地獄の夢にもかめはめ波!! (白藍ハートネット)
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第00話〜青年、終わりの旅立ち〜

「俺は死なない!!例えこの身体が滅んでも、俺の意思を受け継ぐものが、必ず立ち上がり・・・・・・お前達人造人間を倒す!!」

 

 

 

土砂降りの豪雨と雷が1つの街を覆い尽くす。ビルは無残に崩れ、コンクリートと鉄の塊と化している。舗装されていたであろう道路も大きくヒビ割れてしまい、下の地面が見えている箇所もある。ガラスや電光掲示板もバラバラ砕け、街としての機能が完全に奪われている。人間の死体も多く転がっている。腕を引き千切られている者・頭を拳銃で撃ち抜かれた者・瓦礫の下敷きになった者・鉄骨に突き刺された者と、酷い有様だ。

全ては、数年前に突如現れた悪魔【人造人間17号】【人造人間18号】の2人による者だ。警察や軍隊も総勢力で彼らに挑んだものの、やはり人間の力ではどうすることも出来ない。もはや地球上すべての人間が殺され尽くすのを待つしか無い状況。誰もが絶望する生き地獄。誰1人として、彼らを止めることが出来ないのか・・・・・・。

 

 

 

 

 

否。まだ諦めていない者達がいる!!

 

 

 

 

 

地球に生きる誰もが忘れていた。突如現れた魔族【ピッコロ大魔王】から人々を救った少年を。

人々は知る事が出来なかった。宇宙全域を脅かす存在【フリーザ】を打ち負かした英雄を。

そして、人々は知らなかった。宇宙最強の男【孫悟空】の意思を受け継ぐ、戦士がいる事を・・・。

 

 

 

青年は勇敢に闘った。片腕が無くなった状態で、人造人間達を相手に互角以上に闘った。金色に輝くその姿は、彼の闘志が具現化しているかの様に、雨雲で暗くなった街を照らしている。

だが、最強同士の戦いにおいて、一瞬の隙を作ることは、死を意味している。青年は爆発の煙で視界が途切れてしまい、悪魔の攻撃の直撃を受けてしまった。そして、体制を立て直せずに、更なる追い討ちを受けてしまった。2人の人造人間から放たれたエネルギー波の雨。戦いで消耗していた身体へ、心ない攻撃が襲う。

そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青年は絶命した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年は立ちすくんだ。もはや街の面影すらない、瓦礫の山。雨と破裂した水棺であちこちに水が溜まっている。その一角に人間の死体が水溜りに沈んでいた。

 

 

 

(まさか・・・・・・嘘だ・・・・・・)

 

 

 

少年は力無く歩を進め、その死体へ近付く。

 

 

 

(あの人が死ぬわけが・・・・・・)

 

 

 

怖くなった。死体の確認をしたくない。確認をしてしまえば、、2度と戻れない絶望を味わうかもしれない。だが、足は止まってくれなかった。

 

 

 

(人違いだ・・・・・・人違いであってくれ・・・・・・)

 

 

 

ほんの微かな希望を抱き、少年は死体をひっくり返した。

 

 

 

 

 

その瞬間、少年の意識は途絶えた。涙を流し、慟哭が虚しく街全域に響いていく。大切な人を失った悲しさ。尊敬していた師匠を殺した人造人間への憎しみ。守れなかった自分の情けなさ。その声は悲痛だ。少年の頭が怒りで埋め尽くされた。

そして、少年は変わった。自身の身体に流れる父親の血が、少年を高みへと昇華させた。

世界最後の希望となる少年の覚醒。その代償は、あまりにも大き過ぎた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれだけの時間が経ったのだろうか。少年は目が覚めた。雨も上がり、太陽の光が周囲を転々と照らしている。少年は目の前に倒れる、恩人の遺体を確認し、その遺体を抱え、飛んでいく。

足をつけたのは、少年が青年と最後に言葉を交わした、街だったものを一望できる山の一角。そこに墓を作った。知識も経験もなく、完成したのはとても墓とは思えない、不恰好な物。誰の手でもない、自分の手で葬るために、自分の力だけで作りたかった様だ。

そして遺体を埋め、合掌をした。

 

 

 

「俺・・・絶対に仇をとります!!貴方の意思を、全て受け継ぎます!!」

 

 

 

少年は飛びたった。不恰好な墓の一部の石。少年が掘った字が刻まれていた。

 

 

 

 

 

【偉大なる覚悟の戦士・孫悟飯ここに眠る】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コレは、絶望の世界で命を落とした孫悟飯の、知られざる物語。世界に最後の希望を残し逝った戦士の、終わらない戦いの歴史である。




どうも、白藍ハートネットです。【始まりのサイヤ人が幻想入り】にて執筆活動休止を宣言しましたが、正直我慢出来ませんでした。執筆欲を抑えることがなかなか出来ません。なので、こういう形で活動いたします。
タグやあらすじ紹介の通り、悟飯があの世で物語を展開します。プロットはなんとなくでしか作ってないので、おいおい完成させます。完全な見切り発車ですが、どうぞ宜しくお願いします。


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第01話〜夢への片道切符〜

死者の魂が真っ先に訪れる世界、閻魔界。

ここでは、生前の行いで善人か悪人かをジャッジされる。善人の魂は、苦しみが一切ない、最高の住み心地を誇る【天国】へと招かれる。そして、穏やかにゆったりとのんびり生活する。一方、悪人の魂は、【地獄】に招かれる。ここでは魂に宿るマイナスエネルギーを浄化する。エネルギーの強さによって、浄化にかかる時間は大きく違う。1日で終わる者もいれば、数十年がかりの場合もある。

そして、天国で充分に楽しみ切った魂・地獄で綺麗さっぱりと洗われた魂は、成仏を果たし、新たなる生命として、宇宙のどこかに転生する。

そして今日もまた、閻魔大王のお仕事が始まる。

 

 

 

「天国行き・・・・・・天国行き・・・・・・天国行き・・・・・・」

 

 

 

とはいっても、閻魔大王が担当する宇宙には、【人間】が暮らす惑星なぞ数えられるほどしか無い。人間以外の魂、例えば動物や植物、中には人間へと進化を進める段階の生命もいる。彼らは、善悪の意識なく、自然気ままに行きているので、裁きようがない。よって、無条件に天国行きとなるのだ。その為、閻魔大王が実際に裁く悪人は、全体の1割にも届かないくらいだ。それよりも、新しく生まれ変わる魂の転生先を審議する作業が、何気に辛かったりするのだ。

 

 

 

「次のヤツは・・・・・・ぬ?お主・・・まさか!?」

 

 

 

閻魔大王は驚きを隠せなかった。目の前に現れた死人は・・・・・・

 

 

 

「孫悟飯です。閻魔様、裁きをお願いします」

 

 

 

片腕の逞しい青年が立っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死者は、全て平等に転生する権利がある。だが、このような世界にも、ごく稀に例外が存在する。惑星や世界に対してとても素晴らしい功績をのこし、宇宙を管轄する【界王】に認められた場合、特別に肉体が与えられ、その知識や力を使い、あの世を発展させていくことができるのだ。あの世が発展すれば、魂の転生も効率良くなり、宇宙全体へと貢献することができるのだ。

もちろん、肉体を与えられた側にも転生の権利を持つ為、本人が満足すれば肉体を捨てて新たな生命へと生まれ変わることも出来るし、そもそもの誘いを断ることも出来る。

他にも条件や界王界でのルールや決まりなど、様々なのだが、ここでは割愛とさせていただく。

そんな説明を別室でじっくりと聞かされた悟飯。

 

 

 

「と、まあ、こんな感じですオニ。何か質問はありますかオニ?」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

悟飯は昔を思い出していた。父親の孫悟空がラディッツを道づれに命を落とした。その時に、次に現れるサイヤ人を超えるためにと、あの世で修行したと聞いていた。おそらくソレが、このシステムなのだろう。だとすれば・・・・・・

 

 

 

「今、僕のお父さん・・・・・・孫悟空は、肉体を与えられているのでしょうか?」

 

「さあ?我々鬼は閻魔界と地獄を担当しているオニで、界王界の現状は全く知りませんオニ」

 

「そうですか・・・・・・」

 

「まあ、閻魔大王様が界王様に連絡したオニ。許可が下りれば実際に行って界王様本人に聞けばいいオニよ」

 

 

 

悟飯は悩んでいる。もしかしたら、お父さんにまた会えるかもしれない。いや、お父さんだけじゃない。ピッコロさん・ベジータさん・天津飯さん・クリリンさん・ヤムチャさん・餃子さん・ヤジロベーさんだって、来ているかもしれないんだ。

一瞬、もう一度転生して人造人間と戦おうと考えたが、辞めた。一度死んでしまった以上、もう現世には干渉しないほうがいい。地球にはトランクスが残っているんだ。僕の意思を全て託したんだ。絶対に彼が地球に平和をもたらしてくれるだろう。それを見守るのが、師匠としての最後の仕事でもあるはずだ。

 

 

 

「分かりました。僕としてもこのお誘いはお受けします。許可が下りれば、すぐに向かいますよ」

 

「そうですかオニ。では、もうしばらく待つオニ。待ってる間に何かしておきたいことはないかオニ?」

 

「あ、そうですね・・・・・・で・・・では・・・」

 

 

 

グググぅううううううう

 

 

 

「ちょっと、お腹が空いたので・・・・・・食事を頂いてもよろしいですか?」

 

 

 

オニは絶句した。ハングリーな死人が居るなんて・・・・・・では無い。むしろデジャブを感じた。その記憶が正しければ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガツガツガツガツガツガツガツガツパクパクパクパクMGMGMGMG

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

もっちゅもっちゅバリバリバリバリみょーん

 

 

 

炒飯ラーメンハンバーグ牛丼ピザ蕎麦天ぷら煮付け焼きそば餅焼き魚カレーライスシチューおでんステーキサンドイッチetcetc。どうすれば、この燃費の悪い消化器の持ち主を止めることが出来るだろうか。無理だ。あの勢いには、絶対に逆らえない気がする。あの温厚な性格上有り得ないことだが、あの食事を邪魔すると、問答無用で折檻されてもおかしく無いレベルなのだ。

そして、何よりも止められない理由が、あの幸せそうな顔だ。本当に美味しそうに食べている。彼には悪気は一切ない。ただただ純粋に、食事を楽しんでいるのだ。誰があの幸せそうな時間を彼から奪えようか?答えは否である。従業員たちに出来ることといえば、食料庫の応援くらいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悟飯殿、界王様から通知が届きましたオニ」

 

「おっ。来ましたか」

 

 

 

腹八分目ほど食べ終え、最初の別室で待っていた悟飯に、タブレットが手渡された。

起動すると、立体映像が映し出された。丸くて青い身体。黒いサングラス。長い触角。衣服の紋。全てが初めて見るルックスだ。

 

 

 

『さてと、話は聞いたぞ。お前さんの下界での活躍もじっくりと拝見させてもらった。うんうん。実に正しい心を持っておるようだな。資格としても充分じゃ!!お前さんさえ良かったら・・・・・・む?ここは雑草が多いなぁ。多いなぁ・・・多いなぁ・・・雑草が多いで?多いでぇ・・・・・・おいでー!!!!・・・・・・プクク・・・』

 

 

 

動画はここで終わりのようだ。

 

 

 

「では、最終確認ですオニ。閻魔界への招待を受ける場合、こちらにあなた様の個人情報を打ち込んでいただくオニ」

 

「はい。分かりました。えっと・・・孫、悟飯。サイヤ人と地球人のハーフ・・・・・・産まれは・・・・・・」

 

 

 

片腕がないため、タイピングが全く出来ない。入力に結構手こずってしまったが、必要な要項は全て埋まった。4032の緑の877惑星というのにたどり着くまでに、かなり時間がかかったけど。




こんにちは、悟飯です。僕も死んでしまいました。界王界はどんなところなんでしょう?前回お父さんが行った時は、聞く機会が全くなかったので・・・どんな人が居るんだろう。ピッコロさんに会えたら良いなぁ・・・・・・。えっ!?ヤジロベーさん、生きてるんですか!?
次回、地獄の夢にもかめはめ波!!
【懐かしき恩師たち 涙の重み】
次回も、よろしくお願いします。



因みに、悟飯の腕は無いままです。肉体を与えられる際に、悟飯自らあの姿で。と申し出をしました。その理由は、次回明かします。

今日、学祭1日目だったんです。USJで買ったローブ&杖と、伊達眼鏡でハリポタのコスで客引きやりました。6月のあっつい中をね。結果、左足の付け根とゴールデンボールの間にあせもが出来るという、クソ情けない痛みを抱えることになりましたとさ。普通に痛い!!!!歩くたびにヒリヒリする!!!!
他には、スパイダーマンとダース・ベイダーのユニバーサル仲間がいた。更に、ハク(ニギハヤミ・コハクヌシ)やカオナシ、メンマや魔理沙も居ました。結構コスプレ多かった。明日もあるんで、楽しみますよ!!

では、今回はここまで。閲覧、ありがとうございました。


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第02話〜懐かしき恩師たち 涙の重み〜

飛行機に乗るなんて経験は、悟飯にはなかった。5歳から飛行機より速く飛べてたら、必要もないからね。ブルマが操縦してたアレ?あんなの、【空飛ぶアジト】みたいなもんでしょ。そもそも一般人が飛行機を操縦なんてまず無いんだから、ブルマも大概でしょ。小学生探偵?空手少女?アレは一般人に分類して良いのだろうか?

とにかく、初めてなのだ。使い方や食事のタイミングなどが全く分からない。まだ食うか。

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

どうも落ち着かない。平和時の時間の潰し方なんて、もう完全に忘れた。

と、まあ、うろうろしたい欲求をどう消化しようかあれこれ考えていると、1人の少女が声をかけてきた。

 

 

 

「あの、隣良いですか?」

 

「え・・・あ、どうぞ・・・・・・」

 

 

 

とんでもなくバカみたいな声が出た。不意打ちにも程がある。さらに言うと、少女は間違いなく地球人だ。皮膚や髪の色に、身につけている衣服のデザイン。間違いなく地球の都会に住んでいた少女だ。界王界に行く飛行機に乗っているのだから、この娘も功績があるのだろう。

 

 

 

「えっと・・・君は何をしてここに?」

 

「私ね、強くなりたいの・・・・・・」

 

「強く・・・・・・やっぱり、人造人間かい?」

 

 

 

少女の表情が瞬時に曇った。

 

 

 

「あ、ごめん・・・あんなの、思い出さなくて良いよ・・・・・・」

 

「ううん、良いんだ。私が弱いのが悪いんだからね・・・」

 

 

 

少女は涙をうっすらと浮かべながら話す。

 

 

 

警察程度では話にならない。拳銃や爆弾の直撃を当てても無傷。たった2人の進行で街が消えた。

『軍隊がいるから、人造人間は怖く無い』?

拳銃の弾を避け、拳1つでビルを粉砕するような連中を相手に、戦車が勝てるわけがない。

みんなバカにも程がある。相手は人造人間。人間を殺せる程度の兵力で、どうして安心できてしまうのか。私にはどうしても納得がいかなかった。どれだけ街で叫んでも、誰1人耳を傾けてくれなかった。

私は・・・・・・1人になった・・・・・・

 

 

 

「だから、生き抜くために、必死で強くなるために修行をしたわ。筋トレ程度では意味がないから、徹底的にやったの。自分と同じくらいの重りをつけて生活したり、移動は全て自分の足だけでやったり、何も持たずに山に篭ったり・・・・・・何回死にそうになったか・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「結局、山で作った装備で、熊を仕留めた程度で終わってしまったの。自分でも分かってた。こんな程度じゃ、人造人間には勝てないことを・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「でも、私は戦ったわ。役に立たない警察や軍隊に任せっきりのバカな人達とは違う事を証明したかったの・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

悟飯は少女の言葉を一字たりとも逃すまいと、その声に耳を傾けた。彼女がどれだけ辛かったか、嫌という程解ってしまうからだ。少女の口は、喋り始めてしまい、悔しさと辛い気持ちが溢れてしまったのか、止まらなくなってしまった。堪え切れなくなった涙が零れ、可愛らしかった顔が怒りで歪んでしまっている。

後悔の念が募る悟飯。俺は、こんなにも純粋な少女を守れなかったのか・・・。悔しい記憶を次々に零す少女。今にも精神が壊れてしまいそうな勢いだ。

 

 

 

「・・・・・・っっ!!!!」

 

 

 

悟飯は、無意識に少女を力強く抱きしめていた。少女も急に抱きつかれ、動揺している。

 

 

 

「えっと・・・君が辛いのは解るよ。俺も人造人間と戦ってきたからね・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「今君は、涙を抑えているよね?本当は泣きたいんだろ?」

 

「っ!!でも、私は!!」

 

「君はもう1人じゃない。君が1人で戦い抜いた事を、俺が知っている」

 

「・・・・・・・・・」

 

「1人で抱え込むのはもうやめて良いんだ・・・悔しさに泣いても、君を責める者はここには誰も居ないから・・・」

 

「っっ!!!!」

 

「君の生き様を笑う奴は、俺が許さないから・・・・・・もう、我慢しないで・・・」

 

「ぅ・・・ぅあぁぁ・・・・・・」

 

 

 

少女は声をあげて泣いた。自分の声を聞いいてもらえず、たった1人で生きてきた少女にとって、悟飯の体温は暖かすぎた。忘れかけていた【他者の温もり】に、少女は泣き疲れるまで甘え続けていた。

 

 

 

なお、機内サービスをしようとカートを押してきたキャビンアテンダント(下半身蛇)は、流石に空気を読んだのか、バックで退場していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女は、強くなりたいがために、相当な無茶を言って界王界に来たようだ。飛行機から降りた後、2人はルートが別れるようだ。俺は北の界王のエリアへ、少女は大界王の元へ行くらしい。大界王が直々に少女の覚悟を見極めるようだ。どんな無茶を言ったんだろうか・・・。

 

 

 

「そういえば、まだ名前も聞いてなかったわね」

 

「あ・・・そうだったね。俺は悟飯。孫悟飯。よろしく」

 

 

 

 

 

「私は、ビーデル。よろしくね」

 

 

 

 

 

2人は握手をした。悟飯は、ビーデルの手から、彼女の意思がどれほど強く燃えているかが手に取るようにわかった。この娘は絶対に強くなる。そう確信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園のような広場。組手をしている者・瞑想をしている者・小型の機械をいじっている者と、様々だ。そんな中、噴水の脇に座っている者に目がいった。緑の肌に、紫の胴着に白いマント。気づいたのか、向こうもこちらを向いた。間違いない!!

 

 

 

「ピッコロさん!!」

 

「悟飯・・・・・・」

 

 

 

かつての大恩師、ピッコロと再会を果たした。互いの眼を見つめる2人。それだけで通じ合ってしまうほどの絆がそこにはあった。

 

 

 

「泣き虫のお前のことだ。俺の顔を見て泣きだすかと思っていたが、意外と冷静だな。やはり、成長したのか?」

 

「いえ、そういうのではありませんよ。ただ・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「俺なんかのよりも、とても価値ある涙を目の当たりにしたばかりなんです。その涙の重圧が晴れない間は、俺はもう泣かないと決めました」

 

「ほう・・・また何か大切なものが増えたようだな・・・・・・」

 

「はい」

 

 

 

悟飯は、それ以上詳しくは言わなかった。彼女が望まないと思ったからだ。弱い自分の全てを知った悟飯以外に知られると、彼女が傷ついてしまうと思ったからだ。




こんにちは、悟飯です。ビーデルさんは絶対に強くなりますよ。あの瞳は、僕を追い越そうと燃えていました。やっぱり、負けるわけにはいきませんね。俺も強くならないと。俺だけが、あの娘の友達なのだから・・・!!
次回、地獄の夢にもかめはめ波!!
【機械仕掛けの摩天楼 蘇る学者の意欲】
次も、よろしくお願いします。



懐かしき恩師【たち】?はい、ごめんなさい。なんかね、調子が狂った。始まりのサイヤ人の方は、5000字代で、いつも通りの感覚で次回予告した結果、収まってなかったです。2000字代じゃ無理がありました。とりあえず、次回から他の仲間たちも出します。そして、予告詐欺はもうしないと約束します。

とまあ、一段落置いて、まさかのキャラが出ました。いくらなんでも、未来悟飯の結末は悲し過ぎますって。せめて、こういう形ででもビーデルと絡ませてあげないと、可哀想ってレベルじゃありませんって。飯ビーが好きな人はご期待ください。Z・超・同人界隈での公式カップルとは一味も二味も違う飯ビーを準備しますんで。

サタンがLRって、どうなのさ・・・。別に嫌いではないよ?サタンも好きだよ?でも、超悟空=サタンだけはいくらなんでも違和感が・・・。まあ、作る以外の選択肢はありませんよ。必殺技MAXの全覚醒作ってやりますよ。メダル集めが、別の意味で憂鬱になりそうだけど・・・w

では、今回はここまで。閲覧、ありがとうございました。


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第03話~機械仕掛けの摩天楼 蘇る学者の意欲~

「ふむふむ。君がビーデルちゃんかね?これまた可愛い女の子が入ってきたもんだね」

 

 

 

この方が大界王様?随分とファンキーなお爺ちゃんだ。

 

 

 

「武空術どころか、気も扱えない女の子に許可を出すなんて、よっぽどの事でもあったのかい?」

 

「そ・・・それは・・・・・・」

 

「ん~。言いたくないなら無理に言わないで良いんだよ」

 

 

 

脳裏によぎる、2人の悪魔の無邪気な表情。快楽殺人鬼であっても、その笑いは不気味に狂っているはずである。小学生にも満たない幼子が蟻やバッタをいたぶって遊ぶソレとまるで変わらない表情。

どのような環境で育ったら、あんな悪魔が育ってしまうのか。

 

 

 

「まあ、まだ死んだばかりで気の扱いも未発達なんだから、まずはのんびりと慣れなさいな。お嬢ちゃんの知らない知識もゆっくり勉強すれば、すぐ追い付くよ~」

 

「すぐって、どれくらいですか?」

 

「そうだね~。お嬢ちゃんの素質なら、110年も経てば、一流の戦士だよ♪」

 

「ひゃく・・・・・・」

 

 

 

ドン引くビーデル。いくら時間は無限にあるといえども、気が遠くなる。しかも、普通はここに来る時点で一流の戦士らしい。他の連中は、いったいどんな生活をしてきたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっひゃ~!!すっごい塔ですね~」

 

「ここは、各宇宙の科学とやらが集結した物らしい。現世では出会うことのない技術が噛み合い、次々と施設が出来上がっては階層も増えてきたようだ」

 

「何階まであるんですかねぇ?」

 

「もうすぐ500に到達するらしい」

 

 

 

ざっと見る限り、一階分の広さが地球の一般的な遊園地とほぼ同じで、天井までがおおよそ6m。単純計算で高さ3000m弱、床総面積1950000㎡弱。圧巻の摩天楼だ。

 

 

 

「ここに、宇宙中の技術が詰まってるんですね」

 

「楽しそうだな、悟飯」

 

「忘れかけてた学者の意欲が沸々と湧いてきます!!」

 

「そうか。悪いが、俺の案内はここまでにしてくれ。俺には合わん。頭痛がしてくるんでな」

 

「はい。行ってきます!!」

 

 

 

目をキラキラさせながら摩天楼に向かう悟飯。ピッコロは、その背中をどういった気持ちで見送ったのだろうか?

 

 

 

「うわぁ!?扉がすごいタイミングで開閉した!?」

 

 

 

『そのまま歩き続けてください』

と書かれた標識に従い、自動ドアと思わしき方向へ進むと、通る一瞬だけ扉が開き、通った直後に閉じた。開閉の所要時間が0,5秒未満。地球の技術では逆に危ないものだ。それを第一の出入り口に使用するとは。楽しみだ。

 

 

 

「エリアは大きく分けて五つか。本当に遊園地みたいな見取図だな」

 

 

 

【数学鉱脈】は数字や計算で、様々な事柄を証明する物だろう。パンフレットの写真には【人の存在を証明する方程式】の文字が見える。ちょっと興味が湧く。

【物質四天王の間】は恐らく物質を構成する4つの力なのかな。何だっけ。確か、重力・磁力・強い力・弱い力だったはず。もしかして、新物質を産み出す研究とか?この摩天楼の材料にも使われているのだろうか。

【心の図書館】だって?3匹の可愛らしいマスコットキャラクターが描かれている。感情と知識と意志をそれぞれが担当しているみたいだ。よく見ると知識の黄色い子、目を閉じてる。どんな本が置いてあるのかとても楽しみだ。

他のエリアと特色が違うのは【新世界ドリ~ム】か。仮想空間で色んなことが出来る体験型の施設のようだ。人造人間の居ない平和な地球とか見れたりするのかな?いや、それだけは辞めておこう。死んでいった人達に失礼だし、何よりトランクスが居るんだ。絶対に平和を掴んでくれる。

そして、4つのエリアに囲まれるようにそびえ立つのが【絡繰城】。それぞれの施設や設備を建築・創作しているのだろうか。回路の設置をゼロから産み出したりもしているらしい。まさに心臓部と言っても過言ではない。

と言うか、普通にテーマパークである。誰が楽しそうに入園して、体験したりスタンプ集めたりするのだろうか。

 

 

 

「5つのスタンプを集めてようやく上の階に行くチケットが貰えるんだ。上に行くごとに新しい設備や新発見が増えていくんだ・・・・・・!!」

 

 

 

取り合えず、片腕の戦士は目をキラキラさせている。ストラップを首に下げ、まずは数学鉱脈へと向かう。いつかここで色々な研究とかしてみたいなぁ。と思う悟飯は、やはり戦士の素質を持ちながら学者になりたい様である。ここでも『勿体無い』と言われてしまいそうだ。

 

 

 

(個人的には、心の図書館で色々やってみたいなぁ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くたばれ!!ギャリック砲!!」

 

 

 

ベジータの放つ技は、暴れる罪人をまとめて3体飲み込んで弾ける。

 

 

 

「ふぅ・・・ここらもあらかた片付いたか・・・・・・」

 

 

 

ここは、地獄。死んだ者達の内、悪事を働き、世界に害を与えた者が落ちる世界。魂はマイナスエネルギーを浄化され、記憶も消され、新たな生命として宇宙へと戻される。

そんな決められた道筋に大きく反対し、暴れまわる罪人も少なくない。ベジータもその一人である。ベジータのマイナスエネルギー、正確にはベジータの誇りは、初期化しようとする浄化装置を丸々3機おしゃかにした。

目も当てられない惨状に、閻魔は特例中の特例として、ベジータに肉体を与え、鬼達の手に負えないレベルで暴れる罪人を押さえ付ける役目を与えた。ベジータ本人も、溜まりに溜まるフラストレーションを発散させるのに丁度良く、実戦の方がサイヤ人のレベルアップが速いため、この役職を大いに気に入っている。唯一の不満と言えば。

 

 

 

(カカロットの奴には・・・もう・・・・・・)

 

 

 

地獄の罪人であるのに変わりはないため、この世界から出るのは二度と叶わないのだ。フリーザの件で奴に越され、追い抜く間も無く、心臓病で死んでいったカカロット。リベンジのチャンスは、もう2度と来ることはない。だからこそベジータは、自分の限界を見据えるためにと、今日も修行を続ける。トレーニングに瞑想、たまに起こる罪人の駆除。

よし。今日のところはこの辺で良いだろう。鬼の連中も利用する食堂で軽く食って仮眠でも取ろうか。適度な休息も修行だ。む、今日の献立はカレーか。あ?おい給仕。何だその嫌そうな顔は?




こんにちは、悟飯です。あの世にもこんな所があるんですね。地球では不可能な技術や見たこともない計算が溢れてます!!戦士として修行するよりも、この塔で宇宙の発展に貢献したいですね。手始めに、過去の論文でも漁ってみましょう!!【脳が電気信号を正確に翻訳する方程式】?
次回、地獄の夢にもかめはめ波!!
【因縁勃発!? ザーボンとドドリア】
次回も是非ご覧になって下さい。



新たな職に就き、仕事に励む中、靴擦れの原因になった物を履き続けなければならない苦しみ、貴様らに分かるのか!?ごりごりの革靴だから、クッション性も皆無。立ち作業は地獄です。初任給でまず靴を買った惨めな男は、今日もお仕事頑張ります。



取り合えず投稿したは良いけど、やっぱりメインじゃないから執筆速度と意欲がまあ遅い。
『こっちをやるぞ!!』
と意気込んでネチネチと引きずる辺り、全く吹っ切れてないもんなぁ。あぁ惨め。おまけに2DSのスクリーンがブラックアウトするし、普通にもう心が折れそう。修理に出すにしても新しいの買うにしても、出費が・・・・・・



機械仕掛けの摩天楼いかがですか?行ってみたいと思う方は是非来てくださいね。湖の3匹が付き添って案内してくれますよ♪あぁ~きゃわいい~♡

んじゃ、今回はこの辺で。前の投稿いつだ?17ヶ月!?本当にごめんなさい。ちょくちょくやりますんで。では、グッバイ!!


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第04話~因縁勃発!? ザーボンとドドリア~

「おーい、ピッコロー!!」

 

 

 

木陰で座禅を組むピッコロの元へと向かう人影が1つ。悟飯と同じ配色の亀仙流の胴着を着こなす、やや小柄な青年、クリリンだ。

 

 

 

「聞いたぞ。とうとう、悟飯までやられちまったんだってな」

 

「ああ。たった今、絡繰の塔に入っていった」

 

「そういやあいつ、学者になりたかったんだったな。思えば、あいつの平穏は4歳の頃に俺達が奪ってしまったんだよな・・・」

 

「あいつの素の表情をさっき初めて見た。緊張の糸もようやく解けたんだろ」

 

「地球には、人造人間と戦える奴はトランクスだけか・・・」

 

「俺が最後に見たのは、まだ赤ん坊だったな。どこまでやれるか」

 

「でも、ベジータの息子だ。トランクスもサイヤ人なんだから、きっとなんとかしてくれるさ!!」

 

「・・・・・・だと良いな」

 

「そういや、そのベジータは今何してんだろ?地獄で特別に肉体を貰ったのだけは知ってるけど、俺達は中々会えないもんな」

 

「あいつのことだ。戦い続けてるんだろうな。奴も沢山殺し続けた悪人だ。もしかしたら、地獄で暴れてる奴等に、あいつに怨みを持つ者も要るだろう」

 

「今更、ベジータが誰かにやられるの、あんまり見たく無いなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふん。文句は無いが、特別に旨い訳でも無いな。もっと腕を上げやがれ」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

30人分も平らげて、何を言いやがるこいつ。特別処置だかなんだか知らんが、800年ここで働いてる大先輩に放つ態度じゃねぇ。だが、こいつの力を1度目の当たりにした以上、無理に逆らえない。圧倒的な戦闘能力に、他人の命を奪うのに躊躇いがない冷たい眼。確かに反乱者を押さえ付ける役職を一人で引き受けて貰ったのは有り難いが、それ以外がもう最悪だ。ああ、この後の鬼達のご飯、もう一度作り直さないと・・・・・・。

等といった給仕の鬼の嘆きを一切無視するベジータが口を開く。

 

 

 

「ついでだが、3人分程持ち帰りだ。今すぐよこせ」

 

「ひぎぃ・・・・・・」

 

 

 

鬼かこいつ。あ、鬼は俺たちだ。

 

 

 

「足りなければ、貴様らの賄い分でも構わん。さっさとしろ」

 

「・・・・・・・・・はい」

 

 

 

鬼の目にも涙って、こういう意味では無かったよね?サイヤ人って、こんなにも乱暴なのか。昔、蛇の道から落ちた孫悟空とかいうサイヤ人も、騒動を起こしただけだった。心優しい、清らかなサイヤ人って居ないの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁぁあっっくしょい!!」

 

 

 

盛大なくしゃみで鼻を拭う悟飯。螺旋階段円周率から少し躓き、落ちまいと手すりを掴む。あ、1段踏み外しちゃった。

 

 

 

『計算が狂いました。1段目からやり直してください』

 

「えぇー!?」

 

 

 

もうすぐ5000段だったのに。ノート約130ページ分が・・・・・・。これをやり直しかぁ。つら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぎゃああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

 

ベジータの向かう方向から爆音と共に悲鳴が聞こえる。

 

 

 

「あ!!ベジータ殿!!2人の罪人が手枷を壊しました!!暴れてます!!」

 

「ちっ」

 

「舌打ちしました!?」

 

 

 

風呂敷に包んだ弁当3人分を持ったまま現場へと向かう。そこにいたのは。

 

 

 

「どきやがれ貴様らぁああああ!!!!」

 

「私達を誰だと思ってるのだ!?」

 

 

 

かつての敵、宇宙の帝王フリーザの側近の【ザーボン】と【ドドリア】だった。彼らは、ナメック星にてベジータに命を奪われている。

 

 

 

「ほう。また懐かしい連中に会えたものだな」

 

「な・・・てめぇは!?」

 

「ベジータ!?」

 

 

 

自分を殺害した本人を見た2人の顔に、血管が浮かび上がる。

 

 

 

「殺す!!!!!!!!」

 

「消してやる!!!!!!!!」

 

 

 

冷静さを完全に失い、怒りのままにベジータに襲いかかる。もちろん、その程度のスピードでは目を閉じても避けられる。弁当の中身がぐちゃぐちゃにならない様に、パントマイムのカバンと同じ要領で動く。

 

 

 

「くそったれがあああああ!!!!!!!!」

 

「ちくしょう!!!!なぜ当たらない!!??」

 

「貴様らに口で言っても分からないだろうからな。こいつをくれてやる」

 

 

 

腰のポーチから取り出したのは、二人もよく知るアイテム【スカウター】だ。界王曰く、フリーザ一味が使っていたものを更に改良したものらしい。

 

 

 

「測れる戦闘力も貴様らが使っていたものと圧倒的に違うぞ。さあ、それで自分達と俺を比べてみやがれ」

 

「なめやがって・・・・・・」

 

「ナメック星の数値など、何かの間違いだ!!!!」

 

 

 

スカウターが出した数値は。

ドドリア・23000

ザーボン・21500

ナメック星での自分達の数値となんら変わらない。

そして、ベジータの数値は・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

5800000

 

 

 

 

 

「な・・・が・・・・・・」

 

「ば・・・ばかな・・・・・・」

 

「ついでだ。フリーザをぶっ殺したのはカカロットという名のサイヤ人だ。そいつはとある変身を介して、フリーザを上回った」

 

「フリーザ様が・・・サイヤ人に、だと・・・・・・」

 

「そんな馬鹿なことが・・・・・・!!」

 

「フリーザの最大戦闘力は、推定で120000000だが、そのサイヤ人と同じ変身を見せてやろう」

 

 

 

改めて体制を整え、超サイヤ人へと変身を遂げる。

 

 

 

「あ・・・・・・あ・・・・・・」

 

「290000000・・・・・・・・・」

 

「さて。閻魔の管理下で暴れる以上、看守からの罰則は避けられないからな。俺が無抵抗の奴も無惨に潰すのは知ってるだろう。5秒待つ。念仏でも唱えて好きなだけ逃げな」

 

「「うわああああああああああ!!!!!!!!」」

 

 

 

逃げ惑う2人を気絶で地獄の大地に落としたのは、8秒後の事であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・ぬぅ」

 

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」

 

「ぜぇ・・・・・・ぜぇ・・・・・・」

 

 

 

その檻に閉じ込められている人影は3人。息も絶え絶えで、意識も朦朧としている。これでも、他の罪人とは比べ物にならない程の時間を耐えている。並の罪人では10日で消え去るものを、2人は10年以上、1人に至っては30年近くである。今にも自然消滅してしまう筈の弱々しい存在を、己達の気力だけで永らえているのだ。尋常ではない。

そこへ、1人の影が鍵を開け、入室してきた。

 

 

 

「貴様らもそこまで弱りながら、実に見事なもんだ」

 

「ベジータか・・・・・・・・・」

 

 

 

30年耐えた男がベジータを見据え、10年耐えた男の1人が、表情険しく睨み付ける。

 

 

 

「俺も忙しいんでな。閻魔に突き付けた俺側の条件が通ったことに感謝して味わえ」

 

 

 

3人分の弁当を乱暴に投げつけ、それぞれの手元に収まる。弁当箱に記載された宛名は。

 

 

 

【ベジータ王】

 

【ナッパ】

 

【ラディッツ】




よう。ベジータだ。やはり腐ってもサイヤ人か。この3人も誇りを捨てずに居たようだ。ナッパは俺が止めを刺したんだがな。サイヤ人のよしみで気休め程度の食料を与えているが、果たしていつまで持つか・・・。
次回、地獄の夢にもかめはめ波!!
【人工心臓完成 テスターは孫悟空?】
貴様ら、サイヤ人を甘く見るなよ?



対にブロリー放映じゃああああああでもまだ見れなああああい次の休みはこの投稿から3日後だおらあああああああ待ってやがれ映画館んんんんんんんんん俺を満足させなかったら、暴動起こしたるからなああああああああ!!!!!!!!

スマホを機種変したのをきっかけに、およそ1年前に修理に出してデータ復旧出来ずに泣く泣く強制的に引退させられたドッカンバトルを心機一転、1からやり直すことにしました。相棒は~激しきサイヤ人の鼓動~【バーダック(大猿)】です。やっぱりか。って思って頂けたらものすごくうれしいです。でも、始まりの方で報告した方が良かったかもしれません。タイミングに割と後悔。

さてさて。3人のサイヤ人がまさかまさかの形で登場しました。果たして彼らは敵になるのか、見方になるのか。彼らの運命は!?そして、結末は!?あれ、本作の主人公、悟飯君の筈なのに。今回はなんというちょい役。次回は楽しませてあげたい。(←この言葉の時点で、テーマパークで楽しむだけっていう)

そんじゃ、今回はここまで。ブロリー楽しんできます☆


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