学園生活とはなかなか上手くいかない (ヨーグルト先生)
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一学期と定期戦 編
1話 転校生! ?


こんにちは、初投票?なので、1900くらい書いてみました
次はもっと書いてます!学園ものは初なので上手くかけてるか分かりません!ご了承ください


暗い部屋の中でスマホの画面が光る。

暗い部屋の中で光るスマホは眩しく嫌でも起きてしまった。『テロン』と言うスマホの通知音がなる。

どこかのバカがメールをしてきたようだ。

 

「誰だ...こんな夜中に」

 

時刻は午前2時を回ろうとしていた。

スマホのロック画面を開きメールを見る

メールの内容はー

 

赤井碧斗(あかいあおと)からのメールだった。

 

時雨(しぐれ)明日は転校生がするらしいぞー!

可愛い女の子...』

 

その内容を読み切る前に俺はスマホの電源を切り、再びベットで眠りについた。くだらない事に時間を使われた。

 

 

朝起きると俺は昨日のいや、今日の夜中の事を思う。

昨日碧斗からメール来てたけど余りにも、どうでもいい内容だったから即切って寝たな、返信返って来なくてグレてなきゃ良いけど。高校2年に上がったばかりの学生は制服に着替え家を出た。

時雨はバックから長編の小説を出し片手に持ち歩き始めた

小説を読みながら小あくびをする、

碧斗があんな時間にメールなんてしてこなかったら、この小説もスムーズに読めているはずなんだが.....

 

「しーぐれ! 」

 

噂をすれば何やらってか...と時雨は一つため息をする。

 

「どうしたんだため息なんてして? らしくないぞー!」

 

誰のせいだよ誰の.....

心でそう思いながら、小説をバックの中にしまう

こいつが居たんじゃろくに読めないし内容が入ってのないからな。

 

「ところで昨日の俺のメール見たか?」

「そのせいで、寝不足です、あの時間を返してください」

「って言っても30秒位だろ? 」

 

30秒も無駄にしたんだよ。

碧斗は髪を整えながら

 

「転校生可愛い子だと良いな」

 

と呟く、なぜそんなにも転校生に期待するだろうか?

新しい生徒だからか?女子かも知れないからか?

少し過ぎれば、ただのクラスメイトだというのに

 

「なぁ、どんな子だと思う~!」

「さぁね、どんな子でもいいよ」

「そんなんだから彼女出来ないんだぞー」

 

あー神様今願いが一つなんでも叶うとしたならこいつをこの世から消してください、

心でそんな事を思いながら時雨は「余計なお世話だ」と言う

 

「お前が彼女の出来ない理由教えてやろうか?」

「出来なんじゃない...作らないだけなんだ」

「出来ない奴は皆そういうんだぜ」

 

流石経験者は違いますねみたいな顔していると

碧斗にまた何か言われそうだから、普通にしていた

ともわれそんな話をしていると学校へ着く

生徒数2000人を超える、大きい学校だ。

この学校はそこそこ頭が良くないと行けない所らしい

自分で言うのもなんだが、だが、少し勉強すれば誰でも入れる学校だ、現に俺の横で既に眠っているこいつ(碧斗)

も中学の時は全てオール1だったにも関わらず、ここにいる

今はどうか知らないが...時雨は次の授業の教科書とノートを出しながら、碧斗を起こす。

ゆさゆさと碧斗の背中を揺さぶる。

 

「ちょ、起こさないでよ」

 

「もう時期ホームルーム始まるぞ」

 

「あー、起こしてくれるたのか、サンキュー」

 

また、俺が怒られるからな、何で起こさないのとか、それがだるいだけだ。

ガラガラと新鮮の音をたてて

教室のドアが開く、入ってきたのは先生と白髪のボブの女のが入ってきた、ちなみにこの学校は髪の色は指定していない、時雨は薄く水色、碧斗は青色の髪の毛をしている

生徒達が騒ぎ出す。

 

「はーい、静かに、何で転校生が来る度にこうもうるさいかね」

 

と先生は主席簿を教卓の上に起き、両手を教卓の端に起き

転校生の紹介をする。

 

「本日、家庭の事情で転校してきた、自己紹介して」

白井彼方(しろいかなた)です、よろしくおねがいします」

 

と丁寧に挨拶を済ませる。

白井彼方か...と横で碧斗が転校生の名前を連呼しているのはほっておき、そのまま視線を先生の方へとやった。これは、お昼休み転校生は質問責めに合うんだろうな…気の毒に。

 

「じゃあ、席だが、沙弥時雨(さやしぐれ)の後ろの席に座れ! 」

 

最悪な展開だ、小説やアニメなどではこの後ラブコメ展開になっていくのだろう。

彼方は三列目の一番後ろ、時雨の後ろの席につく

先生が再び喋り出す。

 

「新しい仲間(クラスメイト)も入ったことだし絆を深めるにはいい機会だろ」

 

何のことかわからず、周りは困惑する。

 

「来週の金曜日に定期戦がある、敵は隣の学校だ」

.......

俺の思考は停止、周りは「おおー」などと声を上げている

なぜ、喜ぶのだ、定期戦だぞ?なんであんな地獄なようなことをしなければいけないんだ、夏で汗かきまくり、服はベッタリして、動く、去年は無かったが、今年はあるのか...珍しく時雨はそれなりの言葉を脳内に浮かべ定期戦を拒んだ。

 

「今日はその出る競技を決めるからホームルームは教室にいるように、以上」

 

とホームルームは終了した。

俺が落ち込んでいると思って察したのか、碧斗が横から「ドンマイ!」とスマイル笑顔で微笑んできた、今すぐ殺してやりたい、碧斗は一応部活も運動部に入っているからスポーツは出来るこっちの身にもなってくれ、そんなことを考えていると後ろから肩を優しく叩かれる。

振り返ると転校生が…

 

「学校の案内してくれませんか?」

 

と首を傾げ、俺に問い掛けてきた。

さ、最悪の展開だ.....なぜかって俺のお昼休みが無くなってしまうからだー!!




ここでは登場人物の紹介していきたいと思います!
では最初は

沙弥時雨

16歳

趣味 小説を読むこと、妄想

誕生日 4月28日

好きな食べ物 甘い物


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2話 種目ぎ決め! ?

こんにちは、できる限り一時に上げられたらなと頑張って書いてます!




結局学園の案内をする事にした、碧斗に頼んだが…!!

 

「くぅ~惜しいことしたな~今日練習試合なんだよ~、まぁ、チャンスだと思って案内したまえ、彼女歴=年

齢の時雨くん」

 

と頭の上に音符が出てるんじゃないかと思うほどルンルンで言われた、死ねばいいのにと何回思うことだか...

とは言え案内、どうすればいいものやら。

 

「ここが俺達のクラス2-2隣が2-1だ下が1-1隣は1-2」

 

なんて言えばいいかわからないとりあえずクラスを紹介した。すると彼方は

 

「体育館裏はどこ?」

 

と小さい声でいう、元々小さいというのもあるのだが

なぜ体育館裏なのかは疑問が湧くが

取り合いず案内をした。

 

「ここが体育館でそのここが体育館裏」

 

と体育館を指しながらいう、彼方は手を顎に当て

 

「ありがとう」

 

と言い教室へ帰って言った。

解放されたことはありがたいが、あまりいい気持ちではないな、そんなことはどうでもいい、重要なお昼休みをあの子に使ってしまった事を悔いた方がいい気がするな

俺も教室に戻るか.....

教室に戻るとあの子は教室に居ず、俺の隣の碧斗も練習試合で居ないので、残りわずかの時間を貴重に使わなくてはと、バックから小説を取り出し、読み始める

碧斗が居たのでは、余り読めもしないからな

と分厚い本の半分くらいにあるしおりを取り出し

長い文を読み始める。

この時間を大切にしたい、むしろこの時間が毎日あっても良いのではと思う。

 

少し時間が立ち

チャイムがなる。

本に夢中になっていた俺はもうなってしまったと思いながら本にしおりを挟み、ホームルームの用意、筆箱などを用意した、用意している途中に今朝の先生の話を思い出す、

そう言えば今日は定期戦の事を思い出す

そう言えば、今日は定期戦の種目を決めるとか言ってたっけ.....

思い出すだけで帰りたくなる、では定期戦を休めばいいだろというわけにも行かない、休むとなると、大人数で、「大丈夫?」「どうしたの?」とか次の日に色々問い詰められる、挙句の果てには、あいつのせいで定期戦に負けたってなりかねないから、まぁ、この学校は定期戦で負けたことがないらしいが。

用意し終わり静かにホームルームが始まるチャイムがなった。

チャイムがなる前に彼方は席についていた。

どこへ行っていたから捜索しない、彼女がどこへ行っていようと俺には関係の無いことだからな

先生がドアを開け教卓の前に立つ、

 

「じゃあ、今から種目決めしていくぞ、」

 

とクラスが騒ぎ出す。

 

「主に定期戦の種目はおおまかに分けて三つある

 

頭脳戦 体力戦 運力戦の三つだ、このクラスは体力戦を担当するなお、他に体力戦担当は3-2だ」

神様とうとう、俺を見放しましたね。

 

「体力戦では、バスケ、フットサル、陸上、バレーだ、今いない碧斗はバスケでいい、」

 

その理由は碧斗がバスケ部だからだろう。

と寝させていた体を起き上がらせ、先生の方に直り

先生は時雨の方を見て目を泳がせる。

今こいつ居たなって思ったな...どうせなら休ませてくれ

 

「し、時雨お前この中でなんの競技が出来る?」

 

と飽き飽き聞いてくる

何もできませんとは言わず。

 

「陸上ができると思います.....」

 

と小さな声で言った。

 

「じゃあ、時雨は陸上ー」

 

と先生が言いかけた時

後ろから手が上がり、

 

「先生私も陸上でもいいでしょうか?、それしか得意な競技がないので」

 

後ろからいきなり発言するものだから俺は驚いて「はっ...」

と声を出してしまった。

 

「まぁ、一応二人まではOKだけど.....」

 

っと陸上部の伊野枝 咲(いのえださく)」の方に目を向ける

 

「俺はだ、大丈夫っすよ!ほかの競技でも負ける気はしないんで!」

 

っとやや低めのトーンで言った。

 

「そ、そうか、じゃあ、陸上はこの2人で決定だな」

 

いや、待てよこれでもし負けたらどうなる.....

そんな事を思っていると、後ろから優しい声で…。

 

「負けた後の話は考えないで今を考えばいいんだよ」

 

と俺は不意に後ろを向くと、笑顔でそう言っていた

 

「俺に言ってるのか?」

「そう、他に誰がいるの?」

 

そうか、そうかとは普通には頷けるはずなく、

 

お前(彼方)俺の心を読んだのか?」

「そう」

 

と短めに返事をした。

どうやらこの子は心を読めるらしい、今のこの状況も彼女に読まれているのかもしれない。

多少は驚いたが、すぐにそれは無くなり、前に向き再び黒板に書かれている種目をどれがやるか見た。

どうやら、咲...伊野枝 咲はバレーに行ったらしい、陸上の次に上手いという事か.....

 

ホームルームは無事終了し、放課後となった。解放の時間だ。

他の生徒は部活やら、定期戦練習とやらで、学校に残っていた、帰ろうとしていたのは、俺と.....

 

「なんで着いてくるんだ」

「家がこっちだから」

 

そういうことらしい。

こうなると家が隣りとかもあるのかもしれない、そんな、ありきたりな事はあって欲しくないと祈る。

家の前に着いた。彼方はまだ、遠くらしい。良かったと内心少しほっとした。家に帰るなり俺は、鞄を床に放り投げ、体をベットに投げかける。

 

「今日は何もしたくない.......」

 

その日は、何だか体が熱く、視界もぼやけていた。




赤井碧斗

バスケ部

誕生日 8月15日

趣味 人の恋愛を除く事

好きな食べ物 肉


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3話 風邪!?

こんにちは雪です!今回の作品は余り彼方ちゃんは出てきませんよーこの話を飛ばしても別に構いませよー


気がついたのはっきの日の朝だった。視界もぼやけている気がする。

 

「寝ちゃったのか...」

 

とシャワーを浴びに行く。

定期戦まで、残りわずか、練習という練習ではないけど…

毎日3キロ走ることした、これで負けたとしても、頑張ったと多少は言い訳が出来。、

さて、シャワーも浴びたことだし、学校休むか…

理由としては一つ体がだるすぎる、そしてさっきから鼻水が...、これは俗に言う『風邪』ですね。

学校に電話するか。

 

「えっと、沙弥です、今日風を引いてしまい学校を休ませていただきます」

すると、俺の担任貝田(かいだ)は…

 

「おう、そうかじゃあ、早く治せよーお大事にー」

 

と言い切った、いや切られた、変わらずマイペースだ。あれでも、一応女の先生と言う事が怖いな…

いや、しかし風邪をひくとはな自分でも驚きだ。

と部屋に行く。

今日は安静にしているか、『テロン』っとメールの着信音をに耳を傾ける。

 

「誰だ?」

 

っとメールを確認をする、そのメールは白井彼方からのメールだった。

 

『今日はお休みですか?一緒に定期戦の練習をしようと思ったのですが』

 

何故?メールアドレスを知っている?と思ったがすぐに分かった。

 

「碧斗.....」

 

全く呆れると言うかなんと言うか...もう、なんとでもなれ、俺は彼方に『明日は行く』とだっけ打ってスマホをベットに投げ自分もベッドに入った、時間が経つにつれ頭痛も襲ってきた。

「はぁ、はぁ」

 

息洗いも激しくなってきた。

あっ.....

時雨はベッドでしばらく気を失った。

 

 

おでこの辺が冷たい

目をぱちぱちとし横目で横の方を見るとそこには、碧斗が居た。

 

「おっ、目覚めたか、お前風邪じゃなくて熱じゃんか」

 

何故いるのかは知らないがどうやら看病をしてくれてたらしい、たまには感謝だな

壁に体を預け起き上がる。

 

「何故、家の鍵を持っているかは問わないが、ありがう...」

 

碧斗はスポーツドリンクを「ほい」っとベットの横にある机置いた。

 

「俺だってきたくて来たくて来たわけじゃ無いんだぜ?この後彼女とデートの約束あったし」

 

じゃあ、来るなよ、いちいち間に触るやつだ。

 

「じゃあ、どうして」

 

っと飽き飽き聞くと…

 

「彼方ちゃんがさ~」

 

 

 

 

 

「私時雨さんのお家にお見舞いに行ってくるのでおうち教えてくれませんか?」

 

「って俺に言ってきてさ、あれ、この子時雨のこと心配してるのかな?とか思って」

 

「時雨のこと気になるの?」

「いえ、お見舞いに言ったあと無理にでも定期戦の練習をさせようと」

 

 

 

 

 

「ま、それを聞いて止めて代わりに俺が行くってなった訳」

 

と自慢になっていないのに自慢げに喋ってきた。

俺はスポーツドリンクのキャップを開け

ドリンクを飲みながら碧斗に問いかける。

 

「そりゃ、ご苦労様」

「思ってないだろー」

 

とそんなことを色々話していると時間はあっという間に過ぎ午後8時を回っていた。

 

「じゃあ、俺は帰るよ」

「別に泊まってても構わないが」

 

碧斗顔はぱぁ~と言う効果音が出たかのような顔になる。

 

「是非是非」

 

そうしてこの日は終わった...

 

「時雨さんしっかり練習してるのかな?」




伊野枝 咲

16歳

陸上部

趣味 走ること 人と話す事

好きな食べ物 グラタン


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4話 兄! ?

「風邪は大丈夫ですか?」

 

と心配そうに聞く彼方

「ああ、風邪じゃなくて熱だけどね」

そして、こんな俺に、練習しようとさせた君は本当に俺の事を心配しているのだろうか...

 

「と言うことで定期戦の練習しましょう」

 

うん、考えていなかった...俺は観念し

 

「わかった、だけど明日からにしてくれて俺も暇じゃない...」

「いや、あなたみたいな人暇だと思いますが?特に部活も入

 

っておらず、これと言った友達もいなさそうです」

おいおい、喧嘩売ってるんですか?全然買いますよ!!

時雨はもう泣きそうな顔で

 

「頼むから明日からにしてくれ...」

「仕方がありません、私だけでも練習します」

 

と彼方は制服を脱ぎ始め運動着に着替え始めた

 

「おいおい、なんでもここで脱がなくても、更衣室に言って着替えるとかあるだろ...」

「別に時雨さんだけならいいかと思いまして」

 

それは、俺を人間じゃないと見ての発言かな?

そんな時携帯の音が鳴る

 

「はい、もしもし」

「あ、時雨君?早く帰ってきなよ」

 

声の持ち主は凄く聞き覚えのある声だった...

白露(はくろ)兄さん何で俺の電話番号知ってるんだ、教えた覚えはない」

 

「え?聞いたら教えてくれたよ~」

 

と嬉しそうに話す時雨の兄 白露は「じゃ、待ってるから」とだけ告げ電話を切った。

なんか、嫌な予感する、早く帰ろと言うより絶対にまた、碧斗が教えなた、どうせ、「時雨の兄なんだけど、時雨の電話番号知らない~?」とか聞いて、碧斗も碧斗だ、何故教えるんだ、もしそれが俺の兄じゃなかったどうする気だよ!

顔に出でいたのか、声に出していたのか、知らないが彼方は、クスクスと笑顔を作りながら、

 

「時雨さんって面白いですね、最初は何だこの?根暗(ねくら)はとか思いましたが、観察しているとそうでもないんですね...」

 

何だ...普通に笑えるじゃん

俺は脳内のどこかでそんなことを考えて、俺も気がつけば彼女と同じく、笑顔になっていた、

 

「根暗は酷いな...別に構わないが、お前も可愛いところある

な」

 

時雨がそう言うと彼方は1歩後ろに下がり

 

「か、可愛い.....」

 

と繰り返しいいながら、頬が赤いことにきずく

 

「あ、悪い...」

「いえ...」

 

沈黙が続き、その後に彼方が

 

「じゃあ、私練習してきますので、さようなら」

「う、うん」

 

教室のドアを丁寧に開け彼方は教室を出ていった

 

「さて、俺も帰るか」

 

時雨は自分の机の横にあったリュックを背負い、

時雨も教室を出た。

 

「いらっしゃいませ」

 

俺は途中コンビニに寄って行った

白露兄さんが家で何をしているかわ知らないが、いることに変わりはないので、もう受け入れることにした。

 

「弁当買っていくか...」

 

時雨は適当な弁当と飲み物を入れ、会計に向かった

 

「合計で2000円になります、お弁当は温めますか?」

「お願いします」

 

とお姉さんの優しい言葉を受けながらバックから財布を取り出した。

 

「あれ?」

 

時雨の財布の中には、1500円しか無かった、そうだ、自分のぶんだけでいいと思って、今日はこれしか持ってこなかったんだった、

俺が考えていると店員さんは?

 

「どうなされました?」

 

と心配そうに聞いてくれた

家からはこのコンビニから程遠くないし、取りに行くか?でも迷惑だし、観念し、自分のだけ買おうとするとー

 

「5000円からお願いします~」

 

と後ろから代金を出した

と言うかこの声...

俺が後ろを向くに同時に...

 

「白露兄さん...どうしてここに...?」

 

俺は「なぜいる!」

とゆうような目をしながら白露兄さんを見る

白露は白く長い髪を縛りながら

 

「いや、スナック菓子を買おうとしてきたらな、お前が困ってるもんだから、助けてやったってわけよ」

 

あまり借りは作りたくないが

 

「悪い、家に帰ったら返す」

「はいよ」

 

と言い結構兄さんが払ってくれた

 

「お釣りが3000円になります」

「あ、全部募金でお願いします」

「ありがとうございます」

 

店員さんは3000円を緑の募金箱に入れ

一礼した、なぜ、この兄は3000円も募金箱に入れたんだ、もったいなすぎる、

その、考えはすぐに分かった、緑の募金箱の上に貼ってある紙、こう書かれている『このお金は震災や貧しい国のために募金させて頂いています。』

こういうのに兄は弱いのだ、最初は貰おうとしたが、これを見て、受け取るのをやめ、募金したのだ、現に財布を取り出し10000円を募金しようとしている

やめてくれ兄よ...見ているこっちが悲しくなってくる...

弁当などが入ったレジ袋を持ち兄に一言。

 

「おい、行くぞ」

 

とだけいいコンビニを出た。

 

「あ、え、ちょっと待って」

 

兄も仕方がなく、出た、ちなみに結局10000円は募金したらしい。

 

「なぁ、待てよー久しぶりなんだから、ゆっくり話しながらいこうぜー」

 

普通に嫌だ

と歩くスピードを少し上げ。、

 

「ちょ、お兄ちゃんそんなに歩くの早くない~」

 

白露は駄々をこねるように言った。

 

「うるさい俺は早く帰る」

「まぁ、良いけど一ヶ月くらい泊まっていから~」

 

その言葉を聞き俺は早く歩いていた足を止め、驚愕した。

この1ヶ月兄との生活が始まるのであった。




白井彼方

16歳

趣味 寝る事 編み物

好きな食べ物 パン(正確的に言うと小麦粉が使われているもの)

誕生日 1月11日


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5話 事実! ?

...
……
・・・
・・・・・
どのてんてん使いましょうか?最初の疑問点ですね。
次にサブタイトルと内容があってるか心配です。


「ねぇ~早く帰ろうよ~」

「もう帰りたくない」

 

と道端に蹲る時雨、先程からこの調子である。

 

「一ヶ月って、お前の飯とかどうするんだよ...」

 

この言葉も繰り返しいいながらリピート。

 

「そ、その事ならなんとかなるから早く帰ろう~」

 

なんとか一応上手く説得できたようで、また道を歩き始めた。

 

「ただいま...」

 

時雨は弱々しい手で扉を開ける。

 

「おっかえりー」

 

何でいる......

時雨は絶望いや、それ以上の顔をし玄関に座る。

 

「だってー泊まっていいって言ったからー」

 

それにしたってこんな時間待ていないだろ、お前の家じゃないんだぞ...道理で今日学校にいないと思ったら、起こした。後も2度ねしやがったな...

「別に良いじゃん、碧斗君今家に1人だけなんだってよー、家族は俺を置いて旅行に行ったーだってぇ~」

だってじゃないんだよ.....

時雨は何かを決めたかと声に出していないが、顔になると

 

「おまえら、自分の事は自分でやれ」

 

とだけ告げ俺は部屋に戻った。

 

「もう、疲れたー」

 

俺は昨日の風邪が悪化したんじゃないかと疑いつつ、手を顔に当ててみる。

 

「少しまだ温かい」

 

今日はこのまま寝るはけには行かないので、ベットから体を起こし、椅子に座る。

外は俺の心を表しているのだろうか、桜が散り風がすごく強く吹いている。

 

「彼方は練習しているのだろうか・・・・・・ こんな風の強い時も」

 

俺は罪悪感を覚え、明日しっかり謝り練習に参加しよう決意した。

下の階からガヤガヤ聞こえる。居てもいいが頼むから騒がないでくれ、頭が痛い・・・・・・

頭を抑えながら机に丸くなっていると、スマホの着信音がなり始めた。

 

「誰だろうか?」

 

スマホの画面には知らない番号が書かれていた。

体を直って、敬語で話した。

 

「はい、もしもし沙弥ですが、どちら様ですか?」

「彼方です」

 

俺は少し驚きつつ、なぜ電話番号までも知っている! っとふと少しだけ考えた。

が、答えは見つからなかった。碧斗や白露兄さんではないと思う、碧斗はクラスメイトなど他が教える確率は高いが、あいつはああ見えても一応コミュ障なのである。

そんな、奴が気軽には電話番号はーー

とメールアドレスの件を思い出す。

あ、やっぱりこいつかもしれないな.....

 

「さん.....時雨さんってば」

 

彼方のことを忘れ考えてしまった。

 

「悪い、少し考え事をしていたもので...それで内容はなんだ?」

「あ、今から会えますか?」

 

突然過ぎるな.....別に暇だから良いけど.....

 

「分かった、でどうすればいい?」

「じゃあーー」

 

「まんまと騙された.....」

 

時雨は学校の体育着とそれと、スポーツドリンク タオルを持ち、近くの河川敷に呼ばれた、河川敷は春と言うのもあり、桜が満開である。こんなに日は花見でもしたいものだね。

 

「やっぱり、時雨さん暇でしたね」

「悪かった、その事は謝るよ、今までお前1人で練習してたんだろ?」

 

彼方は手を背中の後ろに回し。

 

「まぁ、そんなところです」

 

と顔赤めて言う。

なぜ赤める必要性があるかは知らないが。

 

「さぁ、練習!! しましょう! 」

 

時雨は「おぉ~」とやる気のない返事をし、練習がスタートした。

 

「それはそうと何であんな嘘ついたんですか?」

 

と頬を少しだけ膨らましてながら聞いてきた。

少しためらい時雨は。

「俺さ……中学の時陸上部短距離で郡出てたし練習いいかなとか思っちゃって……」

彼方は目を大きく見開き。

 

「えぇー!! 凄いですね!! 私なんかよりずーっと凄いじゃないですか!」

 

ビックリしたのは、こちらだいきなり大声で喋らないくれ。それにお前(彼方)にあって1番そんな声聞いたこっちが驚いてる。

 

「因みにタイムは?」

 

「6.00秒、今はぐぅたらしているから凄く落ちてると思うけど……」

 

と言うか彼方思考停止してない、さっきから動かないのだが。

 

「はっ……あまりにも凄いタイムだったので固まってしまいました、それなら勝てそうですね」

 

先程も言った通り、俺は高校に入って2年間も運動をしてない、いくら郡を出ていると言っても、落ちてるに違いない、上がると言うことはなさそうだしな。

 

「ちょっと走ってくださいよ!」

「嫌だーー」

 

俺が言いかけた途中、彼方の目が「期待してます!」と打ったいかけてる気がしたので、仕方がなく俺は。

 

「少しだけだぞ……」

 

なんで、了解してしまったんだがね…

 

「はい!」

 

 

時雨はスタート地点に立ち合図とともにクラウチングスタートする。

 

「オンユアマーク セット!! 」

 

セットの次に手が上がり俺は地面を強く蹴り、姿勢を低く走り出した。

とにかく走ることに夢中になりすぎて、特に何も考えずに走っていた。

 

「は、速い、速いよ!これ優勝じゃない?」

 

そんなわけが無い、隣の高校には俺が全国で負けた。選手荒泉 宗(あらいずみ そう)がいる。簡単には勝たせてもらえないだろ。

 

「俺は明日から練習する」

「えぇ! なんで?」

「辺りを見てみろ」

辺りは気がつけば、日が暮れ始めもう、少し暗かった。

「う~ん、仕方が無いか……」

 

俺は「じゃあ」と告げ帰ろうとする……

 

「あ、待って良かったらご飯とか食べない?」

「俺は暇ではない」と否定で返してやろうとしたが

嘘もバレそうなので「はい」とだけ答えて、彼方について行った。何を食べてるのか疑問だ。

 




沙弥白露

19歳

元写真部

好きな食べ物 時雨が作ったものなら全部

誕生日4月2日


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6話 時に彼女の家で! ?

ふと思う、俺の書いてる作品妻で小説になってる!?
あと、評価二つも付けてもらいました!ありがたい事です!


河川敷から少し歩いた距離に彼方の家はあった。

外食ではなく、彼女が作ってくれるらしい。

「今日お父さんも、お母さんもお仕事で居ないから、ご飯は今から作るよ、そこ座って待ってて」

時雨はリビングの年忌の入った椅子に座る。座る同時に、ぎしぎし と言う音を立てた。

さて、何が出てくるのかと楽しみに待つ、待っている間辺りを見渡す。女子の家だからだろうかすごく綺麗だ。

「余り、ジロジロ見ないでください」

と何かを切りながら言う。

「すまない……」

素直に謝り、静かに待つ。

 

数時間たち……

 

「お口に合うか分からないけどできたよ」

机に並び出されたのはーー

白いご飯と、調味料は何を使ったのだか分からないが、

ナス炒めの上に美味しそうなタレがかかっている。

そして最後にーー

「野菜と肉炒め」

炒め物が多い、得意なのだろうか。

お箸を持ち。

「「いただきます」」

と言い、ご飯をいただいた。

最初にいただいのは、ナスの炒め物、何故か甘くそれでいて、不味くない、つまりーー

「美味しい」

「美味しいですか? 普通だと思いますが.....」

「いつでも食べていたい、と言うか毎日食べたいと思うな」

遠回しに告白みたいな事をしたが、俺はそんなこと一切も、思ってない、彼方もそうは受け取らなかったーー

「じゃあ、毎日作ってあげましょうか?」

「はは...」

 

時雨は完食した、皿を洗うところまで持っていた。

そこで彼方は皿やらを洗っていた。

「じゃあわここに置いとくぞ」

「あ、ありがとうございます」

さて、夕食も頂いたし、帰ろうかーー

帰ろうとした時ーー

「どうせなら泊まってっても良いですよ...」

その言葉を聞い俺の心臓は少し ドクン とする。

いやいや、何を考えているんだ、俺は。

「そこまでしてもらうのは悪いだろう」

「え?いや別に構いませんよ、それに寂しいですしね少し」

時雨は再び椅子に座り、腕を組みながら

「じゃあ、悪いけど泊まらせてもらうよ」

「はい!!」

っと元気に笑顔で言った、俺の心の中では変な感情が湧き上がるのも時間の問題なのかもしれないな。期待はしないで欲しい、親のいない、家で男の女の子がふたりきりで……

「お茶飲む?」

「いただくよ」

それにしてもする事ないな.....

机に「はい、お茶入りましたよ」と言いお茶を置いてくれた。俺はお茶啜りながら、夜の8時だと言うことにも関わらず。

「のどかだなぁ~」

と窓を見ながら言う。

全部皿を洗い終えたのか、彼方もお茶を持ち、反対側の席に座った。

「いつか、2人でお酒とか一緒に飲みたいですね、桜が満開な頃にでも」

突然彼方はニッコリとした笑顔で言ったきた。

「そうだな...」

俺達はこの先大人になっていくにつれ、色んなことを学ばなくてはならない、時に理不尽な常識に 時には酒を交じりながら、雑談でも、それらを繰り返し人は成長していくと思う。俺らもそうなのかな.....

彼方の家から見える、桜の花が舞い落ちる。

「俺はお風呂いただくよ」

「どうぞ」

俺は案内されて、お風呂に入る。

こういう時は先に入った方がいいのだ、彼女が先に入って俺が勘違いをし入って「きゃー」なんて言う展開はない、いや期待しないでほしい。

お風呂の湯がザバーとこぼれる。

「それにしてもいいお風呂だ、なんだか疲れがとれる」

俺がお風呂に気持ちよく浸かっていると……

「時雨君、お風呂入るよ?」

「どうぞ……?」

お風呂場のドアが開く。

ノリでどうぞって言ってしまった。そもそも何を感じえているんだ。この子は一緒に入るなんて。

「女の子としての自覚はあるの?」

「え?何それ」

どうやら、無いらしい。

彼女は僕の隣に入ってきた。お風呂は狭くないが、それほど大きいとも言えず、ふたりも入れば、結構狭いものだ。

それにしても彼女の肌は結構白く、綺麗だ……って俺は何を言っているんだ。時雨は体を洗おうとお風呂を出る。

「体流そうか?」

「流石にそれはできない、俺は早く洗って出ることにするよ」

「へーもっと、楽しまない?」

「楽しまない」

さっさと体を洗い俺はお風呂を出た。

体を拭き、髪の毛から垂れてくる水をタオルでわしゃわしゃとし、落ち着いた所でメガネを掛けた。

彼女がお風呂から出てくるまで俺は部屋のリビングで待っていた。

「時雨君、先寝てていいよー、寝室はすぐそこだから」

彼女がそういい、俺は「分かった」とだけ返して寝室に向かい、俺は彼女の寝室で寝た。友達の家でも泊まって寝たということは無かったので、少し胸がどきどきした。

この感情は一体ーー



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7話 彼女の秘密! ? 前編

2日ももうこう遅れてしまい。申し訳ございません


「あれ?珍しいな、彼方ちゃんと登校してるなんて」

「たまたまだ」

「と言うか昨日帰ってこなかったろー! あの後どこいったんだよ! 俺もお兄さんもご飯食べれなくて餓死にする所だったんだぞ!」

碧斗は頬を膨らませ、俺に説教混じりに言ってきた。

「ご飯あったろ、リビングに昨日買ってきた飯と棚にカップラーメンが」

時雨は目を擦り、目の色を変えて

「と言うか言ったよな、自分のことは自分でやれって! 俺に頼るな...」

時雨は呆れて、碧斗置いていき、彼方と共に学校へと向かった。

 

教室ー

 

「そういえば、昨日はありがとうございます。色々楽しかったですよ」

俺も……

「そうか、そりゃ良かった」

何で言いたい事を言えないんだ。

何でーー

「また機会があったら一緒にご飯! 食べましょう!」

「暇だったら」

俺はそう言うと自分の席につく。

後から碧斗が来て、

「俺が悪かったよ、だから機嫌直してくれよ!」

強く強調してきた。俺はあまり起こっていないのだが...

「もう、怒ってないからいいよ...それより定期戦練習頑張れよ!」

碧斗は「おう! ありがとう」と言い教室のドアが開き、先生が入ってきた。

 

「じゃあ、朝のホームルームを始める~ 全員いるか? うんいるな」

また、適当な主席のとり方だ。またというのは違うか、いつもだ。先生は再び話を続ける。

「定期戦は3日後だ。今日土日を挟み、定期戦がある、諸君頑張りたまえ~」

おいおい、何様だ。一応貴方は先生という立場だぞ。

「さてぇ、今日は強いて言うなら、リア充共爆発しやが...じゃなくて彼女彼氏でいちゃいちゃするのもいいが程々にしておけ、先生の鉄槌を喰らいたくないやつはな……」

何て先生だ、いや、もはや先生じゃない...

クラスの皆は、いや大半がリア充なのでガクブル状態

「では、ホームルームを終了する」

先生は鼻歌混じりで教室を出ていった。

そういえば、平日で練習できるのは、今日だけなのか

碧斗はしっかり練習してそうだし、クラスのみんなも

一生懸命頑張って練習している。

俺は彼方の方へ行き。

「今日練習して行く?」

すると彼方は……

「ごめん! 今日は用事があって、無理なんだ、土日も無理だから、時雨君頑張って」

「そうなんだ」

俺は珍しいと思った。いつも「練習しよ~」っている彼女が無理というのは、それは人それぞれ理由はあるか、生きているんだし。

自分の席に戻る。

「それで! どうするの?」

いきなり話を掛けられたもので「っ!?」と声が出るか出ないかの声が出た。

「何が?」

「尾行するorしない」

「しない」

「即答だな」

当たり前だ。プライバシー侵害で下手をすれば訴えられるぞ……それよか尾行するという発送の仕方がすごいな……変人すぎて尊敬するよ…………

 

「いや、本当尊敬するよ……」

俺は泣きそうな声で言う。放課後 カフェ『ロッツェ』と言う喫茶店で彼方は一人コーヒーを飲んでいた。席は2人席でもう1人来るかのようにも見えた。結局時雨は彼方を尾行した。ついでにこいつも一緒だ……

「喫茶店から動かないぜ?まさか彼氏を待ってるのかな?」

ワクワクしすぎだろこいつ、どんだけ人の恋に興味を持つんだよ。数分待ち、彼方の前に人が座った、それは2人とも面識があり、身近な人間だった。

「「彼方 兄さん(さん」」



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8話 彼女の秘密! ? 後編

お気に入り8件ありがとうございます。
とても嬉しくて、家を一周してしまう。期末です。
評価もこの調子であげたいとか思ってます。


白露……何でここに?

「あらあら、どうして白露さんがここにいるのかな?」

そりゃ、こっちが聞きたい。

時雨の目は鋭く口を開けたままそのまま真剣にそちらを見ていた。

「そんなにまじまじ見ちゃって 2人の関係 気になる?」

当たり前だ、気になるに決まってるーー

気になる?何でだ、ただ、兄さんとクラスメイトと言うだけじゃないか、なんの問題があるんだ? 何で……気になるんだ……

時雨は声のトーンを低めに、碧斗の方に目をやり

「多少は」

とだけいい再び目線を2人に戻した。

何を話しているのだろうか……ただ、彼方が練習を出ないで何をしているか気になっただけだ。見たら帰るつもりだったが……白露兄さんが関係してるんじゃ帰れない……

「ほら、帰ろうぜ、白露さんってだけだったろ」

「それが、問題なんだよ!!」

俺は碧斗に強く言った。

「あ、悪い……」

「謝るなって、で?何が? 問題なんだよ? お前がそこまで言うなんて」

「白露兄さんは……」

時雨の声は怒り?悲しみ?それに似たような感情、を声に表したかのような声で言った。

 

『 白露は見捨てて殺したんだ……(れい)さんと(しずく)さんを……』

時雨はメガネを取り、顔ハンカチでふく、

 

「おい?時雨言ってる意味がわかねぇよ、何でそこで俺の兄さんの零兄さんや、零兄さんの彼女の雫さんまで出てくるだよ! それに2人は死んでないだろ? 学校にーー」

「来てるか?……」

碧斗が次の言葉をいう前に時雨は即言葉を返した。

「いや、嘘だ……白露さんがやった訳が」

俺は知っている。

「何故、このことを知っていると思う?」

碧斗は真剣に俺の方を見て、話を聞く。

「それは俺がーー」

「あれれ?時雨~?それに碧斗君?どうしたのこんな所で?もしかしてデート~?」

にやにやしながら白露兄さんは聞いてくる。

見つかっちゃったか。

時雨は小さな声で

「この話はおいおいしていく」

碧斗も状況を悟ったらしく、首をコクっとする。

「それより、白露兄さんの方こそ何してるの?ナンパ?」

「おいおい、心外だな~、俺一応彼女いるし……」

彼方はひょこっと顔を見せる。

「彼方はちゃん何してたの?」

「えっと、どう説明していいか…」

困った顔をしている、彼方の顔を見て、白露が説明する。

「うーん、つまりだよ、2人で時雨について話してたんだよ」

俺について?

「どういう事ですか?」

「彼方ちゃんが時雨くんのこともっと知りたいです!って言うメールが来てね、今日待ち合わせをしてたんだよ」

そういう事か……だか何故俺の事を?

ってかメールアドレス教えたのはやっぱりこいつか……

「少し時雨さんのこと気になって、何でこんなにも静かで地味みたいでもてなさそうなひとが、足が早くて、優しくて、友達思いなのだろうっと……」

それは、俺が何故?足が速いんだ?もっと遅いだろ?とか何で優しくなさそうな奴がこんなに優しんだろ?って言ってるのと一緒なのだが…

彼方は自分のよく言ってることが分からない言葉を理解し

「あ、そういう意味ではなくて」

「分かってる、大丈夫だ」

そういう事か理由は分かったし長居はいけんな

「所でなんでふたりはここに?」

「「あっ……」」



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9話 過去! ?

500UAいきました。
ありがとうございます!まさか、こんなにも見ていただけるなんて、ありがとうございます。
お気に入りや感想も沢山ありがとうございます。

評価や感想よろしくお願いします。


あの後俺達はごまかすのに、精一杯だった、

金曜日の理由は分かった、土日も白露と話すのだろうか? テスト中だというのに気になって仕方がない。

「はい!そこまで」

先生の合図と共にシャープペンシルを机に置いたよ。

 

「時雨~どうだった?」

「一応出来たと思う」

「お前にしては珍しいな? いつもなら 当たり前だ とか言うのに」

「うるさい」

俺はそんな良く出来ていない、俺だって人間なんだよっと言ってやりたかったが、また、変な言葉が返ってくると思い、言わなかった。

「それよりあの事そろそろ教えろよ」

碧斗が言う、あの事とは『白露』の事だ。先日話した事を聞きたいらしい。

「慌てるな、ここじゃそんなにくらしく話せない、土日お前の家に行って話すよ」

碧斗は再びまがおになり

「お前が俺の家くるのか?」

「そう言ってるだろ、俺の家じゃ白露がいるからな、仕方がない」

嬉しそうに白露は

「全然いいよ! 来いよ! いやいつまで居てもいいぜ!」

いや、それはないが、

「じゃあ、明日な」

「おう、じゃあ」

俺達は喫茶店で解散し、家に帰った。

 

確か今日は課題が出ていたんだっけな……

時雨は声に出しながら読む。

「『彼女・彼氏 にするならどんな人がいい? 貴方達は先生みたいになっちゃダメよ、あ、お前らもうリア充という、青春のステータスを手に入れてたかーー』」

それ以上は読まなかった、いや読みたくなかった。

これは明日碧斗と相談しながら書こう。

俺は風呂に入り、寝た。珍しく白露は俺に今日話をかけてこなかった。珍しいと思いつつ睡眠についた。

 

 

 

 

ピーンポーン

「はーい」

俺がインターホンを押した数秒に碧斗 は出てきた。

「出るの早いな……」

「ずっと、玄関で待ってた!」

こいつやば、と思いながら碧斗家にあ邪魔させてもらう

「部屋はこっちから」

「かわってないんだな、子供の頃と」

ふと幼少期の事を思いながらギシギシと言う階段を登っていく、碧斗の部屋のドアには『碧斗のお部屋』と書いて、少し笑ってしまった。

「ほら、入れよ」

碧斗の部屋はまともと言えばまともだが…結構汚い。

「どうした?」

どうやら自覚は無いらしい

碧斗は真面目な顔になり、

「話聞かせろよ」

「分かった」

時雨は過去の事を話しだす。

「あれは、俺がまだ白露兄さんの本当の素顔を知らなかった頃の事だ。」

 

 

白露兄さんは今日も部活活動なのか?最近帰ってくるの遅いな、わからない所(課題)教えてもおうと思ったゆだけど、しょがないか、忙しそうだし、今度部活で発表があるらしい、白露兄さんは未確認生活部(UMA部)と言う。いかにも怪しい部活に入っている。作ったのは本人なのだから仕方ないかもしれないけど。少し遊びに行ってみようかな、露天学園(ろてんがくえん) 兄が通っている、高校だ。

 

 

 

「うわぁ~」

時雨は声を出し、感動する。

「あれ?時雨君?」

声が高く特徴的の声をしていた、俺は声の持ち主がすぐに分かった。兄の担任神代(かみしろ)先生だ。

時雨は神代先生に内容を伝えた。

「そういう事なら、白露君は部室にいると思うわよ」

神代先生は指で2階を指し、俺に「良かったらどうぞ」っと

飴が入ってる袋をくれた。優しくて、綺麗な先生だ。

俺は先生に挨拶をし兄さんの所に行く。

 

 

今、俺はUMA部の扉の前にいるのだが、凄くうるさい

階段を登ってる時にも聞こえた。多分 零さんの笑い声だろ、零さんは碧斗の兄である。 赤井 怜(あかい れい)

兄さんに強引に連れられて強制入部したらしい。零さんも気の毒だな…… さてそろそろ入るか

教室のドアをノックもなしに入る。

「こんにちはーー」

驚愕だった。目の前には白露兄さんが机の上に座り、泣いていた。スマホで動画を見ている。その、スマホの音量はスピーカーを使い、大きな音量が教室に響く。スマホには零さんと雫さん、それと兄さんが写っている。

「に、兄さん?」

白露は時雨の声に反応し、涙を流しながら時雨の方を見る。

「し、時雨……」

「どうして、泣いてるの?」

時雨はポケットからハンカチを出し、白露に渡す。

「ありがとう……」

それを貰いハンカチで涙を拭く。

その間は沈黙が続いていた。

「それで、どうして泣きながらそれ(動画)見てたの?」

「懐かしいなって思ってさ」

白露はハンカチを返し、窓の方に移動した。

その表情は悲しいと言う顔にも見えたが、怒りの感情も少し見えた気がした。

 

俺には兄さんの「懐かしい」と言う意味が分からなかった。

兄さんが泣いて意味を知ったのはこれから少し先だった。



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♥10話 過去と言えない過去! ?

600UAありがとうございます
感想もありがとうございます
評価 感想おましております、


「帰らない?零さんも雫さんも帰ったんだよね?」

「帰ったっていえば帰ったね~、あの2人は仲良しだから」

 

俺は、白露兄さんが『嫉妬』してると思っていた。

まだ……その時は

 

「「ただいま(~)」」

 

一旦2人一緒に帰宅

 

「そう言えば兄さん、明日UMA部で出かけるんだっけ?」

 

白露はさっきの感情が嘘だったかのように、笑顔で

 

「そうなんだよ! 明日は皆で山にツチノコを見つけに行くんだ!」

 

とても、嬉しそうだ。俺は元気で良かったと思った。

 

「そうなんだ」

 

そこで思った。この旅行みたいので兄さんが泣いていた理由が分かるかもしれない。

 

「俺も行っていい?」

 

時雨からの突然の発言に白露は・・・

 

「どうしたんだ?」

理由を考えていなかった。

とっさについた嘘といえば。

「UMAに興味があって……」

白露兄さんは満面の笑みで、

「そうか、そうかUMAに興味があるのか!じゃあ、今からUMAについて勉強しよう」

仕方が……ないか。

俺はその日徹夜でUMAについての勉強をさせられた。

 

「兄さん眠い……」

「奇遇だな、俺も眠いんだ、一時間寝ても大丈夫だろ」

俺達は一時間眠りにいついた。

 

 

「あれ?兄さん?」

 

時雨の横で寝ていた白露の姿は見えなかった。

居ない……まさか先に行った? なら追いかけなくちゃ……

確か、ロン山に行くって行ってた。そこに行けば。

ロン山は家から結構かかる。

タクシーをつかうか。

俺はそう考えると準備をして、家を少し歩いたところでタクシーを捕まえた。運転手に山ロンにとだけ言い、眠かったので寝てしまった。

寝ている間俺は変な夢を見た。

白露兄さんが遠くへといってしまう、

何かが離れていくよな、

 

「お客さん起きてください! 目的地着きましたよ!」

 

運転手さんが僕を起こし、夢は途切れた、きずくと山の入口についていた。

 

「お代は結構いってるみたいですけど、大丈夫ですか?」

 

タクシーの運転手の横にある、お金のメーターは相当いっていたが、今はそんな事を気にせず、お金を払い、タクシーの運転手さんに挨拶をし、山奥へと入っていった。

白露兄さんの情報が正しければ少し行った先に小屋があるはずだ。

天気も怪しくなってきた。さっきから雷が『ゴロゴロ』と鳴っている。少し行った先に小屋があった、四角く3人なら

十分だろ。

 

「あれか」

 

見つけた。思った通り、小さかった。

山を走ったせいか、息が荒い。

俺は部屋のドアまで行き立ち止まった。

開ける?いやここまで来たのだから開けるだろう。

開けたのを後悔したのかもしれない

なんで戻ってきた?何でドアを開けた?

この光景を見て俺は思ってしまった。

俺はこんな光景を見たかったんじゃない、こんな兄の姿を

そこに写っていた光景は兄、白露が2人の死体、零と雫の死

体を保存していた冷蔵庫から取り出している姿だ。

 

「し……ぐれ?」

 

【挿絵表示】

 

 

兄さんが俺に向けた視線は冷徹で、光を失っていて、

それで俺を殺そうとしている目、俺は怖くなり、その場から逃げ出してしまった。夢中で走った、捕まれば殺されと思った。必死で必死で逃げた。

家に帰り俺は状況を整理した。頭を抑え、嘘だと思いながらも、その時俺は全てを悟った。あの時何故あんな動画を見ていたか?何故俺に徹夜でUMAの事を教えたのか、あの時流していた涙の意味も、そこから俺は白露兄さんを嫌いになった。



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11話 過去! ?推理! ? 碧斗side

リア友に日本語なってないって言われました。はいまさにその通りでございます。設定改めて確認だな。
そしてなんと700UAいきました。ありがとうございます。皆さんのおかげ成り立ってますね。


 

「まぁ、これが兄さんの真実だ」

俺は説明し終わり、机にある飲み物を1口口にする。

「それが、真実……突如兄さんは帰ってこなくなったのは、そういう理由なのかな? でもやっぱり白露さんが殺したという証拠がない気がする、時雨はやっぱり今も白露そん嫌いなのか?」

質問の多さに嫌気が指したのか、それとももうこの話はしたくなかったのか、分からないが、俺は

「そう言えば宿題やったか?」

話を逸らした。

「逸らせるとでも思ったのか? 質問に答えてくれ!」

碧斗は凄く真剣だった。真剣だから話を逸らすのは良くないと思い、俺は質問に応じ適切な答えを出した。

「俺は今でも兄さん……白露兄さんの事が恐い、嫌いと言ったけども俺は怖いの方が感情は強かった、そしてそれ以来俺はあまり兄さんと接しなくなった」

時雨は小刻みに少し震えていた。それを見て碧斗は、

「この話はやっぱり辞めよう! それより宿題だ宿題!」

俺の事を思ってくれてのことだろうか?俺はこっそり

「ありがとう……」

「ん?なんか言ったか?」

「何も」

お礼をして、宿題の話に移った。

 

碧斗君視点!

 

時雨が俺の家に来た。いつぶりだろうか、俺は結構はしゃいでいた。何か言われるだろうか?

「変わってないないんだな、子供の頃と」

時雨はそう言い、ギシギシと古い階段を登る。

そういや、昔は結構遊んだっけな、この階段もかけ上がったり、降りたり、終いには兄さんにも怒られた。

そんな、記憶がよみがえる。

部屋の前に到着! 時雨は何か部屋の前で少し微笑みを見せた。最初はなんで笑ってるんだ?と思ったけど、うん、分かった。きっとこの部屋の掛札を見て笑ったのだろう。

「碧斗のお部屋」と書いてある。所に、いや、でもこれお前が書いたんだよ?子供の頃、いや、あれは傑作だったね。

でも、俺は言はそんな事はその事を言わず、時雨を部屋へと招待した。

時雨を部屋へと案内して築く、あっ、掃除し忘れた。

時雨が来る子だけを考えていたら、部屋のことをすっかり忘れていた。あ、言っとくけど勘違いしないでくれ? 俺はあっち系の人間じゃないぞ!

時雨は部屋の前で止まる、ん?そんなに汚かったかな?

「どうした?」

俺は話のことが気になり、急かすように言った。

「話聞かせろよ」

「分かった」

時雨は短く返事をし

俺の方に向き合った。

 

そして、時雨の話を聞くうちに、俺は少し疑問に思った事がある。それは最後の所、白露さんが兄さんや雫さんを、冷蔵庫から取り出す所だ。俺は少し整理とともに推理をしてみた。その推理は白露さんが犯人じゃない場合の推理だ。まず、俺の推理は、時雨が白露さんに会いに行った時に、もう2人は死んでいた。何者かによって殺されたとする。そして、白露さんはそれを知っていた、だが口止めをされて言えなかった。2人が死んだことを受け入れられず、動画を大音量で見ていたのは、2人がまだいると信じたかったのではないか?そして狂ったように見ていた所を時雨が訪れる。白露さんが泣いていたのは、本当は受け入れたくなくても受け入れなくちゃいけないと思い、泣いていたのかもしれない。そして、時雨に会い、白露さんは思いついた。言葉を使わず、時雨に2人を殺した犯人を伝えようと

そして、そして次の日の為に時雨君にあらかじめ睡眠薬か何かを飲ませておき、徹夜をさせる。その後に白露さんは先にロン山に行き準備をする、そうして時雨が来て、白露さんが伝えようとしたところを、時雨は変な解釈をしその場から立ち退いた、これが一連の流れ、あくまでも推理だ。これが正解ではない、もしもの話だから、多分今でも白露さんは口封じをされていのだと思う。だから、時雨に言いたくても言えない、ほかの人に言いたくても言えないんだ。これは、俺の推理があっていたらの話なんだけどね、じゃあ、何でそれを時雨に話さないかと言うとこの話が事実ではないと思うからだ。多分だけど、時雨の話ている所には所々変な所や間違っているところがあると思う。

だから、俺が思ったことを話したら、間違ったことを話してしまうかもしれない。だから俺は辞めた。

碧斗は時雨の話を聴きながらそう、彼なりの推理をした。

俺は不意に思ったことを口にした。

「それが、真実……突如兄さんは帰ってこなくなったのはそういう理由なのかな? でもやっぱり白露さんが殺したという証拠がない気がする、時雨はやっぱり今も白露そん嫌いなのか?」

そして最後には時雨の気持ちも聞いてみた。

すると話を逸らされた。

俺は「話を逸らせるとでも思ったのか? 質問に答えてくれ!」と言ってしまった。が俺は今はそんなことは気にしない。

そうして、時雨は恐いと言い震えだした。

俺は不味いことをしたなと自分でも思った。

だから、この話は一旦辞めにした。

この話を次話す事になるのはいつになるだろうか?

その時は本当の真実が解明されると思う。

 




次は六月か五月の後半頃の投稿になります。
少し忙しくなってしまうので申し訳ございません。
感想や評価お待ちしております。!?


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12話 あの後の話! ? 番外編

番外編? と言うことで少しうん、凄け少し短めに書きました。これは、見なくても見ても、ストーリに関連性はないですね。あと、800UA行きそうです!皆様ありがとうございます! そして何となんと!お気に入り10件ありがとうございます!感謝してもしきれないくらいです。これからも頑張りたいと思います。

良ければ、お気に入り、感想、評価などお待ちしております。


「そういや、明日は定期戦だな」

 

「そうだな」

 

俺は碧斗の家に泊まり、土曜日を過ごした。

あの話をして少し気は楽になった。誰にも打ち明けられなかったから、少し苦しいところがあった。

時雨は布団から出て、布団を片付けながら碧斗の質問に答える。

 

「定期戦練習しなくていいのかー?」

 

「前日はゆっくり休めって言うだろ?」

 

言うのか知らないが、今日は何もしたくないです。

布団を片付け終わった。時雨は床にゴロっと体を捨てる。

 

「じゃあ、今日はなにするよ! ?」

 

とワクワク、子供みたいな笑顔を作り聞いてくる、碧斗。

そんなに笑みで見つめないでくれ、何か期待されてるみたいで嫌だな。

 

「お前は何がしたい?」

 

碧斗は数秒考えその後に

 

「俺は、お前の恋の話が気になる!」

 

俺は全く興味のない話だが、俺がこいつ(碧斗)に振ってしまったのが悪いのだろうと反省し、しょうがなくその話について、嫌々話そうとする。

 

「恋……ね?」

 

うん、やっぱり嫌だ。こいつの趣味が人の恋愛を聞くとか言うどんな嫌な趣味だよ! とか思う。

 

「ほら? どうした? 話せよ~」

 

こいつ……やっぱり嫌いだな……

時雨は手をおでこにあて「ぬぬぬぬ」と考えた、考えた結果、碧斗に

 

「じゃあ、俺はお前の恋愛話を聞いてみたい」

 

本当は凄く聞きたくない、こいつの恋愛話(自慢話)は一時間はかかるからな、

 

「え? そんなに聞きたい? 聞きたい感じですか?」

 

とニヤニヤしてきてウザイ、絶対メールだったら(・∀・)ニヤニヤ←こう言う絵文字送られてくるな。

碧斗は時雨に問いかけた後、返事もしてないのに、話そうとしていた。

 

「俺の彼女はねーー」

 

「あ、俺帰るは」

 

話す前に、切り抜けようとした。すると碧斗は「ねぇ? 泣くよ」と表情を変えずに言ってきた。まるでロボットのように、ウワナニソレスゴクコワイデス。

 

「頼むから帰らないでくれよ~俺は1人で寂しいよ~知ってるか?ウサギは寂しいと死んじゃうんだぞ!」

 

碧斗は泣きそうな目でこっちを見てきた……が!

 

「うん、帰る」

 

「温度差ーさっきとの温度差が全く違うーー」

 

何て茶番は仕方が無いので辞めてあげる。見てるこっちが可哀想になってきた。

碧斗はホッとすると、立ちかけていた、体を元に戻し、

座り直す。

 

「じょあ、一つだけ聞くけ! そしたら帰ってもいいぞ」

 

全く早く済ませてくれ、そしてお前何様だ! って言いたくなってしまう。

 

「彼方ちゃんの事どうおもってる?」

 

「友達以上帰ります」

 

「ちょ、ちょ、ちょっと待って、早いから! 即答しないで!」

 

え? 何で答えたのに帰らしてくれない?

 

「あ、違うか? 彼方の方が俺の事友達だと思って無いかもしれないしな」

 

「そういう、問題じゃない……」

 

俺は、碧斗の言っている意味後よくわからなかった。いや元々俺は碧斗の言ってる事はよく分からない

俺はその日も仕方なく碧斗家にお泊まりして次の定期戦を望んだのであった。



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13話 定期戦!? 前編

中途半端な所で終わってしまいました。
申し訳ないです。次回の後編では終わりにしないといけなので長文書くことにいたします。それと、何か
と言った。って言う文が多い気がするのでアドバイス等頂けたらと思う次第でございます。
では本編を

よろしけば評価 感想 アドバイス お待ちしております


「おはようございます! 時雨君!」

 

彼方は俺に挨拶をし敬礼みたいにする。

朝から元気がいいなと思いつつ、俺も挨拶を返す

 

「ああ、おはよう」

 

今日は定期戦だ、正直言ってもう帰りたい、帰らしくれ、それとは逆に彼方は「今日は頑張りましょう」と張り切っている。

 

「教室行こ」

 

「はいっ!」

 

今日は授業はない、だが今日は定期戦だ、皆は街に待ったとか思ってると思うけど、俺にはそうは思えない、今隣にいる、彼方もウキウキである、最初は静かそうだ、と思ったけど、この子は慣れてしまえばわいわい系女子だ。

 

「時雨君、何ボサッとしてるの? 早く行こ」

 

「あ、ああ」

 

 

「おはよう」

 

教室の扉を開けて、挨拶をすると多少の人数が「おはよう」と返してきた。普段は返さないんだが、定期戦のせいだろか、全く都合のいい奴らだと思いながら自分の席につく

 

「おはよう、そういや時雨? 今日は何で俺と登校しないで先に行っちゃったんだ?」

 

「お前が起きないからだ」

 

「酷いな...連れないこと言わないで、起こしてくれよ」

 

「いや、安らかに眠っていたもんだから起こさない方がいいと思ってな」

 

「.....」

 

そんな目で見ないでくれ、俺は特にいい事なんかしてないからね、勘違いしないでくれ、いやツンデレとかじゃないよ

 

「ほら、先生来るぞ」

 

なんだかこの流れが久しぶりな気がする、碧斗が寝るのを起こして、先生が来るっていう流れ

 

「はーい、静粛に! 皆土日に気は抜けてないかい? 今日は定期戦だぁー、思う存分楽しめ! そして、勝てよ?」

 

最後は笑ってるようには見えなかったのはおれだけだろうか? 先生はそう告げると、入学以来していなかった本当に久しぶりに出席を取り、

 

「じゃあ、種目事に分かれるように! 以上終わりだ! あ、あと課題出せよ?」

 

忘れていた、あの俺に対しては難関問題いや、俺の他にも出来なかったやつは

 

「おい、あと時雨だけだぞ出してないの」

 

何でみんなできだよ! そうか、俺がおかしいんじゃなくてこいつらがおかしいのか.....

 

「すみません、忘れました」

 

 

 

はぁ、全くあんなのかけという方が無理だ。

時雨は体育館の客席に座っていた。

俺の種目は午後だからな、碧斗のバスケでも応援でもするか。

 

「碧斗ぉ~、頑張れ~」

 

時雨は死んだような声で応援する。

頑張れとは思っている、うんファイト

 

「ありがとうなー」

 

と言いながらこっちに手を振ってくる。

辞めくれ、周りの人がこっちをみてるから、まぁ、応援してたのは俺なんだけど...

今はウォーミングアップ中らしい、体を温めている。

バスケットボールを使ってストレッチもしているようだ。

 

「どこにもいないと思ったらここにいましたか」

 

後ろから彼方が後ろに手を組み碧斗のアップしている姿を見ながら俺にそう言った。ここにいた? と言うことは俺を探していたのだろうか? 走る時の会議か何かをしようというのだろうか?

 

「ここに居ちゃ悪いか? 友を応援するのは友しての義務ではないか?」

 

「義務ではないと思いますが.....」

 

俺はふと疑問に思った事を彼方に問いかけてみた。

 

「今頃なんだけど何で敬語なんだ?」

 

「え? っとなんでと言われましても...何ででしょうか?」

 

「質問に質問で返すな.....」

 

「ごめんなさい」

 

「時雨...」

 

彼方は俺が言った言葉に「えっと?」横に首を傾げながら

どうしたの? という目でこっちを見てきた。

 

「だから、時雨...時雨君とかじゃなくて、時雨でいいから呼ぶ時、それと、敬語は使わなくていいよ、俺たち一応友達だろ?」

 

俺は早口で言った。少し恥ずかしかったのもある...

彼方はそれを聞き、目をぽっちり開け口を笑うようにするとーー

 

「うん!!」

 

と可愛げに元気に大きな声で言った。正直恥ずかしい.....でも何だろうか? この胸の高鳴りは? 僕は手を心臓の近くに置いてその置いている手の方を見た。

 

「何してるの?」

 

「いや、何でもないよ」

 

いや、まさかね.....



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14話 定期戦!? 中編

さて、そろそろ碧斗の試合が始まる。

アップが終了したらしく、チーム両方ベンチで作戦を立てているようだ。

 

「勝てると良いいね」

 

「勝ってもらわなきゃ困る」

 

俺達が負けても、少しでも多くポイントを取っておけば

少しは被害が抑えられかもしれないからな

 

「あ、始まるよ」

 

「そうだな」

 

審判がボールを上に高く上げ、試合がスタートした。

碧斗はボールを取り、速攻でゴールへと入れた。

バスケは良く分からないけど、レーアップでシュートを決めた。周りの声援は流石と言っていいのだろうか、凄かった。

 

「碧斗さんは言わいるキャプテンなの?」

 

疑問に思ったのか彼方はそんな事を聞いてきた。

 

「いや、違う.....碧斗の背番号は5番だ、強いのに代わりわ無いけど」

 

「そうなんだ.....」

 

2年生ってこともあると思うけど、実力がまだまだらしい

 

 

 

「ブーー」

 

ブザーが鳴り、試合はあっという間に終わった。

点数は82対54で勝った。と言うか強すぎる、圧倒的とは言えないけどいい試合だった。

 

「勝ったね.....し、時雨はこの後どこ見に行く?」

 

「俺はひとまず碧斗のところへ行く事にする、」

 

「じゃあ、私も行く」

 

意外な展開だ、てっきり「他の所見てくる!」

とかそんなようなこと言うかと思った。

 

 

「おぉ、おふたりさん暑いねぇ~、夏よりこっちの方が暑いんじゃねぇか?」

 

自分から来るとは死にに!!

俺が殺意丸出しなのがわかったのか

 

「悪い、悪い、嘘だって、殺気漏れてるぜ」

 

「殺意を湧かせたのは誰だよ!」

 

「まぁまぁ、落ち着ついて、碧斗さん優勝おめでとうございます」

 

「優勝ではないけどね、ただ勝っただけ、それより次はお前らだ! 頑張れよ!」

 

頑張れない、頑張れない、

 

「今すぐ...帰りたいか?」

 

俺の後ろで爽やかで声が綺麗な声で俺に囁いてきたのは、俺の事をライバルと思っている、この男...

 

「宗さん、俺の後ろで呟かないでください、ウザイです」

 

「時雨はやっぱりストレートだね、そういう所も悪くないけどッ」

 

この人もこういう人だ、俺の周りには何でこんな変なやつばかりなんだ.....

 

「この人が、全国に行ったていう、荒泉 宗さんですか、

何か変態みたいな人ですね!」

 

はっきり言って変態だからなで高度のな

ヤンデレよりやばいぞ、その上を行っている、走る事が速いってのは尊敬できけど...

 

「宗さんは何でここに? ってか死んでなかったんですね」

 

「そりゃ、時雨がここにいるって月池(がつち)が言ってたからな、それに俺はお前がいる限り死なないぜ!」

 

きもい.....月池さんも来ているのか、月池さんは宗さんの次に速い、俺よりかは劣った気がしたけど

 

「お互い頑張りましょう」

 

「? そうだな、俺は走らないけれどな」

 

!? それこそ意外だ、この人が走れば優勝間違えないのに...もしかして

 

「月池さんのリベンジか何かですか?」

 

「違うようちにはもっと速い奴がいる、そいつを今日は出そうとね、そう言う意味ではお互い頑張ろうね」

 

誰が走るのかしないけど、俺は全力を尽くすだけだ

その理由はクラスに恨まれたくないからなんだけど...

 

 

 



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15話 定期戦! ? 後編

今回は定期戦最後の話ですねー
中編とか出して申し訳ございませんでしたー!
そんな事は起こさないと思っていたんですがやってしまいした。深く反省しております。申し訳ございません。



「あー! お昼美味しかった! 時雨も美味しかったよね?」

 

今俺は教室で彼方の作ったお弁当を頂いていた。

俺は弁当あるのに、わざわざ作らなくても.....とも思ったが、せっかく作ってもらって食べないのも悪いのでしっかり食べた。

 

「そうだね、君が作るお弁当は美味しいよ」

 

「私も思ったんだけど! 時雨私の事、君とか彼女ってよぶよね?」

 

それがどうかしたのだろうか? 読んだっていいじゃないか呼びやすくていいと思う。

 

「そんなに不公平!!」

 

「ッ!?」

 

俺はその言葉にビックリした、不公平って.....何故そうなる.....何を天秤に掛けたんだ。

 

「私は敬語使わないで話してるのに、時雨は...」

 

と泣きそうのなかろう顔がみるみる、泣きそうな顔になってきた。あれ? あなたこんなキャラでしたっけ? と思ってしまう。泣いたら泣いたで厄介だ...対策を取ろう

 

「じゃあ、こうしよう」

 

俺はとっさに思い出した案を彼方に突き出した。

 

「俺も君とか彼女じゃなくて.....彼方.......って呼ぶ...」

 

最後の方は照れてしまった。帰って恥ずかしいなこれ...

彼方はさっきの表情が嘘だったかのように、満面の笑顔で

 

「うん!」

 

と返事をしてくれる。何かグッと来るなよく分からない感情の部類だ。彼方と話していてよく変な気持ちになることがある。心が痛いというかなんというか、1回病院にでも行こうか? そこまで重症じゃないのでやめといた。

 

「時雨! 後少しで私達の番だよ!」

 

「行きたくないような...気になるような...」

 

窓からあおぞらを眺めながら、俺と彼方は優雅に持ってきた水筒の中身を飲んでいた。何か見た事のあるような景色だ。

 

「おーい! おふたりさん! イチャつくのはそこまでにしてアップ始めるぞ!」

 

呼びに来たのはは3年の一番馬鹿だと言われている先輩

 

「にっしー先輩もうアップですか? ちょっと早すぎ」

 

にっしー先輩、本名は西山 芽(にしやま め)

ポッチャリしていて眼鏡を掛けているのが特徴的だ。

 

「この位が丁度良いんだよ! お前らもするぞ! このリア充どもめ! 爆発しやがれ」

 

なんて事を言うんだ! それにまず、日本語をお勉強してきなさい、俺はリア充でも無ければ女子と話した回数は手のうちに入る! そんな奴がリア充な訳ないだろ!

 

「リア充じゃありません...それと俺はアップは五分前にするんでいいです」

 

「そうなのか、じゃあ、彼方行くか?」

 

「私も遠慮しておきます、時雨とアップしますので」

 

「連れない後輩だ、俺は1人で行ってくる!」

 

行ってしまった。にっしー先輩はよく分からない人だな

 

「さて、俺達はあと2時間ほどだが? どうする?」

 

「どうすると言われても.....あっそうだ! 他の競技見に行こうよ!」

 

それもいい案だな.....暇だし...見にくとするか

 

「暇だし、そうしよう」

 

最初俺達はバレーを見に行った。

そこには咲の姿も見えた。あっちへこっちへ動いてて凄いと思った。陸上の他にも得意な事があるなんて生まれながらにステータスとは決まっているものなんだな

 

「咲さん上手いですね」

 

「そうだな」

 

彼方は2階の客席でうきうきしながら見ている。

そんなに楽しい物じゃないだろ

 

「そろそろ、行こ」

 

「あ、うん」

 

次に俺達は運対決の『どっちが当たり』と言う競技をしていた。このゲームは右と左に白い幕が貼ってありどっちかに飛び込むと言うものである。当たりの方にはお菓子が沢山ある、ハズレの方には小麦粉が敷いていある。

まさに運の競技だ。

 

「うわ~やっちゃいましたね」

 

外れた方の人を見ながら苦笑いする。

運か.....運も実力のうちと言うし、

 

「次行くか」

 

「はいッ」

 

俺達は色々な所を回った。

テニスにバトミントン、数学100問などビリビリシャーペンはどっちだとか回ってる間に時間は過ぎ俺達の番がやって来た。

 

 

「意外と時間の流れ早い気がしました」

 

「時間の流れ早いって言うな」

 

「それは、人それぞれじゃない?」

 

「聞いておいてそれを言うか...」

 

「はは、ごめんなさいー」

 

俺達はアップをしながらそんなやり取りをする。

これから走るとなると吐き気が.....

 

「気楽に行きましょう!」

 

気を使ってくれたのか? 俺の不安を和らげてくれた。

 

「無理な気を遣わなくていい」

 

俺は彼方の頭をポンポンと叩き、「ありがとう」と聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。

 

「時雨は勝ちたい?」

 

「勿論クラスには恨まれたくないからね」

 

「そういう理由なんだ」

 

勝ちたいと言うよりは好奇心の方が強かった。

もしかしたら宗さんより速いかもしれないと言う

俺はその人やりあいたいだけだ。その人に勝ったら俺は

宗さんに勝ったってことになるかもしれないから

 

「君が時雨君か」

 

俺にそう話を掛けてきたのは

足から腕の肉が凄く鍛えられていて、俺の嫌いのイケメン

金髪の髪の毛がウザイ、誰かに似ている気がして

俺はそのモヤモヤをぶつけるように言葉に表した。

 

「そうですが? 誰ですか? ゴミですか? ゴミなんですね分かります」

 

「酷いね~一応僕達って初対面だよね?」

 

「ソウデスネ」

 

この人が宗さんが指名した。足の早い奴か?

 

「やぁ、俺の時雨、ペロペロしたいくらいだよ」

 

それを真顔で言ってる所が気持ち悪いな.....

彼方が俺にヒソヒソと話を掛けてきた。

 

「やっぱりこの人変態さんだね?」

 

「自分でも自覚してると思いから」

 

彼方の頭には!?とでもあるかのような表情をする。

自覚してるから気持ち悪いんだよな

俺は何とか話を戻した。

 

「宗さんその人が速いっていう人ですか?」

 

「そうだよ黯 亜嵐(くらい あらん)だよ」

 

俺は再び亜嵐と言う男に向き直る、

 

「よ、よろしく...」

 

よろしくしたくないな...正直言って、いや手も繋ぎたくない

出来れば顔を見たくないです。

 

「よろしく!」

 

ニコッと笑って俺の手を握った。

途中鳥肌がたったが流石にそれは失礼だろうか?

いつの間にかアップの時間は過ぎ、競技は始まろうとしていた。最初に走るのは彼方だ。彼方と走る相手は.......

 

「月地さん! 」

 

「久しいね、時雨...今回は君と走れなくて残念だけど次ぎやる時は勝つ、今は今に集中する」

 

「分かってます...」

 

俺は彼方の肩に手をおき

 

「月地さんはスタートダッシュを得意とする、だからスタートダッシュは捨ててもいいだけどその後だ、月地さんはその後スピードが落ちる、そこを狙え」

 

俺は自分の真剣な声のトーンで彼方に戦略法を話す。

 

「出来るならやって見る」

 

 

そしてピストルの合図で始まった。

 

「クッ」

 

勿論月地さんのスタートダッシュは成功、彼方はその後から追いかけた。俺の言った通り、スタートダッシュは捨てたらしい

 

「が、頑張れ!」

 

俺は無意識に応援していた。後少しで抜きそうな所で

負けてしまった。

 

「君なかなか速いね、またいつかやろうよ」

 

「出来きたらやらせて頂きます」

 

彼方も頑張った。俺もやるしかないようだ。

ポイントは1ー0だ。ここで勝てば1ー1で引き分けられる。そうすれば後は先輩に任せればいいだけだ。俺は自分の事だけ考えてればいい

 

「じゃあ、やろうか時雨君」

 

「はい」

 

俺は準備しセットした。負けない、負けたくない

オンユアマーク セットの合図でバンとピストルの音がなり始まった。

 

「負けるか!」

 

速い.....大股で走っているしそれに足を着地する時も音が余りなって無い、つまり体力を余り消耗してないといこう事だ。

 

「でも君じゃ僕には勝てない」

 

同等くらいの差は瞬間にしてかなりの差がついた。

もう追いつけないほどスピードに

 

「クッ...負けたくない!」

 

俺も全力で地面踏みしめ追いつこうとするが追いつけなかった。結局俺は亜嵐には勝てなかった。それどころか

月地さんの記録よりも遅かった。俺はサボりすぎていた。

俺は走り終わった後足が動かなくなりその場に留まってしまった。その後俺は倒れてしまった。これが俺の定期戦の最後の記憶だ。

目を覚ましたのは保健室だった。




走る所の表現難しすぎ! ちゃんと勉強来ます、次難しいの書く時は!

感想 評価 アドバイス
お待ちしております!よろしけばお願いします!


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16話 LettsParty! ?

そう言えば個人的に15話は雑だった気がします!
訂正したいけどどう訂正したらよく分からないので、良ければアドバイスなどを頂けたらなと思う次第です!
では本編をどうぞー!

よろしけば
評価 感想 アドバイス などよろしくお願いします!


俺は保健室で目覚めた。

 

「時雨! 時雨が起きた! 碧斗さん! 時雨起きましたよ」

「おう時雨起きたか~、いきなり倒れるとんだからびっくりしたよはは」

 

俺の横には二人の姿、彼方と碧斗が居た。彼方はベットの横に座り込み今俺の体の中でうずくまってる。正直恥ずかしい.....それで碧斗はと言うとそのドアの近くに立ち笑いながらこちらを見ている。やっぱりコロシテヤリタイ

 

「迷惑掛けて悪い.....あの後俺は気が遠くなって」

「貧血だとよ、最近貧血になるような思いはないか?」

「あるよな、ないような」

 

貧血か...俺は貧血だったか、記憶も少し曖昧だ。

そう言えばあの人速かったな、亜嵐さんだっけ? あの人多分下手したら宗さんよりも.....もう、考えるのは辞めよう、これで走るのはおしまいだ。

碧斗は隙をゴホンと咳をし

 

「そういや、時雨この後はどうするんだ?」

「いや、別に特には」

「じゃあ、これから食事でも行かないか? 彼方ちゃんとか宗さんだっけ? 誘ってさ! 定期戦終わりのパーティを開こうぜ!」

 

パーティか...開く必要あるのか?

 

「パスで」

「! ? え? 何で? 行こうよ!」

「これからやる事ある」

「あとでもいいじゃない! 行こうぜ~! 時雨~!奢るからさ」

「なら、話は別だ、行く」

 

俺は奢るに反応しついつい承認してしまった。

ちなみにどこに食べに行くかと言うと.......

 

 

 

「焼肉はいいけど.........」

「おう! 時雨遅かったね~」

「時雨君大丈夫でしたか?」

「俺のしぐぅれぇー」

「何で宗さんたちが...」

 

宗さんに月地さんそれに亜嵐さんも居る、なのでメンバーは俺に彼方、碧斗それにこの3人だ。

 

「何で居るんですか?」

「いちゃ悪いか?」

 

月地さんは頭を傾げ聞いてくる。

 

「いえ、別に多くいた方が楽しそうですし、それと碧斗の金もカラカラになりそうで面白い、むしろなくなって欲しい笑顔で『ざまぁ~』って言ってみたいし」

「キャラ変わってないか?」

「気にしたら負けです」

 

碧斗顔を青ざめて何か言おうとしたが、奢らないとか言われたらつまらないので、月地さんの隣に座った。

 

「どうせ、碧斗君の奢りだし高いの食べようよ」

「そうですね」

「じゃあ、とりあえず飲み物頼みます! 皆さん何の見ますか?」

 

彼方はメモ用紙を取り出しメモをする用意をした。

 

「じゃあ、俺は烏龍茶で」

「時雨と同じく」

「俺も時雨と同じくー時雨と同じ飲み物を飲むと時雨を感じれる気がてね」

 

理由は聞いてない

 

「じゃあ、僕はジンジャーで頼むよ~」

「俺は.....もうこの際だからコーラフロートデラックスで!」

 

碧斗は何かを諦めたらしく、高い飲み物をご所望した。

俺も今日は食べれるだけ食べるか

 

「了解です!」

 

彼方は自分の飲み物を書くとすかさず店員さんに注文した。優しいな

こうして、パーティが始まった。

 

「いや、美味しいね~」

「タダ飯より美味しい飯はないな」

「最高です!」

「今月の俺の給料~」

 

どんちゃん騒ぎしまくって、俺の気分も和らいでいた。

突如宗さんは嫌な笑を浮かべ、こんな事を言い出したーー

 

「ねぇ? 王様ゲームしない?」



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17話 王様の言う事は絶対! ?

「ねぇ? 王様ゲームしない?」

 

王様ゲーム...それは俺にとって定期戦より...いや人生でやりたくないランキングベスト3に入る一つの罰ゲームと言っても過言ではないパーティゲームだ。

 

「丁度くじ持ってきたんだよね~さぁ!王様ゲームしよう!!」

 

いつにもなく宗さんがやる気だ。

それはそれで怖い。

 

「あの? 王様ゲームって何ですか?」

 

彼方は手を顎におき宗さんに聞く。

 

「簡単に言うなら、王様になった人が命令するんだよ」

「宗それは説明が雑いんじゃない?」

「そう? 俺はいつもこんな説明で理解されてるけど」

「それは、周りがおかしいんだな」

 

月地さんと宗さんがそんなやり取りをしている間に俺は彼方にルールを説明した。

 

「最初の命令はあまり過激じゃないのから段々過酷な命令に.....王様になった人は何番の人が何番の人にに何をするとか」

「何となく分かったけどえぐいね.....」

「だから俺はやりたくない」

「ちなみにサレンダーと言うのはナシだよ! そこの所よろしくねシ・グ・レ・♥」

 

吐き気に襲われました。

 

「スマンが俺は参加しない.....もう罰を受けてるのと一緒みたいだし」

「うん! 碧斗君は要らないよ、君がいたら時雨を指す確率が下がってしまうからね」

「それはそれで悲しいな.....」

「私も頑張ります!! 時雨に無理なお願いしよ!」

 

ゲームの趣旨変わってない?

本気で怖い.....

みんなの目が虎のようだ。

 

「じゃあ! 始めるよ!!」

 

宗さんの合図と始まった。地獄のゲーム。

 

「「「「「王様だーれだぁ!」」」」」

 

俺は違う.....

 

「俺だ」

 

月地さんか、月地さんなら安心だ。

 

「3番4番とポッキーゲームね」

 

「俺だ.....」

 

「嘘だろ.....僕かよ」

 

選ばれたのは宗さんと亜嵐ドンマイ.....

2人はしょうがなくポッキーを加え

サクサクサクサク.....

その後はご想像にお任せします。

 

「つ、続きだァ.....オエー」

 

「「「「「王様だぁーれだ!」」」」」

 

またしても俺じゃない

 

「あ、私です!」

 

彼方か、まぁ、そんなえげつなくはーー

 

「じゃあ、一番の人二番の人にキスで」

 

俺の番号はーー

 

「イチバンダ」

 

嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

彼方! 酷すぎるそんなのって.....

 

「俺は2番だ」

 

「えー! ずるいよ月ちん! 譲ってよー」

 

「無理だ」

 

二番の人は月地さんだった。

少しホッした。良かった、宗さんじゃなくて。

 

「じゃあ、しようか」

 

「え? 何をですか?」

 

「キスだけど」

 

やる気なんですか? 本当に月地さんってこっちじゃないですよね? 辞めて目つむらないで。

俺は怖さのあまりにその場から逃げ出してしまった。

死んでもするものか!!!!!




この後の王様ゲームはまだ続くと思います!
交互ご期待を!


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18話 お開き! ?

焼肉店から少し離れた所まで逃げてきた。

本気で走ったせいか、息が苦しく足もその場から動かなかった。

 

「はぁ・・・っはぁ」

 

水分補給がしたい。

丁度そんな事を思った時だった。

頬に冷たい物が当たった。

 

「つめ・・・たい」

 

感動とかではなく気持ちよくなり、つい声に出してしまう。と言うか誰!

 

「ふふっ、ごめんね時雨」

 

俺の後ろにいたのは彼方だった。

彼方は優しい顔作り俺にその笑顔を見せた。

キョトンとしていた俺を見て悟ったのか。

 

「あぁ、だ、大丈夫だよ月地先輩は止めておいたから」

 

それを聞き少し俺はホットする。

 

「ありがとう」

「お礼はいいってことだよ!」

 

俺達は近くのベンチに座り少し休憩をした。

特に話すこともなく気まずくなってしまう。

 

「何か気まずいね」

 

それを言うな。結構思ってた事だから。

いや? なんてま気まずいんだ?

 

「そうだな」

 

・・・・・・・・・

 

ベンチの後ろにあった木は風にゆられガサガサと音を立てる。俺達は何も喋らず時間は刻一刻と過ぎていった。

そんな中彼方が口を開く。

 

「時雨はさ」

 

いきなり自分の名前が出てきて頭の上に?とでも出ていそうだ。

 

「なに?」

「好きな人とか居るの?」

 

! ?何を言い出すかと思ったら、この子はいつの間に成長したの? ・・・じゃなくて、好き人か、居ないな思ってみれば好意を持った人すら居ないんではないか?

 

「居ないし、これかもそういう事はないと思う」

「ふーん」

 

曖昧な返事を返した。

彼方が話を振ってくれたのだから、このチャンスを逃すわけには行かないと思い、これをきっかけに戻ることにした。

 

「じゃあ、そろそろ戻ろうか月地さんも落ち着いてる頃だと思うしね」

「そうだね」

 

2人で歩く夜の空の色は月と星で照らされ俺達の影は地面に薄くあった。星や月が明るいと薄らと分かるものなんだな。

 

 

「あーっと時雨その乗りとは言え悪かった」

 

俺と彼方が帰るなり月地さんは体を下げて申し訳なさそうに謝ってきた。

 

「いや、大丈夫ですよ俺も突然逃げちゃってすみません、冗談と言うのは知っていたんですけど」

「いやいや、悪いな」

 

王様ゲームはこうして終了した。このパーティーもそろそろ終わりかな?

 

「じゃあ、そろそろおわりましょうか!」

 

彼方は手のひらを合わせながらそう言うと碧斗がカメラを取り出す。

 

「じゃあ最後に写真撮りましょう」

「いいですね」

「俺時雨君の隣ぃー」

「あっ! ずるいですよ! 私が時雨の隣です」

「おい、押すなよ」

 

宗さんの体と彼方の体が俺の方にあたり左右に揺れる。

前には月地さんとセルフタイマーに設定してこっちに来た碧斗が居た。

 

【パシャ】

 

「あっ・・・」

「皆さん、変な動きしてますふふ・・・」

「彼方お前人のこと言えないぞ」

 

結局ぐだくだで取ってしまった1枚の写真。

俺はまだ築いていなかった。少しずつこの日常を壊していくあの人がこの写真に写っていることを・・・

 



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19話 黒い先輩! ?

あの、帰ったあとメールで最後に撮った写真が送られてきた。珍しく俺はその写真をじっと見ていた。するとある事に築く。

 

黒空(くろそら)先輩・・・」

 

黒空先輩は一番関わっては行けない先輩だ。

喧嘩が強いとかじゃない、あの人は怖い。どう怖いのかは俺にも理解できないが、何か歪な物がある。黒空先輩とは一緒の中学校だった。あの人は卒業するまで裏で色々な事やった。思い出すだけで頭がどうにかなりそうだ。

だから、その事は明日考えるとして、今日は寝ることにした。

 

 

 

 

『時雨君は赤と青どっちが好き?』

「い、いきなりの質問ですね、どっちかと言う青です」

『・・・了解』

「質問した意味ってあるんですか?」

「意味があるから質問したんだ、それ以上でもそれ以外でも無いよ」

「はい」

 

 

「先輩!何してるんですか!」

『え? 何って物語の創作だよ』

「碧斗を放してください!」

 

 

 

『なんで? これは君が選んだ物語の選択君が青を選んだからこういう結果になった』

「じゃあ、聞きますけど赤を選んだらどうなっていたんですか?」

 

 

 

 

 

「はぁっ! はぁはぁ・・・」

 

変な夢を見た。人生の中で一番最悪の目覚めだ。

もう、一度も思い出さないと思ってた。

 

「時雨! 朝だよ」

 

窓の方から彼方の声が聞こえた。

今日は定期戦明けで休みのはず・・・

俺は、玄関に行き、彼方を向かえる。

 

「どうした? 今日は休みだぞ?」

「聞きたい事があって」

 

彼方は右手にスマホだけ持って俺の家に来たようだ。

と言うよりなぜ俺の家知っている?

 

「良いよ取り合えず入りなよ」

「うん、ありがとう」

 

 

部屋のドアをしめ椅子に座る。

 

「で? どうしたの? 慌ててたようだけど?」

「その事なんだけど」

 

彼方はスマホを開きある画像を見せてくる。

 

「・・・」

 

やっぱりと言うべきか、そこには昨日の写真が表示されていた。

 

「で? なんだこの写真が?」

 

俺は知らないふりをしながら話を進める。

 

「あのさ」

「うん」

 

少し間は開き。

 

「この写真すごく良くない!!」

「え・・・?」

「いや、だからこの写真何かぐだぐだでもいいと思うんだよね!」

 

あれ? 何か思ってるのと違った。

 

「でもさー、私たちの写真なのにこの人が写りこんでるって言うのがちょっと嫌なんだよね」

 

そう指を指したのが黒空先輩だった。

 

「お前・・・彼方! 黒空先輩知ってるの!?」

「知ってるも何も私たちの学校の先輩だよね?」

 

知らなかった。黒空先輩が俺達と同じ学校に通ってるなんて。って言うことはあの時(入学式)もあの時《定期戦》も築かれていたって事になるのか。

 

「そうだな・・・知ってた、知ってたよ」

 

俺は部屋を出て向かいの壁にするりと座り込む。

 

「嫌だ」

 

俺は涙をポロポロと流しながら黙って座り込んでいた。



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20話 信用! ?

気に入り43件ありがとうございます。
ここんところ全然挙げられていなかったので、挙げられる日にはあげたいと思います。

ではスタート!


「時雨?・・・」

 

ドアが開き、俺の醜い姿を見られた。

体中何かに覆われる感覚に襲われる。

 

「何があったかは知らないけど元気出して」

 

彼方は俺を抱きしめて俺の耳元で優しく囁いた。

安心してしまったのか、自然に涙が出てきた。

 

「うっ・・・ぐぁ・・ひっ」

 

「ありがとう」とお礼の言葉を言うはずが口が上手く動かず

言葉が崩れる。

 

「うんうん」

 

彼方は俺が口を開くなり頭をゆっくりと上下にふり、何かを分かったように手で頭を撫でた。

 

 

しばらくして、俺は落ちつき立ち上がる。

 

「彼方・・・ごめん」

「いいよ、全然、何があったかは知らないけれど困った時があったら言って、力になれることだったら何でもするよ・・・」

「こんな事言うのもあれだけど信用しすぎ何じゃないか?」

 

少し信用しすぎだと思う。まだ、転校してきて少ない日日で定期戦のある種目が一緒だっただけで。

 

彼方は何を言っていいか分からず少し間を開け、それから話し出した。

 

「勝手に信用してるだけ何だからいいじゃん!」

「! ?」

 

それは予想もしていなかった言葉だった。

勝手にって・・・

 

「そうかい、そうかいじゃあ勝手にしろ!」

「言われなくても勝手しますよ!」

 

それは、子供の喧嘩のようだった。

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

何の意地なのか? 数分の間俺と彼方は喋らず立ったまま

下を向いていた。

 

「でも、100%信用してるってわけじゃないよ」

 

彼方が小さな声ででも俺に聞こえるような言葉で言った。

 

「私、転向する前はさ友達とか全く居なくて家族も余り私の事をよく思って無くてさ」

 

何を話だ? と思えば自分の事を話だした。

これ展開どうなっているんだ? 小さい事は気にしたら負けってことか。静かにそのまま彼方の話を聞く。

 

「でも、転校してきてここなら変われるんじゃないか? とか思ったの」

「どうしてここなら変われると思ったの? 前よりチョロそうだったから?」

「そういう訳じゃないよ、ただ信用してよさそうな人ばかりだったから、だから決めたのここでは頑張ってやっていくって! 信用できる・・・頼れる人を探して見ようって!」

「それが、俺という事?」

「100%では無いって言ったでしょ?」

 

 

彼方はそう言い部屋のドアを開け、俺の椅子に座る。

俺も部屋に入り座り込む。

話は続いていたようで。

 

「だからさ、時雨も少しだけでいいからさ私のこと信用してよ・・・」

 

この子も少し自分勝手な所があるな。

まぁ、俺と変わらないか・・・

 

「少しとか、俺は面倒臭い事は嫌いだだからーー」

 

「全部信用する、だからと言ってすぐにとかは無理だけど・・・」

「私も! 私も時雨の事信用する! 全部!」

 

俺が喋り終わる前に彼方は話に割って入ってきた。

彼方の顔は笑顔でいっぱいだった。

俺のさっきの悲しみという感情はもう無くなっていた。

 

こうして俺達の絆はまた少し上がったのかもしれない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『また、君を物語の出演者にして物語を作るのは楽しそうだよ・・・彼方ちゃん』

 



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人物紹介!? その他! ?

沙弥 時雨(さや しぐれ)

この物語の主人公。

この小説が始まった時は高校2年生から始まりましたね。

番外とかで1年生編とかも出したいです。

趣味:妄想と小説を読む事。

誕生日:4月28日。

実はこの誕生日裏設定としてこの小説ができた時と一緒にしようと言うことで主人公を小説の始まりと一緒にしました。

好きな食べ物:甘い物

特に好きなのがプリンやケーキです。

性格:どっちかと言うやや暗い、面倒臭い事は嫌い。

意外と臆病。

特技:特技といえば定期戦でも少し活躍だった。

走る事です。定期戦までの流れ遅かったでしたね。

いざ! 定期戦と言っても文字は少ないわ、競技はすぐ終わるわで何の楽しみもなかったと思いますが、これから期待を外さず頑張りたいです。

 

白井 彼方(しろい かなた)

 

高校2年生の春に転校してきた。

最初の方は優等生ぽっかたですが、今となっては接しやすい子かな? とか思っています。

誕生日:1月11日 お気づきの方はもう築いてると思いますが、そうです、作者と同じ誕生日です。彼方は個人的に好きなので誕生日同じにしてしまいした。(裏設定)

好きな食べ物:パン 正確に言いますと小麦粉を使われている食べ物です。

趣味:寝る事、編物 ネタバレでは無いですがその、趣味を生かした話も書いてみたいと思っています。

 

赤井 碧斗(あかい あおと)

 

時雨とは中学1年から一緒。

趣味:人の恋愛を除くこと。やっぱり碧斗はえぐい趣味をお持ちで・・・

誕生日:8月15日

部活はバスケ部に入ってます。強さは結構上だと思います。

 

沙弥 白露(さや はくろ)

 

時雨の兄。

好きな食べ物:時雨の手作り料理。理由としては自分では出来なくて、時雨の料理を食べるうちに好きになった。

誕生日:4月2日

高校は写真部でした。UMA部はその前にやっていた部活です。まだまだ、謎がありそうなキャラですね。

 

西山 芽(にしやま め)

 

特にないです。

 

黯 亜嵐(くらい あらん)

 

趣味:走る事

月地や宗さんより速いかもしれない。確実に時雨よりかは早い。

好きな食べ物:ピザ

この先出るでしょうか?

 

八谷 月地(やたに がつち)

 

趣味:バイトの給料で行く県内旅。走る事。

時雨より走るのは遅い。

好きな食べ物:時雨の作った手料理。1度しか食べた事ないのに好きなった。時雨君超人だな。

 

荒泉 宗(あらいずみ そう)

 

時雨の事が好き。大好き。

このキャラはホモです。こんなキャラを作ってしまうとは・・・

誕生日:4月28日 なんと時雨くんと誕生日一緒です。

本当はしたくありませんでしたが・・・

 

黒空 春之 (くろそら はるゆ)

 

趣味:非公開

誕生日:12月25日

好きな食べ物:米

この先は未公開。

 



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黒い先輩の物語 編
21話 『僕が黒空春之だよ』


地味な過去編ですね、黒空君にはどんな中学校生活を送っていたかっていう。この次回もこの会ですね。


小鳥中学校(ことりちゅうがっこう)

僕はこの学校に入学する事になった。

 

 

校門を抜けるとそこは広い学校の敷地が広がっていた。

空気を吸い込み、吐き出す。

 

『どんな物語(そうさく)をさせてくれるのだろうか』

 

 

 

◆◇

 

「じゃあ、入学式も終わったことだぁ! 自己紹介をしてもらう、名前と趣味位は言ってもうぞ! じゃあ、一番の奴から」

 

退屈な入学式も終わり、教室に帰ってくれば、担任の先生が待ち受けており、自己紹介をしろと言われた。

今はその待った最中。

前の奴が終わり僕の番が回ってくる。

 

黒空 春之(くろそら はるゆ)っていいます、趣味は物語作りです。どうぞよろしくっ!』

 

我ながらにいい紹介だ。

クラス中から拍手が自然と湧いてきた。

気分は悪くは無い、今まで自己紹介聞いていなかったけれど、次の子の紹介は聞いてあげよう。

 

永市 智也(ながいち ともや)です、趣味は分かりません! この、中学校生活を通して見つけられたらと思います」

 

へぇ~智也君ね、僕の物語作りの手伝いでもしてもをうかな・・・

 

 

◆◇

 

 

はぁ~学校も退屈ではないけれど疲れるものだね。

何より、可愛い女子が多かったね。それと、生徒会長も意外と可愛かったり。今は何しているかって? ファミレスでさっき知り合ったばかりの変人と入学祝い見たいのものをしているよ。

 

「でね、恋吾がさ~」

『智也君って面白いところあるよねぇ~』

「へ? そうかな? 黒空君がそう言うならそうかもね」

 

智也君はそう言いながらステーキを貪る。

 

『所で趣味はないって言ってたけど? あのさえ何でもよかったんじゃないのかい? 食べることでも良いしさ、僕の本当の趣味は言えなかったけれどね』

 

智也は一旦手を止め、ナプキンで口を吹き。質問に答える。

 

「でも、食べる事って、僕的に本当の趣味じゃないんだよね黒空君の本当の趣味は気になるけど」

 

とだけ言いまたステーキを食べ始める。

 

◆◇

 

「あー、今日は疲れたな~」

『君見たいな人でも疲れるんだね~、メモしておくよ』

「それは、酷いよ! 僕だって人間だし! 疲れるよっ!」

 

いじるのも、面白いもしかしたらこの子を主役に物語が作れるかもね。

 

「おっと! 僕はあっちだから、じゃあね」

『生きていたらね』

「生きてるよ!・・・多分」

 

多分とか、笑えるね普通の人間なら「何だそれ?」ってなるけどこの子はまともに返してくる。僕に呆れてるのかもしれないけれどね。

 

「あれ? 黒空君?」

 

智也君と別れた後、僕の前現れたのは・・・

 

『あれ? どこから湧いたの? 白露さん』



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22話 『僕が黒空春之だよ 2』

『どこから湧いたの?白露さん』

「発言第1頭が罵倒とは・・・言葉遣いには気おつけた方がいいよ」

 

白露さんの目は鋭くなり、口調も少々変わった。全体的に雰囲気が変わった。

 

『なーんだ、白露さんじゃなくて零さんか』

「! ?」

『あれ? 図星ですか?』

 

目の前には居るのは沙弥白露だが、この人は違う。

今のこの人の人格は菜種 零(さたね れい)

白露さんと同じ同級生だ。

簡単に言うならば、二重人格という奴だ。

 

「何で俺達(3人)の秘密を知っている?」

『中学生だからって舐めないでくださいよー僕は気になる事なら全部知りたいたち何ですよ、何故ならそれが僕の物語(創作)に繋がるから』

「知っている事はこのさえどうでもいいっ!一番大事なのはそれをどこで知った」

『そんな事はどうでもいいじゃないですか』

 

僕は夕焼けをバックに写っている白露さん・・・零さんに背を向け。後ろを向きながら言う。

 

『今大事なのは何故? 生徒会長があんなにも可愛いと言うことだけど』

 

僕はそのまま、マンションの立つ自分の家に帰る。

白露さんも追いかけてこなかったが、また、厄介になりそうで面倒臭い。

 

◆◇

 

 

『ただいま~』

「・・・・・・」

 

おかえり~って言ってくる彼女とかいてくれればすぐ家に帰りたいとか思っちゃうんだけどね。

シーンとしている部屋で何をするでも無くただぼっーとする。

 

『いや~暇、智也君でも誘ってえろ本でも買いに行こうか?』

 

と言うのは嘘で、いや嘘じゃないか。

今日はもう寝ようかな。

部屋の電気を消し、夕方6時にも関わらず目を瞑る。

 

◇◆

 

 

んぅ・・・はにゅ

 

『今何時?』

 

ふと目が覚める。窓を見るとまだ日は上っていなかった。

チクタクと音を立てる時計を見ると時刻は12時半を回っていた。

 

『変な時間に起きちゃったな~』

『これから何をするでもないし』

『暇だな』

 

夜の散歩でもしてこようかな。

 

 

 

 

上を見上げると星の世界が広がっている・・・と思った?

広がってませーんっ! 代わりに智也君の家の前に立っています。流石にインターホンを押したら起きちゃうかぁー。

それなら、この手で行くか。

 

 

数分後。

 

「あれ? やっぱり黒空君だ、どうしたの? 友達が居ないから僕にメールしてきたの?」

『それは酷いなーいや心外だなー、僕にだって友達()位は居るよ、かっこよく言うなら君に会いに来てやったぜっ! って感じなんだけど』

「やっぱり君は面白い」

 

一つ疑問点がある。なんでこの子は僕の家知ってるのとか言わない当たりだ。言ってくれたら『僕は大体の事は知っているからね』と言ってあげたのに。

 

「それで? 僕に何か用?」

 

疑問んで聞いてくるのは当たり前だけれどこのさえ僕も疑問で目的を言ってみた。

 

『夜の学校いこうぜ?』

 



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23話 『僕が黒空春之だよ 3』

「夜の学校?」

 

僕達は智也君の家の前で話していた。時刻は夜中の1時にも関わらず。

 

『なーにぃ、ただの暇潰しだよ』

「幽霊とかいないの?」

『幽霊とか信じているのかい?』

 

智也君にいつもの変な答えを期待してしまう。

 

「幽霊はどこかは来てるんだろうね?」

 

今まで一番凄い質問だ。

幽霊はどこから来てる? 僕も面白い答えを返そうかな。

 

『じゃない?』

 

僕は空に指を向け言った。

 

「へぇ~、でもそんな事はどうでも良いんだけどね」

 

どうでもよかったらしい。

あーー、会ったばっかりなのに退屈させないね君は。

 

『そんな事より君は僕と学校に行くか? 1人で夢の国に行くか? どっちがいい?』

 

「選択肢増えてるね、最初から選択の答えは一つだけなんだけどね。」

 

『ふふ・・・ってことは?』

 

「間を取って幼稚園に行こう!」

 

どう、間を取ったらそうになるのかは分からないが

結構幼稚園に行く事になった。

 

 

『ここは・・・』

 

僕が幼稚園の名前の確認をしようとすると。

 

「かいが幼稚園」

 

智也くんが先に発言した。

 

『名前知ってるんだね』

「まぁ、僕の通っていた所だし」

『・・・良い幼稚園じゃない、内装も見るからに綺麗そうだし』

 

俯いたままの智也君は顔を上げてにっこりの笑顔で言う。

 

「嫌な思い出しかないよ」

 

 

 

 

 

あれから僕は珍しく気を使い智也くんと別れた。

表情? 調子と言うべきだろうか? 悪そうだったからね。

 

『全く、僕って奴は無神経何だな』

 

 

その日は眠かったので安らかに眠った。

こう言う表現をしたからと言って死んだとかじゃないよ。

 

 

◇翌朝の事だった◆

 

 

『これは? どう言った状況かな?』

「すやぁー」

 

僕のベットの隣で寝ていたたのは、従姉妹の白井 彼方

(しろい かなた)だった。え? 苗字が違うって? 人には色々秘密というやつがあるだろ? 捜索はしないでいただきたい。それより、この状況だ。彼方ちゃんが居るんだ?

 

『このまま放置と言うのも少し興奮するなぁ~』

 

って事でこのまま放置しておきます。さてっ! 今日も学校だし、朝ごはん食べて行こうかな。

 

『! ?』

「はるにぃ!どこいく・・・にぁ~・・・」

 

何だぁ、寝言か。

 

『さて、今日は何を食べようか』

 

僕は何かを作ろうと色々な所を漁ってみるが何も無かった。カップラーメンさえも無かった。

 

『ありぃ?』

 

もしかしてとは思ったけれどもーー

 

「むにゃむにゃ」

 

彼方ちゃんが昨日来て全部食べた? それは、おかしいか

だって、あの中には生肉があったはず!・・・関係ないんだ。

生であろうと関係ないんだった。

 

『コンビニであか〇あげクンでも買って行くとしようかな・・・全くこれからの日常が楽しみでしょうがないよ』



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24話 『僕が黒空春之だよ 終』

あー、やっぱりからあげクンは美味しいなー。

流石ローソンだよ、僕の朝ご飯の宝庫だね。

最後の唐揚げをむしゃむしゃと食べ終わった頃には学校に着いていた。

 

「あっ、おはよう、黒空君」

『おはよう智也君昨夜は悪かったね』

「? 気にすることじゃないよ?」

 

気にしている様には見えないけれど本人が言っているのだから大丈夫に違いない。僕は、教室の一番端の自分の席に座る。

 

『そうだ! 今日はさ廃病院行ってみない?』

「気味が悪そうだけれど、うん、面白そうだね!」

 

ということで今日は暇つぶしに廃病院に行く事にした。

理由は暇つぶし以外にもあるけれどね。

それと、今日は雨が降りそうな空だ。

 

 

 

『やっほー智也君! 逃げつに来たね』

「逃げる必要は無いよ、僕も楽しみだったからね」

 

夜の廃病院。

僕達2人は廃病院3階建て見て気味の悪い笑顔を作った。

 

「こんな事言うのもあれだけど、逃げないでよ?」

『え? ・・・怖いの?』

「そういう黒空君こそ、足震えてるよ」

『お、お互いそれだけ動揺しているんだよ』

 

軋む階段登り、2階へと行く。

2階は入院する所見たいのようだ。

 

「こういう所のに良くいるよね? テレビとかで」

『そうだね、でもこれはリアルタイムだからCG合成はできないからね、あったとしたら本当にいたって事になる』

 

それはそれで面白そうだ。

 

「いやー、それにしても広いね!」

『一応有名な病院だからね』

「病室にはカルテとか落ってるね」

『荒れてるね』

 

一階は主に手術室になっていた。さて、3階は何が待っているかな?

 

「3階は食堂になってるね~」

『何かお腹空いちゃったね・・・』

「じゃあ、家帰ろうか」

 

僕達は家に帰ろうとしたーー

 

 

「が! やっぱり屋上見ないとね」

屋上からは綺麗な風景が見えた。

 

『意外と綺麗だね、こんな廃病院からこんな綺麗な景色が見えるなんてさ』

 

僕達は柵に体を預け風景を見てた。

赤、青、黄色々な光が重なり言葉では表せない景色だった。

 

「僕この数日で趣味・・・見つけたかもしれない」

『!』

 

何で、ビックリしたかと言うと言うとその言葉を言うと同時に僕は病院の外から落ちていた。

 

「僕の趣味は物語の創作だったりとか」

『はは・・・狂気の沙汰だね・・・君は主演者(モブ)じゃなくて主人公(演技者)だった訳か・・・』

 

僕はそのまま下に落ち、この世界、から消えてしまったようだ。

 

『そう、僕が主人公だったんだよ黒空くん・・・ だから僕はこのまま主人公として生きる、黒空 春之と言う人物を演じながらね・・・』

 

病院からは制服を着た黒空を演じる智也の姿は消え、屋上から落ちた、黒空春之の遺体も消えていた。

 

 

『今日の天気は雨だった』



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25話 平凡・・・! ?

編集まだ、終わっていませんが書きました。
ごめんなさい!! それと、お気に入り46件ありがとうございます! 凄すぎる・・・! これからも頑張りたいと思います!

ではどうぞ→


「あー、お腹すいた」

 

あの、定期戦が終わり少々怠い学校に足を運んできた。

怠いには、定期戦と言う事もあるのだが…やはり、あの先輩の事で鬱になりそうだ。そして、今の俺は空腹状態、お弁当を忘れ、マネーもなく、今日はとんだ1日になりそうだ…。

 

「あれぇ〜、時雨机に顔を突っ伏して、何やっんの〜、弁当食べないのか?」

「あー、昨日ぶりだな碧…」

 

俺は、やる気のない声で碧斗に反応する。途

 

 

 

 

「なーんだ、弁当忘れたのか! じゃあ、金貸してやるから、買ってこいよ!」

「え! ? 良いのか?」

「当たり前だろ!」

 

五百円を借り、1階にある、購買へ向かう。

その角を曲がれば購買が……

 

「いてっ…」

 

急ぎすぎて、人と当たってしまった。

 

「すみ…ま…せん…!」

 

俺が、途切れ途切れ言葉を言ったには意味がある。

そのぶっつかった人が…。

 

「く、黒空先輩…!」

『やぁ、時雨君』

 

そのまま、床に手をつき、静止状態がつづいた。

少し、すると。

 

「大丈夫かい…?」

 

黒空先輩は俺に手を差し出した。まさかの心配をしてくれた。これは、嘘、それとも本音? どっちにしろここから、逃げ出したい…。俺は、黒空先輩の手を取り、礼を言う。

 

「ありがとうございます」

 

そのまま、その場を立ち去ろうとする。が……。

 

『手少し大きくなったかな?』

「え?」

『中学の時はもう少し小さかったでしょ?』

「そ、そうですね」

 

無理やり、そのまま俺は教室へ戻った。

 

 

 

俺はその日の昼休みは教室からでなっかった。

 

五時間目、六時間目はいつも、どうりとは言えなかった。

少し、調子が…悪かった気がした。

 

 

「時雨? 元気ないけど、どうかした?」

 

話をかけてきたのは、彼方だった。どうやら、ぼっとしている間に、放課後になっていたらしい。

 

「いや、少し気分が悪いだけだよ…」

「えぇ! ?じゃあ、早く帰って休まないと…」

 

心配をしてくれてたらしい。

 

「そうだな、早く帰って休むとするよ」

「そうだね、それとも…私もついて行く!」

「え?」

 

意外の発言だった。来て、どうするんって言うんだ。何て、言ったら怒られるかもしれないな。

まぁ、言ったら聞かない子だしな。

 

「分かったよ…」

「やったー!! じゃあ家帰ったらすぐ行くね」

 

あ、そのままっこないで、一回帰るのね。俺たちは帰ろうとドアを出ようする。

 

「時雨……」

「碧斗 …!」

「碧斗さん!」

 

先にドアを開け、俺に声をかけたのは、血だらけとまでは言わないが、腕から血を流している。

 

「何があったんだ?」

「時雨…もう物語は始まっている…逃げ…」

 

碧斗はそのまま、倒れた。そして、背後に気配を感じた。

 

『やぁ!」



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26話 スタート! ?

何とか投稿できたー!

では、スタート→


『やぁ』

「! ?」

 

俺の後ろに居たのは黒空先輩先輩だった。黒空先輩に顔は笑顔、その笑顔とは普通とは言えなかった。

狂気に満ちて居た顔だった。俺の横にいた彼方の顔は唖然としていた。

 

「もしかして、黒空先輩が…碧斗をこんなんにしたんですか?」

 

手を顎におき考え始める。数分経つと手を顎から離し、答える。

 

『ん〜、的確に言うならば正当防衛ってやつだよ! 碧ちゃんがね、いきなり殴りかかってきたか、こうするしかなかったんだよ』

 

黒空先輩は、一度言葉切りまた口を開いた。

 

『だから、僕は、悪くないよね?』

「悪くない訳がねぇだろーがぁ!」

 

感情ご高ぶり過ぎ、つい手が出てしまい、黒空先輩先輩を殴ろうとした。

だが−−

 

 

「!?」

『危ないよ…時雨?』

 

ほぼ近距離だったにもかかわらず、この人はそれを止めた。

何て、反射神経の持ち主なんだ。それが、反射神経のだけのならいいのだけど。

黒空先輩は俺の手を離し、笑顔で言う。

 

『碧ちゃんも言っていたけれど、もう物語はスタートしているんだよ」

 

物語のスタート、この人がこう言う時は絶対に犠牲者が出る。そして、決まってその犠牲者は(時雨)のいるクラスからでる。つまり、俺のせいということだ。

 

「ひとついいですか?」

『なんだい?』

 

俺は顔を暗くし目の前に居る先輩に言う。

 

「今回の主役は俺がやります」

「え?!」

 

彼方も驚いたらしく、声をあげこちららを見ている。

黒空先輩はさっきの笑顔よりも増して、笑顔だ。

 

『良い提案だね』

 

よし、これで−−

 

『でもダメなんだよ…一回主役になった人はもなれないんだ…気持ちだけ貰っておくね』

 

そんな、って言うことは、彼方かもしれないし、碧斗かもしれないってことだろう…。

 

「じゃあ、今回の主役は誰なんですか?」

 

恐る恐る、黒空先輩先輩に聞いてみる。

 

『秘密!』

 

そう言うと、黒空先輩は教室のドアを出ながら。

 

『でも、忘れないで物語はもう動き始めてるから』

 

今回の犠牲は誰だから分からない、分からないと守りたくても、守れない。

 

「し、時雨! 取り合いずその事は後で考えよ! 碧斗さん運ばないと!」

「あっ、ああ、そうだね」

 

後のことは後で考えればいい・・・。

 

 

 

 

 

「うっ・・う・・・」

「時雨! 碧斗さん起きましたよ!」

「あ、本当だ、生きてたんだ・・・はっはっはっはー」

「少しは心配してくれよ・・・」

「心配・・・してるよ」

 

ふぅー、何とか碧斗も無事だったな、少し安心だ。

犠牲者じゃなけれいいけど・・・。

 

「それより、碧斗、あの人(黒空先輩)と何があった?」

 

碧斗は少し喋りずらそうだったが、ようやく決心したのか「よしっ!」と言葉を漏らし保健室のベットで話をしだす。



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27話 主役は誰 ! ?

皆様こんにちは~! 1000文字程度なら結構楽でが誤字があるんですよね・・・。ただいま、誤字編集中ですが・・・
そんな事より! やってみました。ではどうぞー!




「取り合いず何があったか、教えろ!」

 

保健室の壁に背中を押したけ、座っていた碧斗に俺は問いただした。碧斗も「分かってる」とだけ言って、俯いていた顔を上げ、真剣に話出す。

 

「俺は、時雨が購買にお昼を買いに行ったと同時にあの人(黒空先輩)を探しに行った」

 

なぜ? 探しに行った? とは聞けなかった。大体前の俺と理由は一緒だろ。

 

「黒空先輩の教室に行ってみて・・・けど居なかった」

 

教室に居ないのは当たり前だ。なんせ、その時は俺と会っていたからな。

 

「飲み物を買おうと、1階から2階に降りるという時に・・・」

 

 

 

 

 

「はぁ~、喉乾いたなぁ~ 、取り合いず飲み物を飲むッ!」

『あれ? 碧斗君じゃない? お久~』

「! ?」

『そんな、下がらないでよ、とって食うような事はしないからさ~』

 

俺の感情は一つのだけだった。『怖い』・・・けど、俺は・・・

 

「黒空先輩・・・お話があります・・・ついてきてくれますか?」

『ん? 別にいいけれど? 手短にね、僕もこう見えて忙しいんだよ、女の子のパンツをチェックしたーー』

 

ってな理由で、俺は人目のつかない場所に移動した。

話を聞かれたくないのもあるが、一番の理由は時雨や彼方ちゃんに見つかりたくないから、1人でこの人の関係を断ち切る。

 

「ここら辺でいいでしょう」

 

大体、人気もなく、ちょっと生徒の声がするくらいだ。

ここなら、良いだろ。

 

「黒空先輩・・・俺との関係を断ち切ってください・・・」

『へ? それはどう言う事かな? もしかして僕の事嫌い?』

 

俺はもう、ストレートに言うと決めた。

 

「はい、嫌いですよ! 中学の時から色々嫌な思い出にあって、終いには高校も一緒・・・」

『・・・・・・』

 

しばらく、黒空先輩は黙っていた。

 

「黒空・・・先輩?」

『そうだね、君には確かにいっぱい酷いことをした、それに苦しい思い、痛い思い、悲しい思い色々させた、償う機会をくれとは言わない・・・だからひとつ聞いてもいい?』

 

まさかれこんなにも喋る人だったとは・・・あまり喋らない人かと思っていた。

 

「どうぞ・・・」

『もう、取り返しのつかいなら僕はもういっそ、君に色んな思いをさせて上げるよ・・・』

「えーー」

 

 

 

 

 

「そこからの、記憶が無いんだ」

「そうか、災難だったな」

「碧斗も気になっていたのか?」

「あぁ、あの時のあの写真に映っていた時は、気がどうかしそうだったよ・・・でも逆にチャンスだと思った」

 

考える事は一緒という事か・・・。

 

「取り合いず、お前が無事で良かった、それより今回の主役(ターゲット)は誰かだな」

 

そう、今回の主役、それが彼方なのか、碧斗なのか、このクラスの誰かなのか。今回は俺じゃない事が少し安心しているのか、簡単に考えられる。

 

「今回のターゲットは俺じゃないな」

 

碧斗は先程の声よりも明るい声で発言した。

疑問に思う俺の心を悟ったのか得意げに話し出す。

 

「俺が黒空先輩にやられる時、こう言ったんだ・・・『君は主役にはなれないけれど僕の後輩だよ』ってね、その時はよく分からなかったが今になってやっと分かったよ・・・」

「じゃあ、ひと安心か・・・」

 

あとは、彼方だけか・・・。

 

「かなーー」

「私は!」

 

俺が、彼方に話をかけようとした時だった。俺が喋り終わる前に彼方が声を出した。

 

「私は! 大丈夫・・・」

 

その、大丈夫の意味を俺はよくわからなかった。

 

その時は・・・。

 



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28話 私たち兄弟の話! ?

危なかった。今日は色々あったんで、慌ただしい投稿になってしまった。今度から余裕を持って投稿できるようにしよ・・・。

ではどうぞ!


「大丈夫ってどうゆう事だ?」

 

俺は、彼方に焦るように聞いた。

彼方は顔をこちらには向けず斜め横に顔を向け意外な一言を話した。

 

「そうだね、話すとするよ私と兄さんの話を・・・」

「「! ?」」

 

その言葉に俺と碧斗は驚いていた。それもそうだ、黒空先輩の妹?が彼方と言うのだから、確信は持てないが。

 

「それは? どうゆう事だ?・・・」

「みよじも違うよな? 黒空と白井って?」

「それも含めて話をするって・・・私たちの話を・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

私の家族は私の前で死んだ。殺されたのではなく、自殺をした。両親はロープで首吊り。妹はナイフで自分の首を切って死んだ。何で死んだのかは分からなかった。ショックだった。私だけ取り残されて、私だけ孤独になって・・・。

私も死のうとした。こんな、辛いのは嫌だ、ならいっそ死んで楽に・・・。

 

でも、自殺なんてできなかった。勇気が無かった。

死にたくないという気持ちもなくは無かった。

 

私はそのまま、母親のおばさんの家に引き取られた。

おばさんの家は田舎で静かだった。家族と暮らしいていた、都会とは違く夜は虫の鳴き声を聴きながら寝ていた。

前の暮らしとはまるで違く悪くはなかった。

 

ある時だった。おばさんが倒れてしまった。

働きすぎの過労死だった。私の生活費も含めて働いていて暮れたので、生活には困らなかったが、その分おばさんはいつも以上倍の仕事をこなしていた。

 

おばさんのお葬式のときだった。

誰があの子を引き取る? という話になった。

面倒を見きれないなどで、色々な人に引き取られるのを拒まれた・・・。私ももうダメか・・・と思っていた時だった。

1人の男性が私の頭をポンポンと手で叩き。

 

「俺の家に来るか?」

 

と言ってくれた。その人は前の家族のお父さんのお父さんだった。私はその言葉に甘えて、生活を共にすることにした。お父さんは「お前の他にも2人の兄弟が居る」と言っていた。それも、両方私より年上らしい。正直言って前の生活より楽しみだった。

 

 

お父さんの家はまたもや都会で、久しぶりに聞いた雑音ばかりだった。家はマンションでかなりの高級感溢れるところだった。言われた通り2人のこれから兄弟になると思われる人物がいた。名前は。

 

『やぁ! 僕は黒空 春之だよ! これからよろしくね』

「よろ・・・しく」

 

これが、春之兄さんとの出会いだった。

それともう1人の人物との出会でもあった。

 

「あっ、えっと・・・・・黒空 柊(くろそら しゅう)です・・・お願いします」

 

私の兄さんと姉さんとの出会いだった。



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29話 別れ! ?

「「『いただきます』」」

 

あの日から私はここで生活する事になった。

柊姉さんも春之兄さんも優しく接してくれて、とても楽しい日常だった。

 

「そう言えば、春之兄さん、明日から中学生になるんだよね」

『うん、僕は明日から中学生だよ』

「彼方ちゃん、私も明日から中学生だよ!」

「そうだったね、柊姉さん背小さいから中学生には見えないね~」

「ひ、酷いぃ・・・」

『ははは』

 

なんて、昼食を取りながら雑談をするのはいつもの事だ。

 

 

「え? 春之兄さん、一人暮らしするの!?」

『うん、そうなんだよ・・・中学校結構遠いらしくてね、ここから登校するとなると時間が凄くかかっちゃうから、仕方なく一人暮らしをね』

「そうなんだ」

 

突然の事だった。学校が遠いらしく春之兄さんは一人暮らしをしなくてはならないらしい、同様に柊姉さんもこの家を出ていくらしい。つまりは、明日からお父さんと私の2人で暮らしていくという事になる。少し、寂しい気もする。

いや、凄く寂しい。

 

夕食は確かに豪勢な料理ばかりだった。春之兄さんの好物のおにぎりだったり、柊姉さんの好物のオムライスもあった。それに、私の好きな食べ物もあった。あれも、これも全てお父さんがやってくれた。料理を作るのは得意そうでは無かったが今日に限っては張り切って作っていた。なんせ、夕食の5時間前から作り始めていたのだから。

 

その日の夜の事だ。

 

「次に会えるのはいつかな?」

『そう? 遠く無いんじゃないのかな?』

「私もそう思う、彼方ちゃんと春之・・・3人が揃う時がまたいつか来るよ」

 

横に並ぶベットで3人は目を瞑りながら、話だす。

 

「明日は早いからね僕はもう寝るよ、おやすみ・・・・・そして、ありがとう」

「春之兄さんおやすみ、楽しかったよまた会える日が来るといいね・・・」

 

春之はしばらくすると眠った。私と柊姉さんは起きていた。

 

「ねぇ? 彼方ちゃん?」

「ん? どうしたの?」

 

眠い声で私は反応する。

 

「中学は一緒じゃなくても高校は一緒になれるといいね・・・」

「うん、そうだね?」

 

何で、中学校は一緒になれないみたいな言い方をするのかは不思議に思ったけれど、多分柊姉さんにも考えがあって言ったのだろう。

 

「じゃあ、私も寝るね? 彼方ちゃんおやすみ! 」

「うん、おやすみ」

 

柊姉さんが寝たあと、私も深い眠りについた。

 

 

起きた時には2人ともいなかった。それと、私の机にはある書き置きがしてあった。

 

(春↑ 白↑ 柊→)

 

どっちの書き置きかも知らないし、なんの暗号とも思った。

 

そして、この意味を理解したのは今から3年後話だった。



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30話 これが対処法・・・! ?

投稿遅れて申し訳ございません!
もう、毎日投稿は諦めました。
この小説以外にもう一オリジナル小説があるのですがそちらを進めていました。はい、ただの言い訳です。申し訳ございません。

では、本編をどうぞ!


 

「一連を話すとこんな感じだよ・・・」

 

俺は聞き終わると、黒空先輩は過去はこんなにも優しいのに今は何故あんなにも酷いのかが不思議に思ってしまう。

それに、姉もいたのか・・・姉の方は逆に今でも優しいんだろうな・・・。

 

「黒空先輩にそんな過去がねー」

「彼方はどう思ってるの? 今の黒空先輩の事を」

 

考えようとしているのか、もう考えは出ているが答えないのか、どちらにせよ彼方は黙ったままだった。

 

「無理に話そうとしなくていいけどさ・・・」

「うん、そうするよ私も今パニック状態だしね」

 

俺は、考えた。どうやったら次の犠牲を減らせるか、どうやったらあの人(黒空先輩)を止められるのか・・・。

考えた末に出た答えがこれしか無かった。

 

「先輩の物語を壊す…」

「「! ?」」

 

その場に居る皆が驚いていた。

碧斗は頭をポリポリとかき。

 

「悪いが、それは無理だと思う」

「決めつけるなよ! 可能性としてはあるだろ!」

「いや、無いな~、それは無理現にどうやって壊す?」

 

どうやって? か・・・それは考えていなかったな。

何せ、止める方法しか考えていなかった。止める方法・・・例えば黒空先輩を殺すとかか? いや、でもそれ犯罪だよな・・・犯罪を犯したら流石にダメだろ・・・。

 

「簡単な事・・・だよ・・・」

 

突如口を開いたのは彼方だった。

 

「簡単な事ってどうゆう事だよ?」

「うん、何で今まで言わなかったんだろ? 私ってバカだなぁ」

「勿体ぶるなよ! 馬鹿なのはどうか知らないけど・・・」

 

彼方は時雨と碧斗の方を見て、ストレートに言った。

 

「構わなければいいんだよ」

 

え?

 

「え?」

 

碧斗の口からもそのような言葉が漏れた。

なぜなら、そうなのだから・・・あんなにも苦戦した。

黒空先輩の対処法が無視をするなのだから。

 

「そんなの出来たらやってる! 出来ないからこんな状況何だろ!」

「落ち着け、馬鹿碧斗」

「え? 俺馬鹿なの?」

「で? 具体的に無視をするっていうのはどう無視すればいいんだ」

 

彼方は目を上にやり、思い出そうとする。

 

「うーん! だって私は普通に無視してきたしな・・・それが物語の創作かは知らいけれど」

 

らしい・・・。構ったからあんなことになったら・・・言われてみたらそうなのかもな・・・。

 

「よし! じゃあ、1回無視してみるかそれでダメならまた考える、やらないよりかはましだ!」

 

碧斗はなかなか賛成してくれなかったが、やらないなら二人でやると言ったら「なら、やる!」と言いこうして決まった。

 

こうして、物語破壊計画が始まった。



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31話 周りに問題! ?

皆様、こんにちは、糞みたいな作品を出して、二ヶ月も投稿を遅らした。雪です♡(  '-' )ノ)`-' ) ごめんなさい・・・。
深く反省します。これから不定期投稿だと思います・・・。


物語破壊計画と言っても、ただ単に構わなければいいだけらしい・・・。俺はそんな事を考えつつ朝の教室のドアを開ける。

 

「おはよー・・・」

「おはよ時雨」

 

今日には碧斗と彼方がいた。

 

「今日はやけに早いな」

「時雨もね!」

 

皆考えることは同じというわけか。

 

「俺はただ今日は早かっただけど」

「なにそれ~、時雨そんなキャラじゃないじゃん」

 

彼方は腹を抑え、馬鹿みたいに笑う、そんなに笑わなくても・・・。

 

「で? 今日はどうするんだ?」

「それ? 俺に聞くか? 普通に過ごせばいいんだろよ・・・多分・・・」

 

心配だが、それしかない他にどうする事も出来ないのだから・・・。

 

「・・・・・・」

 

碧斗も納得はしたのかな? まぁ、1番トラウマなのは碧斗だろうからな、中学であんな目に会って、高校でも、もしかしたら、また、同じ目にあうかもしれないのだから・・・。

俺が助けに入れればいいのだが、入れないのが現実だ。それもあの、先輩の力だ。

 

時間も過ぎ、クラスの皆がやってくる時間になった。

1限や2限も過ぎ特に問題は無かった。

 

問題が起き始めたのは、3限目からだった。

授業が始まっているというのに、先生が来ない。

3限目は日本史の先生なのだが、この人は一分一秒と遅れてこない、凄いめんどくさい先生だ。なのにそんな、先生が授業の半分が過ぎているのに来ない。何かおかしいと思い、学級委員長が呼びに行ったがその学級委員長も帰ってこない。

 

「これって?」

「ああ、始まった友情関係を壊す物語が・・・」

 

言ってる事が結構中二チックと思われるのも仕方ないだろう、だがこれは本当のことだ。

 

「時雨、見に行ってみる?」

「・・・・・・・・・」

 

俺はすぐに答えは出さなかった。

 

「おい! 時雨行こうぜ・・・!」

「時雨?」

 

まるで、行くかのように仕組まれてるな・・・。

ここで、行ったら・・・バットエンド!?

 

「だめだ、もしこれが物語を作っているならば、無視だろ?」

「そうだけど」

「無視しよう、この時間は待ってるんだ」

「しょうがない、お前がそう言うなら・・・」

 

そして、3限目は終わった。何事もなく、一つ引っかかるのは、うちのクラスの学級委員長は今日学校を休みだった気がする。

 

時は放課後になり、教室に3人残る、俺と、碧斗と彼方・・・。

 

「特に問題は起きなかったな・・・」

「3限目先生来なかったなのはあるんだけどね・・・」

「まぁ、俺達に害は無かったな・・・」

 

そう、害は無かった。強いて言うなら周りに問題が起きた程度、それでも問題は起きいるか・・・。それも止めないとか・・・。

 

「ねぇ? 何で、僕を無視するの? 悲しいよ」

 

教室のドアが開き、黒空先輩が現れた。

やばい・・・。



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32話 真逆! ?

「ってあれ~? 迷える主人公達が~3人いるぞ~」

 

ここで、何か喋ったら思うツボだ。無視しないと・・・。

黒空先輩は、ドアの前で立ち、俺たちの反応を待つ。

 

「なぁ、碧斗明日お前の家に言ってもいいか? 課題の話でもしよう」

「あっ・・・ああ、構わないぜ! いや、いつぶりかな? お前が俺の家来るの」

「つい最近も行ったろ・・・」

 

俺達は何気ない会話ができるをする。黒空先輩を無視し、

先輩の表情は、キョトンとしていて、まるで構ってほしい見たいな顔をしている。

 

「あっ、それなら私も言ってもいい? 丁度分からないところあって・・・」

「あ、いいぜッ! 可愛い子なら大歓迎だ」

「お前ってそんなキャラだっけ? まぁ、キモいのは承知の上だけど」

「「「ハハハハハハ!」」」

 

そんな感じで、久々に思いっきり笑った気がする。

その場に黒空先輩がいた事を忘れていた。すっかりでもない、頭の片隅辺りには居た・・・と思う。

 

 

 

「ねぇ? 君達僕を無視しないでよ~! 僕も円の中に入れてー! 仲間はずれにしないでよ!うっ・・・」

 

!? 驚いた。普通に驚いた。なぜなら、あの、黒空先輩が、涙を流し、お願いをしているのだら。俺達は顔を近寄せて、会話をしだす。

 

「おい! これどうするんだよ! 予想外すぎるだろ! 」

「だねー、まさか泣いてくるとは思わなかった・・・」

「なら、こうしよ・・・・・・」

 

 

「黒空先輩! さっきは無視して、すみませんでした、先輩もこっち来て話しましょうよ!」

「そうですよー! 先輩~」

 

すると、黒空先輩の表情は豊かになり、豊かになりつつ、目が濁っていた。

 

「本当に君達は馬鹿だよ・・・こんなに演技(しばい)に騙される何て・・・」

 

黒空先輩がその言葉を発するなり、俺達も表情を変えて、

向いてた顔をまたもや、碧斗と彼方の方に向き直す。

 

「それで? 時刻はどうする?」

「何時でもいいぜ?」

「じゃあ、その時連絡するよ!」

 

そう、作戦?と言うのは、黒空先輩がまた、物語を作り始めても、また、無視するという事だ。演技? 知らないね、また、無視すればいいのだから。黒空先輩は、もう、演技は聞かないな見たいな顔をしている。

 

「分かった、分かったよ」

 

突然黒空先輩が、口を開く、今度はなんだと言うのだ・・・。

 

「僕はもう、物語作りとか言う、中二病全開の事はこの先ずっとしない、 だから・・・許して欲しいとは言わな、僕がやった事は簡単に償われることじゃないからね・・・だから少しづつ、許してって欲しい・・・ダメかな?」

 

先輩から、そんな言葉が漏れるなんて、意外だった。

俺の、後ろの2人はボーとしている、まるで先輩の言葉を聞いていたのか? ってほどボーとしている。

 

「俺は許すとかはしないけれど、別にこれ以上しないってなら、もう、無視とかはしませんよ」

 

ボーっとしていた、碧斗はさっきとは全く違う、顔で先輩と話した。

 

「勿論、そんな事はしない! だから・・・お願い・・・」

 

「別に俺はいいっすよ・・・」

「私も特には、良いよ」

 

碧斗と続き彼方も承諾する。俺の番か。

黒空先輩はこっちを向いて、答えを待つ。俺は笑顔を作り、言う。

 

「先輩」

 

先輩が俺の笑顔を見て、先輩も笑顔を作る。

 

「時雨君・・・」

 

 

途端に表情を変えて・・・。

 

「許す分けないだろ」



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33話 生徒会長登場! ?

あけましておめでとうございます! 約2ヶ月間申し訳ないですが、サボっていましました。ッく・・・ごめんなさい! そして、またもや浮上してしまうかも知れません・・・。(進路関係)それでも、応援して頂けると嬉しいです!


「許す分けないだろ」

 

場にいる皆は多分予想外の結果だったとは思う。皆、俺が許すとでも思ったのだろうか? はは・・・許すわけないじゃん、どれくらいこの人の嫌がらせ・・・くだらないことに付き合ってたことか・・・。

 

『時雨君・・・なんで?・・・』

「それくらい分かるでしょ、貴方みたいな人許すとでも?」

『僕が悪かった許し・・・』

「言うことならなんとでも言えるんだよ!!!」

『ッーー』

 

やっぱり、俺は許せない・・・。彼方や碧斗かこの人(黒空先輩)を許せたことがすごいことだと思っている・・・。碧斗に関しては許さないと思ってたからな。さて、どうしようか・・・。

 

「俺はもう、帰るよ良かったですね先輩二人に許してもらえて、じゃあ・・・」

『ちょっと・・・まっ・・・』

 

俺は先輩の言うことを聞かず、教室を出ていった。

 

 

「あーあー、先輩完全に時雨に載せられてるな」

「うん・・・そうだね、ちょっとかわいそうな気もするけど」

『ねぇ、二人とも僕はどうしたらいいかな?』

 

二人は顔と言葉を合わせて言った。

 

「「行動で示せ」」

 

 

 

 

はぁ~、1人で帰るのは久々な気もするな・・・。

いつもは、誰かと帰ってたからな、孤独というのも悲しいものだ。 テクテクと校門を出ようとすると、校門の前で誰かが待っていた。

 

「やぁ、時雨君」

 

それは、生徒会長だった。

腕章を右腕に付けており、なんと言っても凛々しい人だと思う。

 

「こんにちはら、影 鷹(かげ たか)先輩」

「やぁ、こんにちは」

「帰りですか?」

「そうだよ」

 

奇遇なのかなんなのか・・・。

でもまぁ、生徒会長の鷹先輩と帰ってみると言うのもいいか、と言うか一緒に帰れるのか?

 

「先輩一緒に帰りませんか?」

「もとより、このつもりだよ」

 

この人は不思議な人だ。一緒にいるだけで変な気持ちになる。嫌な意味で。

 

「そういえば、時雨君」

「はいっ!」

 

いきなり呼ばれ、自分も跳ね上がるような返事をしてしまった。

 

「黒空君の件はどうなったかな?」

 

今、その話は持ち込むのか・・・。一番振って欲しくない話だった。適当に答えるのもあれだから、正直に答えることした。

 

「一応解決? したみたいな感じですよ、全面的はですが・・・」

「ふーん」

「また、どうしてですか?」

 

こんな話を振ったには訳があるんだろう、会長?

 

「いや、最近毎日そんな事を悩んでた気がしたからさ、ちょっと心配でさ」

 

なるほど、そう言えば生徒会長にまそんな話はしていたな、心配してくれてたのか、流石はと言うべきか生徒会長。

 

「ありがとうございます?」

 

一応お礼はしっかり言っておくことにした。また、お世話になるかもしれないからね。

 

「いえいえ、生徒会として当たり前のことだよ」

 

信用していいのだろうか・・・。この先輩を・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「君を壊すのはこの僕だよ、時雨君・・・ フフ・・・」



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sisterstory 編
34話 仲直り! ?


皆様こんにちは、お久しぶりです。最近はモンハンワールドにどっぷりハマって、徹夜でやってたりとかしてました。そんなせいもあり、執筆をおろさかにしてしまった。
でも書いてて楽しいので良きかな? 今回の話で次の話が書きやすなりました。と言うよりは、書きたい小説がかけるようになりました。いい事ですよね、書きたい小説がかけるって、いやそもそも書きたい小説書いてたら、そこそこの評価行くか・・・。ってことは・・・。考えないようにしよ!
ってとで! どうぞ!!

(今度の投稿は本当気まぐれなので、いつになるやら・・・。)


影鷹先輩と別れた後、俺は帰り道に歩いてる途中だった。

俺の足を止めたのは、嫌な先輩の一言。

 

『時雨くん』

 

足を止め、向いていた方向を声の主に向き直り、彼の方を見る。低い暗い声でその人に返答する。

 

「どうしたんですか? 黒空先輩」

 

『いや、その・・・』

 

おろおろした感じで、向き合ってくる。次の瞬間思いもしない事をしてきた。それは、神でも予想できなかったのではないだろうか。

 

『ごめん』

 

頭を地面に擦り付けて謝ってきた。 言わいる土下座というやつだ。どうしたら、いいか分からず、困惑する。

 

「先輩・・・」

『なんだい?』

さっきとは違う顔、つまりはムスッとしていた顔を笑顔を見せて、俺は先輩に言う。

 

「先輩顔を上げてください、こちらこそ悪いことをしました、許しますよ」

 

黒空先輩は、涙を流し、俺に抱きついてきた。鼻水や涙で俺の服が汚れる。

 

だが、やっと終わったのだ地獄の先輩との生活は、これからは、いい先輩として学園生活を送れる。

いつの間にか、彼方や碧斗達も合流していた。

 

「仲直り出来たみたいだね」

「そうだな」

 

このあと、4人でパーテイへ行ったことは、言うまでもないもないですね。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「うっ・・・、下半身辺りが重ぃ、俺のエクガリバー辺りが・・・」

 

目を下半身へとやるとそこには・・・。

 

「って! 黒空先輩何してるんですかー!?」

『んぅ・・・、ふぁ~、やぁ、おはよう時雨君いい朝だね』

 

脳が追いつかないが、今の現状を話すと、すごくで気分が悪いです。

 

「ちょっと、どいてくださいよー! なんでそもそもいるんですかー!家帰ってくださいよ」

『えー! だって時雨君が泊まっていいよって言ったんじゃん!』

 

あれ? そんなこと言ったか?記憶にない。にしても、昨日仲直りしたからってやけに、調子に乗ってないか? 先輩だからかもしれないけどさ・・・。

 

時雨は黒空をどけて起き上がる。

 

「クソ空先輩朝食食べていきますか?」

「クソとは酷いねー? 一応先輩だぜ?」

 

そうなんだー? と言う顔をすると先輩は「おい!」っと笑いながら、注意してくる。

 

何だろう、こんな日常が楽しい気がする。ひとつのモヤモヤが無くなっただからだろうか?

 

「朝食は頂くよ、白露君も居るのかな?」

「兄さんは、朝一に出ていきましたよ、柊が帰ってきただが、なんだかで・・・」

 

先輩の顔はキョトンとしていた。何があったのだろうか?

 

「柊・・・が?はは・・・、嘘だろ?」

 

俺は、柊と言う名前に聞き覚えがあった。確か・・・。

 

「だってあいつは・・・」

 

確か・・・、そう、彼方の義理の姉で、先輩の妹さん?突然居なくなったって言う。

 

 

 

 

 

「死んだはずじゃあ・・・」

 



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35話 妹の恋の話

皆様、こんにちはでございます。冴えカノにハマっている私氏でございます。いや、まだまだ見てないのですが、3話が凄く印象的でした。まだまだ待てくぞ! それと、私3ヶ月くらい、ハーメルンを、浮上することにしました。理由としましては、カクヨムの方で少し活動させていただきます。(一応報告)ってな理由で頑張ります!ではどうぞ!


「え?」

 

その一言を聞き、困惑した。まず、黒空先輩の妹さんとなぜ俺の兄が関わっているのだろうか? それに、死んではずって?

 

「黒空先輩?」

 

先輩の顔は青くなっており、手を頭で抑え何かを考えているようだ。こんな同様している先輩はみたことがない。

 

「ねぇ、先輩! どういう事ですか?」

 

黒空先輩は、頭を抑えていた手をゆっくりとどけて、口を動かす。

 

『そうだね、どこから話したらいいか・・・逆に何が知りたい?』

 

俺は、とりあえずだが、妹さんと兄さんの関係を聞くことにした。あの、気色悪い、未確認好きのクソ兄貴と、先輩とは性格が逆そうな、妹さんの関係性・・・。

 

『あの、2人の関係ね、あの二人はさ元恋人同士だったのさ』

 

なんて?

 

『じゃあ、少し過去の話をしようか』

 

 

 

 

 

『ただいま~』

 

うん、誰もいないか・・・。彼方は部活、柊は彼氏の家とっ。

皆青春しているね~。僕1人だけ置いていかれている気がするよ~。

 

リビングの方へと、向かいバックを置いた瞬間だった。

開いたばかりの玄関が何者かによって、再びあいた。

 

「ただいまー」

「お邪魔します」

 

帰ってきたのは、歳も離れていない妹と・・・。

 

『白露君君って奴はどこからでも湧くんだね、なんだい? スポーン地はここなのかい?』

 

白露は「はは」っと笑い。

 

「酷いですね・・・僕はモンスターか何かですか? まぁ、貴方よりかはモンスター(怪物)ではないと思いますけどね・・・」

 

笑いもいうよりかは苦笑いだったかな? それでこれが、僕の妹の彼氏、沙耶白露君だ。性格上大好きだぜ、内面はあまりだけど。

 

『で? 今日は何しに来たの? また、僕を差し置いてイチャイチャしてるのかな? 全くやだなー! 僕も入れてよー』

 

あまり感情を入れず、棒読みで言葉を発する。

まず、黒空春之(くろそら はるゆき)という人物は、適当ではない。ちゃんと言葉を選んで発現している。だが、彼の発言は、一つ一つ緊張感を感じる、発言ばかりだ。黒空の発言で心をおられた人物も数多くいる。

 

『なんてね、僕はこの間隠しておいた同人・・・、大人の絵本でも読んでいるよ、何かあったら読んでね』

「分かったよー」

 

と2人は柊の自室へと入っていった。その自室で何が起きているのかはご想像にお任せ致します。

 

 

「さて、僕は帰るとするよ」

 

「うん、気おつけて」

 

玄関で柊は手を振り、白露の帰りを見送った。すると、バタンと黒空の自室から黒空が出てきた。

 

『ハロハロ~、あれ? 帰るの? 泊まっていけばいいのに』

「そういうわけには行きませんよ、柊や黒空君それに、彼方ちゃんにも迷惑かけちゃいそうだしね」

「えー、いいよー泊まっていきなよー」

 

駄々をこねる黒空兄弟2人。

 

「それに、俺家に弟待ってるから」

「弟さん可愛いいよね~」

 

こうして見ていると、夫婦に見えなくもない、全くリア充爆発してくれないかな。

 

『弟くんか、見てみたいね興味をそそる』

「黒空くんが言うと犯罪者みたいだよ?」

「確かに」

『みんなが酷いことは分かったよ』

 

そんな会話をしていると、5時のチャイムが鳴り出す。

 

「ちょうどいい時間帯だね、俺はやっぱり、帰るとするよ」

「うん、じゃあまた明日?」

 

今度こそ、本当に2人は別れた。

黒空はいつの間にか、自室へと戻っていた。

 

 

ーーーー

 

コンコン

 

ドアをノックする音が聞こえる。開けてみると、そこには柊がいた。

 

「春之相談がある」

 

柊はそう言うと、部屋の中心においてある、机の横に座る。僕は椅子に座りながら、柊の話を聞こうとする。

 

『僕に? なになに?珍しいね』

 

柊が、相談事というのはあまりないことだ。むしろ、相談してくる方が珍しい。前に相談を受けた時は、肉まんかあんまん派かと言う理由だった。別に僕はピザマン派だからその時は適当に答えた。どうせ、今回もそんなしょうもないことで相談してくるのだと思い、その位ののりで聞くつもりだった。

 

「白露・・・沙耶白露君の事・・・」

 

ううーん!??まさか、彼のことで相談を受けるとは思っていなかった。いや、まさか今回は真面目な質問ということの方が驚いてる気もする。

 

弱小モンスター(白露)君の事で何かあるのかい?』

 

ちょっと、煽る程度に話してみた。いつも煽りみたいな話し方って言われるけどさ。

 

「うん、その再弱小モンスターの事で相談があるの」

 

まさか、乗ってきやがった。しかも、僕より遥かに酷くない? 僕は弱小っていたけど、この子再弱小って言ったよ!!? スライムより酷いんじゃない。

 

『ああ、お、おう』

 

少し、動揺を隠せず言葉が揺らぐ。

 

「彼ね、浮気してかもしれないの」

『・・・・・・』

 

まさかの、恋愛系、恋のお話だよ! 待ってお兄ちゃんそういうのうといから、話すなら彼方の方が良くない? 女の子同士出しさ・・・。その事をまんま返してやろうと思ったが、次の言葉を聞き、言い難い状況となった。いやむしろ彼方に、聞かせたくなくなった。

 

「白露君・・・女の子とちょっぴり大人のホテルに入っていったの・・・」

 

はい、白露君逮捕だよ。もう、君の言い訳なんて聞いてあげないんだからね! フンッ。

こんなところで、変にツンデレ感を出してしまった。

 

柊は、少し言いにくそうだったが、さらなる追撃をかけてきた。

 

 

「それにね、二人で入るならまだしも、もう一人男の人連れいたの

、だから計男2で女1で入って行く所みっちゃたの…」

 

白露君、君ってやつは、1人ならまだしも、女の人だけでは満足いかなくて、男の人にも手を出したのか!? 君って奴は救いのないやつだぜ・・・。

 

『それは、災難だったな・・・』

「追いかけようとしたけど、ホテルの中に入るともう、居なくてさ・・・」

 

行動が早いんだな。

 

『これ、僕はどうすればいいかな?』

 

反応に困った、黒空は質問している方に逆に質問してしまった。質問を質問で返すなー! とか言われないよね?

 

「そうだね・・・別れた方がいいかな?」

 

まさかの、別れ話にお兄ちゃん乱入だよ、やばいって2人で解決しなさい! とも言えず。『う。うん、そうだねでも少し考えたら』としか言えなかった。いや、それ以外にかけてやる言葉が見つからなかった。

 

「また、相談するよその時はまた付き合ってね」

『う、うん』

 

言うだけ言ってスタスタと部屋を出て行った。あいつ・・・。

静か部屋に1人、その事を知った人物は、キョトンと椅子に座っていた。いや、逆にそうすることしかできなかった。

 

『おいおい、どうするんだよ、これ・・・』

 

 

 

 

 

 

 

『それで、柊からはそれ以来相談を受けなくなったよ、多分別れたんだろうね、ってな訳で元恋人っていう意味』

 

 

先輩の話を聞いて兄さんに持った、イメージが一つだけある。いや、想像するならだろう・・・。

 

「兄さんただのへんたいじゃねーーーかーーー!」

『僕も、そこはあまり、追求しなかったけどね・・・』

 

俺は言いたいことを目の前で呑気に朝ごはんを食べている、黒空先輩にぶちまけた。

 

「いや、だって3プレイですよ、もう1回遊べるドンじゃないんですよ? しかも、女性だけならまだしも、男の人も手にかけるなんて・・・挙句の果てには、堂々とラブホ、やるなら家でやれよ!」

 

俺は、言いた事を言うだけ言って、さっき入れた、ミルクをがぶ飲みして、机にドンと置いた。その、突然の音に黒空先輩は少し驚いていた。

 

『君って奴は、かなりドストレートに呟くのだね、もっとオブラートに包むかと思ったよ、本当にぶっちゃけるとこうなるんだね・・・』

「もう、クソ兄貴の話はいいので、次行きましょう、次! 柊さんの、生死の問題」

 

話の内容を変え、白露の話から柊がなぜ生きているのかと言う、話を聞くことにした。そもそも、なぜ死と言う判定をしていなのだろうか? そこも含めて聞くとするか。

 

 

 

 

「じゃあ、恋バナはここまでで、話そうか柊のデッドストーリーのを・・・」



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【番外編:夏は海】海へ行こうか①

これは、番外編なので全く本編とは関係のないお話です!
どうぞご覧下さい。


黒空先輩と和解したあと。

俺達は夏休みに入ろうとしていた。

 

「時雨、海行かねぇか?」

「海?」

 

唐突に碧斗から放たれる衝撃の一言。

 

「俺は別に構わないけど・・・。二人で行くのか?」

「何で、せっかくの夏休みに男二人で海行かなきゃならんのよ・・・。彼方ちゃんを誘ってるぜ!」

 

ああ。彼方も来るのか。それなら、行かないと理由もないか、別に夏休み暇だし。

 

『じゃあ、僕も行こうかな』

 

そこに現れたのは黒空先輩。

正直この人と行くとダルすぎる。

 

「まじっすか・・・? 来るんすか?」

 

碧斗は少し動揺気味に答える。

まぁ、そうだよなあの件もあったことだし。

承知する方が凄いけどな。俺はどっちでもいいけどさ。

 

「別にいいんですけど」

『やったー! じゃあ決まり!日付はいつ?』

 

今日から夏休みに入るから・・・。

 

「んー、あと2日後とかっすね」

『了解! 派手な水着買ってくるぜ』

 

そう言って黒空先輩は猛ダッシュでその場を去ってしまった。派手な水着ってなんだよ・・・?と思いながらも見たいという願望も強かった。

 

「じゃあ、後でな時雨」

「おう。なんか凄い事になったけど、それでも俺は楽しみだよ」

「そう言って貰えると救われた気になれるな。黒空先輩と一緒に行くにしろ、お前が居ればなんとかなる気がしてるんだよな・・・」

 

それは、どういう意味か分からないけど・・・。

そうだな、一緒にいれば危険の可能性も減るしな。

 

「さて、俺も水着でも買いに行こうかな」

 

 

「というわけで・・・」

 

俺は暑い中、水着を買うためにデパートへと来ていた。

前に来ていた水着はボロボロになり使えたものは無い。

なので新しい水着を買うことにした。

自分的にはパーカーのやつがいいな、日焼けしなさそうだし・・・。海パンは・・・うん、派手じゃないものにしよう。

 

 

ー1時間後ー

 

 

いい買い物ができたと言えばできたけど・・・。

高かったな・・・。それだけが心残りだ。

い、いいさ、これで夏の思い出が1つできると思えば!

 

「あっれー!時雨君じゃん」

「あっ!西山先輩」

 

そこに居たのは西山先輩。

定期戦以来だなこの人に会うのは。

 

「なんだよ、気軽ににっしー先輩って読んでくれていいんだぜ?」

「いや、結局は先輩なんだなと、自覚しまして。西山先輩って呼ばせていただきます」

「そっか、そっか!ってか! 俺は先輩として見てなかったのかよ!!?」

「い、いや・・・はは・・・」

「西山先輩こそこんな所で何してるんすか?」

「いや、人待ちだよ」

 

人を待っている?彼女さんかな?いや、それはないかこの人多分一生童貞だろうし・・・。だすると友達待ちかな?誰を待っているんだろう?

 

「あっ!西悪いな!コイツが派手な水着買うって聞かなくてね」

『僕のせいにするなよ、宗だって「えっ?海行く行く!!」ってはしゃいで水着選んでたじゃないか』

 

そこに居たのは黒空先輩と宗さん。は?

 

「いや、別に大丈夫だよ、こっちは後輩で暇を潰していところだからね」

「こんにちは・・・」

 

俺が挨拶を交わすと・・・。

 

「しっぐれくぅーーーーーーーん!!!!!!」

『あれ?時雨君じゃないか?』

 

だから嫌なんだ、そもそもなんだこの異様なメンバーは?

カオスだな、頭湧いてるのか?西山先輩も先輩だ、|艸゚Д゚| ナヌ!!でこんなやつとらと絡んでいるんだ全くもって分からない!!

 

『時雨君悪いけど、海に行くの2人追加でーす』

 

本当にどうなるんだ・・・この夏休み企画。

海に行く会は・・・。

 



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【番外編:夏は海】スイカを割るのは誰?②

そんな訳で6人の異様な海に行く旅行と言っていいのかわからないけど旅行に行く物語が始まった。

 

因みに、泊まりがけで行くので楽しい会になるのは間違いないだろう。

 

「時雨、海って気持ちいいね!」

「お、おう、そうだな」

 

彼方の水着に囚われ、余り彼方の方を向けない。

ま、でも1回一緒にお風呂に入りかけたんだっけ?

そう思うと、今回はそうでも無いのかな・・・。

 

『時雨君なーにいやらしい事考えているの? やばーい、変態過ぎ!!』

「やめてもらえませんか?黒空先輩・・・?」

 

黒空先輩の茶々を流し、俺はビーチに寝転がる。

ああ、いいなこういうのも余りこういう経験はないからな、最後となるかな?

 

「そうだ、スイカ割りしない?」

 

そう言い始めたのは西山先輩。

スイカ割りか・・・。なんだか懐かしいな、俺は子供の頃にしたくらいでそれ以降はしてなかったからな。いい提案だと思う。

 

「スイカはあるんですか?」

「ああ、大きいのを1つ持ってきた! 家で育てた奴だ、割ってくれ存分にな!」

『そりゃ、ありがたい。西山くんの家のスイカ美味しそうだね』

 

確かに、大きい上に中はとても赤そうだな。

 

「因みに棒は俺が持ってきたよ」

 

碧斗がバックから俺の身長の半分の棒を取り出した。

持ってくるのに苦労しただろうな。

そんな心配と共に棒を受け取る。

 

「最初は時雨な! 」

 

目隠しはアイマスクをさせられる、視界は完璧にシャットダウンされる。棒を強く握り締め皆の指示に従う。

 

「時雨そっちじゃないよ! 右!右だって!」

 

彼方の指示に従い右に行く、右ってどのくらい行けばいいんだよ!

 

俺は少しズレまた前に進む。

 

「はっ・・・!」

 

思いっきり棒を振り下ろしてスイカに当てようとするが

スイカの横を叩いてしまった。つまりはハズレということだ。残念だが、失敗だ。

 

「そんな日もあるよ、時雨」

「お、おう。」

「じゃあ。次は俺がやるぜ」

「わかりました」

 

西山先輩に棒とアイマスクを渡す。

 

「よっしゃあ!!いくぜぇぇぇ!!」

 

そう言うと指示も聞かずに走り出し棒を適当にふる。

残念ながら失敗だ。指示も聞かずに行けるわけがない・・・。

 

『じゃあ、僕が行くよ』

 

黒空先輩が棒を握り締めスイカに近ずいて行く・・・。

 

「ってアイマスクしろよー!」

『僕にルールを聞けって?僕にルールを持ちかけたのが運のつきだったね! 行くよ!!』

 

ああ、このまま終わってしまうのか。

 

『あっ・・・・・・』

 

何も転ぶような所は無いのにそこで何故か転んだ。

 

「え・・・」

「え・・・」

 

そこで転がる?

 

「じゃあ、私がやるね!」

 

棒を適当な力で握り正確な位置にたち棒を振り上げる。

バキッという音を立てスイカが割れる。

 

「おお!」

「やるじゃん」

「えへへ!どう?凄いかな?」

 

実際すごいと思う。だって指示なしに割ったのだから西山先輩は西山先輩ですごいと思うけど彼方は彼方ですごい。

 

「じゃあ・・・食べる?」

「食べよう」

『僕この大きいの!』

 

俺達はそう言ってスイカに貪りついた。

うん、甘くて美味しい、何個でも行けそうだ、今度西山先輩にスイカを送ってもおう。

 

『甘くて美味しいね』

「そうですね、甘くて美味しいです」

「うーん、時雨君アーンさせて!」

「嫌に決まってるじゃないか・・・」

 

そんな、流れのなかスイカを食べ、あっという間に間食してしまった。この後も海で泳ぎ、夜はバーベキューのつもりだ。

 

 

 



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【番外編:夏は海】夜空は綺麗ですね③

夕食は海でバーベキューだ。

なんと言ったって海でバーベキューなのでとてもロマンを感じる。

 

「うーん!美味しそうだね」

『早く食べたい・・・』

 

昼動き回ったせいか、みんなお腹を空かせているようだ。

実際自分自身お腹が空いている。お肉を焼く音が広がる、お腹も泣いている。

 

「もう、いいかな?」

「え……ちょっと……それは私の……」

 

彼方が育てたと思われしきお肉を取る。

 

「いただきまーす」

 

そう言った瞬間お肉を口の中に入れる。

口の中に広がる肉汁、噛めば噛むほど旨みを引き立てる。

すかすかのお腹に入れるからこれまた美味しい。これを、一言で言うならば……。

 

「美味しい!!」

『だろーね』

「はい、美味しいですよ?食べないんすか?」

『食べるよ!』

 

黒空先輩もお肉を口に入れると頬をおさえながら幸せな顔で言う。

 

「美味しい!いや、これならいくつでも行けるね!!」

 

そんな言葉が続いたのはあと肉を何口入れた頃におさまるかはご想像にお任せしよう。

 

 

ご飯も満腹に食べ終わり。眠くなる頃だった。

眠いが何だか、今日を終わらせてしまうのは惜しいきがする。

こんなに楽しかったのに、もっと楽しいイベントを考えておけばよかったと思う。

 

俺は夜空を見ながらそんなことを思う。

 

「夜空綺麗だね」

 

突如聞こえた声に体をピクつかせる。一瞬ビクリともしたが、話しかけてきたが彼方だと知って安心した。

 

「夏の夜空ってどうしてこんなに綺麗なんだろう」

「さぁ?特に意味なんてないんじゃない?」

「大抵はそうだと思うけどさ、なーんか意味あると思うんだよね」

「今度先生にでも聞いてみるか?」

「いや、そこまで気になる事じゃないからいいよ」

 

確かに夏の夜空は綺麗だ。

真っ暗な夜に散らばって光る星々達、これを綺麗以外と言わずなんというだろうか?

 

「さ、戻ろうぜ。もう夜遅いしさ」

「うん。そうだね」

 

戻ろうとする俺に彼方が声をかける。

 

「時雨……。」

「ん?どうした?」

「いや、なんでもない!戻ろっか」

「お、おう…」

 

なんだったのだろうか?

 

 

 

 

「おっ!帰ってきたかどこいってたんだ?」

「いや、ちょっと散歩に……」

『もうー!僕も一緒に連れてってよ!水臭いな!』

「嫌っすよ」

 

部屋に戻ってきた俺は黒空先輩達とトランプやらをして夜を満足と言っていい程謳歌した。正直いって一知事はどうなるかと思ったけどとてもいい夏休みになった思っている。

 

多分一生忘れない夏休みに。

 

 

 

 

※学園生活はなかなか上手くいかない、番外編:海に行こう。完結



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36話 異変!?

「じゃあ、話そうか柊のお話を」

 

 

 

午前3時。

その日は気温は最悪で天気は雨。

夏だからジメジメしているのは当たり前だし暑いのも当たり前。雨が降っている事さえ除けば最悪だ。僕は、雨は嫌いではない、理由としてはいくつかある。

 

1つとしては音。

雨のザー、ザーと言う音を聞いていると何だが心が和らぐ、心が落ち着いた気持ちになるのさ。

 

2つ目としては、多分これが大きくて僕は雨が好きなのだろう。水だから。まあ、当たり前のことだろう。だけど天から水が降ってくる。誰が予想しただろうか?誰にも分からない、なぜ?雨という概念が存在するのか、なぜ雨は降ってくるのか、理系的考えればそんなものはすぐに出てくる、だけどそうじゃない。

 

雨というのは天からの贈り物だ。

贈り物では無いだろうか? 雨は神からの贈り物。

僕はそう考えている。理由は素敵じゃないか、ん?支離滅裂な答えだって?

そんな事はいいさ。考えない方がいいよ。

 

さて、前置きはこの位にしておいて、こんなにも遅い時間帯。僕の部屋。いや、アパートには1人の女性が来ていた。

女性と言っても僕の妹の黒影 柊なのだけどね。

 

『どうしたの?』

「・・・・・・」

 

黙り。

多分、白露君と何かあったに違いないけどさ

なぜ、僕に相談するんだ・・・。僕も寝不足なんだよ。

頼むから寝かせてくれ、明日も綺麗な生徒会長を見るべく目は大切にしたいんだけどな・・・。まあ、妹の為なら話くらいは聞かなくもないけど。

 

 

「白露の事で話しが・・・」

『そんな事だとは思っていたけどね。白露君が君の事を殺そうとでもしたのかい? ハハ・・・なーんてね』

「そう。私を殺そうとしたの。」

『え?』

「うん」

 

いや、え?殺そうとした?

状況を掴めないまま数分の時間が流れる。柊も春之が話をかけてくるのを待っている。

 

『それって犯罪になるよね?』

 

僕はしょうにもなくそんな正論なことで返してまう。

 

「そうだね、殺人未遂で逮捕だね、けど証拠がないから」

『証拠……って待ってよ!なんで(白露)は柊を殺そうと?』

「簡単な事だよ……私は必要なくなったの……」

 

必要なくなった?それって他に好きな子ができたってことかな?

でも浮気をする度胸はなさそうだしな。僕は今回ばかりは……。

 

『悪いけど……僕はこの件何も言えない』

「…………」

『けど、白露には言っとくその事を、それで少しは変わるはずだから。ごめんね?こんなに何も出来ない兄で』

「春之兄さん……」

 

僕はアパートを出て夜の風にあたりに行った。

 

『全く……僕らしくないな』

 

明日は生徒会長の顔もまともに見れそうにないな。

 

 

「おはよ」

『やぁ、おはよう智也君』

 

朝を迎え、僕を迎えに来てくれた智也君。

 

「いけ好かない顔だね?どうしたの?なんかあった?」

 

朝食と思われしきご飯を食べながら僕にそんなことを言う。

 

『さぁね、いいね君は悩みとかさなさそうでさ』

「全く、黒空くんって人は無神経だなぁ〜、それ僕だったからいいけどさ女子とかに言っちゃダメだよ?女の子はすぐ傷つくからね……」

『はいはい』

 

柊にはあんな事を言ったけど僕もできることはしないとな……。

駄目な兄なりにやれる事はなってみせるさ。

 

そんな時だった、人が変わったような白露くんに会ったのは。

 

『……智也君先に行っててくれないかな?』

「ん?うん」

 

雰囲気やら何やら色々と違う。

 

『やぁ、白露君?君は一体どこから湧くのやら』

 

「貴方……は……、キィ……がァ……グゥゥゥ」

 

様子が変すぎる。まぁ、いつも変なだけどさ。

今日は特におかしいや。

 

「黒空……シ……ュゥゥゥ……を殺……スゥゥゥ……」

『こりゃあ、手こずりそうだ……』

 

 

ーー黒空柊の死まであと、11時間ーー



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37話 逃走! ?

『こりゃあ、手こずりそうだ……』

 

柊はこんな姿の白露くんにあったのか……。

逆に良く逃げ切れたな。

 

「ギィィィィィ」

 

ーーとりあえず。

 

『逃げるしかないよね』

 

僕には、今何も出来るわけない。

正常な白露君ならまだしも、イカれてる白露さんと話せるほど僕も気は狂ってない。

 

「ガギィ……グギぃー!!!」

 

 

だが、そう簡単に逃げさせてくれるわけがない。

当たり前か、逃げてるものを追うのは本能ってのものか。

 

「黒空くんこっち!」

 

と智也君が手引きをしてくれた。

ありがたいけど、君まで巻き込むつもりはなかったんだよな。

全く君って人は。

 

智也くんに指示されるがままに廃校の入口へと入っていく。

 

『はぁ……はぁ……』

 

一息付き、智也くんに問う。

 

『なんで僕を?』

「そりゃあ、君が友達だからに決まってるだろ?」

 

それだけの理由で僕は助けられた。

僕がもし智也くんの立場ったら助けてはいなかっただろう。

改めて智也くんには興味が湧いてきたよ。

 

『とりあえず例を言っておくよ。ありがとう』

「いえいえ、どういたしまして!」

 

さて、一件逃げたとしてこれからどうしたものか。

白露さんからは逃げられたけどあの調子だと、殺されるのが落ちだろう。僕達2人で立ち向かったとしても勝てるわけない。そもそも、智也君を巻き込みたくはない。

 

「黒空くん?」

『ん?なんだい?』

「あの、人は誰なの? なんで君を追ってたの?」

『そうだよね。状況を説明してなかったよね』

 

 

『ま、そういうわけなんだよ』

「ふーん。全く分からない」

 

説明した意味がほとんどなくなった。

 

「けど、逃げる方法ならあるよ?」

『!? どんな方法だい?』

 

聞いてみるだけ聞いてみる。

なんにせよ、方法は多い方がいい。

 

「学校にひとまず行けばいいんじゃないかな? 学校なら先生もいるし何とかなるんじゃないかな?」

 

確かに、人の多いところに出ればボク達を探せる確率は下がる。

それを利用するということか。以外と智也君は頭がいいんだな。

いや、僕の頭が使えないだけかな?

 

『その提案に乗ったよ、とりあえず学校に行こうか。先の事は学校についてから考えよう』

「そうだね」

 

僕達は、白露さんに見つからないように廃校の入口を抜け、学校へと走る。ラッキーな事に白露くんには見つからないで出れたようだ。あの気の狂った白露くんはまだ、僕達を探して廃校の中を探している。いい気味だ。

 

 

 

ーーさて、学校に着いたはいいけどこれからどうしたものか?

ここが見つかるのも時間の問題しかも今回はクラスの皆もいるからあんな白露君見たらパニックになりかねない。学校は失敗の選択だっただろうか?

 

『ところで、なんで授業を受けるんだい?クラスが巻き込まれてしまうじゃないか』

「黒空って案外頭悪いんだね、少しでも時間を稼ぐためにこの人たちには犠牲になってもらうに決まってるじゃん?」

 

!?この子は何を言っているんだ?

 

「だから人が多いところに身を移したんじゃないか、全く」

 

と言って智也くんはノートを取り始めた。

白露さんだけじゃない、智也君も相当頭のネジが飛んでいるようだ。

 

ー黒空 柊の死まであと、9時間ー




ちなみに黒空物語1.5くらいですかね?時系列的とすると。


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38話 エラー

自分の自称小説って大体2~4で1話構成なんですよね。
分ける理由は分かりますよね。
さぁ、そんな事より本編!本編!


授業が終わり結局白露さんは来なかった。いや、来なくてよかった。

智也くんの発言にビックリはしたけど今思えば僕を思ってのことだ。

 

「結局来なかったね」

『来なくて良かったよ、来たら僕は打つ手がなかったからね』

 

黒空は珍しく不安そうな顔をしてそんな事を言った。それもそうだ、クラスを犠牲にしてまで自分という存在は大きくないのだから。

人を犠牲にはするが傷をつける(・・・・・・)という行為は行わない。もしそんな事をおかしたら黒空自信傷つくのだ。

 

「そうなの?僕は色々あったけどね」

『へぇ……』

 

聞きたくなかった。色々あったその方法を、聞いてしまえば時分が壊れてしまう気がしたからだ。

 

『とにかく、僕は家に帰るよ。柊も心配だし……。今日は朝からありがとね。助かったよ』

「いやいや、お礼には及ばないよ、何かあったら助けに飛んでいくよ!」

『ありがとう、君みたいな友達を持って僕も嬉しいよ』

 

本心を言うとただ恐怖していた。

いつから自分も犠牲にさせられるなどと。

 

その後はすぐに家に帰った。

 

……が。

 

 

『柊! おい!柊居るか!?』

 

家に帰ってくるなり、妹の柊を探し出す。

 

『柊!柊!柊!』

 

帰ってくる言葉など当たり前だがない。

応答の言葉がないのと同時に恐怖を覚えていく。

白露は「柊を殺す」と言っていた。その言葉に偽りはないのだろう。

嫌な予感と言うよりかは嫌なことを考えてしまう、もう柊は白露に捕まって……。そこで、黒空の脳内は思考停止した。

もう、考えたくない。

 

『どうすれば、いいんだ!!』

 

誰もいないは部屋に大声を出す。

誰もいないからだろうか、声が反響し耳に自分の言葉が残る。

 

これじゃあ、本当に何も出来ない……使えない、兄じゃないか……。

僕にどうしろと?こんな時智也君ならどういう考えをする?

何かを犠牲にするとか言い出すのだろうか?そもそも、なんで僕の頭の中に彼の姿が浮かんできたのだろうか?

 

『迷ってても仕方がない……探しに行こう』

 

家を出て向かった先は……。

 

 

 

 

ピンポーン

家のインタホーンを鳴らし玄関で身構えるように待つ。

それもそのはずだ黒空が来た家というのは白露の家だからだ。

色々行きは気は、浮かんだがまず先に浮かんだのがここだ。ここに来れば多少の情報は得られるだろう。

 

ガチャ

 

ドアの開く音がしガっと身構えてしまう。

 

「あれ?春之さん?」

 

出てきたのは白露の弟、時雨くんだった。

 

『時雨君か……』

「なんですか?その俺じゃ不満みたいな顔」

『あ、いやいや。別に時雨君でも良かったんだよ。だけど今日は白露さんに用があったからね』

「ああ、白露兄さんは、今でてますよ?確か……あ、そう!春之先輩が通ってるがっこうに行くって言っましたよ?会いませんでした?」

『うん、会ってないね。また、学校に戻ってみるよ』

 

時雨に背を向けかまた違う場所へと行こうとすると。

 

「俺も手伝いましょうか?」

『え?良いのかい!?』

 

時雨が一緒に探してくれると言い出した。

本人的には嬉しいのだろうけど……。

 

『ううん、遠慮しておく。君を僕は巻き込みたくないからね』

「何の話か分からないですけど、困ってるなら力になりますよ?」

 

そんなに言われたら手伝ってもうかな……。と昔の黒空なら言っていただろ。だが今は違う。

 

『気持ちだけ受け取っておく。別に今伝えなくてもいい事だからさ』

 

時雨君は優しい。その優し故に僕は兄弟を崩壊したりしたくない。

それに時雨君を巻き込みたくない、彼には純粋に育って欲しいと思っている。狂った兄とは別に。

 

「そうですか、春之さんがそう言うならいいですけど。一応帰ってきたら伝えておきますね」

『ありがとう、君のそういうところ好きだよ』

「え?何言ってんすか?引きますよ」

『ごめん、ごめん。じゃあ、行くね』

 

僕はそういい家を離れた。

さて、次は一応学校に行ってみようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミッゲタァ……クロソ……ラ……シュウ……」

 

 



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39話 理由

結局学校には行ってみたみたが、やはり白露さんはいなかった。

僕は学校の校門を出ようとすると、ある姿が目に入ってくる。

 

白露さんが柊をおぶりどこかに行く姿が目に入った。

 

『!!?』

 

僕はその姿を見た瞬間、白露を尾行した。

ストーカーでは無いよ? これは正しき行動、だってそうだろ?僕の妹が攫われてるんだぜ?……怒り以外のなんの感情があるってんだよ?

 

 

 

「柊…………」

 

神社にたどり着いた白露は柊を太ももに寝かせは黒は座っていた。

狂っていた白露ではなくいつもの白露に戻っていた。

 

「はぁ、……皆には色々迷惑かけたな……」

 

溜息をつき、一言そんなことを言う。

 

『やぁ?白露君?』

 

「春之君……!?」

 

『何、驚いてるんですか?』

 

「別に驚いてるってわけじゃないよ……君なら追ってくると思ったしね……」

 

『追ってくると思った? 面白いことを言うんですね、結局貴方は何がしたいんですか?柊を殺そうとでもしてるですか?』

 

白露は黒空から目を逸らし、口を開く。

 

「こうするしかないんだ……」

 

こうするしか……?何を言っているんだ?柊をさらうことか?それとも殺すことか……?言ってることが……分からない……僕の頭も混乱してきた。

 

『理由を教えてよ、せめてもさ……』

 

怒っているには怒っている。けど……理由をとりあえずだが、聞こう。聞くだけ聞いてあとは知らない。

 

「理由は……今は言えない」

 

『言えない?ふざけてるんですか?』

 

「悪い……本当に今は言えないんだ」

 

僕は、その言葉に感情が高ぶりつい、口が悪くなってしまう。

 

『どうせ、自分のためだろ!?なんも周囲のことなんて考えちゃいない!結局柊をらさらったのも自分のためだ!零さん達を殺したのだって自分のためだろ!!?少しは素直になれよ!』

 

言いすぎてしまったとは思ってもなくもない……。けどいまはそんなことどうでもよかった。ストレスと身勝手な考えで白露君にそんな事を口走ってしまう。そんな事を言われれば、怒るのは当然なのに、白露君は……。

 

「本当にすまない……」

 

謝るだけだった。僕はさらに興奮した。それはそうだ、謝るといった行為はそれを認めた事になるのだから。自分は自分のために動いて、そのためなら彼女も友人も殺すし、さらう、なんなら弟の時雨君だって利用するだろう。そんなこと許せない……。別にヒーローを気取る訳では無いが、自分の何科が許せなかった。何かが白露君を許せなかった。

 

『分かったよ……もう理由は聞かない』

 

「それはよかった……じゃあ、もう帰ってくれな……」

 

『理由は聞かない……聞かないけどあなたを殺す』

 

僕は笑顔で彼にそう言った。

 



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40話 第六感

僕は隠し持っていたナイフを学生服のボケットあら取り出し、白露さんに向けてナイフを振るう。

 

「ふっ……!」

 

僕が振るったナイフは軽やかに避けられる。

 

『あんなこと言ってた癖にナイフは避けるんだね』

 

「そりゃ避け無きゃ……死んじゃうからねッ……」

 

僕のナイフを避けながらそんな事を言う。チッ……。こいつ、チョロチョロうぜーな。イライラしすぎて自分では思わない事を思ってしまう。だが、そんなことは知らない。今はこいつを殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。頭の中はいつの間にか殺すの文字だらけだった。

 

殺す……そんな殺意をむき出しに白露さんにむき出しにしている時だった。

 

「あーあ、もう何だかどーでも良くなってきちゃった、君も死になよ」

 

雰囲気が一変した。

 

『よくそんなことが言えるね……正直驚いてるよ』

「もーなんか反省とかさ、どーでもいいんだよね? どうせ、わかって貰えないしさ、だから君も殺してあげるよこの(能力)で」

 

力……?何を言っるんだろうか……。

その途端だった。

 

「状態変化」

 

と白露さんが言った瞬間僕の持っていたナイフが白露さんの方へと飛んで行った。

どうゆう事だ?

 

「今何が起きてるか、その小さな脳みそで考えているようだね、考えたところで無駄なのにね」

『何をした?』

「いいよ、君には教えてあげるよ。第六感による干渉だよ、人間というのは五感しかないと言われているが、脳のある部分に干渉することにより第六感を開き新たな力に目覚める。能力を起こすのは色々な方法があるけどね……」

『能力……?超能力みたいな事?』

「そう考えてもらっていいよ」

 

これは、困った……。いきなり話が進んでいきなり更新したかと思えばいきなり超能力展開だ。作者は何考えているんだ……。

と言っても困った。これじゃ、太刀打ちなんて出来るわけない。

 

「諦めるなら、逃がしてあげるけど?」

『いきなり立場が、逆転してるね、もうこんな状況に呆れて何も言えないよ』

『同意見だけどね、黒空くんに何を言っても多分今は無駄だろ?』

「そうだね……」

 

だからといって妹をのうのうと殺すしてくださいと言ってこの場を去る訳にも行かない。……そうだ、僕にも力があればいいんだ。簡単な事だ。そうすれば立場はまた、逆転する。まずは力について探るとしよう。

 

『ここから手を引くって訳じゃないけどさ、条件として教えてよ?第六感の覚醒方法?』

「まぁ、別に極秘というわけじゃないからね別にいいよ」

『ありがとう!さすが白露さんだ!』

 

僕は、無理やりいつものテンションに戻し白露さんに覚醒の仕方を聞く。

 

「そうだね、長い話は嫌いだろ?簡単に話すよ」

『それは助かるよ!』

 

 

 

「第六感を、簡単に覚醒させるには君自身が死ねばいい」



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41話 正体

『僕が死ねばいい……?どういう事?ちゃんとした説明を僕は求めるよ!』

「言葉の意味さ、具体的にいえば君は死んでからその後覚醒できるかが大事だ。」

 

死んだ後、いや、冷静になれば今の状況で死ねば覚醒できると都合のいい嘘をいい僕をここで始末することも出来る。そう簡単に信じられないな……。

 

『そんな簡単な信じられるわけないでしょ?』

「まぁ、そうだよね、ここで君が死んでくれれば覚醒出来る無い以前に君を殺すことが出来てしまう。まぁ、覚醒の方法にも色んな方法はあるからね、色々試してみるといいよ」

 

まずいね、このまま話をが終わったら本当に妹を殺してしまう。

どうにかしないとな……。

僕の不安そうな顔を見たのか……白露さんが意外な言葉を吐く。

 

「?何か勘違いさせていしまったようだね。ごめん最初に言うべきだったよ、僕は柊を殺そうしているわけじゃないんだ…」

 

!?殺そうとしてるわけじゃないどういうこと?

頭がこんがらがってきた。

 

「僕は柊を守ろうとしてるんだよ、安心してくれ殺そうなんてしたことなんてない。」

『じゃあ、何から守ってるの?』

 

白露さんは僕の目を1度みて、目を逸らし、

 

「ごめんね、それはまだ言えない……」

 

それを教えてもらいたかったけど、何となく分かった何から守っているのかを、それを確信には変えたくなかったから。

 

『うん、いいよ、じゃあ、柊の事お願いね白露さん』

「うん、(・・)も気をつけて」

 

白露さんはそう言うと最後に僕にこう言った。

 

「本当に辛くなって、本当に誰も頼れなくなったら、深淵(しんえん)さんを尋ねてみるといい」

 

 

 

 

『ってな訳まぁ、部分部分はちょっと弾いたけどね』

「なんか色々凄いですね……」

『まぁね』

 

正直言うと今、何も思えない。

能力?兄さんが色々何かを隠している……。

兄さんは何から柊さんを守っていたんだ……?

そんな事を察したのか僕の疑問に黒空先輩は答えてくれる。

 

『まず、第六感……能力については、時雨君にもあるよ!あると言っても誰しも発生できるんだけどね!』

 

黒空先輩は笑いながら説明する。

確かに能力は覚醒しようとすれば誰でも覚醒できる。

その点においては俺でも、西山さんでもできる。

 

『白露さんに出会ったの時はそれ以降会ってなくてね!会ったのは最近だね!』

「ああ、あの時ですか……」

『そうそう』

 

その後沈黙が数秒続き、黒空先輩が何かの決心が着いたのか話し出す。

 

『何から逃げていたのか……気になる?』

「そりゃ、まぁ」

 

気にならないと言えば嘘になる……。正直気になる。

まず、その話が今回の話に繋がるのだから知っておきたい。

これは、単なる私情だけど、もしかしたら彼方や碧斗にも被害が出るかもしれない。俺は、それがどうも嫌だ。

黒空先輩は黒い笑みを浮かべ一言。

 

 

『白露さんは僕から妹を守っていたんだよ』

「え……」

 

 



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42話 予兆

「兄さんが柊さんから護っていたものが黒空先輩……?」

 

理解が追いつかない。

どういうことだ……?黒空先輩は実の兄なわけだし。

そもそも、柊さんに黒空先輩が何かをするわけが絶対にないと思う。

 

『まぁ、そういう顔するよね』

『あ、いや……』

『当然と言えば当然だからね』

 

いや、だからといって理解できない根本的な理由はなんだ?

 

『一つ一つ説明するから、ゆっくり聞きなよ』

「は、はい」

 

沈黙した部屋の中黒空先輩は飲み物を一口飲み話し出す。

 

『僕は第六感が既に覚醒していたのさ』

「え?」

 

覚醒していた?どういうことだ?1回死んだということか?それとも違う方法で第六感を、覚醒させた……。いや、違う第六感の覚醒したからと言って何故?そういう展開になった!

 

『僕の覚醒した能力は物語作成(ノンフィクション)この力は僕の思い通りになる力なんだよ』

 

え?ノンフィクション?思い通りになる力?全てに合点が言った。

 

『だからと言って全てを思い通りにできるわけじゃないけどね、ある条件を放つと思い通りにできるんだ、思い通りと言っても上手くいかない時の方が多いんだけどね』

 

なるほど、という事は未完成の能力ということか……。

だけど、だからといって強力な能力に違いはない。

 

「今ってその力は使えるんですか?」

『何?疑ってるの?』

「疑ってないと言えば嘘になる……だけど半分は一応これでもあんた(黒空先輩)を、信じてるんですよ」

『……ふッ……はははは……君が僕を信じてるか!いいね!そう言うの!昔はあんな扱いだったのに!』

「うるさい!別にいいでしょ……」

 

昔は昔のことだし正直嫌な思いにあったのは本当だ。

信じると言うより信じたいの方が強い。

 

「で?今使えるんですか?力」

『んー、使えないというのが正しいかな……僕の物語作成(ノンフィクション)は最低人数が5人居ないと発動は出来ないからね』

 

うわ、そんな人数制限まであるのかよ。

 

「まぁ、いいですけど」

『おいおい、いいのかよ〜』

 

まぁ、昔の話は極端的ではあったが分かった。問題はこれからだ。

 

「それで?柊さんは生きてるんですか……?」

『世間一般的には殺されたよ』

「え?」

『だれも本当に殺されたとは言ってないよ?』

 

ったくなんだよこの人は本当に人を嫌いにさせる力があるな。

 

『柊は今も白露さん……白露達の研究施設に眠ってるかもね』

「研究施設!?そんなのがあるの!?」

『君も知っているだろ?山奥に小屋があることを』

 

ああ、確かそこで俺は……。

 

「だけどあそこは家事で燃えて?」

『甘いよ?そんなの地下室があるに決まってんじゃん』

 

決まってはいないと思うけど、地下室なんてあったのか……。

知らなかったな……。今でも兄さんは柊さんを使ってなにかしている。それは、なんかよく分からない感情だった。

 

「それで、そこに突入するんですね」

『君は、やっぱり可愛いな、それが出来たら今もうやってんだよ』

 

後半凄い暗い口調で発言され、恐怖を覚える。

そうだよな……黒空先輩も実の妹を何年間も監禁され普通でいられるはずかないんだ。

 

「じゃあ。どうやって」

『僕はね、君たちが入学し、この年を待っていたんだよ』

「え?それって」

 

嫌な予感しかしない。俺だけならともかく、彼方や碧斗まで巻き込まれるようなそんな予感が……。

 

『さぁ、戦争の始まりだよ』



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呪殺奇人変人 編
43話 影


『さぁ、戦争の始まりだよ』

「具体的には……」

『んー、僕と時雨君と碧斗君、あと彼方ちゃんとあと一人は適当に決めて、悪いけどその5人で奪還って形になるね』

 

やっぱり悪い予感は当たっていた……。碧斗、彼方、もう1人、このもう1人揃うことにより、黒空先輩の力が発揮出来る。正直頼みはこの人しかいないからな……。だけど、巻き込みたくはなかったな……。

 

『ついでに君達には第六感の干渉にも至ってもらからね!』

「と言うことは……」

『うん!もしかしたら君達誰かは死ぬかもしれないね!』

 

この先輩、嫌いだったけど本気で心底嫌いになりそうだ。

もしかしたら誰かが死ぬかもしれないなんて、そんなことあっていいはずがない……。

 

「それは、絶対条件ですか?」

『あー?覚醒のこと? そうだねー、僕だけじゃ不安でしょ?そこまで僕を頼りにしないでよね!こう見えて僕は使い物にならないんだからね!』

 

頼りないな……。昔からそうか……。

 

『命の保証はしないけどさ、僕は出来る限り君達を守るつもりではあるよ……それが最低条件』

「先輩に頼りきりって訳にも行かないし、いいですよ俺は死んでも……と言うと語弊あるけど、第六感への干渉俺は努力してみますよ」

『そう、来なくちゃね!時雨君』

「やめ、離せ!」

 

 

 

「まぁ、ってなわけなんだが……」

「へ……時雨まじで言ってんのか?」

「……」

 

俺は黒空先輩ととりあえず彼方と碧斗の元へと行き、ある程度の事情、第六感の干渉について色々話した。

 

「未だに能力だとかお前の兄さん、白露さんが二重人格だとか色々信じられないけど……お前がそんなこと言うやつじゃない事は知ってるし……本当なんだよな……」

 

僕は無言で頷く、それと同時に後ろで黒空先輩がうんうんと頷く。

 

「言っておくがこれは俺たちの問題だからな2人は無理に参加しなくても大丈夫だ、」

 

俺は2人の顔は見れず下を向いて2人に逃げ道を用意した。逃げ道と言い方は悪いが、正直2人には来て欲しいくないからな。

 

「ううん、私は関係なくない、柊さんはお姉ちゃんだし、お兄ちゃんの困ってることは私も力を貸したい」

 

『彼方……』

 

「あ、ああ!そうだよな!お、俺だって無関係じゃないぜ!親友が困ってるんだ!助けてやらないわけがない!」

 

「2人とも……」

 

自然と涙がこぼれ落ちそうになった。私情なのかもしれないがここまで思ってくれるなんて嬉しい。

 

『2人ともありがと! 正直感動で言葉も出ないよ!得に碧斗くんに関してはあんな酷いことをしたにも関わらず』

「昔のこと掘り出さなくていいですよ、」

 

2人とも本当に変わってくれて良かった。

 

「となると、人数としてはあと一人か……」

 

色んな人が思い当たるが、正直信用できる人がいいな……。

近くに居ないだろうか……。

 

「君たちが困っているなら助けてあげるよ、僕は君たちの上にたつものだからね……」

 

『はぁーあ!影鷹生徒会長』



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44話 秘密の力

『影鷹生徒会長』

「やぁ?黒空くん」

 

そこに立っていたのは影鷹生徒会長だった。

今、この現状で1番信用できるかどうか分からない人だ。

さっき助けると言っていたがこの人にメリットはあるのか?

 

「生徒会長……」

「やぁ、時雨君元気だったかな?君と話すのはあれ以来だね」

「そうですね」

 

生徒会長には黒空先輩の事で色々助けと貰った。

助けて貰ったが、この人は黒空先輩とは違う何か歪な物を飼ってる気がする。

 

『それでー?影鷹生徒会長僕達を助けてくれるって?どういう意味?』

「言葉のままの意味だよ、君たちはは僕の可愛い後輩たちだからね、困っているなら生徒会長として助けるのが当然だろう?それに話を聞く限り面白うだ」

 

話を聞かれていたのか……。実際話を聞かれていたらもう、隠すも事もないのか……?

 

『それは、僕たちにとってもとても嬉しいけどさー? 君はいいの?死ぬかもしれないんだよ?』

「別にいいよ?死は怖くない」

『流石生徒会長って所かな……とりあえずじゃあ、メンバーはこれで行こうか、時雨君たちも意見はないかな、』

「は、はい……」

 

黒空先輩も多分嫌なのだろうけど仕方がない……。妹を助けるためだもんな……。俺も白露兄さんの変な野望を止めたい。

 

『それじゃあ、君たちには第六感の干渉に至ってもらうよ』

「うわー、いきなりだなー、心の準備とかできねーよ」

 

碧斗の意見には賛成だ。正直俺も心の準備なんて出来ていない。

 

「あ、あの私は……」

 

そこで彼方が口を開く、さっきまでもじもじしていたが今から発するのがそれが原因だろうか。

 

「私、もしかしたら力に覚醒してるかもしれない……」

「え?」

『うん、そうだね彼方は力に覚醒しているよ』

 

え?彼方がもう力に……目覚めてる。

何が原因?何の能力?そもそもなんで?

色んな疑問が俺の頭の中で飛び交う。

 

「私は多分心を読むことが出来てそれを誰かに伝えられる力、意思共有(テレパシー)だと思う」

 

あ、そういえば彼方、入学当時俺の心を読んでたっけ?

あれ、心理マジックとかじゃなかったんだな……。

 

「へー、すげーじゃん!」

「さすが、優等生だね、君は家の学校でも自慢の生徒だよ、ふふ」

「そんないい力じゃないけどね……」

 

確かに相手の心を読むという事もそんないい事ではない。

知りたくない事も知ってしまうのだから。

 

『彼方は多分あの時に覚醒したんだね……』

「多分ね……」

 

黒空先輩は彼方の力について良く知ってるようだ。

 

『それじゃあ、最初は碧斗君から覚醒しようか、ね?』

「え?俺?」



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