魔法少女まどか☆マギカ表編 輝きの物語 (妖月夜)
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第1話 始まりの物語

初投稿なので間違っている所とかあったら指摘して下さい。
感想とか評価とかよろしくお願いします。


「×××さん」

腕の中には血だらけの人が...

泣きながら、

「起きてよ×××さん」

「私を1人にしないでよ」

と言うと、横から白い猫のような生物が

やって来て、

「君が全て悪いんだよ、君が魔法少女に

なったらこんな事にはならなかったのに」

と言い放つ。

私はすかさず、

「じゃあ、私が魔法少女になればもうこんな思いをしなくていいの?」

と尋ねると、

「それは君次第だね」

と返してきた。

なので私は、

「×××さんを助けるために魔法少女になる」

と言い放った。

 

ジリジリと目覚ましが鳴った。

ガバッと起き上がり、

「あれ、何の夢を見てたっけ?」

目覚ましを見ると8時20分を指していた

「やばい、遅刻する」

と言い、彼女は家を出ていった。

 

通学路で親友の巴マミに出会った。

「おはよう、ヒカリさん」

そう、私の名前は茜 ヒカリ

見滝原中学に通う3年生だ。

「急がないと遅刻するわよ」

と言われ、

「そうだね、急ごうか」

と言う。

 

中学校に着くと、

「巴さんおはよう」

と私の知らない人が声をかけている。

私には巴さん以外に友達という友達がいないのだ。

だから、学校では無口になる。

授業が始まると、いつも通りの光景、何一つ変わらない日常が広がっていた。

放課後を除いて...

 

放課後になると、巴さんが

「一緒に帰りましょう」

と言ったので、

「そうだね」

と言った。

通学路で話しならが帰っていると、巴さんが

「家に寄っていかない?」

と言ってきた。

私は、

「それじゃあ、お邪魔しようかな」

 

巴さんの家に着くと、

「お邪魔します」

と言った瞬間に白い猫のような生物がそこにいた。

驚いた様子で、

「あれ、なに?」

と巴さんに聞くと

「あれはQB(きゅうべぇ)といって、

私の友達なのよ」

と言った。

「そうね、QBが見えたあなたには話しておきましょうか」

そう言うと、卵の形をした宝石みたいに輝くものを取り出していた。

「これは、ソウルジェムと言って、魔法少女になるための道具なの。

私は今、魔女と戦っているの」

と言った。

「魔法少女って何?魔女って何?」

と私が言うと、

「魔法少女は、魔女と戦う為にいる存在なのよ。

魔女は人に口づけを残して、

口づけを残された人は自殺や交通事故

など、自らを滅ぼすような行為をするの。

それを止めるために魔法少女がいるって

わけ」

と言った。

「それじゃあ、不公平じゃない」

と言うと、

「QBは魔法少女になる前に一つだけ願いを

叶えてくれるの。

私は交通事故にあった時にQBに会ったから

願いは、ここから助けてっていう感じになったけれど」

と言った時に

ソウルジェムが光出した

「魔女が出現したみたい。

魔法少女がどんな風に戦うか見てみる?」

 



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第2話 絶望と希望の物語

はっはと息が上がっているのが自分でも分かるぐらいに、走っている。

「ヒカリさん大丈夫?」と聞かれたが、

迷惑をかけたくなかったので、

「大丈夫」と返しておいた。

「ここみたいね」

そう言われ、立ち止まった。

そこには、人が1人通れそうなぐらいのどす黒い楕円形をしたものがあった。

「この中に魔女がいるの?」

「いると思うわ」

「そうなんだ」

「それじゃあ、魔女を狩りにいきましょうか」

「そうだね」

と返して、どす黒い楕円形の中に入っていった。

そこには、気味の悪い光景や雰囲気が漂っていた。

中に入った数分後に、大きな耳と細長いしっぽのある動いているものがいた。

「あれは何?」と尋ねると

「あれは魔女の手下ね」

と言いながら、慣れた手つきで撃ち殺す。

そのやり取りから数分後

お菓子で作られたような広い場所に出た。

そこには、ぬいぐるみの様な可愛らしい生物がいた。

「あれが魔女?」

「そうみたいね」

「とても魔女には見えないけど」

「その様な魔女もいるのよ」

と言うと、魔女が攻撃をしてきた。

「ヒカリさん下がってて」

そう言われ、私はとっさにあったお菓子のオブジェクトみたいな所に隠れた。

そこから、目の辺りまでをお菓子のオブジェクトの様なものの上にあげて、覗くと

一方的にマミさんが魔女を攻撃していた。

「すごい」

と口に出していると、

「これで終わりにするわ

ティロ・フィナーレ」

そう言うと、大きな銃が出てきて、その弾丸を魔女に放つ。

辺りは煙だらけになった。

「倒したかしら」

と言った瞬間、

煙の中から蛇の様な魔女がマミさんを目掛けて飛んできた。

「危な」

いを言い終わるまでに、マミさんは首を噛まれて体だけになっていた。

私は呆然とそこに立ち尽くしていた。

私も死ぬのかなそう思った瞬間に

弓矢が放たれ、銃声が聞こえ、

魔女が倒れた。

「間一髪ね」

「そうだねほむらちゃん」

その2人組もマミさんの様な格好をしていた。

「大丈夫怪我はない?」

と言いながらピンク色の髪をした人が寄ってきた。

マミさんの死体を見ると、

「死んじゃったんだね」

と悲しそうに言った。

「あなた達も魔法少女なの?」

「そうだよ、マミさんと同じで。

そういえば、名前を言ってなかったね。

私は鹿目まどか、向こうの黒い髪の人は暁美ほむらちゃんだよ」

「私は茜ヒカリ」

「ヒカリさんは魔法少女じゃないの?」

「私は魔法少女じゃないわ」

「そうなんだ」

「そろそろ行きましょう、まどか」

「そうだね」

2人が行って何時間たっただろうか。

まだそこにいた。

そこにQBがやって来て、

「残念だったね」

「そうだね

どうして私ばっか悪い思いを

しなくちゃならないの

なんで、なんで」

そう強く言った。

「それは仕方が無い事だよ

人間というものはそういうやつなんだよ」

「それじゃあ、どうすればいいの?」

「自分で身を守るしかないね」

「私には身を守る力もない」

「それじゃあ、魔法少女になるしかないね

茜ヒカリ」

「魔法少女になって強い力を手に入れてやる」

「いい意気込みだね。

それじゃあ、君の願いは何だい?」

「強い力が欲しい

もう、これ以上周りの人を傷つけなくない」

「君の願いを叶えよう」

と言った瞬間に光に包まれた。

光が収まると、手の中には白い色をしたソウルジェムがあった。

「今日から君も魔法少女だ」

 



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第3話 出会いの物語

キュゥべえと契約した後、私は寄り道を

せずに家に帰った。

マミさんの事や疲労があったのだろう、

そのままベットに倒れ込み眠りについた。

翌日、目が覚めると時計の針は6時を指していた。

「まだ、6時か...」

そう言った途端、昨日の事を思い出して

しまい吐き気が襲って来た。

私は慌てて洗面台に向かった。

吐きそうにはなったが、何とかこらえた。

「顔でも洗おうかな」

と言い、顔を洗った。

その後、タオルで顔を拭き終わり

鏡を見ていると、鏡の中にマミさんがいた。

そして、私に微笑みかけた。

「マミさん!」

と叫んだ。

それは次第に薄くなり、消えていった。

「何で私ばかり...こんな思いを...

しなくちゃいけないの...」

必死に涙をこらえようとしたが、量が増えるばかりだった。

涙が止まるまでに約10分経った頃だろうか。

私はまだそこに呆然と立ちつくしていた。

 

私はあの後、朝ご飯も食べずに家を出て学校へと向かっていた。

その途中に昨日出会った、まどかさんに

会った。

「あの...おはよう...ございます」

そう言った時、横に青色の髪をした女の子がいるのに気づいた。

「あ、ヒカリさんおはようございます」

「誰?その人」

と青色の髪をした人が質問した。

「昨日電話で話していた、マミさんが魔女に殺されてしまってその場所にいた人がヒカリさんだったんだよ」

「そうだったんだ」

と悲しげに言った。

「自己紹介がまだだったね

私は美樹さやか

よろしくね」

「宜しく...お願いします」

「ちなみに私も魔法少女なんだー」

「そうなんですか」

と驚いた口調で言う。

「そんなに畏まらなくていいんですよ

年上なんだし」

「そう...だね」

「私、あの後キュゥべえと話して魔法少女になったの。

でも、戦い方とかわからないから戦い方とか教えて下さい」

「私は放課後、保健委員の仕事があるから、さやかちゃんにお願いしてもいいかな?」

「いいよー」

「ありがとうございます」

「お礼とかはいいって、初めは皆何もわからないんだし

それじゃあ、放課後に玄関で待ってるから」

「分かりました」

「すっかり忘れてたけど仁美ちゃんが待ってたんだ」

「やばい、すっかり忘れてた」

と2人は慌てた様子だった。

「それじゃあ、放課後で」

と言いながら、2人は走っていった。

「今日から気持ちを切り替えて頑張ろう」

と言いい、私は学校に向けて歩いていった。

 

学校に着くと、すぐに上靴を履き教室へと向かった。

 

マミさんがいないことを除いたらいつもと変わらない日常がそこには広がっていた。

今日はとても時間が流れるのが遅かった。

さらには、睡魔も襲ってきた。

睡魔に負けないように頑張り、やっと放課後になった。

 

放課後になると、急いで玄関へと向かった。

そこには、美樹さんがいた。

「それじゃあ、行こうか」

と言い、私達は学校を出た。

 



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4話 進歩の物語

学校を出て結構歩いただろうか、町外れの

教会に着いた。

「杏子いるかな?」

「杏子さんって?」

「あー、そういえば言ってなかったね。

杏子も私達と同じ魔法少女なんだよ」

そう言いつつ、教会のドアを開けた。

そこには、赤色の髪をした私と同い年の様に見える人がいた。

「あ、杏子いたんだ」

「ああ、さやかか、で隣にいるそいつは

誰なんだ?」

「茜ヒカリって...言います

魔法少女になった...ばかりで、知らない事が

多いので...色々と教えてもらおうかと

思って...」

「なんだ、そういう事だったのか

私は佐倉杏子、さやかと同じで魔法少女

やってるんだ」

「自己紹介も終わった所で、

魔法少女について色々と教えよっか」

「そうだな......場所を変えるか

ヒカリの魔法少女の性能についても

調べないといけないからな」

「初めの時は制御できない時があるから

教会の中だったら危ないからねー」

「じゃあ、あそこにするか」

「そうだね」

 

「着いたぞ」

そこは、人気の無い裏道だった。

「ここは?」

「さやかと私が、魔法少女のなりたての時に

一緒に戦い方の練習をした所だよ」

「覚えてたんだ」

「そりゃ、忘れないだろ」

「まぁ、そうだね」

と微笑んだ。

「それじゃあ、始めるか

まず、魔法少女に変身してくれ」

「わかりました」

ソウルジェムを取り出し、

はぁぁ、と力を込めると白い髪がふわっと

舞い、全身が光に包まれた。

光が収まると、手には本があった。

あれ、こんな本持ってたっけ?

と思っていると、

「お前の武器は、本なのか」

「どんな感じなんだろうね」

「本が武器?」

「説明の為に私達も魔法少女になろっか」

「そうだな」

と言うと、杏子が魔法少女になった。

それに続くようにさやかも魔法少女に

なった。

それぞれの手には槍、剣が握られていた。

「魔法少女には大体の場合、

武器を持つんだ。

私が剣で杏子が槍みたいにね。

で、その他には特殊能力があるんだよ。

それは大体、願い事の内容が反映される

らしいんだけど、杏子だけが反映されて

ないんだよね」

と微笑。

「そうなんだよな」

「話を戻すけど、私の能力は治癒能力だね

で、杏子は身体能力が強化されたんだ

そういえば、ヒカリさんは願い事は何に

したの?」

「私は、力が欲しいと答えました」

「どうして?」

「マミさんが死んでしまった時に、

これ以上、魔女の被害を出したくないし

周りを傷つけたくないと思って、

この願い事にしました」

と真剣な顔つきで答えた。

「そっか

それじゃあ、強くならなきゃね」

「はい」

と笑顔で答える。

「多分、私の考えでは特殊能力は

仲間の回復などの援護が出来るん

じゃないかな?」

「どうしてそう思ったんですか?」

「周りの為に願いを使ったという点でね

それじゃあ、力を使ってみようか」

さやかの方を向いて、本を開きながら呪文を唱えた。

すると、さやかの周りから光が溢れだした。

光が収まると、

「体が軽くなったような気がする」

と嬉しそうに言った。

「さやか、ちょっと戦ってみるか」

「いいね、ちょうどしたいと思っていた

所なんだ」

そう言うと、さやかと杏子は武器を

強く握りしめた。

「ヒカリさん、試合開始の合図をお願い」

「はい、

それでは、始め!」

「手加減はしないぜ」

「私もね」

と言うと、さやかが杏子に剣で斬りかかりに行った。

それを、槍で受け止める。

それを何回、やった時だろうか。

「これで、終わりにするぜ」

と言った途端、杏子の後方に赤い円状のものが広がった。

「まずい」

と、さやかが言った。

「アミコミ」

そう言った瞬間に鎖の様なものがさやかに

飛んで行った。

だが、それはさやかを捕らえる事が

出来なかった。

なぜなら、彼女はそれを超える速さで

避け、杏子の所に近づき剣で槍を

吹っ飛ばした。

「なん...だと」

「この勝負、私の勝ちだね

というのも、全てヒカリさんが援護魔法を

かけてくれたおかげなんだけどね」

「いえいえ、私はそんな」

と言うと、杏子が立ち上がり

「そんなことないぜ

前のさやかよりも格段に強くなってる」

「そうなんですか」

「それはそうと、まだグループに

入ってないんだよな?」

「グループって?」

「私と杏子みたいにタッグを組んで魔女と

戦う、まぁ、いわゆるチームってやつだよ

グループに入ってないなら、私達のグループに入って欲しいなって」

「本当ですか

よろしくお願いします」

と嬉しそうに言った。

「こちらこそよろしく」

と2人がハモりながら言った。

それを見て、笑い

こんな日がずっと続けばいいのに

と思いながら、今日という日が終わった。



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5話 実戦の物語(1)

厳しい特訓が半月に渡り続き、今日で

終わる。

 

授業中に窓の外を見ながら、

あの時は凄く疲れたなー、楽しかったなー

とか思っていると、先生に注意された。

学校が終わり、いつもの裏道に向けて出発

した。

最終日は、私とさやかが戦闘するという

予定になっていたが、そこに行くと既に杏子がいた。

いつもは、一番最初に来ることはなかったの

で、不思議に思い

「あの、どうしたんですか」

と聞く。

「いや、ちょっと急用が出来てね」

「急用って?」

と言った瞬間に、さやかが来た。

「お待たせー」

「さやかさんも来たんですね」

「さっきの話の続きをしようか」

「さっきの話って?」

さやかが不思議そうに聞く。

「今日は、急用が出来てさやかとヒカリ

の戦闘は出来なくなった」

と言い、続けながら

「魔女を見つけたんだ

3人で行けば大丈夫だろ」

3人?私も入ってる?

「私も一緒に戦うんですか」

驚きを隠せなかった。

1度も魔女と戦った事がないけど

この辺で、実戦を積まないといけないかも

だけど

「そりゃあ、当たり前だろ」

と笑顔も向けてこっちを見てきた。

さやかがはぁ... と溜息をつき

まぁ仕方がないか

ボソッと言った。

「魔女を見つけた経緯は...」

と話し続け10分が経過したぐらいで

終わった。

その話を要約すると

 

とある交差点で、最近になってやけに

交通事故が発生するという。

それを気にかけていた杏子はその場所に

ついて調べていた。

すると、その事件の元凶が魔女だったと

いう事が分かった。

 

という感じだ。

「それじゃあ、行くか」

杏子の掛け声で残りの2人が

「行きますか

行きましょうか」

と言い、交差点に向けて出発した。

 

交差点に着き、杏子がソウルジェムを

取り出し地面にかざす。

すると、そこに底の見えない穴が出来ていた

それじゃあ、行くか

の一言で順番に穴に飛び込んで行く。

穴の底に着くと、着地を失敗してしまい

尻餅をついてしまった。

「大丈夫か?」

と先に着いていた杏子が手を差し伸べ

言った。

「大丈夫です」

と応え、杏子の手に掴まる。

 

少し遅れて、さやかも到着した。

それも、私とは違って華麗に着地した。

「3人とも集まった事だし、変身するか」

と言い、一斉にソウルジェムを取り出し

はぁぁっ、と力を込めると3人の髪が

舞い上がり全身が光に包まれた。

光がおさまると、全身の服装が変わっていて

ヒカリは本を、杏子は槍を、さやかは剣を

手に持っていた。

「変身完了だな

それじゃあ、魔女討伐に行くか」

と言い、彼女たちは暗闇に向かって走り

出した。

 



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6話 実戦の物語(2)

走り出してすぐの事だったが、徐々に明るさが無くなってきた。

 

「ヒカリ、明かりを頼めるか?」

「はい、わかりました」

 

本を開き呪文を唱える。

すると、光を放つ丸い球状のものが幾つか

生成された。

 

「このくらいでいいですか?」

「大丈夫だと思うけど、杏子はどう思う?」

「私も、このくらいで大丈夫と思うけどな」

「分かりました」

 

会話がそこで途切れ、また奥に向かって

走り出す。

 

5分ぐらい走った後に、私は違和感を

覚えた。

それは、使い魔が1体もいないという事だ。

普通、魔女には使い魔がついているはずなのに今回の魔女にはいない。

なので、この事について杏子さん達に

聞こうと思った。

 

「あの、使い魔がいない事って

あるんですか?」

「今までで、そんな事はなかったんだが」

「じゃあ、前例が無いってことですか?」

「そうなるな

だから、気を引き締めておいてくれ」

 

と言った瞬間、薄暗かったが少量の光を放つ

部屋を見つけた。

 

「魔女がいると思うから気を引き締めて」

「そうだな

はい」

 

2人(杏子と私)が頷きながら返事する。

 

「それじゃあ、行くか」

 

部屋の中に入る。

そこは案の定、魔女がいた。

が、杏子さんとさやかさんがとても眠たそうにしていた。

 

「どうしたんですか?」

「ちょっと睡魔がおそってきてな」

「私も眠くなってきた」

 

その後、杏子とさやかがその場で眠って

しまった。

そのすぐ後に、魔女が動き始めた。

やばいと思い、杏子さんとさやかさんを

大きな枕の後ろに急いで運び、戦闘が出来るように自分自身に身体強化をかけ万全な状態にする。

身体強化をしている途中にふと気付いた事があった。

私だけ、睡魔が襲っていない。

なんでだろう

と思ったが、

そんな事を気にする前に目の前の事に

集中しよう。

疑問点についてはこの戦いが終わってから

考えよう。

そんな事を考えていた時に魔女から攻撃が

飛んできた。

それを避け、本を開き呪文を唱えると

後方に魔法陣が浮かび上がる。

 

「いっっっけーーーーー」

 

力強く叫ぶと、魔法陣から無数の魔法弾が

魔女に向かって、飛んでいく。

やった

と思い、気が緩んでいたせいか背後から

迫ってくる使い魔の攻撃に気付かなかった。

やばい

と思った時にはもう手遅れだった。

攻撃が直撃する。

地面に倒れる。

痛い、もう死ぬんだ。

悔しかった、魔法少女になれば沢山の人が

救えると思っていたが、現実はそう甘くは

なかった。

結局、誰も救えなかった。

自分すら守ることが出来なかった。

魔女から攻撃が飛んでくる。

最後の力を振り絞り逃げようとするが、

体が言うことを聞かない。

攻撃が当たる。

その瞬間、1人の少女は息を引き取った。



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7話 日常の物語

ガバッと勢いよく起き上がる。

 

「あれ、夢?

内容は...何だったっけ?」

 

ベットの上でボーッとしていると目覚まし

時計が鳴った。

 

「そろそろ学校に行く準備をしないと」

 

そう言うと、ベットから出て朝食を作りに

キッチンへ向かう。そして、冷蔵庫を開く。

 

「卵しかない...」

 

冷蔵庫に卵しかないことにガッカリ

していたが、

 

「仕方がない...か

朝ご飯と昼ご飯をコンビニで買おうかな」

 

少し急いで準備を終わらせる。

 

「それじゃあ、行ってきます」

 

誰もいない部屋に向かって言った。

 

家から歩いて3分のコンビニに寄る。

 

「いらっしゃいませー」

 

威勢のいい声が聞こえてきた。

一通り買い物が終わり、レジに向かう。

 

「お会計は730円になります

1000円からでよろしいでしょうか?」

 

「はい」

 

頷くと、

 

「お釣りは270円になります」

お釣りを手に取り、店を出ていく

 

「ありがとうございましたー」

 

帰りも威勢のいい声が聞こえてきた。

 

(それじゃあ、学校に行こうかな)

 

学校へ向かう。

 

途中でマミさんに会った。

 

「おはよう、ヒカリさん」

 

「おはよう、マミさん」

 

「あら、今日はコンビニで買ったの?」

 

「家に何も無かったからね」

 

「そういう事ね、それじゃあ放課後に

買い物して帰りましょうか」

 

「そうだね」

 

それ以降は学校に着くまで、たわいのない

会話で盛り上がっていた。

 

学校に着くと、

 

「巴さんおはよう」

 

「あら、おはよう」

 

マミさんがクラスメイトと絡んでいると、

ふと、ピンクの髪の女の子と黒髪の女の子が

目に入ってきた。

 

(あれ?どこかで見たような)

 

「...さん」

 

「ヒカリさん」

 

その声で現実に引き戻された。

 

「どうしたの?

具合でも悪いの?」

 

「ちょっと考え事をしていただけだよ」

 

「そう」

 

「あ、巴さんだー

一緒に教室まて行こうよー」

 

「...ええ」

 

申し訳なさそうにこちらを見ていたので、

口パクで 大丈夫だよ とした。

1人で教室に向かい、席に着く。

そして、コンビニで買った朝ご飯を食べる。

 

(いただきます)

 

パンを口に含む。

 

(美味しい)

 

食べ進めていき、食べ終わる頃に丁度

チャイムが鳴った。

 

今日もいつも通りの学校生活が終わり、

放課後になった。

 

「それじゃあ、ヒカリさん一緒に

帰りましょうか」

 

「そうだね」

 

下駄箱に行き、靴を履き替えていると、

 

「朝はごめんなさいね」

 

「大丈夫だよ、気にしないで」

 

靴を履き替え終わると、

 

「それじゃあ、行きましょうか」

 

「そうだね」

 

スーパーに向かうまで朝の様なたわいのない

話で盛り上がっていた。

 

スーパーに着き、2人で一緒に買い物をする

買い物が終わり、レジに向かう。

 

「いらっしゃいませ」

 

レジの定員さんがレジに通していく。

 

「お会計は2380円になります

丁度いただきました

ありがとうございましたー」

 

レジを出て、マミさんを待つ。

マミさんも会計が終わり、スーパーを

出ていく。

 

「それじゃあ、私は向こうだから

今日はありがとう」

 

「いえいえ、こちらこそ」

 

「また、明日ー」

 

「また、明日」

 

家に向かって歩き出す。

 

家に着くと、電気をつけ冷蔵庫に向かい

今日買った食材を入れる。

 

(買いすぎたかな?)

 

そんな事を考え、入れ終わると、夕食の準備を始める。

 

(今日はハンバーグにしようかな)

 

準備を始め、出来上がるまでに40分ぐらい

かかった。

料理をテーブルに置き、座って

 

「いただきます」

 

ハンバーグを口に運ぶ、

 

「うん、美味しい」

 

食べ進め、全てのお皿が空になり

 

「ご馳走様でした」

 

お皿をキッキンに持っていき、洗い物をする

洗い物が終わり、部屋でくつろいでいると、

時計の針が12時を指していた。

 

「やばい、シャワーを浴びて寝ないと」

 

急いで、浴室に行きシャワーを浴びる。

シャワーに浴び終わり、体を拭き

脱衣所に出て、パジャマを着てベットに

向かう。

そして、ドライヤーをして髪を乾かす。

乾かし終わり、電気を消しベットにダイブ

する。

 

「おやすみ」

 

と言い、眠りについた。



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