覚醒の堕天使 (吹雪狐)
しおりを挟む

1話 入学の前夜

入学前夜です
他に出るキャラがいますが、しばらくはそいつ視点になりそうです。


ある日の夜...

 

「やっと明日から入学式ね... 私の高校デビュー... リア充に、私はなる!」

 

「善子。楽しみなのは分かるが、明日に備えて早めに寝ておけよ。」

 

「ヨハネはわかってるわよ。お兄ちゃんに言われなくてもね!」

 

私は津島善子。明日からお兄ちゃんのいる浦の星学院に入学する華の女子高生

楽しみなのよね。明日から始まる私のリア充ライフが...。

 

「お前...その堕天使キャラやめるって言ってなかったっけ...」

 

「あ... また出てしまったわ...。」

 

「...はぁ。仕方ないな。今日は付き合ってやるよ。お前のそれが出ないようにな。」

 

「そうね...。助かるわお兄ちゃん。」

 

この、私の堕天使が出ないよう手伝ってくれる人は私のお兄ちゃん。名前は津島善(つしま ぜん) 私の自慢のお兄ちゃんよ。かっこよくて頭も良くて高校でも生徒会をやってるんだからね。この私、美少女のヨハネの兄なだけあってね。

 

っと、これから私の儀式が始まるわね...。

 

 

 

―――同刻 別所にて...

「楽しかったわね~ 久々のお出掛け、もといデートは♪」

 

「姉ちゃん...デートって...俺ら姉弟だろ...」

 

「いいじゃない別に。私は奏のことが大好きだし。」

 

「...まあいいけどさ。」

 

俺は鷲喰奏(わしばみ かなで) 今日は部活が休みだもんで姉ちゃんと出掛けてきた。姉ちゃんはデートって言っているがな...。

自慢じゃないんだが、俺の家は親がかなりお偉いさんで、両親共に家にいないことがほとんどだ。だから昔から姉ちゃんと二人のことが多いんだよ。その結果かな?姉さんがあんなに俺のことを気に入っているのは...。まあ、実際にかなりの美人でスタイルも凄く完璧なんだよな...。悪い気は全然してない。真夏でも平気で寝床に入ってきたり、俺の部屋で着替えるのはやめてほしいが...。

ちなみに姉さんは鷲喰神愛(わしばみ かんな) 可愛らしい名前だろ? って、それ言うと俺もシスコンみたいだな...。

 

「ところで奏。最近サッカーはどう?」

 

「あ~...普通に上手くいってるよ。全国選抜にも選ばれてるし。」

 

「ふふっ...流石ね。あなたは本当に私の自慢の弟よ。」

 

あー...だから胸を手に押し付けるなって... まあもう言っても無駄だが...

 

あ、会話から察したと思うが、俺はサッカー部だ。それも全国選抜に選ばれる程の選手だよ。

自慢に聞こえるだろうが、俺のシュートはプロを含めても3本の指に入るくらいのシュートとも言われている。

でもそんな俺だが、実際DFには全く向いてないし、ドリブルだってそこまで脅威でもないと思う。

まあ、俺は曜さんみたいになんでも出来るようなハイスペックって訳ではないからな...。

 

あ、曜さんってのは、俺の友人だ。最も、彼女は水泳をしてる訳だが...。

彼女は高跳びの強化指定選手に選ばれてる人だ。互いに国から選抜があるっていうことで知り合ったんだがな...。まあ、互いに互いをテレビで見て、偶然会ったってだけだがな。

多分クラスで一番仲が良い異性は彼女だろうな。恋愛感情があるかと言われると、俺の好みではないから違うが...。

 

「あ、明日から学校よね。明日は私が気合い入れて弁当作るから、期待しててね。」

 

うん。確かに楽しみだが... 重箱3つは流石にやり過ぎじゃないのかとは思うがな...。少し恥ずかしい

まあ、周りにわける時もあるし、俺もかなり食事が必要なのでな...。俺としては有難いが

 

「あ、じゃあ俺は今日はもう寝るよ。明日は早く行って生徒会の仕事をしないといけないし...。」

 

「頑張るわね...。辛くなったら無理しないでね。いつでもお姉ちゃんに甘えてきてもいいからね。」

 

...それは半分くらい個人的な欲だろ...。

まあ、それは置いといて...。

 

俺は一応生徒会に所属している。と言ってもほとんど部活で行けてないがな。

まあ、俺に関しては完全に黙認されているようなものだ。何せ全国選抜のメンバーだし。

 

だが、流石に明日は朝だから来いって会長に言われてるからな...。まあ、たまには手伝いに行きますか...。

 

あ、これは俺の予想なんだが、会長と書記長ってどう考えてもデキてるようにしか見えないんだよなぁ...。仲が良いのは良いことだが...。

 

さて、そうこうしてる間に、俺の部屋についた。

俺は明日に備え、すぐに寝床に寝転がり、眠りについた...―――




予想より長くなってしまい、申し訳ありません...。

しばらくは都合上奏視点でいきますが、善子復帰までスパッと進めていくつもりではございます。

コメント&評価 していただけると嬉しいです。

ちなみに、奏については後々わかってくることが多いです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話 入学と生徒会

はい。2話が始まります。
はっきり言って最初ら辺はかなりつまらないと思いますが、ご了承下さい。
奏と他のキャラのつながりも書いておいた方がいいかなと思ったので...
なるべく最初ら辺はハイペースで行きます。だから結構飛ばしていくつもりです。


―――目が覚める

 

目が覚めると、目の前には俺が一番憧れている人...のポスターがある。

その人は、俺と同じ灰色っぽい髪色で、頭にトサカみたいなのが生えている髪型の人だ。

 

...もうお気づきの人はいるだろうが、その憧れの人ってのは、μ’sの南ことりちゃんだ。

部屋にはあちこちにことりちゃんのグッズがある。 ...要するに俺は所謂オタクという人種だ。

ちなみに、ことりちゃん以外にも、真姫ちゃんや希ちゃん、後は...A-RISEのあんじゅ様もお気に入りだ。

 

そういえば今日は姉さんが早出だから今は家にいないんだよな...。

俺はいつものようにことりちゃんみたいなトサカを作り、朝食を摂り、身支度をして家を出る。

 

 

―――暫くして...

 

やっと学校に着く。沼津から登校はやはり色々と面倒だ。

じゃあなぜこんなとこに来たのかって?別に学力に問題があった訳ではない。まあ、中学時代に色々あってな...。どんなことがって?まあ、そこは追々な...。

 

っと、こうしてる間にも生徒会室に着く。

 

「おはようございまーす。生徒会会計の鷲喰奏でーす。」

 

「御早うございますわ。意外と早かったですわね。もう少し遅いと思っていたのですが...。」

 

「まあ、普段全く来れてないですからね...。こういう時くらいは...。」

 

「あら、貴方は別にいいんですのよ。選抜メンバーですし...。そっちの方を頑張っていらしてるのなら...。仕事なら私や他ですればいいことですからね。」

 

この人は生徒会長の黒澤ダイヤって人だ。どうやらこの辺りのいいとこの娘さんなんだとよ。つまり、お嬢様ってとこだな。少し抜けてるところがあるが...。

実は、彼女のことは割と小さい頃から知っている。といっても、彼女の親とうちの親とのつながりで、時々会う程度だったんだがな。段々会う機会も減っていったけどな。

で、未だにその時の影響があるのか、俺は彼女から弟のような扱いを受けている。可愛がられてるのか、からかわれてるのかはよく分からんが...。

 

「それで、話は変わりますが、貴方には入学式の会場の最終準備をして頂きたいのですわ。まだ少しだけ残っていますからね。すぐ終わりますから、任せましたわ。」

 

「了解です。そして、書記長は...?」

 

「善さんは彼の妹さんの件で遅くなるって仰ってましたわ。私もこの後の挨拶やルビィのことで手が離せないですからね...。頼みましたわ。」

 

「あー...。そういえばあの人も妹いるって言ってましたからね~。ルビィちゃんも結局ここに入学することになったんですね。」

 

「ええまあ。ルビィも喜んでましたわ。久しぶりに奏さんに会えるとなって...。」

 

「久々...ですねぇ...。」

 

「貴方に色々あってから、会わなくなりましたから...。まあ、今となってはそれは昔の話ですわ。貴方も前とは違いますし。また昔みたいに、ダイヤお姉ちゃんって呼んでもらってもいいのですのよ。」

 

「うっ...//// 遠慮しておきます。ってな訳で、早速準備に行ってきます。」

 

...黒歴史だってのそれは...。黒澤だけに。

おっと、準備に行かないとな...。

 

 

―――準備終了後

 

やっと終わった...。確かに少しだけだったが、意外と時間がかかったな...。

会長から終わったら自分の教室に戻っていいって言われてるし、戻って大量にある弁当の一部を食うとするか。少し腹も減ったし...。

座席を確認すると、案の定曜の前の席だ。近くに友人がいるってのは安心感が違うんだよなぁ。

 

「あっ、奏君。おはヨーソロー!」

 

「相変わらず元気だな曜は...。てかなんなんだおはヨーソローって...おはようって意味なのか!?」

 

「正解!流石だね。」

 

そうやって曜と少し雑談しながら弁当食ってると、もう一人の女の子が近づいてきた。

 

「おはよー!曜ちゃんに奏君!!」

 

そう、曜の幼馴染の高海千歌さんだ。

彼女は入学してから割とすぐに仲良くなった人だ。曜との仲もあるがな。

 

「あ、奏君またお弁当食べてる。卵焼きと唐揚げもーらいっ!」

 

良いやつなのに変わりはないが、無断で弁当の一部を食うのは少しやめて欲しいが...。

 

「美味いだろ。姉さんの弁当は。」

 

「うん。とても美味しいよ。最初こそこんな大量の弁当に驚いたけど、もう見慣れちゃった。ね、曜ちゃん!」

 

「あはは...確かにね。」

 

「ところで、千歌さんにしては早くないか?」

 

「失礼だなぁ...。まあ、今日は準備があるからね!曜ちゃんと。」

 

「準備...?なんだそれは...。」

 

「今は秘密!じゃあ行こうか、曜ちゃん!」

 

「そうだね!」

 

なんだ?曜も一緒になって...まあいいや。

俺も弁当を片付けて、部活勧誘の様子を見に行くつもりだからな。




はい、2話投稿完了です。
しかし、キャラの表現って難しいですね...。特に梨子ちゃんは難しくなりそうです...。
ちなみに、男キャラは他にも出す予定です。

次回の投稿は、少し先になりそうです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話 スクールアイドルと転校生

はい3話の投稿です。
今回は色んなキャラが登場しますが、結構飛ばし飛ばしなのでご注意下さい。しばらくそんな感じで飛ばし飛ばしだと思います。


―――外では部活勧誘をしている。

俺は迷うことなくサッカー部の勧誘を探して見つける

 

「よお帝。勧誘の準備はどうだ?」

 

「奏か...。準備は万端だ。...にしてもすまんな。お前に色々任せてしまって...。」

 

「別に構わんよ。その代わり勧誘の方は頼んだぜ。人員不足じゃなくてもいいようにな...。」

 

こいつは火神帝(かがみ みかど) 俺と同じサッカー部の部員だ。

想像の通り奴はキーパーだ。なぜ想像通りかって?帝だからさ。王は最後の砦だろ。

まあ冗談はさておき、奴は俺と昔からの親友で、俺と同じく選抜メンバーだ。奴以上のキーパーなど全くいないだろう。ドリブルやロング以外のキックは下手くそだがな...。

ちなみに俺らのサッカー部はいわゆる少数精鋭だ。大会に出れないような人員不足をかっこよく言うなって?余計なお世話だ。2,3年合計で5人だが、一応全員選抜メンバーだし...。

 

「そうだな...。この高校のメンバーだけで大会出たいしな...。」

 

「おっと、また後の仕事入ってたわ...。任せたぜ」

 

俺は帝に任せてこの場をあとにした。

 

―――数十分後

 

「やっと終わった...。さて、入学式が終わった頃だろうし、俺も様子見に行くか...。」

 

俺が見に行くとスクールアイドルという声が聞こえてきた。

一応スクールアイドルには興味はあるため声のした方に行ってみる

 

「春から始まる、スクールアイドル部でーす!」

 

声でわかってはいたが、やはり千歌さんだった。曜も一緒だ

 

「...結局これだったのか...。お前らがする事って」

 

「まーねっ!やっとやりたい事が見つかったんだ!」

 

「それは良かったな...。ところで、他の部員は...?」

 

「うーん...実はまだ私だけなんだよね~...」

 

おい、部結成には五人以上は必要なんだけど... というか曜は違うのか...?

 

「そうか...。是非とも勧誘頑張ってくれよ。」

 

「ありがとう!頑張るよ!」

 

...まあ深く考えても仕方ない。俺はそう思って帝の方へ行く

 

「...どうだ?調子は」

 

「いや~...うまくいかんね...。」

 

「まあ、そんなもんだろ...。人多くないし」

 

そうして帝と話していると、ピギャァァァァァァァア!という声が聞こえてきた。

この独特な叫び、この声... 間違いなくルビィちゃんだろうな...。

人見知りでも発揮したんだろう。が、様子を見に行くか...。

 

―――俺が様子を見に行くと、三人の女の子が一列に並んで走っていた。

一番後ろにはやはりといったところか、先程の声の主、黒澤ルビィちゃんがいた。

後は...ルビィちゃんの友達だろうか...。一番前のはそうにも見えないがな...。

 

「あちゃー...早々やらかしたか...。」

 

「善先輩じゃないですか。知ってるんですか?」

 

「知ってるも何も、一番前のは俺の妹なんだわ...。」

 

「あー...なんか見覚えある雰囲気だなとは思ってましたがね...。」

 

なるほど、彼の妹さんか...。しかし、彼女は見た感じなんか普通ではない気がするな...。

 

「あの子達...後でスカウトに行こう!」

 

なるほど...。千歌さんから見て合格と...。

とりあえず話しかけてみるかと思ったが、やめておこう。会長の気配を感じる上に、見られると面倒だ...。

俺はこっそりとその場をあとにした。

 

「あなたですの?このチラシを配っていたのは」

 

...これは修羅場になりそうだな...。

 

―――その日の夜

先程まで曜と話をしていた。

長くなるし結論から言うが、曜もスクールアイドルを水泳部と兼部してやるつもりとの事だ。

あの後話した時はやらないと言ってたがな...。まあ、その後何があったかは俺は知らない。

というか結局許可は出てるのか...?あの会長が許可するとは思えんが...。

もしくは否認も無視したか...だな。それなら俺は黙認するつもりだ。

千歌さんは前までは特にやりたいことがなさそうだったからな...。見つかったのなら良かっただろう...。

俺ももう寝ることにした。

 

―――翌朝、教室にて

 

俺が朝買い食いしたあんぱんを食べていると、担任が入ってきた。ちょうど食い終わったから何もバレてないがな

その後すぐに、赤と紫が混ざったみたいな色の髪をした女の子が入ってきた。

ふと、ちらっと千歌さんの方を見ると、知ってる人を見るかのような感じだった。友人なのだろうか...。

その女性が、教卓の前に立つとこう言った

 

「今日から音乃木坂学院という所から転校してきた、桜内梨子です。」

 

音乃木坂学院!? ことりちゃんの母校から...だと...!?




投稿完了です。
何故か驚く奏くんです。ちなみに帝くんは暫くはあんま出番ないと思います。
次回はかなり飛ばしますので、ご了承下さい。
予定では花丸ちゃん達が入る辺りまでです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話 復活の堕天使

お久しぶりです。
申し訳ありませんが、今回は前回からかなり飛ばしました。
そして、今回はタイトル通り(タイトルが某龍玉漫画の映画みたいなのは気にしては負けですw)あの方の登場です。



―――あれからの事を簡潔に話そう。

 

桜内さんが転校してきた時、千歌さんが早速桜内さんを勧誘していた。

彼女は最初こそ嫌がっていたが、どういう訳か彼女もスクールアイドルになった。

その後、グループ名もAqoursという名前に決まり、最初のライブも行われた。

...結論から言うと、最終的には体育館が満員になったから、大成功だと言えるだろう。にしても、開演時間を間違えるとはな...。流石千歌さんだというところか。てか曜や桜内さんも気づかなかったのか...?まあ実は俺も気づいてなかったが...。

...とにかく、見事だったと言えるな。彼女達には可能性を感じた。あとは...人数が欲しいな。μ’sみたいに9人...お前の理想だろって?...某海賊団だって9人だろ。つまりそういうことだ。

 

そして、それに影響されてかは知らないが、その後に二人入ったとのことだ。ルビィちゃんとそのお友達だ。ルビィちゃんと会った時に喜びながら話してたな...。

 

というわけで、これで今までの話は終了だ。

 

―――そして、放課後

 

今日はサッカー部はオフだ。だから、俺は生徒会の仕事を手伝いに生徒会室へ...というところだが、手伝いに行くと言ったら、会長が、今日は理事長室へ行って理事長の手伝いをして欲しいという依頼がきた。

理事長って...確か生徒がやってるんだよな...。大丈夫なのだろうか...。

 

理事長室の前に着くと、ドアを軽くノックし、許可を得て入る

 

「失礼します。本日理事長の手伝いを頼まれて来ました、鷲喰奏です。」

 

「サンキュー!話はダイヤから聞いてるわよ~」

 

この理事長、小原鞠莉さんはアメリカ人とのハーフらしく、この学校で理事長と生徒を兼任している。カレー牛丼みたいなものらしい。

ちなみに上記の話は全て会長から聞いたことだ。実際会うのは初めてである。が、初めて会う気は何故かしない。どうしてだろうか...。

 

「...写真で見るより可愛らしいわね...。」

 

「ん?何か言いました?」

 

「何も言ってないわよ...。それより、奏のことよね?シュートが物凄く強いことで有名なのって?」

 

「俺の事ですね。知っていたとは光栄です。」

 

「うふふ...期待してるわよ。今後の活躍も。」

 

流石理事長。情報が早い。

 

「とりあえず仕事の話に戻るわね。生徒会や先生から送られてきた書類の整理をしてほしいの。私は別の仕事があるから...。」

 

「了解です。」

 

俺は仕事を始めてしばらくしたら、彼女からコーヒーを淹れてほしいと言われたので、ご要望通りコーヒーを淹れる。しかし、ブラックで飲めるとか凄いな...。俺なんて未だに砂糖とミルクをたっぷり入れてやっと飲めるくらいなのに...。

 

「はい。ご要望通りブラックのコーヒーをお持ちしました。」

 

「サンキュ~ 仕事の調子はどう?」

 

「もう少しで終わりそうですよ。雑務は慣れてるもので...。」

 

「Oh!That’s great!聞いてた通り仕事が早いわね。どうかしら?これから私直属の理事長秘書になるのは。勿論、集中出来ない時の処理もしてあげるから♪」

 

「あ...いや、別にいいですが...。」

 

「ふふ...It’s joke 意外と可愛い反応ね。」

 

駄目だ...。完全にペース乗せられてる...。会長がなかなか敵わないっていうのがわかった...。

 

「...はぁ。やれやれ...。」

 

結局俺は仕事に戻り、仕事をすませて理事長室をあとにした。

 

その後、物凄く嬉しそうな様子で帰っていく女の子を見た。

別にそれ自体は大したことではないが、よく見ると、入学式の時に追われてた女の子だった。善さんの妹さんだ。確か、善子ちゃんだっけ...?そんな感じの名前だった気がする。

 

―――今日は久々にアイドルショップにでも寄ろうかな。μ’sのグッズ漁りに

 

 

 

―――その後(ここから善子視点です。)

 

「ふふふ...。いよいよ私も明日からリア充ね...。いざという時はずら丸に抑えてもらうし。」

 

あれから私は暫く不登校になってたわ。結局、明日から行くことにしたけど。

不登校の間は、沼津を彷徨いてたり、生放送をしてたりしてたわ。内容はあえて言わないけど...。

 

とにかく、明日が楽しみね。

 

 

―――少し離れた場所で(ここからは台詞のみ)

 

「おい、見ろよあれ。懐かしい奴じゃん。」

 

「お、津島じゃん懐かしい~。」

 

「えっ?誰だよあの女」

 

「あ~...うちらの中学の同級生。時々遊んであげてた奴。」

 

「久々に金でも貰ってこようかな。それかサンドバッグにするか。」

 

「おいおいwwwそれなら、その前に回させてくれよ。何人か男呼ぶからさ。ふへへ...あれは中々上玉だな。この後が楽しみだぜ...。」

 

「...おいおい。何話てんの?」

 

「あっ...聞いてた?なんも聞いてねえよなぁ?」(胸ぐらを掴む)

その直後

「悪いけどさぁ、俺、最近かなり力見凪ぎってんだわ...。あの女で楽しませてもらう前に、まずはお前をボコるとするかww」(胸ぐらを掴みながら)

 

―――その直後

 

「はぁ...。力の差がわかんねぇって随分と幸福な事だな。」

 

「はぁ?何を言っ...うっ...」

 

「なっ...テメェ、よくも...ッ...。」「な、なんだよこ...」

 

「え...嘘でしょ...?簡単にやられるなんて...。」

 

「よし、次はお前達か...。」

 

「は?女に手出すとかマジであり得ないんですけど?」

 

「んなことは関係ないね。」

 

一瞬でその場にいた男3人女2人は倒れた。

 

「まだ、こんだけじゃないんだよな...。出てきな。」

 

「なっ...まさか俺達の存在が...。」

 

「...所詮下級悪魔5体か...。一瞬で葬ってやろう...。」

 

「一瞬でだと?ただの人間ごときに俺らを「ファイアボール!」

 

特大の炎球が悪魔達を襲う

その直後、そこには悪魔と呼ばれたもの達は跡形もなく消え去っていた。

 

―――どうやら、この世界には魔法を使える者と、悪魔が存在しているみたいだ。




鞠莉ちゃんのしゃべり方難しい...。
さて、今回から善子ちゃんが復活します。次回から物語が動き出す予定です。
次回は、次回の導入で迷うので、期間空くと思います...。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5話 海開き

今回も少し飛ばしました。
というか原作キャラ以外のキャラも紹介すべきなのだろうか...


―――あれから数日経った

 

結局、善さんの妹こと善子さんもAqoursに加入することになった。

それとほぼ同時に、統廃合の知らせが来た。

最も、千歌さんはμ’sと同じ展開だと喜んでいるが...。

そして、当然それを阻止するため、PVを作ったとのこと。

今日は理事長にそれを見せに来たのだが...

 

「「......」」

 

部屋にただPVの音だけがする。偶然だが、俺もその場に居合わせた。また会長からの命令だ。

しかしこのPV、お世辞にも良い出来とは言えない。少なくとも俺はそう感じた。

 

「どうでしょうか...」

 

千歌さんが沈黙を打ち破る。すると理事長は

 

「...はっ!!」

 

「もう!本気なのに...ちゃんと見て下さい!!」

 

「本気?それでこのテイタラックでーすか!?」

 

どうやら、理事長にとってあまり良い感じではなかったようだ。

曜達がそれに反論するも、理事長は

 

「努力の量と結果は比例しません!大切なのは、このタウンやスクールの魅力を、ちゃんと理解してるかでーす!」

 

それには一理ある。

やがて、彼女達は部屋から去った。俺も部屋を去り、その後、偶然体育館を通る

体育館を通り、何気なく中を覗いてみると、会長が書類を持ちながら踊っていた。

彼女は俺には気付いてないようで、そのまま同じような行動をとっている。

俺はその場を去ろうとしたが、やはりそのまま見続けていた。見とれていたと言われると、やはりそうだろう。少しだったが、素晴らしいものだった。スクールアイドルでもやるべきだろう。

もしくは、以前やっていたとか...。少なくとも素人のものではない。

俺が話してみよう...と思ったが、

 

「...その必要はなさそうだな。」

 

既に千歌さんが入っていた。これは彼女達がするべきだろう。俺が手を出しちゃいけない。

 

 

―――その後を日の早朝

 

「...ゴミ拾いめんどいな...。クラ○ワやろ...。」

 

「お前...ゴミ拾いサボるなよ...。」

 

「まあ、気持ちはわかるよ...。僕なんて30分しか寝てないし...。」

 

「だから言っただろ...。海開きの前日にポ○モンするなって...。お前は一回対戦したらその後10回は続くし...。」

 

そう。今日は海開きである。

海辺のゴミを拾う等をするんだ。勿論、ここにいる俺と帝と俺らの友人の海鳴 白(うみなり はく)も参加のな。

俺等以外にも多くの人達が参加している。知った顔も多い。

 

「私達、浦の星学院でスクールアイドルをやっているAqoursです!!」

 

千歌さんの声がした。相変わらず元気だな。

 

そして、彼女の話から入り、6人で歌った。

 

―――素晴らしいものだった。

それと同時に、俺は確かに感じた。彼女達がこれからさらに成長し、大きな存在になっていく可能性を...。

いや、可能性じゃない。きっとそうなるだろう。

そして、彼女が最初に言ってたように、ここにいる皆の気持ち、それが形になっただろう。

―――Aqoursはまた一歩、前に踏み出した。

 

 

 

 

―――その一方で

 

「奴がか...。少し時間がかかったが、やっと見つけたぜ...。」




うーむ... 今回はあまり面白くなかったと思います。
次回、急展開か!?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6話 堕天使と悪魔と...

今回からやっと本題に入ります。
今回は善子視点なので、ご了承ください。


私、津島善子はあれ以来Aqoursに入って今では普通に学校に通ってるわ。

それからというもの、お兄ちゃんもAqoursの活動を手伝い、先日東京でのライブにも呼ばれた。

ほんと楽しみね。あまねく魔の者が闊歩すると言われる東京に行けるなんて...。

明日の事だし、少し不安もあるけどね...。

今日は明日に備えて早めに帰っているのよ。曜さんは事情があって、私一人だけどね。

もうすぐ家に着く

だけど...

何かしら...なんとなく妙な気配を感じるのよね。気のせいだと思いたいけど...

まさか...堕天使が私に力を与えるために......なんてね...

 

...そうして少し歩いてたけど、やはり変...。

ここは路地に回って...そして立ち止まってから

 

「ねえ...。まさか私が気付いてないと思って?」

 

何も返ってこない。けど気配はしっかりと感じる。

 

「早く出てきなさいよ。気付いているんだからね」

 

「ほぅ...俺に気づくとは、やはり...か。この女で間違いないな。」

 

なっ...悪魔...!?どうして?

 

「あ、悪魔...。私が何かしたって言うの...?」

 

「貴様が知る必要はない。ここで死ぬのだからな」

 

ここで死ぬ!?私はこの悪魔に殺されるの!?

 

「喜べ。貴様はこの俺、ベリアルが葬ってやるからな。」

 

ベリアル!?あの悪魔が...

ど、どうしよう...。殺される...。

 

...ごめんなさい。Aqoursや家族の皆... 楽しかったわよ...。

 

「黒焦げになるがい...クソッ!?砂埃で目がッ!?」

 

...突然起こった砂埃で私は助かったみたいね。...とりあえずここから逃げ

 

「ちょ、ちょっと!私をどこに連れていくのよ!?」

 

「説明は後だ!今は俺についてこい。」

 

いきなり知らないけど、見覚えはある男の子に連れられた。

 

―――場は変わって

 

とりあえず、私は助かったけど、男の子に連れられて、離れた場所に来た。

それにしてもこの男の子、可愛い顔立ちしてるわね。その上私より背が低い

 

「...とりあえず、助けてくれてありがとう。」

 

「いや、礼には及ばない。それより、奴も時期にここに来るだろう。」

 

この口振り... もしかして何か知ってるのね...。なら丁度良いわ。

 

「ねぇ...。さっきの悪魔は何故私を狙ったのかわかる?」

 

「...話すと長くなるが...。」

 

それから、彼は話してくれた。

信じがたい話だけれど、私は悪魔を倒す血統を偶然持っており、悪魔の王 サタンが自分たちが倒されることを危惧し、私を倒そうと狙った。とのこと。

彼が何故それを知るか、なんて事はこの際どうでもいい。とりあえず、私が狙われている。これは事実...。だけど、私はその血統を継いでいるとはいえ、今はまだ奴らを倒す術がない...。これは致命的ね...。

 

「...しかし、どういうわけか君の家では君しかその血を継いでないのだ。何故かはわからないがな」

 

「そう...。それで、どうしたら悪魔を倒す術を...?」

 

「残念ながら、そこまでは知らない。だが、君は最近少しずつ力を蓄えているようだ。Aqoursに加入してから...くらいだろうか...。」

 

ッ...どうして私が...と思ったけど、よく見たら彼、浦の星の制服着てたわ...。

なんでさっきまで気付かなかったのか...

 

「...もしかして、私の血統しか悪魔を倒せないの?」

 

「残念ながら、その通りだ。だが...「おっと、やっと見つけたぜ!」

 

うっ...さっきのベリアルが追い付いてきた...。

 

「さーて...今度こそ殺させて貰うぜ ダークネスフレア!」

 

やばい...殺される...

 

と思った刹那、黒い炎が一瞬にして吹き飛んだ

 

「くそっ...さっきから風に邪魔されて...まさか...そこの小さい野郎が...。」

 

「ここは俺に任せろ。奴は俺なら葬れる。」

 

「えっ!?けど、私の血統しか悪魔は倒せないんじゃ...。」

 

「さっきの話の続きだ。世の中には、天使に憑依された者もいる。その者なら魔力を持ち、悪魔に対抗出来る。特に、大天使等に憑依されれば、並の悪魔なら簡単に倒せるさ。」

 

「つまり、さっきの風は、そういう者に... もしかして貴方...」

 

「ああ、お察しの通りさ。俺がそういう者だ。とにかく、ここは俺に任せて、早く逃げろ。」

 

「わかったわ。それと貴方、名前は?」

 

「...鷲喰奏。あんたの兄の知り合いさ。」

 

鷲喰...お兄ちゃんの知り合いなのね。そういえば、そんな名前の奴がいるって噂は聞いたわね。有名らしいし。

 

「...話は済んだか...。奴ごと殺すつもりだから、猶予を与えてやったが、もう良さそうだな。」

 

「殺す...か...。俺を、舐めないでよね!』

 

「...ッ!ラファエルだと...。」

 

なっ...ラファエルだって!?あの三大天使の!

どうりであれほどの知識と自信が...。とにかく、奏なら大丈夫そうね。

 

―――その後(ここから奏視点)

 

「クソッ!クソがッ!この俺が...!」

 

『あら、こんなものなのね...。まだまだ私は余裕なのだけど...。』

 

「おのれ...ならばこれはどうだ... ヘルファイヤ!」

 

『その技、さっきも見たわよ。風起こし!』

 

「甘いな!インフェルノバーン!」

 

『不味いわね...ウインドウォール!』

 

よかった...なんとか防ぐことが出来た。

俺は言わば二重人格のようなもので、戦闘の時は俺に憑依したラファエルが俺の体を使っている。

俺にも魔力は使えるが、ラファエルの時と比べて使える量が少ないのと、魔法に関しては彼女の方が上手だ。

 

「クソッ!また防がれた!」

 

『...奴の魔力が少ない...。止めを刺すなら今ね エアスラッシュ!』

 

まあ、魔力切れの状態で、彼女の風の刃を避けれる訳もなく、当たり

 

「貴様ごときに...貴様ごときにィ!」

 

そう言って、奴は動かなくなった。

 

『ふぅ、少し疲れたから寝るわ。』

 

そう言って彼女は俺の中で眠った。まあ、彼女曰く、本来より魔力が限られてるらしいからな。

しかし、俺には何故か少なからず魔力回路があるようで、彼女にそれを目つけられて憑依された。




やっと本題に入れました。
これからこういう感じなので、悪しからず。
もともとこんな感じのを書くつもりでしたので...。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7話 東京へGO!

はい、今回からまた通常運転で行きます。
今回は若干タイトル詐欺です



―――駅前

 

なんと、今日はAqoursの皆様が東京に行くことになりましたー!

 

...少しはっちゃけてみた。たまにはいいだろこういうの。

まあ冗談はさておき

前述の通りAqoursが東京に行くことになったんだが...

 

「善子じゃなくて...ヨハネ!」

 

大丈夫なのかこの人... 肌白塗りしてるし...

ん?なぜ俺がここにいるのかって?見送りだよ。まあ、友人だしな 特に曜は

それに、彼女達にも一つ用があるしな...と思った矢先

 

「これ、クラスみんなから!」

 

なんだ...俺の用もう終わりじゃねえか...。大量ののっぽパンあればもうこれ必要になるのか?

...まあいいや、これを1人で全部食うのもあれだしな...

 

「奏くん!? 奏くんも来てくれたの?」

 

「まあ、色々と用があってな... まず、必要かは分からんが、帝からだ。」

 

そう言って俺は帝特製の菓子を全員分渡す。

あいつの菓子めちゃくちゃ美味いんだよな...。豆知識だが、あいつめちゃくちゃ料理出来るんだよな...。もう料理人になれよどころか自分で店開けば大繁盛じゃねえのってレベルだ。

 

「帝くんから? 是非頂くよ!帝くんのかなり美味しいし」

 

「帝って...火神君よね?あの人が...かなり意外...。普段からは想像出来ないわ...。」

 

桜内さん... 何気に失礼だな。

 

「それと...折角の東京だ。悔いのないように精一杯やってきてくれよ。」

 

「奏君... ありがとう! やっぱり奏が言うと凄みがあるね!」

 

そりゃどーも ま、影ながら応援してるぜ。

 

―――

 

...もう彼女らは東京に着いている頃だろうか...。

ただ、俺には善子さんの事が気がかりだ。 東京は悪魔が結構いそうだからな...。

まあ、それもあってか、俺は東京にいる選抜繋がりの友人の優木 霊苑(ゆうき れおん)と電話中だ。

 

「ところで霊苑、この前お前が気になるって言ってたAqoursが今東京にいるぞ。何処かは知らんがな。」

 

「なんだって!?お前それを早く言えよ!あんじゅ姉達以上に凄くなるかもって予感してるAqoursがここに来てるのなら一目拝ませて貰おうと思ってたのに...。」

 

こいつは言った通りあんじゅ様の従弟にあたる奴だ。結構仲良いらしい。正直羨ましい。

ま、まあ俺の本命はことりちゃんだし...。

 

「悪い悪い... でもあんじゅ様より凄くなるかもって相当だな...」

 

「どうだかな。あくまで予測だし... ん?見つけたなぁ...。」

 

「おいおい... 手出すなよ女たらし。」

 

「当たり前だ。流石に俺でもアイドルには手は出せんよ。」

 

―――その場近くの路地裏

 

「おい、あれがベリアルさんが見つけたって噂の...」

 

「ああ、間違いないな。奴だ。」

 

「どうする?さっさと殺して俺達の地位大幅アップの踏み台になってもらうか?」

 

「ああ、そうしよ... やっぱ止めだ。ここら辺にいる...。」

 

「いるって... ラファエルがか?」

 

「いや、奴なら俺達でまとめてかかれば勝算はあるだろうよ。確かに奴は大天使の中では地位こそ上なものの実力はその中でも下の方だし...。」

 

「...なるほどな。これは危ない...。奴相手だと俺らはただの無駄足になっちまう。」

 

「...とりあえず、今日のところは引き上げるか。」

 

 

 

「どうしたのよ曜さん。」

 

「え?あ、善子ちゃん!? ちょっとボーッとしててね...」

 

「らしくないわね...。ところで、曜さんは鷲喰って人と知り合い?」

 

「そうだよ。奏くんは高校より前からの知り合いだね。その時から変わってないよあの可愛い顔は」

 

「やっぱり曜さんもそう思うわよね...。」

 

―――

 

「お、すまない。少し用事が出来たから切るぜ。」

 

「ああ、了解」

 

「奏君、さっきの電話って霊苑君と?」

 

「ああ、よくわかったな。まあそれはおいといて、着いたんじゃないか?」

 

「おっと、そうだね。」

 

今日はダイビングをしに来た。ついでに泳ぎで体力付けにもな。

ちなみに、俺と帝と他校の選抜メンバーの東洞院 楓(ひがしのとういん かえで)でな。

言っとくが、西洞院じゃなくて東洞院だからな。別に保身を旨とするようなタイプではない。

 

「さて、早速道具貸してもらいに行こうぜ。俺と楓で色々することがあるから、奏はあの家に行っといてくれ。」

 

あの家...。知ってるのかって?勿論。だってさ...

 

「いらっしゃい。ダイビングの道具を借りにき...あ...貴方...奏じゃない!?私よ。覚えてる?」

 

「勿論ですよ。果南ね...果南さん。」




やっと果南ちゃん出せました。花丸ちゃんが空気なのが... まあ花丸ちゃんは後々結構出番来ますがね。
そして、どうでもいいことですが...
楓のことですが、実は某漫画が元になってるんですよね。
来週はLV当選発表...LV応募した方々当たるといいですね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

8話 海獣の王 降臨

「随分久しぶりだね。」

 

この人、松浦果南さんは会長の昔からの友人で、会長と遊んだときに何回か遭遇して一緒に遊んだことがある。

しかし彼女、昔は同じくらいだったのに今では俺より背が高い。あと、色んな部分が大きくなっている。というか、目線を少し下にするだけでガン見してると思われるんだが... 低身長の辛いとこだ。

 

「本当に懐かしいですね。」

 

「そうだね。...やっぱり可愛いな奏は。食べちゃいたいくらい 冗談だけどね。」

 

...まあ、果南さんなら冗談だろう。会長や理事長辺りが言うと文字通り喰われそうだ。俺が喰うのは鳥だよ。鷲喰だけにな。

 

「でしょうね。あ、それで今日はちょっと...」

 

俺は色々と説明してダイビング道具を貸してもらい、帝達とダイビングをしていた。

ダイビングを終え、その後は普通に泳いでいた。俺、普通に泳げるんだぜ。楓程ではないが...

が、途中で

 

「俺、ちょっとあっちの方に行ってくるわ」

 

「おう、わかった。ちゃんと戻って来いよ~」

 

俺は別の場所に移動した。

なぜかって?そりゃあ...

 

「...なあ、出てこいよ怪物。」

 

「ほぉ...。私に気づくとは、やはり貴様がラファエルに憑依された者か。」

 

その怪物が海から出てきた。蛇と竜が合わさったかのような姿で、かなりでかい

 

「何者だお前は」

 

「私はレヴィアタンという悪魔でな... まあ、お前ら天使で言うハニエル辺りの存在だ...」

 

「お前...かなり大物『変わって貰うわよ。』

 

ラファエルに変わられた。 どうやら奴はかなりの強者のようだ。この前のベリアルや今までの下級共のようにはいかないだろう...。

 

『それで、貴方は何をしにきたの?』

 

「貴様ならわかるだろう。貴様がサタン様の計画の邪魔になるから討伐しにきた。いくら大天使といえども貴様はその中でも強さは下位。私なら討伐出来ると判断されてここに来たまでのことだ。」

 

『なるほど... 計画と言うのは何かしら?』

 

「貴様が知る必要はない。ここで死ぬのだからな!」

 

『このブレス... エアスラッシュ!』

 

奴の水圧ブレスとラファエルの風の刃が相殺される

 

『なんて威力... あのブレスは当たったらヤバいわね...』

 

「ウォーターレイン!」

 

『雨雲ね... 竜巻!』

 

「雨雲を払っただけで安心するなよ 圧縮! からの...水蒸気弾!」

 

『竜巻! これでどうかしら?』

 

「隙有り! もう一度喰らえ!」

 

『しまっ... うぐっ!』

 

ッ!かなり痛手を負った... 少しうまく場所を外してダメージを抑えてもこの威力... やはり直撃は危ない

 

『ヒール!』

 

「回復したところで無駄だ ウォーターレイン!」

 

『...この雨...動きを抑える効果があるみたいね』

 

「とうとう諦めたか... 海に沈めてやろう。」

 

『馬鹿ね... ウィンドエッジ!』

 

「何! ぐぉぉ...」

 

奴の尻尾に大量の小さめの風の刃を直撃させた。結構効いてるようだ。

 

『沈めるのはこっちよ... ウィンドプレス!』

 

風を圧縮させた空気弾を奴の頭に直撃させた。すると奴は海に沈んだ。

 

『さぁ、第二ラウンドと行こうじゃない。水中で殺してやるわ!』

 

そのまま水中に潜った。

 

「貴様...ここで追い討ちをかけるつもりか... ここだと貴様が不利だというのに... ウォーターライフル!」

 

『...確かにここでは不利ね... だけど...』

 

彼女はそれを華麗に避けてから

 

『こっちだって考え無しに来たわけじゃないわよ。 ウルトラハリケーン!』

 

彼女は奴の真下から強大な竜巻を起こした。

 

「ぐぉぉぉ...! 貴様ァ!」

 

そのまま竜巻で奴を打ち上げた。

 

『作戦成功! この竜巻はどういうわけか雷を纏っているのよね。水は電気をよく通すって言うでしょ。 そしてそのまま...』

 

そのまま上がって追い討ちをかけるつもりだったが...

 

「アクアテール! 海底へと沈め!」

 

『しま... うぁァッ!』

 

奴の尻尾打撃をそのまま喰らって海に沈んだ。

 

「さて、止めをさしてや... ぐっ!なぜここに氷柱針が... そして何故私が落ちた直後に大量の氷の礫が... ハァ...ハァ... 今日は撤退だ... 恐らく他に誰かいやがる...」

 

俺の意識が遠のく中、奴が何処かへ去っていくのが微かに見えた。




やはり戦闘描写は難しい... もう少しレヴィアタンを強く書きたかったですね...
そして、LV当選しました!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編
番外編1 主人公設定


今までなんだかんだで書いてなかったので、書きたいと思います。
他は後ほど


名前 鷲喰奏(わしばみ かなで)

年齢 16歳(高校2年)

身長 155cm

体重 60kg

好きな食べ物 カレー ハンバーグ オムライス 寿司 

嫌いな食べ物 納豆 梅干し コーヒー(ただし砂糖とミルクをたっぷり入れたコーヒーは好き)

特技 シュート チーズケーキ作り 甘える 雑務

趣味 RPG アイドル ネットサーフィン

憧れの人 南ことり 優木あんじゅ

 

浦の星学院に通う高校2年生 サッカー部所属兼生徒会会計

シュートはプロを混ぜても世界でもトップレベルではあるが、ドリブル等は普通よりは上手い程度 キーパーやDFは全然ダメ。

全国選抜メンバーであり、そっちの方に行くため生徒会の仕事はほとんどしてない。

小学生の頃からサッカー関連でテレビにも出ており、それの影響で曜とも知り合った。

非常に可愛いらしい顔立ちで、身長も小さい。(少なくとも鞠莉 曜 善子 梨子 ダイヤからは可愛いという評価を受けている)しかし筋肉は結構ある(着痩せする)

両親は医者で、かなり大きな病院の院長である。

姉からはかなり溺愛されており、鬱陶しいと思ってる割にはまんざらでもなさそう。

Aqoursの事は密かに応援している。本人は友人としての役目だとは言ってるが

同じ高校の帝とは最大のライバルにして最高の仲間であり親友

恋愛にはあまり興味を示す様子は今はない。

 

―――

 

大天使ラファエルに憑依されている。

なぜラファエルが奏を選んだかというと、奏に産まれた時から何故か魔力が存在していたから

そのため現界している状態にも関わらず普段通りの強さが出せる。

魔法の属性は風 癒しの天使なので回復も出来る。

 

各キャラとの関係 【】内には呼ばれ方

千歌…一年の頃からのクラスメイトで友人 弁当の一部をとられる。【奏くん】

曜…小学後半頃に出会った友人 何気に家もそんなに遠くない スポーツは違うが、境遇が似た仲間良き相談相手でもある。【奏くんor奏】

梨子…クラスメイト 千歌達との関係で仲良くなった。【鷲喰くん】

善子…同じ境遇の者 何気に家近い【奏or鷲喰】

ルビィ…妹っぽいが、最近は会わなくなってたので、そうでもなくなっている【奏くんorお兄ちゃん(稀に)】

花丸…まだ会ってない【鷲喰さん】

ダイヤ…生徒会の先輩 弟のように扱われている (恋愛対象では)ない(かも)です。【奏さんor奏】

鞠莉…最近仕事を手伝っている先輩 思わせ振りな発言に困っている 相談相手その2【奏】

果南…昔の知り合いではあるが、まだ再会はしてない。【奏】

 

この先

 

先の内容は、実は既に骨組みは完成している状態です。

予定では3月頃に完成するつもりです。(大学編?受験終わったら考えるかもしれない。)

他に出す予定の男キャラもいますし、Saint Snowのお二人も出来たら出したいなと...。

番外編では、奏vs帝のPK対決とかAqoursメンバーと遊ぶとかやってみたいなと...。

μ’sも出てくる可能性も微レ存




書くことが思ってたよりなかった...
来週はこちらの都合により投稿はお休みさせていただきます。楽しみにしてる方(いるのかは不明)申し訳ございません。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

特別編
特別編 小原鞠莉生誕編


奏「おいカスゴリラ(作者)どういうことだ? 鞠莉さん誕生日編なのに誕生日とっくの前に過ぎてるぞ?」
作者「そ、それはだな...ネタがなかなか思い浮かばなくてだな...。」
奏「それはお前が勉強もせずネタも考えずにずっとクラロワしてたからだろ。勉強してないんなら小説投稿しやがれよ。お前が始めたことなんだから責任もってやり遂げろ。」
作者「はいはい... というわけで始めますか...。

あ、そうそう

※この特別編は未来の話かつifストーリーです。
だから実際にこのような未来になるとは限りませんし、キャラの関係も変わっております。ご了承ください。



「Finish! Winning team is ○○ university!」

 

「Yeah! We win the game!」

 

「Hey!Kanade!Thanks to you,we could win the championship!」

 

これらを直訳すると...

 

「終了!勝チームは、○○大学です!」

 

「奏!お前のおかげだ!」

 

みたいなことになっている。

 

俺は高校卒業後、アメリカの大学に留学している。在学中にここの大学の教授から来ないかって誘われたんだ。俺の試合を見たらしい。

それで、俺らのチームはこの大会で優勝した。そこそこ大きな規模の大会だし、非常に達成感がある。

 

※ここからは、日本語に翻訳させていただきます。

 

「それじゃ、早速飯に行こうぜ!と言いたいところだが、俺らは今はかなり疲れてるだろう。また後日にしとこうぜ。奏のこともあるし...。」

 

「あ、すまないな。わざわざ俺に合わせてもらって...。」

 

「気にするな。お前は行ってやれよ! それにMVPがいない中打ち上げやるのもあれだしな。」

 

大学のチームメイト達は、俺の事を気遣ってくれている。凄く嬉しいことだ。別に俺抜きで楽しんできてもいいのによ...。

帝達と離れたのは寂しいとは思うがな...まあ、それは仕方ないことだ。

 

え?これからどこに行くのかって?彼女との約束だよ。誰だって?それはだな...

 

「お疲れ様奏! かっこよかったわよ最後のシュート」

 

「鞠莉さん...。ありがとうな。わざわざ見に来てくれて。」

 

「当たり前じゃない!彼氏のかっこいいところは見たいし♪」

 

そう。高校も一緒だった先輩の鞠莉さんだ。

彼女は卒業後この大学に留学した。それから俺もここに誘われてだな。

そこから鞠莉さんに会った。そしてしばらくして俺らは付き合うことになった。どっちからかって?言うわけないだろ...。お前らで勝手に想像してろ。

 

「さ、行きましょ♪」

 

そう言って彼女はいかにも高級そうなレストランに俺を連れてきた。

 

「さ、今日はここで一緒に食べましょ♪」

 

早速俺達は中に入り、食事をした。

 

「...そういえば、今だから言えることなんだけどね...」

 

「どうした?」

 

「私、高校の頃から好きだったのよ、奏のこと。結局伝えられずに留学したけど...。」

 

「はは、実は俺もだったんだよな。」

 

「ふふっ♪」

 

「どうした?」

 

「相変わらず可愛い笑顔ね♪昔から変わらないわ。」

 

よせ、照れるだろ...。

 

 

 

食事が終わり、今日は夜遅いし鞠莉の家に泊まることにした。

 

「ねえ、そういえば前に何か一つお願いを聞くって言ってたよね?」

 

「あー...そういえば言ってたな。それで、結局決まったのか?」

 

「今日、一緒に寝てほしいのよ。」

 

「あぁ、わかった ってえぇぇ!?」

 

驚いた。いきなりこんな事を言うとはな。

しかも、彼女はかなり薄着だ。こんな美人が隣で寝てて寝れる訳がない。

 

「だって... 奏最近忙しそうだったし...。」

 

あー...そう言われるとな...。

 

そんなわけで、俺達は広いベッドがある寝室に移動した。

 

「ふふっ♪さ、奏もこっち来て」

 

こうなれば仕方ない。俺も...と思った矢先...

 

「あ...奏ったら...。そんな私とシたいの?」

 

足を滑らせて、見事に鞠莉の胸にダイブした状態になった。

俺は咄嗟に離れる。

 

「い、いや、別にそういうわけじゃ...////」

 

「...下の方は正直ね。」

 

そう言うと、俺は彼女に近づいて無意識に彼女の服に手を触れていた...。

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

「う~ん...。」

 

気がつくと、俺達は下着の状態でベッドで寝ていた。

頭と腰が痛い上に昨夜の記憶があまりない。

というか、今日は彼女の誕生日だ。俺は急いで隠していたプレゼントを持ち出す。

 

「あら、奏もう起きてたの、おはよう。」

 

戻ると少しして彼女も起きた。が、

 

「うーん... 奏昨日激しすぎよ...。私は良かったけど今起きれないじゃない...。今日は...」

 

彼女は少し不機嫌な顔で言った。

 

「今日は...?」

 

「今日は、その...ね...。」

 

鞠莉が何を言いたいかは解る。

 

「誕生日おめでとう鞠莉...。愛してるぜ...。」

 

俺はそう言ってプレゼントのネックレスと花束も渡し、彼女にゆっくりと口付けした




かなり遅くなったけど、鞠莉ちゃんおめでとうずら。
次は本編更新します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。