東方神影録 (如月という者だったやつ)
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プロローグ
#1 突然の来訪者


今幻想郷はお祭り騒ぎ
何と言っても明日は四年に一度の幻想郷No.1を決める大会
そして優勝者には賞金が!
その金額なんと1000万!!
優勝してなんとか貧乏生活を脱出したい霊夢
賞金でお腹いっぱい食べたい幽々子
最強 (w)で自称優勝候補のチルノ
今!幻想郷No,1決定戦が始まる!!
そして・・・
異変が幕をあける
そして本編は・・・
誰かによって開けられた異次元空間で始まる・・・


〜とある異次元空間〜

 

『ここに来るの・・・何年ぶりなんだろな』

『約三年ぶり・・になるのか?』

『そんなことよりラーメン食べたい』

 

そんな会話をしながら幻想入りした3人

 

『相変わらずラーメンにしか興味がないのかお前は・・・』

黒い服に身を包んだこの男性は影斗(キリト)

 

『そういえば俺ら家ないんだけどw』

本を持って常に冷静なこの男性は五月雨 (さみだれ)

 

『ラーメン・・・ラーメン・・・ラーメン・・・』

ラーメンを求め続けてる無邪気なこの男性は織冥 (しきめい)

 

『ラーメンが食べれないことより家がないことを心配したらどうなんだお前は・・・』

 

五月雨は正論を織冥にぶつける

 

『家・・な・・作ればいいじゃないかw』

 

影斗はさらっととんでもないことを口にした

 

 

『お前はな!!!』

『広くするから二人も住めばいいじゃん』

 

五月雨と織冥の声が重なるが

影斗は平然と答えを返す

 

 

『本があれば俺はなんでもいい』

と五月雨

 

『ラーメン食えたらどうでもいい』

と織冥

 

『お前ら人間じゃねぇ!!!』

『自称人間ですが何か?』

 

影斗が突っ込むが二人は何もなかったかのように

答えを返す

 

『アッハイ知ってました』

影斗はとりあえずそう答えを返した

 

『とりあえず家どこに建てる?人里か?』

『そうなるだろうな』

 

織冥が珍しくまともな質問を飛ばし

影斗はそれに答えた

 

『そうだ!!

紅魔館に遊びに行こう!!』

『どうしてそうなった!!』

 

織冥の家と何も関係ない質問に

とりあえず突っ込む影斗と

無言で本を読み進める五月雨

 

織冥

『じゃ、家宜しく!』

と言い残して

織冥は目がたくさんある異次元の境界を開いてその中へと入っていった

 

『はぁ・・俺らは適当に人里に自宅作りますか』

『そうするか』

 

影斗と五月雨は人里へ向かった

 

 

〜紅魔館〜

 

『アハハハハ!!

もっと楽しませてよ!!

お姉様』

『おとなしくしなさい!!フラン』

フランと呼ばれている少女が弾幕ごっこの途中で狂気化したらしく暴れている

 

『大人しくしてなさい‼︎

スペルカード発動

神槍スピア・ザ・グングニル!!』

 

こうして姉妹喧嘩が始まろうとしたその時!!

ガン…と

鈍い音が天井から響いた

 

『え?なんの音でしょうか?』

『よそ見している場合じゃないわよ咲夜』

『そうですね・・・レミリアお嬢様』

 

どうやら咲夜は紅魔館のメイドみたいだ

 

 

〜紅魔館屋根の上にて〜

 

『 痛って・・やっぱなまってんな・・こんなもんか・・まぁいいや入ろう』

 

織冥は屋根から滑り降りた

 

 

〜紅魔館 門前〜

 

『あれ?門番がいねぇw気にしたら負けかw入ろう』

『助けて〜・・誰か〜・・』

『ん?

『私の上に乗ってないで早く降りて下さい〜てか重い‼︎誰か〜!!』

『 門番?』

『そうです‼︎門番の紅美鈴です‼︎お願いですから早く降りて下さい!!』

 

どうやら織冥は屋根から滑り降りた拍子に門番を押しつぶしてしまったらしい

 

 

一方その頃人里では

 

『うーんぼろ家ぼろ家っと・・』

影斗はとある能力で人が住んでいないボロ家を探してます

『いや博麗神社じゃないよw』

 

博麗神社ェ・・・

 

『いや確かにあの神社ボロだけど…

ていうかお前のそのスペカ、ほんっと便利だよなぁ』

 

ファントムアイ,影斗の持つスペルの一つ,自由に視点を変えることで空間の把握や潜伏している相手の把握にも

使える

影斗はこの能力を使ってボロ家を探してた

 

 

『 いい場所みっけ!』

『・・・・・・』

(やっぱ読書だよな…)

『おい読書バカ,行くぞ〜』

五月雨を引きずる

『わかった‼︎わかった歩くから‼︎引きずるのやめろ〜!!』

『だが断る!』

『嘘だ!!』

 

そのまま引きずられてく五月雨氏w

五月雨は読者が趣味で本を読んでいると周りに全く気づかない

 

 

〜ぼろ家前〜(博麗神社ではありません)

 

『マジでこれボロじゃねーかw

博麗神社とどっちがボロだろ(ボソッ)』

『博麗神社じゃね?w』

『で,俺が能力で家を作ると・・

面倒い!』

 

華麗にスルーしていく影斗・・

 

『まぁ…いいんじゃないかな?w』

『自然の摂理に逆らうけど?w』

『グッ・・こ、今回は許す・・』

『了解したw』

 

五月雨の能力は自然を司る程度の能力

だから五月雨は秩序を乱したり

むやみやたらに自然を破壊するものを許さない

 

『分解して再構築するのだるくさいし・・』

ポン!(手を叩く)

ピコピコハンマーを具現化するw

『おい…それって・・』

『ん?ピコピコハンマーだけど?』

『おまえまさか・・』

 

五月雨は影斗が何をするかわかったようだ

 

『お!俺が何するかわかった?w』

影斗がピコピコハンマーでボロ家を叩くと・・

 

バゴーン!!

と…家が大粉砕される

 

『お前手加減した威力か?これ・・』

『二割程度だが?w』

『まぁ自然壊さなければいいがなあの

ラーメン馬鹿みたいにな』

 

紅魔館で織冥がクシャミw(それはのちほど)

 

 

『そこは善処するよw

んで後は俺の幻想を具現化すれば・・

家ができるw』

 

影斗の能力はありとあらゆる幻想を具現化する程度の能力

影斗は自らの幻想 (理想)を具現化して家をつくった

 

 

『はい終わりw』

『んで鍵は?』

『いつもので』

『あぁあれかw

あれは便利だよねw失くさないし』

『そうだなさてと入るかw』

『だなw』

 

どうやら影斗達はこう言うことを何回も経験しているようだ

 

 

さて場所は変わって紅魔館

 

『ヘックシ!! ……?風邪か?』

『と、とりあえずどいてくれますか?』

『あ、悪い』

今まで美鈴の上からどかなかった

織冥がやっと美鈴の上からどいた

 

 

『 一瞬死を覚悟しましたよ・・

てかあなたは誰です?屋根から滑り降りてきて私を押し潰して・・』

『俺?うーんどう言えばいいだろう・・

まぁあえていうなら侵入者でw』

 

はい、ここ注目織冥美鈴に宣戦布告

 

『え?・・』

『じゃあおっ邪魔しまーすw』

『易々と侵入させませんよ』

 

織冥は能天気に紅魔館に入ろうとするが

美鈴が織冥の腕を掴み戦闘態勢に入る

 

『ふーん・・』

(所詮は雑魚だな)

 

といい織冥は微量の妖力と殺気を漏らす

 

『な!?』

(なにこの妖力は…私ではおろか多分お嬢様ですらまともに戦えない!?)

美鈴には誤算だったが織冥にとっては微量のはずの妖力が美鈴にとっては全力で出した時の妖力を

軽く上回ることに気づけなかった・・

 

『まぁ暗殺とかはする気ないし』

(しようとしたらあの化け物に殺されるだけじゃ済まないからな…)

 

織冥が殺気を消す

 

『ほならおっ邪魔しまーす』

(美鈴の首を掴んで引きずって行く)

『ギャー⁉︎首がとれる‼︎とれる‼︎痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!! 』

『ウルサイ』

ガン‼︎(美鈴の頭を軽く叩く)

ピチューン…

 

織冥は美鈴を引きずりながら紅魔館へ入っていった

 

〜人里 自宅〜

 

『紅魔館で嫌な予感がする・・』

『またあの馬鹿がなんかしでかした?

ここから撃ち抜こうか?』

 

どうやら織冥の行動は影斗にはお見通しのようだ

 

『狙撃に関しては流石の一言だな』

『そりゃドーモw』

 

五月雨の狙撃力は凄まじく3km離れたどんぐりを正確に撃ち抜く

 

『まぁ徒歩でゆっくらと紅魔館行ってくる』

『おけ』

 

こうして影斗は紅魔館へ歩き出した

 

〜紅魔館〜

 

『・・・・・・』

しばらく美鈴を引きずっていた織冥だったが

パッ(美鈴を離す)

 

やっと美鈴を離した

 

美鈴

ササッ・・ガタガタガタガタガタガタ・・

 

「あ、逃げたw

まぁいいかw』

 

織冥よ・・少しは美鈴に優しくしようよ・・・

 

『スペルカード発動

禁忌 レーバテイン』

『クッ・・』

『もっと楽しませてよ!お姉様!!』

『・・万事休すかしらね・・』

 

レミリアはフランに残機を削られるのを覚悟した

ところがその時!!

バガン‼︎

紅魔館の扉が壊れる

 

『チーっスww』

 

空気を読まないとはこう言うことを言うのだろう・・

 

『え?人間?・・

帰りなさい!!今こっちにきても危険なだけよ!!』

 

レミリアはフランにピチュらせれることを視野に入れて

織冥に危険を促したのだが・・

 

 

〜紅魔館道中〜

 

『あ、やばい!!急がないと!!』

影斗はファントムアイで一部始終を見て急いで紅魔館へ向かった

 

 

〜紅魔館〜

 

『ふ〜ん

だが断る!www

じゃさあ〜フラン〜君なら門番とは違って楽しませてくれるよね?』

『え?門番?』

 

レミリアさん!こいつはあなたの家の門番にトラウマ植え付けた張本人ですよ!!

 

『え?誰なのあなたは?でもすごく強いんだね〜それだけはわかるよ・・

アハハハハ!!壊してあげる』

『え!?フランと戦うの!?

た、戦うのなら止めはしないけど

勝手に死ぬのはやめなさいよ・・』

 

レミリアは織冥の強さを知らないため

織冥が死んでしまわないか心配している

 

『へいへい

あ、あと扉直しとくよ

スッ…扉に触れるとすぐに扉が直る』

『え?今の何?・・』

『アハハ‼︎行くよ!!』

(レーバテインを持ちながら)

(今持ってるのレーバテインだよな)

『これで返すよ

スペルカード発動

禁忌 レーバテイン』

『え!?』

 

レミリアと咲夜はとても驚いた

なぜならフランのレーバテインは明日に控えている

大会の切り札に使うつもりで

紅魔館の人以外でこのスペカを見たものはいなかったので

どうやって使っているのかわからないのである

 

『え?』

驚いたのはフランだって同じである

そして何よりも自分のレーバテインよりもスピードもパワーもあるからである

 

ガッ‼︎レーバテイン同士がぶつかる

 

『クッ…押される・・

キャーーー!!』

ピチューン

 

織冥

『あれ?少しは手加減したのに・・』

 

織冥が少し手加減したところで実力差がありすぎるせいで

全く無意味なのだった

 

と次の瞬間・・

ガッシャーン!!

扉が完全に粉砕される

 

『間に…合わなかったかw』

(ピコピコハンマーを持っている)

『と、扉が・・』

『あぁ悪い扉開かなかったから粉砕させてもらった』

『へ?』

 

確かに紅魔館の扉は重ことに代わりはないのだが

扉を開けるより粉砕する方が簡単なんていうことはほぼありえない

 

『あ、もしかして強化しすぎた?』

『もしかしなくてもだ・・』

 

どうやら織冥が扉を直した時に強力に直しすぎたのが影響らしい

影斗は周りを見渡す

美鈴

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

 

影斗

(無駄な犠牲者が…)

『おいバカ』

『ん?』

『美鈴になにトラウマ植え付けてるんだよ・・

『ん?・・忘れたwww』

『これはあまりにも酷すぎる・・』

 

影斗は周りを見渡し織冥に怯えている美鈴を発見し

理由を聞くも忘れた始末

これはあまりにも酷すぎる

 

それから少ししてフランが目覚めた

 

『う,うーん・・』

『あ、フラン起きたの?』

『あれ?お姉様?

あー!!扉がない!!

お姉様なんで扉がないの!?』

 

フランが目覚めて一番初めに気づいたことは紅魔館の扉がないことだった

 

『そ、それは』

影斗の方を見ながら指差す

『ん?あの人がどうかしたの?』

『あの人よ

扉壊したのは・・』

『・・・紅魔館を壊すなんて…許さない!!

スペルカード発動‼︎

禁弾 スターボウブレイク』

 

自分の家を壊されて怒ったのであろうフランは影斗に攻撃を仕掛けた!

 

はぁ・・(予想どうり・・か・・)

『やめろー!!』

 

バゴーン‼︎

影斗にスターボウブレイクが直撃する

 

『あーあやっちゃった・・』

『これはしょうがないわよ・・

あの人が悪いんだもの』

『カタカタ・・ダメだ・・』

『え?どういうこと?』

『紅魔館が消えるかもしれん・・』

『え!?』




はい!ということで初執筆になります
これから宜しくお願いします
初心者なのでわからないことだらけなのですが宜しくお願いします
一応会話文は『』で
心の声は()で表現しています


それでは簡単に次回予告です

影斗に攻撃を仕掛けたフラン
そして紅魔館が消える可能性を指摘する織冥
紅魔館は無事なのか 
そしていつ描きあげれるのかw
次回をお楽しみに


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#2 紅魔館消滅の危機

前回のあらすじ

大会目前に再幻想入りした
影斗、織冥、五月雨の三人
異次元空間の中で織冥は突然紅魔館に行くといい出す
そして紅魔館の門番「紅美鈴」に
トラウマを植え付けた織冥
影斗と五月雨は人里と呼ばれている場所に家を建てた
紅魔館ではフランが狂気化し暴れていた
織冥がフランを止めたのだが
狂気化が治ったフランは紅魔館の扉を粉砕して入ってきた影斗に
スペルカードを直撃させてしまう
織冥曰く絶対に怒らせてはいけないらしい影斗
さて、今回・・影斗の強さが明らかになる・・かもしれない・・


『どういうこと!?紅魔館が消えるって』

 

レミリアは焦りながら織冥に聞く

フランが影斗を攻撃するのを止めようとした織冥だったが

それに聞く耳すら持たないフランは影斗を攻撃した

今も影斗が立っていた所には煙が立ち上っている

 

『あいつだけは怒らせてはいけない・・』

『あの人・・そんなに強いの?』

 

震えながら危険を伝えている織冥に対して少し冷静さをとり戻したレミリアは

この状態なら誰でも疑問に思う質問を織冥にぶつける

 

『フランがどんだけ全力を出してもかすり傷を付けれるかどうか・・』

『え!?』

 

淡々と事実を伝える織冥だがレミリアはその事実に驚愕した

そうこうして煙が晴れてきたが・・

 

『お姉様!私やったよね!?』

 

フランが上機嫌でこちらに向かってくるが織冥は

何かを警戒する体制をとっており

そしてレミリアは・・煙の中に人影を見た・・

レミリアは能力で影斗の運命を少し見た後とっさに叫んだ

 

『フラン!あの人は無傷よ!』

『え?』

 

そしてフランが振り向いた時

 

パチン・・

 

指を鳴らした音が紅魔館に響き渡り煙が消え・・平気な表情で

傷一つない影斗が立っていた

 

『なぁフラン・・今のが全力かい?』

『え?』

 

フランの全力の一撃は影斗の前では無力だったようだ・・

 

『吸血鬼が人間に勝てないのか・・世も末だな・・』

『お前は人間であって人間じゃないだろうが!!』

『あえて否定はしないでおくよ』

 

一応人間らしい影斗は織冥との会話に答えた

 

(人間であって人間じゃ・・ない?

 そのフレーズ・・どっかで聞き覚えがあるんだけど・・)

レミリアはこの言葉に聞き覚えがあるようだ・・

だが思い出せないようだ

 

実は影斗達は三年前までここ、幻想郷に住んでいたのだ

だが三年前のとある事件がきっかけで幻想郷を離れることになった

その際、自分たちの記憶を消したはずなのだが・・

影斗は三年前、幻想郷民の中ではレミリアと一番仲が良かった

その時の信頼関係がレミリアの記憶に影斗の記憶を呼び覚まそうとしている

完全に思い出すのはまだ先の話・・

 

『なんであなたは私が吸血鬼だって知っているの?』

『ただの情報網だよ』

 

フランは影斗に対して疑問に思った

なぜ影斗が自分のことを吸血鬼だって知っているのか

実は影斗の使った記憶スペルは自分に対しての情報のうち

(・・・・)⬅︎まだ見せれません

を知られるとスペルの効果が解ける簡易的なもの

実際は記憶を消すというより隠すといった方がわかりやすいかもしれない

フランに聞かれた質問に対しての返答次第ではこの解除情報に

たどり着く危険性があるため影斗は答えをはぐらかしたのだ

 

『とりあえず・・攻撃したってことは闘う意志g・・』

ピチューン!

『え?今誰が・・・・?』

『時間を止めるならもう少し早くしとくべきだよ・・咲夜』

『え!?』

 

影斗が攻撃体制に入ろうとした瞬間

咲夜がピチュった

理由は咲夜も影斗を攻撃しようとしていたらしいからなのだが・・

それにしても・・

 

『それにしても・・咲夜がいた位置はあなたの位置からなら死角のはずなのに

 どうして・・咲夜の位置がわかったの?』

 

フランは知っていた・・咲夜が時間を止めて影斗を攻撃しようと気配や音までも殺していることに

でもそれをあっさりと看破し影斗は咲夜を倒した

そして驚くべきは影斗が全く動いていないこと

本当は一瞬で咲夜をピチュらせて戻ってきて動いてないように見せかけているのだが

 

『俺の目は二つじゃないから』

『え? (シッテタ)』

 

影斗はファントムアイ (わからない場合前回をごらんください)

で紅魔館全体を紅魔館に着いてから常に見ていたので

咲夜の動きが手に取るようにわかっていたのだ

そして織冥がボソッと知ってたと答えた

 

『フラン、もう闘う気は無いように見えるけど、どうする?』

『ぜ、全力で遠慮します・・』

『じゃあきちんと戦おうか、大会の場で』

『・・・え?』

 

フランはこの時優勝できないことを悟った

 

『織冥先に帰ってろ

 家はわかるよな』

『知らんな』

『はぁ・・ここから人里までまっすぐいったらわかる』

『おk』

 

織冥の能力は

ありとあらゆるスペカをコピーする程度の能力

コピー可能になる条件がそのスペカの名前、形状を知ること

この能力で織冥はフランのレーバテインをコピーしたのだ

しかし影斗のスペカは基本的に反動があったり

あまりにも使いにくかったりするため

コピーしても使いこなせないのだ

 

『影斗はこないのか?』

『少しレミリアに話があるからそれ話したら帰る』

『おk、じゃあ俺はこれで・・まっすぐだったよな・・

 森・・邪魔・・』

スチャ・・(なぜか剣を構える)

 

ウェーーーーーーイ!!

『おいバカ!!やめろ!!』

 

なんということでしょう・・

紅魔館の目の前の魔法の森が人里までしっかり整地・・っておい!!

○efore ○fter じゃ無いんだから!!

影斗の声も虚しく・・人里まで木も・・建物も・・

群青の悪魔(織冥の服は青い)によって綺麗に整地されてしまったのだ・・

 

『すまん、レミリア話は大会で・・俺らも出るから!』

 

影斗は大急ぎで織冥のあとをおった・・・

レミリアは整地された魔法の森に呆然として影斗の言葉が耳に入らず

大会でまた呆然とするのだった・・・




最近暑すぎませんか?
てことで第二話でした大会の要素が全く無いことについては触れないでください・・
ちゃんと次回にでてきますのではい・・
ここからは裏話なのですが第一話をみた友人から
『タグがネタバレになってるよw』
と言われたのですが・・確かにそのとうりですね (汗)
実はこの東方神影録なのですがどんな感じに完結させるかまで決めてるんですw
ってことで未来で出てくる要素もタグとして入れたんです・・
それが理由でネタバレにたいな感じに・・
「恋愛要素あり」とかどう見てもそうですよねw
まぁそれも踏まえてどうなるか予想しながらどこで出てくるもじゃ予想しながら
お楽しみしていただけたら嬉しいです
長々喋ってしまいましたねw
ではもう次回予告に入ります

織冥は魔法の森を平らにした・・
その結果五月雨が激怒!?
今回の次回予告は簡単にしておきます
それでは次回をお楽しみに!


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#3 織冥と五月雨 限界を超えし者達

前回のあらすじ

紅魔館で影斗の実力を目の当たりにしたスカーレット姉妹
そして織冥は影斗が新しく作った家に向かうためと称し
魔法の森を平らに整地してしまう
しかし自然と関わりのある五月雨が黙っているはずがない
今回はここから始まる・・・



『マジでやりやがった・・・』

 

影斗は紅魔館から整地された魔法の森を

人里に向かって飛んでいた

織冥がここからまっすぐとは言ったが障害物全て消していくとは考えてなかったようだ

 

『あれ?』

 

ここで影斗は一つの疑問にぶつかった

その疑問とはいくら織冥が整地したとはいえ

凸凹一つなく、また木の根一つ残らず消えていたからだ

 

『へ〜、あいつも案外できるんだな』

 

お〜い影斗〜?そこ感心するとこじゃない気がするんだけど〜

だがこの後この関心を全てぶち壊すことになるとは

この時思いもしなかった・・・

 

 

〜人里 自宅〜

『・・・!!!あのクソ野郎が!!!』(激おこ)

 

どうやら五月雨は織冥が自然を破壊しまくっていることにキレたらしい・・・

カチャ・・・

 

五月雨はどこからか取り出したスナイパーライフルで

自宅の玄関を狙った

 

 

『ウェーーーーーーイ!!!』

『ここだな』

 

織冥は建物すらも整地して人里にたどり着いた

   ・・

 

ガチャ・・・???

ガチャガチャガチャ???・・・・

バガン!!!

 

『ただいm』   ピチューン!!

 

織冥は影斗から扉の開け方を聞く前にきてしまったので鍵の開け方を

知らなかったので扉を開ける方法を知らなかったので破壊したようだったが・・・

それを待ち構えていた五月雨によって撃ち抜かれたようだ

 

『おいお前覚悟はできてるんだろうな?』

『ちょ!!おま!!待て待て待て待て!!!』

  ↑おい織冥蘇生早すぎないか?

 

 

五月雨は相当頭にきているようで不気味な笑みを浮かべながら織冥の方を眺めている

一方の織冥は五月雨がぶちギレるのを完全に忘れていたようで

ただただ慌てていた

 

『問答無用

 スペルカード発動   

   自然符 ヴァルキリーローズ』

『ギャアアアアアアアア!!』

ピチューン・・・

 

五月雨の放ったスペカによって織冥はピチュった

 

『痛いなぁ』

『相変わらずの復活速度のようで』

 

ピチュってから5秒くらいで蘇る織冥怖い・・・

 

『ていうか織冥お前街も整地したのか・・・』

『ん?そうだけど何か?』

『ご愁傷様・・・』

『え?』

ピチュン!!!!

 

『・・・・・・・・・』  (超激おこ)

 

さてなぜ織冥がピチュったのか説明しよう・・・

 

 

影斗は織冥が整地した魔法の森を飛んでいた時実は感心していたのだが

ここで問題が発生する

織冥は建物も整地していたのだ

ここでこれを放置しておくと最悪の場合紫や霊夢と戦うことを避けれない

しかもあの二人なら自分達の正体につながりかねないのでなるべく避けたいのだ

その結果、影斗は街を元どうりにして住民に説得する必要があり

それを終わらせて疲れたところに家に着くと

なんと家の扉が粉々に粉砕されている・・・

結果影斗は激おこ・・・

無言で織冥をピチュらせた

というわけです

 




はい
諸事情があり今回はここまでとなります
家のwifiのルーターがぶっ壊れたので(滝汗)
時間がないので次回予告はお休みします

また次回の投稿も大幅に遅れる可能性があります
そこんとこご了承ください


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#4 大会へ向けて 

前回のあらすじ

織冥は整地した
そして罰を受けた
以上!!

織冥
『おい!雑だな!投稿主!』

『前回急いで書いたから内容薄いんだよ・・・
    今回だけは多めに見てくれ・・・』




『さて』

 

前回の出来事から2時間近くが経過し影斗は人里を修復し

五月雨は織冥が破壊した自然を修復し今は落ち着いていた

 

『そういえば今回の大会、誰が出てくるんだ?』

 

五月雨は本を読みながら聞いた

 

『今回も前回と同じ3人でチームを組んで戦うみたいだな』

『じゃあそのメンバーを教えてくれ』

 

影斗と五月雨がこんな話をしている間に織冥は

 

『ズズズズズズズズ  んお?』

 

安定のラーメンを食べていた

 

『こいつはほっておこう』

『だな』

『じゃあメンバーの話だけど』

 

織冥も一様参加するはずなのに織冥をほっぽり出して

大会の話を始める影斗と五月雨

 

『俺の予想が正しければ』

 

影斗はそう言って紙とペンを具現化し

予想したメンバーを書き始めた

 

霊夢、魔理沙、早苗

妖夢、幽々子、紫

チルノ、大妖精、ルーミア

レミリア、フラン、咲夜

さとり、こいし、お燐orお空

射命丸、椛、はたて

 

  ↑一応次回4.5話としてメンバーの能力などを載せます

 

 

『ざっとこんな感じかな』

 

影斗は過去の大会の記憶を呼び覚まして

前回戦った人をつらつらと書いた

 

『なぁ、これなんの基準で予想したんだ?』

『4年前の大会で戦った人たちのリスト』

『全く・・・なんで記憶できてるんだか・・・』

 

影斗は特に難しいことでもないように4年前のことを書き出した

 

『ふーん・・・じゃあ今回はこの3人相手に一人で戦ってみない?』

『『は?』』

 

いつのまにかラーメンを食べおわっていた織冥がなぜかとんでもないことを言い出した

 

『『じゃあ霊夢と魔理沙はお前に任せたぞ織冥』』

『what!?なんでだよ!!』

 

なぜか声とタイミングばっちりの影斗と五月雨は

一番面倒な相手を織冥に押し付けた

 

『じゃあ俺はお空がいたらお空と戦うは』

『おい、無視すんnっては?』

『あっこれは』

 

五月雨は織冥をガン無視して自分の相手を決めたが

そこになぜか問題があるようで織冥が突っかかった

そしてその理由を知ってる影斗は何かを察したようで笑っている

 

 

さてさてこの小説を読んでくれているそこの君!

なんで織冥が突っかかっているのかわかりますか?

次回の4.5話で答えを書きますので予想しながら待っててください

では本編に戻ります

 

 

『おい五月雨いくらお前でもそれはな?』

『ま、まぁ善処するから、な?』

『おい織冥、怒る気持ちもわからなくもないが俺たちの正体バレたらアウト』

『あ、そうだった』

 

 

はいここで前のことを思い出してください

影斗たちの存在はまだバレてはいけないので

ここで感情的になるとバレる可能性が格段に上昇するのだった

 

『だからって五月雨も少しは考えろよ?』

『そこは全力で』

 

そうしてやっと収まった

 

『じゃあ俺は・・・』

『『紫な』』

『シッテタ』

 

影斗も半強制的に決まり・・・

 

『俺はフランと、紅魔館で約束みたいなのしたしな』

 

影斗  決定

 

『じゃあ俺はチルノかな』

 

五月雨 決定

 

『俺は余った烏天狗か』

 

織冥  決定

 

 

こうして大会での話もまとまった

今この時間で大会開催まで後10時間をきった




はい、ということで今回は早めに時間が取れました
投稿主です
この場を借りて一つ・・・
できれば週一ペースを目指したい!!
はいこういう方針でやっていきたいと思います
まぁ時間さえ取れれば投稿はしていきます
さて次回 (5話)の予告です

いよいよ始まった
幻想郷No.1決定戦!その名も「幻想バトリオン」
大会方式と一回戦に入れるかそんな感じです

ここで4.5話について
大会の登場人物と簡易的な能力などを書きます
ゆっくりお待ちください

それではお疲れ様でした


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開幕!! 幻想バトリオン 編
#4.5 メンバー紹介


今回は予告していた4.5話です

そしてこれは4話を見てからご視聴ください


影斗 :ありとあらゆる幻想を具現化する程度の能力

 

この物語の主人公、そして織冥と五月雨の親友

3年前までこの幻想郷にいたのだが諸事情により現代へ

性格は冷静で基本は織冥のツッコミ役

視点を入れ替える超汎用性スペルカード「ファントムアイ」の使い手

これは自分から半径50m以内に効力があり

このスペカにより影斗には死角が存在していない

また、極度に乙女心が理解できないので現代でも

相当苦労をしたようだ

 

 

織冥 :ありとあらゆるスペカをコピーする程度の能力

 

影斗の親友で一言で表すとバカ

能力により恐るべき汎用性を誇るのだが反動を何も考えないので

たまにぶっ倒れるという過去を待つ

バカのくせにこの物語中一番乙女心が理解できる意味不なやつ

 

 

五月雨 :自然を司る程度の能力

 

影斗の親友で超がつくほどの読書バカ

自然を壊す者には容赦無く血祭りに

ただし結構なメンドくさがりなので面倒なことは極力避ける

 

 

この3人に関していえば能力を複数所持しているのですが

今回に関してはまだ隠します

 

 

???? :?????

 

今は謎に包まれている(一切出てない)

一人の少女

常に影斗とともにいるのだが・・・

 

 

さてここからは幻想郷の住民の説明(原作改変あり)

になるのですが

「こんなの別にいいから!!」

という方はブラウザバックを

あ、ちなみに4話の答えはこの下にあります

能力は省略しますが

 

じゃあ始めますよ

 

 

博麗霊夢 

 

一言で言うと貧乏巫女

幻想バトリオンの賞金を使って楽したいと考えている

ちなみに前回は影斗達によってその夢は果たせなかった

 

 

霧雨魔理沙

 

弾幕はパワーだぜ!

でおなじみの魔理沙

今回も霊夢と一緒に勝ち上がろうと特訓中

 

 

東風谷早苗

 

貧乏巫女とは対照的な実は財政的には余裕がある巫女

参加理由は霊夢に負けたから

 

 

八雲紫

 

幻想郷の賢者

大会の最中に影斗の正体を思い出した

唯一の妖怪

 

 

西行寺幽々子

 

ご飯を食べ過ぎて

一時期幻想郷を食糧難にした張本人

今回の賞金で現代に行き美味しいものを食べまくりたい

 

 

魂魄妖夢

 

幽々子のお守り(見た感じ)

みたいだが一様幽々子の庭師

 

 

レミリア・スカーレット

 

紅魔館の主で自称カリスマの吸血鬼

実は3年前に影斗のことを好きだった・・・が

認めたくない認めたくない!!と言っているうちに

影斗は記憶を隠蔽し現代へ

そのためその恋心は消滅したと思っていたが

実は残っていて思い出した時に大慌て

 

 

フランドール・スカーレット

 

レミリアの妹で

バトリオンのためにレーバテインを習得した

 

 

十六夜咲夜

 

紅魔館のメイド長

PAD長は禁句

 

 

チルノ

 

自称最強で自称優勝確定・・・以上!!

 

 

大妖精(原作ほぼ無視) :10秒までの未来を見通す程度の能力

 

幻想郷の隠れた実力者で影斗達に匹敵する強さがあり

3年前影斗が幻想郷の守りを任せた

 

 

ルーミア

 

そーなのか〜・・・はい次

 

 

古明地さとり

 

実は3年前まで織冥と付き合っていた

織冥が怒っていたのはこの人が原因

さとりが泣くと織冥がキレる

 

 

さて主要な人物の紹介でした

雑なところもありますが多めに見てください

 

 




今回はここで簡易的に謎の人物のことですが
次回の前書きで書こうと思います今日は時間に余裕があったので2話投稿しましたが
またできない可能性もあります気長に待ってください


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#5 朝の一騒動 影斗達編

どうも 如月 影斗です
前回のあらすじや次回予告に時間がかかりすぎるので
今回からなくなります

そこんとこよろしくお願いします


影斗は目が覚めた

 

現在時刻は午前4時 影斗にとっては何ともない時間なのだろうが

二人・・・特に織冥にとっては早すぎるくらいだ

 

『さて・・・飯作るか』

 

影斗は3人分(見た目は5人分)の食事を作り出す

 

『おはよ影斗 手伝いましょうか?』

 

金髪で天使の輪を浮かべた一人の少女がどこからともなく影斗の

横に立った

この少女の名はウリエル

4.5話の????の正体で影斗の生成する精神空間でずっとこちらを見ていた

なぜでてこなかったかというと影斗達の記憶を呼び起こすためには

ウリエルの存在を知らないことには始まらないと言っても過言でもない

影斗にとっても大切なパートナーだ

 

『おはよウリエルところで(????)は起きた?』

『あの子はまだぐっすり寝てるわよ 

 少しは構ってあげてよ?ここに帰ってきてからまだ一回も出してないんだから』

 

ここではウリエルが「あの子」と呼ぶ少女が現れるが

ここではまだ触れません

時が来ればね

 

『それでどうするの?手伝おうか?』

『あぁ、じゃあ手伝ってもらうよ』

 

そう言って二人は料理を始める

トントントンと包丁で野菜を切る音だけが聞こえる

 

『あ、(????)の分とお前の分も用意するから二人分追加な』

 

そう影斗の声が聞こえた後はまた静寂に戻る

今日の朝食は普通に和食で影斗のスペカにより

自家製で作られた調味料で作られている

そして最初に静寂を破ったのはウリエルだった

 

『ねぇ・・・予想では私を温存したままどこまで勝てる?』

『さぁな・・・だが言えることは向こうが「神力」を使ってくるかこないかで決まるさ』

 

  神力《しんりょく》

とは、個々の才能ではなく努力によって勝ち取る能力

発言方法は様々で影斗のウリエルなどの強力な神力になればなるほど

条件も難しくなり、さらには変更不可能とまでくる

しかも獲得するにはその神力それぞれの条件をクリアしなければいけないとまできた

そう、神力には人格が存在しているのだ

逆にクリアすると影斗とウリエルのように最高のパートナーとなる

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界には同じ神力は一つとして(・・・・・)存在していない

 

そう自分と同じ神力を持っている者など存在していない

神力は死ぬまで自分だけのものだ

そして神力の副作用で「不老」がある

誰かに殺されるまでは死なないのだ

だが、それが故に戦争が起き、暗殺が絶えないのだが

神力の力は他にもあるのだがここでは言わないでおこう・・・

時期尚早というやつだ

 

 

裏で説明している間に朝食が完成した

 

『ウリエル〜、「ミカエル」と「ラファエル」に連絡できるか?』

『ええ、できますよ』

 

ミカエルとラファエルはそれぞれ

 

ミカエルが織冥

ラファエルが五月雨の神力である

 

後ガブリエルという神力も存在しており

この4人の神力を合わせて4大天使と言われていて

神力の中でも最強クラスの力を持っている

 

この4大天使と対なる存在として5人の闘神も存在している

 

そして堕ちた天使、堕天使としてルシファーなど

 

ここで神力について語っても時間が足りないのでその都度説明入れます

 

 

『『それで呼んだ?』』

 

またどこからともなくミカエルとラファエルが現れた

 

この天使たちの容姿については「モンスターストライク」のものを仮定しています

知りたい方は調べてください

説明が下手くそすぎてできないのです

 

 

『あぁ、二人とも織冥と五月雨起こしてきてくれる?』

『『了解〜』』

『ウリエルは食器を並べるの手伝ってくれ』

『わかりました』

      

 

『ほら起きてください!朝ですよ!』

『んあ・・・?あぁおはよラファエル』

 

こういう時早く起きるのは五月雨なのだが・・・

問題は織冥にあった

 

 

『ほら起きて!朝よ!』

『・・・・・・・・・・』

 

そう・・・織冥は一度寝ると全っっっっっ然!!

起きないのだから

 

『ほら!起きてください!!』

『・・・・・・・』

 

こんなやりとりが続いている時・・・

 

 

『おはよ五月雨』

『おう、おはよ影斗』

 

五月雨はすんなり起きてくるのに・・・織冥は・・・

 

『・・・なぁウリエル』

『あ、わかりました』

 

影斗のことを熟知しているかのように影斗の言いたいことを理解したウリエルは

織冥の寝室にいるミカエルのとこへ向かった

 

『・・・なぁ影斗・・・織冥残機飛ぶと思うけど・・・』

『起こすのはこれが手っ取り早いしな・・・多少の痛みは(・・・)しょうがない』

 

痛みとは・・・まぁこの先が読めてきたのではないだろうか・・・

 

 

『ねぇ!!いい加減起きて!!』

 

必死に織冥を起こしているミカエルだがさすっても揺らしても全く聞いてないという様子で織冥は寝ている

すると突然部屋の扉が開いた

 

バン!!

『!?!?!?あ・・・なんだウリちゃんじゃん』

『ミカちゃん・・・影斗がそろそろ本気で起こしにくるから・・・』

『え!?今日はいつもより早いわね・・・』

 

織冥が起きないのが日常茶飯事なのかしてミカエルは影斗が起こしにくるのも知っていたようだ

ただし今日は早いだけで・・・

 

『ミカエル・・・いいかしら?』

『な、なるべく優しくね』

 

そういい終えるが早いかウリエルは織冥にスペカを放った

 

『スペルカード発動 「永遠空間(イモータルアクセス)」』

 

そう唱えた後ウリエルから黄金の妖気が漏れた

ウリエルの妖気は一つの塊になり織冥に放たれた

 

ウリエルのスペカは音がなく織冥を吹き飛ばした

織冥が吹っ飛んでから10秒後

 

とんでもない爆発音とともに織冥は目覚めた

 

『痛って・・・うるさ・・・ファァァァ・・・ん?ミカエル?おはよ』

『やっと起きましたか・・・おはよ、織冥』

『起きたところで・・・織冥さん?影斗がさっさと起きろと言ってましたよ』

『は!?それ先に言え!!』

 

影斗のことを話した瞬間織冥は飛び起きて下の階にある食卓に駆け下りて言った

 

『ウリちゃんいいなぁ、影斗くん朝は早いししっかりしてるし』

『ミカちゃんそう言わないの、ミカちゃんだって織冥さんのこと気に入ったからついてきてるんでしょ?』

『当たり前でしょ』

 

神力じゃなきゃ話がわからないような会話をしながらウリエルとミカエルも食卓へ降りた

 

 

『も〜!!こっちにきてから一回も構ってくれないし!!少しは構ってよ!!』

『わかった!!わかったから!バトリオン終わったらなんか3つまでいうこと聞いてあげるから!!』

『え?ほんとだからね!約束破っちゃダメだからね!』

 

ウリエルとミカエルが降りてきた時には影斗と????が軽く言い争いをしていたが納得したらしく

大人しく精神空間に帰っていた

 

『いいんですか?なんでもいうことを3つ聞いてあげるで?』

『しょうがないさ少しは俺にも非はあるわけだし・・・それに』

『それに?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

むやみに箱を(・・・・・・)開けてもらっても困る(・・・・・・・・・・)

 

 

『まぁ一理ありますね』

 

 

影斗と話していた少女はまだ謎・・・神力は一人一つしか手に入れれない

そして精神空間に入るためには本人か神力しか入れないはず・・・

 

『まぁ飯も食べ終わったし、会場へ行こうぜ』

『そうだな、本とって来ないと』

『ふこひまふぇほへふぁはふぁへへる(少し待てまだ食べてるから)』

『後1分な』

 

おい影斗・・・お前なんで理解できたの?主でもわからんのだが

 

 

〜約10分後〜

 

用意できた影斗達は一足先に今回の会場

 

「博麗神社」

 

   に到着した

 

大会スタートまで・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後30分を切った




お久しぶりですかね?如月 影斗です

前回大会まで行けるかな?とか言ってたけど無理です
書きたいことが山積みで
いよいよ出てきまたよモンスト要素これでほぼ全てタグは回収してるかな?
まぁまだ増えるんだが
そこは大目にみてください

では次回お会いしましょう〜


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#6 朝の一騒動 紅魔館編

前回影斗達だったので今回は紅魔館編です

ではどうぞ


『・・・あああああああああ!!もう!!』

 

紅魔館の主人、レミリア・スカーレットは寝れなかった

理由はわからない、だがあの二人が来てからだ

おかしいのは

いや、あの黒い服を着ていたすらっと身長が高いあの男性を見てからだ

なぜか嬉しく感じたもののなぜ嬉しいのか、それ以前にあの人とは初対面のはずなのに

でも引っかかるフレーズがあった

 

「・・・人間であって人間じゃない・・・か・・・」

 

レミリアは気になったフレーズを無意識のうちに言葉にしていた

その時うっすらと人影が見えた

 

その人影は幻想郷中を巻き込んだ大異変の中自分を助けてくれた

そして・・・

 

自分とは比べものにならないほど(・・・・・・・・・・・・・・・)強かった

 

そして・・・ずっと金色の髪の天使と一緒にいた

 

ここまでは思い出せた・・・

だが顔と名前だけは思い出せなかった

そうしてレミリアがずっと思い出そうとしていると・・・

 

 

コンコン・・・

 

ノックの音がした

 

『お嬢様、朝食の準備ができました』

『ありがと咲夜、もう行くわ』

 

『フゥ・・・もう大会だし・・・切り替えないと』

 

落ち着かない心を無理やり落ち着かせてレミリアは食堂へ向かった

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

 

朝食をとりながらレミリアはまたあの少年について考えていた

 

疑問なのは主に3つ

 

・「運命を操る程度の能力」を使っても正体どころか情報ひとつでて来ない

   まるで・・・隠されている(・・・・・・)みたいに

 

・なぜこうも体が熱くなるのか

 

・なぜ初対面のはずの相手に「懐かしい」などと思ってしまうのか

 

 

レミリアが考えていると

 

『・・・・様?お姉様!!』

『え?ど、どうしたの?フラン』

『出場メンバーの話ですよ

 お姉様とフランと咲夜っていうことでまとまったのだけど』

『え、えぇわかったわ。勝ちましょうね』

『『『勿論(です)!!!』』』

『そうそうパチェ?後で少し話しいいかしら?』

『?構わないわよ』

 

〜10数分後〜

 

『ねえパチェ、話なんだけど』

 

今レミリアは大図書館でパチュリーと話していた

そう、あの疑問について聞いてみるのだ

レミリアは今の自分の状況、そしてこの感情について全てをパチュリーに話した

 

『う〜ん・・・少し?いや結構謎が多いのだけどこれだけは言えるわ』

『どういうこと?パチェ』

『レミィよく聞いてちょうだいね、レミィあなたは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()をしているわ』

『え!?私が!?』

『えぇ、4年ぐらい前のさとりを思い出してちょうだいな

  今のあなたはその時のさとりそっくりよ、さとりが誰に恋してたかまでは思い出せないけど』

 

 

4年ほど前、さとりは織冥に恋していて付き合ってもいたのだが

何しろ記憶を隠蔽されているので思い出せない

だが隠蔽したのは記憶だけであって恋心までは隠蔽できないのだ

 

 

『そしてレミィ、私の記憶が正しければだけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今のあなたも4年前とそっくりよ』

 

『え・・・と、パチェ?急すぎて理解できないのだけど』

 

当たり前だろう、自分のこの気持ちが恋、さらには4年前の自分も誰かに

恋をしていたのかもしれないという事実

これらの事実をつなぎ合わせると・・・

仮定・・・しかも可能性は極端に低いといっても過言ではない・・・

だが、こうでもしないと懐かしいという感情が湧くわけがない

レミリアとパチュリーは一つの仮定にたどり着いた

その仮定とは・・・

 

「あの少年達は4年前に幻想郷にいた」

 

『だけどレミィ?これは試合中は忘れるのよ?集中できないから』

『わかってるわ、ありがとパチェ』

 

こうしてレミィの謎は一時的に解けた

 

そして・・・

 

 

『行くわよ!みんな!!』

 

 

こうして紅魔館組も博麗神社に到着した

 

目の前には問題の少年とチームメイトであろう二人がいた

 

『・・・ねぇ・・・私たちこの人達に勝たないといけないのよね・・・』

『『・・・・・・・・・』』

 

紅魔館組はゴクリと唾を飲んで

死闘を覚悟した

 

大会開催まで後・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20分を切った




はいはい 今回は短めです
まぁ伏線も徐々に張っているので気づく人いるのかな?

ここでお礼を・・・

UAが340を超えました!!
こんな雑な私の小説を読んでくれてありがとうございます!!

ここもっとこうしたほうがいいんじゃない?などの感想もお待ちしてます!
基本はすべてのコメントに返信していこうと思っています

それでは次回またお会いしましょう〜


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#7 朝の一騒動 地霊殿編

そろそろ書溜めを作りたい今日この頃・・・
如月 影斗です

今回は地霊殿編です
やっとさとり初登場です
これで騒動も終えて本格的にバトリオンを始めたいと思います

ではでは本編どぞどぞ〜


   

  地霊殿(ちれいでん)

 

ここは地霊殿、主である古明地さとりと妹のこいし

そしてたくさんのペットが暮らしている

 

『ほらこいし朝よ?起きなさいな』

『おねぇちゃん〜後5分〜』

 

今この状態はさとりがこいしを起こしているのだがまだ寝たいのだろうか

それにしてもこいしと織冥起こすのって案外似てませんかね?

まぁこいしの場合は寝顔可愛いからいいとして・・・

起こすの大変な人を起こすのはしんどいものです

ところがさとりにとって人をおこすのになれているみたいに手際よく起こしていく

 

『こいし?早く起きないと大会に遅刻するわよ?』

『あ、う〜ん・・・』

 

オォーすごい・・・一瞬でこいしが起きたぞ

これを織冥にしたら目覚めるのかな・・・

 

『ほらこいし、朝ごはん食べに食堂へいらっしゃいな』

『はーい、分かったよおねぇちゃん』

 

仲良い姉妹ですよねほんとに

羨まけしか・・・ゲフンゲフン・・・

 

 

朝食は何事もなく終わったのだが・・・

地霊殿のひと騒動は朝食が終わってから起こった

 

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

 

 

『ちょ!ちょっと!さとり様!』

 

さとりが部屋で支度をしていた時にお燐が慌てて入ってきた

 

『え?・・・え!?』

 

こういう時に心を読める能力は便利だ

さとりはお燐の心を読んでから

焦ったようにして地霊殿を出て行った

 

 

『おい!萃香!!お前私の酒を飲んだだろ!』

『そっちこそ!私の酒飲んだだろ!!勇儀!!』

 

朝から酒かよというツッコミはそこらへんに捨てておいて・・・

鬼が二人、酒を取られたという理由で喧嘩していた

 

『そろそろやめなさいよ!あぁ妬ましい・・・』

 

ほら橋姫も怒っ・・・呆れてますねこの表情は・・・

橋姫改パルスィはもう鬼二人に呆れてますね

 

『こういうことなのですが・・・さとり様のいうことなら聞くと思いまして・・・』

 

お燐は完全に呆れながらさとりに頼んでいる・・・

さとりはやれやれという表情をしながら鬼の仲裁に入ろうとした

 

『ちょっと!ふた・・・』

 

 

バーン!!・・・

 

鬼のいた辺り一面が吹き飛んだ・・・ドウシテコウナッタ・・・

これの理由を説明するためには時は地霊殿にさとりがいる時にまで遡る

 

 

『うにゅ?』

 

そう犯人はこの人、霊烏路空(通称お空)なのだが・・・

 

そう・・・お空は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー全くもって悪いことをしたとは思ってません!!

 

 

お空が見たのはお燐に連れられて館を出るさとり

あとは喧嘩してる鬼

 

たったそれだけしか見てないのにスペルカードを鬼たちに向けてぶっ飛ばしたのだ

しかもお空の能力は「核融合を操る程度の能力」

火力だけで言えば幻想郷トップクラスだ

そんなお空が酔っ払って言い争いに夢中になっている鬼たちが止めれるわけがない

 

たちまち二人分

 

ピチューン!!

と聞こえる

 

『うんこれで解決!』

 

いやいやいやおかしいから!!

喧嘩両成敗って言葉はあるけどそれの範囲超えてない!?

 

3次元で例えるとこれ酔っ払いの喧嘩止めるために

北○鮮が核爆弾打ったみたいな感じだよ!?

しかも打った張本人なんかドヤってるし・・・

 

これにはさとりもたまったもんじゃないらしく

すぐにお空の元へ走ってきた

 

 

『ちょっとお空!?何しているの!』

『うにゅ?・・・忘れた!』

 

おい鳥頭・・・あれ?似たような光景が紅魔館であったような・・・?(#1をご覧ください)

あれ?織冥と地霊殿組の悪いとこだけ(・・・・・・)似てないか?

 

このあとさとりに怒られたお空だったがその後復活した鬼二人にピチュらされたのはいうまでもない・・・

 

 

『それじゃあ行きましょうか』

 

 

そして地霊殿組も博麗神社前に到着した

 

いたのは出場するのであろうメンバーの顔、紅魔館メンバーの顔そして・・・

 

さとりにとっては特にだが何故か懐かしさと嬉しさを感じさせる謎の(・・)3人組がいた

その中の群青の服の人には特に感じたがいうまでもないだろう

 

 

これで出場メンバーは揃った

 

 

 

 

 

懐かしさを覚えた謎の3人組

 

霊夢、魔理沙、早苗

 

幽々子、紫、妖夢

 

チルノ、大妖精、ルーミア

 

レミリア、フラン、咲夜

 

文、椛、はたて

 

そして私達

 

 

 

 

 

さて時は来た・・・

これにて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      幻想バトリオン開幕!!!

 

 




本当にやっとだよやっと

大会大会言いながら全く出てこなかったからね
さて今回からちゃんと大会の描写を書いていきます

てことで如月 影斗からの連絡は以上です
おまりの挨拶に一貫性がないのは気分で変えてるからだ
まとまって来たらちゃんと一つに落ち着ける予定なので(あくまで予定)

それではまた次回お会いしましょう〜


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#8 対戦カード

バトリオンの対戦メンツが一望できる博麗神社

今は対戦順を決めるくじ引きの時間

そして、影斗達は周りから神力の独特の妖力を探していた

使い始めてすぐの場合、妖力が漏れる時が多い

 

『・・・・見当たらないな』

『俺らは神力使わなくて良さそうかな?』

(えぇ〜使って欲しいなぁ)

(流石に俺らだけ神力を使うと一方的な試合になるからな・・・)

 

ここで一つ突っ込ませて・・・

 

君たち強すぎなの!神力使わなくても一方的だからね!?

 

影斗と五月雨は影斗の「眼」を共有して神力を探していた頃・・・織冥は・・・

 

ズズズズズズズズズ・・・

 

案の定ラーメンを食べていた・・・

飽きないんですかね本当に

 

 

『んじゃ、最後の確認するは』

 

影斗がそう言い終わった直後

 

 

『スペルカード発動 幻影の覇眼(ファントムアイ)

 

影斗を中心として半径50mが浮き彫りになる

最終確認として全てを探し終えた影斗達が織冥の元に戻った時にまず出たのはため息だった

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『やぁ、レミリア』

『あ、さとりじゃない、おはよう』

 

レミリアとさとりは仲がいい

それと同じようにこいしとフランも仲がいいのだが

 

同じように妹二人も挨拶を交わしている

こいしのほうを微笑むように見ていたさとりにレミリアは声をかけた

 

『ねぇ、さとり あの3人組に覚えはないかしら?』

『え?』

 

驚くのも無理はない

何故ならさとりも同じことを聞こうとしていたからだ

 

『うーん・・・何故か懐かしいと思いましたが・・・

 誰かまでは思い出せません(・・・・・・・・・・・・)

『やっぱりあなたもなのね』

『え?レミリアもなの?お燐やお空に聞いてもなんとも思わないらしいから

 気のせいかと思ったのだけど・・・』

 

そりゃそうですよねこの二人は・・・・・・なのだから

記憶は隠蔽できても心に思い続けるものまでは隠蔽できない

その当時の彼ら(・・)にとってはこれが限界だったのだから

 

 

『今回は勝つからね!!フランちゃん!!』

『私も負けないよ!!こいしちゃん!!』

 

仲良い妹達を見てレミリアもさとりもお互い顔を見合わせて笑った

そう・・・今これに悩んでも意味がないのだとお互いに言うように

 

『じゃあ試合でね!対戦楽しみにしてるわよ!』

『えぇこちらこそ

   行くわよこいし、お空が待ってるから』

 

『うん、わかった。  

   じゃあね、フランちゃん』

『バイバイこいしちゃん』

 

 

レミリアはあえて詳しく突っ込むのはやめた

それは大会前の緊張を崩さないためか

はたまたさとりへの気遣いなのか

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

 

さてこちらは霊夢達サイド

あれ?霊夢が見当たらないんだが?

 

『なぁ早苗、霊夢どこにいるか知らないか?』

『さぁ?あ、でも紫さんと一緒にいるのは見ましたよ』

 

おや?確か霊夢と紫は敵同士であるはずなんだけどな・・・

いや、まだ始まってないから大丈夫なんだけどもね

 

『まぁ、霊夢のことだからな、ほっとくぜ』

 

仲間に見捨てられて行くスタイル・・・

 

『ねぇ、紫はあの3人が幻想入りしたのに気づいてた?』

『いいえ?逆にどうやって入ってきたのかも不明よ、博麗大結界が破られたとかの線はないかしら?』

『傷一つついてないわよ、本当にどうやって入ってたのかしら・・・』  

 

本当は織冥がスキマ使って入ってきたんですけどね

コピーは強い(確信)

 

『今あの3人は何してるの?』

 

紫はスキマから影斗、織冥、五月雨を見た

見た直後、紫は唖然とした

 

 

『ど、どんな感じ?』

 

紫の表情を見た後に何かを感じ取ったのか

霊夢は慌てて紫に聞いた

 

『一人は本を読んでる、もう一人は普通に呆れてる?感じ?後一人は・・・ラーメンを食べてるわ』

『そういえば名前とかはわからないの?』

 

霊夢は聞いた、当たり前だろう

いやそういえばエントリーするのだから名前は登録しているはずなのだけど

 

『いや、今は様子を見ましょう、霊夢?監視よろしく』

『わかったわ』

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『はい、今回の大会出場者さん?集まってください!対戦順を決めいるくじ引きとルール説明をしますよ』

 

司会の八雲藍(紫の式神)が招集をかける

司会が藍なのは影斗達の監視が目的だろうと読み取れる

さて・・・ここで影斗の衝撃的な引き運が炸裂する

 

 

 

『お、ラッキー全部最後だ』

 

なんと6戦全てが最終戦すなわち・・・

悪く言うと6連戦

だが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー能力や実力を知られる、すなわち

 

一番実力を知りたい(・・・・・・・・・)相手の実力が最後までわからない

 

 

このくじ引きでは1〜21の数字が書かれた紙を引いてそれが何戦目に当たるかを記している

そして同じ番号を引いた相手と対戦する

 

影斗が引いたのは16,17,18,19,20,21

全部最後なのである

 

 

『じゃあ俺らは家で待つか』

 

織冥がそういったのを境に影斗達はその場から消えた

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

 

試合はそのまま影斗達がいなくともスムーズに進み

結果は下のとうりとなった

 

 

 

略式

 

影斗、織冥、五月雨 A

 

霊夢、魔理沙、早苗 B

 

幽々子、紫、妖夢 C

 

チルノ、ルーミア、大妖精 D

 

射命丸、椛、はたて E

 

さとり、こいし、お空 F

 

レミリア、フラン、咲夜 G

 

 

勝利○   敗北●

 

 

 

  |A | B  | C| D| E | F | G

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

A | X|  |  |  |  |  |

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

B |  | X| ●| ○|○  | ○|○

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

C |  | ○| X | ○| ○| ○|●

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

D |  | ●| ●| X | ●| ●|●

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

E |  | ●| ●| ○| X |● |●

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

F |  | ●| ●| ○| ○| X |●

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

G |  | ●| ○|○ | ○|○  |X

 

 

 

 

表が見にくいのはご了承ください

ほんとに難しいんですよ?これ

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『さて第16回戦です、影斗さん達?準備してください』

 

 

影斗達を呼ぶアナウンスが聞こえた後、対戦場所で待つ

射命丸、椛、はたての前に

 

織冥が一人で(・・・)現れた

 

『あれ?後二人はどうしたんですか?』

『ん?俺一人で十分だからてことで1vs3で』

 

織冥が戦闘態勢に入ったことを境に

3人も戦闘態勢に入る

 

 

『それでは第16戦目・・・スタート』

 

 

その掛け声とともに織冥に3人分のスペカが放たれた




前書きを今回は消してみましたがどうですかね?
試合シーンは視点を変えて描いてみようかな?なんて

では次回お会いしましょう〜


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#9 圧倒的なまでの実力差

いやぁ遅くなりました申し訳ない

戦闘シーンを上手く書くために他の小説読んでたら遅くなりました
うまくかけたかわからないけどね・・・

前置きはこれぐらいにして
本編どうぞ!


『・・・遅い』

 

織冥は弾幕が飛んでくるまでの待ち時間にそう呟いた

 

コンマ2秒という一瞬と言ってさしつかえない瞬きも許されない時間は永遠のように感じた、少なくとも織冥には。

だが終わりは訪れる時は突然に、唐突に

 

2人のスペカと1人の斬撃が直撃した音が鳴り響き、煙が舞い上がる。

結界が張られた感じも防護した感じも何一つしない

その煙が晴れた時、織冥は何もないというように立っていた

 

その表情は3人を見据えて笑っているように見える

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

『どうなっているの・・・』

『私には・・・さっぱり・・・』

『あやややや・・・これは・・・』

 

3対1の圧倒的なまで不利だと思い込んでいたこの状況を一瞬にしてひっくり返った

たった一手、ただただの先制攻撃だけでこれだけの実力者があるのがわかってしまった

 

それでも、なんとかして方法を考えつつスペルカードを連発している

 

この状況を表現してみよう

今のこの状況は「チェス」や「将棋」などの二人零和有限確定完全情報ゲームで

一手めで詰んだ状況と同じだ

今のこの状況はただ意味もない悪あがきと変わらない

 

実際にこんなことは起きるはずがないのだが・・・

だが本当に将棋などが上手い人だと歩と王だけで

相手を完封できてしまう

絶対的不利だと側から見える状況でも

実力差は振りなど簡単にひっくり返す

 

そのことを認めたくないとでもいうのか・・・

必死にスペカを放っている二人がいた

 

『『スペルカード発動! 鳥居つむじ風! ラピッドショット!』』

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

『・・・遅い・・・痛くもない・・・』

 

織冥はすべての弾幕を避けようともせずに当たっている

2人が全力で・・・スペカを放つのにもかかわらず

 

この時椛は何かを見据えたのだろうか

一人攻撃を止め、じっと織冥を観察している

 

『椛・・・正しい判断だな』

 

椛の耳にこの声が届くのが早いか

織冥がスペルカードを放った

 

『スペルカード発動 リフレクション』

 

そのスペカを唱えた途端

織冥から半径5mほどの大きさの光の塊が現れた

 

椛は一歩引いて攻撃を観察していたためその光に巻き込まれることはなかったが

攻撃に徹していた文とはたてはなすすべがなく巻き込まれた

 

二人が巻き込まれてすぐに二人分のピチュ音が聞こえた

 

『何かを企んでいるの話わかりましたが・・・まさか超威力のカウンターとは・・・』

『超威力・・・ねぇ・・・』

 

光の塊が消えた後、何事もなかったかのように織冥は立っていた

 

『とっさの判断力・・・流石なものだよ、椛』

『一応聞きますが、何倍のカウンターですか?それ』

 

ふむ・・・なるほど

椛は一つ大きな勘違いをしているようだ

 

織冥は意味を理解してニヤニヤしながら事実を口にする

 

『このカウンター、今回は相手の威力をそのまま返しただけだよ』

『え!?嘘でしょ!?』

 

椛はびっくりしたようで一歩後ろに下がった

 

そのタイミングで・・・

 

『お?やってるやってる』

『あまり壊すなよ・・・織冥』

『やっときたか遅刻二人組・・・』

 

やっと影斗と五月雨が現れた

影斗は今の状況を既に(・・)知っているような様子で、

五月雨は相変わらず本を読みながら、

博麗神社の前に降りた

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『・・・!?』

 

なぜだろうか・・・理由もわからないのに胸が痛む、

自分の中の感情の一部が何か(・・)を忘れていることに怒りを示しているのだろうか

けど何を思い出そうとしているのか・・・

察しはついているのに認めたくない、その感情が支配して自分の思考を止める

ふとした時に、自分の隣で試合を観戦している人と目があった

どうやら私と同じ感情の人がもう一人いるようだ

 

ねぇ・・・さとり(レミリア)

 

私たちは自分の意思をアイコンタクトだけで相手に伝えようとする

お互いにその意思を受け取り、試合の観戦に戻った

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

(文とはたてはもう終わってたか)

 

影斗は静かにそう心に語った

そうして影斗が試合を観戦するために移動しようと思った挙句、

 

[なぁ影斗]

 

テレパシーという名の意思疎通で織冥が俺に話しかけてきた

このタイミングってことは大体察しがついてるけど・・・

めんどくさいな、という感情を押し殺して織冥に返答する

 

[どうせあれだろ・・・椛に身体強化のスペカ使って強さ上げてくれとかそんなとこだろ]

[なぜばれたし]

 

うん知ってた、こいつ思考が単純だから・・・戦闘に関してはただの戦闘狂だから

こういうことは手に取るようにわかる

 

あ、ちょうどいいし今あのスペカ(・・・・・)完成してるか試してみるか

椛には悪いけど・・・実験台になってもらうか

 

[わかった、だか今回は別のことするから]

[時間がいるってことか?]

[まぁ少し椛について情報が欲しいから・・・そうだな、30秒ぐらい椛の戦闘を見せてくれ]

 

答えは返ってこなかったが織冥の顔を見る限り大丈夫だろう

五月雨は相変わらず本読んでるからほっておいても特に問題はない

 

そうして俺はいつも使っている幻影の覇眼を消して、新たな種類の眼を出現させる

 

『久しぶりかな、こっちの眼を使うのも』

 

そういったあと影斗は小声でスペカを詠唱する

 

『スペルカード発動 死神の瞳(グリム・リーパー)、 命天の瞳(プラネット・ソウル)

 

その途端、影斗の右目が紫と漆黒が混ざったような禍々しいオーラが目を覆った

かたや左目は黄金の、神々しいオーラが纏った

 

まるで天使と悪魔のどちらも体現しているように見える

影斗はその状態で離れた、試合を観戦するために

 

『おい、織冥。あれ、使ってくれよ

   そうしないと正確な情報が得られないから』

『ヘイヘーイ』

 

なんと軽い返事なのだろうか

まぁいつものことなので放っておいて・・・

 

織冥は一本のボロ大剣(・・・・)を具現化した

 

『どこからともなく・・・あなたの能力は具現化系の能力ですか?』

 

まぁ幻想郷住民なら聴くであろう疑問だ

 

『まぁあっているし間違ってもいる、どちらかと言われると不正解だ』

 

そういった織冥はボロ剣を構えた

見るからに壊れそうなボロボロっぷりだが・・・

 

『『・・・あの剣・・・相当やばいですね』』

 

この剣のヤバさに気付いた幻想郷民は剣士二人組だけだった・・・

 

『その剣はなんなんですか?歴戦の猛者をことごとく倒した覇王色まで感じますよ』

『ん?3年前まで使ってた剣だけど』

 

そういった織冥は剣を構えた

椛もそれに続いて剣を構えた

 

 

 

最初は様子見をしないと・・・

椛は心の中でそう答えるが早いか

 

居合い斬りで織冥に斬りかかった

織冥は楽々とそれを止め、また距離を置いた

 

そんなことが10回ほど続いた時に異変に気付いた

 

『ズズズズズズズズ・・・・』

 

そう、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織冥はラーメンを食べながら戦っていたのだ

 

これにはさすがの椛も怒ったらしく全力で織冥に斬りかかっている

織冥は動きを読みきっているように

避けながら・・・ラーメンを食べている

 

そんなやり取りが3分ほど続いた頃・・・

 

 

『よし!!取れた!!』

 

急に影斗が立ち上がった

 

[織冥!用意できたぞ!真面目にやれよ]

[サンキュー!]

 

そう答えた直後、影斗のスペルカードが炸裂した

 

『スペールカード発動!! 変幻自在と自由自在(オールマイト・オブ・ファンタズマ)

 

 

でも、見た目(・・・)に何ひとつ変化はなかった・・・

 




いやいやほんとに遅くなりました・・・
謝罪いたします
すいませんでした!!

とりあえず9話はここまでとなります
感想やアドバイスなど、お待ちしてます

それではまた次回お会いしましょう〜


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#10 見た目に変化はないのにね

『見た目に変化は・・・ありませんけど・・・何が起こってるんですか?』

 

椛は織冥と影斗の方を見ながら聴いた

影斗が唱えたスペカの効果が全く作用してないと思ったからだ

だがそんな椛には見向きもせず静かに戦闘モードに入った

 

『ねぇ、質問にこた・・・!?』

 

椛は織冥に質問しようとしたが開いた口を閉じた

なぜなら、織冥の表情は完全にガチで戦闘モードに入っていて

ラーメンを食べながら戦っていたさっきとはまるで別人だ

 

椛も場の雰囲気を感じ取り織冥に向けて剣を構えようとしたその時・・・

 

 

初めて自分の体の異変に気付いた

 

 

自分の思った通りに体が動かないのだ

しかも勝手に体が動き戦闘態勢に入った

椛は自己流の剣術を持っている

その構えと、明らかに違う構えで、しかも・・・

 

 

私の全く知らない、スキが一切感じられない

攻防一体とも言い切れる構えだった

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

あいつ・・・マジでやりやがったな

 

織冥は心の中でそう言い放った

何を隠そう俺たちは複数の能力を保持している

そして影斗が使ったスペルカードは・・・

 

「ありとあらゆる数字を操る程度の能力」

 

で習得したスペルカード・・・

それに影斗は本気で眼を出現させていた

 

 

死神の瞳(グリム・リーパー)

 

この眼で見たものの情報を全て自分の持っている情報として記憶する

しかも見れる情報に制限はない・・・はず

おそらく影斗は椛の脳から発している電気信号の情報を手に入れたのだろう

影斗のことだ、もう椛がこの先どういう風に行動するかの予測も立てたのだろう

相手の戦いのくせ、感情までもを情報として引き出す・・・

影斗が情報として定義(・・)したものは全てグリム・リーパーから逃れられない・・・

そう、それが脳の発する電気信号だとしても

 

 

命天の瞳(プラネット・ソウル)

 

この眼は確か自分に対して効果を発揮する眼・・・

確かこの眼の発言時は自分の持っている情報を自由に変換する

脳の情報処理速度も格段に上昇、

これで影斗は椛の電気信号を数字に変換したんだろう

それにより、影斗は椛の脳の電気信号を数字として操った

 

 

変幻自在と自由自在(オールマイト・オブ・ファンタズマ)

 

のスペルカードで、

確かこのスペカが影斗が数字を操る時の最上級スペカのはずだから

 

 

 

で、ここまでが俺の経験から予測した、影斗のさっきまでの様子だろう

多分手加減はしないだろう

椛の体に負担がかからない程度に

 

ここまでして影斗は強敵を誕生させたんだ

ならば俺も・・・

 

全力で相手をする!!

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

織冥・・・正解だ

 

影斗は死神の瞳(グリム・リーパー)で織冥の思考を情報として手に入れ、心で思った

織冥の予想したことは正解だ・・・

だが、少し抜けているとこもあった

 

死神の瞳(グリム・リーパー)は全ての情報を入手できるわけではない

実際は本人が本当に、心の底から知られたくない情報だけは入手することはできない

 

この「死神の瞳」本当の言い方をすると・・・

 

 

相手の持つ本当に隠しておきたいこと以外の情報を奪い取る

 

というものだ

奪うとは言ったが情報をコピーしているのと大差はないので相手の情報が消えることはない

たいていの人は自分の電気信号までを意識してまで隠そうとはしない

 

影斗はそこをついた

 

 

そして命天の瞳(プラネット・ソウル)

 

これはすべての情報を変換する眼

あとは簡単だ

 

奪い取った情報を元に椛の行動パターンを予測

あとは電気信号を数字情報として変幻自在と自由自在(オールマイト・オブ・ファンタズマ)で操作する

 

こうすると言葉、スペカの効果、戦闘パターンまでも変更できるというものだ

 

 

『さてさて、どういう風に遊ぼうかな』

 

この声は誰にも聞こえず心の中で反響した

 

影斗の能力

 

「ありとあらゆる数字を操る程度の能力」

 

これには他の能力にはない要素がある

それは・・・

 

 

ーーーー自分で能力の適応範囲を定義することができる

 

これ関してはここで話すとややこしくなるから割愛しよう

 

 

 

 

さてと・・・試合の始まりだ

 

 

影斗の心の声を引き金に椛は織冥に斬りかかる

織冥はそれをいとも簡単に打ち返す

そして俺は椛の思考をすべて読み切り、椛に負担がかからない程度に本気で

織冥に斬りかかる、自分の剣技で

 

椛の剣技だけで勝てるほど織冥は弱くない

なら、少し危険だが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー絶剣(・・)の剣技、見せてやるよ

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

(クッソあの野郎完全に本気だぞ)

 

俺の心の声はミカエルにしか聞こえていないはずだ

俺はミカエルに確認も兼ねてそう話しかけた

 

(そりゃ、影斗さんのことですよ

   あなたの思考なんて丸見えなんですよ)

 

あるぇ?気のせいかな?

ミカエル笑ってる気がするんだけど

 

(まぁ私の力は使わないでくださいね?影斗さんも使ってないんですから)

(一応それはわかってるんだが・・・この剣の太刀筋は間違い無いよな・・・)

(ええ、間違いなく影斗さんの、絶剣のそれですね)

 

おいおい・・・バレるんじゃね?まぁそん時はそん時か、俺はシーらね

 

 

織冥は集中して、椛の、いや、影斗の剣筋を読むために

 

 

(あ、ウリエルと話してきたけど)

(ん?)

(影斗さんが、『今俺は50%も力出してないから』だそうですよ?☆)

(あいつ・・・どんだけ力を隠せるんだよほんとに)

 

俺はこの会話をしながら椛の斬撃を受け流し続けている

しかもこっちの避ける先なども的確に狙ってくるので受け止めるしかないのだが

 

カン!キン!という刀と刀のぶつかる音以外、何も音が発していない

観客も誰一人として声を出さずに二人の試合を凝視している

 

『ねぇ、これって・・・』

『うん・・・もう私達とは強さの次元が別次元よ』

 

紫と霊夢がそう口を開いた

 

 

『こんな奴らがいたら幻想郷のバランスが崩壊するわよ』

 

紫がそういった時に一つの情景が浮かんできた

 

4年前、人里に特設の会場を作ってまでした前回大会、

圧倒的な力で優勝をさらった3人組

確か・・・名前が・・・

 

 

あれ?思い出せない

確かに名前はあった、そして私と同じ(・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー神力の使い手

 

 

あ、そうだ、彼女なら・・・

 

(ねぇ、メメントモリ)

 

私は一筋の希望を元に相棒の神力メメントモリを呼んだ

 

(一応寝起きなんだけど・・・何かしら)

(今戦っている人とその後ろにいる二人、見覚えないかしら?)

(う〜ん・・・覚えがないわね、能力使って調べてみるわ)

 

メメントモリの能力、それは

 

「ありとあらゆるものを検索、熟知する程度の能力」

 

能力の名だけでいうと影斗の情報を抜き出すものと似ているかもしれない

だが、この能力には制限がない

 

この世界の全ての情報が集まるデータ保管空間(データベース)

それに自由にアクセスすることができる

 

そのデータベースは世界中につながっている

データとして残っているものが全て保存されているものだ

そこには当然、影斗達の情報も載っている・・・

 

ただし、そのデータにはもちろん嘘情報がある

今回はそれが理由で大変な目にあうのを二人は知らない

 

 

(あったわよ、紫)

(彼らは自分たちの記憶を隠蔽していわ、今その隠蔽を解く鍵となる情報を言うわ

  彼らは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー前回のバトリオンの優勝者よ)

 

その途端、自分の記憶から隠蔽された無数のものが溢れてきた

その中には今回からの戦いに有利になるであろうものまで

 

(なるほど、影斗は神力を持っていて正体は闘神カルマ(・・・・・))なのね)

 

紫はそうメメントモリに話した後、椛と織冥の試合に集中した

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

『どうなっているんですか!?』

 

そんな椛の心からの叫びも剣のぶつかる金属音にかき消された

 

今私の体の動きは自分で捉えることもできない

何者かが私を動かしているのだと言うことはわかった

おそらく影斗という名の相手チームの人だろう

 

だけどなぜ?

 

私はそれが疑問でならなかった

なぜ、私の体を使って自分の仲間と戦わないといけないのか

まず、この3人が何者なのか

 

そして、なぜここまでの圧倒的なまでの力の差があるのだろうか

 

私はそう疑問を自分に問うた、だが答えはなにもかえってこない

こうなったらと、私は精神を集中し、

自分の使っている見ず知らずの剣技に身を任せ、体に覚え込ませることにした

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

なぜだろう・・・椛の剣技を見てからあの情景ばかり頭に浮かぶ

 

3年前の大異変それを境に幻想郷から消えてしまった、名も思い出せない・・・

私の恋しているらしい相手

 

今の椛の剣技があの人と重なる

 

私はそのうっすらと思い出せそうで思い出せないこの記憶に今の意識をゆだねることにした

 

フランが暴走した時にかばってくれた、死にかけていた私を助けてくれた

でも、なぜか恥ずかしくてお礼も言えなかった

 

私は無意識に誰かの名前を呼んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー『(キリト・・・)




今回は比較的に長めです

にしても暑いですね、皆さん水分補給を忘れずに
音楽を聴きながら小説をゆっくりと書いていきますよこれからも

それではまた次回お会いしましょう〜


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#11 過去の思い出

今回はレミリアの過去の記憶を辿ります

これで影斗達の昔も少しはわかるかと
では本編どうぞ〜


過去・・・三年前・・・いや四年前

 

この幻想郷に3人の戦士がいた・・・私の記憶はそれを思い出そうとすると

それから遠ざかる、一つの情景を置き去りにして

 

私は今までその情景を信じきれずに眺めるだけだった

でも・・・今はその記憶が本物の、現実であるとわかる

 

なぜなら私に剣術を教えてくれて、グングニルを完成させてくれた

幻想郷最強の剣士の使う何流ともわからない独特で常に変化し続ける、癖がない剣術。

それを眼の前で見ているからだ

 

でも疑問が残る

 

今その剣術を使っているのは本来、白狼剣術を使うはずの椛であるからだ

しかも急に上がった身体能力、剣術の種類の変更、相手の影斗のスペルカード

 

ここまでの情報から考えれるのは一つだ

 

「影斗が椛を操って織冥と戦っている」

 

という事実だけだ

ただし影斗にメリットがないのは明確だろう

 

そうして影斗のことばかり考えているとひとつ変化が起こった

 

いつも浮かんでくる情景とは別の、新たな情景が浮かび上がってきた

私は今回は信じることにした

本当に、本当に知りたかったからだ、私の意識はその情景に吸い込まれた・・・

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『違うぞ?レミリア、そこは深読みして受けの方に回るより

   せめてきたほうがいいと思うぞ』

『う〜〜〜・・・また負けた』

 

私はその人と弾幕禁止の剣術だけの試合をしていた

その時の私の記憶に意識を共有して何か情報を得ようとした

 

私がわかったのは今影斗が持っている漆黒の剣と黄金に輝く剣の名前を知れたくらいだ

 

漆黒の剣が「魔剣 バルムンク」

 

黄金の剣が「聖剣 久遠彼方(くおんかなた)または神々の黄昏(ラグナロク)

 

 

黄金の剣はなぜか呼び名が二つあるようだ

ラグナロクは影斗が使う姿を見た誰かがそう呼び始め、それが広まったようだ

正式名称は久遠彼方

 

でもわかったことがある・・・今目の前にいる人は影斗そのもので

今バトリオンにいるその人そのままだ

 

これではっきりした、私は影斗にあったことがある

ただし、それ以外がまるで思い出せない、

 

『なぁ、レミリア』

 

影斗が口を開いた

 

『なにかしら?影斗』

 

これで確定だ、この人こそが影斗で、いまから戦う対戦相手

私はその事実に少し恐怖を覚えた

過去の私を鍛えた人で、なおかつまだ一度も勝ったことがない(・・・・・・・・・・・・・)相手と戦うのだから

 

『俺はあと3ヶ月もしたら幻想郷から出て行くだろう、さらに俺らの記憶を隠蔽して』

『・・・え!?ちょっと待って!?どういうこと!?』

『言葉の通りだよ・・・理由はその時に明らかになるさ

   でも記憶は完全に消去するわけではないから、何かキーがあれば俺らの記憶は戻ってくる』

 

そうか、これで全てが繋がった

私たちは記憶を隠されているだけ

だから、思い出そうとしても何かにロックされているかのように思い出せなかった

 

『まぁ・・・その・・・だからなんだ、俺らは絶対に次回のバトリオンまでに戻ってくるから

    その時にはぉ(れのき・・・)

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

・・・・・・!?

 

ここで私の意識は覚醒した

私はさっき手に入ったことをもう一度思い出した・・・

 

なぜか顔が熱くなる、さっきの私もどこかしら顔が赤かった

でも私は認めない、ありえないと、現実から目を背けて、

 

『ありえないわよ・・・私が彼のことを好きなわけ・・・』

 

その声は虚空に消えた

でも、私は自分の本心に聞くように、彼に話しかけるように

一言つぶやいた

 

 

 

 

 

 

『ーーーーー影斗・・・私は、あなたのことが・・・』

 

 

 

 

 




この話はレミリアの視点ですねw

一応戦いの描写はありませんw
次回あたりで椛戦が終わるかな?


ここでひとつ・・・
実はリア主一週間ぐらい小説の執筆ができなくなります・・・
なので次話は書溜めするか、投稿が大幅に遅れます

そこんとこご了承ください

では次回お会いしましょう〜



一応失踪はしませんのでそこはご安心ください


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#12 決着 期待を背負った剣士の運命

(キリト・・・)

 

!?!?!?!?!?!?

 

とんでもない衝撃と驚きが頭の中を支配する

え?今レミリア俺の名前呼んだよね!?

てことは俺の記憶が戻りかけてる!?

・・・うん非常にまずい・・・最高にまずい

 

やっと思い出したか、という微妙な嬉しさと

やばい、予定よりはるかに早い、という二つの感情に支配される

 

『・・・スー・・・ハー・・・』

 

俺は静かに深呼吸をする、

落ち着け、落ち着け、落ち着け・・・と自分に言い聞かせて・・・

 

うん、これはただの副作用だろう

俺を見て無意識に発した言葉、それか勘違い

そうしておこう

 

影斗はそう自分に言い聞かせ試合の、椛を操っているスペルカードに意識を集中させる

今の状況はきっちり互角、織冥の動き、防御の瞬間を熟知しているからこそできる完全に互角の状況

織冥が攻撃してきたらそれをきっちりガードする

避けれるところなら避ける

5割も力を出している織冥の攻撃を一度でも食らったらGAME OVER

 

[ほんっとに鬼畜ゲーって楽しいものだな、ウリエル]

[全くですよ・・・あなたが無理ゲーを一回もミスせずにクリアして行くその感じ、見ててハラハラしますけど・・・その楽しそうな表情を見ると何も言えませんよ]

 

そんなに俺は楽しそうに、表情に出すまで楽しそうに見えるのか?

影斗は気になり、ウリエルに尋ねた、彼女は薄く微笑みながら「それは楽しそうに」と答えた

 

それを聞いて俺もまた薄く笑い集中しようとした、まさにその時

 

『ーーーーー影斗・・・私は、あなたのことが・・・』

 

はっきり、そう聞こえたのだ 

俺もさすがに平静を保つことはできなかった

影斗は驚きのあまりスペルカードを解除してしまった

普段の影斗なら絶対にしないであろう致命的なミス

しかもそのタイミングは最悪と言っても過言ではないタイミングだった

織冥が剣を振り上げていた、偶然というか奇跡というかでちょうど椛は織冥の剣を受け止めるために

剣を全力で振り下ろそうとしていた、まさにその瞬間だった

 

[おい、ちょ]

 

織冥がテレパシーでそう伝えてきた、まぁ急に椛の攻撃の速度が遅くなったら気づくか・・・

だがいくら影斗とは言っても今の状態から再度椛を操りなおすはできない

まぁ・・・なんとかなるだろうな・・・そう願おう・・・

 

ガキン!!

 

金属音が鳴り響いた後

椛の剣は虚空に飛んで行った・・・博麗神社に貼ってあった多重結界を貫通して・・・

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーピキッ・・・

 

なってはいけない音まで聞こえてしまった

そう、ここ幻想郷と現代を隔離している博麗大結界にヒビが入った音だった

 

『・・・・・・・・・・』

 

この絶望的な音を聞いて絶望しているのは

影斗、織冥、五月雨の3人

 

・・・この3人の他に絶望している者が約2名・・・

 

『『・・・・・・・・・』』

 

椛の剣が貫いていった、多重結界を作った紫と霊夢の二人だ

幸いにも博麗大結界のヒビには気づいていないようだ

 

[なぁ・・・誰がヒビ直しに行く?]

[俺は試合中だから無理]

[俺は本読みたいから嫌]

[なら私()で行きましょうか?]

[ならお願いするよ、ウリエル、ラファエル、ミカエル]

[[[わかりました]]]

 

天使達3人組は音もなく飛び立った

あいつらならやってっくれるだろ、そういう絶対的な信頼があった

 

[その間に試合終わらせてくれよ]

 

織冥は当たり前だというふうにこっちを見た後

椛に向けて剣を握り直した

 

椛は何も言葉を発さなかった、心の奥でまたあの不思議な力が助けてくれると思ってしまったのだろう

今の椛には織冥と戦うだけの余力は残っていない

 

だが織冥には余力があまりまくっている

織冥の剣先が光り輝く、それが椛の目に届いた時にはもう遅い

織冥は椛に軽く弾幕をぶつけた

 

椛がピチュった音がして試合は終了した




いや〜間に合った間に合った

しばらくできないと言っていたのですが一気に書き上げて完成させましたw
次の投稿は遅くなりますけどw

長話はこれぐらいにしてw

また次回お会いしましょう〜


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#13 新たな試合の始まり 五月雨の強さとは

みなさんお久しぶりですね〜失踪から帰ってきましたw

とある友人宅で雑談混じりに音楽かけながらこれを書いてましたw
やっぱ東方曲は神曲勢揃いですよね〜

ではでは本編どぞどぞ〜


『はい!そこまで! この試合は織冥さんの勝利です!』

 

椛がピチュった音が響いた後、審判の藍はそう言い放つ

ただこの言い方には少し問いたいことがある

この言い方だと織冥と影斗、五月雨はチームではないというふうに言っているように聞こえる

 

実際に一人?で勝っているのだから

でも一応チームなんだよね

 

『フ〜・・・』

 

織冥は一つため息をついた後ボロ大剣を消滅させる

その後一瞬だけとある人に向いた後、自分が次に対戦するであろう霊夢に視線を向ける

 

[なぁミカエル、霊夢は神力を持つまで力があると思うか?]

[いえ、全然!もう少し修行するべきだと思うわ]

[まぁ、それは同感だな]

 

織冥とミカエルはそう言葉を交わす。もちろんテレパシーみたいなものなので二人以外に聞こえる事はないのだが

にしてはディすりすぎだと思うけどね・・・

 

『それでは次の試合に移ります、大妖精達と・・・今度は誰が出るんですか?』

 

さすがに一人で出るのはバレてたようで、藍は影斗達の方を向き、そう聞いてくる

その声が聞こえたのだろうか、パタンと本が閉じられる音が聞こえ五月雨が声も出さずに静かに前へ出てくる

 

『なぁ、五月雨、お前藍の声が聞こえたから本を閉じたのか?』

『ん?ただちょうど読み終わったからだけど?っていうか藍何か言ってたのか?』

 

はい出ましたよ超がつく読書バカ・・・

周りの声全く聞こえないんだよね〜

五月雨は織冥の質問に答えた後、また静かになる

 

 

『ねぇ、大ちゃん?』

『どうしたの?チルノちゃん?』

 

そのやりとりを見ていたチルノは大妖精に自分が抱いた疑問をぶつける

 

『あの人絶対やる気ないよね?だったらサイキョーのあたいには勝てないよね?』

『え!?・・・うん・・・そうだといいね・・・』

 

そう、大妖精は影斗達の正体を元から知っている幻想郷民ただ一人なのだから

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー神力、ガブリエルの使い手であるのだ

 

[へ〜あの3人帰ってきたんだ〜どうするの?今前に出てるのさ、さみっちゃんでしょ?間違いなく瞬殺されるけど]

[絶対戦いたくないよね・・・]

 

そう会話を交わす大妖精とガブリエル

 

[それに私の能力は攻撃的じゃなくてサポート用だからね、どうやっても勝てないよ]

[そうよね〜私の能力もサポート特化だからね。攻撃手段が・・・]

 

大妖精の能力が   

「10秒先までの未来を見通す程度の能力」

「自分の妖力を結晶化する程度の能力」

 

ガブリエルの能力が 

「ありとあらゆる攻撃を無効化する程度の能力」

 

ガブリエルの能力は相手が放つ攻撃に使ったものと全く同じ量、同じものを消費する事で無効化することができるというもの

この三つの能力を組み合わせてもどれもこれも攻撃には不向きである

 

『ねぇ、ルーミアはあの人についてどう思う?』

『特に何もないのだ〜そんなことより早く終わりたいのだ〜』

 

大妖精を現実の戻したのは仲間の会話が耳に止まったからだ

大妖精は小さくため息をついた後、一応未来を見ながら闘うことにした

 

『準備はいいですか?それでは17戦目・・・スタート!』

 

気づいた時には試合開始の声が聞こえ、チルノがスペカを放つ

 

『スペルカード発動!パーフェクトフリーズ!』

 

チルノがそういい氷が出現し、五月雨に直撃・・・しなかった

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

あ、外れるじゃん・・・遊んでみよっと

 

五月雨はそう心の中で言った後自身の能力で新たに氷を作り出し、威力を倍増

そして、またあの多重結界を突き破ってその先にあった博麗神社を氷漬けにした

 

パリーン!!!・・・カチコチカチコチ・・・

 

『『『・・・ピチューン!!!』』』

 

3人のピチュッた音が聞こえた・・・

実はこの多重結界は霊夢、紫、早苗がはった結界なのだから

ショックでピチュッたんでしょうね

 

一番ショックなのは霊夢だ・・・

自分の結界を破られた上に自分の神社は氷漬け、さらに賽銭箱が粉砕されてたらねぇ・・・

さらに粉砕された賽銭箱はすっからかん・・・もうSAN値!ピンチ!とか言ってる場合じゃないからね・・・

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

『これはやばいのだ〜』

 

さすがにルーミアも見ていられなくなりスペカを放つ

 

『スペルカード発動!闇符ナイトメア!』

 

今回は五月雨に当たった

五月雨はへいきな顔でスペカ唱える

 

『スペルカード発動 光撃反射(リフレクション)

 

半径5mほどの大きさの光の塊が現れ、三人を巻き込む

ピチュッた音が二人分聞こえ、大妖精だけが残った

 

『やっぱり帰ってきたんですね、あなた達は』

『ま、そうなるな、ただいま、幻想郷』

 

五月雨は大妖精と会話をし幻想郷にただいまを告げる

五月雨がいい終わり、3秒ほど経ってから、

私は降参しますと大妖精が言い

五月雨は薄く笑いながらわかったと答え二人は仲間の元に戻っていく

 

『・・・試合終了、大妖精の降参により五月雨さんの勝利です』

 

審判の言葉が静まり返った博麗神社に響いた

 




はい、読者の皆さんのまず感謝の言葉を
UA840ありがとうございます!

ここだけの話ここまで読んでもらえるとは思ってなかったですw
本当にありがとうございます!!

それから、実はこの話とは別の完全オリジナルの小説を企画していますw
ある程度決まってから書くのでボツになるかもしれないですが気長に待っていてくださるとw
後、少しタグを変更します、ほとんど変化はないですがw

長々話しましたねwこれで終わりです
では、次回お会いしましょう〜


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#14 攻撃してはいけないし勝たないといけない

ヤァヤァ御機嫌ようw
このタイトルに違和感を持った人がいるかもしれないですねw完全に矛盾してますし

でもちゃんと意味はあっているんですよ?
まぁ、話はこれぐらいにして

本編どうぞ〜


『俺は連戦か』

 

そう声をこぼす

実際のところは俺たちのチームは6連戦のはずだった

だが、三対一というクソ面倒な提案をどっかのバカがしやがったせいで4戦分は何も考えずに本が読める

だるいのかラッキーなのかわからないよね

 

だがこの試合は話が違う

一匹の烏に恨みがあるから戦えるのはいいとしよう・・・

 

だがその3人の中にさとりがいるのを忘れていた

何も考えずにピチュらせたら俺がピチュる、負けたら多分10回ぐらい残機消される気がする

 

俺にできることは攻撃せずに勝つこと・・・

 

 

ーーーーーうん、不可能じゃね?

 

そう思考を巡らせている間に問題の相手が現れた

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

あの人は何を考え込んでいるのかしら

 

それが今、五月雨さんを見てはじめに抱いた感情だった

ずっと何かを考え込んでいる・・・たまに冷や汗が見えたのは触れないでおくけど・・・

 

私はなるべく使いたくないけどサードアイで心をのぞいてみることにした

そこに写ったのは

 

「攻撃せずに勝つ・・・不可能じゃね?」

 

『・・・何を言ってるのこの人・・・』

 

つい言葉に出してしまった

運よく五月雨さんには聞こえていないようで一安心・・・と思いきや

 

『お姉ちゃん、相手の人なんて考えてたの?』

『うにゅ?』

 

バッチリこいしに聞こえていたようだ・・・

お空は理解できなかったようで首を傾げている

 

『ううん、なんでもないわ、試合を始めましょうか』

 

無理やり話を変えて試合へと意識を持っていく

相手も気づいたようで考えるのをやめ、集中している

私はすかさず相手の心を読む、すると誰か(・・)と会話しているような声と誰かわからない女性の声が聞こえた

 

「なぁ、もうあれ俺は使うは、ってことでよろしく〇〇○エル」

「わかりました・・・リミッターつけてもらってきます」

 

なぜか一位部分だけ上手く聞き取れなかった

おそらくその女性の名前だろう

 

すると五月雨の手に銃が顕現した

ぱっと見はスナイパーライフルのようにも見えるが拳銃にも見える

色は黄色が銃口、他は黒と紫を基調としたもの

某狩りゲームのライトボウガンのように見える

 

その会話の後五月雨とその女性との会話は聞こえず心の声も全く聞こえなくなってしまった

私はサードアイの効力を少し抑えながらいつでもスペルカードを発動できる状態で始まりの合図を待つ

 

『それでは18戦目、スタート!』

 

という開始の合図が聞こえるが早いか、五月雨が爆発した

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『これで終わりかな〜』

 

犯人はもちろんこの人お空である

開始早々五月雨に核融合エネルギーをぶっ放した

全く状況がわかっていないのかはたまた戦略なのか・・・

 

『えと・・・終わったの?お空?』

『うにゅ?なんのこと』

 

前言撤回こいつただのバカ

無意識に対戦相手爆破とかたまったもんじゃないよね・・・

 

そんなお空を横目で見ながらさとりは一つの確信を胸に五月雨がいた場所を見ている

「あの人は今の攻撃をなんとも思ってない」

 

さとりが自分の予想をこいしとお空に話そうとした時

急に強い風が吹き荒れ、煙を吹き飛ばした

 

『あんまり自然に害のある攻撃はやめてほしいんだけどな』

『うにゅ?』

『嘘!?』

『・・・本当に無傷なのね』

 

なに事もなかったかのような五月雨と裏腹に

慌てているこいし、

状況がわかってないお空

あくまで冷静に現状を理解しているさとり

 

 

・・・カチャ

 

五月雨は静かに銃の引き金を引く

リロードした様子はどこにもない

だが、銃声はならない、構えた時のカチャっという音以外何もならず、静かに打ち出された弾幕は

お空に直撃する

 

ピチューン!

 

『いっちょあがりだ』

 

その言葉を言い放った後、五月雨は指を鳴らした

 

パチンッ

 

そう聞こえると五月雨の右手に雷が現れる

呆気にとられ、言葉を出せないこいしにその雷を飛ばす

 

ピチューン!

 

『・・・この後どうしよう・・・』

 

そこで五月雨は動きを止める

そう、残っているのはさとりだけ

だが実際はここでさとりを傷つけるとロクでもないことになりかねない

 

『なぁ、さとり』

『な、なんですか?』

 

急に五月雨はさとりに話しかける

そこで五月雨はさとりにとある提案をする

 

『今までを見たらわかるように俺の勝ちだ、だから降参してくれないか?』

『・・・・・・』

 

まぁ、無理もないだろう、圧倒的なまでの力の差を前に戦わずに終わらせたい、と思いそうなことをついてきた

しかも負けはほぼ確定してしまっている

 

さとりは何も答えずに五月雨を見ている

ラチがあかないと考えた五月雨は軽い脅しに出ることにした

さとりの頬の横1cmのとこに銃を放つ

今度は銃声を鳴らして

 

『これで最後の警告だ、降参してほしい』

『・・・お断りします』

 

さとりは静かにそう言い放った

それを聞いた五月雨は今度はしっかりさとりを狙って銃を構えた

 

だが、自分に対して尋常じゃない殺気が飛ばされてきた

・・・どう考えても織冥だよね、あいつ絶対俺の残機吹き飛ばすよな・・・

 

 

ー*ー*ー*ー

 

 

絶対、何か裏がある

 

さとりは五月雨の心を読んだことを思い出しながら

五月雨の前に立ち続けた

 

そして、五月雨が誰かの殺気を浴びて焦っているのもわかった

誰かはわからないがこの殺気は昔感じたことがあったような気がする

なぜかこの殺気は私を嫌って放たれたものではないのは容易に想像がつく

それどころか、好意的というイメージだ

 

私は唯一と言ってもいい、自分の能力を疎まない人が一人いたことを覚えている

そして私はその人のことが好きだった

名前も姿も思い出せないその人のことを今も好きだ

 

私はその人が幻想郷から去る時にとあることを言ってくれた

それは

「どんな辛いことがあっても一回は立ち向かってほしい

 そうしてくれたら俺はさとりがどんなに辛くても、危険でも君を助けてやる」

 

私はその約束を違えたいためにも、絶対に諦めたくない!!

 

 

ー*ー*ー*ー*ー

 

さとり・・・

 

織冥はここを去るまでずっとさとりの、好きな人の隣にいた

だから、さとりが今何を考えているのか、たまにだがさとりの心の声が聞こえることもある

 

今、まさにその時だった

さとりが3年前にしたあの約束を覚えてくれて、しかも守っていることに

 

[なぁ、五月雨]

[な、なんだよ、終わったらちょっとこっち来いとかじゃないよな?]

 

どんだけ俺のこと危ないやつだと思っているんだよ・・・

心の中でそう言った織冥は五月雨に聞く

 

[さとりを、眠らせて戦闘不能にできるか?]

[できなくはないが]

[それでさとりを眠らせて終わらせてくれ、かすり傷ぐらいなら妥協するから]

[・・・わかった]

 

五月雨は織冥のお許しを得た直後

銃を構えたが早いか

 

さとりの両腕をかするように球を打った

チッというかすれた音が鳴った後さとりは静かにその場に倒れて静かな寝息を立て始めた

 




いつもより今回は長かったw
一つの戦いで1話使いましたが次は長引く予定w

今回はここまで
また次回お会いしましょ〜


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#15 極限領域

さてさて今回も頑張っていきますよ〜
あ、自己紹介がまだでしたねw
如月 影斗でする
今回はやっと影斗が全力を垣間見せますよw
どんなチートが現れるんでしょうかw

ではでは本編どうぞ〜


『スーー・・・スーーー』

 

さとりは気持ち良さそうな寝息を立てて寝ている

子供のような笑顔をばら撒きながら

 

『・・・・・・』

『おや?どうしたのかな織冥くん』

 

さとりの顔を静かに眺めている織冥を影斗は茶化す

まぁしょうがないといえばしょうがないんだけどね

 

『さとり様は移動させますね』

『おう、わかった』

 

どこからかお燐が現れさとりをおぶって運んでいく

それを見送った後織冥は薄く笑った後

 

『ゆっくりおやすみよ、さとり』

 

と静かに語りかけた

 

『次の試合に移りますよ』

 

審判の一言で織冥と五月雨は端っこに移動し、影斗だけが残る

そしてゆっくりと紫、幽々子、妖夢が近づいてくる

 

『それでは19戦目、スタート!』

 

スタートの合図がかかっても全員相手を見ているだけで動こうとしない

その硬直状態が2分ほど続いた後、見かねたのか、妖夢が剣を抜き、影斗に斬りかかろうとした時

 

『待ちなさい妖夢』

『え・・・でも紫様・・・』

 

紫は静かに妖夢を制する

反論しようとした妖夢に静かに首を横に振り隣の幽々子にも聞こえるように話し始めた

 

『ねぇ、妖夢は剣を極めた相手を、絶剣(・・)を目の当たりにするのは初めてよね?』

『絶剣・・・ですか、噂には聞いたことだけは』

『幽々子?確認だけど妖夢の能力は相手の剣技を経験にして強くなることは可能かしら?』

『一応可能だけど・・・妖夢が相手の剣技を尊敬と敬意、

 さらにはそれを超えるという強い決意があれば可能だとは思うわよ』

 

影斗は今の話を聞いた後、少し気になることがあった

なぜ紫は俺が絶剣だと知っている?

その記憶は隠蔽したはずなんだけど・・・

なんらかの拍子に思い出してしまったんだろうな

そんな軽い気持ちでいたのだが、この後の紫の発言によりそれが崩れるとは予想していなかった・・・

 

『妖夢、今目の前にいるこの人が絶剣だとしたら?』

『え・・・どういうことですか?』

『私もきになるわ、詳しく説明をお願い』

 

案の定二人は食いついてくる

それを確認した後紫は話し始める

 

『今目の前に立っている影斗こそが世界最強の剣士、絶剣ってことよ

 あってるよね?影斗、一応言っとくけど記憶は戻ってるから嘘はやめなさいね』

 

記憶?戻る?

幽々子と妖夢が混乱しているのをさておき影斗に話しかける

 

影斗は少し紫をにらんだ後、諦めたような顔をして口を開く

 

『そうだ、俺が絶剣の影斗だが、

 自己紹介はこれぐらいにして・・・

 参考程度に聞かせてくれ、どうやって俺の記憶を解凍した』

 

影斗は真剣な表情で紫を見つめている

薄々予想はついているのが確証がない、それが解決しないことにはまともに対戦に移れないからだろう

紫は影斗の表情を見つめた後

 

『神力、あなたならこれでわかるわよね?』

『やっぱりか・・・それで要求は?』

『話がわかってくれて嬉しいわ、一回妖夢と本気で戦ってほしい』

『はい!?』

『ちょ、ちょっと紫!?』

『・・・いいのか?場合によればトラウマが植え付けられるぞ?』

 

影斗は悟りきっているような表情の元、3人に聞き返す

特に妖夢の方を向きながら

 

『妖夢の経験と、実力の向上につながるのなら』

『・・・お手合わせお願いします!』

 

妖夢は覚悟を決めた表情で影斗の方を向き、そう答える

影斗はそれを見て薄く笑い

『よろしい』とだけ言い

少し距離をとり

 

『じゃあ、行くぞ』

 

そう言った

 

[ウリエル、こうなったらしょうがないからさ久遠彼方と終焉と黄昏(ラピス・エリクサー)、よろしく]

[全く・・・それ私だけじゃできないわよ?]

[そうだったな・・・聞いてるんだろ?パンドラ?]

[ほんとに遅いドラ!忘れてると思ったドラ!]

[ごめんごめん、んじゃよろしくな!]

[任せて!]

[任せてドラ!]

 

影斗はそう会話した後静かに目を閉じる

すると影斗の服に変化が起きた

 

黒と黄金を基調としたマントのようなものが顕現する

影斗の服がそれに変わり、ついに現れる

漆黒と黄金の双剣、いや片手剣を二本持っていると言ったほうがわかりやすいだろう

さらには鞘も二本顕現する

 

影斗は鞘を背中にかけ二本を交差させる

ゲームで例えるとトー〇〇オンラインの双剣パラの主人公みたいな感じだ

影斗は左側には黄金の剣を、右側で漆黒の剣を取れるように鞘の位置を調節した

 

『よし、やっぱこっちの方がスッキリするかな』

 

今の影斗の状態を見て紫は言葉を失った

どう考えてもさっきとはまるで別人だからだ

 

『妖夢、剣を抜きな』

『・・・わかりました』

 

妖夢は影斗に言われた通りに剣を抜く

そして剣を構える

構えた直後、影斗から告げられる

 

『なぁ、紫本気でいいんだよな?』

『ええ、もちろん』

 

[なぁ、本気って言われたからさ極限領域(ゾーン)を使おうと思うんだけど]

[私はいいと思いますよ?あ、でも50%ほどにしといてくださいね]

 

よし、と影斗はいい、静かに目を閉じる

精神を集中させているのだ

そして影斗は神力の力を使わない状態で全力を出し極限領域に入る

 

 

『な・・・』

 

私は声を失った

いや、声が出せない

目の前に突如現れた化け物(・・・)の存在に絶望して

理解できない圧力に体が支配されて、一歩歩くことも、喋ることもできない

相手は剣を抜いているわけでも、スペルカードを使っているわけでもない

ただ、こっちの方を向いているだけだ

 

たったそれだけなのに私は一歩も動けない

そんな中平然と立っている紫様が一言言った

 

『・・・覇気・・・か、全力じゃなくて(・・・・・・・)これは完全に化け物ね』

『ちょ、ちょっと紫?なんであなたは立っていられるの?

 ・・・あ、そうだったわね、ごめんなさい』

『影斗、もう大丈夫よ、ゾーンを解いてちょうだい。これ以上は妖夢が・・・』

 

そう紫が言いかけた瞬間

 

『『ピチューン!』』

 

2人分のピチュった音が鳴り響いた

幽々子と妖夢が覇気に対抗できなかったのだ

影斗はゾーンを解除し紫にこう告げる

 

『ここの全員の記憶を戻したいんだろ?なら予定より早いがもういいよ、

 全員にあのことをバラしても』

『・・・なんで私の心が読めるの?』

 

紫は影斗の言葉を確認した後そう聞く

すると影斗はごく普通のことだよと言ってからこう言った

 

『能力を使って紫の心境、考えを数値化、それを解析しただけだよ』

 

普通に言っているがどう考えても普通なわけがない

人の感情なんていう無限大なものを一瞬にして数値化し解析するなど

とんでもない経験と時間とともに作り出された絶対的な技術

さらには自分の能力を完璧に使いこなせないとできない芸当だ

 

『それじゃあそうさせてもらうわね』

 

紫はそういうと博麗神社にいる全員に聞こえるように言い放った

 

『皆にいうことがあるわ』

 

紫がそう言った

瞬間、この場にいる全員が紫を見る

紫はこれを確認した後

静かにこう言った

 

『今ここにいる影斗、織冥、五月雨は・・・

 

 

  ーーー前回大会の優勝者よ』

 

その言葉が全員に届いた瞬間

何かが弾けた

3年前にかけられ、影斗達の記憶を隠蔽していたスペルカード

それの効果が解除される

 

全員の記憶が戻っていく

3年前、なんの異変があり、その時の幻想郷の惨状が

昨日のことのように鮮明に思い出されていく

 

中には絶望した者もいる、

中にはトラウマが戻ってきたかのように小刻みに震えている者

そして・・・

 

『影斗・・・』

 

最愛の人を思い出し涙した者

 

『織冥・・・織冥!!』

 

最愛の人に抱きついた者

 

そして・・・

 

『決着をつけよう』

『私は三年前とは違う!絶対にあなたを超えてみせる

 

  ーーーメメントモリと共に!!』

『俺はもう負けない!3年前の悪夢を!

 もう二度と同じ過ちを繰り返さないために!』

 

影斗の決意に同調するかのように久遠彼方が明滅する

 

 

 

ーーーー神力と神力の戦いが始まろうとしている

 

『『俺たち(私たち)の三年間を見せてやる!!』』

 

 

 

 

 




さぁついに始まりますねぇ〜
闘神メメントモリと聖天使ウリエルの
幻想郷最強の賢者と絶剣の戦いが

次回はなるべく盛り上がるように頑張りますぞい!
では今回はここまでです
また次回お会いしましょう〜


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#16 絶剣と賢者 勝者は誰だ

遅れてすいませんでした!!
テスト期間なんです・・・許してください・・・

まぁ、前が足りはこんなもんにして
本編どうぞ!


幻想バトリオン19戦目、影斗と紫、幽々子、妖夢戦時

全員に影斗達の記憶が戻る

 

それは大きな影響を与えた

過去の幻想郷最悪とも言われる大異変の記憶、絶対的な力をもつ神力の暴走

それを取り戻したことにより影斗達が3年前まで幻想郷にいた事実、そして・・・

 

影斗の背後に立っていた黄金の人影

何人かはそれの正体を思い出している

 

『こっちから仕掛けようかな』

 

影斗はそういうと神力の力を出さずに極限領域(ゾーン) に入る

さっき妖夢に見せたものより一段深い

 

『なら私も』

 

紫もゾーンに入る

神力の力を解放して

 

その時、紫の横に緑色の光の塊が現れる

その塊は徐々に人の形をしていき・・・

 

メメントモリとなり、影斗を見ている

メメントモリは影斗の神力を出していないゾーンを見て

 

『あなた今神力を解放していないわよね?なのになぜ神居(カムイ)が出せるのよ』

 

 

神居(カムイ)

 

それは神力が持つ特有の妖力

神居は万能で、妖力はもちろん、魔力にまで変換することができる

神居を妖力として放たれたスペルカードは通常の威力や効果の何倍にも膨れ上がる

 

ただし神居は普通は神力の力を解放しないと使えない

さらには長時間使っていると体がその負荷に耐えられず異常をきたす恐れがある

しかもそれに加えて極限領域(ゾーン)である

 

ゾーンは自分の中の妖力などの眠っている力を解放、倍増させるもので

これもまた負荷が大きい、爆発的な力が手に入る代わりに体がいつ崩壊するかわからない諸刃の剣

 

影斗はメメントモリからの質問に対して、笑いながらこう答える

 

『俺が2年半かけて完成させたもの、

 相棒から少し神居を分けてもらって俺の中の妖力を全て神居に変更、

 そして、神居を扱う時の反動と

 極限領域(ゾーン)の代償に体を慣れさせて当たり前の状態に持っていく

 頭のいい君ならもうお分かりだろ?』

 

ま、まさか・・・

メメントモリは動揺を隠しきれずに少し声を震わせながら

 

『って、てことはあなたはもう妖力は使わないのかしら?』

『まさか、神居を数値化して妖力に変換して妖力は使っているよ

 いくら自由自在に使えるとはいえ神居を使うと力が強すぎて一瞬にして

 ここの結界壊しちゃうからね』

 

だから・・・

影斗はそう言い、こう続けた

 

『今のゾーンだって8割は妖力に変換してるから全然戦いにくいんだよなぁ』

 

紫は恐怖した、目の前の化け物に

確かに今の影斗のゾーン状態の様子は自分とは比べ物にならないほど弱い

しかし、神力も使わず、全力ではない状態にしては強すぎる

 

『んじゃ全力で』

『・・・えぇ、来なさい』

 

影斗はそういうと、神力を使わない状態の本気、

自分の神居を一切変換せずにゾーンに入る

 

瞬間、影斗の覇気が何倍にも膨れ上がる

紫も覇気を出してはいるが天と地ほど覇気の深みは差がある

だが、まだ紫が戦闘面では優っている

 

影斗はそれを知りながら、久遠彼方をゆっくりと抜き放つ

その剣を見て、紫は驚きながら、こういった

 

『黄金の方、確かラグナロクよね?なんで・・・

 

 

 ーーーー厚さがない(・・・・・)のかしら?』

 

そう、漆黒の剣はちゃんと剣になっていて特にきになる要素はない

だが、黄金の剣は剣を横から見ると見え方によっては剣の先、刃の方が見えない

でも、ちゃんと正面から見ると厚さがあるように見える

 

影斗は驚いた表情を見せ、これはこれはといい、説明し始めた

 

『簡単にいうと次元刀っていうやつだよ

 刀身だけ次元が違う、こいつが斬るのは空間そのもの、空間が切断されると・・・』

 

影斗は少し深呼吸した後・・・

 

『その切断線状のものが全て切断される

 まぁ、空間はすぐに元に戻るけど

 それにここまで切断能力あげようとしたらスペカ使わないと無理だけどね』

 

そこまで言って影斗は戦闘の用意を整える

紫も戦闘態勢に入る

 

影斗は、左手を前に出し

静かに剣を構える

 

紫は影斗の一挙一足を見て一つの確信を抱く

 

「彼はまだ神力を使っていない」

 

でも、一瞬足りとも気は抜けない

カルマの能力は相手の記憶になんらかの方法で浸食し

奪う、書き換える能力のはず

能力としていうなら

 

「記憶を支配する程度の能力」

 

と言ったところだろう

ならば戦闘中に何か仕掛けてくるのは明確

椛戦の時みたく、相手の未来の記憶をなんらかの理由で操作し、操ることをしてくるかもしれない

メメントモリの検索能力と過去の記憶の中にもあれについては記録されてなかった

おそらく初使用のの能力だろう

影斗の「7つの眼」のうち見せたのは3つ、あと4つをまだ使っていないことを考慮しても余力を残しているのは明らか

そこまで考えを深めていた時、メメントモリからこう告げられる

影斗にも聞こえるように

 

『その剣、まだ2段階残してるようだけど?私たちを倒すには必要ないってことかしら?後服も』

『・・・・・・やっぱバレてた』

 

影斗は薄く笑った後

自分と紫の違いを言い始める

 

『まず、俺とお前には決定的な差があるのさ』

『決定的な差?』

『神力の力を完全に使いこなせているか否か、そして・・・

 

 ーーーー神装の有無だよ

 紫は俺の久遠彼方のような装備は出せないだろ?』

『・・・確かに』

『なら一段階目で十分だよ』

 

そう言い、剣を構え直す

そして、影斗の方から紫に斬りかかる

 

紫は結界で攻撃をはじこうとした・・・がその結界は一刀両断され、霧散する

紫は、さらに切りかかってくる影斗の斬撃を紙一重でかわしながら影斗に弾幕を飛ばして攻撃する

だが、影斗は左手の剣だけで攻撃し、右手の剣は何も攻撃はしておらず、飛んできた弾幕を一瞬で切り刻んでいる

そんな攻防が続いた後、突然紫の妖力が跳ね上がる

 

『おっと、やっぱこんぐらいが限界なのかなぁ』

『ならさっさと神力を使いなさいよ、わかっているのよ?

 闘神カルマ、さっさとかかって来なさいよ』

 

[闘神カルマ!?あんな弱い(・・)やつと一緒にしないで!!]

[ま、まぁウリエル、落ち着け。一旦落ち着け]

[じゃあ、わかった落ち着くから完成してるんでしょ?

 封魔陣、使ってみてよ]

 

それだけ言って、ウリエルは拗ねたのか、声が聞こえなくなった

影斗はため息をひとつついて指先に神居を集中させる

 

影斗の指先が光り輝き、影斗は剣を二本とも鞘に収め、ラピス・エリクサーの手甲の部分に

魔法陣を描いていく

 

やがてそれは神居を帯びて光始める

それを確認した影斗は、軽く指を鳴らした

途端、小さな火の粉が上がる

 

『うん、完璧』

 

影斗はそういうと紫の方を向き、指をならす

パチンッと、音が鳴るが早いか

紫の方に爆炎が襲いかかる

 

『な!?』

『紫!?なにしてるの!?早く結界を!!』

 

紫はメメントモリの一言で我に帰り、多重結界を張り巡らせる

 

結界と炎がぶつかった時に異様な音が聞こえた

 

ジュ・・・シュゥゥゥゥゥゥゥ・・・

 

結界が溶けた(・・・)そう、言葉通り溶けたのだ

影斗はその結界が完全に溶けきるが早いかスペルカードを放つ

 

『スペルカード発動!!

 音声爆砕(ハウリング・ロア)!!』

 

その途端、とんでもない大爆音とともに凄まじい衝撃波が飛んでくる

紫はスキマを使って反対側に避難したが・・・その先には氷漬けの博麗神社が・・・

 

[[[あ・・・]]]

 

影斗とウリエル、パンドラが気づいたのだが止めるすべはなく、博麗神社は豪快な音をたて、崩壊していった

幸いなことに霊夢は気絶(賽銭箱崩壊のショック)しているのでこの惨状に絶望することはないのだが・・・起きたらどうなることやら・・・

 

影斗は紫が移動した方向を幻影の覇眼(ファントムアイ)で完全把握し、その方向に炎を飛ばし続ける

だが、紫は難しい表情ひとつせずに攻撃を避け続け、

 

『スペルカード発動

 「ぶらり廃駅下車の旅」』

『おっと』

 

ついに影斗にスペルカードが命中した

 

『よし!』

 

紫は軽くガッツポーズをし、影斗の方を向く、そこには・・・

 

『危ないじゃないか全く』

 

そこには紫色の箱を片手に持っている無傷(・・)の影斗が立っていた

 

『あなた・・・神力はカルマじゃないの!?』

 

やっと気づいた紫、それを聞いた影斗は、静かに紫と黄金色の塊を解放する

それは静かに人型となり、片方は翼が生え、天使の輪がついた

もう片方は、ひらひらと服の形が構築されやがて・・・

 

『ドララ〜〜』

『・・・・・・』

 

無邪気な笑顔を振りまいている紫のドレスを身にまとった少女と

超不機嫌な顔の黄金の天使が現れた

 

[なぁ、機嫌なおしてくれよウリエル・・・]

[別に機嫌悪くないです・・・]

 

どう見ても超不機嫌なウリエルとは裏腹にパンドラは辺りを見渡して、無邪気な笑顔にさらに深みががかっていく

 

『ねぇ!影斗!ここが幻想郷なんだよね!』

『あぁ、自然が綺麗だろ?』

 

自然が綺麗というワードにこちらを向いた五月雨がパンドラの方を見て優しい笑みを浮かべる

その頃、紫とメメントモリは首を傾げていた

 

見たことも、情報すら何ひとつない紫色の少女、そして、カルマと予想していた影斗の神力の正体

そして、検索をかけ、やっと思い出す、神力の二つ名(・・・)

 

全ての神力にはひとつ、二つ名が存在している

例を挙げると、大妖精のガブリエルは「祝福」

紫のメメントモリは「情報」

織冥のミカエルは「審判」

五月雨のラファエルは「慈愛」

そして、目の前の黄金の神力の正体は・・・

 

神輝(しんき)」・・・聖天使ウリエル」

 

『メメントモリ・・・あなた、私をカルマごときと勘違いしてたようだけど・・・』

『え、・・・えぇ、それは悪k『許さない』

『私とカルマの力の差を!!見せてやる!』

 

どうやら、ウリエルはもう激おこ状態らしい

これは腹くくるしかないな

影斗はそう心に決めた後紫にこう言いかける

 

『お前は俺の大切な相棒を間違えた挙句怒らせた、もう手加減はしない』

 

無言の紫を放置し影斗は神力の、スペルカードを一枚使う

 

『スペルカード発動「限界突破(オーバーロード)

 

全力の影斗が、ついに牙を剥いた




今回はいつもより長いですw
あ、それはそうと1000 UAありがとうございます!!

今回はそれと初めてのアンケートを実施したいと思います
バトリオン編を書き終えて、企画している番外編を書き終えてからになるんですが
完全オリジナルの新作を投稿しようと考えています
この話を投稿次第、活動報告にアンケートを実施いたしますので詳しくはそちらを・・・

今回はここらへんでお開きとします
是非是非、アンケートにご協力をお願いします
では次回またお会いしましょう〜


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#17 限界は自分で決めるものじゃない





影斗から発せられていた神居の圧力が爆発し、膨れ上がる

まるで、針のように研ぎ澄まされた神居

 

自分が神力を使って得られる神居の2倍以上・・・

それを当たり前のように扱う影斗

紫は影斗からの圧力に気圧されて一歩後ろに下がる

 

影斗はその紫の動きを見て薄く笑った後左手に一つの箱を具現化する

紫色のそこまで大きくもなく小さくもない一つの箱

3年前の影斗じゃあ、全く使うことも、そんな記憶も残っていない

影斗の3年間で新たに入手した力なのだろう

 

 

私の3年間で手に入れた大きな力は神力メメントモリ

影斗の手に入れた力はあの紫の少女だろう

相手の力がわからない分こっちは分が悪い

影斗のことだからメメントモリの能力は知り尽くしているはず

問題は影斗がいつ「7つの眼(セヴンズ・アイ)」を発動させてくるかわからないこと

 

 幻影の覇眼(ファントムアイ)

視点を変える眼

 

 死神の瞳(グリム・リーパー)

情報を奪う眼

 

 命天の瞳(プラネット・ソウル)

発現時にあらゆる情報を変換

 

 皇帝の覇眼(エンペラー・アイ)

発現時に物理的限界(・・・・・)の超越

物理的限界がなんなのかが全くわからないからどんな能力なのかはわからない

 

 慈悲の療眼(サルース・ロア)

発現時に自己修復力の強化

ただし反動で防御しかできなくなるらしい

 

 拝観の眼(イノセンス・アイ)

普通に目の強化、視力アップ(2.0が標準とすると20ぐらい)、暗視能力や嘘を見抜いたりできる

 

 詮索の眼(サイレント・アイ)

砂埃などで相手を探知できない+ファントムアイの範囲外に逃げた時に使う。

相手がいる方角、距離を感知する眼。制限距離はないが連続して30分しか使えない

 

 

この7つの眼、それがいつ発動されるかわからない事実

いくつかは気にする必要はないとはいえ脅威であることに変わりはない

私はそのことを頭に入れながら弾幕を飛ばす

その時、影斗は一つのスペルカードを唱えた

『スペルカード発動 

  パンドラボックス 吸収(ドレイン)

 

 

ー*ー*ー*ー*ー

 

 

紫がただの弾幕で様子見してくるのはわかっていた

そこからどう動くのが最善の選択か思考を飛ばしながら50はあるであろう自身のスペカの中から一つ選択する

紫が攻撃してくると同時にスペカを使う

 

『スペルカード発動 

  パンドラボックス 吸収(ドレイン)

 

このスペルカードは相手の弾幕をその名の通り吸収するスペカ、最大5回まで攻撃を吸収できるがラストスペルまでは吸収できないし、強力なものは吸収できない

例を挙げるとマスタースパークは吸収できるがファイナルマスタースパークは吸収できない

 

この箱に吸収した妖力などは自分の攻撃に使えたりそれを自身の神居に変換して回復もできる優れもの

俺は弾幕を完全に完全に吸収したのを確認した後、一旦箱を見えなくする

それを確認した後紫が聞いてきた

 

『その箱、吸収するタイプのようだけど何回も使える感じかしら』

『それこのスペカの答えになるからいえないんだけど・・・』

『影斗?こんなBBAからの質問答える必要ないわよ?』

 

ウ、ウリエルさん?紫にBBAは禁句だったと思うんだけど

 

『は?誰がBBAだと?あ?』

 

ほ、ほら紫さん激おこしてますけど・・・

 

『BBAだからボケてて私の名前をあんな雑魚と間違えたんですよね?

 もう一人のBBAもそうよ検索の能力があるんなら私の能力と名前ぐらいすぐに検索

 できるはずですよね?だからこのBBAはまったく・・・早くそのボケ直してくださいよ』

『・・・・・・・・ゴゴゴゴゴゴゴ・・・』

 

あ、紫がぶちぎれた・・・

ここまでBBAって連呼されたらそりゃ切れるよね・・・

メメントモリは・・・あ、メンタルブレイクして紫の精神界に戻っていった・・・

この神力は豆腐メンタルなのか・・・

メメントモリは気にしてることをストレートにぶつけられるとメンタルブレイクするからねシカタナイネ

 

『ウリエル・・・少しはオブラートに包まないとさすがに言い過ぎじゃないか?』

『いいえ、ここまでいってやらないとあのBBA二人組は多分同じ間違いをしそうですからね』

 

ウリエルのいうことにも一理あるし共感もできる

それに自分の相棒を間違えられたことに関する怒りがないともいえない

だが検索能力を鈍らせるように気を使いながら行動していた

だからそれが実ったと考えたらいいことなのだがそれが逆にウリエルを怒らせたことにつながったのは事実だ

しかもこれは大会「幻想バトリオン」なのだから精神を攻撃したのを作戦として受け取ることもできる

 

思考を一旦止めて紫の方を見ると・・・あ、ブチギレすぎて言葉発してないな・・・

なんか黒いオーラも出てる希ガス・・・

そういえばパンドラはどこいった?少し心配だから探しとこうか・・・あ、勝手に精神界に戻って寝てるやん

なら問題ないか、ウリエルがブチギレてるこの現場見なくて済んでるからな

 

『ねぇ影斗?もうこのBBA目障りです、そろそろ終わりにしませんか?』

『と、とりあえず紫をBBAって呼ぶのやめよ?な?』

『影斗がそういうのなら・・・じゃあ老害で』

『うん悪化したね』

 

もう紫は我慢の限界らしい

言葉も発さずに、スペカの名前も唱えずに

強力なスペカを連発してくる

 

『おっと?スペルカードルールを怒りで忘れたか』

 

影斗はそういって強力なものは避け、フェイクで飛んできた軽い弾幕を

パンドラボックスで吸収し、避けていく

 

そしてちょうど5回弾幕を吸収し終わった後

その箱に自身の神居を軽くこめスペカを唱える

 

『スペルカード発動

  パンドラボックス 破壊(クライシス) 』

 

そういってから影斗はパンドラの箱を紫に投げる

それは紫の攻撃が終わった直後に飛んできたので紫からしたら不意をつかれたのだ

直撃を避けるために小さな弾幕を5つほど飛ばすがそれを箱は難なくはねのける

 

『な!?』

 

紫が驚き、防御の体制をとった

ここは冷静といえるだろうが如何せんタイミングが悪すぎた

幻影の覇眼で捉えられた死角から神速の速さで飛んでくるパンドラボックス

紫に完全に防ぎきる余裕なんてなかった

 

箱は紫に直撃し紫は爆発とともに吹っ飛ばされる

影斗はその様子を確認すると

 

限界突破(オーバーロード) 解除』

 

影斗の爆発的にまで膨れ上がっていた神居が通常に戻る

煙が消えてくるとボロボロになった紫が出血している左肩を抑えながらゆっくりと立ち上がった

 

『私には・・・ここが限界だったのかしら・・・』

 

紫はいつにもなく落ち込んで影斗に聞いてくる

影斗はその紫を見ながら

 

『限界は自分で決めるもんじゃない

 相棒がいる限り、仲間がいる限り、自分が限界を決めつけない限り(・・・・・・・・・・・・・・)

 限界なんて、誰でも超えれる』

『それも・・・そうかもしれないわね・・・』

 

紫は力なくそう答えると薄く笑ってこう告げた

 

『降参よ、あなたの勝ち・・・だけど次は勝つからね』

『あぁ、次回を楽しみに待ってるよ』

 

影斗と紫はそういって握手を交わした

その握手と同時に

 

『相手の降参により勝者!影斗!』

 

審判の声が響いた後、他の対戦相手や大会には参加していなかったが見にきていた観客から歓声が轟きわたった

影斗はそれを聞いた後紫と繋いでいた手を離し、静かに右手を上に掲げる

 

歓声がやみ始めた頃、影斗は織冥と五月雨の元へ

紫は回復した妖夢と幽々子の元へと戻っていく

 

『ごめんなさいね二人とも

 負けちゃったわ』

『影斗相手に大健闘だったじゃないの 

 少しは自信持ってもいいんじゃないかしら?』

 

と幽々子

 

『大丈夫ですよ紫様、一度負けても次勝てばいいんですから』

 

と妖夢

 

『二人とも・・・ありがとう!』

 

紫はそういった後その場に倒れこむように深い眠りについてしまった

 

『疲れたんですね、白玉楼に運んできます』

『頼むわね、妖夢』

 

妖夢が紫を連れて白玉楼に飛んでいった

そして見えなくなった時に幽々子はボソッと

 

『あの娘は影斗が絶剣になったのを知らないのよね・・・

 9代目絶剣の妖忌(・・)を倒して』

 

幽々子は妖夢に向かってそういった

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『影斗お前珍しくパンドラの箱使ったよな』

『まぁな、パンドラははしゃぎ疲れて寝てるわウリエルは引きこもって

 『老害老害老害老害・・・』って呪文みたいに唱えてるし』

『っていうか影斗お前記憶戻したんだよな?レミリア見なかったか』

『レミリア?見てないけど・・・さとりと織冥がイチャついてるのは知ってるけど』

『人目を気にしてほしいよな』

『まぁ、一応隠れて入るみたいだからなぁ』

 

さとりと織冥のことは知ってるのにレミリアのことは気にかけてないんですねぇ・・・

一方そのレミリアはというと・・・

 

 

 

『お姉様、影斗の事思い出したんでしょ?』

『え、えぇ一応は思い出せたわ・・・でも・・・』

『やっぱり会うのは恥ずかしいんですね、お嬢様』

 

レミリアは顔を真っ赤にして頷いた

頷きながら影斗の方を見てみる

 

影斗は五月雨と何か話している

呆れているのか、何を話しているのかわからないが

そこに混じって話したいと思う気持ちと恥ずかしさでここから動きたくない気持ちもある

少しその状況を見た後フランと咲夜に一言だけいう

 

『私たちは最後に影斗達と戦うわ、そのあとにしましょう』

 

その言葉を聞いた二人は静かに頷いた




時間が欲しいです(切実)

忙しさの中いろんなジャンルの音楽を聴きながら書いてまする
影斗の7つの眼、補足だけしておくと試合中ずっと幻影の覇眼だけは使ってたんですよねぇ
お気づきでしたでしょうか?

まぁ、あとがきもこれぐらいにして今回はこれでお開きとしましょう

ではまた次回、お会いしましょう〜


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#18 博麗の巫女の怒り

遅れてすいませんでした!理由はあとがきに書きますので!
今は本編へどうぞ!


紫の試合が終わり、影斗が一息ついていたその時博麗の巫女は目覚めた

 

『うーん、あ魔理沙?私どんくらい寝てた?』

『だいたいひと試合ぶんぐらいだぜ』

 

魔法使いはそう答え、だがな、と付け加える

 

『博麗神社、跡形もなくなってるぞ』

『・・・はあああ!?!?』

 

現博麗の巫女、霊夢は飛び起きて自分神社があったはずのとこへ向かう

だがそこには神社はなく、柱などに使われていたであろう木片が散らばっていた

ただし証拠となり得るのが一つの木材だけ歯型が付いていたのである

ーーー誰かが食べた 

 

その事実と戻った記憶から犯人を絞り出す

間違いなく織冥だ、あいつ以外の誰にも考えられない

やつはありとあらゆるものを食べることができる

しかも食べたものを記憶することで、能力につなげることができる

どんな仕組みなのかはわからないが

 

そこでふと思い出す、自分の次の対戦相手に織冥がいることを

霊夢はうっすらと笑い

 

『覚悟なさいよ・・・』

 

どうやら完全におこのようだ

見当たらない賽銭箱、粉砕され、食べられた自分の神社、これだけの要素があれば流石にキレる

 

魔理沙はここまで起こっている霊夢を見るのは初めてで、殺気すら込められたその視線に恐怖心すら覚えていた

いや、昔に見たことはあるのかもしれないが、忘れているだけなのかもしれない

とにかく今のこの霊夢を止めるためには霊夢よりも強いやつじゃないと止められない

そのことを考慮すると対戦相手が織冥で本当に良かった

 

『ボコボコにされるかもしれないけどな・・・』

 

魔理沙は誰にも聞こえないような声でそう呟いた

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『博麗神社美味しかった!!』

『お前は何食ってるんだ!!!!

 森の木は食ってないよな!?』

『氷の塊は食った』

『そう話しながら博麗神社の残骸食べるのやめないか?』

『ヤダ美味しいから』

 

博麗神社をうまいとかいうやつ初めて見たんだけどな・・・

影斗は味が気になり聞いてみた

 

『なぁ、神社どんな味がした?』

『肉じゃがみたいな味?』

『味覚大じょ・・・大丈夫なわけないな、うん』

『そういえば守矢神社はカエルの煮付けの味がしたなぁ』

『うんアウト』

『神社も美味しいけどたまにはミスチーの唐揚げが食べた・・・』

『アウトォ!!!!!』

 

ここまで行ってから影斗は幻影の覇眼でミスティアを確認する

あ、なんか危険を察知してガタガタ震えてるし

うーん、今日の飯は唐揚げにしてやろうかな・・・あ、多分宴会だわ

そこまで考えてから影斗は霊夢の方を見る

織冥に殺気を放ちながらこっちを睨んでいる霊夢は五年前(・・・)に彼女に向けた本気の殺気そのものだった

 

『それでは試合を始めます

霊夢達と影斗達は前へ』

 

藍の一声で霊夢達(霊夢、魔理沙、早苗)は前に出てくる

それを確認した織冥も欠伸しながら前へ出る

 

『眠い、、だるいこんな雑魚さっさと終わらせて寝たい』

『なぁ早苗・・・これ間違いなく私たち逃げた方がいいよな』

『えぇ・・・それには超同意します』

『いいわよ別に、この寝太郎は私一人で倒せるから』

『『私たちは降参します!!(するぜ‼︎)』』

 

魔理沙と早苗はそれだけ言い残すと全速力で逃げて行く

それをじっと見ていた織冥は

 

『えぇ〜サボリ魔一人じゃ楽しめないな〜戻ってきてよ二人とも』

『お断りします!!!』

『絶対嫌だぜ!!!』

『私をスルーしないで!』

 

ここまでずっとスルーされていた霊夢がそろそろ我慢の限界のようだ

試合開始の合図も待たずに弾幕を放ってくる

 

『アーアブナイナー』

『危ないなら棒読みをやめなさい』

『・・・あ、試合開始です』

 

その後もずっと放ち続けられる弾幕とスペカを全てかわし、武器すら出してない織冥は鼻歌まじりに霊夢の弾幕を避ける

 

(ここまで実力差があるのね)

 

 

霊夢はそう思った

夢想封印を打とうがどんな弾幕を打とうが涼しい顔をして全て躱されている

それだけの事実が揃えば自分の力不足を感じられずにはいられない

 

(やっぱり・・・諦めるしか・・・)

[お前じゃ力不足ってことだよ]

[ダメ!あなたは出てこないで!ここで眠ってて!]

[そうはいかない、このまま呆気なく負けてくお前を見てるのは腹立たしいからな、抵抗しようが関係ない、無理やりでるからな]

[だ、ダメ!]

 

その瞬間霊夢の意識は闇の中に沈んだ

 

 

 

織冥は一つため息をつく

この3年間、しっかりと修行を続けていれば神力の誰かが振り向くほどの力を持ちながらそれを伸ばさなかった、伸ばそうとしなかったそれが原因でここまで落ちた、幻想郷の博麗の巫女

その哀れなまでの姿を

その弾幕は自分から見るとあまりにも弱々しく

眠気をさらに誘ってくる

しまいには・・・

 

『・・・・・・』

 

半分ほど眠りにつきながら霊夢の弾幕を避けていた

織冥には霊夢の弾幕の飛んでくる方向を読むことなど朝飯前でそれがギリギリ当たらないとこへ歩くだけで避けれる

だが・・・

 

『・・・・・・⁉︎』

 

何か異様な気配を察知した織冥は飛び起き、目前の霊夢の姿を確認する

それはあまりにも禍々しく霊夢と呼べるものではなかった

そう禍霊夢

目前の霊夢は自我を完全に乗っ取られた

織冥はそれを確認すると少し距離を置き

 

『顕現せよ・・・全てを無に帰す獄炎の魔剣・・・獄炎崩剣(クラウ・ソラス)!!!』

 

相剣の詠唱を唱える

すると天に掲げた織冥の手に赤黒い大剣が現れた

 

『そうとうやばいようね、私も能力使うべきかしら?』

『かもしれないな・・・最悪頼むよミカエル』

 

いつの間にか隣に現れていたミカエルからの言葉に織冥はそう答える

禍霊夢は静かにこちらを見てから黒い弾幕を大量に表す

その数百は軽く超える量

禍霊夢が手を振り下ろすとその弾幕は全て織冥に向かって飛んでくる

 

『・・・!ミカエル!!!能力使ってくれ!』

『わかったわ』

 

途端、織冥の体はさっき影斗が見せた極限領域(ゾーン)を発現させ

飛んでくる弾幕全てを斬り裂いた

 

 

 

『おいおいマジかよ』

 

俺、禍霊夢は今霊夢が戦っていた織冥というやつと戦っていたがその強さは異常だった

今使ったのは霊夢の夢想封印を軽々20発撃ったやつよりも強いスペルカード

多重弾幕(オペレートキャスト)

だがその軌道を一瞬で見切り、全てを斬り裂いた

 

弾幕の破裂した後の煙がたった後に織冥はいない

 

『くそっ!どこだ!』

 

禍霊夢が織冥を探した2秒ほどの時間の間に織冥は自分のいるはるか上空にいるとは微塵も考えず、博麗神社を探す

ハッとして気づいた時にはもう時は既に遅し

巨大な大剣が炎を纏いながら横殴りに振り下ろされていた

その時かすかに声が聞こえていた

 

獄炎流星(メテオボルケーノ)」 と

 

 

[なぁ霊夢、あいつと戦うのは5年は早いは俺でもな]

[そう・・・なのね]

[二人で、修行しようぜ]

[えぇ、そうね、それと・・・できればいいから・・・仲良く、しましょうか]

 

 

そう言い終えた二人の意識も深い闇の底へと沈み覚醒を待つこととなった

二人が起きた時にはもうすでに大会は終わっており、宴会の準備が始まっていたがそれはまた先の話

 




はい今回は少し焦り気味に書いてるので雑かもしれませんがご了承ください
遅れた理由ですが、pcの画面が\(^o^)/しまして修理だらなんだらでやる気消失してたんですよはい…しかもpcが使えないことでこの話は携帯で書いてるんですけどそれも含め、すごくならない環境でこの話を書いてました

次回はなるべく早く書けるように努力します!
さてとまた次回お会いしましょう〜


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#19 懐かしの再開

どうも久しぶりでございます
結構期間が空いたというのに短いという
理由はあとがきにて話します
では本編どうぞ〜


『さてと』

 

影斗は一つとあるやつに連絡を入れて

フィールドの真ん中、試合会場のど真ん中であいつを待っている

5年ぶりの再会になるあいつは頼んでおいたやつを済ませていると言っていた

しかも娘達(・・)の成長した姿を見ることもできる・・・だが一つ心配ごともある、俺の記憶が戻っていると分かったら間違いなくあれをしてくるだろう

その時にみんながどんな目でこちらを見てくるかだ、この記憶はみんな知らない、なんせ300年は前の話なのだから

 

俺は一つため息をつくとあいつの到着を待った

 

「アルバート・スカーレット」の到着を

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

『いよいよね、フラン』

『えぇ、お姉様』

 

スカーレット姉妹は会場のど真ん中で何かを待っているような対戦相手を見ながらそう言った

 

『お嬢様、私は準備できております』

『えぇ、後は審判の掛け声だけね』

 

レミリアはそう言って小さく深呼吸をしようとした、、その時

 

『なに緊張してるんだ、リラックスしろよ』

 

すごく聞き慣れた、安心できる優しい声色で男性の声が聞こえた

 

レミリアとフランは誰だか察しがついたようで、急に笑顔に変わり後ろを振り返る

 

『『お父さん!!』』

『よぉ、レミリア、フラン、元気にしてたか?』

『おかえりなさいませ、ご主人様』

『おお、咲夜、娘達のこと、いつも助かるよ』

 

気配もなく一瞬で現れたこと男性こそ、レミリアとフランの父親、アルバート・スカーレットだった

 

『ねぇ、お父さん!お母さんは?』

『あぁ、ヴィクトリアかい?今は紅魔館とは違う屋敷でゆっくりしてるはずだよ、お父さんは今日、影斗に呼ばれてここにきたのだから』

 

そういうとアルバートは影斗に向かって歩いて行く

影斗はそれに気づいたのか静かにアルバートを見つめている

 

『・・・久しぶりだね、アルバート、いや、元吸血鬼の王デスパラード』

『俺の昔の呼び名を知っているということは・・・影斗、お前記憶が』

『あぁ、おかげさまでな』

 

影斗とアルバートが話した後、突然アルバートは影斗に膝まづき

 

『記憶が戻り、よかったですアルトメア様』

『あぁ、そのことについては感謝してるよ・・・俺たちはもう主従関係じゃないはずなんだけど、、やっぱりやるのか』

 

影斗、、、アルトメアが呆れた表情をしてそういうと

 

『あなたに対する恩は深すぎますのでな、たまにはこんな形で返させてもらってもいいでしょう、それに乗ってくれたのだからな』

『まぁ、だな、でもまだ俺の記憶戻ったこと話してないしそれより俺が記憶を失ったことすら知らない奴も多数いるから・・・この後問い詰められるよ」

 

影斗はやれやれと言った表情で首をふり、レミリアとフランの方をみる

そこには今までの動作にあからさまに納得してない様子でこちらを見たあと、影斗と目が合うとハッとした様子で口を開く

 

『ど、どういうこと!?お父さん何してるの!?』

『そ、そうだよ!しかも記憶ってどういうこと!?』

 

レミリアとフランが影斗に対してすごい剣幕で質問を飛ばしてくる

それを見た影斗は一つ大きくため息をついてから

 

『まぁ、それについては後で話すよ、それとアルバート、頼んでおいたやつの報告はまとめて明日渡してくれ』

『了解した、それとバトリオンの最終戦見て行っていいかな?ヴィクトリアへの土産話にするよ』

『ちょうどいいじゃん、お前の娘達の強さがわかるぜ』

 

この会話を聞いてレミリア達の目つきが変わった

纏ってる雰囲気も少し重くなったように感じる

 

影斗は静かにレミリアとフラン、そして後ろでパチュリーと話している咲夜を見た後

 

『さぁ・・・最後の試合を始めよう』

 

その言葉を引き金に、全員の視線は4人へと集中した

 




時間が・・・時間が足りない時間が欲しい
はいそうです時間が足りなさすぎてやばいんですよ
勉強・・・バイト・・・睡眠時間がなくなるのなんて日常茶飯事
さらには事故でpcの液晶が・・・というわけでここまで期間が空いてしまいました
本当にすいません
次回はもう少し早めにあげれるようにします
では今回はこの辺で、また次回お会いしましょう〜


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#20 真の目的

『それでは最終戦・・・初め!』

 

審判の合図を境に影斗は少し距離をとる

相手の行動を見てから自分の動きを決めるようだ

 

レミリアとフランはグングニルとレーバテインを持ち、咲夜もナイフを構え、隙あれば時を止めて投げ込むようだ

全員影斗の3年前まで(・・・・・)の能力はわかっているようで久遠彼方の居合の間合いの外から攻撃するようにしているように見える

 

そのまま硬直状態がしばらく続いた後、口を開いたのは影斗だった

 

『全員俺の能力と久遠彼方を警戒して近距離での戦闘は避けてるみたいだね』

『当たり前よ、勝てる可能性があるのならどんなに小さな可能性でも拾いたいからね、あなたも近距離の方が得意でしょ?近づいて攻撃してきたら?』

 

・・・やっぱりか

影斗はここで一つわかったことがある

レミリア達は俺がこの3年間現代を旅して何を探していたのか知らない、その本当の目的を

はっきり言ってしまうと異変の主犯を追いかけたのはあくまでついで、その真の目的は・・・

 

 

ーーーーー300年前に何者かによって消された自分の記憶、その真相を探すため、

今回の旅で記憶を全て取り戻した影斗は自分の能力に感じていた疑問についても解決することができた

 

1つめは数字を操る程度の能力だと思っていた能力

これの正体は

「ありとあらゆるものを変化させる程度の能力」

   を使いこなせなかったがためにわざわざ数字に変換しないと能力が発動できなかっただけ

この能力は変化させる対象について完全に理解する必要がある

そのために数字に変換することで変化させることができていただけの劣化能力だった

 

2つめはファントムアイなどの眼の能力「7つの眼(セヴンズ・アイ)

これは自分の眼を自由に変化させる能力で3つも無駄遣いをしていることがわかった

命天、詮索、拝観

この3つの眼は自分の能力を再度きちんと使いこなすことで同じことが可能なことがわかった

特に命天は情報を数字に変換させるためだけのものなので全くと言っていいほど使い道がない

そして幻影、これと拝観の能力を併せ持ちさらに他の効果まである眼を使っていたことを思い出し

一切合切この眼の能力を入れ替える羽目になった

 

 

そして自分の能力の再確認と使用感の確認、劣化能力を元に戻す、などをしまくっていた結果、3年前とは戦闘スタイルが大きく変わってしまった

そして、久遠彼方も親父と戦った時にヒビが入って騙し騙し使っていたがもう限界寸前だった

そこで急遽神装を作り直すことにもなった、終焉と黄昏(ラピス・エリクサー)はそのままでよかったのだがこの際軽く作り直すことにした

終焉と黄昏(ラピス・エリクサー)は黒と黄金が基調だったが今は黒を基調に白銀、真紅の3色をうまく組み合わせたマントに生まれ変わった

肩の部分に真紅と白銀のラインが入っているもので、それ以外は特に変わったところはない

 

久遠彼方は一回全てバラバラに分解して新たな素材とともに新たな剣へと生まれ変わった

一本は黒と銀の片手剣でもう一本は紅と金の片手剣、この二本で一本の対の双剣と生まれ変わった

 

だが影斗はこのリメイクされた神装を使うことはまだしていない

このバトリオンが終わるまでこの能力は使わないつもりでいた

だがこの状況で前の能力を使って戦うのは明らかにリスキーで、このまま長引くと負けることまである

以前もっていなくて使ったのは封魔陣とパンドラボックスだけで、自分の能力は使ってない

極限領域も3年前既に使えていた、そして紫との戦闘時、自分の能力と神居の量に変化をかけて3年前の自分の能力で3年間修行すると身につく力に変えていた

 

だから、この消えていた3年間の成果を見せるのはこのメンバーが初めてということになる

影斗はこのリミッターを外すことも視野に入れながら戦うことを決めると

 

『なぁ、レミリア』

『なにかしら?』

『今から君たちに見せるのが俺の本来の力だよ』

 

影斗はそういうと自身に意図してかけているリミッターを全て外す、そして、紫戦で出した久遠彼方を具現化するとそれを粉々に砕いた

 

『『『!?!?!?!?!?』』』

 

驚いている3人をよそに新たな神装を展開していく

終焉と黄昏(ラピス・エリクサー)も紫戦で使ったものとは変わっており薄っすらと陽炎のようなものがたち登っていた

 

そして、粉々に砕かれた久遠彼方はまた一つにまとまり一対の双剣が出来上がる

影斗はそれを静かに背中にさすと

 

『後は、能力が7割ぐらい変わってるから』

『な⁉︎』

 

レミリアは唖然とした

纏っている妖力なのか魔力なのか神力なのか全くわからない気配を纏い、紫と戦った時とは全く違う雰囲気で先程一瞬だけ見えた焦りもなにもかもが消え、余裕の表情で静かにこちらを見つめてきていた

 

レミリアと影斗は静かにお互いを見つめていた…が、突然

 

ヒュンヒュン!と影斗に向かってナイフが50本以上飛ばされる

間違いなく咲夜の攻撃だ、不意打ち程度にはなっただろうと少し間合いを開けようとしたその時、、、

 

キーーーーン!!!

 

 

 

 

静かに剣が振られる音が聞こえ、ナイフが全て斬り裂かれていた

いつ剣が抜かれたのかいつ斬り裂かれたのかまったく見ることも叶わず咲夜のナイフは落とされていた

 

『『『⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎』』』

 

この場にいる2人を除く全員が影斗の動きに唖然としていた

 

『やっと、あの頃のあいつに戻ったな』

『だな、ただし速度は圧倒的に速くなってるよ』

 

ただ2人だけ唖然としなかった五月雨と織冥は300年以上も前の影斗と比較して、今の影斗について話す

 

『やっぱりこっちの戦い方のがしっくりくるのはなんでなんだろな、300年以上もこの戦い方はしてなかったのに』

『感覚的に染み付いてるんじゃないかしら?その300年という時間よりもそれ以前にその技を使っていた時間の方が長かったりして』

『まぁ、そうなんだろうな、なんか懐かしい感じもするし」

 

レミリアは動揺を隠しながら影斗の今の動きをもう一度思い返す

あの動きは・・・

 

『あなたは・・・アルト(・・・)となんの関係なの?』

『・・・いつ気づいた?』

『さっきの動きを見てからよ、今のあなたはアルトに似てたから』

『まぁ、いつか言わなきゃならないことなんだろうなとは思ってたけどそれが今とはね』

 

影斗、、、アルトは一つため息をついてから

 

『俺は影斗でもありアルトでもある、この二人は同一人物だよ、んでお前の前から姿を消したやつ、そういうことだよ』

 

今目の前にいるこの青年こそが記憶の片隅にあったアルトという人物で、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー私にグングニルを、フランにレーバテインを伝授した張本人でもあり、私達姉妹の師匠でもある者だった

 

 

 

『アルト・・・貴方は何者なんですか?』

『さぁな、一つ言えるのはここの吸血鬼姉妹の師匠だったってことかな』

 

アルトはそう言うと久遠彼方を粉々に砕いて作られた双剣を構えると

 

空間渡り(シャドーダイブ)

 

そういうと咲夜の背後に回り込み、首筋に剣を当てる

 

『チェックメイトだ、時を止めても無駄だからね』

『な!?・・・そんなのやってみないとわからないわよ』

『・・・そうか、じゃあやってみるがいいさ』

『ザ・ワールド!』

 

咲夜は時を止めると、アルトの時が止まっているのを確認し、5m程距離を開ける

そして、大量のナイフを投げ、

 

『そして、時は流れ出す・・・』

 

時間がまた流れ出し、アルトは串刺しになった・・・はずだったが

 

『それじゃあ遅すぎるんだよなぁ』

『・・・え??』

 

全くの無傷で全て交わした後、アルトは咲夜の背後にさっきと全く同じ状態で立っていた

これには見物人も息を飲んだ、誰も彼の動きについてこれなかったから、誰も見えなかったから、そしてアルトは

 

『降参してくれるとありがたい、そうしないと箱を投げる羽目になるから、それに今の君じゃあ俺に攻撃することは不可能だから』

『・・・えぇ、わかったわ、私は降参します』

 

そういうと咲夜はその場に倒れこむ、アルトの放つ何かが人間である彼女には相当の負担だったようだ

アルトはそんな彼女を静かに抱え上げると

それをみていたアルバートの元に歩み寄り、渡しながら

 

『こいつはよくやったよ、鍛えたらいずれ神力を手にいれることも可能だろう、咲夜にその気があるなら俺が指導するよ』

『・・・あぁ、わかった』

 

そういうとアルバートは咲夜を受けとった

そして、自分の娘たちに向かって

 

『アルトに見せてやれ!自分たちの力を!ここまで強くなったんだと!俺とお前たちの師匠に見せてやれ!!』

『だから師匠はやめてくれ・・・』

 

レミリアとフランは顔を見合わせた後

 

『えぇ、もちろんよ!絶対にあなたを超えてやるわ!』

『そうだよお兄様!私達は負けないから!あんな老いぼれとは違うからね!』

『・・・誰が老いぼれよ!私はピッチピチの永遠の18歳の紫ちゃんなんだからね!』

『『『『『『・・・・・・えぇ・・・(困惑)』』』』』』

 

とんでもない発言にあたりは凍りつき、何人かが困惑した視線で、また幾人かは哀れの視線で紫をみていた

 

『・・・ちょ、ちょっと!?試合を始めなさいよ!!』

『・・・はぁ・・・』

 

アルトは大きくため息をひとつついてから

スカーレット姉妹の方をしっかりとみる

 

二人の目を見てアルトはひとつ安心する

それは

 

[あの二人、あなたに対して恐怖とかの負の感情一切なしで見れてるわね]

[あぁ、これで第一関門は突破だな]

 

そういうとアルトは静かに二人に話かける

 

『いい目をしてる、そんな目をして俺に挑んできたやつには8割以上は出すようにしてるんだ、簡単に死ぬなよ?』

『誰が簡単に負けるもんですか、行くわよフラン!』

『えぇ!お姉さま!いきなりあれ使いましょう』

『そうね、出し惜しみはしてられないわね』

 

『『禁忌 

   「ファイブ・オブ・アカインド」

                  』

その瞬間、フランは4人になったが、レミリアには変化は見えなかった

 

『5人目はレミリアか』

『その通りよ、私たちを止められるかしら?

 「紅符 紅の月」』

 

その瞬間あたりが紅く、紅く染まる、紅い霧が会場全体を覆い尽くし、ただひとつに入れ目から今あるはずはない月が顔をのぞかせた

 

その月は真っ赤で、二人の吸血鬼たちにとっては絶好の環境となった

今は時刻的には夕刻のはず、だが今の状態は・・・

 

『夜、だな』

『ええ、そうよ、今ここは夜、しかも満月よ』

 

そういってレミリアは指をさす

自身の背後に佇む紅の月を

 

『さて、今宵はこんなにも月が紅いから・・・本気で殺すわよ!』

 

レミリアがそう言い終わるが早いかフラン4人が全員レーバテインを持ちながらアルトに襲いかかってくる、その中にレミリアもグングニルを持ちながら参戦してくる

 

『・・・これは案外手加減してる余裕ないなこれは』

『ほら、さっさとあなたも剣を抜きなさいよ』

 

アルトは全ての攻撃を避けていた、だが、時折危うい場面もあったがかろうじて全て避けていた

しかも咲夜と戦った時に使っていた双剣は消えていた

 

レミリアとフランはそれをその剣には維持できる時間があり、それが切れたためだと考えていた

だからアルトの手の甲にあるあれ(・・)に気付かなかった

 

『今だな』

 

アルトはそういうと

 

パチン!!

 

左手の指を鳴らす

そしてアルトの周りを爆炎が覆い尽くす

 

『・・・避けたか』

『やっぱりね、ねぇまだあの剣は使わないつもりかしら?そろそろ危ないと思うけど』

 

レミリアがそういうとアルトのズボンの裾が少し切れる

 

『・・・まさか当たったか・・・』

『どうかしら?これで8割使ってくれるわよね?』

『やっぱバレてたか』

『当たり前じゃん、咲夜を倒した時はもっと早かったからね』

『・・・・・・』

 

アルトは驚いた表情をしながら吸血鬼姉妹をみる

そこには自身に満ち溢れた二人の表情が見て取れた

 

『なるほど、これは使わないといけないな』

 

アルトはそういうと両手を軽く横に開き

 

『皇臨せよ、全てを両断する至極の宝剣

   反焔逆剣(アロンダイト)

 

そういうとさらなる輝きを放ちながら双剣、、、アロンダイトがアルトの両手に現れる

それは咲夜の時よりも数段、至宝の輝きを放っていた

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
次回、レミフラと決着をつける予定でいます
実は結構話を飛ばしてりしていて当初思い描いていたのとは若干違ってるんですよねw
アルトが出てくるのも結構先の予定でしたw
急遽ぶち込んだので結構無理やりなかんじになっていたんですが実は伏線はあった・・・
まぁ本当にわずかなんですけどねw
わかった方は果たしているんでしょうか・・・
武器などの当て字に関してはその話の最初の一回は漢字にルビを振って出しますが2回目からは読み方だけになります
今回で当てはめると「反焔逆剣(アロンダイト)」が「アロンダイト」に変わってましたね
なるべく早めにかきあげるようにしますね

それではまた次回お会いしましょう〜


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#21 夢想神剣は希望と共に

時間が本当に足りない・・・


静かに剣を構えながらレミリアとフランの方を見ているアルトは、反焔逆剣(アロンダイト)を持ちながら、静かに相手の動きを伺っていた

こちらから仕掛けてもいいのだが、それでは今企んでいることの意味がなくなる

自分の戦い方からかけ離れていることは重々承知の上で、相手の動きを見ることにする

普段なら、速攻で仕掛けて終わらせる方が自分の性に合ってるのはわかっている、ただし相手の力量をしっかりと見極めるためには相手の攻撃を見ることが必要不可欠であり、それらの情報がないと決めるには至らない

 

[私たちの能力は使わないつもり?]

[まぁ、そうなるかな、そこまで使ってしまうと瞬殺で終わってしまうだろ]

[それもそうだね、まぁ私の箱の吸収(ドレイン)ぐらいなら使ってもいいドラね]

 

まぁ、それも一興かな、手加減しているように見せたくないから、パンドラボックスだけは使おうかな、あとは封魔陣ぐらいは使うかな

夢想神剣なんて使った時には一瞬にして決着がつきそうだ、それではダメかな

 

自分の中で考えをまとめ上げ、二人が仕掛けてくるのを待つ

その意思に呼応するかのように、反焔逆剣が明滅した

 

 

ー*ー*ー*ー*ー

 

あの人は何か企んでいる

 

アルトの動きを見て抱いた印象はそれだ、こちらの動きを見てから行動する、そんな運命

私の能力で運命を見ても断片的で一つの行動によって全てが変わるように、こっちを誘導するかのように、自らが望む展開に私たちを誘っているように、これは一種の心理戦だ、選択肢は2つ、

 

1、こっちから仕掛ける

2、向こうから仕掛けてくるのを待つ

 

1はアルトが何もしてこないところを見るとこっちを誘っているようなので相手の思惑に乗るならこっちだろう

2は少しリスクがある、明らかに、私たちの防御力よりもアルトの攻撃力の方が高い、さらには相手の能力も変わっているらしい、これがハッタリじゃないのならあまりにも危険な賭けではある

 

私は少し考えてから

 

『フラン!このまま何も攻撃しなかったらアルトの能力もわかったもんじゃないわ!攻撃に移りましょう!』

『わかったわ!お姉さま!』

 

二人はアルトを囲むように旋回すると、スペカを構える

それを見ると、アルトはニヤリと笑った、その一瞬を見逃すレミリアではない

放とうとしていたスカーレットシュートから

 

「神槍 スピア・ザ・グングニル」

 

グングニルを出すと接近戦に持ち込む、フランはそのまま遠距離から

 

「禁忌 クランベリートラップ」

 

アルトに向かって、近距離と遠距離から弾幕と槍が襲いかかってくる

だが、レミリアは見落としていた

普段は黒のアルトの眼が紅くなっていたことに

 

空間渡り(シャドーダイブ)

 

アルトは一瞬でレミリアの背後に回り込み、

 

『スペルカード発動 

 「希望の箱(パンドラボックス) 吸収(ドレイン)

 

箱が現れ、それにクランベリートラップが吸い込まれていった

そして、その箱はアルトの手の中で怪しく光っていた

 

『全く・・・神出鬼没ね』

『褒め言葉として受け取っておくよ』

『クランベリートラップが・・・吸い込まれた?』

『まぁ、事実だけ見たらそういうことになるね』

 

アルトは希望の箱を空高く放り投げた

そして、私たちの方を見ながら

 

『スペルカード発動

 「希望の箱(パンドラボックス) 解放(リリース)

 

希望の箱はゆっくりと開き、まばゆい光を生み出した

それは、アルトの元へゆっくりと流れていき、反焔逆剣がそれを刀身に纏った

 

 

ー*ー*ー*ー*ー

 

 

二人の強さは大体把握できた

あとはどうやって二人を戦闘不能にするかだが・・・

手加減した状態で夢想神剣の技をひとつ使うのもありかな・・・

 

『・・・どうやら考えている時間はないらしいな』

『何を考えているかは知らないけど私たちを相手にそんな余裕があるのかしら?』

『そうだよ!今のあなたは1対5なんだから』

『そうだな、んじゃ2対1に戻しますかね

 夢想神剣 初ノ剣 「神速(ソニックスピリット)」』

 

次の瞬間、会場にいるほぼ全員が捉えることすらできない速度で、分身のフラン3人を切り裂いた

 

『『な!?』』

『ま、そんな速度じゃ避けることすらままならないんじゃないかな?』

 

不意に後ろから声が聞こえ、振り返った時にはすでにおらず、また前を向いた時には、今までいなかったはずのアルトがお茶を片手にこちらを見ていた

 

『あいつ遅くね?亀かあいつは、手加減しすぎ』

『超同意』

 

なんかとんでもない発言をしている五月雨と織冥、そして、スカーレット姉妹の視線は、その手にあるお茶に向いていた

 

『それ・・・いつ持ってきたの?』

『私も気になる!教えてアルト!』

『さっき盗ってきた』

『なんか漢字が違う気がするのはどういう意味かしら?』

『そのままの意味だが?ちょうど早苗がお茶飲もうとしてきたからもらってきた』

 

そういって、アルトはカップに入っているお茶を一気に飲み干した  

 

『早苗、カップ返すよ』

 

そういってアルトは早苗のところまで歩いていき、カップを渡すと

 

『そこにいると巻き添え食らうかもしれないからあと2歩半後ろに下がってくれると戦いやすいから』

『あ、はい、わかりました』

 

早苗は静かに頷くと、3歩後ろに下がった

アルトはそれを確認したあと

 

『俺がいない間、どれだけ練習してたのかよくわかったよ』

『たったあれだけのやり取りで・・・あなたの正体は昔から見てたような気がするけど、本当によくわからないわ』

『本当だよ、お兄様』

『フラン?』

『え?だってあなたが影斗じゃなくってアルトだった頃はこう呼んでたでしょ?』

『まぁ、師匠よりはそっちの方がいいって話だったからな』

 

二人は話しながら、静かに、グングニルとレーバテインを構える

アルトもその気配を感じ取ったのか、反焔逆剣を握る力が強くなった

 

『・・・・・・』

『・・・・・・』

 

二人とも無言で、相手の行動を伺っている

漂う緊張感の中、先に動いたのはフランだった

 

レーバテインを両手でしっかりと握りしめ、下から上へ振り上げる

それは強い光を放ちながらアルトを的確に捉えた

アルトはそれを左手の剣で軽々と受け止めると、右手の剣でレミリアを狙う

レミリアは不意打ちを食らったように見えたが、しっかりとグングニルで受け止める

 

『全く、剣を持たせるとデタラメな強さよね師匠は』

『だーかーらー師匠って呼ぶでない!』

 

レミリアとフランの不規則な剣筋を完全に読み切り、的確に防御し、一瞬でも空きがあると途端に攻撃を仕掛けてくる

だが、それも気がつけばアルトは防御に集中し、攻撃にの機会が少し、また少しと減り最後には防御一辺倒になる

 

『予想してたより案外強くなってるじゃん二人共』

『まぁ、そこまではしないとあなたは全力を出さないでしょう?』

『それにお兄様?8割とか言ってながら全然力出してないでしょ』

『まぁ、ある意味8割だし、ある意味2割未満って感じかな』

 

そういうとアルトの反焔逆剣が急に強く明滅し始めた

 

『『!?!?!?』』

 

二人が気づいた時にはもうすでに手遅れでアルトに向かって、大きく振りかぶっていたところだった

その刹那に等しい時間の中でレミリアはかすかに聞こえた

 

『夢想神剣 初ノ剣 神速』

 

その瞬間、グングニルとレーバテインは吹き飛ばされ、地面に突き刺さり、フランの首元に反焔逆剣の片方が軽く触れていて

 

『チェックメイトだよフラン』

『うーん、やっぱり負けちゃったか〜また私たちに戦闘を教えてね!』

『わかったよ、フラン、よくできました』

 

アルトはそう言うといつの間にしまったのか、右手の剣だけが背中の鞘に収められており

その手でフランの頭を優しく撫でた

 

『えへへ〜〜』

 

フランは凄く幸せそうな顔をしてアルトに撫でられていたが

フランが『もう大丈夫』と言うとアルトは手を離した

 

『私は降参!あとは任せるよ!お姉さま!』

『え、ええ』

 

そう言うとフランは父親の元へ走っていく

フランとアルバートが何やら話していて、最後には頭を撫でられていた

 

『さてとレミリア』

 

アルトの一言でレミリアは我に返り、じっとアルトを見据える

 

『タイマン勝負、始めようか』

『・・・え、えぇ!始めましょう!』

 

レミリアはなぜか拭いきれない心のモヤモヤを放置し、試合に集中した

アルトは右手で、しまった剣を抜き、レミリアに向ける

 

『そうだね、レミリア、君には以前には教えなかった、俺の剣技について少し話すよ』

『・・・なんでまた急に?』

『今のレミリアには話しても大丈夫だって思ったからだよ』

 

そう言うとアルトは話し始めた

 

『俺の剣技は夢想神剣っていう種類の流派なんだ』

『夢想神剣?初めて聞く名前ね』

『まぁ、俺が作った流派だからな』

 

アルトはそう言うと、反焔逆剣を両方とも背中にしまった

 

『一言で言うと速度重視の剣技、そして一番大きいのが型が無限にあることかな』

『型が・・・無限?』

『そ、1つの型にこだわらないから、相手に読まれることがほとんどない』

『でも個性とかで読まれることがあるんじゃない?』

『そこを悟らせなくできるのがこの剣技の強さなんだよね』

『ふーん・・・それで、なんでそれを私に?』

 

レミリアは首を傾げ、一番気になることを聞く

アルトは少し頷いてから

 

『君にならこの剣技、一部なら伝承させてもいいと思ったからかな?』

 

そういうとアルトはレミリアの背後に回り込み、首にいつ抜いたのか剣を突きつけ、

 

『俺の腕が背中に動いたのとことか見逃したらダメだよ?』

『な⁉︎・・・全くあなたは本当に神出鬼没ね・・・』

 

レミリアはそういうと『降参よ、私たちの負けね』と言う

 

『勝者!キ、、、アルトさん!』

 

審判の高らかな宣言とともに一つ息をついたアルトはレミリアの方に近づき

 

『よくできました』

『え⁉︎///』

 

アルトは静かにレミリアの頭を撫でながら小さな声で囁いた

 

 

 

 




今回は比較的に早めですかね
あ、友人からの指摘でルビタグのところをいじりました
反焔逆剣(アロンダイト)の2回めの表示がアロンダイトから反焔逆剣になり、カタカナ表記をやめさせていただきました
次回も時間があれば早めに出すようにします
ではまた次回お会いしましょう〜


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#22 パンドラの我儘

あけましておめでとうございます←6日遅れ
年末年始忙しくて執筆まで手が回らなかった・・・


『さてと、俺たちは優勝したわけだけれども』

 

アルトは、1つの言葉とため息をこぼし、織冥と五月雨の方を振り向くと

 

『賞金100万って・・・俺らにとっては少なすぎないか?』

『だよなぁ、元の世界で数兆円は稼いだからなぁ』

『いっそどっかのボロ神社に寄付したら?』

『『それはない』』

 

アルトたちの金銭感覚のおかしい会話につられて、さとりとレミリアがこっちに来た

二人は不思議そうな表情をしながら

 

『100万ってあればここなら5年は何もしなくても生きてけるだけのお金よ?数兆円もあれば一生遊んで生きられるわよ?』

『ですよね、紫さんも幻想郷は物価が安いそうですから・・・そういえばあなたたちのいた世界ではどんな値段だったのですか?』

『どんぐらい・・・キャベツが1玉150円ぐらいかな?』

『え・・・それボッタクリじゃないの!?ここなら50円ぐらいで買えるわよ!?』

『・・・は?』

 

アルトは呆然とした、前までは幻想郷も外の世界も物価は同じくらいだったはずなのだ

だが、少しばかりここを離れただけでここまで変わるものなのだろうか

だが生憎と神力の影響でアルト達3人に寿命はあって無いようなものなのだ

生活費など無限に必要になってくる、稼ぎぐ量が異常なアルト達は困らないかもしれないが、それでも有限だ

 

『3年前より随分と安くなってるんだな』

『えぇ、野菜は幽香が美味しいのをたくさん作って安く売られてるし、薬は言わずもがな』

『魚と肉に関しては紫さんが海と広大な空き地を新たに幻想入りさせたので困らなくなったんですよ』

 

なるほどな、とアルトは頷く

そっちの方の分野に関しては妖怪と人間が協力すれば効率よく回すことが可能だろう

そんなことについて考えていると

 

『表彰式を行います!アルトさん!織冥さん!五月雨さんの3人は神社が建っていたはずの場所にきてください!』

『あ、呼ばれたから行ってくるわ』

『えぇ、それとアルト今日の夜は宴会だから』

『あぁ、十二分に理解してるよ』

 

アルトはそういうとスタスタと神社の中心に向かって歩いて行った

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

 

『・・・・・・はぁ・・・』

 

私、レミリア・スカーレットは大きなため息をついた

確かに負けたのは悔しかったがそれよりも最後のアルトの行動ばかりに気をとられている

私の頭を優しく、優しく撫でてくれたあの行動の意図を、

 

それより先に私とアルト、そして影斗との関係をもう一度考えてみることにした

 

アルト=私の師匠でお父さんの元主人らしい、この人は私が幼い頃から一緒にいて家族のような存在だった

影斗=50年ほど前に突如現れた人間、驚きの強さを持っており、私が初めて好意を抱いた相手

 

だが実際は影斗とアルトは同一人物だった

その事実は紛れもなく本物で、影斗のことが好きだった私はそのままアルトのことが好きなのかと言われればそれはわからない

私にとってアルトは師匠であり、家族同然な存在だったから

だが、アルトに撫でられたあの感触は影斗そのもので、まるで今、目の前にいるアルトは影斗のいいところだけをいいとこ取りしたような感覚に襲われている

 

アルトはアルト、影斗は影斗と別々に考えていたがその正体は同一人物だった

その不安で心がいっぱいになりながらみんなの元に歩いていく

父はなんていうのだろうか、今の現状に迷いながら、少しばかりしょげている自分を見て

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『一人1つ、無理のない範囲で願いを叶えます、何がいいですか?』

『じゃあ俺は『ちょっと待つドラ!』・・・』

 

アルトの言葉を遮ってパンドラが現れた

パンドラはふくれっ面でとても機嫌を悪そうにしていたが、アルトの方を向くと

 

『アルトは言ったドラ!1つだけ我儘を聞いてくれるって!!』

『あ、あぁ確かにそう言ったが・・・』

『じゃあこの願いを私に欲しいドラ!』

『・・・まぁ、変なことはやめてくれよ?』

『じゃあ、まずは今からいう命令の拒否権をなくしてから・・・』

 

パンドラは大きく息を吸い込むと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織冥と五月雨の本気のバトルが見たいドラ!!!

 

『『『なんだってーーーーーーーー!!!!!!』』』

 

 

3人の魂からの叫びは幻想郷中にこだました

 

『おいちょっと待てパンドラ!それはやばい!』

 

アルトは全力でパンドラを止めにかかる

 

『どうしてドラ!私は最初に拒否権をなくしたドラ!だから見せてもらうドラ!』

『『俺たちただの被害者じゃねーか!』』

 

完全にやられ損である

まぁここまでの戦い無傷だったからいいかとパンドラは思っているのだろうが全然そうではない

こいつらが戦うことで傷つくのは身体面ではない(・・・・・・・)のだから

 

『まぁしょうがない、ここまでパンドラが暴走した理由はアルトが放置しすぎたのが原因だしあとで殺しとくとして』

『うそん!!!』

『まぁ、久々だし戦おうぜ五月雨』

『・・・まぁ一回だけな』

『やった〜〜』

 

無邪気な笑みを浮かべて飛び跳ね喜んでいる紫の悪魔・・・

 

『そういうことだから離れてくれ、巻き添え喰らいたくなかったらな』

 

織冥がそういって、一目見ようと集まってきていた人をばらけさせる

そして、空いた空間に二人が対峙する、この大会、一度も攻撃されることなく勝ち上がった二人の

激闘がはじま・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーらなかった・・・

 

『オラァ!!!』

 

織冥は何を考えたのか大量の本を具現化する

その中には魔道書、小説など様々な本があった

 

『おい・・・何する気だ・・・何する気だ!!!』

『・・・・・・・』

 

 

 

ビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!

 

 

織冥はその大量の本をビリビリに破り始めた

 

『あああああああああ!!!本!!本がアアアアアアアアア!!!!!』

 

五月雨の悲痛な叫びの中、織冥はどんどん本を破きまくっていく

破いては具現化し、破いては具現化し、妹紅の炎で焼き払っていく

 

『・・・・・・』

 

五月雨はじっとその様子を見つめていたが、五月雨は静かに指を鳴らした

 

パチン・・・

 

 

・・・・・・・

 

 

しばしの静寂とともに、織冥が本をやぶこうと動いたその時

 

 

バチッ!!!!

 

 

・・・・・・・

 

 

『・・・・・・・・・ (イラッ!)』

 

 

そう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月雨は本を破られることを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織冥は静電気を極端に嫌うのだ

 

そう、この二人が対戦すると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互いが、お互いの精神的に苦手なことをし合い、

精神的に倒すしかないのだ

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

 

『『『『『・・・・・・・・』』』』』

 

 

全員が唖然とした

この戦いを望んでいたパンドラに至っても

 

どれだけ接戦になるだろうと、期待していた人たちの驚きようは今までで一番の衝撃だった

椛たちが瞬殺されたことより、霊夢を吹き飛ばしたことより、なによりも大きな衝撃的で全員が真顔であの二人を見ていた

 

『・・・ねぇさとり』

『何ですか?レミリアさん?』

『私たちって・・・この人たちに負けたのよね・・・』

『えぇ・・・一応』

 

 

『・・・・・・・』

『・・・・・・・』

 

二人は唖然とした表情で会話したのち、また試合の方に目を向ける

そこには童話や絵本などどう考えても五月雨が読むわけもない本まで具現化されており、辺り一面がビリビリに破られたり、妹紅の炎で消し炭にされた後の炭などが散らばり、よく見る弾幕ごっこの後の風景とは全く違う光景が広がっていた、破りまくってる織冥に至っても、たまに動きが止まったり、どう見ても電撃らしきものが飛び散っていたり、トドメには火花までが織冥の体から確認できた

 

とんでもない高電圧が織冥の体に集まっているのが容易に想像できた

今こいつに触れたらやばいことになる・・・

それは観客の誰もが理解でき、今こいつらの戦いに誰もついてこれなかったのは実力の差だけでは無いだろう

今起きているこの異常な試合のことも含まれているのかもしれない

だが、昔の記憶を辿ると、コイツらは元から頭のネジが一つ無いようなやつらだ

そんなやつらの全力?の試合なんだ、私たちから見たらどう見たって異常なことぐらいわかる

 

だが、そんな織冥を、心配するような瞳で見ているさとりはやはり、織冥の彼女なのだろう、私は・・・

レミリアはちらっとアルトの方を見る

 

呆れた表情で、織冥と五月雨の試合を見ながら、何か思いつめたような表情が目に取れる

その表情が不意に影斗と重なる、

一瞬にして、頬は林檎のように赤くなり、心臓の鼓動は早くなり、彼を見ることができなくなる

 

『・・・いつになったら、伝えれるのかしらね・・・』

 

その声は誰にも聞こえることなく、静かに、その場に消えた

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

 

『・・・・・・・・・・・・』

『・・・・・・・・・・・・』

 

織冥と五月雨が試合を初めて30分が経過した

もうお互いに一切の感情が見て取れなくなり、俗に言う真顔の状態で、お互いを見て、

 

『・・・もう、やめにしようぜ・・・』

『・・・あぁ、そうしよう・・・』

 

二人はそう言うと神社の跡地(博麗神社跡地)の建物が建ってあったはずの場所へ歩いていく

それの両端に静かに腰掛けると、

織冥は無表情で、地面の砂をいじり始める

小さい子供がやってるのを一度は見たことや、自分が過去にやっていたことがあるだろう

砂利をただただいじるだけのあれだ

五月雨はと言うと

 

『本・・・本・・・』

『・・・なんか未練を残した亡霊みたいになってるドラ・・・どう言うことドラ?』

『・・・こいつらの精神が限界を突破して一時的に感情が消滅してる

織冥は見たらわかるが、五月雨の場合は本に対する感情しか残ってないよ』

 

無言で砂利をいじる織冥と本の残骸を集めて本に戻そうとしている五月雨を両方見ながらアルトはそう答える

 

『はぁ・・・』

 

アルトは1つ溜息をつくと、織冥に向かって歩き出す

パンドラも静かにアルトについてくる

そして、織冥の前まだ歩いてくると

 

『おーい、大丈夫か?』

『・・・・・・・・』

『帯電は治ったか?』

『・・・・・・・』

『こりゃダメだな』

 

アルトはまた大きくため息をつく

パンドラは不思議な表情を浮かべると静かに織冥に触れて見た

 

バチッ!!バチバチッ!!!

 

『ギャアアアア!!』

『・・・何してんだ?今の織冥には200万ボルトぐらいの電撃が流れてるんだぞ?こんなの耐えれるのはスーパーマサラ人ぐらいのもんだよ』

『すーぱーまさら人?』

『あ、あぁ、気にしないでくれ』

『とりあえず私はもう戻るドラ、もうしばらく電撃は喰らいたく無いドラ・・・』 

『お、おう』

 

そう言い残すとパンドラは光につつまれて消えた

一人残されたアルトは・・・

 

『・・・あいつやりたいだけやって帰りやがった!!!』

 

微妙な空気の中一人残されたアルトの叫びは何も残っていない博麗神社跡地にこだました

 

 

 

 

 




はい、これにて今回は終わりです、年末年始があまりにも多忙でpcに触る余裕すらありませんでした・・・
しかもトドメに書いたやつが消えかける事件・・・
精神的にやられてましたw
まぁ二度目ですが皆さん
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!

今年も忙しいので更新ペースは早くて2週間に一回かけたら早い方かと・・・
まぁこんな亀更新ですがまたよろしくお願いします

今回はここらで終わりとします
ではまた次回お会いしましょう〜


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#23 宴会と神々の過去

織冥と五月雨の悪夢が終わってから、数時間後、時刻は夕暮れ時、幻想郷の住民たちは宴会の準備に勤しんでいた

その最中・・・

 

『『お久しぶりです!カグツチ様!!』』

『・・・・・・・・・(やっぱりこうなったか)』

 

なぜか跪いている二人の神がいた

なぜこの状況になっているかわからない人のために時間を30分ほど巻き戻そう・・・

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『やっと回復したか、二人とも』

『・・・まだ傷は残ってるが、まともに動けるぐらいには』

『・・・・・・・・・』

『・・・織冥はもう少し時間かかりそうだな』

 

そんな会話の中、宴会の準備は着々と進んでいく、 

そして、後は全員集まればもう宴会が始めれるというところまで来た時にそれは起きた

 

『神奈子様と諏訪子様を連れて来ました〜』

『おぉ〜お疲れ早苗、二人は好きなとこに座って待っていてくれ〜』

 

依然、気を失っていて目覚めない霊夢に変わって魔理沙がそう答える

二人の神様は、頷くと近くの茣蓙に腰掛ける

 

『・・・なぁ、まさかとは思うがあの二人って・・・』

『間違いないな、八坂神奈子と洩矢諏訪子だな・・・面倒なことになるぞお前』

『絶対そうなるわ』

 

どうやら、アルトたちはあの二人を知っているようだった

しかも、何やら、結構面倒な関係らしい

それを見て、静かにその場を離れようとした時、

 

『すいません!アルトさん?であってますよね?お酒をこっちに運び込むのを手伝ってくれませんか?』

『・・・・・・・』

 

早苗の、全く空気を読んでいない発言が、神社にこだました

 

その瞬間、神奈子の視線がアルトの方を向いた

その瞬間の神奈子の行動は早かった

 

『こ、こら!早苗!?誰にお願いしてるんだい!?私がやるから!』

『え!?そんな!悪いですよ!私がやりますから!』

『じゃあカグツチ様にさせるのはもっと悪い!自分一人でやるのか!私が手伝うか!どっち!』

『ひ、一人でしますから!一人でしますから!神奈子様は待っててください!』

 

そういうと早苗は首を傾げながら、酒を取りに神社の中に入っていった

早苗の姿が見えなくなったのを確認した神奈子は

 

『なぁ、諏訪子、カグツチ様がいたぞ』

『え!?嘘ぉ!確かカグツチ様って修行の旅とか言って神界に帰ってないんでしょ?ここにいるわけが・・・』

 

そういって諏訪子はアルトの方を見る、そこにはバッチリとアルト、、もといカグツチがいた

 

『いたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

『よ、よう、久しぶり、神奈子に諏訪子、げ、元気にしてたか?』

『『お久しぶりです!カグツチ様!!』』

『・・・・・・・・・(やっぱりこうなったか)』

 

これが最初の時の状態になるまでの流れだ、

さて、ここから先を紡いでいくとしよう・・・

 

 

ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『お前たちはなぜこの幻想郷にいる?』

『私たちはちょうど二年ぐらい前にこっちに引っ越して来まして、さっき話してた早苗、そして、諏訪子と3人で妖怪の山にあります、守矢神社に住んでいます』

『そうか・・・今ぐらい敬語外してくれるとありがたいんだけどな』

『そ、そうは言われましても・・・神位がここまで離れているとそういうわけには・・・』

『じゃあこうさせてもらおう、かつての上司として、命令だ、幻想郷にいる間は俺に対して敬語は外せ』

『ま、まぁそういうのなら、外させてもらうよ』

 

神奈子はそういうとたち上がる、諏訪子も一緒に立ち上がり

 

『そういえばお前たち昔はあんなに仲悪かったのにいまは随分と打ち解けてるんだな』

『まぁ色々あったからね〜』

『こっちに来た時に再開して、一悶着あったけど今は普通に生活してるよ』

『そういえばカグ『ちょい待ち』・・・なんでしょう?』

『今俺の名前はアルトってことになってるからそっちに統一してくれ』

『わかったよ・・・アルト』

『まぁしばらくなれないだろうが頼むよ』

『・・・あの〜1つお聞きしていいでしょうか?』

 

いつからか、今の会話を聞いていた早苗が口を挟んだ

その言葉を聞いた神様達とアルトは早苗の方を振り向く

その視線を感じながら、早苗は一呼吸置いてから

 

『神奈子さま達とアルトさんはどんな関係なんですか?』

『・・・やっぱ気になるよなぁ・・・』

 

アルトはそういうと考えるような仕草をし、周りを見渡す

そこには何の騒ぎだと言わんばかりに、今回の宴会に参加する人達ほぼ全員が、こちらの話を聞いていた

その中には、先ほどまで気絶していた霊夢も含まれていた

 

『霊夢、どこから聞いてた?』

『色々あった、のあたりからよ』

『・・・知りたいか?』

『まぁね、ここまで聞いちゃったらね、それになぜあなたがカグツチって呼ばれてるかってことも話してもらわないと』

 

アルトは大きくため息をつき、織冥と五月雨の方をむく

二人は何のことか察したらしく、小さく頷く

 

[過去の事、少し話すぞ]

[ここまできたらしょうがない、隠さないとやばいとこは隠しといてくれよ]

[そこは大丈夫だ]

 

アルトは何か考え込むような表情を見せてから、一呼吸置いてから、口を開いた

 

『俺の名前はみんなの中で親しみがあるのは影斗の方だと思うが、これは本名ではないんだ』

 

幻想郷住民の視線を一点に感じながら、アルトはさらに続けた

 

『俺の本名は「アルトメア・ヴァン・カグツチ」元、こいつらの上司って感じかな、種族は神なんだが諸事情で、神以外の種族が少しずつ入り混じってるんだ』

『た、例えば、どんな種族が?』

『確か、神が7割ぐらい、人が2割、後は把握してる範囲だと吸血鬼とか、妖怪だとかも混じってるはずだ』

『え!?ちょ!ちょっと待ってくださいよ!』

 

ここで声を発したのは妖夢だ、アルトは『なんだ?』といい、妖夢の方を向く

 

『確か私の記憶が正しければですけど他種族が3種類以上混じってしまうと、その種族が拒否反応を起こして、何かしらの障害が起こる可能性があるはずですよ!?大丈夫だったんですか!?』

『・・・それは今から話すよ』

 

アルトは一つ深呼吸を挟むと

 

『幻想郷にも神力はいるよな?紫のメメントだったり、俺達の天使達がよくわかる例だろう』

『呼びました?』

『・・・いや、なんでもないよ、少し過去の事を話してただけだから』

『なら、私は聞かなくていいですよね?全部聞きましたから』

 

突如ウリエルが現れるが、アルトと少し話しただけでまた消えてしまう

アルトはそれを確認すると

 

『神の世界にもやはりというか戦争が存在している、その中でも最大規模って言われているのが今から300年ほど前に起こった第三次神界戦争って俺らの世界で呼ばれてるものなんだけど』

 

その名前がアルトの口から発せられた時、諏訪子と神奈子の表情が硬くなった

それほどまで、その戦争はやばいものだったのだろう

 

『それの最終決戦の時に、俺は神達を嫌悪している者たちが集まっている神界とは正反対の場所、暗黒郷(ディストピア)の王、黄泉に嵌められた、俺の体を分解して、無理やり他の種族を合成し、拒否反応を利用して、俺を殺そうとした』

 

アルトは少し表情が暗くなったが、そのまま続ける

 

『ところがその作戦は失敗に終わったが、俺はその影響で記憶を失った』

『アルト、その作戦って?』

『・・・神力っていうのは純粋な神には憑依することができないんだ、神力も元を正すと、俺たちと同じ神だからな』

『え?じゃあ何でアルトはウリエルとパンドラが?』

 

『・・・俺が黄泉に他種族を無理やり合成されたのを応用して、俺の一部に人の部分を合成してその部分に憑依していたウリエルを俺の神力として認識させたんだよ』

 

一瞬にして周りの空気は凍りついた、時が止まったように誰も話さず、驚きの表情でアルトを見ていた

アルトは少し間を開けるとまた話し始めた

 

『そのあとは大変だったらしい、神と人間は相いれたが、他の種族が猛烈な拒否反応を起こしてな、内臓はボロボロになり、神経もボロボロになったらしい、だが、理由はわからないが、1ヶ月ほどすると拒否反応がなくなった、その後、俺は死んだように眠ったらしい、3日ほど寝ていたらしいが、俺は目覚めた、その時、俺は依然と比べ物にならない潜在能力を手に入れたが、記憶を無くし、完全な神ではないからか、神界に入れなくなってしまい、ここ、幻想郷の霧の湖に、記憶は何もなく、能力も全部眠っている状態で落ちてきた、ここからはみんなが知ってる通りだよ』

『そういえばですけど』

 

今度はさとりが口を開いた

アルトはさとりの方を向くと、『どうぞ』といった

 

『何で記憶を失っていることに気付いたんですか?』

『ある時にアルバートに呼ばれてね、その時に一部を話してくれて、それが妙に説得力があってね、調べてみたり、ウリエルに問いただしたりして、真相にたどり着いたってわけ』

『そう・・・だったんですか・・』

 

アルトが話し終えた時、あたりは静寂に包まれた、重苦しい空気の中、アルトは

 

 

『こんな空気の中、酒なんか飲んでもうまくないだろ、ほら、もう忘れて宴会をしようぜ』

『そ、そうだな!みんな!宴会を始めるぞ〜!』

 

 

魔理沙の掛け声で我に返ったのか集まっていた人たちは好み好みの人と席に座り、宴会を始めた

 




今回は主人公の過去に一部触れました
こういうのをシリアスって呼べるのかはわかりませんが自分なりにはまぁまぁできてる・・・と思いたいですw
次回は宴会ですかね、なるべく早めに投稿できるようにします

ということで今回はここまでとなります
また次回、お会いしましょう〜


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