウヴァ!」

 

だがアルマジロの剣の攻撃は振りかぶりが大き過ぎるため、正人はこの攻撃をヒラリと避けていく。

 

 

正人「よし…いて」

 

正人は後ろに下がるとなにやら背中に何かがぶつかった。

 

正人「何だ?」

 

 

正人は後ろを見てみると、そこにはあのバイクがあった。

 

正人「何で?…まあいいや、丁度良い」

 

ready

 

正人はバイクのハンドルにミッションメモリーを差し、ファイズエッジにした。

 

アルマジロ

オルフェノク「ウガァ!」

 

アルマジロがまた攻撃をするも、正人はまたヒラリとかわした。

 

正人「ダアッ!」

 

これを避けると正人はファイズエッジでアルマジロに攻撃する。

 

アルマジロ

オルフェノク「グッ…ウヴァ!?」

 

アルマジロは盾で防御するも、ファイズエッジの斬撃は盾をも切り裂き、アルマジロに炸裂する。

 

 

exceed charge

 

正人「セァ!」

 

正人はアルマジロに向けファイズエッジからフォトンブラッドをぶつける。

 

すると、フォトンブラッドはアルマジロの周りを囲み、その空間の重力を不安定にし、アルマジロを浮遊拘束する。

 

 

正人「ハァ!ダアッ!」

 

正人はフォトンブラッドをのせたファイズエッジでアルマジロを斬り倒す。

 

 

アルマジロ

オルフェノク「ウガァー!!」

 

 

アルマジロも叫びと共に、Φの模様を浮かべ灰化消滅した。

 

そして正人は変身を解除した。

正人「……ふぅ、終わった」

 

正人はため息をつきオルフェノクの砂を掴む。

 

 

 

正人「あんたも人間だった……けど、人を守るためになら闘う。それが俺の覚悟だ」

 

そう言い正人は砂を手からこぼす。

 

 

 

イリヤ「あ!正人、やっと見つけた」

 

正人「イリヤ?」

 

 

イリヤは正人を見つけるとすぐさまに駆け寄った。

 

 

正人「お前…」

 

イリヤ「もー、心配してたんだからね!」

 

正人「……すまん。悪かったないろいろ迷惑かけちまって」

 

イリヤ「本当に迷惑だったよぉ」

 

正人「正直に言うなよ。悲しくなる」

 

イリヤの本音が正人にグサッと刺さる。

 

 

イリヤ「……帰ろ。正人」

 

正人「……ああ」

 

 

正人とイリヤは家へと帰っていった。



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GRUDGE MATCH

深夜

 

 

正人達は前回失敗してしまったカード回収を再び行う為に橋の下に集まった。

 

凛「いい?複雑な作戦立てても混乱するだけだろうから役割を単純化するわ。小回りの効くイリヤは陽動と撹乱担当、突破力のある美遊は本命の攻撃担当ね。…正人君と秀君は二人のサポートをお願い。上空へ飛んだらとにかく斉射挟撃の形を保ちつつ、なるべくイリヤ側の弾幕を厚くして、そうして敵の意識がイリヤに向いたら───接敵距離(クロスレンジ)に飛び込み一撃殺!」

 

正人「了解」

 

そう言い正人はファイズギアを取り出す。そして秀もカイザギアを取り出した。

 

 

5 5 5 standing by

 

 

9 1 3 standing by

 

 

正人「変身」

 

秀「変身」

 

complete

 

complete

 

正人と秀はファイズ、カイザにそれぞれ変身する。

 

 

イリヤ「ねぇ正人…」

 

正人「ん、何だ?」

 

イリヤ「あの、変身するときに何で変身って言うの?」

 

正人「…そんなの決まってるだろ、ヒーローはセリフを言ってから変身するのが基本だろ。ビル●アップ!!とかマッ●●大変身!!とか」

 

イリヤ「それはそうだね、いろいろとヤバいの言ってるけど…」

 

凛「ほらそこ!さっさと準備しなさい」

 

正人「はいはい」

 

凛は二人に準備をするように注意をする。

 

凛「よし、リターンマッチね、もう負けは許されないわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鏡面界

 

その世界の上にあるのは無数にあるおびただしい数の魔法陣、そして黒いフードを被った女…キャスターの敵しかいなかった。

 

 

凛「接界完了!一気に片をつけるわよ!」

 

ルヴィア「2度目の負けは許しませんわよ!」

 

凛とルヴィアの声を合図にイリヤと美遊はキャスターに向かって飛び、正人と秀はその二人についていくように走り出した。

 

正人「…なぁ秀」

 

秀「何だ?」

 

正人「美遊のあれ、飛んでるって言うより跳んでないか?」

 

秀「あぁ、魔力を足場にして跳んでいるんだ。あれは普通に飛ぶより効率的らしい」

 

秀は正人にそう説明する。

 

 

秀「そんなことに気にしていないで集中してろ」

 

正人「んだと!お前のそうゆうとこが気にくわねぇんだよ」

 

秀「うるさい」

 

正人と秀が言い合っていると、二人ともイリヤ達の下にたどり着いた。

 

秀「言っておくことがある」

 

正人「ん?何だよ…」

 

秀「オレのカイザギアはオマエのファイズギアよりパワーは高い。その反面、ファイズギアはカイザギアよりパワーは低いが機動力、瞬発力はカイザギアに勝っている」

 

正人「それが何だ?お前の方が力勝負に勝ってるって言いたいのか」

 

秀「そんなあからさまな挑発、オレはしない……さっき言ったこと、覚えてろ」

 

正人「はいはい、分かった分かった………あとよ、あんな飛んでたら俺らサポートできねぇだろ」

 

正人は上のイリヤ達を見ながらそう言う。

 

 

 

 

 

 

イリヤ「中くらいの…散弾!!」

 

イリヤは散弾をキャスターにばらまく、それを防いだキャスターの無防備な背後に美遊が向かった。

凛「タイミング合ってるわ!いける…!」

 

ルヴィア「やっておしまいなさい美遊!」

 

 

美遊「ランサー、限定(インク)

 

だが、ランサーのクラスカードをインクルードしようとした瞬間キャスターは美遊の目の前から姿を消した。

 

凛「えっ…?」

 

美遊「消え……

 

美遊が見せてしまった一瞬の戸惑いをキャスターは逃がさず、背後に現れ強襲し地面に叩きつけた。

 

正人「な…!?」

 

イリヤ「ミユさん!?」

 

ルビー『今のは…!?』

 

サファイア『申し訳ありません美遊様…!物理保護の強化が間に合わず…!』

 

美遊「大丈夫、大したこと……っッ!?」

 

美遊は大丈夫と言うも、左足を負傷しその痛みにより力が入らず立てないでいた。

 

サファイア『美遊様足を…!?』

 

美遊「このくらい…治癒促進(リジェネレーション)ですぐ………

 

だが、そんな無防備な美遊をキャスターが見逃す訳もなく、標準を合わせ、攻撃を開始する。

 

ルヴィア「逃げなさい美遊!そんな集中砲火を受ければ障壁ごと……!」

 

凛「あっバカ!」

 

凛の呼び止めを無視し、ルヴィアは美遊を助けまいと駆けつけていく。

 

 

美遊(逃げられ…ない……ッ!!)

 

美遊は死を覚悟し、悔しく瞳を閉じた。

 

 

だが、美遊にキャスターの攻撃が当たらなかった。不思議そうに思い美遊はそっと目を開けた。そこには………

 

 

秀「……大丈夫か?美遊」

 

美遊「秀……!?」

 

間一髪、秀が美遊を助けた。

 

秀「ギリギリだったな……立てるか?」

 

美遊「…問題ない、ケガはすぐ治る」

 

秀「そうか…」

 

正人「まったく…心臓に悪いぜ」

 

イリヤ「大丈夫?ミユさん」

 

二人のもとに正人とイリヤも駆けつけてきた。

 

秀「あぁ…もう大丈夫そうだ」

 

秀は二人に美遊の安全を伝える。

 

 

ルビー『いやはやーしかし参りましたね。さすが神代の魔女っ子(?)と言いますか……転移魔術まで使えるなんて反則ですよ』

 

正人「まったくだ!あれのせいで俺たちはろくにサポートもできな………そうだ……」

 

正人は愚痴をこぼす中、頭にある考えが降りてきた。

 

イリヤ「どうしたの?正人…」

 

秀「何かいい作戦でも思いついたのか?」

 

正人「……あぁ…そうさ」

 

正人はニヤリと笑いながら顔をあげる。

 

正人「おまえら……この作戦通りに動いてくれ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───上空ではイリヤと美遊がキャスター相手に再び魔法弾の打ち合いの空中戦を繰り広げていた。

 

凛「ちょっと……まだ続ける気!?同じ策は通用しないわよ!」

 

ルヴィア「一時撤退ですわ!戻りなさい美遊!」

 

しかしイリヤと美遊は二人の言葉を無視し攻防を続ける。

 

イリヤ「いくよルビー!」

 

ルビー『いつでもどうぞー』

 

イリヤはルビーを構え、キャスターへと向かっていく。

 

ルヴィア「イリヤスフィールが前に!?」

 

凛「だーっあのバカ!せめて役割分担くらい守れーッ!ていうか無意味よ!また転移で逃げられて……」

 

 

イリヤ(正人の言った通り……逃げられるのなら…どこに転移しても当たるような……弾幕を張る!!)

 

イリヤ「極大の……散弾!!!」

 

凛「!!(反射平面を利用して…!?)」

 

イリヤの放った散弾はキャスターの反射平面により、四方八方へと散らばっていく。

 

イリヤ(大きすぎる散弾じゃダメージは与えられない……でもこれで……敵の動きが一瞬止まるはず…!)

 

キャスターは乱反射した散弾に囲まれ、一瞬だけだが動きが止まる。

 

秀(そしてこの間に……奴の動きを完全に封じる!!)

 

 

exceed charge

 

秀はカイザブレイガンにチャージを完了させ、キャスター目掛けて放った。キャスターはXのフォトンブラッドにより拘束された。

 

正人(後は……トドメをさすだけ!!)

 

そして美遊はランサーのカードをサファイアに限定展開(インクルード)させ、拘束されたキャスター目掛けて突っ込んでいく。

 

美遊「刺し穿つ死棘の槍(ゲイボルク)!!!」

 

美遊が放った槍の一撃はキャスターの身体を貫通し、確実にトドメをさした。その後キャスターは消え、カードとなる。

 

サファイア『クラスカード[キャスター]…回収完了です』

 

美遊「戦闘終了…だね」

 

秀「……なんとかな…」

 

秀はそう言い一息つく。

 

正人「まぁ…俺のおかげでな!」

 

イリヤ「ハハ…」

 

ルビー『何言ってるんですか、正人さんは作戦言っただけで何にも動いてな……

 

正人「ウルセー!!」

 

ルビーの言葉をかき消すように正人は叫び、ルビーをがっちり掴んで引っ張る。

 

正人「仕方ねぇだろ!俺の攻撃じゃあいつには届かなかったんだよ……それにあんな奴倒すにはウルト●マンぐらいじゃなきゃ無理に決まってんだろ!!」

 

イリヤ「正人またヤバいこと言っちゃってるけど!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方…凛とルヴィア

 

 

凛「しかし2枚目で早くもこんな苦戦するとはね……先が思いやられるわ」

 

ルヴィア「情報が少なすぎるのですわ。敵の能力についても……そもそもこんな空間を作ってしまうカードについても」

 

凛「空間ね…ってそう言えば……」

 

ルヴィアとの会話の最中、凛はあることに気づく。

 

凛「カードを回収したってのに…空間の崩落がずいぶんと遅くない?」

 

ルヴィア「確かに…どういうことですの?」

 

凛の言うとおり、空間はカードを回収したらすぐに崩落が始まるのだが、そんな兆候もまるで無く、一向に崩落が始まることは無かった。

 

そして、二人はその異変に気をとられているせいで、背後から近づくもうひとつの脅威に気がつくことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォン!!!

 

正人「!!?」

 

突然まるで何かが爆発したような激しい音が正人たちにまで鳴り響く。そしてその音が聞こえた方向は、凛とルヴィアがいた場所だった。

 

正人「マ…マジかよ……!?」

 

秀「!!………」

 

イリヤ「ど…どういうことルビー……?」

 

ルビー『…最悪の事態です…』

 

美遊「あり得るの?こんなこと…!」

 

サファイア『完全に想定外…ですが現実に起こってしまいました…』

 

一同は驚きを隠せなかった。何故なら、最悪の事態が目の前で起きてしまったからだ。それは、倒れた凛とルヴィアの前に立つ、漆黒の剣を持った………………2人目の敵…!!

 

 



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選択肢は2つ…?

この前の番外編でも言った通り、この話から台本形式は廃止されました。これに意見、不満がある方は感想欄などで書き込みをお願いします。今後ともこの小説をよろしくお願い致します。


「おい!!」

 

正人は倒れた二人が血を流してるのに気付き、走り出そうとする。

 

「待て!」

 

秀が走り出した正人の足を掴み、止める……

 

「ワタァッ!?」

 

だが、正人は走り出した勢いのせいで顔面を地面に顔面大激突(グランインパクト)してしまう。

 

「な…何すんだ!?いてぇよ!」

 

「すまない……だが闇雲に近づくな、あの人らの二の舞になるかもしれないからな」

 

「け、けどあいつらが……!」

『落ち着いてください……生体反応あり!大丈夫、お二人は生きています!』

 

ルビーは二人の状況を確認し、一同に生きていることを伝える。

 

「生きてるか……」

 

「で、でもだったらなおさら……ッ」

 

「だからこそ!冷静に、確実に行動すべきなの……!」

 

「ミユさん……」

 

「ミユの言うとおりだ…一旦冷静になれ二人とも」

 

「…まず選択肢は二つ……即座に敵を倒すか、隙をついて二人を確保し脱出するか……」

 

美遊は三人に現状実行できる方法を話す。

 

「あの槍は?あれなら一撃必殺で……」

 

「だめ…今は使えない」

 

『一度カードを限定展開(インクルード)すると数時間はそのカードが使えなくなります』

 

『どうもアク禁くらうっぽいですね!』

 

「ライダーのカードは試してみたけど……単体では意味をなさなかった。キャスターは不明……本番でいきなり使うには危険が大きすぎる」

 

「加えて、アーチャーだっけ?あれは役立たずだ……」

 

『これは選択肢2番でいくしかなさそうな感じですか……』

 

ルビーの言葉に正人達は頷く。

 

「私が敵を引きつける。その間に右側から木に隠れて接近して二人を確保。即座にこの空間から脱出して」

 

「美遊、一人だとキツいだろ……オレも行った方がいい」

 

「シュウ……」

 

「こっちはちゃんとやっておく、行け!」

 

「わ…わかった!」

 

「おう!」

 

皆頷き合うとそれぞれ左右に分かれた。

 

美遊は上空に飛び、秀は地上から剣士との的確な距離をとる。

 

『ルヴィア様たちと敵の距離が近すぎます』

 

「大弾は撃てないか……(何にせよまずは……敵をおびき出す!)……速射(シュート)!!」

 

美遊は剣士に無数の魔法弾をぶつける。………が、剣士の周りに黒い霧が発生し、美遊の魔法弾が防がれてしまった。

 

「何!?」

 

『敵に損害なし、攻撃が届いていません……!』

 

「霧に阻まれた?あれはいったい……」

 

 

「なんだあれ?」

 

「ルビー、もしかしてまた反射平面とかいう……」

 

『いえ、魔術を使っている様子はありません。あの黒い霧は……まさか……』

 

 

一方……秀は……

 

「何なんだあの霧は……?美遊の攻撃を防いだということは……何らかの防御方法であることは確かだ。だが……」

 

burst mode

 

秀はカイザブレイガンをバーストモードにし、剣士に向け撃った。そして何と、その攻撃は先ほど美遊の攻撃を防いだ黒い霧を無視し、剣士の体に直撃し爆発した。

 

「効いた!?」

 

「やはりか……あの霧はオレの攻撃は防げないらしいな……」

 

だが爆発の中から剣士は姿を現し、秀に目を向け剣を構える。

(構えた……おそらくこっちに向かってくる。丁度いい、あの二人から離れ、時間稼ぎにもな………

 

ザン!!!

 

「なっ……!!?」

 

剣士は離れた秀に向け霧を纏わせた剣を振った。そしてその霧は鋭く邪悪な斬撃となり秀に放たれていった。

 

ready

 

秀はカイザブレイガンにミッションメモリーを差しブレードモードにする。

 

「ぐっ……ガァ!!?」

 

秀はカイザブレイガンで斬撃を受け止めるも衝撃は防げず、吹き飛ばされてしまう。

 

「シュウ君!?」

 

イリヤは声を上げた。するとその声に気付き、剣士がイリヤの方に向き斬撃を放つ。

 

「危ねぇ!!」

 

正人は素早くイリヤの前に立ちファイズエッジで斬撃を受け止めるが正人も衝撃に負け吹き飛ばされる。

 

「ぐァ……ッ!?」

 

「マサト!」

 

「大丈夫だ……いてぇけどよ」

 

「サファイア……あの黒いのは…!?」

 

『間違いありません、あれは……信じがたいほどに高密度な………魔力の霧です。あの異常な高魔力の領域に魔力砲が弾かれていたようです』

 

「飛ばしてきたのもソレか……魔術障壁じゃ無効化できない……!」

 

一方、イリヤに剣士がゆっくりと近づいてくる。

 

『追撃きます!立ってくださいイリヤさん!!』

 

ルビーが呼び掛けるもイリヤは恐怖で足が震え動けずにいた。

 

「う…あう……」

 

「何をしているの!?早く逃げて!!」

 

「あ……!」

 

「ウェリヤァー!!」

 

その時、正人が剣士に向かって突っ込んで行った。

 

「マサト!?」

 

「オラッ!!」

 

正人は剣士にファイズエッジを振りかざす。これを剣士は剣で余裕で防ぐ。

 

「……この野郎……!!」

 

正人はファイズエッジを強く握り押しきろうとするも剣士はそれ以上の力で正人との競り合いに勝利する。

 

(ぐっ……足止めすんのも命懸けかよ……!)

 

正人を振り切ると剣士はイリヤに再び斬りかかる。

 

「サファイア!!物理保護全開!!」

 

美遊は物理保護に全てをまわし、剣士の斬撃を受ける。

 

「…っ!!」

 

美遊は全力でガードするも、剣士の斬撃はそれを上回り美遊とイリヤをまとめて吹き飛ばした。

 

「ミ…ミユさ……

 

「平気、それよりあの敵……」

 

『まずいですね……とんでもない強敵です。魔力砲も魔術も無効。遠距離も近距離も対応可能。こちらの戦術的優位性(アドバンテージ)が真正面からことごとく覆えされています。直球ド真ん中で………最強の敵ですよアレ……!』

 

「最強……」

 

イリヤは恐怖に震え、発した言葉も弱々しくなっていた。

 

(戦意を……失いかけている。無理もないか……状況は最悪、今までの敵とは基本性能が違いすぎる。倒すどころか撤退すらさせてもらえない……!)

 

剣士はそんな満身創痍の二人に慈悲もなく冷酷に殺意を向けながら近づいていく。

 

「……ッ!近よんじゃねぇ!!」

 

そんな正人の言葉と共に、剣士は己の剣を振りかざしす。

 

その時────

 

 

exceed charge

 

「砕けろ!!」

 

ドガッ!!!

 

剣士の懐に秀が駆け寄り、金色の豪拳(グランインパクト)を喰らわす。そのパワーと衝撃により剣士は大きく吹っ飛んで行った。

 

「!!?」

 

「シュウ……」

 

「……遅れた」

 

「いったい何してたんだよ」

 

「あんな不意討ちを喰らったからな、しばらく気絶していた」

 

「……そりゃあ災難だったな」

 

「それでどうするんだ?撤退しようにも見逃してくれないぞあいつ」

 

「………撤退はしねぇ」

 

正人は秀を見てそう言う。

 

「何を言っているの!?あんなのには勝てない……今すぐ撤退すべき………

 

「じゃあできるのか?」

 

「………」

 

「あいつに勝つのは難しいさ……けど逃げるのも難しい。撤退することに集中してたらあいつの攻撃を防ぎきれずにGAMEOVER(ゲームオーバー)だ」

 

「けどマサト、私たちの攻撃が通用しないんじゃどうしようも………

 

「通用するさ」

 

「え……?」

 

「見てなかったのか?シュウの攻撃はあの黒い野郎に確実に効いていた。それにさっきぶっ飛ばされてまだ攻撃してこねぇ……確実にダメージがはいっているはずだ」

 

『成る程、シュウさんの力はマサトさんと同じく魔術とは関係がないもの……そうなればあの霧で防げなくても不思議ではありません』

 

「………細かいことは分からんがつまり、俺とシュウならあいつを倒せるってことだ!」

 

正人は秀の方に振り向き自信有りげにそう言い切る。

 

「カッコつけてる間にあいつはもう起きてしまってるぞ」

 

秀が指を指す方では黒い剣士がすでに剣を構え立っていた。

 

「攻めて来ない……警戒しているの?」

 

「やっと俺の強さがあいつにも分かったらしいな!」

 

「攻撃したのはオレだがな……」

 

 

「マサト……」

 

「心配すんな、ヒーローらしくカッコよく決めてくるからよ!」

 

「オレの足を引っ張るようなことはするなよ」

 

「だから、おまえはいつも一言余計に多いんだよ!!」

 

「事実を言ったまでだ」

 

「……だぁ!もう、さっさと行くぞ!」

 

正人と秀は黒い剣士の前に立ち対峙する。

 

 

「覚悟しろよ黒野郎!今から俺が相手だ………圧倒的な力、見せてやるぜ!!」

 

 

黒く冷酷なオーラを纏う漆黒の剣士。赤い熱血と、黄の冷静をもつ二人の少年戦士。今、この激しい二大勢力が激突する!!



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勝利を断つ勝利の剣

「よし、いっちょやってやるか!」

 

「はしゃぐな」

 

「うっせー、ソッコーでカタをつけてやるぜ!」

 

そう言って正人は一人で剣士に突っ込んで行った。

 

「…!?勝手に行くな!」

 

秀がそう言うも、正人はもう剣士に近づきファイズエッジを振りかざす。

 

「先制攻撃だ。喰らえ!!」

 

剣士は振られた正人のファイズエッジを自身の剣で防ぐ。

 

「…チッ、防いでんじゃねぇ!!」

 

剣士の防御に正人がキレる。

 

そして剣士は剣を大きく振り、正人を力任せにぶん投げた。

 

「ウォァー!!?」

 

投げられた正人は秀の方向に向かって飛んでいった。

 

「ジャマ」

「ワタァ!?」

 

飛んできた正人を秀は横に吹き飛ばす。

 

「イテテ……っておい!受け止めろ!」

 

「自業自得だ。だからはしゃぐなと言ったのに……」

 

「んだと……真正面からぶつかっていけば勝てるんだよ!」

 

「知らんわ!真正面からぶつかっていった結果がコレだ!……後はオレがやる」

 

そう言い秀はカイザブレイガンにミッションメモリーを差し、ブレードモードへと変える。

 

(真正面からじゃ勝機は薄い。距離を保ちながら撃つのが今の現状的に得策だ)

 

burst mode

 

秀はカイザブレイガンのレバーを引き、バーストモードにする。

 

そして剣士に向け引き金を引き、カイザブレイガンの銃撃をを放つ。カイザブレイガンの銃撃は剣士に当たると即座に爆発し、爆発は剣士を巻き込んだ。

 

だが……

 

 

そんな爆発の中から剣士は姿を現し、一直線に秀の方向に向かって剣を振るう。

 

「なっ……!?」

 

剣士の不意な攻撃に秀は戸惑うも、これを自身のカイザブレイガンで紙一重で防ぐ。

 

「ぐっ……!!」

 

だが、剣士の力を込めた剣は、秀の防御を徐々に上回っていき、圧されていく。

 

(馬鹿な、あの攻撃でダメージが入っていないのか!?……それより限界が……何なんだこいつの力は……この……ままだと……!!)

 

秀が剣士の攻撃を防ぎ続けるのも流石に限界が近づいてくる。今にも押し潰されそうなほどの圧力。秀の肉体は悲鳴をあげそうなほどになっていた。

 

(流石にもう無理………

 

「俺を忘れんなあ!!」

 

正人が突如二人に突っ込んでき、剣士の横腹にファイズエッジの斬撃を叩き込んだ。それでよろめいた剣士を今度は秀が、火花を散らすほどのカイザブレイガンの斬撃で吹き飛ばす。

 

「ハァ……ハァ……何故あの二人ではなくオレを助けた?今が最大のチャンスだったはずだ……」

 

「……そんなん決まってんだろ……お前の方がピンチだったんだぞ。助けなくてどうするんだ」

 

「……!?」

 

「まあ、俺に感謝しろよ」

 

「……さっきの失態の帳消しにはなるだろうな……」

 

「ったく、素直じゃねえなあ」

 

「ミユ!オレ達があいつを惹き付ける。その隙にあの二人を救出しろ!」

 

「わかった!」

 

秀に美遊は了解の返事をする。

 

「イリヤ!お前も頼む!」

 

「わかったよ正人!」

 

正人にイリヤも了解の返事をする。

 

「じゃ、行くぞ!」

 

「もうはしゃぐんじゃないぞ」

 

「分かってらあ!」

 

正人と秀は剣士に向かって飛び出した。イリヤと美遊はそれを確認すると、倒れた二人の下へと走り出す。

 

(よし、イリヤ達に攻撃しない。こっちに注意が集中してるな……)

 

正人が作戦の成功に安堵した次の瞬間───

 

 

ドガァ!!

 

「ひゃ!?」

 

「な……!!?」

 

剣士は黒い霧を纏わせた斬撃を飛ばした。飛ばした方向は、向かってくる正人と秀、二人を救出するために走っていたイリヤと美遊でもなく、倒れた二人の横に、当たるか当たらないかのギリギリの距離に斬撃を飛ばしたのだ。

 

突然の予想外の出来事に四人とも走り出した足を止めてしまう。

 

「あいつ……どこに攻撃してんだ!」

 

「落ち着け。あいつ……あの二人を囮にしている」

 

「ムカつく……ぶっ倒してやる!」

 

「ああ……二人とも、そこを動くな!」

 

秀はイリヤと美遊に動くなと指示をし、正人と共に剣士に向かって行く。

 

「正人、大丈夫かな……?」

 

『まあ、あの謎めいた力だとワンチャンあるんじゃないですか?』

 

「確かに、魔力とは関係のないあの二人の攻撃なら少なくとも勝機はある」

 

『ここは……あのお二方に勝負を任せるしかありませんね……』

 

 

剣士と二人の攻防戦は先程よりも激しさを増していた。スピードで勝負を決める正人、パワーで勝負を決める秀。この二人が合わされば、お互いの弱点をカバーし合い、隙が無い闘いができるのだが………この二人の息はまるで合わず、隙を無くすどころか隙だらけになってしまっている。こんな二人を相手にするのは剣士にとって造作でもなかった。そして、お互いに息が合わない故の隙を剣士がつき、斬撃で二人を弾く。

 

「……ッ!おい!あいつを倒すどころか一方的にやられてんじゃねえか!」

 

「うるさい!倒すと宣言したのはオマエだろ!」

 

「お前も「ああ」って頷いてたじゃねえか!俺に合わせろ!」

 

「オマエがオレに合わせろ!」

 

二人は剣士を放っておいて口論を始めてしまう。これを見たイリヤ達は呆れ顔をし、ルビーまでにも呆れ顔をされてしまう。

 

『あちゃー、あれじゃ連携どころじゃないですよ』

 

 

そんな二人に剣士は呆れ顔もせず、無表情で黒い霧を纏わせた斬撃を飛ばす。

 

「おわッ!?」

 

「ッ!あの攻撃さえなければ……」

 

「こうしてても埒が明かない………俺が行く!」

 

そう言い正人は剣士に向かって正面から突っ込んで行く。

 

「おい、バカ!」

 

「ハァ!」

 

正人は剣士に拳を喰らわせるも、剣士の分厚い鎧の前では効かず、剣の攻撃で後方へと弾き飛ばされる。

 

「ぐッ……」

 

剣士は弾き飛ばした正人に剣を向け、斬撃を飛ばそうとする。

 

「何も考えず無鉄砲に突っ込むな!」

 

burst mode

 

秀はカイザブレイガンのレバーを引き、バーストモードに変え、剣士を撃つ。だが、その銃撃は効かず、撃ってきた秀に振り向き攻撃対象を秀に変えた。

 

(マズい!……あの攻撃をされたら間違いなく避けられない………!)

 

秀は覚悟した。黒い霧を纏わして飛ばしてくるあの斬撃をされたらスピードが低いカイザギアでは確実に避けられない。そしてこれまでのダメージを考えると、直撃してしまえば致命的になってしまう。これを防ぎきらなければ奴に勝利することが限りなく不可能になってしまう。そんな秀の緊張の最中、正人は………

 

 

ready

 

ファイズポインターにミッションメモリーを差し込み右足に装着していた。

 

「背中を見せたな……覚悟しろ!!」

 

exceed charge

 

ファイズギアから紅いフォトンブラッドが排出され、それが右足のファイズポインターへと溜まる。そして、正人は秀に攻撃意識を向けた剣士の無防備な背後にフォトンブラッドを打ち付ける。円錐形のフォトンブラッドは剣士の背に命中し、動きを完全に封じた。

 

「アイツ……!」

 

ready

 

秀はカイザショットにミッションメモリーを差し込む。

 

「デリャァー!!」

 

正人は跳び、剣士に紅の光蹴(クリムゾンスマッシュ)を喰らわす。その攻撃によって剣士は吹き飛ばされる。そして、飛ばされた先には、右手にカイザショットを装着し、構えていた秀がいた。

 

exceed charge

 

カイザギアから黄色のフォトンブラッドが排出され、それが右手のカイザショットへと溜まる。

 

「今度こそ……砕けろ!!」

 

秀は飛んできた剣士を金色の豪拳(グランインパクト)で吹き飛ばす。吹き飛ばされた剣士は橋に激突する。その衝撃によって橋は崩壊し、剣士は崩れた瓦礫の下敷きとなった。

 

 

「………ッしゃー!!大勝利!!」

 

「危なかったがな……」

 

 

「……勝った……!?」

 

「すごい……!」

 

イリヤと美遊は二人の勝利に驚きを隠せなかった。ベルトの力は二人の想像を絶していた………だが……

 

「今のうちに二人を救出してカードを回収だ。早くしないとここが崩れ…………

 

ドガァ!!

 

 

「嘘っ……!?」

 

「あれを喰らってまだ……」

 

敵の敗因は正人と秀。二人によるものだった。魔術を防ぐことに特化した奴にとってベルトの力はイレギュラーであった。

 

だが、どれほど知略をめぐらせても、どれほど力で圧倒しても、たとえイレギュラーな者が現れようとも、確実に勝利を掴もうとも……………全てをひっくり返す絶対的な力がある

 

彼らがいったいどんな怪物と戦ってきたのか………その宝具の真名とともに知ることになる………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)

 

 

それは、彼らの勝利を断つ………勝利の剣だった。



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番外編 おふざけのCONTINUE


注意

この話は小説本編とは一切関係ありません。

仮面ライダーを見ている人にしか分からないネタを含んでいます。

キャラがかなり崩壊します。


それでもいい方はご覧になってください。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「・・で、話って何だよ?」

 

 

正人は秀に大事な話があると呼び出された。

 

 

秀「よく聞いてくれた。ではっ!早速、話をしよう!!」

 

 

秀はいつものクールな感じとは違い、気持ち悪いぐらいハイテンションであった。

 

 

秀?「まず始めに〜〜

 

正人「ちょっと待ったー!」

 

 

秀?「何だ?」

 

正人「お前・・どうした!?」

 

秀?「どうしたって、いつも通りだー!ハーハッハッハー!!」

 

 

明らかに秀の様子がおかしい。

 

 

正人「どこがいつも通りだ!?いつものお前なら・・・・あぁ、話というのはだな・・・・とか冷めた態度で言ってるくせに・・・・よく聞いてくれた。ではっ!早速、話をしよう!!まず始めに〜〜・・・・って何、訳の分からねぇこと言ってんだよ!?」

 

 

 

秀?「訳の分からないことを言っているのはお前だ!冒頭で書いてあっただろう。・・・この話ではキャラがかなり崩壊します。・・・と!」

 

 

正人「確かに書いてあったけどよ、俺はお前のそのテンションについていけねぇよ・・キャラを元に戻してくれねぇか?・・てか戻せ!」

 

 

秀?「・・・悪いが戻せん!これは番外編。そして、本編とは一切関係ない話・・つまり!俺は元のキャラでいく必要は一切ない!俺の元のキャラは・・・・・・・絶版だ!!」

 

 

正人(キャラを全部捨てて、空になったところにいろんなものを詰め込み過ぎたのか?)

 

 

 

秀?「だから・・こんなことも可能だ!」

 

 

そう言うと、秀はいきなり服を脱ぎ捨て、上半身裸になった。

 

 

正人「・・な、何やってんだよ?そしてその右手に持っているのは何だ?」

 

 

 

 

 

デンジャラス ゾンビ!!

 

 

 

 

正人「な・・何だ?」

 

 

 

 

 

秀?「ヘーーンシン!!」

 

 

 

ガッシャート

 

 

 

 

バグル アップ!

 

 

 

デンジャー! デンジャー!

 

デス・ザ・クライシス! デンジャラスゾンビ!

 

 

 

 

 

 

秀?「$/☆¥¥@+/$+@」

 

秀はゾンビのようにうめき声を出す。

 

 

正人「ちょっと待ったー!」

 

秀?「何だ2度も!?」

 

正人「2度も言うわ!」

 

 

正人も流石に秀の勝手さに怒鳴った。

 

 

正人「秀!いくら番外編だからって、これは駄目だろ。仮面ライダー555という設定でやってんだから、他のライダーを使うのは流石にまずいだろ」

 

 

秀?「フン」

 

 

秀はヘーンシンを解除した。

 

 

秀?「知ったことか!もっと他のライダーに変身して、楽しむんだー!!」

 

 

 

complete

 

 

正人はファイズに変身する。

 

 

 

 

exceed charge

 

 

正人「いい加減に・・しろー!」

 

秀?「ガァァッ!?」

 

 

正人ははっちゃけ過ぎていた秀にグランインパクトで突っ込みをいれる。

 

 

秀?「ぐ・・・」

 

 

 

game over

 

 

 

正人「ヴェッ!?」

 

 

秀はgameoverという音声と共に、消滅した。

 

 

正人「な・・何が?」

 

 

 

 

???「ハーハッハッハー!!」

 

 

突然、笑い声が聞こえてきた。しかも、かなりうるさい。

 

 

 

そして、突然、CONTINUEと書いてある謎の土管が出現した。

 

 

 

正人「ま、まさか・・」

 

 

 

 

 

 

 

秀?「フゥッ!」

 

 

土管から秀が飛び出してきた。

 

 

 

秀「俺の残りライフはあと、98・・つまり、俺はあと97回CONTINUE出来るという訳だ!ハーハッハッハー!!!」

 

 

 

正人「もう・・・ついていけねぇよ・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さーて次回は

 

 

 

滑舌がボドボドでウゾダドンドコドーン!

 

 

ウンメイノー爆死

 

 

ユグドラシルぜってーユルサネェとなったのも全て私のせいだーー(笑)

 

 

 

の豪華三本だてだZE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正人「嘘予告を出すなぁー!!」

 

 

 





言っておきますが、この話は小説本編には本当に一切関係ありません。


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番外編2 ネタは不滅ダァ~~!!!


注意
※この話はおふざけ100%でできています。そして、仮面ライダーを見ている人にしか分からないものを多いに含んでおります。それでもいいという方はいざ、この奇妙な話を読んでください。


「……さぁ、ということだ!!」

 

 

 

「ということだ!!……じゃねぇよ!!誰だよお前!!?」

 

正人は突如出現した謎の人(??)に豪速球のような強めのツッコミをいれる。

 

「エッ、誰って……作者だよ!作者!!」

 

「はぁ!?何で作者が小説に乱入してんだよ!!?」

 

「いいじゃないですか……どうせ番外編なんだし、何でもアリなんだしせっかくだから私も登場させてください!」

 

(ム……ムチャクチャな……)

 

 

「では自己紹介………作者の[黒白黄色]です♪」

 

「おい……」

 

「……黒白黄色だと長すぎもせず短すぎもせずで微妙だしな~……そうだ!略して[黒黄]で……

 

「おいーーー!!!」

 

正人は一人で勝手に話を進めていく作者に大声で叫ぶ。

 

「ヒィッ!……なんですか?」

 

「なんですか?……じゃねぇ!一人で勝手に謎の方向に進めるな!!……あと…いくら番外編だからって作者が出てきていいってもんじゃねぇだろ!前回の番外編で秀が訳の分からん暴走して大変だったてのに……今回はおとなしくしてろ!!」

 

「別にいいんですよ……前書きでおふざけ100%でできてるって書いてあるんですから………そんなに逆らうんだったら本編で死亡することにしちゃいますよ……」

 

作者は最大の武器を凶器にし、正人を脅す。

 

 

「ぐっ……そう言われると……手出しできねぇな」

 

「ハイ!決まりました~!……これからの番外編は基本的に私と正人が話を進めていくというネタ有り!笑い有り!涙無し!のドガバキコメディーです!!!」

 

作者がそう言うと、上から[黒黄さん大勝利~!!]という垂れ軸が出てきた。

 

(いつの間にこんなものを……)

 

 

「ところで思ったんだけど………」

 

「何だ?」

 

「今私はこの話の中にいる……つまりキャラクターになっているってことよね……」

 

「へっ?まぁそういうことになるが……それが何なんだ?」

 

 

 

「私は今この話にいるのに………何でナレーションはあるの?」

 

「はぁ!!?」

 

作者のとんでもない発言に正人は驚く。

 

「ほらコレコレ……このナレーションをしている解説者は一体誰なの?」

 

「バカ!そんなメタ発言するな!!……そんなの誰でもねぇよ!」

 

「さぁ!オマエハダレダァ!!答えろ!!」

 

作者はどこかで聞いたことのある言葉で問いかける。

 

 

「ナレーションしてないで答えろ!!」

 

「バカか……そんなもん答えるワケ………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなに責めないでくれ、ナレーションばかりで喋るのは苦手なんだ……」

 

 

「………………シャベッターーー!!!?」

 

正人は突如喋ったナレーションに対し、まるで火山の大噴火のように驚く。

 

「あっ、ちなみにさっきのナレーションは私がやりました」

 

「すまぬ……ワレは人と喋るのは慣れてなく、中々切り出せずにいた」

 

「いや……ナレーションなんだから喋ることは普通ねぇよ……」

 

「………」

 

「ん?どうした」

 

黙り込んでいる作者に正人が声をかける。

 

「あ、ナレーションはワレだ」

 

「いちいち言うのかよ……」

 

 

「分かったぞ、アナタは………………………………………………………ショチョォ!?」

 

「DA☆違う!!」

 

「……ミツザネェ!!」

 

「DA☆違う!!」

 

 

「……バナナ!?バナナ!!??バナナ!!!???」

 

「バロンだ!!!……DA☆違う!!!」

 

作者は謎の名前(?)を言うと、ナレーションも同じぐらい謎のセリフ(?)を返す。

 

「……一応言っておくが、今のナレーションは俺だ」

 

 

「フッ……こんな楽しい会話をしたのは初めてだ……」

 

(エッ!?楽しかったの?……てかさっきの会話だったの!?)

 

「私も楽しかったわ………私がここにいるときはナレーション……おねがいするわ」

 

「ウム、任せておけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ……今回の話はそろそろ終わりにしましょうか」

 

「やっと終るのか……」

 

「けど、番外編はまだまだ続くからその時はよろしく正人♪」

 

(まだ続くのかよ……こんなの)

 

「では……最後にあれだけは言いたかったので言わせてもらいます」

 

「?」

 

 

 

「このせか……小説もキサマのせいで破壊されてしまった……………………………………………………………おのれディケイド!!!!………

 

「破壊したのはオマエダァ!!!!」

 

「ヴェ!!??」

 

 

 

 

「気は乗らないが………次の番外編でまた……」

 

「お会いいたしましょーーー」

 

 

 





尚、今回から、台本形式は廃止いたしました。

「自己紹介が遅れました。………私……キレイなほうの作者です。今後ともこの小説をよろしくお願いします」


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番外編3 ベストマッチじゃねぇ奴ら!!

この番外編は仮面ライダーを熟知している人じゃないと分からない内容を含んでいます。それでもいいという方はどうぞ読んでください。





「ハイハイ始まりました。第1回、[ライダー達だって悩んでいる!]」

 

作者はいつも通りのハイテンションでコーナー名の書かれた掛け軸を広げた。

 

「ナレーションどうもありがとうございます!司会はいつも通りのこの黒黄と……」

 

「正人だ………」

 

正人はだるそうに返事をした。

 

「もーどうしたの、ナレーションがこんなに頑張ってるんだからマサトもファイトパワー!!」

 

「んなもんやる気出るわけねぇだろ。……また面倒なことに付き合わさせやがって……」

 

「いいじゃないいいじゃない、今本編が停滞気味なんだからコレくらい付き合いなさいよ」

 

「それ言うことか?」

 

「まぁ、それに今回はお悩み相談コーナーだから心配しなくていいって」

 

「はぁ、ダリいことには変わりねぇだろ……」

 

正人はため息をつき、うんざりした顔をしたに向ける。

 

「ナレーションどうも。もう仕事終わりだから帰っていいよー」

 

「ではまた………先に失礼する」

 

「ナレーションはもういらないのか?」

 

「えぇ、もう十分だし……」

 

「そうか……」

 

 

「それでは、まず最初のお便りは[7533は315です!]さんからの質問、コチラ!!」

 

 

僕のお父さんがネットアイドルにはまっているようなのですが、僕はそれをやめさせるべきでしょうか

 

 

「ハイ、これはまぁ、何かスゴいですね」

 

「確かに……」

 

「まぁ、私からすると……これはそのままが一番いいんじゃないでしょうか」

 

「どうしてだ…?」

 

「ネットアイドルはまぁ確かに特殊な立ち位置にいて、他人からするとあまりいいと思われませんが……お父さんの情熱は本物のようです。確かに少し変だと思ってしまうかもしれませんが、熱意を殺すようなことをするのは良くないですね。お父さんはおそらく、そのネットアイドルに心火を燃やしてフォーリンラブなのかもしれないですし、そんなお父さんをバイオリンを奏でるように優しく応援すべきでしょう」

 

「zzzz……」

 

「寝てるし……まぁいいや、次の質問は……[オレのエビフライ頭のどこが悪いんだ]さんからの質問、コチラ!」

 

 

もう負ける気がしねぇ!!……と意気込んでいたらいきなり相手が合体して強くなっちまった。……どうすればいいんだ。

 

 

「アー、これはフラグ立てちゃいましたね。……まず、そんな『オレはもう負けねぇ!』宣言を言っていいのは自分のパワーアップフォームが出た時だけです。そんなことを常に言っちゃってるから噛ませ犬になっちゃうんです。まぁ、負けそうなら負けちゃっもいいんですけどね。……次に出てくる主人公のパワーアップフォームの見せ場をつくったと思えば上出来です。ということで負けちゃてもいいんで、主人公の踏み台になるような素晴らしい敗北をしちゃってください」

 

 

「では最後は本人に直接登場してもらいましょう。では登場してください![ガタ●リバ]くんですどうぞ」

 

「よろしくお願いします」

 

「ガタ●リバくんはどんな相談を……?」

 

「……じ…実は……ちょっと出番が……少ないかなって……」

 

「そんな泣くほどに……出番が少ないのは[仮面ライダー000(オ●ズ)]で?」

 

「はい……しかも聞いてください!ボク昆虫型ですよ!正統派ですよ!しかも分身攻撃です!最強なんです!なのに……なのに2回だけっておかしいじゃないですか?!」

 

「それがそうでもないんだよ………あなたが一回分身するのにね……CGがこんだけかかるのよ」

 

「こ……こんなに……!!?」

 

「えぇ、だから2回しか出れないのよ……」

 

「じ……じゃあ!分身無しで戦いますのでどうか出番を……!」

 

「分身しか能がないくせに出来るわけないでしょう!」

 

「ガーン?!」

 

「あら、倒れちゃった……まぁ、ショックがデカかったようね……」

 

「……ん、終わったか?」

「あ、起きた。えぇ、もう終わったわよ。……消化不良で終わっちゃったけど……」

 

「じゃあもう帰っていいか?」

 

「いいけど……まぁ次は寝ないでよね」

 

「はいはい」

 

「では、悩めるライダー達の相談はまだまだ受け付けるわよ!では、またお会いいたしましょー!」



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オルフェノク紹介


※この紹介は多少のネタバレを含む可能性があります。ネタバレが嫌だという方は全話を読んでからこの紹介を見ることをオススメします。ネタバレしても構わないという方はどうぞ見てください。尚、この紹介は話が進むにつれて更新されていきます。


スティングフィッシュ

オルフェノク (オコゼ型オルフェノク)

 

ニュースでも取り上げられていた連続殺人事件の犯人。

変身者は20代後半位の男性。山で迷ってしまった正人に近づき襲おうとするも逃げられる。その後正人を追いかけるも、ファイズに変身されてしまい、一方的にやられてしまう。最期は正人の紅の光蹴(クリムゾンスマッシュ)を喰らって灰化消滅した。

 

 

 

エレファント

オルフェノク (ゾウ型オルフェノク)

 

変身者は不明。イリヤ達の練習に突如現れ、襲いかかってきた。まだファイズに馴れていなかった正人を突進等の攻撃で追い詰める。しかし、正人の危険を察知し、起動したオートバジンに攻撃され、形成が一気に逆転してしまった。最期は正人の紅き正拳(グランインパクト)を喰らって灰化消滅した。

 

 

 

クロコダイル

オルフェノク[第一形態] (ワニ型オルフェノク)

 

変身者はサングラスをした男性。正人とイリヤの練習に現れた。かなり強く、正人の紅の光蹴(クリムゾンスマッシュ)を手に装備したバックラーで防ぎ一方的に攻撃し、更にイリヤの魔法弾をもねじ伏せた。その後正人の紅毒の斬撃(スパークルカット)との激突に相討ちになり吹き飛ばれるも、正人の変身を解除させるほどのダメージを与えた。最期は吹き飛ばれた正人にとどめをさそうとするも、カイザのカイザブレイガンの銃撃を喰らって灰化消滅した。

 

 

 

 

エキセタム

オルフェノク (ツクシ型オルフェノク)

 

変身者は不明。正人とクロコダイル(第二形態)の戦闘に乱入してきた。地面から現れ、正人の邪魔をするような闘いをした。素の戦闘力は高くなく、正人に一方的に攻撃されるも、クロコダイルがいることでうまく闘えていた。正人のファイズフォンの銃撃を喰らいその後、標的を近くにいた美遊に変えた。しかし、秀に邪魔をされ、カイザに変身した秀との戦闘となった。最期は秀のカイザブレイガンの銃撃を喰らって灰化消滅した。

 

 

 

クロコダイル

オルフェノク (第二形態)

 

クロコダイルの第二形態。攻撃力と防御力が前より上がり、正人の拳も完全に受け止めた。だが、正人と組み合っている最中にカイザに変身した秀の銃撃を喰らい、その後、秀のカイザブレイガンのブレードモードの斬撃を喰らい弾き飛ばされる。最期は秀の毒金の十字斬(カイザスラッシュ)を喰らって灰化消滅した。

 

 

スネイル

オルフェノク (ナメクジ型オルフェノク)

 

変身者は30代近くの男性。正人と紗也の前に現れ襲いかかるも、駆けつけてきた秀に阻まれ戦闘となる。攻撃手方はぶら下がったようにだらしない両手をムチのように振り、変則的な闘い方をする。だが、そんな攻撃をする前に秀の猛攻を喰らい、一切攻撃が出来ずにいた。最期は秀の金色の豪拳(グランインパクト)を喰らって灰化消滅した。

 

 

フライングフィッシュ

オルフェノク (トビウオ型オルフェノク)

 

変身者は不明。夜に帰宅中の会社員を殺し、その後秀との戦闘となる。攻撃手法は矢を備えた銃での攻撃で、確実に狙った人間を殺す。秀との戦闘では、銃を蹴り飛ばされ劣勢に追い込まれるも、突如現れたセンチピードオルフェノクの攻撃により秀が隙を見せてしまった為に逃走。その後、練習中の正人とイリヤを襲い、正人との戦闘となる。正人との戦闘でも劣勢に追い込まれるも、紗也の言葉で攻撃を止めてしまった正人に至近距離で矢を放ち形勢逆転となる。その後、駆けつけたオートバジンをも退け、正人にトドメをさそうとするも秀に邪魔をされ、再び秀との戦闘となってしまう。前回の戦闘と同じく、一方的に秀からの攻撃を喰らうも、下半身を魚のよう(遊泳体)に変え、飛んで逃げた。そして、正人とアルマジロオルフェノクととの戦闘に乱入し、アルマジロと共に正人に襲いかかるも、チグハグすぎて連携はすぐに壊滅。そして最期は、正人の紅の光蹴(クリムゾンスマッシュ)を喰らって灰化消滅した。

 

 

 

アルマジロ

オルフェノク (アルマジロ型オルフェノク)

変身者は不明。近くの男性を殺し、正人に襲いかかる。変身しない正人を追いかけ回すも、覚悟を決め正人は変身し、戦闘となる。大きい体格と力で正人と闘い、その後乱入したフライングフィッシュオルフェノクと共に戦闘となる。だが連携はとれず、正人に蹴り飛ばされてしまい、その間にフライングフィッシュを倒される。その後、剣と盾を装備し挑むも、ファイズエッジの攻撃で盾を貫かれてしまう。そして最期は、正人の紅毒の斬撃(スパークルカット)を喰らって灰化消滅した。



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