Side of GGO&ALO ((´鋼`))
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Part GGO:1

『あれから2ヶ月程経った日』

 

~シノンside~

 

今、私は………将来を誓いあった人と居る。この人と居るのはとても落ち着く。だって、時々見せてくる独占欲がギャップ萌えというので………

 

っと、そんなこと考えてる場合じゃなかった。今、私たちはGGO【ガンゲイル・オンライン】というゲームの中に居る。

 

とあるスコードロンを狙っている最中だ。といっても普段は傭兵紛いの事を、彼と一緒にしているだけなのだが………今日は目ぼしい雇いも無かったので、目ぼしいスコードロン情報を見つけて狙っている最中ね。

 

分かる範囲で言うなれば………ゼクシードたちのスコードロンね。ゼクシードの移動速度は狙うのは至難の業なのだが、生憎こちらも生半可に鍛えていないわよ。

 

スコープ越しにゼクシードを捉える。

 

私が使う武器─この世界では銃がメインのゲーム─【ウルティマラティオヘカートⅡ】。この世界で、この対物狙撃銃は珍しい。彼は【銃剣スキル】を上げて制作した自前の武器だけど。

 

弾の速度、ゼクシードの速度、進路方向の予測をして………狙い撃つ。

 

この世界では弾道予測線という仕様が施されているが、ライフルでは1度だけ弾道予測線が出現しないのだ。1時間程経てば、また見えなくなるが。

 

スコープを覗いてみる。どうやら上半身と下半身がお別れして消えたわね。

 

 

「さてと、俺の出番かな?」

 

 

そう言いながら、むくりと立ち上がり持っている【傘】を開いてビルから飛び降りる。空気抵抗なんて無いのにも関わらず、飛び降りる度胸が凄いと感じてしまう。

 

その彼………『赤みがかったオレンジの長髪』の彼は、残された人物たちへと向かって走っていった。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

~シヴァside~

 

どうも皆さん!!ここでも活躍シヴァさんです!!………ん?シノンの説明でおかしい所があるって?

 

『赤みがかったオレンジの長髪』?あぁ、ここのアバター作った時に出来た偶然の産物ね。

 

いやね、俺のアバター【M九〇〇〇番】っていう女っぽいアバターなんだよ。しかも顔も少し童顔になってた。

 

それを見たシノンが可愛いと言ってハグしてくれたのは良い思い出。っと、んなことよりも………目的を達成しなきゃな。

 

今の装備は【傘】と【AGI+12 STR+7】の中華服っぽいやつ。傘は自前だな。言っていた様に【銃剣スキル】を上げて作ったやつだけど………RPGの砲弾弾き返す位の硬度はあるぜ。さらに12ゲージ弾撃てるからショットガンの役割も持ってる優れもの。

 

んで、このことから理解できるのは………完全に夜兎やないかい。

 

んまぁ、STRとAGIの極振りしてたら誰でもそうなるか。その他は【アクロバットスキル】とかかな?

 

そんな事を考えている内に、俺の体に弾道予測線が写し出された。

 

直ぐ様、傘を開いて防御態勢を取ると撃ってきました。

 

そんな弾丸の雨を受けても全く動じないんだよな。この傘。

 

 

「じゅ、銃が効かない!?まさか、アイツは!!」

 

 

そんな戯れ言抜かすなよ、その間に俺が自分の射程距離内に入ったじゃねぇか。

 

傘を閉じて、一発お見舞いする。俺の前方2メートルに居た3人は死んだな。次は………上げておいたアクロバットスキルと極振りAGIで1人の近くまで接近し、傘をバットの様に振るう。

 

それにより、他の4人の内2人は巻き添えでダメージを食らった。相手は反撃と言わんばかりに【PPsh41】や【ウジ】を放とうとするも、傘を広げてそのまま突っ込んで消滅させた。

 

後の3人はショットガンで終了させました。

 

 

 

 

 

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『SBC グロッケン アイテム屋』

 

「ふぃー、今日の稼ぎはまあまあかな?」

 

「じゃあ、また喫茶店行く?」

 

「お、そりゃ良いね。んじゃあ………またしますか?」

 

「ん~………やって♪」

 

「了解しました♪」

 

 

アイテムをポイントに還元して外に出た後、俺は傘を開いてシノンを入れる。

 

最近はリアルだと色々と木綿季とか琴音とか来るし、ALOだと何時ものギルメンの事もあるので二人っきりになれるのがGGOぐらいなのだ。

 

まぁ、要するにだ………シノンと相合い傘してるって事だ。

 

外見的には百合っぽく見えるのは仕方ないが、その場で言ったら直ぐ様ぶん殴りに行く。

 

最近のアプデで喫茶店が分かりにくい場所に出現、そこで飲む珈琲が旨いのだ。

 

ついでに、そこで吸う煙草も。

 

ん?なぜ煙草かと?簡単な話、キセルで吸いたかったから。

つっても口だけ煙を含ませて吐くだけなのだがな。

 

そこまでリアルに影響は無いので普通に楽しめるのが乙な物よ。シノンにも了承は得ているのであしからず。

 

その店で俺は珈琲を頼み、シノンはパンケーキとレモンスカッシュを頼んだ。

 

 

「ねぇシヴァ」

 

「ん?どした?また仕事関係か?」

 

「違う違う。シヴァの持ってる傘頂戴って「無理だね」………何でよー」

 

「この傘意外に重いんだよ?強硬度の犠牲でミニガンより少し軽い重さだけど、今のシノンのSTRじゃ持ち上げる事すら出来ないって何回も言ってるでしょうが」

 

 

俺はキセルに口を付けて煙を口に含ませて吐く。

 

 

「良いわよねぇ。シヴァはオールラウンダーに扱えて」

 

「そりゃあ色々と試したしな」

 

 

因みに、この傘を作るまでには様々な銃を撃ってきて、そこから自分に合った物を使って制作したのだ。

 

お陰で【50AE弾】専用傘、【12ゲージ弾】傘、【50ブローニング弾】傘、【45ACP弾】傘と4種類揃っているのだ。

 

それぞれ役割は【ハンドガン】、【ショットガン】、【アンチマテリアルライフル】、【サブマシンガン】になっている。

 

そんな事を考えていると、注文していた珈琲が俺の前に。パンケーキとレモンスカッシュはシノンの前に出された。

 

俺は珈琲を1口啜ると、コーヒーカップを置いて最新情報をチェックする。

 

そんな俺をつまんなさそうにして見ているシノンの視線。

 

何を思ったのか、レモンスカッシュを少し口に含むと俺の肩を叩く。

 

シノンの方に向くと、いきなりキスされて含んでいたレモンスカッシュを口移しする。あーこれは俺がやったやつか。

 

終わるとシノンの表情は何処か甘えたがっている表情をしていた。

 

勿論、俺も男。こんな姿を見せられると抑えを効かせるのが難しくなり………シノンを引き寄せて、シノンの耳を甘噛みする。

 

 

「ひゃうッ!!///」

 

 

いきなりの不意打ちにシノンから可愛い声が聞こえた。

 

それが聞こえても、まだ甘噛みを続けていると………

 

 

「んぁ///………だ、ダメ///」

 

 

そう言ってますがね、シノン。君の体は何故かすんなりと受け入れてる様ですが?

 

でも、流石にここまでやるとOUTに成りかねないので甘噛みをストップさせます。

 

シノンの顔を見ると紅潮しており、その顔からはもっとしてほしいという様な目がしていた。

 

 

「流石にこれ以上やるとRー18に成りかねないなら止めようか」

 

「………むぅ///意地悪///」

 

「作者の諸事情あるからね。というか、これRー15だからね?違反ダメ、絶対」

 

「………じゃあ、分からなければ良いのよね?」

 

「……………」

 

 

あぁ、ダメだ。シノンの誘惑に負けてしまいそう。ってか、GGOの時は本当に甘えてくるから結構精神がゴリゴリ削られていくんだよね。

 

その後、ログアウトしてリアルで昼食とって………あら?今度はデートですか、そうですか。………デート?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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デート?………はいはい砂糖rrrrrrr

~シヴァside~

 

「♪~///」

 

「……………」

 

 

………どうして、こうなった?いやね、デートする分には良い訳よ。でもね………さっき昼食べて、その後に………

 

 

「何でカフェ?」

 

「食べたいから」

 

「あ、そうなのね。そーなのか」

 

 

………詩乃ちゃんや、太っても知らないぞ?つっても、この頃は大丈夫なんだろうけど。

 

詩乃も意外にGGOで神経使うのか、リアルに戻った時に見ると少し疲弊している感が見えるんだよね。

 

まぁ、そん時は俺が必ず抱きしめて一緒に寝るんだけどな!!

 

ん?木綿季の事か?木綿季はその時ALOにダイブしてる時が多いな。たまに部屋に入って見られる時もあるけど、木綿季も一緒に寝る場合が多いな。

 

 

「それじゃ、行きましょうか♪」

 

「おっけい♪何を食べようかなぁ?♪」

 

「それじゃあ、食べあいっこする?♪」

 

「おっ、そりゃ良いね♪」

 

 

でも………詩乃の耳に近付いて、少しだけ囁く。

 

 

「でも、詩乃を一番食べたいな♪」ボソッ

 

「ッ!!!///………ぎ、銀~///」

 

「可愛いぞ、詩乃♪」

 

「………んもぉ///」

 

 

詩乃の手を引きながら店の中に入りまーす。いやね、可愛いったらありゃしないよ。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

~詩乃side~

 

………店の中に2人で入り、銀は何時もの通りコーヒーを、私はチョコケーキとカフェオレを頼み、席に座る。

 

席に座った途端、少し離れた席から黄色い声が聞こえる。恐らく銀の事を見て判断しているのだろうが、銀は渡さないわよ。

 

銀は私を愛してくれている。それは事実。だからこそ、他の女に渡したくない。

 

銀のお茶目な部分も、その笑顔も、独占欲の抑えが効かなくなった時の銀の行動も………ここまで来ると重い女ね///

 

しかも、この様子だと私も独占欲が強い様だ。銀を渡したくないという欲求が自分自身でも感じられる。

 

そんな考え事をしていると、銀の顔が近付いていた。目と鼻の先まで。

 

後ろから黄色い声が響く。そんな事も気にせず、銀は私に話してくれる。

 

 

「詩乃、どうしたよ?何か思い詰めてよ」

 

 

どうやら心配してくれていたらしい。この優しさも私が惚れた理由なのだろう。今この瞬間、私の心臓の鼓動は良い意味で速くなっている。

 

 

「ううん、何にも♪」

 

「………そうか?でも何かあったら言えよ?恋人なんだし♪」

 

 

こんな感じに平気で嬉しい言葉を言ってくれるので、私も思わず笑みを溢してしまう。

 

その笑みを見た銀の表情も、笑っていた。

 

こんな銀の全ての表情が見られるのが良い。こんな銀の笑顔が見られるのが良い。こんな銀の可愛さが見られるのが良い。

 

そうこう考えてる内に、ウエイトレスがテーブルに注文した物を置いていく。

 

その時、そのウエイトレスは銀に言った。

 

 

「凄い可愛いですね♪彼女さん♪」

 

 

対し銀は………

 

 

「えぇ。一番の彼女ですよ♪」

 

 

………多分顔が赤くなっているだろう。というか、銀はどんな時でも誰とでも私との関係を包み隠さず言うので、時と場合も考えてほしい事も少し。そのまま全部言ってしまえ!!というのが大部分。

 

そんな考えも通用せず、ウエイトレスは笑顔を向けながら帰り仕事に戻る。

 

銀はコーヒーを手に取り、1口飲む。私もチョコケーキを1口頬張るのであった。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

会計を済ませた後、何故か入る直前に言われた事を思い出した。

 

何故この時に思い出したのか、それは分からない。だが、思い出して顔が赤くなり、銀の背中で顔を隠す。

 

その事に銀は何も言わず、家に向かい歩き出す。

 

途中、私の目にラ○ホテルが見えてしまうが、銀の歩みは止まらなかったので家に帰った。

 

そして、家に帰ってみたものの誰も居る気配が無かった。

 

また想像してしまったので、また顔を赤くしてしまう。

 

だが、その直後に銀が私の体を掴み部屋まで運んで行った後ベッドに押し倒して覆い被さる様に銀はマウントポジションを取る。

 

 

「詩乃」

 

「な、なに!?///」

 

「………最初に言った事を思い出してたでしょ?」

 

 

バレていた。いや、よく冷静に考えてみれば………

 

 

「態々覚えてもらうように傍を通って良かった♪どうやら、ちゃんと見てくれていた様だし♪」

 

 

………あぁ、そうだ。銀はSだった。つまり、苛めるのが得意で、その気にさせるのも得意。しかも………ちょっと正直。

 

銀は私の耳元に近づき、囁いた。

 

 

「GGOにログインするか」ボソッ

 

「………うん♡」

 

 

彼の思惑にまんまと嵌まってしまったが、私の何かが軽くなったと同時に心臓の鼓動が速くなった。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

『GGO プレイヤーホーム』

 

「それじゃ………シノン、大丈夫か?」

 

「………お願い………しましゅ………///♡」

 

 

その日は、お互いに決して忘れる事の出来ない日となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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Part ALO:1

『2025年4月2日』

~シヴァside~

 

「シノン!!スキル発動を!!ストレアとキリトは双方からの攻撃を同時にパリィ!!アスナは攻撃UPのバフ魔法をシノンに!!フィリアとユウキは周囲のザコ敵Mobにデバフ効果の魔法を使用!!シリカとリーファはザコ敵Mobを排除せよ!!」

 

 

はい、皆様どうも。シヴァですよ。今ね、【新生 奇兵隊】メンバーでクエストを行っているんですよ。ついでに……

 

 

「ノーチラスは火属性魔法を放て!!ユナは防御UPのバフ歌をキリト、ストレアに頼んだ!!」

 

『了解!!』

 

 

今回のクエストが【ザコ敵従えてる頭がライオンの4足歩行獣を殺せ】というクエストだった。………決してゼル○のライオ○ルじゃねぇぞ。名前も【The Lion King】だもん。………決して劇団○季じゃねぇぞ!!

 

そんな事は置いといて、皆が指示通り動いてくれています。

 

ノーチラスも魔法要素のあるALOに来てからは普通にモンスターと戦えているし、ユナも安心しているし。

 

あ、因みにだが、ノーチラスは『サラマンダー』。ユナは『プーカ』にしたそうだ。んまぁ合ってるしね。

 

おっと、そんな事より………今度は俺に突進してきたよチクショウ。んま、俺は死の直行便なんだがよ。

 

【神壊刀・壊無】を居合いの型で持ち、迫って来た瞬間の所を一閃する。

 

【The Lion King】の唯一固いとされる角は壊れ、額にも大きくダメージエフェクトが出現した。

 

これまた因みにだが奴さんはHPゲージ3本あるんだが、さっきの俺の攻撃で最初の1本が1/3は減っていたよ。やはり壊無は強し。さて………次の司令と行きますか。

 

 

「アスナ!!ノーチラス!!リーファ!!攻撃魔法でザコの撃破!!ユウキはボスに毒のデバフを与えろ!!フィリアとシリカはシノンの護衛!!シノンは弱点を狙い撃て!!キリトとストレアは俺とkaimuがスイッチに回る!!」

 

『了解!!』

 

 

直ぐ様壊無のアクティブモードを移行させ、kaimuはキリトに、俺はストレアの後ろに回る。

 

そこで俺は新しい刀武器【天下五剣 鬼丸国綱】を装備し、kaimuはこれまた刀武器【柳生の大太刀】を装備してスイッチを待つ。

 

 

「「スイッチ!!」」

 

 

俺とkaimuは直ぐ様2人と入れ替わり、俺は普通に振り回し、kaimuは通常攻撃の後、刀スキル『朧月夜』を放つ。

 

それだけでもHPが残り1本で3/4程残っている。

 

さて、仕上げと行きましょうか。

 

 

「総員!!モンスターの隙を見つけしだい攻撃を叩き込めえぇぇぇぇ!!!」

 

『オオオオオオオオ!!!』

 

 

結果 全員がスキルを叩き込んでポリゴンとなって消滅=クリア

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

「うーい!!お疲れさーん!!」

 

『お疲れ様ー!!!』

 

 

今ですか?態々ALOのホーム買って祝いですよ。祝い。

 

どうやら、あのボスはサラマンダーたちが行っても歯が立たない位の強さだったので、一時はどうなるかと思ったが無事にクリアしたんですよ。

 

っと、それよりも………

 

 

「ノーチラスゥ!!戻ってきてくれて嬉しいぞぉ!!」

 

「のわっ!!総督殿!?」

 

 

一応ノーチラスの方が年は上なんだけど、ここでは無礼講だ!!いやー戻ってきてくれて本当に嬉しいんだよなぁ!!

 

 

「ユナもありがとな!!ノーチラスを戻らさせてくれて!!」

 

「いえいえ、幼馴染み「じゃなくてお前らも恋人関係だろ」だから………そのぉ………///」

 

 

少し弄ったらユナがうずくまった。ありゃりゃ。

 

 

「総督殿、あまり困らせないでくださいよ」

 

「ん、そうしとくか。結構初なんだな、ユナって」

 

「ぬぁあああ!!」

 

 

あ、ユナが発狂した。誰だ!?発狂させた奴は!?(すっとぼけ)

 

 

「お前以外に居るかァァァアア!!」

 

「ねぶりんどッ!!!」

 

 

キリトからの強烈なドロップキックがクリーンヒット!!そのまま地面に倒れ込んじゃったんだお。

 

 

「いてぇ………痛くないけどよ」

 

「お兄ちゃん、さっきのはお兄ちゃんが悪い」

 

「う~む、お兄ちゃんのせいか。そうか………だが私は謝らない」

 

「謝れよ!!何さらっとネタに持って行ってんだテメエは!!」

 

「銀魂要素ですしお寿司」

 

「もう何でもありですね、この小説」

 

「アスナぁ!?お願いだからそっち方面には行かないで!!」

 

「そうですよママ!!」

 

「ユイ!!ナイスフォr「もう少しボケてください!!」いや、そっちィィィイイ!?」

 

「相変わらず騒がしいというか………何と言いますか………」

 

「でもでも、それでこそ【奇兵隊】だよね!?シリカ」

 

「………そうですね!!ここでは普通ですもんね!!」

 

「マスター、出来ればもう少し突っ込んだボケをお願いしますよ。例えば………って、そういえば皆さん」

 

 

何故かkaimuが皆を呼んで、勝手にアクティブモードになる。その注目はkaimuに集まる。

 

 

「知ってました?マスターとシノンさん、別ゲーでs」

 

 

その言葉を言い終わる前に、俺はナックル【トンファー】を装備し、シノンは【アッキヌフォート】を装備して、俺はトンファーでkaimuを叩き、シノンは弓矢を1発ずつ放つ。

 

さしずめ、銀魂で言う武市変○太がボコられてるシーンを想像すれば良し。

 

 

「「ふぅ~すっとしたぁ~」」

 

「な、なじぇ………?」

 

「当たり前だ。言って良いことと悪いことがあるだろうが、知らねぇのか?」

 

「知ってて言おうとしました」

 

「最もタチが悪いわよ、それ!!」

 

「てか、何でお前が知ってんだよぉぉぉおおお!!?」

 

「記憶データをちょちょいのちょいと」テヘペロ

 

 

再度同じことを繰り返していく俺とシノン。

 

 

「………まさかの!!?///」

 

「ん?リーファどうした?顔赤いぞ?」

 

「な、何でも無いよお兄ちゃん!!そう、何でもない!!」

 

「???」

 

「シヴァとシノンが………アハハヒャハフヒェホフハ#&*@§☆◎」

 

「フィリアさん!?何か壊れてませんか!?」

 

 

どうやら一部の女性キャラには知られていた様です。頼むから忘れてくれ!!思いでは2人で残して置きたいんだよ!!

 

 

そんな時、嫌に鳴り響くメッセ着信音。どうやら俺らしいな。

 

kaimuへの攻撃を止めて、俺はメッセを見る。

 

 

「んぉ?領主からの直々ってか」

 

 

その場の全員がビックリマークを浮かべていた。どうでも良いので中身を読むと【新生 奇兵隊のメンバー全員で来るように】という内容だった。

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

『ウンディーネ領主館』

 

「つー訳で来たぜ、ブラザー」

 

「Yeah」

 

「じゃねぇだろぉぉぉおおお!!!」

 

 

キリトからの『スリング・ストーン』が直撃!!ダメージ減らないし、痛くないし大丈夫だわ。

 

 

「それよりよブラザー、今度もディスりあい勝負、やってくれるかい?」

 

「O.K.Here we go」

 

 

その合図で領主館の、この領主の間だけノリの良いラップ音楽が聞こえ始めた。

 

 

「おーい、お前ら何やってんだ?こんな場所で?」

 

 

んなこと聞きませーん。

 

 

「Yo,Yo,お前、何時も、遅すぎだ。多すぎ、連れすぎ、かかりすぎ。それより俺の………あ、メイス知らね?」

 

 

その領主は後ろに居た御付きにハイタッチをする。

 

 

「Foo.Foo.」

 

「Fooooo!!!」領主に向かってビンタ

 

「お前も参加するんかいぃぃぃ!!?何これ!?そういう勝負なの!?」

 

 

今度は此方の番だ!!

 

 

「Yo,Yo.お前こそ、会議、長すぎだ。篠○、猪○、小○、あご○」

 

「誰ディスってんだ!?長いというより全員顎長い奴ばっかじゃねぇか!!」

 

「それよりこのメイス、道端落ちてたファキナー!!!」メイスを窓に投げる

 

「お前が持ってたんかいぃぃぃいいい!!!」

 

「Oh,NO!!!」

 

 

領主は窓から出ていって武器を取りに行きました。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

『約3分後』

 

領主が帰ってきました。

 

 

「へへっ、また負けたぜ。ブラザー」

 

「何が?俺から見れば2人共敗者なんですが?」

 

「っと、それより『シー』。何だ?メンバー集めてよ?」

 

「そう、そこが今回の重要pointなんだよブラザー」

 

「単刀直入に言うぜ。シヴァをこのウンディーネ領の領主とする。そこで新生 奇兵隊の諸君には新たにギルドリーダーを決めておく様にという事だ」

 

 

 

 

 

 

 

 



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Part ALO:2

「いや」

 

『『はっやッ!!!決めんの早ッ!!!』』

 

「だって、メンドクサイ」

 

「…………Fucking crazy monkey」

 

「誰がファッションリーダーだ!!?」

 

『『ちっがぁう!!』』

 

 

だってメンドクサイじゃない?ってか、何で俺が領主になんなきゃいけねぇんだよ?ネタバレ回?何の事やら?

 

 

「おい待てよブラザー!!そこはYes一択じゃねぇのかよ!?ここに来て詐欺ったら意味ねぇだろ!!ネタバレ回見た読者困惑するから!!」

 

「だってよぉ、領主になって良いことあるか?俺はギルドでも手一杯だってのに何で領主にならなきゃなんねぇんだよ?後、嫁さん居んのに領主になるのも変だろ?」

 

「いや嫁さん居ても領主になることは変じゃねぇだろブラザー」

 

「いや、それだと別種族ばっかだろ。俺のギルド。しかも武器がAIで闇妖精だぞ?こんな俺が一部で何て言われてるか知ってるか?『裏切り者』だぜ?」

 

「あ、私用事思い出した「止めんかシノン」………」

 

 

そうなんだよ。俺な、一部から『裏切り者』って言われてるんだよ。言ってる奴等は他種族との交流を良いと思わない奴等………まぁ俺から見れば古参の奴等が言ってるんだけどな。

 

そんな事もあるから、俺が領主になったとしても批判が押し寄せるに決まってる。だったらギルドでコイツらと楽しめたら、それで良いのだ。

 

 

「だがよブラザー、お前のギルドを全ての種族の領主が見た所『特にギルドの統率力が優れている』って感想だぜ。全種族の領主がだぜ?俺も含まれてるがよ」

 

「んで、その統率力の高さを買いたいってか?悪いけど他当たってくれ。俺はそこまで出来てる奴じゃねぇんだよ」

 

 

俺はドアに向かって歩き出す。

 

 

「………なら、他種族混合否定派を黙らせれば良いんだろ?」

 

「………シー、何寝ぼけた事抜かして「冗談じゃねぇぜ」………」

 

「お前らを見てると何か楽しくなるんだよ。それは他の領主だって同じ。それを何かと文句を言う奴等を黙らせれば、ブラザーも俺の願いを聴いてくれるんだろ?」

 

 

………コイツ………俺よりバカだろ。だが、嫌いじゃあ無い。寧ろ好きだねぇ、こんなバカ正直な奴。

 

 

「………そんな戯れ言を実現したら、考えんでも無い」

 

 

俺は領主館から出ていく。それに続いて皆が領主館から出ていく。

 

さぁて、どんな感じになるか楽しみだな。精々1週間は待っててやるかねぇ。

 

 

 

 

 

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~キリトside~

 

………いや、何この急展開?ネタバレ回でもあったがよ、シヴァが領主?このバカが?全領主の気が知れねぇよ。

 

となると………サクヤ、アリシャ、モーティマー、シー、影、闇、土、鍛冶、音楽妖精領主たちが一目置いてるって訳か。

 

 

「なぁシヴァ」

 

「どった?」

 

「領主………なる気あんのか?」

 

「あー………そうだなぁ………んまぁ、シーたち次第だな。どうでるか分からないがな」

 

「そうか………」

 

「あ、1週間ぐらいログインしなくなると思うから。そこんとこ宜しく」

 

「あっそう。………えっ?」

 

「おーし!!エギルん所行くかー!!」

 

『オオー!!!』

 

「えっ………ちょ………えぇ?」

 

 

意外にも考えていた。マジかよ………

 

 

 

 

 

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『1週間後 4月9日 帰還者学校 昼休み 広場』

~シヴァside~

 

ふぃー、授業終わった~。つーかメンドクセー。後々父さんが復習を手伝ってくれるけどよ。

 

今ですか?広場の小さな原っぱで寝てるよ。

 

詩乃の膝枕でなぁ!!でも、こうされると眠くなるねぇ………

 

 

「こら、起きなさい」

 

「なじぇに?」

 

「何でって………お弁当食べてないでしょ」

 

「………あっ」

 

「………忘れてたわね。全く」

 

「ちょーだい♪」

 

「ウグッ………仕方無いわねぇ///」

 

 

俺は起き上がり、詩乃の弁当を食べさせてもらう。どうやら料理スキル限界突破の父さんに指導してもらったらしい。あの化け物………ナイスだ。ナイスだよ父さん。

 

 

「はい、あ~ん♪」

 

「んぁあ~はむっ♪」

 

 

詩乃から唐揚げを運んでもらう俺………やはり最高だ、俺の嫁さんはなぁ!!!

 

ハッハッハッ!!!この空間に入ってこれるものなら入ってみろぉ!!

 

 

「おっ、相変わらずスゲーイチャイチャしてんな」

 

「詩乃のん、総督、やっほー」

 

 

………あぁ。居たわ。原作バカップルが。そのバカップルは俺たちの横に座る。

 

 

「明日奈、リアルで総督は無しって言ってるだろ」

 

「呼び慣れてるからつい………」

 

「お前らも相も変わらずだねぇ。まだ初な所は残ってるがよ」

 

「余計なお世話だ。そういうお前らこそ初な所有るだろうに」

 

「………フフッ、これでも進んでる方なんだがなぁ」

 

「!!?銀!?///」

 

「「…………えっ?」」

 

「それよか、そっちはどうよ?俺の領主計画、進んでんのか?」

 

「あ、その事なんですけど。既に終わってるらしいです」

 

「…………マジで?」

 

「マジマジ。お前が1週間居ない間、とっくに終わってら」

 

「マジか………GGOのポイントをどうしようか考えてる場合じゃ無かったわ」

 

「GGO?何だそれ?」

 

「銃の仮想世界。でもソードはある」

 

「成る程理解した」

 

雑談。普通にカップル同士の雑談をしていた。

 

何故か窓の方から殺気がスッゲー滲み出ていたのは気のせいだったか?怖いんだけど。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

『ALO ウンディーネ領主館』

 

「んで、その奴等を上手く丸め込んで抑える事が出来たと?シー」

 

「Yeah、その通りだぜ。これでウンディーネの領主はお前に決定だな。約束を忘れたとは言わせねぇYo」

 

「………うっわ、そうだった。うわー………嫁さんとのイチャイチャがぁ………」

 

「いやどんだけショックなんだよ!?一応今からお前が領主なんだからよ、少しは何かしてくれYo!!」

 

「………はぁ。んまぁ約束は違わねぇからな。こうなりゃとことんやってやらぁ!!」

 

「そのいきだぜブラザー!!」

 

 

………今回の結果 領主になりました。(仕方無く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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領主になっちゃったんだお byシヴァ

『3日後 4月12日 ALO 央都アルン』

~シヴァside~

 

あー………めんどくさいんじゃ~。ってか、何で俺も了承したんだか?これだとアイツらと狩りやクエスト出来ねぇよ。めっちゃ楽しかったのに。

 

あー今?今はアルンで領主全員集まる予定なんだが………居るのは影、闇妖精領主、アリシャ・ルー、俺とkaimuだな。うん。

 

さて問題です。俺の武器でAIのkaimuは闇妖精で、俺は水妖精です。ここから何が分かるでしょうか?答えは………

 

 

「何で闇妖精が水妖精の付き添いなんだ!!?」

 

 

俺が闇妖精からどやされる。

 

 

「仕方がありません。私はマスターの武器、云わば所有物ですから」

 

 

丁寧に返さんでも言い。何かややこしくなりそうだから。

 

 

「やっほ~kaimu君久しぶり~♪」

 

「アリシャさん、お久しぶりで御座います。件の事は何と申せば良いのやら………」

 

「気にしな~い、気にしな~い♪リラックスリラックス♪」

 

「リラック○~リラック○~」

 

「マスター、それ危ないです。大人の事情で」

 

「おい!!所有物って何!?もしかして水妖精領主はそんなしゅ「持ってねぇよ、嫁さん居んのに」」

 

「嫁………結婚してるのか?」

 

 

ここで影妖精領主が尋ねてきました。さっきまで空気だったのに。あれか?影っていう位だから影薄いのか!?

 

 

「これでも目立ってる方」

 

 

読まれてたんだお。何?影妖精領主は読心術でも使えんのか!?もしそうなら考えてる事バレてんの!?

 

 

「先に挨拶しようか。影妖精領主の『エイド』宜しく」

 

「新しく水妖精領主になったシヴァだ。宜しくエイド」

 

「ドミナ、さっさと話したらどうだ?俺でも話したんだぞ」

 

「………納得がいかん」

 

「水妖精の元に闇妖精が従ってるのは分からんでもない。でも、どうやら2人………いや、シヴァと………「kaimuです」kaimu君はSAOからの関係だ。それを踏まえると致し方ないと思うけど?」

 

 

スッゲー的確。ってか、俺の情報知ってんのか。どうでも良いけど。というか、黒の長髪に童顔で女っぽい男なのに無表情だな~。

 

 

「………勝手にしておくよ。アイツは『ドミナ』。闇妖精領主なんだけど、結構堅物だけど根は優しいから」

 

「次に私、アリシャ・ルー!!改めて紹介させてもらうヨ♪猫妖精領主だヨ~♪」

 

「どうも。それより………後来てないのは5人「すまない、遅くなった」2人来ましたね」

 

 

来たのは風妖精の領主と、土妖精の領主か。

 

 

「サクヤ~遅いよ~」

 

「すまない、急に少し用事が入ってな」

 

「俺はゆっくり行ってた」

 

 

 

う~む、土妖精は如何にも巨漢という言葉が似合うな。背丈が……190はあんのか?

 

 

「君がkaimu君のマスターの………」

 

「新しく水妖精領主になりました、シヴァです。kaimuから話は聞いて存じております、サクヤさん」

 

「そんなに畏まらなくて良いぞ、シヴァ君。こちらもkaimu君には世話になったしな」

 

「あーハイハイ、あの【虹の谷】のね。あ、俺の名は『ガルロック』土妖精領主だ」

 

「お初にお目にかかる。ガルロック」

 

「シーとは仲良くしているんだが、まさかアイツが引退するとは思って無かったな」

 

「主にラップディスりあいで?」

 

「あーそうそう、何時も負けてたんだよな。こんなナリだけど豆腐メンタルだし」

 

「いーやおもっくそ豆腐じゃないよね?というか見た目からして豆腐じゃなくて玉鋼だよね?」

 

 

そうこうしている内に、火妖精領主、鍛冶妖精領主、音楽妖精領主が来た。全員揃った所で静かな場所へと移動するお。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

はい、到着。……って飲み屋かよ。如何にも厳粛な奴等かと思いきや、そうじゃなかったな。いや、本気になる時は本気になるんだろうな。

 

 

「では、初めまして。火妖精領主『モーティマー』と言うものだ。宜しく頼むぞ」

 

「次はオレの番かい、鍛冶妖精領主『ビーバック』つぅんだわ」

 

「I’ll?」

 

「be backじゃなくて!!」

 

「最後は僕ですね。音楽妖精領主の『フォルティ』って言うよ。宜しくね♪えーと………」

 

「新しく水妖精領主となったシヴァだ。んで、こっちが」

 

「kaimuです。マスターの姿をしておりますが中身はAIです。以後お見知りおきを」

 

「さて、各々自己紹介も終わったことだしな。挨拶代わりの」

 

『デュエル!!!』

 

 

息ぴったり。そして思った。この領主たち………戦闘狂だ。

 

 

[大丈夫かな?]

 

「マスターなら平気でしょ。私居なくても」

 

「kaimuは強制参加な」

 

 

 

 

 

 

 

 



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土妖精領主が半端無かった件について

~シヴァside~

 

「し、死ぬぅ…………」

 

「お疲れ様です。水飲まれますか?」

 

「飲ませろッ!!」

 

 

いやね、ちょっとデュエルしてたんだよ。俺vs他の領主で。

 

いやぁ、疲れるったらありゃしないわ。

 

アリシャはちょこまかと動くわ、モーティマーは魔法が恐ろしいわ、フォルティは性格変わってたわ、ビーバックは拳を振るう速度が化け物だわ、サクヤは………どんまい。

 

んで、残ってるのがドミナ、エイド、ガルロックなんだよな。流石に休憩はもらえたから良しとしていいんだが。

 

んで、フォルティとのデュエルの途中でシノン、ユウキ、キリト、何故かリズが来てた。

 

あ、ちなみに領主たちが使っていた武器は

 

アリシャ:短剣 モーティマー:魔法オンリー

フォルティ:鎌 ビーバック:ナックル サクヤ:刀

 

という感じだな。残りの領主たち3人の武器はまだ見てないので知らない。しかし強いんだろうな。

 

んで、今はシノンに膝枕してもらって休んでますが。何か?(威圧)

 

 

「さてと………そろそろ動くかね」

 

「ん、行ってらっしゃい♪」

 

「おーおー少しの行動も無駄にしないって訳?このバカップルは。キリトとアスナ以上に甘くない?」

 

「そこの真っ黒黒助には負けらぁ」

 

「………後で俺とデュエルな、シヴァ」

 

「えー、何?4話分戦闘回にするつもりか?作者にリバウンドさせるつもりか?」

 

「スッゲーメタイな」

 

 

兎も角、俺はガルロックとデュエルしに行くぜ。身長190の巨漢が何を使うのやら?

 

俺は【神壊刀・壊無】を装備し、柄を顔の側面に持っていき構える。

 

ガルロックは………短い片手棍?あんなゴツいのにか?でも、何で片手棍なんだ?ってか、あの片手棍どっかで見たことあるような………?

 

 

「これ気になるか?これは【ニョルニル】って言ってな、伝説級武器なんだよ。結構強いぞ~」

 

 

………うっわメンドい。伝説級武器かよ………壊無と同等の性能ばっかだから壊無が壊れそうになるんだよな。だったら構えはそのままで武器を【天下五剣 鬼丸国綱】を装備する。

 

ガルロックはニョルニルを構える。さぁて………始めようか。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

~キリトside~

 

………いや、スゲー迫力だった。サクヤは………うん、あれだ。シヴァ相手に頑張った方だ。

 

それよりも、他の領主たち―音楽妖精、鍛冶妖精、火妖精、アリシャ-が恐ろしく強い。よく耐えたなシヴァの奴。

 

それはそうと………あの土妖精領主が持っている武器【ニョルニル】だったか?伝説級武器って言ってたが、どんな性能か試してみたいもんだな。

 

デュエル開始のアラームが鳴り響く。双方は翅を展開させ、空中でデュエルを開始する。

 

先手は土妖精領主。片手棍の為か、振るう速度が速い。

 

シヴァは相手の武器に合わせて自身を回転させ、攻撃をいなし、鬼丸国綱で突きを狙う。

 

しかし、土妖精はニョルニルの動きを一瞬で変えシヴァに攻撃を加える。

 

シヴァはかなりの距離を飛ばされるも、翅のお陰でそこまで飛ばされずに済んだ。だが、シヴァの表情はかなり焦っていた。

 

見てみると、シヴァのHPが半損していた。………あれ?一応シヴァの防具【ソクラテス】だよな?ダメージ80%軽減だよな?何で半損してんだ?【ニョルニル】の性能が【ソクラテス】の性能を越えてるのか!?

 

土妖精領主………恐るべし。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

~シヴァside~

 

いっや!!!何だあの馬鹿力!!?あれの威力あれなの!?ソクラテスの性能ほぼ無視みてぇなもんじゃねぇか!!!半損なんて初めてだわ!!!今まで無かった経験だけど!!!

 

兎も角、相手もかなりの反応速度だしよぉ………気が抜けねぇ………しかもテンションマックスになってらぁ!!!

 

口角を上げて笑っていると思うが、目は笑ってない。目を大きく見開いてガルロックに突っ込む。

 

ガルロックに接近し、射程距離に入ると鬼丸国綱を振るう。

 

今度はニョルニルが鬼丸国綱と衝突。火花を散らし、俺が押し負けた。

 

その隙にガルロックはニョルニルを俺の腹にくい込ませようとする。

 

ギリギリ右膝と右肘を用いてニョルニルを挟み受け止める。しかし、如何せん力が強いのか音を立てながら徐々にニョルニルが近付いてくる。それと同時に徐々にダメージが蓄積されていく。

 

 

「ぬぐぐぐッ………!!!」

 

「おぉ!!これを受け止めたか!!面白いなぁ!!」

 

 

冗談じゃねぇ!!!この体勢は結構キツい上に力が入り難い体勢なんだよ!!夜王○仙並みに馬鹿力あるわ、伝説級武器の使い手だわ!!オマケに………このプレイヤースキルッ!!

 

ガルロックはニョルニルを短く持ち、俺の頭の側面に向けて蹴りを放ってきた。

 

唯一動かせる左腕で蹴りを防ぐ。これは大してHPが削られずに済んだ。

 

気が抜けねぇってのに、俺は何で笑ってんだか!?

 

 

「ッァァアア!!!」

 

 

俺は右肘と右膝を支点としてニョルニルの内側に行く様に回転し、右膝と右肘を離して鬼丸国綱を振るう。

 

ガルロックはニョルニルを瞬間的に防御に持っていき、鬼丸国綱を防ぐとニョルニルを顔面に向かって振るった。

 

それは俺の顔面に直撃し、勝負あったかと思った。

 

………あら?まだ生きてる………あぁ、そういや忘れてた。ソクラテスのもう1つの効果『1/10の確率でダメージ無効』だったな。

 

それに驚いているガルロック。勿論隙を突いて、通常攻撃10発と刀スキル『羅生門』をぶちかます。

 

それによりガルロックは残り2割まで減っていた。いや2割も残っていた。そこで俺はキリト発案のシステム外スキル【スキルコネクト】を使用。『琲扇』、『残月』、『辻風』、『朧月夜』を連続で放つ。

 

 

「ウラァァアアアア!!!!」

 

「ヌグゥゥォォオオオ!!?」

 

 

結果 vsガルロックに勝てました。オーバーキルったけど。

 

 

 

 

 

 

 

 



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細かい事は気にすんな

『あれから約2ヶ月後 6月20日 水妖精領主館』

~シヴァside~

 

「ふぃー」

 

「また一服ですか?マスター」

 

「kaimu、このキセルだけはどうしてもねぇ。一応影響が無い訳だし、俺はこれで満足出来るかんな」

 

「全く、私はマスターの某猫型ロボットじゃありませんからね。そこんとこ理解してください」

 

「知ってる」

 

 

はい、皆様。シヴァが来ましたよ~。開始早々聞きたいことあると思うが気にすんな。いや、何。kaimuが俺の記憶データからキセルを複製してもらっただけだ。

 

ここで思うだろう。何故kaimu?と。

 

実を言うなれば、kaimuも権限は残っているので俺の要望を叶えてくれる従者みたいなんだよな。俺の記憶データからキセルは勿論、その気になればGGOで使ってる武器を呼び出す事も出来るし、カーディナルが削除したアイテムデータを復元して使わせてもらえるし。

 

そして思うだろう。kaimuチートじゃね?

 

んで、今回使ってみたいアイテムが………

 

 

「このバッカスジュースは手強かったです」

 

「いや本当に持ってきてくれるのもおかしい」

 

 

そう、バッカスジュースです。インフィニティーモーメントのバッカスジュースのイベントですよ。

 

んまぁ、kaimuもkaimuだな。態々持ってきてくれるなんて。

 

 

「………マスター、バッカスジュースの説明は」

 

「何回も聞いた。これを飲むと酩酊感が起きて擬似的に酔うんだろ?酒みたいに」

 

「えぇ。………ですが、それをシノンさんに使おうとするマスターの馬鹿さが………」

 

「今なんつった?馬鹿つったか?ん?」

 

「いえいえ、何にも言ってませんよ馬鹿」

 

「今馬鹿つったろ!!kaimu、テメエ良くもまぁ言えたな!!俺が装備としてドロップさせなかったら、あのボスモンスターの所に留まる事になってた癖によぉ!!!」

 

「めっちゃ昔の話を出しましたね」

 

「兎に角、俺はシノンにこれを使う。取り出してもらってありがとな」

 

「………はぁ。それはそうと、領主としての仕事は?」

 

「一応終わってる。というか、そもそも手を付けたのは最初だしな。後はアイツらが上手くやってらぁ」

 

「それもそうですね。あれですね、【バラガキ】でしたもんね」

 

「この水妖精共を【バラガキ】共にさせたのは俺だしな。けどまぁ、キチンとやってる事はやってるかんな。俺は気にしなくても良いしな」

 

「領主要らずですね。では行きましょうか」

 

「ん、行くか。後kaimu、それ俺が必要ねぇって意味だろ」

 

 

兎も角、領主館を出て領内にあるホームへとキセルを吹きながら歩いて向かう。その道中、ニュービー水妖精から色々と質問された。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

はい、到着しました。確か………今の時間帯だと帰ってないな。しゃあない、料理でも作るか。

 

kaimuは武器に戻り、俺は壊無を自分のストレージにしまう。

 

台所に立ち、食材を取り出してデザートを作る。つっても『チーズケーキ』だけどな。

 

っと、ドアが開いたな。帰ってきたか。

 

 

「ただいま~♪」

 

「お帰り~♪シノn………」

 

「お邪魔しま~す………」

 

「やっほー♪」

 

 

………何で居んの?何でストレアとリーファが居んの?

 

 

「あっ………ごめんシヴァ、メッセ忘れてた♪」

 

 

可愛くするのか………シノン、是非もっとやってください。

 

 

「………今度はメッセしろよ?じゃないと………どうなるかな?」

 

「何か………シノンさんを見るシヴァさんの目が怖い………」

 

 

はてさて、追加分作ろうかね。

 

 

「kaimu、ストレアの面倒頼むわ」

 

「えっ?いや……えっ?」

 

「アクティブモード移行」

 

 

無理矢理アクティブモードに移行させてストレアのターゲットをkaimuに向けさせる。これで作業がはかどるな。

 

 

「お兄ちゃん待てー!!!♪」

 

「何で待たなきゃいけないんですか!?マスター!!!これでしょ!!私を餌にしないでください!!」

 

「嫌だね。お前は妹の面倒でも見とけ」

 

「妹というか、ストレアは妹じゃありませんから!!!」

 

 

kaimuがストレアに追いかけられている途中に、俺はチーズケーキの追加を作っていきます。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

「酷い目にあった…………」

 

「お兄ちゃん、それどういう意味~!?」

 

「そのままの意味です」

 

 

デザートのチーズケーキと飲み物………近い物で紅茶と俺には柑橘系ジュースをテーブルに乗せ、皆椅子に座って面白そうにストレアとkaimuを見ている。

 

 

「平和だなぁ」

 

「さっきの出来事を見てて平和と思えるシヴァさんの思考回路ェ」

 

「仕方無いです。マスターそもそも壊れてますシビルウォ!!」

 

 

見るとシノンがkaimuに短剣刺してました。恐いなッ!!

 

 

「シノンさん!?何してるんですか!?」

 

「見て分からない?kaimu刺してる」

 

「一応俺の姿をコピーしてるんだよなぁ………何か俺が刺されてる姿見てるみたいで気持ち悪i「シヴァはシヴァよ」アッハイ」

 

「というか思ったんですけど、ストレアもkaimuもAIですし本名で呼びあっても良いんじゃないですか?」

 

「………それ良いな、スグ」

 

「それじゃあそうしましょうか、銀♪」

 

「そうだな、詩乃♪」

 

 

何時もの呼び方、何時もの喋り方、何時もと違う容姿で、それぞれのリアルを話す。

 

 

「銀さんと詩乃さんって、何時から知り合いなんですか?」

 

「そうだなぁ………おおよそ5年前ぐらいかな?母さんの親戚の家に詩乃が居てな。事実上一目惚れ♪」

 

「へぇ~、銀さんも中々隅に置けないですねぇ」

 

「んま、今は一目惚れじゃなくて独り占めだけどな♪」

 

 

そう言いながら、俺は詩乃の頭を撫でる。急な事なので詩乃も驚く………かと思いきや、すんなりと受け入れてるのはおかしいですか?おかしく無いよね?(威圧)

 

 

「ほんと、マスターはデレデレっすね。いや、シノンさんもデレデレですね。見ててお砂糖吐きそうです」

 

「???お兄ちゃん、何でお砂糖なの?」

 

「お砂糖は一種の言い方です。気にしないでください」

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

それから2時間後にリーファはログアウトし、kaimuは武器に戻り………ではなくストレアに連行された。

 

その時、断末魔が領内に響き渡ったのは言うまでもない。

 

そして、ホームには俺とシノンだけが残されている。

 

 

「詩ー乃♪ちょっと良いかな?」

 

「何?♪」

 

「ちょっと飲んでほしいのがあってな♪」

 

 

そう言って、ストレージからバッカスジュースを渡す。

 

 

「これは?」

 

「ちょっとしたジュースさ、飲んでみて♪」

 

 

詩乃はちょっとジュースを見て、手にバッカスジュースを持ち、飲んでみた。

 

 

「……………」

 

「………どうかな?」

 

「…………………ん」

 

「ん?」

 

 

不意に詩乃が立ち上がり、少しよろけながらも俺の服の裾を掴む。そして、詩乃の顔が俺に向けられる。

 

一言で言おう、めっちゃ色っぽかった!!

 

無言のまま詩乃はグイグイと俺を引っ張り、ベッドに引き寄せられ、詩乃にマウントポジションを取られた………あれ?

 

 

「ぎ~ん~ちゃ~ん!!♪」

 

「ぬおっ!?」

 

 

酔っているのか、詩乃は俺の顔を自分の胸に引き寄せる。恐らく、ハラスメント防止コードが出ているだろうが、詩乃はそれを見た途端、それを無視するかの様に【倫理解除コード】を押して再度行為を続けた。

 

 

「し、詩乃?にゃししてんの?」

 

「ん~♪銀だ~♪」

 

 

………おおよそだが、強い酩酊感を与えて思考回路を鈍らせているのでは無く、そもそも詩乃が酒に弱いのか?

 

kaimu………そういうのは先に言ってくれ、kaimuなら分かるだろ?俺が利用できるだろ!!

 

んで、詩乃は何故か装備を外してます。しかも俺の指を掴んで無理矢理メニューを開かせ倫理解除コードと装備を外され………ここまで言えば分かるよな?

 

後は詩乃と楽しみました。主導権は此方だがな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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Part GGO:2

『2025年 6月25日 GGOフィールド内』

~シヴァside~

 

あー、前回の出来事でまたヤっちゃった。ん?何か悪いことでも?それはそうとシノンの援護が正確で頼りになるわ。

 

今か?スコードロン襲撃依頼、つまり傭兵紛いの仕事。その途中で弾丸の雨を傘開いて受けてます。その攻撃中にスナイプしてます。

 

もし逃げようとするんなら、追いかけて-今回は50ブローニング弾傘-をぶっぱなす。一直線に弾丸が放たれ一気に4人がオワタしました。

 

残された相手12人は逃げながら撃つ者-8人-や障害物の影に逃れて後ろから付いてくる者ー4人-もいるが、後ろから来る者はシノンが狙撃してくれるので安心。

 

でも対処出来ない奴等も居るの為、一旦バックステップをとって後ろの奴等の顔面を蹴る。

 

倒れているプレイヤーの頭に傘をぶっ刺して終了させて、今度は別の奴に接近し頭を果実みたいにもぎ取る。

 

この地点からは残りの2人が一直線に並んでいるので、即座に50ブローニング弾をぶっぱなす。

 

頭に2人とも命中したので俺は直ぐ様追いかける。

 

逃げて撃ち続ける奴等に対しては傘を広げて防ぎつつ、極振りのAGIで接近を仕掛ける。上手い具合に弾丸を弾き返したりしている。

 

弾丸が尽きた所で、俺はもっと速く動き傘で貫き、殴り、撃ち抜く。そんな事を続けていると、スコードロンを全て殲滅していた。

 

溜め息を吐きながら、キセルを取りだし依頼主にメッセを届けシノンと合流しグロッケンへと帰る。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

『SBCグロッケン』

 

キセルを吸いながらシノンと並んで歩いている。この景色は何時も殺風景なので、ALOもやっている身としては物足りない感覚もある。

 

その光景を何も考えず、何も思わず、何も………

 

 

「シ~ヴァ~?」

 

「おっと、ごめんごめん。ちょっとね」

 

「むぃ~」

 

「可愛いねぇ♪」

 

 

シノンの頭を撫で、機嫌を取ろうとしてみた。いや、撫でたいから撫でただけだが。

 

そんな事もありつつ、今度は何時もの通りにショップへと向かう。

 

ここで見る物と言っても、俺は使わない銃を見ていくだけだが。見ていく物品としては【ワルサーシリーズ】だったり、変わり種だったり、キリトが好きそうな光剣だったりと。………キリトも誘おうかな?誘ったら楽しそうだなぁ。

 

シノンの方はというと、スコープだったり、マガジンだったりと普通に真剣に選んでます。そんなクールな姿も見てて眼福眼福。

 

んで、アイテムの購入も終わったのでログアウトすることにした。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

『銀先の部屋』

 

ふぃー、起きた起き………た?

 

 

「クピー………スゥ………ムゥニィ………」

 

「…………木綿季?」

 

 

あり?何で木綿季が部屋に居んの?もうALOは良いのか?

 

兎も角、俺は上半身だけ起き上がらせて木綿季を見る。

昔と何ら変わらない笑顔、天真爛漫さ、俺が近くに居ると直ぐに寝る癖………変わってんのかなぁ?いや、変わってないか。

 

というか、今年で木綿季も15か。俺は17だが、あっという間に月日が経つのは早いねぇ。

 

木綿季の頭を撫でながら少し考えてみる。

 

木綿季も好きな人は出来たのか?とかを一番に考えてしまった。………そんなのお兄ちゃんゆるしませんよ!!ちゃんと挨拶してきなさい!!って言いそうだわ。

 

そう考えていると部屋のドアが開かれる。詩乃が居ました。

 

 

「銀~♪………あら、木綿季?何で?」

 

「寝てるんだよ、寝かせてやろうや♪」

 

「………それじゃあ私も」

 

「へっ?」

 

 

詩乃はそう言うと俺のベッド-何時も詩乃と一緒に寝るのでダブルベッド-に腰掛け、俺の肩に頭を乗せる。

 

一種天国の様に見えるが………正しく天国だろう。オーバーヘブンじゃないのに。

 

んなこと考えていると、詩乃が話しかけてくる。

 

 

「ねぇ銀」

 

「ん?」

 

「………本当に私なんかで良いのかな?って」

 

「詩乃…………」

 

「私を………愛してくれてるのは知ってる。私も同じだから。でも、本当に良いのかって考えると………少し悩んじゃうのよ」

 

「………少なくとも、俺にとっては詩乃より良い人は見つからないな」

 

「………銀」

 

「それにだ、俺がここまで安心出来るのは詩乃だけだ。詩乃が居てくれると、心地好くて安心出来るんだよ♪」

 

「………///」

 

「だからさ、んな事次言ったら………現実でもするかもよ?」

 

「!!?な、何を言って!?」

 

「んじゃあ、シようかな?」

 

「ッ~!!!///」

 

「むにゃ?………お兄ちゃん?お姉ちゃん?」

 

 

話の最中に木綿季が起きてきました。うむ、寝起きも可愛い妹だ。やはり素晴らしい!!!(某ハッピーバースデイ社長の真似)

 

瞼を擦りながら俺と詩乃を交互に見る。

 

 

「………お兄ちゃん、お姉ちゃん、何でボクの部屋に居るの?」

 

「いやここお兄ちゃんの部屋だから、目ぇ覚まして木綿季」

 

「んぅ?」

 

 

俺の部屋を見渡す木綿季。やっと思考が戻ったのか、手をポンッという擬音が似合う様に叩く。いや、木綿季。少し退いて、俺の血管が潰される。

 

木綿季は少しだけ離れ、その隙に脚を戻しあぐらをかく。

 

木綿季の方だが、何故か急に

 

 

「お散歩しよッ!!♪」

 

 

と言ってきたので、俺と詩乃も行くことを決めました。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

~木綿季side~

 

えっへへぇ~♪久々にボクの出番だ~!!ん?メタイって何?美味しいの?それと、ボクは初期メンだから良いの!!銀魂の○楽だって『ゲロイン』っていうのにボクは何も無いなんて可笑しいよ!!せめて『メタイン』ぐらいは着けてよ!!

 

っと、そんな事考えてる場合じゃないや。今ね、久々にお兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒に散歩するんだ!!♪羨ましいでしょ!!

 

それで外に出てみると、お隣からキリトとリーファが出てきたよ。話だと、キリトはアスナお姉ちゃんとデートなんだって。リーファはお散歩だから一緒に付いていく事になったよ!!

 

それでね、道中お兄ちゃんから質問されてね。

 

 

「なぁ木綿季」

 

「ん?何?お兄ちゃん」

 

「………こんな事聞くのもあれだけどね、木綿季。お兄ちゃんとしては是非とも聞いておきたくて」

 

「何々ー!?早く言ってよ~!!」

 

「分かった分かった。んじゃあ単刀直入に聞くぞ。木綿季は気になる人とか居るの?」

 

「???居ないよ?それがどうかしたの?」

 

「………ん、ありがとう。それだけで十分だ」

 

「??????」

 

 

お兄ちゃんの言った言葉はあまり理解出来なかったよ。何故かリーファと詩乃お姉ちゃんが苦笑いしてたけど………何で?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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レース?時止めで勝てる(キリッ

『7月6日 ALO内 央都アルン』

 

はい、皆様どうも。オリジナルレースですよ………ん?何故オリジナル?………オリジナル展開タグあるでしょーが。

 

つー訳で、オリジナルレースだお。作者の妄想たっぷりだから覚悟決めとkるびんッ!!!

 

 

「バカやってないで行きますよマスター。解説貴方でしょーが」

 

「つつつ………だからつって、殴るのはねぇだろ」

 

「マスターが準備しないからでしょ。はい、さっさと行った。今回は私も参加しますからね」

 

「おーkaimu、頑張れよ。このレース『妨害はアリ』だしな」

 

「ルールは既に把握済みです。マスターみたいに寝て話聞いてないよりかマシですよ?私は」

 

「………おい、今すぐセーブモードにされたいか?」

 

「そん時は自らアクティブモードにして、マスターからの命令を効かない様にします」

 

「………そうかい、なら今すぐお前殴るわ」

 

「どうやっtンペストッ!!!」

 

 

kaimuの頭に『エンペラー』撃ちました。流石にAI、しかも俺の記憶持ってるから簡単に殺られたりはしないだろうけどよ。

 

 

「………危ないですねぇ。弾丸掴んでなかったら死んでた」

 

「いや弾丸掴むって何よ?一応弾丸もスタンドなんだけど?」

 

「それは知ってます。では、私は行きますね」

 

「………なぁkaimu」

 

「はい?」

 

「どんな願いを叶えるんだ?」

 

「………何、それは後でのお楽しみです」

 

「………そうかい、んま派手に暴れてこい」

 

「了解せずとも」

 

 

そう言ってkaimuはレース開始地点のアルンの入り口まで歩く。さて、kai無双の始まりだねぇ。楽しみだわ。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

~キリトside~

 

「さぁさぁ!!始まりだヨ!!『第1回!!アルヴヘイム大陸横断レース』開催だヨー!!!」

 

『オオー!!!』

 

「司会は猫妖精領主『アリシャ・ルー』!!そして解説は、新たに水妖精領主となったばかり!!『シヴァ』ちゃんだヨー!!」

 

「うっす!!おらシヴァ!!レースワクワクすっzぶしゃぁッ!!」

 

 

急に奇声を挙げたシヴァを見ると、闇妖精領主がシヴァにドロップキックを構していた。

 

 

「い、いきなり何ドロップキックしてんだテメエは?」

 

「何でじゃねぇだろ。どう聞いてもさっきの挨拶あれだろ。悟○だろ、銀魂と同じジャンプ作品何勝手に引きだしてんだテメエは?」

 

「良いじゃん、銀魂も“ピーーー”ボールのパクリ出してただろ。銀魂でも出てたから使っても良いでしょ」

 

「良かねぇんだよ!!しかも何で前半ピー音なの!?誤解を招く場所にピー音してどうしたいんだお前は!?」

 

「えー………マジ?ドミナって何の誤解したのぉ?あ、もしかして………ポケ○ンのゴールデンボール?うっわぁ恥ずかしいww」

 

「何でお前に笑われなきゃいけねぇんだよ!?つか懐かしいなポケ○ン!!ってか何で態々ゴールデンなんだよ!?普通に金の玉で良いだろ!?」

 

「皆さ~ん、ゴールデンボールって俺言ったのにコイツは金の玉って言いました~。とんでもない変態がここに居ますよ~」

 

「俺を指さすな!!つか誤解もクソもねぇだろぉがテメエなぁ!!」

 

「………ゴホン。さて解説役も紹介したし、早速レース始めちゃお~!!」

 

『いや待たんかいぃぃぃぃ!!!』

 

 

色々と突っ込み所が多いが………先ず言っとこう。

ネ☆タ☆満☆載☆ダ。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

~三人称視点 アルン~

 

各々の種族がスタートラインに立つ。

 

火妖精、風妖精、土妖精、水妖精、闇妖精、影妖精、猫妖精、鍛冶妖精、音楽妖精がそれぞれお互いに最初っから火花を散らしあう。その場の空気は誰しも近寄りがたいオーラを放っていたという。

 

そして、スタートライン上空に1匹の風妖精が旗を持っていた。

 

 

「さてさて!!残り後10秒だヨ~!!」

 

 

残り時間がカウントされる。次第に緊張感も増え続ける。

 

そして、最後のカウントッ!!

 

 

「ゼロー!!!」

 

 

その言葉と同時に持っていた旗を振るう風妖精。

 

各々が上空に向かって飛んでいく中、たった1匹。たった1匹が言葉を放った。

 

 

「ザ・ワールド!!!」

 

 

次の瞬間、あれほど大量に居た妖精たちが瞬く間にエンドフレイムとなっていたッ!!!そして、その闇妖精『kaimu』は集団が居た場所から遠く離れて飛んでいた!!その光景に映像を見ていた妖精たちも驚く。

 

 

 

 

 

「うおっと!?こ、これは一体どういう事だー!?一気に妖精たちが壊滅状態だー!!しかも、闇妖精のkaimuが既にリードを取っているぅぅ!!解説のシヴァちゃん!!」

 

「はいはい。呼ばれて来ました。さて、あの一連の行動ですが………すべて幽波紋です」

 

「何ですとッ!?あの幽波紋と!?」

 

「はい、正解です。今回kaimu選手は【幽波紋による妨害】を仕掛けています。先程のは時を止めてナイフをジェネレートし、計算してナイフを頭に投げて刺したんでしょうね」

 

「時を止める!?それって卑怯じゃないか~!!」

 

「ご心配なく。あくまでも【妨害のみ】、即ち飛行に関してはあの時の1回限りでしょう」

 

「おおっと、ここでまたもや波乱の展開が起きているぞ~!!モニターチェック!!」

 

 

 

 

 

 

皆がモニターをチェックすると、そこでは風妖精の『リーファ』土妖精の『ストレア』がkaimuを追っていた。

 

しかし、一向にkaimuに追い付けないので魔法で墜落させようとするも、その魔法が当たらなかったのだ。

 

その事に苛立つ2人に、kaimuが仕掛ける。

 

 

「ハウリングウルフ!!ソニック・ユース!!」

 

 

その言葉の直ぐ後、リーファとストレアはダメージを受け出血状態に陥った。

 

 

 

 

 

 

「今度は一体何が起きてるんだぁぁ!!?」

 

「あれは『ハウリングウルフ』と『ソニック・ユース』ですね。『ハウリングウルフ』は咆哮を衝撃波に変換して攻撃でき、『ソニック・ユース』は所持しているギターを弾くと真空波が起きる幽波紋ですね。つまり2人とも攻撃を受けたんですよ」

 

「おっと!!何という事だぁぁ!!ついにストレア選手とリーファ選手が脱落ー!!これでシルフとノームは脱落です!!そして、今度はぁぁ!!?」

 

 

 

 

 

またもやモニターを見てみると、今度はkaimuにデバフとして暗闇と移動速度低下が追加されていた。

 

そう、影妖精の『キリト』と『フィリア』がデバフをかけていたのだ。

 

 

「よし、何とか上手くいったな」

 

「勝ってシヴァと~♪ムフフフフ♪」

 

「中々恐ろしい事を考えるな………ん?何か変だな」

 

「どうしたのキリト?」

 

「いや、何か減ってないか?」

 

「何が減って…………うぇ!?HPがッ!?しかも既にレッド!?」

 

「あ、俺もだ。これ………終わったな」

 

 

2人ともエンドフレイムになった。その場で急に。

 

そして、デバフの効果が切れ再度本来のスピードで飛行するkaimuの姿があった。

 

 

 

 

 

「驚きの連続だぁぁ!!」

 

「今度は『ソニック・ユース』から『ハイウェイ・スター』に変えてHPを吸いとったな。『ハイウェイ・スター』は匂いで追跡するタイプだから、目が潰されようが意味無いって事ですね。しかも、これで影妖精も脱落ですね」 

 

「………影が薄くなりそうだ」

 

「傷心の影妖精領主エイドは無視して、モニターチェック!!」

 

「泣きますよ?」

 

 

 

 

今度はノーチラスとユナ、ユージーンとクリスハイトが近付いていた。しかし、何処か迂闊に近付けない所を見ると魔法で落とそうと企んでいる。

 

しかしながら、その魔法も落とされなす術が無かった。

 

その集団に、突如として接近する5人組。

 

その5人組は、一気に頭を狙いに定め4人をエンドフレイムとさせた。

 

その正体は、水妖精の【バーサクヒーラー】もとい『アスナ』、闇妖精の【絶剣】もとい『ユウキ』、猫妖精の【狙撃主】もとい『シノン』と【ビーストテイマー】もとい『シリカ』、鍛冶妖精の『リズベット』だった。

 

その5人はkaimuに向かい飛行していく。

 

 

 

 

 

 

「ここで共闘だぁぁ!!何とここで、シヴァちゃん率いるギルドメンバーの5人が出揃ったぁぁぁ!!」

 

「これだと共闘でkaimuを倒すんでしょうね、つまり願いを叶える為に態々」

 

「でもでも、kaimu選手は余裕だね。だって全部の魔法も弾いてるし、死角からの攻撃も全部避けてるねぇ。同じ闇妖精のユウキ選手は攻撃してないけど」

 

「あらら、しかももうすぐゴールですよ。速いですねぇ」

 

「おぉっと!!ここでデッドヒートしているぞ~!!でもkaimu選手の差は縮まらないッ!!」

 

「おっとここで『マジシャンズレッド』で炎の壁を作った!!そして皆燃えてエンドフレイムです!!」

 

「という訳で、勝者はkaimu選手に決定だ~!!」

 

「次回もお楽しみに」

 

 

 

 

 

[少し文字数多めで疲れたんだお]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ネタに困ったらパロディしとけ

『帰還者学校 食堂』

~キリトside~

 

「つー訳でパロディ始めるか」

 

「おー」

 

「いや何言ってんだお前は?」

 

 

現在、銀、木綿季、俺でテーブルを囲み話をしていた。何時もならば明日奈や詩乃が俺、または銀の隣に居るのだが………今回ばかりは久々にこの3人で集まっていた。ネタバレ回の時以来だな。

 

 

「今回は…………『銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす』と、この小説を広めようということでポスターを作ろうと思う」

 

「というか長いよねタイトル。お兄ちゃんどう思う?何か不満あったら作者に言って早めさせろって言っとく?」

 

「いや、それだと作者死にそうになるから止めとけ。それだと俺らの存在が影薄くなるだけだ、あのエイドみたいに」

 

「あー………というかエイドって誰?」

 

「あ、それ俺も知らん」

 

「いや和人、お前の領主の名前ぐらい覚えとけよ」

 

「………ガチで?全然知らなかった」

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

「それよか、ポスターの件………何かお手本用意してんのか?」

 

「一応あるぜ。ほれ」

 

 

そう言って見せてきたのは………3段活用系のポスターだった。

 

 

「2つ名みたいなやつ書くとか、そういう感じで書くとか」

 

「あぁ。それ良いな。んじゃ、やっていきますか」

 

「よし、じゃあボクの案から!!」

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      『破壊神 シヴァ』

 

 

 

 

 

      『絶剣 ユウキ』

 

 

 

 

 

      『ボッチ キリト』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

「オイィィィ!!!待てや木綿季ぃぃぃ!!何で俺だけボッチ!?何でお前らだけ2つ名使ってんの!?俺だけ虐めかッ!!?」

 

「えっ?和人ボッチじゃないの?」

 

「今はボッチじゃねぇよ!!どちらかと言えば人居るわ!!女子の比率多いけど!!」

 

「木綿季、どうやら和人は【ボッチ】じゃなくて【痛い男の娘】が良いらしいよ」

 

「よし、それじゃあ【ボッチ】じゃなくて【痛い男の娘】にしとくね」

 

「そっちでもねぇよ!!!」

 

「えー!!じゃあどういうのが良いのさ!?」

 

「おし、ここは一般の考え方を出してやる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      『主人公 銀先』

 

 

 

 

 

 

      『初期メン 木綿季』

 

 

 

 

 

     『ツッコミ担当 和人』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

「「何か普通でつまんねぇ」」

 

「これが普通なんだよ!!ってか、お前らが普通じゃねぇんだよ!!」

 

「「えっ?何処が?」」

 

「気づけぇぇ!!お前らの家庭とかも普通じゃねぇことに気づけぇぇ!!つーかハモってんじゃねぇよ!!何それ流行りなの!?」

 

「それよりも、嫌なら俺の案見てから言えよ」

 

「そうだそうだー!!」

 

「んじゃあ、出してみろよ。というか、最初に言った奴が何で先に案だしてねぇんだよ?」

 

「細けぇこたぁ良いんだよ。っと、良し出来た。これだ」

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   『水妖精領主 シヴァ 銀先』

 

 

 

 

 

 

   『闇妖精 ユウキ 木綿季』

 

 

 

 

 

   『影妖精 キリト 黒ばっか』

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

「待てやぁぁぁぁ!!!何で俺だけ!?銀と木綿季はアバターネームの後に本名あんのに、何で俺だけ見た目の感想なんだぁぁ!!?」

 

「いや、それぐらいしか目立った点が無かっただけだ」

 

「もっとよく見ろや!!もっとよく見て何か特徴を出せよ!!」

 

「「……………………………」」

 

「…………………………」

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

     「「黒以外特に無い」」

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

「結局これなんかいぃぃぃ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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菊岡のキャラ崩壊ワロチww

絵文字注意報発令!!


『7月23日 東京 銀座』

 

「…………ふむ、成る程。実に興味深かったよ、和人君、銀先君」

 

「「この話何十回もしたぞ菊岡」」

 

 

はい、今回は何故か菊岡に呼ばれてアインクラッドでの2年間の話をしていた。本来ならば詩乃と木綿季、和人で明日奈たちとプールに行く予定だった………筈だった。

 

この菊岡から何処でどう知ったのか、俺のスマホの番号を知っていたのでメールしてきた。それがこれだ。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

To  坂倉銀先

件名 来て来てщ(゜▽゜щ)

 

 

やっほー銀先君♪ちょっと和人君連れてザギン来てくれない?( `・ω・´)ノ ヨロシクー

あ、場所は○○っていう店だからね。それと、スイーツおいぴー(*´∀`)ノ

 

あ、何で銀先君の連絡先知ってるのかというとね。君のお父さんが普通に教えてくれたよ。優しいお父さんだね(σ≧▽≦)σ

 

返信を待ってるんだお(^_^ゞ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

この文面を見た時思った。うぜぇ。そんで、この文面を和人に見せると俺と同じ事を思ったそうだ。

 

そして、直ぐ様メールが着ていた。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

To  坂倉銀先

件名 緊急連絡

 

ショコラケーキ♪ギザウマス(≧∇≦)b

早く来ないと銀先君と和人君の分が無くなっちゃうんだお。

 

PS.もしテイクアウトしたかったらメールしてね(^-^ゞ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

絵文字は見ずにスマホの画面を黒くさせる。んで、詩乃と木綿季に断りを入れて東京銀座へと向かう。

 

その途中、電車の中でスマホがバイブする。んで、またもや見てみると。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

To  坂倉銀先

件名 緊急連絡2

 

少しメールが来るのを祈ってみたんだお。

 

PS.ウサギって寂しいと死んじゃうんだお。

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

その文面の後、頭だけ黒く塗り潰された状態で首吊りの写真があった。

 

 

「「!!!!??」」

 

「ギザウザスぅぅ!!!」

 

 

俺は電車の中ということを気にせずスマホを折った。

 

 

「どんだけメール欲しいんだ!?携帯依存症か!?あのバカ!!」

 

「ちょ!!銀落ち着け!!ここ電車!!」

 

「ゼェ……ゼェ……ゼェ………つーか何でメールの時だけキャラ変わってんだよ、あのバカ!!こっちの都合も考え………ん?」

 

 

持ってきていたバッグからバイブの音がしたので、直ぐ様漁ってみる。すると、俺の機種と同じスマホがあった。今度は電話なので出てみる。

 

 

『壊しても無駄だお』

 

「無駄なのはテメエの用意周到さだわ!!!」

 

 

隣に居た和人を殴りつけ、菊岡を怒鳴りつける。その直後、和人からキュウゥゥゥという音が聞こえたが関係無い。

 

 

「ってか!!何で俺の水着入れに入れてんだよ!?お前何か!?未来予知でも出来んのか!?」

 

『…………それより、そろそろ着く頃だと思うよ。早く準備した方が良いんじゃ無いのかな?』

 

「んぁ!?どうして分か」

 

 

直後、電車のドアが開いたので俺は何も反応出来なかった。倒れている和人と和人の荷物を持って指定された場所まで向かったのだ。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

んで、今はこうして店に居る。ついでに、俺が折ったスマホは俺のスマホじゃなくて用意されたスマホだったらしい。用意周到過ぎて不気味だわ!!

 

という訳で、菊岡の財布で一番高いヤツを頼んだ。

 

菊岡は涙を流していた。

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

それから話が終わり、和人に先に行かせる様にして俺は菊岡と話をする。

 

 

「…………何故君は残っているんだい?」

 

「…………プロジェクト・アリシゼーション」

 

「!!?…………何故君が?」

 

「…………」

 

 

俺は顔を少し動かし、席に座らせる様にさせる。

 

 

「………それはkaimuから聞いてないのか」

 

「その件はどうも。君の従えてるAIは凄く優秀で此方の出番が無いよ」

 

「………そうか。なら話を進めるか」

 

 

俺は話した。自分が転生者という事、この世界に来る前の世界の事を。こうでもしなければ信じてくれなかったので、仕方なくだ。

 

その話を聞いた菊岡は頭を抱えていた。

 

 

「………君みたいな子が、まさかの転生者って訳か。どうりで精神年齢が平均の大人よりも老けている訳だ」

 

「………んで、話の本題に入るが簡潔に言っとく。『俺を試験体にさせろ』」

 

「………それは、君が我々の研究を手伝ってくれると。そういう事かい?」

 

「和人たちを巻き込まない条件でな」

 

「そこは変わらないんだね。まぁ、検討しておくよ」

 

「意外にあっさりだな。もう少し唸ると思ったんだが」

 

「まぁ、君みたいに人外並みの強さとダイブ時間が長い被験体は欲しいからね」

 

「そうかい、んじゃあな」

 

 

そう言って店から出ていき、学校のプールへと足を進める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ねぇねぇリアルの水着姿期待してた?残念。ゲームだけだ

『7月25日 ALO内 トゥーレ島付近上空』

~シヴァside~

 

ねぇねぇ今どんな気持ち?どんな気持ち?女性陣たちのリアルの水着姿見れなくてどんな気持ち?ww

 

っと、んなことより今はトゥーレ島付近の上空に居るんだが………眠い。領主の仕事が多くて眠い………ここ最近クリスハイトからの頼みが多くてな。

 

何の頼み事かって?最近夏だろ?ゲームなんだけど気温が上がる仕組みなんだがよ、それでウンディーネ領で涼む別種族が多くなってるんだよな。その時に出てくる些細ないざこざの後始末が多くて………アイツら【バラガキ】にも程があるだろ。何かウンディーネ領の奴等が強くなってる件について。魔法でも近接戦でも。

 

おっと、そんな事よりも先ずは………シノンの水着姿じゃあぁぁぁ!!!

 

 

「kaimu!!後何mだ!?」

 

「まったく………残り38m程ですから、焦らず急がずに」

 

「うっし!!飛ばすぞ!!」

 

「聞いてねぇし」

 

 

今出せる最大速度で残り距離を全速前進ダ☆!!

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

~シノンside~

 

「………はぁ」

 

「お姉ちゃん、溜め息ばっかりでどうしたの?」

 

「ん?………ちょっとねぇ………」

 

「どーせ愛しのシヴァ様が来てくれないから、楽しくないんでしょ」

 

「リィズゥ?」

 

 

リズの言っている事も間違ってはない。というか、領主の仕事って何よ?どうせ下らない事の為にシヴァの時間を潰してるんでしょうが。

 

っていうか、とっとと終わらせて来てほしい。シヴァに見せようと思って買ったのに………居るのはふんどし姿のエギルに野武士のクラインに何時ものモヤシに最年長のノーチラス。後は私とユウキを含んだ女性10人。

 

モヤシとクラインはビーチパラソルの下で他の女性陣を見てるし、エギルに至っては海でサーフィンしている。

 

空を見上げれば青い空、白い雲、1つの影………あれ?影?

 

その影は海に出来る限り近付き、翅を水面に着けて高速で飛行している。

 

その音に気付いた他の皆は音の方向を見る。見ると………シヴァだ!!

 

 

「あれ………シヴァさんですね」

 

「何か言ってますね…………あっ」

 

「何々、何て言ってるの?」

 

「…………シノンさんの事ですね」

 

 

この距離からでも見えたシヴァの姿。しかし、その姿は武器を放り投げ水の中へと消える。武器から人型、kaimuに変わった壊無はそのまま飛行する。

 

一方のシヴァは水中から姿を現す。水の中で着替えたのか、筋肉質の上半身は見え、ハーフパンツを着ていた。

 

行きたい気持ちが優先しそうになるが………出来る事なら、このままシヴァを待っていたい。

 

 

「シ~ノ~ン~!!!♪」

 

「シヴァ~!!!♪」

 

 

前言撤回。私も近付く。さっきの一言で落とされた。

 

………何か文句でもあるかしら?それよりシヴァ!!

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

~シヴァside~

 

この一連の行動の後、シノンが飛んで俺に近付いて来る。慌ててスピードを落とし、シノンを抱き締める。

 

やはり可愛いの一言冥利に尽きる。

 

少し離れると、シノンは黒を基調とし白い水玉模様が描かれていた水着を着ていた。このことから何が分かると思う?

 

ヤバイ悩殺されそう。だが本望になりかけ。

 

 

「おそ~い!!♪」

 

「ごめんごめん、ちょっと手間がかかってな♪それより、似合ってるぞシノン♪」

 

「シヴァも似合ってるわよ♪」

 

「お兄ちゃーん!!!」

 

 

こちらに近づく声の主は、スク水を着ていたユウキであった。ユウキは俺の横に停まり話す。

 

 

「やっと来たんだね!!ボク待ちくたびれたよ~」

 

「ごめんなユウキ、ちょっと仕事がね」

 

「でも、今は遊べるんだよね!?だったら遊ぼッ!!」

 

「うーし!!遊びますか!!」

 

「「おおー!!」」

 

 

という訳で、海ならではの遊びをしたり、キリトたちを含んでビーチバレーをしたりと。………そういや、今回のはクエスト挑むんだっけ?確かユイちゃんが鯨見たいとかどうこうで。

 

そんな事を考えていたら、シノンからキスをもらいました。遅れた罰だそうです。………それだと毎回遅れる事になった方が得なんじゃないのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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タコ焼きが良い人ー!!『WRYYYYYY!!!』

~シヴァside~

うむ、存分に遊んだ。やはり楽しかったぞい。

 

さて、何時もの装備に着替えて………ってシノンさん?何でまだ引っ付いてるんだ?しかもわざと当ててるし。何がとは言わないお。

 

そんな事は兎も角、俺とアスナの二人で全員に水中補助魔法を使うのは流石にメンドイ。

 

んで、俺たちは今…………水中に居ます。たのピー!!!

 

だってウンディーネだよ、俺。水の中スイスイと泳げて気持ちいいんだよぉ。本当にたのピーんだよぉ!!!←水中でハイになる系キチガイの図

 

んな事はさておいて、俺たちは目当てのクエストの爺さんの所まで来た。クラインが項垂れていたのは、淡い期待が一気に崩れ去ったからだろう。それを見ていて滑稽だったので水中で笑い転げていたんだお。

 

んで、その爺さんの話によれば【海底神殿に在る真珠取ってきてくれ】という感じのクエスト。ラフな文体なのは作者が書いてるから。(メメタァ)

 

んでっと、今海底神殿なんだけど…………

 

 

「ぼぼぶべ?(多くね?)」

 

「びばばべぇばぼ、ぶばびんばわばぶんばばらろ(仕方ねぇだろ、クラインが罠踏んだからよ)」

 

「水中でも普通に喋れるでしょうが」

 

「「喋りたくなった。それだけだ」」

 

「シヴァは良いとして………もyaゲフンゲフンキリトは駄目ね」

 

「何でッ!?何で俺だけ!?理不尽すぎるんだけど!?後何を言いかけていたよなシノン!!?」

 

 

そう、罠が多くてクラインとかシリカとかユナとかが嵌まってモンスターが蜘蛛の子みたいにワラワラ出てくるんだよ。そこまで強くも無いから別に良いけど。

 

主に出現するのは魚類、貝類、たまに哺乳類が紛れてる時もあるが………兎も角水系のモンスターばかりだ。

 

水系モンスターの特徴としては………やはり水攻撃が主体………と思っていたのか?(某悪魔風)殆ど体当たりが主体だったわ!!水攻撃は殆ど出してこなかったわ!!

 

そんなこんなありながら、やっと最深部まで着きました。

んで、その真珠とやらを取って見ると………生きてんのか?これ。

 

 

「おーい、お前ら」

 

「モジャモジャさん、どうしたの?」

 

「天パつってんだろ!!!それよりも、これなんだが………生きてるぞ」

 

『…………んぁ?』

 

「いや、だから生きて………もしかして、これ卵じゃね?何かの」

 

「………んじゃあ、あの爺さんが何か隠してるのか?」

 

「んま、さっさと爺さん所に行くぞ。いずれにせよクエストが進行しないのは不味いしな」

 

「それはそうなんですけど………」

 

「リーファ、分からんでもないが今はな?それに、何かありゃボコれば良いし」

 

「「「「「「良かった何時ものシヴァだ」」」」」」

 

「どういう意味だ己ら?」

 

 

何か安心された。………後で全員の料理甘くしてやる。

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

それから海底神殿で爺さんが待っている所に戻ると、その真珠を渡せと言ってきた。でも、その口調が切羽詰まった物だったので嫌だと答えたら………

 

 

「ならば!!力ずくでも奪ってみせよう!!」

 

 

変身した。いや、元の姿に戻ったのか。その姿は『クラーケン』。シノンの話だと北欧神話の怪物なのだが、足がどう見てもタコにしか見えない。という訳で

 

 

「お前ら、今日はたこ焼きな」

 

『えっ?』

 

「【ゲブ神】【ダークブルームーン】」

 

 

スタンドを出して、ダークブルームーンに掴まりクラーケンの周囲を泳いでいく。その時擦れ違った足を壊無で斬る。

 

クラーケンは反撃をしようとするも、俺のゲブ神で拘束され身動き出来なかった。つまり、ただのハメゲー。

 

だが、それで倒すとドロップ品として足ゲット。つまり、今日はたこ焼きじゃい!!!

 

んで、誰か来てみたら………リヴァイアサンだと。んで、卵はリヴァイアサンの元に返され『元の世界に送る』などと言ってきたので疑問符を浮かべていると………下からの影に押されて水面へと浮上した。

 

 

「わぁー!!!大きいですー!!!」

 

「鯨………成る程、この鯨はリヴァイアサンの従者でしたか。良かったですね、ユイ。鯨に乗れて♪」

 

「はい!!♪」

 

 

kaimuとユイのやり取りを見ていると………本当に兄妹に見える。ただし、kaimuは否定しているが。

 

陸へと送ってもらった後、ビーチでたこ焼き作りました。

 

感想 意外と旨かった。

 

 

 

 

 

 

 

 



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