異世界に転生したけど俺が強すぎて話にならない (しらす丸)
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プロローグ
~1話~ いつもと変わらない...はず...


初めまして!しらす丸と申します。この小説を読んでくださってありがとうございます!。
初投稿なので誤字や脱字などがあるかもしれません。その際は報告お願いします。
それではどうぞ。


「んぅ……もう朝か……」

 

朝はとてもスッキリするイメージなのだが、如何せんスッキリしない。ていうかイメージだからね、うん、そうイメージ、だからこそスッキリしない。

 

「あー今日、日曜日かー。もっと寝ときゃあ良かった……」

 

眠くないし、どーするか。とりあえず着替えて飯だな。

愛しのオフトゥンからもそもそと這い出て、着替えを始めた。

 

「あーさみぃ……」

 

季節は丁度冬。寒くてたまらない。それでも我慢して俺は着替える。簡単な無地白シャツと無地黒のフード付きパーカーに下は黒めのデニム。俺の休日スタイルだ。ちなみに俺はパーカーのファスナーは全部閉めるタイプだ。途中にしとくと何となく嫌なんだよなぁー。

 

「よし、次は身だしなみ」

 

っといったものの、俺は特に身だしなみとかは最低限するほう。顔洗って歯磨くぐらい。

 

「うはーつめてぇー!」

 

冬の水は冷たい(確信)

 

「歯磨きの前に、朝飯朝飯」

 

俺は歯磨きは食後にやる。よくアニメとかで、御飯の前によく歯磨きするシーンがあるけど個人的に口の中スースーした状態で御飯は好きじゃない。何となくだね。だけど寝起きの口内は便器より汚いらしいから口を濯ぐくらいはしている。だって汚いし。

 

「んーぺっ。よし、飯作るぞ」

 

今更だが俺の名前は神路麗飛(かみじれいと)。普通の高校生だ。ちなみに両親は既に他界。マンションに一人暮らしだ。資金の方は親戚から仕送りが来てるので問題ない。という訳で、朝御飯作るか。

 

「さて……冷蔵庫の中身は……うわぁ……なんもねー……」

 

あったのは青海苔と味噌ダレだった。これで何作れってんだよ。

 

「しょうがない。買い出しだな」

 

とりあえず米といでセットしといたこれで帰ってくればとあえずなんか食える。日本人だからな(真顔)

 

「スマホと財布と部屋の鍵っと、これぐらいでいいかな?」

 

マンションから出て部屋の鍵をしっかりとかけ、買い出しに出発。

 

「時間は……8:53か。まぁ時間は気にしなくていいや」

 

そして俺はマンションから一番近いスーパーへ行った。

 

「しっかし寒いねぇ……冬だししょうがないかー」

 

そんなくだらない独り言を言っているうちにスーパーに着いた。朝で人はまぁまぁいた。とりあえず朝飯のおかずと学校の弁当のおかずぐらいか昼は外で食えばいいから夜の分かなー

 

「あっ卵安い、買っとこ」

 

卵いいよね栄養価高い。お菓子も買っとくか。ぽんぽん買い物かごに商品をいれ、レジを通りかいものを済ませた。

 

「さて、帰るか」

 

買い物袋をさげ、マンションへ帰った。

 

 

 

 

「さてと、着いたー。腹減ったわー」

 

そして部屋の鍵を開け、中に入ろうとしたら...

 

「おぉ!ようこそおいでくださいました!!神が遣わした最後の英雄様!!」

「……は?」

 

なぜか知らない洞窟の中にいて、見るからに貧相な人たちが俺を見て喜んでいた。思考停止だわ。

 

 




誤字の報告、コメントや意見お待ちしております。


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第1章 旅立ち
~2話~ 移動。そして村へ


こんにちは。しらす丸です。お気に入り登録してくれた皆様。ありがとうございました!。凄く嬉しいです!これからも頑張って小説を書くので応援よろしくお願いします!。
今回は別の視点も入れて書いてみました。
それではどうぞ。


「よくぞおいでくださいました!神の遣わした最後の英雄様!」

 

気づいたら沢山の人たちが俺を見て喜んでる。涙流しながら手を合わせてる人もいる。なんだこれ?新しいイベントか?いや今俺帰ってきたんですけどここ俺の部屋のはずなんですけど。

と思っていたら初老の男性が話しかけてきた。

 

「英雄様。失礼ながら名前をお聞きしても宜しいでしょうか?」

「え? ……神路麗飛だけど……」

「カミジ・レイト様ですね!私はこのネプチューンの長をしておりますヴィル・ガレスと申します。村長とお呼びください」

 

ん?外国人っぽい名前?ってことは俺の名前違うな。

 

「あっ俺の名前逆ですね。カミジ・レイトではなく、レイト・カミジです」

「そうでしたか!大変申し訳ございませんでした……」

「気にしなくていいですよ。覚えづらい名前なんで」

 

実際漢字書きづらいし、習字とか黒い四角書けちゃうし。

 

「おぉ!何ともお心の広いお方だ……」

 

てかヴィルさん泣いてるし。どうすんだよ。てかここどこだよ。

 

「あの……ここは何処ですか?」

「あっ申し訳ございません。後でゆっくりお話しいたします。とりあえずついてきてください」

 

と言いヴィルさんは俺の隣に、ほかの人たちは2人の後ろを歩いていった。

少し洞窟を進むと光が見えた。出口か。そして俺たちはは外に出た。外は森のなかだった。さっき出たところは洞窟の出入口だったようだ。入口あたりに綺麗な装飾がしてある。……これってもしかしなくても。

 

「俺がいた場所って祠ですか?」

「はい。そうでございます。ここは英雄の祠といわれ、ここからこの世界を救う英雄が現れると言われています。」

 

やっぱり祠だったようだ。てか世界を救う英雄の祠?もしかして俺それに選ばれちゃった系ですか? え? どうなんすか? とりあえず俺はヴィルさんについていった。ここからもう少し歩くのか。

 

「少々お待ちいただけないでしょうか?」

 

ヴィルさんいきなり話しかけてきたらびっくりするでしょ。まぁ内心だけど。

 

「はい。平気ですよ」

「ありがとうございます。ではお待ちください。」

 

ここは素直に待っとくか。変なことして殺されるとかあるかもしんないし。ん?殺される? え? それやばくね? ここにいちゃいけなくね? これは逃げた方が……いや。それはないか、だって俺予想だけど英雄だよ?そんで殺したら元も子もないじゃん。んーまさか英雄じゃない的なこと言われたら……うん。とりあえずその考えもいれながら待つか。とりあえず軽いストレッチを

 

「お待たせしました。レイト様。」

 

いゃぁぁぁ!!!殺されるぅぅぅぅ!!!!(結局変わらん)

 

「こっこここれから、どどどどうするんですか?」

 

落ち着け俺!ヴィルさん凄い不思議な目で見てるよやばいよ……。落ち着け!こんなときはあの神父みたく素数数えるんだ。えーと素数素数...2 3 5 7 11 13 17 19...あー駄目だ思い出せない。偶数奇数ならできると思う。

 

「大丈夫でございますか?レイト様。レイト様!」

「は! あぁ……大丈夫です。いきなりびっくりしちゃってすいません」

「滅相もこざいません。こちらこそいきなり大きな声を出して申し訳ございません。」

「あー気にしないでください。それよりこれから何処へ?」

 

相手も反省してるようだ。これ以上掘り進めるわけにはいかないしね。話題を変えよう。ってことでこれからどこ行くん?

 

「これから我々の村へ行きます。詳しい話は村の中でいたします」

「あっはい。分かりました。」

 

俺たちは村へと歩いていった。

 

 

 

20分くらい歩いたら外に出た。かなり歩いたな。そして森の外は。

 

「わぁーすげぇ……」

 

広い平原に出た。とても広い。辺りを見渡すと、方角は分からないが自分から見て右斜めくらいに集落のようなものが見えた。俺は指を指し聞いてみた。

 

「村ってあそこですか?」

「はい。そうでございます。あそこが我々の村、『ネプチューン』でございます。」

「あそこが……」

 

ん?ネプチューン? 確かそれって海王星のことだよね? 確か太陽系で一番端にある。あれ? 確か端って冥王星じゃなかったけ? ……っあーそうだ。冥王星は太陽系からはずれたんだった。てかあれ惑星じゃなくて衛星だったっけ?

 

 

そんなことを考えながら歩いていたら。村の門らしき所へ着いた。てかこれ門と言うより柵だな。なんか平原といい、この村といいRPGみたいな感じだな。するとヴィルさん……じゃなくて村長が、話しかけてきた。

 

「少しお待ちください」

「あっはい了解です」

 

村長は門番らしき人と話をしている。あー門番驚いてるね。あ、こっち見た。とりあえず会釈しとこ。よしっ、門番も返してくれた。

 

 

 

ヴィルside

私達の念願である、勇者様、レイト・カミジ様が降臨なさった! とても喜ばしいことだ! さて、今私たちは村の前にいる。少しお待ちいただかなければ。

 

「少しお待ちください」

「あっはい了解です」

 

私は門番のもとへ少し急ぎ足で行った。この歳になるとやはり走るのは辛いですな。門番のもとへ行き話しかけた。

 

「祠から戻りましたぞ」

「おぉ、村長さん。よくぞご無事で。怪我や死傷者はどうですか?」

「奇跡的にいませんな。」

 

本当に奇跡的なのだ、あそこから無傷で帰ってくるのは。これも、レイト様のお陰だろうか。それであればたっぷりとおもてなしをしなければ。

 

「村長。それで勇者様というのは現れたのでしょうか?」

「ええ成功です。あそこにおられます」

 

そう言うと門番はレイト様を見た。そしてこっちを見て。驚愕の表情で言った。

 

「まっ……まさか……村長……あの勇者様が着られているものと身につけられているものはアレでしょうか? ……」

「はい。まだ確信が持てませんがアレかと思います」

 

門番も気づいたのだろう。アレのことを。

 

「それより、門を開いてくれませんかな?」

「あ!はいわかりました」

 

門番は門を開いた。そして私はレイト様の所へ戻った。

 

「お待たせしました。では、行きましょう」

「うぉ! ……はい、わかりました」

 

私達は村へと入っていった。




感想や誤字報告、アドバイスなど、お待ちしております。


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~3話~ 村長の家。村長の娘は堕ちたな(確信)

どうもしらす丸です。祝UA300突破!。ありがとうございます!。とても嬉しいです!。
それではどうぞ!


麗飛side

 

あっ門開いた。そして村長こっちきた。

 

「お待たせしましたレイト様。こちらへどうぞ。」

 

そして俺たちは門の向こうへ入っていった。

 

 

 

門の向こうは田舎スタートのRPGで主人公がいる最初の村みたいな所だった。村の中を歩いていると、何人かが俺を見てびっくりしてたり何かを察したのか泣いてたり、色っぽい目でこっちを見いた。あ、最後の美人だ。あーけど俺の好みじゃないな。何か水商売とかやってそう。

くだらんことを考えながらヴィルさんと歩いていると、1つの家に着いた。するとヴィルさんが

 

「ここが私の家でございます。詳しいことはあの中で話をします」

 

へぇー。こ↑こ↓がヴィルさんの家か。なんかさっきのセリフ自分でも悲しくなってくるわ。

 

「レイト様。今女房を呼んできますので少しお待ちくだされ」

「あっはい、わかりました」

 

ヴィルさんは家の扉を開け、ヴィルさんの奥様を呼んでいるようだ。

 

「サラー!今帰ったぞー!」

 

ふむ、奥様はサラというのか。すると扉の向こうから、おばさんのようなしわがれた声が聞こえた。

 

「はいはい、おかえりなさい。あなた」

「レイト様。どうぞお入りください」

 

俺は村長に言われるがまま家の中に入った。

 

「ほら、あのお方が……」

「まぁ! ……あのお方が! ……勇者様ですか!……」

 

家に入ったら、優しそうな顔の初老の女性がいた。若い頃はとても美人だったと思う。2人でヒソヒソ話してる。うわー気になるわー。あ、村長こっち向いた。

 

「レイト様。紹介します。女房のサラです」

「お初にお目にかかります。ヴィルの妻サラ・ガレスですお会いできて光栄です! 勇者様!」

 

わーお。キラキラした目でこっち見てるー。

 

「よろしくお願いします。サラさん」

「あれー?お客さん?」

 

どこからか若い女性の声が聞こえた。

 

「あっお父さん、帰ってきてたんだ。おかえりなさい」

 

部屋の向こうからロングストレートの18歳くらいの綺麗な女性が来た。かなり美人だ。街歩いてると10人中15人が振り返るほどの美人。

 

「こら、ルナ。挨拶しなさい」

 

サラさんがルナさん?を注意してる。

 

「あっ挨拶なしにすみません。ルナ・ガレスです。よろしくお願いします」

「えっと……神路麗飛……じゃなくて、レイト・カミジです。よろしくお願いします」

 

とりあえず自己紹介。挨拶は大事ネ!

 

「すみません……出来の悪い娘なもんで……」

「気にしなくていいですよ、村長。可愛い娘さんですね。」(ニッコリ)

 

確かに可愛い娘だよね。こんな子と付き合えたらいいなー。俺? 全然だめだわー。俺全然モテないしー。

ってあれ?なんでルナさんは顔赤くしてんのかなー?熱でもあんのか?

 

「あの、ルナさん。顔赤いけど大丈夫ですか?」

「あっ...ええ!大丈夫です!大丈夫ですよ!?///」

 

まさか...いや、ないか! 俺に惚れるわけないよ。学校でも俺見て顔赤くしてて、聞いてみたら皆暑いとか言ってるし。俺ってそんなに体温高かったっけ?

とりあえずここどこなのか聞いてみないと。

 

「とりあえず。この世界のことと俺がなんでここに来たのかを教えてください」

「分かりましたレイト様。こちらへお座りください」

 

村長に言われ俺はそこにあった椅子に座りこの世界のことを聞いた。




感想や誤字報告、お待ちしております。


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~4話~ やはり異世界だった

1日に2話投稿が出来ました!。今回はいつもより長いです。
それではどうぞ。


やっほー麗飛だぜ! 今村長がこの世界の事について話してくれたぜ! ……このテンション辛いから普通に戻すね?

とりあえず話されたことを噛み砕いて言うと、ここは俺の知ってる世界じゃないみたい。なんだよ8つの国と1つの神殿とか。てか国はこれしか無いのか。俺がいた世界は100以上はあったぞ。まぁいい。とりあえず今そのことについて話してるんだ。

 

「それで国なのですが、国は最北端にある神殿、アポロンから、マーキュリー、ヴィーナス、アース、マーズ、ジュピター、サターン、ウラヌス、ネプチューンの8つの国です。」

「…………」

「あの……大丈夫でしょうか?」

 

村長話しかけてるけど気にしないで考えよう。もしかしなくてもさ、やっぱり太陽系だよね? しかも律儀に惑星と恒星しかないし。よくわからん人に向けてわかりやすく言うと、神殿であるアポロンが太陽(太陽は恒星)。マーキュリーが水星。ヴィーナスが金星。アースが地球。マーズが火星。ジュピターが木星。サターンが土星。ウラヌスが天王星。ネプチューンが海王星だ。これは某美少女戦士でも使われているから覚えといて損はないと思う。....多分。とりあえず村長に反応しないと。

 

「ん? ……ああ大丈夫ですよ。少し考え事をしてました」

「ああ良かった。少し心配しました。そして私達がいる村はネプチューンという神殿から一番遠い国です」

 

一番遠い国かー。なーんか嫌な予感がするんだよなー。最初の国で俺は世界を救う英雄……あっ……(察し)

 

「ここからが本題なのですが……」

 

そう言うと村長と隣に座っていたサラさんがいきなり立ち上がって俺のもとに来た。やめて! 俺に乱暴するんでしょ! エ〇同人みたいに! いやぁぁぁ!俺の純潔がぁぁぁぁ!(汚い)

 

「お願いします!この世界を助けてください!」

 

2人が膝を曲げ倒れ込み、額を床に押し付けて叫んだ。日本で言う、土下座だった。え?違うの?娘に俺の純潔奪わせる(意味深)んじゃないの? えっ何これ死にたい。

 

「お父さん……お母さん……」

 

ルナさんは2人を見て何かを決心したのか2人と同じ体勢になり。

 

「私からも、お願いします!」

 

土下座をしてしまった。不味い……断れない……けど俺世界救えんの? そんな力があるの? とりあえずこの体勢をやめさせなければ。

 

「顔を上げてください」

「はい! 宜しいでしょうか、レイト様」

「わかりました。私にできることなら何でもします」

 

言った瞬間3人は喜び涙を流した。

 

「やりましたね!あなた……!」

「あぁ……やったな……!」

「ありがとうございます!レイト様!」

 

おぉルナさん。あまりの嬉しさに涙を流さないでください。けど泣いてる顔も綺麗だね。これ普通の..いやどんな男でも堕ちるな(確信)

 

「涙を拭いてくださいルナさん。折角の綺麗な顔が台無しですよ?」カオヌグイ

「っ....!!///すっすいません!ありがとうございます!///」

 

あれ?また顔赤くしてる。やっぱり暑いの?俺そんなに体温高いの?

 

「ほう……これは……」

 

サラさん何かニヤッとした表情でルナさんを見ないでください。

 

 

 

ルナside

 

 

こんにちは。私はルナです。このネプチューンの村長の一人娘です。今お父さんが祠から帰ってきました。お父さんによると英雄を迎えに行ってきたそうです。裏で畑仕事をしていた私は英雄様が来るので。すぐに身だしなみを整えてきました。泥とかついてませんよね?

部屋に来てみたら。お父さんとお母さんがいて、もう1人カッコいい男の人がいました。カッコいいなぁ……あの人。と、惚けていた私にお父さんが、

 

「こら、ルナ。挨拶しなさい」

 

と普通の声で叱られました。恥ずかしいです……変な印象されてないかな? ……。心配です……。

 

「あっ挨拶なしにすみません。ルナ・ガレスです。よろしくお願いします」

「えっと……神路麗飛……じゃなくて、レイト・カミジです。よろしくお願いします」

 

レイト・カミジ様ですか。いいお名前です。

 

「すみません……出来の悪い娘なもんで……」

 

お父さんが言ってます……うぅ……悲しいです……。

 

「気にしなくていいですよ、村長。可愛い娘さんですね。」(ニッコリ)

 

っ..../////。今とてもレイト様が綺麗に見えました。いや!? さっきまでは綺麗じゃなかったわけではないんですよ!? って私は何を弁解してるんでしょう……。何でしょうか……この胸の高鳴りは……。

 

「あの、ルナさん。顔赤いけど大丈夫ですか?」

「あっ...ええ!大丈夫です!大丈夫ですよ!?///」

 

えっ?////、顔が赤いんですか?///。余計恥ずかしいです///。

 

 

少しして、私はお茶やお茶菓子などの用意をしています。

そして両親がレイト様のところへ行き、土下座をしました。

 

「お願いします!この世界を助けてください!」

 

っ……!!!

 

「お父さん……お母さん……」

 

2人がお願いしているのなら……私も……!!

 

「私からも、お願いします!」

 

私も土下座をしました。それでこの世界を救ってくれるのなら……この生活が終わるのなら……。

 

「顔を上げてください」

 

お父さんは恐る恐る顔を上げた。

 

「はい! 宜しいでしょうか、レイト様」

「わかりました。私にできることなら何でもします」

 

そう言った瞬間、私の目から涙が溢れてきました。両親も同じらしく、3人で喜びあいました。

 

「やりましたね! あなた……!」

「あぁ……やったな……!」

「ありがとうございます!レイト様!」

 

私は涙を流しながらレイト様にお礼を言いました。

 

「涙を拭いてくださいルナさん。折角の綺麗な顔が台無しですよ?」

 

っ.......!!!!!///////。今私の涙を拭ってくれました。心臓が止まりそうです//////

「っ....!!///すっすいません!ありがとうございます!///」

 

「ほう……これは……」

 

お母さんがにやけ顔で私を見てきました。やはり私はレイト様を……。




誤字報告やアドバイス等、お待ちしております。


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~5話~ 心が叫ぶことを強いられているんだ

どうもしらす丸です。初めての感想ありがございました!見たときに一人の部屋で、全力でガッツポーズしてました。これからも沢山の人からの感想、お待ちしております。
今回は太文字や拡大を入れてみました。
それではどうぞ。


麗飛side

いやー承認したはいいものの、どうすればいいんだ?。てかなんか倒すのか?

 

「あのー、世界を救うってどう救えばいいんですか?」

 

そう言うと村長さんは真面目な顔になった。

 

「今、この世界は謎の魔神が支配してしまいました」

「魔神?、名前は?」

「実は生まれた場所どころか名前ですらも分からないと言われております」

 

村長が申し訳なさそうに話した。名前の分からん魔神かー。魔王とかじゃないのか。けど俺何回も言うけど倒せんの?。てかなんで俺が勇者って分かんの?。ただ単に事故で降臨しましたーとかじゃないの?。

 

「あのー今更なことを聞くんですが。何故俺が英雄って言えるんですか?」

「?。あなたの装備が英雄の証なのですよ?」

 

?装備?。英雄の証?。なんか頭の中で勇ましい狩人の音楽がなったけど、装備?。

とりあえず周りを見る。あれ?なんか腰の左あたりに付いてる?これは杖?、いや剣かな?。けど武器っぽい。右には何かお札のキーホルダーみたいなのがある。あるぇ!?、そう言えば買い物袋は!?。皆覚えてるか分からないけど、一応俺買い物の帰りだぜ?。祠に落としたとか?村長に聞いてみるか。

 

「あのー装備の前に俺、手提げの袋を持ってませんでしたか?」

「はて?...そんなものは見ていませんでしたぞ?」

「祠にそのようなものとかありましたか?」

「いいえ、ありませんでしたぞ。一応あの後少し見回りをしましたがそのようなものはありませんでした。」

 

あー完全に失くしたわー。まぁ特に凄いものとかなかったからね。けど...財布は?スマホは?。ボディーチェックみたく探してみたが。あーないわーそっちも失くしたかー。唯一の連絡手段が...消えた...。がっかりしてると、ルナさんが心配そうに話しかけてきた。やっぱルナさん優しいわー

 

「あの...どうしましたか?、レイト様」

「いや...気にしなくて大丈夫ですよ...優しいですね、ルナさん」ニコポ

「っ////」

 

だから何で顔赤くしてるの?暑かったらそんなに来なくてもいいんだよ?。まぁいいや、特に思い入れも無かったし。それより俺が気になるのはこの武器っぽいやつとキーホルダーだよな。

 

「これの武器?は何ですか?。と言うかこれが英雄の証ですか?」

「左様でございます。レイト様のお持ちになっている道具、武器、そして着ている服はすべて三種の神器と呼ばれております」

 

三種の神器?。あの天使がメドゥーサ倒す時に使ったあれ?。あっ違う?。

 

「三種の神器とは何ですか?」

「はい。三種の神器とはこの世界にあるのかも分からないプルートと呼ばれる島に眠ると言われている3つの最強の武器です」

 

え?最強?、最強なの?。鍋の蓋から始まるとかじゃないの?。そこらへんで拾った薬草に一命を取り留められるとかじゃないの?。

 

 

はぁぁぁぁぁ!!!!????

 

 

 

 

俺は元気な声で叫んだ。勿論心の中で。だってバレると変な目でみられそうだし。

 




感想やアドバイス等、お待ちしております。

2017/05/16 18:09 友人から話数を間違っていると言われ、直しました。申し訳ございませんでした。


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~6話~ 強くてニューゲームどころかそこからバグってる

どうもしらす丸です。次の日出そうと思ってたら。いつの間にか書き終わってました。
それではどうぞ


麗飛だ、以上。今元気がないんだ、ほっといてくれ。え?諦めたらそこで物語が終わる?。そんなバスケットの監督みたいな事を言うなよ。あーけどそれも一理あるなー。ここで終わったら作者がやりたいとか言ってたネタが出来ないしね。よし、元気出た。それよりもこれの使い方を覚えなければ。

 

「村長。この武器の使い方を知りたいのですが」

「かしこまりましたレイト様。では村の外の平原まで来てください。」

 

とりあえず村長に言われた通りに村の外へ来た。なんで道わかったって?。そりゃあ村長について行ったからさ。道分かんないからね、しょうがないね。仕方ないね。とりあえず平原なう。

 

「レイト様。まずは右腰に付いてる御札をお取りください。」

「これですか?」

 

俺は御札のようなもの右腰から取り。見せた。この御札なんだろ?。異変解決に向う巫女的なあれか?。俺空を飛ぶ能力なんか持ってないから異変解決なら他を当たってくれたまえ。

下らないことを考えていたら村長が御札見て頷いた。

 

「それでございます。それは泉の御札とよばれ、三種の神器の1つです。」

「どんな効果が?」

「その御札を持って願えば、三つまでなら好きな力を無限に上げることの出来る御札です。使用制限はありません。任意で下げない限りその効果はいつまでも続きます。」

「」

 

何そのチート。酷くない?俺は最初弱い所から始まって、いろんな出会いと成長をしてその魔神とかいう奴をたおしたいんだよ。まぁいい。それもそれでいいなと開き直るしかないな。

 

「続いてその服です」

 

服!?。服にもなんか仕掛けがあんの!?。

 

「その服は神の羽衣という防具でございます。これも三種の神器の1つです」

「効果は?」

「はい。えー様々な気候に対応しており、極寒のときや灼熱のような時でも過ごしやすい体温にひとりでに調整してくれると言われております」

「そのような効果があるんですか」

「はい。そんなのは序の口でこの真の効果は一定の威力の物理、魔法攻撃を無効化してくれるという効果です。更にそれ以上のどんな威力の攻撃も一定の量のダメージにしてくれるそうです」

 

うわーこれRPGだったら絶対後半作業ゲーになるやつだぞ。

 

「ちなみに一定とはどれ位の威力ですか?」

「はい...,それがー...まだそこまではよく分かってないんですよ。元々この武器自体が伝説の存在だったので...」

 

なるほど要は自分で見つけろって事ね。おけ、理解した。

 

「そしてこの剣です」

 

村長は左腰にある剣を指さした。

 

「それはサーベルステッキと呼ばれております。やはり...」

「三種の神器ですよね?」

 

やはりだな。てか三種の神器が全部俺のところにあんじゃん。取りに行くとかじゃないんだね。

 

「この武器の効果の前に、この世界の武器についてお話します」

 

あ、そっから話すのね。前置きってやつだな、

 

「この世界の武器は大きくわけて物理武器と魔法武器に分かれております。その中の魔法武器は、前提として杖を持っている必要性があります。そして魔法を使う時は使用する人の魔力を使い、杖を媒体として、使われます」

 

魔法を詳しく言うとそうなるな。そこらへんは良くやってるようなRPGと変わらない。

 

「ですが杖自体は魔力を持っていないので使用する人の魔力が減れば使えなくなります。物理武器も同じことが言えて、剣にも一応ある程度の魔力なら入りますが。その中の魔力を使えば魔力は減ります。しかも、使わなくとも、その中の魔力は減り続けます」

 

なるほど。つまり、もし妖刀があったとしたら、何もしなければあっさりと普通の刀に戻る。妖刀を維持し続けるにはどこからか力を送らないといけない感じか。めんどくさいな。

 

「ですが、その武器は杖と剣が一体化したもので、杖並に魔力が入れられるほか剣のように鋭くなっております。」

 

ふーん。けどこの世界では凄い武器なのかはわかった。けどやっぱ...

 

「やっぱりそれ以上の力がこの武器には入ってますよね?」

「その通りでございます」

 

やっぱりだよ!予想した通りだよ!。なんかこの剣ほかの武器よりパッとしないから絶対チートがあるど思ったよ。

 

「どんな効果が?」

「サーベルステッキはそれ自体が魔力を持っています。更に自分の魔力を足せば、威力の底上げなども出来ます。そしてこの武器は全ての魔法や気力を使った器術(きじゅつ)を使うことが出来ます」

 

はぁー...やっぱチートじゃないか。完全に強くてニューゲーム始めたら、いきなりバグって絶対に負けない体になったみたくなっとる。

 

「なかなか強い武器ですね」

「ええ、何しろ世界最強の武器、三種の神器ですから」

 

村長が笑いながら答えた。笑えるかよ、こちとら軽く胸焼けしそうだわ。貰った力がチートすぎて。




感想やアドバイス等、お待ちしております
2017/05/17 20:09 友人から言われ、文の訂正を行いました。


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~7話~ 魔法と通貨

どうもしらす丸です。最近全然話が進まないので、もう少しスピードを上げようか考えているところです。

それではどうぞ


とりあえず村長宅に戻りこれからの事を話した。

 

「とりあえず、俺はこれから魔神って奴を倒せばいいんですよね?」

「はい。左様でございます」

 

倒すの簡単じゃね?。なんかTASさんより速くラスボスが倒せそうだよ。

 

「アポロンに行くまでの移動手段は何ですか?」

「はい...、それが...こちらでは予算の都合で用意出来ないのです。申し訳ございません。」

「ってことは、次の国までは、歩きですか?」

「そうなりますね。...本当に申し訳ございません...」

「気にしなくていいですよ、村長」

 

歩きも旅の醍醐味だしね!。

あーそういえば。資金の方はどうなんだろ。...いや、なんか魔法でアイテムとかの管理が出来る魔法とかありそう。どこぞの妖怪の賢者のように。

 

「あの、この世界にある魔法で、アイテムや通貨の管理が出来る魔法とかありますか?」

「いえ...私には魔法のことはよく分からないのです。この村に魔法の研究者の一人がいるので、訪ねて見ましょう。こちらです。付いてきてください。」

 

俺は村長について行った。少し歩いたあと、村長はある店の前で止まった。看板には、

 

フェン魔法道具店

 

と書かれてあった。

 

「ここです。ここの店主は、店をやりつつ、魔法の研究をしています」

 

村長は店を指さして言った。魔法道具店かー。わかりやすい名前だ。俺と村長の2人は、店のドアを開け、中に入った。

店の中は少し薄暗かった。棚や床には沢山の道具が綺麗に置いてあった。鍋とか、フラスコなども置いてある。これは、木?、何に使うんだ?。

 

「フェン!フェンはいますかな?」

 

村長はフェンと呼ばれる人物を読んでいる。すると店の奥から若々しい青年の声が聞こえた。

 

「はいはーい。あっどうも、いらっしゃいませ、村長」

 

奥から来たのは緑のストレートの青年が出てきた。カッコいい、モテそうだね。あれ?、耳長い。なんだこの人?、人間じゃないのか?。

 

「今日はこのお方が聞きたいことがあるそうだ」

「え?、彼ですか?、名前は?」

「レイト・カミジです。よろしくお願いします」

「僕はフェン・アラミア。よろしくお願いします。英雄様」

 

?、英雄ってなんで知ってんの?。誰も教えてないのに。

 

「あの...なんで俺が英雄って知ってるんですか?」

「あぁそうか、村長の娘さんがいろんなひとに言ってますよ。英雄様のレイト・カミジ様がおいでになった。って」

 

わーお。携帯とか無くても、情報が出回るのは早いね。

 

「とりあえずレイト様、今日は何の用でこちらへ?」

「あっそうだった。あの魔法について聞きたいんですが。アイテムや通貨の管理などが出来る魔法とかありますか?」

「あーはい。ありますね。えっと確か魔法名は...アイテムが、ボックス、と唱えてください。通貨は、マネーボックス、でしたっけ。詠唱は確か...」

 

?、詠唱?。

 

「詠唱?。何ですかそれ?」

「あれ?村長さん教えてないんですか?」

「あー!、すっかり忘れてました!申し訳ございません!。魔法を唱えるときは必ず魔法を扱う儀式として、詠唱が必要となります。ですがその武器は無詠唱で魔法がだせます」

 

やっぱりチートやな。この武器。

 

「ええ!?、その武器、無詠唱で魔法が使えるんですか!?。流石三種の神器...」

 

フェンさんもその辺までは分からなかったのか。

 

「とりあえず魔法を唱えてみます」

 

俺は左腰にあるサーベルステッキを取り出し。唱えてみた。

 

「えっと...ボックス!」

 

すると剣が光り、目の前に変な色をした、渦があった。すげー!。俺魔法使えてる!。かっけえ!。感動してるとフェンさんが話した。

 

「魔法は成功ですね。この中に手を入れればアイテムが取り出せます。収納するときも、この中に入れれば収納可能です。魔力によっては家なども収納出来ます」

 

へぇー、引っ越しが楽そうだね。とりあえずなんか入ってるかな?。

俺は渦の中に手を入れてみた。んー何もない。そりゃそうだよな。まだ冒険すら始まってないし。次はマネーボックスかな?。

 

「マネーボックス!」

 

唱えると同じく剣が光り、同じ渦が出てきた。

 

「これも成功ですね。使い方はボックスと同じです」

 

とりあえず手を入れてみた。ん?。なんかコインみたいなのがいっぱいある。うわ!多くね?。とりあえず全種類の通貨と考えたら、手の中に四つのコインがくっついてきた。出してみると。手の中には銅貨、銀貨、金貨のようなものと、琥珀色のコインのようなものが出てきた。ん?、何?なんか二人共驚いてる。特に最後のやつみて。

 

「まっ...まさかこの通貨を見るなんて...」

「はい...私も初めて見ます...」

 

これそんなに凄いの?。

 

「あの...この硬貨そんなに滅多に見ないものなのですか?」

「はい。とりあえず硬貨についてお話します。通貨は銅貨、銀貨、金貨、そして魔法通貨です。一番安い銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨1000枚で金貨1枚となります。そして金貨1億枚で魔法通貨です。私は魔法通貨は初めて見ました」

 

なるほど、通貨はほぼ日本の円の仕組みと変わらんね。てか魔法通貨の金額がおかしい件について。なんだよ1億枚てwww。まぁ滅多に見ない通貨ってことは間違いないな。すると、フェンさんが補足してくれた。

 

「魔法通貨は主に大富豪家や大きな行商人が扱う通貨です。一般の店ではあまり使えないと思います」

「なるほど。勉強になりました。また、魔法のことで何かあったら来ますね」

「はい、また来てくださいねー」

 

俺と村長は店を出た。




誤字報告や、感想、アドバイス等などお待ちしております。


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~8話~ 自由行動と、良くある風呂ネタ

どうもしらす丸です。最近テスト勉強が忙しく、更新が遅くなる可能性があります。
更新を止める気はありません。だって書きたいもの。

今回はダイジェストで一気に時間が飛びます。
それではどうぞ


帰り道、村長が話しかけてきた。

 

「レイト様。何時頃ここを出発なさいますか?」

 

んー言われてみるとそうだよなー。明日の昼ぐらいにしとくか。食糧とか回復アイテムとかの準備が必要だし。あーあと魔法について詳しくなんないとな。資金のほうは問題ない。沢山あるし。

 

「明日の昼頃に出発しようと思います。朝に準備をして行きますので」

「そんなお早く行くのですか?」

「ええ、一刻も早く魔神を倒すためにですね」

「わかりました。ということはこれから準備ですか?」

「はい。そうなりますね。ですが、寝床を見つけてからですね。どこか近くの宿で泊まろうと思います」

 

寝床を見つけないとね。そこは優先だ。

 

「いえ!、そこは英雄様をもてなす身としては、許せません!。私の家でお泊まりください。部屋もありますので。勿論御飯も付けます」

「え!?いいんですか!?」

 

ラッキー!タナボタ!

 

「じゃあお言葉に甘えて...お願いします」

「はい!。私の我が儘に聞いてくださってありがとうございます!」

「平気ですよ。むしろ感謝するのはこっちですから」

 

本当に村長には感謝している。寝床も貸してくれたし。情報もくれたし。感謝感激だね!。

 

「寝床もとれたし、出発の準備を初めますね」

「了解です。私は先に戻ってますので。これ、この村の簡単な地図です。どうぞ。暗くなる頃には私の家に来てください」

「ありがとうございます。では、後ほど」

 

村長さんと分かれて俺は出発の準備をすることにした。まだ昼だし、たっぷり時間がある。

 

とりあえず俺はもう一度フェンの店に戻った。少し探してる物があるからね。

 

「お邪魔しまーす。フェンさん居ますかー?」

「はいはい居ますよー。あ、レイト様。さっきぶりです。何か魔法の事ですか?」

「あのー、少し探してる物があって。魔法が載ってる本とか道具とかありますか?。載ってれば何でもいいんですけど」

 

これを探しにきたのだ。魔法は使えるけど魔法名を知らないからね。

 

「あーそれなら本がありますね。えーっと、どこにあったかなー?」

 

フェンさんが本を探し始めた。少し待つと、店の奥から沢山の本を持ってきた。

 

「えーっとこれが下位魔法でこれが中位魔法、これが上位魔法でこれが回復魔法系、これが...」

 

フェンさんが本の内容について話し始めた。てか俺全て魔法が使えるんだっけ?。それなら全部買ったほうがいいかな。

 

「これが召喚魔法...以上ですね。どうしますか?」

「一応全部買います。使えるかどうかは自分で判断します」

「毎度ありー。金貨25枚です」

 

日本だと大体25000円くらいかな?。高いね、まぁこれだけの量だし、仕方ないか。まぁ払えるけど。

 

「どうぞ」

「金貨25枚で丁度ですね。ありがとうございました。商品をどうぞ」

 

俺は本を受け取りボックスに入れた。

 

「あと、魔力を回復する薬とかありますか?」

「あ、そこらへんは僕はやってませんね。近くにある薬師に行かないとありません。すいませんね、レイト様」

「気にしくていいですよ。それと、レイト様とか堅苦しく呼ばないでください。もう少し自由に呼んでいいですよ」

 

俺はそう言いながら店を出た。店を出るとき、フェンさんがにぃっと笑い、話した。

 

「了解です。レイトさん」

 

その後はダイジェストだが、いろんなアイテムを買い、沢山の人達と出会った。気づけば辺りはすっかり暗くなっていた。

 

「さて、帰るか」

 

俺は村長達が待っている家へと戻っていった。

家に戻ると、ルナさんが笑顔で出迎えてくれた。

 

「おかえりなさいです。レイト様」

「ただいま、ルナさん」

「御飯も出来てますからこちらへどうぞ」

 

昼間話してた部屋で4人で晩御飯を食べた。見たこともない料理ばっかだったがなかなか美味しかった。

食べ終わった頃、村長が俺の部屋まで案内してくれた。

 

「お風呂の用意が出来ましたがどうしますか?」

「んーすぐ、入りますね」

「わかりました。お風呂はこちらです」

 

村長さんについて行き、風呂場に付いた。

 

「では、ごゆっくり」

 

村長さんはいなくなった。いや別にこの世からじゃないよ?。え?そんなこと知ってる?あっ、そうですか。

くだらない話は後にして、服を脱ぎ、まずは剣を持って服に向かって魔法を唱えた覚えたての魔法だ。

 

「アクアボール」

 

水系の魔法だ。唱えると目の前に水の球が現れる。その中に服を入れ、も一つ魔法を唱えた。

 

「スクリュー」

 

水系の補助魔法だ。水系魔法を出した前提で出せることが出来る。唱えると水を回転させることが出来る。これである意味洗濯機だ。中に石鹸も入ってる。

そしてその次は御札を持ち、昼間にとある武器やで買ったブレスレット型の杖を腕に装着した。

まずは魔力MAXを掛けて、その次はこの杖の耐久力MAXを掛ける。すると、頭のなかで機械的な声が聞こえた。

 

―レイト様の魔力限界突破。確認しました―

 

―レイト様の腕に付いてる杖の耐久力限界突破。確認しました―

 

うお!。何だか分からんけど力が沸いてきた。ちなみにこれはサーベルステッキではないため、詠唱が必要になる。

 

「遥かなる守の神よ、汝の力の1部を我に貸したまえ!。シールド」

 

痛々しい詠唱の後に言った魔法、シールドは、唱えるとバリアーのようなものが出てくる。だが、そのままではまだバリアーの役割をしてない。俺はサーベルステッキと御札をバリアーの中に入れ、もう一度唱えた。

 

「クロウズ」

 

見た感じは何も変わってないように見えるが、触ると堅くて丸い壁の様なものが御札と剣を遮る。簡単な防衛策だ。盗まれたらひとたまりもない。

 

「さてと、入るかー」

 

風呂場は普通にある風呂を少し粗末にした感じだった。そこは全く関係けどね。

 

 

体を洗ってるといきなりドアが開いた。驚いて後ろを向くとタオル姿のルナさんがいた。転生したときと同じ位思考停止してると、ルナさんが緊張気味に話した。

 

「おっ...お背中...ながしましゅ!...流します...」




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~9話~ いざ、旅立ちのとき

どうもしらす丸です。祝UA1000突破!これからも応援宜しくお願いします!。
今回は少し長めにして、今回でネプチューンを出ることにしました。


「おっ...お背中...ながしましゅ!...流します...」

「...」

 

あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!。「おれは普通に体を洗っていたらいきなりドアが開いて後ろをを見たらルナさんがタオル姿で顔を赤らめていちばん最初のセリフを言った」

な… 何を言っているのか わからねーと思うが 

おれも 何をされたのか わからなかった… 頭がどうにかなりそう(思考停止)だった… ハニートラップだとかラッキースケベだとかそんな下らないもんじゃあ 断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…。

はいはい、銀の戦車の使い手は帰ってください。

 

―ガムかむかい?―

 

だから帰れ言うとるやろがい!。

 

「あの...私がいたら邪魔ですか?...」

 

あぁ頼むからそんな目で見ないでくれ。断りづらい。

 

「いえ!、全然平気ですよ!?。背中ですね!?うっ...うん!お願いしますね!」

「あっはい!ありがとうございます!...では...タオルを...」

 

ルナさんがぱあっと明るくなった。可愛い。

 

 

 

ルナside

 

お父さんが今、レイト様がご入浴されていると聞いたので、レイト様のお背中を流しにお風呂へ行きました。

そのまま入れば良いのですが、...裸だととても恥ずかしいので、とりあえず川で泳ぐ時に使った水着を来て、その上にタオルを巻いて行きましょう。

 

お風呂場の脱衣場に来ました。まず入って目にしたのは、中でレイト様の服が回っている大きな水の球と、バリアーのようなものが張られた、武器ですね。それよりもう魔法を覚えたのですか!?。流石レイト様...神が遣わした最後の英雄と言われるだけありますね。

そんなことより、はやくお風呂場に行かなければ。うぅ..凄く緊張しますぅ...。私はお風呂場のドアを開けました。ここは自然に...自然に!。

 

「おっ...お背中...ながしましゅ!...流します...」

 

はぅぅぅぅ!。大事な所で噛んでしまいましたぁ...。うぅ...見てますぅ!、レイト様が私を驚いた目で見てますぅ...。

 

「あの...私がいたら邪魔ですか?...」

「いえ!、全然平気ですよ!?。背中ですね!?うっ...うん!お願いしますね!」

 

私はとても嬉しいです!思わずニコニコしちゃいました!

 

「あっはい!ありがとうございます!...では...タオルを...」

 

シャカシャカ...

 

 

今私は、レイト様の背中を洗っています。男の人の背中って大きいですね。それでとてもゴツゴツしています。

 

「あっあの...痒いことろはありませんか?」

「ありませんよ、ありがとうございます」

「わっ...わかりました...すいません...」

「気にしくていいですよ。こちらの問題なので」

 

やっぱりレイト様は優しいですね。...やはり...言葉にはまだ出来ないけれど、

 

―私はあなたのことが好きです―

 

友達としてではなく、1人の女としてレイト様の事が好きです。

ようやくわかりました。いつもより何倍も清々しい気分です。

 

―いつか、伝えられればいいな―

 

私はそう考えながら背中を洗ってます。

 

 

 

麗飛side

 

あー、誰かに背中洗って貰うって気持ちいいね。こんな感覚小さいとき以来だわ。

そんなことを考えていると、ルナさんが話しかけてきた。

 

「レイト様。明日出発するのですか?」

 

あー知ってたかー。まぁ隠すつもりは無かったけど。

 

「はい。明日の午後あたりに出発しようかと考えています」

「...私は止めません。...ですが、レイト様がどこかで迷って野垂れ死ぬのではと...変な奴らに騙されたりされるのではと...最悪の場合...死んでしまうのではと考えたら私...」

 

俺ってそんなに頼りない?。...けどこれは、

 

―ルナさんが俺のためにしてくれた、ルナさんなりの心配なのだろう―

 

上手く言葉には出来ない...けど、俺の事がとても心配なのだろう。とても嬉しい。誰だって心配されると嬉しいときがある。けど、心配しなくていい心配だってある。

ルナさんには俺の事は心配しなくていいんだ。死ぬかもしれないなんてそんな重荷は背負わせたくない。けれどそれでも心配してくれるのなら、

 

「気遣い、感謝します。けどそんなに心配しなくていいですよ?。俺はそんなヤワな事で死んだりしませんから。そうですね...待っててください。必ず生きてここに来ると、多分何回か帰るときがあります。もし帰って来たら、夕方のときみたく『おかえり』と言ってください絶対、死なないと約束しますね」

 

待っててほしいのだ。期待しながら。帰って来たとき、笑顔でおかえりなさいと、声をかけて欲しい。そうして欲しい。

 

「...わかりました。ですが約束してください!」

 

いきなりルナさんが背中に抱きついてきた。うお!そう抱きつかれると以外にルナさん胸あるからその柔らかさとか女子特有のいい香りとかダイレクトに来ちゃううううう!

そしてルナさんは叫んだ

 

「絶対に...絶対に生きて帰って来ると、約束してください!」

「...わかりました。約束します。必ず生きてここに帰って来ます」

 

女の子との約束だ。しっかり守らなければ。

 

 

 

あの後、ルナさんはお騒がせしました、と風呂場を後にした。そして俺は風呂を続け、風呂から上がった。とりあえず体を拭いて、まずは指輪をシールドに向け、魔法を解除した。

 

「解除」

 

とりあえずこれで、御札と剣が使えるようになった。とりあえず御札を持ち、能力アップを解除した。すると発動のときと同じように頭の中に声が聞こえ、

 

―レイト様の魔力限界突破。解除を確認しました―

―レイト様の持っている指輪の耐久力限界突破。解除を確認しました―

 

ふぅー。なんか力が抜けてきた。その後指輪をボックスに入れ、剣を持ちアクアボールを解除した。

 

「解除」

 

アクアボールが消え、中からびしょ濡れになった、服が出てきた。これを乾かす。魔法はえーっと確か

 

「ドライ」

 

火系の魔法だ、服に付いてるひとつひとつの水分を蒸発させる。本には加減が難しいと書いてあるが、この剣なら剣自体が加減をしてくれるので使用者は気にしくて言いだそうだ。さすがチート。

服が少しずつ乾いていく。熱しているのは水分だけなので、服が縮むことは無い。

 

乾いた服をボックスに入れ、昼間に買った、寝間着を取り出し、着替えた。

そして部屋に戻り寝始めた。

そういえば、まだ転生して初日だ。内容が濃すぎて1週間のように感じられる。明日は出発だ。しっかり寝なければ、と思い瞼を閉じたらだいぶ疲れていたのかすぐに眠れた。

 

 

そして朝

 

 

「...知らない天井だ」

 

ここどこ?..いや待って、なんか思い出せそう.....っあ〜そうだ魔神倒せだっけ?

俺は朝起きて寝間着をアクアボールの中に入れ、昨日余った石鹸を入れ、昨日と同じような手順で寝間着を洗った。飯食った後に乾かそう。ボックスから普段着を取り出し、着替えた。これで準備おっけー。下に降りるともう朝ごはんが出来上がってた。

 

「おはようございます。レイト様」

「おはようございます!レイト様!」

「おはようございます。サラさん、ルナさん」

「おはようございますレイト様。今日出発ですか?」

「おはようございます村長。はい、今日です」

 

おはようございますにゲシュタルト崩壊起こした人、静かに手を挙げなさい。下らんことはよして朝飯朝飯。

朝飯を食べ終わり、午前はゆっくりと過ごした。そして出発の時間。

 

「村長、色々ありがとうございました。この恩は一生忘れません」

「いえいえ、とんでもありません。英雄様、いえ、客人をもてなすのは当たり前の事ですから」

 

本当にいい人だな、村長。

 

「では、これで僕は。これはほんのお礼です」

 

宿泊代として金貨20枚を送った。向こうは遠慮してたけど力押しでどうにかなった。

 

「レイト様。これをどうぞ」

 

貰ったのはコンパスだった。

 

「地図は魔法で出せるので私はこれを渡します」

「ありがとうございます。村長」

 

話してるとルナさんが駆け寄ってきた。

 

「あっ....あの!、私から言うのは一つだけです!。約束守ってくださいね!」

「はい。分かってますよ。ルナさん」

 

ルナさんは赤い顔で村長達の方に戻って行った。

 

「では、今度こそ!。行ってきます!」

 

向こうでは行ってらっしゃいと沢山人達の声が聞こえる。俺は左腰に剣をさげ、右腰に御札とコンパスをさげ、これから起こることにワクワクしながらネプチューンを後にした。

目指すはアポロン。いざ出発!。




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~10話~ 初めての戦闘

昨日は色々忙しくて、更新が出来ませんでした。すいませんでした。
さて、昨日でしたがこの小説を投稿して、1週間がたちました。更に祝話数2桁です!。これからも応援宜しくお願いします。
今回は、レイト君が1人でいるため、会話が全然ないです。ほぼ説明回に近いです。仲間キャラももう作ってあるので、後は出すだけです。勿論ハーレムです。


さて、出発したはいいがどこをどう行けばいいのだろうか?。次の国は確か、えーと太陽系で...あっそうだウラヌスだ。とりあえず行き方を魔法で知ろう。えーっと魔法は...

 

「ルーツ」

 

最上級魔法属性の一つである空間系の魔法だ。唱えると、目的地の方位と目的地までの道のりの方位を教えてくれる。目的地までの案内ではなく、あくまでも方位だけなようだ。目的地までの案内的な魔法は現在発見されてないらしい。魔法でも出来ることと出来ないこともあるようだ。

ウラヌスの方位を調べる。ウラヌスの方位、と頭のなかで思うと、御札を使った時みたく、頭のなかで声がした。

 

―ウラヌスの方位。ここから北です。目的地までの道のりの方位。同じく北です―

 

よし、北だね。コンパスで北を確認。こっちか、行くとするか。

 

 

...移動中...

 

 

しっかし暇だなー。魔物的なやつ来ないかなー。ん?なんかあそこの草ガサガサしてる。遠くだから見ずらい。こんな時こそ、御札の出番だね!。

 

―レイト様の視力限界突破。確認しました―

 

うおー!。すっげえ良く見える。あーなんかゴブリンっぽい奴いるね。こっち狙ってる。こんときはこの魔法を、

 

「エネミーサーチ」

 

魔法や戦闘術などを教える、上級の教官のみが使える魔法。詠唱は存在せず、魔法紙(まほうし)と呼ばれる、紙を使って発動するらしい。魔法紙とは、一般では扱えない魔法などが書かれている紙で発動するときは異常な量の魔力を消費するらしい。別のときに買った道具の本に書いてあった。更に魔法紙1枚あたりの値段が魔法通貨2枚とものすごく高い。日本円で言うと2兆円ぐらい。狂った値段だね。日本だったら経済が崩壊してると思う。多分。

唱えると、相手のステータスが数値でわかりやすく表示される。ラノベの主人公とかが最初のほうによく使う魔法だよね

とりあえずサーチ

ゴブリン レベル2

 

攻撃 5

魔力 0

防御 1

体力 25

気力 0

属性耐性 なし

攻撃属性 なし

その他特殊な能力 なし

 

装備 弓

石製の矢

 

特に注意する点はなし。複数で襲いかかってくるが余裕で退治可能。

 

雑魚やな。余裕で倒せる。とりあえず魔法で遠距離攻撃。

 

「ファイヤ」

 

火系の下級魔法。某ドラゴンのクエストよろしく、冒険者達が最初のほうに覚える魔法である。ちなみに某ドラゴンのクエストは俺の意見だ。本には載ってなかった。

唱えると小さな炎が狙った方向に向かって飛んでいく。そこまで威力は高くない。むしろ低い。

放ったら草に火がつき燃え始めた。向こうびっくりしてる。ここで消火。

 

「アクアボール」

 

アクアボールを思いっきり火がついた草の方へぶつけ、火を消した。ゴブリンがびしょ濡れだ。m9(^д^)ザマァww。

指さして笑ってるとゴブリン達が一斉に襲いかかってきた。弓のほかに石の剣も持ってるやつがいた。なんで分かったって?。複数回のゴブリンを見つけた瞬間、エネミーサーチを使ったからだ。考えるだけでも魔法は唱えることができるみたい。ステータスはみんな同じような感じだったね。余裕。

さて、器術を使ってみるか。準備のときに器術の本全てを買った。これで器術は全て覚えてる。こう見えて記憶力はいいんだ。

 

「一刀斬撃波」

 

ちなみに器術は自分が持っている気力を使って発動出来る。俺の場合、気力は武器自体が持っていて、気力を込める必要がない。気力は魔法と扱いを受けるらしい。

今回、器術を出す際、御札で魔力MAXにしたあと、俺は思いっきり魔力を込めてみた。この武器は魔力で威力の底上げが出来る。そのため、威力が魔改造された一刀斬撃波が出される。

出したら、ゴブリン達が血しぶきを上げて消えた。グロい。魔物の群れを倒した!。レベルアップとかすんのかな?。という訳で、俺にエネミーサーチを掛けてみた。

 

レイト・カミジ レベル―

 

攻撃 ―

魔力 ―

防御 ―

体力 ―

気力 ―

属性耐性 ―

攻撃属性 ―

その他特殊な能力 ―

 

装備 神の羽衣

泉の御札

サーベルステッキ

 

「...」

 

存在自体がチートか。俺は静かに魔法を解き、先に進んだ。




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~11話~ 猫耳娘、登場ニャ!(笑)

どうもしらす丸です。作者がテスト勉強により更新が不安定になるかも知れません。ご了承下さい。
今回新キャラを入れてみました。
それではどうぞ。


ゴブリンを倒した俺は無言で去って言った。神路麗飛はクールに去るぜ。

 

 

それにしても、なかなか平原の終わりが見つからない。休憩しながらずっと歩いてると、いつの間にか夜になった。とりあえず今日はここで眠ろう。俺はボックスから、ネプチューンで買ったテントを取り出し、組み立てた。その後、ボックスから、そこら辺で拾った大きめの石と、ネプチューンで買った、マッチとそこら辺で拾った小枝を出した。石をサークル状に並べ、小枝をその中に沢山置いた。それだけじゃ流石に物足りなかったので、ネプチューンで買った。薪も用意しといた。簡単な焚き火の完成。

後は燃えやすいものなんだけど...、大量に買っといた紙でいいや、この世界の紙はなかなかの値段みたいで、15枚束で、金貨3枚。日本円で3000円くらい。高いね。日本で同じ値段だと、かなりの数が買える。しかもこの値段で品質はそこまで良くなく、燃えやすい。けどこの世界の人達はそんな紙だからこそ、紙を扱うときの湿気や火などに気をつけている。

紙に火をつけ、枝に燃え移らせる。だんだん燃えてきたら薪を更に足していく。これで焚き火の完成。後は火力調整で薪を足していく。

ボックスから干し肉と串を出して、干し肉を串に刺す。串は魔法で燃えづらくなっている。少したつと、ジューと肉の焼ける音がする。頃いで串から肉をはずし、ボックスからパンを出し挟んで食べる。簡単な夕飯だ。なかなか美味い。こりゃいいな。

食べ終わり、空を見ると黒い空に小さな星が辺り1面に散りばめられている。綺麗だな。前の世界にいた時はこんな景色は見ようとしなかっただろう。忙しすぎて、空を見上げる機会なんてあったとしても別のことに使いそう。俺はそんなことを思いながら、長い時間、星を眺めていた。

しばらくして我に帰り、睡眠の準備を始めた。テントの回りにシールドを張り、急襲を防ぐ。テントのなかで布団代わりの布に包まり寝始めた。

疲れたのか、すぐに眠ることが出来た。

 

 

 

 

スッキリ目を覚ますことが出来た。朝ってこんなに清々しいんだな。とりま朝ごはん。朝は昨日と同じ、干し肉パンと野菜を串に挟み焼いたものを食べた。見た目は食えるのかわからない色や形をしているが、なかなか美味。

少し休憩のあと、テントを片付けボックスにしまい、火の回りにシールドを張り、火を止めたあと、ボックスにしまう。木炭でも使えるからね。準備は整った、出発。

 

しばらく歩いてると、先に見えたのが平原じゃなく、森だった。平原はここで終わりか、かなり広かった。そして森の中に入る。

森の中は薄暗いせいか、少し涼しい。夏はいい避暑地になりそうだ。もし英雄じゃなくてここに来た時は、多分ここに家作りそう。そんなふうに思えた。鳥やら何やらの生き物の声も色々な場所から聞こえる。沢山の生き物がいるんだな。

 

少し歩いていると、森の奥からガサガサと音が聞こえる。どうやらこっちに走って向かって来てるようだ。とりあえず御札で聴力を限界まで上げる。耳を澄ますと、色んな声が聞こえる。鳥とか虫とか、それじゃない。こっちに向かって来てる音。聞こえた、草むらを走ってる音だ。喋るための口もあるようだ。ハアハアと走っているときの吐息も聞こえる。息の音程からして、女の子のようだ。それもかなり小さい。とりあえず戦闘準備はしておこう。来た。

 

「...!」

 

草むらから、猫耳と尻尾の生えた女の子がナイフを持って飛びかかってきた。身長は140cmくらい。

俺はサッと避けて見せた。

 

「っ...!?」

 

女の子はびっくりした表情で、俺を見た。その後、一気に方向を俺のほうに向け、俺ほうに走って来ようとした。ああ、ああそんな体勢だと。足首が。

 

「うにゃ!?」

 

ほら、やっぱり。アシクビヲクジキマシター。そして足がそのままもつれ、倒れた。こりゃ痛いな。

 

「うっ...うにゃゃゃぁぁぁぁ!!!」

 

あー泣いちゃった。とりあえず、猫耳娘の傍に行き、怪我を見ようとした。

 

「ほらほら、あんな体勢になるからだ。見せてみ。直してやる」

 

猫耳娘はコクコクと頷き正直に久慈いた足を見せた。あー紫色になってる。とりあえず魔法で応急処置。

 

「ヒール」

 

名前から見て分かるが回復系の魔法。体力を回復する魔法。といっても、詳しく説明すると、魔力で細胞を活性化させ、回復の促進をするだけだ。完全回復はアイテムを使わないといけない。けど、ネプチューンではそんなようなアイテムは薬草くらいしかないので、俺は持ってない。

とりあえず腫れが引くのを早め、患部を冷やすため、ボックスからネプチューンで買った湿布薬と包帯を取り出し、湿布薬を塗り、その上に包帯を巻き足を固定させた。

 

「とりあえずこれで腫れが引くまで待ってろ」

「にゃあ...面目無いニャ...」

 

猫耳娘は耳と尻尾をダランと下にさげた。てか喋れたのか。

 

「何でここに来た?」

「そっ...それはここが私達の縄張りだからニャ!」

 

プンスカとこっちに向かって怒ってきた。何だここ誰かの縄張りだったのか。だったら申し訳ない。

 

「ごめんな。ここが縄張りだったなんて知らなかったんだよ」

「分かったニャ。腫れが引いたら来て貰うニャ」

「は?何言ってんだ?」

「当たり前ニャ!傷ついたレディを1人で返すなんて、男のやることじゃ無いニャ!」

 

はぁ...。結局こうなるのか。まぁこっちも非があるし、大人しくついて行こう。

 

「分かった分かった。ついて行くから。けど自己紹介とかがまだだったから腫れが引くまで話してよう」

「分かったニャ」

 

俺と猫耳娘は話し始めた。




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~12話~ 猫耳娘の名は

どうもしらす丸です。最近暑くなってきましたね。私は極度の暑がりで、細かい作業をしてるとすぐ汗だくになります。友人から「なんでお前だけそんな汗びっしょりなん?」と言われる程でした。
今回は猫耳娘の名前が明らかになる回です。
それではどうぞ。


とりあえず俺は猫耳娘と話して始めた。

 

「んで、お前の名前は?」

「それはそっちが先に言うのが礼儀ニャ」

 

なんだこいつ?イライラするな。イライラを抑えながら俺は話した。

 

「俺はレイト・カミジだ。で、あんたの名前は?」

「私はマールだニャ。獣人族ニャ」

 

何だか狩人のネコみたいな種族だが、この世界には様々な種族がいるらしい。因みに俺やネプチューンの村長などは人間族だ。フェンさんはエルフ族という種族だそうだ。耳が細長いし多分とは思ってたけど予想はあってた見たいだ。エルフかー、やっぱり異世界に来たんだなと思わせるね。

猫耳娘もといマールは獣人族。耳や尻尾が特徴で、人間族みたく、頭の両側に耳がない。頭に耳が生えている。様々な場所に住んでいて、そこの気候に合わせ、違う進化を遂げて来たようだ。

 

「へぇー獣人族か、俺は人間族だ」

「ただの人間族がここに何しに来たんだニャ?」

「ちょっとした旅をしてるんだ。あの時はここを通過しようとしたんだ」

「旅をしているのニャ?。何の旅だニャ?」

「世界を救う旅だよ」

「それはちょっとした旅じゃないニャ!」

 

なかなかいいツッコミ具合だ。こいつはいじられキャだな。

 

「世界を救うって、最終的の目的はなんなのニャ?」

「アポロンってあるだろ?。そこにいる魔神を倒すためだ」

「ダメニャ!それは危険だニャ!今すぐ旅をやめるニャ!」

「何が危険なんだ?」

「私は口でしか聞いたことないけど、どの魔物よりも格段に強いと言われているニャ」

「ふーん。どの魔物よりもね...」

 

そんなに強いのか?。魔神って。まぁ俺に倒せるのか否かだよな。

 

「まぁ、こう見えても英雄なんで」

「え...英雄!?。まさかお前が風の噂で流れてきた神が遣わした最後の英雄かニャ!?」

「あぁその通りだ」

「そっ...そんな人に傷の手当をしてもらうなんて...ある意味光栄だニャ」

「そんな改まらなくていいぞ。さっきと同じでいい。んで、お前はどうして俺の所にきた」

「さっき仲間の1人から侵入者がいたと連絡を受けて目標に行った結果がこれニャ」

 

マールは小学生ほどの小さな足を見せた。大部腫れは引いてきたようだ。これなら歩けるかもな。

 

「そりゃ災難だったな。それよりも腫れは引いた様だな。一応湿布薬と包帯は毎日清潔なものを使え。」

「あっ...ありがとうニャ」

「んじゃ、俺は帰るか」

「待つニャ」

 

俺が立ち上がるとマールがおれの服の腰あたりを掴んだ。何だ何だ?住処まで送れってか?。

 

「何だよ」

「怪我の応急処置をしてくれたことは感謝するニャ。けれどお前はあくまでも侵入者ニャ。こっちに来て貰うニャ」

 

それもそうかと俺は大人しく、森の奥へとついて行った。

 

 

 

マールside

 

私達の縄張りに侵入した者がいたと連絡を受けたニャ。とりあえず報告された場所にこっそり忍び寄った。いたニャ。少し先に見えるけど私達の種族は目がとてもいいので、ハッキリ目標が見えるのニャ。

音を立てずに、ナイフを構え、飛びかかる準備をする。この足の速さからは誰も逃れられないニャ!。とりあえず首辺りに刃を立て、そこから思いっきり柄をお腹に当てて墜すニャ。

思いっきり走って侵入者に飛びかかると侵入者は驚きもせず、サッと避けた。悔しいニャ!。それにあの反応速度は...!?。

奇襲には失敗したけどここは思いっきり立ち上がり、1発で柄をお腹に当てるニャ。けどそこで事故は起こったニャ。

 

「うにゃ!?」

 

足を挫いたニャ!。凄く痛いニャ!。そのまま地面に倒れたニャ、凄く痛いニャ!。

 

「うっ...うにゃゃゃぁぁぁぁ!!!」

 

思わず声を上げて泣いちゃったニャ。痛くてしょうがなかったんだニャ!。

 

「ほらほら、あんな体勢になるからだ。見せてみ。直してやる」

 

侵入者が話しかけて足を見せろと言ったニャ。背に腹は変えられないので、大人しく差し出したニャ。

魔法で傷を癒し、湿布薬と包帯で応急処置をしてくれたニャ。

 

「とりあえずこれで腫れが引くまで待ってろ」

「にゃあ...面目無いニャ...」

 

恥ずかしいニャ...。そう思っていると、侵入者が話しかけてきた。

 

「何でここに来た?」

「そっ...それはここが私達の縄張りだからニャ!」

 

当たり前ニャ!、大体お前がここに侵入したからこうなったんだニャ!。

 

「ごめんな。ここが縄張りだったなんて知らなかったんだよ」

「分かったニャ。腫れが引いたら来て貰うニャ」

「は?何言ってんだ?」

「当たり前ニャ!傷ついたレディを1人で返すなんて、男のやることじゃ無いニャ!」

 

こうなったら、縄張りの長に話して思いっきり報復を受けてもらうニャ!。うぅ...足に響くニャ...。




感想やアドバイス、質問もお待ちしております。出来れば評価も付けてくれたら嬉しいです。
現在、キャラ案についてのアンケートをおこなっております。2017/05/31 19:00までですので、是非活動報告からご参加ください。


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~13話~ これは事件だ。そう、事件何だよマジで、試験とかじゃないかr((

どうもしらす丸です。もうそろそろでテストが終わるので、更新が若干早くなるかも知れません。テストも執筆の方も頑張ります。
話しは変わらますがまだ、キャラ案のアンケートは募集してますので、是非参加してください。
今回は初めての事件が起こります。
それではどうぞ。


麗飛side

 

どれくらい森の奥まで行ったのだろうか。数えてないから分からんが。

 

「なぁ...あとどれ位で着くんだ?。その、住処ってとこに?」

「つべこべ言わずに付いて来るニャ」

「ハイハイ、分かりました」

 

まったく、少しくらい、場所とか教えてくれればいいものを。これだから最近の若者は...俺もだった。

 

「着いたニャ。ここが私達の住処ニャ」

「フーン、ここが」

 

着いた場所はどこかの集落だった。まぁ基本的に家はツリーハウスみたいだな。

 

「今からここの長に会いに行くニャ。もう少しの辛抱ニャ」

 

ここの長か。どんな人なんだろう。人じゃないけどね。マールの後に付いて行くと、比較的大きめな家を見つけた。森の中だし、これが限界なのだろう。家の前でマールが叫んだ。

 

「偵察部隊、マール、侵入者を捉え帰還しましたニャ」

 

上の奴にもその語尾かよ、俺の国だったら病気的な目で見られるわ。

 

「...」

「マール、帰還しましたニャ!」

 

だが、部屋の向こうからは声がしない。マールは一生懸命長を呼んでいる。けど変わらず語尾はニャ。向こうは真面目なのだろうが、こっちは巫山戯てるようにしか思えんな。

 

「おかしいニャ...長が居ないのかニャ?...いやでもそんなことは無いはずニャ...,」

「どうした?長って人がいないのか?」

「そうニャ。けどおかしいニャ。長は絶対にサボらないニャ。殆どの時間をこの家の中で過ごすんだニャ」

 

なんか怪しいな。

 

「少し中を見てみれば?」

「うーん。本当は禁止だけど、やってみるニャ」

 

そう言ってマールは家の中を覗いた、入口は葉っぱを暖簾みたくしたものだからな。覗きやすい。

 

「うにゃ!?」

 

いきなりマールが声を上げてびっくりした。やめろよ、こっちもびっくりするじゃないか。

 

「どうした?」

「長がいないんだニャ!。こんなの絶対有り得ないんだニャ!昨日まではいたのに!」

「!そうなのか!?」

 

だとしたらほぼ事件じゃないか!。

 

「少し待っててくれニャ。これからほかの部隊も呼んで、話し合うニャ!」

 

マールはそう言って何処かに走り出した。俺はどうしようか、多分関わるなとか言われそうだけど知ってしまったからには協力したい。とりあえずこっちはこっちで捜査を進めるか。

 

「まずは現場確認」

 

周りを確認して、家の中に入った。中はネプチューンの村長の家を少し小さくして、応接間のみの部屋見たいだ。台所も一緒にくっついてるみたい。

現場を見てみると、特に荒らされた形跡はない。血の形跡もない。もし殺されたとしたら、血は地面に飛びつくかもしれない。しかもこの家の地面は土だから、血を服にもまあまあの時間がかかる。布で拭くのも難しいし、だからといって掘るのも変に跡が残る。ここで殺されたというのはないかも。

ん?...まてよ?...てか魔法使えば1発で終わりじゃね?。そうだよ!それしかないよ!。誰だよ現場確認とか言ったヤツ!。とりあえずこれ以上中にいると変な奴に思われるから、外に出た。

 

「タイムズビジョン」

 

空間系の魔法。ビジョンは使用者が知っているところを、リアルタイムで映し出してくれる。これは過去を映し出す魔法だ。これもサーチと同じく魔法紙で唱える魔法だ。これを使う人は凄腕で金持ちの探偵らしい。

唱えると目の前に四角い画面見たいなものが出てくる。

 

「ここで昨日あった出来事を見せてくれ」

 

そう言うと、画面には今俺がいる部屋が映った。その中に俺は居ない、つまり昨日を映している。その中には長らしき猫耳の女性がいた。この魔法、映像は見れるが音は聞こえないので、なに喋ってんのか分かんない。女性は暇そうにウロウロしてる。少し時間を飛ばそう。少し飛ばすと、長らしき女性が外から何かを聞いて、顔を青くした。何かを聞いたのだろう。その後何かの準備をして、暗くなった頃、長らしき女性はこっそりと家を出た。

 

「さっきの人の後を追ってくれ」

 

そう言うと画面は切り替わり、さっきの女性が見えた。周りを気にして集落から出たようだ。少し進んだあと、いきなり長らしき女性が上に引っ張られた。そのまま糸の様なものに包まれ何処かに連れ去られた。画面はその後を追う。追った先は何処かの洞窟だった。長らしき女性はそのまま洞窟の中に置かれた。これやばくね!?。誘拐だよね!?。

そしてマール達が帰ってきた。俺はタイムズビジョンを解いて、マールに向かって走った。

 

「連れてきたニャ!」

「マール、連れてきたところで悪いんだが長の場所が見つかった」

「そうなのかニャ!?」

「今から行ってくるお前はここの警備をしとけ」

「ダメニャ!、私も行くニャ!」

「いや、だめだ。これは危険だ、俺1人で行く。心配するな、必ず長も俺も生きて帰ってくる」

「信用しても、いいのかニャ...?」

 

マールが聞いてくる。当然平気だ。だって俺は、

 

「俺は、神が遣わした最後の英雄だ。絶対に帰ってくるさ」

 

マールは少し考え、決心したように言った。

 

「分かったニャ。けど、どっちも生きて帰ってくるニャ」

「あぁ。勿論だ」

 

俺は御札で走る速度、体力、足の筋力をMAXにして走り出した。事は時間を急ぐ、早くしないと。俺は洞窟まで、全力で走って行った。




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~14話~ 洞窟内で蠢くモンスター

どうもしらす丸です。最近久しぶりにモンスターハンターダブルクロスをやっています。名前はグレンという名前でやっているので見かけたら話し掛けてくれれば嬉しいです。
今回も1人目線なシーンが多めです。
それではどうぞ。


現在俺は森を走っている。御札でドーピングした為、物凄い速度で走っている。人間が出せる最高速度は時速64㎞らしい。乗り物で言うと大きな道路を少し飛ばす自動車くらいの速度だそうだ。俺はそれとだいたい同じくらいの速度わ出している。因みにあのポーズで有名なウから始まる陸上選手は時速45㎞らしい。

まだ力が有り余っているが本気を出せば音速を超えることが出来る、だがその際ソニックブームが発生して、周りの森が吹き飛ぶからそこは配慮している。

少し走ると洞窟の前まできた。洞窟の中は暗くて何も見えない。とりあえず魔法を。

 

「フラッシュ」

 

光系の魔法。相手の命中率をさげたり、喉を掻き毟ったりしないが、自分の姿を眩ませる事が出来る。他にも暗い所を明るくしたりすることも出来る。因みに明かりとして使うには、魔力を持続的に送ることが必要らしい。

フラッシュのお陰で暗い洞窟は明るくなった。中は繭みたく、糸でぐるぐるまきにされている物が沢山散らばっていた。そこにあった繭っぽい物を指でつついてみてもその繭からは反応が無かった。どうやら死んでいるようだ。とりあえず生存確認のため、叫んでみる。

 

「俺はここに助けに来た者だ!。生きている人はいないか!、いたら少しでもいいから動いてくれ!」

 

そのあとすぐに御札で、魔力MAXを解除し、視力MAXを付けた。

いろいろ見える。何人かがもぞもぞと動いているのが分かる。動いている繭に近づき、ボックスからネプチューンで買ったナイフを取りだす、やっぱり買っといて良かった。繭を切ると、中からタイムズビジョンで見た猫耳の女性が出てきた。

 

「大丈夫か?、怪我とかはないか?」

「は、はい...大丈夫だと思います...ニャ...」

 

良かった、意識はあるようだ。攫われた時間がだいたい明け方で、今は朝だから、大体4時間くらいここにいた。体力も減ってるし、軽くしか食べてないと見た。とりあえずヒールをかけて、ボックスからパンをとり出し、渡した。

 

「ほら、食べろ。お腹空いているだろ。大丈夫、毒とかは入っていない」

「あ...ありがとうございますニャ...」

 

女性はパンをもきゅもきゅと食べ、泣きながら嬉しそうに尻尾を振った。少し元気になったようだ。

 

「俺は他の生存者を探してくる。待ってるか?」

 

そう聞くと女性は、パンを頬張りながらフルフルと首を横に振った。

 

「分かった、付いてきて」

 

そして、俺は動いている繭を片っ端からナイスで切り、ヒールをかけ、パンを渡した。やはり、中には切っている間に死んでしまった者もいる。そのときは皆で手を合わせ、追悼をした。

 

もうこれで終わりなようだ。他にいるかと聞いても、それらしい動きをする繭は何処にも無かった。これで生存者は全員のようだ。俺は安全を確認し、慎重に洞窟から出ようとした。道中、長っぽい猫耳女性に誰に攫われたのか聞いた見た。

 

「誰に攫われたんだ?」

「凄く大きな蜘蛛のような魔物ですニャ...。想像するだけでも恐ろしいですニャ...」

 

蜘蛛か、とりあえずそいつも倒そう。そうした方が安全だしね。

出口近くまで来たとき、俺は生存者達をひとかたまりにして、シールドをかけた。これは生存者達もびっくりしたようだ。

 

「何をする気なのですかニャ!?」

 

長っぽい猫耳女性が内側からドンドンと叩いている。

 

「心配するな。これからその魔物ってのを倒すから、安全の為だ。気にするな。壁はあるけど、空気は交換されていくから息苦しくなったりはしないよ」

「そうじゃないんですニャ!。1人は危険ですニャ!」

「大丈夫大丈夫。俺、結構強いから」

「ですから!、そういう問題じゃ

「しっ!。なにか来る」

 

森の奥から巨大な蜘蛛が這って歩いてきた。イメージ的には、某怪物狩人の蜘蛛のようなモンスターだ。けど多分あいつみたく、背中に棘は生えてない。某青狸の道具を使って、大きくした感じ。まだ攻撃してくる様子は無いのでサーチ。

 

キングタランチュラ レベル68

 

攻撃 56

魔力 0

防御 39

体力 235

気力 0

属性耐性 毒攻撃に強い

攻撃属性 毒

その他特殊な能力 糸

 

装備 なし

 

致死量の毒を持ってる。そこに気をつければ退治可能。

 

なんでこんなのがここにいるんだ?絶対こいつ出てくる場所間違ってるでしょ。餌を求めてここに迷い込んだと見る。どちらにせよ毒に気をつければいいだけ。余裕だな。

御札で、視力MAXを解除、そして瞬発力をMAXにする。力任せに飛び出し、そのまま一気に相手の懐に入り込む。そして器術。

 

「一点突き」

 

腹辺りに思いっきりサーベルを突き刺す。キングタランチュラはいきなりの攻撃にびっくりしてキィキィと声を上げて怒っている。そして腕をこっちにのばして、俺を掴もうとした。させねぇよ。サーベルを引き抜き、また違う器術をつかう

 

「一刀両断切」

 

気力で刃を長くさせ、一つの方向に振り下ろす。キングタランチュラは血飛沫をあげながら二つに切れた。まだだ。その亡骸さえも無くしてやる。

 

「異空転」

 

空間系最高魔法の一つ。その膨大な魔力の消費。更に魔力が足りないと、使用者の命を吸い取る。その使いづらさから、使える人は片手の人数で足りる。

唱えると、対象物がパッと消える。対象物は異空間に転送され、そこで粒子レベルまで分解されるらしい。

俺はキングタランチュラを倒した後、シールドを解除した。長っぽい猫耳女性がシールドが解けるや否や、こっちに走ってきた。

 

「大丈夫でしたかニャ!?お怪我は御座いませんかニャ!?」

「平気ですよ、ご覧の通り無傷です」

「良かったですニャー...。あと今更なのですが私達のことを助けて頂きありがとうございますニャ」

 

深々と頭を下げて御礼をしてきた。

 

「気にしなくていいですよ。それよりも早く集落へ戻りましょう。皆さんが待ってますよ」

「わっ...分かりましたニャ...///」

 

長っぽい猫耳女性が顔を赤くしているが気にせず、周りに注意して集落へと戻って行った。




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~15話~ 集落を後にして

どうもしらす丸です。最近スランプ気味で更新がゆっくりになって来ました。一応大まかには決まっているのですが、細かく決めていなかったのです。なにかいいアイディアはないかと考えて、勉強に手がつかない今日このごろです。
今回はオマケを作って見ました。オマケは長っぽい猫耳女性sideです。(名前は今回分かります)


1時間くらい歩いて、集落にたどり着いた。結構時間かかったな。行きは30分くらいだったのだが...。

集落に戻ると喜ぶ人や自分の家族がいない事に涙を流す人やホッと一息安堵する人もいた。沢山の人が集まって来たが、長っぽい猫耳女性は

 

「これから宴と追悼の儀を始めますニャ。生存者の確認をした後、死亡者の特定を急いでくださいニャ」

 

と集落すべての人に一声かけた。すると、集まっていた人がやるべき事をやるため、それぞれに散らばっていった。長っぽい猫耳女性はこちらを向き

 

「貴方様はこちらに来てくださいニャ」

 

と長の家に連れてこられた。

家に着いて座ってくださいニャと言われ、面と向かって座った。

 

「先程は助けて頂きありがとうございますニャ。このご恩は一生忘れませんニャ。何と御礼わしたらよいか...」

 

女性は猫耳をパタリと倒し、深々と頭を下げた。

 

「そんなに気にしなくて平気ですよ。こちら側の善意でもあったので。それよりも名前を聞いても良いですか?」

 

そう言うと、猫耳女性はハッと耳を忘れてたと言わんばかりにパタパタと動かした。可愛い。

 

「もっ...申し訳ございませんニャ!。自己紹介がまだだったですニャ!」

「平気ですよ。こちらも名乗って無かったですし」

 

そう言うと猫耳女性はキリッとして、耳もピンッとたった。わかりやすい。

 

「私はこの集落で長をしています、ミーニャですニャ。よろしくおねがいしますニャ」

「俺はレイト・カミジだ。よろしくおねがいします」

「レイト様ですね。よろしくおねがいしますニャ」

 

それから俺は何故助けることが出来たのかや、どうやってここに来たのかなどを話していた。

少し話していると、1人の猫耳男性が家の中に入ってきた。

 

「ミーニャ様。追悼の儀の準備が整いましたニャ」

「分かりました。着替えてそちらに向かいますニャ。貴方達は香をあげてくださいニャ」

「かしこまりましたニャ」

 

そう言い、猫耳男性は家から出ていった。

 

「レイト様。よろしいでしょうか?」

 

ミーニャさんが俺に聞いてきた。何がいいの?。

 

「何が...でしょうか?」

「これから着替えますのでここから出てくださいニャ」

 

ミーニャさんが顔を赤くして、話した。あぁ!そっか!。

 

「あっはい!分かりました」

 

俺は家の外に出て、入口の前で立っていた。といっても入口は暖簾のようなものなので、話す事も出来る。

俺は静かに待っていた。暖簾の向こうで、パサリと布の擦れる音が聞こえる。この向こうでミーニャさんが着替えている。静まれ煩悩よ、確かにミーニャさん一々の反応が可愛いし、かなり美人で胸も大きいし優しいし...。だからってね、ムラムラするのはね?人としてどうかと思うんだ。何?人じゃないからセーフだって?、そういう問題じゃあないんだよ!。確かにミーニャさんは人間じゃないけどほぼ人間の姿に近いんだよ?。ムラムラしそうになるのは仕方ないね。

 

「レイト様そこにおりますでしょうかニャ?」

「うぉ!?」

 

いきなり話しかけて来ないでくださいよ。いや、俺が考えているからか。しょうがないっちゃしょうがないか。

 

「はっはい!いますよー!」

「驚かせたみたいですみませんニャ。大丈夫ですかニャ?」

「あー気にしなくていいですよ?。それより何か要件ですか?」

「はい、追悼の儀なのですが、貴方様も出てほしいのです」

「え?何で俺がですか?」

「一応今回の騒動の関係者ですからね。出るのは必要になってくると思いますニャ」

「成程。分かりました」

「少し待ってください...ここを...んぅしょ。着替えが終わりましたニャ。入っても大丈夫ですニャ」

 

中に入ると、全体的に暗い色をした民族衣装のドレスのような服を着たミーニャさんがいた。

 

「これが追悼の儀を行う際の衣装でございますニャ。では、祭壇へ行きましょうニャ」

 

俺とミーニャさんは祭壇へ行った。

 

祭壇では沢山の人(猫耳)がお香の様なものを上げていた。泣いている人も居れば暗い顔をしてる人もいる。俺はミーニャさんに連れられ、祭壇の前に立った。

 

「このお香をひとつまみし、額におしいだき、隣にある香炉という所へ落としてくださいニャ。熱いので火傷に注意ですニャ」

 

これは仏教式葬儀(日本が多くやっている葬儀方法)と同じだな。一応綺麗にできる。最近やったからな。両親の葬式でね。

 

「そのあと石碑に合掌してくださいニャ」

 

俺は静かに合掌をした。あの洞窟に残った亡骸達に救えなかった謝罪と安らかに眠れるように。

俺が顔を上げると、ミーニャさんは静かに俺に話した。

 

「そこの席へお座りくださいニャ」

 

俺は言われた席へ座り、俺の後に合掌をしている人達を見ていた。

 

追悼の儀は静かに終わりを迎えた。

 

時間は移り、宴になる頃、俺はここを出ると言った。ミーニャさんとマール達は少し慌ててお気遣いは無用ですと言っていたが俺は先を急いでいると押し切った。そして向こうは渋々了解し俺は今、集落の門にいる。集落の方には沢山の人が出迎えてくれた。

ミーニャさんが笑顔で話した。

 

「ありがとございました、レイト様。このご恩は一生忘れませんニャ」

「いえ、俺はやるべき事をやっただけです」

「本当にありがとうございました。また何時でも来てくださいニャ」

 

すると、マールが来た。

 

「この村を助けてくれてありがとうニャ!」

「気にしなくていいぞ、マール。それよりもまたあんなドジすんなよ?」

「あっ...あれは無茶な動き方をしただけなのニャ!。元はといえばお前が避けたのが悪いんだニャ!」

「まぁそういうことにしとくよ」

「ムキー!どういう意味だニャ!」

 

耳をパタパタ動かし怒っていた。可愛い。

 

「じゃあ、そろそろ行くか」

「はい!ではいってらっしゃい!レイト様!」

 

集落の皆がありがとうやいってらっしゃいと叫んでいる。俺は石碑の方を見た。

 

―安らかに眠ってくれ。おやすみなさい―

 

木漏れ日が石碑を照らし、石碑はキラキラと輝いていた。俺はそれを見て、集落を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

~オマケ~

ミーニャside

 

宴が終わり、最初にレイト様を見つけたという、マールと話していましたニャ。

 

「マール。かっこよかったですね、レイト様」

「確かにかっこよかったですニャ。」

 

本当にかっこよかったです。私の命の恩人です。優しくて、他人思いで...。何だか顔が熱くなってきましたね。

 

「ん?顔赤いですよ?。ミーニャ様」

「!?。そうですかニャ!?」

「もしかして、レイトに惚れちゃいましたかニャ?」

 

ええ!?。確かに、あの人を見ていると心がドキドキするというか、顔が熱くなるというか...

 

「やはり...私は...」

「私はそんなミーニャ様の恋路を応援致しますニャ!」

 

マールに言われ、確信しましたニャ...。やはり私はあの人が好きなのですね。こんな経験初めてですニャ...。

 

「いつか伝えられれば、良いですね」

 

私はあの人が見ている同じ夜空を見上げ、呟きました。

 




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~16話~ 魔法の可能性とIQ低下と新天地へと

どうもしらす丸です。先日の新キャラ案ではご協力ありがとうございました!。とてもいい新キャラ案でした!。出来ればまたやってみたいと思います。その時はご協力お願いします。
皆さんお気づきの通り、章をつけてみました。今回は第1章は最後となります。そのため、次の話に繋げやすくなるよう今回はかなり短いです。ご了承ください。次の話はキャラ紹介をしてみようと思います。
それではどうぞ。


レイトside

 

あの集落を離れて、俺は森を進んでいる。因みに昨日は安全な場所を作り、夜を越した。飯は一昨日の夜と同じ飯だ。やっぱ変わり種が欲しくなるよね。さっきその辺にいた、鹿っぽい魔物を倒して血抜きをした後食ってみたけど、確かに美味しいよ?。けど肉が筋張っていたから、固くてもう食いたくないわ。虫とか沢山いるけど食う気にならないし、そこらかしこに生えている草とかキノコも色とかアレで食えない感じ。鮮やかなブルーのキノコとか毒々しい紫の草とかだよ?。たとえ狩人のゲームでスキルが付いても食おうと思わないわ。

 

閑話休題

 

今出てくる魔物出てくる魔物をガンガン切り殺してるんだけど、戦いながらある事を思いついたんだ。

 

「全力で最大魔法とか唱えたらどうなるんだろう?」

 

こういうのが来たら調べられずにはいられない性格なんだ。調べてみるか。

まず御札で魔力をMAXにする。そのあと、魔法を唱える。魔法は...どうしよう?。とりあえずボックスから魔法に関しての本を取り出す。よし、この魔法で行こ。後は魔物を待つのみ。

少し待ってたら魔物が出てきた。銀色の毛をした狼が数匹。集団か、都合がいい。とりあえずサーチ。

 

フォレストウルフ レベル13

 

攻撃 12

魔力 0

防御 10

体力 49

気力 0

属性耐性 特になし

攻撃属性 なし

その他特殊な能力 牙 脚力

 

装備 なし

 

脚力が強く、顎の力が強い。牙も鋭いため注意が必要。魔法を使えば安全に退治可能。

 

これならいけるな。

 

「さて、俺の実験に付き合ってくれよ」

 

俺がそう言うとフォレストウルフの一匹が飛び上がってこっちに来た。これは、ジャンプ力ぅ…ですかねぇ…俺のところに、スッと、ジャンプしてきてくれます(信頼)っとそんな解説力ぅ...はいらないから早く魔法に移るぞ。御札はもう使い、後は武器に送る、何をって?魔力ぅ...ですかね...。

くだらないことはほっといて武器に全力で魔力を送る。イメージ的には、パイプで水を思いっきり送っている感じ。そして魔法を唱えるっ!。

 

「スーパーノヴァ!」

 

光系の上位魔法の一つの爆破魔法の中で、最難関魔法と言われている魔法だ。唱えると何処ぞのモンスターよろしく自分の周りが爆発する。更に魔力を込めればもっと威力も上がる。だが1回の魔力消費が半端なく多く、上位魔法使いが1回使うと、魔力切れで1週間寝込んだらしい。それほど魔力を使う。

俺の周り大体半径10メートルぐらいの範囲で大爆発が起こった。すっごーい!(威力的な意味で)

爆破がおさまって、周りを見渡したらフォレストウルフは1匹もいなかった。俺の周りは地面が抉れてた。破壊力ぅ...ですかね...。違う系統で同じような威力の魔法があるんだけど俺が全力出してそれ唱えたら、超電磁砲ぶっぱなした後みたくなりそう。怖いね。俺は先に進んだ。退散力ぅ・・・ですかね・・・。

 

 

さっきのIQ低下タイムを経験し、(俺の中での)経験値が上がったところで、森から出た。そして向こうには木の柵の様なものが見える。ルーツを使い、確認。

 

―目の前にある国、ウラヌスです―

 

とうとう来たか、それでは早速行きましょうか!。




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追記
2017/06/02 誤字を発見したので、修正しました。


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第1章のキャラ紹介

どうもしらす丸です。
最近、PS4が当たり、それで遊んでいたら遅くなってしまいました。すみませんでした。楽しいかったんです。仮面ライダー。
今回はキャラ紹介となります。今回みたく、章が終わるとその章に出てきた新キャラを紹介したいと思います。
気に入ったキャラがいたら教えてくれると嬉しいです。


神路麗飛(かみじれいと)

 

この作品の主人公。性格は他人にも、自分にも優しくて、ネタ好き。だがとても仲間思いでやる時はやる。ツッコミ的なポジションにいる。人々は彼を「レイト・カミジ」と呼び「神が遣わした最後の英雄」と崇めている。

 

 

~見た目~

短髪ストレートで所々にくせっ毛。髪色は黒。顔は中の上くらい。瞳は黒。服装は黒いフード付きパーカーに黒みがかったジーンズ

 

 

~装備~

 

神の羽衣(かみのはごろも)

説明:見た目は完全に黒いフード付きパーカー。下も完全にジーンズに近い見た目よりもかなり動きやすいらしい。効果は自動体温最適化機能。一定以下の物理攻撃と魔法攻撃を完全無効化できる。物理の場合、子供が本気で振り下ろした鉄の剣くらいまでならはじき返す事が可能。魔法の場合、ドラクエ9のイオナズンぐらいまでなら魔法の威力が0に下がる。さらにそれ以上の攻撃を受ければ、必ず一定のダメージが入る。これに関してはどんな魔法を使っても変わらない。

 

サーベルステッキ

説明:魔法の杖と剣が一緒になったもの。見た目はサーベルの柄の下側にサファイアのような青い魔法石が埋め込まれている。普通、剣に魔力は入るものの、剣を使うとその魔力は消費されるのである。そして、杖は魔法以外で使うとどちらかと言うと打撃武器になり、威力も低いので武器としてはうまく使えない。だが、この武器はこの武器自身が魔力をもっていて、すべての魔法を扱うことが出来る。更に気力も魔力と同じように込められているため、器術(きじゅつ)も魔法と同様にすべて使える。

 

泉の御札(いずみのおふだ)

説明:見た目は何の言葉が書かれているか分からない水色の御札のキーホルダーのように見える。効果は自分で選択した能力を一時的に無制限にすることができる。例えば脚力をあげたいと思えば脚力が無限になる。ただし、あげたい能力の選択は三つである。さらに、その上げた能力は任意にオフにしない限り、効果が消えることは無い。

 

ヴィル・ガレス

 

ネプチューンの長を勤めている男性。国の皆からは「村長」と呼び親しまれている。麗飛を呼び出した本人であり、麗飛が冒険する際の準備や情報集めなどを手助けしてくれた。性格は優しく、人と接することを大切にしている。

 

~見た目~

 

白髪で髪型はボリュームはあまり無い七三分け。RPGの田舎に出てくる村長のような服装をしていると思ってください。

 

サラ・ガレス

 

ネプチューンの長であるヴィル・ガレスの妻。性格は優しく、料理が得意。沢山の家事をこなす。娘が麗飛の事を好きなのを知っていて、陰ながら娘を応援しているらしい。

 

~見た目~

白髪でショートカットにパーマをかけている。服装はRPGの田舎のおばあさんのような格好を思い浮かべてください。

 

ルナ・ガレス

 

ネプチューンの村娘の1人で、ヴィルとサラの1人娘。性格は人懐こく明るくてお淑やか。少しドジな一面もある。小さな頃からよく母の手伝いをしていたため、家事や料理はとても上手。麗飛に好意を寄せている。

 

~見た目~

 

髪型は栗色のロングでかなりの美人。服装は生粋の村娘という感じ。胸は普通。

 

フェン・アラミア

 

ネプチューンの中にある。魔法道具店。「フェン魔法道具店」の店長である男性。ネプチューン唯一の魔法研究者でもある。性格は明るくてお喋りが好き。だが仕事はキッチリこなす。その性格からか、ネプチューンの女性達に受けがいい。

 

~見た目~

 

彼の種族はエルフなので細長い耳が特徴。髪型は金色の短髪。服装は白いシャツに黒いズボン。緑のエプロンを着ている。

 

マール

 

獣人族の1人で、麗飛と鉢合わせた女の子。性格はツンツンでボロが出やすいドジだが、戦闘術は上級者。特に麗飛に好意は寄せていない。彼女が所属する集落の長であるミーニャが麗飛に好意を寄せている事を知っていてニヤけているが、静かにミーニャを応援している。つるぺったん。

 

~見た目~

 

黒髪のショートカット。少しボサボサしていて、髪と同じ色をした尻尾が生えている。服装は麗飛と出会ったときは、狩り用の衣装で胸あたりと腰あたりに布が巻いてあり顔を隠せるマントを羽織っている。みたいな感じです。普段は森にいるような民族衣装を着ているようなイメージです。

 

ミーニャ

 

マールと同じ獣人族で集落を治める長である。性格は誰に対しても敬語で、ちょっとドジな所があるが、集落のことになるととても真面目になる。麗飛は命の恩人であり、好意を寄せている。胸は少し大きい。

 

~見た目~

 

マールの普段着をもう少し豪華にしたもの。髪型は、緑色のショートボブに耳が生えていて、同じ色の尻尾が生えている。

 

魔神(まじん)

 

この世界の最北端にあるという神殿、アポロンにいると言われる悪の神。その存在は謎といわれ、姿や声でさえ分からないらしい。




感想やアドバイス、質問もお待ちしております。評価も付けてくれたら嬉しいです。







誰かキャラ絵描いてくれる人いないかなぁ...(ボソッ)


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第2章 2つ目の国と新たな仲間
~17話~ よくあるテンプレと第3部


どうもしらす丸です。最近NEWダンガンロンパV3をやっています。そのせいで遅れた訳ではないですよ?(震え声)早めの更新を努力しますので応援よろしくお願いします。
今回はアクションシーンが多いです。技名合ってるでしょうか?
それではどうぞ。


あれがウラヌスか。見た目的に冒険者の町って感じだなー。国に入ろうとすると、門番らしき人に声をかけられた。

 

「ちょっと君、この国になにか用かな?」

「あー、はい。旅をしていまして。それと冒険者登録をしたいんです」

 

皆には言わなかったと思うが、冒険者になるにはどうやら登録が必要らしい。登録には、試験とかお金が必要らしい。とても面倒なのだが、この登録をしておけば他の国間を自由に行き来ができる。そして、宿泊施設の料金が免除されたりする。便利だよな。

因みに正式登録するには試験などで2、3年くらいかかるのだが、国からの推薦を貰っていれば、すぐに登録可能だ。勿論俺はネプチューンからの推薦って事で、即冒険者登録ができる。

 

「分かった。じゃあ身分が証明できるものはないか?」

「待ってください...えーっと、これでいいですか?」

 

俺がボックスから出して見せたのは国からの推薦の紙だった。門番はそれを見て驚いた。

 

「!。君、ネプチューンからの推薦を受けているんだね!すごい実力者みたいだね!」

「ハハハ...通ってもいいですか?」

「あっ、どうぞ。登録のギルドはこの先の大きな建物です。」

「ありがとうございます」

 

門番は快く門を開けてくれた。俺は言われた通りに行ったら、いかにもギルドですよ、みたいな建物が見えた。

 

中に入ると、色んな人達が話している声や、酒臭い臭いがブワッと来た。うおぉ...ギルドや、まさしくギルドや。俺は中を進み、カウンターの方まで行った。カウンターには可愛いお姉さんがいた。ギルドや。

 

「あのー。すいません」

「はい?何でしょうか?」

 

受付の人はニッコリ笑った。可愛い。

 

「冒険者登録をしたいんですけど」

「?。おかしいですね...あのー登録試験は受けて合格しましたか?」

「いえ、ネプチューンからの推薦で来ました」

「!!。推薦!?」

 

受付の人が大きな声を上げてビックリした。その瞬間、ギルド内にいた人はすべて黙り、辺りは静かになった。怖いね、ヒヤヒヤする。

 

「あのー、出来ますか?」

「少し待っていてください。ギルドマスターを呼んできます」

 

そう言うと、受付の人は、急ぎ足でカウンターの向こうへと歩いて行った。ギルド内は静かだったが、そのあと興味を無くしたのか、元の五月蝿さに戻った。ホッとしているとある男3人がこっちに来た。

 

「おい、お前推薦で来たんだってな。どう向こうを騙して推薦を貰ってきたんだよ」

 

なんだこいつ?。良くある初心者狩りか?。俺は、他の人のこそこそ話に聞き耳を立てた。

 

「来たか、初心者狩りの3人男。アイツ大丈夫かな?」

「大丈夫だと思うぜ?。だってあっちは推薦で来たんだろ?。ならかなりの実力者って事だぜ?簡単にくたばることはないだろ」

 

ビンゴだ。良くいるなーそうゆう奴。ボコボコにして、初心者の心をへし折るやつな。色んな奴を本とかで見たけど、正直クズだと思うわ。そしてそうゆう奴がボコボコにされるのが見てみたいわ、やってみたいわ。

 

「おい、黙ってねえで、何か答えろよ」

 

ガタイのいい男が俺の胸倉を掴んではなした。唾飛ぶからやめて欲しい。

 

「おい、早く喋んねーとぶっ殺すぞ」

 

?。ぶっ殺す?

 

「やれるもんならやってみろよ。つまんねーこと言うなよ」

「あ?、てめぇ誰に口聞いてんだよ」

「お前に言ってんだよ。分かんねぇのか?お前の頭何詰まってんだよ。それぐらい理解しろよ」

「初心者が舐めた口聞くんじゃねえよ!先輩を敬えよ!」

「ごめんね?俺はお前を先輩とか認めないから」

 

言い争っていると、3人の1人が剣を持って後ろからソロりと近づいて来る。死角だからバレないと思ってた?残念!バレバレでした!。胸倉を掴まれているから腕は動かしづらいけど足は比較的動かしやすいので、思いっきり足を後ろに振り上げた。

 

「げぼっ!」

「あ!、お、おい何しやがる!」

 

これは顎にきまったな。さてと、まずは拘束を解かないと。御札で筋力と瞬発力をMAXにする。まだ足は自由なので、足を曲げながら前に振り上げる。そのまま掴んでる奴にサマーソルトキックをする。アクション映画でよくあるシーンだよな。

 

「くそ!、いくぞ!お前ら!」

「お、おう!」

 

3人が襲いかかってきた!俺は落ち着いてボクシングのスタイルになり、右拳に体重をかけ、1人の奴に思いっきり右ストレート。その流れで、左拳を振り上げ、もう1人の鳩尾にドンッと。まだビックリしている3人目まで近ずき、足を踏んで体を押す、そのまま踏んでいた足を離すと勝手に倒れるので、腹にかかと落としをした。

 

「ぐっ....ぐう...」

「くそ...こいつ強いぞ...」

「この野郎!」

 

すると、1人は自分の武器を掴んで襲いかかった。あまいな。

 

「シールド」

「うっ...くそっ!くそっ!くそっ!」

 

シールドに向かって一心不乱に剣を振り下ろしている。無駄だな、疲れてきてるな。こっちも反撃だ。

 

「ハァ.....ハァ...」

「どうした?もう終わりか?、ならこっちからいくぞ」

 

シールドを解き、相手まで近づいたあと、相手をアッパーで浮かせる。

 

「オラァ!」

 

大体の人はこれでわかるであろう。じゃあいくぜ!。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!」

 

そのままぶっ飛ばす!。星の白金では無いけど1度やってみたかった。後悔も反省もしてない。相手は吹っ飛び、柱にぶつかった。トドメをさそうとすると、

 

「止めないか、4人とも」

 

カウンターの奥から歴戦の戦士みたいな老人が姿を表し、俺達を止めた。




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~18話~ やっぱりテンプレのマスター登場

どうもしらす丸です。約1週間更新出来なくてすみません許してくださいなんでもしますから!。それとこれもかなり遅いのですがUA5000突破ありがとうございます!。これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします!。
それではどうぞ。


「止めないか、4人とも」

 

カウンターの向こうから歴戦の戦士みたいな老人が出てきたンゴ。内心ビックリしたのは内緒ンゴ。って巫山戯てる場合じゃない。他3人の動きが止まったから、ギルドマスターと見た。

 

「まっ...マスター!」

 

男の1人がビックリして叫んだ。

 

「またお前らか。お前らのせいでどれだけの初心者の冒険者が登録を解約したのか分かっているのか」

「ちっ...違いますよマスター!。お...俺達はただそいつ等が立派な冒険者になる為に1番最初の試練を与えているだけなんですよ!。な?、お前ら?」

「は...はい!そうなんですよ!、魔物をかる前に、対人戦に勝てなくてどうするんですか!」

 

おーおー分かりやすい言い訳ですな。ご丁寧に冷や汗までかいて。

 

「そうか...試練という訳か。では何故初心者から金銭を奪うのだ?」

「えっ!...そっ...それは...ぐっ...!」

 

大の大人が論破されたからってぐぬぬをすんなよ。歳を弁えろ。

 

「何も反論出来ない様だな。今回は厳重注意で済ましておく。次同じ噂を聞いたら登録を剥奪だ。逃げるなら追放だ」

「はい....分かりました....くそっ!お前ら!行くぞ!」

「「あっ...ああ」」

 

3人はギルドから去っていった。ふぅースッとしたぜ。あの柱の男みたく、議員ばりの号泣はしてないけどスッキリした。

 

「レイト・カミジと言ったな。私はここのギルドマスターだ。話をしたいのだが時間はあるだろうか?」

「はい。大丈夫です」

 

俺はギルドマスターについて行った。連れてこられた先は木組みの社長室のような部屋だった。

 

「そこに座ってくれ」

 

俺は部屋のまんなかあたりにある、ソファーの様なものに座った。イメージ的には校長室で説教される時に座る席みたいな感じ。おっ、フカフカ。いい座り心地だね。

俺が座り心地を堪能してると、マスターが対面で座ってきた。

 

「私の名前はジョン・ウィルバーだ。マスターと呼んでほしい」

「レイト・カミジです。よろしく。マスター」

 

俺とマスターは握手をした。そして落ち着いたところでマスターが頭を下げた。

 

「先ほどの件だが、すまなかった。あの者らには私から言っておく」

「いえ、全然気にしなくていいんです。第1おれもやり返したので結局俺も加害者と同じ立ち位置です。この件も終わりにしても大丈夫です」

「了解した。この件は終わりだ。そして私が呼んだのはこれだけではないんだ。君は分かっているかな?」

 

言われなくても分かっているさ。

 

「俺が正式に推薦を貰ったか、ということですよね?」

「あぁその通りだ。疑ってすまない。ネプチューンに向けて手紙を送っている。待っている間、ここの者何人かで模擬戦をしてくれないだろうか?」

 

まぁ、推薦される程の力を持っているのかっていうのを試す感じかな。

 

「分かりました。やりましょう」

「分かった。対戦日は明後日で大丈夫だろうか?」

「分かりました。平気です。その間は、この国の観光をして、いいですか?」

「あぁ大丈夫だ。それくらいの配慮はして置かんとな」

 

俺は礼をして部屋から出て、ギルドのロビーへ行った。カウンターで、受付の人が話かけてきた。

 

「大丈夫でしたか?レイトさん」

「何も起こりませんでしたよ。ただ、明後日に、模擬戦をすることになりましたが」

「そうなんですか!。頑張ってくださいね!」

 

受付の人はとてもいい笑顔だった。可愛い。

 

「とりあえず明後日までこの国を観光しようかと思っている」

「観光だったら闘技場や商店街がオススメですよ?」

「ありがとうございます。では、行ってきます」

「気を付けてくださいねー!」

 

受付の人が手を振って見送ってくれた。嬉しい。

 

「さて、商店街に行く前に国の外で遊んでるか」

 

俺は入り口まで行った。さて、多分俺は冒険者登録をしていないから、外に出れない。多分魔法もブロックしてあると思う。脱出は不可能。けど逆に考えるんだ。柵を越えればいいさと。俺は柵沿いに門番に見つからない位置まで歩いた。だが、柵といってもかなりの高さがある。約2〜3mくらいある。壁をつかむ前に魔法が掛かっているか魔法で確認。

 

「マジックサーチ」

 

エネミーサーチと同じタイプの魔法。よく商人達が使う魔法らしい。唱えると対象のものに魔法が掛けられているか否か、そしてもしかかっていたらどんな魔法なのかが分かる魔法だ。そう、それだけしか使えない魔法なのだ。まるで銀杏の殻を割る器具みたいだ。ホームセンターとかでよく売ってるよ。

 

さて、魔法かかってるかな?。

 

─魔法がかかっています。緊急伝達系の魔法です。触れると魔法が発生します─

 

かかってたね。十中八九侵入された事を知らせる魔法だろう。そしたら次のプランだ。

まず、御札でジャンプ力と筋力とをMAXにする。そしたら後ろに下がり、助走をつけて、飛び上がる。

 

「うお!。こいつぁすげぇ」

 

一気に景色が変わり、振り向くと国全体が見えた。以外に広いね。そして地面が近づいている。足を伸ばし新体操選手みたく着地!。きまった!(๑• ̀ω•́๑)✧。

 

MAXをすべて解除。さてと、魔法の実験体として、魔物狩るか。どこかに魔物いないかなー。

 

「ウワァァァァァ!!!!!」

 

ん?何か声聞こえる。

 

「ワタシヲタベテモオイシクナイデスヨォォォ!!!」

 

何かヤバげやな。御札で最高速度と体の耐久力、足の筋力をMAXにして、声のある方向に走って行った。

 

5分も経たないうちに声の主まで辿り着いた。そこで見たのは、魔物に襲われる黄色っぽい髪色とアホ毛が目立つ女の子だった。

俺は走り出した。別にそういう意味はないからね?HENTAIとかじゃないからね?。




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~19話~ 無駄なこと

どうもしらす丸です最近暑くなってきましたね。梅雨はどこに行ったのでしょうか?。
今回はものすごく短いです。それとジョジョネタを多く使ってみました。間違っていたら教えてください。
それではどうぞ。


HENTAIじゃないよ?紳士だよ?。どこぞのイギリス人波紋使いと同じだよ?。麗飛だ。え?、もうHENTAIネタは要らないから巫山戯てないで女の子を助けろ?。...ご最もですはい。ただ今助けますので許してください!何でもしません!。

いや巫山戯てる場合かーッ!。どっかのドイツ軍人みたくティーカップを吹き飛ばしながら俺は女の子の前にたった。ティーカップは心の中でね。

 

「ふえ?あ...あなたは...」

「大丈夫だった?。逃げられる?」

「あっ...あの...申し訳ないことに足が竦んで動けないんです...」

 

まぁ自分が死ぬかもしれなかったからビックリしてんだろう。しょうがない、待っててもらうしかないか。

 

「少し待ってて、こいつを殺るから、嫌なら目を閉じててもいいよ」

「はっ...はい!。分かりました!」

 

チラッと見ると、女の子が俺を一生懸命見てた。ガン見してる。失敗は出来ないし、かっこよくやらないとな。

 

「さてと...無視して悪かったな」

 

俺は魔物の方へ向いた。いたのは焦げ茶色の熊みたいな奴だった。とりま、

 

「エネミーサーチ」

「えっ...エネミーサーチ!?」

 

女の子がビックリした目で俺を見ているが気にせずいこう。どれどれ、

 

ウッドベアー レベル18

 

攻撃 19

魔力 0

防御 9

体力 21

気力 3

属性耐性 無し

攻撃属性 無し

その他特殊な能力 特に無し

 

装備 無し

 

動きは遅いが1回1回の攻撃が強い。そこに気をつける。だが退治可能。

 

余裕余裕。やってみるかな、あの人みたくは出来ないだろうが。

 

「かかって来いよ、相手してやる。大丈夫だ、すぐに終わるさ。苦痛は与えねぇからよ」

「グルルル....」

 

ウッドベアーが唸り声を上げて体制を低くし、飛びかかって来た。俺は御札で反射神経と動体視力と全身の筋力をMAXにさせた。遅い、遅すぎる

 

「WRYYYYYYY!!!。そんな眠っちまいそうなのろい動きで、この俺が倒せるか!。うおりゃぁぁぁぁ!!!」

 

ウッドベアーはこのままじゃ負けると思ったのか、空中でドリルみたく回転して、威力を強めようとした。無駄無駄ァーッ!。

俺は腕を掴んで相手の両手を広げた。ウッドベアーはビックリしたが、迷わずに足を後ろから振りかぶってサマーソルトキックをしようとしたようだ、こいつよく動けるし、頭がいいね。

 

「あっ!...危ないですよ!?。両手を離して後ろに下がってください!!」

 

女の子が叫んでいるが俺の答えはこうだ!。

 

「アイスバーン!」

「あっ...アイスバーン!?」

 

アイスバーン。水系の派生系統である氷系の上位魔法だ。成功するにはかなりの修行が必要らしい。唱えると対象物を氷漬けに出来る。それはもう気化冷凍法のように。

ウッドベアーが氷漬けになった。もう瀕死だろうな。

 

「貧弱貧弱ゥ!!。ちょいとでも俺にかなうとでも思ったか?マヌケがぁ!!。最も残酷な死を送ろう。平気さ、約束通り苦痛は与えねぇ!。1発で終わりにしてやる!」

 

俺は凍ったウッドベアーを真上に軽くなげ、拳をグーに小指だけをたて、こっちに戻ってくると同時に腕をクロスさせた。すると、氷が砕けた。ここで蘊蓄だが、物質は硬い方が砕けやすい。分かりやすい例でいくと、ぬれ煎餅と普通の煎餅。どちらが割れやすいか。答えは普通の煎餅が割れやすい。そんなイメージだ。

 

氷の破片がそこら辺に散らばっている。

 

「すっ...凄いです....!!」

 

女の子は俺を尊敬の眼差しで俺をみていた。ふっ...きまった...。俺は外では少しドヤ顔して、心の中ではコロンビアだった。




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~20話~ アホ毛がヤムチャ視点

どうもしらす丸です。
私には、趣味が発酵している姉がいます。ある朝、起こされたらいきなり「お前の寝起きの顔、何か野獣みたい」と言われました。どっちの野獣なのでしょうか?。出来れば知りたくない今日此頃です。


「すっ..凄いです!。あんなに魔法を連発しても疲れないなんて!。それよりも詠唱は無いのですか!?」

 

やほやほ、麗飛だ。今俺に尊敬の眼差しを向けた少女に質問攻めされている。まぁ、悪い気はしない。それとアホ毛がピコピコ揺れている。なんだこのアホ毛?尻尾か何かか?

 

「とりあえず落ち着いて、質問は一つづつ答えるから」

「そっ...それもそうですよね。ごめんなさい。少しビックリしてました」

 

俺達はそこにあった座れそうな倒木に座り、話した。

 

「とりあえず、名前を聞きたいんだ」

「はい。私はスース・べラティスです。冒険者をやっています。スーと呼んでください」

「わかったよろしくスー。俺はレイト・カミジ。よろしく」

 

俺とスーは握手をした。スーっていうのか。渾名がどこぞのモンスターの娘がいるような日常のスライムの子と名前が被ってる。おい何故だ作者。狙った訳じゃないよな?。

 

(逆に考えるんだ。被っちゃってもいいさと。by作者)

 

そういう問題じゃあないんだよ!。大丈夫?怒られたりしない?。あと頭。

 

(黙らっしゃい!。頭は余計なんだよ!。大丈夫さ!多少のヤンチャは許してくれると思う...多分。by作者)

 

その多少のヤンチャが危ないんだよ!。

 

(うるせぇ!。こうなったらお前を名無しのキャラにしか勝てないクズキャラにすんぞ!。中指立ててきえろぶっとばされんうちになとか言わせんぞ!、緑色っぽい宇宙人戦のときみたいなポーズさせんぞ!by作者)

 

何処のヤムチャだ!。てかそれ天津飯戦じゃねえか!2個目はサイバイマンだろうが!。やだよ!足折られて、白目剥いて降参したりあんなポーズしたくねぇよ!。てか何でヤムチャ談義してんだよ!ヤムチャポジションにさせる気満々じゃねえか!俺がそんなポジションになると物語も進まないじゃん!。

 

(そうなったら新しいチート要因出すし?。作者舐めんなよ?by作者)

 

ハイハイ分かった分かった。俺が悪かったね。そして出てけ!。小説書いて、テスト勉強して、寝ろ!。

 

(ハイハイ分かった帰りますよ。テスト勉強はしないけどby作者)

 

帰れ帰れ。はぁ...疲れた。ギルドのときよりも疲れた。心の中で話がシャチホコ並に反り返ったので、話を戻した。勿論心の中で。

 

「あのーレイトさんって冒険者なのですか?」

「いや、俺はまだ冒険者じゃないよ。まだ登録をしていないからね」

「え!?、それじゃあここに来てはいけないじゃないですか!?。何で来れたのですか!?普通は門番に止められるのですよ?」

「飛び越えたんだよ、壁を」

 

あー、信じて無いね。何か俺を何言ってんだ?こいつみたいな顔をしてる。

 

「信じて無いでしょ?。正直」

「はい...全く想像出来ません。壁には探知機能の魔法が掛けられているのですし、そもそも壁の周辺は魔法が使えない様になっていますし、あんな高さを普通の人間が飛び越えるのは不可能に近いですし...」

 

まぁそうなるわな。そんなこと出来たら人間辞めてるもんな(ブーメラン)

 

「俺がさ、神が遣わした最後の英雄だっていったら信じる?。俺が装備している服と武器とアイテムが全部三種の神器だって事を信じる?」

「もっ...もしかして貴方は、いや貴方様は、英雄の祠で目覚めたという噂の英雄ですか?」

「それが噂ならそうだね。俺がその英雄だよ」

 

すると、スーちゃんの顔がみるみる蒼くなり、あわわって言ってるような表情をした。アホ毛も左右へ忙しなく動いている

 

「大丈夫?。ねぇスー大丈夫!?。スー!」

「はっ!!。もっ...」

「も?」

 

申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

全力でスーちゃんが土下座をしてきた。何!?何かあったの!?。

 

「英雄様とは見ず知らず、気軽に話してすいませんでした!」

「いや、俺は気にしてないから。顔を上げて、ね?」

 

スーは恐る恐る顔を上げた。アホ毛もビクビクしてる。おお、よく感情表現をする事で。

 

「そんなに畏まらなくても平気だから、普通の喋り方に戻って。寧ろ戻って欲しいんだ」

「分かりました...ですが、レイト様と呼ばせていただきます。そこだけは譲れません!」

 

スーがフンスと胸を張った。アホ毛も元気よく、クルンっと回った。

 

「分かった。そうしとくよ。」

「ありがとうございます!。えへへー」

 

スーがニッコリ笑った。守りたい。この笑顔。

 

「スーはそう笑っている方が可愛いぞ」

「かっ...かわっ!!」

 

ぼふんっと顔が赤くなった。どした?暑いの?

 

「どうした?。顔赤いけど、熱でもあるか?」

「いっ..いえ!違いますよ!?からだは元気です!」

「そっか、良かった良かった」

 

これで一件落着やな!。さて、俺は中断してた魔法実験の為の魔物狩りを再開するかな。

 

「じゃあ、俺はこれで。次は気を付けろよ?」

「!。あっ...あの!待ってください!」

 

うん?どした?

 

「何?」

「あっ...あの!私もついて行っても宜しいでしょうか?」

 

お供か。1人じゃ寂しいしな。ここは遠慮はしなくていいか。

 

「分かった。着いてきても大丈夫だよ。ほら、行こう?」

「あっ...ありがとうございます!」

 

スーは俺に着いてきて、俺は魔物狩りを再開した。さてと、実験しますか。




ヤムチャ調べるのが大変でした。間違えていたら教えてくれると心強いです。それと新しいチート要因は全く考えてないのでご安心ください。麗飛君は永久に主人公であり、チート要因です。
感想やアドバイス、質問もお待ちしております。評価も付けてくれたら嬉しいです。


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~21話~ えげつない?何それ美味しそう食べてみたい(錯乱)

どうもしらす丸です。
久しぶりに連続投稿できました。少し疲れましたが、やはり書いていてとても楽しいと思いました。この気持ちを忘れないで行こうと思います。
モンハン最近やってないです。最近は小説とダンガンロンパしかやってませんね。モンストも少しやってます。友達がモンストのガチャでミカエル当てて、こっちも久しぶりにやろうと思ったのはいいのですが、ログインした瞬間、やる気がログアウトしました。もう何なんだよ。
閑話休題
それではどうぞ。


よぉ✋(◉౪◉) レイトだ。今魔物狩りをしてる真っ最中だ。

 

「アクアボール、アイスバーン、アクアボール、アイスバーン、アクアボール、アイスバーン」

「えっ...えげつない....です...」

 

?今何やってるかって?、アクアボールをアイスバーンで凍らした物を連発で出して、音速で投げてる。いやーこれスッキリするわ。?その系統の魔法を使えばいいのかってこと?。いや、こっちの方が何となく楽しいから止めるつもりはないよ?。

 

「あのー、レイト様。魔物もういませんよ?」

「え?、あっ、本当だ。話してくれてありがとう」

 

俺は魔法を止めた。やっぱ強いわ、この武器。

 

「やはり凄いですね、その武器は」

「ああ、自分でも少しビックリしてる」

 

一応スーには三種の神器のことを話した。ちなみにそれを聞いたら、

 

「伝承でしか聞いたことありませんでしたが、実在したのですね...」

 

と三種の神器について分かっていたみたいだ。

 

閑話休題(はなしがシャチホコ)

 

「ふぅー、疲れた」

「あのー、そんな風には見えないのですがー...」

「まぁそう言っとけば良いんだよ」

 

実際疲れてないし。

 

「さて、俺は国に戻るけど、スーはどうする?」

「あっ、私も戻ります。今、私クエストを受けているので」

「え?、そうだったの?」

「あれ?、言ってませんでしたっけ?」

「言ってない言ってない」

 

初耳だよ。

 

「とりあえず私は正式な冒険者なので、門から入りますがレイト様はどうするのですか?」

「んーそうだな。中に入ったら門で待っててくれ。越えたら行くから」

「分かりました。では、行きましょう」

 

俺とスーは門まで戻り、一旦別れスーは門から、俺は行きと同じように入った。

そして合流。

 

「お待たせ。スー」

「本当に飛び越えたのですね...」

「あれ?、見えてた?」

「はい、ですが門番にはバレてませんよ」

「それなら良かった」

 

とりあえずギルドに行こうってことで、ギルドに移動した。

やはり入ると酒臭い臭いやうるさい喧騒が聞こえる。ギルドや。

 

スーは受付に行ってきますと受付の方に行った。俺もすごい暇だったからついて行くことにした。

 

「受付さーん!」

「はいはーい、ってスースさんじゃないですか!。クエストお疲れ様です!」

「ちょっ...うっ...受付さん!やめてくださいよー!」

「そんなこと言わずにー!うりうり!」

 

受付さんがスーをナデナデしてる。スーは嫌そうに見えるが、アホ毛が嬉しそうにピコピコ動いている。嬉しさを隠しきれてないようだ。

 

「あっ!どうもレイトさん。朝ぶりですね!」

 

言い忘れていたが、今の時間はもうお昼である。おなか空いた

 

「どうも、受付さん。お気に入りですか?」

「はい!。どうですか?この子。今の時代にこんなに性格も見た目も可愛い子なんて、あまり居ないんですよ!」

「確かに一理ありますね。可愛いのは同感です」

「っ!....////」

 

まだスーの顔が赤くなった。暑い?

 

「あら?あらあらあらあら?。もしかしてスースさんレイトさんの事「うわあああ!だっ...駄目ですよぉぉぉぉぉ!!」あら失礼」

 

俺が何だ?。まさか、

 

「俺のことが好きって事?」

「〜〜〜〜!!!/////」

「なーんてないか!、俺なんかを好きになる女の子なんていないいない!」

 

有り得ないよね!そんなこと。

 

「!。むぅぅ〜〜!!!」

 

スーがぷくぅーっと頬を膨らましている。どうやらご立腹のようだ。可愛い、じゃなくてどしたの?

 

「?、俺なんか変なこと言った?。ネタのつもりで言ったんだけど」

「何でも無いです!。それよりも受付さん!」

「はいはい、クエストお疲れ。これ報酬金ね」

「ありがとうございます!」

「それと...ボソボソ...」

「はぅ!。もう!からかわないでください!」

 

スーは報酬金を貰い、こっちにスタスタ歩いてきた。

 

「ごめんなスー。からかうつもりは無かったんだ」

「分かりました許します。...少しくらい私の気持ちも分かって下さいよ...

「ん?、何か言った?」

「いえ、何も言ってませんよ?」

「そう。それよりも飯食べない?お腹空いちゃって」

「なら、ここで食べるのはどうですか?。ここのギルドのご飯は美味しく安く量が多いので、食べませんか?」

 

へぇー。流石ギルド飯。冒険者の財布事情とかよく分かってんじゃん。

 

「では、席を探しましょう。あっ、彼処が丁度空いてますね。彼処にしましょう。」

 

丁度空いている席に座り、備え付けのメニューを見た。どれどれ。あっ、因みにこの世界の言語は日本語らしいので、特に苦はない。あったら1ヶ月くらいネプチューンで言語勉強してると思う。

さて、話がそれた。どれにしようか、おっ、この肉料理美味そう。これにするかな。

 

「レイト様は決まりましたか?」

「あぁ決まった」

「分かりました。すいませーん!注文いいですかー!」

 

スーがギルドの人を呼んだ。すると、さっきの受付の人が来た。へぇー、受付って店員でもあるのか。

 

「はいはーい...ってさっきぶりね。スースさん、レイトさん。注文ですか?」

「はい、私は、デスジンジャーとピグバラ飯で」

「俺はこのピグロースステーキを1つ」

「はーい、デスジンジャーとピグバラ飯を1つとピグロースステーキを1つですね。ではお待ちを」

 

デスジンジャーって何だ?。人が殺せそうな食材みたいな名前だな。

 

「デスジンジャーって何だ?」

「とっても美味しくて、食材にも良し、調味料にすると、何にでもあう食べ物です」

「へぇー、そんなのがあるのか」

「はい!。私は子供の頃から食べてます。料理が来たら少し食べてみますか?」

「いいね、少し食べてみようかな」

 

美味しそうなものと見た。

 

 

ここで俺はそんなことを言わずにニコニコしながら食べている姿を見れば良かった何て思いも、考えもしなかった。




デスジンジャーの説明は次回とします。名前から察する人は多いと思いますがどうでしょうか?。
ではまた次回。


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~22話~ デス・〇〇ティーンじゃないよデスジンジャーだよ

どうもしらす丸です。
テスト勉強ダルイやりたくないです。かといってやらないわけにもいかないですし。あーうどん食べたい。


「お待たせしましたー。どうぞ!」

 

料理が運ばれてきた。俺の方にジュウジュウと焼き上がっているステーキが運ばれてきた。スゲェ美味そう。スーには真っ赤な色をした牛丼みたいな物が置かれた。って真っ赤?。あのー、そのどんぶりみたいな容器から、目が玉ねぎ切ったとき見たく痛いのですが、あかん涙出てきた。

 

「そっ...それ食べ物...だよね?...スー...」

「?、何言ってるんですか?れっきとした食べ物ですよ!」

 

それが食べ物に見えたら凄いね。どう考えても、罰ゲームで食べる辛いものよりも辛そうな色をしているのですが。

 

「グスッ...それではごゆっくりどうぞ」

 

店員さんも目に染みたのだろうか涙を流して俺らの元を去って行った。

 

「またですかぁー?。みんな私がこれ頼むと涙を流すのですよ?」

 

みんな同じ感じなんだね。よかったよかった。

 

とりあえずこっそり薄めのシールドを目の周りに付け、泣き止んだ。さて、頂こう。

 

「じゃあ食べるか。いただきます」

「はい!。いただきます!」

 

さて俺が頼んだのはピグロースステーキ。ピグとはこの世界にいる豚のような姿をした家畜だ。本で照らし合わせると、とれる肉はこっちの世界と同じ豚肉がとれるようだ。んで、そこのロースの部位を使ったステーキだが、こっちの世界と違うのはそのデカさ。何このデカさ、P〇vitaぐらいの大きさでそれを更に3~4枚重ねたぐらいの厚さのステーキが鉄板の上に2つあるんですけど。本によると、ピグは大体牛並の大きさがあり、このロースステーキもピグのロースの1部を使って料理されているらしい。多くね?。

ナイフとフォークのようなものでステーキを切ると、肉汁がブワッと出てきた。美味そー!。あかん涎垂れそう。一口大に切り、食べる。

!?

 

「うんまぁァ!!!。スゲェ!、こんな美味いステーキ食ったの初めてだわ!」

「そうですか。そんなに喜んでいただけるなら良かったです」

 

食べた瞬間肉汁がブワッと口の中で溢れ、噛めば噛むほど肉旨みが伝わってくる!。そしてまだ肉を欲する獣のように、一口大に切った次のステーキに食らいつく。少し食べたあと、出された冷たい水をグイッと呷る。駄目だフォークとナイフが止まんない!。肉!食わずにはいられないッ!。美味い、満足だわ。さてと...スーを見る。ん?何か振りかけてる。赤い粉?なんだあれ?。

 

「何振りかけるんだ?。スー」

「これはデスジンジャーを乾燥させ、粉末にしたものです。何でも合いますよ?」

「ふぅーん。あっ、そうだ。少し食べてもいいか?」

「はい!どうぞ」

「ありがと。じゃあこちらもどぞ」

「ありがとうございます!」

 

俺は真っ赤な肉とご飯を備え付けであった小鉢の中に入れ、スーには別の小鉢にステーキを入れた。

スーはデスジンジャーの粉をこれでもかというぐらいかけ、食べた。

 

「んー♪。美味しいです。」

 

嬉しそうな顔をしている。アホ毛も嬉しそうにしている。

さてと、食べてみるか、ん?何だ?。フォークを持っている腕が震えてきた。まさか...本能が俺に生きろと伝えているのか!?。いや、ここで引くわけにはいかないのだ!。確かに辛いかもしれないが食べなければいけない!。ここで男を見せろ!神路麗飛!

 

「なっ...南無三!パクリ」

 

モグモグ、味は普通だ。肉美味いな、ん?これはピリ辛?あれ?何か段々辛くなっているのですが

 

 

 

俺の意識はそこで途絶えた。

 

 

 

.........何かお花畑が見える。川もあるね。あっ、川の向こうに死んだ両親が見える。行ってみるかな。あれ?両親大声で来るなって言ってる。何でよ、行ってもいいじゃん。気にしない気にしない。さて、この川を渡ればいいんだな。ん?看板がたててある。なになに?、通過料6文?。うーん6文は持って

 

「はっ!!」

 

死ぬかと思った。目の前でスーが目を丸くしている。

 

「どうしたんですか?、いきなり大声上げて」

「いっ、いや、何でもない」

 

てか今家の中っぽい所にいるけどここ何処?。

 

「あれ?、ここ何処?。今何時だ?」

「え?、今は夜ですよ?、それとここは私の家ですが」

「え?、俺達さっきまでギルドにいたよね?、てか昼間だったよね?」

「何言ってるんですか?。レイト様が寝床が無いと言ったので、私の家に泊まらせたのですよ?」

 

あれ?、そんなこと言ったっけ?。何で今夜なんだ?。まさか...。

 

「ボックス」

「え?、どうしたのですか!?。レイト様!」

「調べ物が出来た。少し調べる」

 

確かアイテムの本があったはず。....これだ。

さてと、デスジンジャーデスジンジャー。あった。ここのページだ。どれどれ、

 

デスジンジャー

 

とても辛い果実。見た目は赤く、人間の目玉くらいの大きさをしている。主に温暖な地域に生える。基本的に一年中栽培できる。使用法は辛味の料理の材料として使われる。乾燥させ粉末にすると、香辛料にも使える。生で食べるのは辛すぎて危険。特に乾燥させると辛さが増す。乾燥させたものを多量に食べた者は、記憶に一時的な障害が起こる。その辛さ故に、溶岩から生まれた食材とも言われている。食べる場合は気を付けるべし。

 

「....」

「どうしましたか?。レイト様」

 

なんつーモンを食ったんだ。てかスーの味覚は可笑しいのか?。

 

「眠くなってきた。宿を探してくる」

「あっ!。ここで泊まっていくといいですよ」

「大丈夫だよ?。無理しなくって。俺と一緒だと嫌だろ?」

「むぅ...駄目です!!。お金もかかります!そこのベッドに寝てください!」

 

むぅ...そこまで言われると寝るしか無いな。これから出歩くのも嫌だし。

 

「じゃあ、お言葉に甘えて」

「はい!。どうぞ!」

 

俺はベッドに潜り目を閉じた。

あれ?そういえばスーは何処で寝るんだ?。そんな考えは眠気で吹き飛び、意識が途切れてしまった。

 




麗飛君も私もとても眠い。深夜テンションでも乗り切れないぐらい眠いです。あーピザ食べたい


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~23話~ ラッキースケベな朝

どうもしらす丸です。
もう課題終わったからテスト勉強終わりにしてもいいよね?...もうゴールしてもいいよね...。
課題が終わったからテスト勉強は終わりという考えが悟りの領域に入りました。


目覚めた。おはよう、皆のヒーロー(笑)の麗飛だ。何か笑われた気がするのだがそこは気にしないでおこう。それよりも身動きがとれないのだが、首だけは動くので、動かしてみた。

oh......何故かスーと一緒に寝てる。しかもスーが俺を抱き枕にしているのですが。あ、本人には失礼だがあの膨らみはそんなにないから苦しくはないよ☆。さて、どうするか。とりあえずスーをモフモフしようか。女の子をモフモフするとかこんな経験滅多にないし。さて両腕を引っこ抜いて準備完了。よしモフモフ開始だ。おー、スーの髪サラサラだね。余計モフモフしたくなる。

 

「.....んむぅ....ふみゅう.....」

 

可愛い声を上げた。一瞬「可愛い!、じゃなくてヤバい!」と思ったが寝言だったようだ。よかったよかった。もっとモフるぞ!。

モフモフしてると嬉しそうにアホ毛がピコピコ動く、いいねー可愛いよー。液晶画面の向こうにいる諸君!。女の子をモフモフするのはいいゾ~これ。

 

「ふぅ...ん...んん?」

 

あっ!目を開けた!まずい!。

 

「やっ....やあ...おはよう」

 

キョトンとしてる。今の状況を確認してるようだ。

 

「ふ....」

「ふ?」

「ふぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

顔を真っ赤にして叫んだ。まぁそうなるよね。

 

 

「すいませんでした!」

「いや、気にしなくていいから」

「ですが...」

「それよりもさ、どうして一緒のベッドで寝ていたの?」

 

普通だったらお巡りさんこいつですだったんだけど。俺はロリコンじゃないぞ。そもそも13歳以下の女性と性行為したらロリコンと呼ばれるらしい。だから俺はそのカテゴリーに入っていないからロリコンじゃないと言いきれるのだ!

 

「私の家ベッドが一つしかないのです。だから一緒に寝ようと」

「俺だったら床で寝たのに、確かに先に入ったのは悪いけど、その場合は転がしてベッドから落とせばいいのに」

「そんなこと出来ませんよォ!」

「大丈夫。スーなら出来た筈だ。俺タフだから大丈夫」

「そう言われても出来ませんよォ...」

 

優しいね、スーは。

 

「それよりも何で一緒に寝ようなんて考えたの?。俺を起こして別の場所へ移動させれば良かったのに」

「そっ....それは///....れっ///....レイト様と///....一緒に///.....もう!、そんなこと言わせないでください!」

 

いきなりキレられた。解せぬ。

 

「分かった。このことは水に流そう。その前に俺変なことしなかった?」

「変なこと?。変なことってなんですか?」

「いや...ほら...あれだよ...襲ったり....とか...」

 

あかん、自分で言って恥ずかしくなってきた。

 

「?、そんなことしてませんよ?」

 

やけにアッサリした解答だな。まさか純粋だったりして?。そこは気にしないでおこう。

 

「分かった。それよりも近くで市場があるみたいだから買い物行くけど、スーはどうする?」

「あっ、私も一緒に行きます。買いたいものがあるので」

 

そうか、そりゃ好都合だな。

 

「その前に朝ごはん食べましょう。レイト様」

「作ってくれるのか?」

「はい!、私料理得意なので」

「おい!、味は本当に大丈夫だよな?」

「何言ってるんですか!。大丈夫です!任せて下さい!」

 

スーがフンスと無い胸を張った。俺の脳裏に思い出すのはあの記憶。もしあんな味だったら明日の模擬戦の朝になりそう。何それ怖い。

俺は大事な物を忘れたことに学校で気づいて、「もう戻ることが出来ない」と思い「俺以外にも忘れた奴は一人くらいいるよね?」と願っているときの朝のホームルールのときの気持ちで待っていた。

 

「出来ました!。レイト様ー、料理を運ぶのてつだってくれません?」

「あっ...あぁ分かった」

 

俺は「それでも生きる」という気持ちでスーのいる台所に行った。

 

「あっ、来ましたね。えっとこれとこれを持って行ってください」

「分かった」

 

出されたのは普通の肉炒めとパンがのせてある皿だった。二つとも見た目は...赤くない。目が痛くなったりとかは...しない。無害かな?、いや!、ここで油断しちゃいけない。見た目は無害だけど、食べたら三途の川へ直行できそうな辛さかもしれない。

俺は料理を机の上に置き、食べ始める。

 

「「いただきます」」

 

さて、ではいくぞ!、南無三!パクリ

 

「おっ、美味い」

「そうですか!。良かったです!」

 

スーが嬉しそうに笑った。可愛い。じゃなくて結構美味いのだ。味付けは塩と胡椒かな?シンプルな味付けで尚且つ少しピリッとする辛さがいいね。これはご飯が欲しくなる。そして目の前では、昨日見たデスジンジャーの粉をガンガンふりかけているスーの姿があった。うっ、目に染みる...

 

「あのさぁ...そんなにかけて病気にならないの?」

 

主に味覚障害とか。

 

「いえ、寧ろ余り病気はしません」

 

そうなの?、凄い身体だよ。俺じゃ到底無理だな。

 

「スーは甘い物とか好き?」

 

口に入れるのも見るのも嫌そう。

 

「甘い物ですか?、凄く大好きですよ!。クッキーやケーキが好きです」

 

これは...以外だわ。甘い物好きなのか。別に否定はしないけど、そこに関しては女の子だな。

そんなことを話してる内に朝食を食べ終わった。

 

「ご馳走様」

「えへへ、お粗末様でした」

「片付け手伝うよ」

「では、お言葉に甘えてよろしくお願いします」

 

片付けが終わり、買い物の準備が整った。

 

「さて、行くか」

「はい!、行きましょう!」

 

俺とスーは市場へ向かった。




結局ロリコンは性行為しなければいいとかじゃなくて、幼女を性的な目で見ない事が1番いいと思います普通に娘に向けるような暖かい視線でいいと思います。あくまでも個人的な意見ですが。


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~24話~ 武器と不穏な影

どうもしらす丸です。
やっと募集したキャラが姿だけですが1人出せました。募集して下さった駄ピン・レクイエム様。本当にありがとうございました!。
それではどうぞ。


「ここが市場か...」

「はい!。ここなら何でも売ってますよ!」

「まっ、気楽にいくか」

 

よす。麗飛だ。今ウラヌスの市場にいる。なかなか活気がいいよね。さて、まずは明日使うための武器を買う。え?何故サーベルステッキ(これ)を使わないのかって?。いや俺の力(御札込み)で相手をタコ殴りしてみろ、相手の全身にモザイクをかけるハメになるかもしれない。それに別に使わないわけではないよ。魔法唱えるとき、これ使った方が詠唱いらないから便利だし。

さて、武器屋は何処へ?。

 

「なぁ、スー。武器屋寄ってみてもいいか?」

「はい、何処の武器屋が良いでしょうか?」

「お前のオススメの店でいいよ」

「分かりました!。此方です」

 

俺はスーについて行った。

 

「ここです!。私がよく来ているお店です」

 

着いたのはRPGみたいな鍛冶屋だった。おお、俺本当に異世界に来たんだな!。改めて感動した!。

 

「あ、ニールさん!、どうも!」

「おぉ、スーじゃないか!。どした?武器の修理か?」

 

中には白い髭面のおじさんがいた。鍛冶屋でおじさんといえばドワーフかな?。

 

「いえ、今日はこの方が用があるみたいです」

「どうも、レイト・カミジです。よろしくお願いします」

「お、なんだい?スー、もしかしてコレか?」

 

おじさんは小指をたてた。って違う。

 

「いっ、いえ!違います!///。たまたま命を助けて頂いただけで...///」

 

あぁ赤面しないでくれスー。こっちまで恥ずかしくなるから。

 

「なんだい、違うのかぁー。いやー彼はしっかり挨拶も出来てたし、何よりも優しそうだしよ?。彼氏にするにはいいんじゃねぇのかい?」

「そっ...そんなこと///」

「ありがとうございます。ですが俺なんてモテないですよ。前も余り話し掛けてくれる女の子っていなかったんですよ?」

 

そう、前の世界では何か女子の視線を感じるけど後ろ見ても誰も居なかったし、俺から話し掛けても皆顔赤くしながら挙動不審で話してたし。元々話し掛けてくれる女子なんて居なかったですしおすし。

よく同級生の男子からは、「蝙蝠の糞が頭に落ちて死ね」って言われたんだよ?。何処のファミコン作品だよ!。自分の身長の高さから飛び降りても死なないし。

 

~シャチホコ~

 

「おっと、紹介が遅れたな。俺はニール・ヴァンスだ!。見ての通り種族はドワーフだ。宜しくな!」

「よろしくお願いします」

 

予想通りだ。

 

「ん?。兄ちゃん...えーっとレイトっつたかな?。その武器を見せてくれないかい?」

「これですか?、どうぞ」

 

いきなり真面目な顔になった。特に害は無さそうだから渡した。

 

「うーん。!。レイトの兄ちゃん!これは何処でてにいれたんだい!?」

「あー、それはですね...」

 

俺は今までの事を話した。そして三種の神器のことも。

 

「へぇー。伝承でしか聞いたことなかったけどまさか実在したとはねぇ...」

「はい、それで今回ここに来たのは、ある杖を探しているのですけど」

「杖?。何でだい?」

「いえ、明日ギルドの方で模擬戦があるんですよ。それでこれを使うと、公正ではないので打撃武器として使いたいのですが」

「杖を打撃武器って...確かに強ち間違えじゃないけどさ。駆け出しの魔法使いの冒険者は皆そうだしね」

「出来れば硬くて魔力を通しやすいものにしたいのですが、ありますか?」

「ちょっと待っててくれ、今倉庫を見てくる」

 

ニールさんは鍛冶場の奥に行った。暇だったからスーと雑談する。っと思ってるとスーが話し掛けてきた。

 

「それにしても、凄いもの探してますね。最初から打撃武器目的で杖を買おうとしてるなんて」

「あれ?。皆そうなんじゃないの?」

「元々売られている武器自体が高いのです。基本は冒険者を始めるとき、全員に無償で魔法使い志望ならば杖が配られるのです。けど何故魔法使いの駆け出しは魔力が0に等しい人が殆どで、自分の望まない戦い方である打撃武器として戦わなければいけないのです」

 

なるほどね、要約すると駆け出しの魔法使い達は「魔法を使うときの魔力?、あるか馬鹿!そんなことより打撃攻撃だ!」みたいな感じかな?。うん。我ながらいい例えだ。

 

「実際、私もそうだったので」

「え?、お前魔法使い志望なの?」

「何か悪い事でもありますか?」

「いや、別に」

 

少し不機嫌そうな顔とアホ毛だった。

 

「だけど、何であの時死にそうだったの?」

「はい、まだ魔力を余り持っていなくて...出会った瞬間魔法を一生懸命使ってたら魔力切れになってしまって...それで、あんなふうになってしまいました」

 

電池切れってことか。

 

「ふーん」

「レイト様はどれ位魔力を持っているのですか?」

「俺?。俺は全然持ってないよ?御札なしだとね」

 

元々一般人だったし。

 

「そうだったのですか...」

「期待してた?」

「まぁ...少し...すみません...」

「気にしなくていいよ」

 

少しシンミリしてしまった。どう話を持ちかけようか。

 

すると、

 

「おーい、あったぞー!」

 

ニールさんが戻ってきた。ちょうどいいや。

 

「いいのがありましたか?」

「おう!。いいのがあったぜ!。どうだ!コレ見てくれ!」

 

と言って見せてきたのは大量の金色の金属のようなものだった。すると、スーが驚いた。アホ毛と一緒に

 

「それってオリハルコンじゃないですか!?。しかもこの量!。レイト様!。これは流石に高いと思いますよ!?。辞めた方がいいのではないですか!?」

 

へぇー、これがオリハルコンか。確かオリハルコンは、魔力を非常に通しやすく、衝撃に強い。主に山地の地下でしか採取出来ない。更に、掘り当てるには難しく、採掘場の周りは魔物が彷徨いているので危険。だからかなり値段で取引されているらしいな。

 

「ニールさん、幾ら?」

「そうだなー。いくら俺が値引きしたとしても、オリハルコンだしこの量だしな。魔法通貨1枚と金貨200枚ってとこだな」

「魔法通貨!?。ダメです!手が出ません!。これはダメです!」

「魔法通貨1枚と金貨200枚でしたっけ?、少し待ってください。マネーボックス」

 

マネーボックスを開き、魔法通貨1枚と金貨200枚を取り出した。

 

「どうぞ」

「うお!、本当に出てきた!。ちょっと待っててくれ、計算するからな。....よし、ちょうどだ。まいどあり!。昼頃に来てくれ。何か注文はあるか?」

「あっ、形を棍棒型にしてください」

「分かった。できるだけやってみるさ」

「よろしくお願いします。スー、行くよ。スー?、スー!」

「ぷふぁ!?。どうしましたか?レイト様?」

「いや、お前が凄い顔してたから」

「誰だってあのお金を見ればそうなりますよ!」

 

「ぬ」と「ね」の区別が付かなそうな顔してた。アホ毛はピコピコ左右に動いてた。神秘のアホ毛。

 

「以外でした。レイト様がそんなにお金持っていたなんて」

「そんなに以外だったの?」

 

少し、いや結構傷つく。

 

「はい、ですがよく考えて見ればそうですよね。だってレイト様は神が遣わした最後の英雄ですもんね」

「そうだな」

 

俺とスーはそんなことを話しながら市場を歩いていった。

 

 

no said

 

 

「ふウん?、彼が...」

 

2人が歩いてる近くの路地裏から幼い女性のような声が聞こえた。

 

「暇つぶしにここら辺を散策シテミタケド、面白い子を見つけチャッタ」

 

嬉しそうに呟く声の主は黒いトカゲのようなものだった。とても目立つ見た目をしているが、周りの人達はこのトカゲに気づいていない。恐らく視線を阻害する魔法を使ったのであろう。

 

「明日だ、明日だよ。明日ニナレバ会えるよレイト・カミジ君。タノシミダナァ」

 

その姿は自分の楽しみを我慢しているようにも見えた。

 

「今はまだタタカエナイヨ。だって僕、イマは可愛いトカゲダカラネ!」

 

黒いトカゲはこの場を去った。




キャラはイメージと合っているでしょうか?
最後のキャラについては私の活動報告を見て頂けるとよく分かります。
シャチホコとは閑話休題のことです。よく分からない人は22話を見てください。(宣伝乙)


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~25話~ 新しい物と新しき物

どうもしらす丸です。
テストがもうそろそろで終わる...。ここで終われば後は夏休みの課題を待つだけだ!(血涙)。
今回は最近追加したタグが生かされるときです。
それではどうぞ。


レイト said

どどどどーも。レイトでございます。今、市場で買い物を済ませ、ギルドで昼飯を食べている。メニューはピグ肉のピリ辛飯っつーのを食べているのだがこれが美味い!。ピリ辛の唐辛子ソースがかかった牛丼みたいで美味すぎる。少しの辛さと肉の旨味が食欲をそそる!。ラーメンのどんぶりくらいの大きさの量なのだがすぐ食べ終わってしまった。そしてスーは昨日と同じものを食べてた。デスジンシャーの粉をたっぷりかけてね。とても嬉しそうに食べてたよ。うっ...目に染みて涙が...。

 

「ご馳走様でした!」

「あぁ、ご馳走様」

「さて、スー。ニールさんの所に行こう」

「了解です!」

 

俺とスーはニールさんの所に行った。

 

「ニールさんいますかー?。レイトでーす!」

「お、レイトの兄ちゃん!朝ぶりだなぁ!」

「杖、完成しました?」

「おう!、ばっちしだ!。こんな感じでいいか?」

 

ニールさんが見せてきたのは、金属バットの太さでフィールドホッケーのラケットのような形をした杖だった。って何このバールのようなもの!?。

 

「何でこんな形なんですか?」

「凄い曲がり具合だろ?殴る威力と振り回しやすさを組み合わせた独自の形だ!。自信作だぜ!」

 

凄くいい笑顔になってる。てか振り回しやすさてwww、何処のお助け部の鬼姫だ!。

 

「まぁ、ありがとうございます...」

「おう!。いいってことよ!。じゃ!、模擬戦頑張れよ!」

「はい、ありがとうございました」

 

完全に空気だったスーと店から出た。貰った武器はボックスに入れました。

 

「さて、早速試し打ちするかな」

「えぇ!?、殺さないでくださいよ?(人を)」

「何言ってんだスー?。殺すに決まってんだろ?(魔物を)」

「ふぁ!?。ダメですよ!。殺るなら魔物を殺ってください!」

「え?。最初からそのつもりだけど?」

「えっ?、あぁそうでしたか///。てっきり人を...」

 

あら、お互いに勘違いか。

 

「大丈夫だよ。人はやらないよ....絶対にとは言ってないけど...

「!?。今小声でとんでもないこといいましたよね!?」

「平気、本当にウザい人にしかやらないからさ☆」

「はぁ...もういいです。ですがどう外に出るのですか?」

「うーん。スーが何かしらのクエストを受けて、それに同行するのは?」

「別にいいですけど、日帰りでやれるものですよね?」

「勿論」

 

俺とスーはギルドへ戻り、スーは採取のクエストを受けた。俺は昨日外にでる要領と同じで壁を飛び越えた。

 

「さて、武器を出す前にちょっと試してみたいことがあるんだけど、いいかな?」

「はい、別に構いませんが」

「よし、じゃあ魔物のところまで行こう」

「はぁ、分かりました」

 

そして探すこと数分、見つけた。ゴブリンが数体。

ここで少し話をしよう。当たり前だが、物は元を辿っていくと地球上の誰かが作ったことになる。この世界には魔法が存在する。つまり、魔法も誰が作ったか分からないが作った者が必ず存在する。ということは俺も魔法を作ることが出来るのではないか?。そう思った。だが自分が作るのは凄く難しいと思う。だったら他の作品に出てくる技を使ってみるのはどうだろうか。面白そうだろ?。早速やってみよう。

まずは御札で耐久力と魔力をMAXにさせる。魔法を唱えてみる。ん?詠唱?。それはね、俺が思うに詠唱って魔法を出しやすくするためのイメージってやつだと思うんだ。つまりイメージをもっと鮮明にすればいい。

 

まずは相手を誘うため威力を低くしたファイヤを出して挑発する。よし乗った。かかってこい!。

 

「スー。安全な所に隠れて吸い込まれないようにどこかにしがみついてて」

「え!?、何でですか!?」

「いいから速く!」

「あぁもう!分かりました!」

 

スーは岩陰に隠れ、近くの木にしがみついていた。終わったら謝らなきゃね。

 

「よっしゃあ!!。いくぞゴブリン!!」

 

俺は両手を地面から数センチ浮かせるようにしたあと叫んだ。イメージだ、イメージっ!

 

「いくぞ!、ダイソン!」

 

モンハンのアマツマガツチがする攻撃の一つで風で相手を1箇所に集め、大きな竜巻を出す攻撃である。

イメージは風を魔力を使い、思いっきり手で吸い込むイメージ。すると、風が俺に集まってきた。ゴブリン達もビックリして、逃げようとするが逃げられない。ズルズルとこちら側に引きずり込まれている。スーはしっかりしがみついているようだ。集まってくる気配がなくなった。このまま竜巻を起こしてもいいのだが、近くにいるスーも被害を受けるのでここは別の技で。ここも同じ作品で統一しようか。立ち上がり、身体を大の字にして体を反らせる。そして叫ぶ。

 

「スーパーノヴァァァァァァ!!!!」

 

スーパーノヴァ。テオ・テスカトルが使う技で自分の周りを一気に爆風させる技である。なかなか侮れない威力である。

グォォォアアアアアア!!!!!っと爆発音と爆風が広がりゴブリンは全員塵となり消えた。爆発は男のロマンだ!夢なんだ!。

音がおさまり、辺りは静かになった。なんだこの間、賢者タイムか?。

 

岩陰からスーが恐る恐る俺のところに来た。

 

「あ、ごめんねスー。怒鳴っちゃって」

「い、いえ...そこは全く気にしてないのですが...さっきの魔法?は何ですか?」

「うん、技っていうか魔法...だね。今さっき俺が作ったの」

「作ったんですか!?。今ここで!?ありえないですよ!?そんなこと!すぐに魔法を新しく作り上げるなんて!」

「所詮はイメージだよイメージ。\_(・ω・`)ココ重要!」

「はぁ...もう分からないですぅ...」

 

俺はそのあとも色んな技を使ってみたりした。幾つか明日の模擬戦にも使えそう。採取も終わり、練習も終わり、帰る頃にはもう夕方だった。今回もスーの家にお世話になった。

 

朝まで割愛。何故かって?。そこから飯食って、国にあった銭湯で一風呂浴びてきて寝袋で寝ただけさ。興味を持たれることは一つもしていないさ。

 

「ふぅ...。今日か」

「そうですね!今日です」

 

俺は朝飯を済まし、ギルドにいる。受付の人に話し掛けてた。おっ、一昨日とは違う人だ。

 

「すいません、あの模擬戦を受けに来たのですが」

「はい、レイト・カミジ様ですね。係の者が控え室までお送りしますので、少しここでお待ちください。」

 

そう言って、席を離れ係の人を呼びに行ったようだ。スーはってあれ?いない?。ん?置き手紙がある。

 

『席を取りに行ってきます。頑張ってください!。応援してますよ!』

 

うぅおっしゃぁあ!元気でたぁ!。レイト君のちょっといいとこ見せたげるわぁ!。

 

「レイト様!こちらです。」

 

係員らしき人が俺を読んでいる。行かねば。

 

「はーい」

 

俺は係員に案内され、控え室らしき部屋に入れられた。

 

「この模擬戦のルールはそこに書いてある通りです。お読みください。間もなく始まりますので、時間になったらこの部屋に来ますのでその間準備をしていてください」

「了解です」

 

係員は失礼しましたと部屋から出ていった。さて、ルールの確認と準備やな。




ちなみに私は仮面ライダーとモンハンが大好きです。クロックアップとかも使わせてみたいですね!。
ジョジョはネタは覚えているのですが余り技は覚えてないんですよね(笑)。上手く使えないですができる限りわかる技を使ってみようと思います。
今後も沢山の技を麗飛君に使わせてみようと思います。勿論彼が作ったオリジナル技も考えてみようと思います。


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~26話~ 模擬戦なう!

どうもしらす丸です。
遂に評価のバーに色がつきました!。更にUAが10,000突破&お気に入り100突破!物凄く嬉しいです!。皆さんにもっと評価やお気に入りをいただけるように頑張りますので、応援よろしお願いします!。


「レイト様。開始の時間になりましたのでこちらへ来てください」

「あ、了解です」

 

やぁ!( 'ω')ノ皆わかるかな?レイトだよ!。これから模擬戦が始まるんだって!。頑張ろう!。

さて、挨拶はここまでだ。行くか。

 

「ついてきてください」

 

そう言われ、俺は着いて行った。あ、ルールは覚えたよ?。勝利条件は戦闘不能、もしくは気絶だそうだ。コロセウムみたいだね。

さて、垂れ幕の前まで来た。入場口っぽい。とりあえずオリハルコンの杖を出しておく。

 

「合図したら入場してください」

「了解です」

 

向こうはワイワイしてるみたい。結構盛り上がってる。

 

「入場です。頑張ってくださいね!」

 

垂れ幕が上がり俺は中に入る。中は映画で見たような屋外の闘技場みたいな所だった。

凄い歓声だな。

 

「お前が相手か?」

「ん?」

 

話し掛けてきたのは、筋肉モリモリマッチョマンがいた。え?何?、レスリングでもすんの?。それとも娘を救いに行くの?。

さて、現実逃避は終わりだ。こっからは真面目にいくぜ!。

 

「あぁ。相手だ」

「ふぅん?。こんなひょろっちいー奴とやんのか。おい坊主!、骨折られないように気ィつけな」

「大丈夫だ。今気をつけてんのは、どれ位の威力でお前が死なずに気絶出来るか考えている所さ」

「あ?、今何つった?。坊主?」

「ハァ...。お前の耳はただのオプションか?」

 

よし、取り敢えず勝負はこちら側に持っていけそうだ。すると、どこからか。マスターの声が鳴り響いた。

 

「只今から模擬戦を始める!。両者は位置について!。では...」

 

俺は杖を構え、御札で筋力と反射神経と気力をMAXにする。そして杖に気力を加える。どうせあんな奴は初っ端から飛ばすやつだ。一撃で終わらせる。

 

「始め!!!」

 

「先手必勝だ!!、うぉぉぉぉ!!!!」

 

相手が拳を構え正面から突撃してきた。ちょwww、おまwww、ビンゴ何ですけどwww。これは勝ったな(確信)

 

「せーの、おりゃっ」

「ガボッ!」

 

(´・ω・`)うわぁ...痛ソ。バッターの要領で右から左に向かって横に振る、頬に杖が当たり真横に吹き飛ぶ。すげぇ...。

 

「しょっ...勝負あり!。この勝負、レイト・カミジの勝利!」

 

観客はうぉぉぉぉ!!!!っと叫んだのではなく。( ;゚д)ザワ(;゚д゚;)ザワ(д゚; )と驚愕してた。

相手の男の所に行ってみた。すげぇ...泡吹いて気絶してる。人が泡吹いてんの初めて見た。少しビックリしてると俺を案内した係員が来た。

 

「レイト様。休憩しますか?」

「いや、大丈夫。これからノンストップでいく」

「は、はぁ。分かりました。気をつけて下さいね」

 

次の人がきた。

 

「凄いなお前!、一撃で終わらせるなんてよ!。けど俺は一筋縄じゃいかねえぜ?」

「大丈夫。一筋縄じゃいかないのは俺もだから」

 

俺は杖をしまい。代わりに指輪をだす。御札を使い、気力を解除。そして、魔力をMAXにする。これでどこから来ても問題ない。あとはイメージだ。これからだす技のイメージをするんだ。

 

「それでは第2戦!」

「初め!!!」

 

手の中に水がある感じ...よし、水が出てきた。これを手裏剣の形にする。それを大きくして。大丈夫。まだ相手は来てない。様子見かな?。どちらにせよ都合がいい。

 

「おい!、どうした!。そっちがいかねぇなら、こっちからいかせてもらうぜ!」

 

相手は武器を持って、走ってきた。よし、出せる!。

 

「くらえ!、水手裏剣!」

 

手から放ったのは大きな手裏剣の形をした水の塊だった。水手裏剣とはポケモンでゲッコウガが使う技である。俺のイメージはもっとやりやすいスマブラだがな!。2戦目はスマブラのゲッコウガスタイルでやってやるぜ!。

 

「くっ...うお!」

 

不意打ちにビックリして、水手裏剣が当たる。

 

「なっ...なんだよ!この魔法!。見たことも聞いたこともねぇ!」

「当たり前だよ。それは今俺が作った魔法だからね」

「はぁ?、何訳の分かんねぇこと言ってんだ!」

 

そう話してるうちにも、相手に後ろ側に影を運んでいく。話しているのはそこに留まらせる為と気を紛らわす為だ。後ろまで行き、攻撃を仕掛ける。

 

「いずれ分かる...さ!!」

「ぐほいつのまに!?」

 

なんだお前。その必要はない!ってか?。生憎俺は地獄からの使者ではないのだよ。

 

「くそっ!」

 

俺に剣を振り下ろそうとする。甘いな、ここも呼んでやるよ。俺はすぐに受け流す構えをする。剣はもうそろそろ来る。......今だ!

 

「!?。ぬいぐるみ!?、あいつは何処に行っtぐはっ!」

「はぁ...単純だよなぁ。お前の動き。カウンターくらい考えとけよ...」

 

身代わりだ。スマブラだとカウンターと同じ扱いになる。ぬいぐるみはみがわりぬいぐるみだ。あれ可愛いよね。

 

「くっ、くそ!。手も足も出ない...」

「どうした?もう終わりか?、かかってこいよ、怖いのか?(笑)」

「くそっ!、くそっ!。誰がてめぇなんか...てめぇなんか怖くねぇ!」

 

相手はナイフを構え、叫びながら走ってきた。

 

「野郎、ぶっ殺してやらぁぁぁぁ!!!」

「だからさぁ...、おめぇは単純すぎんだよぉぉぉ!!!!」

 

ナイフの突きを受け流し、そのスキに足元に魔力で作ったエネルギー板で相手を上に持ち上げる。

 

「忍の秘奥義っ!!!!」

 

ゲッコウガの最後の切り札を少し改造したものだ。名前自体は変わっていない。空中で相手を周りを殴りながら縦横無尽に飛び回る。

 

「これで終わりだっ!!!」

 

最後に相手に向かって指輪を通した魔力のオーラを叩き込んでフィニッシュ!。これは気持ちいい。

 

「グォォォアアアアアア!!!!」

 

相手は地面に埋まり、気絶した。そして周りを見渡して気づく。

 

「よし、終わった!。.....あれ?、何でだ?。誰もいない?」

 

ふと下を見るとさっきまでいた相手もいない。可笑しいな?、確かにさっきまでここに居たのに。俺は周りを見渡し、誰かいるのか確認するため、大声で探してみる。

 

「おーい!。誰かいるのかー?。いたら返事してくれー!」

「ウーン、僕ならいるヨ?」

 

いきなり背後から声がした。ビックリして振り返るとそこには、尖った耳と顔に10枚程の鱗がある女の子がいた。

 

「....え?。何この幼女?」




やっと出せました。応募キャラです。次回は応募キャラ戦です。


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~27話~ 理性の崩壊

どうもしらす丸です。
今回は募集キャラのフレアちゃん(君?)との戦闘です。そして、麗飛君が壊れます。
それではどうぞ。


「幼女?」

「やだなぁ、僕は幼女なんかジャナイヨ。レッキトシタ男の子ダヨ」

「いや、お前は男の子というより男の娘だな。うん、それしかありえない」

 

レイトだ。今幼j...ゲフンゲフン!、男の娘と対峙しているのだが。相手から敵意しか感じられない。取り敢えずこっそり左腰にあるサーベルに手を置く。奇襲されても大丈夫なように。

 

「で、そんな男の娘が俺になんのようだ?。わざわざ2人だけにして。愛の告白でもすんのか?」

 

それだったらウェルカムや!。告白されたことはないからな!。

 

「イヤ、告白なんかはシナイけど」

 

すると、いきなり耳の横から声が聞こえた。

 

「僕ハネ、君と戦いに来タンダ」

「っ!?....!!!」

 

何時の間まに!?。まずい!攻撃がくる!。俺はサーベルを逆手に持ち、反射神経で180度回転し攻撃を防いだ。

 

「アレ?、やっぱりキミハそれだけじゃ死ナナイヨネ。良かった良カッタ。それで死んだらツマラナイしね」

「お前...名前は?」

「僕の名前はフレア・シュトラウス・ゲオルグ・マキシマス。フレアってヨンデイイヨ?」

「そうか、フレアって言うのか。さっきの奇襲は見事だ。反応が少しでも遅れたら、俺は死んでたかもな」

「褒めてくれてウレシイナ。けどモウチョット油断はシナイデ欲しい...なっ!?」

 

フレアがさっきみたく素早く後ろに回って攻撃してくる、さっきよりも素早い速度で。そんな攻撃分かりきったことだ。さっきはサーベルを使ったが、俺は1歩前にでて回避した。そして俺は御札で魔力、筋力を解除、気力と素早さをMAXにする。そして両手両足に気力を纏う。纏った部分は綺麗な緑色の炎みたいなオーラが出てくる。名付けて、

 

翡翠ノ纏(ひすいのまとい)!」

 

さっき自分で作った技だ。強化された両手両足と、ドーピングされた気力、素早さ、反射神経でトリッキーな攻撃を仕掛ける。

 

「せい、やっ!、はっ!」

「くっ...こうなっt...っ...」

 

フレアが何か言おうとしているが無視して攻撃を続ける。まだサーチはしていないが、細長い武器を持っていない。短剣持っている可能性があったが、あいつの服装を見ると、余り動きやすそうじゃない。つまり、あいつは魔法使いだ。だったら魔法を唱える時間を与えずラッシュを続ける。

 

「せいっ!、このまま終わりにしてやる!」

「バカにスルナァッ!!。シールド!!」

「なっ!?、無詠唱!?」

 

なんつー唱え方だ。体を後ろに思いっきり反らせて顔をフリーの状態にして、唱えた。更にビックリしたのはあいつは詠唱をしなかった。かなりの上級、いや、ボス級だぞこれ!?。

 

「リストリクション!。ムーブ!」

「くそっ!。うおっ!?」

 

素早い!。俺がサマーソルトをした瞬間にシールドを唱えた。更に着地までの時間を使い新しく魔法を唱える。

リストリクション。何かしらの制限を相手に与える魔法だ。そして俺は、ムーブ(move)で動きを制限された。この使用例みたく、リストリクションはなかなか使い勝手がいい魔法らしい。

俺は魔力の鎖で縛られた。

 

「ふぅ...。ヤット捕まえたよ...」

 

縛られた俺にフレアが近づいてくる。

 

「サッキノオ返シだよ?。メテオフレア!」

 

メテオフレア。大きな炎の塊を振らせてくる魔法だ。1発の威力が高いが燃費が悪いことで有名だ。上級の魔法使いでも2発だすと魔力切れで動けなくなるらしい。フレアはどれぐらい出せるんだ?。そう思い、首を動かして見上げると

 

「.....は?」

 

空には大量の炎があった。なんだこの量。確か武器自体が魔力を持っている武器を持っているのはこの世界では俺だけだ。ってことはこれがフレア自身の持っている魔力!?。しかもフレアは疲れているように見えない!。

 

「クライナ!」

 

ひゅん!ひゅん!

 

「うっ!、ごはっ!、ヴォエ!」

 

炎が俺に向かってガンガン降ってくる。かなりキツい。確かにこの服の特性で、特定のダメージ以上は威力が一定になってはいってくるのだが、それでも同じ数が何10何100とはいってくる。しかも痛みも同じようにくる。俺は痛みの中、俺の中の何かが切れた。

 

「痛い...痛い...痛い...痛い」

「ン?なんだよ?」

「痛い、痛い、痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」

「ッ!」

「....殺す....」

「ハ?」

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。コロシテヤル」

 

俺は御札で反射神経を解除、運動神経をMAXにさせる。此奴は殺さないと気が済まない。

そして、魔力で全身を包む。黒いオーラが全身を包んでいく。

 

「...影ノ纏(かげのまとい)...っ!!」

「!?シールド!」

「....」

 

魔力の鎖を引きちぎり、一気にフレアの所に走って、技を出そうとするが、フレアがシールドを唱える。これで後ろに下がったら終わりだ。俺は同じ失敗を繰り返さない。だから、俺はフレアのシールドに虫のように張り付く。

 

「.....」

「くそっ!キモチワルイ!っあ!」

 

ビックリした拍子でシールドを解除した。俺は纏っていたオーラを全て右手に集中させ、手をパーにして前に突き出す。

 

「...シャドウスタンプ....」

「シールドッ!」

 

黒い大爆発が置き、フレアは闘技場の端まで押された。だが、多少のダメージはあるもののシールドのお陰で死なずに済んだようだ。

 

「ハァ...ハァ...。凄い攻撃だ...ここは逃げるに越したことハナイネ。また会オウヨ、レイト・カミジ君」

「....」

 

逃がすか、と思って飛びかかったらもうフレアの姿はなかった。逃げたか...。げどなんで俺の名前を知ってたんだ?。駄目だ、考えられない。痛みが回って...

俺の意識はそこでブラックアウトした。

 

 

no said

 

「フィー。危なかった危ナカッタ。けど凄かったナァ...」

 

闘技場の外らしき所で男の子...もとい男の娘のフレアが一人呟いてた。

 

「また戦イタイナァ...」

「ほぉ?。誰とだ?」

「ギクゥ!。カッ...カルマ...なっ...何で此処にいんの?」

 

いきなり近くで、男の声が聞こえた。カルマと呼ばれた男は黒いコートを羽織っており、顔には仮面を付けていて、背中には綺麗な黒い刀が2つ付いていた。

 

「お前を迎えにきたからだ。それ以外に理由があると思うか?。全く...1週間もどこをウロウロしていた」

「エヘへ...オ兄サン暇潰しにウロウロシテタンダ...。そしたら面白い奴ヲ見ツケタンダヨネ」

「お前が言うほどなら、相当ヤバい奴なのだろうな」

「僕を変人ミタク言わないでクレル?」

「お前の今までの言動を振り返ってからその台詞を言うといいぞ」

「ムキー!」

 

フレアは可愛くプンスカ怒る。カルマはそれを平然と受け流し、話した。

 

「兎に角、そのヤバい奴とやらのことをあのお方にも報告しておけ。帰るぞ」

「ハーイ」

 

2人はその場から消えた。




最後に出てきたカルマというキャラは後に出てくる新キャラです。勿論敵です。


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~28話~ 大切な人は変えられない後悔の中に

皆さんどうもしらす丸です。
しばらく更新出来なくてすいませんでした!。アイデアが迷走入りしまして、少し時間がかかってしまいました。
シリアス書くのは大変ということをこの話を書いて実感しました。


青年...神路麗飛は今、野原に座っている。何故此処に来たのかも分からない。後ろを見ると子供が2人、その2人の親らしき男女が2人。どうやら家族でここでピクニックをしているようだ。子供はとても幼いが、少女は少年に「お兄ちゃん」と話している。どうやら兄妹のようだ。

その楽しそうにお弁当を食べる一家には麗飛には見覚えがあった。そう、この一家は麗飛の家族である。その一家の中の少年はまだ幼いが誰かと似た顔立ちをしている。

 

「俺か...過去の俺なのか...」

 

麗飛は静かに呟く。この幼い少年は過去の神路麗飛である。

すると、お父さんのような人が幼い麗飛に尋ねた。

 

「なぁ麗飛。大きくなったら何になりたい?」

「ぼくはね、せかいをまもるヒーローになるの!。そしておとうさんとおかあさんとゆみと世界の人達をまもるの!」

 

幼い麗飛は父親に元気よく答える。母親らしき人は麗飛ではなく、麗飛とよりも幼い少女に尋ねた。

 

「ねぇ、雪美(ゆみ)は何になりたい?」

 

雪美とは麗飛の妹だ。両親と同じときに亡くなった。生前は麗飛にとても懐いていたと言う。

 

「わたしはね、とてもかっこいいおむこさんとけっこんするの、けっこんするまではおにいちゃんにまもってもらうの」

「あらあら、素敵な出会いがあるといいわね。麗飛、しっかり雪美を守りなさい」

「うん!、ぼくぜったいにまもるから!」

 

母親は優しく笑う。父親も笑い、麗飛、雪美、と釣られて笑いだす。その笑い声は家族全員を暖かく包んでいた。

 

「....」

 

青年の麗飛は俯き何も喋らない。

 

すると、野原全体がいきなり燃え始め、火は4人を包んだ。4人の内3人は、蝋のように溶け始めた。だが、全く溶けない人影があった。それは幼い麗飛だった。幼い麗飛は無表情で立ち尽くしている。青年の麗飛はそれを見て涙を流し、ギリリと歯を食いしばり、焼け野原のなか、幼い麗飛に向かって飛びつく。そして上から首を縛り泣き叫ぶ。

 

「なんでお前は死なないっ!!。お前以外の皆が死んで、何故お前が生きるっ!?。1番近くて掛け替えのない存在を守れなくて何がヒーローだっ!!!。なんでお前は死なないんだよ...」

 

青年の麗飛は幼い自分に怒りをぶつけ続けた。そして、もっと首の締め具合を強くし更に叫ぶ。

 

「お前なんか死んじまえ!!!!。お前に生きる価値なんか1ミリもないんだよっ!!」

 

炎の中、彼は泣き叫びながら幼い自分の首を締め続けた。

 

 

麗飛 said

 

「.....」

 

俺はゆっくり目を開けた。此処は何処だっけ?。確かここは...ここは異世界だ。俺のいた世界ではない。

あの夢を見たのは何度目なんだろう。何度も自分に暴言を吐き、何度も首を締め続けた。それでも俺は死なない。

 

「あの夢が...現実になればいいのに...。そしたら俺は...「レイト様!!」うお!」

 

びっくりした!。本気でびっくりした!。これは酷い!。

 

「どしたの?、スー?」

「どうしたも何もないです!。怪我はありませんか!」

 

スーが涙を流し、ながら俺の不調を聞いてくる。

 

「特にないけど...少し話を聞いてくれるかな?」

「?。何の事ですか?」

 

けど少し話を聞いて欲しい。そうすれば少し楽になる気がするんだ。

 

「スーお前にはとても掛け替えのない身近な人っている?」

「1番身近な人ですか?」

「あぁ」

「私は...います///。掛け替えのない存在の人が///」

 

スーは顔を赤くして話す。何故に顔を赤くする?。

 

「俺はその人が家族だったんだ」

「家族ですか?」

 

俺の家族は父と母と妹と俺の4人家族だ。両親はとても優しく、ときには厳しかった。妹は俺に凄く懐いていて、とても可愛い妹だったんだ。

俺は小さい頃から人を守る職業に入りたかった。その職業で皆を守り、絶対に家族を守る。そう決めていた。両親も喜んで「頑張りなさい」と言われ、妹からは「しっかり守ってね」と言われた。絶対に守る筈だったんだ。

事件は俺が中学生のときに起こった。

久しぶりの家族旅行の帰りだった。トンネル内で車線を間違えた車両と正面衝突を起こした。被害は両方の車が全壊、相手運転者死亡、更にこっちも4人中3人が死亡。そうだ。俺だけが生き残った。

 

「.....」

「俺はあのあと後悔した。向こうから車が来るのがチラッと俺だけ見えていたんだ。俺は家族との話に夢中になってて話せなかった。何度も何度も自分を恨んだ。何故あの時に危ないと言えなかったのか、家族を殺したのは自分なんじゃないかって、何故俺だけが生き残ったのか。ずっと恨んだんだ」

「レイト様...」

「けど俺は決心をした。俺は大切な人を絶対に守る。俺の目の前で絶対に死なせない。そう決めた」

 

俺は静かになったスーに言った。

 

「大切な人を本当に大切な人だと思えるのは、失ってからでしか良く分かれない。けど、大切な人って気付くのは自分次第だと思う」

「レイト様...私は守ります。これまでの大切な人とこれから出会う大切な人も皆守れるようになります!」

「ふっ...その気だ。さて、ギルドに行こうか」

「はい!」

 

俺とスーはギルドの方へ向かった。

居なくなったベッドには明るく、暖かい陽の光が射し込んでいた。




皆さんには大切な人がいるでしょうか?。変えられない後悔はあるでしょうか?。
そんな事を考えながら読んでくれたら嬉しいです。


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~29話~ この痛い登録方法に終末を!

どうもしらす丸です。
どんな話にしようか考えていたら遅くなってしまいました。申し訳ございません。ですが、このスピードが個人的に丁度良かったのでご了承ください。
今回はやっと麗飛君が冒険者登録をしてくれます。
それではどうぞ。


さて、部屋を出たのはいいのだが

 

「ここ何処?」

 

そう、何処だよここ。てかあの部屋自体何処か分からんわ。

 

「ここはギルドの2階です。気絶していたレイト様を魔法で私が運びました」

「え?、マジ?」

「はい、そうです」

「ごめんね。迷惑掛けちゃって。ありがとう」

「いえ、全然気にしなくて大丈夫です」

 

恥ずかしい。これは恥ずかしい。そしてスーちゃんは優しい子や...(;∀;)。

 

「そういえば、なんで俺の所に来たの?」

「え!?。いっ..いや!///あのぉ...そのぉ...///」

 

なんだ?顔赤くして。

 

「えっ...えぇっと...そうです!。迎えに来たのです!レイト様が心配になったのです!」

「心配してくれてんのか、ありがとう」

 

ますますスーちゃんは優しい子やぁ(;∀;)。

 

「では、ロビーに行きましょう!」

 

何か吹っ切れたようにスーが話し、俺はそれについて行った。

受付に行くと丁度ギルドマスターがいた。俺が話す前に

向こうが気付いたようで、話しかけて来た。

 

「ん?。これはこれはレイト殿。少し話をしたい、私の部屋まで着いて来てくれ」

 

俺は模擬戦の頼み込みをした部屋まで着いて行った。

あのときのフカフカソファーに座り、話をした。

 

「まず、ネプチューンから連絡がきた。向こうも本物と言っていた。そして模擬戦でみたあの実力。正しく推薦されるに値する。よって冒険者登録の権利を認めよう。疑ってすまなかった」

「ありがとうございます。全然気にしてません。それよりも俺はあのときどうなったんですか?」

 

登録よりもそっちが気になる。

 

「あのときとは...模擬戦の途中のことか?」

「はい、俺が倒れたあとです」

「あのとき、倒された相手を回収しようとしたらいきなり阻害系の魔法がかかった。かなり強力な魔法で私達では解かなかったのだが、魔法がひとりでに解かれ、急いで中に入ったら倒れたレイト殿がいた」

「...ってことは誰かがかけたのかも分からないということですか?」

「あぁ、そういうことになる」

 

成程、俺の予想通り認識阻害の魔法だったか...。

 

「実はその犯人と思わしき奴に出会い、戦いました」

「何!?」

「その名前も聞きました」

「名前はなんと言ったのだ?」

「フレア・シュトラウス・ゲオルグ・マキシマスと彼は言ってました」

「マキシマス...何だか聞いたことがある名だ...。見た目はどうだった?」

「見た目は小さな少女のような少年で、顔に幾つかの龍のような鱗が付いていて曲がった角が生えていました」

「!!。分かったぞ!君の言っている彼は龍人族だ!!マキシマス家はその龍人族の中でも強力な魔法使いの1族だ」

「そんなに凄いんですか?」

「あぁ、祖先は龍といわれているのだ。そして、昔から魔神に忠誠を誓っている」

「魔神...」

 

あれ?、俺が戦った奴って結構やばかった奴じゃね?。

 

「とうとうここまで攻めてきたか...。対策はこちらで考える。そして、これを受付の者に渡してくれ」

 

マスターから渡された物は文字の書かれた紙だった。文字を見ると、『登録許可証明書』と書かれていた。

 

「ありがとうございます。マスター」

「うむ、これからの冒険者生活、頑張ってくれたえ」

「はい!、では失礼します」

 

俺は部屋から出て、受付まで行き、紙を見せた。

 

「はい、ではそこの椅子に座って待っていてください」

「はーい」

 

椅子に座って待ってると、スーが来た。

 

「あ、レイト様!。結果はどうでしたか?」

「あぁ、無事に登録の許可は貰えた」

「そうだったのですね!。良かったです!。おめでとうございます!」

 

嬉しそうにスーのアホ毛がぴょこぴょこ動いている。可愛い。

 

「んで、今は登録を待ってる」

「そうだったのですね...まぁ...頑張ってください...」

「え?、なんでそんな苦笑いなの?、ねぇ、なんで?」

 

その苦笑いの裏を俺に教えて!。

 

「レイト様、登録の準備が整いました。こちらへどうぞ」

「あ、はーい」

 

受付の人に呼ばれ、着いて行くのだがなぜ、頭の中でドナドナがかかっているのだろう。いや、気にしたら負けだ。正直怖い。

 

「では、ここに手を置いて下さい」

 

そういわれ、来た部屋は机と椅子と溝が入った傾いた台のようなものだった。よく見ると溝は4つで、1つの溝に集まってる。何する台なんだ?。

俺はいわれるまま、台に手を置いた。するといきなり手を台に縛られた。え、何!?。

 

「は!?、何するんですか一体!?」

「レイト様、お許しください!」

 

人間爆弾じゃない俺に係員の1人が持ってきた物は15㎝くらいある大きな針を4本持ってきた。そして、縛った俺の手の甲に4本の針を一気に刺す。

 

「あぁぁぁ!!!。痛いっ!」

「暴れないでください!眠らせますよ!」

 

獣と化しそうな係員に押さえつけらた。だって物凄く痛い!。確かにフレアのときの痛みと比べると圧倒的にフレアだけどそれとこれとじゃ話は別だ。兎に角痛い。

針が刺されると勿論血が出る。流れた血は溝を通り1箇所に集まり、容器に集められた。oh(´・ω・`)...採血だったんかい...早く言っておくれ。

 

「この血で登録票を作ります。お疲れ様でした」

「はぁ、次はしっかりやることを言ってください」

「はい、考えておきます」

 

考えるんじゃなくて実行しろよ。そんな俺の心の叫びは、ギルドの喧騒の音に消えていった。




お知らせですが、
前回、活動報告で流した新作についてをこちらのサイトで出そうか考えています。最終的に決まったら活動報告などで、お知らせしますのでそちらのほうも宜しくお願いします。


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~30話~ 少女の思い

どうもしらす丸です。
最近凄く暑くなってきましたね。この時期になると熱中症が怖いです。皆さんもくれぐれも熱中症にならないように、適切な水分補給を心がけてください。あと、夏バテにならないよう、ご飯もしっかり食べましょう。
以上、呼びかけでした。では本編をどうぞ。


「痛かったわぁ...死ぬかと思った」

 

( *・ω・)ノやぁ、レイトだ。今右手が痛いんだよね、静まれ!俺の右手みたいな感じ。まぁ一応御札で回復力をMAXにして、ヒールをかけてあるから痛みは薄くなっていくんだけども、こう、思い出すと痛くなる事ってあるよね?。そんな感じ。忘れられない痛さかな。

 

「あ、レイト様ー!。登録は終わりましたか?」

 

痛いから右手揉み揉みしてたら、スーが来た。おうおうおうスーちゃんよー、あの時の苦笑いはこれだったのかい?。何で教えてくれなかったんだよ!。

 

「あぁ、終わった。それにしても痛かったわぁー」

「あはは、私も体験した痛みなので」

「なぁ、あのときなんで苦笑いで返したんだ?。なんで教えてくれなかったんだ?」

「いえ、この登録方法は凄く痛いのですが、それを聞いた冒険者が登録を解約したという事件が過去にあったんです。なのでそれを防ぐ為として登録方法を登録前の冒険者に言ってはならないという暗黙のルールがあるのです」

「成程、まぁその気持ちは分かるわ」

 

死ぬほど痛かったし。しかも針が貫通してたし。

 

「レイトさーん。登録が完了しましたー!」

「あ、はーい」

 

スーと駄弁っていると受付の人が呼んできた。どうやら完成したようだ。

 

「はい、これです。紛失した場合登録をやり直しなので無くさないようにしてください」

「はい分かりました。ありがとうございます」

 

受付の人が渡してきたのは1枚のクレジットカードぐらいの大きさのカードだった。これ紛失したら登録やり直しか。死んでも無くさないようにしよっと。

 

「ではこれからの冒険者生活頑張ってください!」

「ありがとうございます!。頑張ります!」

 

そう言って俺はスーの所へ行った。

 

「あ、レイト様、貰ってきましたか?」

「あぁ、貰ってきた」

「おめでとうございます。これでレイト様も冒険者の仲間入りですね」

「あぁ、ありがとう」

 

仲間が増えるよ!。やったねスーちゃん!。

さて、貰ったはいいが何するかな。ていうか冒険者にもランク的なものとかあんのかな?。

 

「なぁスー」

「何ですか?レイト様」

「冒険者にもランク付けとかあるの?」

「はい、一応あります。下からランク1、2、3、4、5です」

「へぇー、数字なんだ」

 

なんの捻りもなくて草。

 

「レイト様がいた所は数字じゃないんですか?」

「まぁ、俺がいた所は特殊だったからなぁ。そういうのはなかったよ」

「へぇー。そうなのですね」

 

まぁ冒険者自体がないし。ところで俺のランクは...。

 

「俺のランクは...5!?」

「えぇ!?。5ですか!?。私、一気に越されました...」

 

oh(´・ω・`)...そんな悲しい顔すんなよ...。

 

「ランク5ってどれくらい凄いの?」

「ランク5だと世界の危機を救うようなクエストも受けられます。そして全てのクエストを受ける事が出来ます。宿も高級な場所に止められますよ」

「かなりの優遇があるんだな。てか世界の危機ってどんなクエストだよ」

「クエストではありませんが最近は魔神の問題が目立ち始めてきました」

 

魔神の問題か...。まぁ俺はその魔神を倒すためにこの世界に来たわけだし。頑張るしかないね。その為にも近々ここを出ないといけないね。冒険者登録も済んだし、この国に特に用はないんだよね。

 

「なぁ、スー。俺はもうそろそろここを出ようと思っているんだ」

「え?、何ですか?」

「冒険者登録も済んだし、この国に用はなくなったんだ。あと1秒でも速く魔神を倒したいんだ」

「っ!...そうっ...なんですか...少し外に行ってきます...」

「?、分かった」

 

スーはギルドの外に走っていった。

 

 

 

 

 

 

スース said

 

「っ...」

 

私は無言でギルドの外へ走ってきました。何故なのでしょうかレイト様がここを出ると言った瞬間、私の中の何かがレイト様を引き留めようとしました。

 

「何故なのです?、何故なこんなに悲しくなるのです?」

 

先に進まなければいけないことは分かっているのに、進まないと世界の人達が幸せになれないと分かったいるのに、レイト様が遠くへ行くのが何だか嫌なのです...。そう考えていると私の目から涙が出てきました

 

「嫌なのです...。レイト様が遠くに行くのが嫌なのですぅ...」

 

ポロボロと私の目から止まることなく涙が出てきます。やはり...私は...あの方が... レイト様が...。

 

「好き...なのですね...あの時から私は...」

 

だからこそ私は止めるのです。ずっとレイト様のお傍にいたいのです。だからこそ...私は...

 

「少し...考えてみましょう...」

 

私はレイト様の元へ戻りに行きました。

 

 

 

 

 

麗飛 said

 

そろそろ飯食おうかなーと考えていたらスーが帰ってきた。

 

「おかえりスー。どうかしたの?」

「いえ、少し1人で考え事をしていたのです」

「うぬ、分かった。そろそろ飯食わね?。俺お腹が空いちゃって」

「そうですね。お昼も近いですし、食べましょうか」

 

俺とスーはギルドの飯を食った。今日の俺のメニューはピグロースステーキだこれは気に入った。この量と美味さで銀貨2枚だぜ?。日本円にすると約200円で食える。安すぎて原産地を疑うわ。この肉本当に使っても大丈夫なの?みたいな。スーはピグ飯のデスジンジャーをガンガン振りかけ食っていた。

 

「美味いな、毎日でも食いたいわ」

「はい、そうですね」

「けど、スーの料理も凄く美味いよ」

「もう!///。からかわないでください!///」

「俺は本当のことを言ったまでよ」

「//////」

 

スーは顔を真っ赤にしてる、アホ毛も恥ずかしそうにぷるぷるしてる。どっちも可愛い。

そんなことをしている内に日が落ちて夜になっていく。




前書きで夏バテにならないようと言っていましたが最近私は夏バテ気味です。


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~31話~ 切なさと寂しさと新しい仲間

どうもしらす丸です。
夏休みがもうすぐ始まりますね。皆さんは夏休みをどう過ごすのでしょうか?。色々な観光名所などへ足を運んで見てはいかがでしょうか?。では、楽しい夏休みをお過ごしください。宿題も忘れずに。
今回は話を合わせやすくするため、少し短いです。


「駄目なの?」

「駄目ですーっ!」

「なんで?」

「どうもこうもありません!」

 

ドーモ。ミナ=サン。カミジ・レイトです。なんでスーと口喧嘩してるのか?、更に何故忍殺語で始まったって?。前者は俺がスーに、「冒険者登録も済んだし今夜は宿を使うよ」って言ったら即答で「駄目です!」って言われたんだ。そして後者は、何となく...ノリだ。

 

「あのー、俺はそのどうもこうもの中が知りたいんだけど...」

「それは...あの...何でもいいんです!」

「もしかして、俺と一緒に居たかったとか?...なわけないよねー!」

「はぅ!///。全然違いますよぉ!///」

 

そんなに強く言われると何だか悲しくなるんだけど。

 

「何度言おうが俺は宿に行くぞ、異論は認めん!」

「朝ご飯はどうするんですか!」

「朝はギルドの飯を食うから大丈夫だ問題ない」

「そんなの食べてると血がドロドロになってしまいますよ!」

 

お前はド田舎のお母さんか。

 

「分かった、ギルドが嫌だったんなら別の食事処で済ませるわ」

「そういう問題じゃないんです!」

「じゃ俺はどうすればいいの?」

「そのぉ///...私と一緒にぃ///...しょのぉ...///」

「そんなに口篭るってことは本当は嫌なんだよね...」

「いえ!、違いますぅ!。兎に角宿に行かないでください!」

「はいはい。んじゃ、また明日会おうな」

 

部屋のドアを開けた瞬間、スーがボソッと呟いた。

 

「レイト様は、女の子のお願いを踏み潰すのですか?」

「うっ...」

 

どんどんスーは話していく、少しづつ涙を流しながら。

 

「このままレイト様がここを去りアポロンへ向かって行くのを見ているだけだと私はとても切なくなるんです...」

「...」

 

スーは嗚咽をしながら思いを吐き出していく。

 

「私は切ないのです!...レイト様が遠くへ行ってしまうことが...寂しくて切ないのです!。もっと一緒に居たいんです!。まだ私は初心者なので、誰も一緒にいてくれなかったのです。だからこそ、死ぬ寸前の私を助けてくれた命の恩人で、いつでも一緒に居てくれた私の恩人なのです!。いつまでも一緒に居たいという事が駄目なのですか!?。教えてください...!」

 

1歩間違えれば告白にも聞こえるぞ、いつまでも一緒に居たいとか遠回しにプロポーズしてんじゃん。

けど、まだスーは人と一緒に居たいんだ。寂しがり屋でまだ人に甘えたいのだ。

 

「...なぁ、スー」

「グスッ...何ですか?...」

「お前さ、俺の仲間にならないか?」

「仲間...ですか?...」

「あぁ。強制はしない。一緒に旅をしようってことだ。俺も最近、1人旅だと少し寂しくなってくるんだ。お前も1人で居たくないんだろ?。だったら丁度いいじゃないか?」

「あ...あの...私...弱いですよ?」

「弱さなんて関係ないんだよ。俺はお前に言ってんだ」

「本当...ですか?...私、1人じゃないんですか?...」

「あぁ。これからは出来る限り一緒に行こうぜ」

「そうなんですね...ヒグッ...うわぁぁぁん!」

 

スーはダムが決壊したように泣き喚いた。俺は優しく肩を抱き、背中を撫で始めた。まったく、ものすごくベタでクサい台詞を言ったもんだ。

 

「寂しかったですぅ!。切なかったんですぅ!」

「そうだったんか、ヨシヨシ」

 

俺はわんわん泣き続けるスーを宥め続けた。気付いたらスーは泣き疲れたのか眠ってしまった。

 

「さんざん泣いて寝ちったか。さて、このままだと風邪ひくし、寝させるか」

 

俺は、ベッドまで運び、寝かせた。俺は寝ているスーの頭を優しく撫でながら呟いた。

 

「今日はお疲れ様...。ゆっくり休め。さて、俺は...ん?」

 

ベッドから離れようとしたら何か掴まれてる感じがした。見てみると

 

「離れ...ちゃ...い...や...です...」

 

スーが寝言を言いながら手を握ってた。女の子の手ってこんなに柔らかいんだ...。っじゃくて、

 

「大丈夫、俺は何処かに行ったりしないよ」

 

と囁くと、スーは安心したかのように手を離し、すぅ...すぅ...と寝息をし始めた。器用な奴だ。けど、もう宿時間的に泊まれないし、このままどっかで休めばギャン泣きしそう。それもある意味見てみたいが、ここは1歩引こう。大人しくここで寝る。俺はボックスから寝袋を取り出し中で寝た。明日はここを出る準備かな。そんなことを考えながら俺は寝た。




この夏休みで新作の準備に取り掛かろうと思います。早くて8月後半、遅くても9月半ばまでに投稿しようと考えております。そちらの方も宜しくお願いします。


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~32話~ ご注文は単純な俺の飯ですか?

どうもしらす丸です。
課題を7月中に終わらせようと只今奮闘しています。終わりそうで終わらないんですよね。なので、今は8月の下旬と自己暗示をかけています。
今回は料理回が殆どです。皆さんも作ってみては?味は保証しかねます。


「ふぅ...いい朝だ」

 

(・ω・)ノおっすレイトだ。今起きたから窓越しに太陽見てんの。一応俺は、他人の家に泊まっている身だから勝手に外に出るなんてことも出来ない。ここはどう過ごす。あっ、そうだ(唐突)朝ごはん作ってあげよう。うん、これがいい。

 

Now Loading...(少年移動中)

 

さて、何を作ろうか、冷蔵庫とかあるんかな?...ないや、しょうがないなぁ...。ここは俺の食材を使うわ。まずは...昨日の夕方に市場で買ってきた米らしき物を出し、魔法を使う

 

「フォロテーション」

 

浮遊の魔法だ。これは空間系統の魔法である重力操作の魔法である。空間系の魔法を覚えるときの基礎中の基礎らしい。唱えると何処ぞの魔法使いが唱えるウィンガーディアムなんちゃらみたく対象物が浮く。そのまま操ることも可能だが、動かせるのは少しだけ上位になってかららしい。今の俺には関係ないね。

フォロテーションで鍋の中にアクアボールを連呼して入れた水で洗い、蓋をしめ、火にかける。釜戸がなかったから魔法を使おうとおもったが、炎魔法を調べるのがめんどくさかったので、御札で魔力MAXを付けオリジナル魔法を唱える。

 

「バイロキネシス」

 

超心理学の1つで熱を発生させる超能力。どんな風に熱くなるかはわかんなかったから、空気中の分子を高速で擦り合わせる。すると摩擦により、熱が発生。この熱で米を炊く。

続いて具作りフォロテーションで卵を割り、器に乗せ混ぜる。便利だな。混ぜてる間、人参(市場の人がそう言ってた)を細かく切り、ネギを輪切りにする。そしてフライパンを用意する。似たような形があったから今回はそれを使おう。

油をひき、まずは溶いた卵を箸を使いながら中火でポロポロにしていく。火はお米と同じようにバイロキネシスをつかった。油は少し多めがポイント。そして、肉、野菜、そしてやはり昨日の市場で買った小さな海老を投入。海老がピンクになるまで中火でじっくり炒める。強火にするとフライパンに具材がくっ付いてしまう可能性があるからNG。肉汁はしっかり油の役割をしてくれて、更に肉の旨みが全ての具材に広がる。

作っていたらスーが起きてきた、まだ寝惚けてるみたい。目がとろーんとしてる。

 

「ふわぁ...おはようございます...レイト様。朝ごはん作ってくれているんですか?」

「あぁ、流石にお世話になりっぱなしじゃね。どうかなって思って」

「ありがとうございますレイト様。うへへぇ...レイト様の背中おっきい...」

「ちょ...スー」

「えへへぇ...レイトしゃまいい匂い♪」

「お前は新婚の夫か、じゃなくて火使ってて危ないから頭の寝癖も直して来なさい。あと顔も洗う」

「分かりましたぁ♪。行ってきますぅ♪」

 

言うことを聞く子でよかった。さて、海老もピンク色になってきた。鍋の方は...ふつふつしてるね、丁度炊けたようだ。蓋を開けると白くてピカピカしたご飯が湯気をモワッと出して姿を表した。

 

「この匂いいいよなぁ...日本人でよかった」

 

炊きたてのご飯の匂いっていいよね。お腹が空くとかじゃなくて見てて幸せになってくる。熱いご飯をかき混ぜ、少し冷ます。そしたらフライパンに投入、どんどん具を混ぜ合わせる。丁度いい所でボックスからネプチューンの方で買った醤油を取り出し適量かける。旅の前に調味料だけは揃えておこうと、塩、醤油をかって置いた。胡椒はネプチューンで扱ってなかった。まぁ、中世でも胡椒はインドでしか採れなかった高級品だからね。当時は味付けじゃなく、肉の保存に使われたらしい。しかもインドからヨーロッパまでは少し遠かったらしくて、そのルートじゃ遠いんだったら反対から行けばいいんじゃね?ってことで、コロンブスが反対から行ったらアメリカ大陸を見つけたらしい。

 

シャチホコ

 

だが、俺はウラヌスの市場で胡椒が買えた(2g銀貨5枚とぼったくり値段だった。100g買ったら店番のおっちゃんからも他の客からも驚異の目で見られた)。

醤油を馴染ませ、いい香りがしてきたら胡椒をひとつまみ。更に混ぜる。香ばしく、スパイシーな香りがした熱を止め、2つの皿に盛る。形を整えたら完成。レイト流醤油チャーハン。チャーハンは、俺がひとり暮らしのとき凄くお世話になったメニューだ卵とご飯と油と醤油があればすぐ作れるからね。懐かしい思い出と共に満足そうに頷いてたら。スーがきた。

 

「スッキリしました!。朝ご飯出来たんですね。ありがとうございます」

 

朝から元気がよくて宜しい。

 

「素早く作っちゃったから味はどうか分かんないけど、食べようか。いただきます」

「いただきます!」

 

俺はスーがチャーハンを食べるのをみて反応を待った。すると。

 

「凄く美味しいです!。また機会があれば作って欲しいです!」

「喜んで貰えたんなら俺も嬉しいよ」

 

俺も口にする。醤油と肉の美味さと程よい辛さがなかなか美味い。いつもの味だわー。ふとスーを見る。やっぱりデスジンジャーをガンガン掛けてる。あぁ、さっきまで焦げ目の茶色だったチャーハンが真っ赤になっていぐ...。そこは変わんないのかと俺は心の中で苦笑いを浮かべた。




執筆中に不覚にもスーが可愛いと思ってしまいました。自分で作ったキャラと考えた瞬間、現実に引き戻されました。


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~33話~ 再出発

どうもしらす丸です。
終わった...。終わったよ...夏休みの課題...。これで私は夏休みを自由に満喫する...。
という訳で7月中に夏休みの課題がすべて終わりました。ここからは遊びと小説の方に力を注いでいこうと思います。新作の準備もしなくちゃね。


「じゃあここからは一旦二手に分かれて、それぞれの準備をするぞ」

「了解です!。レイト様!」

 

皆の者待たせたな!。レイトだ!。え?、待ってないって?。ここは嘘でもいいから待ってましたー!みたく言わなきゃいけないの!(小声)。

さて。何故スーと二手に別れたのかを説明しよう。これからスーは仲間に入るのだが、スーに「これからいつここに帰って来るか分からない」って言ったら、「では、私、部屋を借りてたので返しに行ってきます」って言ってスーは家の方に行った。てかあいつ部屋借りてたのか。んで、着いて行かなかった俺は旅の前の買い出しで、市場に来ている。

 

「えっと...要因するもんは...、胡椒売ってるかな?」

 

ネプチューンじゃ売ってなかったからね。買わなきゃ(使命感)。えーっと調味料扱ってる店とかあるのか?。ちょっと近くの人に聞いてみるか。

 

「あのー、すいません。調味料とか売ってる店とかありませんか?」

「ん?、調味料か、あの店に売ってるよ」

「あそこですか?。ありがとうございます」

「いやいや、いいってことよ」

 

あの店か。入店入店っと。

 

「いらっしゃい。お客さん、何をお探しで?」

 

お、店主が来た。一人称「あっし」って言いそう。

 

「胡椒を探してるんですけど。ありますか?」

「胡椒ならこれでさぁ」

 

と言って取り出したのが胡椒が入った小さめのビンだ。小さくね?。まぁ、毎回使うのが少量だから問題ないけど。

 

「うーん。これを2つください」

「2つ!?、なかなか、いやかなり高いですが大丈夫ですか?」

「大丈夫です。幾らですか?」

 

How much?。

 

「1瓶金貨1枚と銀貨5枚を2つで、金貨2枚と銀貨10枚でさぁ」

「はい、どうぞ」

「おっ、お客さんなかなか金持ちじゃないですかぁ」

「あはは、次絶対それ言わないで下さいね?」

 

色んな意味でやばそう。いつ殺されるかわかんないからヒヤヒヤするわ。

 

「了解です。あと、金貨が2枚ほど多いですよぉ」

「まぁ、あれですよ。受け取ってください」

「ありがとうごせぇやす!。旦那!、名前をお聞きしてもよろしいですかね?」

「レイト・カミジです」

「レイトの旦那!。今後とも家の店をご贔屓に!」

 

面白い店主だったな。さて、あと必要なものは...。

色々揃えていたら、約束の時間になった。今更だがスーとの待ち合わせはお昼にギルドってことになってる。さて、移動だ。

 

 

「待ったか、スー」

「いえ、全然待ってませんよ!。間もなく出発ですか?」

「あぁ、その予定だ。そっちの準備は整ったか?」

「はい、バッチリです!」

 

こうして俺らはお昼を食べ、ギルド長に出発前の挨拶をしにいった。

 

「という訳で俺らはこのスース・べラティスと一緒に行こうと思います」

「うむ、気を付けて行ってこい」

「はい。ありがとうございます。では、失礼します」

 

さて、結構お世話になった受付さんに挨拶せんと。お、丁度いた。

 

「今話しても大丈夫ですか?」

「ん?、あぁ!レイトさんとスーちゃん!。なになに?」

「これから俺らは旅に出るんで、そこの挨拶にと」

「なるほどねぇ!。気を付けて行ってくださいね!。それとスーちゃん!ゴニョゴニョ...」

「うへぇ!///。からかわないでください!///」

「んふふ♪。それじゃ、頑張ってね」

「はい、では行ってきます!」

 

そして俺とスーは門の前に立った。勿論入ってきた門のは逆方向だがな。

 

「あのー、レイト様。出発とはいったものの何処を目指すのでしょうか?」

「まぁ最終的にはアポロンだよ。けど、今は一旦この近くの国に行こう」

「ここから近い国だと...サターンですね」

 

サターン。土星のことだ。大きな特徴は惑星の周りにある大きなリングだ。これは氷や岩石が高速回転して出来ている。ここで蘊蓄。木星より太陽から遠い惑星、つまり木、土、海王、冥王星は惑星が気体で作られている。これを「木星型惑星」という。そして火星より太陽側のほう。火、金、水星、地球は岩石と鉄で作られている。これを「地球型惑星」という。覚えといて損は無いと思うよ。

ヽ(⌒(ノ'ω')ノ しゃちほこっ!

 

「さてと、んじゃサターン目指して出発するかな」

「はい!。行きましょう!」

「えーっと。ルーツ」

 

とりあえずサターンの方向を確認。

 

─サターンの方向、北西です。─

 

んで、コンパスで方向を確認。この先だね。

 

「んじゃ、行くぞ」

「はい!」

 

さてさて、アポロンまでの旅再出発!。




下らない話ですが、夏休みの課題で作ったカレーがサラサラすぎて死ぬほど不味かったです。
初心者に近いのに目分量で水入れるんじゃなかった...。


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~34話~ 新しい国へ

どうもしらす丸です。
新作品もほぼ完成段階にはいりました。もう少しで投稿できるかなと思います。
今回は2章の最終回です。


「.....」

「.....」

「.....なんか話題ない?。凄く静かなんだけど」

「しょうがないですよ。ずっと歩いているのですから」

「だよなぁ....」

 

(。・ω・)ノドモ。レイトでございます。ウラヌスを出てから一週間くらい経った。初めはウラヌスからサターンまでの道がしっかり整備されていて進みやすかったことに感心した。普通に歩きながら、疲れたら休憩を繰り返して進んでいった。他にやることがあるといったら毎晩のテント作りと、スーの強化のために魔物をスーに狩らせたり、俺のストレス発散の為、殺戮していくくらい。それでも飽きるため、魔物退治は基本スーにやらせている。気が向けば俺がやるが。

要約すると暇なのだ。

 

「スー。ここらで休憩しながら飯食おう」

「良いですね。では、そこにある木陰で休みましょう」

 

俺たちは木陰に座り一息つく。

 

「ずっと歩くのも疲れるな」

「はい...そう....ですね...」

 

スーは頭をうつらうつらとしながら船を漕いでいる。どうやら眠いようだ。

 

「寝ても大丈夫だぞ」

「...そうですか。では...お言葉に甘えて...」

 

スーはゆっくりと寝息たて、気持ちよさそうに眠り始めた。

俺も目を閉じる。視界は暗くなり、自然と俺は音と感覚に集中する。優しく風が吹き、それに応えるかのように草や木が揺れ、音を出す。とても心が落ち着く。もうちょい集中してみるか。御札を使って聴力と感覚をMAXにして、更に集中する。更に細かいな音が聞こえてくる。虫が地面を歩く足音もしっかり聞こえるくらいだ。あ、穴掘ってる。そんなくだらないことを考えていると近くでばっさばっさと音がする。何事?。目を開けると俺が休んでいる木の周りにコウモリのような羽が生えたゴブリンみたいな奴らが囲っていた。

 

「お前ら。何のようだ」

「キッシャシャシャシャ!!」

 

1人の羽が生えたゴブリンにサーチをしてみる。

 

スカイゴブリン レベル9

 

攻撃 7

魔力 3

防御 2

体力 13

気力 0

属性耐性 なし

攻撃属性 なし

その他特殊な能力 飛行能力

 

装備 木の弓 石の弓矢

 

飛行能力に特化したゴブリン。他のゴブリンより、知能がやや発達していて、ある程度の上空から弓を使い集団で奇襲を仕掛けるという攻撃が見られる。

物理攻撃は難しいので、魔法を使い、遠距離からの攻撃が無難な選択である。

 

成程、飛行能力があるのか。魔法が無難と。よしきた。新オリジナルフォームの犠牲になってもらうぜ!。俺は御札で聴力と感覚のMAXを解除。気力、跳躍力、空中での機動力をMAXにする。そして気力で全身を覆う。更にサーベルから気力も出して刃にエネルギーをためる。オーラの色は薄い水色。名ずけて。

 

水縹ノ纏(みはなだのまとい)

 

このフォームは空中戦を得意とする姿。飛行能力はないが、飛行能力が無くても十分なジャンプ力、ドーピングさせた空中での動きはとても素早い。

 

「よっしゃあ!。行くぜ!」

 

気力を使ったジャンプは一気にゴブリン達の懐まで飛んでいった。サーベルを構え懐に入った瞬間一直線に切る。切った亡骸を踏み台にして、隣のゴブリンへと飛んでいって切る。その繰り返しである。

 

「ふぅー。終わった終わった」

 

スカイゴブリンの姿は他に見当たらない。1分も経たずに戦闘が終了してしまった。つまらぬ。

 

「んむぅ...フワァー...」

「スー。起きたか。気分はどうだ?」

「はい、とってもスッキリですぅ...」

 

スーが起きた。まだ寝ぼけているようだ。もうサターンまで後少しだし、夜までには行かなければ。国に入れないからな。

 

「起きれるか?」

「んー。起きれません。起こしてください」

「はぁ...ほら、よっと...」

「ふへへぇ...ありがとうございます」

 

俺が起こすとスーは嬉しそうに笑いながら起こされた。

 

「さて、もうそろそろで着くから行くぞ」

「はい、行きましょう」

 

なんだかんだで休みながら歩いていたら夕方くらいになってしまった。だがサターンには入れたから良しとするか。

 

 

 

 

オマケ

 

no said

 

レイト達が門に入った日の夜。とある家の屋根に2つの人影が座っていた。1人は背が高めの背中に斜め、腰に横に太刀を付け、顔は仮面で見えなくなっている青年。もう1つの影は暗くてもよく分かるほどの白い髪をして瞳は同じくらい白い目をした少年が座っていた。

白髪の少年は仮面の青年に問いかける。

 

「彼が?、確か夕方くらいに入ってきたよね?」

 

仮面の青年は答える。

 

「あぁそのようだ。アイツがフレアの言っていたヤバい奴だ」

「ヤバい奴って...。まぁ、フレアが言った興味のある人らしいから、カルマが言うのも分かるよ。分かった僕がやる。あのお方から言われたことをやればいいんだよね?」

 

カルマと言われた仮面の青年は頷き、質問をする。

 

「1人で平気か?。ヒュア」

 

ヒュアと呼ばれた白髪の少年は小さく頷き、月を見上げる。

 

「1人でも、できると思う。本当は僕、この力を使いたくないんだ。使ったらまた僕はあのときみたく捨てられるのかなって思っちゃうとさ...」

「まだそんなことを気にしていたのか」

「うん...」

 

白髪の少年は月を見る。その頬には涙が流れていた。涙が屋根に落ちる瞬間その雫は一瞬のうちに凍り付いた。

仮面の青年は少年の横に立ち、少年の頭を優しく撫でる。

 

「いいか、これからお前が使う力は我々の目標に1歩近づくための力だ。その力を使ったって誰もヒュアを責めたりしない。だからその力を我々の、あのお方のために使って欲しい。頼めるか?」

「うん...分かった。僕やってみるよ」

「その調子だ。但し命を落とすような真似はするなよ?。お前はまだ死ぬ定めではない」

「分かってるって。ありがとう。話を聞いてくれて」

「気にするな。俺は戻る。危険だと思ったら即退却をしてくれ」

「うん、分かった。じゃあね」

 

仮面の青年は暗闇の中に消えていった。

 

「さて、頑張らないと」

 

月を見上げる少年の手には氷の塊ができていた。




オマケに出てきたキャラは3章のキャラです。ですがカルマはまだ出ません。
次回は2章のキャラ紹介となります。


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第2章のキャラ紹介

どうもしらす丸です。
2章が終了したのでキャラ紹介です。今回は名前のないキャラも多かったのですが、名前のあるキャラのみの紹介となります。


スース・ベラティス

ウラヌスで出会った少女。渾名はスー。冒険者の駆け出しでレイトにに恋し、レイトと一緒に冒険をすることに決めた。元気いっぱいで人懐っこくかわいいものが大好き。たまに甘えんぼなところもある。アホ毛の揺れ具合で今の気持ちがよくわかる。

とても辛いものが好きで普通の耐性がない人だと一時的な記憶障害が起こる「デスジンジャー」が大好き

 

~見た目~

ショートヘアーで金髪。頭にアホ毛がついている。瞳の色は青い。綺麗というより可愛い。

服装は駆け出しの戦士のような服装。本人曰く「まだ、ローブを買うお金がない」ということらしい。

つるぺったん

 

 

ジョン・ウィルバー

ウラヌスのギルドマスターをやっている男。男らしく、人柄も良い。

ギルドマスターとはギルドの中での長で、様々な集会の代表として行ったり、冒険者登録の最終決定もギルドマスターの仕事である。

 

~見た目~

ポケ〇ンのBWのジャガみたいな髪型で顎髭が髪と繋がっているような感じ。髪も髭も同じ白色。

 

 

フレア・シュトラウス・ゲオルグ・マキシマス

渾名はフレア。古くから魔神に仕えていた龍人族の中でも強力な魔法使いであるマキシマス家の1人。本人は魔神側にいるが、仕えようとしない。快楽主義者で言葉の何処かが片仮名になる。普段は黒いトカゲの姿だが、一ヶ月に1回本来の力を取り戻し、男の娘の姿になる。その姿になったときの魔法は強力でレイトと同じように無詠唱で魔法が使える。トカゲのときは無詠唱は出来なくなり、魔法のパワーダウンが起こる。胸はスーより少し大きく見える。

 

~見た目~

トカゲのときは武装をしてない黒いリザードマンみたいな姿。男の娘のときはピッグテールで髪色は黒。服装は動きやすく、露出が少し多めのローブを着ている。

 

 

ニール・ヴァンス

スースが気に入っている鍛冶屋の店主。ドワーフであり、レイトに新しい武器を作ってくれた。スースの恋路を密かに応援している。性格は商店街で店番やっているオヤジみたいな性格をしている。

 

~見た目~

余り高くない身長で、薄汚れた長袖の服とエプロンを着ている。バンダナを巻いていて、髭面。髭も髪も白色。顔にイナズ〇〇レブンの鬼道みたいなゴーグルを付けている。

 

 

神路雪美(かみじゆみ)

レイトの妹。兄であるレイトにとても懐いていたらしい。だが、家族全員で交通事故にあい、亡くなっている。

 

~見た目~

ショートヘアーに髪色は黒。服装はご想像にお任せします。(アイ〇〇マスターにも苗字は違うが同じ名前のキャラがいますがまったく関係ありません。)




気に入ったキャラはいるでしょうか?。
カルマは2章のキャラではないので、今回入れませんでした。
次回から3章に入ります。3章に入っても応援よろしくお願いします。








誰かキャラ絵描いてくれないかなぁ...|ω•)チラッ


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第3章 仲間
~35話~ ギルドマスターが留守...だと...?


どうもしらす丸です。
コミックマーケット92に行ってきました。皆さんは行ったでしょうか?。1日目に行った人はもしかして私に会ったのかも知れませんね(笑)。サークル参加もやってみたいなーと思っている今日この頃です。
さて、作品の方ですがもうそろそろ仲間を全部揃えたいです。



よっ!。誰だと思う?、レイトだよ!。今はもう朝なんだ!。いやー、昨日の夕方にギリギリで宿に泊まれたんだ。もち俺のランクで高級な部屋に泊まれたよ。凄かった。夕食が運ばれてきて料理人がその場で焼いた肉や魚を食べることが出来たんだ。1番驚いたのはそんな料理人が綺麗に切った肉をスーが料理人の目の前でデスジンジャーの粉振りかけまくってて、料理人が何ともいえない顔をしてたことだ。大変だったね。お風呂もしっかりあったし(大浴場だった)ベッドもフカフカだったし。居心地が凄く良かった。んで、今はサターンのギルドに向かっているんだ。

 

「この国は漁業が盛んみたいだな」

「はい、なんと言っても広い海がありますからね」

 

あちらこちらに船が沢山見える。生臭いような磯の匂いが凄く香る。やっぱ海特有の匂いだよね!。

 

「何処がギルドだろ?」

「ええっと、確かこの辺りにあると聞いているのですが...」

 

聞いているというのは門に入ったとき、門番が親切に教えてくれたのだ。確かここら辺だったはず。

 

「あ!。あそこじゃないですか?」

 

スーが指さしたのは大きめな建物。ウラヌスのギルドよりも少しちっちゃい。

 

「とりあえず行ってみようか」

「はい」

 

俺とスーは建物の扉の前まで行き、扉を開けた。中はウラヌスのギルドのように酒の匂いや、ガヤガヤとうるさい喧騒が聞こえる。どうやらここのようだ。

 

「んー、ここみたいだな」

「そうですね...。ここしかありえないと思いますが」

「だよね、人を見るとそうだし」

 

周りの人を見ると皆、剣やら杖やらを身につけている人が多い。

 

「まずは何すればいいかな?」

「一応レイト様のランクは5ですから、ギルドマスターに挨拶しなければいけないと思いますよ?」

 

はぁ...、挨拶不回避かぁ...。行くしかないんだよねぇ。

とりあえず俺とスーはギルドの受付まで行き、マスターとの挨拶の許可を貰う。

 

「あの、すいません。少しいいですか?」

「はい!、何でしょうか?」

 

受付の人はとてもいい営業スマイルで出迎えた。

 

「ここのギルドマスターへ挨拶がしたいのですが」

「申し訳ございません。ギルドマスターは少し外に出ています。3日くらい待たないと行けないのですが...」

 

oh......(´・ω・`)。今留守かよ...、3日って...、とりあえず待つか。

 

「分かりました。3日でしたっけ?、待ちます。着いたら連絡して欲しいのですがいいですか?」

「分かりました。本当に申し訳ございませんでした」

「あぁ、大丈夫ですよ。いきなり来た俺らも俺らなんで」

「はい...。ですが何故、ギルドマスターに挨拶をするのでしょうか?。しかも3日も待ってくれるなんて」

「一応俺のランクが5なんで、しなくちゃいけないなぁって思ったんで」

 

俺は登録のカードを見せた。

 

「はいぃ!?。ら...ランク5ですかぁ!?。そんなお方が何故ここにいるのですか!?」

「そんなに凄いのか?。スー」

「はい。ランク5の所持者は世界でも有数の人数ですから」

「へぇー。そんなに凄かったのか」

「えぇ!?。自覚が無かったんですか!?」

 

さっきから受付の人驚いてばっかだな。

 

「いやー、最近冒険者になったもんで」

「そうなんですか!?。ん?、確か噂でそんなような話を聞いたような...。もしかして貴方が神が遣わした最後の英雄ですか?」

 

お、久しぶりに聞いたわー。その通り名。

 

「はい、久しぶりに聞きましたよ。その名前」

「え、何故か今話している機会でさえ、とても貴重だと思えてきました」

「そんな改まらなくて良いですよ。英雄でも結局人間族と何ら変わりはないんで」

「分かりました。善処します。それでここのギルドマスターに挨拶をしたいということですね?」

「はい、まぁまだ来ないんで待ちますよ。その間はこの国に滞在させて貰います」

「はい、どうぞどうぞ!。ゆっくりしていってください!。この国は魚がとっても美味しいですよ!。他の国ではほぼできない海釣りもできます」

 

お、海釣りか。やってみようかな。

 

「ありがとうございます。ではこれで」

「はい!、お気を付けて!」

 

俺とスーはその後ギルドの1角でこれからすることを考えていた。

 

「つーわけでこれから3日間暇だけどどうする?」

「そうですね...レイト様は何がしたいですか?」

「うーん。釣りかもしくは仲間探しかなー」

 

そういった瞬間スーの目が潤んだ。

 

「えっぐ...レイト様は...私が...要らないのですか?...」

「いやいやいやいやいやいや!。そんなつもりで言った訳じゃないから!」

 

ここで泣かないで!。周りがすんごい目で見てる。「何でこんな可愛い子を泣かしているんだこのクズ男は」みたいな目でこっちを見ないでぇぇぇ!!。可愛いのは認めるけどそんな目で見ないで!!。

 

「...グスッ...どんなつもりですか?...」

「いや、俺たちはパーティーメンバーが足りないんだよね。あと戦士とか。ヒーラーは俺がいるからいいけどもう1人くらい魔法使える奴が欲しい」

「ぱーてぃー?。ひーらー?」

 

あ、わかんなかったのか。

 

「パーティーっつーのは、まぁ旅を行うためのグループみたいなもんだ。ヒーラーっつーのは所謂回復やサポート役だ」

「成程。理解しました!。ですが魔法使いがもう1人必要ですか?。1人で充分です!」

「それじゃあお前が魔力切れで動けなくなったらどうすんだ?」

「それはレイト様にどうにかして貰います!」

 

いや完全に俺任せじゃねえか。

 

「それじゃあお前がピンチのとき、俺がその場にいなかったら?。仮に戦士が1人いたとして、回復魔法使ったとしても戦士の魔力なんてたかが知れてる」

「ぐぬぬ...」

 

はい!!論破!!✊✋。

 

「何でもかんでも俺に任せちゃ駄目だ。この旅でお前は強い魔法使いに成長して欲しい。で、もう1人魔法使いを用意して、時には競い合い、時には切磋琢磨して欲しいんだ。分かるか?」

 

実際、競い合ったりする方が独学よりも早く、強くなると思うからね。あとどっちかのガス欠のときの緊急用の魔法使いみたいな感じで。

 

「...分かりました、しょうがありません。もう1人の魔法使いを入れることを許可します」

「お、おぉ。ありがとう」

「で、す、が、!!。できれば男性にして欲しいです!。女性は1人までです!」

「えー、そこは難しいと思うよ。てかなんで女は駄目なん?」

「え?///。ええと///それは...しょのぉ...///。れっ...レっ...イト...様と....しょにょぉ...」

「特に理由はないと見た。駄目だぞ差別は。兎に角その意見は俺が許可しないからな」

「そっ...そんなぁ!?...駄目....ですか?...」

「上目遣いで目をうるうるさせても駄目だ」

 

可愛から許可したいけど。ここは鬼にならなければ!。

 

「分かりましたよぅ...誰でも大丈夫ですぅ...」

 

拗ねたようにスーが言った。

 

「ありがとな。ご褒美にお菓子か何か買ってやるよ」

「そうですか!。ありがとうございます!」

 

いつものスーに戻った。現金なヤツめ。

 

「決まったはいいとして、少し釣りやらないか?。海釣りできるって聞いてからやりたくってさ」

「良いですね、メンバー集めは明日にしますか?」

「うん、そうだね。じゃあ今日は夕方まで釣りやろ釣り」

「竿とかはどうするのですか?」

「この際新調しよっか。どうせこの後も使いそうだし。竿とか何処で売ってると思う?」

「うーん。港近くの商店街じゃないですか?」

「よし、行こか」

 

俺とスーは受付に商店街までの道のりを聞いて、商店街へと向かっていった。




新作品も近い内に完成します。1話は8月中に投稿しようと思っています。


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~37話~ 秘技【絶対☆裏切りヌルヌル】...お上手ですね

どうもしらす丸です。
最近回転寿司で、お会計を頼んで店員が来て皿を数えている最中に頼んだことを忘れたたこ焼きが流れて来ました。店員に謝りながらできたて熱々のたこ焼きを丸ごと頬張り、口の中を火傷しそうになりました。店員には本当にすみませんと思っております。
それでは本編どうぞ。


「いやー釣りはいいねー、おっしゃ、また釣れた」

「またですかぁ!?、私は全然釣れなくてつまんないですぅ...」

「もっと俺と離れてやればいいんじゃないの?」

「駄目です!、それは絶対駄目です」

 

レイトだ。今崖の上で釣りしてるんだよね。風が気持ちいいよ。生臭いけど。釣った魚は今アクアボールの中に入れてる。ボックスの中にいれても大丈夫かな?、終わったら試してみるか。

 

「いやー、こうして釣りをしてるとこたつを思い出すなー」

「こたつって何ですか?」

「俺のお爺ちゃんとお婆ちゃんの家で飼ってたカワウソの事」

 

いやー、可愛かったよー。俺に懐いてたみたいで俺が抱き上げると嬉しそうに頬ずりしながらキューキュー鳴いてたんだよね。

 

「その、かわうそっていうのは魚が好きなんですか?」

「カワウソ自体が肉食だからね、魚やら貝とか蟹とか食べるからねぇ」

「そうなんですか?」

 

カワウソすっごい可愛いけど食事になるとモザイクかかるくらい結構グロいからね。肉食だし。因みにクリオネも捕食時は凄いことになる。頭がパックリ割れるのは凄かったなぁ。気になる人は調べてみてね。

 

「なぜ、こたつという名前なのでしょう?」

「飼い始めたとき、名前決めで話し合ってたらこたつっていう暖房器具の上で寝たんだよね。んで、名前をこたつって名前にしたんだ」

 

個人的にも凄く安直だなとは思ったけどね。今思うとそういう安直な方が可愛い名前が出来るんじゃないかって思うんだよね。

 

「で、今こたつさんは何処にいるのですか?」

「それがね、いつの間にか居なくなったんだ。本当に。ある日突然って感じ」

「探したりしたのですか?」

「一応捜索はしたんだけどね、カワウソの目撃情報はおろか死体の情報すら来なかったんだよね」

 

あのときは凄かったな。爺さんは神隠しだーなんて言ってたり婆さんはそれ見て呆れてたり、妹は俺を悲しませないためにとか隣町まで無断でこっそり行こうとするし。妹はすんでの所で止められたけど。

 

「いつか見つかるといいですね」

「うん、まぁ元の世界に戻れればだけどね」

 

そう言うと、スーが俺を少し寂しそうな目で見つめてきた。

 

「レイト様は魔神を倒した後、どうなさるおつもりですか?」

「あー、考えてなかったな。うーん、とりあえず元の世界に帰る方法を考えるかな」

「そう...なんですね...。帰る方法...見つかるといいですね」

「あぁ」

 

ここら辺で釣りを終わりにして、俺達は宿に戻った。釣った魚は全部ボックスの中に入れといた。その中で1年くらいだったら生き物も生きることができるみたい。本に書いてあった。

夕食も豪華なのだがそれより凄いって思えるのはやっぱスーだよな。あぁ、その場で切ったロースト肉が真っ赤に染まっていく...。それを見たシェフは何とも言えない顔をしていく...。もう笑うしかないね!。

そして夜。

 

「だーかーら、何で俺の部屋にお前がいるんだよ!」

「2人部屋を1つしか借りてませんからね」

 

部屋を借りる手続きは、スーが自分からやるって言ったんで、任せたんだけどこれが間違いだった。

 

「なぁ、お前は今年頃の女の子だぞ?。それを男なんかと同じ部屋で寝ようとすんなよ!。金は俺がいくらでも払えるから大丈夫だって言ったよね!?」

「はい、ですがこうしました」

「なんで!?。変なことがあったら嫌だろ?」

「レイト様はその変なこととやらを私と起こすのですか?」

「えっ、それは...。おっ、起こすわけないだろ!?」

 

(「れっ...レイト様!?。何をするのですか!?離してください!」)

(「何言ってんだ、お前が部屋を一緒にするからだろう?。それは誘ってるってことだろ?」)

(「いやっ!。レイト様!、やめてください!!。いやぁぁぁ!!!」)

 

くそっ、頭の中にピンクな妄想が浮かび上がってきたぁ!静まれ俺の煩悩よ...そのピンクな妄想にエターナルファランクス!!。駄目だ当たらん!。この技はヘターナルアタランクスなのか!?。

 

「という訳で私寝ますね、こっちのベッドを使うのでレイト様はあちらのベッドを使ってください。あのー、私と一緒に寝たいのでしたら何時でも言ってくださいね///」

「あ、うん分かった。おやすみ」

 

ごめんね、スー。頭の煩悩消すために精一杯で私寝ますねぐらいしか聞いてなかった。

 

「はぁー、寝るか」

 

俺はため息をつき、空いているフカフカのベッドに潜り込み目を閉じた。明日のことを考えてるうちに俺の目は自然に閉じていった。

 




とても遅いのですが新しい作品を投稿しました。是非見てみてください。


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~38話~ か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛

どうもしらす丸です。
最近無線のキーボードを購入しました。誤字も少なくできたような気がします。
文字の入力速度もかなり上がりました。


「つーわけで探してみるかな」

「はい!。頑張りましょう!」

 

やぁ。レイトだ。今ギルドの方にいてね、仲間探しをしてるんだ。

 

「レイト様はどんな人がいいのですか?」

「うーん、魔法使いと戦士だよなー。スーはどんな魔法使いになってみたい?」

「私は…うーん…戦闘での補助を基本とした魔法使いになりたいです」

 

つまりヒーラーって訳か。

 

「んじゃ魔法使いは攻撃にスポットを当ててみるか」

「すぽっととはよく分かりませんが言いたい意味は分かりました」

「宜しい」

「ふみゅ~」

 

俺が流れで頭を撫でるとスーは嬉しそうに目を細めた。アホ毛もぴょこぴょこ動いている。か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛ス゛ー゛ス゛ち゛ゃ゛ん゛は゛って違う。

 

「ごっ、ごめん」

「え?、あぁ〜…うぅ…」

 

俺が急いで手を話すとスーはとても残念そうにしていた。アホ毛と一緒に。

 

「レイト様!、もう1回撫でてください!」

「いーや、駄目だ。今回はもうやらん」

「嫌ですぅ!、やってくださいよぉ!」

「駄目だ。やらんと言ったらやらん…ん?」

 

俺はピーピー喚くスーの話しを聞き流していると、ギルド内の隅の方にあるテーブルに1人で座っている女性が目に入った。女性は黒い髪で後ろ側で髪を1つに結んである。結んだ髪は長く、腰辺りまで長さがあると見た。顔は澄んだ黒い瞳にシミ1つない綺麗な肌である。所謂大和撫子みたいな女性だ。得に目立つのが彼女の隣にかかっている大きな刀

 

「やってください…ってどこ見てるんですか!」

「え、っででで!!。痛い痛い!。耳引っ張んな!」

 

スーが耳を引っ張った。アニメとかでよく見るけど超痛い!。

 

「レイト様が余所見するからです!」

「ごめんごめん。あ、」

 

俺がまたその席を見ると、女性はいなかった。

 

「行っちゃったか」

「誰がですか?」

「さっきあの隅っこの席にいた人が気になったんだよ。あの刀、あの風格、多分…いや間違いなく戦士だ」

「男性ですか?女性ですか?」

「そこ気にするか?。女性だけど」

「駄目です!。きっと仲間にする気でしょう!?。反対!、断固反対です!」

 

またコイツは...。

 

「スー…。確かお前あんときいったよな?。誰でも大丈夫だって」

「う…。分かりましたよう…誰でもいいですよぅ…」

「宜しい」

「で す が!。私はレイト様にして欲しいほしいことがあります」

「分かった。お詫びとして俺ができることをしよう」

 

結構平然としてるけど内心ビクビクしてるよ。ここは腹を括らないとな。どんとこいや!!。

 

「私の頭をナデナデしてください」

「……え?」

 

今何と仰いましたか?。

 

「聞こえませんでしたか?、私の頭を撫でてください」

「アッハイ」

「ふみゅ~」

 

スーは目を細めて嬉しそうにしてた。か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛ス゛((以下略。

 

「はぁー、他にいないかな?」

 

さっきの女性はとっても自分勝手だが、保留だな。今度会ったとき話しかけてみよう。次は出来れば魔法使いがいいかな?

 

「誰がいないかなー、魔法使い」

「レイト様、魔法使いなら私がいますよ?」

「いやお前ヒーラー志望だろ」

「……」(´・ω・`)

 

あからさまにがっかりすんなよ。

 

「まぁ仲間なら次の国でも見つかるからさ。とりあえず俺が見た女性が気になるんだ」

「どこが気になったのですか?」

「うーん…何だかあの人、寂しそうな目をしていたんだ」

 

確かに無表情だったけど、やっぱり寂しそうだったんだよなぁ……。とりあえず俺たちはギルドの受付に向かい、情報を集め始めた。

 

「すみません。人を探しているのですが」

「分かりました、一応貴方達の名前とランクをおしえてくれないかしら?」

「レイト・カミジです。ランクは5です」

「スース・べラティスです。ランクは1です」

「あ!、貴方達が最近この国に来た英雄様ですね。それでどなたをお探しでしょうか?」

 

なんだここまで情報が出回ってたのか。

 

「えーっと、名前は分らないので見た目とか特徴だけでいいですか?」

「大丈夫ですよ。多分大丈夫だと思います」

「女性の方で髪を後ろ側で結んでいて、持っている武器は…見た感じ刀だと思います」

「あぁ!、カホさんですね。女性で刀を持っている人といったらここのギルドだとカホ・サクラネさんしかいません」

 

あの見た目といい、名前といい和風だねー。やっぱりおとしやかなのかな?。

 

「そのカホさんって人に会えますか?」

「彼女は今、クエストに出ていて不在なんですよ」

「いつ会えますか?」

「簡単な採集クエストなのでそんなに時間は掛かりませんよ。帰ってきたら彼女に伝えておきますか?」

「できたらお願いします」

「了解しました。彼女が来たら教えますね」

「ありがとうございます。お願いします」

 

俺とスーは受付近くテーブル席に座って待ち始めた。昼飯を食べながら。




現在キャラ募集を行っております。
締切は2017/09/3 22:30 までとなります。
詳しいことは私の活動報告をご覧ください。


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~39話~ 久しぶりのシャチホコネタ

どうもしらす丸です。
更新遅くて本当すいませんでした!!。そしてキャラ募集も問題なく終わりました。ありがとうございました!!。


カホsaid

 

私はカホ・サクラネ。フリーの冒険者をやっている。フリーとはどこの国にも属しない冒険者の事だ。いきなりの挨拶ですまない。何故かわからないが自己紹介をしなければいけないと思ったのでな。

今私は手持ちが少し心細かったからクエストを受け、その帰りだ。仲間はおらず、1人でクエストを受けていたのだ。フリーをやっていると色々な国を転々としているからどうしても1人になってしまうんだ。ある人は3人や4人でまとまって行動してるらしい。私も勉強していた時代は友人も少なからずいた。だが当時の私はもっと強くなりたいとずっと1人で剣術を磨いてきたのだ。そのせいで友人達とは連絡もとれず、結局1人でやらざるを得なかったのだ。今思えばもっと友人達沢山過ごしていてそれを剣術とを両立できれば良かったのではないかと後悔しているのだ。

 

「やはり、1人だと寂しくなるな」

 

そんなことをつぶやきながらギルドへ戻り、クエスト完了の書類を出していたら受付の女性が話しかけてきた。

 

「カホさん。貴女にお客さんよ」

「私にか?」

「ええ、あそこの席に座ってる男性と女性の2人よ。貴女に話があるみたい」

 

受付の女性はとある一角のテーブルを指差した。テーブルには2人の男女が座っていた。冒険者のようだが依頼か?。とりあえず私はそのテーブルへと歩いていった。

 

 

レイトsaid

 

よう!。レイトだ。今カホ・サクラネっていう人を待っているんだ。来ないかなー来ないかなー。

 

「レイト様、全然来ませんね」

「根気よく待つのさ」

「待てませんよぉ……。諦めましょうよぉ…」

「まあ待て待て。もう少しで来るだろうさ」

 

正直俺も諦めかけてるけどな。よし、あと10分くらい待ったr「私を探しているようだが、何か用か?」、無意識とはいえ被せるんじゃあない。

 

「ほらな?、来たろ?。待ってみるもんさ」

「な…はぅぅ…なんで来たのですか!!」

「おいコラスー、失礼だろうが。はい、取り敢えず座ってください」

 

女性は俺に言われるがままにテーブルに座った。

 

「取り敢えず自己紹介からね。俺はレイト・カミジ。冒険者をやっている」

「私はスース・べラティス。魔法使いの卵です」

「私はカホ・サクラネだ。フリーの冒険者をやっている」

 

ん?。今ちょっとよくわからん単語が聞こえたのだが。

 

「なあ、フリーってどういう事だ?」

「簡単に言うと国専属ではない冒険者の事だ。知らないのか?」

「いやー、最近冒険者になったばかりでね。よく分からないんだこれが」

「そうだったか。それで何の用だ?。クエストの手伝いか?」

 

おっとおっと、シャチホコシャチホコ。

 

「実は俺達仲間を探しているんだ」

「ふむ…その仲間探しを手伝って欲しいということか?」

「いや、違うんだ。なあ、俺達の仲間にならないか?」

「何?。私にか?」

「ああ。いいかな?」

 

そう言うとカホは悩み始めた。

 

「うーん…少し考えさせてくれないか?。こんなこと言われたのは初めてでな。それと、私はまだお前達を信用できていないからな。すまない」

「ゆっくり考えるといいよ。何日間かこの国にいて、その間、殆どの時間はこのギルドにいるから。いつでも声を掛けてくれ」

 

確かに初対面の人をいきなり信じろは無理だよなあ。

 

「ああ。分かった」

 

カホは頷き席を立った。そしてギルドから出ていった。

 

「本当に彼女を仲間に加えるのですか?。レイト様」

「おいコラ。お前まだそんなこと言ってんのかコラ。うりうり」

「いひゃいー!。いひゃいでひゅよーレイトひゃまー!」

 

何してるかって?。勿論ほっぺをつねってるぜ。いやーモチモチしてるねー。

 

 

カホsaid

 

私は今、とても驚いている。驚き過ぎて声も出ない程だ。2人の冒険者…確かレイト・カミジとスース・べラティスと言ったか。その2人が私を仲間に誘ってくれたのだ。これは夢なのか?。夢だったら…まだ覚めないでほしいな。

私は頬を抓ってみた。

 

「うっ!…痛い」

 

頬がヒリヒリする。どうやら夢じゃないようだ。夢じゃない…夢じゃない!!。

 

「ふんふんふーん…っは!」

 

どうやらあまりの嬉しさに頬が緩んでしまったようだ。バレていないか?。

 

「よし、今日は気分がいい、あそこに行くか」

 

あそことは私がよく行っているラビットカフェというところだ。あそこにいるのは飼い慣らされたピンクラビットやホワイトラビットという魔物と戯れることのできる食事店だ。あの魔物達は可愛い。小さくマルっとした体にもふもふの毛並み。そこに生えている細長い耳。ひとつひとつの動きがとても可愛らしいのだ。私は野生と出会ったとき、可愛くて攻撃ができないのだ。やったとしてもちょこちょこ攻撃をあたえて逃がすぐらいしかできない。自分でも分かっているのだが、どうしてもそうしてしまうのだ。

だが、あの店にいるラビット達はあの店で生まれ育ち人懐っこいのだ。

 

「さて、今日も沢山もふもふするぞ!」

 

 

nosaid

 

 

「もうすぐかな」

 

街を歩いてる少年は呟いた。その少年は屋根にいたときと同じ少年だった。

 

「レイトくん…君を凍らせれば皆が僕を褒めてくれる。僕をもっと信頼してくれる。…やらなきゃ…凍らさなきゃ…やらなきゃ…凍らさなきゃ…」

 

少年はまるで呪いのように何度も何度も呟いていた。彼の背後には民家よりも大きな逆氷柱が立っていた。その逆氷柱の中には何人もの人が氷漬けになっていた。




ラビットは見た目は普通のウサギです。イメージはドラクエのモーモンをイメージしてください。
そしてカホちゃんはこっそり小動物が好きにしました。どうですか?このギャップ。私の趣味だ、いいだろう?。
さらにもう1人の新キャラも少しずつ分かってきました。さて、どんな強さでしょうか?(すっとぼけ)。


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~40話~ 戦意喪失してる奴に向かって剣を振るうゲス

どうもしらす丸です。
まだ生きておりますゆえ、投稿させて頂きます。


レイトsaid

 

「さて、どうするかねスー。今日の仕事は終わったのだが」

「どうしますかね…。なにか適当なクエストでも受けますか?」

「おー。それいいね。早速行ってみるか」

 

俺達がクエストに行こうと立ち上がった瞬間、大きな声が聞こえた。

 

「大変だ!!!。民家が…氷漬けに!!」

 

俺達はその民家へとすぐに移動した。

 

「なんじゃこりゃ…」

「魔法を使ったとしか言いようがありませんね…」

 

民家を丸々覆う程の逆氷柱がそびえ立っていた。魔法だなこりゃ。スーが言ったようにそうとしか言いようがない。あと、なーんか視線感じるんだよね。

 

「スー。忘れ物を思い出した。ギルドの方に行ってくる」

「分かりました。ついて行った方がいいですか?」

「すまない。1人で行ってくる」

「私はここの氷を溶かすのを手伝ってきますね」

「分かった。頼む」

 

俺はスーと別れ、1人でギルドに行くと見せかけて、国の外へ出た。塀を越えてな。

広い場所まで歩いて行き、俺はサーベルと杖を構えその場で話した。

 

「分かってんぞ、そこにいるの。はやく出てこい」

 

そう言った瞬間、辺りが急激に寒くなってきた。

 

「やっぱり、フレアがヤバい奴って言っただけはあるよね」

 

その声は俺の少し先で声がした。声の主は雪のように白い髪、それに同じくらい綺麗な白い瞳をしていた。

 

「初めましてだね。僕の名前はヒュア」

「レイト・カミジだ。名前は知っているだろう?」

「うん。フレアから色々聞いてる。これから大変になるよ。君気に入られてるからね」

「フレアか…久しぶりに聞いた名前だ。大変ってどういう事だ?」

「別に気にする程ではないよ。これから何度も襲いかかって来るだけだよ。勿論僕も襲うけどさ」

 

そう言った瞬間、一気にこちらに走ってきた。フレアよりは速くない。俺は御札で跳躍力、反射神経、運動神経をMAXにしてヒュアの攻撃を飛び越えた。

まずは様子見、

 

「翡翠ノ纏!!」

 

両手両足が透明感のある緑色のオーラが燃えているように光る。

 

「はっ!、せいっ!」

「くっ…」

 

トリッキーな攻撃を仕掛けていく。向こうも苦戦しているようだ。

 

「ふっ…!!」

「のわっ!、へぶっ!。いったい!。氷の壁は反則だろ!」

「君って馬鹿なの?。戦いに反則なんてないから。ましてや命かけてやってるんだからさ。作戦と言って欲しいよ」

「くそ…ぐうの音も出ない…」

 

何で論破されてんだ俺?。

 

「よし!、こっからはマジで行かせてもらうぞ」

「寧ろ最初からやって欲しいね」

 

俺は御札でさっき強化した能力をすべて解除し、氷耐性、魔力、魔法耐性をMAXにしてサーベルを構える。久しぶりの魔法だ。

 

「ブレイズアサルト」

 

火系の中位魔法。ある程度成長した魔法使いなら殆どの人が使える。唱えると小さな火炎弾を何発も打つことができる。

 

「そんな小さな火炎じゃ僕を溶かすことはできないよ」

「そんなこと百も承知だ。こうやるんだよ!」

 

俺はバンバン出てる火炎弾に更に補助をかけた。

 

「ピラーオブファイヤー!」

 

火系の最上位補助魔法の1つ火系の魔法にかけると火柱が上がる魔法である。今回だとさっき出したブレイズアサルトの一つ一つの弾が着弾すると火柱が上がるようにしてある。更にこの魔法は魔力のかけ具合で範囲が広がる。俺は魔力を本気で流し、着弾するとモンハンのソニックブラストレベルの威力と範囲のグラビームが出ているような感じになった。それが何百何千と出てくるんだ。我ながら凄いと思う。

 

「燃え尽きろ!オラァ!」

「グハッ!!。あっ…熱い…」

 

そこらじゅうからクソでかい火柱が立ち続ける。えげつない…。

 

「どうした、もう終わりかな?」

「熱いよ…助けて…」

 

ヒュアは戦意喪失して泣き始めている。何だか自分がやっていることに罪悪感を感じたとき、後ろに衝撃が走った。

 

「うわっ!。なっ…何だよ」

「戦意喪失した奴を甚振るのは楽しいか?」

 

その声は後ろからだった。振り向くと黒いコートに仮面を付け、二つの刀を持った人がいた。声からして男のようだ。

 

「お前は誰だ?」

「まだ名乗るわけにはいかない。いずれ分かる。そして戦う運命もな。お前が魔神様に刃向かう限りな」

「魔神って…お前魔神軍なのか!?」

「ああ、その通りだ。この子も俺の大切な仲間なんだ。見逃す以外の選択肢を選べば俺はお前を敵と見なす。敵と見た以上、容赦はしない」

「はぁ…流石に戦意喪失した奴に攻撃をする気は無いさ。それに見た所、お前は強そうだ。今戦って見たいがお前には怪我人がいる。そいつを守りながら戦わなければいけないんだろ?。俺がハンデ過ぎる。お互いハンデ無しにやろう。つーわけで今回は見逃してやるよ」

「ふむ…恩に着る。お前の事を少し評価した」

「そうかい、ありがとよ」

 

仮面の男はヒュアをおぶり、暗闇の中へ入っていった。

 

「さて、帰るか」

 

俺はサターンへ戻って行った。

 

 

 

nosaido

 

 

一方その頃

 

暗い城の一角の部屋でヒュアは治療されていた。傍には先程レイトと戦った仮面の男…カルマが治療をしていた。

 

「ごめんなさい…」

「何がだ?」

「僕…勝てなかった…何も進歩しなかったよね?…」

「いや、一つだけわかったぞ」

「何?」

「お前はまだ未熟だ。今のお前では彼奴に勝つことは不可能だ」

「…」

 

ヒュアは目尻に涙を浮かべた。

 

「だけどお前はまだ伸びしろがある。これから鍛えて勝てるようにしよう」

「うん…僕頑張るよ…!」

「そうソウ。君は僕ヨリモ強いコオリ魔法を使うカラね」

 

突然違う声がしたので2人はその声の方に向いた。

 

「フレア…いたのか」

「ウン、いるよカルマ。レイトと戦ッタらしいね」

「今のお前には関係無いだろ」

「イイや、関係アルさ。僕はカレと戦いたくてウズウズシテイルンダ!。ああ、早く会イタいなァ」

「そんなに会いたければ行けばいいさ」

「ムリに決まっているダロウ?だって今の僕は、ただの可愛いトカゲだもんね!」

 

フレアの笑い声とカルマの溜息は暗闇に消えていった。




戦闘描写ってなかなか難しいです。
そして久しぶりのフレアたん登場。私としても好きなキャラの一人です。ロリとかそういう意味じゃないですよ?。

PS

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~41話~ 爆発炎上は男のロマン

どうもしらす丸です。
皆さん覚えてますか?。1ヶ月ほど空いてしまい本当に申し訳ございませんでした!。
それではいつものようにお楽しみください。


レイトsaid

 

俺はスーの所へ戻った。戻ったら怒られるかなーって思ったら案の定怒られた。一応少々疑われながらも了承してくれた。よかったよかった。

そして俺はスーともう一度あの氷漬けになった民家へ行った。話によると中からこの家の住人が全員死体となって見つかったらしい。

 

「……」

「この家の人もとても災難でしたね…」

「いや、家族全員で死ねたのが不幸中の幸いだったんじゃないか?」

「?。どういう事ですか?。」

「もしこれでここの住人2、3人が生きて救出されたとき、周りは『良かった、生きていてくれた』と言うと思う。お前もそうだろ?」

「そうですね。私もそれと同じようなことを言うと思います。生きていてよかったと」

「だけど生き残った側のことも考えたことはあるか?。死んだ家族、仲間の死を間近でみたんだ。そして自分が残る。死んだ人の命も背負って生きていくことになるかもしれない。その重さ故に心に深い傷が出来るかもしれない。耐え切れずに自ら命を絶つかもしれない。そんなことも考えるかもしれない」

 

1人だったら尚更だ、と俺は付け足した。

 

「どうしてレイト様はそのように考えることが出来るのですか?」

「俺がそうだったから」

「そう言えばレイト様のご両親は…。…はっ!申し訳ございません!」

「大丈夫だよ。気にしなくて」

 

あのときは本当に大変だった。怪我の治療中は事故のことを思い出して何度も何度も吐いてたし。退院後も妹、母、父の好物だった料理を見ると吐きそうになってた。今は随分落ち着いたけど、未だにあの悪夢から逃れられない。

 

「だとすれば。私達は弔うことしか出来ないのですか?」

「うん。寧ろそれだけでいいと思うよ。下手に色々考えるのはかえって大変だからね。」

 

触らぬ神に祟りなしってやつだな。

俺は両手を合わせ静かに合掌をした。スーも隣で合掌をしていた。辺りはもう夕暮れ時で、オレンジ色の空から柔らかい風が吹く。静かなところも中々いいな。

「ズズッ・・・」

 

「ん?。なんか言った?スー」

「いえ、何も言ってませんよ?」

「そっか。気のせいだな。さて、宿に帰ろうか」

「はい!」

 

俺達はその場を後にした。涼しい風が俺達の前を通り過ぎていった。

 

 

 

カホsaid

 

「う…うう…」

 

私は今猛烈に感動している。何故こんなにも感動しているのかは少し前に遡る。

私があの場所に行ったらあの2人、レイトとスースがいたのだ。会って話をしたかったのだが丁度二人で話をしていた。気になったため向こうには悪いが聞き耳を立てたのだ。そしてあの話を聞いた。そうなのか…彼は両親を…。

そして今に至るのである。

 

「うう…グスッ…」

「ん?。なんか言った?スー」

 

!!。私は咄嗟に隠れてしまった。なぜ隠れる必要があるのだ?。

 

「いえ、何も言ってませんよ?」

「そっか。気のせいだな。さて、宿に帰ろうか」

「はい!」

 

バレてなかった…。ふう…私も帰るとするか。いや、今日もあの店に行こう。いっぱいもふもふするぞ!。

 

 

 

レイトsaid

 

時間的にはもう夜中。辺りは夜空に包まれている。すごく綺麗だ。けどさ…

 

「なぜか眠れないしめっちゃ暇」

 

そう。暇なのである。暇だったら早く寝ろって言う人もいるけどさ、確かにそっちの方が圧倒的に暇じゃないよね。けどたまーにあるんだよね。目が冴えて眠れずに朝を迎えるってことがさ。

 

「何かすることないかなー」

 

俺は窓から空を見上げた。…空?。

 

「そうだ。空飛んでみよう」

 

さて、すぐに準備しなければ。俺は傍にあった机の上にあるランプに火をつけた。椅子に座り、ボックスから魔法の本を取り出す。

 

「属性は…。風かな?…」

 

まずはその魔法が存在しているかだよな。えーっと風…風…。

 

「ないな…」

 

これは作るしかないね。そして俺はこっそり窓から外に出る。スーに夜中抜け出したことがバレないように。ちなみにスーは別の部屋で寝てる。半ば強制的に俺が別々の部屋に寝ることにした。少し涙目で渋々了承したのが可愛かったよ。

シャチホコッ!

さて俺はいまサターンの外にいる。ヒュアと戦った場所だ。

まずはイメージするんだが…、空飛んだことないからわからん。取り敢えず御札で魔力と身体能力と防御をMAXにしておこう。防御は着地時の痛みを無くすためだ。

 

「体を浮かせるイメージ…いや、背中に翼が生えたイメージの方が分かりやすいか」

 

では集中!。……………

 

「どうだ…?」

 

俺は片目を開き背中を見た。背中には白い半透明の翼らしきものがくっついていた。

 

「きた!。成功だ!。飛べるか?」

 

俺はそのまま跳び上がるがスタッと落ちる。?。どゆこと?。あ、(察し)。

俺は身体能力を切り、ジャンプ力を上げた。そして跳び上がる。一気に5mくらい跳んだ。そして羽を広げるイメージ!。

 

「うおぉぉぉぉ!。すげぇぇぇぇ!」

 

飛ぶと言うよりどちらかと滑空に近い。ヤバいすんごい気持ちいい!。

 

「いえぇぇぇぇい!!このまmどぶぇ!!」

 

全身で気にぶつかったパーカーのお陰で痛くはない…。痛くはないけど、ものすごく虚しい!。

 

「ふう…。災難だった…。さて、帰る前に何か適当な上級魔法唱えてストレス発散やで!」

 

どれにするかはもう決めてある。御札で魔力以外全部解除。サーベルを遠くの方にある山に向かって構える。1度でもいいから使ってみたかった。俺は叫ぶ。

 

「エクスプロージョン!!!」

 

エクスプロージョン。火系の最上位魔法の1つ。唱えると大体の人は分かるのではないだろうか。対象物を爆発させる。スーパーノヴァとは同じような効果だが。スーパーノヴァは自爆である。どちらかと言うとマルマインみたいな感じである。一方エクスプロージョンは対象物を爆発させる魔法であり例のスタンドみたいな感じである。こちらもスーパーノヴァと同じく最難関魔法である。

俺が放った魔法は目標の山に当たり、大爆発を起こす。たーまやー。さーてスッキリした。帰るか。

俺は静かに宿に戻り、ベットに潜り込む。今度はすぐに眠ることが出来た。




空を飛ぶより滑空の方がカッコよく見えるのは私だけなのでしょうか。


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~42話~ やっとマスターがきた・・・だと・・・?

「忘れもの……忘れもの……。あれ、童〇糞作者。まだいたんだ? おい、なんで更新遅くなったんだ?? う〜ん、これは、他作品、な〇う、あ〇〇き、pi○○v、Yo○○○be、アニメ鑑賞。さては、忙しいのを理由にサボっていたな? 止まったこの作品かわいそう。(この作品の)みんながかわいそう。早くほんへ始めろよ ほんへだよ! たった2173文字だし、あくしろよ!。物語の構成なんか気にしなくていいんだよ!。つか気にするほど複雑なストーリーを今までやってないだろ! からかってないよ。本当に始めろよ!。というわけで、本編始まります!」


ん?、やっと始まったね。麗飛だ。前回の話は覚えているかな?。覚えていない人は前話を少し見るといいよ。そんなん面倒臭いだろ!いい加減にしろ!って人はこれから軽く前話回想するね。魔法の実験して、滑空タイムだった。こんな感じ。

そんなことを夢の中で語っているうちに、朝になった。

 

「朝か・・・。飯だ飯」

 

身支度を済ませ、宿のロビーみたいなところでスーが降りるのを待ってた。

少し経つとスーが降りてきた。

 

「おはようございます、レイト様」

「おはよう、スー」

 

ギルドに移動し朝ご飯を食べる。いやー、今日も飯がうまい!

 

「(ずずずっずぞぞぞぞ~)」

「レイト様。もう少し静かに水が飲めませんか?」

「ぷはー」

「今日もいい天気☆」

「凄く雨降ってますけどね」

 

スーの言う通り外は雨が結構降ってる。思えばこの世界に来てから初めての雨だ。

 

「雨降ってるし、ギルドマスターに挨拶済ましたら今日はここでゆっくりしてるか」

「そうですね」

「そういえばカホさんの方は大丈夫だろうか」

「あの人ですか・・・。私は知りません」

 

そこに関しては大分クールだな。

 

「まぁ、とりあえず今日がここのマスターに会う約束だし。会いに行くぞ」

「分かりました」

 

そこに関しては正直だよな。

 

「こちらがマスターの部屋になります」

 

受付の人が俺とスーを1つのドアの前に案内された。

 

「マスターにあまり失礼のないようにお願いします」

 

そう言って受付の人はドアを叩いた。

 

「マスター、先日言っていた5ランクの冒険者が来ました」

 

受付の人がそう言うとドアの向こうから声がした。

 

「ん?、あぁ5ランクの・・・入りなさい」

「どうぞ」

 

そして俺達は部屋に入った。部屋には少し露出が多めの装備をしていて、少し黒みがかった青色の髪を後ろに束ねた女性がいた。

 

「やぁ、私はこのサターンのギルドマスターを務めているミネルヴァ・ラオだ。よろしく頼む。いやはや、この港に5ランクの冒険者が来るなんて珍しいな。」

「あ、はい。よろしくお願いします」

 

でっ・・・でけぇ!!。何がって言うとな?。この胸元にあるたわわに実った果実がだ。横目でスーをチラッと見ると少し目のハイライトを失くした顔で自分の胸元を少し触っていた。俺の視線に気付くとキッとこっちを見て小声で話しかけてみた。

 

「今チラチラ見てましたね!」

「いや、見てないよ」

「嘘つかないでください!。絶対見てました!」

「なんで見る必要があるんだ?(ド正論)」

「え?、えっと・・・その・・・レイト様は胸が大きい女性が好きなのですか?」

「え、いや違うって!。確かにあの人はデカいけど、スーだってそれなりにあるから安心しろよ!」

 

何を安心すればいいのか自分でも分からないのだが、流石に若干涙目で上目遣いは可愛すぎるっ!。てかスーはそれなりにある。それは確信してる。怒るかなと思ったが・・・

 

「そ、そうなんですね・・・えへへ・・・」

 

っと満更でもなく、嬉しそうに、にへらにへらしてた。とミネルヴァが話しかけてきた。

 

「少し私の話も聞いて貰えないだろうか?」

「あ、ごめんなさい、どうぞ」

「うむ、何用で私を呼んだのか?」

「まぁ、この国に来たってことで挨拶みたいな」

「なんだ、そんな用だったのか」

「すいません、なんか凄くくだらないような要件で」

 

別に気にする必要はない、とミネルヴァは言った。

 

「だが、私からも情報を欲しているのだが、良いだろうか?」

「もしかして、昨日のことでしょうか?」

「そうだ、昨日民家が氷漬けになったことなのだが何か情報はあるだろうか?」

「はい。原因は分かりました」

 

俺がそう言うとミネルヴァは身を乗り出した。

 

「そうなのか!?、頼む!教えてくれないか?」

「原因は魔人軍の1人でした。名前はヒュア、多分俺を狙ったんだと思います」

「ふむ、何故そうなのだと分かったのだ?」

「俺達があの現場に来た後、こちらをつけているような感じがしたんです。広い場所まで移動した後、ヒュアが出てきて、何故だか俺を狙っているような口ぶりだったからです」

「ふむ・・・その後はどうなったのだ?」

「善戦をしていましたが相手の仲間に助けられ、逃げられました」

「まさか、魔人軍がここまでくるとは・・・少し警備の強化も必要だな」

 

ミネルヴァはうんうんと頷き今後の課題に向けて検討しているようだ。

 

「それと、特に死人などは出ていないのだが。昨夜サターンの近くにある山が大爆発を起こしたそうなのだが」

 

俺の動きが止まった。

 

「あの山は火山ではない。そうなると誰かが故意に爆発させたのだと思うのだが・・・。何か心当たりはないか?」

 

心当たりがありすぎて困る。

 

「い、いえ知りません。確かに爆音がなったのは覚えていますがまさか山の爆発とは・・・。誰がやったんですかね?」

「そうか、分かった。協力感謝する。そういえば名前をまだ聞いてなかったな」

 

そういえばまだ名乗ってなかったな。

 

「えっと、俺はレイト・カミジです。ランクは5です」

「私はスース・べラティスです。ランクは1です」

「ふむ、レイト殿とスース殿か。これからまた何かがあったらよろしく頼む」

「こちらこそよろしくお願いします」

「私もよろしくお願いします」

 

俺達は握手を交わし、部屋を後にした。

 

「レイト様」

「なんだ?」

「あの爆発って絶対レイト様ですよね?」

「爆発じゃない。爆裂だ・・・っていだだだだ!!」

 

スーが思いっきり耳を引っ張ってきた。超痛い。




お久しぶりです、それと非常に遅いですがあけましておめでとうございます。少しの間止まっていましたが。すみませんでした。
前書きは気にしないでください。


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~43話~ 仲間が増えるよ!!やったねレイト!

とある会話で

友人「今度の祝日イベントあるんだけど、手伝ってくれない?」
私「別にいいけど送ってくれんの?」
友人「いや、電車で」
私「電車・・・分かった。電車代とか出してくれんの?」
友人「いや、自腹で」
私「何か報酬とかあんの?。飲み物1本買ってくれるとか」
友人「(何いってんだコイツ?みたいな顔で)出るわけないじゃん。金が勿体ない」
私「・・・(#^ω^)」

丁重にお断りしました。キレそう。

ヽ(⌒(ノ'ω')ノ しゃちほこ!


さて、ギルドマスターにあった事だし。明日、明後日あたりにここを出ようかな?。

 

「スー。そろそろ先に行こうと思うんだが。どうする?」

「了解です。いつ出発するのですか?」

「まぁ、明日、明後日あたりかな?」

「分かりました。荷物をまとめてきますね」

 

この国では結構色々あったな。そういえばカホさんはどうなんだろう。少し気になる。

スーは荷物をまとめるため宿へ戻った。さて、俺も荷物をまとめにと言いたいとこだが、ぶっちゃけそんなに荷物を出てない。荷物が出たとしても全部ボックスに移してあるからね。いやー魔法って素晴らしいと改めて思うわー。

 

「そういえば例のアレは出来たかな?」

 

例のアレとは昨日ギルドマスターと会った後、とある人に依頼したものだ。

というわけで俺はこの国の鍛冶屋に来た。

 

「すいませーん、昨日依頼したレイト・カミジですけどー。」

「ん?、おお、昨日来たあんちゃんか、よく来たな!」

「頼んだやつ出来てますか?」

「あぁ出来てるぜ。ほらよ、こんなかんじでいいかい?」

「おぉ!、さすがオヤジさん!。よく出来てるじゃないっすか!」

「へへっ!。褒めても何もでねぇぞ」

「いえいえ」

 

フランキーに話しているこの人は昨日俺がナイフと槍の製作を依頼したのである。何故かって?。ナイフあると捕まえた食える魔物の解体とかに使える。キャンプとかでも場合によっては使える。槍は俺の趣味。

ここの店主と話していると、2階らしき場所からドタドタと足音が聞こえた。すると

 

「お兄ちゃんだ!」

 

幼j・・・小さい女の子が俺に抱きついてきた。

 

「おー、ミノか。今日も元気でよろしい!」

「うん!。お兄ちゃんも元気?」

 

この子は『ミノ・ジェンダー』。依頼したときにいた店主の孫である。なんか帰ったら食べようと思って買ったたケーキみたいなお菓子をあげたらどうやら大好物だったらしく、そのあと色々話してたら懐いた。

 

「うん、俺も元気元気」

「えへへぇー!」

 

俺に撫でられて凄く嬉しそうな顔。それだけで元気が貰えますありがとうございます。

 

「うーん、ミノは大分あんちゃんに懐いたようだな。何だか親離れみたいで少し寂しいなぁ・・・。ま、あんちゃんがもし孫を貰ってくれるんだったら俺も将来安心だな!」

「だいぶ先まで見据えてますね・・・。だけどまだこの子も若いし、運命の出会いなんてこの先必ずありますよ。まだまだ人生始まったばっかりですからね」

「そうかい・・・。ま、これからどうするかはミノ自身が決めるって心に誓ったんだ」

「はい、それが最善だと思いますよ」

 

店主のケツイがみなぎったようだ。

 

「さて、俺はそろそろギルドに戻らないと。店主、値段は?」

「おお、忘れてた忘れてた。えっと・・・、この材料だと・・・・・・この値段だな」

「分かりました。どうぞ」

「うん、ちょうどだな。まいどあり、またご贔屓に。あ、そうだあんちゃん冒険者やってるんだって?」

「?。そうですけど、それがどうしたんですか?」

「いや、マーズの周辺に俺の孫、ミノの姉がいるんだよ。確か教会でシスターやってるんだ。もし会ったらこっちは元気だってことを伝えてほしいんだ」

「分かりました。では今度こそこれで」

「ありがとうございました!」

「バイバイ!お兄ちゃん!」

 

ミノは手を振って俺を見送ってくれた。

 

「レイトさーん、カホさんが呼んでいましたよ。話があるらしいです」

 

ギルドから帰ってきたら受付の人に呼ばれた。俺何かしたっけ?って思ったら違う内容だった。

言われた場所に向かうとカホが座っていた。

 

「お待たせ。ごめんな、少し留守にしてて」

「い、いや平気だ。寧ろいきなり呼び出した私にも非がある」

「平気だ。それで、話って何?」

「ああ。私を仲間に入れてほしい」

「まぁ、別に止めるつもりはないけど何で?。何かの決意が固まったのか?」

「あぁ、私も魔神というものをこの目で見てみたい。それと・・・その・・・私一人だと・・・さ・・・寂しい・・・のだ・・・」

 

顔を真っ赤にするカホ。なんだこの可愛い生き物はたまげたなぁ・・・。

 

「そっ・・・その・・・幻滅・・・したか?・・」

「いや、そんなことないさ。寧ろ可愛いところが見れて良かったよ」

「っ・・・⁄⁄⁄」

 

寧ろご馳走様ですありがとうございました。

 

「・・・それで、どうなんだ?」

「どうなんだって?」

「いや、仲間に入れてくれるかだ」

「ああ、それね。全然大丈夫だよ。寧ろ貴重な戦力だし

し、こっちからお礼を言わなきゃ」

「いっ・・・いや大丈夫だ。これからよろしく頼む」

「うん。よろしく」

 

こうして、新しくカホ・サクラネが仲間に加わったのだった。その日の夜。スーとギルドにて

 

「レイト様。何か言うことはございませんか?」

「?。何をだ?」

「巫山戯ないでください!。いきなり仲間が増えたやらお腹が減ったからご飯を食べようって言って荷造り中の私を引っ張ってくるなんて!」

「まぁまぁ。お詫びとして今日は俺の奢りできいからさ。機嫌直してくれないかな?」

「むぅ~。美味しいもの沢山食べちゃいますからね」

「そっか、太らないようにな」

「っっっーー!!!。うるさいです!」

 




あけましておめでとうございます。「あー話が思いつかない」と悩んでるうちに年が明けてしまいました。まだ生きてます。
皆さん換気、湿度には気をつけてインフルエンザにならないように気を付けましょう。前書きでくだらなすぎる出来事を書いた作者との約束です。


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