これはなんでもできるラスボス系後輩ですか?はい、なんでもできるサポート系後輩ですっ!! (桜ん坊)
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start blossom

それは学校帰りだった。

その日、俺はいつもより急いで帰っていた。理由は特に無かった。ただ、単純に早く家に帰りたいだけだった。

だからいけなかったのだろう。

 

十字路でカーブミラーを見ずに突っ切ろうとしたのだ。

 

そこからはご想像の通り、横から自転車が出て来て、びっくりした俺は道路側に倒れてしまって顔をプレスされてしまってのだ。確かに頭の中に残っているミシミシという音と視界が暗くなる同時に聞いたパキッていう音が。

 

しかし、死んだのなら何故俺はここに立っている?

まさか、夢だったのか?

 

「いえ、貴方は間違いなく死にましたよ」

 

誰だ?

 

その声の方へ振り向くと

 

 

 

 

 

 

宇宙人がいた

 

 

「ないわー。すっげぇないわー。普通さぁ、ダンプルドア的な老人かめっちゃ美人な女の子が出てくるっていうのがお約束ですよねー」

 

「そんなお約束なんて知らないよ」

 

「素っ気なく言わなくても分かっていますよ。そんなこと」

 

いや、ね、普通あそこまでリアルで鮮明な夢なんてあり得ないからね。自分が死んだことは分かってはいるんだけど拒否したい気持ちを否めないですよ

 

「ふーん、じゃあそんな貴方に朗報だ。喜びむせび泣け」

 

「一体何をですか?」

 

「有り体に言えば転生だよ。但しある程度こっちで決めるけどね。」

 

ほほう

 

「転生とは粋ですね。普通なら、あんなに文句言ったら転生させないのだと思いましたよ」

 

「転生するのかを決めるのは私じゃないからね。決めるのは機械だよ」

 

「ハイテクですね」

 

「そりゃねぇ、公私混同したら大抵がマイナス方面になるからね」

 

「例えばどんなのですか?」

 

「洗脳系の特典や世界の中心壊しの要求、これが大半だね」

 

ああ、属にいうクズ転生者の特典ですか。わかります

 

「そしてこれがお前の来世のプロフィール表だ。このプロフィールで大本を外れない限りはどんな特典でも大丈夫だ」

 

渡されプロフィールを見てみると

 

名前:サクラ

性別:女性

役職:主人公サポーター、ムーンセル管理人

特典:間桐桜をベースとした全てのサーヴァント及び形態の変身権、ムーンセル使用権利

 

見た感じ、Fateの桜を素体とした特典らしい。後はこれに色々付け加えるだけか。

 

 

プロフィールと一緒に渡されたペンでプロフィールに特典を付け加える。少しやり過ぎたかな感が否めないがそこはそれ、もしドラゴンボールとかONE PIECEとかNARUTOとかハイスクールD×Dとかに転生させられたりしたら大変ですからね。

 

 

そして新しい付け加えたのがこちら

 

名前:サクラ

性別:女性

役職:主人公サポーター、ムーンセル管理人

特典:間桐桜をベースとした全てのサーヴァント及び形態の変身権、ムーンセル使用権利、分身、精神強化

 

他に特典を加えてもなんかサクラが王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)とか無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)とか赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)とか合いそうにないから結局サクラ関連にしてしまった。容姿にぴったりな特典のほうが様になるしね。

 

「よし、大本にあまり離れていないからこの特典は間違いなく通るだろう。しかし制限はかけさせてもらう」

 

「妥当な判断ですね。対界宝具とかありますし」

 

「制限としてBBとアルターエゴはムーンセルに接続しているときのみEXTRA使用になり、それ以外はGO使用になる。勿論まだFate/GOに登場してないアルターエゴもだ」

 

まあ、これぐらいなら、まだマシですね。てっきり抑止力みたいな感じだと思いました。

 

「私をあんな支配者ズラした奴らと一緒にしないですれ。失敬だ!」

 

 

おおう、なにやら因縁があるご様子で

 

 

「あいつら、ただ観光に来ただけで守護者や他の星のアルテミット・ワンを私に差し向けたのだぞ!これを怒るなと言えるか!断じて許せない所業である!!」

 

 

怒鳴り叫んで怒りを顕にしていた宇宙人?さんは少し経ったら、はぁはぁと息を切らせ呼吸を落ち着かせようとした

 

 

「ま、まあ、これから転生する世界は名前はあの世界と一緒だが抑止力などは無いので安心したまえ」

 

「それは助かります。しかしどこに転生するのか分からないのですが…?」

 

「言ってなかったな。転生する世界は『これはゾンビですか?』だ。」

 

「ああ、あれですか。確か、主人公がゾンビで魔装少女?のアニメですよね」

 

「その通りだ。世界の流れとしては大体が小説がベースになっている」

 

 

まあ、小説は見ていないがある程度道筋は一緒なのでいけるだろう。これでアンソロジーとか二次小説やクロスオーバーされていたりしたらさすがに対処出来なくなっていただろう。

 

 

「分かりました。では、そろそろ転生させてほしいのですが」

 

その言葉に宇宙人?さんはニヤリと口を歪めて計画通りというような顔をして言った

 

「分かった。最後に注意事項だ。転生した際前世記憶が戻るのは原作開始時だ。そして転生の際、転生先の世界の記憶は消去されてしまうからな」

 

 

えっ、ちょ、ちょっとそれって!?

 

 

 

「聞いてないですよーー!!」

 

 

 

 

 

 

「そんなもの知らん。当たり前の処置だ」

 

 

 

プツッ

 

 

 

 

 

 

 

 

ザーザーザーザーザーザー

 

ジジジジジ…………………

 

 

 

 

…ウォン

 

 

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