シャドウサーヴァントから始まる人理救済 (ドリーム)
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設定じゃオラァンッ!!見たければどうぞ☆

ただの設定ですよアハハハ…本編進めますすみません。


主人公

 

多田野荒木(ただの あらき)

 

年齢18歳。男性。カルデア49番目の一般枠マスター。現在はたったの二人だけしかいない人類最後のマスターの一人。

性格はお調子者。親友の立香には『くず男』という愛称で呼ばれている(後の出会った人には本名よりこちらの名前でよく呼ばれ、本人もあまり気にしていない)

面白いことに目がなく、しかし度が過ぎてる面倒なことは嫌い。本来ならカルデアには来ていなかった(正解:来たくなかった)が、どう言うわけか、マスター適正があることを知られ、カルデアに拉致られる。

高卒で、映像関係の仕事につこうかなと考えてた大事な時期に拉致られたために、時々所長に当たる(八つ当たりで所長は泣く)

『炎上汚染都市〜冬木〜』で、出会ったシャドウランサー、『メドゥーサ』に惚れる。それから彼女と一時契約を交わし、別れの際、彼女の所持品を渡されるくらいには絆レベル(メメタァ)は上がってた。

彼はぐだ男とは小学生の頃からの付き合いで、中学からはぐだ男とともに冬木にいたが、それ以前は別の街に住んでいた。

実は昔はぐだ男の才能に嫉妬していて、そこまで仲良くなかった。

 

武装はダ・ヴィンチちゃん作『対サーヴァント用ナイフ』。そしてメドゥーサから受け取った宝具『ハルペー(所長入り)』。

武術の心得があるわけではないが、なぜか扱える。

 

本人は普通に見ればおちゃらけたムードメーカーのような存在だが、中の性格は負けず嫌い。

社会的に十分素晴らしい才能を持ってはいるが、隣に常に最凶(ぐだ男)がいたため、どうしても周りから彼と比較され、認められなかった。そのせいでぐだ男とは少し距離がある付き合いをしていたが、ある一件で親友と呼べる間柄になった。

だが今でもぐだ男に「負けてらんねー!!」

と、対抗意識を持っているが、勝ったことはない(オチ)

生前のエミヤと出会い、弟子入りしたことで、料理もうまく、戦闘能力も若干高い。しかし魔術については教えてもらえなかった。(そのせいで魔術の存在はカルデアで初めて知った)

そしてかなりガチャ運が悪い。

10連の召喚でも、誰一人として召喚に応じてもらえなかった。

しかし、彼は最初に契約を結びたい相手(メドゥーサ)を決めているので、その人物が来る前に別の人が来ることがなくて本当は少しホッとしている。

 

 

 

 

 

藤村立香(ふじまる りつか)

 

年齢18歳。男性。カルデア48番目の一般枠マスター。荒木同様、二人しかいない人類最後のマスターの一人。

本来の『FGO』の主人公であり、同じ存在だが、全く同じと言うわけではない。平行世界の藤丸立香。

性格は温和で、他人から見ればかなりの好青年。顔は子供っぽく、優しい口調で、なんでもできるその存在感は、誰だろうと仲良くできる才能。荒木からは『ぐだ男』と親しまれ、自身も『くず男』と呼んで親しんでいる。

なぜそう思ったかは不明だが、学生最後の年に、カルデアに行くことを決心し、高校を卒業し、しばらくたった後、 カルデア目指して飛んで行った(飛行機で)

あらゆる場面でその最強所以の才能を見せつけた。学業、運動、人間関係、専門部業…まさに最強。しかしくず男はそれを最強ではなく、『最凶』と示した。

 

実はそんな彼でもくらい時代はあった。今ではまさに完璧超人だが、以前はその有り余る才能を扱いきれず孤独だった。

学校をサボり、不良をぶちのめし、とにかく、日頃感じていたストレスをどこかに叩きつけたかった。

そんなある日、彼は荒木に出会った。

最初は全くソリが合わずに、対立していた。出会えば喧嘩、出会わなければ陰口。動けないなら口喧嘩。立香自身も、ここまで自分が怒れることに気がつき、驚いた。

そうして、小学生最後の日、ある事件が起こった。しかし、そこでぐだ男とくず男として手を組み、この困難を打ち破り、初めての友達として荒木を認めた。

今では時々毒をぶつけ合う仲である。

 

文字通りなんでも(凶悪的に)できるので最凶。料理だろうとなんだろうと荒木以上にできる。さらに生前のエミヤに出会ったことで、さらに最凶が磨き上がった(驚愕)

 

武装はダ・ヴィンチちゃん作『対サーヴァント用拳銃(二丁)』。一撃でワイバーンの頭を消しとばすくらいの威力はある模様。

最初に契約したサーヴァントは、マシュ(シールダー)。

彼は荒木と同じくらいマシュを信頼している。

 

時々、無茶をやらかそうとするくず男を内心ハラハラしながら本人は見守ってるが、その実、内心ハラハラしながら見守ってるのはくず男の方で、無茶やらかす回数が多いのも立香である。

 

意外にも暗殺教室の触手先生レベルに弱点が多い。方向音痴だったり、高所恐怖症だったり、最凶ではあるが、別に弱点がないわけではないらしい(しかし克服も早い)

 

 

 

 



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プロローグ 炎上汚染都市〜冬木〜俺は平凡 あいつは最凶
僕と契約してシャドウサーヴァントになってよッ!


ぐだ「始まったね」
くず「ああ」
ロマン「うわーキチガイオーダーの始まりだー(棒)」


8/2 前半部分を大幅にかえますた☆



———いきなりだが昔話をしよう。

 

当時、俺は日本の冬木市というところで生まれ育った。普通の男の子だったと思う。

髪型が変だとか、ホクロが多いだとか、関節が一個多いだとか、そんなおかしい特徴なんかは持たず、ありがちな顔、ありがちな仕草、どこにでもいる平凡な少年時代だった。

 

———そう、()()

 

 

 

 

俺は普通だった。俺は平凡だった。百人中百人がどこにでもいる少年だったと答えてもらう自信があるくらいにはありがちな少年だった。

 

でも隣にはいつも

 

 

 

「あーらきぃぃぃ!!あーそーぼぉぉぉぉぉ!!!!!!」

「グベッッッ!!?!!?」

 

普通じゃないのがいた。

 

これは俺が齢6歳で知った事実。

 

 

 

 

———他人を遊びに誘う時、ドロップキックをかます奴は決して常人ではない。ということ。

 

 

 

 

「あらき!もう一回ブランコ押してあげようか?」

「いや、もうやめて、吐きそう。ていうか吐く。アボボボボボ…」

 

 

 

彼は藤丸立香。俺の親友であり、

 

 

「あらき!あらきの名前って『荒木』って書くんだね!」

「そうだけど…いきなりどうした?」

「だからドリルの名前みんな書き直しておいたよ!」

「お前かァァァァァァ!!!この表紙いっぱいに俺の名前書いたの!!お陰で表紙がダークマター状態じゃねえかァァァァァァ!!!!」

「あははははー」

「笑ってんじゃねえ!!」

 

 

元気すぎる少年(ついでにイケメン)であり、

 

 

 

「僕“ぐだ男”って最近呼ばれてるんだ!」

「へぇあだ名か。たしかにお前ぐだぐだしてるよな。雰囲気が」

「そっかー。じゃあ荒木は“くず男”だね!」

「ちょっと待って、どうしてそうなった」

「だってぶっちゃけ荒木ってクズじゃん」

「心に刺さるゥゥゥゥゥ!!!」

「よろしく“くず男”!!」

「やめろ、まじでやめろ」

 

 

俺とは正反対の生き方をしている非凡人。

 

 

 

「ねえねえ、高校卒業したらどうする?」

「ん?そーだなー、俺映像関係の仕事に興味あるし、そっち系の大学かねぇ…」

「そっち…系?」

「何を考えてるかわかるから一応否定するぞ大馬鹿野郎」

「あははは冗談だよ。先輩はちょっと前に転校しちゃったし、くず男はどうするのかなって…」

「ほー、で?お前は?」

「え?僕は————」

 

 

 

そんな彼との何気ない会話だった。高校卒業真近に迫った学生の未来の自分語りだった。

 

 

 

 

でもそれが

 

 

 

 

俺たちの

 

 

 

 

運命(Fate)の分岐点だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

————————えーと、いきなりこんな昔話をし始めたのは、俺の人生は大体この立香が大体近くにいたということを伝えるためだ。

 

そして、これから俺がある運命(彼女)に出会うのも、

 

炎の街に飛び込むのも、

 

龍が飛び交う中世を走り回るのも、

 

狂気が入り混じる帝国を見渡すのも、

 

閉鎖された異海の中に投げ出されるのも、

 

霧と異形と兵器が歩き回る英国で迷うのも、

 

国同士の思想の違いを味合わされるのも、

 

1500年もの忠義の最後を見届けるのも、

 

神秘纏う最古の世界で…自分と向き合うのも、

 

 

つまるところ、

結論…だいたいぐだ男(立香)っていうやつのせいなんだ(やつあたり)

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

俺は雪の中をかいくぐり、謎の霊子ダイブなるものを済ませ、なんやかんやあって———

 

 

 

 

 

「ぐ…熱い…ヘアッッッッ!!?ここどこ!?地球?火星?ゴキ◯リ型進化宇宙人繁殖してルゥ!?…なんてしてるわけねえダルルォ!!?」

 

 

 

目が覚めたら燃えてる街にいた。何言ってるのかわかんねえと思うが俺はわかるけどわかりたくなかった。

 

だって目が覚めたら熱いし、骸骨動いてるし、走ってたら、石像だらけだし、妙にこの石像人間じみて怖いしもうヤダぁぁぁぁぁぁッ!

 

「畜生これも全部ぐだ男のせいだ(横暴)

ん?なんだこの石像。髪型ワカメだなー。っぷダセェ!だが残念だったな。俺はワカメ嫌いなんだ。何が残念なのかはわからんがとにかく残念だったな」

 

ハハハハハ!と笑いながら俺はその趣味の悪い(にしては顔がいいからムカつく)ワカメ像の胴体あたりをコンコン突く。

あ、やっぱ石だから硬いわ。ちょっと手赤くなっちゃったじゃないですかヤダー(白目)

 

なんて拳に息を吹きかけていると…

 

「そうですか。気が合いますね。私もワカメは好きではありませんので」

「お!だよな。ワカメ汁なんかはもうさいあ…く…アイェェェェェッ!!?」

 

———上からとても綺麗な声が聞こえてきた。

そして同時に甘く女性特有の「誘惑してきちゃうビクンビクンッ」みたいな香りが漂ってきた。

 

こんなところで出会いかな?へへ…なんて思いながら上を見上げるとそこにはなんというか…

 

 

 

 

 

—————うわ、エッッッッッッッッッッッッッロ(溜め込んだ本音)

 

“痴女”がいた。

 

 

「いまなにか失礼なことを考えましたね?」

「ちょ、ちょっと何言ってるのかわかんないなーあははは…」

 

 

おかしい。熱いはずなのに、周りは火事のはずなのに無茶苦茶寒い。

視線が寒い、というかなんか彼女の眼を見てると…動きが…

 

 

 

 

……ゾッ————

 

「ッッッッ!!!!!」

 

思わず舌を噛む。口の中が鉄…つまり血の味で充満するが、そんなことはどうでもいい。

それより今、俺の頭をかき回すのは、

 

 

 

 

———あと数秒視線を交わしてたら死んでた…!

 

コミックもびっくりな出オチ展開に、笑いも出なきゃ、ウケもしねえ。

要は死がすぐそこまで迫っていた事実に、脳は追いつかずに、体が勝手に動いたのだ。

 

「(魔眼が効かない…?)…いえ、気のせいでしょう。あなたがセイバーの言っていた異邦人ですね?」

 

い、異邦人?

この脳が追いつかない状況で、なんとか拾った単語から俺のことを指してるのはわかるが、セイバーだとかは分からん。

いや正確には聞いてるだけでよく知らん。

あ、ダメだこれ全然わかんねえ。

 

「…自分のこともよくわかっていませんか。まあいいでしょう。あなた達は率先して殺すように言われているのでッッッッ!!!」

 

先ほどまではうっすらとした殺気が、瞬間的に膨れ上がった。

俺は見るも無様に転びながら彼女から離れる。思わず後ろを振り返ると、

 

「———え?」

 

バキャッッッッ

 

蹴っ飛ばされた。

いや、言葉で簡単に言ってるが体が吹っ飛ばされて後ろの壁に叩きつけられる。

思わず口から吐瀉物を吐き出すが、それは血と混じってSAN値直送まっしぐらな見た目をしていて、俺は一瞬見てしまったことを後悔する。

やべ、もういっちょ吐きそう…

 

「があ…ゴッホ…ゴホッ…ウエェ…ち…っくショウメェ…あんま体全体にダメージ行かなかったのはこの服のおかげか?」

 

確か、職員から受け取ったカルデアの制服にはいくつかの衝撃耐性が付いていたはず。

最初は信じられなかったが、目の前で爆破実験やらなんやらして耐えきった様子を見ては信じざる得なかった。

 

 

 

 

————魔術。

 

それはこの世の裏の力。人類に広まらない神秘による奇跡の産物。

俺がやってきたカルデアという組織は、魔術を扱う人間、魔術師によって作られた組織。無論この常識外れの制服も、魔術による加工がなされてている。

 

「耐えましたか。運が悪ければ壁にぶつかった時点でバラバラでしたが…いえ、そもそも私に出会った時点で運は尽きてましたね」

 

…そして、目の前にいるのが魔術の世界でも最高峰の使い魔として扱われる存在。

 

「…サー…ヴァント…」

 

過去の英雄の一側面としてこの世に限界した存在。サーヴァント。

 

人知を超えた、神秘の存在だ。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

ぐだ男視点

 

オッスおら藤丸立香!みんなからはよく“ぐだ男”って呼ばれてるからみんなにもそう呼んで大変なことになっちまった!おらただの人数合わせだったらしいのに後輩(になった)マシュをサーヴァントに、所長からのドぎつい視線を受けながら戦わないといけないらしい!もうどうすりゃあいいんだ?

次回、ぐだ男!死すッ!デュエルスタンb———

 

「せ、先輩!スケルトンの群れがッ!」

「な、なんとかしなさい藤丸ッ!」

「ああああぁぁぁせっかく人が現実逃避でなんとか落ち着こうと思ってんのに邪魔すんなぁぁぁぁぁぁッ!」

「ああ!先輩!生身でスケルトンの群れに!」

「バカ!何してんの!?マシュ!行ってッ!」

 

これでも喰らえェェェェェェェェッ!

 

一☆撃☆必☆殺☆!☆!

 

グシャア

 

「え?えええええええ!?先輩の拳でスケルトンが粉々に!」

「…(所長放心状態)」

 

一方的に!殴られる!痛みと!怖さを!教えてやるッ!!

 

「行くぞマシュ!付いて来なさいッ!」

「は、はい!行きます!」

「ーーーーえ?あ!待ってぇぇッ!」

 

右ストレートで肋骨を粉☆砕!

左ストレートで頭蓋骨を玉☆砕!

回し蹴りで股関節を大☆喝☆采!

フハハハハハハハハハハハハハハッッッッ!!!!スゴイゾ-!カッコイイゾ-!!

 

「せ、先輩!お一人では危険です!…あ、あれ?スケルトンの群れは?」

「スケルトン?ああ骸骨のこと?それならあそこのビルの谷間に粉々にした後放してきたよ」

「 」

「どうしたのマシュ?変身で疲れちゃった?活動限界?三分経っちゃった?衛生兵ー!衛生兵ェェェ!!」

「…だ、大丈夫です先輩…なんというか、先輩がお強くて…私なんか必要じゃないんじゃないのかって思ってしまい…」

 

そう言い大きな盾を地面に寄りかからせながら子犬のようにシュン…と俯いてしまった。

どこか小さい頃のくず男が重なってしまい、ちょっと微笑ましくなっていた。

 

 

僕は俯くマシュの頭をそっとなでる。

 

「そんなことはないよ。マシュが来てくれて嬉しかった」

 

本当に嬉しかったんだ。いきなり放り出されたこの炎の街で、誰も味方がいない孤独感に襲われた。

いつも隣で馬鹿言い合ってた親友も、今や遠い日本。

…すごく寂しかった。

たとえ、異形の相手に立ち向かえる力があっても、僕の心はとても脆いことを僕は知っている。

 

 

 

 

————シールダー。あなたのサーヴァントです!!

 

「君が来てくれて、とても心強かったんだ。僕のサーヴァント」

「先輩…」

 

彼女が守ってくれるなら…たとえ誰が相手でも戦える。

今は、そう思っていてもバチは当たらないだろう…

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…のろけてるとこ悪いけど、前向いてくれるかしら?」

「覗きかこのやろ所長メェ!!」

「わ、悪かったわよ!あとでなんでもするからいうこと聞いて!!」

「え?今なんでもするって…」

「シャラップ!!!」

 

そうだ。今の僕には頼れる後輩と厳しいけど抜けてる所長がいる!

……所長の存在価値が若干なくなってるけど、がんばるぞい!

 

「コラ!今失礼なこと考えたでしょ!」

「かかって来いや骸骨どもぉぉぉぉ!!!!」

「行きます先輩!」

「聞けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

疲れたな…休憩…

あれからスケルトンをちぎっては投げてちぎっては投げて…ん?途中ナイフが飛んできたような…気のせいかな?

 

「先輩がどんどんスケルトンを破壊して行って、しかも最後にはアサシンのサーヴァントのナイフを掴んで投げ返して撃破…」

「もう嫌ぁぁぁぁぁぁッ!!レフッ!レフ助けてェェェェェッ!」

「うるさいですよ所長」

「誰のせいだと思ってんのッ!」

「くず男かな〜(すっとぼけ)」

「あんたよッ!ていうかくず男って誰ッ!?」

「僕にとって唯一無二の大親友(慈悲なく殺すべきクソ野郎)デス」

「先輩!本音が漏れてます!」

 

は!しまった!本音が漏れてしまったーヤッチャッタナ-アハハハ(棒

ん?この感じは…

 

「あっちの方から強い気を感じるゾ☆」

『もう、藤丸くんだけでいいんじゃないかな(白目)』

「ドクターしっかり!」

「いえマシュ。ロマ二の言うことは正しいわ。おかしいもの、こいつ(正論)」

「所長!?」

「確かに今の僕はおかしい。今なら()()()()()ファイナルか◯はめ波も打てるかもしれない」

『今『前みたいに』って言ったよね?』

「言ってない」

 

 

僕の直感(そう言うことにしておく)頼りに行ってみると

 

「待ってェェェェッ!ステイ!ステイ!俺死んじゃうッ!死んじゃうッ!やだ!俺はまだぐだ男を殴り足らないんだぁぁぁぁぁぁッ!」

 

…………………よし見捨てよう

 

「待てゴオラァァァァアァァッ!!!!」

 

ちっ…バレたか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーくず男視点ー

 

ぐだ男の野郎俺を見捨てやがった。あれはふりじゃねえ。まじだ。なんでかって言うと奴の目は…養豚場の豚をみるような目をしていた。「可哀想だけど明日には店の棚に並べられるのね」って感じのッ!

 

「おや…仲間にも見捨てられましたか…ここまでよく逃げましたと評価しますが…安心してください。ご褒美に優しく殺してあげます」

 

「なんてこったい…」

 

カラッ

 

ん?なんだ?カラッって…

俺は足にぶつかった音の正体を拾い上げる。

 

 

 

鉄パイプ…

 

 

 

 

 

まさかぐだ男…試しているのか…?

 

BGM〜UC〜(茶番に御付き合いください)

 

戦闘能力全て人類トップクラスのお前が俺を試しているのか?

このサーヴァントと呼ばれる化け物相手に…

例えるなら『レベル1の主人公がフィールドに出たら初エンカウントがラスボスという無理ゲー』みたいなこの状況を?

 

 

はっ…さすがぐだ男(クソッタレのゲス野郎)…無理難題をおっしゃる…

 

 

だから気に入ったッ!

 

 

 

「優しくいただきます…『ハルp「ドセイッ!!」何ッ!」

 

へんちくりんな声とともに敵の槍を押し返す!て、鉄パイプが悲鳴あげてるけど気のせいだそうに違いない(震え声)

さらにそこからつばぜり合いにうつる。無論、スタッフさんに最低限の知識は教わっていたので「強化魔術」というのを忘れず。

まあと行っても俺は押されるよね…相手はサーヴァント。令呪という首輪をつけるほど危険な存在。鼻から正面きって戦う相手ではない。

 

「おりゃッ!」

「!?」

 

槍の柄を握り、後ろに背負い投げをする。地面に全力で叩きつけ、その瞬間を狙い槍を蹴り飛ばす!!

 

「なッ!」

「どうだ!人間もやればできるだろうッ!」

 

地面に半分めり込んでる状態のサーヴァントにまたがる。

 

「そうですね…確かに…油断しました」

「ってイダダダダダダッ!?握らないで!脆い太もも千切れちゃうッ!」

「槍がなくなったからって戦力差は変わりませんよ」

「デスヨネェェェェェッ!助けてぐだ男ぉぉぉぉぉ!」

 

 

「え?今なんでもするって?」

「言ってない」

 

 

 

 

 

 

 

マシュ視点

 

ものの数秒の出来事でした。まず先輩が乱入してサーヴァントを抑えつつ、サイクロンスープレックスをかまし、そこから、くず男さんがそこにあった鎖で縛り上げて、

現在ただひたすらサーヴァントの周りをぐるぐる回っていました。

 

サーヴァントを取り押さえるって…先輩は一体(白目)

 

 

 

 

 

 

くず男視点

 

「あー、俺の出番は無しか?」

 

「ん?なんだこのYARIO感漂う兄貴は」

「あほんとだ。すっごいYARIO感」

「先輩先輩、YARIOってなんですか?」

 

急に現れたサーヴァントはキャスター、「クー・フーリン」だった。クー・フーリンの真名にはみんな驚いてたけど俺もぐだ男もよくわかんないから、縛り上げたナイスバディなサーヴァントを解いてた。

 

「な、なぜ解いたんですか?」

「いやだってお姉さんすんごい好みだったんで」

「ふざけてるんですか?」

「そんなわけないでしょ。俺こういうのは本気だよ?それに今暴れられてもこっちには人類最強(ぐだ男)がいるし」

「頑張るぞい!(ゲス顔)」

「まあぶっちゃけると、俺もさすがにこの状況でサーヴァントなしは辛いんでね」

「…まさかあなた…」

 

そう、そのまさかだ。

 

 

 

 

 

 

 

「お姉さん。俺と仮契約してください」

 

俺はジャパンサラリー最終奥義……土下座した。

 

あ、爆破能力を持つサラリーマンなんて日本にはいませんよ。ファンタジーやメルヘンじゃないんですから。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

さて、することしたし…

 

「よし、ぐだ男ー、ここだと気が休まないからどっか行こうぜ」

「民家への突入だね。分かるとも」

「ちょ、ちょっと待ちなさい!まだ私は契約するとは」

「「えー」」

「な、なんですかその視線は」

「うるさいなお姉さんは。ワカメ(税込)投げつけるぞ!」

「ごめんなさい」

 

よし、お姉さんとの交流も終わったし、契約も(MU☆RI☆YA☆RI)済ませたし。一応令呪で俺らを攻撃しないってやったし。これで万事オーケーだ。

なんでもお姉さんは通常のサーヴァントではなく、シャドウサーヴァントというものらしい。シャドウってかっこいいな。羨ましいぞ。

 

「そういえばお姉さんの真名ってなんなの?」

「教える必要は「令呪をもって…」やめなさい」

 

 

お姉さんはため息を吐きながら

 

「私は形なき島に在った三姉妹が一柱…名は」

 

 

 

 

「…それって英雄というか…逆じゃないっすかね?(審議中)」

「可愛ければいいんじゃないかな?(提案)」

「確かにそうだな(結論)」

 

さすがぐだ男!俺ではたどり着かない答えに到達してくれるッ!そこには痺れる憧れるッ!

 

「…おかしな人間ですね」

「いやあそれほどでも」

「褒めてません!」

「これがこいつのデフォですランサーさん。ほっといてあげてください」

「ぐだ男ちょっと酷いんじゃないですかね?」

 

「あ…あなたたち…!!」

 

「「ゑ?」」

 

怒気のこもった声に後ろを向くとそこにはそれはそれは恐ろしい所長が…

 

「話を聞けええええええええって!!!!!!」

「え!?ちょっとなんですか所長その指先にある黒いのアベシッ!」チーン

「ぐだ男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!ナイス所tyグハッ!」

 

所長は強い。はっきりわかんだね。

 

「くず男…お前僕がやられた時にナイスって「い、言った覚えがねえっす」…ヌッコロ」

 

俺らの意識はそこで途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランサー視点

 

「よくわからない…」

 

流れとはいえ、こんな人間と契約するなんて…契約してしまった以上、付き合う他ありませんが…この人間(マスター)…よくわからない…

 

サーヴァント相手になんの特殊な力も持たないで、自信満々に突っ込んでくる無謀な人間なのか。後先考えず、なるようになれと言った馬鹿な人間なのか。面白いこと、ありえないことに首を突っ込まなきゃ気が済まない狂った人間なのか…もう一人のマスター(ぐだ男)も大概おかしい(色々と)ですけれど、これもこれでおかしい。そしてそれを担いでキャスターたちについていく自分も…

令呪からこれの魔力と一緒に狂ったものでも流れてきたのでしょうか…

 

「はあ…お酒飲みたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

くず男視点

 

「「ヘアァッ!?」」

「あ!先輩とくず男さんが起きました!」

『加減して在ったとはいえガンド受けて全く体に影響がないって…うわー助けてマギ☆マリ〜!』

 

「ボ、ボボバヴォヴォディスカッ!?」

「大変ですドクターッ!くず男さんが未知の言葉をッ!」

「あーマシュ、くず男は「ここはどこ?」って言ってるんだよ」

「わかるんですか!?すごいです先輩!」

「マシュは純粋だなー」

「ボブダヴォヴォビョビョゴビオヴゴブダベバイ(そんなことよりおうどん食べたい)」

「ちゃんと喋れッ!」

 

おうッ!またあの黒いのが!シュワっ!

 

「何するんですか所長!あと寝転んでたからパンツ丸見えです本当にありがとうございました」

「え?〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

 

逃げるんだよーッ!

 

 

 

 

 

「ふう、逃げ切ったな」

「何してるんですか…」

「あ、ランサーお姉さんこんちわ。ちゃんとついてきてくれたんだな」

「…契約は契約ですので」

「そんな嫌そうな顔しないでください死んでしまいます」

 

外に逃げ出すとランサーお姉さんが後ろからぬっと現れた。改めて見てみると長身でナイスバディに際どい格好でフードで顔を隠すっていうなんか色々てんこ盛りな格好をしている。え?不満かって?君は何を言ってるのかね。むしろGoodだろ。

 

「何無言で親指たててるんですか」

「いやなに、お姉さんの魅力を理解できないロリコンたちにお姉さんの魅力を伝えてました」

「気でも触ったんですか?」

「そんな真顔で言わんといてー」

 

もう少し仲良くしてえなー

 

「よしまず握手しよう」

「嫌です」

「オウフ…」

 

なんて刺々しい反応…だが、ピンチな時にこそチャンスは訪rえ?チャンスなんてない?そんなぁ(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

 

 




ちょっとした会話

くず「そういえば、ロマンって結婚してんの?」
ロマン『してないけどどうしたの?』
ぐだ「よかったねドクター。君の命は助かった」
ロマン『ゑ?』


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あのー…バトラーのサーヴァントですよね

「骸骨死にさらせェェェェッ!」

「そのいい感じに赤い骨よこせェェェェッ!」

『マスターの存在って…なんだっけ?』

 

フハハやっぱりこの世は地獄だぜ!

 

「やるじゃねえか坊主ども!俺も混ぜろ!」

 

お!兄貴もやる気だぁッ!114514!

 

 

 

 

 

 

 

 

「アーサー王?」

「ああ。かの最強の聖剣使いだ。そいつが聖杯を守っている」

「勝ち目なくない?」

「ランサーお姉さんはそのアーサー王と戦ったことある?」

「…一度だけですが…」

「どうだった?」

 

するとランサーは苦い顔をする。あ、地雷だったなこれ。

 

「まあはっきり言って聖杯からの恩恵を受けた聖剣使いだ。ポンポン聖剣打たれちゃ勝ち目がねえ。だが嬢ちゃんの宝具があれば別だ」

「マシュの宝具?」

 

キャスターはマシュちゃんの宝具を指差す。というかこれなんだ?盾?

いやでも俺が知ってる盾は振り回して敵にぶつけるもんじゃねえな。

 

「いや違うよくず男。勝負で剣だけふるうのは愚かな行為だ。勝つためだったら盾だろうが、石ころだろうが犬の◯◯だろうが使うべきだよ」

「おう、ナチュラルに心の声をキャッチするなぐだ男」

(私も先輩と心で会話したいです…)

 

「まあ多分嬢ちゃんの宝具は守るもんだ。これを使えば勝機は必ずできる」

「そいつはいいや。頑張れマシュ」

「応援するぞマシュちゃん」

「え、その…言いづらいですが実は…」

 

 

 

 

 

 

 

マシュちゃんはなんと宝具の真名がわからないらしい。まあマシュちゃんは悪くない。だいたいロマンのせいだ。

 

『あれ?なぜか僕に被害がきた気が…』

「気のせいじゃないっすかね」

 

そんなわけで

 

「えー、マシュちゃんの宝具の命名会議を始めようと思います」

「僕はATフィールドを提案するよ」

「いやそれはちょっと科学よりだろ」

「じゃあマシュマロン」

「審議拒否」

「ちぇー」

「すみません…あれほっといていいんですか?」

 

 

 

 

 

ランサーお姉さんが指差した方向をみると

 

「ちょっとあなたたち手伝いなさいよぉぉぉぉぉッ!」

 

所長がスケルトンの集団に追いかけ回されていた。

 

キャスターの兄貴が所長に魔物寄せの魔術使って、マシュちゃんに所長を守らせ鍛えようとしているらしい。

 

まあ大丈夫だろう。

 

「大丈夫だよランサーお姉さん。ここにいるぐだ男は残像だし」

「何それ怖い」

 

本体はあっちでマシュちゃんと一緒に骨狩りしてるし。

 

「何者なんですか彼は」

「人間の形した何かだよ」

(お前も思考は人間じゃないだろいい加減にしろ)

 

こいつ直接脳内にッ!

 

「キャァぁぁぁぁぁぁッ!もうやだ助けてレフーーーーーーーーーッ!!!」

 

うるさいな所長。

 

カチャカチャ

 

「ん?なんd……?」

 

 

 

音につられ振り向くとそこには剣を振りかぶった骸骨が

 

「…オワタ」

 

グッバイぐだ男!束の間の人理救済…楽しかったぜッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキンッ!!!

 

「お?」

「油断しすぎです」

 

骸骨の剣はランサーの槍に弾かれ吹っ飛んで行った。骸骨は怖気付いたのか逃げようとするが、

 

グシャ

 

時すでに遅し、槍は頭蓋骨を貫き、骸骨は力が抜けたように倒れた。

 

「…勘違いしないで欲しいので言いますが、一応契約なので守りました」

「ランサー姉さんッ!」

「ちょ、抱きついて来ないでくださいッ!」

 

これは惚れる。あイタイ殴らないでお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー『ロード・カルデアス』かー。所長それなりにネーミングセンスあったんすね(笑)」

「それなりにって何よッ!というかかっこ笑いをつけるなッ!」

「いじりがいありすぎワロタ」

「だって所長だもの」

「あなた達ねぇぇぇ…!!」

 

さっきから飛んでくるガンドをひたすら避けつつこの移動にも飽きてきたこの頃。

キャスター兄貴の修行の賜物か、マシュちゃんは宝具の展開が可能になった。

真名がわかんなくても展開できるんもんなんだな。

 

「さて、もう直ぐ騎士王のところに着くが、その前に現状確認しとくか。セイバーはさっきも言った通り『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』のアーサー王。これから行く聖杯のところにいる。アーチャーはそこまでの道のりにいる。門番みたいな感じだな。で、ランサーはここにいる。キャスターは俺。ライダーは俺が倒した。あとはバーサーカーとアサシンなんだが…まあバーサーカーはこっちが何もしなきゃ大丈夫だ。だがアサシンがわからねえ。お前ら知ってるか?」

 

アサシン?暗殺のサーヴァントか。確かに後ろから急に現れて首スパーンされたら…もうだめだぁ…おしまいだぁ…

 

「知ってる?マシュ」

「え?アサシンのサーヴァントなら先輩がくず男さんに会う前に、投げつけられたナイフを掴んで投げ返して撃破したと記憶してますが」

「んー…あーなんか骸骨マスクのマッチョマンを倒した気がするな」

 

おっと、どうやらアサシン=サンはすでに我らが人類最強に瞬☆殺されてたようだ。

というか倒し方が、中学2年の時にコンビニ強盗の撃退と同じ方法じゃないか。

確か…

 

 

 

 

 

〜回想〜

 

あれは確か夏休みに二人で宿題を終わらせるために徹夜しようと夜食を買いに行った時だ。

買いに行ったコンビニになんと強盗が来たんだが…

 

コンビニ強盗「こいよ中坊!スナック菓子なんか捨ててかかってこい!」

ぐだ男「野郎!覚悟しやがれ!」

コンビニ強盗「はッ!てめえなんか怖くねえ!くらえ!ナイフはさすもんじゃねえ!投げるもnぎゃぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

ぐだ男「ナイフは投げられたら投げ返すもの」

くず男「ワケガワカラナイヨ」

 

コ◯ンドー映画に出て来そうな強盗は、コ◯ンドー映画に出てくるやつより明らかに強いぐだ男にワン☆キルされた…

 

〜回想終了〜

 

 

…………………………まあいい思い出だな。うん

 

 

 

 

 

 

 

「え?あれって幻覚じゃなかったの?いやあああああ!どうしてこんなよくわかんないのが人類なのッ!!?レフぅぅぅぅ…うう…ぐず…」

 

「にしてもよ、ぐだ男。所長は薬でもキメてるのか?」

「違うよ。きっと叫ぶ病気なんだよHAHAHA」

(原因が自分たちだとなぜ気がつかないのでしょう)

「?どうかしたランサー姉さん?」

「…なんでもないです」

 

 

 

 

 

 

〜大空洞前〜

 

「ここが入り口か…」

「ああ、そして…見ろ、信奉者のお出ましだ」

「?」

 

信奉者?などと疑問に思っていると、空洞の入り口から誰かが出て来た。サーヴァントだ。

 

あれ?あの顔どこかで…

 

 

「ねえねえくず男。僕あのサーヴァントどっかで見た気がするんだけど」

「奇遇だな。俺もどこかで…なんか三股してそうな顔してんな」

「あ、わかるわかる」

「三股とはどういう意味ですか?」

「あ、ランサー姉さん」

 

ぐだ男と話していると、なぜか三股という言葉にランサー姉さんが反応した。

 

「いやあのサーヴァント…なんか三股してそうだなって思ってさ」

「…あながち間違ってないですね(小声)」

「え?今なんて言った?」

「いえ、何も」

 

さてどこで見たっけな…

するとぐだ男が何か思いついたような表情をした。

 

「そうだ!聞いてみよう!」

「ゑ?」

「それはいい考えだな!さすがぐだ男!」

「ゑ?ちょっ…」

 

気になるなら聞いてみようだ。これ社会の常識ナ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみませーーーーん!三股してましたかーーーーーーー!?」

「ブッ…」

「なんでさッ!」

 

キャスター兄貴は吹き出し、あっちのサーヴァント(おそらくアーチャー)はひょんな声をあげた。

 

「なんでさ?…どっかで聞いたような…あ(察し」

「確かにどこかで…あ(確信)」

 

俺たちはアーチャーの正体、真名を確信し、二人で目を合わせ、息を合わせて

 

 

 

 

 

 

「「バトラー(執事)のサーヴァントですか?」」

「違うッ!!!」

(やれやれ…彼らに会った事があるんですね…◾︎◾︎◾︎…)

 

 

 

 

 

 

 

「はあ…まあいい。悪いが君たちをこの先へ行かせるわけには…え?…いや。違う。誤解だセイバー!待ちたま……………………なんでさ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜マシュ視点〜

 

これはどういう事でしょうか…

 

「なんか。ここまで来たら普通あそこで戦うのが常識ですよねバトラーさん」

「アーチャーだ」

「ツインテールの人は元気ですか?バトラーさん」

「アーチャーだ」

「三股とかやめて春に咲く花の名前のルートいきませんか?バトラー」

「アーチャーだ!というかランサー!君がなぜここにいるんだ!」

「そんなことよりお花見ルートを「しつこいぞ!あと私は三股なんてしていない」…本当でしょうか…」

 

バトr…アーチャーのサーヴァントと対峙したあの時、三股呼ばわりされた瞬間、アーチャーにセイバー…アーサー王から念波が飛んで来たらしく、「全員連れてこちらに来い」とのこと。でもどう見てもアーチャーの顔はまるでダヴィンチちゃんが言ってた「浮気がバレた男の顔」というものでした。

 

「「「というか、セイバーからの念波絶対浮気バレ宣告ですよねバトラー=サン」」」

「…もうなんとでも言ってくれ」

「なんか…老けたなお前」

「ふふ…まさか君を相手してる方が楽だと感じる時が来るとはな…キャスター」

 

さっきから先輩とくず男さんとランサーさんがすごい息が合ってます。

 

「うえぇぇぇぇん…グス…」

 

あ、所長。まだ治ってなかったんですね。よしよし…怖くないですよー

 

 

 

 

 

 

 

 





アチャ男「なぜこんなことに」
くず男「そんなことよりまた飯作るの教えてくださいよ」
ぐだ男「そうですよ。あなたのご飯すっごいうまいですし」
アチャ男「ふっ…そうか君たちはあの時の…私は厳しいぞ。

ーーーーーーついてこれr『早く来い(セイバー)』…」
ぐだ&くず「「…三股なんてするから」」
アチャ男「違う!私は三股などしていない!」
ランサー「嘘ですね」
アチャ男「!!?」

感想指摘待ってます。



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騎士王のステータスに貧乳って項目ないけどどういう事?

「よく来た。カルデアのマスターとそのサーヴァントよ。とりあえずアーチャー、貴様はそこで正座していろ」

 

長い道のりを超え、一際巨大な空間に出た。魔術の素人の俺でもわかる禍々しいこの雰囲気。こ、これが聖杯…そしてあれが騎士王…

 

「いや、違うんだセイバー!三股なんて私はしていない!本t「お前が騎士王かッ!」ってちょっ…」

「そうだ。私こそ、騎士王…アーサー・ペンドラゴン。貴様らをここで処断する。安心しろ、せめて楽に、一瞬で葬ってやろう」

「はッ!この人類最凶(ぐだ男)に愚問を…やれるものならやってみろ!…ちっぱいな」

「って僕かよッ!…あ、確かにちっぱい」

「殺す…」

 

黒い聖剣に魔力が載せられる。というか魔力が剣からすごい溢れてんすけど!?あれ止められんの人類最凶(ぐだ男)だけなんだけど!?

 

「わぁぁぁ!!!ごめんなさい!もう貧乳を馬鹿にしませんッ!ランサー姉さんマジセクシー抱かせてッ!」

「どさくさに紛れて何を言ってるんですか!?」

「いいだろう。ランサー。その無駄な脂肪…キリオトス…」

「なんでェェェェェェェェッ!!?」

 

まあ嫉妬しちゃうのもわかる。だってナイスバディすぎるんだもの。

え?アーチャー?そこで正座してますけど?

なんか燃え尽きてるし…そっとしておこう。

 

「お願いしますランサー姉さん!」

「くっ…」

「行くぞランサー!その脂肪よこせッ!」

「本音ダダ漏れじゃねえかッ!この騎士王!」

 

 

 

 

 

 

 

 

グダグダだが、打ち合いが開始された。槍と剣が何度も何度も打ち合いされ、火花が飛び散る。

 

「ぐだ男!」

「わかってる!兄貴!頼みます!」

「任せな!『アンサズッ!』」

「マシュは所長を!」

「はい!」

 

さて…ここからはサーヴァントの戦いだ。いくらぐだ男が人間離れしていても、さすがに歴代の英霊たちの戦いに比べたら経験不足だ。

足手まといだ。なら…

 

「ぐだ男…わかるな?」

「HAHAこの天才に愚問を!僕は十万飛んで30歳のぐだ男=サンなんだぜ?」

「何それカッコいい」

 

俺とぐだ男は走り出す。

 

「藤丸、多田野!何をする気ッ!?」

「あれ?所長生きていたのか」

「もうオンドゥル語しか喋れないのかと思ってましたよ」

「あんた達こんな時までねえ…!!」

 

 

 

 

 

 

「所長!」

「!?」

 

 

 

 

 

 

 

「見ててくれ!俺たちはエリートじゃないけど…」

「歴史すらない魔術素人だけど…」

 

 

 

「「やるべきことはやってみせるッ!」」

 

 

 

俺たちは走り出す!マスターの仕事?後方支援?連携?違う…違う!違う!!(ダークヒーロー風)

 

 

 

 

 

 

 

マスターの仕事は…()()()()()()()だろう?

 

 

 

「こんな崖…登り切ってやらぁぁぁぁぁぁッ!!!」

「遅いぞ!くず男、僕はまだ30年戦えるぞ」

「登るの早すぎぃッ!…うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!ファイトぉぉぉぉぉ…」

 

 

 

「「イッパァァァァァツッ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖杯前

 

「ふう…軍手がなかったら即死だった」

「これが…聖杯…杯?どう見ても水晶玉なんだけど」

「そういう決まりなんだよきっと」

「あ(察し」

 

 

 

「はあッ!どうしたランサー?そんな有様では槍兵の名が泣こう。やはりそんな脂肪は捨てるべきじゃないのか?」

「くッ…セイバーこそ剣筋がとても軽いですよ。ご飯ばかり食べているのにどうしてそんなに(体が)小さいんですか?妬ましい…」

「貴様…今私(の胸)が小さいだとッ!」

 

「お前ら真面目にやれよッ!本音ダダ漏れ過ぎだろッ!!」

「セイバー…気にしていたのか…」

 

 

 

あれェェェェ?状況あんまり変わってない…いやシリアスからコメディーには若干変わってるけど、戦況的にはあまりいいとは…

 

 

 

あ、セイバーは聖杯からの莫大な魔力のバフがあってのあの強さだ。

 

つまり聖杯の魔力を俺に流し込めば…

 

「え?そんな得体のしれない魔力を自分に流すの?」

「なんでお前はそう簡単に心の声を拾えるんだよ!」

 

だがぐだ男のいうことも一理ある。確かにこんな禍々しい魔力取り込んだら「オデノ体ハボトノトダッ!」ってなってしまう。というかなる。

 

「さてどうしたものか…」

「早くしないとみんなピンチnッ!!くず男ッ!!!」

「へ?…!」

 

ぐだ男が急に声を荒げたと思ったら俺を突き飛ばした。だが俺は理解した。

俺がさっきまで立ってたところに弓矢が刺さっていた。

 

 

「何しやがる!バトラーッ!」

「お前それでも紳士かッ!」

 

「もう君たちの茶番には付き合わんぞ!」

「「…チッ」」

 

くそう、妙に感のいいヤツめ。

 

「だぁぁぁぁぁぁ!!クソ!どうにかこの聖杯をなんとかしなくては…あ」

「どうしたくず男!」

「…逃げるぞぐだ男!セイバーが…」

 

 

「来る!!」

「き、緊急回避ッ!!」

 

黒い斬撃が飛んで来る。ぐだ男と俺は持ち前の身体能力と強化魔術で斬撃を避け、崖を下る。

 

「くそう…所長に認めてもらうつもりが、足手まといになっちまった。すまねえ所長…」

「くず男!気を落とすな!僕らはまだ敗北はしていない!」

「し、しかしよ…」

 

「くっ…なぜ当たらないッ!」

 

「聖杯をあとで使われるくらいなら回収したほうがいい。そう考えるなら聖杯を回収できただけで僕たちは十分働いた」

 

「こっちを向け貴様らッ!!」

 

ぐだ男…そうだな。俺たちが立ち向かうは人理救済…こんなことで弱音は吐いてはいられない。

 

「わりぃ…作戦を考えた俺自身が弱かった」

「気にしないでよ。僕とお前の仲だろ?」

 

「待てッ………〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

「な!ちょっ…セイバー!八つ当たりに私に切りかかるのはやめたまえッ!」

 

「行くか…相棒…」

「愚問だね…相棒…」

 

「貴様ら…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「かかって来いや騎士王「いい加減にしろモルガァァァァァァンッ!!」ギャぁぁぁぁぁぁッ!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は間違っちゃいない(暴論)

 

「…馬鹿なんですか?」

「そんな豚を見るような目でこっち見ないでくださいお願いします…」

 

手強かった…(「リヨの気配がしますッ!」)…ん?誰だ今の。

 

しかし危機一髪だった。マシュをランサー姉さんが運んできて聖剣ビームを運ばれてきたマシュが抑えている…ろ、『ロード・カルデアス』の力ってスゲー…

それにやっぱランサー姉さんはできる女だったよ(至高)

 

「ぐだ男ー生きてるかー?」

「ああ…マシュがいるならあと10年は戦える」

「え…先輩…それって、〜〜〜〜〜!!」

「ときめいてるとこ悪いがマシュちゃん。それ告白じゃねえから」

「そ、そんな〜…」

 

ミシリ…

 

あれ?なんか盾がミシって言ったぞ?

 

「マシュ…そんな防御力で大丈夫か?」

「大丈夫です!問題ありません!!」

「ちょっ…それは言っちゃあ…」

 

 

 

 

 

 

 

I am the bone my sword(我が骨子は捻れ狂う)偽・螺旋剣(カラドボルグ)ッ!!」

 

 

 

ドグォォォォォォンッ!!!

 

 

「あんのドグサレバトラーがぁぁぁぁぁぁッ!」

 

やろう!どでかい爆弾みたいなの放ちやがった!ボ◯バーマンの親戚か!?

 

「きゃっ!」

「マシュ!」

 

しまった!今の衝撃でマシュちゃんの宝具が崩れかけている!!こうなったら…

 

「ランサー姉さん!アーチャーを仕留める!手を貸してくれ!!」

「いいでしょう。私も少し彼には因縁があるので…」

 

そ、それは…(ゴクリ)

 

「三股関係で…?」

「はい。三股関係で」

 

ヌッコロ

 

「ぐだ男!鉄パイプ借りるぞッ!」

「存分に使いたまえ(麻婆神父風)。ところで、コンバットナイフはいるかい?」

「ぜひ貸してください!あれは良いものだ(マクベ風)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーチャー戦

 

「くそ!アーチャーめ、高い場所に行きやがって!」

「で、どうするんです?力負けすることはない自信はありますが、彼はかなりトリッキーな動きをします」

「そうだなぁ…よし、ランサー姉さん。あいつを追いかけてくれ。俺の方に誘導する感じで」

「それはいいですが…そのあとどうするんです?」

「何…ちょっと本気出す」

「え?」

 

よし、俺はここだ。

 

()()()()!任せた!」

 

「…!…お任せを」

 

 

さて、決着つけようぜ!シロウさん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!三股討ち取ったりぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!」

「だから私は三股ではないと言っt「さっさと英霊の座に帰りなさい」おのれランサー…(キラキラ)」

 

ふー、勝ったな。

え?戦闘シーン?そんなものうちにはないよ。というか本気出そうとしたけどね…出せなかったんだよ。

 

アーチャーvsランサー

アーチャーを俺の方に追い詰める

流れエクスカリバーが飛んで来る

アーチャーにシュゥゥゥゥゥゥッ!!!

ランサーとリンチにする

や っ た ぜ(殺ってない)

 

ま、まああの人運悪かったし…多少はね?

 

「聖杯探索…グランドオーダーは始まったばかりだ」

 

お、あっちも終わったらしいな。

 

「ど、どういう意味だ!てめえ何を知ってやが…ちっ…俺も消えるか…おい坊主!次呼ぶ時になったらランサーとして呼んでくれや」

「ふん、貴様らしいなキャスター。さて私も早く英霊の座に帰還しアーチャーに問い詰めに行くとしよう」

「あ(察し…まあ仲良くやれよ(見捨てた)」

 

そうして二人のサーヴァントは退散して行った。

ん?ってことは…

 

「あ、私も退散ですね。これでやっと休めます。では、これからも頑張っt…聞いてます?」

「う…」

「う?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウソダドンドゴドーンッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ランサ〜〜!!頼むから帰らないデェェェェェッ!!!」

「離してください!それに私はシャドウサーヴァントでここで召喚されたサーヴァントなのであなたについて行くことは…」

「一目惚れです。結婚を前提に付き合ってください(キリッ」

「〜〜〜〜〜!…仕方ありません」

「え!まさか…」

「いえついて行くことはできないので」

「ゴフッ…」

「…私のこの槍とフードをあげましょう」

 

うっう…ランサーはついてきてはくれな…え?あなたの武器と服をくれるんですか?

 

な…なん…だと……………………………

 

 

 

 

 

「どうしました?」

「い…」

「い?(あれなんかデジャブ…)」

 

 

「いよっシャァぁぁぁァァァァァァッ!!!!」

 

(…本当に…変わった人間ですね)

 

もう死んでも構わない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と思っているそこのくず男くん。まだ僕らの戦いは終わらないらしい」

「チクショぉぉぉぉぉッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 




ぐだ「いやー、騎士王は強敵だったね」
くず「そんなことはどうでもいい。重要な問題じゃない」
ぐだ「あー、ランサーさん帰っちゃったね」
くず「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
ぐだ「そういえば兄貴が言ってたけど、英霊を召喚するのに『触媒召喚』ってのがあるらしい」
くず「kwsk」
ぐだ「呼び出したい英霊にゆかりのあるものがあれば確定的に召喚できるらしい」
くず「なん…だと…ヒャッホォォォォォッ!」
ロマ『ごめん…カルデアの召喚システムには触媒は意味ないんだ…』
くず「ロマンシスベーシッ!」





レフ「あ、あのー…」
ぐだ&くず「「ん?なんだあのダセエ髪型の奴は」」
レフ「ニンゲンシスベーシッ!!」


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ぐだ男キレる

今回短いです。ごめんなさい。


「いやはや…戦力外だと思って48、49番目の子は善意で逃してあげたが…まさかその二人がここまでやるとは…」

 

「ど、ドクター!!レフ教授です!」

『レフ教授だって!?彼がそこにいるのか!!』

 

 「おや?今の声はロマニ君かな。君も生き残ってしまったのか。すぐに管制室に来てほしいと言ったのに、私の指示を聞かないとは全く…」

 

大空洞の一番奥、聖杯が鎮座してあったところから一人の男が現れた。

あれは…確か…

 

 「…どいつもこいつも統制のとれてないクズばかりで反吐がでるな。人間とはどうしてこう、決まった運命から外れたがるのか」

 

男は顔を歪ませそうはっきりと言い放った。

そうだ!あいつは…

 

 

「お前は…

 

 

 

 

 

 

 

レントゲン教授!!」

「「「は?」」」

「違うよくず男!あれはセメント教授だよ!」

「「「ちょッ」」」

「あ?そうだっけ?まあいいか。にしても相変わらず髪型ださいなーエポシチリン男爵」

「つ、ついに教授でさえなくなった!!」

 

いいんだよマシュちゃん。こっちの方が自由だから。

 

「というかあんたが黒幕だろクソコーデ!」

「!!……………なぜそう思うのかね」

「いや、爆発現場で、マッケンジー軍曹、あなたの死体だけなかったから40%くらい疑ってたんだよね。僕はマスター達含めてカルデアのスタッフ全員の顔覚えてたから現場で倒れた人たちを見て思ったんだよね」

「もうそれ誰ですか先輩!」

『というか君、今とんでもないこと言わなかった!?』

 

安心しろロマン。そいつ人類最凶(ぐだ男)だから。もうなんでもありだから。多分瞬間記憶能力でもくっついてんだよきっと(確信)

 

 

 

「なに言ってるんですかドクター。いくら国際組織だからと言って「人理救済」という胡散臭いキャッチコピー。組織の場所が雪山の中。何人もの集められたマスターと呼ばれる人たち。その大半がなんらかの特殊な能力を備えて居て、入場ゲートでの唐突なプログラムとはいえサーヴァントと呼ばれる強力な使い魔を従えての訓練。49番目の人が来るまで、できることやっておくのは普通でしょう?どう考えても人生…いや世界単位での面倒ごとだって。誰がどこから来た人で、魔術という能力は何か、この人理救済を行う理由は?創設者、スタッフ、マスター、いろんな情報を集めてたよ」

 

そうしてぐだ男はクソダサコーデ&ヘアーを指差す。

 

「その中で二人。ドを超えて怪しいのが居た。そのうちの一人があんただ。()()()()

「ほう…どこらへんが怪しいのかな?48番目のマスター、藤丸立香」

 

ぐだ男は真剣な顔でそれに答える。

 

「生まれは普通に魔術の家だ。いやその時点で普通じゃないけど。まあ生まれはわかった。しかし、あんたはあんたの家の魔術師とは行動が大きく違った。根源への執着性、極めようとする魔術以外への学問を励み、その後、シバの開発、運用、素晴らしい功績だが、あんたの行動に一貫性が見えない。簡単にいうと「こいつなにがしたいんだ?」って感じだ。根源を目指さないドクターから聞いた魔術師らしからぬ行動。でも一から見返すと…まるでこれは生まれた時からここまでのことがわかってるみたいなことだった。そして、今回のレイシフトの件。普段訓練時、レイシフトの訓練では所長は管制室から指令を送って居た。記録を見て、いかなる時でも所長は管制室に居た。あんたも常に一緒に」

 

セリフなげえな。ぐだ男。

 

しかしなんか…()()()()

どうしたんだぐだ男…

 

「そして、考えても見ると所長のあんたへの態度は「完全に信用している」を通り越して「依存している」って感じだった。あの若さで裏社会と国際関係が混じり合った施設の所長だ。気苦労が多すぎるんだろう。誰かに依存してしまうのもわかる。だから常に一緒にいた。支え柱役として。

 

 

 

だが、管制室に居たスタッフに聞けば、あんたはAチームレイシフト時に管制室に居た。所長はレイシフトルームにいたのに!普通絶対失敗できないところを不安定な奴に指揮は任せない。その時点ででもう怪しさ満点ですよ教授。爆発後管制室に居たあなたが消えて居たのもおかしい」

「せ、先輩?」

 

ぐだ男…まさか…()()()()で怒っているのか?もしあのクソコーデが犯人だったら…

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

「…なるほど…長い推理だったが概ねあってるよ。失敗したな。これでは王にお会いすることはできない…貴様のような小賢しいマスターを残してしまったからな」

 

「そうか…なら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死ねレフ・ライノール」

「死ぬのは貴様だ藤丸立香」

 

 

 

 

 

二つの人外がぶつかり合った

 

 




ぐだ「野郎☆オブ☆クラッシャー!!!」
レフ「WRYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
くず「今、人外同士の戦いが幕を開ける」






所長「レフ〜?どこ〜?(放心中)」




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掘り出し物を見つけたら売りに行くだろ?誰だってそうする。俺も(ry

投稿が遅れてすみません。
色々試験があって出せませんでした。
それではどうぞ。







……ガチャ?知らない子ですね(爆死)



「とまあ…かっこよく突っ込んでぐだ男は敗北したわけだが」

「いやー、クソコーデのくせして以外と強かったね」

「いや…レフ教授どう見ても下半身消し飛んでたんですが…」

「三下みたいなセリフと一緒にどっかいったな」

「レフ〜…どこ〜?」

「この人どうすんだよ」

 

所長は未だ現実が受け入れられず、さっきからクソコーデの名前をつぶやいている。

ただの案山子ですな

 

「所長ってさ…クソコーデのいってることが正しければもう(デデーン)されてるんだよな」

「うん。でも本人があれだし…どう伝えようか」

『悲しいけど…確かに所長の立ってた場所が一番ひどい状況だった。あれでは…もう所長の体は…』

 

さて…クソコーデはぐだ男に予想外の反撃(ジャーマンスープレックスとか、ゴ◯ゴ◯のバズーカとか、二重の極みアーーーーー♂とか)をくらい軽い傷(下半身喪失)を負った。

つまりあいつは一生童tゲフンゲフン

 

そして逃げようとしたのか捨て台詞に

 

 

 

『お、お前たちは王の寵愛を失った故に焼却されたのだ!!』

 

『貴様らは人類史に残った汚れだ!』

 

『そこの女はもう死んでいる!!そこにいるのは女の残留思念!ただの未練だ!』

 

『貴様らに我らの偉業を止められるはずが無い!!!』

 

『そして藤丸立香!!貴様は必ず殺してやる!!』

 

『バーカ!バーカ!あと、バーカ!!!』

 

後半は明らかにぐだ男に対する私情だろう。

 

さて…どうしようか。

 

『まずい…特異点が崩れ始めているッ!!』

 

「「ナ、ナンダッテー(棒)」」

「先輩!くず男さん!ふざけてないでレイシフトです!!」

 

「レフ〜?」

 

ゴゴゴゴという某有名漫画に出てきそうな擬音とともに特異点−冬木は崩れていった。

 

 

 

 

 

 

「ていうことがあったのさ」

『知ってるわよ。そこに私もいたし』

「えー、でも所長SAN値が0だったじゃないですかやだー」

『うっさいわね!!ガンド飛ばすわよ!』

「今の状態じゃ飛ばせないでしょ」

『あ(察し』

 

とまあ、聖杯は回収してたし、特異点は崩壊し始めて、カルデアに帰還すると、所長は足からキラキラ消えていった。

クソコーデの言ってたことは本当だったらしく、シンミリムードの中、正気に戻った所長は、ロマンにカルデアの指揮を任せ、死を覚悟したが、

 

 

〜回想〜

 

『はー、現実逃避もここまでね。すっごい嫌だけど、い や だ け ど ッ !………ロマ二・アーキマンッ!!カルデアの全指揮権をあなたに託します。今後、カルデアスタッフ、マスターは彼に従うように…藤丸、多田野、マシュ……………頼んだわよ』

『『『『『所長!』』』』』

 

 

 

 

 

 

『あ、あれ?所長のキラキラしたものが全部荒木くんの持ってる槍に流れてる?』

『え?ちょ!なんか意識まで引っ張られてるんですけど!?』

『所長ぉぉぉぉぉッ!!!』

 

 

 

 

そして目が覚めると所長はメドューサ姉さんから受け取った槍に取り憑いた感じになった。ロマン曰く、所長の未練の強さと運の悪さからくるものらしい。

幸運Eかな?(KONAMI感)

 

『全く…自分の運の悪さには色々絶望したわよ…』

「諦めんなよッ!!」

『暑苦しい』

「アッハイサーセン」

 

これ、知らない人から見たら、槍に話しかける痛々しい奴なんだよな、俺。

…恥ずッ!!

 

『はー、なんであんたなのよ…こんなんだったら藤丸の方が…いや、あっちの方がやばいわね。うん。多田野でよかったわ。ところであなた何してるの?』

 

なんか所長の中の俺たちの順位が気になるセリフだな。

ん?何してるのかって?

 

「いやー…倉庫って感じのあるかなーって思って」

『倉庫なら向こうを右に曲がればあるけど…何する気?』

「ナニモシマセンヨHAHAHAHAHA」

『ちょ!?』

 

言えない!何か武器になるものでもないかなって思いつつ金目のものを探してるなんて…口が裂けても言えない!」

 

『口からポロポロ出てるわよ。本音が』

 

アルレェェェェ?おっかしいぞー?

 

 

 

 

 

まあ…いいか。おっ邪魔しまーす!

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ」

「あ」

『あ』

 

 

そこではぐだ男がコソコソ何かを探していた。

 

 

ぐだ男…お前…

 

 

 

 

 

 

 

「「同士よ!」」

 

俺たちは目線を合わせただけでお互いの気持ちを理解しあった。

 

 

 

 

 

 

『もうこいつらいやああああぁぁぁぁぁぁッ!!!』

 

 

うるさいな所長。

 

 

数時間、めちゃくちゃ掘り出し物を見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管制室

 

管制室によばれたので行くと、ロマンが話しかけてきた。

 

「来てくれてありがとう二人とも。えーと…所長がさっきから無言なんだけどどうしたの?」

「所長は自らの無力さに絶望してるんですよ」

「止められなかった(僕たちを)」

「うん。なんとなく察した」

 

いやーなかなかの掘り出し物でしたわ〜

 

「これから君たちには『ダ・ヴィンチちゃん工房』に行ってきてほしいんだ。そこで聖晶石っていうのをもらってきてくれ」

「あー、そのナンタラ工房にならさっき行ってきたよ。ぐだ男が掘り出し物をうr…渡すために案内してくれたんだ」

「ちょっとまって今なんて言いかけた!?」

 

いやーなかなか個性的だったな彼女(?)は、

 

 

 

あれは倉庫から出て十分前の話だ。

 

俺はそこであった彼女(?)の話をし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「いやその前にさっきの掘り出し物とかそういう話について詳しく…」

「あんたは黙っとレェッ!!」

「えー……………」

 

 

 

 

 

 

 

 




くず「これも全部クソコーデってやつのせいなんだ」
ぐだ&マシ「「ナ、ナンダッテー(棒)」」
所長『掘り出し物うんぬんはあんたらのせいでしょうがぁぁぁぁぁぁッ!!』
ロマ「アイエエエエエェェェェェ…貴重な礼装や媒体が…」
??「全て私の工房の中さッ!!」






クソコーデの王様「あれ?なんかあっちすごく楽しそう」
クソコーデ「ダニィッ!!?」
クソコーデの仲間(素材)「驚く前に下半身治せよ」




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ガチャ ダメ 絶対 お兄さんとの約束じゃオラァッ!!!

聖晶石が50個たまりだしたこの頃…回したい衝動に駆られていますハァハァ



話は十分前にさかのぼる。大量の掘り出し物を抱え、廊下をぐだ男の案内に従い歩いて見ると、

 

「ここか」

「うん。ここだよ」

 

科学で満ちたこの空間でひときわ異質さを醸し出されてる部屋。

ドアにはしっかり「ダ・ヴィンチちゃん工房」と書かれている。

 

俺はここにいるであろう人物にこの大量に掘り出し物を売りにきていた。

 

 

 

 

 

 

 

突然だが、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という人物を知っているだろうか?

まあモナリザといえば大半の人が彼の名前を言う。

万能の天才だとか文明発達に大きく関わったとか、いろいろな呼び名で言われる正真正銘の()()

 

「いやーぐだ男くん。よくきたね。くず男くんは2回目だっけ?」

 

歴史で習ったのが正しいのなら彼は男だったはず。

しかし目の前にいるのは

 

「まあいいか。ようこそ!ダ・ヴィンチ()()()工房へ!!」

 

 

モナリザ(美女)である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前、ダ・ヴィンチちゃんには冬木にレイシフトする前に、ばったり会い、カルデアや魔術師についていろいろ教えてくれた。

 

そして今回は

 

「おっす。ダ・ヴィンチちゃん。さっそくだがこれを買い取ってくれ」

「おお!これはなかなかのものばかりじゃないか!」

 

「いい値で頼む」

「はい、じゃあこれは代金だよ」

 

そこには綺麗な石がたくさん…石?

 

「ダ・ヴィンチちゃん…これは?」

「それは聖晶石と言うものさ。それを使って、カルデアは英霊を召喚するのさ。もともと30個あげる予定だったからプラスして30個おまけしといたよ」

 

やったぜ

 

これさえあれば、メドゥーサ姉さんを引くのも造作もねえ!

 

「やったねくず男!彼女ができるよ!」

「おいバカやめろ」

 

石を受け取り、工房を出ようとすると

 

「あーちょっと待って二人とも」

「「??」」

 

ダ・ヴィンチちゃんに呼び止められる。

なんじゃろ?(キャラぶれ)

 

「はい、ぐだ男くん。頼まれてたのできたよ」

「え?もうできたの?流石ダ・ヴィンチちゃん!仕事が早い!」

「ふふん♪当然さ。私は天才だからね」

「性別を拗らせちゃうくらいだもんね」

「チッチッチ…ぐだ男くん。天才に性別なんて関係ないんだよ♪」

「そうっすね(棒)」

 

そうか…天才に性別なんて関係ないのか(白目)

 

と言うか何を頼んだんだろうか?

 

「ん?これだよくず男。武器武器!」

 

武器?全身武器のこいつにそんなの必要なのか?

 

「今何考えてるのか当ててみようか?(真顔)」

「うっす!なんでもねえっす」

 

ぐだ男が見せてきたのは拳銃だった。すごいでかい。いや、俺は拳銃についてはよく知らないんだけど。そういえばこいつ、射的みたいなのすごく得意だったな。例えるならの◯太。

 

「くず男くん。君にもあるよ〜」

「ファッ!?俺も?」

「もちろんさ。いくら宝具の槍をもらったからと言っても、ぶっちゃけ使いこなせないだろう?だから、ほい」

 

渡されたのは…ナイフだ。しかし天才が渡すナイフがただのナイフなはずがない。

 

「君の考えてる通りさ。そのナイフは小型のチェーンソーみたいなものだ。動力は君の魔力。動力は君自身だからこそ成功した超軽量型さ」

 

天才の考えることはわからん(確信)

ん?ていうことはぐだ男のも?

 

「ダ・ヴィンチちゃん。お願い通りできたかな?」

「ああ。それは君の要望通り。対バケモノ用13mm拳銃ジャッカル」

「パーフェクトだダ・ヴィンチちゃん」

「感謝の極み♪」

 

アカン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜召喚室〜

 

まあそんなことがあった。そしてこれからガチャガチャするわけだが…

 

「じゃあ僕から行こうかな!」

 

最初はぐだ男。石は60個。つまり20回ガチャれるらしい。

 

「いっくぞー」

「頑張ってください!」

 

マシュちゃんの応援を受け、ぐだ男は石30個を召喚サークルと言うものの中心に投げ入れる。

 

サークルはぐるぐる回り始め…そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十分後

 

「サーヴァント セイバー召喚に応じ参上しました。あなたが私のマスターですか?」

「サーヴァント アーチャー召喚に応じ参上した」

 

なんか見覚えあるのが出てきた。

 

「こんにちは。僕がマスターの立香だよ。ぐだ男って呼んでよ。騎士王=サン。四股=サン」

「待て。なぜ増えてる」

「四股?どう言うことですアーチャー(ハイライト消失)」

「誤解だセイバー。話を聞いてくれ」

 

修羅場ですね(ブギャーワロス)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーチャーが英霊の座に帰還しかけるぐらいセイバーにBO☆KO☆BO☆KOにされたので令呪で無理やりぐだ男が蘇生。

「地獄へ落ちろマスター」と反抗を見せるアーチャーに対し、ぐだ男は「ちょっと何言ってるのかわかりませんね(笑)」と返事をする。流石だ。

「なんとか言ってくれくず男」

とSOSを頼んできたが俺は彼の若かりし頃の録音テープ「俺は可愛い子なら誰でも好きだよ」という黒歴史の1ページを流した。

アーチャーはセイバーに連れていかれました(結果)

 

「リア獣(誤字あらず)死すべし」

「慈悲はない」

 

そのあとぐだ男は残りの30個を召喚サークルに投げ入れた。

 

 

 

 

 

 

 

十分後

 

「サーヴァントランサー!よっ!またあったな坊主!」

「今度はちゃんとしたステータスでよかったね兄貴!」

「い、いてえとこ突くじゃねえか…」

 

ランサー兄貴がきた。よかったね。ステータスが憎くないランサークラスで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついに俺の番か…」

『へ、変なサーヴァントよ、呼ぶんじゃないわよ?』

「なんだよマリー?ビビってんのか?」

『…なんでか知らないけどそのセリフバカにされてるみたいで嫌だわ』

「というか久しぶりにしゃべりましたね」

 

所長と喋りながら石を投げ入れる。さあ…来い!来い!メドゥーサ姉さん来ぉぉぉぉいッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きませんでした☆

 

 

 

 

 

 

 

ちきしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『全部礼装だったわね』

「所長。これを爆死と言うのでしょうか?」

「そんなことよりおうどん食べたい」

「ちくわ大明神」

 

 

 

 

 

 

 

「「『ん?誰だ今の』」」

「WRYYYYYYYYYYYYYYY(発狂中)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




教えてくず男先生のコーナー

くず「はい。特に茶番思いつかなくなってこんなことに身を乗り出しましたこのごろ。第一回『教えてくず男先生のコーナー』です。では生徒諸君。じゃんじゃん質問したまえ」
ぐだ「はーいはーい。僕たちって何歳設定なの?」
くず「はい。お答えしましょう。永遠の18歳です。はい次」
マシュ「えーと…なんでアーチャーさんはその…よ、四股なんですか?三股と以前聞いてましたが…」
くず「はい。その初々しい仕草いいね。ではお答えしましょう。これは私の情報によると彼は、月っぽいところで、なんかクラスで三番目くらいに可愛い中身がおっさんの美少女と関係を持ったからですね。怖いね」
ぐだ「怖いね」
くず「はい次」
セイ「はい!ここではご飯は出ますか?」
くず「はい。お答えしましょう。そこには専属のアーチャー(バトラー)が付きますのでご安心ください」
アチャ「ちょっ」
ラン「プギャー」
くず「はい。今回はここまで。また来週〜」

おしまい







ザビ「くちゅん…風邪かな?」

紅茶「ハックション…風邪か?」






次回、第1特異点「邪竜百年戦争オルレアン」

「聖処女とキチガイとクズ」

ご期待(してくださいなんでもしますからッ!!)


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今思ったんだけど…シリアスだけで話できるほどまとまってない

短くなってます。すみません。



青い空。

広大な緑。

そしてその中心にそびえ立つ異形の城。

オルレアン。この狂った人類史に打ち込まれた特異点の一つ。

そしてその異形の城の目前。そこに複数の人影がいた。

 

「どうしますか?立香さん。荒木さん」

「ふふ、愚問だね。この戦い、正当な攻略なんていらない。必要なのは強行突破なのだよジャンヌ君」

「え、えー……?」

「ちょっと何言ってるのかわかりませんね」

 

本当に何言ってるんだこの最凶は…

 

「まあわからなくもないけどね」

「わかっちゃうんですかくず男さん!?」

 

いいんだよマシュちゃん。もうこいつについてはなんでもありだから。

 

「エミヤ先輩。ちょっと作って欲しいものが……ゴニョゴニョ」

「…………正気かマスター。それは強行突破じゃなくてただの破壊攻撃だぞ」

「その先は?」

「地獄だぞ…って何を言わせるんだくず男」

 

エミヤ先輩は冷や汗ダラダラである。

 

「戦いに戦法は様々。私はマスターの言うことに従いますよ」

 

どんな状況でも凛とした雰囲気で立つ騎士王。アルトリアさん。

 

「爆弾もってこいロマン!」

「とびっきり派手なのをな」

 

管制室によびかける。

 

『な、何をする気なんだい…?』

『へ、変なことしないわよね…』

 

ロマンは不安そうに、所長は、これから起こることがわかってしまったのか、姿が槍でもビビってるのがわかる。

 

 

 

 

 

 

「まずエミヤ先輩の作った巨大な弓に爆弾を設置するじゃろ?」

「狙いをあの趣味悪い所に定めるじゃろ?」

 

ぐだ男が弓を引き始める。

 

「狙いをセンターに決めて…」

 

 

 

「「シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!超!エキサイティングッ!!!」」

『ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』

『何やってんのよぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』

 

 

 

これがぐだ男。この場にいる全員が彼を人類最凶と再認識した。

 

『あんたは人類最悪よ』

 

なんでや!!俺なんもしてないやろッ!!

 

 

 

 

 

〜くず男ルーム〜

 

「ハッ!?夢か…」

「夢だとイイネ…」

「キイィィィヤァァァァァァぐだ男出たぁぁぁぁぁぁッ!!?」

 

 

これが正夢になるとは、この時の俺は知る由もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜レイシフトルーム〜

 

第1特異点が発見され、俺たちは早速レイシフトするためにコフィンに乗り込む。

 

「リンク・スタートッ!!」

「くず男!それはとあるデスゲームだよッ!」

「ソウダネ。こっちはゲームじゃなくてリアルなデスが待ってるもんね」

「あ(察し」

「大丈夫です!先輩!くず男さん!お二人は私が必ずお守りします!」

「「…………(ブワッ)」」泣

 

ええ子やなぁ〜マシュちゃん。うちにも一人欲しいわ。

 

「あげないよ?(ニッコリ」

「アッハイサーセン」

 

ぐだ男くんも冗談が通じないなーアハハハハ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなコフィンに乗り込み、あとは俺と騎士王、アルトリアさんだけとなった。

 

乗りこもうとするとアルトリアさんが俺に話しかけた。

 

 

「くず男。サーヴァントがいませんが、本当に行くのですか?」

 

その内容は俺を気遣ってのものだった。かの騎士王に気遣われるって絶対ない経験だな。

 

「アルトリアさん…ああ。ぐだ男だけに任せられないからね。無茶はしないし。自衛もできるよ。この槍で」

 

俺はアルトリアさんにメドゥーサ姉さんから受け取った宝具『ハルペー』を見せる。

 

まあ、使えないことはない。こう見えて俺は色々な武術をかじってきた。

しかし…あくまで槍として使えるわけであって、()()()()()使えるわけではない。

 

いざ、人外やサーヴァントに出くわしたら勝ち目は0だろう。

 

「でも、行かなければならない」

「なぜ?」

 

アルトリアさんは真剣な目でこちらを見つめてきた。

 

 

そんなのは昔から決まっている。

 

「親友を…ぐだ男を一人にしないため。これは昔から譲れない」

「マスターを?しかしマスターは…サーヴァントの身である私が言っていいのかわかりませんが…あまり心配する要素は…」

 

まあ、いつものあいつを見てればそう思うのは無理はない。でもね…

 

「あいつ…ああ見えて弱点もあるんだよ。()()()()()()()()()()()()()()()ね。じゃあね。特異点で会おう!」

 

俺はアルトリアさんと別れコフィンに乗り込んだ。

 

「所長!よろしくお願いしますね」

『………無茶しないようにね』

「所長…………………………

 

 

 

 

 

 

デレました?」

『ガンドるわよ』(冷静)

「サーセン」(即答)

 

レイシフト…

 

 

 

 

「「「『スタートッ!!』」」」

 

 

 

俺たちは、今。間違った人類史に戦いを挑む。

 

これから始まる新たなFate…

 

 

 

 

 

 

『あ…座標ずれた…』

「「ロマンシスベェェェェシッ!!!」」

 

 

 




〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「はーい。今回も始まりました。教えてくず男先生のコーナー。もはや茶番を考えるのすら面倒くさいのでちゃちゃっと進めたいと思います」
ぐだ「はーいはーい!僕って何者?」
くず「抑止力(ネタ物理)。はい次」
マシュ「はい。第1特異点が始まりますが…私に出番は…」
くず「あるといいね(すっとぼけ)。はい次」
エミ「食材がドゥンドゥン減る。どうすればいい?」
くず「アルトリアさんが断食すれb「無理ですね(アル)」…頑張れ先輩。はい次」
クー「俺、お前の正夢に出てないんだが…」
くず「ちょうどその時兄貴はワイバーンの群れに襲われてたので。修学旅行で休んだ生徒みたいに丸い顔写真が端についてます」
エミ「ランサーが死んだ!!wwww」
ぐだ「このひとでなしッ!!」
くず「じゃあ今回はここまで。また来週〜…」



次回のくず男先生のコーナー。

「聖処女来場」…やったぜ



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第1特異点 邪竜百年戦争〜オルレアン〜 ジャンヌと邪ンヌ
魔物使いの才能に目覚めました


すまない…遅くなって…すまない…試験があって遅れました。









………………すまない…


「はるか上空からこんにちわぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ……………!!!!!」

「高いところからなんて聞いてないよぉぉぉおぉぉぉぉぉ……………!!!」

 

第1特異点。人理修復のためにレイシフトした俺らは今…………

 

 

 

 

 

はるか上空1kmから重力に従い地面に向かって落ちていた…

 

 

「「アアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………………!!!!」」

 

いきなりだが…(唐突)ここにいる藤丸立香は人類最凶だ(誤字あらず)

拳を振るえば岩なんて粉々だし、走れば海の上だろうと走れるし、時々手からビームも出る。この時点でもどうかと思うだろうが…これがこいつのデフォだ。本気出すともっとすごい(恐怖)。

 

しかし、どんなに人間離れしていようと、こいつはまだ18歳。バリバリの若者なのだ。克服が早い代わりに…弱点はものすごくある。

 

今もその弱点をあらわにしている。それは…

 

彼を見てくれ

 

「だずげでぇぇぇぇぇぇぇぇ………………!!!」

 

顔が真っ青な上に涙でグチャグチャだ。

 

そう。彼の弱点その1。高いところが怖い。

 

今は違うが彼は小学生の頃…ジャングルジム、滑り台、鉄棒の上に乗れないくらい、高いところが苦手だった。

ブランコ?最初は楽しそうだったけど、こいだあとは泣きじゃくってたよ(ゲス顔)

 

まあ色々あって克服したが、さすがにここまで高いところになると…

 

 

 

 

「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY(泣)」

 

…こうなる

 

俺?最初はビビったけど、メドューサ姉さんのフード被ったら落ち着いた(やったぜ)

そういえば…

 

「所長ー、生きてますー?」

 

『人間はなぜ無謀なのか知ってる?それは彼らはその人生の大半を安全なところで過ごすからよ。つまり私の言いたいことは、エスプレッソコーヒーじゃなくてカフェオレが好きということ。最初はキーボードに向かってオンドゥル語を打ち込んだあと、頭にカフェオレの入ったコップを乗せて、くるくる三回回ってワンと叫ぶの。つまり人類はみんな生きていなきゃエスプレッソコーヒーだろうが、ジャーマンポテトだろうが、オンドゥルウラギッタンディスカーだろうが関係ないのよ。そう、それはつまり…』

 

ダメみたいですね(即答)

 

しかしこのままだと転落死は免れない。

んー…

 

 

「ぐるるるるる…」

 

ん?

 

音がした方を見るとそこには…

 

「グルアァァアァァッ!!!」

 

龍がいた。これが俗にいうRPGで雑魚エネミー扱いされてるワイバーンってやつか…

 

ワイバーンはそのまま口を開けて俺に噛みつこうとして…

 

 

「ちょっと失礼しますよっ…と」

 

俺はそのワイバーンに乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

『あんたなにしてんのぉぉぉぉぉッ!!』

「おお!所長!正気に戻りましたね」

『私は 正気に 戻った !!…じゃなくてッ!!』

 

もー所長はうるさいなー(ニョキニョキ)

まあいいや(ズドン)

 

俺はワイバーンの目に顔を近づけ笑顔でこう言った。

 

 

「いうこと聞け…でないと………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロシチャウヨ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上空飛行中

 

いやー…物分かりのいいワイバーンでよかった〜

ぐだ男も回収できたし、でもなんか乗ってるワイバーンが俺がもぞもぞするたびのビクビク震えてるだけど…なんでだろうね不思議だね(白目)

それとなんかこのワイバーン。この辺りのワイバーンのリーダー格なのか、俺がこのワイバーンを従えてるってわかった瞬間、俺にみんな頭下げながらついてきた。

なんか可愛い。

 

「ねーねーくず男ー。いつからドラ◯エ5の主人公と同じジョブについたんだい?」

「魔物使いの才能になんか目覚めたわ。あ、ダ◯マ神殿には行ってないゾ」

「僕は夢の中で行ったよー」

「え?」

 

まあ…………聞かなかったことにしよう。だいたいこいつのなれる職業とか…バトルマスターじゃなくてバトルジャンキーだもんな。うん、間違いない(確信)

 

「なんか失礼なこと考えてない?」

「キノセイ、キノセイデスヨハハハハハ」

 

 

そしてしばらく飛んでいると(ぐだ男は度々ビクッてしてた)

 

「ビクンビクン!!マシュの気を感じる」

「なにそのセンサー怖い」

『なんでかしら…あんたらの行動に驚かなくなってきた』

「「ようこそこちら側(キチガイワールド)へ」」

『嫌よ』

 

しばらくあたりを飛んでいると(ぐだ男は度々ビクッて(ry)

燃えてる街を発見。カルデアとも通信可能になり、マシュちゃん達とも無事合流できた。

大量のワイバーンを引き連れていたので、マシュちゃんやアルトリアさんは目をパチクリさせてた。

え?五股さん?知らない(英霊)ですね。

 

「そういえばマシュちゃん。兄貴は?」

「クー・フーリンさんは…ゾンビの群れに轢かれて…地面の下に…うう…」

「惜しい人を亡くしました…」

「なん…だと…」

 

俺とぐだ男はマシュちゃんとアルトリアさんの話を聞いて…そして…

 

「「兄貴ィィィィィィッ!!!!!!!」」

 

叫んだ。見ていてくれ兄貴。俺たち絶対…成し遂げるから…

 

 

 

 

 

 

「いや俺生きてるからな!勝手に殺すなよ!!」

「ランサーが生きてる!!?」

「この人でなし!!」

「なんでだよ!!」

「ふざけてないで君達も手伝いたまえ!!」

「「あ。五股さん。チィース」」

「なんで増えているんだ!!」

「…アーチャー?」

「なんでさぁぁぁぁぁぁ…」

 

 

 

 

 

 

アーチャーが逝った。

 

「まあいいやつだったよ」

「お(か)しい(英霊)を亡くしたね…」

「先輩…くず男さん…それはちょっと…」

「「いや…リア充に慈悲はいらない」」

「えぇ…」

 

今日も俺らは特異点を駆ける!!

 

 

 

 

 

「あ、あのう…」

「「ん?誰だこのボインな美少女は」」

「ぼ、ボイン…」

 

俺たちは今日、()女に出会った。

 

「なんでしょう…妙なニュアンスが…」

「そこには気づくとは…」

「君もこちら側の人間なんだね」

「「ようこそこちら側(キチガイワールド)へ」」

「え、ちょっ…」

 

 

 

今日も同士が増えていく!

 

「やめてください(泣)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




〜新しい仲間だよ!くず男先生のコーナー〜

くず「はーい。今日から新しいお友達が来まーす。仲良くしましょねー。先生いじめはゆるさないよー」
ジャ「ジャンヌです。よろしくお願いします」
ぐだ「よろー」
マシュ「よろしくお願いします」
アル「よろしくお願いします(モグモグ)」
五股「セイバー。口にご飯粒がついてるぞ。あと私の名札がアーチャーから不愉快な名前になってることへの回答を求む」
兄貴「よろしくな嬢ちゃん。あとアーチャー。てめえのそれは妥当だと俺は思うぞ」
五股「なぜだ!だいたいなぜ前回から一股増えてるんだ!」
くず「ジャンヌくん。あれは巷で有名な女たらしだよ。気をつけなさい」
ジャ「わ、わかりました(警戒心UP)」
五股「なぜだ…」
くず「まあ増えてる理由としては、平行世界のカルデアのぐだ男もといぐだ子が君の餌食になってね。いやー…プレイボーイ怖いわー(大爆笑)」
ぐだ「ですねー(白目)」
マシュ「コーナー変わってもアーチャーさんはいじられるんですね」
くず「そうだよ」

終わり


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いつも思うんだけど狼やたらいるくせに素材の種全然落ちないんだけど

お気に入り増えすぎで見た瞬間アイエエエエエェェェェェェってなったんだ(唐突)

ありがとう…本当に…ありがとう…それしか言う言葉が見つからない…(感謝)




「まあそんなこんなでここまで来れたんだよ。五股さん生きてます?」

「いやー…大冒険だったね。五股さん生きてます?」

「なるほど、お疲れ様です先輩、くず男さん。アーチャーさんは五股さんなんですか?」

「「そうだよ」」

「違う!!(ボロボロ)」

「アーチャー…涙拭けよ」

「…まさか貴様に気を使われるとはなランサー…すまない。涙が止まらん」

「ふぅ…スッキリしました」

「アルトリアさん、五股さんと茂みで何してたんだ?」

「気にするだけ無駄だよくず男。だいたい放送禁止ものなんだよいろいろと」

「あ(察し」

 

決してナニもありませんでした。(←ここ重要)

 

 

 

 

ワイバーンたちとは別れ(ワイバーンは嬉しそうだった)…

 

「えーと…つまりこのフランスにはもう一人のジャンヌさんがいて…」

 

「はい、今フランスをもう一人の(ジャンヌ・ダルク)が何千もの竜を従えて、襲っているのです」

 

「なるほどそういう事情かー(グチャグチャ)」

 

さっきの町から少し離れた森の中。現地で出会ったジャンヌ・ダルクさん(ルーラーだって!スゲー)にこの特異点の事情を聞いていた。

 

「というか五股パイセン。同一人物のサーヴァントが同じ場所に呼ばれることをあるんすか?(ブシャー!)」

「あ、それ僕も気になる!(グシャグシャ)」

「ああ。サーヴァントはその元になった人物、座に登録されている英雄の様々な側面で召喚される。セイバーも別の側面で召喚される事がある」

 

へーなるほど。これでまた賢くなったな。

というか先輩が五股に反応しなくなってつま↑らん↓な→〜

しかし…別側面のアルトリアさんかぁー…

 

…チラ

 

「あーあー別の私なんて知りません!シロウにはこの私がいるのですこれ以上増えることはないのです!!(必死)」

「…なんでそんなに必死に…え?これ以上はダメ?放送禁止?あ(察し)…了解でーす(ドドドドッ)」

「誰と話してるのくず男?(パァーンッ)」

 

画面の向こうの誰かだよ。

 

「せ、先輩、くず男さん…さっきからなにをしているんですか?」

「「え?いや…」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この森のウェアウルフの制圧だよ」(ザクザクザクザクザクザクザクザク)

「ねー」(パァーンパァーンパァーンパァーン!!)

 

「もう突っ込みませんよ(諦め)」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーグシャグシャドドドドッデデーン………………ギャァァァァァ…!!タネヲヨコセー…!!ヒャッハー!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

草原移動中

 

「で…これからどうするよぐだ男」(血まみれ)

「そうだなー、なんかどっかから『本筋通りに行けよ?絶対だぞ(震え声)』って電波を受信したんだけどさー」(種がいっぱい)

「本筋ってなにさ(疑問)」

「なんだろうね(延長)」

「きっとそれは神の御言葉なのです(苦笑い)」

「ジャンヌさんも聞こえるんですか…!」

「やはりこちら側(キチガイ)の人間なんですね!?(勧誘)」

「違います(涙目)」

 

なんだ違うのか。

そんな話をしていると向こうから高速で何かが走ってきた。

 

「「兄貴ッ!!」」

「よっ!偵察してきたぜ」

「さすが兄貴!仕事が早い!!」

「そこに痺れる憧れるぅー!!」

 

兄貴の情報を元に管制室に地図を製作してもらう。

 

「あー…兄貴。まん中のこれなに?」

 

俺は出来上がった地図の真ん中指差す。そこには巨大な建設物があった。

 

「なんか趣味悪い城があってよ。おそらくそのもう一人のジャンヌの嬢ちゃんの根城だぜ」

「なんかもうボスのハウス見つけちゃったんだけど(困惑)」

『これがジャンヌのハウスね』

「それ以上はいけません所長」

 

てかなんでそんなこと知ってるんだ所長。

ハッ…まさかクソコーデ(レフ)の趣味…!?

だとしたら俗世に染まりすぎだろ人理焼却者!!

 

「まあこのメイドイン兄貴(カルデア)の地図を使って近くの街に行こうよ」

「そうだなー。ところでぐだ男、その地図貸してくれないか?俺が地図見るからさ(震え声)」

「え、そう?ありがとうくず男!」

 

説明しよう。以前も話したが、ぐだ男は最凶だが弱点も多い。その一つ、方向音痴だ。

こいつに任せると餓死する。(いや、マジで)

以前もサイクリングしてたらこいつについて行ったせいで未開の森に迷い込んだ。

いやー…ガチで怖かった…

まあそのとき熊に出会ったり、ぐだ男が熊を素手で殺ったり、同じところをグルグル回ってたり、なぜか森を抜けたら、伝説のKE☆Nが刺さった台座の前に出たり、ぐだ男がそれ抜いちゃったり、ぐだ男が緑色の服着てちょっと魔王倒しに行ったり、魔王の攻撃がKE☆Nで弾いたら魔王にシュゥゥゥゥゥゥゥッしたり、それで夏休み全部潰れたりした…

ろくなもんじゃねえなオイ。(遠い目)

 

「あの…大丈夫ですか?顔色が悪いですが…」

「ジャンヌさん…いや…ちょっと青春を思い返してましてね…(白目)」

「…(ぐだ男)とは昔から?」

「そうっすね…」

「なるほど(察し)」

「そのネタは!やはりジャンヌさんもこちらg「違います(即答)」アッハイ」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺らは地図を頼りに最寄りの街に向かっていた。しばらくして街にたどり着いたが…

 

「って…町燃えてるんだけどぉぉぉぉぉ!!!?」

「廃墟化してるぅぅぅぅ!!!?」

「俺が偵察した時はこんなことにはなってなかったぜ…向こうの奴ら(ジャンヌとその仲間たち)だな…」

「ルビがすっごい楽しそうなんだけど…」

「気のせいじゃね?」

 

街は燃えていて住人は死に、町中ワイバーンがあふれていた。こんなことできるのは噂のブラックな方のジャンヌさんに違いない。

 

 

 

 

「こ、こんな…」

「マシュ…目をそらすなとは言いません」

「アルトリアさん…」

「ですがこれは知っておいてもらいたい。これがあなた達が人類を救おうとするたびにこの光景を見ることになることを」

「…はい」

 

マシュちゃんとアルトリアさんが静かに話し合う。

 

ごめん…空気読めなくて…ごめん…

 

『っ!!?5騎のサーヴァント反応!多分さっきこの街を攻撃した集団だ!君たちを感知して戻ってきたぞ!!』

 

「…シロウ」

「わかってるさセイバー。マスター!」

 

アーチャーがぐだ男に呼びかける。ぐだ男はそれに答えるように、ホルスターからダ・ヴィンチちゃん作『対サーヴァント用拳銃』引き抜く。

向こうから迫ってくる大量のワイバーンと、それに混じってる5つの気配。(ぐだ男談)

 

さて、ふざけてもられないな。こんな状況だが…

 

「ジャンヌさん。俺と仮契約してもらえませんか?」

「!もちろんです。共に行きましょう!()()()()()()

 

俺はダ・ヴィンチちゃん作『対サーヴァント用ナイフ』を引き抜き、メドゥーサから受け取った『ハルペー』を取り出し、フードを被ってぐだ男とマシュに近づく。

 

「どうよ。これから始まるのは絶対、今までのお遊びと比べ物にならない戦いだぜ」

「そうだね…マシュは大丈夫?」

「大丈夫です!お二人は私が守りきって…あれ?守らなくても大丈夫なのでしょうか…?」

「「やめてください死んでしまいます」」

 

 

 

 

第1特異点!初!サーヴァント戦!!

 

 

 

 

 

 

「ところで、所長(ハルペー)これから振り回しますけど大丈夫ですか?」

『大丈夫よ。問題ないわ(フラグ)』

「はいアウトー」

 

 

 

 

 

 




〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「はーい、時間ないからちゃっちゃと行くよー、はいジャンヌくん」
ジャ「はい!ここではご飯は出ますか!?」
ぐだ「腹ペコ増えたぞどうなってんだ!!」
アチャ「別に夕飯を作りきっても構わんのだろう?」
ラン「フラグって知ってるか?」
アル「シロウのご飯は美味しいですよ」
ジャ「楽しみです!」
アチャ「グハッ…俺は正義の味方になりたかったんだ…」チーン
全『逝ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
くず「うん。ロマンに届けてあげてくれたまえ。それじゃあ今日はここまで。サラダバー」


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いつから俺が弱いと錯覚していた?

お気に入り300になってたんだ…







ヒャッホォォォォォ…(ヘラクレスが引けました。)


ーーーーバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッーーーー

 

廃墟の街。そこにいくつものワイバーンが降り立った。

 

「ーーーなんて、事。まさか、まさかこんな事が起こるなんて。」

 

そして、みんなが戦闘態勢で待機していると、竜にまたがり飛んできた黒い聖女は口を開いた。

 

「ねぇ、お願い、誰か私の頭に水をかけてちょうだい。まずいの。ヤバイの。本気でおかしくなりそうなの。

だってそれくらいしないと、あんまりにも滑稽で笑い死んでしまいそう!」

 

そして笑い出した。

 

「ほら、見てよジル!あの哀れな小娘を!なに、あれ羽虫?ネズミ?ミミズ?どうあれ同じことね!ちっぽけ過ぎて同情すら浮かばない!

ああ、本当ーーーこんな小娘にすがるしかなかった国とか、ネズミの国にも劣っていたのね!」

 

そしてバカにし始めた。

 

「ねぇジル、貴方もそうーーーって、そっか。ジルは連れてきてなかったわ。」

 

そしてボケ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………あのさ…

 

 

 

 

 

 

 

「…………………」

「先輩?」

「マスター?」

「お、おい」

「坊主?」

 

「マスター…彼…さっきからプルプルしてません?」

「ウンソウダネ」

 

うちの子(ぐだ男)、TASさんレベルに長間話嫌いだから戦闘させてあげてェェェェェェェェ…!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「聖女の血をいただきますわ」

「なら余は魂をいただこうッ!!」

 

やっと戦闘開始か…ぐだ男…よく途中で暴れなかった…偉いぞ(サムズアップ)

 

「…マシュ。みんな」

 

「「「「「え!!?…何(でしょうか)?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「手加減は…いらないから(ニッコリ)」

「「「「「アッハイ」」」」」

 

ぐだ男(のストレス)が爆発するぞ逃げろぉぉぉぉぉッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドドドドッーーーー

 

戦闘が始まり、みんなそれぞれ武器を取り、戦っている。

 

そして、俺とジャンヌさんの前に現れたのは…

 

 

 

「さあ!始めましょ。私の宝具でたっぷり搾り取ってあげるわ」

 

痴女だ。メドゥーサ姉さんとは別ベクトルの…

 

 

 

「まさか…女性サーヴァントはみんな痴女…!?」

「「違います(違うわよ)」」

 

味方にも敵にも否定された。解せぬ。

 

まあいいや(ズドン)

 

「ジャンヌ!お前は力が十分に発揮できていない!俺の援護に回れ!!」

「(口調が…変わった!?)で、ですがいくらあなたでもサーヴァント相手では!」

「問題ない。これでも幼少の頃から(ぐだ男のせいで)修羅場は潜り抜けてきたッ!!」

「よ、よくわかりませんがお疲れ様です…」

「ありがとう(涙目)」

 

俺はナイフを構え、槍を腰に、バーサーク・アサシンと呼ばれたサーヴァント向き合い、構える。

 

「…あなた正気?生身でサーヴァントに立ち向かうなんて」

「正気も正気。じゃなきゃこんなこと(人理修復)に挑まねえよ」

「そう。じゃあ、死になさい!」

「だが断る!!」

 

会話が終わった瞬間飛んでくる魔力弾。なるほど…これがバーサーク・アサシンの戦闘方法!!

弾速は…なんだ。遅いじゃねえか…

 

「こんなものぉぉぉぉぉッ………お返しじゃぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」

 

ハルペーをバットよろしく振り、ホームランとはいかないが…魔力弾は十分に飛んで生き…

 

『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………!!!!!!!!!』

 

 

デデーンッ…

 

草原に着弾した。

 

と言うか所長うるさい。なんで叫んで…あ(理解)この槍、今は所長だったわ(ゲス顔)

 

「なるほど…言うだけ弱くないってことね」

「そう言うことだアサシン。そー……れッ!!!!」

 

俺はナイフとハルペーを振り、アサシンに斬りかかる!『目が回るゥゥゥゥゥゥ…』

アサシンもアサシンで、応戦するが…こいつ。戦闘派の英霊じゃねえな?『吐きそう!吐くものないけど吐きそう!!』近接戦闘がまるで素人だ。『魔術師としても、女としてもやばいことになっちゃうゥゥゥゥゥゥッ!!』だが、ロマンに聞いた感じじゃあ…霊基だけは上物…知名度補正ってやつか?『もう無理無理無理無理無理無理無理』いや詳しくは知らないが…『うぇぇぇぇぇぇぇんッ…(泣)』やかましいわッ!!

 

戦闘前に管制室にいるロマンに聞いた霊基の格。どうやら霊基は☆0〜5までの格があるらしく、おそらくこいつは☆4。最大の一つ下。格が高ければ高いほど…基本ステータスではなく戦闘ステータスが跳ね上がる。

ダ・ヴィンチちゃんの話では、聖杯を使えばその霊基の格をあげることができるらしい。

おっと…話が逸れた。『私もう泣かない(フラグ)』おう、そうだな(フラグ)

 

まあ要するに、このアサシン。見た感じ戦闘の素人だ。だがそれでも戦えてるとこを見ると…格の高い霊基のおかげってことか…

 

 

まあだが、

 

「オラァッ!!」

「くっ…バカな…」

『私叩きつけられたッ!!』

「なんでしょう…援護には入れない虚しさが所長さんという方の声でどんどん消えていく…」

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…くず男くんはぐだ男くんより常識側だと思ってたのに意外に戦闘能力高かったァァァァァ…!!』

 

ロマンうるせえ。それに、こちとら戦闘民族レベルのキチガイ(ぐだ男)といつも一緒に居たんだ。今更素人相手に負けるほど…やわじゃない。

 

「さてアサシン。この槍は不死殺しの槍だ。傷つけられればもう治癒はできんぞ。これは脅迫だ。聖杯はどこにあるか吐け。キリキリとな」

 

 

 

ぐだ男視点

 

なんか久しぶりに自分語りできそうな気がするよ☆

 

「バカな!?アサシンが負けるわけ…援護に行きなさい!ワイバーン!!…あれ?」

「ごめんね黒いジャンヌ。君のワイバーン全部殺っちゃった☆」

「そんなわけないでええええええええェェェェええぇぇぇえゑゑゑゑゑゑゑゑッ!!!!!?!?!???」

「うるさいよ」

 

「すごい戦闘風景でした。マスターが拳銃を引き抜いたと思ったら次の瞬間…一体、また一体、また一体とどんどんワイバーンの頭が発砲音とともに消えていって…ダ・ヴィンチちゃんッ!なんてものを先輩に渡してるんですかッ!!」

『えーでも代金渡されちゃあ働かないわけにはいかないだろう〜?』

 

「これ以上先輩がSE☆N☆PA☆Iになってくのを見るのは辛いですッ!」

『あー…それに関しては…うん。すまない。万能もミスはするんだよアハハハ』

 

なんか後ろで話してるけど、まあいいや。

と言うか

 

「たとえワイバーンを援護に行かせたとしても…意味なかった思うよ」

「な、なんでよ…」

「いやだって…あれ見てごらん」

「…?」

 

 

僕はくず男の方を指差す。そこにはまだ僕が殺してないワイバーンを手なずけている(ワイバーンは泣いている)くず男とそれを見て呆然としているジャンヌとアサシンが…

 

「ハァ!!?」

「昔からくず男は動物を手なずけるのが得意でね」

「いやあれ動物じゃなくてワイバーンよ!?あれでも一応竜なのよ!?幻想種!!」

「でも、そう言うのくず男には関係なからなぁ〜昔からみんなに恐れられてた怖いわんわんおともにくず男だけは仲良くなれてたし」

「うちのワイバーンをそこらの犬と一緒にしないでッ!!」

 

なんか最初と一気にイメージ変わったなぁー。

 

まあいいか(ズドン)

 

 

 

 

 

 

くず男視点

 

「クションッ!」

「どうしましたかマスター?」

「いや、噂されてるなーって」

「は、はぁ…」

「…(ボロボロ)」

 

アサシンがなぜボロボロ変わったかと言うと、ちょっと拘束した後、ワイバーンの尻尾にくくりつけてワイバーンに尻尾を振り回してもらっただけだよ。名づけて『槍の中で寝る所長作戦』ッ!

 

『それは槍の中で振り回されて死にそうになった私からきたネーミングかしら?』

 

「そうですよ?何か?」

『ガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドォォォォォォ!!!』

「ちょっ!!?なんでその状態でそれ(ガンド)撃てるんですか!!?どこで習った!?」

『説明書を読んだのよ(キリッ』

「説明書って何!!?」

 

 

まあ要するにとにかく再起不能にしたし、みんなと合流するか

 

 

 

 

 

 




〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「ヤポーーン!!みんなおはよう。いつものコーナーいくぞぉー」
ぐだ「はいはーい。質問です!」
くず「何かね?」
ぐだ「最近ちょっとお気に入り増えたからって調子乗ってない?」
マシュ「ちょっ!?」
ジャ「触れちゃいけない話じゃあ…」
アル「モグモグ」
くず「あー?なんだって?聞こえんなー?」
ぐだ「よろしいならば戦争だ」
くず「一番いい装備を頼む」
アチャ「私は武器屋じゃないぞ。だがまあ…別に作ってしまっても構わんのだろう?」
くず「やったぜ」
ラン(葬式中)






全『え…?いつの間に死んでたの?』

終わり


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ジャンヌよりアサシンが怖いんで帰ります

原作と大きくずれている可能性がありますがお気にしないで下さい。ここはキチガイの集会です(再確認)


 

「俺は〜ジャイアン〜♪ガキ大将〜♪」

「ま、マスター?どうしたのですか?」

「いやごめんジャンヌさん。喋ることがないとこれ(小説)始まんないんだよ」

「今すごいこと(メタい)言いませんでした!?」

「そこに気づくとは…やはりジャンヌ=サンはこちら側(キチガイワールド)にくるべきそうすべき(114514)」

「勘弁してください(ブワッ」

「あんたたち…いちゃついてないで運ぶならちゃんと運びなさいよッ!!」

「い、いちゃついてなんて…」

「悪いなアサシン。俺…痴女には容赦できないんだ…」

「………そんなこと言ったらそこの聖女も痴女じゃない…」

「はあ?何言ってんだ?あのジャンヌ=サンが痴女な訳…」

 

いや…まてよ?

 

ジャンヌ=サンを今一度上から下まで眺める。

 

まず足。

 

戦闘向きのロングスカート。しかし、動きやすくするためか、かなり際どいところまで開いていて、油断すると、スラッと長い綺麗な足と中が見えそうである。結論、エロい。

 

そして胴体。

 

腰をしっかり鎧で覆ってはいるがなぜか大きな二つのボールは鎧をまとわず布ごしでとても強調されており、動くたびにそのでかい球体が…結論、エロい。

 

「…………ジャンヌ=サン…」

「な、なんですか?」

 

 

 

 

「…痴女です」

「確定!?」

 

 

 

ジャンヌ=サンを押し倒した(その場で)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあ(小並感)。くず男くず男!なんでジャンヌ=サンはジャージを着てるんだい?(私気になります)」

「いろいろあったんだよ(こいつ直接脳内に…!?)」

『あんたら脳内で会話してんじゃないわよ』

「「なぜわかったし」」

 

みんな無事にぐだ男たちと集合した。向こうには手負いのバーサーク・ランサーと呆然としているバーサーク・セイバーとなぜかシャドウボクシングしてるバーサーク・ライダー、そして黒い方のジャンヌがいる。と言うかぐだ男相手によく生き残ったなバーサーク・ランサー=サン。

 

「あ、僕は黒いジャンヌおちょくりながらワイバーンを殺☆戮してただけだから」

「あ(納得)」

 

と言うことは戦ってたのは…

 

「アルトリアさん。エミヤ先輩…兄貴は?」

「途中までは優勢だったんですがね…」

「彼はゾンビの群れに跳ねられてな…」

「兄貴ィィィィィィ!?」

 

また知らない間に兄貴がゾンビの餌食に…

 

「い、いや!まだだ!まだ終わらねえよ!!」

「ガッツっすね。お疲れです」

 

ほんと兄貴には頭上がらねえわ。

 

 

 

「脱がされました…(シクシク)」

「ダニィ!!くず男貴様ァ!!ジャンヌ=サンを脱がすなんて……………………GJ」

「なんですか!?」

 

ジャンヌ=サンを無理やり岩陰で脱がした(意味深)

それは認めよう。だがな…俺は痴女に容赦はねえ…

 

大変、眼福でした」

 

「くず男ー。本音漏れてるよぉ…」

「おっとしまった。口チャックしなくちゃなぁ…」

「ぐすん…なぜ私一応人間のマスターに押し負けたんでしょう…」

「くず男はすごいよぉ…痴女特攻だからね」

「痴女特攻:EXだって?誉めんなよ照れるだろ?」

「褒めてないよくず男」

「アッハイ」

 

〜そんなスキルありません〜

 

まあいいや(ズドン)

さて、

 

「喰らえ黒ジャンヌ!!」

「え!?」

 

俺は自分に身体強化に魔術をかけてだな。

アサシンをお姫様抱っこの要領で抱えてだな。

クルクル回ってだな。

 

 

「投ぁぁぁぁげるんだよぉぉぉぉ!!!!!」

「キャアアアアアァァァァァァァァ…!!」

 

「ば、バーサーク・ランサー!受け止めなさい!」

「…よかろう」

 

アサシンをランサーがキャッチすると、あら不思議。

渋いおじさまが痛々しい格好してる美女を抱える絵ができます(爆笑)

 

と言うかアサシン…その見た目で「キャアア…」って…ハハハハハハ…

 

「アイツハコロス」

「ヤヴェエ!アサシンがヤヴェエ!ジャンヌ=サン!俺を守って!」

「ぐすん…わかりました!」

「立ち直るの早くない?」

「先輩。これが英雄です。たとえくず男さんによってジャージに着替えさせられても…ジャンヌさんはフランスの聖処女なんです」

「マシュ…言いづらいなら言わなくていいんだよ」

「い、言いづらくなんかは…」

「目泳いでる…」

「え?」

 

 

 

 

黒いジャンヌは、いろいろ(意味深)あってよろよろし始めた。

 

「こ、こんな…ワイバーンが…サーヴァントが…こんなふざけた奴らに…」

 

「すみません。そちらのセイバー、目が点になってますよ」

 

「これは夢…?じ、ジルはどこ?」

 

「すみません。そちらのライダーがさっきからシャドウボクシングしていて気になるんですけど」

 

「助けてジル!おかしくなる!」

 

「すみません。そちらのランサーが暇なのか裁縫し始めたんですけど」

 

「て、撤退するしか…」

 

「すみません。そちらのアサシンが怖いんで帰ります」

「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス………………………殺しちゃいましょう♪」

「ヤヴェエ!アサシンの奴、怒りが一周回って綺麗な笑顔になった!一瞬でもキュンってなったぜ!言ってること物騒ですぐ真顔になったけどな!!」

「逃げることも戦法の内!みんな!兄貴の死を無駄にするなぁ!逃げるぞぉぉぉぉぉ!!」

「坊主!俺はまだ死んでねえ!!」

「死んだはずです!」

「なぜ生きている!?」

「セイバー!アーチャー!てめえら覚えてろよ!?」

 

こうして初のサーヴァント戦はグダグダで終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「もうやめない?このコーナー」
ぐだ「最初から身もふたもないねくず男」
くず「ぶっちゃけ読者もこんな茶番期待してないと思うんだよね」
マシュ「そ、そんなことありませんよ先生!きっと三人くらいは…」
アル「モグモグ」
ジャ「モグモグ」
アチャ「体はレシピでできている…」
クー「食材確保してきたぜ」
ロマ「いやぁ…労働の後のご飯は美味しいなぁ」
ヴィ「これは噂以上だね」
所長『うう…この姿だとご飯を食べることはできないし、みんな美味しそうに食べてるし…私はこの状況を耐えることを…強いられてるのよッ!!』
くず「みんなやる気ないじゃんッ!!」
ぐだ「はーい!先生体調悪いってさ!閉店ガラガラ!!」
マシュ「これがタイトル詐欺ってやつなんですね…」

〜おわり〜





王妃&音楽家「「出番…」」
くず「次回をお楽しみに」




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容疑者は女性、161cm、髪は青、おっぱいボインナックルウーマンの変態だ

注意…コマンドーです


「ぐだ男。どうやら奴らを巻けたようだ。疲れてるだろう?シュールストレミング(世界一臭い缶詰)でも食べてリラックスしな。マシュちゃんの面倒は俺が見ててやるよ」

「面白い奴だ。気に入った。殺すには最後にしてやる」

「はん!元オンドゥル人の俺に勝てるもんか…」

「試して見るか?僕だって元ケルトだ」

「マジかよ…」

「君たちは何してるんだ…」

「この野郎生きてやがったのか!!」

「一夫多妻主義者め…」

「本当に何を言っているんだ!!」

「アーチャー………?」ハイライトOFF

「セイバー!誤解だ!」

「アーチャーの奴が連れてかれたぞ」

「アルトリアさん何する気だ?」

「僕たちに見せたいものがあるんだろ?」

「◯◯◯◯かな?へへ…」←ご自由に埋めて…どうぞ

「自主規制でしょ?知ってる」

「まあいい人でしたよ…」

「ジャンヌさん!?何か凄く遠いものを見るような目を…というか先輩!くず男さん!何をしてるんですか!?」

「「この手に限る」」

「あらあら凄く楽しそうな人たちね!!」

「ああ…そうだねマリー」

 

え?人が増えてる?さっき増えました(適当)

 

 

 

 

ジャンヌとの衝突から数十分後。

林の中に逃げ込み、ウェアウルフを買っていると

「ヴィ・ヴ・ラ・フランス♪」

というとてもいい声が聞こえ

「こいつはいい。癖になりそうだ」

と呟きながら振り向くとそこには銀髪でお嬢様というか王族オーラを放つ美少女と

「すまない。僕たちは敵じゃない。話をしたいんだが」

とても素晴らしい(含み)格好をした男性がいた。

 

「なんだなんだ?どうしたのくず男。テロリストでも現れたの?」

「いや、こいつらはサーヴァントだ」

「へー?どこで判別の仕方を学んだ?」

「説明書を読んだのよ」

「話をしてもいいかな?」

「アッハイ」

 

なんでも彼らははぐれサーヴァントというらしい(決して経験値が高いモンスターではない)

先の戦いを見て、こちら側につこうと言う。

 

「なぜこちら側に?」

と聞くと、なんでも彼女はあの有名なマリー・アントワネット。フランスどころか日本でも一度くらいなら名前を聞く有名人だ。と言うか彼女は英雄という立場なんだろうか?

英霊の座のルール…意外とガバガバなのか?

ちなみに男性の方はあの有名なモーツァルト。音楽家だ。

うん。ガバガバだな(確信)

 

話が逸れたが、彼女にとってこのフランスはいつかの自分の治める国。

滅ぼす側のジャンヌにつかないのは当たり前だった。

 

 

 

 

 

 

 

「ってことがあったんだよ」

 

と、今までのことをしゃべっていると

 

「退屈な時間だったよ。一体どう責任を取るつもりだ?」

「まあ落ち着けぐだ男。シュールストレミング食べるかい?」

「今度余計なこと言うと口を縫い合わすよ♪」

「最近のぐだ男キツイや…」

 

なんて雑談していると、林の奥からアーチャー先輩が出てきた。

 

「ひどい目にあったぞ」

「アーチャー先輩。どうしたの?」

「誰のせいでこうなったと思ってるんだ?」

「誰だろうね?」

「不思議なこともあるもんだな」

「よしわかった。地獄へ落ちろマスター」

 

 

ーーーーガサ…ガサ…ガサ

 

 

なんてことを話してると林の奥から何かが近づいてきた。

 

「ロマン…何奴だ」

『サーヴァントだ!この霊基は…ライダーだ!しかもさっきの集団の一員。つまり黒い方のジャンヌのサーヴァント!!』

「いいぜ。相手してやる」

「きやがれくそったれ…ジャッカルが待ってるぜ…」

 

いつにも増してぐだ男が元気です(ニッコリ)

 

「そういえば…アルトリアさんは?」

「………………林の奥で寝ている」

「疲れて寝るくらいまで…林の奥で何してんですかねぇ(ジト目)」

「…………………」

「おっと地雷だったな」

「くず男。この件には触れないようにしよう」

「OK!!」

「頼む変な勘違いしないでくれ」

「「OK!!(パァーン!ドゴォ!!)」」

「なんでさ…(撃たれて、殴られた)」

 

 

 

 

ふぅ…この手に限る。

 

なんてことをしていると、そのサーヴァントは出てきた。

出てきたのは…もう説明するのもだるくなってきたけど…杖を持った痴女だ。

やっぱり女性サーヴァントはみんな痴女なんだ!!(心からの叫び)

 

「私の存在がわかって少しでも退くと思いましたが…」

「とんでもねえ…待ってたんだよ」

「…何言ってんのこいt…ごほん。勇敢なんですね」

 

おい今絶対素が出てたろ…

 

「御託はいいよお姉さん」

 

何言ってんだこいつ(ぐだ男)

 

「来いよ!僕たちはここだ!!杖なんて捨ててかかって来い!!…と、こいつ(くず男)が申しております!!」

「いいわ!相手になってあげる!!」

「テメェぐだ男ぉぉぉぉぉオンドゥルルラギッタンディスカ-‼︎」

「責任は全部僕が負うって言ったよね…(ドヤァ)」

 

ーーーーいや、言ってねえだろ…

 

そう思いつつ、ぐだ男の方を向くとそこには凄まじいドヤ顏のぐだ男が仁王立ちで立っていた。

 

「ーーーーあれは嘘だ(キリッ…って痛い痛い殴らないでよくず男!」

「ぶっ◯してやる!!」

 

ていうか

 

「あんた本性隠す気ないだろ!!!」

「狂化かかってんだからしょうがないでしょ!!余計なこと言うと口を縫い合わすわよ!!」

「最近のサーヴァントはキツイや…」

 

こうしてステゴロライダーとの戦闘が開始した(え?杖?捨ててた)

 

 

〜GU☆DA☆O☆大佐視点〜

 

やあ!密☆売してる?結構。サツに見つかる前に僕が地獄に落としてやるよ☆

 

えーとその後はいつもどおりだったので僕が面白くなるようにコマンドー風に説明してあげるよ。ただの案山子になる気は無いさ☆

 

戦闘開始

(くず男)「この歴史的ヴァカ者が!!どう説明するつもりだ。この愚の骨頂としかいえない失態を…」(訳:なぜ挑発したし)

(ぐだ男)「まぁ落ち付け。ハルペーを突き付けられてはビビって話もできやしねぇ。あんたは無事だ大佐。少なくとも今の所はな。

この先どうなるかは大佐次第だ。無事この特異点から帰りたければ僕に協力しろ、OK?」

「OK!!(ぶん殴る)」

特攻かまして、やられそうになったので再び隠れる

(ライダー)「来やがれツラ見せろ…ナックルが待ってるぜぇ…」

(くず男)「すいません、むこうにチラ見えの戦闘服を着た痴女が居るんだけど、彼女まともじゃないの。殺されかけたわ、助けてください!」(殴られかけた)

(ぐだ男)「ランサーいるか。ランサー、頭のイカれた痴女がいる。ひとりでは手に負えん」

(ランサー)「よぉしすぐ行く。カッコイイとこ見せましょ」

(くず男)「容疑者は女性、161cm、髪は青、おっぱいボインナックルウーマンの変態だ」

(ぐだ男)「見て来いランサー!!」(フラグ)

ランサーが死んだ!!

このひとでなし!!

(アーチャー)「大丈夫か?」

(くず男)「死んでんじゃない?」

(ランサー)「生きてるよ」

ぐだ男、もうめんどくさくなってライダーとタイマン

(ぐだ男)「来いよライダー…怖いのか?」

(ライダー)「ぶっ◯してやる!!」

(くず男)「もうやだ夢なら覚めて」

戦闘後

(ライダー)「行け!(リヨンに)行くんだ!!」

(ぐだ男)「また会おう」

(ライダー)「もう会うことはないでしょう」サラサラ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーー何でしょうすごいです…」

「マシュちゃん…正直に言えよ…全然意味わかんねんだろ?」

「はい…」

「あのコマンドーってなんですか?」

「おおジャンヌさん、見ます?カルデアに来れば見放題ですよ」

「…考えてみます」

「ジャンヌさん!!?」

 

こうして目的地は決まった。

 

 

 

 

 

「手強かった…」

「なんでサーヴァントと殴り合って生きてんだお前」

「へへ…馬力が違いますよ!!」

「やかましいわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 




〜コマンドーくず男先生のコーナー〜

ぐだ「さて、投稿が日曜じゃなくて月曜になったのと、話の内容がほぼコマンドーの件について説明してもらおうか大佐ァ…」
くず「ゲリラの仕業です。特殊訓練を受けたゲリラです!!」
ぐだ「これだから計画性のねえテロリストは気に食わねえんだ」(ドゴォォ!!)
くず「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
マシュ「幾ら何でも手抜きすぎなんじゃ…」
アル「私はなんで寝てたんでしょう…?」
ぐだ「アルトリアさん!?ヤられたんじゃ!!」
アチャ「おい変な表記するな!!」
ラン「間違ってねえだろ(ニヤニヤ)」
アチャ「ふざけやがってッ!!」カラドボルグッ!!
ラン「オンドルウラギッタンディスカ-!!」
ぐだ「兄貴ィィィィィィ!!」
くず「また次回よろしく!!」

終わり


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ワイバーンがうまい不味い以前に料理人の腕前デスネ☆

ちょっと早めに投稿しました。






フリクエ全部回ってもう石がないんだ(切実)




水着サバ出ない…(ブワッ


 

「リヨンに『ドラゴンスレイヤー』的なサーヴァントがいるようですぜ大佐ァ…」

「そいつは大変だ。で、ぐだ男。リヨンってどこだ…?」

「ジャンヌ=サン…カモン!!」

「結局人頼みかよ」

「今度余計なことを言うと口を縫い合わすよ♪」

「暴力主義者め…」(冷や汗)

 

その後、話し合いの結果、リヨンに向かうことが決定した。敵サーヴァントの言うことなので、ある程度の警戒をっと言おうとしたが

 

『あんたら絶対はっちゃけるでしょ』

 

と、所長に言われ、カチンときたので所長はその場に刺したまま置いてきた。

 

 

 

 

 

 

しかしその後、所長の入ってるハルペーのそばに大量のワイバーンが集っていた

 

『くぁwせdrftgyふじこlp』

「先輩!所長が声にならない悲鳴を!!」

「どうするくず男」

(所長)は特殊訓練を受けた案☆山☆子だ。今更テロリスト共(ワイバーン達)なんかに負けるか…」

「いつそんな訓練を…すごいです所長!!」

『ウケテナンカナイワヨオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!』

 

所長の悲鳴がうるさかったのと、メドゥーサ姉さんにもらったハルペーが傷つくのが気に食わなかったのでワイバーンを殺☆戮(この手に限る)

今夜はワイバーンの肉でパーリーすることになった。

 

 

 

 

 

 

「さてさて!始まりました。『くず男大佐のドンパチクッキング』!!大佐!今日はどんな方法でこいつらをGO☆TI☆SO☆Uに変えてやりますか?」

『え?何何?何このコーナー!?』

「まずは羽をMO☆GU…殺れ」

「WRYYYYYYYY!!(ベキグチャバリバリッ)やりましたぜ大佐!!」

『キイヤアアアアアアアアアアアアモゲタアアアアアアアア!!!!』

「うるさい案☆山☆子だ。それ以上喋ると地下に埋めるぞ」

「『最近の大佐はキツイや…』」

「次に頭をそぎ落とす。と言うわけで削ぎ落としたいがこのTO☆KA☆GE。スゲェ硬いんだなこれが」

『TO☆KA☆GEじゃなくてワイバーンよ、それ…』

「地下にうm『TO☆KA☆GEデスネ。ハイ』よろしい」

「じゃあどうするんです?宝具でも使って切りおとせと?」

「その通りだぐだ男。と言うわけで宝具偽造プロ。数多くの料理人とメル友になり、かの有名なアホゲピコピコ騎士王やら、スカ-トミジカスギネ?魔術師やら、イロイロトクロイ後輩やら、ナカミオッサンダナ月の勝利者やら、トキドキリヨニナル人類最後の女マスターなどに手を出した男。エミヤ=サンに来て頂いた」

「イメージするのは常に最強の宝具(包丁)だ…(曖昧な表情)」

『アンタその立場でいいの!?「地下に埋めるぞ」アイエエエエエエエエエエエエエ!?タイサ?タイサナンデ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

十分後(アンリミテッド・ホウテョウ・ワ-クスッ!!)

 

 

 

 

 

「最後は切り裂いた肉を原始的方法で丸焼きにしてコショウを振りかけて…完成です☆」

「大佐ァ…フザケヤガッテッ!!!」

 

できたのは…なんと言うかモザイク処理をかけなければならないものだった。

これには寛大な騎士王様も苦笑い。

 

いやでも…

 

「待て…見た目に惑わされるな!意外とうまいかも…なんだこりゃ…糞溜めみたいな味だな…あ(察し」

「ぶっ◯してやるッ!!」

「待てぐだ男!うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作り直し中(ドコヘイクンダタイサァ?ウワアアアアアァァァァァァ...)

 

 

 

「と言うわけで私が新しく作り直したものがこちらだ」

「おかしい。同じ工程でどうしてこうも違いが出るのか…」(血まみれ)

「大佐ァ…出なおして来ようよ」(返り血まみれ)

「マジアーチャーの先輩が有能すぎて笑えない」

「これからは主夫先輩って呼ぼう(提案)」

「ああそれだぁ(納得)」

「じゃあ妻は誰?」

「言わせんなよ。王様(アル◯リア=サン)泣いちゃうだろ?」←隠す気ゼロ

「君達黙って食べたまえ(威圧)」

「「アッハイ」」

『お腹減らないのに減ってきたわ…』

「そんなことより俺はセイバーとジャンヌの嬢ちゃんのそばの皿からドンドン肉が瞬間的に消えていくことが気になるんだが…」

「「モキュモキュモキュモキュモキュ…」」

「兄貴。彼女らはTA☆N☆PA☆KU☆家なんだよ」

「なんだそれ?新しいケルトか?」

「全身タイツの方々ではないです」

「ケルト=タイツって考えはやめろ…」

「すごく美味しいわ!今まで食べてきたものの中でも一番ってくらい!!」

「ま、マリー…美味しいのはわかるけどもう少し落ち着いて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ジャンヌ視点〜

 

「ふぅ…」

 

この故郷であるフランスに召喚されて、色々なことがあったけど…一番衝撃的なことは彼らとあったことだと断言できる。

 

もう一人の自分との出会いより衝撃的だと思うことになんともいえない気持ちになるが、それほど彼らが強烈な存在なんだなと私は思った。

 

…いきなり初対面の人にーーーー

 

 

 

『ーーーーあ、あのう…』

『『ん?誰だこのボインな美少女は』』

『ぼ、ボイン…』

 

 

 

『ーーーークラスはルーラー。真名、ジャンヌ・ダルクと申します』

『ジャンヌ・ダルクってあの有名な聖女じゃね?』

『すごいや!僕たちは()女とあったんだ!』(嫌がらせ)

『なんでしょう…妙なニュアンスが…』

『そこには気づくとは…』

『君もこちら側の人間なんだね』

『『ようこそこちら側(キチガイワールド)へ』』

『え、ちょっ…』

 

 

 

 

なぜか頭が痛くなってきました。村娘だった時も、戦に出てる時もこんなことはなかったのに…

これも彼らの影響なのでしょうか…

そういえば、マスター(くず男さん)は確か…

 

 

『ーーーーあの…大丈夫ですか?顔色が悪いですが…』

『ジャンヌさん…いや…ちょっと青春を思い返してましてね…(白目)』

『…(ぐだ男)とは昔から?』

『そうっすね…』

 

昔のことを思い出すとものすごく哀愁漂う雰囲気になってました…

過去に…というかどんな生活を送ればそうなるんでしょうか…(気になってしょうがない)

 

「ふぅ…」

「お、ジャンヌ=サン。一人焚き火の前で賢者タイムですかい?」

「…賢者タイムってなんですか?」

「強いていうなら冷静になるってやつです(大嘘)」

「そうですか…ならそうかもしれません」

「(よし、話題を変えよう)…ちょうどいいや。ジャンヌさ…ジャンヌ」

「…?なんですか?」

「仮契約とはいえ俺は今ジャンヌのマスターだ。少し絆アップでもしてみないか?」

 

そういえばもう一つ不思議なことがありました。

 

 

 

 

『ーーーージャンヌ!お前は力が十分に発揮できていない!俺の援護に回れ!!』

『(口調が…変わった!?)で、ですがいくらあなたでもサーヴァント相手では!』

『問題ない。これでも幼少の頃から修羅場は潜り抜けてきたッ!!』

 

 

 

彼が私のことを呼び捨てで呼ぶときは必ず彼が真剣の時だ。

 

 

 

 

 





〜ゲストだよ!くず男先生のコーナー〜

くず「今回はなんの脈絡もないけど、ゲストにナイスバディな良妻狐で有名な玉藻ランサー=サンに来ていただきました」
玉藻「えっと…なぜ私ここにいるんでしょうか?私確か無人島で開拓してたんですけど」
ぐだ「いやぁ…ちょっと玉藻さんの宝具についてちょいとご相談が…」(グラサンをチャキっとつける)
玉藻「え?マスター?なぜここに!?」
くず「あー、それそちらのぐだ男(ノーマル)じゃなくて、うちの方のぐだ男(最☆凶
)
だから。あんまめんどい事は気にしないで〜」
玉藻「は、はぁ…わかりました。よくわかってないけど…で、私の宝具について何かご用でしょうか?」
くず「いやぁ…あなたの宝具…『一夫多妻主義者特攻』らしいじゃないですか…」
ぐだ「ちょいと試してほしい方がいましてね…」
玉藻「……………………なるほど」








ぐだーず「「爆ぜろアーチャー!!」」
玉藻「『一夫多妻去勢拳ッ!!!』」
五股「ナンデサァァァァァァァァァァァァ!!!!」




ぐだーず「「こ☆の☆手☆に☆限☆る」」

終わり


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今更テンプレに用はない。時代はDO☆N☆PA☆TIですよ!

ジャンヌ引けたんだ…

ジャンヌ引けたんだ…

ジャンヌが引けたんだ…

ジャンヌ=サンが引けたんだ…










やったぜ


「ジャンヌ=サン。あの雲を見てくれ。あれをどう思う?」

「すごく…わたあめです」

 

なんか…

 

「おいみろよ!ワイバーンが群がってるぜ…なんかあんのかな…見てこいジャンヌ!(フラグ)」

「今日は7時からエミヤバイキングがあるんです。付き合えないです」

「最近の聖女は淡白家だぁ…」

 

あのさ…

 

「俺の右手が真っ赤に燃える!」

「あなたを倒せと光って唸る!!」

「まあまあなにをしているの二人とも!楽しそうね」

 

気のせいではない…

 

「「「イオグランデ!!!」」」

 

明らかに…

 

「こんなの飛行機じゃない!羽のついたカヌーですよ!」

「だったら漕げばいいだろ!!」

「これが筋肉方式ってものなのね!!」

 

 

 

 

 

 

「俺…この戦いが終わったら(メドゥーサと)結婚するんだ」

「実現不可能なことを言わないでください(ジト目)」

「これが死亡フラグってものかしら!!」

「「それ以上はいけない」」

「マリーに何吹き込んでるんだァァァァァ!!」

 

 

 

 

「なんか…くず男とジャンヌ=サン仲よくない!?」

「そうですね。昨日の夜からそうですね」

「いつのまに絆レベル上げを…」

「私はなぜか上がらないんですけどね…(ぐぽーん)」

「マシュ…ステイ!」

「わん!…ハッ」

 

一体昨日は何してたんだろうか…て、痛い痛い!叩かないでマシュ!謝るから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜くず男視点〜

 

昨日は結局何してたんだって?お答えしよう。

 

 

 

ジャンヌ=サンとコマンドー見てた(恍惚)

 

 

 

 

結果:絆レベルが3上がった!!(コマンドーの力ってすげぇ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へーコマンドー見てたんだー」

「ああ。ジャンヌ=サンはすごいぜ。優秀な組合員の素質がある」

「組合員に素質ってあるの?(疑問)」

「知らんな(ゲス顔)」

 

昨日の絆レベル上げ(コマンドー視聴会)から今日はリヨンを目指す。

 

いろいろあって気にしてなかったけど黒いジャンヌの後ろに控えてた明らかにワイバーンたちの親玉的竜。奴を木☆っ☆端☆微☆塵にできるサーヴァントがいると聞いてやってきたが、

 

 

「ここも廃墟じゃねぇか!!!オデノゴドォヴァカディヂデブドォバッ!!」

「日本語で…どうぞ」

「ジャンヌ=サン。これは俺のことバカにしてるのか!!っていってるんだよ」

「誰に言ってるんでしょうか?」

「運え「それ以上はいけない」アッハイ」

 

 

『みんな!大変だ!』

「どうしたロマン。糖分の取りすぎで少し太ったか!?」

「ライ◯ップを進めよう」スッ

『いや太って…ないと思うけど…ってそうじゃなくて!ここに大型の生命反応と数騎のサーヴァントが向かってきている!!』

「どう思う?」

「十中八九…もう一人の私ですね」

「どうしようか…ロマン、この廃墟にサーヴァントの反応はあるか?」

『え?…ああ。確かに…すごく弱ってるけど…』

「何もいないよりマシだ。よし、作戦は決まった!二手に分かれよう!」

「片方がドラゴン専用(意味深)を助けて、片方が奴らに応戦するんだね?」

「いぐざくとりぃ(その通りでございます)」」

「発音を習った方がいい(マイナス114514点)」

「最近のぐだ男はキツイや…」

「君たち二人で盛り上がってないで、ちゃんと言いたまえ」

「すんません主夫さん」

「悪気はないんです。いつ結婚するんですか?」

「おっと心はガラスだぞ(挙動不振)」

「んじゃ、僕がドラゴンスレイヤーさん助けに行くね。行くぞーマシュ!アルトリア!主婦先輩!兄貴!…あれ兄貴は(ry」

「彼はさっき瓦礫に潰れて(ry」

「ランサーが死ん(ry」

「この人でな(ry」

 

グダグダだなおい。

というか兄貴ェ…

 

「彼らは大丈夫でしょうか…」

「きっと大丈夫よジャンヌ!ホラ見て!いつも通りの彼らだわ!!」

 

 

----ドコダァァァァァァ(ドゴォ)

センパイッ!!マチヲハカイシテマスッ!!

 

 

「…大丈夫でしょうか…」

「だ、大丈夫よ!きっと…」

「マリー=サン…ええ子や」

「だろう?おっと…彼らのお出ましだ」

 

 

バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ…!!

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…!!

 

「登場するたびにうっさいな」

「シー…それ言っちゃダメですマスター!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒い方のジャンヌはでかい親玉竜から降りると、冷たい瞳で俺らを見渡し

 

 

「あら…まだ生きてたんですか?ライダーを向かわせ「隙を見せぬ総攻撃じゃァァァァァ!!」え!?ちょっ!?」

 

 

 

言い放つ前に攻める

 

 

 

重圧のかかる音楽が響いたり、ガラス製の馬が大進行してきたり、苦し紛れの攻撃が旗の作る安全圏に弾かれたり、

散々だなぁ…(すっとぼけ)

 

 

「ちょっとあんた!私がまだ喋ってるでしょう!?」

「ウルセェ!!今時ヒロインそっくりの悪役なんてテンプレなんだよ!もうお腹いっぱいなんだよ!どうせなら悪堕ち魔法少女コスでも着て出直して来いやぁ!!ネタ枠くらいはくれてやるよォォ!!」

「なに言ってんのあんたぁ!!」

 

「私…ヒロイン!」

「よかったわねジャンヌ!アマデウス!祝いの歌を一曲弾いてちょうだい!!」

「ピアノがないんだぁ…」

「あんたら戦場でなに言ってんの!?〜〜〜〜〜ッこれも全部あんたのせいよ!!ていうかなんであいつ(ジャンヌ)ジャージなの!?」

「うるせえな!うちのサーヴァントに痴女はいらねえんだよ!おい俺の可愛い案☆山☆子ちゃん!褒めてやるから俺のことをこいつに教えてやんな!」

『今すぐ降伏しないと…ひどい目に合うわよ…イヤホントホントマジヤバイ(震え声)』

「上出来だ!ちなみに褒めてやるって言ったな…あれは嘘だ」

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…』

「〜〜〜〜〜〜〜ッワイバーンッ!!あいつを八つ裂きにって手懐けられてる!!?」

「俺は町1番の怖いポチくんと初友になった男だ…ぐだ男から聞いてないのか?」

「だからあんたも私の竜をそこらへんの犬と一緒にしないでッ!!」

「ポチくんをバカにすんじゃねェェェェ!!!」

「なんなのよあんたァァァァァ…」

 

戦闘開始(ぐだぐだとかいうな!!)

 

 

 




教えて!くず男先生のコーナー

くず「前回は水着イベントやってたってことで苦し紛れのものをしました。俺的には満足です」
ぐだ「はーい先生ー」
くず「はいぐだ男くん」
ぐだ「ジャンヌ=サンってまだジャージなの?」
くず「そうだ。痴女はいかんよな」
ジャ「脱がされました(意味深)」
ぐだ「薄い本が厚くなりますね(白目)」
主婦「もう私の名札が変わってることにいうことはないが…本当にランサーは脱落したのか?」
くず「そんなわけないでしょ。ちゃんとぐだ男側にいるよ」
ぐだ「ガッツかな(ギャグ継続)」
ジャ「ガッツですか?(兄貴継続)」
くず「ガッツだよ(両継続)」
主婦「ガッツなのか(戦闘継続)」





終わり

くず「適当すぎやしませんかねッ!!?」
ぐだ「気にしたら負け…これ社会の常識ネ」
くず「アッハイ」


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NTRバーサーカーと首チョンパアサシン…ただし痴女アサシン…テメェは出ねえよ

10連の残酷さを知った。









(´;ω;`)ブワッ





 

「見て見てジャンヌ=サン!ドラゴンライダー!!」

「それただワイバーンにまたがってるだけですよね?」

「そうとも言う」

「そうとしかいえません」

「ちょっと!私のワイバーンで遊ばないで!!」

「ウルセェ!全裸にして木に縛り付けっぞ!?」

「何それコワイ」

 

戦闘が開始された。

マリー=サンのガラスの馬にまたがりながら、ワイバーンの突撃を叩き落としたり、ソニックブーム的なものを叩き切ったり、ワイバーンとワイバーンを地面に接吻させたり、脅してコントロールを失わせ、頭から地面に突っ込んで芸術的オブジェにしたりする。

まあ簡単に言うと猛攻かましてきたワイバーンの軍勢を無双しながら着実に黒ジャンヌに接近していた。

多少怪我してもジャンヌ=サンの宝具で回復する。しかし腰が痛い。股が痛い。ケツが痛い。ガラスの馬はキツイや…

 

「邪魔だTO☆KA☆GEeeeeeeeeeeee!!!」

「マスターTUEEEEEEEEEEEEEEEE!?」

「どうしよう…私の知ってる残りカス(ジャンヌ)じゃない…(ブワッ」

 

あまりのことで泣き出す黒ジャンヌだが、俺は痴女に容赦はしない。え?メドゥーサ姐さん?ノーカンで。

 

「うぅ…グズ…ハッ!マズイ!い、行きなさい!バーサーク・アサシン!バーサーク・バーサーカー!」

「バーサーカーをバーサークさせてどうするんですかァァァァァ!?アホなんですかァァァァァ!?プギャ-----------wwwwwwww」

「煽りすぎですワロタ( ^ω^ )」

アンタ(ジャンヌ)いろいろ毒されすぎでしょ!?どういうこと!?」

「フランス全土の人々が気づかなかっただけでジャンヌ=サンは立派な組合員(残念美少女)なんだよぉぉぉぉぉ!!」

「バーサーカーァァァァァ!殺せェェェェ!!」

「Aaaaarrrrrrthuuuuuuuurrrrrrrrrrーーーーーー」

「何そのバーサーカーかっこいい!いやちょっと待て…武器鉄パイプなんですけど!?」

 

現れたバーサーカーのサーヴァントは…なんというか男の浪漫『呼んだ?』呼んでないよドクター。

とにかくとても浪漫溢れる甲冑を着たサーヴァントだった。武器は鉄パイプというなんかよくわかんない状態だがそのパイプに走る紅いラインがさらに心をくすぐる。

要訳:何それカッコいい。

 

「ねえそこのバーサーカー=サン……俺とお友達n「Aaaaaaaarrrrrrrrthuuuuuuuurrrrrrrrrrrーーーーーー!!」え?ちょ…まっ「Auuuuuurrrrrrrrrrrrーーーーー!!!!」ギャァァァァァァ!!」

「ザマァァァァァwwwwwwwww」

 

 

 

 

 

 

ジャンヌ=サンがいなければ即死だった。

 

「マスター!何してるんですか!?」

「浪漫には勝てなかったよ…」

『呼んだ?』

「呼んでねーです」

『アッハイ』

「というかマスターはなんでバーサーカーの猛攻を受けて生きてるんですか?」

「もちろんです。頑丈:EXですから…というか最近のジャンヌ=サンはキツイや…」

『いつからそんなスキルを…』

「ん〜…家庭の事情かな〜」

『何それ気になるんですけど』

「そういえば敵アサシンはどこだ?」

「ああアサシンなら」

 

 

 

 

マリィィィィィィィィィ!!!…ハァハァ…

サイソンガコワイワ!!

マリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!

キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?

 

 

 

 

 

 

「何も見なかった。イケメンアサシンはただのドルオタ(マリーファン)だった…イイネ?」

「アッハイ」

 

「Aaaaaaaaaaaaathuuuuuuuuurrrrrrrrーーーーーーーー!!!!」

「ギャァァァァァァ!?見つかったァァァァァ!」

 

声につられ上を向くとそこにはワイバーンに乗った黒ジャンヌとバーサーカーがいた。パンツ見えてますよ。

 

「追い詰めたわクソマスター!さあ殺りなさいバーサーカー!!」

「誰がテメェなんか…テメェなんか怖かねェェェェ!!(パンツありがとう)」ゲス顔

「野郎☆オブ☆クラッシャー(棒)」

「もう驚かないわ…殺しなさい」

「Aaaaaauuuuuuuuuurrrrrrrrrrrーーーーー!!!」

 

ぶっちゃけマズイ状況だが…こういう場合俺にのみ許された()()がある。

それはーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーー()()!!」

『刃先ガンドッッッッッ!!!』

 

ハルペーの先、所長の巣『酷くない!!?』から発射された所長の得意ワザ。所長の十八番。所長の長所『ん?』所長のただ一つの取り柄『ちょっと待ってェェェェ!?』ガンドが発射され、バーサーカーは停止する。

 

「ジャンヌ!」

「やってやんよ!」

 

旗をバットのように振り回し、バーサーカーにぶつける。もちろんバーサーカーはバットに当たる野球ボールのように俺たちとは逆方向に飛んで行き…そしてバーサーカーは黒ジャンヌに…

 

「ーーーーーーえ?」

 

 

 

 

 

 

 

ガッシャァァァァァンッッッッッ!!!!!

 

「キャァァァァァ!?」

「Aaaaaaaauuuuuuuurrrrrrrrr!?

 

 

 

ぶつかり飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

「「やったぜ」」

 

 

 

 





教えてくず男先生のコーナー

くず「はーいいつも通り始めるよォォ」
ぐだ「(僕の出番が)見えないんだぁ…」
くず「タイトルで察してくだせぇ…」
アル「モキュモキュモキュモキュモキュ…」
ジャ「モキュモキュモキュモキュモキュ…」
アチャ「(食材が)見えないんだぁ…」
くず「知らんがな」
ラン「俺!生きてる!生きてる!」
ぐだ「(´;ω;`)ブワッ」
マシュ「それではまた来週ー(棒)」

終わり


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アサシン?痴女?痴女アサシン?…やっべ…

遅れましたすみません。十連引いたつもりが俺の手元に礼装しかなかった…なるほど…これが学生の限界か…と悟ってたら次の週でした。

すみません。嘘です。学校が始まって憂鬱だと思ってたら書いてませんでした…




すみません(白目)



 

俺たちはなんとかジャンヌとバーサーカーを退場させ、ぐだ男たちの元へ行こうとするが、

 

「ッ!!!マスター!」

「どうしたジャンヌ!?」

「あそこを見てください!ワイバーンがフランス兵を襲ってます!!」

「ダニィッ!?」

 

確かにそこにはワイバーンの群れと戦う…というか殺されてるというのが正しい状態のフランス兵たちがいた。

 

「これは見捨てらんねえな!あいつらがぐだ男レベルに強いんならほっとくが…そんなことことねえよなァァァァァ!!行くぞジャンヌ!あの畜生供を飼いならすぞ!!」

「はい!もう何言っても慣れました!!」

「染まってんなぁ!!」

 

ジャンヌ=サンが順調に染まってるのを確認しつつ、現場に向かう。

 

「グルルルルルアアアアアアアッッ!!!」

「ヒィ!!」

「こ、こんなとこで死にたくねえよおおお!!」

「おふくろの飯が食いてえ!!」

「俺は家を出た時の「お兄ちゃん!絶対死なないで!」が忘れられねえ!!」

「お前んとこの妹可愛かったもんな…好きだァァァァァ!!」

「やらねえよ!親友のお前だからと言って俺の妹はやらねえ!!妹は俺の嫁ェェェェ!!」

「この童貞が!!いくら叫ぼうがお前は俺たち側の人間なんだよ!!」

「嫌だァァァァァ!!俺まだ結婚数ヶ月なのにィィィィィィ!!」

「え?お前結婚してたの」

「死刑」

「死ぬがよい」

「ワイバーンの前にテメェを始末してやるよぉぉぉぉぉ」

「ふざけんな!!まず目の前のワイバーンだろうがッッ!!!!」

「安心しろ…テメェの死んだ後、嫁さんは俺がもらっといてやるよ」

「本物の腐れ外道がここにいるゥゥゥゥゥゥ!!?」

「そんなことより見ろよ!ワイバーン従えてるあの女!…最高だろ」

「オッパイオッパイ」

「よし。お前らはワイバーンをやれ!俺があの女を倒す…いいな(キリッ」

「かっこつけんなこの腐れ外道がッッ!!」

「いやお前さっき俺の嫁NTRとしてたよね!!?人のこと言えねえから!!」

「俺は女ならロリからババアまで愛せる」

「守備範囲広すぎなんだよテメェはァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!」

「ちくわ大明神」

「「「「「「「「「「「「……………………ん?誰だ今の」」」」」」」」」」」

 

なんかたくましくない?フランス兵。この状況で下ネタ全開の会話してるんですけど?

 

「俺…この戦いが終わったら(ロリと)結婚するんだ…」

 

なんかすんごい含みがある死亡フラグ立ててるにいるし。

 

「動けこのポンコツが!!動けってんだよ!!」

 

自分の足をバシバシ叩いてるすごい組合員素質のあるのもいるし。

 

「ナゼミデルンディスッ!!?」

 

フランス語じゃない別の…すんごい身近な言語で喋ってるのいるし。

 

「グルリルウルルルウ…アアアアアアアッッッッッ!!!!」

「ウルセェ!!」

「「「「「…………………(´・ω・`)」」」」」

 

ワイバーンは怒鳴ったらいつも通り怯む…どころか俺に頭下げ始めるし…(てか、その顔なに?)

というか増えてるし。

 

「これはもうこのワイバーン達に自害させて「「「((((;゚Д゚)))))))」」」黙らせたら手取りばや…い…かも…」

 

痴女アサシンと目があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?お前いたの?

あ。こっちきた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今度こそメイデンに詰めてあげる!!!」

「ギャァァァァァァァァァァ一番会いたくないサーヴァントに会ってしまったァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ぐだ男視点〜

 

「クリスティーヌクリスティーヌ!!」

「うるさいです」(パァン!!)

「オッフ」(サラサラ…

 

なんというか

 

「出番少ない気がする」

「先輩?どうしたんですか?」

「いや。なんでもないよマシュ」

 

 

ついさっきまで目の前にいたファントムなんちゃらというサーヴァントを叩き潰し、ドクターの言う反応の近くまで来た。反応は目の前の廃墟からだったので、廃墟の壁を拳で叩き割り(主夫先輩はいい笑顔だった)、中を覗く。そこには…

 

「すまない…すまない…」

 

すまない言うマシーンがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?僕の出番ここだけ?

 

 

 

 

 

 

 

〜くず男視点〜

 

なんか虚しい声が聞こえたような…ってそんな場合じゃねえ!!俺がメイデンでメイデンになっちゃう!!(意味不)

 

「お、おい!あそこを見ろよ!誰かが追われてるぞ!!」

 

おおよく気づいたフランス兵A!!助けてくれ!!

 

「やばくねえか?」

「ああ」

 

やばいだろ?やばいからフランス兵ABC誰でもいいから助けてェェェェ!!!

 

「「「あの女動くたびに揺れてやがるッッッッッ!!!!!」」」

「「「「「なんだとッ!!!!!!!???」

 

チックショォォォォォォォォォォォォ…

 

「マスター大丈夫ですか!!」

「ジャンヌ!!お前は出て来ちゃダメだろ!!あいつらフランス兵はお前を竜の魔女って勘違いしてるんだぜ!!」

「ですが!!」

 

「「「「「「竜の魔女だ!!間近で見るとマジでデケェェェェェ!!!」」」」」(意味深)

 

「もうお前ら絶対助けねえからなァァァァァ!!!」

 

(このフランス兵があのジル元師の部隊だと知った後ジャンヌは燃え尽きたという)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アサシン!!!俺は今手加減できねえ!!どうなっても知らねえぜ…?」

「ふん。その前にあなたを私の拷問テクで死んだ方がマシだと思わせてやるわ!!!」

「やれるもんならやって見ろぉぉぉぉぉ!!その前にテメェの服を脱がした後、亀甲縛りにして、木に吊るして、ウ=ス異本に載りそうな落書きしてやんよぉぉぉぉぉ!そのあとはちゃんとジャージ着せてやるから安心しろよ!!」

 

そう言いながら俺はハルペーで殴りかかる。いきなりのことで対応が遅れたが、そこはさすがサーヴァント。ちゃんと受け止めて、攻撃仕返してくる。

 

「あんた本当に人理を守ろうとするマスター!?どう考えてもやることがキチガイのそれなんだけど!!?」

「拷問趣味暴露してるお前にだけは言われたくねえよクソったれがァァァァァ!!!!!」

『キャァァァァァ目が回るぅぅぅぅ〜〜ガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンド…はぁ…はぁ…吐きそう』

 

所長ガンドを連発しつつアサシンの動きを封じさせ、ジリジリ距離を詰める!!

 

「だって誰もこれが悪いことだなんて言ってくれなかったんだもん!!!!」

「歳考えろばかやろう!!その見た目で語尾に「〜もん」とかつけてんじゃねえよ!!以外と可愛いじゃねえかゴラァァァァァァ!!!!」

「それはどうも!!!というかそれ(ハルペーin所長)…吐くの?」

「………………………まあそれはそれで」

『ふざけんんあァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』

「所長!!相手あっち!!こっちにガンド向けないで!!」

『あんたの今までの奇行への恨み…はらさでおくべきかぁコンニャロアンニャロ!!!』

「所長!!?キャラ崩壊激しいんですけど!?」

『うるさいわよ!!こんな姿になって…もうレフが息抜きにと勧めてくれた漫画は読めないし…レフがオススメした毎週日曜にやってたアニメも見れないし、レフがくれた携帯ゲームはもうできないし、レフが行って買って来てくれたなんか妙に薄い本は読めないし、あんた達は毎回変なことするし、振り回されて体ないのに頭痛がするしッッッッ!!!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん…!!!!!!ひっく…グスン…』

 

予想以上に溜め込んだの吐き出したァァァァァ!!そして所長が若干俺らサイドに落ちかけてたのやっぱあのクソコーデ(レフ)のせいだったよ!!やっぱあいつオタクじゃん!!絶対あいつ俗世にどっぷり浸かってたよ!!オタクの聖地のコ◯ケにも行ってるじゃん!!俺も行ってたよ!!もしかしてあったことある…?へ?やだ…というか所長ごめん。

 

「…………もうその槍使うのやめたら?」

「マジで今そう思ったよ…」

「……」

「………」

 

 

 

 

 

「「…………………」」

 

 

 

 

 

なんか見逃してもらえた…

 

 

 

 

 

 

 





教えて!くず男先生のコーナー

くず「やあ!一週間投稿目標だったのに一週間すぎたね」
ぐだ「何か弁明は?」
くず「これも全部ディケイドのせいだ」
ぐだ「マジかよディケイド最低だな。ファンやめます」
くず(ファンだったのか)
マシュ「し、質問いいですか?」
くず「ん?どしたマシュちゃん」
マシュ「だ、だいぶ元の物語からずれて来てますが…大丈夫でしょうか…?」
くず「何言ってるんだマシュちゃん。こいつ(ぐだ男)あれ(最凶)の時点で元の物語も何もないんだよ。前提から狂ってんだよ。もうどうしようもないんだよ」
マシュ「え?あっはい…じゃあもう一つなんですが…所長の言ってた妙に薄い本とh「また来週ッッッ!!!!!(ぐだ男)」せ、先輩!!?」

終わり


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呪いがかかってるってマジかよすまないさん!?

データが吹っ飛んだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

復旧待ち(´・ω・`)


「彼がドラクエスレイヤーか」

「くず男。それじゃあ某有名RPG攻略者みたいだよ」

「あ、失礼しました。つい間違えました。ドラックスレイヤーさん」

「くず男。それだとただのヤク中キルだよ」

「すまない…俺は竜を殺すことしかできない…そのヤク…中?という者は倒せるかわからない…すまない…」

((すごい謙虚だなこのドラゴンスレイヤー…すまないさんって呼んでいいかな?))

「君たち。考えてることが丸わかりだぞ」

「え!?主婦先輩!いつの間にテレパシー機能を!?」

「万能すぎてワロエナイ(−114514点)」

「……………………(ビキビキ)」

 

黒いジャンヌを撃退(ホームラン)し、色々と濃いメンツの多いフランス兵達を救い、ドラゴンスレイヤーを救出したところまでは良かったが、なんとこのすまないさん…呪いがかかっててうまく力を発揮できないらしい。

解除するにも、ジャンヌ=サン以外にもSE☆I☆JI☆N(俺たちで到達できないナニカ=ジャンヌ)が必要とのこと。全く…敵もロクでもないことしくさって…

 

「で、どうするんだ?そのSE☆I☆JI☆Nって人はどこにいるんだ?」

「そんなこと僕が知ってるわけないだろ〜」

「だよな〜じゃあもうあのデカブツドラゴン討伐は無理かな〜?」

「かもね〜」

「HAHAHAHAHAHAHAHAHA」

「HAHAHAHAHAHAHAHAHA」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って

 

「ーーーーじゃねーよクソが!あのデカブツなんとかしなきゃ特異点攻略できねえだろうがこのバカチンが!!」

「そんなの僕に言っても意味ないだろ!僕は最凶だけど無理なものは無理なんだよ!!」

「諦めんなよぉぉぉぉぉ!!」

「暑苦しいよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気は済んだかね」

「「はい。すみませんでした」」

 

気づいたら主夫先輩に背負い投げされてた。何を言ってるかわからねぇと思うが、俺も何をされたかわからなかった…

 

「頭がどうにかなりそうだった…」

「2股だとか3股だとか、そんなちゃちなもんじゃ断じてねぇ…」

「もっと恐ろしい…オカンの力を思い知ったぜ」

「よろしいならば戦争だ」

「いいよ来いよ!やってやんよ!」

「俺たちは今日!筋力Dを超える!!」

「おっと心は硝子だぞ(震え声)」

 

 

 

ーーーーーーーーこの後めっちゃ戯れた。(後ランサーが死んだ)

 

「死んでねえから!!ケルト舐めんなッッッッッ!!!」

「うるせえ!バナナぶつけっぞ!!」

「へッ!当たると思うか?この俺によ!(回避中)」

「でもそれ(矢避けの加護)三回までっすよね?」

「へ?あべしっ!!」バナナシュゥゥゥゥゥゥゥ!!

「ランサーが死んだ!(死因:バナナ)」

「この人でなし!!」

 

いつも通りだった。

 

 

 

 

 

 

そしてここからは再び別行動となった。

 

「じゃああっち側は俺とジャンヌ=サン(TA☆TE)とマリー(アイドル)とアマデウス(音楽家と言う名の重力操作の超人)で行くから、そっちは頼んだぜ」

「すみません。ロクなルビがないんですけど」

「考えたら負けだ…いいか?考えるな。感じろ」

「アッハイ」

「おい!お前ら!ワイバーンの群れだ!」

「「ヒャッハァァァァァァァァァァァ!!!!」」

 

さて、行きますか!(逝かせるの間違い)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞぉぉぉぉぉ!SE☆I☆JI☆Nを見つけるんだ!(強いられているんだ☆)」

「ねえねえくず男さん!聖人ってどんな人かしら!」

「あれだよマリー=サン。ジャンヌ=サンみたいな人だよ。それっぽい人を探せばいいんだ。なあアマデウス!」

「そうだね…案外聖人って言っても結構意外な人かもしれないね」

「例えばなにかしら!」

「うーん…ワイバーン数匹から体を張って守る人?こう…『俺自身が盾になることだ…』って感じの…」

「まあ!それはきっととても勇敢で素敵な人ね!ヴィ・ヴ・ラ・フランス♪」

「こいつはやはりいい…くせになりそうだ」

「そうだろう?これがマリーさ」

 

なんてことをぼやいていると…

 

「あ!マスター!あそこの街にワイバーンが!!」

「諸君…戦争じゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

「スイッチ切り替えるの早すぎですよ!!?」

 

んなことはどうでもいい…重要な問題じゃない…今重要なのは…あそこで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「これでどうかな!!」

 

ーーーー

 

「汝は竜ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!」

 

ーーーー

 

「セイヤァァァァァ!!」

 

ーーーー

 

「お怪我は?そうですか…では早く街の中心へ…ん?ワイバーン!汝は竜ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!罪ありィィィィィィ!!」

 

 

なんだあれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運良く見つかった聖人サーヴァント…クラスはライダー。真名をゲオルギウスと言うらしい。

趣味はカメラ撮影…

 

どこでそんな趣味を身につけた…

 

「聖杯です」

「聖杯って便利だなおい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど…つまりそのドラゴンスレイヤーの呪いを解くために私の罪ありィィィィィィ…が必要なんですね?」

「違うけど大体あってる」

「行きたいのは山々ですが…この街を放って置くわけには…ん!ワイバーン!!罪ありィィィィィィィィィィィィ!!!」

「あ、牙は残しておいておいてください」

「お任せください…汝は竜ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

もうどうしようかな…

 

「くず男さん…私が残るわ…」

「マリー!!?」

「この時代に私はいないけど…ここがフランスである限り!民を荒らすものがいるなら私が守るわ!」

「なにこのアイドルカッコいい…」

「これがマリーさ」

「なるほど…ドルオタアサシンの気持ちもわかる…わかりたくねえけど…」

 

まあマリーが残るなら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは任せたぞアマデウス!!」

「「「「「「ええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!???」」」」」

 

 

このあとめちゃくちゃしばかれた。ジャンヌ=サン…マリー…パンツ見えとるよ?

 

 

 

 

 

「まあ待て落ち着け…ジャンヌ=サンもそんなゴミを見る言うな目で俺を見るな。俺が策もなし逃げると思うなよ」

「じゃあ一体どんな策が?」

「いや、どうせ攻めてくるのはワイバーンだろ?ならさ、こうすればいいピ--------」

 

俺が口笛吹くとあら不思議…ワイバーン達がよってくるよ

 

「こ、これは…!」

「罪あり?罪あり?罪あり?」

「まあちょっと待ってな」

 

 

 

 

 

 

「いいかお前ら…これから俺の命令にしたがうんだ…ん?なにをそんなに怖がっているんだ?なにも自害しろなんて言ってないだろ?これからお前らはこの街になにが来てもそれから街を守るんだ…もしも街になにかあったら…ゴニョゴニョ…おk?」

 

(コクコクコクコクコクコクコクコク!!!)(涙目)

 

「オーケーいい返事だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言うわけで街にはなにも起こらないよ!さあ行こう!ゲオルギウス先生!」

「マスター?も、もしワイバーン達がなにか失敗してしまったら…どうするんですか?」

「ん?なに言ってのジャンヌ=サン!そんなの◯◯◯◯◯とか◯◯◯◯◯とか◼️◼️◼️◼️◼️とかーーーーーとかするんだよ」

 

(((…逆らったらダメなマスターに出会ったなぁ…)))

 

さて、デカブツドラゴンを討伐だァァァァァ!!

 

 

 

 

 

 

 





〜教えて!くず男先生のコーナー〜

くず「遅れたな…悪かったと思ってる…でも俺は謝らない…!」
ぐだ「はいはいワロスワロス」
マシュ「そ、そんなことより先生!第1章名場面とも言えるマリーさんイベントが何事もなかったように消えてるんですが!!?」
くず「大人の事情だよマシュちゃん。よくあるだろ?もともと完成してるものに手を出すと原型がわからなくなるくらいグチャグチャものになってしまうことって。実写ジョジョ…いやーインタビューすごかったねー(棒)」
マシュ「先生!?全然違う話になってます!!」
くず「ウルセェ!ジャンクフードブツけっぞ!!」
セイバーオルタ「ならば十個もらおうか」
全員「「「いや、なんでいんだよ!!(いるんですか!!)」」」







くず「ああ!エミヤ先輩が曖昧な表情で沈黙している!!」
ぐだ「いやそれよりアルトリアさん顔笑ってないんだけど!!?」ドドドドドドドドド


エクスカリバ-ッ!!
エクスカリバ-モルガ-ンッ!!

ドォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!

ナンデサァァァァァァ!!!



くず「…次、兄貴逝っとく?」
ラン「逝かねえよ」


終わり



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ドラゴンガールズ!(ぐだ男死す。決定事項だ。異論は認めますん)←どっちだよ

嘘つき絶対殺すウーマン&歌声で絶対殺すウーマン登場…




なにそれこわい




ぐだ☆男視点

 

うーむ。何やら僕の知らないところで死亡フラグが立っている気がする…

おっと…寒気が…

 

「さて、むこう(くず男達)の方はどうなってるんだろうな」

「先輩。久しぶりに喋れて嬉しいマシュ・キリエライトです」

「おお、My後輩マシュ!本当に久しぶりだね。で、どうしたんだい?」

「現実をみてください」

「嫌だね!!僕には決して美少女二人が火を吹いたり、マイクのような何かを振り回しているのは見えないね!!」

「見えてるじゃないですかイヤダー」

 

今までの僕らの道を振り返すとすれば、

『SE☆I☆JI☆N求めて三千里』。

 

その道中、街からサーヴァントの気配がしたから期待してのぞいてみたらこの状況だよ。

どうしたらいいのさ☆

 

「止めればいいじゃないんですかね?」

「最近マシュが冷たい…私は悲しい…」

「マスター。その…あまりその喋り方はしないでくれると嬉しいです…こう…なんていうか…心がえぐれるっていうか…」

 

おっとこれ以上はアルトリアの傷口に塩をまく行為らしい。そっとしておこう(ポロロン…)

おーい。夫の方(エミヤ先輩)呼んで来てー!大至急!」

 

「半分声が出てるぞマスター」

「なんだそこのいたんだ先輩。ほら!アルトリアが今にも死にそうな顔してるから慰めてあげて(ご飯作ってあげて)!!」

「いや流石にご飯でトラウマは治らないと私はおm「お代わりですアーチャー」そんなことはなかった!!」

 

先輩は街の借りた厨房に戻って行った。というかいつのまに厨房借りてんの?なに奥様方と軽くコミュニケーションとってんの?ソレトエプロンニアッテマスネ(棒)

 

「なあ…いい加減どうすんだ坊主。流石にそろそろあの小娘達を止めねえと街が終わるぜ?」

「確かにそうだね…令呪をもっt「やらせねえよ」えー」

 

くそう…作戦(ただのランサーを使った囮)ができない…ここは僕が止めるしか…

 

「先輩。まさかとは思いますが、いつもの(ゴリ押し)をやりませんよね?」

「え?ダメなの?あれを説得しろって?(ヤ)ムチャだよマシュ!僕燃えちゃう!そして串刺しになる!!」

「大丈夫です先輩!!あらゆる攻撃から先輩は私がお守りしまし!!………………ハッ!?」

「やっぱマシュはええ子や…(そして噛んだな)」

 

とりあえず兄貴とマシュを連れて美少女二人の元へ行く。

 

「あのー。すみません…ここだと間違いなく街がヤヴァイのでできれば外でやってくれると嬉しいです…はい」

 

しかし 効果は なかっ た!!!

 

「無視された…ふふふ…」

「すみません先輩…心へのダイレクトアタックは私では防げませんでした…」

「いや、メンタル弱すぎだろ」

くそう…先輩の飯を食ってリベンジじゃーー!!

 

 

 

 

 

 

 

〜10分後〜

 

「モグモグ…ごちそうさま!!よしリベンジじゃおらー!!」

 

〜20分後〜

 

「まだだ…まだ終わらんよ!!さらなるリベンジじゃーー!!」

 

〜1時間後〜

 

「WRYYYYYYYYYYYY!!お願いだからこっち向いてーー!!」

 

 

 

 

 

 

〜3時間後〜

 

「…先輩。ダイナマイトって投影できます?」

「その先は地獄だぞマスター」

「いやだってこっち向いてすらくれないもん。僕がいくら最凶だからって、心まで最凶とは限らないからね?」

「…坊主…ここはもう体張るしかないんじゃねえか?敵のライダーと戦った時みたいに」

「その時は問答無用で全てがコマンドー仕様になるけどそれでもいいの?」

「よし。別のやつを考えっか!!(即答)」

「ランサーさん切り替え早いです」

 

コマンドーはいけない。もうこれ以上組合員にしかわからないネタをやったところで僕たちが後で死ぬほど辛くなるだけだ。

 

「!…マスター!一時的だが戦闘が終わったぞ!まあ口の言い合いは終わってない様だが…」

「令呪を持って…」

「やめてくれ…普通に命じてくれ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

よし、今度こそ話しかけるぞ!!

 

「そこのお二人さん!」

「あら?どちら様でしょうか?」

「今取り込み中だから後にしてくれない?」

「もう待たないよ。周り見てごらん。街の広場が焼け野原になってるけど何か弁明は?」

 

周りを見渡し、流石に焦るお二方。汗がダラダラである。

 

「そ、それはこのアオダイショウが!!」

「いいえ。先にぶつかってきたのはそちらのメキシコドクトカゲですわ」

「言い方ひどいなおい!!」

「そもそもあんた誰よ!」

「そうですわ。話に急に割り込んで来ないでくれません?」

 

ーーーーーーほー…そういう態度か…

 

ドドドドドドドド…

 

 

「…な、なにこの寒気は…なんか背中に氷の塊を入れられた気分は…」

「こ、これは…!」

 

 

僕はジャッカルを抜き、二人の少女に向ける。

 

「随分コケにしてくれるね…僕はコケにされると結構根に持つタイプだぜ?」

 

 

 

オシオキノジカンダヨ…ベイビ-

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァァ

 

ジャッカルスプラッシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

キャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!??×2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5時間後、くず男達と合流した。

 

〜くず男視点〜

 

「で、その後ろの女の子サーヴァントと乱闘して、縛って連れてきたと」

「ついやっちゃった☆」

「知らんがな」

 

なんか合流したら戦力が増えてた。

というか緑色の和風の女の子…やけにぐだ男にべったりだな…

 

「ちょっとお嬢さん。自己紹介してもいいですか?俺はくず男。ぐだ男の友達で、もう一人のマスター」

「私は清姫と申します。こう見えてバーサーカーなんですよ?今はぐだ男様(旦那様)と仮契約しておりますが、そんなものは些細なもの。私はいつまでも旦那様の後ろをついていきます」

「この見た目でバーサーカーとかこれもうわかんねえな。というか旦那様って…ぐだ男!お前はマシュちゃん一筋じゃなかったのか!!」

「ヤンデレには勝てなかったよ」

「ならしょうがないね」

「私も自己紹介していいかしら?」

 

するとぐだ男の後ろから今度は赤い髪の洋風な女の子が出てきた。

 

「私はエリザベート・バートリー。クラスはアイドルよ!」

「なるほど、なるほどアイドル…アイドル?ぐだ男ー!アイドルってクラスは存在するのか?」

「彼女の心の中に」

「つまり痛い子なんだな?おk把握」

「違うわよ!!私は本当にアイドルなの!!」

「なら一曲どうぞ」

「ええ!いいわよ!最上級の歌を聴かせてあげる!!」

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドーーーーー

 

 

「……………幻覚かな?後ろに大きなお城が見える」

「くず男のバカヤロォぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

カッッッッッッッッッッッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

数時間後、ロマンからの通信で俺たちは目を覚ました…

 

 

 




『教えてくず男先生のコーナー』は、主演の方々の体調不良により、中止になりました。



ぐだーず「「耳がああアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」」
エリ「なんでよ!!最高の歌だったでしょぉぉぉぉぉ!!!」
清姫「そう思ってるには貴方だけですよメキシコドクトカゲさん。ああ…かわいそうな旦那様!!すぐに寝床へ…」
エリ「なんですってェェェェ!!」
くず「頼むから他所でやってェェェェェェェェェェ…」
ぐだ「MI☆MI☆GA☆I☆TA☆I☆TA☆SU☆KE☆TE」

終わり


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Q.予知夢ってなんだっけ? A.ご都合主義です。それ以上でもそれ以下でm(ry

ちょっと頑張ってみた。今までよりは確実に長いと思うます!!








マーリン?知らない子ですね(泣)




 

〜決戦前夜〜

 

Q.サーヴァントは揃ったか?

 

A.もちろんです。マスターですから。

 

Q.デカブツドラゴンは倒せるのか?

 

A.ジークフリートが「問題ない」と言った。

 

Q.マシュちゃんは大丈夫か?

 

A.ねんねんころりを歌ったらぐっすり寝てくれたぜ…

 

Q.主夫の飯はどうだ?

 

A.最高だ。主夫先輩とともに渡った戦争中のことを思い出す…

 

K.やめてくれ…俺は思い出したくない…

 

「君たちさっきからなにをやってるんだ…」

「「円卓会議」」

「本物の円卓の王を前にしてよくできるものだな」

「今ではただの大食らい腹ペコ美少女ですしお寿司」

「お寿司」

「さっさと寝たまえ…」

「「WRYYYYYYYYYY!!」」ガバァッ

 

 

ZZZZZZzzzzzzzzzz…

 

「…ところでセイバー…いつまでお代わりを続けるのだね?」

「あなたが!寝るまで!食べるのをやめない!!」

「なんでさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜朝〜

 

 

決戦当日…ついにこの時がやって来た…

 

 

 

やって来てしまった…

 

 

 

 

「まさか、夢の通りになるとは…」

「どうしたんですかマスター?」

「予知夢だよジャンヌ=クン」

「アッハイ」

 

俺たちはあの憎っくき(別に何かされたわけでもない)邪ンヌの潜む城を前に隊列を組んでいた。

 

「で、くず男大佐?どうするんですかい?」

「エミヤ先輩の投影した巨大投擲台に火薬を大量にぶち込み、ただひたすら投擲します。異論は認めない」

「だが断る……………で、なにを根拠にこんな作戦を立てた」

「なにもRPG勇者よろしく城に向かってゾロゾロ行く必要もないだろう?」

「納得してしまう僕がいる」

「いやもうちょっと考えてくれマスター!!」

 

とか言いつつあんたも巨大投擲台作るのノリノリだったじゃないですかヤダー

 

「安心してエミヤ先輩!僕だってマスター!作戦は僕にもある!!」

「ほぉ…ぐだ男!一体どんな作戦なんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気づいたら俺とジャンヌ=サンは仲良く一緒にグルグル巻きにされていた。

 

「「あ゛ーーーーーーーーーー!!!!!!!!??」」

 

「よーし!火薬をぶっ放す前に二人に潜入しててもらおう!!」

「なんですと!?」

 

なんとこの悪魔野郎!俺たち二人だけを先に投擲台で城に潜入しろとか無理ゲーをおっしゃりやがった!!?

 

「せ、先輩!?さすがに二人だけでは!」

 

そうだマシュちゃん!もっと言ってやれ!

 

「いいや!限界だ!…押すね!!」

「後輩の話はちゃんと聞けェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!?」

「というかいつのまにわたしたちを投擲台に!?」

「静かに素早くです…くず男が教えてくれたんだよ」

「それただのコ◯ンドーォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」

 

くそう!!結構きつく締めてやがる!そ、そうだ!所長!所長のガンドでこの縄を!!

「所長!!」

 

『むにゃむにゃ…その石仮面は偽物よぉ…ウヘヘヘ…』

「テメなんの夢見てんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

肝心なところで役にたたねぇェェェェ!!!

 

『気をつけて!ついたら連絡してね!!』

 

ロマン!久しぶりに喋ったと思ったらてめえも作戦肯定側かよォォォォォォォォ!!!

 

 

「行くよ〜よろしくお願いしまーす」

 

「「ザマ゛ーウ゛ォ゛ーーーーーーーーーーーーーズ!!!!!!!!!」」

 

 

俺たちは遥か彼方へ飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜場内〜

 

「……無傷なのがなんか納得いかない…」

「まあまあマスター。無事敵地についたことですし」

「全然潜入ではなかったね。飛んでる時何体のワイバーンに見つかったと思う?」

「114514体」

「いいよ来いよ…ナチュラルにネタぶっ込まないでよジャンヌ=サン…っていつのまに縄を…」

「静かに素早くです…さっきぐだ男さんが言ってました」

「それただの受け売りだよ」

 

さて場内に潜入潜入…なんだ?廊下にすごいキショイタコがいるぞ?

 

「どうしますか?」

「防御型のジャンヌと、探索型の俺じゃああの大人数…いや人じゃねえけど…とにかく大勢に勝てる気がしねえ…ここは遠回りだが、外から行くぜ」

 

一度外に出て城外についてる階段を登って行く。

 

「ん?あれは?」

 

いた。邪ンヌだ。ちょうど飛び立とうとしている。

 

「ーーーじゃあジル。城の守りは任せたわよ」

「おお!お任せくださいジャンヌ。このジル・ド・レェ!ネズミ一匹たりとも侵入させたりはしません!!」

「そう!じゃあ任せるわね」

 

バサバサとワイバーンにまたがり飛んで行った邪ンヌ。そして場内に引っ込む謎のサーヴァント。おそらく身なり的にキャスターか。

さてどうしようかな。というか侵入できたのはタイミングが良かったからか。邪ンヌが飛び立った後だったら警備が強化されてたかもしれないな。

 

「ん?ジャンヌ?どうした?」

「…ジル…」

 

ジル…さっきのキャスターか?

 

「知り合いか?」

「…ええ。ですが、今ので彼もまた私たちの敵だというのは明確です」

「…真面目だな。あいにく俺は気遣うってことができるできた人間じゃねーからなにかしてあげたりすることはできねえが…」

 

俺はジャンヌの方を向く。

 

「きっとこうなったのもお前の死が原因だ。お前の知り合いだったんだからきっと以前はあのサーヴァントも高潔な人間だったんだろうさ…」

 

だが、今では高潔のこの字も感じない。禍々しい、狂気的な姿。

 

このフランスで起きたこと、あの邪ンヌの信頼度的に考えて…

 

「あのサーヴァントはお前の死であそこまで変質したんだろうな」

「そう…ですね」

「…でも、目をそらすなよ。お前は自分らしく、納得した人生だったんだろうが、お前ほど心が強い人間はそうそういない…周りがお前の死を納得するというわけではないんだからな……………行くぞ」

「…………………はい」

 

うむ…雰囲気を悪くしてしまったな。やれやれ…難しいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分経過した。俺たちは、城の構造を把握しつつ、いつでも戦闘になっても大丈夫なように罠を幾つかつけていた。

 

「マスター!外ではもうすでに戦闘が開始しています。あちらの私が潜入に気づくのも時間の問題かと」

「だな。よし、設置完了」

 

俺たちは再び上を目指す。そう、あのキャスターの場所だ。

 

「肝心の聖杯はおそらくあのキャスターが所持してる。奴をぶっ飛ばして聖杯をぶん取って最後に全員で邪ンヌを倒す。聖杯さえどうにかしちまえばあとはこっちのもんだ」

「そうですね。私も彼女とはこの手で決着をつけたい」

「俺でもそう思うよ」

 

階段を駆け上がる。しかし慎重に、敵のタコ供に見つかったらまずい。数の暴力で瞬殺KOだ。

 

「……………マスター」

「ん?どうしたジャンヌ」

 

ジャンヌが神妙な顔で尋ねて来た。

 

「マスターは妙にこう行った潜入などに慣れてます。そもそも今まで設置して来た罠…とても現代で暮らしていたら思いつかないようなものばかりですが…」

「ん〜?別にちょっと昔森のクマ相手に罠張りながら戦ったことあるくらいだよ。それ以上でもそれ以下でもない」

「いや、その時点でだいぶおかしい気も…」

「いや、森のクマなんて暴走したぐだ男に比べたら…ん?」

 

一本道。奥に行くためにはそこしか道がないのだが、そこにさっきまでいなかったタコがウジャウジャ…

罠の出番ってとこかな

 

「よっしゃ…久しぶりだけどちゃんとできたかな?チョキっと」

 

縄を切る。すると、

 

 

バッッ!!

 

 

床に敷いてあった網がタコ供に多い被る。これだけだと人間相手ならまだしも怪物相手にはちょいと足りないので、もういっちょ。

 

「この縄は網を抑える為だけじゃなくて…シャンデリアを抑えるようでもあったのさ」

 

縄という支えを失い、シャンデリアは真っ逆さま。当然その下にいるタコ供はこれの下敷きなるわけで、

 

「「「「「ーーーーーーーーー!!!!?」」」」」

 

「さて、行こうぜジャンヌ」

「は、はい」

 

網にあしとられて上からトゲトゲしいシャンデリアが真っ逆さまで身体中にグサグサ…時間稼ぎにしかならないと思うがまあ大丈夫だろ。

 

「シャンデリアなんてどうやって外したんですか?」

「いんや?ダ・ヴィンチちゃん特製チェーンソー型ナイフでザクザクね。こうシュバっとやっちった☆」

「わ、わー…すごい…」

「ぶっちゃけ罠については思いつきで結構単純。縄で網をピンッと抑えつつシャンデリアを支える。縄を切ると抑えがなくなってピンとなってた網は対象に飛びかかり、同時にシャンデリアは支えを失って真っ逆さまに落ちて行くっていう…それだけの単純トリックだ」

『グロいわよ…ものすごく…でもたこ焼き食べたい…』

「なんだ所長生きてたんですか。というかふざけんな俺も食べたい」

『空気よんで喋らなかったのよコンチキショー!!』

「へーへー」

 

でも…

 

「『たこ焼き食べたい…』」

 

今はマジでそう思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに、例のキャスター、ジル・ド・レェがいるであろう部屋にたどり着く。

 

「ドアをこじ開けるぞ!!」

『普通に開けなさいよ!?』

「知るかそんなもん!そんなことより人理修復だ!!」

『それは間違ってないわ!』

 

さてこじ開けるなって言われたし(まあそれは冗談だったんだが…)、とりあえず中の様子でも見ておくか…

 

「まずは俺と所長で中の様子を見る。ジャンヌは後ろを警戒しててくれ」

「はい!」

「行くぜ所長」

『いいわよ』

 

ギギィー…

 

暗がりの部屋。どこか鉄臭い生理的に受け付けられない臭いが漂う中で、光が見える。

水晶だ。あれでおそらく外の邪ンヌたちのことを見てるんだろう…

そしてキャスターは水晶の前で、

 

「おお!ジャンヌ!戦う姿も美しぃ!!フォォォォォォォォォォォォ!!!!!」

 

なんかペンライトのようなものを片手になんかしてた。

 

バタン

 

なんだあれは。

 

「ど、どうしたんですかマスター?何が見えたんですか?」

「いや、ちょっと目にゴミがね」

『そうそう、ただ目にゴミがあっただけよ』

「は、はあ、そうですか」

 

再度中を確認する。

 

ギギィー…

 

「おおおおおおおおおお!!!?ジャンヌが怪我を!?おのれェェェェ!!!………だが傷つきながらも戦うジャンヌ!!!キイェェェェェェェェェェェェ!!!!!」

 

バタン

 

なんだあれは(二度目)

 

「マスター?」

「いやちょっと不思議なダンジョンが見えてね」

『そうね。トル◯コがいそうなダンジョンだったわね』

「明らかに違いますよね!?何があったんですか!!?」

 

とりあえずもう一度中を確認する。

 

ギギィー…

 

「J・M・S!J・M・S!ジャンヌ・マジ・聖処女!!」

 

バタン

 

「よろしいならば筋肉式制圧だ」

『拘束系ガンドはいるかしら?』

「ぜひくれ。あれはいいものだ」

「お願いですから何があったのか教えてください!!」

 

そんなジャンヌの戯言「ちょっ!?(ジャンヌ)」は、ほっといて、俺は腰につけてたものをベルトから外し、

 

ピンッ

 

それについてたピンを引き抜き、部屋に投げ入れる。

 

「伏せろ!」

「何を投げたんですか!?」

「んなもん手榴弾に決まってんだろクソッタレ!!」

「えええええぇえええ!!?」

 

ドゴォォォォン!!!

 

 

 

やったか?(フラグ)

 

 

 

『目がァァァァァ!!!!』

 

キャスターの叫び声…悲鳴が聞こえる。

よし当たったな。多分顔面に。

 

「行くぞジャンヌ!突撃特異点訪問だゴラァ!!」

「は、はい!!」

『右で殴って左で殴る!!』

 

殺する気十分だー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ぐだ男視点〜

「じゃあドクター。くず男たちは無事城内に行けたんだね?」

『ああ。ちゃんと反応があるし、確認した。向こうは無事だよ』

「よし!みんな!外の強敵は僕たちが抑える!状況に応じて撃破だ!」

「了解です先輩!マシュ・キリエライト、頑張ります!!」

「ナイスガッツ!さあくず男たちができるだけ安全に聖杯を確保するために頑張ろう!!」

 

さあ!暴れようじゃないか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからは早かった。

まずアサシン。カーミラは、エリちゃんとのガチンコO☆HA☆NA☆SIにより、撃破。

 

ランサーは再び兄貴との槍のぶつけ合いで見事兄貴が勝利!

 

セイバーとバーサーカーはアルトリアとエミヤで撃破。だがバーサーカーは円卓の騎士で、アルトリアさんは辛そうだったが、そこは夫の踏ん張りどころ。バーサーカーとエミヤ先輩がガチンコして、エミヤの熱いセリフで、バーサーカーはにこやかに退場。アルトリアはキュンッてなってた。

爆発しやがりください。

 

男の方のアサシンはフランス組が戦った。どうやらアサシンはマリーを生前処刑した人らしく、そこらとバーサークの狂化が混じってやばかった。すごく怖い。アマデウスがとどめをさした。

というか毎回思うけど、そのぽわぁって奴何を飛ばしてるの?歌?

 

最後にデカブツ…ファブニールとは僕とマシュとジークフリートとゲオルギウス先生で戦った。守りをマシュで、攻撃を僕たちが担当した。あそこまで硬い体は初めてだ。銃弾が効果薄いから、拳で行ったよハハハハハ。

 

「汝は竜!罪ありィィィィィィィィィィィィ!!!!!」

 

「邪悪なる竜は以下略!『幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)』!!!!!」

 

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオr………いや違うな…無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァ!!!!」

「せんぱぁぁぁぁぁぁい!!!?」

 

「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ーーーーーーーー!!!!!!!!」

 

ファブニールは堕ちた。

………………ふー、手が痛い痛い。

 

 

 

 

 

 

 

「う、嘘よ…ふぁ、ファブニールが…」

「さてと…これでもうお前一人だ!ジャンヌ・ダルク!!」

「ーーッ!!ま、まだこっちには聖杯があるわ!!ワイバーン!!」

 

邪ンヌはワイバーンにまたがって逃走する!やばい。城に行く気だ。

 

「マシュ!みんな!くず男とジャンヌが危ない!!行くよ!!」

「はい先輩!」

 

逃さない!確実に倒す!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜くず男視点〜

 

「訪問じゃオラァァァァァ!!」

「キエエエエエエエエ!!何奴!!?」

「人類最後の組合員じゃ!ボケェ!!」

 

ドアを蹴破り、奥にズンズン進んで行く。

魔術を起動させる前にハルペーを叩き込む。

 

「オラァ!!」

「おお!!?海魔よ!!」

 

うお!?ハルペーに触手が!結構なパワーだ!ビクともしねえ

 

『ガンド!!』

「なにぃ!?」

「マスター!こっちです!」

「所長、ジャンヌ!ナイス!!」

 

ガンドで触手を引きちぎり、距離を取る。

 

キャスターはジャンヌを見た後、飛び出そうな大きな目をさらに見開かせ、ジャンヌを凝視する。

 

「ジャンヌ?…なぜあなたが邪魔をする?復讐を邪魔する…それはおかしい!!あなたは裏切られた!国に!神に!このジル・ド・レェですらあなたを裏切ったのです!なぜあなたが!私の!いや…あなたの復讐の邪魔をする!!?」

「それは違います!確かに私は裏切られた。ですがその終わり方に私は後悔をしておりません!!」

「なぜだ!なぜ…なぜだッ!!?ジャンヌ・ダルクゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

 

ジャンヌは伝えたい…自分の思いを。ジル・ド・レェは受け入れられない。その結末を。

二つの思いは互いに互いのことを思い、しかしそれでも食い違う正反対の思い。

 

「…これではっきりしたな」

 

こんな土壇場で、それでもなお復讐を語らず、否定するジャンヌ。

以前反転したアルトリアさんにあったが、その本質は同じだとエミヤ先輩は言った。

 

だが、このジャンヌ・ダルクとあのジャンヌ・ダルクでは、本質に明らかに違いがある。

 

 

 

 

つまり…あの黒いジャンヌは…

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…!」

 

 

 

確証はないが…この戦いで暴いてやる!!

 

俺はハルペーを握りしめ、ローブを深くかぶる。

 

「力を貸してくれ…メドゥーサ!!」

 

俺ジャンヌを見た後、再び視線をキャスターに向ける。

 

「私の邪魔をするなッッッ!!!!ジャンヌ・ダルクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!!」

「いいえ、止めます!!これは私の死が原因!!あなたがこれ以上!救われなくなる前に!!マスター、力を貸してください!!」

「ああ!行くぞジャンヌ!!」

 

 

 

 




教えてくず男先生のコーナー

くず「WRYYYYYYYYYYYそろそろ第1章も終了が近いぞ友よ!!」
ぐだ「そうだねー。いつも通り更新進まないんじゃないないの?って思ってたけど今のところ順調だしね〜」
くず「この調子なら最後まで走れるかもな〜
ぐだーず「「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」」








マシュ「ところでマーリンピックアップですね!」
ぐだーず「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁかksっbrbkbzそwbをwjwbをsldんxjふぃdkんっdkdbdkdmqkそ!!!!!!?」
マシュ「キャァァァーーーーーー!!?」

終わり


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ジャンヌの思い。キャスターの狂気。邪ンヌの焦り。ぐだ男の裏切り………………ん?

姉ちゃん!!テストって終わったさ!!












マーリン当たったさ!!すみません。石投げないでください。私も予想外だったんです!



 

聖女になる前…

 

彼女はただの女の子だった。

 

のどかな村で、

 

普通の親に

 

普通の生活を

 

そんな普通の生活は、彼女が13歳の時までだった。

 

「主は言った…」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「うおっ!!」

 

俺は触手による攻撃を避けつつ、自分の失敗を悔やんでいた。

 

(しまったな…キャスターだから近接に持ち込めば俺でも勝てるかと思い上がってたな。キャスターでも英雄。過去の偉人。ただの凡人には届かない領域だ)

 

狂っているように見えて、キャスターの攻撃は正確だった。もともと剣で戦うタイプのせいか、俺達の攻撃を予測したり、フェイントのような攻撃をしてくる。

さっきからなかなか決定打になる攻撃が当たらない。

なんて悩んでたら、その隙を突かれた。

 

「海魔よッ!!」

 

海魔の鋭い一撃が鞭のようにしなり、俺の脇腹をえぐる。凄まじい一撃に、俺は何回転かしながら壁に激突する。

 

「ブッーーカハッ…い、痛え…」

 

頭から血をダラダラ流し、目に血が入る。視界がふさがり、頭がボーーっとする。

痛い…

とにかく痛い。

 

なんてボサッとしてたらタコが俺周りを囲っていた。

 

しまった。早く、立って…逃げなければ、

 

「「「「「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ーーーーー!!!」」」」

 

あ…

 

 

 

 

 

 

 

 

我が神ここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)!!」

 

しかし、ここにいるのは俺だけではない。

 

ジャンヌの宝具により、絶対安全圏ができ、傷が癒え始める。

 

「助かった」

「いえ。それよりお怪我は?」

「大丈夫だ。ちょいと血が出すぎてクラっとしたが、まだ動ける」

「そうですか。けど無理はしないでください」

「そうだな」

 

口の中に溜まった血を吐き捨てて、ハルペーを握る。

そろそろジャンヌの宝具の効果が切れる。タコが突っ込んでくるーーーー!!!

 

「「「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎!!!!」」」

 

その触手をできるだけ少ない動きで避け、なおかつ歩幅は大きく、前にとにかく進む。

無尽蔵に現れるタコは脅威だ。なら、あとで面倒になる前に大元を叩く。

 

「あの本か…キャスターじゃなくてあの本がタコどもに魔力を与えている…あれをどうにかしなくっちゃあな…」

 

普通に攻撃しても傷を瞬時に塞ぎ遅い掛かってるタコども。

しかし、俺が持つには不死殺しの槍。

かの石化の女怪、ゴルゴーンの首を切り落としたとされるもの。

 

「これに切られたら再生は不可能。足を狙えばもう動けんな」

 

これはサーヴァントも例外ではない。だが、攻撃を当てられるかと言ったら話は別だ。

 

歴戦の戦士達、古代の英雄、そんな存在に、たかがちょいと一般人より強いってだけの俺が勝てるかと言うと、絶望的に、当たり前に、呼吸をするかのように言える。

 

「勝てるわけがない」

 

分かりきってる答え。そんなのアホな奴でもたどり着く答えだ。

たとえステータスが最弱のキャスターだろうと、相手はあのジル・ド・レェ。元騎士にして、ジャンヌ・ダルクと共に戦った戦士だ。

 

 

 

 

 

じゃあなんで戦うか。

 

 

一番は作戦だからだ。

これから行う作戦上、こいつにはこれ以上聖杯でサーヴァントを呼ばせない。

タコの援軍を送らせはしない。

だからと言って勝てない。なら時間を稼ぐしかない。

()()()()()()()。すでにこの部屋にキャスターがいると分かった時点で、仕込みは済ませた。

2番だが…これはジャンヌのことだな。さあ、思う存分、自分の思いをぶつけろジャンヌ。多分外ではもう決着がついてる。作戦を実行したらもう二人っきりで話すこともできないだろうしな。時間はあまりないぞ。

 

 

 

 

 

 

〜ジャンヌ視点〜

 

「ジル!!」

「なぜだ!?聖処女よ!ジャンヌよ!なぜ恨まない!?なぜそこまで聖者であり続ける!?」

 

マスターが話していた作戦を実行するのに、すでに準備は整っていた。

それでも実行せず、私に合わせて戦っていることを考えて、彼は私のために時間を稼いでいる。

 

 

あとで私が後悔しないように…

 

「ジル!…私は決して後悔をしません!あの時。まだ村娘だった時!主の声を私は聞いた!」

 

私は、ジルの前に立つ。周りの海魔は、

 

「……(チラリ)」

 

マスターが抑えてくれていた。

 

 

ありがとうございます…マスター

 

「なぜ?なぜだ!!なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだ!!」

「ジル…あなたも知ってるでしょう?私…結構頑固なんですよ?」

 

…そう。私は後悔をしない。あそこで何か別の選択肢もあったのかもしれない。主の声を気のせいと思えたのかもしれない。

 

 

 

…私が立たなくても、フランスは救われたのかもしれない。

私の行いはこれっぽっちも意味がなかったのかもしれない。

 

「でも」

 

でも

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は。ジャンヌ・ダルクはすでに選択したのです。この結末を。人生を。そこに…後悔はもちろん、復讐心はありません」

 

 

 

 

 

 

だからこそ…あなたを救いたい…ジル…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャッッッ!!

 

「ジル!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜くず男視点〜

 

「ジル!!」

 

きた。邪ンヌだ。この時を待ってた。

 

邪ンヌは俺とジャンヌに気づき、驚愕する。まさに目を見開いて。

 

「なッーーなんであんたらが!!」

「気づかなかったのか?あっちの戦場で俺たち二人がいないのに。指揮官失格だぜ」

「ーーー!!…はっ!だからなに?ここにいるのは弱体化の絞りカスとただのマスター。あの男(ぐだ男)ならともかく。あんたなら私とジルで倒せる!!」

 

まあそうだろう。当然だ。もともとぐだ男と俺の考えた作戦は、いわば潜入ミッション。聖杯と、ついでにせいぜいキャスターの首をもらえればな〜程度のものだ。

 

「まあ、お前がきたということは作戦Bだ。本当なら上の階とこの部屋のいたるとこに仕掛けた爆弾を起爆してこの部屋ごとぶっ壊す予定だったが…お前がそうそう点火させて来れないよな〜…」

「その前にあんたを燃やすわよ」

 

うん。知ってる。

 

「こうなったら第三者にやってもらうしかないわけだ。ジャンヌ。俺に掴まれ。所長。ビビって漏らすなよ?」

「え?は、はい」

『ちょっとあんた私のことどうイメージしてるのよ!!』

「想像どうりですよ…………ああ。準備オーケーだ。()()()()()()()()あとはこいつらごとこの城をドッカンだ。やれ!」

 

俺はロマンを通してぐだ男に連絡をする。

 

「ば、馬鹿な!聖杯がない!?いつの間に!?」

「邪ンヌ!!聖杯の番人にそのキャスターを選んだのは間違いだったな!そいつは()()()()()()()()()()()()だぜ!!」

 

そう。ジル・ド・レェはジャンヌ相手だととても隙だらけだ。俺が後ろでちょいっと聖杯を回収しても気づきはしない。

 

「あばよ!!ワイヤー設置完了!衝撃に備えろよジャンヌ!俗に言うアレだ!『上からくるぞぉー気をつけろ!!』」

「『え?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!!!

 

 

その時、フランスの空に火薬の流星群が流れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ぐだ男視点〜

 

え?なに?邪ンヌきちゃったから作戦B?知ってた。

 

「よーし!行くぞ力仕事は男の仕事だ!とにかく火薬を詰めこメェ!!」

「任せな!!」

「行くぞ!」

「じゃあ僕は音楽家だから休んでるよ」

「働け!アマデウス!!」

 

僕たちはオルレアンに向かうのではなく、最初の丘に向かっていた。投擲台に火薬を打ち込み、どんどん発射して行く。

ハハハ、さすがエミヤ製!馬力が違いますよ!!

 

「オルレアンの城が大爆発!!」

 

はっはーくずれろくずれろー(棒)

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!!!!

 

『ちょ、ちょっとあれは大丈夫なのかい!?主にくず男くんが!!?』

「あ、そこらへん考えてなかった」

『ぐだ男クゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッ!!!?』

 

まあくず男なら大丈夫…だな。うん

 

「せ、先輩。それ大丈夫じゃないやつです」

「マジか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜くず男視点〜

 

無事城は飛んできた火薬と爆弾がうまく働いて、崩壊。邪ンヌもキャスターも下敷きになったが…

 

「いやー本当。ジャンヌがいなければ即死だったな」

 

ミスったね。俺も下敷きになるところだった。

 

「なんですか!私が聞いてた作戦と違いますよ!?」

「まあまあ。最初は、あの部屋だけドカーンってするだけだったんだよ?でも邪ンヌもきちゃったからもう少し強めの爆発が欲しくてさ………………ついやっちった☆」

「えーー…」

「まあいいじゃん。生きてたし」

「…今更ですが、なにもこんな爆発させなくても皆さん全員で戦えば勝てたのでは?」

「まあそうなんだろうけどさ。万が一ってのがあるじゃん。もし、聖杯を使ったなにやらやばい魔術を起動させられたり、さらにサーヴァントを呼ばれたりしたら収拾つかないだろ?と言うか、やるなら派手に徹底的に」

「結局最後のが一番本音じゃないですかー!!」

「気にしたら負けだ。さっさと決着つけたか…ジャンヌ…できれば素早く移動したい。どうやらまずいぜこれは…」

「え?…」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーー

 

地面が揺れる。いや、正確には…この真下の瓦礫が揺れてる。

 

 

ドゴォ!!

 

大きな音とともに()()は瓦礫の中から出てきた。

 

「ああー…思ってるのよりやばいかも…急ぐぜジャンヌぅぅぅぅ!!」

「は、はい!!」

『もう終わりでいいじゃない!!なんなのあのでかい()()はァァァァァ!!?』

 

間違いなくあの巨大な触手はあの海魔のものだ。つまりあのキャスターはくたばってねえ!!

所長うるさい静かにしてくれ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「束ねるは星の息吹…」

 

「「『え?』」」

 

逃げようと思った時、丘から凄まじい光の柱が…

 

「輝ける命の放流…」

 

『くず男ー。今更なんだけどさー』

 

同時に入るぐだ男からの連絡。

 

……………………ちょっとこれはやばい雰囲気?

 

「受けるがいい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『令呪使ったから早く逃げてね♡』

「キモいしふざけんなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

『イィィィィィィヤァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!』

「ま、マスター!!宝具を使います!伏せてください!!」

 

 

 

 

 

 

 

エクス(約束された)……………カリバァァァァァァァ(勝利の剣)!!!!」

「ジャンヌゥゥゥゥゥゥ…なんですこの光はァァァァァ!!!!!!!!」

 

その時、俺たちは星の光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーージャンヌゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」

 

なんか聞こえたけど気のせいだと思いたい。

 

 

 

 

 

 





『教えてくず男先生のコーナー』は、主演の多田野 荒木の不調により中止になりました。

くず「光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い光怖い…」
ジャ「ああ!マスターが『光怖いよ病』に…」
ぐだ「誰のせいだろうね」
マシュ「先輩!?流石にこれは」
くず「ふざけやがってェェ!!!」
ぐだ「この野郎生きてやがったのか!!?」

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
ムダムダムダムダムダムダムダムダ…ハナシニナランナァ!!ヒンジャクヒンジャク!!
コンナコトサレテヘイナヤツハイネェ!!
ロ-ドロ-ラ-ダァァァァァァァァァ!!
タンクロ-リ-ダァァァァァァァァァ!!


オオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!×2

アル「ワタシ ワルク ナイ DESU☆」
ジル「オオオオオオオオオ!!!ジャンヌの生まれ代わり!!またお会いできるとは!!」
アル「アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!?」

ジャンヌ&邪ンヌ「「またみてくださいね!(みなさいよ!)………え?(あ?)」

終わり



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第1特異点修復完了!…………おかしいな。殺戮と爆破とコマ◯ドーしかしてないゾ?

ついに終わった第一特異点。
終わったはいいが過去編が辛いぞ!?
あぇええええっっっっっw(絶叫)



そんな一週間でした。(´・ω・`)



 

〜オルレアン……………だった場所〜

 

過去形なのはみんな理解してるね?ってそんなことより…

 

「オデノカラダハボドボドダァ!!」

「オナジクワタシモボドボドダァ!!」

『アンタラニンゲンジャネェェェ!!』

「三人一斉にオンドゥル語で会話しないでくださいよ。悪かったよくず男。まさか作戦Bでくたばらないとは思わなくてさ」

「お黙り!!そんな言い訳で俺たちを抑えられるとでも!?」

「コマ◯ドー日本語吹き替え収録あげるからさ」

「許す」

「やったぜ」(サウジアラビア)

「なんでサウジアラビアなんですか先輩…」

「なんとなく」

「え?」

 

マシュちゃんとぐだ男のコント(爆発しろ)を眺めつつ、奥の方に目をやると

 

「アーチャー。宝具を放ったのでお腹が空きました。夕食にしましょう」

「今は昼だぞセイバー」

「大丈夫です。私の中では夕飯は3回ありますので」

「ウソダドンドコド-ン!!」

 

こっちもなんかコント(爆発(ry)してた。と言うかアルトリアさんの剣を直視できない…ガタガタガタ…脳が震える…

 

「と言うかセイバー。さっきのは坊主の令呪を使った宝具だから魔力補給はいらねえと思うんだgッ」

「ランサーが死んだ!!」

「この人でなし!!」

「生きてるよ(半ギレ)」

 

もはや兄貴の死(死んでないけど)が鉄板ネタになってきて、それに驚かなくなった自分がいる。

なにこれ怖い。

 

「なにはともあれみんなお疲れ様!私の国を救ってくれてありがとう!!ヴィ・ヴ・ラ・フランス♪」

 

笑顔で俺たちを労うマリー・アントワネット。彼女の笑顔には本当救われた。(ストレスなどから)

 

「ふー疲れたね。なかなか長いコンサートだったよ………めんどくさいアサシンや歌声がひどいドラゴンがいたけど」

 

働かないキャスター1号こと、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。彼の音楽は本当にすごかった。多分ニュートンが一番驚くくらい。(世界の法則が乱れる…!)

 

「ねえちょっとそれ誰のこと?」

 

いえ、どう考えてもあんたです。(経験者は語る)本当にありがとうございません。冗談抜きで、耳栓ください。

エリザベート・バートリー…聞くにはあの痴女アサシンの若い頃の姿らしい………初めてあの痴女に同情したよ。

 

「あなた以外にいますか?メキシコドクトカゲさん?マスター(旦那様)…私必ず追いつきますので、そちら(カルデア)で待っていてくださいね?」

「なんですって!?このアオダイショウ!!ちょっと話聞いてんの!?」

 

なんかぐだ男が震えてるけど、気のせいだな。うん。まあぐだ男の昔ばなしでも今度清姫ちゃんに聞かせてやろう。

 

「本当ですか?嬉しいですくず男さん…もし嘘だったら…ウフフフ…」

 

なんだろう…俺まで寒気が…て言うかなんで声聞こえてるんですかねえ?

 

「マスター」

「ん?どしたのジャンヌ=サン」

「…思えば、このフランスではないずっと一緒にいましたね」

「そうだね〜、まあ俺はサーヴァントいないし、守備型の君がいてくれて助かったよ。礼を言わせてくれ」

「それなら私もです。あなたは私をジルの元まで連れて行ってくれました。あなたは私が残した罪と向き合う時間をくれたのです。私こそお礼をしたい」

 

俺とジャンヌは向き合う。

ジャンヌは特殊クラスだからもう会うことはないのかもしれない。

でも…

 

 

 

「ーーーーーーーまた会おうぜ。俺の友達。今度は映画でも見ながら雑談しよう」

「ーーーーーーーはい。またお会いしましょう。私の友。いつか…また…」

 

 

 

 

 

 

 

ジャンヌ達、俺たちの味方として戦ってくれたオルレアン組は、みんな消滅して行ったーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ色々あったが、この特異点は修復した。聖杯も回収完了…

…………………なんかどっと疲れたな…」

「そーだねー。マシュは大丈夫?」

「はい先輩。見ての通り元気モリモリです!」

 

さて、あとは退去を待つだけ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?まてよ?」

 

よくよく考えたら、このオルレアンって一応城だよな(城だったもの)?だったらお宝の一つや二つ眠ってねえかな!?お!!なんか元気わいてきた!!

 

「ぐだ男!!」

「遅いぞくず男!僕とマシュは工事現場にいるおっさんスタイルですでに掘り起こし始めてるぞ!!みよ!この黄色い『安全第一』ヘルメット!青いズボン!首にかけた汗拭きタオル!そして、なんと言ってもこのツルハシ!!」

「静かに素早く…さすがだな。というかそれ(工事現場グッズ)どこで手に入れた」

「君に習ったんだよ。あとこれはロマンが送ってくれた…って、そんなことよりマシュを見ろ!もうあんなに掘ってるよ!!」

「よいしょ…よいしょ!」

 

わーマシュちゃん声に似合わずすげえ掘ってる…これがギャップってやつか…

ていうか掘るの速スギィ!

 

「って…俺も負けてらんねえ!!宝を掘り当て、その宝で手に入れた石で今度こそメドゥーサを引く!!」

「よく言ったくず男!!ほら!これを受け取れ!!」

 

ぐだ男が投げたグッズに着替え、ツルハシを携え、瓦礫に向かってく。

 

「よし。宝ァ!!掘り起こすぜェェェェ!!」

『やめなさい!その宝は下手したら歴史館とかに置かれるものよ!?』

「所長のお願いでもこれだけは引けねえなぁ!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」

『撤退まであと数十分だからねー(棒)』

『あんたもう止める気ないでしょロマ二!?』

『いやだって所長…あれ止められますか?』

『……………無理ね』

『でしょう?』

 

ウオオオオオオオオオォォォォォ…………………ゼェゼェ……………ウオオォォォォォォォ……………………!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜????視点〜

 

痛いー

 

痛い…痛い…

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

 

「プハァッ…ハァ…ハァ…い、生きてる?」

 

なら…早くジルと合流しなきゃ…私はこの国に…

フランスに…

復讐を…

復讐をしなきゃ…いけない…

そして…

そして…

 

 

 

そ、して………?

 

私はフランスに復讐して…その後どうするの?

 

 

 

なんで私は復讐をしようと思ったの?

 

 

大勢の人間に見られながら燃やされたことを覚えている…

 

今考えれば…それ以前…私は…

 

 

 

 

 

『ーーーーーーージャンヌ…あなたは復讐のことだけを考えればいいのです。この国を許してはいけない。あなたはジャンヌ・ダルク。救国の聖処女にして裏切られたもの。復讐抱いて当然なのです!』

 

 

 

思えばずっとジルの言葉で動いていた。自分は復讐をすればいい。後のことも前のことも考えず…ただ復讐だけを…

 

「なんだ…」

 

それじゃああの女(ジャンヌ・ダルク)が復讐しないのは当然じゃない…

 

復讐をしようとした時点で…私は…

 

「ただの…偽…も…の…じゃない…」

 

私はジルが描いたフランスへ復讐するジャンヌ・ダルクという贋作に過ぎない…

 

ただ…それだけの…

 

 

 

 

 

 

 

「そんなところで寝てると、死んじゃうぞ邪ンヌ」

 

その時、瓦礫が崩れ、誰かが私を引っ張りだした…

 

 

 

 

 

 

その姿は…オッさん(工事現場にいる)だった…

 

 

 

 

 

おい…

 

 

〜くず男視点〜

 

なんかすごい拾いモンしたな…宝じゃなくて邪ンヌ…一部の人からしたらすごいレアな宝なんだろうなぁ…

 

「よう。お目覚めはどんな気分だ?大佐ァ…」

「…さ、最悪よ…目覚めに…よりによって…あんたが出てくるなんて…ていうか大佐って誰よ」

「ひどい言われようだなこれは…ひとまず…」

 

魔術を起動する。応急手当で、聖杯もない今の状態じゃ一時しのぎにしか過ぎないが…

 

「さて、動けるか?」

「な、なぜ傷を!?」

「いや、別にもうすぐお前は消えるんだし、結果は変わらんだろ」

「だから!?今すぐあんたを消すことは簡単なのy「やれるもんならやって見ろ」は?」

 

俺はハルペーとダ・ヴィンチちゃん製ナイフを取り出し、ジャンヌに向き直る。

この距離、わずか1メートル…

 

「この距離だ。武器もねえ、体力もねえ、消滅寸前の今のお前より、俺の方がはるかに速い。これは前も言った気がするが、不死殺しの槍だ。一度傷ついたら退去でもしない限り傷は治らねえよ」

「…チッ」

「わかればよろしい。で、一つ聞きたいんだが、お前って本当にジャンヌ・ダルクなのか?」

 

もう時間もねえし、さっさと聞いとくか。

 

「なんでそんなどストレートに聞くのよ。デリカシーないの?」

「うるさいな。時間ねえからこういう聞き方してんだろ?さっさと言ってくれ」

 

「…………そうよ。私は偽物。ジルがこうあってほしいって願った結果できた贋作よ、これで文句ある!?」

「ないからそんなにおこんな」

 

やっぱりそうだったか…まあそんなことは今となってはどうでもいいことかもな…

 

「どうだ?負けた感想は?贋作の感情じゃなくて、本物の、今お前が体験した感情だぜ?」

「最ッッッッッ悪よッ!!本当!反吐がでるわ!!」

「素直でよろしい。というか最初と返答内容が同じなんだが…」

「あんたバカなの?最初と比べて最悪のボリュームが違うのよ。ボリュームが」

「へーへー」

 

俺は瓦礫を掘り起こしつつ、邪ンヌの話の内容を聞き流す。要するに、こいつに今何聞いても最悪って答えるなこれ。

 

「……………あんた今何してんの?もうここには用はないんじゃない?」

「わかってねえな。俺たち庶民は常にお宝求めて三千里なんだよ」

「何それ?意味わかんない」

「だろうな。お!金のネックレス!いただきだ!」

 

だいぶ集まったな…こんぐらいあれば石50個は硬いな(キリッ

 

しばらくすると、俺の足もとが光り始める。

 

「そろそろ退去か…お別れだな邪ンヌ。最後に何かいう事はあるか?一応聞いてやるよ」

「別に…どうせ贋作のまま、惨めに終わるって事は変わらない…なら別に…何もいう事はないわよ」

 

邪ンヌはうつむきながらそう答えた。

まあ、そういうもんか。俺にはそんな立場になったこともなることもまずないから…理解することも、理解する気もないしな…

 

「ていうか、あんたはあいつ(ジャンヌ)となんか話さなくていいの?一応サーヴァントだったんでしょう?」

「それはすでに済ませたよ。まあこういうのは本当ならぐだ男に全部お任せなんだがな。あいつの方が別れに相応しい事言えるし。俺はあいつの後ろであいつのストッパーやってればいいんだよ」

「…ふーん…」

 

邪ンヌは俺の事を値踏みするかのいうにこっちを見つめてきた。

 

「…あんた、何も思わないの?そんな考えで、すごい奴の後ろで目立たず、立ってるだけって」

「…………昔の俺だったら嫌だったろうな。でも今はもう大人なんでね」

 

本当、昔は追いつこうと努力して、勝てるわけもないのに何度もぶつかって行ったもんだ…

 

「へー、諦めたの」

「いやなー、変な言い訳するつもりはないが、追いつかんもんだったわーあははは」

 

でも

 

「まあ、()()()()()()()()()()()()()()()しな。俺は俺のやり方でいつかあいつをアッと言わせるんだよ」

「……そう」

 

こいつが何考えてるなんて、理解しないし、できない。だって俺はこいつじゃないから。

勝手に理解したつもりになるのは、もっとも愚かな事だ。それは、された側への侮辱だ。

これまでの人生でもっとも信頼して言える事だ。

願望から生まれた復讐のジャンヌ・ダルク。

復讐しかできなかった思う事全てが贋作の聖処女。

俺は彼女を理解しようとしてはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーだから…

 

「じゃあな。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

だから今度は、ゼロから、復讐のジャンヌ・ダルクとして会いたいと思ったよ。

 

 

 

 

 

 

「ははは…何よ…それ…」

 

 

 

 

変な奴…最後にそんな事を言われた気がしたーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一特異点 邪龍百年戦争 オルレアン

 

修復ーーーーーーー完了。

 

 

 

 

 

 

 

 





〜次回特異点だよ!くず男先生のコーナー〜

くず「第一特異点を修復し、少し休息をとりつつ第二特異点修復目指すぐだ男達」
ぐだ「第二特異点…そこはかの有名なローマだった!」
マシュ「敵に囲まれつつも美しい薔薇のように華やかに戦う皇帝!」
くず「ローマと言ったらコロッセオでしょ!エ◯ジャの紅石ある?荒ぶるぐだ男!興奮隠せないマシュ!」
ぐだ「大きな(何がとは言わない)皇帝!ふくよかな皇帝!叫ぶ皇帝!荒ぶる神祖!」
マシュ「そして現れる残念コーデの人!!」
三人「「「次回 第二特異点 永続狂気帝国 セプテム!!!」」」








アチャ「ただし次回は茶番の模様」
ぐだーず「「ダニィ!!?」」
マシュ「デスヨネー」

終わり


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第1特異点終了!!ならば茶番だ!!
茶番…それは世界にとって必要不可欠なり(ガチャの時間だよヤッター)


今回はただひたすらに小ネタをぶつける話です(真顔)



 

ーとりあえず、ガチャ…テメェは許さねえー

 

〜カルデア〜

 

くず「おおおおおおおおォォぉおおぉぉぉぉぉ…」

ぐだ「何があったの?」

マシュ「メドゥーサさんどころか今回も誰も来てくれなかったようで…」

ぐだ「納得」

くず「これはもうガチャシステム破壊するしかないな」

ダ・ヴィ「らめぇ!!」

 

 

 

ー清姫。ぐだのお嫁さんになる!!ー

 

〜くず男ルーム〜

 

ぐだ『聞いてくれよジョニー』

くず「なんだいマイケル。って誰がジョニーじゃい…というか電話越しでどうした」

ぐだ『まあ色々あってさ。それより…清姫がね…召喚してないのに気がついたら僕のベットで添い寝してたんだ…』

くず「ちょっと何言ってんのかわかりませんね」

ぐだ『まあ簡潔にいうと…タスケテ!!』

くず「切るぞー」

 

ツー…ツー…ツー…ツー…

 

くず「ぐだ男…南無」

 

 

ーなんか先輩…生き↑生き↑してるー

 

〜食堂〜

 

アチャ「待たせたな!いつもの昼食Aセットだ!!」

スタッフ「ヒャッハー!!」

アチャ「できたぞ!中華セットだ!」

スタッフB「おいピー!!」

アチャ「フハハハハ!行くぞ!食材の貯蔵は十分か!!」

 

 

ぐだ「生き↑生き↑してる」

くず「生き↑生き↑してるな」

マシュ「その前にカルデアスタッフの方々はあんな感じの方々でしたっけ?」

ぐだーず「「しらん」」

 

このあと、アルトリアさんが食材全部腹のなかに持ってった。

 

 

ーフレンドポイントという謎成分ー

 

ダ・ヴィ「というわけで、君たちが戦うごとに蓄積されて行った謎成分が爆発寸前なので、その成分を召喚システムで利用するのさ」

ぐだ「これ小ネタなんでできれば簡潔にどうぞ」

ダ・ヴィ「ガチャができるゾ☆」

くず「わーすっごいわかりやすい」

 

十分後

 

小次郎「アサシン、佐々木小次郎」

呪腕「同じくアサシン、山の翁、ハサン・サッバーハ」

アーラ「アーチャー、アーラシュだ。よろしくな!」

アマ「キャスター、アマデウス・モーツァルト。またあったね」

ぐだ「わーいっぱい来てくれた」

くず「何これ?茶色い種火しかこないんだけど?たまに銀色の種火が来るだけなんだけど?」

ぐだ「あはは!運が悪かったなー…ん?まだ召喚サークルが光って…」

清姫2「清姫です。よろしくお願いしますね…だ・ん・な・さ・ま・♪」

くず「…………………おい」

ぐだ「…………………タスケテ!!」

くず「断る」

 

このあとぐだ男の元に清姫が何人か来た。

 

 

ー所長のお部屋ー

 

くず「というわけで、所長の部屋に行こう。掃除しよう。同人誌とかあったら没シュートしよう」

所長『ヤメロォォォォォ!!』

くず「ハハハハハ!何かやましいものでもあるのかい!!?」

 

ガラッ

 

カァッッッッッッッッ

 

なんかうまく表現できないけど、所長の女子っぽい部屋に、童◯の俺は気絶した。

 

 

ー「それはワイバーンですか?」「いいえ、ただの案山子です」ー

 

ぐだ「大変だくず男!訓練室からワイバーンが脱走した!!」

くず「といってもそれシュミレーションだろ?いつか消えるだろ」

ぐだ「それが昨日召喚したエリちゃんが勝手に弄って…」

くず「おk把握。ワイバーンごとエリザベートをマナプリにしよう」

エリ「らめぇ!!」

清姫「wwwww」

 

ワイバーン…ぐだ男のマーシャルアーツキックで消し炭になった。

エリザベート…保管庫に連れてかれて、やつれて帰って来た。

クー・フーリン…キックでぶっ飛んで来たワイバーンに潰されて死亡。

 

くず「ランサーが死んだ!!?」

ロマ「この人でなし!!」

 

ーおいおいマリーきちゃったよ…王族ってどう迎えればいいの?ー

 

ぐだ「石三個投げるぅ!!」

マリー「マリー・アントワネット!!また会えて嬉しいわ二人とも!!…あら?なんで泣いてるの?」

くず「別に…☆四いいなーなんて思ってねえし。俺にはメドゥーサさえくればいいし」

マリー「妬いてるのね!!大丈夫よ!きっといつか誰か来てくれるわ!!」

くず「俺のメドゥーサさんへの心は崩れない…でもありがとう」

ぐだ「ヤダ…ウチのくず男…チョロすぎ!!?」

 

その後乱闘が起きた模様。

 

 

ー「性処女!!?消滅したんじゃ…」「残念だったな…人理トリックだよ」ー

 

くず「ぐだ男。あと何個石ある?」

ぐだ「あと6個だね」

くず「つまり運良ければ二人の戦力が来るわけか」

ぐだ「運悪かったら?」

くず「俺みたいになる(真顔)」

ぐだ「お、おう。じゃ、じゃあいくよー」

 

グルグルグルグルグルグルグルグルグルグル

 

ジャ「サーヴァント、ルーラー。ジャンヌ・ダルク。またお会いできてよかった。友よ」

くず「そうだな。まあ今回のマスターはぐだ男だから俺のことは気軽に大佐って呼んでくれ」

ジャ「全然気軽くない件ついて」

くず「気にしたら負け。さあ、もう一人来るかもしんねえな」

ぐだ「なんか凄い人こーい!!」

 

グルグルグルグルグルグルグルグルグルグル

 

邪ンヌ「サーヴァント、アヴェンジャー。ジャンヌ・ダルク。なんですその顔は?さあ、契約書です」

ぐだ「まさか君が来るとは…」

邪ンヌ「はっ。私を呼んだ貴方はもう運を使い果たしたでしょう。これから地獄の果てまで私について来なければいけないんだから」

くず「…こいつなら針山だろうと、血の海だろうと平然としてそうだと思うのは俺だけ?」

ぐだ「ハッハハハハ…困った奴だなー!君は」

くず「逃ィィげるんだよォォォォォォォォォ!!」

 

その後、銃弾飛び交うなか、全力で、逃げる人がいたとか。

俺ですね。

 

 

ージャンヌが二人ってことは…ー

 

ジル「ジャンヌ!!会いに来ましたぞ!!」

ジャ「ジル!なんですかその変な服は!すぐに脱いでシャワーを浴びて来てください」

邪「キモい」

ジル「オオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォooooooooooooooooooooしかしこれはこれでいい!!」

くず「変態じゃねえか!!」

ぐだ「あ、マシュ?兄貴呼んでもらえる?多分兄貴なら魚取るの得意だから、魚系男子も取れると思う」

ジル「なんでしょう。この殺気は…」

 

『ゲイ・ボルグが突き刺さった魚系男子という』アートが完成した。

しかし所長の『邪魔、キモい、怖い』の一言で撤去(マナプリ)された。

 

 

ーマシュは見た。ぐだ男編ー

 

ぐだ「125406…125407…125408…125409…」

 

先輩…腕立てふせならともかく、バランスボールの上で指一本逆立ち指立てはどうかします。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

くず「例のものだ」

ぐだ「これが…………地下栽培で育った大豆を粉々にした粉か!!」

 

先輩…一体大豆の粉の何にそんな駆り立てられてるんですか?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ぐだ「えい!あ、やべ、凹んだ…えーと…よし、ポスターでも貼ってごまかしておこう!!」

 

先輩…そもそもなぜ地下シェルターにも劣らないカルデアの壁を破壊できるんですか?

 

 

ーアルトリアはご飯が欲しいー

 

アル「アーチャー。私の部屋がキッチン付きの部屋に移動しました。一緒に住みましょう」

アチャ「セイバー…まさか私が料理さえできればどこにでも住むと考えているのかね?」

アル「はい!」

アチャ「この笑顔が眩しい!!」

ぐだ「そして会話しながらニヤニヤが止まらない先輩がうざい!!」

くず「爆発しろ」

アチャ「無罪だ」

 

ドゴォォォォンッッッッッ!!!!!

 

 

バクハツオチナンテサイテ-

 

食堂…しばらく使えなくなった。

 

エミヤ…気がついたらアルトリアのベットで寝てた。

 

くず男…取り押さえられた。爆弾没シュート。

 

ーマシュは見た。くず男編ー

 

くず「…………」

所長『…………』

 

…………………………

 

くず「チェックメイト」

所長『お願いタンマ!!』

くず「ダメだね」

 

くず男さん…所長と一緒に会議をサボらないでください。

 

所長『しょうがないわね。はい。掛け金』

 

そして所長。ストレスが溜まってるのはわかりますが、賭け事をしないでください。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

くず「これはなんだかわかるか?」

ぐだ「もちろんだ…チョモランマ!!」

くず「残念…エベレストだ」

ぐだ「あーそっちかー」

 

くず男さん…私の知識が間違ってなければ、どっちも同じ山かと…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

くず「ロマン。どうだ新作の和菓子は」

ロマ「うわぁ!これは美味しいね。何を入れたんだ?」

くず「秘伝の餡子だ」

ロマ「えー!教えてもいいじゃないか」

 

くず男さん…調理場で私が見かけたのは、餡子じゃなくて、マナプリズムだったんですが…

というか食べれるんですか!!?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

くず「え?ぐだ男のアルバム?あるぞ。今ならショタぐだの写真を10万で…」

清姫「買ったァァァァァ!!!」

清姫2「なら私は倍を倍を買いましょう!!」

清姫3「ならばそのさらに倍を!」

清姫4「ならばならば私はもっとさらに倍を!!」

清姫5「もうなりふり構ってられません!!全部買います!!」

清姫その他「「「させるかぁァァァァァ!!!!」」」

くず「毎度♪」

 

くず男さん…何を売っているんですか?全く…

 

 

 

 

 

ハッ!?私はいつの間に写真を買っていた!!?

 

くず「毎度♪」

 

 

 

 

 




清姫は増える。はっきりわかんだね。


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種火回収です(はいそこ。清姫しかいないじゃんとか突っ込まない)


リアルにて文化祭だったので今日先週分を投稿しました!

ぐだ「いたぞぉぉぉぉぉぉ!(作者が)いたぞぉぉぉぉぉぉ!!」
くず「剣豪ピックアップいかがでしたかァァァァァァ!!?」

大爆死ですが何か?



 

〜????〜

 

ーーーー夢を見てる。

 

遠い遠いどこかの夢。

 

そこには美しいナニカがいて、そこには恐ろしいナニカがいる。

 

近づくことすらできない。なぜならソレの視界に入った存在はみんな石になっちゃうから。

 

ああ、そうか。

 

なんでこんなものを見るかわからないけど、これだけは分かる。

 

これは()()の記憶。遠い遠い…◼️◼️◼️◼️◼️の記憶…

 

俺が好きだと思った…美しい女神の記憶…

 

 

 

()が…痛い…痺れるーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜会議室〜

 

「種火回収です」

 

会議室にて、俺はみんなにこれを伝えた。このままの戦力では今は良くてもこの先まずいと思ったからだ。

 

「くず男せんせー、種火ってなんですか?」

「種火はあれだ。サーヴァントたちのご飯だ。人間が食ったら爆発します」

「まじかよ種火サイテーだな。回収やめます」

「ナチュラルにサボらせねーから」

「ウソダドンドコド-ン!!」

 

全く…油断も隙もないぜェ…

 

「先輩!頑張りましょう!!これを頑張れば、主な方々(アル◯◯◯とかジャン◯とか邪ン◯とか)の食料問題や、エミヤさんがこれ以上過労しない効果が出ます!!」

「先輩は完全に自業自得だと思うんだけど…」

「バカだなお前。よく考えろぐだ男。久しぶりにあった想い人だぞ?料理を振る舞いたくなるには必然だ」

「お?リア充撲滅隊本部、レベルMAXリア充処刑部隊くず執務くず男大佐にしては随分優しいんだね」

「なげーよホセ」

 

ていうか誰だ。そんな名前つけたのは。

 

「先輩…リア充撲滅隊ってなんですか?」

「カップルに爆弾を投げて、自分と同じ非リア充まで引きずり落とす仕事をする人たちの部隊だよマシュ」

「え…(ドン引き)」

「…一応言っとくけど、設立者はぐだ男だ」

「え…(ドン引き)」

「…後悔はしていない。反省はちょっぴり」

「ギルティ」

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜戦闘シュミレーターエリア〜

 

『じゃあ、種火の腕を投入するから、みんな!頑張りたまえ!』

「ダ・ヴィンチちゃん!?会議をサボるはずじゃあ…」

『残念だったな…万能ジョークだよ』

「アッハイ」

 

とりあえずメンバーを見る。

 

ぐだ男

マシュちゃん

清姫

清姫

清姫

清姫

清姫

 

 

「おかしいな。ほとんど清姫だよ?」

「おかしくねえよ。彼女の宝具が種火回収にもってこいなんだよ」

「そっかー。じゃあちょっと僕お腹痛いからくず男あとよろしくー」

「いやテメェ腹痛になったことないだろ。サボんな」

「いやだァァァァァァァァ!!!」

「「「「「安・珍・様・❤︎」」」」」

「くぁwせdrftgyふじこlp」

「マシュちゃーん。鎮静剤もっときて」

「もうあります。せんぱーい!じっとしててくださいね?」

「用意周到…流石だな」

「よし!これで大丈夫です。それに…備えあれば憂いなし。これはくず男さんが教えてくれたんですよ」

「そうだったね」

 

全く覚えがないけど…まあいいや。

 

 

「うう…僕は一体…」

「おかえり相棒…早速で悪いが清姫何人に見える?」

AYK48(アカン・ヤンデレ・清姫・48)……」

「おk把握。マシュちゃん。後頭部、殺っちゃっておくれ」

「え!!?…えーと…し、失礼します!!」ゴンッ

「oh…僕はどこ?君はジョニー?」

「俺はくず男で、お前はぐだ男だ。さっさとやるぞ。種火回収」

「今の僕はマシュに殴られたことで無敵だ」

 

いやちょっと待って、なにそれこわい。

 

「え!!?つまり私が殴れば先輩は守備力が上がるのですか!!?ならもっと…」

「やめてください。死んでしまいます」

「天然って怖いわ…マジで」

 

すると大量の種火…を持った片手集団が地面から生えてきた。(どういう生物なんだ…)

しかし、魔力は十分。清姫×5の宝具も発動可能になった!!

 

「「「「「行きます!『転身火傷三昧』!!

」」」」」

「こんがり焼けるぜ!種火がなァァァァァァァァァァァ!!!!」

「あとで僕たちも食べてみようよ!!」

「焼いたら案外食えるかもな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜食堂〜

 

「「胃に優しい食べ物をください」」

「君たちはバカなのか」

「「すんません」」

 

予想以上胃に来る味だった…

 

最初の二つくらいは美味しかったんだけど…なんかだんだん食べるに連れてもっと食べなきゃっていう謎の状態になって気づいたらガチでグロッキー…

 

一応多めに狩ってきてたけど…胃が痛い…優しい料理が食べたい…

 

「お願いします…もう種火は食べません…」

「…わかった。わかったから少し待っていてくれ…」

 

困った顔のエミヤ先輩は厨房の奥に引っ込むと、しばらくしてから器を二つ持ってやって来た。

 

「さあ。食べたまえ。胃に優しいエミヤ製『カルデアクリームシチュー』だ」

「「いただきmモグモグモグモグモグモグモグモグ…」」

「最後までいただきますを言いたまえ!!」

「「ご馳走様でsおかわり!!」」

「どっちだ!!?」

「「おかわりだぁァァァァァァァァァァァ!!!!」」

 

大変美味しゅうございました(ニッコリ)

 

 

 

 

 

 

 

「アーチャー、おかわりを」

「エミヤさん!おかわり!おかわりおねがいします!!」

「ちょっとアーチャー!さっさとおかわり持って来なさい!」

「…種火ェ…」

「「行ってきます(血反吐)」」

 

二週目じゃオラァァァァァァッ!!!

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「「「「ーーーーーー『転身火傷三昧』ッ!!!」」」」」

「…これ何週目だっけくず男…」

「…多分三十二週目…」

「…マシュ…りんごくれない?」

「は、はい!エミヤさんがうさぎの形に切ってくれた黄金りんごです!」

 

ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ…

 

俺たちは全くたまらない…というか貯まったと思った矢先に彼女らの胃袋に消滅していく種火ェ…を回収していた。

黄金りんごもじきに尽きる…おかしいな。種火はたまらないのに、りんごはどんどん減ってくゾ?

 

「そろそろりんごの在庫的にも精神的にもやばいよね…」

 

ぐだ男がぐったりした表情でそう言った。

たしかにりんごのお陰で体力は大丈夫だが、精神的な疲れがやばい…

 

「そうだな…今日はもうこんぐらいにするk「へーここがシュミレーターエリアってやつね!!結構広いじゃない!」…エリザベート?」

 

なぜ彼女がここに…

 

 

 

 

なんかやな予感…

 

「この広さならコンサート会場もシュミレーションできそうね!!…えーと…これかしら?」ポチポチ

「あー待って!!それは難易度設定だからァァァァァァ!!?」

 

ロマンの制止も聞かず、ポチポチキーボードを叩くエリザベート…

 

 

 

 

『ーーーー難易度設定Lv.90…黎明の手。召喚』

 

ぞおおおおぉぉぉぉぉぉ…

 

 

『…………………』

 

場が凍りついた。

 

 

 

 

ポン…

 

「…なんだ…ぐだ男…」

 

ぐだ男はいつのまにか装備してたのかジャッカルの銃弾を装填しつつ言い放った。

 

「ひと狩り行こうぜ!!」

「エリザベートごとなァァァァァァ!!!」

「ヒィィィィィ!!?ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいッッッッ!!!」

 

 

ひと狩り逝ってきます!

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜食堂〜

 

「「ドラゴン娘を調教できる宝具をください」」

「らめぇ!!」

「君たち一体なにがあった…?」

 

 

その後エリザベートは再び保管庫行きになった。

 

 

 

 

 

 

 

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

ぐだ「清姫、清姫、清姫、清姫、清姫、清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫清姫ェェェェェェェェェェ!!!!何人いるの!!?多スギィ!!」
くず「彼女の愛成せる技だな」
マシュ「…(ムッ)」
アチャ「種火がいちまーい…種火がにまーい…種火がさんまーい…種火が…おかしいな。だれかつまみ食いをしたか?」
アル「私ではありませんよ」(目が泳いで、汗ダラダラ)
ジャ「ルールを守れないのはルーラーとして放っておけません!!」(口モゴモゴ動いてる)
邪「ホンット!今回ばかりはこいつに同意だわ。嫌な奴もいたもんね」(食べかすついてる)
ヴィ「それはコントかなにかのネタかい君たち?」
ロマ「(pppppppppッ)はいもしもし…え!?黄金のりんご生産ルームで火災発生!?清姫たちがぐだ男くんの写真を取り合ってもめていて、あとついでにランサーが火災に巻き込まれて死んだって!!?」
くず「ランサーが死んだ!!?」
全員『この人でなし!!』

終わり


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第2特異点への心構え(要約:死にたくないでおじゃる)

すまない…遅くなって…すまない…


















姫はイイぞ




「ついに第2特異点がわかったぞぉぉぉぉぉぉ!!」

「ロマンうっさい」

「アッハイ…と、とにかく、急で悪いが君たちには明日!レイシフトしてもらう!」

「「ナ、ナンダッテー」」

 

ついに第2特異点の時代がわかったようだ。

俺たちは会議室にて、ロマンより、明日の予定を伝えられる。

 

「グランドオーダー第2作戦!みんな!準備に取り掛かってくれ!!作戦開始は今から24時間後!!」

『了解!!』

 

俺たちは、各々の準備に取り掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふむ…ワイヤー…ナイフ…包帯…こんなもんかね」

 

持てる量は少ない。なので出来るだけ、少なく、重要な物のみ持っていく。

 

『今回はローマ。あの大帝国ね』

「そっすねー…ぶっちゃけ、前回みたいに国が滅亡状態なのか、はたまた、逆に発展しすぎて、本来のローマから大きくかけ離れているのか…気になるなー」

 

実際行って見なければわからないってのは怖いもんだ。作戦の立てようがないし…

 

「まあ…今回も生きるさ………約束は守るよ…ーーー◼︎◼︎◼︎ちゃん…」

 

ーーーーずっと昔…実言うともうおぼろげな記憶の中にある約束…

誰との約束なのかも…実は覚えていない。

なんでだろうか…まるで頭の中に靄がかかってるようだ…

 

『え?何か言った?』

「何でもないっすよ所長。それと、今回もめちゃくちゃに振り回すんで、そこんとこよろしくっす」

『ウソダドンドコド-ンッ!!』

 

まあそれは置いといて…さて、しばらく仮眠でもとるかね。

 

俺はそう思いつつ、ベットに潜り込む。

しかし、地味に緊張してたのか、指先が冷たく、少し震えていた。

 

「あれ?おかしいな。寝れねえや…さっきは結構疲れたのに」

『緊張してる時はねれない人もいるわよ。ちょっと出歩いてきたら?外の風景見てたら案外おちつくものよ』

「さすが(ヘタレ)所長も言うことは違うぜ…じゃ行ってきまーす」

『はいはいいってr…ちょっとまって…今へんなことかんがえなかっt』

 

言い終わられる前にドアをピシャッとしめる。

よし、あとが怖いが、まあ謝ればいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何となーくいろんなところをチラ見してみた。

 

ぐだ男は、マイルームで編成を考えていた。なんでも、フェイトのシステムがあの爆破でかなり傷んでしまい、サーヴァントはマシュを除いて六騎しか連れていけないのだと言う。

流石のぐだ男も、少し唸っていた。

 

「頑張れよ。直接は言ってやらんが」

 

別の場所にいこうと、振り返ったその時、そこにはお茶と茶菓子を持ってるマシュちゃんと会った。

 

「くず男さん!先輩に御用ですか?」

「いんや、ちょいと皆の様子が気になってね。色々回ろうかと」

「そうなんですか…あ!ちょっとまっててください!!」

 

そういうと、マシュちゃんはぐだ男の部屋に入っていった。

そうしてしばらくすると、マシュちゃんは茶を置いて出てきた。

 

「一緒に行ってもよろしいですか?」

「別にいいけど…マシュちゃんはぐだ男のそばにいたいんじゃないの?」

「それはそうですが、私あまりくず男さんと話したことありませんでしたし…何より!くず男さんはずっと昔から先輩と友人だったと聞いてます!昔の先輩のこととかが知りたいです!」

 

ああ…そう言う事か。

 

「いいぞ。マシュちゃんの頼みだ。なんでも聞いてくれ。答えられる範囲で答えるよ」

「じゃ、じゃあ!先輩の学生時代の話を!」

「おk。えーと…日本の学校には修学旅行ってのがあってだな…そこで…」

 

とりあえず色々見て回りながら俺たちの昔話…と言っても基本ぐだ男寄りの話を聞かせた。

修学旅行から始まって、文化祭、テスト期間、夏休み、高校受験、森に迷い込んだ事…色々話したが、とにかく質問量が多くて、慕われているな。と俺は思う。

 

「そ、それで!早押しクイズ大会では何が!?」

「ああ。敵チームに陰湿な奴がいてさ、俺たちのチームのボタン壊しやがったから、ぐだ男が切れて壊れたボタンをそいつのひたい目掛けてぶん投げたんだよ」

「ええ!!?それでどうなったんですか!」

「それはもうクイズ大会どころじゃない大乱闘になったよ!そのせいで文化祭だってのに反省文書かされたよ…俺なんもしてねえのに…」

「そ、それは大変でしたね…ほ、他には!」

「弓道部のワカメOBビンタ事件って言うのだけど…聞く?」

「き、聞きたいです!!」

「これは頭にワカメ乗せたみたいな弓道部のOBが来てさ…」

 

楽しかった。緊張も気づけば解けていた。

 

そのあとはマシュちゃんと別れ、ダ・ヴィンチちゃんの工房にお邪魔して、所長のお説教を受けて…

 

気づけばすでに目をつぶろうとしていた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「ローマ!ローマ!ローマ!ローマ!」

「ローマ!ローマ!ローマ!ローマ!」

「ローマ!ローマ!ローマ!ローマ!」

「ローマ!ローマ!ローマ!ローマ!」

「ローマ!ローマ!ローマ!ローマ!」

「ローマ!ローマ!ローマ!ローマ!」

「ローマ!ローマ!ローマ!ローマ!」

「ローマ!ローマ!ローマ!ローマ!」

 

『ローマ!ローマ!ローマ!ローマ皇帝!ネロ様バンザァァァァァァァイ!!!!!』

「見よ!これが余のローマである!!!」

「僕こんな光景見たことあるよ。ばんざーいっての…日本ぐn「それ以上はいけない」アッハイ」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「フゥゥゥゥゥジマルリィツゥカァァァァッッッッ!!貴様のせいで!我が王は私になんておっしゃったかわかるかぁッ!!?『フラウロスは節穴』…ふ・し・あ・な☆だぞぉぉぉッッ!!?こんな屈辱はないぃぃ!!貴様を殺してぇ…ついでにカルデアを潰し!汚名返上させてもらうぅぅぅ「ウルセェバナナぶつけっぞ」野郎☆オブ☆クラッシャー!!!!!!!」

「爆弾点火よーい…」

「3…2…1…」

 

 

「…………ゑ?」

 

 

 

 

 

「ファイヤー」

 

ドゴォォォォォォォッッッッ!!!!!!!!!

 

 

 

「「こ☆の☆手☆に☆限☆る」」

 

 

「俺は貴様をぉヌゥッコロす!!」

「生きてた!?」

「クソッタレ!!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

俺はガバッと布団を押し上げる。

 

 

「…これは…予知夢?」

「ですな」

「キイイイイィィィィヤァァァアァァァァぐだ男またデタァァァァァッッ!!!」

 

 

☆大乱闘勃発☆(ランサーがまた死んだ)

 

 

 

 

 




次回からセプテムです。ローマです。ネロです。レ/フです。頑張ります。


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第2特異点 永続狂気帝国〜セプテム 〜 オレァキサマヲヌゥッコロォスッ!!
男装ってのはな、女性がキリッとした男物の服を着ることだ「じゃああれはなんだい?」知らん


何とかしっかり投稿できたぜぇ…ネロだぞ。泣けよ



 

ー1時間前ー

〜レイシフトルーム〜

 

「よし!みんな時間通りに集まったね。ぐだ男くんとくず男くんは頭冷やしたかい?」

「反省はしている」

「だが後悔はしていない」

「うん。清々しいねチクショウ!」

 

悪いなロマン。気がついたら部屋一個破壊してたんだ。(被害総額:¥3,898,700+ロマンの胃薬料)

 

「…コホン。と、とりあえずぐだ男くん。連れて行くサーヴァントの編成を発表してくれ」

「おk牧場」

「古いよホセ」

 

ぐだ男はホワイトボードに編成を書き込んで行く…ふむふむ…ほー

 

セイバー アルトリア・ペンドラゴン

アーtyバトラー エミヤ

ランサー 兄貴

 

まあここまでは前と同じだな。

 

「いや、待ってくれ。私のクラス名がおかしいことに誰も突っ込まないのか!?」

「あってるよ」

「あってるね」

「あってるわよ」

「あってます」

「バトラー。お腹が空きました」

「チキショーメェ!!」

 

先輩はダッシュで逃げた。

しかしアルトリアさんに回り込まれた。

真顔で鍋を振るい始めた。

アルトリアさん超かわいい笑顔。

 

なにこれいつも通り。

 

「というか兄貴!?昨日死んだんじゃ…」

「残念だったな…再召喚だよ」

「なるほど…ギャグ続行…」

「いや戦闘続行だからな!?」

 

兄貴がいつのまにか復活してたのは置いといて、

 

「じゃあ残り3人いくよー」

 

アサシン 佐々木小次郎

ルーラー ジャンヌ・ダルク

アヴェンジャー ジャンヌ・ダルク・オルタ

 

「えー本当にござるかぁ?」

「うん。なんか小次郎はね…伝説(レジェンド)になる気がするんだ」

「なにを言ってるのか私にはわからんが…まあ私はマスターの指示に従おう。我が秘剣…使う時が来たようだからな」

 

そう言い、小次郎は背中の刀を抜く。

 

あれが『物干し竿』…なんて長い刀だ。

 

以前、訓練でアルトリアさんと小次郎が試合をしていたのを見た。

 

アルトリアさんの剣筋は…やっぱりまっすぐだ。そんでもって力強く、早い。

 

対して小次郎の剣は…流れるようなものだった。スラァっと流れる剣は的確に敵の急所を捉えている。

 

力と技。似てるようで全く違う物のぶつかり合いは、まるで………………一つの絵のようだった。

 

 

ーーーーっと、話がずれた。

 

「それで、前半の3人とマシュは僕に、後半の3人はくず男についてくれ」

「よし、これで準備はいいね?じゃあぐだ男くん、くず男くんはコフィンに入ってくれ。レイシフト…グランドオーダー第2作戦を開始する!!」

『了解!!』

 

俺たちはコフィンに乗り込む。しかしこの中は窮屈だな…

 

「所長!なんか、緊張の解けること言ってよ」

『え!?いきなり!!?え、えーと…い、生きよう!』

「おk把握」

『アンタ絶対バカにしてるでしょ!!』

「シテナイシテナイ」

『絶対した!!』

 

 

 

ーーーーレイシフト。スタート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

目を開けるとそこは広大な大地。そして、

 

「「「「ローマ!ローマ!!ローマ!!!ローマ!!!!」」」」

「セプテム!セプテム!セプテム!」

 

暑苦しいよくわからん人たち…

 

「これは驚きよなぁ…」

「すごい熱気です…」

「…ちょっと暑苦しいんだけど…」

 

どうやら俺はぐだ男とは違う場所に飛んだようだ。

また空中ではないとはいえ…ロマンェ…

 

「ん?くず男。どうやらこやつらの熱気の中心で激闘が行われてるようだぞ。行ってみてはどうか?」

 

小次郎がローマ兵?達の中心を見つめながら提案してくるが、

 

「はあ?ちょっと侍。こんな暑苦しい連中の中を掻き分けて行けっての?行くならアンタ一人で生きなさいよ」

「女は難しいでござるなぁ…」

 

この通り邪ンヌが行きたがらない。小次郎が急に遠い目をしだしたのはそっとしておこう。

 

「いや、まあ一応行こうぜ。邪ンヌは、ここで待ってていいから」

「お留守番お願いしますね」

 

ジャンヌのすごい他意のない笑顔に邪ンヌは「グッ…」と声を漏らす。

 

「…行くわよ!行けばいいんでしょ!!?」

「さすがくず男。マスターの話ではわいばーんを飼い慣らせるらしいが…復讐の聖女も飼いならすとは…感服したでござるよ」

「いや…飼いならしてねえから。あとポチは友達。ペットじゃない」

「ええー?本当にござるかぁ?」

「アンタ一体どこでそんなとってつけたみたいなござる口調持って来た!?」

「聖杯」

「便利だなチキショウ!!」

 

戦闘の時とイメージが違いすぎるぞこの侍!!!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ローマ兵を首筋トンッで気絶させつつ中央に向かうと、そこでは二人の人物がぶつかり合っていた。

 

「ネロォォォォォォォォ!!」

「クゥッ…叔父上!!」

 

いやこれどういう状況だよ。なに?褐色の肌の男の人は、マジカルパンチしながら永眠宣言しちゃってるよ!!(聞き間違い)

逆に赤いドレスの女の子はスケスケのいやらしい格好で身の丈レベルの剣を片手で振り回して戦ってるよ!

ウ…肌晒し…痴女…ウウ、頭が。

 

「どうやら男性の方はサーヴァントのようですね」

「え?じゃああの女の子は?」

「…サーヴァントの気配がしません。人間ですね」

「まじか…この世でぐだ男以外にサーヴァントと渡り合う人間がいたのか!?もうこれわかんねえな☆」

「諦めたらそこで試合終了でござるよ」

「だからその漫画の名台詞もどこから…」

「聖杯」

「知ってたよチキショウ!!」

 

とりあえずサーヴァントの方を止めよう!もしどっちも敵になったらそん時は邪ンヌが燃やせば証拠隠滅になるべ(田舎風)

 

「…アンタ今最低なこと考えなかった?」

「何言ってんだ。邪ンヌ。俺がそんな事考えるわけないだろ。なあワイプ越しのジルさんや」

『ええ!あれほどジャンヌに笑顔をもたらしたくず男殿がそんなこと考えるわけありまsフォォォォォォォォォ!!ありがとう!ジャンヌフィギュア!!』

 

すぐさまワイプを切る。

 

「…ねえ今私と白い方の模型が「戦闘開始だオラァァァァァァンッ!!」オイコラ」

 

邪ンヌが何か言ってるがそんなこと構うな!俺はハルペーを抜き、フードをかぶる。

 

「オラよっと!!」

「む!?そなたらは何者だ!もしや援軍か!?」

「そうです。援軍です。右から性女、チョロ魔女、NOUMINござる、そして俺が通りすがりの爆殺ライダーです」

「うむ!何を言ってるのかはわからんが味方なのだな!!頼もしいぞ」

「そう言ってくれると俺たち嬉しいっす。そうっすよね所長?」

『久しぶりのガンド祭りだァァァァァァ!!』

「ああ所長がガンドの魅力にとりつかれたようだ」

「ええー?なんででござるかぁ?」

「このNOUMIN!切りながら会話してやがるぞクソッタレ!!」

 

もう所長はこの地面に刺しとこう。勝手にガンド撃ちまくって敵のローマ兵勝手に倒してくだろ。

 

俺はナイフ持ち変え、ローマ兵をボコボコにする。

 

「ジャンヌは負傷したローマ兵の治療と守護!邪ンヌは敵兵をまとめて燃やせ!そしてござる野郎!テメエはその子の援護をしつつ、そこの明らかバーサーカーを倒せ!!」

 

「わかりました!真面目に…ですね!」

「いいじゃない!蹂躙ね!!」

「真面目にとはなぁ…さて、果たし会おうか」

 

みんながそれぞれ自分の役割に徹し始める。

 

「何という的確な指示…そなたまさか軍師の類か!?」

 

いえ。主に裏方(爆殺)専門です。

 

「ネロォォォォォォォォ!!!!」

「はぁあ!!」

 

スラリと長い刃を拳で弾いて行くバーサーカー。随分すごい格闘家だな。

それをみて小次郎は物干し竿を肩に置き、距離を取る。

 

「ふむ…見事。どこぞの皇帝かとお見受けするが。まさか全て弾かれるとはな」

「ネロォォォォォォォォ!!!」

 

ーーーーゾッ

 

 

まずい、この感じ、この魔力量…()()()()()()()()()()()()()()()()

 

間違いない…宝具ッ!!

 

「小次郎!!」

 

「ふむ…いささか物足りんが、初戦で死にたくはないのでな…今宵はこれまでだ…」

 

小次郎は構えに入る。

身を一歩引き、物干し竿を地面と平行に構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーー秘剣・『燕返し』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

バーサーカーは宝具を発動する前に撤退した。消滅ではなく撤退だ。また戦う時があるだろう。

 

「ふむ…躱されたか…」

「今のは撤退する瞬間だったからな。もしあのままだったらどうなってたかわからないぜ?」

 

結果的に言えば、小次郎の秘剣は当たらなかった。当たる寸前に敵が撤退したからだ。

 

「…だとしても切れなかった。我が秘剣が当たらなかったことに変わりあるまい。まだまだ修行不足というやつだ」

「これ以上何になるつもりなんだお前…」

 

1戦目…勝利…ということだろうか…

 

 

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「待たせたな!第2章!執筆開始だ!」
ぐだ「レイシフトしてから出番がない件について」
マシュ「同じく」
くず「気にするな。結局最後は誰かが爆殺させるんだよ」
ぐだ「芸術は爆殺ってやつか。114514」
マシュ「ところで他の方々は…?」
くず「兄貴の葬儀」
ぐだ「ランサーが死んだ!?」
マシュ「この人でなし!!」

〜終わり〜


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ローマ!ローマ皇帝陛下バンザァァァァァァァイ!!「なにこれうるさい」「ござるなぁ」

ガーチャ♪ ガーチャ♪出るわけないぞ☆
ガーチャ♪ ガーチャ♪もうやだこんなの☆
ガーチャ♪ ガーチャ♪石を出せい(ジョージボイス)

姫は出ないし、インフェルノも出ねえ!!こうなったらここでインフェルノの真名出して初心者ユーザーいじめてy(pーーーーー)アカウントが…ない!?

おのれ運営!!もっとフリクエを出せい(ジョージ)


ちょっとロマンのことで勘が鋭いくず男くん↓


〜ローマ首都〜

 

「見よ!これが余のローマである!!」

「ワースゴーイ」

「くず男。さっきから驚きの連続なのはわかるが、目が死んでいるぞ?この先耐えられるのか?」

「ダイジョウブダイジョウブ。まだライフは残ってる」

「重症でござるなぁ」

 

敵を退け、俺たちはこのローマに案内された。そこまでは良かった。良かったんだよ…

いやね、せっかく自分の住む国に招待してもらって、なおかつ自慢してる人に対してこのテンションは申し訳ないと思っているよ?

でもさ、彼女の名前を聞いた瞬間…俺の中の常識が破壊されたよ…

 

「あ、あのー。ちょっといいですか?」

「む?どうしたのだ?」

 

念のためにもう一度聞く。

 

「何度も申し訳ないんですがー…もう一度お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

「ふっふっふ。余は寛大だ!!良いとも!では改めて聞くがよいッ!!」

 

彼女の名前は…

 

「余は5代目ローマ皇帝!ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクスであるッ!!!」

 

………な?彼女こそかのローマ皇帝…暴君として恐れられたネロなんだぜ…?

 

 

 

 

 

 

しかも、女の子なんだぜ?信じられるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ローマ宮殿内〜

 

『そ、そっかー…レイシフトした矢先にぐだ男君たちとはぐれて、目の前にサーヴァントと人間が戦闘してたのでそれを仲裁。敵サーヴァントは撤退し、助けたローマ軍にローマへ招待され…』

「助けたローマ軍の長、つまり皇帝があのネロ・クラウディウスで…生身でサーヴァントと戦闘を行う身体能力を所持し、そして…そしてッ!!女の子…です…」

『うん。おつかれ。そしてごめん』

「いいんだよロマン…こんなこと誰も普通予想できないから…」

『…ありがとう…』

「ちょっと隅っこでモヤシと会話してないでさっさと皇帝様と交渉してくれる?」

『も、モヤシ!?』

「悪いな邪ンヌ。じゃあロマン。ぐだ男によろしく頼む」

『モヤシ…モヤシかぁ…』

 

通信を遮断する。俺たちとはぐれたぐだ男たちはちょうど召喚サークル設置に適した龍脈の近くにレイシフトしていたのでそれを設置。

そのまま現在ローマへ進行中。もうじき到着する…らしい。

 

「皇帝陛下!報告します!東の門付近にて敵軍を発見」

「なに!?これからこやつらの歓迎の宴を開こうと思っていたのを邪魔するとは!!」

「い、いえ、それが…」

「む?どうしたのだ。申してみよ」

 

報告しに来たローマ兵は困惑した表情を浮かべつつ、報告を続けた。

 

「…それが、門兵が迎撃の体制に入る頃には、すでに敵は壊滅状態で…」

「なんと!!」

 

あ、どうしよう…やりそうなやつ一人心当たりがある…

 

「それは何者だ?」

「謎の武器を両手に持ち、大きな盾を持って戦う女などを引き連れている者らしく、戦いながら『証だ!!再臨のために証をオトスノダ!ギブミィ!!A☆KA☆SIIIIIIIIIIIIIIII!!』などを叫んでおりまして…」

 

おk把握。すぐさま行こう。

 

「む!?どこへ行くのだ!?」

「いえ、知り合いかもしれないので…すみません!!」

 

俺にもYO☆KO☆SE☆証ィィィィィィィィィ!!!!!!

あ、本当。他意はないです(大嘘)

 

 

 

 

 

 

 

 

〜50分後〜

 

俺たちは採集戦を終え、再びローマ宮殿に戻って、ネロ皇帝にそこでの戦果を伝えた。

 

「うむ!!うむうむッ!!大儀であるぞ二人とも!!まさか我がローマ軍が行く前に敵軍を壊滅させるとはな!!余は嬉しい!!確か、リツカとアラキと申したな?」

「はい!普段は僕はぐだ男、彼はくず男って呼ばれてます!

…ねえねえくず男君。ちょっと持ってる証多いね。僕にもくれない?(ボソボソ」

「あははは。当然のことをしたまでですよ〜

…おい。俺のドロップバックから証もってくな。これは俺が自力でもぎ取ったものだ(ボソボソ」

 

このクソやろう。自分が手に入れた証が少ないからってもってくな!!

 

「それで!余とともに敵軍と戦おうというのは本当か?」

「はい。僕たちも目的は同じです。むしろかのローマが味方についてくれるなら僕たちはとても心強い!!

…ハリーハリー!頼むよ兄貴再臨やアルトリア再臨に必要なんだよー(ボソボソ」

「その通りです!お願いします皇帝陛下。どうか俺たちに力を貸してください!!

…おいバカやめろ!これはいつか来るメドゥーサ姉さんのための素材なんだよ!自分で貯めろ(ボソボソ」

 

おい小次郎。その「え〜?本当に来てくれるでござるかぁ?」みたいな顔やめろ。

 

「うむ!余もそなたらが味方なら心強い!そなたらの強さは余自身が見ておる!皆の者聞け!!ここに新たなローマの民が誕生した!共に我らがローマを讃えよ!!」

「「「「「うおおおおぉぉぉぉぉぉッ!!ローマ!!ローマ!!ローマ!!ローマ!!ローマ!!ローマ!!ローマ皇帝陛下バンザァァァァァァァイッッ!!」」」」」

「「「「「「「「「バンザァァァァァァァイッッッ!!!!!!!!」」」」」」」」」

 

「くず男ぉぉぉぉぉぉ!!僕に証を恵んで死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「くたばれクソッタレぇぇぇぇぇぇぇぇ!!逆に俺がお前の証をむしり取ってやんよぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

そして最強メドゥーサ姉さん伝説の始まりじゃあァァァァァァ!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「エミヤさん。先輩たち…交渉しながら喧嘩してましたね」

「ああ。ちょうど皇帝の見えないところで互いの足を踏みつけながら脇腹をつね合ってたな」

「そして今は盛り上がってローマ兵たちが叫んでる中どさくさまぎれて殴り合ってるでござるな」

「あいつら馬鹿じゃないの?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「グヘェ!!」

「証ィィィィィィッッッッ!!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ、くず男さんが飛んでいきました」

「見事なアッパーだったな」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ゴフゥ!!」

「な、なんで俺の方に…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そしてたまたまそこにいたランサーさんにあたりましたね」

「ああ。ランサーが死んだな」

「このひとでなしー♪」

「なんであんたらそんな落ち着いてんの!?そして白いの!!あんた面白がってんじゃないわよ!!染まりすぎでしょ!?」

 

この後外でまた大乱闘した。(ヌッコロされた)

 

 

 

 

 

 

「宴ってすごいんだな。ローマのご飯美味しい…」

「兄貴なんて復活(ガッツ)した瞬間、日頃のストレスから解放されるためか酒をがぶ飲みしてたし…」

「僕たちは僕たちで楽しもうか…マシュのところ行って来るよ。多分ちょっとオロオロしてるだろうし」

「なんだろう…予想できる自分がいる」

 

ぐだ男はそう言って食い物片手にマシュを探しに行った。

 

ぶっちゃけサーヴァントがいない俺にとってこの状況はたとえ、ここが安全だと言ってもまずい状況である。

 

「…こういう場合、逆に人混みの中にいるのはまずいのかもしれない」

 

外に出よう。と言っても、噂のバラの庭園を見せてもらうだけだが。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「……やっぱり打って変わって夜風がいいな。騒がしいのが苦手ってわけじゃないが…」

 

ちょっと久しぶりの一人っきりの時間。少しこのオーダーについて考えてみる。

 

人理が終わり、突然人類の未来は消えたと所長は言ってた。

 

今、2016年の外は、あの汚染された都市、冬木のようになっているんだろう。

 

冬木市は、今は違うが、昔俺とぐだ男が住んでいた街でもある。

荒れ果てた街並みに、不思議と心が痛まなかったのは、考えてみれば変だなと思う。

 

「…うまいなこの肉。多分先輩か」

 

途中から調理に乱入して行ったエミヤ先輩にはさすがとしか言えなかった。

 

そういえば、英霊の先輩は座にいるわけだからここにいても不思議ではないが、2016年の先輩はどうなったのだろう…

 

昔のある魔術儀式に巻き込まれて魔術師になった先輩は、今のお師匠とともにロンドンにいたと言っていたが、最後に連絡したのはいつだっただろうか…

 

今冷静になって考えると、お師匠さんもこのカルデアで爆発に巻き込まれたのだろうか。昔は魔術の魔の字も知らなかったから、そうとは考えなかったけど、英霊の先輩から聞くに、昔やった魔術儀式ではサーヴァントを召喚するものだったらしいし、マスター適性はあっただろうし、先輩曰く、かなりの魔術師としての才能があったそうだ。

 

ということは、もしかしたら今凍結しているコフィンのどれかに彼女がいたりするんだろうか。

 

…やめておこう。考えるもんじゃない。

 

「はー…綺麗な月だなぁ…」

 

「ーーーー何をこんなところでたそがれておるのだ?」

 

突然話しかけら、俺は振り返る。

 

「皇帝陛下…」

「うむ。しかしこんなところで一人しんみりしていては宴の意味がなかろう?」

「すみません。少し考え事を…」

 

解決すべき事件、残された時間は約1年。ロマンは教えてくれなかったが、そのくらい調べたら出てきた。

 

あのモヤシドクターなりの気遣いだろうけど、あれはまるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だな…

 

「…ふむ」

「?…どうしたんですか?」

 

皇帝が俺の横に移動するとじっと俺の横顔を真剣な眼差しで見つめていた。

なんだ?ぐだ男(イケメン)との差に驚いているのか?これでもフツメンだと自負してるぞ。

 

「そなた…なかなか余好みの美形だな」

「…………はい?」

 

予想外すぎる言葉につい変な声を上げてしまった。

俺が…美形?しかも自分好みの?

 

「うむ!よくみると、ますます余好みだ!!考えてる格好がどこか儚げで、そんでもってその驚いた顔をみるとなんというか心がウズウズするのだ!!」

 

何を 言って いるん だ? この 皇帝 。

 

…ハッ…いかん。俺の脳内が一瞬RPG風に染まっていた。

 

「そなたもしや…常にピンチだな!?」

「いや、そうでもないですよ。これでも運は(召喚時以外)いい方です」

「む?そうなのか…しかし、そなたがピンチになって余に助けを懇願する顔を想像したら…うむ!!よい!良いぞ!!」

 

よし、逃げよう(本能)

この人のそばにいたらまずい(確信)

 

「む?あやつどこへ行った?」

 

俺はそのあと与えられた部屋に入って行った。

 

 




〜教えてくず男先生のコーナー〜

ーこち亀BGMー

ぐだ「じゃ行ってみよー」
くず「何か質問ある人〜」
マシュ「はい。この音楽は?」
くず「テンションが上がりつつ、オチが見えてくる小ネタ専用BGMです」
アル「私の出番は?あ、おかわりを」
くず「ないですね(無慈悲)」
アチャ「いつになったら君のサーヴァントはくるんだい?」
くず「こっちが聞きてえよ五股野郎」
五股「まだそんな不名誉な呼び名が…!!ってなんでさ名札ぁぁぁ!!?」
くず「今日はここまで」
ネロ「次回は余も出るぞ!!ところでアラキはどこだ?」
ぐだ「くず男ならメロンパン買ってくるって言ってコンビニいきました(逃走しただけ)」
ネロ「なるほど!シャイなのだな!愛い奴め」

〜終わり〜

くず「逃げるんダァ…」


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ガリアってなんだ?チョコか何かか?「そんな訳ないじゃないですかーヤダー」

お待たせしました。
ゑ?待ってない?ゆっくりでいい?(´・ω・`)

くず「いい訳ないじゃないですかーヤダー」

ですよね。
テスト期間や、他にも何やかんやあって気づいたらクリスマスすら過ぎてました(^ν^)
いつも通りのヘンテコ文ですがこれからもよろしくお願いします。
(ジャンヌが)なんでもしますから。



 

「ーー男、くー男。くず男!!起きろぉぉぉぉぉぉ!!」

「いたぞぉぉぉぉぉぉ!!………これで満足か?」

「パーフェクト!ご機嫌です。ちょっと早いけど外でも散歩しようや」

「ちょっとって言うかまだ朝日すら見えないんだけど。真っ暗なんだけど」

「それくらいがちょうどいいのさ」

「お前はなにを言っているんだ」

 

急に毛布を剥ぎ取られたかと思ったらこれだ。

ぐだ男が時間感覚までさいきょー(わざと)レベルとは思わなかった。

 

「というかお前、どうやってこの部屋に入った。鍵は閉めてた筈だ」

「天井から」

「ああもういいですわかりました、はい」

 

こいつに普通の質問した俺がバカだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜薔薇庭園〜

 

ぐだ男に連れられ(窓から出るとは思わなかった)宴会の時にも見た庭園にきた。

 

「しかし…勝手に入ってよかったのか?」

「…バレなきゃおk」

「つまり許可取ってないんだな?」

「OK!」

「OK!!(ズドンッ)」

「は、腹にマジパンチ…ッ!?」

「今度は腹筋も鍛えとくんだな。ついでにその口も閉じとけ…」

「最近のくず男はキツイや…」

 

薔薇の香りに包まれたこの庭園はしばらく眺め続けても飽きることは無いと思う。

しかし、まだまだ真夜中のせいかいまいち視界がハッキリしない。

 

「…フー…なんか酔いも醒めてきたなぁー。頭痛がなくなった気がするよ」

「酒飲んだのかお前…」

「ぶっちゃけ現状法律なんてないようなもんだし…それにローマパワーには勝てなかったよ。でもマシュは守れた…悔いはない」

「お、おう」

 

月の明かりで少しぐだ男の顔を覗けた。まだ少し酔っているのか顔が少し火照っていて、そして手には二丁拳銃が………おい。

 

「なんで銃なんか握ってんだお前…」

「酔い覚ましだよ。握ってると目が醒めてくるんだ」

「頭沸いてるだろお前…」

 

しばらく黙って二人で月を見上げてた。星はキラキラと輝き、その空の中心で月が光を発してる。正確に言えば太陽の光を反射してるんだが…

 

「明日からついに戦争だ」

「ん」

「死にたくはないよね」

「当たり前だろ」

 

ぐだ男は二言発すると、立ち上がり、そばに歩いてきて、拳を突き出した。

 

「ありがちだけど、誓いでもたてようか」

「それで気が引き締まるなら…」

 

 

 

「「生きよう。2017年にまた会うために」」

 

月下の誓いは果たされた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

〜朝〜

 

「………」

「ZZZZZZzzzzz…」

 

Q.目が覚めて、部屋を出たらなんかいるんですがどうすればいいですか?

 

A.笑えばいいと思うよ。

 

Q.引きつった笑いしか出ません。どうすれば(ry

 

A.プランBでおk

 

Q.プランBってなんですか?

 

A.あ?ねぇよんなもん。

 

無策じゃねえか!!

 

……起きたら部屋の前でネロ皇帝がドアに寄りかかって寝ていた。

昼間とは違い、俗に言う寝巻きでだ。

…これ見られたら事案だわ。

ワ-オッパイデカ-イアハハハハハ…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

食室

 

「よ、余はたしかに昨夜、荒木の部屋に行ったはずだった…しかしドアノブに手をかけた瞬間からの記憶はなく、目が覚めたら余の寝床にいたのだ…な、なにを言ってるのかわからないと皆思うだろうが、余もなにが起こったのかわからなかった…催眠術や超高速術だとかそんなものでは断じてない。もっと恐ろしい1ターン行動不能を味わったぞ…」

 

朝食の場で、ネロは重々しい顔で俺たちにそう伝えた。あとついでにガリヤってとこに行くらしい。

それついででいいのかこの皇帝ェ。

 

「…で、実際なにかしたの?くず男(ボソボソ」

「…そういえば皇帝陛下が昨日から怖い(意味深な)視線をずっとこっちに送ってたからドアノブに触った対象にガンド飛ばす仕掛け昨日つけたの忘れてた(ボソボソ」

「なにそれ怖い…一歩間違ったら僕死んでるじゃん…」

 

まさかかかるとは思わなかったろJK

 

「まあ気をつけなよ〜、いつのまにか搾り取られててるかもよ(ボソホソ」

「なにそれ怖い」

「僕も清姫(×10)に追われるようになってから毎晩夜が怖くてね…最近じゃあドアの前に小次郎置いてる」

「いいじゃん。きよひーかわいいじゃん」

「そう思ってるなら君はまだまだ二流だ。甘いよ。ロマンのお菓子並みに甘い」

「なん…だと…?」

「君たち。喋るのはいいが、食事をしたまえ。冷めるぞ」

「「(ゴクリンコ)……ご馳走さま」」

「ちゃんと噛めよ…」

 

エミコロ様ごめんなさい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ローマ市街

 

食事の後、次の目的地が決まった。ガリアという場所にある砦らしい。そこに俺たちにネロ皇帝が合わせたい人物がいるとか。

 

「で、ガリアってのは…地図でいうとここか…結構遠いな。徒歩?」

「いやいやまさかぁー…ありえそうだなぁ…」

「先輩!どうやら馬を借りられるようですよ!!」

 

まあこんな高原を徒歩でついてけって…ぐだ男はともかく、一般人の俺だったら死んでしまうところだ。

 

「馬かぁー…くず男乗れる?」

「ラクダなら乗ったことあるんだけどなぁー…」

「いやなんでラクダ!?」

「勝手についてきたんだよ」

「そ、そんな野良犬が付いてきたみたいな…」

「動物園もう行っちゃダメだよ」

「安心しろ。ゴリラに性的な目で見られてから行ってない」

「お疲れ。そしてごめん」

「いいんだよ(^ν^)」

「ち、ちなみにおいくつだったんですか?」

「マシュ!だめだ!もうこれ以上くず男のライフを削ったら…」

「ゴリラ…キリン…ライオン…チンパンジー…etcetc…ウッ頭が…」

「ごめんもう手遅れだった」

 

ウゴゴゴゴゴ…俺は…一体…

 

「にしてもマシュ見なよ。このくず男の顔!笑いが止まらねえ!!」

「せ、先輩…う、後ろ…」

「へ?」

「面白いやつだ、気に入った。国に帰るぞ。死刑にしてやる」

「まだ死にたくないよぉ!!」

 

ぶっ殺してきよひーの餌(意味深)にしてやる!!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜移動中〜

 

「うう…い、痛い…ああなったくず男は話をきかないからなぁ…」

「今度余計なことをいうと口を縫い合わすぞ…その口も閉じとけ」

「だからって口の中にからし投げ込んだ後に顔を布で覆うって…拷問かい!!」

「あれでも軽いほうだ。コマンドーなら蛇を仕込んでた」

「さ、最近のくず男はキツイや…」

 

そんな雑談をしつつ馬で歩き続けること数時間。

 

「む!?敵襲!!敵襲ゥゥゥゥゥ!!」

「前衛!迎え撃て!!」

 

敵兵をたまたま発見。あちらもこちらを見つけ、襲いかかってくる。ネロ皇帝も全体に指示を出しつつ、剣を抜く。数はこちらが有利。しかし、これから目的地があるというのに痛手はまずい。

 

「ここはプロの出番ってとこだな。じゃあみんな、やっちゃってください」

「I am the bone my sword…左手は添えるだけ…」

「エックスカリバー(発音に意味はない)」

「任せnゴフゥ!!」

 

いや、左手添えたら弓引けまへんがな。

というか兄貴が死んだ!?

 

衛生兵(ジャンヌ=サン)衛生兵(ジャンヌ=サン)はいるかぁ!?」

「ここにいるぞー!今行きます!ランサー!?大丈夫ですか?」

「ガッツがなければ即死だったぜ…まさか地雷があるとは…」

「HAHAHAHAいやそれただ小石に足引っ掛けただk(ゴキャッ)…33-4」チ-ン…

「小次郎ぉぉぉぉぉぉ!!?阪神関係ないだろういい加減にしろ!」

「落ち着け坊主、眠らせただけだ。(起きるとは言っていない)」

 

小次郎の首が流れるように兄貴の腕の中に吸い込まれて行って有り得ない角度に首が曲がった…

俺は怖い…

 

「フゥ…燃やして来ました…ってそういえばあのサムライ見かけないけどどうしたのよ」

 

邪ンヌがダルそうに旗担いでやってきた。

 

「ああ。お疲れ邪ンヌ。小次郎なら今ぐだ男とジャンヌ=サンが蘇生中だよ」

「いや本当になにがあったのよ」

「色々あったんだよ(圧力)」

「アッハイ」

 

そのあと無事小次郎を蘇生し、俺たちはガリアへ向かい始めた。

 

「以前の私は反逆的な思考に満ちたアサシンであったが、これからはそのようなことはない」

「アイエェェェェ!!パラノイア?パラノイアナンデ!!?」

「まあ多少はね」

「てへぺろ♪」

「ジャンヌ=サンは再びジャージに戻りたいようだ…」

「許してくださいなんでもしますから」

「ん?今なんでも(ry」

 

ガリアまで無事つければいいな(思考停止)

 

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

ネロ「余であるぞ!!」
ぐだーず「「(^ν^)ワ-ネロサマダ-」」
チョロ「うむ!招待感謝である」
アチャ「何という適当なあしらい方…しかもそれで満足しているとは…」
アル「今更ですよアーチャー。あ、おかわりください」
マシュ「そういえば…どうやって先輩は小次郎さんを蘇生したんですか?」
ぐだ「おい石川!石川戻ってこぉぉい!!ってやったら戻って来たよ」
くず「応急手当技能:99%は伊達じゃないな」
ジャ「いつからクトゥ◯フになってるんですかね」
くず「知らんな。そんなこんなでここまで!良いお年を!遅れてごめんちゃい」
ぐだ「謝る気ゼロ…−114514点」
くず「なんでや」

〜おわり〜


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ああ!ホンットにデケェなぁ!!ホンットにでけえな…「ナンデ二回イウノサ」ネタだから(マジレス)

年内投稿終わりだと思った?残念!まだあるよ。

一応最後にお伝えしたいことがあるので、できれば見て欲しいです。
「そんなこと知りませんね」という方は全力で年末ガチャ回して…どうぞ。


 

皆さま、ステキな日々をお過ごしでしょうか?(現状2016年は火の海)

私、多田野荒木こと、くず男は現在、目の前の光景に目がランサりそうです(ランサーが死んだ!?の意味合い)

 

「よぉ〜しよしよしよしよしよしよし…いい子だねマシュは〜…」

「ブーティカさん…!くすぐったいですぅ…」

 

「汝、我らの同士、共に圧政者を討ち取ろうではないか!!」

「反逆☆万歳!反逆☆精神!反逆☆反逆☆反逆☆反逆☆反逆!!」

 

いや、これどういう状況だよ。

 

「ガリアは魔境だったのか!?俺はカルデアに帰るぞ邪ンヌゥゥゥゥゥ!!」

「現実見なさいよ」

「おい!筋力Aの腕で俺の顔を掴むな!そして現実を直視させるな!服剥ぐぞ!」

「その時は霊体化するので」

「おのれ!妙に耐性つけやがってクソが!!」

 

ガリアには筋肉モリモリマッチョメンとでかぁぁぁい(説明不要)な人しかいなかったよ…

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ガリアに到着すると、ネロ皇帝が砦での演説に入る中、俺たちはそこでローマ側のサーヴァントたちと話をしていた。

 

「私はブーティカ、ライダーのサーヴァント。こっちはスパルタクス、見ての通りバーサーカーのサーヴァント。何言ってるかわからないと思うけどいい奴だからよろしくね」

「圧政!!」

 

でかい(説明不要)

マッチョ(説明不要)

 

「はじめまして藤丸立香です。ぐだ男って呼んでください。こっちは後輩のマシュ。僕の頼れる盾っこです」

「はい!先輩のサーヴァント、マシュ・キリエライトです!」

「そしてこっちの目ん玉腐ってるのがくず男で、ゼロサーヴァントのマスターです」

「ドーモ、ブーティカ=サン、スパルタクス=サン。クズオデス。ていうか現実言うんじゃねえよぐだ男、泣きたくなるだろ」

 

ブーティカさんが慈愛の目でこっち見はじめただろうが。

…あとスパルタクス=サン。そんないい笑顔で肩叩かないでください。悲しいし、痛いです。

 

そしてしばらく座りながら談笑している(スパルタクス=サンは駆け込みに行った)と、ブーティカさんが「さてと…」と、立ち上がった。

 

「じゃあ、ちょっと邪魔の入らないとこに行こっか」

「え?」

「おいぐだ男。童貞感でてr(ゴキャッ)おうふ…」

「え?なに?聞こえない(暗黒微笑)」

「せ、先輩!くず男さんが泡吹いてます!!」

 

腕が曲がっちゃいけない方向にアガガガガガガ…

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

なんでもブーティカさんは俺たちの戦闘レベルを知りたかったらしい。流石だなぁ…

まあ、言い訳していいならね。

 

「いやね、彼女が剣を振るうたびにね、揺れるんですよ。たわわなアレが。それに目が奪われててね、気づいたら指揮出すの忘れてまして…」

「言い訳は結構。死 ぬ が よ い」

「あー!邪ンヌさまァァァァァァ腕はそんな方向には曲がらないんですゥゥゥゥゥ!あー困りまs(ゴキャッ)あふん…」

「次のマスター殿はしっかりやってくれるだろう」

 

いや小次郎さん。俺パラノイアやってないから。クローンとかいないから。

 

「我が友!大丈夫ですか?」

「おお、ジャンヌ=サンじゃないか。早速で悪いんだけどこの腕どうにかしてくんない?ありえない方向に逝っちゃてるんだけど…」

「わかりました!ていっ(ゴキャッ)」

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァ…」

「この手に限る(キリッ」

「いや、白目むいて死んでるんだけどこのマスター」

「分かってませんねオルタ。これは我が友なりの照れ隠しですよ」

「なにこの白いの怖い」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして冒頭に戻るのだ。

 

目が覚めたらぐだ男が反逆者になってた件。

 

「あれおかしいな、目からビームが止まらない」

「涙拭きなさいよ」

「ありがとう邪ンヌ。だが、ジャンヌ。テメェはダメだ」

「アイエェェェェ!?」

「真のマスターは、サーヴァントをジャージにできるでござるよ」

「その服置いてけジャンヌゥゥゥゥゥ!!!」

 

しかし…その瞬間、

 

 

 

「申し上げます!連邦側の皇帝が現れました!」

『なんだってー!それは本当かい!?』

「ありがとうならず者くん」

「ローマです(威圧)」

「お、おう」

 

なんて会話を兵士とぐだ男たちがしていたので、俺がジャージをジャンヌに投げ渡し、ハルペーを取る。

 

「ジャンヌ!今回は見逃してやるぜ。行くぞみんなぁ!皇帝を倒すんダァ!!」

「「「「「おおおおおおおお!!!!!」」」」」

 

うわぁローマ兵ノリがいいなぁって…ネロ皇帝。そんなセリフ取られたみたいな目でこっち見ないで、ああああ泣かないで!!

 

「嫁に来たら許す」

「ヤ無茶ですよ皇帝!!」

「お(か)しい人を亡くしたねみんな…」

「おいぐだ男諦めんなよ」

 

というかみんなそんな目で見ないで。なんでそんな諦めムードなんだよ!

 

「よし、偽皇帝を倒してそのノリでなかったことにするぞお前らァァァァァァ!!」

「うわぁクズい。流石クズ男」

「いま絶対ニュアンス違う呼び方したよねお前」

「気のせいですね」

「アッハイ」

 

 

俺たちは偽皇帝のいる地へ向かった。

 

 

 

 





〜速報ですよ!!くず男先生のコーナー〜

くず「えー…皆さま。本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます…報告として…」
野次馬(英霊たち)「「「ざわざわ…ざわざわ…」」」
くず「過去編(黒歴史)の…打ち切りが決定しました」
ゲオル先生(パシャパシャパシャパシャ!!)
くず「理由としては構成が甘いことと、文字数が異常に少なくなってしまうことからです。まあみなさんがこの小説に求めているのはギャグだと思うので、設定集を改変したりなどの対応をさせていただきます。誠に申し訳ありません…」
ぐだ「要訳:完結したいです安◯先生…」

〜終わり〜

12/29日 過去編打ち切り。

誠に申し訳ありません。でも完結まで頑張りたいです。なのでどうかチラ見程度でもこれからも見てもらえると嬉しいです。


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贅肉だらけの体に整った顔って卑怯じゃありませんかね?

さあ!全国のマスターよ!時は来た!終局特異点は終わった?亜種特異点は終わった?終わってないなら感動を求めて突っ走るがいい!!終わった古参から半ば世代よ!第二部序章は終わった?OP見た?ならば良し!!
5000円カードを持てい!石を持てい!呼符を持てい!確定を選ぶときのドキドキを!選んだ後すぐに虹回転するスリルを!欲しいのが出なくて落胆!絶望し、ついついアンインストールしてしまった者よ!私は許す!他がゆるさなくても私は許しましょう!再び終局特異点で会おう!!戦友よ!!













ただし、フォーリナーガチャ当選者ども。テメーはダメだ。(爆死しますた)




「名乗れ、美しいものよ」

「いや、その前にあんた戦えるの?服パッツパツだけど」

「そもそも私がセイバーで呼ばれる事自体おかしい筈だ」

「あれ最優サーヴァントだったのか(驚愕)」

「きっとあれだよ。あれは脂肪じゃなくて筋肉だよ」

「力士かな?」

「そうだよ(適当)」

「そうなのか(察し)」

「…名乗れ、そこの適当なのと察したものよ」

((なにこいつコワイ))

 

ガリア砦前にて、俺たちは偽皇帝と戦う筈なのだが…

うん。ざっくりいうと…

 

「DE☆BUだな」

「DE☆BUだね」

「DE☆BUではない。夢と希望の詰まったカエサル袋だ」

((今あいつサラっと真名吐いたぞ))

 

しかし、俺たちとは対照的にネロ皇帝は驚愕の表情を浮かべる。

 

「な!!そなたがカエサル…幻の皇帝だと!?やはり死人が蘇っているというのか!!?」

「なんでだろう。ネロ皇帝の反応が癒しに見える」

「奇遇だね。僕もだよ」

 

ていうかみんなにはわからないだろうから言っておくけど、こ→こ↓

 

 

 

「ローマ!!ローマ!!」

「うおおおおおおおおおぉぉぉ!!!!」

 

 

「死ねい!!」

「だが断る!!」

「使い方違うだろうが!貴様それでもローマか!!」

「ねだるな!勝ち取れ!さすれば与えられん!アーーーーー!!!」

「だから気に入った!!くぁwせdrftgyふじこlp!!!!」

 

 

「ああもう鬱陶しい!!燃えろぉぉぉぉ!!」

「鶴翼三連!!叩き込む!!」

「はあ!!エクスカリバー(小声)」

「赤い棘は薔薇の如し…ってな」

「はい!皆さん!気をつけて!主のご加護を」

「マシュ・キリエライト!!行きます!!」

「秘剣・『TUBAME返し!!』」

「圧政!!」

「ローマ死すべし。慈悲はない」

「ブーティカさんがすごい顔してらっしゃる!!?」

 

…戦場のど真ん中です。

 

「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ーーーーッ!!」

 

「ゴーレムが出たぞぉぉぉぉ!!」

「先程くず男軍師からこのようなものを預かった!!」

「なんだ?この丸い玉は…紐のようなものがついてるぞ」

「その紐を引っこ抜いたらすぐに敵に向かって投げろとくず男殿が…」

「この紐を抜いて投げろ!?い、一体なにが起こるんだ!」

「やってみろ!!じゃなきゃわからん」

「ええい!やってやる。勝利を皇帝に!!」

 

ドグオォォォォォォォンッッーーーー

 

「「「「…………ファッ!?」」」」

 

ゴーレムがバラバラダァ…アハハハ

 

「…なに渡してんの君」

「しょうがないじゃないかぐだ男。勝つためなら手榴弾の一つや二つ、作って見せるさ」

「作ったの!?」

 

ちょっとこねこねしたらできたよ(大嘘)

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「フハハハハ!私が来た!私は見た!ならば次は勝つだけだ!!」

 

「おい!なにがDEBUだセイバー無理だ!全然戦えるじゃねえかあのやろう!!」

「くず男!ネロ皇帝は!」

 

ネロ皇帝はなぜか少し動きが悪い。以前、俺たちが最初に介入した叔父上=サンとの戦いでもそうだったが、もしかしてネロ皇帝は、過去の皇帝との戦いに戸惑いがあるのか?

 

『ガンド!荒木!皇帝にシャキッとしてもらって!!』

「所長!よっしゃ!ヘタレ上司が気合入れた!行くぞぐだ男!」

「アラホラサッサー!!」

『私はもう気に留めない(真顔?)』

 

 

 

 

 

 

 

「皇帝陛下!」

「く、くず男か!み、見ておれ!すぐに勝利を…「まず落ち着いてください」!」

 

 

「僕が相手だセイバー!贅肉切り落としに来たよ!」

「いきなり物騒なことを言うな適当なものよ!」

 

セイバーはぐだ男が抑える。その隙に皇帝陛下の精神を安定させる作戦だ。

 

「な、なにをしておるのだアラキ!リツカが一人で…かの者は余が…「今のあなたでは無理です」なっ…!?」

 

俺はネロ皇帝の腕をわし掴み、目線を合わせる。

その瞳は驚き、動揺、揺らぐ気持ちが見える。

 

「…ネロ皇帝。俺たちが助けを求めたのは、あなたのローマです。過去のローマではありません…」

「アラキ…」

 

けど、

 

「今のあなたは過去のローマに押されています。心も、剣技も、このローマぼ大地を踏みしめる足さえも。今のあなたは以前の力の半分も出せてません」

「そ、そんなことはない!!此処は余のローマだ!余が戦わずに誰が…」

「そうです。なら、なにを戸惑っているのですか?過去の皇帝を切る事ですか?」

「それは…」

 

俺は握る力を強めつつ、膝をつけて上目遣いに彼女を見つめる。

 

「皇帝陛下。この際だからハッキリ申します。仮にあなたがその心境でカエサル倒せたとしましょう。おそらくその先には、始まりのローマがいるかもしれません」

「始まり…神祖が!?」

「お気づきでしょう。この戦いは過去の戦い。いるはずのない別の文化、死んだはずの存在。あらゆる異常が揃っているのです。舞台はローマ。待ち受けるは過去の存在。最後の敵は始まりのローマである可能性は決して否定できないのです」

 

それなのに、

 

「それなのに…今のローマ(あなた)がそれでどうするのですか。あなたは5代目ローマ皇帝、ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクスです。此処にいるあなたの傘下誰もが認める薔薇の皇帝」

 

「余は…」

 

俺は地面に挿しっぱだった剣を引き抜く。

重い。こんな剣を彼女は片手で振り回してたのか。

小さい体だな。脆そうな肩に細い腕だ。

そのあなたには、ローマが、今のローマが乗っている。

うまく伝わったかはわからないが…

 

俺は立ち上がり、剣の取っ手を皇帝に向ける。

 

「すでに、あなたは覚悟はできているのでしょう?皇帝陛下」

「…ふ」

 

ネロはうつむき、しかしその口を歪ませる。

 

次の瞬間、初めて謁見した時に見たあの自信満々な笑顔を見せた。

 

「そうだ。そうであった。私はローマだ。そして余は皇帝である。余はネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。このローマを治める皇帝であるッ!!」

 

剣を取る。ああ、なんて綺麗な目をしてるんだろう。こんな目を見せあられたら、俺も気合を入れなきゃな。

 

「ぐだ男!」

「待ってたんだよ…行くぞ!」

 

俺たちは彼女の後ろに下がる。

さあ、幻の皇帝よ!どうせ遠目の術でのぞいてる黒幕よ!今此処にいる全てのローマよ!刮目せよ!此処にいるは薔薇の皇帝!

 

「道を開け!!余の!皇帝の薔薇道なるぞぉぉぉぉッ!!!」

「ハハハハハ!!いいぞ!美しきものよ!!それこそ…」

 

「「ローマである(だ)!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイバー カエサル戦。

 

ーーーーーー勝利。




〜新年だよ!大晦日だよ!お年玉は聖晶石ですか?〜

ぐだ「ダ・ヴィンチちゃーん♪」
くず「お年玉(呼符)くーださい♪」
ヴィ「じゃあマナプリ持ってこようか(暗黒微笑)」
ぐだ「…兄貴…」
くず「新年からなんだけど…」
兄貴「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァ(マナプリ化)」
アチャ「ランサーが死んだ!?」
アル「このひとでなし!!」
ジャ「新年から頂きました〜♪」
邪「この…蕎麦?ってやつ?なかなかいけるじゃない。ラーメンみたいで」
ネロ「余はこのこたつとやらが気に入ったぞ!あったかい!アラキ!近う寄れ!」
くず「あーーーーーーお客様困ります困ります!そんな不用心に実った果実を押し付けられたら困りますあーーーーーー(ダイナミック海老反り回避)」
アル「フゥーーーーーーハハハハハっはっはーーん!!」
ぐだ「アルトリアが壊れた!!」
アチャ「似てる顔なだけに…そっとしておこう」
清姫「ますたぁ♡こちら私が作ったおせちです。食べてください」
ぐだ「おかしいな…おせちってこんなピンク色なオーラあったっけ…」
くず「食えよ(催促)」
清姫「大丈夫です。味は保証します。ちょっと、本当にちょっと意識がなくなるだけです」
ぐだ「あーーーーーー眠くなっちゃったなー」
清姫「嘘ですね…うふふふふふふふふふ…」
くず「オイオイオイ…あいつ死んだわ」
マシュ「わ、私もエミヤ先輩の元でおせちを作りました!食べてください先輩!」
ぐだ「ごめんねマシュ。もう食べちゃった…アルトリアが」
アル「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!(酒酔い)」
マシュ「あう…」
清姫「大丈夫ですますたぁ。ちゃんとますたぁの分はお皿にとっておきました…食べてください♡」
ぐだ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァ…」
ロマ「みんな新年から賑やかだなぁあはは」
くず「お前は少しは運動しようねドルオタロマン」
ロマ「マギ☆マリはノットギルティ」
くず「おう、そうだな(適当)。あ、2018年もよろ」

あけましておめでとうございます!

〜終わり〜


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女神様?違うねぇ!!お姉様だデコ助野郎!!「おっおっお?」なんでもないですごめんなさい


お年玉を叩き込む!そこから現れる金アーチャー!!来た!AUO来た!これで勝つる!!





「ニコラ・テスラ。天才だ」

お、おう…

作者のお正月はそんな感じだったです。



 

「女神に会いに行くぞ!!」

「ネロ様は疲れてるようだ。だれか運んであげて」

「余は狂ってなどおらんぞアラキ!これはしっかりとした情報だ」

「えー?本当にござるかー?」

「小次郎!?戻っていたのか!?(正気に)」

「正気も何も拙者は最初から善良なNOUMINでござるよ」

「あーーーーーまだパラノイヤしてるよこいつ!!」

 

なんてことがあったのさ(どういうことだってばよ)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

小島に女神がいる。その女神が敵帝国の情報を持っているらしい。それを聞きつけた俺たちは、ネロ様の「船の運転は任せよ!!」という自信満々の笑顔を信じ、船に乗り込んだ…そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うむ!ついたぞ!!」

「オロロロロロロロロロロ…」

「ふふん!まだまだ未熟だねくず男!僕は全然酔ってないもnオロロロロロロロロロロ…」

「酔ってるじゃねえか!!くそ…帰りは俺は泳いでく…」

「その先は地獄だぞ(デニム川)」

「真冬のデニム川よりはマシかと思われ」

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァ…(トラウマスイッチオン)」

「ジャンヌ=サン。エミヤ先輩動かなくなっちゃった。どうにかして」

「はい!…こほん。動けこのポンコツが!!動けってんだよぉ!!」

「旗が背中にアババババババババ…」

「あ!すみませんランサー。間違えました☆」

「ランサーが死んだ!!」

「このひとでなし!!」

 

なんて長い茶番を繰り広げ、ようやく酔いが冷めてきた。

フゥ…スッとしたぜぇ…(ヒロシボイス)

 

さて、体調は戻ったしあたりを見渡そう。俺たちはそう思い周りを見渡す。

…なんかいるな。

神々しいのが。

 

「ロマンロマン…あれは…もしやもしやサーヴァントでは?」

『ああ…うん。こっちでも観測できたよ。でもこれは…』

「言わなくていいよ。どうせあれでしょ?神霊が普通サーヴァントとして現界するのは有り得ない。けど目の前のサーヴァントからは明らかなる神的なあれを感じるって言う…」

『大当たりだよくず男くん。目の前のサーヴァントから強力な神性を感じる』

「だってさぐだ男」

「オロロロロロロロロロロ…」

「まだ酔ってんかい!!」

 

なんかすごいぐだぐだなので動かなくなったエミヤ先輩を船の護衛という名の放置をし、ぐだ男はマシュちゃんに抱えさせて、件のサーヴァントに近づく。

そのサーヴァントは…一言で言うなら…

 

「あら?久しぶりに誰か来たと思ったら人間の勇者じゃなくてサーヴァントだわ」

「すみませんね。一応人類最凶やら人外皇帝様を連れて来たんでそれで勘弁してくれませんか?」

「…はーい最凶でーsオロロロ…」

「人外ではない!ネロ・クラウディウスである!」

「ご丁寧に。私はステンノ。もう知ってると思うけど女神よ。ゴルゴン三姉妹の一柱でもあるわ」

 

とんでもない美少女だった。

 

しかし、なるほどー…ゴルゴン三姉妹かー…

 

 

 

 

 

 

 

ん?ゴルゴン三姉妹?

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの…これだけは言っておきたいんで言わせてもらえませんか?」

「ええ。もちろんいいわよ」

 

俺は大きく息をし、目をカッと開き、全力で女神に近づく!!

 

「…あら」

 

そのまま膝を折り腰を下げ、頭も下げながら手を左右に地面に突き刺す。

 

 

 

 

 

 

 

 

俗にいう土☆下☆座である。

 

(メドゥーサ)さんをください」

「ふふ。斬新なお願いね。でも不許可よ」

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァ…」

 

踏みつけられました。

ってめり込んでるめり込んでる!!!!ヒールみたいなのめり込んでるゥゥゥゥゥ!!!?

 

 

「あーーーーー俺Mじゃなければロリコンでもないです困ります困りますア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァ!!!!!!」

「今普通に私の体見て不快(ロリ)なことを思ったわね?」

「思ってな…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァサーセンサーセン!!思いました思いましたギャァァァァァァ(ゴリュ)あう…」

「あら?白目むいて気絶しちゃったわうふふ」グリグリ

 

ふごごご…口に砂が入り込んでくる…

 

「わあ…酔いが冷めたと思ったらくず男がすごい体勢で地面にめり込んでーら」

「せ、先輩!くず男さんが大変です!救出しましょう!!」

「いや、ここで女神に手を出したらもう情報は手に入らないかもしれない…自業自得とはいえくず男にはここで犠牲になってもらうしかない…わかるね、マシュ」

「せ、先輩…顔がにやけてます」

「はは!そんなわけないじゃないか!!…フゥ…お(か)しい人を亡くしt「まだ死んでねぇ!!」ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァッ!!?!?!!」

 

めり込んだまま俺がこのまま気絶してると思うなよ小僧ォォ!!

そのまま潜ってぐだ男の前に出て来てやったぜ。

 

「お前はモグラか!!?」

「ウルセェ!!お前!ヒール超痛いんだぞ!!わかるかクソ野郎!わかるわけないよなぁ!!?「何一人終わったと思ってるのかしら」ゑ?…ちょ…なんで足持ち上げてんすか女神さヴァアアアアアアアアアッ!!!!!」

 

ウゴゴゴゴゴホ…………

 

 

 

 

持ち上げられた綺麗な太ももを見ていると…自然とパンツが見えるんだなこれが。

 

by くず男

 

「うふふふふ♪」

「アババババッバばくぁwせdrftgyふじこlp!!!!!?」

「せ、先輩!!す、ステンノさんの顔が!笑顔なのに怖いです!!」

「どうせくず男のことだからまた失礼な事考えたんでしょ」

『いや助けなよ』

「ロマン…これは犠牲なんだ」

『おいバカやめて』

 

つちの なかで ねる …

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

目を開くと川の向こうで所長が今までに見たこともない笑顔で手を振っていた。俺はその笑顔に釣られて一歩近づこうとしたが…

 

 

…その後ろで巨大なガンド玉があったのですぐ引き返したけどなァァ!!?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なんて夢を見たのさ」

『ちょっと何言ってるかわかんないんだけど…ていうか夢の私死んでるんだけど。巨大ガンド玉って意味わかんないんだけど』

「所長出番少ないのによく喋りますね」

『ぶっ殺してやラァ!!』

「ハハワロス!巨大ガンド玉を見た俺はもうふつうのガンドじゃ驚かな…すみません。ガンドしないで下さい」

 

目を開けると真隣で突き刺さってたハルペー。というか怖い。この目と鼻の先にあるガンド怖い誰か助けて。

 

『謝る?』

「はい…もうへんなこと言いません」

『よろしい』

 

俺は平謝り状態で起き上がり、あたりを見渡す。

 

…なんかおるな。見たくないのが

 

「ねえ所長。なんか見えるんだけど。見たくないのが見えるんだけど。エリザベート見えるんだけど」

『現実を見なさい荒木。あれは真実よ』

「連続で現れるとか普通思わねえだルルォ!!?」

 

そこにはゲンナリした我らカルデア組と、メイド服着た…獣?と、ネロ様とキャーキャー騒いでる何度も出てくるエリザベートがいた。

 

もうこれ分かんねぇな。

 

 

 

俺はすぐさまぐだ男のそばにより、首を掴み顔を寄せる。

 

「おい、どういうことだ!なんで獣と竜娘が仲間になってんだ(ボソボソ」

「い、いや…なんかステンノがここまで来たご褒美に洞窟に宝を置いて来たから取りに行ってこいって行ったから…」

「ホイホイ付いてったのか!?この歴史的ヴァカ者が!!」

「いやほんと…悪かったと思ってる」

 

俺たちはそのままステンノさんに目を向けると、なんとも満足気味な素晴らしい笑顔でこちらを見ていた。

……もう女神のご褒美なんて信じない。そう言ったぐだ男は賢いと思う。

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「はぁーい!新年二発目!開始だゼェ!!」
ぐだ「はーいはーい!今まで気にしなかったけど、所長って槍の中でどんな状態なの?」
くず「あれだ。精神体みたいなもんだから…全裸だろ」
ぐだ「ロマンだね」
くず「ああ。全くだ」
所長『あんたらいっぺんタヒね!!』
ぐだ「まあ今回は酷かったね!くず男が吐いたり、砂に溺れたり」
くず「そんなこと言ったらお前も吐いたり、よりによってエリザベート連れて来たり…」
ぐだーず「「……正直悪かったと思ってる」」
ステ「うふふふふ…」
くず「ヒェ!?…次回もお楽しみにってくぁwせdrftgyふじこlp!!?」
ぐだ「あ、くず男がステンノに踏み台にされた」

〜終わり〜


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叔父上ぇぇぇぇぇぇぇぇ…いい奴だったよ。「ただし殺す(笑顔)」マジキチスマイルをありがとう(真顔)

どうも、インフルの辛さを再確認した作者です。先週はインフルで書けませんでした。最近こういうこと多くてすみません。しっかり完結まで頑張っていくので見限らないでください(切実)






(本音:邪ンヌガチャ回した?)



 

「ネロぉぉぉぉ!!お前は美しい!だから無茶苦茶にしたい!!」

「これ言葉だけ見たら相当な発言では?」

「気にするだけ無駄だと僕は思うな」

「右に同じくでござる」

「さらに右に同じくです☆」

「え?えっとじゃあ私m「「どうぞどうぞ」」いっぺん◯ねッッッ!!!!」

「邪ンヌ落ち着いて。そして小次郎はとりあえずいい加減まじめになって。ジャンヌは帰ったら24時間CIAデスクワークね」

「CIAのデスクワークで鈍ったか?(目潰しが)」

「じゃあ今ここで(ジルを召喚して)試してみましょうか?」

『ああ!顔!顔だけ特異点に引っ張られる!ジャンヌゥゥゥゥゥ!!』

「信じられるマシュ?これもうじき戦闘なんだよ」

「いいから指示ください(真顔)」

「マシュの対応が冷たいんですけど」

「わしが育てた」

「くず男は後でカルデアス裏ね」

「手厳しーぜハハ☆」

「叔父上!今宵のローマは一味違うぞ!!掛かれぇぇぇぇぇ!!!」

 

ネロ陛下の号令で俺たちはそれぞれのサーヴァントに指示を出す。

ていうかバックダンサーレベルに叔父上=サンの後ろから敵ローマ兵出てきた。

何というコンビネーションだ。これがローマか(驚愕)

 

『ちょっ!こっちにも来たわよ荒木!!』

「ローマ兵くらいならあんたのガンドでなんとかなるでしょ」

『大人数で来たらどうすんのよ!!?』

「そん時はプランBでいきましょう」

『プランBってなに!!?』

「あ?ねえよ、んなもん」

『無策!!』

 

崖の上をヒョイヒョイと移動しながら敵の剣やら槍を避けていくが、そのうち矢まで飛んで来た。

 

「これはちょっとハードモード!そうだな…」

 

俺は少し考えたあと周りを見渡す。ここら辺は海岸ということで少々岩が多い。奴らは構わず狂気的に岩の下をくぐり抜けて俺を追いかけてくる。

 

「邪ンヌ!敵兵をただ燃やす簡単な仕事は終了だ。小次郎が今叔父サーヴァントと戦ってるだろうから二人を取り囲むように炎を出せ。二人の対決の邪魔をさせないで。そのあとはあれだ。弓の奴らを後ろから燃やせ!!俺がやばい。ただし俺が合図を出して3秒たったらすぐさま霊体化しろ。ジャンヌは引き続き味方全体の援護!!」

 

「ウィ!何かあるのね?」

「こちらも了解です」

「せっかくの機会だ。確実に仕留めよう」

 

頼もしい3人の返事を聞いたあと、俺は罠を設置していく。ついでにぐだ男たちの方も確認。

 

うんバランスよく三騎士が暴れてマシュちゃんが防御して行ってトドメにぐだ男がジャッカル撃ちまくって敵の死体の山が…流石にキモいなあれ。

あ、証の多さにぐだ男が発狂してる。俺も後でちょろまかしとくか。

 

『で?作戦は?』

「ええっと…この粘着爆弾を使います。これ未だ使い方しか知らないんだよな。どうできてんだ?粘土みたいに引きちぎっても使えるし…今度ダ・ヴィンチちゃんに聞いてみるか」

『ろくなこと起きないからやめなさい』

 

俺は脆そうな岩にチョンチョン爆弾を設置していく。敵はアホみたいに突っ込んでくるから誘導は楽チン。

作戦通り邪ンヌの炎に突っ込んで焼かれそうになってるの以外は俺に向かって来て、さそいこめた。

 

今からやろうとしているのは一箇所に集めた奴らを爆弾で破壊した落石で潰すというシンプルでベストなやり方だ。

ただ不安なのが、さっきも言った通り

 

「あいつら邪ンヌの炎にも恐れず突っ込んでくるんだよなぁ…」

『あいつら絶対SAN値0よ。間違いないわ』

「ダイスの振り直しも知らんのか」

『リアルダイスロールなんて存在しないのよ』

「そんな真剣な声で言わないでください」

 

敵がガチで狂っているので岩に潰されたくらいで大丈夫なのかという点だ。あとローマだから。むしろ2番目が重要。

 

『ローマって怖いわね』

「まあ…やるだけやってみましょっか。点火!!」

 

俺は手元のスイッチをカチリと押す。

 

ボグオオオオオォォォォォォォォォォオオオオオンンンッッッッッ!!!!!!!

 

すると、凄まじい炸裂音とともに岩が崩れ、みんなあれな音を立てて潰れていった。

 

………岩持ち上げて襲いかかってこないよな?

 

「敵の大部分を撃破〜…とりあえず定位置に戻ります」

『こちらぐだ男〜りょーかい〜、あとは小次郎が全力で切るだけだね…あ、叔父サーヴァントの首が飛んだ』

「どうせそれで平然としゃべてってるんでしょ?」

『うん』

「知ってた」

 

こうして無事、襲撃叔父上=サンを撃破し、俺たちはステンノからの情報を入所した(そして俺はあえなくギリシャ女神に目をつけられた)

俺の人生どこ…?ここ?ああそこかぁ…(FXで有り金全部溶かしたみたいな顔してる)

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「スパルタだァァァァァァァッッッ!!!」

「守るものもないスパルタでは話にならんわぁ!!」

「うぐあ!!計算違いかぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

「…ていうことがあったのさ」

「ダイジェストすぎましたね…」

「彼は今後素晴らしい筋肉を見せてくれることを期待してこの扱いなのさ。主に後半」

「へんな電波受信してないでローマに帰ろう」

「おう、そうだな」

「ホモはせっかち(ボソ」

「悪いジャンヌはしまっちゃおうね〜」

「やめて!いやらしいことをするんでしょう?エロどうj「言わせねえよ」」

 

ローマに帰るまで結局この流れだよちくしょう。疲れたもう寝る。

 

 

 

 

〜寝室〜

 

「寝かすと思っていたのか?愛い奴め!」

「ちょっとマラソン行って来ますね」

「まあまあそう逃げるな」

「なんてパワーだ!これがローマの真髄ってか?俺は信じたくない」

「ソナタもすでに余のローマなのだからそんなこと気にするな」

「はなすて!やめて!勝ち目はねえ!!あーお客様そんな育った果実を押し付けられたら困ります困りますあーー!!」

「ふふふ!余で感じておるのだな?続きを余の寝床でしようではないか!!」

「ダメよ!7時半から空手の稽古があるの付き合えないわ」

「今日は休め」

「ちくしょうこんなところに居られるか!ぐだ男ぉぉぉぉポケ◯ンしようぜ!」

「知らないのか?皇帝からは逃げられない」

「回り込まれた…!?」

「いいぞーポケ◯ン!!………お邪魔しました「逃がさねえよ?」ハナセ☆!!」

「もうこうなったら二人がかりでくるがよい美少年は大好きだ」

「逃げろぉぉぉぉ!ここは俺らには早すぎるぜ!!」

「いいぜ!ところで知ってるか?ローマからは逃げられない」

「回り込まれた…!?(2回目)」

 

これを朝まで三人でループしていました。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜朝の食堂〜

 

「盛大な茶番だったな」

「なんで僕ら戦地で皇帝と鬼ごっこしてたの?」

「しかも最終的に三人でスーファミのドラ◯エ3やってたしな。というかおかしくない?ネロ陛下の会心率おかしくない?」

「というかドラ◯エがまず複数人でやるゲームじゃなかったよね?」

「こまけぇこたぁいいんだよ」

「眠い…僕が何をした」

「ゾ◯マ戦で寝たのが悪いな。ネロ陛下なんてめっちゃ目キラキラさせながらやってたぞ。バリバリ勇者だったぞ」

「なんか眠気ざましの礼装とかない?」

「そんなのあるわけでねえだろ…」

「「ふぁぁああ…」」

 

ちなみにわからないと思うから言っておく。

 

 

 

 

この後敵地へ乗り込みます。(決戦です)

 

 

 

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「つまり最終回が近いってことさ!!」
ぐだ「この小説の?」
くず「第2章のだよど阿呆!!でも他の方はもうお気に入り普通に1000超えてんだよね。俺たち半分もいってないんだよね。半数は俺たちに対する慰めだよきっと」
ぐだ「すごい卑屈ワロタ」
マシュ「感想も最近来ませんですしね」
アル「おかわりください」
アチャ「フライパンが磨り減ろうとも料理を作り続けます」
くず「もはや職人の顔、これなんの英霊だっけ?」
全『オカン』
くず「満場一致で」
アチャ「後悔はしていない」

お気に入りいつもありがとうございます。

〜終わり〜


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私の名は…レ/フ・ライノール・フラウロス。人理を燃やし、その先(二次元)へ向かうもの「自重しろよ節穴」(´・ω・`)

学生の本文を投げうって〜♪戦う(ガチャと)男〜♪

はいガチャしたいマンことガーチャーの作者です。決してネタ切れじゃないです。


下のレフがレフじゃない件について、私は一切反省してません(嘘ですごめんなさい)



バカな…こんなことが…

 

「なんて強さだ…」

「これがレ/フのパワーだというのか…!?」

 

こんなことが…起こりえるのか…!!?

 

俺たちはレフ…いや。魔神柱フラウロスを倒した。いや、正確にいうには第1形態を倒した。

 

その後レフは聖杯でセイバー、『アルテラ』。大王を召喚したが、なんとセイバーアルテラによってレフはレ/フにされた。

つまり一刀両断、一部のディオ様みたいにされた。

 

俺たちはそのままローマに向かって全速前進DA☆と、突き進んでいくアルテラを止めに入る…

 

聖杯を取り込んだアルテラは強敵だったが、こちらのサーヴァントとて、一騎当千の英霊たち。各自の宝具によるサポート、攻撃、そしてネロの人外的な剣技や、安定のぐだ男のゴリ推しにより、アルテラを無事撃破。

 

 

 

 

 

 

 

—————————しかし…

 

 

『私自身が超合金を纏うことだ』

「いや、だからってZになる必要はないかと」

 

レ/フは魔神柱から魔神Zになってた。

 

 

いや、どういう脈絡だよ。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜数時間前〜

 

「ローマである」

「アイエエエエェェェェ!!神祖?神祖なんで!!?」

「ネロよ…愛しきローマの子よ…お前の兵と共に我らのローマに下らないか?」

「断る!!例え貴方が相手だろうと!余のローマは決して譲らん!!」

「フフ…よい。それもまた…ローマである。セプテム!!」

「ゆくぞ!皆の者!!我らのローマを守るのだ!!!」

「「「「「「「「「わあああああぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!!」」」」」」」」」

 

 

というわけで、ろくに睡眠も取れず決戦開始!!

偉大なる神祖vs五代目皇帝という夢のカードが目の前に!!

 

 

…はい。すみません。すっごい怖いです。助けて。

 

「アラキ!!神祖は余と我らがローマ兵が止めるッ!!そなたらは元凶を!」

「な、何言ってんだアンタ!?相手は神祖!しかもサーヴァントだ!!いくらアンタでも…」

「この土地は!時代は!文化は!!余の!!ローマである!!ならば!古きローマと決着をつけるのは余しかおるまいッ!!!」

 

ネロはそういい、こちらに振り返る。

 

「なあ。例え未来の夢物語だとしても…昨夜から余は『勇者ネロ』だぞ?」

「…そうだったな。伝説はここから始まるもんな」

 

ネロは俺の言葉が満足にいくものだったのか、地面に突き刺した剣を抜き取る。

 

「そうとも!!余は勇者!そして皇帝、ネロ・クラウディウスである!!」

「任せたぞ!死ぬなよッ!!!」

「そっちこそ!死んだら許さんぞアラキ!!」

 

俺は神祖ロムルスの隣を走り抜ける。その時、

 

「———若者よ。そなたもまた、ローマである」

「———貴方が言うなら…そうなんだろうな…」

 

俺は宮殿内に突入した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜敵本拠地内部〜

 

「ふうううううううじまるりぃぃぃぃぃつかぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!!!待ってたんだよ」

「唐突なネタにワロタwwwww…すると思ったかクソ野郎ッ!!」

「黙れ小僧!!私は今藤丸立香と話している!!脇役は黙っていろ!!」

「いや、そうなんだけどさ!!うちの子(ぐだ男)お前の姿見た時から獣みたいに唸っててさ…まともに会話でこないんだよね」

「え?あっ…」

「ぶっころ」

「うわぁ…真顔だ…」

 

なんて茶番が行われています現在はい。なんだろうね。この空気。さっきまであんなにカッコいい感じだったのに…あれ?目から汗が…

 

「総員、令呪を持って命ず…」

 

汗を拭いてると、ぐだ男が左の拳輝く令呪を掲げ、ジャッカルを握りしめる。その瞳はレフを射抜き殺してしまいそうな視線だ。

 

「…ぶっ飛ばせェェェッッッ!!!!!!!」

 

「「「「「「「「「はい(おう)(ああ)(ウィ)ッッッッ!!!」」」」」」」」

 

「こい!!相手をしてやる!!」

 

レフは椅子から立ち上がり、腰に下げてた剣を抜き取る。ってお前剣なんて使えんのかよぉぉぉぉ!!!?

 

しかしそれだけではない。剣を握っていない左腕が赤黒く鈍く光だす。するとタキシードを引き裂き左腕はゴツい腕になっていた…

 

———-しかし…

 

「なんだ…その腕…」

『ッ!!みんな気をつけろ!!あの腕…普通じゃない!!!』

 

「改めて自己紹介しよう…人類最後の諸君!!」

 

その腕は黒い肉の触手がまとわりつき、所々に複数のヒビのようなものがあった。

そのヒビからいくつもの赤黒い目がこちらをじっと見ている。いや、睨んでいた。

 

「我が名はレフ・ライノール…いや、()()()()()()()()()()()()()()ッッッッ!!!!!!人理を焼却し、その先を目指す者ッ!!!!」

 

その顔は、正真正銘の悪魔の顔である。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

激戦が始まった。レフは剣技がすごいというわけではないらしく、アルトリアさんと斬り合って何回か押し返されていた。しかし、一撃一撃の威力が凄まじく、アルトリアさんの小次郎とのダブル剣技を力技で跳ね除けていた。また、反射神経も凄まじく、エミヤ先輩の矢を寸前で全弾回避している。

 

しかも一番厄介なのが

 

「はぁあッ!!!」

 

アルトリアさんの聖剣がレフに入る…その隙を逃さず小次郎も自慢の物干し竿で首を狙いに行く!

さらに邪ンヌの炎の槍を内側から放出され、まさに針串刺しだ。

しかし…

 

「がああああああぁぁぁぁlhwjwjsjsbそwqーsbうぃsんdvしdbdkdvっslをッッッッッ!!!!!!」

 

内側から焼かれているにも関わらず、小次郎の刀を口で噛み止め、アルトリアさんを蹴り飛ばし聖剣を引き抜き、魔力なのかなんかのエネルギーで炎を無理やり焼却し、槍を消滅させる。

 

アルトリアさん、小次郎、邪ンヌ。前衛で戦っていたサーヴァントに、レフはあの歪な左腕を掲げ、その無数の瞳から魔力レーザーを射出し、襲いかかる!!

 

ぐだ男はすぐさま指示を出す。

 

「マシュ、ジャンヌ!!援護ぉ!!」

「はい!」

「わかりました!!」

 

レーザーをマシュちゃんとジャンヌが弾き、前衛組を下げつつ、ぐだ男は後ろに控えていたクー・フーリンに指示を送る!

 

「よし!今だ!!ランサー!宝具を発動せよ!!」

「任せな…その心臓、貰い受ける!!」

 

ランサーは猛スピードでレーザーを回避しつつ、レフの懐に入り込み、その因果逆転の槍を突き刺す。

 

「『突き穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)』!!!」

「グッゥ…!!」

 

槍はたしかにレフの心臓を貫いた。だが、

 

「おおおおおおおおオオオオオオ!!!!!」

「クソッ!心臓への一撃だけじゃダメか!!」

 

一瞬早くランサーは離れたが、もう少し遅ければ危なかったかもしれない。

なぜならあの左腕を振り回し、かすった大理石の柱が凄まじくえぐれ、まるで絞った雑巾のような形になってしまった。

なんてこったこいつ神砂嵐まで使えるのか…ッ!!?

 

「フフフフ…ちなみにこれは神砂嵐ではない…ただのそよ風だ」

 

テメェどこの大魔王だ!!?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

と、このように、凄まじくタフで、ちょびっとのダメージもスキルなのか瞬時に回復してしまう。

くそう、神秘とオタクを混ぜたらこんなに強くなるなんて誰も思わないだろうJK!!

ていうか以前見た予知夢と全然違うじゃん!!オルレアンの時はほとんど一緒だったのに!俺が見たのじゃなんかこう…もうちょっとレフが人外な形してたぞ!今も十分人外だけどさ!!

 

「フフフフ…藤丸立香…私が彼の地で我が王になんて言われたかわかるか?」

「(我が王?)…興味ない」

「…節穴だ…節穴だゾォ!!?もう一度いうぞ!!?貴様のせいで!『フラウロスは節穴』…ふ・し・あ・な☆だぞぉぉぉぉぉぉッッ!!?こんな屈辱はないぃぃぃぃぃ!!貴様を殺してぇ…ついでにカルデアを潰し!汚名返上させてもらうぅぅぅ「ウルセェバナナぶつけっぞ」野郎☆オブ☆クラッシャー!!!!!!!」

 

そこは一緒なんかい!!台詞だけ一緒かよ!!てか今のレフの顔完全に組合員じゃねえか!!?お前もコマ◯ドー見てんのかよ!…仲良くなりたかったなぁー畜生!!世界は残酷だ!!

 

「ああ…主よ…なぜなのです」

 

ジャンヌも察したのか神に問い始めたぞオイ!!

 

「くくくまあいい。それは些細なもんdオイ貴様!!本当にバナナを投げるな!!私はアホ◯ールじゃないんだぞ!!よ◯こじゃないんだぞ!!」

 

テメエそれ以上口開くなよぉ!!強敵のイメージだんだん霞んできただろうがッ!!

そしてぐだ男!!なんでマジでバナナ持っているんだよ!!ふざけんなこの野郎!!マシュちゃん見ろ!!あまりの謎行動に凄い顔してるぞ!!?

そして先輩は皮を回収するな!!オカンか!?…オカンだった!!

 

「クソ…ベタベタする…一番いいのを頼むとあれほど言ったのに…これではまた公園の水を汲みに行かなくては…」

 

もうさすがにネタがあれで何言ってのか俺も理解できねえよ!!

 

「ごほん…くくくまあいい。それは些細な問題だ!」

 

(((((((((あ、リテイクした)))))))))

 

うちのサーヴァントみんな察した顔になっちゃったよ!さっきまでの激闘なんだったんだよぉぉぉぉぉぉッッッッ!!!!!!

 

「このわたしには後二回変身を残している…この意味がわかるか?」

 

今度は宇宙の帝王か!?これ以上節穴、オタク、クソコーデ以外の属性を盛り合わせるなよ!!

 

「なにぃ!!?」

 

お前(ぐだ男)はなんでそんな真面目に驚いてるんだ!!これどう考えてもフ◯ーザだろッ!!?

 

「はあああああああああァァァァァァァァァァァァ…くくく光栄に思うがいい!!この変身を見せるのは…貴様らが最初でさいg「エクスカリバァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」このわたしがァァァァァァァァ……!!!!!」

 

………もっとなかったのかよ終わらせ方ぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ……………!!!!!

 

 

 

 

—————のちに超合金レフが現れてもう突っ込む気力も失せる自分がいるとは…この時の俺には知る由もなかった。

 

 

 




『今回の「教えてくず男先生のコーナー」は主演の 多田野 荒木 さんの体調不良により、中止となりました』

くず「いい夢見ろよッ!!」


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フンヌの大王!アルテラ!!そして謎の超合金…いや自重しろよ「だが断る」ヌッコロすぞオラァッッ!!

お待たせしました。
しかし…皆様に行っておかなければならないことがあります。






すんごいみじかいです(漢字力低下)



レフは倒されたように思えた…しかし、玉座にある聖杯の力で、強力な神話のサーヴァント『セイバー』を召喚し、しかしすぐさま破壊される。レフはレ/フになった(過去形)

 

まあレフのことはどうだっていい。重要なことじゃない(オイ)

いまは、まっすぐ都市へ向かって歩くセイバーを止める方が先決だ。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「止まれェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッッッッ!!」

 

ぐだ男の拳に写る令呪が輝く!!どうやらあいつはあのセイバーの宝具を、アルトリアさんの『聖剣』で受け止めようとしているらしい。

 

「その文明を粉砕するッッ!!」

「輝ける命の放流…受けるがいいッッ!!」

 

三色の鞭のようにしなる剣、黄金に輝く世界すべての命…!!

 

その二つが今…

 

 

 

 

 

 

「———『軍神の剣(フォトン・レイ)ッッッッッ!!!!』」

「———『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』ッッッッッ!!!!』」

 

 

激しくぶつかり合う!!!!!

 

 

 

 

カッッッッッッッッッッッ—————

 

 

 

 

 

煙が立ち込める。戦果はどうなっただろうか、それは当人の二人のセイバーにしかわからない。

俺たちは、ただ衝撃の中心を黙って見つめる。

その時…

 

ボフッ!!

 

 

なにかが飛び出してきた。いや、吹っ飛ばされてきた。

 

 

 

「がはッッ——…不覚…」

「あ、アルトリア!!!」

「アルトリアさん!!」

 

なんとアルトリアさんだった。というかあの状況を見るに…

 

 

 

「———-私は破壊する…誰にも私は止められない」

 

三色の剣を持つセイバーがそこに現れた。

怪我をしていたが、聖杯を取り込んでるせいか、すぐさま修復され、再び足を進める。

 

ああ、そしてなんて運が悪いんだろう…その先には…

 

 

 

「くず男!!避けろぉぉぉぉ!!!!」

 

ぐだ男の声が聞こえる…だけど悲しいかな…あの瞳は俺を見ていないはずなのに、あのセイバーはローマだけを見ている。

なのに…目があっただけで…

 

 

 

「…ハァ……あ…」

「……私の邪魔をするか?」

 

———こんなに足が震えるんだ…ッ!!

 

 

剣が迫る。

俺の額目掛けて。

あの聖剣を押し返すくらいのパワーだ。

俺なんて豆腐みたいにスパッと切られちゃうだろう…

 

なんて他愛ない…こんなただ目があっただけで足が震える化け物相手に…

 

 

勝てるわけ…

 

 

 

 

『———生き◼︎◼︎◼︎…荒木』

 

 

 

 

「…ッッ!!?———ああああああああああッッ!!!!」

 

だからなんだ?

 

死んでたまるか!!

 

こんな序盤で落ちるほど…

 

 

 

「ヤワじゃねえッッッッ!!!」

 

 

俺はハルペーを握り直し、スライディングの要領で、セイバーの足を切りつつ、剣を回避する。

 

さらにそこへ畳み掛ける!!

 

「『ガンド!!』」

 

所長のガンドを背中に数発浴びせ動くを少しでも止める。

 

息切れが激しい…あと数秒…いや、そんな暇もないか…遅かったら間違いなく肉塊と化してた…

 

「なんていうか…現実味が…元からねえか…そういうに時代だしな…」

 

ここはローマだ。現代の現実なんてあってないようなもんだ…今更俺はなにを考えてる…

 

「甘い…ケーキ並みに甘いぞ俺」

 

気を引き締めろ。本来なら49人で挑むような大偉業に俺たちは2人で挑んでるんだ…

 

こんなこと…これからいくつあるかなんて数えることも、考えることも馬鹿らしい!!

 

「止めなきゃダメなら…止めるしかないのが仕事だもんな。どこもやらなきゃいけないってのは変わんねえ」

「そうだね。ところであと一歩遅かった死にそうになってたのはどんな気持ち?」

 

セイバーはこちらに振り向いていた。

そしていつの間にかいたのかぐだ男がマシュちゃんと一緒に俺の横に立っていた。

 

「——超最悪!」

「当たり前だよね!!マシュ!!」

「はい!聖杯を回収します!!」

 

そしてセイバーとの最終決戦が始まった。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

そしてセイバーを退去させ、この時代の歪みが消えたと思った…

 

しかし…

 

 

「マシュ…聖杯は…?」

「あ、ありません!!たしかに敵セイバーは退去したはずなのに…!」

「オイオイオイ…なんかこういうパターンゲームで見たぞ…」

 

こういう場合、恐ろしいラスボス第二形態が現れるってのが相場だが…

 

「まさかな…」

「友よ…あれは私たちと同類。ネタはやりつくさなきゃ死ぬにも死ねないと私は思います」

「おいバカジャンヌ!そんなフラグみたいなので立てんn」

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァ…!!!!!!

 

 

「帰ってきたぞォォォォォォォォフハハハハハハハ!!まるでゲームみたい?ネタはやりつくさなきゃ死ねない?その通りだ人類ども!!私がレフ…いや…」

 

 

 

敵首都の下からその巨体は現れる。美しい黒と白のラインに、その無機質な顔がこちらを睨む。

 

 

 

 

 

「魔神柱・Zである!!!」

「お前もう怒られろォォォォォォォォ!!!!!!」

 

第二ラウンド開始。




『お呼びだよ!ハークノくーん(ちゃーん)のコーナー』

ぐだ「ザビー先輩。お久しぶりです。今日は来てくれてありがとうございます」
ザビ男「…(サムズアップ)」
ザビ子「お土産のロールケーキだよ(すっと差し出す)」
ぐだ「ありがとうございます!あとでエミヤ印お菓子あげるんでそっちの方達と食べてください」
ザビ男「ありがとう。そういえばもう一人いるって言ってたけど…」
ザビ子「…(黙々とお土産別のロールケーキを頬張る)」
ぐだ「くず男はなんかさっきまでいたんですけど『こんな主人公だらけの空間にオリキャラの俺がいられるか!!俺は部屋に戻るぞ!!』って言って出て行っちゃいました」
ザビ子「それってフラグじゃあ…」
ぐだ「フラグクラッシャーだからだいjy『ああああああああああああああああああああああ…』大丈夫ですよ」
ザビーズ((リテイクした!!?))
ザビ男「…今絶叫が…」
ぐだ「そういえば最近放送の『Last Encore』見ましたよ〜」
ザビーズ((流した!!))
ザビ子「…もう一人の子大丈夫なの?」
ぐだ子「気づいちゃいけないことに気づいちゃいけないましたね…」
ザビーズ「「!!!?((なにこの二頭身!?))」」

人類悪☆顕現

〜おわり〜

ザビーズは犠牲になったのだ(ウ=ス異本)


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第二特異点修復完了!いやあ…ローマでしたね!「意☆味☆不☆明」細けえこたぁいいんだよ

ようやく第二特異点終了しましたね。色々はしょったり、設定無視だったりしたけどそこらへんは許してくだしあ。
後半の駆け足も、やっと最終回の設定が出来上がったので舞い上がって勢いで書いてたせいです。
第三特異点は…まあ頑張ります。



 

どうも…くず男です…なんか久しぶりだなこうやって現実から目をそらすの(遠い目)

え?レフ?ああ鉄くずの中で寝てるよ(真顔)

いや、なんか超合金ボディで出てきたりビーム飛ばしたりして来た時はビビったけど…

 

 

 

 

 

〜数時間前〜

 

ローマ市内

 

『早く運べぇ!!軍師殿(くず男)のいった通りろくでもないことが起きてるゾォ!!』

『た、隊長!!なんか言われた通り運んでますけどこれ何ですか!?なんかさっきまで静かだったのにカチカチ音が鳴りはじめましたよ!?』

『ナニィ!?ならもっと嘘げ!!軍師殿(くず男)が言うにはそうなると大変危険だと言うことらしい!!』

『アイエェェェェ!!一体なにが起こるんです!?』

『つべこべ言わずに投擲台に乗せルルロォ!!間に合わなくなっても知らんゾォ!!』

『全弾設置し終わりました!!』

『発射しろぉぉぉぉ!!』

『発射ぁぁぁ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

『フハハハハ!!すごいぞかっこいいぞ!やっぱり元祖操縦ロボットには誰も勝て…なんだあれは…なにかが飛んで…』

 

『ねえくず男…僕これオルレアンで見たことあるんだけどまさか…』

『まあうん。まさか本当に使うとは思ってなかったけど…』

 

 

 

 

 

 

『投擲型時限式爆弾です』

『全員退避ィィィィィィ!!』

『爆発オチなんてサイテー!!!!!』

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドッッッッッ………

 

 

 

 

 

〜現在〜

 

「ってことがあったのさ」

「ってことがあったのさ…じゃないよ!!またこれ!?どんだけ爆弾好きなんだよ!!マシュがさっきから震えて起きないじゃないか!!」

「ああいいアングル…すみませんなんでもないです。だからそのジャッカル下ろしてぐだ男さん!!」

「今度余計なことを言うと口を縫い合わすぞ…」

「最近のぐだ男はキツイや…」

 

なんてさっきから揺れてるマシュちゃんのマシュマロを見つつ、鉄くずと化したロボットの下からレフを引っ張り出す。

 

「オラ起きろ!起きろって言ってんだよぉ!!」

「は!!カテジナさん!」

「誰もトチ狂ってお友達になりに来たことはねえよ。聖杯よこせ。そして情報吐いて死ね」

「ちょっとブラックすぎませんかね?「あくしろよ」アッハイ」

 

念願の聖杯を手に入れたぞヤッター

 

「殺してでも奪いt「オオン?」なんでもないですハイ」

 

なんてぼやきつつ俺はレフの首を鷲掴みにしながら問い始める。

 

「さあ!お前さっき我が王とか言ってたよなぁ?いるんだろ意外な黒幕が…まあお前が本当に『魔神フラウロス』ならなんとなく察せるが…お前自身の口から聞きたい…ん?」

 

さっきまでのアホヅラはどこへ行ったのか、その歪んだ凶悪な顔をこちらに向け笑いながら話し出す。

 

「フン…すでに貴様ら人類は終わっている。我が王はすでに《人類を滅ぼしているのだから》》これは過程に過ぎない!!これから起こりうる大偉業の前の過程に過ぎないのだッッ!!ファハハハハハ!!!!!!」

「まあいいか…じゃあな…おつかれ」

 

俺は対サーヴァントナイフでレフの心臓部を一刺しし、レフはそのあと、笑い狂った顔で消滅した。

 

「…これから起こる大偉業ね…まあ変わらないか…」

 

これからなにが起ころうとも、人類がすでに終了していようとも…俺が為すべきことは変わらない。

変わらない。

変わらない。

変わらない。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

「おーい。聖杯を手に入れたぞー」

「殺してでも「それはもうやった」アッハイ」

 

これにて本当に第二特異点は修復完了。でもおかしいな。何か忘れてるような忘れて…忘れ…えっと…

 

 

 

 

 

「待てい!!余を置いていくなど酷いではないか!ところで先程何やら凄まじい音がなっていた気がするが…」

「ハハハハハ…忘れてませんよネロ様あははは。あとさっきの音はただ肉柱が一つ消し飛んだ音なんで気にしないでください」

「肉柱とかwww卑猥でござるwww」

「お前まじで座に帰すぞ」

「一応小次郎僕のサーヴァントだからやめてぇ…」

「ええい!!そんなござるは後でも良いではないか!!ごほん…」

 

ネロ皇帝は咳払いをすると俺とぐだ男とマシュちゃんをそばに寄せる。

 

「よくぞ我がローマを救ってくれた!客将ながら見事な働きである。何か褒美をやろう!何が良い?今の余はとても気分がいい!できることならなんでもするぞ?」

「え?今なんでもするって…」

「死語だよ。それは」

「くず男さん何を言うつもりだったんですか?」

「マシュには分からなくていいことだよ」

「ぐだ男は細かいこと気にするなぁ…まあ以前も説明…多分したけど、俺たちはこの時代の人間ではないですから、お礼は受け取れないんですよ」

「むむ!それでは余はそなたらに何もできんと言うのか!?余はこんなに感謝しておるのだぞ!」

「気持ちだけって奴…ですかね?」

「むぅ…仕方あるまい。そなたらが何も望まぬと言うなら余も無理強いはせぬ。だが!そなたらの功績に余は最大の感謝と薔薇を捧げよう!!」

 

そう皇帝様が言うといつのまにかここまで来ていたのかローマ兵士たちが薔薇の花びらをかごに詰め込んで、宙に投げていた。

青空に咲く薔薇はとても美しく、その中心でピョンピョンしてるネロ皇帝は大変絵になった。

 

「あははは…ローマ皇帝に薔薇を捧げられるってすごくない?」

「違いない…もう二度とない経験だな」

「せ、先輩!すごいです!薔薇がいっぱいです!」

「マシュは純白だなァ…」

 

すると沢山のローマ兵が俺たちの元に殺到する。

 

「ぐだ男殿!!あの敵を無双していくお姿!私は感服いたしました!これからはあなたを見習って以前申されていた立派な伝説の超ローマ人になろうと思います」

「金髪に髪が逆立ったら合格だよ〜」

「はい!頑張ります!」

 

いやお前は何を教えてるんだオイ。

 

ってよく見たら盾持ちの兵士はマシュちゃんの盾技をもう一度見せてほしいと懇願したり、ほかのサーヴァントの元にも兵士が集まっていた。さすがローマ。邪ンヌに燃やされても接近していく様はまさに軍隊アリだ。

それもまたローマってことだろうか。

 

これもうわかんねえな。

 

「…お別れだなアラキ。昨晩のげいむとやらは面白いかったぞ!」

「実はあれ三作目で十一作目まであるんですよ」

「そうなのか!ぜひやってみたいぞ!」

「…俺…こんな綺麗で熱狂的な街見るの初めてでした。この時代を救えてよかった…」

「そういえばそなたたちは未来からきたのだろう?余のローマはどうなるのだ?」

 

俺は彼…じゃないな。彼女の最後を、ローマの最後を知っている。レフ親玉め。嫌なところに特異点を設けたもんだ。

彼女にこのことを話す気は無い。

決して哀れだとか、そう言う同情心が働いたのでない。

 

「…内緒です。先がわからない物語の方が面白いでしょう?」

「む!そう言われたら引き下がるしかないではないか…」

 

彼女の物語はまだ続くのだから。

 

 

 

 

『みんな!レイシフトが始まる!準備してくれ!!』

「おk。それじゃあ皇帝陛下。もし会えたら一緒にゲームをしよう!今度はもっと大人数の」

「うむ!余も楽しみにしておるぞ!………ふふ…それ!!」

 

 

 

———ん?

 

「礼は無理強いしないと言ったな!あれは嘘だ!」

「いやだからって皇帝陛下のキスは高すぎませんかねぇェェェ!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達はカルデアに帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二特異点 永続狂気帝国 セプテム

 

修復——————完了。

 

 

 

 





『次回予告だよ!くず男先生のコーナー』

くず「ついにこの時がきたな!!第三特異点!なんだかここでいい感じに俺とメドゥーサの関係が進展!!」
ぐだ「するわけないじゃん妄想乙。だいたい召喚してから寝言はほざきなよ」
くず「仮に召喚したとしても寝言扱いですかそうですか畜生!!!」
マシュ「第三特異点。レイシフトした先にあるのは隔離な海だった!!私たちはそこで一柱の女神をめぐる船乗り達の戦いに巻き込まれる!!」
全員『次回!第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス!!お楽しみに!』







オカン「ただし次回は前回同様茶番になる模様」
くず「うん知ってた」

〜終わり〜


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第2特異点終了!!茶番って言うのはなぁ…こうするんだよぉお!!
いやあ、聖晶石召喚は強敵でしたね「膝にフレポが刺さってしまってな」笑えばいいと思うよ


らっきょイベ復刻だよやったー。まあ作者が最初に見たらっきょは中学の図書館だがね!!
最初は全然わからなかった。唯一わかったてのは、『傷んだ赤色』さんパネエってことくら…おっと誰か来たようだ。


第2特異点を修復し、今回の成功報酬としてダ・ヴィンチちゃんに聖晶石を俺たち二人に30個ずつ受け取った。

 

「念願の聖晶石を手に入れたぞ!」

「まあ(くず男には)関係ないね」

「ブッコロ」

 

まあ細かいことはどうでもいい。重要なことじゃない。

重要なことはこの石で今度こそメドューサを呼び出すことだ!

 

 

 

〜召喚後〜

 

「礼装…礼装…礼装…礼装…礼装…礼装…礼装…礼装…礼装…礼装…これは夢?」

「現実だよ」

「ファッ◯ーーーーーーーー!!!!!」

「落ち着いてよくず男。今度は僕が行くから」

「どうせ高ランクサーヴァント呼び出すんですね。わかりますよちくしょうめッッッッ!!!」

「閣下はお帰りください」

「アッハイ」

 

結局礼装10枚しか出なかったでござる。

これはまずい。何がまずいって落ち込むに落ち込めないのだ。

だってほとんど高ランク礼装なんですもん。

もう俺ほんとにマスター適正あるのか心配だよ…

 

「そーれっ」

 

グルグルと回り出す召喚サークル。

早速三本の光の輪が…チッ…サーヴァントか。

 

「ローマである」

 

「神祖キタコレ」

「もうやだ笑えない」

 

なんでこいつはこうポンポンすごい人を呼び出せるんだよちくしょう…俺が何をした…

 

え?イケメンじゃないから?オイオイオイそれはノーカンだろ。

 

「余である!」

 

皇帝様来た

 

「やったぜ」

「次鯖出たら本気お前ファッキン」

「本気と書いてマジってやつだね。わかるとも」

「おーい!余はスルーか?泣くぞ!」

 

すると再び三本線が…

こりゃ今日の夕飯にタバスコ仕込むしかねえなおい(暗黒微笑)

 

「カエサルだ」

「デブだ」

「デブだな」

「デブではない!夢と希望が詰まったカエサル袋だ!!」

 

「幻の皇帝カエサル!そなたもか!」

「まあ細かいところを言うと私は皇帝ではないのだが…まあ面倒なので黙っておこう」

「それもまたローマ」

 

しかしこれじゃあタバスコだけじゃ足りねえなァァァァァァ!!?

媚薬清姫に渡してゴーさせっか…(マジ基地スマイル)

 

あ、虹色に輝いてらっしゃる…

 

「高ランクの予感!!」

「ていうか確定だよクソが!!!」

「口悪いねくず男。ストレス?」

「誰 の せ い だ と 思 う ?」

「ただの案山子ですな(知らん顔)」

 

すると現れるセイントグラフはセイバー!!

一体何の大王ナンダー(棒)

 

「私はフンヌの大王…アルテラ。文明を粉砕する」

「文明粉砕する前に一緒にお菓子を食べませんか?(ませんか?)」

「お菓子とはなんだ?」

「こいつをどうぞ」

 

俺は素早く懐からエミヤ製のチョコクッキーを取り出し、アルテラさんに渡す。

アルテラさんはそれをチョビチョビ食べ始める(リスかな?)

 

すると彼女は顔をこちらに向け言い放つ。

 

「お菓子はいい文明」

「あらやだいい笑顔」

「やっぱドンファンの作るお菓子は違うぜ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いまなにか不名誉な名前で呼ばれたような…」

「おかわりー」

「わりー」

「りー」

「マジかこんなに?エミヤ壊れるな〜(キャラ崩壊)」

 

 

 

 

 

 

 

ん?何か聞こえたような…

 

「お前なんか言った?」

「ん?ちょっと何言ってるのかわかりませんね」

「アッハイ…お。また回ってんぜオイ」

 

回転する線の数は…三本…だと?オンドゥルウラギタッンディスカ-!!?

 

「ブーティカだよ!」

 

「やった!母性たっぷりブーティカさんだよやったねくずちゃん!…どうしたのくず男」

「俺はお前が許せない…(真顔)」

「アイエェェェェェェ!!!?」

「二人とも仲良くしなきゃだめだよー」

「「アッハイ」」

 

なんてやってると再び回転…

今度は一回転…やったぜ

そして出てきた礼装をぐだ男は拾いあげる。

 

「ええっと…『リミッテッド/ゼロオーバー』?」

「若かりし頃の誰かさんが写ってますね…」

 

この誰かさん。顔は子供っぽい(ただし整っている)のに首から下が凄まじくマッチョ…

 

するといきなり召喚ルームの扉が開き、誰かが入ってくる。

 

「やはりシr…彼ですか…いつ(その礼装をつけて戦闘に)向かいます?私も同行しましょう」

「アルトリア院!!」

「いつのまにここに…」

 

アルトリアさんだった…まあなんとなく察しはついてたけど。

 

「ところでマスター。くず男。その礼装の対処は?」

「え?今んところはお蔵入りかな。必要な時に使っていこう」

「賛成だな。俺もそんな感じ。でもそんなの聞いてどうすんすか?」

 

「え?いや…それにはバスターアップという素晴らしく私に合っている性能があるので…私のところで保管しておこうかと!!」

「いやでも、ふつうに礼装保管庫あるし…」

「で、ですが誰かが使った方が礼装的にもいいと思いますし…えっと…ゴニョゴニョ…」

 

なんてだんだん顔を赤らめながら俯いていくアルトリアさん…

 

(かわいいな)

(かわいいね)

(まあ相手は先輩だし…)

(ドンファンだし…)

 

 

 

 

 

((生前はさぞ…))

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハックション!!…ムゥ…誰かに噂でもされているのだろうか…」

「まあお前はよくあいつら二人にいじられてるしなはははは…うッッッッ!!!?(突然の死)」

「ランサーが(和食定食の魚の骨が喉に刺さって)死んだ!!?しかしちゃんと骨は抜いたはず…」

「幸運:E(ボソッ」

「これが聖処女のやることかぁ…うッッッッ(突然の死)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また何か聞こえたような…

ん?アルトリアさんがほかのサーヴァントと交流し始めたぞ…

あ、アルトリアさんがネロ皇帝の顔と胸を交互に見た瞬間泣きながら出て行った。

 

「まあ。小さい方も需要はあるですしお寿司…ってマスターのお前が言ってやれよ」

「そんな事言ったら今度訓練してもらう時、殺されちゃうよ」

「…あ、また回り出したぞ」

「今完全にスルーしたよね?」

 

あーなんのことやらオレニハワカラナイナ

確か残り5回だったかな。

 

 

 

礼装が三枚連続か…まあさらにサーヴァントが来たらマジでぐだ男の首絞めちゃいそうになるからね。よかったねぐだ男(真顔)

 

「さて、どんな礼装か…焼きそばパン?」

「こっちはロールケーキだ…礼装ってこう言うことなの?」

「さあ?あとでロマンにでも…なんだこれ」

「どったのくず男…マッチョだね」

「俺…ずっと昔にこんな顔した神父さんと会ったぞ…」

 

鋼の鍛錬…なんかこれ見てると無性に麻婆豆腐が食いたくなるな…

 

「ちょうどそこにさっき君が引いた礼装の中に麻婆豆腐があってじゃな」

「うまうまうまじゃなくて!うッッッ(突然の死)」

「異常すぎる辛さって…言う前にくず男が昇天しちゃったよ…ん?なんか一気に残り二回来そうな予感…」

 

 

 

 

 

 

「「ますたぁ♡」」

「うッッッッ(突然のストレス死)」

 

 

 

なんかよくわからないけど、あと少しエミヤパイセンがくるのが遅かったら、ぐだ男の貞操の危機だったらしい。

俺?俺は目が覚めたらネロ様がいたので事故る前に逃げましたとも。

あーローマって怖い。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

「フレポ回しまーす」

「イエーイ」

「せ、先輩!?今度からは私もしっかり呼んでくださいね!?またその…先輩のアレがピンチになっても知りませんよ!!」

「おい見ろよこの頑張って言ったぞ感ある後輩の顔を!最高だろ?」

「後輩自慢か?ソ連式の方が能率できだな」

「ソ連式の後輩自慢って何さ」

「知らん」

「あ!先輩!サークル設置完了しました!」

 

今回は俺は10回にはたまってなかったので、溜まっていたぐだ男がフレポを回す。

 

…なんか後ろにローマの気配を感じるが…気にしないでおこう。

 

 

「ネロォォォォォォォォ!!!!!!!」

 

叔父上来た

 

「なんてこったい。バーサーカーにどう対応すればいいんだ!!?」

「あれじゃね?ネロさんお美しいですね。って言えばよくね?」

「それもそうだね(真顔)」

 

「ネロ…そなたは美しい」

「叔父上!」

「一瞬だけ正気になったな」

「これもローマである」

 

もうローマって何だろう。

気にしちゃいけないのかな?

 

「スパルタだァァァァァァ!!!!」

 

スパ王きた

 

「守りの王か〜…マシュ!しっかり彼に守りのなんたるかをレクチャーしてもらいなよ」

「は、はい!!えっと…よろしくお願いします!!」

「でええは!まずは、私が考えたマッチョプログラムをこなしていきましょう!!その前に準備運動がてらキメラを数十体相手していきましょうッッッ!!」

「(それ準備運動って言わ)ないです」

 

いや、スパルタなら…やるのか?(謎の信頼)

 

そのあとは礼装がたくさんやってきた。

まあもう結構戦力は確保できたし、あとは彼らが戦いやすいよう俺たちが全力でりんごかじりながらシュミレーターを走るだけだ(血走った目)

 

ん?また回り出したぞ…おかしいなもう10回出たはず…

 

「「「「「「「「ますたぁ♡」」」」」」」」

 

「うッッッッ(突然の(ry)」

「ぐだ男ォォォォォォォォ!!!!?」

「せ、先輩!しっかりしてください!!」

 

このあと20人体制の清姫がぐだ男の介護に回った。

ところでロマン…お前はなぜナース服を持っていたんだい?(純粋な悪意)

 




〜教えて!くず男先生のコーナー〜

くず「いつからきよひーは10人だけだと錯覚していた?」
ぐだ「なぜこうも彼女はやってくるのか…ハッ!?これはくず男の復讐の可能性が…!」
くず「(それは)ないです」
マシュ「質問なのですが、くず男さんはほとんど高ランク礼装だったそうですが何を引いたのですか?」
くず「えっと…カレイドスコープってのを5枚と、あとはワカメと麻婆豆腐と魔猪だね」
ぐだ「アイエェェェェェェェェェ!!!!?」
マシュ「すごい強運です…で、サーヴァントの方は…」
くず「動けこのポンコツがぁ!!動けってんだよぉ!!」フェイトげしげし
ダ・ヴィ「らめぇ!!召喚システムを蹴らないで」
ぐだ「当身!!」
くず「このままでは終わらんぞぉ…」
ぐだ「はい!閉廷!」
マシュ「すごいゴリ押しな終わらせ方…さすが先輩!!」
ロマ「もうこれわかんねえな」

〜終わり〜



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種火…種火どこ?…ああここかぁ(シミュレーター)「まるで大きな子供だな…」大佐殿はお帰りくだしあ

私…明日検定なんだ。
検定後は基本だるくて動きたくないので今投稿しますね。
よーしがんばるぞい(血反吐)


 

〜安定の会議室〜

 

第2特異点を修復し、新たなる戦力、サーヴァントを召喚した俺たちは、再び第1特異点の時のように次の特異点へ向けての会議を開いていた。

 

「このカルデアには、今では☆1〜5までさまざまなサーヴァント達が召喚に応じてくれた…まあ俺のところには一切来なかったけどね(自虐)」

「やめてくれくず男くん。ただでさえ寒いのに、これ以上会議室の温度を下げる気かい?」

「そいつは悪かったなロマン。さっきの話だが、俺が召喚できなかった事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。今重要なのは…」

 

俺は重い口を開く。

 

「種火がない」

「マシュ。悪いんだけど黄金林檎生産ルームに行って収穫済み林檎をエミヤ先輩のところに持って行ってりんごジュースに変えてきてもらってくれない?僕たちこれからシュミレーターを血反吐を吐きながら走るから」

「アッハイ」

「ごめん…種火に関しては今ダ・ヴィンチにも作らせてるんだけどやっぱエネミーから回収する方が効率が良くてね」

「いいんだよロマン。僕たち種火回収大好き(真顔)」

「これもうダメかもわからんね」

「いくぞォォォォォォォォ!!敵はシュミレーターにありぃィィィィィィ!!!!!」

「ヒャッハァァァァァァァ!!手首は消毒だァァァァァァ!!!」

「「「「「「「「「おともしますわ♡ますたぁ♡」」」」」」」」

「う…頭が…というわけで僕は今日休m」

「休んだら24時間体制できよひー看護コースだぜ?それでもいいなら…」

「僕実は種火に恋してるんだ(圧倒的手のひら返し)」

「せ、先輩ッッッッ!?!!?」

「「「「「「「「「ますたぁ?」」」」」」」」

「嘘です冗談ですごめんなさい」

「つまり嘘ですね?」

「……あ(察し」

「「「「「「「「「『転身火傷三昧』ッッッ!!!!!!」」」」」」」」

「くず男ガアアアアアアアアアアアドォッッッッッ!!!!!!」

「え?ちょ…まっ…」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

目が覚めたら種火回収終わってた。

 

『大丈夫?ロマン呼ぶ?』

「ここで胸揉ませてくれる所長がいたら最高でした」

『……変態』

「いやそんなマジな反応しないで涙が出てくる」

 

うう…痛い…礼装がなければ即死だった。

いやそれで生きてる俺すごい強いカッコいい(現実逃避)

…やめよう。辛くなってきた。

 

「所長、種火はどんぐらい回収できたんです?」

「軽く千は超えてたわね。でも油断はできないわ。うちのサーヴァントの胃袋はブラックホールよ」

「それが冗談に聞こえないから怖いんだ。よいしょ。それじゃあ行きましょか」

「何処に?」

「復讐です(暗黒微笑)」

「あっ(察し」

 

 

 

 

 

 

 

というわけで(ぐだ男)マイルームに突撃ダァ!!!

 

「オタク訪問だゴラァ!!!」

「アイエエエエエ!?何奴!?」

「来やがれくそったれ…元エスカレーター選手権世界第一位の俺に勝てるもんか…」

「試してみるか?僕だって現マスターだ」

「それ俺もなんだけど…」

「サーヴァントが見当たりませんね」

「うッッッッ(突然の死)」

「弱い(確信)」

『なにこの茶番』

 

細けえこたあいいんだよ(エリクサー)

それよりもだ。

 

「ぐだ男、落ち着いて聞いてくれ。ここにマナプリが100個ある」

「礼装を溶かして来たんだね…わかるとも」

「ああそうだ。これでダ・ヴィンチちゃん工房で呼符5枚と交換して来た」

「まさか…やる気か!?死ぬぞ!?」

「まさか…俺は止まらねえよ。俺が回す限り…俺はお前の先にいる!!だからよ…」

 

俺たちは足を召喚ルームに向ける。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

『ワカメ』

『まーぼー』

『欠片男』

『カレスコ』

『どこかで見た/ゼロオーバー』

 

「止まるんじゃねえぞ…」

「今度はオルガネタか…壊れるなぁ…」

『呼んだ?』

「(所長は呼んで)ないです」

 

うッッッッ…まだだ…まだ終わらんよ。

 

「ぐだ男!君の呼符にかけよう!この際彼女が来てくれるなら…」

「なんかそう呼ばれてもこない気が…」

 

ぐだ男は呼符を5枚一気にサークルの中へ投げ入れる。

 

すると黄金色に輝いた後に三本の光の輪が…!!

 

「高レアの予感…」

「ソシャゲのガチャみたいに言うなバカ!え?だいたい合ってる?なんのことだか…ワカラナイナ」

 

光から出て来たのは…

 

 

 

 

 

 

 

「ワン♪」

 

ナマモノだった。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

ナマモノ…じゃなくてタマモキャットにはすぐさま部屋へご退場願った。もうこれ以上カオスになったら俺がもたない。

というか狐耳のくせにワンって鳴いて名前がキャットで「人参を貰おうかワン♪」って意味が分からん。

もうなんなんだ…深く考えちゃいけないのか!!?

 

「それもまたローマである」

「後ろ向いたら神祖ォォォォゥ!!!?なぜここに!?」

「ローマである」

「もういいよ。お、どうだったぐだ男」

「うん。礼装だった。でも大したものはないなぁ…イノシシとかバイクとかカッチョいい義手とか…」

「でも後一回残ってるだろう?」

「そうだね…あ、金回転…」

「お前一回俺に刺されてもいいんじゃない?いいよね?」

「オイオイオイ僕にその物騒な対サーヴァント用ナイフを向けるなよあははは…冗談だよね?」

「な ん だ と 思 う ?」

「おいバカやめろ」

 

なんて事言ってたら誰かが出て来た。

それは大変美しい紫色の髪のツインテールの少女…

 

女神だった。

 

 

「ステンノよ。私を呼ばないでおくなんてひどい勇者様だこと…うふふ…」

「ぐだ男。あとは頼んだ。彼女相手に俺が生きてる未来はない」

「ローマ」

「はっはっはっはそんなまさかぁ〜…(ポワァ)ん?」

 

光弾が俺に直撃ィィィィィィッッッッ!!!?女神様!!痛いであります!!

 

「私の魅了にかからずあのでかい駄妹には引っかかるなんて…ちょっとイラっと来たわ…うふふ…」

「おォォうサディスティスッッ!!?やめてぇええ!!ヒールの尖ったところで背中踏まないでアアアアアアアアアアアアアアアア…あパンツ見えt(突然の死)」

 

俺の未来はないのかもしれん(真顔)

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

ステ「今日はいつもの駄目教師の代わりに私が教師を務めるわ」
ぐだ「レディースーツ…だと!?エマージェンシーエマージェンシー!!僕には眩しくて見えない!!」
マシュ「わ、私もスーツは一応持ってます先輩!!」
ぐだ「いやなに張り合ってんのマシュ!!?」
清姫「わ、私もすうつ?なるものは持ってませんが、きっとますたぁがお気に召すと思います!!」
ぐだ「きよひー!!君もか!?」
ステ「うふふ…勇者様は随分お盛んなのね」
ぐだ「これは夢だそうに違いない」
アル「せんせー。ランサーがエリザベートと曲をまじかで聞いてしまい死んでしまったのでアーチャーと一緒に保健室に運んでいいですか?」
ステ「好きにしなさい」
ぐだ「兄貴!!?今回の茶番では珍しく死なないと思ってたらここで死んだ!!?」
アチャ「この人でなし!!」

〜終わり〜





くず「おい…結局メドューサ来てねえじゃん」
ステ「何か言ったかしら?」
くず「なんも言ってねーっす」
キャット「これもまた運命。姑と婿入り旦那の関係なのだナ!」
くず「(それは)ないです」


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昔話をしよう。あれは今から一万4000年前…いや、10年前だったかな?「ブレブレですね」アッハイ

反省はしている。後悔はした記憶がない。
こんなの彼女じゃねえ!!って人は帰って、どうぞ。
それでもええよって言う優しい方は見ていってくだしあ。



「今日もおはなし…お願いしますね?」

「わたしからもお願いします!!」

「余も聞きたいぞアラキ」

「ゑ?これから種火回収で消耗した体力をベットでインして休もうかと思ったんだけど…」

 

なんていってみるが女の子3人の忌忌笑顔(誤字ではない)には逆らえず諦めてお茶を四人分出し、ベットに腰掛ける。

あのすみませんネロさん。胸を押し付けてこないで。ほらそこに椅子用意したでしょ?

え?そんなの関係ない?余はここがいい?

ははは童貞に刺さるぜ(血反吐)

 

「そうだね…今まではぐだ男の話ばっかだったからこれからは俺たちがお世話になったある先輩の話をしよう」

「えっと…エミヤさんですか?」

「あーたしかに学生時代お世話になったけど、その時はすでにあの人卒業してたから。これは同じ学生だった先輩の話だよ」

 

今でも思い出せる。あの人の濃い印象…

 

 

 

 

あと麻婆…

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

〜三年前〜

 

「……どこだここ…」

「こっちだよぐだ男…いくら高校に来たばっかだからって学校で迷子になるのはお前だけだよ」

「ほ、方向音痴だから(震え声)」

「そーですね(棒)」

 

四月、俺たちはピッカピカの高校一年生だった。

桜が咲き、風は暖かく、新しい生活に少し子供らしくワクワクしていたのは覚えている。

え?なにマシュちゃん。先輩はこのころから方向音痴だったのかって?そうだよ(真顔)

 

そんな感じでなんとかギリギリ教室に入り、先生からのジドッとした視線を受けながら苦笑いでそれを受け流しつつありがちな自己紹介に入った。

 

その時だ。俺たちより遅く教室に入ってくる生徒がいた。

 

ガラッ

 

「…遅れました」

「…早く座りなさい。次はないですよ」

「…はい」

 

女子生徒だった。茶髪に少しウェーブがかってて、顔の整った凛とした人だったよ。

ちょうど俺の隣だったので、あとで挨拶くらいしとこうかなと思った。

 

だがその前にちょうど彼女の自己紹介の時間がきた。

まあその自己紹介は事故紹介だったが…

 

 

 

 

 

 

「私の名前はフランシスコ・ザビ「岸波さん?」岸波白野です…あ、ちなみに私は留年してるので皆さんとは年が違います」

 

ぶっ飛びすぎてなんかよくわかんなかった。

とりあえず、それが俺たちが始めてザビ子先輩…白野先輩を知った時だった。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

それからしばらく経ち、席替えやらなんやら起こったが、どういう偶然が、俺とぐだ男は白野先輩の隣と後ろだった。班も一緒だ。

 

だから気づいた。白野先輩は…

 

 

 

「(モグモグ)…」

「「((友達がいない…そしてずっと麻婆食ってる…))」」

 

というかあれは麻婆じゃない。俺の知ってる麻婆はあんなに赤黒くないし、あんな近づいただけで痛くなりそうな見た目も雰囲気もしていない。

 

そんな俺を見かねてか彼女は言った。

 

「……食べる?」

「食べるかッッッ!!!?」

 

しかし整ってる顔でキョトンとされて少しどきりときたが、それをしばらくぐだ男にいじられたのは嫌な思い出。

え?なにきよひー?正直者はいい人?ありがとう。

 

 

 

 

 

 

しばらくして、俺たちは試験期間に入った。

まあほとんどが中学の復習だったので、俺は楽勝だった。え?ぐだ男?あいつは真面目だろうが寝てようが、満点とる変態だから。

 

 

 

 

 

しかしある時、

 

「ううん…」

「…どうかしたんすか?」

 

岸波先輩が試験まであと少しという日に、一人放課後の教室で唸っていた。

俺たちは二人で顔を合わせ、一応話を聞いてみることにした。

 

「えっと…全然わかんなくて…あはは…」

「どっからどこまでっすか?俺たち少しなら教えられますよ」

「僕に任せてユーは気楽にゴー」

「まじめに言えよ」

「アッハイ」

 

そんなコント交えつつ聞いてみたら…驚きの答えが返ってきた。

 

 

「ぜ、全部…って言ったら…ダメ?」

「「今日から寝れないっすね」」

「はははは…がく…」

 

彼女は乾いた笑いを浮かべつつ、ガクリと机に突っ伏した。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

そこからしばらく近くにあった武家屋敷(エ◯ヤさん家)にお邪魔(押し入り)し、白野先輩に残り休日含めて学校でもみっちり教え込んだ。

いや、まあ容量は良かったからどんどんできるようになっていったんだけどサボり癖があってよく逃げ出すんだよ。

布団の中にうずくまって「勉強したくないでゴザル!!」って言うもんだから

 

「じゃあオヤツのロールケーキはなしですね。ああもったいねーなー」

「僕が食べるさ!!」

「待って!やる!勉強するから!」

「え?いまなんでもするって」

「言ってないよ」

「アッハイ」

 

って感じで

試験は無事赤点回避、っていうか普通に上位に食い込んでた。なにこれこわい。ちなみに一位はぐだ男ね。え?知ってた?デスヨネ。

 

 

 

 

 

 

 

「なあなあクラスで誰と付き合いたい?」

「どうした性欲にまみれた煩悩学生よ。ついに現実が辛くなったか?」

「うるせえよ多田野!お前みたいに女の子や、学校の美人OBとかの知り合いがいっぱいいるお前には俺の気持ちが…」

「じゃあ言うが、俺の知り合いの女性、女子殆どが、ある人が好きで、俺はそいつの友人、後輩だった時の便利扱いされる俺の気持ちわかるか?」

「俺が悪かった」

「分かればいいんだよ」

 

友人のクラスメイトとそんな話をしてた時、

 

「ふーむ…そういえば、岸波先輩はどうなのよ。あの人かなり顔整ってるし、結構ユーモアあるぞ」

「それはお前や、藤丸だけだよ…なんかあの人は…クール?っていうか…愛想がないっていうか…というかそもそも俺は年下好きっていうか」

「最後のはどうでもいいな」

「おい」

 

あんまり実感が湧かなかった。サボりぐせや、時々見せる謎ギャグなど、あとほんの稀におっさんみたいなこと言う白野先輩は、他からそう見えていたのが。

 

人の本質っていうのは、見かけじゃわからないのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

岸波先輩が不良と関わりがある。

そんな噂を聞いてから白野先輩の近くには俺たちしかいなかった。

本人はなんとも思ってないのか、普段通り麻婆食べながらおっさんくさいセリフを言いつつメガネについて熱く語ってくる。(ぐだ男がメガネをつけたら発狂した)

 

しかしある時、

 

「帰ろーぜー…あれ?岸波先輩は?」

「さっきからいないからトイレかなって思ったけど…見なかった?」

「見てねえけど…」

 

ある日を境に白野先輩は放課後一緒に帰らなくなった。

 

そんな時、あの噂が頭を駆け巡った。

 

なにか…あったのかもしれない。

 

 

「…くず男。行くんでしょ。僕もついてくよ」

「察しが良くて助かるよ。相棒」

 

 

 

 

 

 

 

 

白野先輩を疑ってたわけじゃない。彼女が悪いことをしてるとか思ったわけじゃなく、単純に…

 

「どこにいるんだぁ?」

「校舎裏とかそういう目ぼしいとこは探したけど…あ」

「どうしたぐだ男。あ」

 

ぐだ男の視線をおうと、取り壊し予定の旧校舎が見えた。ありがちすぎて候補に入れてすらなかったが…もうそこしか思い当たらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ー!!」

「ーー!!」

 

なにやら大きな声が聞こえる。立ち入り禁止の空間に入るんだからそれはもうそういうことだろう。

 

 

声を頼りに、ある教室前まで移動する。

そこに二人で顔を隙間に合わせ、中を覗く。

 

——いた、岸波先輩だ。

 

早速中に入ろうとするが、ぐだ男に手を掴まれる。

 

びっくりして声を上げようとするが、ぐだ男に人差し指で静かにしろとジェスチャーされ、もう一度覗き込む。

 

 

 

 

「んでよ、岸波ぃ…お前のおかげで留年しなくて済んだけど、お前にぶっ叩かれたとこマジで痛えわ。階段から落ちて腕折れるしよ、マジ災難。どう責任取るわけよ」

「…留年で責任取ったことにならないの?」

「ならわけねえだろ!!俺は腕使えねえせいで女も抱けねえんだよ!!マジナイワー…ほんとナイワー…というわけでよ」

「「「ゲヘヘヘヘ」」」

 

そんな感じで、ありがちに後ろからたくさんの不良が出てきた。なんだゲヘヘヘヘって、世紀末かお前ら。汚物は消毒か。

 

…ネロさん?なんかすごい顔になってますよ?え?いいから続き?アッハイ。

 

 

 

 

「にしてもお前もバカだよな。後輩守るためとか…自己犠牲ってやつ?留年までさせてこれ以上はさすがに可哀想だから後輩いたぶるので勘弁してやるってのによ…わざわざ自分からくるなんてな…ガハハハ!!」

「「「へへへへ!!」」」

 

 

 

これにはぷっつんきた。

なにがプッツンって、別に不良がどうこうじゃなくて…

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐだ男。アレ何秒で潰せる?」

「3秒あれば十分」

「オーケー。初手は俺がやる。そこから任せるから、よろしく」

 

俺は隣の教室から机を一つ引っ張ってきて助走をつけながら…

 

 

 

ガッッッシャアアアアアアアンンンッッッッ!!!!

 

 

「お寿司のお届けだ猿どもおおおおおォォォォォォォォ!!!!!」

「「「「ヘアァァァァァァ!!!!?」」」」

 

机は窓を突き破り、不良数人を吹っ飛ばす。下手したら頭蓋骨逝っちまったかもしれんがまあでえじぃうぶだろうというか感じだった。

 

「はい!マグロ!大トロ!イカ!タコ!キュウリの軍艦!みんな大好きハンバーグ!!」

「ハンバーグ!?寿司屋に謝フベラッッッッ」

 

謎の掛け声に合わせ凄まじスピードで一人一人殴り飛ばして行くぐだ男。ていうかサーモンがねえってどういうことだルルロォ!!?

 

「ふ、二人とも…なんでここに…」

「あーなんて行くかあれですよ」

 

 

 

 

 

 

 

「一緒に帰りましょ。先輩」

 

 

 

 

「そしてお前がローストポークだァァァァァァ!!!!」

「テメそれ俺が豚ってことかこnブベラッッッッ」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「まあその騒ぎを聞きつけ教師が乱入、3人仲良く指導室でこってり絞られた後、仲良く帰ったとさ」

「その時から先輩はSE☆N☆PA☆Iだったのですね…」

「まあそうだね…ん?どったのネロ様?」

「うむ…なんでか知らんがとても嬉しいのだ。そなたのいうザビ子とやらが生きている事が…なぜだかな」

「はあぁ♡ますたぁ♡」

「こやつはもうダメなのかもしれん」

「それがきよひークオリティですよ」

 

あの時一番腹たったのは、

 

 

 

 

 

 

 

———一緒に帰ろう。それが言えない不甲斐ない俺たちにだった。

 

 

 




ちょっとした話

くず「はあああ…マジリア充嫌だ。ぐだ男はモテるし、先輩は遠坂先輩と間桐先輩に挟まれてるし…それなのに俺は一体…ウゴゴゴゴ…」
ザビ「どしたのくずくん」
くず「リア充嫌い」
ザビ「おk把握。そーだなー…じゃあ明日一緒にデートしてあげようか?」
くず「
——それは、
思春期高校生にとっては
あまりにも凄まじいことだった
甘くエロく
ほろ苦く
そして危険な香りを漂わせる
誘いだった——

ザビ「ベル◯ルク風に言われてもなぁ…」

〜終わり〜


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第三特異点ですってよ奥さん「お仕事の時間か…いつ出る?私は引きこもろう」働けやオラ

ちょっと早く進めたくて今日投稿しました。
いやあ、第三特異点は波乱ですね。

……もっと文才あげたいね。





「みんなーー!第三特異点が見つかったよ!早速明日レイシフトしてくれ!」

「だからそういうのはもっと早く言えつってんだろうがッッ!!!破ッッ!!!」

「え!?ちょっ!くず男くん落ちtおっふ…(チ-ン)」

「綺麗な蹴りが入ったね〜大丈夫かいロマン?」

「れ、レオナルド…それ心配する人の顔じゃな…ガク…」

「お(か)しい人を亡くしたね」

「おいバカやめろ」

 

ロマンによる招集がかかり、俺たちは管制室に集まっていた。

どうやら第三特異点が発見され、明日に向けての会議らしい。

もっと早く言ってくれれば手榴弾もっと作れらのになぁ…

 

「え?鉄砲隊の知識を元に作った炸裂弾?」

「そんな暴発しそうなもん誰が作るか」

 

とにかく、俺たちは明日に向けての準備に入った(ロマンはしばらくトイレに篭った。ダレノセイダロウネフシギダネ)

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

俺は自分のマイルームに戻り、前回同様、準備に勤しむ。

そんな俺に所長は暇だったのか話しかけてきた。

 

『で、今回は何を持ってくのよ』

「どうやら次は海らしいっすからね。もしかしたら伝説的海賊とかいるかもしれないし、黒胡椒でも持って行きますか」

『その作戦には賛成だけど…なんであんたそんなの持ってんの?』

「備蓄がある男はモテるんですよ(血涙)」

『アッハイ』

 

なんてこと話してると、後ろの廊下の方から熱気が…

 

『ますたぁ!今回は海と聞きました!なので私を!海でらんでぶぅでぇとしましょう!ますたぁ!!』

『アツイアツイアツイ!!!!!!!きよひー落ち着いて!特異点に行くのは遊びじゃないから!そしてアツゥイ!!なんでかさっきより熱く…ぎゃああああああああ後ろにも清姫ェェェエェェェェ!!!!!!?!?!?!!!』

『『『『『ますたぁ!ぜひ私と一緒に!!』』』』』

 

 

うん、俺の聞き耳技能は低いからな。ファンブって聞こえなかったんだそうに違いない。

だから俺は親友の命の灯火なんて聞こえないし感じなかった。うん。

 

『ねえ…なんかすごい叫びが…』

「気のせいです」

『え?でも…』

「あははは〜嫌だなぁ〜所長。それは緊張からくるあれですよ」

『アッハイ』

 

二度目のアッハイいただきました。

さぁ〜て、怖いとかじゃないけど十分くらいぼーっとしてから食堂に行こうそうしよう。

 

『あああああああああああああああああああああああああああああ——————』

 

ほんとなんも聞こえねえなぁ(真顔)

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

また夢を見ている。

 

 

———誰のせいだったか、同じ視点だったはずの家族を、いつの間にか私は見下ろしていた。

 

———それでも彼女らは私を罵りながらも私を家族として扱ってくれた。

 

———でもやがて体に眠る獣の欲望が、自分の理性を蝕む。

 

-食べたい。

 

—食べたい。

 

——食べたい。

 

———食べたい。

 

————そして私は喰らった。

 

 

 

 

————かけがえのないナニカを…

 

 

 

 

 

 

眼が…アツイ…痛い…

 

 

 

 

 

世界が歪む———

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「…また変な夢見たな…予知夢じゃない…別の…」

 

右目が痛い。

眼球が熱く、まるで熱した湯を直接流し込まれたような熱さだ。

 

汗が滴る。シーツはぐっしょになっていた。普通の汗の量じゃない。

一息大きなため息を吐き、食堂の水を貰いに行く。

 

 

 

 

〜食堂〜

 

薄暗い廊下を歩き、やがてキッチンにのみ電気がついた食堂にたどり着く。

そこには一人カチャカチャ忙しく作業をしているエミヤ先輩がいた。

 

「ん?くず男か。どうした?」

「ああ先輩…朝食の支度っすか?オカンが板についてきましたね…」

「ふ…その顔ではいつもの皮肉も効かないぞ…座りたまえ。茶を出そう」

 

よほど顔色が悪かったのか、逆にこちらが笑われた。

むぅ…味気ない…

 

「さあ、ゆっくり飲みたまえ」

「(ズズズズズズッッッッ!!!)」

「ゆっくり飲めと言っただろう!!?」

「プハァ…おかわりもらえますか?」

「…変わらないな君は…」

 

そう言いながら素早く出てくるもう一杯。

…うん。明らかに以前より美味くなってる。どこまで上達するんだ。このバトラー。

 

「…で、どうした?基本怖いもの知らずの君がそこまでになるなんて」

「そんなこと言わんでください…俺だって怖いものはあります…夢見たんすけどね…自分のせいで家族を失うっていう…なんでか知らない家族のはずなのにどこかで見たかのような…どんどん変わっていく自分の有り様が…はは…やっぱダメだ怖いわ」

 

この年になって自分で見た夢で怖がるなんて…うん。恥ずいわ。

 

「じゃあ明日もあるんで寝ますわ…ありがとうございます先輩」

「ああ。しっかり休むといい…無理はしないことだ」

 

俺はお礼を言いつつ立ち上がり、マイルームへ歩いていく。

 

 

 

「うふふおかしな夢を見たみたいね」

「アイエエエエエ!!?お姉さん?お姉さんナンデ!?」

「誰もあなたのお姉さんにはならないわよ」

 

帰ろうとした瞬間、アサシンらしからぬくせにアサシンみたいにヌッと現れたステンノ様に動揺する。

 

「それはいつかあなたの人生に関わる内容よ。よく覚えておきなさい」

 

妖しげな笑みを浮かべながらクルッと一回転し、そのまま暗い廊下を歩いていくステンノ様。

 

「え?ちょそれってどういう…ステンノ様!?ちょっと…!」

「そうね。じゃあ(エウリュアレ)に会えたら教えてあげる…うふふ…」

 

そう言い、今度は完全に居なくなってしまった。

 

普段は使わない気配遮断を使うなんて…しかもなんか機嫌よかったな…

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()を大事にしておきなさい。いつかあなたの役に立つわ」

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「ディフフフフ!!黒ひげ海賊団!登場でござる!!」

「うわぁ…有名な海賊があれって…あれって…ネズミーランドが泣くぜおい」

「あいつマシュをなんて目で見て…ククククク…」

「ぐだ男、ステイ」

 

 

 

 

「えうりゅあれ…まもる!!」

「なにこの可愛いイケメン…俺もうやってられんわ…ところで妹さん貰っても…」

「ダメよ」

「あ、くず男が死んだ」

「せ、先輩、眼が死んでます…」

 

 

 

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッ!!!」

「ヘラクレスは最強なんだ!」

「なら私はイアソン様の最妻です♡」

「ごふっ(血反吐)」

「実はあいついい奴なんじゃね?」

「言うなぐだ男。あと黒ひげの件からお前口調おかしいぞ」

「うるせえな」

「やめて心臓に悪いからお前の悪態」

「そこまで言う!?」

 

 

 

 

「彼女こそ僕のアビジャクさ…」

「私はアタランテだ。酒も飲んでないくせに酔ってる男」

「なんかこいつ見てると『戦犯!戦犯だ!!』ていう電波が聞こえてきたんで殺りますね」

「おいバカやめろ」

「先輩ごめんなさい!えい!!」

「うッッッッ(突然の死)」

 

 

 

 

「最☆強☆イアソン…爆・誕!!!!」

「どう見ても魔神柱じゃないですかーヤダー」

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

今度は予知夢だった。

 

「……3回目はないだろ」

「ソウダネ」

「テメエは俺を怒らせた」

 

天井から出てきたいつもの(ぐだ男)と殴り合った。(そして負けた)

 

 




〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「オイオイオイなんか予知夢から見たくない女神様が見えただろ?」
ぐだ「僕は見たくない汚い髭が見えた」
マシュ「悪寒を感じます」
ステ「うふふ…」
ロマ「………」
くず「ロマン?どうかした?」
ロマ「…いや、なんでも」
ダ・ヴィ「見たくない物を見たんだってさ。いやあ第三特異点は波乱だねえ…」

〜終わり〜


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第3特異点 封鎖終局四海〜オケアノス〜 パイレェェッツKUROHIGE(ドレイクに弱い)
海だ!船だ!海賊だ!そしてお前は磔刑ダァぁぁぁあッッッッ!!!「頭沸いてんのか?」サーセン


やっと第三特異点入りましたァァァァァァ!!!!
お気に入りも500に入りますます気合を入れていきたいと思います!!

頑張る…うん。



 

〜管制室〜

 

「それじゃあ今回の編成を紹介してくれぐだ男くん」

「わかったよダ・ヴィンチちゃん。まずもはや定番だけどセイバー アルトリア」

「はい」

 

ガシャリと重たそうな鎧を鳴らしながら登場するアルトリアさん。相変わらずあの聖剣を見るたびに身震いがするぜ…ジャンヌもそうなのかさっきからコーラ降ってる。

 

「次に、アーチャー エミy…じゃなくてオカン」

「了解しt…今オカンって呼ばなかったか?」

「ちょっと何言ってるのかわかりませんね」

 

次に赤い外套を翻してアーチャーらしからぬ…いやもはやそれがアーチャーなのかという雰囲気を漂わせつつ二刀の剣を持って現れた我らがオカン先輩。

 

「次はランサー クー・フーリンね。あれ?ガッツ減ってない?」

「…ちょっと召喚ルームから魔猪が出てきてな…」

「猪はあんたの死因じゃないだろ」

 

それ別の人じゃね?

 

「次は後衛兼くず男についてね。これも前と同じでルーラー ジャンヌ・ダルク」

「テレテッテ♪テレテッテ♪テレテッテェェェ!!!」コ-ラブシャ-

「ギャァアァァアアア!!!?ちょっとアンタ何すんのよ!!」

「で、ついでにオルタもね」

「私の扱いおかしくない!!?」

「コーラで服透けてーら…オイオイオイ冗談だろ邪ンヌ?その剣はなんだよ…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…」

「おーいくず男くん。出発前に死なないでくれ」

 

ま、まだだ。礼装燃えてるけど俺は元気です。

いや熱いわ。燃える燃える!!

 

「最後は連携良かったし小次郎頼みたかったけど…スパルタ王と一緒にスパルタブートキャンプに出かけちゃってね」

「あのNOUMINなにやってんだよ」

「だから今回は彼女にお願いしたよ」

「彼女?」

 

だれだ?ここは高ランクな霊基を持つアルテラさんか?いやダメだな。あの人最近コタツから出てこねえわ。

じゃあステンノ様…?予知夢から考えてそれは勘弁願いたい。

じゃあ他は…まさかエリザベートとかないよな?朝のモーニングコールで死にそう。

他は…え?きよひー?あれは論外です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「余であるッッ!!!」

「止めろぐだ男。俺の貞操が危ない」

「貞操くらい人類史のために捨てちゃいなYo!」

「うるせえきよひーぶつけんぞ」

「ごめんなさい。でもほら…ネロも場と時はわきまえるさ…タブンネ」

「おいコラ聞こえてんぞ」

 

オイオイオイこの俺の童貞はメドューサ専用なんだよ(キモ)

ん?ネロ様なんです?

 

「安心せよアラキ…余は至高の存在にして名器である。初物でも天に昇る気分になると約束しよう!」ムフ-!

「全 然 安 心 で き な い」

「友よ!」

「おおジャンヌ!」

 

なんだ!?四六時中俺のそばで俺の童貞を守ってくれるのか!?

なんて頼もしい存在なんだ…!!

 

「あなたの貞操は奪われません…目の前で取られるのなら私が奪います!」

「お前も何言ってんだッッ!!?余計安心できなくなったわ!!冗談でも言っていいことと悪いことがあるだろ!!?」

「くず男殿…?」

「ギャァアァァアアアジルデタァァァァァアアアア!!?!!!?」

 

うおおおおぉぉぉぉ…海魔が迫るゥゥ…

とりあえず邪ンヌの後ろに隠れる。

 

「ちょ!?アンタ自分で蒔いた種でしょ!?」

「そんな事言わずに…あ…邪ンヌ×海魔…売れる!!」

「いやああああああああッッッ!!!!」

 

なんて俺たちがコントやってるとダ・ヴィンチちゃんが準備を終え、コフィンの扉が開かれる。

 

「じゃあレイシフトするよ〜…」

「クッソ!生き残ってやる!!物理的にも童貞的にも!!そして生きて帰ったら…俺…メドゥーサを召喚するんだァァァァァァ!!!!!」

 

俺は海魔を振り切り、邪ンヌを抱いたままコフィンに入り込んだ。

 

「ちょっと!!狭いんだけど!!?」

「うるせえ!!今俺は…追い詰められる!!」

「見ればわかるわ!!」

 

うわぁ…ガラス越しでジルが凄い顔でなんか叫んでる…帰ったら殺されそう…

 

 

 

 

 

 

 

まあ…いいか…(諦め

 

 

 

 

『ここに私もいるんですがあのその』

「あ、所長いたんですか」

『OH!ファッ◯!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———レイシフト、スタート。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

目を開けるとそこは青い…広大な…

 

「ビューティフォー…」

「今度は海上ね…」

「これもカルデア男性スタッフが濡れた我々を見たかったがために座標をここにした可能性が微レ存…?」

「ジャンヌ。ステイ」

「わん」

「しかし聖女の言うことも確かにありえるかもしれん…これも余が完璧な肉体を持つゆえな!!」

「ネロ様、ステイ」

「わん」

「アンタら犬か何かなの!!?」

「邪ンヌがいるとツッコミが任せられて楽だなぁ…」

「働けなさいよ」

「アッハイ…あーあーこちら多田野…管制室応答願います」

 

しばらくすると連絡様礼装からロマンの顔が空中に現れる。どうやら無事つながったようだ。

 

『えーあー…もしかして…』

「またはぐれたよロマンこの野郎」

 

前回同様、再びぐだ男とはレイシフト座標が違うようだ。もういい加減システムに爆弾投げちゃいけないかな?

 

『やめてよね?』

「所長…ナチュラルに心読まないで…」

 

とりあえず近くに何かないかと…あたりを見渡すが、島らしき物は見えるが大分遠いし、船らしきものもない。

 

うむ…絶賛大ピンチである。

 

「礼装がなかったら間違いなく風邪引いてるなこれ…」

「そうだな。アラキよ。マスター達に合流するためにもあの島に上陸するぞ!」

「あいあいさー」

 

教えてやるぜ!俺のクロール25mは17秒だぁあぁぁぁぁ!!!!!

 

「それどうなんです?」

「知らん」

 

 

 

 

 

 

 

 

後に無事島に上陸。肩と足が少しギクシャクしながら上着を脱ぎ水を絞る。重い。

 

なんか邪ンヌが脱いだあたりからワーワーうるさいな。乙女はお前は。

…年齢的に乙女だな。ごめん。

 

「ムゥ…ようやく島に上陸したはいいが、人の気配を感じぬ…マスター達はここにはいないらしい」

「ネロ様のセンサーは妙に当たるからな〜…それにさっきからカルデアとの通信が悪い。この島特有の何かなのか?」

 

何か閉鎖的な雰囲気が漂う島だ。

森というより平原…草はらが気持ちいい…って休んでる場合じゃない。

 

「…友!奥の方に洞窟が見えます!!」

「洞窟?洞穴的な?」

「そんな感じです」

 

ジャンヌが平原の奥の方を指差しながらそういう。

…こう何も情報がない今、通信も無理、合流の可能性は薄い。

なんでもやってみるものかな。

 

「よし、何が特異点の原因なのかわからない今、怪しいものはどんど調べてみよう!!」

「うむ!冒険だな?余はワクワクするぞ!!」

「まあ…仕方ないですね」

「とか言ってワクワクしてるんですね?このツンデレめ〜」

「燃やすわよ」

 

姉妹喧嘩はほっとき、俺たちは洞窟へ突入する。一応いつでも戦闘体制に入れるように俺を3人に囲ってもらう。

情けないがポカやらかすよりマシだ。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおッッッッッッ!!!!」

「巨w人w出wたwww」

「ジャンヌ、ステイ。まあ骸骨だらけだったからいつかなんか出てくるよねって思ったけどサーヴァントかよ…間違いなくバーサーカーだよな…」

 

最初は洞窟だったが、どういうわけが途中から内装が迷宮迷路のようなものになっていった。

さらにそこからだんだんと敵エネミーがいくつか出現。

まあ雑魚だったから邪ンヌの炎で瞬☆殺だったのだが…

 

 

「おおおおおおおおッッッッッッ!!!!」

「そしたらこんなん出てきたぜ!イエイ☆」

「アラキ!余の側から離れるでないぞ!!黒聖女!攻撃は任せる」

「わかってます。あなたこそそこの変態しっかり守りなさい!あとそこの白いの!いつまでステイ状態なのよ!?働け!!」

「ヘアァァァァ!?ハッ…ニ◯ニ◯動画がそこにあった…」

「ねえよ」

「うおおおおおおおおおおおおおッッッッッッ!!!!!!」

 

なんて話してたら襲いかかってきた!

まあ当たり前だよな!

うわ、あいつの攻撃が当たった場所おかしいレベルで抉れてるよ…

 

「ふぅ…」

 

さて、俺の役目を全うしよう…

 

敵の武装は巨大な斧二刀。顔には鉄仮面をつけ、さっきの一撃から筋力B〜Aはありそうだ。

身長は大体3mほど…昔の人間(?)は分からんな。

バーサーカーかと思うが…俺たちを的確に狙ってることから狂化のランクは低い可能性がある。

 

…弱点らしい弱点といえば…こいつはアルトリアさんや兄貴みたいに武勇伝があるタイプじゃない。どちらかというと反英霊のような怪物ポジションか…

攻撃にフォームや、技がないから多分そうだな。

 

よし

 

「ジャンヌ!奴の一撃を受け止めろ!絶対ダメージ食らうなよ!!?」

「采配者は無理をおっしゃる!」

 

「邪ンヌは後衛からジャンヌが攻撃を受けた瞬間炎を奴の周りに展開!間違ってもジャンヌを燃やすなよ!?」

「はあ!?ちょっ!難し…ああもうやってやるわよ!!」

 

「ネロ!」

「(よ、呼び捨て!!…悪くないぞ!!)う、うむ!」

「チャンスは一瞬だ…俺が合図を送る…奴はどうやら戦闘のプロってわけじゃなさそうだ。邪ンヌの炎で動きを封じた瞬間、奴の足元を…」

 

「おおおおおぉぉおおおおぉぉぉぉぉぉッッッッ!!!!!」

 

奴の一撃がジャンヌに迫る。

 

ジャンヌは作戦通り旗でそれを受け止める。

炎がまい始め、ジャンヌが離脱する。バランスを崩し、炎によって体制を直せない今!!

 

 

「切れ!!ネロ!!」

「任せよッッ!!!」

 

紅い斬撃が鮮血とともに走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは勝利した。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

俺たちは倒れたバーサーカーのそばによる。

気絶しているようだ。

あのあと足を切られ頭から真下の階に激突、まだ死んでないとこを見ると耐久もそれなりに高そうだ。

どうしようかと悩んでいるその時、

 

「アステリオス!!」

「「「「!!?」」」」

 

奥から少女が現れ、バーサーカーに駆け寄る。そのあと俺たちを見ると、バーサーカーをかばうように前に出る。

 

「わかったわ!貴方達についていく!だからこれ以上アステリオスを…」

「あ…え、えっと…なんか熱いムードに入ってるとこ悪いんだが…」

 

お話が噛み合いませぬ。この子はなんかこのバーサーカーに守られていて、この子は誰かから狙われてるのはわかるが…

 

(鋭いですね)

(こいつ(ジャンヌ)直接脳内にッ!?)

 

「…あら…あなた…(ステンノ)の気配…何者…?」

 

あれ?なんか暗くてよく見えないけど…この子…どこかで…ああなんか見たくない会いたくない顔に似てらっしゃるゥゥゥゥゥ!!!!?

 

「…(ステンノ)と会ったことあるなら…()()()()じゃないわね…詳しい事聞かせてもらえる?」

「じゃあ妹さんください」

「いいわけないじゃない」

「ああ…友が灰になってく…」

「もうなんでもありね」

 

 

「別に駄妹が誰と付き合おうが勝手だけど私より早く男ができるのはなんかイラつくわ」

 

まあこうなるって知ってたよ。うん

というか前も思ったけどメドゥーサの家族の扱いってどうなってんの!?

シンデレラ状態なの?

なにそれ不憫。ああステンノ様みたいにヒールで俺の頭踏まないで…

 

 

 




〜教えてくず男先生のコーナー〜


主演が灰になりました。

ぐだ「作文か!!」


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え?イエスロリータノータッチ?あ、そっち系の人でしたか…「信じられるか?あれ伝説の海賊なんだぜ?」ウソン

ぐだ男、キャラ崩壊。口調変化が激しいです(怒った悟空レベル)

早く先に進みたいですね。感想も増えてやる気が湧いてきております。

ていうかアルターエゴガチャ回しても回してもリップ出て来ねえしキアラどころかデミヤも鈴鹿御前も出やしねえ!!?

なんでアストルフォと三蔵ちゃんやねん…どっちも宝具レベル2やねん…すり抜けが一番虚しいんだよ…リップはそうそうガチャ出て来ねえだろうし…欲しいなぁ…(作者の本音)



 

〜数時間後〜

 

青い空、白い雲、広大な海、穏やかな風、柔らかい砂浜、足元を走る子蟹…これが特異点なんて信じたくないな(真顔)

 

「暇だ…」

「ひま」

「普段はなにしてんのさ」

「えうりゅあれのうたをきいてた」

「あー純情だね〜俺だったら女の子と一緒の空間は耐えられんわ」

「なんで?くずお…びょうき?」

「ははは…君もいずれ分かるさ…暇だ…」

「なにもってるの?」

「釣竿。これで魚を釣るんだよ。そして焼いて食う」

「つり!おれも!やる!」

「お!お前の怪力ならデカいの釣れるかもな!よっしゃ待ってろ…多分ある…あった」

「がんばってえうりゅあれにおおものとどける!!」

「…尊いな〜…」

 

海岸で先程戦闘を繰り広げたアステリオスと一緒に釣りを行なっていた。

どうやらエウリュアレお姉さんによってこの島は封鎖されていたようだが、今はとりあえず合流するために通信だけ許可をもらいロマンを通してぐだ男達にこちらの居場所を伝える。(訳:はよ来いや)

 

「…男ってのはよくわかんないわ…」

「全くね…釣りなんてなにが楽しいかしら…」

「む?そうか?余には楽しそうに見える!」

 

後ろの女子の会話が痛い。

こんな光景を学生時代見た気がする(涙目)

 

「くずお?ないてる?」

「違うんだアステリオス…これは涙じゃなくて塩っ気がな…」

「??」

 

まあさっさと釣って食うか…うん?ジャンヌなにやってんの?

 

「まあそれはいいのよ…たしかに今は暇だし…ただ問題なのは…」

 

 

 

 

 

 

 

「大物!とったどォォォォォォォォ!!!!」

「ジャンヌパネエ!!」

「じゃんぬぱねえ!!」

 

 

 

 

 

「あれに混じってる聖女(白いの)がいるってことよ…」

「なんか大変そうね…あなた…」

「余も釣りしたいぞアラキ!!」ピョンピョン

 

でも旗の使い方それでもいいのか…?

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「待たせたな」

「おせーよホセ」

「最近のくず男はキツイや…」

 

なんともまあ立派な船にまたがり我らがぐだ男登場。一応船の持ち主に挨拶をしようとするが…

そこでさらに驚きなのが…

 

「ふ、フランシク…ドレイク…へ、へー…」

「よう!あんたがぐだ男の親友かい?そう、私はドレイク。フランシス・ドレイク。海賊さ!」

 

女性でした☆

 

「世界史の教科書は俺が書き直す…みんなついてこい」

「くず男、ステイ。気持ちはわかるけど落ち着いて」

 

とりあえず釣った魚をかじりながら情報交換。どうやらここは現地のドレイク達でも知らない海域であり、しばらくさまよっていたところ、いきなり甲板に現れたぐだ男達を確保。ドレイクとの一騎打ち(誤字あらず)により意気投合、ここまでやってきたとのこと。

意味がわかりません。

 

「わかったくず男?」

「わからないってことがわかった」

「おい…まあいいや。でそっちは?」

「エウリュアレお姉さんだ」

「誰もあんたのお姉さんになんてならないわよ」

「抉れるぜ…あれ?おかしいな…目からビームが…」

「いやむしろなんで出るの?」

 

訓練された組合員ですからね。

まあ情報が集まったところで本題と行こう。

 

「そういえばお姉さん」

「あなた、その姿勢は直さないのね…で、なに?」

「あなたさっき追われてるような発言してたけど…誰に追われてるんですか?」

「ひげ」

「ヒゲね。かなりキモい部類の」

 

アステリオスと声を揃えて言い放つ。むー…ヒゲ…海でヒゲって言ったら…黒ひげか?かなり有名な部類だと。

ていうかそれしか浮かばないな。

白いほうだったらもう黒い渦使う方の黒ひげ呼ぶしかないし…

 

「いま変なこと考えてない?」

「ひとつなぎの大秘宝のこと考えてましたごめんなさい」

「ポケット〜の〜♪せいしょ〜せき〜♪OH!Your The My KAKIN Play!!」

「おいバカやめろ…泣きたくなる。あと当て字にもほどがあるぞ」

「てへぺろ☆」

「ファッ◯」

 

とにかくここにいても始まらないのでヒゲのサーヴァントに会いに行ってみる。

 

俺たちはドレイクの船に乗り込むがタダ乗りってのも悪いので、

 

「ドレイクさん。乗せてもらってる代わりにこれわたしときますね」

「ん?なんだい?…どっかで見たような…」

「黒胡椒です。じゃ、よろしくお願いしますね〜」

「………はぁ!!?ちょっ…ヘアァ!!?」

 

なんかすごい奇声が聞こえたが気のせいだそうだそうに違いない。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

( ゚д゚)

 

 

いやごめん。実際こんな顔なんだよ…

だってさ…

 

「ヘーイ!BBA!さっさとそこにいるエウリュアレたんを拙者にプリーズミー!!!」

「全弾撃てえええぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!!」

「ああでもそこのところ盾っ子も捨てがたいでござるデュフフフフ…金髪女騎士もいいですなぁ…グフフフ…」

(((あ、こいつ死んだわ)))

 

なんかあんたの船員みんな考え一致してない?哀れみの目で見てない?

ん?ぐだ男どうした…あ、まずい。

 

「俺を怒らせたなァァァァァァッッッッッッ!!!?」

「ぬおッッ!?どうしたのだマスター!!?」

「口調別人だろ!?」

「せ、先輩落ち着いてください!相手はサーヴァントです!シャドウサーヴァントとはわけが…」

「関係ない…マシュをゲスな目で見る奴は誰だろうと…ゆ゛る゛ざん゛ッッ!!!!…マシュにも仲間にも手は出させんぞぉぉぉ!!」

「ヒュー!漢だねぐだ男!!」

(やだ…先輩ステキ!)

 

オイオイオイ…小説間違えたか?(メタい)

 

 

 

 

…よし!とりあえず隠れるか!

 

「ちょっとあんたどこ行くのよ」

「アイエエエエエ!?エウリュアレ様?エウリュアレ様なんで!!?」

「あんたも私を守りなさい」

「う、うおおお!やってやんよ俺やんよ!…くそう…死にたくねえなぁ…」

「死ぬ前提なの!?」

 

なんてコントやってたらいつのまにかこちらの船に乗ってきたのか敵賊が…

やばい!!

 

「エウリュアレ!!」

「え?キャッ!!?」

 

エウリュアレの頭を胸下に寄せ、ハルペーの取っ手部分を向けて敵賊顔面に叩き込む。

 

「グエェ!!?」

 

結構飛んでったな…ムロフシみてえだ…海まで吹っ飛んで行ったぜ…しかし…守りが薄い。あちらにもサーヴァントがいるからな…せめて敵賊の相手とエウリュアレの守備は俺がやろう。

 

「ジャンヌ!お前は俺につけ!邪ンヌとネロは敵サーヴァント、黒ひげ海賊団を殲滅しろォォ!!」

 

強化魔術を自身にいくつかかける。

エウリュアレを抱いたまま、強化された足で甲板のマストまで跳躍する。

 

「ぬおお!?エウリュアレだけずるいぞ!!余もアラキに皇帝抱っこされたい!!」

「集中しなさいよ!!?」

 

ネロ様がなんか言ってるけど気のせいかな(真顔)

と、とにかく反射神経、目も強化し、飛んでくる弾丸をナイフで弾く。まあこのままでは無理があるので…

 

「ジャンヌ!!」

「あいあいさー!!」

 

マイ(違う)サーヴァントの力を借りよう。

ゴリラレベルの怪力を持つ聖女(?)によるなぎ払いで一気に敵を海に落とす。

すると、大きな足音を立ててアステリオスがやってきた。

 

「おおお!!」

「アステリオス!エウリュアレお姉さんを任せたぜ!!」

「うん!まもる!」

「ナイスガイ!!オラオラ!かかって来いや!!」

 

相手がサーヴァントレベルに無茶苦茶じゃないならこっちにもいくらでもやりようはあるんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

ああでも銃を突きつけられたら怖いな〜…なーんて…あははは…

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

〜数十分後〜

 

「撤退したよ。黒ひげさんの船硬い」

「チッ…ファッ◯野郎のくせに…いい船持ってやがる…」

「ねえお前ほんとにぐだ男?どう考えても別人だよね?あとファッ◯野郎って意味になってな…」

「あ?」

「うっす。なんでもねえです!うっすうっす」

 

怖いわ…これからマシュちゃんからかうの控えよう(名案)

さて…

 

「なんだっけ?黒ひげの船宝具…『クイーンスケベフレンチ』だっけ?」

「『アン女王の復讐(クイーン・アンズ・リベンジ)』ですよくず男さん…」

「ああそうだそうだ。なんかやたらと頑丈だったな…いくら宝具とはいえおかしくない?なんかそこにからくりがあると思うんだよね〜…」

 

うーむ…俺歴史に詳しくないからな〜…そういえば船員がやたらといたな…

まあ船だしそれは普通なんだと思うが…

にしてはそこまでせめて来なかったな…

船からの遠距離攻撃でこちらの船を鎮めようとしていた気がする。

出てきた少数の船員はエウリュアレの確保で…残りは大砲専用って感じだった…

サーヴァントも積極的には攻めてこなかった…

 

奴らの目的はエウリュアレ。

 

船が頑丈だから何も大勢で攻める必要はなかった。

 

サーヴァントはこちらが乗り込んで来ない限り攻撃はしなかった。

 

…順序が違うのか?

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アン女王の復讐(クイーン・アンズ・リベンジ)』の能力ってのは、もしかして船員が強力、もしくは大勢いるほど頑丈になる…とか…?

 

仮説だけどそれっぽいな。まあ単純に頑丈だったら詰みだけど…(真顔)

 

「ぐだ男…まあ一応相手の船の性能について考えたけど…サーヴァントはどんなやつだった?」

「…え?あ…汚いヒゲしか見てなかった…」

「破ッッ!!」

「グヘェ!!?」

 

飛んだな、ムロフシみてえだ(二度目)

 

とりあえず今夜は船の修復に腕をふるった。

 

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「えーと…特に話すネタないんだよね」
ぐだ「ぶっちゃけたね…ん?どうしたのマシュ?」
マシュ「いえ…そういえばくず男先生はどんな声なのでしょうかと…」
くず「…」
ぐだ「…」
ぐだーず「「テラ子安」」
マシュ「今適当に思いつきましたよね?」

〜終わり〜

多田野 荒木 CV.子安さん(ファラオ、児童作家、テラ悪魔、黄色いカエル星人、全てをぶっ壊したい病の人、首から下が紳士の吸血鬼…など)だと思ってください(真顔)


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俺自身が弾丸になることだ「飛ぶ気かお前!!」へへ…冗談だよ…(血涙)

まじめに書いたけど、いまいち面白くない。
私は満足していない。
どうしたらいいってんだ。お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛…



 

「おらぁ!黒ひげ!!聖杯貰いに来たぞオラァン!!」

「ああ?海賊からお宝奪う宣言とは太え野郎だ!!野郎ども!全弾構えろ!!」

 

再戦。再び海上で二つの船がならぶ。

弾が飛び交い、海賊たちの交戦が始まる。

 

前回との違いといえば…

 

「攻めてこねぇ…だと?」

 

黒ひげは訝しむようにつぶやく。

多少の小競り合いはあるが、あまり攻めて来ないドレイクたちに相手が何を企んでいるのか…

 

え?なんでこんなに黒ひげの様子が鮮明にわかるかって?

 

(俺自身が船員に紛れることだ)

『これはこれでメタル◯ア感あるわね!』

 

所長が荒ぶってるが気にしないでおこう。というか大体いつもヒステリックに荒ぶってんな。うん。

 

まあどうやって潜り込んだか…

 

簡潔に行ってエミヤスナイプでまた単独潜入ですよちくしょう。でも1番の適任俺なんだよな…

ドレイクはいなければ黒ひげに怪しまれるし、ぐだ男は黒ひげと交戦経験があるから正面衝突して欲しいし、何より黒ひげにめっちゃ印象強く映ってると見たからだ。

サーヴァントはもっとダメ。魔力気配がやばいし、ウチにも野良にもアサシンがいない。

 

消去法で俺と所長しかいないんだなこれが…とほほ…

 

『私今イキイキしてる!!』

(間違っても声出さないでくださいよ…やっぱり船員みんな攻めないな…仮説は正しかったようだ)

 

合図は()()()

あとはあっちで勝手に熱くなってくれ。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

「弾!!」

「へ、へい坊ちゃん!(明らかに昨日とは別人だぜ…気迫が違う)」

 

立香はジャッカルをとにかく撃ちまくる。

以前から強化されたジャッカルはサーヴァントの霊基すら貫く威力だった。

 

本来、通常の物理法則が効かない英霊になぜ効くのか?

それは弾の一発一発に生まれついての、それは何代も受け継がれてる魔術師にも引けもとらない魔力量を持つ立香の血液を混ぜ込んで作ってあったのだ。

あとはダ・ヴィンチクオリティなのでもはや理解不能である。

 

まあ、それは置いといて、

 

「マシュ!こっちくる弾、防げるか!?」

「は、はい!任せてください先輩!」

 

礼装、『強化魔術』

弾丸の硬さを強化し、敵サーヴァントの頭めがけてぶち込んでいく。

敵サーヴァント、二人で1組なのだろうか、金髪の長身の女サーヴァントのスナイプをマシュは弾いていく。

シュミレーターで何度も連携をしていたマシュと立香は息ぴったりの移動しつつ、マシュは防御を、立香は攻撃していく。

 

「!先輩!後方!」

「わかってる!俺に合わせろ!!」

「了解ですマスター!!」

 

後方から少数人数でマスター狙いの敵がやってくるが、

 

ガシャ!!シャキンッッ

 

すぐさま弾倉を対サーヴァント用から、通常の弾に入れ替え、そのまま後方にぶっ放す。

 

視界に入れてないはずなのに的確に足などに打ち込み、動きを止めた瞬間!

 

「オラァァ!!」

 

顔面に合わせ強力な回し蹴りを叩き込み、甲板から海に落とす。

顎くらい折れてそうだが、立香は全く気にするそぶりを見せない。

 

その時!

 

トスッッ

 

甲板のマストになにかが刺さる音がする。

あらかじめ聴力強化もしていた立香は、それが荒木の合図だということに気づく。

 

(…了解相棒)

「マシュ! 作戦開始だ!まあ作戦って言う作戦じゃないけどネ!」

「わ、わかりました!(い、一瞬普段の先輩に戻った気がします…)」

 

これより、『黒ひげ危機一発かと思いきや後ろからヒャッハーが襲いかかって来た』が実行される!!

 

 

 

 

ネーミングは荒木である

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

なんか存在しない第三者にバカにされた気がする…

気のせいか…?

 

強化筋肉によるナイフ投擲。これを合図として、まずは…

 

「せ、船長!ついに奴ら攻めて来ました!!」

「おう。…奴らこの『アン女王の復讐(クイーン・アンズ・リベンジ)』について気づいたかと思ったが…そんなことはなかったでござるなぁ〜デュフフフフフ…」

 

この船長真面目なんだか、オタクなのかよくわかんねえな…

こういうバカっぽい奴が、一番頭いいんだよ…流石は大海賊…まじパネエ…

 

「いくよアン!!」

「行きますわよメアリー!!」

「かかってこい!俺はここにいるぞぉ!!」

 

なんかアイツ(ぐだ男)だんだん世紀末にいそうな見た目になって来たな…

幻覚か?幻覚だな(確信)

 

さて…もう一体ランサーらしき奴がいたはず…

 

「そらよ!!」

「はあ!!余は楽しい!!」

あんた(ネロ)は本当にもう!!」

「FOOOooooooooッッッッ!!!」

お前(ジャンヌ)はさっさと守備に戻りなさいよッッ!!」

 

…よし、押さえてるな(白目)

アイツは彼女らに任せよう…うん。

 

俺は舵がついてる一番高い甲板裏に立つ。ちょうど真上に汚い魔力とそれを覆う大きい魔力を感じた。

どう考えても黒ひげと聖杯だ。というか自分で言っておいてなんだが汚い魔力ってなんだ…?

 

「いくぜ所長…」

『私のガンドが光って唸るぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』

「元気そうだ…なッッッッ!!!」

 

バック宙からのハルペーを首下めがけてぶち込む!!!

 

「アイエエエエエ!?何奴!?」

「お前ライダーじゃなくてアサシンだったのか!?」

「忍者語が話せるだけでござるよディフフフフフ!!…さああて!海賊の船に無断で乗り込んだネズミを始末しようかねッッ!!!」

 

急に目つきを伝説海賊に変え、手についたフック?なのか?をこっちに突き立ててくる!!

 

「うお!おい!ヘァ!!?」

 

さらに蹴り、拳、とにかく暴力の嵐を俺にラッシュしてくる。

『緊急回避』でかわしつつ、こちらもハルペーを振り回す。

当たっただけで急所もののハルペーを、

 

「うおっ!あぶねえもん振り回しやがる!!」

「うるせえ暴力マシーンが!!お前のフック(?)怖いんじゃい!!」

「海賊といえばフックでしょうが!!」

「それフック確定なのかよ!!?」

 

こんなふざけたこと抜かしながらやってるが、結構やばい。『緊急回避』の効力は約3分。

()()()()()()()までこいつを引っ張らなきゃいけねえ!!

 

前も言ったが、俺にサーヴァントは倒せねえ。

別に俺は英雄肌でもねえし、ぶっちゃけ指揮官でいられるならそうでありたい。

でもやらなきゃ詰むこの状況。俺しかいねえなら俺がやるしかねえ!!

 

「…テメェ…俺を誘ってるな?」

「!!??!」

「デュフフフフフ…やっぱりでござるなぁ…こういうのはよくなんかで見たでござる!」

「テメ!余裕こいて口調戻しやがって!!ああくそ!こっち来やがれ!!」

「そういうわけにはいかんでござるなぁ!」

 

クッッ…だが()()()()()…これで合ってる…

 

「なあ黒ひげ…こんな言葉を知ってるか?『敵を騙すなら味方から』」

「ん〜〜?知ってるでござるよぉ?それがどうしたでござる?」

「俺は実はビビリでな。作戦が成功する確率が少ない場合、少しでも確率を上げるためにあることをする癖があるんだ。お前に突っかかってるマスターにもよく注意されるがよ…

 

 

 

 

 

 

 

敵を騙すなら味方も己も(起爆)』」

 

「何…?…まさか!!?…」

 

ドグオオオオオオオオォォォォォォォォォンンンッッッッッッッッッ!!!!!!!

 

その時ちょうど黒ひげの足元に亀裂が走り、中から火炎が漏れ出す。

宝具を破壊するにはぐだ男の銃弾と同じくぐだ男の血液を特に大量に突っ込んでおいた(ぐだ男は貧血気味になったが)

 

黒ひげは下の階に落ち始める。だが、油断はしない。アイツは底に着く前に…仕留める!!!

 

 

 

「『ハルペーッッッッ!!!!』」

 

 

ズザァアァァァッッッッ!!!!!

 

ハルペーの刃が心臓を貫く。霊基を破壊し、その次に腕を切り裂き、鼻先にハルペー押し付ける。

 

「…まさかお前みたいな小僧に押し負けるとはな…ドレイクの船に乗ってるだけはある…」

「え?いや俺もマスターなんだけど…」

「え?でもサーヴァント見え「それ以上はいけない」アッハイ」

 

俺は黒ひげの懐から聖杯をぶんどる。これで第三特異点クリッッッッ!!?

 

ドガアアアァッッッ!!!

 

「ガハッッ」

 

いつの間に移動していたのだろうか…

 

「やっと隙を見せましたね船長。いやあ、裏切ろうにもずっと銃握って油断しないあんたから聖杯を取るにはこうするしかないからな」

「て、テメエ…」

 

視界が徐々に暗転する。

最後に見えたのは、

 

エウリュアレと聖杯を担いでどこかに行ったランサーの背だった。

 

「ら、ランサー…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライダー 黒ひげ、消滅。

 

ランサー ヘクトール、健在。

 

ライダー アン&メアリー、消滅。

 










〜疲れた〜

ぐだ「おい」
くず「おい」
ジャ「エエエエエエェェェェェェェェェエエエエェェェェェェエエエエェェェ…」
マシュ「もうこれわかりません」


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妻帯者メェ!!人生ノ墓場二還レェェェェェェエエエェェェエエェェ「片方血吐いてますけど?」知らんな

難しい。やはり私には戦闘シーンは難しい。意味が分からんって思った方は、もう「ヘラクレスパネエ」って思っておいてください。


 

目が覚めた。

 

「いででてて…うう…背中が痛い。おもいっきし打ち込まれたな…槍の刃の方で叩かれなかっただけマシか…ウゴゴゴ…」

『!?起きたの荒木?結構キツイの貰ってたけど…』

「背中に跡つきますかね…オッフ…アーいてー…どうなりました?黒ひげは?聖杯は?エウリュアレお姉さんは?裏切りランサーは?」

 

事情を所長に聞いてみたところ、どうやら俺はだいぶ寝込んでいたらしい。

もうすでに日にち超えてるっていうね…ナンテコッタイ

裏切りランサー、ヘクトールを追いかけ中だったらしい。

 

というか…

 

「やっちゃえヘラクレス!」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッ!!!!」

「な、ぬわああァァァァァァ!!?姐さん!!船底に穴が!!?」

「塞ぎな!!したでくず男が寝てんだろ!!?」

「な、なんだ!?あっちの船…まるで透明な壁があるみたいで弾が届かねえ!!?」

「私の女神ヘカテーの魔術です!そして私はイアソン様の妻です♡」

「ああそうだね僕のメディア!わかったから防御を頼むよ!…ごふッ…」

「アイツ吐血してね?」

「夫婦感のいざこざだろ?そっとして差し上げろ」

「「「「アッハイ」」」」

 

そんなド◯フの大爆笑みたいなコントが聞こえたが、その時、

 

ドガアアアアアアァァァァァァンンッッッ!!!!

 

船の壁に穴が空き、空いた穴からオッドアイの岩のような体を持つ、巨大な男がその身丈と同じくらいの斧(?)を抱えていた。

 

『そんな現実離れした怪物を見た荒木=サンはSANチェックをどうぞ』

「悪いが俺はダイスは持ってないし、TRPGだと毎回俺死んでんだよな…じゃねえェェェ!!!?」

 

俺は直感でその場から移動する。その大男はこちらを見据えながら斧を叩きつけてくる。船に凄まじい音が響き始める。このままでは船がタダでは済まないだろう。

 

「ヒュー!見ろよあの大男!」

『まるで大英雄みたいね!!』

 

こんなコントが唯一の心のオアシスですぜ畜生!!

 

「一瞬でもいいから動きを止める…所長!!」

『ガンド!!』

 

しかし、

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッ!!!!」

 

弾かれた。

 

「はあ!!?おかしいだろ!!?あの一流ガンドを弾くのかよ!!?マジファッ◯!!!」

『ちょ、ちょちょちょっと!!?私ガンド以外何もできないんだけど!!?いやー!!まだ死にたくなぁぁいいいいッッッッ!!!』

「黙れ小娘!!喚いてないでなんか考えろ!!」

『ウワアアァァァァンッッッ!!!爆破バカに考えろとか言われたァァァァァァ!!!』

「それド-ユ-コト?」

 

ああそうだよ(諦め)

俺は爆破が世界を救うって知ってんだぞ!!

そのためならぐだ男の一人や二人犠牲にしても…だめだ。あいつが死ぬとこを想像できない…

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッ!!!」

「クソ!!どっちみちこのままじゃ船はオジャンだ!!バーサーカーだな…アステリオスと同等レベルのステータスだとは思うが…」

 

だが奴は怪物ではなく、大英雄。

真名をヘラクレス。様々な武芸をおさめ、十二の試練、半神などで有名なチューやばいサーヴァント。

まああくまで外の妻帯者野郎が言ってることが本当ならの話だが…

 

「くず男!無事か!?」

「オカン!」

「あとで叩くぞ!そんなことより…くっ…バーサーカー!!」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッ!!!!」

 

あ!そういえば先輩は聖杯戦争で「私はあのヘラクレスを5回殺したがね」とか言ってた!!

 

「せ、先輩!あのバーサーカー、ヘラクレスってマジ?」

「マジのマジだ!!」

「無敵の固有結界でなんとかしてくださいよぉ〜!!!」

「だめだ!!ここでは詠唱する暇がない!!」

「詠唱!?以下略とかだめなの!?」

「ムリポ」

「キャラブレ!!?」

 

そんなガングロ顔を真顔にしてそんなアホみたいなこと言わないでよ!!

とにかく逃げれェェェ!!!

……いやだめだ!!このまま船が沈むのはまずいし、エウリュアレお姉さんを渡しても置けん!!

 

「先輩!!スナイプ!!」

「なに!?相手はあのメディアの結界付きの船だ!!弾かれるぞ!!」

「ヘラクレスはバーサーカーになってちょっと動きが鈍臭い!!隙をついて船に接近!俺がハルペーで結界を切る!!」

「無茶を言うな!!そういうのはサーヴァントの仕事だ!!」

「でもこのままじゃ沈む…ん?」

 

ヘラクレスの攻撃が急にやむ。

なにかと思い外を見ると、ヘラクレスは何かに抑えられていた。

アステリオスだ!!

 

「!!ジャンヌ!邪ンヌ!ネロ!全員こっち来い!!先輩、ぐだ男に船を任せたって言っといて下さい!!」

「ど、どうするつもりだ!?」

「アステリオスが体張ってんだ!!俺たちが張らない訳ないでしょ!!無謀っていいますか!?」

「…私はなにも言わん。あくまで私の

マスターはぐだ男だ」

「…サンクス!」

 

俺の声を聞き、すぐさま俺の元に集まる3人の頼もしいサーヴァント。

 

「ジャンヌ!宝具を極小展開、邪ンヌは遠隔操作で相手船の周りを炎で囲め!!ネロは俺を抱えろ!ちょっと無茶するから!!」

 

無言の先輩のスナイプ投影。巨大な弓の弦に足を乗せ、おもいっきし船に空いた穴から飛び出す。

不死殺しの槍に結界を破る力があるとは思えんが、なんでもない武器で叩くより宝具で叩く方がマシだ!!

 

「!!?まさか上から来るとはね!メディア!撃ち落とせ!!」

「はい。イアソン様」

 

船の甲板に魔方陣が展開され、そこから魔力砲が発射される。

そのためのサーヴァント!!

 

「弾け!ネロ!!」

「うむ!!はあああああァァァァァァ!!!!!」

 

真紅の剣が砲撃を弾き飛ばす。

火炎を纏う剣は次々に魔力砲を撃ち落として行くが、このままではジリ貧だ。あの展開された魔方陣を破壊する!!

 

「対魔力スキルB相当のナイフを打ち付ける!!」

 

バリィィンッッッ!!!!

 

「な!!?」

「お、おい!!なにやってるんだメディア!!」

 

ヒュー!!さすがダ・ヴィンチちゃん作成のナイフだ!!刃先が折れたとはいえキャスターの魔方陣を崩したぜェェェ!!!

 

「うお!!透明な壁が!!これか!!ネロ!崩すぞ!オラオラオラオラ!!!」

「余に任せよ!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」

 

…全然穴も傷もできねえ…まあ予想はしてたよ。こうなったらプランBだ!!

…今から考えるってことは指摘するな!!

 

「ギャァァァァァァ!!?魔力砲がファン◯ルみたいに追跡してくるゥゥゥゥゥ!!!?」

 

くそう!!背中にちょっとかすってる!!かすってる!!熱い熱い熱い熱い熱いアツゥイィィィィィィ!!!!!

走りながらじゃぁなにも閃かな…い…

 

 

 

 

 

 

…閃いた。

 

そうだよ。なにも結界を崩す必要ないじゃん。

笑みがこぼれる。クククククククク…ははははははは…

 

「ふははは…イーヒッヒッヒッヒッヒ!!船にピッチリ結界を張ったのは失敗だったなキャスター!!

ネロ!!しばらくそこの美少女人妻キャスターと妻帯者ビチクソロリコン野郎の相手を頼むぜ!!」

「任せよ!!」

 

俺はそのまま船から飛び降りる。

待ってろよ金髪サラサラヘアーロリコン野郎!!

あ、もちろんヘラクレスがいる方とは反対の方に飛び降りる。

ひゃー海水ギモッジィィィィィィ…(大嘘)

 

「ふ、フハハハハ!やっぱり僕らアルゴノーツが怖くなって逃げ出したか!?臆病者め!!

———まあ気持ちはわかるよ。なにせ相手はあの裏切りの魔女のメディアに偉大な王な王になる僕イアソン。そして何よりあの大英雄!ヘラクレスがいるんだからねェェェ!!!」

「うるさいぞそこの妻帯者!!貴様は美青年だが、これっぽちも余のタイプじゃないぞ!!」

「やーいやーい見捨てられたかわいそうな下級サーヴァント!!お前も海に落としてやろう!!メディア!」

「はい!イアソン様!!」

「くぅ…こやつらの相手は骨が折れるぞ…主に精神面で…アラキ早くするのだ…」

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

〜海中・船底〜

 

あいにく泳ぎには自信があってね(真顔)

一応ハルペーで切りつけてみるが、船底には案の定一切傷がつかない。結界は船底にもしっかり働いてるようだ。安心したぜ。

これからやる作戦には船全体に結界が張ってあることが最低条件だ。

まあ張ってないなら別に船底に穴開けて侵入するがね…(暗黒微笑)

 

(さあて…呼吸が続くのは1分くらいか…貯蔵は…粘着式が5個か。十分だな)

 

作戦とは、結界により外部から内部への衝撃はゼロだが、船自体への衝撃は緩和されない。

つまり、こうやって船底に爆弾を仕掛ければ凄まじい勢いで船は転覆し、船内はおもいっきし荒ぶることになるだろう。結界も少しの間は崩れる…つまり、

 

(転覆しろ!!アルゴノーツ!!!)

 

ボグワアアアアアアァァァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!

 

(『緊急回避』!!)

 

爆発から礼装で能力回避しつつ、その凄まじい威力の爆風により、船は予想通り凄まじい勢いでひっくり返る。結界により、船自体に破損はないが、中がスゴイ。

特にあの金髪サラサラヘアーやろうの荒ぶり方が。

 

「わあああああぁぁぁっぁぁぁあああっっっっ!!!!?め、メディア!?なにが起こってるんだ!?僕の船が!?」

「落ち着いてくださいイアソンさま!!いま結界の安定を維持してます!そのあとヘラクレスに船を起こさせましょう!!」

 

おーおー大慌て大慌て。まるで水をかけられた猫みてえだ。

あ、目があった。とりあえず笑っておこう。ガハハハ!!

 

「ああ!?まさか…アイツがやったのか!!!?」

 

さて、あのイアソンとかいうのはどうでもいいが、あのメディアとかいう人妻キャスターはやばい。

魔力砲がもはやファン◯ル。

俺はあんなイーゲル・シュテ◯ンを受けてる場合じゃない。

 

(この不安定さなら…切れる!!『ハルペー!!!』)

 

ズバアアアアアァァァァァァァァッッッッ!!!

 

結界はやはり突然のことでもろくなっていた。いともたやすく切り裂けたぞ!!

 

あとは走る!!

エウリュアレの元まで!!

 

「うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉッッッ!!」

 

「メ、メディア!!なにやってるんだ!!奴が入って来たじゃないか!!」

 

喚いてろアホめ!!エウリュアレは…よし、マストにもたれかかってるな!!

あと6メートル!!

 

「クソ!走りずらい…!!」

 

4メートル!!

 

「あと…もうちょい…!」

 

2メートル…!!!?

 

お前は…!!?

 

影からそいつは長い得物を持って現れる。

 

 

 

 

「悪いね坊主。おっさん防衛戦は大の得意でさ〜…」

「ヘクトール!!そいつに女神を渡すな!!」

「このぉ…流石にサーヴァントは……なんてね!」

 

相手に向かって体をひねりながらの自身の体を軸として回転しつつハルペーを叩き込む。

無論…

 

ガキィィィィンッッッ!!!

 

「おーおーあぶねえあぶねえ」

 

奴はハルペーを防ぐ。それでいい。防ぐってことはゼロ距離だ。

くらえ!!

 

『ガンドッッ!!』

「なに!!?」

 

一瞬の出来事、奴の胸元に所長のガンドが炸裂。

動きを止めたヘクトールの脇を抜け、エウリュアレを担ぎ、そのまま海中へ走る!!

 

(ちょッッ…これなに!!?)

(あ、起きた。まあもうちょい我慢して…ゲ…)

 

何とか船から脱出したと思ったらアステリオスを振り飛ばしてヘラクレスがこちらを見つめていた。

斧を捨て、こちらにスゴイスピードで泳いでくる。

 

(いや、無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!!!

あんなのとガチンコ☆水泳対決なんてしたくねえ!!!)

(な、なんとかしなさいよあなた!!このままじゃわたし達海の藻屑よ!?)

(女神様ってスゴイなー直接脳内に言葉を送るなんてー…うバババババババ…)

 

何が何でも生き残る。

と、そんな時、海上からロープが垂れて来た。そして同時に上から胡散臭い声が聞こえる。

 

『そんなあなたにとっておきのジャンヌ☆タクシーでーす。そこに吊るしたロープに捕まればあなた方を一気にフィィィィィィィッッシュッッ!!!』

(上からロクでもない聖女の声が聞こえるが…これ頼みだ!!もう目の前に大英雄=サンいるんだよぉぉぉぉ!!!!?)

 

無我夢中で俺はロープに手を伸ばした。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

〜どっかの島〜

 

 

「いやぁ…アルゴノーツ団は強敵でしたね」

「オーバー◯ビルに比べちゃいかんでしょ。スゴイ=シツレイだよ」

「アイエエエエエェェェェェェェェェ!!!?」

 

急に忍殺語で語りかけてきたぐだ男に滅殺拳法イダダダダダダダ…腕おかしい方に曲がったよ…

 

「僕に組みつこうとするからだよ。新しいキャラシート用意するかい?」

「さっきしかけたけどね。あー痛い痛い!?エウリュアレ様!?ヒールで蹴られると流石のカルデア礼装でも痛いです!!」

「うっさいわね!女神である私を海中に引きづりこむなんて…」

「でも助かったじゃないですかーヤダーア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛…」

「先輩!!くず男さんが…!!」

「キーボーオーノーハナー(「止まるんじゃねえぞ」の意)」

「歌ってる場合じゃないですよ先輩!まずいですよ!」

「マシュ、ステイ」

「ワン…はッッ」

 

 

 

そのあと仲良く砂浜に沈んだ二人の人類最後のマスターがいたそうな…俺たちだな。

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「えー…本当ならしたくないんだけどー…これからエウリュアレ様にお詫びに地獄巡り…じゃなくて、タノシイタノシイ女神とのデートに出なきゃいけないんで早めにどうぞ」
ぐだ「ねえ…僕の首どうなってんの?劇中でマシュに首吹っ飛ばされたんだけど…?一瞬180度回ったように見えるんだけど…?」
マシュ「(ふんすふんすした顔してる)」
くず「気にするな。それは首じゃなくてホーレンソーだ」
ぐだ「ちょっとなに言ってるのか分からないです」
セイ「セイバーウォーズ復刻です!皆さん頑張ってくださいね!!」
ぐだ「あれ?アルトリアサン普段より白…あれ?」
くず「青い方はどこへ…?」
アチャ『宇宙へ弁当を届けに行きます。探さないでください』
ぐだ「おい」

〜終わり〜


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ヘラクレスに勝てるわけなかろうなのだ「おはイアソン」アイエエエエエ!!?

エウリュアレ様やネロ様をなんとか可愛く表現したかった。でも無理だった。そんな凡才の私を恨みながらこれを読んでくれ…ウゴゴゴゴ…


 

「僕はダビデ。彼女はアビジャク。僕のアビジャクさ」

「私はアビジャクではない。アタランテだ。酔っ払ってるのか汝は」

「ああアビジャク。おおアビジャク」

「はああああァァァァァァ…」

 

ボロボロの船を直すために、どこか適当な島に停泊する。

そこには二体ほどのサーヴァントの反応があり、警戒しながら様子を伺っていると向こうからやってきた。

 

二人とも綺麗な緑色の髪を持つ男女だった。

男の方は杖のようなものを持っていて、爽やかスマイルを絶やさないイケメンだ。イアソンとは別ベクトルでめんどくさい雰囲気がある。

 

女の方は長髪で大きな黒く、黄色い線の入った弓を片手に持って現れた。ちなみに大きくため息を吐いてるのは彼女の方。

追記:美人、ツリ目、ひんnyおっと…殺気を感じる。

 

「この人すごく疲れてない?」

「気のせいだろははは」

「…そういえば汝らはオルレアンであったな。あの時は済まなかった。私もバーサーク・アーチャーとして参戦してたために…」

((…どうしよう覚えがない))

 

まあいいか(適当)

きっと気づかない間にぐだ男が処理(意味はない)してしまったに違いない。

うんそうだな。うん。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「第一回!!」

「最弱王者決定戦!!」

「「ガチンコ☆トランプ対決!!」」

「「イエェェェェェイイイイィイッッ!!!(合いの手)」」

「い、いえーい!」

 

うん。ジャンヌとネロはノッてくれてありがとう。マシュちゃんもサンクス。おどおどした合いの手はすごく愛らし…おっとぐだ男がスゴイ目で見てる。

 

(ゆあ ふぁっ◯)

(こいつ(ぐだ男)直接脳内に!!?)

(さてはマシュちゃん守り隊だなオメー)

((こいつ(ジャンヌ)直接脳内に!!?))

 

平常運転で何よりですバカども。

あとジャンヌは俺が言うのも何だけどそろそろ聖女っぽい姿見せてもいいのよ?

あ?無理?アッハイ。

こら、手で輪っか作って指突っ込むな。思春期真っ盛りの男子中学生かお前は!!

 

「ちょ、ちょっとあんたなにやってんのよ」

「あ、オルタ知らないんですか?これはですね…」

「ジャンヌ、ステイ」

「ワン(♡)」

「深夜テンションでおかしくなったからこいつ…ん?どったのネロ様」

「よ、余も…深夜のテンションでおかしく…ハァ…ハァ…」

「ネロ、ステイ」

「ワン♡」

「おいぐだ男。ちゃんとサーヴァントの性欲を管理しろ馬鹿野郎。お前のことだからそこに女サーヴァントを屈服させるためにあるようなでかい聖剣抱えてんだr(ドグシャッッ)うッッッ(突然の死)」

「くず男〜♪ステイ☆」

「(血で「ワン」と書いている)」

「く、くず男さんが…ところで先輩。聖剣とは…」

「マシュはまだ知らなくていいんだよ〜♪」

「は、はい(顔が怖いです先輩…!)」

 

なんか頭から生暖かいものがスゴイ流れてるけど、まだ元気だ。

立ち上がり、持ってきたトランプを切り始まる。

 

「ククク…言っておくが手加減はしないぜぐだ男…俺がババ抜きで負けたことは一度もない」

(くず男さん…頭からまだ血が出てます…!!)

 

なんかマシュちゃんがあれな顔で見てくるけど気にしない。

 

「それは僕以外での話でしょ?僕に勝つこと…いやそもそも挑んだことあったっけ?」

(せ、先輩…その懐にある鏡はなにを覗く鏡ですか…!?)

 

あ、こいつイカサマするな?マシュちゃんの視線でわかった。

 

「そう言ってられるのも今のうちだ…あいにく…」

 

(く、くず男さん…見えちゃってます…トランプを数枚くらい懐に入れてませんか…!?)

 

「僕もだよ…君にだけは…」

 

(お、おふたりとも…)

 

「「負けるつもりはない(game start)」」

 

(イカサマする気満々じゃないですか!!?)

 

 

*この小説は「Fate」の二次創作です。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

実に239回目だった…勝負は凄まじいスピードで進み、終わり、また始まり…

 

 

 

「俺の…勝ち…」

「でもまだ僕の方が一勝多いよ…」

「バカだな…これからが本番だy「君たちも早く寝たまえ」「アッハイ」」

 

オカンによって止められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌朝〜

 

「このままじゃ勝てねえわ」

「じゃあどうするのさ」

「ここでワイバーンの鱗が便利なんですよ奥さん!!オラアァ!!」

「ーーーーーッッッッ!!!!」

「このワイバーン…泣いてます」

「今日は…鱗が騒がしいな(なに言ってんだ)」

 

鱗を剥ぎ取って、船につけていく。これによる凄まじい防御力を得るのですよ。

本当なら黒ひげ戦に搭載しとけばよかったんだが、なぜかワイバーンが見当たらなくてね〜…

たまたま流れ着いた島になんとワイバーンの巣が!!(やったぜ)

 

「で、あとはどうするんです?」

「もうちょっと大きい鱗が欲しいね。巣なんだし大きいのくらいいるんじゃないのここ」

「ああー…いるかもね。ファフニールくらいのやつとか」

「そうだね、じゃあ龍の魔女さん。お願いします」

「おk。私にかかればワイバーンの親玉一体や二体軽く呼び寄せて…」

 

…一応確認するけどワイバーンやドラゴンって幻想種だよな?そんなあなたポイポイ呼び出せるもんなのか…?

 

 

 

 

———ガアアアアアアアァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!

 

…本当に来たよ。

でも呼び寄せることはできたけどあれどうにかするのは難しいな。ここはジャンヌのドラゴンコミュ力に頼るか。

 

「通訳任せたぞ邪ンヌー!!」

「………え?通訳?私聖杯ないと従わすことはできないんだけど…」

「「………………」」

 

 

 

 

————オイオイ…この作戦には…巨大なワイバーンとの戦闘は考慮してないんだぜ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅いですねマスター達は」

「まあそういうなセイバー。アイツらにはあの黒い聖女も付いてるし、カルデアの通信スタッフ達もこの島にはサーヴァントは俺たち以外にはいないって…」

「ですがランサー!さすがに遅すぎるのでh「「「NOOOOOOOooooooooooooooo!!!!!!!!!」」」……何か聞こえました?」

「………聞こえない聞こえない。あいもく検討もつかn「「「助けろてめええええええ!!!」」」ぶげえぇ!!?」

「ランサーが死んだ!!?」

「この人でなし!!」

 

ハッッついドロップキックを兄貴にかましてしまった!!

なんて上を見たらドラゴンめっちゃこっち見てるゥゥゥゥゥ!!!!?

 

「そ、そうだくず男!ワイバーンがくず男を怖がるんだし、ドラゴンだって…」

「バカかテメェ!!?大きさ考えろ!!?あんなのに潰されたらひとたまりもないわ!!近づいただけでオジャンだ!!」

「ああああああもうカルデアに返ってウノしたかったァァァァァァ!!!!ちょっとマスターとくず!!なんとかしなさいよ!!」

「「いやそれお前(君)の仕事でしょ!?働けサーヴァント!!」

「キ◯ガイどもに正論で返された!!?」

「本当にどーしよー!ねえダーリン!」

「とりあえずその首締めるのはやめようぜ…ぬいぐるみでもさすがにちょっと…」

 

…いや待て。最後にふたり誰?

 

振り返るとそこには…美しい女性と喋る熊のぬいぐるみがいた。

 

…なにこれ。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

海岸で船員達が作業をしているところに俺たちは戻ってきた。

あちらも俺たちに気づき、ドレイクさんが出迎えに出てくる。

 

「なんだい。随分連れが増えたじゃないか」

「すんませんドレイクさん。ドラゴン退治のはずが、女神とぬいぐるみ釣っちゃいました。これもぐだ男のせいなんです許して下しあ」

「おい」

 

うわすっごい目が怖い。

 

まあそんなことはどうだっていいんだ。重要なことじゃない(霧)

 

「えーと…女神アルテミスさんです」

「よろしくねー!」

「で、こっちのぬいぐるみが、セクハラさんです」

「ちょっと待って、さっきのことは謝るから許してオリオンって呼んでくれない?」

「いや、別に俺はいいんだけどアンタがセクハラしたそこのマシュちゃんの先輩マスターが許さないから無理だよ」

「えぇー…」

「ぬいぐるみかと思って抱いてみたらオリオンさんでした…」

「綿全部抜かれたくなかったらしっかり働いてね♪」

「アッハイ」

 

こっわ…特に目が…

 

とりあえず鱗を船に貼り付けて、防御力アップを狙う。

剥ぎ取るのに苦労した。でもドラゴン本体にも苦労した。近づけばふみつぶそうとするし、離れれば火を吹いてくる。

聖剣でドバァァァってやったら鱗は消えるし…

と言った感じで、エミヤ先輩の爆弾攻撃で弱らせつつ、急所にぐだ男が弾丸をぶち込んで、意識を削り取ったあと、鱗を引き剥がし、肉は邪ンヌが焼いて、アルトリアとジャンヌとネロが食った。

そしてランサーが死んだ。

 

「ガッツ!!」

「あ、兄貴おはよう。さっそくだけど鱗貼るの手伝って」

「ブラックすぎるぜ…」

「知りませんな」

 

アステリオスのでかい体で、ベタベタ鱗を貼っていく。

相変わらず性格と違ってなんて屈強な体なんだ。憧れちゃうね。

 

「?」

「なんでもないぞー。アステリオス」

「う、わかった」

 

そして感が鋭い…本当にバーサーカーか?

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

「えーこれより、ヘラクレスをひと狩しようぜ会議を行いたいと思いまーす」

「イエーイ☆ドン☆ドン☆パフ☆パフ」

「会議名おかしくありませんか!?」

 

おかしくないよマシュちゃん。これは俺自らが名ずけた崇高な作戦なのだよ。中身決まってないけど…そこは気にしない。

 

「なんたってそのための会議だからね!!ハハハハハ!!!」

「せ、先輩からも何か言ってください!!」

「作戦ってのはね…なんていうか孤独で邪魔されない…自由なのがいいんですよ」

「孤独の作戦ってその時点でダメじゃないですか先輩!!」

「いいぞーもっとやれー!」

「よくねえ!!」

「あんたはいい加減元に戻りなさいよそれでも聖女!?」

「ちょっと何言ってるのかわかりませーん」

『オオオオオオオオオオオオ!!!!!ジャンヌゥゥゥゥゥ!!!!『ごめんいきなり回線が乗っ取られて…なんとか直すよ!』酷いですぞロマン殿ォォォォォォォォ!!!!!』

 

…急に通信画面が乱れたと思ったらキャスターの顔面ドアップが映った。

 

「なんか一瞬旦那の顔が見えたけど気のせいだな。うん」

「回線ミスって言ってたじゃないか。まあわかるよ。幻覚なんて、僕にだってそういう経験はあるしね」

「いきなりアトリーム語はやめてくれ。こんなんじゃ俺、お前を殴りたくなっちまうよ」

「君おまいうって知ってる?」

 

霧が出てきたな…一瞬で消えたけど。

 

「ダーリンとはねー!とてもラブラブで、あった時から相思相愛なの!!」

「ちょ、ちょっとアルテミスさん?もう他の女にセクハラしに行ったりしないから握るのやめアババババババババ…」

「お、おお…女神式恋愛…そういうのもあるのか…余は初耳だぞ」

 

向こうではもはや自身の恋バナで話を弾ませるアルテミス様とネロ様。ついでに今にも綿が出てきそうな状態のオリオン。

 

「嘘だ…私の信仰する女神アルテミスがこんな人形にべったりなはず…ブツブツ」

「まあまあ僕のアビジャク。どうだい?僕の羊達に癒されるかい?」

「寄るな酔っ払い男…ウゴゴゴゴゴゴ…」

 

その隣で頭を抱えたまま焚き火をじっと見つめ、なにかをつぶやきながら佇むアタランテ。

そしてその彼女の方に手をゆっくり回そうとして払われる優男のダビデ。めんどくさそうな男のオーラがダダ漏れである。

 

「アーチャー、おかわりです」

「それはいいがセイバー。ランサーを踏んでるぞ」

「ハッ!気がつきませんでした!!すみませんランサー」

「…いいからさっさと降りやがれ…」

 

こっちは相変わらずいつも通りの我らがカルデア組のサーヴァントたち。そろそろ兄貴がストレスで死にそう(もう何回も死にかけてるとかは言っちゃいけない)

 

「まともな人がいない!!?」

「偉人なんてそんなもんさマシュ。ハハハハハハハ!!!」

「うう…ドレイクさーん…!!」

 

姉御肌のドレイク…さすがです。

 

…作戦会議は後にしよう。うん。

 

 

 

「ねえくずお」

「どうしたアステリオス」

 

なんかなんやかんや休憩しているとアステリオスが話しかけてきた。

 

「えうりゅあれ いない…どこ?」

「エウリュアレ姉さん?どこ行ったかな…探すかアステリオス」

「うん!」

 

俺とアステリオスは暗がりでも大丈夫なよう安定の工事現場セットにある懐中電灯付きヘルメットを装着してエウリュアレ姉さんを探しに出かける。

 

「余も行こう!!」

 

なんかついてきたけど、心強いからいいや。

ネロ様なんだかんだ俺を守ろうとしっかり見ていて私大変感激です。

 

「ねえくずお」

「どうした?」

「へるめっと かぶれない」

「あ…ツノか…じゃあ肩にかけよう。うん」

「く、くず男!!このヘルメットとやらを被ったら余の立派な髪が突き抜けて…」

「いやもうあんたらのアホ毛どんだけ頑丈なんだよ…」

 

アステリオスのツノとネロ様のアホ毛は同レベルってなんなんだ…

いや考えるのはよそう。うん。

 

 

 

 

 

海岸は暗く、それに反して夜空の星が綺麗に輝いていた。

現代の空は建ち並ぶビルであまりよく見えず、人々もあまり関心を持たないが、この時代、海に囲まれた異界の空はとてつもなく美しく、何より…

 

「…あら、貴方達どうしたの?」

「えうりゅあれ…」

「うむ…なんと美しいことか…」

「当然でしょ。私は女神よ?特に美しさにおいて私以上はいないわ」

 

岩場に座り込み、二つにまとめた美しい紫色の髪が風になびいている。

白く柔らかそうな肌は海に反射された月の光でより一層美しさを醸し出している。

そしてゆっくり振り返る顔はどこか儚げで、そんな甘い可愛らしさが夜の海に似合っている。

 

「で、何しにきたの?」

「探しにきたんですよ。一応貴方は狙われてますし」

「そ、ごめんなさいね。すぐ戻るわ」

「ああいっすよ。近くにいるんで、アステリオス。エウリュアレ姉さんの近くにいてやってくんね?」

 

まあ、それに似た容姿で、さらにナイスボディナイススタイルを持つメドゥーサ姐さんは素晴らしいってことさ(台無し)

 

「ちょっとアンタ何考えてるのよ」

「ナニモ?ナイデスヨ?」

「ふーん…どうだか…」

 

うぇーこえぇこえぇ…

お姉さんに逆らったら死ぬってはっきり分かんだね。

 

「む?どうしたのだアラキ。肩を抱いて」

「ん?いやー夜の海は寒いなーってだけですよ。うん、普通に寒いわ」

「ほう!なら余があっためてやろうか?」

「どのように?…まさかその『原初の火』で…」

「むむ!!余はそこまで脳筋ではないぞ!!普通ならここは、身を寄せ合って温まろうとするであろう!!」

「そうっすねぇ…じゃあちょっとお借りしますね」

「え?おおお!?」

 

小柄なネロ様の脇を抱え、あぐらかいた自分の足元に置く。覆いかぶさる感じで肩から手を回し、抱きつく感じで丸くなる。

ついでに毛布でネロの膝元を覆う。

 

「な、なななな!?あ、アラキ?これはいきなり…急すぎないか!?」

「何がっすかー?寒いんだからいいじゃないですか…ネロ様小ちゃいから抱き枕感覚でいいの〜…あったかいし、いい匂いがするし、髪の毛サラサラだし…あ、やばい。眠くなってきた」

「ここは普通、色々我慢できなくなるのではないか!?」

「これでも俺の理性オリハルコン製なんで」

 

ああ、ぬくいの〜…

ただ唯一不満があるとすればアホ毛がさっきからブンブン揺れてて額に刺さるとこかなぁ…あイテテテテテテ…

というか腕に柔らかい感触があるかと思えば、ネロ様のマシュちゃんか(胸という事)

気づかないフリしとこう…ぬくい…

 

「アンタら随分密着してるわね、駄メドゥーサのことは嘘だったのかしら?現代の人間は一人だけ愛するものって知識にあるけど」

「おーエウリュアレ姉さん。もういいんですか?」

「ええ、満足したわ」

「それは良かった。あとメドゥーサ姐さんのことは嘘じゃないですよ。嘘だったらこのフードをいつまでも被ってませんしね。これはいつかお返しするんですよ。ハルペーは返さないけど」

「そんな自分を殺した武器を欲しがるほどあの駄妹も馬鹿じゃないわよ」

「ならもうちょっと扱いグレードアップしてもいいじゃないんですかね…」

「ふふふ…するわけないじゃない。行きましょアステリオス」

「うん」

「アッハイ…」

「余は…私は…ん?んんんんん?(混乱中)」

 

その日は作戦を思いつかなかった。そもそも彼らの目的が読めなかった…

 

何がしたいんだあのサラサラヘアー…

 

 

 

夜が明ける—————

 

 





〜教えてくず男先生のコーナー〜

くず「OH!イェエエエェェェェエエイイイッッッッッ!!!!!」
ぐだ「ファッ◯」
くず「最近のぐだ男はキツイや…そういえば今回はマシュちゃんかなりツッコミに回ってたよね」
マシュ「あれ私の役目じゃないですよね!?」
くず「ツッコミ役は最初エミヤ先輩だったけど、最近あの人料理しかしてないし」
アチャ「エミヤ印のヒューマンスナイプショットを忘れてはいけない」
ラン「俺の出番はいつだ?」
セイ「私なんて貴方の次に出番ありませんよ!おかわりしか言ってないじゃないですか!失礼な!!…あ、アーチャーおかわりを」
アチャ「悲しい…なぜか私は悲しいよ…」
ジャ「プギャー!!」m9(´Д` )
邪ン「ファッ◯」
ジル「オオオオオオオオオオオオ!!!!これもまた聖女オオオオオオオオオオオオ!!!!!」
くず「な訳ねえだろ」

〜終わり〜


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いくぞサラサラヘアー…ションベンは済ませたか?神さまにお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて、命乞いする心の準備はおk?「なげーよホセ」

ラストアンコール…動くザビ子は可愛かった。皆さんもそう思うましたよね?(ギョロ目)



 

作戦は決まった(唐突)

俺たちは決戦に向けて、船に乗り込み、アルゴノーツ共の元へ向かう。

 

「…なんでイアソンはエウリュアレを“アーク”に捧げようとしたんだろう?」

「…これは予想だが、実はあいつは誰かに騙されてるんじゃないのか?思い出せぐだ男…あの金髪船長のアホヅラを」

「ごめんなんか否定できない僕がいる」

「でしょ?俺的にはやっぱあの人妻キャスターが怪しいと思う」

「その理由は?」

「なんか時々ハイライトがないからさ…ヤンデレの逆レ◯プ目ってやつ?」

「ごめんよくわかんない」

「例えるなら清姫」

「おk。把握」

 

よくきよひーとはカルデアの食堂で、「ますたぁへの朝食を作りたいから味見してください」と頼まれてよく付き合うのだが、その時ぐだ男について話すのだが…めっちゃレ◯プ目になる。

あれはヤバイ(真顔)

 

「でもなんでそれだけで疑うのさ」

「あーゆー目を持った奴は大体ロクでもない」

「なにそれこわい」

「それにイアソンの妻で魔術師って言ったら…あの裏切り魔女さんだろ?」

「あー…どっかで聞いたよそれ」

 

確かどっか女神のせいで強制的にイアソンに一目惚れした王女メディアは、その後イアソンのアルゴノーツの旅に同行する。

その後、愛の逃避行的な感じで祖国からイアソンと逃げるが、その時連れてきた自身の弟を、なんとバラバラに切り裂き海に投げ捨て、祖国と縁を切ったというヤバイ経歴を持つ。

その後はイアソンにさえ裏切られ、不幸人物であると同時に、狂ったヤンデレでもある祖国を裏切った魔女として神話に名を残した存在。

なにこれ濃い。あと女神こわい。

弟カワイソス。

 

「あれは…嫌な事件だったね…」

「潮風が痛いな。なんか…」

「「へへへへ…」」

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

アーク。

 

それはアーチャー・ダビデの宝具の一つであり、本人曰く、「使い所のない宝具」らしい。

大きさは腕で抱えられる程度の立方体で、見た目はなんか黒い。

なんか神々しさを感じるが、同時にどこか恐ろしい感じがする。

 

それもそのはず、俺たちの直感は間違ってなかった。

なぜならこの宝具。ダビデの言う通り、全く使えないくせに本当に恐ろしい性能を秘めている。

 

“触れたら死ぬ”これがアークの能力。

通常の聖杯戦争ではまず使えない。なぜなら触れたら死ぬというには当の持ち主であるダビデも例外ではないのだから。

 

これを聞いてまず口から出てきたセリフが

 

「「いらない子じゃねえか」」

 

と、ぐだ男とかぶるくらいである。

 

そしてエウリュアレから彼らの目的を聞くと、『聖杯』と『エウリュアレという女神の神性』をこのアークに捧げる事らしい。

当然それをするかどうなるかも聞いた。

 

あいつらはそれをすれば絶大なカリスマパワーなどが手に入る(間違いではない)などと言ってるらしいが、実際は違う。

触れたものをなんであろうと殺すこの箱に、女神とこの特異点の基盤である聖杯を捧げたらそんなの…

 

「この海という特異点が崩壊するわ」

 

ですよね。

 

これには姉御肌ドレイクさんも「アイエエエエエ」と言った顔をしていた。

 

ロマンやダ・ヴィンチちゃんに聞いてみると、マジらしい。

“真実”と書いて“マジ”。

 

これはなにがなんでもエウリュアレを守りつつ、聖杯を強取するしかないわけだ。

 

 

 

 

 

そこで俺たちがひらめいた作戦。

 

 

聖杯を手に入れるにはどうしてもヘラクレス、ヘクトール、メディアと言った三層ヤバイサーヴァントをどうにかしなければいけない。特にヘラクレス。(あ?イアソン?あんなの論外だわ)

しかし…エミヤ先輩曰く、Bランク以上の攻撃でしか死なない。同じ方法では死なない。一撃で何個も命を持っていくしかない。

 

無理ゲー乙。

 

しかし、そこでぐだ男が奇跡の発言をした。

 

「ねえねえくず男。このアークってさ、ヘラクレスが触れたらどうなるの?」

「そんなのアークは触れたものは有無を言わずに殺すんだから…あ…」

 

アークをヘラクレスにぶつければ奴の蘇生宝具関係なしに殺せるのではないのか?と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!!」

「はっはーーんッッ!!わざわざ自分から死にに来るなんて馬鹿な奴らだな!!やっちまえヘラクレス!!」

「よし、こっちコーイ!!いくよエウリュアレ!!アステリオス!サポートお願い!!」

「うん!えうりゅあれ と ぐだお…まもる!!」

「ハハハハハハハ!!そんな下級サーヴァントで僕のヘラクレスに勝てると思うのかい!?」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!」

 

さすがバーサーカー…有無を言わずエウリュアレを追いかけに行った。

エウリュアレを囮に、ぐだ男とアステリオスでアークのとこまで誘導、アークに接触させ、殺す!!

 

 

 

………エウリュアレの「あとで覚えときなさいよ…」って感じの視線を俺は忘れたい。

 

 

 

 

よ、よし。さあ、珍しくここからはぐだ男パートだ!!しっかりやれよ!!

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

〜ぐ☆だ〜

 

おひさ☆

誰に言ってるかは僕もわからないが、とりあえず後ろの怪物を見てくれるこいつをどう思う?

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!」

 

…すごく…こわいです。

今回はエウリュアレを抱えてるからジャッカルは使えない…

アステリオスにおぶってもらったらいいけど彼にはそのでかい体でヘラクレスの攻撃を防いでもらいたい。

 

『ぐだ男くん!目標まで残り一キロだよ!頑張ってくれ』

「ロマン!これ結構辛いんだよ!?後ろからのプレッシャーがすごくこわいんだよ!?」

『でも相手はマスターである君とエウリュアレの両方を狙ってる。囮作戦にはサーヴァントの力を借りるわけにはいかないんだ』

「知ってたぜ畜生!!僕はやるぞ!僕が、僕らがガン◯ムだァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

草原を走る!

後ろからアステリオスとヘラクレスの武器がぶつかり合って、その衝撃で体が吹っ飛びそうになる!!

 

「ちょ、ちょっと!アステリオスは大丈夫なの!?」

「大丈夫だよ!あくまで抑えるだけ…ヘラクレスの目的は君と僕だからね!」

 

久しぶりに全力で走る。この学校では「モウヤメテ」と体育教師に言わしめた俊足で、草原を駆け抜ける。

当然ヘラクレスとアステリオスは小競り合いをしながらこちらに向かってくる。

 

「アステリオス!あともうちょっとだ!頑張れ!!」

「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!!」

「◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!」

 

見えた!!アークを設置した洞窟の入り口!!

ぽっかりと空いた…というか前日に開けた穴に飛び込む!

 

「え?ちょッッ」

「エウリュアレ!喋らない方がいいよ!噛むかもしれないから!!」

 

バシャアアアァァァァッッッッ

 

地面に足を叩きつける際、水たまりの水が辺りに飛び散る。

洞窟には水たまりがいくつもあった。もともと水路のように水でも通ってたんじゃないだろうか…

なんて考えてる場合じゃなかった!!ここからがほんとの地獄だ!!

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!」

「来たな…こいよ大英雄!競争だ!!」

 

この狭い洞窟には巨体なアステリオスはヘラクレスを今までのように抑えられない。

ここからアークの位置まで一直線に走るしかない!!

 

「先輩!!」

「マシュ!サポートよろしく!!」

 

しかし無謀はしない。この洞窟にはアタランテ、ダビデのダブルアーチャーがどこかでヘラクレスを狙う。少しでも時間稼ぎだ。

そしてどうしようもない時こそ、マシュの防御が輝く!!

 

「あなた本当に人間!?こんなスピード普通でないと思うんだけど!?」

「そういう人間くらいたまにいるでしょ。僕だってそういう人間だしね。

だけど今は、そんなことはどうだっていいんだ。重要なことじゃない」

「先輩!アトリーム語で遊んでる場合じゃないですよ!!」

 

地面を蹴り、地下独特の冷たい風を浴びながら、更に加速していく。

それに合わせて、アーチャー達の矢…石(?)を浴びてもなお、こちらに追いつくためにスピードあがるヘラクレス。

たまに壁を蹴り、もはや走るというよりも跳ぶと言った感じで進んでいく。

しかしこのままでは、追いつかれるだろう。

 

 

 

I am the bone of my sword(我が骨子は捻れ狂う)…」

「紅い棘は茨の如し…その心臓…貰い受ける」

 

第二布陣の登場だ!!

 

偽・螺旋剣(カラドボルグ)!!!!」

突き穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)!!!!」

 

螺旋を描く青い一撃と、一直線に、更にその棘を分裂させていく紅い一撃が大英雄に直撃する。

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!???!」

 

「マスター!我々も誘導する。安心して行け!!」

「おう!いきな坊主!」

「ありがとう、オカン!兄貴!」

「もう少しカッコいい呼び方が良かったなちくしょー」

「本音でてんぞアーチャー」

「フッ…いくぞ大英雄。命の貯蔵は十分か?」

(こいつ今やり直したな)

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!!」

 

あと…もう少しだ!!

 

跳ぶ!蹴る!蹴る!蹴る!蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る!!!!

 

なにも考えない。後ろは地獄、前にしか対抗策はない。

今更どうこうしたって、結局追いつかれたら仲良くミンチ。

ここまでアステリオスやアタランテ(ダビデって誰?)、そしてカルデアのサーヴァント達がつなげたこの作戦!!

 

「ハア…アアア…もう…少し…!!」

 

見えた。あの見るだけで冷や汗が出てくる見た目してる真っ黒い箱!!

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!」

 

もう来た!!

チャンスは一瞬…

あの箱を飛び越えて…前へッッ!!!

 

「ッッ!!先輩!!」

 

———ブオオオオオオオウウウンンッッッッッ

 

マシュの声が聞こえ、後ろに一瞬意識を向ける。と、同時に後ろから空気を切り裂く轟音が響く。

気づけばあと数センチの位置にあの岩斧が迫って来ていた。

どうやら奴は、斧を僕に向かって一直線に投げて来たらしい。

 

「防げ!!マシュ!」

「はい!擬似宝具!展開します!!」

 

『ロード・カルデアス』を展開する。マシュが僕と斧の間に滑り込み、盾を地面に突き立て、腕に、腰に、その心に力を加える。

 

盾を中心に壁が出現し、斧を防ぐ。

しかしどこまで考えていたのか、それとも考えず本能のみでこの結果を出したのか、ヘラクレスは未だ衝撃波を出しながら壁とマシュにぶつかり合っている斧を無視し、マシュを素通りして僕たちを追いかけてくる。

 

「せ、先輩!逃げてください!!私は…動けません…!!」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!」

 

もはや武器のない大英雄。しかしその荒々しい走りはまるで戦車を思わせる。

後ろから武器を捨てたことで更に加速してくるヘラクレスに、こちらも更に加速を試みる。

 

「ぐうううううううぅぅぅぅぅぅぅおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッ!!!!!!」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!!」

 

超加速した状態からの跳躍…床に置かれたアークを飛び越えそのままゴロゴロ回りながら壁に激突する。

そんな僕とエウリュアレに手を伸ばすヘラクレス…その足は確実にアークに触れ…

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️—————…………」

 

その霊基は跡形もなく消え去った。

 

 

 

「ヘラクレス…倒した…」

「め、目が回るわ…」

 

簡潔に、僕たちの勝利である。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

ーく✳︎ずー

 

 

「…イアソン様」

「ん?どうしたんだいメディア。ヘラクレスがやっとアイツらを殺してエウリュアレの奪還に成功したか?

まあ下級サーヴァントと凡人マスターにしてはよく頑張っt」

「イアソン様」

 

イアソンが船の上でふんずりかえりながらカルデア組を小馬鹿にしたように話そうとするが、キャスター、メディアがそれを遮る。

メディアの顔には驚愕と、不安の表情があった。

 

「ヘラクレスが…倒されました」

 

「…………………は?」

 

まるでギャグ漫画のキャラクターのように口を大きく開け、キャスターの言葉にぽかーんとして数秒動かなくなるイアソン。

 

大変爆笑面であるグハハハハ!

 

まあ、それは置いといて、ぐだ男達は無事作戦を遂行したようだ。キャスターのあの表情からヘラクレスは本当に座にボッシュートされたんだろう。お疲れ様です。

 

にwしwてwもwあwのw顔wwwwww

 

顎外れてないのが奇跡だなオイ。

 

『で、どうします?友よ』

『余はさっさとあの金髪サラヘアふぁっきゅーを倒したいぞ』

『甘いわね皇帝様は…燃やしましょう』

『物騒だな俺のバーティー』

『だが美少女だ』

『ダーリン?』

『すみませんすみません!!』

『こんな熊さん人形に執着してるお肉ブルンブルンさんが女神だなんて…こんなんじゃ私、神がなんだか分からなくなっちまうよ…』

『ジャンヌ、ステイ』

『ワン』

 

念波と呼ばれる契約した使い魔との脳内チャットコミュニケーション方法(ぼっちに最適)←オイ馬鹿ヤメロォ!)を取りながら、アルゴノーツ船を隠れ見する。

ヘラクレスという難敵を倒した今、攻略難易度は一気に下がった。

残るはキャスターメディアとランサーヘクトール(イアソンなんて敵ではない。イイネ?)

 

『まずは結界を崩す。前回同様、キャスターメディアの気をそらせば一瞬だが結界を崩せる。やるぞぉぉぉぉ!!』

『オオ!流石余に軍師と言わしめただけはあるなアラキよ!で、その具体的な方法は!?』

『あ?今から考えんだよ』

『まさかの無策!?』

 

なんてのは冗談。

俺は起爆機のついた矢をアルテミスさんに渡す。

こいつで海面を狙い、荒波を起こす。まあそれだけだと不安なので、

 

『邪ンヌは常に炎を展開、黒焦げBBQしといてくれ。ジャンヌはとにかく俺たち攻撃組の防御。特に俺。俺がやられたら魔力源なくなっちゃうよ』

 

カルデアと繋がってるの俺とぐだ男だけだしね。

 

『そしてネロは…確か宝具が空間…というか固有結界だったな?』

『うむ。まあ正確には違うのだがな』

『まあとにかく令呪一画あげるからそれで全力でランサーとキャスターの力をダウン、ランサーを仕留めて。邪ンヌは結界が崩れたらキャスターを。俺とジャンヌはイアソンから聖杯を奪った後、殴って叩いて(p————-)するから』

『『『お、おう』』』

『キャー☆楽しみだねダーリン!』

『ヒャッハー!今宵の旗は飢えてるでござる!!』

『ジャンヌ、ステイ』

『なんで私だkワン♡』

『そろそろ綺麗な白いのに戻ってもいいのよ?』

『いやでおじゃる』

『ゑ?』

 

俺たちの作戦がうまくいくと信じて!!

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

海は爆弾矢により大荒れ、結界は不安定なところを復讐の炎でズダボロ、気づいたらアルゴノーツの方々は強制ネロの黄金劇場連行。

ネロと邪ンヌのいじめにあいランサーヘクトールはキラキラ座に返った。キャスターは今にも倒れそうに足が生まれたての子鹿みたいに震えてる。

見方によっちゃエロい(業が深い…)

イアソンが魔神柱化した。髪を逆立て、黄金色の炎を纏い…

 

 

「フリーザ…」

 

「「人違いです」」

 

邪ンヌと俺は即答しつつ、こう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

((もうこれわかんねえな))

(今更ですか?)

(こいつ(ジャンヌ)直接脳内に!!)

(さっきから念波で脳内会話してるであろう…と思ったがあえて言わない余は空気を読める皇帝であった…)まる

 

 

 

 





〜お祝いだよ!くず男先生のコーナー〜

くず「またまた彼らにご登場願おう!ザビーズの皆さんです」
ザビーズ「「フランシスコ・ザビ…!!?」」
ぐだ「はい皆さん拍手でどうぞ〜」
どこかの皇帝「奏者ーーーーーーー!!!!!!」
どこかの良妻狐「ご主人様ーーーーーーー!!!!!!」
どこかのアイドル(自称)「子ブターーー!!!子リスーーー!!!」
どこかの正義の味方「さて…ゲストに紅茶でも入れようか…」
どこかのゴージャス「フハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!よい、許す!特に許す!」
どこかのラスボス系後輩「(色々と危ないのでいません)←という看板しか置いてない)」
くず「大人気ですね(真顔)」
ぐだ「若干数名喚んだ記憶のないサーヴァントの方がいるけど…まあいいや」
ザビ男「ここがメタ空間じゃなければ危なかった」
ザビ子「すみませーん、焼きそばパンありますかー?」
くず「声優決定おめでとうございます先輩(スルー)」
ぐだ「ザビ男先輩は某有名な不幸な妄想殺しですよね」
ザビ男「幻想殺しだと思うよ」
くず「で、ザビ子先輩が某有名な絶対巨人殺す幼なじみ系ウーマンですよね?」
ザビ子「あながち間違ってない」
ぐだ「それで最近幼児化したんですよね?」
ザビーズ「「やめて」」
どこかの文明破壊ウーマン「育児はいい文明。破壊しない」
ぐだーず「「それじゃあ皆さんさよーならー」」
ザビ男「適当だなー」
ザビ子「言っちゃダメだよ」



死相系ザビ「アイエエエエエ!!」
ぐだ「今何かいませんでした?」
ザビ男「気のせいだよ」
リヨ系ぐだ「ウゴゴゴゴゴ…」
ザビ子「今何かいなかった?」
くず「気のせいです」

〜終わり〜



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アイエエエエエ!!イアソン?超イアソンナンデ!!?「忍殺語話せば許されると思った?」ごめんなさい

最近頑張れば普通に5000文字いくことに気がついた。長すぎたんだよ…3000文字時代が…俺と同時期ハーメルン作者はみんなとっくに迎えてたんだよ…5000文字時代を…ウギギギギギギギ…(崩れる音)


 

「フリーザ…」

「「人違いですッッッッッ!!!!!」」

 

黄金色に輝きながら徐々に人としての形を失っていくイアソン。

魔神柱特有の無数の目からビームにより、もう疲労はんぱない。

 

「頑張れ♡頑張れ♡イアソン様♡」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッックソソンのことかァァァァァァ!!!!!!」

「誰なんだよそいつ!!!?」

「あいつ別のものに追い詰められてない!??!」

「フレー!フレー!イ♡ア♡ソ♡ン♡様」

「ヒイイイイィィィィィィィィィッッッッッ!!!!!!」

「すごい悲鳴だなオイ!!!」

「やっぱりあの人妻キャスターが怖いんじゃない!!!」

 

邪ンヌのいうことを疑惑から確定に移すまでは早かった。というか疑いようがない事実だった。魔神柱でも涙って出るんだな。

なんか俺も涙出てきた。

 

「結婚は人生の墓場…イイネ?」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ———」

「アッハイ」

「白いのアンタ…なんてことを…」

「言うな黒聖女よ。あやつはもう毒されておる。

———コマン◯ーから始まったギャグ時空に」

「アンタが何言ってんのかわかんないことがわかったわ」

「余は寂しい(チ-ン」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ」

「ッッ!!!上からくるぞ気をつけろぉぉぉぉ!!!!!」

「原因はアンタね。どう考えても!!」

 

ジャンヌの精神汚染について語りながら走る我がサーヴァントたち。余裕かオイ。

 

にしてもなんて光景だ。まるでビームの雨だ。レフの武士顔を思い出す…魔神Zくんはもう思い出したくないがな!!

このままじゃジリ貧だ…

だが、媚びぬ、退かぬ、省みぬ!人類最後のマスターに撤退はない!

なんとかしてイアソンの中から聖杯を引っこ抜いてキャスターを日本同人誌界の餌としてくれるわ!!!(クズ野郎の顔)

 

「そのためには…砲撃してくれ!()()()()()()()()

「任せなくず男!野郎どもぉぉぉぉ!砲撃準備ィィィィィィ!!!!」

「「「「「「「「あいあいさーーーー!!!!!」」」」」」」」

 

島の陰からドレイク船長の船、黄金鹿と嵐の夜(ゴールデン・ワイルドハント)が現れる。

そのままアルゴノーツに接近し、全砲をこちらに向け、船首に立っているドレイク船長が大きく左手を挙げ、右手の銃を魔神柱に向けていた。

 

「ちゃんと避けなよくず男!」

「分かってます!!ジャンヌ!ネロ!オルタ!船から飛び降りろぉぉぉぉ!!沈むぞぉぉぉぉ!!!!」

「アンタこういう予定なら先に言いなさいよぉぉぉぉ!!!!」

「だが余はそんな無鉄砲なアラキも大好きだぞ!!」

「ホップ☆ステップ☆ジャアアアアアァァァァァァァァンプゥッッッッッ!!!!!!」

「「お前はもう黙れ!!」」

「ひどい!主よ…私が何をしたというのです!?」

 

もはやあの3人は顔も(多分)似てるし、いいコンビなんじゃないだろうか。漫才できるコンビはどんな時でも連携できるってザビ子先輩が言ってたし。

 

…まあジャンヌは…

 

「…ジャンヌは信仰心だけは本物なんだよなぁ…なんて言ってる場合じゃねえ…所長!暇なら強化魔術お願いしますね!!」

『私こういう映画みたいな爆発からギリギリ逃れる行為実は密かに憧れてたの!!』

「お、おう」

 

足に強化魔術がかかったのを確認すると、一気に駆け出し柵に足をかけ、強化された跳躍力で、島に飛び込む!!まさにダイブだ。

 

「撃てぇええええええええぇぇぇぇぇぇいッッッッッッ!!!!!!」

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドッッッッッッ!!!!!!!

 

 

「い、イアソン様ーーーーーーー!!!!!!」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!!」

 

爆煙が立ち上る。立派だったアルゴノーツの船は沈み、そびえていた魔神柱の姿は海に消えて行った。

だがまだだ。聖杯を取るためにはこのまま海に逃がすわけにはいかない!!

 

俺は懐から手のひらサイズの筒を取り出し、蓋を開け、中にある赤いボタンに親指を乗っける。

 

「よし…あとはこのボタンを押せば…」

「まさかアンタ…あの魔神化する前の金髪の体に爆弾仕込んでたわけ…?」

「その通りですがなにか?」

「やっぱアンタイかれてるわ」

 

なんとでもいうがいいさ!!特異点修復のための…致し方のない犠牲dいやっっほおおおぉおおぉぉぉぉ!!!!!(隠しきれない本性)

 

「顔すっごい笑顔なんだけど!!?」

 

邪ンヌのツッコミはキレッキレだなHAHAHAHAHAHA!!!!!それ…

 

 

 

 

 

ポチ

 

 

 

 

 

すると…

 

 

 

 

ドオオオオオオオオオオオォォォォォォォォザバアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァッッッッッ

 

青い大海原が膨れ上がり、一気に弾けた。上に広まった飛沫はしばらくしてから雨のように降り注ぐ。若干島の端がえぐれたが…

 

「…こんな威力高いのか…流石ダ・ヴィンチちゃん製だな」

「実験してから使え!!!」

 

痛い。邪ンヌに旗の尖ったところで突かれた。めっちゃドスドスいってる。礼装がなければ即死だった。

 

「そうは言うけど邪ンヌさ〜…流石に『明日レイシフトするよ!!』って急に言われて準備しただけマシだろぉ〜?」

「…そうね…まあそれは確かね」

((チョロいわ…))

 

チョロい。多分ジャンヌも同じ顔してるから全く同じことを考えているだろう。

流石我が友!全く、なんて悪い顔なんだ!!(褒めことば)

 

「む〜…余だけ取り残されて不満なのだが!?アラキよ!これからどうするのだ!?」

 

と、一人だけついてこれなくてポツーンとしてたネロ様に話を進めろと催促される。

なーに、魔神柱があの程度の爆弾ではくたばらんさ。

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ」

 

———ほらね…

しばらくすると海から飛沫をあげて肉塊と化した魔神柱が出てきた。しかし元気だな…こいつ。

 

「さて、弱ってるとこ悪いが、ぶっ飛ばさせてもらう!!これが第三特異点ラストバトルだ!!気合い入れて殴れ!!お前ら!!」

「ウィ!」

「任せるが良い!!」

「私の右手が光って唸る!!」

「うんうんジャンヌはもうそのままでいいよ」

 

俺は諦めるぞ!お前らァァァァァァ!!!!

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

弱っているとは魔神柱は魔神柱。その目からの謎の光線は、大地をえぐり、空気を断ち、その無数の目は俺たちを捉えて離さない。

 

「ジャンヌ!!防御展開!全員ジャンヌの元に集まれ!!!!」

「!!」

 

「◾️◾️◾️◾️———◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ」

 

時たまに、地面から触手を這わせ、凄まじい衝撃をしたから叩き込ませにくる技があるのだが、それはどうも定期的で、タイミングがわかればこうしてジャンヌの宝具で防ぐことが可能。

 

「ネロ!宝具展開にはあと何分必要だ!?」

「むむ…あと3分ほどあれば…」

「おk!邪ンヌ!お前は!?」

「いつでも!!」

「よし!令呪カバーだ!持ってけ邪ンヌ!!宝具を展開せよ!!」

 

手から赤い濃密な魔力が邪ンヌに送られ、それと同時に凄まじい熱量が邪ンヌの周りに発生する。実際に見るには初めてだが…これが…

 

「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮…」

 

ジャンヌ・ダルク・オルタの宝具!!!

 

剣を引き抜き、魔神柱に向けてその刃を向ける!次の瞬間!!

 

「『 吼え立てよ、我が憤怒 (ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)』ッ!!!!!!」

 

魔神柱の周りに凄まじい熱を持つ炎が現れ、その肉の体の表面を焼いていく。

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!?!?!」

 

…しかしそれだけでは終わらない。

地面から黒い槍が何本も現れ、その肉体を引き裂き、貫き、たとえ血しぶきが出ようと止まらず、引き裂かれた内側、つまり傷が燃え始め、外も中も真っ黒に焦げ始める。

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ—————」

 

それでも流石聖杯という魔力タンクを持っているだけはあるのか、傷は徐々に修復され、深手だが、死ぬほどではない。

このままではせっかくの宝具が無駄に終わる。

 

もう一押し…もう一手…俺は右手の残り一画の令呪を見る。

 

「ネロ!準備しろ!」

「…!!だがまだ…」

「最後の令呪を使う。強制力に欠けるカルデアの令呪も、こういうことになら最高に使える!!令呪をもって命ず!!」

 

俺は少々汚れ、剣を杖のようにして立つネロの目を見る。

 

「やれるな…セイバー…!」

「…うむ!余は皇帝だぞ?できぬわけないであろう!!」

 

俺はまだ踏ん張って宝具を展開してくれる邪ンヌに向き合う。

 

「オルタ!!ジャンヌの後ろに下がれ!!ジャンヌは宝具展開!オルタをしっかり守れよ!!」

「おk!ベイベー!!」

「もう何も言わねえよ」

 

 

俺は足を一歩踏み込みながら、手をかざす。

 

 

「スゥゥゥゥ……宝具をもって!魔神を打ち倒せ!セイバー!!!!!!」

 

最後の令呪一画の魔力が邪ンヌの時と同じように走る。

ネロは、どこからともなく薔薇を取り出し上空の投げ込む。

 

「——我が才を見よ…万雷の喝采を聞け!!しかして讃えよ…黄金の劇場をッ!!!!!!」

 

巨大な魔方陣から、それは現れる。かのローマ皇帝がいたと言われる黄金の劇場…

 

 

「『 童女謳う華の帝政 (ラウス・セント・クラウディウス)』ッ!!!!!」

 

紅い薔薇の一閃が魔神の肉を切り裂き、ネロの手には、黄金の盃、聖杯があった。

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!!!」

 

核を失い、魔神柱の肉体は崩れていく。

その無数の目は力を失い、色あせていく。

亀裂が走り、一個一個がシャボン玉のように消えていく。

 

「ふふん!どうだアラキよ!ついでに聖杯を取ってきてぞ!!すごいであろう!!」

「よくやった!!マジでどうやって聖杯を取り返そうか実は何も決めてなかったんだよ!!」

「ゑ?今アンタなんて言った?」

「なんも言ってねえよ。ホントホントウソツカナイ」

 

聖杯の入手に成功。

勝利だったんだろう。

 

しかし俺はそれを見てしまった。

 

「あ…」

 

 

 

 

崩れる肉塊、大きな塊でそれなりの重さと質量を持つそれは一直線に、岩場に倒れこんだキャスターの真上に落ちようとしていた。

 

持って数秒か、間違いなく押しつぶされるだろう。

 

 

 

 

 

「!?友!!?」

「ちょ、アンタ何してんのよ!?」

 

気づいたら強化魔術で走っていた。降りしきる肉塊をかわしながら一直線に、魔女と呼ばれた少女の元へ…

 

 

 

相手はサーヴァント。正直なこと言えば、死んだところで彼らは座に還り、次の召喚には無傷な状態で現れる。

そんなこと、だいぶ前にダ・ヴィンチちゃんに教わった。

 

だから今ここでキャスターを助けることに意味はない。

そもそも敵。助ける義理もない。

 

馬鹿だなと思った。ぐだ男に言ったら間違いなく馬鹿にされるであろう。

 

 

『後味が悪い』

 

人間って単純複雑…その言葉の意味が、こういう状況だから理解できた。

まったくもってその通りだ。

 

 

岩場にたどり着き、片方の手でキャスターの足を持ち上げ、もう片方の手を脇通す。大変恥ずかしいがお姫様抱っこってやつだ。

あーこういうのはぐだ男みたいなイケメンの仕事なのになチクショー。

 

「…助けるんですね。今ならイアソン様の仇で貴方を殺せますよ?0」

「やってみろ。その時は仲良く地獄行きだ」

「…どうして助けたか聞いていいですか?」

「まだ助かってないだろう…上から肉の塊がもっとくるぞ!!」

 

とにかく、安全地帯に走り込みに行く。

避けて避けて避けて!!とにかくせっかく事態を解決したのに「やったぜ」の一言も言えずに死ぬなんて真っ平御免だ!!

 

しかし降ってくるのは徐々に小さいのから大きいのに変わっていく。

俺らの上空にもそれは降ってきた。

足元は影で覆われ、もうどうしようもない…

 

 

 

なんて諦めるつもりもない。

 

「キャスター!!首元に掴まれ!」

「え?キャッ…」

 

両腕に強化魔術を施し、キャスターの腰に片腕を回す。

逆にもう片方の腕はキャスターから離れ、背中のハルペーに手を伸ばす。

 

「オラアァあ!!!!」

 

全身全霊を込めて降り注ぐ肉塊を切り裂いていく。

切って弾いて、腕だけではなく足も動かす。腕は空からくる肉塊に全力で。

足はジャンヌたちの元へ全力で。

頭は二つの器官に同時に多くの命令を出す。眼は前を見ているはずなのに、まるで自分の周りを円を描くように見えているようだった。

脳が耳や痛覚、肺にいちいち脳みそ使ってられるかと、腕と足に全神経をフル稼動させる。

魔術回路も同じく、とにかく切れた瞬間、その箇所に強化魔術を次々施していく。それにより、スピードは一定で、走り抜ける。

 

 

 

 

 

 

「あ…」

 

ダメだ。間に合わなかった。いくら切り裂いても、片手ではどうしても手に負えない。

 

残念!俺の冒険はここで終わってしまった!!

 

そんな脳内テロップが出てくるほど、頭は空っぽだった。

 

ハルペーを握る腕をダランと垂らし、上の降ってくる肉塊に目を向け続けた。

 

 

 

 

と諦めようと思ったが、目の前になぜかあのヘラクレスの斧を片手で持って突っ込んでくる親友が見えたので、

 

「くず男ォォォォォォォォッッッッッ!!!!!!」

「無茶苦茶サンキュゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

 

振り回された斧は肉塊をほとんど振り回し、それはプロ選手がホームランを打ったかのように肉塊の全てがはるかに彼方に吹き飛んで行った。

 

「はあ…はあ…はあ…ぐだ男」

「ふぅ…ん?なんだいくず男」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おつかれ」

「そっちこそ」

 

今度こそ俺たちは勝利した。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

「いやぁ…魔神柱は強敵でしたね」

「それいうためだけに倒したみたいな雰囲気になるからやめなさい」

「私は一向に構わん」

「お願いだからオルレアンのとこにいたふつうの白いのに戻ってよォォォォォォォォ…」

「なにそれおいしいの?私のログにはそんなルーラーいませんよ」

「諦めるのだ黒聖女よ…そなたはよく頑張った」

「やめて!慰めないで!!余計辛くなる!!」

「なぜオルタは赤面してるのかって?処女だからさ」

「ジャンヌ、ステイ(「坊やだからさ」のオマージュやめろの意)」

「認めたくないものだな…組合員ゆえの過ちというのhワン!」

 

俺はみんながワイワイしてる横で岩場の影に隠れ縮こまってるキャスターを見つける。

みんな気づいてないようだ。(本当かどうか怪しいが)

 

なんとなく縮こまってるキャスターの横に座り、顔をのぞいてみる。

そういえば最初に会った時はいかにも病んでる女の顔してたが、今はどうもスッキリした顔をしている。

 

「どうした?旦那が殺されたってのに妙に清々しい顔してるな」

「…私たちは英霊です。座に登録されてる以上、私は裏切りの魔女メディアの結末を知っています。たとえこの身が幼い姿であろうと」

 

なりほど。いつか祖国に罵られるのも、イアソンに裏切られるのも、全て知った上でイアソンのそばにいたのか。

 

「健気だな」

「けれどいつか私は魔女に堕ちます」

「いいじゃん魔女。なんかカッコいいし」

「そうですか?」

「現代ではハロウィンって行事があってな、ちっちゃい女の子はみんな魔女の姿をするんだ。見た目だけだが」

「そうなのですか。未来は寛容なんですね。魔女を恐れないなんて」

「まあぶっちゃけみんな魔術なんて信じてないからな。俺もちょっと前まではそうだったし」

 

カルデアに来て沢山のことを知った。魔術、サーヴァント、特異点、過去、一騎当千の英雄たち。

なかなか濃い日々だった。思い返すにが少し疲れるが。

 

「お前もカルデアに来ればわかるさ。変な聖女に乙女な聖女、NOUMINの侍に可愛いローマ皇帝」

「そう…ですね…」

 

キャスターの声に力はなかった。それもそうだ。キャスターは足元から徐々に消えかけていた。特異点修復の影響だろう。

 

「最後に…さっきの質問…答えてもらって…いいですか?」

「ああ、なんで助けたかって?安心しろ。別に借りを作るとかじゃないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「後味悪いだろ?人間人生短いんでね」

 

キャスターはきょとんと可愛らしい顔をしていたが、徐々に笑い出し、こちらに顔を向けた。

 

「おかしな…人ですね……気をつけてください。私に聖杯を渡した方は…この世全ての魔術の祖…私たちサーヴァントの遥か上の存在です…」

 

キャスターは不吉な言葉を残し消えていった…

 

 

 

 

 

え?魔術の祖って…なんか強そう(小並感)

 

 

 





前回のあらすじ!(実際の内容と異なる場合がございます。あとこれはネタです)

ぐだ「チクショー!!くらえ体育教師にもやめろと言われた超俊足からのアークアタックをォォォォォォォォ!!!」
ヘラ「◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッ!!!!!!!」
ヘク「ヘラクレスがやられたようだな」
イア「ククク…奴は我がアルゴノーツの中でも最強…」
メディ「人間ごときにやられるなんてイアソン様の英雄を名乗れませんね♡」
ヘク&イア「「お、おう」」
くず「や、やった!ぐだ男達がヘラクレスを倒したんだ!これで安心してアルゴノーツに乗り込めるぞ」
ヘク「よく来たな坊主!おっさんは守りが得意な英雄なんて名乗っているが、実はランサーのクラスだからセイバーの攻撃で簡単に死ぬぞぉぉぉぉ!!!」
ネロ「テヤアアアアアァァァァッッッ!!!!!」
ヘク「ぐはああああヤラレター」
イア「ククク…よく来たな低級マスターとサーヴァント達よ。貴様らに一つ言っておくことがある。聖杯はなんかすごく光ってたから僕が大事に懐の入れているぞ」
くず「そうか。俺からも一つ言っておくことがある。イアソンを倒せば第三特異点クリアかと思っていたが、別にそんなことはなかったぜ」
魔神イア「そうか!うおおおおおおいくぞぉぉぉぉ!!!!」
くず「うおおおおおお!!!!!」

俺たちの勇気が特異点を修復すると信じて!
ご愛読ありがとうございました!








ぐだ「ってどうよ」
ジャ「だいたい合ってる」
くず「合ってねぇし終わってるじゃねえか」
ぐだ「まあこれ普通前書きで書くもんだよね」
ジャ「あ(察し」
くず「お前らみたいな感のいい奴は嫌いだよ」

〜終わり〜



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第三特異点修復完了!そういえば船といえば船酔いだよねオロロロロ…「今更!?」

非常に短いです。また3000文字時代に戻ってしまったか…フッ…辛いぜ。
ごめんなさい頑張ります。



 

キャスターの消滅を見送り、みんなの元に戻ると、なんかお別れ会してた。ずるい俺のこと忘れんな。

 

「くずお!サカナ!おいしかった!!」

「ホントお前はこの特異点の良心だよアステリオスゥゥゥゥゥ!!!!!」

 

全く涙が出てきちゃうね!え?もう泣いてる?それはコラテラルダメージというのものに過ぎない(意味不)

 

「ちょっと、わたしには何かないわけ?」

「妹さんください」

「やんないわよ。あんたみたいななんでも爆破で解決する奴には」

「おう…心が抉れ…ウッッ(突然の死)」

「アステリオス?」

「うん!」

 

おうわかった。死んでない。死んでないから叩かないで死にそう…筋力Aの平手打ちが俺を襲う…!!

 

「お世話になりましたドレイクさん」

「ははは!気にすんなぐだ男。私たちも楽しかったよ。それにこれで航海に戻れるしね」

「はい。お礼はいつかくず男が胡椒持参で行くので…」

「おいこら俺にめんどいことだけ擦りつけんな」

「え?なに?聞こえない」

「ふぁっきゅー」

 

いつのまにか俺が胡椒運び係に任命されちゃってる…こんなんじゃ俺…胡椒嫌いになっちまうよ…

 

「子供がひとーり…子供がふたーり…子供がさーんにん…子供がよーにん…子供がごーにん…ふふふ女神アルテミスは素晴らしいおかtゴフッ…」

 

なんかブツブツ下の方から聞こえるから足元に目を向ける。

そこにはあの凛々しいアタランテさんが珍しくへにゃりと女の子座りでへこたり、草を引っこ抜きながら現実逃避してた。そして血を吐いた。

…冷静に分析できる自分のアレさに少しどうかと思いつつ、その隣に立っている男…ダビデに目を向ける。

 

「あはははゴメンね。アビジャクは今回の戦いで現実を見ないようにしてたんだよ。でも戦いも終わってこの通り…まあ安心してよ!アビジャクの面倒は僕が見ておくさ」

「おうアンタに彼女を任せるのが一番危ないってことは分かった」

 

爽やかスマイルを出しているが、そこから滲み出るダメ男臭が半端ないアーチャーダビデ…おかしいな。伝承にあるダビデ王はどこ?ここ?嘘だろ?

 

「もぉー!どうしちゃったのこの子(アタランテ)?ねえダーリン?」

「ゴフッ!」

「おう、お前はもうしゃべんない方がいいぞアルテミス。多分お前が喋るたびにその娘の精神ゴリゴリ削ってる。うん」

「えぇー?なんでー?」

「ウゴアッッッ!!!」

「アタランテさァァァァァァんッッッッ!!?!?」

 

マシュちゃんの叫びと共に血で海まで滑って行った…なんて技だ…

いやうん。そこまでショックだったかアタランテさん。

 

「あーマシュちゃん。アタランテさん引き上げに行ってきて」

「は、はい!」

 

トコトコマシュは血のアタランテコースをたどって海まで走って行った。

数分後、びしょ濡れのアタランテさんとマシュちゃんが帰ってきたが、

 

「ダーリン♡つぎはどこに行こっか?」

「そーだな…できれば若い娘がいっぱいいる都会系に…痛い痛い冗談です!!!!」

「ゴフッ…」

「アタランテさァァァァァァん!!!!!」

 

また滑って行った。もう芸風だな。ある意味感心できる信仰心だと思ったが、うちにも別の意味で感心できる信仰ウーマンがいたことに気づいてちょっと胃が痛くなった。

 

「ヘーイジャンヌデース!」

「あんたはもう喋んな!」

 

おう邪ンヌ、ツッコミ頑張れ。

 

 

 

 

 

…ちなみに滑った時アタランテさんのヒラリとめくれたスカートからその内側が見えたことはダビデと共に黙っておく事にした。

この瞬間、メドューサの次にダビデを召喚してもいいと思ったくらい仲良くなった気がする。

そのあと握手を交わした俺たちの足元に矢が一本飛んできた。

俺たちは顔を見合わせたあと回れ後ろした後に…無言で砂浜を走り出した。

そのあとは…いうまでもない。

 

 

狩人には勝てなかったよ…

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

特異点を修復したということは、俺たちの存在もレイシフトで元の時間軸に戻される。ホントカルデアの技術は世界一だぜぇ(ドイツ軍人感)

 

「じゃあな、この後もいろいろあんだろ?頑張んな」

「ありがとうございましたドレイクさん」

「できたらカルデアで会いましょう!」

「ああ!わたしがその座とかにいればの話だけどね」

(((間違いなくいるだろうなぁ…)))

 

なんて思ったことは3人仲良く口を閉ざしておいた。

 

こうして俺たちの第三特異点修復作業は完了するのであった。チャンチャン(安っぽい音)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三特異点 封鎖終局四海オケアノス

 

修復—————完了

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———お前は何者だ?

 

誰かの声が聞こえる。

 

———千里を見渡す眼を持ってしてもお前が分からん。

 

聞いたことのない声だ。

 

———お前の本質が見えない。お前は人類なのか?

 

いや…間違いだ。聞いたこのある声だ。

 

———不安定な存在をこの世に晒しながらなぜ生きようとする?

 

正確に言えば、聞いたことのある声に別の声が混じっている…

 

———お前は何者だ?

 

さっきと同じ質問。相手はどうやら俺を知らないらしい。俺もそいつが誰だか知らないし、まずここはどこだ?

 

———不確定だ。不安定だ。不要素だ。お前は…我らの偉業をなすのに邪魔な存在だ。

 

何を言ってるんだ?さっきからゴチャゴチャと…耳元で騒ぎやがって…

 

———燃えた人理に貴様はいなかった。

消えた世界にお前はいなかった。

知らないはずなのに、

あたかも最初からいたかのように

お前はいた。

 

…余計わからなくなった。だから誰なんだお前は。

聞いていて鬱陶しいことこの上ない。

 

———自覚がないのか?与えられた役割を忘れたか?

 

…役割ねえ…せいぜい世界を救う。なんていうありがちなものを掲げてるつもりだ。そのためにここ(カルデア)に連れてこられたんだ。

 

———やはり忘れて…いや…()()()()()()()

 

本当に何を言っているんだ?

 

———辿れ。お前のルーツ(痕跡)を。

探れ、この異聞の原因を。

説き明かせ、自身の存在を。

忘れるな、お前は不要で必要だ。

 

さっきから俺のことをやたらといらない子扱いしやがって…いい加減名乗ったらどうだ!?

 

———貴様らの行いに、4()9()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

……は?

 

———探れ…探れ…探れ…己自身を…

 

意識が浮上する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぶたを開け、体を勢いよく起こす。かけていた毛布を気づけば握りしめていた。

 

汗が凄まじい。また変な夢を見た。さっきまで耳元で囁かれた声は消え、代わりに自室の隅に置いてあるハルペーからの静かな所長の寝息が聞こえる。

というかその状態で寝るのかよ。驚きだよ。

 

なんてちょっといつもの調子で考えてみるが、今回の夢はいつもと違った。

 

先のちょっとした事が見える予知夢ではなく、

誰かの生き様を見せられる悪夢ではなく、

 

…誰かに見せられる精神の部屋…

 

しばらく時計の針の音が聞こえる。この科学だらけの機関でどうかと思うが、それでも聞いてたらなんでか落ち着いてきた。

 

「誰だよ…お前()…」

 

さっきまで耳元にいた誰かに苦し紛れに言ってみる。

 

 

 

 

———辿れ。お前の痕跡を

 

 

謎の声が言った言葉に無性に惹きつけられる。

 

なんとなく机の上に錯乱してる資料に手を伸ばした。

 

人理の未来を見守り、繋ぐ機関…カルデア…

 

俺はその人理の異常…特異点を修復するために世界中から集められたレイシフト適正、マスター適正を持っている『一般枠のマスター』。

 

総勢49人のマスター適正者によるレイシフトで、過去の異常を修正し、人理の未来を保証する…

 

変わっていない。初めて目を通した時と何も変わっていない資料だ。

疲れて変な夢を見た…のだろうか?柄にもなくストレスとか?

 

 

 

 

(今度ロマンにでも相談しよう)

 

俺はそう思って、布団に潜り込んだ。まだ人理は修復されていないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———空間にノイズが走る。

 

 

 

49人のマスター適正者による——

 

 

49◾️◾️◾️◾️◾️◾️による——

 

4◾️◾️のマス◾️◾️正者による——

 

 

 

 

 

 

 

 

48人のマスター適正者による——

 

 

 

 

 

着実に修正は進んでいた。

 

 

彼はまだ気がつかない。

 

 

 





〜次回予告だよ!くず男先生のコーナー〜

くず「第三特異点をついに修復修復ゥゥゥゥゥ!!俺たちは次なる特異点を目指しレイシフトを行う!」
ぐだ「次なる部隊はあの英国首都のロンドン!にしては霧が濃いなぁ!霧の都ってこういうことなの!?」
マシュ「見渡せば密閉状態の民家、歩き回る機械兵、ホムンクルスの謎のダンシングフォーメーション!!そして霧とともに歩き回る殺人鬼!!」
ぐだ「僕たちはどうなってしまうのか!?これも全部ミ◯トさんっていう突貫野郎のせいなんだ」
ミ◯ト「こんなに俺が地球人にネタにされてるなんて知りたくなかった!こんなんじゃ俺…この小説を乗っ取りたくなっちまうよ」
くず「おう帰れ」

全員『次回!第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン!!ご期待ください!!』







アチャ「安定の」
アル「挟み茶番は」
ラン「いうまでもない」
くず「お、おう、そうだな」

〜終わり〜


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第3特異点終了!再び始まるぜ…茶番の世界がよぉぉぉぉ!!!!
アルテラさんの文明基準は厳しいようで緩いようです。


ギャグパートだけだとすごく短くなるんだが!?おかしいぞぉぉぉぉ!!!?

はいすみません。次回は多分所長の話です。



 

 

〜くずルーム〜

 

「お菓子はいい文明。破壊しない。だがこの開けずらい袋は悪い文明。破壊する」

「待ってアルテラさん。来て早々ポテチの袋に向かってマジギレしないで!これはこことここをつまんで引っ張ると…ほら簡単に開くから…」

「む…(もぐもぐ)ポテチはいい文明」

「ほっ…」

 

第三特異点を修復し、自室で一夜過ごし目が覚めるとそこにはくつろぐアルテラさんがいた。

自分のマスター(ぐだ男)の部屋で休め。マイルームはあっちだぞ。

 

「しかしマスターの部屋はなぜか毎回清姫というバーサーカーがいて入る気分になれない」

「ごめん、同情する」

「同情するならお菓子をくれ。でなければ…」

「アッハイ。えーと…団子しかねえ…食べます?」

「なんだそれは?」

 

俺は棚から串刺し三色団子を取り出し、緑茶とともにアルテラさんの前に出す。

アルテラさんは串を持ち上げ、団子を眺める

 

「私の剣に似ているな」

「あ…言われてみれば…」

 

アルテラさんの宝具、『軍神の剣』は三色の刃を持つ。(というか最初はビームサーベルにしか見えなかった)

赤、緑、青の虹のような剣だった。

対してこの団子は一個一個が赤、白、緑という配色で、白と青と違いはあるが、『軍神の剣』を持つアルテラさんが白ぽいイメージがあるのでなんか似てると言われれば似てる気がしてくる。

 

団子をもぐもぐと幸せそうに食べるアルテラさんは、何か閃いたのか、「ハッ!」という漫画のキャラクターみたいな顔になる。

…絶対しょうもないことの気がする。

 

「…!アラキ。まさか団子とは…マルス!!」

「違いますよ。ただの和菓子です」

「…そうなのか…」

 

なんか最初ローマであった暴走アルテラとここにいるアルテラさんが全く同じ姿とはいえ…ギャップがすごいな…

 

可愛らしさが目立つ…うーむ。

そもそもフンヌの大王ってレフ…じゃなくて

フラグロス(フラウロス)が言ってたからてっきり屈強な男でも出てくんのかと思ったら褐色美少女出てきて別の意味で度肝を抜かされた…あのぐだ男ですら

 

『アイエエエェェェェェェ!?女の子?女の子ナンデ!!?』

 

なんて忍殺語になっちゃうくらい驚いてたし…

でも後々になって

 

『でもよく考えたらアーサー王もローマ皇帝も女の子だったじゃん』

『あ(察し』

 

ってなってなんか、その後もフランシスク・ドレイクも女だったし、もうたいして驚くこともできなくなって来たな。

 

「アラキ。団子はあるか?」

「あ、へーへー。緑茶飲みます?」

「ああ。これはいいものだ」

「了解。熱いからお気をつけて」

「うむ……アツっ…」

 

いますんごい可愛い声聞こえたけど気のせいだな。うん。

とりあえず今は…

 

「お茶は熱くて悪い文明…破壊s「待って待って待って!!!!」」

 

俺のマイルームを守らなければ…

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

〜翌日〜

 

俺が部屋でダ・ヴィンチちゃんから盗んだ機材の数々を、ロマンから盗んだお菓子を食べながらガチャガチャいじっていると、突然マイルームの扉が開く。

 

「アラキ。マスターに聞いたがお前は“マンガ”とやらを持っているようだな」

 

相手はまたアルテラさんだった。どうしたんだろうか?またお菓子か?

と思ったが今回はどうも違うらしい。

 

「え?まあ暇つぶし程度に…それがどうしたんです?」

 

とりあえずふつうに答えつつ、なぜそんなことを聞くのか聞いてみた。

 

「それは文明か?」

「…多分文明です…」

「どいてろ。破壊「待って。読めば理解できる」…わかった」

 

危なかった。後ちょっとでマイルームごと俺のコレクションが吹っ飛ぶところだった。

とりあえず数冊ありきたりな少年漫画でも渡しておく。

 

それから数時間アルテラさんは椅子に座ってパラパラ読み進め、読み終えると「次の巻をよこせ」と言って来たので言われるがままに渡し、またそれを読み終えて、次の巻を要求。俺は次の巻を渡す。

そんなことを繰り返していると、まあ当然寝る時間になるわけで、とりあえず全巻渡しておいた。

 

 

 

〜またまた翌日〜

 

「アラキ。ほかのマンガはないか?」

「え?もう全部読んだの?」

 

アルテラさんがまさかの全巻を読み終え、次の漫画を要求して来た。

なので今回はうってかわって少女漫画を渡してみた。

 

昨日と同じく、しばらくの間読み進め、最終的に最終巻まで渡して部屋に帰ってもらった。

 

 

 

〜翌日〜

 

所長と一緒にダ・ヴィンチちゃん作『ジャンヌクエスト 〜未知なるようで実はみんな知っている秘宝〜』というクソゲー臭がすごいゲームをやっている。(以外にハマる内容で天才は伊達じゃないと思った)

すると、突如扉が開き誰かが入ってくる。

 

「アラキ。読み終えた。次のマンガは…何をやっている?文明か?」

「いい文明ですよアルテラさん。やってみます?」

 

 

 

 

 

 

「分身…名前…あ…る…て…ら…よし。名前を打ったぞ」

「それじゃあ性別を決めましょう。まあ女…でいいですか?それとも勇ましい戦士って感じで男でも」

「女。女がいい」

『じゃあ次は見た目ね…なにこれ…見事にアルテラと同じパーツがあるわ…これなら作るの簡単ね』

「いや、見た目は変える」

「え?そうですか。どんなの作るんですか?」

「…笑わないか?」

「笑いませんよ。ねえ所長?」

『え?ああそうね。そんなことじゃ笑わないわ』

 

アルテラさんは不慣れな動きでコントローラーを動かし、キャラメイクをしていく…数分経つと、そこには…

 

 

「おお…随分可愛らしいのができましたね…」

『漫画のメインヒロインレベルね…これこのゲームのヒロイン枠取っちゃわないかしら…』

 

そこにはアルテラさんの姿とは全く似ていない、『アルテラ』が完成していた。

うん、しばらくゲームやってるとキャラメイク適当になっちゃうけど初めての時はカッコいい、可愛いキャラ作りたくなるよね。

 

「お、おかしい…か?」

「『いいえ、全く』」

 

何より恥じらいつつも聞いてくる目の前の美少女に俺たちは叶わなかった。

 

 

 

 

 

「あ!敵ですよアルテラさん!!」

「む…破壊する…あれ?私の剣は…」

『そりゃゲームの中にないわよ…バランス崩壊だわ…』

 

 

 

 

 

 

「あ、アラキ!街中でいきなり『どうぐ』を盗まれたんだが…!!」

「あーそういうイベントですよ。ここは今までの装備なしで敵に見つからないように泥棒を捕まえるイベントなんです」

『あんたさっきここで何回死んだっけ?(笑)』

「ウルセェトイレに突っ込むぞ」

『ごめんなさい』

 

 

 

 

 

 

《フハハハハ!!アルテラよ!私は今までお前を導く聖女を名乗っていたが実は…お前のお姉さんなんだよ!!へーいマイシスター!!》

「…アラキよ…この選択肢…『攻撃する』しかないのだが…」

「どうぞやっちゃってください」

「わかった。破壊する」

《グアアアアアアなぜ私が姉を騙る魔王だと気づいたぁあぁぁぁぁ!!!?!?》

『結構最初から分かるわよね』

「タイトルの時点でこんな気はしてた」

「私は分からなかった」

「『ゑ?』」

 

 

 

 

こうして着々と物語が進んでいき、最終的に魔王ジャンヌ=V=ダル・マイケル二世・クを倒し、世界に平和が戻った。

魔王が求めた秘宝は実は魔王が引きこもってる数百年の間に世界中に出回るようになったただのビー玉というオチは結構アレだった。

ただのドジじゃねえか魔王ジャンヌ=V=ダル・マイケル二世・ク。

あとなげーよ。

 

あ、アルテラさんは終始そわそわ楽しそうだったので良かったです。

 

ゲームはいい文明認定で済んで良かったと胸をなでおろす所長と俺。

俺たちに取って趣味を破壊されるとこだった。

 

 

 

〜翌日〜

 

「ゲームがしたい」

「そういうと思って用意してもらってました。『ジャンヌクエストⅡ 〜胃痛で死んだ黒い妹を救いに…行こうと思ったけどあと数十年引き守るから待って〜』…タイトルなげえなオイ」

「早速やろう。キャラメイクか?」

『今回はキャラメイクなしのものよ。主人公の魔族姫ジャンヌ・ダルク=オルタが、姉の魔王ジャンヌ=V=ダル・マイケル二世・クの馬鹿さ加減にキレて胃痛で死んだフリして困らせようとしたら本当に死んだことにされちゃって、川に死体として流されちゃうんだけど、流れ着いた雪国から姉に復讐するために魔王城に向かうって話よ…前作で死んでなかった?魔王ジャンヌ=V=ダル・マイケル二世・ク』

「そこら辺も語られるんじゃないんですか?俺もまだやってませんし」

「まあいい」

 

アルテラさんはちょこんとテレビの前で座り俺たちを見つめる。

 

「早くやろう。ゲームはいい文明だ」

 

とても楽しそうにニコリと微笑んだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

((おお…浄化される…!!))

 

ゲームはやっぱアレなオチだった。

 




感想指摘待ってます!

ジャ「なんか私の扱いおかしくありませんか?」

普通です。


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オルガマリー所長のお部屋は意外と女子力が高いようです

一応書いときますが、この小説はゴリ推し設定なものばかりです。この話も作者の妄想が止まらず出来上がったものなので、そこら辺注意してお読みください。



「『ジャンヌクエストⅢ 〜抜け殻の魔王城 下克上された魔王の引きこもり生活〜』…

もう完全にニートじゃねえか魔王ジャンヌ=V=ダル・マイケル二世・ク」

『でも続編は作るのね…ていうかあなたさっきからどこに向かっているの?』

「所長の部屋」

『おう待てや』

「だがもう遅い。すでに目の前だよ小娘ェェェ!!」

 

今日は以前は俺の童貞フィルターによって入れなかったが、今回は万全の構え(ただの強気)でいかせてもらう。

一体どんな恥ずかしいものがあるんだ?ワクワクするな!!

 

…まあこのことをエミヤパイセンに話したら…

 

『そうか…では忠告だくず男。間違っても日記のような代物に目を通すな。古来から女子の日記は想像以上に恐怖とカオスだ』

 

アレは「押すなよ?絶対に押すなよ!?」のようなフリじゃないってわかるレベルの気迫だった。

一体過去に何があったんだー(棒)

 

 

 

———やっぱ間桐先輩こえーわ(実は知ってた)

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

プシューと音を上げて開く所長部屋。相変わらずどこか甘ったるい“女子”って感じの香りが漂って来て昇天しかけたが、持ちこたえた…妹がいるぐだ男は普段からこんなのに耐えていたのか…さすが最凶だぜ!!

 

『ねえ!変なことしないわよね!?』

「変なことってなんですか(クズ顔)」

『ゑ?あーそれはー…』

 

今のうちに家宅捜査じゃオラァァ!!

くそう所長部屋だけあって意外と広いなちくしょう。

 

まじはテンプレートに引き出しを…なんでギッチギチにゲームカセット入ってんだ。ちゃんとケースに入れろ。

 

『そ、それは…レフがいっつも貸してくれたゲームで…忙しかったから適当に仕舞うことが何回かあったから…』

 

つまりパッケージ無くしたのか…なんてことを…(死にかけ)

 

じゃあ中段の引き出しは…なんで綺麗にメガネが整列してるんだよ、なんでここメガネしかないんだよスペア多すぎだろ。

だがいい趣味だ(恍惚)

 

『そ、それは魔術使う時って部屋暗くしたりするときあるから目が悪くなっていって…あとはちょっと威厳を出せるようにって伊達眼鏡をレフが…』

 

それ絶対フラグロス(フラウロス)の趣味だよ。メガネ好きかよ。ますます気に入ったぜ!

というか威厳って…所長の顔にメガネつけたってただの銀髪くせ毛ツンデレロリ巨乳にメガネっていう属性てんこ盛り娘になるじゃねえk好みです。メドゥーサがいなければ飛びかかってた(隠しきれない欲望)

 

「ていうか目が悪くなったって言うけどそれ絶対寝る前に暗がりでゲームしてたからでしょ」

『うぇッ!?な、何故それをぉ…』

 

図星かい!!!

さすがの俺も一本取られそうだよ!!

 

ま、まあいい。次は下段の引き出しを…なんでこんなギッチギチに少女漫画入ってんだ可愛いなオイ。

というかどこもかしこもギッチギチじゃねえか!!

 

『そ、それは部屋に少女漫画なんて置いてたら職員に示しがつかないから…』

「へー…ちなみにこれはどこで?」

『レフが持って来た』

「うん、知ってた」

 

うーんまだこの引き出ししか調べてないのにもう色々突っ込みどころ満載の状態だぞ。

どんだけネタ美少女頑張る気だよ…体張りすぎだろ!!

 

「じゃあ次は…お、写真だ」

 

棚の上を見て見ると、そこにはまだ小さい所長と前所長、そしてロマンとレフが並んだ写真が飾ってあった。うーん昔からこの髪型でクソコーデだったのか。フラグロスェ…

 

「そしてこれが前所長か…前倉庫の方に資料としてあったの見たけど…いかにも魔術師って感じの顔だな。なんかライデ◯ンとか教えてくれそう」

『いやそれどこの勇者の先生?』

 

細けえこたぁいいんだよ(暴論)

それに…おお、白衣着てないロマン始めて見たぜ。何故スーツ?似合わねえ(笑)

 

そして所長のロリ時代。前所長の足にしがみついてる…コアラかい。

にしても癖っ毛このころからなんだな…見たところ小学生くらいだし……

 

 

 

 

 

…そういえば今所長って何歳…?

 

『?何よ急にじっと見つめて』

 

いや待て落ち着け、今は肉体が死んでハルペーに魂転写みたいな状態だから精神年齢以外はとらない訳で…

この写真…見た目からして所長は…10数歳かな…

 

ん?じゃあこの人いくつの時に所長になったんだ!?あれ?いくらなんでも若すぎない!?ブラックすぎるぜカルデア!!

 

…俺のような一般人が踏み入っていいところじゃないらしいな。うん。

 

じゃあその隣の写真は…またちっちゃい所長だ(ていうか寝顔じゃん)それと…同じくらいちっちゃい男の子がおる。

どうやら並んで座ってるようで彼が写真をとったらしい。

なんだ?彼氏か?進んでんな所長(真顔)

 

『あ、それは父さんと一緒に極東に行った時の写真よ』

「極東って…日本か。へーなんでです?」

『さあ、それはわからないわ。父も教えてくれなかったし』

 

ふーん、まあ魔術のロードなんてやってたら色々あるんだろう。

にしてもこの少年どっかで見たような…

 

 

 

気のせいか。

 

さて、

 

「じゃあ次は…ベットの下…」

『あ、ちょっ』

「と、見せかけて枕カバーの中!!」

『ゑ?』

 

うーん薄ピンクの枕カバー…やっぱ女の子じゃねえか…それに香りもより一層強く……危ない危ないもう少しで汚い部分が浄化されるとこだった(というか心100%汚いことに一瞬気がついた)

そして案の定…何か硬い感触が…

 

『キャアアアアアアアアアそこだけはダメエエエエェェェェェェェェェェ!!!!!!』

 

この反応…一体何が…

 

こ、これはぁああああああああぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁ………ッッ!!!!!

 

 

 

(自主規制)

 

 

 

 

「なんでウ=ス異本が…」

『れ、レフがぁ…レフが…ん゛ーーーーーーーーーーッッッッッ……レフが「君ぐらいの年頃の娘はこういうのを持つ」って…持つってぇぇ…』

「おk把握した。だから落ち着いて、さっきからガンドが俺の背中に炸裂してて痛い。というか動けない」

 

完全に所長のことおちょくってるかもしくは、そういう趣味なのかどちらかだなフラグロス=サン。どっちにしてもいい思考回路持ってやがるさすが魔神柱だぜェ…

ていうか見事にガンドのせいで所長のベッドで体だけスリープですよ辛い。痛い。

ああでも枕とシーツについた所長の匂いで…やばい浄化されるタスケテ。

 

『え?ちょっなんでそこで寝ちゃうの!ちょ、ちょっと!!?』

 

「ZZZzzzzzzzz…」

 

ハッ

イカンイカン。ここで寝てるとこをアホ(ぐだ男)にでも見られたら俺は死んでしまう…社会的に。

 

「…よし…動くようになって来た…悪かったですよ所長。これはここに戻しますから。えーと次は…」

『まだ見るのッッッ!!?』

 

当たり前だのクラッカー。こんな機会滅多にないんだから見ないわけにはいかないでしょう!!

 

ハハハハハ!!!恥ずかしいものねえかなー!!

 

…すでにだいぶ晒してたかな。うん。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

〜十数年前〜

 

「…迷ったわ…」

 

私は父とこの日本という極東の島国に来ていた。

普段もよくどこかに遠出する父だが、今回はなぜか私を連れてきていた。

理由を聞いてもはぐらかされてばかりなので、きっと私にはわからないことなのだろうと理解できた。

 

『マリー。私は今から出かけてくるが、決してここを出ないことだ。特に人目のないとこにはな。いいね?』

 

と言われてたものの、はじめての海外ともあって少々浮かれていたのだろう。

ついホテルから出てきてしまい、今現在迷っているのだ。

 

自国とは違う風景、蒸し暑さもあり、これはたまらず、木陰に座り込んだ。

父に叱られる様を思い浮かべると少々ゾッとするが、何よりここがどこだかわからないことの方が今は怖かった。

 

「ZZZZZZzzzzzzzz…」

「ひゃッッ…誰?」

 

そんな時、後ろを振り向くと、ひとりの男の子が座って眠っていた。

私と同じで木陰で休んでいたのだろうか。

日本人特有の黒髪に黄色っぽい肌。

薄着で季節にあった服装。見た感じ私より年下だとわかる。

 

しかし彼を見てるとこちらも眠く…

 

まぶたがゆっくり閉じてしまうのが…わかって…しまう…

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

目を覚ましたら俺の肩に知らない美少女が頭預けて寝てたでござる。

 

どういう状況だこれ…

それに今に限ってぐだ男は妹ちゃんと一緒にプールに行ってるとか…(シスコンめ…)

 

しかし本当に美少女だ。そして気づいた。外人さんだ。やばい、疲れる…心が。

 

銀髪で…癖っ毛が強そうで、肌が白くて、黒とオレンジのワンピースを着て、いる。

なにこの漫画から飛び出したかのような美少女は…こんなんじゃ俺…心臓ばっくばくになっちまうよ…

 

「ん…あれ…」

 

あ、起きた…

 

「ここは…」

 

やばい…英語わかんない(真顔)

そりゃ俺ただの小学生ですもん!!どっかの若返ったバーロー言ってるハワイで車の運転習ってた名探偵じゃねえもん。わかるわけねえじゃん!!バーロー!!

 

俺は誰に文句言ってるんだ…

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

私は彼にカタコトながらも必死に日本語で道に迷ったことを伝えてた。

 

 

彼女は必死になれない日本語で道に迷ったことを伝えてきた。

 

彼は理解したのかしてないのか、首をひねった。

 

彼女は助けてほしいのだろうがこんな美少女と歩き回ってるとこ見られたら明日、学校の奴ら(性欲に溺れた思春期猿ども)に殺されちまうよ…

 

彼はしばらくうなった後、私の手を引きながら立ち上がり、歩き始めた。

 

彼女は軽かったさすが美少女。とにかく早く連れていけばいいと思い、手を引っぱっていった。

 

彼は何かブツブツ言いながら歩いていた。日本語でわからないが、もしかして私への文句だろうか…

 

彼女はどこかしょんぼりしながらついてきた。可愛い。持ち帰りたい(この頃から隠しきれない欲望)

 

 

 

 

 

私は無事にホテルにたどり着いた。周りを見ると、まだ父の車は戻っていなかった。

 

後ろを向き、彼にお礼は言っておこうと思った。それすら迷惑なのかもしれないけど…

 

しかし彼は、笑いながら手を差し伸べてきた。握手…らしい。

 

「えーと…俺、名前、荒木。あなたは?」

 

あちらもカタコトとジェスチャーで自分の名前を教えてくれたのだ。今までこんなことする人は見たことない。

しかし彼の笑顔につられてつい言ってしまった。

 

「お、オルガマリー…えっと…あ、ありがとう?」

 

これであってるのかわからないが、とにかくお礼を言ってみた。

すると彼はこちらの手を握り、

 

「どういたしまして、お嬢様」

 

そう言ってどこか照れ臭そうに走って去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの自分の発言を思い出す。

 

(俺なに言ってんだろ…恥ず…)

 

恥ずかしいなー…なんて思っていると、後ろから殺気が…

 

「よう多田野…奇遇だな…」

「ところで…」

「さっきの美少女は…」

「「「「「「誰だい?」」」」」」

 

「おっふ…」

 

我が友たちはみんな厳しかった(遺言)

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の悲鳴のようなものが聞こえた気がした。

 

誰かは知らない。今まで魔術師として成長していくなかで、ここまでふつうの人間にあったことはなかった気がする。

 

それが、オルガマリー・アニムスフィアの日本での思い出。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?あの寝顔の写真…いつ撮ったんだっけ?

 

 

やっべ、いたずらであの子のカメラで撮った写真消すの忘れてた。

 

 

 

 

((まあ、いっか…

 

 

 

もう会うこともないだろうし))

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

(《なんてことがあった気がする……》)

 

思い出した二人だった。

 

 




感想指摘待ってます。

ぐだ「これ所長√入ったんじゃね」
くず&所長「『ないです』」




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聖晶石召喚は基本感情なき涙も血もないマシーンのようです

第二部が来ますぞ。陛下。

しかもアナスタシアもバーサーク姐さんもサーファー先生も常に引けるって!?

やったぜ



〜ダ・ヴィンチちゃん工房〜

 

第三特異点修復から一週間。俺たちは毎度恒例の招集を受けて、工房に集まっていた。

そしてガシャガシャと音を立てる袋を二つ抱えてダ・ヴィンチが現れる。

 

「さて、遅くなったがこれが第三特異点の報酬の聖晶石だ。二人で各30個。合計60個。好きに使いたまえ」

「やったねくず男!」

「お前俺が未だにサーヴァント喚べてないってわかってて言ってんの?」

「うん」

「野郎☆オブ☆クラッシャー!!!!」

「きやがれくそったれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

「せ、先輩!くず男さん!落ち着いてくdキャーーーーッッ!??」

 

この後めちゃくちゃ叩かれた。

 

 

 

 

〜召喚ルーム〜

 

「まあ…知ってた」

「こwのwざwまwでwあwるwwww」

「おうケツに爆竹ぶち込むぞ?」

「ごめんなさい」

 

やはりサーヴァントは現れず、申し訳程度に高ランク礼装が溢れてきた。やっぱりこの召喚ルーム破壊した方がいいのでは?

 

「アルテラさん。おなしゃす」

「召喚ガチャは悪い文明。破壊する」

「らめぇ!!」

 

ダ・ヴィンチちゃんがすごい声を上げているが、もうほんとになんだこの結果。みんな☆5礼装じゃないか…そしてそれ以外は麻婆…これはザビ子先輩の意思なのか、それとも小さい頃中華料理店であった胡散臭い神父の呪いなのだろうか。

どっちにしろ、ろくなものではない。

 

『食うか?少年』

『食べる?くずくん』

 

なんかサムズアップダブル麻婆が脳内に出てきたが気のせいだろう。

…そう思いたい。

 

それより今はとりあえず、この煮えたぎったこの怒りを誰かにぶつけたい…

 

「じゃあ僕も回すぞぉぉ!!」

「先輩、頑張ってください!…く、くず男さん?目が…目が怖いです…その手に持ってる麻婆豆腐をどうするんですか!?お願いします何か反応して下さい!!怖い!怖いです!!キャーーーーッッッッッ!!!!!!!」

「すまないマシュ…ああなったくず男は誰にも止められない…」

 

投げ込まれた聖晶石が砕け、召喚サークルが回転し始める。そしてそれは唐突に金色に輝き…

 

「ひゅー…ひゅー…か、からひ(辛い)くひゅおひゃんひどひでひゅひょ(くず男さん酷いですよぉ)…はあ…え?待ってください!!いまやっと呂律回ってきたんです!!金回転が始まったからって私の口に麻婆豆腐を突っ込まなウゴゴゴゴゴゴゴ…」

 

輝きは最高潮に達し、そのセイントグラフが現れる。

クラスはライダー。そして現れる人影は…

 

「ライダーのサーヴァント、フランシス・ドレイク。またあったねぐだ男」

「おお!待ってましたよ!あなたがいれば百人力ですよ!!」

「そう言われると照れるねぇ…ところで

マシュとくず男は何してんだい?」

 

ど、ドレイク船長!?なんて心強いお方を…羨まオラァアア!!!!

 

くひゅおひゃあああああああんっっっっ(くず男さーーーん)!!!!!ふぉうたゔぇらへないへふぅぅぅぅ(もう食べられないですーーー)…!!!」

 

「遊びです」

「そ、そうかい?にしてはくず男…悪人顔だねぇ…」

「元からです」

「おいコラ」

 

誰が悪人面だオイ。普段からこれだったらみんな逃げるわ!!

 

「それでも余はそなたが好きだぞ?」

「いやあんた今どこから出てきた?」

「私もです…ますたぁがたとえどこの誰であろうとも…」

 

するとさらに背後からきよひー(大勢)がにゅきっと現れ、ぐだ男の背中にピトッとよりそう。その瞬間、ぐだ男の顔がまるで海のように青ざめる。

 

「今僕の背後に誰が何人いる…?」

「俺たち除けばきよひー48人かな。あ、召喚サークルから3人出てきた」

「「「ますたぁ♡」」」

「エイドリアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

ぐだ男が失神した。まあ多少はね?

しょうがないから召喚されたサーヴァントには俺が対応しよう。

 

すると再び金回転。まったく!ぐだ男はすごいな(ぶっ◯ぞこの野郎)!!

セイントグラフはアーチャー。出てきたのは、大きな肉の塊を二つと死んだ熊のぬいぐるみを持った女性…うんもうわかるわ。

 

「アルテミスでーす☆

で、こっちが夫のオリオンだよぉ!!」

「みんな聞いてくれ。特異点ではいいところ見せられなかったから今度こそ狩人としての霊基で参上しようとしたんだ!!

…でもそうしようとしてたら座に急にこいつ(アルテミス)が出てきて熊のぬいぐるみに逆戻り…何が言いたいかっていうと…タスケテ」

「長くてわかりやすい説明ありがとう。あと助けるのは無理。馬に蹴られたくはないしな」

「人の恋路は邪魔しちゃいけないってか?はは…今回のマスターは手厳しい…」

 

ああ…早速か…ええとおたくのマスターは…

 

「あっち」

「いや、可愛い乙女しか見当たらないんだけど」

「うんその乙女(清姫)の中に埋まってるのが君たちのマスター」

「なにそれ羨ましい」

「ダーリン?」

「ああ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!」

 

さてのろけてる(皮肉)夫婦はほっといて、次の召喚に備えよう…いい加減使えない礼装でも出てきてザマァ!!とか言えないかな…

 

三本回転…サーヴァント…

 

今度あいつが寝てる間にけつに爆竹でも突っ込もう(結論)

 

「ダビデ…僕はやる。すごいやるよ」

「なにをやるのか聞いていい?」

「大人の階段伸びってみるかい親友?」

「登る階段はもう決めてるんでね。多分アタランテ来るから待ってな」

「おおアビジャク!!」

 

すると案の定金回転からのアーチャー…そしてそこに現れるはぴょっこり獣耳と尻尾を生やした女性…

 

「アーチャーアタランテだ。引き続きよろしく頼m…」

 

アタランテは俺の顔を見た後、後ろにいるダビデとアルテミスを見た瞬間固まってしまった。

そしてその顔色はだんだん青白くなり…

 

「ま、まさか…」

「「ウ ェ ル カ ム ♪」」

「いやあああああああああああああ………」

 

悲鳴をあげるアタランテさんはアルテミスとダビデに引っ張られて出て行ってしまった。かわいそうに(愉悦顔)

 

サークルを見ると再び三本回転。爆竹は予定の二倍にしよう(真顔)

クラスは再びアーチャー。

…なんでだろう、嫌な予感がする。

 

なんて思っていると、急に俺の視界が地面にロックオンスマッシャーする。(顔面から地面にクラッシュすること)

なにが起こっているのか分からず上を見上げると、

 

「アーチャー、エウリュアレよ。またあったわね。見る目のない勇者様?」

「お、オイオイオイ…メドゥーサさんに惹かれない男ってのはどうかと思うぜ…というか痛いので突然踏まないでください。俺そっちの趣味はないんです」

「あらそう…ふーん。ステンノはどこかしら?いるのでしょ?」

「そこから出て二つ曲がった場所です…」

「そ、ありがとう」

 

そして突然俺を跪かせたロリ女神、エウリュアレは召喚ルームを出て行った。

ちなみに教えた道順は嘘である。

実際そこにあるのは俺の部屋で…あれ?逆にまずくね?失敗した。

 

ま、まあなんとかなるでしょ(現実逃避)

あと見上げた時にパンツ見えた。まったく女神は破廉恥だぜ!!

 

『あんた全体ろくなこと考えてないでしょ』

「あれ?所長いたんです?」

『あんたが持って行ったんでしょう!!?』

「そっか、無意識にハルペー握ってわ。フハハハハ」

『笑って失態を誤魔化すな!!』

「はい」

 

お厳しいお言葉をいただきつつ、次の回転を見守る…三本回転。つまりサーヴァント。

爆竹じゃなくてダイナマイトにしてやろうか…(クズ顔)

 

クラスはキャスター…出てきたのは大きな杖を持つ…

 

「キャスター…メディアよ。さっそくだけど工房を作らせてもらえないかしら?」

 

大きかった。なにがって言われると、全面的に…俺の知ってるメディア(ロリ)じゃねえ…

 

するとそのメディア(大人)出てきたすぐ後に今度は金回転…なんかやな予感がしてきたぞぉ!?

 

クラスはキャスター…出てきあのは小柄な少女に丈に合わない大きな杖…

 

 

「メディアです!仲良く頑張りましょう、最後のマスターさん?」

 

俺とメディア(大人)は目を合わせた後、大きなため息を吐いた。

なんか仲良くなれそう。大人の方は…

小さい方ははほら…ヤンデレだし…思い込みが強そうで…

 

「仲良くしましょう♪」

「ひい!…はい…」

「なにがどうなってるのかしら…恥ずかしいわ…」

 

ご愁傷様です。

 

「ところであなた…マスターじゃないわね?私たちのマスターはどこかしら?」

そこの沼地(カルデア名物:清姫沼)に埋まってます」

「わあ…(ちょい引き)」

 

メディア(少女)よ。あれ君と同類よ?引いてる場合じゃないって。

 

「…そう…で、あなたは?そしてその手に持ってる魔力を帯びた筒は何かしら?」

「あ、ドーモ、メディア=サン。同じく人類最後のマスターです。そしてこれはこれからあいつのケツに打ち込むようの俺の魔力で動くダイナマイトです」

「やめなさい。絶対に。

…ふむ、まだ爪は甘いけどいい出来じゃない。魔術師私が言うのだから信じてもいいわよ?」

「え?アッハイ」

 

この後、二人のメディアが俺のマイルームへ押しかけてきて、

しばらくの間大人の方に道具製作についてみっちり教えられ、(ついでにフィギュアの造形も)

子供の方の魔術について学ばされた。ちょーわかんなかったけどわかりやすいとは思う。

まあ学んだだけで使えるとは一言も言っていないけどネ☆

 

 

 

 

 

…とまあこんな感じで、召喚は行われた。

ちなみにぐだ男がその時の記憶がないと怯えていたのは傑作だったよ。グハハハハ!!!!

聖晶石召喚ののち、フレポの召喚を行い、それにより、黒ひげ、ヘクトール、血斧王が召喚された。

一人見覚えがないと思ったら俺が爆発と一緒に吹っ飛ばしてしまった黒ひげ側のサーヴァントだったらしい。

流石に悪いと思い、ごめんなさいと言ったらスマイルで去って行ってしまった(イケメンかよ)

無論、アステリオスも召喚に応じてきてくれて、エウリュアレと仲良く俺のマイルームに居座って………帰れ。

 

 

 

え?俺?無論種火しか出てこなかったけど?何?俺と戦争したいのマシュちゃん?

 

「く、くず男さん!!?わ、私そんなこと言ってないですぅぅぅぅぅうばばばばばばば…」

「俺の(召喚した)麻婆が食えねえってのかァァァァァァ!!?」

「もうやめて!マシュさんのライフはもうゼロ……っていうかアヘってるゥゥゥゥゥ!!!?」

「え?このあとエリザベートライブに逝かせる予定なんだけど」

「鬼かッッ!!!?」

 

流石のジャンヌも冷や汗で止めてきたのでやめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーいくず男ー!!もう一回やったら新しい人が来たよ!!」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッッッ!!!!!!!」

「ヘラクレスさんだよ」

「ドーモ、ヘラクレス=サン。くず男です。そしてぐだ男死ねぇ!!!!」

 

大惨事対戦勃発(即死した)

 

 




感想指摘待ってます。

くず「第二部はいいぞ」
ぐだ「まだ配信してないけどね(2018 4/4)」
くず「アッハイ」


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昔話をしよう、祭りはいつだって楽しみでしょうがない

たまにはこういうありがちな話書いてみたかったから書いた。
「こんなのFateじゃないわ!日常っていう学園ものよ!!」
「だったら見なければいいだろ!!」
という方はやめといた方がいいです。

それでも見てやんよやってやんよの方はお願いします。



 

ダ・ヴィンチちゃん工房にて、新兵器(相変わらず爆発する)を開発するため、機材の借り出し、資材の調達を終え、メディアルームにて、ある程度の魔術的アドバイスをもらったのち、マイルームで組み立てを行なっていると…

 

「アラキ、お前はマスターとの思い出を時々みんなに話しているようだな。私も聴きたい」

「余も聴きたいぞ!!」

「ますたぁ♡ますたぁ♡ますたぁ♡…ますたぁの写真付きの思い出話聞きたいですくず男さん…」

「おk。今回は学生なら大体少しウキウキする文化祭について話をしよう」

 

アルテラさん、ネロ様、きよひーがワイワイしながら俺たち二人の黒歴史を聞きにやってきた。黒歴史はふつう語らない?

俺、サーヴァントいないから寂しいんだよ(真顔)

 

 

 

そう、あれは高校2年の秋…

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

穂群原学園文化祭…毎年それなりに賑わいを見せる俺たちの母校の文化祭。

 

またこれは関係(多)有りなのだが、この学園、やたら美女、美少女が多いのだ。まあ賑わうよねシカタナイネ

まあ、そんなことはどうだっていい、重要な問題じゃない。当時の俺らが何をしていたか話すチャンスだ。

 

まあ、そんな感じで賑わうってことは一般の方も来るわけで生徒たちもそれなりに張り切っていたわけだが…

 

その頃、我がクラス『2年F組』は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プレイボーーーールッッ!!!!」

「「「「「ワァァァァァァァァァ!!!!!!」」」」」

 

———野球をしていた。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

「いやそなたら何をしておるのだ!!?」

「祭りの準備をしていなかったのか?」

「ますたぁの球技プレイフォーム…はあ…はぁ…♡」

「そなたはもうダメだな…」

「破壊するか?」

「しないでアルテラさん。それとね、言い忘れてたけどその時期の穂群原はおかしな…まあ…個性的?な奴が多かったんだ。

その中でも最も問題児が多かったのが俺たちのクラス、『F組』なんだよ」

 

ほかのクラスが引くレベルのおかしい集団の集まりだった。もしかしてクラス替えからあんなに変なのが集まるっていうのは学校側の思惑だったのかもしれない。

 

 

 

「話を戻すよ…」

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

「…痛かったね」

「そうっすね。先生のマジキレ顔が…へへ」

「くず男、顔死んでるよ?」

「死んでんのよ…」

「大丈夫?ちゃんと生きてるよ、くずくん」

 

ああ、あのときはザビ子先輩の手が頭のたんこぶをさわさわしてきて…こそばゆかった。

そして片手の焼きそばパンに漢気を感じてならない。

 

「ていうかあれ体罰に入んないの?」

「先生のカリスマで入らないらしいよ」

「「何それ怖い」」

 

と、となりの()()可愛げあった頃のぐだ男が右手で反省文をガリガリ書き込みつつ左手で課題をテキパキ終わらせながら言ってきた。先生の拳骨が先生のカリスマ(?)で治るって今考えたらどういうことなんだろう?

というか当時はそんな疑問よりぐだ男に対して、「なんで両手で別々のこと行ってんだよ、どうなってんだこいつ」ってマジで思った。

普通思わない?え?英霊に反省文はない?だまらっしゃい。

 

それ比べザビ子先輩は取り組みは素晴らしいの一言だが、反省文はひどかった。内容が。

無論本人は反省率100%なんだろうけど、肝心の内容が反省率9%に対しメガネについて残り90%語ってやり直し食らってた。当たり前だよねうん。

 

ちなみに残りの1%は本人曰く、「逆剥けが気になる感情」らしい。

「純情な感情」はどこいった。

 

 

 

 

文化祭迫りつつあるなか、なぜか気づかぬ間に実行委員にされていた俺とザビ子先輩は、教壇に立っていた。

その時は今更ながらクラスの出し物を決めていたのだ(おせーよホセ)

 

「えー…なんか準備期間残り1週間しかないわけだが…なんか案ある?」

「なんでもいいよー?」

 

しばらくクラス全員が悩んでいると、ひょっこり一人が手をあげる。

 

「ほい、トルネコ。なんかある?」

「いや誰がトルネコ!?俺猫山なんだけど!?」

「いやなんか太ってるし、猫ってついてるし、実家百貨店だろ?」

「当てつけすぎる!!」

 

とりあえずトルネコ「猫田だよ!!」…猫田の意見はふつうに喫茶らしい。

するとその意見に乗って…

 

「メイド喫茶!!」

「執事喫茶でしょJK」

「いや、ここは間をとって猫喫茶を…」

「いやうちのクラスに猫飼ってるのいないだろ。クラスで猫は1匹飼ってるけど…」

「え?うちのクラス飼育なんてあったっけ?」

「トルネコ」

「猫田なんだけど!?」

「ていうか猫喫茶のどこが間なんだよ…」

「ここは喫茶店の皮を被ったアトラクションでしょ」

 

ワイワイガヤガヤ——

 

通常、話し合いともなると、ここまで奇妙な会話が続かないわけだが、俺のクラスだったメンバーを考えると当然の結果だった。

だいたいふつうの学校で猫喫茶は思いつかない。

あとトルネコがうるさかった。

 

当時の俺は多分頭を抱えながらみんなを落ち着かせていただろう。

 

「まあまあ…とりあえず喫茶はいい考えなんじゃないか?ただメイド喫茶となると女子の負担が多くなるし。逆に執事喫茶だと男子が辛いだろ?」

「猫はー?」

「猫は論外。トルネコしかいないだろ」

「オイコラ」

「それにアトラクションはいいけど、教室内のものな。ちょっと前まで校庭もあったけどほかのクラスが取っちゃったし」

「「「「「くそう…やられた…」」」」」

「一応言っとくけど俺たち遊んでたからこうなってるんだぞ?」

「「「「「アイエエエェェェェェ!?」」」」」

 

こんな感じで色々出遅れたため、準備はイマイチ順調に進まなかった。まあ自業自得なんだが。

 

「まあ喫茶かな…それがちょうどいいよね、どう思う先輩」

「(もぐもぐ)」

「サムズアップはいいけど麻婆食べてないで参加してくださいよ」

「おk」

「猫ぉ…」

「うるさいよぐだ男」

「アッハイ」

 

メイドとか執事とか、やってみれば楽しいかもしれないという考えは時間というものに阻まれ断念せざる得なかった。

ていうか猫喫茶言い出したのお前かよぐだ男。

 

 

 

 

 

 

 

〜大先輩の武家屋敷〜

 

「というわけで、しばらく作業すること多いから泊まらせてください先輩」

「お願います先輩」

「焼きそばパン食べたいです先輩」

「別にいいけどなにかあるたびに泊まってないかお前ら…」

「先輩チョロいから…」

「おい」

 

赤毛の元穂群原のブラウニー先輩(彼女はいない。ここ重要)は頼み込めば基本広い家を貸してくれる。

 

「でも俺に頼まなくても荒木なら別に頼めるやついるんじゃないのか?」

「まさかとは思いますけど遠坂先輩とか間桐先輩とか言い出すんじゃないですよね先輩…」

「すまん、俺が軽率だった。たしかにうちがいい」

 

実は、知り合いにもう二人ばかり大きな屋敷を持つ美人姉妹の大先輩がいるのだが…あの二人はそれぞれ別ベクトルで怖いので消去法でブラウニー先輩にお願いするしかなかったのだ。

 

「まあ遠坂先輩は間違いなく貸してくれませんね。なんでだろう」

「さ、さあ?と、遠坂にも色々あるんだろ(魔術とか魔術とか魔術とか)」

「仮に借りれたとしても「これは大きな貸しになるわよ♪」とか言ってきそうだし…」

「お、おう…桜の屋敷…っていうかお前あんまり桜と絡まないよな。桜が「立香くんや白野ちゃんはたくさん絡んでくるのに、荒木くんが全然構ってくれません…」ってしょんぼりしてたぞ?」

「ああ…なんていうか…」

 

俺たちにはこのブラウニー先輩、遠坂先輩、間桐先輩という3人の大先輩がいるのだが、どうしてもこの間桐先輩が苦手だった。

おかしいと感じた。間桐先輩は美人で、優しくて家事ができて、とにかく大きい(何がとは言わない)

ぶっちゃけ好みのはずなのに…どこか苦手だった。

理由としては…

 

「なんか…時々…黒いんですよ…」

「ゑ?」

「こう…時々何気ない会話で…黒いオーラ…濃密な殺気?っていうのかな…感じるんです…」

「…うん」

「ぐだ男やザビ先輩は気づいてないんですけど…時々夜中屋敷うろついてると黒い触手のようなものが…うっ頭が…」

「もういい。わかった。いったん落ち着け…」

 

その時は言えなかったが…その黒いオーラを感じる時は毎回、間桐先輩のお兄さんの話や、ブラウニー先輩の女性関係の話の時ばかりだったのは…

勘違いではないはずだ。一体どんなお兄さんだったのか聞いても「ワカメ」としか答えてくれない。ブラウニー先輩曰く「憎めないやつ」らしいが…

口は災いのもとともいう。言わなくて正解だっただろう。

 

「でもたしか今日桜は夕飯作りに来るんだよな」

「オイオイオイ…冗談だろ?」

「まあ…頑張れ」

「アッハイ」

 

その日の夕飯は泊まり部屋で食べようと決心したが、ザビ先輩に連れ戻された。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

とにかく俺は彼女が苦手だった。

 

「いやあ…後輩系は強敵でしたね」

「むう…優しくて胸が大きく家事ができる…まさに余だな!!」

「(すでに思い人がいるのでそれは)ないです」

「なんでだ!」

「文化祭…それは文明か?」

「文明だけど破壊はやめてね」

「ああ皆さんの先陣に立ち、祭りを支える安珍様…はあ…はあ…はぁ♡」

「これ今のうちにぐだ男の部屋に届けた方がいい気がしてきた」

 

いい感じに絞れるだろ(意味深)

 

「やめるのだアラキ。マスターが死ぬ」

「アッハイ」

「マスターのことならなんでも興奮できるのではないだろうか」

「やめるのだアルテラ。マスターが(ストレスで)死ぬ」

「わかった」

 

最凶も胃に弱い説が出てきたな。ぐだ男も女性が苦手なわけじゃないだろうが、きよひーのテンションにはついていけないのだろう。

 

…常にハイテンションのくせに。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

話を戻そう。風呂をいただき文化祭の準備、提出する書類の制作、実行委員としての学年全体の書類、出し物の内容、生徒会からのあれこれ…etc…

 

正直目に隈ができたかもしれない。その次の日が休日じゃなければ即死だった。

 

しかしとなりのぐだ男は全く疲れを見せずパパッと仕事を終えていく。「なんなんだこいつは…」と思ってもしょうがないと思う。

 

すると襖が開き、ザビ先輩が入ってくる。しかしそこにいたのは…

 

「お風呂もらったよー…なんでぐだくんが倒れてるの?気のせいか心安らかな顔で…」

「風呂上がりの女子のエロさに敗北したんだよ」

「あ(察し」

 

この色々図太い先輩。俺の発言になにも思わずとなりに座ってくる。風呂上がりなためか、色々ゆるい。

もうこれ公共の場でパンツでも脱がなきゃ赤面しないのではないのだろうか。

ん?ネロ様?なんでそんな曖昧な表情で沈黙してるんです?

気にするな?アッハイ。

 

「にしても書類多いね。私も手伝おうか?」

「先輩はやり直し効果で二倍に膨れ上がった反省書がありでしょ…」

「ばれたか…」

「知ってます」

「知られてたか…」

「はッ!僕はなにを…先輩エロい」

「照れる」

「照れたらまずいです先輩」

 

ともかくこの3人でいろんな行事に赴くことが多かった。この文化祭もそうだ。

 

この後のメニュー決めも、飾り付けも、学年全体の出し物も…

ぐだ男が無茶を言い、先輩がそれに乗っかり、俺がそれを止める。疲れたが、それなりに楽しい組み合わせだったよ。

 

 

 

ただまあよくへんなものに絡まれることは変わらず…

 

 

 

 

「覗きだ!!」

「ロリコンの覗きが出たぞ!!」

「うちのウエイトレスを盗撮した変態が出たぞ急げ!!」

「見てこいトルネコ」

「それフラグゥ!!」

 

一般客に紛れて、盗撮犯が現れたり、

 

「おまたせしまし…たあぁぁ!!!!」

ドゴォォ

「…ケーキがミンチになった」

「ああ私ったらまたやってしまいました…てへっ☆」

「可愛いから許す」

「待っていま「また」って言ったよね?」

 

よくわからんウエイトレスがいたり、

 

「今からここを…俺たちの縄張りにする!!」

「ヒャッハー!!」

「おいまたF組がなんかやってんぞ!!」

「ぐだ男、殺っちゃって」

「おk(ドゴオ!!)」

「リーダーが死んだ!?」

「「「「この人でなし!!」」」」

 

うちの基地外がまた何かやらかしたり、それを止めたり…

 

「今から告白大会するんだって!」

「告白か〜…青春だね若人」

「くずくん同年代だよね?」

『い、1年C組の山下です!!2年F組の岸波先輩に告白したいことがあります!!』

『おおおっとこれは大胆だ!!この中に本人は…いたぁあぁぁぁぁ!!』

「なんだろう…ワクテカだね!」

(これってどう考えても…)

(好きってことだよね)

((この人気づいてないぞ…))

 

先輩が告られてたりして…そのあとで別の後輩にも告られてた…女子生徒だったことにはなにも言えなかったが…先輩の漢気に涙出てきたことはよく覚えてる。

 

「見て見てぐだくん!くずくん!真っ赤な花火だよ!!」

「いやあれどう見ても家事だろ消化器ィィィィィィ!!!!」

「任せろぉぉぉぉ!!!!ぬわぁあぁぁぁぁ」

「ぐだ男ぉぉぉぉ!!!!!」

 

平然と火事起こったりしても、全く意に返さず文化祭は続いた。

この学園は(入学当初から知ってたけど)おかしい(色々と)

 

 

 

 

 

 

 

文化祭は終わり、後夜祭がスタートする。ありがちながら使った道具を焼却ファイヤー、それの周りでみんながワイワイしている。

告白大会の敗者たちは死人みたいに木に吊るされてた。

 

「いや〜…照れちゃうね」

「全く無表情で断らないでくださいよ…さっき逆恨みで告白してきた生徒みんな俺たちに文句言ってきましたよ」

「全員縛って校庭につるしたけどね☆」

「おう、ナチュラルにサイコ行為に走ってんじゃねえよ」

 

あれやったのお前かよ…と思ったが、こいつなら色々納得できた当時の俺はもうダメだったのかもしれない。

 

「でもぐだくんも告白されてたよね」

「正直辛かった」

「恥ずか死にそうだったなお前」

「でもくず俺は告白されてないよね」

「言うな。お前らみたいな美形が揃うと俺が霞むんだよ…うっっ(立ちくらみ)」

 

しかし楽しかったのは事実だ。

 

こんなことが毎日続いたら楽しいだろうが、たまににやるくらいが最も楽しいという事実に気づく俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴオオオオオオオオォォォォォォォォオオォォッッッッ————

 

「F組がまたやらかしたぞォォ!!!」

「化学室でなにかしやがった」

「俺たちは」

「花火を」

「作ろうとした」

「だけだよ」

「「「「「火薬から作り始めんな!!!!!!」」」」」

 

 

全校生徒のツッコミが突き刺さる。当然、俺らもF組なのでみんなの視線がこちらに向き…

 

「とばっちりはごめんだ」

「オイコラ逃げんな」

「おっふ…助けて…」

 

この後全校vs2年F組の鬼ごっこが開始された。

 

たまにはオチなくたっていいじゃない…

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

「ていうかことがあったのさ」

「そなたらの図太さの起源を知った気がする」

「知られたか…そういえばきよひーは?」

「風呂上がりの女子にマスターが弱いと聞いて風呂に入りに行ってから夜這いしにいった」

「止めてくださいよアルテラさん…」

 

 

 

 

 

 

 

〜ぐだルーム〜

 

「ますたぁ…ご奉仕参りました♡」

「エッッッッッッッッッッッッッッ———(昇天)」

 

その後、カルデア中に悲鳴が響き、なんとか既成事実が出来上がる前に駆けつけたマシュちゃんに保護されたらしい。

まあそのあと51のきよひーとの鬼ごっこが始まったそうだが、俺は扉を厳重に閉めてなにも聞かないように眠った。

 

 

俺たちは今、昔なら思いつかないような場所にいるんだと実感しながら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

———修正(上書き)…開始。

 

 

 

認識せよ。誤認せよ。確認せよ。

 

汝は不要。汝は不可欠。汝は欠陥。

 

修正せよ。修正せよ。

 

 

 

 

修正率23%…

 

過去上書きを開始する。

 

…………

 

 

上書き失敗。

 

 

見定めよ。見定めよ。見定めよ。

 

汝が見る最後の景色を…

 

 

 

 

 

 

 

 

———この物語の終敵はだれか?

 

この世全ての母か?

 

魔術王か?

 

獣か?

 

それとも人類最後の砦か?

 

否、否、否、否…

 

 

汝は必要で需要がない。

 

 

 

 

思い出せ…思考しろ…

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

令呪が軋むことに、彼まだ気づかない。

 

 

 

 




感想指摘待ってます。

ただ単に後半に怪しい文書きたかっただけですハイ。

くず「知ってた」


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第四特異点を見つけたぞ!「ころしてでも(聖杯を)うばいとる」なにをするキサマー

ようやく半分デス。

これ第七までちゃんといけるかなぁ…






休日終わりにそんなことを考える私でした。




〜くずルーム〜

 

ドライバーを回す音、トンカチで叩く音が部屋に響く。道具箱をガシャガシャ混ぜこむように手を突っ込み、感覚か、慣れなのか、望んだ道具を取り出しそれを使いながら制作作業を続けていく。

 

するとマイルームの扉にノックの音が聞こえ、作業をやめ「どうぞ」と外の人物を招き入れる。

扉が開くと、そこにいたのはロマンだった。

 

「くず男くん。第四特異点が発見されたよ。明後日にレイシフトを頼みたい」

「…明後日なんだな?明日じゃないんだな?」

「あははは〜僕だってちゃんと言われたことは覚えるよ〜」

「これが4回目じゃなかったら信じてた」

「ごめんなさい」

『腰ひっくっっ!!!』

「所長うっさい」

 

俺はそう言われ、兼ねてより作っていたものを取り出し、最終調整に入る。

ロマンはそれを見ながらどこからともなく取り出したドーナツを頬張っている。

 

「いやあ…君はもうすっかり技術者みたいだねえ…」

「…ん?いやいやドクター。こんなの本業から見たら叩き壊したくなるもんさ。魔術の応用と、基盤に機械としての化学技術、どちらもそれぞれのプロがいなきゃ作れなかったし…」

 

俺はドライバーを動かしながら、ブツブツ呟く。これはドクターに言ってるが、正直、自分に言い聞かせてる方面が強かった。

あくまでここで俺がサーヴァントもいないのにみんなに認められているのは、俺の実力だけではなく、誰かの協力あっての物だと。

 

「…こんなもんかな…どうよドクターこれ」

「それは…メガネ?」

「ああ、所長の部屋からパクったのを改造した」

『ちょっ!!』

 

魔術によるある程度の防御、対魔力を有し、さらに眼への強化を負担を最低限にしてる行える魔術スコープ機能つき、魔力の痕跡をたどることも可能なスゴイ=メガネなのだ。

ほんと二人のメディアとカルデア技術員たちには頭上がらんわ…

 

「スゴイじゃないか、これで普段夜探索の幅が広がるね!!」

「まあぶっちゃけ付け焼き刃だし、普段の探索もサーヴァントたちに頼りっきりのなると思う。これは万が一って時に使うよ」

 

ああそれと

 

「ドクター。これには最終手段である機能がついてるんだけど…」

「え?なんだい?」

「爆発します」

「メガネが!!!?」

『ちょぉッッ!!?』

 

投擲に最適。いざという時の最終手段だ。

まあサイズ的にも小爆発だ。サーヴァントには大した傷にはならないだろう。

 

「まあロマンも休みなよ。俺も最近徹夜で作ってたから疲れた。俺はちょっと寝させてもらうね」

「わかったよ。じゃあ明後日…頼んだよ」

「…ああ」

 

俺は作業着を脱ぎ、普段のカルデア制服の下に着込んでたインナーのみの状態でベットに倒れこむ。

 

 

 

 

 

————辿れ。お前の痕跡を

 

 

上半身だけ起こし、瞼を閉じる。

目頭を抑えながら大きく息を吸う。

 

 

未だに頭の片隅に残っているあの誰かの言葉。

俺の痕跡とはどういう意味なんだろうか。

俺は別に記憶喪失なんかじゃない。

ちゃんとカルデアに来る前の記憶だってあるし、ここに来てからだって…

 

 

 

 

 

 

 

————あれ?ここ…に来て…か…ら…?

 

 

前が

 

なく

 

爆発

 

熱イ

 

痛イ

 

コレは

んだ

 

 

 

『あ◾️◾️が◾️たし◾️◾️ス◾️ーで◾️すか?』

 

———jqjsvぢsんしskvぢsmspsmxんそsんxg

 

視界に

 

ノイ

ズが

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

〜カルデア〜

 

『あなたが◾️◾️番目のマスターね。私はオルガマリー・アニムスフィア。このカルデアの所長を務めています』

 

———…

 

『フォウフォウ!!』

『おや?フォウさんが私以外に懐くなんて珍しいですね。あ、突然すみません。私はマシュ・キリエライトと言います。ここの所員です…握手?ですか?…はい…初めてです』

 

———…

 

『ここが召喚ルームだ…まあ一般枠のお前が英霊を召喚するなんて事態はまず起こらないだろうから、別に覚えなくていいと思うよ。

…僕?僕は魔術はほかの魔術師に比べたらまだまだだけど、一応Aチームだ。僕は召喚するさ。なんのクラスか?…知らなくてもいいだろ。別に』

 

———…◾️…

 

『召喚サークルから謎のサーヴァントが出て来たぞ!!』

『誰だ!召喚したのは!!』

『かなりの霊基…神霊か…!?』

 

———……ああ

 

《———人類の痕跡は発見できません

———人類の痕跡は発見できません

———人類の痕跡は発見できません》

 

『あなたはどうするのです?』

 

———決まってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『————生きるぞ、ランサー」

 

「ご命令とあらば」

 

 

 

 

《———レイシフトを実行します》

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

〜管制室〜

 

翌日、管制室で明日のレイシフトについての説明がなされていた。

 

「ロンドン?」

「ロンドン…あのロンドン?」

「うん、くず男くんの考えてる通りだと思うよ。霧の都…イギリスの首都であり、」

「魔術協会、時計塔がある魔術師たちの総本山さ」

「ダ・ヴィンチちゃん」

 

奥の部屋からダ・ヴィンチちゃんが現れ、その時代の説明を始める。

今までよりはるかに近代の時代。蒸気機器などが出来上がり、世界は一層発展していると思われる。

まあ明らかなる時代のターニングポイントだろう。

 

「じゃあサーヴァントの編成などをしっかり考えつつ、頑張ってくれ。僕らも全力のサポートに回る」

「おk把握。じゃあ僕は編成を考えて来るよ!!」

 

そう言ってぐだ男は走って管制室を出て行った。

元気だな。ほんと羨ましい体力だぜチクショ…(ちょっと前まできよひーとの童貞をかけた鬼ごっこしてたくせに)

 

「じゃあ俺の戻るよ、明日よろしく」

「ああ、ちゃんと英気を養ってくれたまえ」

 

ダ・ヴィンチちゃんの言葉を背中に受け、俺も管制室を出て行く。

そのまま一直線にマイルームに戻り、扉をすぐさま開け閉め、床にへこたりこむ。

今はハルペーはダ・ヴィンチちゃんに預け、メンテナンス中だった。

 

なので俺は今一人、少々人の目を気にする必要はないのだ。

 

「…昨日の記憶がない…」

 

ベットに入ったとこまでは覚えてるはずなのだが、そのあと寝たような気がしないのだ。

机に座りこんでいて、なにを思ったか作業用カッターを握り締めていた…

 

「どうしたんだ俺…マジでストレスか…?」

 

精神安定剤…ロマンから一応渡された物を飲み込み、手に巻いた包帯を解いて、新しい包帯を巻く。血は止まり、内側の肉がテラテラ光っていて生々しい。

 

「…はあ…」

 

ふらふらと立ち上がり、マイルームを出る。うまい肉でもガツンと食うか…

 

なんだが妙に目も痛い。おかしいな。充血もしてなかったし…特に異常も見えないのに…

こんなんじゃ俺…特異点でみんなの足を引っ張っちまうよ…

 

壁伝いに歩いていると、目の前に小さな人影が映る。顔を下に向けると…

 

「辛そうね。勇者様?」

「…ステンノ様…まあちょっと体調がね」

 

紫髮のツインテール女神、ステンノ様だった。

しかし、いつもは出会い頭に足元をヒールで踏みつぶしてくるのに、今日はそんな様子はなく、悪戯心が宿っていた普段の目つきとは違う、どこか慈愛にある瞳だった。

 

「大丈夫かしら?明日は新しい特異点へ赴くのでしょう?」

「まあこんなのちゃんと食事とって寝れば治りますよ…みんなの足は引っ張りません」

「ふーん…そう」

 

ステンノ様は廊下のベンチを指差して、座れとジェスチャーしてくる。

 

「?」

 

言われるままにベンチに座ると、となりにステンノ様が座り自身の膝をポンポン叩いていた。

 

「…なにを?」

「あら知らないの?ひざまくらよ?」

「…いつもの突拍子も無い行動ですか?」

「まさか…単純に貴方が心配なのよ?」

「…頭…預けても?」

「良いって言ってるじゃない」

 

俺はまともな思考能力は働いてなかったのか、なにも考えずに頭をその膝に預けた。

柔らかく、ハリのある太ももに、女性らしい甘い香りが漂い、こちらの眠気を誘い込む。

さらにトドメとばかりに小さくて可愛らしい手が俺の頭を撫で始める。

 

 

これでは眠ってしまう…

 

 

まあ起きたらいなくなってる系の悪戯だろうな。

そんなことを考えながら、思考が闇に消えていく…

 

 

 

「おやすみなさい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「————私の可愛い妹を…お願いね。勇者様…」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「俺自身がトランスフォームすることだ」

「おい見ろよジャンヌ!トランスフォームしてるぜオイ!!」

「ヒューパネエ!!こいつはいいゼェ!!」

『蒸気機関、最大稼働』

「「シャ、シャベッタァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」」

 

 

 

 

—————

 

 

 

 

「ヒーヒッヒッヒッヒッヒ…それじゃあプレゼント、ハイ☆」

「うわー珍しい虫だなー(棒)」

「チクタクなってるねー(棒)」

 

「「逃げろォォォォォォォォ!!!!!!」」

 

ドグオオオオオオオォォォォォォォォンッッッッッ!!!!

 

「はい☆『チクタク☆ボム』!!」

「野郎!俺のアイデンティティをッ!!」

「いや、アイデンティティ意味違うよくず男」

 

 

 

 

—————

 

 

 

 

 

「俺はモードレット、偉大なるアーサー王の正統なる後継者…って父上ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?」

「知り合いですか?アルトリアさん」

「イエ、マッタクシラナイ騎士デス」

「エミヤ先輩が曖昧な表情で沈黙している」

「え?アルトリアは女の子…」

「テメェ!!父上が女な訳ねええだろォォ!!!」

「「お、おう、そうだな」」

 

 

 

 

—————

 

 

 

 

「みこーん♪突然の質問申し訳ありませんがご住民の方ですか?」

「よう、すまねえがフォックスに付き合ってやってくねえか?」

「それはいいけど、いくらなんでも破廉恥過ぎない?」

「うお!結構鋭いこと突っ込んできますね…でもこの礼装はタマモの個性、存在感を出しつつ、まだ見ぬご主人様のための物なので外すことはできませんねぇ」

「わかった。無理やり脱がしてジャージにしたる」

「え?ちょ…ら、らめえぇ!!」

「お、俺っちはなにも見てねえぞフォックス」

 

 

 

 

 

—————

 

 

 

 

 

「私は天才だ」

「バカと」

「天才は」

「「紙一重って知ってるかい?」」

「交流に不可能はない」

((あ、この人話聞かねえわ))

「ていうか天才キャラはダ・ヴィンチちゃんで間に合ってます。というわけで爆死しろやオラアアアァァァァァァァァ!!!!」

 

 

 

 

 

—————

 

 

 

 

 

 

 

 

「——お前は誰だ?」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

…またろくでもないもの見た。

 

「ふふふ…お目覚めかしら?」

 

目開けたら女神ってある意味贅沢なんだろうか?妖しい笑顔を当てられた変な気分になりそうになり真横を向くと…

 

「うんうん、全くだね」

「おう、いつからそこにいた?」

「ついさっき」

 

毎回出てくる最凶に頭を痛めながらいつものやりとり(殴り合い)が始まった。

 

 

 

 

 

 

————眼の痛みが引いたことに気づくのはこの後の数十分後だった…

 

 

 

 




次回、第四特異点へレイシフト。

感想指摘待ってます。


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第4特異点 死界魔霧都市〜ロンドン〜 ロンドンの貧民街から聖杯欲しくてヒャッハー
霧の都で迷子になったら基本死にます。これ英国のきほんネ


第四特異点だよヤッター

アナスタシアちゃん出ないよヤダー

カドアナ流行れ


 

〜管制室〜

 

レイシフト当日。俺たちは第四特異点へのレイシフトに向けて、管制室に集まっていた。

 

「レイシフトだよ!全員集合!!」

「なにその日曜の夕方にやってそうなタイトル…」

「そんなことはどうでもいいんだ重要なことじゃない。特異点を攻略するチャンスだ」

「おう、そうだな」

 

そして、ぐだ男がいつもの位置につき、今回の動向サーヴァントを発表する。

 

「実は…今回の編成は普段と変えて、セイバー アルトリア。アーチャー オカン。そして…キャスターメディアで行こうと思う!!」

「なにぃ!!つまりもう兄貴死亡ネタができないのか!!?」

「そうなんだ…兄貴もレオニダスブートキャンプに出かけちゃって…」

「いやあれ以上強くなってどうすんだあの人…」

「ケルト最強って言っても過言ないらしいしね」

「でも先輩…クー・フーリンさんは最近ずっと「今日もガッツ、明日もガッツ、明後日もガッツ、これからずっとガッツガッツガッツガッツガッツガッツガッツガッツ…」って呟いてました」

「彼にも色々あるんだよ。うん」

「なに、彼には戦闘続行スキル以外にも矢除けの加護って言う名前からしてチートなのがついてるから大丈夫だ」

「まあカルデア召喚システムの不具合で三回までなんだよねそれ…」

「やっぱりあれ壊した方がよくね?」

「らめぇ!!!」

 

まあ、そんなわけで今回は兄貴ことランサーは同行せず、代わりにメディアさんがついていくわけだ。

 

「任せなさい。戦うのは少々専門外だけど、相手もサーヴァント、魔術が絡んでいるなら私も十分戦力になるわ。マスターはしっかり守るから安心なさい坊や」

 

メディア=サン…なんて頼もしい人なんだ!やっぱり年を重ねた魔術師は伊達じゃねえ!!

 

「なにかイケナイ事を考えなかった?」

「なにも考えてないので杖を頭から離してもらえませんでしょうか!」

 

なんとか離してもらえたぜ…後数秒謝るのが遅かったらオルガってた(地面に倒れるの意)

 

「はあ…まあ守る必要ないくらいおかしいマスターですけど…」

「それ言っちゃあいけませんよ」

「僕がどうかした?」

「「いや、なにも」」

 

話がずれたが、後半、つまり俺についてくれるパーティーを紹介する。

 

「まずは、ルーラー!ジャンヌ!!」

「私も仮面ルーラーだ!!!」

「ハイ、そうですね」

 

いつも通りのソウルフレンド。

ちなみに昨日はコマンドー(日本語吹き替え完全版)を見たあと、仮面ラ◯ダーアマゾンを全話視聴したのち、コスプレしながら「アアアアアマゾオオオォォォォォンッッッ!!!」と叫びつつ邪ンヌを追いかけてたらしい(邪ンヌは号泣しながら逃げてた)

そのせいか、髪がボッサボサで、上下芋ジャーに頭にずらしながら仮面をつけてるダメ女状態なのだが、そのことには目を向けてはいけない(戒め)

ちなみにジル軍師はそこで死んでる。出会い頭に目潰しされたらしい。哀れ…

 

「次にアヴェンジャー、邪ンヌね」

「怖い…仮面怖いよぉ…」

「なにがあった」

「深夜に仮面つけた聖女が微動だにしないアスリートフォームで追いかけてきた…」

「それはたしかに怖いな」

 

邪ンヌ、我らがツッコミ担当の常識系復讐少女。姉が右手が常に唸ってて笑顔でパンチかます聖女で、父が目を飛び出してて触手プレイ好きの軍師で、母がもはや慈愛などない聖杯。

という家族を持つかわいそうな子。

泣けてきた。

 

「ラストはこの人、見た目は子供、胸は豊満、その下半身は…スケスケだった…!セイバー、ネロです」

「むむ!!マスターよ!余は完成されているのだ!!決して子供などではないぞ!!」

「ソーデスネ」

 

ローマ。それ以上でもそれ以下でもない。

一つ言うなら…その胸は…豊満だった(自明の理)

 

ん…?あれ?

 

 

「俺のパーティー…変わってないんだけどこれ発表する意味あったの?」

「ウルセェそのおけつに爆竹ぶち込むゾ」

「それ僕のネタですごめんなさい」

「ん?今なんでもするって…」

「言ってねえよ」

 

いつもの冗談を交え、俺たちはサーヴァント達と共にコフィンに入り込む。

コフィンの中はいつもどおり薄暗く、前方の強化ガラスはぼやけ、外でスタッフが忙しなく動いてることをかろうじて理解できる。

 

(コンディションは万全…みんなの足は引っ張らないぜ…)

 

無意識にショルダーに刺したナイフの取っ手を握りしめる。

硬くてひんやりしたナイフは緊張で跳ね上がった体温を指先から冷やしてくれる。

 

 

 

 

 

「さあ、第四特異点へ出発だ!!」

 

 

《レイシフト、3秒後にスタートします》

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、また座標ずれた」

「知ってたけどお前は許さない」

「ゆ、許してヒ◯シンス…」

「ファッ◯」

 

 

 

 

 

 

 

 

————レイシフト、スタート

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

ロンドン。英国、イギリスの首都であり、あの時計塔がそびえ立つ町である。

また、産業革命による蒸気機器の発明により、そこには多くの蒸気が発生し、そこは霧の街とも…

 

 

 

 

 

「いや…濃すぎるだろ…」

『濃いわね…』

 

あたりを見渡しても、霧、霧、霧、霧、霧…ミストさん漂うこの街中でなによる不安なのが…

 

「ジャンヌ達がいない…アカン…俺死んだかもしれん」

『ちょっとやめなさいよ…不安になるじゃない…』

 

なによりジャンヌ達サーヴァントが誰も俺と一緒の座標に送られていないことだ。

一緒にいるのはハルペー入りの所長のみ。

これで人がワイワイしてる街中なら大変ありがたいが、いま俺がいるのはこの視界数メートルも確認不可能の濃霧。

なんとか街灯が辺りを照らしているが、人影が全く見えない。

 

視界は真っ白、自分の足元さえちゃんとした地面に立っているのかさえ不安になってくる。

すると、音声音がなり、

 

『あ、くず男くん!よかった無事だったんだね!!』

「おうロマン。よくもヘンテコなとこに送ってくれたな…まあそれはいいや。ぐだ男達は無事?ジャンヌは?」

『あ、ああ…大丈夫。ぐだ男くん達もちゃんとレイシフトしてるしみんな一緒だよ』

『ロマ二、この霧はなんなの?解析はどうなってるのかしら?』

『ああそうだった!!くず男くん!今すぐ屋内に避難するんだ!!』

 

所長がこの濃霧について聞こうとすると急にロマンはなにかを思い出したのか、俺に避難を誘導してくる…しかし…

 

p————!!!!

 

『『「ッ!!?」』』

 

改造魔造眼鏡のアラームがなる。これを改造した俺はこのアラームの意味を理解する。

これはカルデアの管制室のシステムを基盤に作り上げた。

数秒遅れてカルデアの管制室の方にも()()を感知する。

 

『くず男くん!敵性反応だ!』

「ああ!俺もわかってる!!」

 

ナイフとハルペーを引き抜き、全方位に警戒を向ける。

しかしサーヴァントなしでいきなり戦闘とは…こんなんじゃ俺…特異点修復する前に死んじまうよ…

 

 

 

「なんて霧に毒されてる場合じゃなかった!!」

 

その瞬間、後ろから聞こえる…まるでイノシシの突進音のような音を俺は聞き逃さなかった。

 

ドドドドドドドド…!!

 

後ろから迫る音を聞き分ける。ソレは改めて聞くとイノシシというより迫り来る車のタイヤ音のようだ。

 

自身にギリギリ音の正体が衝突しようとした瞬間、俺はカルデア制服を通し魔術を速やかに起動する。

 

以前よりはるかにスピードをあげた起動速度。練習した甲斐があったもの!

 

「跳躍力強化!ふっ!」

 

ソレの後ろにバック宙で周り込み、ハルペーで思いっきり切りつける!

 

ズチャアアッッッ…

 

(…な、なんだこの感触…)

『なに今の音…』

 

所長も俺と同じ感想らしい。そして吹っ飛ばされたソレは丸まった白い巨体を持ち上げて、こちらを見下ろしてくる…でっか!!?

 

『くず男くん!ソレはホムンクルスだ!通常の人間とは違う戦闘用に作られた人工物だ!!』

「魔術的に!?魔術すごいな…いつのまにかそんな漫画みたいな…って魔術自体漫画みたいなもんだった!!」

『ちょ、ちょっと漫画のなんかと一緒にしないでくれる!?』

「所長うっさいです」

『アッハイ』

 

それはなんというか…出来損ないの人間のような…粘土細工というか…感情のない瞳でこちらを睨んでるのか、見るって機能がそもそもあるのか、

 

ビュンッッ

 

「え…?」

 

しかし、やはりソレは魔術によって生まれた常識を超える存在。

某有名なバトル漫画のようにそいつは俺の前に移動し、その形容しがたい形の腕を俺の顔面に叩きつけてくる。

 

バァンッッ!!

 

破裂するような音が街に響く。

意識が一瞬あっち側に持っていかれそうになったが、足を踏ん張り、壁にナイフを引っ掛けなんとか立ち上がる。

右目が見えないのは叩かれたとこから血が出ていて目に覆い被っているからだろう。

 

こんな余裕そうにしてるが、むちゃくちゃ痛い。悲鳴も嗚咽も吐かないだけマシだと言ってくれ。

 

『くず男くん!早くそこから離れるんだ!じゃないと…』

「…わかってるよロマン…クソ…現実いいことねえなぁ…」

 

ズ…

 

ズ…

 

ズズ…

 

眼鏡のセンサーにもカルデアの管制室にもソレらを捉えていた。

 

濃霧の陰から複数の巨大な影…ホムンクルスの集団。

 

「はあ…退路は…塞がってるか。ロマン!ぐだ男の方に通信回しといてくれ。俺の事情を伝えてサーヴァントを一体でもいいから俺に回してくれ!!」

『わ、わかった!すぐに通信は戻す…耐えてくれ!!』

 

ブツりと通信を切る。ハルペーを握り直し、目の前の悪夢を直視する。

 

回復魔術も回したおかげでだいぶ動くようになってきた。

手足首を回しつつ、全身のチェックを素早く行い、目の前の敵に刃先を向け、構える。

 

 

 

「一人目!」

 

目の前のやつの頭付近まで跳び上がり、踵落としを食らわせ重心がずれた瞬間に頭にハルペーをねじ込み体重ごと押し倒しながら差し込む。

ムニムニとした気色悪い感触を覚えながら、粉になって消滅するのを見届けつつ、次のターゲットに目を向ける。

 

「二人…目!!」

 

地面から低姿勢で移動し、最も近くにいたやつのかかとを切り裂く。

そこから膝、股間、胴体、頭としたから素早くナイフで切り裂き、振り向きざまにハルペーを心臓部分にねじ込み、心臓をえぐりとる。

 

えぐりとった心臓を後ろから俺に手を伸ばすホムンクルスの顔面に叩きつけ、その隙に後ろに周り込み、三、四人目を殺していく。

 

五人目、六人目、七人目どんどん殺していく。

その肉片を浴びながら、その血を垂らしながら、無論俺も無事ではない。

何度吹っ飛ばされ、何度壁に叩きつけられたかわからない。

だがあいにくここは裏路地、逃げ道は大量のホムンクルスにふさがれて、窓を突き破って民家に入っても出口塞がれて結局やられるだろう。

跳躍力強化で屋根の上に飛ぶってのもあるが、この濃霧の中、足を踏み外しやすい屋根の上は遠慮したい。

 

しかしそれでもホムンクルスどもを順調に削り取っていく。このままいけば、何とかこの包囲網を突破できるのではないか…

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし現実はやはり甘くはない。

 

 

「ガハッ…なんだ…これ…?」

 

血だ。回復魔術は常に回してたし、ダメージは比較的なかった。

しかし、急にくるむせ、喉がカラカラになり、体の中がぐちゃぐちゃになりそうなのを理解する。

 

《くず男くん!今すぐ屋内に避難するんだ!!》

 

ロマンの言葉を思い出す。ロマンはなにを言いたかったのか?

所長は霧について聞き出そうし、この反応が返ったきた。

 

「まさか…この霧…有毒!?」

『嘘でしょ!?まさか宝具!?』

 

それしか考えられない。この街全体にかかってるって考えるならこんな大きぼ、間違いなく宝具。

 

意識を回すと、急に視界がぐらつき膝が震える。

しかしホムンクルス達は手加減などしない。

 

ドオオオォォッッッ

 

バキィッッ

 

「…!!」

 

背中から大きな衝撃が伝わってくる。動けなくなった隙にホムンクルス達はここぞと攻めてくる。白い大きな拳により、体にいくつもダメージが走る。外の打撃、内側の損傷、無事なのは精神面のみ。

自分でも驚きだ、こんなオワコン状態でもまだ俺は諦めてないらしい。

震える肩を痺れてる手でつかみ、ハルペーを大きく振り回す。

 

グチャアアァァァ……!!!!

 

前方のホムンクルス達が何人か吹っ飛び切り裂かれ、打撃ダメージは一旦やむが、中のダメージが酷く、これっぽっちも動けなかった。

 

 

最後の力を振り絞って上を見上げる。見慣れた不細工面をしたホムンクルスが、その無機質な瞳に俺を写しながらその拳をたたきつけようとしてくる。

間違いなく頭に当たる。かわせないし防げない。

待ってるのは死。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやだ。

死んでたまるか。

 

こんな場所で…

 

 

まだ…

 

俺は…

 

 

()()()()()()()()()()———ッッッッ!!!!

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

「あれ…ここは…」

 

気がつけば俺は民家で眠っていた。

誰かがつけたであろうランプを見て、俺をここに運んでくれた人がいることに気がつく。

辺りを見渡し、ランプのすぐ下に眼鏡やナイフが置いてあり、壁にはカバンやハルペーがかかっていてものはとりあえず何もなくなっていないようだった。(所長も寝てるし)

 

「!!!」

 

しかし、しばらくすると、扉の向こうから音が聞こえ始める。

俺はすぐさま毛布をひっくり返し返し、置いてあった私物のナイフを持ち構える。

そして、ギイィィっと音を上げ、扉が開く…そこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おや?起きたんですねぇ!タマモ、なかなか起きないものだから心配してましたよ〜あ、お粥ありますけどたべれますぅ?」

「え?あ…どうも…」

 

和風美人がいた。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

———彼は気がついていない。

誰も気がついていない。

なぜならそういう風に()()()()()()()()()()

 

世界そのものからすれば事実の書き換えなんて容易だろう。

誰もそこにはいなかったし、誰もが少年が運良く包囲網を抜け出し、通りかかったはぐれサーヴァントに救われたようにしか見えないだろう。

 

 

 

 

 

 

…故に誰もその裏路地での()()を知らない。

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に気がつけない。

 

 

 

 

修正は進む。

 

世界は反抗を開始していた。

 

 

 

 

 

 

そのことに少年はまだ気がつかない。

 

 

 

 

 

その()にさえ、気がつかない。

 

 

 





〜やったねくず男先生のコーナー〜

くず「ついに第四特異点だよヤッター」
ぐだ「ついにくず男がぼっちになっちゃったよヤダー」
マシュ「まずいですよ先輩!くず男さんが謎の美女と二人っきりです!美女が危ないですよ!」
くず「マシュちゃんや、俺の心配はしてくれんのかい?」
マシュ「そんなこと言ったら先輩は先輩で色々やばくて心配ですよ!くず男さん!」
くず「おいマシュちゃんが霧の毒素にやられてんだけど」
ぐだ「なんだっていい。マシュちゃん可愛いヤッターのチャンスだ」
ミ◯ト「こんなに俺とカルデアで意識の差があるなんて知らなかった…!こんなんじゃ俺…特異点作り出しちまうよ…」
ぐだーず「「帰れ」」


〜終わり〜


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なんて格好だ!ポロリ待った無しだゼェ…ところでケモ耳はお好き?

タマモはエロい

キャットはエロい

アサシン(おそらくタマモヴィッチ)はエロい


結論、タマモナインは全員エロい



お粥 うまい やったぜ

 

「えーと…お粥うまかったでーす…どうもサンキューネ、チェケラー」

「そんなポップ風にお礼言われてもあまり嬉しくありませんね…まあそのくらい元気があるということでよしとしましょう」

 

そう言いつつ俺が食べ終え、置いといたお椀を持って和風美人は出て行った。

まあ当然しばらくひとりの時間がやってくる。なので現状を把握しようと俺の頭はフル回転し、その考えを一つ一つ並べていく。

 

 

俺はあのホムンクルスの集団リンチからなんとか逃げ出し、気を失ってるところをさっきの和風美人に助けられて、この民家にいる。

 

…うん。俺って運がいいのか悪いのか…

集団リンチを受けて、毒霧(ミストさん)吸って、和風美人の手作りお粥をありつけてる…

 

「ていうかここロンドンだよな…なんで米があるんだ?」

「それはこの私の私物です♪」

「アイエエエエエ!!?美人!美人なんで!?」

「そ、そんなストレートに言われると照れますが…」

「アッハイさーせん」

 

そんなわけ(?)で俺は布団から這い出て、カルデア制服を羽織り、彼女に礼を言おうと前に立ち、その姿を目に入れるが…

 

「…その服は自前ですか?」

「みこ?ええその通りですよ。これは私が生前から使っている超ヤバイ、超セクシー、超パネェ礼装…の一つです♪」

「つまり似たようなのが後いくつもあるのか…」

 

彼女を見て、思ったこと。この魔改造眼鏡越しだからこそ彼女が羽織っている着物の凄さを理解できる。構造云々はともかく、彼女の羽織る青い礼装は間違えようのない一級品。

面積の割には防御面にも優れてるし、以前所長が言っていた、カルデアデータベースを調べたとき見た術。それは東洋の呪術で、この礼装はその呪術向きにあしらわれていた。

できることなら調べてみたい。これから先、呪術を使うかもしれない存在が現れないとも限らないからだ。

 

あいつ(ぐだ男)の助けになるかもしれないし…ただ…

 

 

 

 

…ただ一つ…何か言っていいのなら…

 

 

 

「…ほぼ全裸じゃねえかッッッッ!!!!」

「ちょ!そんな私が露出狂みたいな言い方やめてくれません!?これ、私結構気に入ってるんですが!?」

「気にいる、気に入らないの問題じゃないよ!いつの時代だか知らないけど、礼装の能力は十分素晴らしいぜ?…だけどその異様に短い足の丈なに!?しかもその無駄に強調した胸元に肩!脇!そしてなんでニーソ!?マジでいつの時代だよなんでニーソあるんだよ!?」

「お、およよ…そこまでズバズバ言わなくたっていいじゃありませんか…

この礼装初めて着たのまだ私がこのくらいロリっ子だったころだったんですよ?成長したらこうなるに決まってるじゃありませんか!」

「服を変えろよ!?」

「変える服がなかったんですよ!」

 

話は平行線のまま進み、全く決着がつかない。はいそこ、脱線してるくせの何言ってんだこいつとか言わない。

 

しょうがない。これはオルレアン以来だが、やるしかないようだ。

 

「ふう…わかったよ美人さん」

「みこ?やっとわかってくれましたか。そうですこの礼装は私のアイデンティティで、たとえ誰であろうとこの服を変えることは…まあまだ見ぬご主人様のためなら致し方ありませんg「脱げ」…み、みこーん?」

「脱げ」

「え?ちょマジ?ま、待ってください!私には心に決めたご主人様が…」

「脱げ」

「お、お願いします!ご主人様の前でしか肌を晒さなさいとこのタマモすでに決めて…」

「もうほとんど露出してるからいいじゃん。脱がねえと薄い本の題材にしてパイケットで販売するぞオラァァァァァァ!!!!」

「い、い、イヤアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ……」

 

この後めちゃくちゃ着替えさせた。

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

俺と彼女は向かい合いの椅子に座り、改めて自己紹介を行おうとする。

 

まあ目の前の彼女はダボい芋ジャー着込んだ初々しい人だけどな。

 

「うう…もう玉藻、お嫁に行けません…」

「でえじょうぶだ。俺くらいのレベルになると目を瞑ってでも着替えさせられる…クックック…」

「一体何を積み重ねてそこに立ってるんです!?」

「俺の青春はホモとトルネコとキチガイがそばにいた」

「ロクなもんがいねーです!?」

「いやあ…惜しい奴らを亡くしたよ」

「しかも亡き者にしてらっしゃる!?」

「冗談です。切り落としただけだよ」

「ゑ?何を?」

 

まあそんなどうだっていいんだ。重要なことじゃない。今は彼女と自己紹介をし合うチャンスだ。

…いかんな、どうしてもアトリーム語で話してしまう…

まあ(ミ◯トさん)に毒されることなんてよくあることさ。青春時代にだってこんな経験あったしね。

 

「えーと…色々あったけど…オホン。ドーモ、和風美人=サン。カルデアから来マシタ。人類最後のマスターやらせてもらってる多田野 アラキ=デス」

「え、えっとー…ど、どーもアラキ=サン?新婚旅行下見に来マシタ。キャスター、玉藻の前=デス」

 

…いまこの人なんつった?

 

「あー…申し訳ない。ワンモアプリーズ?」

「さっきから言葉がブレブレですね…キャスター、玉藻の前と申します」

「…おっふ…」

 

ふう…ここ最近叫んでばっかだけど言わせてもらうわ…

…とんでもねえビックネーム来たァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!

玉藻!!玉藻の前!あの有名な九尾の大妖怪!!

日本の何人もの男たちを堕としたという女性…なるほど、たしかに脱がす時はなかなかのナイスボディでした(眼福)

 

「なんか視線がいやらしいですねぇ…ジロジロ見ないでくれます?」

「アッハイサーセン。ちょっと霧に毒されてしまって…」

 

『こんなに俺に対しての当たりが強いだなんて知らなかった。こんなんじゃ俺…もっと霧を出しちまうy『解体するよ♪』解体されることくらい、よくあるさ。俺にだって今そういう経験してるしn《ズバッッ》』

 

でもそれ、根本的には解決してないよな?

おっと毒が回って…ん?

 

「「誰だ今の」」

 

今まさにキャスターと俺の心は合致した。

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

俺はキャスターとともに外に出ていた。え?霧に当てられないのかって?大丈夫。なんでか知らないけどあの人(ミ◯トさん)は出てこない気がするし、大丈夫さ。

まあ真面目な話すると、

 

「しかしほんとうにその場で作っちゃうんですねぇ。玉藻、感心しました♪」

「まあこのくらいできないと師匠(メディア)に笑われてしまうからな…」

 

俺が先程カルデア礼装のベルトや、メドゥーサフードに付け加えた機能。この霧に対する対処機能。データベースのバックアップを盗んで置いてよかったぜ…対処法は見事にあったぜ。

 

『いまやばいこと告白しなかった?』

「所長うっさいです」

『理不尽!!』

「仲がいいですね」

「まあ俺と所長は魂で繋がったソウルフレンド(生贄と主人の関係)なので」

『ちょっと待って!明らかに言ってることと違う意味でしょ!?』

「所長うっさい」

『理不尽過ぎルゥ!!』

「…ほんとうに仲いいですねぇ…」

 

なんてこと言い合いつつ、歩くと、前方から敵性反応。

 

「ん?敵だな。どうするキャスター?ここには下見で来ただけだし、俺たちを助ける義理はないだろ?」

『ちょっ、アンタ何言ってんの!?』

「ここまで助けてもらったんだ。もうここから俺たちの仕事でしょ所長?」

 

今まで出会ったサーヴァントには、曲がりなりにも特異点修復への意思があった。

しかしキャスターは違う。

俺たちのオーダーに本来の目的がある彼女を付き合わせる道理はない。

 

「…へんな人ですね〜あなたは」

 

しかし彼女は「やれやれ」と頭と尻尾を横に振ると、いきなりその両手を俺の頰に当ててこちらに俺の顔を向けて来た。

うわスッゲェやわらけぇ(童貞並感)

 

「ここまできたら乗りかかった船です。私もお手伝いしましょう。一時的にですが、あなたのサーヴァントとして…ね?」

「観光はいいのか?」

「いくらミステリアスなミストシティでも、さすがにこの霧はやりすぎです!これじゃあ観光にもなりません。なのでここはこのタマモにみこーん!とお任せ下さい!」

 

彼女はそう言い、腰を低く構え、指先に数枚の札を取り出す。

そして霧から現れる数体のホムンクルス。

すると突然キャスターの側に現れる神々しさを持つ鏡。おそらくあれが彼女の宝具だろう。

 

「さあ!いっきますね〜!!」

「ジャージじゃなきゃ決まってたんだろうなー」

「あなたが着せたんじゃねーですか!!」

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

うって変わってここはカルデア組。

 

「なんかまた僕の出番が少ない気がする…!!もっと暴れないとねモーさん!!」

「モーさん言うな!!」

「先輩がモードレットさんの一撃を受けて飛んでいきました!!」

「…モードレット卿?」

「ああ?なんだyちーちーうーえぇぇぇ!!!」

「そこに直れモードレット卿!我がマスターを手にかけた罪は重いぞ!!」

「落ち着けセイバー!マスターなら無事だ!見ろ!壁に激突したかと思ったらついでにホムンクルスを撃退してしっかり素材を剥ぎ取っている!モードレット卿も剣ではなく拳だったから傷はないはずだ!!」

「し、しかしアーチャー…」

「おい弓兵。なに父上にしがみついてんだァァァァァァ!!!!!」

「なんでさァァァァァァ!!!!?」

「…もう…疲れたわ…ドクター?変わってちょうだい」

『すまないキャスターメディア。僕には君に変わる力はないよ…ああこんな時くず男くんがいれば…だめだもっとカオスになる』

「そういえばあいつ(白聖女)は?こういう時真っ先に狂い始めるでしょうに…」

「そういえばおらんな。どこだ?」

「ジャンヌならくず男を探しに走り回ってるよ。珍しく血相変えてね。ああ見えて責任感じてるのかな?」

「何!?ずるいぞ!余も行こう!!」

「ネロは待機。ジャンヌはルーラー特権があるからいいけどネロは単独行動なんて持ってないでしょ?」

「余の皇帝特権はこういう時に使うべきそうすべき」

「だめだよ」

(…あなたが真っ先に行きたいくせに…馬鹿なマスターね…

 

 

 

 

————頼んだわよ聖女様)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「友よ…どうか無事で…」

 

聖女は一人霧の街を走る(なお道中のホムンクルスは肉塊と化した)

 

 




〜ご主人様ってどんな人?タマモちゃーん〜

タマ「そうですね…それは大変素敵な方です。端麗な顔に儚そうな表情。細い指は私の髪を優しく撫でて…でも時には一直線に突き進み熱い一面も持ち合わせている…そして何より!魂がマジイケメン!!ちょーイケ魂!!ああぁぁ♡ご主人様さまぁぁぁ♡」
くず「だ、そうです」
所長《前確かネロ皇帝も似たようなことを言ってたような…あ(察し》
タマ「よし!こんな薄暗い街さっさと退去して、貴方様の元へ帰ります!!さあ参りましょうアラキさん!!」
くず「アッハイ」

〜終わり〜


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いつから霧が発生してないと錯覚していた?

なんかシリアス(出会い頭)

遅れて申し訳ありません。ちょっと書いた話見返してみて

「嘘…わたしの話構成…下手すぎ…」

と思ってたりしてました。正直最終話までの話は出来上がってるのですが、それをそのまま反映できるほど作者の頭はできてないと思ってください。
ぶっちゃけFGOの元の話構成からだいぶ離れてることに気がついて死にそう。

なので唐突に申し訳ありませんが、この小説はいつの間にか消えてちゃったりしちゃう場合もあるのでその時は

「まあ…いい奴だったよ」

ていうノリで無かったことにしてくださいおねがいしますなんでもしますから(なんでもするとは言っていない)



 

「エーテル剤使用、純金製八連双晶加工弾殻…レアプリズム科学薬筒 FSN7…全長39cm、重量10kg…13mm炸裂徹鋼弾、ジャッカル!

パーフェクトだダ・ヴィンチッッ!!!」

「それ言いたいだけですよね先輩!?」

「悲鳴を挙げろぉ…豚の様なァァァァァァ!!!!!!」

「「「「……………ッッ!!!」」」」

 

何も言わせない殺気が辺りを充満する。

ロンドンに先輩とともにレイシフトして2日目。

普段はよくも悪くもストッパーとして働いていたもう一人のマスター、くず男さんが行方不明となり、親友である先輩は心配なのか1日で色々と感情をこじらせて…

 

「サーチ&デストロイ!!」

「「「「WRYYYYYYY!!!!!」」」」

 

マシュ・キリエライトは…心が折れそうです。

ジャンヌさん!早くくず男さんを見つけてください!!

 

「どうしたヘルタースケルター…?人類最後のマスターはここにいるぞ!?僕を倒すんだろう?勝機はいくらだ?万に一つか?億か?兆か?それとも…京か?」

 

これ以上こじれたら先輩が☆SE☆N☆PA☆I (改悪版)になっちゃいます!!

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

幼女が現れた。どうする?

→たたかう

にげる

保護しちゃう

 

ロリコーン!!ではない俺は真顔で現れた幼女に向かって

 

「寒くないの?」

「的外れにもほどがあるでしょ!?」

 

見当違いな質問をしていた。

 

「寒くないよ」

「あ、答えちゃうんです!?」

「マジか」

「ほんとだよ」

「かっこいいナイフだね」

「そうかな?ありがと!」

「俺もナイフ持ってるんだ。ほら、力込めると刃が回転するんだよ」

「心臓とるのに便利そうだね!!」

「やばい。精神イッてる幼女だわこれ。玉藻さんおなしゃす」

「結局こっちに押し付けやがるんですか!?」

「そうだよ(真顔)」

 

だってローブの下チラチラ見えるけどほぼ全裸じゃねえか!!

でもかっこいいナイフだなー憧れちゃうなー…だけどどう見ても刃に血が付着してるんだよなー怖いなー何を切ったのかなー?

ニコニコしてるなー怖いなータスケテタマモ=サン!!

 

「く、誠に遺憾ながらジャージになったせいで無駄に機動力が上がった気がします…というかこれ本当にただのジャージですか?」

我が軍(カルデア)のパーフェクト☆天才と神代キャスター先輩との合同で作ったすーぱー☆ジャージですよ?普通のジャージに決まってるじゃないですかヤダー」

「ど・こ・が・ッッ・!?それってつまりこのジャージに神代の技術使われてるってことですよね!?」

「ハハハハハ!何言ってんのさ。別に大した機能はついてないですよ。ただ関節部に常時治療魔術、汗をかきやすい部位に乾燥魔術に通気性を出すために線維の一本一本に魔術機構を取り付けてるだけです」

「その時点で魔術の使い方間違ってますよね!?タマモまじでそう思うんですけど!?」

「安心してよ玉藻さん。あの子(破廉恥ロリサーヴァント)みたいなのが出てきても大丈夫な様に子供用も開発済みだ」

「もう商品化する気満々じゃねーですか!!人理修復に向けてくださいよその意欲!」

「しかも子供が嫌がらない様に、内側はガサガサしない神代レベルのモフモフ技術(メディア提供)!さらにイチゴ味からぶどう味までの五つの果物の匂いがする特殊なジャージも開発中だ!!(ダ・ヴィンチ制作)」

「あなた自分の仕事わかってるんですか!?」

「そりゃあ人理修復に勤しむ系のマスターですよ」

「もっとマシな礼装作れ!!」

「ねえねえ戦わないの?」

「あちらさんは準備万端の様子だー!!頑張れ玉藻!負けるな玉藻!ラブリー玉藻!!ダイナマイトボディー!!TA☆MA☆MO!!」

「真顔で色々セクハラ発言やめてくれません!!?」

 

 

ふざけあってると、あたりの霧が急に濃くなっているのを感じた。しかもそれだけじゃなく…

 

 

「此よりは地獄…」

 

濃密な魔力…眼鏡越しでわかる呪いに近い力。これが彼女の宝具…

 

「私たちは炎、雨、力…殺戮をここに!『解体聖母(マリア・ザ・リッパー)』!!!」

 

おいおいいきなり宝具かよ。彼女の姿がかき消えた瞬間、さらにあたりの霧が濃くなりその姿が見えなくなっていく。

————しかし明確な殺意が俺たちを取り囲んでいるのははっきりわかる。

 

宝具の真名…ロンドン…殺人的存在…といったらあの英霊…いや、殺人鬼しかいない。

 

「ジャック・ザ・リッパー…『人斬りジャック』かよ…くるぞ玉藻!逸話的に狙いはお前だ!!」

 

ジャック・ザ・リッパー。

ロンドンで五人の女性を惨殺し、警察の全力の捜索にもかからず、いずこかへ姿を消した伝説的殺人鬼。

特徴があるとすれば、正体不明、霧の夜、女性しか殺していないこと。

 

そしてこの霧の正体は彼女だ。この毒霧もおそらく彼女の宝具。

この礼装では少々きつくなるほどの濃霧が俺に襲いかかる。

どうやらこの特異点を攻略するには彼女の撃破が最低条件の様だ…もう発動してる宝具にどう対応すればいいんだ(白目)

 

ビュオッッッッ

 

霧の中から小柄な影が一直線に飛んでくる。

その先にいるのはどう見ても玉藻。

アカン、死ぬ。

 

「ああ!!それはちょっと卑怯なんじゃありません!?」

 

余裕のなさそうな表情だが、懐から札を数枚取り出し、それを向かってくるジャック・ザ・リッパーに突きつける玉藻。

 

バアアアアアァァァァァンンンッッッ!!!

 

衝撃波の様な激風が彼女らを中心に発生する。それは巨大な呪力のぶつかり合いだった。

ただの紙に見える玉藻の札から発せられる呪力は、ジャック・ザ・リッパーのナイフをなんとか押さえつけるが、相手は宝具。徐々に押され始め、足から地面との摩擦音が聞こえる。

 

どうする?下手に手を出せば玉藻の邪魔になる。でもこのままじゃどう考えても玉藻が負ける。

こんな強力な戦力を、俺なんかのために失うわけにはいかない…

令呪…しかしこんな序盤で…

 

俺は最後の手段である手の甲に宿る令呪を見つめる。

一画でも強力な令呪の強制力。これを使えば宝具も一発なら止められるだろう。

 

だが、それでも一画だ。三画しかない一画。

1日に一画回復するとはいえ、いつ必要になるか…

…いや、迷うな。迷ってる今も玉藻が押されてる…時間がない!!

 

俺は令呪を掲げ、玉藻に向かって叫ぶ。

 

「(やるしかねえ…!!)令呪を持って命ずる!キュスターよ!敵の宝具を…」

 

しかし…

 

 

バリィィィィィィンン!!!

 

「「「!!?」」」

 

ガキンッッ!!!

 

「くっ…誰!?」

 

突如、ガラスが割れる様な音が響いたと思いきや凄まじいスピードで現れた横槍により、ジャック・ザ・リッパーはいともたやすく弾かれてしまった。

俺は彼女を見て納得した。

その槍…いや、その()は、呪いを拒む聖女の旗。

 

 

 

 

「令呪を使う必要はありません。友よ」

「!!…ちょっとヒーローにしては登場が遅いな」

「申し訳ありません…無事でよかった…」

 

ルーラー ジャンヌ・ダルク

 

心強い助っ人が登場した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「み、みこーん…」

「あ、大丈夫?」

「じゃ、ジャージがなければ…この玉藻、即死でした…」

「やっぱゴリラだわうちの聖女」

 

なんか神々しく見えたけどやっぱゴリラだわ。

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

「なんで!?なんで効かないの!?」

「私のクラスはルーラー。それに呪いに関してなら私は反則級の対スキルを有してます。相性的にもあなたに勝ち目はありません。アサシン」

「…いや…いや…おかあさん…かえり…」

 

…アサシン…ジャック・ザ・リッパーは追い詰められていた。

ジャンヌは呪いに対してならもはやチートレベル、まさに天敵だ。

アサシンの宝具は相手が女性なら必ず通る宝具だったのだろう。実際、同じ呪力同士のぶつかり合い、玉藻の方が圧倒的に上回ってたはずなのにジャックは有利な状況だった。

 

——しかし…ジャンヌには、女性であるあると言うアサシンにとって必殺である条件すら軽くあしらえれる対呪力が存在した。

 

渾身の宝具もすでにこれで三発目。しかしその全てを旗の一振りで弾き飛ばされた。

頼みの宝具が効かないのならもう素の実力で応戦するしかない。

だがステータスにおいてもアサシンがジャンヌに勝てる要素は存在しない。

相性的とかどうこうではなく、絶対に勝てない天敵なのだ。

 

「痛い…痛いよぉ…おかあさん…かえりたい…かえりたい…」

「ッッ!お待ちなさいアサシン!」

 

アサシンは戦略的撤退に意識を変更したのだろう。ジャンヌの制止を聞かず、その姿を霧の中へ隠して行く。

 

 

 

 

 

シャキンッ

 

「え?」

「甘いぜアサシン。さっきまでと違ってナイフの振り方がフラフラだ」

 

後ろから迫ってくるアサシンのナイフを、こちらのナイフで受け止め、その細く白い腕を掴んだ。もちろん身体強化を忘れずに。

 

「ど、どうして?」

「ジャンヌは強い、玉藻は呪力で多少なりに対抗できる。なら残ったのはマスターだけだし、マスターを倒せば玉藻はともかくジャンヌは撤退するしかない」

 

俺だって強い相手が現れたら、その相手の弱点、つまり腱を狙う。

 

アサシンは幼いが、多分、かなり賢い。

その一点を信用してみた。

 

「はな…して…」

「わかった」

 

俺は言われた通りに手を離す。ぶっちゃけずっとくっついてたらもう片方のナイフでバラバラにされかねない。

相手はサーヴァント。俺が一生努力しても優位に立つことはまずない存在。

 

「アラキさん。お怪我は?」

「大丈夫ですか?」

「大丈夫だ。二人ともありがとう…なあアサシン」

「友?」

 

俺は目の前で今にも俺の心臓をえぐりそうな彼女に話しかける。

なぜ畳み掛けないのか、ジャンヌは疑問に思っただろう。

 

正直自分もどうかと思った。

アサシンはジャンヌによってだいぶ疲労してるし、今見失ったら次はどこで首を刎ねられるかわかったもんじゃない。

 

ぐだ男たちはどうしてるだろうか。ずっとそれを考えながら動いてた。

不幸中の幸いに玉藻に会えたこと、ジャンヌが助けに来てくれたこと、そして…

 

「今こうやって話せてるのは幸運かな…なあアサシン。お前さっきかえりたいって言ったよな?実際どこにかえりたいんだ?」

「おかあさん。おかあさんの“ナカ”に…わたしたちはかえりたい」

「そうか。でもな、お前賢いからわかってんだろ?お前はサーヴァント。母親なんていないぞ」

「やめて!おかあさん…おかあさんはいる…あそこでしか…わたしたちは…」

 

アサシンは悲痛な声をあげながらナイフを振るってくる。しかしそれをあっさりジャンヌが防ぎ、玉藻が構えた札を向けられ、拘束状態になる。

その瞳は、安楽を求める子供か、親を求める子供か、大人を憎む子供か。

どんなサーヴァントなのかは知らないが、彼女が幼い姿で限界するには理由がある。

 

——サーヴァントは基本、割り当てられたクラスの能力に応じた『全盛期』の姿で限界する。

 

だから子供の姿で現れる英霊は基本いないはずなのだ。現代に近い英霊なら尚更。

神秘が薄れている現代で、子供の頃から英雄の様に戦える存在なんてまずいないし、いたら困る。そもそも戦う舞台がない。

 

「アサシン。お前は何人殺した?」

「…知らない。お腹が空いたんだもん…今だってまだ空いてる」

「アサシン。俺は人殺しに見えるか?」

「…わからないよ。だって殺そうとしてるんでしょ?わたしたちを」

「今はな」

 

ああ…マジで何やってんるんだろう。彼女は殺人鬼だ。倒さなきゃいけない。滅ぼさなければいけない。

俺は手を差し出す。アサシンの目と鼻の先に。令呪のついた手を。

 

「友!?」

「何やってやがるんですか!?」

 

「もし、お前がこの手を取るんだったら、俺がお前の”おかあさん“を見つけてやる」

「え?」

 

俺は嘘をついた。

いるわけない。

それにさっき自分からアサシンに言ったじゃねえか。こいつはサーヴァント。母親なんていねえ。

 

「見つけてくれるの?」

「ああ」

「いないってわかってるのに?」

「ああ」

「わたしたちを抱いてくれるおかあさん?」

「ああ」

「……わたしたちは殺したよ?だって殺人鬼だもん」

「別に否定はしない。拒否もしない。目の前で知ってる人物が殺されるのは嫌だけどな」

 

英雄は、過去の偉人は、何も綺麗なものばかりではない。

 

俺が好きだと言った彼女でさえ、その最後は”怪物“だった。

 

人間は罪の上に成り立ってる存在だ。

誰かを犠牲にして、綺麗事を並べて、今も昔も変わらないこの残酷な世界を生きている。

 

「人間はそういう生き物だ。どっかの誰かに罪を押し付けたり、押し付けられたり…殺したり、殺されたり…それは生まれてくる赤子にさえ降りかかる業だ」

「…」

「…」

「…」

 

意外にもアサシン以外の二人も聞いてくれていた。英雄肌なジャンヌは止めてくるかもしれないと思ったんだが…

 

いや、英雄だからか。だからこそその汚い部分を知っている。

 

 

「アサシン、ジャック・ザ・リッパー」

「…!」

 

彼女は顔を上げた。その瞳はさっきと変わらない。

 

安楽を求める子供の瞳。

 

親を求める子供の瞳。

 

大人を憎む子供の瞳。

 

色々混ざって、グチャグチャで、その精神(ナカミ)はこの世の闇で汚れてしまってる。

殺すべきだ。殺さなければいけない瞳だ。

 

震えが止まらない。手汗がにじり出る。

それでも差し出した手を引っ込めない。

 

 

 

「俺が探してやる。お前の拠り所を。だから…」

 

俺は嘘をついた。

俺は殺すべしと今も思っていない。

 

 

「俺とこい」

 

この幼い殺人鬼を…報われなかった子供を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…うん」

 

殺すことはできない。そう思っている。

 




〜コーナーは死んだ。もういない〜

くず「いや、生きてるから、バリバリのシリアスで疲れてるだけだから!」

というわけで中止です。

ジャック救済したかった(Apocrypha見つつ)
この小説でやりたかったことその1を見事に果たしましたぜ。
ちなみその間にぐだ男くんはナーサリーことアリス=チャンと楽しいお茶会(物理)してます。
アンデルセンせんせー。メロン峠ってなんですか?(純粋な瞳)


感想指摘待ってます。


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P?知ってる知ってる。アイドルプロデゥースでしょ?

お久しぶりです。また間隔空いちゃいましたね。

くず「コマンドー部隊を編成しつつテスト1週間前で死にぞこなっていた。あとガチャ」

はい、主にテストで残りの1割ほどがガチャショックでした(真顔)
皆さんも勉強はちゃんとしましょう(血涙)

あ、ちょっと短いです(土下座)



「私は…そうですね。Pとおよびください」

「P…!?…アイドルをプロデュースするあれか!」

「それは絶対にないです」

 

戦闘を終え、ジャックを仲間にした俺たちカルデア組はジャンヌの案内を元にぐだ男たちとの合流を果たそうとするが…

 

「く、しかし幼女の次は怪しさ満点のイケメンか!もうだんだん予知夢が意味をなさなくなったな!」

 

そんなことをぼやくと、ジャンヌが目を輝かせながらこちらに詰め寄る。

 

「え?予知夢見れるんですか?ヒャッハー!まるで主人公だゼェ!!」

「おう、さっきまでの聖女モードどこいったんだこの野郎」

「聖女は死んだ。もういない」

「自分で言うか普通!?」

 

それでいいのかオルレアンの聖女。

 

「細かいことを気にしてはいけない。イイネ?」

「アッハイ」

「あのう、あちらさん空気読んでずっと髪の毛いじってるのでそろそろ動きません?」

 

コントしてたら玉藻がジト目で睨んできた。うん、ああいう目は知ってる。呆れてる目だ。

 

「Pは空気読めるいい人だよ」

「知っているのかジャック!?」

「前の保護者」

「結構辛辣!!」

 

ジャックはジャックでなんか言葉が淡々としてるし、それ保護者にいう言葉じゃねえだろ。

 

「いえ、私は彼女をしっかり保護することはできなかった。できたのなら、彼女にここまで人を殺させたりはしないでしょう。私は悪。あなたたちの敵です」

 

黒い長髪の隙間から覗く瞳が俺を捉える。

なるほど、ああいうタイプか。それが悪だとわかっているけど、自分を曲げない。嫌いじゃないが、苦手なタイプだ。

 

「で、どうするんだP?俺たちと戦うのか?ぶっちゃけ戦力差考えて俺たちに勝てるとは思えないが」

「そうでもありません。こちらにはあなた方の様な一騎当千はおりませんが、兵力があります」

 

Pが指を鳴らしと、至る所から巨体な白い巨人たち。ホムンクルスの集団が現れる。

ああ、なんかあいつらの生気のない目苦手だなぁ!!

 

「さあ、エーテルよ…ここに満ちれ」

 

あちらさんはどっかで見た魔術礼装…剣?を取り出し、戦闘態勢に入る。

こっちもふざけてらんねえな。状況確認からの…

 

————指示!!

 

「玉藻は遠距離で全方位に攻撃!ホムンクルスの一掃に全力出せ!ただし漏れた奴は気にするな!ジャックは玉藻のサポート。玉藻の攻撃から漏れた奴を切れ!ジャンヌはPをヌッコロせ!殺すんじゃないぞ?ヌッコロすんだ!」

「大佐ぁ!違いがわかりません!!」

「この歴史的ヴァカ者がぁ!!要は死なねえ程度にぶっ殺せって意味だろうがJK」

「おk把握」

 

さすがだジャンヌ!そのテンションこそ、お前のチートじみた性能とゴリラパワーが合わさって最強に見えさせるんだ!

 

「いやそれで把握できるんですか!?」

 

なんか玉藻さんが言ってるけど気にしない。これは俺とジャンヌの絆なせるワザマエ!!なのだ!

 

「解体♪解体♪」

「ああもう!!ここには私しか常識人はいねーんですか!?」

「「もちろんさぁ!」」

「ファッ◯!!」

「タマモもふもふ」

「モフッてないで戦いやがれこの露出魔ロリ!!」

「解体するよ…」

 

おい、さっきまでと違ってジャックの目が病んでんぞ。

 

「ちょっ…ストップ!ストッププリーズ!!敵はあっちですよジャックさん!!」

「やっぱり子供ジャージの製作を早めなくちゃあな」

「戦えアホマスター!」

 

「真なるエーテルを此処に…」

 

あ、ヤベェあっち本気だ。

 

 

 

 

 

元素使いの魔剣(ソード・オブ・パラケルスス)

 

五色の光が混じり合った直線が、こちらに襲いかかる。

ジャックが敷いた霧さえ吹き飛ばし、ホムンクルスたちがバッタバッタなぎ倒されながらそれはこちらに飛んでくる。

 

あれがPの宝具。中身は全くわからないが、間違いなく俺は当たったら即死する。

 

「ジャンヌ!防御!!玉藻のジャックはホムンクルスのことを放って、タイミングで飛び出せ!」

「了解!主よ!我が友を守りたまえ!我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)!!」

 

ジャンヌが宝具を発動させる。Pの宝具は太く、重い直線攻撃だった。故にガードに回れば防ぎやすい一撃。

 

しかし…

 

「問題は魔力か…いくらなんでも多すぎだ」

 

一向に衰えないPの宝具。

ジャンヌの宝具がPの魔力を打ち消していくが、さらにそこに底なしの魔力砲が襲いかかる。

 

五大元素(アベレージ・ワン)

土、水、火、風、空。この世の“ある”という実数の五つの元素。アベレージ・ワンは、それら五つの元素適正を持つ生まれついての優秀な魔術師のことだ。

あとは、さらに希少な“ない”側の虚数の適性があるが、今はそんなことはどうだっていい。

 

ソード・オブ・パラケルスス…Pの真名はヴァン・ホーエンハイム・パラケルススか。確か、錬金術師…だったっけ(やっぱりダ・ヴィンチちゃん講座は最強じゃんか)

 

「随分荒っぽいことをするな。あんた生粋の魔術師だろうに」

「ええそうですね。ですがこの偉業には、こうするべき結果が待っています」

 

俺の冷や汗ダラダラ発言に、パラケルススは涼しい顔で宝具ぶっぱなしながら受け答えてくる。

 

「友よ!このままではジリ貧です!何か策を!」

「この…!ホムンクルスが邪魔で、横からは近寄れません!!」

「邪魔…!」

 

前方は魔力の嵐。左右後ろはホムンクルスの津波。

…詰みじゃないかこれ?

 

「…ホムンクルスがこんなに面倒だとは思わなかったぜ…」

「この!真っ白おまんじゅう!いい加減やられてくれません!?」

「解体しても砂になっていっちゃう」

 

みんな言ってること考えてること全く違うが。(ジャックに至ってはベクトルも違う)

あいにく諦めるつもりはない。

この時のために作っておいた新作礼装を試すときだ。

 

「マナプリ閃光弾!シュゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッ!!!!超!エキサイティング!!」

 

 

カッッッッッッッ——————!!!!

 

 

「く、これは…」

 

それは一瞬。本当に一秒にもなるかならないかの出来事だった。

パラケルススは閃光による視界封じにより、その宝具の威力を一瞬緩めたのだ。

しかし、なぜたかが閃光弾程度で?

それはあの閃光弾には、視界封じ以外にも特徴がある。

あの閃光弾を作るために使用したマナプリズムの約6割は閃光弾本来の力に回したが、残りの4割ほどは、本当に微弱な魔力酔い効果に回させたのだ。

酔いというのは以外と強烈で、たとえそれがサーヴァントだろうと、その集中力、意識を一瞬とはいえ搔きまわすことが可能なのだ。

 

まあ何が言いたいのかって言うと———

 

「令呪一画持ってけ!ジャック!!」

 

手の甲に宿る令呪の一画が赤くひかり消えて行く。一画に溜め込まれた魔力はジャックに近づき、濃密な黒い霧へと姿を変えて行く。

 

「———此よりは地獄、私たちは、炎、雨、力。殺戮をここに!!『解体聖母(マリア・ザ・リッパー)』!!!!」

 

巨大な魔力砲を、まるでトンネルをくぐって行く車のように、息つく間もなくジャックのナイフはパラケルススの心臓に突き刺さる。

 

対象が女性じゃないから令呪で無理やり発動させた。

案外通るもんだな。

 

 

 

 

 

 

 

———魔力砲による煙が晴れる。

さっきまで都会の人混み並みにいたホムンクルスは主人の敗北とともに全て塵となって消えて行った。

残ったのは心臓をえぐられ、霊基が砕けた状態のパラケルススのみ。

血を吐き、今にも倒れそうな足並みでそんな状況でも彼は立っていた。

 

俺は彼に近づき、俺からも、奴からも、どちらにとってもいつでも殺せる立ち位置に立った。

 

「ちょ、アラキさん!?ジャンヌさんいいんですか!?」

「メガネ…いいよね」

「What!?」

 

長く一緒にいたジャンヌは、俺の行動をわかってくれていたのか。玉藻たちを制してくれた。

…そうだよね?うん、多分そうだな。

 

「…あんたの負けだP。無理には聞かねえが、一応聞く。黒幕はどこだ?」

「……」

 

パラケルススは血で汚れたその端麗な顔をこちらに向けながらおし黙る。

 

「そうか。言わねえならいい。むしろ安心したよ。魔術師は目的のためなら手段を選ばないって言うが、逆を言えば、目的のためになら自分の命がまずい状況でも、目的を邪魔されないようにする奴らだって」

 

こいつは、言わなければ殺されるであろう瞬間でも、口を割らない。

まさに英霊。魔術師だ。

 

「あんたはまさしく魔術師だよ。ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス」

 

するとPは震える唇を動かしながらこちらを見据える。

 

「———あなたは()に会うでしょう。その時、本当の『()()()()()()()()()』にあなたは足を踏み入れることになります…

————ご武運を」

 

 

ザシュッ———

 

 

俺はハルペーをパラケルススに突き刺した。

 

 

「あばよ、錬金術師」

 

パラケルススが最後に言った。『()()()()()()()()』。

 

それが一体なんなのか。俺はまだ理解していない。

 

 

 

 

 

 

 

 




〜教えてくず男先生のコーナー〜

ぐだ「随分久しぶりだな、マヌケェ」
くず「こ、コマンドーを1000年分見てました…優秀な組合員として…当然です」
ジャ「1000年分…すぐだな」
マシュ「おっしゃってる意味がわかりません」
くず「それじゃあどんどん質問答えようか」
マシュ「今、私たちぐだ男チームはどうしているのでしょうか?」
くず「幼女とお茶会(物理)した後、幼女を連れ帰って今度はヘルタースケルター達をどうにかするためになんやかんやしてる」
エミ「ちょっとまて。原作では連れ帰ってないはずだ」
くず「こっちのぐだ男はなんか知らないがイケメンパワーでなんとか幼女を連れ帰ったんだよ!!」
ロンドン市民「「「なんか知らないけどいつのまにか起きてた」」」
ぐだ「ご都合主義ですか、すごいものですね」
くず「やめて」
マシュ「えーと…今更ですがなんでくず男さん視点が多いんですか?」
くず「文才不足ですね」
マシュ「アッハイ」

〜終わり〜



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魔神柱出現!ってあんた誰?「天才だ」アッハイ

もうじき帝都ですねぇ…漫画探しても手に入らないからどういう話なのかはよく知りませんが、CMにぐだぐだ要素なしのマジシーンが多かったので期待(大)です!!





魔神・沖田総司・オルタナティブ?引かなきゃ…(使命感)
初☆5が沖田さんだったので是非とも引きたいですね。



 

Pを撃破し、俺たちは再びぐだ男たちとの合流を果たそうとロンドンを走る。

さっきまでホムンクルスと霧が蔓延していた街並みには、もはやその影はなく、しかし…

 

———シュー…

 

———シュー…

 

「…ダース◯ーダー?」

「友よ、どちらかというとラストバタリオンの対紫外線装備かと」

「いや、それはない」

「あなた方の会話が今一番ないです」

「おっきい鉄だぁー…解体できるかな?」

 

代わりにモノアイ輝かせた寸胴鍋が徘徊してた————

 

「あ、アラキさん…」

 

いや、わかるよタマモさん。言いたいことはわかる。

———なんだこの寸胴鍋は。

 

「ロンドンって未来に生きてるんだな…って素直に思うよ」

「アラキさん。私の知識に間違いがなければロンドンには今も昔もあんな寸胴鍋は徘徊してませんよ。間違いなく」

「だよねぇ…」

 

まあ、明らかに未知の相手だし戦わないのが最善だよな。

 

「よし、見つからないように後ろから回ってみんなに合流していく感じで…おk?」

「みこーん(おkの意)ですよアラキさん。あんな白まんじゅう(ホムンクルス)以上に感情の読めない奴なんて相手にしたくありません」

 

よし、そうとなれば、差し足忍び足…

 

ん?

ジャンヌとジャックは?さっきまで後ろでワイワイしてたのに…

…なんかやな感じするなぁ…そんな予感がするから振り向きたくないんだけど…後ろ向いてるタマモ=サンの顔が青ざめてるのが余計にやなんだけど…

振り向かなきゃダメかなぁ…

ダメだよなぁ…

ヤダなぁ…

 

よし、覚悟完了!来やがれクソッタレェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

「キャーーーーーー!!!!!!」

「か、かかって来やがれェェェ!!元聖女の私に勝てるもんかぁ!!」

 

————後ろを向くと大量の寸胴鍋に追い回されてるジャンヌとジャックがいtファッ◯(恐しく速いのディスり。俺でなきゃ(ry)

 

「逃げるぞ馬鹿どもぉ!!」

「スタコラサッサだぜー!!」

「ファッ◯」

「友酷い!でも感じちゃ「黙ってろ」ハイ」

(アラキさんが今までにないレベルの酷い顔してらっしゃる!?)

「すたこらさっさ〜」

 

俺たちはしばらくの間、寸胴鍋たちとの楽し(くな)い楽し(くな)い追いかけっこと洒落込んでいた。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

ギャグ漫画のごとく足に残像ができるほどの走りで逃走しつつ、なんとかぐだ男チームの拠点へと走っていると…

 

「…はあ…ハァ…あれ?」

 

追ってこない…?罠か?

 

「友よ。どうもあのモビ◯スーツども、もう追ってこれないようです」

「知ってるのかジャンヌ!」

「しってるのか!」

「なんですこのノリ…」

 

「奴らはすでに鉄くずとなり、砂になって消えていきました」

「はよ言えよ…ふう…しかし消え方がサーヴァントみたいだな。まさかあんなまんまモビ◯スーツな寸胴鍋が宝具だったのか?持ち主のサーヴァントは反連邦軍の大佐の可能性が微レ存…?」

「奴の名は…シャ「それ以上はいけない」チキショオメェ!!」

「タマモは俺の母になってくれるかもしれない女性だ!」

「え?」

「ジャックさん反応しないでください。悪寒がします。アラキさんはノリにノるときとノらないとき位察してくださってください!」

「お、そうだな」

「わかってませんよね?」

 

はは、なんのことだか…わ→か↑らん↓なぁ→

まあこれで障害物はおそらくなくなった!あとは…

 

「ここです。ここをマスターはしばらく拠点にしてました。友よ」

「ふむ…ちょうど霊脈の上か。ちょうどいい地形だな」

 

薄暗い街並みにそれはひっそりと建っていた。赤いレンガは時代を感じさせるが、今はそんな鑑賞に浸ってる場合ではないと入り口を探しだした。

見つけた入り口から俺は入ろうとするが、入り口のドアにデカデカと紙が貼ってあることに気がつく。

…日本語だし多分ぐだ男だな。っていうかここまで来て未だに通信状況が良くならないのか。カルデア組のサーヴァントと契約してないのがここまで響くとは…

 

「ああ…なんで俺は召喚できねえんだ?(メドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さんメドゥーサ姐さん)」

「召喚すると何か得なの?」

 

ジャックが珍しくいいとこを突いてきた。

 

そう、なぜカルデア組サーヴァントと契約すると困らないのか?

それは、無論戦力の補充にもなるが、一番は契約しているときのパスをカルデアスから検索、こういった逸れた際に電波障害でもない限り通信が即可能なのだ。

 

「まあそんなわけで、カルデア産サーヴァントだと色々便利なのよ」

「あのまるで商品みたいに英霊を言わないでくださいます?」

 

タマモ=サンの手厳しいツッコミに冷や汗を垂らしつつ、俺はジャックの質問に答える。

するとジャックが俺の制服の裾をヒョイヒョイ引っ張る。

 

「どうしたジャック?眠たくなったか?タマモさん、尻尾貸してくれない?」

「自然な流れで私の尻尾を抱き枕代わりにさせようとするんじゃねーですよ」

「…あれ?コント?コントナンデ!?Noooooo!!!友のコントの相方枠取られタァァァァァァァ!!!同じ巨乳枠に!しかもHI☆TO☆ZU☆MA!人外!獣っ子!ファッ◯!!!!」

「ちょ、ちょっとジャンヌさん!?発狂しないでくださいまし!別にコントの相方枠なんてなりたくてなったわけじゃ…」

「それはそれでNTRられたみたいで聖女ショォォォックッッ!!!」

 

「おめえら少し黙れ」

「ハイ」「なんで私まで…」

 

ちょっと後ろの巨乳ズがうるさかったのでカツを入れつつ、俺はジャックの方に顔を向ける。

 

「…わたしたち…役に立ってないのかな?」

 

そういう感じか、まあそれはないって断言できるけど。

 

「それはないぞぉ…パラパラ野郎を倒せたのはジャックの一点突破の宝具あったからだし(令呪で無理矢理女性特効なのに男相手に発動させたけど)、こう霧が俺らの周りにないのもジャックが宝具を解除したおかげだし。そう悲観するな」

「うん…」

 

お父さんっていうのはこういう感じなのかねえ…普通お母さん役にこういうのを担当して欲しいんだが…

 

「あははーあれは大きい…おっぱいかな?いや、違うな。タマモ=サンのおっぱいはもっと…ふわふわしてるもんな」

「ちょっ…!ジャンヌさん!?精神崩壊しながら私の胸…ん…揉ま…あっ…ちょっ…んん!!」

 

あんなウ=ス異本かましてるのがお母さん役ってのはジャックも不憫だな。うん。

 

…そうだそうだ。巨乳ズのことは今どうでもよかった。

えーとぐだ男は何書いたんだ?

 

『地下♡来てプリーズ』

 

間違いなくふざけてるなあのやろう…ん?下にまだ何か…

 

 

 

『ps.

 

 

 

 

 

 

 

 

かゆ…うま…』

 

いや、長いし関係ないし意味不明だし何がしたいんだあのやろう。

ていうか何この空欄?あんぱんずっと書いとけばいいの?ヤマザキ春のパン祭りなの?馬鹿なの?死ぬの?あ、ダメだあいつ無駄に強いから死なないわ。

 

…裏にまだなにか…

 

俺は張り付いてた紙を引き剥がし、ペラっとそれをめくる。そこにもまた見慣れた日本語が書かれており…

 

『裏にたどり着いたビチクソDT野郎へ』

 

開幕からふざけてんのかあのやろう。なんかこれだけ見るともう読む気失せるわ。

読まなきゃダメ?ダメなの?

なんかジャンヌがカンペで『読め』って言ってくるわ。おいこらジャックも便乗するな。

タマモ=サン。ジャンヌの胸揉みしだいといて。

 

「ヤメロ-シニタクナ-イ!シニタクナ-イ!!!」

 

揉まれて死ぬわけねえだろ。えーと…続き続き…

 

『もしこれから強大な敵と遭遇したら場合は、』

 

お、なんかそれっぽいこと書いてあるぞ。裏読んで正解だったか?

 

『敵を画面端に追い込んで波動拳を常に浴びせつつ、相手が上に逃げた瞬間十字キーを→↑Nボタンして一気に顎うちKOしよう』

 

…って、全然関係ない格闘ゲームの攻略法書いてあるゥゥゥゥゥ!!!?

何あいつ!?本当に何がしたいんだ!?これもしかして伏線?何か重要な伏線編み込んでたりするの!?だとしてももう読む気が…またなんか書いてる…

 

『ps.君のことだから伏線とか気にしてるだろうけどこれそういうのは特にないから。暇だったから書いただけだから

ざまぁwwwwww伏線探し乙ですwwwwwワロタwwwwww』

 

よし決めた。あいつ殺す。

 

『NボタンのNは”ナチュラルに彼女いない“のNだよ』

 

知らねえよ。

 

『知っておいて損はないよ。年齢=彼女いない歴の君にぴったりだね!』

 

なんかこいつ手紙で会話してない?怖いんだけど…そして腹立つ…

 

『そんなわけないじゃないかハハハ!』

 

いや絶対してるだろコイツ!!

あいつついに予知能力でも手に入れたのか!?

 

『カンだよ。カン』

 

———グシャッ

 

 

「あ、アラキさん?なんで手紙をそんなくしゃくしゃにしてビリビリに引きちぎってるんですか?」

「え?ああごめんごめん。ちょっと現実を直視できなくてハハハッハハアハハハハハハハハハハハアハッッッッ!!!!」

(一体何が書いてあったんだ…)

 

なんかやだけど俺たちは地下への入り口へ向かうことを決めた。

 

あとジャンヌがビクビク痙攣してた。

(やっぱりテクニックはタマモ=サンの方が上だったか…)

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

 

ぐだ男視点

 

唐突だが僕らはこの特異点の最終ラインに来ていたぁあぁぁぁぁ…

 

「せんぱぁぁぁぁいッッ!!!!」

 

——ドオオォォォォンッッ…!!

 

出現した魔神柱の目からラグなしチートビームが放たれ、爆風で僕はオリンピック高飛び選手もびっくりな大飛行を見せつつ壁にめり込んでいく。うん、痛くはないけど制服が汚れてちょっと腹立つね。

 

「うーん…しかしビームの風圧でここまで飛ぶとは…なかなかできない体験だね。ロボットものだったら『く、今のでメインカメラがやられたッ!!』っていうシーンだと思うけど…ハハハ!」

(((((なんで壁にめり込みながらこんなに嬉々としてるんだろう、うちのマスター…)))))

 

…うん、真面目な話をすると、魔神柱の攻撃は二パターンしかない。

一つはさっきのビーム。ビームと言ってはいるが、実はこの攻撃予備動作が目が光るだけで気づいたら攻撃自体はすでに地面に着弾しており、防ぎようがないのだ。なにせ、目が光ったらすでに吹っ飛ばされてるもんね。

 

「ふん、普通なら全身打撲でもしていてもおかしくない状態だが…お前さては人じゃないな?」

「アハッハ!違うよアンデルセン。僕は人間だよ。間違いなくね」

「知ってる。冗談だ。そら!次がくるぞ!」

「できればアンデルセンにも戦って欲しいなぁ…なんて…」

「お前は馬鹿か?俺はキャスターだぞ?前線で戦うわけないだろ。それに霊基も三流同然だ。一発食らったら木っ端微塵になるのが関の山だろうよ」

「本投げればええやんけ」

「作家に本を投げろとはな!こいつはお笑いだ!!」

 

と、冗談を交えつつ次の弾をリロードする。

さっきの話の続きだが、え?本を投げて戦う作家の話?いや、違うそっちじゃない。

魔神柱の攻撃パターンについてなんだけど…二つ目のパターンは横からのビームによるなぎ払いだ。

これまた防ぎようがない攻撃なのだが、攻撃に転じる際の予備動作が大きい。避けようはあると言うことだ。

 

 

「焼却式…」

 

くる!!

 

 

「全員!飛べ!!!」

 

僕のサーヴァントたちは一斉に上空へかっ飛ぶ!次の瞬間、なぎ払い攻撃が行われ、地下の大空洞はいきなり焼け野原のごとくに燃え盛る。

 

僕はその炎を避けつつ、マシュに駆け寄る。

 

「先輩!ご無事ですか!?」

「うん、無事、ピンピンしてる。早速だけど、攻撃タンク…任せていいかな?」

「…はい!どんな攻撃も、後ろの皆さんにまで通させません!!!」

「よく言った!!」

 

僕はマシュの背後にたち、リロード済みの二丁拳銃を奴の眼光ど真ん中に狙いを定める。

 

———バァンッバァン!!

 

遠慮なく打ち込む。

 

 

「く…うおおおおおおお…なんだこれは…」

 

ダメージとしてはかすり傷にもならないと思うが…十分だろう。注意は一気に惹きつけられる。

 

「マナプリいくつつぎ込んでると思ってるんだい?痛くはないだろうけど痺れるだろう?」

 

奴は咆哮をあげながらその目を光らせる。

ここだな。

 

「全力で防げ!マシュ!!」

「はい!宝具…展開します!!」

 

 

 

マシュを中心に白い壁が出現する。一切汚れのない純白の壁だ。

 

 

 

 

「『ロード…カルデアスッッ!!!!』」

 

凄まじい衝撃が、マシュを襲う。その攻撃を全て彼女が請け負ってるからだ。

苦しそうだ。辛そうだ。そんな君は、敵だけをしっかり見据えてる。

 

「全員、宝具準備」

 

故に、僕も戦える。

 

「そんなに目持ってるなら、ちゃんと周り見ようぜ」

 

 

 

 

 

 

「宝具!解放ッッッッ!!!!!」

 

 

凄まじい衝撃が、地下空洞を襲った。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

「私は…天才だ」

 

 

戦いは…終わらない。

 

 

 

 





〜教えてくず男せんせーのコーナー〜

くず「そういえばそろそろぐだぐだの季節だな」
マシュ「ぐだぐだ…?とはなんでしょう」
ぐだ「呼んだ?」
くず「呼んだけどそうじゃない。いやね、もうじき本能寺ファイヤーな奴らと、人斬りブシャーな奴らが来るんだよ」
ぐだ「えっとー…織田信長とか明智光秀とか新撰組の誰かのこと?」
マシュ「あ、本で読んだことがあります!確か戦国を生き抜いた武将と、時代の境目を戦い抜いた人たちですよね?」
ぐだ「僕は…やっぱり織田信長さんが気になるなぁ…ハイカラ好きだったり、実は酒に弱かったり…人間五十年とか色々ね。日本人なら一度は生で見たいと思う人物だと思うよ」
アル「ふむふむ…新撰組ですか…この天才剣士と言われてる沖田総司はどのような剣技を持っていたのでしょうか?」
小次「是非とも手合わせ願いたいものよ」
マシュ「なにはともあれ、すごい人物の集まりですね日本は」
くず「そう…だね…」


後日、織田信長と沖田総司にカルデアは遭遇するが、彼ら…いや、()()()を見ていろんな意味で落胆するのはまた別の話。

〜終わり〜








ノッ◯「ま!是非もないよね!!」
お◯た「ゴフォッ…」
くず「帰れ」


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振り回すその鉞はまさしくゴオォォォォォルデンッッッッ!!!!

いやぁ…今回のガチャは最高でしたね。

数日前の作者
「クソ…溜め込んだ石120個ぶち込んでもなにも出ないじゃないか…あああああんんまりダァァァァァァァ…!!!」

そこから数分後の作者

「呼符4枚あるけど…まあ出ないよなぁ…ん?金回転?まあドンファンか李書文せんせーかなぁ…ピエロマーク…ファッッ!?」

さらにそこから数分後の作者

「まさか沖田さん出てくれるとは…今回は良かったな。でもなぜか40連も回してんのに以蔵さん一枚も出て来てくれないんだよなぁ…期間限定だし…ぜひ出したい。よし、聖晶片90個あるし、一人くらいは…うん?金回t…ピエロマーク…アイエエエエエ!!?」

魔神さん大勝利。(宝具レベル2)



俺たちはぐだ男のメッセージを元に、地下への入り口を、まるで色々と限界な状態でトイレを探し回る残念な人間のように全力ダッシュでロンドン街を走っていた。

 

「走れ走れ!俺たちの出番がなくなるぞビッチども!!」

「私はビッチではない。ついでに私のことは提督と呼べ友よ!!」

「わ、私も決してそんなものじゃありません。まだ見ぬご主人様のためにこの身は綺麗サッパリマジ純白なんです!」

「お、そうだな(しらけ)」

「ねえねえビッチってなに?」

「こういう女たちのことだ」

「へー(棒)」

「やめてください。マジで」

「oh!fu◯k!!!」

「まじで黙ってろ」

「さーせん」

 

霧が消え、ホムンクルスもあの謎のモビルスーt…じゃなくて、寸胴鍋も消え去り、障害物のなくなった街をただひたすらに走る。

しかし、強化魔術をしてなかったらサーヴァント達と一緒にこんな走り回れないよな…ほんと魔術礼装様様だよ。

 

「友よ!あそこから何体もサーヴァントの魔力痕が…あそこが入り口だと思われます!」

「ナイスジャンヌ!よし!飛び込めぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?!?!?」

 

瓦礫だらけの穴に飛び込もうとしたら急に誰かがズゴゴッと出てきた。

その男はどこかイかれた瞳で俺を見つめ、しばらく沈黙していると…

 

 

 

「私は…天才だ」

 

第一声がこれだった。

なんかすごいバリバリしたおっさんなんだけど…っていうか何この半端ない魔力!?俺の眼鏡ちゃんがショートして煙上げてんだけど!?

 

「私は天才だ!そう…故に約束を果たすのだ!」

「あ(察し)こいつ絶対狂化タイプだわ…」

 

話が通じない…っていうかいきなり意味不明なこと言い出すやつは大体バーサーク。

ここ、テストに出ます。

 

「くずせんせー、おっしゃってる意味がよくわかりません」

「お前みたいなやつのことだよ駄聖女」

「あはははー友は冗談が達者ですね〜…おかしいな。目から鰹出汁が止まらない」

「はい、涙拭いてください」

「ありがとう、NTR狐さん」

「だからNTRしてねーですから」

「なみだふけよー(棒)」

 

なんでこいつらコントしないと気が済まないの?病気なの?ウソ◯プの『見知らぬ島に入ると死んじゃう病』みたいな『暇があればコントしないと死んじゃう病』なの?

 

「私の邪魔をするかね?いやいや、言わなくて結構!天才というのはどこぞの凡骨が喚きながらよじ登る壁を軽々と飛び越えるものだ!!よって!私は君たちという壁を軽々と超えてみせよう!!」

 

で、なんでこのオッサンは勝手に話進めるの?やっぱりバーサーカーなの?狂化キメちまってんの?馬鹿なの?天才なの?あと誰かは知らないけど凡骨=サンを許してあげて。

 

「フハハハハ!!!!!」

 

と思ったら強烈なビリビリ飛んで来た。

バーサーカーだと思って、眼鏡ちゃんで見てみたらアーチャーでした。(わーカルデアの解析マシーンってすごーい)

バーサーク・アーチャー?バーサークなんだよね?素であれだったらちょっとまじでやってらんないんだけど。

しかし、バーサーク・アーチャー(仮)か。

イかれた弓兵なんて経験ないな。あ、アタランテ=サンはお下がりください。

 

「フッハー!!!」

 

笑い方一定すぎたのか、なんかパターン入れて来た。それ以外セリフねえのか?あのエミ丸先輩でさえ「フッ!」「ハァ!!」「トレース・オン!!」って言ってるぞ。

ていうかあの人日に日に戦い方がカッコよさに降り始めてんだけど。そのうちスキルに『カッコいいポーズ』とか出てこないよね?ね?

クソ!ぐだ男のことだから間違いなくスキル強化に全力注ぐぞそれ!

 

「フフフハハハハハハハハ!!!!!天才☆DA」

 

どこぞのレベル5でももうちょっとマシなこと言うぞ!ちきしょう!

不幸なツンツン頭の人タスケテ!

 

「友よ!このままじゃジリ貧です!何かこう…アレな策を!」

「いつものようになんか小細工ないんですか!?」

「こざかしいって言うんだよね?知ってる」

「お前ら三人揃ってdisんないでマジで」

 

くそぉ…目から昆布出汁が止まらん…

と、とにかく、やつの攻撃は2パターンだ!地面から来る雷と、直線の雷撃!

 

しかしシンプル故に並みの耐久では耐えられない!動けなくされたところで全力で放たれたらこの紙耐久サーヴァント達じゃあ…まあ一人ゴリラ級おるけど…

 

「友よ、今すごく失礼なこと考えませんでした?こっち向いてください。ハイライトOFFでキレますよ?『屋上いこうぜ』しますよ?」

「必殺技みたいにネタ言うのやめろゴリラ聖女。お前の耐久は最高って考えただけだ」

「いやぁ照れますねぇ」

「ジャンヌさん!?今この人ゴリラって言いましたよ!?いいんですか!?」

「バナナたべりゅ?」

「たべりゅ」

「ほれ、タマモさん。ジャックが差し出したバナナをあんな美味しそうに食べてるし…やっぱゴリラだろ」

「無茶苦茶だ!!っていうかジャックさんも餌付けしないで…」

「びゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛う゛ま゛い゛ッッッッ!!!!」

「黙って食ってろ」

「(もぐもぐ)」

「素直!」

 

「フハハハハ!!!!!」

 

く、さっきから笑ってしかいないが凄まじい一撃だ!というか今のでよく壊れることで定評のあるサイ◯人のスカウ◯ーみたいに俺の眼鏡ちゃんがボンって壊れた。

 

「………ってこれ作るのにどんだけ苦労したと思ってんだクソジジイィィィィィィィィッッッッッッ!!!!!」

「フハハハハ!!!!!!」

 

もうキレた。あのオッサン許さん。

俺は背中に携えたハルペーを引っこ抜き、クソ雷撃オッサンに刃を向ける。

ついでに中でぐーぐー寝てる所長を叩き起こす。

 

「起きろ所長!そろそろ働け!!」

『ムニャムニャ…もうお腹一杯よ…』

「起きねえとテメエの部屋の4隅に特異点から持ち込んだ謎の生物置くぞ」

『なにそれこわい』

 

ようやくお目覚めです。この女子(20歳)

全く喋らないと思ったらずっと寝てたよこの人…それでも団長かキサマァ!!

 

『誰がオルガよ!いやオルガだけど!!』

「うるさい黙ってガンド撃ってろ」

『もうやだコイツ…』

 

「ハハハハハハハ!!!!雷撃よぉ!!」

「しつこいぞジジィ!!」

 

迫る雷撃をジャンヌの怪力で吹き飛ばさせる。

やっぱり頼りになるよゴリラルーラー!!いいぞいいぞー(棒)

 

「私輝いてる!すごい輝いてる!!」

 

うーんこの聖女…オルレアンの時が一番輝いていたという事実を突きつけた方がいいだろうか?

 

「フハハハハ!レディ。君が私のウォーミングアップに付き合ってくれるのかね?」

「フン!ウォーミングアップで終わりにしてやる」

「ちょい馬鹿ルーラー!それ死亡フラグだからやめなさい!というかやめて下さいまし!」

「安心してくださいNTR狐=サン。これは作戦、この野菜王子風の煽りに乗っからない奴はそうそういない…」

 

と、自信満々に鼻を伸ばしながら無駄にふっくら膨らんだ胸を張るアホ聖女。

しかし当のバーサーク・アーチャーは全く意に返さず、むしろその膨らんだ胸を見て一瞬固まっていた。

…って、おい天才。

 

「…ていうかさっきからガンド当たってるよな?なんで動きが止まらねえんだ?おい所長?弾幕薄いけどなにやってんの?」

『これでも全力なんですがそれは…』

「だったらもっと撃て。全盛期のお前はもっとすごかった筈だ」

『全盛期迎える前に肉体なくなったんですけどね!』

「うるせえボルシチ投げっぞ!」

『ごめんちゃい…これは予想なんだけど…』

 

お、おう、急に真面目になったな…

 

『あの巨大な魔力は間違いなく聖杯による強力なバックアップがついてると思うわ。私ひとり分の魔力によるガンドなんてビクともしないんじゃないかしら?』

「ダニィ!?これじゃあオルレアンの時に考えた『ガンドで動きを封じてホームランしちゃおう作戦』ができないじゃないか!!」

『あれそんな名前だったの!?…ていうかあなたも礼装によるバックアップでガンド撃てるんじゃないの?あれ、かなり強力よ?』

「着るの忘れた☆」

『Oh!fu◯k!!!』

 

だってあんなピッチピチなの着たいと思う?なんで普通に制服系にしないんだ。あれ絶対ダイバー専用だろ!

ていうか女性用が横にあってついマシュちゃんの方を見ようとしたらぐだ男が尋常じゃない殺気飛ばして来た。なのですぐに目を逸らしたのだが、その件については内緒だ。

すごいドキドキした(殺気で)

 

「さて、おそらくぐだ男達は地下から来るだろうけど、それまで抑えていられる自信もなし。だからといってこのオッサンを放置してたら絶対取り返しがつかなくなる。

…やっぱり踏ん張るしかないのかねぇ…」

『でしょうね。まあこういうのは大体貴方の役目でしょ?』

「ぶっ飛ばすぞ団長」

『せめて所長って呼んで!!』

 

ジャンヌの宝具は防御タイプ。あと自爆。ここで守りを失うのはまずい。

タマモさんの宝具は補助タイプ。延長戦は消耗が激しい。使うのにもタイミングが不可欠。

ジャックの宝具は女性特攻。あとは忘却補正と毒付きの霧。もう一度令呪を使うのはまずい。『解体聖母(マリア・ザ・リッパー)』は使用不可。霧も、あの濃密な魔力で出来た雷の前じゃ無意味だ。

 

そして俺。使用可能武器はハルペー、対サーヴァント用ナイフ、対サーヴァント用拳銃、マナプリ手榴弾が4個、ワイヤーが一本。

何よりこんなだだっ広い場所ではあんまり効果のないものしかない。

 

結論、決定打がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ならばどうする?

手段は封じられた。

小細工が通じる相手ではない。

援軍を待つにも少々戦力が少なすぎる。

今のところタンク役がジャンヌしかいない。

逃げる事は不可能。

詰み。

 

 

 

 

 

————だからといって、引き返せはしない。

これは俺個人の戦いではない。

 

人類すべての戦いなのだ。

 

 

 

 

 

「ああああ…足が震えて止まらねえな!!後ろに下がりたいのを抑えるので必死だよちくしょう!!」

 

ここで弱音はけたらいいのになぁ…

 

そこまでできる神経じゃないんだ…俺。

 

「雷撃よ!」

 

「防げ!ジャンヌ!」

「ハァ!!」

 

———ズバアアアアアァァァァァァァァッッッッ

 

目がチカチカする。目に優しくない戦いだ。

 

「フゥ…ここで止まるほど、弱虫じゃねえぞジジィィィィィィィ!!!!!」

『ガンド!』

 

所長が放ったガンドは一直線にやつの眉間めがけて飛んでいくが、

 

「フハハハハ!効かん!!」

 

それはシャボン玉を弾くように軽々でかき消された。

なにそれ?もうこれもうわかんねえなぁ…

 

「タマモ!ジャック!行け!!」

 

ナイフが、氷結が、アーチャーに襲いかかる。しかし、その無駄にゴツい見た目にあって、凄まじい耐久だ。正直やってられん。

 

「まあ!やるけどね!!」

 

それ手榴弾プレゼンツ!受け取れ!!

美味しいだろ?これ、爆死から生まれた俺の涙だよぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 

「……ってやっぱり効かないよねぇ…」

 

爆破による煙が晴れるが、そこにはピンピンしたアーチャーが、相変わらずの高笑いとともに現れる。うん、ムカつく。

 

「死ねやァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

「フハハハハハハアハハハハッッッッ…だが!断る!!」

「そう…かいッッ!!」

 

旗が、ナイフが、炎が、雷撃と混じり合う。

俺にはもう、引き返す選択肢は無かった。

 

 

 

 

 

心のどこかで願ってた。

 

 

「ゴオオオオオォォォォォルデン………」

 

ヒーローっていうのは基本…

 

 

「タイフゥゥゥゥゥゥゥンッッッッッ!!!!!!」

 

 

遅れて来るなんていう漫画のような展開を、俺はまだ信じていたのだから。

 

 

 

 

 

 

「よう!そこの!結構ゴールデンな戦いしてんじゃん!俺っちも遅れながら参戦させてくれや!!」

 

 

 

………いや、誰だ?この金髪マッチョメン…

 

 




感想指摘待ってます。

へ?コーナー?な、なんのことだか…


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さ・か・た・き・ん・と・き…天国、地獄、大地獄、天国、地獄…はは!こいつ名前占いで大地獄だぜ☆…あ、よく見たら天g


注意:ジョジョネタ祭りです。


 

その男は…マッチョだった…じゃなくて…

 

「…いやあんた誰だよ。ていうかガタイ良すぎ…自分、リツイートしてもいいっすか?」

「おう!しときなしときな!おっと…誰だって顔してるんで自己紹介させてもらうぜ。俺っちはお節介焼きのバーサーカー!ロンドンの貧民街からあんたらの戦い方がゴールデンすぎだったもんでくっついてきた!」

「いや、顔っていうか聞いてるんだけど…ていうかどこだよロンドンの貧民街」

 

突如上空から現れた謎のマッチョメン…お節介焼き(自称)のバーサーカー。グラサンに金髪おかっぱマッチョメン。身長はゆうに俺を超えてる。

ていうかこれ英霊?なんか俺が見たことのある英霊ってなんか明らかに時代に合ってない格好してるんだけど…英霊未来に生きてんなー…

 

「ふははは!御仁。見たところ君も雷を扱うと見た。いい雷だ、感動的だ…だが無意味だ」

「おう!ありがとよ!そうやって真正面から悪態ついてくるのは俺っち好みだ。雷神の雷が無意味かどうか…ゴォォルデンに確かめさせてやんよ!」

 

互いに言うこと言ったら、急に目の前が真っ白になった。

うん、雷と雷がぶつかるなんて漫画の中だけだと思ったけど、現実でも起こり得るんだな。ヤベェ眩しくて目から涙出てきた…

 

「こいつはクセェ!狂化されてる臭がプンプンするぜェェェ!!こいつは召喚されてからバーサークだ!!」

「いや、あんたもバーサーカーだよね金髪マッチョメン=サン」

「アラキさん。真面目に突っ込んでも意味ないと思いますよ」

 

いや、だって格好からしてツッコミどころ満載ですよ玉藻さん。まあジャージ状態の玉藻さんも似たようなもん…痛い痛い…鏡で殴らないで

 

「我ぁが交流電気は世界一ィィィィィィ!!!!直流なんぞ話にならんのだよ!宝具のパワーを全開だァァァァァァ!!!」

「あんたの宝具ってのは服の上から撫でる程のもんか?2万もしたジーンズは破れちまったがよ」

「どうしてバーサーカーというのはこうも負けず嫌いなのだ?フン!くだらん挑発に乗って…もう少しだけ試してやるか」

「いやお前も今はバーサーク!!」

「アラキさん、落ちついてください!ステイステイ!」

 

いやほんとごめん…こいつらの会話聞いてるだけでツッコミが止まらなくなってしまう…ジャンヌ以上にめんどいぞこいつら「!!?」

いや反応すんなおっぱい()女。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!!!」

 

おいコラ!完全にこれ別の漫画じゃねえかオイ!しかもどっちもガタイがそれなりにいいからかなり似合っちまってる!!

横槍入れる気にもなれねえ…

 

「これ今のうちにぐだ男と集合した方がいいのかなぁ…」

「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい…(ブツブツ)」

「おい正気に戻れゴリラ。安心しろお前の取り柄はおっぱいだけじゃねえさ」

「ほ、本当ですか?」

「———と、言ったな。すまん。ありゃ嘘だった」

「絶望した!一瞬でもホッとしてそれから絶望した!!ああああんまりだぁぁぁあぁ!!!!!

…あ、でも私の胸が取り柄って思うってことは…私の胸でエロ同人みたいに欲情しt「黙ってろ」ハイ。二度と言いません」

 

しかし、目の前が眩くて辛い。ガタイのいいむさ苦しい男たちが互いの筋肉で語り合って…やりますねぇ!!

 

「アラキさん。顔が今までにないくらい踊ってますよ」

「顔が踊ってるってどういう意味だいタマモさんや」

「えーと顔のパーツが顔から飛び出して…る?そんな感じです?」

「いつから俺の顔は福笑いみたいに分離可能になったんだ」

「冗談です。みこっとジョーク♡」

「あーはいはい。ソーデスネ」

「反応寒い!まるで背中に氷を直接入れられたような感じです!?」

「いや、知らんがな」

 

仕方ない。あのアーチャーはパツキンバーサーカーに任せて俺らは合流を…

 

———ドゴォォォォォン!!!!!!

 

 

 

「…あー…唐突に何?」

「目死んでるよ?」

「気にするなジャック。これはコラテラルダメージに過ぎん」

 

突如俺の目の前の壁が崩れ、奥から現れた数人の人影がこちらを指差しながらビシっと言い放った。

 

「安心するんじゃ、ぐだ男」

「じょ、ジョー◯ターさん…」

「誰が紳士だ」

「いやどっちかっていうと浮気者…「それ以上はいけない」お、そうだな」

 

キメ顔で謎の帽子かぶった渋い状態のぐだ男が現れた。

いや、何お前俺が苦労してロンドン中を這いずり回ってる間にオシャレしてんの?ぶん殴るよ?

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

〜ぐだ男視点〜

 

うう…寒い…あとここに何年…はっ!

 

「いてて…まだ痺れてるや。ん?」

 

地下で僕は倒れていた。魔神柱…いや、魔術師マキリが最後の最後で召喚したバーサーク・アーチャーの開幕宝具ブッパに僕らは気がついたら全員気絶させられていた。

となりを見ると気絶中のみんなが倒れていた。よかった。誰も重症な人間がいなさそうだ。

とりあえずフラフラ立ち上がり、マシュに近づく。

 

「…う…せ、先輩…」

「…ありがとうマシュ。最後の最後でとっさに守ってくれたんだね」

 

僕はそっとマシュの頭を撫でる。ほんのり桜色の髪は触り心地がよく、ずっと撫でたくなる。

 

「せ、せん…ぱい…それはマシュマロじゃないです…あ…ん…」

「聞かなかったことにしよう」

 

色っぽい声出してる後輩をよそに今度はモーさんに近づく。重装備の鎧でも耐えられないとか怖いなぁ…

 

「おーいモーさーん…モーさん?……寝てる場合かァァァァァァ!!!」

「ウルセェ!起きてるわ!!少し鎧にあいつの電気残ってるから痺れてんだよ!!」

「そうなの?あ、なら痺れを取るいい方法があるよ。鎧さえ貫通するこの波紋…コォォォォ…」

「お、おい?む、無理しなくてもいいんだ…ぜ?」

「震えるぞハートォォ!燃え尽きるほどのヒートォォ!!刻むぞ!血液のWRYYYYYYY!!!」

「途中からキャラ変わってんじゃねえか!!

…おい!やめろよ!?それ逆にもっと痺れるから!これ以上は流石に耐えられ「モンキーなんだよモォォォォさぁぁぁぁぁぁんッッッッ!!!」ぎゃああああああああああッッッッッッ!!?!?!??!!!」

 

よし、あまりに気持ちよくて寝転んだ状態で垂直で立ち上がったね。すごいすごい。

 

「ふっっっっっ…ざけんな!!骨の芯まで痺れたわ!脳天にズシッと来たわボケェ!!魔術師ってのはみんなこんな感じなのか…?」

「『サーヴァントは励ます』『特異点は制覇する』。両方やんなきゃいけないのが先輩系マスターの辛いとこだよね。ちなみにこれからあのアーチャーのとこに行くけど…覚悟はいいか?僕はできてる」

「馬鹿野郎!いいか?『覚悟』ってのはな!暗闇の荒野で、進むべき道を切り開くことなんだよ!母上が言ってた!」

「まじでか」

 

ちょっとモーさんのお母さんに会ってみたいわ。親近感湧いて来た…じゃなくて、早くアーチャーを追わなければ…

 

「…そういえばここやたらと帰り道ごちゃごちゃしてるんだよね…どうやって帰ろう…」

「俺の剣で吹っ飛ばそうぜ」

「このド低脳が!!君は魔力の温存をするんだ。ここは僕はひたすら壁をぶん殴る」

「おいおい…そんなの大丈夫か?もし失敗したら…」

「モーさん。失敗というのは…………いいかよく聞けッ! 真の『失敗』とはッ! 開拓の心を忘れ! 困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちの事をいうのだッ!」

「お前今日やたらとネタに走るなオイ!?」

「モーさんは今まで言ったネタの回数を覚えているの?」

「いや、ねえけど」

「ガッデム!

…まあ安心してよ。ただの文字稼ぎだ」

「おい」

 

とにかく壁を打ち抜くんだ!WRYYYYYYY!!!強化魔術のパワーを全開だァァァァァァ!!!!!

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

くず男視点

 

「ってことがあったのさ(^ω^)」

「お前は何を言っているんだ」

「まあ、ロードローラーのお陰でここまで来れたんだよ」

「いやこの時代にロードローラーなんてねえだろうが」

「じゃあタンクローリー?」

「大人しく右手で空間でも削ってろこの田吾作が!!」

「あああああんまりだァァァァァァ!!!!」

「あ、そのネタもう私やりました」

「まじか…じゃあ一緒にやろうかジャンヌ」

「はい!」

「おい、邪ンヌ。あのバカ共を止めろ」

「OK!(炎ドバァ!)」

「「緋色の波紋…(スカーレットオーバー)アチィィィィィ!!!」」

 

燃えながらもネタに走る気概…俺は敬意を表する!…って俺までネタに走ってどうすんだ。

俺は頭を振り、再び目の前を向くと、

 

「アラキ!余はずっと会いたかったぞッ!!」

「前向いたら巨乳があった。何を言ってるかわからねえと思うが俺も何が起こったかわからねえ…」

 

ネロ様はぎゅーっと無邪気に抱きついてくるが、胸元にその豊満な胸が当たり…ていうか潰れてエロい。

 

「大事はないか?何か大きな怪我はしておらぬか?余は心配でたまらんのだ」

「そんな根掘り葉掘り聞かなくても大丈夫ですよ」

「うむ…根を掘るというのはわかる。すごいわかる。根は地中にあるからな…だが葉ほりとはどういう意味だ?葉を掘ったら裏側に出てしまうではないか!!」

「あんたもかーい」

 

ネタに走って自分で勝手にイライラし始めて皇帝様はほっといて、そーっとパツキンバーサーカー=さんがどうしてるか見てみる。

 

 

 

 

 

 

 

「あんたの敗因は…たった一つだぜ…たった一つのゴールデンシンプルな答えだ…てめえは俺っちを…怒らせた」

 

ネタに走って終わってたァァァァァァ…!!!

なんだこれ?全然緊張感ねえ!これでいいのか第四特異点!?これでいいのか!?(大事なことなので二回言いました)

 

「まあいいじゃない?いいこと続きってわけじゃないけど」

「いいのかよ…と、とりあえずあのお節介焼きバーサーカーに礼行ってくるよ」

 

俺はさっきからボディービルダー顔負けポージングを決めてるバーサーカーに駆け寄り話しかける。

 

「助かったよバーサーカー。誰だか知らないけど」

「お、そうだったな。俺っちは坂田金時ってんだ。よろしくだぜ大将!」

「おー、よろ…ちょっとまって。坂田?金時?日本人?アイエエエエエ!?日本人?日本人ナンデ!?」

「こまけえことはいいんだよ。大将は今まで食べた米粒の個数を覚えてるかい?」

「一杯単位じゃなくて米粒単位!?覚えてるわけねえだろ!?ていうかまだネタに走んのかよ!もういいじゃねえかちくしょう!」

 

とりあえずムッキムキな体をただひたすらどついた後、一応の仮契約を済ませる。まあもう彼らに出番はないと思うけど…ん?まてよ

 

「なあぐだ男。お前地下で聖杯見たんだよな?」

「え?うん」

「じゃあ回収したんだよな?」

「「「「「「…………」」」」」」

「…?」

「おい、地下組。全員こっち向けよ」

 

ぐだ男は滝のように汗を垂らし目を逸らし、

マシュは盾の中に縮こまる。

エミヤ先輩はどこからともなく出したフライパンやらの調理器具で料理を開始し、

アルトリアさんは何も聞こえなかったかのようにナイフとフォークをカンカンやかましくぶつけ合う。

メディア先生は、エミヤ先輩のフライパンに魔術で火をつけ始め、

邪ンヌはどこからともなく取り出したP◯Pで遊び出す。

ネロはよくわかってないのか俺に抱きついたままだった。

 

「おい、まさか深い地中に俺らももぐらなきゃいけないわけじゃな「当て身!」うッッ(突然の気絶)」

「おっそろしく速い手刀…私じゃなきゃ見逃しちゃうね」

「ジャンヌも黙る?」

「のーせんきゅー」

 

そんな会話を最後に俺は抵抗さえ許されず俺意識は沈んで行った。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

うう…寒い。あとここに何年…はっ!ここはどこだ!?

 

「あ、おはようくず男。景気付けにワ◯ウポーズいっとく?」

「俺は柱の男たちじゃないぞ。ていうかここどこだ?ていうか今まで何してたんだっけ?」

 

俺は気がついたら金時マッチョメンに背負われていた。うわぁ直だからわかるけどなんて密度の筋肉だ。これはちょっと笑えるぜ。

 

「何って、聖杯を探してるんでしょ?全くくず男は忘れん坊だな〜あはは」

「そうだっけ?なんか忘れてるような…」

「友よ。お目覚めですか?水いります?」

「おお、ジャンヌ。悪いな…うん?顔が青いぞ。体調悪いのか?」

「ハハハ!そんなわけありませんよ友!決してマスターが聖杯回収するのを忘れてたとかそんなんじゃありませんからね!」

「うん、もう半分くらい答えわかった。わありがとう」

「あははは!ジャンヌは面白いな〜………………夜道には気をつけてね☆」

「あ、オワタ(^q^)」

「ご愁傷様だ」

 

 

ジャンヌのご冥福をお祈りしていると、急に広い空間に出た。

薄暗いその空間には確かに聖杯と呼んでもおかしくないほどの魔力が漂っており、背筋が少しゾッとなる。

 

『相変わらずすごい魔力だ…これが聖杯を正しく運用した結果か…』

「あ、ロマン久しぶり。とりあえず帰ったら真っ先にぶん殴るからな」

『酷い!僕は無実だ!!』

「流石に毎回俺だけ逸れるとマジで死ねるんだよ!今回はガチでタマモさんたちがいなかったら死んでたわ!」

『ご、ごめん…でもなぜか毎回レイシフトする瞬間にありえないくらい座標がずれるんだ…うーん、爆発のせいでイかれてしまってるのだろうか…』

「そういうのはダ・ヴィンチちゃんの仕事だろうが!」

『天才だってたまには分からないことがあるのさ』

「お、そうだな。とりあえずダ・ヴィンチ、てめーの体をネタに同人誌描いてやんよ。片手で」

『バッチコイ!逆に考えるんだ。それはある意味美味しい話だと』

「あーこいつそういえばこういうタイプの変態だった」

 

自分の体に自信がありすぎんのも問題だな。まあこれでもモナ=リザだし…うん、それはそれで問題だな。

そしてそれが本人ってことももっと問題だ。

 

「じゃ、聖杯取ってくるか。しかしまたロッククライミングか…冬木でも似たようなことやった気が…」

「まあまあ、聖杯を取れば僕らのこの時代での仕事は終わるし…」

 

 

一応周囲の警戒にサーヴァント達に任せ、俺とぐだ男、マシュちゃんで聖杯の回収に向かう。

相変わらず聖杯というより水晶玉にしか見えないが…

 

「ま、細かいことはほっといて…いただき————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———誰もが仕事を終える寸前は油断するだろう。例にもれず俺もそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『アラキ!避けて!!』

「———は?所長何言って…ゴハッ…え゛?」

 

所長の声が聞こえて、いつもの調子で振り返った。

それと同時に胸に焼けるような痛みが襲いかかる。

焦げる…肉が焦げる匂いが俺の鼻にまとわりつく。口に鉄の味がいっぱいになり、顔を思いっきり下に向けて血を吐き出す。

暑くて、だけど体が寒くて…

 

 

 

視界に黒い靄が走る。

しかしそれはいつもの気を失う際のものではなく、まるで内側から包まれて体の自由が奪われていく感じ。

 

膝から地面に崩れ、空間の天井を見上げる状態に…仰向けに倒れこんだ。

 

「が…ああ…なに…これ…?」

 

胸元に手を当て、広げてみる。そこにはビッチョリと赤い血が付いており、いやでも自分が()()()()()()()ことを分からせる。

 

黒い靄がさらに広がって行く。どうやら視界だけかと思ったら、体全体が覆われているらしい。

 

「お前は死に時を失った」

 

…どこかで聞いたことのあるような声が俺の真上から聞こえてきた。

 

「お前はもっと早く死ぬべきだった」

 

ウルセェ…

 

「もう、()()()()()()()()()()

 

テメエの声…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「なんか…腹たつんだよッッッッ!!!!!!」

 

————ズシュッッ

 

もう靄でなにも見えない。だからその声の持ち主が誰なのかは見えなかった…

 

心臓をもう一回何かに貫かれ、俺は再び膝をついて倒れる。

 

 

 

「え…あ…………くず男…?」

 

 

 

————ああ…くそ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前(ぐだ男)が…そんな弱々しい声出すなよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪い…俺…リタイヤだわ…

 

 

 

 

 

 




感想指摘待ってます。

コーナー?シリアスの後は載せたら気まずいでしょう(白目)


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第四特異点◼︎◼︎◼︎◼︎!グッドエンドとは一言も言っていない

前回より短いです(ジョジョ5部早く見たいです)

それでも良いと言ってくれる方のみお進みください(ジョジョ5部まだですかね?)

あと、ここから少しオリジナル挟みます(え?10月?…単行本!読まずにはいられない!!)




ps.アンリマユ出たヤッター




ぐだ男視点

 

目の前に崩れ堕ちる親友を、僕はただ見てることしかできなかった。

 

———目の前に血が飛び散る。

 

一度目は不意打ちだ。

突然血を吐き出して彼を見てることしかできなかった。

 

———足元に血が流れてきた。

 

二度目はわかりきっていた。くず男一人突き飛ばすことは可能だったんだ。

 

 

———感情が崩れる。

 

積み上げてきた感情が

 

組み立て続けた自分(ぐだ男)

 

崩れ、剥がれ、溶け落ちる———

 

 

 

「くず男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

 

もう誰がなにをやったかなんてどうでもよかった。

無我夢中で黒い靄に包まれ、足元から消えていく親友の腕をつかもうとするが、

 

「!?———(躱された?!)」

 

くず男はその手を僕の手からさらに遠ざけ、躱した。僕が掴むことが出来ず、彼の隣に倒れこむ。

 

———だから聞こえたんだ。弱々しく…けれどはっきり鮮明に…くず男は僕にだけ聞こえるように

 

 

 

 

「けっ…し…て……逆上する…な………お…ま…えは…失…なっちゃ…いけねえ…」

 

黒い靄は彼の頭も完全に包み込む。

靄は塵のように、まるで最初から誰もいなかったかのごとく…消えて行く…

 

「はは…まじでこんな…ことで…キレんな…よ?…さあ…立てよ…いつか…こうなること…は……なんとなく…わかってたろ?こんな…あっけないとは…思わなったけどな…」

 

溶けかけのアイスクリームみたいなくせして、今にも消えそうな弱々しく光るロウソクの火のようだった彼は…

 

「いけぐだ男…くだらねえ茶番と一緒に…」

 

こんな時までふざけて冗談を僕言い放つ。

黒い靄は彼の瞳を塗り潰していった。

 

———そうだ。彼を助けるんじゃない。僕まで死んだら…誰が世界を救うんだ?

 

そんなことは…分かってる!

だけど…

 

だけど…ッッ!!

 

 

 

 

 

 

くず男を…ここに置いていけって言うのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「———わるいな…」

 

その言葉を最後に———僕の親友は、この空間から()()()()()()

 

「ああ…あああ…あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

なにもできなかった。

ほんの一瞬…たった数秒の出来事。

親友一人突き飛ばすこともできずに…僕は…

 

 

 

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ————!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

僕は…無力だった…

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

ーくず男視点ー

 

 

 

 

 

 

 

 

くらい…淀んだところを漂ってる。まるで海だ。でもただの海じゃない。真っ暗で、ドロドロで、まるでコールタール…

 

(…俺は女帝の暗示のス◯ンドじゃねえ!!)

 

唐突に浮かんできた自身へのツッコミに、頭を振り回す。

ありがたいことに俺の冒険は終わってなかったらしい。体は十二分に動かせるし、血も出てない…多分、

 

現状なぜこうなっているのかは不明だが、とにかく今は真っ暗な海を泳いでみる。

でもどうせ泳ぐんなら沖縄とかの綺麗な海で泳ぎてぇ…はあ…こんなとこよりローマの「形ある島」の浜辺は良かった…う…女神…お姉=サン…頭痛が…

…うん、やめよう。過去はバラバラにしてやっても岩の下からミミズのように這い上がってくるって言うしな。ショウガナイショウガナイ。

まあ浜辺の落とし穴にはきっちりハマって人生の絶頂を目指すどころか女神の柔らかいお尻の下敷きにされたけどね。嬉しくない。俺はロリ=コンじゃないし…お?

 

気づけば何やらどこかの浜辺に体を放り投げられていた。うう…痛い、あとここに何年…

 

ずっと水の中にいたからなんとも思わなかったけど、外の風に当たった瞬間寒くてしょうがない…シベリアを思い出す…行ったことないけど。

 

「にしてもここはどこなんだ?真っ暗で何も見えねえぞ。ていうか…」

 

俺に一体何が起きたんだ?確かあとちょっとで聖杯をゲットだぜぇ!できたのに後ろからの攻撃を受け、俺のそばに近寄るなァァァァァァ!!してたら気がついたら真っ暗闇の海に放り出されていた。何を言ってるのかわからねえと思うが俺の何をされたのかわからないった。

頭がどうにかなりそうだった。催眠術だとか超スピードだとかそんなちゃちなもんじゃ断じてねえ…もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…なげーよホセ。

 

「くそ、イタリア本場のピッツァが食べたい…シンプルなマルガリータ…」

 

金色三つ編みコロネヘアーの少年のようなことをぼやきながら俺は歩き始める。寒さにも慣れ始めたのか、腕の鳥肌は消えていった。

 

…そして気がついたことがある。致命的なある事実に。

 

「ハルペー…()()()()()()…ガチでひとりぼっちってことか…」

 

ローブはちゃんとついていたが、手榴弾諸々の武器が奪われてしまっていた(ああああんまりだぁぁぁぁぁぁぁ)

つまりハルペーも例に漏れずなくなっており、中にいる所長もいないわけで…やばいさみしい。

というかさみしいっていうのはともかく、もっとも致命的なのは…

 

「…俺唯一の攻撃手段が潰された…ってことか…武器はないし、ガンドは所長ありきだったから俺は撃てないし…せいぜい強化魔術くらいか…頼りねぇ…」

 

とにかくこの風景は変わらないのか…さっきからずっと歩いてるぞ…戻って見るか?

 

『————』

 

「ん?」

 

何か…いや、

 

『————』

 

だれか喋ってる?

 

『————』

 

黒い靄がかかった()()()がそこにいた。

背景に溶け混んでいて、その姿はハッキリとは確認できないが、声の高さ的に女性だと判断できる。

 

『————』

 

「…えーと…あー…」

 

かなり近づいていているが彼女?が何をしゃべっているのかわからない。なんていうか…言語が違うっていうより、どこかモザイクがかってるていう感じだ。

…しかし近くにくると紫がかった瞳だけ暗闇の中で光ってて、その瞳を見てると吸い込まれそうな感じになる。これだけで目の前の存在が人離れした美しさを持っていることがわかる。

 

 

 

 

 

 

———眼が軋み始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君はサーヴァントなのか?」

 

『———』

 

彼女はその顔を縦に振る。どうやら彼女はサーヴァントらしい。しかしどう見ても正規の存在ではなさそうだ。どちらかというとシャドウサーヴァントか…

そしてあちらの言葉は俺にはわからないが、俺の言葉はあっちに通じるらしい。

 

「えーと…ここがどこだかわかる?俺気がついたらここにいてさ」

『———』

 

何か答えてはくれているのだろうが、相変わらず彼女が何を言ってるのかがわからない。

どうしたものか…

 

『』

「?どったの?」

 

しばらく顎をさすりながら悩んでいると、彼女はこちらの服を引っ張り始める。

ついて来い、ということなのだろうか…

 

 

 

 

引っ張られるままに歩いていく。彼女の手の感触はとても柔らかく、女性らしい手だ。

ふふ…なんていうか…その、下品なんですが『ぼっ(ry

……うん、これ以上はやめよう。だれもツッコんでくれないし…あースタ◯ド欲しい。刑務所のDEBUに会えばライター式試験で俺を試してくんねえかな。

カルデアにいる方のDEBUは毎回ぐだ男は騙されるし、まあそのたびに殴り飛ばされるDEBUなんだが…

 

『———』

「ここは…」

 

気がつけは景色は大きく変わっていた。

ドス黒いクレパスで塗りつぶしたような風景は、清々しいほどの青空になっていた。

足元は石畳で古代風の柱も立っている。朽ち果てたもの、今も立派に立っているもの、そしてところどころに謎の男の石像が転がっている。全員戦士のような格好の石像だった。

———おかしいな。こんな風景をどこかで見たことある気がする。

 

気持ちのいい風が吹いてくる。まるで世界から忘れられたどこか空白の場所。

そう表現できるくらいこの場所はまっさらな雰囲気に包まれていた。

 

「…ようやく…会えた」

『———ええ。気づくのが遅くてらしくなく心配してしまいました』

 

ここに来て、ようやく俺をここに連れてきた彼女を認識できた。

長身に紫色の長い髪、全てを溶かし、飲み込んでしまいそうな瞳を持つ美女。

その容姿は、ローマで、閉鎖海で、そしてカルデアで出会った二人の女神を彷彿とさせる。

 

 

 

 

 

 

「久しぶり、()()()()…じゃ味気ないな。うん、()()()()()

『お久しぶりです。()()()()()()()()()()

 

 

死の淵を彷徨っていると、俺は一目惚れの女神に再会したんだ。

 

 

 

 

 

———存在が崩れ始める

 

 

 

 




感想指摘待ってます!

なんかあれな雰囲気続いてコーナー忘れられてる希ガス…WRYYYYYY !!!!

ようやくメドゥーサ姐さん登場です。彼女と彼の間でどんな会話が行われるか…期待しないで待っていて下さい。






次回からしばらくぐだ男しか出てこねえなんて言えるかクソッタレ!!バレたら生きたまま皮を剥がされる…


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監獄塔に復讐鬼は哭く…183726943回目のダレカ
監獄塔に彼は目覚める


はい、シャトーなディフによる監獄イベです。空の境界=サンは次元の間に飲まれて消えてなくなりました。
べ、別に想像力が足りなかったわけじゃないゾ!ほ、本当だ!このハンカチに誓おう!(保証OK)

それではどうぞー



ピチョン…

 

水の滴る音が聞こえる。

ぼんやり見える光はロウソクの炎か。

じめっぽい空気に内側に着ているインナーがひっついて気持ち悪い。しかし、そこはひんやりとしていて、背中に鳥肌が立ってしまった。

石造りの床に大の字で寝ていたせいか、身体中が軋む。しかし現状を把握するには体に鞭を入れて立ち上がるしかない。

僕はとにかく立ち上がり、その空間の全貌を視界に収める。

 

「………ここ…どこ?」

 

僕は見知らぬ監獄にいた。

いや、本当にどこ?

薄汚れた空間。天井には蜘蛛の巣が張り付き、壁に一本だけついたロウソクの炎がゆらゆらと蠢いている。

鉄格子に水が滴り落ちている。それを目で追っていると牢屋が開いていることに僕は気がつく。

 

「…誘っているのかな」

 

誰かは知らないが、僕を一人っきりにするなんていい度胸だ。

 

静寂だった空間に僕が骨を鳴らした音が響く。

 

 

———ストッパー(くず男)がいない時の()が一番恐ろしいってことを教えてあげよう。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

牢屋の外は暗い石造りの廊下が続いている。壁には一定間隔ごとのロウソクが立っており、足元を照らす程度には廊下を照らしていた。

 

「にしても長いなぁ…こんな長い廊下歩いたことないよ…」

 

もうこのあたりでいいや。

僕は一定時間歩きいた後、立ち止まる。正直元いた牢屋から離れすぎるのも危険なため、これ以上の探索はやめにしといた。

というかこれ以上進んでも収穫はない気がする。

 

「ふぅ…“強化”…よし」

 

腕の強度を強化魔術で強化する。とりあえず物理的に出ることは可能なのか?という疑問を解消すべく、脳筋コマンドーよろしく、肉体言語で脱出を試みる。

 

「MAXIM〜…SMASH!!!!!!!」

 

————ドゴオオオオオォォォガガガガガガガ…

 

某有名な少年漫画風的に適当な語呂合わせをしながら壁を思いっきり殴る。

壁は凄まじい音を立てながら崩れていき、砂埃がたちこもる。うん、鼻にくるねこれ。

 

「ゲホゲホ…カルデア制服がなければ即死だった…で、穴が空いたわけだけど…あ(察し」

 

穴の奥には大量の亡霊がいた。

いやあ、亡霊のバーゲンセールだね(キチスマイル)

 

「「「「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎———ッッ!!!」」」」

「あはははははは!!!いいねいいね!亡霊って殴れるのかずっと気になってたんだ!殺ろうよ、諸君!!クリークだッッ!!」

 

長い長い鉤爪のような手で亡霊たちは引っ掻いてくる。

しかしそれは意外にも掴めた。亡霊って触れるんだな〜………っと死ね。ってもう死んでたか、わははは!!

掴んだ亡霊の腕を振り回し、ほかの亡霊の集団に叩きつける。

後ろからゆっくりと別の亡霊が迫ってくるが、顎を殴り飛ばし、跳ね上がった顔を上段蹴りの要領で蹴飛ばし、壁に叩きつける。

 

「◼︎◼︎◼︎——!!?」

「何驚いてるんだい?感情を動かしてる暇があるなら殺意を動かしなよ!」

 

後ずさる亡霊の後ろに回り込み、頭を鷲掴みにし、その状態から地面に頭を叩きつける。めり込んでOZTった亡霊を放置し、地面に手のひらをつけ、腕を伸ばす反動で宙を飛び、敵集団の中央に入り込む。

 

「あっはっはっはっはっははっはははあっはははは!!!!!!!」

 

拳を、足を、肘を、膝を、頭突きを、放てる体術全てを奴らに叩き込む。

 

気がつけば亡霊は一体もおらず、残ったのは僕が暴れた際にできた破壊痕のみ。

なんか懐かしいな。とにかく体を動かすの。

いつもならくず男が真っ先に止めに入って…

入って…あれ?

ここにくる前…僕ら何してたんだっけ?

 

えっと…第四特異点が見つかって…モーさんに会って…本が幼女で…ショタがイケボで…人造人間18g…じゃなくてフランに会って…寸胴鍋が数学者で…魔神柱が異様にイケメンのオッサンで…それで…あれ?

バーサーク・アーチャーを倒したまでの記憶しかないゾォ?あ、あとおっぱいでっかいアルトリアさん(悲しい事件だった)

…あれ?おっぱいアルトリアを倒すまでの過程で…何か抜けてるような…

くず男とは何時間ぶりかに再開して…ムムム…何も覚えてないぞ。これまずいんじゃないのか?ここに来るまでの間にあった事がすっぽり抜けテーラ。

 

…ま、まあなんとかなるでしょ。とりあえずは素数を数えて落ち着こう。

2、3、5、7、11、13、17、19、23、29…素数は1と自分の数でしか割れない孤独の数字。僕に勇気を与えてくれる…あ、ダメだ。どこまで数えたか忘れた(ショート中)

 

「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎———!!!!!」

「ん?」

 

後ろからの叫び声に気づき、振り向くとそこにはさっきまでいなかった別の団体監獄ツアー御一行が待ち受けていた。

 

「くく…ははは!いいのかい?そんなにホイホイ付いてきて…僕は異形だろうとサーヴァントだろうと、『君が!泣くまで!殴るのをやめないッ!!』って言いながら殴りつけちゃうんだぜ?」

「「「「「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎————!!!!!!」」」」」

 

さあ!第2ラウンド始めっか!!WRYYYYYY!汚物は消毒だァァァァァァ!!!!!(ランタン落トセ!!)

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

〜カルデア〜

 

カルデアでは現在、第四特異点での出来事についての会議が行われていた。

 

終盤による圧倒的格上の襲撃者。今回の事件の黒幕。

 

「まさか…こんなに呆気なく…」

 

———魔術王ソロモン。奴はそう自身を名乗った。

 

ソロモンによってマスターの一人、多田野 荒木はなんらかの手段により転移…最悪の考えでは消滅。

もう一人のマスター、藤丸 立香はソロモンがけしかけてきた魔神柱4体をなんとか撃退に成功するが、疲労困憊と同時になんらかの強力な呪術により意識不明の状態。

ロマ二は頭を抱える他なかった。

 

「くっ…立香くん…荒木くん…」

「「「「「………」」」」」

 

会議室に長い沈黙が起こる。

外が焼却された今、サーヴァントと契約を可能とする『マスター適正』、コフィンでのレイシフトを一定以上可能とする確率を持つ『レイシフト適正』…この二つを持ち合わせているのは、藤丸 立香、多田野 荒木しか存在していない。

文字通りの『人類最後のマスター達』なのだ。

 

故に二人の再起不能とは、カルデアの…

 

————人類の敗北を意味する。

 

 

 

 

 

 

 

〜ぐだマイルーム〜

 

ベッドに人形のように動かなくなった青年が眠っていた。

いや、より正確に言うなら眠っているというより、人形のように動かない。の方が正しい。

虚ろなその瞳はただじっと天井を見つめる。

 

「…先輩、目が乾いてしまいますよ」

 

その部屋にはもう一人、彼の後輩でありサーヴァント、マシュがいた。

彼女は第四特異点から帰還した直後に立香が倒れてからずっと甲斐甲斐しく介護をしていた。

ロマ二には「休みなさい」と言われようと、彼女は首を横に振り、彼から離れない。

 

優しくその白く柔らかい手で、彼の瞼を閉じさせる。

 

ポト…

 

「あ、」

 

愛用のメガネに雫が突然現れる。

メガネを外し、拭こうとすると、今度は手にもいくつも雫が現れる。

 

「…せん…ぱい………」

 

涙だ。マシュの大きな瞳には涙が溜まりに溜まっていた。彼の顔についてはいけないと目を何度も拭うが、全く涙は止まらず、むしろ増えていった。

 

普段自身の頭を優しく撫でてくれる彼の手を強く握る。

 

 

 

———ふと…立香の親友であるもう一人のマスターを思う出す。

 

 

 

「くず男さん…私は…どうすればいいんですか…」

 

目の前で消えていった彼を、目の前で倒れた先輩に重ね合わせる。

 

 

 

 

時間は残酷に過ぎていく。

 

カルデアは一種の暗黒期に突入していた。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

〜????〜

 

ぐだ男視点

 

 

 

「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎!!!!?!??」

 

「あはははははどこへ行こうとゆうのかねえ?…すでに射程距離内に入ってる!今度は逃がさない!(まあ僕スタ◯ド使いじゃないんだけどね)」

 

先程から乱闘続きだが、そこから何体か逃げ出そうとする。

別にそれくらいどうでもいいけど、あとで不意打ちでもされたら面倒だ。それはコーラを飲んだらゲップが出るのと同じくらい面倒だ。というかなにより…

 

「このぐだ男がランタンを見逃すような奴に見えるのかァァァァァァ!!?WRYYYYYYY!周回担当はこのぐだ男だ!以前変わりなく!!」

 

顔面を蹴りで貫く!何が起こってるかわからねえと思うが、自分でも何をしてるのかわからない。

しかしりんごがない。以前なら「りんご!食べずにはいられないッ!」って感じなんだが、ここはさっきから動き回っているのに全く疲れないな。

 

 

コツ…コツ…

 

 

「———これはまた…()()()()()()()()()()()()()…」

「おうん?いきなり後ろから誰だぁ?ウリィ?」

 

突如後ろから現れた黒コートの人物に僕は自然と中国拳法の猫脚立ちになっていた。いや、別の僕は拳法を習っていたわけじゃないが自然と本能的n(ry

 

「はじめまして…これをいうのも()()()()()()1()8()3()7()2()6()9()4()3()()()だがな……いつまで亡霊を殴ってる?」

「ん?ああごめんごめん。素材を剥ぎ取るって心の中で思った時その時すでに行動は終わってるって言わない?まあ今ランタン剥ぎ取ってる最中なんだ。あと十秒待ってほしい…フン!」バキィッ

 

さて、素材で懐ホクホクになったところで…

 

「おたく…どちらさん?いや…無粋だね。こう聞いた方がいいかも……あなたは僕の敵ですか?(It is treatment for if harm)

「クハ…ハハ!静かにこちらの様子を伺いながら懐で自己暗示による強化魔術をかけるか…今までにいなかったぞ。お前のような奴は!」

 

一瞬で強化魔術をかけたことがバレた…やっぱこういうちまちましたのはくず男の方が上手だな…あいつならきっとバレずにできたと思う…

 

結構な観察眼。戦闘慣れ…してるようには見えない…けど…強い。間違いなく…

 

 

「一応自己紹介といこう。わかっていると思うがオレは英霊だ」

 

「哀しみより生れ落ち」

 

「恨み 怒り」

 

「憎しみ続けるが故に」

 

「『エクストラクラス』を以って現界せしもの」

 

 

 

 

 

「そのクラス…

 

『アヴェンジャー』と呼ぶがいい。

 

ようこそ、1()8()3()7()2()6()9()4()3()()()()()()()。ここは地獄。恩讐の彼方たるシャトー・ディフの名を有する監獄塔…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前の運命の地だ」

 

「——エクストラ…

 

 

 

またくず男に殺されそうだ」

 

僕は場違いにもニヤけた笑みを浮かべ、アヴェンジャーに歩み寄る。

 

「セリフ的に…君は僕を案内してくれるの?」

「…それはどうかな。オレはお前のファリア神父になるつもりはない」

「神父か…たしかに導き手だけどね…でも僕も神父は望んでない」

「ほう?ではお前はオレに何を望む?」

「僕が君に望むものはひとつだけ」

 

 

ここが運命の地なら、それはきっと乗り越えるものだ。

運命とは人生において、乗り越えるべきハードルでしかない。

僕のこの体も、この人生も、この令呪も、全てはハードルを超える踏み台でしかないのだ。

 

だから僕は望むんだ。

 

「運命を乗り越える…『覚悟』…それに値する存在でいてほしい」

「…いいだろう。覚悟を持って運命に挑むといい。()() ()()()

 

 

 

ところで、ばちばちしてるけど静電気?おっと地雷だったか…痛い痛い…バチバチしないで…

 

 

 

 




え?空の境界?なんのことだか…

感想指摘待ってます。

くず「コーナー!せずにはいられない!」
ぐだ「悪い子はレクイエムよ〜」
くず「俺のそばに近寄るなァァァァァァ!!!!!」



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それはきっと空色の思い出

なんか日刊8位にぶち込まれてた。なにをいってるのかわからねえと思うが、俺もなにが起きたのかわからなかった。頭がどうにかなりそうだった…リヨぐだ子だか、キイイイィィィィィヤアアアアァァァァァァァァシャベッタアアアァァァァァァだとか…そんなチャチなもんじゃ断じてねえ…もっと恐ろしい三周年フェスの片鱗を味わったぜ…

まあガチャは見事に爆死だがな!運営が見たら、奴も笑うでしょうよ。

お気に入り登録ありがとうございます!



ーくず視点ー

 

〜????〜

 

青空が広がる石造りの遺跡に風が吹き抜ける。

 

「う…くぅ…ああ…いてぇ…眼が…熱い…!!」

「落ち着いてください。それは収まります。大事なのはその先です」

「うぐぐぐ…よし…慣れてきた…でもやっぱりいてぇ…」

 

風が汗をかいた肌にあたり、心地よい涼しさを与えてくれる…が、しかし心地よさを上回る謎の痛みに、俺は頭を抱えうずくまっていた。

眼球に強力な粘着剤でもぶち込まれたかのような痺れる痛み。目はある意味最も外側にありながら最も柔らかい器官。それに伴う痛みと、同時に来る失明感は、人間の五感の一部を停止させるにふさわしいものである。

 

「く、クソッタレ…お、俺は作戦参謀だ…負けるはずがない…作戦の参謀は人生の参謀…これしきでダメージを受けてたまるか…!

…俺はさっきから何を言っているんだ…ウゴゴゴ…」

「相変わらず言動がちぐはぐでおかしいことは変わりないようですね。ある意味ホッとしました」

「ちなみにそれはどんな意味で?」

「聞きたいですか?」

「…遠慮しときます」

 

ていうかさっきからメドゥーサ姐さん近いねん。色々とやばいねん。俺の中の何かがやばいねん。あーいけませんお客様!胸が潰れるくらい近づいちゃいけません!あーあーいけません!いけません!

俺のそばに近寄るなァァァァァァ!!(本音:どんどん近づいてください。お願いしますなんでもしますから)

 

「…今なんでもしますって思いましたね?」

「…奴隷くらいになら」

「なるんですか…」

「そんな呆れ顔で見ないでください。正直目つきまでエロすぎです姐さん」

「眼の痛みもだいぶおさまったようですね」

「あれ?スルー?」

 

メドゥーサ姐さんは相変わらずクールにネタをスルーしていく。

…やばい嬉しさで涙が出そう。

え?普通逆じゃないかと?Mなの?死ぬの?

 

いや、Mじゃねえけど…やっと会えたんだぜ?ここまで何十回もの爆死にあってそれが試練だというなら乗り越えて正解だったッ!!

勝った!第3部、完!

 

「さっきから何のポーズですかそれは」

「気にしないで下さい。ただの荒ぶる鷹のポーズです」

「そうですか」

「さすがのスルー力に別の意味で泣けてきた。目から蕎麦湯が止まらない…あれ?おかしいな?目が痛いや…さっきとは別に…」

 

くそう…この蕎麦湯メェ…俺蕎麦ダメなんだけどなぁ…

 

「…そんなに私に会えて嬉しいのですか?」

「もちろんです。恋してますから…なんなら愛でもいいですよ?」

「…あなたはもう一人のマスターよりかは羞恥心があるように思えましたが…」

「好きな人に好きっていうのは素晴らしいことだと思う希ガスって感じですハイ」

 

だってこのローブをいつまでも手放せないのは俺が彼女に恋をしているからだ。

男の俺が恋を語っても誰得って感じだが、俺はメドゥーサという女性に恋をしている。

このローブは彼女との唯一のつながりであり、消える直前に渡してくれた俺をマスターと一瞬でも認めてくれた“証”のようにも感じている。

 

「……多田野 荒木。それがあなたの名前でしたね?」

「はい。俺は荒木です」

 

俺は当然そう返した。

 

メドゥーサ姐さんはいつものクールな顔でこちらを見据えている。

 

「あなたは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分自身が()()()()()()()()()()()と言ったら…それでも生きようと思えますか?」

 

 

 

 

 

 

—————青空に亀裂が入る。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

ーぐだ視点ー

 

 

〜監獄塔〜

 

あいも変わらずじめっぽい廊下をアヴェンジャーと二人で歩いていく。

流石のじめっぽさに上のベルトを緩め、チャックを少し開けている。時折上からたれてくる水滴にイライラしながらも、僕たちは順調に進んでいた。

 

無論、亡霊に容赦はないが…

 

むちっ…バキィ!!

 

「亡霊ってさ…意外と柔らかいよね」

「実態のないものの感触を確かめるのか…お前は」

「アヴェンジャーも触ってごらん?ムッチムチだよ?正直気味悪いけど…」

「なら差し出すな…しかし…」

 

アヴェンジャーは目の前の光景を見て考え込むように顎に手を当てる。

 

目の前にはこの監獄塔にいた…“大罪の具現”と()()()()()()()()()()()が転がっている。まあやったの僕なんだけどね。

 

「いやあつい手が滑っちゃった…」

「英雄ではないが…その首をバターにナイフを通すように素手で切り裂くお前は一体なんなんだ」

「さあ?霊基の基本構造が甘かったんじゃない?」

「………」

 

大罪の具現。それはどこかで聞いた七つの罪。

嫉妬。色欲。怠惰。憤怒。暴食。強欲。そして傲慢。人間が持つ七大の大罪だとか言われている。

そして今目の前に転がっているバラバラなものは嫉妬の具現。それは以前フランスで会った…というか僕が出会い頭に射殺したサーヴァント、オペラ座の怪人。

しかしアヴェンジャー曰く彼らはこの監獄島の妄念をそれぞれの大罪にあったサーヴァントの皮で包み込んで動いている餃子野郎共らしい(命名)

 

つまり何が言いたいのかというと、こいつら具現餃子達は本来の英霊ほど強くはないということだ。

 

「この扉の向こう側に出口…なんてイージーモードじゃないよね…」

「その通りだマスター。それは第2の扉へ続く扉だ。貴様が倒したのは嫉妬の具現。これよりは未だ確認していない大罪の具現がお前の道に立ちふさがるだろう」

「ふむふむ…」

 

正直なことをぶっちゃけると、僕はこのアヴェンジャーを完全に信用してしまいそうだ。

本来、見知らぬ場所に放り込まれ、そこでこうやって理由もよくわからず僕に着いてきてくれる彼を信用してはいけないんだろう…

だが、僕の…俺の直感が彼は信用してもいいと思っている。

無論注意はするが…ちょっと気を緩めば簡単に背中を預けてしまいそうだ…

 

「じゃ、行こうか!アヴェンジャー」

「…ああ」

 

さて、次に出てくるのは一体どんな罪なのか…

 

「———」

 

「え?」

「…どうした」

「いや、今…女の人の声が…」

 

気のせい…じゃないな!

 

僕は声の聞こえた方へ全力ダッシュする。アヴェンジャーは一瞬止まっていたが、すぐに僕のことを追いかけてきた。

うう、本当…いい奴なのか…単に僕になんらかの利用価値を求めているのか…

 

 

 

 

 

 

 

 

(————姿…いや、たとえ数億回の磨耗によって、今にも消えそうになっても貴様は変わらず誰かの元に走り出すようだな…()()()()()())

 

 

 

「君は…?」

「ここは…どこで…私は誰ですか?」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

ーくず視点ー

 

〜????〜

 

 

凄まじい強風が巻き起こる。そのせいで彼女が俺に何を言ったのか、俺はイマイチ聞き取れなかった。

 

「うお…すごい風だぁ…あ、すいません。いまなんて言いました?」

「…いえ。何も。そんなことより、あなたは今ここがどこなのか知る必要があります」

 

嘘だ。間違いなく彼女は何か言った。しかし俺はそれを問いただせない。

 

———彼女の眼がとても暗かった。

 

 

 

「ここは本来魔術王があなたを閉じ込める為に作った空間です」

「…魔術王が…なんでわざわざ俺なんかを?」

 

こう言っちゃなんだが、殺した方が手っ取り早いのではないのだろうか?

こんな空間を作れて、なおかつ黒幕だというのならあのレフ達魔神柱の親玉でもある。そんな奴が俺一人殺すなんて容易いだろう。

 

「もちろん、魔術王からすればマスター一人消すのはわけないでしょう…()()()()()は…」

「へ?」

 

どういうことだ?それだとまるで…

 

「理由は聞かないでください。今は…まだ早い。魔術王には、あなたは()()()()のです」

 

そう、つまりそういうことになる。理由を聞くなと言われたからとりあえず喉から出そうになるこの疑問をなんとか引っ込めるが…

どういうことなのだろうか…

 

「そしてあの暗黒の空間は先ほども言いましたが、あなたを縛り付ける為の大結界…監獄島…()()()()()()です」

「形を…」

 

失った…島…まさしく監獄島だ。

ていうかなんだそのネーミングは…“形のない島”みたいな名前しやがって…喧嘩売ってんのかあの野郎…

 

「そしてあなたがいるここは唯一形を失っていない()()()()()…といってもじきにこの風景も周りの監獄島(形を失った島)に押しつぶされ、私と共に消えて無くなるでしょう」

「メドゥーサが…はぁ!?なんで!?」

 

メドゥーサ姐さんが消える。それを聞いただけで背筋に氷を詰め込まれたかのような感覚に襲われる。

 

俺は思わずメドゥーサの肩を掴み、自分の胸元へ押し付ける。

そのまま腰へ腕を回し、抱きついた。

 

「……ふう…本当に…好きなんですね」

「…なんで…あなたが消えちゃうんですか?」

「私はシャドウサーヴァント。正規の英霊じゃないんです…本当ならこうやって自我を保ってるだけでも辛いのに…召喚された土地を離れて…ふふ…私らしくもない。こんなおかしなマスターの為に体張って魔術王の結界に拮抗する結界を維持させている…」

 

ああ…なんてこった…つまるところ、メドゥーサは俺の為に…こんな細い“縁”を紡いで、俺をマスターとして守ってくれようとしてくれてんのか…

 

直で触ってみてわかる…彼女の身体(霊基)はすでに…ボロボロだった…

 

 

罪悪感と自己嫌悪に押しつぶされそうなのに…

 

「俺…最低だ…メドゥーサが…こんなにボロボロの霊基になってるのに……嬉しさで…にやけちまう…」

 

惨めったらしく涙と鼻水垂らしながら俺は彼女を抱く腕の力を強める。

 

「…本当に…おかしなマスター…普段のヘラヘラした顔からは…予想もできない表情…」

 

彼女はその白く細い指先を俺の令呪にツンと突きつける…

その瞬間、俺の魔術回路に強烈な圧がかかった。

 

「がぁ…!なに…を?」

「契約です。私はここで消えます…ですがあなたの影として私は生き続けるでしょう…私という自我は消えますが…せめてこの力があなたの助けになるよう…」

 

今までにないくらいの亀裂が一気に空間に走る。

この空間の消滅は…

 

「さよなら、シャドウの私の最初で最期のマスター…あと、返事をしてませんでしたね」

 

 

 

 

 

 

「私は…あなたのこと…そんなに嫌いではないですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

————青空が砕け散り、あたりは薄暗い幕に包まれる。

 

俺は気づけば、あの黒い浜辺に立っていた。

どんよりとした風になびく自身の髪の色が変わっていることに気がつく…自画自賛してしまいそうになるほどの…紫色の綺麗な髪に…

 

「…行こう…」

 

泣いてる暇はない。うずくまってる暇はない。

立ち止まる暇も理由も意味も義理も…俺にはないのだから。

 

「ありがとう。俺の最初で最期のサーヴァント」

 

 

 

 

 

————告げる。

  汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

  聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

 

ランサーの名において…あなたを我が影として認めます…

 

 

我が真名をメドゥーサ。いずれ最愛の姉妹さえ食い滅ぼす形なき島の女怪。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも俺は、あなたに恋しました————

 

 

 

 

これは、女神の影(シャドウサーヴァント)から始まった物語。

 

 

 




ゑ?打ち切りっぽい?安心して下さい。続きます(震え声)

感想指摘待っております。

今回の出来事

ぐだ「なんか嫉妬の具現がいたような気がしたが…そんなことはなかったZE☆
あと美人に出会ったゾ!」

くず「やっぱりメドゥーサ最高」



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監獄に光なくとも希望を持って突き進むこと

オリ成分逝きまーす(白目)

ちょっと今回は駄文がひどいかもしれんが…細かいことは気にしない。兄貴の精神でおよみください。
あと、お気に入り登録増え続けてどうにかなりそうです!本当にありがとうございます!!
これからもこの小説とお付き合い頂きたいと思っています!(願望)



 

——ある少年の話をしよう。

 

——少年はただの人だった。

 

——ほかのダレカと変わらない。

 

——希望を持って生きる人間だった。

 

——それは夢にあらず。

 

——されど現実でもない。

 

——いつか少年は青年になり

 

——何千何万何億回の死の果てに

 

 

 

 

 

——光が見えるだろう———

 

 

 

 

 

 

〜ぐだ視点〜

 

第2の扉を難なく超えた僕らは、次の第3の扉を目指して進み始める。

 

おかしい…

 

しかし、第2の扉を超えたあたりから視界に妙なものが移り始める。

見慣れた亡霊ではない。かといって目の前を歩いているアヴェンジャーでも、僕の後をビクビクしながら歩いてくる女性…メルセデスでもない。

 

メルセデスは第1の扉を超えたあたりで見つけた女性だ。赤い軍服を来ていて薄ピンクの髪と、紅い瞳が特徴的だ。

ちなみに記憶喪失だという。自身の名前さえ覚えていないのだ。

メルセデスとは、アヴェンジャーが彼女につけた名前だ。

何か意味のある…彼の真名につながることなのだろうか…しかし情報がない。

 

「———ッ…むぅ…」

「……」

「だ、大丈夫ですか?どこか怪我を?」

「い、いや、ダイジョーブ!僕チョー元気!心配しないで!」

 

まただ。別に痛いわけじゃないが…なんか引っかかる…これは一体…

ノイズ…そういう感じのが流れ込んでくる。第3の大罪の具現が精神攻撃をするタイプなのだろうか…?

いや、でも…わかんねえ…!!(理解不能!理解不能!)

 

「ん?」

 

しばらく進んでいると、廊下の壁際に亡霊達が群れていた。

しかしあれはまるで…餌に集る蟻のようだ。

 

「ヒッ…」

「後ろにいろメルセデス。マスター、どうやら何かに集まっているようだぞ」

 

アヴェンジャーはそういい、僕らを後ろに下げながら様子見をする。

 

その瞬間…

 

 

バチィィッッッッッッ!!!!

 

「うお!!」

「キャッ…!」

 

落雷かと疑ってしまいそうな光力に思わず僕とメルセデスは思いっきり目を覆う。

アヴェンジャーから凄まじい量の魔力が出てきたかと思ったら、亡霊は一匹もいなくなっていた。正確に言えば残骸が散らばっている(塵ダ!念願の塵を手に入れたぞ!!)

 

「アヴェンジャー…?」

 

そして、もう一つ気になることがある。アヴェンジャーが見ればわかるレベルで不機嫌なことだ。

僕は気になり、亡霊たちが何に集っていたのか彼の背後に走り出す。

 

「…死体?」

 

そこには、僕と歳がそう変わらなそうな少女の死体があった。腕が千切れ、髪は薄汚れ、着ている服は彼女自身の血で真っ赤になっており、何を着ているのかわからなかった。

特異点を駆け抜けて、死体は見慣れていた。だけど…

 

「…アヴェンジャー…彼女は?」

「……それはこの監獄塔の出口に行けばわかることだ。行くぞ」

「あ…リツカさん…」

「うん…行くよ。でもこのままじゃかわいそうだから悪いけどせめてもので牢屋のベッドで…」

 

僕は彼女を抱え、空きの牢屋に入り寝床にそっと下ろす。

 

さっきから謎のノイズとは違う感覚が僕を襲う。

それは胸にぽっかり穴が空いたような…そんな気分。初めて死体を見たのはオルレアンの襲撃された村でだ。

その後もちらほら見かけたけど…こんな気持ちになったのは初めてだ。

 

こういっちゃなんだけど…正直死んでいったのは他人でしかなかったから、あまり深く何も思えなかった。

当然苦しかったし、もう少し早く行動できれば救えたのではないか?と思った。

でも結局他人なのだ。この時点である意味俺は人でなしなんだろう。

 

「行こうメルセデス。アヴェンジャーが待ってる」

「え?あ、はい」

 

第3の扉が見えてくる。

…この気持ちに覚えがある。

この胸を巣食うこの感覚。倦怠感。そして、こみ上げる熱さ…

 

 

 

 

———これは…『悔しい』…多分そういう気持ちだ。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

〜くず視点〜

 

黒い浜辺には相変わらずどんよりとした風がなびいていた。

黒い海は俺を外へ出すつもりなどないように高く波打つ。

足元に広がる黒い草花は、俺を島の中心へ誘うように咲き誇っている。

 

 

「……」

 

しばらく歩いていると、どこからともなく竜牙兵が何体も現れる。

監獄島…『形を失った島』がいつまでたっても海岸にいる俺に嫌気がさしたか…いわば運び人を寄越してきた。

 

今までの俺では、その数には対応しきれないだろう。武器が何もない今ならなおさらだ。

そう、()()()()()()()…だ。

 

だが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「「「「「「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎!!!!!!!」」」」」」

「お前らは…優しくは殺さんぞ」

 

回路の数はあいも変わらず少ない。ぐだ男と比べたら月とスッポンっていうやつだろう。

 

大剣が迫る。

 

だが、それでも押し通さなければいけない時がある。

それは今であり、既に振り返る事は不可能となった。

 

おお振りに振られる大剣に、どこからともなく現れた鎖が拘束する。

 

『カルデアに帰還する』、『魔術王をぶん殴る』。両方やらなければいけないのが今の俺の辛いとこだ。

 

鎖はまるで意思を持った蛇のように、しなやかで、なおかつ力強く…ッ

 

覚悟はいいか?

 

鎖はそのまま竜牙兵の体にまとわりつき…

 

グシャァ……!!

 

「俺は…できている」

 

粉々に砕いて行く。

まだちょっと調整が難しい。だいぶ手加減したが、竜牙兵ごときなら粉々になってしまう。

 

「———!!」

「—!?」

「——、———!!!」

 

意味不明な状況に後ずさりをするその他の竜牙兵達。

しかしあいにく今の俺に手加減は求められても困る。力の調整ができないのもあるが…

 

 

 

「この煮えたぎった感情が…手加減なんてさせないんだよ…ッッ!!!!」

 

ここを必ず脱出する。魔術王を必ずぶん殴る。

それが今の俺の最優先目標であり、目の前の有象無象達はその前に立つ邪魔なハードルでしかないのだ。

 

いや…もはやハードルですらない。

小石に意識を向けるほど、今の俺に余裕はない。

 

「あ゛あ゛ッ!!!」

 

右手に持つ短刀で首をへし折り、蹴りでその体を砕いて行く。今までの俺なら不可能なことをいともたやすく行って行く。

 

「—————ッッッッッッ!!!!!」

 

「逃げられると思うな。そこは既に…」

 

 

俺から距離を取ろうとする竜牙兵達の足元に既に仕掛けていた鎖がまとわりつく。

強力に締め上げる鎖からは決して奴ら程度は…

 

()()()()()()()()

 

———逃げられない。

 

俺の影から質力あるカタチがこみ上げる。スキル解放成功。霊基再臨成功。

前提として、基礎霊基の構造を変更。

奴らを粉々にするにはこれでは足りない。

 

「《スキル:怪力B》起動」

 

ドゴォ!!!!!!!

 

影から飛び出す強烈な拳が竜牙兵を一体吹き飛ばす。吹き飛んだ竜牙兵はほかの奴らを巻き込んでさらに向こうへ吹き飛んで行く。

しかし吹っ飛んでいった方向には鎖に捕らえられ壁になっている竜牙兵が大量におり、

 

 

——ベキベキべキベキベキベキベキベキベキグシャグシャ!!!!!!!!

 

当然吹っ飛ばされた奴らと鎖で固定され壁にされた奴らは衝突する。

俺は鎖を引っ張り、奴らをこっちに引きずり出す。鎖に引っ張られこっちに突っ込んでくる竜牙兵どもに、(彼女)は拳を構える。

 

「「「「「「————ッッッッッッ!!!!」」」」」」

 

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドギャァアァァアアア!!!!!!!

 

殴られ、吹っ飛ぶたびに俺が鎖を引っ張り、(彼女)が拳を奴らに叩き込む。

それをただただひたすら繰り返す。

何度も。

何度も。

奴らが砕けて塵に還るまでッッッ!!!!

 

「がァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!」

 

とどめの一撃を受け、竜牙兵は一気に塵となって舞っていく。

どんよりした風が、塵となった奴らを吹き飛ばして行く。俺はその場で膝を地面につけ、胸元に手を当てる。

 

「ハア…ハァ…」

 

息切れを起こしながら、俺は隣で棒立ちしている(彼女)に目を向ける。

長い長髪は、時折俺の頰にかするが、俺はそれを五感では感じ取れなかった。

 

「……」

『———』

 

わかってる。影は喋らない。ここにいるのは彼女が残した力だけの存在。

無表情の人形のような彼女は仕事を終えると、まるで幽霊のように俺の影に溶け込んでいった。

さわれないし、心もない。本当に人形のようで幽霊のようでもある。

 

ジャラジャラ…

 

鎖が俺の手元に巻き戻ってくる。

現状、俺の身体能力は大半がかなり上がっている。しかし本質であるスキルや宝具は、影しか使用不可。それにスキルは魔力の充電が必要で、連続は使えない。

 

「…やっぱりぐだ男が羨ましいぜ」

 

現状の自分の状態を冷静そうに確認するようで、俺は心の底からあいつを羨ましく思った。

 

どんな力を手に入れても、ここに彼女はいないのだ。

その声を聞くことも、体温を感じることも、意思を交わすことも…できないのだから。

 

ふと、マシュちゃんとあいつが仲良く談笑してる姿を思い出す。

 

儚げな彼女の笑顔と、それを包み込むような優しそうなあいつの笑顔が…

 

 

 

 

 

 

 

 

————ああ、本当に…羨ましい。

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

〜ぐだ視点〜

 

 

第3の具現を撃破する。別段精神攻撃するってわけでもなかったが…いや、ある意味精神的…というか正気度的にくる攻撃ではあった。

 

「…行くぞマスター」

「うん。行こうメルセデス」

「は、はい…」

 

第3の扉を抜ける。重く、ずっしりとした扉の隙間からどんよりした湿気混じりの風がなびいてくる…その瞬間…

 

 

グシャ…

 

「———ッッッッッッ!!!?!?!」

 

 

 

———()ではない、()の記憶が流れ込んでくる。

 

頭を抱えるほどの激痛が。熱さが。一気に流れてくる。

 

手足をおられた。

 

——瞼を開けても閉じても、ノイズが酷い。

 

目をえぐられた。

 

——知らないイタミが体に走る。

 

体に穴を開けられた。

 

——あるはずのない傷跡が見える。

 

気味の悪い生物に精神を溶かされた。

 

——こんなの初めてだ。

 

性欲の塊に体を貪られた。

 

——いや、違う…

 

暴力の塊に死ぬまでいたぶられた。

 

——このイタミを…どこかで知った。

 

死んだ。

 

死んだ。

 

死んだ。

 

死にたくない。

 

死んだ。

 

死んでしまった。

 

次がある。

 

死んだ。

 

次がある。

 

死んだ。

 

殺された。

 

喰われた。

 

死んだ。

 

次が

 

死んだ。

 

まだ次ある。

 

また次がある。

 

もうやだ。

 

死んだ。

 

死ぬ。

 

死。

 

助けて。

 

いやだ。

 

千切れた。

 

次。

 

次。

 

次。

 

死んだ。

 

死んだ。

 

死んだ死んだ。

 

死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ。

 

死。

 

死死死死死死。

 

死んだ死んだ

 

…死んだ?

 

死んだって?

 

死ぬってナニ?

 

私は…

 

 

俺は…

 

 

ダレナノ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ殺され死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだタスケテ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死生きる死死死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ————

 

 

 

 

 

 

ッッッッッ!!!?!?!!!

 

 

 

「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

俺は思わず拳を作り、壁に叩き込む。瓦礫がいくつか体にあたるが、そんなのはどうでもいい。

今見たのはなんだ?

俺が見たのはなんだ?

 

俺は…何を見た?

 

俺は…

 

 

ザザッッッッッッ

 

————ノイズが走る。

 

 

……僕はリツカだ。藤丸 立香。

それ以上でも以下でもない。

 

「……」

「り、リツカ…さん?」

「…なんでもない。ごめんねアヴェンジャー。あと心配してくれてありがとう、メルセデス」

 

僕はぐだ男。僕は立香。

 

それに変わりない。そのはずだ。

 

 

 

 

 

第4の扉が見えてきた。

 

 




感想指摘待ってます!

わからなかった人への説明。

影メドゥーサ。
もはやスタンド(意思はない)

荒木くんの強化内容

スキル使用可能(ただし影メドゥーサ出してる状態のみ)
身体能力の大幅アップ(ただしぐだ男には勝てない模様。ぐだ男ェ…)
鎖を自由自在に操る。

まだ書いてませんがデメリットもあります!(英霊の力を使うのにデメリットがあるのはもはや伝統ってSN主人公も言ってた)


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待て、しかして希望せよ

察しのいい方は色々気づく回だと思われ…


〜???視点〜

 

ピチョン…

 

水の滴る音が聞こえる。

ぼんやり見える光はロウソクの炎か。

じめっぽい空気に内側に着ているインナーがひっついて気持ち悪い。しかし、そこはひんやりとしていて、背中に鳥肌が立ってしまった。

石造りの床に大の字で寝ていたせいか、身体中が軋む。しかし現状を把握するには体に鞭を入れて立ち上がるしかない。

私はとにかく立ち上がり、その空間の全貌を視界に収め…

 

 

『ここ…どこ?』

 

こう言うしかなかった。

 

 

 

 

 

 

ひょんなことから私を助けてくれた黒いコートを着たサーヴァント。

クラスはアヴェンジャー。聞いたことのあるようなないような…

ある時、彼はある青年の昔話をしてくれた。

 

悪を知らないその船乗りの青年は、恋人(メルセデス)と約束された希望に溢れた未来を、友人や権力者たちに裏切られ、イフの監獄塔に幽閉された。

 

しかし彼は持ち前の鋼の意思で、自身を陥れた存在と、自分を救ってくれた老人(ファリア神父)を嵌めた存在に復讐すべく老人の死体と入れ替わり、石造りの地獄(シャトー・ディフ)を脱獄し、『モンテクリスト伯爵』と名乗り復讐を開始した。

 

その青年の名前はエドモン・ダンテス。悪に疎かった故に、貶められた鋼の意思を持って恩讐の彼方を駆けぬけた復讐鬼。

 

『それがあなたの名前なの?』

『…◼︎◼︎。その男は全てを奪われた男の名だ。ここにいるのは俺を陥れた者を全て地獄に引きずり落とすために脱獄した復讐者!』

 

黒いマントを羽織った色白のサーヴァントは私の目の前でそう高らかに言い放った。

 

『思い出すだけで笑いがこみ上げる!我が真名を告げた時の奴らの表情!!クハハ!クハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!』

『己が忘れ去っていた悪業の帰還を前にした絶望!!』

『あれこそが復讐の本懐!

正当なる報復の極みなる!!』

 

邪悪な笑みを浮かべ、『奴ら』を笑い、引きずり落とす。存在。

 

そして…

 

『俺は…お前のファリア神父になるつもりはない』

 

『え?』

 

 

()()()()()()()()()()

その手が私の心臓()を抉った。

 

 

 

 

 

 

 

————私は生きていた。

 

 

 

目の前で、(憤怒)彼女(傲慢)が対峙している。

 

『全ての人間を救おうとは…随分“傲慢”じゃないか!!』

 

『私は…一切の害ある者を…赦しはしないッッッ!!!!』

 

一緒にいたか弱い女性は、傲慢の大罪を背負って現れた。

真ある憤怒か?目覚めた傲慢か?

 

『ククク…メルセデスめ…救うなどと…()()()()()()()()()()()()

 

全身の傷が開かれ、ドバドバと蛇口から出る水のように血が吹き出す彼。

 

私は彼女が消える前に施した処置に感謝しつつ、ヘンテコな足取りで彼に歩み寄る。

 

『アヴェンジャー』

『……俺も…なりたかった。ファリア神父のように、お前のような…希望を持って突き進む存在を導ける存在に…』

『うん。私…ここまで来れたよ』

『…お前は俺にそうやって微笑むか…マスター』

 

アヴェンジャーは私の体を扉の方へ突き飛ばす。

 

 

『◼︎◼︎◼︎◼︎!我が共犯者よ!…クハハハハハハハハハハ!魔術王はお前をここに閉じ込めただけで満足したようだが…それは大きな誤算だったな!』

 

 

『絶望に押しつぶされようと、希望を持って突き進むお前なら…必ず世界を救えるだろう!!』

 

意識が朦朧としてくる。

だから最後に彼の名前(クラス)を叫ぶ。

 

『————アヴェンジャー!!』

 

 

彼はこちらに顔を向けた。

 

その笑いは何に対してか?

 

その眼差しは誰を見ているのか?

 

彼の言う誤算とは?

 

『ク…クハハハハハハハハハハ!!!!!そう!我こそは永遠の復讐者!

よくわかってるじゃないか。我が共犯者、我がマスター!!』

 

 

 

『再会を望むか?ならばオレはこう言おう。

 

 

 

 

 

 

————待て、しかして希望せよ』

 

 

彼はそう言い、私の意識は浮上していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

〜ぐだ視点〜

 

「ハァ…あー…がぁ…ウップ…気持ち悪い…」

「リツカさん?大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫だ…ちょっと気分が悪い…だけ…ギグガ…」

 

第4の扉を目前に、再びノイズとともに現れる謎の記憶。

自分のものではない。だってあれは少女だった。俺は男だし…しかし…

 

メルセデスは傲慢の具現?

アヴェンジャーは俺を殺そうとする?

…そしてここは…魔術王…?とか言うのが俺を閉じ込めるために用意した空間?

 

落ち着け…素数を数えろ…1、2、3、5…違う…1は素数じゃない。

…いまはまだ結論を出す時じゃない。この記憶は間違いなく俺…あーじゃなくて僕に語りかけている(つい素にもどってしまったゼェ…)

この監獄塔には間違いなくナニカある。

それを見つけなければ…

 

「マスター。第4の扉だ。開けるぞ」

「…うん。そうして…メルセデスは後ろに」

 

いまはとにかくここを突破することを考える…しかないな!!

 

 

重く、重く…扉はゆっくりと開かれる———

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘーイ!マスター!お迎えに来たフランス出身の魔王ジャンヌ=V=ダル・マイケル二世・ク…改め…ジャンヌデース!!」

「うん。いつも通りのキチガイっぷりをありがとう。ある意味感動したよ」

 

———そこには見慣れたキチガイがいた。

 

いつもの旗を振り回しながら、その可憐な姿をキチガイエネルギーで汚しまくって俺たちの前に第4の大罪人が現れる。

 

っておい。ここはノーマルジャンヌの出番でしょ。くず男キチガイ教育はジャンヌの座にまで響いているのですか?

 

「……」

 

隣のアヴェンジャーはジャンヌの帰国子女風の挨拶を聞いたや否や、ワナワナ震え始めた。ていうかバチバチ痛い痛い。

 

「おい…あれはなんだ」

「何って…ジャンヌだよ?」

「フランスの?」

「うん」

「聖処女?」

「うん」

「あれが?」

「うん」

「…嘘をつくな藤丸立香!!あれのどこが!?俺の知ってるジャンヌ・ダルクとは大幅に違う!!」

「どこからどう見てもジャンヌ」

「違う…いや見た目はそうだが違う!違う!違う!違う!!!」

 

凄まじいスピードで首を横に振り回すアヴェンジャー。

なんかキャラ崩壊しているが、まあいい。

 

「ジャンヌ…なんだよね?僕と契約した…」

「もちのろん!ちなみにこれは朗報なんですが、私なんと…この下…水着です」

「誰得だ」

「ジル得」

「確かにな」

 

相変わらずロングスカートは犯罪的な部位で開いており、動きやすさ優先とはいえそれはやりすぎだろう。見る気なくても水着見えるわ。

 

「あー…おほん。話戻していいですか?スキップしたりしない?」

「お前は何を言っているんだ」

「こほんこほん…マスター。私はあなたを救いに来ました。それが世界のため、あなたのため。何より…友のために」

 

ジャンヌはわざとらしく咳をすると、急に聖女モードに戻り、意味深なワードを吐き出した。

友?くず男?あー、僕がこんなところにいるからか?

 

「あーうん。大丈夫。アヴェンジャーと一緒にここを出ようとしてたから…」

「残念だがマスター。あの扉を開けるには部屋の主を倒さねばならん。つまりあのヘンテコ聖女を倒すしかない!クハハハハハハハハハハ!!!!」

「リツカさん…彼…いつもより笑ってます」

「なんか知らないけどアヴェンジャーはジャンヌを知ってるらしいけど、うちのジャンヌ…見ての通りキチガイだから…」

 

まあ、ふつうの彼女を知ってる人間からすれば、ある意味耐えられないだろう。最初の頃のダブルジルもそうだった。

セイバーの方まで目ん玉飛び出す始末だったしね。

 

「———アヴェンジャー…そうですか。あなたは…」

「……」

 

 

ジャンヌは旗を持ち替え、構える。

それは普段ふざけてるキチガイ女からは想像もできない…まさに聖女の姿。

慈愛に満ちた瞳に、もはや迷いはなかった。

 

「なら…私はマスターと…そしてあなたも救いましょう。()()()()()()()()()

「違う……違う!違う!違う!違う!違う!!!!

それは復讐の果てに己が悪性を捨てた男の名だ!!ここにいるには復讐の鬼…」

 

彼の周りに黒い魔力が唸り、まとわりついていく。バチバチと放電した魔力が、空間を満たしていく。

そういえば始めてみる。彼の一対一の戦いを。

 

 

 

 

 

「アヴェンジャーである!!」

 

 

 

 

—————!!!!!!

 

 

 

旗と拳が混じり合う。

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

〜くず視点〜

 

 

出口が見える。

直感だが、この『形を失った島』の脱出は、海からは不可能。

なら逆に島の中心では?と思ったが、よくよく考えればここは魔術王が作った空間。それを維持するためにはなんらかの楔が必要な筈だ。

つまり…この島には主がいる。そしてそれを倒さねばここの脱出は不可能。

 

「ここ…だな」

 

黒い、塗りつぶされた石畳を歩く。

歩くたびに体にあのどんよりとした風がまとわりついてくるが…

 

—————…

 

それが気にならなくなるほどの“異常”が、俺の体を通り過ぎていく。

それは濃密な魔力。通常ではありえないレベルの邪気をまとったその魔力が、風にのって漂ってくる。

膨大な魔力に、吐き気が俺の体を蝕むが、俺は拳を握りしめてそれに耐える。

 

「ぐぅ…かぁ…おえ…」

 

口の中が乾く。俺は吐き気を我慢するために口を開き、惨めったらしく舌を出している。

閉じていても余計に気持ち悪くなってしまいそうで、つい真逆の行動を取っていた。

 

———眼が痛い…

 

———眼が痛い…

 

———熱くて…眼だけに火がついてそうな…

 

石造りの門を抜ける。膨大な魔力はそこで嵐のように渦巻いていた。

 

———眼が痛い…

 

———眼が裂ける…

 

———まるで…眼にゆっくりナイフで切れ目を入れてるみたいだ…

 

俺はフードを脱ぎ、鎖を呼び出す。鎖は俺の意思に忠実に現れ、俺の周囲を警戒する。

(彼女)は、変わらず俺のそばにいた。その手には大きな鎌が握られている。

俺はそれが直感でだが、その正体を知る。

 

『ハルペー』

英雄ペルセウスが、女怪ゴルゴーンの首を切り取る際に使用した鎌のような剣のような不死殺しの武器。

それを(彼女)が握っているのだというからとんだ皮肉である。

 

俺は前進する。

眼球がさっきからむちゃくちゃ痛いが、いまは止まってる場合ではない。足を進めるごとに嵐が俺の目の前に迫る。

恐怖はない。そもそもそんなの感じる必要はない。彼女の意思を感じる。俺だけのサーヴァントの意思を。それを考えるだけで、恐怖を感じる必要は皆無となった。

 

 

…だがある一つの不安がある。それは…

 

 

 

 

 

 

この眼の痛みが、ただのイタミで済むのかどうか…

 

 

 

右足が嵐に入り込んでいく。

 

 

 

 

———俺はそれが不安でしょうがない。

 

 

 

俺の体は嵐に飲み込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『———獲物か』

 

 

瞬間、俺は魂レベルでぶっ飛んでいく。

 

———そこにいたのは邪悪だった。

 

鋭利なナニカが俺の腹に穴を開けたらしい。しかし幸いなことにアドレナリンでも走っているのか、痛みを感じず、意外と意識がはっきりしてたし、衝撃で吐き気が少し治った。

 

———人にとっての悪であり。

 

だから()()()()()()をハッキリと確認できた。

 

———こちらに向けられるのはただの食欲。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———ああ…これがあなたの末路ですか?

 

「なら俺は…それに全力で()()()()()

 

あなたがどんな姿で、どんな末路を辿ろうと…俺を知らないあなたに会おうと…

 

 

 

 

 

 

絶対に、この気持ち()は曲げないから!!

 




くず男の相手は誰かって?
セリフで察してくださいお願いしますなんでも(ry

ていうかぐだーずどっちも吐きかけててんだよね(白目)

今週の奴ら

「「オロロロロロロロロロロロロ…」」

感想指摘待ってます。


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それは…きっと……

短いぜ!悪いな…へへへへ…

戦闘シーンだぜ。下手だぜ…へへへへ…

すんません(´・ω・`)



 

腹に空いた穴から血が溢れる。

痛みはない。それどころか体を抉られたという感覚がない。

視界に収めた情報でやっと自分の状態を確認できた。それほどまでに今の俺は感覚…五感が鈍っている。

 

「—————————あ」

 

…土手っ腹に大穴空いたせいか体が妙に軽い。某有名な格闘マンガの主人公みたいに重りを外したみたいだ。

 

前方にはあの巨体がいる。その髪は蛇のごとく。その瞳は邪神のごとく。その巨体は神話の再現。そしてそれらを併せ持ってなお、それは美しく…恐ろしい。

 

『む?…まだ生きているか…生きがよいのか、意地汚いのか…』

 

ソレは…多田野荒木というひとりの人間に終える存在ではなかった。

アレはただ俺を喰らう者。目の前の食事に殺意を向ける存在はいない。

膨大な魔力がもたらす周囲への音は、まるで腹を鳴らしてるような音に聞こえる。

 

「意地汚くて結構…俺はもともとそういうもんだ」

『……』

 

こちらの小言には付き合う気がないのか、ソレは俺に見向きもせず、その()をこちらによこしてきた。

 

バカッと開かれた大口には髪とは思えない無数の牙が並んでいた。俺ひとり丸々飲み込めるし、一度飲み込まれたら肉片レベルにまでぐちゃぐちゃにされるだろう。まさに骨すら残さず…というやつだ。

 

 

 

 

『——私は…あなたのこと…そんなに嫌いではないですよ』

 

 

 

 

 

 

『——せめてこの力があなたの助けになるよう…』

 

 

 

 

 

バチバチィッッッ!!!!!

 

回路に波が押し寄せる。

 

 

 

「———自己封印(ブレーカー)解除(オフ)

 

その言葉(呪文)を口にした瞬間、波は行き詰まった壁を突き抜け、弾け飛んだ———

 

 

 

 

 

『———』

 

べギャッッッッッッ

 

目の前で巨大な蛇は細い一本一本の髪に解けていった。

ありえない速度で叩き込まれた()()は、蛇をバラバラに弾けさせたのだ。

 

 

 

それは俺自身の拳だった。

 

しかし俺のような人間ひとりの貧弱な拳ではあの蛇には敵わない。

 

だが…ここにいるのはもうただの人間ではない。

 

「俺をただの人間だと思わないことだ」

 

(彼女)の力が、彼女の意思が、俺の体を魔力とともに駆け巡っていく。

 

「あんたの前にいるのは…正真正銘…」

 

 

 

 

 

「————怪物のなり損ないだぁ!!」

『……小癪な』

 

初めての会話。そしておそらく最期の会話。

次に会話するとき、その時は…

 

どちらかが敗北する時だッッッ!!!!

 

 

『———!!!!』

『————!!!!』

 

 

俺は身をかがめ、突撃の準備に入る。

向こうはこちらに何体もの蛇を送り込んでくる。

 

 

 

俺はただ走り抜けた。俺が手を出さぬとも…

 

ザシュッッッズバァッッッ!!!!

 

(彼女)が手を出す。皮肉にも、己の首を切り取った刃を振るう。

 

『人間が…私の前に立つなッ!!!』

 

ついに本体が眼孔を大きく開き、濃密な魔力砲を射出してくる。

 

「くっ…無茶苦茶な魔力…!!」

 

水平に飛び出しつつ、回転を加え回避する。

飛んでくるレーザーのような魔力は、地面にかすっただけで凄まじい爆発を生み出す。爆風で体がバラバラになりそうだが、そもそも胴体に大穴空いてる時点でいつそうなってもおかしくない。

 

「あ…いや…」

 

考えた瞬間、背筋に氷柱を突っ込まれたような気分になるが、飛んでくるレーザーに意識を無理やり向け、嫌な想像を振り切る。

 

『貴様…』

「…ハァ…ハァ…」

 

ソレの眼前に俺は迫れていた。無我夢中に攻撃を避け続け、歯を食いしばりながら、拳を…

 

『がァァァァァァぁあぁッッッッッッ!!!!!!』

「なっ!?」

 

ほとばしる紫の閃光。爆発的な魔力が瞬時に放出され、とっさに腕をクロスにしガードする。

 

 

 

「が…ず…腕が…あああ…あああああああ…!!!!!」

 

左腕は比較的無事だった。骨が折れ、青く腫れ上がり、肉がぐちゃぐちゃになった左腕を俺を垂らしながら…しかし俺が青ざめた表情で見ていたのは左腕ではなかった。

 

 

無い。

 

無い。

 

無い。

 

——右腕は()()()()()()()

 

『お前は…』

 

右腕がなくなっただけで俺の意識はツギハギだ。汗が止まらず、瞼が閉じれない。

さらに視界に胴体の大穴が入るたびに、ツギハギだった俺の意識をさらに引き裂かれていく。

 

『…なんだ…』

 

泣き叫びたい。体の半分近くが消し飛んだ。

もう逃げたい。ここまでやりきったのだ。昔の俺ならできなかった。

 

『なぜだ…!』

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い———

 

 

 

 

 

()()()()()!!?』

 

「—————————————————————————————————が、あ…ああ」

 

俺の足は、気づけば()()の前まで動いていた。

 

俺の足は、俺の意思とは裏腹に、前に突き進んでいた。

 

 

………いや、違う。俺の体はそんな便利なもんじゃない。

 

 

逃げたい。痛い。死にたくなくて、まだ生きていたくて…

 

 

 

 

 

それでも…()()()に会いたくて…

 

 

 

グシャ…

 

潰れた左腕の拳を握りしめた。

力を込めただけで、水を含んだスポンジを絞るように、血が大量に吹き出した。

 

それでも拳を握れたのは、(彼女)が支えてくれたからだ。黒い肌がそっと俺の左手に纏わり付いた。

 

俺は震えながら、何度も噛み砕きそうになった奥歯を開きながら、その名前を叫んだ。

 

 

 

 

 

「メドゥゥゥゥゥゥゥゥサァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

ズシャッッッ…………

 

(彼女)の拳が怪物(彼女)心臓(霊核)を貫く…

 

ほのかな暖かさが、消えていく。

 

命が…消えていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピトリと…俺の方に、綺麗な紫色の髪が垂れてきた。さっきまで荒々しくこちらに殺意を向けていた蛇たちはもういない。

 

刺々しい魔性の指が、俺の顎を撫でながらクイっと上げさせられ、瞳と瞳を合わせさせられる。

 

美しい。

 

それだけしか言えない。しかしそれはきっと正しい感性だろう。

 

『お前は…なんだ?お前は…()()()()()?』

 

「俺は…あなたに………救われない怪物に恋をしただけだ」

 

だから、今のあなたが、あなたの末路だというのなら、俺はそれに死ぬまで付き合う。

 

俺は…そう誓った。

 

『…………おかしな人間だ…』

 

 

 

 

 

その時彼女は、

いつかのあなたと同じことを言って…消えていった———

 

 

 

 




感想指摘待ってます。



”形の失った島“の主 ゴルゴーン…消滅。






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ツギハギのダレカ

はい。今回も意味わからん文が完成いたしました。
一応ラストエピソード(仮)を書き上げての創作です。
この作品の最後まで付き合っていただけましたら、一応全ての謎はわかると思いますので、今はまだこの駄文にお付き合いいただけると嬉しいです。

「だったら投稿あくしろよ」
「あっはい」
「あとそろそろギャグ書きたくて疼いてんじゃないの?」
「もちろんです…組合員として…当然だ」
「じゃあ早くしろよ」
「アッハイ」

それではどうぞ。


————それはツギハギと言うべき代物だ。

 

中身のない空っぽのツギハギだらけの肉袋。

 

とにかく必要だったから仕立てた不出来で醜い

空っぽの人形。

 

ただ空っぽだとなにもできないから、そこらへんにあった(思い出)を詰め込むだけ詰め込んだ。

 

脆く適当に縫い合わされたそのツギハギ袋がそんなことをすれば耐えられなくなるのは当たり前だった。

 

つなぎ目が解けていく。

 

元のバラバラだった頃に戻っていく。

 

人形は自分を忘れていく。

 

だから、耐えられるまでやり直した。

 

耐えられる可能性を信じてやり直した。

 

———過去の約束に縛られ自己犠牲に追われる偽物のダレカを。

 

———最後まで他人を信じ続けた異常(バグ)なダレカを。

 

———生まれを問わず人間としての自我を獲得したダレカを。

 

———誰かを犠牲にしなければ救えないと絶望したダレカを。

 

———自己評価が最悪でも戦いとともに成長して行ったダレカを。

 

 

 

 

 

 

 

———平凡で天然でどこにでもいる……「明日も生きる」ために戦い続けたダレカを。

 

 

そんなダレカ達を寄せ集め、繋いで、できた空っぽの肉袋に、そこらへんにあった(作り話)をとにかく詰め込んでいく。

 

隙間から溢れる泥を、糸でなんとか塞いでいく…

 

 

 

 

 

ツギハギだらけの肉袋。

 

それを縫い合わせる細い糸。

 

 

互いになくてはならない。表と裏。光と陰。

 

 

 

 

————この光景を彼らは183726943回も行い続けた。

 

 

 

 

それはツギハギだらけの人間になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

ーぐだ視点ー

 

「ジャンヌは敗北!しめやかに爆散!」

「散り際までいつもどおりだったな…」

 

フハハハハ-スゴイゾ-カッコイイゾ-など叫びながら、アヴェンジャーとの戦いに敗れ綺麗に消滅して行った我らが聖処女ジャンヌ=サン。

戦う寸前のシリアスな彼女は何処へやら…

これにはアヴェンジャーも苦笑いが止まらない。

 

「クハハハハハハハハハハ!!!!!」

 

いや…これは苦笑いなのかな?

 

 

 

 

—————…

 

「あがっ…!?」

 

ジャンヌの消滅を見送った瞬間、この第4の扉を潜る前、あの死体を見た時からきた謎の嫌悪感に再び襲われる。

 

背中に冷や汗が流れ、心臓の動きが加速する。呼吸も荒くなっていく。あまり良くない視界で、心配そうにこちらを見るメルセデスと目があった。

 

「リツカさんッッ!?」

「待てメルセデス。これはマスターの問題だ」

「そんな…こんなに苦しそうなのに?」

「…だからこそだ。この()()は、()()()()()()()()()()()()()()

 

アヴェンジャーとメルセデスが何か言ってるようだが全く耳に入らない。それよりも、この嫌悪感には匂いのように方向性がある。

 

「あが…向こう…からだ…」

 

それは扉の向こう…第5の扉につながる廊下からだった。

視界がぐらつく。足がふわふわして、生まれたての子羊みたいに足がガクガク震える。

 

「…でも…行かなきゃ…」

 

ジャンヌが迎えに来ていた…

それはつまり、僕は早くカルデアに帰らなければいけない。みんなが心配している。

きっと…アイツも…

 

「アヴェンジャー…扉…開けてくれないか?」

「…いいだろう。メルセデス、いくぞ」

「…は、はい…」

 

アヴェンジャーはメルセデスを連れて扉に向かって行った。有難い。今何かに襲われたら、今の僕じゃ彼女を守れない。

僕は荒い呼吸をなんとか整えようと深呼吸をする。

 

「すぅぅ……はあ…すぅぅ…はあ…」

 

瞼を閉じて、もう一度開く。

そこにはさっきよりかはマシになった視界が広がっていた。

震える足に喝を入れつつ、無理やり前進する。

たかが数十メートル。こんなに苦労したのは初めてだ。なんとか扉一歩手前までたどり着き、そこで待っていてくれたアヴェンジャーたちに声をかける。

 

「ご、ごめんごめん。なんか急に気分が悪くなっちゃってさ」

「…そうか。なら覚悟しろ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「え?」

 

アヴェンジャーが開きかけた扉を全開に開ける。必然的に奥の廊下が見えるわけだが…

 

 

「————…!!」

「ヒッ…何ですか…これ…」

「………」

 

————そこは地獄だった。

壊れた人形が、ゴミ捨て場に放置されるように、そこにはゴミのように捨てられた()()()()()()()()()

 

「…これは…」

 

…しかもただの死体ではない。僕はその死体に見覚えがある。

しかし、それはありえないことだ。

死体があることは百歩譲っても、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「何で…ここにもいるんだ…」

 

その死体は、()()()()()()()()()()。第4の扉を潜る前の廊下、そこにポツンと転がっていた少女の死体。

死因は失血死。両腕がへし折られ、変な方向を向いている。足が両断され、そこから溢れ出た血での失血。

前見た彼女は腕がちぎれていた。

 

死に方が違う。

 

その奥にある床に転がってる死体を見た。最初に見た彼女と、さっき見た彼女と全く同じ顔、でも…

 

死に方が違う。

 

廊下を震えながら見回す。そこにはドッペルゲンガーもびっくりなレベルで、同じ顔の同じ少女の同じ死体があった。

けれど…

 

死に方が違う。

 

腹に穴が開いていた。

 

目がくり抜かれていた。

 

首が飛んでいた。

 

上半身と下半身が分かれていた。

 

体がねじ切れていた。

 

何かに叩きつけられて潰れていた。

 

…なんだ

 

死。

 

それは見知らぬ少女の死だ。

 

死。

 

それがどうしてかとてつもなく、

 

死死、死、死死死。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死…

 

「———!!お、落ち着け…これじゃあさっきの二の舞だ」

 

落ち着くことなんて結局できなかったが、冷静になることはできた。

ここまで来れば、このまとわりついてくる嫌悪感の理由が嫌でもわかる。

 

それはこの死体たちだ。どういうわけか、俺に嫌悪感を与えている。

ただ死体だから、というわけではない。理由はわからないが、これはおそらく()()()()()という線が強い。

 

「————あ」

 

 

————歩いていると、一つの死体と目があった。

 

死ぬ瞬間の人間は何を感じるだろう。

 

思い出だろうか。

 

家族だろうか。

 

友人。

 

恋人。

 

仕事。

 

社会。

 

人間関係。

 

そして…それを上回る絶望。

 

 

 

しかし、目の前の少女の瞳を見た。

 

死ぬ瞬間が容易に想像できる。

 

彼女は心臓に一刺し。即死だったが、ほかの死体より比較的無傷だった。

 

だからこそ気がつけた。

 

彼女は、これっぽっちも絶望なんかしていなかった。

これから死ぬくせして、『次こそは』と叫んでるように見えた。

 

 

 

バカバカしい。人間死んだらそれまでだろうに…

 

 

 

「行こう。アヴェンジャー」

「体調は」

「もう十分休んだ。いや、止まっちゃいけないんだ」

 

 

どこかの誰か。

知らない誰か。

関係ない誰か。

 

 

もしかしたら、()に近い誰か。

 

 

ありがとう。僕、まだ止まらずにいられそうだ。

 

「行こう。アヴェンジャー、メルセデス」

 

第5の扉に手をかける。重苦しい音とともに、奥からくる重圧が、体をきしませにくる。

 

大丈夫だ。絶望なんてない。あったとしてもそんなの吹き飛ばしてやる!

 

『お前はいろいろ気にするような神経も思考も持ってな図太い野郎なんだから…

 

 

 

 

 

 

 

悩むくらいなら止まるなよ?』

 

いつかアイツはそういった。

 

この旅をしていて気づいたことがある。

 

くず男はいつも同じように僕を扱っていた。

 

それはある意味僕にとって救いだった。

 

異端のように扱うダレカと違って、

 

アイツは()を俺として扱う変なやつだったんだ。

 

僕は期待されている。

 

だからここで止まるわけにはいかない。

 

ここを脱出し、カルデアに帰る。

 

 

 

 

そして、必ず…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『———わるいな…』

 

 

 

 

 

 

「————え?」

 

 

————その時、思い出しちゃいけないなにかを思い出した。

 

 

 




感想指摘待ってます。

*もうじき(監獄編)終わります。

やったね読者ちゃん!ネタ祭りが再開するヨ!


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傲慢とは

諦めない…

 

諦めてたまるか…

 

まだ…

 

何回だってやり直してやる…!

 

だって…

 

 

 

 

 

『———先輩…』

 

 

生きるって…生きたいって…それがどんなに尊いことか…知っているからッッ!!!

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

〜ぐだ視点〜

 

 

第5の具現を突破し、第6の扉への道が解放された。

第6の扉をくぐり、現れる具現をなぎ倒す。

第7の扉が見える。

————不思議と、さっきまでの戦いが記憶にない。

 

無論それは厳しい戦いだったと思う。予想外にも息切れが激しい。

でもこれが…戦いによるものだけではないというのが…なんとなく…わかってしまう…

 

 

 

違和感はあったのだ。

 

第四特異点…ロンドンで、僕はなぜか聖杯を回収した部分の記憶が飛んでいた。

人間は致命的な記憶の欠如には、それはその人間にとって最も嫌な記憶に蓋をして、思い出してショックが起こらないように、と自己防衛が働く…って前に聞いたことがある。

まさにこの記憶の途絶えは、その自己防衛がなすことだった。

 

 

『わるいな…』

 

 

いやでも鮮明に思い出せた。

 

そうだ。

 

僕は…

 

ここに来る前…

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「魔術王…グランドキャスター…」

 

 

ソロモン。それがこの事件…『人理焼却』の黒幕にして、アイツを殺した張本人。

72の魔神を従える、古代イスラエルの王。

聡明な完璧の王と言われる、10の指輪の持ち主。

 

「————」

 

口の中が鉄の味で満たされる。無意識に唇を噛んでいたようだ…血が溢れてくる。

静かな、それでいて染みる痛みが全身を駆け巡る…

 

…でもそのお陰で少し冷静になれた。

 

要は、倒すべき敵は定まった…ということだ。あとは残りの特異点を制覇し、奴の元にたどり着くだけだ。

 

「行こう、アヴェンジャー、メルセデス。あと1つだ」

「……」

「は、はい…」

 

 

第7の扉を開く。

あいも変わらずだだっ広い空間が広がり、窓のないこの空間には壁についたいくつものろうそくがユラユラと蠢いている。

 

「…いない…」

 

だが、ここは今までの6つの間と違い、主人である具現がいない。

しかし、その理由はわかっている。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ここには罪の具現しか来れない。

 

僕は魔術王にここに閉じ込められたイレギュラーだが、ここには僕以外に…二人。

 

アヴェンジャー…そして…

 

 

 

 

「あ…あああ…私は…私は、私は!!」

 

 

「そうだ。ここにいるのは罪を重ねた罪人のみ。お前はとっくにわかっていたようだが…こいつがこの空間の大罪の具現」

 

見るも気弱そうな借りてきた猫のように静けさを持つ彼女が変貌していく。

僕が記憶を取り戻したように、彼女も()()()()()()()()()()()()()()

 

「………私は全ての…害あるものを許せない。

全ての人間を救う!!あなた方も救う!

 

 

 

 

たとえ、貴方達を殺してでも!!私は!貴方達を助けるッッ!!」

 

目つきが変わる。

 

現れたのは全ての人間を救うという『傲慢』を背負う女。

傲慢の具現。それが彼女。メルセデスだ。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

「殺菌!!!」

 

その手は、的確に僕の腕を掴みにやって来る。いや、掴むというよりこれは…

——掴まれたら終わる。直感に従い、回避に入ろうとするが…

 

ガキッ

 

「ガァッッ!?…蹴り…!」

 

どこの体術なのかは知らないが、手とともに迫っていた蹴りに回避が間に合わず、もろに肩に当たる。

今の感じ…多分(肩が)外れた。

しかし、相手(メルセデス)は止まらない。

 

次の攻撃が迫る!!

 

「くっ…無茶苦茶な…」

 

アヴェンジャーはただじっと僕と彼女の攻防を傍観している。

それにどんな意図があるかはわからないが、正直なところそっちに回す脳の容量が……

 

…ないッ

 

「これは…治療です!!」

「そんな治療があるか!!」

 

回避とともに床を転げ回る。その際、外れた肩に衝撃が走る!!

 

「グッ…が」

 

外れた肩を倒れこむ衝撃で無理やりはめ込みながら、下からの下段攻めを仕掛ける…が

 

「殺菌!!」

「クッッなんつう反射速度…」

 

相手は皮被りとはいえサーヴァント(仮)。

僕の小細工は通用せず、それ以上の力技でねじ込まれ、落とされる…

 

「があああッッ……」

「消毒!!」

 

迫り来る攻撃に、防ぐ手段が見当たらず、再び攻撃をモロに受ける。

衝撃が中心から体中に広がり、体がバラバラになりそうな初めての感覚に襲われる。

改めて、生まれついてのこの体の異常性に感謝した。

普通の体だったら本当にバラバラになってたからもしれない。

 

「貴方は治療を受けるべきです!!貴方は止まるべきです!その異常性は!決して生易しいものではありません!!」

 

彼女は何を言っているのか…

 

彼女に僕の何が分かる?

 

彼女は僕の何を知っている?

 

彼女は…

 

僕は…

 

「僕は…なんなんだ?」

 

彼女の言葉から、浮かんできた疑問をぶつけた。

ずっと知りたかったような…でもどこか知りたくなかったような…

 

「貴方は治療を受けなければいけません。貴方は病気です。貴方は異常です。だから…」

 

彼女は鉄のような表情で言い放つ。

 

「貴方を救い(殺し)ます。これは…治療です」

 

その鉄のような顔からは想像もできないほど、優しい声でメルセデスは僕に語りかける。

その声が、その言葉が、ストンッと心に落とされ、彼女の拳が吸い込めれるように…

 

 

 

 

俺の心臓(イノチ)へ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————ダメ…!!

 

 

 

「ッッ!!!!!」

 

 

強化。強化。強化強化強化強化強化強化強化ッッッ!!!!!

 

落ちた腕で再び握り拳を作り、迫る(メルセデス)の拳と自身の拳をぶつけさせるッッ!!

 

————ドボォンッッッッ!!!

 

ただの殴り合いならありえない音が、あたりに響く。

衝撃で吹っ飛んだメルセデスは空中で何回転かした後地面にスタッと着地した。

ぶつかった腕は壊れたのか、血が滴り落ちている。

 

「……軽傷」

「…嘘つけ」

 

どう見たって彼女の拳は手首あたりから変な方向に捻じ曲がっている。それは軽傷と呼んでいい怪我ではない。

まあこっちも強化を重ねたとはいえ、あまり調子がいいとは言えない。彼女のように壊れてないのが奇跡だ。

 

「そんなことはありません。関節を外し付け直せば…この通り、動けます」

「オイオイ…プラモデルじゃないんだからさぁ…」

 

もしかして彼女はバーサーカーなのではないのだろうか?いや、多分。うん間違いない。これまでいろんな英雄に会ってきたせいか直感でわかる…彼女はバーサーカーだ。じゃなきゃヤダ。

 

「治療を再開します」

「!」

 

———さっき。ついさっきのことだ。

僕は諦めたのではなく、彼女の治療に一瞬、命を預けようとした。

 

ー眼球を強化し、迫る拳を逸らすー

 

意識が覚醒する寸前、聞こえた誰かの声。はっきりと聞こえた声が今ではぼんやりとしか思い出せなかった。

 

ー回避を繰り返し、感覚を研ぎ澄ませ続けるー

 

けれど…それは無視をしていい声ではなかった。それこそ誰かの必死の声。

それを無視できるほど、僕は人間を捨ててない。

 

ー感覚が研ぎすまされるごとに攻撃の瞬間が増えるー

 

目の前の彼女(メルセデス)を見る。

その鉄の顔は変わらず、僕を治療しよう(殺そう)とする。

何が彼女を駆り立てるのかはわからない、でもこれだけはわかる。

 

ー拳を構える。渾身の力を、その一振りに…ー

 

 

「———ごめん。どいて、メルセデス

 

「!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———助けようとしてくれて…ありがとう」

 

ー瞬間、必殺の拳が彼女の胸部を破壊するー

 

 

彼女は間違いなく、藤丸 立香を救おうとしてくれたのだ———

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

傲慢とはなにか?

 

全ての人間を救おうとすることは罪か?

 

それは誰かが決めるのではなく、

 

その人物を取り巻く環境が、世界が決めるのだ。

 

その考えで言えば、彼女は傲慢なのだろう。

 

 

 

 

どこかで、全ての人間を本気で救おうとした…看護婦がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傲慢の具現。撃破。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の扉が開いた…

 




次回監獄編最終話。



『183726943回のダレカ』


感想指摘待ってます!




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183726943回のダレカ

監獄編終結!

次回は第五か、茶番か…迷っておりまする。



 

嫉妬。

色欲。

怠惰。

憤怒。

暴食。

強欲。

 

そして————傲慢。

 

七つの具現を倒し、ようやく出口への扉が開かれた。廊下は変わらずぼんやりと壁に着いたろうそくの火が照らすのみ。湿気がすごく、雫が壁を伝って降りてくる。

 

そこを、僕とアヴェンジャーは歩いていた。

 

「……」

「……」

 

話すことはない。

なぜなら離さなくともこの先に答えがある。

 

 

「———」

 

廊下にあの少女の死体はなかった。

彼女たちは第七までしか来れなかったのか…それともこの監獄からの脱獄に成功したのか…

少なくともこの廊下で彼女たちは死ぬことはなかったようだ。

 

「…着いたぞ。ここが最後だ」

「うん」

 

長い…おそらく距離は今までの廊下と変わらないはずなのに無性にこの廊下を長く感じた。

 

ギィィィィ………

 

古びて錆びたような寂しい音を立てながら、最後の扉が開く。

最後に待つのは一体何か…蛇が出るか、鬼が出るか…

 

 

 

 

 

「————」

 

今までと変わらない。あのだだっ広い空間に出る。ドアは閉まると最初からなかったように消えていった。

もう戻れない。あの場所に置いてきた彼女(メルセデス)にも…

 

そして、さっき、今までと変わらない…そういったが、違う点が1つある。

 

「これが…答え?アヴェンジャー」

「そうだ。これが真実だ」

 

そこには一色しかなかった。

 

赤。

赤。

赤。

赤。赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤—————

 

鼻に付く鉄の匂い。

まとわりつく嫌悪感。

思考が鈍っていくのが実感できる。

一体何人死んだというのか?

ここで何があったのか?

 

———そして、目の前にはアヴェンジャーではない人影が1つ…

 

 

 

————ジャラ…ジャラ…ジャララ…ガシャン…

 

 

空間の中央、()()()()()()()()()()()()()

 

「君は…」

 

すると、僕の横を通ってアヴェンジャーが()()に近づいていく。

アヴェンジャーは()()に近づき、膝をつくと、目線を合わせ話始めた。

 

 

 

「……待たせたな。()()()()()

 

「————ま…ってた…よ…アヴェンジャぁ…」

 

彼女はアヴェンジャーを見やると、今度はこっちを向いてくる。

 

その瞳は絶望を感じさせない。

 

その顔は、今まで見た死体の顔と同じ形だった…違いがあるとすれば…生きてるか死んでるかくらいだ。

 

そして…おかしな感覚が脳を刺激する。

まるで…

 

———まるで、鏡を見ているような…

 

 

 

 

 

 

「やっと…きて…くれたんだね。リツカ」

 

 

ー183726943回の真実が語られるー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜????視点〜

 

『せ、先輩…先輩、先輩!』

『マ、シュ…?』

 

目を覚ますと、死んだと思っていたマシュがいた。

◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎の宝具を防ぎ、盾を残して完全に消滅したはずの()の後輩。

それが目の前にいる。目が潤んで、息切れを起こしたみたいに喉が痛くなる。

しばらくの間、抱き合ってると少し疲れたようなダ・ヴィンチちゃんがいつもの明るい声で話しかけながら歩いてきた。

 

『特異点は修復され、人理焼却は防がれた…

だが、』

 

そこから先を話そうとしたダ・ヴィンチちゃんの顔の様子を見て、先の展開を予想できた。

 

『レフ・ライノールによる破壊工作で失われた二百名の命。今も冷凍保存中のマスター四十七名。そして…』

 

 

 

 

『———そして、終局特異点からの未帰還者…一名』

 

私たちは…今までの特異点で出会った英霊たちの協力によって、魔術王…いや、魔◼︎王◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎、そして◼︎王を倒した。

しかし、そこまで行くのに…私たちカルデアは、

 

 

『やあ。◼︎◼︎◼︎ちゃん!疲れてないかい?みかんあるけど…』

 

『怪我をしたら言ってくれ。こう見えても、カルデアの医療トップだからね。僕は』

 

『すまない!言い忘れたけど、近くから敵勢反応が…え、もう倒したの?そ、そっかぁ…あはははは…ごめん…』

 

『すぅ…すぅ…はっ!?しまった寝てた!わっ!◼︎◼︎◼︎ちゃん!見てたのかい!?起こしてくれてもいいじゃないか〜…』

 

『ごめんね。君とマシュにはとても辛いことをさせている…僕には大したことはできないけど…どうか頼って欲しいんだ』

 

 

 

 

 

 

『それがおまえの間違いだ◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎。

確かにあらゆるものは永遠ではなく、最後には苦しみが待っている。だがそれは、断じて絶望なのではない。限られた生をもって死と断絶に立ち向かうもの。

 

終わりを知りながら、別れと出会いを繰り返すもの。

……輝かしい、星の瞬きのような刹那の旅路。

 

 

———()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

『———いよいよだな。ボク……いや、ボクたちが最後に見るものはキミの勝利だ。

…カルデアの司令官として指示を出すよ。()の事は気にせず、完膚なきまでに完全な勝利を。

キミは人間として魔術王ソロモンを倒した。

あとは魔◼︎王を名乗るあの獣を、ここで討伐しなくてはならない』

 

 

 

 

 

『さあ―――行ってきなさい、◼︎◼︎◼︎。

これがキミとマシュが辿り着いた、ただ一つの旅の終わりだ』

 

 

 

 

 

ドクター…最後の最後まで、私たちのために共に戦ってくれた、もう一人の貢献者。

サーヴァントでもなく、天才でもなく、なんでもない…私と同じ、()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

『…先輩。先輩にとって…この旅はどんな旅でしたか?』

『多分…マシュと一緒かな』

 

一年ぶりに見た外の太陽。

そしてそれに照らされるかわいい後輩の笑顔。

白い雪の斜面がとても美しく…

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、私は今、生きているんだ…と、そう感じさせる。

 

 

 

 

 

 

———そこから先は、嵐のようだった。

 

次々に発見される亜種特異点と呼ばれる、人理焼却時に現れた特異点と同レベルの異変。

そして、それはあの終局特異点から逃げてきた四体の魔神柱が作り出したものだった。

 

亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿。

 

亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ。

 

亜種特異点 Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム。

 

亜種特異点 EX 深海電脳楽土 SE.RA.PH。

 

対処に当たれるのは、カルデアに残ったマスター…つまり、私しかいなかった。

 

はるか上空に投げ出されたり、

男性が酷く扱われる地獄を見たり、

この世のものではあってはならないものに出会ったり、

悲しく儚い絶望に出会ったりもした。

 

まさしく、それは地獄だったし、みんながいなければ決して乗り越えられなかっただと思う。

 

 

 

 

 

そして…

 

 

 

()()()が来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

『先輩。ではまた明日…』

『うん。掃除手伝ってくれてありがとね』

 

いつものように、マシュと別れ、ベットに入り、明日も起こるかも知れない事件に向けて体を休めようとした…

 

 

 

すると…

 

 

 

 

 

 

 

———コイ…基本世界ノマスターヨ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……あ、あれ…ここ…廊下?』

 

私は廊下で眠っていた。

またいつもの夢か何かだと思ったが、それにしては何か違和感があったのだ。

 

 

 

『…!!…みんな…どこ…?』

 

繋がりを感じない。サーヴァントと契約してるなら感じるはずの繋がりが…なぜか感じられなかった。

まだほかのサーヴァントならわかる…でも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

『…!?…な、なんで…令呪が…』

 

さらなる衝撃が駆け巡る。

私の手に、あの見慣れた令呪までもがなくなっていた。

混乱のあまり、頭をぐしゃぐしゃなで回す。

すると…

 

 

『フォウ、フォウ!!』

『フォウさん?どちらに…あ…』

 

 

 

『マシュ…フォウ君…』

 

繋がりが消え、まさかと思ったがそれは杞憂だった。彼女はちゃんといたし、きっとこれは何かの不具合が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう…()()()

 

『あの…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

『え?』

 

 

意識が、体が硬直した。

だが、この残酷な状況を、脳はひとりでに理解していた。

 

嘘だ。

 

『私はレフ・ライノールという。このカルデアでの技術顧問だ』

 

どんなに否定しても

 

嘘だ。

 

『私の名前はオルガマリー・アニムスフィア。貴方達はここでは私の指揮下にあることを忘れないように』

 

彼女の反応が現状を物語っている。

 

嘘…だ。

 

『だ、誰の断りを持って入って来たんだ!ここは僕のサボり場だぞぉ!!』

 

ここは———

 

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だッッッッッッ!!!!!

 

 

 

 

『…せん…ぱい…手を…握ってもらっても…いいですか?』

 

 

———ふりだし(リスタート地点)だ。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜ぐだ視点〜

 

「何度も、それが嘘だと思った。でも実際レフが生きていて、カルデアが爆発して、所長が死んで、マシュと私はそのまま第一特異点に向かっていった…」

 

それは想像を絶する苦痛だと…わかってしまう。

ただの人間に、この事件を二度も体験しろというのは、いくらなんでも苦しすぎる。

しかも、すでに体験しているっていうのが辛い。

それはつまり…その先で自分が何を失い、何と出会い、何に絶望するのかわかってしまうのだ。

 

1回目はうまくいっても、2回目で失敗するなんてよくある話だ。

今度失敗したら…それで何もかも終わりなのだから…

 

 

「そしてね…私はまた、この監獄に来たんだ。そしたら…」

 

 

 

 

 

「そこにはアヴェンジャーじゃなくて、()()()()がいた…」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜????視点〜

 

 

知らない…

 

『ハア…ハア…!』

 

こんな展開を…

 

『———!!』

 

私は知らない…見てない…知るわけない…!

 

サーヴァントがいない私なんて、現れる亡霊にさえ勝てない弱々しい存在だ…

だから走って、走って、逃げて、逃げて——ッッ

 

 

 

『はぁ…はぁ…こ、ここは…』

 

気づけば私は()()にいた。

 

そこは今のようにろうそくの光すら無い真っ暗闇だった。

しかし、そんな暗がりに1つの影がいた。

 

 

———ジャラ…ジャラ…

 

『貴方は…?』

 

暗がりに、今の私と同じように鎖に繋がれたダレカがいた。全身につなぎ目があり、布と布を糸でつなぎ合わせただけのような…まるで…()()()()()()()()()

 

『———』

『怪我…してるの?』

 

なぜそう思ったのか…

それは彼のつなぎ目から血のようなものがドロドロと溢れていたからだ。

赤黒い泥が、地面の合間をたどって私の足元に流れてくる。

 

『————』

 

その泥が足に当たった瞬間、全身に謎の倦怠感が襲いかかって来た。

膝から体が崩れていく。

足先からの感覚が消えていく。

気づけば下半身は泥に飲まれていき、繋がれた彼を見上げる形になっていた。

 

 

 

 

故に気がついた。

知りたくなかったような事実に、

 

『あな…た…顔…なん…で……?』

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜ぐだ視点〜

 

「気がついたら、私はここに繋がれていた。ここから脱出することはできない。多分、予想だけど、私は彼に飲み込まれたんだと思う…」

 

話だけ聞いて…よくわからなかった。

何より、僕はまだ、何か根本的なナニカをちゃんと聞いてない気がする。

 

「…そう。結果から言うねリツカ。

———ここは私がやり直しをせざる得なくなった世界線。

…そして、私は2回目の人理修復に失敗し、()()()()()()()()()()()()()()———

 

 

 

 

 

———————気づけば、1()8()3()7()2()6()9()4()3()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そ、それ…は…

 

「そして…そして、183726943回目の私、それが貴方。藤丸 立香」

 

「私は託した、次の私に。ここを私がでなければ永遠にこの世界は繰り返される。

わたしには…耐えられない。何千、何万回も、所長が、ロマンが、特異点の誰かが……マシュが、死ぬ目に合うのを…わたしには耐えられなかった」

 

——————————そう、か。

 

「でも、わたしなんかの魂が183726943回も同じ世界を繰り返して、死んで、また始めるなんて耐えられなかった。その結果、魂どころか、性別、生まれまでズレが生じて……貴方が生まれた」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうか…これが…

 

 

「迷惑だと思う。ありえない事実に腹をたてると思う…でも…わたしには貴方に、願うことしかできない…

 

 

 

お願い…わたしの後輩(マシュ)を…これ以上殺さないで…ッッ」

 

 

 

僕の生まれた意味だったのなら…

 

 

 

 

「僕は僕だ…あんたの言うことが本当なら、もう僕とあんたはほぼ他人も同然なんでしょ?」

「……ッッ」

 

でも、

 

「まあ…でも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マシュは、僕の大事な後輩だから…」

 

 

 

やってやるよ。183726943回がなんぼのもんじゃい。

僕の手でマシュを救う。ついでに世界も救ってやる!

 

「そのために…僕はここを出る…」

 

「…ではどうするマスター?ここを出れるのは…()()()()()

 

はっ…知ってて聞いてるのならこのサーヴァントは本当にいい性格をしている。

 

「こいよ。来いよアヴェンジャー!変なビリビリなんて捨ててかかって…来いッッ!!」

 

「クハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!我が往くは恩讐の彼方!」

 

 

互いの全力をぶつけ合うッッッッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜三人称視点〜

 

「マシュ…」

「せん…ぱい…」

 

青年のベットにしがみつくようにして眠っているひとりの少女。マシュ。

それを心配そうに眺めるドクターロマン。そしてレオナルド・ダ・ヴィンチ。

 

カルデアは、マスター藤丸 立香が昏睡状態に入ってからと言うもの、職員からサーヴァントにまで暗い雰囲気が包んでいた。

 

多田野 荒木の反応ロスト。

 

藤丸 立香の長期間の昏睡状態。

 

これはすなわち、カルデアの、人類の敗北を意味し、残り数ヶ月の最後の時を待つ、さながら処刑を待つ受刑者のようだった。

 

「…レオナルド。マシュを医務室へ運ぶのを手伝ってくれるか?」

「いいのかい?それは彼女の意思に反することになると思うけど?」

「このままでは体の方が危ない。

…マシュには悪いけど、一旦ぐだ男くんから離れさせよう」

「…そっか。わかった。この天才が作った最高の寝心地を搭載した担架で運んであげよう!!」

 

ダ・ヴィンチはそういうと、どこからともなく取り出した謎の担架でマシュを寝かせ運び出す。

 

結果、部屋に残ったのはロマン、そして昏睡中の立香の二人。

 

「ぐだ男くん…僕は…僕たち大人は君のその強さに甘えてた…君だって人間なんだ…こうなることはわかっていたんだ…ッ

わかっていなければいけなかったんだ…!!」

 

クマがはっきりと出てる瞳には、ウルウルと涙がたまっていた。

 

「ごめん…荒木くん…」

 

先に死んでいったもうひとりのマスターに語りかける。

彼はある意味一番押し潰れても仕方のない人間だった。

相方の立香より圧倒的に足りない才能。

召喚に答えてくれないサーヴァントたち。

 

それでも彼は前線にたち、カルデアの勝利のために貢献してきた。

 

「……」

 

ピク…

 

「…え」

 

ロマンの頭に手が置かれる。

撫でられていた。

ここにいるのはたった二人。その手の正体は自然とわかってしまう。

 

「ありがとう…そう思っていてくれてたんだ…ロマン」

 

「ぐ、ぐだ男くん?」

 

「ただいま…って言いたいけど、今はみんなに伝えないとね」

 

 

 

 

 

 

「僕らはまだ、負けてないって!!」

 

 

カルデア、再起可能!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜????視点〜

 

「ありがとうリツカ…でも気をつけて」

 

消えていくアヴェンジャーを膝に乗せながら、彼女は彼が消えていった現実へ目を向ける。

 

「いつからだったか、何回目からだったか思い出せない…違和感を感じなかったからこそ、思い出せなかった…」

 

 

 

 

 

 

 

「この事件の真相には()が必ず関わってる。

 

 

 

 

 

 

 

49番目のマスターは、決して存在しなかった」

 

 

 

 

 

 

 




藤丸 立香。 監獄から帰還!




よくわかんねーよクソが!!という方々のためのコーナー。

一度人理修復を終え、そこから新しい年を迎え、1.5部を始める主人公(女)。

1.5部を終え、査問館たちが来るらしいので色々掃除などを行い就寝。

気がつくと1部プロローグ(´・ω・`)

監獄までなんとか行けた。しかし監獄にはなぜかエドモンがおらず、逃げることしかできなかった。

気がつくと、最深部に来ていた主人公(女)。なぜ第1〜第7の扉が開いてたかは不明。

鎖に繋がれたら青年を発見。人形のような彼のつなぎ目から溢れる泥に飲み込まれ気絶。

目がさめると、今の状況になってた。(拘束)

ぐだ子「もしかして私が彼になったの?ヤダー」

ぐだ子(2回目)「またここかー」プロローグ。

ぐだ子(2回目〜183726942回目)今度の監獄は閉まってたので逃げることもできずに死亡。

183726943回目に目が覚めたのはぐだ子ではなく、GU☆DA☆O(最凶)だった。(しかもやり直しの記憶なし)

監獄に行くと、なぜかいたアヴェンジャーと合流、そしてようやく一回目のぐだ子とご対面。

アヴェンジャーに勝利。現実に帰還。

第五特異点にいらっしゃーい。

というわけでございます☆

彼はぐだ子(つまり自分)のためでなく、カルデアの職員、ロマン、ダ・ヴィンチ。そしてマシュのために人理修復を目指す。







感想指摘待ってます。




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第5特異点 北米神話大戦〜イ・プルーリバス・ウナム〜 名前長ァァァい!!説明不要!!
第五特異点だぜ大佐ぁ…ギャグ「シリアスよ!私は帰って来たァァァァァァ!!!」シリアス「宇宙に帰れ」


タイトルから分かる通りそういう回です。

生暖かくご覧ください。



 

〜カルデア〜

 

藤丸立香の意識の回復。

これはカルデアの始まってから初の暗黒期を軽く吹き飛ばす出来事であった。

 

職員は泣いて喜び、そして彼一人に苦労をかけていることを再確認し、彼ら自身の職務に再び強く、向き合い始めた。

 

サーヴァントはサーヴァントで、自身のマスターの帰還を信じていた。必ず彼は帰ってくると。

 

 

 

————しかし、彼らは思い出す。カルデアはすでに一人の命を失っているという事実に…

 

 

 

 

 

 

 

「行こう。マシュ」

「———はい!先輩」

 

 

第五特異点———

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————レイシフト、スタート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

〜????〜

 

…こ…こ…は?

 

重い瞼を開き、周りを見渡す。

自分に意識があることにも驚いたが、一番は今、五体満足。感覚があることだ。

 

腹の穴はどうなったのだろうか?

そして…

 

「…なんで牢屋なんですかねぇ…」

 

強くてニューゲームのリスタート地点は牢屋だった。

 

 

 

 

いや、おかしいってこれ。

 

「ん?」

 

すると、牢屋越しから誰かの足音が聞こえてくる。音的におそらく二人。しばらくすると、暗がりにランタンの光が現れ、俺の入ってる牢屋の前に止まる。

 

「……目が覚めてるぞ」

「……どうする?女王に連絡するか?」

 

二人の丸っこい男は俺の牢屋の前で止まりこちらをみる。あれは完全に養豚場の豚を見るm(ry

…手には大きな槍を携えており、あれで一突きされたら相当痛いだろうな…

あー…ここはいつもの調子で…

 

「…ごほん。女王様に連絡を取ってくれ」

「女王だぁ?寝言言ってんじゃねえよwww」

「ん?何する気だ?」

 

まあそう返すと思ったのでこちらも強硬突破させてもらおう。

牢屋の扉に手をかけ、

 

「ふんっ!!」

 

蹴りで牢屋をこじ開ける。蹴りで牢屋を…ダイバー・ダウn(ry

 

「これで開いた(筋肉論破)」

「な、何してるんだテメェ!」

「(脱獄者が)いたぞぉぉぉぉ!!いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「今度余計なことを言うと口を縫い合わすぞ」

「いや、そう言いながら蹴りの構えに入ってるんだが…」

 

問答無用。その槍を活かせぬまま死ぬがよい。

俺は先程牢屋を蹴り破る時より()()()()力を入れ顔面に蹴りを打ち込む。

 

「「タコスッッ!!」」

「テキーラ酒でも持ってきたいところだが…すまん、今手持ちがない」

 

ん?やばい、さっきの「いたぞぉぉぉぉ(ry」のせいでほかのやつらが集まってきた。

逃ぃぃぃぃげるんだよぉぉぉぉ!!

ゲェ!?外への扉しまってるじゃないですかヤダー!

 

「開けこのポンコツがぁ!!開けつってんだよぉ!!」ドカボキャ!!

 

OK!(ドカン)

俺はまだ登り始めたばかりだからよ!この果てしない…脱獄坂を!!(打ち切り風)

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひゃー久しぶりの太陽だぁ!!」

 

おい、よく見ろぉ、あれは月だぜ…

明日は狼男のステーキか…

 

なんてアホ考えていると、後ろからやかましいほど足音が響いてくる。

 

…ちょうどいい。

 

「お!(脱獄者が)いたぞぉぉぉぉ!!いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「ろ、牢屋が彼らを襲いました!」

「…目だけが光ってた…」

「じゃあ114514号と810号は牢屋の囚人に殺されたと?」

「オイオイオイ、あいつら死ぬわ。ていうか死んでた」

 

きたねえ数字だなおい。ていうかどんだけいるんだ兵士諸君。戦争愛してるか?クリークしてる?

よろしいならばクリークだ(混乱)

 

「来いよ豚野郎ども!槍なんて捨ててかかってきてくださいお願いしますなんでもします」

「「「「「「「ん?いまなんでもするって…」」」」」」」

「うすうす思ってたけどお前らフランス兵と同列かよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

実験台だぁ!俺と(彼女)は最強だということをなァァァァァァ!!!

 

 

「「「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉッッ!!!!」」」」」

 

まあ槍捨ててかかってくるわけなく…いや、槍は捨ててくれたけど剣は捨ててくれなかった。

 

 

————以前も言ったが、今の俺はただの人間ではなくなった。

どういうわけか、この体は女神であり怪物である彼女を俺という小さな器に受け入れられたのだ。

 

切りつけられる剣を影の手が弾き飛ばす。そして同時に腹に強烈な蹴りを入れ吹き飛ばす。さすがに数で攻められると嫌なので。

 

まず、彼女の力を象った影。

それから派生したスキル、身体能力(ステータス)

そして…

 

 

 

 

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「とったァァァァァァ!!!!」

「アイエェェェェェェェ!!!!!!」

 

———魔力充電完了…

 

 

 

 

 

 

 

「“固まれ”」

 

彼女の象徴とも言える()()

魔眼の中でも最高峰に位置する存在。『石化の魔眼(キュベレイ)』。

 

俺と目があった三人の兵士は動きが止まったかとおもうと、完全に石となり地面に倒れる際に粉々になってしまった。

 

「なん…だと…?」

「ウソダドンドコドーン!!!!」

「ナニヤッテンダ!!ブジャケルナ!!」

 

まあ初見じゃわからないだろうし、魔眼はある意味もう1つの魔術回路。俺の貧弱魔力じゃうまく起動できない。なのでこうやっていちいち外部から充電しなければいけない。

本当ならこんなことしなくても起動できるのだが、もともとこの眼は俺の目ではなく彼女のもの。

そこら辺、色々面倒なアレがあるのだ。

 

「ウェェェェェェェェェィィィィイイ!!!!!」

「変な奇声あげながらこっちくんな!!!」

 

迫る刃。影はほかのやつらを相手にしてるため回せない。

 

そんなためか…いつもの癖でその手を刃の前にかざした。

その手には、もうハルペーはないことに気がついたのは、刃手にぶつかる寸前だった。

 

 

 

———あ、やっべ…

 

 

 

 

ガキンッッッ!!!!!

 

 

…どう考えても手と剣がぶつかった音ではない。

おそるおそる目を開けると…そこには、

 

 

 

「お、俺の手…」

 

それは右手だった。あの地で、魔力に飲み込まれ消えていった()()()()()()()だった。

 

 

「う、鱗?」

 

それはまるで魔獣の手、鋭い鱗を小手のようにまとった黄金色に反射する鉤爪だった。

 

 

「…そっか…最後にもう一個プレゼントしてくれていたのか」

 

 

女神の彼女に身に余る力をもらった。

 

 

そして、

 

 

怪物の彼女に動ける程の体をもらった。

 

 

 

 

 

「“この腕は形なき島の女怪の鉤爪”!!」

 

「“この瞳は形なき島の女神の魔眼”!!」

 

 

 

 

「“そして俺は…そのどちらにもなれない半端者!!お前らを蹴散らす、彼女のマスター”!!」

 

 

 

 

 

 

 

それが俺。

 

 

 

「多田野 荒木=サンだ!!覚えとけこのデコ助豚野郎どもぉぉぉぉ!!!!!!」

 

 

俺の令呪が光ってうなる!!!

 

 




くず男!ネタとともに完全復活!!

感想指摘待ってます!!


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二人目のネロ…!?くるぞアラキ!「あんた一人で何やってんだ?」

前とは密度が違うぜ密度がヨォ!

ジョジョ5部はもうじき放送!!体が震えてディ・モールト・ベネ!!

というわけでどぞー↓






「逃げたぞ!追え!」

「いぶしだせ!!」

「いたか?」

「いや」

「18782号、『勝利への轟き(スキル)』は使うなよ!?」

「了解!『勝利への轟き』!」

「使うな言ったやん!?」

「1919号!もっと遠くまで探せ!!」

「ンア-イクイク!」

「「「「「「「汚ねぇ」」」」」」」

 

本当に汚ねえな、おい。

と思いつつ、俺は満月が輝く夜空を走る。

え?空を走るって何言ってんだ…だって?

そりゃあアレだよ。だって今俺…

 

「いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!いたぞぉぉぉぉ!!」

「隊長!空に野郎が!!」

「撃ち落とせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「な、なんだ…あのやろうの腰あたりから鎖が伸びて…」

 

———現在、立体機動中なんで。

いや、せっかく鎖使えるんだし、これを使わない手はないということで、鎖を超速度で射出し木々に刺して、それに引っ張られるように飛んでいく。絶対巨人殺す専用マシーンの応用だ。

ちなみに鎖だけだと俺の体は引っ張れないので右手の鉤爪から魔力を放出!

怪物であるこの腕は俺本体より魔力保容量が多い。なのでガス噴射のごとく放出させ、俺の体を浮かしつつ、鎖を超速度で出したり引っ込めたりする事で素早い空中移動が可能なのだ。

 

ふぅう!超☆きもちィィィィィィ!!

 

「風と一体化してる!俺!空を走ってるぜ!フォォォォォォォォォォッッッッ!!!!」

 

フォウくんのごとく歓声をあげながら超移動していると、ケルト兵をかなり離せたのか、追っ手の気配を感じなくなった。

あたりは風の音しかしない寂しい荒野。雲ひとつない暗闇を月が照らしている。

 

「よっしゃ、このまま野営地をみつけt……ゑ?」

 

急にガクンッと体が大きく揺れ、体が宙でひっくり返る。何事かとあたりを見渡すと、なぜか視界が地面に向かって一直線。思考が現場に追いつかないまま前を向くと、鎖がまるで放浪中のクビ切られサラリーマンのごとく宙を寂しく漂っていた…

 

「アイエエエエエェェェェェェェェェェェェッッッッッッ!!!!!?!?」

 

そう、あたりは()()。木々はなく、遮蔽物がいない平地。つまり鎖は刺さる場所がなく、俺を引っ張ることができなくなったのだ。

 

体は重力に従い、真っ直ぐに地面に向かっていく。距離は大体10mくらいだろうか。間違いなく死ぬ。ヤメロ-!シニタクナ-イ!シニタクナ-イ!!

 

「お、おおおおおおおおきょ、『きょうkぶべらっ!」

 

急いで強化魔術を施そうとするが時すでに遅し。

顔面から地面にぶち当たり、体はスーパーボールのように跳ねていく。

跳ねるたびに悲鳴は途切れ途切れになり、もはやそれは悲鳴ではなく奇声だった。

 

「ぶ、べ、ばべ、ごっ、がっ、ばががががががががあががあああががががが…」

 

顔面を地面ですり減らしながらやっと止まる体。無様に尻を空に突きつけながら鎮座するその様はまさにマヌケェ…の言葉が似合う様だろう。

数秒そのままだったが、顔面をなんとかボコっと地面から引っこ抜く。

 

「ブホァッッぶるるるるるああああぁぁぁアッッッ!!!…………な、なんだよ結構生きてんじゃねえか…」

 

オルガ所長…じゃなくてオ◯ガ団長ネタをかましつつ、地面に大の字で寝転がる。

よく考えたらこの体はやたら頑丈になったことを思い出した(顔ちょっとヒリヒリするけど)

 

「……ちょっと疲れた」

 

ハイテンションに飛び回ったせいか、慣れない動きをしたせいか。体はすでに限界だったのだろう。瞼が徐々に落ちていき、意識はストンっと暗闇へ落ちていった。

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

〜ぐだ視点〜

 

「動けこのポンコツがぁ!!動けってんだよぉ!!」

「先輩!?もう、その機械動いてませんよ!?」

「せめてトラ◯ザムしてよぉ〜!!」

「先輩!何いってるのか私には分かりません!!」

「分かれ(理不尽)」

「そんな!?」

 

ここが第五特異点。独立国アメリカ。しかしどういうわけか、荒野にはなぜかアメリカ国旗デザインされた機械が動き回っており、中には変な兵士が歩き回っている(兄貴曰く、あれはケルトの兵士で間違いないらしい)

 

「ぜひ私の妻にしよう!」

「主!?一体何を!?」

「へ!?せ、先輩…」

「娘はやらん!!死ねぇッッッッ!!!!」

 

現れた黒子系イケメンとマシュを嫁にすると言い出した金髪ロン毛ファ◯キン野郎と対峙し、なんとか勝利を収める。ちなみに黒子系男子はアルトリアとの戦闘に敗北した際とても安らかな顔をしていった(そして当のアルトリアはなぜか実に苦い顔をしていた)

 

あ、ファ◯キン野郎は僕が心臓を(素手で)穿った。

実にスッキリ!爽快!

 

「やべえリーダーがやられた!」

「あ、あの男!()()()()()()()()()()()着てるぞ!」

「仲間か!?」

「でも勝てるわけねえやん」

「撤収!撤収!!」

「「「「「「「了解!トラ◯ザム!!」」」」」」」

「やめい」

 

他の奴らはみんなダッシュで帰っていった。

…同じ服…ね。

 

 

 

これは期待してもいいかもしれない。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

〜くず視点〜

 

 

「ん…朝か?」

 

朝日らしき光が顔を照らし、意識が急速に浮上する。

全神経が眩しいと感じる目と連動し、体が痺れるような衝撃が響く。

どうやらひさびさに明るい空を見たせいで体がビビったらしい。

 

腰を上げ、裾に着いた汚れを払う。

そういえばこれ(礼装)、第四特異点からぶっ通しで使ってるなぁ…洗いたい。

水辺があったら水浴びでもしよう…そう思いながらあたりを見渡す。

まず優先すべきは食料の調達だ。いくら超人一歩手前の体になったとはいえ、この身は肉ある体だ。どうしても欲求には耐えられない。

 

「野生の獣でも探すか…?わー君はとても美味しそうなフレンズだね(恍惚)…って感じの獣はいねーかなー」

 

どこぞのジャ◯リパークのようなセリフを吐きつつ、移動を開始する。立体機動は楽だが、欠点として遮蔽物のない場所では無力だな。

このような荒野では歩いて渡るしか移動手段はないだろう。

…馬でもいればいいんだが…ん?

 

「グルルルル…」

 

後ろを向くと懐かしい面(ワイバーン)がいた。

 

 

 

 

 

 

ー10分後ー

 

 

 

 

 

「いくぜ!ポチ!俺たちの冒険はここからだ!!」

「グルルルアアアアアアアア!!!!」(´;ω;`)ブワッ

 

ひさびさに魔物使いの血が騒いでな(そんな称号はない)

俺はポチ2世(オルレアンのはポチ1世)にまたがり、大空をかける。

立体機動とは比べものにならない速度。飛行距離。心地よい風が体にあたり気分が晴れていく。

まあ俺が首を撫でるたびに殺されると思っているのかめっちゃビクつくのはある意味可愛いもんだろう(ワイバーンからしたらはた迷惑)

 

「しかしいつまでも素手での戦闘はどうなのかなぁ…鎖をメドゥーサみたいなトリッキーに動けなきゃ意味ないし…影に頼りっぱなしのもなぁ…」

 

強くなってもなんか無力感がすごい。

もう少し…せめてハルペーでもあれば少しはまともなんだろうが…

 

「…あ、せや。これがあった」

 

俺は右手の鉤爪を見る。

これはある意味怪物の側面のメドゥーサの霊基。

しかもそれが俺と一体化してるなら、少々形を作り変えることも可能なのだはないのだろうか?

 

「…よし、せっかく立体機動もどきつけてるんだし、二刀流やってみるか!」

 

そこそこある程度こなせる俺は、なんか案外うまくいくもんなんじゃないかと思い実践を繰り返してきた。

まあ全てが成功したわけじゃない。大体惜しいとこまで行って失敗するのがほとんどだったりする。

 

「よし…霊基、同調…成功…『自己錬成(ブレーカー)開始(オン)』」

 

鱗が形を変えていく。黄金色の鱗は徐々に変質し、それは鋭い刃を作り出す。

刃渡り…約1mほど。振り回すにはちょうどいい長さだ。

 

「よし…2本目…いいぞ…出来てきた…よっし!!おk!!」

 

ディ・モールト!ディ・モールト!ディ・モールト・ベネ!!(とてもすごく良い)

いいぞ!これで武器ができた!!やった!メドゥーサ大好き!!第3部!完!

 

「グルルルル?」( ゚д゚)?

 

ハッ…ごほん。テンション上げすぎた。クソォ…ポチ2世の目線が痛いぞ…

 

————おおおおおおおっっっっ

 

「ん?あれは…」

 

 

下からあの兵士たちの雄叫びが聞こえてくる。見つかったかと思い見下ろすと一人の剣士(剣持ってるから多分そう)が複数の兵士…昨日の奴らの仲間に囲まれている。

なんとか持ちこたえているが、このままでは押されてしまうだろう。

 

これは…見逃せないね。

 

「ポチ!お前はここにいろ!お前に死なれたら、移動がめんどいしな!!」

「ガウッ!」(`・ω・´)b グッ

「いい子だ!」

 

俺はポチの背から飛び降り、鎖を展開する。場所は荒野にある街中なので、家の壁に立体機動をする。

 

「行け!!」バシュ!!

 

当然奴らは上空からくる俺に気がつき、臨戦態勢に入る。

 

「なんだ?」

「アイエェェェ!!何奴!?」

「ウェイ!?」

「マーベラスっ!!」

 

相変わらず意味わかんないけど、あ、剣士の背後に敵が!!

まずはあの野郎だ!!

 

「あああああああああッッッッら!!!」

 

円状に空中を移動しつつ剣士の背後に移動し、そいつの首を回転斬り(リ◯ァイ兵長模範)の要領で削ぎ落とす。というか切り落とす。

地面に降り立ち、剣士に背を向けた状態で目の前の大群に対峙する。

切れ味十分。さすがメドゥーサ!素敵!抱きたい!!(直球)

 

「1182号が死んだ!!」

「この人でなし!!」

「大勢で襲うことに関しては人でなしではないのか?」

「馬鹿め!卑怯に決まっているだろう!!」

「これはケルト風挨拶だデコ助野郎!!」

「誰がデコ助だボケェ」

 

なんか見るだけで残念な奴らだな。

 

「あー…えっと、どう見ても不利そうなんで、どっちが悪いのかわからんけどとりあえずあんたの味方をし…て…おく…ゑ?」

 

俺は後ろをチラ見するが、その人物が知り合いにそっくり…というかそのまんまご本人だったので顎が外れそうになるほど驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うむ!!増援感謝する!さすがの余もこれは少々武が悪かったのだ!!お、そなた…なかなか余好みの美形であるな!」

 

……違う霊基のネロ皇だったァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

(ていうか、その格好)エロォォォォォォォォォォォォイッッッッッ!!!!!説明不要!!

 

 

 




〜ひさびさだね!くず男先生のコーナー〜

くず「やあみんな。グルコサミンとってるー?というわけで(?)みんなのくず先生だぜ。
今回はこの人をゲストに進めていこう」
ネロ[ブライド]「待たせたな!我がローマ市民よ!余である!!」
くず「はい、分かりやすい挨拶ありがとう。相変わらずローマはローマだったよ」
ネロ「むふふふ…そんなに褒めるなアラキとやら。照れるではないか。で、ここはなんの部屋だ?」
くず「微塵も褒めてないよ(ポプテ風)ここは些細な質問に答える有難いタ◯ガー道場リスペクトコーナーだよ。バットエンド?知らんな」
ネロ「なるほどな!なんでもいいのか?」
くず「OK!(ズドン)」
ネロ「よし!なぜ急に壁を殴ったかわからんが、余が質問してやろう!!えーと…何やらアラキは超ハイスペックな相棒を持つ凡人系苦労マスターだったらしいが、急なパワーアップはどうなのだ?らしいぞ!(カンペ読み)」
くず「はい見事なまでのカンペありがとう。えーと返すとだな。物語も実際チュートリアル終了までに差し掛かってるし、ここいらで一気に変えていこうという作者の気狂いが起こってな。この小説は一応第1部で終わる予定だし、色々とってつけてみた伏線を回収するためにも必要な処置だった…らしいぞ」
ネロ「うむ!わからんがよくわかった!!」
くず「つまりわかってないんですねわかります。というわけで今回はここまで。物語終了は一応第1部!1.5部なんてやらないゾ!ではではさいならバイバイ」
ネロ「さらばだ!我が愛するローマ市民よ!!バイバーイ」


〜終わり〜


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ケルトと言う名の戦争集団「きゃーケルトよ〜怖いわー」

ジョジョ5部放送開始だゼェウェェェェェェェェェイッッッッ!!!!!!

それだけです。はい。




 

「ね、ネロ皇…?」

「む?そなた余を知っているのか?いや、むしろ当然と言うべきか!なぜなら!余は万能の天才にしてちょー☆ローマ☆皇帝であるゆえな!!」

「くそ…この感じ!まさしくネロだ!!」

 

とんでもないとこで再会…いや、霊基が別人だから再会というより対面だが…

いや、今は目の前の奴らをなんとかしよう!

 

「オイオイ何する気だ?」

「俺たちに何か見せてぇんだろ」

「37564かな?へへ…」

「呼んだ?」←37564号

「「「「いや、全く」」」」

 

ははーん、さてはこいつら楽しんでるな?

まあ否定しnヒャッハー!37564だァァァァァァ!!!!!!(抑えられなかった)

 

「いくぜェェェそれっ」バシュ

 

鎖…チェーンアンカーを射出し、立体機動に入る。敵の真上をまわりまわってサーイバー♪しつつ隙を見て攻撃に入る!!

 

「上でぐるぐる回ってんぜオイ!」

「へいへいパン食い競争だぁ!悪かねえぜ!!」

 

空中で下から伸びてくる槍、飛んでくる矢を交わしながら…今!!

矢の装填に入った兵士の背後に鎖を飛ばし、超移動中に

 

「っっっっら!!!!」

 

その首よこせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

回転しながら剣で叩っ斬る!!

切られた兵士の国は空中で何回転かした後、地面にポトリと落ちる。

どよめく兵士達。しかし俺とてそんな隙を逃すわけがない。

兵士達の足元目掛けてチェーンアンカーを射出し、魔力放出で加速しながら、数人の兵士の足をそぎ落とす。

 

「うげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

「アシクビヲクジキマシタ-!!」

「おいよく見ろ…それは挫いたんじゃなくて切れてるゼェ…イタイ」

 

そこからさらに空に向かって射出!ちょうど兵士達を縦に取り囲む三角形を描きながら足、そして首を狙って切り裂いていく!!

 

「ほら一気に3人!!!」

 

血しぶきが吹き出し、あたりは真っ赤に染まっていく。しかしつぎの瞬間、死んでいった兵士達は塵となって消えていった…お、虚栄の塵だ、儲け儲け。

 

「今だ!突撃ィィィィィィ!!!!!」

「「「「「「「ウェェェェェェェェェイッッッッ!!!!!!!」」」」」」」

「ディ◯イド多すぎだろ…まあいいや」

 

素材回収しようとしたら入れる袋が無かったことに気がついた。

それを隙と見たか、奴らは一斉に襲いかかってくるが…あいにく運がなかったな。

 

————充電完了。

 

やはりこれが手っ取り早い。

 

「“固まれ”」

 

石化の魔眼(キュベレイ)』、起動。

 

眼球に魔術回路に似た線がいくつか走る。前にも言ったが、魔眼はもう1つの魔術回路。起動するには眼の魔力が必要なのだが…

しかし俺にはその魔力がない…そのため、外部充電が必須なのだ。

 

俺と視線が合った十数人の兵士は動きが止まったかと思うと肌が徐々に色を失っていき…

その皮膚は石のごとく硬直していき、やがて哀れな石像に成り果ててしまった。

 

「慈悲などない。悪いが死んでくれ」

 

何が起こるかわからないのがこの仕事だ。念のために石にした奴らの首を丁寧に跳ね飛ばしていく。

 

「はははは!今晩ベットでどうかな!?」

「悪いが遠慮しよう!今の余の霊基は…『花嫁』ゆえな!!」

 

「向こうは向こうで親玉がお出ましか」

 

筋肉質、されど溢れ出る戦士としての闘気。間違いなくサーヴァント…これは俺では手が出せないな…

 

「背後貰ったァァァァァ…あれ?視界が落ちる?」

「そりゃ首が落ちてるからな。そのまま寝て(死んで)ろ」

 

どさりと最期の一人の首を切り落とし、俺はネロ皇と親玉サーヴァントの元に走る。

残るはあの親玉のみ!手が出せないと言ったな…あれは嘘だ。ウワアアアアアアアア…(セルフ合いの手)

 

「飛べっ!」バシュッ

 

チェーンアンカーを飛ばし 魔力放出で親玉の首もとまでカッ飛んでいく。

 

「ネロ!しゃがめ!!」

「!」

 

ネロは凄まじい速度でその場でしゃがみこみ、奴までの遮蔽物が完全に消え去る。

それを確認し、最初に飛ばしたアンカーを戻し、空中で体を捻り、回転しながら首に刃を叩きつける!!

 

 

 

 

 

しかし…

 

「はははは!いい連携だ!」

 

俺の二本の刃は、一本の棘のごとき剣に防がれた。

俺は驚いた。攻撃が防がれたことではなく、その剣の正体に。

そして、必然にその剣の担い手であるこのサーヴァントの真名を知る。

 

 

 

 

あれは…

 

 

 

 

 

 

 

 

『おかn…アーチャーパイセン』

『ちょっと待ってほしい。今なんて言おうとしたのかね?』

『自分の行動を見直すんだな。お前もオカンと呼ばれたくないだろう』

『もう呼ばれてるんだがね!!…で、なんだねくず男。私は夕食の仕込みで忙しくてね。できれば手短に頼みたい』

『(そういうとこだぞブラウニー!!)…あーえーと…さっきの種火での戦闘で気になったんだが、先輩がいつもトドメに放ってるあの捻れた矢…剣か。あれなんすか?』

 

気になった疑問を厨房でエプロンの似合うナイスガイのアーチャーにぶつけてみる。

先の戦闘でありえない攻撃力を持つ矢。

敵に直撃する寸前、敵周辺の空間が握りつぶされた写真のように歪んだかと思うと、次の瞬間にはそこにはコロコロと種火しか転がっていなかった。

 

『…ああ、あれか。あれは私の持ちうる攻撃手段の中でも格別の武器(宝具)でね…』

 

 

 

 

————その名は…

 

 

 

虹霓剣(カラドボルグ)…だと!?」

 

ケルト…アルスターの勇士。魔剣虹霓剣(カラドボルグ)の担い手にして大英雄クー・フーリンの叔父であり剣術の師匠。

 

 

 

 

 

 

 

 

「フェルグス・マック・ロイ…!!」

「おうさ!!」

 

なんてこった…喧嘩売る相手を間違えたとはこのことか!!

 

「くっ…とんだ大物じゃねえかちくしょう!!」

「ははは!そう言ってもらえると嬉しいがな!あいにく敵に容赦をしてたら…」

 

 

 

 

 

 

 

「戦争では死ぬだろう?」

「ッッッッッッ!!!!!」

 

 

 

突き立てられる剣をそらす…しかし…あれがカラドボルグで、本来の存在なら…

 

 

「(劣化した先輩の『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』であの威力…本来のカラドボルグなんて…)」

 

————空間が捻れる。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

ー三人称視点ー

 

 

「……ふう…ただの小僧だと思ったんだがな…」

 

廃墟に寄りかかりいまにも消えそうなサーヴァントが一騎。

フェルグス・マック・ロイ。彼は女王の指示のもと、はぐれサーヴァント狩りを行なっていた。

そして、この廃墟にいた一人のはぐれサーヴァント、ネロ・クラウディウスの排除を行おうとした。

 

 

 

 

しかし、結果彼は敗北し、今にも消えそうになっている。

 

しかしそれはセイバー(ネロ)による手ではない。そこに現れたイレギュラーによって…

 

ただの少年とタカをくくっていた。

たしかにその戦闘能力は普通の存在をはるかに上回るものだったが、所詮は人間。サーヴァント…英霊とは比べてはそれはあまりに酷いだろう。

 

 

だが実際、英霊フェルグス・マック・ロイは敗北した。

 

 

「こう言わざる得ない時が来るとはな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

————あれは怪物だ。

 

 

 

 

それは頭から蛇を生やした怪物だった。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

〜くず視点〜

 

何が起こった?

 

気がつけば俺はあの廃屋の集まりから随分と遠くをネロを抱いて歩いていた。

フェルグスへの攻撃が失敗し、奴の剣を体に受ける寸前から記憶が飛んでる。

 

————似たことが第四特異点でもあった。

気がつけば離れた場所に移動していることが。

だがネロの様子を見て確信する。

ネロは記憶が途切れる前たしかに意識があった。

しかし実際今は眠っている…いや、正確に言うと…

 

「石化…してるのか」

 

対魔力の強いセイバーのクラスだったせいか、石化がそこまで進行してなかった。このまま安静にしてれば解けると思う。

だが、重要なのはセイバークラスのサーヴァントの意識を刈り取るレベルの魔眼を俺は記憶が飛んでる間発動してたことになる。

 

 

「まだ…俺がわかってないことがあるのか?」

 

足元からひょっこり出てくる(彼女)を見やる。彼女は何も答えない。

意識はない形だけの彼女はただ俺の指示を待っていた。

 

「…今はまだ寝ててくれ。次の戦いに備えて…」

 

俺は…俺がわからない。

 

 

 

 

 

 

 

俺は…なんなんだろう。

 

女神のようなダレカなのか。

 

怪物のようなダレカなのか。

 

 

 

中途半端なダレカなのか。

 

 

 

 

 

 




死んだと思ったらまたでてきたシリアス。
あっれれ〜?おっかしいゾォ?

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拝啓。先輩お元気ですか?私は今、友人にどんな顔をして会いにいけばいいかわかりません(泣)

待たせたな(三週間)

え?待ってない?

そんなー(´・ω・`)



バシューッッと音を立てながら空中闊歩を満喫する俺。

先程の戦闘が行われた廃墟からそれなりに離れつつ、できる限りあの色々おかしい兵士達に見つからんように移動する。

 

「…む…?ここは?余は…確か…」

「ん?おはようございますネロ皇帝。でのもうしばらく楽にしてください。ポチとの合流地点に超特急で飛んでるんで」

「おお!そなた無事だったか!余は確かあの大男と戦ってたような気がするが…ん?飛ぶ?」

「はい。見ればわかりますが…俺ら飛んでます」

 

ガキンッ

 

ネロ皇を抱え、チェーンアンカーを大木にブッ刺しながら空をかっ飛んでいく。

するとネロ皇が目を覚ましたのかぼーっとした表情のまましばらくあたりを見渡すがイマイチ脳みそが追いつかないらしいので一度上に魔力放出を下に向け、木々から脱出したくさんの葉に隠されていた青空をその目に収めさせる。

 

「お?おお!おおおおおおおお!!余!飛んでる!余は飛んでるぞぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

「うん、いつも通りのテンションで俺安心。じゃあ森に戻ります。口閉じてくださいね、舌噛みますよ!」

「ぬ?お、うおおおおおおおおおお!!!!?!」

 

弧を描くように森へ引き戻される俺ら。

再び木々が高速で横をスクロールしていく様を見続けること数十分。

…ちなみにネロ皇はその間ずっとまるで某有名ネズミーランドのCMでコースターに乗りながら叫んでる人たちのごとくキャーキャー叫んでた(それでいいのかローマ)

 

気づけば木の集団を抜け、荒野に出る。

無論このままでは前のようにスーパーボールフィーバー(無慈悲)しなければいけなくなるので、空中で回転しながら大きく息を吸いあげ…

 

「こぉぉぉい!!!ポチィィィィィィ!!!!!!」

「グルルウウウルァァァァァァァァ!!!!!」(^q^)

 

大きく呼びかける。すると俺らが地面に落ちかけるスレスレの状況にポチが滑り込みで飛んできて、俺たちをその大きな背で拾う。

 

「助かった。サンキューな」

「グルルルル…」(T_T)

 

どこか哀愁を感じるポチの鳴き声を聞きつつ、空へどんどん上がっていく。

…いい天気だ。さっきまで返り血浴びて戦ってたのが嘘のようで…

 

「おお!謎飛行の次は竜にまたがっての飛行とは!そなたなかなかやるではないか!!…どうした?」

「いえ…ちょっと…」

 

ポチの背中にまたがってると…風が心地よく、ついウトウトしてくる。

こんな感じのウトウトした時に、先輩がよく俺とぐだ男に膝枕してくれてたな。

 

「…ポチ…ちょっと寝るわ」

「グアアアア!?」( ゚д゚)

「悪い…」

 

俺は顔を下に向け、夢の世界に旅立っていく…

 

 

 

夢をみるのは…久しぶりだ。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜夕暮れ〜

 

 

 

秋の風が肌に当たる。今年は以前よりあったかくウトウトと眠くなってくる。

河川縁に座り、先程入手した戦利品を手に持つ。マウント深山商店街で買った大判焼きだ。ブラウニー先輩曰く邪道だそうが、俺はカスタードが好きだ。あんは…少し苦手だ。

 

「はむ…ふぅ…夕飯前にこれはちょっとおもかったかな…」

「くずくん大判焼き好きだね。私はこっちの方が好きかな」

 

するといつからかいたのかザビ先輩がとなりに座り、ロールケーキを頬張っている。頰を大きく膨らましながら食べる姿はまるでリスだ。

可愛らしいといえば可愛らしいが、俺は彼女の漢らしさを肌で感じまくってるため、どうもそう思えない。

 

「もふもふ…おいひいね」

「そうっすね…ねむぃ…」

 

あくびをしつつ再び吹きかけられる秋風に目を細める。体が重い。俺の細胞の一つ一つ全てが寝ようとこの場から離れたがらない。

参ったなぁと思いつつ、昔から右側の頭からぴょんと生えてるアホ毛を撫でる。

特徴的といえば特徴的な俺の髪の毛だが、周りの千差万別のキチg…アホどもに比べると見劣りする個性だった。

でも俺はそんな小さな個性が自分で好きで、ちょっと困った時はよくぴこぴこ触ってた。

 

トントン

 

「?」

 

不意に肩を叩かれて振り返ると、ロールケーキを食べ終えた先輩が指をチョンチョンと動かして俺の視線を誘導させる。

 

先輩は自分の膝を指つついていた。

 

「眠そうだね。膝枕しようか?」

 

ああ…それは…

 

 

「魅力的なご意見で…」

 

俺はニューなんとかって言う人が見ていた木から落ちるリンゴが地面に引きつけられるがごとく、先輩の制服のスカートからチラッと見える柔らかそうな太ももに頭を預ける。

 

「おつかれ、くずくん。よしよし」

「…うん…ありがとう、先輩」

 

小さい白い手で優しく頭を撫でられる。普段は感じるむずかゆい恥ずかしさを、今は不思議と感じない。

 

「文化祭も終わったし…テストも終わって…あっという間に年末だね…」

「そうっすね…先輩はほんと…勉強できなくて…」

「…努力はしてた」

「ええ、教えがいがありました」

 

もうじき高校一年が終わる。先輩は二年目だけど…でも俺たちは同じく後二年残っている。

 

「年越しはどうしようか」

「ブラウニー先輩の家でいいんじゃないんですか?先輩の年越し蕎麦美味しいらしいですから」

「それは楽しみだね」

 

 

 

 

「ねえくずくん」

「なんすか先輩」

 

 

 

 

 

「ありがとね。私の後輩(友達)になってくれて」

 

 

 

 

変なところで素直じゃない…これも彼女らしい…

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

「は!コマンドー日本語吹き替え版!!」

「うおお!?突然起き上がるな馬鹿者!!びっくりして落っこちてしまうではないか!!」

「グアアアア…」(^o^)

 

懐かしい夢から帰還するとそこにはあいも変わらずキラキラしてる我らがローマ皇帝(嫁)がいた。一体誰と結婚したんです?

叔父上「大惨事ローマ大戦だ」

落ち着け。ていうかネロ可愛さに特異点超えて電波飛ばすカリギュラ叔父上ェ…

 

 

 

 

 

 

 

「では改めて名乗ろう!余は完璧で、最高で、ちょーすごい、絶賛ハリウッド映画を作ろうとしている只者ではないローマ皇帝!ネロ・クラウディウス(嫁)!!気軽に嫁セイバーと呼ぶが良い!」

「アッハイ。俺は通りすがりのマスター、アラキ=サンです」

「うむ!荒木か…良い名だ。そなたの親はさぞセンスがあるぞ!まあ余には勝てぬがな!!」

「ソウデスネ(ソウデスネ)」

 

廃墟からだいぶ離れ、皇帝様と一緒に地面に降り立つ。

妙な寝方をしたせいか体の節々がギクシャクするが、まあそんなことはどうだっていい重要なことじゃない。再度自己紹介をするチャンスだ(霧に侵されつつ)

 

しかしまあ彼女はいつも通りローマだった(語彙力低下)

いや、そうじゃなくて、今は別の問題だ。彼女が戦っていたのはケルトだとかの戦士…いや、フェルグスが出てきた時点でそれはもう確定した事実。

敵はケルト神話のサーヴァントの可能性が大だ。

ケルトといえばあのクー・フーリン兄貴の出典元だ。どいつもこいつも化け物揃いだろう。事実あのフェルグスは馬鹿強かった。

 

「ほかにサーヴァントを見なかっただと?おおそういえば顔のない王…緑のアーチャーとあったぞ!…おぬしのいうカルデア…というものたちとは会っておらんな」

 

少しの期待を込めて俺は彼女にぐだ男たちのことを聞いた。しかし、結果は俺の期待を大きく裏切っていく。

やっぱり…今回もダメだったよ(お前は話を聞かないからな)帰れ天使。

(ちくわ大明神)…ん?誰だ今の。

 

しかし…感覚でわかる。俺の令呪はカルデアと繋がってる。それ故に感じるんだ。この特異点に、あいつらは来ている。

そうだろう…ファミチキください(電波送信)

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

「ハッ!こいつ直接脳内に…!!」

「ど、どうしたんですかジャンヌさん?掲示ですか?」

「い、いえ。失礼しましたマシュ=サン。なぜか急に脳内にこう…ビビっと電波が…」

「先輩!大変です!ジャンヌさんがまた壊れました!!」

「壊れたルーラーはどん↑どん↓しまっちゃおうね〜」

「そんなー(´・ω・`)」

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか懐かしい気配(キチジャン)を感じたけど…しまわれたか…哀れ…(元凶)

 

「アラキ?どうしたのだ。お、向こうに町が見えるぞ」

「え?ああ…いいっすねぇ。行きましょうか」

「うむ!!」

 

へー可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

〜ぐだ視点〜

 

「さて、今日はここで一休みしよう。ロビンが会ったっていうセイバーとランサーには明日会う方向で」

「できれば会いたくないんですがね〜…あの二人どっちも問題児なんで」

「やっぱり元カノかい?グリーン」

「だからちげーって言ってんじゃねえでしょうがビリー!!」

 

ここに来るまでに会ったはぐれサーヴァント。

アーチャー、ロビンフッド。

同じくアーチャー、ビリー・ザ・キッド。

キャスター、ジェロニモ。

負傷中だが、復活すれば強力な戦力になることは間違いない。セイバー、ラーマ。

そして…

 

 

 

「安静に…診察します!」

「いや!不用意に傷口にアイタタタタタタタ…!!!」

「ラーマが死にそう…チラ」

「おい坊主。こっちみんな」

「そんなー(´・ω・`)」

 

メルセデスではない。バーサーカー 、ナイチンゲール。

色々と話を聞かない彼女はラーマの制止などなんのその。有無も言わせずその心臓があるべき部分にがっぽり空いた穴に手を近づける。その様は遠目から見れば看護婦。え?近くから見れば?聞かないほうがいい(戒め)

 

「ま♡す♡たぁ?夕食はこの清姫が作らせていただきました♡あ、皆さんもどうぞ」

「ありがとうございます清姫さん!」

「別に…私が手伝っても構わないだろう?」

「はい。アーチャーさんの味付けはとても勉強になりますわ」

 

今回はネロが来ていない。第4特異点での最後を引きづり、今彼女は部屋に引きこもってしまった。なので代わりにきよひーに来てもらったのだ(五十数人中の誰か)

サーヴァントとして、その勤めを果たせなかった…何よりネロにとって、失ったものが大きかったからだ。この場の誰も、あいつについての話題を出さない。

 

僕でさえ、その話題には触れられなかった。

 

 

 

 

「先輩?」

「え?ああ。うんせっかく作ってもらったもんね。ありがたく…ん?」

 

僕は机に置かれたほかほかの和食(風)に目を向けるが、それがほかのみんなのメニューとどう考えても違う。

いや、見た目は一緒なんだが…これは…

 

「…きよひー」

「はい♡」

「正座」

「……はい」

 

毒無効の(それ以前に色々とアレな)僕に、そんなもの(あやしい薬)は効かん。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜くず視点〜

 

朝になった。俺は背中を預けていたポチから起き上がり、木々の隙間から刺す朝日に目を細めつつ、ポチの顎を撫でる。

 

「グルルルル…」(^ω^)

「おはよう…ポチ」

 

ネロ皇帝とは、最後についた町で別れた。

なんでもハリウッド映画を作るだとかなんとか…まあ頑張ってほしい。

俺も誘われたが、あいにくやることが色々あるし、どんな顔しながらあいつらと再会すればいいのかもわからないので雲隠れしつつみんなのサポートに回ることにする。ネロ皇帝にも硬く口止めさせていただいた。

 

俺のことは決して言わないでほしい…と。

 

 

そこらへんにいた尊い命(ワイバーン)をポチの見えていないところで圧縮ぅ!!して手に入れた焼肉を頬張る。

うんとても胃に悪い。でも何か食わなければ生きていけないのだ。俺には以前のようにバックアップするカルデアはいないのだ。

 

 

「……なんだ…?この感じ…」

 

食事をしながらまだぼやけていた俺の脳みそでも、その違和感をしっかり感じ取れた。

どこか、どこかオカシイ。

朝起きて水で顔を洗ったあたりからだ。

周りから隔絶されたような、妙な違和感を覚える。

食を進める。何かやばい。早いとこ食って脳みそを覚醒させなければ…動ける時に動かなけるようでなければ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「———違和感に気づいてもなお食を進めるとは…ある意味感心したぞ。小僧」

 

—————ッッッッッッ!!!!!

 

振り向いた時にはすでに遅かった。俺の目と鼻の先に長く細い足が強烈なしなりとともに鞭のごとく俺の顔面を砕いた。

 

 

 

 

 

 

いや、そうではない。()()()()()()()()()…が付く。

 

俺は一瞬早く(彼女)を呼び出し、俺の顔面前に腕をクロスさせ防ぐ。

しかしそれでもその強力な一撃で、俺の体は空高くまで吹っ飛ばされた。

 

ドガァァァァァンッッッッッ!!!!!!

 

 

 

 

吹っ飛ばされた先の岩に投げつけられたナイフのように体がぶっ刺さり、見事に珍妙なオブジェが出来上がった。

しかしつぎの瞬間体が岩からひっこぬかれる。

 

「グルルルル」(´・ω・`)

「…さ、さすがだぜ…ポチ…だが逃げろ…もうそこまで来てる」

 

 

 

「いい竜だな。幻想種の格としてはともかく、主人の危機にいち早く飛んでいくとはな」

 

いや、すぐそこどころか目の前にいた。ポチはビビったのか震えながら下がっていく。

よしよしいい子だ。

たとえビビりながらでも俺のお願いを聞いてくれたようだ。

 

「よいしょ…と…」

 

改めて、目の前の敵を見やる。

全身タイツのような服を着て、顔を布で隠し、長い槍を二本持った女だった。

しかしなんだ…このまるで殺気と闘気が服を着て歩いてるような存在は…

 

ビュン!!

 

「メドゥーサ!!」

 

突き出される槍を、(彼女)を出して防御する。

そこから軽く何度も槍と拳を交えていると、あることに気がついた。

 

目の前にいる敵が持つ槍。それは俺がよく見たことのあるものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲイ・ボルグ…!!?しかも…二本だと!?」

「ほう。よく知っておったな。さてはセタンタにでも会ったか?」

 

ゲイ・ボルグ。

ケルトの女。

セタンタ。

 

まさかこの女…

 

 

「影の国の…スカサハ」

 

 

 

 

 

ケルトの中でもとんでもない大物が出てきた。

 

 

 

 





くず「服は服でもタイツやないかい」
スカ「やめろ」
くず「アッハイ」


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おっぱいタイツになんか負けやしない!…と、思っていた時期が俺にもありました。

早くスカサハとの戦闘シーン描きたかったんねん。



【挿絵表示】


↑友人に結局くず男ってどんな見た目やねんって言われたから描いてみた。へたっぴですまそ。



 

「ふむ、なるほどなるほど」

「———ハア…ハア…う…めちゃくちゃだ…」

 

数分の攻防。いや、俺は守りに徹するので精一杯だった。

目の前の英霊。二槍を使い手とする女のサーヴァント。鋭い目つきになびく長髪。凛とした表情に男を惑わすバランスのとれた肉体。しかし、そんなものに反応するほど今の俺に余裕はない。

相手はおそらく、あのスカサハだ。

かつて大英雄クー・フーリンにあらゆる武を教え込み、自らの愛槍であるゲイ・ボルグすら与えたという影の国の女王。

 

「戦いにおいての才は全く感じないが…根性だけはある。よほど無我夢中に追いかけてきた存在があるらしいな。お主」

「……」

 

言ってくれる。こうもきっぱり才能がないと言われれば逆に清々しいというものだ。

杖代わりに突き刺していた剣を抜き放ち、構える。

 

「ふふ、休憩は終わりか?では…お主のその根性…見せてみよッ!このスカサハにッッ!!」

「———ッッ」

 

だが、こう打ち合い続ければ、充電は十分だというもの。

魔眼発動に必要な魔力は十分溜まった。

あとは隙をつけば…!!

 

「はぁッッ!!」

「オラァッッ!!」

 

突き放たれる真紅の槍を、二本の鱗剣で受け止める。電撃のような衝撃が体を駆け巡り、思わず手を離してしまいそうになるのを俺は文字通り歯を食いしばり耐えきる。

しかし、奴の攻撃はそれでは終わらない!!

 

「ふっ!!」

「き——がっ…!!」

 

あっちの一本の槍をこちらは二本の剣でなんとか止めて見せたというのに、スカサハのその細い体からはみ出るくらいのもう一本の槍が俺の顔面めがけて突っ込んでくる。

 

「止めろぉぉぉぉ!!!」

 

————!!!

 

「む?実際しっかり形を見るのは初めてだな」

 

俺の背後から飛び出す(彼女)の拳が、奴の槍を押さえつける。しかし、異常なパワーの攻撃を止めるにはそれでは足りないのか、押さえつけられた槍は、たしかにゆっくりと俺の顔面目掛けて近づいてくる

 

「ふっっっっっ…ざけんなよ…!!彼女のパワーは筋力A相当だぞっ…!?なんで涼しい顔して…がああああああ!!!!!!!!」

「ふふふ…まだまだいけるぞ?」

 

う…や、やばい…!!

 

なんとか押さえつけてる槍がだんだん…さらに力を込めて向かってくる…!!

このままじゃすぐ限界がくるッ!!

しかも剣で押さえつけてる方も本当に少しづつ…少しでも力を抜いたら即串刺しだ…!!

 

す、少しだけでも逸らせれば…!!

 

「う、うおおおおおおォォォォォォォォォッッッッ!!!!!!!!」

 

カキィィィィンッッッッ!!!!

 

逸れたッッ!!!!

チャンスだ…チャンスは訪れた!!やっぱり運命はこの多田野荒木に味方してくれている!!

 

俺はバック転で後ろに移動し、持っていた剣を二本、それぞれスカサハの顔、心臓めがけて投擲する。

 

「ふん!…武器を投げるとはっ!?」

 

飛んでいく剣はいともたやすく弾かれる。しかし、俺は素早くスカサハに近づき…

 

「魔眼!」

 

「ぬッッ!?」

 

魔眼、『石化の魔眼(キュベレイ)』を発動させる。

しかし、やはり三騎士クラス並みの対魔力を有していることはある。このスカサハ至近距離で目と目があったこの状況で石化までは至らないが、その動きをほんのちょっとでも止められれば…!!

 

 

「強化…強化…強化強化強化強化強化強化!!!!」

 

魔術回路が燃けおちそうなレベルで礼装魔術を使い続ける。全身に走る神経を焦がす痛み…!!

 

しかし、勝つためにはこれしかない!!

俺は動きの止まったスカサハの懐に左足を踏み込み、正拳突きの構えに入り…!!

 

 

彼女(ゴルゴーン)から受け取ったその拳をがら空きの胴体に叩き込むッッッッッッ!!!!!

 

 

 

「オオオオオオオオォォォォォラァァァァァァァァァッッッッッッッッ!!!!!!!!」

 

 

 

 

メキョッッッッ!!!!!!!!

 

 

 

 

「————がッッッ…!?!?」

 

殴り飛ばされたのは俺の方だった。

拳は空振り、代わりに横から俺の顔に鋭い拳が飛んできた。

拳は俺の顔を打ち抜き、俺は勢いのまま吹っ飛んでいく。

地面に当たり始め、ゴロゴロと体を転がしながら大木に叩きつけられ、背骨が嫌な音を立てた。

 

「ゴホッ…ゴホッゴホッ…ぺっ…なんだ今の動き…」

 

背中をさすりながら、頑丈なこの体に感謝する。

そして、今起こった謎の現象に首をかしげるしかなかった。

 

————たしかにそこに奴の体はあった。

しかし、実際目の前で起こったのは、拳は胴体をすり抜け、残ったのは空ぶった事実のみ…キング・クリ◯ゾンかよ…

いや、そんなことはどうだっていい。重要なことじゃない。

超スピードで躱される方がまだ納得できる。

でも、たしかにさっきまで槍を交えた肉体を俺の拳はすり抜け、空ぶったのは事実…!!

 

 

 

 

 

「そらそら!止まってる場合ではないぞ小僧!」

 

上空から聞こえる声に誘われ、見上げる。

 

「…は?」

 

それは驚愕100%の声だった。

なぜなら、木々の葉で生い茂ってるはずの緑の天井が、真っ赤に染まっていたからだ。

 

いや、正確に言おう。

それは雨だ。真紅の雨。

 

真紅の槍、ゲイ・ボルグの豪雨なのだから。

 

「うわああああァァァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!!」

 

転びそうになりながら、とにかく急いでその場から離れる。

後ろから地面に槍の雨が突き刺さっていく轟音が響く!

 

ズドドドドドドドドドドドッッッッ!!!!

 

無我夢中で走り回り、森を駆け抜ける。

何度か転びながらもなんとかゲイ・ボルグ豪雨を避けつつ森を抜ける。

 

「ポチィィィィィィッッッッ!!!!!」

「グルアアアアアアアアッッッッ!!!!!」

 

追ってくる前に空に逃げる!勝てるなんてタカをくくったが…ありゃ無理だ!!勝てるわけがない!さっさと逃げるんダァ…(野菜王子風)

 

「どーこーへー…行くッッッッ!!!!」

 

「グルゥ!!?」

「や、ヤバイ!」

 

しかし、前に森の奥から紅い棘がポチ目掛けてすっ飛んでくる。真名解放してはないようだが、間違いなくポチが食らったらひとたまりもない威力が飛んできた。

 

「許せ…ポチ!オラァ!!!」

 

ポチの顔面を蹴り飛ばし、数メートル吹き飛ばす。彼女(ゴルゴーン)の右手を突き出し、ゲイ・ボルグをじかに受け止める!!!

 

バギリッッッ

 

「くぅぅ…!!こ…のぉ…!!!!!!」

「止めるか!このスカサハの一撃を!!!」

 

う、腕だけ月にまですっ飛ぶほどのこの衝撃ィ!!!!

こ、これが真名解放してない威力か…!?ふざけるのも大概にしやがれェ…!!

う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁがあああああっっっっっ!!?!?!!!

 

「…!?」

 

「こんな…わけも…分からず!!…くたばって…!!!!!!!!!」

 

 

腕を魔力で強化した足で…

 

 

「たまるかァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

空に蹴り上げる!!!

 

それに沿ってゲイ・ボルグも上空に逃げていき、程なくして見えなくなっていった。

威力は強いが、真名解放していない状態なら、自動追尾機能はおそらくない。

 

「はあ…はあ…どうだこのクソッタレ…弾き飛ばしてやったぜ…へへへへ…」

 

だが、今ので正真正銘体力も魔力も使い切った。魔眼の充電完了には全く足りていない。逃げることも不可能。

 

 

「…万策尽きた…もう…ムリポ…へへへへ…」

 

もはやこれまで…ってやつだ。

 

「ふ、ふふふ…ふふふふふふ…」

 

(これが今にも死にそうな男の顔か?儂の攻撃を人の身で何度もかいくぐり、今もなお策尽きたとぬかしながらなおも言葉とは裏腹に諦めるつもりなど毛頭ないその目つき)

 

 

おやぁ?凄まじく嫌な笑い方しながらこちらを見てるゾォ?俺もう本当に動けないんだけど…

スカサハザン!ナゼェミデルンディスッ!?オンドゥルウラギッタンディスカ!?(そもそも仲間じゃない)

 

 

「小僧、名は?」

「ウォー◯・ローゼ南端のト◯スト区出身!ジャ◯・キルシュ◯インでありまs「ほうほうそんなに風穴をあけてほしいか?」日本冬木市出身!多田野荒木であります!!!」

「よろしい」

 

(この状況でもどうやらふざける態度と体力はのこってたらしい。ふふふ…普段なら才能ないものにものは教えんが…今回は特殊な召喚ゆえな…)

 

「よし、ではアラキ!ついてこい!」

「え?アッハイ」

 

わけもわからず首ねっこを掴まれひきづられるような形でスカサハに連れてかれる俺。

 

食われるのか?食われちゃうのか?兄貴がそんぐらい師匠はおっかないって言ってたけど…

 

 

ゑ?

 

 

 

 

 

 

どういうこと?(精一杯の疑問)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、そういえばどうやって拳を避けたんです?」

「あああれか。あれは残像だ」

「(´・ω・`)」

 

 

 




スカサハ→くず の評価は『才能はないが根性はあるやつ』です。
どこのゴブ◯ンスレ◯ヤーだろう。


感想指摘待ってます。


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スカサハ先生の楽しい修行プログラム(ギャグマ◯ガ日和風)

なんとか投稿できそうだぜウヘヘへ…シトナイは当たらなかったが、エルキドゥは当ててみせるぜ(フラグ)
みんな応援してくれよな!!ええ!?(クソ顔)



 

先程の戦闘から数時間。俺はただただ歩かされた。それもこれも目の前のおっぱいタイツの痴女の「ついてこい」に従っているからだ。

 

「…いい加減、どこに向かっているのか教えてくれません?」

「アラキよ。いまお主に足りないものはなんだと思う?」

「話聞けよ」

 

なんなんだこの人は…疑問文には疑問文で答えろと学校で教わっているのか?…あ、そもそもこの人の時代に学校あるのか怪しいや。

 

「…技量?」

「そうだな」

「筋力?」

「それもだ」

「戦術?」

「うむ」

「…全部?」

「そうだな」

「おい」

 

つまりあれか?某兄貴のごとく「お前に足りないもの…それは!!情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ…そして何よりもォォォオオオオッッ!!速さが足りないッッッ!!!」…みたいなことか?そして思っておいてなんだがなげえなこのセリフ。

 

「お主には色々足りず、そしてさらにいえば才もない。お主と同じ時代のもう一人の若者の方と比べると月とすっぽんだ」

「言ってくれるぜこの人…」

 

そもそもな話…知ってたが、俺には才能がない。

そんなことはわかってる。ショックではないといえば嘘になるが、まあわかっていた事実を突きつけられてもそこまで落ち込みはしなかった。

 

「本来なら儂はお主の様な見込みのないものに付き合うことはない」

「じゃあなんであの時戦ったんです?」

 

すると彼女は急に立ち止まり、こちらに長い髪を翻しながら振り返った。

その視線は鋭く、まるで俺そのものを品定めしているかのような視線。正直あまりいい視線でもないし、向こうも早く続きを話せといった雰囲気だから俺は続けた。

 

「あなたは最初から俺に才がないことがわかってたんでしょう?それにさっきの言葉からわかるけど、あんたぐだ男も…立香も見たことあるようだった。たしかに…素人の俺から見ても、才能有り余ってるのはあっちだ」

 

なのにわざわざ才能なしの俺の方に来たのが少し気になった。

才能ない人間には教えないというのなら、俺でなくぐだ男を取るはずなのに…彼女は俺の前に現れ、わざわざ実戦を通してまで俺の実力を測りに来た。

 

その真意は?

 

なぜ俺なのか?

 

(驚いたな。軽く「なぜ連れて行くのか」とでも聞くと思っていたが…その前提を聞かれるとは思わなかったぞ)

 

スカサハはなぜか微笑んでいた。その顔は、何も知らなければ赤面コース待ったなしの顔だったが、相手が相手なだけに不気味でしかない。

 

(たしかに才はない。だが、それを含めて現状判断に優れている。皮肉だな。なまじ才能がなかった故に身についた技能だろう)

 

「…なに、深い理由はない。儂とて久しぶりの外だ。たまには趣向を変えるのも悪くない…それに…お主が()()()()()()()()()()()()()こうもせんさ」

 

それはどういう…

 

「借り物とはいえ、持てる戦力を余すことなく使いこなそうとする根性。自身の終わりの瞬間を無駄に喚き散らかすことなく受け入れようとする受体性。それは近代の連中にはなかなか出来んことだろうよ」

 

ある意味才能。とスカサハはそういい嬉しそうに言って再び歩き始めた。

あってるかはわからないが、なんか吹っ切れたところがあの人の教師魂に火でもつけた…でいいんだろうか?

よくわからんが…結局なにも答えてくれなかったな…。

 

(儂ら英雄、天才にはあって当然の才能。しかし、これはただ才を持ってるだけの有象無象が持ってなかった希少な才能でもある…アラキよ。お主はこのスカサハに()()()()()()()()()()()()()())

 

「ついたぞ。ここなら見下ろし易いだろう」

「結局どこに…な、な、な…」

 

森を抜け、ある大きな影が見えてきた。

それはよくまだ子供だった頃、テレビで何度か見かけたあの建物だった。

しかし…纏ってる魔力と、その建物の目の前に突き刺さってる異形の前に、俺は驚愕するしかなかった。

 

 

「なんじゃありゃぁあぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッ!!??!!!「声が大きいわ馬鹿者!!!」いでえぇェェェぇぇぇぇぇぇぇぇ…」

 

振り下ろされるゲンコツはメテオ級。どこの海軍本部中将のおじいちゃんかな?

しかし目の前にあるあの建物はどう見てもホワイトハウス。そう、あのアメリカと言ったらホワイトハウスのホワイトハウス。それがその場に建っていたのだ。

しかしそれよりも驚きなのはそのホワイトハウスを取り巻く濃密な魔力とその目の前にある謎のオブジェ…

 

「いででで…で、でもどう考えてもあれ…ゲイ・ボルグ…ですよね?大きさおかしいけど…」

 

そう、ホワイトハウスの目の前に刺さっていたのはありえないレベルのサイズのゲイ・ボルグだった。

全長21メートルのホワイトハウスが小さく見えるほどのビック・ゲイ・ボルグッッ!!!(解説王風)

 

「…な、何言ってるかわからねえと思うが…俺も何が刺さってるのかわからんかった…頭がどうにかなりそうだった。ケルトだらけの大進行とか、歩くやばい痴女スカサハとか「おい」そんなチャチなもんじゃ断じてねえ…もっと恐ろしい…キチったジャンヌ並みの恐怖を味わったぜ……」

 

…あれ?意外と怖くないのでは?(迷案)

ていうかあれ普通に魔神柱レベルのサイズだぞ?刺し穿つどころか抉り消しとばすだろあんなの!!

 

「お主どうした急にそんな柱のような髪型のカツラをかぶりだして…」

「いや、なんか最近シリアス路線が強いから少しでもポルポル要素でギャグを取り戻そうかと…」

「なんのことだ?まるで意味がわからんぞ!!」

「あんた海◯社長に取り憑かれてない?」デュエルシナイヨネ?

「お主は何を言っているんだ」

 

WA☆KA☆RA☆N(投げやり)

とりあえずどう考えてもあれはゲイボルグなんですがどういうことなんですかねぇ?

 

「わからんのか?このホワイトハウスの主人は我が弟子、セタンタ…いや、クー・フーリンだぞ?」

「あかん。シリアスな兄貴には勝てんわ(ムリポ)」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

〜ぐだ視点〜

 

 

 

僕らは清姫作朝食を済ませて(もちろん異物を入れないよう監視してましたとも!)今後の目標…今日は協力してくれるかもしれない噂の問題児、セイバーとランサーに会いに行くのだが…

 

まず前提として、今ラーマの体を蝕む呪いをかけた張本人、つまり今回の終敵について話していた…だけど…

 

「ゲイボルグの使い手…一体ナニフーリンなんだ…(白目)」

「先輩、現実逃避しないで下さい」

「いやでもマシュ。相手はシリアス兄貴だ。勝ち筋が見えないんだぁ…」

「なあアーチャー。俺は普段坊主からどんな目で見られてるんだ?」

「負け犬だろう。狗だけに」

「よく言ったアーチャー…消しとばしてやる」

「別に倒してしまっても構わんのだろう?」

「二人ともやめてくださいカリバー(棒)」

「「ぬわぁぁーーー!!!!」」

「ムゥ…本当に彼は余を貫いたクー・フーリンと同一人物なのか?」

「同一人物…ということはつまり、彼は病原体…?再発!防止!!消毒!!」

「ランサーが(ナイチンゲールの手で)死んだ!!」

「「「この人でなし!!」」」

 

前途多難だと思う(血反吐)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの…ますたぁ?きよひーすごい反省しました。なのでできればこの空中ブランコ状態を解いてほしいのですが…」

「そうかそうか…ダメだ。僕が満足するまで続けろ」

「はうっ…」

「最近のマスターキツイや…だがそれがいい」

「へんなルーラーはまたまたしまっちゃおうねー」

「そんなー(´・ω・`)」

「無限ループしないで下さい先輩。あとジャンヌさんは黙ってて下さい」

「マシュマロπがキッツイや」

「いい後輩でしょう?我がカルデアのファイナル☆ウエポンです」

「一番気に入ってるのは…おπだ☆」

「先輩?ジャンヌさん?」

「「ごめんなさい」」

 

ウチの後輩には殺ると言ったら殺る『スゴ味』があります(震え声)

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

長いと言われればそうでもない距離を歩く。今回ナイチンゲールとラーマ、ジェロニモには町に留守してもらうことにした。大所帯で動くとあれだし、それに町には何人か怪我した一般人がいたので、それらの看病、警備を頼みたかったのだ。

 

あ、ついでに先輩とアルトリア、それときよひーも置いてきた。食事にはやっぱり先輩に勝るものはないし、いざという時の遠距離援護射撃を期待したい。アルトリアは何より町をしっかり守ってくれそうだ。

え?きよひー?なんか連れて行ったらめんどくさい気がした。なんかオルレアンで感じた似たような気配だ。

 

「先輩、これから会うのはランサーの方らしいですが…なぜでしょう…なんだかとてつもなくアレな気配を感じます」

「マシュも?僕もそんな気がするんだ。きよひーは連れて行かなくて正解だったかもしれないね…ほら…なんか聞こえてこない?カルデアで定期的に聞こえてくる…」

「げえ…まさかやっこさん…()()()()()()()()()()()()…」

 

ロビンがとてもげんなりした顔で耳を抑え始める。

うん、聞こえる聞こえる。僕のイヤー()メタル(強靭)じゃなければ即デット(タヒ)だった(唐突なルー語)

 

()()()()()()()()()()()。綺麗なのに…綺麗な声なのに…歌詞とテンポで最悪だ。アマデウスが聞いてたら絶叫あげてるね。間違いなく」

「…はい…オルレアンでも気が狂いそうでしたもんね…アマデウスさん」

 

パァンッッッ

 

とりあえず曲がり角で弱々しく通り過ぎるケルト兵の顔面を銃弾でぶち抜き、マシュの盾で僕を守ってもらいつつ、ロビン、ジビリーを別方向に配置させる。ロビンは屋根に、ビリーには建物の中から。それぞれ的を一体一体アーチャーらしく(ここ重要)射撃で潰してもらう。

もう一度言うけどアーチャーらしく(大事なことだから二回言ったゾ☆)

 

「あれ?先輩…たしかのこの歌は彼女の歌ですけど…()()()()()()()()()()()()()()()()()

「……これは…?」

 

あまりにもアレな歌に気づけなかったが…たしかに近づくにつれてマシュの言ってることがわかる。

もう一人いる。

しかもあの()()()()()レベルに歌がアレなサーヴァントが…!!

 

(まじかよ…よりによって二人揃ってんのかよ…!!近づくだけで耳がやられるじゃねえか…!!)

(たしかに……これはグリーンが言ってた通り…ちょっとヤバいね!!)

 

「せ、先輩!スゴイです!歌声だけでふき飛ばされそうです!!」

「う、うろたえるんじゃあない!カルデア一行はうろたえない!マシュ!強化魔術で強化した丸めたティッシュだ!耳に入れといて!」

(ロビン!ビリー!キツイて思うけどとにかく僕らと同じでケルト兵も弱ってる!なんとか潰して行ってくれ!)

 

マシュに即席耳栓を渡し、僕は弾を装填する。とにかく今はケルト兵の排除が優先だ!

ロビンとビリーに念波を送り、懇願する。

 

(たくっ…依頼者さんは無茶をおっしゃる!!)

(とか言って全力出しちゃうグリーンも僕は好きだよ!)

(うっせ!ふざけてないでいくぞビリー!!)

(ああ!)

 

もはや巨大な波紋状の衝撃波でしかない二人のサーヴァントたちの歌声に混じり、彼らの銃声と弓の音が聞こえる。

 

よし、奇襲に合わせて全員排除する!!

 

「………!!マシュ!」

「はい!展開します!破壊ちゅ…じゃなくて歌唱中すみません!『擬似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)!!!』」

「え?なに!?」

「むむ!?何奴!」

 

マシュの宝具で衝撃波(ヤバい歌声×2)を防ぎつつ…

 

「ジャンヌズ!来い!!」

「ジャンヌズ言うな!!名前で言えキチマスター!!」

「酷い!!私結構気に入ってるんですよ?」

「うっさい!!あんたとコンビみたいなんて絶対ヤd「キ◯グ・クリ◯ゾン!!オルタの小言を消しとばす!!」クソッタレ!!」

「いいから働け」

「最近のマスターはキツイや」

「言われなくても働くっての!」

 

炎が、拳が、旗が飛び交う。

ケルト兵はみんな弱体化してる上にエクストラクラスサーヴァント二騎の猛攻にアーチャー二騎の援護射撃に手も足も出せず消えていく。

 

パァンッッッパァンパァンパァンッッッ

 

「ちなみにマスターが手を出さないとは…言ってないよね?」

「さすが先輩!清々しいくらいの銃殺です!ちょっと信頼が揺らぎました!」

「ごめんね(´・ω・`)」

 

それはちょっとショック死しちゃいそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんと!?アレは余たちのすばらしい歌に招かれた客人ではなかったのか!?」

「ええー?でもみんな聞き惚れてたわよね!?ね!?」

「…(目そらし)」

「なんで目逸らすのよー!!」

 

改めて、協力者となったサーヴァント二騎。

セイバー ネロ・クラウディウス。

ランサー エリザベート・バートリー。

二人とも美少女だ。そんでもって声も美声だ。歌詞は最悪だ。もう一度言うけど歌詞は最悪だ。

 

「まあそっち(カルデア)に行った私が世話になってるらしいし…いいわ。協力してあげる」

「無論余もだぞ!奴らには一度命を狙われたのでな!」

 

らしい。

 

まあ協力してくれるなら願ったりかなった…り…?

すると急にネロ[ブライド]が僕の顔に手を当て、撫でるようにさすってきた。突然の行動に、少しドキリと来たがネロの目を見てそんな気持ちも失せた。

どこか悲しげに、けれど嬉しそうな目に。

 

(そうか、そなたがアラキの…)

 

 

 

 

 

 

『別れる前に…俺のことは誰にあっても言わないでください』

『それはまた唐突だな。何故だ?』

『ここに…おそらく別れた親友と仲間がいるんです。彼らに俺の存在を知らせるのは…』

『それこそ何故だ?親友ならば、再開をいち早く知らせるのが最もではないか?』

『…あっちは俺を死んだと思ってるんです。それなのに急に出てきたらみんな驚くだろうし、それに…情けない話、俺自身どういった顔して会えばいいかわからないんです』

『アラキ…』

『でも会いに行きます。なので今は黙っていて欲しいんです』

『…そんな顔をされては余も首を横に降るわけにはいくまい。わかった。何があってもそなたのことは口外しないと白薔薇に誓おう』

『ありがとうございます。ネロ皇』

 

『———アラキよ。別れる前に聞かせて欲しい』

『…?』

『そなたの親友は…どんな人物なのだ?』

『…そうですね…とにかくすごいやつなんです。天才ってやつ…なんですよ。何やっても一番をとるし、何やっても成功するし、失敗したとこなんて…見たことがない』

『そうか『でも』む?』

『だからこそ人一倍脆くて、でも自分の弱いとこを他人に見せるのが下手で下手で…もうホントド下手なんです。あいつとっても綺麗な青い目してるんですよ。昔始めてあった時はいつも曇ってた青い目』

 

 

 

 

 

『ネロ皇。もしあいつにあったら支えて欲しいんです。何だかんだ寂しん坊だから…俺が死んだと思って心の奥底ではポッキリ逝ってると思うから…』

 

 

 

 

 

 

 

 

「良い目だな。リツカとやら」

「あれ?僕自分の名前言いましたっけ?」

「む?ああ…余は天才だからな!感が当たっただけだぞ!」

 

(お主の親友は、ポッキリ逝ってなんかおらぬぞ。たしかにどこか萎れておるが…だからこそ奮い立とうとしている。ふふ…強いのだな。()()()()()()())

 

 

 

 

 

 

 

 

〜白薔薇の皇帝は今日もニンマリ笑った〜

 

 




感想指摘待ってます。

次回多分ぐだが本音をポロリする。


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視野を広げろ!「財布の口は!?」もっと広げろ!「バカヤロォォォ!!!!」

テスト終了したよヤッター

エルキ出たよヤッター

三章面白かったよヤッター


いいことづくめだなぁマヌケェ…

ここ数週間の作者↑


「ケルト兵達は何をしてるんだ…」

 

ホワイトハウス(というにはアレすぎるデザイン)の前方にぶっ刺さってる巨大ゲイ・ボルグにまたがりケルトの年を見下ろす。

 

「準備だ!準備!」

「急げ急げ!」

「メイヴちゃんサイコー」

「おう早えよメイヴちゃんサイコー」

「おまいう」

 

なにやら飾りやらなにやらで大準備だ。祭りか?

 

「アレはパレードだな」

「パレード?」

「ああ。なに、お主が知ってるパレードと似たようなものだ」

 

隣で同じく巨大ゲイ・ボルグに…いや、全然同じじゃなかった。暇なのか指一本で逆立ちしてる。こんな不安定な場所で…

まあとにかくそんな感じのスカサハは、俺と同じ方向を見つめながらそう補足した。

…パレードか。ここはある意味平和なのか?随分悠長というか暇してるというか…

 

「いや、奴は権力者だ。こういったことは必要不可欠なのだろう」

「…なるほど。一般人にはわからない苦労ってやつね」

 

ここからどうしたものか。カルデア組の行動が分からない以上、こちらが下手に動けばあちらの計画に支障が出る…

むむ…難しいな…ソロプレイ…

 

「こうなったらこっそりひっそりケルト兵を消していくか…?しかし…」

 

「まあ待てアラキ。そう一箇所ばかり見るな。それはお主の悪い癖のようだな」

「スカサハ…」

 

スカサハは軽く俺の頭に拳をコツリと当てると、逆立ちをやめて、俺に近づいてくる。

…うむ…たしかに少し焦ったな。焦る必要は…まだない。

 

「…うむ。そうだ、一度落ち着け。まずは視野を広げよ。お主そうやって一箇所ばかり見て失敗したこと多いだろう?」

 

うぐ…痛いとこを的確に突いてくる…さすがゲイ・ボルグの使い手…(関係ない)

…たしかにそう考えるとあまり外を見ずに失敗したことは多い。

オルレアンの時はジルの旦那の力を見誤って返り討ちに一度会った(ジャンヌがいなければ即死だった)

セプテムのときだってアルトリアさんの聖剣が負けるはずがないと油断してアルテラに接近され無様を晒した。

オケアノスではヘクトールの不意打ちキックに吹っ飛ばされエウリュアレお姉さんを盗られた。

ロンドンでは…いうまでもない。

 

油断。視野の狭さ。誰が敵で誰が味方なのかも分からないこの状況で俺は油断しすぎた。これまでの失敗がこれだ。

もうロンドンでの失敗は許されない。

 

あいつをもう一人にはできないんだ。

 

「…いい目になったな。それでいい。無理に広げても才の無さが足を引っ張るだけだ。ゆっくり変わっていけ」

「意外だなぁ…あの兄貴たちが恐れるレベルだからもっとスパルタなもんかと…『ここがぁ…スパルタだァァァァァァ!!!!!!』 …ん?なんかへんな電波が…」

「才があれば多少は手荒に扱おうがついてこよう。だがお主は全く持って才がないのでな」

「おうふ…」

 

キッツイなぁ…別の意味で。

 

「さて、改めて…どうするアラキよ。奴らは戦闘バカだが本物の馬鹿ではないぞ。包囲網は完璧だ。その上…フィオナ騎士団どもはすでに退去してるが奴らには切り札がある」

「切り札?なんだそれ…」

()()()()()

「Oh!とんでもないビックネーム!!」

「これが感だがおそらくお主の仲間は暗殺計画をすると思うぞ…それが大軍を殺すのに最も有効的だからな」

「…それで隠し玉としてアルジュナ投入…?これはずるくないですかね?」

 

暗殺ということは少人数の可能性が大きい。それも暗殺向きのサーヴァント…アーチャー、アサシン系だと思う…そんな相手にいくらなんでもオーバーキル戦力過ぎない?

女王がどんな英霊かは分からんけどクー・フーリンにインドの大英雄アルジュナはちょっと鬼畜すぎる…

 

「これは…アレだな。そのアルジュナがどんな実力を持ってるかは分からないけどもし暗殺計画が実際行われるのならアルジュナのインドパワーは大きすぎる。インドってまず神話的にもデタラメだしね」

 

しかしこれを抑えなければぐだ男達は戦力の半分を失うだろう。

やっぱりここは俺たちがアルジュナを…

 

「…アホか」

 

それは違う。これじゃあいつもと同じだ。視野を広げろ。俺が今しなければならないことはここじゃない。

 

アルジュナは驚異だ。だが俺が倒せる存在ではないし、スカサハとはいえ多少の消費はするだろう。

 

それじゃあダメなんだ。クー・フーリンを倒せるのはスカサハだけだ。

きっと…多分そうなんだろう。うん。

 

「なら…ここは…」

 

答えは単純。目には目を。歯には歯を。

 

 

インドにはインドを…だ。

 

 

「スカサハ。このアメリカには…ケルトとカルデア…だけじゃないよね?」

「ふむ…何故そう思う?」

 

俺がこの特異点に来たのはカルデア組がくるよりも少し前。せいぜい一日くらいの…

しかしここはケルトが支配する地では無かった。ここは、()()()()()()()()()()()だった。

いわばケルトたちからしたらカルデアこそ第三勢力。ここにはケルトたちがその戦力、大軍をもってしても圧倒できなかった戦力がある…

 

ネロ皇を運びながら移動してる際、ケルト兵はなにかと交戦してる様子だった。

それが何かは分からなかったが、間違いなく第二勢力の存在を示す!

 

「…だと思うんだけど…」

「ふふ…やればできるではないか。その通り、ここにはお主らが来る前にケルトともう一つの勢力が交戦している。それは今も続いており、その戦力には…()()()がおる」

「Next!これまたビックネーム!!」

 

たしかにインドにはインドって思ったけどよりよってカルナ!?アルジュナの宿敵存在じゃないですかーヤダー。

まあべつに俺はぺぺさんみたいにインド神話得意ってわけじゃないがね…

 

「…だが、ケルト以外の勢力となれば会話が通じる可能性がある。ここは一旦引こう。暗殺計画が発動するまでまだ猶予があるはずだ」

「ああ、だが時間がないのはたしかだぞ?お主の仲間は短期決戦を仕掛けるだろう」

「猶予は一日もない…か…そんなカルナ陣営はどこに…?」

 

「奴らの陣営はアメリカ合衆国。トップのサーヴァントはトーマスエジソン。 デンバーに居を構える第二陣営だ」

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜ぐだ視点〜

 

ラーマの容態が良くない。ここしばらく意識が途切れることが多くなってきた。

 

そのため、この自体をどうにかするために呪いを解呪したいのだが、ジャンヌでもこれは少し手に負えないらしい。なんでもこれを解くには呪いをかけた本人を倒す…(どうあがいてもクー・フーリン)

 

「囚われたサーヴァント?」

「ああ、一応一回りしてきたが、どうやら西の彼方の牢獄にいるらしいですぜ。ケルトに囚われたサーヴァントが。どうするマスター?」

「味方は一人でも多い方がいい。それに…」

「…ああ。ラーマの体調が良くないんだろ?」

「うん。ラーマは今回の戦いにおいては必要不可欠な戦力だよ。少しでも情報が欲しい」

 

それに…

とロビンは続ける。

俺はその続きに耳を傾けた。

 

「どうやら囚われてるサーヴァントは、聞いた感じだとラーマにそっくりだって話だ。あの戦闘バカしかいないケルトたちの話を信じていいなら…だがね」

 

…それはますますほっとけない案件だ。

 

 

ここで班を分けることにする。

 

僕、マシュ、きよひー、先輩、アルトリア、エリザ、ナイチンゲール、ラーマは牢獄に。

ラーマ回復の情報を探すのと囚われたサーヴァントの解放、そして味方になってくれるように説得する。

 

残りのみんなでクー・フーリン率いるケルトの本拠地に…

 

 

「暗殺…頑張って」

「任された。そちらも」

「うん。ありがとうジェロニモ」

 

暗殺計画だ。執行は…到着した瞬間。つまり一日もない。

僕もすぐに合流を果たすために足を早める。

 

 

 

「先輩!前方に監獄と思わしき建物を発見!ロビンさんの言ってた建物かと!」

「牢獄はもう悪夢で見飽きた!アーチャー!全力掃射!僕とその他はアーチャーが開けた穴をそのまま突っ切る!!」

 

 

 

「任された…『I am the bone of my sword(我が骨子は捻れ狂う)…」

 

僕たちはそれぞれ全力疾走を開始する。僕はみんなの少し後ろに回りみんなの戦闘の邪魔にならないようにする。

視界を強化する。弾丸を装填し、看護婦が注射針を患者に打ち込むような冷静さを持って…

 

「アーチャー!3カウント!!」

 

バァンバァンバァン!!!

 

————3

 

近くを警備していたケルト兵の額に弾丸を打ち込んでいく。サーヴァントを捉えるほどの監獄だ。看守長とかそのあたりはきっとサーヴァント!サーヴァントのみんなにこんな雑魚の相手はいちいちさせない!

 

————2

 

壁が迫る…残り2秒…

 

————1

 

1秒…

 

先行するみんなの目と鼻の先に壁が現れる…

 

爆風周囲を考えて…ドンピシャだ!!!

 

 

「0!!!!やれアーチャー!!!!!!」

 

 

 

「『偽・螺旋剣(カラドボルグ)』!!!!」

 

 

 

 

 

ボグワァァァァァァァァァァッッッッッッッ!!!!!!!!!

 

 

壁に突き刺さった爆弾()は壁を粉砕し、障害物を排除された道を彼らは凄まじいスピードで入っていく!!

 

「行くぞ!!!」

「はい!マシュ・キリエライト!戦闘を開始します!!」

 

謎のサーヴァント解放作戦が始まった。

 




感想指摘待ってます。



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アメリカ軍事工場で働く青年の変わった一日

今回荒木よりオリジナルモブキャラの方が主人公してたネ。

クリスマスボックスは回してるかい?いやー20箱で疲れる俺ってちょっとやばくない?



 

「最大速度でアメリカ軍本部へ!暗殺計画が発動するまでそう時間はねえ!!」

「お主結構面白い移動方法だな。脚力がない代わりにそう移動するか」

「あんたらといっしょにすな!んな腕組みながら足だけ超移動する変態どもと同じことなんてできるわkごめんなさい変態は言い過ぎましたなのでそのゲイ・ボルグ下ろしてマジで」

「今度余計なことを言うとケツの穴が増えるぞ」

「ケルトの女はキッツイや」

「正確には影の国」

「知らんがな」

 

カルデア組の暗殺計画の成功率を少しでも上げるにはアメリカ組の協力が必要不可欠だ。

正直もうスカサハだけでいいんじゃないかなと思っちゃうがそこは口を噤んで立体起動でBダッシュ!

冷や汗が首筋をたらりと滴り気持ち悪いが、風を浴びてスゥッと冷えていく。

少し冷静になれた。

 

あの無限湧き戦士ケルトと渡り合ってるくらいの戦力だ。強力な戦士の少数精鋭部隊か、圧倒的数での質力戦力隊かのどっちかだ。

ちなみに俺は後者だと思っている。

正直ケルト兵みたいなのがもう一個別の戦力としてワラワラいたらガチで萎える。

 

話を戻すが大質量での戦力となると正面からでは分が悪い。

故に潜入からのボスとの交渉、決裂時には致し方ないが逃走しつつ戦闘を開始する。

 

たとえ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

要はアメリカ陣営のボスと対面し、再びケルト陣営パレードに間に合えばいい。

 

「焦るな。何事にも焦りとは自身のリズム、バランス、経験すら揺るがす要因の一つだ。目標を絞れ。ただそれのみをこなすことを考えろ」

「え?あ、うっす!」

 

ハッとさせられることを言われ、頭を振るい整理する。

よし…行こう!!

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜三人称視点〜

 

ーアメリカ基地内部ー

 

-冷たい空間に響く大きな機械の駆動音。何十人ものアメリカ人がせっせと彼らの主導者、大統王トーマス・エジソンの元戦力である機械兵の大量生産作業に身を粉にして働いていた。

 

誰一人として嬉々とは工具を振るわず、ただひたすら目の前の作業に従事する。

考えることがあるとすれば「次の数分の休み時間内で何をしようか」とか「この作業に終わりはあるのか」ということしかなかった。

 

————ビィィィーーーーーー

 

「きゅ、休憩だ…」

「ど、どけ!俺が水が飲みたい!」

「はぁ…はぁ…」

「ブツブツ…」

 

休憩時間を知らせるブザーが鳴り響く。その瞬間作業員は膝を崩しドミノのように全員倒れこむ。

 

これこそ、いまアメリカ軍がケルトたちと交戦できている理由、「機械兵大量生産」である。

そして長であるエジソンは未ださらなる緻密スケジュールを組み上げ、機械兵の生産率の向上を狙う。

真っ先に減っていったのは休憩時間と就寝時間だった。

 

当然作業員達は反対した。もともと少ない休みの中、ただひたすら働いてる彼らからすれば、これ以上の消耗は死への特急サービス便となんら変わらないのだから。

 

しかし現状の戦線報告を聞いて、彼らの反対運動はピタリと止んだ。

 

ケルト達は最初の頃とは違い、さらなる戦力を増やしている。そのくせ拮抗していたはずの戦いはいつのまにかジリ貧に変わっていた。

しかしエジソンは意固地になり、戦い方を変えずに、ただひたすら大量生産にこだわっている。

 

 

———作業員達は理解してしまった。もうこの合衆国は終わりだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとりの作業員が廊下の壁に突っ立っていた。

休憩時間終了まで残りわずかを少しでも堪能しておきたかった故に風通しのいい廊下にいたのだ。

 

「………」

 

もはや喋る気力もない。彼はこのアメリカという国の…いや、エジゾンという男が作り上げた機械の歯車の一つだった。

道具は喋らない。喋る必要はない。ただこのアメリカという国のため働く、回り続ける存在。

 

「…そろそろか…戻ろう」

 

残り数十秒となったことを理解し、現場に戻ろうと男は立ち上がる。あかりが灯っているはずなのに目の前は真っ暗だった。

男の足はよろよろと今にも折れそうな腐った枝のように…

 

 

 

 

————その瞬間

 

 

「動くな」

 

男の首筋にナイフが押し当てられる。

男は突然のことに反応できず、叫び声も上げることができない。

唾を飲み込み、後ろに目を向ける。

 

「両手を上げろ、そして質問に答えて欲しい。答えてくれるなら、手荒な真似はしない。すぐに立ち去ろう」

 

身長は185㎝の男よりも低い。全身黒いローブを纏い、顔はフードでよく見えない。

一瞬ケルト側のドルイドかと思ったが、ドルイド達は謎の魔術を使うことを知らされていた男は目の前の少年(声からして)がそれとは違うこととわかり、素直に両手を挙げ微動だに動かない。

 

「ありがとう。早速だが…お前はなんだ?兵士のようには見えんが」

「お、俺は作業員だ。大統王の命令でここに働いている…」

「よし、次だ。何を生産している?ケルトに対抗するやつか?表でうろついてた機械とか…」

「そ、そうだ…な、なあ…あんたはなんだ?まさかケルト側の奴か?」

 

男は震えながらつい口が滑り聞いてしまった。

余計なことをしたと悔やみながら、首元に向けられたナイフをそっと見るが、一向に突き刺さる様子はない。

 

「…悪いが俺のことは答えられない。次だ。ここのボス…その大統王とかいうのはどこにいる?」

「え?…ここの一番奥だ」

「道順は?」

「し、知ってる…俺たち作業員は一度必ず会いに行くからな」

「そうか。なら案内を頼む。要件はそれで終わりになる」

「わ、わかった…」

 

後ろに立つ少年に従い、男はゆっくりとエジソンの下まで歩いていく。

その間、彼はずっとこの状況を作った少年について考えていた。

 

(こいつ…なんなんだ?ケルトの奴かと思ったが…どうも違う…それに大統王にあって何をするつもりなんだ)

 

質問する際、こういう時放つであろう殺気をまるで感じなかった男は、どこか不気味思いつつも、もう一度少年に尋ねた。

 

「あ、あんた…一体何者なんだ?」

「答えられない。それと止まらないでくれ。時間がないんだ」

 

素っ気ない少年の態度に男は震えながら、しかし足を動かさず振り返り少年と向き合う。

 

「……だ、…」

 

言いたいことを吐き出したい。この少年に伝えたい。しかし一言発しようとしただけで目の前の…フードの隙間から見える鋭い少年の目つきが男に突き刺さる。

 

ナイフなんかよりもよっぽど鋭い…しかし、こんないつもとは…

 

いつも目の前の機械を組み立てるだけの仕事だけの空間ではない、目の前に自分に死を与えられる存在がある状況で男は思い出した。

 

故郷においてきた…白い古びた家で待つ家族を。

 

もう何年も会ってない娘と嫁の顔を思い出し、今にも噛み砕きそうな奥歯を開き、言葉をぶつける!!

 

「………ッッッ…ダメだ。案内はできない」

 

 

 

「もしも…もしもだ。お前がケルトだったなら、大統王に何か起きたら俺たちは今度こそ…何も守れなくなっちまう…」

 

 

 

男は一度吐き出した言葉をさらに続けた。

 

 

「俺は…」

 

 

ここにいる本当の意味を

 

 

「俺は!

…大統王の庇護下にいたいからここで仕事してんじゃねえ…

 

 

 

 

 

俺は!俺の家族を守るためにここにいるんだ!!!!」

 

 

 

(言ってしまった…もうダメだ…殺される。あのナイフで首を削ぎ落とされて殺されるッッッ!!!!)

 

男は目をつぶりうつむきながら覚悟を決める。言いたいことを言い切ったのだ。

何もできない人生だったが、決して悪いものではなかったと…

 

 

「俺はケルトじゃねえ」

「し、信用できねえよ」

 

少年はナイフを下ろし、男に近づく。鋭い目つきは相変わらずだが、纏っていた雰囲気は完全に別人だった。

 

「俺には生き別れた仲間がいる。あいつらはケルトを倒すためにある作戦を実行する気だ」

「生き別れた…」

 

ふと、男の脳裏に家族が映る。

 

「だが、ケルトには隠されたもう一つの大きな戦力がある。これに奇襲されたらあいつらと言えどもタダじゃすまねえ」

 

男は「そう言えば」と思い出す。以前大統王と会談し、決裂し牢獄に閉じ込められたが見事脱出していった集団を。

 

「そのためにもアメリカとは手を合わせたいんだ。頼む…俺に…仲間を守らさせてくれ。

俺は…何も失いたくねえんだ」

 

 

男は絶句した。自分よりはるかに若いこの少年は何を背負っているのか。自分などでは到底わからないものだろうと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここだ」

 

男は結局少年を大統王の部屋に続く廊下に案内した。

 

「これ以上は行けない。俺たち作業員は…な」

「十分だ。随分入り組んでたし、助かった」

 

 

 

すると少年はローブの隙間から手を差し出した。白くまるで女のような手に一瞬見ほれたが、すぐに我に戻りその意味を理解した。

男も手袋を外し、その白い手をガシリと掴む。

 

「なあ。あんた…なんていうんだ?」

 

少年は男に名前を聞いてくる。男はなんの迷いもなくそれに答えた。

 

「フライド、フライド・ナルドだ…君は?」

 

男も少年の名前を聞く。

最初はちょっと「あれか」と思ったが、聞かずにはいられず結局聞いてしまったのだ。

 

少年はフードを外し、その顔を晒す。

 

黒髪だが、毛先はほんのり紫色で、どこか男とは思えない色気があるような白い肌の少年だった。

美男子とは違うが、その目は鋭く、作業員たちのような作業するだけの歯車たちとは違い、意思を持った目だった。

 

 

 

 

 

 

「アラキ、多田野荒木だ。フライド。あんたの発破…

 

 

 

 

 

 

 

GOOD。サイコーだったぜ」

 

 

 

 

少年、人類最後のマスターの片方は目にも留まらぬ速さで廊下を突っ走っていった…

 

 

フライド・ナルドのいつもと違う毎日—————

 

 

 

 




感想指摘待ってます。

ちなみにスカサハさん気配消してずっと二人のそばを歩いてた模様。
まあアメリカ領入ったあたりでカルナ=サンにはすでに気づかれているがね。

ちなみにフライドさんの名前の由来はフライドポテト。
え?ナルドの方は?察してください(マ◯ドナルド)


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アメリカは…アメリカはここに健在している!!

もうじき新年。クリスマスも終わり今年が終わろうとしていますが皆様どうお過ごしでsy(ry
というわけで今年最後の投稿。もうじき第五章も終わりますが、もうしばらくこの駄小説にお付き合いいただければと思います。
ところで福袋回すのは決めましたか?闇鍋じゃなければいいですけど…あはは…




 

エジソン視点

 

私の名はトーマス・アルバ・エジソン。此度キャスターのクラスで現界し、このアメリカを守る存在。

つまり大統王である。

 

敵はあの戦闘集団ことケルト神話の戦士たち。

我が機械歩兵達が一時押し込んだとはいえ、奴らの無限とも言える増殖率に再び我が軍は押し込まれようとしていた。

 

「エジソン。どうやら北側からさらにケルト達がきているわ。このままじゃまた押されるわよ」

「うむ…ありがとうブラヴァツキー君」

 

彼女はエレナ・ブラヴァツキー。私と同じキャスターのクラスで現界した生前からの友人だ。今回私の補佐を行ってくれている。

 

「ならば生産率をもう5%あげ、その分生み出した戦力で北側の戦力の増強を行う!」

「わかったわ。生産ブースに伝えておくわね」

「うむ……」

 

ブラヴァツキー君はそういい玉座から出て行った。

 

「………」

 

このままでは…アメリカは負けてしまう…

 

しかし…!!

 

『アメリカを守れ!』

『お前は天才だ』

『我らの独立を』

『無に返してはならない』

 

 

『『『『『アメリカヲ守レ、大統王 トーマス・アルバ・エジソン』』』』』

 

————そうだ。私は大統王エジソンだ。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「エジソン」

「!…カルナ君か。どうしたんだ」

「何者かがこの城に侵入した。気配は二つ。その内一つは俺かそれ以上の戦力かもしれん」

「なんだと!?」

 

カルナ君を上回るかもしれないほどの戦力!?

 

「も、もう一人の敵は?」

「分からん。気配がうまく使えん。アサシンのサーヴァントか。それともさほど強くないのかのどちらかだろう」

「そうか」

 

ならさほど問題ではない。強敵が二体なら少々不利だったが、一人だけなら問題ではない。

機械歩兵に一人は任せて残りの強敵をカルナ君と私、そしてブラヴァツキー君で押し倒せば万事解決だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「査定の時間だオラァァァァァァァ!!!!!」

「!?!!?」

「きたぞエジソン。おそらく奴らだ」

 

その少年は壁を()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

〜くず視点〜

 

 

「よし…3、2、1ッッ…査定の時間だオラァァァァァァァ!!!!!」

「意味がわからんぞアラキ」

 

俺は玉座の扉を石化してから蹴り破り、派手に登場してみる。これは別にただやりたかっただけ。

そして開幕奴らに息継ぎなどさせない。

 

「スカサハ先生!あのやばいインド人お願いします!」

「任された」

 

スカサハはそれだけ言ってカルナを槍ごと奥の壁をぶっちぎって行った。

あの人もう一人のインド人対策だからあまり怪我させたくないんだが…戦闘民族には何言ってもダメか…(オラ、ワクワクしてきたぞ!!)←帰れ。

 

「…き、機械歩兵!!」

 

エジソン…エジソン?かもしれないライオン頭がそう叫ぶと俺の後ろの扉の残骸から何体もの機械歩兵が現れる。

…が、今の俺には意味がない。

 

Rock(止まれ)

 

ピシィィィィンッッッッ…

 

俺がそう呟くと同時に、機械歩兵達は足元から石化していった。うん。上々。

 

ちなみに空中で石化したものもいたのかそのまま重力に従い地面に向かって激突。バキっと割れてしまった。

 

「ここに来るまでに魔力は十分に溜まってたんだ。魔眼数発くらい平気で撃てるぜ」

「き、貴様…ん?その制服…まさか!?」

「想像通りだぜ。ここに一度来たであろうカルデアのマスター。俺はその同僚。同じくマスター勤めている多田野 荒木だ。気軽にくず男って呼んでほしいぜ」

 

まあこっちは全然想像通りじゃねえけどな。何そのかっこう?どうしたらそんなムッキムキになんの?そもそもなんでライオンヘッドなの?剥製かぶってんの?もしかしてエジソン=ライオン説でもあったの?

 

…まあいいや。今はどうでもいい。

 

「エジソン!俺はあんたと交渉しに来た!俺は何としてもケルトを倒したい!だが奴らの勢力にはさっきそこにいたカルナと同じ時代を生きたアルジュナが入っている!」

「なにぃ!!?」

 

「俺の仲間、つまりカルデアは奴らに暗殺を仕掛けるだろう!だがメイヴにクー・フーリン、それに加えてアルジュナではどうあがいても作戦成功はありえない!わかりやすく言おう!俺はあんたらと手を組みたい!」

 

俺は伝えたいことを簡潔にわかりやすく伝えた。伝えたつもりだ。

しかしエジソンの目は厳しく、俺は睨んでいる。

 

「…たしかに…アメリカを守るためにはケルト達を倒すしかない…だが!君たちカルデアとは以前の会談で相容れぬ存在と判明したのだ!!」

「悪いが俺は以前の会談ってのに立ち会ってねえし、状況がつかめねえ!つまりどういうこった!?」

「私はケルトを倒し、この特異点を継続させる。ほかの国が、世界がどうなろうと、合衆国アメリカが残ればそれでいい!」

 

何言ってんだこいつは!?それじゃあ意味ねえんだよ!!

 

「その意味わかっててそんな意味わかんねえこと言ってんだな!?その馬鹿げた妄言のせいでこれからどうなろうといいってんだな!?」

「知らん!お前らが何を言ってるのかわたしには何も分からん!ただ…わたしは守らねばならない!このアメリカを!アメリカ合衆国をだ!!!!!!」

 

巨大な雄叫びをあげ、こちらを威嚇するエジソン。なるほど、一瞬だが見えたぞ。お前の背後にあるものがなッッッ!!!

 

 

「寝言がいいてぇんならよぉ…文字通り寝かしつけてやるぜ!!」

「ふん!たかが子供一人!大統王が押し出してやるわ!!」

 

俺は右手(女神の手)を解禁し、向かってくるエジソンのラッシュに全て打ち込み相殺する!!

 

ドゴォ!ドゴドゴォ!!

 

「GUOOOOOOOO!?!????なんだこの硬さは!??!?」

「WRYYYYYYYYY!?!????なんだよこのパワー!??!?」

 

こいつ見掛け倒しじゃねえぞ!?筋力Eはある…忘れがちだが、筋力が最低値のEでも人間の頭蓋骨をトマトみたいに潰すことは可能なのだ。あのもやしっ子アンデルセンでもパンチ打ったら俺は死ねる。

 

サーヴァントは本来規格外…イイネ?

 

「GYOOOOOOOO!!!!!」

「マジでライオンみてぇだなオラァァァァァァァ!!!!!」

 

パンチを右手で止め、左手で剣を取り出し首めがけてかっ飛ばす!まあ寸止めする予定だが…

 

 

バチンッッ!!!

 

「な!!?」

「こ、この光線は…!」

 

「エジソン!無事!?」

 

後ろから幼女…というほど幼くもない少女がビームを放ち、鱗剣が弾き飛ばされてしまった。

ってやばいこのままじゃ…

 

「GOOOOOO!!!!」

「ぎゃァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

俺は右手を掴まれそのまま壁に叩きつけられた。

ちくしょうもう一人サーヴァントがいるなんて聞いてないぞスカサハ!!!

 

「ブラヴァツキー君…助かったぞ」

「礼はいいわ。友達でしょ。それより…」

 

あ、ここ砂けむりからかっこよく出てきたらちょっといいかも…

……って思っちゃうあたりほんと俺ってしょうもねえ…!!

 

「……悪いが俺は結構頑丈なんだ。それにこんぐらいで壊れちゃうなら俺は戻ってきたりしないさ」

 

「何を言っている」

「なあエジソン。お前が何抱えて戦ってんのかは知らねえ。けどよ、この国ってのはお前が理想としてる国はたかが戦闘民族の侵略で堕ちちまうハリボテなのか?」

 

ここはあらゆる国から独立した人種達が築き上げた独立国。そうだ。イギリスからも世界のトップを勝ち取った最強の国だ。

 

「あんま抱えんなよ」

「……そうだ。私達のアメリカは強い」

「その通り。お前は正しい。だが一つ大きく間違っている」

 

それは簡単単純…わかりやすいことだ。

 

「アメリカ以外どうなってもいい…そう言ったな。あいにく国ってのは一つじゃ成り立たねえぜ?どんなに強い国でも、何かに寄っかからなきゃ生きていけねえんだ」

 

だが、ここであーだこーだ言ったってこの発明馬鹿には伝わらないのだろう。

だから俺は拳を握りしめる。

 

「とっとと…」

 

(速い!!)

(体が…動かない!?)

 

少女の方は石化で足を固めた。攻撃に入る前に片をつける!!

 

「目ぇ覚ませこのライオンがァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

「GYAAAAAAAAAAAOOOOOOOOOOOOOッッッッ!!!!!!」

 

思いっきり腰の入ったパンチがエジソンの硬い顔に入る。

ミシミシと手から伝わってくる獣のような感触が地味にアレだが、まあ響いてるってことで。

 

「フンッッッ!!!」

「ブホォッッッ……」

 

俺は倒れ伏した巨漢に胸元を足で押さえつけ、素早く拾った剣を喉元に向ける。

 

「いつでも殺れる」

「……私は…受け継いだのだ…彼ら(歴代大統領)の意思を…」

「それで意地になって国民酷使してどうすんだマヌケ。何度転んでも立ち上がるのはあんたの美徳だが、その意地っ張りはやっぱりどうかと思うぜ」

「はは…私の伝記でも読んだか?少年」

「…昔、あんたみたいな人間に憧れた。何度潰れようが立ち上がる精神力…子供の頃、俺にはそれが必要不可欠だった」

 

俺も昔はこのライオン頭のことを言えないくらい意地っ張りだった。天才(ぐだ男)に何度も勝負をふっかけ、その度に負けて負けて負けて負けて負けて…くじけそうになったのだって何度もあった。その度にその伝記を読んだ。

 

ああ、なんてかっこいいんだろう…て…子供ながらあっさり思い込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「私は…失敗したのか」

「ああ、大失敗だ。こんなやり方じゃあせいぜい時間稼ぎがいいとこだ…でも、またやるんだろ?」

「そうよエジソン」

「ブラヴァツキー君…」

 

少女は振り返る。戦う意思がないようだったので、とっくに石化は解除しておいた。

少女は起き上がるエジソンに顔を合わせ、笑顔で言う。

 

「たとえ3000回失敗しても、3001回目を始めて、それで周りを散々引っ掻き回して、ちゃっかり自分はまた立ち上がるはた迷惑な男…それがあなたでしょ?」

「そ、それは褒めているのかい?」

「当然!エジソンはそこがいいのよ」

 

俺は数歩下がり二人に頭を下げる。

 

「改めて…どうか手を貸して欲しい。大統王トーマス・アルバ・エジソン。俺に俺の仲間とあんたの国を守らせて欲しい」

 

 

 

俺たちは今日から仲間になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで君本当にマスターかね?サーヴァントの姿が…」

「そのたてがみ全部剃ってやろうか?あ?」

「ヒエっ…この少年意外と怖いぞブラヴァツキー君!!」

「そんな事言うからでしょ…全く…」

 

 

言っていいことと悪いことがある。ていうかスカサハそろそろ戻ってきてくれねえかな…

 

 

そのあといい笑顔のスカサハとカルナが帰ってきたことは言うまでもない。

 

 

 

 




感想指摘待ってます。

良いお年を!!



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別にドイツ軍でもなければ少佐でもないんだが別に戦争で勝利しても構わんのだろう?「それフラグや」

新年明けましておめでとうございます。
皆さま福袋は開けましたでしょうか?うちのノウム・カルデアには酒呑童子さまがいらっしゃり、茨木が発狂しております(バーサーカーなのでもともと)

では第五章ラストスパート、かけさせていただきます。

早速ですが皆さま、リア充撲滅隊本部第114514部隊部隊長補佐のくず男少佐の演説が始まるのでご起立ください。



 

アメリカは今を持ってカルデアとの同盟を結んだ。

 

目的はただ一つ、「ケルトの王女、メイヴの撃破」である。

 

今までさまざまな犠牲があった。だが、それもここまでだ。

 

「諸君!私は…食事が好きだ。睡眠が好きだ。挨拶が好きだ。散歩が好きだ。読書が好きだ。喧嘩が好きだ。家族が好きだ。親友が好きだ。仲間が好きだ。自分自身が大好きだッ!!…カルデアで、冬木で、フランスで、ローマで、オケアノスで、ロンドンで、まだ見ぬ未踏の特異点で!そしてアメリカで…この人類史上で行われる日常が大好きだ!!」

 

俺はエジソンに頼んで工場で従事してる作業員、武器を持った軍人全てを集めさせた。

 

そして俺自身はこのお粗末な台に立ち上がり、マイク片手に高らかに吠える。

 

「諸君…私は…戦争を…私の友とアメリカを脅かすケルトを打ち倒す…地獄のような戦争を望んでいる!諸君…このアメリカに従順するアメリカ軍人諸君!諸君らは何を望む?この悪夢を終わらせてみるか?今まで続いた屈辱の日々を終わらせるか?未だかつてない戦いの火蓋を落とし、あの戦闘馬鹿どもの脳天に銃弾を叩きつけるかッッッ!!!」

「ブラヴァツキーくん…ミスターくずはさっきから何をしてるんだ?」

「わからないわ…でも何かしら…この胸の奥から闘争心というか…バーサーカーで言う狂化のようなスキルを与えられる気分は…」

「あの男はそう言うことが得意なのだろう。策略とそれを実行する現実をうまく見合わせ、仲間や部下をその気にさせる才能…一種のカリスマだな」

「…あいつ自分で時間がないとか言っておらなかったか?儂ちょっと面倒見る奴間違えたかも…」

 

なんか後ろのサーヴァント諸君がうるさいが関係ない。

 

「このアメリカの大地が誰のであったか…パレードなんてうつつを抜かしてるあの戦闘馬鹿どもの歓声を我々の怒声でぶち抜かせてやれッッッ!!!!!!」

「「「「「「「「war!war!war!war!war!war!!」」」」」」

 

クク…さあ気合いは十分だ…まってろぐだ男、マシュちゃん、みんな…

 

「よろしい…ならばwar(krieg)だ…」

 

行くぞ!!アメリカ大隊戦友諸君!!戦争(war/krieg)だ!!!!!

 

俺は()()()()を背負い、相棒(ポチ二世)に跨ぎ、ボストンを目指し飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

〜ぐだ視点〜

 

 

これは監獄に突入する前、暗殺チーム(輪切りにされたメンバーがいる方のじゃない)のみんなに作戦の確認を行っていた。

…しかし………

 

「…という感じの暗殺だ」

「余に任せよ!!」

「…不安だ」

「うおい!リツカよ!それはどういうことだ!余は万能の天才だぞ!何を心配する必要がある!」

「色々と…ね?」

「まあ多少はn「ジャンヌはどんどん(以下略)」そんなー」(´・ω・`)

「ウケケケケケ」

「ジャンヌ・オルタさんが謎の奇声をあげて倒れました!」

「おい、ランサー。元はと言えばこれも全てケルトのせいだろう。なんとかしろ」

「俺今回まじでとばっちりなんだけど!?ていうかメイヴの気配もあるが、会いたくねえ二槍使いの女の気配があるんだけど!?」

「それは病原菌です。殺菌します」

「アッハイ」

「ますたぁ♡朝食の用意ができましたわ」

「……味噌汁うまい…」

 

…これを今ままでまとめてたくず男のスゴ味を…身をもって知ったよ…うん。

 

 

——————

 

 

 

「要は殴って蹴って立ってた方が勝ちってことだろぉッッッ!!!!!」

「悪いが近接戦はNG!!僕の銃弾をしゃぶって死にな!いかついオッサン!!」

 

「先輩!そう言いながら拳をワキワキさせないでください!」

 

「エクスカリバーァァァァァァ!!!」

「なんとかなったぜ」

「強引だなぁ…」

 

 

 

——————

 

 

「ってことがあったんだけどね」

『おたくらむちゃくちゃ過ぎない?まあこっちは一応奴らの根城に忍び込めたがよ』

「きゃーさすがロビン、ほかのアーチャーにはできないアサシンのようなテクニック。そこに痺れる憧れるー(棒)」

『自分で“かっこぼう”とかいう奴の言うことなんか微塵も信じられないんだが?』

「そんなー」(´・ω・`)

 

「先輩!通信はそこまでに…牢獄です!だれかいます!」

 

「らしいから通信切るね…何かあったらすぐに連絡を」

『りょーかいりょーかい。いっちょやしますかね』

 

そう言い、ロビンとの通信を切る。ネロは、ネロは(大事なことだから二回言った)色々と、色々と(大事なことだから以下略)派手だから、派手だから(大事な以下略)暗殺は少し不安だが、ジェロニモにロビンのストッパーがいるし、ビリーもいる。心配はないだろう。

 

僕は通信機をしまい、牢屋の前に立つ。そこにはひとりの少女が繋がれている。そしてその顔に僕らはものすごく見覚えがあった。

 

「…ラーマ?」

「…!…ラーマ様を知っているのですか?」

「うん。…ってことは君が…奥さんのシータだね?」

「はい」

 

マシュたちに鉄格子を破壊させ、枷も外す。そして出てくるラーマの妻、シータはその顔を僕らに向け、そしてナイチンゲールに背負われている気を失ったラーマに顔を向けた。

 

「ラーマ様…これは…」

「呪いだ。いまこのアメリカを半分くらい支配しているケルトの王様、クー・フーリンの呪槍によるね」

「シータさん、これをどうにかする方法はありませんか?ラーマさんの力がなければ私たちがケルトに勝つことは不可能なんです」

 

シータは顔を下に向け、膝に乗せたラーマの顔を撫でる。

そして、思いっきり顔を上げて僕らに向き直る。

 

「一つ…方法があります」

 

 

「私は呪いによってラーマ様と同一の存在となっています…ならその私がラーマ様にかけられた呪いを引き継げば…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラーマ様…ラーマ。

 

 

大好きよ。本当に…本当に…

 

 

 

 

 

大好きなの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

この世で最も強い戦士…そりゃそうだ。

 

この世で最も尊い愛を背負ってるんだか。そりゃ当然強いでだろうね。

 

「行くよ。マシュ」

「…せ、先輩…」

「ナイチンゲール。ラーマが目を覚ましたら上で待ってるって伝えて」

「わかりました」

 

ああ、ちょっと柄にもなく涙目になってきたぞぅ!!

僕はマシュの手を引っ張って監獄の外に飛び出した…

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

〜くず視点〜

 

「くッッッ余の宝具の中でこの力…そなたか!聖杯の所持者は!!」

 

「なんてこった!見誤った!カルナが生涯の宿敵と定めたアルジュナがケルト側についていようとは…」

 

「苦しませるのは本心ではありません。覚悟を」

 

「私が願ったの!クーちゃんを私の隣に立てる!邪悪で、強い、最狂の王様に!アルスターを落としそこねたあの時、唯一私を意に返さなかったあの勇士!私は…あの時からクーちゃんに恋してるんだもの!」

 

俺が外から謎の結界の内側を除くと、そこは戦場だった。煌びやかな黄金の劇場。いつか見た、ローマの輝き、まさしくネロ皇の宝具だろう。

そして、敵はアルジュナ、女王メイヴ。そして…

 

「俺は殺し、支配する。ただそれだけだ」

 

聖杯によって歪められた狂王、クー・フーリン…いや、こう言うべきか。

 

 

クー・フーリン・オルタ。

 

「エジソン、こちらくず。ワシントン上空に到着。すでに計画は始まっていたようだ。作戦通りお前はカルデアの通信端末にアクセスし、こちらの状況をカルデアマスターとその一行に伝え、共戦を結べ。俺のことは言うな。自分の失態くらい自分で償う」

『了解した…本当にいいのか?』

「何回も言わせんなよ。ネロ皇が死ぬ前にこの戦争を終わらせる。決意を鈍らせんなよ…切るぜ」

『…了解』

 

俺はエジソンとの通信を切り、地上のワシントン全域に機械歩兵(俺修正入り)を配置させている。ちょっと昔の第二次世界大戦の日本軍を思い出す嫌な戦法だが…国一個救うためだと思って、やらせてもらうぜ。

 

「カルナ。アルジュナを頼む」

「わかった」

「エレナ女史。機械歩兵の指揮を。終わったらそのまま待機。アルジュナまでいるんだ。さらなる奥の手があってもおかしくない」

「わかったわ。苦手だけどやってあげる」

「スカサハはクー・フーリン・オルタを。あれは流石に手がつけられん」

「任されよう」

 

そして

 

「俺はメイヴをやる。中に入って結界の解除を頼んだのちに…仕掛ける」

 

 

総力戦だ。正直こんなお粗末な作戦じゃあ勝てないだろう。

つまりこれはカルデアからの増援が来るまでの…

 

「時間稼ぎってか?んなもん俺にぴったりの仕事じゃあねえか!!」

 

悪くわねえ!!!!!

 

 

 

俺はポチに頼み、結界内に突っ込む。当然感のいいサーヴァント諸君は俺が結界内に入ってきて気がつくだろう。

 

「ネロぉぉぉぉぉぉ!!!!結界を解除しろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

「あ、アラキ!?なぜここに!?」

 

「知り合いか!?」

「あれリツカと格好が似ていないか?」

 

 

 

俺はネロの瞳を見る。俺の意思を、ただそれだけを察してもらえればそれでいい!!

 

「———うむ!よくわからんがそなたが言うならそれは正しいことなのだろう!! 閉じよ!ヌプティアエ・ドムス・アウレア!」

 

黄金の景色は一気に青空と街並みに切り替わっていく!今だ!ケルト達が力を取り戻す前に!!

 

「そおぉぉぉぉら季節外れのプレゼントだ!!受け取れェェェ!!!!!」

 

俺は()()()()()()()()()()をケルト兵達が群がる中心に投げ込む!!

さあ、エジソンの生産ブースで作った特注品の…

 

 

 

 

 

———ピピッ

 

「!!!避けなさい兵士達!!」

「もうおせぇよ女王(クイーン)。よく味わえ」

 

 

 

 

——————ドグォォォォォォォォォォォォォォォンッッッッッッッ!!!!!!!!!!

 

 

 

俺は炎とケルト達の死体だけが落ちている地面に降り立つ。

さて、ポチ、行け。よく付き合ってくれた。

 

「じゃあな。また会おうぜ」

「……」

 

ポチは振り返らず飛び立っていった。なんか知らねえ間に漢らしい姿見せられちゃったぜ…さぁ

 

 

「—————殺しに来てやったぜ。ケルト諸君」

 

 

「………狸が…」

 

 

狂王はその口を三日月型に歪めた。

 

 

———戦争をしようぜ。

 

 

 




感想指摘待ってます。

紅さまとギルさまがいらっしゃいました。やったぜ
サブアカでは玉藻ちゃんがいらっしゃいました。これでEXTRA CCCヒロイン(ネロ、エリザ、玉藻)が揃いました。やったぜ。


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再会!最凶と最低!再び出会う!!「俺いつから凡人から最低にランクダウンしてるの?」

お久しぶりでございます。
少々色々あり、投稿に手間取りましたが、なんとか出来上がりました。
次回で五章最終回ですが…いやあ道のりは長いですねぇ、正直しんどい。感想と評価をくれ(強欲)

あとメイヴのキャラにも迷いました。こんなじゃねえだろとか、こんな口調だったっけ?とかそんなんで時間がだいぶ経過。もう無理キツイ。
メイヴはもうこれ以上書きたくない。

あ、本編どうぞ。




 

…さて、戦ろうか…野蛮人ども。

挨拶代わりに何本か剣を投擲する。模範としたのは以前カルデアのデータで見た教会の代行者という輩達が使っていた黒鍵という武器だ。

扱いづらく、使用する人間はそういないというが、俺は投擲に関して軽さと細さ、切れ味でこれに勝るものはないと思う。

 

まあ前は筋力的にあんな化け物じみたスピードで投げることはできなかったが今は違う。

右手から三本づつ鱗剣を取り出し、左手で構え、そして投げ込む!

 

「そら!!」

「効かないわ!!」

 

まあといってもあくまで挨拶がわり。ほんの小手調べだ。当然弾かれる。

遠距離では無意味だと理解し、入れは近距離戦に持ち込む。

 

「どう?どう!?あなたも男なら私に鞭打たれるなんて嬉しいでしょう!?」

「あいにくスイーツ系はお断り。というわけで吹っ飛べェェェ!!!!!」

「このぉ…!!」

 

迫る鞭をどんどん剣で捌いていく。しかし相手はスイーツだろうが女王だろうがビッチだろうがサーヴァントはサーヴァント。

無論そんな長時間受け止められはしない。

 

「だがそんなの関係ねえ!俺は俺の仕事をするだけだ…

ぶち殺すぜクイーンッッッ!!!!」

「生意気!!」

 

鞭がしなり、剣が空気を断つ。

互いの武器がぶつかり合うたびに始める音が街に響く。

しばらくすればパレードに非参加だった外の警備組のケルト兵が何体か戻ってくる。

槍や剣、ルーン魔術がすっ飛んでくるが、基本御構い無し。右手で払えば吹き飛ぶ葉っぱのごとく、軽くあしらえる。

近づけば石化させるし、というか殴れば戻って来ねえ(永遠に)

 

「うおおおおおお!!!メイヴちゃんサイコォォォォォォォォ!!!!!!」

「「「「「「サイコォォォォォォ…ォォ…ォ、ォ…ォォ……」」」」」」

 

なんか叫びながら近づいてくるが、焦らず石化させ、動きが鈍ったところを全員突き飛ばしていく。

 

「邪魔」

「タコス!!」

「ぶべらぁッ!」

「アベシッッ!!」

「ありがとうございます!!」

 

なんか変なのいたけど気のせいだろ。

 

そもそもこいつら元からおかしいし。

 

「やるわね。あなた本当に人間?実はサーヴァントなんじゃないの?」

「それはないな。まあ全く違うってわけじゃねえが…半分正解だよクイーン!!」

 

全方位から迫る野蛮人諸君。しかし俺は慌てず落ち着きながら鱗剣で首を綺麗にかっ飛ばしていく。

 

「アンカー!!」

 

鎖を出してメイヴの足元あたりの地面に差し込む。そのまま収納とともに俺の体も引っ張られるが、当然その向きはメイヴのいる方向。俺は奴の首元に刃を叩き込もうとするが、

 

「甘いわ!こんなもの…」

 

メイヴは足元に刺さったアンカーを引っこ抜き、自分の方に引っ張り始めた。

もともと鎖の収納でかなりのスピードが出ているのにもかかわらず、引っ張られたことによりさらにスピードが上がり、さらに安定性すらなくなってしまったため…

 

ガクッッ

 

「ッッッ!!ヤベ」

 

剣は明後日の方向に空振り、空中のせいで身動きが取れなくなった俺にメイヴは当然追撃してくる。

 

「メイヴキーック!!」

 

なんともアホらしいネーミングだが、まじかでその細い足が持ち前の鞭のごとくしなって飛んできたらそりゃビクる。

なんとかローブ内で右手を使いガードするが、空中ゆえに空に俺はぶっ飛んでいった。

 

地面に激突した瞬間、アホらしい「ぶへっ」なんて声を上げつつゴロゴロ転がっていく。

まあガードしたお陰でそこまでダメージはないが…

 

「…〜〜〜〜ッッッ!!!?なによあなた!無茶苦茶硬いじゃない!!ありえない硬さなんだけど!?」

「お、俺の右手はちょっと特殊でね…ガードがギリギリ間に合ってよかったぜ…まあ痛いけどな(地面に叩きつけられて…)」

 

 

 

 

「メイヴちゃんサイコォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」

「「「「「「ウェェェェェェェェェェェェェェェェェェェイッッッッッッッッ!!!!!!」」」」」」

 

転げ回ってたら再び登場ケルト兵諸君。

再登場はやスギィ!!ていうか

 

「鬱陶しいわクソッタレがァァァァァァ!!!!」

 

槍兵の腕をへしおり、悶絶してる間に槍を奪い、反対側にいた奴の首に深々と差し込み、そのまま槍ごと投げ飛ばす。

それにくっついて他のやつもぶっ飛んでいったが、周りを見るで…

 

おうおう…際限なく出てくるわゴキブリ兵ども…

 

「「「「「「「「「メイヴちゃんサイコォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッッッッ!!!!!!!!」」」」」」」」」

 

「ザッケンナコラァ!!スッゾコラァァァァァァ!!!!!?」

 

 

「…あなた…」

 

クイーンはケルト兵をなぎ倒しながら近づいてくる俺をじっくりと舐め回すように見ていた。

見定めるというべきか?

まるで何かと見比べているかのようにも見える…

 

 

 

 

 

 

———まあ関係ない。殺し、勝つのは俺らだ。

 

「邪魔だっての。それ」

 

軽い声とは真逆に重いのを何発か打ち込んで地面にめり込ませる。

何体なぎ倒し、めり込ませ、砕き、彼方に吹き飛ばしたかは忘れたが、ようやくメイヴに近距離で打ち合える場所まで戻ってきた。

 

右手を解放する。ローブからそのごつい右手を取り出し、先程投擲に使い剣がなかったのでもう一本生成し取り出す。

 

「私になびかない男…魅了スキルがあるサーヴァントでも?…それじゃあまるで…」

「さあね。俺はすでに魅了されているんだよ。

———相手が悪かったな恋の女王。相手が女神じゃあ…格が過ぎた」

 

何を惚けているかは知らねえが、俺は遠慮なくその腹に剣を突き刺した。

 

「うッッッ…このッッ…!!」

「丸出しボディが悪い!!もう少しあったかい格好してな!!オラァッッッ!!!!!」

 

さらに右手によるストレートを顔面に叩き込み、そのまま吹っ飛んでいくと街の建物に貫通し瓦礫と化した建築物に押しつぶされていった。

 

って…思いたいんだが…相手はサーヴァントだし、瓦礫程度どうということないだろうなぁ…まあ霊核はぶっさして壊しといたし退去は間違いないと思うけど…

 

「いっっ…たいわね…」

(生前()を思い出して動けなかったなんてね…)

 

 

 

 

 

 

 

——私になびかなかった男。

敵を屠り、血を浴び、己が武器を振り回す勇士。

私はそんな男に会い、恋をした。

 

じゃあこの目の前にいるこの男は?

 

こいつのことは前々から偵察兵からの報告で知っていた。

 

あのスカサハと戦い、耐え抜いただけでなくしばらく行動を共にしていた。

 

全然似てない。顔はそこまで良くないし、並以上には強いのだろうけど彼には全く及ばない。

 

でも…どこか彼と重ねた。

 

 

 

 

 

 

「…ふふふ。危ないわね。あなた」

「お前みたいなおかしいやつに言われたかねえ。とっとと死ね。死んで失せろ。まだ俺にはやることあるんだよ」

 

(やっぱ似てないわ。こんなのじゃない。)

 

急に首を振り始めるとクイーンは懐から淡く輝く物体を取り出した。

 

聖杯!

 

しかし、ここまで恋に溺れた女が潔く聖杯を差し出すのか?

俺は飛び出しかけた手を引っ込め、不審がる。

 

 

その瞬間、聖杯が赤黒く輝き出す。

 

中から出てきたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…クソッタレが…なんで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!!!!」

 

黒く、気味の悪さ、醜さで言えばこれ以上はない…そう信じたいレベルの肉塊。

巨大な柱。肉の柱だ。

 

裂けた肉の隙間から出る無数の瞳が俺を射抜く。

 

 

 

()()()()()()

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

「なんで()()()()も生えてんだのこ雑草擬きどもがァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

魔神柱。総勢二十八本。

 

流石のメンタルクオリティな俺でも発狂するっての。

 

二十八人の…戦士(クラン・カラティン)…!!」

 

メイヴは俺がぶっさした剣を引っこ抜き、俺を笑いながら見ていた。

そして呟かれる言葉。まさか宝具?いや、だとしても聖杯を使った宝具なんて条件が無茶苦茶だしそれに出てきたのは魔神柱!

宝具ではない…が、ヤバいことに変わりはない。

 

「さあ…あなたは勇士?それともただのつまらない人間?できれば勇士であって欲しいけど…ごめんなさい?私そろそろ戻らなきゃ。私の王様のところにね」

「うおい!こんな爆弾残して行くのかよ!?だああああァァァァァァ!!!!!このクソッタレビッチクイーンがッッッ!!!」

 

メイヴはチャリオッツに乗ってどこかへ行ってしまった。もうあの霊基だ。そう長くはないだろう。

最後に恋した男のとこに行ったって感じだが…参った。

これは計算違い…レオニダスもびっくりの計算違いだ。

 

「うおっっ…早速お得意の光線かよ!!いつもより数が多くてうっとおしいなおい!!」

 

このままこいつを放置することはできない。

おそらくカルデアの方でも魔神柱の出現による元の時代との誤差が酷くなっているから、ぐだ男たちの存在証明だけで手一杯だ。レイシフトは不可能だろう。

 

それ以前にこいつを野放しにしてたら他の戦かってる奴らの邪魔をしちまう!!

それはダメだ!!

 

「エジソン!!聞こえるかオイ!」

『あ、ああ!聞こえるとも。どうかしたのか?先程から地鳴りが酷いが…』

「最悪の事態だよクソッタレ!魔神柱のことは話したよな!?それが出てきやがった!しかも数えるのも馬鹿らしいレベルでな!!」

『ダニィ!?一本だけでもサーヴァント数騎必要な存在が…!?もうダメだ…おしまいだァ』

『ちょ、エジソン!?通信機を落とさないで…アラキ!?聞こえる?』

 

なにやら向こうでエジソンがギブアップモードに入ったようだが、すかさず俺代わりにエレナが反応する。

 

『爆弾兵を使ってケルト兵はあらかた倒したわ!それともうじきカルデアのマスターたちがそっちに突入するわ!ここからどうしたらいいの!?』

「…正直打つ手は10個ぐらい浮かんだけどそのどれもが俺が消し飛ぶかぐだ男が消し飛ぶかなんだよな…となると…あれしかないか」

『ああ、もお!!じれったいわね!!あるの!?ないの!?』

「ある。カルデアのサーヴァントに青い女騎士セイバーと紅いガングロ二股ブラウニー幸運:Eアーチャーがいる。彼らの協力を求めるしかない。アーチャーの方は固有結界がある。それで魔神柱全員結界内部に引き込んであとはセイバーの宝具…聖剣による強力な攻撃で一気に沈めよう。ただそれでも撃ち漏らしはあると思うし、数が数だ。今いるサーヴァント全員で結界内部での決着を着けるしかない」

 

理想としては結界内でのサーヴァント全員による一斉宝具だ。さすがの魔神柱どものそれは耐えられまい。

数さえ減らせばいつもの要領でやれる。

 

『なるほど…でもあるんでしょう?欠点』

「よくわかってる。そうだこの作戦は穴しかない。まず、魔神柱の数が多すぎて結界内に入れられるかって話。あとあの魔神柱たちの核は聖杯だ。一歩間違えれば相手は即座に再生して宝具使用後の隙をついて…運が悪ければサーヴァント全滅もありえる…そしてこれは即座に行わなければならない。サーヴァント全員を魔神柱戦に連れて行けば俺たち生身の人間だけであのクー・フーリン・オルタと戦わなければならない」

 

正直当たって砕けて上等って感じなんだよな。

もうどうにでもなれェェェ!!なんて叫びながら戦うしかないとも思える。

 

『…でもこれ以外に方法はないんでしょ?』

「…ああ。このまま魔神柱どもを野放しにはできない。時代が崩れ、このアメリカが自然消滅してしまう…それだけは避けなければならない」

 

アメリカという存在がなくなった人類史はどれほどの誤差を生んでしまうだろうか?

第二次世界大戦?アメリカ独立?それらが全部パーになり、なにが起こるか?

想像もできない。新しい並行世界が産まれちゃったりしちゃうのだろうか?

そういった話にはあまり詳しくないが聞いたことがある。

剪定事象。これ以上存続は不可能と抑止に判断された世界は自然消滅してしまうという。

この事態を解決しなければ俺たちどころか人類史に明日はない。

 

「…俺とカルデアのマスター。それとエクストラクラスのシールダーでクー・フーリンは抑える」

『できるの?そんなこと…』

「わかんない。だが運が良ければスカサハがすでにクー・フーリンを倒してるかもしれない…とにかくやるしかねえのさ。俺たちは」

 

爆風が髪をなびかせる。

ちらつく髪が、敵の攻撃が迫っていることを知らせているようだ。

 

「通信を切る。頼んだぜエレナ女史。

…それと、残りの自爆兵を全部差し向けろ。多少は効力あるさ」

『わかったわ…こんな時に言うのもなんだけど、仲直りできるといいわね』

 

そう言い残し、通信は切れた。

 

俺とぐだ男は喧嘩してるわけじゃないんだが…まあいいか。

 

「アンカー!!!」

 

鎖での立体移動に入る。俺がその場を離れた瞬間、俺がいたところが一瞬光ったかと思うと大爆発を起こした。魔神柱の攻撃だ。

 

「とにかく、スカサハに元に行かなくては…なッッッ!!」

 

俺は戦場の空を駆け抜ける。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

ぐだ視点

 

僕らが監獄から全力ダッシュでケルト陣営に入り込むと、そこは地獄のようだった。

 

爆風や熱線。

怒声や爆音。

ケルト兵は槍を持って機械兵を相手するが、機械兵はなにをするわけでもなく敵陣に突っ込む自爆していく。

こんな機能、今まで見た機械兵にはついてなかった。

 

「この戦法は…」

『カルデアのマスター?聞こえるかしら?』

「エレナさん。はい聞こえます」

 

するとエレナさんから通信が入り、現状を説明させられる。

どうやらメイヴが聖杯で魔神柱を呼び出したらしいが、それがなぜか二十八体と言う馬鹿みたいな量らしく、それをどうにかするためにはサーヴァント全員による強力が必要らしい。

 

「わかったよ。エミヤ先輩!アルトリア!それにみんなも、向こうで作戦を実行してくれ」

「だがマスター。君とマシュはあのクー・フーリンを相手にしなければならないのだろう?」

「先輩!それは危険です!相手はあのケルトの大英雄!私一人では…」

『その点に関してはどうしようもないないわ。どっちみち魔神柱をどうにかしなければならないのは事実…苦しい決断だけどね』

 

『カルデア側としては、彼とマシュを二人だけで行かせるのはあまり進めたくない。せめてもう一人サーヴァントがいれb「俺が行く」ランサー!?』

 

颯爽とその槍を回しながら前に出てきたのは

 

「ランサー兄貴!…そうか、相手がクー・フーリンなら…」

「よくわかってるじゃねえか坊主…俺が出ねえわけには行かねえよな」

 

『そうね。その方が作戦の成功率は上ね。一人でも魔神柱対策から外すのは苦しいけど、マスターがやられちゃあ元も子もないものね』

 

そうして僕とマシュとランサーニキ以外は魔神柱討伐のためにエレナさん達との合流に向かった。

僕も急いでクー・フーリンの元に行こうとするが、通信からのエレナさんに呼び止められた。

 

「何ですか?」

『…言うなって言われてけど、性分なのかしらね。呼び止めといてなんだけど、

 

 

———早く行った方がいいわ。()()()()()()()

 

「———!!!…ありがとう。武運を」

『あなたもね』

 

今度こそ通信が途絶える。僕は通信端末をしまうのも忘れてダッシュする。

 

この先に…あいつがいる!

 

散々心配かけさせやがって…一発殴らなきゃ気が済まない!!

 

「…………ッッッくず男ォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

荒れ狂った戦場の街。

 

その中心で、心臓に槍が突き刺さった女性がいた。

 

そして、そんな女性を抱えて静かにその闘志を燃やす少年が一人。

 

「クー・フーリン…!」

「…俺が勝った。それだけだ」

 

 

二人の間に静寂が通る。

 

その次の瞬間、紅い槍がその静寂を突き穿つ!!

 

「怖じ惑え」

「だが断る」

 

少年は迫る矛先を右手で軽くいなし、鎖を手首に巻きつけ、そのまま遠心力で巨体の王を投げ飛ばした。

 

(狸が…いつのまに鎖を)

「俺は自分が相手より上だと思っているやつにNOって言えるタイプだぜこの野郎。

 

 

 

(そういえばメイヴのやつがいない…?すでに退去したか?いや…まさか…アイツ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

それは彼らの前に現れた。死に体でありながら、その肉体は男を惑わす魅惑の美体。

 

女王メイヴは、カルデア一行の前に現れた。

 

「さあ?ちょっとの間私と遊んでもらうわよ?()()()()()()()()()()()()()?」

 

「メイヴ…てめぇ…坊主と嬢ちゃん。先に行け。今のこいつは簡単にやれそうにねえわ」

 

「わかった。行くよマシュ」

「は、はい!ランサーさん気をつけて」

「応。さあ、この際だ。付き合ってやるよ女王メイヴ」

 

「ふふふ…今の私をなめないでね!」

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

くず視点

 

 

 

 

 

 

「メイヴのやつ…そうか…そっちに行ったか…」

「なに言ってんだテメェ。よそ見してる余裕があんのか?」

「厄介なビッチ一人見失ったら誰だってよそ見したくなるだろうが」

「…否定はしねえよ」

 

まあ目の前の怪物に俺がよそ見してるわけねえけどな。

いやこいつまじで強え…歯が立たねえ…

 

再び近距離戦に入る。遠距離に入ればあの回避不可能の追尾投擲槍が飛んでくる。

威力は俺の知ってるやつとは比べものにならねえだろう。

 

スカサハはやられた。多分ほかの暗殺チームも。それほどまでに目の前の男は強い…

 

「怖じ惑え」「嫌だって…言ってんだろ!」

 

「死ね」「やだね!」

 

「くたばれ」「断る!!」

 

「喋るな」「うっせェェェ!!!」

 

ガキィィィンッッッ!!!!

 

「がぁ…しまっ…「もはや言葉は必要あるまい」い゛ッッッ!!!!!」

 

紅い槍が俺に迫る。剣を弾き飛ばされ、右手でガードしようとするが…やばい…間に合わねえェェェ!!!!!

 

「チクショォォォォォォォォ!!!!!!!!」

 

 

 

そのまま呪いの槍が俺の心臓をえぐり…

 

 

 

 

 

 

「『ガンド』ッッッ!!!!」

「「!?!???!」」

 

 

突如後ろから飛んできた黒い物体は俺の脇を抜けクー・フーリンの腹に直撃する。

その瞬間、やつの動きはほんのすこし停止し、俺の右手は槍を掴め止めることができた。

 

しかし、黒い魔術以外にも、もう一つなにかが飛んできた。

 

「受け取れェェェェェェ!!!!!!」

 

それは細長く、見覚えのあるなにかだった。

すると俺の手は吸い付くようにそれを掴んだ。

 

掴んだ瞬間、俺は俺自身が驚くレベルの動きで、滑らかに、それでいて深く、その細長い武器でやつの脇腹を切り裂いた。

 

ズシャッッッッ!!!!!

 

「うッッッ…貴様…」

 

 

しかしその程度で追撃を止める奴ではない。さらなる攻撃を繰り出そうと槍は一度離れ、素早く俺の脳天目掛けて飛んでくる。

しかし今度はそれを俺以外のなにかが防いだ。

 

大きく、頼り甲斐のあるその()を、俺は知っている。

 

「ぐすッ…お久しぶりです…くず男さん…」

 

盾を持った少女は、べそをかきながら俺の方に振り向いた。一瞬戸惑った俺だが、

 

ポン

 

っと肩に手を置かれ、素早く振り返ると、ほおを指で突かれた。なんと初歩的ないたずら…

 

 

 

 

 

———ああ、やっと…またお前らに会えた。

 

 

 

「久しぶり親友。随分見た目が変わったね」

「久しぶり親友。そう言うお前は変わらないな」

 

 

 

 

 

左手に馴染んだそれはハルペー。

 

肩に手を置くのは親友のぐだ男。

 

大きな盾を持った優しい女の子はマシュ。

 

そして、見た目は変わったかもしれないけど、中身はそう変わってない。いつもの俺がそこに久しぶりに並んだのだ。

 

 

 

 

 

「百人力って言葉…知ってるか?狂王」

「知らねえな。何人力だろうが踏み潰し、殺し、支配するだけだ」

「面白みのねえ野郎だよ…あと言い間違えたが…百人力じゃねえ…」

 

 

 

 

 

 

「114514人力じゃァァァァァァ!!!!!!」

「ほんと見た目以外変わってないね、君」

「うっせ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私のこと忘れてないかしら!?ねえ!!』

「あ、所長いたんすか?ハルペーしか覚えてなかった」

『チキショーメェ!!!』

 

 

 




感想指摘待ってます。

ちなみに最終手段はフュージョンです(ネタバレ)


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第五特異点修復完了!奇跡(最悪)な合体!最凶最悪系マスター“グダーズ”降臨!「打ち切り漫画かな?」

はい、ようやく第五特異点終了です。長い間読んでいただきありがとうございました。
正直四章からのオリジナル改変監獄イベントをやってしまい、自分のぶっ飛んだ妄想をちゃんと形にできるか不安だったのですがなんとかここまで来れました。
次回の六章もそうですが、形にする難しさからほかの二次創作作成者の強さを知り今にもくたばりそうです。

ま、まあやるけどね(震え声)
前も書いた気がしますがこの小説は終局で終了予定ですのであともう少し頑張ってみます。


あ、終わり方ちょっと雑ですがいつものことですので気にしないでください。
それでは五章最終回。どうぞ↓



「怖じ惑え」

 

「「「やなこった(いやです)!!!」」」

 

迫る槍をマシュが受け流し、その鼻先に銃弾をぐだ男が打ち込む。

そこに俺は上から奇襲を仕掛けるが…

 

「ガァッッッ!!!!」

「うおっ!?」

 

まるで獣のように、それでいて無駄にない動きで俺を弾き飛ばすオルタ。

流石ケルト最強って言われてもおかしくない。

それにこのハルペーの恐ろしさを一片味わったら普通に受けてくれるわけないだろう。

 

「…“不死殺し”か…傷が治らねえ」

「おまけに察しもいいときた。どうかしてるぜあれ…」

「正直時間稼げる気がしないんだけど…」

「う、申し訳ないです。私がもっと強力なサーヴァントなら…」

「「いや、マシュ(ちゃん)は十分強いだろいい加減にしろ」」

 

攻防が続く。三対一というこの状況で余裕の槍さばきのクー・フーリン・オルタ。

これ以上はもうどうしようもないし、ムムム…

 

あ、試してもいい考えがある…

…でもダメだな。これはすこし時間のかかるやつだ。マシュちゃん一人で抑えられる時間は限られるし…せめてもう一人くらい盾役がいれば…

 

 

 

 

 

「————盾役ですね?この時を待ってましたよ我が友よ!

私の旗が光って唸るゥゥゥゥゥWRYYYYYY!!!!!」

「こ、このキチガイボイスは…!!」

 

気づけば、そこには狂王の攻撃を受けても凛として立つ美女がいた。

長い金髪の髪。白い肌に小さな顔には整ったパーツがあり、神々しささえ感じさせるその姿はまさに聖女…

 

「言動以外はな」

「言動以外はね」

「言動を除いて…ですね」

 

「三人からの熱い声援(罵倒)で涙が止まらない(ジャンヌ)氏」

 

ていうかこの聖女、器用にオルタの攻撃を止めながら会話しててちょっとつぼるんだが!?

やめろそのドヤ顔。腹パンしたくなる。ああ、でもこいつ無駄に硬いんだよな…オリハルコン女め…

 

「ていうかなんでここに?」

「ふふふ、実は(邪ンヌ)からの熱い(物理的に)後押しを受けましてね。マスターたちの援護に来たのです!それにほら、やっぱりこういう場面だったら主要メンバーは大体揃うのがお約束ですしお寿司いなり寿司」

「何言ってんだ。主要メンバーは俺ら三人と所長だろいい加減にしろ」

《え…嬉しい(トゥンク...)》

「おお友よ。しばらく会わないうちに随分刺々しく…元からこんな感じでしたね(笑)」

「ていうか今ナチュラルに所長のチョロインが発動しましたよ〜」

「ダニィ!?そんなに案山子にさせられたいのか?うん!?」

『キャァァァァァァ案山子だけは…案山子だけは許しテェ!!!』

「オルレアンでの案山子囮は素晴らしいの一言だったね」

 

 

 

 

 

「…怖じ惑え」

 

「「「「『丁重にお断りする(します』」」」」

 

俺たちのはさっきの茶番なんてなかったかのようにいつもの状態に戻っていく。

何気にこちとら修羅場くくり抜けとんのじゃい!

 

「マシュちゃん!オリハルコン女!!お前らは防御に徹しろ!1分だけでいいから時間を稼ぐんだ!その間にぐだ男!俺たちはなんとしても時間を稼がなければならない…そのために必要なのは…“足し算”だ」

「What?何言ってるんだ君?」

 

こいつ馬鹿じゃねえの?みたいな顔やめろ殺したくなる。そうじゃなくてまじめに聞け!!

 

「いいか!?魔神柱どもを駆逐するにはどうあがいても時間がかかる上に燃費が悪い!そしてあらかじめ作戦としてお前には出会ったサーヴァント全員に擬似契約させた」

「やっぱり指示を出してたのは君だったんだね…それで?」

「サーヴァントはマスターが魔術師として有能なほど戦闘力を増す!具体的にいうと宇宙の帝王が金色になるレベルだ」

「まじかよ宇宙の帝王すごいな。ファン辞めます」

「なんでだよ!?じゃなくてまじめに聞け!!俺はあらかじめあるルーンを刻んだものをスカサハに預かっている。いざって時の為にな!これを使えばお前はマスターとしてさらなる高みに到達する!!…らしい」

「…そうか、カルデアのサーヴァントはみんなカルデアからの電力で賄った魔力を供給してるけど、今のこのアメリカで繋いだ彼らは僕と繋がってるから…ところで今らしいって言わなかった?」

 

「その通りだ。そして貰ったルーンの紙がこれだ」(無視)

 

俺は懐からその例の紙を取り出し、ぐだ男の胸元に叩きつける。

 

これは俺とぐだ男。二人で魔力を流さなければいけないらしい。しかも同じ量の。

昔の俺なら無理だったが、今の俺にはこの右手がある。外部から魔力を吸い出し、それを使う!!

 

「行くぞ!同時にだ…ちなみに効果は俺にもわからん」

「え?そんな得体の知れないもの受け取ったの!?馬鹿なの?」

「馬鹿野郎!お前!俺はやるぞこのやろう!なんだっていい!!クー・フーリン・オルタに勝つチャンスだ!!」

「ネタ混ぜすぎだよ!うわ霧が…アトリーム語なんて使うから…」

「つべこべ言わずに(魔力を)詰め込めェ!!間に合わなくなっても知らんぞぉ!!」

「今度は船員に野菜王子じゃん!!ああもうわかったよやればいいんでしょ!?僕の魔力!頑張ってくれ!ス◯ィッキー頼む!!」

「お前も人のこと言えねえじゃねえk…あれ?俺の手がいつのまにかお前から吸い付いて離れないんだけど?」

「え?あれ?僕の手もなんか離れない…あれ!?なんかだんだん食い込んでいるっていうか…あれ!!?腕が飲み込まれるゥ!?」

「うおォォォォォォォォあんなタイツ師匠信じた俺が馬鹿だったァァァァァァ!!!腕がァァァァァァ腕そのものガァッッッ!!!」

「え、ちょっとこれ以上はまずい———!!!」

「馬鹿!フラグたてるんじゃ———!!!」

 

 

その瞬間俺たちの意識は反転する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『————ッッッッッ!!!!!!!』

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

様々なところで異変が起こった。

 

まずカルデアだ。

 

送り出した藤丸立香の存在証明。マシュ・キリエライトをはじめとする七騎のサーヴァントの安否。

そして再び姿を現したもう一人の仲間多田野荒木の存在証明。

 

最終決戦の中、カルデアスタッフは息を呑んでその決着を見届ける。しかしその最中、二人のマスターがルーン魔術を使い、なにかを行なったようだが、

 

その瞬間、カルデアの計測器が何個かぶっ飛んだ。

 

これには天才レオナルド・ダ・ヴィンチも「アイエェェェェェェェェェェ!?!?!!!」と奇声をあげる。

 

しかし異常はそれだけでは終わらない。

 

まず第五特異点に存在する藤丸立香が契約した全サーヴァント。

それらのステータスが、いきなり跳ね上がったのだ。二段回くらい。

 

これには苦戦そ強いられた魔神柱たちのと交戦も一気に優勢に傾き…魔神柱の反応は著しく減少していく。

 

 

そして…カルデアは強敵、クー・フーリン・オルタの側に突然現れた異常な魔力を感知する。

 

シールダーでもルーラーでもないその反応は…

 

 

 

「あれは…まさか…」

 

ロマ二・アーキマンは絶句する。

以前から無茶苦茶しまくる()()だったが、ついにやってしまうとこまでやってしまった。やらしてしまった。

 

そこにいたのは二人のマスターの反応だった。

 

唯一さっきと違う点を挙げるなら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

“どこの下級戦士と野菜王子だこいつら”

 

と、思うしかないカルデアスタッフは…

 

 

 

 

そのうち、考えるのをやめた。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

〜????視点〜

 

「誰だ貴様…」

 

警戒の色濃く顔に出した狂王は、その槍をさっきまで交戦していたマシュとジャンヌを忘れたかのように()()()を向けていた。

 

いや、俺たちって言い方は語弊がある。

 

俺は俺だ。

 

いや?僕か?

 

まあいいや。うん(適当)

 

とりあえず自己紹介は大事だと思うからあえて言おう。

 

『俺か?俺は藤丸 立香でも多田野 荒木でもない…俺は…

 

 

 

 

 

————貴様を倒すものだ』

 

万能原初のルーンによって生み出され最凶最悪系マスター、グダーズの登場だ。

 

まじスカサハさんパネーっす。

 

 

 

 

 

「ッッッ!!!」

「よっ…と」

 

突如振り落とされる紅い螺旋を交わし、マシュとジャンヌの側に走る。

マシュは困惑しており、ジャンヌは「あ(察し」という顔してるから気づいているだろう。

 

「あ、あなたは…先輩ですか?」

『そうであってそうではない』

『どうかしてるわ。こいつらとうとう合体しやがったわ!魔術の常識が崩れる!!』

「魔術の時点で非常識デスネ。それに素晴らしい光景を見せてもらいました。原初のルーンすごいですね。ひゅー!見ろよあの顔!もはや別人だぜぇ!!」

 

マシュも所長も結構言ってくるが、ジャンヌはむしろエンジョイしていた。

まあ合体なんて特撮じゃあ最高の一手だよなぁ…これ現実だけどネ。

 

「ッッッ!!!!」

『…』

 

パシリっ…

 

振り落とされる紅槍を握りしめて止める。ギチギチ音をあげるほど握る力は入っており、さっきまで早く重たく見えたその一撃は、今ではこうも簡単に掴めてしまう。

 

———もともと魔術師より魔術師以上の魔力と資質を持っていた立香。

———女怪との融合、女神との接続を行い人外への領域に片足と半歩踏み込んだ荒木。

 

それらが“足し算”され、さらにルーンによって何倍にも引き上げられた結果、いくら聖杯によるバフがかかったサーヴァントとはいえ、生前のクー・フーリンならいざしれず。

たかがビッチ一人の願いで生まれたオルタ一騎。

 

『押し出してやらァァァァァァ!!!!!』

 

掴んだ槍を蹴りで吹き飛ばし、眉間に向かった懐のホルスターから外したダ・ヴィンチ製カートリッジ銃を何度も打ち込む。

弾はいつもと変わらない。立香の血を混ぜて作っており、それは立香の魔力に比例して霊核破壊威力を増していく!!

 

ダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッッッッッ!!!

 

これが当たれば…いくらお前でも…

 

 

 

 

 

 

「くだらねえ」

 

そんな都合よくこの反転した大英雄がくたばるわけなかった。ありえない反射神経とスピードで弾丸を交わし、挙げ句の果てに一発弾丸を指で弾く荒技に出るクー・フーリン・オルタ。

 

『…くだる、とかくだらないとかは結果が言うもんだぜ…まだ終わってねえよ!!!!』

 

だが、これは想定の範囲内。当然俺たちの攻撃はこれでは終わらない。

右手にあるハルペーを奴の首元に突き刺し、そのまま奴を飛び越えていく。当然鎌状の槍を突き刺したまま無茶苦茶に動けば骨から抉れて肩から先がちぎれてしまう。

 

「狸が…」

「首をかっ切ろうと思ったんだが…腕が飛んじまったか。まあ倒すことに変わりはねえ…ってまじか」

 

このイカレ狂王。いや、イカれてるから狂王か。

むき出しの骨や筋肉がなんだってんだと言わんばかりに肩にその紅槍を突き刺し、それで固定しやがった。

突き刺した場所からは血がドバドバ溢れているがその能面は一切表情を変えず、むしろこれは…

 

「魔力がまだ跳ね上がっている…そうか。あれはまだ一段階目だったってことか」

 

カルデア特有のシステム『霊基再臨』。

クラスという枠に押し込められ弱体化している英霊を魔術素材でクラスの枠を拡張し、生前の強さに跳ね上げるシステムだ。

 

それは全て計四段階あり、一段階上がるたびにその力は大きく上がっていく。

 

目の前の男は、それを聖杯の力で無理やり行なっているのだ。まだ奴は二段回目だが、これからさらに三段階目となり最終的には四段階目へと至るだろう。

それは流石に手がつけられん。

 

つまり、早期決着をつけるべきだ!!

 

『オラァァァァァァ!!!!!!』

「……ッッッ!!!!」

 

ドゴォォォォォォォォ!!!!!!!

 

ー《F/GO》ー

 

三人称視点

 

女怪の拳と狂王の拳がぶつかりあい、さらに蹴りを、拳を、また蹴りを、拳を、蹴り、拳、蹴り、蹴り、拳、拳、拳、拳拳拳拳拳拳拳拳拳拳拳拳拳拳!!!!!

 

殴り合いは白熱していく。

ぶつかり会うたびに、魔力同士のぶつかり合いで空間に緑色色の火花が飛び交う。

 

しかし、果てしない戦闘の果てにグダーズは体勢を崩し、体が地面に向かう。

狂王は決してそんな隙を逃さない。とどめの一撃を果たそうとするが、

 

『WRYYYYYYYYYYッッッ!!!!!!!』

 

奇声共に振り落とされる拳を掴み、まるでポールダンスするかのように、滝を登る龍のように狂王の腕を器用によじ登り、強烈な膝蹴りを脳天目掛けて放つ。

 

ドガァッッッッッ

 

「ごふッッッ」

『————ッッッ!!!!!!!』

 

腰につけたハルペーを引き抜く。ふらつくその顔目掛けて不死殺しの槍を振り落とす!

 

グシャァァァァァァ…

 

手応えを感じ、青年は一瞬安堵した。

しかし狂王の腕はその隙に青年の首を握りしめ、その細い首をへし折りに掛かる。

 

『ぐぎッ…テメェ…まだ…ごんなごどをぉ…(やべえ…このままじゃまじで逝っちまう…!!)』

「もはや…言葉は必要あるまい…!!」

 

狂王は肩に突き刺さった己の槍を引き抜き、今自分の手の内にいる男の心臓目掛けて矛を向ける。

 

戦闘続行スキル。

顔を半分喪おうとも、それは狂王を奮い立たせる。

一手。あと一手あれば青年は狂王に勝てただろう。

 

 

 

 

しかし、一手。たしかに足りなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『悪いが狂王…()()()()()()()…』

「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『トドメをさすのは…』

 

 

 

 

 

 

赤黒く一本の槍が蠢く。それは狂王のでもない。倒れ伏した影の女王のものでもない。

 

 

 

 

 

 

「き、さ、ま…」

 

狂王に狙いを定めたそれは、()()()()()

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

「その心臓、貰い受ける」

 

 

 

 

因果逆転の槍は、狂王、クー・フーリン・オルタを貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

勝者:カルデアアメリカ連合軍。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『最高だぜ…兄貴…』

「はっ…よくいうぜ。(オルタ)をあそこまで追い詰めた時点でお前も十分イかれてるよ。坊主ども」

 

 

 

 

青年は目を閉じる。

命を失う儚さではなく、全てを諦めた絶望でも明日に立ち向かわなければならない覚悟の表情ではない。

 

それは()()()()が久しぶりに見せた心からの安堵の表情だった。

 

 

 

 

 

 

第五特異点 北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナム

 

修復—————完了

 




〜次回予告だよ!グダーズ先生コーナー〜

くだ『(せーの)俺は立香でも荒木でもない。俺は次回予告をする者だ』(キリッ
マシュ「次回はなんと難易度EXと規格外の特異点」
くだ『場所はあのかの有名な聖地。そこで俺たちカルデアは天才ダ・ヴィンチを加えて探索を開始する』
マシュ「しかしそこで待っていたのは飢餓で苦しむ山の民たち、砂漠の神獣、そしてなんと…円卓の騎士!?」
くだ『おや?マシュの霊基の様子が…?』

全員『次回、第六特異点 神聖円卓領域キャメロット!ご期待ください!!』




オカン「知っての通り茶番だ」
アルテラ「ジャンヌクエストⅣはまだか?」
きよひー「ますたぁ♡あ、でも今はくず男さんと合体してるんですよね」
ジャ「早速復活のフュー◯ョンを視聴しに出かける!後に続け妹!」
邪「」(無言のデュヘイン)
ジャ「アイエ(デデーン)」

くだ『こうなることは知ってた。うん』


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第5特異点終了!!久しぶりだなぁ…ええ?シリアスのデスクワークで茶番が鈍ったか?
ただいまって言えるアットホームな職場(ただし魔術工房)


というわけで第五特異点後日談です。
今回は茶番あまりしてないけど次回からしっかり(?)していくよ〜バリバリ〜
というわけでどうぞ!



 

コフィンから出る。

そこは見慣れた/久しぶりに見たいつものカルデアの管制室。

どこか神秘的な雰囲気をまとっているこの部屋は、特異点への入り口、つまりレイシフト可能な場所のせいか、アメリカを修復したすぐ後なのにもかかわらず緊張感が漂う。

 

「お疲れ様マシュ。そして…うん。どうしてそうなったのかな()()()?」

『分からん。強いて言うならルーンの力だ。ドクター』

 

そこにはいつもの/懐かしいドクターがいた。マシュをねぎらった後、こちらに困惑と呆れの視線を向けてくる。失礼だなこのドルオタ。

 

———まあここはこう言うのが自然なのかもしれない。俺/僕はそう思った。

 

 

 

 

『ただいま。ロマン』

「———っぷ、あはは…うん、お帰り()()()

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

『俺のことは…しばらくグダーズとでも呼んどいてくれ。いちいち戸惑うのも面倒だろマシュ』

「は、はい…でも私にとって誰と合体しても先輩は先輩です。だから私はこれまで通り先輩と呼びします!」

『…』

 

マシュ…お前…

 

「…あ!い、いやその決してくず男さんのことを蔑ろにしてるわけではなく…そんなわけでは…」

『わかってるよ。お前は優しいな…ゆっくり休め。また明日な』

 

俺はマシュの頭を撫で、背を向けマイルームに向かう。

 

 

「…はい、おやすみなさい。私の二人の先輩…」

 

 

マシュのボソリと呟いた言葉に涙が出そうになるが、そこはぐっと堪え、俺はそのままマイルームへ…向かわず、あるサーヴァントの部屋に向かう。

その部屋はほかの部屋とは違い、なんというか黄金で煌びやかな空間だった。

……漂う失意感は異常だが…

 

『んっんん…ネロ皇。おr…僕だ。少し開けてくれないか?』

 

しーん…

 

返答はなし。だが俺はそれを肯定とみなし、息を呑んで突撃する。

たしかにそこ部屋は煌びやかだったが、雰囲気は最悪一歩手前だった。本当ならすぐにも出て行きたいが…これは(くず男)の問題だ。

俺が逃げるわけにはいかないのだ。

 

奥へと進むと、大きなベットの上で、タオル一枚の全裸一歩手前少女が枕に突っ伏していた。

いつもの赤いリボンとドレスはそこらに脱ぎ散らかしており、綺麗な金色の髪はボサボサといつもの麗しさを感じない。

 

俺は意を決して彼女の寝こたわるベットの端に座り込む。

 

沈黙が続く。

しかし意外にもその沈黙を破ったのは彼女の方だった。

 

「マスター。すまないが今は()だけにしてくれ。この顔をそなたに見せたくないのだ…」

 

私…と、彼女は自分を呼んだ。普段の彼女の一人称は“余”だが、それは一人の皇帝。一騎のサーヴァントとしての彼女の一人称だ。

 

だが…“私”。それは、ネロというひとりの少女の時の一人称だった。

 

 

 

 

『第五特異点を修復してきた。そこではぐれとして召喚された君を見た』

「…」

『君がいてくれたおかげで僕(俺)は何度も助けられた』

「マスター…」

『でも同時に思い出した。ここにカルデアの君はいない』

「頼む…」

『…普段の君を見られないことがこんなに苦しいとは思わなかった』

「だが私は…」

『そこにいるだけで、…君の言う通りだった。僕らは強くいられたんだ…』

 

「でも私はッッッ!!!!…アラキを守れなかった…マスターからの指示も真っ当に出来ずに…アラキを失って…」

 

『ああ。そうだな。たしかに()はあの時『くず男を守って』って伝えてた。そしてネロはそれを遂行できなかった』

 

だが、

 

『相手はこの事件の黒幕、グランドキャスターだったんだ。そう卑屈するな。くず男が惨めになるだろう?』

「マスタァ!適当な言葉で私を慰めるな!私は…私はッッッ!!!………ふぇ?」

 

ガバっと、大きく顔を上げ、赤く充血した瞳をこちらに向けるネロ。

しかしこの顔を見た瞬間、その顔衝撃の表情に一変する。

 

「ま、マスター…?いや、しかしそなたは…」

 

『————さっきも言ったろ?あんまりそう卑屈されると…くず男()が困っちまう』

 

ネロはぽかんと口を開けていたが、徐々にその唇をきつく締め、涙を必死に堪えながら、その小さな体をこちらに預けた。

 

『…ただいま、()()()。俺…ちゃんと帰ってきたよ』

「そうだったな…そなたは()のことを、いつもそう呼んでいたな。よく考えれば…そなた以外にいるわけなかった」

 

しばらく、溜まり込んだものを吐き出すかのようにひとりの少女が泣いていた。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

まるで子供のように眠りこけたネロ皇を置いて、俺は今度こそマイルーム…といってもどっちの部屋で寝たもんか…立香か?荒木か?

どっちにしろ特に不便はないんだよな…強いて言うなら立香のマイルームの方が食堂に近い。

…よし、立香の部屋にしようそうしよう。

 

『ん?何をしてるんだジャンヌ』

 

立香の部屋の前に着くと、そこには目を閉じてヘッドホンで何かを聞いているジャンヌがいた。

しかし、ジャンヌはゆっくり瞼を開き、壁から背を離すと、こちらに笑顔で向き直った。

 

「ふっふっふ…マスターと友ならこちらに来ると思ってました。大方食堂がこっちの方が近いからって理由でしょう!そうでしょう!」

『なんでお前はそんなに感が鋭いんだ』

「むふふ、ルーラーですので(啓示の力ですけど」

『そうか、大方啓示に従ったんだろう』

「なぜばれたし…でも理由は啓示に頼ってません!マスターと友ならこうするってなんとなく思いました!!」

 

ジャンヌは自信満々にそのやたら自己主張の激しい二つのボールを揺らしながら、ふんす!ふんす!してる。相変わらず無駄にスタイルいいようで。

 

「ところで気になってたのですが、今のあなたはマスターですか?我が友ですか?」

『どっちでもある。と言いたいが、正直自信がない。もしかしたら合体が溶けたら記憶もぼやけたりしちゃうんだろうか?と思ってしまう』

 

ダ・ヴィンチちゃん曰く、俺たちの体を縛り付けてるルーンはレイシフトしてから徐々に解けて行っているようだ。

明日には合体が解除され、元の二人に戻るらしい。

これには所長も

 

『ウケケケケケケケケケケケケケ…案山子はやだよぉ…』

 

と言っていた(全然関係ない)

 

「そうですか…なら…ちょっとはいいですよね?」

『は?ジャンヌ?お前何を言っt!!?』

 

ドンッッッ

 

俺は自分より小柄なジャンヌに壁に押し付けられ、さらに自分の体をよっかかるように重ねて来た。

その時大きな胸が俺の胸元でムギュッと潰れやばいエロい。

まさかジャンヌでこんな感情を抱くとは…今まで思うたろうか!?

(´・ω・)(´・ω・`)(´・ω・`)(・ω・`)【審議中】

 

『ジャンヌ…?』

「スン、スン…これはネロさんの香りですね。さっきまで行ってたんですか?」

 

いつからそんなヤンデレ技能身につけたの?

ていうかジャンヌさん?心なしかハイライトがオフな気が…

 

「ネロさんが寝込んだとき、私も同じくらい辛かったんですよ?あなたを守るために、この旗を振るうはずだったのに…だから戻ってきた時はとても嬉しかったです…そして…もうあなたにあんな目にあって欲しくないんです…私がこれから言うことはある意味人類に対する裏切りでしょう…でも私は言いたいのです…もう特異点に行かないでください…私の側にいて下さい。私が四六時中ずっと側であなたを守ります。きっとマスターも認めてくれます。あの人は友を本当に大事に思っているのです。私も同じくらい。好きです。大好きです。本当に本当に…大好きです……だから…ほら。私の側から…離れないで?」

 

光のない濁った瞳は、俺に目を反らせることを許さず、俺は逃げる事はできなかった。

しかし、さっきまでふざけた気分んだったが、俺は緊張感で元の冷静さを取り戻す。

そうだ。ネロ皇以外にも俺を守ろうとしてくれた奴がいたのだ。

 

…だが、

 

『———その申し出は受け入れられない。すでに振り返れない位置に俺は立っている』

 

もはや前歩くしかないのだ。止まるんじゃねえぞ状態なのだ。

俺はジャンヌの肩を掴み、離した後…

 

『それに…』

 

その綺麗な顔にデコピンをかます。

 

「あう…」

『ヤンデレの真似事なら、もっとうまくやるんだな』

「あはは、バレました?いやあ、元気付けるためにちょっとヤンデレプレイかまして見たのですが…」

『お前が相手ってだけでないなって思ったわバーカ。

 

 

 

———ありがとうな。友達(ジャンヌ)

 

「…!!…はい…友達(アラキ)

 

 

 

 

 

 

「———本当にあなたが大好きです…」

 

離れていく彼女がボソリと何かをつぶやいたようだが…俺には聞こえなかった。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

まさか1日に2人にも泣いてもらえるとは…思わなかった。

 

俺はジャンヌが立ち去っていくのを見送った後、マイルームの扉を開けそのままベットにダイブしようと思ったが…気配を感じる。

 

敵か?

 

ベットのあたりからなんとも言えない気配、シャワールームにも…というか部屋全体から気配を感じるぞ?

とりあえず超スピードでベットに近づき、ベットを蹴り飛ばす。

すると…

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「「あ」」」」」」」」」」」」」

 

 

『……ヒェ…』

 

そこには六十人くらいのリアルヤンデレ(清姫)がいた。

俺たちは…

 

 

 

 

 

 

大人しくくずルームで朝を迎えた。

 

 

 

 

 

 

ちなみに…翌日。

 

「手…くっついたまんまなんだけど…」

「どうせならメドゥーサ姐さんとくっついていたかった…」

「ああ!そういうこと言うなら僕だってマシュの方が良かったよ!」

「あ?」

「ん?」

 

 

 

 

 

 

お互い手がくっついてることを忘れ暴れ回った結果、仲良く壁にめり込んで気絶した(キリッ

 

 




普段おちゃらけた女友達がたまにちょっぴり見せる色気と乙女力が大好きです。
ジャンヌは裏ヒロイン。もうこれでいいのでは?
まあ正ヒロインはあいも変わらずメドゥーサですがね!!

感想指摘待ってます。


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久しぶりにガチャしますかねぇ…回転数が全てだ(濁った瞳)

三週間の放置申し訳ありません。テストにCCCイベントと色々重なってしまい心が折れかけてました。
これからも細々とやっていくのでよかったらよろしくお願いします。

…ところで評価増えてて感謝感激雨あられ。



 

「…」

「…」

 

俺はドクターと2人で医務室にいる。

変質しまくった俺の体を詳しく検査し、危険がないのか調べる…とのこと。

よくよく考えたら女神の魔眼に女怪の肉体。二つもの神秘を受け取っていながらよくもまあ平気だったものだと、我ながら呆れる。

 

「うん。検査が終わったよ。

…どうやらその右腕は常時空気中の魔力を吸い上げているらしいね。君の意識関係なしに」

「ふむふむなるほど…で、何かまずかったりする?」

「ああ。今までだったら魔力を吸い上げて、すぐさま戦闘に使用し、空にすることができたけど…今のように何もしていない状態で魔力を吸い上げ続けてたらいくら女神の体を借りていてもいつかパンクしちゃうよ」

「…ああ。はっきり理解できた。要するにいつのまにかダ・ヴィンチちゃんが巻いてたこの布はそういう用途なんだな?」

「Exactry!(その通りでございます)」

 

気づけば俺の右腕には薄青色の布状の礼装が巻き付けられており、驚きなのだが大きく膨れ上がった右腕は気づけば小さい…人間レベルのサイズになっていた。

それでもまだ左腕に比べて右腕の方が長いがな。

 

「それは私お手製の神性封じの礼装さ。それがあれば完全に右手の機能を停止するし、これからの生活に困らないだろう。おまけにサイズもある程度小さくできるしね!

さすがにあのサイズの腕を持ったままじゃあなにかと不便だろう?」

「ああ…まあ確かに」

 

昨日もぐだ男と無事分裂したのちにシャワーを浴びていたのだが、腕が大きくて少々窮屈だったのだ。あと素肌に当たると痛い。

 

「まあ慣れていけばいいさ。あ、あと注意事項だけど」

 

そういい目の前の万能はどこからともなく取り出した眼鏡をクイっとあげながらその立派な胸を揺らす。

これ中身おっさんなんだよな…急に俺の目が細くなったのは多分気のせい。

 

 

 

 

——

 

「うん、全然動かしやすい」

 

右手をグルグル動かしながら廊下を歩いていく。

それなりに無茶な動きをしても解けそうにないし、何よりサイズが標準なのがいい。やっぱでかいのは少々窮屈だ。

 

「とりあえず腹も減ったし、飯でも…ん?」

「おや?」

 

などと考えていると目の前にはもふりたい衝動に駆られそうになる立派な尾を生やした狐美人がいた。

向こうもこちらに気づいたらしくその立派な耳をぴょこっと揺らす。

 

「あ、お粥美人さん。お久しぶりでございます」

「お粥美人って…まあお粥をあげたのと美人なのは事実ですし…間違ってないんですけどね?」

 

あ、美人って部分は隠しもしないんだー(棒)

というのは置いといて、その和風美人はロンドンで出会ったキャスター、玉藻の前であった。どうやら俺が行方不明状態の時にぐだ男が召喚していたらしい。

 

「お久しぶりですねぇ。そちらご無事だったようで」

「まあ色々ありましてね…にしても相変わらず際どい格好してますね。なに?そんなに俺にジャージ着替えさせられたいんです?」

「違いますー!たしかにいい物であったことは認めますが見た目的にナッシングです!」

「お前はもう…ジャージを着ている」

「は?ってアイエェェェェェェェェェェェェ!?!???ジャージ?ジャージナンデ!?玉藻ちゃん特製礼装は!?」

「こっちだ」

 

俺は剥ぎ取ったその面積部分皆無の礼装をプラプラ煽る。あ、やべ煽るたびに地味に甘い女性特有の匂いが鼻につく。

これはまずいですね(事後)

 

「ていうか予備動作なしで他人を着替えさせるってある意味どういう神業!?」

「知らんな。まあとりあえずコレもらっときますね。サラダバー」

「待てやコラぁ!いっちょ玉藻去勢拳受けてみろやー!!!!」

「なにそれこわい」

 

俺の今出せる最大の俊敏力を見せつけるがごとく、マイルームに飛び込んだ。

どうやら上手くまけたらしい。

ふう、またこの高性能ジャージの虜が増えちまったみたいだな。なんて罪なジャージだろう…

無理矢理?ナニソレワカンナイ。

 

そしてそのままベットに飛び込み久しぶりにぐっすり寝ようかななんて思っていると、

 

ガッシャァァッァァン!!!!

 

マイルームの扉が紙風船のように消し飛び、二つの人影が迫ってきた。

 

「ガチャの時間だオラァ!!」

「く、くず男さん!失礼します!」

 

!?

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

「さあ十連いっちょいってみよぉ!」

「おー」

「先輩!先程くず男さんに殴り飛ばされたのにいつのまにか戻ってきたのですか!?」

「マシュ…きみの先輩はそういう存在さ」

「アッハイ」

「おい洗脳すんのやめろ」

 

まあ、それはともかく。今回も毎度恒例のガチャタイムだ。

 

「今回も俺から行くぜ。城之内を賭けて…デュエル(聖晶石ガチャ)だ」

「いつから君はデュエリストになったの?だが僕はそれに乗っちゃうゾ!デュエル(爆死不可避)だ!!」

「おい、本音見えてんぞ」

「あ(わざとらしくにこやかに)てへ」

「殺したいほど憎いゾ」

「お二人とも!召喚サークル準備終わりまs…お願いですからここで喧嘩しないでください!ここすごいデリケートなんです!!」

「「知ってる」」

「盾の角で殴りますよ」

「ヒェ…最近の後輩キツイや」

「いい後輩でしょう?自慢の娘です」

「お前はいつからマシュちゃんの親になったんだ」

「生まれた瞬間」

「」

 

もうこのアホはほっとこう。あとマシュちゃん。自慢の〜なんて言われてテレテレしてる場合やないで。

俺は久し振りに見た聖晶石を握りしめて、召喚サークルに投げ込む。するといつも通りサークルを中心に光の輪が作られていく。

 

…一本線。カレスコか。14枚目だな。

 

…一本線。虚数魔術か(なんかどっかで見た人だな)

 

…一本線。500年の妄執か。

 

…一本線…一本線…一本線…一本線………おい。

ナニコレ?たしかにいい礼装だろう。だが全くと言っていいほどサーヴァントの気配がないゾ?

ドユコトドユコトドユコト?????

 

気づけば最期の召喚。いい加減誰か来てくれ。俺にとって最高のサーヴァント(ここ重要)はたしかにメドゥーサだが、俺にだってとなりに立ってくれる友達系サーヴァントがいて欲しいのだ。

あ、ゴリラ(ジャンヌ)は黙って最近ハマった同人誌でも描いてろ。

 

「ん…!?これは…三本線!?」

「ダニィ!?」

「来ましたねくず男さん!」

「アイエェェェェ!?サーヴァント?サーヴァントナンデ!?」

「おうジャンヌぶっ飛ばすぞ」

「そんなー」(´・ω・`)

 

ていうかスタッフの皆さん、「故障か!?」とかいうな。どんだけ来ないと思ってたねん。おうムニエルてめえその「…なんだ。夢か」みたいな顔やめろ。俺の持てるあらゆる力を使ってその顔芸術的に改造すっぞ。

 

「まあ、ともかくこれで俺にもサーヴァントが…ん?」

 

光はしばらく三本線だったが、徐々に線が萎んで行き、最終的に一本線に戻る。

そして排出された礼装は…

 

 

「麻婆豆腐…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………キュウ…」

「くず男が予想外の悲鳴とともに現実からフェードアウトしていく!!」

「止めろ!!」

 

 

十分後、俺はジャンヌの膝で目を覚ました。柔らかかったけど何か負けた気がした。

 

 

 

 

 

 

「よーしみんなよろしくね!!」

「あはは特異点のみんなと契約を結んだようだな。おっとこんなところにアゾット剣が」

「やめて」

 

 

 

〜おまけ

もしぐだくずコンビがCCCイベントに行ったら〜

 

ぐだ「ノーパンJKに襲われたり、リップのπがすごかったり、ガウェインがいつも通りだったり、BBレオタードとはいえ丸見えは恥ずかしくないの?とか思ったり、ロビンがいろんな意味で苦労してたりしたが、特に苦労したのが快楽天乳魔神をぶっ飛ばす事だぜ!え?KP集め?知らない子ですね」

メルト「アレ?おかしいわね。私二時間前に飛んできたのよね?別時空に飛び込んじゃったの?あんなに優しそうなアルブレヒトが狂ったキ○ガイになってるのだけど…それに知らないお邪魔虫(くず男)が増えてるし…」

くず「どうなってんだここは!ナンデあんなにトラウマフェイスがうろついてるんだ!BBもメルトリリスもパッションリップも、なんか知らんけどいつも通り逸れて迷い込んだとこで会ったキングプロテアもどいつもこいつもあまり会いたくない顔(桜フェイス)しやがって!もうやめてよ!冷や汗が止まらないんだよ!あああああああああああああああああああ……」

リップ「ひゃうっ!だ、大丈夫ですか?」

くず「ぎゃあああああでかい肉が襲ってくるぅ!!俺は逃げるぜ!!」

リップ(いじめられることはよくあるけど怯えられたことはそこまでなかったなぁ)

BB「ハァーイ♡逃げちゃう悪いコウハイくんはどんどん虚数にしまっちゃおうね〜」

くず「やっちゃえルーラー」

ジャ「ウケケケケケ!薄い本はどこじゃあァァァァァァ!!!」

BB「相性とかやめて」

 

 

 

メルト「ていうかいつも自分のこと『グレートデビルに可愛い後輩キャラ』とか言ってるあんたが立香のことはセンパイ扱いで荒木のことはコウハイ扱いなの?なんでかしら」

BB「あー、その辺りはまあ…色々ありましてね?(彼の存在というか、後始末というか)」

メルト「ふーん…どうでもいいけど後ろからなんか来てるけどいいの?」

BB「へ?」

くず「サーチ&デストロイ!サーチ&デストロイ!スレイして差し上げろ!!」

ジャ「おら!早くサバフェス開催すんだよ!!」

マルタ(夏)「オラちょっとワクワクしてきたゾ!!」

くず「マルタさんのキャラぶれぶれじゃねえか!!」

ぐだ「馬鹿野郎お前彼女はやるぞこの野郎!!」

 

謎の妖精H・C・A「これはもうわからんな!」

快楽天乳魔神ビースト「そうですね」

H・C・A「ヴァカめ!!それは残像だ」

快楽天「という私も残像です」

H・C・A「!?」

 

 




感想指摘待ってます。
メルトはいいゾォ。リップもいいゾォ。プロテアもいいゾォ。
カズラドロップとヴァイオレットの実装はよ(当てられるとは言っていない)
保健室に桜を運べばBBが出来て五分割されます(真顔)

ザビ「そうじゃねえよ」



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種火回収って知ってる?躊躇わないことさ☆「病院逝ってこい」

気づいたら四月だった。これも多分キンクリのせいだな!オノレディアボロ!!
…はい、長らくの放置申し訳ありません。年度末とあって色々ありまして…そろそろ社畜になってみっかー期間でした。
はい、まあほんとのこと言うと第六章の件で色々構想してたんですがなかなか難しいです。ベディを尊くかけない。円卓をかっこよくかけない。じいじの話し方むずい。などです。
なのでこれからも少し遅くなると思いますのでご容赦ください。



 

〜安定に安定を重ねた会議室〜

 

いつも通りの会議室、朝早くに行われる毎度恒例の次特異点へ向けての議題諸々を話し合う場。

 

「えーなんやかんやありましたが、俺たち2人がマスターになってから半年とちょっと過ぎました」

「にしてはサーヴァントが見当たりませんね」(嘲笑)

「今度余計なことを言うとその綺麗な顔面を石化させた後に粉々にするぞ…」

「ヒェ…最近のくず男キツイや」

「元からだよ。おほん、本題に戻ろう」

 

会議室にいるメンバーはいつもと変わらない。俺にぐだ男、マシュ、ロマン、ダ・ヴィンチ、あとは代表スタッフの何名かとなぜかいるフォウ。ついでにお飾りに置いてあるハルペー入り所長。

 

『なんか今すごい嫌味言わなかった?』

「幻聴です」

『アッハイ』

「飼いならされたなぁ…」

『うっさいわよロマ二』

「こうなっても扱いは変わらないんですね知ってました!」

 

なんかロマンがかわいそうだが少し置いておこう。今回の会議の議題、それは…

 

「サーヴァントが増える。イコール?」

「種火だね」

「種火ですね」

「種火だよね」

「種火」

 

そう、みんな大好き種火だ。サーヴァント諸君には以前話した霊基の云々などで大きくリミッターがかかってしまい、種火を経験値として摂取していかなければいけない。

なにが言いたいかって言うとだな。

 

「黄金林檎の貯蔵は十分か?」

「もうエミヤ君製リンゴジュース化してるよ」

「準備が良くて助かるなぁ…」(涙)

 

もうちょっと休憩したかった…

 

…そういえば生産ブースにある林檎ってなにでできてるんでしょうか。私気になります。

 

「ダメだよ☆」

「ナチュラルに心読むな変態(天才)

「おや?ひょっとして褒めてる?」

「呆れてるんだよバーカ」

 

アホな天才ダ・ヴィンチなんかほっといて俺たちはシュミレータールームに向かう。

しかし気づいたら背後に複数のきよひーがいたことに俺は未だなれない…ヒェ…怖…もう種火回収やめよ。

 

「逃がさないよ?」

「HA☆NA☆SE」

 

 

ー《転身/火傷三昧》ー

 

ゴォォォォ…っと音を立てながらシュミレーターで投影された現実そっくりな森が真っ赤に燃えた。というか燃え尽きた。

その中心でたくさんの種火を背中に担ぎまるで奴隷にでもなったかのようなやつれた顔をしながら俺たちは歩いていた。

 

俺はもう何周目かわからないこの作業を隣のアホとこなしていたが、我慢できずこのセリフを吐いてしまった。

 

「…おい、これで何個目だ」

「199998から先は数えてない」

「なんでそんな微妙な数字で止めるんだよ」

「坊やだからさ」

「え?まだ回収するって?ぐだ男は働き者だなぁこわれるなぁ」

「言ってませんごめんなさい」

「ん?今なんでもするって…」

「(言って)ないです」

「「「「「「え?ますたぁがなんでもしてくれるのですか!?」」」」」」

「ヒェ…コワイヨォヤダヨォ」

「すっかりトラウマだなこりゃ…あとでマシュちゃん写真集を送ろう」

「良い値で買おう」

「立ち直り早いなこのアホ」

「先輩方最低です」

「……プシュウ…」

 

おいへんな悲鳴と一緒に現実からフェードアウトするな。あと五周しないと全員分の種火が集まんねえんだよあくしろよ。

 

「マシュニキラワレタ...モウダメダオシマイダァ...」

黄金林檎(仙豆)だ。食え」

「ウメェウメェ…このりんごジュース…キンッキンに冷えてやがる…犯罪的だ…うますぎルゥ!!」

「ちゃんと噛めよ…」

 

なんか話噛み合わねえな(白目)

ていうか知らねえ間に随分鼻が尖ったな〜…おっと幻覚か。あいも変わらずイケメンだったぜ!殺したいほど憎い(漆黒の意志)

 

 

 

————

 

『みんな大変だ!またエリザベートが設定を勝手に弄って巨大な種火が…』

 

残り一周…と気が緩んでいると唐突に焦ったドクターの声が響いてくる。

しかし、それが今更なんの…ていうかたしかに目の前にそんなようなデカブツがいたようないなかったような気がしないでもないが(どっちだよ定期)

 

「え?でっかいハンドなら俺の隣で燃えてるよ?」

「おっそろしく早い殲滅…僕じゃなかったら見逃しちゃうね」

「殺ったのお前のサーヴァントだけどな」

「ますたぁ、くず男さん。今晩の夕食はトカゲ料理なんていかがです?ほら…愚かなトカゲも食料としてなら誰にも迷惑をかけないと思うのです♡」

「「ちょっと待って、なにが始まるんです?」」

「ふふふふ…大惨事トカゲ駆逐戦争ですわ♡」

 

((あ、エリちゃん死んだな))

 

今晩はカップラーメンで済ませようと思う(震え声)

 

「ていうか誰だ。きよひーにコマ○ドー見せたのは!」

「私だ」(ドヤァ…)

「ジャンヌ、お前だったのか…」

「みんな知ってたよ」

「そんなー」(´・ω・`)

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

『じゃあ2人とも準備はいい?』

「いいゾォ」

「いつでも始めて構わないよダ・ヴィンチちゃん」

 

俺とぐだ男はシュミレーターの中で対峙している。

これはいわゆる戦闘訓練の一環だ。マスターといえども、無防備な状態を敵に晒しては危険…というわけで定期的に行なっていたのだが、今回はいつもと勝手が違った。

 

「ふぅ…拘束…解除…!うおっでかくなった…すごいなさすが変態ダ・ヴィンチ!」

『ねえ今ナチュラルに罵倒しなかった?』

「幻聴だ。気にするな」

 

それはこの右手だ。これからもこの右手に頼る機会は増えるだろう。ならいっそのこと慣れちゃえってことでの今回の訓練。

ついでにこの訓練、合法的にぐだ男をサンドバッg…じゃなくて殴れるので俺、大好き☆

 

「オマエノカンガエガミエルゾ」

「アンギャッシュ!?タタキノメシテヤンヨ!!」

『こらー君達奇妙な言語で会話しないで始めなさーい』

 

開始のブザーが鳴り響く。その瞬間、俺たちは同時に駆け出した。

まずは軽く小手調べ…なんてするわけでないじゃないですかーヤダー(圧倒的にクズ)

まずは先手いただきよぉぉぉぉ!!フハハハハハブザマブザマ!!

 

「などとその気になっていた君の姿はお笑いだったゼ☆」

「ダニィ!?」

 

強化魔術か、この右手のお陰で多少頑丈になったことをいいことに奴は強烈なタックルをかましてきやがった。

俺はそのまま押され続け、後ろの岩盤に叩きつけられた。(ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!)

岩盤は圧倒的な威力に綺麗に円でできたクレーターを作り上げ、その中心に俺は埋まっていた…なんかこんな光景映画で見たな。

 

「…伝説のすーp「やめろ」アッハイ」

 

初戦は圧倒された。

あのぐだリー怖すぎる…

 

 

 

 

 

 

「じゃあもう一回ね」

「俺の戦いはここからだ」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!

 

「じゃあもう一回ね」

「コンテニューするゼ☆」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!

 

「じゃあもう一回ね」

「まだだ…まだ終わらんよ!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!

 

「もう一回☆」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!

 

「もういっちょ!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!

 

「まだやるよね?」

「いやもういいかな〜なんて…」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!

 

「流石にもう岩盤ないからさ…もうちょっと別の訓練でも…」

「ダメだよ!この攻撃を避けられるようになるまでやるからね!!」(鋼の意思)

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!

 

「絶対お前しか楽しんでないからな!!これ戦闘訓練じゃなくてほぼ耐久訓練じゃねえか!!」

「でもあそこでムニエルが笑ってるよ」

 

——ヤロウヌッコロヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!アベシッッッ!!

 

「もう一回♡」

「くぁwせdrftgyふじこlp」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ......ドォォォォォォォンッッッッ!!

 

ー《F/GO》ー

 

戦闘訓練(岩盤タイム)終了後、俺は汗を流すためにシャワーを浴びていた。

しかしこの拘束すごいなぁ、もう一回巻いたら元のサイズに戻ったぞ…伊達に変態じゃないってことか。

 

(おやおや?それ褒めてるのかな?)

 

あいつ…直接脳内に…!?

 

…まあダ・ダヴィンチだしいいか。

うん、と考えるのをやめた俺は久しぶりにお湯に浸かった。なんか知らない間に風呂付いてたね。日本人的にとても嬉しいゾ☆

 

「ああああぁぁぁぁぁ…生き返るゥゥゥゥゥ…今日は周回したし岩盤に叩きつけられるわ散々だったなぁ…あれ?以外といつも通りなのか…?まあ今頃俺の仕返しにあいつもヒィヒィ言ってるだr『誰かぁ!誰かぁ!!僕のお風呂の時間きよひーに教えたの誰だァァァァァァ!!『ますたぁ♡ますたぁ♡ますたぁぁぁぁ♡♡♡♡』くぁwせdrftgyふじこlp』………やり方間違えたかなぁ〜」

 

俺は目を閉じ耳を手で塞ぎ、お湯に浸かった。心地よい温もりに包まれながらかすかに聞こえる親友の悲鳴と複数の同一人物の女性(ていうパワーワード)の喘声をBGMに…

 

「……寝よ」

 

すぐ風呂出て寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

カルデアは大体夜中の0〜2時にかけて消灯され、つけたければ各自の部屋のみ点けることになっている。付けるためには面倒な手段を使わなきゃいけないので基本小型スタンドなどで作業するか、基本寝るかのどっちかだ。まあ電気代などの節約だろう。いつ緊急事態になってもおかしくないからな。

まあそんなわけで今のカルデアは消灯真っ最中の夜中だ。

そんな真夜中に目が覚め、心地よいプニッとしていてサラサラな質感の布団の温もりにもう一度瞼を閉じようと…

 

ん?布団てこんな感触だっけ?

 

思わず半開きの目を擦りつつ、凝らしてよく見ると、なにかが俺の上に馬乗りになっていた。

暗くてよく見えんが小柄な影だ。

どこか甘い香りに女性と判断できる。

 

敵か…気づけなかったことを見るにアサシンのサーヴァント?

 

寝ていたとはいえ、俺は基本警戒を緩めない。サーヴァント並みにでかい気配を持ってるやつを俺は見逃さないし…

 

しかし次の瞬間、俺の体は硬直した。

 

 

 

「ふふ…そんな怖い顔しなさらないで…勇者様?」

 

こちらを敬うような言葉遣いだが明らかに見下してるこの感じ…あれ?なんだろう…体が震えて…あ(理解

 

 

「それとも久しぶりに会った私のこと忘れてしまった?この女神の膝まで貸してあげたのに?ひどいお方だこと…ふふふふ…」

 

影は顔をぐいっと俺に近づけた。そしてようやく見えた。彼女は…

 

 

「す、ステンノお義姉さん…」

「誰もあなたの義姉にはならないわよ」

「そんな〜」(´・ω・`)

 

 

思わずそんな顔になった。

 

 




ステンノさましゅき。ただもう宝具5なのでできれば来ないでくださいおねがします許してください。

感想指摘お待ちしております!


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第六特異点か…そろそろ終わりですかね?「残念だったな…全部で7つだ」デッスヨネー

待たせたなぁ?ええ?ああそうだよ萎えてたよ。
だが、数千年の波紋の歴史とか、巨人でできた壁の歴史を紐解いてあとついでにインド異聞帯も乗り越えて帰ってきたゼェ!!
ゑ?1700万ダウンロード記念ピックアップ?なんですかそれ。知りませんね。

…はい。おまたせいたしました。学生最後の一年ということでやることが多く、これからもこんな感じだと思いますが、最後まで駆け抜けたいと思っています。
たまにでもいいのでチラ見でもいいので読んでいただければ幸いです。
それでは第六特異点突入前夜。開始です。



体が軋む。

いや、より正確に言うなら腕だ。いま隣で相変わらず神秘的…というか神秘そのものの彼女がいるのが、無意識に反応しておるのだろうか。

…まあ、彼女(ステンノ)がやってくるのはなんとなく分かっていた。

俺の体は今や3/2が彼女の妹であるメドゥーサなのだから。

 

「ねえ勇者様?いつまで黙ってるのかしら?女神が直々に来てあげたのだからもう少し何かあってもいいのではなくて?」

「そうは言ってももうだいぶスリープになりかけてるせいか意識がプツっていきそうなんですよハイ」

 

実際彼女が来る数分前には寝ようとしてたしな。

——ステンノは相変わらず魔性の笑みともいうべきこの世の全てを魅了してしまうような表情を浮かべ、その小さい体をこちらに預けてくる。

その黄金とも言っていい瞳は、あの日出会った彼女(メドゥーサ)を思い出させる。さすが姉妹とも言うべきか。

やれやれ…やりづらい。

 

「言った通りだったでしょう?『その眼は大事にしておきなさい』って」

「あの時から…知ってたんですね。この眼のこと」

 

あの『形を失った島』で、魔術王が作り出した世界で自覚するまで俺自身も気づかなかった、メドゥーサが俺に与えていた権能『石化の魔眼』。

そういえば、あそこに行き着くまで、何度も意識がない時があった。前は思い出せなかったが、今はぼんやりと…だが確実に起こったであろう事実を脳裏に浮かべられる。

 

自動的とも言うべきか、この眼は俺を何度も助けてくれた。

霊基を受け取る以前に、俺はすでに譲り受けていたのだ。彼女が、ただ己が安息と姉妹の幸せのみを願って使っていた力を。

 

そう考えると胸が苦しくなる。

眼球が熱くなり、喉を締め付けるような息苦しさに襲われる。

わかった途端これだ。

こんなにも脆く弱い。

()()()もこうやって泣きじゃくっていた。命を俺のために使ってくれた彼女の、俺を優しく抱いたあの腕の温もりが未だに感じられる。

そう思うと自然と涙は引っ込んだ。

 

「あら?もう少し拗れるかと思ったけど思いのほか立ち直ったようね」

「趣味悪いですよお姉さん」

「誰もあなたのお姉さんにはならないわ」

 

さすが女神、いや、さすがお姉様とも言うべきか。

心のどこかでまだ立ち直りきれてない俺をあっさり見抜いていたのだ。

 

ステンノはゆっくりと立ち上がり、座り込んでいる俺の頭を優しく触れ、ゆっくりと視線を合わせる。

 

「…ほんと、醜い顔。悲しさと嬉しさと…まだ立上れると思い込んでる。そんな思いがぐちゃぐちゃに入り混じって…醜いわ」

「言ってくれますね〜…女神様ならもう少し優しくしてもいいんじゃないですかね?」

「うふふふ…嫌よ」

 

ズバズバ言ってくる彼女の甘い声に対し、俺もまた軽口で答えるが、それもまたズバッと

変え切りさえ辛い。まじやばい。

 

俺が地味のズーンとなってると、彼女はそのままスタスタ歩いて行き、出口に向かっていく。

プシュっと扉が開き、小柄な体が真っ暗な廊下に消えていく。

 

「…何しに来たんだ…?」

「そうそう言い忘れてたわ」

「!?!?!???」

 

いきなり後ろからぬっと再び現れる女神様に俺はさっきはギリギリ隠せていた素があっさり出てきた声にもならない悲鳴を出す。

俺は寝床の上をゴロゴロ転がりそのまま寝床から落ちると床に背中を叩きつけた。

 

「いってぇ!!…な、なんですか…?」

「あなたは今や体のほとんどはあの愚妹となっているわ。そしてその眼はおそらく()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ステンノは倒れ込んだ俺の胴体にヒールを脱ぎ、裸足になって軽く踏みつけながら言ってくる。

 

「…簡単に死ぬことは許されないわ。無茶をしなさい。努力を怠ってはいけないわ。死線をくぐり抜け、あなたの目標に止まらず走り抜けなさい…()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

————わかってる。そんなことはとっくに決めています。

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜シュミレータールーム〜

 

「フォォォォォォォォォ!!!!立体移動ンギモッヂィィィィィィ!!!!!」

「いいなぁいいなぁ!僕もそれやりたいなぁ!!」

「悪いなぐだ男。これ、1人用なんだ」

「えぇぇぇ…じゃあいいもんね。僕は親指噛んで大きくなる練習しよ」

「お前の場合ほんとになりそうだからやめてくんない?あとカルデアが軽く消える」

『や、ヤメロォ!アニムスフィアの奇跡が消えるぅぅ!!!』

「所長の悲痛の叫び!…だが僕は謝らない」

『ZAP!ZAP!ZAP!!!』

「ガンド撒き散らさないで俺にも当たる」

「なんてこった!友が死んでしまった!!」

「このひとでなし!」

「まあ次のくず男はうまくやるでしょう」

「勝手に殺すな。パラノイアすんな。あとジャンヌズども、てめぇら後で便器にノーパン状態で縛り付けんぞ」

「「なにそれこわい」」

 

「君たち訓練中じゃなかったのかね」

「たるんでますよ(もごもご)…人理の一大事なんですからもっと真剣に(もごもご)訓練に取り組まねば!!」

「じゃあその前にそのエミヤ印ドーナツをヨコセ」

「エクス…!!」

「たかがドーナツで聖剣ブッパしようとすんなッ!!」

「先輩!どうぞタオルです!あとエミヤさんと一緒に作った砂糖漬けレモンもどうぞ!!」

「やだうちの後輩立派スギィ!!かわいいなぁもうマシュは〜」

「せ、先輩!こんな人目があるところで…」

「おういちゃつくんじゃねえよクソッタレども」

 

ステンノが現れた夜が明け、訓練に励んでいると、第六特異点が確認、発見され、俺たちは次なる戦いへの準備に勤しむこととなった。

今度の時代は…

 

 

 

 

場所はかの聖地。時代はあのアーサー伝説が終わった直後である。

 

 

 

…嫌な予感がするなぁ。具体的に言うとアルトリアさんが

「この特異点は私が必ず赴かねばならない…なぜかそう思うんです」

とかなんとかフラグビンビンなこと言ってやがりますってことが。

 

…特異点難易度はEX。

規格外と判断された第六特異点。

絡むであろうアーサー王伝説。

しかし場所はあの聖地。

 

だが、俺は死を恐れてはいない。

死んではいけないと誓ったのだ。

この体が愛した女神が与えた奇跡である限り。

 

無様だろうと虫のごときしぶとさでいつものように意地汚く生にしがみつくのだ。

 

『———アラキ?』

「————うぇ?なんです所長?」

『大丈夫?なんかすごく怖い顔してたわよ?』

「あー…いや今までの特異点はどれも常識じゃ測れなかったけど、今回はそれよりもっとヤバいのかなって思うと…」

『怖い?』

「いやぁ…

 

 

 

 

ワクワクしてきました」

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

準備を済ませ、1日を再び終える。

そして再び訓練と第六特異点での出撃サーヴァントとの打ち合わせ。メディア先生のイアソンでもわかる魔術講習。右腕の検査。エミヤ印の食事。種火回収。その他諸々。

…やるべきことを順調に済ませ、気づけば明日には特異点へのレイシフトが迫っていた。

 

「やあ!なにやら思いつめた顔だね少年!」

「おう変態全裸じゃねえか。なにしてるんです?」

「変態とは心外だね。そこは天才全裸と言ってくれたまえ」

「どっちにしろ全裸じゃねえかバーロー」

 

そんな出発前夜、廊下で風呂上がりなのかなんなのか知らんが肌をほんのり赤く染めながらさっぱりとした感じ(つまり全裸)で歩く変態ことダ・ヴィンチちゃんと遭遇。

見た目が美人だが惑わされてはならない。

目の前でとても程よいたわわが揺れているが、中身がアレなのだと思うと一瞬でピンク色の考えが消え失せる。

 

「服くらい着たらどうなんです?ロマンが見たらまた大きなため息吐きますよ」

「まあまあ。これは私の習慣みたいなものだ」

「つまり風呂上がりは全裸と。やっぱ天才は未来に生きてんな。尊敬しないよ」

「してくれないのかい?」

「するわけねえだろ」

 

とりあえず、俺もシャワー浴びたばっかでタオルを首から下げていたのでそれを羽織らせる。

最初はキョトンとしていた可愛らしいオッサンは、なんか知らんが「フーン」と(やけにムカつく)にやけ顔を見せながら礼を言ってくる。

礼を言うくらいなら服着て廊下に出て欲しいデスネ。

 

「本当にくるんすか?ダ・ヴィンチちゃんってぶっちゃけ後方担当でしょ?」

 

それは第六特異点のことだ。なんと今回はこの天才が同行するとのこと。しかもマスター指名は俺と来た。

俺このひと制御できっかなぁ…全裸だし(関係ねえけど)

 

「なぁに。まぁかせて。これでも戦えるようにいくつか秘策があるのさ」

「これ見よがしのあの左手とか?」

「レオナルドパンチは世界を制するパンチさ!まさに芸術だね」

「俺の知ってる芸術と違う」

 

「まあまあ」と悟りを開いた変態は俺を手で制していると、気づけば工房にたどり着いていた。

礼を言いながら(礼を言うくらいなら以下略)タオルを俺に返すと、ダ・ヴィンチちゃんは扉を開けて工房に入っていく。

と思ったら、彼女(オッサン)は急に振り返り、俺の顔を両手で掴み自身の胸元に抱き寄せた。

柔らかくてすべすべとした肌をダイレクトに顔面に受けたことで、流石に冷めたものが湧きあがってくる。なんかしてやられた感じで悔しいんですけど?

 

「君とぐだ男くんはほんとに仲良しだね。君がいない間も彼は君と似たような表情をしてたよ」

「……あー…」

「私たちは結局君たちのサポートしかできない。不甲斐ない大人たちだ。だからせめて戦いから離れたこの時だけは…そんな思いつめた顔をしないでくれ」

 

ダ・ヴィンチはゆっくりと俺を離すと、「元気でただろ?」とでも言わんばかりの笑みで俺を見つめてくる。

…むぅ…なんか勝てない相手っていうのはこういうズルイ大人のことかもしれない。

 

「いやぁ!少しはほぐれた表情になったね。ちなみにぐだ男くんにもやってあげたんだが、その時は清姫が大暴走しちゃってね」

「なにそれ世紀末」

 

「それじゃあおやすみ」と言い、今度こそダ・ヴィンチは工房に消えていった。

…はあ…案外顔に出やすかったりするのだろうか。

決して“死を恐れてない”と言ったことは嘘ではない。

だが、無意識に気負いすぎたのかもしれない。

いつも通りでいいんだ。要は勝って生き残ればいいんだから。

 

————さ、もう寝よう。せっかくもらった温もりが消えないうちに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、絶世の美女の濡れた体を拭いたタオルなんだ。有効に使ってくれたまえ☆」

「おう台無しだよこの野郎」

 

こんな天才もうやだ。

 

 

 




感想指摘待ってます!

ちなみに作者は久々に課金して爆死したのでしばらくは魔法のカードが見れません。
ヤメロォ!魅力的な七色の石を見せつけるなぁ!!WRYYYYYY!!!


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第6特異点 神聖円卓領域〜キャメロット〜砂漠に荒野に聖都ってこれもうわかんねえな
バカな…HPが高すぎるっ!?「メメタァな話をす↑る↓なぁ→」


第6特異点開始ィィィィィィ!!!!
早くベディ描きてぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!



 

「私は今からかなり残酷なことを言うよ。長い長い旅をしてきた君に。そして君は必ずかの王の目前にまで行かなければ行けない」

「———はい。それがきっと私に与えられた罰なのでしょう」

「うん。それじゃあもう一つおまけに、君に右腕を与えよう。輝く腕銀。でも使うたびに君の魂は焼え尽くされ灰すら残らないだろう」

 

「———その剣の名は…………」

 

 

 

 

 

 

「聖抜は終わった。これより選ばれなかったものへの粛清を行う」

 

「私は今から貴方達を皆殺しにします」

 

「この剣は太陽の写し身…」

 

「まさか…その片目を隠す髪型…父親を父親とも思わない口ぶり…!」

 

「そんな弱さで父上に…獅子王に刃向かうつもりかァァァァァァ!!!!!!!」

 

「貴様…貴様だけは…」

 

「俺の…全身全霊の一撃で答えてやるぜ」

 

「…ああ、見事な一射だった…」

 

「御仏の加護!見せてあげる!!これでぶち抜いちゃうから!!!」

 

「首を出せ…!!」

 

「な?天才は不死身なのサ」

 

「これはすべての傷、すべての怨恨を癒す…我らが故郷…」

 

「僕は君こそ忠義の騎士だと思うよ。僕は最凶だけど…そんなことは決してできないと思う…」

 

「1500年も待ったんだ。見せつけてやろうぜ!目の前でそいつをポイ捨てするのをな!!」

 

 

 

 

「我が名は騎士王、アルトリア・ペンドラゴン」

 

「我が名は獅子王、アルトリア・ペンドラゴン」

 

 

 

「「騎士王(獅子王)、貴公を倒す者の名だ」」

 

 

黄金の輝きが最果てにまで届く。

 

 

 

 

「エクス…ッッッ」

 

「ロンゴ…ッッッ」

 

 

振り上げられる黄金の刀身が…

 

掲げられる最果ての刃が…

 

 

「カリバァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

「ミニアドッッッッッッッッッッッ!!!!!!」

 

 

 

世界を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

「た、助けてくれェェェ!!!」

「あと…あと少しで聖都だったのに…」

「嫌だァァァァァァ!!!!」

 

「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ッッッッッ!!!」

 

荒野のど真ん中。貧しい人々がもはや心を失い人間をやめた怪人達に襲われていた。

振り上げられる剣は、いともたやすく彼らを輪切りにしてしまうだろう。

 

武器も力もない彼らにもはや抵抗することは出来ず、1人の男の首に剣が振り下げられる…

 

 

 

 

 

 

 

ザァンッッッッ!!!!!!

 

剣が男の首筋に当たりかけた瞬間、怪人の背後を猛スピードでなにかが駆け抜けていった。

その瞬間、怪人の頭と胴は二つに別れ、さらにほかの怪人の首も空にぶっ飛んで行く。

 

鮮血が飛び交い、彼らはそれを傍観し続けた。

やがてこの場にいるすべての怪人の首が切り落とされると、人々の目にはやっと()()姿()が映った。

 

自分たちとは違う健康そうな顔。体全身を覆うほどのローブを身にまといその下には清潔そうな白い服を着込み、そして一瞬男性とは思えないほどどこか色気を漂わせる顔つき。

 

青年は腕にビッチャリとついた怪人の血を鬱陶しそうに払い、人々の前で膝をつける。

そして懐から何かを取り出すとそれを彼らの前に差し出し、

 

「よう。ガム食うかい?」

 

意味不明なことをし始めた。

 

「友よ。ポルナレフ風挨拶をしても通じないかと」

「まずガムより水とかだと思うんだよネー」

「まあそうなるよな…ッチ…ロマンの野郎…また座標ミスりやがって…」

 

「あ、あなた方は?」

 

青年の背後にはいつのまにか現れた2人の美女がいた。欲情を忘れた男性陣が再び奮い起こしそうなほどの。

 

そして1人がたまらず質問する。

 

それに対し青年は難しそうな顔をしながら頭をかいてると、しばらくして

 

 

「…通りすがりのマスターだ。よろしく」

 

なんとも的外れな返答を返したのだった。

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

——レイシフトに今回も座標ズレした男、俺こと多田野 荒木は今日も今日とて絶望していた。主に自分のレイシフト適正云々以前のこの状況に。

 

「どうなってんだぁ?なんでぇ俺はいつも座標ズレに襲われてソロプレイを強要されなきゃいけないんだぁ!?」

 

するといっしょに座標ズレにあったサーヴァントたちが後ろから肩を叩いてくる。

 

「まあまあ友よ!これもきっといいことに繋がります!なにせ普段からろくな目にあってませんしねwww」

「ファ◯キュー白ゴリラ」

 

ルーラー(裁定してない) 聖女(どっちかというと格好が性女)ジャンヌダルク(歴史愛好者がいたら死ぬレベルで残念)

 

「ジャンヌくんのいう通りだよくず男くん。結果ばかりを追い求めると人間は疲れるものだ。過程が大事なんだよ過程が。だから今はこの美女数人に囲まれてる状況を楽しみたまえ☆」

「あんた中身オッサンだろJK」

 

キャスター(芸術家) 天才(天災) レオナルド・ダ・ヴィンチ(なぜか村の名前の方で呼ぶことを強要してくる見た目モナ=リザのオッサン)

 

「…シュコー…シュコー…」

「おう正気に戻れ。お前黒いだけでフォースを使う黒いベイダーじゃねえだろ」

あんなの(白ゴリラ)が目の前でキタキタ踊りずっとしてたら誰だってこうなる自信があるわ」

「なんかごめん」

 

アヴェンジャー(病み期突入のツッコミ役) 魔女(竜を愛でる)ジャンヌダルク〔オルタ〕(可哀想な子)

 

『どうしてよどうしてよ!なんでいつも座標ズレが起こるのよ!レイシフト機能が壊れた…?いや違うわ!これはきっとあれよ!…ろ、ロマ二のせいだわ!』(混乱)

「お、そうだな」(便乗)

 

ハルペーに引きこもるこのメンツの良心(いやマジで) 魔術師(すでにお亡くなりなってやがります)オルガマリー・アニムスフィア(巨乳の銀髪でドジでツンデレで依存しやすい系の美女)

 

…属性多くない?

 

「それに友。ボッチプレイなんて寂しいこと言わないでください「ボッチとは言ってねえよ?」私達がいるじゃないですか」(ドヤァ…)

「よく考えてみろ。ゴリラに変態に病みツンに引きこもり属性マシマシちゃんだぞ?いっしょにいるだけで疲れるわ」

「「「『それはこっちも同じ』」」」

「アッハイ」

 

見事なカウンター…俺でなきゃ耐えられないね(涙)

 

 

 

 

…てまあ今回はこのメンバーでのレイシフトなわけだが…

 

「見渡しても荒野ばっかだな。なあ聖都ってのは本当にこの先にあんのかね?」

「え?あ、はい。たしかにこの先にあるって…」

「聖都ねぇ…ここ聖地だよなぁ?まあ特異点EXだし…」

「へ?」

「いやあ?別になんでもないんだぜ?」

 

とりあえずさっき助けた人たちと一緒に目的地らしい聖都に護衛という名目で案内してもらう。

まあ間違いなくその聖都とやらは特異点を特異にたらしめる物があるからな。

 

しばらくそんなこんなで歩いているとついに荒野の地に似合わない白亜の壁が見えてくる。

 

「あ、あれだ!!ついにたどり着いたぞぉ!!」

「あれが…ふーん」

「くず男くん。気をつけよう。まず間違いなくサーヴァントがいる…警戒を怠っちゃダメだよ」

「了解ダ・ヴィンチ」

 

ダ・ヴィンチからそう忠告され、俺も一層緊張感を強めようと…

 

「おお!!やっと…やっとだぁ!!」

「う、ううおおおおお!!!!!!!…ゴホッゴホッゴホッ!」

「おいおい…」

 

凄まじいオーバーリアクションにそんな緊張感も溶けてしまった。

感激すぎて口から血を吐きながら叫ぶ男の肩を掴んで食料パックに入れてた水を渡す。

 

「ほれ。飲め」

「み、水!あ、あんたなんでも持ってるんだなぁ…ゴホッゴホッ…ありがたくもらうぜ…」

「おー好きなだけ飲め(まだ何本かあるし、霊脈ポイントとマシュちゃんと合流すればいくらでも補給できるしな)」

 

男は俺から水を受け取るとゴクゴクと冷たい水を喉に流し込む。

あっという間にペットボトル一本分が消え、男は口を話すと大きく深呼吸をする。うん一気飲みしたらちゃんと呼吸しないとなぁ?

 

「…キンッキンッに冷えてやがる…犯罪的だぁ!!うますぎる!!」

「わかる」

「黙れ白ゴリラ」

「そんなー」(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

「はぁ…たっかい壁だなこりゃ…」

 

聖都の真ん前まで来るとその高さに驚かされる。これ絶対ウォール…いや、これ以上は言うまい。

 

「これ絶対ウォー◯・マリアですよ友!」

「お前なぁ…!」

 

こいつ俺が言わないでおこうと思ったことをスルリと抜かしやがる!!腐ってもソウルフレンドかよこのゴリラぁ!!

 

「ゑ?ソウルソ◯イティ?」

「誰もそんなこと言ってねぇよ?ていうか心読むな」

 

まあこんなルーラーは置いといて、それよりも気になるのは…

 

「壁の奥…サーヴァントほどじゃないにしろ…」

 

カルデアに帰った際直し、さらに改良を重ねた霊基グラフ簡略測定器・改、通称『メガネ』で見てみると…

 

「なんだこの馬鹿みたいに強い霊基は。今までの雑魚とはくらべものにならないぞ」

 

オルレアンでのファブニール、セプテムの狂化兵士、オケアノスのヘラクレス、ロンドンの機械歩兵、アメリカのケルト兵、今までの特異点であった鬼畜チートもしくは鬱陶しい奴らどもと比べても大差ないのがうじゃうじゃいる。

 

「くず男くん?」

「こりゃあ…たしかに難易度EXだぞ変態ダ・ヴィンチ」

「ふむ…なら諦めるかい?」

「冗談だろ?俺が諦めが悪いことは十分知ってるだろ?」

 

日が傾く。

白亜の城が黄金色に反射する。

 

どこかカロ◯ーメイトに似たカルデア保存食を口に放り込み、これからどうなるのかわからない俺たちの旅に少し思いをはせる。

 

いや、よくよく考えたらこんなのいつも通りだったな。

 

「ふぅ…それに…」

 

これは以前、カルデアデータベースに潜り込んだ時に知った事実。

 

 

 

 

 

 

『デミ・サーヴァント計画』

 

 

 

 

被験体、マシュ・キリエライト

 

 

 

 

 

 

 

「あの娘は…()()()()()()()()()()…か…」

 

 

 

 

 

世の中暗い話が多いもんだ、と淀んだ気分を無理矢理心の奥底に不安で押し込んだ。

 

 

 

 

 




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太陽のゴリラ…じゃなくて…バスター騎士?いや、違うな「バスターゴリラか?」…知ってんだよぉ〜!!国語の教s(ry

6章ぶっちゃけ話うろ覚えだから『これで良かったっけ?』って思ってるんや。
だから遅くても許してクレメンス。
はい、ごめんなさい。

そんなこんなで今回はみんな大好きおっぱいマンの登場だ!

…まあ出番はほとんど次回だろうけど…



 

第6特異点レイシフト3日前〜

 

『ロマン!!マシュちゃんが倒れたって聞いたぞ!!大丈夫なのか!?』

『くず男くん!…うん 、ちょうどぐだ男くんと一緒にいたらしくてね、ぐだ男くんが運んできてくれたんだ…大丈夫。今のところ何にもないよ』

 

 

——レイシフトが迫り、各々の準備を済ませる日々を送る中、マシュちゃんが倒れたという情報はすぐに俺の元までやってきた。

当然俺は医務室に急行し、ロマンに現状を聞いていた。

 

医務室はあいも変わらず真っ白で、そこに二つの人影が見える。

 

いつものパーカーではなく、白い患者服のようなものを着て、目を閉じ静かに眠っているマシュちゃん。

そしてそんな彼女の手を握り優しそうな微笑みを浮かべながらじっと側に座り込むぐだ男。

 

ガラスの向こうの景色を目に収め、とりあえずは俺も冷静になっていった。

 

『これを機に、話そうと思う…君とぐだ男くんには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マシュの寿命が…もう数ヶ月しかないことを…』

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

正門 前〜

 

どうしてこうも悩ましいことが多いのだろうかねぇ…

 

マシュ・キリエライト。

デミ・サーヴァント計画。

英霊を実体のある肉体に降ろし、英霊の人格等を無視して能力をフルに活用する計画だ。

マシュちゃんはそのために作られたデザイナーベビー。

一流の魔術回路に、英霊に適合できるように調整された肉体と心の持ち主。

 

その反動ゆえに、彼女の寿命は限りなく短い。

 

その寿命は…

 

 

 

 

 

 

『18年。つまりマシュは18歳で死んでしまう…そして今年でマシュは17歳…もう…時間はないんだ…』

 

 

 

ガリッ…

 

「っつ……」

 

人差し指を噛んで一旦思考をクリアに戻す。

じんわりとした痛みが、視界を現状に戻してくれる。

 

気づけばいろんなところから人が集まってきたのだろう。正門前は一種のキャンプ場のようだった。

 

「いよいよ聖抜か…聞いた時から思ってたんだが、嫌な予感がする名前だよなぁ?」

「そうだね。聖抜。間違いなく“なにかを選んで引く抜く”って感じだけどじゃあ()()()()()()()()()()()()()()()

 

隣のダ・ヴィンチも同じ考えらしい。

それに選ばれたのもその後どうなるのか…まあ全部見届けてからだ…着た…正門が大きな音を立てて開いていく…

 

大きな甲冑を身に纏い、槍、剣、弓を携えた騎士たちがガシャガシャ行進してくる。

しばらくすると騎士たちは左右に開き、中央から1人の男が歩いてくる。

メガネなんて使わなくてもわかるくらいの馬鹿げた魔力…あれはサーヴァントだ。

 

「私は獅子王の騎士、ガウェイン。これより聖抜を行う」

 

ガウェイン!?アーサー伝説に登場する円卓の騎士の1人。太陽の騎士とも言われるサー・ガウェイン。

ってことはあの手に収まってるあれは…

 

「エクスカリバーの姉妹剣…おいおいおいおい〜…いきなり化け物が出てきたぞぉ?」

 

アルトリアさんの象徴とも言える宝具。聖剣の頂点に座する剣、エクスカリバー。あのガウェインが持ってるのはそれ同様、湖の乙女が授けたもう一振りの聖剣。

 

「単純な力比べじゃ勝てないなぁ…戦闘にならないようにしよう…」

「そうだね。私もそれが正解だと思うよ」

「野郎ヌッコロしてやる!!」

「黙れ白ゴリラ」

「燃やすわ」

「黙れ処女」

「(ゴリラじゃ)ないです」

「しょ、処女ちゃうわ!」

「お、そうだな」

「否定しなさいよ!!」

「お、そうだな」(2回目)

「こいつ…」

 

なんてやり取りを進めてると、聖抜は終了し、何人かの人たちが騎士に連れて行かれる。

しかし、次の瞬間、

 

 

「聖抜は終わった。これより()()()()()()()()()()()()()()()()

「……へ?」

 

騎士が一斉に選ばれなかった側の人間を襲い始めた。

人々は悲鳴をあげながら、聖都とは反対方向に走り出すが、すぐに追いつかれてしまう。

 

「お願いします!その子も…その子も一緒に…!!」

 

思考がはっきりした時、近くで騎士に連れて行かれる母親らしき選ばれた人物と、選ばれなかった幼い息子らしき子供がいた。

 

息子は幼さ故に現状を把握できずに、目の前で自分に向かってくる騎士の剣がなんなのか分からず、動けずにいた。

 

母親は騎士の手を振り払い、息子を抱きしめ庇う。

このままでは騎士の剣は母親を切り裂くだろう。

 

()()()()()()()()()()()()

 

 

ああ、結局、こうなるのか。悪い予感の的中率だけは…

 

 

 

 

 

「昔から良かったんだよなぁッッ!!!」

 

俺は素早く親子と騎士の間に滑り込み、騎士の顔面…は兜で覆われてるから、首下の隙間を狙って、ナイフを突き刺す。

対サーヴァント用ナイフだ。痛かろう!!

 

その隙に…!!

 

「ジャンヌ!!」

「任せてください!バリバリ-」

 

ジャンヌが親子を抱えて後方へバック!!

 

よし、今だ!!

 

「邪ンヌ!!イイぞ!燃やせ!!」

「そー!そー!これですよこれこれ!!これこそジャンヌ・ダルク・オルタ!私のキャラクターですよ!!アッハッハッハッハ!!もーえろよもえろー!!!!」

「あかん、しばらく出番と役割がアレだったせいでストレスが溜まってたんだ!どこぞの燃やすしか能のない占い師みたいになってる!!」

「Yes! I am!!」

「正気に戻れ!お前はバーサーカーじゃなくてアヴェンジャーだろ!?」

 

俺は炎に包まれた騎士から距離を取り、ナイフに付いた血を拭う。

しかし騎士は炎をかき分け、手に持つ剣を振るいながら走ってくる。

ほかの手も空いてる騎士も俺たちを殺そうと四方八方からやってきた。

簡単に言って乱闘である。騎士の誇りはないのか!?

 

『剣からビーム。これで数人は◯れます』

 

あ、なんか騎士の王様がアレやし無理かもしれん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

太陽の騎士は、静かに剣を抜く。

 

 

 




感想、指摘、お待ちしております。


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太陽の聖剣、おのれこのリハクの目をもってしても「何が見抜けるんですかね」元から節穴

お久しぶりでございます。
ハイ、書きづらい書きづらいと悩んでたら気づけばすでに数ヶ月なんてレベルじゃなかった。
しかも申し訳ないことのぶっちゃけこれからもこんな感じです。すみません。
なんとか皆さんに暇つぶしを提供できるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。


 

「選ばれなかった命に粛清を。選ばれた命を聖都へ収納せよ。これは命令である。命令である」

「やきゃましい!ふざけるのも大概にしやがれ!子供1人も入れる余裕もねえのかお前らの尊い聖都はよぉ!?なあそうだろジャンヌ?」

「子供…入れる…収納…しまっちゃう…閃いた!」

「クソ!聞く相手間違えたゼ☆」

「ゼ☆…じゃないでしょこのアホ共!来るわよ!!」

「邪ンヌ!邪ンヌじゃないか!何故正気に!?まさか自力で精神分析を?」

「そりゃあ次話に入ったらギャグは抜けますよ我が友」

「なるほど(?)」

「ちょっと何言ってるのかわかりませんね。とりあえず全員燃やすわ!いくわよ!クズ!白ゴリラ!変態!」

「呼ばれてるぞジャンヌ、ダ・ヴィンチちゃん」

「え?友じゃないんですか?」

「え?君じゃないのかい?」

「なwわwけwwww」

「あんたら全員よこのアホ共ッッ!!!!」

「「「あ、そっかぁ」」」

 

納得したネェそうだネェなんていってる場合じゃんかったネェ!!!

 

「粛清」

「危ねぇ!?」

 

ヤベェ、後もうちょっと避けるの遅かったら顔面がモザイクになるところだった。

繰り出される槍の突きは、一つ一つが凄まじく、シャドウサーヴァントと同レベル…いやそれ以上な気がする。

ともかく、ここにとどまるのはまずいなぁ

 

「粛清」

「オラァ!!」

「!?」

 

横から振り落とされる剣を右手で受け止め、そのまま掴み投げ飛ばす。

うん、すげぇ重てえわこいつら。鎧のせいか身長のせいか。こいつらゴツくてデカくてずるいゾ!

 

「…粛清」

「粛清せよ」

「「「「粛清せよ」」」」

 

「アイエェェェェ!?ヤッパノーダメージなのネェ!!」

 

知ってたけど。投げ飛ばされた騎士や、巻き込まれた他の奴もそのデカい図体で首から地面に突き刺さったのに、まるで何事もなかったかのように起き上がった。

 

「だがこのくず男!ただ投げ飛ばすだけでは終わらんぜ!…それポチッとな」

 

ドグオオオオオオォォォォォォォォォォォォォンッッッッッッッッッ

 

剣を受け止める際、ちゃっかりセムテック爆弾をくっつけておいたのだ。

ヒュー!見事に爆発したゼ☆

爆煙が広がり。ちょっと目を覆うがそこはご愛嬌。

 

「ちょっとクズ!なんか爆煙で前見えないんだけどッ!?どうせまたアンタでしょこれ!!!」

『ええこいつよ』

「久しぶりに喋ったと思ったらどうやらひどい目にあいたいらしいな所長」

『くぁwせdrftgyふじこlp』

「元気じゃねえか」

『キャアアアアアアアアアお願いだから振り回さないでえぇぇぇぇぇぇぇぇ…!!!!』

 

ガンッッ

 

…?

なんだこの音…

振り回したハルペーに何かが当たったのか腕に衝撃が走る。

 

「…粛清」

「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!」

 

気づけば後ろには粛清義務マシーンが数体控えており、ちょうど兜の部分にハルペーが当たったのかちょっと凹んでいる。

 

『だから振り回すなっていったじゃない!!』

「当たったもんはしょうがないもんねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」

 

とにかく後ろ走りで集団から離れる。後ろはさっきの爆発で煙たいが、あんなのの近くにいたら確実に命はない!

 

しかし、悲しいかな。現実は甘くない。

 

「粛清せよ」

「「「「粛清」」」」

「うせやろおま」

『キャアアアアアアアアア!?!?!!!』

 

なんと爆発された奴らはちょっと焦げついただけで無傷であったのだ。

 

粛清、その言葉を合図に弓兵部隊が矢を飛ばし、槍部隊が槍投げを行い、槍と矢の雨の間をすり抜けるように剣部隊が突っ込んでくる。相変わらず図体に似合わず素早い。

 

「クソ!ヤベェ!!」

 

すぐさま後方にダッシュしたいが、後方からさっき逃げてきた奴らが走ってくる。

挟み撃ちのこの状況に軽く泣きたくなった。

 

「友よ、伏せてください!行きます!」

「へ?」

 

しかしそこで我らが聖女様。子供をダ・ヴィンチちゃんに預けたのか、真上から俺の真隣に着地すると、手に持つ旗を円盤状に振り回し始める。

俺は言われた通りしゃがんで伏せた。

 

そこから先は圧倒的だ。

 

筋力Aからなる旗回しは軽い竜巻を作り出し、矢や槍は弾け飛び、剣を持った騎士たちは風に巻かれる落ち葉の如く吹き飛んで行った。

 

「流石だゴリラだ。よくやったゴリラ。俺は嬉しいぞゴリラ」

「友よ。素直な感想は嬉しいのですが、そのゴリラ三段活用やめてくれません?」

「悪いなゴリラ」

「おっふ」(^○^)

 

あらかたの騎士は吹き飛び、他のところでは邪ンヌによってまる焦げにされたり、串刺しにされたりした瀕死の騎士と…

 

「……」

 

無言のまま佇む太陽の騎士。

彼はいつからか握る聖剣を腰に構え、じっとこちらを見据えていた。

 

「ッッッッ!!?」

 

———瞬間、俺は自分の首が飛んでいく幻覚を見た。

 

とっさにハルペーを首元に構え、腰と脚に力を込める。

 

次の瞬間

 

 

 

 

 

ドォンッッッッッッッッッッ

 

 

俺ははるか後方に吹き飛んだ。

 

「ちょッッ!」

「くず男くん!!」

「!」

 

吹き飛んだ俺はたまたまかばった子供と一緒にいたダ・ヴィンチちゃんに受け止められ、一緒に地面に倒れ込む。

 

瞬間、吹き飛んだ時の衝撃が体に走った。

胃の中がグルグル回り、今にも吐き出しそうになる。

口を押さえ込み、嘔吐しそうになるのをなんとか抑える。

 

視界も安定しない。焦点が合わず、景色が揺れる。

これでまだ動けるのはメドゥーサとの融合による頑強さのおかげだとわからされた。

 

「ッッッッ…ゴホッ…ヴぉほっ!!…」

 

調子の乗って前に出過ぎたか。

前方を見れば、ジャンヌ達と対峙するガウェインは先ほどまで俺が立っていた場所で剣を振りかぶっていた。

 

先程俺と奴の間には軽く10m以上はあった。

だがサーヴァント…それも円卓の騎士ならばそんな距離もはや意味もないのだろう。

 

「おい所長…はぁ…生きてるかー?…」

『な、なんとか…全身がビビってなったわ…』

「そーですか…無事ならそれでいい…」

 

ハルペーを握り、ちょこっとだけ前進する。

 

だが、間合いは間違えない。

 

今ので大体奴の力量は掴んだ。

 

この距離なら首がスパンっていくことはないだろう。

逆に言えばこちらからも攻撃はできないが…俺が下手に手を出すよりジャンヌ達に任せた方が賢明だと俺は判断する。

 

「……驚きました。防がれるとは…」

「いや、正直まじで危なかったよ。アンタの力量を計れなかった俺の落ち度だ」

 

 

 

『あなたもマスターも、本来後衛であるはずなのに自分から前に出過ぎです』

『サーセン…』

どうしても前線で戦いたいなら少しは自分の身は守れるようにならなければなりません。アラキ。あなたは特にです。というわけで竹刀を持ちなさい』

『ちょっと何いってるのかわかりませんね』

『行きますよ!』

『アヒー!アーサー王はスパルタダァ!!』

『お呼びしましたかな?くず男殿』

『(レオニダスは呼んで)ないです』

 

こんなやりとりを交わし、いつからか(強制的の)剣の稽古が始まった。

まあそのおかげで直感ともいうべきか、第六感的な感覚が鍛え上げられてきた。

 

「オタクの王様とたまに打ち合ってなきゃ、多分死んでたよ。太陽の騎士」

「…」

 

“王様”という言葉にわかりやすく反応するガウェイン。

 

「そうですか…では加減をする必要はありませんね」

「……へ?」

 

騎士は聖剣を空へと投げ飛ばす。その瞬間、凄まじい熱が剣に集中する。

 

その太陽の如くの光は当たりを激しく照らしていく。

 

間違いなく、宝具。

 

「!!!!!ジャンヌッッ!!」

「ハイ!」

 

意図を察し、ジャンヌはすぐさま旗を掲げる。

 

「全員ジャンヌの影に!来るぞ!!!!!」

 

 

 

———この剣は太陽の現身

 

———あらゆる不浄を清める焔の陽炎

 

 

 

 

「リュミノジッッッッ!!!!」

 

転輪する(エクスカリバー)…!!!!」

 

 

ま、間に合わッッッッ

 

 

 

勝利の剣 (ガラティーン)ッッッッッッッッ!!!!!!!!」

 

 

 

—圧倒的な熱量が俺たちを包んだ。

 

 

 

 




感想、指摘お待ちしております。


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あらやだこの聖剣ア゛ッッッッ(溜め)ツ゛イ゛わぁ〜「いい目玉焼きが作れるな」違うそうじゃない

お久しぶりです。
お待たせしました。いえ…お待たせしすぎたのかもしれません。ゑ?待ってない?嘘だ!待ってるって言ってたもん!確かに言ってたもん!言ってたんだ。誰がなんて言おうと言われたんだ。「ついてこれるか?」って言われたんだ!(言われてない)
はい、申し訳ございました。気づけば社会人になり、HFは無事全編放映され、fgoではついに怖い蜘蛛さんが出現し、異性の神の使徒が全員カルデアでどの面フレンズし、始まりのろくにんにゾッとしながら、デュエリストに目覚め、ソリティアしながら、月姫リメイクを買い、ドラクエ12を待ちつつ、モルガン陛下を宝具レベル5にし、ヘリオスがゲートから出てくる幻覚を見ながら、愉悦ってこんな味なのか(違う)しながらワインを飲んでおります。
正直次話も全然書けてません。正直もう覚えてる方がいらっしゃるかわかりませんが、これからも細々と続けて参ります。
よろしくお願いします。

感想ください(承認欲求モンスター)



 

————ふと、思うことがある。

 

変わらない街並み。変わらない道。変わらない友人。変わらない思い出。

変わらないで埋め尽くされた日常。

退屈だと思ったことはあるが、不幸だと思ったことはそうなかった。

 

だが、ここ(カルデア)に来てからは打って変わって驚きの毎日を送っている。

見たことない風景。ありえない大地。変な仲間。想像もしなかった旅路。

「変わらない」は、いつのまにか「未知」になっていた。

 

…でもいつのまにか、その「未知」が「変わらない」になっていて、

 

「変わらない」だったものが、

 

————思い出せなくなっていった。

 

表現のできない恐怖がある。

 

確信のできない未来を思う。

 

言葉にできない悲鳴を上げる。

 

確かにそこに自分はいた。

 

確証はある。証拠もある。

 

でも、でもだ…

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

全てを否定された時、

 

 

 

 

 

自分自身を思い出せるだろうか…

 

 

 

 

—《F/GO》ー

 

 

 

 

 

「ま、間に合わないッッッ!!!!」

 

展開される宝具。太陽の聖剣。その名に恥じない火力が視界一面に現れる。

ゴウゴウと音を立てながら走る俺たちに余裕で火炎は追いつき、あっという間に飲み込んでいった。

 

思わず目を閉じ、腕をまえに交差させる。しかしそんな悪あがきにもならないものが通じるわけもなく…

 

 

「…………」

 

…来ない。

圧倒的な熱が。不可避の炎が。全身を消失させる太陽がやってこない。

いや、正確には。

それは俺たちの前で止まっていた。

 

 

「!…君は!」

 

炎の前で、その身には不釣り合いな()を構え、あの宝具を押し留める少女がいた。

そういえば、思い返せばこうハッキリと彼女の戦う姿をみたのはいつ振りだろうか。

少し見ない間に、その顔にはまだ拭えない戦いへの恐怖はあれど、成長した彼女が居た。

 

「マシュ!!!」

「話は後です!今はこれを押し飛ばします!宝具仮想展開!!『ロード・カルデアス』ッッッ!!!!!」

 

凄まじい光と共に、炎は消え去り、代わりに遠くで驚愕の表情を浮かべる騎士が1人。

そう、言わずもがなガウェインである。

 

「…その盾は…まさか…!!」

「…マシュの盾について何か知ってるのか…?」

 

まさかマシュに宿った英霊ってのは円卓の関係者…?

いや、今はそんなことどうだっていい!

 

「今がチャンスだ!撤退するぞ!」

 

しかしそうは問屋が下さんと言わんばかりに騎士たちが俺たちを囲ってくる。

参ったな。このままじゃあガウェインに追いつかれる。

だが!

 

「そのまま走り抜ける!」

 

「血迷ったか!」

「我ら粛清騎士!」

「さっきまでは不意打ちだったが、真正面からこの数の差で負けるわけがない!」

 

「数の差でしかもの言えねぇ阿保に構ってられるか!それに俺はいつだって真面目だ!」

 

馬鹿野郎お前!俺は勝つぞお前!

ジャンヌ達も俺に続いて迷わず走りこみ、騎士達はそんな俺たちを叩き潰そうと自分たちの武器を持ち出すが…

 

————————ッッ!!!

 

()()が響く。

どこからともなく響くその音に騎士達は一瞬気を取られるが、すぐさまこちらに向き直る。

 

その瞬間、騎士が1人弾け飛び、その巨体を地面に倒した。

それに続き、ほかの騎士も一斉に吹き飛んだ。

 

射出されたであろう弾丸は、騎士の頭を貫いた後も飛び続け、俺の顔の真横を通り過ぎる。

突き抜ける弾丸はそのままガウェインにぶつかるが、その恐るべき反射神経か。

弾丸を軽く手で弾き、こちらに迫るが…

 

すでに俺たちははるか遠く。

 

無事聖剣の射程から脱出したのだった。

 

「……逃げられるとは…」

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

「クレイジィビィィィィットッッッッロォォォォォリィン!もっと激しィィくゥゥゥゥ!!!」

「ひと段落ついた途端プラ/シドさん処刑BGMとはたまげたなぁ」

「いやぁ照れますな」

「褒めてないよ」

「まだまだ満足できねえぜ」

「ぼくたち!」

「チームサティスファk「それ以上はいけない」言うじゃねえかジャンヌ。その話乗った」

「牛○さん!まずいですよ!」

「もう何がなんだか…」

「理解できたら君も今日からチームサ○ィスファ○ションさ」

「現地のベディヴィエールさんを虐めないであげてください」

「最近のマシュちゃんは優しいや」

「ホロリ」

「ゑ?ポロリ?」

「白ゴリラは黙ってろ」

「あっはい」

 

無事(?)ガウェインの射程から逃れ、荒野を滑走中の俺たちチームカルデア&難民諸君。

しかしこのダ・ヴィンチ…どこからこんな上等な車を…このリハクの目をもってしt(ry

 

「しかし、よくあのタイミングで入ってこれたな。お前たちもチキチキ!聖抜会場にいたのか?」

「そんなキテレツな催しは知らないけど、僕たちもあそこでスタンばってたよ」

「そしたらくず男さんたちが戦闘を開始したので私たちも加勢を…という流れです」

「そうか…いやぁ助かったぜマシュちゃん!」

「は、はい!」

「僕は?…ちょいちょい、その猫みたいな顔で誤魔化さないで」

 

知らんな(ねこですよろしくおねがいします)

いやしかし、マシュちゃんの宝具がなければ普通に焼却!されてたからな。うん。命があるって素晴らしい。

…そういえばこの場には数名のサーヴァントが見当たらない。どういうことだ。無垢の増股アーチャーに、はらぺこビーム型騎士王セイバーがいない。ランサーニキもいない。代わりに知らないけどローブの男…………男か?この人?

 

「あー、ちなみにこの人は…?」

「ああ。その人はベディ。さっきまでルキウス名乗ってたベディだよ」

「おう、よくわからないけどいじめるな」

「へへ」

 

褒めてないんだが?へへって笑うんじゃないよ。

 

「も、申し訳ありません…かつての同胞にバレてはことだったので…改めまして…」

 

そう言って彼…彼?まあ声からして男だし彼だな(納得)

羽織っていたローブを取りその顔をこちらに見せてくれる。

 

「私はベディヴィエール…円卓の騎士です」

 

ヤダァ!完全にあっちの身内じゃなぁい(大○丸)

 

 

 

ベディヴィエール——

円卓の騎士にして聖剣を湖に還し、主君であるアーサー王の最後を見送った忠誠の騎士。

なんでも通常の騎士の3倍強いらしい。情けないやつ!(違うそうじゃない)

 

本来円卓の騎士ならガウェインと同じく俺たちとは敵対するはず…しかし姿を隠してまで俺たちの味方をしているところを見ると…色々ありそうだな。

 

「まあいいか(?)オッスオッス人類最後のマスターにしてそこの凶人!無様!浮気者!のぐだ男とコンビ組んでる荒木様だゼ☆」

「それは違うよ」(無限泡影)

「それはどうかな?」(神の宣告)

「おい、ライフ払えよ」(レッド・リブート)

 

はっはっは今更何を言おうとお前が何人もの幼女、淑女、熟女、オカマ、ホモを勘違いさせた事実は消えんのだよぐだ男くぅん?

恨むのならその無駄に整った顔に産まれたことを恨むんだな!(-LP4000)

 

「さ、さっきから彼らは何をやっているのでしょうかマシュ殿」

「いつものことですよベディヴィエールさん」

「ええ。いつものことよ。あ、後で私も混ぜなさい」

「何故急に腕に謎の機械を取り付けるのですか!?」

 

デュ◯ルディ◯ク知らんのか?現代の必需品だぜ?(大嘘)

 

「話進めない?君たち」

 

ウッス。ダ・ヴィンチに従うぜ!決してふざけすぎて自重したわけではないんだぜ?(冷や汗)

 

……………ほんとだぜ?

 

「ハイハイ」

「ハイハイ」

「ハイハイ」

「ハーイ」ヘーデルハウス

 

いやそうはならんやろ

 

なんてやってたら難民の方々がおそおそと聞いてきた。

 

内容としては「ナゼェタスケテクレタンディス!アンダラァボウラギドゥンダロ!?」らしい。

うんごめん。謝るからそんな冷たい目で見ないでマシュちゃんや。心がHBの鉛筆の芯みたいに折れてまう。

要は「見返りなく自分達を助ける理由がわからない。ぶっちゃけ信用できんわお前ら」ということ。

全く持って正論である。正論で殴られるのも随分久しぶりだ。

 

ふっ…悪くない(????)

 

「なんとなく…かな。あのままは…納得出来なかった」

「先輩…」

 

相変わらずイケメンは言うことが違うぜ。

 

「きよひー的には今の何点?」

『一億ぱーせんとです!!』

「わあお!ジャンヌも月までぶっ飛ぶこの衝撃!」

「飛びましょうか?」

「やめときなさい白アホ」

「月は出ているか」

「サテライト聖女!?」

 

やってみな、(俺の意識が)飛ぶぞ。

ていうかてきとうに呼びかけたらモニター越しに普通にいるきよひーぇ…

 

『72人体制でますたぁを見守ってます♡』

「増殖する…清姫!」

 

まだ増えるのか。魔神も怖くねえなこりゃあ(慢心)

 

「ヒェ…」

 

ん?ぐだ男、どうしたんだ?震えてるじゃないか(暗黒微笑)

 

まあこのガックガクに震えてるやつは放っておこう。なぁにマシュちゃんのマシュマロで包めばバッチグーよ。「くず男さん最低です」心が読める…ニュータイプかな?

 

「そこかぁァァ!!!!」

「うっさいわよ白いの」

「あうあうあ」(^p^)

 

まあなんやかんや難民たちとの交渉はダ・ヴィンチとベディさんがやってくれた。

なんでもこの先の山に山の翁なる村を治める存在がいるらしく(一体何某サッバーハなんだ…)、少しでも協力者を集うため、そしてそのために難民を守るという建前を得ることで難民たち、しいては山の勢力への信用を勝ち取る作戦で行くことになった。

見返りというのは時には互いに信用を作れる。また一つ知り、汚い大人になったわけだなHAHAHAHA

 

「ほかに言い方ないかな君は〜」

 

謝るから、そのゴツい指で脇腹をツンツンするな。痛い。かなりぃ…ん?

 

「くず男?なんかメガネがビビーって鳴ってるよ?壊した?」

 

壊してないやい。

突然メガネ式レーダーに反応が来た。これは…後ろか?なんか随分強い反応がはえーよホセって感じで迫ってるではないか。

 

すると管制室も後ろの反応に気づいたのか空中に急にロマンの顔が出てきた。

 

よお…10年ぶりだな(大袈裟)

 

『大変だ!後ろから強力な霊基反応が迫ってる!このままだと追いつかれる!』

「ドクター!それはつまり…」

『間違いない!円卓の騎士の誰かだ!』

 

俺たちはすぐさま背後を振り返る。

 

…うん。まだ視界には小さいが荒野の隅から土煙が上がってる。こっちは難民ひきづってるからスピードで負けたかぁ…

 

「ダ・ヴィンチちゃんさんよぉ…望遠鏡的なの持ってない?」

 

変態はほいっと言いながら本当に持ってた望遠鏡を投げつけてきた。

それをアクロバティックにキャッチし「する必要は?」ないです。とにかく土煙が立つ場所を見てみると、そこにはさっき聖地前で見た騎士たちがうじゃうじゃっと馬に乗って追いかけてきた。

うじゃうじゃと言ったが腐っても騎士。隊列は取れてる。ああいう集団は連携が高くてイイゾォコレェ!よくねえよ(情緒不安定)

そして先頭には…うんイケメンだなぁ!

 

「何か見えたかい?」

「見えたぜダ・ヴィンチ。イケメンだ。殺ろう」

「違う、そうじゃない」

 

何も違わないぞぐだ男。イケメン死すべし。慈悲はない。

 

「そーそー…ベディさんよ、あれ誰だかわかるかい?」

 

そう言いながら望遠鏡をベディさんに渡す。

慣れない手つきで望遠鏡を扱うが、相手が誰か分かったのか、辛い表情で望遠鏡を返してきた。

 

「あれは…円卓最強とも言われた騎士。主君であるアーサー王すら一目おいた湖の騎士…サー・ランスロット」

 

…え?太陽バフ太郎の次は最強伊達男に追いかけ回されなきゃいけないの?

随分とハードステージだなぁ!バランスが取れてねえんじゃねえの?バランス取れよなぁ(真島さん)

 

「っていうか確かランスロットっていうと…」

「NTR…?」

「NTRだ!」

「NTRだって!?」

 

やかましいわお前ら…ん?

 

「今NTRって言った?」

「あんたまで何言ってんのよ」

 

邪ンヌに籏で頭を叩かれながら突っ込まれるが、確かランスロットといえばアーサー王の妻ギネヴィアを自慢のアロンダイト(隠語)でそれはそれはご立派ぁ!と言った感じにNTRし、あれやこれやとあった末に円卓の何人かをヌッコロした…っていうやらかし大臣ならぬやらかし騎士くんだった気がする。

 

「なるほど。騎士くんならしょうがないですね」

「いや、プリンセスでコネクトな方の人じゃないと僕は思うよジャンヌ」

「先輩、プリンセスでコネクトとは…?」

「ギャルゲー風味のソー◯・アー◯・オン◯イン」

 

お前は何を言っているんだ。

 

『君たち危機感を本当に持ってくれ!ベディヴィエール卿の言うことが本当なら相手は円卓最強だ!追いつかれたら終わりだ!』

 

やめてくれロマン。その正論は俺たちに効く(クリティカル)

 

『癪だけどロマニの言う通りよ!早くしないと追いつかれるわ!』

「所長が珍しく強気だぁ!じゃあ一流魔術師兼カルデア最高責任者として何かいい案があるんですねぇ!?」

『は?ないわよそんなの』

「無策ジャマイカ!!」

 

もっとこう……あるだろ!

なんてわやわやしてたら明らかに馬の足音が聞こえて来る!ふと思ったんだけどあんなガッチガチに重たそうな連中抱えながらあのスピードおかしくない?

 

「あれほどのスピード…ダート適正A以上と見た!」

 

あ、ダート適正高い方でしたかぁ!いやぁ参っちゃうね!競馬場行けよチクショウ。

 

「…さて問題です。このままだと間違いなく追いつかれますが、どうすればいいでしょうか?」

 

ぐだ男が意見を集う。正直今から全力で走れば撒くことができるとは思う。

だが難民を見捨てることはできない。かわいそーだと思うがそれ以上に見捨てることでこっちの善人ズどものメンタルに響くのだ。これから先の作戦にも支障が出る。

 

誰かが奴らを足止めをする。犠牲にならなければならない。どうやら何も溢さず目についたもの全て抱えて走り抜けることはできないようだ。

 

「…くず男」

「わかってるよ。口には出さんさ…だが現実ここでノロノロ動いててもやられるし、かと言ってあの軍勢相手にそこそこ足止めできるやつなんて…」

 

それこそいない。

現実は残酷らしい。捕まってしまえばそれはもうあっさりヌッコロされるだろう。

できることといえば目の前で「やーいやーいNTRンスロットぉ〜」と煽るくらいのものだ。

 

「所長ぉ〜…もし捕まったとしたら最後になんて言う?」

『NTRンスロットぉって煽るくらいしかできないわね…』

「お前100点だ。カルデアメンバー向いてるよ」

『私元々フィニス・カルデア所長なんだけど!?』

 

どうやら今宵のハルペー(所長入り)はネタに飢えているようでござる。

 

…さて、そろそろそこでゴソゴソしてる変態に目を向けるかね。

 

「やる気かダ・ヴィンチ」

「え?うん。今この状況を切り抜けるには私が行くしかないしさ☆」

 

いつもの調子で変態はウィンクすると、どこからともなく小型の車を地面に置くと、そのまま乗り込んだ。

 

「ダ・ヴィンチちゃん!一体何を…!」

「何って突撃だよ。私の溜め込んだリソースを使えば大爆発程度は起こせるからね」

 

マシュは何を言ってるのかわからないと言う顔をしながらダ・ヴィンチを止めようとする。

ぐだ男も一瞬止めようと足を動かす…が、一歩動いたところで止まる。代わりに口から悔しそうに声を出す。

 

「行くの?」

「行くとも。元々私はサーヴァントだ。私たちにとって最重要なのはマスターである君たち2人とマシュが生きてこの特異点を攻略すること」

 

そのためのちょっとした犠牲になるに過ぎない。

変態はそう言い俺の肩に手を乗せる。ゴツゴツしてて痛いな。

 

…こりゃ止まらんな。

 

「一応この特異点では俺がマスターなんだが?」

「HAHAHA、相談なしで決めたのは悪いと思ってるよ。でも君ならわかってくれるだろ?」

 

———君は割り切れるだろ?

 

耳元で変態は何かを言う。

その言葉を理解し、飲み込み、何か言い返そうかと思ったが…そんな暇も与えてもらえないらしい。

 

これが最善だ。サーヴァントの本当の意味での使い道とも言える。今を生きる俺たちとこいつらでは価値が違う。

驕りではなく、事実として。

 

 

 

だが、仲間であるのもまた事実なのだ。

仮初の生だとしても、今ここで俺たちのために命を散らそうとしている奴に、文句言って別れるよりは…

 

「よし、派手に逝ってこい」

「ああ!芸術的爆発を見せてあげよう!これは君だけのお家芸じゃないのさ☆」

 

こうして軽快に送ってやる方が気分がいい。

案外人でなしだろうな。

でもまだ死ねないんだ。

人の気持ちを理解するのは苦手だし好きじゃないが、

仲間の気持ちを無碍にするのはもっと嫌なんだ。

人でなしには変わらないが。

 

「くず男さん…そんな…」

「マシュ…!

 

ダ・ヴィンチちゃん!先に行く!」

 

そう言い切った隣の親友を見る。

こいつは強いけど心は普通だ。

きっとこんなこと言いたくないだろうし、信用できないと言った難民相手に「納得できない」なんてこと言う奴だ。今まさに納得できない状況だろう。

…それでも行かなければならない。俺たちが死ねば、それこそ全て終わるのだから。

「ありがとう」でも「ごめん」でもなく「先へ行く」とは、こいつらしい言い方だ。

 

「…!ああ!すぐに追いつくとも!」

 

小型の車は俺たちから一つ離れ逆走していく。

 

そして…

 

 

 

 

—————————ッッッッ!!!!!!

 

 

 

 

仲間(天才)が作ったこの時間を無駄にはできない。

仲間(親友)の悔しさを無かったことにはできない。

 

「ジャンヌ共!抱えられるだけ抱えろ!女子供優先だ!」

「はい!」

「…ふん」

 

難民が負担になってるならこっちで抱える。

男共には悪いが全力疾走してもらおう。

 

 

さぁて!全力で生き残りますかねぇ!

 

 




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山を抜けるとそこには「マシュぅ!ガイコツおる!」節子、それガイコツやない。ハサンや

なんか気分乗ったから書くわ。はいすみませんサボったんだから当然ですよねごめんなさい。
こっからも難しいんだろうなぁ!きっと原作と違ったり矛盾点が多いかもしれないけど頑張って履修します!なので見捨てないでください(おい)
ていうか履修して気づいたんだけどファラオ組どこ?ここ?



 

NTRンスロットの軍勢を撒いていくつか時間が経った。

後ろから馬の群勢の足音は消えたが、いくら待ってもあの小型車の駆動音は聞こえてこない。

 

いつもの調子で「や!天才は不死身なのサ☆」なんて言いながら後ろから肩組んでくるとも思ったが、

 

うん、やっぱ現実は鬱。ヒキガエル…じゃなくて本物が欲しいで有名な八幡もそうだそうだと言っている。(言ってない)

前にいる2人の様子を見てみるが、ぐだ男は真顔で前を見てるし、マシュちゃんは俯いたままだ。

 

「「……」」

 

この無言空間が辛い。居心地の悪さにため息すら控える。

ベディヴィエールもかつての同胞と今共に歩く俺らの仲間がぶつかりあい、帰ってこなかった事実に俯いている。

 

あのジャンヌはまあ流石というべきか、こんな時は生前からの裏表ない慈愛の顔で難民たちを支えながら走っているし、邪ンヌも決して空気が読めないわけじゃないからこそ、普段ならジャンヌに自分から協力なんてしないのに、歩けない難民をおぶっている。

 

うーん、どうしようかな。

 

俺も俺で別にショックを感じないわけではないんだが、それ以上にダ・ヴィンチが道を守った事実に感謝している自分がいる。

 

これは一層特異点攻略に身が入るのだが…あの2人(マシュちゃんとぐだ男)はそれ以上に悲しみと悔しさが先導している。

 

こんな時エミヤパイセンやランサーニキがいたらうまい焼きおにぎり〜レモンをそえて〜でも持参してメンタルケアしてくれるのだがなぁ。

 

「ちょいと後方見てくるわ。先導頼んだ」

「…あ、はい。お気をつけて」

「あいよー」

 

いかん。この空気に耐えきれず後方に下がってしまった。

 

あーもうめちゃくちゃだよぉ〜

 

俺は集団から少し離れ、後ろにいたジャンヌに目配せしつつ、最後方についた。

 

『2人のメンタルが相当傷ついてるわね。善人すぎるのも考えものだわ』

 

言ってやるな所長。ふつう普段世話になってる大人が身代わりになったら誰だってああなる。

俺たちまだ18だぜ?

俺だってまだカルデアに来る前は…えーと…

 

『でもあなたはそこまで落ち込んでないじゃない』

 

う、それ言われるとアレなんだが…

 

 

うん。確かに別段傷ついてない。

さっきもだが別にショックを受けてないわけではないし、ダ・ヴィンチが逝ったことを既にどうでもよく思ってるわけでもない。感謝してる。

 

それでもやっぱ今また危機を乗り越えて生きてることが嬉しいのだ。

 

…ああ、うん。考えたくないけどやっぱあれか。

 

「…俺って感性おかしいかな」

『まあ普通じゃないわね。いくら特異点5つ乗り越えたとしても、そこまでドライなのはどうかと思うわ』

 

ヒェ、所長は言葉のゲイ・ボルグ持ちだったんですねぇ!赤い棘は薔薇の如し。美人上司の言葉はデバフの如し。いやぁ辛いねぇ!

 

「ていうか魔術師の割には所長はドライさそこまでないっすよね」

『…!言ってくれるじゃない。それ私がアニムスフィアの当主としてどうなのって意味?』

 

やべ地雷踏んだ。

 

「そんなこと言ってませんってぇ。ただ所長こうやって話しかけてくれるじゃん。前にスタッフに聞いたけど、カルデアに来たマスター候補中には典型的エリート思考の魔術師もいたって言ってたんですよ」

 

それに比べれば今の所長は全然温情ありのいい上司らしい。とも言ってた。これは本人に言うと逆にキレそうだから言わないけど。

お家でトップと組織でトップでは求められるものは色々違うのだ。その点今の所長はよい魔術師かと言われればわからんが、よい上司ではあるんだと思う。

まああのスタイルいい体があった頃はヒステリック全開で全然トップ向きでもなかったらしいが。

Aチームリーダーさんにお株奪われっぱなしだったらしいしな。まあそのリーダーさんも今頃は冷凍食品よろしく凍漬けだろうけど。

 

『…まあいいわ。聞かなかったことにしてあげる』

「そうしてくれると助かりますねぇ!」

『その「やりますねぇ!」みたいな言い方やめなさいよ…』

 

マジかこの人。淫夢ネタまで履修済みなのか。

レ/フ…あんたが育てたオタク魂は確実に実になってるよ。実は実でも悪魔の実だが。

 

『まああえてフォローするなら…あなたはもともとそういう気質だったのよ。意外と魔術師向きだったってわけね』

 

—————そっか。意外と非人間気質なのか。

 

考えればそうかもしれない。

今まで敵だったり味方だったり、助ける必要のない、体を張る必要のない場面で命張った理由も思い返せば全部自分のためだった気がする。

ぐだ男やマシュちゃんのように誰かのために涙流して、唇噛んでそれでも自分達のために前に進む精神構造じゃなかった。

それを人間らしい善性とするなら、少しズレてるかもしれん。

だがまあ俺だって泣きはするし笑いもする。生まれた時から完全なサイコパスではなかったはず…はず…うむ。

この年になると意外と小学生以前の記憶が朧げだな。なんかもっと色々あった気がするが…

 

ま、それはそれとして、身体能力普通じゃねえのはあっちだけどな!

俺はメドゥーサから力貰ったけどあいつは違うからな!

 

……まあ魔術師向きだった。って言われても素直に喜べないが、所長なりの励ましだ。喜んで受け取るとしますか。

 

『…ちょっとどうしたの』

「え?いやぁ所長のそういうところ大好きだなぁって」

『…はぁ!?…って本来なら顔赤らめてなんか文句言う方がいいのでしょうけど、私はアニムスフィアの当主よ?そんな普通の女の子みたいな反応はしないわ』

「だからこれからもコキ使いますね」

『ちょっと待って』

 

いい上司に恵まれた。今はその事実を噛み締めますかね。前を見ればぐだ男とマシュちゃんも立て直したのか雰囲気明るくなってるし。

ていうかやめて所長、ガンド撒き散らさないで。無茶苦茶痛いのよ。それぇ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大好きって呼ばれてる!大好きって呼ばれてる!ちょっとずるくないですかねぇ!」

『余もそう思う』

 

聖女と皇帝(モニター越し)はちょっと静かにしてて。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

たとえ火の中水の中草の中森の中土の中雲の中あの子のスカートの中〜(パトカーサイレンの音)

某ゲットだぜ!なアニメ曲を口ずさみながら山越え谷こえ所長のスカートの中を超え…ガンドが俺の顔に直撃した。痛い。

目指すは山の翁(一体どこの骸骨マスクなんだ…)が治める集落を俺たちは目指していた。ぶっちゃけ疲れた。そろそろグルコサミンが足りない(ぐるぐるぐるぐるグルコサミン)

ダ・ヴィンチが残していった食糧も流石に50人くらいの難民に分けていればそろそろそこが尽きそうだ。

…ぶっちゃけピンチなんだが?

 

「お兄ちゃんどうかしたの?」

「んあ?いやぁ?」

 

あとなんか知らんが懐かれた。ルシュドなる少年。先程チキチキ!聖抜大会!(そんな名前で済むものではい)で助けた母親の子供だ。

母親はサリアというらしく向かうでぐだ男と話してる。マシュちゃんがベディヴィエールと…ゲイザー狩りしてる。随分ワイルドになっちゃって…俺様笑みが溢れる(ニチャァ…)

…しかしよくまあ助けたといえ俺みたいな目が腐ってるやつに子供任せられるものだ。

信用されてる…と思ってこのルシュドが怪我しないように背負ってやるかね。

こうルシュドの脇下に両手を入れてそのまま俺の肩に〜

 

「パイルダァァァァァァァァオォォォォンッッッ!!!」

「ブッピガァァン!!!」(合いの手)

「わぁぁ高い!」

 

合いの手ありがとうジャンヌ。お前には後で角砂糖をやろう。いやしんぼめ!

 

「私はセッコだった…?」

 

よし馬鹿聖女はほっておこう。

 

「そういえばお兄ちゃんさっき何歌ってたの?」

 

某ゲットだぜの曲に興味持たれるとは思ってなかったが…えっと〜なんていえばいいんだ?

 

「あー…この歌は俺の故郷で子供なら誰でも聞いたことある旅立ちの歌だ」

 

嘘は言っていない。

 

「友よ。流石に誇張では?」

 

ウルセェっ!我がジパングではこの歌を聴いたのちに、部屋に置いてあるファ◯コンに感謝の正拳突きを100万回行い、顔洗って食パン咥えながら街角でオオ◯ド博士に「この中から好きなポ◯モンを一匹選ぶんじゃ」って流れでやまたのおろちヌッコロしに旅立つのが恒例なんだよ。(大嘘)

 

「いや誇張では?」

「わぁお兄ちゃんの住んでたとこはすごいんだね!」

 

「「信じちゃった…子供の純真が眩しい…」」

 

うお眩し!(ルシュドの笑顔が)

危うく目がミラーフォース(底知れぬ絶望の淵)されるとこだった。子供は文化遺産だな。アーティファクトだよ。アーティファクト。

 

「ていうかジャンヌ。そんな格好でこっちくんな。ルシュドの性癖を破壊する気か?」

「!?私の格好のどこが性癖破壊だと!?」

 

そのデカい胸の形丸わかりな格好の上半身にえげつないスリットの下半身見直してこい。気づいてるのか知らないけど、お前が足を真上に叩き上げたり激しい動きするたびに、そりゃもうモロ中身見えてるからな。

だいたい毎回毎回実戦でもシミュレートでもスリットの向こう側見せつけられてる俺の気持ち考えて?いつジルに抹殺されるかビビってるんですよ?チラリズムにも限度があるってかチラリズムは見えちゃいけないんだよ。見えるか見えないかをぎりぎりを競い合うんだよアレは。チラリズムは遊びじゃないんだよ。スタイルよくてきめ細かい肌の尻見せられてる俺はどこ向いてればいいんだよ。ロ◯ポースが壊れた時の某海賊団の航海士みたいな気分だよこっちは。俺が鋼の意志習得してなかったらとっくにR18なんだよわかってのかこの性jy(ry

 

ー(閑話休題)ー

 

—————まあ、俺がその気になれば一瞬でお前をジャージにすることもできるんだがな(謎のドヤ顔)

そういえば最後にジャージチェンジ(オーダーチェンジみたいで草)したのは誰だったか…玉藻だっけか。

 

「ま、あれはエロいのが悪いよな」

「お兄ちゃんなんだか今日は太陽が近いね」

「おっとルシュド?あれは多分太陽は太陽でも関わっちゃいけない太陽だ。目瞑ってろ?壊れるぞ(性癖が)」

「うんわかった!」

 

こえぇ。まさかモニター越しならぬ太陽越しに威圧してくるとは。このリハクの目を持っt(ry

流石大妖怪。やることがスキマ妖怪にこき使われてる方とは違うな(風評被害)

 

(すまない)

 

何故かカルナさんの声も聞こえた。あの人たまに腰低くなってるな。

 

「…いっそ全裸の方が…?」

 

何考えてるのかは知らんがこれ見よがしに腕を組むな。胸を強調するな。お前ほんとマジでそろそろ戻っていいぞ?今のところ見た目以外全てにおいて最悪だからなお前。ジルが泣くぞ?ついでに邪ンヌはとっくに泣いてるぞ?

 

(ジャンヌゥゥゥゥゥ!!!!!!!!)

 

「?友よ。今何か聞こえませんでしたか?」

「気にするな。海魔の妖精だ」

「納得」

 

よし。バカでよかった。

 

「お兄ちゃんとお姉ちゃん仲いいね!」

「当たり前だろ?こう見えてこいつは俺の中で二番手サーヴァント…って言ってもわかんないか。まあ付き合いで言えば1番長い。背中は任せられる」

 

一番手はメドゥーサですからねぇ!あーあいてぇなぁ!おもわず右手を撫で回しちゃうぜぇ。

あ、なんか今気持ち悪いって感じの電波きた。ごめんなさい大好きです。

 

ルシュドがそんな俺を見ておぶられながらアハハと元気に笑う。純真無垢で笑顔が似合う。子供はこうでなくちゃなぁ。

 

「…」

 

でジャンヌはジャンヌで本気で照れないでくれない?こういう時こそ奇行種みたいな動きしてくれないかな?やり辛いんだが?乙女か貴様。

 

…乙女だったわ(普段の奇行で忘れそうだった)

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

「難民は受け入れよう。だがお前たちは受け入れるつもりはない」

「召喚士は通す。ガードも通す。…キマリは通さない」

「何故貴様私の隣であたかも仲間のような顔している」

 

あ、すいません。なんか言いたくなった。いやぁFF語彙気持ち良すぎだろ!(上下に揺れる)

さて不真面目ネタは置いといて〜(すたんどばいみー)

 

ベディヴィエールからもらったゲイザー肉を(無理矢理)飲み込みながら歩くこと数時間。無事辿り着いた村で早速問題発生。

俺たちの前に立ちはだかるは山の翁。アサシンのサーヴァント、ハサン・サッバーハ。その歴代ハサンの中では呪腕のハサンと呼ばれる男だ。カルデアにもいる。

初めて会ったのはシャドウサーヴァントだったかな。冬木で通りすがりにぐだ男にヌッコロされた…いやおかしくね?(再確認)

 

「…おほん」

 

あ、空気戻すために咳き込んだ。もうこの仕草だけでいい人だろ。可愛いわこのアサシン。

 

「ここで返せばこの村を円卓に話される可能性がある」

「そんな…先輩とくず男さんはそんなようなことはしません!出ていけというなら潔く立ち去ります!」

 

マシュちゃんの熱い声援!効果はイマイチだぁ!だが響いたぜ。俺とぐだ男の心にな!

 

「泣きそう」

 

こいつマシュちゃんのことになると涙腺脆すぎだろ。カプコン製か?「涙腺のカプコン製ってなによ」黙りなさい。邪ンヌ。アレはカプコン製だ。私がそう判断した。(クソ親父風味)

まあハサン先生の言いたいことも分かる。俺でも信用できんもん。俺だったらここで俺たちを爆殺して山に埋める。

 

だが今はとにかく拠点、戦力、情報が欲しい。

最悪拠点と戦力はいいから情報だけでも欲しいのだ。ここはなんとか信用を勝ち取りたい。

 

「この人たちは大丈夫だよ!僕たちを守ってくれたんだ!」

「ぬっ!お前…ルシュドか?」

 

お?予想外の方向から支援が。

まあずっと俺の肩に乗ってたのだが。

ルシュドは俺の肩から降りるとハサン先生の元に走り出した。しばらく2人は何か話しているとそのまま村の中で手を振る母親のサリアさんの元に走っていった。

 

「どうやらルシュドとサリアを助けてくれたようだな。異邦の」

「お知り合いで?」

「…あなたには関係のないことだ」

 

お、貴様からあなたにちょっと態度が軟化したな。ナイスルシュド。これなら

 

「いやしかし信用できないのは分かるぜ〜、もしかしたらルシュドやサリアさんの善性を利用したいやらしい奴らかもしれないしなぁ…そこでどうだい?ちょいと原始的コミュニケーション…

 

 

 

 

 

 

—————暴力で語り合うのは?」

「なんだと?」

 

ハサン先生は暗殺者だ。そんな人が真正面から来たということは少なからずその気があったということで。

 

「…ふ。いいだろう。これは暗殺ではなく、戦いだ」

「いいのか死人が出るぜ?」

「ほう?誰が死ぬと?」

 

 

そりゃあもちろん…

 

 

 

「俺だ」

 

「「「「「「「お前かい」」」」」」」

 

え?なんで一斉に突っ込まれるのさ。

この中で1番戦闘力低いので俺なんだぞ!爆弾で誤魔化してるだけなんだからな!()

 

そんなことは言ってるとわらわら武器持った奴らが沸いてきた。なんだこいつら!?()

 

あーハサン先生1人ならいけるんじゃね?なんて思ってたらいっぱい出てきた!萎えちゃうぜコノヤロー!

 

「なんだいくず男?ビビってるの?」

「なんだコノヤロおれはやる時はやる男だぞこの野郎!ヘマしたらお前には責任取ってもらうからなぐだ男!」

「HAHAHA!今更なにされても僕はビビらないよ?」

 

じゃ、後できよひー部屋に一人で行ってもらおうかな(暗黒微笑)

 

「さぁ来い山の翁!こいつの名は藤丸立華!そして俺の名はジャイロ・ツェペリ!俺たちを受け入れるに値するか納得を求めているのなら全力で争う!納得は全てに置いて優先するぜ!」

「流石くず男!さらっと僕の本名晒しながら自分は偽名を名乗るどうしようもなさ!そこに痺れる憧れるぅ!…あ、後でヘマした際の罰ゲーム教えてね?なんかすごい悪寒がするんだ…具体的にいえば転身火生三m」

 

イクゾー!(無視)

 

デッデッデデデデンデデデカーン

 

「いや本名ではないのか」

 

いやほんと叩けば突っ込んでくれるなこのアサシン(感服)

 

 




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跳べよォォォォォォォォ…死亡確認ヨシ!「何をみてヨシと言ったんですか?」だってステラだもの

過去最大じゃないのこの分量〜!だからあれほど仕事中に妄想膨らませるなって言ったんだよなぁ?
はい。多分最長です。


 

ハサン先生とのデュエル開始ィィぃ!!から数分。

 

「わはは。圧倒的ではないか我が軍は」

 

お前はどこの宇宙軍だ。いや…うん、その通りなんだがね?

俺たちはハサン先生と愉快なバーサーカー難民を薙ぎ倒し、無事納得優先ツェペリ殺法をゴリ押しした(筋肉対話)

これがゲリラ戦ってやつか…()

シュ◯ちゃんもいたらやつも笑うでしょう(ベ◯ット!?殺されたんじゃ…)

さあて敗北者インタビューのためにも倒れ伏してるハサン先生を起こしてあげますかね(ゲス顔)

 

「……」

 

うわー倒れ伏してるとは言ったけど犬神家みたいになってて痛い。見てるだけでもう痛い。

頭から思いっきり地面に突き刺さってるよ。なんか下手な聖剣より神々しい。

 

「ハサン脊髄剣…」

 

その戦争的ネーミング100点だ。悪魔向いてるよお前(邪ンヌ)

 

「こいつはひどいや…ジャンヌ、ドクター呼んで」

「ドクタァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

「誰がそんな原始的呼び方しろっつったのよ」

 

ぐだ男がそう呼びかけるが、ジャンヌと邪ンヌがやかましくコントしてるのでそれを無視して俺とマシュちゃんで一緒にハサン先生をひっぱりあげる。ぶっちゃけ素顔が見えないからこれどういう表情なんだろいま。

 

しばらくチーンっとなっていたので、アレ?これヤバイんじゃねえか?なんて思ったがいきなりムクリと立ち上がり肩の乗った埃を払うハサン先生。

 

「…負けたか」

「残念だったな…DO☆N☆PA☆TIだよ」

 

トリックじゃないんかい。どこの元コ◯ンドー部隊だお前。

 

「え?日本語吹き替え完全版!?」

 

反応するな堕聖女。

 

「…く、まさか私と同じ魔神を体に宿す愚か者が未来にいるとは…」

 

おいそれまさか俺のことじゃねえだろうな。言っとくけど魔神じゃねぇからな!ハイパービューティーセクシーダイナマイト女神様じゃボケぇ!

全く見る目のない。この美しい腕が目に入らぬかぁ!(礼装で腕がそもそもよく見えない)

ジャンヌさん!邪ンヌさん!やってしまいなさい!

うわ、呼びずら。語呂悪(呼んどいて文句言う鬼畜)

 

「ザー◯ンさん、ド◯リアさんのノリでけしかけないでくれる?」

「友は水戸◯門だった…?」

 

な訳ねえだろ。二人揃って別の幻覚を見るな。そのままだと俺が紋所振り回すおじいちゃんと3回変身する宇宙の帝王の混合された意☆味☆不☆明な存在になっちゃうでしょうが。

想像したら気味悪いわ。

 

「く、しかし円卓の騎士を村に入れることは…!」

 

いや円卓の騎士じゃねえし。むしろその円卓の騎士のゴリラに殺されかけるわ、NTRやらかし騎士に仲間一人持ってかれるわで散々な目にあっとんじゃい!

 

「嘘をつくな。その鎧、聖都の騎士と同じものであろう…!」

 

そう言いハサン先生はマシュちゃんとベディヴィエールを睨みつける。

……あ、そっちかぁ()

 

ベディヴィエールは暗い顔になるが…すぐに表情を入れ替え、ハサン先生に訴えた。

 

「確かに私は円卓の騎士です。ですが私の王は騎士王のみ。獅子王の円卓に連なるものではありません」

「わ、私も円卓の方々と肩を並べられるような高潔な者では…」

 

まあこう言うしかないよな。マシュちゃんは冤罪だが、ベディヴィエールは実質円卓の騎士だった男。うーん、参ったねぇ。

 

(どうしようくず男。いっそのこと「彼女たちは騎士ではない」って先生に腹パンする?)

 

コソコソとぐだ男が耳打ちしてくるが、そんな暴行が通じるのはエク◯ーズ次元の不審者だけだ。お前には鉄の意志と鋼の強さはないのか。

 

「ちょっと何言ってのかわかんない」

「俺も自分で何言ってるのかわからない」

 

とりあえず腹パンはした。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

「よ、改めて自己紹介といくか!俺はアーラシュ。見ての通り普通の弓兵だ。よろしくな」

 

あなたのような普通の弓兵がいるか!

 

そんな思いを大声で反論したくなるが、ここはグッと抑える。

まだまだ警戒心が強いハサン先生だったが…腹パンかましてりゃ当たり前だけど〜…とにかく間に入ってくれたのが先生と同じく土地に呼ばれたサーヴァントで爆発四散に定評のある(あってたまるか)アーラシュさんだ。

 

「おお?なんで急に頭下げる…っておい地面に顔埋めるな!なんだお前ら!」

 

ほら見ろ、初めて宝具を見せてって言ったら笑顔で爆散するなんて言うもんだからそれ以来感じる罪悪感でカルデアにいるアーラシュさんとは別人だとわかってても地面がめり込むほど頭が下がっていく俺たちを!(沈んでいく音)

…ウ◯ザーリ◯ートに潰されてる時のホモ素数神父もこんな気持ちだったんだろうな(違う)

 

「カブト虫〜カブト虫〜カブト虫〜紫陽花!」

 

合言葉ほとんど忘れてて草生え散らかす。

ジャンヌぅ…お前も聖職者なら14の言葉を忘れないように傷つけて覚えろよなぁ(無茶振り)

 

ま、とりあえず態度だけじゃなくちゃんと言葉にして挨拶しないとな。あ、だめだ。顔上がんねえ。

 

「押忍!人類最後なんて肩書きやらせてもらってますシロアリ1号です!」

「押忍!同じくシロアリ2号です!」

「お、おう。おもしれーやつだなお前らー!とりあえず早く顔あげ…ていうか抜け!それ呼吸できてないだろ!!」

 

近所にいる気のいいあんちゃんってこんな感じなんやろな。(ワイトもそう思います。)

 

「…何故地面に埋まってる」

「あ、ワイト先生」

「誰がワイトじゃ」

 

相変わらずノリがいいハサン先生。怪我はいいのだろうかと地面から顔を引っこ抜くとすっかりピンピンしてらっしゃった。

ヒュー!見ろよあの筋肉!まるで鋼だぁ!

…見栄えガリだったなそういえばハサン先生は。

 

「カブト虫ィィィィィィ!!!!!!」

「うっさい!デュヘイン!!」

「見ろ!フランスは紅く燃えている!!!!!!」(高耐久ルーラー)

「やだこいつどうすれば止まるのよ!」

「村の中で火災を起こすな馬鹿者!!!!」

「「ごめんなさい」」

 

ハサン先生の一括で一瞬で正座するジャンヌズ。素晴らしい反射神経的姿勢、俺でなきゃ見逃しちゃうね。それもっと別のことに活用してくれないだろうか。

ていうかなんで燃えてるのに普通に正座してられるの?(ジャンヌ)自分の死因覚えてる?

あ、覚えてるのね。覚えてるからそんな笑顔なのね。怖いよお前。いやほんとマジで。

 

 

 

 

 

————その後一週間ほど村に滞在することになった(ハサン先生優しいやったー)

 

 

ー《F/GO》ー

 

アーラシュ=サンと共に狩りに向かい、ゲイザーの大収穫祭を起こしたその夜、ベディヴィエールはマシュちゃんとぐだ男に話があるといい村から少し離れていった。

月が照らす真夜中、美青年二匹と無垢な美少女一人…何も起こらないはずがなく…ってこと!?

 

「そんなわけないでしょ。いくらなんでも同人の見過ぎよ」

 

この見た目真っ黒脳内乙女ゲームメイカーめぇ…今度余計なことを言うと口を縫い合わすぞ…

まあ今回は亀甲縛りで我慢してやる。俺は何て優しいんだろう。

 

「ン゛ーーーーー!!!!ン゛ーーーー!!!!」

『優…しい?』

「え?所長何かいいました?」(腕をぐるぐる回しながら)

『何も言ってないけど?』(震え声)

「えぇー?ほんとにござるかぁ?」

 

とりまハルペー振り回しときますね!全手動メリーゴーランド(安全装置皆無)だ、おあがりよ!(ゲス顔)

 

『くぁwせdrftgyふじこlp』

「こんな真夜中に大声を出すな馬鹿者。村のものが目を覚ましてしまうわ」

「あ、ワイト先生」

「誰がワイトじゃ…ってしつこいわ!!」

 

いきなり後ろから現れたあいも変わらずノリのいいハサン先生。釣らされた邪ンヌを下ろしながら怒り顔で説教されてしまった。お、俺は悪くねえ!

 

「ーと、友は申しております」

「ジャンヌ貴様ぁ…オンドゥルウラギッタンディスカ‼︎」(小声)

「底知れぬ絶望の淵に沈めェェェ!!!!」

「うわーあれは聖典にも載ってるとされる(大嘘)ミラフォの舞!」

「ナニイッテンダ‼︎プジャケルナッ‼︎」

「いやほんとお前らやかましい」

 

はいすみません。

 

「…で、()()()()()の調子はいかほどで?いやおっしゃらなくても結構。アサシンの聞き耳技能を舐めちゃあいませんよ。余裕の気配遮断。馬力が違いますよ」

「お前は何を言っているんだ」

「はいすみません」

 

ネタで誤魔化せば押し通せるか?無理?無理かぁ…やっぱり今回もダメだったよ。(コ◯ンドーは場所を選ばないからな)

 

「ぬ…流されるところであった。気づいていたのか」

「いや、ハサン先生が信用できない連中がナイショ話してたら放置するとは思わないので〜」

「ぬぅ…」

 

図星のようだなぁ?へへぁwww(煽り)

まあこの反応なら本当にベディヴィエールたちのナイショ話を聞いてたらしい。いやらしいことですなぁ!

 

「…何かろくでもないこと考えてるな」

 

思考が読めるのか…まずい!

 

「何がまずい?言ってみろ」

「お前頭無惨かよぉ」

 

ジャンヌがろくでもない鬼のようなことを言い出すがとりあえず放置。

しかしベディヴィエールは2人に何を話してたんだろう…っていうか俺は?もしかしてベディヴィエールに信用されない?ハサン先生どころかベディヴィエールにも信用されてないの俺?泣くぞ。

 

「はー…萎えそう」

「友よ。どこに行くのです?」

「あー?母なる大地に生きた証を残しに行くんだよ」

「わかりました。母なる大地に生きた証を残しに行くのですね」

『普通にトイレでしょ!?普通に言いなさい!』

 

とりあえず流石に致す時まで一緒にいるつもりはないのでハルペーを思いっきり逆さに地面に刺しておく。所長の凄まじい悲鳴が聞こえたが人語ではなかったので聞こえなかったことにしよう。

 

 

 

 

「——————」

 

決められたルーティーン(ただの生理現象)をこなし、ナイチンゲール婦長から所持品に殴り入れられた消毒液で手を洗う。あれは…痛かったな。ロマンも強制睡眠させられてたし。医療トップが1番体調に悪い生活してりゃあそうなる。

 

…わからないけど今も多分どこかでハサン先生が見てるんだろうな。センシティブな上にプライバシーのない。オデノココロハボドボドダァッ‼︎

 

村の方を眺めるとぐだ男とマシュちゃんが村に戻っていたのか難民の人たちが楽しげに話してるのが見えた。真夜中なのによく話弾むもんだ。だがあの調子なら難民たちとの関係は良好になるだろう。

 

俺も加わろうかと村に入ろうとするが…まだ離れの方で岩に座り込むベディヴィエールがいた。

どうかしたのだろうか。ていうかなんで俺にはナイショ話してくれないのか。私気になります!(全速全身だ!!)

 

「はーいベディ〜。風船いるぅ〜?」

「え!?あ!…アラキ殿でしたか」

 

いかん。真面目がすぎる人間と対話が久しぶりすぎていつものノリが通じない。

 

…ふむ。なんだか表情が暗いな。まあ相手がかつての上司ならそんな顔にもなる…かな。わからんけど。

どれここはちょっと親身のなってやりますかねぇ〜見とけよ見とけよ〜。

 

「随分疲れた顔してるじゃあないか。寝た方がいいじゃないか?サーヴァントだから必要はないかも知れんが、睡眠は気分回復にはもってこいってばっちゃも言ってるぜぇ」

「いえ…疲れなど…」

 

嘘下手か?そんな顔で言われてもまず信じないよ?

 

「そーう?…そういえばさっきなんの話してたんだよ。俺抜きで。俺抜きで」(強調)

「…私はまだあなたのことをよく知らないので」

「はっきり言ったな」

「申し訳ありません…」

「いや、いい。普通だよそれは。俺でも話さん」

 

よく考えればベディヴィエールとは全く会話してないしな。信用しろというのも無理なもの。

 

「あなたが悪人ではないことは理解しています。聖都であなたはガウェイン卿らから難民を守った。あのまま逃げればきっと…ランスロット卿に追われることもなかったのに…」

 

ああ。もしかして…ダ・ヴィンチのことも引きずってるのか。参ったな〜…とんだ善人だ。これは生前はさぞ苦労人街道まっしぐらだったに違いない。

…今もそうか。

 

「じゃあまあとりあえず日中にも言ったが、多田野荒木だ。信用は…これから勝手にしてくれ。少なくともぐだ男があんたの味方なら俺もあんたの味方だ。あ、言わなくていいぜ。あんたのことはよく知ってる。返還の騎士さま」

「…!」

 

ん?なんだ今の。一瞬、暗がりだったが、ベディヴィエールの表情は歪んだ。

この辺りが地雷ポイントかぁ?

聖剣を湖に返還し、アーサー王を終わらせた騎士。

後世に伝わるベディヴィエール卿の代表的偉業なんだがな。

本人的にはいい出来事ではないのか。

 

「…あー。すまん。気に障ったか?」

「いえ。そんなことはありません。ですが、私のことはただのベディヴィエールと」

 

儚い笑顔だ。生前はさぞ〜…くそ。顔がいいのが円卓に入る条件だったりするのか?

 

「顔がいいなぁ…円卓には顔面偏差値でも定められてるのかね?」

「わ、私はそのようなことはありません…そうですね。王を含め、容姿の整った人物が多かったというのは事実です」

「なるほど…」

「あ、アラキ殿?何故そんな苦虫を噛み潰した様な顔を?」

 

そこにハンサム学園があるからさ。全員顎とんがって死んでしまえ(投げやり)

 

そこからいくつか話をした。

俺たちの今までの旅。ベディヴィエールの生前の話。ゲイザー料理に目覚めたわけ(これに関しては理解が追いつかなかった)

 

「…ではカルデアには我が王が…」

「ああ…よく扱かれてる。そろそろあの聖剣を見るだけで涙が出そうだ」

「えぇ…」

 

いやほんとハードなんだよあの人。特異点にいない日はほぼ毎日3時間以上はぶちのめされてる。

エミヤパイセンは後方アーチャー面してたので俺とぐだ男で「あいあむだぼーんのぶまいそぉーど!」ってかっこいいポーズ(バックライト係:すまない=サン)してたら自壊した。もうやらない様にしよう(自重)

 

「…王は…」

「あえ?」

「王は…どんな顔をしておられるのですか?」

 

不思議なことを聞く。側近のベディヴィエールならセイバーさんの顔なんて見飽きてるだろうに…

 

「んー我らが聖剣セイバーは…」

 

満面の笑顔でよく食べ、よく食べ、よく食べ、よく食べ、よく食べ…食べてばっかりじゃね?これじゃあお腹周りが大きくなっちゃうよ〜(サーヴァントは太らない定期)

女の子のお腹を膨らませることに定評のあるパイセン。さすエミ。

 

あ、そういうのじゃないか。あー…

 

『いやきっっついって…こんなん死んじゃうって…』

『まだ動きに無駄がありますよアラキ。さあ立ちなさい』

『いやぁ、そんな猫を持ち上げる様に立たせないで下しあ…うう…不幸だ』

『大丈夫ですよアラキ…今日のご飯はデザートがついているとアーチャーが』

『俺デザートだけで死線潜り抜けられるほど元気沸かないよォォォォォォォォあんまりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』

 

—————-オデノカラダハボドボドダァッッ!!

 

『今日はここまで。では昼食にしましょう』

『くぁwせdrftgyふじこlp』

『ふふ、そうですね。アーチャーの作る食事は美味しいですから』

『話通じてない?ヤダよぉ。あ、わかりましたから手引っ張んないで…筋肉がちぎれる…花◯薫にやられた奇しくも構えが同じのおじいちゃんになっちゃう』

『今日はプリンだそうですよアラキ』

『は゛な゛じぎい゛でよ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……』

 

 

…あー…

 

「うん。いい顔してたよ」

 

嘘は言っていない。(遠い目)

 

おい、なんだよその顔。どういう表情だそれ。泣いてんのか笑ってんのかはっきりしなさいよ〜。

泣いてる顔かわいいなぁ!これで俺より身長高いってバグだろ!おのれ円卓!(????)

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

「ふーんあのクレーターが…」

「左様。恐ろしき力の持ち主である。獅子王め…」

「お兄ちゃん知らなかったの?」

「ああ…てっきり月面に憧れたエ◯ル神の悪戯かと思ってた」

『なに言ってるのあなた』

 

とりあえずハルペーを振り回しておく。すごい悲鳴だ。何が辛いのだろうか(暗黒微笑)

 

所長の悲鳴をBGMに山から荒野を見下ろす。そこにはいくつもの巨大なクレーターがあった。難民やハサン先生がいうにはアレが全て獅子王による聖抜の結果だという。

 

まあ登山中に見えてたし、なんだろな〜とは思ってたけどまさかアレが一個人の所業だとは…いや流石にぃ〜…

 

「……コラだろ?」

「本物です」

 

マジかぁ…

 

うーん、サイズが遠近法バグってるのか知らんけどぉ…大体ぃ〜…

 

「ハンバーガーが4個分くらいかな」

「お前は何を言っているんだ?」

(一瞬くず男さんがピエロ風メイクに見えました)

(マシュ、アレはペニーワ◯ズって言ってケ◯タッキーを食べるやつ絶対ヌッコロピエロだよ)

(先輩が脳に直接!!)

(ちくわ大明神)

(……???????)

(マシュ壊れちゃった)

《ん?誰今の》

 

あちゃー…じゃなくてね?通信手段使ってふざけるのもいい加減にsayよ?あとしっかり大明神に反応するうちのTA☆DA☆NO☆案☆山☆子…じゃなくて所長はもうほんと…どうしてくれようか?

あと誰がペニーワ◯ズだ。どっからどう見てもド◯ルド=サンやろがい!そうだろ所長!!

 

『私はマ◯クよりモ◯派よ』

「なん…だと…!このぉ情緒不安定おもしれー女な上にモ◯派かよ!やはりポテトか!太いポテトがええんか!卑しいやつ!今度一緒に行こうな!」

『情緒不安定で悪かったわね!って誰がおもしれー女よ!それと太い太い連呼しないで!いいわよ今度ね!』

 

いや情緒不安定より引っかかるのそこかよ!正気か?(ブーメラン)

 

「くず男と所長って喧嘩しながらどこで今後の予定組んでるのわけわかんなくてすごいよね」

「仲がよろしいのは良いことです」

『ロマンもそう思います』

「ワイトかな?」

 

まあ四六時中一緒にいるからな!今更予定もクソもねえんだなこれが。

 

『おもしれー女なんてデバフでしかないじゃない!』

「ほー?…ぬるぽ」

『ガッ…あ』

「もう無理だって…そこからイメージ回復するの無理だって。フラスコの中の小人だって無理って言う!真理の扉の向こうのやつも無理って言う!大人しくID真っ赤にしとけ」

「わかる人が限られるネタはモウヤメルンダッッ‼︎」

「今アス◯ンいませんでした?」

「知らんな。トラ◯ザムしていろ」

『まだ慌てるような時間じゃないわ。諦めたらそこで試合終了よ』

「何言ってんだこの人」

「ちくわ大明神」

「『(本日2度目の)…ん?誰だ今の』」

 

しっかり反応しちゃったよこの人。もうどうしようもないじゃないか。取り柄が面白くて有能で美人でスタイルよくて情緒不安定で残念なとこしかないよ!

 

『目を醒ましなさい。あなたの私に対するイメージが(だいぶ前から)何者かに侵略されてるわ』

 

じゃあいいじゃんもうそれで(達観)

 

『良くない!思い出しなさい!初めて会った時の私を!』

「冬木でガクガクしてた」

『くっ…殺して』

「くっころやめい。ていうかもうとっくに幽霊やろがい」

『認めたくないものね…若さ故の過ちと言うものは…』

 

坊やだからさ…いやどういうこと?

…ああ、それとツッコむのめんどくさいって思ってたけど…あのさぁ…

 

「さっきからちくわ大明神って言ったのだれか分かってるんだからな!おい聞こえてんのかそこのムッツリ聖女!!」

「だそうですよオルタ。ふざけちゃいけません」

「どう考えてもアンタ(白い方)でしょ!痴話喧嘩見せつけられた上にこれ以上巻き込まないでくれる!?」

「いや、ムッツリなのはどっちもだよ」

「「!?!?!?!?」」

 

何気ない 俺の言葉 がジャン ヌを傷つ けた 

 

「くず男の周りっておもしれー女系が集まるのかな?」

「類は友を呼ぶ…ということでしょうか」

「スタ◯ド使いとスタ◯ド使いは惹かれ合う的な感じなんだろうね」

 

おい聞こえてんぞ、それなんて杜◯町?

住みたそうで実は住みたくない街ランキングじゃトップ10には入ってんぞぉぜったい〜

ん?わちゃわちゃしてたらバーサーク難民が息切れ起こしながら走ってきた。

 

「はぁ…はぁ…申し上げます!西の集落に円卓の騎士がアラワレマシタァッッ‼︎」

 

銀河のならず者かな?(ベジータオウバンザーイ)

まあそれは置いといて、なんでも敵襲の狼煙が上がってきたらしい。だがそんなことはどうでもいい。これはシュツジンダァ‼︎イクゾー‼︎(デッデッデデデデンカーンデデデ…)の流れでハサン先生の信頼ゲットだぜぇ!のチャンスだ。(アトリーム構文)

 

「よっしゃ!早速円卓の騎士を征伐しに出かける!後に続けジャンヌズ!」

「…はい…」

『これは立派なサ◯ヤ人だわ。流石フランス、宇宙に生きてるわね』

 

おう所長、フランスへの熱い風評被害は止めるんだ。フランスが赤面する。

ノリに乗っかれるこの(おそらく)聖女のこいつ(ジャンヌ)がおかしいんだ。

 

「ていうか、その西の集落ってどこよ。勝手に話進めるのはバカのやることじゃない?」

臆病者(邪ンヌ)はついてこなくても良い!ジャンヌ、早くしろ」(せっかち)

「臆病者じゃないんですけどぉー!?全然ビビってないんですけどぉー!?」(チョロンヌ)

「嘘だゾ。お前(邪ンヌ)常にジャンヌの奇行にビビってるゾ」

「そうだゾ」(自己報告)

「それ本人(白いの)が言う!?アンタは自分が奇行種だと思ってない、この世で最もドス黒い奇行種よ!!」

 

ドス黒い奇行種ってなんだよ(正論)

あれか?黒い巨人ってことか?それなんて巨神兵?

 

「よし、俺にいい考えがある」

 

アーラシュ司令官?(コン◯イの謎)

なんか猛烈に嫌な予感がするゾ。

 

アーラシュ=コ◯ボイに連れられ向かったのは謎の廃屋。しかしよく見ると人が数人単位で入れる窪みとなんだか見覚えのある巨大な装置。

…忘れもしませぬ。あれはまだ俺がピカピカの新米マスターだった頃…オルレアンの巨大な魔蛸がひしめく城にエミヤ印の巨大投擲期にジャンヌと共に縛り上げられ…

 

あ…ああ…あああ!!(SAN値チェック)

 

いやでごじゃる。もう飛びたくないでおじゃる!

っておい!なんでそんなノリノリなんだぐだ男ぉ!お前俺が悲鳴上げながらぶっ飛んでいったオルレアンの悲劇(命名)を忘れたのか!?

 

「オラ四つん這いなれ!飛ぶぞぉ!」

「HA⭐︎NA⭐︎SE!!こんなの飛行機じゃないわ!ただでかいだけのパチンコYO⭐︎」

「だったら飛べばいいだろ!!」

「ぐだ男ぉ!この脳筋がぁ!」(蹴り飛ばされる奴)

「この手に限る」(蹴り込んで自分も四つん這いになる奴)

 

大体なんでこんなただの思いつきみたいなので飛べるんだよ!物理的に無理だろ!!

 

『いやぁ…サーヴァントの宝具は物理法則を無視するからね』

 

ロマンが苦笑いでそう答えた。

俺は泣いた。

 

ギリギリと何か音を立てていく。それがアーラシュ司令官が飛行準備の音なのか俺の歯軋りの音なのかはわからなくなってきた。

だが冷静になれば鎖移動でもそこそこ加速して空中移動してるしあの頃と違って今は経験も肉体も桁が違う。案外大したことないんじゃないか?いけるいける俺ならやれる。多田野荒木18歳。いつだってピンチをくぐり抜けてきたんだ(事実)

心を植物の様に穏やかに暮らしたい殺人鬼の言葉を思い出せ。「弱点はない」あ、これは違うな。もっとこうなんかあった気がするな。えーt「飛ばすぞぉ!!!!」

 

あー…ダメだ現実逃避間に合わない。残念俺の戦いはここで終わってしまった!!

 

———————ッッッッ!!!!!

 

爆音を立てて俺たちは母なる大地と別れを告げた。

俺はその時、なんか自分でもどうかしてるとは思うけどこう思った。

 

 

—————大気圏に入ったアク◯ズよりはマシだな……と。

 

比べる相手間違えてんだよなぁ〜(遺言)

 

 

 

 




※生きてます

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