適当な妄想置き場 (雪原野兎)
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『オリジナル』 雪国の魔剣士の物語

キャラ設定というか名前というか、体格的なもの。

グラン=ヴェルト:
最初なのに主人公ではない、グランディア国現皇帝(長男)。
身長は190ぐらい、銀髪、赤眼で体格は大きめ、年齢は23。
性格は少々荒いが血のつながった家族も、民も大事に思っている。
黒を主体とした紫の模様が入ったコートを着ている。
武器は伝家の宝材『グランスフィア』を使用した青い刀身の大剣『禍絶剣ディスグラシア(マガツダチノツルギディスグラシア)』
戦闘力は主人公より上だが、戦闘には出ずに基本皇帝の執務をしている。

ルフトゥス=ヴェルト
今話の主人公、グランディア国統率将軍(次男)。
身長は180ちょい、グランと同じ様に銀髪で赤眼だが体格は細め、年齢は20。
性格は家族、民に対しては優しく敵対者には容赦をしない、家族を優先して自分をないがしろにする傾向がある。
黒を主体にした赤の模様が入ったコートを着ている。(グランと模様は同じで色が違うだけ。
武器は同じ材質の両刃剣『守護剣ツインズスター(シュゴノツルギツインズスター)』
戦闘力はグランより下だが物理、魔法共に優秀。剣を精製し闇を纏わせて敵へと射出する。

クリスティア=ヴェルト
ヒロインではないはずですよ、グランディア国魔術師見習い(長女だが一番下の妹)
身長は125ぐらい、銀髪で赤眼で年齢的には14ぐらい、身長が低いことを気にしてはいない。
性格は天真爛漫、兄達とは仲が良く、民たちにも慕われる太陽のような存在。
服装はルフトゥスのコートをそのままワンピースにしたような服装。
武器は同じ材質の杖『癒花フローラルロッド(イヤシバナフローラルロッド)』
戦闘力はそこまで高くない、補助、回復魔法を多数覚え、味方を補助が得意であり、
攻撃魔法は自衛に使うものしか持ってない。


一面に広がる銀世界…溶けきること無き雪が地面を包む国、スノーリア地方。

 

その地方に一国、大きな壁に囲まれた国がある、名はグランディア皇国。

 

壁の内側は暖かい空気が広がっており、石の道に畑と雪が無く、民が皆、元気に暮らしている。

 

街の一角、製造街にて一人の男が沢山の民の話を聞いている。

 

ルフト「なるほど、ではそこはその様に。」

 

民「報告した通り最近製造道具の調子が悪くなって気がして…このままだと生産が。」

 

ルフト「ふむ…恐らくは使いすぎたのでしょう、あなた方は生産を緩めて道具を休ませるように、いくら再生するといえど再生速度を超えて稼働し続けては悪くなり続けますので。」

 

民「私めらの所は何か問題があったと聞きますが何かありましたかな?」

 

ルフト「そちらは最近農具の質が悪くなっていると農民からの連絡があるので速度は下げても良いので質を高める様にお願いします。」

 

民「了解しました!では一つ一つの質を高める様に指示してきます!」

 

ルフト「あ、あなたは休んでください、確か奥さんが最近子供を産んだのでしょう?傍にいて安心させるのも夫の務めです。」

 

民の話を聞き、それぞれ一つ一つ答えていく男、名はルフトゥス=ヴェルト。

 

ヴェルト皇の血を継ぐ者であり、現皇帝の弟であり、街中の政治などを任されている。

 

ルフト「ふむ、皆さん、他に何かありますか?」

 

民「大丈夫ですルフト様、全員の報告は終わったみたいですね。」

 

ルフト「分かりました、では今月はこの様に、何か問題が発生しましたら水晶にて連絡を。」

 

そう言い、一礼して手を振りながら歩いていく。

 

それに対し民たちも笑顔でお礼を言いながら手を振って応える。

 

 

 

場所は変わり、農業地区、そこでは民と共に収穫作業をする女性がいる。

 

民「クリス様ー!服が汚れますから根菜ではなく果物系の収穫でお願いします!」

 

クリス「大丈夫ですよ、私もお兄様たちの手伝いをするために民の事を知らなければなりませんから。」

 

根菜を収穫する女子、名はクリスティア=ヴェルト。

 

ルフトゥスの妹であり、基本は兄の手伝いをしたり、民と話をしたりする。

 

民「もう、ほんとクリス様はー…でもそこが可愛らしいですが。」

 

ルフト「ふふ…そうですね、こちらの作業は順調でしょうか?」

 

民「ル、ルフト様!?は、はい!クリス様が手伝ってくれていることもありいつもより早く収穫作業は進んでおります!」

 

ルフト「それは良かったです。農具については先程言っておきましたがこちらで何か困ったことはありますか?」

 

民「農具以外は問題ありません!」

 

クリス「…あっ!ルフト兄さま!」

 

話しているルフトの姿に気づき、クリスは野菜を持ちながら駆け寄ってくる。

 

ルフト「お疲れ様です、クリス。」

 

クリス「はい!頑張ってお手伝いしました!ルフト兄さまがここに来たという事は次はグラン兄さまの所ですか?」

 

ルフト「ええ、そうですね。農業区画が最後でしたのでこの後は戻って兄さんに報告ですね。クリスも共に行きますか?」

 

クリス「うーん…農業のお手伝いをしないと…。」

 

民「いえいえ、クリス様のおかげで予想より早く収穫できているので問題ありませんよ。それに家族との時間を作るのも大事とルフト様がよく言っていますから。」

 

クリス「リーダーさん…分かりました。後はお願いします。」

 

民「ええ、任せてくださいませクリス様。」

 

ルフト「では、適度に休憩を挟むように、失礼しますね。」

 

そう言い、ルフトはクリスと共に中央の城へと向かい歩き始める。

 

 

 

また場所は変わり、中央区画の中心、国の全てを統括し会議場ともなる城が存在する。

 

城の近く、修練場、そこでは国の軍隊が修練をしている。

 

新兵`s「「「ぐはぁ!」」」

 

グラン「連携をしろと何度言えば分かる!圧倒的な力を持たねぇ奴が一騎当千の活躍出来ると思うな!仲間と連携し堅実にいける様に心がけろ!」

 

新兵`s「「「了解!」」」

 

大多数の新兵たちを相手に模擬戦をし、連携力を高めさせようとしている男、グラン=ヴェルト。

 

ルフトゥスらの兄であり、グランディア国現皇帝であり、国内最強の剣士である。

 

グラン「多少連携は出来るようになってきたな、だが…そこ!守りがあめぇぞ!」

 

連携が良くなり始めたが、甘い箇所を突き崩し、即座に薙ぎ払って吹き飛ばす。

 

そうして修練している最中、ルフトゥスとクリスティアの二人が修練場へと到着する。

 

ルフト「おや、グラン兄さんは相変わらず厳しいですね。」

 

グラン「ん…?ああ、ルフトとクリスか、いつ攻めてくる奴が現れるか分からねぇからな、とっとと基礎を覚えさせて生存率をあげねぇとならん。おめえら!一旦休憩した後にチームに分かれて団体戦の修練をしてろ!」

 

新兵`s「「「了解!」」」

 

そう言い、各々が休憩へと向かい、怪我をしている者は近くの魔術師の元へ向かう。

 

ルフト「しかし思いっきり吹き飛ばしているせいで怪我を負っている方が何人かいますね、治療魔法を使える魔法使いの方がいるとはいえ無茶のさせ過ぎは駄目ですよ…。」

 

クリス「私も治療に参加しますね!」

 

そしてクリスも魔術師達の元へ向かい、治療に参加し、クリスが参加したことで新兵達から歓声が上がる。

 

グラン「クリスが向かったし、治癒魔術師の練習にもなるから良いだろう?それにこういうのは慣れさせないといけねぇ、怪我をしたからと治療に費やす時間があれば敵が準備をし攻めてくる時間を与えることになるからな。」

 

ルフト「…確かにそれは言えてますが怪我をする方が癖にならない様に気を付けてくださいね?」

 

グラン「ふっ、分かっている。それで各区画からは何か話が出たか?」

 

ルフト「そうですね…商業区画からは…。」

 

各区画から出た意見要望をグランへと報告する。

 

グラン「ふむ、特に目立った不満があるわけでは無いか。それぞれの対応についてはルフト、いつも通りお前に任せる。」

 

ルフト「分かりました、任せてください。」

 

グラン「なあ、ルフト、俺は最前線には出ることが無いから攻めてくる奴らの話を聞くことは無いが、何故攻めてくる奴等がいる?攻めることなく自分の国だけを守っていれば争いなどおこらんというのに。」

 

ルフト「…そうですね、相手の将官クラスの者の言葉を聞く限り上の者達の欲望で攻めてくるみたいですね。」

 

グラン「欲望…か、下らんな、どんな内容で攻めてくるかと思えば自分勝手な奴等だ。」

 

ルフト「ええ、ですがそれも人間というものです。他人の事を想える方がいれば自分の事だけを優先して考える方もいる。グラン兄さんが処断した貴族の方たちみたいに…。」

 

グラン「ああ、あいつらか、親父は見過ごしていたみたいだが俺は違う、一切の腐敗を認めん、国は民がいるからこそ成り立ち、上の者は下の働く者がいるからこそ生活できる、それを理解しようとしない屑など生かすつもりは無い。」

 

ルフト「…ええ、そうですね。そして自分は働かなくても良いなどと考える者は処断しないにしてもしっかりと説教しませんと、あとは上に立つ者として堕落しないようにしませんとね。」

 

グラン「そうだな、だが、今日はもうするべきことは全て終わったしクリスと3人で甘味を食べるとしよう、最近噂になっている店で買ってきたぞ。」

 

その言葉にルフトゥスは手を顔に当て呆れる。

 

ルフト「グラン兄さん…執務時間に抜け出して買いに行くのはやめてください…。」

 

グラン「ふっ、俺がよくするのは主な仕事は強力な魔獣退治などのような力仕事だけだ、執務などルフトが全てまとめてくれるからすぐに終わってしまう。」

 

ルフト「それでもです…ふう、何度言っても無駄みたいですが一応は考えてくださいね。」

 

グラン「そうだな、一応は考えておくさ。さて、クリス!治療が終わったなら行くぞ!」

 

その声を聞き、怪我人の治療を終えたクリスが走ってくる。

 

クリス「はい!先ほど治療は全員終わりました!」

 

グラン「そうか、お前ら!無茶はしすぎるなよ!」

 

新兵「グラン様のしご…修練に比べれば問題有りません!」

 

グラン「ほう…?良いだろう、もっとハードな修練を」

 

ルフト「グラン兄さん…?」

 

剣をとろうとしたグランに『にっこりと笑顔を向け』名前を呼ぶ。

 

グラン「…まぁ良い、しっかりと励めよ。」

 

新兵`s「「「了解!」」」

 

クリス「それでは失礼しますね。」

 

ルフト「皆さん、頑張ってくださいね。」

 

そう言い、3人は修練場を後にする。

 

グラン「そう言えば他国に飛ばしていた斥候が情報を持ち帰ってたな、また戦争の準備をしているそうだ。」

 

クリス「戦争は無くならないのですね…」

 

ルフト「そうですね…ですが、だからと言って見過ごすわけにはいきませんね、明日は防衛班に戦場の整備をしておくように言っておきましょう。」

 

グラン「頼むぞ、この平和を長く保たんとな。」

 

ルフト「ええ、そうですね。」 クリス「私もお手伝いします!」




これにてこの話は終了。

戦闘力で言えばグランはガチチート、ルフトゥスがちょいチート、クリスティアが上位クラス。

武器も相まってさらにチートに、弱点があるとすれば…嘘を嘘と伝えぬまま伝える事、ですかねぇ。

国自体は誰であろうと入国は可能、しかし入る時に邪な考えを持ってないかを確認される為暗殺者などは即座に捕まる。悪徳商人もね。

暖かい理由は炎の魔力の結晶を暖房変わりにしている為、基本毎日魔術師達が炎の魔力を決勝に送り込んでいる為切れることなく暖かい日が続く。

なお送らなくても貯蔵量が多いので1年近くは問題ないのだが…毎日なのは予防でしかない。

貯蔵しすぎで爆発というのも無いですがね。

水の浄化、空気の循環、土の栄養なども魔力の結晶で機能させている。

まほうの ちからって すげー!

キャラの名前についてはグランが地、ルフトが『空』気、クリスが『水』晶と言った感じでキングダムハーツ的な感じに。

以上でーす。


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『艦隊これくしょん』 ある陸軍教官の艦隊のお話。

艦これのお話、第1話的な話。

ある画像のネタが気にいっちゃったので妄想。


日本のド田舎な海辺の道を一人、水色の髪の女の子が鞄を持って歩いていた。

 

??「はぁ…海軍総隊から指令を受けてこんな平和そうな田舎に来たけど鎮守府はどこかしら…。」

 

道すがら出会ったご老人たちに道を聞いて歩くが鎮守府に付く気配がなく、それらしき建物も無い。

 

??「途中で会ったご老人の人達はこっちで良いと言っていたけれど…どこかしらほんと…。」

 

そう呟きながら歩いていると、何度も見慣れた建物が目に入る。

 

??「…まさかとは思うけどあそこじゃないわよね…?鎮守府というより工廠だし…まぁ良いわ、あそこじゃなかったとしても道を聞けば良いわね、というかあそこじゃありませんように…。」

 

そう言ってその建物を目指し、歩き始める。

 

そして、建物に付いた女の子は一人の男と出会う…。

 

??「…ねぇ、あんまり聞きたくないけどここって岩船鎮守府であってるかしら?」

 

そう言われ、そこで作業をしていた男、昭彦は作業を止め、女の子の方へ向きなおす。

 

昭彦「ん?ああ、そうだがお前が呉鎮守府から来た艦娘か?」

 

??「え、ええそうよ、特型駆逐艦5番艦、叢雲よ…で、なんでここ建物が工廠だけしかないのかしら…?」

 

昭彦「叢雲か、俺は『真宮寺昭彦』陸戦教官兼提督代理だ、それでこの場所についてだが予定でしかない場所だったから旧型の工廠しか建てていなかったそうだ。」

 

そう言いながら近くにある道具を手に取り、叢雲の方へ持っていく。

 

昭彦「遠路はるばるご苦労だ、早速だがコレを頼む。掘開したところへそいつを設置してきてくれ。」

 

叢雲「え、あ、はい…。」

 

そう言い、渡された筒、バンガロール破壊筒を掘開されたと思われる箇所に設置していく。

 

叢雲「設置してきたわよ…ねぇ、工事の人は雇わないのかしら…?というか風呂とかは?」

 

昭彦「設置ご苦労だ、工事については海陸ともに上のそれぞれの会計担当が予算を盛大にやらかしてな、下りた予算が当初の予定の半分で雇いたくても雇えないレベルだ。風呂は一人で入るには大きめのが工廠にあるぞ…男湯と女湯は分かれていないが。」

 

叢雲「そ、そう…一応風呂はあるのね…なら良いわ…次に何をすればいいかしら?」

 

昭彦「そうだな…今は休憩して構わない、休憩が終わったら爆破開拓を始めるぞ、上下水道の整備に地盤整理、建物に関しては工廠妖精達が建てれるらしいから地盤整理さえすれば後は何とでもなる。」

 

叢雲「分かったわ。」

 

そう言い、叢雲は鞄を持って工廠へと向かっていく。

 

工廠へ着いた叢雲は建造装置が動いていることに気付く。

 

叢雲「…あら?建造装置が動いているという事は人員補充も考えてたのね。…待って、建造時間が長い…?」

 

建造装置に表記されている残り時間数字が長いことが気になり、少しずつ顔が青くなっていく。

 

叢雲は残り資材が表示されるパネルを見に行き…叫びをあげる。

 

叫びをあげた後、叢雲は昭彦の元へと走って行き思いっきり肩を掴む。

 

昭彦「ん?どうした、まだ休憩してても」

 

そのまま前後させながら文句を言いまくる。

 

叢雲「アンタ馬鹿じゃないの!?なんで資材全部建造に投入してるのよ!?しかも燃料を全部!今の所一番大切な資材よ!?燃料が切れたら艤装も使えないのよ!?」

 

昭彦「む、むう、力仕事だからな、人が多ければ…。」

 

叢雲「だからって全部使い切るレシピにしなくても良いでしょ!バカじゃないの!?私だって駆逐艦だって力持ちなんだから駆逐レシピで良いのにああああああもう!」

 

昭彦「なんだ、その…すまん。」

 

叢雲「謝るなら次はちゃんと資材の残りを気にしてやりなさい!良いわね!」

 

昭彦「あ、ああ、分かった。」

 

叢雲「・・・はぁ、じゃあ今度こそ休憩に行ってくるわ…。」

 

やり取りを終え、叢雲が休憩に向かう。

 

 

 

時間が経ち、休憩を終えた叢雲が作業場へ戻ろうとした時、建造装置の扉が開き、4人の艦娘が現れる。

 

眠そうな黒い髪の艦娘、灰色の髪の短いツインテールの艦娘、眉が特徴的な扇子を持った紫髪の艦娘、青みがかった黒髪の長いツインテールの艦娘。

 

黒髪「ふわぁ…っと、あれ?提督はどこだろ?」

 

灰髪「衣笠さんが2番目みたい。」

 

紫髪「ふむ?自動で扉が開くようになっておったようじゃの。」

 

青黒髪「提督はどこにいるのかしら…ってあら?」

 

4人が周りを見渡していた時、青黒髪の艦娘が叢雲に気付く。

 

青黒髪「丁度良かったわ、ねえ、あなたはここの鎮守府の艦娘よね?提督がどこにいるか知らないかしら?」

 

叢雲「ええ、知ってるわ…知ってるけれど提督ではないのよね…。とりあえず私は叢雲、この鎮守府の初期艦よ。」

 

黒髪「お、そっか!私は古鷹型2番艦、加古ってんだ~よっろしく~。」

 

衣笠「私は青葉型2番艦の衣笠よ、よろしくね!」

 

紫髪「私は初春型1番艦の初春じゃ、気になる言葉も聞こえたがよろしく頼むぞ。」

 

青黒髪「長良型3番艦の五十鈴よ、よろしく頼むわね。早速で悪いけれど提督…じゃないのよね?一番偉い人の所へ案内してもらっても良いかしら?」

 

叢雲「ええ、分かってるわ。こっちよ、ついてきなさい。」

 

そう言い、叢雲は扉へと歩き始め、4人もその後ろへとついて行く。

 

5人が作業中の昭彦の元へと到着し、声を掛ける。

 

叢雲「教官、休憩終ったわよ、あと建造が終わったから4人を連れてきたわ。」

 

昭彦「ああ、分かった。」

 

その声を聞いた昭彦は作業止め、振り向いて挨拶をする。

 

昭彦「陸戦教官兼一応提督代理の真宮寺昭彦だ、今は基地制作してるが艦娘の陸戦技能の指導が主な仕事だ。」

 

そう言い、それぞれ4人が挨拶すると加古から疑問が上がる。

 

加古「…って、あれ?そういえば陸戦技能って言ってたけどさ、私ら海の上で戦うのが基本のはずだよね?」

 

昭彦「それについては上から『砲撃すら届かない完全な陸地型の敵が出た場合を予測して先に修練を積ませておく必要があると案が出た』からだそうだ。」

 

衣笠「なるほどね、だから教官さんがここに配備されたんだ。」

 

昭彦「そういうことになるな、基本は自衛の訓練をする、自衛が出来れば逆にどう攻めれば良いかもわかるようになるからな、後は基礎として合気道を全員におぼえてもらう。」

 

五十鈴「思いっきり近接技能だけれど何故?」

 

昭彦「他の鎮守府へと戦力として行く事があるからだ、なにやらセクハラがひどいと小耳に挟んでな、そう言う意味でも身を守るために覚えてもらう。」

 

初春「なるほどのう…それで、今わらわ達は何をすれば良い?」

 

昭彦「そこらへんに筒が設置してあると思うがそのバンガロールを使って爆破で掘開してくれ、上下水道整備が終わって地盤整備が終われば後は工廠妖精に任せられるからな。では、全員頼むぞ。」

 

5人「了解(~)!」

 

それぞれ2人ずつに別れて爆破を開始する。

 

叢雲「なんか今日はもう一気にどっと疲れたわ…とりあえず言い忘れてたけどこれからよろしく頼むわね、教官。」

 

昭彦「ああ、よろしく頼む、叢雲。」




そんな感じで今話は終了です。

もしかしたらこれは連載するかも、かも。

視点は今回は叢雲視点、基本提督視点で時々艦娘視点かなーって感じで。

キャラ設定?

真宮寺昭彦(シングウジ アキヒコ)

陸運所属、陸戦技能の教官としてこの鎮守府に配属される。

かつては別の島の基地にて務めていたこともある。

艦娘に対しては深海棲艦に対抗できる存在として内心敬意をはらい、人間として接する。

以上かなー。


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『ガンダム』 ザビ家に気に入られたジオン兵の話

何話だろうな?1話か2話3話辺り?

仕様的には疑似阿頼耶識的なものを1年戦争にぶっこんだ的なお話。

あとザクⅠもどきが主役機です。


ルウム宙域の外れ…ムサイの群れの最後方に1隻のパプワ級が存在する。

 

その艦内にて一人のパイロットがある男と話していた。

 

ドズル『スタール、そっちの準備は出来たか!』

 

スタール「問題ありません、ドズル中将。」

 

ドズル『そうか、姉上からお前を託されたが…その、なんだ、そんな機体で行くのは自殺行為だと思うぞ、その輸送艦で待機というのはどうだ?俺から姉上に報告しといてやるから。』

 

スタール「いえ、キシリア少将から言われたからには活躍しませんと、本来予定されている戦力のザクⅡC型よりも金が掛かっちゃってますからね。機体への負荷が大きい追加パーツですが頑張ってみます。」

 

ドズル『そうか…お前は若いころから世話になったからな、それにガルマもお前の助言のおかげで可愛らしい婚約者も出来たからな…死ぬなよ。』

 

スタール「了解、頑張ってみます。」

 

その言葉を言うと共に通信が切れ、艦長から通信が入る。

 

ガデム『ドズル閣下からの通信は終わったか?』

 

スタール「はい、終わりました。」

 

ガデム『そうか…もう少ししたら戦闘に入る、準備を怠るなよ、それと各武装の間合いは頭に入っているな?近くにいないのにヒートホークから入ろうとするなよ?それと武装を放棄する際はしっかり敵に鹵獲できない方法にしておけ。』

 

スタール「大丈夫です、各システムチェックも終わりましたしガデム艦長からの武器講座も全部受けましたから。」

 

ガデム『はっはっは!そうだったな…む?始まったようだな。』

 

スタール「了解、最終チェックに入ります。しかし大蛇の方は可哀想ですね、モビルスーツの存在を知らされずにいるなんて。」

 

ガデム『…そうだな、モビルスーツの隠れ蓑として存在しているからな。大砲よりも動き回れる小型機の方が良いのだろう、あれを作る資金で3機もザクⅡが作れるからな。』

 

スタール「なるほど。」

 

ガデム『他の輸送艦からザクが出撃したか、最終チェックは済ませたな!出撃用意!』

 

スタール「最終チェック、完了しました。」

 

ガデム「出撃せよ!」

 

スタール「ザクⅠ・ファール、パイロットはスタールで出撃します!」

 

そう言い、パプワ級から飛び出しロケットブースターを点火する。

 

スタール「ちょっとスーツがきついかな?後でキシリア少将に報告しなきゃ。」

 

そう言いながらバレルロールなどをしながら動きの確認をする。

 

スタール「…さて、爆発の光が大きくなってきたな…ぶつからないように気を付けてっと。」

 

そう言った時、ムサイの群れを通り過ぎていき、一瞬で敵の戦艦へと張り付く。

 

スタール「戦闘開始だ!ロケットブースター一段階切離!」

 

連邦士官「なっ!?ブースターを切り離し…待て!それを撃」

 

ブースターを切り離し、別の戦艦へと向かうと同時にその分離物へ向けて他の連邦戦艦がメガ粒子砲を撃ち込まれ…大きな爆炎を放ちながら傍にあった戦艦の艦橋を消し飛ばす。

 

連邦士官「し、しまった!?っ!後ろか…」

 

後方に回り込み、赤熱化したヒートホークを艦橋へと掬い上げるように斬り上げながら離脱する。

 

スタール「まずは2隻かな?っと。」

 

前後左右に不規則に動き回りながら艦隊の隙間を縫う様に動き回り、対空機銃を、ミサイルを避けながら同士討ちをさせていく。

 

スタール「はは!ははははは!そっちじゃない!こっちだ!どこを狙っているんだ!オートで狙おうとするからこんな動きにも砲塔が追い付けない!ミサイルも味方の戦艦に当たる!これはプレゼントだよ!残り一発だから大切に…吹っ飛びな!」

 

戦艦のメガ粒子砲へとバズーカをかぶせそのまま飛び去って行く。

 

バズーカをかぶさった砲塔のままメガ粒子砲を放ち…弾薬が吹き飛び核爆発を起こしながらその戦艦を吹き飛ばす。

 

スタール「っと、ペースを上げ過ぎたかな?残り弾薬が少ないのにまだ第2段階切離か。」

 

最初と同じ様にブースターを切り離し、ミサイルがそのブースターに命中して戦艦の艦橋を巻き込み大爆発を起こす。

 

そのまま同じように戦い続け、バズーカ、マシンガンを弾薬も銃もすべて使い切り、残りはシュツルムファウスト1発限りである。

 

スタール「残りはこれだけか、ほいっと最終弾っと!…さて、あと3隻は無力化出来るな!射出後の棒だが艦橋に串刺しっと!」

 

最後の弾を使い切り、射出後の棒すらも使い戦艦を無力化していく。

 

スタール「さて、撤退するかーっと!?戦闘機ちょっと待って行き先はー…!」

 

離脱しようとした際、一機の戦闘機が狙って向かってくるのを確認し、コクピットを踏みつけながら回避し、その機体を掴み…。

 

スタール「そっちだああああああ!」

 

そのまま艦橋へとスイングして叩き付ける。

 

スタール「さぁて、腕部マニュピレータ―も限界か!燃料はまだ残ってるが撤退するかな!」

 

そう言いながら連邦の戦艦の群れを抜け、ムサイ級の群れの後方に控えていた戦艦、ファルメルへと到達する。

 

スタール「ドズル中将!武装全部使い切ったので撤退します!」

 

ドズル『お、おお!?良くぞ生きて帰ってきたぞスタール!素晴らしいなそのモビルスーツという兵器は!もう勝利まじかだが分かった!撤退を許可する!後で戦果を見させてもらうぞ!』

 

スタール「了解しました!」

 

そう言い、通信を切って最後方へと撤退していく。

 

スタール「…ふう、流石に頭が痛いや…変な動きしすぎたな…。」

 

その後、連邦からは機械的じゃなく、まるで人間の様な動きをしていたことからザク・ヒューマンと呼ばれる様になる…。




今回のお話はこれにて終了。

シャアよりも撃墜数多いって?気にしない気にしない、あんなに数多いし同士討ちだってできるんだし。

機体はサイコ・ザクのザク部分をザクⅠに置き換えた感じ。

機体名はザクⅠと人間のアイルランド語であるファール。

コクピット内はきっつきつでスーツもきつめ、ヘルメットは酸素チューブ付きのフルフェイス。

脳波で動き、カメラで得た情報を直接脳内にフィードバックする為、脳の負担がやばい。

装備は核弾頭ザク・バズーカ×3、ザク・マシンガン×2、シュツルムファウスト×3、ヒートホークとなっている。

ビームバズーカは出力的に持ってない。

オリジン世界でもサンボル世界でもない基本世界。

パイロットはサブ無しでスタール。名前の元ネタはスタールイー、古いの露西亜語ですね。

旧ザクと呼ばれているしパイロットもそんな感じで良いかなー的な感じ。

機械操作はそこまで能力は高くないが反射神経と思考に優れる。

ヒートホークから入るなよと言われた為にブースター誤爆からの爆発狙いという。

過去はサイド3のガルマとは幼少のころから知り合いでザビ家とは交流があった。

若いながらも的確な発言をし、ドズル、ガルマの婚約に一役買っている。

才能をキシリアに買われ、特殊な兵器(サイコ・ザクⅠ)のモルモットとして行動している。

さて、原作連邦組とはどう絡ませようかなぁー。

なお、この話の後は戦闘記録を確認したガデムから説教を喰らった。(実質ヒートホークから入った為。


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『このすば』 この黒い剣士に祝福を!

今回は第0話もといプロローグ。


暗いというわけでは無いが周りが黒く、チェックボードの床が広がる世界。

 

一人の男は、そこで目を覚ます。

 

狼牙「…む、ここはどこだ?」

 

???「初めまして、神宮 狼牙さん。私は転生を司る神のエリスです。あなたは若くして多系統萎縮症となり、死亡してしまったあなたを導くためにここにお招きいたしました。」

 

そう言われ、狼牙は落胆する…ことなど無く、ただ受け入れる。

 

狼牙「そうか…まだ鍛え足りなかったのだがな、まあ、良いだろう。転生を司る神と言っていたが俺は地獄に行くのではないのか?」

 

エリス「え、ええ?狼牙さんは生前でも善行ばかりで悪行と言える悪行をしていないので天国か異世界への転生なのですが…。」

 

狼牙「ふむ、天国か異世界か…異世界?そこはどんな世界なのだ?」

 

エリス「えっと、世界は多数存在し、狼牙さんがいた世界の他、同じような世界もあればSFのような世界、そしてファンタジーの世界も存在いたします。今回、転生をしていただきたい世界はそのファンタジーの世界なのです。」

 

狼牙「ほう?何故そこへ転生させたい、理由があるのだろう?」

 

エリス「はい、実は…魔王の所業で輪廻転生を断る魂が増えてしまい、その世界が崩壊してしまうかもしれないのです。ですので、狼牙さんにはその世界へと魔王を討伐する勇者候補として転生していただきたいのです。」

 

狼牙「魔王か、高熱の息子が最後に見た幻影とかではないのだな?」

 

エリス「ええ、シューベルト的なものでなくて本当の魔王です。」

 

狼牙「そうか…良いだろう。その世界へ転生しようか…だが、転生後はどの様な状態だ?赤ん坊からの再スタートなのか?」

 

エリス「いえ、その姿での転生…いえ、狼牙さんにとっての全盛期、病気が発症する前である18歳の姿で転生していただきます。場所は街の中で周りの者からは違和感のない状態です。」

 

狼牙「そうか、なら良かった。もし転生する際に人がいない危険区域に飛ばされたりでもしたら切れる所だったぞ?」

 

その言葉を聞き、一人で叫ぶのかな…?とエリスは思いながら苦笑いをし、返答する。

 

エリス「あ、あはは…わ、私の先輩である女神が過去にそれをして怒られたらしいので現在は安全な場所へと転生させることが決まったそうです。」

 

狼牙「そうか、金銭面はどうすれば良い?武器を買うのも食事をとることにも先立つものは必要であろう?」

 

エリス「そちらに関しては一応は問題ありません、こちらをどうぞ。」

 

そう言うと、ジャラジャラと音がする小包と一本の刀が現れる。

 

狼牙「…何故その刀を貴様が持っている、それはあの世界にあるはずだ…。」

 

現れた刀を見た瞬間、殺気を込めてエリスへと問いただす。

 

エリス「え、あ、あの…そ、それはコ、コピーの様なモノです。本物の刀は貴方の弟の家宝として相続されて…。」

 

狼牙「…贋作か、それならば良いだろう、盗人行為をしたのであればその首を刎ねる所だったぞ?」

 

殺気を消しながらそう言い、エリスは一息つきながら説明を再開する。

 

エリス「が、贋作とは少し違います、確かにコピーではありますがその性質はすべて同じ様になっており、同一個体といってもおかしくないものです。」

 

狼牙「贋作であり本物である…か、その二つを持ってその世界へ行けば良いのだな?」

 

エリス「はい!では狼牙さん、こちらの本をご覧いただき、特典を選んでください!」

 

狼牙「特典?なんだそれは?」

 

エリス「えっと、こんな能力が欲しい、こんな武器が欲しいと思ったものをその世界へ持っていける制度ですね。」

 

狼牙「ふむ…。」

 

その言葉を聞き、分厚い本を一枚ずつめくっていき目を通す。

 

狼牙「…天叢雲剣、妖刀村正、物干し竿…む、ほう?女神エリス、この特典にしてくれ。」

 

そう言いながらページに書かれている特典に指をさす。

 

エリス「はい、えっと…持参品への不懐属性の付与ですね?こちらはその通り一切壊れることが無くなります。しかし刃こぼれなどは置きますのでしっかりと手入れをしてくださいね。では、この特典でよろしいですね?」

 

狼牙「ああ、構わない。」

 

エリス「承りました。では転生を始めますね、魔方陣から出ないようにお願いします。」

 

そう言うと、足元に魔法陣が狼牙の足元に魔法陣が発生し、体が浮かんでいく。

 

エリス「では、狼牙さん、願わくば数多の勇者候補たちの中から貴方が魔王を討ち倒す事を願っています!さすれば神々からの贈り物としてどんな願いでも叶えて差し上げましょう!さあ、旅立ちなさい。」

 

狼牙「体が浮かぶという経験は初めてだが…奇妙なものだな、しかし俺の体は」

 

そう言いながら光りに包まれ、その空間より消える。

 

エリス「…あ!?そういえば体について問題ない事を言うのを忘れていました!?」

 

そして残ったエリスは言い忘れていたことに気付き、焦っていた…。




というわけで終わり、多分次回も続くはず。

設定としては若くして亡くなったという不幸から選ばれた。

名前は神宮狼牙、剣術の才能を持っていたが開花間もなく上記の通り病気にかかった。

没年は24歳、多系統萎縮症という肉体の衰弱によって寝たきりのまま死亡、若さ的に結婚することなく死亡。

両親は既に没しており、叔父の家で弟と共に世話になっていた。

基本は厳しくするが度が過ぎた思想の押しつけはしない、困っているのなら一応は手を貸す。

ただし利用しようとする意志には過敏に反応し、すぐに断る。

若くして死んだため、死生観は死ぬときは死ぬという思想になっている。

武器は刀、名は無く、先祖が打ったとされている。

切れ味自体は名刀に匹敵するが担い手がいなかった為に無銘である。

何故一緒に持っていけるかというと弟が死ぬ間際まで隣に置いていた為に所持品として換算された。

服装は黒いジーンズと黒いTシャツに膝下までの長さの黒い羽織と黒尽くし、ただし中二病ではない。

身長は高めで目つきは鋭い、天国の情報を聞かず転生を選んだ理由は己の鍛錬。

転生特典は持っていった物に不壊属性の付与、ダンまち的な。

金とその小包以外の全部に付与されている。

金については5000エリス、冒険者登録代、宿代に食事代ということで。

では、次回もありましたらよろしくね。


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『このすば』 この黒い剣士に祝福を!その2

第1話的な回、時間軸で言えばカズマが転生するよりも前の、6か月ぐらい前の時間軸となっております。

主人公の名前はシングウ ロウガ


光りが収まり、ロウガが目を覚ますとそこは空気が透き通ったもとの世界よりハイテクではない街『アクセル』。

 

ロウガ「…ん、ここは?転生後の世界か、綺麗なところだな。」

 

そう言いながら、周りを見渡す。

 

ロウガ「…しかし、最初をどうすれば良いか聞くのを忘れてしまったな、しょうがない、街の者に聞くか、言葉も普通に日本語として聞こえているみたいだし問題ないだろう。」

 

そう言い、近くの川で服洗いしてる女性の元へ向けて足を進め、尋ねる。

 

ロウガ「すまない、聞きたいことがあるのだがよろしいだろうか?」

 

女性「はいはい?おや、この辺りでは見ない服装だねぇ、何が訊きたいんだい?」

 

ロウガ「路銀を稼ぎたいのだがどこへ行けば良いか分からなくてな、どこへ行けばよいか知っているか?」

 

女性「ああ、それならこの街のいろんな所でバイトを募集してるから街を歩いていればすぐに見つけられると思うわ、でもお兄さんは武器を持っているなら冒険者ギルドとかはどうかしら?」

 

ロウガ「ほう、冒険者ギルド?」

 

女性「ええ、ほら、あそこに高い建物が見えるだろう?」

 

そう言い、高い塔よりは低めの建物を指さす。

 

女性「あっちへ向けて歩いていけば露店が並んでいて突き当りに他の民家より大きめの建物があって、そこが冒険者ギルドになっているんだよ、そこで冒険者となれば危険だけれど他よりも金が稼げる仕事にありつけるよ。」

 

ロウガ「そうか、感謝する。」

 

女性「あいよ、頑張ってね。」

 

一礼をし、その場を後にする。

 

 

言われた道を歩いて行き、目的の場所と思われる場所へと到達する。

 

ロウガ「露店があり突き当りの大きめの建物…ここか。」

 

そう言い、建物へと入った時、ジョッキを持った女性がこちらに気付き、挨拶をする。

 

女性「いらっしゃいませ!お食事ならば空いてる席へどうぞー、仕事の案内でしたらカウンターで!」

 

そう言い残し、ジョッキを運んでいく。

 

ロウガ「おう、ありがとう。さて、カウンターは?」

 

そう言いながら辺りを見渡すと、唐突に声を掛けられる。

 

モヒカン「おい、見かけねぇ顔だな、それになんだ?その妙な格好は、武器を持っているみたいだがその服装じゃ戦いにくくねぇか?」

 

ロウガ「動くのには困っていないから問題は無い、遠くから来たのでな、魔王軍と戦う仕事はどこで受ければ良いかわからない、教えてくれないか?」

 

モヒカン「ふっ、ああそうかい命知らずめ、よぉうこそ地獄の入口へ!魔王軍と戦うなら冒険者ギルドにはいらねぇとな!ギルド加入の受け付けはあっちだぜ!」

 

ロウガ「そうか、感謝する。」

 

そう言って一礼し、指さされた方向へ向けて歩き出す。

 

モヒカン「お、そうだ兄ちゃん!今日はルナちゃんの受付が空いてるからルナちゃんに声を掛けると良いぜ?胸が大きくてめっちゃ美人だからよ!」

 

ロウガ「そうか、そうさせてもらおう。」

 

そのまま歩いていくと、月当たりにて4つの窓口がある受付を見つける。

 

人が見える受け付けは一つだけで、先ほどのモヒカンが言っていたと思われる女性がいる。

 

ルナ?「いらっしゃいませ、今日はどうなされましたか?」

 

ロウガ「冒険者ギルドに入りたいのだがここで合っているか?」

 

ルナ?「はい、合っています。私は受付などをしているルナと申します。登録には最初、登録手数料が掛かりますがありますか?」

 

ロウガ「ああ、あるがどれくらい払えば良い?」

 

そう言い、小包みを受付に置く。

 

ルナ「はい、えっと…登録料は1000エリスですのでこれだけで十分ですね。」

 

そう言い、小包みより必要な分である金貨2枚を取り出し、ロウガへと小包みを渡す。

 

ロウガ「ふむ。」

【なるほど、金貨1枚で500エリスか。形的にも500円に近いしそれぐらいか。】

 

ルナ「では、説明を、冒険者には各職業がございます。そしてこれが登録カード。」

 

そう言って1枚の紙を取り出す。

 

ルナ「冒険者がどれだけの討伐を行ったかの記録もされます。レベルが上がる為のポイントがもらえますので、頑張ってレベルを上げてくださいね。では、こちらの水晶に手をかざしてください。」

 

ロウガ「ふむ、こうか?」

 

そう言って水晶に手をかざした途端、装置が動き出し光り始め、登録カードに書き込み始める。

 

ルナ「これであなたのステータスが分かります。その数値に応じてなりたい職業を選んでくださいね。」

 

ロウガ「ふむ、どんな職業があるのだ?剣を使うものになりたいが。」

 

ルナ「そうですね、剣を使う職業でしたら基本職としてソードマンや戦士、ナイトですね、上級職ではソードマスターやルーンナイト、クルセイダーなどがあります。」

 

その説明を受けている時に、登録カードへの記入が終わる。

 

ルナ「はい、ありがとうございます。えっと、シングウ=ロウガさんですね?えっと…え、えええええ!?」

 

ロウガ「む、いきなり大きな声を上げてどうした?」

 

ルナ「あ、ご、ごめんなさい!ステータスの項目を見たら幸運が平均より低めで魔力が平均より高い程度ですがそれ以外のステータスがどれも平均よりとても大幅に高いんです!これだけのステータスがあればどの上級職になる事も出来ますよ!」

 

先ほどの声を聞き、建物の中から店員や冒険者たちが集まってくる。

 

ロウガ「ふむ…では先ほどあったソードマスターで頼む。」

 

ルナ「ソードマスターですね!ソードマンの上級職で全職業中最高の攻撃力を持つ職業です!様々な剣技を使う事も可能な職業となっています!」

 

そう説明を終え、ロウガへと登録カードを手渡す。

 

スタッフが並び、ルナがその中央へと立ってこちらへ向き。

 

ルナ「それでは、冒険者ギルドへようこそ、ロウガ様!スタッフ一同、今後の活躍を期待しております!」

 

その言葉と共に、周りの冒険者が歓声をあげる。

 

その後は軽い酒盛りとなり、スタッフも店員もまじって宴会へと派生する。

 

ロウガ「しかしすごい歓声だな、そこまですごい事なのか?」

 

ルナ「ええ、初期からこのステータスの方はそうそういませんから!冒険者になる前はとても体を鍛えていらっしゃったんですね。」

 

ロウガ「ああ、体を鍛えることが好きでな、勉強を終えた後はよく体を鍛えていたのだ。」

 

ルナ「なるほど、そうなんですね!」

 

そう話していると最初に出会ったモヒカンが声を掛けてくる。

 

モヒカン「おう!飲んでるか新入り!しかしお前がまさかそんなすごい奴だったとはな!人は服装に寄らんものだ!」

 

ロウガ「ふっ、そうだな、見かけで判断できぬ者もいるという事だ。しかし…俺は未成年だが酒を飲んでも大丈夫なのか?」

 

その言葉にルナとモヒカンが唖然とする。

 

モヒカン「な、なななな!?お前まだ未成年だったのか!?」

 

ルナ「え、ええええ!?て、てっきり30前半だと思ってました!?」

 

ロウガ「むう、俺はそんなに老けてるか?これでもまだ18で未成年だが。」

 

モヒカン「お、おう、顔立ちが老けてる顔立ちだから勘違いしちまったぜ…。」

 

ルナ「は、はい、酒に関しては未成年すぎなければ飲むことを許されてますが何かあった場合は自己責任でという暗黙のルールがあるだけですね。」

 

ロウガ「そうか、では飲みすぎない程度に飲むとしよう!」

 

モヒカン「はっはっは!それがいい!これからがんばれよ!ロウガ!」

 

ロウガ「ああ、任せておけ、今日は一旦休んで明日から依頼を受けるとしよう。」

 

ルナ「分かりました!では明日から頑張ってくださいね!」

 

ロウガ「おう!」

 

そう言い、ギルド主催の宴会は日が変わるまで続いた…。




これにて第1話的な回終了します。

最初の一杯だけ酒で残りはネロイドのシュワシュワを飲んでいた。

次回でこのすば妄想は一時終了、もちろん次回は基本的なあのフロッグの登場。

戦闘回だがはてさて。

主要キャラはモヒカンとルナ…モヒカンは原作でいう荒くれ者の事です。

では次回をお待ちくださいませ、なお平日なので投稿率はがっつり下がります。

…ちなみに主役の性欲はそこまで高くない、性欲<鍛錬と言った感じなので。

ルナの衣装は完全にやばいですよな、よくあれで彼氏がいないものだ。


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『このすば』 この黒い剣士に祝福を!その3

多分第2回的な回、やってたゲームのイベント開始とかと相まって投稿が遅れた。


冒険者となってから三日後…ロウガは今日の依頼を探しに受付まで来ていた。

 

ロウガ「すまない、誰かいるか?」

 

受付の前でそう言うとルナが窓口より出てきて対応する。

 

ルナ「はーい!どうしましたかロウガさん?」

 

ロウガ「そろそろ路銀が尽きそうでな、討伐系の依頼は何か来ていないだろうか。」

 

ルナ「そうですね…あ!良いクエストがありますね!こちらのG・トードの討伐は如何でしょうか?」

 

ロウガ「G・トードか、ふむ…む、ゴブリンやコボルトの依頼もあるみたいだが何故そいつを先に勧める?」

 

ルナ「G・トード自体は街の近くにも出現するので他の冒険者に助けてもらえることも多いのですがゴブリンとかになると森の方へ行かねばならず、さらに危険な魔物である初心者殺しが近くにいる可能性もありますのでG・トードが一番戦いやすいのです。」

 

ロウガ「なるほどな…しかし初心者殺しか、どういうモンスターなんだ?」

 

ルナ「そうですね…大きな二本の牙を持つ黒いサーベルタイガーのモンスターなのですが、ゴブリンなどのような弱いモンスターを追跡してそれを狩りにきた冒険者を狙って狩りをする為、駆け出しの冒険者の方にとって天敵の様な存在なんですよ。」

 

ロウガ「そうか、ならまずはトードを狩るとしようか、それを受けよう。」

 

ルナ「はい!承りました!では契約金として1000エリスを頂きますね。」

 

ロウガ「ああ…ちょうどか、5匹倒さないと今日は飯抜きになってしまうな。」

 

ルナ「それでしたら今日は1匹だけでも問題ありませんよ、G・トードの肉は食材としても重宝されて1匹5000円分で取引されますので。」

 

『食材』、その言葉を聞きロウガは目を見開く。

 

ロウガ「ほう?カエルの肉か、確か鶏肉に似た味がするらしいと聞いたが楽しみだ、では行ってくるとしよう。」

 

ルナ「はい!頑張ってくださいね。」

 

そう言い、ロウガはギルドを後にする。

 

 

 

場所は街の外壁周辺の丘、ロウガはあたりを見渡し、少し異常な光景を見る。

 

ロウガ「ほう、こんなにいるものなのか、奴の動き次第ではきついか?」

 

目線の先、そこには10数匹近くのG・トードが街へ向けて歩いているのが見え、その後ろの方にはクレーターらしきのが見える。

 

ロウガ「…さて、周りに冒険者はいないが始めるとしようか。」

 

そう言い、鞘に手を掛けて前のめりとなり走り出す。

 

その姿に気づいたG・トード達は歩きよりも少し早い程度の跳ねでロウガへ向けて跳ねはじめる。

 

距離が縮まり、戦闘が始まった刹那、喰われるよりも先に斬り抜けていき、群れを一回抜けるのと同時に6匹のGトードの体に長い切り傷が入り絶命する。

 

ロウガ「…まずは1回分、後は…9体か、行くぞ!」

 

走りながら切り裂いて行き、その亡骸を壁にして近寄ってさらに絶命させていく。

 

残り3匹ほどになった時、遠くの方にいたカエルが跳ねるのをやめて視線をロウガへと向ける。

 

ロウガ「む、動きを止めた?…流石に対応方法ぐらいは分かるか、しかし蛙は確か舌を伸ばして捕食するはずだがこいつらはするのか?…っ!?」

 

亡骸に張り付きながらそう独り言を呟いていると地面が唐突に盛り上がり、新たなG・トードが出現する。

 

ロウガ「しまった…!空中では足が!チィッ。」

 

それにより空中に投げ出されたロウガをカエルの舌が捕らえ、口内へと引き寄せていき…。

 

ロウガ「死ねるか!」

 

口へ入ると同時に体を回転させ、カエルを真っ二つに切り裂き、そのまま慣性で地面へと転がって着地する。

 

ロウガ「はぁ、正直きついな、唐突に出現する可能性もあるのか…はぁっ!」

 

立ち上がってからは走りだし、2匹のG・トードを切り裂き、同じ様に亡骸を壁にし、G・トードの舌の射線に入らないようにする。

 

ロウガ「…数はちょうど15匹、30万エリスと幾ばくかのエリスは確定したが…あいつを倒さねば…む?この気配の感覚は…。」

 

???「あの1匹私が狩っても良いかい?」

 

ロウガ「別にかまわんが…なにをしている?女神エリスよ。」

 

そう言いながら振り返ると、エリス似の少女は吹き出し、むせている。

 

エリス?「ごほごほ…ち、違うよ、私はクリス、冒険者さ。」

 

ロウガ「そうか、後は任せるぞ、エリスよ。」

 

クリス「ちょっとー!だから私はクリスだって!って、たぁっ!」

 

そう会話していると亡骸の壁の後ろから最後のG・トードが歩いて顔を出し、それをクリスが突き刺して絶命させる。

 

ロウガ「ほう、短剣で一撃か、相当慣れているんだな、エリス。」

 

クリス「だーかーら!私は…。」

 

そう言ってクリスが否定しようとするとロウガは目を細める。

 

ロウガ「…。」

 

クリス「うっ…そ、そんなに睨まないでよ…で、でもどうして分かったの…?」

 

ロウガ「はぁ、気配だ、他の人間とは違う神聖な気配を感じたからな、しかも見知った気配だ、であるなら結論としてエリスしかいないだろう。」

 

クリス「そっか…お願いだからほかの人がいる時にはクリスって呼んでもらえると助かるかなー、正体がばれるとちょっと騒ぎになっちゃうし。」

 

ロウガ「それぐらいは弁える、それと別の事だが頼みたいことがあるが構わんか?」

 

クリス「別にかまわないけど…どうしたの?」

 

ロウガ「あのカエル共の肉を運びたいが手押し車がどこにあるかが分からなくてな。」

 

クリス「…あー、なるほど…なら問題ないよ、ここは街の近くだから後で兵士が回収してくれるからね。」

 

ロウガ「む、そうなのか。だがどうやって自分が狩ったというのを証明するのだ?」

 

クリス「それはこれだね、冒険者カードに記載されるから問題ないよ。」

 

ロウガ「なるほど、それなら問題ないな。さて、戻るとするか、口の中に入ってしまったから粘液でべとべとだ、風呂に入って流さねば。」

 

クリス「よ、よく大丈夫だったね…初期からそこまで強いとは思ってなかったよ。」

 

ロウガ「これでも前世は剣道ではなく剣術で鍛えていたからな。」

 

クリス「なるほどね、っと、じゃあ戻るとしようか。」

 

ロウガ「ああ、しかし蛙の肉か、楽しみだ。」

 

クリス「あ、あはは…大抵転生した人はゲテモノだって最初言うけどそう言う所を含めてロウガは変わってるね。」

 

ロウガ「よく言われていたな。」

 

クリス「言われてたの!?」

 

ロウガ「ああ、価値観が達観している、大人びている、お前何歳だとな…っと、すまん、金を貸してくれ、依頼料で手持ちが無くなってたのを思い出した。」

 

クリス「あ、ああうん、後で返してね。」

 

そう会話しながら二人は街へと戻っていく…。




その3、これにて終了。

なおこの後はカエルのから揚げに舌鼓を打ったり、何故こんなにカエルがいたのかをルナと話たりします。

もし連載するとしたらヒロインはルナとウィズになるかなー?ウィズ出てきてないけど。

主人公の強さはまぁ、強めですね、ベルディアには負けるだろうけれど、若いし戦闘経験ないし、FPSで壁に隠れるという重要性を知っている程度だからね。

さて、今回のお話はこれでお終い。

機会があったら連載しようかね。

次回はよく書いたりするハイスクールDxDでも書こうかね、妄想が捗り始めてきたし。


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『ハイスクールD×D』 エミヤの能力を持った眷属のお話

何番煎じかもう分からんような無限の剣製持ちの主人公のお話。

主人公は転生者だが明確な記憶は残っていない。

他、転生者一人いる感じ、何話になるかは分からんが原作での一誠がフリードと初遭遇した次の日のお話。


何処かの薄暗い森の中…一人の男が残された蝙蝠の翼を見ながら一人呟く。

 

主「…依頼完了、力に溺れ、はぐれ悪魔となった男ホーラム、人間界に混乱をもたらそうとしたことを後悔するが良い。」

 

そう言って羽を処分し、森から出るために歩き始める。

 

主「はぐれ悪魔バイサーを始末してからすぐにこの始末、全く…む?グレモリーから連絡か…。」

 

連絡を確認し、耳に手を当て、通信を開始する。

 

主「どうした、新たな依頼が魔王から来たのか?」

 

リ『いや、そうじゃないわよ、ちょっと管理地に堕天使が好き勝手しているから手伝ってほしいのだけれど構わないかしら。』

 

主「…はあ、何故処分しない、貴様が管理していることぐらい知って侵犯してきているのだろう、まさかとは思うが…犠牲者が出ているんじゃないだろうな?」

 

リ『うっ…え、ええ…そうよ、で、でも勝手に殺したら。』

 

その言葉を聞き、先ほどよりも長くため息を吐く。

 

主「はああああああ…話は終わり、後で説教だ、今からそっちへ向かう。」

 

リ『うう…分かったわ、あまり乗り気じゃないけれど…待ってるわよ。』

 

主「ああ。」

 

そう言って通信を切り、魔方陣を展開する。

 

主「…全く、いつまで経っても自覚が足りぬやつだ。」

 

そう言いながら転移し、その場を後にする。

 

 

 

場所はオカ研部室、リアス・グレモリーが顔に手を当てながらため息をついている。

 

一「あ、あの部長…大丈夫っすか…?」

 

リ「ええ、大丈夫よ…ただ、後でうるさく言われるのが確定しちゃって…ね。」

 

転「一体誰なんすか?部長がそんなに嫌そうにする奴って。」

 

リ「私の初めての眷属よ…ええ、眷属のはずよ…。」

 

木「あ、あはは…彼は基本部長に厳しいからね。」

 

一&転「ええ…。」

 

その反応に二人が困っている時、部屋に魔法陣が展開され、一人の男が現れる。

 

転「っ!?侵入者!?堕天使の仲間か!死ねぇ!」

【多分その眷属だろうが事故に見せて殺ししちまえば…!】

 

リ「っ!?待ちなさい慎士!彼は仲」

 

そう言うが大量の武器が男へと向かって射出されるが…。

 

主「チッ、熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!」

 

その言葉と共に7枚の花弁の様な壁が展開され、武器たちを防いでいく。

 

防いでいくうちに1枚、また1枚と割れていく。

 

主「…で、俺はいつまで防げばいいんだ?。」

 

リ「っ!そ、そうだったわ、やめなさい!慎士!」

 

転「…わ、分かった!」

【チィッ!殺し損ねた!しかもロー・アイアスだと!?こいつ…無限の剣製を特典に選んだ転生者か!】

 

そう言い、武器の射出を停止させる。

 

主「…明確な殺意を持って攻撃したことは追求せん、グレモリー、要件はなんだ。」

 

リ「え、ええ…堕天使が勝手な事をしているからこれ以上の勝手を許さないように街で見張ってほしいのよ。」

 

主「了解した…しかし、まさかお前までも眷属になっているとはな、一誠。」

 

その言葉にリアス達は驚く。

 

朱「あらあら、お知り合いでしたか?」

 

一「…え?俺、出会ったことあったか?」

 

主「小学2年までよく遊んでいただろう、3人でよく、な。」

 

一「小学2年…っ!ま、まさか…玲士!?で、でもお前、死んだんじゃ…!?」

 

リ「え、え?どういう事?あなた達、知り合いだったの?」

 

主「…はあ、まったく、俺はあの後すぐにある傭兵に救われてな、13になるまでその人と一緒に暮らし、傭兵業を学んでいたんだ。その人が病没した後は俺一人で傭兵をしていた…が、そこの女にこっちの了承なく眷属に転生させられたという感じだ、分かったか?一誠。」

 

一「あ、ああそうだったのか…って、了承なく?」

 

主「そうだ、我儘な女でいきなり現れたかと思えば『私の眷属になりなさい』、ふざけるなと反論すれば逆上して殺そうとしてくる始末、挙句負ければ死にたくないと泣き喚く。」

 

リ「ちょ、ちょっと!喚いてはいないわよ!」

 

眷`s【泣きはしたんですね…。】

 

主「まあ、そんな感じの後に色々あってこいつの眷属になったんだ、俺の了承なく、な。」

 

リ「そ、そんなに何度も言わなくても良いじゃない…。」

 

猫「…驚きました、変態先輩と知り合いだったなんて。」

 

一「ちょっと小猫ちゃん!?」

 

主「さて、改めて自己紹介をしよう。俺は近衛 玲士(コノエ レイジ)こいつの眷属で『兵士』で使用数は変異の駒1本だ。」

 

転「ちょっと待て!お前が変異の駒使用だと!?」

 

リ「ええ、そうだけどそんなに驚く事かしら?」

 

転「そりゃ俺が眷属になる時に使ったのが変異の駒じゃないんですか!?」

 

リ「あなたは何も変哲もない兵士の駒1本だけよ?」

 

転「そ、そんな…。」

 

猫「…部長、そもそもに変異の駒について彼に説明したのですか?」

 

リ「ええ、どんな駒があるのか聞かれてそれで教えたわ。」

 

一「というか部長、こいつ呼ばわりされているんですが反応しないんですね…。」

 

リ「もう、慣れたわ…さて、慎士、あなたも自己紹介しなさい。」

 

転「へーい、鎌瀬慎士だ、俺の神器は王の財宝、さっきみたいな攻撃を得意とするぜ。」

 

主「そうか、俺の神器は無限の剣製だ、剣以外を作ると精度は下がるが基本なんでも作れ、ストックして取り出せる神滅具だ。」

 

一「神滅具?じゃあ俺達の神器と違うのか?」

 

主「ああ、神器の中でも神すら滅ぼせる事が出来ると言われてい異なる能力を二つ以上持っている特別な14種の神器、さらに所有者が死なぬ限り同じ能力を持つ神器は存在しないそうだ。」

 

木「僕も彼と似た神器で魔剣創造というのを持っているんだけれどこっちは魔剣を作るだけ、だからね。」

 

リ「そして彼の場合はさっき言った通り『作成』『内包』の二つに加え『改造』『展開』の4つがあるわ…と言っても『展開』がどういう意味なのかは私も知らないのだけれどね…。」

 

一「す…すげ―…理解しきれなかったが凄いってのはよく分かったぜ…。」

 

主「まぁな、展開に関してはグレモリー、一度だけお前に見せたことがあるのだがな。」

 

リ「え、私見せてもらったことないわよ!?」

 

主「…まあ、そういうならそれで良いだろう、さて、俺は見回りに出かけてくる。」

 

リ「あ、待ちなさい、聞きたいことがあるわ。」

 

主「どうした。」

 

リ「はぐれ悪魔バイサーって知っているかしら?」

 

主「ああ、あの女の悪魔か、あいつは既に処刑済みだ、一般人を喰おうとしたからな。」

 

一「え、しょ、処刑って…殺したのか…?」

 

主「ああ、因果応報だ、既に別の街で何人か食い殺しているらしいからな。」

 

リ「そう…でも、なんで知らせてくれなかったのよ…。」

 

主「奴が侵入したのは消える三日前だ、それだと言うのに貴様はその痕跡すら見つけられずにいたから聞かれなければそれで良いと思っただけだ、この街の一般人に被害も出てないからな。」

 

リ「うう…まあ分かったわ…じゃあ敵の見張はお願いね…。」

 

主「任せろ、ではな。」

 

そう言い、部屋を後にする。

 

一「…玲士、なんか変わっちまったな…。」

 

朱「そうなんですの?」

 

一「ああ、昔のあいつはよく笑って仲間思いで無暗に虫や動物の命を取らないやつだったからな…。」

 

木「そうだったんだね…。」

 

猫「…多分、笑わなくなっただけで根は変わっていないはずです。」

 

転「はっ、どうだかな…少なくとも第一印象は冷酷な殺し屋だぜ?ありゃ部長の管轄外で何人か自分の欲求だけで殺してるわ。」

 

リ「それは無いわ、彼が殺してるというのは否定はしないけどそれは彼が傭兵として依頼を受けて殺してるだけで欲求だけで殺してるというのは絶対に無いと言えるわ。」

 

転「…あんなに言われて、信頼してるんすね。」

 

リ「ええ、だって私の大切な眷属ですもの、ちょっと身近に滞在してくれないのが難だけれどもね、それに…私に説教する際は間違ったことは言っていないもの、よく頭を叩かれはしたけど。」

 

一「でもそっか…良かった、玲士が生きててくれて。」

 

猫「…そういえば死んだと言っていましたね、どういう事ですか?」

 

木「そういえばそうだね、何があったんだい?」

 

一「俺も良く分からないんだ、2年の夏休みの時に朝起きて遊びに誘おうと家に行ったら、玲士の家が完全に崩れ落ちていたんだよ…しかも両親の遺体とかも無かったのに血痕が家の残骸に付着してるのが見つかったんだ…。」

 

朱「…それは。」

 

リ「そう…犯人が誰かも分からないのね…。」

 

一「…はい。」

 

リ「さて、この話はここまでにしておくわ、一誠、慎士、あなた達も無暗に教会に近づかないように気を付けてね、あのシスターを助けにというのもやめておきなさい、簡単に死ぬわよ。」

 

転「了解っす。」

 

一「…分かりました。」

 

そしてオカ研のメンバーは今日の部活をやめ、それぞれが帰路へとつく…。

 

たった一人、怒りで歪んだ表情をしていた事にも気づかず…。




これにてこの話はおしまい。

名前の文字はそれぞれキャラの名前もしくは立場より。

リがリアスって感じに、主人公は主、転生者が転。

名前は主人公が衛士をもじって、転生者が俺の小説ではいつものカマセな名前に。

主人公の転生特典はエミヤの能力と武器の記憶、無限の剣製が神器となって発現している。

もう一人の屑転生者の特典は王の財宝と一度だけ他の転生者がどこにいるか知れる能力、ただしFateとしての作品では有名すぎる乖離剣エアと天の鎖は除外されている。

幼少時の襲撃犯はその転生者、自身の歪んだ夢を邪魔されぬ為に排除しようと目論んだ。

助けた人物は老齢な男、もちろん秘密もある。

ヒロインはだーれにしましょうかねぇー?オリヒロインは今回追加しない予定だが。

…強いから迫るのだろうけど絶対にゼノヴィアはヒロインにならないが。


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