ナニカサレタ男がFEifの世界で(ry 番外編 (エーブリス)
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対コタロウ戦

ども、えーぶりすです

今回は本編でバッサリカットされたコタロウ戦のシーンを
三人称で書きます

やっぱり書きたくなったので書いてしまいました

はい、すごく今更ですね。なんなんだコイツですね。
あ、やめて!石投げないで!火炎壺投げないで!雷壺投げないで
糞団子もやめて!草付きも!あと魔法壺も!


それでは本編どぞー ボロボロ


BGM・Scorcher

 

静かなフウマの森は戦場となり、やがて一部の所は一方的な蹂躙の現場へと姿を変えた。

 

それはこの森住人たるフウマの忍による侵入者の排除ではない。

侵入者によるフウマへの進撃だ。

 

その進撃は五人の兵によって行われていた。

 

五人の兵の目的は様々、同僚の救出に来た者、それに同行した者、

そして仲間を集めるためにここに来た者、ただ単に暴れたかった者

 

だが五人の今の狙いはただ一つ、フウマ公国の公王、コタロウの討伐である

五人はそれぞれの目的と一つの狙いの元、敵将の元へと進撃していた。

 

それを阻む者には等しく「死」が与えられた。

ある者は、手裏剣で急所を貫かれ、ある者は宝剣に斬られ、ある者は呪術で吹っ飛ばされ、ある者は薙刀で切り刻まれ、ある者は剣と呼んでいいのか分からない巨大な鉄塊に断ち切られた。

 

「あーあ、暗夜で活動してるときから思っていたが、ニンジャってのはす ばしっこくて殺り辛いな。動くと当たらないだろうが」

 

「その割には次々と倒していっているように見えるがのう」

 

「慣れよ。慣れ」

 

「オイ、無駄口をたたく暇があったら、さっさと手を動かせ」

 

「動かしてるじゃねーか堅物。というかテメー一人で突っ走り過ぎだ」

 

「お前にだけは言われたくない」

 

「俺はすぐ戻ってきてるからノーカウントだ」

 

「いいからやれ!」

 

「あーハイハイ怒んな」

 

こうして2人…サイゾウとマーシレスが言い争っている間にも進撃は続いていた。

 

突然、3つの影が襲来した!

フウマ公国の公王、コタロウとその親衛隊の上忍2人である!

しかし親衛隊二人はサイゾウとその同行者ユウギリによて一瞬で

仕留められ、コタロウもマーシレスのドロップキックによって大きく

吹っ飛ばされてしまった。しかしコタロウはドロップキックを喰らう直前に後ろへ跳び、衝撃を軽減していた。外道とはいえ、流石忍である。

 

しかしジェネラルを一発で仕留める一撃を軽減したとはいえ、喰らってしまったので、あばらの何本かは逝っただろう。

 

しかしコタロウはすぐさま五人の元へ突撃した…が、足に痛みが走り、

その場でつまずく。

足を見ると、クナイが脛に深々と刺さっていた。サイゾウが投げたのだ。

 

それでもコタロウは諦めずに右手で手裏剣を構える。

しかしその右手は何者かに腕ごと断ち切られた。いつの間にかユウギリが接近していたのだ。

 

それでも悲鳴の一つも出さずにコタロウは右が駄目なら左で…と左手で手裏剣をつかもうとしたところで誰かに腕をつかまれた。

振り向くとそこには、悪魔的な笑みを浮かべたマーシレスがいた

 

「やあ☆」

 

瞬間!ブチブチブチッ!と肉が千切れる音が鳴り響く!

マーシレスがコタロウの左腕を雑巾を絞るように捻り、バケモノ染みた力で引きちぎったのだ!

 

「ぎいぃぃぃぃやあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

流石にこれにはコタロウも悲鳴…というより断末魔を上げた。

マーシレスの鬼の所業はここで終わらず、その引きちぎった左腕で、

コタロウをタコ殴りにしたのだ!その姿は「朽ちた巨人の森」にいた

「最後の巨人」を思わせた。

 

あちらは自分の腕を使っているのだが…

 

「Ez8の真似~」

 

ボコッ ドコッ ボカッ バキッ グチャァ

 

打撃音が鳴り響く、その光景はもはや異常としか言葉が出ない。

そんな中笑っているのはマーシレスぐらいだろう。

先ほどまで、断末魔を聞き、愉悦に浸っていたユウギリも今は

顔を引きつらせているのだから…

殴るたび、コタロウが血反吐を吐き、引きちぎられたコタロウの腕からも

血が吹き出した。

 

すると何を思ったか、マーシレスがその腕から流れる血液をクレイモアに

塗りたくって、構えの姿勢を取った。

 

そしてクレイモアのレンジ以上の距離で剣を振った。

本来ならコタロウに届くはずのない斬撃は、なんとコタロウの

両足を切断した!

 

これは強化人間の専売特許、「ブレード光波」である!

まあこれは、光波というより”血”波と言うべきなのだろうか…

 

これにはマーシレス以外の4人はおろか、それを見ていた敵の忍も

驚愕していた。

 

「さぁ~て、と ど め ☆ いきますか」

 

「待て!」

 

四肢を失い、動く事も出来ないコタロウにとどめを刺そうとする

マーシレスを、カムイが止めた。

 

「いくら何でも殺す必要はないだろう!」

 

そうカムイが言うとマーシレスは、振り上げたクレイモアを下した。

だが今のコタロウの状態は、いっそ殺してやった方がましだろう。

四肢は斬られちぎられ、あばらは折れて内臓は破裂し、ついでに

象徴たる大竜牙(意味深)は潰された。

これでは杖などで回復したところで復帰は不可能だろう。

 

敵の忍たちは、王の惨状に腰を抜かし、降伏している

 

 

「…さあ、カゲロウを探そう…」

 

「…そうじゃな」

 

「…そうしましょう」

 

と、サイゾウら3人は同僚のカゲロウの捜索に入った。

それにつられるようにカムイとマーシレスもカゲロウを

さがした。

 

 

 

 

 

 

 

 

コタロウはこの後、四肢の損失により、失血死した。

 

 

 

 

  続く

 

 

 




今回はやや強烈なゴア表現が含まれていました(手遅れ)

というかコタロウほとんどなぶられてるだけだった。
いやほんとコタロウファンごめんなさい


それではまた。


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どうしようもない小ネタ集

ども、エーブリスです。

今回はふと思いついた使いどころに困る(?)ネタを書き込んでいきます。
要は没案です。
クロスオーバーネタから中の人ネタまであります。

どうせ下らないモノばかりですのでサーっと読み流してください。
そして鼻で笑うなりなんなり好きにして、どうぞ


あと他作品ネタとか平然と入っています。


 その一、マルドロを見たカミラ隊の反応

 

 

カミラ「暗殺者が大盾って…」(呆れた表情で)

 

ルーナ「暗殺って柄じゃなさそう…」(防具を見ながら、困ったような表情で)

 

ベルカ「何コレ、ふざけてるの?」(グレートランスを見ながら、ほぼ表情変えず、後脳内再生余裕だった)

 

 

マルドロ「」(そっと決別水晶に手を伸ばす)

 

 

 

 その二、ペンチを見てビビるカムイ

 

 

カムイ「なんだろう…その…前世?とは違う…のかな?…なんていうか…それ(ペンチ)に殺されたような気がする」ガクガク

 

マーシレス(…ペシャン公?)

 

 

 

 その三、ジョーカー水中で足をつる(水没執事ジョーカー)

 

ジョーカー「…ッ!!」グキッ!

 

「メインブースター(足)がイカレタだと!?」

 

「よりにもよって水中で…!」

 

「浸水だと!?(口の中に海水が思いっ切り入った)」

 

「馬鹿な…!これが俺の最後というのか!」

 

「認めん…認められるかこんな事…!」

 

この後フローラに助けられた。ちなみに水深2.5mほどだった。

 

 

 

 その四、宝具解放

 

ジョーカー「I am the bone of my sword…」

 

カムイ「我が行くは恩讐の彼方!」

 

ガロン「彼らとの絆こそ我が至宝!我が王道!」

 

 

 マーシレス「お前らコレFEとダクソとACのクロス作品だからな!?

後ガロンがなんでここに!?」

 

 

 

 その五、OW起動してみたら…

 

フェリシアの場合

 

 「は、はわわわ!大変ですーー!!どうしましょう!?一体何をすれば…!」

 

 

マークスの場合

 

「なっ…!馬鹿な…これほどのモノを、神ではない、人間が作ったというのか…!」

 

 

レオンの場合

 

「…嘘だ!こんな…一人の人間が使えていい力じゃない…!」

 

 

オーディンの場合

 

「この湧き上がってくる異常な力…まさしくこれは…俺の追い求めていた…!」

 

 

 その六、薩摩兵子リョウマ

 

リョウマ「…相手にとって不足なし、命捨てがまるは今ぞ!」

 

カムイ(ヤバイ同じ赤だし中村悠一だし違和感ない…)

 

 

 その七、無数のカタリナ騎士(素手)に包囲されたら…

 

フランネル…カタリナ一式に興味深々で囲まれてるとか気にしない

 

エルフィ…見ている内に本物の焼きタマネギに見えてくる

 

ルーナ、ラズワルド、オーディン…鎧好きの友人を思い出す

 

モズメ…無意識に収穫する

 

 

 その八、ローリアンとロスリックのやり取りを見たエポニーヌ

 

「ああ、兄上…すぐに、おそばに…」

 

エポニーヌ:「お!?もしかして?」みたいな感じ

 

「兄上は私の、王子ロスリックの剣」

 

「だから、どうぞ立ってください」

 

エポニーヌ:「ウホッ」的な反応。鼻血が垂れてきた

 

「…それが、私たちの呪いです」

 

エポニーヌ:最後の一言+カメラアングルでノックアウト。5m後ろに吹っ飛ぶ

      そして流れるようにローリアン×ロスリック物のウス=異本の創作へと乗り出す      ために自室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレイしていたサイラスの反応

 

 ローリアン単体でも数十回も死んだのに、ロスリックが復活させた事により深い絶望を味わ う。その後、ローリアンの「エクス…カリバァァァッ!」的なアレの後のロスリックの魔術

 (奇跡?)の一撃で死んだ。顔も死んだ。

 

 

プレイを勧めたマーシレスの反応

 

 あまりにも思った通りのプレイと反応をしてくれたので腹を抱えて笑った。

 この後、「そいつ倒すまで帰れねーし寝れねーから」と鬼畜発言を投下し、部屋に鍵をかけ て退出した。

 

 

 

  

 

  全体的な没理由

 

文章にし辛い、許容範囲以上に下らない、後なんか二番煎じっぽい

 




はい、以上が私の掃き溜めでございます

これを見た後は「なんだコレ」とでも呟いて下さい。




次回は本編やります

それではーーーー


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ネタ消費

エーブリスです。
久しぶりの番外編です。本編をやる前にこちらでやりたかった小ネタを3日のブランクのリハビリついでに消費しようかと思います。

三日パソコン触らなかっただけでタイピング速度が格段に落ち、タイプミスが増えている…修正が必要だ。



そして今回は時系列とか内容とか滅茶苦茶です。
それが良ければ本編どぞー


  一、子から見た親

 

 

 …デサァ、ソレデ…

 

ん?スミカの声?どこから?

…なるほ、壁の向こうか。誰と喋っているんだ?

聞いてみ…いや待て!

 

これは盗み聞きしてもいいのだろうか…?

するべきなのか?しないでそのまま素通りするべきなのか?いやこれはするべきではないだろうか?するべきだろう?するべきなんだな?

 

よし、盗み聞きしよう。

 

※以下「」内は子世代たちの会話、地の文はマーシレスの心の声。

 

「…それでね、ここからが酷いのよ。私がコレ(月光)ブン回したらさ、キノコ頭のヤツがビビって腰ぬかしてその勢いで山から体に色んなモノくっつけながら転がり落ちてね、終いには崖から落ちていったのよwww」

 

…あのキノコ頭と何があったのかは知らんがスミカよ、よくやった!

 

「ええ!?その人大丈夫なの!?」

 

「大丈夫よ。翌日とても元気な様子で慰謝料取り立てに来たわよ」

 

あ、カンナもいたのか。

 

「んで?その慰謝料って払ったの?」

 

ディーアもいた。

 

「払うわけないじゃん。全部あのクソキノコ頭の自業自得なんだから」

 

「流石に私もその人弁護できないよ…」

 

まあいつも通りです。それがあのキノコ頭なのですから…

 

 

「所で皆は何か面白い話ってある?」

 

「面白い話…そう言えば俺の父さんと母さんが目玉焼きにかけるのはソースか塩かでもめてたっけ?」

 

おい待てィ!ポン酢はどーしたポン酢はァ!

若しくはめんつゆ!

 

というかジョーカー、そんなショボい争いしてたのか…後でそれをネタにちょっかい掛けてみるか…

 

「ちょw、何その話ww。もっと聞かせてwwwww」

 

「えぇ。そう言ってもこれ以上話す様な展開もないんだけど…それに面倒くさいし」

 

「よいではないか~^^」

 

「スミカもしかしてお酒飲んだ?」

 

「え?何で?」

 

「いや何だかさっきから顔が真っ赤だしテンション高いし…」

 

「えッ!い、いや物に何もしてないわよ…!。ただちょっと父さんの物置にあった鞭で…ちょっと…あ!別にやましいことなんてナニもしてないからッ!」

 

後で事情聴取な?スミカ…拒否権や黙秘権などないものと思え。(鬼畜)

 

「…まあ俺達は何も聞かなかったことにして、お前らは何かあるの?主に親絡みで」

 

「ウチは特に両親がケンカしたなんてコト無いから…」

 

「確かに、あの二人すっごく仲良さそうだからね…」

 

だろう(もはや清々しいまでにイラつくドヤ顔)

 

「え?傍から見たらそう見えるの?」

 

おいそりゃどーゆー事だ?スミカ。

 

「何?実はすごく仲が悪いとか?」

 

それはない!断じてないぞディーア君!

 

「そう言う訳じゃないケド…なんだか父さんが母さんに執着しすぎって感じがさ。あるんだよねぇ…」

 

「え?もしかして夜な夜な…その…アレな事してるとか?」

 

「それは知らないけど完全には否定できないわ」

 

もしかして→変態扱い?

 

しかも夜な夜な…って、前にベルカに目隠しつけたりしてから行為に及んだぐらいだぞ!(詳細はR指定の為省きます)

 

「とゆうかさっきも言ったけれど、アレ病気よ。病んでるわよアレ。

もしも!(ここ重要)母さんが離婚するとか言ってきたら「だめだ…だめだ!!許さない!!行かせない!!!あの時言ったはずだ!!お前は俺のモノだとな!!」とか言って掴みかかるわよ。アレ」

 

何処のミッドランド在住の白い鷹ですかね、そのセリフ…

そして父親をアレとな…

 

というか実の父親を病人呼ばわりって…ヤンデレ呼ばわりって…何が悲しいかって、全く否定できる自信がないのが悲しい…(プラスが何を今更)

そして離婚とか言わないでくれ…想像したくない…いやだ…いやだ…

 

「そ、それは言い過ぎだよスミカ…マーシレスさんが聞いてたら…なんか大変な事になるって」

 

「カンナの言う通りだぜスミカ。いくら何でもシャラじゃあるまいし…」

 

「いやいや、プライベートの父さん見てみなって!四六時中母さんにべったりだから!ホント!

 

 

あー思い出すのもヤダ!男のヤンデレって誰得よ!気持ち悪ッ!」

 

 

 グハァッ

 

 

「いまなんか聞こえt「気のせいよ」」

 

「いやいや、今の絶対マーシレスさんn「気 の せ い」」

 

「今絶対吐血しt「黙りなさい!」えぇ…」

 

それでも…俺は間違ってなどいない…

 

 完

 

 

 

 

 

 二、傭兵共闘前線は異常なし()

 

メンバーはマーシレスに加え、「月明かりの(大)剣姫」で名前だけ出た

罪斧(エレノオーラ)、主の断罪者、キノコ頭の四人。

 

マ「クソ!アーマーナイトの数が多すぎる!情報と違うじゃねーか!」

 

罪「ファランクスでもやるつもりかっての!」

 

断「エターナルファランクス(笑)ってか?」

 

マ「それは良くない」

 

キノコ「お前ら喋ってないで手を動かせカス」

 

マ「安全地帯でモジモジしてるヤツに言われたかない!」

 

罪「ここは一旦引いて体制を立て直すぞ!」

 

マ「分かった、撤退するz「クソアーマー共喰らえ!神の怒りィ!」ちょ、おま、隣は崖…」

 

 

 ズドォオオオン

 

 

マ、罪、キノコ「ふざけんな漬物ォ!!!!!!」

 

 

 

 

~滝壺~

 

マ「死ぬかと思った」

 

罪「バリツがなかったら死んでた」

 

キノコ「」

 

マ、罪「メシウマ」

 

 

~数時間後~

 

マ「やっとここまでよじ登って来れた」

 

罪「おうちかえりt」

 

 

 ズルッ ガシッ

 

 

キノコ「ちょ、お前ら助けろ…」

 

マ「おま!いつ起きやがった!?そしていつからついてきた?」

 

罪「というか足掴むな!落ちる落ちる落ち…」

 

 

 ズリィイッ

 

 

三人「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 オマケ

 

 

 

 ・スミカの聖杯戦争

 

スミカ「今日彼氏(大嘘)が家に泊まることになったんだけどいいかな?」

 

ジークフリート「すまない…何の報告も無く来てしまい本当にすまない…すまない…」

 

マーシレス(彼氏が大英雄って、おま…)

 

 

 

 

 ・カ=ルーテ王国の発明品

 

「余裕の音だ。コジマが違いますよ」(ランスタンジェネ)

 

「何故にジェネレーターだけ?」

 

 

「一番気に入ったのは…値段よ」

 

(スミカよ…特に変わった値段ではないだろう…)

 

 

 

 ~ハイドラ戦~

 

「コジマは…マズイ…」

 

(それでいいのか透魔竜)

 

 

 

 

 終わり

 

 

 

 




何だコレ?(おまいう)



次は本編やります。

それではー


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まさかやるとはNG集!

やっちゃったZE!

ま、まあゆっくりしていって下さいな…


 ・グレソになった理由

 

◆煙の大剣の場合

 

マーシレス

「ちょ、デカすぎて抜けない…!」

 

 

◆不死廟の大剣の場合

 

エーブリス

「スイマセン未強化のヤツしかありません」

 

 

◆黒騎士の大剣の場合

 

スタッフ

「黒騎士委員会から許可取れませんでした」

 

 

 

 ・監督(エーブリス)の乱入

 

◆傭兵「 にて

 

エーブリス

「同胞よ!敵は独りだ!憶するな!進め!進m(グキッ)ぎゃあああああ腰があああああああああ!カット!カァット!」

 

 

◆肉体より精神が先に逝きそう にて

 

エーブリス

「」(顔芸しながら先頭でムーンウォークしながら登る)

 

カムイ

「…プッ」

 

アクア

「…チョットタンマ」クスクス

 

ギュンター

「」全力で顔を伏せる

 

エーブリス

「フハハハハh(ズリィイッ)うわっ!ちょちょちょまってまってまtのおおおおおおおおおおおおおおお!」(足を滑らしてウォルニールみたいに落ちていった)

 

マーシレス以外

「ブフッwwwwwww」

 

マーシレス

「何が起こった?」

 

 

マクベス

「またですか…また撮り直しですか…」

 

 

 

 ・休憩時間

 

マーシレス

「止まるんじゃねぇぞ…」(爆死)

 

カムイ

「ちょっとプリぺ10万ほど補充してくる」

 

スズカゼ

「ちょwwwサラッととんでもないこと言いましたねwww」

 

リョウマ

「命を燃やし尽くす気なのか?カムイ」

 

マークス

「なんでも水着フラン出るまで課金するらしいぞ」

 

レオン

「そういえば兄さん焼肉屋で水着ピックアップ回したらカルナ出てたよね?呼符で」ゴゴゴゴゴ

 

 

 

 ・お前らもか! in 船上

 

マーシレス

「おヴぇええええええ」(演技)

 

カムイ

「うっぷ…」(マジ)

 

タクミ

「たすけ…おrrrrrrrr」(まz)

 

エーブリス

「rrrrrrrrpppppppppp;;;;;;ppllkkkgjそsdjgljsdglsggはkdgじゃおあおああjぎghだあgひあkdgkhs・が」(途中から放射熱線)

 

マーシレス

(なんでさ…)

 

 

 

 ・コジマカレーその後

 

スタッフ一同

「あびゃびゃびゃびゃばばばばばばばばばbっばっばばっばばっばbっばっばばっばjbじゃsfd」

 

エーブリス

(この後スタッフが…は容易に使わないほうがいいな)

 

 

 

 ・小物班の悪戯

 

 

ガァン(はじめてグレソが出てきたシーン)

 

【KARASAWA MK2】

 

マーシレス

「弾切れたらどーすんの?なに?弾代はかからないって?やかましいわ!」

 

 

 

【プロトタイプネクスト】

 

「ちょwww死ねって言いたいの?wwwww」

 

 

 

【HD-LANCEL-OPT04】つまりはヒヨコ

 

「スタビライザーじゃねーかwwどう戦えばいいんだよww」

 

 

 

【グレソ六本】

 

「え?束ねてグラブレみたいに使えって?

 

   無 茶 だ !

 

 

 

【無数のグレソ】

 

「…それでも体は無限のグレソで出来ていた」

 

 宝具「無限の重剣製(アンミリテッドグレートワークス)

 

 

 

 

 ・ACVD

 

チーム名『エモンズIF』

 

※以下チームチャット

 

龍馬海老男の自信

「チーム名どうにかならなかったのか?」

 

エーブリス(実はこの名前ACVDでも使ってる)

「いいじゃんデモンズみたいで」

 

ぶらっくさいす

「ファイアーエムブレム…炎紋…エンモン…エモン…なるほど下らない」

 

Hassan of calm(女暗殺者つながりで)

「そんなのコイツの投稿している作品から分かりきってた事でしょ?」

 

闇堕ちアーチャー†TAKUMI†

「そんな事より兄さんの名前について突っ込みを入れたい」

 

 

 

 

 

 

 同時上映『スミカの聖杯戦争』

 

ジークフリート

「すまない…何から何まで本当にすまない…」

 

 

ベルカ

(所でこの人誰なの?)

 

マーシレス

(大英雄)

 




取り敢えずこんな感じです。


気が乗ったら後2回やります。
そして同時上映の方もお楽しみに!





それでは!


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いい加減本編やれと言われようが今はNG集!

NG集やるぞー。

今回も滅茶苦茶(下ネタも満載)やるから覚悟しとけー。

分かったらスクロール回せー

嫌ならブラウザバック推奨だぞー



そして僕この高校の先生みたいな口調疲れました。


 ・濡れ場、打ち合わせ

 

エーブリス

「こんな感じの体位でこんな感じに腰振って…」

 

マーシレス、ベルカ

(コイツの性癖気持ち悪ッ!!!)

 

 ※実際小学校以来の友達に性癖暴露したらドン引きされました。

 

 

 ・滑る

 

◆Frozen battlefield にて

 

マーシレス

「ぬおっ!!」ズルッ(足が滑った)

 

フローラ

「わっ!(ズルッ ドテッ)いたたた…」(転んだついでにスカートが捲れた)

 

モブ兵

「おわっ!!(キーン)うごぉぉぉぉおッ!!!」(転んだ表紙にタマタマを木箱の角にぶつけた」

 

エーブリス

「待つんだ俺のカキ氷いいいいいいいいいいい!!」(映画『ホワイトアウト』のピッケル野郎みたいに滑って遠くへ消えていった。3日後に無事?救出。後に「カキ氷、しょっぱかった」と供述している)

 

カミラ

「ここ中々釣れないわね…」(ワカサギ釣り)

ルーナ

「そもそもいるの?」

 

 

 

 ・誤射

 

◆暗夜軍制圧戦にて

 

レオン

「ふん!」(ブリュンヒルデ発動)

マーシレス

「びっぐばれるッ!!!」(広間の扉に近かったため当たった)

レオン

「あ。」

 

 

◆上に同じく

 

レオン

「ふん!」(ブリュンヒルデ)

『ヒヒーン』(予定より近くに撃ったため驚く)

レオン

「のわっ!…いでッ!」(その拍子に落馬)

『』パカラ パカラ(遠くへ走っていく)

レオン

「泣けるぜ」(レオン違い)

 

 

 

 ・キャストミス

 

◆そう言えば透魔ルート(ry にて

 

フランネル

「いきなり大量の青いツナギのオッサンが…」

興×10000

「ハメさせてくれ」

エーブリス

「スイマセン別の企画のキャストと間違えましたー」

男子一同

(ケツが危ない!)

 

 

◆ツケの清算 にて

 

ガンズ

「きさまあああああああ!」

 

 

バララララララララ(ヘリのローター音)

 

 

ビッグボス

「待たせたな!ガンズ」

クロム(グラサン)

「ボスゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!!!」

 

エーブリス

「やっべ、また別の企画の人出しちゃったよ…」

 

イーリス出張組

(クロムさん何でここに!?)

 

 

 

 ・引っかかった

 

◆緊急任務 にて

 

マーシレス

「まだまだいけるぜ!メルツェ…メルツェ…メル…」

「…」

「すんませんメルツェェェルさん取るの手伝ってお願い」

 

ベルカ

「いる訳ないでしょ此処にwwwww」

 

 

◆俺は…どうすればいい… にて

 

「コレ、渡すの忘れ…あ、アレ?取れない、ちょ、なんか引っかかってる。そう言えばさっきのガム慌ててて包み紙に包むの忘れてた…

すんませーんチョッとズボン履き替えてきまーす」

 

 

◆エドモンの工房 にて

 

エドモン

「これをこーするとパイルが出てく…」

 

ガガガ…

 

マーシレス

「なんか引っかかってるんj…」

 

ド ヒ ュ ー ン(パイルが飛んで行った)

 

<シフクノウチニハテルトハ

 

マーシレス

「フロムさんAC次回作ではこれか武器腕パイルの採用オナシャス!」

エドモン

「オナシャス!」

 

 

 

 ・集中豪雨

 

◆shining…   But I can’t go out にて

 

エーブリス

「あ、バケツ(複数)落としちゃった」

 

マーシレス

「うごっ!」ガァン ゴォン 

「チョット!?バケツをひっくり返したような雨ってかバケツそのものの雨じゃないの!?コレ」

 

エーブリス

「みんなー、バケツ片付けるの手伝って…」

 

全員

「えぇ…」

 

 

 

 

同時上映『スミカの聖杯戦争』

 

アーラシュ

流星一条(ステラァァァァァァァア!)!!!!!」

 

マーシレス

「いきなり使いやがった!?」

 

オフェリア(アーラシュのマスター)

「大丈夫よ!ちゃんとガッツ付与されてるから!」

 

オーディン

「カレスコもあるぞ!」

 

(背後に大量の麻婆豆腐)

 

スミカ

「頑張ったわね…」




次回でNG集最終回!
本編はいつ投稿するかわからない!



それでは!


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没集

何か本編もNG集も書く気が起きないのでこんな感じのを書いてみました。

サーっと読み流すことをお勧めします





それじゃ、どぞー


 一、すべては仮想現実でのお話だったってオチ

 

あるグループが偶然にも古い時代のゲーム(ファイアーエムブレムシリーズ)のデータを見つけ、それ(の物語)を以前から計画していた仮想現実によるシュミレーションを使った『ある存在』に関する研究に組み込むことにした。

 

この実験は3回行われており、一回目は『ある存在』となる登場人物を一人追加しただけ、2回目はそこに様々な不安定要素などを入れての実験、3回目は既存の人物の削除や改変等の調整をしての実験だった。

 

物語はその2回目の実験の仮想世界を舞台にする予定だった。

 

 

・没になった理由

 

最初は中々良い案だなと自分の中で思っていたのだが。物語を積み上げ、伏線をはっていく内に頭がパンクして、自分の手には余ると判断して没にするに至った。

 

今思えばあまり良い案ではないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二、ブラボ×FE

 

一番最初に浮かんだ案。現在のFE×ダクソ×ACをやるきっかけになった。

神秘ブッパ系主人公が色々する話を書きたかっただけ

 

 

・没理由

 

ブラボ未プレイ

 

 

 

 

 

 

 

 三、エイリアンシリーズ×FE

 

ゼノモーフに変身できるようになった男二人が主人公の物語。

『ウォーリアー(エイリアン2)』に変身する主人公Aと『ドック(エイリアン3)』に変身する主人公B、そして『クイーンゼノモーフ』に変身するAの娘などの案があった。

 

 

・没理由

 

パワーバランスがおかしい。

今思えば『ビッグチャップ(エイリアン1)』に変身する主人公一人がアサシン的なことをするだけでも良かったかもしれないがそれだとなんか展開がダレそう…

 

 

 

 

 

 

 四、英霊エミヤがFEifの世界に行くお話

 

一瞬本気でやろうかと思ったクロスその一。

FGOのUBWの宝具ムービー見てたらやりたくなった。

 

 

・没理由

 

Fateシリーズに関する勉強不足。

 

 

 

 

 

 

 

 五、ベルセルク×FE

 

一瞬本気で(ryその二

forces聞いてたらやりたくなった。

 

 

・没理由

よく考えたら出せそうなキャラがいなかった。

ガッツ、キャスカ、グリフィスを除いた旧鷹の団の皆でもいいかもしれないがそれだとなんかインパクトが薄いというか自分の文才では難しいというか無理。

 

無理矢理運命を捻じ曲げて原作途中で参加とかもよかったが…夢オチ亜種みたいになりそうだったので没

 

 

 

 

 

 

 

 六、主人公の名前

 

・アレス→何かただランク一だから名前使ってるって感じで面白みに欠けると判断したため。歴代ランク一やハスラーワン、メイトヒース等も同じ様な理由

 

・名前なし→やりずらい

 

・二つ名だけ→ヒロインとのイチャイチャシーンがやり辛い

 

 

・マーシレスになった理由

 

AC2の攻略本見てたら目に留まった。




取り敢えずこんな感じです。
所で二、三、四は誰かやってくれないかな~…|д゚)チラッチラッ



いつか本編かNG集だします。

それでは!


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スミカとお買い物☆

なんか前に考えてたネタが急に浮上したので書きました。


やあ、いつものマーシレスだ。

 

今日は何をしてるかって?ナニをしてるんだよ!!

…はい、嘘です。

 

 

ホントは娘のスミカに

 

「いい武器屋を紹介してあげる!」

 

って言われて初めての娘と一緒にお買い物をしてるんですわ。

でもさ、その店が…チョット問題があるんだ。

 

いや、別にいやらしい雰囲気とか呪われてそうな雰囲気ではない。

むしろ見慣れた店だ…

 

 

そう、見慣れた店…

 

 

 

 

【エドモンの工房】

 

スミカよ、折角紹介してくれて悪いんだが…俺その店の常連、しかも来客第一号なんだ…すまない…本当にすまない…

 

え?聖杯戦争?終わったよ。でも今もジークフリートが居候中だよ。

 

「着いたわよ!父さん!」

 

随分と調子良さそうだねぇ…騙されてるとも知らずに…正直心が痛いです。

 

 

つかマジでどーするヨ…ぜってー店入ったらエドモンが「よう、マーシレス」って言って折角のスミカの計画台無しにするだろうが!

 

もうこれはエドモンの旦那が俺を視認するなり速攻で打ち合わせさせるのが得策か…

 

「ねえ、エドモンさんいる?」

 

「誰だ…ッチ、テメーか代金踏み倒し女」

 

おい待てどーゆーことだ?

 

「お客様に対して酷い言い草ね。お客様は神様なの」

 

「るせ、金払う客だけが神様だこんチクショウ」

 

懐かしいセリフが出て来たな…中三のころの担任がそんな事言ってたかな…先生のバイト時代の話のノリで…

そしてナチュラルに戻ってくる記憶くんすき。

 

「そうそう、今日は一人紹介したい人がいるの」

 

「へぇ。そいつがしっかりと金を払うヤツだということを心から願うよ」

 

「うるさい。というわけで…来て、父さん」

 

「なんだ、お前の親父かよ、期待でき…ねぇ…な?」

 

ほーう、だれが代金を踏み倒していると?一時期ツケてたがそれは全て払っただろう?

 

「お、お前「ダ マ レ(口パク)いやおまえマーシレ「ダ マ レ(口パク)お、おう」

 

「紹介するわ。私の父さんのマーシレスよ」

 

「そ、そうか。よろしく」

 

「ああ、こちらこそよろしく」ニッコリ

 

「所で爆裂ボルトって何処においてあるの?」

 

「いい加減覚えろよ…向こうの棚だ」

 

「そう…」

 

 

 

 

シュタッ(高速井戸端会議)

 

(お前!あのマーシレスだよな!?ウチの常連の一人で来客一号の!)

 

(そうだよ!巷では魔術師によって見た目そのまま人ならざる者へと変えられたって大体真実のうわさが立ってるマーシレスだよ!)

 

(知らねーよ!お前が雷電でもマシュマー・セロでもどーでもいいんだよ)

 

(何でお前がMGSシリーズとガンダムZZ知ってるんだよ!?二人とも強化人間だな!)しかも二人ともCV堀内賢雄

 

(それよかどういうことだ!?あいつがお前の娘って)

 

(かくかくしかじか…ってことだよ!)

 

(そうか、事情は理解した。そしてお前が極度の親バカだってことも知りたくなかったけど知ったよ)ここまで1.5秒

 

(そりゃどうも。というわけで今日の俺は常連のマーシレスじゃなくて、はじめてのおつかいまーしれすくんだ!)

 

(相変わらずだなお前は!)

 

(分かったら俺に合わせやがれ!)

 

(理解したが俺は芸人じゃないからな!)

 

 

高速井戸端会議終了 所要時間2秒

 

 

「ねえ、エドモンさん。カミソリ爆弾何処?」

 

「あっちだ」

 

(すまんな、娘の踏み倒した分は後で全額払う)

 

(父親がお前で良かったんだか良くなかったんだか…)

 

(いい父親であったと思いたい)

 

(親になると皆我が子ファーストになるもんなのかね?)

 

(…まあな)

 

(何かスマン)

 

(いいさ。それよりマジで頼むぞ?)

 

(分かってる、だが何度も言うが俺は芸人じゃないからな?)

 

(芸人じゃなくてもこのくらいの演技はできるだろう)

 

(職業の話じゃねえ、魂の話だ)

 

(あ、そういう…)

 

 

 

 

 

 

 

その後も特に何事もなく買い物が終わった。

 

 

 

 

 

 

(…と、こんなもんか?)

 

(ああ、ぴったりだ)

 

(本当にスマンな。ウチの娘が)

 

(親父の方は変な所で律儀なヤツで良かった。これがお前や罪斧(エレノオーラ)…つまりはその「ニホンジン」って人種の性なのか?)

 

(うちの国には「タダより高い物はない」という諺があってね。実際てめーに代金全額チャラになった時は何かしら散々な目に遭ってたし)

 

(ただ初夜の体験話を吐かせただけだろうが)

 

「ふう、いつもよりお買い物しちゃった。それじゃ、また来るわねエドモンさん」

 

「二度とくんなとは(親父に免じて)言わんが次からは金払いやがれ」

 

「そればっかりね。はげるわよ?」

 

「よーし分かった、二度とくるんじゃねえ」

 

スミカのヤツ、まさかエドモンがカツラなのを知らねえのか?

 

まあいいや、これでスミカの気分を害さずに買い物ができた。それだけでいいや。二度とこんなことできないかもしれないかr…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーう!エドモンの旦那!…ってアレ?マーシレスじゃん」(断罪者)

 

「おう、クソカラス。今日も来てたのかよ」(キノコ頭)

 

…ハァ、ホンっとうにこいつらマジつっかえ。

 

「え?今日も…?」

 

 

あーあ、台無しだ。

俺は断罪者とキノコ頭の顔を握りつぶす勢いで鷲掴みにした。

 

「いででででででででででで!ちょ!俺が何をしたって…」

 

「いってててててて、おいクソカラス!はなせって!」

 

そのままスミカ達の目が届かない所に連れていき…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

処刑執行だッ!

 

月までブッ飛んでいきやがれッッッ!!!!

 

「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアイアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ

 

 

     ア リ ー ヴ ェ デ ル チ !

 

「ピィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」

 

「タコスッ!」

 

 

 

断罪者、キノコ頭、はるかかなたにフッ飛ばされて、リタイア!

 

 

 

 

 

 

この光景を見た罪斧(エレノオーラ)

 

「ブローノ・ブチャラティか、懐かしいな…」

 

とつぶやいた。




なんか息抜きのハズが3000文字とか行った


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NG集最終回だと!?バカな…早すぎる…

NG集ラストです


 ・竜体

 

マーシレス

「うがあああああああああアアアアアアアア!!!!!」

 

 

(ダクソ3の竜体化)

 

 

エーブリス

「やっぱダサいから無しで、奈落にほっぴんジャンプしてきて」

 

マーシレス

「噓だッ!」

 

 

 

 

 ・うっかり英雄()

 

◆港の外道共 にて

 

ヨア

「さあ選べ!この娘を八つ裂きにするか八つ裂きにするか!」

 

エーブリス

「カット!同じこと二回言ってる!」

 

ヨア

「マジすか…スイマセン」

 

エーブリス

「次は頼むよ…よーい、アクション!」

 

 

ヨア

「さあ選べ!この娘を八ッ橋にするか身柄を渡すか…」

 

エーブリス

「カットカットカァット!なんだよwww八ッ橋にするってwww」

 

「ゴメンねエリーゼちゃん。もうちょっと我慢して…」

 

 

竜血騎士

「エリーゼちゃん、八ッ橋美味しい?」

 

エリーゼ

「うん!おいしい!」

 

 

 

エーブリス

「お前らwwwww後で俺にも食わせろよwwww」

 

ヨア

「あ、自分もイイっすか?」

 

因みにゆう子です

 

 

 ・鍋

 

◆汝は竜血、罪ありき にて

 

サイラス

「ホプキンスさん、少し…」

 

ホプキンス

「辛ッ…が、旨い…」(激辛麻婆鍋)

 

サイラス

「え…?何この鍋…鍋?」

 

ホプキンス

「食うか?」

 

サイラス

「食うか!」

 

 

・キャラ紹介

 

ホプキンスさん

 

◆暗夜王国の上級騎士。

サイラスの教育係でTHE騎士道な人。

好物…というより主食は麻婆豆腐。

14章編でマーシレスの膿攻撃の直撃を喰らって泡を吹いて気絶した。

 

その後はカムイ一行に加わり、マイキャッスルの食堂にて麻婆豆腐担当を務めている。

 

本編での活躍が殆どなく、マーシレスに一発KOされたので弱いと思われがちだが、彼が今の立場にこだわっていなければ王の側近とか余裕でなってた。

マーシレス曰く

「デーモン10体と普通にやり合える」

らしい。

 

名前の由来はレッドアイズのホプキンス少尉。

ちな作者はレッドアイズは14巻しか持ってない。

ちょっと前まで14巻がもう一冊あったがブックオフに売った。

 

 

 

 ・ACVD

 

◆LiV戦なう

 

エーブリス

「じゃ、行こうか」(軽逆武器腕ブレードパイル両手)

 

龍馬海老男の自信

「落ち着け、アセンを見直せ」(高耐久砂砲TE盾Wガトハバス重4)

 

エーブリス

「しまった。これ通出用じゃん」(W威特タンジーWヒトマシデビガン中二)

 

ぶらっくさいす

「ヒトマシって威力不足じゃねーか?」(法界坊コア全防オトキャKARASAWAラジミサタンク)

 

エーブリス

「バトライだと重いんだよ」

 

闇落ちアーチャー†TAKUMI†

「確かに、でもそれならハンドガンでも積めばよかったんじゃ?」

(W八発砂Wパイルプラミサ起動KE重2)

 

エーブリス

「お、そうだな…」

 

 

  LiV本番

 

数分後

 

エーブリス

「ギャアアアアアアアア!!」(レザキャで落ちた)

 

ぶらっくさいす

「エーブリスが死んだ!」(残りAP2万)

 

龍馬海老男の自信

「この人でなし!」(残り3万)

 

闇落ちアーチャー†TAKUMI†

「というか人乗ってるの?コレ」(残り一万五千)

 

ぶらっくさいす

「某大百科じゃ『フロム製IS』って言われてたぜ!」

 

闇落ちアーチャー†TAKUMI†

「IS三期アニメ化しないかな…」

 

龍馬海老男の自信

「マズイ…ガトの弾が切れた!ハバスも残り少ない!」

 

ぶらっくさいす

「え!?マジか…ってどこ行きやがった!?マジどk…アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッー!」{無属性ブレードで落ちた)

 

龍馬海老男の自信

「主砲が掘られた!」

 

闇落ちアーチャー†TAKUMI†

「僕もスナライ後4発しかない!」(AP一万きった)

 

龍馬海老男の自信

「こっちもハバスが残り三発…!」

 

闇落ちアーチャー†TAKUMI†

「\(^o^)/オワタ」

 

龍馬海老男の自信

「まだだ!まだ諦めるものk…グハッ!」(無属性ブレで)

 

 

闇落ちアーチャー†TAKUMI†

「ああ、オワッタ…」

 

 

 

 ・キャプテンアメリカ

 

◆忘れられた悲劇にも光明はさす にて

 

マーシレス

「やべえ!大斧忘れた!」

 

「え?盾だけで戦えって!?やれない事は無いけど…」

 

「というかどう戦うの?え?投げる!?わかった!後でシャワルマ奢れよエーブリス!」

 

 

 

 

 

 同時上映『スミカの聖杯戦争』

 

なんだかんだで聖杯戦争に勝ったスミカとジークフリート

 

ジークフリート

「すまない…ほとんど出番がなくてすまない…」

 

スミカ

「なんだかジークの「すまない」を聞けなくなると思うと寂しいわね…」

 

マーシレス

「おい、聖杯から何か出て来たぞ…!」

 

何故か汚染されてた模様

 

ジークフリート

「これは…ッ!」

 

スミカ

「マズイ!どうしよ…」

 

 

ガッシャーン!!

 

 

マーシレス

「あぶねー。×××××(本編ネタバレの為伏せる)がなかったら大炎上(物理)待ったなしだった…」

 

スミカ

「でも聖杯が…」

 

マーシレス

「聖杯戦争なんて元は魔術師たちの欲望の塊さ。願いが叶うなんて元からなかった、それでいいだろ?」

 

スミカ

「…そうね」

 

ジークフリート

「空気を読めない男ですまないが…アレを」

 

 

「せいはい」と書かれた炊飯器

 

 

マーシレス、スミカ

「は?」

 

 

スミカの聖杯戦争、完

 

 




なんだかんだで結構疲れました。


皆ACVDで通常出撃の時はどんなアセンで出てるんだろう?

自分はシャッガンパルガン軽2で出てますね。


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酒盛り回 上

まさかの上、中、下に分けることになった酒盛り回

安定の台本形式です



そしてナチュラルに作者が出てきますが「なに、良くあることだ」と流してください。番外編なので…


マーシレス

「酒盛り?」

 

エーブリス

「そ、第一章完結したわけですし皆で打ち上げ的に何杯かパーッとね」

 

マーシレス

「コッコさんのパクリか?」

 

エーブリス

「そうとも言う。まあいいじゃん、あの酒提供したの俺(という設定)なんだし」

 

マーシレス

「そうかそうか、そしてその酒の運搬は誰がやったんだっけ?」

 

エーブリス

「…」(目をそらす)

 

 

 グリグリ

 

 

エーブリス

「いででででででででででででででででデデデ大王!ちょ!マーシレスさんやめちくりー!」

 

マーシレス

「ほう、ふざけていられるほどには余裕なんだな」

 

エーブリス

「実際痛くないですし」

 

マーシレス

「―皮膚よ裂け…」

 

エーブリス

「スト―――――ップ!それはマジでヤメテ!こっちだと一応上位者設定(笑)の俺でも死ねるから!後ネタバレダメ絶対!それは2章のお楽しみでしょ!」

 

マーシレス

「ハァ…んで、どこで酒盛りやるのよ?」

 

エーブリス

「マイキャッスルだけど?」

 

マーシレス

「は?何も聞いてないんだけど…」

 

エーブリス

「ずっと前から話付けてたんだけど。知らないのはお前だけだ、惨めだなマーシレス…」

 

マーシレス

「※ΣΨω§¶(謎言語詠唱)」

 

エーブリス

「IGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

IGA、愛されてます。

 

 

 

 

マーシレス

「所で、外部からは誰か来るのか?」

 

エーブリス

「いんや、誰も来る予定はないけど」

 

マーシレス

「お得意さんとか呼ばんでいいの?」

 

エーブリス

「まあ、向こうが来るっつったらね…」

 

マーシレス

「そうか…もう一つ、お前酒とか何処から調達してんの?まさか買ってるわけではあるまい…」

 

エーブリス

「あー、それね…番外編はご都合主義の塊何だぜ?」

 

マーシレス

「それがどうし…八ッ!ま、まさか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エーブリス

「僕がご都合主義でこの世界に酒造施設の一つや二つ作っていても不思議ではないでしょ?」

 

マーシレス

「え?そこから!?」

 

エーブリス

「ん?なにか問題でも?」

 

マーシレス

「いや…普通にご都合主義で酒そのものを作ってたのかなーって…」

 

エーブリス

「いやまあ、そっちの方が手っ取り早くはあるけどさ…なんか秘密の酒造施設とかの方がかっこいいじゃんアル・カポネみたいでさ」

 

マーシレス

「この世界に禁酒法はないよ…」

 

エーブリス

「所でビリーザキッドが鯖化したんだからアル・カポネも鯖化しないかな?キャスターかアサシンで」

 

マーシレス

「…対軍宝具で「殺れ」の一言で大量のトンプソン標準装備のギャング達からの一斉射撃か」

 

エーブリス

「うっわ怖ぇー。まあいいや、もうそろそろ時間だしな、行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

~マイキャッスル~

 

リョウマ

「ぬおッ!今ブレードがかすった!」(LiV戦リベンジ)

 

タクミ

「くっ!ハウザーが当たらない!」

 

サイゾウ

(何故誰もタクミ様の間違いを指摘しないのだ…)

 

ヒナタ

(このAM/PGA-147って武器使いずれーな)

 

 

レオン

「そういえばカムイ兄さんは?」

 

ゼロ

「道具屋にプリペ買いに行きましたよ…」

 

マークス

「またか…水着鯖揃える気だな…」

 

フェリシア

「皆さーん!作者とマーシレスさんが来ましたよー」

 

 

 

酒盛り回 中に続く



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酒盛り回 中

今回でやっと酒盛りらしい事をします(というか宴会?)


そしてコッコさん、メルツェェェルさん、飲み物の提供ありがとうございます。


エーブリス

「コッコさん、まさかロマネコンティを樽…それをダース単位で送って下さるとは…ふぬぬぬぬぬぬぬ…」

 

マーシレス

「飲まれるよりも語られることの方が多い酒とはいったい…」

 

 

ガロン

「ララララララララララララララーーーイ!皆の衆!酒を持って来たぞ!」

(ACLRのタイトルロゴがプリントされたTシャツ着用)

 

 

エーブリス

「偶然ガロンが通りかかったから運ぶのは言うほど苦労しなかったけど…」

 

マーシレス

「柄杓用意してくるわ」

 

エーブリス

「升は?」

 

マーシレス

「いらねえだろ」

 

 

 

 

 

マークス

「あ、お父様…今日は来られなかったのでは?」

 

ガロン

「それがの、主任とやらが儂の代理を紹介してくれたわけでな!こうしてここにいる訳だ!」

 

 

 ~クラーケンシュタイン城~

 

警備隊長

「主任…だましたなぁ・・・!」

 

マクベス

「では、こちらの書類をお願いしますよポールさん。私たちも宴へと行ってきますので」

 

カンズ

「頼むぜ隊長。そして『カ』じゃなくて『ガ』な!」

 

 

警備隊長

「くそおおおおおおおおおおおおお!」

 

 

 ~~

 

エーブリス

「哀れ警備隊長」

 

マーシレス

「いきなりどうしたんだ…そんな事より皆飲み始めてるけど」

 

エーブリス

「にゃんだと!主催者が飲み遅れるなどあってはならないこと!ま、お酒は飲めないから〇ッツアル〇ニンなんだけどサ!」

 

マーシレス

「コッコさん主催の酒盛りにスク〇ュードライバー片手に凸ったのは誰や?」

 

エーブリス

「アレ中身オレンジジュースに変えておいたからノーカン。しかも飲んでないし…」

 

マーシレス

「あっそう」

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

ツクヨミ

「お、作者ではないか」

 

エーブリス

「よう、今作のショタ魔術師枠のツクヨミくん。お前は飲んだり食ったりしねーの?」

 

ツクヨミ

「わ、私は高い地位に立つ者としての心構えを…」

 

エーブリス

「ハァ…アレ見ろアレ」グイッ

 

ツクヨミ

「うごっ!く、くく首が…!?」

 

 

 

 

ガロン

「フハハハハハハハハハ!さあ飲め!飲んで飲んで飲みまくるがいい!」(柄杓で豪快にロマネコンティを飲む)

 

スメラギ

「はははは!ガロンよ!ここで一度飲み比べるとしようぞ!」(同じく柄杓)

 

 

 

エーブリス

「一国の王様だって今日はハメ外してる訳なんだしさ、お前も今日ははっちゃけちまえよ!」

 

ツクヨミ

「し、しかし…」

 

エーブリス

「それに、ここで豪快に飲み食いした方が威厳が出るってモノよ」

 

ツクヨミ

「そうなのか…ならば私もあの騒ぎの中へと参ろう!」(両手にはド〇ペと焼き鳥、歌うのは鼻歌)

 

 

エーブリス

「言いくるめ成功…我のメ〇ツ〇ルギニンを不味くするモノは一人として出さない…

 

え?外部からの来賓の方々来た?今行きますねー!」

 

 

 

 

マーシレス

「作者も随分と忙しいもんだな…さて、俺も混ぜて貰いに行きますか」

 

ヒナタ

「おう!マーシレスじゃねーか!俺らと飲み比べしようぜ!」

 

ハロルド

「私も参加させてもらお…鼻に大量のワインが!」(地面を転げまわる)

 

ツバキ

「僕も参加させてもらうよー」

 

アシュラ

「おうおう!俺も混ぜろよ」

 

マーシレス

「いいだろう…果たしてあんたらは滅びずに(酔わずに)いられるかな?」

 

 

 

数十分後

 

 

 

4人

「ヤバイ、ギブ」(50杯)

 

マーシレス

「誰であろうと、私を超えることなど不可能だ…うっぷ」(樽4つ)

 

エーブリス

「よっ!プラスのナインボール!」

 

マーシレス

「ナインボールにプラスはありえんだろう…そして後ろの人たち誰?ガトリングまみれだったり鶏だったりするんだけど…」

 

エーブリス

「外部から来てくれた方々だよ」

 

来てくれた方々

「ども」(片手にレッドブルァ!ないしド〇ペ)

 

マーシレス

「あ、どもです…それよか作者、なんかやるんじゃなかったのか?」

 

エーブリス

「あそーだった!告知とか裏設定裏事情の暴露とかやるんだった」

 

酔っぱらった奴ら

「おーいいじゃん!やれーやっちまえー」

 

 

エーブリス

「ほとんどのヤツが出来上がってるな…まあいいや!まずは確実にやることの告知やっちまいますか!」

 

「まずはこれ!

 

 

“「ナニカサレタ男…」全ルートの(一部)正式名称発表”

 

Aルート→Another kingルート(bonfire,L)

 

Bルート→Berserkルート(G,age)

 

Cルート→change the king(非公開)

 

Dルート→d… throne(非公開)

 

Eルート→end of …(M)

 

Fルート→非公開(…,day)

 

 

こんなモノか。因みに変更する可能性もあるゾ」

 

 

マーシレス

「なんかBが不穏な匂いしかしない…」

 

エーブリス

「まあ所謂バッドエンドって奴の予定だからね。でも何から何までバッドにするつもりはないっす。さすがに何処かは救われてるようにするよ」

 

カムイ

「というか後半のバッドエンド臭がすごい」

 

ヒノカ

「Mってなんだ?」

 

グレイ

「スミカの事k(ガキィイン)ぐっぽあぁ!」

 

マーシレス

「うちの子が酔った勢いでブーチャしてる…」

 

ベルカ

「酔拳か何かなの?」

 

 

レオン

「所で頭一文字だったり…だったりしてるのは?」

 

エーブリス

「その部分がネタバレになる可能性があるからね。正直勘のいい人はすぐに分かるかもしれない」

 

「まあ、さっさと次行こう!コレはやるかわからないやつの予告(タイトルだけ)

 

“アウェイキングソウル”

 

まずはこれだな」

 

オーディン

「アウェイキング!?」パァァァ

 

エーブリス

「FE覚醒とソウルシリーズのクロスだからやる事になったらお前の出番もしっかりあるでよ」

 

ルーナ

「因みにやるかわからない理由は?」

 

エーブリス

 

「既に似たような感じのがあるからね…」

 

「そしてもう一つ、

 

“亜種特異点 暗黒輝煌不可視戦線FE”

 

これです」

 

カムイ

「特異点…つまり」

 

エーブリス

「お察しの通りFGO×FEのクロスだ。予定ではカムイ♂にぐだ男、そして主要なカルデア側のサーヴァントはアルジュナと巌窟王とかいう驚愕の回す方のノッブ率でお送りする予定です」

 

マーシレス

「こっち(ナニカサレタ男…)とストーリー繋げる予定は?」

 

エーブリス

「そん時の気分よ」

 

 

「そしてちょうど今残ってたテキーラ、プルケ、いいちこ、カイジビールが到着したようだ!酒盛りどんちゃん騒ぎ第二波!行くぞおおおおおおおおおお!(ダウンギャンブル風)」

 

  『お~!!!』

 

「もっと酒をもって来いやぁ!」「酒を出せー!」「酒ッ!飲まずにはいられないッ!」

「キンキンに冷えてやがる!」「太陽あれ!」

 

 

マーシレス

「うわあ、うえた獣みたいに酒に駆け付けやがった…」

 

エーブリス

「HAHAHA!この宴には獣は居ても除け者はいないのさ!」

 

マーシレス

「但しバ獣は例外っと」

 

エーブリス

「ローレンスとかね…そして裏設定裏事情暴露は俺が書くの疲れたから次回な!」

 



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酒盛り回 下

今回で酒盛り回は最後です。

裏設定とかは会話の中にサラッと混ぜてく方針で行きます


スミカ

「親父ィ…お前が飲む意思を見せなければ私はこの星を破壊しつくすだけだ~」

 

マーシレス

「うちの子が酔っ払って伝説の野菜人になってもうた…」(ロマネコンティ樽4つ分飲んだ)

 

スミカ

「誰がマッスルゴリラだぁ~!ソウル槍ぶち込むわよ!」ゲシゲシ

 

マーシレス

「落ち着け!ヤメロ!つーかお前の魔力だと俺プチファイアーでHP10分の1残るかも怪しいくらいだからな!」

 

・追記

(43話以降)

魔防9→3

炎カット率低下

炎、魔法系の攻撃の被ダメージ倍化

 

ルーナ

「ファイアー喰らったら即死じゃないの…」(枝豆食べながら)

 

マーシレス

「その分攻撃守備HP魔力速さが1段階…つーか1次元ほど上がりましたかがね…」(唐揚げ食べry)

 

ラズワルド

「それで変身技も手に入れた…と、もう劣化版ガッツとは言えないね。無双出たら厨キャラ待ったなしだ」(焼き鳥にんにくモモ)

 

マーシレス

「魔法喰らったら瀕死、それが炎魔法だったら有無を言わさず即死という超上級者向けの制約付きだがね。因みにダクソ世界で覚えてきたから呪術と闇術を使えるぜ」

 

・追記

呪術使用時は多少のスリップダメージ有り

 

オーディン

「絶頂も使うのか…ソウルの貯蔵は十分か?」

 

マーシレス

「フハハハハハ思いあがるな雑種!英雄のソウルも偉大な英雄のソウルも我が「王の魂業(ソウルオブバビロン)」にてカンストしておるわ!」

 

ルーナ

「魔防の絶望的数値差し引いてもチートじゃないの…」

 

マーシレス

「でも強化人間のレベル1スキルが取り外し不可だからその点でも色々不利なんだよね…成長率事実上の最下位だし。

 

というかラズワルドも2章で意外な武器で参加するつってたぜ作者が」

 

ラズワルド

「あぁ、それは2章のお楽しみだよ」

 

オーディン

「作者のヤツも「最近ダクソで使ってるヤツ」としか言わないからなー」

 

マーシレス

「?…ああ、アレか…両手R2のスピードが半端ないからなー」

 

ルーナ

「知ってるの?」

 

マーシレス

「まあな。でも黙っておこう」

 

 

カミラ

「あら、こんな所にいたのね」

 

ルーナ

「か、カミラ様!?」

 

マーシレス

「アレ?王女=サマがどうしてここに」

 

カミラ

「貴方に用があってきたのよ…

 

ほっといていいの?」

 

マーシレス

「え?何をほっておくって…ああああ!!!」

 

カミラ

「ベルカがすっごく寂しそうにしてたわよ?」

 

ラズワルド

「あー!マーシレスが奥さん泣かしたー!」

 

オーディン

「いけないんだー!」

 

スミカ

「親父、ギルティ!ジークフリート、バルムっちゃって!」

 

ジークフリート

「マーシレス、すまない…本当にすまない…」

 

スミカ

「…などと、言うつもりはない!ってね☆」

 

マーシレス

「ヤメロ!カリバるみたいに言うんじゃねーーー!というか早よ行かんと!」スタコラサッサー!

 

 

 

オーディン

「あれ?ルーナは?」

 

ラズワルド

「思い出したかのようにツバキの所行ったよ」

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

マーシレス

「おーい、待たせたな。ベルカ…」

 

ベルカ

「…グスン」(背後に大量の酒瓶)

 

マーシレス

「(何故こうなった…)おい、起きてるか~?」

 

ベルカ

「…まーし…れ…す?」(上着半ば脱いでる)

 

マーシレス

「(あ、こりゃ相当飲んでるな)そうだ俺だ。悪かったな、一人にさせて」

 

ベルカ

「」ダキッ

 

マーシレス

「ぬおッ!い、いきなり抱きつ…いてもいいけど…人前…」

 

ベルカ

「寂しかった……」

 

マーシレス

「あー、ごめんな。本当に…」ナデナデ

 

ベルカ

「…だ~いすき…」

 

マーシレス

「(フォッ!?キタコレ!)ああ、俺もだ…」

 

 

 

 

 

 

エーブリス

「」

 

来て下さった方々

「」

 

 

 

 

プシュッ!(レッドブルァを開ける音)

 

ゴキュッ!(一気飲みする音)

 

メッシャァア!(缶を握り潰す音)

 

 

 

エーブリス

「…別も所へ目をやるんだ…そうすれば」

 

来て下さった方々

「ああ、そうしよ…」

 

 

 

 

 

 

カムイ

「( ˘ω˘)スヤァ」(膝枕)

 

フェリシア

「おやすみなさい、カムイさん」

 

 

 

 

 

グオァッシャァアア!(レッドブルァを缶ごと飲み込む音)

 

 

 

 

 

 

 

エーブリス

「まだ…止まるんじゃねぇぞ…」

 

来て下さった方々

「止まらねえよ…俺達は…」

 

 

 

 

 

フローラ

「はい、あ~ん」

 

ジョーカー

「ちょ、おま…恥ずかしいだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ―BGM・EMIYA―

 

 

エーブリス

「体は塩でできている」

 

 

来て下さった方

「血潮は高血圧、心は童貞」

 

 

来て下さったもう一人

「幾たびの修羅場を超えて尚非リア」

 

 

エーブリス

「たった一度の告白はなく」

 

 

来て下さったもう一人

「ただ一つのチョコもなし」

 

 

来て下さった方

「彼女いない歴年齢はここに独り」

 

 

エーブリス

「狭い自室で塩を舐める」

 

 

来て下さったもう一人

「故に、我が象徴に意味はなく」

 

 

エーブリス、来て下さった方々

「我が口内は、無限の塩でできていた!」

 

 

 

 

 

以上、非リアの「無限の岩塩製(アンミリテッドブルァァァワークス)」でした。なんかスイマセン…

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

マーシレス

「…んで、この岩塩は何?」

 

エーブリス

「俺達からの(怨念と嫉妬の詰まった)贈り物だ、受け取っておけ。嘗めれば酒の肴リーサルウェポンにもなるぞ(血圧マッハ)」

 

マーシレス

「?…まあいいや、心なしかバケモノの叫びみたいな音が聞こえるけどいいや」

 

エーブリス

「そんで、お前はまだ飲むのか?」

 

マーシレス

「いや、嫁がこんな状態だからさ…」

 

ベルカ

「( ˘q˘)スヤァ」(服がはだけて下着露出)

 

エーブリス

「…人前では襲うなよ?」

 

マーシレス

「しねーよ…ま、そういうことだ。じゃあの」

 

エーブリス

「ああ、末永く爆ぜろ」

 

マーシレス

「なんでさ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エーブリス

「さて、来て下さった方々も帰っちゃったし、俺も帰るか…」ガシッ

 

 

 

ヒナタ

「おい作者」(泥酔)

 

シャ―ロッテ

「もう一軒付き合えや…」(泥酔)

 

エーブリス

「いや僕は酒は飲めな「「うるせぇええええええ!」」ぎゃああああああああああタスケテー!!!!」

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

その頃

 

アクア

「皆ズンドコズンドコ言ってさ…ホント嫌になっちゃう!」

 

スズカゼ

「は、はぁ…」




雑な終わり方でスイマセン。もしかすると後日談とかやるかもです


それでは!


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意外な趣味又は特技

最近モチベやら何やらありとあらゆる物が上がらないエーブリスです。


何が原因だ?…いや、言うまでもない。
間違いなく516円で買ったバイオハザードORCにドはまりしているのが原因だ!




ルポにマシンガン持たせるとつおい
ベクターにサブマシもつおい


え~っと、久しぶり…マーシレスだ。

ちょっとね、今モノすっごい困惑しているんだ。

 

事のきっかけは何でもないただの週一で行く散歩だった。

丁度山の中にさしかかった所で何時もならば見かけない小屋があった、俺はソレに対する好奇心に従ってそちらに歩いた。

 

最初はただ外見を見るだけの予定だった…けどせっかくだし中も見ておこうかな?なんて思って重い扉を開けたんだ、そしたら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず目に入ったのはドラム。この中で一番デカかったからな。

此処で一言「は?」当たり前だ。

この世界は中世ファンタジー的なアレだしましてや現代…俺らの世界で今バンドとかに使われているドラムがあるとか時代錯誤もいい所だ。

 

次にエレキギターだ目に入った。

此処でも一言「なんでさ」そらそーだ。

まだフォークギターとかならワンチャンあった、でもエレキギターだ。

もう一度言う、エレキギターだ!

 

他にも色々(どれも中世ファンタジーにあっていいものじゃないって言う…)あったよ。

 

 

 

 

それで今に至る。

折角だし少しだけ触っていこう…どうせ弾けはしないが。

 

 

 

えー、どれにしようか…せっかくだから俺は赤のエレキギター(実際赤い)を選ぶぜ!

まー、アレだ…取り敢えず何となくで引いてみよう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【Thinker】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…アレ?俺、弾けてる!?

え?ちょ、ちょっと待て!俺が引いてたの?いやいや、おかしいって!

今の初心者の演奏じゃないぞ!(音程以外)

 

なんか↑の文章(本当に自分が引いてたなら)どう見ても自画自賛だよ。

 

 

ま、まあもう一曲行くか…

 

 

 

 

 

 

 

 【stain】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…うん、弾いてるの俺だ。

別に楽器に細工があるわけじゃ無いみたいだ…

 

あー、なんか思い出したぞ?

でもあと少しの所で引っかかる…クソ、ダメだ。

 

あと少しだったが…まあいいや、もう一曲…いや二曲連続行きますか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 【Remember】

 

 【Mechanized Memories】

 

 

 

 

 

 

 

…思い出した、この世界来る前の俺は運動神経成績共にドベ周辺ののび太が4,5レベルアップしたくらいだったけれど、歌と楽器の演奏は妙に上手くて音楽(実技のみ)はいい点数を取ってたな…

 

そう思い出してくると最後にやった数学の点数の悲惨さも思い出した。

30点台はねーわ。よく補習回避できたもんだよ…

 

 

んで、ギターはそれを見込んだのか(絶滅危惧種レベルで少ない)友達からの誘いで半年ほどやってたんだっけ?

 

あの頃はこれで将来やっていけるとか一時期思ってたけどその後よく考えたら簡単にこの社会生きてける訳ね―よなってことでやる気無くしてやめたんだったわ。

丁度高校受験も近かったし。

 

 

そう考えると俺は10年半は使ってなかったことになるのか…あらら、こりゃ腕落ちてるわ確実に。

 

自分を客観的に見ることは苦手だけど…まあ、素人に羽が生えたくらいだろうな多分…

 

 

 

 

 

 

 

まいっか!そんなら素人が調子のって翼(片方だけ)を広げたライブ

 

 

 

 

 

 

 

 【Vanishing】

 

 【life in ash】

 

 【Cosmos】

 

 【インフェルノ】

 

 【サクリファイス】

 

 

 

 

他、数曲。歌詞あるヤツは全部歌った。

 

 

 

 

 

 

 

 

…調子乗って何曲か弾いてたら夕方になってた。

別に時間を無駄にしたとは思わない、むしろ良いひと時だったよ。

 

 

さて、帰るか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スミカ

「嘘でしょ…あの脳筋親父に…音楽性が…」

 

グレイ

「おい、夢なら醒め…」

 

ディーア

「おい専門家、評価どうなんだよ」

 

シグレ

「え、ええ…楽器などについては知らない物ばかりなので断言はできませんが…もしかすると彼の故国では指折りの実力があったのではないでしょうか?」

 

スミカ、グレイ、ディーア

「「「マジで言ってんの!?」」」」

 

 

 

 

スミカ

「アレ?今一人多くなかった?」

 

マーシレス

「気のせいだ」

 

グレイ

「そうか」

 

ディーア

「おい待てお前らマジで増えてるぞ」

 

スミカ、グレイ

「「え?」」

 

 

マーシレス

「やあ、盗み聴きご苦労ガキ共。そしてシグレ君、お世辞はいらんよ」

 

スミカ、グレイ、シグレ

「「「あ…」」」

 

 

 

 

 

 




取り敢えずこんな感じか…他にも季節ネタもやっていきたいな…




え?混ぜ学? 

…(そっと顔を背ける)


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突如降り注いだネタの塊

タイトル通りの内容っす。
それしか言葉がありませんのです。


「と、いうワケで!うちの親父…つまりマーシレスの無双ゲー仕様を考えようの会を始めまーっす!司会はこの、出身はなりそこないの住処でお馴染みのスミカでーす!」

 

っと、いきなり切り出して来たのは本作のオリキャラのスミカだ。

 

「「「スミカだけに~?「ソウルの奔流!」ぎゃああああああああああ!」」」

 

調子に乗ってブッ飛ばされたのはラズワルド、オーディン、ツバキの三名である。

 

「エピタフ済みの未来」

 

今ため息をつくように呟いたのは今作のオリ主、マーシレスである。

 

 

何故こんなキャラの濃さ(AC基準)もユニットとしての存在感(透魔ルート基準)もイマイチな奴らが集まっているのかは既にスミカが冒頭で説明してくれているはずだ。

これ以上書くのだるい(おい作者仕事しろ)。

 

「まずは一番手オーディンさんから」

 

「いいぜ、やってやるさ存分に!

これがおれのかんがえた無双仕様マーシレスだああああああ!」

 

 

 

 その男は、右手に五寸むこうは太刀風で斬れるほどの切れ味の妖剣「飛龍」を持ち、左手には最大出力で惑星一つを軽々と粉微塵にする「サイコガン」を仕込み、その強靭の肉体は握力500㎏、100mを5秒で走破する。

 

 さらにその左目の「神の目」と呼ばれる高性能小型端末であらゆるコンピューターにハッキングする。

 

 

そんな元刑事の鴉天狗の名は、

宇宙海賊スペース・マーシレ…

 

 

 

「ただの寺沢オンパレードじゃねーか!」必殺『その手』

 

「ぐえっ!!その手が…あったか…グフッ」ドサッ

 

「クリスタル・オーディンが死んだ!」

 

「この人でなし!」

 

「(強化)人間だよ?」

 

「やかましいわボケ!」

 

↑のセリフはスミカの物である。

あらヤダこの子女の子なのにボケとか使っておりますわよ?奥さん。

 

「というか寺沢先生のネタとか分かる人これ見てる人の中にいるのかよ!?コブラはまだいいよ!でもゴクウとカブトとか分かる人ほとんどいないんじゃないの!?」

 

「因みに作者がコブラの登場人物の中で一番好きなのはシークレットなんだって」

 

「そんな事よりオn「古き月…」オーディンイズユアフレンド、おーけー?」

 

 

「それより二番手、ラズワルドさんオナシャス!」

 

「はーい、カンペで失礼するね。

 

 

・初期装備はもちろんグレソ

 

・サブ武器に連射クロスボウ、遠距離技に闇術(一発毎に2分のクールタイムあり)、おまけに火炎壺。

 

・モーションはゲール爺の流用

 

・超必殺技で「喰らいやがれッ!」というセリフの後、雄叫びと共に自分を中心とした360度の広範囲の敵に一撃必殺級のダメージを与える

 

・変身技で竜狩りの鎧(頭以外)を纏う

 

 

こんなモノかな?」

 

 

「真面目過ぎてつまらんと思ったら最後に本編の嘘予告のネタ来やがったぞ」

 

「『AUOぎるぎるマーシレス』だっけか?」

 

「もうそれギルガメッシュのクラスカードで良くない?」

 

「ダメだ。作者がプリヤをあまり良く知らない」

 

「というかfeteネタはNG、これフロムゲー×FEなんで」

 

 

 

「ってかまて!ラズワルドのソレどっかで見たことあr「何かな~(暗黒笑顔)」嫌だってコレどう見てもガッ「ベルセルク無双なんてしらないなー」アッハイ」

 

 

 

「と言う訳で最後にツバキさんお願いします!」

 

「わかったー、完璧に発表しちゃうよー

 

 

 

『私がガンダム…私が敵?』

 

あ、これじゃなかった」

 

「既に完璧じゃないって言う」

 

「あったあった、これだー。

 

 

 

 

『みんな落ちちゃえーッ!』

 

あ、これも違った」

 

「ガンダム見たの?」

 

「あー、これだ。これが本物ね

 

 

 

 

・カメオ出演のちょいキャラ

 

これでどう?」

 

「コロス!アイツコロス!!」

 

「想像以上にヒドイのきたよ!?」

 

「絶対作者力尽きたろ!?」

 

「門前払い不可避!」

 

 

「えぇ…じゃあもう一つ、

 

 

 

 

・死に覚え前提のクッソ強い敵の後に一撃で倒される魔王ポジ

 

or

 

・その後にボッコボコにされる別ルートラスボス」

 

 

「アンテネタかーーーーッ!」

 

「Asgoreとクソ花はやめーや」

 

「Chara…」

 

「やめろおおおおおおおおお!」

 

 

「というか無双ゲーにルート制度って…」

 

「もういいわ、疲れた」

 

   

 

 

 

    終われ

 

 




久しぶりのオチ無し?


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外伝・罪の斧

本編、番外編でちょくちょく出てきた傭兵エレノオーラのお話です。


気が付くと転生していた。

 

 

そんな二次創作のテンプレを経験するなんて想像もしてなかった。

けれど僕は特典なんて贅沢品を持ってなどしない、至って普通の高校1年だ。

 

特殊な能力もなければ目立った身体能力もない、むしろ平均以下の中途半端に勉強のできる平凡な16歳。

 

 

 

 

いや、特典が無いと言ったら嘘になる…エレノオーラ、僕が日本に居た頃少しハマっていたゲーム「ダークソウル3」に出てくる片手斧だ。

 

他プレイヤーからの評価がよろしくないこの武器を、どういう武器がいいかよく知らない僕は好んで使っていたが…まさか一緒に飛ばされてくるとは思わなかった。

 

 

それをがむしゃらにに盗賊、怪物、猛獣相手に振り回してどうにか生きのこった。

人を殺す事への抵抗も感じられない程過酷な日々だった、何でこんな危険地帯に飛ばされたのだろうか?飛ばした奴はさぞ腐りきった野郎なのだろう。

 

いくら武器が強い(?)とはいえ使い手の自分は素人、戦い方なんてわからない。とりあえず振り回せばどうにかなるってやり方で通じたのは奇跡だったと今でも思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

けど、僕は奇跡を才能と勘違いしてしまった。

頭ではただの奇跡だと思っていた…はずなのに、慢心してしまった。

 

 

 

 

 運も実力の内なんて嘘っぱちだ。

 

 

 

 

「うがっ!!ッあああああ!」

 

痛い、痛い、痛い。

胸の内側が割れるように痛い、というか肋骨が折れたのか?

 

ソレよりも痛い、たかがグーパンがこんなに痛いなんて聞いてない!

ふざけんな俺!いつ慢心しやがった!

 

 

そもそも何でこんなことになった!誰が勝手にこの異世界に飛ばした!ふざけんな!クソ!〇ァック!ファッ〇!死ねよ!…クソ!…くそ…く…そ…

 

 

 

 

 

気が付くと朝になっていた。

昨日俺に重症を負わせた怪物は俺を死んだと思っていたようだ。

 

でもまだ動けそうにない。でもここは危険だ、這いずってでもこの山を出ることにしよう…

 

 

 

 

腕を使い身体を引きずるたびにズキズキと痛む。

その度に怒りも増す。

 

何で誰も助けに来ない、そもそも誰が此処に送った?…負の感情はエスカレートする。

 

 

そう思いながら、いつの間にか山を出ていた。

そして気絶した。

 

 

 

 

 

気が付くと痛みが引いてた。

思ったより軽傷らしい、先ほどまでのイラ立ちが馬鹿馬鹿しくなった。

 

 

この出来事を境に二度と慢心をしなくなった。

人間一度は痛い目見た方がいいと実感した。

 

 

 

 

 

そして何故か傭兵を始めることになった。

 

きっかけは…確かある村に立ち寄った際、エレノオーラを見た村人が俺を用心棒か何かと勘違いして流されるままに山賊退治を押し付けられた

 

 

日本人に生まれてこなければよかった、断りづらかった。

クソ!こっちは生きるだけでも精一杯だっつの!お前らの都合なんて知るか!

 

だがここで逃げるのも気が引けるので渋々行くことにした。

 

 

 

ま、馬鹿正直に正面から突っ込むつもりはなかったのだが。

 

「おい!やべえぞ!!火が迫って来る!!」

 

「た、助けてくれ!!あちぃ!あちぃよォ!!!」

 

「誰か斧持ってこい!」

 

山賊のねぐらが罠とか見張りだらけだったので火をつけてやった。

この時ほど小学生の時、興味半分で火炎瓶を作り、家を半焼させたことに感謝した瞬間は無い。

 

火炎瓶にするための酒は村の倉庫から一箱勝手に拝借し、布はゴミの山から適当にソレっぽいのを引っ張りだした。

 

酒の代わりに拾った大粒のエメラルド3個を置いておいたので勘弁してほしい。

 

 

結果、盗賊は全員焼け死に、村からお礼もたくさんもらった。

その際酒の代金代わりのエメラルドも混じっていたのは罪悪感半端なかった。

 

 

 

 

それを機に『外道傭兵エレノオーラ』という名前が各地で広がり、なんか喜び辛い逸話やら呼び名やらが増えた。

 

「とある砦に大量のノスフェラトゥが攻め入るように仕込み、砦には無残な死体しか残らなくなった」とか、「一か月かけて盗賊のアジトに陰湿で精神を削られる様な嫌がらせを一日5回仕掛け、盗賊団全員を発狂させた」とか…それで付いた渾名が「罪深い斧使い」略して「罪斧」、「綺麗な手の殺人鬼」、「抑止のパシリ」etc

 

最後のなんでさ!何でこの世界の人Fate知ってるの!?

 

よく考えたら今までの俺の所業まさに切嗣だった。

生き残るためだったとは言え、少し反省しよう…

 

 

 

そんな魔術師殺しみたいなことを続けていたらとある傭兵に出会った。

 

『鴉頭』、本名をマーシレス。

短時間で500人殺しをやり遂げた、俺みたいなヤツとは違う、本物の強者…でも一番驚いたのはそんなビックネームに出会ったことではない、

 

 

 

 

 

 

彼も転生者、しかも僕と同世代の人だって事に何よりびっくりした。

 

 

 

 

彼は僕より年上だが、僕よりも約7年も早くこの世界に来ていたらしい。

そして彼も同じく2017年にこの世界に来た元高校1年…らしい。

 

でもなんか信用できない。

使うネタが古かったりする。

 

 

コブラは知ってる。

でもゴクウって何?龍玉の方じゃないの!?そしてカブトってなんだよ!そんな漫画聞いた事ねーよ!

 

 

Gガンダム??知らねーよ!OOとオルフェンズしかしらねーーーッ!

 

 

 

唯一通じたのがfateの話だった。ダクソの話は向こうがディープ過ぎて着いていけなかった。

 

どうでもいいけど好きなサーヴァントは男鯖ならエミヤとスパルタクスとジークフリート、女鯖ならマシュとフランちゃんとおっぱいタイt…スカサハ師匠らしい。

 

 

 

 

そして彼の名前について尋ねた。

 

「何故マーシレスなんて名乗っているの?中二病?」って…殴られた。

 

理由は曰く、自分の名前を憶えてないらしく、ダークソウルと同じ会社のゲームのキャラクターから取った名前らしい。

 

確か、「アーマード」…何だっけ?

 

 

 

その後も彼とは高い頻度で顔を合わせた。

その度に人間離れした―実際この世界に来る際、人間をリストラされたらしいが―剣戟と耐久力を見た。

 

 

いくら彼が特殊とはいえ同年代の人間(?)と圧倒的な差があると劣等感を抱かざるを得なかった。

 

僕の方が中学時代の成績が良かったことが小さな優越感だった。

ソレに、僕は彼とは違った戦い方でしっかりと仕事をこなせてる、僕は僕だと言い聞かせることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソレから3年、今でも傭兵稼業はバリバリ続けている。

昔よりも斧の扱いとやり口の凶悪さが増したことを実感しながら各地の戦場を走り回っている。

 

今や、赤い大地が僕の庭だ!

 

 

 

 

そして今年一番驚いた事、マーシレスが結婚した。

しかもお相手はあの殺し屋ベルカ。

さらにヤンデレとメンヘラを足して2で割ったような感じ、マーシレスが。

 

 

 

 

 

 

「手ェ出したら殺すどころの次元じゃ済まさないからな?」ゴゴゴゴゴ

 

と、彼は凄みを聞かせていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

末永くお幸せに、そしてシアーハートアタックッッ!!弱点は無い(要約、爆ぜろ)

 

 



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外伝2・4人でメチャクチャする系のアレ

4~6人で協力プレイするゲームっていいよね?
というわけでエレノオーラのお話はまだまだ続くよ!
いつ終わるかなんて決めてません…


 ~地下街の僕らの秘密基地兼酒場にて~

 

 

「飲め飲め~!宴じゃあああ~!」

 

「まさか仕事先で臨時報酬があるとはな!」

 

「なんか財宝あったらちょーだいって依頼人が言ってたけど別にいいよね!」

 

「財宝なんてなかった、イイね?そういう事だ」

 

今日の依頼は『強盗団、サーチ、アンド、デストローイ(要約)』という事でアジトをちょっとしたバーベキュー(焼却処分)してその最中に宝物庫から奴らが盗んだ財宝(納品対象)を掠め取って売ってそれで酒を飲んでいるって寸法だ。

 

因みに財宝を納品したら合計20,000G、普通に売ったら100,000,000G…と、元盗賊でその手の相場に詳しいキノコ頭ことアルが言っていたので財宝の関連性をしっかりと洗ってから金に換えた。

 

ワイン美味しい。

 

 

え?歳?19だけど?え?お酒は二十歳から?それって日本での話でしょ?ココ暗夜王国よ?大体14か15くらいから普通に飲んでるよ?庶民も貴族も…

 

 

 

 

「…おいアル、見てみろあの女」

 

「あ”?何だよイカレ神父…ぶほっ!スゲッ!」

 

なんか断罪者ことクルスがまたナンパしようとしてるみたいだ。

なんか巻き込まれたくないから狸寝入りしておこう…だってあの女の人…

 

 

「ねーねーおねーさーん?俺達と一緒に遊ばなーい?」

 

「色んなの買ってあげるよ~!お金はたっぷりあるからさ~!」

 

あーあ、声かけちゃったか。

よりによって声かけたら命はない女に…。

 

別にその人がゴリゴリしいわけじゃ無くてむしろ小柄な人なんだけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…貴方達も学習しないわね」

 

「…って、ベルカぁ!?」

 

「お、おい!やべえ…って」

 

 

「ここで死ぬ覚悟は出来ているな?」

 

 

夫(の得物)がゴリゴリしいという事。

 

 

「「あ、マーシレス?ちょっとお話しよ「問答無用ッ!」ぎゃああああああああああ!」」

 

 

あ、全身骨折確定。

人妻に手を出すなんて、奴らもモノ好きだね。

いや、だからこそ逆に手を出したくなるのかな?

 

「アイツらの守備範囲に人妻も入ってたんだ…たまげたなぁ」

 

「んなわけあるか。まさかベルカだとは思わなかったんだよ」

 

「あの根暗「あ”ぁ”!?」女アサシンが女子らしい恰好をしているとは誰が想像するんだっての…」

 

「再生はえーよお前ら。確かに僕も2年ぐらい前に彼女と出会ったことはあるけどその時は仕事に関係ない物は興味ないって雰囲気の人だったからああいうのは新鮮かな?」

 

「チクショウ、もっと早く声をかけてれば俺の女になっていたのにな…」

 

「ナイナイ。お前の逸物じゃビッチも引っ掛けられないってのニートキノコ」

 

「んだとオラ!じゃあてめーのモノ見せろよ!」

 

「誰かタスケテー、このホモが襲ってきたー、タスタスタスケテー」

 

「何ぬかしとんじゃワレェ!シバくぞ!」

 

「あーあーここで暴れるなチンピラ、表でやれ」

 

「上等じゃ行くぞオラァ!」

 

「後、マーシレスとベルカさんはせっかくだし店の中入っちゃって」

 

「…分かった」

 

「おっ、そうだな」

 

嫁の前で淫夢語録使っちゃうのかこの人…この世界に知ってる人僕ら以外にいないから問題ないだろうけど…

 

所で僕が今から何をしようとしてるか分かる人いるのだろうか。

 

「さっさと出て来いガk…」パタン

 

締め出し成功、頭冷やしてこい。

後ニートは言い過ぎたごめんなキノコ。

 

「店主ー、扉の鍵締めちゃっていい?」

 

「いいぜ!どうせこんな店来るのお前さんらだけだし金も遊んで暮らせるほど持ってるしな」

 

「ホントだよ、賢者の遺産か何かなの?」

 

流石に大袈裟だが依頼主から裏切られることの多い僕らからすればこの金額はまさに国の財宝に匹敵する代物だ。

 

「世界大戦を五回も繰り返すのか?」

 

「その前にソ連の軍人が洗って懐に放り込むと思う」

 

「はっ、そいつはいいや。お土産はデイビークロケットだな」

 

この会話のネタを知らない人達はもちろん置いてけぼりだ。

さて、悪魔の兵器が開発されてしまわぬ内に店主に金を渡しておこう。

 

「店主、さっさと金庫にしまっておいてくれ」

 

「あいよ!入りきるか分からないがな」

 

といって店主は店の奥へと消えていった。

 

「…よし、野郎どもが酔っぱらう前にこの話をしておくか。

店主!ボードを!」

 

「人使いが荒いぜお前さん」

 

「いいから用意しろ!…でだ。仕事終わりの打ち上げの最中に次の仕事の話をするのは無粋だとは自覚しているが聞いて欲しい。

 

次の任務はかなり大規模だ、国家も絡んでいる」

 

「最初からクライマックス」

 

「失敗したら国一つなくなるレベルか?」

 

「黙って聞け。そしてエレノオーラ、大体あってる。今回はざっくり説明すればちょっとのミスでラクーンシティがカップヌードルよりも手早く出来ちまう代物の奪取だ」

 

おい鴉、下手したら世紀末だろそれ!

 

「俺らにもわかりやすく言うと?」

 

「人類滅亡のシナリオが隣人感覚でそこにある」

 

「…というか国家が絡んでいるって、もしかしてベルカさんが来たのは」

 

「ああ、王女サマの使いだ、というわけで今回我々「給料日(ペイデイ)傭兵分隊」に課せられたのは下手すると今回よりも高額な報酬が得られる代わりに我々の些細なミスでこの世からリストラ+全人類からの怨念と地獄めぐりという名の損害賠償をかぶせられるヘクトルハードどころかヨーロピアンエクストリームすら生ぬるい、もはやDMDな任務だ。今回はアルは置いていく、奴は着いてこれそうにない。

 

だから、今回ばかりは真面目に腹くくって欲しい。

 

 

 

 

覚悟は出来るか?」

 

今日のマーシレスは違う、いつもなら最後に茶化してくるのに…

ま、それでも僕らに問題はない。

 

 

「…なめてんじゃねーぞ、いつでもオレらは決意と覚悟で満たされてんのよ!」

 

「まあね、正直言うとこんな綱渡りはいつもの事からね。いつも通りだ」

 

「愚問だったな。ならば計画の説明に入ろう…」

 

その前に一つ物申したい!

 

 

「僕らのチーム名いつ給料日(ペイデイ)になったんだ!?チーム名は群狼(ウルフパック)って決めていたじゃないか!」

 

「うるせぇ!戦争なくなって国から金が下りなくなったからテメーらの相手してる時が一番の給料日なんだよ!文句あるか!」

 

「それじゃ僕らがお前の金づるみたいじゃないか「実際そうだろ」…反論出来ないのが悔しい。もうさっさと計画の説明をしてくれ」

 

「ったく、手間取らせるんじゃねーよ…

 

 

で、計画の前にブツが何なのか一から説明をする必要がある、とは言ってもエレノオーラにはいらないだろうがな」

 

え?僕の身近にそんな危険物は無かったはずなんだが…もしやマジでTとかGとかベロニカとか付くウイルス案件なのか?

 

「その手のスペシャリストも呼んでおいた。知識を直接頭に入れて来てるから間違いはないぜ、入ってくれ」

 

と、マーシレスが言った瞬間ドアが開…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなかった。

そう言えば鍵を閉めてた。

 

「すまない、誰か鍵を開けてくれないだろうか」

 

 

 

 




もしかしたらこの話の続きを書くかもです。
取り敢えずエレノオーラ編は一話完結型で行きます。


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狂犬マーシレス1

唐突に出てきたネタっす。
白目剥いて呆れててください。


何故か続きます。


今日の天気は晴れ。

雲一つない鮮やかな青が一面に広がっている。

 

彼女――ベルカはそんな美しき空の下の草原で一人、横になっていた。

 

先ほどまでは夫のマーシレスも隣にいたのだが彼に急用が入り、「すぐに戻る」と言い残し、行ってしまったのが数分前の出来事だ。

 

当然彼女はいじけた。

 

 

しかし、彼は何時か戻ってくる。

どんなに危険な任務に飛ばされても軽く生きて帰ってくる…というか前提として死ぬという概念が無い。

 

 

「おーい…」

 

 

ほら、戻ってきた。

彼の呼び声に応えるように、彼女は振り返っ…

 

 

 

 

 

 

 

 

「戻ってきたで~↑ベルカちゃ~ん」

 

そこにいたのは、蛇柄のジャケットを纏い、左目に眼帯をつけた漢だった。

 

 

 

    誰やコイツ。

 

 

 

 

外伝・真島マーシレス 開幕

 ※関西弁が滅茶苦茶です。

 

 

 

 

 

 

 

彼女が、その男が自分の夫だと気づくのに5秒ほど掛かった。

無理もない、身内がイカレポンチになって帰ってきた…なんて誰が想像するモノか。

 

「ほな、どないしたんや?オレの顔になにか付いとんのか?」

 

何だろう…口調はモズメと同じなのに…あっちとは致命的な何かが違う。というか今の彼の現状が致命的過ぎる。

 

「何や何や?さっきからなーんにも喋っとらんやないけ。ま、そないなベルカちゃんもかわええで~!ヒヒッ!」

 

ダメだ、こんなコミカルの塊…本当に致命的だ。

いくら何でも受け入れるのに大分かかりそうだ。

 

彼女は思った。

もう、アレだ、こういう時はこの手に限る。

 

「はあッ!」

 

鳩尾への右ストレート

 

「の”お”お”お”お”あ”あ”あ”あ”~!」

 

普段の彼ならばこんな事された日にはこの世の終わりの様に落ち込み、一週間は部屋の隅から微動だにしないのだが…今の彼ならば大丈夫な気がしてきた。

 

大丈夫だ、むしろ喜ぶ…スミカはどちらかというと彼()に似てる。

根拠のない自身が、彼女の拳を動かしたのだ!

 

 

よし、帰ろう!

 

「ちょ、待ちぃや!いきなり殴っておいて…」

 

「はッ!」

 

「へぶしッ!」

 

思いっ切り顔面を蹴り飛ばしてしまったが後悔はない。

 

 

 

 

 

 

その後、スミカから事の真相を聞いた。

 

どうやら彼はスミカが最近覚えた魔術で作った試作品をテスターとしてスミカの代わりに使った結果、良くない痙攣を30秒ほどしたのち、どこからか例のジャケットと眼帯を取り出して自身に取り付け、こう言い放ったのだという。

 

「成功や、スミカ」

 

…何を持って成功何だろう?

 

 

ともかく、先ほどは反射的、本能的にとはいえ彼に酷い仕打ちをしてしまった。

謝りに行こう…

 

 

 

 

 

 

 

 自室にて

 

 

「じゃじゃーん!お帰りや!ベルカちゃーん!ハッスルしながら待っとったで~↑!」

 

…うん、ちっとも凹んでない。

むしろキレッキレのダンスを披露している。

 

無駄に美しい動きだ、なんか謝る気とか吹っ飛んだ。

 

何故クランと嶋野でこうも狂犬に違いが出てくるのだろうか?

 

「なにゆうとんねん!あっちもこっちも同じ喧嘩好きやないけ!」

 

コイツ地の文にまで話しかけてきやがった。

意味が分からない、狂ってる。

デップーと言い勝負だコレ。

 

 

 

彼女は、ベッドまで足を運ぶのも面倒に思うほど疲れ、その場に倒れ込んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 次回!嶋野の狂犬みたいになったマーシレスのヒートアクションが炸裂!




ノリで書いた。
悔いはない。


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狂犬マーシレス2

個人的には龍が如く3の真島の兄さんが好きです。


前回のあらすじ!

 

 

マーシレスがマジマモルフォーゼされて帰ってきた。

 

「ベ、ル、カ、ち、ゃ、~、ん!」

 

「寄るな!」ドロップキック

 

「う、うそ~…ガクッ」

 

 

「え?今落ち込んでなかった?」

 

「気のせいよ…多分…」

 

「ヒドス」

 

 

前回のあらすじ、以上!

※尚、前回に上記のシーンは一切ございません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

あれから、マーシレスがおかしくなったことは軍の皆に伝わった。

とは言っても(別のベクトルで)おかしいのはいつもの事なので実物を見るまでは誰も驚かなかった。

 

で、ここからはベルカが(脳内で)書き記した変異マーシレス…通称・真島ーシレスの生態観察記録である。

 

 

 

 

 

真島ーシレス…もう一々書くのメンドクサいので略してマジマレスは通常種と比べてとても好戦的で、通常種では決闘の申し込みを断る、または決闘を様々な手段…時に非人道的(非殺傷)な方法で強引に即終了させる所、マジレスは申し込みを断らないどころか、逆に決闘(本人曰く喧嘩)を自分から申し込みに行く様子を多く見かける。

 

また、戦闘スタイルも変わっており、通常種は大型(どころの話ではない)剣を自身の筋力に物言わせてカウンターを狙う、狂戦士の名に恥じない戦法だったが、マジマレスは長ドスを巧みに操り、踊るような――それもアクアやラズワルドのような滑らかで流れる様なダンスではなく、軽快でトリッキーなダンスだ――動きで相手を翻弄するのだ。

 

そして最近、5人に分裂したという報告も入った。

 

わけがわからない。

 

 

言葉遣いがモズメのモノと同じになっているのは言うまでもない。

 

それに対しモズメは

 

「マーシレスさんも田舎者やったんやな」

 

と、コメントしているが、マジマレスは

 

「田舎ちゃうで!大都会や!大都会出身や!東京生まれ東京育ちのインテリヤクザやで!」

 

と否定している。

 

 

 

 

 備考

 

先ほどモズメと同じ言葉遣いと言ったが、モズメが言うにはアクセントなどが違うらしく、彼女らとは別の地域…またはマジマレス独特の訛りの可能性が高い。

 

 

 

 

 

以上がマジマレス観察記録である。

 

 

 

 

 

~ ~ ~

 

例の事件から一週間がたった。

 

現在、魔術師組が全力でマーシレスを元に戻す薬を開発しているが…

 

 

「ヒヒッ!甘々や!お前ら!」

 

「くっ!3人がかりで攻撃しているのに全く埒が明かない!」

 

「というか向こうが10人に分身するから戦力差はこっちが不利なんだよねー!」

 

「一か月後にはこの世界の人間全てコイツになってるかもな!」

 

縁起でもない事言わないで欲しい。

ソレもう地球じゃなくて新惑星マジーマだから。

 

「いくでェッ!!」

 

突然、それぞれ不規則に動いていたマジマレスがラズワルド、ツバキ、ヒナタを囲むように陣取り、ブレイクダンスの様な動きで長ドスを振り回しながら中央の三人へと突撃した。

 

「ちょ!?何コレ!?わけがな「隙ありや!」うごっ!」

 

「こんなの聞いてないよ「でやッ!」へぶッ!」

 

「もうこれ絶対勝てねーじゃ「ヒイイイヤッハーーーッ!」うがきッ!!」

 

 

と、このように当の本人は滅茶苦茶楽しんでいるのでもういいような気がする…

 

「全く良くない」

 

ソーデスネー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ま、平和なのに越したこたねーわな…

 

 

「やべえ!透魔兵が来やがった!」

 

平和とは儚いものだ。

 

「なんやと!?…戦争や、ついに戦争や!」

 

あ、マジマレスのヤクザスイッチ入った。

 

「皆!配置について!リリスはブレスの用意…あ、ちょ、マーシレス!一人で突っ込まな…」

 

 

 

 

 

「おいお前らァ!…

 

 

 

 

 

新品のサンドバックやで~♪」

 

「…」マジマレスの方向へ振り返る。

 

「ピッカピカのサンドバックやで~…

 

 

お前らがなこのボケ!」

 

マジマレスは近くの透魔兵の頭を金属バットでたたき割った!

 

 

 

 

         透  魔  兵  (龍が如くのボス戦のあれ)

 

 

 




次回、狂犬マーシレス感動()のフィナーレ!!


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塔を撤去したら山が2つできた。

FEifの銀魂パロを見てたら書きたくなったモノです。
一応必須タグは追加しておきました、安心してくだせぇ。




もう察しがついちゃってるかな?


「ねぇ…どういうこと…訳が分からない…」

 

 

拝啓、もう顔なんて覚えてない父さん、母さん、姉さん、クソ弟、お元気でしょうか?

 

僕は…

 

 

 

 

 

「転生の次は女体化か…ふざけないで!」

 

昨日まで元気だった僕のグレソ♂が死に、代わりに胸に二つの大きな山が出来ました。

 

何を言っているのか分からねえとは思いますが、息子♂が死んだだけとかπが付いただけとか、そんなチャチなモノじゃ断じてねえ、もっと恐ろしい物の片鱗を味わいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかも顔どころか声と口調まで変わっているってどういう事よ…」

 

マーシレス(♀) 声のイメージ:坂本真綾

 

 

 

 

 

 

  ・今更ながら注意事項

 

今回のお話には

 

・性転換

・キャラ崩壊

・性的な表現(微)

 

が含まれます。

以上のモノが受け付けない人は即座にブラウザバックを推奨しときます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マーシレスさんもですか…あ!い、いえ、あなたならもしかすると、なんて思ってたので…」

 

カムイは特に驚くことはなんもないんだよね…カンナもだけどさ…取り敢えず皆の変化具合を観察してみよう。

 

 

 ・フェリシア、フローラ

 

「なんだか下着に違和感がありますね…」

 

フェリシア(♂…?) 声そのまんま

 

「そうだね、フェリシア…」

 

フローラ(♂…?) 上に同じく

 

この二人対して変化ないわね…精々フローラの口調が変わったくらいなのと少し顔が少年っぽくなっただけよ…男の娘系メイドとかいきなりブッ飛ばして来たわね。

 

「どうやら変化には個人差があるようだ…っと」

 

 

 ・ジョーカー

 

「あ、マーシレス…あんたも女になってたのね…」

 

ジョーカー(♀) 声のイメージ:斎藤千和

 備考

ついでに見た目と声が幼児退行

 

ジョーカー!?お前に至ってはどうしてそうなったワケ!?

なんかもう11歳ぐらいにしか見えないわ!

 

「知らないわよ!…くっ!、この姿じゃまともにカムイ様にお仕えすることも出来ないわ」

 

どうやら色々変わってもその人の本質は変わらないみたいね…

 

「取り敢えずアンタはそこらの通行人に向かってなりふり構わずキスでもしてなさい、身長伸びるわよ?多分」

 

 

 ・カミラ隊

 

「なんでさ…なんで服までかわってるんだ?」

 

ルーナ(♂) 声のイメージ:杉山紀彰

 備考

上記の通り服まで変わった

 

「そちらはまだいい方だ…こっちは得物が良くわからない刀になった」

 

ベルカ(♂) 声のイメージ:堀内賢雄

 備考

得物が高周波ブレードになった

 

 

もうこの際ルーナの見た目が衛宮士郎なのは置いておく。

 

 

嫁…いや婿?声カエシテ…男の時の私の声じゃないソレ…

その声で高周波ブレードとか、雷電じゃない完全に…

 

「あ、マーシレ…ス…」

 

突然ルーナの表情が固まった。

一体どこを凝視して…

 

 【自分の胸】

 

…こんなことを言うのもなんだけど、デカいわね私の胸。

少しからかってやりましょ。

 

「あら、そんな正義の味方みたいな顔になったらアソコまでお盛んになったのね」

 

「?、どういう意味だ?あそこってどこだよ?」

 

と、明後日の方角を見まわしながらルーナが言った。

 

「中身も外見まんまじゃない…」

 

「いわゆる朴念仁というヤツか…」

 

 

「ほう?皆で何やら楽しくやっているようだな?」

 

カミラ(♂) 声のイメージ:井上和彦

 備考

究極生命体、それ以上の説明、必要なし。

 

「( ゚д゚)ポカーン」

 

か、カーズ…様…

 

私てっきり

 

カミラ→カミーラ→吸血鬼→ドラキュラ→アーカード→中田譲治

               ↓

             ヴラド3世→置鮎龍太郎

 

的な連想ゲームをしてたから不意打ちを喰らったわ。

確かに紫髪のロン毛で美しい系の男って言ったらカーズ様だけどここまで直球に来るなんて誰が想像するもんですか!

 

「発想のスケールで、負けた…」

 

吸血鬼の一段階上になってくるなんて…

 

 

 

 

 

 

その後も特にコレといったことは…

 

・ヒノカ、リンカ

 

共にほとんど変わらず

しいて言うならばリンカは胸の立派なものがなくなり、二人ともアワビの代わりにバベルが付いただけ。

 

・マークス

 

昔のFEシリーズの女騎士みたいな感じになった。

 

・ゼロ

 

何故かスク水

 

 

ないわね!

ないったらない!無いの!

 

 

そうだ、ベルカが帰ってきたら電光石火で抱き着いて私の胸の中に彼女…もとい彼の顔を埋めてやりましょ!

 

「ただいm…」

 

「とうッ!」

 

キャプチャー!あーんど、ホールド!

 

「おブっ!ちょ、苦しい苦しい…」

 

「私の胸で果てろ!」

 

「苦しいっつってるだろクソ親父!」

 

「ごふっ!」

 

は、腹パン…嘘…ベルカが、DV…ん?

クソ親父?

 

「チッ…今は母親なのがすっごく腹立つ…特に迂闊に殴れない事が」

 

スミカ(♂) 声のイメージ:桜井孝宏

 備考

見た目がマーリン

 

「スミカ…どうして…そうなった…ガクッ」

 

「アレ?少し魔力入れすぎたかな?」

 

ああ、私は悲しい…

 




狂犬マーシレスは作者のマジマニウムが充填しきるまでお待ちください。

相変わらずの番外編クオリティ


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もう10月だし

やっちゃいましょうか季節ネタ。
そんなノリでハロウィン仮装大会やっちゃいます。


10月って言ったらハロウィン。

最近の若者にはこれくらいの印象しかないだろう。

 

ハロウィン…それは古代ケルトの収穫を祝い、悪霊を追い払う祭りだったのが、アメリカで仮装したり「トリックアンドトリート」という掛け声の元子供たちがお菓子を略奪しに来る民間行事に変化した(語弊たっぷりの解説)

 

と、いうのが俺達の世界でのハロウィンだ。

こっちは知らん。

 

 

俺から見たらそんな催し物、くだらねぇ。

第一お菓子を人様から略奪する意味が分からん。

 

そんな事するよりそこらの店で買う、もしくは自分で作った方が早い。

 

 

しかもガキが家に絶え間なく突撃してくると来た。

ハロウィンほど意味不明で面倒くさい行事は無いと思う。

 

 

 

そしてそんな日が刻一刻と近づいてくると思うと気力もアストラ大剣の戦技をモロに喰らった時のHPバーのように削れてくる。

 

 

 

 

あー、面倒だ、面倒。

いいか?俺は面倒が嫌いなんだ!

 

 

 

 

「…ったく、誰だよこんな面倒な行事考えたの」

 

「仮装大会の衣装を笑顔で吟味しながらそんな事言っても説得力ないわよ?」

 

「所でスミカ、▲様とメネシスどっちが一番ガキがビビッて逃げ出すと思う?」

 

「しるか」

 

 

 

 

 

 

訂正しよう、自分この行事結構好きだ。

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

マイキャッスルで急遽ハロウィンを兼ねて仮装大会をやる事になった。

 

「じゃあスミカ、父さんと二人でヴィクティム07+08の仮装やらない?」

 

「やだ。というか何ソレ?」

 

「コレ」つ(ヴィクティムの画像)

 

「うげ…父さんらしいチョイスね…」

 

流石サイレントヒル、歳が両手の指で数え切れる程度のガキをビビらすには最適だな。

 

 

 

あ、硫酸男もいいな。

あのムービーは今でも忘れられない。

 

「ツバキとヒナタを犠牲者役として採用したらワンチャンあるか?」

 

「もしかして父さんハロウィンを勘違いしてない?」

 

「は?ハロウィンって調子乗ってお菓子を強奪しに来たガキをコワーイ仮装でビビらすのを楽しむ行事だろ?」

 

「…本気で言ってる?」

 

「まさか。普通に楽しんでますよハロウィン」

 

ただ仮装が過激なだけだよ。

因みにアウトラストのエディ・グルースキンも考えてみたけど速攻でやめた、調べる時は自己責任で。

 

 

 

後、ベルカ…というかカミラ隊は猫耳で統一するようだ。

コレが一番の楽しみだよ…

 

「ああ…早く見てみたーい…というかprprしちゃってもいいよね?」

 

「なんでかな?父さんが何を考えてるかすぐに分かっちゃった」

 

  加速する残念属性。

 

 

 

 

 

「というかさっきから物騒な仮装ばっかりじゃん。もっとマシなのない?」

 

ああ…そう言えばエレノオーラから貰った仮装セットがあったな。

 

「後ろに後輩から貰ったヤツがあるぜ、見てみな」

 

「へえ…父さんみたいなのにも一応後輩っているのね」

 

「やかましいわ!」

 

と、なんてコト無いやり取りをしながらスミカは箱を漁った。

 

「え~ッと…ナニコレ?よく分からない」

 

「どれどれ?…あぁ」

 

最初に箱から出てきたのは腹ペコ騎士王のコスプレセット。

 

「ジークがいるのにコレ渡すか?」

 

「え?ジークの関係者の服なの?」

 

「そういうワケでも…まあいいや面倒くさい。次」

 

次に出てきたのは強力若本の製塩会社の社長のスーツ。

 

「アルティメットォ…サイコクラッシャー!」

 

「Σいきなりどうしたの!?」

 

「…叫ばずにはいられなかった。次」

 

最後に出てきたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カタリナだった。

 

「…最高じゃねーか」

 

「何が!?」

 

スミカ、お前にはまだ理解できないであろう。

我々カタリナーの生き様を、誇りを、信条を…!

 

この世界にも広げてやろう!カタリナ魂(オニオンズソウル)を!

 

 

「さあ、皆さんも今日からカタリナユーザー!」

 

まずは3玉、4玉の攻略(侵略?)動画を見てみよう、その内カタリナであることが普通になってくるゾ!

 

「もう、付いていけない」

 

 

 

 

 

そう言えばすでにカタリナ一式持ってた。

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 

結局、アンダーソンことネオの仮装に落ち着いた。(ついでにカンフーをマスターした)

▲様でエントリーしようとしたら第二王女2人(とツクヨミ)が怖がってお祭りどころではならなくなりそうだったのでね。

 

「仕事仲間大量に雇ってエージェントスミスごっこすればよかった」

 

「迷惑すぎるでしょそれ」

 

因みにスミカは腹ペコ騎士王セットにしたらしい。

何でも「コレを選ぶために1時間も迷ってたんじゃないかな」と言ってすごく気に入ったようだ…

 

 

「お、あの黒マントよく見たらマーシレスじゃねーか?」

 

「ホントだー。三角のヤツじゃないんだー」

 

「ありゃいくら何でも怖すぎだぜ?しかも動きまで凝ってたしよ…」

 

「おうおう誰が俺の噂をしてるのかと思えば犠牲者予定だったツバキとヒナタじゃないか」

 

二人はそれぞれ虚無僧と落ち武者の仮装をしているみたいだ。

 

「今物騒な単語が聞こえたような…?」

 

「気にすんな、所で暗夜組って何処にいるんだ?」

 

「あー、確かアクセサリー屋の近くで集まってた気がするぜ?」

 

「なるほど、ありがとよ」

 

「僕も一緒に行くよー」

 

「何でd…そうか、ならばいい情報を教えてやろう…カミラ隊は全員猫耳デフォだそうだ」

 

「いいね…」

 

 こうして虚無僧と救世主という斬新すぎる組み合わせが共に歩き始めた。

 

 

 

◆ ■ ◆

 

マトリックスネタはここでも意外と通用するらしい。

現にオーディンが「俺にもその力の溢れる様な仮装をさせてくれ!」ってせがんできた。

 

取り敢えずトリニティーの衣装を渡してやった。

モーフィアスはフウガさんあたりにでも渡そう。

 

 

「で、」

 

「本題なんだけど」

 

「「(ベルカ)(ルーナ)どこ?」」

 

  自身の嫁を探すのに一苦労する男二人

 

「そもそもまだきてないんじゃ?」

 

「そうかもねー…でもマークス王子やレオン王子は来てるみたいだよー?」

 

「女ってのは身支度に時間かけるモンなんだよ多分…そう言う経験あるだろ?」

 

「この前出掛けた時も出発が大分遅れた…」

 

「その時の理由は?」

 

「マトイとルーナの身支度が中々終わらなくてね」

 

「ま、そういう事だ」

 

「そんな事言ってたら来たみたいだよー?ほら…」

 

ほう?どれどれ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…その先にはネコの尻尾付きゴシックドレスに猫耳カチューシャ姿の僕の天使がいた。

 

(…やばい)

 

(どうしたの?)

 

(ウチの嫁マジで天使、てかエクスシアもしくはセラフ(級に可愛い)…そして今になってこの仮装が何だか恥ずかしくなってきた…)

 

(なんだか純情過ぎない?)

 

と、取り敢えず反対側向いてよう…

 

「おーい、こっちだよー、ルーナ」

 

ちょ!大声で叫ぶんじゃねー!

ま、まだ心の準備が…

 

「あ!ツバキ!」

 

「ずっと待ってたよ。後その猫耳すごく似合ってるよー」

 

「べ、別に……」

 

早くもツンデレ発動させるルーナ本当にチョロイン。

 

 

「で、隣の黒いのは誰?」

 

どうやらまだ俺だとは気づいていない様子、当たり前だ。

髪も短く切って黒く染めてきた上に、体格も(財団の奴らに頼んで)合わせて来たから簡単にはバレない…と言う訳でゆっくりと心の準備を

 

「マーシレスだよー」

 

ツバキ、君後でみっちりとマトリックス式カンフーをね…

 

「え”?…変わり過ぎ…随分と力入れてるわね…」

 

美術を絵の構成の懲り具合だけで10段階中8を取った男だぜ?おれは。

もちろん画力は死んでるがなorz

 

そしていつも凝り過ぎた時には後で後悔している。

しかも先生がそこそこ(←ここ重要)優秀な作品として公開(処刑)してくるモンだから余計に後悔。

 

 

 

そしてルーナ…もっと心の準備させて…

 

「ねぇベルカ!マーシレスも来てるわよ!」

 

おま…

 

「もしかして恥ずかしがってるの?」

 

「もう覚悟決めなよー。だらしないよー?」

 

「そうそう!もっと堂々としなさいよ!」

 

なんとでも言え…何とでも言うがいい…醜態を晒す事よりも凝り過ぎた仮装を嫁に見せる恥ずかしさで大爆発しそうなんだから。

 

 

「マーシレス…?」

 

「ッ…はい、何でしょう…?」

 

 

 

 

「背、伸びた?」

 

盛大にずっこけた。

そりゃ伸びたよ?キアヌ・リーヴスに身長合わせてきたんだからさ(176→186)

 

「…気のせいだ、きっと」

 

「そう?なんだか顔の位置が少し上にあるような気がするのだけど?」

 

「そんな事ないよ。それよりも…似合ってるな」ボソッ

 

「え…?///」

 

「良く似合ってるよ、特に尻尾とか…」

 

「あ、ありがとう…貴方も似合ってるわ…とても」

 

キターーーーーー(゚∀゚)!!

もうこの世に思い残すことは…最後に色々やっときたいな。

というか心臓がヤバイ…

 

「ありがとう。嬉しい」

 

取り敢えず表面は冷静に対応できたはずだ。

 

 

「そうだ、スミカも中々凝った格好してたぞ?」

 

「そう…流石、貴方に似ただけあるわね」

 

「お前似だろ?」

 

「髪の色はね」

 

この後一緒にスミカの所に行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  オマケ

 

「すまない…あまり良い物を用意出来なかった、すまない…本当にすまない…」

 

腹ペコ騎士王コスのスミカの隣には安っぽいドラゴンなりきりセットを身に着けたジークフリートがいた。

 

 

そこはせめて「…などと、いうつもりはない!」と自信満々に言って欲しかった の  ZE。

 




FGOの短編書こうとして挫折しました。


所でまだハロウィンは早かったかな?


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ノ・リ=デ・ヤッチャッタ・コラボカイ

とうとうやってまいりましたコラボ回!
時系列はコッコさんの方の話の少し後という設定でっせ!



そんじゃ、はっじまーるよー!


【宝剣と聖剣は互いの身を裂き、穿つ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何処とも知らぬ荒野、そこに二人の男在り

 

 

 

 

 

 

「…遅かったな、言葉は不要か」

 

「いや、何も聞かされずに呼ばれたから説明をしてもらわないと困るのだが…」

 

黒い大剣を背負う男の名はマーシレス。鴉頭と呼ばれる都市伝説の傭兵である。

 

「悪い悪い、冗談だ。今から要件を言うから…」

 

「ハァ…手短に頼むぞ?こちらも暇ではない」

 

そしてもう一人…全身に黒い甲冑を纏う男の名はラクス。ここではない別の世界で、暗夜王の懐刀として名をはせた騎士である。

 

 

「で、本題だが…俺ら、あの時今度会ったときは飲み明かそうって言ったよな?」

 

「ああ、だが私は…」

 

「そうそう、酒弱い奴に無理矢理飲ませるってのもアレだしよ、色々考えたんだ…」

 

「…」

 

「で、そう考えてく内にこう思ったんだ…

 

俺達はわかり合えないって」

 

「…何故だ?」

 

「多分、お前にとっては下らないことかもしれないけど聞いてくれ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直、別世界とはいえッ!、俺以外にベルカの夫がいるとかあり得ないッ!!」

 

 

 

「…は?」

 

 

 

 

  ※しばらくマーシレスの妄言をお楽しみください。

 

 

 

 

 

「いやね、一度は並行世界の別の可能性…つまりifとして受け入れはした、けれどさ…見てると何だかNTR感が湧いてきて…自分、趣味趣向に寝取られなんてないわけだし正直俺、リョナラーだしそれはいいとして、ベルカが他の男と仲良くしてる所を見ると殺気がムンムン湧いてくるからと言うかジョジョ5部のサーレーってさアレ絶対死んでるよね普通。一応寸での所で止まったとはいえ脳天に弾丸が直撃してるんだぜ?死ぬだろ普通ってのは置いといてどこまで話したっけ?ああ殺気が云々の所までか。それでね、何度も言うけれど寝取られとかマジ論外なんだよ。

 

と、以上の理由を持って俺は今から『謎のイレギュラーM』と名乗り、テメーを含めた並行世界の俺意外のベルカの夫、そして並行世界の俺を業務的に消しに行きます」

 

「長い、一行で」

 

「Я хочу тебя убить」

 

「分かる言語で」

 

「貴様も!俺意外のベルカの夫は皆、死ねばいい!!!」

 

 

瞬間ッ!マーシレスが鉄塊の如き剣をラクスに向かって振るったッ!!

 

「…ッ!!」

 

その巨体からは想像もできぬ神速の剣戟を、ラスクは難なく防ぐ。

 

「鴉頭…何のつもりだ…!」

 

「消えろイレギュラー!!」

 

今のマーシレスに話し合いという言葉は無い。

感情に任せ、大剣を振るうその姿はまさしく狂戦士(ベルセルク)

 

既に制御不能だ。

 

 

 

 【BGM・fall】

 

 

 

亜光速の剣戟が寂しげな荒野に音色を響かせる。

ベートーベンやモーツァルトの曲の様な優雅な音色ではない、ただの混沌、混乱。

 

だが、一対一の対決でありながら国と国の総力戦のような音だった。

 

 

「さっさとくたばれぇぇぇぇェェェェ!!!!!!」

 

「落ち着け!早口で何か喋り始めたと思ったらいきなり襲いかかってきて…訳がわからんぞ!?」

 

「うるせえええええええええええ!!!!」

 

既に人の言葉も解さなくなったマーシレスは無慈悲に鉄塊を打ち込む。

 

それは嵐と表現してもいいだろう…

 

 

 

 

しかし、ラクスはその中であることに気が付いた。攻略のしようがまったくもって無いわけでは無い、むしろその攻撃は思いのほか単調だ。

 

(奴の戦い方が読めてきた…剣の質量と自身の腕力に任せて押し切るつもりなのか…)

 

彼ほどの騎士ならば、それさえわかれば対処など容易い。

すぐさま行動に移した…!

 

 

…一撃目、右上から左下にかけての袈裟斬り。

コレは無理に受け止めず、冷静に避ける。

 

…二撃目、一撃目をなぞるように逆袈裟斬り

剣の腹を巧みに使い、受け流す。

 

…三撃目、二撃目の後少し後ろに下がり数秒の溜めの後突き。

 

 

 ――此処がチャンスだ――

 

(悪く思うな…)

 

 

弾丸が如き突きが放たれた瞬間、ラクスは大きく、そして低く踏み込んだ!!

 

そして亜音速の縮地!

既にマーシレスは暗夜王より授かりし宝剣、ディアブロスの刃が届く位置にいる。

 

 

 ――…一閃ッ! マーシレスの腹から胸にかけて紅い花が咲き乱れたッ!…――

 

 

(あの傷では死にはしない…が、しばらく起き上がれないだろう)

 

マーシレスが大きくのけ反った事を確認するや否やラスクは、ディアブロスを納刀した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処でマーシレスが伝説とまで言われる所以を確認しよう。

 

腕力…確かに巨大な鉄塊を片手で振り回す常識外の腕力は確かに脅威であろう。だが、ただ力が強いだけの存在など一人で戦場に出ればいつでも淘汰される。

 

剣のリーチと質量…それも腕力と同じく脅威だ。だが実際、狭い空間などでは十分に扱えず、返って邪魔になるだけ。結局淘汰される。

 

反射神経など含む速さ…ここまで揃えば伝説と謳われても可笑しくなどない…が、このカンスト空間で「その程度」の要素で伝説など、片腹痛いどころの話ではない。

 

 

ならば、何を持って伝説か?

経験?狡猾さ?魔法?

 

 

 

否、この男の伝説――または不死身と呼ばれる所以はそこではない。

『強化人間』であること。

 

 

 

【BGM・THE FINAL DECISION WE ALL MUST TAKE】

 

 

 

 

「――…ッな!?」

 

ラスクが嫌な気配を感じ取って振り返ってみれば、そこには何もなかった。

 

何もない…それが返って不気味だ。

本来ならば倒れているマーシレスの姿があるはず…しかし、ラクスの目には、寂しげな荒野と、直径1mほどの血だまりしか映らなかった。

 

(あの傷で動いたというのか…!あり得ない…いや、ヤツならやりかねない…なぜかそう言う自信が…ッ!)

 

 

殺気を感じ、咄嗟に上を向く…

 

 

 

目の前には、月をバックに不気味な笑みを浮かべるマーシレスと、その得物である巨大な鉄塊。

 

「――…くたばれ(イピカイエ)、クソッタレ!」

 

 

 

 

此処で強化人間の解説を挟もう

 

強化人間…それは|此処ではない、文明、常識、何もかもが違う世界で開発された、人間としての尊厳を極限まで踏みにじる技術。

 

筋肉を弄り、骨を弄り、臓器を弄り、血液を弄り、果てには脳みそですら弄りつくして、人間を最強の兵器へと変貌させる冒涜的技術。

 

 

 ――そう、伝説の称号は、自らの人間性や平穏、尊厳との引き換えだったのだ…

 

 

 

 

 

 

「嘘だろ…!」

 

「まさかの時のスペイン宗教裁判だ」

 

再び亜音速の剣戟が始まった。

 

 

■ ◆ ■

 

 ・はるか遠くの場所

 

 

「え…ちょっとスミカ?あなたの父さん、生き返ってましたよ!?かなり不自然な挙動で!」

 

「そうよ、あたしの父さん読んで字の如く不死身なの」

 

「え、えぇ…」

 

「でもね…心は硝子以下なの、アレでも」

 

「えぇ…」

 

「そう考えるとこの前の溺愛親父呼ばわりの時はよく耐えたわね」

 

「もうついてけない…」

 

◆ ■ ◆

 

 

 

 

剣戟は何時しか、ステゴロ対決に代わっていた。

 

互いの顔、胸、腹、腕、脚に打撃を与え、与えられ、次第に体力が削れていく。

 

「ぐふッ!…い、いいセンス、だッ!」

 

「そちらこそ…な”ぁ”ッ!」

 

両者とも上半身裸で殴り合い、どこぞの極道ゲームを彷彿させる光景になっていた。

 

 

そしてついに、決着がつく。

互いに拳を構える…

 

「さっさと…」

 

「これで…」

 

 

 

「「くたば…」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ポン ポン

 

 

「「ねぇ…何、やってるの?」」

 

決着は意外な形で着いた。

二人の背後には、ベルカ×2が笑顔でたたずんでいた。

 

笑顔…というのは少し違うかもしれない。

だって目が…目が、笑ってないです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

 

 

 

「「じゃ、邪魔が入った!また会おう!」」

 

「逃がさない!」

 

「うごっ!」

 

「お仕置き…!」

 

「どーとれすはいもびりてぃかすたむわいずわらびーッッッ!!!」

 

マーシレスの断末魔のMS、最長記録更新。

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、そこには野郎二人が仲良く土下座し、それぞれの妻(尚、同一人物)に説教されている、なんとも味わい深い光景が広がっていた。

 

「私は…被害者だ…」

 

「そこ!文句言わない!」

 

「ハッハー!連帯責任だこんチクショウ!」ナカユビスタンダップ

 

「元凶!黙れ!」

 

「ゴファッ!!!」

 

愛する妻(もしくはその並行世界の同一人物)に黙れと言われたのが堪えたのか、マーシレスは吐血した。

 

 

 

 

 

因みに、後にマーシレスの喉から絞り出した真相は…

 

 

なんかアイツ(ラクス)とは一度サシで殴り合わなけりゃならないという使命感。

思い立ったが吉日、すぐに行動に移す。

でもなんかただ「決闘を申し込む」的なこと言っても面白くない。

と、いうワケで適当な理由をこじつけて戦闘に入る算段。

それが「謎のイレギュラーM計画」。

今に至る

 

 

との事。

 

それに対しラクスの娘、レーラは

 

「わかりました、この人バカですね」

 

と言い、マーシレスの娘、スミカは

 

「ダメだこの親父。もうどうにもならない」

 

と言った。

 

 

 

 

 

この後、かろうじて命を繋いだマーシレスは

 

「正に言葉の串刺し公だ…コフッ!」

 

と、語っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…今日は厄日だな…おい鴉頭、そろそろ起きたらどうだ?」

 

「」(背中から大量の杭)

 

「ハァ…というかその杭、どこから生えて来たんだ?」

 

「」

 

「もういい…にしてもこの珈琲、旨いな…」

 

「だろ?わざわざ家の財産二分の一使ってまで栽培したんだ!」

 

「(あ、生き返った)ほう?お前が植物の栽培か。意外だな」

 

「人間見た目によらないモンなのよ。因みに旨さの秘訣はネコだ」

 

「ネコ?」

 

「ああそうだ、ネコだ。それもただのネコじゃねぇ、ヤマネコだよ。そしてここから先は企業秘密だ」

 

「き、ぎょう…?まあいい」

 

「あまりそこは気にすんなよ?所で、お前のその剣だが…」

 

「ああ、ディアブロスか?」

 

「でぃ、ディア…ブロス?」

 

「ああ」

 

「…」

 

「?…どうかしたか?」

 

「…四本の角」

 

「本当にどうした?」

 

「…塵魔」

 

「お、おい」

 

「…大地を穿つ剛角…あ、ああああ、ああああああ」

 

「大丈夫か!?」

 

 

※しばらくお待ちください。

 

 

「すまない…トラウマがこみあげてきた…すまない…」

 

「ディアブロスに何のトラウマがあるんだ…?」

 

「なに…防御力500代ハンターの悲しい現実さ」

 

「…?」

 

「とにかく飲み明かそうぜ!さっきのやり取りは無しだ!さあ飲め飲め!珈琲だけどネ!」

 

「ああ、そうしよう…」

 

こうして二人の異分子は、何だかんだで仲良く飲んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ・翌日 船上

 

 

「か、カフェインが…おrrrrrrr」

 

「バカだ、バカがいるわ…」

 

今日のマーシレス

 心に直接!カズィクル・ベイされた。

 

「の、飲み過ぎた…」

 

「ハァ…父さん、水ですよ…」

 

「ああ、ありがとう。レーラ…」

 

 

「スミカ、俺に水は?」

 

「父さん…ありゃ人徳の差よ人徳の」

 

 

        終わり…




なんか口調とかに違和感がある可能性がありますがそこはどうかスルーしてくだせぇ!


そしてコッコさん、コラボ企画を持ち掛けて下さりありがとうございます!


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外伝3・とうとう滅茶苦茶する時がきたお

なんかそれっぽく出撃します。


小屋ほどの大きさの木箱の中で、マーシレス、エレノオーラ、クルス、ベルカの4人が任務に向けて作戦の確認をしていた。

 

「今回は到着次第、この屋敷に強襲をかける。で、これがその屋敷の見取り図だ」

 

マーシレスは真ん中に、図を広げる。

偽装のため、窓の一つない木箱の中では、天井から吊り下げられたランタンだけが唯一の明かりだ。

そもそも暗夜王国は一年中暗いのだが…

 

「コイツは一番警備の薄い中庭に運ばれる予定だから、そこでそこの脱出口から一斉に飛び出す…」

 

「で、目標を取りに行く…と」

 

「いや、ここには目標はない。あるのは情報だ」

 

「情報…?、ありかなら斥候が突き止めたんじゃ?」

 

「ここからが問題よ。その斥候がやられたの、しかも目標はまた別の場所に移された…」

 

「それで、俺達が態々敵地に突っ込んで情報を搔き集めに派遣されたってワケだ」

 

 

マーシレスが本作戦の要点ときっかけを語り終えると、木箱が少し揺れた。

 

…悪路で揺れているにしても少々奇妙な揺れ方だ。

何だか気分が悪くなってくる。

 

「つまりは、斥候がやらかしたせいで、トロイの木馬に詰め込まれているのが僕たちって訳ね」

 

「半分正解、半分間違ってる。こいつは正確にはトロイの木馬ではない…鞘だ、海苔に運ばれた…肉の鞘だ」

 

「「「?」」」

 

3人は、マーシレスの意味の分からない発言に頭を捻った。

 

 

 

「ちょっと!私達を海苔だなんてひどいですよ~!マジ心外~傷ついた~!」

 

突然、見知らぬ声が外から響く。

…訂正しよう。マーシレス、ベルカの夫婦にとっては聞きなれた声であったようだ。

 

「いやいや、真夜中に上空のドラゴンを見るとカットした海苔に見えないこともないぞ?」

 

「何ですかソレ?つまり私の可愛いポチが紙装甲だって言いたいんですかマーシレスさん?」

 

「…もしかしてその声、マユミ…?」

 

「え?も、もしかしてベルカ隊長!?」

 

どうやらベルカの部下の様だ。

 

「?、誰?」

 

「…私が指揮している部隊の隊員よ。ねぇ、マーシレス?彼女とはどこで知り合ったの?」

 

「何、ただ王女様に紹介されただけぞ?雑用として…」

 

「さっきから私の扱い酷くありません?マーシレスさん!。というか隊長とどういう関係何ですか!?ねぇねぇ!教えてくださいよ~!」

 

「…ちょっと何?このJKみたいなヤツ」

 

「その言い方はほとんど間違ってない。お前と同郷だ」

 

「ふーん…え?」

 

 

速報:また転生者見つけたったwww

 

 

「それはいいとして、そろそろ着いているんじゃないのか?マユミ」

 

「はい…もう真上です!」

 

「そうか、『降ろせ』」

 

「りょ!」

 

そして、木箱がグワングワンと揺れた。

 

「え…降ろす?」

 

「ああ、言ってなかったな。実はこれ、ドラゴン数10匹がかりで飛んでるんだ」

 

「海苔…肉の鞘………そういう事か…」

 

「正解だエレノオーラ。それにちなんでこの作戦は『ITOU』と名付けた。因みに俺は原作しか読んだことがない」

 

「俺映画見た」

 

 

因みにこの木箱、衝撃吸収材と言えば薄い敷布団が底面に釘で打ち付けてあるだけ。

 

パラシュートも、ましてや衝撃を吸収してくれる筋肉質の脚なんて贅沢品は付いていない。

 

 

「うわああああああああああああああしぬうううううううううううううううううううううううううううううううううおたすけえええええええええええええええかみよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

高所恐怖症のクルスは、既に絶叫を始めている。

 

「こんなんフ〇Qにもないぞ…!」

 

絶叫マシン苦手なエレノオーラは青ざめているが、命の危険は感じていない。

 

「マーシレスの事だからとは思ってたけど…」

 

職業柄、高所に慣れているベルカはただ、夫のメチャクチャ作戦にため息をついていた。

 

 

 

 

「よし!お前ら!優勝トロフィーを取りに行くぞ!マユミ、留め金を外せェ!」

 

「はァーい!4名様ごあんなーい!」

 

 

パチンッ・・・という金属の音と共に木箱の中は軽い無重力状態となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「なあ皆、地獄ってのは此処にあるんだ…」

 

 

「「「知ってる」」」

 

 

 

屋敷の中庭に、四名の特攻部隊(ハンター)が放出された…!




登場人物設定


・マユミ

気が付いたら居た系転生者。
4年ほど前に暗夜王国に飛ばされる、当時15歳。
それから何だかんだで暗夜のドラゴンナイト部隊に入隊し、現在新兵生活を謳歌していたりしていなかったり…
本人曰く「大変だけどアットホーム」


これ以上の出番は二度とない(ココ重要)


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山を崩す

各闇霊の結末は思いついた順番に書いていきます。



  

その鎧はいかなる刃をも通さず

 

  

纏う者は尋常ならざる力を持ち

 

 

故に一切の怯みも後退もせず

 

 

だからこそ、多くの戦士に信奉されたのだろう

 

    

   

 

 

 

 

 

 

 ――BGM・Who will know――

 

 

両の手に持つ剣を弾き飛ばした…

 

一度は立ちはだかる岩山を崩したかに見えた。

 

 

 

しかし、エルフィの怪力を…ハロルドの意思を以てしてもそれには遠く及ばなかった。

 

闇霊は鈍重な見た目からは想像もつかない俊敏さで盾と斧槍を持ち、

エルフィの鳩尾に盾を叩き込み、ハロルドを斧槍に引っ掛け遠くへと飛ばした。

 

「うぐぅうッ!」

 

「おおおおおおおおおおおおあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁアアアアアアアアアアア…………………」

 

 

 

ハロルドは持ち前の不運によるものか、飛ばされた先は偶然にも奈落の底への道。

 

断末魔はすぐに沈み、虚無へと消えていった。

 

 

「ハロ…ルド……えぐッ!」

 

腹に痛みを抱え、悶えるエルフィを地に埋め込むように踏み押す闇霊。

 

「エルフィ!」

 

「がああああ、ああああああッ…」

 

 

 

 

『…脆い』

 

不意に、闇霊が口を開く。

 

『…やはり弱者は信用できんな、戦場には不必要だ』

 

それは、地に伏すエルフィへの罵倒。

 

『私が求めるのは強者との飽くなき闘争…弱者は早急に…』

 

闇霊はもう一度、脚を振り上げる…!

 

 

『…ご退場願おうかッッ!!!』

 

 

 

 

 

 

巨岩が落とされる直前!闇霊の目の前に茶色い巨体が写った!

 

 

馬だ、エリーゼの乗る馬だ、馬の前足だ。

 

「させないよッ!」

 

『…チッ』

 

しかし、闇霊の体格よりも一回り大きい馬の体格ですら巨大な斧槍の薙ぎを耐えることは出来ず横から倒れてしまう。

 

「きゃッ…」

 

それに引っ張られる形でエリーゼも、地にたたきつけられる。

 

『…目障りだ、消えろ』

 

 

邪魔者の排除には一切の妥協をしない…それがこの闇霊のやり方だ。

 

今までにどれだけの宿主…それに纏わりつく白霊や太陽霊、そして青霊をこの闇霊は下してきたのだろうか?

 

それは、その中で鍛え上げられた実力で分かる事だ。

 

 

『…?』

 

エリーゼにトドメを刺しに行こうにも、なぜか足が動かない。

 

「エリーゼ様には…絶対に…!」

 

『まだ足掻くか…』

 

エルフィが闇霊の脚を、どうにか片手でその場にとどめていた。

 

 

 

 

 その足掻きが、チャンスを作った…!

 

 

 

 

 ―― BGM・Stain ――

 

 

 

「そこまでだ悪党ッ!!!このハロルドが来たからにはもう好きにはさせんぞ!」

 

『まだ生きていたのか…しぶといな…』

 

何故か戻ってきていたハロルドが闇霊の背後より飛び掛かる!

 

その一撃は弾かれたがエルフィが立ち上がる隙を作った!

 

『…なるほど、そう言った強者か。先ほどの暴言は詫びよう』

 

 

「御託はいい!覚悟しろ!」

 

「これまでの分、しっかりとお返しするわ!」

 

 

『ふ…ふはっ…はははは!、クははは、はははははッ!そうだ…!!!これだ、これこそが闘争!』

 

闇霊は笑う。しかし、その構えには殺気のみを纏わせている。

 

 

 

 

『ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!』

 

瞬間!獣のように吠える!

それと共に進撃を開始する!

 

 

足音は荒ぶる呉爾羅が如く、浮かぶ大地を揺るがすッッ!!!

 

 

「来るぞ!」

 

「任せて!」

 

エルフィが再度、盾を構える!

今度は槍を構えず、ただ両手を盾に集中させ完全防御の構えを取る。

 

 

「ふんぬ!!!…ハロルド!」

 

「喰らえ!」

 

大進撃をエルフィが止めた瞬間にその背後から、今度はグレートクラブを手に飛び掛かるハロルド。

 

それは闇霊の脳天を叩く!

 

『…ガッ!!』

 

 

「今だ!」

 

絶え間なくエルフィのシールドバッシュが闇霊を襲う!

 

「まだ終わらんよ!」

 

そしてまたハロルドの打撃!

 

そしてシールドバッシュ!

 

打撃!

 

シールドバッシュ!

 

打撃!

 

シールドバッシュ!

 

 

 

 

 

『…これで終わったわけでは…!?』

 

闇霊が態勢の立て直しを図った瞬間!何かが顔面を直撃した!

 

 

 

 

 

サンダーだ、エリーゼが放ったサンダーの一撃だ!

いくら鉄壁を誇るハベルも、雷カット率はあまり高くはない!

 

 

 

 

闇霊は、運悪く立て直しに失敗してしまった。

 

『これは…私にもツキが回ってきたか。いや…これは彼らの実力か…?』

 

 

 

 

 

『…まあいい。この身尽きることは無い…後でじっくりと考えるとしよう』

 

 

 

ついに山は、崩れ去った…




またまたあっけない終わり方で申し訳ないが…闇霊の最後とはいつもそうだ(友情チェインで少々キレ気味)





あ、キングハサン引いたよ!


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意地

軽ロリ依存症に陥ってしまった。
あとパリィ上手くなりたい。


既に赤ハルバードの闇霊はサクラの放つシャイニングボウの光矢で死にかけていた。

 

しかし、どれだけ体力を削られようとも死ぬまで五体満足で戦えるのが不死。闇霊は一度、残りわずかとなった体力を癒すため前線を退く。

 

「逃がしません!」

 

しかし、サクラオ…サクラ王女の追撃はすさまじく、飛来する数々の光矢のどれかが闇霊に命中するかもしれない。

それでも振り向かない…彼…侵入者には欲するモノ、捧ぐモノ、救うモノはあれど失うモノはない。

 

失うモノがあれば、侵入者などには成り下がっていないだろう。

 

この闇霊は何のために侵入者となったのか…我々が知る事はないだろう。

しかし、何かの為に ――それがどんなに腐りきった思念でも―― 彼は侵入を成功させんとすることには変わりなどない。

 

 

しかしこの状況、圧倒的に闇霊にとって不利である。

 

このまま逃げ続けたとて、いつまでたってもその傷をエスト瓶で癒す事は叶わない。

 

 

 

 

 

 

だからこそ闇霊はッ!

敢えてここで振り返ったのだッッッ!!!

 

 

 

 

「なッ!?…振り返った…?」

 

そして手に一つの球体のお守りを手にする。

 

 

意外ッ!それは不死狩りの護符ッ!

 

しかしッ!不死ではないサクラ隊には何の意味もない、ただ煙を発するだけのモノッ!

 

今の彼には、それでよかったッ!

それだけでよかったッ!

 

 

煙はサクラ王女の目の前で炸裂するッ!!!!

そうッ!彼は護符の煙を煙幕に使ったのだッ!!!!!!!

 

「け、煙が…!」

 

煙は幸運にもツバキとカザハナの視界をも塞いだ。

その隙に彼はエストを体内に流し込み、状態を仕切り直した!

 

次に持つのはファランの大剣と竜狩りの槍。

 

 

再度、サクラが光矢を放つがそれをファランの短刀で捌き、大剣を上段に構え跳躍した。

 

「また『アレ』が来るよ!」

 

 

闇霊は短刀を振り下ろし突き立て、それを軸にグルンッと一回りして周囲を薙いだ。

 

その一撃は空振りに終わるがもう一度標的をサクラに定め、また一回りする!

 

「ひゃッ!」

 

しかしそれは、前髪を少しばかり斬りはらっただけに終わる。

間合いを読み違えてしまった。

 

「隙を見せたわね!覚悟しなさい!」

 

その致命的なミスを逃すまいと、カザハナが突きの構えで突撃する。

 

 

 

 

ここでファラン大剣ユーザーの皆に聞きたい。

 

3段目、使うだろうか?

少なくともゴリ押しか操作ミスでしか繰り出さないだろうファランL1の3段目。

 

多くは2段目でR1に切り替えて使っているだろう。

 

 

 

大きく飛び上がるが為に隙が大きく、やや使いづらい3段目をこの闇霊も今の今まで使わなかった。

 

 

しかしその為に今、その3段目が最適といえる状況が生まれたともいえるだろう!

 

 

 

『はんッ!隙ば見せたはぬしの方じゃ!この阿呆』

 

カザハナの突きは流され、次に来るのは闇霊の刃!

 

「ッ!」

 

『舌…』

 

「カザハナ…!」

 

 

『おいでげッ!』

 

 

瞬間!重厚な刃が振り下ろされた!

 

 

 

それは仕留めるまでは行かぬとも、彼女の太ももの肉を大きく削いだ!

 

「ぎあああッ!!」

 

「カザハn『ぬしもじゃ!』…!」

 

 

闇霊は、まさかの時にまさかの高さを跳んだ!

 

 

地面から2,3mほどの所を跳んでいた天馬に乗るツバキを、しっかりと抑え込み地に自らと共に叩き落した!

 

『他愛なか』

 

闇霊がツバキに馬乗りになる形で落下した直後!闇霊はハルバードの柄の底でツバキを滅茶苦茶に殴りつけた!

 

 

 

 

既に二人が戦闘不能となり、残るはサクラただ一人。

 

彼女は足と手は恐怖に震え、矢の照準もままならない。

だがここでは挫けない。

 

「うぅ…私は…諦め、な…」

 

『舌おいでげぇ!!』

 

「あ、…あぁ…」

 

 

  ダメだ、恐怖で動かない。

 

 

 

雷をまとった竜狩りの槍が少しずつ迫る…!

 

 

 

 

 

 

 

 

「させないッ!」

 

   間に合った…ッ!

 

 

寸での所でカムイが駆け付け、その刃を防いだ!

 

『邪魔じゃあああああ』

 

竜狩りの槍の薙ぎがカムイの脇腹に練り込む。

しかし、戦場(いくさば)で狂っているのは闇霊だけではない!

 

「ぐ、うおおおおおおおおおおおッ!」

 

痛みと衝撃に耐え、カムイは夜刀神を振るう!

 

『おんどりゃあああああああああああああアアアアアアアア!!!!』

 

夜刀神は闇霊の心臓を貫くが、それでもこの狂乱は止まらない!

負けじとカムイの肩に槍を突き立てた!

 

「がぁあッ!」

 

竜の血を濃く引くカムイにとってそれは重症であったようだ。

もう少し深く刺せば闇霊は押し勝てる!

 

 

 

しかし、思わぬ伏兵とはどの戦場でも付き物。

 

「私たちは、まだ…!」

 

「おわって…ない!」

 

既に戦闘不能になったはずの二人が、気力だけで立ち上がり、闇霊の背中を大きく深く斬りつけた!

 

 

 

『がッ…まだだ…』

 

 

 

(おい)は…帰るのだ…きさんらの舌ば持っで…帰るど!』

 

死に際もその意地は衰えず。

 

 

 

 

 

『ふざけるなよ!きさんらァァァ!!!舌…置いて、い”ぎや”が…れ”』

 

 

 

 

 

 

『ごん…ぐぞ…がぁ…』




途中で組み手甲冑を思い出してこうなりました。


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鋼鉄の剣(こころ)のように…

とうとう狂犬マーシレス最終話が龍が如く極み2の発売に間に合わなかった。


というか真島兄さんの声を務める宇垣秀成さんが北斗が如くでジャギ様の声をやるって情報を今更知ったんですが…



と、いう訳で狂犬マーシレスは北斗が如く発売まで待ってくだせぇ…


今回はコッコさんの闇霊です。


◆ ◆ ◆

 

私は、騎士の息子として生を受けた時から、ずっと剣だけを振っていた。

 

 

別に才能があったからではない、むしろ剣の才能など私にはなかった。

むしろ弓の方が得意だった、狙って外したことなど未だ数えるほどにしかない。

 

だからこそ、父と同じように剣を振った。

 

「己の力も分からぬ愚か者」と蔑まれようとも。

 

「要領の悪い単純バカ」と笑われようとも。

 

「そもそも練習の仕方が間違っている」と罵倒されようとも。

 

 

 

やがて不死者となり、巡礼者に選ばれ(故国を追放され)ても、結局それは変わらなかった。

(この時の私は長年負け続けて来たライバルを打ち負かせていたので心残りは無かった)

 

神々の尻拭いに等しい使命の中でも、やはり私は剣を振っていた。

 

 

変わった事と言えば…鎧、剣、そして途中から弓を使うようになっていた。

 

ただのロングソードでは、ロードランに跋扈する魑魅魍魎に対し力不足を感じてからは屈強な黒騎士より奪った大ぶりな剣を持った。

 

 

 

結局のところ、私はずっと剣だけに心を…というよりも剣こそが我が心そのものだった。

 

そんな何処までも馬鹿正直な自分を、今の私は嗤っているのだろう。

 

 

 

けれど、それが間違いだったとは一度として思ってはいない。

 

それが今、永き巡礼に心が折れ、侵入者に成り果てたのだとしても…

今なら自信をもって言える。

 

 

 

―――それでも(オレ)は、間違えてなどいなかった―――と…

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

闇霊は弓による威嚇射撃から、もう一度剣による守りの体制に入った。

 

 

「また…ッ!厄介な…」

 

「ええ、厄介ね。でも…アレは少し真面目過ぎるわ!」

 

「ちょっと!ルーナ!」

 

しかし、ルーナは先ほどのパリィなど、どこ吹く風で突きを構え走った。

 

 

あまりにも見え透いた構え。

剣のみを心に生きてきた闇霊にとって、無防備なのと変わらない。

 

 

 

剣の間合いに入った…!

彼は盾を構える。

 

 

 

 

 

「だからアンタは馬鹿正直なのよ」

 

しかし、突きは繰り出されなかった。

 

ルーナは彼に剣を振るう訳でもなくただ、後ろに回り込んだ。

 

 

 

パリィ読みスタブ

 

それは、熟練の不死人ならば多くが使う駆け引きに欠かせないテクニック。

執拗にパリィを狙う相手に対し、その隙を狙って後ろに回り、バックスタブを決める技。

 

 

 

「貰ったッ!」

 

 

 

 

 

 

『そうだな。私は少し、お利口過ぎたかもしれん』

 

いつの間にか逆手に持った剣を、彼はルーナの右腕に突き立てた!

 

 

「がッ…」

 

「言わんこっちゃない…!」

 

間髪入れず、カミラが魔法で援護するも紙一重で躱され、続くベルカの投斧も盾に防がれた。

 

 

『ああそうだ、確かに才能もないくせに剣技に執着した愚か者など馬鹿正直もいい所だ。しかし、限度があるという事を分かってもらいたい…』

 

「御託なんて並べている暇なんてないわよ…ッ!」

 

『ああ、その通りだ』

 

続くカミラのグレートアクスも持久力に過不足なく盾で受ける。

 

「貰った…!」

 

その後、ベルカのルッツェルンもアストラの直剣で防いだ。

 

 

「おおおおおおおおおおりゃああああああああああああ!!!」

 

そのまた後、ルーナが刺剣のように細い剣を今度は左手に持ち、突撃した。

 

 

『フン…馬鹿正直なのはそちらもだな…ハァア!』

 

彼は、その左腕を右腕よりも深く切り付けた。

寸での所で切断は叶わなかったが、しばらく左腕は使えないだろう…

 

 

 

しかし、それが彼女に何かの火をつけた。

 

 

 

 

「――、…――…まだ…――よ。わ―…たし―……は、ま――……だやれ――…る…!」

 

彼女の口から発せられたのは、なぜかノイズのかかった言葉。

 

『む?』

 

 

いつだろうか?彼女に異界の傭兵のソウルが憑りついたのは…

 

それは、彼女から「諦める」という選択肢を排除し、ただひたすらに満身創痍でも戦場を駆ける力を与えた。

 

 

 

 

その、花のように青いソウルが今!吠えた…!!

 

 

 

『ほう…まさか異形のソウルを宿していたとは!』

 

彼は、彼女がまたもや愚直に正面から突撃するそれを、ただ眺めていた。

 

 

それは嘗ての彼のよう。

奇しくも彼女の髪色は、若き頃の闇霊と同じ赤色だった。

 

 

 

(ああ、私はその無様な姿を良く知っている…そうか、かつての私は…こんな風に映っていたのだな…)

 

 

 

 

 

何故か闇霊は、彼女の突撃を躱すわけでもなく…ただ、受けた。

 

それと同時に斧が、魔法が彼の背中をメッタメタに砕いた。

 

 

『私としたことが…この程度の感傷で油断するとは情けない…

 

 

 

 

だが生憎!(オレ)は負けず嫌いなんでね!悪あがきはさせてもらうぞ!』

 

彼はもう一度、弓を構えた!

 

 

 

矢は既に尽きた。

 

しかし、番える物はまだ、ある!

 

 

 

 

そう、闇霊は剣を、アストラの直剣を番えたのだ!

 

 

『確かにオレの剣筋は正直だ…それでも!己が心(つるぎ)は螺旋のように捻れているつもりだ!』

 

 

 

剣は真っ直ぐに…とは言い難きほどに軸から逸れて、しかし目標を確かに狙い澄ましていた!

 

標的はベルカ。

凄腕のアサシンである(そして夫が常識から大きく外れた)彼女ですら剣を矢の代わりに番えるのは想定外だったようだ。

 

 

 

「なッ……ッ!!」

 

先の戦闘で、少しひしゃげた剣はベルカの頬を少し深く切り付けた。

 

 

『…初めて、狙って外した…』

 

闇霊はそう言ったが、その顔は満足そうだった。

 

 

 

 

そして、ゆっくりと粒子のようになり…消えた。




色々カットした結果がこれだよ!
というか最後のカラドボルグ擬きをやらせたかっただけだよ!


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外伝4 いや待て!

何処までも番外編。


現在、マーシレスをリーダー(笑)とするペイデイ傭兵団(特別ゲスト有り)は、イントルードポッド…というかイントルードハウスでやや上空からの落下の最中…

 

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 

「落ち着けクルス!一応衝撃吸収材は引いてある!」

 

「え?マジ?」

 

「大マジ」

 

「…それを先に言えよ」

 

「待て、この馬鹿の事だ…どうせ碌なモノじゃないって…」

 

 

「安物の敷布団を一枚か二枚適当にくっ付けただけ」

 

 

「それ殆ど意味ねえええええ!」

 

「いやああああああああああやだああああああああああああああああ!」

 

「さらに言うと銀猫射程範囲ギリギリ外からの落下…」

 

ここで更にとんでもない発言をするマーシレス。

 

「ちょっと!!」

 

流石にベルカも動揺を隠せなかった…

 

「…ってのは流石に嘘です」

 

「ハァ…驚かさないで…」

 

 

 

 

「ギリギリどころじゃない、モロ射程範囲外です」

 

 

 

 

 

「「「!!!???」」」

 

 

 

 

 

 

ずっどーん!

 

 

 

という音と共に棺桶()は、屋敷の中庭に落下した。

 

 

 

普通なら全員即死…けれど、ここで重要な事を伝えておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このお話、(主に作者の)気まぐれでご都合主義とギャグ補正とトンデモ物理法則が発生するのだ。

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

屋敷の中庭にて、なぜか棺桶()は跳ねていた。

 

そう、 跳 ね て い た 

 

 

「あー…よし、バネ鋼と大人()の事情が上手く作用したみたいだな」

 

「えぇー…なにそれ…」

 

「ちょ…やめ…吐きそう…」

 

現在、上下に激しく動く大型木箱の中で強化人間であるマーシレスと、飛行兵のベルカ以外は三半規管へのダメージに苦しんでいた。

 

 

「さて、跳ねも収まったし、囲まれる前に出ようぜ」

 

「「ふ、ふざけんじゃねぇ…」」

 

「カミラ様はなんでこんな作戦を承諾したの…」

 

「ちゃんと安全性を証明したからさ(うろ覚えと嘘だらけの理論で)」

 

 

「俺ぁ絶対信じねぇぞ、その話…」

 

「なぁに、ヤバかったら早めに奥の手を使ったまでさ…準備はいいかね?」

 

「どこまでマイペースなんだコイツ……いつでも行けるよ」

 

「よし。じゃ、打ち合わせ通り『いーち、にーい、さん!』で出るからな。はいじゃあ…いーちうおりゃあ!

 

 

数え切る前にマーシレスは脱出扉を蹴飛ばした。

 

 

 

 

 

とある若本曰く、

「男は1と0を覚えていれば、生きていられる」

 

 




次回、戦闘からのオフザケです。


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二人だけ()で楽しく音楽会

ACVDで新しくチーム作りましたー。
「興干ふらくたる!」というチームですー。
良かったら参加してみてくださーい。


そろそろ、一人で演奏して歌って踊るのに限界を感じてきた。

なんか楽器を演奏できそうなやつ…

 

アクア…は、流石に王族はね…

 

シグレ…やだ。というか子世代連れて行きたくない。

 

ラズワルド…保留で。

 

 

他に誰か居たっけか…いや、キャッスルのメンバーじゃなくてもいいか。

 

だったらエレノオーラ、アイツがいたな。

確かピアノとベースの経験があるっつってたし…

 

 

 

さて、拉致るか。

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

「オッスオッス、エレノオーラ」

 

「あ、マーシレス…珍しいねこんな時間に…」

 

「まあな、お前に用があってわざわざ足を運んだのヨ」

 

「へえ…で、何の用?」

 

 

「とその前にエレノオーラ、君確かピアノとベースを演奏できるって言ってたよね?」

 

「何だよ藪から棒に…できないことはないけd「決まりだ、ついてきなさい」あ!ちょ!いだだだだだだだ!痛い!耳引っ張るな!あいだだだだだだだだだだだだだ…」

 

 

 

エレノオーラ、拉致完了。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

「スタジオ【時代錯誤】へようこそ。歓迎しよう、盛大にな」

 

スタジオ【時代錯誤】(たった今命名)

 

「うん…確かに時代錯誤だけど…僕に演奏しろと?」

 

「そ」

 

「いやいや!もう3年も触ってないし…それよりもマーシレス!お前、歌はともかく演奏はできるの…」

 

 

 

 【紅】ギターのみ

 

 

 

「…」ドヤァ

 

「…いいだろう。やってやるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~外伝・番外編『スタジオ【時代錯誤】』~

 

 

「で、何演奏する?」

 

「まずは学校の合唱コンクールでやった奴とかどう?」

 

「COSMOSとか?」

 

「あ~…」

 

 

【ACの方のCosmos】

 

 

「ちょ、ちょっとまて!僕が知ってるCOSMOSとかなり違うんだけど!」

 

「あ…すまん、つい同じ名前の別曲出しちゃった」

 

「しっかりしてくれよ…」

 

 

「所で合唱曲だったら残テ(残酷な天使のテーゼ)とかどうよ?」

 

「おお!それなら僕歌いながら演奏できるわ」

 

 

打ち合わせ中…

 

 

「じゃ、早速…1,2,3な?」

 

「おk」

 

 

 

 1…2…3…

 

 

「ざ…」  「ざ…」

 

歌い出しがずれた

 

 

「ちょwwずwれwたw」

 

「もう一回ww」

 

 

 

 

 1…2…3…

 

 

 

【残酷な天使のテーゼ】

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

一方、スタジオの外…

 

 

「おい、始まったぞ」

 

「あー…この歌、お父さんが月1で鼻歌で歌ってた…」

 

「…なんか既にバレてるような気がしてならないんですが」

 

安定のスミカ、グレイ、シグレ(ディーアはお休み)

 

 

 

「あなたたち…何をしてるの?」

 

「お母さん!?」「ベルカさん!?」

 

ベルカも追加で…

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

演奏終了後…

 

「僕歌う必要あった?」

 

「うん。一人だと音が寂しい」

 

「あ、そう……お前がウチの軽音部にいてくれればな…」

 

「どうせ変わらんよ。万年帰宅部だし俺」

 

「oh、宝の持ち腐れ…で、次は?」

 

 

「合唱アニソンの定番つながりでアクエリオン(創聖のアクエリオン)とかどう?」

 

「あ…一度も演奏したことねぇな」

 

「一回やってみれば?できるってお前なら」

 

「せやな…」

 

 

仮演奏中…

 

 

 

「大体こんな感じじゃん?」

 

「よし…本番行くか!」

 

 

 

 1…2…3…

 

 

【創聖のアクエリオン】

 

 

◇ ◇ ◇

 

「あ、始まった「黙りなさい」え…お、お母さん?」

 

「し、辛辣「黙って」はい…」

 

「随分と「黙れ」…」

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

演奏終了後…

 

「なんか…思いのほか遠〇正明っぽくなっちまったな」

 

「王道勝ちフラグ不可避www」

 

「ここからJAMproオンリーで行くか?」

 

「お、それいいね!」

 

「っと…その前に…」

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

『ノックしてもしもーーーーーし!ガキ共ぉ!!』

 

 

「きゃん!」

 

 

『あれ?…今の声、スミカじゃねーな…でも聞いた事あるわ』

 

『お前の娘じゃなかったら誰なんだよ』

 

『うーん…どうもベッドの上で意識が半ば飛びかけてる時に聞いたような…外みてくるわ』

 

『いってら』

 

 

 

「やばい!来るわよ!」

 

「おう!ずらかるぞ!」

 

 

「あ、待ちなさい…」

 

「ごめんねお母さん!後で説教は受けるからー!」

 

 

「「「もう演奏料ぼったくられるのはいやだーーーー!」」」

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「おかしいな…ここらにいたはずなんだが。逃げたか?」

 

ガサッ

 

「!?」

 

 

物音がしたので振り返ると、なぜかベルカが体育座りで縮こまってた。

 

「ベルカ…お前何やってんの?」

 

「…///」

 

 

 



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終わりと始まりの狭間で…

間に合えええええええええええ!


「年末だってのに…だってのに…こんな職場本当に嫌だ。

 

本当なら温かい我が家で家族の温かみでぬくりながら年越しをするハズだったんだ…

 

なのに…

 

 

 

仕事。

 

 

仕事仕事。

 

 

 

 

 

仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事!

 

 

 

 

 

 

 

仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事

 

 

 

 

仕事ばっかり!!!!ウゼェんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

「ウゼェのはアンタだマーシレス!」

 

「そうだよ黙って仕事しろカス。てめえの撒いた種だろうが」

 

「そうかそうか!俺がやれってか!よぉーく、分かった。

 

じゃ、時代背景無視しても文句は言わせねえぞ!

 

そしてキレたマーシレスはズボンのポケットから『デェーン!』という派手な効果音と共にバルメM78を取り出した。

 

 

どうやって仕舞っていたのかは聞いてはいけない。

だって番外編クオリティだし。

 

 

 

何処で手に入れたかって?

決闘の博物館だよ。

 

 

「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」

 

「待て待て待て!おい作者テメー年末だからって脳味噌スッカラカンにしてんじゃねーぞ!」

 

「黙れええええええ!俺達はその頭スッカラカンの大馬鹿に何もかもをあやつられているんだよおおおおおおお!」

 

「ヤバい!コイツ、デップー見たいな爆弾発言叫びながら機関銃乱射しやがった!」

 

「というかもう千文字だよ!最初の仕事コールで大分稼ぎやがったあの駄作者!」

 

「二次小説投稿者のクズめ!恥をしれ!」

 

 

「アハハハハハ!アハ!アハハハハハハハハハハハハ!」

 

「なんかプロローグ3話のラストみたいなテンションになったぞマーシレス!」

 

 

「つか、何時になったらプロローグのリメイク書くんだよ!」

 

「それよりも混ぜ学の更新をだな!」

 

「その前にラクガキのアーチャーを畳め!」

 

「F.cryも忘れるんじゃねーぞ!!」

 

「闇霊残り一人とマジマレスもな!」

 

 

「「ていうか何よりも本編進めろオオオオオオオ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふう、スッとしたぜ

 

   byエーブリス

 

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

~マーシレス宅~

 

「父さん遅いね」

 

「どうせまたバカやっているんでしょ?」

 

「だね。もう年越しソバ伸びちゃうから食べようよ」

 

「…そうね。何故かエーブリスが置いていった電子レンジで温め直してから食べましょ」

 

「そうしよ…」

 

 

 

「彼方への呼びかけを、喰らえええええええええ!!!」

 

 

 

 

「「…来た」」

 

 

近所迷惑を考えない叫び声の後、家のドアが開いた。

 

「ふ~…ただいま」

 

「いや、そんな血塗れで澄ました顔をされても困るんだけど」

 

「大丈夫、全部返り血」

 

「そういう事じゃないわよ…」

 

「まーまー、気にすんなって。そもそもコレ作者の便乗回の一つなんだから」

 

「とうとうTPOを弁えなくなったわね…」

 

「家族水入らずってね」

 

「ハァ…さっさとソバ食べましょ」

 

「せやせや(ここだけ宇垣ヴォイス)。じゃ、取り敢えず最後にこれだけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来年もいい年でありますように…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オチ?んなもんないよ?




新年また会いましょう(尚、約10分前)


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俺が…

取り敢えず…
なんかすみませんorz
結果的にこんなキャラになってしまいました。







『俺が、俺達がタマネギだ!』

 

「タマネ…え?」

 

闇霊は既にカタリナ一式を脱ぎ捨て、いつの間にかアルトリウス装備に着替えていた。

 

右手には同じくアルトリウスの剣、左手にはセスタス。

惜しい、後少しで完コスだった。

 

「ちょ、おま!何処がタマネギなんだ『るっせー!!ケツに球根詰めるぞ!』」

 

「全く、わけがわからんな『アレ?今作ではダブル子安じゃないんですか?ねぇねぇ』」

 

「なんなんだコイツは『松田ぁ!何処を撃ってる!?』」

 

 

 

 

『ふざけるなああああああ!!(投稿が遅れた件について)』

 

「「「こっちのセリフだそれは!」」」

 

 

…えっと、こんなんでも戦闘中です。

一応レオンのヒルデガーンを高速壁キックしたりオーディンの魔法をセスタスで殴り返したりゼロの矢をアンダーソン回避…もといマトリックス回避したりと滅茶苦茶(戦闘)してます。

 

 

「くそ!さっきよりも装甲が薄くなったからか無茶苦茶な動きをしやがる!」

 

『無駄無駄無駄ァ!』

 

もう何度目だろうか…いつの間にかセスタス両手に切り替え、ゼロの放つ矢を一発一発正確に拳で叩き落している。

 

 

『流派!東方不敗は!』

 

「何だと!?あいつ…パンチでレオン様のブリュンヒルデを破壊しやがった!」

 

『王者の風よ!』

 

「うおッ!またタマネギになった!?」

 

『全新!』

 

「げえ!また炎かよ!」

 

『系列!』

 

「またほっそい鎧に着替えた!?」

 

「というか僕らは毎度毎度あの男の裸を見せ付けられていると言うのか!気持ち悪いな!」

 

「ふむ…イイな…」

 

「黙れド変態!」

 

『天破!侠乱!』

 

 

一体、何がこのタマネギ男に此処までさせるのだろうか。

というかこんなキャラ設定にした男は何を思ってこんなパロディの塊を書いたのだろうか…?

 

“もう、面倒くさいので残滓で焼き払う事にしました”

 

「まずい!さっきのデカい奴だ!」

 

「ブリュンヒルデの詠唱が…間に合わないッ!!」

 

「俺の魔法じゃアレを防げない」

 

闇霊は、左手の呪術の火で苗床の残滓…

 

 

そして、右手の呪術の火で滾る混沌を唱えた!!?

 

 

 

『見よ!東方は…』

 

そして、何を思ったかこのタマネギ…

 

 

 

 

『赤く!燃えているぅ!!!』

 

両の手の呪術同士を、目の前でぶつけ大爆発を起こしたのだ!!!

 

 

片や、残りかすとは言えデーモンを生み出した混沌の苗床の炎。

片や、デーモンの王子のソウルから作られた呪術。

 

 

 

 

 

 

 ―追悼(仮)の言葉―

 

 

いいか、みんな

       ( ゚д゚)

      (| y |)

 

残滓と滾るでは単なる強力呪術だが

 残滓  ( ゚д゚)  滾る

   \/| y |\/

 

二つ合わされば『さいきょう』となる

     ( ゚д゚)  さいきょう

     (\/\/

 

 ―終わり―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空には、キノコ雲…というかエリンギの様な雲………ってかエリンギそのものな爆煙が聳え立っていた。

 

きっと玉ねぎと一緒にオリーブオイルで炒め、塩コショウと香〇ペーストで軽く味付けしたらおいしいからだろう(個人的な感想)

 

 

その雲は、かのカタリナ闇霊の墓標でもあるのだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…レオン様」

 

「なんだい?オーディン」

 

「今日の夕飯…カムイ様に頼んで焼きタマネギにして貰いましょう?」

 

「…そうだな」

 

「タマネギいいぞ。血液サラッサラになるんやぞ。」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…おい赤タマネギ、なんで生きてる?」

 

「フレーム単位で加速したら逃げれた」

 

「赤タマネギって、それトマト…」

 

 

 

【オーディンはタマネギ闇霊とレオンに折檻されました】

 

【闇霊は飽きたから、と言って帰りました】




何じゃこりゃ?
というかなんでこの闇霊だけ若干優遇されているかだって?


ハァ!?カタリナは優遇されて当たり前だるるぉ!?(暴論)





とまあ、以上で闇霊の結末は完結しました。
ですが彼ら6人の出番はもうこの先ないという訳ではありません。


その時をお楽しみに…


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バレンタイン回 「…はい?」

今回はタイトルの通り、カルピスの原液にグラニュー糖をぶち込んだかのように濃くて甘いバレンタイン回…


血!、抉!、それで結!!

 

濃いだぁ!?甘いだぁ!?知らねえなァ!!!

本作「ナニカサレタ男」に砂糖要素なんざ必要ねえ!

 

あるのは血と脳髄とスパムの味だけだ!バカヤロウ!コノヤロウ!

 

 

スパム万歳!

スパムを称えよ!

スパム!スパム!スパム!スパム!スパム!スパム!スパム!スパム!スパム!スパーム!スパーム!スパーム!スパーム!スパーム!スパーム!スパーム!スパーム!

 

 

 

スパァァァァァァァァァァァァァァム!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

By エーブリス

 

 

 

 

 

ナレーター

「後にエーブリスはこう語った。

 

『調子乗り過ぎましたゴメンナサイ』」

 

 

―◇―□―◇―□―◇―

 

※ここからが本編です。

 

 

 

 

今日はバレンタイン当日、貰える奴はウキウキする日。

でも貰えない残念な奴は…

 

「ったく、寒いな…」

 

「そうか?俺ぁそんな…どうって事無いような気がするんだけど」

 

「お前が人外だからだろ、真人間の僕は寒いの」

 

「強化も真人間もクソも無いだろ軟弱者」

 

「はん…うらやましいね、王族の部下ってのは!そんなちょっと洒落たコートなんか羽織りやがって!」

 

「普通に傭兵やってりゃ稼げるだろ、安月給乙」

 

「あのなあああああ!息を吸うように一大隊を消せるような奴が傭兵業界にゴロゴロいるわけじゃねえーんだよ!ACだかなんだか知らないけど、近未来と中世の事情を一緒くたにするな!」

 

「おうおう、最近の若者は恐いのう。すぐにキレる…

どうした?本命どころか義理ですら貰える相手がいなくって拗ねてんの?」

 

「だあああもおおお!」

 

 

何だかマイキャッスルの女性陣がまだチョコ作りに忙しいようで、男性陣は皆そこらを適当にほっつき歩いてるんだ。

 

かく言う俺も、財布をからかって遊んでるんだよ。

 

 

「よう!二人共!そして予想通りエレノオーラは拗ねてんな、童貞乙」

 

とかやってたらクルスが来た。

多分こいつもチョコを貰う相手がいないだろうが…まあ、気にしないだろうな。

 

「口に火炎壺詰めるぞ?…何しに来やがった」

 

「いやー、単にバレンタイン前に拗ねてるガキの様子見と本命を確定でもらえるクッソ羨ましいクズを困らせにな」

 

 

なあ…クルスの奴これでも元聖職者なんだぜ?

証拠に今でも神の怒りを使ってるしよ…。

 

「帰ってくれ…」

 

「つか俺まで標的かいな。本当に元聖騎士か?」

 

「昔は昔、今は今。

それでそれでマーシレス、オメーはどんなチョコ貰えるんだ?」

 

「どんな…って、あいつの事だから至って普通のチョコだろう」

 

「いやいや~上司があんな感じだから入れ知恵してんじゃないのか?例えば…」

 

例えば…なんだよ。

なんかいやな予感しかしない…

 

 

「『プレゼントは、ワ・タ・シ(はあと)』的な感じの」

 

「そう来たかちくせうめ」

 

「でもアリだろ?ちょっくら想像してみ?」

 

「…」

 

 

 

――――――

 

――――――――――

 

【※マーシレスの脳内映像】

 

 

目の前に、身体中にまるで自分を縛り付けるかのように派手な色のリボンを巻き付けたベルカ。

 

「プレゼント、何だと思う?」

 

そしてゆっくりとこちらに近づいて…最後に耳元でこう囁いた。

 

「…私よ」

 

――――――――――

 

―――――――

 

 

 

 

「…アリだな」

 

「だろ?ナニ想像したかわからんけど!」

 

(コイツも童貞臭いな…)

 

「あ、でもなんか普通に照れながら渡されるのもいいな」

 

「おお!いいなそれ!」

 

(アホくさい…帰ろ)

 

 

「ああ、ちょっと用事思い出したから帰るね」

 

「そ………じゃあの」ノシ

 

「なくなよ」

 

「るせえ…」

 

 

 

 

 

 

 ~外~

 

「あーあ…なんかたのしくねえな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お、どうしたんだマユちゃん。こんな微妙な時間に…

 

え?コレ俺に?マジで言ってんの?コレどう見ても義理ってレベルの手間じゃないよね?

いや…本当に?

 

ありがとう」

 

 

 

 

 

生きてりゃ、歯と歯の間の食べかす位の幸福が少なくとも1回はあるかもしれない。

そう思っていると、案外やる気が湧く…ような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―バレンタインチョコの真実―

 

「…やっぱりこの際服も全て脱いでしまいましょう。

それで、リボンを水着みたいにすればいいわね…

 

 

うん、これで良し」

 

「…」

 

「ああ、これだと寒いわね…でも部屋を暖めてしまうとチョコが溶けるわ…

あ、ベッドの上に居ればいいわね」

 

ノリノリのカミラにされるがままのベルカだった。

尚、ルーナは既に終わらせている模様。

 

 

更に、ベルカはマーシレスが帰って来る前に寝てしまい、結果的にエロティックな寝相を晒す事になった。

 

 

 




うん…すっとしたぜ。


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混沌マーシレス

もしもマーシレスが呪術師だったら…


そんなIFです。



記憶を失ってたり強化人間になってたりしてる所は本編と同じです。


 ――――――『傭兵マーシレス』

 

それは本来、鉄塊が如き大剣を背負う狂った戦士となる筈の若者の名。

しかし…この世界では、一つの出会いでそれを大きく変えてしまった。

 

 

 

 

  それは、一人の死にかけた呪術師だった。

 

「君…お困りのようだが…助けが必要かい?」

 

「!、ああよかった人がいたんだ…

って、そっちの方が助けがいりそうなのですがそれは…」

 

「ははは…それを言われては返す言葉がないよ。

しかし…君の窮地を救えそうなモノはあるんだ」

 

「マジか!…ヤバい、もう奴が…」

 

「そう焦ってはいけない、何も良い結果を生むことはないよ。

 

さあ、手を出したまえ」

 

 

呪術師は、これからマーシレスになるハズの若者に一つの武器を渡した。

それは…呪術師の命ともいえる『呪術の火』であった。

 

 

「え…これって、呪術の」

 

「ああ、混沌の呪術を知っているのか。

それならば話が早い…君ならば使いこなせるハズだ」

 

「そんな!、俺は一度も使ったことがありません…」

 

「自分で言ってはなんだが、僕はこの術を使い始めて長いんだ…

僕には分かる、絶対に使いこなせる。

 

 

それと…もし使い終えたのなら売り払うなりその場に置くなりなんなりしてもいい。…――――――けれど、君に…その気があるなら………

 

…どうか、ずっと大切に持っていてくれ」

 

 

遂に呪術師は、いくつかの剣とスペル、そして呪術書を残してソウルへと還った。

 

当然、行き場の無いソウルは若者へと行く。

 

 

「…クソ、このままじゃ後味が悪いな」

 

若者は残ったスペルと呪術書を手に取り、覚えれる限りの呪術をからくりの頭に詰め込んだ。

 

 

 

 

最後に…若者は火の施しがなされた剣を手に、自身の周囲を囲む怪物の掃討へと赴く。

 

 

 

 

 

 

残るのは、灰のみ。

 

 

 

 

 

 

end

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◆ ◇

 

 ~少し時間は飛んで…~

 

 

 

オマケ【商人の守り人『灰鴉』】

 

 

 

もう十年か。

 

…結局俺はあの後、託された呪術の学習――とは言っても独学だが――をすることにした。

 

呪術の火とは、呪術師にとって身体の一部にも等しいモノだ。

それを態々見ず知らずの俺に託してくれたんだ。

 

本当はコイツと共に尽き果てたかっただろうに…

 

 

俺はクソ人間を自負していながら、恩人の宝を売りさばいて生活費にするような恩知らずさを持ち合わせていなかった。

 

 

 

 

それともう一つ、独学がてら仕事もしている。

 

 

 

「マーシィ!そろそろ街に着くわ!」

 

「…おう、こっちは何時でもOKだ」

 

一人の行商人の護衛兼助手を務めさせてもらっている。

 

その行商人の名はアンナ。

各地に全く同じ名前、容姿、そして行商人の姉妹がいる実家のエンゲル係数が少し心配になる女性だ。

 

呪術を託され、怪物を軽く蹴散らした後その様子を見ていた彼女に護衛としてスカウトされたんだ。

 

で、当時なんでか知らないが自分の名前と過去が綺麗に吹っ飛んでた(サブカル知識は別)ので、取り敢えず『マーシレス』と名乗った。

最初は「変わった名前」と言われたのは何だかんだ懐かしい。

 

そりゃ変わった名前ですよ。

なんせ子に「無慈悲」なんて名前を付ける親がどれほどいますかね?

(尚、そんな親で溢れかえりそうになっているのが我が故国だったりする)

 

今じゃ『マーシィ』なんて真逆のあだ名で呼ばれちゃいるがな。

 

まあ、二人でうまくやってる。自分より行動力のある彼女には振り回されっぱなしだがそれに初日から苦も無く付いていけてる俺の体力はナニカサレタヨウダ。

 

 

どうでもいいがACネタを使う度に首を傾げられるのがお決まりとなっている。

 

 

 

「街…とは言っても人の気はないんだな」

 

「そうね、この国の動脈は此処の地下だもの」

 

「成程…言われてみりゃ、地下からの気配がすごいな。

ま、地上にも汚いのがいくらか残ってるみたいだがな…」

 

 

 

「そう?じゃあ、その芋虫全部食べてくれるかしら?」

 

「…お安い御用だ」

 

 

 

 

そうだ、自分の二つ名についての紹介を忘れていた。

 

何年か前にアンナから『似合いそう』という理由でペストマスクのような仮面をもらってから、荒事の度にソレをつけるようにした。

 

其れが周囲に知られてから、呪術も相まって

「燃やした者の灰で、自らを白く染める【灰鴉(Ash crow)】」

なんて呼ばれていた。

 

 

平沢師匠の楽曲すき。

今でもforces2を日2で口ずさんでますハイ。

 

 

 

 

 

…仕事に戻ろう。

相手は1桁程度の盗賊、恐れるに足らず。

 

 

慈悲は火の矢となる。




今回のマーシレスは

左:呪術の火、デーモンナックル
右:輪の騎士の直剣、呪術の送り火、デーモンの爪痕

となっております。


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マーシレス「おい」

今回割と重要かもしれない話です。


 

 

 

 

 

 

――――――M氏は語った…

 

 

「いやね、俺もこんなしつこい奴みたいに言いたくないんですよ。

 

けれど、流石にこれはひどいなー…って。

あの馬鹿(※エーブリス)言ってたんです。

 

 「お前(マーシレス)の声のイメージ、最初は堀内賢雄さんをイメージして書いてたけどなんか続けていく内に妙にしっくりこなくなってきたんだよね…どっちかというと神奈延年さんの声をイメージした方がしっくりくるんだ…」

 

無茶苦茶や、と思いませんか?

 

確かにコイツの無計画さはいつもの事ですけどね、流石にここまで来るともう、怒りも通り越して呆れますって。

 

 

これだけで済めばホント良かったです。

けどあの阿呆、また頓珍漢なこと抜かしてたんすよ

 

 「たまに活動報告でテメーの容姿について語ってるけど、あれ全部その場の思い付きだから。

 

だからお前の顔はコロッコロ変わるよ。

精々どれも「白髪」って事だけが固まってるね…

 

あ、「はくはつ」じゃなくて「しらが」だから。

し・ら・が」

 

 

…ホンット!一周廻って呆れても、まぁた腹立ちますよこれ。

 

だからね!俺はあのクソ野郎に物申したい!

 

 

 

 

 

さっさと俺の顔描けや!つかグレソ改のイラストどうした!」

 

 

――――――…だって、俺、人間描けないもん。

 

 

「はあ?ふっざけんな!

此処まで適当にやっておいてまだ続ける気か?

いい加減にしろよ?

 

で、剣は?剣の絵はどうした?」

 

 

――――――諦めました(笑)

 

 

「ホントマジふざけるのも大概にしとけよ?

お前去年の10月07日に投稿した活動報告覚えてる?」

 

 

――――――そんな大昔覚えてないです。

 

 

「…もうこれ以上呆れさせないでくれない?

ったく、小学生の頃はともかく中学生の時までノートの端っこに落書きばっかりしていたのに絵は上達しないんか」

 

 

――――――それ言われると何も返せないっす。

 

 

「…もういいよ。

 

 

というかね、お前これ(今回の話)番外編で上げるゆうてたけどね、これこそお蔵入りなんじゃないか?

本当何考えて生きてんの?」

 

 

――――――あ、いや…なんかこういう話して誰かがイラストくれたらいいなぁ…とか思って…

 

 

「…驚いた。そこまでアホだとは思わなんだ。

 

 

 

来るわけないじゃん!お前の主力小説(ナニカサレタ男)の評価見てみ?

緑ですよみどり、みーどーり!

 

夢語るのもほどほどにしとけって」

 

 

――――――存じております。

 

 

「はあ…もういい、話戻すわ。

 

で、俺の顔のイメージどうなの?

いや、見てくれてる人がどう思っていてもいいんだ。

 

けどさ!作者のお前が具体的なイメージはおろか、パッと見のイメージすら曖昧なのってどうなの?

 

某K氏のR…いやL?取り敢えずローマ字読みでRさんは一応鎧のイメージ明確にしてんだよ?なのに俺顔のペストマスクだけじゃん」

 

 

――――――十分じゃねえか。

 

 

「いいやダメだね!

俺がペストマスク付けてたシーン全体の何割よ!」

 

 

――――――1割満たないかもっすね…序盤で捨ててたし。

 

※リメイク版には描写なし、設定のみ。

 

 

「その1割満たない部分と白髪だけが(お前の中の)俺の明確なイメージだぞ!

 

酷いにもほどがあると思わんかね!」

 

 

――――――もう白髪のカツラ乗っけたペストマスクがお前でよくね?

 

 

「い!い!わ!け!ね!え!だ!ろ!う!

マジで殺すぞ!」

 

 

――――――ああもう最近の若者はすぐキレる。んならこれで解決しろ!

 

 

 

『福笑い』

 

 

 

「…お前、まだナメてんの?

そろそろ行動に移るよ?」

 

 

――――――そんなに言うならテメーが自画像描けって話よ。

 

 

「クソ!ただでさえ本編で娘殺されて気分最高に最悪だってのに…!」

 

 

――――――目隠ししながら言っても可愛いだけだz…

 

 

「」無言でグレソ手に。

 

 

――――――すぐキレんなよ。はよやれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~数分後~

 

 

――――――終わった?じゃあまず手を膝に置いて。

 

 

「…」

 

 

――――――…良し、じゃあ目隠し外して。

 

 

「…どうなってるのやら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『福笑いの紙にそびえ立つ三式機龍のソフビ』

 

 

 

「…何?ほんと何?

これで笑い取ろうと思ってんの?

 

寒いよ?つかなんで機龍よ」

 

 

――――――カマキラスとかジェットジャガーとかマイナーな奴じゃないのを感謝するんだな。

 

 

「なんで開き直ってるみたいになってんの?腹立つんだけど。

つーか、何ご丁寧に機龍ソフビのアブゼロ展開してんの?

 

というかソフビだとアブゼロ開かないよね?」

 

 

――――――この話とマジマレスさっさと凍結させて有耶無耶にしたいって俺の気持ちの表れです。

 

 

「…よーくわかった、お前にやる気がないのも特撮(主にゴジラ)にドはまりしてんのも。

 

 

そこ動くな、首すっ飛ばしてやる」

 

 

――――――はい!俺が死ぬ前にフェードアウト!

今回はここまで!こんなバカ小説を読んで下さる皆様!「ナニカサレタ男」次回をご期待ください!

 

それじゃ!

 

 

「あ!おい!まて!そもそも俺の声…」

 

 

 

  お し ま い




あっぶね。




こんな茶番に付き合わせてしまって本当に申し訳ない。


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パロディ=ニ・マミレータ・コラボカイ

え?サブタイが不穏?


「本日よりマーシィの珈琲農園が私の管理下を離れたことをお伝えします。

嫁に存在バレたので国に栽培技術等丸々売りさばきました、以上」

 

「また会ってしまった…」

 

 

コラボ、始まるよ!

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

懐刀と鴉頭…二人は出会って一悶絶?あったが、折角という事で近所の飯店で食事をすることにした。もちろんマーシレスの奢りである。

 

 

「二度と会わないと思ってた…」

 

「ほへー。まあアレよ、スタンド使いは惹かれ合うってね」

 

「スタンド…?」

 

マーシレスの発言に首を傾げるラクス、しかし然程気にしなかったようでフォークで大皿の唐揚げを取り寄せた。それにつられる様にマーシレスも右手の爪楊枝でエビチリを取り寄せる。

 

 

「…やっぱりさ、俺ら同じタイプのスタンド使いなんじゃないかな?セト神とザ・グレイトフル・デッドみたいな」

 

「いや、よく分からんのだが…」

 

「あっそ。

 

…そうだラクス、ちょっと兜付けてみて?」

 

「?、まあいいが」

 

 

突然の提案に少し戸惑うラクス…でも頼まれた通り兜は被るようだ。

 

すっぽりと装着したのを確認したマーシレスはソウル内からブーメラン状の刃物を取り出す。

我々不死の間では『教会守りの薄刃』の名で知られるミリ狩り用の投擲武器、それをラクスの兜の上で直立させようとしたのだ。

 

 

すると何という事か、薄刃のカーブと兜の丸みがやや絶妙にフィットし、まるで兜の一部の様な存在感を見せた。

 

 

「アッハッハッハハハハハハハハハハハハハハハ!!!

よっ!倒せ 火を吐く大怪獣!ギャハハハハハハハハハ!!!」

 

あまりのフィットに大笑いするマーシレス。

 

しかしラクスはその様子が非常に気に入らなかったらしく…

 

「…」

 

薄刃の下の方の先端を、両掌で挟むように持ち…

 

 

 

「でゅあッ!!!」

 

「けるべろすつーッ!?」

 

マーシレスに向かって思い切り投げた。

幸い、マーシレスは象徴たるペストマスクで防いだのでケガは無かった。

 

まあ、マスクは割れたが…

 

 

 

 

 

 

 ■  ■  ■

 

一方その頃…

 

 

「やっほー、レーラ。元気だった?」

 

「!、スミカさん!?」

 

こちらの何だかんだで再会する娘っ子二人。

コッチの方が平和なようだ…

 

 

「丁度よかった。私、一つ悩み事があったのですよ!」

 

「へー、レーラが悩み事…なんだか珍しいような珍しくないような…

で、どんな悩み?」

 

「それは…」

 

瞬間、レーラの目つきが鋭くなる!

 

「…私と、戦ってもらえますか?」

 

 

…先ほど平和と言ったが、前言撤回させてもらう。

両社から漂う、とてつもない闘気(または殺気)がぶつかりスパークを起こす!

 

 

 

「つまり、甲乙つけたいって訳ね」

 

「はい、そのつもりです」

 

「いいけれど…それなら私は手加減一切しないわ。殺されたって文句言わないで、ね?」

 

「そうでなくては困ります」

 

 

 

  ※仲が悪いわけではございません

 

 ■  ■  ■

 

 

 

「アァ…気に入ってたのに…哀し…」

 

「自業自得だバカモン。

思わず変な掛け声になってしまったぞ」

 

それはエーブリ細胞のせいです。

 

 

 【解説:エーブリ細胞(えーぶりすぁいぼう)】

 

駄作者エーブリスとコラボしたりすると強引に入れられる細胞。

パロディシーン等に(偶に)効果を発揮し、そのパロディ元に関係する行動、言動をとってしまう。たいがー的なアレ。

 

現在ラクスの浸食度35%、まあ別に手遅れとかは無くこのコラボ回が終われば全部排出される…ハズ。

 

細胞なのはウイルスや菌だと語呂が悪かった。

因みに植物に組み込むとビオランテかオルガになる。

 

 

 

まあそれはどうでもいい。

 

「うーん、もう珈琲農園売っちゃったし…ここも珈琲ねえし、つか酒場だから。

 

…よしラクス「酒は飲まんぞ」はー、そういうネタ潰しないわー、めっちゃないわー」

 

「いやネタも何もだな、私は酒は控えているんだ。なんでも暴走するらしくてな…」

 

 

「あ、そうなんだ。

で?それが何か問題?ねえ?」

 

「いやいやいやだから「うっせーな飲めよさっさと、よ!」おbbbbbbbbbb…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■  ■  ■

 

 ―BGM・A Stranger I Remain―

 

 

その頃のスミカとレーラ、既に決闘を開始していた。

 

 

 

 

 

 

「ほら!ほら!ほら!足掻いても!いいけ!ど!無駄!よ!!」

 

スミカは月光剣からの光波を9連発し、その後魔術【修理】で削れた耐久力を回復させる。

 

 

「この程度!、避けるまでも…ない!」

 

対するレーラも、長槍を棒術の様に扱い光波を弾く。

 

 

 

「ふふ、面白いわ。この感覚!」

 

「ええ、この感じです!」

 

両者は一気に間合いを詰め、剣戟を披露した。

 

その技はどちらも父親の片鱗を見せていた。

 

 

スミカは大剣をダガーや鎧貫きのように軽々と扱い、

レーラは軽いフットワークで一定の距離を保ち、…と、互いに得物の難点をものともしない様子を見せていた。

 

 

 

「はぁアっ!」

 

「ッらあっ!」

 

「この…ッ!」

 

「甘いわね…貰った!」

 

「いいえ!貰ったのはこっちです!」

 

「げ、やっちゃった!」

 

父親譲りの激しい剣戟の中、僅かに隙を見せたスミカ。その隙を逃さんとするレーラ。

 

勝敗は決したかに見えた。

 

 

 

 

「っしゃあああ!」

 

スミカの胸元から突然、結晶槍が飛び出した!

 

「んなッ!?」

 

寸での所でバック転でそれを避けるレーラだったが、あまりに突然の事だったので少しよろけてしまった。

 

 

「ペンダントも魔法触媒なのよ…卑怯なんて言わないわよね?」

 

「ええ、言いませんとも。

けど胸元が丸見えですよ」

 

「大丈夫大丈夫、上の方だから…それに興奮するし

 

「…最後のは聞かなかった事にします」

 

 ■  ■  ■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、ラクスに酒を飲ませてしまったマーシレスはと言うと…

 

 

「うらああああああああああ!待てやあああああああああああ!!ぶっころすぞおおおおおおおおおおおお!!」

 

「ギャーッ!なんて酔っ払いだ!誰だよ飲ませた奴ゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!!!」

 

 

 

…自業自得である。

一応光の速さでお会計は済ませた。

 

そして今は光の様な速さでリアル鬼ごっこ開催中である。

 

 

ある時は民家の窓を突き破り、ある時は鏡の中にインしてテレポートしたり、ある時は78mを飛翔したりある時は地面を泳ぎある時は長い滑り台を滑って炎を纏う巨大植物の本体を倒したり…とにかく各地にそれなりの被害を与えながらマーシレスは逃げ、ラクスは追いかけた。

 

 

 

 

 

途中、他の建物よりも一回り程大きい建物の中でラクスはマーシレスを見失った。

外見は暗夜でもよく見る造りだったが、中身は日本の古いアパートのようだった。

 

「どこだあああああ、クソカラスうううううう…でてこおおおおおい!姿を見せろおおおおおお!」

 

殺気と酒気の混じった瘴気は、ある意味恐怖を禁じ得ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その瘴気の発生源は鬼ごっこの幕と共に閉じた。

 

「喰らえ必殺ただの安ドアバッシュ!」

 

「ぶがぁあッ!」

 

廊下の一番奥にさしかかった時、右側のドアが思い切り開いたのだ!

その勢いでラクスは吹っ飛び昏睡、そしてその実行犯はもちろんマーシレス。

 

 

「ようこそラクス、お前が来るのをずっと待ってたぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―しばらくして…―

 

 

 

ドアの先の空間は、一言言って「場違い」だった。

 

畳みの床に古びたちゃぶ台、子供の身長ほどの古い冷蔵庫等等…それは我ら現代人からすれば「昭和風」「古い」と形容する部屋ではあるが、中世風世界の住人たるラクスにしてみれば未知の…というかオーバーテクノロジーの塊であった。

 

「ようこそ、歓迎するよ。

なんなら娘のレーラでも呼んだらどうだい?」

 

「ったく、何があったんだ。

 

所でマーシレス、こんなところまで誘導してなにを企んでいる?」

 

「企む?やあねえ、俺はただアンタと話がしたかっただけよ。

それにちょっと実験したかったし」

 

「実験?」

 

「そ。お前が酒に弱いって事は俺がお前んとこのマークス王子から聞いてたんだ。

…まあそれで、酔っ払う量とか覚めるほどの衝撃とか…結局のとこ暇潰しだな」

 

「そんな事で…」

 

あまりに酷い動機にラクスは頭を抱えた。

 

 

「まあまあ、お茶でも飲んでリラックスしな」

 

マーシレスは左手から缶入りのお茶を差し出した。

とてもお茶とは思えない、派手な色彩の缶だ。

 

 

ラクスは恐る恐る口にしたが、案外普通のお茶だったので安心して飲み干した。

 

 

 

外はもう、夕陽に包まれていた。

 

「…そうだ、私からも一つ聞きたい事があった」

 

「ほう、ゆうてみ?」

 

「それはだな…

 

 

 

 

 

 

 

 

フンッ!!!!」

 

瞬間!ラクスは剣を抜きマーシレスに斬りつけた!

しかしその剣は、マーシレスの左手の曲剣に防がれた!

 

 

「…いつからだ?」

 

「入ってからだ、まず雰囲気」

 

「へえ…やっぱり強い奴は違うな」

 

「そしてもっと根本的で明確な証拠もある。

 

 

 

 

その手は何だ?逆だぞ?」

 

 

 

ラクスはマーシレス?が曲剣を持つ左手を指摘する。

 

 

 

 

 

「あらら、咄嗟の出来事だったからね…まいっか、

 

 

異界の黒い鳥程度、倒すのは問題では無し」

 

「そうか、では本題に入ろう。

お前は誰だ?」

 

 

「…ふ、お前と同じだよ」

 

「私と、同じ…」

 

「いいやお前じゃない、聞いてるだろう?内側から。

そうだお前だ…けど俺はそのフェイク、ちょっとばかし違う。

 

 

ああ待て待て、出てくんな。お前が出ると色々困る奴がいるんでね」

 

はーいおれでーす。

 

「なにを言ってる…貴様!」

 

「分からんならそれでいい!あんまり深くすると困るのがもう一人増えるんでな!

 

じゃ、サラダバー!」

 

この叫びと共に屋根がパカッ!と勢い良く開き、マーシレス?はそこから飛翔して逃げた!

 

 

 

「この!逃がすか!」

 

ラクスも負けじと冷蔵庫を使って開いた屋根に上がり、先ほどマーシレスが忘れてた教会守りの薄刃を渾身の力で投げた!

 

 

 

その追尾する薄刃は何故か白熱化し、マーシレス?の背中を切り裂いた!

 

「あっづづづづづづづづッ!!!!!」

 

「トドメだ…スミカから教えてもらった技だ、しっかりと喰らえ!」

 

 

ラクスは杖を手に持ち、何かを詠唱した。

それはソウル魔術の詠唱…とは言っても簡単で詠唱を覚えれば誰でもできる弱い魔術だが。

 

 

しかし『弱い』というのは当たり所によっては意味をなくす。

例えば心臓とか頭とか…

 

 

 

「ぐえぇえッ!」

 

人体に刺さったままの刃物とか。

 

 

マーシレス?に刺さったままの薄刃は、その弱い魔術にノック戦法されマーシレス?の身体を貫いた。

 

 

「ふ、我ながらよい狙いだ」

 

 

 

 

「アロ、…ホゲエエエエエエエエエ!」

 

その一撃を喰らったマーシレス?は空中で大爆発した。

 

 

 

 

 

 ― コラボ回2段『狙われてそうだったけど狙われなかったラクス』 完 ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ続くんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■  ■  ■

 

そしてやっぱりスミカ&レーラ。

 

 

「…そろそろ手品のネタが尽きてきたのでは?」

 

「バカ言わないで、まだ11万以上あるわ…でもせっかくだから一番の大技見せてあげる。

誰にも見せたことないヤツよ、しっかり見てなさい!」

 

 

そう言うと、杖の先に莫大なソウルを収縮させた。

レーラはその異常な風景に身構える。

 

 

 

 

でも悲しいかな、何故かそういう大技の前に突然邪魔が入るのが世の定めというか…

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふげきゃあッ!?」

 

 

「ひゃあっ!?」

 

「ひえっ!?」

 

いきなり親方空から!してきた何かに、両者仲良く身を寄せる。

キマシ…「いわせねーよ」ハイ。

 

 

 

「んもー!なんでもココまで元ネタなぞらなくたってもいいじゃない!」

 

「し、喋った!?」

 

「ちょっとまって、この言動まさか…」

 

 

 

 

「お、スミカ…それにレーラまで、そんなボロボロで何やっとんの?」

 

「マーシレスさん?」

 

「親父ィ?」

 

まさかの人物に驚く女子二人。

しかしソイツは…

 

 

 

 

 

「待て、二人共。

ソレは偽物…いや、お前らの知るマーシレスではない!」

 

「え?父さんまで!?」

 

「ラクスさん、それどういう…」

 

 

 

「ッおらァ!さっきのウルトラノックの仕返しじゃあ!」

 

「な!危ない!」

 

ラクスは咄嗟に二人の前に出る!

 

 

 

すると地面から無数の杭が、人を突き殺さんばかりの勢いで飛び出した!

 

 

 

 

「ぐぅうッ!」

 

ラクスはその全てを防ぎ、たった一度の被弾をも許さなかった。

 

 

「お、今の防ぐか。

俺は出来なかったぜ、 俺、は!」

 

 

「これ以上何も言わなくてもいい…ここで潰す!」

 

 

「私らも、何かわからないけど親父の偽物ってなら殺すわ!」

 

「覚悟なさい!この悪党!」

 

 

「は!3対一程度の人数差、なんともな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃ、二人追加で」

 

「可愛がってあげるわ」

 

 

「…え?」

 

 

颯爽と現れたのは、マーシレスとベルカだった。

 

「あ、ちなお前の方のだぞ、らっちゃん」

 

「なんだその渾名…

 

というかベルカ、お前は…」

 

「ええ、『あなたの』ベルカよ」

 

「なんか途中でスタンバってたので拾いました。

 

 

そしてテメー、本編96、97話の仕打ちを忘れてたとは言わせねえ…!」

 

 

「ほん、ぺ…ん?」

 

「気にするなベルカ、アレはちょっと可笑しいんだ」

 

「そうよ向こうの母さん。あのクソ親父、頭のネジが幾つか抜けちゃってるの」

 

「あの人がバカ丸出しなのはいつもの事です母さん」

 

 

 

「」

 

「」

 

 

まさかの味方からの勝手な「俺ごと刺せ!」状態に深手を負うマーシレス×2。

そのたったままの死にっぷり、武蔵坊弁慶が如く。

 

 

 

 

 

 

 

 

レーラ

「まあいいでしょう…

 

 

 

貴方にはここで果てて頂きます。理由はお分かりですね?」

 

マーシレス(表)

「どうせ確信犯なんだろ?話しても仕方ない」

 

ラクス

「所詮は獣だ、人の言葉も解さんだろう」

 

ベルカ(Darkside)

「殺し過ぎる、貴方は」

 

(霞じゃない)スミカ

「私を蒔いた種よ、刈らせてもらうわ」

 

 

 

 

 

 

ウラシマ

「えぇ…まさかのトラウマ復活ぅー…

萎えるわーマジ萎えるわー。

 

ねえねえ、オールドキングは?」

 

 

 

まさかのハードカーパルス状態に啞然とするマーシレス?名付けてウラシマ。

体のいい弾除けもなく、最初から一人でこのメンツを相手しなければならない…

 

 

クソ雑魚リンクス…つまり粗製の作者なら30秒で沈む。

どうせブラックサイス再現機体でしか対戦勝てない粗製ですよーだ、私は。でしょ?

 

 

 

「悪いが、俺は逃げさせて…」

 

 

「させるか!」

 

「殺す…!」

 

「今日がアンタの命日よ!」

 

「確かこういえばいいんですねマーシレスさん…ちぇすとおおおおお!」

 

「仏教文化の重みをしれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局逃げられた。

 

 

「ご、誤チェストで、ごわ、す」

 

「またにごワスか、此処でバンブー何とか房を逃がしたのはマズい」

 

 

 

「「人の娘に何教えている(のだ)(のよ)、(お前)(貴方)は」」

 

「我が国の素晴らしき(クソ)サブカルチャーじゃよ!」

 

「本当なんなのこの親父…」

 

 

 

で、この後ナニカサレタ方のベルカが来てお開きとなった。

 

 

 

「じゃあねレーラ!今度は決着つけるわよ!」

 

「ええ!また会いましょう!」

 

 

 

 

((親父である我々は二度と会わんでほしい))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わ…LAN!!!くどいようだがまだ終わらんぞおおおおお!

 

 

  ◇オマケ◇

 

 

「こっちよこっち!早く来てレーラ!」

 

「ちょっと…速いですよスミカさん」

 

ある日、スミカはレーラを連れて何処かへと案内した。

 

 

 

 

 

「やっと着いた!ここよ!」

 

そこには、一見何の変哲もない少し大きめの小屋。

 

「えっと、此処は?」

 

「ここは…父さんの秘密基地、みたいなモノよ!」

 

「秘密基地…?」

 

「そ、でも近寄る前にコレ付けて」

 

スミカは懐から缶バッチの様な物を取り出し、レーラに渡す。

 

「これは?」

 

「お守りよ、ちょっと特殊な。

これが無いと親父にバレるわ」

 

「え…もしかして悪いことを…」

 

「そんな訳ないでしょ。音楽鑑賞の何が悪いのよ」

 

「音楽…え?」

 

戸惑うレーラを気にする様子もなくスミカは小屋へと進んだ。

 

 

 

 

 

小屋に最接近したとき、聞こえたのは男性二人の声。

 

<フウ…アニメイテッドハサイゴマデミテタワ、オモシロカッタシ

 

<オマエ、サテハマイクロンデンセツミテナカッタナ?

 

<アレハ…スターツクリームガカッコヨスギル

 

「マーシレスさんと…誰?」

 

「多分父さんの仕事友達ね。あの親父、やること無いとここでいっつも一人か二人で音楽演奏してるの」

 

「え!?マーシレスさんが!?

 

失礼ですけどあの人音楽できるイメージが…」

 

「ふっふっふ、驚くわよ?貴方」

 

 

 

 

<オッシ!ツギハ「ガーディアン」イクカ

 

<マタJAMカ…マイイカ

 

 

「そろそろ始まるぞー…」

 

「な、何が始まるんですか?」

 

「第三次親父の演奏会よ」

 

 

 

 

 

数秒の無音の後響いたのはピアノと、この世界じゃ聞くことのないだろうエレキギターの音。

その音色は力強く破壊的でもありながら、しかし美しい。

 

後に入る男性の力強い歌声…それは本家には程遠くとも、音程のずれなど一切許さぬ大体完璧な歌唱。

 

 

<フリカーザーシーター ソーノテデー…

 

 

 

 

 

 

二人が聞き入ってる内に、演奏は終わった。

 

 

「うそ…あの人、あんなに歌が…」

 

「ホラ驚いた」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーいそこの二人ー、視聴料いただきまーす!」

 

 

「わっ!?」

 

「やば!ばれたあああ!」

 

存在を知られた二人は、一目散に逃げ去った。

 

 

 

 

 

 

 

「もういいじゃん、勝手に聞かせても…」

 

共に演奏してた仕事仲間(と言う名の財布)、エレノオーラはそう呟いた。




元ネタの為にDVD引っ張り出したのは内緒。




というか雑どころか滅茶苦茶に仕上がってしまった。


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今までありがとうございました(嘘)

本当に、申し訳ない。


 

突然の報告失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この度を持ちまして、自垢諸共ナニカサレタ男を削除することにしました。

 

 

理由としては、クレマチスの重度なアネモネ違反やアメリカシロヒトリの前世等の発言、そしてサファオンでのソーラレイ濫用、それに情熱、さらに思想、あと理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ。

 

そして何よりも速さが足りない事により、また世界を縮めてしまったことで、メガヌロンの繁殖を許してしまったことへのケジメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、こんな文才のへったくれの無い書き手を応援してくださった皆様本当に申し訳ございません。そしてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺だって本当は、最後まで書き切りたかったさ。

でも、ここまでメガヌロンを増やしてしまった責任は俺にあるんだ。

 

既に切り札は揃ってる。いつでもばんぜんだ

皆、じゃあな」

 

 

 

 

 

 

【駄作者エーブリスVSメガヌロン3匹】 近日公開。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやまてアホ作者。

何やってんの?本当何がしてえの?

 

そもそもコレ書いてるのが3月15日だってこともあるけど…それよりもさ、エイプリルフールネタやるんならもっと騙す気見せろや。

 

 

つか、まず理由よ。

流石にネタしかないってのはどうなのよ?

特にメガヌロンの下りよ、何?3匹って?確かにメガヌロンは凶暴で厄介、そして人殺しまくってるけどさ…だけどだよ?全然インパクトないじゃん?しかも3匹…微妙過ぎるわ。

 

あそこまで雰囲気出しといて3匹?ラドンの間食程度じゃねーか。

つか食細いヤツの夜食でももうちょっとボリュームあるよ。

 

 

そもそもなんでメガヌロン?もっと他にもいたよね?

ほら、幼体デストロイアとかさ。

 

 

 

 

 

ああもういいよ。もう疲れた。

勝手にして………え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺がメガヌロンと戦う事になってんの?」

 

 

 

 

【マーシレスVSメガヌロン114514匹 近日公開】

 

 

「おい数字、数字!悪意しかないよね!この淫夢厨が!」

 

 

【マーシレスVSメガニューラ114514匹 近日公開】

 

 

 

「いや何しれっと羽化させてんの?

ツーかテメエ俺の虫嫌い知ってんだろ?」

 

 

 

 

【マーシレスVSテラフォーマー 近日公開】

 

 

「  お  い  や  め  ろ  」

 

 

 

 

【フヒヒwwwwwwサーセンwwwwww  近日公開】

 

 

「とうとうネタが尽きたな」

 

 

【ギクッ!? 近日公開】

 

 

「もう意味が分からなくなってきた…もういいよやめて」

 

 

【… 近日公開】

 

「だからさ、お前限度ってのを覚えようよいい加減」

 

 

【人間だもの  み〇を】

 

「お前そろそろ読者がポカーンってなってるよ?見てみ?」

 

 

 

 

【いや、見るも何も      字面だし書いてるの 15日】

 

 

「わかった、さっさと終わらせて。」

 

 

【は                 -い】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        

         勘

  缶缶缶缶缶缶缶缶缶缶缶缶缶缶缶

  缶             缶

     感感感感感感感感感

 

   艦艦艦艦艦艦艦艦艦艦艦艦艦

       冠   干 

       冠   干

       冠   干

       冠   干

       冠

     冠冠

   冠冠  

 

 

 

 

 

「おい、最後までやれよ」

 

 

 

 

未完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラストルート、最終回予告

 

 

 

 「…さあ、もう一度…もう一度僕に『人間の可能性』を叩きつけて見せるんだ!」

 

 

 

 N-SYI/v-Ⅱ、起動――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、エイプ(リルフ)ールネタだからね?

 

 

 




すんませんね、知っての通りエイプリルフールネタです。
日にちで分かる?いやそれは…


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まーたまた作者を問い詰める

やっぱこれだね。


 

「ええと。作者、お前言いたい事があるんだって?」

 

――――――ダクソの下指し煽りはホストよりも白とか太陽や暗月にやった方がいいと思います。「お前は無力だ」的な感じで。

 

「クソだな、ブッ叩かれて消えっちまえ」

 

――――――いきなりヒデェなお前!

 

「アホか。

 

まあいいや。それよりお前、いつかウルトラマン×FEの小説書きたいとか言ってなかったか?」

 

――――――ああ、自分の中で最新ウルトラマンのメビウスね。

 

「12年前だぞ?」

 

――――――は?

 

「いやだから…12年前だって…」

 

――――――え、え、えええ!?

 

 

 

(※マジで12年以上経ったことに驚いてます)

 

 

 

「今はジードとかやってるじゃねーか」

 

――――――ああ、主演が怪物くん出てた…

 

「そうそう。何気にウルトラマン最年少らしいぜ」

 

――――――ほへぇ。8年も経てば人は守られる側から守る側になるんだなあ~…

 

 

 

「ハッ。まだ流れる月日を語れるほど長く生きてねえ癖に何言ってやがる」

 

――――――クソ、コイツ設定じゃ年だけは26だった…

 

「歳だけってなんだコラ」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――つか、俺…ジードって聞くと北斗の拳思い出しちゃうんだけど。

 

「そりゃ分かる。何気にカリスマな悪役の子供だし…な」

 

――――――カリスマ系悪役の子は正義、この定義は証明されたな。

ジョルノ・ジョバァーナとか…

 

「クッパジュニア…」

 

――――――クッパがカリスマとか認めない。

 

「何故か否定できない。

 

ってか、そんなん言ったらウェルザス・ウンガロ・リキエルはどうなんよ?あれもうタダのチンピラじゃねーか」

 

――――――家庭環境…

 

「ジョルノも結構ヒデェ環境で育ったぞ?」

 

――――――運命。以上。

 

「あー、どっかのCV杉田智和が変えに来そうだな」

 

 

 

――――――FE覚醒で思い出した。F.cryどうしよう…

 

「ファークライ5発売しちゃったし…いい加減書けば?」

 

――――――でも4を触る程度のプレイ時間だし…今思うとエアプ作品を扱うってのもなぁ…

 

「息抜きでもねえのにそう言うの良くねえぞ。

一旦広げっちまったんだから畳めよ」

 

――――――うん。まあ…ネタは出来てるんだよね。

特にヴェイクとのやり取りとかノリの良いモノになってきてるんだ。

 

「あー…まさか、斧の刃先落としたヴェイクに変な強武器渡したりしねえよな…」

 

――――――予定としてはある。まあ、書くのはナニカサレタ男終わった後だけども。

 

「一体、どれだけの人が待ってるか分からんが…気の遠くなる話だな」

 

――――――まあね。テメーは本編で苦しんでる真最中だからな。

 

「いやあ…今は苦しんでもないと思うが?Bみたいにベルカ精神崩壊してる訣じゃあるまいし」

 

――――――…せやった、ベルカまだ生きてた。

まあ…どうせ最終的に死ぬフラグが無理矢理突き刺さってるのが現状なのですが。

 

「ホント、お前って…性格悪いよな

 

何が最悪かって、お前自身も酷い描写にダメージ少なからず受けてんのに、そのダメージでエクスタシーしてるって事実が」

 

 

――――――あ!てめッ!ソレ言うんじゃねえよ!

 

「変則的なドMだよなお前…SとMのハイブリットってか、SとMが突然変異的融合起こして以上成長して生命維持が面倒くさくなってるパターンじゃねえか」

 

――――――ダクソの弊害です。

 

「うわあ…責任なすりつけやがったコイツ。最低だ、地球の恥晒しだ」

 

――――――誰が蛭川だ。アレと一緒にするな。

…というかアイツはもっとヒドイ仕打ちを受けてもよかったと思う。

例えばヤプールに変な改造されるとか…ロンタオくんみたいに。

 

「まあ、分からんでもない。

 

つーかロンタオについてだけどさ。俺が言えた義理ねえけど、扱い酷すぎね?」

 

――――――Aじゃマーシィに拷問され、Cじゃデーモンに喰われ…

 

「Bでも俺が食ってたからね。書かれてないけども…」

 

――――――あ、そうそう…本編で書き忘れてたけどさ…Bでのスミカの結末、知りたくない?

 

「え?スミカ…ああ、結局何だかんだ生きてたけどまさか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――

 

『ナニカサレタ男、本編で省かれたシーン(マーシレス視点)』

 

 

 

 

 

―――どこだ…生者は、生きた人間は…!!!

 

―――探さなくては…生きた人の脳髄を、取り出さなくては…

どこだ…

 

 

 

 

心でそう叫ぶ内、一人の人間が現れた。

しかしその姿はとても忘れられない…忘れられる訳がない。

 

アイツに似た空色の長い髪…絶対に忘れるモノか、例え隣人や両親、仲間の顔を忘れようが決して消えない記憶。

 

 

でもなぜだ何故生きてるんだ…

 

「SUUUU…MI…」

 

 

 

 

 

 

いや!コイツは偽物だ!

あのハイドラ共がスミカの死体を自分の眷属にしたんだ!

 

畜生風情が!ここまでして俺を絶望させたいか!

 

 

 

待ってろよスミカ!父さんが助けてやるからな…!!!!

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――っと、まあ…今即興で書いてみたけど…

 

おりょ?

 

 

 

 

 

 

 

 「誰か…コロシテ…俺を…」

 

 

 

 

――――――ああ、初期の殺して症候群また拗らせっちまった。




本当にメビウスが12年以上経ってたのは驚いた。


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【ナニカサレタ男一周年記念】FEifで一年戦争 1

ええと…別にFEのココの戦闘をモビルスーツでやってみたとか、ガンダムのあの戦役をFEキャラでやってみたとか、そう言うのじゃありません(パロディはいくつかあるけど)


一年戦争を全てFEifのキャラに置き換え、尚且つ暗夜白夜にガンダムっぽい設定を僕自身の脳内で書き上げ、そして色んな戦闘を書いてみたってだけです。






さらに言うと、色んな世代(基本初代~UCまで)のMSがゴッチャになり、尚且つ物凄いハチャメチャなオリジナル改造が加えられている可能性もあります。


UC007X年、スペースコロニー国家暗夜王国は自国の資源不足解決の為、地上国家白夜王国への宣戦布告を決する。

 

それは後に『暗白戦争』と呼ばれる大戦の幕開けだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅えな。まさか情報部は場所間違えてるんじゃねえだろうな?」

 

 

 

 

 

 ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

   【宇宙要塞ブラックドラッケン】

 

 

 

この作業服の男は、モップ片手にサウナに居た。

今は稼働時間外で蒸し暑さとかは無く、ただ薄暗いだけの木造の部屋だ。

 

男の目的はただ一つ、掃除。

しかし彼は用務員にあらず、れっきとしたMSパイロットである。

 

 

 

この男――――――名をマーシレスは度重なる規則違反の処罰の末、現在【サウナ掃除計13年の罰】を課せられているのだ。

 

そして何よりも彼がこの要塞きってのエースパイロットであることから、人々は皆敬意と笑いとその他主に優しさの様なモノ含めて【サウナのエースパイロット】と呼ぶ

 

扱われ方としてはトイレの神様と同じだ。

 

 

 

 

現在サウナ掃除3年目、残り10年。

彼は今日も罰掃除をこなす。

 

 

 

「サ~メをな~ぐ~る~と~、な~んこつ~がひ・と・つ~…」

 

 

 

 

 

「ああ、マーシレス中尉?歌うのは構わないが掃除はサボっていないだろうね?」

 

「へ?あ、少佐。

はい、サボりは一切しておりませんぜ。

 

で、何ゆえこんなところに?まさか一汗かきにきたって訳じゃないでしょ。

少佐には専用のサウナありますからね」

 

「あのサウナはヴィヒタが無いからなぁ…

 

コホン。それはともかく中尉、君に辞令が下った。

これから地球に行きなさい」

 

 

 

突然の指令にマーシレスはしばし黙り込んだ。

 

「地球…具体的には」

 

「第08採掘基地だ、あのカミラ陛下が今指揮をとっておられる」

 

「08ねぇ…あそこは陛下がいるおかげで敵さんも血の気多くなってるとも言えますがね」

 

「それは無いだろう、少なくとも白夜にはその情報は漏れてないはずだ。

それと地球圏では機体が支給されるようだ、君のガブスレイとは当分お別れだな」

 

「あら、そりゃ寂しくなりますね。

オッゴじゃなきゃいいがな…」

 

「ははは、腐っても君はエースだ。そんな真似はされないだろう…安心したまえ」

 

 

腐っても…と、マーシレスは心で呟きながらため息をついた。

 

まあ仕方ない。ラジオ持ち込みに始まり、部下のハンブラビのコックピットに溢れんばかりのTE〇GAを仕込んだりと好き勝手やってきたのだ。

 

 

 

 

むしろそこまでして軽い処罰で済ませている少佐の懐深さに、この男は感謝すべきだ。

 

 

「では、マーシレス行ってまいりまーす」

 

「くれぐれも向こうで面倒起こさんでくれよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして一人のエースパイロットが、重力戦線に降り立った。

 

 

 

 

 

   

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

ナニカサレタ男一周年記念!

 

  『(ナニカサレタ)FEifで一年戦争!!~作者最近ガンオペ始めました~』

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

第08採掘基地、またの名をノースキャッスル。

 

 

つい先ほど宇宙より一機の小型輸送機が到着した。

 

「…懐かしいな、この重力の重み。そしてこの汚ったねえ空気」

 

長い長い滑走路にマーシレスは降り立った。

戦で汚染されているとは思えない、蒼い空を見上げながら彼は地球を一歩一歩踏みしめる。

 

 

 

その先には、彼を迎えに一人の男がいた。

 

 

「お待ちしていました、マーシレス中尉。曹長のデニムです」

 

デニムという小太りの中年がマーシレスに向けて敬礼を見せた。

彼はこの基地でもかなりのベテランパイロットだ。

 

 

 

「おう、ご苦労だったなテニム曹長」

 

「あ、あの…テニムではなくデニムです」

 

「おっとすまんね、名前覚えるのは昔っから苦手なんだよ。

 

所でテニス曹長、陛下の元へ案内してくれるか?

少佐にまず顔を合わせるよう言われてるんだ」

 

「カミラ中将のお部屋ですね、案内します。

あとデニムです」

 

 

デニムに連れられ、マーシレスは建物へ向かった。

 

 

 

 

 

「しかしまあ、有名な『緋爪の鴉』を生で見られるとは感激ですな。

こちらでも聞いてますぞ、クローをヒートナタに換装したガブスレイで敵艦隊を全滅させた…」

 

「やめろよ、恥ずかしい。

それにありゃあ無茶してクローをぶっ壊したから仕方なく試作MAのヒートナタを無理矢理くっつけただけだぜ。よく壊れなかったもんだと思ってるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マーシレスが建物内に案内されてまず見たのは、3機のイフリートだった。

 

イフリートは性能の高さに比例して高いコストからエースパイロットに配備され、それぞれ違ったカスタムをされてる、いわば職人ご用達みたいな機体だ。

そんな高価なモノが3機…やはり国の王族がいるとあって、それに見合うエースパイロットがいるのだろう。

 

「あのイフリート…3機も」

 

「ああ、アレは中央がカミラ中将専用機。その左右が中将直属の部下の専用機です」

 

「陛下の?…装飾はされてないぜ?」

 

「中将は頻繫に自ら戦場へ飛び出すんですよ。

我々が何度止めても………」

 

 

デニムが掌で顔を覆った。

一体何が…ってか、ナニがあったのだろうか。

 

あまり過激な事でない事を願おう。

 

 

「とは言え、白夜も次期国王が格闘機で一個大隊を全滅させたとかいう話があるからな。

むしろ両国王家全員武闘派とかでも可笑しくねぇわ」

 

「ははは。それが本当だったら、もう王族だけでいいのではないですか?」

 

「だな。もう腕相撲で決着付けてくれ」

 

 

 

しばらく歩くと、水色の機体が現れた。

肩には魔王を思わせる大型の角、そして睨みつけるかのようなモノアイ。

 

「中尉の機体はこちらとなります」

 

「…グフカスタム。別に本家グフでもよかったんだぜ?」

 

「本家は整備士に拒否されちまいまして。

あの憎たらしいフィンガーバルカンは整備士泣かせで有名ですから」

 

「あー、なるほ。

所で可変機は無いのか?」

 

「一応メッサーラがありますが、アレは地球での運用を考えていませんからね」

 

「高重力下の木星での運用が前提だから地球でも十分行けると思うぞ。

まあ…問題は空気抵抗か。木星に空気あったかな?」

 

 

 

雑談の中で二人は更にグフカスタムへ近づき、その武装も見えてきた。

 

「うわ…なんかクッソでけえ棍棒持たされてんのなぁ。

グフだからって、こんなのドムじゃねえと…」

 

「ジェネレーターや駆動系を改造したので動きには一切問題はありませんよ。

因みにヒートロッドは本家のモノを使用しております」

 

「ソレ逆に整備性悪くならねえか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな事ないわ。ウチにはグフのパーツがいっぱい余ってて使っても使い切れないくらいなの」

 

そんな疑問を投げかけた時だった。

後ろから妖艶な、女性の声が聞こえた。

 

 

「は!?ち、中将!態々いらしていたのですね!」

 

「ええ。輸送機の到着が遅れていると聞いて」

 

 

 

マーシレスは振り向いてまず、驚いた。

彼は今までカミラの姿など見たことは無かったが、今こうして生で見ていると必ず思う。

 

 

デカい(胸が)。

 

 

 

 

 

…っと、そんな思秋期真っ盛りな思考はさておき。

 

 

「…あ、申し遅れました殿下。」

 

暗夜王国第12宇宙基地ブラックドラッケン所属、マーシレス中尉、本日ただいまを経て一時的にカミラ殿下の指揮下に入ります」

 

「ええ、よろしく。貴方の話は聞いているわ。

 

それと『殿下』はやめて頂戴。階級で呼んでくれるかしら?」

 

 

「はっ、階級…ですか」

 

 

 

マーシレスはカミラの階級を知らず内心戸惑った。

だが、デニムが先ほどから『中将』と呼んでいた事を思い出した。

 

「了解しました、カミラ中将」

 

 

「そうそう、それでいいわ。

所で、早速で悪いけれど任務を一つ頼まれてくれる?」

 

「構いませんよ。して、内容は?」

 

 

 

「緊急…という訳ではないけれども、少し急いだほうがいいかもしれないわね。

防衛隊から連絡があったの、『複数の物凄く速い何かがこの基地に進軍している』と」

 

「なるほど、大体わかりました。

俺にはその敵部隊の足止めを、と」

 

「いいえ少し違うわ。

 

全員殺して頂戴、お残しはダメよ」

 

 

 

 

 

 

 

    ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

すでに日が暮れようとする時刻。

元よりマーシレスが基地に着いたのは5時過ぎであったが。

 

 

 

 

「…で、グフカス一機で来るかわからん敵を待っているのか。

悲しいね、お前もそう思うだろ?」

 

コックピットの中、マーシレスはグフカスタムに語り掛けた。

それに応えるように、グフカスタムはモノアイの光を少し落としたようにも感じた。

 

 

それでも時は止まらない。

今は、そもそも『物凄く速い“何か”』と言わしめるソレが何なのか?という疑問が彼の頭を満たしていた。

 

一瞬白夜のジムライトアーマーなどの発展機かと思ったが、それならばモビルスーツという単語を使うハズだ。

という事はモビルアーマー、もしくはドラッツェ(それとカウントされるのならばサク)のような量産特化機や高機動型のボールだろうか

 

 

最もボールを高機動化したところで何になるんだろうか。

 

 

 

 

『中尉、調子はどう?』

 

「カミラ中将…ええ、ひm――――――異常はありません。

赤い地平線を見渡してもなーんにも見えやしませんぜ」

 

『あらそう。それは暇でしょうね…』

 

「(暇っていっちゃったよこの人。態々言い直したのに!)ええ。無礼な事をお聞きするようですが、情報は間違っちゃいないんですよね?

補給してるとも考えづらい」

 

『大丈夫よ、複数の目撃情報が―――――――――――――――――――――

…何?…わかったわ。少し席を外すわ、中尉』

 

「え?あ、はい。

 

 

…とうとう話し相手がいなくなった」

 

そしてまた一人と一機になった。

待ち伏せと言えば、例の宙域の奴らはどうやって時間を潰しているのだろうか?

 

まあどうせファーストストライクでもスナック感覚で齧りながら、アダルト映画でも見てるんだろうな…と、彼は想像した。

 

ついでに「肝臓病にでもなっちまえ」と、暇潰しの道具のないマーシレスは想像上の宙域の兵士達へ中指を立てたことも加えておく。

 

 

 

 

 

 

 

「もうそろそろ暗くなりそうだ。

ドラッケンじゃこの頃はサウナにいたろうな…」

 

沈みゆく太陽を見ながら、しばしの間黄昏た。

 

 

 

 

 

 

 

そんな時だった、暗くなりつつある地平線から黒い物体が飛び出した。

 

「あ!?何だ今の…なんか黒いゴキブリみてえな――――――ハッ!!!!!」

 

マーシレスは直感で迫る危機のような、殺意を感じた。

あまりにも説明しがたい直感だ…けれども確信できる自身が彼にあった。

 

 

直感の赴くままに左手のガトリングシールドを掃射した。

…すると何と撃破の手ごたえがあったのだ。

 

 

 

見えたのは黒色の、ゴキブリにザリガニの腕を付けたようなMAか何かの群れ。

 

 

「まずい…!中将!…は居ねえのか今ッ!!」

 

報告を断念し、薄暗がりの中での戦闘が本格的に始まった。

 

ガトリングシールドと使い捨て前提で持ってきたザクマシンガンをトリガー引きっぱなしで謎の襲撃者を蹴散らした。

 

弾幕をかいくぐり接近したMAは、グフカスタムの脚でペシャン公…もといぺしゃんこに踏み潰した。

 

 

「ああもう!ビームライフルが欲しい!フェダーインライフルもってこい!

グフカスじゃジェネレーター出力足りないだぁ?知るか!欲しいんだよ俺が!」

 

 

苛立ちで絶叫する内、ついにザクマシンガンの弾が切れた。

 

「とうとう弾切れかザクマシンガン。

攻め時だな…んじゃ、このデカブツで吹っ飛ばしてやらあ!!!」

 

背中に納刀された鉄塊…ソードメイスを引き抜き、MAの群れ目掛けて駆けた。

 

ガトリングシールドを四方八方に掃射しながらソードメイスをぶん回し、MAをかち上げ叩き付け薙ぎ払い貫いた。

 

 

ソードメイスが一時的に手元を離れてからは、ヒートロッドで群がる敵を切り裂く。

 

「あぶねえ…本家使用でよかったぜ、ヒートロッド」

 

 

 

 

『中尉、敵の正体が…』

 

「中将ォ!今それどころじゃねえ!!!

ゴキの群れが殺しに来てんだ!悪夢だぜこりゃ!」

 

『ゴキ…大きな鳥みたいな白いのは?』

 

「大きな鳥なんていませんぜ!居たらとっくに撃ち落としてらあ!」

 

突然の無線に対応しながら、ガトリングシールドやソードメイスそしてヒートロッドを巧みに操り着々と数を減らす。

 

 

「くぉらああああ、!?チィ…!!ガトリングシールドも寿命か!

腐っても野良犬以下でも一応エースパイロットだ俺は!意地ってもんがあるんだ、黒光りするボディに焼き付けてぶっ壊れろ!!!」

 

近接オンリーになっても勢いは衰えなかった。

 

 

 

 

「畜生!!ここにきて動作不良か、動きが鈍くなった!

もっと速く動いてくれよ!なあ!」

 

『そんな…これ以上は無理よ、撤退して!』

 

「右もゴキ左もゴキ前も後ろもゴキ!どう下がれってんだ!

ここまで来たらもう何処にも逃げ場はない!」

 

エースの名に恥じぬ獅子奮迅っぶりを見せるマーシレス。

それに勝利の女神が応じたのか、MAの数は少しづつ減っている。

 

 

あと10匹!あと9匹!

 

「消えろ!不快害虫!」

 

あと8!7!6!

 

「うぉおおおおおおおお!!!!」

 

5!4! 3!  2!   ………ッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の一匹。

それは突如現れた影に潰された。

 

「はッ!?」

 

その影――――――MSは、マーシレスのグフカスタムよりも更に大きな棍棒を担いでいた。

MSの形は、まるで悪魔の様に要所要所が角のようになっており………そして何よりもその色だ。

 

 

 

 

暗夜にとって、最も忌むべきMSの色。

彼にとってもそれは最も狩るべき存在。

 

 

 

 

ガンダムだ。

 

 

 

 

 

 

「白夜の…ガンダム…!!!

 

中将!白夜の機体を確認した!!!!

ガンダムだ!ガンダムが現れた!今すぐ戦闘を開始する!!!」

 

 

『ガンダム!?…やれるわね?』

 

「さあな。もしかすると今日が鴉の命日かもしれません。

俺は死に場所を見つけました、それでは…」

 

 

 

 

『待ってくれ!僕は貴方と戦うつもりはない!!!』

 

「!?」

 

突然の無線にマーシレスは内心驚いた。

 

「…おい、ガンダム。冗談キツイぜ」

 

『信じてくれ、今はそれどころじゃないんだ!!!』

 

「あっそ………なら安心しな、少なくとも…南極条約があるから、よッ!!!」

 

 

『そんな…!』

 

 

 

 

ガンダム…いや、ガンダムバルバトスとグフカスタムの戦闘が始まった。

おそらく機体の性能差は比べるまでもない…だが、

 

「性能差だけが、戦力差じゃねえって教えてやるぜ!坊や!」

 

『待ってくれ……ッ!!』

 

「来いよ!戦い方を教えてやる、腰抜け!」

 

中身次第でそれも変わる。

世間知らずの甘ちゃんと、殺る気に満ち溢れたエースでは性能差など関係ないだろう。

 

 

 

遂にガンダムバルバトスがグフの脚に掬われ、背中から転げ落ちた。

仰向けのガンダムに、グフカスタムのソードメイスの刃先が向けられる。

 

 

 

「じゃあな。アンタにもガンダムにも恨みはねえが、コレ戦争なのよね…」

 

そしてコックピットに、刃先というギロチンが落とされ…

 

 

 

 

『待って、中尉。

ガンダムのパイロットは生け捕りにして、お願い』

 

その前に、カミラが止めた。

 

 

「…わかりました。

 

 

という訳だ、安心しな。臭い飯は保証してくれるってさ」

 

処刑を免れたガンダムのパイロットは、ソードメイスの代わりにヒートロッドの電撃が落ちた。

 

 

 

 

その直後、暗夜の増援が駆け付けた。

 

 

 

 

 

 

 □  □  □  □  □  □

 

第08採掘基地

 

 

「ご苦労様、マーシレス中尉。

噂以上の活躍ね。初めての機体をあそこまで使いこなすなんて…」

 

「いえ、自分ただのグフは操縦経験があるんです。

ヒートロッドの仕様が同じだったのは救いでした」

 

休憩スペースで、マーシレスは自分のケガ(と言っても軽い出血程度だが)を手当てしながらカミラと話した。

 

 

 

「そう…

所で一つ、言う事があるの。

 

グフカスタムに整備不良も目立った故障も見当たらなかったわ」

 

 

「バカな…でもあの時は本当に動きの鈍さを感じました。

まるで急についてこれなくなったような――――――まさか…」

 

「まだ確信が得られた訳ではないハズよ。

もしそうなら、また別の機体を用意するわ」

 

「ああ…宇宙に戻ってもガブスレイとは永遠のお別れか。

 

まあ、もし俺がそうだったとしても機体の当てはありますね…」

 

 

 

 

 

 

マーシレスの先には、ボロボロになったガンダムバルバトスが窓越しに見えていた。

 

 

 

 

  続く。

 

 




あんまり長くし過ぎたんで分けました。



次回、サイコミュ兵器登場。
さらにWガンダム勢もいくつか登場します。




とにかく、遅れてスミマセンデシタ。


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【ナニカサレタ男一周年記念】FEifで一年戦争 2

こちらの不注意で途中まで書き上げてたモノが消えましたorz。
おのれ自動再起動。こまめにマウス動かしておくべきだった。



というか何度か白夜を連邦って書きそうになる。
あくまでFEifの名称(一部例外)で一年戦争をやるんだから…


 

 

 

 

 

“なるほど、このような宇宙世紀もあったのか…”

 

“見届けてみよう…彼、彼女らの行く末を”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

 

 

「こちらマーシレス…コックピット、問題、ない…」

 

『了解です中尉』

 

 

こちら08基地の大型格納庫。

 

 

マーシレスは格納庫のザク…の上半身を持つデカブツのコックピットにうずくまりながら整備をしていた。

 

その手は細かく震え、何かを大事そうに握って居る。

 

 

「中尉?もしかして緊張してます?」

 

整備士にソレを指摘され、彼は小さく跳ね上がった。

 

 

「あ?あ、ああ…そうみたいだ。何千何百墜としといて情けないな…」

 

「そうですか。

でも、きっとしょうがないことですよ。僕はそう思うんです」

 

「へー…そりゃどういう理由で」

 

「だって、ニュータイプなんて訳の分からない未知の力を持った人種かもしれないって…もしもそれが自分だったら恐ろしくて震えが止まりませんよ、いつ自身を壊すか分からない力なんて…」

 

「あ、ああ…」

 

マーシレスはその言葉に何か思う物があったらしい。

握り締めた何か…銀メッキのペンダントを指の壁から露わにした。

 

 

「…あ!!別に中尉が怪物って意味じゃないですよ!」

 

「あ、ああ、あはは。

あと15分後には怪物になるぜ。なんせこのデカさと武装だ、敵からすりゃ恐るべきバケモンか当てやすい的。そのどちらかだろうしな」

 

 

「はは…あくまでニュータイプ試験の為の機体ですからね。隙だらけですよこんなデカブツ」

 

「それを操るのが、お前の言う“怪物”だろ?」

 

「やだなあ、茶化さないでくださいよ――――――…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳴り響くのは、爆音に次ぐ爆音。

――――――平穏は突如、風前の塵が如く吹き飛んだ。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

ナニカサレタ男一周年記念!

 

 

 

  『(ナニカサレタ)FEifで一年戦争 2!!~MSさいかわはアッガイで決まりだ!~』

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

08基地は、白夜の大規模な部隊の襲撃を受けていた。

外を見回せばジムⅡ、ストライクダガー、ジムガードカスタム、メタスetc…白夜のMSの見本市と化していた。

 

 

それでも今だこの基地が守備を崩す様子をみせないのは、名将カミラの指揮下だからか…それとも暗夜有数の兵力からか…もしくは…

 

 

 

「クッソ…!戦艦もいるのか!何から何までェ!」

 

マーシレスは先ほどのザクの怪物――――――サイコ・ザクタンクを操縦し白夜のMSを次々墜とす。

 

このサイコ・ザクタンクは設計上、背後にはカメラを向けられない。

と、言うよりも巨大な火薬庫を背負っているかのような形のうえ、センサーの類も付けられていないので隙だらけなのだ。

 

オマケに旧式でリニアシートも未搭載。

 

 

そんなじゃじゃ馬を彼は、無限軌道特有の超信地旋回で補いあらゆる方向の敵を5連装メガ粒子砲で撃ち落としていく。

 

近寄る雑兵は巨大なタンクの前に骸として転がり、それが(巨体という事もあって)次々と敵を集めていく

 

そして集まった羽虫も、メガ粒子砲の雨に倒れるという循環――――――白夜からすれば悪循環なのだ。

 

 

 

そんな中、一機のジムライトアーマーが雨をかいくぐり、ビームサーベル片手に懐へもぐりこんだ。

操縦しているのは中々のエースまたはベテランのようだ

 

「うおッ!まず…ッ!!?」

 

これにはマーシレスも肝を冷やした。

タンクという特性上、白兵戦は不得意。彼の腕を以てしても、相手が格闘特化のエキスパートならば勝つことは困難…下手すれば不可能だ。

 

 

 

――――――しかしそれは突然かつ無意識だった。

ザク部分の追加装甲からサブアームが伸び、そこからまたビームサーベルが伸びた。

 

 

飛び出したエネルギーの刃はジムライトアーマーのコックピットを正確に貫く。

――――――パイロットは蒸発した。

大脳を失った期待は、そこらの鉄屑と運命を共にするのみ。

 

 

 

 

「は?うそ…って、

 

だれか言えよ」

 

彼は、信じられなかった。

――――――だから己に問う。

 

 

「おれが…俺が、ニュータイプ」

 

―――――― 嬉しい/否定したい 。

 

 

その間に背面のサブアームで、取りつかんとするストライクダガーを切り刻む。

 

「うそだ…ははは、ねえさん…」

 

 

――――――あの時、奢ってくれたアイスクリーム。

 

 

背中の火薬庫に搭載された巨大なビット4基を発信させる。

取り回しこと最悪だが、一撃の威力と射程は一級品だ。

 

その一級品は射線上の全てを穿ち、消し飛ばす。

 

 

一方的に殴られてはたまらないと、白夜のMSも反撃を実行する。

…しかしそれはプロペラの様に広がり、高速回転したサブアームのビームサーベルに吸われた。

 

 

 

「これ、なんだね…これのおかげ、これのせいで…!!」

 

 

 

――――――なんで、俺も一緒に連れて行ってくれなかったんだ?

 

 

 

 

 

「アッハハハハハ!最ッ高だよクソ!ニュータイプすごいよ!

こんな感覚で戦ってたなんて!流石ねえさん!!」

 

腕の有線サイコミュを起動し、さらにレンジを広げていく。

 

 

 

自らが生み出した乱戦の最中、一つ…いいや、2つの危険因子を彼のニュータイプ能力が捉える。

 

「アハ――――――ふう…ッ!!!、マズイな。かなりヤバいのが来る。

一機…いいや!もう一機隠れている!」

 

 

 

 

 

 

 

  ◆  ◆  ◆  ◆

 

 

「こちらカゲロウ、ジン複数と2機のイフリートを確認。

陽動は私が担当する。やれるか?サイゾウ」

 

「問題ない。そちらこそ、しくじるなよ」

 

「お互い様だ…行くぞ!」

 

 

第08基地に急接近した2機のガンダム――――――――――――ガンダムヘビーアームズとガンダムデスサイズそのパイロット、サイゾウとカゲロウは、本基地の最高戦力の一角たるカミラ直属のイフリート2機へと狙いを定めた。

 

途中のザク、グフ、ジンはマイクロミサイルの壁に圧倒され、なす術なく倒されていくのだった。

 

 

 

「目標に接近!戦闘を開始する!!」

 

イフリート2機を射程圏内に捉えると、すぐに胸部装甲を開きガトリング砲を掃射する。

 

 

 

 

ガンダムヘビーアームズの奇襲に対し紅色のイフリートはシールドで防ぎ、青紫色のイフリートは高い機動力でヘビーアームズの死角へ回る。

 

ヘビーアームズは死角のイフリートにビームガトリングを向けるが、その前に投擲されたヒートダートが銃身に刺さり、使用不能となってしまう。

 

 

その隙を逃してたまるかと、紅色のイフリートが両手でヒートサーベルを構え突撃する。

 

 

 

「くッ!、流石はエース機ということか…!

だが、させんぞッ!!」

 

紅色への迎撃として、マシンキャノンから弾丸を吐き出すが全て盾に吸い込まれた。

しかし足止めは成功し、再び体制を立て直す。

 

 

 

ヘビーアームズは使えないビームガトリングを捨て、ビームサーベルを左手に逆手持ちし、右手のアーミーナイフを展開した。

 

迫る青紫色のイフリートのビームトマホークを左手で受け、鍔迫り合いの隙間からアーミーナイフを差し込む。

 

 

イフリートもタダでやられる気はない。

刺突に合わせてバックジャンプし、カウンターでヒートダートを1本投げる…しかしこれは右に躱されたが彼女の作戦の内だ。

 

ヒートダートを投げた左手に、次は海ヘビを装備しヘビーアームズに向け射出した。

 

その軌道は直撃にも思えた…しかし、ヘビーアームズは間一髪でそれを躱しウミヘビの先端はその奥へと進み、目標を外れた――――――いや、真の目標は外していない!

 

 

先端が向かうのは、破壊され鉄骨がむき出しになった建物。

海ヘビがワイヤーを巻き付け、引っ掛けたのは斜め向きの、今にも落ちそうな鉄骨。

 

それを確認したイフリートのパイロットは、釣り竿でエサにかかった魚を引き上げるが如く真っ直ぐに鉄骨を引っ張った。

 

 

 

引っ張られる鉄骨とイフリートの間にあるのは、ガンダムヘビーアームズ!

 

 

 

 

「なッ!しまった――――――ッ!!」

 

突然の奇襲に反応の遅れたカゲロウは、急いでヘビーアームズを飛び上がらせるが遅かった。

膝関節の裏に鉄骨が直撃してしまい大きく反転、頭部から落下する。

 

…幸い脚部損傷程度で済んだものの、この体制では隙だらけだ。

特にエース同士の戦いでは、コンマ01秒の油断が死につながる。

 

 

紅色のイフリートがとどめを刺しに、ヒートサーベルを構え、仰向けのヘビーアームズへ飛び掛かった。

 

 

 

しかし、裏のかき合いに勝利したのは2機のイフリートだけではない。

 

…レーダーには映らぬ、影の死神。

…ダークグリーンの機体は、肉眼でのみ認識できる

 

 

その名はガンダムデスサイズ

 

青紫のイフリートの背後に死神の鎌を模したビームが現れる。

 

 

 

パイロットが気付いた時には遅かった。

 

ビームサイズは既にイフリートの首を捉えている。

それを見たら、生きて帰って来れないのだ。

 

 

 

 

 

 

 生きて帰って来れない…       …はずだった。

 

 

 

 

超スピードでホバー移動する巨体が、デスサイズを連れ去った。

 

 

 

 

  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

 

 

 

 

「コイツ…ホバーで動くぞ!」

 

その巨体の正体は、マーシレスの操るサイコ・ザクタンクだったのだ!

メガ粒子砲の内臓された指でどうにかデスサイズを掴み、拘束していた。

 

 

『オオオ…ッ!!おのれ!』

 

デスサイズはどうにか右腕を動かしビームサイズを振り上げるが、それに対応したサブアームに(人間で言う)手首から先を切り捨てられてしまった。

 

ならばと左手のバスターシールドを…と、その矢先に左腕もまた、丸ごとサブアームに切断されてしまった。

 

 

「一々動くんじゃねえ…!こうしてくれる!」

 

有線サイコミュを起動し、高速移動したままデスサイズを地面に押し付ける。

 

舗装された地面と、デスサイズの装甲が共に削れていく…

 

 

 

「ハハハッ!――――――ん、チッ…もうブースター限界かよ」

 

アラートがブースターのオーバーヒート寸前を伝える。

無理もない、この巨体をこのスピードで飛ばしているのだ…長くは飛べるハズないだろう。

 

 

マーシレスはデスサイズを適当に前へ放り投げ、完成のまま地面に着地した。

その履帯もまた、地面を大きく抉る。

 

「…やべ、履帯死んだかも」

 

不安になったマーシレスはキャタピラを軽く動かすが、どうやら何も問題はなかったようだ。

 

 

『ぐ…き、さまァ…』

 

どうにか立ち上がったデスサイズ。

しかし、サイコ・ザクタンクは復帰を許さなかった。

 

 

極太のレーザーが、デスサイズの右足を消し去る。

…メガ・ビットの大型メガ粒子砲だ。

 

「…鴉の次は、ガンダム殺し…ガンダムキラー、いや、こいつも鹵獲して使おうかね?

これじゃあガンダムハンターの方が正しいか?」

 

 

無駄口を呟きながら5連装メガ粒子砲をデスサイズに放つ。

右腕、左脚、頭部、ブースター…次々に撃ち抜いていく…。

 

コックピットに直撃しなかったのは幸か不幸か。

 

 

「くそ、これだから射撃は苦手なんだ。

まあいいや、今度は塵一つ残さん…消えてなくなれ、もう面倒くさい」

 

 

 

展開したビットを戻し、その全てを『折りたたまれた主砲』へ接続する。

ビットとは、同じような兵器のファンネルとは違い、ジェネレーターも搭載した大型のオールレンジ・サイコミュ兵器である。

 

その搭載されたジェネレーターを、このオープンバレルの主砲――――――メガビーム・スマートガンを使う為のエネルギー源として接続したのだ。

 

 

 

「チャージ完了………

 

退け!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発射の直前、マーシレスは真横から殺気を感じた。

 

砲身を超信地旋回と砲台旋回を駆使してデスサイズから真横の殺気…その源のヘビーアームズへと向けた。

 

 

そして、主砲は火を噴いた。

 

 

 

ヘビーアームズは全身の内臓ミサイル(左足のみ動作不良で展開できなかったが)を射出するが、それすら全て巨大ビームの前に蒸発した。

 

 

そしてその閃光はヘビーアームズへと向かうが、そこはガンダム。高い推力で逃げ切った。

 

ヘビーアームズはその後、推力を若干緩めたままデスサイズの上空を飛び、少し通り過ぎた所でまた全力で撤退した。

 

 

 

 

 

残ったのはデスサイズの残骸だった。

 

 

「…やっぱりガンダムハンターか。1週間以内にガンダム2機鹵獲か、2階級行けるかな?」

 

任務中に勲章とか昇格の話をすると、怒りに燃える上官からキツく怒られるので気を付けよう。

 

説教されたらデカいくしゃみをしてみると尚良し。

 

 

 

『…仲間を、見捨てた?』

 

「いいや、パイロットだけ連れてったよ。

 

…それとアンタ誰だ?」

 

『アンタの後ろにいるわよ』

 

「いや場所じゃなくてどこの誰かをだな…

 

 

ああ、わかった。そのイフリート、カミラ中将直属の…」

 

『そ。親衛隊のルーナ、階級は少尉よ。

で、そっちの青紫が…』

 

『ベルカ。階級は中尉…』

 

 

「あっそ。

知ってるとは思うが数日前に急遽配属されたマーシレス中尉だ。よろしく二人共」

 

 

軽い挨拶をしながら、マーシレスは大破したデスサイズの回収へ向かう。

ザクタンクは元は作業用だという話もあり、そう言った作業が似合ってしまうのもうなずけるのだろうか。

 

 

 

『宇宙の鴉さんも、地球に来て重力で太ったのかしら?』

 

「さあな。上じゃ体重とか分からんから少し食べ過ぎたかもしれねえ。

あと鴉はやめろ、俺の事は東方不敗またはマスターアジアと呼ぶように…」

 

 

『…分かったわ、ネーデルガンダム』

 

「誰がネタ勢だ」

 

彼は、一番寡黙な印象を受けた青紫色のイフリートのパイロット…ベルカにそんな事を言われて少々驚いた。

 

(アイツそう言うギャグ使うんだ…)

 

 

 

 

やっとデスサイズの元へたどり着き、サブアームを展開して持ち上げた。

なんか、サイコミュの無駄遣いなような気がしないでもない…けれども本当はこう使われるべきなのかも…

 

「…毎日こんな使い方出来りゃいいんだがな、ニュータイプ」

 

  “そう、ニュータイプは殺し合う道具ではないの…”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねえ?腕の有線サイコミュ使えるんなら、そっち使った方が良かったんじゃないの?』

 

 「あっ………」

 

 

 

 

      ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

その夜の食堂…

 

「おい、あの鴉中尉またガンダム捕まえたってよ」

 

「わぁお、さっすがヒヅメのだぜ。

2階級特進いけるんじゃねえの?」

 

「おいおいそりゃ不謹慎だろ、いきてるのに」

 

「いいや、異例で生きたまま進めるんじゃねえのか?

ほら、サンダーボルトの曹長も少尉になったじゃん」

 

「ありゃ新型兵器で色々ぶっ潰したから…」

 

 

一般兵士が今日の生存を存分に感じながら、酒の席でマーシレスの噂をする。

 

「まあ整備士(オレら)は仕事また一つ増やされて大迷惑なんだがな」

 

整備士の恰好の兵士がダーツに興じながら、マーシレスの愚痴をこぼす。

この時、見事真ん中に命中している。

 

 

「ハッ!グフのフィンガーバルカンの整備面倒臭いって駄々こねたからそうなったんだ!」

 

「じゃあお前、鹵獲したガンダム2機の改装手伝えよ」

 

「誰がやるかよ!あんな憎たらしい機体、触りたくもねえ!」

 

 

「にしても、ガンダム2機か…こりゃスゴイ戦力になるぞ」

 

「そうだなぁ…

 

で、誰が操縦すんの?」

 

「丁度2機だし、親衛隊のお嬢サマ二人じゃね?」

 

「おお!だったらリボンつけようぜガンダムに!

あの二人はどっちも飾り気なくていけねえ!顔も体もいいのに!」

 

 

「中将ほどじゃねえだろ…」「るせえ!黙れ巨乳フェチ!」「黙れひんぬーバカ!」「なにおゥ!」「やったな…!このぉ!」

 

 

 

「あー、アホ二人がまたおっぱじめた」

 

「ほっとけ、どうせすぐくたばる。二人とも」

 

 

「つかガンダムにリボンって…センス無ェ」

 

「専用のノーマルスーツ、ピッチリにしようぜ」

 

「採用」

 

 

みんな酔ってる。酔って、本人に聞かれたら半殺し不可避の話をしてる一般兵たち。

そして酔ってるのはこの男も………

 

 

 

 

 

 

「あ”あ”~、お前らー!おれはー!そろそろ彼女欲しいー!!!」

 

悪酔いしたマーシレスが、喧嘩中の一般兵二人を締め上げた。

 

「ぐえッ…ち、中尉…」

 

「く、くる、しい…ガクッ」

 

堕ちたな。

 

 

「ち、ちちちちち中尉!?

寝てたはずでは!?」

 

「08の諸君よ!私は起きてきたーーーー!!!。

さて、なんか可愛い子紹介しやがれぃ!」

 

 

「へ?…あいだだだだだだ!ヘッドロックはやめて!顔はやめて中尉!」

 

「そ、それなら中将の親衛隊の二人とか…」

 

「レベルが高過ぎるわアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

 

「ひでぶッ!」

 

 

「俺なあ…そんな経験ねえええんだよおおおおおおお!!!

初体験(Dキス)姉ちゃんだぞおおおおこのおおおおお!!」

 

 

 

「えちょ…阿部氏ッ!」

 

「というか今、中尉の闇を聞いちゃったような…そげぶッ!」

 

 

 

「それよりもさー!おれさー!中将って呼ぶように言われる前は殿下って呼んでたような気がするんだけどさー!何故か陛下とも呼んでた気がするんだー!なんだろーねー!」

 

「し、しりませんよ…あ”あ”いだいいだい!」

 

 

  ■ しばらくお待ちください ■

 

 

 

 

 

「スマン、酔いが回り過ぎた」

 

「大丈夫です…皆軽傷だけで済みましたから」

 

「でも、そこの二人が…」

 

「アレはいいんです。

中尉のチョークスリーパーがいい薬になりました…」

 

頭を抱えて自らの失態を反省するマーシレスだった。

 

 

 

「所で中尉、彼女がどうのって話は…」

 

「アレは酔った勢いで言った適当な事だからきにすんな。。

どーせ作ったって3か月もたねえ…」

 

「そ、そうですか…はぁ…」

 

 

誰もこれ以上踏み込めなかった。

とにかく彼の発する闇が深すぎてだれも「姉が初体験」について踏み込めなかったのだ。

 

シリアスなんだか、ギャグなんだか…

 

 

「それよりも中将が呼んでましたよ、中尉」

 

「そうだ、忘れてた。

んじゃ、この水一杯飲んでから行くか…」

 

 

「あ、それ白ワイン…」

 

 

 

 

 

遅れたのは言うまでもない。

 

 

 

 

    ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

「…報告は以上よ、レオン」

 

『そうかい、分かったよカミラ姉さん。

…ガンダムが2機、父上もお喜びになるだろうな。

 

まあ、成し遂げた奴は気に入らないけれど』

 

「まだ根に持ってるの?靴下頭にのっけて出撃させられたのを。

 

それよりも、最初の棍棒持ちガンダムのパイロットは…」

 

 

 

『ああ、やっぱりKシリーズ。しかもトップバッターだったよ』

 

「そうなの、やはり…」

 

『姉さんまさかあんなカムイ姉さん擬きに情が移ったっての?

あんな紛い物…』

 

「…」

 

 

『まあ、とにかくガンダムの改装が終わり次第連絡をくれ』

 

「わかったわ、身体に気を付けてね…」

 

『なんだよそれ…』

 

 

 

 

 

 

 

暗夜本国にいるレオン少将との連絡を終え、窓から景色を眺めるカミラ。

 

 

「…もう終わったわよ、入っていいわ」

 

扉が開き、マーシレスが部屋に入る。

 

「――――――あのガンダムパイロット、姉さんと…」

 

「そうね。貴方の育ての親の事は聞いているわ…」

 

「知ってて乗らせたんですか、あのNT機体に」

 

「…兄様からの指令だったの、ごめんなさい」

 

「…」

 

「別に命令ってなら普通に乗りましたよ。ニュータイプを経験する前なら…」

 

 

 

「…それで、頼みとは?」

 

「ええ…

 

あのガンダムのどちらかに、乗ってくれるかしら?」

 

 

しばしの静寂が、場を支配する。

 

 

 

 

 

「何か勘違いされているようですが、俺はガンダム自体には何も思う物などありません。

乗れます」

 

「本当に、いいのね?」

 

「はい」

 

 

「それじゃ、今から貴方をガンダムデスサイズ…いいえ、【デスサイズヘル】のパイロットに任命するわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■ ■ ■

 

その頃、ブラックドラッケン…

 

 

 

 

「カムイ様、あの男がカミラ様の元で…」

 

「ええ、話は聞いていますよ。ジョーカー。

 

しかし、マーシレスがニュータイプとは…」

 

 

 

「プルシリーズの事は、貴方のせいではありません…」

 

「…彼女らは父の…いいえ、私達王家の被害者です。

ならば、少なくとも私達の誰かがその償いをしなければ…」

 

「…」

 

 

 ■ ■ ■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、08基地。

 

 

 

 

 

「ここ、どこや…?」

 

 

一人の少女が格納庫へ迷い込む。

先の騒乱で警備に穴が開き、そこから入り込めてしまったのだ。

 

 

 

 

「これ、なんやろ…A、C、T…??

…何かの説明書みたいやな」

 

冊子を拾った少女は、読みつつ無人の格納庫を歩く。

階段を上り、キャットウォークを歩き…たどり着いたのは、一機の異形のMSの元だった。

 

 

 

 

 

「もしかして、これ…」

 

 

 

 

 

 

 

 続く。

 




ヘビーアームズがビームサーベルを持っているのは気にしないで下さい。
そういう外部オプションがあったんです、そういう事にしておいてください。

因みに(よくアニメで使い回される)例のポーズのままビームガトリングを壊されました。



次回、(話が入りきれば)最終回です。
PS4のフレンドほちい…PS3とは別垢だからまだフレ0人なのぉ…


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もうムシャクシャしたから嘘予告書く。

一周年記念がクッソ遅れているのに物語書き込む気力がないから、パーッと嘘予告かきます。



あー、後ナニカサレタ男関係ないんで。


    

 

 

 

 

 

 

 

 ファイアーエムブレムif×新機動戦記ガンダムW

 

 

 

 

――――――フードの男が、1人の少年に語り掛ける。

 

“君をこうして、また戦乱に放り込むことはすまないと思っている…”

 

“しかし…私には、君の力が要るんだ…”

 

 

“どうか…この世界を…そして、あの子――――カムイを、救ってくれ…”

 

 

 

 

 

フードの男は、苦し紛れに少年――――ヒイロ・ユイに伝えると、その場から消滅してしまった。

 

ただただ立ち尽くすヒイロ。

その背後には(ガンダニュウム)の体と白い翼の巨人…ウイングガンダムゼロがそびえ立つ。

 

その姿は、小さなの傷こそ所々にあるものの、嘗ての戦いで大破した事を思わせぬほど完璧だった。

 

 

 

そしてヒイロは、何かを決意し、ガンダムの方向へ振り向く。

 

 

 

 

 

 

 「任務、了解…」

 

 

 

 ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

白夜王国と暗夜王国が果てしなき争いを続けるこの世界。

その終わりの無いワルツに幕を下ろす為に立ち上がった、竜の少女カムイ。

 

 

彼女とヒイロは、戦乱の中で出会う…

 

 

「…お前がカムイだな」

 

「え、はい…貴方は?」

 

「ヒイロ・ユイ…ある男からお前の援護を依頼された者だ」

 

 

 

 

 

彼は今の両国を見て、かつての自分たちの戦いを思う。

…彼は、この世界が悲しく虚しい結末を迎える前に、終戦の鍵となるカムイと行動を共にする。

 

 

 

 

 

そして再び彼は透魔の地へ降り立つ。

しかし待ち受けていたのは、思わぬ人物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイドラ様こそが正義だ!ハイドラ様に逆らうような悪は…俺が倒すッ!」

 

「五飛…お前…」

 

「ヒイロさん…お知り合い、ですか?」

 

透魔の眷属と化した張五飛…そしてアルトロンガンダム。

ウイングガンダムゼロに乗るヒイロに突如、戦闘を仕掛ける。

 

 

「またお前と戦う事になるとは…

だが、容赦はしない。

 

五飛、お前を殺す」

 

 

 

 

 

 

打ち倒すべき敵はただ一人…透魔竜ハイドラ。

 

「透魔竜ハイドラ…貴様のエゴを潰さなければ、俺達の戦いは終わらない!」

 

 

 

・・・ターゲット、ハイドラ…・・・

 

 

・・・排除開始!・・・

 

 

ツインバスターライフルの極光が起こす大爆発が、ハイドラを包む。

しかし、古の竜は一筋縄では倒れない。

 

『ぐゥゥゥ!!!効かぬ!効かぬわァ!

ヒイロ・ユイ、まだ悪あがきを続けるつもりか!』

 

「ZEROの見せる未来に、貴様はいない!」

 

『人間如きが作り出した紛い物が見せる未来などッ!

夜刀神の使い手たるカムイが死んだ今、貴様らに何ができよう!』

 

 

「俺は…諦めない。

戦い抜く…それが俺達の抵抗だ…!!

 

貴様などに、人類が負けるわけには行かない…!」

 

(その為にも…目覚めてくれ、カムイ。それまでに俺達が時間を稼ぐ!)

 

 

 

『小癪なァ!』

 

眷属と化したサーペント達を呼び出すハイドラ。

それに応戦するヒイロと五飛。

 

 

その下でも、カムイを信じて集った者達が眷属と戦い続けていた。

 

 

 

今だ終わらぬ少年たちの戦い(ワルツ)

その円環(エンドレス)を共に走り続けた先に、答えはあるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

【新機動戦記エンブレムif ~暗白のワルツ~】

 

A.C.195年公開!

 




いえい。


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最凶人外マーシィくん ~麗しき狂気~

あるアニメのPVを見てたら思いついたヤツです。
ここでの設定は本編で使うか迷ってます。

…まあ、元ネタがわかったらそっとしておいて(?)


 

 

「陣形を乱すなッ!少しづつ追い詰めろ!」

 

「奴は今丸腰だ…ッ!ナイフ1本持ってないッ!

やれる…やれるぞォオーーーッ!」

 

 

 

…マジかよ、町をぶらりしてた時にまた売った喧嘩の清算が来るなんて。

ちったァ空気読め、馬鹿野郎共。

 

「ハネッ返り…やがって…ッ」

 

 

手前のモブの利き腕…そのひじ関節をあらぬ方向に曲げ、怯んだ隙を左脚の回し蹴りでトドメを刺しつつ余った勢いで右脚回し蹴りに繋げる。

 

右踵は背後のモブの顎へと綺麗に入り、脳を強烈に揺らすばかりか顎関節を破壊した。

 

 

左右から挟み撃ちを仕掛けたモブ2名の頭を掴み、互いにぶつけ合わせた。

めり込み具合から言って、顔面骨折は確実だろう。

 

そしてヤケクソなのか示現流なのかは知らないが、正面から大声上げて上段に剣を構えたモブが突撃してきたが、これは中指の第二関節を突き出した握り拳で両こめかみを挟み、抉って気絶させる。

 

 

 

想像以上の犠牲者が出て警戒したのか、残る30人前後は俺を囲んだまま動かない。

 

 

 

(そろそろ武器無しじゃキツイか…)

 

いいや、武器はある。

だが…アレは強化人間としての機能をかなり使うせいで、体力の消費が半端ないから…

 

 

いや、使ってみるか。

 

 

 

  ≪特殊コマンド確認、非常用装備アンロック≫

 

 

兎にも角にも、自分のレンジに敵を収めなければ始まらないので俺を囲む集団に突撃する。

 

 

自身の脚力で一気に1mにも満たない距離まで差を縮めた。

 

――――――瞬間、チクリとする電撃のような何かが、神経を刺激した。

その瞬間、腕の側面から鋭利な刃が折り畳みナイフの様に飛び出す。

 

 

…以前に体そのものが兵器と言ったが、これでは凶器だと我ながら思う。

自分から施した訳ではないが。

 

 

 

ともかく、その仕込みナイフは人の頸動脈を断ち切るには十分だった。

 

「へぇ…切れ味は十分、ね」

 

そう言えば、僅かに体が振動するような感覚を感じる。

高周波か?それとも気のせいか…。

 

いや、気のせいであって欲しい。

高周波装置まで仕込まれてるとか考えたくない。

 

 

肝心な敵さんは皆、目を疑うような現実に見入っていた。

 

…無理もない、か。

人間の体内に刃物を仕込むなんて、中世の世界はおろか現代でもかなり驚かれるぜ。

 

 

 

右肘先からシュッと飛び出した杭の様なピックで乳様突起を貫き、手首からのナイフで左右の上腕三頭筋を断ち切り、大きく跳んだ後に膝のナイフを使い脇の下を切り裂き…等々。

 

あらゆる急所をあらゆる仕込み鈍器で仕留めた。

 

 

 

 

 

 

いつの間にか、たった一人だけが残っていた。

そいつは酷く怯え、失禁していた。

 

まあ、泣いて許し乞われたって…俺、慈悲は無い(マーシレス)なんで。

 

 

 

 

左の手で、アイアンクロウの要領でソイツの頭部を鷲掴みにする。

…え?鴉が鷲掴みだって?んじゃ…鴉掴み?

 

まあいいや、丁度いい機会だしこの武器も試してみるか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、ソイツの頭が弾けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■   ■   ■   ■   ■   ■

 

残酷なまでに切り刻まれた多くの死体と、一人だけ頭が消しとんだ死体。

 

それと同じように、俺の左指の筋肉が消し飛び、骨が露出していた。

露出を修復しようと、ナノマシンの再生機能が作動しているのを確認する。

 

 

…最後のは、まあ、オーバーキルだった。

これをあくまで対人用って言い切る技術者達はどうかしてる。

 

 

 

とにかく、武器の出し入れがウルヴァリン形式だった事にも驚いた。

一々肉を貫通して出してるのか…何でもアリだなマイボディ。

 

そして仕掛けの動作が脳味噌と連動していて毎度毎度やや強めの負荷が来るのはきつかった。

 

 

 

もう使いたくねえ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




爆薬とバネは無理でした。

流石に体内に爆薬を仕込むのは無理がありそうだし(今更)、バネとか神経光ファイバーだし要らんくね?って感じで。


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サン=ドゥメノ・コラボ

狂った文字数の、三度目のコラボっす。


今回はややシリアス気味にかいていきます。
でもふざける時は必要以上に好き勝手不謹慎(?)にふざけますので。


草木も生えない痩せた荒野、その一角。

ロープと杭の境界線の先に複数のテントが設置され、兵士達が周囲を警備している。

 

彼らの人数はそれこそ分隊や小隊単位ではない。

広く張られた境界線…それですら狭苦しいほどに大人数。

 

 

 

 

「――――――待たせたわね」

 

「ハッ!お待ちしておりました、カミラ様!」

 

「彼は?」

 

「現場にいます、こちらへ…」

 

歩哨の一人が、たった今到着した王女カミラを奥へ案内した。

 

 

 

――――――テントや人の往来で隠れた境界線の奥。

それは想像を絶する光景が秘められていたのだ。

 

 

 

 

「マーシレス殿!殿下が到着されました!」

 

「おう、ご苦労様。

………予想より3分は速かったな、王女サマ」

 

「ええ、事務仕事をレオンに押し付けてね。

それで…例のノスフェラトゥは?」

 

「すぐ後ろだよ」

 

マーシレスの背後、それは金色の山―――ではなく、超巨大サイズの金色ノスフェラトゥだった。

 

 

 

「冗談よね?」

 

「だったらよかったよ全く…まあこっちはそんな問題じゃねえ。

ノス変異体なんていくらでもいる、ヤバいのはこっちだ」

 

「そうね、変異体程度でこの数の兵士は動かせないわ」

 

マーシレスはカミラと共に、巨大ノスフェラトゥを尻目に更に奥へと進んだ。

 

 

 

 

 

「何、この巨人…」

 

「コッチが聞きたい」

 

そこには、単眼の歪な青い巨人がいた。

正確には人型ではあるが人間――――――否、生物とは思えぬ形相だ。

 

ソイツは鉄の巨人とも言えよう。

 

「何でコレが…?」

 

「知っているの?この巨人を」

 

「まァな。

巨人の腹辺りを見てみろ、空洞があるだろ?」

 

「ええ、それが?」

 

「人が乗ってる…いいや、乗ってた」

 

 

「その人はどうしたの?」

 

「死んでたよ…とっくにな」

 

 

巨大なクレーターの下に横たわる巨人を見下ろしながら、二人は会話を続ける。

 

「…アレの同種は?」

 

「今、別の所で調査中だ。

竜の門周辺も白夜と合同で調査しているらしい」

 

「そう…」

 

 

 

 

「マーシレス殿、カミラ殿下!報告書が届きました!」

 

「やっとか。見せろ」

 

「ハッ!こちらです!」

 

二人は伝令より渡された書類に目を通す。

 

 

 

 

「やっぱり、か」

 

「…ややこしくなりそうね」

 

 

 

 

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

コラボ企画第3弾。

 

「グフッ…」

 

 ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって、暗夜地下街。

活気にあふれた街に3人、次元を超えた旅人が訪れた。

 

 

「何故…俺が子守など…」

 

「自分だけ貧乏くじ引いたように言わないで下さいよ。

僕は別に旅行なんて行きたくなかったんです」

 

「ふーんふーん~♪ふーんふふーん~♪」

 

3人の名前は右からマクラス、ラクス、レーラ。

彼、彼女らの内、男二人はレーラの提案と嫁または母親のゴリ押しで旅行に同行させられるハメになったのだが…。まあいいだろう。

 

 

「レーラはなんで上機嫌…いや、この旅行を提案したの彼女でしたね」

 

「ああ…それもあるだろうが友人と会えるのが一番だろう」

 

「友人?」

 

「まあな…彼女自身は良い子なのだが、父親が大問題でな…」

 

「はぁ…」

 

こんな様子でも、両者何気に楽しんでいるようだ。

 

 

 

 

 

そんな3人をとんでもない物を見る眼で睨みつけている男がいた。

 

「冗談だろ…?

この時期にツアーガイドなんてやってられねえぜ?」

 

「おーいマーシレス、お前の番だよ」

 

「おう、わりぃわりぃエレン。

あー…赤の4か…」

 

「出せない?」

 

「いいや、そんな事ないな。

ほい、ウノ」

 

グラサンとトルコ巻で変装したマーシレスは、傭兵仲間兼財布のエレノオーラとウノに勤しんでいた。

 

 

「げ!?いつの間に!

…ま、いいけど。ドロ4」

 

「はい、俺もドロ4で上がり」

 

「待てバカ!記号上がりは無しだ!」

 

「るせ、俺の地元のローカルルールじゃアリなんだよ」

 

因みに作者の地元は記号上がりは無しだ。

(聞いてないから)

 

 

「知らないよ!お前の地元なんて!」

 

「おう、俺も忘れた!」

 

「この記憶喪失野郎!

とにかくだ!他はともかく僕とウノやってる時は記号上がりは無し!

ホラ2枚引け!」

 

「見下ろして俺はこう答える。『嫌だね』」

 

「ロールシャッハしなくていいから!引けよアホ!」

 

「わーったから落ち着け。

ったく、最近の若者はこれだから…」

 

 

 

 

 

 

しかし、そんなに騒いでいたら目立つわけで…。

 

「ねえ、父さん?アレ…」

 

「なんだレーラ――――――ああ」

 

「え?何?何か見つけたの?レーラ」

 

「そうよ、こっちの世界の友達…の、お父さん」

 

「え、それってさっきラクス卿が言ってた…」

 

「ああ、大問題親父だ」

 

(うわぁ…めんどくさそう…)

 

(スミカ何処にいるか聞いてみよう)

 

(また乱闘にならなければいいのだが…)

 

3人はそれぞれの思いの元、カフェのテラスにいるマーシレスの元へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――だからな、それはありえねーんだよ。な?

例えばな、モンハンがFFとコラボしてベヒーモスを狩るミッションを作ると思うか?」

 

(フロンティアとかがやりそうだな…)

 

残念!ワールドがやった。

 

「そう言う訳でな、このローカルルールを適用するのは正当だと――――――」

 

 

「往生際が悪いぞ、マーシレス」

 

「(ギクッ!)あー、おたくらがお掛けになった電話番号は現在使用されておりません。番号をお確かめになってそのまま回れ右してお帰れ下さい」

 

 

「うん、いつも通りのマーシレスさんですね」

 

「逆に安心したぞ」

 

「うわ、本当に面倒くさい人だ…」

 

この世界じゃ全く通じないネタを使うあたりが彼の平常運行だ。

彼はボトムズ=一般常識のコピペを本気で信じてるアホ――もといピュアな男なんだ、許してやってください。

 

 

 

 

「なんだ?お前の知り合いか?」

 

エレノオーラが突然の見知らぬ来訪者について尋ねた。

 

 

「ああ…そこの陰キャの手本見たいな奴以外はな。

嫌~な因縁だよ全く」

 

 

(インキャ?…ソレもしかして僕の事言ってるの?)

 

「そちらから吹っかけて置いて何を言う」

 

「きっかけは事故だろ事故!誰だあんな状況作ったバカは!

そうかお前か!、アスラン!」

 

「何でそうなる!そしてラクスだ!

というかお前タバコ吸って…「タバコじゃない、葉巻だ!正確にはトルコ巻」知らん!」

 

また二人の口論が始まる。

というか親父二人は出会う度に喧嘩しなければ気が済まないのか?

 

 

 

「まあまあ落ち着いて、それよりもマーシレスさん?」

 

「ん?ああ、レーガンか「レーラです」…レーラか。何か?」

 

「あの…スミカは今何処に?」

 

「そうか、そうなるか…アイツは…」

 

 

(おい!マーシレス…)

 

(心配無用だエレン。こいつらの大将が加わっているんだぜ?)

 

(だけど、例の…)

 

(説明書見せりゃ、どうにでもなるだろ)

 

(…下手するなよ?)

 

 

「ちょっとな、少しややこしい場所にいる。

会って、そこからどうするかは自分たちで決めな?」

 

「(…?、何かあるの?)はい、わかりました」

 

「いいな?クライン「ラクスだ」、レーラ…で、ソイツ誰?」

 

 

「ああ、紹介が遅れましたね…私の彼s「レーラの友人のマクラスだ」」

 

「そうなの…よろしくな、マックス」

 

「あ、はい…(え?今名前間違えてなかった?)」

 

マーシレスとマクラスは、互いに握手を交わした。

 

 

「んじゃ、案内するわ。

ついてこいよ?ちゃんと」

 

「はい、わかりました」

 

そして4人はカフェから出発した。

その際マーシレスは飲みかけのコーヒーを一気に飲み干し、カップをテーブルに置いてその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一人取り残されたエレノオーラは、マーシレスの分まで料金を払ったとか何とか。

 

「ハァ…こんな役ばっかり」

 

 

 

 ◇  ◇  ◇  ◇

 

  ~山奥~

 

 

到着したのは約数日後の事だった。

 

「着いたぞ、この先だ」

 

 

「え、此処…」

 

「随分人里離れた場所だと思ったら…」

 

その場所は一般的に妖狐の山と呼ばれる場所で、普通人間は近づかないハズなのだ。

 

 

「まあな、わけあって妖狐と協力関係にある」

 

「おい、まさかとは思うが…何か面倒事でも起きているのか?」

 

「まあ、その通りっちゃそうだ。

少々国が大混乱する程度の面倒だ」

 

「重大事項じゃないか!」

 

「僕達…本当に来てもよかったのか?」

 

 

「問題ないぞ、マック。

何度も言うが来れば分かるさ」

 

「あ、やっぱりソレ渾名…」

 

 

「そうか、案内してくれ」

 

「わかった。はぐれるなよ?あんたらだけじゃ入れん」

 

 

 

彼ら一行は、尻尾の生えた人間――――――妖狐の門番の元へ向かった。

 

「監督官、おかえりなさい」

 

「監督はやめろ。

で、アレの進捗は?」

 

「…既に後処理の準備まで終わったと」

 

 

「ありがとう。

そしてこの3人は新しいパシリだ、よろしく頼む」

 

 

(((え?)))

 

 

「で、ですが…」

 

「なぁに、そこんとこは全権限俺に委ねられているんだ心配ない。

それにこんなのでも信用できる奴らだ」

 

「そ、そうですか。では…」

 

(こ、こんなの…?)

 

(お、お前だけには言われたくない!って叫びたい)

 

(何なんだこの人…)

 

 

「よし、アポ取りおっけ。

行くぞ!」

 

 

3人は微妙な顔のまま、山の奥へと案内された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし…こんな所でスミカは何を?」

 

「…それを話すとなると、まずアレを説明しなければならんな」

 

マーシレスは人差し指で右を指した。

 

 

「アレ―――――――――――――――――――――ッ!?」

 

 

「な…ッ!」

 

「うそだ…!」

 

 

それは、15mはあろうかという巨大ノスフェラトゥ…の死体だった。

 

 

 

「あんなのがボロクソ出てきちまってな、何故か。

今月だけで27体だ」

 

「27…!?」

 

「どうなっているんだ…この世界は!」

 

「知らん。俺同様にナニカサレテるのは事実だ。

まあ、ここまでくれば分かるがスミカは…」

 

 

「この怪物たちの対策に参加している、と」

 

「正解だ、マック」

 

マクラスの呼び方は定着したらしい。

本人は苦い顔しかしていなかったが…。

 

 

「でも…具体的には何を?

大きな砲台でも作っているのですか…?」

 

レーラが尋ねる。

マーシレスはその問いに「くっくっく…」と気持の悪い笑いをしながら答えた。

 

「デカい大砲…ある意味間違っちゃいないが、それだけじゃない」

 

「では何だ?巨大な剣か?」

 

「それもある…だが、それを使いこなすモノがなければソイツらは只の置物だ」

 

 

「そういう事だ?まさか巨人を…」

 

「巨人!そう…あるいみそう、だ」

 

「では、スミカは巨人たちの武器を…」

 

 

「今に分かる!耳を済ませ!」

 

 

 

マーシレスはそう言った。

彼らは言葉通りに質問を止め、自分らの出す音を最低限にして目を閉じ、耳を澄ました。

 

 

 

聞こえる…聞こえる…。

ズシン、ズシン…巨人の足音だろうか?

 

それはどんどんと近づく。

ズシン、ズシン…!、もう近い。おそらく目を明ければ見える所に居るのだろう。

 

 

 

「…見ろ、コレが切り札となる巨人だ」

 

 

言葉に従い、目を開ける――――――ッ

 

 

 

 

 

「なぁあッ!?」

 

「え!?あ、あれ…えええええ!?」

 

「…おいおいおい!こっちに来るぞ!」

 

その巨人は、人型ではあったが人ではなかった。

――――――それは、鎧を纏った…いいや、鎧そのものであるかのような身体だった。

 

 

一つ目の巨人は大地を蹴って空高く跳び、マーシレスら4人の元へ距離を詰めていたッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紹介しよう!この巨人…いや、兵器を!

 

それは、遠い空の彼方で独立を宣言した国家が生み出した人型有人機動兵器!

 

 

名を、『グフ』という!

 

 

「あ、あれは…」

 

「モビルスーツ!有人型の機動兵器だ」

 

 

「す、スミカは…!アレを…作ったのですか!?」

 

「いいや、1からは造っちゃいない。

ボロボロの状態で流れ着いたグフ他多数を、使える奴だけ厳選して修理!できない奴は予備パーツとして保管されている」

 

 

「つまり…お前達にとっても未知の存在なのか?」

 

「まあ大体そうだ」

 

 

 

グフはその場で膝をつき、ハッチを開けた。

そこから出てきたのはスミカだ。

 

 

「あ、スミカ!」

 

「え!?レーラなんで此処に!?それにラクスさんも!

…あと何か暗そうな奴」

 

(なんだかさっきから馬鹿にされてないか?)

 

 

「ひっさしぶり!レーラ!」

 

「はい!それにしてもスミカはスゴイです!こんなすごい巨人を作ってしまうなんて…!」

 

「あはは…ただ壊れた間接部分とかをソウルの盾とかの応用で補強しただけだって。別に作ったわけじゃないわ」

 

 

「え?あの巨人って、ゴーレム何ですか?」

 

「まあな、マック。魔術もちょっぴりそうだが、基本的に科学技術かなんかで動いてる。俺も詳しくは知らん」

 

「カガクギジュツ?」

 

「あー…“ああしたらこうなる”の超応用版って考えてくれ」

 

 

「しかし…まるで悪魔のような形相だな」

 

「ええ…まるで青い悪魔ですね」

 

 

そこの所は、敵のメカなので仕方ない部分だろう。

 

 

「他にもあるぜ?

見るか?マック」

 

「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◆  ◇  ◆

 

 

「すごい。後3体も…」

 

「右からザク・スナイパータイプ、ゲルググ、ドムだ。

コッチはまだ調整が完了しちゃいないが、動かせばそれなりに動くだろうな」

 

そびえ立つ3体のモビルスーツ。

男子の趣向をくすぐるソレは、マクラスも例外なく魅了した。

 

 

「ま、ザク砂はマニピュレータの調整が終わってないから当分は殴る蹴る投石くらいの攻撃しかできないな」

 

「殴ったら指壊れて余計調整が長引きそうですけど…」

 

「んじゃ、ショルダータックルか」

 

「左肩で…ですか?」

 

「だな」

 

 

 

ザク砂の足元で話す二人の元に、一人の女性が来た。

 

「え!?マクラス、貴方も…」

 

「カムイさん!?なんで此処に…?」

 

「ウッカリ迷い込んでしまったようでな、コッチのワケを話したら進んで協力してくれたよ」

 

「はい、困った時はお互い様です!」

 

「まあコッチはなーんにもしてないけどネ」

 

「は、はぁ…」

 

まさかの人物に、マクラスはただ驚くしかなかった。

 

 

「そういや、パイロットは決まったのか?」

 

「それが…皆思うように操れずに…」

 

「わかった…案外そんなものか…」

 

 

 

 

「私もやってみましたが…そういう才能はなかったようです」

 

「落ち込むことはねえだろ」

 

「でもマーシレスさんは最初から手足の様に動かして…」

 

「俺は当てにするなって」

 

 

(あの巨人…モビルスーツの操り手が、決まってない…?)

 

 

 

マクラスは、己に問いかけた。

もしかして自分は、モビルスーツに乗りたがっているのか?…と。

 

彼とて少年だ、そういった部分はあるかもしれない。

 

 

(…今しかないか)

「あの「ただいま~!」」

 

スミカが乗るグフが、たった今帰ってきた。

ラクスとレーラは左手に乗り、揺れに耐えながらやってきた。

 

「うう…吐きそう…」

 

「コーヒー飲み過ぎた時以来だ…こんな吐き気…」

 

 

「あららー…ってかフィンバルの上に乗せたのか…」

 

間違えて発砲したらドえらことになってたかもしれない…多分。

 

カムイ(女)はすぐさま二人の元へ水と桶を運ぶ。

その間にスミカはグフをザク砂たちの元へ移動させて、それが終了した後コックピットから出てきた。

 

 

「ちょーっと、無茶しちゃったかな~?」

 

「しゃーないさ。ただでさえ足場の悪い場所だからな」

 

 

 

「ふ、ふぅ~。死ぬかと思った」

 

「あああぁぁぁぁ…せかいがゆれる~」

 

「あらら、こりゃ逝っちゃったな。

…それはともかくとしてだ。協力してくれるか?ラクス」

 

「私からもどうか、お願いします」

 

 

 

「こんな時に聞くのか。

…スミカには言ったが、乗り掛かった舟というヤツだ」

 

「!、ありがとうございます。ラクス」

 

「お前ならそう言うと思ってたよ」

 

「じゃあ、言わなければよかったな」

 

「言わせるさ、死ぬまで」

 

互いに冗談(のつもり)を交わせるほどには仲が良くなったようだ。

 

 

 

 

 

――――――しかし、そんな時間は長くは続かなかった。

 

「た、大変です!巨大ノスフェラトゥと通常ノスフェラトゥの集団がこちらに攻めてきました!」

 

 

「ッ!マジかよ、こんな時に!」

 

「どうする?グフは出す?」

 

「まだだ!核融合炉の冷却が済んでない!

下手に動かすとオーバーヒートして危険だ、歩兵戦力だけで応戦する!」

 

 

「夜刀神はありませんが、行けますね?ラクス…そしてレーラにマクラス!」

 

「問題ありません、カムイ様」

 

「いつだって…!」

 

「行けますよ、僕ら」

 

 

 

 

「全員準備いいようだな。行くぞ!」

 

 

 

 

 

   ◆  ◆  ◆   ◆  ◆  ◆   ◆  ◆  ◆

 

 

   ~妖狐の山、麓~

 

巨大ノスフェラトゥの拳が大地を揺るがす。

衝撃波で人も妖狐も等しく吹っ飛んだ。

 

前線指揮を任されたカムイ(男)は、竜に変身して自らの戦力的価値を高め応戦している。

が、それでも15m超えというのは中々に厄介であるようだ。

 

 

しかも敵は巨大ノスフェラトゥ一体ではない、通常のノスフェラトゥも複数確認されているのだ。

 

「く!このままじゃジリ貧だ…!

戦況を覆せる何かは無いのか…!?」

 

 

 

 

「あるさ、ここに何人もな!」

 

思わず『ヒューッ!』と言いたくなりそうなセリフと共に、マーシレス達が現れた。

 

 

「!、マーシレス!それに向こうの僕と…ラクス?クライン?どっちだったか…」

 

「ラクスだ!

何故だ…何故こんなにも間違えられてる気がするのだ…?」

 

「まだラクス卿は良い方ですよ、。

僕は初対面の人間に罵られてるような気がするんです。何度も」

 

 

 

「喋る暇があるか!とにかく行くぞ!」

 

 

マーシレスはうんざりする二人を尻目にグレソを片手に走り出す。

 

「コイツに指摘されるのは屈辱だが、そうだな!」

 

「…というかマーシレスさんの剣、大きすぎないか?」

 

流石に初対面のマクラスは突っ込むようだが…。

 

 

「気にしたら負けです!マック!」

 

「何でその呼び方知ってるんだよレーラ!」

 

「ごちゃごちゃ言わずにさっさと行け!マック!」

 

「ラクス卿まで!」

 

「そうです!不満があっても今は無視するのです!マック!」

 

「カムイ様ぁ!?」

 

 

…すると、マーシレスが猛ダッシュで戻ってきて

 

 

「ハンバーガーとポテトLサイズ2つ用意しろ、マック!」

 

これだけ言ってまた走り去った。

 

 

「…は?それだけ?てかハンバーガーって何?」

 

「ハンバーグを挟んだサンドイッチの事でしょ?」

 

「いや、そうじゃ無くって…」

 

 

まあ、とにかく戦闘開始。

 

 

 [BGM・ignited -イグナイテッド-]

 

 

「はァアッ!」

 

ラクスは現地で支給されたルーラーソードを振るい、巨大ノスフェラトゥの脚を瞬く間に断ち切る。

…生憎、ディアブロスは元々旅行目的のため持って来ていない。

 

「バランスを崩したッ!そこだァ!」

 

うつ伏せに倒れ込んだ巨大ノスフェラトゥの背中を駆けつつ、脊髄を並行に断ち切っていく。

頭まで達した時、剣で頭蓋をかち割った!

 

「まず一つ!」

 

 

「父さん…!

私たちも遅れは取れません!」

 

「そうだな…!行くぞレーラ!」

 

「はいッ!」

 

マクラスがライナロックで大多数の通常ノスフェラトゥを吹き飛ばし、残ったものはレーラが走り去るついでにバルデルの直剣で切り裂く。

 

 

「見えた!大型!」

 

彼女はハルバードに持ち替え、突撃の構えを取る。

矛先は巨大ノスフェラトゥ。狙いを定め…今だ!というタイミングで飛び出した。

 

 

「はぁあああああッ!」

 

刃先は巨大ノスフェラトゥの脚を貫通…しかしそれでは終わらずハルバードを引き抜き、棒術と木こりの要領で足を切断した!

 

 

「今です!マクラス!」

 

「分かった!

喰らえ!」

 

 

今度はミョルニルで頭を吹っ飛ばした!

いくらデカいからといって、頭がなければ置物と同様…レーラを振り払おうとする手は数秒遅れて停止した。

 

 

 

「おたくら良いコンビだ!もう結ばれッちまえ!」

 

「ちょ…///」

 

「な、何を言っているんだ!」

 

 

「ほぉーら、若いの。

休んでると汚いおじさん達が獲物を全部、かっさらっちまう、ぜッ…!!!」

 

マーシレスは動かなくなった巨大ノスフェラトゥを踏み台に、一瞬でその奥の巨大ノスフェラトゥを上下に切断した。

 

 

…近寄るまでの描写が抜けてる?速すぎて捉えられねえんだよ。分かれ!

 

 

 

「は…?」

 

「なんかまた一段と強くなってる様な…?」

 

 

 

 

「切先から8m先は太刀風でぶった切る。それでいいだろ

…ま、これでデカいのは最後か」

 

「そうみたいです………ね」

 

 

彼らからも見える場所で、スミカがソウルの奔流で最後の巨大ノスフェラトゥを消し飛ばす。

 

「あんな隠し玉もあったんだ…彼女…」

 

「いつもの事だぜ?あのハイメガ」

 

「どんな魔法なんだ…?」

 

 

 

 

 

「まあいい、後はザコだけ―――――――――――――――――――ッ!!?」

(レーダーが更に奥からの増援を…!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来襲は突然だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく視認できる距離にそのノスフェラトゥが来た。

――――――それは、先ほどよりも一回り巨大な個体の群れだった。

 

ただデカいだけではない……身体中に装甲の様なモノまで纏っている。

 

 

「どうしました?何かあっ――――――ッ!!」

 

「マズイ、デカいのがまた来た!」

 

「さっきとは比べ物にならない…!」

 

 

 

「…そろそろ、冷却は終わっていてもいい頃だよな?」

 

「使うの…?」

 

「だとしてどうする?取りに行っている間に…」

 

 

「俺に考えがある。

ラクス、お前向こうまで何分で走れる?」

 

「…10分がいい所だろう」

 

「奇遇だな、俺もだ。

で、そこのガキ3人、20分以内に乗って来れるか?」

 

 

「20…無茶言わないで!」

 

「流石にそんなの、馬が無ければ…!」

 

「僕も置いてきてしまった…ダークナイトなのに!」

 

 

「決まりだ、10分稼げるか!?ガキ共!」

 

無理だ無理だと吠える少年少女たちにマーシレスは更なる無茶を提案する。

たかが十分、されど10分…あの巨大装甲ノスフェラトゥがどれだけの力を持っているかは未知数…もしかすると3分間で全滅させられるかもしれない…が、

 

 

「…これでも最高火力よ?」

 

「10分以内に登山よりはずうーっとマシです!」

 

「やってやるさ、思う存分に!」

 

一人のイレギュラーのせいで混乱に生きる事を強いられた子供たちには、まだ緩いほうだった。

 

これくらいが何だというんだ、もっと酷い困難を乗り越えてきたじゃないか我々は。

 

 

 

「ふっ…威勢はいいことで」

 

「皆信頼における戦士たちって事だ。

さあ、我々も行くぞ!」

 

「おう!

…あ、グフは俺乗るからゲルググかドム乗れよな?」

 

「知らん!どれがどれなんだ!」

 

 

 

 

 

「…ダイジョブカナ?」

 

「…さあ!行きますよ!

10分間で食い止めます!」

 

「援護は…スミカの役目だから、僕は前衛でレーラと一緒に戦おう」

 

「マ、

   

 

 

 

 

 

マックさん…!」

 

 

   まくらす は ずっこけた 

 

 

「何故そこでその呼び方…?」

 

 

「あ、マクラス腰に何かある」

 

「え?」

 

 

彼の腰には折りたたまれた紙が挟まっていた。

それを手に取り広げて内容を読んだ……………………………………

 

 

 

 

 

【オーダー変更、バー〇ーキングのフィレオフィッシュ山ほど   マーシィ】

 

 

「し…」

 

「「し?」」

 

 

「知ィるかァァァァァァァァァァァァァァ-------------ッッッッッッ!!

大体何なんだよ!僕を料理人か何かだと勘違いしてるのか!!??あのオッサン!!」

 

「落ち着いて落ち着いて、気持ちはよく分かるけど落ち着いてリトルマック!」

 

「リトルってなんだよ!」

 

まあ…スマ〇ラ繋がりって事で。

 

 

「それよりも10分稼ぐんじゃなかったのですか!」

 

「あ、!」

 

「こんな事…!

レーラ行くぞ!」

 

「はいッ!」

 

 

「援護は任せて!

でも射線はいったら…ッ!」

 

 

早速スミカが結晶槍で巨大装甲を迎撃する。

 

「命は保証しないッ…!」

 

 

「…分かりました」

 

「気を付けよう、お互い」

 

 

 

 

 

  ~その頃、親父二人~

 

「俺の千里眼は全てを見通す…!」

 

「何言ってんだ?

…というより、10分という事は片道5分だぞ?計算出来てるか?」

 

 

「…本当に片道5分で着けばいい。

MSもブースター吹かしっぱなしにすりゃ行けるさ。グフとゲルググなら」

 

「よく分からんが…それ以前に走って5分は私とてキツイ。

できるのか?」

 

 

「間に合うさ。要因は2つ。

その一、俺は100mを5秒で走れる」

 

「いや、お前だけ…」

 

 

「その二、もうすぐ近道がある」

 

「フッ…気に入った!」

 

「じゃ、行くぜぇ!」

 

 

 

   ~前線~

 

マクラスのライナロックが、巨大装甲たちをよろけさせる。

その隙にレーラが足に手槍を刺して動きを鈍らせる。

 

「こんな地道な…!」

 

「でも、他の方々の協力もあって足止めは出来ています!

このままいけば――――――――――――」

 

 

「むしろ私達が全部倒しちゃうかも!」

 

奔流が巨大装甲を遠くに吹き飛ばす…が、必殺には至らなかった。

 

「…やっぱり無理そう。これで死なないなんて」

 

「大丈夫だ、ラクス卿も…マーシレスさんも来てくれる!」

 

 

「そうですよ!信じましょう、父さんたちを」

 

 

 

 ~その頃~

 

「ゲルググはソレだ!

俺はグフで行く!」

 

 

 

 

 

「おい!マーシレス!」

 

「なんだ!ラクス!」

 

「どうやって操縦するんだ!?}

 

「説明書みろ!アホ!」

 

 

「そうか…こ、コイツ動くぞ!」

 

「ったりめーだろ!置いてくぞ!」

 

「あ、待て!」

 

 

 ~前線~

 

 

「こんのォ!」

 

スミカがソウルの大剣を杖二刀流で振るい、巨大装甲の脚をギリギリまで断ち切る。

しかしそれでは決定的なダメージにはならない…。

 

「でも歩みは止まる…歩みが、止まる………ハッ!そうだ、これがあった!」

 

 

スミカが背負っていた石の大剣を取り出し天高くかざした。

すると、周囲の巨大装甲の歩みが著しく鈍化した。

 

「ホンット、よくもやったわね…さっきから!」

 

 

彼女は石の大剣に結晶エンチャントを施し、ソレで脚を切り裂いた!

流石に効いたのか、装甲は裂け中身も激痛に悶えたのか雄叫びをあげる!

 

 

「もういっ――――――きゃッ!」

 

二撃目を繰り出そうとしたとき、彼女に向かって岩石が飛んできた。

巨大装甲が意図的に飛ばしたのか、何かの動作で飛ばされたのか分からないが彼女を掠めて一瞬の隙を作ってしまった。

 

 

「こんのぉぉぉお!

 

…え?」

 

 

 

見上げると、巨大装甲の足の裏。

 

 

 

(ふ、踏み潰される!)

 

「スミカ危ない!」

 

寸での所でレーラが飛び出し、窮地を救った。

 

 

 

「ッ!…ありがと、レーラ」

 

「どういたしまし――――――ッ!」

 

しかし辺りは巨大装甲だらけ。

もはや袋のネズミ。

 

 

「!!、レーラ!」

 

マクラスは必至にライナロックを撃つ…が、既に魔力は底をつきかけていた。

 

 

 

「こんな…終わり方…」

 

 

 

 

 

 

 

『間に合えええええええええッ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――来襲が突然だったように、奇跡も突然だった。

 

 

彼女達を取り囲む巨大装甲の内1体の頭が爆散する。

 

『間に合った…!』

 

「え?父さん!?」

 

バズーカを構えたゲルググが宙を舞い、

 

 

『この風、この肌触りこそMS戦闘だ!』

 

ヒートソードを構えたグフが巨大装甲3体の首をはね飛ばす。

 

 

 

『悪いなレーラ。少し手間取った』

 

「…いいえ、十分早かったです。父さん」

 

 

『ここからは大人の仕事だ、子供は下がってな!』

 

「随分遅かったわね?躓いた?」

 

『ああ、ラクスがな』

 

『お前…あることないこと『さて!デカいだけで勝てると思ってる豚を狩り上げるぞ!』まあいい!そろそろ慣れてきたところだ、ゲルググとやらにも!』

 

 

ラクスの乗るゲルググは着地すると同時に、ぐるりと前転し衝撃を流しす。

同時にビーム・ナギナタを抜き、周囲の巨大装甲を華麗なナギナタ捌きで切り裂く!

 

それに負けじとマーシレスの操るグフが、フィンガーバルカンで牽制しつつヒートソードで大雑把に巨大装甲を切断する!

 

 

(マーシレスはともかく)MSの操縦は初めてでも、類いまれな戦闘センスと経験が彼らを有利にしていた。

 

 

 

『思ったより軽いな!もっと鈍重なイメージがあったが!』

 

『そうだ!ジオンの傑作ナメんな!』

 

 

 

 

 

「うっそォ…酔うでしょ、あんな動きしたら…」

 

「ッ…嫌な記憶が…」

 

「あ、ゴメンね☆」

 

スミカは口を押えるレーラに向かってウインクした。

 

 

「これが…モビルスーツ…!」

 

 

 

 

 

 

『っしゃア!後3体!』

 

『その鴉頭借りるぞ!『お、俺を踏み台に…って、ドムにやr』終わりだァァア!』

 

ゲルググが再度空中でバズーカを構え、残弾全てで2体の巨大装甲を粉微塵にした。

 

 

『最後くらい!!!!』

 

残る1体はグフのヒートロッドで身体の自由を奪われた挙句フィンガーバルカンでハチの巣にされ、ヒートソード連撃で輪切りのソルベにされた。

 

 

 

 

「何分たった?」

 

「だいたい…3分?」

 

 

これが、歴戦の戦士が良機体にのった結果というヤツである。

 

 

 

 

「す、素晴らしい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

 

 

 

「敵を撃退出来たはいいが…壊れかけから取り出した燃料もそんなに無い、か…」

 

「あの大砲も、私が撃ち尽くしてしまった。

残るは…」

 

「ビームライフル…地球でどれだけ威力が出るかな…?」

 

 

「いっつつつ…」

 

「…スミカは足の骨やっちまったみたいだしな…」

 

「あの狙撃手は欠席か」

 

「だな…。

こんな時に限って杖部隊もいないのか」

 

 

「向こうも全員重症らしい。

七難即滅も切らしている…」

 

「なんともまあ、ピンポイントに…。

杖も習っておくべきたった」

 

「無理をするな。第一、魔力が足りんだろ」

 

「あることにはある…だからこそ、やりきれねえ」

 

戦闘は辛くも大勝利で負えたが、代償は大きかった。

 

 

「まだ、人が多く命を落とす時期は続くようだな…」

 

「ああ…全くだ。

寒い時代だよ。そう思わんかね?」

 

「同感だ」

 

 

 

現在、ゲルググとグフの核融合炉冷却作業(とは言っても、むき出しにした炉に必死に風を送るだけ)が行われている。

 

「いくらなんでも、補給が出来なければあいつ等もデカいだけだ…さっきのロートルとさして変わらん」

 

「元より戦争の道具として使う気などないだろ?」

 

「ああ…ここにいる皆、そんな事望んじゃいねえ。

満場一致で解決後はバラして海に沈める提案が可決されたよ」

 

「それは…よかったというべきか…」

 

「人にとっては良いだろうさ。

ま、こいつら4機には…たまったモンじゃねえだろうさね」

 

 

 

「必要な時はもてはやされ、要らなくなったらゴミ屑同様に捨てられる。

――――――似てるな」

 

「…ああ、だけどアイツらは…“後で”受ける愛情がねえ…もっとタチわりいよ」

 

 

彼らは丹念に磨かれ、修理されるMSたちを見つめながら

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◆  ◆  ◆    ◆  ◆  ◆

 

 

皆寝静まった頃、たたずむMSの足元に1人の少年がいた。

 

 

 

…突然、背後より緩い手刀を振り下ろす者がいた。

しかし彼は慣れた手捌きで防ぐ。

 

 

「…なんのつもりですか?僅かながらに殺気を出して」

 

「冗談のつもりだよ。

それよりもどうした?別に夜中勝手に動いたりしねえぞ?マック」

 

「…別に、そんな事心配してません。子供じゃあるまいし」

 

「そうかいそうかい。

…で、なんでコイツらを見つめてたんだ?」

 

 

「おや、ただ…かっこいいな、と」

 

「くくくっ、子供じゃねえか結局。

まあ…分かるヤツで良かった。俺だって、お前くらいの時はこいつらを純粋な目で見てた」

 

「そうなんですか…」

 

「俺が興味を持った時は、ここにいるMSは全部旧式って呼ばれてたよ」

 

「旧式…!?こんな想像も出来ない技術の塊が!?」

 

「声抑えろ、夜中だ。

…ま、俺の時の最新鋭はもっととんでもない機動をする奴らばかりだった。そしてこいつらに影響されて数々のトンデモ人型兵器がつくられた」

 

「そ、それは…」

 

 

「ティーンエイジャーってよばれる輩だった俺は、そんな兵器の表面だけ…綺麗な部分だけが見えていた。

 

けど…年重ねて、手が汚れてくるにつれて…今度は逆に汚い部分が目立って見えた」

 

「…」

 

「こいつらは兵器なんだよ…いくらもてはやされても結局はさ、文字通り血も涙も無い殺人鬼でしかない。バカみたいな奴らが見た目に魅了されてる間に、こいつらは汚い事をやり続けてるんだって…。

 

――――――ダメだな、寝ぼけてきてんのか」

 

マーシレスは大きくため息をついた。

そして、独り言を続ける。

 

 

「やっぱり、今の俺らと似てるな。

 

何も知らない奴らがさ…やれ伝説だ、やれ鴉頭だと囃し立てて美化する間だって俺達は最低な殺しを続けてた…娘にも自慢できないような汚い所業だよ…どんな結果につながっても」

 

「…」

 

「世の中そんなもんばっかりさ。パンダだって…奴ら肉も食うし人も襲う」

 

 

 

「…だとしても、夢を見るのは悪い事でしょうか?」

 

「悪かないさ…夢は見るだけ見て、その内覚めりゃいい」

 

「では、言わせてください。

 

モビルスーツ…彼らは兵器ではありません、勇者です」

 

「…ほう?」

 

「確かに本当は人殺しの兵器かもしれません。

でも…僕がみた彼らは、人のために前へ立つ気高き勇者としての彼らです」

 

「それが…一時見せた“綺麗な部分”だったとしても、そう言うか?」

 

「はい、ここの全員起こす声でも叫べます」

 

「やめろよ?俺が責任取らせられたら最悪だ。

 

 

 

 

…で、結局何がお望みなんだ?」

 

 

 

「僕を、ザク…スナイパー…タイプの操縦士にしてください………!」

 

 

 

丁度その時、空を覆う雲が晴れて月明かりが彼らを照らす。

 

 

マーシレスはマクラスの言葉に一瞬驚いたものの、すぐに薄い笑みを浮かべる。

彼は、少年の志願にこう答えた。

 

「ザクスナって呼んでやれ、アイツも楽だよ」

 

 

 

  

  

 

   ◆  ◆  ◆  ◆

 

    ~向こうの世界~

 

『母さんへ。

 

私達は別の世界でやる事が出来ました。

本当は3泊程度の予定だったけど、もっと長引きそうです。

 

でも、大丈夫です。

ココには友達もいるし、好きな人だっています。

怖くなんかありません。だから心配しないで。

 

最後に…お土産楽しみにしてください

 

 

レーラより』

 

 

「ふふふ…頑張ってね」

 

 

 

 

 

 

 

 

『父上へ。

 

勝手に部屋に入ったら、

 

 

お前を殺す

 

 

マクラス』

 

「どこで…そんな言葉を…」

 

 

無論、マーシレスの入れ知恵である。

 

   ◆  ◆  ◆  ◆  ◆ 

 

 

 

 

 ―――翌日―――

 

 

「どうだ?マック、『嫌な奴に送る言葉』は役に立ったか?」

 

「はい、多分役にたってそうです」

 

「そうかそうか、良い知らせを待つ。

…その前に俺から良い知らせだ」

 

 

「?、それは…」

 

「奴らの素が、見つかった」

 

「!!!…つまり!」

 

「そ!準備が終わり次第、出撃だってよ!」

 

 

 

 

 

         ◆―――――――――――――――――――――――――――◇

 

 

 

 ~数日後~

 

 

時は来た。

いざ、出撃の時。

 

 

『マーシレス…MS-07Bグフ、出る!』

『ラクス…ゲルググ、出撃する!』

『エレノオーラ…ドム、発進!』

『マ、マクラス!行きまーーーーーす!!!!

 

出撃の号令は皆同時だった。

そのせいでマクラスの派手な号令は一際目立ってしまい、彼は赤っ恥をかくことになった。

 

 

『『…え?』』

 

『(ぷぷぷ…マジでやりおったぞ…!)』

 

もちろんこの鴉頭(アホ)の差し金である。

汚い大人…いや、子供から成長しようとしない大人だ。

 

 

『くぅ…!(嵌められたァ!)』

 

 

ま、それはともかく現状況を解説しよう。

 

 

先頭はホバー移動で直線的な機動力があるドム。

その後ろに近接格闘の強いグフ、すぐ右斜め後ろにゲルググ

そして最後尾を狙撃手のザクスナ。

 

このような布陣で進んでいた。

 

 

『ったく、あの野郎少しはスピード落とせ…後続の俺らが追い付かんだろ』

 

『しかし狙撃手はマクラスで良かったのか?

アイツは今日が初操縦だぞ?』

 

彼の言葉通り、3人以上にMS素人のマクラスは歩行だけでも苦戦していた。

まるで生まれたての小鹿という言葉がそのまま当てはまる挙動で、のっそのっそと進む。

 

 

『いいさ、スナイパーに機動力は必要ない。

それにアイツ魔法使いだろ?撃って当てるくらい出来るさ」

 

『…』

 

『寧ろ自分の心配をしな。

どうせ俺らも経験があるっつっても数十分程度だぜ?』

 

『だ、だが…』

 

『お前が稽古したんだろ?

じゃあ、お前がアイツの丈夫さ一番分かってるだろ』

 

『!…なぜ、ソレを…?

聞いたのか?』

 

『聞いたぜ、身体に。

上からの攻撃の防ぎ方、おたくにクリソツさ』

 

『…!』

 

『カッカするなって!ちょっと本気でデコピンしただけだぜ?』

 

『お前の本気は人死にがでる』

 

『ハハッ!いいジョークだ』

 

 

 

『こちらドム!巣と思われる洞窟に到着した!』

 

『ハァ!?てめ、いつの間に…!

待機してろ!一人で走るな!』

 

『巣ががら空きだ!今しかない!』

 

 

『ま、待て!

…クソ!若いのはどいつもこいつも!』

 

『お前の後輩だろ?似たんだな』

 

『育てた覚えすらない!』

 

『そうだろうな!貴様が教育なぞ想像できん』

 

『お互い様だ…!』

 

ドムの先行に応じてグフとゲルググもブースターを吹かし最大速度で巣に接近した。

 

 

『あ!二人が速度を上げた…!

たしか…ええと、あった!説明書!…どのページ…こ、これか!』

 

一方、マクラスはブースターのスイッチをマニュアルと睨めっこで探していた。

マニュアルとコックピットを交互に見て、何が何かを知る。

 

 

『こ、これか!加速!』

 

そしてザクスナもブースターをふかした…のはいいが、前にではなく上にふかしてしまった。

 

 

『え、と、飛んでる!?

うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ…!』

 

 

 

 

『…大丈夫なのか?』

 

『上からのほうが狙いやすい。そういう事にしておけ!

それよりも巣らしきモノが見えた!ジャイアントバズで牽制頼む!』

 

『分かった…!』

 

ゲルググのバズーカより弾頭が放たれる。

それは山なりに飛び、巣に直撃する。

 

 

『いないハズがねえんだ…!わんさかいるハズだ!

おい!エレン様子はどうだ!』

 

『―……――マズ―――…い――やつら…―――――――』

 

『チィ!まさか無線がやられたか!?』

 

『というかだな!さっきの攻撃が…『それはない、当たったのは外角だ。中にいるドムが喰らうハズない』』

 

2機は速度を上げて巣の入り口に高速で飛び込んだ。

内部に入ったと同時にブースターを止め、慣性で滑る。

 

 

『予定通りの狭さだな…』

 

『近接戦闘に移る』

 

『ビームだから気を付けて振ってくれ』

 

ゲルググはバズーカを捨て、ビーム・ナギナタに持ち替える。

 

マーシレスの言葉通り内部は機動戦闘を行うには十分でない広さで、横にMS2機はギリギリ並べない程だ。

 

『そのくせ、長さはいっちょ前らしい――――――ッ!来るぞ!』

 

『後ろからもだ!いつの間に!』

 

 

迫る巨大ノスフェラトゥを迎え撃つ形で戦闘が始まった。

ゲルググは片刃のみ発振させて自らを斬らないようにし、グフはフィンガーバルカンを構えつつ蹴りとヒートソードでどうにか前進する。

 

『このままじゃいつまでたっても進まない!

ラクス!後ろは気にするな、前を手伝え!』

 

『出来ると――――――クッ!

思うか!』

 

『やれ!いいから!』

 

 

 

 ~その頃…~

 

『大分…遅れをとってしまった』

 

 

その頃、マクラスは3人よりもずっと後ろでようやく歩行操作になれていた。

右、左と交互に足を動かして、ある程度進んだ所でしゃがんだ。

 

 

『僕の任務は…外の巨大ノスフェラトゥの殲滅…。

マーシレスさんは、この武器を「魔法と同じ」って言ってた…!』

 

ザクスナはビームスナイパーライフルを構えてノスフェラトゥに照準を合わせた。

 

 

『やり方は…「センターに入れてスイッチ」!!』

 

彼はライフルの引き金を引く。

…黄色い極光が、1体のノスフェラトゥを貫く。

 

『確か…「ビームはかなり持続するから、そのまま薙ぎ払う」』

 

 

極光は次々にノスフェラトゥを飲み込み、辺りを一掃する。

 

 

『「一発撃ったら30秒待つ…」。

成程…基本をしっかり押さえればやれる!』

 

 

 

  ~場所は戻って…~

 

 

『!…背後の敵が少なくなった』

 

『マックめ、やっと始めたか。

…そしてドムとの通信がつながらない理由が分かった…ミノフスキーか』

 

『ミノフ…?』

 

 

細く長い通路を抜けた時、巨大ノスフェラトゥの溜まり場に出た。

 

 

彼らは、ノスフェラトゥの巨大化した真実に戦慄した。

通常ノスフェラトゥ達が、ぶじゅり…ぶじゅり…と、あまり聞きたくない音と共に骨格全体を肥大化させつつ、草木の成長を早送りで眺めた様に筋肉も肥大化してゆく。

 

 

異様な光景の奥では、何か奇妙な石が輝きを放っていた。

 

『何だ…アレは…』

 

『え?お前の所にはないのか?』

 

『ああ…見たことが無い』

 

『そうか、まあこっちでも最近発見された鉱石でな。

確か【ロド石】とかいう名前になった…特殊な鉱石だ』

 

『特殊?――――――――――――――――』

 

2機の足元に人の頭程の石が落ちる。

音が空間に響き渡り、それが結果的に巨大ノスフェラトゥに彼らの存在を知らしめることになった。

 

 

 

 

『―――――――――――――――詳しく話している暇はない』

 

『そうみたいだ…!!!』

 

 

 

 

   ~狙撃地点~

 

 

『数が減ってきた…!このまま『おい!誰か聞こえるか!?』――――――!』

 

マクラスの元に、ドムに乗るエレノオーラの無線が入ってきた。

 

 

『はい!マクラスです!』

 

『良かった…!

ザク砂の奴か?』

 

『は、はい…!』

 

『そうか、なら今すぐ逃げるんだ!早――――――――――――――』

 

 

 

 

洞窟の入り口から爆炎が突風の様な勢い噴き出す!

それはまるで巨大な火炎放射器!自然が作り出したナパームのバレル!

 

 

『ッ!これは…!』

 

その爆風の後、入り口の真上より地を割って出てきたのは巨大な腕。

天を引きずり降ろさんと真っ直ぐ上に伸ばした巨腕…それは自らが這い出た穴を更に広げて腕の主を太陽の下に引っ張り出した!

 

 

 

 

『何だ…アレは…』

 

巨腕の主は、それ以上に巨大で醜い肉塊だった!

 

 

 

  ◆時は遡り…◆

 

巨大な肉塊が姿を現す直前、マーシレスとラクスは内部の巨大ノスフェラトゥの殲滅に成功した。

 

転がる夥しい死肉の数々。

一度焼き払わなければ疫病の温床となるだろう。

 

 

 

そして、2機も無事とは言えない状態だった。

 

 

『野郎ッ…手間取らせやがって…!』

 

『これで…全部か』

 

マーシレスは口に溜まった血を吐き出し、ラクスは頭から滴る血を止めるため傷口を布を巻いて抑える。

 

 

 

『しかし…ロド石が見つかったのはラッキーだ。

コイツは衝撃で爆発する…』

 

『?、どういう事だ?』

 

『自爆するんだよ、俺達』

 

『何だと!?』

 

ラクスはとんでもない計画の提案に思わず声を上げた。

 

 

『昨日言ったろ?この件が終わったら爆破して海に沈めるって』

 

『ああ…そうだったな』

 

 

『で、だ。詳しく分からんがMSを動かすだけのエネルギーは全部核反応炉ってヤツが生み出してる。ソレを全部爆破に使って、尚且つ爆破性のあるロド石も巻き込めば…こんな洞窟、一瞬でボンッ』

 

『成程…だが、俺達はどうする?』

 

 

ラクスの問いに、マーシレスは前を指すジェスチャーで答える。

彼の指の先には光が僅かに入る2mほどの穴があった。

 

 

『…あの道から逃げる、と?』

 

『ああそうさ。

さっさと準備に取り掛かるぞ』

 

 

 

思い立ったが吉日、素早く行動に移した。

増援が来る前にササっと終わらせ、費やした時間は2分足らずだった。

 

「これで、いいな。

ちょいと先にヴァルハラ行く事になるが…名誉の戦死だ、要らなくなってポイよかマシだ」

 

「…ああ」

 

 

 

「さて、俺らも逃げるか!」

 

「ああ、行くぞ!」

 

 

 

二人は光指す先へ走った。

そして二人が幸運にも洞窟の外へ出れた5秒後、洞窟は炎に包まれた。

 

 

 

 

しかし彼らは知らなかった。

まだ、洞窟の奥底に眠れる主がいたことを…。

 

 

 

 

 

 

 

   ~そして現在~

 

 

『――――――嘘、だ』

 

山のような肉塊…超巨大ノスフェラトゥの主はその全身を現した。

そのサイズは70m越え。正しく主!正しく王!

 

『…聞こえるか!マク何とか!』

 

『はい!』

 

『アイツは僕のドムである地点まで陽動する!その場所で奴の頭を打ち抜いてくれ!』

 

『…わかりました!やって見せます!』

 

 

ザクスナは立ち上がり、その脚で大地を駆けた。

 

 

超巨大ノスフェラトゥの頬が爆裂する。

ドムのバズーカによる攻撃だ。それに怒りを爆発させた超巨大は、走り去るドムを追いかけた。

 

 

 

 

 

『く!あんな巨体が出す速度か!』

 

マクラスの言葉通り、超巨大はMSを以てしても追いつかれかねない速さで走っていた。

よく見ると巨大な2つの腕の他にも(当たり前だが)同じくらい巨大な脚が計6本もある。

 

 

『奴は虫なのか!?』

 

彼の叫びは誰も聞いてはいなかったが、見た者全ての代弁であることは間違いなかった。

 

 

 

『よし!もうすぐだ、踏ん張ってくれ!』

 

『そっちこそ…!』

 

エレノオーラとマクラスは、互いにエールを送る。

 

 

途中、ザクスナの脚が動作不良を起こし関節が固まってしまった。

けれどブースターで機体を押して何とか追いつく。

 

途中、衝撃でドムの右腕が吹き飛んだ。

だが止まるわけには行かない…!

 

 

 

目的の場所は、目の前になった!

 

『さあ!、奴を思う存分ぶち抜け!

僕はもう…燃料が切れそ――――――かフっ!』

 

 

『…ッ!!』

 

 

知らぬ者の名を、叫びそうになった。

しかし…マクラスは彼をどう呼べば良いか分からない。

 

 

だがしかし彼には名前を叫ぶよりも、やるべき事がある。

 

 

 

彼はブースターを止め、全面を使って地を滑った後に伏せ撃ちの体形を取った。

 

 

『センターに…』

 

獲物を捕らえたのか、満足気味に止まっている超大型の頭に照準を正確に合わせる。

ブレはやがて小さくなり、十字の中央が奴の頭とピッタリ合わさる!

 

 

 

 

『…今だ!』

 

マクラスは引き金を引いた。

…が、スナイパーライフルはうんともすんとも言わない。

 

 

彼は今になってアラートの存在に気が付いた。

どうやら足の動作不良で転んだ時、何か不調が起きたらしい。

 

彼は慌てて他の武器を探る。

たった一つ残った、決定打になり得る武器。

 

 

マラカスの様なソレは、“シュツルムファウスト”と呼ばれる使い捨てロケットランチャーだった。

 

『これなら…!!!

 

使い方は「先端を敵に向けてスイッチ」、ただそんだけ』

 

慎重に、正確に彼は狙いを定める。

 

 

『まだだ…焦るんじゃない…』

 

幸い超巨大は動きを止めている。

だからこそ、動きだす前に!という焦りを抑え込みしっかりと狙いを付けた。

 

 

 

『よし、いける…やれる!』

 

弾頭の先は、重力による落下も合わせて完璧に超巨大の頭部を捕捉していた!

 

 

『…いっけえええ!』

 

 

 

 

 

推進剤を燃やし、勢いよくシュツルムファウストの弾頭が飛び出す!

突き進む先にあるのは…奴の頭!

 

 

弾着、今!

バズーカ以上の大爆発は生身の頭部など容易に消し飛ばした!

 

超巨大は生き物としてはトップクラスであれど、兵器ではない。

頭部が無くとも動くMSとは違い、脳という重要機関が抜けてしまえばピクリとも動かなくなる。

 

 

 

「やった…のか?」

 

少し危ない発言をすれども、敵が死んだのは事実。

死体は自らを支える力を失い、ドスゥウン!と大地を割るような勢いと共に地に伏した。

 

 

 

 

 

『…よくやった』

 

エレノオーラより、無線が入る。

彼はそのただ一言の称賛をマクラスに送った。

 

『はい…やりましたよ、僕」

 

『そうか。

後で、何か奢ってやるよ…』

 

「あ、ありがとうございます』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

―――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

後にマクラス達は大爆発により駆けつけた救助部隊に回収され、1名を除いてほぼ満身創痍ながらも全員生還した。

 

そして3日後、全ての変異ノスフェラトゥの消滅を確認した後海上でのMS爆破処分が決定された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼ら、沈めてしまうのですね…」

 

「まあな、要らなくなったら捨てられっちまう訳よ。

いくら戦争の火種になり得るからといって、これじゃあアイツら虚しいな…」

 

「そんなことありませんよ。

だって皆彼らに対して感謝とか、そんな気持ちで“見送る”のですから」

 

マーシレスは、マクラスの一言に驚くが、すぐに笑顔を見せた。

 

 

「は、ははは…はははは!そうだよな!マクラス!

ったく、これだから陰湿な大人ってヤツは!」

 

 

 

 

 

「マクラス、そろそろだぞ」

 

「そうですか…

偉大な勇者の最後だ、しっかりと見送らなければ」

 

「ロボットの勇者…檜やm」

 

「空気読めエレン」

 

 

「後5秒くらいよ、男子達」

 

 

 

「「「「ああ」」」」

 

スミカの言葉を軽い返事で返し、男たちは自らの戦友の最後を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――閃光、そして爆炎…最後に水飛沫。

 

それに包まれた機動戦士たちは、視界が晴れた頃には海中へ消えていた。

 

 

 

 

   

 

 

「また…いつか会えますかね?」

 

「さあ、こればっかりは肯定できんな。

けど…もしかすると、ってヤツよ」

 

「夢見たいな話だけどね」

 

「だな。また来るかどうか…」

 

 

「夢、ね…」

 

「なんだか、深いというか…心に来ますね」

 

 

 

「それでラクス、お前これからどうするんだ?」

 

「ん、そうだな…――――――」

 

 

 

 

 

「おーい!父さーーーーーん!!マーーーーーーーーック」

 

遠くから男たちを呼ぶレーラ。

彼女の姿をみてラクスは思い出した彼のような顔をした。

 

 

「だから!…―――もういいです」

 

何だかんだ、勝手につけられた渾名も慣れてしまったようだ。

気に入ったかは別として。

 

「さ、行くぞ2人とも。

家族が待ちくたびれてる」

 

「だなー…もうかれこれ2か月半は帰ってねえからな。

監督官なんて二度とやらねえ!」

 

「そうよね~、責任感ない父さんには役が勝ちすぎてたし」

 

「ぐ、ぐふっ…」

 

 

 

「マーシレスさん、断末魔で叫ぶほどあのモビルスーツに愛着があったようですね」

 

「らしいな。それでは、帰ろう」

 

 

 

 

 

 

深い山奥での激戦は、広い広い大海原で幕を閉じた。

役者であり傍観者でもある男たちは、決着の砂浜より夕陽をバックに去った。

 

 

 

 

 

 

 

    ――――――ナニカサレタコラボ第三弾 完――――――

 

 

 

 

 

【エンディングテーマ・哀 戦士】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※後の報告によると、マクラスの渾名「マック」はすぐに忘れられたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 




本編でもガンダム回やったんで、その流れ見たいな感じです。
決してバトオペ2の影響じゃありません。

でも…まあ、なんかすみませんでしたorz
そして遅れてしまってすみません(焼き土下座)




というか力入れすぎて申し訳ない。


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今だから言える、割とどうでもいい設定話


今回クッソつまんないです。
時間を無駄にする前にブラウザバック推奨です。




あ、そうそう。
自分ね、ようつべでダクソの配信始めてみました。

多分「ナニカサレタ男」と調べればそれっぽいのが出るハズです。
…この宣伝するために態々設定集でっち上げたんだ。


 

 ・実はマクベスも2章の死に戻りを知覚してた。

 

それっぽいセリフは一度何処かに書いていたハズ。

スタート地点は不明としておくが、2章開始日時からそう遠くない所だ。

 

しかし毎度毎度どう手を尽くしても酷い死に方をするので、その内魔術による記憶処理を行った。

 

初期設定では廃人と化して動かなくなる構想もあった。

 

 

 

 

 ・本作品での透魔兵の仕組みはウイルス

 

この世界ではハイドラが魔術師の代わりに、魔術的な仕掛けを施した自作ウイルス(に類似した微小体)によって自らの兵力を増強していた。

 

魔術師を使う等するより遥かに効率的になったが、ウイルス自体がワクチン的物質に対して脆弱なモノであり、タネと治療法さえわかればすぐ取り除くことも可能。

 

また、透魔兵化の仕組みは原作と同じである。

 

ガロン(メルヴィル)は一度操られたが、後に判明した治療法により自画を取り戻している。(細かいタイミングは不明)

 

 

 

 

 ・マーシィのお小遣い、減額の歴史

 

5000G

 ↓

3000G

 ↓

1300G

 ↓

4500G

 ↓

300G

 ↓

15G

 ↓

お小遣い無し

 ↓

ISTD

 ↓

4545G(3秒間)

 ↓

114514G(2秒間)

 ↓

1919810G(1.5秒間)

 ↓

-50000G

 ↓

1500G イマココ

 

 

 

 

 ・暗夜の流行り物

 

実はマーシィが無意識に煽り屈伸を一時期流行らせてたのは内緒。

 

 

 

 

 

 ・強化人間用ブースト剤の材料

 

暗い魂の血

青ざめた血(少量)

特殊ナノマシン

大豆

ハーブ(青)

りんご

説教者の体液

コジマ粒子(極微量)

コカの葉

赤虫の丸薬

Gウイルス(多量)

トリカブト

ボルトアクス

ノスフェラトゥの体液

チャクラ

光蟲

干からびた根

三眼蛇の丸薬

白くべたつくなにか

芳しく香る粘液

懐かしい香木

エーテル

神竜草

 

 

 

 ・王族、一部臣下、マーシィ(+α)でAMS適正ランク

 

モズメ<エリーゼ≦マークス=リョウマ<ルーナ≦カミラ<カムイ→

 

→カムイ≦マーシィ<ベルカ<レオン=タクミ≦サクラ=ヒノカ→

 

→ヒノカ<ヒナタ

 

 

正直コレを覚えておいてどうとかいうモノじゃない。

精々主人公の平凡性の増強くらい。 

 

 

 

 

 ・マーシィと首輪付きのやり取りで度々マーシィが言う「セレン」

 

セレン・ヘイズ…ではなく!その彼女の名前を借りたマーシィ一家の長男。当時上位者状態だった首輪付きの犯行によるベルカへのダメージで流産したとのこと。

 

…ぶっちゃけ、お蔵にストーリーがあるけど、アレは無かった事にして欲しい。

 

 

 

 ・Q:結局シースメイドの火の炉はなんだったのか。

 

A:残った王のソウルの増強のために作ったけど、まともに稼働したら数秒で崩壊して世界が古竜時代に逆戻りする超欠陥品。

 

最終的にハイドラが設置場所の灰の湖諸共、地球の金星化爆撃機(クレイドル)の格納庫とした。

 

 

 

 ・首輪付きは何時上位者になったか

 

…考えてない!

呼んでくれる方々が「実はカパ占後に月の魔物を倒した」とか「上位者の血やら肉を食した」と解釈してくれると幸い。

 

 

 

 ・吹き溜まり

 

↑の上位者首輪付きが調子乗ってFEif世界に引っ張ってきた産物。

初期で風の部族の里に竜狩り斧と大盾があったのはコイツの引力のせい。

 

というか大体コイツが厄でも何でも引っ張ってきたせいで、世界そのものが「ナニカサレタ」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・FE,フロム作品以外での空間的迷子

 

実は結構いる。

まあ今更の話だけど。

 

 



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【コラボ】世界ガ形状ヲ変化サセル度ニ(せかいがかたちをかえるたびに)

皆に警告するよ、小説を書いてる途中に「魁!!男塾」にハマるんじゃねえぞ……特にセンチメンタルなシリアスを書くときなんかはな…。



久しぶりのコラボっス。
今回はギャグを出来る限り抜き取って、『M.A.R.C.I.E』見たいな雰囲気にするつもりでした。(過去形)

んで限定公開でしか書いてない設定(どころかまだ書いてすらいない設定すら)も容赦なく書きます、覚悟してくださいね!

あ、もう4回目だからコッコさんの方のキャラとか設定の細かい説明は抜きね。でもメリラは初登場だし…軽く書いておくか。


で、やっぱり向こうのキャラを書き切れてる自信がぬぇOrz




そして今回は過去のコラボ回とのストーリーの繋がりは“さほど”ありません、「よく似たパラレルワールド」だと思ってください。


 

 

灰が雪の様に降り積もる場所、私が「虚無」と呼ぶ場所は嘗て――――――…。

 

 

 

 

 ~数年前~

 

マーシィは巨大な鋳鉄の半月斧を振り回し、身軽そうな装束に身を包む賊たちを薙ぎ払う。

その背後から暗器を手に忍び寄る賊の一人をラクスが両手に逆手持ちした2振りのショートソードで斬り裂いた。

 

「…遅い。

二本角(ディアブロス)は捨てたか?」

 

「旅行先には持ち込まないだけだ。

…今回は例外だったが……ッ!、生憎貴様の家に置きっぱなしだ」

 

「さっさと取り行け……ッ!

質屋にぶち込むぞ」

 

「貴様の…………ッ!

バカでかい剣のようにか?」

 

「ありゃ去年死んだ飼いヤマアラシの墓標になった。

―――……このッ!数だけは一人前かッ…!」

 

二人は冗談交じりに敵を殲滅し、余裕のある表情をいつまでも保つ。

固定された表情は恐ろしい仮面のようで、次第に賊の戦意を削いでいく。

 

 

「数だけだ、質は―――……ッ!

…冗談の様に低い」

 

「バカ共なんざその程度さ」

 

この頃には逃げ出す敵も出てきて、少ない時間で数えられるほどの的しか残っていなかった。

 

 

やがて両手で数えられるほどの数になり、そして最後の一人は腰を抜かして逃げる事も出来ず背と尻で地を這いながら2体の悪魔から逃げるも、残酷な事に毒蛇に噛まれてしまった。

 

毒で悶えゆく生き残りにトドメを刺さず、しかし助ける事もせず彼らは“任務の仕上げ”に向かう。

 

 

 

 

「ご協力、感謝する」

 

護衛した砦の兵を指揮する上官とその部下たちは、しかし戦闘が終わって尚手に持つ刃を鞘に納めない。

 

 

「…味方に武器を向けるなと、教わらなかったか…?」

 

ラクスの問いに誰も答えない。

…いや、正確には答える暇が無かった…一歩出遅れた。

 

 

マーシィが近場に居た兵士を一人、さっくりと斬り殺す。

誰もが動揺した、“事情及び真相を知る”ラクスでさえも…。

 

 

「き、貴様ぁ!何のつもりだ!?」

 

「やりやがった…ッ!

おいマーシレス!」

 

「メンド臭い、終わらす」

 

「…仕方がないか、元よりこのつもりだった」

 

 

「何…?」

 

怒鳴りつけた上官も、ラクスの一言で全てを察した。

増援などではない…彼らがココに来た真の目的を。

 

 

 

 

「…武器の横流しで止めときゃ良かったものをさ。

身の程以上に肩入れしちまったアンタらの蒔いた種さね」

 

「まさか…まさかぁ!

―――ええい!もういい!、全員この逆賊を叩き伏せろ!」

 

 

「逆賊はどっちだか」「逆にあのガリガリをとっちめてくれんかのぅ」

 

瞬く間に兵士達が二人を取り囲むも、無表情の仮面は剥がれやしない。

仮面をピクリともせず、互いに得物を強く握った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――数分も経たずして、兵士は全滅してしまった。

 

「敵影なし…粗方、ってか全体的にお掃除完了って奴か」

 

「ああ…。

さてと、観念することだな…兵士長よ」

 

先の毒蛇に殺された賊の様に、最後の生き残りとなってしまった男は跪き地面を見つめ続けながらうわ言を呟いていたかと思うと、急に顔を上げて二人を…とても哀れな物の目で見上げた。

 

 

「金なら…いくらでも出す…いくらだ?」

 

そして金銭による交渉…目の割には幾らか堂々とした態度だ。

まあ、二人にかその態度を保つだけで精一杯なのがバレバレであったが。

 

 

「…はッ、此処にきてポケットマネーに自分の命預けるかね」

 

「金額なら保証する…!

財宝だ、奴等が武器の支払いに送り付けた…」

 

「財宝、ねぇ…。

―――なあラクス、俺は一つの仮説を立てた」

 

「何だ、どうせ下らぬ事だろうが」

 

 

「その財宝の内のどれかに、必ず女物の下着が引っかかってるぜ」

 

「…っぷ」「あ、笑った。クソワロタ」「下らなすぎただけだ…あり得そうだが」

 

 

 

この時男が呪うべきだったのは、自らの薄っぺらさに反したプライドの高さだ。

有りもしない淫靡の罪を目の前でささやかれ、そして嗤われ…この薄い男が怒るのに十分な材料が出そろった。

 

 

男が隠し持ったナイフを手に飛び出す、腐っても国軍…動きだけは賊とは比べ物にならない。

 

しかし相手が悪かった。

ショートソードの刃が首をすっ飛ばし、残された刹那の意識もまた半月斧に叩き割られた。

 

 

 

「どうする、証拠品が真っ二つだぞ…?」

 

「…お前右半分な」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

互いに、あの日から随分と月日が経った。

どちらの世界も抱える戦に終止符を打ち、復興へと向かう姿があった。

 

しかし、だ…いや、やはりと言うべきか。

見せる形は大きく違っていた。

 

 

      ◆   ◆     ◆   ◆     ◆   ◆

 

 

 

誰の肉体がイントリンジック・フィールド除去装置によって分子レベルにまで分解されたのか、この世界はあるべきでない進化を見せた。

 

 

 

  ~現在~

 

「…随分と、変わったな」

 

「ええ。

本当に暗夜かしら?」

 

「これが…神話のッ…!?」

 

一名除き、何かと冷静な様子だが内心は驚愕と混乱に満ちあふれていた。

違う、違うのだ…町の雰囲気や見た目そのものがガラッと変わったわけでは無いが、暗いハズの街は正体不明の装置が照らし、所々にある木製の柱には黒い紐のようなモノが通り、トドメには偶に見かける用途不明の“何か”が存在した。

 

 

―――分かりやすく説明しよう。

中世の世界に電灯や電柱、そして発電機や何やらの電子機器等が置かれているのだ。

 

レトロフューチャーとパンクスチームを足して2で割ったモノの5割が、中世ファンタジーの世界観へ散りばめられた…と言えば分かりやすいだろうか。

 

 

 

 

そんな景色を目の当たりにして、混乱せずにはいられようか?

 

 

 

「うぅむ…こうなるとは思わなんだ。

せめてスミカでも居ればよいのだが…」

 

ラクスはこちらの友人の不在を嘆いた。

父親と違って聡明な彼女であれば…という所まで考え、それを止めた。

 

余りにナンセンスだ、そう悟った。

 

 

「面影で辛うじて分かるくらいね……っと、ここ右に…」

 

こちら側の自分との混乱を避けるため、髪を黒く染め普段は余り選ばないような服装を身にまとったベルカは僅かに残る嘗ての街並みとの類似点を見つけながら街の構造を把握してく。

 

 

 

「…」

 

「おい、メリラ…はぐれるなよ」

 

「…は!、はい…!」

 

ラクス夫婦に連れられた一人の女性、メリラは二人の子孫にして未来の国イーリスで国王直属の軍師を務める。子孫と先祖が会話できるまでになった訳は此処で語るべきではない。

 

 

「この先にコーヒーハウスがあるハズだわ…あるのなら、ね」

 

「全くだ。

そこで休憩しよう」

 

「はい…。

(一体何が…この国にこれほどまでの技術を…?)」

 

 

遠い未来の生まれのメリラでさえ、二人の反応から(自分の世界の)当時の暗夜王国とは全く違う事が分かった。何を間違えたのか…いや、間違えたのか?それとも大当たりお道筋を引き当てたのか?この世界は…―――。

 

とにかく考えるたびに泥沼にはまる様だった。

 

 

 

いつの間にか一行は目的のコーヒーハウスに到着する。

結果から言うとコーヒーハウスはあった、多少店舗が拡大しているが。

 

そして予定調和のように小さな想定外に出くわした。

一難去ってまた一難。

 

「すみませんお客様、現在は満席でして…」

 

「そん、な…!?(そんなはずが……―――本当じゃないか!)」

 

「嘘、よね…(決して満席になるような店じゃないのに…)」

 

彼らが知るこのコーヒーハウスは、一日に十何人かがチビチビと訪れる隠れ家のような場所だった…のだが、この有様だ。

 

確かにどこのテーブルにも人がいて、店員もまた多い。

目の前の若い女もそうだ…あまり慣れてない当たり新人だろうか。

 

 

それを見たメリラが別の店を探す事を提案しようとした、その時だった。

 

「もしよければ…相席という形でもよろしいでしょうか?」

 

「ん?…ああ、構わん」

 

「かしこまりました…少々お待ちください」

 

 

若い店員はやや駆け足で客席の方へと向かった。

…その立ち往生する間、メリラはラスクに問いかけた。

 

 

「あの…別に相席をしてまで…」

 

「捜せると言うのか?他の店が」

 

「い、いえ…それは」

 

「まあそれにな、相席でこの街の今を聞ければ…所謂一石二鳥というヤツだ」

 

「確かに…上手く行って道案内までさせてもらえれば僥倖ですね」

 

彼女は「成程」という言葉を動作にしたような頷きをした。

 

 

…視線を動かす内に、とある絵画を見つける。

 

褐色の肌に白髪の、中性的な少年の絵画だ。

その表情は穏やかかつ爽やかで、誰にでも良い印象を与えられる顔だった。

 

「(誰だろう?この時代の英雄か何かかしら?それにしてはちょっと若い)

…あの、ラクスさん」

 

「何だ、メリラ」

 

「あの絵画の人物に見覚えは…?」

 

「絵画…ああ、あれか。

いや、ないな…」

 

メリラは思った。

…となると、あの少年は一体なんなの?この店の店主の隠し子?それともこの時代、ではなくこの世界の英雄?

 

 

答えにたどり着く前に店員が戻ってきた。

 

「お待たせしました。

丁度相席でもいいというお客様がいらしたので、そちらに案内します…どうぞこちらへ」

 

「すまない…っと、一ついいか?」

 

ラスクが戻ってきた店員に問うた。

 

「はい?」

 

「あの絵画の人物は?」

 

「え?…ああ。

ご存知ないんですか?」

 

「む……い、田舎から旅行に来てな…」

 

「ああ、そういう…。

ロ…――――あの子はこの街の、ひいてはこの店の救世主…の一人です。

なんでもあちこちで飛び交う瓦礫から街を護り、戦後は街の復興に尽力したとか」

 

 

驚愕につぐ驚愕、本当になにがあった!?

一行はただ開いた口が塞がらなかった。こちらも確かカムイが透魔に立ちむかっていたハズなのだが…何がどうしたら地上にまで被害が及ぶことになるのだろう。

 

そして飛び交う瓦礫から街を護った!?あの少年が!?

いやいやいや、なんかおかしい…瓦礫は何かの揶揄か?そうでなければ少年は巨人か何かか!?

 

 

「瓦礫を…巨人かしら…?」

 

「あ、いえ!ちょっと違って…。

タ……んん、白髭の巨人に乗り込んだそうで―――「マユミちゃーん!手伝って―!」あ!ちょっと待ってくださーい!

では、こちらへ」

 

「巨人…?」「乗り込む…?」

 

「(いや…そんなはず)まさかな」

 

ラクスは“巨人に乗り込む”という言葉で少しだけ何かを感じ、そして思い出した。

具体的には…そう、何というか、『遅すぎた名機』に乗り込んだ記憶が…(前回のコラボ参照)。

 

 

 

 

 

 

やがて店の奥の、ほぼ隅っこに等しい4人席に案内された。

 

「…すまない、相席失礼する」

 

「構わんよ」

 

相席する相手は、腹の出た…しかし筋肉質の老人だった。

―――戦士、とは何か違うがこの老人も修羅場を潜り抜けた手練れだ…ラクスは瞬時にそう悟った。

 

 

席に座るや否や、メリラがすかさず老人に問いかけようとした時…

 

「ああそうだ、おたくらちょっといいか?」

 

先に問いかけたのは老人だった。

 

「!……。

はい、何でしょうか?」

 

「地図…か、ソレに近い何かを持っちゃないか?」

 

「ち、地図…と言いますと」

 

恐る恐る、とても慎重な様子のメリラ。

彼女に嫌な予感が過る――――まさかこの旅行は見知らぬ人を次から次へと尋ねるだけで終わってしまうのではないかと…。

 

 

「この街のだ。

俺ぁつい昨日へリ……あー、うーんと……馬車に乗ってきたばっかりでな」

 

「では、ご老人…貴方もか」

 

「んあ?まさかそっちも…」

 

「…旅行の者だ」

 

 

 

ラクスと老人、二人が寸分の狂いもなく全く同じタイミングで“「マジか」と言いたげに手のひらで顔を覆う”ジェスチャーをした。

その時、老人のジャケットにあった白鳥らしき鳥のワッペンをメリラは見逃さなかった。

 

ベルカもまた深いため息をつき、振り出しに戻された感覚を覚えた。

 

 

 

「あの、お爺さん…それならば私達と情報交換をしません?」

 

「情報交換…成程。

お嬢さん、いい考えだ…コッチとおたくらの情報を照らし合わせてみりゃ何か分かるかもしれんな」

 

 

「…その手があったか」

 

「流石、国の軍師ね」

 

メリラがすかさず提案した情報交換は、ラクスとベルカの表情から失望を吹き飛ばした。

 

 

…まず、老人が1枚の地図を取り出した。

それはラクスとベルカにとっても慣れ親しんだものだった。

 

「…それ、多分こうなる前の地図ね」

 

「ああ…ウチの相棒に渡されてな。

しっかしまあ、街も地下も大破壊に見舞われたお蔭でケツ拭く紙にすらならなくなっちまった」

 

「ご老人、隣がビーフシチュー食べているぞ。

…それはともかく、相棒?姿が見えぬが…手洗いか?」

 

「アンタも中々だぜ、若いの。

…いや、実ははぐれっちまってな。いい歳こいてこれじゃ恥ずかしいばっかりだ…全くあの野郎、どうして自分の子供と孫のこととなると直ぐ熱くなっちまうのかねぇ」

 

老人は先程のように顔を覆い、首を横に振った。

 

 

「大変、だったんですね…」

 

「いっつもそうさ…だがまぁ、それでいいとは思ってるよ。好きなようにやってるのが一番だからな――――っと、辛気臭い話はやめにして情報だ」

 

ま!もう出せる情報なんかないがね―――老人はそう付け加えて笑った。

 

 

「では此方からだな。

…実を言うと我々―――まあそこの彼女(メリラ)以外なのだが―――は何かと昔の地図は頭に入っていてな」

 

「そうだろうな」

 

老人はベルカを見た。

 

 

「?、どういう意味?」

 

「そうでなきゃ、この地図の正体を早々に見破ったりしないさ」

 

「―――そうね。

ここからは私が続ける、いいでしょ?」

 

「構わない」

 

「それじゃ…まず現在地はここ、そしてこの道は変なののせいで塞がれてたわね…」

 

「さほど離れてないな…取り敢えず書き足しておくか」

 

男は胸ポケットから取り出したマーカーペンで適当に障害物を書いた。

そこから互いに情報や提案を出しては老人が地図に書き込むこと20分……それらがが練りに練り込まれた計画書が1枚出来上がる。

 

 

 

 

   ◆  ◆  ◆    ◆  ◆  ◆

 

不穏な影もあった。

破壊力のあるちっぽけな存在から、直接実体に及ぼす力のない巨大な影まで…その全てがこの街で蠢こうと瘴気を放ち歩んでいた。

 

 

さて、黒たちはどう動くか……。

 

   ◆  ◆  ◆    ◆  ◆  ◆

 

 

 

 

 

既にコーヒーハウスを出て数十分…そろそろ1時間ほどになる頃だろうか。

相席した老人を加えたラクス達は計画書通りの道を行く。

 

 

―――――はずだったのだが、今この瞬間から計画の根底から静かに崩れ去っていくのだ。

 

最初に“気配”に気がつき、気配の主の顔を見たのはラクスだった、多分最も気配に近い場所に居たからだろう。

その顔に思わず(小さいながら)二度見をした彼は他がその気配に気づくよりも速く行動に出た。

 

 

「すまない、すぐ戻る…ッ!」

 

「え、ちょっと…ッ!」「お、おい!」「ラクスさん!」

 

制止の声など聞き入れず人の波に消えようとする“奴”を彼は何処までも追いかける…他の何かを見失う事すら恐れぬその瞳のまま。

 

 

 

―――――その背中を目で追いかけたメリラもまた、当初の計画から図らずも外れていく。

 

 

「あ、ああ…行ってしまいました…ね………ッ!?」

 

いつの間に消えたのか…自分の背後にいるハズのベルカと老人が何処にも見当たらない。

右、左、前、後ろ……北、南、西、東と見渡そうがその姿はない。

 

冷や汗をたらし、身体を、首を捻っても…。

 

 

やがて彼女は闇雲に走り出し、更に深みへと沈む。

母の背中を探す迷子の子供のように必死に走り、そして左右を向いて――――しかし前方への意識はせず、目の前にあるモノにすら気がつかないだろう。

 

そして案の定、前方不注意の彼女は誰かの背中に激突してしまう。

 

 

「ッ!――――――いっつつ…」

 

尻もちをつき、強打した腰をさすりながらもどうにか立ち上がろうとする彼女に一つの手が差し伸べられた…彼女がぶつかった男だ。

 

 

「大丈夫か?

急ぐのはいいが、周りはもう少し見るといい…」

 

枯れた声の男は深い黒の髭面で、見慣れない服を纏っていた。

 

 

「ご、ごめんなさい………あ!あの、黒い髪の女性と、お腹の出た大きなお爺さんを知りませんか!?」

 

「いや、落ち着けって…―――ん?腹の出た…?

もしやそのジジィ紺色のジャケット着てなかったか?」

 

「紺色…はい、着てました」

 

「じゃあ太ったコウノトリのワッペンは?つけてるハズなんだが…」

 

「コウノ、トリ…?

――――あ、アレ白鳥じゃなかったのね…」

 

「良し最後だ、ハゲか?」

 

「ハゲです、大体」

 

「ようし分かった、ファットマンだ……んにゃろ」

 

ファットマン…それがあの老人の名前だった。

何故かこれまで彼の名を聞く機会があったハズなのだが…思えば名も知らぬのにこれ程のコミュニケーションがとれたものだ。

 

 

髭面の男は頭を書き、苛立ちを隠そうともしなかった。

「どうしたもんかな…」と何度も呟き、その場をあっちこっちに動いている彼の滑稽な姿をメリラはただじつと見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◆ ◆ ◆

 

そしてその頃、どうにか残ったベルカと老人―――ファットマンは街の西側を歩いていた。

最早計画は早期に崩れ去り、もうどうにでもなってしまえと言うのが二人の本音だった。

 

―――それはともかくとして、ファットマンはベルカに見覚えがあった。

…と、この話はかなりややこしく、拗れるのは確定なので少し解説を入れよう。

 

 

 

先ず、今のファットマンの相棒…『黒い鳥』とも呼ばれる凄腕のAC乗りはマーシィの父親だ、そしてマーシィは“この世界のベルカ”と夫婦関係にある…そう言った関係でファットマンはベルカの顔を直接見る機会が幾度となくあった。

 

髪色は黒く、あまり自分を飾らない彼女らしくない髪型と服装ではあるが…流石にそこまでボケちゃいないとファットマンは自負していた。

 

 

「…なあ、お嬢さん」

 

「何…?」

 

「少し変な話をするが…俺達、何処かで出会わなかったか?」

 

「ホントに変な話ね…今日出会ったばかりよ」

 

「そうか…?}

 

 

…顔を直接見た、とはいえさほど多くはない。

記憶の自身にも多少陰りがあった………だが、運命とは何故いつも悪戯を好むのだろうか。

 

 

「あ…貴方は…」

 

「ん…お!」

 

デビットボウイが歌ったシチュエーションの一部がファットマンの目の前で起こった。

しかし今は知る由はない。

 

 

「久しぶりね…ファットマン、だったかしら…」

 

「ああ、久しぶりだな。“ベルカ”」

 

 

 

 

 

この瞬間、そっぽを向いていた“向こうの世界の”ベルカが心臓が止まりそうな思いをした。

 

…いきなりあの老人に自らの名前を呼ばれたのだ。

彼女はともかく、ラクスもメリラも自らの名を一度たりとも発していなかったハズだ。

 

先の会話からして…やはりあの男は自分と何か因縁のある相手だったのではないのか!?と、最も最悪な事態を想定した。

 

 

彼女はナイフの柄に手を掛けつつ、ファットマンの方を振り向くと――――またしても驚くことになった。

 

 

「ッ!!??

貴方…!」

 

「え……―――――!」

 

 

 

「お、おい…どうしたんだってッ―――――――!」

 

 

同じ場所に、同じ人間が居る…。

 

  ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

 

そして再びメリラの方へ視点を戻そう。

髭面の男―――それは偶然にもファットマンの相棒であり、『黒い鳥』と呼ばれる傭兵…そしてラクスの(ある意味)因縁の相手の父親でもあった。

 

しかし前者はともかく後者を知らぬ彼女には関係のない話だ。

 

 

今は二人とも、何かと意気投合したようで楽し気に話していた。

 

「…それで、貴方の息子さんが今この世界に…」

 

「まあね。

…しっかしまぁ不思議なもんだ、それぞれの世界から来た旅行者がこうして出会う事になるたぁ…」

 

「ですねぇ…。

所で今日は息子さんとはもう会えたのですか?」

 

「んや、どうやら最近何処にも姿を見せてないらしくてな。

…ちょっと心配になってきたよ、アイツは罪悪感を持つと何処までも沼にハマってくような奴だから…必要以上に思い悩んでるんじゃねえかって」

 

「…」

 

「…こんな事を言う資格なんかないが。

何もしてやれなかったよ、アイツには…アイツは俺の二十数年間をたった数日で終わらせる事ができた…アホらしくも、悔しかったか…それとも俺が親父みたいな事をしたくなかったか……いい子だった、ハズだったんだ…」

 

少しづつ、彼の顔に陰りが出来てゆくのが見て取れた。

ただ暗く、そして昏く…。

 

 

 

 

だがいつまでも感傷に浸る事は許されなかった。

―――――それは突然の出来事だった。

 

爆音が轟き、瓦礫が飛ぶ。

 

 

その先には幾つかのツギハギだらけの、サイズもまばらな人型ロボット達が居た。

 

「う、嘘…何あれ…」

 

メリラは困惑し、絶望した。

彼女達の世界ではあんなものに攻め込まれたら国一つとしても陥落する他ない。

 

 

人型ロボット達の悪魔的な攻撃力が街を襲い、市民は皆逃げ惑う。

 

 

「クソッ!チンピラ共が…新しいおもちゃに浮かれやがって!」

 

「ちょッ…!そっちは!」

 

 

その逃げ惑う人々の中をかき分け、彼は急いだ。

理由は一つ、迫りくる敵を倒すため。

 

 

メリラは彼を追い、しかし人の激流に揉まれて前も後ろも分からずにいた。

…そしてやっと激流を抜けたかと思うと直ぐ目の前にあの人型ロボットが居た。

 

「!?(しまったッ!)」

 

今すぐに引き返そうとした彼女だが、既に3m~4mほどの機体が彼女の存在に気付いていた。足の裏のローラーで急接近し、手に持った長柄斧を振りかざす。

 

 

とっさに宝剣ディアブロスを構えるも、これが通じる相手とは思えない。

しかし、やるしかないのだ。

 

「ッ!らぁああああああああああッ!!!!」

 

 

斧の刃が振り下ろされる直前、彼女は一気に飛びロボットの腹にディアブロスを突き立てた!

するとどうか…まるで心臓を貫かれたようにそのタコのような貌のロボットは動かなくなった。

 

彼女が剣を引き抜くと同時にロボの上半身が開き、コックピットに居た毛皮を被った蛮族の死体が露わになった。

 

 

 

しかし安心するにはまだ早い、その後ろにはまだ同じタイプのロボが何機も居る。

それも1機や2機ではない…かなりの数だ。

 

彼女は勇敢に、怖れを知らぬ戦士の様に駆け出した…!

 

 

 

 

 

そんな彼女のすぐそばを、一縷の光が掠める。

光の柱は盗賊たちのロボットを一瞬にして斬り裂き、次の瞬間にはロボット達が大爆発を起こす。

 

体勢を崩し、うつ伏せに転んだ彼女は直ぐに起き上がり、空を見上げると…黒檀の色をした1機の“帝王”がいた。

 

 

 

 

 

 

   【BGM/Ash Like Snow】

 

 

とんでもない速度で宙を舞う、歪な右手の帝王は、瞬く間に街を襲撃したロボットの集中砲火に見舞われた。しかし帝王は一瞬にして“消え去り”、いつの間にか18m級のロボットの背後からコックピットをバックユニット諸共貫いた。

 

 

その右手はエッジの光る大型ブレードに変形して、飛来したバズーカの弾丸を断つ。

残る左腕に光を溜め、ソレを大地にかざすと敵のロボット達の背後に大きな黒い穴が出現する。

 

穴から現れたのは、軽トラック程の多脚の魔獣だ。

それはロボットの装甲に喰らい突き、いとも簡単に鋼鉄を噛み千切った。

 

 

 

大量の小型の存在に身体を喰い尽くされるという、生身であれば吐き気を催すような光景は例えロボットという無機物であっても悲惨さに変わりがない。

 

逃げきれなかった半数以上のロボットが次々と食い尽くされる中、最後に残った30m級のロボットが右手を振り上げ、帝王をすり潰そうと試みる。

 

 

しかし、エッジの光より放たれたビームが右手を消滅させ最後っ屁を不発に終わらせた。

全身を魔獣が駆け巡り、既にフレームが見え隠れしていた。

 

 

 

メリラは裏路地に逃げていた。

幸いにも無傷でいられたが、あの激しさでは身動きなど取れやしない。

 

 

「…おーい!メリラ―ッ!」

 

聞きなれた声がした、間違いなくラクスの声だ。

彼女は自身を呼ぶ彼の元に走った。

 

 

「ラクスさん…!

今まで何処に!」

 

「話は後だ!早く乗り込め!」

 

「乗れって…何に!」

 

「さっきの老人の“馬車”だ!」

 

ラクスはメリラの手を引き、その“馬車”の元へと導いた。

…最も、その馬車は馬は無くそして空を飛ぶし、馬の代わりに先の襲撃者のようなロボットを吊り下げていたのだが。

 

 

「これの、これの何処が馬車ですか!?」

 

「細かい事はいい!乗れ!」

 

何かゴリ押しのようにも思えるが、ともかく垂れ下がる梯子を上って馬車…もとい大型ヘリに乗り込んだメリラは、後から登ってきたラクスを引き上げ、そして彼と共に梯子も引き上げた。

 

 

ヘリは飛び立ち、ラクスとメリラは機内後部の座席に座った。

そこにはベルカも居た…二人、だが。

 

無論メリラが驚かぬはずもなく…。

 

「嘘!?二人…!?」

 

「しまった、言い忘れた…この世界のベルカだ」

 

すかさず入ったラクスの説明に、メリラは納得したようなしてないような顔をする。

 

 

「大丈夫よ、心配しなくっても。

ほとんど別人みたいなものだから」

 

そうフォローしたのはこの世界のベルカだ。

 

「は、はぁ…」

 

やはり理解できていないような顔で、呆然と彼女の話を聞いていたメリラだった。

 

 

 

「おたくら大丈夫か?怪我ないか?」

 

「!、ご老人…」「お爺さん…!」

 

ファットマンが後部座席を覗いて声をかけた。

 

 

「私もメリラも無事だ…問題ない」

 

「そうかい、そりゃよかった。

――――…しかしまぁお前の倅もよくやるな、ジン」

 

『全くだ、ちょいと哀しい気もするが…』

 

「なんてこたぁねえ、あいつが独身で子供すらいなかったらお前の後釜に任命してやりてぇくらいだ。そんぐらい強いしタフな倅だぜ」

 

『…そうか、我が子があんたに見込まれたのなら嬉しい限りだ』

 

「他人行儀みてぇに言うなよバカ」

 

ファットマンは無線越しに相棒の傭兵と喋っていた。

 

 

「あれ?さっきの人…」

 

『あ?この声、さっきの女か?ファットマン』

 

「知らん」

 

 

「あ、私です!さっきぶつかってしまった…」

 

『おお!やっぱりそうか、無事だったか』

 

「はい。

そう言えばあの黒いの、今確か貴方の息子さんが…」

 

「そうだぜ、お嬢さん。

ついでに言うとこっちの…青髪のベルカの旦那だ」

 

 

 

「何だと!?」

 

ファットマンの説明に、最も驚いたのはラクスだった。

 

「つ、つまり…アレには、マーシレスが!?」

 

『ああ、さっきの岩斬った兄ちゃんか。

ホントに助かったぜ、久しぶりに牙狼シリーズ全話見返したくなっちまった』

 

「ああ、どうも…それはともかく貴方とマーシレスは…」

 

『アイツぁ俺の子だよ。

トウヤの友達か?あんた』

 

「トウ、ヤ…?」

 

『あのバカ息子の本当の名前だ。

全く、母親から貰った名前も忘れやがってからに』

 

「そんな名前だったのか、胡散臭い名前だと思ったら…」

 

『全くだ、誰譲りのネーミングセンスだバカヤロウ』

 

「あの黒いのの【エボニーカイザー】なんて名前はアンタが命名したと記憶してるがな、ジン」

 

 

 

『?、いいだろ、なんかマジンガーみたいで』

 

「失礼承知で言うがマーシレスのセンスはアンタ譲りだ」

 

『即答!?』

 

漫才の様な会話を繰り広げる後ろで、青髪のベルカの顔が少し暗かった。

それを察した黒髪のベルカがそっと彼女に近付き訳を聞いた。

 

 

「大丈夫?顔が暗いけれど…」

 

「問題ないわ…ちょっと、思う事があって」

 

『どうかしたのか?ベルカちゃん…ああ、こっちの方ね。

もし何かあったら、言った方が楽になるかも…』

 

「そうね、お父さんもいる事だし。

…あの黒いのには、マーシィは乗ってないわ」

 

 

 

 

彼女から放たれた一言に、全員が目を見開いた。

まさかそんな…、そして、あり得ない…と、それぞれが口にする。

 

『お、おい…なワケないだろ、カイザーはアイツしか動かせないようになってるんだぜ?』

 

「でも…そもそもマーシィは今、この世界にいないの」

 

 

「何!?」

 

「本当よ、今ちょっと…彼は…」

 

『アイツに何があったんだ!?

言ってくれ!ベルカちゃん!』

 

「…ごめんなさい、後でちゃんと説明するわ。

今じゃ無理…」

 

『…わかった』

 

「事情は粗方察したが…もしマーシレスではないとして誰が乗っているのだ?

あの男しか乗れないのだろ?」

 

 

「一つ…思い当たるのは…」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

 ◇  ◇  ◇

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

 

 

…さてと、他人の語りをそろそろ止める頃合だ。

私は敵の殲滅を一通り終えた事を確認して、コックピットから下りた。

 

まったく、ネクストだから使えるかとうまい具合に使えると思ったのだが、あれをネクストと呼ぶには余りに凶暴だ…ネクスト以上の暴力など、そりゃOWとかいったバカ兵器を含めたってありはしないハズなのに。

 

 

昔の身体の肉を喰って行かなければ、あの機体に振り回されていただろう。

 

 

下りた先には、大型ヘリとV型ACが1機存在していた。

その元には、幾人かの人間がいる。

 

「…久方ぶりだな」

 

内、見覚えのある二人に対して挨拶をした。

…私の顔は“あの男”とよく似ているが、それでも間違うハズはないだろう。

 

 

 

「貴様…何者だッ…!」

 

「忘れたか?まあいい、こういう形では初めましてだからなラクス。

…私は『首輪付き』だ…あの男のモノマネ芸人とでも覚えておけ」

 

「マーシレスの…。

何が目的だ!」

 

「何だ?街を襲う悪者を倒しただけだが、それの何処に怪しまれる要素があるのか?」

 

「ッ…!」

 

「まあいい、私はお前と違ってやる事があるのでな。

ここいらで消えさせてもらおう」

 

 

カイザーをその場に放置し、歩きで何処かへと歩くことにした。

どうせ変える場所もない。

 

 

それでは、他人の語りをもう少し続ける事にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、相も変わらず愛想のないリンクスだ」

 

「ええ…――――」

 

「それにしても、だ…マーシレスは一体何処に行っている?

あの男が家族の元を離れるとは思えないが…」

 

「…彼は、頑張り過ぎたの…他の誰よりも、時間を使って…。

疲れているの、きっと…」

 

 

「…」

 

 

 

 

 

 

「…まぁいいだろう、この話題は」

 

「だな。

おたくら旅行の途中じゃなかったか?」

 

「あ…でも、街があの様子じゃ…」

 

「大した被害もねえし、すぐ直すよ皆。

――――そうだ、白夜の方の街も見ていけよ。きっとスゲエ事になってるさ」

 

「それは楽しみね。

…ソッチの私はどうする?」

 

「私は止めておくわ、家で待ってなきゃ…」

 

 

「送るぜ、ベルカ」「ありがとう、ファットマン…」

 

 

 

「さて、と…じゃあ他一行は俺のACの腕にのれ、快速で送ってや「遠慮する!」へ?」

 

「本当に、腕に乗るのだけは…うっぷ」

 

「?…。

ともかく、そんなら歩きだぜ?3日は掛かるが…」

 

「大丈夫よ、お義父さん。

最近は暗夜と白夜との間に“デンシャ”ってのが通ってるから」

 

「蒸気機関車通り越していきなり電車かよ、産業革命どころじゃねえなオイ」

 

「ともかく決まりだな、デンシャ…というのがどれくらい速いか知らんが、歩きよりずっとマシだろ」

 

 

 

「…だな。

何年ぶりだ、電車旅なんて…町田に行った時以来か…いや、新幹線で博多まで…アレ出張か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんでもって、糞親父とバカクラインと向こうのアイツと…その子孫は白夜に電車旅しに行きましたとさ。どうでもいいけどラクス・クラインのあの服装、誰のセンスだろうな。あの肩がとんがってる奴。

 

それはいいや、コッチは海の見える職場でゆっくり戦争の疲れを癒す…なんて名義で逃げてきたが、結局どこ行っても同じだったさ。

 

ずっと迷ってばかり、未来への答えなんて見つからない…結局闇の中を手探りさ。

 

 

ラクス、お前は一区切りできたかもしれねぇが…俺はまだ続いているみてぇなのさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

…じゃあな、二度と会う事は無いだろう。

俺の腐れ縁よ。これでお別れだな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――――――――――――――――

 

<―――…移行の完了及びコアのソウルドを確認、コード【M.A.R.C.I.E】起動。

パイロットのソウルを検知、共振開始…完了、システム【黒檀の帝王】との接続を開始します>

 

 ―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ~数百年前~

 

「…なあ、ラクス」

 

「何だ?」

 

 

「…もし、終わりのない円環に閉じ込められたとして…守るモノと共に出ようとする意思を何処までも保てるか?お前は…」

 

「なんだ急に。

まあ……果たしてその円環がどのようなものか、見るまでは分からぬが―――何か、向かうべき意思を保たなければ守れぬのなら、私は永久の中でも意思を保つだろう」

 

 

「…それは、終わりが何処かにあると信じてるからか?」

 

「そうだな…そういうのもありそうだ」

 

 

 

 

 

「…そうか。分かった。

やはり俺はもう少し、続けてみる事にするよ」

 

「訳は分からぬが…頑張ってみるといい」

 

 

 

 

「ああ、頑張るさ…。

―――――――――――――――――誰を殺そうとも」

 

 

「え…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     “アイツを…たのむ…”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わり




一つだけ、分かったことがある。
――――うちのFE世界、ひっでえな。透魔王国の下に吹き溜まりがあるんだぜ?


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ヒキコモリマス

なんかツイッターで何度か言ってた「クリスマス要素ほとんどないクリスマス回」を書きます。


街の広場のど真ん中にでかでかと居座るバルーンのサンタを見上げる。

…いいデカさだ、アレックスを倒す囮にしてやりたいくらいだ。

 

 

今年もとうとう終わりが近づいて来た。

ちょっと故郷に帰ってみりゃ、いつの間にか平成が終わって…なんだったかな、あそうだ、“令和”とかいう年号になってやがったりしてたんだ。

 

というか何なんだ令和って。

俺は次の年号は【ゾゴック】だと想定したんだ…酔った勢いでな。

 

―――え?酔えないだろって?

こんなとこ来る11年前の話だ。

 

―――え?その時は酒の飲める歳じゃねえだろって?

非行少年の些細な好奇心だ、忘れな。

 

 

センスのない名前は年相応ってことだ。

――――ただの黒歴史だっつの。

 

 

 

今日、ホントは白夜まで電車使って出向いて、態々ホルモン焼きを食いに行く予定だったが…急遽ウチにスミカが帰ってくるってんでね、こうして飽きるほど食った七面鳥を1匹分丸々買いに行ってその帰りっちゅうわけだ。

 

何?電車は馬車の間違いじゃないのか、って?

残念、国営で線路引いてるんです暗夜白夜。漂流技術の恩恵凄いね。

透魔は…立地的に無理だな、寧ろエレベーター立てた方が速いレベル。

 

 

…ホルモン焼きの(雀の涙みたいな)恨みで、スミカの大っ嫌いな鶏皮と砂肝も沢山買ってきたがな。酒の肴にさせてもらう…酔えないけどな。

 

 

 

実は2か月ぶりのスミカとの会話が待ちきれなくって、少し早歩きになった。

まあ…マトモに話してもらえるかは分からんがな、もう拗ねらせてる時期こそ過ぎたけれど臭い親父と話すのは死んでも御免だと言ってくるかも…そんな事言われた日には消臭剤で窒息死してやるわ死なねえけど。

 

明かりと装飾でやかましかった街を抜け出し、暗くて静けさのある道へと突入…この先を行けば、山奥と過疎った村と住宅街のせめぎ合いあたりにあるような閑散とした場所、そこに我が家がある。

 

 

あんまり閑散とし過ぎて、家の密度なんて銃身の歪んだマスケット銃を俺が8発撃った時よりも酷い。

ご近所と言えば、多少の坂を上がり下がりして橋を渡って……その後なんやかんやしてやっと寂れた家があるくらいなんだ。そして互いに顔を知っているかと言われれば…だめだ、唇の下のでっかいホクロしか思い出せねぇ…オ○ギリジョーかっての。

 

 

 

「…っと。

通り過ぎる所だった」

 

玄関前を通過して2歩3歩、足跡を辿るようにバックしてドア前まで戻る。

 

 

機械化・自動化が急速に進んでいくこの世界も、残念ながらこんな辺境見たいな場所じゃオートロックなんか拝めないどころか、ピンタンブラーもウェハータンブラーも更にはディスクタンブラーも…そしてなんとレバータンブラーですらもお目にかかる事が出来ず、使われてる施錠技術と言ったら、アンティークなスケルトンキーで開けるセキュリティボロクソのウォード錠である。

 

知ってるか?ウォード錠って対応してないスケルトンキーでも開けられたりするんだぜ?

大体ウォード錠の複雑性は芸術性に振り切ってるわけでセキュリティ性能は…――――。

 

 

っと、此処までにしておこう。

 

 

「ただいま。

でっかいの売ってたよ」

 

買ってきた七面鳥の肉を袋から取り出して、玄関まで迎えに来てくれたベルカに見せた。

 

「おかえり。

…ちょっと、大きすぎ。焼くのに時間がかかるわ…」

 

「あー…まあ、半分か4当分しよう、それで多分イケる」

 

「そうね…」

 

 

「…所で、スミカは?」

 

「さあ…?

たぶ、れっと…?っていうのをじっと見てる」

 

「ワロタ、久々に親の家来てまでソレかよ。

…まあちょっと顔見せてくる」

 

ま、ウチにはコンセント無ぇから充電は出来ねえぞって忠告してやるか。

 

七面鳥をベルカに預けて、リビングのソファーで寝転がるスミカを上から覗き込んだ。

…なぜかタブレットに随分と若い唐○充が映ってるんだが。

 

 

「よう、久々に家に来てそれか」

 

「おかえり父さん。

いいじゃん今いい所なんだから」

 

「ふーん、何見てんだ―?」

 

更に回り込んで、タブレットの画面を見れる所まで来たら…。

 

 

「見るなー」

 

ぐるり、と反対側を向かれて俺が見れるのはタブレットの裏側だけだった。

 

「ちぇっ。

けっちぃ娘だこと」

 

 

 

 […―――のギター聴いてみたい。]

 

だれだっけ、この女優。

まあいいや…もう今さっき出た名前で何を見てるか分かった。

 

チラッと、○橋充がフォークギターを掴むシーンだけが見えた。

…そろそろだな。

 

 

多少の物音の後、ギターの穏やかな演奏が始まった。

しばらくして、誰かと誰かが殴り合う物騒な物音がタブレットから響いた。

 

 

 

 

さて、こっから見せ場だな。

 

 [おい知ってるか、夢を持つとな時々すっごい切なくなるが、時々すっごい熱くなる……]

「おい知ってるか、夢を持つとな時々すっごい切なくなるが、時々すっごい熱くなる……」

 

「え?」

 

あ、スミカの奴、反応した。

やった…これだけで十分成し遂げた気持ちだ。

 

 

 […らしいぜ]

「…らしいぜ」

 

しっかしまあ、半田○人っていい感じの老け方したよね。

 

 

 [俺には夢が無い…でもな]

 

ここは言いそびれた。

ちょっとここら辺は記憶が曖昧な部分があってね。

 

けど次から完全に立て直せる。

 

 [夢を守る事は出来る]

「夢を守る事は出来る」

 

 

stand by…という電子音に合わせてエアーで携帯電話(ファイズフォン)を閉じる動作をして、その手を高く掲げる。

 

 

 [変身!]

 「変身!」

 

そしてベルトにフォンを装着する動作…その他諸々の動作も完璧だったと自負できる。

スミカは目をぱちくりさせ、タブレットの555と俺を目まぐるしく見比べていた。

 

 

「え、え…?

ちょっと!?なんで父さん知ってるの!?」

 

一旦再生を止めて、俺に落ち着きなく問いかけた。

 

「知ってて悪いか?

これでも8か9歳ぐらいの頃までは平成一期の主人公ライダーの変身ポーズ全部知ってたぜ?」

 

「ちょっ!なんで……って、あ、あー…そう、だった。

そう言えば…」

 

なんか一人で合点がいってるようだが…まあ遺伝だこういうの。

そして何かスッキリしたような顔で再び【仮面ライダー555】の再生を始めた。

 

画面にはアップで若い泉政行の顔が映っている。

 

 […夢って言うのは呪いと同じなんだ…!]

 

何だかんだ、ファイズはそんなに見てなかったがこのシーンは結構記憶に残る。

此処からの木場さんのシーンは特に、だ。

 

 

…んで、なんか俺も一緒に見るのを許されてる。

 

「もう、なんてか…555は誰も救われてないよなぁ」

 

「ネタバレは止めてよ?

まだ8話なんだから」

 

「気を付ける」

 

 

いつの間にかシーンは木場さんとオウルオルフェノクの戦闘シーンになっていた。

確かこのオウルオルフェノクは相当なクズだった気がするが…なんだったっけか?

 

 

 

 

 

 

 […ここまでだ]

 

ぼうっと見てたらギターの演奏が終わっていた。

最後の方、とても演奏が不安定だったが――――…あぁそうだ思い出した、あのフクロウのせいで手を怪我してたんだった。

 

 

 

…その後、バジンたんが思いっ切りFFを決めて乾にキレられる所は俺もスミカもニヤけた。

「思いっ切り巻き込んでるし」「ファイズ諸共沈め、ってか?」…見たいな感じで。

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて木場さんもファイズも決着が付き、互いにカッコよく必殺(片方に疑問符)を決めてフィニッシュした。

その後、海堂がギターを投げ捨てる所でこの話は終わる。

 

…ていうかこのシーン結構あぶねえよな?

撮影って事抜きにしたら、下に人いたらどうすんだ?ってなる…。

 

 

 

「…で、クリスマス休暇中ずっと仮面ライダー見てる気か?」

 

「んー…それもいいけど、折角父さんと母さんに会いに来たんだしさ。

他の事もしようかな?」

 

「そっか」

 

「でも…もうちょっと見よっと。

母さんも一緒に見るかな?」

 

「アイツは…見ねぇだろ。

―――いや、龍騎は見るかな?」

 

「えー、龍騎なんか怖いじゃん。

ちょっと見ただけでやめた」

 

「は?龍騎見てねえのに555とか馬鹿にしてますん?「うっさい、オタクジジィ」ジジィじゃない父さんだ。それはともかく龍騎全部見なさい絶対面白いから、というか555の方が数十倍怖いってか辛いだろ」

 

「しらないし、もういいじゃんいいじゃん私の勝手で。

んなこと言ってると禿るよ」「禿ないから」

 

 

なんかヒートアップしているように見えるが、両者物凄く気の抜けた感じに喋っているの…というか何も考えずにしゃべっているので実際中身なんかない。

 

するとキッチンの方から聞きなれた足音が聞こえる。

 

 

「楽しそうね…二人共」

 

「まあね。

母さんも一緒に見ようよ」

 

「ハハッ、だから見ねぇって」

 

 

「そんなに言うなら…七面鳥焼き終わったら私も…」

 

「マ?そマ?

マジか?マジで?」

 

「マジだよ父さん。

…じゃあチキンの方も楽しみにしてるからー」

 

「ゆっくり、ね」

 

 

 

と、まあ…スミカは何処で知ったのか、仮面ライダーにお熱のようだ。

―――言わんほうがいいかな?コレ、大体小学校高学年向けだって。

 

こんだけ楽しそうに見てる所を水差すのもなんだし…言わなくていいか。

 

 

 

まあ、外が暗くて分かり辛いけどまだ昼頃だし…まだ長いかな。一日は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みにこの後、555の32話くらいでスミカが寝落ちしたので、勝手にZOとアマゾンズ見てたのは内緒である。

 

…と思ったら起きた時経歴見られてバレた、ちょっと怒られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆   ◆   ◆

 

   ◆   ◆

 

     ◆

 

 

 12月26日・日本 とある場所。

 

 

 

「あ、敵のトーン仕留め損ねた。

父さんイケる?」

 

「待って、まだゲージ溜まってないからサンボルで行くわ……あッくそっ……っとあぶねえ強化人間っていうハードウェアチート無かったら死んでたわ」

 

なんでこうなったんだ…何故嫁が寝てる前で娘とタイタンフォール2やってるんだ?

まあ成り行きなんですけどね。本当に意味の分からない成り行きである。

 

 

そして俺ちゃんのローニンがタイタンフォール。

 

「うっし死にかけのトーン発見…おら死ねっ死ねっ、はいッ処刑ドーン

…ってやべ、リージョンは不味いって」

 

「そこガステルミ撃つからどいて、巻き込むよ?」

 

「おいおいおい…」

 

バックしたままワープ発動して距離を置いて、そこにスミカのスコーチが燃焼ガスとファイアウォールのコンボでガンシールド発動中の敵リージョンをウェルダンにしてくれたおかげで隙が出来た。

 

更にフレイムコアの追い打ちがリージョンを襲う。

コアが露出したところでコッチも畳みかけたが、向こうがコア露出した瞬間自爆したおかげで処刑は逃した。

 

 

まあ、その後しっかりブレードでパイロットキルさせていただきましたけどね。

 

 

 

 

そんなクリスマス?でした。

ちゃんちゃん。




成り行きで時空間行き来する一家ェ。


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ゴ…ゴ、ゴライデャオッ! ※4人

はい、5回目のコッコ氏とのコラボっすよ。
今回は3回目の時みたいなノリで行くっす!



今回はちょっとしたオープニングっぽい一場面も考えてるんですわ。
こんな感じ

【金色のフル武装のメリラ(の後ろ姿)】

【背中に羽っぽいのを生やして街の上空でイーグルダイブしてるマーシィ】

【今回の主要メンバーがそれぞれ悲痛な叫びを上げているワンカット
※一人だけ微妙に萎えたような顔】

【腕の傷口から黄緑の血を流すラクス】

【フルパワーで硝子に拳を叩きつけるメリラ(あんまりヒビ入ってない)】



あれ?もしかして今回の内容分かっちゃった?
でもこのOP風のシーンは設定含めて一切出てこないから。








あと、最初に言っておきます。
よく分からない良く知らないのは出番少ないです。ていうか全部は出せません。


たった一人で、戦い続けた者が居た。

仲間も…守る者も…誰もいなくなっても、何もなくなっても…だから、その亡骸はまだそこにある。

 

 

そして彼は玉座で待つ、再びあの勇者が「剣」を取る事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいエレノオーラ、ちょっとクリスマスの鮭余っちまったから消費手伝ってくれね?」

 

「鮭?

…チキンとか、ターキーとかじゃなくって鮭?」

 

突拍子もなく、マーシィがボケをかますのは最早おなじみの光景だ。

この会話を通りすがりに聞いた街の人々も発言者を見るや否や「ああ、いつもの事か」と特に見向きもしないし、マーシィ自身も赤の他人の反応など気にしていない。

慣れ、とは怖い物である。

 

 

「いや…僕魚苦手なんだよ、なんか水族館食ってるみたいじゃん「何それ怖い」だってそんな感じするじゃん!家族で食べなよ!」

 

「え、やだよ…食べ過ぎて、膨らんだアイツらのお腹に何故か飛んできたキツツキが「ないから。絶対ないから」」

 

彼らは何処へ向かっているのか。

ボケも会話もベクトルが不明のまま事が進んでゆく―――――――が、そのよく分からない会話の真っ最中だったその時、不思議な事が起こった!

 

 

 

 

「…あれ?」

 

「ん?」

 

「なんか…地面の感触、無い…」

 

「何バカな事…ホントだ、無い――――――――」

 

 

 

 

「いや、これ落ちてるね」

 

「……うん、落ちとるわコレ」

 

 

なんと、突如彼ら二人の足元に現れた大穴が、彼らを丸呑みにしたのだ!

無表情のまま落下していく両者…事の重大さに気がつくのはもっと先の出来事であったッ……!

 

 

 

 

 

…いや、何ナチュラルに落ちとんねん。

もっとリアクション取れや。

 

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

 ~荒野の異界~

 

 

「――――――…ッだーーーーーーッ!!?

尻打った!尾骨多分割れた!」

 

「うるっせーぶっとばすぞエレン!

……ったく、相変わらず槍拉致が優しく思える穴だ」

 

尻を抑えて悶えるエレノオーラを横目にマーシィは立ち上がり、周囲を見渡した。

 

…どうやら辺り一面荒野のようだ。

地形は結構凸凹していて、その上山には明らかに人為的に削った、階段のような跡がある。

恐らくここは…採石場、もしくは採石場だったのだろう。

 

 

 

「なーんか、いやな予感してきたな」

 

「何…え?何アレ、明らかに人が掘った後だよね」

 

「ちょいとレーダーで見回して見たが…ダメだ、人気がない。

文明が滅んだ後か、それともアレは自然に…―――――ッ!」

 

 

突如レーダーに2つの生命反応が現れた。

2つの反応の行く先は…彼ら(マーシィ、エレノオーラ)から見て、右斜め前の方向だ。

 

 

「…生命だ、誰かいるのかもしれない」

 

「ホントか!?」

 

「ああ…他の生き物の可能性もあるが…このまま真っ直ぐ行ってくれればこっちの方角で合流できる。

行くぞ」

 

「ああ」

 

エレノオーラはマーシィが指示した方へと共に走り出した。

…が。

 

 

「ッだーーーッ!

いッで!、いっでぇーッ!」

 

「何転んでんのw行くぞ!」

 

「いっで!いっでwww!」

 

 

こんな調子で大丈夫なのだろうか。

…あ、移動は長いのでカットします。

 

 

  □ カット □

 

 

 

 

「…洞窟?」

 

「だな。

反応はこの先、もしくはこの中だ」

 

目の前にある大きなトンネルを見つめる二人。

この先に誰かか何かがいる(ある)のは間違いない…何であれ、足を止めていては帰る手がかりもクソも無いので洞窟の中へと歩む。

 

 

「…懐中電灯、無いな」

 

「松明もな」

 

「まあいいでしょ。

その内なれる…と、思う」

 

「イケる気がするし、問題ねぇだろ…」

 

大分深くまで進んだ所で、洞窟の暗さを気にし出した二人は、だが直ぐに奥に微かな明かりがともっているのを見つけた。

 

両者何も言わぬまま、歩くペースを上げて消えそうな明かりへと急ぐ。

 

 

途中、明かりの違和感に気がついた。

あの明かりも、此方へ近づいているのだ……それに、余程超常的な存在でもない限り、光度から察するにあれは蝋燭の灯。

 

 

つまりは…人である可能性がとても高い。

 

「ようやく合流だ…っ」

 

やっと掴みかけた手がかりを喜ぶエレノオーラ。

だがマーシィは、段々とはっきりしてくるシルエットに既視感を覚えていた。

 

確かに(嬉しいことに)シルエットは人型だ…だが、体格や輪郭含めとても見覚えがある。

 

 

そして彼の予感は当たってしまった…。

 

 

 

 

 

 

 

―――――遂に2組の邂逅!しかし…

 

「…ラクス?」

 

「マーシレス?」

 

「アンタ、何時ぞやのモビルスーツの時の…」

 

「あの時の、異世界の………!」

 

 

説明不要、またまたまたまたまた出会ってしまった。

前回の永遠にお別れ宣言は一体なんだったのだろうか、そもそも世界観が違い過ぎて理解が追い付かない。

 

 

此処まで巻きで進んでしまったコラボ回。

一旦OP挟んで(る、という設定でお願いします)から真面目にやりまーす!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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ナニカサレタ男・コラボ回

第五回「え?何?なんか変なの柄んだんだけど…え?ウンメイノー切り札!?」

 

始まりまーす

 

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「――――…そう、ですか。

貴方達も、あの黒い大穴に」

 

「ああ。結局、手がかり無しかぁ…」

 

エレノオーラは眉間を抑えながら天井を見上げる。

帰還の手がかりかと思われた生命反応は、結局自らと同じ迷子を見つけた結果に終わり、更には知り合いだったという追い打ちなのか不幸中の幸いなのか…。

 

まあ彼らの運命的に追い打ちと言わざるを得ないだろう。

 

 

「…全く、何か居ると思えばお前達とは。

―――気持ち悪い事に、運命という物を検めて感じるよ…ハァ」

 

「チッ…これで今回も只事じゃ終わんなくなるな…クッソ…」

 

「お前が何もやらかさなければいい」

 

「ちょっとまて、お前は何時もそういうが俺がやらかした事はっ―――――――――まて、何か聞こえる」

 

 

マーシィの一言に、4人全員静まり返った。

ひた、ひた…洞窟の先が暗くて何も見えないが、確かに何かが近づく音がする。

 

―――そっと、マーシィが地面に耳を当てる。

 

 

「…人間じゃ、ない」

 

「えっなにその技…」

「どういう事です?人間じゃないって」

 

「人間の足音じゃない、って話だよ。

人間は歩く時爪の音をたてない…靴に爪が付いてない限りはな」

 

「本当に靴に爪があったら?」

 

 

 

「どっちにしろ危ない、危険だ」

 

冗談で言っているのか本気で言っているのか、メリラはともかく何かと付き合いの長いラクスもエレノオーラも分からなかった。

 

やがて足音に混じる爪の音を他の3人も聞き取れる頃に、その正体を薄っすらと確認できるようになっていた。

 

 

 

 

――――――恐ろしい、怪物の正体を。

 

「ッ……!」

 

「マーシレス、爪はあったが…足じゃ、ないらしい…」

 

「後は空気の流れが可笑し――――――…あ?

―――……!、そう、だ…な………」

 

何故か全身が薄く発光している怪物は、そのおかげで暗く遠い所にいてもその輪郭が細々と見える。

手に長い爪を携え、のこぎりのような歯を持った怪物らしい怪物。

 

 

 

「…武器は?」

 

恐る恐る尋ねるラクス。

 

「置いて来た」

 

決まり文句の様にサラッと答えるマーシィ。

 

「あの斧捨てた」

 

まさかの捨てた発言をかますエレノオーラ…いや、あの斧無くなったら何処がエレノオーラやねん。

 

「…すみません」

 

己の不用意(と周囲の絶望的状況)に思わず謝ってしまうメリラ。

 

 

 

…詰み。

逃げるしかない、以上。

 

一同、歴戦の戦士としての威厳とかは何処へやら、逃げも戦闘技術の内と言わんばかりに踵を返してマーシィと(元)エレノオーラが来た道へと駆け出した。

 

 

………だが、何回も使うようだけど、だが、である。

 

「げぇえッ!?」

 

まるでスタンバってましたと言わんばかりに反対側にも同じ怪物が立ちはだかっているのである。

一行、万事休すか…?

 

 

「嘘だろ…」

 

「こうも都合悪く…ッ」

 

「おい改造人間!あんたが一番丈夫でしょ、行ってきなさいよ!」

 

「殺す気か!?

あんな得体のしれない怪物、素手で勝てるか怪しいっての!」

 

焦りつつも冷静さは取り敢えず欠かさないラクス・メリラのコンビ、対して最早コントを始めだすマーシィ・エレノオーラだった男のコンビ。

 

 

うち二人が使い物にならない状況…怪物2匹はゆっくりと歩み、彼らを追い詰めていく。

奴等はまるで理解している様だった―――――――彼らが逃げられない事を。そのゆったり余裕のあるスピードがそう物語っている。

 

 

「な、なんか都合よく隠し通路とか無いの!?」

 

パニックになり過ぎてとんでもない事を口走るかつてのエレノオーラ。

―――――だが、これがマーシィ(役立たずのシロアリ2号)に行動力を与える事となるのは誰もが予想外だった。

 

 

 

 

 

「…ッ!そうだ、それだ…!」

 

「え?隠し通路があるのか!?」

 

「確か空気の流れがこっちに…!」

 

 

そう言って、マーシィは何の変哲もない狭い洞窟の壁を探り始めた。

機械的な動きで首とガンQ…おっと失礼、眼球を動かし、壁の一面を端から端まで叩き続ける。

 

 

「おい…何をやっているマーシレス。

狂ったか?」

 

「黙れ、ソナーが機能しなくなる…ッ」

 

「そ、なー?一体何を「あったッ!!」!?ッ」

 

 

マーシィは突然叫び出すや否や、人差し指をたてて、それを壁に思いっ切り押し付けた。

…すると、なんと壁の一部が圧力によって凹み、ゴゴゴゴという重い岩同士が擦れ合う音が響いた。

 

 

――――まさかまさかの隠し通路だ。

 

そしてマーシィは早速手始めにメリラとラクスを隠し通路の先に押し飛ばし、いままでエレノオーラだった奴を回し蹴りで通路へぶっとばすぞのテーマ。

 

 

怪物たちはソレを見て、慌てて駆け出したが時は既に遅く、マーシィが無理矢理隠し通路の扉を閉めて出入りが出来なくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぶねぇ…―――ッで!」

 

そして前エレノオーラが仕返しと言わんばかりにドロップキックを頭部へ直撃させる。

何すんだ!―――マーシィがそう言い返した時には何故か皆さっさと奥に進んでしまっていた…エレノオーラ(本名:芳練吉木[通称:よよ式]、以下・よよ式と表記)含めて。

 

「お、おい待てって!…待ってって!

ちょ…そんな怒る!?どう考えても俺のファインプレーだっただろうが!」

 

そう呼びかけても3人はさっさと奥へと歩いて行ってしまう。

とは言っても余裕で追いつけるほどのスピードだったのでマーシィは直ぐに背後へと迫れた。

 

 

「待てよお前らッ――――」

 

この時になって、マーシィは3人の行動について理解できた。

 

…何かが、何かが導いている…そんな気が…しないでも…いや、する…。

曖昧なようで、そうでもない―――――どうも釈然としない“声”に導かれ、ただ奥へとマーシィまでもが進んでいく。

 

 

意識もなく、ただ呆然と歩く4人はまるで機械のようだ。

 

 

 

 

…少し開けた場所に出た瞬間、急に彼らは意識を取り戻す!

 

「…はッ!?

い、一体…」

 

「何か、安い催眠術にでもかかったような…そんな気分ですね…」

 

「催眠術に安いもクソもあるのか?

――――…それはともかく、ここ何処だ?」

 

「お前が蹴り飛ばしたんだろ「蹴ったのはお前だけだ」んにゃにをーッ!」

 

キレた猫のように掴みかかるよよ式。

そしてマーシィがようやく今世紀最大(?)の問題について踏み込む。

 

 

 

「というかお前、斧捨てたって言ってたよな?」

 

「ん?まあ…すっごい重かったし」

 

「じゃあ何処がエレノオーラやねん。

お前あの斧ないお前の何処がエレノオーラやねん…」

 

怪傑ズバッと言い切るマーシィ。

二番手は所詮二番手だったらしい。

 

 

「あ…そういう事か。

エレノオーラは斧の名か」

 

「じゃあ…本名とかは無いの?えっと…」

 

何故か年下相手に話すように優しめ(当人比)に聞くメリラ。

実際の年齢差は不明だが、割とよよ式には堪えたようで…。

 

 

 

「よ、芳練吉木…よよ式って呼ばれてました……」

 

「ゆゆ式みてぇな渾名だな。

…よし!コイツ今日からよよ式だ!」

 

「あ、ああ…よろしく、な…よよ式」

 

「こっちからも、よろしくね…よよ式」

 

 

「…グスン」

 

 

何か、泣いた。

涙の理由は分からない…けど、よよ式は泣いた。

 

 

 

そんな事よりこの部屋についてだ。

少し見渡せば、奥に台座らしきものが鎮座してあるのがわかった。

 

そこには、特異な形をした4つの武器があった。

 

「なんだ…コレは…剣に、弓か?刃が付いているが」

 

「そしてこの…何でしょう?多分武器なのでしょうが…用途が分かりません。

後は、このクローバー状の槍、ですか…」

 

先んじて台座にたどり着いたラクスとメリラは4つの武器を探る。

 

 

「待て、この剣が…スペード、そしてこの変なのがダイヤ…」

 

「そして弓がハートで、槍がクローバー。

成程、スートがモデルになっていますね…」

 

武器の秘密の一つに気がついた二人の後ろから、マーシィと泣き終わったよよ式がやってきた。

 

 

 

「おーい、何があったん―――――――」

「随分熱心に研究してるみた―――――――」

 

そして二人は4つの武器を見て驚愕した。

 

 

 

 

…無理もない、何故ならソレらを知っているから。

――――察した方もいるだろうが、取り敢えず4つの武器の名称をこの際書いてしまうとしよう。

 

【醒剣ブレイラウザー】

【醒弓カリスアロー】

【醒銃ギャレンラウザー】

【醒杖レンゲルラウザー】

 

 

言わずもがな(?)、[仮面ライダー剣]に登場したライダー達の得物である。

当初二人はDXだとかCSMだとかの玩具かと思ったが、しっかりと研ぎ澄まされた刃がある事と金属的な重厚感から(半信半疑ながら)本物であると判断した。

 

4人全員が思った…これで武器が手に入った、おそらく先の怪物は外で待ち構えているのだろうが、これさえあれば何とかなるのではないか。

 

 

 

そう考えた彼らの行動は速かった―――――いや、厳密には速かったのはマーシィとよよ式だった。それも全く別の理由で。

 

 

 

 

 

 

両者一斉に、レンゲルラウザーへ手を伸ばした。

無論、どちらもレンゲルラウザーにその手がたどり着く前にぶつかり合い、軽い鍔迫り合いが起こる。

 

「ん?よよ式くん、その手を離しなさい…貴方は此方のギャレ…いや、タディーヤナラウザーが合っている」

 

「おっさーん、それが似合ってるのアンタだぜぇ?

何せヘタレだからなぁ…」

 

ギャレン及びタディーヤナサンへの風評被害が凄まじいが、実際のギャレンは弱いわけでは無く、強敵を相手に善戦し勝利している場面は結構あるし(本当に強敵に限るが)、本編前を含めれば間違いなくブレイドのアンデット封印総数は軽く超えているだろうし、そもそもタディーヤナサンは戦闘員ではなく研究職である。でも本気出せば強いのである。大体ヘタレてるけど。

結果的に、演出上の都合で割を食ってるだけである。

 

 

 

とは言え(同じく演出の割を食ってるのに)レンゲルは色々とズル過ぎる要素が多すぎる。

男子として使いたがるのは無理もない。

 

そして殴り合いが始まった。

 

「ニゴリエースハオレノモノタダー!」

 

「ナニヲショウコニズンドコドーン!」

 

 

「「滑舌ッ!?」」

 

急に悪くなった二人の滑舌に引き気味で驚く先祖と子孫コンビ。

取り敢えずレンゲルをめぐって争いを続けるバカ男子を横目に、メリラとラクスは自らが使う武器を選ぶことにした。

 

 

「ハァ………メリラ、お前は剣を使え。

私は弓でいい…」

 

「しかし…剣の技は私より…」

 

「私は弓でも戦える。

それに、一応この弓は…剣としても…」

 

ラクスはカリスアローを軽く振り回す…心なしか、楽しそうだった。

 

 

「フッ。

面白い」

 

「楽しんでません?」

「何を」

 

 

 

 

 

「とったどぉおおおおおおおおッ!

俺はァ……最ッ強ッ!だぁあああああああああッ!!!」

 

レンゲルラウザーを掲げて大喜びするよよ式。

というかよよ式が勝ったのか。なぜ勝てたし。

 

 

 

その奥でマーシィが膝をつき、俯いて手にしたギャレンラウザーを見つめている。

 

「…はぁ。

あーあ、結局ギャレンかよ」

 

何度も言うが実際のギャレン及びタディーヤナサンは(ry。

というかギャレンもギャレンで2号ライダーだけあってか、かなり強力なラウズカードが揃っている…何処かのカニとは大違いだ。

 

 

 

「おいマーシレス、いい加減外に出るぞ」

 

「…分かった。

コイツもやりようがある」

 

立ち上がったマーシィは4、5回程のガンスピンを行った後、ギャレンラウザーのトレイを展開して、ラウズカードを2枚取り出した。

 

 

「コイツの手本、ちゃんと見とけよ」

 

 

 

 

   ■   ■   ■

 

   ■   ■   ■

 

 

ガリガリガリ、ガリガリガリ…隠し通路の扉を削る音が絶え間なく響く。

2匹の怪物は知能は限りなく低いのか、未だにここを開けるのに他の手段を講じようとしない。

 

その時、扉の奥から電子音が響く。

 

 

 

 【バレット】

 

 【ファイア】

 

 

これに、一度その手を止める怪物たち。

そして続けて電子音が響く…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  【ファイアバレット】

 

 

 

 

――――――――――――――突然、扉が弾けた!

 

破片はその一つ一つが強力な弾丸となって怪物たちを襲う!

奴等にとって幸運だったのは、生まれもった硬い殻は自身を護ってくれた事か。

 

 

だが、その幸運は長くは続かなかった。

 

 

 

 

 【リモート】

 

 

 

2体、いや、3体。

自分たちと同じく…だが異なった異形のシルエットが入り口で燃え盛る炎に照らされる。

 

 

2匹の怪物―――――ダークローチⅡは確信した、奴等は、自分たちより格上だと。

これより始まるのは戦闘ではない、一方的な虐殺だ。

 

 

『『『GURRRUAAAAAAAAAA!』』』

 

現れた3体の怪物…[エレファントアンデッド][タイガーアンデッド][タランチュラアンデッド]はダークローチⅡを攻撃し始めた。

 

群れる事を前提としたローチ二人は数的不利に敵わず、あっという間にその息の根を止められた。

 

 

 

 

 

「成程…カードによって効果が違うのか」

 

「そ。

お前達も持ってるだろ?ラクスはよよ式と同じでカードデッキに入ってるし、メリラは俺のギャレンラウザーと同じで武器本体に展開式トレイがあるハズ」

 

「む…これか」「トレイ…ありました」

 

二人はデッキを展開して持ち札を確認する。

…まあ、名前で大体効果が分かるのもあれば名前ではわかり辛い物もあるので使ってみるまではどうとも言えない。

 

 

「…しっかし、カリスのも使えるって」

 

リモートで召喚したアンデッド達をカードに戻したよよ式が遅れて入り口から出てきた。

 

 

「リマジだとBOARD製だろ…確か」

 

「カリスって…私?」「いや、ラクスの奴」

 

「なんだ?私のコレが何かあるのか?」

 

実際、カリスアロー(というか、装着されているカリスラウザー)は仮面ライダー剣本編での持ち主[相川始]=[ジョーカーアンデッド]の能力によるものなのだが…まあ使えるのならこの情報も不要だろう。

 

 

「いや、ちょっと特殊なだけで…使えるか?」

 

「やってみる」

 

ラクスはカリスラウザーに一枚のラウズカードをラウズした。

 

 

 【トルネード】

 

 

電子音の後、カリスアローが突風に包まれる。

 

「問題ねぇな…」

 

「…で、この突風はどうすればいい?」

 

「さあ?」「さあ、って…無責任な」

 

使ってしまったのはどうしようもない。

ラクスはどうにか用途を考えていた、その時。

 

「壁に放ってみては?外に通じるかもしれません」

 

メリラの提案に、彼は頷いた。

 

 

「あー…でもそんな都合のいい話が…」

 

「さっきから都合のいい話ばっかりだったんだ。

やれるかもよ?」

 

 

 

「決まりだな。

皆、どいてくれ…風穴を開けるぞ!」

 

カリスアローを左手に持ち替え、弦を引き絞る動作を行うラクス。

他3人はその射線上から立ち退き、突風の矢が発射されるのを待つ。

 

 

「ッ!」

 

――――――突風が吹き荒れた。

その矢はメリラの思い通り、瞬く間に外へと通じた。

 

目にもとまらぬ速さで飛来する矢は何処かへと飛んで行ったようだ。

 

 

「さて、行くぞ」

 

「マジかよ…まあいっか」

 

 

4人は急遽掘り出された出口へ走った。

…だが、その出口から先のダークローチⅡの大軍が入ってくるのが見える。

 

どうやらローチは外にうじゃうじゃいるようだ。

 

 

「ちっ!タイミング悪いよ!」

 

マーシィがギャレンラウザーを構えたその時、前にメリラが現れた。

 

 

「マーシレスさん!ここは私が!」

 

  【スラッシュ】

  【マッハ】

 

この二つをラウズしたメリラは電光石火の勢いでスピードアップし、瞬く間にローチ達を上下に斬り分けた!

…因みにスラッシュとマッハのコンボ、公式ではピーマンをミンチにした時に使ったコンボである。

 

 

「よくやった!

さてコッチもそろそろだ…これで銃でも戦える」

 

何やら準備をしていたマーシィ。

どうやら自身に内臓されていたFCSとの同期を行っていたようだ。

 

 

そして同期が完了した時、見たことのない表示が彼のレイヤーに移される。

 

「え?武器の特異性をシステムに反映…ああ、結構優秀ね、俺のFCS」

 

彼のちょっとした呟きの後、4人は外へ出た。

…想像した通り、そこはダークローチⅡの温床と化していた。

 

 

その奥に見える、高く聳える塔。

 

「…アレ、あの白い塔。

そこにもしかしたら…帰る手がかりが…」

 

「ああ…」

 

よよ式がわざわざ言葉にしなくても皆理解していた。

問題は、道中のローチ達だ。

 

 

 

「…3枚コンボ、全員」

 

「マーシィ、それ採用…って、僕はリモートだけの方がいいかな」

 

「3枚…どれを使えばいいか分からんが…何かあるのか?」

 

「任せな、コンボなら大体頭に入って…まて、スピンニングダンスのカードって何だったっけか?」「フロート、ドリル、トルネードだよ」「OK、だってさ」

 

 

そう言ってマーシィもまたラウズカードを数枚取り出す。

遅れてラクス、メリラ、よよ式がラウズカードを構える。

 

 

 

 【バレット】【ファイア】【ラピッド】

   【バーニングショット】

 

 【フロート】【ドリル】【トルネード】

   【スピンニングダンス】

 

 【キック】【サンダー】【マッハ】

   【ライトニングソニック】

 

   【リモート】

   【ラッシュ】

   【スクリュー】

 

 

「are you ready?」「出来てるよ」「いつでも行ける」「行けます!」

 

 

 

――――――4人は、一斉に駆け出した!

 

マーシィは義足のローラーダッシュで突撃しながら炎の弾丸をバラまき、メリラは放電を纏いながら跳び上がり、ラクスは垂直方向に浮かび、よよ式は召喚した3体のアンデッドと共に突撃する。

 

 

彼らの殲滅力はすさまじかった。

炎の弾幕はローチ達を灰燼に帰して、踊る竜巻は触れたモノ全てを粉微塵に斬り裂き、雷光の蹴りは一瞬で途方もない彼方へと飛び道中のローチは蒸発し、J・Q・Kの上級アンデッドを従えた回転する弾丸は確実に多数を葬っていく。

 

 

技の効果が切れた時、再び4人は同じ所に集結する…!

狙い通り、もう塔までは百数メートルほどにまで近づけた。

 

あともうひと踏ん張り、彼らと上位アンデッドの戦闘力ならば造作もない。

 

 

 【マグネット】

 

メリラがラウズしたカードの効果でダークローチⅡの大群は一気に吹っ飛ばされる。

その後ろで、マーシィが義手の多関節展開機能をオンラインにして、望潮のように左右非対称の形となる。

 

 

 【スコープ】

 【ジェミニ】

 

ラウズカードの効果で二人に分身したマーシィは、義手の方に持ち替えたギャレンラウザーを構える。

 

「スマート瞬殺システム…オンラインッ……!」

 

 

突然、狂ったようにマーシィ二人の義手がクネクネと動きだし、正確にダークローチⅡの急所を連続で狙い始めた。

 

「なんだそれキモッ!?」

 

「うわ…」

 

横目で見ていたよよ式とメリラが異様な光景に引き気味になる。

その真横をラクスのトルネードアローが掠めた。

 

 

「ぼさっとするな!

…気持ちはわかるが」

 

ラクスの一言に、二人は再び突撃を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3人の後ろで戦うアンデッドの一人、タランチュラアンデッド―――――人間名[嶋昇]は戦いの最中、異様な気配に気がついた。

 

気配のする方角へ、顔を向ける…しかしそこには何もない。

 

 

だが、そんな訳がないのだ…姿という、分かりやすいものが無いだけで…。

 

 

 

 

その頃4人は塔へとたどり着いた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――

 

王もまた、異様な気配に気付き更なる手段を講じた。

 

――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

  ~塔の内部~

 

「思いのほか、がらんどうだったな」

 

「…手がかりが無いわけじゃ無さそうだ。

それだけでいい」

 

4人は入り口をあらゆる手段で塞いだ後、内部の探索を開始した。

中は謎の装置とタンスだとか何だとかの収納用具で溢れていた。

 

 

「あー、ナンダコレ…?

マーシィ?コレ何か分かる?」

 

「あ?…あー、それただのガラクタだ。

使えんから捨てとけ」「そっか…」

 

しかし今の所、結果は芳しくないようだ。

見つかるのはガラクタばかりで、そろそろ彼らの気分も萎えてくるだろう…。

 

 

そんな時、マーシィが[あるモノ]を見つけた。

 

「これ…!」

 

彼は、ソレについて知っていた…円形のソレの名を。

だが…記憶にあるソレとはかなり差異がある、おそらく全く同じとは言えないだろう。

 

彼は、ソレらを“もしもの時の切り札”としてポケットにしまう。

 

 

 

そしてその頃、ラクスは一つの分厚い本を手に取った。

本の表紙は禍々しく、とても善良な内容があるとは思えなかった。

 

「…そんな、バカな」

 

 

ラクスにとって、その本は余りにも因縁深い物だった。

フラッシュバックする、あの日の記憶…あの時の、激しい戦闘と、片付いたハズの過去。

 

彼は本を持ったまま、固まってしまう…。

 

 

 

 

「…ラクスさん?」

 

「ん?ああ、何だ?メリラ」

 

辛うじて、メリラの呼び声で魂が抜けてしまったような状態から抜け出す事が出来た。

 

「コレを見て下さい」

 

「…地図、か?」

 

「そうだと思われます。

この円形のものがこの塔だとして…」

 

 

その地図には、間違いなく次に行くべき場所が示されていた。

夥しい数の矢印と覚書…それらの情報を統合すると、矢印の先に帰る手段がある事になる。

 

「マーシレス!よよ式!」

 

彼は他所で探索を続ける残り二人を呼んだ。

 

 

「何だよ…」

 

「コレを見ろ」「あ?…ふーん、大体わかった」

 

「本当ですか?」

 

「本当本当。

…で、コッチ行って帰るにしてもだ…あの大群だぞ?どうすんの」

 

 

「それについては…ソレらしき物が…」

 

 

 

  ◆   ◆   ◆   ◆

 

   ◆   ◆   ◆   ◆

 

「すげぇ…ライダーマシンだ」

 

メリラに導かれてたどり着いた先には、4機のライダーマシン―――詰まる所のバイクがあった。

 

 

「なんだ、このヘンテコな鉄の馬は?」

 

「コイツは馬なんかより数千倍速いぜ。

何たって、ライダーマシンだからな」「だね、これで僕ら完璧に仮面ライダーだよ」「ベルトが無ぇだろ」

 

早速と言わんばかりに、マーシィとよよ式はバイクのエンジンをつける。

因みに、二人とも無免である。(詰まる所、仮免ライダーですらない)

 

 

ラクスは取り敢えず見様見真似で己の得物と同じスートのライダーマシン…【シャドウチェイサー】に乗り、見様見真似でエンジンに火を入れる。

 

何せ初めてなので、鳴り響く爆音にラクスもメリラも驚く。

 

 

「じゃあちょっと慣らし運転と行くかァ!

ヒャッホォォオオオオオオオオオオーーーーーッ!」

 

テンションの上がりが止まらないマーシィは、【ファイアランバス】で狭…くは無いが広くも無い格納庫内を器用に走り回る。

 

あ、因みにこのファイアランバス、設定では小型原子炉だとかを積んでいるらしいが、本編中にガソリンスタンドで給油する描写があると言うよくわかんない物だったりする。

 

 

 

「…」

 

「ラクスさん?」

 

「ッ……ああ、何だ…?」

 

「いえ。

ただ…少し思い詰めていたようだったので…」

 

「ッ!

…ああ、いや少しな」

 

 

「………もし良ければ、話せますか?」

 

「………」

 

 

 

 

ファイアランバスが暴れる中で行われた暫しの会話。

やはり…ラクスは“あの本”が気がかりになって中々踏み出せていない。

 

 

ハッキリ言おう…彼は今、元の世界に帰る事を躊躇っている。

あの本は確かに封印した…だが、メリラの時代は己の時代から何年何十年どころではない、何百年何千何万…数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいに時が経っているようだ。

 

その間に封印されなくなったかもしれない。

そうなれば……再び、アレと戦う事になるだろう。

 

 

彼はその戦いを恐れない…だが彼とて人の子だ、心のどこかで、僅かに恐怖心があった。

心なしかその恐怖心が、ここに来てからというもの時が進む事に大きくなっている気がする。

 

 

妥協したくもあった。

此処はどうやら全く違う世界らしい…根拠は無いが、そうなのならあの本も自分が封印した物とは全く別物であると言える。

 

ならば無視してしまっても構わないのではないか…どうせ自分たちの世界には来ないのだ。

 

だが、奴なら世界を超えることなど造作でもないかもしれない。

そうなれば……―――――――――もしかしたら、たらればが止まらなくなってしまった。

 

 

そしてとうとう、恐怖心に折れて――――――――。

 

 

 

 

「実は「アッちょっ!?ナズェソコヒラクンディス!ウワァァァァァァァァァ!」

 

がらんごろんどんがらがっしゃーん、耳を塞ぎたくなるような激しい音と共にマーシィはファイアランバスと共に謎の部屋へと消えていった。

 

 

…同時に、ラクスに巣食っていた躊躇いも一応は晴れた。

 

 

「やっぱり止めておこう。

お前まで巻き込めない…」

 

「…」

 

やはり、また出てきたら倒すだけだ。

誰も巻き込めない…。

 

 

 

 

「…ふう、あのどんちき騒ぎでどこも壊れなかった辺り、流石ライダーマシンって感じだね」

 

「ああ。

でもなんか…へんな事で直ぐ壊れそうな気がする」

 

「使い方気を付ければいいだけだよ」

 

ようやく謎の部屋から出てきたマーシィとよよ式。

同時に格納庫自体の扉が開く。何故か行き先と方角ピッタリに空いたのは少々驚きだが。

 

 

「…ま、真っ直ぐ行きゃいいって事か」

 

「あの大群を突破出来ればな」

 

 

4人は各々のバイクに乗り込んだ。

 

ラクスはシャドウチェイサーに。

メリラはブルースペイダーに。

マーシィはファイアランバスに。

よよ式はグリンクローバーに。

 

 

―――――――――全員、風を斬り裂いて走った。

戸惑いも、迷いも何もかもを捨てて…

 

 

何処までも遠くへ行ける、そう信じながら――――――――

 

 

 

 

 

行く道はやはりダークローチⅡに溢れていた。

しかし今彼らにはライダーマシンがある…ローチが道中を塞ごうものなら、元の怪物の様な馬力に加え、ラウズカードの併用により更に強化されたマシンのパワーを前にあっけなく粉砕される。

 

ダークローチⅡの破片が辺り一面に転がる凄惨な様は、間違いなくニチアサで流す事は出来ないだろう。

ローチが爆発してくれたら話は別なのだが。

 

 

 

「だぁもう…マシンが体液でベタベタだよ。

どっかで洗えねえッ―――――――かなっ……!」

 

「喋るなよよ式…ッ!

舌を噛むぞ!」

 

彼ら、何気にノーヘルなのである。

法律上は(世界そのものに秩序もクソも無いため)問題無いが、しかし危険ではあるので中々バイクより体を上に上げにくい。

 

幾千幾万のローチを轢き殺した所でようやく身体の重心を下げる必要がなくなったほどである。

 

 

バイクはべっとりと汚れた…が、何故か4人は全く汚れていない。

 

(…まぁ、こういうモンか)

 

マーシィは何か知っているらしいが、ソレを態々口にすることはない。

 

 

(そう言えばマーシィ)

 

(何だ?エレン)

 

車体を走行しつつ寄せて、他の二人に聞こえないように話すよよ式。

 

(あの装置…どうする?)

 

(…何もしない。

製造元が製造元なんだ、余計なことをすれば事態が悪化しかねん)

 

(そうか…二人には言わなくて――――)

 

(言うな、説明が面倒クサイ)

 

その言葉を最後に、皆が一言も喋らずただ長い長い旅路を行く時間が続く。

ぱったりとローチの群れがいなくなって以来こんな感じだ。

 

 

 

 

…途中、ラクスがマーシィに話しかけた以外は。

 

 

「…マーシレス」

 

「何だ?」

 

「聞いておきたい事があってな…。

―――もし、過去に片付けた因縁がまた這い上がって、目の前に現れたら…お前はどうする?」

 

 

 

 

 

「さあ。

知らねぇよ…」

 

「…そうか。

……可笑しなことを聞いて済まな「けどな」…?」

 

下がろうとしたラクスを止めるように、マーシィは言葉を続けた。

 

 

「けどな…そう言うの、一番やっちゃいけないのは…“逃げる”事だ。

逃げたらどうとか、誰かがどうとかじゃない…『どうせ逃げられない』んだ」

 

「ッ……」

 

「目ェ伏せて第三者気取ってれば後悔は無いなんか嘘っぱちだ…踏み込んだが最後、ズタボロになるまで…いや、ズタボロになってもしつこく迫ってくる。それが因縁ってヤツだ」

 

 

「…」

 

「俺も…一回逃げたことがある。

終わったハズだと勘違いして、世界まで跨いで…結局そうした結果ってのは、全く違う形で同じ因縁がやってくるだけってモノだ。

―――結局、逃げたら逃げるだけ損なんだよ…だったら自分から殴りかかった方が楽だ」

 

 

彼は黄昏るように、そう語った後…最後にこう付け加えた

 

「…俺にはまだ、やるべき事があるからな…ッて」

 

 

 

 

 

「…ありがとう。

まさか、お前からそんな言葉が聞けるとは思わなかった」

 

 

「あてにはするなよ。

どうせ人それぞれ――――――――――――――おい、前の奴なんだ?」「何?…ッ!?」

 

突然、ラクスとマーシィが急ブレーキをかけた。

つられてよよ式とメリラもバイクを止める。

 

 

4人の目の前には、ボロ布を纏う…やつれた魔術師のような男が居た。

 

――――この瞬間、ラクスの前進には冷たい汗が湧き出た。

やはりあの本は贋作などでは無かった、今こうして最悪の状況を作っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去に葬ったはずの、忌むべき“生みの親”が。

 

「マフー…ッ!!!??????」

 

 

 

 

「お久しぶりです…[ライダー]の皆さん。

そして、さようなら…」

 

 

―――――――突然、魔術師……マフーが大炎上し衝撃波を放った!

 

 

「うおッ!?」「何ッ!?」「くッ……!」「あッつ!?」

 

衝撃と熱に煽られた4人は皆、顔を腕で覆う!

……やがて、大火の中からマフー…―――――ではなく、異形の人型が出てきた。

 

これがマフーの変化した姿だとしたら、その面影は何処にもない。

強いて言えば……その胴体は(サイズ感は大きく違うが)[巨大邪神14]と呼ばれた存在にそっくりであった。

 

 

 

「な、なんだよあれ……!

取り敢えず逃げよう!アレよりも手がかりが先だ!」

 

よよ式は直ぐにマフーを無視することを提案する……が。

 

 

「いや…どうせ逃げられない。

――――――奴は、此処で倒す!!!」

 

ラクスはその提案を拒否し、バイクから跳び出してマフーの真上からカリスアローで攻撃を仕掛ける!

 

 

 【トルネード】

 

「今度こそトドメを刺す!

うぉおおおおおおおおおおおおおおッ!!」

 

雄叫びと共に矢を何発も放った。

…だが、マフーはその全てを涼しい顔で受けきり、ラクスへ着地と同時に迫る!

 

 

「ッ!、何だと…ッ!?

…グハァアッ!」

 

まるで塵でも吹き飛ばすかのように、マフーは軽い蹴りでラクスを吹っ飛ばした。

 

 

「ラクスさんッ!」

 

メリラはバイクを走らせ、ブレイラウザーを切先をマフーに向ける構えを取る。

だが、マフーはそれに向けて手をかざすだけで地面から大爆発を起こしてメリラをバイク諸共高く高く吹き飛ばす!

 

 

 

 

…その背後から、誰も乗っていないファイアランバスが“飛んで”来た!

マフーは蹴りでそれを迎えうつ…が!

 

「ぶっ飛べ……!」

 

 

 【ファイアバレット】

 

「ッ!?」

 

 

マーシィがファイアランバスの原子炉を撃ち抜き、大爆発を引き起こした!!

それでも彼は射撃の手を止めず、何発もファイアバレットを撃ちこむ。

 

やがて辺り一面が煙幕で覆われた時、マーシィは異変に気がついた。

 

 

嫌な予感がして、射撃の手を止め煙幕が晴れるのを待つと…放った炎の弾丸が宙に浮いている事に気がついた。

マフーを中心に、扇状に浮いているのだ。

 

彼は全てを悟った、この後に起こる展開の。

 

 

「返却口は…こちらじゃありません…てッ!」

 

 

案の定、止められた弾丸は全てマーシィへ返された。

彼はその弾幕の返却を横に走って、必死に躱す。

 

 

 

その後ろへ、よよ式が忍び寄る…ッ!

 

「♪~!

コッチだクソ野郎!」

 

口笛でマフーを振り向かせた瞬間、一つのラウズカードをラウズする。

 

 【スモッグ】

 

ラウザーのある石突から煙幕を噴射し、マフーの視界を封じた!

これには流石のマフーも面食らったようで、腕で顔を思わず覆ってしまった!

 

 

 

 

「皆!こっちだ!」

 

続いて響く、よよ式の呼びかける声。

マフーは声のした方角へ滅茶苦茶に先の弾丸を放つ…が、煙幕が今だ晴れず当たったかどうかはおろか、相手の現在地すら確認できない。

 

 

――――――煙幕が晴れた頃には、4人の姿は何処にもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  【リカバー】

 

「うぐッ……!

くっ…はぁ、はぁ…」

 

先の逃走の途中、よよ式は何発かその身に弾丸を受けてしまい重傷を負っていた。

幸いなのは、ラクスがリカバーのラウズカードを持っていたことか。

 

お蔭で重症がウソのように全快した。

 

 

だが、それで奴に…マフーに対する手段が出来たわけでは無い。

 

「…どうする、私達では敵わんぞ」

 

「そうですね…ディアブロスを持って来ていれば…ッ!」

 

「ない物はしょうがないよ…何か手立てを」

 

 

各々が思い悩む中――――――マーシィがふと思い出して、ポケットを探った。

…あの時改修した“アレ”があるじゃないか、と。

 

 

 

「…多分、ラウザーの出力は足りている…ハズ。

だが…如何せん俺達の出力が足りんな…」

 

「どういう事だマーシレス」「こういう事だ」

 

 

「ッ!?」

 

 

ゴロゴロと、マーシィは先程の塔で回収した“アレ”を地面に転がす。

その円形の…懐中時計の様なソレは、ラクスとメリラにはてんで馴染みのない代物であったが…よよ式はその物体の名を知っていた。

 

 

 

 

 

「…ライド、ウォッチ…っ!

でも、形がなんか…」

 

「ああ…多分純正(という言葉が正しいかは別として)じゃないだろうな。

……俺の記憶が正しければコイツで…」「仮面ライダーに、なれるって?」「…そういう事だ」

 

二人だけで進んでいく会話。

そこに“仮面ライダー”を知らぬ者の入る余地はなく、ラクス及びメリラはどんどんおいていかれる。

 

 

「問題はアレの姿がフォーティーンに似てるって所d「待て待て待て!待ってくれ!」あ?……あ、そっか…」

 

「あの…説明、して貰えますか?」

 

ようやく自分たちの暴走に気がついた二人。

だが、こうしてる間にもマフーは彼らを探している…ソレを考えると、長々と説明する事はできない。

 

 

より簡単に、簡潔に…。

 

 

「あー…。

コイツを使えば…そうだな、“特殊な鎧”を使える…ハズ。

ってこと」

 

「ちょっと賭けにもなるけど…残念ながらこれ以外に手段がないんだ…」

 

色々と抜けてしまっている説明だが…取り敢えず二人はマーシィとよよ式が言わんとしている事の核心は理解できた。

 

あのマフーに勝つためには、このヘンテコな機械がもたらす摩訶不思議な出来事に任せるしかない…と。

 

 

「…とりあえずウォッチは16個ある」

 

「1人4個の割り当てですね…」

 

「ああ…使えたとして、何分使えるか分からない…モノが俺達と知っているものと大分違っていてな、時間制限とかあるかも」

 

 

 

「…何もかもが推測か。

―――しかしこれでやらなければならないのも事実、か…」

 

ラクスは地面に置いてあるライドウォッチの一つ…[仮面ライダークウガ]のライドウォッチを手に取る。

 

 

―――――――その瞬間、幾つかの“記憶、または記録”が彼に流れ込んできた。

 

 

 

“こんな奴らのために、これ以上誰かの涙は見たくない!”

 

炎の中で叫ぶ、一人の青年の姿。

…彼は知らないが、彼こそがクウガの変身者[五代雄介]だ。

 

 

“みんなに笑顔でいてほしいんです!

だから見てて下さい! 俺の! 変身!”

 

 

 

 

 

 

「…成程」

 

流れ込んできた他の記憶で、ラクスは今自分が手にしているモノが何であるかを理解した。

…同時に、己がこの力を使う意味を。

 

 

「これは…責任が大きいぞ」

 

「…ラクスさんも、見たんですか」

 

「ああ…」

 

 

 

「二人とも準備はいいかい?」

 

「無論だ」「はい」

 

 

4人は、マフーが待ち構える方向へと顔を向けた。

 

「…次は、ねえぞ」

 

 

 

 

 

 

  ◆  ◆    ◆  ◆    ◆  ◆

 

  ◆  ◆    ◆  ◆    ◆  ◆

 

 

彷徨うマフーの前に、4人の戦士が立ちはだかった。

 

 

「…やっと現れてくれましたか、ライダーの方々。

私に無駄な時間を費やしてくれた礼です、地獄の苦しみを「黙れよ…!」…?」

 

くどくどと恨みの言葉を重ねるマフーを、それをマーシィが遮った。

 

 

「地獄は…貴様の行き先だ、マフー…!」

 

「私は、私達は…貴方には負けられない!」

 

「最初に言っておく―――――って、これはゼロノスの時まで待っとくか。ないけど」

 

 

4人が同時にライドウォッチのボタンを押した!

 

 

 

「それは…確か[ストレンジライドウォッチ]とか言いましたかね?

まあ何がどうあれ、無駄ですよ…この私の前では…ッ!」

 

 

各々の元に、ベルト…または変身用アイテムが現れた。

 

 

「お前の相手をするのは…ほぼ、全ライダーだ…ッ!!」

 

 

 【STANDBY!】

 

 【REA・D・Y】

 

 

それぞれのアイテムが、準備段階を告げる音を鳴らす。

そして―――――――――――!

 

 

 

 

「変身!」

「変身!」

「変身!」

「変身!」

 

 

 【HENSIN!】 

 

 【FIST・ON】

 

 【タカ!トラ!バッタ!

 タ!ト!バ!タトバタ!ト!バ!】

 

 

 

 

―――――――――――変身、完了…!

彼らは今、仮面ライダーへの変身に成功した!

 

 

[仮面ライダークウガ]へ変身したラクス。

 

[仮面ライダーサソード]へ変身したマーシィ。

 

[仮面ライダーイクサ]へ変身したメリラ。

 

[仮面ライダーオーズ]へ変身したよよ式。

 

しかし、その右腕にはそれぞれ{3:00}と書かれたホログラムが浮かぶ。

どうやら時間制限があるようだ。

 

しかしそれなら、

 

 

「…コイツは、ほんの序章だ

行くぞ…!」

 

 

「ならば序章のまま、闇の奥へ葬られるがいい…!!」

 

「やってみろよ!」

 

 

マフーと4人がぶつかり合った!

 

「おりゃぁあああああああああ!!!」

 

「何!?

ゴプッ!」

 

初撃はラクスの右ストレートがマフーの顔面に直撃!次にマーシィとメリラが左右から滅多切りの追撃を加える!

 

そして最後によよ式が――――――。

 

 

「最初からクライマックス、ってね!」

 

 

 【スキャニングチャージ!!】

 

「よよっ、お前バカ!バッカお前!

…ちょ、避けろメリラ!」

 

 

己が持ちうるコアメダルを宙に放り投げ、ソレをスキャナーで全て読み取ったのだ。

…劇中、800年前のオーズがやっていたアレだ。

 

スキャナーに込められた溢れんばかりのコアメダルの力を、すぐさまメダルジャリバーに注ぎ込む!!

 

 

「溜め込まず、さっさと使えば…己の身は滅びない!」

 

メダルジャリバーの切先を地に付け、怯むマフーへと走る!

切先が大地を斬り裂く度に、オーバーフローした力が時折破裂する…!

 

 

爆!爆!爆!!

最早辿った道が爆炎だらけになり、その爆風の影響かオーズが更に加速する!

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!」

 

残り5mの所で、一気に突きの構えを取った!

そして――――――!!!

 

 

「せいッ!!!」

 

マフーの胴体に、ジャリバーを突き刺す!

ダメ押しだと言わんばかりに、マフーの頭辺りまで跳び上がり…!

 

 

「ヤァァァァァァァァァ!!!!」

 

メダルジャリバーが爆発する直前!マフーを飛び蹴りで吹っ飛ばした!

飛蝗の脚力で蹴られたマフーは何処までも吹っ飛んでいき、岩山に激突した所で大爆発を起こす!!!

 

 

 

よよ式は振り返り、サムズアップをしてみせた。

…そこでオーズの姿から戻ってしまったが。

 

「え?もう終わり!?」

 

突然戻った事に驚愕するよよ式。

だが…。

 

「けどまあ、これは…もう死んだなアイツ」

 

「いや、そうでもない…らしい」

 

 

 

 

その時!4人の目の前で何かが落下してきた!

…それはマフー!何と、あの過剰スキャニングでは力不足だったと言うのか!?

 

 

「アア、アアア”ア”ア”ア”ア”!!!

この、糞共がぁあアアアッ!!」

 

図らずも此処までしてやられてしまったマフーは、怒りの籠った声を響かせる!!

 

 

「チィ!

コイツを使うまでも無いと思ったが!」

 

 【CAST OFF】

 

「クロックアップ!」

 

 【CLOCK UP】

 

 

「はぁあああッ!」

 

 

彼はキャストオフを行った後、すぐさまクロックアップにより人間を遥かに超えるスピードでマフーに迫った!

 

超常的スピードで繰り出される剣戟に、マフーは全くついていけていない。

…だが、効果も薄いようで、余り体力を削れている感覚もない。

 

 

「まだだァ!」

 

ならば効くまで削る…マーシィは剣戟のスピードを上げた。

斬って、斬って…斬りまくって!

 

 

 

だが、此処で思わぬ事態が起こってしまう!

 

「オオオオオオッ―――――――!?

なんだ、時間制限はまだあったハズだぞ!?」

 

クロックアップの効果か、3分あったはずの時間制限は僅か2分45秒で切れてしまったのだ!

 

 

「死ねぇ!」

 

「ガッ…!」

 

鳩尾を殴られ、引きずられるように後方へ吹っ飛ばされるマーシィ。

だが強化人間の身体はその程度では倒れず、そのまま次のライドウォッチを手にした。

 

 

 

 

 

マーシィの二度目の変身の間、既に次のウォッチ使って[仮面ライダーZO]に変身したメリラが、マフーに肉弾戦を仕掛けた!

 

「ハッ!やぁああッ!」

 

振り下ろされた爪を躱し、右ブローからの回し蹴りで大ダメージを与える!

よろけたマフーへ追撃のアッパーカットを繰り出すが、奴の左手にソレを阻まれ投げ飛ばされてしまった!

 

しかし投げ飛ばされた勢いを増して、逆に綺麗に着地した後、左脚でローキックを繰り出す!

再び振ってきた爪を今度は受け止めがら空きになったマフーの鳩尾へ何度もパンチを入れ、最後は肘で顔面を強く打った!

 

 

だが、突如マフーのヘッドバンドがメリラの額にクリーンヒットして、よろけた所に執拗なまでの爪の連撃が襲う!

 

切り裂かれる痛みに耐えながら、必死にそのチャンスを待つ!

 

「ぐぅぅぅ…そこだぁ!」

 

「うごぁああッ!!」

 

幾らか耐えた所でようやく奴の胸元へ渾身のコークスクリューブローのカウンターを叩き込めた!その衝撃はまさしく大地を揺るがすほどで、マフーの硬い外骨格に大きなヒビが入る!!

 

 

 

 

…までは良かったが、そこで時間制限が来てしまい変身解除してしまう。

 

腕を掴まれ、遠くまで投げ飛ばされてしまった!

 

「ぐッ……!」

 

大地に思いっ切り背中を打ったメリラは、痛みに悶え動けなくなる。

 

 

「この…嘗めるな!」

 

入れ替わりで[ライオトルーパー]に変身したよよ式が殴りかかる…が、流石にライオトルーパーでは出力が足りず、マフーは彼の攻撃に全く怯むどころか微動だにしない。

 

そのまま、腕の一振りで吹っ飛ばされ、変身解除へと追い込まれてしまった!

 

 

「く、クソ…!

量産ライダーじゃ火力が足りないッ……!」

 

 

「虫けら共がぁ…こうしてくれるゥ!」

 

「がッ!」「あがぁあッ!」

 

マフーは苛立ちのままに地に伏した二人を踏みつけ、更なる痛みを与える。

…その右手で、闇の魔術を準備しながら…。

 

 

「目障りだ…塵も残さず消え―――――――!」

 

 

 

 【エターナル!】

 

 

 

 

 

「おい、俺達を」「忘れて貰っては困るな」

 

「何?

がッ!!!??????」

 

突如、マフーの背中を急襲した二つの“蹴り”!

そこには…[仮面ライダーエターナル(ブルーフレア)]に変身したマーシィと[仮面ライダー4号]に変身したラクスがいた!

 

 

「「さあ…地獄を楽しみな!!」」

 

ラクスがファイティングポーズを、マーシィが横に伸ばした腕でサムズダウンを決めた後、一気に駆け寄って戦闘を開始した!

 

 

マーシィの回し蹴り、ラクスの左フックを奴はどうにか防ぐが、次いで放たれたマーシィのスライディングキックで態勢を崩し、そこへラクスがアッパーカットをねじ込み奴は一回転しながら大きく吹っ飛ぶ!

 

吹っ飛んで地に伏したマフーへマーシィがエターナルエッジを逆手に持って、切先を振り下ろす!

 

 

しかしその渾身の一撃を転がって躱したマフーは、魔弾をマーシィに向けて撃つ!

ソレを間一髪躱したマーシィと入れ替わるようにラクスが立ち上がりかけたマフーへ飛び蹴りを繰り出し、奴は再び大地を転げまわる事になる。

 

―――そして、二人の時間制限が近づいていた。

 

 

「終わる前に…叩き込む!

トァアアアアアアアッ!!!」

 

「ゥオオオオ…ガァアッ!?」

 

ラクスが緑のエフェクトを纏ったライダーキックを繰り出し、起き上がりかけたマフーへ追い打ちを掛けた!

 

 

「何故だ…私が、何故此処までに…!?」

 

「俺達を呼び出した奴の代わりに言っておく…侮ったな、ライダーの歴史を!

ここいらで…そろそろ呼び出すか!」

 

 【ゾーン!マキシマムドライブ!!!】

 

ゾーンメモリを腰のマキシマムスロットへ装填し、マキシマムドライブを発動する!!

発動された強力な物体移動能力は大地を揺るがす!!!

 

 

…だが、呼び出したのは原作のような全てのT2ガイアメモリではない。

 

 

 

呼び出したのは、この世界にあるすべてのストレンジライドウォッチ…!

 

「これだけのライドウォッチがあれば…!!」

 

「まだあるぜ」

 

それと、異質な形をした装置。それには、簡略化した地球儀の上に立つ大鷲のマーク…つまり、ショッカーのマークが施されてあった!

 

「それって…!

マーシィ!放っておくんじゃなかったのかよ!」

 

「解析は済んでいた!この際使うしかない!」

 

マーシィはショッカー製の謎の装置を踏みつけた…その瞬間、装置から光が放たれる!

ドォーン…という鈍い音を立て、光の波が世界全体に行きわたった…!

 

 

 

 

…だが、何も起きない。

 

「何が…起きたと言うのだ…?」

 

「まだだ…その内なぁ!!」

 

彼は[斬鬼]のライドウォッチを使い、変身鬼弦・音枷で雷を纏った後、斬鬼に変身した。

エレキギター型の武器[音撃真弦・烈斬]でマフーに斬りかかり、また激しい戦闘を開始する!

 

 

今回は彼の得意な大型近接武器だという事もあり、苦手な銃を使わされてた反動をここで晴らすように豪胆に立ち回った!

 

刃の振り子を揺らすような大振りで、且つ滑らかな連撃がマフーの異形のボディを斬り裂く!

 

 

「オオッ…オオオオオオ!」

 

反撃で振り下ろされた爪は、容易く烈斬で弾かれそのまま切先を先程メリラが作ったひび割れに差し込まれた!

 

 

「お前みたいな奴にも音撃が効くか確かめてやる!

はぁあああっ…!音撃斬・雷電斬震!!」

 

烈斬に音撃震・斬撤を装着し、絃をかき鳴らす!

切先の鬼石を通じて響く音撃は確実にマフーへダメージを与えている!

 

 

 

「僕も忘れるな…!

アマゾン!」「アマゾン!!」

 

そこへ[アマゾンネオアルファ]へ変身したよよ式と、[アマゾンネオ]に変身したメリラが駆け付けた!

 

 

「俺もここいらか…!

後は頼む!」

 

丁度制限時間を迎えたマーシィが斬鬼の身体と烈斬が消滅したのと同時に跳び込むようにマフーから離れる。

その際、無尽蔵に地面に落ちていたライドウォッチを幾つか拾った。

 

 

「きぃさぁまぁら――――――うごぉおあッ!?」

 

絶え間ない音撃から解放されたマフーへ追い打ちにと、ネオアルファスイーパーのスイープガンによる掃射が奴の背中を襲う!

 

その正面からメリラが飛び掛かり、手に持ったアマゾンネオブレードで滅多切りにした。

ライダーの性質故か、メリラの戦い方とは思えない野性的な攻撃だ。

 

「ッ!」

 

「があぁあッ!!?」

 

よよ式が後ろから、スイープソーで斬りかかった。

外骨格がチェーンソーでゴリゴリと削られる中、メリラがトドメにソードを頭部に突き立て、最後に回し蹴りでマフーを吹っ飛ばす!

 

 

その際よよ式も巻き込まれ、彼はマフーの下敷きになった。

ここで両者、変身を解除される。

 

 

「ハァ…ハァ…。

アレは…危険すぎるわ、流石に…」

 

「ちょっとメリラさん!吹っ飛ばす方向考えて…「この!死ねぇ!」うわぁ!?攻撃してきたぁ!?」

 

みっともない体勢でみっともない攻撃をしてきたマフー。

別世界の別物とはいえ(更に言うと、よよ式の方もみっともないとは言え)、向こう側のラスボスの自覚はあるのだろうか…。

 

 

最早顔真っ赤で怒り狂うおっさんのような攻撃を繰り出す奴から必死に逃げ惑うよよ式。

途中、ライドウォッチを拾うが…運が悪いのかいいのか、多分悪いであろう[仮面ライダー龍騎ブランク体]のライドウォッチを拾ってしまった。

 

 

「ああもう!変身!」

 

 

 【SWORD VENT】

 

どうにか変身出来たよよ式はソードベントで呼び出したライドセイバーで応戦する。

一応王○治15人分の力だぞー、頑張れー。

 

 

だが、お約束というか…何というか…案の定役に立たないわけで。

―――――――ぽきんっと、ライドセイバーは折れてしまい、

 

 

「折れたぁー!?

ぶごッ!」

 

お決まりの言葉の後、綺麗に吹っ飛ばされたよよ式。

当然変身解除され、絶体絶命のピンチに陥る。

 

 

「よよ式!」

 

慌ててメリラは[威吹鬼]のライドウォッチを使う…しかし。

 

 

「え…え!?ベルトじゃない!?」

 

変身鬼笛の使い方が分からず立ち往生してしまう。

その頃マーシィも慌ててライドウォッチを手に取るが…。

 

 

「よぉーし…って!

なんじゃこりゃああああああああああッ!?」

 

まさかまさか、まさかのそれは[仮面ノリダー]のライドウォッチ!

何であるんだよバカ野郎ぶっとばすぞ!思わずマーシィはバッチぃ物を叩くように投げてしまった。

 

大慌てで2つ目を取り出すが、それはそれで[仮面ノリダーV2]のライドウォッチであり、3つ目に突入することには何もかもが遅かった。

 

 

そしてラクスは距離的にかなり遠く、駆け付けた頃には手遅れである事は変わりなかった。

一応彼は高速系ライダーを今、手に持って居るが、彼がそれに気付くことはない。

 

 

 

「死ねぇ!しねっしねっ死ねぇ!!」

 

「うわ、わっ!

この野郎!―――――――」

 

 

よよ式が素手で殴りかかるという暴挙に出ようとした、その時!

 

 【マキシマムドライブ!】

 

「え…?今誰がダブルに?」

 

彼は必死に[仮面ライダーダブル]または[仮面ライダースカル][仮面ライダーアクセル]等、ダブルに登場したライダーに変身した者を探すが、3人共素体のままだ。

 

 

 

 

 

 

 

――――――その時、何かがマフーの身体を拘束した!

 

「何!

う、動けん…!」

 

必死にもがくものの、ソレ…グラフ型の物体はガッチリと奴を捕らえて離さない!

そのグラフを滑ってくる者と…反対側の上空から落下する2つの物体!

 

 

 

「「「やあああああああああああああッ!!!」」」

 

3つ…いや、3人のライダーキックが炸裂し、マフーから爆炎が噴き出た!!!

 

 

「何だ、アレは…!?」

 

突然の攻撃に驚くラクス…無理もない、今ここに居る4人は誰もライダーに変身していないのだから。

 

 

 

「珍しく手こずってるわね、ラクス…」

 

「マーシィも…何時も通りな感じだけれど」

 

――――突然、声がした。

余りにも聞き覚えがある声が…ラクスが、そしてマーシィが最も聞きなれた人物の声。

 

そして…!

 

 

 

 

 

 

 

「何やってるの?父さん達。

ホント、男子ってバカなんだから」

 

 

 

 

 

 

 

噴煙から現れたのは、[仮面ライダービルド]と[仮面ライダーダブル]!

変身者は…何と、スミカと…ベルカ二人だった!!

 

変身を解いた3人は、それぞれの家族の元に行く。

 

 

 

因みに今回はこちら側のベルカが髪を白色に染めている。

 

 

「ベルカ!?」

 

「るっかきゅん!…はプライベート限定だった。ヤベーイヤベーイ

…ベルカぁ!!?そしてスミカぁ!?どっから来たんだよ!?」

 

「どこからって、あなたが呼んだんじゃない…」「呼んだ、って…あ…」

 

ベルカの言葉でハッとなり、例の装置に目を向ける…その装置の効果が、今になって現れたのだと理解すると、彼は深くうなづいた。

 

 

「それに…私達だけじゃ、ない見たいね」

 

 

ベルカの呟きの後、誰かがラクスの肩を叩く…。

彼は振り返ってその姿を見た――――――が、その姿を彼は知らない。

 

「久しぶり…とは言っても、記憶は消してしまったので覚えていませんね。ラクス」

 

「お前は…?」

 

 

「…試作品00」

 

「あぁ、そちらは覚えて下さっていましたか。

一瞬の出来事だったのに…でも、今の僕は00とは少し違います…あの、よく分からない装置の影響でしょう」

 

 

そう語るのは、ラクスの兄とも言える…嘗てラクスをマフーの支配から解放し、代償としてその命を散らした人造人間…通称[試作品00]。

 

 

「?…どういうことだ?」

 

「どう、と聞かれると…私にも分からない事が多すぎてどうとも言えませんね。

…まあ折角ですし、過去の私とも見分け…と言いますかね?そう言うのをつけるために名前も少し変えてしまいましょう―――――例えば、0をもう一つ付けたして[000(オーガ)]、とか…」

 

そう言って、試作品00…改め、000取り出したのは[仮面ライダー000(オーガ)]のライドウォッチだった。ウォッチを通して見た記憶に影響されたのだろうか。

 

 

「アレ?オーガのライドウォッチ…?

―――――あ”!?俺のオーガライドウォッチ無くなってる!?」

 

どうやらオーガのライドウォッチはよよ式から“借りた”ようだ。

 

「まあ…この通り借り物なので、大事に使わないと…」「オーガライドウォッチハオレノモノダー!」

 

「貴方そんな性格だったかしら…?」

 

「?、もとからこんな感じですよ?

それとラクス…貴方は確かオーガと対となるライダーのウォッチを持っているのでは?」

 

「オーガと、対…これか」

 

ラクスはたまたま手に持っていた[仮面ライダーサイガ]のライドウォッチを見る。

…確かに、ウォッチを通した記憶にはオーガは[地のベルト]、サイガが[天のベルト]とある。

 

 

「いいだろう。

やるぞ…!」

 

「ええ…相乗りしていただきますよ…!」

 

 【STANDING BY】

 

 【STANDING BY】

 

二人はライドウォッチを起動し、自動的に巻かれたベルトにそれぞれのコード[000]と[315]を入力したオーガフォン/サイガフォンを装着する!

 

 

「変身!」「ヘンシン!」

 

 【COMPLETE】

 

 【COMPLETE】

 

 

「ッ……!

いい加減にしろ……いい加減しろぉおおおおおお!!!!」

 

最早何度も、何人ものライダーが現れる事に堪忍袋の緒が切れたマフーは闇の魔術を使い、大量のダークローチⅡを呼び出す。

 

が…その多くは何処からともなく飛んできた弾丸によって多くが殲滅させられた。

 

 

 

[威吹鬼]に変身したメリラと、[G3-X]に変身した向こう側のベルカのケルベロスによる一斉掃射である。

 

「こっちの雑魚は任せて…!」

 

「皆さんは本命を!」

 

 

 

 

 

「…と、ぼうっとしてる場合じゃ無かっ「返せよぅ!俺のオーガライドウォッチ返してくれよぉ!」…ザビーゼクターでやれ。まあ俺も555に…あれ?」

 

マーシィはポケットに入れてあったはずの[仮面ライダー555]のライドウォッチを探すが、一向に見つからない。

 

出てきたのは、[仮面ライダーカイザ]と[仮面ライダーデルタ]のライドウォッチだけだった。

 

 

「っ……まさか!

スミカ!」「じゃーん、これなーんだ?」「あ”ぁ”---ッ!?」

 

此方もいつの間にかライドウォッチをすり取られていたようだ…なんともまあ、締まりの悪い傭兵仲間である。

 

「返せ!返せェ!

俺のファイズライドウォッチ返してくれよぉ!」「ザビーゼクターでやりなさいよ…知らないケド」「や”だ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!い”や”だ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!俺もアクセルフォームやりたいぃ!」「子供か!カイザで我慢しなさい!」「お前がカイザ使えよぉ!」「嫌よ!私草加は顔以外嫌いだもん!」「カイザ使えよぉ!木場だって使ってただろォ!」「大体草加じゃない!」

 

「ハァ…。

貸しなさい」

 

娘と夫の醜態に痺れを切らしたベルカが、マーシィの手からデルタのライドウォッチをひったくった。

 

「へぁ!?ベルカ!?」

 

 

現役時代の様な、クールかつスマートな手つきでライドウォッチを起動させる。

彼女は腰に出現したベルトからデルタフォンを引き抜き、トリガーを引きながら耳元あたりに寄せた。

 

「…変身」

 

 【STANDING BY】

 

電子音声の後、デルタフォンを元あった場所に装着すると、電子音と共にエフェクトが発生する…!

 

 【COMPLETE】

 

白く光るラインがベルカを包み、瞬くよりも早くその身にスーツを装着させた。

 

 

 

「ッ…」「あんなかっこいい母さん、久しぶり…」

 

長らく平和な期間が続き、キレのある彼女をしばらく見ていなかった二人は揃ってときめいてしまった。

 

 

 

「そっちの世界は随分平和だったようね…」

 

「少なくとも私の周りは…ね。

必要以上に守ってくれるひとがいるから」「ちっす」

 

二人のベルカの会話にサラッと割り込みながら、既に戦闘を始めているオーガとサイガに加勢しに行くデルタを追いかけるようにマーシィも…そしてスミカもライドウォッチを起動する。

 

 

 

「なあ、スミカ?」

 

「何?父さん」

 

「俺もまだ、夢を見れるかな?」

 

「フッ…w

もうずっと見てるし、あと守ってるし…」

 

「守ってるって?」

 

「胸に手当てて考えてよ」

 

 

 【STANDING BY】

 

 【STANDING BY】

 

 

 

「何の夢守ってるか、後で絶対言えよ?

―――――――変身!」

 

「やだ。

―――――――変身!!」

 

 

 【COMPLETE】

 

 【COMPLETE】

 

 

互いにライダーに変身し、それぞれの変身したライダーのパーソナルアクションを決めた後前線に急行した!

 

 

 

「させっかよ!」

 

「ッ!?」

 

デルタ…つまりベルカに振り下ろされそうになった爪へカイザブレイガンによる射撃を浴びせ、その手を大きく弾いたと同時にブレイガンへミッションメモリーを挿入する。

 

 

マガジン底から伸びた刃で数度マフーを斬り付けた後、オーガストランザーを構えた000と入れ替わりつつ再度ブレイガンの射撃を行う。

 

「たぁああッ!やぁああッ!

はぁあああああッ!!」

 

「ヴッ……!

がはッ!ごぁあッ!?」

 

 

「置き土産だ!」

 

「ば、バカなァ!」

 

一撃の火力が凄まじいオーガストランザーによる横振り、縦振り、突きの三連撃を喰らい、真っ直ぐ綺麗に吹っ飛ばされたマフーの背後からラクスが高速飛行で体当たりをかました事により、再び000の下へ押し戻された。

 

そして000は、ストランザーを構えながら、自分の下へ吹っ飛ばされてくるマフーを待ち構える!

 

 

「別物とはいえ、貴様と私との運命…ここで…!」

 

「止めろ!これ以上はストックが…!」

 

 

「断ち切る!!!!!!!!!!!!」

 

 【EXCEED CHARGE】

 

「ウガァアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーッ!!!」

 

強烈なオメガストリームの刃がマフーの身体を容赦なく削る!

ズバリ―――――――刃が奴の身体を突き抜けたその音はすさまじく、衝撃波として辺り一帯を揺るがす程であった。

 

 

 

「お…のれ………がぁあアア!!?」

 

更に赤、黄、白の三つの円錐状のエネルギー……ポインターがマフーに突き刺さる!

撃ち込んだのは無論、スミカとマーシィ、そしてベルカだ。

 

 

「一家総出のライダーキックだ…。

――――あ、親父はXライダーで時代の止まった化石だから除外で」

 

「そもそも6つ目のベルトが無いっての」

 

「何でもいいから、決めるわよ…!」

 

 

「ああ!」「ええ!」

 

――――3人はそれぞれのポインターへ、キックの体勢で跳び込む!

そして3人はポインターと同化!ソレはドリルの様に回転して奴を刻む!!

 

 

 

「だぁあああああああッ!」

「はぁあああああああ…!」

「っしゃああああああ!!!」

 

 

「グゥっ…ゥア……アガアァァァアアアアアアアアっ!!」

 

 

3人がマフーの身体を突き抜け、光から戻ると何度目だろうか――――マフーが大爆発を起こす。

オルフェノクではないため、灰にはならないようだ。

 

 

 

「ぅうう”…アァア”…」

 

身体は残ったものの、ダメージが大分蓄積されたようで(まだ立っては居られるようだが)よろめき、唸り声を上げるマフー。

 

寧ろこの耐久力が異常なのだ…先程から、並のライダー怪人等であれば(本当の本当に)良くて瀕死の状態にまで追い込まれる攻撃の数々である。

 

 

そしてローチの大群もまたメリラと向こう側のベルカ、そして途中参加のよよ式によって殲滅し切っていた。

 

それぞれ途中で変身が一度切れてそれぞれ[仮面ライダーJ(ジャンボフォーム)][仮面ライダーバロン][仮面ライダーゼロノス]に変身し変えていたが。

 

 

 

 

ここでようやくマフーが膝を付いた。

――――――――――――――――――――だが。

 

「や、やったk「止めろそれ以上言うな!」…何?」

 

「そう言うと絶対…ッ!!?」

 

 

 

行ってしまった一言。

いや、偶然だろうか…グラりと、マフーが突如として起き上がる。

 

 

「よぉくも…よくもぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」

 

怒りが頂点に達したマフーが、雄叫びと共に暗い瘴気を放つ!

…その衝撃で装置が壊れ、爆発を起こした!

 

 

 

――――それにより消えていくベルカ二人とスミカ、そして000の姿。

 

「え!何?」「これは…」「ここが限界ね…」

 

「ッ!」「ま、待って…!」

 

マーシィは咄嗟にベルカとスミカへ手を伸ばすも、彼女らは装置による“座標”が無くなったために元の世界へ強制送還された。

 

そして000は最後に、こう言い放った。

 

「他の皆は返されますが…私はもう死人だった。久しぶりに死ぬことになりますね。

…ラクス、もう一度会えて――――――――」

 

 

 

言い切る前に、その身体は消滅してしまった。

 

 

 

 

そして、同時に消滅していく全てのストレンジライドウォッチ。

 

「く、くくく…グァアッハハハハハハハハ!!!

フヒィ!フヒィ!消滅した、忌々しきライダー共の証が!消えたァアアアアアッハッハッハッハッハーッ!!!

さあ私に楯突いた愚者共ォ…!今度は貴様らの番だぁ…!」

 

 

最早顔芸に近いほど、嗤いに顔を歪ませるマフー。

だが、残った4人は戸惑う事も絶望することもせず、ただマフーを睨みつけていた。

 

――――それは、運命を受け入れた敗者の顔ではない。

 

 

――――――それは、運命との戦いに勝利を確信した者の顔。

 

 

 

 

 

「……まだだ、まだ終わってない…!」

 

「私達の、本当の切り札は…手元にある…!」

 

「そうだ。

俺の…俺達の、運命の切り札は…!」

 

「切り札は、自分だけだッ…!!!」

 

 

 

 

―――――――――メリラ、マーシィ、よよ式の元に何処からともなくベルトが飛来し、ラクスの腰にもまたベルトが出現した。

 

 

「「「「変身!」」」」

 

 

 【【Turn up】】

 

 【Change】

 

 【Open up】

 

――――――――――――――――――――――――

 

   【BGM/ELEMENTS】

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「な、何故…!

何故だ!貴様等になぜ“ライダーシステム”が!?」

 

 

[仮面ライダーブレイド]

[仮面ライダーギャレン]

[仮面ライダーカリス]

[仮面ライダーレンゲル]

 

…ようやく、この4人のライダーがこの場に揃った!

その腕には時間制限はない…―――彼らが、この世界のライダーだからだ…!

 

 

「知っているか、マフー…精神(こころ)肉体(からだ)が繋がった、その時…“影を断つ(darkside164話)”のだ!!!」

 

「…戦いを長引かせるつもりはない、切り札なんだ…一発で終わらす」

 

「はい…!」

 

「オゥケイ…!」

 

 

 【アブソーブクイーン】

 

 【アブソーブクイーン】

 

 【エボリューション】

 

 

金色の光に包まれ、3人はその姿を変える…!!

 

 

 【エボリューションキング】

 

 【フュージョンジャック】

 

 

マーシィ…ギャレンはカテゴリーJと融合し、メリラ…ブレイドとラクス…カリスはカテゴリーK他、手札の全てのカードと融合した!

 

…当然、よよ式…レンゲルには何もない。

 

 

 

「ベタなようだが…一斉に決めるぞ…!」

 

「ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【スペード10!ジャック!クイーン!キング!エース!】

  【ロイヤルストレートフラッシュ】

 

 【ファイア】【ドロップ】【ジェミニ】

  【バーニングディ…「ベルカァアアアアアアアアアアアアッ!」】

 

 【ワイルド】

 

 【ラッシュ】【ブリザード】【ポイズン】

  【「ブリザードベノム」】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで…!「「「終わりだぁああああああああッ!!!!」」」」

 

 

 

4方から来る必殺の衝撃…!

それは間違いなくマフーに集中し、その負荷に限界を迎えつつあった奴は耐える事は出来ない!

 

 

 

 

 

「クソ、クソックソッ…!

チクショォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォァァァァァァァァァァァァァァ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに来て、ようやく世界の戦いは終わった。

玉座より最後を見届けた王もまた、最後の一仕事に向けて動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◆   ◆     ◆   ◆     ◆   ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

邪神が、取り込んだ統治者と共に消え去り、戦えない人がバトルファイトに脅かされることのなくなったこの世界。

 

…だが、此処に人はいない。

 

 

そんな世界の大海を、4人は崖から見つめる。

 

 

 

「…泣いているのか?マーシレス」

 

「そうみたいだ…“仕組み”も、分かっているが…」

 

「…?」

 

 

 

「ああそうだ、先に…目的地に行っておいてくれ。

用があるんでな…あの塔に戻る」

 

「それなら…僕も付いていくよ、マーシィ。

どうせ残ったバイクは2機だ、二ケツと二ケツで丁度いい」

 

「…そうだな、よよ式。

そういう事だ…先に帰っててくれ」

 

 

「あ、ああ…分かった」

 

「それでは、ご無事で」

 

 

 

 

 

 

「…誰もいないのに、事故もくそもないさ」

 

「そう、だね…。

――――なんだろ、死んだ恋人が報われた様な気持ち。いないのに」

 

「俺もだ――――――アイツの仇を取ったような気分だ。

死んでないのに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

   ◆  ◆  ◆

 ――――――――――――

 

   ~イーリス国~

 

「メリラ達…まだ帰ってこないか」

 

「ええ。

…だけど、きっと勝って帰るわ」

 

 

 

 

 

 

 

「あ!あれって――――――!」

 

 ――――――――――――

   ◆  ◆  ◆

 ――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ~白い塔・謎の部屋~

 

あの部屋にはもう一つ、装置があった。

それは台座のようでゴツいディスクレコーダーの様でもあり…そして、巨大なベルトのようでもある。

 

 

「…全く、こんな手の込んだ“ゲーム”を」

 

「感情移入しまくれる、いい“ゲーム”だったけどね」

 

台座に刺さった、一つの機械なカセット…否、[ライダーガシャット]を引き抜いた。

ゲームの名は[タイムキングフィールド]…どう頑張っても何処かで聞いた事のある名前だ。

 

 

 

「さて、俺達の役目は終わりだ。

ゲームも終了させたわけだし、この世界からじきに放り出されるだろう…」

 

「だね…」

 

 

 

こうして、4人のプレイヤーは世界から退出した。

荒れ果てた世界がこの後どうなるかは―――――――きっと、あの王の采配次第だろう。

 

“もしもの世界”の王様の。

 

 

 




色々と詰め込んだように見えるけど、実は最初に予定していたストーリーのほとんどをカットしています。

ホントはBLACKとBLACKRXも出るハズだったんだけどねえ。


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