クトゥルフ神話一歩手前なTRPG【リプレイ風仮想卓】 (新羅 聖刃)
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ニゲラの情報捜索  ~ウルタールの猫集団失踪の怪~

恋「はいはーい、私の名前は這いより恋する混沌のニャルラト・ホテプ、
  名前は恋(レン)っていいまーす☆」

聖「はーい、今非常に頭が痛い新羅 聖刃(シラギ セイバ)でっす・・・」

恋「ノリ悪いよー聖刃☆
  私たちの他のクトゥルフ探索者たちの日常を描こうってことなのにぃ」

聖「何の罰ゲームだよ・・・スピリタス瓶ごと飲まされて頭痛いから
  多少静かにしてくれぇ・・・」

恋「あらら、二日酔い?それは困った困った☆」

聖「誰のせいだ(‐"‐#)」

恋「にゃははー☆今回出るのはこの子だよ☆」


          ―・―


ニゲラ・ドリム(23)♀ 職業=情報屋

HP14 MP17 SAN50
STR11 DEX18 INT14
CON15 APP17 POW10
SIZ13 EDU17 DB±0
アイディア70 幸運50 知識85
年収 - ¥7,000,000
財産 - ¥35,000,000

戦闘技能
・武術(棒術)=65 ・杖=75 ・キック=90 ・回避=36

探索技能
・隠れる=80 ・聞き耳=85 ・コンピュータ=70
・忍び歩き=76 ・目星=70 ・跳躍=55 ・心理学=60

持ち物
手持ち鞄
・タブレット ・財布 ・メモ帳 ・筆記用具
・懐中点灯 ・時計(アナログ) ・催涙ガス
大型鞄(見た目はビリヤードの棒入れの様な物)
・金属製の棒(耐久値=8)


【プロフィール】
 国内のどこにでもいる(?)情報屋だが、
 実際の所はあまり目立たないように動いてるだけの
 美人な女性で、下手をするとそこら辺の
 アイドルより美人だ。因みに胸はDカップぐらいある。
 武術に関しては幼い時に習い事で習得し、
 小学生の頃からは全国には出るものの優勝までには
 いかなかった。棒術は習い事のついでに習得した。
 高校を出るも情報屋になり初仕事をするが、 
 それが思いの外信用に足るもので大きな働きをした。
 その時の依頼人に私はこれが初仕事だと言ったが、
 まさかここまでなるとは本人も思ってもいなかった。
 自分に合う報酬を要求している筈だったが、
 なぜか倍以上の報酬になり、今では
 このような年収になっている。
 まだ未熟な点もあるが、素早い動きでこれまで何とか
 してきたのだった。


―・―

恋「彼女、猫の大量行方不明事件の情報を入手するために出たみたいだけど・・・
  よくウルタールに行けたね」

聖「・・・それ、どういうことだ?」

恋「ふふーん、それはね・・・」



私の名前はニゲラ・ドリム、情報屋として今を働いています。

そんな中、今日はおかしな情報提供を送ることになる。

いや、今はその情報を持っていないので情報を探りに行くことになった。

それは、ウーラシールと呼ばれる街の一斉の猫行方不明事件についてだ。

他にもこの捜査を頼まれた人達もいるみたいだが、

そんなことは正直どうでもよかった。

実際私にも聞きに来た人たちは複数人いる。

そのたびに情報がないのでまた来てほしいと何度言ったかは・・・もう数えていない。

だから私も出ることにした。まさかああなるとは思ってもいなかったが、

この事件を後に私はこう言うことになる・・・。

 

 

【ウルタールにて】

 

車で数時間ほどで着いたそこは、見た目はどの町にも変わらない・・・

いや、少し古い感じがする場所だったわね。

でもその分、趣があっていいんだけど、

この町は今までにないぐらい異様な状態なのだ。

それは、この町に“猫が一匹もいない”ことだ。

本来この村には古くからの言い伝えによると、

猫を殺したり粗末に扱った者は例外なく死ぬ、

そういう言い伝えがある。その裏を取るために捜索したところ、

その始まりは外から来た旅隊(キャラバン)達の猫を老夫婦が殺したことが始まりだという。

その後、その老夫婦が猫たちが帰ってきたとともに姿を見せなくなったので、

その老夫婦の住居に行ったところ、白骨死体のみとなった老夫婦だったものがそこにあった。

これ以降この町には何人たりとも猫を殺すな、そんな暗黙の了解で掟が作られた。

そんな町で猫が一斉にいなくなることが本当にあるのかと思ったが、

どうやら本当らしい。

入ってすぐに猫を見ることはなかった。

前にこの町に入った時、のんびりする猫を数匹程すぐに見ることができたが、

確かにいなかった。

それで私は、この町の町長に会いに行くことにした。

 

 

【町長の家にて】

 

「またお会いできて光栄です、ウル町長」

 

「ウルでいいわよ、ニゲラちゃん・・・

 こんな時にここへ来てもらって歓迎もできず残念ね」

 

「お気になさらず、みんな大変なのは聞いていますので」

 

この中年の女性の名前はウル・ファレス、現在の町長である。

私が最初にここに来た時、猫が歓迎してくれたが、ここにもいなかった。

そこで私は話を切り出すことにした。

 

「ウル町長、率直に聞きますが、やはりこの町の猫はみんな・・・」

 

「ええ、どこかに行ってしまったの・・・」

 

「やっぱり・・・私のところにもその情報を求める人たちが多くて、

 それでここに来ました」

 

「そうなの・・・大変ね」

 

私は最近変わったこと(猫の喪失以外の事など)や失踪する前に

何かあったかを聞いたが、特に心当たりはないようだ。

特に、猫を殺す者はおろか、粗末に扱う者もいなかったという。

 

「その証拠に村人全員の生存は確認されてます・・・いったい何が?」

 

それはこっちも聞きたい、そのために来たのだから。

その後はしばらくはここに泊ってもいいということなので、

宿泊費が浮いて助かった。捜索時間もまだ残っているので、

私は町の中をまず探すことにした。

 

 

【ウルタールにて】

 

まずは下見から行くことにしたが、

町のどこを探しても猫がいないことしかわからなかった。

そうして探していると日が暮れて、調査をしたかったが続きは明日で、

町の外も見てみよう、

正直暗い中猫を探すのは大変だ。暗視ゴーグルも持ってくるべきだったかな?

そう思いながら私は、町長の家に戻ることにした。

 

 

【???】

 

暗い中、私は誰かの声を聴いた。

 

―たすけて・・・くらいよぉ・・・―

 

―だれか・・・たすけて・・・―

 

―・・・さま・・・たすけて・・・―

 

(・・・誰?そこに誰かいるの?)

 

私は、夢を見ているのだろうか?

どこか狭くて暗い場所に閉じ込められている感じになっている。

そして、私は動くことができなかった。そうしていると、

小さな何かがもぞもぞと私にすがってくる。

 

―まま・・・わたしたちどうなるの?―

 

―・・・きっとだれかがきてくれる、だから、もうすこしのしんぼうよ―

 

(へ?私何も喋ってないのに・・・て、子供もまだ産んでないはずだけど?!)

 

そんなことを思っていると、急に明るくなり、私は首根っこを掴まれ、

乱暴に引っ張り出される。

そうして出された周りには夥しい程の血痕や、まだ新しい猫の死体などを見た。

私は必死にもがこうとしたが、動けない理由がわかってしまった、

どうやら動けない理由は手足を切断されたことであった。

私は必死に暴れたが、どうにもできずにいた。

暴れていたが乱暴に机に叩きつけられ、その衝撃も現実味があるみたいに痛かった。

そして私を殺そうとする男の顔と、

その瞳に移る白くて美しい猫の憎しみのこもった眼をみた。

そして猫(私)は、この男の持っていたナイフで殺された。

 

 

【町長の家の客室にて】

 

私は叫びながら起きた・・・どうやら夢のようだったが、最悪な夢だった。

あの夢が正夢でないことを祈るしかないが、なぜあんな夢を見たのだろうか?

 

「ニゲラちゃん、何があったの!?」

 

そう急いで部屋に入ってきたのはウルさんだった。私は起きた時に叫んだのだ、

何かあったかと思うよね。

 

「す、すみません・・・ちょっと、いやな夢を見てしまって」

 

「あぁ、かわいそうに・・・大丈夫、もう怖いことはないわよ」

 

「ちょ、ウルさん力強く抱きしめないで、苦しいよ」

 

「・・・あ、ご、ごめんなさい!」

 

し、死ぬかと思った・・・。夢で死んで現実でも死にたくないよ・・・私。

でも私は生きていた・・・でも夢の中では猫になっていた。

その後はウルさんにミルクティーと朝食をご馳走させてもらい、

目覚めの悪さをなくした。

そうして、今度は町外れを見る事にした。

 

 

【町はずれの元老夫婦の家にて】

 

「やっぱり・・・特に変わったことはないよね」

 

やたら荒廃した家はあったが、特に変わったことはなかった。

ここでならある程度の情報があってもいいんだが・・・

何年前かもわからない事だからここから真相の調べ用が難しい。

それに加えここが隠れ家になるとは思えなくなった。ここには地下室もなく、

そして家の殆どは穴だらけになっている。

とてもここを隠れ家にしようとは思えないほどの損壊で、

はっきり言って徒労に終わった。

 

「あの夢がヒントになるとしたらここが一番ヒントになるはずだったんだけど・・・

 違った」

 

夢の残虐される猫の姿は多分昨日のあれだろうね。

そうして歩いているときに、横の方で白い何かが通った感じがしたので振り向いたら、

そこにいたのは白くて綺麗な髪と真っ白なワンピースを着た美しい女性がそこにいた。

彼女は私についてくるように言うと、林の中に入っていく。

私は彼女を追いかけることにした。

 

 

【???】

 

結構な距離を歩いた気がしたが、

追いかけている女性は私がはぐれない様に歩いていたりしている。

まるで、どこかに案内するかのように。

そうして何分歩いたかは知らないが、林の奥には大きな屋敷みたいなものがあった。

そして私を案内した女性がドアを開け中へ入って行く。鍵は開いていた。

そして私は彼女を追いかけ、そして地下に来たと思ったら、

彼女はその地下のドアの前で消えたのだ。

私はここでドアを開けようと思ったが、なぜか震えが止まらない・・・

いや、、すで私はこの中にあるものを“知っている”んだからだ。

そして勇気を振り絞り、

ドアを開けるとそこには夢で見た光景と同じ光景がそこにあった。

壁や床、天井には血痕が残っており、

そこら中には猫の惨殺死体が夥しいほど残っている。

その中には私が夢の中で見た猫の姿もあった。胸を何回か刺された跡があり、

手足はやはり切り落とされていた。

それどころか目も繰り出されており、耳までもそぎ落とされている。

何がそこまでしたがるのかはわからないが、小さな鳴き声が聞こえた。

近くの箱からだ。

箱を開けるとそこには白い子猫とその他怯えた猫たちが入っていた。

猫たちは自分たちを捕まえた男の姿ではなく、別の者の姿を見たとたん、

白い子猫を除き、一斉に飛び出していった。

他の箱も開け、捕らわれた猫たちは全員解放したが、

白い子猫は相も変わらず怯えていた。

そんな子猫がかわいらしくて、私は子猫を抱き上げ、この屋敷をお出た。

その背後で男性の悲鳴が聞こえたが、振り向かずにそのまま前へと走った。

その時に白い紙の女性が現れ、私にこう言った。

 

『私の子供と仲間たちを救ってくれてありがとうございます・・・

 私の子供を、お願いします・・・』

 

そういった謝礼の言葉と願いと共に視界は白くなった・・・。

 

 

【自宅の寝室にて】

 

朝起きると、そこは私の部屋だった。

今のは夢だったのだろうか?

いや、今までのことが夢だったのだろうか?

そう思っていると、私の近くでもぞもぞと動く何かがいたので布団をめくると、

そこには夢に出てきた白子猫がいた。

私に懐いているようで、私も優しくなでることにした。

さて、朝食を子猫と共にとり、情報屋の仕事をするとしよう。

・・・さて、今日は猫の情報を探しに行きますか。

 




恋「ウルタールは本来、
  ドリームランドっていう夢の世界の中にある町の一つなんだよ」

聖「夢の世界?」

恋「そ、だから本来普通に入る確率は少ないはずなんだけどね・・・
  具体的には宝くじで3億円以上を当てるより低い確率で☆」

聖「うん、すごい低確率なのは理解した・・・したんだが・・・」

恋「?」

聖「今は二日酔いがひどい・・・あ、頭が・・・」ガンガン

恋「あーあ、この様子だとかなりまずいみたいだね・・・てなわけで、
  今日はこれにて、バイチャ☆」

聖「なにやっても負ける気がしてもどがじぃ・・・」ガンガン


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