咲ちゃんとか京ちゃんがグダグダするだけの話 (枝豆豆腐)
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咲ちゃんとか京ちゃんとかてるてるがグダグダするだけの話

ジャンルは特にラブラブもコメディもほのぼのもしないラブコメ的なサムシング


 

 

 

 2017年 世はまさに大麻雀時代!

 

 

 政治家は麻雀で政治を決し

 

 「ライジングサン!」

 「シベリアンエクスプレス!」

 「点テポドンだ」

 

 

 

 裏では人外達が凌ぎを削り

 

 「御無礼」

 「あンた、背中が煤けてるぜ」

 「リーチだす!」

 

 

 

 そして若者達の中ですら怪物が跋扈する

 

 「麻雀って楽しいよね!一緒に楽しもうよ!」

 「カウントダウン」

 「普通の麻雀させてーな」

 

 

 

 

 

 

 これは、そんな怪物達の溢れる世界観は特に関係ない少年少女達のぐだくだ青春的な何かっぽい物語。

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

「ただいまー。」

 

「おかえり、咲。」

 

「おかえり、ご飯もう出来てるぞ。先に食べるか?」

 

「ちょっと汗かいちゃったし先にお風呂はい……ん?」

 

「じゃあ先に食べてるね。」

 

「いや、何してるのお姉ちゃん。」

 

「なんか近くで仕事があったから咲に会いに来たってさ。今日はお前が遅かったからわざわざ待っててくれてたんだぞ。そもそも今時姉妹揃って携帯も持ってないなんてのは…」

 

「いや、途中までお姉ちゃんと一緒だったんだけど、撮影。ついさっきまで会ってたじゃん。会いに来る必要ないじゃ「咲、ちょっとこっち来て」

 

 

 

 

 

「なんなのお姉ちゃん!どうせ京ちゃん目当てなんでしょ!妹の彼氏に、妹のいない時を狙って会いに来るなんてあり得ないと思うんですけど!」

 

「ただ妹に会いに来ただけの姉をそんな風に邪推するなんて……お姉ちゃんは悲しい。」

 

「ついさっきまで顔突き合わせてたでしょうが!」

 

「……今日見逃してくれたら来週の咲の遠征中に計画されてる京ちゃん襲撃計画について教えてあげよう。」

 

「あっさり主張を翻すのはどうかと思うの。っていうか何それ、和ちゃん?優希ちゃん?それとも部長?まさか衣ちゃんじゃないよね。」

 

「今日見逃すと約束してくれないと何も言わない。」

 

「くっ……」

 

「アレを見逃してしまえば京ちゃんはあんな事やこんな事をされて、胸の無い咲になんて興味が無くなってしまうかも……」

 

「それ(胸)はお姉ちゃんも大して変わらないでしょ。」

 

「……私だって咲よりは……あるし。」

 

「…お互い虚しくなるからこの話はやめよう……それはともかく、しょうがないから今日の事は見逃してあげる。京ちゃんにあんな事やこんな事をしようとしてる人とやらを教えて。」

 

「それは良かった。計画についてだけど、咲が遠征に行ってる間に偶然元清澄部員4人がこの近くに集まったことにして、彼の大学帰りに飲みに誘うらしい。日程は咲のナイター戦に合わせて、連絡の取れないところをなし崩しに。京ちゃんお酒に弱いし、無理矢理飲ませて自分達も酔ったフリをしてそのまま近くの優希ちゃんの家に…」

 

「4人って全員じゃない!っていうか和ちゃん達どころか染谷先輩まで混じってるなんてどういうこと!?」

 

「密かに想いを秘めていたけど咲と結ばれるのを見て人知れず失恋してたとかなんとか。今回は周りの雰囲気に押されて、自分もあの頃の想いを再燃させて参加を決心したらしい。」

 

「優希ちゃんも和ちゃんもわかりやすかったし部長もなんだかんだ周りにバレバレだったけど染谷先輩は全く知らなかったよ!あとなに人の恋人を集団で強姦する話で盛り上がってるの!?再燃させなくていいから!」

 

「まあまあ落ち着いて。とりあえず京ちゃんに少し気をつけるように言えば大丈夫でしょ。」

 

「和ちゃん達が祝福してるように見せかけて隠れて京ちゃんにアタックしまくってたのは知ってたけどもう堪忍袋の尾が切れたよ。全部ゴッ倒す……」

 

「行ってらっしゃい。」

 

 

 

「おーい咲、出かけるのか?飯は……行っちゃったか。照さん、どうしたんですかあいつ?」

 

「ちょっと用事を思い出したって。遅くなると思うからご飯は私たちで食べちゃおう。」

 

「なんだあいつ。すみません照さん、せっかく咲に会いに来てくれたのにあんな風で。」

 

「構わない、元からそのつもりだったから。」

 

「ん?なんて言いました?」

 

「いいや、何も。そういえばちょっと遅くなっちゃったからシャワー借りても良いかな?」

 

「ああ、構いませんよ。気にせず使って下さい。っていうか咲の家ですけどね、ここ。」

 

 

「(計画通り)」

 

 

 

 

 

ーカンッ!ー




咲ちゃん
プロ2年目・魔王属性・今年から一人暮らし
仕事で疲れて帰ってきて家ではぐーたらと京太郎に甘えている

京ちゃん
大学2年生
毎日のように咲の家に通ってはせっせと家事をする通い妻

宮永さんちのお姉さん
プロ4年目・注目の若手雀士
妹は嫁にやらん!と言って絡んでいたらいつの間にか京ちゃんは嫁にやらん!にシフトした挙句、京ちゃんが自分のお嫁さんになれば咲もお嫁にいかないね!と開き直った割と最低な姉


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原村さんとか京ちゃんがグダグダするだけの話

ぐだぐだ短編そのに

賢い読者諸君は既にお気付きだろうが
この小説に麻雀要素は特にない


 

 

 

 2017年 世はまさに大麻雀時代!

 

 

 政治家は麻雀で政治を決し

 

 「剛盲牌!」

 「人民民主主義リーチ!」

 「点尖閣!?」

 

 

 

 裏では人外達が凌ぎを削り

 

 「倍プッシュだ……!」

 「はい凍死」

 「悪いがそいつぁ鉄鳴きだ」

 

 

 

 そして若者達の中ですら怪物が跋扈する

 

 「そんなオカルトあり得ません」

 「ぼっちじゃないよ〜」

 「普通の麻雀させてーな」

 

 

 

 

 

 

 これは、そんな怪物達の溢れる世界観は特に関係ない少年少女達のぐだくだ青春的な何かっぽい物語。

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

「もう来てたのか。悪い、待たせたか?」

 

「いえ、今来たところです。気にしないで下さい。」

 

「教えて貰う側だってのに申し訳ない。」

 

「気にしなくて良いって言ってるじゃないですか。そんなことよりほら、早く行きましょう。」

 

 

 

 

 

「あー、なるほど。ここはそういう意味だったのか。」

 

「全く、レポートなんて本当は自分の力でやるものなんですからね。」

 

「悪い悪い、けどこれ落としたらマジで単位がヤバいんだって。」

 

「咲さんのところに入り浸ったり屋敷のお手伝いのバイトを毎日の様に入れてるからそうなるんですよ。学生の本分は勉学です。単位が心配になるくらい忙しいならもう少し頻度を減らしたらどうですか。」

 

「いやー、咲みたいな抜けてる奴が1人暮らしなんてやっぱり心配だし……バイトの方も純さん達が忙しそうにしてるからな。お金もいるしどっちも減らせないかなーと…。」

 

「須賀くんがそうやって甘やかすから咲さんがいつまで経っても自立できないんですよ、全く。」

 

「ははは…」

 

「笑って誤魔化そうとしてもダメです。今日こそは須賀くんにしっかりと考えて貰いますよ。」

 

「ちょっと和、近い、近いって。」

 

「そんなこと言っても誤魔化されませんからね。」

 

「本当に近いから、当たる、いや当たってる!?」

 

 

「おっ、京太郎に……確か清澄の原村さんじゃないか。どうしたんだい。」

 

「ああ一さん、ちょうど良かった、助けて下さい。」

 

「須賀くんがバイトに行っているお屋敷のメイドさんでしたか、今大切な話をしてるので後にして貰えませんか。」

 

「いやー……真昼間からファミレスで、彼女のいる青少年が誘惑されてるとなると見過ごせないかなー。」

 

「誘惑?何の話かわかりませんね。そんなオカルトあり得ません。」

 

「(そんなに露骨に当てておいてわかってない訳ないよね?ほら、さっさと離れて。彼女さんに言いつけちゃうよ?)」

 

「(くっ……もう少しだったのによくも邪魔してくれましたね)」

 

「(どうせそれくらいじゃ京太郎のガードは崩せないって。ともきーがよくやってるけど、毎回失敗してるし)」

 

「けど、どうしたんですか一さん。今日はお屋敷の方にいると思ってたんですけど。」

 

「ちょっと買い出しにね。店の中に京太郎が見えたから声かけただけだよ。」

 

「ああそうだったんですか(しかし相変わらずスゴい私服だな。和もだけど)」

 

「それで何してたんだい?彼女とは別の女の子と2人っきりでデートなんて感心しないなぁ……」

 

「いやっ!?デートとかそんなんじゃないですって!ちょっとレポート手伝って貰ってただけです!浮気とかじゃないですから本当勘弁して下さいよ!和もそんな誤解広められたら迷惑でしょう!」

 

「いえ、特に迷惑ではありませんが。寧ろドンドン広めて下さい。」

 

「何言っちゃってんの!?」

 

「ほらアレですよアレ、なんかこう……あっそうだ。大学に入ってから特に男性からのアプローチが多くて迷惑してるんです。彼氏がいると広まれば流石に収まるでしょう。」

 

「お前みたいな有名人とそんな噂が広まったら俺が恨まれそうだな。いや、それ以前に咲に聞かれたら弁明の時間も与えられずにゴッ倒さそうだ。」

 

「ゴッ倒す……須賀くん…浮気……うっ…頭が……」

 

「ははは、まあまあその話はそれくらいにして、そろそろ僕は失礼するね。」

 

「あ、はい。お疲れ様です。」

 

「ええ、それでは。」

 

「それじゃバイバーイ。」

 

 

 

「レポートの方もひと段落ついたし、俺たちもそろそろ出ようか。」

 

「そうしましょう。(結局なんの進展もなかった……タイミングの悪い人ですね)」

 

 

 

 

 

 

 

「もしもし、うん大丈夫だったから。はいはいわかってるって、抜け駆けなんてしてないよ。引き続き監視を続けるね。」

 

 

 

ーカンッ!ー




原村さん
大学2年生・京ちゃんとは別の大学・あぶないしふく
特に劇的なイベントも何もなく、高校三年間で唯一親しくしていた異性としてなんとなく京ちゃんに好意を持っていたが、咲ちゃんと京ちゃんが付き合うと聞いた時、失恋的な微妙に表現しにくい衝撃を受けた結果、変な方向に振り切れてNTR趣味に目覚めちゃった系ガール
いっつも胸とか見て気がありそうな雰囲気を出してた京ちゃんが悪い可能性も微粒子レベルで存在する
振ったことはあっても振られたことはなかったからね、手に入らない物の方が欲しくなるよね。しょうがないね
ちなみに淫乱レズピンクではない


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タコスとか京ちゃんがグダグダするだけの話

ふと咲で貞操逆転とか面白そうだなと思いついたけど
案の定妄想するだけで書く気力は湧かない


 

 

 

 2017年 世はまさに大麻雀時代!

 

 

 政治家は麻雀で政治を決し

 

 「スーパーアーリア人だと!?」

 「雀力の低い者は避難しろ!」

 「あれが…神盲牌…」

 

 

 

 裏では人外達が凌ぎを削り

 

 「俺の暗刻はそこにある……」

 「波に乗るぜ!」

 「バクチは地獄だ、楽しい事など何もない」

 

 

 

 そして若者達の中ですら怪物が跋扈する

 

 「この試合に、東二局はこない」

 「みっつずつ…みっつずつ…」

 「普通の麻雀させてーな」

 

 

 

 

 

 

 これは、そんな怪物達の溢れる世界観は特に関係ない少年少女達のぐだくだ青春的な何かっぽい物語。

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

「おっ、京太郎!今から帰りか?」

 

 

「おう優希、そうだぜ、今講義終わったとこ。」

 

 

「それならちょっと買い物付き合え!ちょうど荷物持ちが欲しかったところだじぇ。夕飯くらい作ってやるからさ。」

 

「あー…、これから咲んち行くつもりなんだけど。」

 

「…あっ……ッなんだ、付き合いの悪い犬だな!」

 

「そう言うなよ。あいつ最近試合で疲れてるみたいだから、ほっとくと飯食ってるかも怪しいんだ。」

 

「だいたい、和ちゃんにも咲ちゃんを甘やかし過ぎって言われてるんだろ?少しは自重したらどうだじぇ。」

 

「それはそうなんだけど、やっぱりあいつが1人暮らししてるなんて心配だろ?だって咲だぞ?実際俺が行く度に家事が何も片付いてないし。」

 

「それを言われるとちょっと苦しいかも……。けどそうやって京太郎がやってやるから、いつまで経っても咲ちゃんが自分で出来ないんだぞ。」

 

「それはそうかもしれないけど、あいつも今が大事な時期だろ?もう少しだけ見逃してくれ。」

 

「咲ちゃんだけじゃなくて、京太郎もしょうがない奴だな。お似合いカップルだじぇ、全く。」

 

「まあそう言うなよ。そういや買い物だったっけ、どうせ俺も食材とか買ってから行くつもりだったし、一緒に行くか?ついでにお前も咲んとこで食って行けばいいだろ。2人分作るのも3人分作るもの大して変わらないしさ。」

 

「口止めにしては随分とお手軽だな。けどそこまで言うならご馳走になってやるじぇ。ふふっ、ほら、それなら早く行くぞ!タコスも忘れるなよ!」

 

「なにがご馳走させてやろうだ、なにが。あっ、こら、引っ張るなよ。ゆっくり歩け。」

 

 

 

 

「おや、奇遇じゃのう、2人してどうしたんじゃ。」

 

「あっ、お久しぶりです、染谷先輩。」

 

「久しぶりって程でもない気がするけどな〜。私たちは夕飯の買い物だじょ。」

 

「わしは見ての通り店の買い出しじゃが、ちょうど良いから一緒に回るか。」

 

「ははは、荷物持ちならお任せあれ。」

 

「そんなことさせんわ。わしをなんじゃと思っとるんじゃ。」

 

「冗談ですよ冗談。そういえばこの後優希と咲の家に行くから一緒にどうかと思ったんですが、お店の買い出しなら無理そうですね。」

 

「それならしょうがないじぇ。」

 

「なんじゃと、2人で咲の家に?」

 

「ええ、今日は多分咲も早いと思うんで、久しぶりに一緒にご飯でもと思って。」

 

「だから早く買い物を済ませて向こうで咲ちゃんを待つとするじぇ。」

 

「ほぅ……2人っきりで咲の家で…な……」

 

「な、なんのことだか……咲ちゃんが帰ってくるまでにご飯を作らないといけないから早く行こうってだけだじぇ。」

 

「そういうことならわしも行くとしよう。買い物を済ませたらちょっと店に荷物置きに行くから、先に向かっておいてくれ。」

 

「いやいや、roof topまでそんなに遠くありませんし、一緒に行きましょうよ。いいよな、優希?」

 

「うぐぅ……か、構わないじぇ…。」

 

「悪いのぅ。それじゃ早く片付けるとしようか。(残念じゃったのう優希、2人っきりになるチャンスじゃったろうが、ついでにわしも便乗させて貰うぞ)」

 

「(せっかく2人っきりだったのに……京太郎の手料理も食べて、咲ちゃんが帰ってくるまでに色々作戦も考えてたのに……)」

 

「ん、どうしたんですか?早く行きましょう?」

 

 

 

ーーー

 

 

 

「京ちゃ〜ん、ただいま〜。もう疲れちゃったよ〜。」

 

 

 

「おう咲、おかえり。」

 

「おかえりだじぇ!」

 

「おう、お疲れ様じゃのう。」

 

 

 

「……ん?」

 

 

 

 

ーカンッ!ー




タコス
京ちゃんと同じ大学の2年生
友達としての距離感を維持しつつ、京ちゃんと咲が少しでも不仲になれば掻っ攫う気満々の狡猾系女子
しかし京ちゃんからは全く異性として見られていない
口調が面倒なので今後登場するか定かではない

ワカメ
キングクリムゾンを使いこなす系ワカメ
口調が面倒なので(ry


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咲ちゃんとか京ちゃんがグダグダできない話

GW終わったけどなんとなくグダグダ続くかもしれない


ーーー

 

 

 

「うぅ〜……おはよう京ちゃん。」

 

「おはよう、朝ご飯もうすぐ出来るから、先にシャワーでも浴びて来いよ。」

 

「うん、ありがと。」

 

 

 

 

 

「これ美味しいね京ちゃん。」

 

「ただの卵焼きだろ。」

 

「いやいや美味しいって。私が作ってもこんな味にならないよ。」

 

「そんな事より、今日は朝の内に本買いに行くとか言ってたのお前だろ。食べたらさっさと準備しろよ。」

 

「いやー…今日はいいかな……ほら、最近忙しかったから今日は家でゆっくりしたいなって。」

 

「お前なぁ、最近そうやってダラダラしすぎだぞ。こないだも急に出かける予定中止にしただろ。」

 

「仕事が忙しいからしょうがないんだよ。京ちゃんも今日は一緒にノンビリ過ごそう。」

 

「最近和達にも色々言われてるんだ。家事も殆ど俺がやってるどころか家からも出ないぐーたら人間になってるなんて知れたら何言われるかわからん。商店街の本屋までだろ?ほら、準備しろ。」

 

「嫌だーーー。いーやーだー。今日はもう家から出ないの。」

 

「あーもう、それなら今日は家事も全部自分でするんだな。」

 

「えー、京ちゃんやってよー。疲れを癒したいんだよ。」

 

「それならもう俺も知らん。今日という今日は怒った。帰る。」

 

「ふーんだ、いーですよー。京ちゃんのイジワルー。」

 

 

 

ーーー

 

1日目

 

「おはよー京ちゃん……あれ、京ちゃん?」

「昨日のアレってまさか本気だったの…?」

「まあどうせ直ぐに忘れていつも通りだよね。……ああ!朝ごはん作ってたら間に合わない!というか既にヤバい!遅刻するー!!」

 

 

「ただいまー。あれ、京ちゃん来てないんだ。怒ってるのかな?一応LINEで謝っておこう。」

「外食と面倒だし、コンビニにお弁当買いに行こうかな。」

「うーん、家で1人で寝るの久しぶりかも。最近ずっと京ちゃん来てたからなー。」

 

 

2日目

 

「今日も京ちゃん来てない……LINEも既読スルーされてるし、これメチャクチャ怒ってるよ。」

「そういえば洗濯してないや、最近京ちゃんがいっつもやってくれてたから忘れてた。今からやっても間に合わないかな。うー……もう。」

 

 

「ただいまー、……やっぱりいないよね。」

「けど京ちゃんの事だからそろそろ来る頃だよ。いっつも喧嘩しても3日ももたずに京ちゃんの方が折れるんだから。」

「あ、皿洗い一昨日からしてない。溜まってるなー。」

「今日は疲れた……京ちゃん電話も出てくれないし、もう寝よう。」

 

 

3日目

 

「おはよー。いないよね、京ちゃん……」

「朝ごはんはいっか。」

「仕事行きたくないなー、そんな気分じゃないのに。」

「はぁ……そんなこと言ってもしょうがないか。」

 

 

「最近なんか元気ないじゃないか。成績も落ちてるし、どうかしたのか?相談なら乗るし?」

「いえ、大した事じゃないんで大丈夫ですよ。……はぁ……」

「重症だなこりゃ。」

「(京ちゃんのバカ!私だってもう知らないんだから!)」

 

 

「やっぱり返信も来てない……」

「もう3日も会ってないよ。京ちゃんは平気なの?まさか他の女のところに行ってたりなんかしないよね。」

「いつもなら今頃2人で……京ちゃん……」

 

 

4日目

 

「…フラれちゃったのかな私……」

「もう何もしなくていいから……これからずっと私が養うから……帰ってきてよぉ……」

「とにかく謝りに行かなくちゃ……会いたいよ、京ちゃん。」

 

 

ピンポーン

「はーい」

 

「おう、やっと来たか咲、とりあえず入れ……ってうわ!?」

 

「京ちゃーーーん!!」

「京ちゃんごめんね、私が悪かったから、ちゃんと謝るから、許して、今度から全部私がやるから、帰って来て。もうバイトもしなくていいから、私が稼ぐから、ずっと家にいて。学校も辞めよう、ねえ、京ちゃん」

 

「落ち着け咲、な、ほら、怒ってないから。とりあえず離れろ。」

 

「そうよ咲、須賀君も困ってるわ、一回離れてあげなさい。」

 

「そうですよ、咲さん。」

 

「え……部長…和ちゃん?…なんで京ちゃんの家にいるの…?浮気?ねぇ、京ちゃん?」

 

「違うわよ。それも説明するから、いつまでも玄関先にいないで上がってきなさい。っていうかもう部長じゃないって何年言わせる気?」

 

「だってさ、行くぞ咲。」

 

「だから何なの!もう、……ねぇ京ちゃん、手…」

 

「ん?ああ、ほら。」

 

「えへへ。」

 

 

 

 

 

「つまり、私の最近のだらしない生活に目が余ったので自立させる為に京ちゃんを引き離したと。」

 

「そんなところね。須賀君が通ってたんじゃいつまで経ってもそのままだったでしょ、あなた。」

 

「須賀君にも生活があるんですよ。特に最近はレポートも間に合ってない始末です。優希によるとサークルにも殆ど顔を出していないそうですし、友人として今の状態を放置できません。私達は何度も注意してきたでしょう。そもそも学生が毎日交際相手の家に通って朝帰りを繰り返すような…」

 

「ほらほら、和ストップストップ。まぁ、そんな訳でちょっと厳しくするように言われてな。あの日帰ってから部長に相談したんだけど、何日か距離を取ってみろって。」

 

「だけど須賀君ったら我慢出来ずに直ぐにでも咲のところに行きそうだったから、私達が近くで止めてたのよ。」

 

「まさか1日ももたずに会いに行こうとするとは予想外でした。須賀君以上に咲さんの為ですから、須賀君も我慢してもらないと困りますからね。」

 

「悪かったって、感謝してるよ。」

 

「うぅ……まぁ確かに最近の私はちょっと京ちゃんに迷惑をかけ過ぎていたと思います。私生活もダラしないことこの上なかったですし。」

 

「わかってもらえたなら良かったわ。須賀君なんて咲の親御さんに相談しに行こうとしてたんだから。流石にその歳になって親にそんな話をされるのは恥ずかしいでしょう。ましてや彼氏が毎日泊まってるなんて何言われるかわからないわよ。」

 

「ちょっ…京ちゃん!?」

 

「まぁほら、未遂だから気にすんなよ。」

 

「とりあえずそんな訳で、電話なんてさせたら須賀君が甘い顔するのは分かりきってましたからね。連絡するのも私達が止めていたんです。須賀君も本意ではなかったのですから、許してあげて下さい。」

 

「愛想つかされたのかと思ったよぉ……よかったぁ…」

 

「ごめんな咲。」

 

「こっちこそごめんね、京ちゃん。」

 

 

 

「さて、これにて一件落着ね!」

 

「ありがとうございました部長、それと和ちゃんも。」

 

「気にしないで下さい。友達なんですから、これくらい当然ですよ。」

 

「うん、けど部長。」

 

「何かしら?」

 

「ぶっちゃけ上手くいかなかったらそのまま寝取ろうとしてましたよね?」

 

「何を言ってるのかしら。」

 

「このまま私達が破局したら傷心につけ込んで京ちゃんをゲットする気満々でしたよね?」

 

「なんのことやら。」

 

「昔言ってましたね、男も女も落ち込んでいる時が一番狙い目だって。」

 

「そんなことがあろうはずがございません!」

 

「わざわざ家まで上がり込んでずっと一緒に居たんですもんね、楽しかったですか?」

 

「まぁ須賀君ったら未だにウブな反応するものだからついつい……ハッ!?」

 

「……部長?少しお話しましょう?」

 

 

 

ーカンッ!ー

 

 

 

 

 

 

おまけ

待ってる間の京ちゃん

 

1日目

 

「なんか新鮮だなぁ。久しぶりにサークルでも行くか。」

 

「あ、咲から連絡来てる。……ダメダメ、部長に言われた通り我慢しないと。」

 

 

2日目

 

「咲大丈夫かなぁ、昼ごはんとかどうしてるんだ、ちゃんと洗濯してるかな。あ、部長もこのままお昼食べて行って下さいよ、俺たちの事で迷惑かけてるんですから。」

 

「また連絡来てる……少しくらいなら……ハイ、すみません。」

 

 

3日目

 

「もう3日も咲に会ってないのか。……いや大丈夫ですって。行ったらしませんから。」

 

「怒ってるよなぁ、咲の奴。ずっと電話も無視されてるんだもんな。このままあいつが来なかったら……え?もう部長、変な冗談言わないで下さいよ。」

 

 

 

「あー……あいつが隣で寝てた時は……」




部長
京ちゃんとは別の大学の3年生
京ちゃんの事は可愛い後輩くらいにしか思ってなかったが、卒業後周りの男が微妙に感じていた頃に京ちゃんと久しぶりに再会してレベルの高さに気づく
というか京ちゃんが基準になってたのが原因だった
その後、割と軽い感じでアタックを続けていたが悪戯と思われて相手にされず、だんだんと白熱
咲と付き合い始めたと知って悪待ち性質により拍車がかかり、現在は奪い取る気満々
それが絡まなければ良い先輩であり、咲との仲は良好


京ちゃん
危うく強制的にヒモにされるところであった


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京ちゃんとかすこやんがグダグダするだけの話

そういやこれって一応短編集って事で書いてるから、時系列とか無視してもいいよね。なんなら関係ない世界線の話書いてもいいんだよねって気付いた。私は自由なんだ!

というわけで今回は適当にどっか随分前の時系列の話。もしかしたら別世界の話になるかもしれない。設定が適当?最初からそう言ってるだろ!いい加減にしろ!


ーーー

 

 

「うぅ…飲みすぎた。こーこちゃんは先に帰っちゃうし……。」

 

「オエッ……あーこれヤバいやつだ。」

 

「うぷっ」

 

 

 

 

『見せられないよ!!』

 

 

 

 

「うわっ大丈夫ですか!?」

 

「もう、むりぃ……」

 

「ああ、ほら出すならこっちに。ちょっと動きますよ、肩貸しますから。」

 

「はい、出る分は全部出しちゃって下さい。」

 

「ちょっとは落ち着きました?とりあえず公園の方に移動しましょうか。」

 

「うん…」

 

 

 

「水買って来ますから少し待ってて下さいね。」

 

「わかった…」

 

 

 

「買って来ましたよー。……あー寝ちゃったか。」

 

「どうしようか。うーん、気持ち良さそうに寝てるし、救急車は大袈裟かな。タクシー呼ぼうにもこの人の住所もわかんないし、流石に俺の家に連れ込むわけにも……かと言ってこのままこんな所に女性を一人で放置するのもなぁ……」

 

 

 

「まぁ明日は休みだし…いいか。」

 

 

ーーー

 

 

「うーん、朝?…頭痛いよぉ…」

 

「ん……うわっ!?ここどこ!?っていうかベンチ!?あっ、身体の節々が痛い、うぅ。」

 

「ああ、起きましたか。」

 

「あら、君は?」

 

「やっぱり覚えてませんか。ただの通りすがりですけど、昨日の夜に泥酔した貴女を見かけたんで、暫く看病してたんですよ。」

 

「そう言われると薄っすらとそんな記憶があるような…あ、もしかしてこの上にかけてある上着は君の?」

 

「ですね。」

 

「そこに干してあるのはもしかして……」

 

「はは、ちょっと汚してたみたいなんでここの水場借りて。ああこういうのは経験あるんで、傷んだり縮んだりはしてない筈です。もう乾いてますよ、着ても大丈夫です。」

 

「いや、その心配した訳じゃないんだけど。」

 

「成る程、信用して貰えるかわかりませんが、誓って変な事はしてませんよ。」

 

「いや、その心配してる訳でも……」

 

 

 

 

 

 

「何から何までごめんね。まさか一晩中看病しててくれたなんて。」

 

「ずっと看病なんてしてませんって。ぐっすり寝てましたから、見てただけですよ。」

 

「本当はキチンとお礼したいんだけど、直ぐに出発しないと間に合わなくて……本当にごめんね。」

 

「全然構いませんよ、俺が勝手にやったことですから。今度から飲み過ぎには気をつけて下さいね。」

 

「勿論だよ。あとね、よかったら連絡先教えて貰ってもいいかな?また遠くない内に仕事でこっちに来ると思うし、ちゃんとお礼したいから。これ、私の連絡先。」

 

「いやいや、いいですって。そんなに気にしないで下さい。」

 

「このままじゃ私の方がスッキリしないよ、だから、ね?」

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

「久し振りだね、待たせちゃったかな?」

 

「いえ、そんなことより驚きましたよ。小鍛冶さんって有名人だったんですね。俺プロの試合とかあんまり見ないから知らなくて……すみません。」

 

「今はそんなに試合とか出てる訳じゃないし、そんなもんだよ普通の人は。」

 

「一応俺麻雀部なんですけどね……ははは…。」

 

「えっ、そうなの!?奇遇だね!」

 

「部の奴らみんな知ってて恥ずかしかったですよ。本当にすごい選手なんですね。」

 

「えへへ、まあ今日はそんな話はいいじゃない、早く行こう。」

 

 

 

 

 

「え、これをですか!?こんな高い物、悪いですよ。」

「いいからいいから、他にも好きなの選んでいいよ。」

 

 

 

「あ、やった!スペア!」

「なかなかやりますねぇ、けど俺も負けませんよ!なんたってハンドボールやってましたからね!」

「それって関係……微妙にあるかもしれない…あ、ストライク。」

 

 

 

「おお、美味しい!こんな店あったんですね、地元なのに全然知りませんでしたよ。」

「こっちで仕事ある時にたまに来るお店でね。プロの人にも結構評判良いんだー。」

 

 

 

 

 

「ご馳走様でした。…あ、もうこんな時間ですね。」

 

「本当だ、今日は時間経つの早いなあ。」

 

「今日はありがとうございました、小鍛冶さん。」

 

「お礼だから……えっと…その、ねえ、須賀くん…?」

 

「はい?なんですか。」

 

「今日ね、ここの上にお部屋借りてるんだ……もう遅いし、あの…須賀くんもその……ね?」

 

「え……あの…それって……」

 

「……」

 

「……」

 

 

 

ーーー

 

 

 

「で、その子は彼女がいて見事にフラれたと。」

 

「うぅ……こーこちゃーん!!」

 

「私が色々手伝ってあげたのに、最初から全部無意味だったと。」

 

「だってぇ…電話とかLINEしてる時はそんな雰囲気全然なかったんだもん……」

 

「すこやんが気付かなかっただけじゃない?そこで断ったって事は最初から隠して浮気するつもりなかっただろうし、ほら、すこやん彼氏いたことも男友達いたこともないからさ。距離感わからないでしょ?」

 

「グハッ!?」

 

「それでちょっと何度か連絡取ったくらいで勘違いして誘うなんて、アラフォーのクセに思春期の男子レベルの恋愛感だよ。」

 

「アラサーだよ!!さっきからグサグサくるから勘弁してぇ!!」

 

「だってねえ……すこやんがまさかの恋愛相談なんてしてくると思わなかったから頑張って協力してあげたのに、彼女いるかどうかも確認してなかったとかさ、ないわー。」

 

「ぐぬぬ……」

 

「で、どうするの。フラれたんでしょ?諦めはついた?」

 

 

 

「え?諦めないよ。」

「すぐに別れるかもしれないし、あの子の気が変わるかもしれないし。」

「まだ2回しか会ってないのに少し急ぎ過ぎたよね。」

「また会いに行くよ。その時ダメでも、次も、その次も。あの子が振り向いてくれるまで。」

「それまでずっと何年でも待ってる。」

 

 

 

「だからまあ、早くこないだの事は謝って仲直りしないとね。」

 

「え……うん、そうだね……。」ドンビキ

 

「あの後連絡もしてないから、どうしようかなぁ。」

 

「(相談受けてた時からすこやんって重いなと思ってたけど、ここまでとは。須賀くんとやら、ドンマイ。ライオンに噛まれたと思って諦めて。)」

 

「えへへ、須賀くん。」

 

 

 

 

ーカンッ!ー




すこやん
プロ雀士・大魔王
この歳になるまでまともな恋愛をした事も無かったのでクッソ愛が重い上にチョロいけど尽くすタイプの一途な正統派ヒロインである()
京ちゃんと一緒にいるとその見た目のせいもあり、ぱっと見は若いチャラ男とそれに騙されている年上の女にしか見えない不具合が発生する


こーこちゃん
女子アナってなんか色々凄そう
最初は恥ずかしそうに相談に来たすこやんに娘の初恋を応援する母親の様な気持ちで協力していたが、ヤバそうな気配を察知し静観の構えに入った
最近は友人が犯罪を犯さないか真剣に心配している



なんか徐々に文字数が増えてしまって困る
最初は平均1000字程度で気楽に書きたい事だけ好き勝手にやるつもりだったのに


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