江戸川コナン君と俺 (鈷榻)
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1話前編 江戸川コナン君との出会い

注意点
まず超駄作です。
当たり前ですがフィクション作品です。
推理は思いつきで書いているのでツッコミどころがあると思いますが暖かい目で見守って下さい。
オリジナルキャラが出ます もちろん名探偵コナンとは全く関係ありません。
コナンサイドではRAM探しの段階です、多分RAM解明はしません。
誤字脱字は極力避けますがあった場合苦笑して許して下さい。
以上の注意点でも構わない方はお読み下さい。


 俺は鈷甲斐 統来(こがい とうき) 米花町のアパートに住む22歳の社会人だ。

 趣味はネトゲ、囲碁、チェス、麻雀、読書、サッカー、野球など書き出せば止まらないぐらいある。

 元々俺は探偵になることが夢だった。高校生時代俺は色々な事件を解決して昔は警察にも顔が利く程度にまでなっていた。

 しかし5年前の高校2年のときに起きた事件がキッカケで俺は探偵になる夢を諦めた。

 5年前俺はあるネトゲにハマっていた。そして俺はそのネトゲのオフ会に出ていたのだがそのオフ会でその事件が起きた。その事件は旅館で俺が犯人に左目を切りつけられたのである。

 犯人はそのまま逃走、その旅館は防犯カメラなど無く目撃者もいない為結局犯人は捕まらなかった。

 この事件で俺は犯人を捕まえられない上に片目を失った為俺は探偵を諦めた…いや、これだけなら諦めなかっただろう…。

 しかしこれ以上この話はしたくない…思い出す度に吐き気がする…またいつか話す日を待っていて欲しい。

 

 そして探偵を諦めた俺は現在そこそこ大手の会社の社員になって事件とは程遠いほのぼの生活を送っていたのだった。

 

 5月中旬月曜日

 

 話は現在に戻る。俺は今晴れている日の公園でのんびり小説を読んでいる。

 本来は家で読むのだが近くでマンション建設の工事が行われており予想以上の騒音(アパートで防音などあるはず無いと分かっていたのだが)で静かに小説を読む気分ではなくゲームやテレビも騒音のせいで全く楽しめない状況であるため止むを得ず近くの公園で小説を読んでいたのだった。

 ちなみに図書館は月曜日で休館である。休館の理由は日曜日明けの月曜日は休み明けの次の日なので利用者が少ないが為休みにすることが多い。これは図書館に限らず美術館や博物館でも同じ理由で休館にしている。ただし規模の大きめな図書館は月曜日休館ではない場合もある。

 そういえば床屋も月曜日は定休日なのだがこちらに関しては戦時中電気節約の為月曜日定休日にしていたことから月曜日定休日となったので図書館の休館日と理由は全く別である。

 っとつい話が脱線してしまった。悪い癖だ。

 話を戻すがそういう理由で俺は公園で小説を読んでいるのであった。

 そしてその小説を読み終えようとしたとき悲劇が起きた。 公園で野球遊びをしていた子達のボールが俺の頭に当たるという悲劇だった…。

 俺「いってー…なんだ今の…」

 俺は小説に没頭していて子供達の野球遊びに全く気づいていなかったのだ。

 子供達「すみませーん」

 グローブを着けている子供達が走りながら叫んでいた。どうやら俺はあの子達のボールが頭に当たったのかとこの時気がついた。子供達は小学生低学年の年齢だろうか。

 子供1「お兄さん大丈夫ですか」

 俺「あ、ああ何とか…」

 幸いボールが軟球なのとそこまで高く上がったボールではなかったので軽傷で済んでいた。

 子供2「全く元太君は力任せに打ちすぎなんですよ!」

 子供3「だって力任せに打たねえと飛ばねえよ」

 どうやらこの子供3は元太という名前のようだ。この元太君が打ったボールが俺の頭に当たったらしい。しかし元太君は結構良い体格をしている、優に40メートルはボールを打ったんじゃないかと思ってしまった。

 俺「まあまあ、怪我も軽傷だし俺も怒ってないから、それにしてもよく飛ばしたねえ」

 元太「だろ!」

 子供2「だろ!じゃありませんよ」

 子供1「光彦、お兄さんも怒ってないようだしそこらで言うのよせよ」

 子供2の名前は光彦のようだ…浅O光彦を思い出させるような名前だな…。

 俺「ところで君達学校は…」

 俺が今日が月曜日だと思い出して学校終わったのかと聞こうとした時女の子の声がした。

 子供4「皆大丈夫ー?」

 元太「大丈夫だってよー」

 子供5「大の大人があんなボールで大怪我しないわよ」

 子供1「でもやっぱ心配だろ?」

 子供4「そうだよ哀ちゃん」

 哀「心配性なんだから」

 俺は思わず苦笑した。なんだこの冷たい女の子は、思わず小学生ではないのではと思ってしまった。

 子供1「灰原は厳しすぎなんだよー」

 哀「あら、そうかしら?」

 元太「灰原こえーぞお前」

 光彦「まあまあ…」

 うーむ俺は完全蚊帳の外になってしまった…どうしようか…と考えていた時だった

 女性「キャーーーーー!!」

 いきなり女性の悲鳴が聞こえた、どうやら公園の近くの家からのようだ

 子供1「こっちからか!!」

 子供1はいきなり走り出した、後をつられるように他の子達も走っていった。

 俺「…俺も行ってみるか…」

 何故か俺も走って悲鳴のした方へ走って行った…理由は分からない。多分昔あった本能だろう。

 そして俺と子供達は悲鳴のした家に着いたのだった…。

 

 1話(前編) 終

 




以上が前編です。
とりあえず推理ですが初めてで思いつきなので結構矛盾あるかと思います。
後編は無駄に長くなると思いますご了承下さい。


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1話後編 江戸川コナン君との出会い

後編です。
無駄に文字数多くなってしまい申し訳ありません。
文字数多い割に推理パート少ないです(何故こうなった)。



 俺と子供達は悲鳴のあった家の前にたどり着いた。その家は一軒家で色は白と中々豪華だった。そして子供1が家のドアを叩いた。

 子供1「悲鳴が聞こえましたが誰かいますかー」

 しかし全然返事が返ってこなかった。

 俺「返事がないな…」

 そこで子供1はドアを引いてみると鍵がかかってなかったのかドアは簡単に開いた。そして子供達が家に入って行った。

 俺は子供達を止めようとしたが今回の場合は悲鳴が聞こえて更に玄関のドアは開いていたため一応正当な理由として不法侵入には問われないと判断したからだ。

 そして俺も家に入ろうとした時だった。

 子供4「キャーー!」

 子供4の悲鳴が聞こえた。その声を聞いて俺が急いで悲鳴の聞こえた部屋に入るとそこにはスーツ姿の男性がうつ伏せに倒れていた。どうやらこの倒れていた男性を見て悲鳴をあげたようだ。

 俺「大丈夫か」

 子供4「う、うん」

 子供4は返事はしたものの怖がっていて部屋に入ろうとはしなかった。

 俺は改めて部屋の中を見回した。部屋の広さはざっと4畳程度だろう。子供が通れるかどうかぐらいの大きさの窓が高い位置にあり柱が数本あるだけで他には何もなかった。どうやら空き部屋のようだ。

 そして部屋の隅に女性が座って震えていた。見た感じ20代後半だろうか、左手には包帯が巻かれていた。俺は部屋を確認し終えたので倒れている男性の生死を確認しようとした、ところが予想外の声がしたのだった。

 子供1「ダメだ…脈はもう…」

 子供1はいつの間にか脈を診ていた。俺は驚きを隠せなかった。驚いた理由は男性の死ではない、小学生が脈を診たことに驚いたのだった、高校生時代は事件でよく嫌な死体も見てきていたが脈を診る小学生は1度も見たとき無かったからだ。

 俺「君は何者なんだ…小学生に見えるが」

 俺はこんな言葉が出てしまった。

 子供1「僕は江戸川コナン、探偵さ 小学生だけどね」

  コナン君は堂々と言い張った。探偵…俺が昔なりたかった事ではないか…しかし小学生で探偵とは親の顔が見てみたい。そんな俺の心中は知るはずもなくコナン君は同じ部屋にいる子供達に警察を呼ぶように指示していた。

 俺「全く、そこらの大人でも君みたいな行動力はできないよ…」

 コナン「一応それなりに見てきてるからね」

 これが小学生探偵なのか…この冷静さと判断力は小学生の域を超えている、俺はそろそろ部屋の隅で震えている女性に事情を聞いてみることにした。

 俺「あの…悲鳴が聞こえて入り込んだのですが…」

 女性「…あ…な、なんなのよあんた達は!」

 俺「いや…悲鳴が聞こえて入ったのですが…」

 女性「そ…そうよここの主の人が…って何で子供がいるのよ!」

 そこそこ前からいたけど…動揺して見てなかったのか。

 女性「大体不法侵入でしょあなたたち、警察呼ぶわよ!」

 俺「もう警察は呼んでます」

 女性「え…あ、あの人が倒れてて!」

 女性は一瞬何のことか分からないという顔をしたが部屋の現状を思い出したのか俺たちのことより亡くなっている男性に近づこうとした。

 コナン「触っちゃダメだよ!」

 それに気づいたコナン君は大声で叫んだ。

 女性「な…なんで」

 コナン「この人もう亡くなってるよ…」

 女性「そ…そんな…」

 女性は亡くなっていることを初めて知ったのか驚いて動きを止めた。

 女性「ところでなんで入ってるのよ」

 女性は悲鳴をあげたことを忘れているのか聞いてきた。

 俺「ああ、入った理由は悲鳴が聞こえ家の前に来た後ノックしたが返事もなく鍵が開いてたので心配して入った…というところですね。これなら普通の人は何があったのかと驚き確認しようとして家主に何があったのかと聞きに行き返事がないので試しにドアを開けたら開いていたので中の人の安否を確認するという正当な理由として不法侵入として問われないと思われますが」

 俺は玄関前で考えた理由を言ってみた、流石にこれでまだ不法侵入と言う人はいないだろう。

 女性「そ…そうだったの…それでこの子供達は何なの」

 それはもっともな疑問だ、ここは正直に話したいところだが正直に話すと子供が先に入ったのでここはわざと嘘をつく必要がある。

 俺「自分が確認しようとしたらたまたま公園で知り合った子供達も心配で自分の後をついてきたってところですね、この子供達の保護者ではないのでそこまで気が回らなくて…申し訳ないです」

 俺は敢えてこんな嘘をついた。本来なら正直に話し子供達を追い出すのが自然だが俺は江戸川コナンという少年に多少の興味をいだいてしまった為についた嘘だった。俺はこの子供に少しでも現場を見させて推理させとうとしたのだった、しかしこのまま放置するのはまずいので一旦他の部屋に行きこの子達の素性を把握しようと思っていた。

 俺「さて、子供達がこんな部屋にずっといると困るから場所を変えようか…いいよね」

 元太「えーもう少しぐらいいいじゃねーか」

 光彦「そうですよー」

 俺「子供がまじまじと見るものじゃないよ、それに警察もそろそろ来るし任せよう」

 哀「そうね、こんな不気味な場所にいつまでもいたくないわね、吉田さんも気分が悪そうだし」

 元太「しゃーねーなー」

俺「そういえばあなたのお名前を伺ってなかったですが」

女性「私は春都 杏(はるみや あん)よ、あなた達は」

俺「自分は鈷甲斐統来です、この部屋に子供達をずっと置いておくのはあれなので部屋移動したいのですが良い場所はないですかね」

春都「そうね…そこの右に行ったところのリビングに行きましょ」

俺「分かりました、それではそちらに移りましょう」

こうして俺たちは部屋移動をした。そして子供達にいくつか質問をしようと思っていた時パトカーのサイレンが聞こえた。

俺「どうやら到着した様だな」

俺が言った通りサイレンの音が鳴り止んで警察の人が家に入ってきた。そして顔見知りの警部が俺たちのいる部屋に入ってきたのだった。

俺「お久しぶりです目暮警部」

目暮「おお、これは鈷甲斐君、久しぶりじゃないか」

実は俺が探偵時代の時目暮警部とは事件を通して知り合いだったのだ。

コナン「目暮警部このお兄さんと知り合いなの」

目暮「ああ、鈷甲斐君は探偵でよく協力してもらってたんだよ、ただ左目の事件で探偵は辞めたと聞いたのだが」

コナン「そういえばお兄さん左目に切り傷があるけどそれがキッカケなの?」

俺「そうだよ、ただ今は関係ないからしないでいいですね。そして今回ここにいるのはは成り行き上です」

俺は苦笑しながら事件までの経緯を話した、ただし俺が先に入ったと嘘をついたのだが。

目暮「それでまた君達もいたわけか」

俺「君達ってこの子達と知り合いですか」

目暮「よく事件に巻き込まれる子達だよ」

俺「な、なるほど」

事件によく巻き込まれる子供達とは…呪われてるのかと思ってしまった。

光彦「僕たちが巻き込まれるのは少年探偵団だからですよ」

俺「少年探偵団ってシャーロックホームズみたいだね」

この米花町にも少年探偵団があるとは。そして探偵団となるとリーダー格がいるはずだがやはり江戸川コナンという子なのだろうか。

俺「ところでその探偵団のブレインは江戸川君かな」

元太「ブレーメン?俺たちは音楽だんじゃないぞ」

光彦「元太君ブレーメンじゃなくブレイン、頭脳って意味ですよ」

元太「俺の頭脳ならココにあるぞ」

そう言って元太は自分の頭を指した。そこも頭脳だけどそっちじゃない…

哀「その頭じゃなくて推理したりするリーダーのことよ、差し詰め江戸川君じゃないの」

元太「へー」

コナン「そういえば警部さん、死因はやっぱり絞殺だったの?」

いつの間にそこまで確認していたのだろう。やはり只者ではなさそうだ。

目暮「ああ、ひも状の物で首を絞められたあとと死斑から絞殺だと鑑識から伝えられたよ、第一発見者はそこの女性の方かね」

春都「は、はい」

目暮「その左手の怪我はどうしたんですか」

春都「柔道の練習で捻挫してしまって、1週間前に怪我しました」

あの怪我は柔道で怪我したのか、捻挫ということは手を動かすことは難しそうだ。

目暮「それでは犯行は難しいですな」

俺「それでは目暮警部、自分と江戸川君をさきほどの現場に入っても構いませんかね」

目暮「昔よく協力してもらったしまあいいだろう、しかしなぜコナン君も入れるのかね」

俺「見所がある子供だと思いましてね」

目暮「確かにコナン君はよく気づく子だが…」

コナン「警部さん僕も行きたいー」

目暮「もう好きにしなさい、ただし現場は荒らさないこと、いいね」

コナン「はーい」

子供とは恐ろしい、笑顔で現場に入りたいなど普通言うだろうか。

光彦「コナン君だけせこいですよー」

元太「いっつもコナンだけだよな」

コナン「元太と光彦は灰原と歩美ちゃんと一緒にいてくれ、歩美ちゃんは気分悪そうだし友達がいた方がいくらか気も紛れるだろ」

哀「ま、ここは二人に任せておいた方がいいんじゃないかしら」

光彦「そうですねえ、事件解いてくださいよー」

コナン「任せとけって」

自信満々にコナン君は言った。

俺「確かにそうだな、それじゃ現場に行こうか」

現場に行こうとし部屋を出た後俺はコナン君に聞かれた。

コナン「どうしてお兄さんは嘘ついてるの、先に家に入ったの僕たちだよ」

俺「俺が先に入ったと言った方が周りは納得するだろ、それに何で入ってきたのかってあの春都さんにしつこく聞かれそうだし」

コナン「そうだけど…」

コナン君は納得してない様子だった。鋭い子供だ、俺が正直に言えば子供達は追い出され俺一人で推理できるのにわざわざそうしなかった理由を探っているようにみえる。正直に言ったところで俺にはデメリットがないからだ。

そんな話をしているうちに俺とコナン君は再び現場に戻った。部屋に入ろうとすると鑑識に呼び止められた。

鑑識「こらこら、一般者は立ち入り禁止だよ」

俺「目暮警部から許可をもらい捜査の協力をすることになりました鈷甲斐です」

鑑識「なるほど、コナン君はどうしてここに?」

コナン「僕も鈷甲斐さんの手伝いで」

俺「よく気がつくと目暮警部から話を聞いたので連れて着ました」

鑑識「それならいいだろう」

そして俺たちは部屋に入った。

俺「さて、まず死亡推定時刻は何時頃ですか」

鑑識「それが今から1時間から2時間前なんだよ」

俺「あまり時間が経ってないですね」

鑑識「ああ、それに他の部屋も荒らされた形跡がないから物盗りの犯行は考えにくいよ」

となると知り合いの犯行だろう、それにしても犯行時間は俺たちが家に入ったのが30分前だからあの春都さんが怪しい。

そして男性の死体に近づくと鑑識が検死していたのか仰向けになっていた。男性の身長は165cmぐらいで痩せていた。、小柄な体型だった。春都さんも165cmほどなのでそんな身長差はなさそうだな。首の後には案の定吉川線があった、吉川線というのは被害者が抵抗するときに首を引っ掻くことでできる線のことで大正時代に吉川澄一さんが注目したことから命名された。これで完全に他殺だろう。そして俺は男性の違和感に気づいた。それにコナン君も気づいたらしい。

コナン「鑑識さん、その男の人スーツ姿だけどネクタイはしてなかったの?」

そう、その男性はスーツ姿なのにネクタイをしていなかったのだ。

鑑識「そうだよ、それがどうかしたのかい」

俺「この家にスーツをかけるクローゼットとか見つけましたかね」

鑑識「ああ、他にも色々なスーツがあったよ、ネクタイもそこに入ってたよ。ただ1個だけ無くなってたけど」

コナン「無くなってるって何で分かったの」

鑑識「亡くなった男性は几帳面で1つ1つネクタイハンガーにかかっていたんだけど間にかかってないのが1つあってね。端なら空きだろうけど間が空いてたから無くなったんだと思うよ」

そういうことか…俺はもうこの部屋に用がないと思ったので部屋を出た、コナン君も同じく部屋を出た、どうやら分かったのだろう。

俺「あの春都って人は柔道をやってたということは」

コナン「そうだね、あの男の人小柄だし」

俺「犯人は分かったけど証拠がないな、だが死亡推定時刻が気になる」

コナン「犯人はまだ持ってるんじゃないかな」

俺「警部さんに頼んでみようか」

コナン「そうだね」

コナン君と俺の意見は一致したのでリビングに戻って警部に頼んでみるか。

部屋に戻ると他の子供達が俺たちの前に来た。

元太「犯人わかったのか?」

光彦「いくらなんでも速すぎですよ」

俺は子供達の言葉は無視して警部さんにある御願いをした。

俺「春都さんは多分ネクタイを持っています、多分それが凶器なので調べてみて下さい。理由は後ほど説明します」

目暮「君にはお世話になったし、よしすぐに調べさせる」

そういって目暮は刑事に何か指示をした。

刑事「少々春都さんの所持品を確認したいのですが構いませんね」

春都「別に構わないけど…」

それを聞いた刑事は所持品を調べ出してそして見つけた。

刑事「ありました、ネクタイが」

俺「やはりあなたでしたか…春都さん」

春都「そのネクタイがどうしたのよ、これは私が汚したから持って帰って洗おうとして…」

コナン「それが凶器なんでしょお姉さん」

春都「何を言ってるのよ私は手を怪我しているのよ」

俺「片手で絞殺できますよ、柔道をやってる人なら尚更簡単にね」

春都「な、なんですって」

コナン「地蔵背負いって言う方法でやったんでしょ」

目暮「地蔵背負い、なんだねそれは」

警部には凶器は春都さんが持っているとしか言ってなかったな、簡単に説明しておこう。

俺「簡単に説明すると怪我してない手でネクタイを輪にして持ちそれを被害者の首に後ろかからかけて背負い投げみたいに背中合わせにして引っ張り上げることですよ、春都さんと被害者はそこまで体重差もなさそうですしできると思いますよ?」

目暮「な、なるほど。それで凶器がそのネクタイなら…」

コナン「多分絞殺の跡と一致すると思うよ」

春都「そうよ、私がやったのよ。殺すつもりはなかったけどね」

話によるとこうだ、どうやら春都さんは被害者との恋人だったのだが被害者が浮気をしてたことに気づき問い詰めたところ被害者が開き直り被害者が持っていたネクタイを奪い取り犯行に及んだということだった。ちなみに途中までは両手で締め付けていたらしいが左手が痛みそこから地蔵背負いに犯行を移したとのこと。そのまま辞めていれば死亡することはなかったのだが恨みからか犯行を移ししまったらしい。

その後我に返ったら被害者は亡くなっておりたまらず悲鳴をあげてしまい俺たちが駆けつけてしまったということだった。

こうして事件は解決し春都は連行されたのだった。

俺「全く、恨みとは恐ろしいな」

俺は思ったことを口にしてしまった。

コナン「そうだね、恨みや復讐では結局解決しないのにね」

俺「ああ…しかし犯行を行ってしまう…人間の業なんだろうな」

目暮「だがやってしまったらその罪を償わなければならない。それで更生してくれれば良いのだが」

事件解決というのに暗い話をしてしまった、ここら辺で切り上げよう。

俺「それでは俺は帰りますね、聴取は任意ですし子供たちに任せます」

目暮「あ、ああ構わないが」

俺「それでは失礼します」

そう言って俺は帰った。

 

 

光彦「不思議な方でしたねえ」

元太「なんかすごかったな」

目暮「それじゃ少し聴取のため付き合ってもらうけど良いかね」

子供達「はーい」

光彦、元太、歩美は返事をした。しかし残りの2人はこんな会話をしていたのだった。

哀「さっきの人の事考えてるんでしょ」

コナン「ああ、左目がないしRAMの可能性も」

哀「あの年でナンバー2は考えにくいわ」

コナン「そうなんだけどあの人何か隠してるよ」

哀「はあ、調べたら良いんでしょ」

コナン「悪いな」

歩美「コナン君と哀ちゃん早く行こうよー」

コナン「そ、そうだな今行くー」

哀「全く…誰に似たのかしらあの演技力…」

こうしてコナンと哀は鈷甲斐のことを調べることになった。

 

一方俺は……

俺(あの江戸川コナンという子…珍しい子だな、少し調べてみる価値がある。しかし俺だけだと無理だから久しぶりにあいつに会ってみるか…)

俺は考えをまとめながら帰路に着いたのだった。

 

1話(後編) 終




以上で1話完結です、駄作にお付き合い下さり感謝します。
大体1週間に1話のペースで書きたいと思っています(前後編込み)
興味のある方は引き続きお願い致します。


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