洞爺湖、鎮守府に着任す (ガルビゾニア賛成)
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第0訓:完結後

暗闇の中、(○○○○)が一人そこを浮かんでいた。

 

ただただ海に身を委ねるかごとく…。

 

(坂○○○)は自分に起きていた様々な記憶を掘り出しながら笑みを浮かべ静かに目を開ける。

 

未来の俺から託された使命…。未来にそうなったであろう俺の決意…。過去の自分自身を絶ち何もかも背負い終えるはずだった… そうなるはずだった…しかしそこには…腐れ縁という不器用な響きの奴等が目の前にいた。

奴等のたくましい背中に俺はまた一人で馬鹿やらかそうとしてたのかと気づく。いつもそうだった、俺が一人で馬鹿やろうとすればそれをぶん殴ってでも食い止めた。そうやって俺らは…俺達は道を外さずに奴等とバカしながら楽しくやれたんだ…

 

 

 

その時もそうだった… あいつらに…そしてあいつらの背中を守り… 俺は奴を倒し…そしてあいつらに必ず会おうと約束した…。

 

しかしあいつらが思い出せない… くそ!なんでここがぼやけるんだ…!俺は誰と共に戦ったんだ…!俺は誰と約束したんだ…!俺(○田○○)は思い出せない…

 

だが何か心に…心臓に…いや、もっと無くしてはならない何かが!…忘れてはいけないと語りかけてるような気持ちになる あの時の言葉、あの時の背中、あの時の顔… あいつらの縁… 何もかも忘れてはいけない

それは昔から…輝き続け、色んな物を繋げていったような気がする 自分の中にある一本の木… 白黒の世界にある一本の木… 昔は色がついていたような… そして周りには縁が…人が…奴等が… 駄目だ、思い出せない… いや、閉じていく… 世界が…閉じていく…

そもそもなぜ俺はここにいるんだ?というかなんで暗黒空間で浮かんでんの俺?なんで天パーなんだ?

時がたったのかも分からない暗闇の中、だんだんと意識が遠のいていく…。(○○銀○)はその忘れてはいけない何かを思いながら瞼を閉じていく。しかしどんどん考えることすら思い付かないそんな意識… 宇宙にでも放り出されたかのようなそんな気分。ただ星のような微かな光さえもない空間… こんな暗闇の中で見つかるはずもない光… いや、光りさえも眩しく見える… それは身近に…身近に…みじ…み…

 

ザー… ザー… ケテ… ザーッ…タスケテ…タスケテ!

助けて!ワタ…ち…すけ…て…。い…出して…。あな…持って…忘れ…いけ… 大切…の…

 

 

 

 

 

 

あれ?何か聞こえる… あれ?何か光が見える… あれ?今まで何をしてたんだっけ… あれ?ちょっと待て?「私」…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンキーンキーン!

 

「鎮守府に新しい艦娘が着任しました」

 

 




何となくでやっていきますので更新が遅かったりするかもです。


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