真剣で俺は平穏が恋しい (キゼル)
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プロローグ

 初投稿です。気軽に見てってください。



 

 俺は今なぜかよくわからない場所にいる。

 

 いきなり何が何だかわからない(俺も良くはわかっていないがわかっていないが)と思うので、何

 

で俺がこうなったのかを説明していこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 その時、俺は学園祭などの手伝いをして少し遅れて帰宅していた。

 

 

 

 「あー、つかれたな。みんな仕事を俺に押しつけやがって。」

 

 

 

 そう悪態をつきながら、疲労の溜まった体を前へ進める。

 

 そうしてしばらく歩いているとふと1人の少女が目に入った。

 

 そして少女がいる現在位置を把握して驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 その少女は、道路のど真ん中で座り込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「-ッ!早くそこから離れろッ!!」

 

 

 

 しかし少女はどこか怪我をしているようで立ち上がることができないらしい。

 

 俺は無意識にその少女を助けるために全力で走った。

 

 あの少女は俺にはなんの縁もない赤の他人だ。命の危険をおかしてまで助けるメリットは全くな

 

いのだ。しかし俺はなぜかあの少女を見捨てることができることができなかった。

 

 

 

 そして少女がかなり近くなってきていたところで大型のダンプカーが接近している光景がみえ焦

 

りの色がでてきた。そしてその運転手のしていたことに唖然とした。

 

 

 

 (あの運転手携帯使ってやがるッ!!)

 

 

 

 激しく怒りを覚えたがそんな暇もなく少女のもとへ走る。

 

 

 

 (もっと速く、はやく、はやくッ!!!)

 

 

 

 そうして俺は、少女の前まで来たときにはもうすでにダンプカーは目の前だった。

 

 少し乱暴だとおもったが、俺は少女の腕をつかみ歩道まで投げた。

 

 そして抗うこともできず俺の目の前にあったダンプカーは無慈悲にも俺の体にあたって、全身の

 

骨を粉々にした。

 

 

 

 (あぁ、これはダメだな。)

 

 

 

 そうしておれはいしきをうしなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ………はずだったんだが。

 

 

 「うん、ぜってー死んだよな俺。じゃあここはもしかs「そうだ、ここは死後の世界だ。」…何

 

者だお前は。」

 

 

 「うむ、我は閻魔大王じゃ」

 

 

 (………えぇー、こんなやつが?)

 

 

 

 

 見かけで判断しちゃいけないのはわかっているがこの閻魔と名乗る者はもの凄い美人で、とても

 

人の断罪を受け持っているようには見えなかった。

 

 

 

 「おぬしにはまだまだ寿命があったんじゃがのう。おぬしの行動のせいで未来が改変されてしま

 

ったんじゃよ。」

 

 

 (それって俺があの少女を助けたことか?)

 

 

 「そうじゃ」

 

 

 「今さらっと心を読んだよね!?」

 

 

 「閻魔だからのう、たやすいことじゃ(ドヤァ」

 

 

 「ドヤ顔が地味にうぜーな。」

 

 

 「まあそんなことはともかくおぬしには転生してもらうぞ。」

 

 

 「いきなり話が飛んだんだけど。てかなんで?」

 

 

 「さっき未来が改変されたと言ったじゃろう?おぬしは本当はもっと長く生きるはずだったの

 

じゃ。それがおぬしの予想外な行動のせいで寿命があまってしまったのでのう。」

 

 

 「その調節のため2回目の人生を送ってこいと?」

 

 

 「そうじゃ。」

 

 

 (めんどうなことになってしまったなぁ~。まあしょうがないか、俺のせいでもあるし。)

 

 

 「おぬしが転生する世界は真剣で私に恋しなさい!の世界じゃ。まあ正確にはそっくりそのまま

 

の別世界というだけなのだが」

 

 

 「あ?元の世界じゃないのかよ。」

 

 

 「元の世界に転生されるとこちらとしても困ることがあるのでのう。」

 

 

 「で、その世界はどういうとこなんだ?」

 

 

 「しらんのか?まあ武士娘が結構いる世界じゃから戦闘にはなるじゃろう。」

 

 

 「マジで?」

 

 

 「マジじゃ。」

 

 

 (やべー、嫌な予感しかないな。)

 

 

 「ということで逝ってくるのじゃ。」

 

 

 「おい、字がおかしいだろ。………って、なんか飲み込まれてるんですけどー!!」

 

 

 

 そして俺は真っ黒な空間に飲み込まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ふと目が覚めると真っ白な天井がみえた。………ってまさかこれって。

 

 

 

 

 「お生まれになりました!!元気な男の子と女の子ですよ。」

 

 

 「オギャャャャ(ここからかよ!!しかも双子か)」

 

 

 

 どうやらここは病室らしい。

 

 そんなことを考えているとなんか髭の長い爺さんがドアからはいってきた。

 

 

 

 

 「ほっほっほ、この2人がわしの孫かの?」

 

 

 

 どうやらこの爺さんはこの世界の俺の祖父らしい。

 

 

 そして俺を見た瞬間その爺さんは、驚いたような顔をして

 

 

 

 「ッ!?これは………」

 

 

 

 とつぶやいていた。

 

 

 

 

(なんか嫌な予感がする。)

 

 

 そう思った主人公だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side 鉄心

 

 

 

 

 わしは生まれた孫の顔を見るために病院に来ていた。

 

 わしは病室で2人の赤子をみた。

 

 女の子からは凄い気の量を感じ将来わしを超えてゆくだろうと思った。

 

 そして男の子を見たとき、わしは驚愕した。

 

 

 

 「ッ!?これは………」

 

 

 

 その男の子の気の量は底が見えなかったのだ。

 

 わしは今まで長く生きていたがここまでの気の量は見たことがなかった。

 

 それだけではなくこの赤子からはすこしだがもう覇気がある。

 

 

 

 (こりゃあ育てたら相当なたまになるのう。)

 

 

 

 そう思いながら鉄心は不敵な笑みを浮かべた。

 

 




 投稿はいろいろな事情があるので不定期になるとおもいますがどうぞよろしくお願いします。

 主人公の名前は次話で。

 1話考えるだけで結構大変だ…。


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第1話

 


 

 主人公 side

 

 

 その後俺たちは祖父に名前を付けられた。

 

 俺は川神裕也、妹は川神百代。

 

 裕也という名前は偶然か運命のいたずらかわからないが俺の前の世界と同じだった。

 

 まあ俺としても前と同じ名前のほうがしっくりくるしよかったと思う。

 

 そしてそんなこんなで5年が経過した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 ………5年間何していた?幼児としての生活だよ。赤ん坊の時は恥ずかしかった。てか言わせん

 

なや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして5歳児の俺は、家の鍛錬の様子を見たんだが。

 

 

 

 (普通に男も強いんだな。)

 

 

 

 武士娘が多いとは聞いていたから男はそうでもないと思っていたんだがそういうわけではないら

 

しい。

 

 てか、あのなんかがらの悪そうな人の動きはどう見ても人間やめてるだろうが!?何なんだよ全

 

く。

 

 これは全力で鍛えないと最悪命を落とす可能性も出てきたな。

 

 そんなことを考えていると先ほど人間離れした動きを見せていた人がこちらに気づいたみたいで、

 

近づいてきた。

 

 

 

 「おい小僧、なんでこんなところにいるんだ?……ってよく見ればお前鉄心の孫じゃねーかよ。」

 

 

 「えぇまあそうですけど。」

 

 

 「なんだ、見学か?」

 

 

 「まあ一応。」

 

 

 「………」

 

 

 (え、なに?めっちゃ見てるんですけど。)

 

 

 「…なあ。」

 

 

 「はい?」

 

 

 「お前も鍛錬やんねーか?」

 

 

 ど う し て こ う な っ た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2時間後

 

 

 やばい、超疲れた。てかあの人5歳児にやらせる鍛錬のメニューじゃないだろ。

 

 しかもこの体のスペックはかなり高いみたいだな。

 

 でも強くはなってる実感はあるな。

 

 あの人も適当にやらせているわけではないんだな。

 

 

 

 (よしこの調子で頑張ろう。平穏な生活を送るために。)

 

 

 

 これが師匠である釈迦堂形部との出会いでもあり、川神裕也が平穏からかけ離れていく第一歩だ

 

った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 釈迦堂 side

 

 

 

 俺はいつもどうり鍛錬をしていた。

 

 そうしたらこちらを見ていた小僧に気が付いた。

 

 俺はその小僧になんでここにいるのか聞こうとしたがそいつの顔をみて納得した。

 

 

 

 (こいつ鉄心の孫か。)

 

 

 

 よく見れば気の量も、もの凄かった。

 

 そういえばあのジジイもこんなこと言ってたっけか。

 

 

 

 『わしの孫、川神裕也は間違いなくわしを超えてゆくじゃろう。』

 

 

 『それはそれは、たいそう自信だな。ジジイ。』

 

 

 『ほっほっほ、そりゃそうじゃ、あの子は生まれつき膨大な気と覇気を宿して生まれたのじゃ。

 

それはまさしく才能の塊、神に愛された子だとわしは感じたんじゃ。』

 

 

 『そこまでかよ。そりゃもう天才じゃなくて鬼才だな。』

 

 

 

 そんな話を思い出しながら俺はもう一度小僧を見た。年の割にもう肝が据わっている。

 

 しかもそのあと、とても5歳児ではクリアできない鍛錬をたった2時間で終わしやがった。

 

 

 

 (なんてやつだ…。)

 

 

 

 そんなことを思いながら俺は決心した。

 

 こいつを育ててみようと。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 主人公side

 

 

 さて鍛錬も終わったし寝るかな。

 

 

 

 「おにいちゃん!」

 

 

 「おお、モモか。」

 

 

 

 俺の前に現れたのは俺の妹川神百代、通称モモ。その妹は枕を抱きながら俺のもとへかけてきた。

 

 よく見るとモモは泣いていた。

 

 

 

 「どうした?そんなに泣いて?」

 

 

 「さっき、ねたら、ひぐっ、こわいゆめを、ぐすっ、みて、ねむれないの。」

 

 

 

 俺はそんなモモを見ていられなくなって抱きしめた。

 

 

 

 「もう怖くないよ。お兄ちゃんがいるからもう大丈夫。」

 

 

 「ほんとう?」

 

 

 「あぁ、本当だ。」

 

 

 「もうこわいのでてこない?」

 

 

 「もう出てこないよ。」

 

 

 「……えへへ///」

 

 

 

 俺が撫でてあげるとモモは照れたように笑う。

 

 てか、めっちゃかわいい。

 

 わが妹ながらなんて破壊力だ。

 

 

 

 「じゃあきょうはわたしとねて?」

 

 

 「!?いやーそれは…。」

 

 

 「だめなの?」

 

 

 

 モモは今せっかく泣き止んだのにまた泣いてしまいそうだ。…はぁ、仕方ない。

 

 

 

 「わかった。今日だけだぞ。」

 

 

 「うん、わかった。おにいちゃんだいすきっ。」

 

 

 (か、かわいい。これが妹萌えなのか?)

 

 

 

 こうして今日はモモと一緒に就寝した。

 

 そして舞台は小学生へととぶ。

 

 




 
 次からもう主人公の名前がわかっているので主人公sideではなく裕也sideと表記します。

 なかなかネタを考えるの結構きつい、でも頑張ろう。

 …次の投稿はいつできるのやら。


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