ハイスクールD×D 異世界人達の王 (マスターM)
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第0章誕生~旅立ち
ルータム・フランディ誕生


3月から言っていたハイスクールD×Dの小説を始めました!!

眷属の候補を考えてくれた皆様ありがとうございました。


冥界

 

ここ冥界では悪魔と堕天使が冥界の覇権を争っていた。そんな悪魔、堕天使領の境目にある一族が暮らしていた。その一族は『フランディ家』。元72柱大戦前から三大勢力に対して和平を求めていた。大戦後は冥界の平和に尽力したことから当時の当主は最上級悪魔となり、悪魔の民からは平和の象徴とも言われている。

そんなフランディ家は今慌ただしかった。

 

「もう直ぐかな?」

 

「早く生まれないかな☆楽しみだね☆」

今フランディ家当主の子が生まれようとしていた。そしてフランディ家以外の者達もその生まれを心待ちしていた。最初に声を出したのは四大魔王の一人、サーゼクス・ルシファーとセラフォルー・レヴィアタンである。更にその近くに同じく四大魔王のアジュカ・ベルゼブブ、ファルビウム・アスモデウスもいた

 

「ま、気長に待てばいいだろ」

サーゼクスとセラフォルーにそう言ったのは、堕天使総督のアザゼルだった

 

「そうですね。生まれてくる子に祝福を」

アザゼルに同意し祈りをささげたのは、御忍びで来ている天使長ミカエルである

 

なぜ三大勢力のトップ達が集まっているのかと言うと・・・このフランディ家三大勢力の仲を取り持っているからだ。

 

『オギャーオギャー!!』

 

「生まれたよ☆」

 

「だな、見に行くか」

アザゼルの言葉に全員立ち上がり、生まれてきた赤ん坊を見る為部屋に入って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、無事に産ませたみたいだな、アラン」

 

「ああ、ミラが頑張ってくれた」

 

アラン・フランディ。現フランディ家当主

ミラ・フランディ。アランの妻

 

「ミラちゃん見せて見せて!!」

 

「フフフはい」

セラフォールが見せてほしいと言うとミラはタオルに巻かれている赤ん坊を見せた。

 

「可愛い!将来はイケメンになるね☆」

 

「すくすくと育ってほしいですね」

 

「それでこの子の力は?」

 

「今から見てもらうよ。ハウ婆」

セラフォール、ミカエルは赤ん坊の成長を楽しみにし、アジュカは赤ん坊にどんな力があるのかアランに聞いた。アランはどんな力を持っているかが見えるハウ婆を呼んだ

 

「はいはい。おおこの子はお主達の力を受け継いでおるぞ」

 

「するとこの子の力は・・・」

 

「うむ。右手に空間を司る力。これはミラ様の力じゃな。左手に時間を司る力。これはアラン様の力。この子はまさしくお二人の愛の結晶ともいえるの」

ハウ婆が赤ん坊を見てその力を言うと全員驚いた

 

「マジかよ。2人の力を受け継いでいるなんて・・・下手したら最強の悪魔になるんじゃねーか?サーゼクスよ」

 

「そうだね。魔王になれるかもしれないな」

 

「ねぇねぇ、名前は決めたの?」

 

アザゼルとサーゼクスが話していると、セラフォールが名前を聞いて来た

 

「時間と空間だから・・・ルータム。この子は『ルータム・フランディ』だ!!」

 

「ルータム。いい名前だね」

 

「ああ、将来が楽しみだ」

 

こうして後に最上級悪魔、異世界人達の王、ルータム・フランディが生まれた

 




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義弟ヴァーリ

ルータムが生まれ6年の歳月がたった。ルータムが生まれてから1年後に双子の妹が生まれた。姉の方はイン。妹の方はヨウと名付けられた。インには暗闇を操る力。ヨウには光を操る力をもっている(因みに2人共ブラコンになっている。原因はルータムが甘やかすからだ)

 

「はぁ!ほ!よ!は!」

ルータムは今トレーニングをしていた。自分が生まれ持った力に頼らず、武道を極めようと、様々な武術を習っていた。今しているのは剣の素振りだ。かれこれ2時間は振っていた

 

「フー。今日はこれぐらいにするか」

ルータムはタオルで汗を拭き家に向かってランニングを始めた

 

「はぁはぁはぁ。ん?た、大変だ誰か倒れている!」

家にもう少しで着こうとしたところで、ダークカラーの強い銀髪のルータムと同じ歳位の少年が倒れているのを発見した

 

「急いで手当をしないと」

ルータムは少年をおんぶして全力で家に向かって走った

 

「お母さん大変だ!!この子道で倒れていたんだ!!」

 

「大変!直ぐに手当をするわ」

ルータムとミラは少年の手当を始めた

 

 

3日後

少年を家に連れて来て3日経ったが未だ少年は目を覚まさない。ルータムは付きっきりで少年の看病をしていた

 

「う~ん。ここは・・・」

 

「良かった目が覚めたんだね」

 

「え?君は誰?」

 

「僕はルータム、ルータム・フランディだよ。君は?」

 

「・・・ヴァーリ。ヴァーリ・ルシファー・・・」

少年に名前を問われ答えたルータムは少年の名前を聞いた

 

「ルシファー?ってことはヴァーリはサーゼクス兄さんの子供なの?」

ヴァーリがルシファーと名乗ったことでサーゼクスの子供だとルータムは思った(因みに何故ルータムがサーゼクスの事を兄と呼んだか、その理由は簡単で時々遊んでくれるからだ。他にも四大魔王とミカエル、アザゼルも時々遊びに来る)

 

「僕は旧魔王孫なんだ。そのことで父から虐待されて捨てられたんだ・・・」

 

「だったらこれからは家で暮らさない?」

 

「え?」

 

「だから僕と家族になろうよ」

 

「でも君の家族は迷惑なんじゃ・・・」

 

「そんなことはないぞ」

 

「あ、お父さん!!」

ルータムから家族にならないかと誘われたヴァーリだったが、ルータムの家族に迷惑が掛かると思い拒否しようとしたが、アランに否定された

 

「自分の子を捨てるなど親としてあるまじき行為だ。お前さえ良ければ家の息子にならないか?」

 

「・・・いいん、ですか?」

 

「ああ、ミラもインもヨウも大丈夫だと言っておったぞ」

 

「本、当に、ぼ、僕は貴方達の、家族になって、いいんですか・・・?」

 

「良いよ!これからは僕達は家族だ」

涙を流しながらヴァーリは問いかけ、ルータムは笑顔で答えた

 

「これからお世話になります。義兄さん。義父さん」

ヴァーリは笑顔で頭を下げた



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フリード・セルゼンとの出会い

お気に入りが早くも22件となりました!!


ヴァーリが義弟となり3年の月日が流れた。3年前のあの日からヴァーリもルータムと共に修行を始めた

 

「さて、今日もやるぞヴァーリ!!」

 

「今日こそ義兄さんに勝つ!!『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』

 

『俺も負けてばかりは嫌だかだな、今日こそ勝つぞヴァーリ!』

 

「ああ。やるぞアルビオン!」

ヴァーリはルータムと修行の日々を過ごしていたら、神滅具(ロンギヌス)である白龍皇の光翼が目覚めた。目覚めた当初は戸惑ったがルータムとアルビオンの言葉で落ち着きを取り戻し最強の白龍皇を目指して修行を始めた(因みにまだルータムには一度も勝てていない)

 

ヴァーリはルータムに接近して触れようとするが、ルータムは合気道でヴァーリを飛ばした

 

「やっぱり簡単に触らしてくれないか義兄さんは・・・」

 

「当たり前だ。ソレで触られたら力が半減した上にお前に加算されるからな。まぁ素手でやりあうのは危険だから・・・」

ルータムはそう言い右手で前に空間を作りそこに右手を入れ双剣を出してきた

 

「今日は双剣で相手をしてやる」

 

「義兄さんの能力の方が神滅具より厄介だと思うのは俺だけか?アルビオン・・・」

 

『俺も同じ考えだ。お前の兄は時間と空間を司る力をもっている上に戦闘のセンスがある。極めれば神に近い力を手に入れるだろ』

 

「その義兄さんを倒せば俺は最強の白龍皇になれる!俺は義兄さんをそして義父さん達を護る存在になりたいんだ!!」

ヴァーリは自分に激を入れルータムに仕掛けた

 

「なら超えてみろヴァーリぃぃぃぃ!!」

 

「うおぉぉぉ!!」

2人の修行は日が暮れるまで続き家に帰るとミラのお説教が待っていた

 

「「お兄ちゃん遊ぼう!!」」

夕食の後インとヨウにせがまれ一緒にヴァーリと遊ぶことになった

 

「私大きくなったらお兄ちゃんと結婚する!!」

 

「インお姉ちゃんズルいよ!お兄ちゃんと結婚するのはヨウなんだから!!」

 

「私よ!」

 

「ヨウだよ!!」

インとヨウは姉妹喧嘩を始めてしまい、ヴァーリはその光景を微笑ましく見ていた

 

 

 

翌日

 

「義兄さん今日は何をするつもり?」

 

「今日は魔法陣無しで人間界に行くぞ」

 

「どうやって行くつもりなの?」

 

「こうするんだ」

と言い右手を目の前に出し、自分達と同じ位の空間を作った

 

「ここに時間を入れれば人間界に行けるかもしれない。後もっと力を付ければ異世界にだって行けるかもな」

 

「凄い流石義兄さん!!」キラキラ

ヴァーリは尊敬の眼差しをルータムに向けた

 

「さて行くか」

 

「おおーー」

2人はルータムが作った空間に入って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間界・イギリス

 

「着いたな」

 

「此処は?」

 

「今確認する」

ルータムは魔法で今いる場所を調べた

 

「此処はイギリスだな」

 

「義兄さん取り敢えず移動しない?ここは何もないし・・・」

2人が居る場所は木々が生い茂る森の近くだった

 

「そうだな移動「ギャァァァァ!!」アッチからだ行くぞ!!」

 

「ま、待ってよ義兄さん!」

ルータムは急いで悲鳴の聞こえは方に向かった。少し遅れてヴァーリも向かった

 

 

 

 

 

「アハハハハハ汚物の消毒完・了!」

 

「これはお前がやったのか?」

ルータムが悲鳴が聞こえた場所に着くと、白髪のエクソシストと怪物・魔獣が横たわっていた

 

「イエ~ス俺っち、フリード・セルゼンがやりました~。そう言うアンタは悪魔さんですね?悪魔は死ねやぁぁぁあ!!」

フリードは光の剣を出しルータムに斬りかかった。ルータムは避けず右手で光の剣を受け止めた

 

「はぁあ!?何で悪魔が光を触っても大丈夫なんだよ!!?」

 

「ああ。俺の右手は空間を司る。今この右手はその空間に覆われているから例え光でもダメージは受けない」

 

「なんっうチートだよ・・・」

 

「そら足元がお留守だぜ?」

ルータムは足払いでフリードを倒し太刀をフリードの前に付きつけた

 

「・・・殺れよ」

フリードは死ぬと思いそう言ったがルータムからは予想外な言葉を聞いた

 

「お前強くなりたいか?」

 

「何?」

 

「だから強くなりたくないか聞いているんだ。強くなりたいなら俺が鍛えてやるよ」

 

「何故だ!俺はアンタを殺そうとしたんだ!それなのに何故そんなことが言えるんだ?」

 

「お前は性格は悪いが強い。その性格さえ直せば強くなると思ったから提案したんだ。どうする?」

 

「・・・いつかアンタを倒す。その為になら仕方ないがアンタに鍛えてもらおう」

 

「それは何時の話になるやら・・・俺の名はルータム。ルータム・フランディだ」

 

「フランディ!?冥界の平和の象徴の一族ですかぁぁぁあ!?」

フリードは相手がフランディ家の者だと分かり驚いた

 

「知っているのか?」

 

「知っているも何もあの天使長が褒めていた一族ですよ!」

 

「ミカエル兄さんが言ってたのか?」

 

「ミカエル兄さん!?アンタ天使長を知っているんですか!!?」

 

「知っているも何も時々遊びに来てくれるし、四大魔王と堕天使総督達と同じで弟の様に可愛がってもらってるよ?」

 

「はぁぁぁぁぁぁあ!!!?」

天使長だけではなく、四大魔王、堕天使総督とも知り合いだと聞き更に驚いた

 

「義兄さん!!」

 

「ん?来たかヴァーリ。フリード早速最初の特訓だヴァーリを倒せ。ヴァーリを倒せないと俺は倒せないぞ」

 

「オーケー!ヴァーリくーん俺っちが強くなるための生贄になってね」

 

「ちょ義兄さん!これどういう事!?俺今来たところだから訳が分からないよ!!って危ない!!」

ヴァーリはルータムに説明を聞こうとしたが、フリードが光の剣で襲て来て慌てて避けた

 

「頑張れヴァーリ。それも修行だ」

 

「義兄さんの悪魔!!」

 

「おう俺は悪魔だアハハ」

ヴァーリとフリードの特訓は夜まで続いた



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壊れた日常

ルータムとヴァーリがフリードと出会い一年が過ぎた。今は三ヶ月に一度イギリスに行きフリードの特訓をしている。そして現に今も・・・

 

「Divide」

 

「かぁあああまたですか!!本当に鬱陶しいですね!ヴァーリくーん!!」

 

「それが白龍皇の力だからな。それに義兄さん相手には効かないし・・・」

 

「ルータムの旦那は規格外過ぎますよ・・・」

ルータムの名前が出て2人は同時にため息が出た

 

「ヴァーリお兄ちゃん、ルータムお兄ちゃんの悪口は許さないよ!!」

 

「フリードさんもですよ?次ルータムお兄ちゃんの悪口を言ったら・・・」

 

「「私達のOHANASIだよ?」」

インとヨウはとびっきりの笑顔(だが目は笑っていない)でヴァーリとフリードの2人に言った

 

「「は、はいぃぃぃぃ!!」」

2人は顔を蒼白になりながら返事をした。以前インとヨウのOHANASIをされ2人の心には一生心に残る傷が出来たのだ。何かは言わない本人たちの為に・・・

 

 

「おーいそろそろ戻るぞ」

噂をすればルータムがやって来た

 

「「はーーい」」

インとヨウはルータムの腕に抱き着き返事をした

 

「フリード、次来るときは俺とヴァーリを同時に相手してもらうからな」

 

「ちょっ!旦那それは流石に辛いですよ・・・」

 

「安心しろ殺しはしない。死ぬ数歩手前に行くだけだ」

 

「その前に旦那を・・・」

フリードの言葉は続かなかった何故なら・・・

 

「旦那を?」

 

「どうするつもりですか?フリードさん?」

フリードの首にインは暗闇の剣を、ヨウは光の剣(厚めの手袋を付けているので光の物を持っても大丈夫)をつけた

 

「な、何でもございません・・・(旦那だけじゃなく、インとヨウの姉御も規格外だよな?何時の間にか俺っちの背後に立ってるし。さっきまで旦那の横にいたのに・・・)」

フリードは冷や汗を流しながらそう思った

 

「さぁ帰るぞ」

ルータムはそう言い空間を作りヴァーリとインとヨウと入って冥界に戻った

 

 

 

 

 

冥界に戻った4人は目の前で起きていることが信じられなかった。何故なら彼等フランディ一族の町が燃えていたからだ。更には悲鳴も聞こえる

 

「これは一体・・・」

ヴァーリが考えていると声がした

 

「おいここに居たぞ!」

 

「当主のガキ達だ」

 

「殺せ!」

 

数人の悪魔がルータム達に襲い掛かって来た。しかしあっけなく4人にやられた

 

「ヴァーリ俺が父さん達を探す。お前はインとヨウと共に隠れていろ」

ルータムはそう言い屋敷に走っていった

 

「義兄さん!」

 

「「お兄ちゃん!!」」

3人の声は虚しく響いた

 

「とにかく隠れるぞ。義兄さんが戻ってくるまでは」

 

「「うん」」

ヴァーリ達は見つからないよう町から離れた

 

 

 

 

一方ルータムは空間から剣と銃を取り出し、襲ってくる悪魔達を斬ったり撃ち抜いたりして、アラン達が居ると思うリビングに向かっていた

 

「くそ!数が多い!!」

 

「死ぬぇぇぇえ!!」

 

「テメェがな!」

ルータムは次々に襲い掛かってくる悪魔達を殺してやっとリビング前に着いた

 

「父さん!母さん!」

 

「アラ?ここの息子ね、丁度今終わった所よ」

リビングに入ると眼鏡を掛けた女性が居てその両手には剣が握られていた。その剣の刃の部分には血が付いていて足元にはアランとミラが腹から血を出して倒れていた

 

「父、さん・・・母、さん・・・お前がやったのか?」

 

「ええそうよ。ここの一族は私達にとって邪魔だからね。消えてもらうわ、貴方もね」

 

「許さない!貴様は俺がコロス!!」

ルータムは怒りで女性に突っ込んだ

 

「面倒くさいわね後は貴方達に任せるわ」

と言い後ろに待機していた男たちに言い女性は何処かに転移していった

 

「うおおおおおおおお!!」

ルータムは獣の様な雄たけびをあげ男たちを次々に殺していった

 

 

 

 

 

 

 

その頃ヴァーリ達も危機に陥っていた

 

「フランディの町が襲われているて聞いて来てみれば、面白い事になっているな」

ヴァーリ達の前に現れたのは堕天使達だった。それも反アザゼルの堕天使が

 

「くっ、こんな時に・・・」

 

「ん?白龍皇か。丁度いい、お前を捉えて我等の力として使ってやろう。後ろの女達は肉奴隷として使ってやるよ」

堕天使の男の言葉に3人は怒りを覚えた

 

「ふざけるな!俺はお前達の力になるつもりはない!それとインとヨウにも手を出させない!!義兄さんの代わりに俺が2人を護るんだ!!」

 

「「ヴァーリお兄ちゃん・・・私達も戦う!!」」

ヴァーリは白龍皇の光翼を出し、インとヨウはそれぞれ暗闇と光の剣を構えた

 

「無理はするなよ。カバー出来る範囲で動けいいな?」

 

「「うん!!」」

3人は襲い掛かってくる堕天使の攻撃に備えた

 

 

 

 

 

 

一方ルータムは・・・

 

「ハアハア・・・ハア・・・」

敵の返り血と自身の血で服が赤く染まっていて呼吸が乱れていた。ルータムの周りには沢山の悪魔の死体が転がっていたその数はざっと見て30はある

 

「な、何だこの化け物は!!?」

 

「これだけの傷を負わしたのにまだ動くのか・・・」

悪魔達はルータムとの戦いで恐怖心が少し生まれていた

 

「ええい怯むな奴は最早虫の息だ!一斉に掛れば奴は終わりだ!!」

指揮官らしき男の声でその場にいる悪魔達は一斉にルータムに襲い掛かった。ルータムは限界なのか動こうとしない。後少しで剣でルータムを切り裂けると思った所で悪魔達は消滅した

 

「間に合わなかったが、彼は助ける事が出来そうだ・・・」

 

「お、お前は!!サーゼクス・ルシファー!!何故お前がここにいる!!?」

そう悪魔達を消滅させたのは四大魔王の一人サーゼクス・ルシファーだ。サーゼクスはグレイフィアからフランディ家の町が襲われていると報告を受け急いで駆け付けたのだ。

 

「何故ここにいるか?それは君達を消滅させるためだ」

そう言い指揮官の男も消滅さした

 

「グレイフィア、急いでルータム君の手当を!!」

 

「はい!」

サーゼクスはグレイフィアにルータムの手当を指示し自分の家に三人転移した。

 

その頃ヴァーリ達の方にはアザゼルがシェムハザから報告を受け助けに来ていて、ヴァーリとインとヨウを保護しグリゴリに連れて行った。

 

この日ルータム、ヴァーリ、イン、ヨウ以外のフランディ家の一族は皆死亡した。同時にルータム達の日常が壊れた



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失墜の中の出会い

フランディの町が壊滅した2日後ルータムはサーゼクスの屋敷に寝かされていた

 

「ここは?グッ!!」

ルータムは起き上がり辺りを見ようとしたが体中から痛みがして起き上がれなかった

 

「目が覚めましたか」

 

「あ、グレイフィアさん。そうだ!!ヴァーリは?インとヨウは?それに他の一族の皆はどうなりましたか!!?」

 

「落ち着きたまえルータム君」

 

「サーゼクス兄さん・・・」

ルータムが興奮したままグレイフィアに問い詰めているとサーゼクスが入って来た

 

「私が説明しよう。まずフランディの町が襲われたのは2日前だ」

 

「俺は2日も眠っていたのか・・・それでヴァーリ達は?」

 

「ヴァーリ君達3人はアザゼルが保護したよ。2日前に連絡が来て今はグリゴリにいるよ」

 

「良かったヴァーリ達は無事か・・・」

サーゼクスからヴァーリ達の安否を聞きルータムはホッとした

 

「そして一族の皆だが・・・君達4人以外全員の死亡が確認された」

 

「え?サーゼクス兄さん冗談きついよ?嘘だよね?皆死んだって・・・」

 

「嘘ではない受け入れるんだルータム君。君達の一族は君達4人以外全員死んだんだ」

 

「あ、あああ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

サーゼクスの言葉を聞きルータムは耐え切れず涙を流した

 

「グレイフィア、暫くルータム君を1人にしてあげよう。心の整理が必要だからね」

 

「・・・はい」

サーゼクスとグレイフィアは静かにルータムのいる部屋から出た

 

 

 

 

数十分して落ち着いたルータムは痛む体に鞭打ち屋敷を出て近くの森を歩いていた

 

(俺は守れなかった・・・父さんも母さんもハウ婆も一族の皆。何が次期当主だ、俺は誰も守れない無力な奴だ、いっそのこと楽になれば父さん達の所にいけるかな・・・)

ルータムはどんどんとマイナス思考になっていき、右手で空間を作りだしそこから銃を出した

 

(もう疲れた・・・)

ルータムが銃を頭に当て引き金を引こうとした所に制止の声が聞こえた

 

「ちょっと貴方何しているの!?馬鹿な真似はよしなさい!!」

ルータムが銃を頭に当てたまま振り返ると、サーゼクスと同じ紅髪の少女がいた

 

「・・・お前には関係ないだろ?ほっといてくれ」

 

「嫌よ目の前で死のうとするヒトをほっておけないわ」

 

「俺はもう生きる意味がないんだ。結局何も守れなかった。俺には何も残ってない」

ルータムは再び引き金を引こうとしたが、紅髪の少女に腕を引かれ銃を落としてしまった

 

「貴方に起きた事はお兄様から聞いたわ。貴方何も残ってないですって?ちゃんとお兄様の言葉を思い出しなさい!!貴方に残されたものを!!!」

 

「俺に残されたもの・・・」

紅髪の少女の言葉でサーゼクスの言葉を思い出した。『ヴァーリ君達3人はアザゼルが保護したよ』と言う言葉を

 

「そうだまだヴァーリ、イン、ヨウは生きている。俺が死んだらあいつ等が悲しむ。ありがとうな。おかげで目が覚めた」

 

「そうならいいわ」

 

「そう言えばお前の名は?」

 

「あら、ヒトに名前を尋ねる時は自分からするものじゃなくって?」

 

「そうだな。俺はルータム。フランディ家次期当主いや、フランディ家当主のルータム・フランディだ」

 

「私はグレモリー家次期当主のリアス・グレモリーよ。命の恩人の名前をしっかり憶えておきなさい」そう言い笑顔のリアスの顔をルータムは見惚れていた。

後に二人は婚約者となり冥界随一の夫婦となる事はこの時は知らなかった



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再会

リアスの言葉で自分を見つめなおしたルータムは早速ヴァーリ達に会いにアザゼルが居る堕天使領に向かおうとしていた

 

「ルータムどうやって堕天使領に行くの?ここから堕天使領まで馬車を使っても何日もかかるわよ?」

 

「ああ、リアスは俺の力を知らなかったな」

 

「ルータムの力?それって私の滅びの力みたいな物?」

 

「ああ。俺の右手は空間を司る力。左手に時間を司る力があるんだ。それで空間を作り時間を入れれば移動が可能だ」

 

「なんだか凄いわね」

ルータムの力を聞きリアスは呆れた

 

「ヴァーリ達の気配は覚えているから直ぐに行けるだろ。リアスお前も来るか?」

 

「いいの?」

 

「ああ、俺と一緒なら堕天使領に行っても問題はないだろうし」

 

「分かったわ、しっかりエスコートしてよね」

 

「はいはい、お姫様」

ルータムは自分達の前に自分達と同じ大きさの空間を作り時間を入れ、目的地であるグリゴリに向かって歩き始めた

 

「ちょ、ちょっと下ろしなさいよ!」

 

「エスコートしろって言ったのはリアスだろ?」

空間に入る前にルータムはリアスをお姫様抱っこし、空間に入ったのだ

 

「そ、それはそうだけど・・・」

 

「嫌だったか?」

 

「・・・嫌じゃない」

ルータムの言葉に頬を少し赤くそめそっぽを向きながらリアスは呟いた。またルータムもリアスをお姫様抱っこする時に頬を赤らめ、心臓がドックン、ドックンと高鳴っていた

(またこの感じ・・・リアスの笑顔を見た時と同じだ。やっぱり俺はリアスの事を・・・)

 

(男は皆同じだと思ってたけど、ルータムは何だか違う気がするわ・・・それにこの気持ちは・・・)

2人共空間の移動中に自分の気持ちを考えていた

 

 

 

 

 

堕天使領・グリゴリ

 

「ヴァーリ!イン、ヨウ!ついでにアザゼル居るか?」

 

「義兄さん!!」

 

「「お兄ちゃん!!」」

 

「俺はついでかよ!!ルータム!」

ルータムの言葉にヴァーリ達は出てきた

 

「義兄さんもう大丈夫なの?」

 

「ああ、リアスのおかげで吹っ切れたよ。俺はフランディ家当主として生きていく」

 

「もう大丈夫そうだね義兄さんは。所でリアスって誰?」

 

「ああこいつだ」

ルータムが後ろに振り向きリアスはヴァーリ達の前に立ち自己紹介を始めた

 

「私はリアス・グレモリー。グレモリー家次期当主で、魔王サーゼクス・ルシファーの妹よ」

 

「俺はヴァーリだ。義兄さんの弟で今代の白龍皇だ」

 

「白龍皇ですって!!悪魔なのにどうして神器を持っているの!?」

 

「俺は人間と悪魔のハーフだ。悪魔の方は旧ルシファーの血が流れている。だが俺はもうヴァーリ・ルシファーではなく、ヴァーリ・フランディだこの事は四大魔王も知っている」

 

「そう。なら私がいう事はないわ」

リアスはヴァーリの言葉を聞き四大魔王が何も言わないのだったら自分も何も言わないと言った

 

「妹のインです」

 

「同じく妹のヨウです」

 

「さ、帰るか。当分はリアスの家に世話になるけどな」

 

「当分と言わずずっといても良いわよ」

 

「それはリアスやサーゼクス兄さんの迷惑になる」

 

「いいえ。決して迷惑なんて私もお兄様もそれにお父様やお母様もそうは思っていないわ」

 

「・・・ありがとうな、リアス」

 

「・・・良いわよ別に」

ルータムとリアスはまた顔を赤く染めた

 

(ねぇねぇまさかお兄ちゃん・・・)

 

(多分ヨウの考えている通りだと思う・・・リアスさんの方もお兄ちゃんに気があるみたいだし)

ルータムとリアスの様子を見てインとヨウは察した

 

「義兄さん・・・俺ここに残るよ」

 

「どうしてだヴァーリ?」

 

「俺は今までのままじゃ強くなれない。もっと力を付けないと義兄さんを支えられない。だから俺はアザゼルの下で修行して今よりも強くなって義兄さんを越えてみせるよ」

 

「頑張れよヴァーリ。お前は俺の弟だその日を楽しみにしているぞ」

 

「うん!!」

 

「アザゼルいやアザゼル兄さん、ヴァーリの事頼んだぞ」

 

「おう、任せとけ俺がお前に勝てる様鍛えといてやるからな」

 

「それは楽しみだ。帰るぞ、リアス、イン、ヨウ」

 

「ええ」

 

「「はーーーい」」

ルータムは空間を作りリアスの家に帰った。ヴァーリは後にグリゴリの幹部となり冥界の平和を堕天使側から守る事になる



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巫女との出会い

「ルータム人間界に行くわよ!!」

ヴァーリ達と再開し数日たったある日リアスが突然ルータムの部屋に入って来て人間界に行くと言ってきた

 

「突然どうした?何かあったのか?」

 

「実はこの前悪魔の駒(イーヴィル・ピース)をお兄様から頂いたのよ」

 

「それで眷属を集める為に人間界に?」

 

「そうよ」

 

「で、俺に足と護衛しろと?」

 

「そうよ」

 

「はいはい、仰せのままにお姫様」

といい頭を下げた。

ルータムとリアスはこの前の事からよく一緒にいる

 

「何処に行くんだ?」

 

「そうね・・・今度私が管理する駒王町なら何処でもいいわ」

 

「分かった」

ルータムは右手を前に出し2人分入る空間を作り、左手で時間を入れ、座標を駒王町にセットした

 

「行くか」

 

「ええ」

そう言い2人は自然に手を握った

 

 

 

 

駒王町

 

「さて着いたが何処にいく?」

 

「そうね・・・」

何処に行くか話していると近くの神社に結界が張られたのを感じた

 

「これは結界か?あっちの神社からだな」

 

「キャアアアアアア!!」

 

「!?急ぐわよルータム」

 

「ああ!!」

結界が張られた神社の方を向くと悲鳴が聞こえて来て2人は急いだ

 

「リアス捕まれ結界を通り抜けるぞ」

 

「分かったわ」

ルータムは空間を作り結界を通り抜け神社に入っていた。そこで見た光景は大勢の男達が、女性とその子供と思われるルータム達と同じ歳位の少女に向かって刀を構えていたところだった

 

「その子供を渡せ!その穢れた血を受け継ぐ子供は始末する!!」

 

「嫌です。この子はあの人との大切な娘なのです!」

 

「ならば親子共々あの世に送ってやろう、死ね!!」

男は刀を振り下ろした

 

「ギャア!」

刀を振り下ろした男の耳には悲鳴が聞こえてきた、聞こえて来た悲鳴は目の前にいる親子のものではなく、仲間の男の悲鳴だった。

 

「どうした!何があった!?」

 

「背中が斬られた・・・」

 

「何だと?」

他の仲間の言葉に斬られた男は答え、刀を振り下ろした男は親子と自分の刀を見た。親子には傷一つついてないのに刀は血に濡れていた

 

「どうなっているんだよ!」

 

「知るか俺が聞きたいよ!」

あなりの現象に男たちは冷静さを失くしていった

 

「大人数で女子供を襲うとは呆れる」

突然その場に第三者の声が響き渡った

 

「だから消えろ」

その声を聴いたのを最後に男たちは死んだ

 

「大丈夫か?」

ルータムは親子の前に現れ大丈夫か聞いた

 

「はい。危ない所を助けて頂きありがとうございました。ほら朱乃もお礼を言って」

 

「ありがとう、私とお母様を助けてくれて」

 

「気にするな。もう出て来てもいいぞリアス」

 

「本当に一瞬で終わったわね何をしたの?」

 

「空間を通して斬っただけだ」

 

「やっぱり貴方の力は出鱈目ね」

 

「あの貴女は?」

リアスの登場に女性はリアスに聞いた

 

「私はリアス・グレモリー。悪魔よ」

 

「じゃ彼も・・・」

 

「ああ、俺は・・・」

 

「お前!朱乃!無事か!!?」

ルータムが自己紹介をしようとすると突然の大声で遮られた

 

「アナタ!」

 

「お父様!」

 

「おお無事だったか。ん?おおルータム君じゃないか!」

 

「お久しぶりです。バラキエルさん」

仲良く会話する2人にリアスと朱乃と母親は固まった

 

「ちょっとルータム!バラキエルってまさか・・・」

 

「おう、堕天使幹部のバラキエルだ。昔アザゼル兄さんとよく俺の面倒を見て貰ったんだ」

 

「アナタまさかこの子が?」

 

「ああ、フランディ家最後の希望のルータム君だ」

ルータムはリアスに、バラキエルは朱璃に説明した

 

「所でルータム君は何故ここに?」

 

「リアスがサーゼクス兄さんから悪魔の駒を貰ったから、眷属を集める為にこの町に来たんだ。結界が張られたのと悲鳴が聞こえて慌ててここに来たんだ」

 

「そうか。ありがとう妻と娘を助けてくれて」

 

「気にしなくっていいよ。見過ごせなかったから」

ルータムがバラキエルと話している近くでリアスは朱乃に声を掛けた

 

「ねぇ貴女、私の眷属にならない?」

 

「私がですか?」

 

「ええ、貴女がいいわ」

リアスは朱乃を眷属に誘っている。ルータムは見守り、バラキエルと朱璃は娘がどのような選択をしても受け入れようとした

 

「私悪魔になる」

 

「朱乃本当にいいんだな?」

 

「はい。いまの私ではお母様は守れません。でも悪魔になって強くなってお母様もお父様も守って見ます」

バラキエルの言葉に自分の意志を伝えた朱乃はリアスの方を向いた

 

「私を貴女の眷属にして」

 

「ええ、貴女にはこれが良いわね」

リアスは女王(クイーン)の駒を出した

 

「我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、姫島朱乃よ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『女王』として、新たな生に歓喜せよ!」

 

朱乃の胸に『女王』の駒が入って行った

 

「調子はどうかしら?」

 

「ええ良いわ」

そう言い悪魔と堕天使の羽を出した

 

「これからよろしくね朱乃」

 

「ええ、よろしくリアス」

早速リアスに眷属が出来た。朱乃は後に『雷光の巫女』という二つ名を持つことになる




朱乃とエスデスが出会ったら、超究極のドS女王コンビの誕生ですね(笑)

敵には同情する組み合わせです・・・


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黒と白の猫

姫島朱乃を『女王』として眷属に向かえ入れたリアスは今ある森にいた。何故ある森かと言うと・・・

 

「リアスの要望通り適当に移動したけど・・・」

 

「ここ何処なのでしょうか?」

 

「・・・」

そうリアスがルータムに適当に場所を設定させたため現在の位置が分からなくなってしまったのだ。ルータムと朱乃の言葉にリアスは目を逸らすだけだった。

 

「取り敢えず一度グレモリー家に戻るか」

 

「そ、そうね。それが良いわ」

 

「・・・」

ルータムがため息をつき空間を作ろうとした時、ガッサと音がして3人は身構えた。出てきたのは金髪のボロボロの少年だった。

 

「皆、ありが、とう・・・」

その一言を言って限界なのか倒れてしまった。ルータム達は慌てて駆け寄り状態を見るがかなり危険な状態だった。するとリアスが・・・

 

「貴方名前は?」

 

「名前・・・ない」

リアスの呼びかけに目を開け少年は答えた

 

「ならこれから、木場佑斗と名乗りなさい。そして私の眷属になりなさい。我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、木場佑斗よ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『騎士(ナイト)』として、新たな生に歓喜せよ!」

『騎士』の駒が佑斗の胸に入っていた。佑斗は疲れが出たのか眠ってしまった

 

「眠ったか」

 

「そうみたいね。取り敢えずグレモリー家に戻りましょう。朱乃と佑斗をお兄様に紹介しないといけないし」

 

「そうだね」

 

「リアスにはお兄様がいるの?」

 

「ええ、私の兄は四大魔王の一人よ」

 

「え!魔王様!!?」

リアスから兄は魔王と聞き朱乃は驚いた。

その後グレモリー家に到着したルータム達は佑斗をグレイフィアに預け、朱乃をサーゼクスに紹介すると、一人の小柄の少女が紹介された。何でもその子の姉が主を殺しはぐれ悪魔となり責任を妹にとらせようと処分されそうな時にサーゼクスに助けられたと、ルータム達に説明した。

「貴女名前は?」

 

「・・・白音。でもこの名前は嫌。姉様の妹って知られてしまう・・・」

 

「ならこれから塔城小猫と名乗りなさい。小猫私の眷属にならない?」

 

「・・・」コクッ

リアスに眷属にならないかと聞かれ小猫は頷いた

 

「決まりね。我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、塔城小猫よ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『戦車(ルーク)』として、新たな生に歓喜せよ!」

『戦車』の駒が小猫の胸に入って行った

 

「これで3人目。ルータムのおかげで順調に眷属が増えたわ。ありがとう」

 

「僕からもお礼を言うよルータム君。君がいなかったらリーアたん一人では心配だったからね」

 

「お兄様!リーアたんと言わないようあれ程言ったのに言わないで下さい!!」

リーアたんと言われ、リアスは顔を真っ赤にしてサーゼクスに抗議した

 

「いいじゃんリアス俺は可愛いと思うぞ?リーアたん」

 

「なっ!?///」

ルータムまでリーアたん呼びされリアスは先程より顔が赤くなった。ルータムは表面上冷静だか内心ではドキドキしたままだった

 

ピロピロピロピロ

突然ルータムの携帯がなりサーゼクスに許可を貰い電話の相手を見るとヴァーリだった

 

「どうしたヴァーリ?何かあったのか?」

 

『あったも何も大変なんだよ。SSランクのはぐれ悪魔が堕天使領に出て既に多くの犠牲者が出ているんだ。アザゼルに言ったら義兄さんに相談してみろって言うから電話してみたんだ・・・』

 

「あの馬鹿兄は・・・そんなんだから部下に愛想つかされるんだろうが。ヴァーリその悪魔の名前は?」

 

『確か黒歌だったと思う』

 

「!!分かった直ぐに行く!俺が行くまで動くなよ!」

ルータムはヴァーリの返事を聞く前に電話を切った

 

「どうしたの?電話の相手は誰なの?」

 

「ヴァーリからで何でも堕天使領にSSクラスのはぐれ悪魔が出て、どうしようもないから俺に助けをもとめて電話して来たみたいなんだ」

 

「アザゼルは許可したのかい?」

 

「ヴァーリがアザゼルに言ったら俺に相談しろって言ってた」

サーゼクスがアザゼルの許可があるかルータムに聞いて来てそう返した

 

「っと言う訳で少し行ってくる」

そう言い直ぐ空間を作りヴァーリの元に行った

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴァーリ!!」

 

「早や!?義兄さん電話して10分も経って無いのにもう来たの!?」

 

「まぁな、それで黒歌は何処にいるんだ?」

 

「こっちだよ付いて来て」

 

「場所が分かるのか?」

 

「ああ、最初に遭遇した時に発信機を黒歌に取り付けたんだ」

 

「・・・その発信機何処にあったんだ?」

ルータムは嫌な予感がしたが質問した

 

「作った」

 

「は?作ったってどうやって?」

 

「アザゼルが発明品を作っているに手伝ってから、俺も発明品を作るようになっていた」

ヴァーリの言葉を聞きルータムは心の中で頭を抱えた

 

(あの馬鹿兄・・・ヴァーリに余計な事をさすなよ!!ヴァーリが間違った方向に進んだら死刑だな!!)

 

 

その頃グリゴリ本部

 

ゾクッ

「ッ!?」

 

「どうしたアザゼル?急に立ち上がって?」

 

「あ、あ悪りいシャムハゼ。何だか急に悪寒がしたんだ」

アザゼルが悪寒を感じ立ち上がった事にシャムハゼは疑問に感じアザゼルに問いかけた

 

「もしかしたらルータム君の死刑宣言だったりして」

 

「おいおい、それは本当に洒落ならねえよ・・・」

そう言うアザゼルであったが、次にルータムに会った時に本当に一回死にかけた事をこの時は知らなかった

 

 

 

場所は変わり堕天使領森林

 

「はぁ、はぁ・・・ここまで来れば大丈夫だにゃ」

黒歌は堕天使の追っ手を振り切り一息ついていた

 

「これからどうしょうかにゃ・・・」

 

「見つけた!」

 

「にゃにゃ!!?」

これからどうするか考えていると空中から声がして上を見ると悪魔の羽で飛んでいるルータムと、白龍皇の光翼で飛んでいるヴァーリの姿があった

 

「このタイミングで白龍皇とか最悪だにゃ・・・」

黒歌は現白龍皇の登場で死を覚悟した

 

「俺達はお前を始末しに来たんじゃない、話がしたいだけだ」

 

「・・・本当かにゃ?第一お前は誰にゃ?知らない相手と話すつもりはないにゃ」

ルータムの言葉に微かに希望が見えたが知らない相手を信じれる程黒歌には余裕がなかった

 

「話がしたいと言うのは本当だ。フランディ家当主として誓う」

 

「フランディ家!?」

ルータムがフランディ家の者だと分かると黒歌はルータムを信じようと思った

 

「それで私と何を話したいのかにゃ?」

 

「主人殺しの真相だ。お前は力に溺れる様な者ではなさそうだからな、何か事情があったんじゃないか?本当の事を話してくれ、そうすればお前の味方になれる」

 

「分かったにゃ、全て話すにゃ」

黒歌はルータムに全て話した。主を殺したのは妹の白音を守るため為だったこと、その主は黒歌達の仙術に目をつけ最悪黒歌達を使い潰そうとしたことなど、包み隠さず話した

 

「・・・大変だったな。よく頑張ったよ黒歌は、もう我慢しなくっていい」

黒歌の話を聞き終わりルータムは黒歌を抱き寄せ頭を撫ぜた

 

「う、うわぁぁぁぁん!!辛かった、苦しかったにゃ!!」

 

「もう大丈夫だ。俺がサーゼクス兄さんに言って黒歌のはぐれを取り消してもらえるようにするよ。それで妹とも仲直りすればいいさ」

 

「ありがとう、ありがとうにゃ・・・」

 

「どういたしまして」

ルータムは黒歌が落ち着くまで頭を撫ぜた。黒歌が落ち着いてからヴァーリも連れ3人でグレモリー家に戻り、サーゼクス達にも説明し黒歌のはぐれが取り消された。また真実を知った小猫も黒歌と仲直りした。

黒歌はルータムに恩を返すと言ってきて、ルータムはヴァーリの補佐をしてほしいと頼んだ。これに黒歌は・・・

 

「任せるにゃ!ご主人様の命とあれば深夜のご奉仕までするにゃ!!」

 

「ちょっと黒歌!最後の言葉は聞き捨てならないわ!!」

 

「そうですわ!」

黒歌の言葉にリアスと朱乃が反応し、そのまま3人の乱戦となった。

 

余談であるが黒歌がヴァーリの補佐に着いたことにより、アザゼルがヴァーリに余計な事を教えるたびにルータムにシバかれる様になったとか・・・



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旅立ち

今回で異世界に行きます!

次回からは原作と異世界での事を半々で書いていく予定です!


あれから五年の月日が流れた。ルータムは日々修行の時を過ごしていた。11歳の頃にリアスの親友のソーナ・シトリーと出会い同じ歳に森で修行していたサイラオーグ・バアルと出会う。

出会い頭にサイラオーグから手合わせを申し込まれルータムは能力を使わず純粋に自身の力で戦った。結果はルータムの勝利で終わったがサイラオーグは再戦を申し込んで来て翌日また戦う事になった。その日から一ヶ月はサイラオーグとの手合わせをしいつの間にか意気投合していた。そして何時かレーティングゲームでお互い全力で当たろうと約束した。

13歳の時にディオドラ・アスタロトと出会い彼のしてきた事に対して怒りボコボコにした。その時心を入れ替えるなら兄であるアジュカ・ベルゼブブに報告しないと言うとその場で土下座しルータムに許しを請うた。

14歳の時にはシーグヴァイラ・アガレスと出会う。その時偶々買って来たガンダムのプラモを目撃させ、目を輝かせながらガンダムについて語らされた。後日暴走したことを謝りにルータムを尋ねた。その時にリアスとも出会う。

 

そして15歳・・・

 

「ルータム君これを」

サーゼクスはルータムに白銀の悪魔の駒(イーヴィル・ピース)を渡した

 

「遂にこの時が来たな・・・」

そう今日ルータムは異世界に行き眷属を集める旅に出るのである。見送りに四大魔王とグレイフィア、リアスとその眷属、ソーナ、サイラオーグ、シーグヴァイラ、黒歌と妹であるインとヨウ義弟ヴァーリと大勢のヒトが集まった

 

「「お兄ちゃん!!」」

インとヨウに関してはルータムに抱き着いて離れようとしない

 

「イン、ヨウ俺は大丈夫だ。3年以内に必ず帰ってくる。だから待ってって欲しい。約束だ」そう言いルータムは左手の小指を2人に向けると2人も小指を絡ませ指きりをした。

 

「ヴァーリ俺が留守の間リアスを頼む」

ルータムとリアスは半年前から許嫁となった。出会った時からお互いに気があったが中々言い出せずにいたが半年前にルータムがリアスに異世界に行き眷属を集めると言った後に告白した「リアス。俺はお前の事が好きだ!だから異世界から帰ってきたら結婚を前提に付き合ってほしい!!」と言いリアスの返事は勿論OK

 

「任せて義兄さん。義姉さんは俺が守って見せるよ」

ヴァーリは胸を張って答えた

 

「黒歌ヴァーリを頼んだ(アザゼル兄さんが余計な事を教えていたらメモしといてくれ)ヒソヒソ」

 

「任せるにゃ!(分かったニャ。しっかり監視しておくニャ)ヒソヒソ」

黒歌にヴァーリの事(アザゼルによる間違った方の監視)を任せた

 

「・・・ルータム」

 

「リアス大丈夫だ必ず帰ってくる。俺を信じてくれ」

 

「そうね貴方なら大丈夫ね。でもこれを」

リアスが取り出したのは紅色のネックレスだった

 

「私とお揃いよ」

リアスの首には白銀のネックレスがかかっておりペアルックだと分かった

 

「ありがとうリアス。これは俺の宝物にするよ」

ルータムもネックレスをかけた

 

「そろそろ行くよ。皆3年程待ってて」

 

「ルータム!!」

ルータムが空間を作り入ろうとしたらリアスに呼び止められて振り向くとキスされた

 

「いってらっしゃいのキスよ。私のファーストキスなんだからしっかり責任とってもらうわよ?帰ってきたら貴方からお帰りのキスをしてね」

 

「ああ、必ず帰って来てお帰りのキスをしてやるよ」

そう言いルータムは空間に入っていた

 

「行ったか・・・」

 

「大丈夫だよサーゼクスちゃん。ルーちゃんなら立派な眷属を連れて帰ってくるよ☆」

 

「お姉様と同じです」

一同は思った事を言いルータムが立派になり帰ってくると信じていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前誰だ?」

空間に入り彷徨っていると、目の前に幼女が現れた、ゴスロリのような服で前が全開で胸の所はテープの様な物で×に張っていた。

 

「我オーフィス、無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)」

 

「あの龍神かよ・・・俺はルータム。ルータム・フランディだ。俺に用か?」

 

「我、グレートレッド倒したい。ルータムの力貸して欲しい」

 

「グレートレッドって確か、真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)だったよな?何故グレートレッドを倒したいんだ?」

 

「我、静寂が欲しい。グレートレッド、倒して静かに眠る」

 

「勿体ないな」

 

「??」

 

「オーフィスこの世界には楽しい事が沢山あるんだ。眠ってばかりじゃ勿体ないだろ?」

 

「?我分からない」

 

「なら俺と一緒に行動するか?俺は今から異世界に行き眷属を集めるんだ。その旅でお前に教えてやるよ、楽しい事や面白いもの、美味しいもの、どうだ?」

 

「うん、我ルータムについて行く」

 

「よし、これからよろしくな!」

 

「うんよろしく」

ルータムはオーフィスと握手して異世界に向かった




オーフィスが旅に同行する事になりました!!

次から原作+少し異世界での様子を書いていく予定です!!




活動報告にてアカメが斬る!第三勢力の異世界放浪で次の世界のアンケートを取っています!!受け付けは8月中旬までです!!

又トリコのクロスのアンケートも取っています!受け付けは8月3日までです!!


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第1章旧校舎のディアボロス/異世界眷属集め
『女王』と『兵士』


最初の世界はアカメが斬る!です


「さて異世界に着いたがどうする・・・」

 

「ルータムあそこに人」

現在ルータムとオーフィスは異世界に着き、崖の上でどうするか悩んでいると、オーフィスが人を発見した

 

「取り敢えずつけるぞ」

 

「うん」

 

 

 

 

 

 

 

「もうすぐ平和な世の中にしてみせるわ。その時にまた生まれてきなさいな」

 

「ねえ・・・今のおまじない・・・効かないよ・・・とっても痛いしとっても苦しいよ」

針で急所を抉られたクロメは起き上がり八房を抜いた

 

チェルシーは変身して逃げようとしたが、クロメの骸人形であるドーヤに左手の指ごとガイアファンデーションを撃たれた。

森を抜けた所でナタラに先回りされ右腕を斬られ、ドーヤに腹を撃ち抜かれ仰向けに倒れたそしてナタラに首を斬られそうになったところで・・・

 

「死なすには惜しい人材だ。その命俺がもらおう」

 

「え?」

その言葉を最後にチェルシーは気を失った

 

 

 

 

「成程、この世界には不思議な道具があるな。オーフィスコイツの持っていた化粧箱を元通りに出来るか?」

 

「出来る」

 

「じゃ、コイツの分身を作って化粧箱を直してくれ」

 

「うん。分かった」

オーフィスはチェルシーの分身を作り、ガイアファンデーションを直した。ルータムは空間を作りチェルシーとオーフィスと入って行った

 

 

 

 

「あれ?私死んだはずじゃ・・・」

 

「まだ死んでねーぞ」

 

「誰!?」

自分が死んだと思っていたチェルシーは疑問に思っていると、聞いたことのない声がして振り向いた

 

「俺はルータム。でこっちにいるのがオーフィスだ」

 

「ん我、オーフィス」

 

「私はチェルシーよ。ねぇルータム私は確か瀕死の状態だったと思ったけど、なんで元通りになっているの?」

 

「オーフィスが治してくれたんだ。こう見えてオーフィスは龍神だから」

 

「龍神?」

 

「オーフィス龍化出来る?」

 

「うん出来る」

そう言いオーフィスは巨大なドラゴンになった

 

「な、ななな・・・」

余りの事にチェルシーは驚いた

 

「まぁ驚く気持ちは分かるが本題に入ってもいいか?」

 

「え、ええ」

 

「まず俺はこの世界の者ではないし、人間でもない、悪魔なんだ」

そう言い悪魔の羽を見せた

 

「あ、悪魔!?想像と全く違う!!」

 

「どんな想像とは聞かないがまぁいい。俺には生まれつき、右手に空間を、左手に時間を司る力を持っているんだ。その力を使い異世界に眷属集めに来たんだ」

 

「眷属って?」

 

「これ悪魔の駒を使って、悪魔に転生さすんだ。駒によって能力は違うけどな。チェスは知ってるか?」

 

「ええ確か、王(キング)、女王(クイーン)が一個ずつ。僧侶(ビショップ)、騎士(ナイト)、戦車(ルーク)が二個ずつ。兵士(ポーン)が八個でしょ?」

 

「そうだ。チェルシーお前俺の眷属にならないか?その道具は使えそうだからだ。何よりお前が良いどうだ?」

 

「・・・良いわ眷属になってあげる。本来なら私は死ぬはずだったから、その命を救ってくれたルータムに預けるわ」

 

「OKチェルシーにはこれだな」

ルータムは兵士の駒を出した

 

「我、ルータム・フランディの名において命ず。汝、チェルシーよ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『兵士』として、新たな生に歓喜せよ!」

チェルシーの胸に『兵士』の駒が入りチェルシーはルータムの眷属となった

 

「一人目幸先が良いな」

 

「それでこれからどうするの?次の世界に行くの?」

 

「いやもう1人眷属にしたい。この世界で最強の人物が良いな。誰か知っているか?」

 

「・・・帝国最強の帝具使いの将軍エスデス。彼女は間違いなくこの世界最強よ」

チェルシーは最強の人物を尋ねられ真っ先にエスデスが浮かんだ

 

「帝具?」

 

「そう言えば説明してなかったわね。帝具とは千年前に作られた48の超兵器よ。私のは『変身自在 ガイアファンデーション』。エスデスの帝具は無から氷を作れる帝具よ」

 

「成程。欲しいなそいつは。では行くか」

 

「行くって何処に?」

 

「そいつの最後の時だ」

そう言い空間を移動し始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・決着がついたみたいだな」

ルータム達が見た光景はエスデスが自ら凍り粉々になった光景だった

 

「オーフィス、エスデスの体の再生と魂を呼び出せるか?」

 

「大丈夫出来る」

 

「よし交渉するか」

 

 

 

 

精神世界

 

「此処は?私は死んだはず」

 

「此処は精神世界。今お前は魂だけの存在だ」

 

「ッ!?誰だ!!」

 

「俺はルータム悪魔だ」

 

「ほう、その悪魔が何の用だ?」

 

「お前俺の眷属にならないか?」

ルータムはエスデスにチェルシーにした説明をした

 

「成程な。お前は自分の眷属を集める為に異世界を回っているのか。面白い!だが!!私を満足出来なければ眷属にはならん!!」

 

「お前と戦えと?」

 

「そうだ!!」

 

「良いだろう。この空間なら思いっきり暴れる事が出来るぞ」

 

「言われなくってもそのつもりだ!ヴァイスシュナーベル!!」

エスデスは無数の氷剣をルータム目がけ投げつけた。ルータムは空間を作り氷剣を空間に入れた

 

「返すぞ」

そう言い氷剣をエスデスに向かって発射した

 

「面白い力だな。悪魔にはお前みたいな力を持つ者もいるのか?」

 

「ああ、俺の婚約者は消滅の魔力を持っている。俺は右手に空間、左手に時間を司る力を持っているんだ」

 

「面白い『摩訶鉢特摩(マカハドマ)これで私の勝ちだ」

 

「・・・何をしたんだ?」

 

「なっ!?何故止まらん!!?」

 

「多分俺の力のせいだな。俺自身お前とは同じ空間・時間だが、同じ空間・時間ではない。時間停止なら直接俺に触らないと無効のようだ」

 

「いい、いいぞもっと私を満足させてくれ!」

エスデスはサーベルを構えルータムに斬りかかった。ルータムは空間から槍を出し迎え撃った。

 

 

 

 

「俺の勝ちだエスデス」

 

「・・・そうだな私の負けか」

ルータムは倒れたエスデスの首に剣を添えていた

 

「約束だ私はお前の眷属になろう」

 

「エスデスには『女王』の駒だな。我、ルータム・フランディの名において命ず。汝、エスデスよ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『女王』として、新たな生に歓喜せよ!」

オーフィスが直したエスデスの体に魂と『女王』の駒を入れた。その際に変異の駒(ミューテーション・ピース)となりエスデスを悪魔に転生させた

 

「うむ、悪くはないな。これからよろしく頼む。私を満足させてくれよ?」

 

「ああ約束しよう」

ルータムとエスデスは握手し、早速女王と兵士を確保した




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魔法少女と英雄の『僧侶』と『兵士』

チェルシーとエスデスを眷属にしたルータム。その後幾つかの世界を回り、『騎士』2名、『兵士』2名を眷属に加えた。そしてルータム達8人は次の世界を目指していた。

 

「次の世界には何時着くのルータム?」

 

「後少しだカレン」

ルータムに話かけたのは『騎士』の紅月カレン。紅蓮の鍵が神器となりカレンの体の中に入った。戦闘時は右手が輻射波動機構に覆われる。禁手は紅蓮聖天八極式。なお人サイズ。

 

「次はゆっくりピクニックでもしたいな」

 

「そうですね」

次に口を開いたのは『騎士』のジュリウス・ヴィスコンティでジュリウスに同意したのは『兵士』のシエル・アランソン。この2人は同じ世界の者達だ。

 

「後残っている駒は『僧侶」と『戦車』が2つづつ、『兵士』が5ね」

残りの駒の数を言ったのは『兵士』のリサラ・レストール。

 

「さて着いたぞ。少しここで様子を見てから入るか」

ルータムがそう言うと全員頷き、様子を見る事にした。

ルータム達が見た光景は人形から出てきた芋虫の様な生物が金髪の少女の首を食いちぎった瞬間だった。

ルータム達は話し合って彼女を悪魔として蘇らそうと決めた。

 

 

精神世界

 

「あれ?私死んだ筈じゃ・・・意識があるって事はあれは夢だったの」

 

「いや現実だ。ここは精神世界。今お前は意識だけの存在だ」

 

「誰!?」

 

「俺はルータム・フランディ。フランディ家当主にて悪魔だ」

 

「あ、悪魔!!?嘘全く見えない!!」

 

「本当だほれ」

信じないマミにルータムは悪魔の羽をみせた。

 

「本当に悪魔なのね。その悪魔さんが私に何の用なのかしら?」

 

「お前生き返るとしたら生き返りたいか?」

 

「え?そんなこと出来るの?」

 

「ああ但し俺の眷属になるがな」

 

「眷属?」

ルータムは眷属達の事を話した。

 

「成程ね、私が眷属でもいいの?」

 

「勿論だ。あんな死に方は可哀そうだからな」

 

「ありがとう!」

 

「早速始めるぞ」

 

「ええ」

 

「マミは『僧侶』の駒だな。我、ルータム・フランディの名において命ず。汝、巴マミよ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『僧侶』として、新たな生に歓喜せよ!」

『僧侶』の駒がマミの体に入りマミは悪魔に転生した。

 

「これからよろしくお願いします」

 

「ああよろしくな」

マミを眷属達に紹介し次の世界を横に決め、そこで出会ったフェイト・T・ハラオウンを『兵士』として眷属に加えた。

その時ある魔術書を見つけ唱えると・・・

 

「サーヴァント・ルーラー。ジャンヌ・ダルク。召喚により馳せ参じました」

 

「サーヴァント・キャスター。メディア。召喚により馳せ参じました」

 

「英雄を呼び出しちゃった・・・」

全員があっけにとられていたがルータムが2人に声をかけた。

 

「俺はルータム・フランディだ」

 

「はい。貴方が私達のマスターですか?」

 

「マスターかどうかは分からないが、俺が魔術書を唱えた」

 

「では私達は貴方に従います」

 

「そんな改まる必要はないぞ。そうだ2人共俺の眷属になってくれないか?」

 

「マスター眷属とは?」

 

「説明するな」

ルータムは2人に全員にしたように眷属の説明をした。

 

「ジャンヌにしたら嫌だと思うけど強制はしないよ」

 

「いえ、マスターの事は分かりました。私もマスターのお役に立ちたいです」

 

「私もです」

 

「ありがとう。じゃメディアは『僧侶』、ジャンヌは『兵士』として悪魔に転生させるぞ」

 

「「はい」」

 

「我、ルータム・フランディの名において命ず。汝、メディアよ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『僧侶』として、新たな生に歓喜せよ! 汝、ジャンヌ・ダルクよ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『兵士』として、新たな生に歓喜せよ!」

メディアには『僧侶』の駒が、ジャンヌには『兵士』の駒が体に入り悪魔へと転生した。

 

「これからよろしくな。ジャンヌ、メディア」

 

「「よろしくお願いします。マスター」」

ルータムの残りの駒は『戦車』2と『兵士』3となった。



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2年後のリアス達

今回は原作時のリアス達の視点です!


リアスside

 

「あれから2年ね」

 

「そうですわね。ルータム君の事だから心配はないと思いますが・・・」

そうルータムが異世界に旅立って2年の歳月が流れた。この2年で私は眷属を2人新たに迎えた。1人は『僧侶』。ただこの子の神器が強力で、私では扱いきれないと上から封印しろと言われ、今は自由に出来ない。

そしてもう1人が今の悩みの種だ。

 

「堕天使が動いているのは分かっているのだけど、個人か、組織か分からないわね」

 

「なら聞いたらいいんじゃないのかしら?」

 

「・・・そうゆう事ね」

朱乃の言葉で私は義弟に電話した。

 

リアスsideout

 

一誠side

 

オッス俺兵藤一誠。皆には親しみを込めてイッセーって呼ばれているぜ!

突然だが俺は数日前に悪魔になったみたいだ。数日前俺は彼女となった天野夕麻ちゃんに殺された。理由は俺が危険な神器を持っている事だけだった。俺を救ってくれたのは「駒王学園の二大お姉さま」のリアス・グレモリー先輩だった。リアス先輩は上級悪魔で俺を悪魔と転生させ眷属にしてくれた。

リアス先輩が部長を務めるオカルト研究部は悪魔関係者ばかりだった。しかも駒王の有名どころばっかりだ。

まず、姫島朱乃先輩。リアス部長と共に二大お姉さまと呼ばれる大和撫子のような女性。

木場佑斗。俺達もてない男の敵で、学園の王子様と呼ばれ女子からの人気が高い。

塔城小猫。学園のマスコット的な存在。

イン・フランディ。学園の双子のアイドル。

ヨウ・フランディ。学園の双子のアイドル。

とまぁ学園の有名人が揃った時は驚いた。

そして俺はこの前運命の出会いをした、アーシア・アルジェント。金髪のシスターで一目ぼれだった。

そんな彼女が俺を殺した夕麻ちゃんに攫われた。俺はアーシアを救うため部長に話に行った。

 

 

部室

 

「部長お願いします!アーシアを助けに行かしてください!!」

 

「良いわよ」

 

「ダメなのは分かっていますがどうしても・・・え?ぶ、部長今何て・・・」

 

「だから良いって言ったのよ。私と朱乃はこれから用事で出かけるから。それとプロモーションの事も話しておくわ」

 

「プロモーションって確か・・・」

 

「敵の最深部へ赴いた時昇格出来るの。この場合私が敵の陣地と認めた場合の一番重要な所に足を踏み入れた時、貴方は『王』以外の駒に変わる事が出来るの。それに早くいかないと″彼″が片付けてしまうわよ?」

 

「彼?」

 

「何でもないわ。佑斗と小猫もイッセーについて行ってあげて」

 

「はい」

 

「・・・分かりました」

 

「何だか分からないけど、待ってろよアーシア!!」

そう言いイッセーは部室を飛び出た。

 

「朱乃、私達も行くわよ」

 

「はい部長」

リアスも朱乃を伴い部室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

教会

 

「アーシア!!」

イッセーは教会の扉を開けアーシアの名を呼んだ。

 

「げっ!もう来たのかよ・・・」

イッセー達が目撃した人物は白髪の神父が何かを持って逃げようとしている所だった。

 

「レイナーレの姐さん達なら祭壇の下だよ、まぁ今から行っても間に合わないけどね~」

 

「おい!アーシアに何をした!!」

 

「んん?君アーシアちゃんを知っているの?」

 

「俺はアーシアの友達だ!」

 

「ふ~~ん、ならさっさと行けば。もう終わっていると思うけど。・・・まさかあの人直々に出てくるとは思わなかったけどな」ボソ

そう言いフリードは閃光弾でイッセー達の視界を奪った隙に逃げた。

 

「何だったんだ今のは・・・それよりアーシア!!」

イッセー達は祭壇の下の奥の部屋の扉の前まで来た。

 

「ここにアーシアが」

 

「中には沢山の神父達がいると思うけど・・・」

 

「アーシアを助ける為だ。とことんやってやる」

そう言いイッセーは扉を開けたするとそこには・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

『ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい』と土下座している堕天使4人と、堕天使達の前に仁王立ちしている鎧の男、その横に助けようとしたシスターアーシア。

 

「アーシア!!」

 

「イッセーさん!?」

 

「来たか」

アーシアはイッセーの姿を見て駆け出した。

 

「まさか君が来ていたなんて予想してなかったよ」

 

「義姉さんから連絡があって慌てて来たんだ」

 

「しかも禁手で来るなんてよっぽどだったんだ」

 

「あの、ヴァーリさん姉様は?」

 

「・・・もう来ると思う」

小猫に黒歌の事を聞かれヴァーリは間をあけて返事をした。

 

「何今の間は、もしかして・・・」

 

「ヴァーリ!! ひどいニャ、リアスから連絡があったと思ったら何も説明なく飛び出すなんて!!」

 

「「ヴァーリ君(さん)」」

 

「し、仕方ないだろ!!」

黒歌の言葉を聞き佑斗と小猫はヴァーリにジト目を向け、向けられたヴァーリは逃げる為黒歌に話を振った。

 

「そう言うお前こそ小猫の身に何か起こるって聞いたら飛び出すだろ?」

 

「当たり前ニャ!!白音は私が守るニャ!!」

そう言い黒歌は小猫に抱き着いた。

 

「ね、姉様離してください」

 

「嫌にゃ。離れていた分に白音成分を補給しないとニャ」

佑斗は呆れ、ヴァーリは上手く流せた事に心でガッツポーズをした。

 




次回イッセーが赤龍帝籠手を発現させニ天龍が揃う。その時ヴァーリは!?



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赤龍帝と白龍皇

「アーシア、良かった無事で」

 

「イッセーさん、私あの人に助けて貰ったんです」

そう言い、アーシアはヴァーリを指さした。

 

「そうか。なあちょっといいか?」

 

「ん?俺か?」

 

「ああ。アーシアを救ってくれてありがとう。俺は兵藤一誠」

 

「ヴァーリ・フランディだ」

 

「フランディってインちゃんと、ヨウちゃんと同じ!!」

 

「まぁ義兄妹だからな」

 

「そうなんだ・・・でも何でここに?」

 

「それは私がヴァーリに連絡したからよ」

イッセーが疑問を口に出すと、いつの間にかやって来たリアスが答えた。

 

「部長!!ヴァーリと知り合いだったんですか?」

 

「ええ、彼は私の義弟なの」

 

「えええええええ!!?ってなんで朱乃さん達は驚かないんですか!?」

 

「ふふ、私達全員面識ありますから驚かないのは当然ですわ」

 

「でも何でヴァーリに連絡したんですか?」

 

「俺は『神の子を見張る者(グリゴリ)』所属で、義姉さんから連絡があって直接話を聞きに来たって事だ」

 

「グリゴリ?」

 

「堕天使の組織だよ。イッセー君」

聞いた事の無い単語に首を傾けていると、佑斗が説明した。

 

「え!?何で悪魔が堕天使の組織に?」

 

「色々訳有りなんだ。今度話すから今は勘弁してくれ」

 

「分かった。正直気になるが仕方ない」

 

「すまない。所で義姉さん、こいつ等の事だが俺に任せてくれないか?」

 

「あら、アザゼルは許可したの?」

 

「ああ。ここに来るまでに簡単に説明した。で、アザゼルはこう言っていた。『もし戦争に発展しそうなことだったら、お前の好きにすればいい』って」

 

「そう。なら貴方に任せるわ。イッセーもそれでいいかしら?」

 

「は、はい」

 

「て、事でお前達」

ヴァーリはイッセー達から堕天使達に目を移した。

 

「お前達はこれから俺の下で、無償奉仕で働いてもらう。勿論またこんな計画を実行しようなら・・・次は完全に息の根を止めるからな」

ヴァーリは言葉をいったん切り、ドスのきいた声でそう言った。

 

『は、はいぃぃぃぃ!!』

 

「て、事で俺は帰るよ義姉さん」

 

「ええ。ありがとう」

 

『赤いの、何時までそうしているつもりだ?』

 

「アルビオン?」

ヴァーリが帰ろうとすると急にアルビオンが口を開いた。

 

『気が付いていたか白いの』

その瞬間、イッセーの籠手の宝玉が点滅し、籠手に赤い龍の紋章が浮かんだ。

 

「まさか赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!!イッセーが今代の宿主だったなんて・・・」

 

「ぶ、部長、何なんですかこれは!?」

 

「イッセーそれはね・・・」

リアスはイッセーにニ天龍の事を説明した。

 

「赤と白の因縁って事は、ヴァーリは俺と殺し合うってことですか!?」

 

「・・・どうなのヴァーリ?」

 

「・・・義姉さん。こいつは義姉さんの眷属なの?」

 

「ええそうよ。私の『兵士』よ」

 

「なら答えは決まっている。・・・俺は兵藤一誠とは戦わない!!」

 

『ヴァーリ!!』

 

「すまないアルビオン。だが俺は義兄さんと義姉さんが悲しむことはしたくない。ここで兵藤一誠を殺せば義姉さんは悲しむ。そんな義姉さんを見た義兄さんも悲しむだろう。俺は義兄さん達を悲しませる為に強くなったんじゃない。護る為に強くなったんだ。お前なら分かるだろ? アルビオン」

 

『しかし!!・・・いやそうだな。お前達に起こった事を考えば仕方ない。だが俺はいいとしても赤いのは・・・』

 

『向こうはそう言っているがお前はどうしたい?今代の相棒?』

 

「お、俺は未だに何をすればいいか分からないけど。俺も戦わない!!今戦えばきっと後悔すると思うから!!」

 

『俺が言えた義理ではないが、いいのか赤いの?』

 

『ああ。お前がそこまで大人しくなるなんて珍しいからな。なにより俺もお前の変化に興味がある。今度聞かせてくれないか?』

 

『いいだろう。これまで戦い続けた俺に起こった変化を今度話してやる』

 

『楽しみだ』

 

「アルビオン達の話は終わったようだな。所で兵藤一誠」

ニ天龍達の会話が終わったのを見計らってヴァーリはイッセーに話かけた。

 

「イッセーでいいぞ」

 

「そうか。ならイッセー、強くなれ。そして義姉さんを護れる最強の『兵士』になれ。そうすれば義兄さんは安心するだろう」

 

「おう!!ってその義兄さんて誰?」

 

「ルータム・フランディ。フランディ家当主で私の許嫁よ♪」

 

「えええええええ!?部長に許嫁ぇぇえええええ!!」

 

「まぁ今はこの世界に居ないけどね」

 

「じ、じゃ冥界ですか?」

 

「義兄さんは今異世界に行っている」

 

「い、異世界!?悪魔はそんなことも可能なんですか?」

 

「いいえ。ルータムには右手に空間を、左手に時間を司る力を持っているの。私の消滅の魔力と同じ様な物だと思えばいいわ」

 

「で義兄さんはその力を使って、異世界に眷属を集めに行ったんだ。3年以内に戻るって言ってね」

 

「後ここに居る全員、ルータム君と面識ありますわ」

 

「へ?そうなんですか?」

 

「そうにゃ。ご主人様のおかげでこうして白音といられるにゃ」

 

「姉様そろそろ離してください」

 

「嫌にゃ。帰るまで白音成分を補給するにゃ」

 

「ヴァーリさん早く帰って下さい」

 

「あ、ああ。帰るぞ黒歌。それにお前達も」

ヴァーリの言葉で堕天使達は立ち上がり、イッセーを騙したレイナーレはイッセーの方を向いた。

 

「・・・イッセー君ごめんなさい。許してもらえないのは分かっているけど謝っておくわ。本当にごめんなさい」

 

「・・・アーシアに何かあったら許してなかったかもな。グッバイ俺の初恋・・・」

 

「義姉さん、また近い内に尋ねるよ」

 

「ええ分かったわ」

 

「それじゃ」

 

「白音、寂しくなったら何時でも読んでね。お姉ちゃん飛んで来るにゃ!!」

 

「結構です・・・ですが偶に顔を出して下さい」ボソッ

 

「ガーン!!」

小猫はきっぱりと言ったが小声で本音を言った。

 

「これから大変そうだな」

 

「あの、イッセーさん?」

 

「帰ろうアーシア」

 

「はい!!」

 




はいニ天龍和解です!!




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第2章戦闘校舎のフェニックス/異世界から帰還
ライザー・フェニックス襲来!!


教会であった出来事から数日、アーシアはリアスの眷属として悪魔に転生した。その理由は・・・

 

「イッセーさんと一緒に居られるなら、悪魔になります」だそうだ。

 

だが平穏な日々は長く続かない。新たな出来事がリアス達を襲う。

 

 

 

イッセーside

 

よう!イッセーだ。数日前にアーシアが悪魔に転生し、同じクラスに転入してきた。松田と元浜がいや、男子全員が俺に嫉妬の目を向けている。まぁ二大お姉さまと学園のマスコットとアイドルと同じ部活に入っている上にアーシアとも親しく話しているのだから仕方ない。

因みにアーシアは俺の家にホームステイしている。元々教会に住む予定だったがこの前の事で教会は使えなくなってしまった為だ。

そうそう、最近部長の様子がおかしい。ボーッとしたままだったり、考え込む時間が長かったり、ため息も多くなった気がする。

 

「イッセー君、アーシアさん。そろそろ部活の時間だよ」

木場が俺とアーシアを迎えに来たようだ。

 

「おう、今行く」

 

「はい」

俺とアーシアは返事をして木場と共に旧校舎に向かった。

そうだ部長の事を聞いてみるか。

 

「なあ木場。最近部長なんか悩んでいるみたいだが、何か知らないか?」

 

「部長のお悩みか。多分、グレモリー家に関わることじゃないかな」

 

「朱乃さんなら知っているよな?」

 

「朱乃さんは部長の懐刀だから、もちろん知っているだろうね」

そう話しながら部室の扉前に到着した時、木場が何かに気付いた。

 

「・・・僕がここまで来て初めて気配に気付くなんて・・・」

木場の言った事に気にせず俺は部室の扉を開けた。

室内には機嫌の悪い面持ちの部長に、同じく機嫌が悪いヴァーリと黒歌さんに、いつも道りニコニコ顔の朱乃さんだが、冷たいオーラを漂わせている。小猫ちゃんは離れて静かに座っているが心なしか機嫌が悪そうだ。インちゃんとヨウちゃんはいかにも怒っていますオーラを出している。それと銀髪のメイドさんが居た。

俺達に気付いたのかメイドさんは俺達に自己紹介を始めた。

 

「兵藤一誠様とアーシア・アルジェント様ですね。私はグレモリー家に仕えるメイドのグレイフィアと申します。以後お見知りおきを」

 

「「は、はい。よろしくお願いします!」」

俺とアーシアは咄嗟に返事をした。

部長は俺達が全員揃ったのを確認して口を開いた。

 

「全員揃ったわね。では、部活をする前に少し話があるの」

 

「お嬢様、私がお話しましょうか?」

部長が話そうとするとグレイフィアさんが申し出てきたが、部長はいらないと手を振った。そして再び部長が口を開いた瞬間魔法陣が光りグレモリーの紋様が変化し知らない形に変わった。

その魔法陣から炎とホスト風の男が出て来て部長に向かってとんでもない事を言った。

 

「会いに来たぜ、愛しのリアス」

もしかしてこの人がルータム・フランディ?そんな事を思いながら俺達は部長たちのやり取りを見ていた。

 

「いい加減にして頂戴ライザー!!」

どうやら部長の許嫁ではなかったようだ。グレイフィアさんの話によると、純血悪魔同士結婚して種を存続させようとしているみたいだ。

 

「私には許嫁がいるの!私は彼と結婚したいの!!」

 

「ふん!あんな貧相なガキがいいとは趣味が悪いな」

ライザーがそう言った直後、部室には殺気が充満した。特に部長にヴァーリ、黒歌さんがヤバい!アーシアが気絶しそうだ。

 

「にゃはは。鳥がピーピー喚いてるにゃ・・・」

 

「ああ、うるさいな・・・」

 

「ライザー今の言葉は聞き捨てならないわね・・・」

うおっ!更に魔力も上がったのか3人からオーラみたいのが見えた。

 

「俺は事実を言っただけだ。何か文句があるのか?リアスに腰抜けに育てられた歴代最弱の白龍皇に、元はぐれ悪魔よ」

 

「そこまでです皆様。この決着はレーティングゲームにて着けてもらいます」

部長達の一発即発の状態を止めたのはグレイフィアさんだった。それにしてもレーティングゲームって成人した悪魔しか出来なかったはずでは?

 

「グレイフィア、そのゲーム俺も参加してもいいか?」

 

「今回は非公式なゲームですので問題ないかと。しかしライザー様の許可がなくてはなりません」

 

「俺は別にいい。雑魚の白龍皇など怖くない」

 

「なら俺は義姉さんの開いてる駒に入る。義姉さん今開いてる駒は?」

 

「『騎士』と『戦車』が一つづつよ」

 

「なら俺は『騎士』としてゲームに参加する」

 

「私も『戦車』として参加するにゃ。ご主人様を侮辱した事後悔させてやるにゃ」

 

「では十日後に開始します。お嬢様とライザー様もそれでいいですね?」

 

「ああ。まぁ勝つのは俺だがな」

そう言いライザーは眷属を全員呼んだ。15人のフルメンバーに加え全員が美女、美少女だ。くそぉ!ハーレムじゃねーか!

 

「いいえ。貴方を倒してあげるわライザー」

ぶ、部長カッコいい!!

 

そしてライザー達が帰って行き十日後にレーティングゲームが開始するまで俺達は合宿する事になった。




合宿とゲームはダイジェストで進めます!!


次回はいよいよルータムが登場かも?


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ルータム帰還

ルータムside

 

あれから2年の歳月が過ぎた。ジャンヌ達を眷属に加え、半年前には全ての眷属が揃った。今は最後の眷属の世界に滞在している。その理由は・・・

 

 

 

「やっぱり美味いな虹の実は」

 

「フグ鯨も絶品だ」

 

「王陸鮫もいいぞ」

 

そう、食べ物が美味しすぎるからだ。最後の眷属は『戦車』のトリコ。ジャンヌの後は『兵士』の一方通行(アクセラレータ)。奴良リクオ。雪音クリス。そして『戦車』の白ひげことエドワード・ニューゲートが眷属となった。

今はトリコの世界で絶賛修行中だ。

 

「しかし覇気って便利だな。オヤジに教えてもらってよかったと思ったよ」

 

「そうだな。武装色は使える。ナイフやフォークに纏えるのだからな」

 

「私の氷も簡単に砕かれるしな」

 

「グララララ!お前達は筋がいい。僅か半年で覇気を習得したんだからな。おまけにルータムは覇王色の覇気に目覚めるしな」

 

「おまけにオヤジの世界で悪魔の実?だっけな。それも食べて凄い事になったな」

 

「うん。びっくりした」

 

「俺は非現実すぎて理解不能だったな」

 

「マスター何時まで此処に滞在するのですか?」

 

「そうだな・・・」

 

(助けて・・・助けて、ルータム・・・)

 

「ッ!リアス!?」

 

「うおっ!どうしたんだよ急に」

 

「今リアスの声が聞こえた。俺に助けを求めていた」

 

「リアスってお前の婚約者だろ?」

 

「ああ。皆急で悪いが俺の世界に向かうぞ」

 

「でもどうやって?今までは適当に空間を移動していただけだし、元の世界に戻れる方法はあるの?」

 

「こいつが導いてくれる」

そう言ってルータムはリアスから貰った紅色のネックレスに触れた。

 

「オーフィス、俺達全員を乗せて全速で向かってくれ」

 

「ん、分かった」

 

「よし。全員出発だ!」

 

『はい/ああ/了解』

ルータムは空間を作り中に入ると、オーフィスが龍化して全員がオーフィスの背中に乗り出発した。

 

ルータムsideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥界

 

今冥界でリアスの結婚式が執り行われようとしていた。しかし相手はルータムではなくライザーだった。

リアスの結婚をかけたレーティングゲームを行ったのだが、結果はリアスが投了(リザイン)して負けたのだ。

何故リアスが投了したかと言うと・・・

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

 

 

「義姉さんお待たせ」

 

「部長!助けにきました」

ヴァーリとイッセーは屋上で戦っているリアスのもとに駆け付けたのだ。屋上にはリアスとアーシア。ライザーとライザーの『女王』のユーベルーナの4人が居た。他の両眷属達は皆撃破(テイク)された。

 

「来たかニ天龍よ。ユーベルーナやれ」

 

「はい」

ライザーに言われユーベルーナはアーシアを拘束した。

 

「お前達この女を離してほしければ、お前たち同士で戦え」

 

「なぁ!?」

 

「ふざけるな!何故俺達が戦わなければならない!!」

 

「やれユーベルーナ」

 

「はい」パチっ

 

ドオン

「きゃ!!」

 

「アーシア!」

 

「今のは威嚇だ次はないぞ」

 

「クソっ!」

 

(どうする・・・半減を使う前に爆破されたら彼女の身が危ない。だと言ってイッセーと戦うのは論外。考えろヴァーリ)

 

「どうした?やらないのか?仕方ない。ユーベルーナ」

 

「待って!!」

ライザーがユーベルーナに指示し、ユーベルーナが爆発を起こそうとしたら、リアスが止めた。

 

「投了するわ」

 

『リアス・グレモリー様の投了により、ライザー・フェニックス様の勝利です』

 

「ぶ、部長何で投了したんですか!?」

 

「そうだよ義姉さん!?」

 

「ごめんなさい。義弟のヴァーリと眷属のイッセーとアーシアを傷つけたくなかったの・・・」

 

「義姉さん・・・」

 

(助けて・・・助けて、ルータム・・・)

 

回想終了

 

 

 

 

 

 

「皆様ようこそお集まり下さいましてありがとうございます!今宵は私ライザー・フェニックスと、グレモリー家次期当主。リアス・グレモリーの婚約という歴史的瞬間を共に共有でき嬉しく思います」

貴族達が話していると会場に魔法陣が出来て、炎からライザーが出て来て口上を述べた。

 

「義兄さんごめんなさい・・・義姉さんを守れまくって・・・」

 

「「ヴァーリお兄ちゃん・・・」」

ヴァーリは悔しくって涙を流した。インとヨウはそんなヴァーリに寄り添って同じく涙を流した。

 

(ルータム最後に貴方に会いたかった。これから私はライザーのものになるけど、この気持ちは生涯未来永劫貴方だけに捧げるわ)

 

「では紹介しましょう!我が伴侶ー」

 

ドオオオオン!!!

ライザーがリアスを紹介しようとしたら会場の扉が破壊された。

 

「違う、間違っているぞ。リアス・グレモリーは貴様の伴侶ではない。この俺、ルータム・フランディの伴侶だ」

入って来たのはリアスが待ち望んだルータムだった。

 

「義兄さん!!」

 

「「お兄ちゃん!!」」

 

「ご主人様!!」

 

「「ルータム君!!」」

 

「ルータム兄さま!!」

 

「あ、あいつが部長の本当の婚約者・・・」

イッセーは全員がルータムの名を言ったので、リアスの婚約者だと理解した

 

「悪いリアス。遅くなった」

 

「ルータム・・・」

リアスは涙ぐんだ

 

「おい衛兵こいつを排除しろ!!」

ライザーは衛兵に指示し、衛兵達はルータムに向かい襲い掛かろうとした。

 

「おい。こいつ等は殺っていいのか?」

 

「殺さなかったら好きにしていいぞ」

 

「つまらんが仕方ない。王の言葉だしな。・・・凍れ」

その瞬間衛兵達は見事に氷漬けとなった。

 

「流石エスデスだな」

 

「グララララ。殴り込みは派手にしねーとな!」

 

「派手過ぎるだろが! ルータムとオヤジとトリコで殴るとか!!」

 

「エスデスで敵を一瞬で氷漬けにするとか」

 

「うん。派手だねバルディッシュ」

 

【Yesマスター】

 

「いいねぇいいねぇ、最高だね!!」

ルータムの後ろから15人の男女が現れそれぞれ口にした。

 

「リアスは返してもらうぞ」

ルータムは静かに、しかし力強く宣言した。



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ルータム対ライザー

「リアスは返してもらうぞ」

そう力強く言った時にほんの少し覇王色の覇気が漏れ、数人が気絶した。

 

「気合い入ってるなルータムの奴。そのせいで覇王色の覇気が少し漏れたが」

 

「仕方ないわよリクオ。ルータムの婚約者が別の相手と結婚させられそうになってるのだから」

リクオ(夜バージョン)が言うと、チェルシーが答えた。

 

「ええい!お前達やれ!!」

衛兵がやられライザーは眷属達にルータム達を排除するように命じた。

 

「ストップだライザー君」

ライザーを止めたのはリアスの兄で魔王のサーゼクスだった。

 

「ライザー君。一つ余興をしようと思うのだが、そこのルータム君と戦って欲しい」

 

「何故私がこのような者と・・・」

 

「彼もリアスの婚約者だからだよ。君が勝てば式を続けよう」

 

「分かりました。このライザー、身を固める前の最後の炎をお見せしましょう!」

 

「君もいいかなルータム君?」

 

「はい。感謝しますサーゼクス様」

ルータムとライザーは急遽作られた空間で対峙した。

 

「ふん。貴様の様な雑魚に無駄な時間は取らん。直ぐ終わらせる」

そう言ってライザーは大きな火球をルータムに幾つも投げた。対するルータムは右手を前に出して空間を歪ませ、その中に火球を吸収した。

 

「貴様何をした!?」

 

「俺は右手に空間を、左手に時間を司る力を持っている。貴様の炎なら返すぞ」

そう言って右手を上に上げるとライザーの頭上に空間の歪みが出来、先程ライザーが投げた火球が落ちて来てライザーを焼き尽くした。しかしライザーは炎の中から再生した。

 

「あの小僧、マルコと同じ能力か」

 

「マルコって確かオヤジの息子だったよな?」

 

「ああ。悪魔の実、動物系幻獣種、不死鳥の能力者だ」

 

「幻獣種って事はルータムと同じ?」

 

「そうだな。あの小僧の再生も無限って訳ではないようだ。見てみろ、再生して息が上がっている」

 

「貴様!!もう許さん消し炭にしてやる」

 

「やれるならやってみろ。俺も本気を出そう」

そう言いルータムに変化が現れた。

その姿は誰もが畏怖するもの・・・

 

 

 

 

 

 

ドラゴンそのものだった。

 

「やっぱカッケーよなアレ」

 

「ええ、猛々しいわ」

ルータムの眷属達は見惚れていた。他の者達はルータムの変化に驚き固まっていた。

 

「き、貴様ドラゴンだったのか!?」

 

「いいや、これは俺が旅で得た力だ。食らえ!!」

そう言いルータムは水のブレスを放出した。ライザーは火球を投げるがかき消され、空間に押し付けられて圧迫死したが再生した。

 

「なら次だ」

次にルータムは氷のブレスを放出し、ライザーを凍りつかせた。因みにルータムは魔力によって様々な属性を放出出来る。

 

「グッ!貴様よくも!!」

 

「何度も殺すのは面倒だな。見せてやろう三龍の力を」

そう言いルータムは人型と龍型の中間の様な姿になった。

 

「━禁手」

 

『『Welsh(ウェルシュ)/Vanishing(バニシング) Dragon(ドラゴン) Balance(バランス) Breaker(ブレイカー)!!!!!!!』』

刹那右側が白、左側が赤の鎧に包まれた。

 

「赤龍帝と白龍皇の鎧(ブーステッド・ディバイン・スケイルメイル)ニ天龍と俺のドラゴンの力を見せてやろう」

ルータムがニ天龍の力を発現させると、ルータム眷属以外は騒ぎ出した。

 

「ど、どうなっている!?赤龍帝と白龍皇を宿す者はここにいるぞ!?」

 

「それにニ天龍を共に宿すなど不可能だ!?」

騒ぐ貴族をしり目にヴァーリとイッセーは自分の相棒に聞いた。

 

「あ、アルビオン・・・」

 

「えーと、ドライグ・・・」

 

『『どうなってるんだ!!?』』

ドライグとアルビオンも驚き混乱している。

 

『DividDividDividDividDividDividDividDividDividDivid!!』

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

10回の半減をし同じ10回の倍増をしたルータムは構えた。

 

「この一撃で決める」

 

「ま、待てお前はこの婚姻を潰す気か!?俺とリアスは悪魔の未来の為に・・・」

 

「この婚姻は悪魔の未来の為じゃない。お前がリアスの体目的の為の婚姻だ。お前にリアスを幸せに出来る訳ない。リアスは俺が幸せにする。あの時絶望した俺を救ってくれた恩を返すためリアスは俺が護り幸せにする。その為の2年間の旅だ。食らえトリプルドラゴンインパクト!!」

ルータムの正拳突きはライザーの中心に辺りそのままライザーを吹き飛ばした。そしてライザーは立ち上がらなかった。

ルータムは元の姿に戻りリアスの前に立った。

 

「迎えに来たぞリアス。帰ろう」

 

「・・・ルータム」

ルータムはリアスの手を取り右手で空間を作りそこからグリフォンを召喚した。そこにヴァーリ達が集まって来た。

 

「・・・義兄さん」

 

「ヴァーリ、俺が不在の間よくリアスを守ってくれた。流石俺の弟だ」

 

「!ッ義兄さん!!」

ルータムに頭を撫ぜられヴァーリは涙を流した。

 

「エスデス、朱乃、後は頼んだ。俺はリアスと一足先に行っているな」

 

「ああ。任せろ」

 

「うふふ、はい分かりましたわ」

エスデスと朱乃に後の事を任せルータムはリアスに一言言ってからお姫様抱っこをしてグリフォンに乗り冥界の空へ飛び出した。

 

 

 

それを見たグレモリー卿とフェニックス卿は今回の件はなしとなったが両家の付き合いは続けようと話していた。

サーゼクスは無事に帰って来たルータムに安心してリアスを任せられると思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうルータム」

暫く飛んでいるとリアスがルータムにお礼を言った。

 

「ううん。俺の方こそ帰るのが遅くなって悪かった」

 

「そんな事ないわ。貴方は帰って来てくれた。そして私を救ってくれた。私は嬉しいわ、私の夫は貴方だけよルータム」

 

「リアス」

そう言いルータムはリアスにキスをした。

 

「ただいま」

 

「ええ。おかえりなさい」

2人は笑顔でしばし冥界の空旅をした。




ルータムが食べた悪魔の実はドラゴンです!!ドラゴンだったらヘビヘビの実でよろしいのでしょうか?
もしヘビヘビでは無かったら教えて下さい!!


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眷属達と交流

リアスの結婚騒動の翌日の朝。ルータムは旅に出る前に買っておいた駒王の自宅の寝室でリアスと共に眠っていた。

 

「う~ん朝か・・・」

 

「おはようルータム」

 

「ああおはようリアス」

ルータムが目を覚ますとリアスが朝の挨拶をし、ルータムも返した。

 

「もう昨日は激しくしすぎよ!」

 

「いやだってな、2年ぶりの再会で嬉しかったからつい。嫌だった?」

 

「・・・嫌じゃない」

ルータムの言葉にリアスはそっぽを向き答えた。

 

「ルータム朝ごはん出来た。チェルシー達が呼んでる」

暫くルータムとリアスがイチャついているとオーフィスが朝食が出来たので呼びに来た。

 

「ああすぐ行く」

 

「ルータムその子は?」

 

「我、オーフィス」

 

「へぇオーフィスね・・・え?オーフィス!?もしかしてアノオーフィス!?」

 

「多分リアスが思っているオーフィスだよ」

 

「何で無限の龍神がルータムといるのよ!?」

ルータムはリアスにオーフィスがいる経緯を説明し、三陣営に内緒だと言った。

 

「放課後に朱乃達にも紹介するが先に名前とどの駒か朝食の時に紹介するな」

 

「ええ。異世界の人達だから楽しみね」

因みにルータムの家と言うか豪邸は大きな人間、巨人も眷属に入った時用にある術が掛っていて、身長が3メートルを越えると元の身長の半分になるため、今白ひげは3.35メートルとなっている。

 

 

 

 

「皆、彼女が俺の婚約者のリアスだ」

 

「リアス・グレモリーよ。次期グレモリー家当主でもあるわ」

 

「『女王』のエスデスだ」

 

「『戦車』のトリコだ」

 

「トリコと同じ『戦車』エドワード・ニューゲートだ」

 

「『僧侶』の巴マミです」

 

「同じく『僧侶』のメディアです」

 

「『騎士』の紅月カレンよ」

 

「ジュリウス・ヴィスコンティだ。俺も『騎士』だ」

 

「『兵士』のチェルシーよ」

 

「シエル・アランソンです」

 

「リサラ・レストールよ」

 

「一方通行だ」

 

「奴良リクオです」

 

「雪音クリスだ」

 

「フェイト・T・ハラオウンだよ」

 

「ジャンヌ・ダルクです」

 

「・・・ちょっと待って英雄の名前があったのは気のせい?」

 

「気のせいじゃないぞ。メディアとジャンヌは魔術書を見つけて唱えると、召喚出来たんだ」

 

「もう貴方だからで済ますわ・・・」

そう言い18人で朝食を取った。

 

「じゃ私学園に向かうわ」

 

「おう放課後には朱乃達も連れて来いよ」

 

「分かってるわよ」

そう言いリアスは学園に向かった。

 

「さて俺も行くか」

ルータムは自室のクローゼットから新品の駒王学園の制服を着て、リクオとマミとクリスと共に学園に向かった。

 

 

ルータム達が転入したのはイッセー達のクラスだった。

 

「奴良リクオです。よろしくお願いします」

 

「巴マミです。よろしくね」

 

「雪音クリスだ。よろしく頼む」

 

「ルータム・フランディだ。ルータムでいい、よろしく」

 

「え、フランディってインちゃんとヨウちゃんと同じ姓だ」

 

「ああ、インとヨウは妹だ。俺は先日まで海外の学校に通っていたんだが、ある事に我慢が出来なくって日本に来たわけさ」

その後授業を受け一時間目が終わり休憩していると・・・

 

「ルータムが転入して来たって本当!?」

ルータムのクラスにリアスが飛び込んで来た。

 

「おう本当だぞリアス」

 

「何で言ってくれなかったの!?言ってくれたら一緒に家から登校出来たじゃない!!?」

 

「悪いな驚かせようと思って黙ってたんだ」

 

「もう、しょうがないわね。明日から、いいえ今日の下校から一緒よ。良いわね」

 

「ああ」

 

「じゃ放課後校門で待っててね」

 

「おう。分かった」

リアスが戻った後クラスメイト達が一斉にルータムを囲い問い詰めた。

 

「おいルータムお前リアス先輩とどんな関係だ!?」

 

「現恋人の、将来の妻。要するに婚約者だな」

 

『『『え、えええええええ!!!?』』』

ルータムの発言に全員が驚きの声をあげた。

その後何事もなく放課後を迎え、ルータムはリアスと眷属達と共に自宅に戻った。

自宅にはヴァーリと黒歌も着て来た。

 

 

 

 

「さて俺の眷属の紹介をしよう。エスデスから頼む」

 

「『女王』のエスデスだ。趣味は拷問。帝具は魔神顕現デモンズエキスだ」

 

「帝具?」

 

「私達の世界で千年前に作られた超兵器よ。あ、私はチェルシー。エスデスと同じ世界出身で私も帝具を持っているわ。私の帝具は変身自在ガイアファンデーションよ。能力はどんなものにも変身できる事。私は直接戦闘より、暗殺とか情報収集の方が得意よ」

 

「因みにエスデスの能力は無から氷を生成し操る事が出来るんだ。後朱乃を越える超ドSだ」

その瞬間全員が(ルータム眷属以外)エスデスと朱乃を交互に見た。そして朱乃はエスデスの前に立ち頭を下げた。

 

「お姉様と呼んでもいいですか?」

 

「いいぞ、貴様は私と同じ匂いがする。今度ゆっくり語り合おうじゃないか」

 

「はい!お姉様!!」

この時全員が、最強ドS女王コンビの誕生だと思った。

 

「続けるぞ。次はトリコ頼む」

 

「おう。『戦車』のトリコだ。俺はルータムの最後の眷属だ。俺は元の世界で美食屋をやっていた」

 

「美食屋?」

 

「トリコの世界は食べ物が段違いに美味いんだ。そのせいでトリコが眷属になってから半年間ずっとトリコの世界で修行と食材を探していた。因みにトリコの世界に目印をつけているから何時でも行ける。今度幾つか食材を取りに行こうと思う。次はオヤジ頼む」

 

「『戦車』のエドワード・ニューゲートだ。元の世界で海賊をしていた。悪魔の実超人系、グラグラの実の振動人間だ」

 

「オヤジは白ひげと言われ、世界最強の海賊だったんだ。悪魔の実ってのはその世界では海の秘宝と呼ばれる果実で俺もそれを食べたんだ」

 

「それじゃ昨日ドラゴンになったのって・・・」

 

「ああ、悪魔の実動物系、幻獣種、ドラドラの実を食べたドラゴン人間だ。詳しくは今度な」

 

「『僧侶』の巴マミよ。私は元の世界で魔法少女をしていたわ」

 

「同じく『僧侶』のメディアです」

 

「メディアって、コルキスの魔女のメディア!?」

 

「正確には魔女になる前の少女時代のメディアだ。『兵士』であるフェイトの世界で魔術書を見つけそれを唱えるとジャンヌと共に召喚出来たんだ」

 

「ジャンヌってあのジャンヌ・ダルク!?」

 

「はい。私が『兵士』のジャンヌ・ダルクです。私達はサーヴァントと呼ばれる英霊です」

 

「英雄が2人もいるなんて、流石義兄さん!」

 

「次はカレン頼む」

 

「『騎士』の紅月カレンよ。私は元の世界の愛機が神器になったのこれよ」

そう言いカレンは右手を前にだし輻射波動機構を展開した。

 

「更に禁手」

カレンの全身が紅い装甲に覆われ背には2対8枚の紅い翼が展開していた。

カレンが元に戻り次はジュリウスが自己紹介した。

 

「ジュリウス・ヴィスコンティだ。カレンと同じ『騎士』だ」

 

「ジュリウスと同じ世界で、同じ部隊で『兵士』のシエル・アランソンです」

 

「ジュリウスとシエルは、ゴッドイーターと言われ、アラガミと言う脅威から人々を守っていたんだ」

 

「『兵士』の雪音クリスだ。私はシンフォギアって言う物で戦う」

 

「同じく『兵士』の一方通行だ。元の名は忘れて能力名が名前だ」

 

「一方通行は学園都市っていう所で、人為的に超能力者を生み出す所で最高位のレベル5の一位何だ。因みにレベル5は7人しかいない」

 

「リサラ・レストールよ。同じく『兵士』よ」

 

「フェイト・T・ハラオウンだよ。『兵士』でマミと同じ魔法少女よ。それと相棒のバルディッシュよ」

 

【皆様よろしくお願いします】

 

「フェイトは出来れば『騎士』として転生したかった。フェイトの売りはスピードだからな」

 

「奴良リクオです。『兵士』です」

 

「あれ?昨日いたか?」

 

「あ、そっかあの時はこの姿だったからね」

そう言いリクオは夜の姿になった。

 

「改めて自己紹介する。関東妖怪奴良組3代目ぬらりひょんの孫の奴良リクオだ」

 

「にゃ!?ぬらりひょん!!?」

 

「ん?良太猫と同じ猫又の妖怪か?」

 

「ああ猫又の中でも強い力をもつ猫魈だ」

ルータム眷属の紹介が終わるとオーフィスも紹介した。この時全員が驚き、リアスと同じ様に口止めした。

その後リアス眷属と、ヴァーリ達も自己紹介をして、この日はトリコの世界の食材でパーティーをした。




次回はルータム眷属の表を出す予定です!


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ルータム眷属紹介1

『王』 ルータム・フランディ

 

原作 オリジナル

 

本作の主人公。生まれながらにして右手に空間を、左手に時間を司る力を持つ。1歳年下の双子の妹インとヨウがいる。6歳の時にヴァーリを助け義弟にする。

10歳の時にフランディ一族の町が襲われ、ルータム、ヴァーリ、イン、ヨウ以外が死亡する。ルータムはサーゼクスに助けられ、ヴァーリ、イン、ヨウはアザゼルに助けられる。

一族が壊滅したと聞き絶望して死のうとしたが、リアスに止められヴァーリ達が生きていることを思い出し、フランディ家当主として生きる事を決意する。この時からリアスに好意を抱いていた。異世界に行く半年前にリアスに告白し許嫁となる。

異世界に向かっていると、無限の龍神オーフィスにグレートレッドを倒して欲しいとお願いされるが拒否し、一緒に旅する事を提案する。

順調に眷属を集め、元の世界に戻る半年前には全眷属が揃った。戻るまでの半年はトリコの世界で覇気の習得と特訓をしていた。

能力、右手が空間、左手が時間を司る力を持つ。白ひげの世界で動物系悪魔の実、ドラドラの実を食べてドラゴン人間となる。またドラゴンになった影響か、平行世界のドライグとアルビオンの神器を身に宿すことが出来た。

白ひげから覇気を教わり、覇王色、武装色、見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はオヤジと呼んで慕っている。グルメ細胞に適合している。

現在は、リクオ、マミ、クリスと共に駒王学園に通っている。

 

 

『女王』 エスデス

 

原作 アカメが斬る!

 

帝国の最強帝具使いの将軍。最後は自ら凍って粉々に砕けて死んだが、オーフィスにより体を再生及び魂を呼び戻されて、悪魔へと転生する。

使用帝具は魔神顕現デモンズエキス。能力は無の状態から氷を生成し操ることが出来る。

奥の手、魔訶鉢特摩(マカハドマ)は時空を凍結される技。悪魔となった事で1日に2回発動か、1回発動中に能力を使えるというチート仕様となってしまった。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はニューゲートと呼んでいる。

トリコの世界でグルメ細胞に適合しておりまだまだ強くなる。

普段はルータムの家で過ごしており、待機組(主にトリコと白ひげ)と戦っている。

ルータムに好意を抱いていて何度も夜誘惑するが、ルータムは最初はリアスと、と決めており、空振りに終わった。元の世界に戻ったため、再度誘惑している。年齢は20代前半。

 

 

『戦車』 トリコ

 

原作 トリコ

 

伝説の美食屋。ルータム眷属最後の男。

必殺技は、ナイフ、フォーク、釘パンチなど多種多様である。

ルータム達にトリコ世界を案内し、美味な食材をルータム眷属全員で食べ、将来はルータムの婚約者であるリアス達とも一緒に食事をとりたいと思っている。

ルータムがトリコ世界に目印をつけているのと、専用の通信機があるので小松や他の者から依頼があれば何時でも戻れるようになっている。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はオヤジと呼んで慕っている。年齢は30代前半。

 

 

『戦車』 エドワード・ニューゲート

 

原作 ONEPIECE

 

世界最強の男。海賊の頂点でもある四皇の一角。

海軍との頂上戦争の時に死ぬつもりだったが、ルータムに誘われ眷属となる。悪魔化及びルータムの援護でエースを含む白ひげ海賊団を無事に脱出成功させた。

また悪魔化の影響で持病も治った為、元の世界にいた時より強い。

超人系悪魔の実、グラグラの実の振動人間。振動のエネルギーを直接相手の体に叩き込んだり武器に纏わせたりできる。武器は薙刀を使用。

覇気は、覇王色、武装色、見聞色の3つ使える。

トリコの世界でグルメ細胞に適合している。

ルータム眷属最年長で面倒見がいいため、ルータム達から慕われている。

 

 

『僧侶』 巴マミ

 

原作 まどかマギカ

 

お菓子の魔女に首を食いちぎられ死亡するが、それを見ていたルータム達による体の再生及び悪魔化で生き返る。

悪魔と成った事でソウルジェムが濁らなくなり、大技魔法が使い放題である。

主にリボンを使用し、マスケット銃を作り、使い捨てで使用する。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はお父さんと呼んで慕っている。

トリコの世界でグルメ細胞に適合している。

ルータムに好意を抱いており何時か告白すると決めている。年齢は17歳でルータム、クリス、リクオと共に駒王学園に通っている。

 

 

『僧侶』 メディア

 

原作 FGO

 

フェイトの世界で発見した魔術書を唱えると、ジャンヌと共に召喚された英霊。

コルキスの魔女になる前の少女の姿で召喚された。ルータムに忠義を誓っている。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はお父様と呼んで慕っている。

英霊だが受体しているためグルメ細胞に適合している。

宝具は修補すべき全ての疵(ペインブレイカー) 味方に掛かった呪いや魔術を零に戻す、治癒の能力。

ルータムに好意を抱いており何時か告白すると決めている。年齢は14歳で普段はルータムの家で家事全般をしている。

 

 

『騎士』 紅月カレン

 

原作 コードギアス反逆のルルーシュ

 

ゼロレクイエムの後の世界でルータムに眷属に誘われ悪魔に転生する。その際紅蓮の鍵が神器となって右腕に宿った。通常時は輻射波動機構だが、禁手すると紅蓮聖天八極式小型バージョン(イメージとしてはISの全身装甲)となる。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はお父さんと呼んで慕っている。

グルメ細胞に適合している。

ルータムに好意を抱いており何時か告白すると決めている。年齢は20歳。現在用意された戸籍で教員免許の取得を目指している。

 

 

『騎士』 ジュリウス・ヴィスコンティ

 

原作 GODEATER2

 

アラガミと戦いの日々を過ごしている時にルータム達と出会い眷属となる。腕輪はルータムによって時を止めているので、偏食因子を定期的に摂取しなくてもアラガミ化することはない。

使用神機はロングブレード・アサルト。血の力「統制」は本来味方をバーストされるが、悪魔化した事で味方全員の能力を底上げするようになった。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はオヤジと呼んで慕っている。グルメ細胞にも適合している。年齢は22歳。現在は様々な知識を身に着ける為読書をしている。

 

 

 



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ルータム眷属紹介2

『兵士』 チェルシー

 

原作 アカメが斬る!

 

ルータムの最初の眷属。本来ならナタラに首を切り落とされる所だったが、間一髪でルータムが助け悪魔に転生する。

使用帝具は変身自在ガイアファンデーション。能力はどんなものにでも変身出来る。直接の戦闘は駄目で、暗殺や諜報として活躍している。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。特に見聞色が強い。

白ひげの事はお父さんと呼んで慕っている。

ルータムに好意を抱いていてイタズラしながらスキンシップをとっている。何時かは告白すると決めている。年齢は20代前半。現在は鳥となって駒王町を回っている。

 

 

『兵士』 一方通行

 

原作 とある魔術の禁書目録

 

原作と同じ様に首にチョーカーの様な演算補助デバイスをしている。悪魔化により継続しての戦闘は1時間以上と長くなった。

白ひげから覇気を教わり肉弾戦が様になった。武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はオヤジと呼んで慕っている。何時かは倒すと決めている(他にもルータム、エスデス、トリコも)

グルメ細胞に適合している。なお適合食材はコーヒー。

年齢は19歳。

 

 

『兵士』 雪音クリス

 

原作 戦姫絶唱シンフォギア

 

使用シンフォギアは、第2号聖遺物・イチイバル。遠距離が主体の攻撃で、近距離に関してはルータムから徒手空拳を教えてもらい、隙を埋めた。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はオヤジと呼んで慕っている。

グルメ細胞に適合している。因みにテーブルマナーはルータム達により徹底されており完璧である。

ルータムに好意を抱いていて何時かは告白すると決めている。

現在はルータム、マミ、リクオと共に駒王学園に通っている。年齢は17歳。

 

 

『兵士』 奴良リクオ

 

原作 ぬらりひょんの孫

 

元人間でその内の四分の一が妖怪の血が流れていて、一日の四分の一しか妖怪になれなかったが、悪魔化し何時でも夜の姿に変身できる。

鬼纏の時にはルータムの能力で仲間が現れ共に戦う事が出来る。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事は昼の姿は父さん、夜の姿はオヤジと呼んで慕っている。

グルメ細胞に適合している。

現在はルータム、マミ、クリスと共に駒王学園に通っている。年齢は17歳。

 

 

『兵士』 リサラ・レストール

 

原作 だから僕は、Hができない

 

死神のお嬢様で契約者を探していた時にルータムと出会う。契約しHの魂が取られたが、変わらないルータムに本当に惚れ、何時かは告白すると決めている。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はお父様と呼んで慕っている。

グルメ細胞に適合している。

炎を操り、一撃だけの大技ならエスデスの氷を燃やし尽くせる。使用武器は大鎌のカルヌーンプラデュール。

現在は駒王町を見て回っている。年齢は20歳。

 

 

『兵士』 シエル・アランソン

 

原作 GODEATER2

 

アラガミと戦いの日々を過ごしている時にルータム達と出会い眷属となる。腕輪はルータムによって時を止めているので、偏食因子を定期的に摂取しなくてもアラガミ化することはない。

使用神機はショートブレード・スナイパー。血の力「直覚」は本来アラガミの状態を察知するだったが、悪魔化敵、味方の状態を察知するようになった。

ルータム眷属の参謀的なポジションで眷属達を上手く動かせる。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はお父さんと呼んで慕っている。

グルメ細胞に適合している。

現在は悪魔の歴史など、ルータムの世界の事を勉強している。

ルータムに好意を抱いていて何時かは告白すると決めている。年齢は18歳。

 

 

『兵士』 フェイト・T・ハラオワン

 

原作 魔法少女リリカルなのは

 

本当なら『騎士』としてむかえたかったが、カレンとジュリウスが『騎士』となっていた為プロモーションが出来る『兵士』として眷属にむかえた。

素の状態でも早いが、真・ソニックフォームなら『騎士』のスピードを軽く上回る。

相棒はバルディッシュ。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事はお父さんと呼んで慕っている。

グルメ細胞に適合している。

現在はカレンと同じで用意された戸籍で教員免許の取得を目指している。年齢は21歳。

ルータムに好意を抱いていて何時かは告白すると決めている。

 

 

『兵士』 ジャンヌ・ダルク

 

原作 FGO

 

フェイトの世界で発見した魔術書を唱えると、メディアと共に召喚された英霊。

ルータムの話を聞き、ルータムの力になりたいと思い悪魔に転生する。ルータムからはルータムの世界の神は死んだと言われたが、それでも信仰はやめないで祈りを捧げている。

白ひげから覇気を教わり、武装色と見聞色の覇気が使える。

白ひげの事は父と呼び慕っている。

英霊だが受体しているためグルメ細胞に適合している。

宝具は我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)味方を守護する結界を張る能力。

ルータムに好意を抱いており、神よりルータムに祈る事が多い。何時かは告白すると決めている。

現在はメディアを手伝いながら勉強を克服するため、ルータム達から教わっている。




活動報告2つアンケート取っています。良かったらお答え下さい!!


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最強の使い魔!

ルータム眷属を紹介した数日後。ルータムはリアスに呼ばれオカルト部の部室にリクオ、マミ、クリスと共に居た。部室にはヴァーリも来ていた。

 

「それで俺を呼んだ用は?」

 

「2つあるけど、もう直ぐ来ると思うわ」

 

「来る?誰が?」

 

「会ってのお楽しみよ」

そう言いリアスはルータムの腕に抱き着き近くのソファーに並んで座った。

 

「どうぞ」

そこの朱乃がルータム達に紅茶を淹れた。

 

「ありがとう朱乃」

礼を言い一口紅茶を飲んだ。

 

「2年前より美味いな」

 

「ふふふありがとうございます」

 

「はいルータム、あーん」

 

「あーん」

横からリアスがクッキーを持ち、ルータムにあーんした。

その光景を羨ましそうに見ているイッセーは涙を流し、そのイッセーを見てアーシアはほっぺを膨らませていた。

 

「リアスお姉ちゃんばっかりズルい!インもお兄ちゃんにくっつく!!」

 

「ヨウも!!」

 

「いいわ私はここに座るから、インとヨウはこっちに座りなさい」

そう言いリアスはルータムの膝に座り、ルータムの左右を叩いてそこにインとヨウを座らせた。

 

「「わーーーい!!」」

 

「お兄ちゃんあーんして!!」

 

「ヨウもヨウも!!」

 

「分かった、分かった。ほれあーん」

 

「「あーん」」

ルータムは両手にクッキーを持ってインとヨウにあーんした。

 

 

コンコン

 

「来たみたいね。開いてるから入って来て頂戴」

 

ガラ

 

「失礼しますね」

 

「ソーナ!久しぶり!」

 

「お久しぶりですルータム君。元気そうでなりよりです」

入って来たのはシトリー家次期当主のソーナ・シトリーだった。

 

「どうしてここに?」

 

「あら?リアスから聞いていないの?」

 

「おう。入った途端こうなったから・・・」

 

「リ・ア・ス~」

 

「し、仕方ないじゃない!2年振りなのよ!!」

 

「それでどうしてここに来たの?後ろの男が関係しているか?」

 

「ええ。上級悪魔同士、最近下僕にした悪魔を紹介し合う為です。サジ、ルータム君に挨拶を」

 

「はい。会長」

サジと呼ばれた男はルータムの前で跪いた。

 

「お初にお目にかかります。ソーナ・シトリー様の『兵士』の匙元士郎です。フランディ家当主ルータム・フランディ様にお会いできて光栄です」

 

「そう畏まらなくていいぞ。これからもソーナを支えてやって欲しい」

 

「はっ!」

匙がルータムに挨拶している間にイッセー並びにリクオ、マミ、クリスに朱乃がソーナの事を説明していた。

 

「これが1つよ。もう一つは使い魔を捕まえに行こうと思って。ホラルータムって使い魔いないじゃない」

 

「確かにそうだな。よし行くか。ソーナ達は?」

 

「私達は生徒会の仕事があるので・・・」

 

「そっか・・・そうだ!今度家に来いよ!俺の残りの眷属を紹介するから」

 

「ええ分かりました。では失礼します」

 

「失礼します」

ソーナと匙は部室から出て行った。

 

そして一行は使い魔の森に転移した。

アーシアは蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)を使い魔にし、名前をラッセーと名付けた。

帰ろうとしたら、五大龍王最強のドラゴン『天魔の業龍』(カオス・カルマ・ドラゴン)ティアマットが現れた。

 

「懐かしい気配だが・・・どういう事だドライグとアルビオンが一緒に居るのもだが、それぞれ2つづつとは・・・」

 

『『我等は平行世界のニ天龍だ。久しいなティアマット』』

 

『『確かに久しいな』』

 

「ほう平行世界か。興味深いが、一番興味深いのはそれを宿している者だ。お前の名は?」

 

「俺はルータム。フランディ家当主のルータム・フランディだ」

 

「だったらルータム私と戦え。お前が勝てば私はお前の使い魔になろう」

 

「面白い乗った!!」

そう言いルータムはドラゴンに姿を変えた。

 

「驚いたぞ。まさかドラゴンになるとは・・・」

 

「俺が異世界で得た力だ行くぞ!」

 

「来い!」

ルータムは炎のブレスを出すが、ティアマットも炎のブレスを出し相殺さした。

 

「おら!」

ルータムは尻尾に武装色の覇気を纏いティアマットの胴体に当てた。

 

「中々強力だな。面白い!」

すぐさまティアマットは魔法を使いルータムに攻撃した。ルータムは半減を使いダメージを軽減した。

 

「やっぱこの格好は慣れないな」

と言い人型と龍型の中間の姿となりそして・・・

 

「━禁手」

 

『『Welsh(ウェルシュ)/Vanishing(バニシング) Dragon(ドラゴン) Balance(バランス) Breaker(ブレイカー)!!!!!!!』』

ルータムは赤龍帝と白龍皇の鎧(ブーステッド・ディバイン・スケイルメイル)を纏った。

 

「同時の禁手か!いいぞもっと私を楽しませろ!!」

 

「断念だがこの一撃で終わりだ」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

10回の倍増をして必殺の構えを取った。

 

「私の最大だ食らえ!!」

ティアマットは最大ブレスをルータム目がけて放出した。

 

「はぁああああ!!」

ルータムは背中のブースターを吹かしながら、ブレスに突っ込んだ。

 

「食らえ必殺っ!トリプルドラゴンインパクト!!」

 

「ぐはっ!・・・」

ルータムのパンチはクリーンヒットしティアマットを気絶させた。

 

「はぁはぁはぁはぁ・・・俺の勝ちだ!」

元の姿に戻りルータムはそう言った。

 

 

 

数分後気絶したティアマットが起き、ルータムと使い魔契約を結んだ。

 

 

 

 

余談だが、ルータムの家に行くとエスデス達と戦う事となり、ルータムを含むルータム眷属は化け物揃いだとティアマットは思った。



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