僕のヒーローアカデミア ~響き渡る漆黒の調べ~ (ジェイ・デスサイズ)
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プロローグ
響香が好きで小説にまで手を付けてしまいました!
誤字脱字などあるとは思いますが、温かい眼で見て頂けると嬉しいです。
感想などもお待ちしております。
更に向こうへ!【プルスウルトラ】!!
【ヒーロー】とは、誰もが憧れる者
【ヒーロー】とは、脚光を浴びる者
【ヒーロー】とは、考えるより先に身体が動き、数多の理不尽を覆していく者
【ヒーロー】とは、敵に畏怖を与え、圧倒する者
【ヒーロー】とは、如何なる時もピンチに駆けつける者
【ヒーロー】とは、モテる者・・・?
それが時代の寵児【ヒーロー】!!!
10年前
「見えるか!?!?」
これは、昔起きた大災害その直後の・・・一人のデビュー動画だ。
「もう100人は救い出してる!!やべぇって!!」
「まだ10分も経ってねぇーーーって!!マジやべぇって!!」
そんな中、大きな笑い声が響き渡る。
「HA~HAッHAッHA!」
「めっちゃ笑ってんよ!?!?」
「もう大丈夫!何故って!?---私が来た!!!」
笑いながら大勢の人を救い出すヒーロー・・・のちにNo,1ヒーローとなり、【平和の象徴】と言われるようになった人物【オールマイト】
「・・・すごい」
当時5歳の語彙力など、まぁこの程度である。しかし、初めて見た大人でさえほとんどが単語の感想か、口を開いたまま硬直状態になるかの2択である。
動画を見ていると、視界の右側から2本のプラグが見えた。
「じゅ~ん、何見てるの?」
幼馴染みの耳郎響香(じろう きょうか)が、ひょこっと現れた。
「きょうか。オールマイトの動画だよ」
隣に来て画面を除きこむ響香。
「あぁ~これウチも見た事ある。すごいよね~オールマイトって」
「だよね・・・。おれも誰かを助けられる様なヒーローになりたいな」
その顔を見た響香は、プラグをふらふらさせながら考えたことを言う。
「ならさ、ウチと一緒にプロのヒーローになろうよ!じゅんのパパ達に教えてもらおうよ!」
言われた途端、ぽかんとしてしまったがすぐ笑顔になり
「そうだね!2人でプロのヒーローになろう!」
と言った後、おぉー!と掛け声をあげた。
此処にまた、オールマイトの存在の影響により、ヒーローを目指す事を決意した少年少女が生まれた。
10年後 静岡県 辺須瓶中学校
「えぇ・・・皆んな3年生ということで、本格的に将来を考えていく時期。今から進路希望のプリントを配るぞ~・・・ま、ほとんどが【ヒーロー科】のある高校だと思うが、ね」
先生が苦笑しながらプリントを1番前の生徒に配る。
「皆んな個性豊かだなぁ・・・あ、校内での”個性”発動は原則禁止だから使うなよ?個人的に進路相談を受けたが、闇影と耳郎は【雄英】志望だったな」
「闇影マジか!?国立の!?」
「今年偏差値79だぞ!?」
「倍率も毎度ヤバいよね・・・耳郎ちゃん、やるねぇ♪」
クラスの視線は2人に注がれた。
1人は両耳にプラグがあるおかっぱ頭の少女【耳郎響香】と、黒髪のショートヘヤ―で、左前髪に✖印の緑色の髪留めをした少年【闇影準】である。
いかがだったでしょうか!
原稿は書いてあるので、できるだけ早く次話を投稿したいと思います!
では、次のお話でお会いしましょう!
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プロフィール
はい、ということで今回は準と響香の設定についてです!
次からストーリーが始まります!
氏名:闇影 準 【やみかげ じゅん】
【影を操る少年、正義の為に舞い忍ぶ!!」
【Personal Data】
年齢:15
Birthday:8月5日
Height:175cm
血液型:O型
APP:(見た目)14/18
所属:雄英高等学校ヒーロー科 1年A組
出身地:静岡県
出身校:辺須瓶中学校
好きなもの:耳郎響香、ゲーム
戦闘スタイル:闇討ち
【HERO’S STATUS】
パワー: ➔➔➔⇨⇨【C】
スピード: ➔➔➔➔➔【A】
テクニック:➔➔➔➔➔【A】
知力: ➔➔➔➔⇨【B】
協調性: ➔➔➔➔⇨【B】(響香:S)
【キャラ紹介】
黒髪のショートヘヤーで、左前髪に✖印の緑色の髪留めが特徴。耳郎響香の幼馴染み&恋人。
性格は冷静で頭の回転が速く適切な判断をすることができるが、悪戯に使うという子供っぽい所もある。切島達と遊ぶ事が多く、面白そうな事には首を突っ込み、切島達を嵌めたりしている。
戦闘は、両親に鍛えられた為クラスでもトップクラス。
【個性】”暗躍”
自分の影を伸縮自在に操ることができる。自分の影を相手の影に合わせることで相手の動きを奪い、自分と同じ動きをさせることができる。
自分の影で壁や武器、等身大の影人形を作ることができる。
氏名:耳郎 響香 【じろう きょうか】
【耳から垂れたイヤホンジャックで心音を響かせる爆音ガール!!】
【Personal Data】
年齢:15
Birthday:8月1日
Height:154cm
血液型:A型
所属:雄英高等学校ヒーロー科 1年A組
出身地:静岡県
出身校:辺須瓶中学校
好きなもの:闇影準、ロック
戦闘スタイル:中距離支援
【HERO’S STATUS】
パワー: ➔⇨⇨⇨⇨【E】
スピード: ➔➔➔⇨⇨【C】
テクニック:➔➔➔⇨⇨【C】
知力: ➔➔➔⇨⇨【C】
協調性: ➔➔➔➔➔【A】(準:S)
【キャラ紹介】
耳から伸びるプラグとおかっぱ頭が印象的な1―Aの生徒。準とは小さい頃からのずっと一緒で居たため、言わずとも相手の考えを読むことができる。準の良き理解者。
おおざっぱな性格で思い切りの良い行動が取れ、1―Aの生徒との連携も上手く取ることができる。パートナーが準だとさらに上がる。
【HERO Name】
ヒアヒーロー”イヤホン=ジャック”
【個性】”イヤホンジャック”
耳に付いているプラグを対象に差し込み、自らの心音をプラグを介して流し込み、その爆音で機械などを破壊したり、敵にショックを与えることが得意。ある程度であれば伸縮可能、プラグは自由に操ることができる。
準と2人きりの時、プラグを差して自分の鼓動を伝える(構って欲しい)
どうでしたでしょうか・・・?
こ、個性なのでツッコミは無しという方向性で・・・w
次からあとがきに、アニメのような感じにしたいと思います!
では、次のお話でお会いしましょう!
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第1話 準備
いやぁ、録画してたヒロアカを見るたび響香の所を何度も見てしまいますw
ヒロアカはやはり面白いですね、自分の”個性”が欲しい!!(切実)
では、そろそろ本編へどうぞ。
感想などもお待ちしております!ではごゆっくり
辺須瓶中学校
「・・・に、しても響香。闇影君と雄英受けるなんてね」
「うん、まぁね。模試ではウチはB、準はA判定だし」
昼休み。響香は友人である仙導 奏と先ほど授業の進学について話していた。ほとんどがヒーロー科のある高校だが、この2人は唯一偏差値が高く、様々なプロヒーローを育て、平和の象徴オールマイトが卒業した雄英高等学校を選んでいた。
「凄いわね・・・なら”個性”をもっと使いこなせる様にしないとね」
「って言ってもウチの”個性”、どうすればいいのかな?」
「そうねぇ・・・。例えば、伸ばせる距離を上げるとか物に巻き付けて持てる様にする・・・とか?」
「なるほどねぇ。あと、体力も付けないとなぁ」
など、特訓について話をしていると✖印の髪留めをした少年が声をかけてた。
「響香、仙導。なんの話してるんだ?」
「「準・闇影君」」
闇影準。耳郎響香の幼馴染みであり恋人。クラスで唯一雄英A判定の少年。
「ウチの”個性”の伸ばし方。雄英だし、並大抵じゃいけないじゃん?準みたいに戦闘向けじゃないし」
「俺をそっち側に入れていいのか・・・?基本闇討ちだし」
闇影準の”個性”【暗躍】は影を操る事ができる。自分の影を伸ばし相手の影に合わせる事で相手の自由を奪い、自分と同じ動きをさせる事ができる。
「少なくともウチよりは、さ」
「まぁ・・・そうかな?でも、響香の音・・・結構くるんだけどな」
そう言いながら響香の耳たぶに付いているプラグを触る。
「んっ・・・。そ、それは言わないでよ・・・。もしかして、まだ痛むの?」
「いやいや、流石にもう大丈夫だよ。跡が残ってるくらいだから」
準は肩辺りを触れ、響香に返事する。
「あら、昔の傷かしら?話から察するに響香に付けられたみたいね」
奏の名推理により、響香が怯む。
「うっ・・・。ち、小さい頃にちょっと、ね」
「ま。簡単に言うと、小さい頃に大喧嘩した結果・・・だな」
「別に言わなくていいわよ。いい思い出じゃなさそうだし」
「ありがと、奏」
奏に苦笑する響香。
「それはそうと、俺も”個性”伸ばさないとな。響香の言う通り、並大抵じゃ雄英はキツくなるし」
そう言いながら響香の隣の席に座る。
「あら。闇影君もトレーニングとかするのね?意外だわ」
「どんな万能マンだよ俺は、オールマイトか・・・。ってか、普通にしてるわっ!」
準のツッコミにクスクスと笑う2人。
雄英受験まで残り10ヶ月。これから様々な”個性”を持ったクラスメイト・プロヒーロー達との出会い、突きつけられる実力差、
---少年少女達は新たな世界への扉を開く為に歩みを始める。その扉の向こうにあるのは【希望】か【絶望】か、少年少女には知る余地も無い―――
闇影家
「ただいま~」
「おかえり、お兄ちゃん」
俺が家に帰るとリビングから女の子が出迎えに来た。【闇影 直刃(すぐは)】、俺の1個下の妹。成績優秀でスタイル抜群・・・と学校では言われているが、家でのスグを知っている俺は何とも言い難い。ずっと一緒にいるからそう思うのかもしれない。
「お兄ちゃん?どったの」
「いや、なんでもないよ。それより母さん達は?」
「いつものお仕事」
「【任務】か・・・今回は?」
「北海道~、1ヶ月くらいだってさ」
スグが右差し指をくるくるさせながら答える。
「1ヶ月!?・・・またかよ」
2人の両親はヒーローで、引っ張りだこ状態のため長期家を留守にすることが多い。
「特訓は1ヶ月、個人にすっか・・・」
「お兄ちゃん、何ならあたしが相手するけど?」
きょとんとした顔でスグが提案をする。
「お、助かる。雄英受験までにやれることはしたいからさ」
そう言いながら靴を脱ぎ家に上がり、スグの頭を軽く撫でて2階の自室へ向かった。
「それにしても、お兄ちゃんも響香さんも雄英なんて凄いなぁ・・・あたしも頑張らないと!」
そう言うとリビングに戻りさっきまで読んでいた雑誌等を片付け始めた。
それからの10ヶ月、特訓・勉強・”個性”強化を繰り返す日々が始まり・・・時間は止まる事を知らず、早くも遅くも受験前日を迎えた。
「「「次回予告」」」
「ついに明日受験か・・・」
「まぁまぁ、今更考えても仕方ないっしょ?べストだそうよ」
「あぁ・・・だな!」
「さて、次回は受験前日にお兄ちゃんと響香さんが―――」
「「スグ!?スグちゃん!?」」
「更に向こうへっ♪」
「「「プルスウルトラ!!!」」」
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第2話 特訓
魔弾も投稿したので、次はこっちを投稿いたしました。
今回の話で闇影家が分かってまいります、詳細設定は後程あげたいとおもいます。
では、ごゆっくり
【更に向こうへ!プルスウルトラ!】
―――残り10ヶ月・・・身体強化、個性強化、そして試験勉強・・・ぶっちゃけキツイ・・・でも、ヒーローになるには雄英がベストだしな―――
翌日【土曜日】
準は自室で受験までのトレーニングプランを考えていた。現状ではA判定ではあるものの、油断していると足元をすくわれる。
---1ヶ月は父さんと母さんは帰ってこないから、対人戦はスグに頼むとして、帰ってきたら可能な時に頼んで鍛えてもらおう。その時は響香も呼んで一緒にやるか―――
プランを考えていると、扉からノックが聞こえた。
「お兄ちゃん。そろそろ言ってたトレーニングの時間だけど・・・時間ずらす?」
昨日、準は11時にトレーニングをしようと言った。時計を見ると、まだ9時くらいだと思ってが、すでに11時になっていた。
「もう時間か・・・分かった、先に地下室に行っててくれ」
「りょうかーい」
そう、この闇影家には地下室がある。準の両親が修行の為に地下室を作った・・・と準は聞いた。準や直刃もよく使用している。
「さて・・・行くか」
準は机に広がっているものを軽くまとめ、地下室へと向かった。地下室に着くと、いきなり剣が飛んできた。準は”個性”を使い、影を操り壁を作り剣を防いだ。
「っぶな!?いきなりだな、スグ!!」
「ぐぬぬ・・・これは避けれないと思ったのに!」
闇影直刃 ”個性”【剣】
身体の何処からでも剣を出すことができる。身体の一部を地面や壁に付けていれば、相手の足元や側面から奇襲もできる。八百万 百と似ていて、身体に蓄えれば蓄えるほど剣を出すことができる。剣は直刃のイメージによって形状が変わる。
今飛ばしたのは、速さを出す為に細めのレイピアだ。
「下手したら死ぬぞ!?」
「あ、そこに関しては大丈夫。今飛ばしたやつは刃、丸めてるから」
―――そういう問題か?---
「ったく・・・今度はこっちから行くぞ!」
準は”個性”を使い、影を槍の形に変えスグへと飛ばし返す。
―――お兄ちゃんの攻撃は基本的に速い、だから避けるより―――
「迎撃!」
右手を左手のひらに付け、剣を握るようにする。そして思いっきり右腕を振りぬく・・・すると手のひらから柄、そして大きな刀身が現れ、剣をそのまま横にし影槍を剣の腹で防いだ。今作り上げたのは大剣だ。
防いだと同時に間合いをつめる。準は間合いに入られないように、走りながら目視でスグの位置を確認し、影からツルのようなもの出し攻撃へ移る。
それに対し、スグは大剣を身体に戻し代わりに太刀を抜き、準の攻撃を受け流す。
---これじゃいつか追いつかれるな・・・追いつかれるってことは疲労困憊のはず・・・なら!---
準は逃げるのを止め、影から同じサイズの剣を作りスグを迎え撃つ。
―――ガキンッ―――と、互いの武器同士がぶつかり合う。
「お兄ちゃん、こういった純粋な剣の勝負ならあたしが”上”なのを・・・勉強してて忘れちゃった?」
そう、こういった純粋な真っ向勝負はスグの方が勝率は高い【7割勝ち】”個性”の関係上スグの方が剣技は優れている。
「覚えてるさ、あんだけ負けてりゃな。だから・・・”対策”をするのさ」
「へっ?対策?・・・っ!?」
言い終わると、直ぐに気が付いた・・・”自分の身体の自由が奪われていることに”
「し、しまった・・・!」
「確かに、”純粋な”剣の勝負なら俺に勝率はあんまない・・・だが小細工なら、俺の方が上なの忘れたか?」
準は武器同士がぶつかり合う瞬間に自分の影をスグの影に伸ばし、影を重ねていた。自由を奪われたスグは準の動きに合わせて同じ動きをする。
「念の為に影で全面を包んでっと」
「あっ!ズルい!」
準は身体の自由を奪っただけであり、”個性”までは奪えない。以前、自由を奪ったものの肩や胸元から剣が飛び出し、慌てて回避したせいかあっという間に喉元に剣を突きつけられて負けたことがある。
「いやいや、流石にな」
そう言いながら剣を持っている右腕を喉の高さまで上げると、スグも同じ動きをする。準は剣の刃の部分が外側に向け、スグの剣が当たっても平気にし、自分の影の剣は刃を逆にする。
「王手だ、スグ」
スグの喉に刃のある影剣が向けられる。
「うぅ・・・参ったぁ」
負けを宣告したから、準は”個性”を解きスグを自由にする。
「うぅ~・・・お兄ちゃんの卑怯者~」
「酷い言われようだな」
苦笑しながらスグにタオルを渡す。それを受け取りながらスグは思った。
「ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんの”個性”、難しくないの?あたしにはそう見えるけど」
「ま、結局のところ慣れだしなぁ。スグの”個性”と違って盤面干渉があるからな」
「凄いなぁ、お兄ちゃん」
そしてスグとの対人戦や個人トレーニング、受験勉強をすること1ヶ月。任務に行っていた両親が帰って来た。
「ただいま、今戻ったわよ」
「ふぅ、やっと家に戻ってこれた・・・」
リビングで軽くダンベル上げをしていると、よく知った声が2つ聞こえた。両親の声だ。
「お帰り。父さん、母さん」
【闇影 紅夜(こうや)】、【闇影 詩乃(しの)】。2人ともプロヒーローだが、分類はイレイザー・ヘッドと同じアングラ系ヒーロー。
この2人・・・いや、この闇影家は・・・今の現代では世にも珍しい【忍の家系】である。その為、メディアはなるべく避けている。
「準、LINEで見たけど私達とも対人戦するの?」
「うん、母さん達に時間ある時でいいからさ。できれば響香も一緒に」
「あぁ、俺はいいぞ」
「私も構わないわよ、流石に今日は嫌だけどね」
詩乃は肩をさすりながら言う。
「そ、それは流石にしないよ・・・スグじゃあるまいし」
「あたしも言わないよお兄ちゃん!?」
反論するスグを見て、自然に笑いが生まれた。
---そして9ヶ月後、受験前日―――
準の部屋で準と響香が最後の勉強会を開いていた。
「そういや、仙導は何処受けるんだっけ?」
「奏は確か・・・歌関連の学校だよ」
「歌、か・・・確かに仙導は上手いしな」
「そういうこと」
「それはそうと・・・今日は泊まるのか?」
「うん。ちゃんと明日の用意も持ってきてるし」
ちなみに、この2人&スグは互いの家に泊まるのは日常茶飯事である。
「・・・ウチ、受かるかな」
響香は準の隣に座り直し、服の裾を掴む。
「響香・・・?」
「ウ、ウチらしくないし・・・ロックでもないんだけどさ・・・正直、不安ある」
「大丈夫だと、思うぜ・・・?母さん達の”あれ”を受けて此処にいるわけだし」
2人は紅夜と詩乃のコンビネーションを何度も喰らい、耐え抜いて今にいたる。それを思い出した響香は苦笑した。
「ふふ・・・確かにそうかも。ね、ねぇ、準。な、なんかおまじないとかない?」
「お、おまじない・・・?あ・・・。少し眼、瞑ってて」
んっ、と言いながら素直に瞑る響香。準は顔を近づけ―――
---チュッ―――
という音が響香の耳に入った。頬にもなにか温かい感触が伝わった。
「じゅ、準!?///」
頬に手を当て、顔を真っ赤にし準を見る。
「ま、まじない・・・///」
準も同じく赤くする。
「・・・これは効くね、100%///」
なにか吹っ切れた表情になった響香、それを見て安心する準。
「明日・・・絶対受かるよ、準」
「あぁ、当然!」
---チュッ―――
準と響香に飲み物を持ってきたスグがノックする直前に聞こえた音である。
―――こ、これは・・・は、入らない方が正解じゃないかな///―――
スグはその場で回れ右をして、そのままリビングに戻り
「お母さん、苦めのお茶とか無いー?」
中和する為に苦いお茶に口を付ける妹、スグであった。
「「「次回予告」」」
「受験当日、ついに本番!」
「いけるよ、準!」
「が、頑張ってね。お兄ちゃん、響香さん///」
「ん?顔赤くないか?」
「な、なんでもないよ!」
「次回、ついに受験開始。仮想の敵を倒してポイントを稼ぐ形式」
「色々試されるみたいだな」
「2人なら余裕だよ」
「ありがと、スグちゃん」
「更に向こうへ!」
「「プルスウルトラ!」」
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第3話 入試
先日アニメイトにて、響香のイメージシャツとキーホルダーを買いテンションが上がっております!
やはり響香が可愛いですね!
そして残念ながら、そろそろ原稿がへってきたので更新が遅くなる可能性があります、ご了承ください。
では、ごゆっくり
感想などお待ちしております
―――入試当日―――
「お兄ちゃん、響香さん。頑張ってね!」
「2人共、良い受難を」
玄関で靴を履いていると、母さんとスグが見送りに来てくれた。
「あれ、父さんは?」
「まだ寝てわ、だから伝言。【悔いのないように】、だって」
「はは・・・父さんにも礼言っといて。んじゃ、行ってきます」
俺と響香は一緒に家を出た。
雄英まで移動してる間に復習をしたり、どんな試験をやるのか話しているとあっという間に雄英高等学校に辿り着いた。
「いよいよか・・・」
雄英高等学校の門の前に立ち止まり、思わず零す。
「大丈夫。今まで頑張ってきたじゃん?ウチも成績上がって少し余裕持てたし」
後ろから響香が顔を出し、励ましの言葉を送る。
「・・・だな。それじゃ、行くとしますかっ!」
「・・・ちっ、受験も一緒なのかよカップルって奴は・・・っ」
俺と響香は門をくぐり試験会場へ向かった・・・その時聞こえた声は・・・聞こえないことにした。
会場はとても大きなホールで、すでに様々な学校の受験者が多くいた。俺と響香は番号のところへ行き、椅子に座った。そして暫くすると、ライトの点灯とともに大きな声がフロアに響いた。
「今日は俺のライヴへようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!」
---シーーーン―――
「こいつはシヴィーーー!!!受験リスナー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?」
---シーーーン―――
「YEAHH!!!」
「ラジオ、たまに聞くけど・・・すごいテンションだね」
「だ、だな・・・(ボイスヒーロー、プレゼント・マイク・・・か。教師もプロヒーローなんだな)」
プレゼント・マイクのテンションの高さに圧倒されるも入試の試験内容を聞いていく。
「入試要項通り!リスナーにはこの後!10分間の【模擬市街地演習】を行なってもらうぜ!!
持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!!」
「同校同士で協力させないってことか」
俺は自分の会場と響香の会場先を見て言う。
「あ、本当だ。ウチと番号連番なのに」
「だね。さて、内容はっと」
簡単に言うとポイント稼ぎだ。演習場にいる仮想
自分の”個性”を使い、仮想敵を
「なんかゲームみたいだね、準」
「だな、でも・・・この四種目は一体・・・?」
「質問よろしいでしょうか!?」
響香とプリントを見ながら話をしていると俺達の前の列にいる受験者が手を挙げた。
「プリントには
「「・・・(かったいなぁ)」」
俺は思わずそう思った。恐らく響香もだろう。
「ついでにそこの縮毛の君。先程からボソボソと・・・気が散る!!!物見遊山のつもりなら即刻雄英から去りたまえ!」
「すみません・・・」
---気が散るのは、自分の忍耐力が無いだけじゃねぇかな―――
「準、余計なこと言わないでよ?」
俺の心を読んだのか、響香が釘を刺してきた。
「お、おう」
「オーケーオーケー。受験番号7111くん、ナイスなお便りサンキューな!四種目の敵は0P!そいつは言わば
スーパーマリオブラザーズやったことあるか!?レトロゲーの。あれのドッスンみたいなもんさ!各会場に1体!所狭しと大暴れしている【ギミック】よ!」
「有難う御座います、失礼致しました!」
「なるほど、そいつを避けるポイント稼ぎゲーム」
「ってことね」
響香が面白そうと言いたげな顔で納得する。そして、【プレゼント・マイク】は俺達にある言葉を送る。
「俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校”校訓”をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン=バナパルトは言った!【真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者】と!!
”
それでは皆、良い受難を!!」
プレゼント・マイクの説明後、各々していされた会場へと向かう。
「準と別か~、一緒ならやりやすかったのに」
「確かにな。でも、やれるだろ?」
「当然っしょ?」
「んじゃ、お互いに頑張りますか」
そう言った後、ハイタッチをしてそれぞれの会場へ向かった。
「・・・街が会場かよ」
試験会場に着いて出た第一声。そして他の受験者も似た様なことを言ったいる。
そして、それぞれ自分の”個性”に合った装備を持ってきている。
俺は簡単に言うと忍者が持っているような武器類を持ってきている。なんて考えていると―――
「ハイ、スタート!」
―――と。突然プレゼント・マイクの声が全会場に響き渡った。俺は反射的に街に走り出していた。
「どうしたぁ!?実践じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!!?」
---なるほど、確かに実践ではカウントはないな・・・ってことは俺は正解か?---
なんてことを考えていると入口を通り、街に入った。すると、早速仮想敵が現れ俺に襲い掛かって来た。
「目標捕捉!!ブッ殺ス!!」
―――口悪っ―――
「そう上手くいくかな」
俺は自分の影を伸ばし、突っ込んでくる仮想敵の影と重ねて、相手の動きの自由を奪う。
「ギッ!?」
「まず、1Pっと」
俺は仮想敵のカメラアイに向かってクナイを投げた。クナイはそれることなく中心に刺さり、仮想敵は機能停止した。
「さて・・・次の獲物はっと」
俺は”個性”を使い、すぐさま街の中心へと向かった。少ししてから他の受験者が追い付いてきた。
「盛大なパーティーになりそうだな」
そしてしばらくポイントを稼いでいると、大きな音・振動とともにとんでもない物体が現れた。
「「(で、デカすぎない!?)(お、おいおい・・・マジかよ!)」」
―――圧倒的脅威・・・それを目の前にした人間の行動は正直・・・―――
そりゃそうだ、そんなものを眼にしたら他を考える余裕など消える。そして、俺がとった行動は―――
「おいっ!早く逃げろっ」
影を使って、他の受験者の上から降って来た瓦礫を防ぎ救助をしていた。
「す、すまねぇ!」
「気にすんな、早く行け!」
俺はそうやって回避しながら多少他の受験者を守り、可能な限りポイントを稼いだ。
「終~~~了~~~!!!!」
プレゼント・マイクの響く声によって、試験は終了した。
「つっかれたぁ・・・」
帰り道、両腕を空へ伸ばし響香が言う。
「お互い、筆記はいいとして問題は実技か」
「そういえば、あの0Pをぶん殴ったやつがいたんだってさ」
「・・・マジ?」
「マジ。それで0Pを倒したんだってさ。そいつはP無いって話だったから落ちたんじゃないかって」
「なるほどね。結構カッコいいことしてんじゃん、そいつ」
「かもしんないけど、どうなんだろうね?0Pだし」
「・・・だな(単純なP稼ぎならそうだけど・・・何か引っかかる)」
準の悩みは1週間後に届く合否通知にて解けることになる。
「「「次回予告」」」
「いやぁ、お疲れ準」
「お疲れ、響香・・・」
「な、何と戦ったの2人とも・・・?」
「それがねスグちゃん、ウチらの想像を超えたのが―――」
「さて、次回はコスチュームを考えたり、ついにクラスとご対面」
「どんな人達なのかな・・・?」
「面倒なのいなきゃいいなぁ」
「あはは・・・更に向こうへ!」
「「「プルスウルトラ!」」」
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第4話 コスチュームと高校生活
・・・更新が遅くなり申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁ!!!!
やろうやろうと思い約一年・・・ごめんなさい、仕事の疲れが色々・・・ね?
これからは休憩中にノートなどに書いて行ってすぐ投稿できるようにしたいです
今はノゲノラゼロを買ったので、テンション高めですw
気分でそれっぽいキャラ出すかもw
では、本編をお楽しみ下さい!!!
【被服控除】:入学前に「個性届」「身体情報」を提出すると、学校専属のサポート会社がコスチュームを用意してくれる素敵なシステム!「要望」を添付することで便利で最新鋭のコスチュームが手に入る。
「・・・【個性】に合ったコスチューム、かぁ」
合格通知が届いた週の土曜日、闇影家の準の部屋で準と響香は「コスチューム」を書いていた。
「・・・よし、こんな感じかな」
そう言うと手を上に上げ、ん~と伸びをする。
「もう出来たのか・・・見てもいい?」
「うん、良いよ?はい」
響香はそう言いながら向かいにいる準にプリントを渡す。響香のコスチュームは赤っぽいシャツに黒をベースにしたパンキッシュなジャケットだった。目元に▲のメイクがあるのが印象的だ。一番気になったのはぶブーツだ。
「響香、このブーツって?」
「流石準、お目が高いね~。それにはスピーカーが内蔵してて、ウチと連結されて心音を増大させて、爆音を生み出すって感じ」
ペンをくるくる回しながら簡易に説明をする。
「なるほどなぁ・・・俺もこう、影のサポートを・・・」
響香の説明を聞き自分なりに考え始める。
「準、漫画読ませてね~・・・って、聞いてないか。んじゃ、拝見~・・・もう何度も来てるし今更感はあるんだよね~・・・お、これ新刊出てたんだ」
響香は慣れた動きでベッドに腰を掛け、本棚にある漫画を手に取りベッドに寝そべり読み始める。
「・・・っし、出来た」
それから数時間経ち、準もコスチュームを仕上げることができた。準のコスチュームはまさしく忍を連想させられるようなコスチュームだった。カラーリングはほとんどが黒で統一されていて、首元に深い青のマフラーを巻いている。肩や腰、太もも部分には苦無やら手裏剣など忍の標準装備的なものを所持している。
「・・・まんまだな、うん。響香~出来たぞ~・・・ん?」
声をかけても反応が無く、ベッドへ振り向くと響香は寝そべったまま眠っていた。
「時間かけすぎたな・・・響香さ~ん」
準は近づき声をかけるも反応は無く、ん~と言うだけだ。頬を突いてみるも起きる気配は無く、準がほんわかした気持ちになっただけだった。
「(ぷにぷにしてる)・・・やっぱ、可愛いよな」
そう思いながらジャックに触れ、響香がいつもしているように指に巻いてくるくるしてみる。
「・・・人が寝ている時に何してんの」
そこには眼を覚ました響香がジト目をし、睨んでいた。
「い、いやぁ・・・つい?」
そっとジャックを離し両手を上げる。
「ったく、仕方ないんだから・・・出来たの?」
「あ、あぁ!・・・まんまになっちまったけどな」
「・・・ぷっ、本当にまんまじゃん」
プリントを見た響香は少し笑い、準にプリントを返す。
「他に思いつかなくてな~・・・まぁ、変じゃないっしょ?」
「うん、準らしいっちゃ準らしいね」
「とりあえずこれでOKっと・・・」
準はプリントを封筒にしまう。
「ねぇ、準。クラスメイト・・・どう思う?」
「あの雄英だもんな。ヤバい個性持ちのパーティになるかもな」
「うわぁ・・・ウチ、そんなパーティごめんだわ」
「くくく・・・さて、どうなることやら」
----そして【春】----
それは高校生活の始まり!
「お兄ちゃん、持ち物ちゃんと持った?忘れ物ない?」
「大丈夫だよ、直刃ちゃん。ちゃんと用意したから」
「ってか、父さんは?」
「任務よ。だからまた伝言・・・【頑張れよ】、だって」
そう言いながら詩乃は微笑みながら二人に告げる。
「父さんらしいや」
「二人とも、頑張ってね!」
直刃はとびきりの笑顔で伝える。
「うん♪」
「任せろっ」
【雄英高等学校】:毎年300を超えている倍率の正体・・・一般入試37名。Aクラス19名、Bクラス18名で2クラスしかないからである。
「・・・教室のドアデカっ。バリアフリーか」
響香が音楽端末からジャックを外しながら見たままの事を言う。
「確かに・・・さぁて、行きますか」
そう言いながら準はドアを右にスライドさせ、ドアを開ける。教室にはすでに生徒が席に座っていた。
・赤髪で髪が尖っている生徒
・両肘を机につけ両手の上に頭を乗せこっちをみている生徒
・入試の際プレゼント・マイクに質問をしていた生徒
・ピンク肌で角の生えた生徒
・目がぱっちりと開いている長髪の生徒
・制服が浮いているようにしか見えない生徒
・大きな体で鼻先までマスクをしている生徒
・準と響香が一緒に入った際に恨むような眼をしている生徒
などなど、個性豊かな同い年のクラスメイトが先に座っていた。準と響香は黒板に張られている席を確認し、自分の席に着く(【や】故に最後の席で響香と離れてしまい、少しテンションが落ちる+21人故に隣がいない)
---まぁ、なんとかなるだろ---
席に着き、本を読んでいると前の席で言い争いが始まっていた。爆発頭の生徒とあのメガネをした生徒だ。
---確か【爆豪勝己】と【飯田天哉】だったかな---
それほど興味も湧かなかったのでスルーしていると、唐突に大人の男性の声が聞こえてきた。
「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け・・・ここはヒーロー科だぞ」
そこにはシュラフらしきものに身を包み、10秒飯的な物を飲んでいる人がいた。
「ハイ。静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね・・・。担任の相澤消太だ、よろしくね」
「・・・(相澤?確か父さんの仕事仲間にそんな名前の人がいたような)」
なんて考えていると、シュラフから雄英の運動着を取り出し
「早速だが、これに着替えてグラウンドに出ろ」
渡された俺たちは、更衣室で運動着に着替え言われた通りグラウンドに行くと、先生からこう言われた。
「「「個性把握・・・テストォ!?」」」
「入学式は!?ガイダンスは!?」
麗日という生徒は相澤先生に抗議すると
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。雄英は”自由”な校風が売り文句、そしてそれは”先生側”もまた然り」
「・・・・・?」
---なるほど。ってことは先生も何をしようが”自由”ってわけね---
「ソフトボール投げ・立ち幅跳び・50m走・持久走・握力・反復横跳び・上体起こし・長座体前屈。中学からやってるだろ?”個性”禁止の体力テスト。国は未だ、画一的な記録を取って平均を作り続けている、合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ」
先生はそう言いながら爆豪に近づき
「爆豪。中学の時、ソフトボール投げ何mだった?」
「あ?67m」
「じゃあ”個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい、早よ」
そう言いながら先生はボールを爆豪に投げて渡す。
「思いっきりな」
「んじゃまぁ・・・・・̪死ねぇ!!!」
「「「・・・・・(死ね?)」」」
ボールは爆風により遠くへ飛んでいく。
「(ピピ)まずは自分の【最大限】を知る、それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
「なんだこれ!!!すげー面白そう!!!」
「705mってマジかよ」
「”個性”思いっきり使えるんだ!!流石ヒーロー科!!」
「(面白そう、ねぇ。俺はそう思わないけど)」
「・・・・・面白そう、か。ヒーローになる為の三年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」
先生の雰囲気ががらっと変わり、愚かだなと言いそうな目をして俺たちに告げる。
「よし。トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し・・・【除籍処分】としよう」
「「「はああああ!?」」」
「(ちょ、マジ?)」
「(チっ、やってくれるぜ)」
「生徒の如何は先生の”自由”・・ようこそ、これが【雄英高校ヒーロー科だ】」
「お兄ちゃんと響香さん、大丈夫かな?」
「スグ、もう入学決まってるんだからそんなに心配しなくても良いと思うわよ?」
「ん~そうなんだけど、嫌な予感が」
「・・・スグのそれは確立高いから、ね。そんなことよりアンタもさっさと学校行きなさいって」
「あ!そうだった!行ってきます!」
「はいはい、行ってらっしゃい・・・。さて、次回は体力測定の話ね。まぁ、あの子たちなら大丈夫でしょう。それじゃさらに向こうへ・・・」
「プルスウルトラ、ね」
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第5話 個性把握テスト
頭ではやろうとしてましたが、疲労やゲームに負けてしまい遅れてしまいました・・・。前に投稿したのがアクセルワールドなので、次は魔弾の王と戦姫なのですが・・・今はこちらにしようと思います。投稿しない、ということではありませんので魔弾ファンの方々、ご安心下さい。ちゃんとミラのデレは投稿しますのでw
「最下位除籍って・・・!入学初日ですよ!?いや初日じゃなくても・・・理不尽過ぎる!!!」
生徒の1人が先生へ向け、抗議の声を上げる。その中、先生は予想していたが如くゆっくり告げる。
「自然災害・・・大事故・・・身勝手な【
そういう
"
そう言うと先生は、指でチョイチョイと挑発するような仕草をされる。
「(なるほど・・・こりゃ、思っていたよりキツくなりそうだ。"個性"が物を言うか・・・)」
「(うっひゃ~・・・そんなのあり?ウチ、いけるかな・・・いや、準も一緒なんだしカッコ悪い所見せられない、やるしかないっしょ!)」
「さて・・・デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」
【第一種目 50m走】
・飯田 天哉【3秒04!】
・蛙吹 梅雨【5秒58!】
「(まぁ、水を得た魚。他がどうするか見物だな)」
・麗日 お茶子【7秒15】
「フフフ・・・皆、工夫が足りないよ」
やけにキラキラオーラを醸し出している生徒は、クラウチングスタートの姿勢をせず・・・後ろを向き、スタートと同時にジャンプし"個性"を使いお腹からビームを出して飛び出して行った。
「(なるほど、ビームを利用した移動か。発想は悪くないと思うけど・・・あれじゃあなぁ)」
準がそう思ってしまった理由は、飛ぶまでは良かったが1秒程度で止まってしまい勢いを無くしてしまい落下。そこから体勢を整えてから同じことを繰り返しながら進んでいたからである。
・青山優雅【5秒51】
「1秒以上射出するとお腹壊しちゃうんだよね」
「「「「「(なんだこいつ)」」」」」
「("個性"を最大限使い、各記録の伸び代を見れば「何が出来て」「何が出来ないか」かが浮き彫りになる。それは己を活かす創意工夫に繋がる)」
そして、準の番が来た。準がスタートラインに行く途中に響香が声をかける。
「準、準の速さならこれはいけるっしょ」
ニッ、と笑みを浮かべながら。
「あぁ、得意な方だぜ。行ってくる」
ハイタッチをする、そしてスタートラインに立つ・・・その際に、またもチっ、と聞こえたような気がしたが・・・うん、気のせいだ
「(単純なこれなら、"個性"はいらないな)」
パァン、ピストルの合図に合わせてスタートダッシュを決める。そして、彼は忍者であるので速さには自信がある。"個性"未使用での速さでは1位程である。それを見たら他の生徒が驚くのは当然の反応である・・・響香を除いて。
「なんだあいつ、速ぇ!?」
「こ"個性"使ったか!?」
「(まぁ、驚くよねぇ)」
響香にとっては日常なのでいつもの様に耳たぶを弄っている。
・闇影 準【5秒11】
「(使わないでこれくらいか、これくらいならもう少しタイム縮められるかも・・・て、今はそれどころじゃないか)」
なんて考えていると、響香も走り終えていた。
・耳郎 響香【5秒45】
自分の後ろにプラグを差し、地面を爆音で爆発させその反動をブースター代わりにしたようだ。
「っしゃ!やりぃ♪」
本人様もご機嫌である。そして全員が終わると次の種目へ変わる。
【握力】
準は握る方に影を重ね、力を込める。響香は握る方にプラグを伸ばしぐるぐる巻きにして握る。二人とも中学よりも上がった。
【立ち幅飛び】
準は足裏に影を集めジャンプと同時に集めた影を伸ばし距離を稼ぎ、響香は50mと同じでジャンプと同時に爆音ブーストをかけ距離を伸ばす
【反復横跳び】
準は"個性"を使わず、自慢である速さを活かす。響香も"個性"を使わず、個人の身体能力で挑んだ。
【ボール投げ】
「次、闇影」
呼ばれた準はサークル内に入り、先生からボールを受け取る。すると準は左腕を投げる方に向け、身体はまるで弓を引く様なポーズを取った。
「あいつ何してんだ?"個性"は影を使うっぽいけど」
なんて話していると、準の親指と人差し指の間と小指と手首の間から影が伸び、見た目は黒い弓の様になる。そして右手に持つボールを近づけると影で纏い弓を引く・・・そして放つ。
「マジで飛んだぞ!?」
十分な記録を2回だし、響香の隣に戻る。
「ナイス発想じゃん、準」
「母さんが昔、弓もかじってたからその影響だな。さて、次は・・・緑谷か」
「緑谷くんはこのままだとマズいぞ・・・?」
「ったりめーだ、無個性のザコだぞ!」
「無個性!?彼が入試時に何を成したか知らんのか!?」
「は?」
・・・そろそろか・・・
そして、緑谷は力を込め投げた・・・【自身の力】のみで。
・46m
「な・・・今確かに・・・使おうって・・・」
「"個性"を消した」
そう先生が述べると、包帯のような物がヒラヒラと解け、【眼】が変わっていた。
「つくづくあの入試は・・・合理性に欠くよ。お前のような奴も入学出来てしまう」
「こ、個性を消すって・・・!じゅ、準!」
「やっぱり、聞き覚えがあるとは思ってたけど・・・。あの人が視ただけで人の"個性"を抹消する"個性"の、【抹消ヒーロー、イレイザー・ヘッド】か!」
「イレイザー・・・?俺、知らない」
「名前だけは聞いたことある!アングラ系ヒーローだよ!」
先生が緑谷に近づき話をする、包帯の様なもので拘束して自分に近づけさせたりもしていた。少しすると話が終わったのか、先生が定位置に戻る。
「彼が心配?僕はね・・・・・・・・・・・・・全っ然」
「ダレキミ」
「指導を受けていたようだが・・・」
「除籍宣告だろ」
「ん~・・・使うとしばらく使えなくなる"個性"なのかな」
「多分、それに近いんじゃないか?」
なんて響香と話していると、緑谷が投げるフォームに入り投げようとした瞬間、物凄い勢いでボールが飛んで行った。
・緑谷 出久【705.3m】
「わー!やっとヒーローらしい記録出したよー」
「指が腫れ上がっているぞ。入試の件といい・・・おかしな"個性"だな・・・」
「スマートじゃないよね」
「もしかして・・・あの話って、緑谷のことだったのかな?」
「あの指の威力が腕全体に変わったら・・・恐らく」
「・・・・・・・・・・・・・・!!!」
すると、突如爆豪が緑谷へ突進し出してそれを先生が捕縛。
「時間がもったいない。次、準備しろ」
―――――全種目・終了―――――
「んじゃ、パパっと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ、口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する。
ちなみに除籍は嘘な」
「「「「「・・・・・・・・・・!!??」」」」」
ハッ、ととてもいい笑顔で先生はこう告げる。
「君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」
「「「「「はーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!???」」」」」
「あんなのウソに決まってるじゃない・・・ちょっと考えればわかりますわ」
―――――何故、言い切れる?―――――
父さんや母さんから聞いた話では【見込みゼロ】と判断すれば迷わず切り捨てる、と言っていた。
「(ってことは・・・緑谷は見込みゼロではないと、先生が判断したってことか?)」
「そゆこと、これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ」
初日終了、下校時間
「「つっかれた・・・」」
靴を履き、外に出た途端ふたり一緒に同じことを呟く。そして二人揃ってクスッと笑う。
「初日で上げ過ぎでしょ・・・でも、明日からが本番みたいなもんだしね」
「そうだなぁ・・・先生について、父さんたちに聞いてみるか」
「あ、それお願い。ウチも気になる、先生の性格とか」
「打てる手は先に打っておかないとn「君のご両親、相澤先生と知り合いなの!?」のわっ!?」
響香と話してたら、唐突に視界に緑頭がアップで映ってきた。
「きゃ・・・って、あんた、確か緑谷?」
「あ・・・あああああごごご、ごめん!?あ、相澤先生のこと話してたからつい・・・!」
こいつの耳は地獄耳か(ヒーロー限定)
「緑谷くん!?いきなり消えたから驚いたぞ!・・・おや、君たちは確か影男子とプラグ女子」
「デクくーん!もう、いきなり消えたからびっくりしちゃったよー!」
「お、おぉ・・・集まってきた。一応、自己紹介しとくか。俺は闇影 準。影男子はやめてくれ(苦笑)」
「ウチは耳郎 響香。ウチも勘弁」
「これは失礼した!俺は飯田 天哉だ!よろしく頼む!」
「私は麗日 お茶子。よろしくね、闇影くんに耳郎ちゃん!」
「ぼ、僕は緑谷 出久。よ、よろしくね」
ハキハキと、ほんわかと、おどおどしく、彼らの自己紹介が終わった。
「こちらこそ、これからよろしくな。それと両親の話だが・・・これは後々、ということで」
準は申し訳なさそうな表情をし、緑谷に謝る。
「ぼ、僕もいきなりだったしごめん・・・。うん!その時に是非聞かせてね」
ペコっと頭を下げると嬉しそうに話す。
「あぁ、良いぜ?流石に今は互いに疲れてるし・・・。また明日な」
「バイバ~イ」
準と響香はそう言うと先に校門を出た。そして互いに家に着き、中に入る。準はご飯まで好きな曲を流しながら渡された資料に目を通していた。
「(緑谷か・・・あいつ、ヒーロー馬鹿なんだろうな。ノートのナンバーが二桁行ってたし・・・。ま、良い奴っぽいな)ま、それはともかく・・・本番は明日から。はてさて、どんな試練を渡されるんだか」
―――――雄英高校、初日・終了!―――――
「ついに俺たちも登場だ!張り切っていこう!」
「い、飯田くん!あくまで主人公は闇影くんだよ!」
「でもでも、頑張っていかないと!」
「流石に主人公だからって準だけじゃ話進まないでしょ」
「はは、そりゃそうだ」
「そして次回は!」
「確か・・・実践訓練だったか?」
「闇影くんの戦い方、気になる!」
「うんうん!足も凄く速かったし!」
「ま、まぁ・・・真相は次回ってことで」
「ウチは知ってるけどね~♪んじゃ、更に向こうへ!」
「「「「「プルスウルトラ!」」」」」
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第6話 学校生活
この度は更新が遅くなってしまい申し訳ございません・・・。
毎度毎度謝ってばっかりな私ですが、読んでくれる方々の応援を受け頑張らせて頂きたいと思います。
では、本編どうぞ
「んじゃ、次の英文のうち間違ってるのは?・・・・・・・おら!エヴィバディヘンズアップ!盛り上がれー!!!」
「(普通だ)」
「(普通だ)」
「(普通だ)」
「(普通だ)」
「(くそつまんね)」
「(関係詞の場所が違うから)・・・4番!」
午前は必修科目・英語などの普通授業!
昼は大食堂で一流の料理を安価で頂ける!
「白米に落ち着くよね!最終的に!!」
そして午後の授業!いよいよだ!!
ヒーロー基礎学!!!
「わーたーしーがー!!!」
「来っ!」
「普通にドアから来た!!!」
HAHAHA、とルンルン気分で教室に入るナンバーワンヒーロー、オールマイト。
「オールマイトだ・・・!!すげぇや、本当に先生やってるんだな・・・!!!」
「
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行なう科目だ!!単位数も最も多いぞ!
早速だが今日はこれ!!戦闘訓練!!!」
「戦闘・・・」
「・・・訓練!」
それぞれの生徒達がオールマイトの言葉を聞いて動揺する者・期待する者・力を示そうとする者がそれぞれ目で物語っていた。
「そしてそいつに伴って・・・こちら!!!」
オールマイトがカチっ、とスイッチを押すと壁から全員分のコスチュームが入ったケースが現れた。
「入学前に貰った【個性届】と【要望】に沿ってあつらえた・・・」
「「「
「コスチューム・・・!」
「着替えたら順次、グラウンド・βに集まるんだ!!」
「「「はい!!!」」」
生徒達はそれぞれのケースを持ち更衣室で着替え、グラウンド・βへ向かった。
「恰好から入るってのも大切な事だぜ少年少女!!自覚するのだ!!!!今日から自分は・・・
ヒーローなんだと!!!
さあ!!始めようか有精卵共!!!戦闘訓練のお時間だ!!!」
「準、実物になると本当に忍者イメージまんまじゃん」
口に手を添えクスクスと笑いながら準のコスチュームを見る。全身黒色に、所々青の装飾が施されており鼻先まで布で隠している。
「仕方ないだろ・・・これしか思いつかなかったんだから。響香のは・・うん、センスある」
準も響香のコスチュームを見て、素直な感想を述べる。
「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行なうのでしょうか!?」
「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!敵退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ」
「(確かにそうだな、だからこそアングラ系ヒーローも多くいるんだよな)」
「監禁・軟禁・裏商売・・・このヒーロー飽和社会・・・ゲフン。真に賢しい敵は、屋内に潜む!!君らにはこれから「敵組」と「ヒーロー組」に分かれて2対2の屋内戦を行なってもらう!!」
「「「!!!???」」」
「ケロ、基礎訓練もなしに?」
そう質問をする生徒に対し、オールマイトはグッと拳を握り
「その基礎を知る為の実践さ!ただし、今度はぶっ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」
「勝敗のシステムはどうなりますの?」「ブッ飛ばしていいんスか」「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか・・・?」「分かれるとは、どのような分かれ方をすればよろしいですか」「このマントヤバくない?
「んんん~聖徳太子ぃぃ!!!」
コホン、と咳払いし懐から紙切れを出し事前に書いておいたであろう内容を話し出した。
「いいかい!?状況設定は「敵」がアジトに「核兵器」を隠していて「ヒーロー」はそれを処理しようとしている!
「ヒーロー」は制限時間内に「敵」を捕まえるか「核兵器」を回収する事。
「敵」は制限時間まで「核兵器」を守るか「ヒーロー」を捕まえる事。」
「カンペ・・・だと」
準が少し大袈裟にリアクションすると、隣の響香はつられてクス、と笑う。
「・・・コンビ及び対戦相手はクジだ!!!」
「適当なのですか!?」
「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップする事が多いし、そういう事じゃないかな・・・」
「そうか・・・!先を見据えた計らい・・・失礼致しました!」
「いいよ!!早くやろ!!」
生徒達がそれぞれクジを引いていく・・・。皆様、お気づきだろうか。このクラスは21名なのである。つまり・・・。
「・・・何となく予想してたけど、マジか」
準は、一つしかない【K】を引き当ててしまった。
「いきなり戦闘訓練か・・・」
「このスタイルが雄英なのかもね、準。慣れていかないと」
「うわぁ・・・心臓持たねぇ」
「次回は闇影君の戦いだな!」
「見た目めっちゃ忍者で気になってたんよね!」
「ま、まぁ・・・次回で?
「ってな訳で・・・更に向こうへ?」
「「「「プルスウルトラ!」」」」
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第7話 戦闘訓練
去年は自分も含め、とても大変な一年でしたね・・・さて、小説も今後頑張って投稿していこうと思っておりますので、見守って下さると幸いでございます。
では、本編どうぞ
「・・・マジか」
準は1つしかない「K」を引き当ててしまった。
「先生、Kの人はどうするんですか?」
「それはねぇ・・・【私】だ!」
「・・・はい?」
「あぁ、勿論力を抑える装置を付けるから安心したまえ!私の力を半分以下にするつもりだ」
いやいや、半分以下にしても勝負にすらならないと思うよ先生!?
と、心で訴える準。冷や汗も無論出ている。
「光栄じゃないか闇影君!あのオールマイトと1対1で実践できるなんて!」
「確かにな!?でもコスチュームの初陣がオールマイトって負け濃厚じゃねぇか!?」
「まぁ、落ち着きたまえ闇影少年。更にキミには【ヒーロー側】か【ヴィラン側】かを選ばせてあげよう」
2択から選べるのは確かに嬉しいけど・・・はぁ、やるしかないか。
「じゃあ・・・【ヴィラン】でお願いします」
こうして【ヴィラン】闇影準VS【ヒーロー】オールマイトの実技演習が確定した。Kということもあり、それまでに様々な組の戦闘訓練を見学することができた準は更に建物の構造内も把握することができた為、どう妨害するかを考えていた。
「さぁ、次はK!闇影少年だ!みんな、先生が離れるからって寝てたりスマホを弄ってはダメだからね!?では行こうとするか!」
ルンルン気分で向かうオールマイトに、少々げんなりした準。そんな準に肩をぽんと叩く響香。
「まぁそんな気分落とさないで行こうよ?今の力を把握するってことで全力で行きなよ」
「簡単に言ってくれるなぁ・・・ま、初めからそのつもりさ」
響香のおかげでも少し気が楽になった準はオールマイトの後に着いて行く。舞台は同じ市街地のビル
。
「では、闇影少年。君が中に入って3分後に訓練開始だ!」
「分かりました・・・じゃあ、3分後に」
そう返答すると、準は素早くビル内へ入って行った。
「さぁ、楽しくなってきたぞ!」
一方、モニタールームでは。
「ねぇ、耳郎ちゃん。闇影ちゃん、見たまんま忍者みたいだけど本当に忍者なの?それとも忍者が使う様な”個性”だからあのコスチュームなの?」
「蛙水さん「梅雨ちゃんって呼んで」おぉ・・・梅雨ちゃん、結構ズバッと来るね」
「ケロ。私、思った事なんでも言っちゃうの」
「肝が据わってると言うかなんと言うか・・・てか、なんでウチ?」
「同じ中学校だから、何か知ってると思ったのよ。登下校一緒だから仲も良いとも思ったから」
「あぁ〜・・・そりゃそうだね。うん、準の”個性”は影を使うからね。それに関係すると思うよ?流石に忍者なのかどうかまでは分からないけど」
本当は知っているが、ペラペラ喋って良い内容では無いと判断しそこは曖昧に答える響香。それを聞き「ケロ、そうなのね」と返し改めてモニターを観る。
「闇影ちゃん、あのオールマイト先生相手にどういう行動するのか楽しみ」
「よし、トラップはこんなもので良いか」
準はビルに入りオールマイトの視界から消えた途端色々な所にトラップを仕掛けまくった。本人も気休め程度と分かっているが、今の自分に出来る最大の力を示そうとしていた。
「相手はあのNo.1、勝てるとは思わないけど・・・可能性は0じゃない」
くいっ、とマスクで口元を隠し
「さぁ・・・いざ、尋常に・・・」
「スタートォォオォォ!!」
大声と共に手に持つストップウォッチをカチリ、と押しオールマイトは堂々と正面入口からビル内へ入る。
「彼は忍者・・・【ヴィラン】とは戦ってきたが忍者と戦うのは初めてだ。楽しくなってきたぞ!とりあえず、上へ向かう為に階段へ急ぐかNA!」
ルンルン気分で歩いていると、角を曲がった途端足に何かが引っ掛かる感触が伝わって来た。オールマイトは反射的に後ろへバックステップするとオールマイトが先程まで立っていた所に苦無が10本飛んで来て刺さった。
「oh・・・少しの時間でトラップか。もしかしてこのビル、彼のトラップビルになってる?」
先程の角からゆっくりと顔を出し廊下を確認する。すると目視出来るトラップが複数見つかった。
「こりゃ、少し骨が折れそうだ」
「・・・やっぱり、すぐにバレたし攻略されるよな。てか、強行突破でも行けるんじゃねぇか?」
トラップが作動する音と、作動するトラップの数の早さで仕掛けたトラップが働くも対象が強力すぎる故通過され、更に他のトラップが作動する。
「この早さからすると・・・足止めにもなってないな。もって、数分って所か・・・良し、出るかっ」
準は意を決し守る部屋から出て廊下に足を運ぶ、するとダダダッ、と何かが接近する音が聞こえた。
「お、おいおい・・・マジかよ?」
「おぉ!?闇影少年・・・見っけ!!!」
準の予想を遥かに超えて、オールマイトは準の居る階に到達していた。
「計算軽く狂った・・・あの数のトラップを強行突破するなんて。オールマイトだからできる戦法だ・・・。でも、もう目の前にいるし、今のオレにできる全てを・・・ぶつける!
次回、‘ぶつけろ、闇影!‘更にむこうへ!プルスウルトラ!」
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