Subterranean Electron World (深緑 風龍)
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登場人物

主人公枠

 

 

ラーク・バスター・ガルッチ ∞歳(外見的に14歳) 11月14日生まれ 性別 男

身長:120~165cm但し今は150cm(女体化時 105~145cm) 体重:45kg(女体化時 40kg)

 

 

(女体化時のスリーサイズ:B90/W50/H70)

 

 

CV.内山昻輝 (女体化時,田中あいみ)

 

 

テーマ曲 u.n.オーエンは彼女なのか?アレンジ曲 『蒼月の懺悔詩~Universal Nemesis』 灼眼のシャナop3 『Light My Fire』

 

 

種族:有翼人 (元 魔神)

 

 

髪の色:アクアマリン

 

 

髪型:サイドテール(解くとゆるふわのセミショートになる)

 

 

目の色:蒼(右眼は魔法の眼球の為色んな色になれる)

 

 

二つ名:『幻影の不死鳥』『絶望を司る大魔神』『この世の全ての刃』『超全大王神』『虚の龍神』

 

 

クラス:グランドアーチャー・グランドセイヴァー・グランドアヴェンジャー・

グランドビースト・アサシン・バーサーカー

 

 

属性:混沌・中庸(悪に近い)

 

 

カテゴリ:月

 

 

ステータス 筋力:USDXEX++++/耐久:C/敏捷:UEX+++++/魔力:∞/幸運:A(C-)/宝具:∞

 

 

 

『Star Dust Space』、『Moon Light Another Fate』の主人公で、無の神こと星の破壊者『ラヴォス』、零の龍神『ゼロノス』を討ち取った大英雄。

前世は星の破壊者『ラヴォス』を生み出した『遠藤宇宙』であるが、訣別している。

全王神の息子で、かつては『虚王魔神』とも呼ばれたこともあった。現在は『超全大王神』と自分から名乗り(名乗った本人は恥ずかしがってるが)、英竜達が結成した『エターナルフォース・ゼロ』のサポートチーム『エクストリームブレード・オール』を結成し、何時でも英竜達のサポートをしている。

本来『ゼロノス専用神話礼装』に付与しているスキル『死滅願望』によって死ぬ筈だったが、英竜が作った超獣により消えた為、英竜の事を『お姉ちゃん』又は『英竜お姉ちゃん』と親しく呼んでいる。

しかも、超大宴会の時に全王神達のサプライズ結婚式を仕掛けたことにより、新たに英竜達、未来達と結婚することになった。

今は超全大王神の仕事を持ちながら、英竜の助手として新たな『超獣』達の開発を進めている。しかし、修行は全く怠らず、それどころか磨き掛かっていて、一振りすれば100の異なる剣筋がほぼ同時に斬ることが出来たり、突きに関しては999回まで(今は1000回も突く事が出来るまで修行中)完全に同時に突く事が出来るようで、聖杯戦争に出れば最早敵無しになるかもしれない。

しかも足技使うと、本人曰く『戦車ですら真っ二つに斬れる』ようで、相手次第では悲惨な遺体へと成り変わるかもしれない。

能力も身体も化け物染みたガルッチなのだが、実は隠れMで殆どが受けに回ることが多く、よく耳を舐められる事が多い。(本人は満更ではないが。)

更には両性愛者(因みに男の娘限定)で、簪とレイスが書いたBL同人誌を持っている。(というよりかは、未来と付き合ってる時点で両性愛に目覚めている。)

弱点をあげると、実は極度のホラー嫌いで、怪談話を聞くだけで発狂したり、肝試しの時はお化けに出くわすだけで気絶、ホラー映画に行くと言うだけでパッと消えて逃げるぐらい。

その為、直感スキルがいつも以上に働き、それがホラーに関連する話になると、咄嗟に逃げる。

ただ、家族や仲間の事になると人一倍敏感で、重傷までいたぶったり捕らえたりすると、それ以上の残酷な報復として、二度と手を出せないように叩きのめす、若しくは滅ぼす。

清姫ほどでは無いが、違うベクトルでのヤンデレでもある。(料理はエミヤ以上。)

妻以外にも愛人がいて、7人の艦娘、村正月見、ヒストリカ・レンズ、ユミルなどがいて、他にもいるらしい。

 

 

 

一人称:僕(感情的になると俺)

 

二人称:基本呼び捨て。但し、ゲスな相手は雑種か下郎。英竜には『お姉ちゃん』、又は『英竜お姉ちゃん』。家族は『親父(父上)』『母さん』『兄さん』『姉さん』『爺さん』『お婆ちゃん』。

 

三人称:其奴、彼奴、その人等

 

 

 

 

星空英竜 ∞歳(見た目的に17歳?) 誕生日不明 性別:女

身長:原子~無限大(今は160cm) 体重:身長と同様(今は43.5kg)

 

 

スリーサイズ:B65/W55/H60

 

 

CV.早見沙織

 

 

テーマ曲:人形裁判~人の形弄びし少女 アレンジ曲『絡繰りドール』

 

 

種族:怪獣娘(三分の一が人間)

 

 

髪の色:ミルキーホワイト

 

 

髪型:ショートヘア

 

 

目の色:ルビー

 

 

二つ名:『全てを司る者』『全宇宙最強の女帝』

 

 

クラス:グランドセイヴァー・グランドキャスター・グランドルーラー

 

 

属性:中立・善

 

 

カテゴリ:太陽

 

 

ステータス 筋力:∞/耐久:EX/敏捷:∞/魔力:∞/幸運:C/宝具:∞

 

 

 

エイリアンマンさんの作品の『とある怪獣娘の異世界旅行』の主人公で、『エターナルフォース・ゼロ』のリーダーであり、宇宙を侵略し、女帝となった転生者。

前世は性同一性障害を持った男の娘で、その仕打ちはガルッチや未来よりも酷なものだった。その為、全王神の転生させようとするも、一度断っていて無に還ろうとしていた。が、全王神の必死の説得で、前世の人生を抜け出す為に転生することを決意した。

特典は『ウルトラ怪獣達(宇宙人、異次元人、機械系も含む)の力を纏える』、『ウルトラ怪獣達を一度に二体まで召喚出来る(擬人化して登場)』、『全てのウルトラマンの力を行使出来る』、『異世界を渡れる能力』を持っていて、かなりのチートになった。

『とある魔術の禁書目録』などの世界で修行し、宇宙侵略するときには既に『ゼロノス』に目を付けられていた。

だが、様々な刺客を送られても返り討ちや配下にさせられることが多かった。

全王神の息子事ガルッチと出会ったのは虐待村なのだが、一度は『GTAⅤ』にも出会っていて、息子がいたことには驚いていた。しかも幼児姿のガルッチを見た途端、お持ち帰りしたいと言ったり、挙げ句の果てには弟になって欲しいと言っていた。

結果的にはガルッチの義理の姉になり、更には妻となった。しかも超獣の助手にもなってくれたお陰で、男の娘や男の超獣達が誕生した。

前世の記憶や経験、グリーザやダークルギエル、ダークザギ等の特殊な怪獣の強さの影響なのか、無性愛なのだが、感情とかもあり、可愛いものには目が無い。しかもガルッチとヤったのか、少しだけ性の悦びを知ることが出来た。

今となっては、ガルッチ達こそが唯一の家族であり、仲間だと思っている。

因みに、子供ももうけていて、『超獣』として生まれ変わった月夜見天音とかがいる。

 

 

 

一人称:私(たまに僕)

 

 

二人称:さん付けか呼び捨て(?)

 

 

三人称:彼、彼女、君

 

 

 

 

門矢未来 18歳 2月7日生まれ 性別 男(両性)

身長:160cm 体重:47kg

 

 

CV,佐倉綾音

 

 

テーマ曲 仮面ライダーディケイドop『Journey through the decade』

 

 

種族:人間(怪獣娘?)

 

 

髪型:ショートヘア

 

 

髪の色:黒

 

 

目の色:右眼 金色 左眼 黒色

 

 

二つ名:『無限の世界の破壊者』

 

 

クラス:ライダー・グランドセイヴァー・チェンジャー

 

 

属性:中立・中庸

 

 

カテゴリ:星

 

 

ステータス 筋力:EX/耐久:A+/敏捷:UEX++++/魔力:∞/幸運:B/宝具:∞

 

 

 

エイリアンマンさんの作品の『完全生命体が僕のスタンド?~えっ?何此のチート?~』の主人公で、両儀式の姿をした男の娘であり、転生者。

前世は『ともだち』事、カツマタミクという者で、『遠藤宇宙』ことガルッチと出会っていて恋人にもなっている。

今ではディルーラーの門矢士の弟なのではあるが、2万5千年も経っても未だに士のことは嫌っている。

旅を終えた後は、リベンジするために士と対決し、ようやく念願の勝利を得た。それと同時に『激情ディケイド』、『激情コンプリートディケイド』、そして『激情パーフェクトインフィニティーコンプリートディケイド』の3枚のカードを入手した。その後はガルッチのサポートしながら次元の管理をしている。

転生した特典は『イフのスタンド化』、『異世界を渡れる力』、『『秘密結社鷹の爪』のレオナルド博士の発明能力』等持っていて、最初は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の世界でイフを使いこなし、ハーレム要員達が集っていった。

最初は杉本鈴美で、『吉良吉影』に殺されるも、未来の手で吉影を倒し、幽霊となった鈴美に報告すると喜び、後に最初の恋人になった。だが、残念なことにお別れの日が来ると、そのまま成仏してしまう。その後『ハイスクールD×D』出身のオーフィス、『インフィニット・ストラトス』の更識簪と布仏本音をハーレム要員として連れて行き、再びフレディ達がいる幻想郷にて『リサ・トレヴァー』こと、『更識リサ』を養子にして連れていった。

そして夢の世界でガルッチとフランと出会い、『バットマンVSスーパーマンの世界』のところで、ガルッチとフランと再会、こいし、イリヤと出会い、『ドゥームズディ』こと『ゲーティア・ゼウス』を倒し、親睦を深めるために乱交パーティーを行った後、再び出会うことを約束し、別れを告げた。その後、『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の世界で、『レティシア』、『白夜叉』をハーレム要員に加わる。それと同時に、ガルッチからの手紙に『門矢アラヤ』、『門矢鳳凰』が生まれた事を報告したことにより、全員驚く。そして、『イフ』とお別れし、怪獣男の娘となり、イフはガルッチのスタンドとして生まれ変わった。

そして、『二十世紀少年』の世界に行き、無の神との戦いに勝利して、決別した。

現在は、ガルッチ達、ハーレム要員、英竜達と結婚している。

精神世界には、両儀式、『両儀式』こと式セイバーがいるのか、両性となっている。が、基本男。

そして、『直死の魔眼・破壊』と『破砕の魔眼』を持っている。

因みに、ガルッチは未来に対しての好感度はカンスト振り切りすぎて、最早デレデレ状態。というか死んだり居なくなってしまうと暴走してしまうらしい。言わば未来は、ガルッチの鞘である。

 

 

 

 

一人称:僕(稀にわたし)

 

 

二人称:呼び捨てが基本

 

 

三人称:不明

 

 

 

 

準主人公枠

 

 

衛宮藍 不明(見た目的に18歳) 誕生日不明 性別 女

身長:167cm 体重:58kg

 

 

スリーサイズ:B85/W55/H70

 

 

CV.斎藤千和

 

 

種族:人間

 

 

髪型:セミショートヘア

 

 

髪の色:オレンジ

 

 

目の色:茶色

 

 

二つ名:『弱き命を助ける勇者』

 

 

クラス:グランドマスター・グランドチェンジャー・グランドセイヴァー

 

 

属性:秩序・中庸

 

 

カテゴリ:地

 

 

ステータス 筋力:A/耐久:A/敏捷:B/魔力:∞/幸運:C/宝具:E~∞

 

 

 

『エターナルフォース・ゼロ』の一人で、転生者。

転生した特典は『Fateシリーズの全宝具』、『どんな英霊の力も纏える体』、『仮面ライダーアギトの無限進化能力』を持っていて、ジャンヌやマルタのような人らの信仰は全王神になっている。

本人曰く、『美幼女美少女美女最強最高ヒーハー!!』と言われるほどのレズビアンで、男の娘(特にガルッチのような子)も対象されていて、女装させている。というか、最早美幼女美少女美女見るだけで、『狂化:EX』でも付与してるのかと疑うほど、暴走しまくっている。

実際ガルッチも頭を抱えて悩まされているのだが、襲われることに関しては満更でもないようだ。

現在はガルッチ達と結婚し、ウルトラマンセラフィムオーブこと更識簪と『ジ・アース』使いの布仏本音と一緒に様々な世界に回りながら、弱き者を救っている。

時折帰ってはガルッチを色々な意味で愛でていたり、もう一つの可能性のガルッチこと『ラクト』に関しては、もうこれでもかと言わんばかりに愛でまくっている。(主に性的な意味で。)

因みに、ガルッチやレイスが書いてる百合同人誌に関しては、大量に買っていて、欲情しながら読みまくっている。その為、性欲は人一倍に強く、ほぼ攻めに入ることが多い。

 

 

 

一人称:私

 

 

二人称:貴方、さん付け、又は呼び捨て

 

 

三人称:不明

 

 

 

 

五河士織 不明(見た目的に18歳?) 誕生日不明 性別 女

身長:170cm 体重:65kg

 

 

スリーサイズ B82.2/W70.3/H87.6

 

 

CV.藏合紗恵子

 

 

種族:人間

 

 

髪型:ロングヘア

 

 

髪の色:紺色

 

 

目の色:琥珀色

 

 

二つ名:『人々を守る守護神』

 

 

クラス:グランドガーディアン

 

 

属性:中立・善

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:B/耐久:C/敏捷:A/魔力:∞/幸運:B/宝具:C~∞

 

 

 

 

『エターナルフォース・ゼロ』の一人で、転生者。

転生の特典は、『デート・ア・ライブの精霊の力』、『五河士織の姿』、『デート・ア・ライブの精霊達』、『無限成長』というもので、姿その物が変わっている。元の姿は不明。

11人の精霊達(セフィラ)のハーレムとなっており、基本受けで常識人。

というよりかは、二亜が極度のオタクかつ腐女子でBL同人誌を作っているようで、簪とレイスと一緒に精霊全員や士織を男体化させて総受けの輪姦のBL同人誌を作っているらしい。(これにはガルッチも同情。)

現在は結婚し、様々な場所で活躍していて、抑止力的な存在となっている。しかし、抑止力のガイアや阿頼耶識とは違って、助けを求めれば来てくれる。

 

 

 

 

一人称:私

 

 

二人称:貴方、呼び捨て、さん付け

 

 

三人称:不明

 

 

 

 

 

夜神小夜 不明(見た目的に17歳?) 誕生日不明 性別 女

身長:∞cm(今は154cm) 体重:∞kg(今は42kg)

 

 

スリーサイズ:B75/W52/H80

 

 

CV.種田理沙

 

 

種族:人間

 

 

髪型:ロングヘア

 

 

髪の色:ホライズンブルー

 

 

目の色:右眼 青 左眼 赤

 

 

二つ名:『貧困層を救う女神』『黄金の女神』

 

 

クラス:グランドセイヴァー・グランドキャスター・グランドアーチャー

 

 

カテゴリ:天

 

 

ステータス 筋力:∞/耐久:∞/敏捷:A/魔力:EX+++/幸運:C/宝具:EX

 

 

 

『エターナルフォース・ゼロ』の一人で、転生者。

前世は凄く貧しかったのか、転生の特典は『ゴルゴルの実』で、『黄金を司る能力者』になり、『無限成長』、そして裕福でいて弱者に優しい家庭を望んだ。

悪魔の実を食べたため、海属性が弱点となっているが、ガルッチの手により、その弱点も解除された。

現在は結婚し、貧困層な世界に行き、お金とかを恵んでいる。

その為、未来とガルッチと同様、お金の心配は全くない。というか恵んでいる時点で、滅多な事(能力喪失とか致命的な事)がない限り大丈夫。

育児については、基本預けてはいるが、優しく厳しく育てている。

 

 

 

一人称:私

 

 

二人称:貴方、さん付け

 

 

三人称:不明

 

 

 

 

 

 

フランドール・スカーレット 495歳以上(見た目的に10歳) 5月8日生まれ 性別 女

身長:135cm 体重:32.5kg

 

 

スリーサイズ:B75/W40/H70

 

 

CV.丹下桜

 

 

テーマ曲 u.n.オーエンは彼女なのか?

 

 

種族:吸血鬼

 

 

髪型:サイドテール

 

 

髪の色:ゴールド

 

 

目の色:深紅色

 

 

二つ名:『悪魔の妹』『破滅を司る大魔神』『幸せを運ぶ吸血鬼』

 

 

クラス:グランドバーサーカー・キャスター

 

 

属性:混沌・中庸

 

 

カテゴリ:地

 

 

ステータス 筋力:UEX++++++++/耐久:B+++/敏捷:UEX++++++/魔力:UEX+++++++++++/幸運:A/宝具:EX

 

 

 

 

ガルッチの最初の妻で、ドラキュラ・ブラド・ツェペシュの末裔。流石に2万年も経ったのか、10歳まで成長した。結果的に、身長も高くなり、更なるボンキュッボンの体型となった。

ガルッチの旅立つきっかけであり、幸せを呼んでくれた子で、ガルッチ曰く未来と同様居なくてはならない存在。相思相愛で、夫婦円満。というよりかは夫婦以上な関係を築いているため、ぶち壊す事は先ず有り得ない。

情緒不安定な所は全くなく、無邪気で甘えたがり、しかもヤンデレで、ガルッチ同様家族に手を出せば恐ろしいことになる。浮気は許さないのだが、自分が気に入った相手なら寧ろ犯してしまう性癖があるため、許容範囲は不明。

というか、英竜達に関してはもう気に入っていて、結婚も既に了承している。(ホントに許容範囲が分からない……。)

今でも『超全大王神』となったガルッチをサポートしながら、家事とかやっている。

能力も勿論強化していて、ガルッチと同じぐらいの努力家で、一振りすれば波状の斬撃が放たれ、振り下ろすだけでクレーターが出来上がっている。

 

 

 

 

一人称:私

 

 

二人称:未来は『未来お兄ちゃん』 ガルッチは『お兄ちゃん』 こいしとイリヤはちゃん付け ルッチは『お兄様』 レミリアとラルッチは『お姉様』 その他は呼び捨てかさん付け、又は貴方と呼ぶ

 

 

三人称:貴方達

 

 

 

 

 

古明地こいし 500歳以上(見た目的に14歳) 5月14日生まれ 性別 女

身長:149cm 体重:38kg

 

 

スリーサイズ:B90/W50/H85

 

 

CV,門脇舞以

 

 

テーマ曲 ハルトマンの妖怪少女

 

 

種族:覚妖怪

 

 

髪型:セミロング

 

 

髪の色:アクアマリン

 

 

目の色:碧色

 

 

二つ名:『開いた恋の瞳』『殺戮の大魔神』

 

 

クラス:グランドアサシン

 

 

属性:混沌・中庸

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:B++/耐久:E+++/敏捷:UEX+++++++++++++/魔力:SS/幸運:EX/宝具:C

 

 

 

 

ガルッチの第二の妻。フランと同様、2万年も成長してガルッチと同じ歳となった。結果的に、ガルッチの身長に近づき、ナイスバディな体付きになった。

『無意識を操る程度の能力』を持っていながら、第三の目は開いており、本来の覚り妖怪の能力を取り戻している。が、あくまで使い処次第で、基本は閉じている。

無意識な故に自由奔放で、初めての女性と出会うとどういう訳か胸を触りまくるというエロ無意識が発動するようで、ガルッチが止めようとすると女体化させて犯かしているのが目に見える為、諦めている。(因みに、ザギとはやてのディープキスさせた張本人でもある。)

暗い過去を持っているが、ガルッチのお陰でその未練を断ち切っていて、今ではガルッチなしでは生きてはいけない身体になっている。

『暗殺超獣シャドン』と一緒に仕事をしていたのか、気配遮断が強化されてしまい、シャドンですら気が付かなくなってしまうほどの暗殺者(アサシン)になってしまう。が、ガルッチには見つかるらしい。

 

 

 

 

 

一人称:私

 

 

二人称:ちゃん付け 未来は『未来お兄ちゃん』 ガルッチは『お兄ちゃん』 さとりは『お姉ちゃん』 英竜は『英竜お姉ちゃん』

 

 

三人称:不明

 

 

 

 

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 200歳以上(見た目的に12歳) 11月20日生まれ 性別 女

身長:138cm 体重:36kg 誕生日:11月20日

 

 

スリーサイズ:B65/W40/H55

 

 

CV,門脇舞以

 

 

テーマ曲 ローレライ ラストリモート

 

 

種族:人間

 

 

髪型:ロングヘア

 

 

髪の色:銀色

 

 

目の色:深紅色

 

 

二つ名:『幻想の守り手』『もう一人の博麗の巫女』『英霊を司る英雄』

 

 

クラス:グランドキャスター・アーチャー・セイヴァー

 

 

属性:秩序・中庸

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:SS/耐久:A/敏捷:S/魔力:EX+++/幸運:B/宝具:EX+++++++++++

 

 

 

 

ガルッチの第三の妻。此方も成長はしているのだが、フランとこいしほどでは無い。が、スタイルもそれなりに良い。

藍の英霊達よりも、イリヤが指揮する英霊達は強化されていて、イリヤ自身には『プリズマ☆イリヤ』の魔法少女の力と、エミヤシロウが持つ『投影魔術』を持っているため、原作よりも滅茶苦茶強化されている。

実はイリヤは転生者で、『Fate/StayNight Unlimited Blade Works』にて、ギルガメッシュに心臓を引き抜かれたことにより死亡。だが、何らかの形で転生し、八雲紫に見つかり、そこでガルッチ、フラン、こいしの3人と出会い、一時期幻想郷の二代目の『博麗の巫女』として第二の人生を歩み始めた。その為、ガルッチにとっての最初の転生者(メタルギアライジングのキャラは除く)と出会っていることになる。

魔法少女になるときはカレイドステッキが必須なのだが、ルビーの性格が故に、転身装備にも関わらずガルッチと協力してお仕置きをしている。あるときは麻婆豆腐を、あるときは触手責め等、しつこいときはスタンドでシメる。

とは言え、自身も英霊化(イリアーチャー)出来るため、アーチャー枠もある。

可愛い物に目が無いのは、英竜と一緒で、一度『スイッチオン』モードに入るとS気オーラを放つ。ガルッチに至っては、猫耳と尻尾を見るだけで強制的にスイッチオンしてしまい、性的な意味で愛でる。(ガルッチは満更でもないらしいが。)

ただガルッチと同様、大切なものを守るためなら、自らを犠牲にしてでも守る性格も持っていて、それがきっかけにイリヤ自身の宝具『我が魂と絆を繋げる永遠の剣(エクスローレライ)』を発現している。

 

 

 

 

一人称:私

 

 

二人称:基本フランとこいしと一緒。

 

 

三人称:不明

 

 

 

 

重要人物

 

 

 

ラクト・シールダー・ルクス ∞歳 11月14日生まれ 性別 女

身長:145cm 体重:45kg

 

 

スリーサイズ B109/W55/H90

 

 

CV.悠木碧

 

 

種族:有翼人

 

 

髪型:サイドテール

 

 

髪の色:ルビー

 

 

目の色:コスモス

 

 

クラス:グランドシールダー

 

 

属性:混沌・善

 

 

ステータス 筋力:B/耐久:USDXEX++++/敏捷:S/魔力:∞/幸運:B/宝具:∞

 

 

 

ガルッチのもう一つの可能性を持った女の子。その為、ステータスもまるっきり違っていて、ガルッチが『この世の全ての刃』ならば、ラクトは『この世の全ての盾』になっている。

本質はガルッチと一緒なのだが、性格は全く違っていて、性癖が此でもかってぐらいに丸出しで、極度のドMで弄られるのが好き。

しかも淫乱で、年中無休と言って良いほど発情している。が、汚らしいおっさんは、受け付けておらず、イチャラブSMプレイを要求している。

生まれ故郷は、ガルッチの故郷とは相反した世界『始まりの世界(Origin of The World)』なのだが、花の魔物『フラウィー』によって滅ぼされてしまい、肉体も無くなるも 、ガルッチを見つけ、その中に憑依する形となった。

そしてしばらくの間、魔力を回復するために、ガルッチを女体化の力を預け、暫く眠っていた。

その後、漸く肉体を取り戻すことに成功するも、魔力が足りなくなり易く、今でも魔力供給を求めている。

実際、淫乱な性格のお陰なのか、ガルッチ達がいるのか、そんなに魔力に困ることは無く、何時でも大量の魔力を消費する神話武装(盾限定)でも投影できる。

 

 

 

ラーク・アズリエル・リトルガルッチ(呼称子ガル) ∞歳(見た目的に6歳) 誕生日不明 性別 男

身長:115cm 体重:25kg

 

 

CV.遠藤綾

 

 

種族:有翼人

 

 

髪型:短髪

 

 

髪の色:アクアマリン

 

 

目の色:青

 

 

クラス:不明

 

 

属性:秩序・中庸

 

 

 

 

今作にとっての最重要人物。本来のガルッチで、憎悪と絶望に取り込まれて以来、ズッと眠っていたが、本来の絶望と憎悪を取り戻したのか、長い年月で漸く解放された。

が、もう既に『超全大王神』のガルッチに、肉体をあげているため、主人格でありながら裏人格として生きることになった。

とは言え、子ギルと出会い、ヤった関係を持ったのか、受肉をさせることになり、ガルッチの弟として生きることになる。

だが、子ギル以外の人には秘密を持っているらしいが…………。

 

 

 

 

 

 

 

敵サイド

 

 

新生ⅩⅢ機関

 

 

 

ゼムナスが率いるⅩⅢ機関を裏切り、世界を破壊しようと企む組織。ハートレス、ノーバディを従えていて、名前にXを着けていなかったり、無銘なため、Xという名前になってる人も居るらしい。

 

 

 

江ノ島盾子

 

 

CV.神田沙也加

 

 

『ダンガンロンパ』のラスボスとも言える女子高生。今までガルッチ達の顔を見せなかったが、今作にて遂に現し、『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』と犯行予告。

自己破綻してはいるが、それでも力は強大。ぶっちゃけ今作のラスボス。

 

 

 

フラウィー

 

 

CV.入野自由

 

 

クラス:ビーストEX

 

『神と名乗ろうとするために、全ての魂を食らい尽くす大厄災』

 

 

『Undertale』の黄色い花の魔物であり、今作のラスボス。その性根は非常にドス黒く、他者を騙し、利用し、傷つけ、殺すことになんのためらいも持たない『この世の全ての悪』。というか、『絶対的な悪』と言って良いほどの存在。

ラクトの故郷を壊した張本人で、現在江ノ島盾子と新生ⅩⅢ機関と協力関係を持ち、自身を神様になるために利用している。

 

 

 

 

 

不明サイド

 

 

 

ラーク・バスター・ガルッチ(プロト世界)

 

 

CV.内山昻輝

 

 

 

『Proto End of The World』の住人で、本来ガルッチのあるべき姿。なのだが、此方は悲惨すぎる人生を送っている。

大切なものは失われ、絶望に堕ちるところまで堕ちてしまったせいか、生きる目的も無く、自殺することも出来ない、永遠に彷徨い続ける存在となった。

今作にて、何かの事件の首を突っかかるようだが、その真意は不明。




…………増えすぎた。っていうか説明面倒くせぇ………。


まぁこんな物かな………?とりあえず皆さん、本編まで、もう少しお待ち下さい。


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登場人物2

味方陣営

 

 

カオス・ゼロノス・ディストラクション(シンゼロノス)

身長:185cm 体重:95kg

 

 

CV.江原正士

 

 

種族:バグスター&零の龍神

 

 

『Moon Light Another Fate』のラスボス枠であり、ガルッチ、未来、英竜の宿敵だった『零の龍神』の一人。

今はその3人の協力者であり、新壇黎斗と共にガシャットとゲーマドライバーΩを開発している。

 

 

 

神風深雪 18歳 8月31日生まれ 性別 女

身長:165cm 体重:50kg

 

 

スリーサイズ:B85/W55/H70

 

 

CV.坂本真綾

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:ピュアスノー

 

 

髪型:ポニーテール

 

 

目の色:グレーブルー

 

 

クラス:セイバー

 

 

属性:中立・中庸

 

 

ステータス 筋力:B/耐久:A/敏捷:SSS/魔力:EX/幸運:D+/宝具:EX

 

 

 

元々は普通の女子高生だったのだが、ある出来事により、警察に逮捕され、死刑となった。が、全王神の友人である龍王神によって転生し、第二の人生を送っている。

未来と旅をしていた途中、いじめっ子である門真小百合と遭遇し、もう一度倒した。戦うときはいつも妖夢が使う刀で、他のを使うのは稀。

現在はガルッチ達、未来達、英竜達と結婚し、幸せに暮らしている。

大阪に住んでいたのか、関西弁で話すことがあり、ショタとロリに目覚めてしまったのか、見るだけで興奮している。

 

 

 

更識簪 11歳 4月21日生まれ? 性別 女

身長:150cm 体重:35kg

 

 

スリーサイズ:不明

 

 

CV.三森すずこ

 

 

テーマ曲 『luminous rage』

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:水色

 

 

髪型:セミロング(髪の毛先が内側に跳ねている)

 

 

目の色:桃色

 

 

クラス:アーチャー・セイヴァー

 

 

属性:秩序・善

 

 

ステータス 筋力:C/耐久:C/敏捷:EX/魔力:B++++/幸運:D/宝具:EX

 

 

 

未来のハーレム要員の一人で、『星の勇者』と『星の勇者を阻む者』の両方の刻印を持っていた少女。インフィニット・ストラトスの住人であったが、未来と共に生きたいと思い、ついて行くことになった。

自身のISは全員のウルトラマンだけでなく、ウルトラ怪獣の能力を備えていて、更にはスタンド使いでもある。

そして、ウルトラマンオーブから、オーブリングを貰い、『ウルトラマンセラフィムオーブ』という、自身もウルトラマンへとなった。

現在は未来達だけでなく、ガルッチ達や、同じウルトラマン達とウルトラ怪獣の力を持ってる英竜とその仲間と結婚し、子育てしながら、藍と同じ正義の味方として、色んな世界に旅立っている。

それだけでなく、最近ではシルフ・エメラルド・レイスや本条二亜と共同して、BL同人誌を公開、または作成している。(ガルッチ曰く、「混ぜてはいけない人らと、混ぜてしまった。」と酷く頭を抱えているが、やはりと言って良いのか、そのBL同人誌を読んでいる。)

 

 

 

布仏本音 11歳 5月3日生まれ? 性別 女

身長:145cm 体重:33kg

 

 

スリーサイズ:B91/W59/H83?

 

 

CV.門脇舞以

 

 

テーマ曲 ハルトマンの妖怪少女 アレンジ曲『LOVERS』

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:長春色

 

 

髪型:短めのツインテール

 

 

目の色:琥珀色

 

 

クラス:ライダー・アーチャー

 

 

ステータス 筋力:D/耐久:A+++/敏捷:EX/魔力:A++++/幸運:C/宝具:SSS

 

 

 

未来のハーレム要員の一人で、簪と同じインフィニット・ストラトスの住人でもある。現在は未来と共に旅をしていて強くなっていく。

更識簪とは幼なじみで、かんちゃんと呼んで、他にはオーフィスの事はオーちゃん、フランの事はフララン等、親しい人にはニックネームで呼ぶ癖がある。

自身のISを持っていて、更にはスタンド使いでもある。

凄くのほほんとしているのだが、怒ると魔王並みに怖くなる。やたらセクハラしてくる人は、玉藻から伝授した、一夫多妻去勢拳で仕留める。のだが、何故かそれ目当てで頼み込んでる変態が後を絶たない。(此にはガルッチも唖然。)

現在は未来達、ガルッチ達、英竜達と結婚し、簪と同様、あらゆる世界で、色々な人達を救っていっている。

マリオスポーツミックス編では、一度死にかけるも、『自然王神』と呼ばれる門脇鋼の手によって、蘇り、『自然王神』の力を受け継いでいる。

 

 

 

オーフィス ∞歳(見た目的に9歳) 誕生日不明 性別 女

身長:∞(変えようと思えば変えられる) 体重:∞(身長と同じ)

 

 

CV.三森すずこ

 

 

種族:龍神

 

 

髪の色:黒色

 

 

髪型:ロングヘア

 

 

目の色:ポイズン

 

 

クラス:モンスター

 

 

ステータス 筋力:∞/耐久:∞/敏捷:∞/魔力:∞/幸運:SS/宝具:∞

 

 

 

ハイスクールD×Dの世界の住人で、前から未来と一緒にいたハーレム要員の一人。『無限の龍神』ではあったのだが、ガルッチの能力『逆無限』と『反無限』の能力を得て、『反無限の龍神』となった。

元々はグレードレッドを倒すために禍の団に入っていたが、未来の説得により、抜けて、未来と共に旅をしている。

グレードレッドを敵視していたが、今では友好関係を持っている。

大食漢なのか、よく食べるようなのだが、不味いものは食べない。因みにガルッチ達の料理は美味しいようで、滅茶苦茶気に入っている。

しかも無限の力に加えて『夢幻と真実を司る能力』を持ってるため、滅茶苦茶チート染みた能力を得てしまった。

現在はガルッチ達、未来達、英竜達と結婚し、子育てしている。

 

 

レティシア・ドラクレア 不明 誕生日不明 性別 女

身長:不明 体重:不明

 

 

CV.巽悠衣子

 

 

スリーサイズ:不明

 

 

種族:元吸血鬼 現 有翼人

 

 

髪の色:プラチナ

 

 

髪型:ベリーロングヘア

 

 

目の色:琥珀色

 

 

クラス:セイバー・アーチャー・ライダー・キャスター

 

 

ステータス 筋力:SS++/耐久:EX/敏捷:EX/魔力:EX/幸運:B/宝具:EX++

 

 

『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の住人で、未来のハーレム要員の一人。寡黙で物静かだが、子供たちにも常に礼儀を重んじるよう諭すなど、時に厳しく、時に優しい性格の持ち主。しかし、同属に対する仲間意識は強く、仲間を傷つけたり、侮辱した者に対して激しく怒りを燃やすなど、仲間を大切に思う気持ちを持つ。

元は吸血鬼の純血と神格を持ち合わせた魔王だったが、“ノーネーム”にかけつけるべく神格を捨てたため、魔王と称していた時の力を失うも、未来の『幽世の聖杯(セフィロト・グラール)』により、新たな肉体が生成され、白い翼を十二枚も生やし、白いドレスを身に纏う姿となったのだ。

その為、種族も変更され、ガルッチと同じ有翼人となった。

現在はガルッチ達、未来達、英竜達と結婚、そして偶に白夜叉と一緒に里帰りしている。

 

 

 

 

白夜叉 不明(見た目的に5歳ぐらい) 誕生日不明 性別 女

身長:120cm 体重:35kg

 

 

CV.新井里美

 

 

スリーサイズ:不明

 

 

種族:不明

 

 

髪の色:乳白色

 

 

髪型:ショートヘア

 

 

目の色:琥珀色

 

 

クラス:キャスター・ライダー・ランサー・アーチャー・セイバー・セイヴァー

 

 

ステータス 筋力:不明/耐久:不明/敏捷:不明/魔力:∞/幸運:A++++/宝具:EX++++++++

 

 

『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の住人であり、時空の賢者の一人。ガルッチの祖父を知っている者であり、唯一ガルッチに全身全霊の力を使っても勝てなかった太陽神でもある。

普段はおちゃらけた言動や女の子へのセクハラなど不真面目な態度だが、実際は仕事を全て片付けた上で遊んでいるという有能な人物。

箱庭世界に来たばかりの逆廻十六夜らにその実力の一端を見せつけ、戦わずして退散させるという底知れなさを見せているが、未来やオーフィス、簪、本音に敗北し、以降は旅のお供というよりはハーレム要員の一人?として旅に出てる。

実際ガルッチの世界にいる時空の賢者であるロヴァス・グランドよりも実力が高いようで、パチュリー、ヴォルデモートをも超えている。

現在はガルッチ達、未来達、英竜達と結婚、そして偶にレティシアと一緒に里帰りしている。

 

 

 

杉本鈴美 16歳 誕生日不明 性別 女

身長:不明 体重:不明

 

 

スリーサイズ:不明

 

 

CV,原紗友里

 

 

種族:元幽霊 現 零の龍神

 

 

髪の色:茶色

 

 

目の色:茶色

 

 

クラス:セイバー

 

 

ステータス 筋力:A/耐久:C/敏捷:B/魔力:SSS/幸運:D++/宝具:EX

 

 

 

『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部の人で、決して振り返ってはいけない小道にいる元地縛霊の少女。それと同時に、未来の最初のハーレム要員の一人でもある。

吉良吉影に殺され、その後は吉良を打倒する者が現れるのを小道で15年間ずっと待ち続けていた。が、未来が殺したことにより、その未来に惚れてしばらくは滞在、そして成仏してこの世を去ったと思われた。

しかし、ガルッチ達が生き返らせたお陰で、未来と再会、以降は未来と共に旅をしている。

クリムゾンから、零の龍神の一人で、クリムゾンの妹『アサナト・カオス・ティポタ』とギルサンダーの血を引き継いだ存在だと知り、本来の力と新たなスタンドである『ライトニング・ゼウス』を発現した。

現在は未来達、ガルッチ達、英竜達と結婚し、零の龍神の力を制御するために、修行している。

 

 

 

 

フレディ・クルーガー 不明 6月9日 性別 男

身長:173cm 体重:70kg

 

 

CV.置鮎龍太郎

 

 

 

仮面ライダーエグゼイドに変身出来る夢魔であり、恐竜ドラゴンの作品である『東方悪夢男』の主人公。元々は、エルム街の悪夢に登場する主人公的な存在だが、忘れ去られたのか幻想入りさせられ、現在は霊夢のところに居候している。

焼きただれた顔、赤と緑の横縞セーター、焦げ茶色の帽子、右手に手製の鉤爪を持っていて、かつスタンドを持っている。スタンド名は『ナイトメア』で、一度未来を手こずらせた事がある。

能力は夢を操る程度の能力で、夢の中では最強でもある。2つも形態あるが、どうやらまだあるらしい。

一度ガルッチと戦ってみたが、『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』によって敗北していて、いつかリベンジしようと考える。自分の焼きただれた顔をけなされるのが一番大嫌いで、けなされると東方仗助の如くキレる。

 

 

 

ウルトラマンヒカリ 2万2000歳 誕生日不明 性別 男

身長:ミクロ-50m 体重:3万5000t

 

 

CV.難波圭一

 

 

 

恐竜ドラゴンさんの作品である『東方悪夢男』の一人で、なおかつ仮面ライダーブレイブにもなれる、ウルトラマン初とも言える仮面ライダーに選ばれたウルトラマン。

かつてはキースに洗脳され、ハンターナイト・ツルギとして、フレディ達と敵対していたが、現在は解かれ、フレディ達の仲間となってる。

実はガルッチ達の存在は知っていて、ウルトラマン系の力を持ってる星空英竜の存在も知ってる。ただし、面識は全くなかった。

メビウスの話が来ると、何故か毒舌になるらしい。

 

 

 

エロン・ブラック 30歳? 誕生日不明 性別 男

身長:不明 体重:不明

 

 

CV.神谷浩史

 

 

 

 

『モータルコンバットX』から登場するガンマンで、仮面ライダースナイプになれる男。コータル・カーンに雇われた傭兵だがクビになり、紫によって幻想入りさせられたが、彼女の話を聞かずに元の世界に帰る方法を探す。

金のためなら手段は選ばないタイプで、キースの依頼でフレディ達を始末しようとしていたが、失敗して、挙げ句の果てには盗んだガシャットギアデュアルβを盗んだことがバレてしまい、殺害される。

その後、幽霊として復活している。アロエヨーグルトが好きなのか、三食には必ずアロエヨーグルトがエロンにある。因みにとられると、殺される。

 

 

 

トライボーグ 不明 誕生日不明 性別 男

身長:不明 体重:不明

 

 

CV.最上嗣生

 

 

 

エロンと同じく『モータルコンバットX』から登場するキャラで、パラドのように仮面ライダーパラドクスになれるロボット。

スモーク、サイラックス、セクター、サイバーサブ・ゼロの姿をコピーした謎のサイバネティック忍者。基本ボディはスモークである。4つの姿を持つわりには名前にトライ(3つ)とあり、本人もそれにコンプレックスを抱えているらしい。

別の姿になるのはもちろん、別の姿を呼び出して戦うこともある。デスマシーンにも変身でき、相手を押し潰してレッドキューブにしてしまう。

普段は八雲紫の家に居候している(本人いわく『私はお手伝いロボットじゃない』)。橙の遊び相手をしたり、紫が冬眠した際は彼女の式の藍と共に幻想郷を仕切るんだとか…………。

ちなみに性格は優しいが、怒らせると怖い。

本家ゲンムである黎斗に対しては、改造されないか心配している。

 

 

 

 

 

 

敵陣営

 

 

 

ジェイソン・ボーヒーズ 不明 6月13日 性別 男

身長:192cm 体重:114kg

 

 

CV.森川智之

 

 

 

 

『13日の金曜日』の殺人鬼であり、仮面ライダーゲンムになれる、キースの最終兵器。

フレディの永遠のライバル。1歳の時、先天性の病で顔が醜く歪んでしまった。11歳の時クリスタルレイクで参加したキャンプで子供達にいじめられ湖に沈められたが奇跡的に無事だった。

あるフレディとの対決に母を変装して騙したのか、フレディと敵対している。

ガルッチに関しては興味を持っており、フレディとは違って、いつか乗り越える目標として鍛え続けている。

 

 

 

キース・シャーディス 不明 誕生日不明 性別 男

身長:不明 体重:不明

 

 

CV.最上嗣生

 

 

 

元『進撃の巨人』出身の教官だったのだが、あまりにも厳しすぎるという理不尽な理由でクビになり、進撃の巨人の世界から幻想郷に追放された。その恨みを晴らすため追放先の場所で力をつけ、13人の部下達を集め、八雲紫及びその式2人を始末して幻想郷を支配しようとしている。

ガルッチに一度殺されるも、復活してリベンジするために自分も鍛えているらしい。そして、プロトガルッチから『ガシャコンバグヴァイザー(ツヴァイ)』と『仮面ライダークロニクルガシャット』を持っていて、仮面ライダークロノスの力を得ている。

 

 

 

ゼックス(XEX) 不明 12月31日 性別 男

身長:205cm 体重:85kg

 

 

CV.諏訪部順一

 

 

 

『新生ⅩⅢ機関』の一人で、闇の刃と呼ばれる。その為、ハートレスを呼び出すことに更けていたり、両手から出る闇の剣で敵を斬ることが出来る。

声優ネタが故に、何故か料理上手。しかも変装の際には、残念さが磨き掛かってる。



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登場人物3

ここの登場人物は、『リリカル・ザギ~暗黒破壊神の転生人生~』に登場したキャラです。


ザギ・ルシフェル(元ダークザギ 現ザギ・ディザイアスター) 不明(見た目的に8歳) 誕生日不明 性別 女

身長:130cm~48m 体重:30kg~37000t

 

 

CV.野中藍

 

 

種族:怪獣娘(ウルティノイド)

 

 

髪の色:黒

 

 

髪型:スーパーロングヘア

 

 

目の色:深紅色

 

 

二つ名:元『暗黒破壊神』 現『希望の星』

 

 

クラス:セイヴァー

 

 

属性:中立・善

 

 

カテゴリ:天

 

 

ステータス 筋力:USDXEX++++/耐久:EX/敏捷:UEX+++++/魔力:∞/幸運:A/宝具:∞

 

 

『リリカルなのは』の世界に転生した、『エターナルフォース・ゼロ』の一員にして、暗黒破壊神。主である英竜や料理の師匠である鳳凰の元で二万年も修行して、ウルトラマンキングやノア、全王さえも超えた。リリカルなのはの世界で、英竜から教わった語録を使ったり、料理の腕を振るったり、無双したり等、やりたい放題である。が、屑な連中には容赦しない。

仮面ライダーカブトのメインヒロイン『日下部ひより』にそっくりで、瞳は赤い宝石のように美しい。体には赤いラインがあるが、ザギの任意で消せる。

天道総司に似た俺様系ではあるが、食べ物や仲間、気に入ったものは大切にする。

今は、ザギとはやて、アリサ、すずか、リリカの筆頭とする『時空警備隊』、『セイクリッド・フォース・ザギ』を結成している。

恋人は八神はやて。ガルッチと英竜の娘である月夜見天音がはやてと話をしてるときに嫉妬してしまい、どういう訳かはやてとディープキスをしてしまう。

それがきっかけなのか、次第に距離が縮まり、最終的には恋人まで発展した。が、元々仕組まれたもので、最初のディープキスは、ガルッチの妻である古明地こいしが仕込んだもので、実際にはザギですら未だに気づいていない。

 

 

 

 

矢崎琢磨 15歳? 誕生日不明 性別 男

身長:145cm? 体重:42.5kg

 

 

CV.杉山紀彰

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:茶色

 

 

髪型:短髪

 

 

目の色:黒

 

 

クラス:セイヴァー

 

 

属性:秩序・善

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:EX/耐久:EX/敏捷:EX/魔力:EX/幸運:A/宝具:B

 

 

 

転生者の一人で、全王神を嫌う神の一人によって転生させられた男。正義感が強く、とてもお人好しだが、後先考えずに突っ込んで後から困ってしまうというドジな所もある。その結果、月夜見天音によく呆れられている。

成長性EXや料理の才能、そしてウルトラマンゼロの力の特典を持っている。

因みに、彼の前世は英竜ほどではないが、酷い迫害を受けていて苦しんでいた。

 

 

 

 

リリカ・アイモーネ 13歳? 9月21日生まれ 性別 女

身長:142.5cm 体重:不明

 

 

CV.下屋則子

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:白銀

 

 

髪型:三つ編み

 

 

目の色:赤 (ただし盲目なため、閉じている)

 

 

クラス:チェンジャー・セイヴァー

 

 

属性:秩序・中庸

 

 

カテゴリ:星

 

 

ステータス 筋力:-/耐久:-/敏捷:-/魔力:-/幸運:A/宝具:EX

 

 

 

転生前から盲目だった少女。全王神と親しい『龍神王』によって転生させて貰ったが、その力のせいで母から虐待を受け、父に助けて貰い、母は逮捕された。だが今でもその時の痛みを忘れる事が出来ないが、自分を転生させてくれた『龍神王』を恨んでいなかった。

本人曰く、『あの方は転生させてくれただけで、狙ってやってないのは解ってます。』とは言っているものの、『龍神王』はちょっと責任を持っている。

自身の特典は自分が今まで二次元を楽しんで無かった事もあって、『龍神王』が選んだそうだ。その知識も、与えてくれたという。

お淑やかで、誰に対しても敬語口調。本人曰く、此が素のようだ。但し素直過ぎて相手をあまり疑わず、後々困る事もしばしば。(用は純粋すぎる水晶。)

特典の中には、ウルトラマンオーブのオーブリングを改造した物『ガールズリング』と『ガールズフュージョンカード』を持っていて、その力については、英竜は勿論のこと、ガルッチも知らない。

ただガルッチは、彼女の前世とその能力については凄く興味を持っている。

しかもその前世の中には、『融合王神』と呼ばれる『十三王神』の一人と関わり深いようだが……………。

 

 

 

 

 

八神はやて 10歳 6月4日生まれ 性別 女

身長:135cm 体重:32kg

 

 

CV.植田佳奈

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:茶色

 

 

髪型:おかっぱ

 

 

目の色:藍色

 

 

クラス:キャスター

 

 

属性:中立・中庸

 

 

属性:人

 

 

ステータス 筋力:B/耐久:A/敏捷:C/魔力:A/幸運:A/宝具:EX

 

 

 

『魔法少女リリカルなのは』のキャラで、ザギの恋人。孤児で足が不自由で車椅子に座っていたが、ザギと出会い、足の不自由の原因は『闇の書』と言う名のデバイスにおかされていたことに気づく。

その後、天音と出会い、一時的にではあるが、足を動かすことが出来て、仲良くなるも、ザギが蹲っているのを心配し、顔を近付けた途端にザギからキスされて一瞬途惑った。しかも舌も入れ始めてしまうが、はやても満更でもなく、ザギの口内に舌を入れ始め、ディープキスする事になった。(矢崎が止めるまで。)

それがきっかけにザギとの距離が縮まり、最終的には恋人まで発展する。(此処までの筋書きは、こいしによって描かれていたことに、まだ気づいていない。)




まぁまた機会があれば、追加します。


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登場人物4

ラーク・バスター・ガルッチ(プロト世界) ∞歳(外見的に15歳) 11月14日生まれ 性別 男

身長:150cm 体重:45kg

 

 

CV.内山昻輝

 

 

テーマ曲 地獄少女 三鼎op 『月華』

 

 

種族:有翼人

 

 

髪の色:アクアマリン

 

 

髪型:短髪

 

 

目の色:蒼

 

 

二つ名:『幻影の不死鳥』『故郷を失った亡霊』

 

 

クラス:グランドアヴェンジャー・グランドセイバー

 

 

属性:混沌・悪

 

 

カテゴリ:月

 

 

ステータス 筋力:UEX++++/耐久:A/敏捷:UEX+++++/魔力:∞/幸運:D/宝具:EX

 

 

 

『Proto End of The World』の住人で、本来ガルッチのあるべき姿。なのだが、此方は悲惨すぎる人生を送っている。

大切なものは失われ、絶望に堕ちるところまで堕ちてしまったせいか、生きる目的も無く、自殺することも出来ない、永遠に彷徨い続ける存在となった。

ただ、1つの手掛かりを見つけたことが出来た事により、彼の復讐劇が始まった。

ダークルシフェルに出会うまでは、独りで旅立っていたためか、感情を押し殺し、くまなく探していたらしい。

そして『フレディがいる幻想郷』にて、ダークルシフェルと出会った事により、少しだけ甘え癖が現れる。

その後、ダークルシフェルを連れて、別次元を渡りながら復讐する奴を探しながら、仲間を集めていく。

今でも感情を押し殺し続けてはいるものの、何時爆発するのか恐れている。実のところ、人肌が恋しいと思っている。

 

 

 

 

 

ダークルシフェル 不明(外見17歳) 誕生日不明 性別 女

身長:170cm 体重:不明

 

 

CV.豊崎愛生

 

 

種族:ウルティノイド・ルシフェル

 

 

髪の色:黒色

 

 

髪型:フワフワのショートヘア

 

 

目の色:深紅色

 

 

二つ名:『反逆の堕天使』

 

 

クラス:ビースト

 

 

属性:混沌・悪

 

 

カテゴリ:獣

 

 

ステータス 筋力:UEX++++/耐久:EX++++/敏捷:UEX+++++/魔力:∞/幸運:?/宝具:EX

 

 

 

主である星空英竜に、唯一裏切ったウルティノイド。英竜とガルッチ、その仲間にボロボロにされるも、奇跡的にガルッチが殺したはずのキースと共に生還し、エッグマンネガに治療を受けていた。

途中でプロトガルッチと出会い、最初は我が物にしようかと考えていたものの、見た途端に同情し得ない程の過去を見えてしまったため、少しでも苦しみを和らげた後にしようと企む。

が、一緒にいるうちにその考えが薄れていき、彼の復讐劇に積極的に付き合い、彼の妻代わりに支えてあげようと思うようになった。

ザギと出会ったものの、プロトガルッチのお陰で逃げ切ることが出来、最初の仲間として戦うことになった。

治療し終わってなかったものの、以前よりは強大となっていき、スペースビースト達、ダークビースト達も魔改造されていき、超獣娘達と同等の力を得ることとなった。

実はプロトガルッチに、1番好意を抱いているらしい。

 

 

 

 

ベロニカ 19歳(外見は7歳) 9月30日 性別 女

身長:125cm 体重:25kg

 

 

CV.野中藍

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:金色

 

 

髪型:三つ編み

 

 

目の色:紫色

 

 

二つ名:『怖いもの知らずの天才少女』

 

 

クラス:キャスター

 

 

属性:秩序・善

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:E/耐久:E/敏捷:B/魔力:EX/幸運:C/宝具:A

 

 

 

 

『ドラゴンクエストⅪ』に出てくる魔法使いで、本来ならば死ぬ運命だった人。

だが、偶然その世界に来たプロトガルッチとダークルシフェルが来たことにより、『命の大樹』と呼ばれた場所から全員逃げ果せることが出来た。

助けたお礼として、復讐劇に付き合うことになる。そのため、その妹と仲間達はベロニカが生きていることは知らない。

自信家で負けん気が強い。誰に対しても物怖じせずに自分の意見を言うため、トラブルに巻き込まれやすいが、根はまっすぐなで、正義感が強く曲がったことは許せない。

プロトガルッチとダークルシフェルからしたら、可愛い妹のような存在。

 

 

 

 

 

 

ジェイソン・ボーヒーズ 不明 6月13日 性別 男

身長:192cm 体重:114kg

 

 

CV.森川智之

 

 

髪の色:なし

 

 

目の色:不明

 

 

二つ名:『仮面ライダーゲンム』『不死身の殺人鬼』

 

 

属性:混沌・悪

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:A++++/耐久:B+++/敏捷:S/魔力:E/幸運:E/宝具:A

 

 

 

『13日の金曜日』の殺人鬼であり、仮面ライダーゲンムになれる、元キースの最終兵器。

フレディの永遠のライバル。1歳の時、先天性の病で顔が醜く歪んでしまった。11歳の時クリスタルレイクで参加したキャンプで子供達にいじめられ湖に沈められたが奇跡的に無事だった。

あるフレディとの対決に母を変装して騙したのか、フレディと敵対していた。今は違うらしい。

ガルッチに関しては興味を持っており、フレディとは違って、いつか乗り越える目標として鍛え続けている。

ゼクスを倒した後に命を使い果たし、この世を去ったと思われたが、何処かの世界で蘇り、プロトガルッチと再会。そのまま復讐劇に参加する。

彼はゲーマドライバーとバグルドライバー、ガシャコンバグヴァイザーを持っていて、ガシャットは『プロトマイティアクションX』、『デンジャラスゾンビ』、『プロトマイティアクションXオリジン』、そしてガルッチから貰った『マキシマムゾンビX』の4つ持っている。

そのため、Lv1、Lv2、LvX、Lv0、LvX-0、Lv99になることが出来、不死身化も相変わらず搭載されているが、打ち破られたとしてもコンティニュー機能がついており、99回コンティニューすることが出来る。

ただ、プロトガルッチの手で新たなエナジーアイテム『残機』を生み出した事により、取ればコンティニュー回数が増え、半無限的な命を持つことになった。

 

 

 

 

 

 

 

フランドール・スカーレット(プロト世界)

 

 

CV.丹下桜

 

 

プロトガルッチの妻で、故人。見た目は原作と同じで、彼方のガルッチとフランの関係と同じくらいのラブラブだったらしい。

とある事件をきっかけに亡くなることになったが…………。

 

 

 

 

 

???

 

 

CV.小見川千明

 

 

プロトフランを殺害した犯人。何の目的があったのかは不明だが、今回起こる異変と何らかしらの関係があるらしい。




因みに『???』の正体ですが、『UnderTale』の登場人物と関わっています。


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登場人物5

今度は仮面ライダーエグゼイドに出てきた人の紹介になります。(5人だけ)


一部pixivから取ってきていますが、ご了承ください……。


宝生永夢 26歳 8月16日生まれ 性別 男

身長:178cm 体重:不明

 

 

CV.飯島寛騎

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:黒

 

 

髪型:短髪

 

 

目の色:黒

 

 

二つ名:『仮面ライダーエグゼイド』『世界の救済者』『天才ゲーマー』

 

 

クラス:セイヴァー

 

 

属性:秩序・善

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:C/耐久:C/敏捷:B/魔力:E/幸運:A/宝具:EX

 

 

 

聖都大学附属病院の研修医であり、天才ゲーマー「M」としての顔も持つ青年。

過去の経験から患者のことを第一に考える好青年で、ほとんどの相手に敬語で接する礼儀正しい性格(それでも激昂すると口調が荒れることはある)。必要ならどんな努力も厭わない努力家でもあり、ドクターの仕事に誇りを持っている。

 

 

他のライダー達が往々にして自分の目的に夢中になって患者を二の次にする事があるため、いかなる時でも患者の救命を優先する彼が患者の救出作業を担うことも多い。

戦いが激化していく中でも患者優先の根っこは決して揺るがないため、患者の治療のためなら誰に対しても一切手を抜かず容赦なく戦う様は、元来の強さもあってラスボスのような風格すら漂わせる。

 

 

たとえ患者が悪人であっても医者として命を奪えないと語っており、数々の悪行を繰り返した檀黎斗に対しても命を救えなかった事に涙した。ただ医者としては当然としても、戦士である仮面ライダーとしては甘い考えであり、仲間である飛彩や大我から一喝される事が多い。

 

 

因みに、檀正宗に加え、ゲムデウスXを倒した後の永夢で、しばらくすると、ゼロノスという人物が現れ、『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』というものが起こると発覚。

そしてガルッチ達と出会い、共に戦うことを決意する。

パラドとは一緒にいないらしいが、何処かで楽しく過ごしていると思っている。

 

 

ガルッチに関しては、命を奪う者である事は認識してるものの、大切なものを守りたいという一心も分かっていて、仲違いしてはおらず、ゲームに関しては接戦するほどライバル関係を持っている。

 

 

 

鏡飛彩 24歳 10月7日生まれ 性別 男

身長:176cm 体重:不明

 

 

CV.瀬戸利樹

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:茶色

 

 

髪型:真ん中分け

 

 

目の色:黒

 

 

二つ名:『失敗しない外科医』『仮面ライダーブレイブ』

 

 

クラス:セイバー

 

 

属性:秩序・中庸

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:B/耐久:C/敏捷:C/魔力:E/幸運:D/宝具:A

 

 

 

『失敗しない外科医』と呼ばれている様に、若手ながら腕は確かだがプライドは高く自信家。

『疲労回復の手段』として甘いものを好んでおり、毎日決まった時間に糖分を摂取している。ケーキやアップルパイなどをわざわざ手術のメスを入れるところに見立て、ナイフとフォークを使って食べるというシュールな面を見せる。

 

 

『患者に関わらない=その事情に深入りしない』ことを信念としており患者を治すことを最優先としている。一言で言えば、仕事に私情を持ち込まない仕事人タイプ。これは患者に深入りして生じた感情によってオペに支障を出さないようにするためでもあり、そういう意味では彼なりに人命を第一に考えている姿勢の表れでもある。

 

 

因みに、未だ檀正宗の右腕として働いているときの飛彩で、未だに迷いがあった。

 

 

しかし、フレディがいる幻想郷にて、病室にいたプロトガルッチに『死んだ人間は生き返らない』、『一生返す気はない』と告げられたことにより、激しく動揺する。

その後、自分と同じ仮面ライダーブレイブに変身出来る、ウルトラマンヒカリと、浄王神チルノ・レガシーと戦うも、敗北し、叱責される。

 

 

そして、永夢達のところに戻り、飛彩の恋人である百瀬小姫は、ガルッチの手で蘇り、再会を果たした。

現在は小姫と一緒にいて、色んなところを見ているらしい。

 

 

 

花家大我 31歳 11月26日生まれ 性別 男

身長:182cm 体重:不明

 

 

CV.松本享恭

 

 

種族:人間

 

 

髪の色:黒(一部白髪交じり)

 

 

目の色:黒

 

 

二つ名:『元闇医者』『仮面ライダースナイプ』

 

 

クラス:アーチャー・ガンナー

 

 

属性:中立・中庸

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:D/耐久:C/敏捷:B/魔力:E/幸運:E/宝具:B

 

 

 

彼の目的は『ライダーガシャットを全10本揃えて全てのバグスターをぶっ潰す力を手に入れる』事で、患者を救う事よりも優先しており患者の命を人質に取る様な真似までしでかした。

 

 

当初は身勝手にも見える行動が多かったが、行動の根底にはとある理由が存在し、決して言動通りの身勝手さだけではない。

「仮面ライダーは自分1人で十分」だと誰もいない夜の病室で1人呟いたり、永夢と飛彩からガシャットを奪った際にライダーガシャットを使い続けることに何らかのリスクがあるかのような言葉を残している。

 

 

更に良識もちゃんと持ち合わせており、消滅していく貴利矢が『爆走バイクガシャット』を永夢に託しても文句を言ったり奪おうとはしなかった。仮病だったとはいえ、しつこく付きまとった西馬ニコと言う子の検診も行った。

 

 

このことから言動は荒いが根は真面目であることが伺える。また永夢や飛彩の戦いを指して『お医者さんごっこなら病院でやってろ』と悪態を吐くことが度々あったが、自身は医師免許を剥奪されたにもかかわらずまだ闇医者として患者を救うことを止めないため、命を扱うのに対する責任感はかなり強いことがわかる。

 

 

因みに、永夢と同様、檀正宗に加え、ゲムデウスXを倒した後で、ガルッチ達の世界に来る前には、既にニコと恋人関係になってる。

 

 

ガルッチに関しては、何か似たような境遇を送ってるのを察したのか、少し仲が良い。というよりは、大我がお化け嫌い、ガルッチはホラー全般が苦手意識を持っているため、お互い同情し合ってるとか。

 

 

 

 

九条貴利矢 29歳 6月29日生まれ 性別 男

身長:173cm 体重:不明

 

 

CV.小野塚勇人

 

 

種族:バグスター

 

 

髪の色:焦げ茶

 

 

目の色:黒

 

 

クラス:ライダー

 

 

二つ名:『監察医』『仮面ライダーレーザー』

 

 

属性:中立・中庸(悪に近い?)

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:B/耐久:E/敏捷:A/魔力:E/幸運:E+/宝具:B

 

 

 

アロハシャツの上に赤いレザージャケットを羽織ってサングラスをかけていると言うチャラ男じみている外見が特徴を持った男性。今は、白衣を着込んでいる。

 

 

ガルッチが居る世界に行く前、ゼロデイについて調べる中で幻夢コーポレーションへと辿り着き、ゼロデイの真実を公開しない交換条件として、檀黎斗からライダーガシャットとゲーマドライバーを手に入れた。

 

 

そして、バグスターウイルスに感染した同僚の西脇を介して宝生永夢らCRの面々と接触を図り、ライダーとバグスターの戦いに参入した。

その際に『ゼロデイの時に友達がバグスターの犠牲になった』と自ら語っている。

 

 

外見や普段の立ち居振る舞いからやや軽薄な印象を受けるが、CRのライダー達の様子を伺いつつ、自分の目的の為に利用すべく立ち回るなど食えない人物。

 

 

だが、更なる真相を突き止めるべく、刑務所で服役している黎斗の父・檀正宗と面会し、他のライダー達を招集して彼らに自分が得た『真実』を伝えようとするが、黎斗に殺害されてしまう。

 

 

その後、バグスターとして復活し、一時期檀正宗の配下になっていたものの、盛大な嘘をついた後に、永夢達の仲間に戻った。

 

 

貴利矢も同様、檀正宗に加え、ゲムデウスXを倒した後で、黎斗と共にガルッチの世界に渡り歩いている。

 

 

現在、ガルッチと黎斗と一緒に『Criminal Girls2』のデータ世界に居て、色々とサポートしているものの、ガルッチと曙の事後場面を目撃したり、叫びに心配して駆け寄るも、運悪く女の子の裸を目撃したり等のタイミングが悪く、ボロボロにされることが多い。

 

 

 

檀黎斗 33歳 10月16日生まれ 性別 男

身長:186cm 体重:不明

 

 

CV.岩永徹也

 

 

種族:バグスター

 

 

髪の色:黒

 

 

目の色:黒

 

 

クラス:キャスター・バーサーカー

 

 

二つ名:『幻夢コーポレーションの社長』『神(笑)』(後に本当の神になるが。)『仮面ライダーゲンム』

 

 

属性:混沌・悪

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:C/耐久:E-/敏捷:B/魔力:C/幸運:EX/宝具:EX

 

 

 

ゲーム会社『幻夢コーポレーション』の元社長で少年時代から既にゲーム開発の高い技術を持ち、会社の開発業務にも加わっていた程。

 

 

全ての『仮面ライダー』が変身に用いる『ゲーマドライバー』及び『ライダーガシャット』の開発者としての一面を併せ持つ、『仮面ライダーの生みの親』。

その他にも衛生省に協力し『CR』こと『電脳救命センター』を立ち上げて仮面ライダー達の戦いをサポートしている。ポッピーピポパポとも親しげな様子で会話しており、彼女からは『社長』と呼ばれている。

 

 

だがそれは表の顔で、裏の顔は仮面ライダーゲンムの変身者であり、永夢達が敵対しているはずのバグスター達と裏で手を結んでいた。

 

 

その結果、自分の秘密を知ったり自分の思い通りにならない行動を取った相手には容赦の無い行動を取る過激な一面があり、またライダー達がデータ収集の役割を果たせなくなったら彼らを始末して別の人間をライダーに仕立て上げようとする冷酷な本性が明らかになった。

 

 

ゲームマスターとしての立場から自身を“神”と称し、自身が関与しないガシャットやそれを制作可能な者の存在を許さず、更にバグスターを自身の真の目的を達成するためのただの道具だと言い切るなど、狂気に拍車が掛かってきており、その様は正に開発者特権を乱用する悪質ゲームプレイヤーや子供の癇癪そのもの。

 

 

だが、永夢達によって撃破され、更にはパラドに殺されるなど、悲惨な結末を送ってしまい、この世を去った。

と思われたが、バグスターとして復活。性格は生前と全く変わりないが、仮面ライダークロニクルクリアまではCRの協力者となることを(ポッピーの口から)約束して以降、精神的な成長をしている。

 

 

名前も生前の名前に『新』とか『神』をつけているが故に、永夢達も(°д°)ポカーンとさせたり、ガルッチ達からは『ダサい』とはっきり言われちゃっている。

 

 

実はゼロノスと面識があり、協力関係を持っていたらしく、ガルッチ達の存在は知っていた。それ故に、黎斗がゼロノスとジャック・クリムゾンを、バグスターとして復活させた張本人でもある。

その後は、ガルッチ達の世界に移住、全力で協力することになった。

 

 

自称神とも謳われているものの、ゼロノスと面識後、世界を渡り歩いている為、様々なガシャットを生み出す事が出来るようになって、ある意味TOAA達から危険人物に認定されるほどの人物になってる。

 

 

実は5人の中で、1番ガルッチと友好関係を築いていて、信頼関係も厚く、色々と頼られており、

超高校級のプログラマーの不二咲千尋とフレディがいた幻想郷にいる河城にとりと共に『アルティメットムテキガシャット』を2つ作り出している。

他のガシャットも開発しているため、近々創造王神に覚醒したガルッチは黎斗を『遊戯王神』の称号を与える予定。今まで自称神だった黎斗は本物の神になる。



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登場人物6

今回はガルッチ事エデンの変更点に加えて、バグスター5人を紹介します。


パラド、グラファイト、ポッピーに関しては、pixivから取ってきていますが、ご了承ください……。


キース・シャーディス 不明 誕生日不明 性別 男

身長:不明 体重:不明

 

 

CV.最上嗣生

 

 

テーマ曲:原曲 六十年目の東方裁判~Fate of Sixty Years 『華鳥風月』

 

 

種族:バグスター

 

 

目の色:茶色?

 

 

二つ名:『仮面ライダークロノス』『罪を償いし者』

 

 

クラス:ルーラー・ライダー

 

 

属性:中立・中庸

 

 

カテゴリ:罪

 

 

ステータス 筋力:S/耐久:B/敏捷:A/魔力:B/幸運:E/宝具:EX

 

 

かつて八雲紫及びその式2人を始末して幻想郷を支配しようとしていた男。

1度はガルッチ(後のエデン)に、2度はゼクスに殺され、3度目で正宗にバグスターとして復活し、死神のアズライルとカオスフレディと共にエデン達と戦った。

が、結果的に敗北。殺されることを覚悟したが、罪を償って生きよとエデンに言われて、共闘する事になった。

 

 

牢にいるキースと同じ姿なのだが、実はデータ世界にいたキースで、仮面ライダークロノスに変身し、DIOや咲夜のように時間を止める事が出来る。

今では、時間を止めるに加えて、エナジーアイテムのケースを呼び出し、好きなアイテムを選んで強化、又は妨害させたり出来る。

 

 

あと、黎斗がキース専用のゲーマドライバーを作成していて、何時かはガシャコンウェポンを自由に召喚出来るようになるらしい。

 

 

 

 

カオスフレディ(カオスヘッダー) 不明 6月9日 性別 男

身長:173cm 体重:70kg

 

 

CV.置鮎龍太郎

 

 

テーマ曲:原曲 狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon 『悖徳数列組曲(x≒y)』

 

 

種族:バグスター

 

 

目の色:深紅色

 

 

二つ名:『仮面ライダーカオスエグゼイド』

 

 

クラス:アサシン・アヴェンジャー・ビースト

 

 

属性:混沌・悪

 

 

カテゴリ:獣

 

 

ステータス 筋力:A/耐久:A/敏捷:SSS/魔力:EX/幸運:-/宝具:EX

 

 

 

エッグマンネガとメトロン星人の手によって生み出されたウイルス。1度は未来とフレディに敗北。2度目は未来と英竜、そして本音に敗北。

そして正宗にバグスターとして再び蘇り、死神とキースと共にエデン達と立ちふさがるものの、結果的に敗北する。

その後、キースと同様共闘する事になり、現在は永夢と共にゲームをやっているらしい。

 

 

彼が持っているのは、『ゲーマドライバーC』と呼ばれるベルトで、色違いの『カオスマイティアクションXガシャット』を使うことにより、『仮面ライダーカオスエグゼイド』に変身出来る。

因みに、エデンが持ってる『セブンシンカレクイエムガシャット』と『デンジャラスクトゥルーガシャット』もあり、他のガシャットもあるらしい。

 

 

 

パラド 19歳(精神年齢) 11月14日生まれ 性別 男

身長:185cm 体重:不明

 

 

CV.甲斐翔真

 

 

種族:バグスター

 

 

髪の色:黒

 

 

髪型:短髪(ボサボサヘア)

 

 

目の色:黒

 

 

二つ名:『仮面ライダーパラドクス』『真・天才ゲーマー』

 

 

クラス:アルターエゴ・キャスター・バーサーカー

 

 

属性:混沌・中庸

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:B/耐久:B/敏捷:C/魔力:C/幸運:A/宝具:EX

 

 

 

永夢のバグスターであり、かつてバグスターの参謀を務める幹部の1人で実質的な首領格。ライダー達の人間関係の変化や状況が変わる様子をパズルになぞらえて表現することが多く、感情が高まり、興奮すると「心が躍るな!!」というフレーズをよく口にしている。

また、自分を苛立たせる相手に対しては「俺の心を滾らせるな」と言い放つ。

 

 

目的の為に様々なバグスターたちに指令を発する冷静沈着な性格の持ち主だが、常にゲーム機をいじりながら無邪気な笑顔を絶やさないその姿は掴み処が無い不気味な雰囲気を醸し出しており、その名の通り様々な矛盾を抱えた人物でもある。

 

 

自分の楽しみを邪魔する者には容赦をせず、しかしバグスターのする事に無視を決めてる事も意味し、自分にとって不利益が無ければ手出しはしない。

 

 

今ではデューストと、仲間であるグラファイト、そして寄り添ってるポッピーと共に色々な世界に行ってる。が、デューストが『セイクリッドフォース・ザギ』に所属し、何処かのゲーセンでひょっこりとやってたり、あらゆる世界各地にて色んな事をしているらしい。

 

 

 

グラファイト 27歳 4月3日生まれ 性別 男

身長:178cm 体重:不明

 

 

CV.町井祥真

 

 

種族:バグスター

 

 

髪の色:焦げ茶色

 

 

髪型:短髪

 

 

目の色:赤

 

 

二つ名:『龍戦士』、『ママファイト(?)』

 

 

クラス:セイバー・バーサーカー・アルターエゴ

 

 

属性:秩序・悪

 

 

カテゴリ:地

 

 

ステータス 筋力:A/耐久:B/敏捷:B/魔力:C/幸運:C/宝具:B

 

 

 

かつてバグスター達の隊長格であるグラファイトバグスターの人間態の青年。仲間意識も比較的高く他のバグスター怪人を『仲間』と呼んで気に掛けている。

さっさと邪魔者となる仮面ライダーたちを排除しようと行動を起こそうとしてパラドに止められるなど、同じバグスターの幹部である冷静沈着なパラドとは対照的に物事を力推しで推し進めようとする好戦的な性格の持ち主でもある。

 

 

その為、データ収集を優先するパラド達の方針に逆らっての独断専行も増えて来ている。ただし、力押しだけの単細胞では無く、独断専行に際しても、パラド達が怠っていたバグスターの軍団結成を第一に行動しており、理知的な思考も持つ。

 

 

また、仮面ライダークロニクルを完成させたパラドの努力に報いようと、バグヴァイザーでゲムデウスウィルスを自分の体に注入しゲムデウスウイルスを培養、増殖を試みるという危険な行為に名乗り出る等、義理堅い一面もある。

 

 

しかしゲームの遊び相手として生まれたパラドや人と一緒に笑顔になるキャラクターであるポッピーピポパポと違い、彼は『ドラゴナイトハンターZ』のゲーム中では『龍戦士グラファイト』という明確な敵キャラとして設定されている事もあってか、敵キャラである事その物が彼にとっての戦う理由である為、たとえ強力な敵が立ち塞がったとしても、ライダー達と共闘するつもりは毛頭なく、死ぬ最後まで敵キャラとしての運命と役割を全うする事を信念としていた。

 

 

その結果、飛彩と大我との戦いにて敗北、ニコの『ライダークリティカルフィニッシュ』に直撃して、悔いがないままこの世を去った。

 

 

が、いつの間にかバグスターとして復活し、いつの間にかパラドとデューストと共に色々な世界へと連れて行かれたりと、翻弄される毎日を送っていた。

 

 

今となっては、その生活も慣れてきて、エデン達と共闘するようになった。因みに今は、エデン達の家にて、エミヤと共に掃除や料理などをしていたり、彼らの子達を鍛えたり等しているらしい。

 

 

 

ポッピーピポパポ 22歳 10月30日 性別 女

身長:161cm 体重:不明

 

 

CV.松田るか

 

 

髪の色:ピンク

 

 

髪型:おかっぱ

 

 

目の色:ライム

 

 

二つ名:『仮面ライダーポッピー』

 

 

クラス:アルターエゴ

 

 

属性:秩序・善

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:D/耐久:C/敏捷:D/魔力:A/幸運:C/宝具:B

 

 

 

檀黎斗神の母でありながら娘という、色々と複雑なバグスター。その正体は、黎斗の母親、檀櫻子で、病死する前にバックアップを残しておくという目的でバグスターウイルスに感染させられ、今はこの姿で生きながらえている。

 

 

デューストと出会ったのは、『アイドルシンデレラガールズ』の世界で、それ以降は色々な世界へと旅立っていた。

 

 

現在は永夢達の所に戻り、滅茶苦茶調子に乗ってる黎斗の制裁(エデンはある一件以来、制裁を止めようとしている。)とかしているらしい。

 

 

 

 

 

更新キャラ

 

 

ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン(呼称 ガルッチ,アルカディア,エデン) ∞歳(外見的に14歳) 11月14日生まれ 性別 男

身長:120~165cm但し今は150cm(女体化時 105~145cm) 体重:45kg(女体化時 40kg)

 

 

(女体化時のスリーサイズ:B90/W50/H70)

 

 

CV.内山昻輝 (女体化時.田中あいみ)

 

 

テーマ曲 FinalFantasyX-Ⅱ op『Real emotion』 灼眼のシャナop3 『Light My Fire』 『Northern lights』

 

 

種族:有翼人

 

 

髪の色:アクアマリン

 

 

髪型:サイドテール(解くとゆるふわのセミショートになる)

 

 

目の色:(右眼)虹色 (左眼)蒼

 

 

二つ名:『幻影の不死鳥』『絶望を司る大魔神』『この世の全ての刃』『超全大王神』『虚の龍神』『仮面ライダーファンタズム』『5代目創造王神』

 

 

クラス:グランドアーチャー・グランドセイヴァー・グランドアヴェンジャー・グランドビースト・アサシン・バーサーカー

 

 

属性:混沌・中庸(悪に近い)

 

 

カテゴリ:月

 

 

ステータス 筋力:∞++++/耐久:C++/敏捷:∞++/魔力:∞/幸運:A(C-)/宝具:∞

 

 

 

自身の真実、そして罪を認め、更にはもう一度0から再スタートするためにガルッチの名を変えた男の娘。

性格にも若干緩和していて、自分を含めて愛し、信用しようという新たな志を持っている。が、メンタルは相変わらず脆い。普段は豆腐以下で、些細なことだと落ち込むか殴り付ける。

 

 

愛人に関しては、リリカに指摘されて以降、どうやって愛人を作らないようにするか考えている。(実は自覚していたが、リリカは愛人を作ってると思ってるようで、実際はあちらから作らされている。)

 

 

戦闘面も相当強化されており、見たことない武具を生成させたり、『ボーイズライザー』や『ゲーマドライバーΩ』を使って戦う。

 

 

創造王神として覚醒した事により、代々受け継がれた神話スタンド『エモーショナル・シング』を手にし、歌だけでも戦えるようになってる。



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登場人物7

アンリマユ 不明 誕生日不明 性別 男

身長:167cm 体重:58kg

 

 

CV.寺島拓篤

 

 

種族:邪神

 

 

髪の色:ネオンスカイブルー

 

 

瞳の色:ネオンスカイブルー

 

 

二つ名:『この世の総ての悪』、『最弱の英霊』

 

 

クラス:アヴェンジャー

 

 

属性:混沌・悪

 

 

カテゴリ:人

 

 

ステータス 筋力:E/耐久:E/敏捷:A/魔力:D/幸運:E+/宝具:C

 

 

 

ゼロノス戦の終盤の時に、エデンを助けた『悪人』。それ以降、遠くからエデンを見守り続けていて、『ボーイズライザー』を手にしてからは、自らをカプセルとして擬態し、常にエデンと傍にいた。

零はそのカプセルの存在すら知らず、そもそもエデン以外の者には自身の能力を使わせるつもりもない。それだけエデンの事が気に入っている。

 

口調はおどけたりおちゃらけたりしており、おかしいことは笑い、悲しいことも笑う破綻者。人の悪性を高らかに謳い上げながら、しかして人の善性を認め、これを賛美する。

真実を知ってからのエデンの時は、見守るだけじゃなく、疲労を感じた時はすぐさま休憩を提案したり、話とかも聞いてあげている。

 

『殻』ではあるものの、エデンと共に戦うという意思は、紛れもなく本物。恐らくサーヴァントで召喚されても、勝ちぬく事が出来る程、エデンと相性がいい。

 

戦い方は『右歯噛咬ザリチェ』と『左歯噛咬タルウィ』という奇形なソードブレイカー型の短二刀流で相手の剣を絡め取ったり、エデンが持ってる『常闇月の太刀』で、合体最凶宝具『無限に交差する螺旋の斬撃インフィニティ・スピニングスラッシュ』を放つことが出来る。

ただ、後者の戦い方は、必ずエデンが居なければいけない為、基本は前者で戦う。

 

 

 

無銘 不明 誕生日不明 性別 不明(一応男)

身長:176cm 体重:75kg

 

 

CV.高橋李依

 

 

種族:不明

 

 

髪の色:パールホワイト

 

 

瞳の色:シルバー

 

 

二つ名:『無の神』『ロストマスター』

 

 

クラス:オブザーバー(観測者)

 

 

属性:秩序・中庸

 

 

カテゴリ:無

 

 

ステータス 筋力:SS++/耐久:S++/敏捷:A/魔力:EX/幸運:-/宝具:EX

 

 

 

かつて全てを無に還そうとしていた張本人(というかご本人。)で、エデンの祖父『ロード』率いる『星の勇者』に辛勝した者。

深手を負い、治り次第に動き出そうかと思われたのだが、何を思ったのか、それ以降の動きは全くなかった。

 

『純粋な光』と『歪んだ闇』の事は知っていて、尚且つその者らの暴走(というより行き過ぎた決闘)を止めたこともある程の実力を持っているが、案外ロードの方が僅かながら高い。

 

実は彼の経歴は不明で、どのようなことで『無の神』になったのか、何時から『ロストマスター』と呼ばれていたのか、どんな真名なのか、謎に包まれている神様。

今は何の目的で、エデンとリリカに近づいたのか、未だに不明。ただ、エデンを心配しているらしい。

 

 

 

ラーク・ブライアン・ロード 不明(外見年齢22歳) 9月14日生まれ 性別 男

身長:175cm 体重:65kg

 

 

CV.杉山紀彰

 

 

種族:有翼人

 

 

髪の色:山吹色、空色、エメラルドグリーン、緋色(右から順)

 

 

瞳の色:シアン

 

 

二つ名:『全の竜神』、『???』

 

 

クラス:グランドセイヴァー

 

 

属性:秩序・善

 

 

カテゴリ:希望

 

 

ステータス 筋力:SSS+/耐久:EX/敏捷:EX/魔力:∞++/幸運:EX+/宝具:UEX

 

 

 

エデンの祖父であり、かつて『星の勇者』のリーダーとして戦った者。無の神と戦いにて、あと一歩のところで敗北。自爆魔法を使って、無の神に深手を負わせて亡くなったと、誰もが思われたが、実際のところ生存していて、ずっとエデン達の様子を見ていた。

 

隠居している間は、2Bと9S、シーモア=グアド、元魔神柱フェニックス(現在は人型になってる)、サーヴァント『ソルジャー』のワイルドドッグ、ワイルドファング、そしてレイと共に住んでいて、来るべきその時まで、リハビリしていた。その頃の外見年齢は26歳だった。

 

今では消耗しきっていたはずの魔力が戻り、今の世界を見るために隠居生活を終え、旅に出てる。

 

外見に似合わず、相当歳を取っているにも関わらず、実力は衰えておらず、しかも全盛期を超えている。

そして、彼が持ってる武器『無に満ちし忘却の剣(サブタレニアン・オブリビオン)』を手にしていて、『虚無』、『忘却』の力を使えるようになってる。

 

 

 

闇創造王神

 

CV.石田彰

 

 

創造王神と対となす存在で、如何いうわけか見た目がエデンの兄『ラーク・マスター・ルッチ』の姿になってる。

1度は4代目創造王神『雲雀士郎』に、2度は両儀零に殺されているにも関わらず蘇っている。

 

目的は未だに不明だが、エデンの事を期待しているらしい。

 

 

 

アザトース

 

CV.若本規夫

 

 

『episode168 彼の記憶ノ欠片』に登場した『万物の王』、『盲目白痴の神』と呼ばれた存在。

自身の死を感じたのか、誰かに自分の全てを受け継いでくれる者を考えていた頃、あるニャルラトホテプ(後のエデン)がやってきて、彼を新たな『アザトース』にすることに決めた。

 

基本は眠っていて、念話して話しているが、誰かに憑依して話すことがある。

 

もし目が覚めてしまうと、如何なる事でも全てを消滅することになる。それが、『TOAA』であろうと、『第六天波旬』であろうと、誰であろうと、『自分』以外の全員が『夢』と認識してるため、『夢』から覚めて消滅してしまう。

 

 



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エデンの家族構成

『Star Dust Space chapter1』から『Subterranean Electron World』のepisode314までの家族構成を書いておきます。


まだそこまで見てない方は、ネタバレ注意


あとエデンの名前ですが、最初の頃から現在の名前の順に出します。

『』


『遠藤宇宙』

 

 

勝又未来(門矢未来)

 

CV.佐倉綾音

 

 

『二十世紀少年』に登場する『ともだち』の正体であり、エデンの恋人。現在は転生してエデンと再会し、暫くして結婚している。

 

 

『アルカディア・エタンセル・エデン(旧)』

 

 

ヴァルハラ・ゼウス・セラフィム・ケテル・アスガルド

 

CV.緑川光

 

 

エデンの頃の父親であり、初代全王神と呼ばれた者。エデンが死ぬと、後を追うかのように亡くなり、幼い頃の姿で復活した妻を全王神にする。

 

元々家族を大事にする人で、身体が弱かった妻のリリスを気にかけてたらしく、エデンと共に普通に暮らしていた。

しかし、リリスが最も重い病にかかり、襲ってきたことに動揺。しかし、エデンの投影魔術を駆使して、命拾いする代わりに妻を失うことに………。

 

 

現在はTOAAのサーヴァントとして、今のエデンを見守っているが、リリスが(意図的ではないが)寝取られているところを見ると、情緒不安定になる。

 

 

セフィロト・ザフキエル・リリス(全王神)

 

CV.豊崎愛生

 

 

エデンの頃の母親であり、現在の全王神。ヴァルハラが亡くなって以降、長くやっているうちに多くの神々に存在しない者と扱われてしまい、孤独を感じることに。

その結果、自分の名前も忘れることになってしまう。

 

復活する前は、身体は病弱で、些細なことでも大変なことになってしまうため、何時も独りぼっちだったが、ヴァルハラと出会ってからは明るく振舞うようになり、まだ成人になって間もない頃に結婚。それから『輝かしい2つの楽園』を意味として名付けたエデンを産んだ。

 

幸せは長続きすることもなく、最も重い病気にかかってしまい、エデンとヴァルハラを襲いかかってしまうも、エデンの投影魔術によって安心した顔をして死去。その代わり、エデンにとって生涯許されることもない、治すことも出来ない心の傷を負わせてしまった。

 

 

復活後は病弱な体ではなくなったおかげで、色々とはっちゃけているものの、仕事は真面目にやっていたり、エデンを夜這いなどで愛情表現(近親相姦が主)してる。

って言っても、ヴァルハラの事は今でも大好きだと思っている。

 

 

 

『ロスト・エンド』

 

 

言峰九郎

 

CV.杉山紀彰

 

 

ロスト・エンドの頃の義父であり、安倍晴明の末裔。本当の父親は、逃げ出す際に殺害しており、迷い込まれた際に九郎に見つかり、養子として迎えることに。

 

陰陽師としての実力は清明と同等、又は超える程なのだが、生きていくために必要最低限の実力にまで落としている。

 

 

妖怪などの魔物に関しては詳しく、共存できるのであれば手を差し伸べるほどお人好しな一面もあり、人妖関係なしに好かれている。

代わりに博麗家とは対立というか一家全員毛嫌いしており、互いに干渉しないようにしていたのだが、その家の娘である霊夢が、1人の少女をイジメているところをエデンが目撃してしまったらしく、その結果、エデンは軽傷、霊夢は重傷となり、より一層溝が深まることになる。

 

因みに、エデンが幻想郷にいる霊夢を嫌っている理由の一つは『努力』をしないこと。(フレディがいる幻想郷は少し例外だが、苦手意識を持ってる。)

 

才能はともかく『努力』をすればするほど、どのような困難が訪れようとも立ち向かうことが出来るという教えは、九郎からだった為、次に転生しても、義理の家族を忘れようとも、無意識にその教えだけは守っている。

 

 

現在でも、エデンを息子と思っていて、フィンよりも父親らしい事をしている。

 

 

間桐華怜

 

CV.植田佳奈

 

 

ロスト・エンドの頃の義母で、『ヒメムラサキ』という町の巫女として活躍している。本当の母親に関しては既に亡くなっている。

 

九郎がエデンを拾い、何処から来たのと聞いたが、その状況を察し、養子にすることに決定。以降は愛情を持って育てた。

 

 

主な仕事だが、殆どが地味なものだったり、時には一世一代の危機が訪れるのを防ぐなどの占いをしている。占い方は、なんと『性行為』だったらしく、娘であるミストに見られるまでは、家族全員知られることはなかった。

ただし、『性行為』を使った占い方は夜限定、占うのは恋愛運と淫乱運だけで、昼の場合は普通に占っている。

 

 

因みに種族は、なんと『サキュバス』。それも女王候補にも選ばれるほどの実力だったのだが、陰陽師である言峰九郎と対峙したものの、あと一歩のところで敗北。

しかし、戦っているうちに、九郎に本気で惚れてしまい、無意識のうちに手を緩めてしまう。更には戦った場所が、『鎮魂大桜』と呼ばれる場所だったのか、気が付かないうちに弱体化していて尚且つ、その花びらに舞う九郎が美しく思ってしまったことが敗因となり、結界に閉じ込められてしまう。

 

殺されると思った華怜だったが、如何やら九郎も惚れていたらしく、それも通常万人の男性や一部の女性にも魅了してしまうほどの外見ではなく、華怜の本質を見透かされたことにより、本当の自分を見てくれたことにより、結婚。

娘であり、転生者である『ミストラル・ケルピー』を産む。

 

 

現在もサキュバスでありながら、巫女としてやっていて、今でもエデンの事を息子と見ている。

後エデンは、華怜がサキュバスであることに気づいていない。

 

 

 

ミストラル・ケルピー

 

CV.悠木碧

 

 

ロスト・エンドの頃の義妹であり、人間とサキュバスの半人半妖で、それと同時にエデンと同じ転生者。

前世は『レイン』の世界の住民で、主人公であるレインの恋人、その頃の名前が『フィーネ』だった。しかし、盗賊に殺害されてしまい、彼にとって忘れられないトラウマのようなものになってしまった。

 

 

転生して以降はその恋人の名前、自分の名前を忘れて生きていた。が、物に憑依できるという能力で、一部の霊魂を飛ばしてエデンと間接的に一緒に旅をしていて、転生していた際にもずっとサポートしていた。

 

その後、間接的にレインと再会し、記憶も戻って話し合いも出来てスッキリし、やんわりと別れを告げた。

 

 

エンドの頃のエデンとの歳の差は6歳ぐらいで、養子として迎えてきたのは4歳という。生まれつき妖術の才能はあるものの、制御しきれなかった為、陰陽術を学んだことで一通り制御も可能になり、なんとかサキュバスに変身できるようになった。

 

 

現在でもエデンの事を『兄や』と呼んでおり、最早これでもかってぐらいに懐いている。

 

 

 

 

『ラーク・バスター・ガルッチ(アルカディア・エタンセル・エデン(新))』

 

 

ラーク・ブライアン・ロード

 

CV.杉山紀彰

 

 

現在の祖父であり、星の勇者のリーダー、『全の竜神』とも呼ばれた存在。どこの世界に行っても、彼を英雄視する人が多く、悪人からも彼に負けるだけで羨ましがる者も少なからず存在している。

 

 

エデンが転生者であることは既に知っているが、普通に孫として扱っており、『幻想の担い手』として覚醒した時はとても喜んでいた。

だがそれと同時に、エデンの運命が決定づけられてしまったことにショックを隠し切れなかったようで、実はひっそりと隠れて様子を見ていたらしい。

 

 

 

ラーク・ジャンヌ・マリア

 

CV.能登麻美子

 

 

現在の祖母であり、『ともだち』のレジスタンスとして活躍していた人物。戦いが終わるまでは、自分が有翼人だとレジスタンスの全員には黙っていたらしく、告げた後はロードの後を追うために、自分の家から出て旅をすることに。

 

 

それ以降はいろんなものを見て来たらしく、久々に息子たちが居る家に行こうとするが、心配で見守っているロードを見つけ、また後回しにすることに。

 

 

現在ロードと共に行方は分からないままになってる。

 

 

 

ラーク・セインズ・フィン

 

CV.上川隆也

 

 

現在の父親ではあるが、奴隷として売ろうとして以降、嫌っていた父親。今となっては和解しているものの、また何かが起きるたびに呆れさせてしまう。

 

今となっては親バカになってしまい、本職より副職(そっちが本職と疑うほど)を優先したり、これでもかってぐらいに甘えさせようとしたりなど、とにかくエデンをドン引きさせたり、呆れさせたりしている。

 

 

とは言ったものの、実力は衰えておらず、純粋な剣術だけで技や能力を持つ者を返り討ちにしたこともあり、相手の戦略、策などを見抜く目も持っている。

戦場に行けば、不敗の英雄として崇められているが、家の中だとただの親バカになってしまう。

 

現在は何故か襲ってきたラルッチと交戦中だが……………?

 

 

 

ラーク・マギア・エア

 

CV.浅川悠

 

 

現在の母親。有翼人の中でも最高の魔女として呼ばれている。神代の魔術師であるメディアも、魔術王ソロモンにも劣らないほどの無数に近い魔法や魔力を持っている一方、物理的な攻撃は一切できない。

殆どが魔法や魔術に頼り切っている為、近づかれるだけでおしまい……………と思えば、近づいた時用の魔法具も事前に用意している為、一応近・中・遠距離攻撃は出来るらしい。

 

 

多くの魔法薬も開発している為か、料理も大得意で、レシピ本など多く書いて出版してるため、『End of The World』の世界の中では有名ともいわれている。

 

 

同じ母親であるアイリスフィールとはいい仲なのだが、料理に関しては任せたくないと思っているらしく、出来る限り誰かを使って妨害しようとしてる。

 

 

 

ラーク・スターライト・ラルッチ

 

CV.大久保瑠美

 

 

現在の姉ではあるものの、いまいちその威厳がなく、最近エデンからチベットスナギツネの目で見られることが多くなってる。

 

義姉であり妻である星空英竜を何故か敵視しており、どっちが姉に相応しいか勝負しているものの、結果惨敗中。

どう頑張っても残姉ちゃんとしか言えない程、残念な美少女化となってる………。

 

 

一応剣術と魔法の技術は申し分ないものの、エデンは最早チート級の剣術や魔法などの様々な技術や能力を持ち、その兄であるルッチは統治力が凄まじい程のカリスマ性や父譲りの戦術眼、そして臨機応変に戦える剣術と魔法の器用万能であるせいで、実は家の中で一番したという不憫過ぎるところに………。

 

 

現在はエデンを追跡して来たものの、到着したのは実家で、そこに現れたフィンに対して、エデンから借りたガシャコンキースラッシャーを2つのガシャットに差し込んでから襲うが、その真意は………?

 

 

 

ラーク・マスター・ルッチ

 

CV.石田彰

 

 

現在の兄であり、家族の中で一番敬愛している。元『End of The World』を統べる天皇陛下として活躍したこともあり、その頃のカリスマ性は衰えていない。

 

英竜とエデンの娘であるレアを預け、元『エレメントフェニックス』達を呼んで修行させたおかげで、対転生者戦の時でも戦えるような実力にさせて、更に自己強化も出来たことで、なんとか自分も転生者と戦えるようになった。

 

 

それでも実力はエデンに劣ってしまうものの、フィンが持つ戦術眼も受け継がれており、レイピアを突く速度は多重次元屈折現象を引き起こすほどで、気が付けば1万回付いていたことも。

レイピアに魔力を流し込めば魔法剣に変わり、振るうこともできる。魔法もバランスよく覚えており、回復や蘇生、補助などもしっかりできている。

 

ルッチもまた、仮面ライダーになることが出来、なれるのは『電王』。その為モモタロス達が待機しており、更に英霊カードを使用することで、『英霊フォーム』に変わることが出来、それらを使った宝具を放つことが出来る。

 

 

現在でもエデンの事を大事な家族だと思っている。

 

 

 

ラーク・バスター・ガルッチ(元 アズリエル・ドリーマー)

 

CV.遠藤綾

 

 

本来のガルッチであり、エデンの弟的な存在。前世は基本世界の『Undertale』の世界の住民で、Nルートのラスボス『フラウィー』であり、Pルートのラスボスであり、本当の姿である『アズリエル・ドリーマー』と呼ばれる者だった。

 

 

元々は彼が『ガルッチ』になるはずだったが、エデンが入り込んでしまったせいで奥底に封印されることになる。

 

が、時を得てようやく封印が解かれ、肉体を得て復活することが出来た。

 

 

その後は普通に暮らし、なんだかんだで友人(?)となった子ギルと一緒にいたりなどしてたものの、魔力の昂りのせいで前世の姿に戻ってしまい、暴走を起こしてしまう。

 

それでもエデンは諦めず、『ガルッチ』の名前を返し、更には本来の姿に戻すことに成功して、ようやく前世と決別することが出来た。

 

 

現在はエデンに連れられ、実家に連れて帰ることになり、皆に事情を話すことに………。

 

 

 

ラーク・シールダー・ルクス

 

CV.悠木碧

 

 

平行世界のガルッチであり、一応妹的な存在。性別反転だけでなく、性格も性質も全然違っていて、此方は淫乱なドMで、年中無休で発情している。

が、家族を思う気持ちはエデンと変わらず、攻撃が苦手な代わりに回復と補助、妨害の魔法が得意で、致命傷を負っても、彼女の魔法または能力を使えば一瞬で治せる。

 

 

彼女の世界である『Origin of The World』は既に滅んでしまい、『剪定事象』として片づけられてしまい、実質帰る世界は何処にもない為、エデンの世界に移住することに。

 

 

現在はエデンに連れられ、この世界の実家に連れてこられ……………。

 

 

 

《ここからは名前とエデンと関係、CVだけ紹介(一部は名前と関係だけ)》

 

 

レミリア・スカーレット

 

CV.日高里菜

 

関係:義姉弟

 

 

エミヤシロウ

 

CV.諏訪部順一

 

関係:義兄弟(?)

 

 

エミヤクロウ

 

CV.諏訪部順一

 

関係:義兄弟(?)

 

 

古明地さとり

 

CV.下屋則子

 

関係:義姉弟

 

 

エミヤキリツグ

 

CV.小山力也

 

関係:義父

 

 

アイリスフィール・フォン・アインツベルン

 

CV.大原さやか

 

関係:義母

 

 

クロエ・K・スカーレット・ラーク・アインツベルン

 

CV.斎藤千和

 

関係:義兄妹

 

 

(夫婦関係)

 

 

フランドール・スカーレット

 

CV.丹下桜

 

 

古明地こいし

 

CV.門脇舞以

 

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

CV.門脇舞以

 

 

 

星空英竜

 

CV.早見沙織

 

 

衛宮藍

 

CV.斎藤千和

 

 

五河士織

 

CV.藏合紗恵子

 

 

夜神小夜

 

CV.種田理沙

 

 

神風深雪

 

CV.坂本真綾

 

 

 

(ここからは未来との夫婦関係)

 

 

更識簪

 

CV.三森すずこ

 

 

布仏本音

 

CV.門脇舞以

 

 

オーフィス

 

CV.三森すずこ

 

 

レティシア・ドラクレア

 

CV.巽悠衣子

 

 

白夜叉

 

CV.新井里美

 

 

杉本玲美

 

CV.原紗友里

 

 

 

 

 

(エデンの子供たち(結構多くいるので一部紹介)

 

 

長男

 

ラーク・モードレット・バルッチ

 

CV.沢城みゆき

 

 

次男

 

ラーク・トリスタン・マルッチ

 

CV.三木眞一郎

 

 

三男

 

ラーク・ヘクトール・ドルッチ

 

CV.神奈延年

 

 

長女

 

アタランテ・スカーレット

 

CV.早見沙織

 

 

 

次女

 

ミリアドール・スカーレット

 

 

三女

 

マリー・スカーレット

 

 

四男

 

古明地暁光

 

 

五男

 

古明地無月

 

 

末女

 

門矢鳳凰

 

CV.悠木碧

 

 

末男

 

門矢アラヤ

 

CV.宮野真守

 

 

養子

 

ジャック・ザ・リッパー

 

CV.丹下桜

 

 

更識リサ(本名 リサ・トレヴァー)

 

CV.花澤香菜

 

 

(エデンの子供(英竜との子))

 

 

レア

 

CV.榊原ゆい

 

 

うさうさ

 

CV.五十嵐裕美

 

 

マリベル

 

CV.ゆかな




他にもいますが、合計57人の家族が居ます。


エデン「大家族ってレベルじゃねえ………。」

リリカ「いえそれより、妻が多すぎません!?」

エデン「まぁ、簪たちに関しては未来の妻だから、それを減らせば8人だな。」

セリカ「結婚しすぎだろ。流石ハーレム体質───────」

エデン「最初は3人だったけどさ、あとの11人と未来はリリス母さんによってサプライズ結婚をさせられる羽目になったんだよね。」

リリカ「だからって、家族多すぎません?」

エデン「まぁその分、資金の単位は『不可数』以上なんだけどね。おかげさんで、食費の心配せずに済みそう………。」

リリカ&セリカ「「その食費は一体どこから!?」」

エデン「怪獣娘。凄い食いっぷりだから………。」

リリカ「えっと、大丈夫なんですか………?」

ザギ「あっちの食費は凄いからな。主殿も、前までは結構食べてたし。」

セリカ「ご、ご苦労様………。」

リリカ「良く倒れませんでしたね………。」

エデン「ホント、そうだなぁ…………。」


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~前期~
Prologue 寂れた刃


-ザギの家-

 

 

天音side

 

 

私達は、ザギさんと矢崎さんの帰りを待っていた途中、突然灰色の渦が現れ、そこから、お父様のような人物が姿を現しました。

 

 

ディノオウガ「お兄ちゃん!?」

 

ガルッチ?「…………なるほど、彼の息子…………なのかな?」

 

リリカ「あの、貴方は?」

 

ガルッチ?「済まないが訳あって、名乗ることは出来ない。」

 

闇の書「……………………。」

 

ガルッチ?「しかし、奴も考えたものだ。こんな置き土産を用意するとは………。」

 

闇の書「宝具の使用、開始しま─────」

 

 

言い終える前に、お父様のような人は直ぐさま剣のようのものを抜きながら走り始め、先に攻撃を………………って、え!?

 

 

リリカ「貴方、何をしてるのですか!?」

 

ガルッチ?「アビリティ起動!邪悪なる魂よ、闇と共に消えよ!『ブレイジング・ダークスター』!!」

 

闇の書「!?」

 

リリカ「はやてさん!!」

 

ガルブレイク「テメェ!!親父、何を考えていやがる!!其奴の中に、ザギと琢磨が!!」

 

闇の書「ち、治療────」

 

ガルッチ?「『裂傷斬』!」

 

闇の書「ッ!?」

 

 

まるで、そこに私達にとって大切な人がいても関係がないように、躊躇いなく攻撃し続けていた。しかもそれは、闇の書でも対処しきれない攻撃ばかりだった。

 

 

闇の書「……………私を、殺してくれるのか?」

 

ガルッチ?「……………だったら、躊躇うんじゃ無い。本当に死にたかったら、最初からこんなことするな。というか、抵抗するな。」

 

天音「お父様!!その人を殺したら─────」

 

ガルッチ?「………僕は、お前の知ってる父親とは違う。あいつと僕とは、違う存在だ。一瞬で終わらせる……………、全て……………幻となって、消えろ。」

 

リリカ「駄目!!!その人を殺さ──────」

 

ガルッチ?「『失墜する魂の救済(ブレイジング・ソウル)』。」

 

 

『ザシュッ』

 

 

全員『なっ!?』

 

 

……………私達が制止しようと、声を掛けようとするも、それより早く、そのまま闇の書の胸を貫いた。

そのままぐったりと座り込み、剣をしまい込みました。その時の顔には、確かにお父様とは全く違うのがわかりました。明らかに、お父様の目には光が無く、一生分の絶望を味わったかのような、目をしていました。

 

 

リリカ「………………貴方って人は!!」

 

ガルッチ?「…………さっさと出て行け、江ノ島盾子。」

 

リリカ「え?」

 

全員『誰?』

 

 

誰かに言っているようだけど、向けていたのは闇の書だった。一体どういう事?

 

 

???『ウププ、ウプププ…………。演技には自信があったけど、君みたいな人には見破られちゃうか。』

 

ガルッチ?「黙れ。さっさとその身体から出てけ、其奴が苦しむ一方だ。」

 

江ノ島『ギャッハッハッハッハ!!!!お前馬鹿じゃねえの!?此奴を絶望的に苦しませるのが、俺の役目なんだよ!!!』

 

ガルッチ?「あっそ、だったら無理矢理その中から引きずり出してやる。」

 

江ノ島『お前何処まで馬鹿なの!?無理矢理やったら、此奴が折角集まった能力が抜け落ちるんだぜ!?』

 

ガルッチ?「下らん。お前を引きずり出せば、後はどうでも良い。」

 

 

そう言って、お父様のような人は、闇の書の胸に突っ込むと、そこには黒い渦のようなものがあり、その中から、魂のようなものが引き抜かれた。

 

 

リリカ「何あれ?」

 

天音「霊魂、ですけど…………何故そう言うものが?」

 

江ノ島「嘘、ホントにやらかしたっての?」

 

ガルッチ?「…………偽者か。いや、既に種を植え付けられていたって訳か。一応無理矢理引き抜いたから、此奴の能力も此奴の中だが、まぁ江ノ島がかけた呪いは感じられぬな。」

 

 

そして、何かのお札を霊魂に近付くと、札が燃えると同時に、霊魂は消え去っていきました。

 

 

ガルッチ?「……………さてと、そろそろこの場から消えるか。」

 

ディノオウガ「待って!!お兄ちゃん!」

 

ガルッチ?「はぁ、僕はお前の知っているガルッチじゃないと言ったはずだが?」

 

ディノオウガ「…………だったら、お兄ちゃんは誰なの?」

 

ガルッチ?「………………大切なものを失い、絶望に堕ちるところまで堕ちてしまい、刃も錆びてしまった、『ラーク・バスター・ガルッチ』さ。」

 

 

ただそれだけ言うと、その場に居たはずのお父様のような人の姿はありませんでした。

 

 

ゼムリャー「…………俺達の親父じゃないって、どういう事だ?」

 

リリカ「それより、闇の書は!?」

 

ディノオウガ「大丈夫、死んでいないよ。でも、あのお兄ちゃんは一体………?」

 

天音「大切なものを失ったと言っていましたしね。ということは、違う次元の、お父様と言うわけでしょうか。」

 

ガルブレイク「…………だったら、なんだってあんな事を?というか、江ノ島盾子って誰だ?」

 

天音「お父様が言うには、その人は『超高校級の絶望』と呼ばれる存在で、何をしでかすか分からない存在だとか。

私が思うに、盾子が動き出したと言うことは、もしかしたらまた大変な事件を起こる可能性もあります。ゼロノスという者の野望を果たそうとするように…………。」

 

 

いずれにしても、悪い予感がするのは私だけではないはず。きっと、お父様もお母様も気づいて、何か行動を起こしてるはず。

だったら、せめて私達がこの世界を守っていかないと!!

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチside

 

 

プロトガルッチ「…………とりあえず、あの世界の安全は確認できた。でもまだ、仇討ちが取れてない…………。」

 

 

僕の大切なものを奪った張本人は、未だに見つからない。奴を殺すまでは、死ぬわけにはいかない。

絶対に何処かに居るはず。それまでは……………。

 

 

プロトガルッチ「それまでは、彼女の顔向けが、出来ないな…………。」

 

 

僕にとって大切な人、守ることが出来たら、どれだけ良かったのだろうか…………。今更後悔しても仕方ない、どんな方法を使ってでも、彼女を……………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フランドール・スカーレット』の仇をとる!!!

 

 

next episode



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episode1 仮面ライダーアマゾンアルファ

1期op 鋼の錬金術師FullMetalALCHEMIST4期op 『period』


-光の国-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「あー、駄目だ。なかなか完全同時に100回斬ることが出来ない………。」

 

 

どうも、来るべき戦いに備え、100回完全同時に斬ろうと、滅茶苦茶特訓しているガルッチです。というか全然上手く行く傾向が見あたらないなぁ………。

…………剣に迷いがあるとか?仮にそうだとしたら、一体なんの迷いがあるんだ?

 

 

ガルッチ「…………それさえ分かればなぁ。」

 

 

僕は溜息をつきながら帰ろうとしていた。

 

 

ガルッチ「ッ!」

 

 

今何か殺意が!?……………って、消えた?何だ今のは?でも何か僕を襲おうとしてるのは確かだな。念には念を入れて、生命の樹の剣(セフィロトソード)を抜いておくか。

でも、今の殺意は人ならざるものの殺意だった気がする。しかも、今まで相手をしてきた奴らより、殺意というよりは獲物を見つけたかのようなものだった気がする。だが、其奴は何処に?

それに、誰かに覗かれてる気が──────

 

 

『■■■■■■■■■■!!!!!!』

 

ガルッチ「ハッ!」

 

 

何かが襲ってくるのを察知した僕は、そのまま回し蹴りをすると、そこには人間とはかけ離れた怪人の姿をした奴が居た。

とは言え、脚で攻撃をしたのか、上半身と下半身が別たれてしまい、まるで氷のように溶けていき、跡形も無く消えていった。

…………………って!

 

 

ガルッチ「死ぬの早くね!?そこはもうちょい踏ん張れよ!?

 

 

結局何に襲われたのか分からぬまま、帰ろうとした。

 

 

「ほう、回し蹴りで倒せるとは凄いんだな。」

 

 

今度は男性の渋い声が聞こえた。今日は厄日かな?なんかよく絡まれる気がするな………。

 

 

ガルッチ「今度は何です?こっち帰って夕食作らなきゃならないんですけど?」

 

「まぁまぁ、そう硬いことを言うな。ちょっと聞きたいことがある。」

 

 

あーもー、時間ねぇってのに……………いや、あのベルト…………何だ?

 

 

「あんた、ガルッチで合ってるか?」

 

ガルッチ「…………質問を質問で返すのは無粋だが、何が目的だ?」

 

「ほう?その様子からして、当たってるようだな。何、簡単さ。『お前を殺せ』って、あのお方に命令されてるんでね。」

 

ガルッチ「おい。聞くだけで何で殺されないと駄目なの。こっち急いでるって言ってるよね?」

 

「関係ない、あのお方の命令は絶対なんでね。まっ、運が無かったと思って、死んでくれ。だがまぁ、名乗りは必要だな。」

 

ガルッチ「おいこら人の話を─────」

 

「俺は鷹山仁。またの名を、『仮面ライダー』────」

 

 

こっちも何かを言おうとした途端、其奴はベルトのドライバー部分を捻った。

 

 

『ALPHA』

 

 

「『アマゾン』。」

 

 

ガルッチ「ッ!?」

 

 

突然赤色のオーラが爆発し、その男、鷹山仁と名乗る男は、『仮面ライダーアマゾン』と似た姿へと変わった。

此奴の目、どうやら本気というかこっちが本命のようだ。

 

 

ガルッチ「なる程、だったら仕方ない。先ほどの無礼は謝る。代わりに、こっちも本気で殺す。」

 

 

幾らアマゾンとは言えど、此奴を使えば如何することも出来ないだろう。

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

アルファ「?」

 

 

【仮面ライダークロニクル………!】

 

 

ガルッチ「今こそ、審判の時!『変身』!」

 

 

【ガッチョーン!バグルアップ……!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!】

 

 

まぁ実際、バグスターに犯されないんだし、心配ないんだがね。

 

 

アルファ「ほう、面白い格好だな。それが今時の仮面ライダーって奴か。」

 

ガルッチ「面白いのはこっからだ。時よ止まれ。」

 

 

【ポーズ…………!】

 

 

さてと、登場して早々悪いが、くたばって貰うぞ。

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ガルッチ「まぁ、あのお方って奴は、大体察してはいるが、馬鹿だな此奴。まだまだ生き足りないだろうに………。まぁ、悪く思うなよ。」

 

 

【キメワザ!クリティカルジャッジメント!!】

 

 

僕は何のためらいもなく、仁と名乗る男を撃ちまくり、ついでながら踵落としも決めた。

 

 

ガルッチ「そして時は動き出す。」

 

 

【リスタート!】

 

 

アルファ「くぁwせdrftgyふじこlp!?!?!?」

 

 

あ、変身が解かれただけで、死んでいなかったか。へぇ、最近の人って凄いなぁ………。

 

 

仁「なっ、何て奴だ…………。」

 

ガルッチ「まぁ生きていたことに関しては凄いな。此食らったら、即GAMEOVERなんだけ………………ん?」

 

 

何だ?このガシャット?13個もあるな。

 

 

仁「あっ!!しまった!!」

 

 

ん?なんか動揺して…………はっはーん、鳴る程ねぇ…………。(愉悦顔)

 

 

ガルッチ「貰っとくぞ。」

 

 

【ポーズ…………。】

 

 

 

さてと、さっさと家に帰るか。しかしこのガシャット、何なんだろうな…………?『マリオスポーツMIX』とか『Go Vacation』とか色々なゲームの絵柄があるガシャットだけど、何を示しているのだろうか?

まぁ、兎に角帰ってゼロノスに聞いてみるほかないな。もしかしたら分かるかも。

 

 

 

 

-ガルッチ達の家-

 

 

ガルッチ「ってな訳だが、頼めるか?」

 

ゼロノス『いやまぁ、やってやるけど、何処から手に入れた?』

 

ガルッチ「僕を襲ってきた奴からとってきた。」

 

ゼロノス『そ、そうかい。まぁ13個もあるから、解析の時間が掛かると思うから、気長に待ってくれ。』

 

ガルッチ「了解、んじゃあ僕夕食作ってくる。」

 

 

さてと、時間は掛かりそうだなぁ。とりあえず、作った後にさっきの敵を調べるか。

 

 

 

 

 

 

──夕食後………。

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「仮面ライダーアマゾンアルファ…………、か。」

 

 

鳴る程、つまり彼奴は違うベクトルの『仮面ライダーアマゾン』だって事か。…………全てのアマゾンを狩り尽くす、ねぇ。

まるで衛宮切嗣みたいなものだね。

 

 

英竜「何調べてるの?」

 

ガルッチ「あ、お姉ちゃん。今僕を襲った仮面ライダーを調べていたところなんだ。」

 

英竜「え!?大丈夫だったの!?」

 

ガルッチ「返り討ちしたよ。けど、ガシャットの方に気を取られたから、仕留め損なっちゃった。」

 

英竜「無事なら、それはそれでいいけど。それよりどうする?相手はフラウィーだし、何か対策とかがあれば良いんだが………。」

 

ガルッチ「…………せめて、『セーブ』と『ロード』の能力を喪失させる方法があれば…………。」

 

 

それ以前に、その世界に入る方法を見つければ良いんだけど、如何すれば良いんだ?それよりは、何で13個のガシャットを持っていたんだろう?何かの意味合いとかあるのか?

 

 

士「仮面ライダーアマゾンアルファ、ねぇ。」

 

ガルッチ「うぉ!?士いつの間に!?」

 

士「ようガルッチ、久し振りだな。っていうか、お前眼鏡掛けるんだ…………。」

 

ガルッチ「まぁね。って言っても、僕には必要ないけど、お姉ちゃんの頼みだしね。」

 

士「そこまで英竜のこと好きなんかよ。」

 

英竜「それより、アマゾンアルファの事知ってるのか?」

 

士「…………いや、実は其奴の存在を知ったのは最近だ。オメガはまだ良いが、此奴は最近だ。」

 

ガルッチ「マジで?っていうか、オメガ?」

 

士「ああ。アマゾンオメガは、『仮面ライダーアマゾンズ』の主人公で、フランと同じ外の世界を知らないまま育った『アマゾン』なんだ。」

 

ガルッチ「『アマゾン』?其奴はどんな奴だ?」

 

士「野座間製薬が研究していた、ウイルス程の大きさの人工細胞が人間大にまで成長した人工生命体で、其奴らは動物の姿をしていて、その能力を扱っている奴らさ。

んで、倒す方法は、赤く明滅する心臓のような核を体のどこかに持っていて、これを破壊されるか、肉体を真っ二つにされるなどの決定的な損傷をすると倒せる。」

 

ガルッチ「…………あれ、アマゾンだったんか。」

 

士「ん?出くわしたのか?」

 

ガルッチ「うん。買い物の帰りに、なんか人ならざるものの殺意を感じてね。んで、襲ってきたとこで回し蹴りしたら、真っ二つに裂かれて、くたばって消滅したんだが。」

 

 

っておい、何でジト目してんだよ士。仕方ねえだろ、戦車も綺麗に真っ二つに斬れるほどの脚とかしてんだからさ。

 

 

士「お前って、とことん規格外だな。」

 

ガルッチ「うっさい、元世界の破壊者。だが、あのアルファが言うには、どうやらあのお方、つまりフラウィーか盾子、又は新生ⅩⅢ機関の誰かに依頼されたんだと思うんだ。あのアマゾンは知らないけど。」

 

士「鳴る程ねぇ…………。まぁ、お前は強い以上狙われるのは必然か。」

 

ガルッチ「あーもー、これじゃあオチオチ隠居すら出来ないじゃん。」

 

士「まだ隠居の事考えてたのか。」

 

ガルッチ「もう何万年も生きてるんだよ?仕方ねえだろ。」

 

英竜「やれやれ…………。兎に角今は、ゼロノスの解析を待つしか無いね。」

 

 

まぁ、そうなるわな。っていうか今更だけど、あのガシャット…………、何でゲーム名なんだろうか………?

 

 

 

 

next episode




1期ed ハルトマンの妖怪少女アレンジ曲『胎児の夢 ~Soul Undertone』


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episode2 13個のガシャット

-ガルッチ達の家 地下-

 

 

ガルッチside

 

 

────アマゾンアルファに襲われてから数日後

 

 

未来「ねぇ、何でゼロノスは、僕達を地下まで呼び出したんだろ?」

 

本音「それ以前に、ゼロちゃんはいつの間に地下作ったのかな?」

 

レティシア「しかしガルッチ、奴を信用して良いのか?私は今一度信用出来ん。というか、一部はあまり信用してないぞ。」

 

ガルッチ「大丈夫。少なくとも、今のゼロノスは信用できる。というか、信用してないなら、利用しろ。」

 

イリヤ「お兄ちゃん、それはそれで酷だと思うけど。仮にもお兄ちゃん、彼奴と議論する仲でしょ?主にアールグレイの。」

 

英竜「というか1週間ほど議論するって…………。」

 

夜神「これは私達でも真似できないと思います。」

 

藍「真似はやめておいた方がいいよ。」

 

 

むしろ真似をするメリットがあるのかどうか。

そう思いながら、僕達は地下の最深部のところまで降りていった。そこには、何かしらの画面と、13個のガシャット、そして何かしらの装置に座っているゼロノスがいた。

 

 

ゼロノス「よう、待ってたぜ。」

 

ガルッチ「解析の結果は如何だった?」

 

ゼロノス「ああ、調べた結果。どうやら此奴は、『Undertale』に行くための鍵のような奴だって事が分かった。」

 

全員『鍵?』

 

ゼロノス「以前英竜が送ったエンペラ部隊が大敗したのを知ってるか?俺の推測だが、どうやら強大な結界を張っているようで、その中に入れば、強制的に弱体化させられる仕組みになってるんだ。

そして、このガシャット。呼称となるが、『ゲーマーガシャットキー』って奴だが、あの結界を解除させる仕組みを持ってる。」

 

 

あれが鍵って、何故に鍵なんだろうか。見たところ、鍵とは言えないような物なんだけど、っていうか何で仁という男が持っていたのか不思議に思うんだが。

 

 

ゼロノス「だが、実のところこのガシャットは不完全。その機能を持つには、このガシャットのゲームをクリアしなくちゃならないって事だ。」

 

鈴美「ゲームを?」

 

ゼロノス「そうだ。例えばだ。この『マリオスポーツMIX』のクリア条件は、『ミックススポーツをクリアし、かつキングベヒーモスの討伐』すること。そうすれば、鍵の機能が手に入る。」

 

ガルッチ「んじゃあさ、その装置は?」

 

ゼロノス「此奴か?」

 

 

その装置は、何かを差し込むかのようなものがあり、その隣にはワープ装置らしきものが見えた。

 

 

ゼロノス「今回このガシャットキーの機能を取り戻す為の装置だ。まさか、ただゲームしてクリア出来れば機能が手に入ると思ってないか?」

 

ガルッチ以外全員『え?違うの?』

 

ゼロガル「「まさかの全員一致!?」」

 

未来「え?ガルッチは違うの!?」

 

ガルッチ「いや、あのね?よく考えてみて。このガシャット、機能手に入れるにはただゲーム機でゲームをクリアしたところで、その機能は手に入らないんだ。」

 

英竜「え?じゃあ如何………………ちょっと待って。まさかっ!」

 

ゼロノス「察しが良くて助かるぜ、英竜。つまり、『リアル』で『ゲーム』をクリアする事。そうすれば、鍵の機能が手に入るって訳だ。」

 

ガルッチ以外全員『リアルゲームだって!?

 

 

というか思うけど、未来達一応リアルゲームやってたからね?

 

 

簪「じゃあ、この装置って………………。」

 

ゼロノス「『リアルゲーム装置』と言うべきだな。ちなみに、ガシャット以外にも、家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機のソフト全般も対応してるぞ。」

 

ガルッチ「…………此どっかで聞いた気がするな。」

 

未来「じゃあ、鍵の機能を手に入れるには………。」

 

ゼロノス「お前達がゲームの世界に行って、その条件をクリアする事。」

 

ガルッチ「簡単に言ってくれるな。んじゃあ、『GAMEOVER』になったら、エグゼイドみたいに?」

 

ゼロノス「『死ぬ』。」

 

全員『出来るかァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

ゼロノス「お前ら…………、あのなぁ?今更命かけてる戦いにきて、このゲームで死ぬのは御免ってどういうこっちゃな。」

 

ガルッチ「事情が違うんだよ!!リアルで死ぬのはまだ良いが、ゲームで死ぬのって、ある意味恥ずかしいだろ!?」

 

ゼロノス「あ、そう言うこと?」

 

深雪「あんさんね!?他人事かもしれないけど、ウチらに取っちゃ大問題─────」

 

クリムゾン「安心しろ、こんな時のために、対策もちゃんとしてる。じゃなきゃゼロノスはこうは言わないぜ?」

 

 

対策って言ったって、一体どうやって?みんなも不思議がりながら、ジャックの話を聞いた。

 

 

クリムゾン「確かに、命にコンティニューは出来ない。それはゲームでも同じだ。だが、転生でコンティニュー出来るのと同じように、此方もコンティニューも出来る。

ようは、リアルゲームにも『コンティニュー回数』の機能も付けておいたんだ。」

 

フラン「そうなの!?」

 

クリムゾン「ただ、ゲームで死ぬ回数は決められてる。『99回』、それがお前達に与えられたライフだ。」

 

こいし「何故に?」

 

クリムゾン「これ以上増やしたら、生きてる有り難みが無くなるだろ?そもそも、一人に『99回』にするわけにもいかねえし。」

 

本音「あ、コンティニューは共同なんだね。」

 

クリムゾン「一応言うが、今からやるゲームでライフを使うのは、ベヒーモス戦、キングベヒーモス戦。この二つだ。」

 

 

おいおい、随分とノーマルだな。

 

 

ゼロノス「まぁ、スポーツだったら、何も命を使う訳じゃ無いからな。負けたら負けたで、もう一回挑むことは出来る。だが、ベヒーモス戦とキングベヒーモス戦は違う。こっちは命懸けの戦いだ。全滅すれば『GAMEOVER』。ライフが一つ減る事になる。」

 

英竜「むう、一つ聞くけど良いか?」

 

ゼロノス「?」

 

英竜「ゲーム世界に居る間は、制限とかあるか?例えば、攻撃系の技は使えないとか。」

 

ゼロノス「良い質問だ。制限はある。基本的に、チートは無効化させて貰う。ただし、あくまで転生した特典のチートなだけで、独自で得たチートならば問題なく使える。例えば、ガルッチが基本的に使ってる『投影』とか、『擬似宝具』とかが例だ。ただし、使える宝具は『対人宝具』と『対軍宝具』にさせて貰うぞ。」

 

 

まぁそれは妥当か。うっかり対城宝具以上の宝具使ったら、悲惨な事になりかねないし、何よりヤバいからね。というか、そうでもせんと、何でもありのルールに………。まぁ、僕の固有結界を使わなければ問題ないけどね。

 

 

ゼロノス「さて、簡単な説明は以上だ。詳しい事は、後々説明する。それじゃ、テストプレイ元、最初の鍵の機能を手に入れるぞ。皆、そのワープ装置の上に乗ってくれ。」

 

 

僕らはそのワープ装置の上に立ち、ゼロノスとジャックの方を向いた。

 

 

ゼロノス「よし、健闘を祈るぞ!」

 

 

【マリオスポーツミックス!!】

 

 

ゼロノス「セット!」

 

 

【ガシャット!!】

 

 

すると、ワープ装置が起動し、一瞬で視界が真っ白になっていった。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

クリムゾンside

 

 

クリムゾン「行ったようだな。」

 

ゼロノス「ああ。…………しかし、俺は変わったな。今まであの三人共の宿敵だったはずなのに、今となっては、共に戦う仲間として関わってる。

これも、彼奴らと一緒に生活していったせいなのか?」

 

クリムゾン「かもな。」

 

ゼロノス「というか、お前も随分と変わってないか?あの時はそんな殺伐とした性格じゃ無いだろ?」

 

 

元の原因はテメェだ、兄貴。だがまあ、変わるきっかけになったのは、ガルッチと共に過ごしたことかな?

滅茶苦茶腹減ってたとこを、彼奴は見つけ、何処かの宿屋に泊まり、そこで飯とかくれたんだっけ?しかも酷い怪我も、治してたし。にもかかわらず、俺は彼奴を殺そうとした。けど何故だろうな、俺には殺せなかった。いや、初めて殺すことが出来なかった気がする。

いつもティポタのためだけに、俺は『守る』ために殺し続けていた。彼奴が話し掛けて、不貞な野郎だったら殺そうと思った。

実際彼奴は、ティポタに出会い、話し掛けようとした。だが、驚いたことに、此奴には不純な思いが全くなかった。

 

 

そしていつの間にか、友人として接していた。妹が殺されたことも、彼奴は積極的に手伝ってくれた。正直、ここまでしてくれるなんて思ってもみなかった………。

妹が居なくなった俺に、『一緒に旅に出ないか?』って言われたんだっけ?

だが、彼奴を共犯者にさせるわけにもいかないし、俺がやった事は誰だって許されなかった。俺は誘いに断り、別れを告げ、妹を生き返らせるために、俺の命を犠牲にして生き返らせ、ギルサンダーに頼んで亡くなった。

今思えば、ガルッチと居たからこそ、なのかもな。

 

 

ゼロノス「ガルド?」

 

クリムゾン「彼奴には、ホントに返しきれない恩を貰っちまったな。」

 

ゼロノス「?」

 

クリムゾン「何でもねぇ。ちょっと久々に、外の空気を吸ってくるぜ。」

 

ゼロノス「気を付けろよ。」

 

 

分かってる。心配するな、兄貴。実際俺は、バグスターでありながら、サーヴァント。今度こそ、『間違い』を犯さない。

 

 

next episode




-始原の城-


ってな訳で、次回は『マリオスポーツMIX編』に入ります。


でも終わったら、次はどれにしようかなぁ………。基本ゲーム系で書きたいけどけど…………。この先心配になってきた………。


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GAME1 『マリオスポーツMIX』
episode3 Game Start


-???-

 

 

BGM Sacred Moon

 

 

ガルッチ達がゲーム世界に行った同時刻………

 

 

盾子「って訳。」

 

???「そうか、遂に奴らが動き始めたか…………。」

 

盾子「彼奴らだけじゃ無いよ。原世界の彼奴も、動き始めてる。フラウィーですら、想定していなかった事だったようだよ。」

 

???「そうか………。そもそも、あのガルッチという男が、何をするのか分からないというのは事実。単純なのか、複雑なのか、さっぱり分からない危険人物。特に、原世界のガルッチは、今のガルッチよりも、厄介だ。

早めに駆除しておかなくては、我々の計画に支障がでる……………………。だが先ずは、今のガルッチとその仲間を始末が先だな。

 

…………ⅩⅢ、出番……………って、何してる?」

 

 

ⅩⅢと呼ばれる男を見てみると、何やらブリッツボールらしきものでリフティングをしていた。

 

 

ⅩⅢ「何って、リフティングッスよ?」

 

???「遊んでんじゃねえよ。いや…………、まあいいか。」

 

盾子「いいの!?」

 

???「兎に角出番だ、ⅩⅢ。ガルッチとその仲間達は、我々が破壊した世界を修復させようとしてる。妨害しにいけ。」

 

ⅩⅢ「はいはい、このリフティングが終わってから────」

 

???「いや今行けよ!?」

 

???「無駄だ、Ⅰ。此奴、世界の破壊よりも、球技を優先するほどの奴だぞ?」

 

盾子「それ、大丈夫なの?」

 

Ⅰ「盾子、彼奴はああみえて凄い奴なのは確かなんだ。ボールだけで、一撃死も狙ってるし、下手すれば星一個無くなるほどの実力を持っているんだ。

頑張れば出来る子なんだけど………。」

 

盾子「アンタは其奴の母親か。」

 

ⅩⅢ「よし、1500回のリフティング終了!」

 

Ⅰ「やり過ぎだろ?!」

 

ⅩⅢ「そんじゃ、殺害命令来たついでに、その世界に遊んできま~す。」

 

Ⅰ「いや、遊ぶんじゃ………………………行ってしまった。」

 

盾子「………まぁ、私は別世界に行ってくる。じゃあね。」

 

 

ⅩⅢはガルッチ達がいるゲーム世界に、盾子は別世界に行った。残ったのは、白いフードコートを着込んだ者だけとなった。

 

 

???「んで、何時俺の出番来るんだ?」

 

Ⅰ「そう慌てるな、Ⅴ。お前の出番は、まだ先だ。」

 

Ⅴ「はいよ。」

 

Ⅰ「…………大丈夫かな?『デュースト《DIUST》』、彼奴遊びに関しては上手いんだが………。戦闘がなぁ………。」

 

 

Ⅰは独り言を言いながら、姿を消した。

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-電子世界 ピーチ城-

 

 

ガルッチside

 

 

ふう、無事着地成功…………って、思ったら。

 

 

藍「キュー…………。」

 

士織「お、重い…………。」

 

オーフィス「い、痛い………。」

 

レティシア「何故私が、一番下なのだ?」

 

鈴美「うー…………。」

 

こいし「お兄ちゃん、助けて………。」

 

 

殆どの人が着地失敗し、レティシアが押し潰すかのように積み上げられていた。

 

 

ガルッチ「…………何処から手を付ければいいんだ?」

 

未来「山積みされちゃってるね………………。」

 

英竜「ジェンガか何かか此は………。」

 

フラン「とりあえず、助けましょ?」

 

 

 

 

 

────1分数十秒後

 

 

 

 

 

 

レティシア「し、死ぬかと思った………。」

 

ガルッチ「やめろ、それで『GAMEOVER』になったら、洒落にならん。」

 

簪「死因が圧死って、確かに笑えないよね。」

 

ガルッチ「敵なら愉悦だけど。」

 

全員『(愉悦部ぇ………。)』

 

 

ん?そういえば………。

 

 

ガルッチ「ねぇ皆、バスケとバレーボール、ドッチボール、ホッケーのいずれかをやったことある人居る?」

 

未来「僕はホッケー以外ならやったことはある。」

 

英竜「私は、バスケ以外なら。」

 

藍「うーん、ホッケーなんてやったことないね。」

 

夜神「私も。」

 

士織「私は、バスケとバレーボールならやったことあるよ。」

 

 

英竜お姉ちゃん以外のみんなは、ホッケーしたこと無いのか。フランとこいしは、弾幕ごっことかやってるから、ドッチボールが向いていそうだな。

イリヤは如何なんだろ?

 

 

ルビー『イリヤさんの運動神経って、どれだけあります?』

 

イリヤ「うーん、スポーツなんてやった事ないから、運動神経はないかな?」

 

ルビー『ですがイリヤさん、その割には凄く動いてるじゃ無いですか。イリヤさんの太股を撫で回してるとき─────』

 

イリヤ「ルビー?後でOHANASHIしましょうか?」

 

ルビー『……………ごめんなさい。ですが、今のイリヤさんなら、運動神経は絶対にいいですよ!』

 

 

というかルビー、お前いつからそこにいた?

 

 

深雪「ウチはホッケー部に入ったことあるよ。全国優勝もするぐらいやったし。」

 

ガルッチ「全国優勝!?」

 

未来「凄っ!?」

 

英竜「全国優勝って、日本全国?」

 

深雪「うん。」

 

英竜「…………凄いな。」

 

深雪「ウチをなめたらあかんで。」

 

 

となれば、ホッケーなら深雪の十八番ってわけか。

 

 

鈴美「私は、中学の時バレーボールやってたわ。」

 

 

鈴美さんはバレーか。

 

 

レティシア「運動神経は良い方なんだが、その4種目は全く知らない。」

 

白夜叉「儂もじゃ。」

 

 

そういえばスポーツなんて、やったことなかったんだっけ?2人とも。

 

 

簪「ビーチバレーなら、やったことあるよ。」

 

本音「私も~。」

 

 

なる程なる程、後はオーフィスの方は?

 

 

オーフィス「我、出来るものなら何でもやる!!(☆o☆)」

 

 

頼もしいな、それは………。

 

 

フラン「って、そう言うお兄ちゃんは如何なの?」

 

ガルッチ「僕か?ドッチボールかバスケなら出来るぞ。ホッケーとバレーはルールなら知ってるが、やったことはない。」

 

こいし「そういえばお兄ちゃん、一度ラルッチお姉ちゃんと一緒にハンドボールをやってたんだっけ?」

 

未来「しかもアレ、次元超えてるよ。ホントにどこにそんな力が?」

 

ガルッチ「そう言われてもねぇ………。」

 

英竜「ん?みんな、あれを!!」

 

 

英竜お姉ちゃんが指差す方を全員で見ると、何やら流れ星のような物が、ピーチ城に落ちていった。

 

 

ガルッチ「原作の始まり…………か。」

 

未来「そのようだね。」

 

ガルッチ「よし、そんじゃチームを組んで─────」

 

ゼロノス『あー、張り切ってるとこ悪いんだが…………。』

 

 

チームを組もうとしていたら、突然ゼロノスの声が聞こえた。一体なんだ?

 

 

ゼロノス『お前ら、4種全部大得意って、設定しといてるから、好きなように組めばいいぞ。』

 

全員『( ゚д゚)ポカーン』

 

 

………………なんだそりゃ。聞いて損したじゃねえか。って言っても、これじゃあ余るんじゃないか?

 

 

ゼロノス『因みにだが、英竜、未来、ガルッチは『ミックススポーツ』に挑むのは決定事項だからな。』

 

未来ガル英竜「「「既にチーム決まってたんかい!!!!!!!!!」」」

 

ゼロノス『だって、今回のルール、1種目しか出られないって事になってるんだ。ようは、一チームが、バスケを選んだ場合、他の種目は出られないって事になるんだ。

因みに、ドッチボールは、外野含めて4人組む必要がある。』

 

ガルッチ「………鳴る程ね。んじゃあ改めてチームを決めて、早速練習しよっか。」

 

 

さぁて、優勝目指し、鍵の機能をゲットするぞ!!

 

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ⅩⅢside

 

 

ⅩⅢ「ほいっ!」

 

 

『ガタンッ』

 

 

???「おう、10回投げて10回入るって、凄いな。」

 

???「っていうか、バグスターの俺達が、何故こんな所に?」

 

ⅩⅢ「いいじゃないっすか。それより練習しないッスか?バスケとか、ホッケーとか、バレーとか、ドッチボールとか。」

 

???「天才ゲーマーの俺に、練習する意味とか………。」

 

???「確かにな。」

 

ⅩⅢ「えー、暇なんだしさ。ちょっと協力してくれっす。強敵居るんすから─────」

 

???「んで、何から始める?」

 

???「俺もやるぞ。」

 

 

乗るの早いっすね。まぁ、期待してるっすよ。パラド、グラファイト。

 

 

 

 

next episode




因みに、チームはこんな感じ。


バスケ


衛宮藍、五河士織、夜神小夜


ホッケー


神風深雪、レティシア、白夜叉


ドッチボール


イリヤ、フラン、こいし、オーフィス(外野担当)


バレーボール


更識簪、布仏本音、杉本鈴美


ミックススポーツ


星空英竜、門矢未来、ガルッチ





因みに、ⅩⅢの名前は、デュースト。英語は『DIUST』ですが、元の形は、『TIDUS』。つまり、ティーダのノーバディです。

属性は水

武器はボール


まぁブリッツボール選手だったので、致し方ありませんが…………。


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episode4 バスケ キノコカップ戦

-ピーチ城 練習場-

 

 

ガルッチside

 

 

練習してから暫くして………。

 

 

藍「汗掻いたぁ………。」

 

英竜「久々に、スポーツをやった気がするよ。」

 

ガルッチ「いやお姉ちゃん?スポーツするのは、4チームの後だからね?」

 

簪「というより、ガルッチ。動きやすい服装を投影してくれたのは助かるけど、何故ブルマ?しかも女性全員。」

 

本音「もしかして、ガルガルってそっちが趣向だったりして─────」

 

ガルッチ「んな訳あるか。衣服を投影するのが初めてだったんだ。ブルマにかんしては、気にするな。僕の趣味なんかじゃない。(ちょっと興味はそそるけど………。//////)」

 

こいし「でも、お兄ちゃんと未来お兄ちゃんは、スパッツなんだね。凄く…………、生足をペロペロしたいほどエロシコい!」ハァハァ

 

ガルッチ「したいなら後にしてくれ………。(息荒いよ、こいし。)」

 

英竜「ガルッチ、建前と本音が逆になってるよ。」

 

 

おっといけね、汗だくで今にも透けそうな皆を見ていたら、ちょっと欲情してしまった。自重自重っと。

 

 

藍「というより、ガルッチのスネ毛ないんだね。未来もないけど。」

 

深雪「ホンマや。ガルッチって、袴とか着込んでいるから知らへんかったけど、スネ毛一本も無いわ。」

 

ガルッチ「あーこれ?あまり思い出したくないんだけど…………。」

 

英竜「あ、それってトラウマの?」

 

ガルッチ「うん。女装する際に、脱毛させられたんだ。髭やら腋毛やら色々とね…………。」

 

 

マルフォイの野郎、ホントに覚えてろよ?

 

 

ガルッチ「って、そろそろバスケの第一回戦が始まりそうだよ。藍、夜神、志織。優勝目指してこい!」

 

藍「勿論!」

 

夜神「お任せ下さい。」

 

士織「行ってきます。」

 

 

先ずはキノコカップ優勝、その後はフラワーカップ、そしてスターカップ優勝すれば、クリスタルに変わる。って、おや?

 

 

未来「ガルッチ、同時刻でバレーボールとホッケー、ドッチボールも始まるって。」

 

ガルッチ「何故に!?」

 

英竜「どういう事だ?」

 

ゼロノス『俺が設定した。』

 

未来ガル英竜「「「暗躍しすぎだ!!!ゼロノス!!!」」」

 

ゼロノス『おい、今更だけど、俺はシンゼロノスだ!!!

 

未来ガル英竜「「「ホントに今更だな!?」」」

 

ゼロノス『それにだ。4チーム全員団結して、ベヒーモス倒した方が効率的にいいだろ?』

 

ガルッチ「いや待て!僕らは如何なんだよ!」

 

ゼロノス『勝てるだろ。って言いたいが、どうやら新生ⅩⅢ機関の一人と、その仲間がいるようだぞ。』

 

 

ⅩⅢ機関だと!?って事は、早速行動に出たって訳か。

 

 

ゼロノス『しかも試合で。』

 

 

『ズコォォォォォ!!!』

 

 

ガルッチ「それホントにⅩⅢ機関かよ!?」

 

未来「絶対遊びに来てるよね、その人。」

 

英竜「いや、油断してる隙に抹殺するのが狙いなんじゃないか?」

 

ガルッチ「そうは言うけど、ノリの軽いやつとか、僕を見た途端罵ってと頼み込むドM変態とかもいるせいか、その認識が出来にくいんだけど。」

 

英竜「ホントにガルッチ、過去に何があったの?」

 

フラン「って、私達出なきゃならないんだった!!お兄ちゃん達、頑張ってくるね!!」

 

 

そう言うと、3チームは僕達を残して会場に向かった。

 

 

英竜「しかし、ガルッチ…………。君の脚、凄くそそるな。」

 

ガルッチ「お姉ちゃん、よだれ。」

 

未来「ガルッチ、待ってる間誰も居ない場所で…………。」

 

ガルッチ「未来まで!?って、分かった分かった!!分かったから、凄く愛らしい目で僕を見ないで!」

 

英竜「私の義弟、ホントに押しに弱い。」

 

 

言わないでお姉ちゃん、恥ずかしいから…………。そして押しに弱いのは自覚してるから…………。

 

 

 

sideout

 

 

 

 

-マリオスタジアム バスケ-

 

 

 

 

『さぁ!いよいよ始まりました!!バスケ部門、キノコカップ戦がいよいよ始まります!!司会は私、ジャガーマンが送りします!!』

 

 

…………いい加減そこまでにしろよ、藤村。

 

 

『さて、何か作者から辛辣なコメントを戴いたところで、早速第一回戦を行います!!選手出場!!』

 

 

おいこら……。というか何で藤村ここに居るんだよ、可笑しいだろ。

 

 

『先ずは赤コーナー、衛宮藍チーム!前から順に、衛宮藍、夜神小夜、五河志織の三人がやって来て参ります。しかし、ブルマですか。此は男からしたらよだれが─────』

 

 

『ゴーン………。』

 

 

『わ、我が生涯に、一片の悔いなし…………!』

 

 

藤村が死んだ!!

 

 

全員『この人でなし!!!』

 

 

あーもー、結局こうなると思ったよ。まぁ邪魔な藤村に変わって、ここからは作者こと、深緑風龍が送ります。

 

 

藍「ついに風龍さんが、司会に出ちゃったよ。」

 

夜神「いいのですか?これ?」

 

 

まぁほぼ何でもありだから、カオスは免れないと思ってくれ。では、青コーナー。前から順に、『ヨッシー』、『キノピオ』、『ワルイージ』の三人が来ました。

特に一番注意しなくてはならないのは、やはりワルイージの必殺技ですね。藍達はどうやって攻略をするのでしょうか。って、ん?

 

 

藍「何だあの如何にも屑に極みとも言えるほどの男、マジでヘドが出そうだよというかこの試合で処してろうか────」

 

士織「藍?」

 

夜神「如何したのでしょうか?」

 

 

…………リヨ藍か。多分ワルイージが原因だなこれ。ってな訳で、両チーム、中央へ!握手!!

 

 

『グシャ!!』

 

 

ワルイージ「ギャァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

 

 

うわー、此は痛いな。…………あまり使いたくはないが、致し方ない。おーい、藍!!怒りを鎮めてくれたら、ガルッチの女装した写真をあげるぞ!!

 

 

藍「よし、頑張ろう!因みにどんな服装?」

 

 

猫耳フードを被り、尻尾が付いたスカートを着込んでます。

 

 

藍「よっしゃぁぁぁぁ!!!漲ってきたァァァァァァ!!!!!」

 

 

…………許せ、ガルッチ。それでは、ジュゲムさん。ボールを。

 

それでは!!

 

 

 

 

 

【GAME START!!!】

 

 

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episode5 第一回戦 VSワルイージチーム

-マリオスタジアム-

 

 

さて、ボールをとったのは、小夜選手。それを妨害しようとしてるのは、キノピオ選手で、っと、突破しました!しかし、ワルイージは何かにやけた顔をしていますが、何を?

 

 

夜神「よし、ここでシュートッ!?」ツルンッ

 

藍「小夜ちゃん!?」

 

 

おっと!?ゴールに近付いた瞬間滑った!?いや、何か液体のような物が…………、ってあれローション!?

 

 

ワルイージ「俺様のローションを踏んだな?ざまぁねぇな!!ギャッハッハッハ!!」

 

 

此奴セコっ!?まさかのダンクシュート封じか!?というかローション使うな!!

 

 

士織「風龍さん、此卑怯だよね?」

 

 

うん、ぶっちゃけあれは酷い。って、取りこぼしたボールは、ヨッシー選手がとりました。が、藍選手がカット、再び藍チームの攻撃です!!

 

 

藍「ローションがあるなら、この距離で!!」

 

 

藍選手、スリーポイントラインで飛んだ!そこからダンクシュートを決めるつもりか!?

 

 

ワルイージ「おいキノピオ、行ってこい!!」

 

キノピオ「え!?ちょちょちょ!?」

 

 

ワルイージ選手、キノピオ選手を藍選手に目がけて投げた!?此奴は何処まで勝ちに行くつもりだ!?

 

 

ワルイージ「『勝てば官軍』って、昔からそう言うだろ?」

 

 

うわぁ、此は引くわ………。っと、観客から酷いヤジが飛んできてます!!まぁセコい事したら、そりゃ当然か。

 

 

藍「よっと!」

 

キノピオ「グギャ!?」

 

 

って、なんと藍選手!まさかの投げられたキノピオ選手を足場にし、そのままダンクシュートを決めたぁぁぁぁ!!!

 

 

藍「大丈夫?」

 

キノピオ「い、いえ。ほ、ホントにごめんなさい。」

 

藍「悪いのはあの屑よ。貴方は悪くないから。」

 

 

 

『藍チーム『2-0』ワルイージチーム』

 

 

さて、先手は藍チーム。ヨッシー選手とキノピオ選手には、頑張って貰いたいですね。ただし、ワルイージ、貴様は駄目だ。

 

 

キノピオ「よし、行くぞ!」

 

 

キノピオ選手、小さな身体にもかかわらず、藍チームを翻弄させていく!そのままシュー────

 

 

夜神「カット!」

 

キノピオ「あ。」

 

 

ここで小夜選手、キノピオ選手のシュートカットしました!そしてそのまま藍選手にパス、藍チームの攻撃が─────

 

 

ワルイージ「やらせねぇぜ!!『ボムアタック』!!」

 

藍「まずっ!?志織ちゃん、パス!!」

 

士織「はい!」

 

 

ここでワルイージ選手のボム攻撃!しかし、無意味だ!ボールは志織選手に手渡されて、藍選手はボムに直撃する!って、うん?

 

 

藍「………いい気になってんじゃあねえぞ、このド低脳がァァァァァァ!!!!!!」

 

 

キレた!?ワルイージ選手に対して、凄い殺意を感じました!!というか、これ絶対殺してやるって言う目をしてますよ!?

 

 

ゼロノス『あー、これワルイージご愁傷様だな。』

 

クリムゾン『まぁ自業自得だな。』

 

ゼロノス『それより風龍、お前司会していいのか。』

 

 

仕方ないだろ。ナレーションとか長続きできないんだし。

 

 

 

────暫くして

 

 

 

えー、ここで前半戦終了。結果はこんな感じです。

 

 

藍チーム『120-21』ワルイージチーム

 

 

………99点差。因みに、21はキノピオ選手とヨッシー選手が頑張ってとった得点です。それでも縮めることが出来るのか謎ですが…………。

因みに、ローションは既にかたづけました。ワルイージ選手が、()()()()()、飲んでくれました。

 

 

藍「はぁ、全く酷い目に遭ったよ。」

 

夜神「の割に、ワルイージにも仕返ししてたじゃない?」

 

士織「あれは酷い。というよりか、あの目見ました?性的な目で見てたよ?」

 

藍「絶対許さない。というか、この場にガルッチが居たら彼奴絶対殺されてるよ。」

 

夜神「それには同意ですね。」

 

士織「後半戦如何する?」

 

藍「だったら、私はワルイージの行動全て妨害する。2人はその間、攻撃と守備をお願いするね。」

 

 

全てって、まさか…………。というかその時点でなんか嫌な予感が………。

 

 

夜神「あまり、無理はしないで下さいね。」

 

士織「あのワルイージですので、きっと妨害も────」

 

藍「だったら、『キリツグ』の力を借りるまで。」

 

夜神「待って。特典は無効されてるから使えないよ。」

 

藍「くっ!無効化とかなければ、ワルイージをボコることが出来るってのに…………!」

 

 

……………滅茶苦茶怒ってるよあれ。ワルイージ、悪いことは言わん。今すぐ棄権することをお勧め……………?

 

 

キノピオ「ちょ、ちょっとワルイージさん?さ、流石にそれは不味いのでは?」

 

ワルイージ「何言ってんだよ、キノピオ!どんな汚い手を使ってでも、俺様達が勝てば良いんだよ!」

 

キノピオ「で、でもそれは!明らかに狙おうとしてるじゃないですか………。」

 

ワルイージ「良いじゃねえか。一石二鳥も狙えるって事だしよ。ニェッヘッヘ……。」

 

 

…………………僕知らね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ピーチ城 練習場-

 

 

一方………。

 

 

英竜「ねぇ、2人とも。」

 

ガルッチ「?」

 

未来「何?」

 

英竜「今私達の家族を傷つけた阿呆がいるって知ってる?」

 

ガルッチ「ほう?詳しく聞かせてくれないか?」

 

未来「その話、少し教えてくれない?」

 

 

3人の殺意が、ワルイージに向けていた。だが、その事はワルイージには気付いていなかった。

 

 

ガルッチ「ところで、僕は対人宝具の奴がいいのかな?」

 

英竜「そうだね。私は『八つ裂き光線』で。」

 

未来「んじゃあ僕は、どうしようかな?あ、ガルッチ。スペルカード貸してくれない?」

 

ガルッチ「神槍『スピア・ザ・グングニル』でいい?」

 

未来「うん。」

 

ゼロノス『……………死んだな、ワルイージ。』

 

クリムゾン『そうだな………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-マリオスタジアム-

 

 

さて、後半戦と行きましょう。ん?

 

 

大河「ちょっと!!そこ私の席よ!?何奪ってるのよ!!」

 

 

ちっ、目覚めやがったか。そもそもだな────

 

 

大河「あっと、ワルイージ選手!藍選手がボールをとるや否や、いきなり藍選手のおっぱいを触り始めた!!」

 

 

……………は?此奴遂にセクハラ行為にまで、陥ったのか!?

 

 

大河「しかし、それに耐えながら小夜選手にパス!そのままゴールに一直線!!だがヨッシー選手がそれを阻止しに行きます!」

 

 

ん?藍選手、ワルイージ選手を背負い投げしてそのまま拘束していますが………?

 

 

大河「えーっと、風龍さん。前半戦何があったんですか?」

 

 

ご察し下さい。さて、小夜選手。そのままダンクシュートを決めて、2ポイント獲得!

 

 

藍チーム『122-21』ワルイージチーム

 

 

そしてボールはワルイージ選手に。というか、いつの間に拘束解いたんだ?

 

 

大河「ご都合主義なんですよ。って、あーっと!!ワルイージ選手、ここでスペシャルシュートを決めるつもりだァァァァァァ!!!!」

 

ワルイージ「俺様のシュートを見せてやる!!」

 

 

ぼ、ボールを8つに増やし…………いや違う!130個まで増やしただと!?正気じゃねえ!?

 

 

藍「それを待ってた!!ガルッチ直伝、『擬似宝具(イマジナリー・ノーブル・ファンタズム)』!百貌のハサン宝具!『妄想幻像(ザバーニーヤ)』!!!」

 

大河「おっと!!藍選手、百貌のハサンの宝具を使って、130人のハサン達を召喚させたァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

もうバスケって、何だっけ?次元バスケの間違いじゃ………。

 

 

大河「そもそも『マリオスポーツミックス』自体が、次元スポーツですからね。って、藍選手、ワルイージ選手のスペシャルシュートを全て受け止めましたァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

ワルイージ「何ぃぃぃぃぃぃぃ!!!俺様の必殺技ガァァァァァァァ!!!」

 

藍「こっちもスペシャルシュート決めてあげる!」

 

 

おっと!?ここで藍選手のスペシャルシュートを放つつもりだ!

 

 

藍「『擬似宝具(イマジナリー・ノーブル・ファンタズム)』!この一撃、手向けと受け取りなさい!!クー・フーリン宝具!『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)』!!!!」

 

 

ボールを槍と化し、そのまま投げつけた!!しかも、ワルイージ選手を串刺しにしてそのままゴールに入ったぁぁぁぁ!!!

 

 

大河「っとここで『ゲームセット』!審判が流石に点差に限界が来たのか、強制的に藍チームの勝利となります!!」

 

 

寧ろ今までなんで止めなかった………。

 

 

審判「いやだって、ワルイージ選手に無理矢理賄賂を…………。」

 

 

…………ってな訳で、ワルイージには強制的に退場に加えて現行犯逮捕となります。

 

 

夜神「やりましたね!藍さん!」

 

藍「うん!」

 

士織「それにしても、酷いね。あのワルイージって人。藍さんの胸を揉んでいましたし。」

 

藍「全くよ。揉んでいいのは美幼女美少女美女に加えて、ガルッチと未来、後は英竜だけなのに。」

 

夜神「あ、はい。」

 

藍「さて、ワルイージ。貴方の敗因は、たった一つよ。たった一つのシンプルな答え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴方は私を、怒らせた』。」

 

 

さて、別の種目の方も聞いてみましょう。『ホッケー』の司会してる、言峰さん。其方はどうですか?

 

 

言峰『此方言峰、第一回戦の勝者は深雪チームが勝ちました。バレーボールの司会してる、ヴォルデモートの方はどうかね?』

 

ヴォルデモート『此方ヴォルデモート、バレーボール第一回戦の勝者は更識チームが勝ちました。そしてドッチボールの方の司会してる、士さん。』

 

士『おう、此方門矢士。こっちは既に終わってるぞ。勝ったのは、フランチーム。準決勝進出したぞ。』

 

 

なるほど、ガルッチ陣営全員が準決勝進出って事か。このままキノコカップ優勝目指してくれるといいなぁ。

 

 

 

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episode6 準決勝戦 VSピーチチーム

-ノコノコビーチ-

 

 

フランside

 

 

士『さて、ここで準決勝を始めるぜ。司会は引き続き、この俺。超完璧にもかかわらず、弟に負けてしまった士と。』

 

束『天災少女…………って、何で『天才』じゃないのよ!!って風龍さんにツッコみたい、束です!』

 

 

すっごくどうでも良い…………。それにしても、第一回戦の時はホントに楽勝だったわ。投げてきたらキャッチして、そのまま当てるだけの簡単なお仕事だったわ。

さて、次の相手は誰かな?

 

 

士『さて、フランチームの相手をするのは、このチームだ!ピーチチーム、前から順に、『ピーチ姫』、『デイジー』、そして『モーグリ』の3人です。

 

ピーチ姫の必殺技には、ハートをばらまいてから放ち、デイジーの必殺技には、花畑を召喚させ、その中で逃げなくてはなりません。

そして、モーグリの必殺技は、アタックしたボールが途中で消え、何処から攻めてくるか分からない為、フランチームにとって厄介なチームになるでしょう。』

 

束『確かにそうだね。ハートで行動不能、お花畑で逃げる範囲を制限、そしてモーグリの攻撃は予測不可能。

此は確かにやばいですね。』

 

オーフィス「如何する?」

 

イリヤ「3人の必殺技は厄介だしね。しかも、それが同時に来たら厳しいよ?」

 

フラン「そうね。ってなると、先ずはピーチ姫を狙いにいかないと駄目ね。」

 

こいし「モーグリってのも厄介よ。私なら対抗できるけど、フランちゃんとイリヤちゃんにとっては厄介でしょ?」

 

イリヤ「確かにね。じゃあ、優先順位として、ピーチ姫、モーグリ、そして最後がデイジーでいい?」

 

フラン「そうね。」

 

 

確かに、ピーチ姫とモーグリのコンビネーションは厄介と言っても過言じゃない。侮ってしまえば、間違いなく負ける。お兄ちゃんのためにも、絶対勝とう!

 

 

士『さて、ジュゲムがボールを持ち、中央に行きました。そしてボールを放ち、試合開始です!!』

 

 

【GAME START!】

 

 

束『ボールはフラン選手が取り、フランチームが先制攻撃を始めます。って、早速ジャンプシュートでピーチ姫選手を狙っています!』

 

士『やはり行動不能を持ってるピーチ姫選手は、厄介だと思っての行動………って、フラン選手、何を思ったのか、外野にいるオーフィス選手にパスした!』

 

フラン「オーちゃん、パス!」

 

オーフィス「任せろ!」

 

黎斗『本来『マリオスポーツミックス』の『ドッチボール』には、体力が表示されるのが基本だが、リアルゲームの場合、3回目でアウトというルールにしてある。』

 

 

って、黎斗が何故ここに!?

 

 

士『っていうか黎斗、お前何故ここにいる?』

 

黎斗『私は神だからな!!それと、私は『新檀黎斗』だ!!!

 

 

……………シンゼロノスっていう名前並みにダサくない?

 

 

オーフィス「当たれ!」

 

ピーチ「キャッ!」

 

デイジー「ピーチ!」

 

束『あっと、ボールが落ちた!ピーチ選手、あと二回当たれば、アウトです!』

 

ピーチ「やったわね?お返しよ!」

 

 

其れは予測済みよ!

 

 

黎斗『ほう、ピーチ選手のボールをよけ、その後ろにいたオーフィス選手が、ボールをキャッチしたな。と言うことは…………。』

 

オーフィス「ん?」

 

士『おっと?ここで波が来て、緑コウラとコインが流れてきました。両チーム、その緑コウラを取りました。』

 

モーグリ「ボールを返して貰うモグ!」

 

束『投げたァァァァァァァァァァァ!!モーグリ選手、オーフィス選手に向けて緑コウラを投げた!』

 

フラン「そいっ。」

 

 

『グシャ』

 

 

士『フラン選手、やりやがった!?能力で、緑コウラを壊しやがった!』

 

フラン「士さん、私はね?『()()()()』壊しちゃっただけよ。」

 

こいし「そうそう、うっか凜さんの()()()()が移っちゃっただけの話よ。」

 

黎斗『うっかりならば、仕方あるまい。』

 

束『いいのそれで!?あれわざとのように見えたけど!?』

 

こいし「束ちゃん、其れは幻覚よ。」

 

束『いやいや、どっからどう見ても─────』

 

こいし「此は幻覚、いいね?」

 

束『ア、ハイ。』

 

 

そういえば、深雪ちゃんは如何してるんだろ?

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

深雪side

 

 

言峰『さて、此方はホッケーのノコノコビーチです。現在の得点はこうなっております。』

 

 

深雪チーム『30-4』ドンキーコングチーム

 

 

言峰『点差は、先程とは違いますが、大きいですね。』

 

 

とりあえず、ここまで点差を広げることは出来たで。この勝負、負けるわけにはいかんのや!!

 

 

深雪「レティシア!パス!」

 

レティシア「ああ!行けっ!」

 

深雪「此処からは、ウチのステージ!!『アイシクルスマッシュ』!!」

 

ドンキー「!?」

 

ワリオ「オレ様が止めて────」

 

 

『カチーン』

 

 

言峰『おっと、ワリオ選手凍ってしまった。ビーチでかき氷の氷も見つけたようだし、それで苺のシロップをかけて美味しくいただくとしよう。』

 

 

ブラックジョークはそこまでにしときや、言峰。

 

 

深雪チーム『31-4』ドンキーコングチーム

 

 

白夜叉「そして戻ってるし、ホントにご都合主義やな。」

 

深雪「今更や。この作品は、ご都合主義で成り立ってるんや。今までも、そして此からも。」

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランside

 

 

士『さて、後半戦の始まりです。因みに、勝者はフランチームになってます。』

 

 

またご都合主義なんだね………。

 

 

束『あと、あちらの紫さんに伝えたいことがあります。紫が死んだ!!!』

 

全員『このろくでなし!!』

 

 

何があったの一体。

 

 

黎斗『まぁ、八雲紫の扱いなんて、今時こういう感じですし────』

 

ピーチ「デイジー、モーグリ!こうなったら、一気に決めるよ!」

 

デイジー「OK!」

 

モーグリ「行くクポ!!」

 

黎斗『まさか、3人同時のスペシャルアタックが発動するのか!?』

 

士『此はフランチームにとって、厄介な事になりました!!』

 

オーフィス「皆!!」

 

 

くっ、ホントに厄介ね。でも、残念だけど…………。

 

 

束『って、3人とも動かなくなったよ!?どうしちゃったの!?』

 

ピーチ「そんな事したって、当てて下さいのようなものよ!!」

 

モーグリ「これで、貰ったクポ!!」

 

士『黎斗、フランチーム大ピンチなんだけど!?大丈夫なのですか!?』

 

黎斗『何を言っている。3人とも、全く()()()()いないぞ?』

 

束&士『はい?』

 

 

そう、黎斗さんの言うとおり。もうその技を仕掛けた時点で、もう対策は出来たわ!

 

 

フラン「封じ破壊!」

 

デイジー「!?お花畑が!!」

 

イリヤ「ハートブレイク!」

 

ピーチ「え!?」

 

こいし「そしてキャッチ!!」

 

モーグリ「クポ!?」

 

士『嘘ォォォォ!!』

 

束『突破しちゃった………。』

 

 

さぁ、此処からは私達のステージよ!

 

 

フラン「私達のスペシャルアタックを食らいなさい!!先ずは私から。禁忌『カゴメカゴメ』!」

 

黎斗『おっと、フラン選手!ピーチチームを弾幕で閉じ込めました!!因みに、スペシャルアタックを使用し、当たった場合即OUTになります!』

 

デイジー「こ、これじゃ動けない!!」

 

フラン「かごめかごめ、籠の中の鳥は、いついつ出やる?夜明けの晩に。鶴と亀が滑った、後ろの死体はだあれ?」

 

モーグリ「クポォ!?」

 

黎斗『モーグリ選手OUT!』

 

こいし「『ブランブリーローズガーデン』!」

 

束『こいし選手が投げたボールは、ピーチ選手に当たった!』

 

ピーチ「え?何?何々!?!何で私光ってるの!?」

 

こいし「はい、貴方もOUT。」

 

 

『ズドォォォォン!!!』

 

 

黎斗『ピーチ選手、OUT!!』

 

イリヤ「さぁ、最後は私よ!!」

 

デイジー「くっ!!来なさい!!全部キャッチしてみせるわ!!」

 

 

え?今全部キャッチするって言ったの?下手すれば、命にも関わるのに?

 

 

イリヤ「行くよ、ルビー!!」

 

ルビー『はいはーい!筋系、神経系、血管系、リンパ系、全擬似魔術回路変換完了!!』

 

 

【Warning!Warning!Warning!】

 

 

士『あ、此やばいかも。』

 

ルビー『チャージ、一兆%!!!イリヤさん、今です!!』

 

イリヤ「さぁ、取ってみなさい!!!次元重奏飽和砲撃(ディメンションファイア)』!!!!!!!

 

 

『ズバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!』

 

 

デイジー「はぁぁぁぁぁ!!!!」

 

士&束『ど、堂々と受け止めてる!?!』

 

黎斗『凄まじいな。仮に受け止めたとしても、無事では済まされないはず……。』

 

ピーチ「頑張って、デイジー!!」

 

モーグリ「負けるなクポ!!!」

 

デイジー「こんな、ところでっ!負けてたまるもんかァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

イリヤ「くっ、アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

デイジー「負けるかァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ピーチ城-

 

 

ガルッチside

 

 

『チュドーーーーーーーーーーーンッ!!!!』

 

 

ファ!?何あの爆発!?

 

 

未来「何あれ!?」

 

英竜「核爆発並みの爆発だけど、一体何が!?」

 

ガルッチ「行ってみよう!!」

 

 

皆、大丈夫なのかな?

 

 

-ノコノコビーチ?-

 

 

『シュー…………。』

 

 

……………な、なんだこの惨劇は!?

 

 

イリヤ「ハァ……………、ハァ……………。」

 

デイジー「………二人とも、…………ごめん。侮り…………、過ぎた。」

 

 

『ドサッ』

 

 

えーっと、どういう状況?

 

 

ルビー『ひぇぇぇぇ、まさかゲームでこの宝具を披露する日が来るなんて、思いませんでしたよ。』

 

イリヤ「か、勝ったぁぁぁ…………。」

 

未来「ねぇ、何があったの?」

 

束「イリヤちゃんが、凄まじい威力のビームスマッシュを放って、それをデイジーが受け止めて、続いてる内に大爆発を起こしちゃってこうなったみたい。」

 

ガルッチ「マジかよ…………。」

 

 

んで、なんだこの土管?continue?

 

 

『ウィーン』←テッテレテッテッテー

 

 

黎斗「まぁ、結果的にフランチームが決勝戦進出することには変わりないが。」

 

英竜「誰?っていうかその登場の仕方はマリオか?」

 

黎斗「新檀黎斗だ!!!!」←デンジャラスゾンビの効果音

 

未来ガル英竜「「「( ゚д゚)ポカーン」」」

 

 

…………シンゼロノス並みに、名前がダサい。しかし、フラン達が決勝戦か。こりゃ、こっちも負けてられないかもな。

こっちも頑張って練習しないと!

 

 

 

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episode7 決勝戦 VSマリオ&ルイージRPG3チーム

-ピーチ城 上空-

 

 

本音side

 

 

ヴォルデモート「おい誰だ?ピーチキャッスルのステージになるはずが、何故上空に?」

 

ダンブルドア「仕方ないじゃろ、ノコノコビーチが悲惨な事があったんじゃから。ピーチキャッスルにも被害が来たら対処しきれんじゃろ。

実際言峰も、白い目してたぞ?」

 

 

そういえば、なんだか凄い爆風が来たけど、何だったんだろ?ガルガル達も唖然とした顔になっていたし。

ホントに、何があったの?

 

 

鈴美「それより、いよいよ決勝戦よ。2人とも、絶対勝ちましょ!!」

 

本音「そうだね、みっくん達の為にも、この試合には絶対勝たないと!!」

 

簪「そろそろ相手側のチームが来るよ。」

 

ヴォルデモート『えー、マイクテス、マイクテス。お待たせしました!!キノコカップ、バレーボール部門、決勝戦が始まります!!見事決勝戦進出したチームは、簪チームと、お馴染みのマリオ、ルイージ、そしてクッパのマリオ&ルイージRPG3チームの二チームです!』

 

 

まさかのRPG3の主役3人登場。

 

 

クッパ「行くぞ、マリオ。ルイージ。我が輩達の力で、キノコカップを手に入れるぞ!!」

 

マリオ「言われなくても、そのつもりだ!」

 

ルイージ「優勝は、僕たちが貰うよ!」

 

簪「私達だって、負けるわけには行かないのよ。」

 

本音「行くよ!かんちゃん、れいみん!!」

 

鈴美「ええ、勿論よ!!」

 

ダンブルドア『選手のテンションも上がってるのう。トム、始めようか。』

 

ヴォルデモート『そうですね。それでは、試合開始!!!』

 

 

【GAME START!!】

 

 

BGM マリオ&ルイージRPG3 『in The Final』

 

 

 

サーブ 杉本鈴美

 

 

鈴美「思いっきり、行くよ!それ!!」

 

 

『バンッ!』

 

 

クッパ「レシーブ!」

 

マリオ「ルイージ!」

 

ヴォルデモート『ルイージのスパイクが来ます!っと、そこで鈴美選手がブロックしに来た!!』

 

鈴美「やらせない!!」

 

ルイージ「行けっ!」バンッ

 

 

ルイージのスパイクが決まったけど、れいみんの右手を掠って、僅かだけどレシーブ出来るぐらいの速度になった。

 

 

本音「かんちゃん!それっ!」

 

簪「貰った!!」

 

 

『バシンッ!』

 

 

ダンブルドア『簪選手、OUTスレスレの線までスパイクを決めました!』

 

 

簪チーム『1-0』マリオ&ルイージRPG3チーム

 

 

よし、早速1点は取れた!

 

 

本音「やったね、かんちゃん!」

 

簪「うん、先ずは1点。」

 

鈴美「この調子で行きましょ!」

 

クッパ「くっ、我が輩達の力はこんな物ではない!」

 

 

さぁ、次行くよ!

 

 

BGM一時中断

 

 

sideChange

 

 

 

 

ⅩⅢside

 

 

へぇ、あのチーム凄いっすね。スパイクの狙い目も、OUTスレスレまで狙ってるし、それに可愛らしいっすね。

 

 

ⅩⅢ「パラドさん、どっちのチームが勝ちそうっすか?」

 

パラド「どっち勝つも何も、女性チームだろ。しかし、どのスポーツにもお前目当ての奴が見当たらないんだが?」

 

ⅩⅢ「そうっすね。」

 

 

何処っすかね。

 

 

???「3人とも、ファイトー!!」

 

ⅩⅢ「!?」

 

パラド「いた……。」

 

ⅩⅢ「っていうか、1人っすか?これ。」

 

???「あー、1点取られたぁぁぁぁぁぁぁぁ!でも、まだ始まったばかり。頑張れぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

…………滅茶苦茶応援してるけど、気付いてないのかな?

 

 

???「おーい未来、ジュース持ってきたよ。」

 

ⅩⅢ「………居たよ。」

 

パラド「居たね。」

 

未来「ありがと、ガルッチ。」

 

ガルッチ「偶には休憩するのもいいかもね。でも流石に、4種目全部練習はきつかった………。」

 

未来「そうだね、お陰で君が投影してくれた体操服が。」

 

ガルッチ「…………流石に人前はせんよ?」

 

 

ちょっと待って!?あの人何の話してるの!?っていうか、2人の服が透けてるように見えるけど!?

 

 

未来「でも、その本はたまにだけど持ってきてるよね。」

 

ガルッチ「仕方ないよ、(BL同人誌と百合同人誌が)好きなんだし。」

 

未来「とことん腐っていくね…………。」

 

ガルッチ「どっかの誰かに影響されたせいだからね………。」

 

 

腐っていく!?ホントになんなんすか!?

 

 

パラド「………なぁ、ⅩⅢ。彼奴ら何の話してんだ?」

 

ⅩⅢ「さ、さぁ、何だろうね。」

 

グラファイト「おーい、2人とも。持ってきたぞ。」

 

パラド「グラファイト、すまないな。」

 

グラファイト「んで、何で此奴うな垂れてるんだ?」

 

パラド「さぁ?」

 

 

ホントに一体何の話をしてるの!?しかもあの透けてる体操服が気になるんだけど!?しかもあの人、ブラ着けてるじゃん!もう一回言うけど、ホントになんなんすか!?

 

 

ガルッチ「あー、早く試合に出たい…………。ドッチボールはまだ早く済ますことがあるから良いけど、バスケとホッケーがなぁ………。」

 

未来「確かに、試合時間もあるし、それは仕方ないよ。」

 

ガルッチ「この試合が終わったら、次はフラワーカップだったよね?」

 

未来「そういえば、そうだったね。その後はスターカップで、4つのクリスタルが揃えばベヒーモスと戦える。だったよね、英竜。」

 

英竜「そうだな、此方も猛特訓で4種スポーツをやって来たんだ。ミックススポーツで、絶対にクリアしなくては…………。」

 

ガルッチ「うーん、でも思うんだけど。新生ⅩⅢ機関の姿が見あたらないけど、何処なんだろ?」

 

 

君達の近くにいるよー!気付いてー!!

 

 

未来「もしかして、競技に参加していたり────」

 

英竜「いやいや、それは流石にないだろ。」

 

 

ここにいるよ!気付いて!!

 

 

パラド「……………ドンマイだな、ⅩⅢ。」

 

ⅩⅢ「(´・ω・`)」

 

グラファイト「まぁ、スターカップの決勝戦で出ればそれでいいだろ。」

 

ⅩⅢ「それもそうっすね。」

 

パラグラ「「立ち直り早!?」」

 

ⅩⅢ「よーし、そうときまれば、こっちも練習するっすよ!」

 

 

絶対に、勝つぞ!!おー!!

 

 

ガルッチ「…………っていうか。」

 

英竜未来「「?」」

 

ガルッチ「なんか後ろが騒がしかった気がしたけど、気のせいか?」

 

 

…………………………居るからね?俺。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

簪side

 

 

BGM再開

 

 

簪チーム『14-13』マリオ&ルイージRPG3チーム

 

 

ハァ、ハァ………。正直侮りすぎたかも。ここまで追いつくなんて。

 

 

ヴォルデモート『さて、前半戦にもかかわらず、いきなりのクライマックス!ここで点を取れば、簪チーム一ポイント獲得です!!』

 

ダンブルドア『トム?テンション上がってないか?』

 

クッパ「お前達、此処まで着いてくるとは、正直我が輩でも予想外だったぞ?」

 

鈴美「私達だって…………、負けられない理由があるのよ…………。」

 

クッパ「…………そうか。マリオ!!ルイージ!!我が輩達の本気を見せてやろうぞ!!」

 

ルイージ「スペシャルアタック…………、だね?」

 

マリオ「分かった。絶対に、勝ってみせる!!」

 

本音「行くよ!!『ジ・アース』!」

 

 

『バシンッ!』

 

 

クッパ「ここだ!」

 

ヴォルデモート『此はまさか!?』

 

ルイージ「先ずは僕から!!」

 

 

ちょちょちょ!?吸い込まれる!?

 

 

クッパ「我が輩の炎を食らうがいい!!」

 

 

まずい、此じゃあ点が…………!!避けようにも、ルイージの攻撃で動きづらい!!

 

 

クッパ「仕上げだ!!マリオ!!!」

 

マリオ「これで……………、フィニッシュ!!

 

本音「私が、止める!!!」

 

鈴美「本音ちゃん!!」

 

ヴォルデモート『と、止めた!?マリオが放ったスペシャルスパイクを受け止めた!?』

 

簪「本音!!」

 

本音「ほおおぉぉぉぉおぉぉぅうううううぅぅぅぅぅうううぅぅぅぅぅっっ!!!!!!!!!!」

 

クッパ「しぶといッ!この炎で、フィニッシュだ!!」

 

 

特大の炎!?このままじゃ、本音が!!

 

 

ダンブルドア『本音選手!クッパが放った特大の炎に当たった!!大丈夫なのか!?』

 

ヴォルデモート『あれは、普通に即死は免れないでしょう…………。』

 

 

そんな……………、本音が…………。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本音side

 

 

この温度、かんちゃんがやられた温度と同じ……………。致命傷は免れないほどの…………、温度…………だったね…………。

でもまだ、ボールの感触はある………。けど、仮にレシーブ出来ても、これが限界かも…………。

 

アハハ、私が今回初めてのGAMEOVERか。悔しいなぁ……………。かんちゃんみたいに、ウルトラマン達の力なんてないし、オーちゃんやフランちゃん、皆みたいに凄い力なんて持ってない、普通の人間。

本当の事言っちゃうと、羨ましかった。そして、いつの間にか、嫉妬してた。私も、みっくん達みたいな力があったら良いなぁって、思ってた。

大地の力も、確かに凄いけど、能力が失っちゃったら、ただの女の子に逆戻りなんだよね………。

 

 

 

 

 

レイはコンティニュー機能はあるって言ってた。けど、コンティニューしても、それは私じゃない。本当の私なんかじゃない。本当の私は、クッパとマリオの炎で焼かれて死んだ。多分そう言うことなんだろうね。

あーあ、まだ生きたかったなぁ……………。

 

 

 

???「諦めるつもり?」

 

 

え!?誰!?

 

 

???「貴方の決意は、そんな物じゃないでしょ?」

 

 

そうだけど、けどこのままじゃ私は──────

 

 

???「けど、生きたい。そうでしょ?」

 

 

勿論だよ!!私だって生きたい!!かんちゃん達の為にも、皆のためにも、何より私の子供達の為にも生きたい!!

 

 

???「そっか。本音ちゃん、羨ましいなぁ。私もその強さがあったら、きっと…………。」

 

 

え?

 

 

???「………………決めた。私の力、貴方にあげる!皆と同じ力を、誰かを守れる力を、貴方に託す!!」

 

 

ちょっと待って、貴方は誰なの!?

 

 

???「私?そういえば、名乗ってなかったね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、全王神の祖先の1人。名前は『門脇鋼』。あらゆる自然を司る『自然王神』と、呼ぶべきかな?

それじゃ、頑張ってね!本音ちゃん!!」

 

 

声が消えて無くなると同時に、私の力が漲るのを感じ、それと同時に焼かれて死にそうな温度だったにも関わらず、その温度すら温かく感じていた。

これなら、打てる!!!

 

 

本音「れいみん!!」

 

 

『ポンッ。』

 

 

クッパ「なにぃぃぃぃぃ!?!?!」

 

簪「本音!!」

 

ヴォルデモート『レシーブした!?あの地獄の業火のような炎を、耐えきったのか!?』

 

ダンブルドア『有り得ん………、あれは灰になってもおかしくないはず…………。』

 

鈴美「はいっ!」

 

本音「後は私が決める!!」

 

ダンブルドア『本音選手、飛んだ!!』

 

マリオ「させるか!!」

 

ルイージ「兄さん、僕もカバーするよ!!」

 

クッパ「お前達、我が輩もサポートするぞ!!」

 

ヴォルデモート『だが、ブロックしてるのは3人。突破できるのか!?』

 

 

自然の力、今こそ見せるとき!!!

 

 

本音「これが、私の新たな力!!!『ナチュラルエレメントスマッシュ』!!!!!!!!」

 

 

『ズバンッ!!!』

 

 

ヴォルデモート『直進!?!それでは弾かれて────』

 

ダンブルドア『いや待て!』

 

クッパ「なっ!?ボールが消えた!?」

 

 

確かに、目の前に来たのに消えて見えるのは仕方ないけど………。

 

 

ヴォルデモート『…………3人掛かりのブロックを、突破し……………。1点獲得。』

 

クッパ「なん…………だと?」

 

 

BGM終了

 

 

『ワァァァァ!!!!!!』

 

 

簪「凄い……………。凄いよ本音!何今の!?って、火傷は大丈夫なの!?!」

 

本音「もう、かんちゃんは………。大丈夫、私は死んでも居ないし、この通り無事だよ。」

 

鈴美「よかったぁ…………。」

 

ダンブルドア『本音選手にも、致命的なものではなかったようで、よかったのう。これで、ポイントは簪チームに────』

 

クッパ「リタイア、してもいいか?」

 

ダンブルドア『え?』

 

クッパ「我が輩達の負けだ。よもや、此処までやられては、流石に勝てん。完敗だ。」

 

マリオ「クッパ…………。」

 

クッパ「本音とかいったか?優勝杯はお前達に譲ろう。我が輩達は、ここで降りる。」

 

本音「…………。」

 

クッパ「意外か?だが後半はもう目に見えてる。ここは潔く諦めた方がいいしな。ではな。」

 

 

そしてクッパは、マリオとルイージを連れて、コートから出て行った。って事は、もう勝ちでいいの?

 

 

ヴォルデモート『あー、クッパ選手からリタイアすると宣言したため、強制的に、簪チームの優勝に決まりました!』

 

 

………まぁ、いっか。勝ったことには変わりなさそうだし。

 

 

そして同じ頃、スノーちゃん達、あいあいちゃん達、フララン達も優勝して、みんなでキノコカップトロフィーを掲げたよ。

 

次はフラワーカップかぁ。鋼って言う人が持ってた力、絶対に扱い熟してみせるぞ!

 

 

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episode8 スターカップ決勝戦 VSFFチーム

フラワーカップからスターカップ準決勝までカット。


-???-

 

 

Ⅰside

 

 

…………いやいやちょっと待て、彼奴何遊んでんの!?しかも連れて行ったのは、パラドとグラファイトだったし、しかも暗殺する機会もあっただろ!?

 

 

Ⅴ「おいⅠ、このままだと解放されるぞ。何とかできないのか?」

 

Ⅰ「何とかしたい──────って、何だ?」

 

 

確かあのシーンは、布仏本音が焼かれるとこだったな。てっきり、ここでくたばると思っ……………なっ!?

 

 

Ⅴ「( ゚д゚)ポカーン」

 

Ⅰ「馬鹿な、そんな馬鹿なことは!?確かに、確かに気配その物が無くなったはず!?」

 

Ⅴ「あの力は、確か全王神の祖先の1人でしたよね?何故彼女が?」

 

Ⅰ「関連性は、何処にもないはず。そもそも、奴は戦死したはずだ!なのに何故!?」

 

Ⅴ「………分からんことばかりだな。」

 

 

とは言え、まだその形跡はないはずだ。ん?此奴、たしか『リリカ』だっけか?何処か見たことあるような……………?

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

-ラグナロク船-

 

 

深雪side

 

 

深雪「忍者やったか?そのトロフィー、渡して貰うで!」

 

 

どうも、深雪です。酷いと思わんか!?決勝戦のところで、てっきりクッパJr.と思っていたら、ラグナロク船が出てくるわ、クッパJr.が忍者になるわ、しかもトロフィーを盗んで逃げたときたで!?

 

 

忍者「悪いがそれは無理な相談だ。このクリスタルには強大な魔物を宿して────」

 

深雪「ベヒーモス、やろ?」

 

シロマ「何故貴女方が!?」

 

レティシア「元々私たちは、その魔獣を滅ぼすために、そのトロフィーを集めていたんだ。こっちは無知で集めているわけではない。」

 

クロマ「ならば、尚更危険だ。お前達が勝てる相手では────」

 

白夜叉「やれやれ、どうやら私達は甘く見られておるようじゃな。」

 

レティシア「そのようだな。こうなれば、深雪。」

 

深雪「分かってる。ウチらの力、どれ程のものなのか、見せてあげる!」

 

忍者「あくまで、戦うと。ならば仕方ない。シロマ!クロマ!」

 

深雪「レティシア、夜叉。行くで!!」

 

 

BGM FINALFANTASYⅩ 『シーモアバトル』

 

 

言峰『さて、ホッケー部門、スターカップ決勝戦です。此処で勝利すれば、どちらかが、ベヒーモスと戦える権限が与えられます。できれば、被害を最小限にして欲しいです。』

 

 

泣き言聞こえてるで、言峰さん。とは言え、油断できないってのは事実やな。念のために、『対魔術:EX』のお守りも着けたし、忍者だってこいしちゃんや、シャドンで鍛えてるから、余程じゃない限りやな。絶対に勝つ!

 

 

言峰『パックが落ち、試合開始!!』

 

深雪「貰った!!」

 

忍者「早っ!?」

 

 

よし、先ずはゴールに向かう前に、敵を引きつける!でも相手が相手やからな。

 

 

シロマ「させません!」

 

深雪「ほいっ!」

 

言峰『ほう、シロマ選手がタックルするとこで、白夜叉選手に渡し、スティックを上手く使って避けたようですね。』

 

白夜叉「よっと、レティシア!シュート!」

 

レティシア「任せろ!行けっ!」

 

ヘイホー「え?ちょ早っ!?」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

言峰『おっと、レティシア選手が放ったシュートが、虚しくキーパーの頭に当たって気絶したようですね。』

 

深雪「あれは痛そうやな。でもこれで────」

 

クロマ「やらせん!『ブリザラ』!!」

 

 

氷魔法ね。でもね、それは失策だよ!

 

 

クロマ「なっ!?」

 

忍者「吸収した!?」

 

深雪「これで決まり!『アイシクルシュート』!」

 

 

ウチが放ったシュートは、クロマが放った氷を利用して放ったため、氷を纏ったパックとなってそのままゴールとなった。

 

 

言峰『深雪チーム、1点獲得!』

 

 

深雪チーム『1-0』FFチーム

 

 

先ずは1点。この調子で行くよ!

 

 

 

 

その後、前半戦と後半戦は熾烈を極める死闘となった。ただの試合だったらこんな事にはならないのだけど、彼方は殺してでも奪い取り始めたため、此方も応戦して戦った。

 

そして、終盤に掛かった。

 

 

言峰『全く、何故そうまでして殺し合いに発展するのか?因みに得点はこんな感じとなってます。』

 

 

深雪チーム『50-50』FFチーム

 

 

言峰『因みに、このままでは勝負が付かないため、特別ルールとして、1点取った方が、強制的に優勝することになります。

むしろそうでもしないと、面倒な事後処理に…………。』

 

 

あー、うん。なんかごめんなさい。でも、これで決着を────

 

 

クロマ「『サンダガ』!」

 

白夜叉「ぬぉ!!」

 

シロマ「『ホーリー』!!」

 

レティシア「クッ!」

 

 

レティシア!?夜叉!?

 

 

忍者「さてと、後はお前だけだ。お前がこの試合に降りてくれたら、これ以上は傷付けん。だが、戦うと言うのならば、もう俺達は容赦はしない。全力でお前達を叩きのめす。」

 

 

絶望的な状況って訳ね。確かに、特典を無効化された私には滅茶苦茶不利と言っても過言じゃない。

でも、それでも戦わなきゃいけないことがある。それを捨てるわけには、いかない!!

 

 

深雪「殺したいのなら、殺しなさい。」

 

忍者「ほう?余程死にたいと?」

 

深雪「ええ、こっちだって命を賭けているのよ。あんた達と違って、ウチ達は止めなきゃいけない奴が居るのよ。

ベヒーモスなんて可愛いものよ。それでも妨害するって言うのなら、殺しなさい!!その代わり、全てが滅びるよ!」

 

忍者「そうか。世迷い言並べてた遺言はご苦労様。クロマ、此奴らに望み通りの死を与えろ。」

 

深雪「まぁ、どうせいったって、関係ないもんね。だってこうやって話してる時点で────」

 

クロマ「?…………まさかッ!!!」

 

忍者「どうした!?」

 

 

気付いたところで、もう遅い!!

 

 

シロマ「居ない!!あの2人が居ない!!」

 

忍者「貴様!一体何を────」

 

深雪「『Checkmate』、3人とも。」

 

 

『ボンッ!』

 

 

忍者「なっ!?偽者だと!?」

 

シロマ「それじゃあ、私たちが相手をしてたのって!!」

 

レティシア「そのまさかだ!!トドメを刺せ!深雪!!!」

 

深雪「2人が受けた分の力、受け取りなさい!!『ラグナロクストライク』!!」

 

 

ボロボロの私とは言え、まだ力が残っていたため、パックに力いっぱいぶつけ、史上最大の威力を叩き出した。

 

 

忍者「まずい!!このままでは─────」

 

 

喋り終わる前に吹き飛ばされていき、そのままゴールまで一直線まで吹っ飛んだ。

 

 

言峰『勝者、深雪チーム!!あー、事後処理面倒………。』

 

 

だから……………。まぁええか。

 

 

忍者「クッ………、世界を…………守れなかったか………。」

 

深雪「何訳の分からん事言うてんねん。今から、世界を救うんや。」

 

忍者「お前達は何も分かってない!!相手は、『ベヒーモス』だぞ!?」

 

レティシア「はぁ、ほっとこ。私達の手で、ベヒーモスを倒してやろう。」

 

 

そして、フラン達はそれぞれのクリスタルを持って、ウチらのとこに来た。さて、後はウチらだけ。

キノコカップ、フラワーカップ、スターカップで手にした優勝カップを近づけると、青のクリスタルに変化し、そして赤、緑、黄色、青の順に光りだし、その後宙で回り始めた後合体し、黒いクリスタルとなった。

 

 

フラン「みんな、準備はいい?」

 

藍「うん。」

 

簪「何時でも良いよ。」

 

深雪「さぁ、ベヒーモス。蘇って早々私たちに殺されなさい!!」

 

 

待ってて、未来、ガルッチ、英竜。絶対、生きて帰ってみせる!!

 

 

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episode9 全王神の先祖

-ピーチ城-

 

 

ガルッチside

 

 

あの黒い光が見えたが、あの様子だとベヒーモスのところにいったのかな?

 

 

未来「それにしても、キノコカップ決勝戦の時の本音凄かったなぁ。」

 

英竜「確かに、私達の力を遥かに超えてた。全王神様ですら、抑えきれないほどだ。」

 

 

本音か。確かに凄かったけど、何故だろう?何処かで見た気がする………。

 

 

未来「ガルッチ?どうかしたの?」

 

ガルッチ「いや、ちょっと考え事さ。」

 

英竜「本音の事か?」

 

ガルッチ「うん。あの力、自然の力を感じたけど、あの力は尋常じゃない。一度間違えれば、大厄災を起こしてもおかしくないほどの力さ。

しかも、あの力……………有り得ないかもしれないけど…………。ちょっと待て?」

 

 

今思えば、母さんの名前は無かった。けど、虚王魔神だと伝えた全王神には名前があった。確か未来は、僕の前に現れた全王神は『多重存在』だと言ってた。

でも僕にはそうは思えなかった。ホントに目の前に死んでいったかのような、そんな感じがした。

だとしたら、あの遺跡にあった神々の名前は一体…………?

 

 

英竜「ガルッチ?」

 

ガルッチ「………ラチがあかない。こうなったら、此奴を使うか。『魔蝕篇帙(エーイーリー)』!」

 

未来「いつ見ても、ホントに禍々しい本だね………。紫と黒って………。」

 

 

もし、僕が知ってる母さんと、僕が出会った全王神とは違う存在だとしたら、辻褄が合わない。それじゃあ僕は、いつ『虚王魔神』になったのか、分からなくなって……………。

……………………何だって?

 

 

ガルッチ「…………どういう事だ!?」

 

英竜「ガルッチ?一体何が────」

 

ガルッチ「それじゃあ僕は、それだけの歳を取ってることになるじゃないか!!」

 

未来「あの、ガルッチ?如何したの?」

 

ガルッチ「……………実在していた。」

 

未来「?」

 

ガルッチ「全王神『ヴァルハラ・ゼウス・セラフィム・ケテル・アスガルド』、この人は実在していたんだ!」

 

未来「何だって!?」

 

英竜「ちょっと待って、ガルッチ。全王神様には、名前が───」

 

ガルッチ「それがどうも引っかかってたんだ。そして調べて分かった…………。この人は、初代全王神なんだよ!!」

 

未来英竜「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!」」

 

 

つまり僕は、その初代の息子になる。だが辻褄が合わない。初代全王神ならば、その人が僕の父親か母親のどっちかになる。でも今は、今の全王神。つまり母さんが、僕の母親。何故そうなったのか?

その答えには、『魔蝕編帙(エーイーリー)』に載っていた。

 

 

『───(前略)───自身の息子を殺したことには神々でも有名で、ヴァルハラ自体も悔やんでいた。その為、次の世代にこう伝えた。

『我が息子、虚王魔神は再び、人間として生活している。しかしいずれ、自分が何者なのかを知ることだろう。その事は、いずれ僕が伝える。伝え終わったら、今度こそ消える。代わりに、まだ見ぬ全王神達に、息子を託す。』

そう伝えた後、息を引き取った。』

 

 

要するに、初代の遺言を聞いて、新たな全王神達は僕を見守ってた事になるのか…………。なんだよそれ、んじゃあ母さんはずっと、初代の遺言を…………。

 

 

ガルッチ「全く、本当の親は、初代全王神だったなんて…………。」

 

未来「って事は、今の全王神様は、一体何代目なの?」

 

英竜「寧ろ、ガルッチ自身が、初代全王神の息子…………っていうより、それだけ長く生きてる事になるな。」

 

ガルッチ「どんだけ波瀾万丈な人生を送って生きているんだ?一体………。」

 

英竜「というより、波瀾万丈な人生を送ってるにもかかわらず、幸運Eじゃないのが不思議だけど。」

 

ガルッチ「いやぶっちゃけ、Jランク、百歩譲ってFランクでも不思議じゃ無いけどね………。でも、Aランク、悪く見積もってC-ランクなのは、多分決意なのかな?まぁ、C-は多分『女祝の相』が原因だろうけど…………。」

 

英竜「なんか見知らぬ女性の人が、家の前に居たのはそれが原因か。ヘラには相談したか?」

 

ガルッチ「したよ!したにも関わらず、効果が薄いんだよ!?ヘラの顔も『( ゚д゚)ポカーン』ってするほどだよ!?」

 

未来「…………別の意味で、幸運Eランクだね。」

 

 

全くだよホントに。

 

 

未来「それじゃあ、本音の自然の力は、元は全王神様の先祖が?」

 

ガルッチ「どうだろう。ただこれだけ言えることは、全王神という存在が誕生したのは、一つの次元が誕生したときだけ。他は不明なんだ。」

 

未来「そっか…………。」

 

英竜「此が終わったら、一度調べた方が良いかもしれないな。」

 

 

魔蝕編帙(エーイーリー)』を閉じた途端、フラン達がこっちに戻ってきたのが分かった。どうやらその様子だと、勝ったようだ。

さて、勝ちに行こうかな。ミックススポーツに!!

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

ⅩⅢside

 

 

どうやら、あっちも終わったようっすね。そろそろ動くとするかな。

 

 

ⅩⅢ「パラド、グラファイト。行くぞ。先回りして、スターカップに行こう。」

 

パラド「ようやく戦えるのか。心が踊るぜ!」

 

グラファイト「時間いっぱい鍛えたんだ。絶対優勝するぞ!」

 

 

優勝は、俺らが貰う。覚悟してもらうっすよ。

 

 

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episode10 ⅩⅢ番 デュースト

ミックススポーツ スターカップ決勝戦までカット。


メアリー「大ざっぱね………。」


-スターシップ-

 

 

ガルッチside

 

 

えーっと、単刀直入で言います。なんか僕達3人は、白いフードコートを着た人に正座させられています。

何でも、ずっと近くにいたにも関わらず、気付いてくれなかった事を気にしていたようだ。

 

 

???「全く、酷いっすよ!?ずっと近くにいたというのに!!!」

 

???「あー、ⅩⅢ。もうその辺にしてくれ。勝負したいんだから、萎えさせるなよ。」

 

???「ところで、『(自主規制)』だとか『(自主規制)』とか言ってたけど─────」

 

5人「「「「「ちょっと待って!!それ以上はいけない!!」」」」」

 

 

いきなり何を言い出してんだ!?わざとじゃ無いのは分かったが、流石に初対面でその話は危ない!!

 

 

???「まぁ、その………。なんだ、ごめん。」

 

ガルッチ「あーうん、それは良いけど、名乗ってくれない?主にⅩⅢ機関の人から。」

 

???「あ、そうっすね。んじゃあフード外します。」

 

 

フードを外すと、驚いたことに、その顔に身に覚えがあった。

 

 

ガルッチ「おまっ!?まさか、ティーダ!?何故ⅩⅢ機関に!?」

 

???「ちょっと待つっす!!俺はティーダの姿してるけど、ティーダじゃない!ノーバディなんすから。」

 

ガルッチ「あ、そういえばそうだった。」

 

英竜「っていうか、ティーダって?」

 

???「FFⅩの主人公っすね。ブリッツボールっつうスポーツの選手をやってるんす。まぁお陰で武器も、この通り。」

 

未来「ぼ、ボールが武器?」

 

ガルッチ「お前、ワッカじゃ無いんだから、剣にすればいいのに……。」

 

???「俺もそう思う。んで名前だけど、『水の弾丸』デューストっす。おっと、弾丸なのに武器がボールなのかってツッコミは無しっすよ。」

 

5人「「「「「誰もそんなツッコミはしないよ。」」」」」

 

 

なんだこのデミックスと同じノリがよさそうな新生ⅩⅢ機関のメンバー。何故対立したんだ?

 

 

デュースト「因みに、裏切ったのはボールを取り上げられたからっすね。」

 

未来ガル英竜「「「子供か!?家出した子供か!?」」」

 

デュースト「因みに言うけど、悪いのはサイクスだから。」

 

ガルッチ「オカンか!?彼奴はオカンか!?エミヤ並みのオカンか!?」

 

 

 

-存在しない城-

 

 

一方………。

 

 

サイクス「ハックション!!」

 

ゼムナス「風邪か?サイクス。」

 

サイクス「いえ、誰かが私のことをオカンとツッコミを入れた人が………。」

 

アクセル「間違ってもなくないか?お母さん?」

 

 

『プッツン』

 

 

サイクス「アクセル、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

アクセル「アハハハハハハハハハ!!!」

 

ゼムナス「…………やれやれ。┓( ̄∇ ̄;)┏」

 

 

 

-スターシップ-

 

 

未来「それで、その人は?」

 

???「俺はパラド。仮面ライダーパラドクス、とでも言った方が良いかな?」

 

英竜「仮面ライダー!?」

 

パラド「こっちはグラファイト。俺と此奴はバグスターなんだ。」

 

デュースト「まぁ出身は、『仮面ライダーエグゼイド』で、俺の友人っす。」

 

ガルッチ「エグゼイド?あれ?フレディは仮面ライダーエグゼイド、ジェイソンは仮面ライダーゲンムで見た気がするんだけど…………。」

 

パラド「何だって!?永夢と同じ仮面ライダーエグゼイドになれる奴が居るとは、意外と世界は広いんだな。」

 

グラファイト「だが、バグスター居るのか?」

 

ガルッチ「いやいない。」

 

パラド「萎えるぜ………。」

 

 

ホントにすみません。バグスターいなくて、ホントにすみません。

 

 

デュースト「まぁ、話し合いはそこまでにするっすかね。3人とも、Ⅰから命令を下されてるんだ。」

 

 

空気は変わった。おちゃらけてるデューストではあったが、内容は重かった。

 

 

デュースト「お前達を処刑しろって言うんだ。全く、酷いっすよ。こっちはギネスブックに載るために、リフティングやってたのに………。」

 

ガルッチ「処刑はともかく、ギネスブックに載りたかったのかよ………。」

 

デュースト「だってそうじゃん!!初のノーバディが、ギネスブックに載る瞬間を邪魔されたんだよ!?酷すぎるっす!!」

 

未来「あー、ガルッチがイメージブレイクする理由が、納得するかも………。」

 

デュースト「っというわけで、悪いけどドッチボールで勝負させて貰うっすよ!!」

 

 

デューストと名乗る男が、ブリッツボールを地面に叩きつけると同時に、魔法陣が現れ、場所が変わった。

 

 

-シン 内部-

 

 

辺りを見回すと、そこには見覚えがあった。かつてアストルティア聖杯戦争の時に、シーモアが出した固有結界とよく似ていた。

 

 

パラド「んじゃ、ゲームを始めるか。」

 

 

【デュアルガシャット!】

 

 

The strongest fist!What's the next stage?The strongest fist!What's the next stage?

 

 

パラド「『マックス大変身』!」

 

 

【ガッチャーン!マザルアップ!!!】

 

 

赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の差!パーフェクトノックアウト!!!

 

 

おいおい、赤と青って、目がちかちかしそうな気がするんだが。

 

 

パラド「『仮面ライダーパラドクス』。Lv99。そして。」

 

グラファイト「………『培養』!」

 

 

あれって、ガシャコンバグヴァイザー!?しかも培養って………。

 

 

Infection!Let's GAME!Bad GAME!Dead GAME!whatcha name!?The Bugster!】

 

 

グラファイト「グラファイトバグスター。Lv99。」

 

ガルッチ「………あれ?バグスターって、あんな感じなの?」

 

英竜「いやそんなはずは………。」

 

未来「ゼロノスとジャックって、今はバグスターなんだよね?バグスターって、あんな感じなの?」

 

グラファイト「ちょっと待て、大方のバグスターって、こんな感じだぞ!?」

 

パラド「というか、俺もバグスターだけど。」

 

ガルッチ「じゃあ何故に仮面ライダーになれるの!?」

 

パラド「いや、バグスター側からしたら、ヒーローに入るし、仮面ライダーになれるのも不思議じゃないだろ?」

 

ガルッチ「そうなのか…………。って、ちゃっかりスルーしてたけど、Lv99!?いきなりだなおい!?」

 

 

完全蹂躙系の奴じゃねえか。まいっか、ぶっちゃけ此は此で癪だし。

 

 

ガルッチ「お姉ちゃん、未来。こっちも行くぞ!」

 

 

僕と英竜は直ぐさま、ゲーマドライバーΩを腰に着け、自身のガシャットを取り出した。

 

 

パラド「色が違う?」

 

ガルッチ「ゼロノスが作ってくれた、改造型のゲーマドライバーだ。」

 

 

【ラッシュマッチレス!!】

 

 

英竜「ウルトラマンとウルトラ怪獣の力、思い知らせてあげる!」

 

 

【ウルティメットギャラクシーモンスター!!】

 

 

僕と英竜お姉ちゃんの背後に、ゲーム画面が現れた。

 

 

未来「こっちも始めよう。」

 

 

未来のカードには、激情した仮面ライダーディケイドの姿をしたカードだった。

 

 

『MASKD INFINITY RIDE DECADE PASSION』

 

 

デュースト「…………あれ?変身できないのって、俺だけっすか?」

 

5人「「「「「なんか、ごめん。」」」」」

 

デュースト「仲間はずれじゃん………。」

 

ガルッチ「ま、まあ、死なない程度にするから、戻ったら機関に戻って、技術者に頼んでベルトを作って貰え。」

 

デュースト「そうするっす。」

 

ガルッチ「んじゃ、行くぞ!『兵長』!」

 

英竜「『ウルティメットパワーセカンド』!」

 

未来「『変身』!!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

『INFINITY RIDE』

 

 

【【ガッチャーン!レベルアップ!】】

 

 

『INFINITY DECADE PASSION!!』

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【フュージョンアップ!エグゼクティブ!ウルティメットギャラクシー!モンスター!!】

 

 

というか、端から見たら、カオスな絵面になってるよ。

ディケイドにウルトラマンマックス、パラドクス、バグスター、ⅩⅢ機関、そしてエミヤシロウの格好した僕で、ドッチボールとかカオスだろ。

 

 

ガルッチ「仮面ライダーファンタズム。Lv2ではあるが、無双してやるぜ!」

 

英竜「仮面ライダーウルトラモンスター。こっちもLv2だけど、勝ってみせる!」

 

未来「仮面ライダーディケイド。激情フォーム。この力で、勝利してみせる!」

 

デュースト「それじゃあ行くっすよ!ドッチボールのデスゲーム、STARTっす!」

 

 

絶対に勝つ!Lv2の僕達が、Lv99のお前達に勝ってみせる!!

 

 

next episode




おまけ


デュースト「今更だけど、ガルッチだけ仮面ライダーじゃ無い気がする。」

ガルッチ「仕方ないだろ。それに、口が出てる仮面ライダーもいるじゃん。」

未来「ライダーマンって、仮面ライダーに入るのかな?」

パラド「知らねぇ。」


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episode11 VSデューストチーム

BGM FINALFANTASYⅩ 『Otherworld』


-シン 内部-

 

 

ガルッチside

 

 

ボールはブリッツボールか。それ武器だけど良いのかな?

 

 

デュースト「先手は譲るっす。こっちも全力でやるから。」

 

ガルッチ「随分気前が良すぎるな。まぁ、良いけどな!」

 

 

これでも僕は、姉さんと一緒にハンドボールをやったことある。そのため、ドッチボールの時なんか決まって、ジャンプシュートを使ってる。大きな隙が生まれる分、素早く投げつけることが出来るため、ジャンプシュート以外の攻撃手段を使うのが稀でもある。

 

 

パラド「よっと!」

 

 

【高速化!】

 

 

パラドを狙って投げたけど、どうやら避けられたようだな。今すぐ逃げなければ、蜂の巣的な展開になりかねないしな。

 

 

デュースト「今のは、ハンドボールのシュートっすね?」

 

ガルッチ「分かるのか?」

 

デュースト「球技に関しては、詳しいからね。でも意外だね。君の場合、脚の方が凄く鍛えてるから、サッカーが似合ってると思ってたけど、案外ブリッツボールも得意そうっすね。」

 

 

ブリッツボールはやったことないんだけど…………。

 

 

英竜「惜しかったな。」

 

ガルッチ「いや、高速化メダルで避けられたんだ。どうにかしない限り、当てることは難しい。ならば、此奴を使う!」

 

 

僕が取り出したのは、『バンバンシューティングガシャット』。絵面にはビリー・ザ・キッドにエミヤキリツグの姿があった。

 

 

【バンバンシューティング!】

 

 

パラド「それは、大我が持ってたガシャットか。だが、絵柄が違うな。」

 

ガルッチ「まぁね。だが、普通のガシャットとは思うなよ?『伍長』!」

 

 

【ガシャット!ガッチョーン……。】

 

 

【ガッシャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【ア ガッチャ!ババンバン!バンババン!YEAH!バンバンシューティング!!】

 

 

衣装も変わり、今僕が着ているのは、エミヤキリツグの衣装だった。武器もキリツグが持ってるキャリコとトンプソン・コンテンダー以外にも、ビリー・ザ・キッドが持ってる『コルトM1877』のリボルバーが2丁もあった。

まぁ銃はまた次の機会って訳で。

 

 

パラド「んじゃあ、お返しだ。そらよっ!」

 

 

ボールを投げつけて、凄い速度で来ただと!?早速出番かよ!

 

 

ガルッチ「Timealter Triple accel!!」

 

 

その詠唱が終わると、豪速球のブリッツボールがゆっくりと動いていた。狙ってるのは、どうやらお姉ちゃんのようだ。すかさず、僕はブリッツボールを手に取ると、止まると同時に、その分の勢いが、僕にも伝わり、危うく吹っ飛びかけた。

 

 

英竜「え?取るのも早!?って、大丈夫?」

 

ガルッチ「大丈夫………!お姉ちゃん、代わりに頼む。」

 

英竜「任せて!弟の分も、しっかりやらないと!『マクシウムシュート』!」

 

 

あの技って、確かウルトラマンマックスの『マクシウムソード』の奴だっけ?それをボールを使うって、なんかシュール………。

 

 

グラファイト「なるほど、ウルトラマンの力って案外凄い威力なのだな。だが、こっちも負けられん!『ドドドドド紅蓮爆龍剣(ブレイズドラゴンスラッシュ)』!!!」

 

 

待て、ドドドドド紅蓮爆龍剣って、どんな技名だ!?というか、お姉ちゃんの技を弾き返した?!

 

 

未来「僕に任せて!弾き返したなら、こっちだって!!」

 

 

『INFINITY DEFENSE RIDE<REFLECT>!』

 

 

ディフェンス?今まで聞いたことがなかったが、効果は分かった。どうやらディフェンスカードは、防御系の技を発動させ、攻撃を防ぐ、或いは反射させる能力を持ったカードで、恐らく激情フォーム限定しか使えないのだろうと、僕は思った。

ボールは予想通り未来に向かっていき、デューストと呼ばれる人に向かっていった。

 

 

デュースト「へぇ、だったら丁度良い!!そらよっと!!」

 

 

あれを拳で弾いた!?って狙いは僕か!?

 

 

ガルッチ「シノギ!」

 

 

デューストに返って………、ちょっと待て。まさか、彼奴………。

 

 

デュースト「もういっちょ!」

 

英竜「くっ………!」

 

 

あ、打ち上げられた………!やっぱりこれって!

 

 

デュースト「これでフィニッシュ!!『ジェクトシュート』!!!」

 

 

蹴ると同時に、ブリッツボールは水を纏い、そのまま地面にぶつかると大水爆し、ダメージを負ってしまった。

 

 

ガルッチ「ジェクトシュート………、まさかこのドッチボールで使われるとは………。」

 

未来「って言うか、『水の弾丸』というよりは、『水の流星』が正しいんじゃ………。」

 

デュースト「そこはツッコまないで!?俺も気にしてるから!!」

 

英竜「でも、此は拙い状態だね。ライフが削られちゃったし、何よりジリ貧だ。」

 

 

だったら、一発で決めるしか無い!!例のあれを!

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「さぁ、着いてこれるか?」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「擬似宝具、エドモン、キリツグ解放。」

 

 

【マッチレスクリティカルファンタズム!】

 

 

僕は直ぐさま飛び上がると同時に、複数の僕とボールが現れた。

 

 

デュースト「あ、これはやばいっす…………。」

 

パラド「そっちがその気なら、俺だって使うぜ!」

 

 

【ガッチョーン!ウラワザ!】

 

 

パワー比べか。だがこっちは、スピード。それを追いつけることができるかな?

 

 

【ガッチャーン!パーフェクトノックアウトクリティカルボンバー!!】

 

 

パラド「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 

ガルッチ「…………それは、失策だったぞ?」

 

グラファイト「ッ!?パラド!逃げろ!」

 

ガルッチ「『虎よ、煌々と燃え盛れ(アンフェル・シャトー・ディフ)』!」

 

パラド「なっ!?」

 

 

僕の分身達がボールを投げつけると、まるで閃光を放ってるかの如くパラドに当たっていき、次々と僕の分身が消えていった。

そして、僕一人となり…………。

 

 

ガルッチ「THE END.『神秘轢断(ファンタズム・パニッシュメント)』!」

 

パラド「ギャァァァァッ!!!!!」

 

 

僕が投げたボールにぶつかったパラドは、地面に叩きつけられ、元の姿に戻った。

 

 

ガルッチ「お姉ちゃん!パス!」

 

英竜「それじゃあ、お姉ちゃんも生きましょうか!」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

英竜「ウルトラマンマックスの必殺技、食らってみなさい!!」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

お姉ちゃんはグラファイトに向けて狙ってるね…………。って、グラファイトの奴大丈夫かな?あれ食らったら、一溜まりもない気がする。

 

 

【ウルティメットギャラクシークリティカルバースト!!!】

 

 

英竜「『ギャラクシーカノン』!!」

 

 

BGM終了

 

 

お姉ちゃんが投げたボールが、一瞬にして消えるほどの速度でグラファイトを吹っ飛ばした。

…………どっちかというとこれ、ギャラクシーカノン(ボール物理)じゃないのか?って言うか、大丈夫かあれ?

 

 

グラファイト「」キュー

 

デュースト「こ、怖ぇ…………。」

 

パラド「死んで…………ないよね?」

 

英竜「多分大丈夫。」

 

ガルッチ「寧ろ、オーバーキルと言っても過言じゃあないだろ。あれ死んでるだろ。というか、それでも消滅しないボールが凄いんだけど。」

 

デュースト「これでも俺の一部的なもんだからな。これでOUTは2人────」

 

未来「まだ僕が残ってるよ。」

 

ガル英竜「「あ、これヤバイ奴だ。」」

 

 

『FINAL INFINITY ATTACK RIDE<DIMENSION BURST STRIKE>!!』

 

 

デュースト「ちょ!?待て待て待て待て!!それはちょ──────」

 

 

 

(この後何があったかは、ご想像でお任せします。)

 

 

-スターシップ-

 

 

僕達3人は変身を解き、パラドを除いた2人がダウンしたと同時に、世界が戻りスターカップが僕の手の元にあった。なんて言うか、大丈夫なのかな?

 

 

パラド「こ、怖ぇ。何あの威力、怖すぎだろ…………。」

 

デュースト「お星様が見える~…………。」

 

グラファイト「」キュー

 

 

伸びてーら。まぁ後は、キングベヒーモスを倒すだけだな。……………………僕達はそう思っていた。だが、現実は違った。

 

 

 

-シン 夢の終わり-

 

 

 

僕達が立ってる場所は、全く違っていた。黒いクリスタルはあるが、どう見ても違和感しかない。なぜこの場所なのか?

キングベヒーモスは何処なのか?

 

 

グラファイト「あれ?場所が違う?」

 

デュースト「ここって………、あいつの親父が待ってた世界?」

 

 

復活早!?2人とも伸びてたはずなのに、復活早いな!?

 

 

パラド「なぁ、お前達の目的って、キングベヒーモスの討伐、だったよな?」

 

ガルッチ「何故それを。」

 

パラド「俺だってゲーマーだぞ?だが、此奴はなんだ?場所が全然…………?」

 

 

誰かが中央にいる?そう思った僕は、ボロボロのみんなを治し、中央に来た。

 

 

???「よく来たね、虚王魔神様。」

 

パラド「虚王魔神?誰のことだ?」

 

ガルッチ「……………貴方は?」

 

???「………覚えていませんか。まぁ、無理もないですね。人間に再び転生した際に、記憶を失ったのですし。

私は、初代全王神がいた前の頃に存在した者。言わば、『十三王神』の一人、『刃剣王神』剣崎立香(けんざきはるか)と申します。」

 

 

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episode12 十三王神

-シン 夢の終わり-

 

 

ガルッチside

 

 

未来「『十三王神』?」

 

立香「全王神が誕生する以前に存在していた神々です。それにしても、やはり使い切れて無いようですね、虚王魔神。」

 

ガルッチ「この力を知ってるのか?」

 

立香「ええ、元々その力は私のものでした。」

 

 

えぇぇぇぇぇっ!?僕が持ってた『刃』、他人のものだったのかよ!?

 

 

立香「ですが、驚きました。全てを扱い切れていなくても、暴走が全くありません。刃であるが故に、私は暴走する事を恐れていたのに、一体?」

 

ガルッチ「…………鞘を見つけたからだな。未来という名の、鞘を。」

 

立香「なるほど、そうでしたか。」

 

英竜「しかし、キングベヒーモスは何処に?」

 

立香「彼は存在しません。というのも、既に私が倒しました。」

 

デュースト「先回りされてたっすね、3人とも…………。」

 

未来「そうだね…………。」

 

 

ん?って事は、機能は立香の手にあるって事なのかな?

 

 

立香「何か考え事しているようですが、お探しの物は、此ですか?」

 

 

『マリオスポーツミックスガシャットロフィー』

 

 

ゼロノス『何ィィィ!?って言うか、一体どういう事だ!?こんなの無かったはず!!』

 

 

え?あのガシャットは違うのか?

 

 

ゼロノス『俺が言ってたのは、そのガシャットじゃない!其奴の存在だ!!あんなのが居たなんて知らないぞ!!』

 

 

ゼロノスでさえ知らない存在だって?

 

 

立香「どうやら当たりのようですね。残りの3人は、それの妨害ですか。…………とは言え、虚王魔神様。一つ聞きたいことがあります。」

 

ガルッチ「?」

 

立香「本来その力は、私の力。他者が手にしたとしても、果てしない苦痛と共に生きていく事になります。

私もそうでした。ですが、今の貴方を見ると、まるで苦痛も無く、幸せそうに見えます。何故?」

 

 

あー、その事か。

 

 

ガルッチ「別に苦痛は無かったと言うわけじゃあない。ただ、見つからなかった幸せを、ようやく見つけ、守ると決意しただけさ。」

 

立香「………それだけですか?」

 

ガルッチ「それ以外何がある?『この世の全ての刃』になると決意した時から、もう決めたんだ。血に塗れようが、何だろうが、その幸せと大切なものを守れるのならば、善も悪も、全てを斬ると決めてるからね。」

 

立香「………………………とても、あの頃の虚王魔神様とは、思えない考えですね。やはり、今の全王神様になってから、なのでしょうか。」

 

デュースト「あー、これ俺が居ない方がいいっすかね?」

 

立香「……………でしたら、この魔物と戦うのに相応しい!顕現せよ、戦争と死の神!『オーディン』!」

 

 

立香と呼ばれる女性の後ろに居たのは、ライトニングが何時も呼んでいる『オーディン』の姿があった。

 

 

立香「もしこの召喚獣を倒せたなら、私の力とガシャットをあげます。行きなさい!オーディン!」

 

デュースト「これは、一度共同戦線を張った方が良いっすね。」

 

ガルッチ「それ以外、あるか?」

 

デュースト「無いっすね。」

 

ガルッチ「だったら、はじめるか!」

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

英竜「皆、行くよ!」

 

 

【ウルティメットギャラクシーモンスター!】

 

 

未来「うん!」

 

 

『INFINITY RIDE』

 

 

パラド「んじゃ、遊んでやるか!」

 

 

【デュアルガッシャット!】

 

 

The strongest fist!What's the next stage?The strongest fist!What's the next stage?

 

 

グラファイト「始めるか。『培養』!」

 

 

Infection!

 

 

ガルッチ「『兵長』!」

 

英竜「『ウルティメットパワーセカンド』!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

パラド「『マックス大変身』!」

 

 

【【【ガッチャーン!レベルアップ!(マザルアップ)!!】】】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!】

 

 

【フュージョンアップ!エグゼクティブ!ウルティメットギャラクシー!モンスター!!】

 

 

赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の差!パーフェクトノックアウト!!!

 

 

Let's GAME!Bad GAME!Dead GAME!whatcha name!?The Bugster!】

 

 

未来「『変身』!」

 

 

『INFINITY DECADE PASSION!』

 

 

ガルッチ「さぁ、来い!オーディン!」

 

パラド「超協力プレイで───」

 

ガルパラ「「クリアしてやるぜ!!」」

 

デュースト「…………俺が言いたかったっす。」

 

 

いや、アンタの場合語呂が悪い。でも、いくらライトニングの召喚獣だとしても、負けるつもりは無い!

行くぞ!オーディン!

 

 

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episode13 ラスボス オーディン戦

BGM FINALFANTASYⅩ 『召喚獣バトル』


-シン 夢の終わり-

 

 

ガルッチside

 

 

しかしまぁ、オーディンと戦うのって何時ぶりかな?僕が覚えてる限りじゃあ、ライトニングが僕を敵と勘違いして、オーディンを召喚させて襲ってきたんだっけ?

結構強かったが、丁度その時『円卓の騎士(ナイツオブラウンド)』が、僕を守ってくれた。確か、Fateキャラが多数…………と言うよりかは、アーサー王(アルトリア含め)10人ぐらいいたな(キャスター除いて)。後はアグラヴェイン、モードレッド、ガウェイン、ランスロット(狂戦士)、ランスロット(剣士)、ベティヴィエール、トリスタン、マシュ(ギャラハット)等がいたんだっよな………。

 

 

オーディン『考え事とは、随分余裕だな!』

 

ガルッチ「思い出に浸ってただけさ。」

 

デュースト「何の思い出なんだよ……。」

 

ガルッチ「後で聞かせてやる、よ!」

 

 

しかし、問題なのが此奴には『斬鉄剣』というのがある。これを食らえば、一瞬にしてGAMEOVERになりかねない………。あれをどうにか防がなければ、もしくはその武器を破壊しなくては、勝機がない。

………………まぁ、対抗手段はあるけどな。

 

 

パラド「ハァッ!」

 

 

【HIT!】

 

 

グラファイト「『ドドドドド紅蓮爆龍剣(ブレイズドラゴンスラッシュ)』!!!」

 

 

【HIT!】

 

 

二人の攻撃が、オーディンのダメージを与えたかのように見えたが、涼しい顔をしていた。

 

 

オーディン『ふん、こそばゆい。』

 

パラド「何だって!?」

 

グラファイト「俺の攻撃も耐えるって、召喚獣って化け物なのか!?!」

 

ガルッチ「デュースト!ボールをこっちに!」

 

デュースト「良いっすけど、それを如何するんだ?」

 

 

如何するかってか?此奴を使う!

 

 

ガルッチ「ティーダ。もう一度力を………!」

 

 

【ブリッツスポーツスピラ!】

 

 

ガルッチ「行くぞ!」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

デューストが投げたボールを、そのまま蹴りつけ、オーディンの頭部にぶつける。戻ってくると同時に、殴りつけ、今度は脚部にぶつける。

 

 

オーディン『むぅ?』

 

ガルッチ「さぁ、此で怯め!」

 

 

【ブリッツスポーツクリティカルシュート!!】

 

 

ガルッチ「『クリティカルジェクトシュート』!」

 

 

今度は強くボールを蹴りつけると、オーディンの顔面にぶつかり、さすがに痛かったのかよろけた。

 

 

オーディン『ぐぅぅ…………!』

 

パラド「怯んだ!」

 

オーディン『おのれぇぇぇぇぇぇぇ!』

 

 

オーディンが、何かを構えている。って事は、あれの出番だな!

 

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

ガルッチ「『侍』!」

 

 

【ガッシャット!ガッチョーン………。】

 

 

未来「え?何が来るの?」

 

英竜「でも、何かやばいのが分かる。逃げろ!ガルッチ!」

 

ガルッチ「逃げないよ。」

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【ア ガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!】

 

 

今度の衣装は打って変わって、佐々木小次郎の姿になった。斬鉄剣に挑むのならば、僕は多重次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)の燕返しで対抗だ!

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

オーディン『秘剣…………!』

 

ガルッチ「秘剣…………!」

 

 

【ギリギリクリティカルフィニッシュ!】

 

 

オーディン『『斬鉄剣』!!』

 

ガルッチ「『燕返し』!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

その時、僕は確信を得た。今、100回完全同時に、『斬る』事に成功したと。そして、斬鉄剣の攻撃より、上回った事を。

 

 

『ピシッ!』

 

オーディン『何ッ!?』

 

ガルッチ「今だ!ここいらで決着を着けるぞ!」

 

未来「じゃあまずは僕から!」

 

デュースト「待て待て!トドメを刺すなら、やっぱりスポーツで決めないと。」

 

 

あー、なんか察しちゃったのは僕だけ?

 

 

パラド「スポーツで?って、まさかとは思うが、そのボールじゃ───」

 

デュースト「そのまさかさ!そらよ!」

 

オーディン『くっ、だがそのような物で────』

 

グラファイト「そう言うことか!パラド、彼奴の顔面にスパイク決めてやれ!」

 

 

あー、なるほど。そう言う決め方か。んじゃあ、こっちもそうするか。

 

 

英竜「なぁ、何故か都合良くボールがあったけど、如何する?」

 

ガルッチ「思いっきりぶつけてやれ。」

 

英竜「それじゃあ遠慮無くぶつけるか。」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

未来「あ、僕が先に行くね。」

 

 

『FINAL INFINITY ATTACK RIDE<DIMENSION BURST STRIKE>!』

 

 

未来はサッカーみたいにシュートし、腹部に直撃。流石のオーディンも、後ずさりし始めた。

 

 

パラド「俺も混ぜろよ!」

 

 

【ガッチョーン!ウラワザ!】

 

 

【マッスル化!マッスル化!】

 

 

ガルッチ「おい、このアイテムも使え!」

 

 

【全能力パワーアップ!】

 

 

パラド「サンキュー!恩に着るぜ!」

 

 

【パーフェクトクリティカルスパイク!!】

 

 

【ウルティメットギャラクシークリティカルバースト!!】

 

 

英竜「『ギャラクシーカノン』!」

 

 

パラドと英竜が放ったボールが、オーディンにぶつかり、遂に武器を落とし、膝を着かせることが出来た。

 

 

オーディン『ガハッ!ば、バカな…………!ボール如きで、我が?』

 

デュースト「そろそろ、決めるっすかね。」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「ティーダのノーバディなら、勿論あるんだろ?」

 

デュースト「当たり前っす!」

 

ガルッチ「んじゃ、もう一回此を使うか。キングとエース!そのシュートを食らうが良い!」

 

 

デューストは僕が投影した剣を持ってオーディンに向かい、滅多斬りをかます。一方で僕は、ジェクトの力を借りるために、もう一度『ブリッツスポーツスピラガッシャット』を使った。

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「さぁ、ブリッツボールの王様の力!とくとご覧あれ!!」

 

 

僕が飛び上がると同時に、デューストも剣を地面に刺して飛び上がり、蹴る準備をした。

 

 

パラド「さぁ、二人とも。決めろ!」

 

デュースト「任せろっす!」

 

ガルッチ「行くぜ!!」

 

 

【ブリッツスポーツクリティカルシュート!】

 

 

ガルッチ「『王様の(キング・)────』」

 

デュースト「『最良の(エース・)───』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルデュ「「ジェクトシュート(オブ・ザ・ブリッツ)』!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ズッギュゥゥゥゥゥゥゥッ!!』

 

 

その力は壮大すぎた。いや、語るにも語れないほどの威力だった。それがオーディンにぶつかり、そのままスタンドらしき場所まで吹き飛ばされた。

 

 

オーディン『………屈辱、だが…………。強く…………、なったな……………。』

 

 

それだけ言い残し、オーディンは消滅していった。

 

 

【GAME CLEAR!CONGRATULATIONS!】

 

 

立香「おめでとう、此でこのガシャットは貴方の物よ。」

 

ガルッチ「此が、ガシャットロフィー…………。」

 

立香「それにしても、デューストだったかしら?」

 

デュースト「なんすか?」

 

立香「何故虚王魔神様達と協力してくれたのですか?本来、敵同士なのに………。」

 

デュースト「…………別に、なんか俺らも対象されてたから、一緒に戦っただけっすよ。けど、俺にとって、良いライバルも出来たからっすね。」

 

 

もうライバル認定されちゃったよ。

 

 

デュースト「まぁ、どちらにしても、止められなかった事には変わりないっすね。あー、事後処理面倒くさい………。パラド、グラファイト。」

 

パラド「分かった。じゃあな、ガルッチ。未来。英竜。また遊ぼうな。」

 

グラファイト「適度な休憩も挟めよ?」

 

 

グラファイト、お前はオカンか何かか?そうツッコもうとしたが、デュースト達は白い渦の中に入っていった。

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

英竜「先ずは一つだな。」

 

未来「そうだね。でも、此が鍵だなんて………。」

 

英竜「それじゃ、帰るか。ガルッチ、行くぞ。」

 

ガルッチ「……………なぁ、立香。」

 

立香「?」

 

ガルッチ「……………僕は、虚王魔神の頃、何をしてヴァルハラに殺されたのか分からないんだけど、何か理由があったのか?」

 

立香「………………そこだけ、覚えてないのですね。…………私達叛逆者を、無慈悲に殺した。って言うことでいいでしょうか?」

 

ガルッチ「え?」

 

 

十三王神が、叛逆者?一体どういう事だ?

 

 

英竜「ガルッチ!置いていくよ!」

 

立香「そろそろ行きなさい。そして、此を。」

 

 

立香の胸から銀色のような魂が現れ、そのまま僕の中に入っていった。

 

 

立香「『刃剣王神』の力です。いえ、『刃剣王神』だった頃の力。今は、貴方の刃の力になりました。脚だけではなく、拳、腕も刃となったから、上手く行けば、鉄壁や無敵でも貫く事が出来る。」

 

ガルッチ「そうか。それじゃあ、もう行くね。」

 

立香「ええ、さよなら。『ガルッチ』さん。」

 

 

………………覚えていないとは言え、此ばかりは言わせて貰う。剣崎立香さん、貴方が託した刃、確かに受け取りました。そして、お休みなさい。

 

 

next episode




剣崎立香 性別 女性


二つ名:刃剣王神


『十三王神』と呼ばれる者の一人で、全王神が存在する以前から存在していた一人。あらゆる刃で全てを斬ることが出来るという力を持っている。





ガルッチに追加スキル


刃の意志:UEX+++


刃剣王神の力を受け継いだ事により、鉄壁のガードを持つものに対して、大ダメージを与える事が出来る。


Fate/GrandOrderの効果


自身に無敵貫通9ターン&全相手に防御力大ダウン5ターン&バスター+アーツ+クイック性能を上げる6ターン&攻撃力アップ10ターン&宝具の威力アップ7ターン


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episode14 帰還

-始原の城-


ってな訳で、マリオスポーツミックス編は、此で終わりです。
次考えないと…………。


-ピーチ城-

 

 

ガルッチside

 

 

はぁ、CLEARしたのはいいが、残りは12個。短かったのはいいが、此が長かったら、結構キツいな。

って言うか、滅茶苦茶汗掻いたァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

ガルッチ「あー、早く帰って風呂湧かさないと…………。」

 

未来「確かに、僕達だけハードすぎる試合とか、戦いがあったもんね。」

 

英竜「何故だろう、決勝戦はもう真面じゃ無かった気がする………。というか、ワルイージだっけ?彼奴、私を押し倒して────」

 

ガルッチ「お姉ちゃん、あの屑野郎の事なら、今地面に埋めてあるから大丈夫だよ。」

 

英竜「そ、そうか。」

 

ガルッチ「まぁ、あんな奴、食えるとこなんて全くないし、仮に食っても不味いものだしね。」

 

未来「……………もう忘れよっか。そんな奴がいた事。」

 

ガル英竜「「そうしよう。」」

 

 

そう会話しながら歩くと、フラン達が待っていた。

 

 

嫁3人「「「お兄ちゃ~ん!!お帰り~!」」」

 

ガルッチ「ただいま。」

 

簪「機能の方は?」

 

ガルッチ「此がキーだって。」

 

夜神「ガシャット…………ですか?」

 

英竜「いや、これはただのガシャットじゃない。そうだろ、ゼロノス。」

 

 

空に向けて声をかけたお姉ちゃん。すると、ゼロノスの声が聞こえた。

 

 

ゼロノス『ああ、其奴は『ガシャットロフィー』。鍵の機能を持っているガシャットと言えば良いかな?』

 

藍「ガシャットでガシャットを手に入れるって一体…………。」

 

ガルッチ「ツッコんじゃいけない。何かと面倒くさいから。」

 

ゼロノス『しかし、『十三王神』ねぇ。初めて其奴らの存在知ったな。』

 

 

確かに、立香は自分達のことを叛逆者って、言ってたけどどういう事なんだろう?…………マルッチが居たら、一度聞いてみるか。

 

 

ゼロノス『まぁとりあえず、ご苦労様。GAMEOVERという展開もあったが、無事で良かった。』

 

白夜叉「ところで、どうやって帰るんじゃ?」

 

ゼロノス『あー、マリオスタジアムの倉庫に魔法陣がある。そこに乗れば、自動的に変えることが出来る。とりあえず、お疲れさまだな。俺は少し、席を外す。黎斗って奴と一緒にガシャット開発してくる。』

 

黎斗『俺は『新壇黎斗』だ!ゼロノス。』

 

ゼロノス『それを言うなら、『シンゼロノス』だ!間違えるでは無い。』

 

全員『どっちもダサい名前なんだけど……………。』

 

ゼロ黎『『ダサいとは何だ!?』』

 

 

自覚無いんですかそうですか巫山戯んじゃねえよこの阿呆め。

 

 

ガルッチ「まぁ、終わったことだし─────」

 

フラン「おや?此はしないの?」

 

 

フラン?何で指に穴を突っ込む仕草をしてるの?

 

 

こいし「それに、約束したでしょ?お兄ちゃんの生足をペロペロしてもいいって!」

 

 

…………あ、そういえば約束しちゃったな。

 

 

未来「え?ガルッチ、それ本当なの?」

 

ガルッチ「ウェイ?(0w0 )」

 

未来「え?」

 

英竜「え?」

 

ガルッチ「え?」

 

 

………………え?ちょっと待って?今思えば、何故このタイミングでゼロノスは席を外したんだ?幾ら何でもタイミングが良すぎる気がする…………。

 

 

深雪「というか、汗だくのせいなのか、凄く透けてるで?」

 

ガルッチ「え?」

 

未来「あ、よく見ると僕達の体操着汗で濡れてる。」

 

 

ホントだ。未来はもうブラ自体見えてるし、お姉ちゃんは………………って、え!?

 

 

ガルッチ「お姉ちゃん!?下着は!?」

 

英竜「え?パンツ穿くだけだけど?」

 

ガルッチ「いやいや、ブラが無いんだけど!?着けないの!?」

 

英竜「着けたら着けたで、息苦しくなるだけだと思うけど。」

 

イリヤ「つまりノーブラ………!」

 

こいし「それはそれでアリかも!!」

 

英竜「ねぇガルッチ、今更ツッコむけど、フラン達は何故ああなったの?」

 

ガルッチ「僕に聞かないでお姉ちゃん。」

 

フラン「と言うわけで、帰る前に何処かの森で乱交パーティーでも─────」

 

未来ガル「「それなし!!流石の僕でも、青姦の趣味ないよ!?」」

 

フラン「(´・ω・`)」

 

本音「(´・ω・`)」

 

ガルッチ「なんか2名ショボンとしてるんだが…………。」

 

藍「でも、一度私と一緒に外でやった覚えが─────」

 

フラン「!?」

 

本音「なんだって!?」

 

ガルッチ「…………未来、お姉ちゃん。僕先に戻るね。なんかやばい予感がしたんで。」

 

未来「え?ちょっと待って!?」

 

こいし「おっと、未来お兄ちゃん。逃がさないよ?」

 

未来「いつの間にか狙われてた!?」

 

英竜「あー、此は拙いな。こっちも逃げ────」

 

フラン「捕まえた!♡」

 

英竜「あ、オワタ。\(^o^)/」

 

イリヤ「お兄ちゃん連れて来たよ~!」

 

ガルッチ「『妄想幻像(ザバーニーヤ)』とか卑怯だろ………。」

 

 

その後、何処かの森の中で乱交パーティーが始まり、滅茶苦茶犯されまくった。しかし、ホントにフラン達、どうしてそうなるのかな?

いや、そもそもその制御をしなかった僕も原因があるけど………。というか何で?何だってこうなったんだ?

 

 

 

(此を見ている読者達に、ガルッチの疑問を教えます。と言っても、原因は隠しスキルです。それがこちら。

 

 

 

 

テンプテーションフェロモン:EX

 

 

このスキルは異性を惑わし、警戒心そのものを無くし、更には欲情させる色香を放っている。しかも、『女祝の相』のスキルも噛み合わせているため、大半の女性は、このスキルにやられる。

それだけでなく、よりにもよって男の娘なため、同性にもこのスキルに敗北する。

ぶっちゃけ、マタハリよりも強力。

 

 

まぁ要するに、女祝の相だけじゃなく、このスキルも原因。)

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家 地下最深部-

 

 

あー、結局脚だけじゃ無く、耳やら脇やら色々と舐められ、挙げ句の果てにはやっちゃったよ…………。しかも外だったのか、今までよりも精液が滅茶苦茶出しまくったんだけど………。何なの僕?外の方が興奮する性癖でも持ってんの?馬鹿じゃないの?馬鹿じゃないの?

 

 

鈴美「大丈夫?」

 

ガルッチ「早く休みたい…………。」

 

英竜「その前に、お風呂だろ?」

 

 

そうだったね…………。

 

 

イリヤ「えへへ、やっぱりお兄ちゃんと未来お兄ちゃんの精液が一番だね。」

 

本音「そうだねぇ。レイプだったら、みっくんやガルガルで────」

 

未来ガル「「しないからね!?」」

 

簪「むしろ、されたこともないよね。」

 

英竜「そもそも、させる気はないからな?」

 

レティシア「しかしフラン、幾ら何でも精液封入はないだろ?」

 

フラン「良いじゃん良いじゃん!そっちの方が凄く興奮するんだから。」

 

レティシア「やれやれ。ガルッチ、ホントによく付き合えるな。」

 

ガルッチ「聞くな。死ぬほど恥ずかしい。」

 

 

とりあえず僕は、『マリオスポーツミックスガシャット』を抜き取ると、僕が持ってる『マリオスポーツミックスガシャットロフィー』と融合し、一つのガシャットとなった。そこには『マリオスポーツミックスガシャットキー』と書かれたガシャットがあった。

 

 

ガルッチ「それでキーか。」

 

 

まぁ、残りは12個だけどこの調子なら多分大丈夫だろうな。いや、新生ⅩⅢ機関だけじゃなく、『十三王神』っていうのも気になるしな。

まぁ、今は風呂だ。風呂に入って、ゆっくり休まなきゃ…………。

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

Ⅰside

 

 

あー、やっぱりこうなるか。

 

 

Ⅴ「だから言ったろ、ⅩⅢじゃ絶対やらかすって。見ろ、折角破壊した星が蘇ったじゃ無いか!」

 

Ⅰ「というか最後、共闘しちゃったよね?」

 

Ⅴ「全く、如何するのだ!?」

 

Ⅰ「まぁ待て、まだ12個の惑星は壊れたままだ。何も問題は────」

 

Ⅴ「それが問題なんだよ!!いつか足下救われるぞ!?大体、他の悪役を見ろ!結局は油断してやられてるだろうが!!」

 

 

今現在、Ⅴに説教されています。ⅩⅢについては、何やら反省文や報告書を書くと言って、今居ないのだが………………。何故私なんだ?

 

 

Ⅴ「あー、今すぐにでも破壊しなくてはならないってのに、どうしてこうなるのだ!?」

 

Ⅰ「そうはいうが、他に如何すれば────」

 

Ⅴ「仕方ない。ⅩⅡ!」

 

ⅩⅡ「はい、ここに。」

 

Ⅴ「ⅩⅢ以外の他のナンバー達にも伝えろ。破壊した世界に行き、惑星復活を阻止しろと伝えろ!」

 

ⅩⅡ「分かりました!」

 

 

…………一応、私リーダーなんだが。勝手に指揮って良いの?

 

 

Ⅴ「そしてリーダーは、此の管理だ。」

 

Ⅰ「解せぬ………。」

 

 

もう此奴がリーダーでよくない?

 

 

 

next episode



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恐竜ドラゴンさんと再びコラボ GAME2 『東方悪夢男』四天王編
episode15 リリカという少女


-光の国-

 

 

ガルッチside

 

 

ザギ『主よ!そして此処に居る皆よ!聞こえているか!私は今此処に、新たなる勢力を誕生させる事を宣言する!私とはやて、アリサ、すずか、リリカを筆頭とする我等『時空警備隊』のな!

 

私達は、セイクリッド・フォース・ザギだ!!!』

 

 

…………なるほど。僕の知らない間、そう言うことが………。多分お姉ちゃんは、お姉ちゃんと僕の目は曇ったって言ってるけど、それは違う。でも、杞憂だったのは事実だね。

 

 

ガルッチ「何にせよ、まだ僕は、この『魔眼』を扱い切れてないし、此を扱うには、それだけの年月をかけなきゃ、無理だしな。いや、そもそも無理か。」

 

 

だが、今一番興味を持っているのは、龍神王が転生したと言われてる、『リリカ・アイモーネ』っていう女の子だな。

あの力、僕ですら知らない存在も混ざってる。僕を超えた無限の可能性……………か。面白いじゃないか。

僕でも知らない存在、そして、彼女に秘める隠された力。そして、その前世。おそらく『十三王神』かヴァルハラと、何らかしらの関わりを持った女の子なのは確かだ。いや、確かでは無く、仮説だな。

 

 

ガイア『何やら楽しそうだな、ガルッチ。』

 

ガルッチ「ガイアか。ああ、そうだな。」

 

ガイア『楽しみが増えた、と言う訳か?』

 

ガルッチ「勿論だ。何しろ僕の夢は、僕が思っていた以上に、『果ての無い夢』だって事が分かったんだ。まだ見ぬ強者、僕を超えんとする無限の可能性。面白いじゃないか。此だから、まだまだ生き続けたいんだ。果てしない夢だからこそ、その夢を追い続けたいんだ。

だからこそ、僕は強くなろうと努力する。仲間と家族を支えながら、大切なものを守りながら、僕は強くなる。もし、僕を超える無限の可能性を持つならば、僕も無限を超える可能性を持とう。」

 

イフ「随分と強欲な夢を持ったな。」

 

ガルッチ「強い奴らが居るからこそさ。イフ、『果ての無い夢』というのは、ホントに素晴らしいものさ。」

 

 

そして僕は、ザギがいる世界にこう放った。

 

 

ガルッチ「『セイクリッド・フォース・ザギ』よ!!お前達の覚悟!その決意!超全大王神である僕が、しかと聞き届けたぞ!!!なれば、此方も強くなろう!!お前達が僕らの先を行くように。僕らも、その先の先へ向かおうではないか!!その覚悟、その決意、忘れることなかれ!

 

 

リリカ、君と合間見れる事があるだろう。しかし、レイブラッドの奴、『レイオニクスにしたが、此処までの素質はレイを超えすぎだドンドコドーン!!』とか言ってたけど、お前もオンドゥル語使ってるんかよ。その内言語もオンドゥル語に変わったりして…………。って、『ダメダドンドコドーン』!!あーもー、メローネめ…………今度出会ったら本気でぶっ殺そう。

 

 

そう思いつつ、僕はお姉ちゃんのところに戻った。

 

 

 

-ガルッチ達の家-

 

 

メフィラス「あ、ガルッチさんお帰りなさい。」

 

ガルッチ「ただいま。さっきザギ達の宣言を聞いてきたとこだ。」

 

英竜「にしては、凄く楽しそうね。」

 

ガルッチ「まぁね、僕の楽しみが増えたようなもんだからね。」

 

英竜「君って何かと野心はあるのに、王になるのは馴れないんだね。」

 

 

王は別。そんなことしたら、退屈な日々を背負う羽目になるじゃ無いか。

 

 

アギラ「ねぇご主人様。ガルッチさんも来たから敢えて訊くけど、レアさんは呼ばないの?」

 

 

レア…………か。

 

 

アギラ「うさうさもマリエルも、心配してるみたいだよ。」

 

ガルッチ「いや、悪いけど今は無理だ。」

 

英竜「ああ。ガルッチの言うとおり、残念だけど、今は会えない。彼女はガタノゾーアにゴルザ、レオにアストラ、ガルッチの兄さんに預けてある。全ての修業が終わるまで、うさうさやマリエルにも、私やガルッチにも会わせない。そうだよね?」

 

ガルッチ「…………ああ。」

 

英竜「……………まだ根に持っていたのか。」

 

ガルッチ「そりゃあ………、そうさ。ウルトラマンゼロのように罪を犯してしまったとは言え、急がせすぎたのは事実。きっと、僕を恨んで────」

 

アギラ「でもガルッチさん、庇ったんですよね?その罪を変わりに背負おうと。」

 

メフィラス「ですがレアさんは、貴方の重荷を背負わせないように、断った。なので、別に恨んではないですよ?」

 

 

そうなのかな……………?彼女、僕の性格を受け継いでいるから、多分罪を償おうと頑張っているけど、出来れば闇堕ちしても誰かを守る思いだけは、捨てないで欲しいな…………。

 

 

英竜「家族に対する思いは、何も君だけじゃ無い。私達も、君の負担をかけないようにしてるんだ。もう少し、頼ったらどうだ?」

 

ガルッチ「…………………………いい加減、こう言う癖直さないとな。」

 

イフ「まぁ、ゆっくりと癖を直していった方が良い。慌てたら、『壊れる』からな。」

 

ガルッチ「そうだね。」

 

 

レア、君は今何をしているんだ?

 

 

マルッチ「父上、失礼します。」

 

ガルッチ「マルッチか。如何だった?」

 

マルッチ「英竜もいるようで、ここで報告します。先程、父上の命により、昔探険した『遺跡』の調査をしてきました。その結果、父上の言うとおり、全王神ヴァルハラは存在していました。それと同時に、『十三王神』らしき伝承もありました。『刃剣王神』の他に、『自然王神』、『融合王神』、『天候王神』、『鋼鉄王神』、『魔術王神』、『生王神』、『死王神』、『空間王神』、『時空王神』、『罪王神』、『浄王神』、そして『未知王神』。この13人で『十三王神』と呼ばれています。」

 

ガルッチ「罪王神?」

 

英竜「むしろ、魔術王神っているのか?」

 

マルッチ「ええ。魔術王神というのは、魔術王ソロモンの上に行くもので、我々が思っている以上に未知の魔法を持っている、魔法ならば最強分類に入る者です。罪王神というのは、此はまた面倒な者で、あらゆる罪は、全て背負い続け、逆に背負わせる事の出来るのですが、優しすぎると言う伝承があり、おそらく────」

 

ガルッチ「僕のような性格の人かよ。」

 

英竜「………他は?」

 

マルッチ「後、リリカという少女の前世を調べた結果、どうやら彼女、『十三王神』の誰かと関わった事があるようです。」

 

 

マジか…………。

 

 

マルッチ「おそらく、『融合王神』と何らかしらと関わってた可能性が高いと思われます。報告は以上、失礼します。」

 

 

『融合王神』……………か。でもまだ謎が解けないのは、『刃剣王神』剣崎立香が言ってた言葉。『十三王神が叛逆者』。その意味は、一体…………。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-幻想郷-

 

 

プロトガルッチside

 

 

……………幻想郷、か。懐かしいな、この場所でフランと出会ったんだっけ?さてと……………。

 

 

プロトガルッチ「教官、フレディチームは動きにありません。」

 

キース「そうか。しかし、驚いたな。貴様が、我々に─────」

 

プロトガルッチ「一応言いますが、僕は貴方が知ってるガルッチではありません。それにあくまで、協力関係だということ、お忘れ無く。」

 

キース「それは分かってる。だがそれは、貴様と組んでる其奴も言えるのでは?」

 

 

……………ⅩⅡ、いや『闇の刃【XEX《ゼックス》】』だっけ?まぁ確かに、そうだな。新生ⅩⅢ機関とか、盾子とか、フラウィーとかいるが、僕には関係ない。あくまで利用し利用しまくって、仇相手を見つけた後は、必ず殺し、そして『やり直し』をする。今度は、必ず彼女を守れるように………。

 

 

プロトガルッチ「それでは、失礼しま…………っと、そういえばこう言うのがありましたので、置きますね。貴方なら、使いこなせるでしょう。」

 

キース「む?此は、ジェイソンが持ってたのとは違うような………?あとクルーガー達が持ってた奴とは違う?」

 

プロトガルッチ「壇黎斗の父、壇正宗がもってたガシャット。『仮面ライダークロニクルガシャット』です。それを、此に差し込めば、貴方は仮面ライダークロノスになれます。後は、教官次第です。では。」

 

 

僕は直ぐさま、教官の部屋から去った。ついでながら、奴の様子でも。

 

 

ルシフェル「やっほ~、べつせかいがるちゃ~ん。せいしゅんしてる~?」

 

プロトガルッチ「いつも通りだ。全く、しっかりしろよ?」

 

ルシフェル「えへへ~、しんぱいしてくれたおれいの~、ちゅ~。♡」

 

プロトガルッチ「あー、済まないが、それは無理だ。彼女以外はしないって決めてるから。」

 

 

というか完全に浮気なんだから、無理に決まってるだろ。

 

 

ルシフェル「そっか~、ざんね~ん。でもでも、がるちゃん。いつまでもかこにしばられたら、つらいだけだよ~。」

 

プロトガルッチ「………………それでも僕は、彼女の居ない人生を歩むのは嫌だ。フランの居ない人生なんて、耐えられない……………!」

 

ルシフェル「…………ホントに、その子のことが大好きなんだね。がるちゃん。」

 

プロトガルッチ「………うん。それじゃ僕、行かなきゃ。」

 

ルシフェル「ばいば~い。」

 

 

…………フラン、待ってて。絶対、仇を討って、『やり直し』して、もう一度愛し合おう。

 

 

 

next episode




再び恐竜ドラゴンさんとコラボしました。


またぐだぐだになりますが、よろしくお願いします。


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episode16 再びフレディ達がいる幻想郷へ

-ガルッチ達の家 地下最深部-

 

 

一つ目のガシャットを取り終わってから暫く経ち、ガルッチと英竜、未来に続いて、藍、フラン、本音、そして今回はDIO、村正の8人が最深部に呼ばれた。

 

 

ガルッチside

 

 

ゼロノス「来たか、皆。今回やっていくゲームだが、多分一部の人なら知っている奴だな。」

 

ガルッチ「どういう事だ?」

 

ゼロノス「此だ。」

 

 

【東方悪夢男!】

 

 

ガルッチ「ファ!?」

 

未来「フレディ達がいる幻想郷!?」

 

フラン「ゼロノス、此はどういう事!?」

 

黎斗「まぁ待ちたまえ、そう慌てるでない。神の私が教えてあげよう。」

 

 

神って、お前バグスターやないか。なんで神なんだろ?ゲーム界の神ならまだ分かるけど………。

 

 

黎斗「確かに、このゲームはお前達が思ってるとおり、フレディ達はお前達を知っている。だが、このゲームはフレディ達はお前達を知っていて、なおかつ違うルートの【東方悪夢男】だ。まぁ、平行世界のフレディ達がいる幻想郷だと、思ってくれたまえ。」

 

ガルッチ「や、ややこしい………。」

 

本音「私達にとっては、知らない幻想郷って事なんだよね?」

 

ゼロノス「そう捕らえて構わない。」

 

DIO「と言うことは、私や村正を呼んだのには、理由があるのかね?」

 

ゼロノス「ああ。むしろ、お前の時止めの上乗せが可能にさせるための力もある。時を止めた空間から、更に時を止める力だ。」

 

ガルッチ「なんだって!?」

 

DIO「つまり、承太郎のような時を止めても動ける奴でも、私が重ねて時を止めれば…………。」

 

黎斗「止まった世界で動ける相手も、動けなくなるという事だ。」

 

未来「チートだぁ………。」

 

DIO「いや、お前達の生存といい、能力といい、お前達もチートだからな?」

 

 

まぁ確かにそうだけど……………。

 

 

黎斗「そして今回だが、特典チートの無効を解除しておいた。派手に暴れさせてやってもいいぞ。」

 

村正「久々に、ガルッチさんと一緒に戦えるんだね!こっちも頑張らないと!」

 

ゼロノス「因みにだが、行くのは8人じゃ無い。」

 

8人「「「「「「「「へ?」」」」」」」」

 

黎斗「永夢、大我、貴利矢。そして神である私を含めて12人だ!」

 

永夢「わー、パチパチ~。」

 

ガルッチ「まさかの本家登場かい。」

 

英竜「って事は、プロトガシャットも?」

 

貴利矢「持ってきてるぜ。」

 

 

うわ、ホントにあるな…………。

 

 

ゼロノス「それじゃあ皆、転送装置に。」

 

ガルッチ「…………教官。」

 

ゼロノス「?」

 

ガルッチ「…………僕の知ってる教官は、あの日、あの場所で僕が殺した。もう、あの教官は何処にも居ない。」

 

永夢「ガルッチさん……………。」

 

ガルッチ「………………仮に教官が生きてたとしても、僕の知ってる教官じゃない。だからこそ、今度は必ず、止める!行くぞ、皆!クリア条件は、『キース・シャーディス討伐』のみ!必ず生きて、CLEARするぞ!!」

 

全員『おー!!』

 

ゼロノス「よし、それじゃあ【GAMESTART】!!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

ガシャットを差し込まれたと同時に、僕達はフレディ達がいる幻想郷へ向かった。…………未練はある。だが、貴方が野望を持っている限り、僕は何度でも殺しに行きます。教官。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-幻想郷 妖怪の山-

 

 

よし到着。っていうか、今夜なのか。

 

 

ガルッチ「でもなんだろ、なんか嫌な予感が………。」

 

未来「嫌な予感って?」

 

DIO「いきなり敵か?」

 

ガルッチ「いや、別の意味で何かが………………。」

 

 

しかし、何なんだ?この寒気は…………!?

 

 

フレディ「よーし、2人が起きたところで次はいよいよ俺だな。今日の俺はひと味違うからな。俺が知っている怖い話を思いっきりしてやろう…………。」

 

 

怖い話?………………………………………………まさか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレディ「八尺様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!

 

 

その絶叫は、太陽系にも届くぐらいで、そのまま気絶してしまった。

……………聞くんじゃなかったよ、畜生。フレディ、マジで恨むぞ…………。

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

フレディside

 

 

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!

 

 

な、何だ!?滅茶苦茶ウルセぇ絶叫が聞こえてんだが!?しかもこの声、どっかで…………?ちょっと様子見てこよう。

 

って、何ィィィィィ!?!?!?!

 

 

フレディ「ガルッチ!?未来!?本音にフラン!?何時そこに!?」

 

村正「あ、貴方がフレディさんね。ちょっとそっとしてあげて。特にガルッチさんには。」

 

フレディ「え?っつうかお前は?」

 

村正「村正月見です。こっちはDIO。」

 

DIO「如何してくれるんだ貴様は………。」

 

フレディ「え?俺なんかやった!?」

 

 

何もやってねえんだが!?

 

 

英竜「私の弟を、よくも!!!!」

 

 

【ガシャット!キメワザ!】

 

 

え!?彼奴なんでゲーマドライバーを!?

 

 

【ウルティメットギャラクシークリティカルバースト!!!】

 

 

英竜「『ギャラクシーカノン』!!!!!」

 

 

『ズドォォォォォォォォッ!!!』

 

 

フレディ「ギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」【GAME OVER】

 

 

 

 

今日のフレディ

 

気絶したガルッチの復讐を果たすため、英竜のギャラクシーカノンに当たり、GAME OVER。

 

 

 

 

 

後々、ガルッチから極度のホラー嫌いだという事実を聞かされ、流石の俺も唖然した。だったらなんで俺達は何ともねえんだよ…………。

 

 

 

next episode



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episode17 プレデター

-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

あー、マジで怖かった。っていうか話聞くんじゃ無かったよ畜生。

 

 

フレディ「それで、また見慣れねぇ奴が増えてんだが、誰なんだ?」テッテレテッテッテー←コンテニュー土管から出てきた

 

ガルッチ「あー、紹介するよ。この人は『星空英竜』。僕の義理のお姉ちゃんであり、妻なんだ。」

 

フレディ「お前フランとこいし、イリヤがいるのに結婚したのか!?」

 

ヒカリ「一夫多妻制にも程があるかと。しかし、英竜さんとはどんな人なのかと想いましたが、確かに強そうですね。」

 

英竜「そういえば、こっちの世界のヒカリとは初対面だったな。初めまして。」

 

ヒカリ「こちらこそ。」

 

トライボーグ『知っているのか?』

 

ヒカリ「あくまで、伝承だけですからね。それで、その隣は?」

 

英竜「衛宮藍、レズっ子ではあるが、私達の妻だ。」

 

霊夢「おかしい、色々とおかしすぎる。何でそうなったの?」

 

ガルッチ「うちの母さん、つまり紫よりも破天荒な神様で、名前は無いが、全王神と名乗ってる。」

 

ゴースト「何その凄そうな名前!?っていうかガルッチさん、今とんでもない発言したっすね!?」

 

ガルッチ「これ言うのが初だからな。」

 

 

というか、黙ってたことに関しては謝っておく。

 

 

霊夢「それで、その後ろの人は?」

 

ガルッチ「DIOと村正。DIOは、JOJOの世界でのラスボスだが、今はレミリアの執事長としてやってる吸血鬼。村正は僕の愛人。」

 

DIO「宜しく。」

 

村正「村正月見です、宜しくね。」

 

フレディ「おいフラン、良いのかそれで?」

 

フラン「お兄ちゃんが幸せなら、それでいいよ。」

 

トライボーグ『ガルッチ…………。』

 

ガルッチ「押しに弱いんだよ、僕は。」

 

フレディ「ご愁傷様…………。っと、そうだ。久々にガルッチと勝負したいが構わないか?」

 

 

リベンジか。でも、この真夜中、なんか起こりそうなんだよねぇ………。

 

 

『ゴトッ』

 

 

霊夢「あらっ、こんな時間に参拝客!?」

 

ガルッチ「…………お前はうっか凛か。」

 

ゴースト「やめといた方がいいッスよ。もし罠だったらどうするんスか?」

 

霊夢「何でよ!?お賽銭は私にとって命なの!あーもう、金金金金!!!」

 

 

はぁ、やれやれ…………。

 

 

ガルッチ「金の亡者だな。第二の『あかいあくま』と呼ぶのに相応しいなぁ、あれは。」

 

DIO「それには同意だな。」

 

トライボーグ『一応私達も出てみるか………。』

 

ゴースト「そうっすね。」

 

ガルッチ「と言うかあの音、明らかに石か何かだと思うんだけど…………。」

 

英竜「私も思った。」

 

藍「あれはもう、イシュタルか何かだね。」

 

黎斗「はぁ、お金が無いのならば、この私が恵んでやろうと言うのに。」

 

大我「神の恵みをか?」

 

貴利矢「駄目だこりゃ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16人は外に出てみたが、目の前には誰もいなかった。

 

 

霊夢「あれ?おかしいわね…………。確かにお賽銭入れる音したのに………。」

 

ガルッチ「お賽銭はお賽銭でも………。」

 

 

僕は賽銭箱の蓋を開けると、ただの石っころがあっただけだった。

 

 

ガルッチ「やっぱりな。」

 

 

『ズコーッ!!』

 

 

霊夢「石ころ!?お賽銭じゃなかったの!?」

 

ガルッチ「此がお賽銭だと思ってたあんたはお笑いだぜ?音的に違うだろ。」

 

黎斗「確かにな。しかし、お金が欲しいのであれば、受け取るがいい。」

 

 

黎斗が渡したのは、なんと1千億円分の札束だった!

 

 

霊夢「なん…………だと………!?」

 

黎斗「神の恵みをありがたく受け取れ!!」

 

霊夢「ハハァ!!黎斗様ァ!!」

 

フレディ「お前、大変だな。」

 

永夢「何時ものことです…………。」

 

ゴースト「というか、この石っころ、マジでいたずらとしか言いようがないじゃないッスか!!一体誰が!?」

 

 

一体誰がっつったってなぁ………。近くにいるよな。

 

 

フレディ「3人とも、そっちも分かるんだろ?」

 

未来「うん、そんなに遠くも居ないし。」

 

英竜「むしろ、近くにいる方だね。」

 

4人以外の全員(黎斗は除く)『は?』

 

ガルッチ「そんじゃ、いたずらの罰を与えるか。」

 

 

【ブリッツスポーツスピラ!!】

 

 

フレディ「何!?」

 

トライボーグ『ガシャットだと!?』

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「ちゃんと防げよ?結構痛いシュートだからな!!」

 

 

【ブリッツスポーツクリティカルシュート!!】

 

 

ガルッチ「『スフィアシュート』!!」

 

 

僕が投げた石っころはまっすぐ飛んでいき、透明な何かに当たった。

 

 

???『ゴハッ!?』

 

4人以外の全員(黎斗は除く)『!?』

 

ガルッチ「姿を現せ。ステルス迷彩をつけても無駄だぞ。」

 

 

声がした方向に向けて強く言った。するとステルス迷彩を使って透明になっている宇宙人が姿を現した。

 

 

???「み、見事だ。少年。それとフレッド・クルーガー。」

 

ゴースト「うわっ!?何故こんなトコにプレデターが!?!?」

 

 

プレデター?あー、あのエイリアンみたいな姿をした奴のことか。

 

 

霊夢「犯人はあんただったのね!この妖怪!誰だろうと私が始末してあげるわ!!」

 

ガルッチ「落ち着け。」

 

 

『ズボッ!』

 

 

ガルッチ「あ。」

 

ゴースト「ギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!霊夢さんが埋まったっすゥゥゥゥゥ!!!」

 

ガルッチ「しまった、加減を間違えてしまった。」

 

フレディ「どんだけヤベえんだよ!?」

 

 

 

 

────青年引き上げ中

 

 

 

霊夢「ガルッチ、あんたねぇ…………!!」

 

ガルッチ「ちょっとは落ち着け。其奴は敵意はない。」

 

トライボーグ『ガルッチの言うとおりだ。ヤツをよく見てみろ!私には分かる!マスクの下の目は優しい目をしている!!』

 

???「その通りだ。俺は過去に人間の女性と共にある怪物達と戦ったからな。」

 

永夢「え?何あれ?」

 

大我「どっからどう見ても、エイリアンじゃねえか。」

 

???「エイリアン……?ヤツらはエイリアンというのか。まぁいい、俺はプレデターであってただのプレデターではない。スカー・プレデターと呼んでくれ。」

 

 

スカーさんね。でも、何で幻想郷に?

 

 

ゴースト「あの、何でスカーさんもこの世界に?」

 

紫「はーい!!それはゆかりんが説明─────」

 

ガルッチ「『扉よくっつけ(コロポータス)』。」

 

紫「ギャァァァ!!スキマが閉まるゥゥゥゥゥ!」

 

 

…………………………。

 

 

フレディ「今のは?」

 

ガルッチ「ハリー・ポッターの世界での魔法の一つ。扉じゃ無くても、完全に閉鎖する事が出来る魔法だ。」

 

貴利矢「便利だな、それ。」

 

ガルッチ「さて、そろそろかな?『開け(アロホモーラ)』!」

 

紫「ギャァァァ!!」

 

 

『ビタンッ!』

 

 

紫「なんて事を!!」

 

ガルッチ「それより説明はよ。」

 

紫「相変わらずの対応ね………。単刀直入で言えば、幻想入りにしてもらったのよ。」

 

スカー「幻想入り?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────トライボーグ説明中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トライボーグ『というわけだ。』

 

スカー「なるほど…………そういうことか。だいたい分かった。」

 

 

それにしても、霊夢の奴、黎斗に滅茶苦茶崇めてるな………。どっからどう見ても、遠坂凛に見えるんだけど………。

 

 

スカー「しかし、この世界は本当に平和だな。」

 

霊夢「あんたも分かるのね。でも……………。」

 

ガルッチ「教官が蘇った。違うか?」

 

フレディ「おまっ、何故それを?!」

 

ガルッチ「事前にゼロノスから聞いた。そろそろ目的も言っておこうか。僕達の目的は、『キース・シャーディス』をもう一度殺すこと。そして、ガシャットロフィーを手にすることだ。」

 

フレディ「ガシャットロフィー?」

 

ヒカリ「何だそれは?」

 

ガルッチ「そのゲームをクリアした証みたいなものだな。それをあと12個必要なんだ。」

 

フレディ「12個!?」

 

ガルッチ「因みに、ここをCLEARしたら、後は帰るだけだから、その点は忘れないで。」

 

スカー「待った、何故集めているんだ?」

 

 

僕は集める目的と、フラウィーと江ノ島盾子がやろうとしてることを全部話した。

 

 

フレディ「キースよりもやばいじゃねえか!!!!!」

 

未来「だからこそ、僕達はガシャットロフィーを集めてるんだ。」

 

霊夢「もう、あんた達どんだけヤバイ奴と関わってるのよ!」

 

ガルッチ「好きで関わってるわけじゃねえんだが。」

 

 

そんなこんなで、チャッキーとティファニーがやって来て、アリスが殺害されたという情報が来た。

んじゃまあ、早速ゲームを始めるとするか!!ノーダメージとまでは行かないが、ノーコンティニューで、クリアしてみせる!!

 

 

 

 

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episode18 VSヌーブ・サイボット

-魔法の森-

 

 

ガルッチside

 

 

フレディ「アリスは何処に吊るされてる!?」

 

永夢「あ、あれ………ウッ!?」

 

フレディ達『!?』

 

 

うわー、綺麗に真っ二つに割れてら~…………。此処に魔理沙居たら、滅茶苦茶怒ってるな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレディ「な………な…………何じゃこりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?誰がこんな干物にしようとしやがったァ!!犯人は何処のどいつだァ!!!

 

永夢「お、オエェェェェェェェ…………。」

 

黎斗「何と酷いことを…………!」

 

貴利矢「お、おい名人。しっかりしろ。」

 

未来「酷い………。」

 

ガルッチ「…………慣れって怖いな。本当なら、気分が悪くなるのに、結構人を殺めたせいか、何にも感じねぇんだが…………。」

 

英竜「それは仕方ないだろ。心境的な意味で。」

 

フレディ「マジで許さねえ。こんな事した奴、ぜってぇ許さねえ!!!」

 

ゴースト「フレディ先輩落ち着いて!!きっと犯人は近くにいるはずッス!!」

 

スカー「その通りだ、ゴーストフェイス。俺に見つけられないものはない。」

 

 

そう言うと、ターゲットに照準を合わせた。そしてスカーさんが持ってる武器からエネルギー弾を発射し、何かが落ちてきた。

 

 

???「イテテテ………、誰だ一体………?」

 

チャッキー「やっと見つけたぜ…………テメェがアリスを殺した真犯人だな!!」

 

???「げっ!?お前はフレディ・クルーガー仲間の1人!?どうして分かった!?!?」

 

チャッキー「さぁな。言っとくがここに来たのは俺とティファだけじゃねぇぜ!!」

 

ティファニー「フレディ達と、私達に取っての切り札も来てくれたわ!!」

 

???「切り札だと!?」

 

 

男は目の前にいる十数人の人影を見た。その中に僕達もいることに気付いた。

 

 

DIO「どうやら貴様は、やってはいけないことをやったようだな。」

 

???「こ、此奴らが!?」

 

フレディ「お前だったのか忍者野郎…………!!!」

 

ゴースト「誘拐ならまだしも今度は幻想郷の住人まで殺すように…………!!」

 

霊夢「魔理沙が生きてたら本気でキレてるわよ………!!」

 

トライボーグ『どうやら貴様は我々を本気で怒らせたようだ…………!!』

 

スカー「俺はこの場にいなかったから分からないが、この罪は絶対に許さん!!」

 

永夢「僕達もそうですが、こんな事を平然とやるお前が許さない!!」

 

黎斗「神の裁きを下してやろう。」

 

村正「覚悟は出来てる?」

 

フラン「壊してあげるから、覚悟しなさい。」

 

 

僕達はそれぞれ戦闘態勢に入った。が、男はチャッキーとティファニーを飛ばし、名乗りだした。

 

 

???「じゃあ改めて…………俺はヌーブ・サイボット!!パラレルワールド魔界四天王の1人だ!!!」

 

フレディ「そうか、お前がエロンの言ってたあれか!!アリスを真っ二つにしやがって!さけるチーズかよ!?」

 

ガルッチ「待て、フレディ。何故さけるチーズを例えた。もうちょっと別のがあったはずだろ?」

 

フレディ「いや、だってどっからどう見ても、さけるチーズみたいじゃんか。」

 

ガルッチ「お前なぁ!?そんなこといったら、さけるチーズ食えなくなるじゃねえか!?」

 

全員『そこっ!?』

 

 

だって、うまいもん。仕方ないだろ。

 

 

ヌーブ「おっと、話は聞いてる。貴様は仮面ライダーエグゼイドに変身できるってな。」

 

フレディ「それが如何した!!こいつでお前をぶっ倒す!!」

 

ガルッチ「まぁ、お前のような雑種は、Lv2で十分だ。お姉ちゃん、未来、フラン、皆。行くぞ!」

 

 

僕と英竜は、ゲーマドライバーΩを着けると、フレディとトライボーグが聞いてきた。

 

 

フレディ「おい待て、それってゲーマドライバー?っていうか色が違う?」

 

トライボーグ『何だそれは?』

 

黎斗「シンゼロノス独自で作り出した、『ゲーマドライバーΩ』だ。お前達よりかは強力な力を持ってる。」

 

トライボーグ『何だと!?』

 

霊夢「それって強いじゃない!?」

 

ヌーブ「ハッ、だからなんだ?おい小僧、Lv2で倒せるとか抜かしたな?やってみろ!!」

 

ガルッチ「後悔するなよ?雑種。」

 

 

【ラッシュマッチレス!!】

 

 

フレディ「俺達も行くか!」

 

 

【マイティブラザーズXX!!】

 

【【マイティアクションX!!】】

 

【デンジャラスゾンビ!!】

 

【バンバンシューティング!!】

 

【爆走バイク!】

 

【ギリギリチャンバラ!!】

 

【ウルティメットギャラクシーモンスター!!】

 

 

未来「こっちも!!」

 

 

 

『INFINITY RIDE』

 

 

 

フラン「久しぶりに、この力を使おうかしら。」

 

 

お?って事は、フランもウィザードに?

 

 

『DRIVER ON! PLEASE!』

 

 

フレディ「え?何だそれは。」

 

フラン「こう見えても私、仮面ライダーウィザードにもなれるのよね。顔は出てるけど。」

 

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

 

英竜「『ウルティメットパワーセカンド』!!」

 

ガルッチ「『兵長』!」

 

大我「『第弐戦術』!!」

 

貴利矢「『ゼロ速』!!」

 

黎斗「『グレートX-0』………。」

 

未来フレディフラン永夢黎斗「『変身』!!!!」

 

 

【【【【【【【ガッシャット!!ガッチャーン!!レベルアップ!!】】】】】】】

 

 

【マイティブラザーズ!2人で1人!マイティブラザーズ!2人でビクトリー!X!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!X!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーン!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!】

 

 

【ババンバン!バンババン!YEAH!バンバンシューティング!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!】

 

 

【フュージョンアップ!エグゼクティブ!ウルティメットギャラクシー!モンスター!!】

 

 

『<INFINITY DECADE PASSION>!!』

 

 

『フレイム!プリーズ!ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!!!』

 

 

藍「うわぁ、仮面ライダーいっぱいだ~。」

 

本音「此、ふうちゃんにとってはキツいかなぁ?」

 

 

(風龍「うん、こんだけ多いと、キツいよ。」)

 

 

DIO「村正、行くぞ。『真実の世界(トゥルー・ザ・ワールド)』!!」

 

村正「ええ。四凶よ、我が力に宿せ!!『四凶の妖獣達よ(バッド・フォース・ビースト)』!!」

 

 

DIOの後ろには、何時も僕が見ているスタンドである『ザ・ワールド』とは違っていて、緑色のハートマークの中に、時間と悪魔の翼が描かれていた。

そして、村正の廻りには、饕餮(とうてつ)、渾沌、窮奇、檮杌(とうこつ)の姿が見えた。まさか、具現化出来るようになるなんて………。

 

 

本音「行くよ!!『ナチュラルガイア』!」

 

藍「『風魔』、力を貸して!」

 

 

ナチュラルガイア?って…………!

 

 

全員『デカァァァァァァァ!!!!!!!!』

 

 

何だありゃ!?パズドラに出て来る『究極島龍ユグドラシル』の姿をしたスタンドなのは分かったが、デカすぎだろ!?もう魔法の森がはみ出ちゃってるけど!?

 

 

英竜「何なのだあのデカさ………。異常すぎるぞ!?」

 

本音「『自然王神』の力を受け継いだって事だよ~。」

 

 

自然王神!?じゃああの時、自然王神の力を使ったというのか!?

 

 

ヌーブ「な、なるほど。確かに切り札だな。だがクルーガー、戦闘力ダダ下がりだなぁ。これなら俺でも勝てるかな?」

 

フレディ「悪かったな!これなら文句ねぇだろ!?」

 

 

【ガッチョーン………。】

 

 

フレディ「だーーーーーーい………変身ッ!!」

 

 

【ガッチャーン!!ダブルアップ!!】

 

 

【俺がお前で!お前が俺で!《We are!》マイティマイティブラザーズ!《Hey!》XX!】

 

 

永夢「え!?フレディさんが、二人!?」

 

大我「いや、お前もそうだったんだぞ。」

 

黎斗「結構手こずったぞ?」

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

フレディ「どうだ、俺は2人に分裂できるんだぜ?」

 

 

ん?ちょっと待てよ?

 

 

ガルッチ「どっちが僕の知ってるフレディ?」

 

フレディ「オレンジ、つまり俺だ。Rエグゼイド。」

 

???「そして僕が、生前のフレディです。Lエグゼイドと言うべきでしょう。」

 

ガルッチ「( ゚д゚)ポカーン」

 

Rフレディ「っていうかガルッチ、お前仮面ライダーなのに顔でてるぞ?」

 

ガルッチ「察しろ。Lv2はエミヤシロウスタイルなんだ。」

 

 

 

 

-Fate/GrandRestaurant-

 

 

一方………

 

 

エミヤ「何故だ………。何故私はレベル2なのだ?」

 

士郎「納得いかない。クロウ、何故余裕をかましてるんだ?」

 

クロウ「フッ、俺の場合、予想ではLv3~Lv5だと思うのでな。」

 

エミヤ士郎「「!?」」

 

クロエ「オルタ特権っていうか、銃剣をもってるから?」

 

クロエ「そう言うことだな。」

 

鳳凰「おーい、注文きたよ~!」

 

エミヤ「俺も銃剣欲しいィィィィィィ!!衛宮士郎!いいか、改造魔術にも手を出せ!」

 

鳳凰「…………如何したの?」

 

クロエ「気にしない方がいいかも………。」

 

 

 

-魔法の森-

 

 

ガルッチ「…………何故だろ、なんかエミヤが壊れた気がしてならないんだが。」

 

DIO「彼奴、今度は如何したんだ?」

 

 

こっちが聞きたい。何があった、エミヤ。

 

 

トライボーグ『さて、私も本気でやるか。』

 

 

あれって確か、パラドが持ってたガシャットギアデュアル?

 

 

【ノックアウトファイター!】

 

 

The strongest fist!"Round1" Rock & Fire!The strongest fist! "Round1" Rock & Fire!

 

 

トライボーグ『『変身』!』

 

 

【デュアルアップ!!】

 

 

Explosion hit!KNOCK OUT FIGHTER!

 

 

トライボーグ『この世界に来たことを後悔させてやるぜ…………!覚悟しやがれ!!』

 

ガルッチ「性格全然違ぇ!!!!」

 

スカー「どうやらヤツは変身すると性格が変わるようだな…………。こうなったら俺も見ていられない。博麗霊夢、ゴーストフェイス、いくぞ!」

 

霊夢「ええ!」

 

ゴースト「はい!」

 

ヌーブ「どうやら、兵士達も必要みたいだな!!お前達、かかれ!!」

 

 

危険を感じたヌーブは空間の歪みから仕事に戻った教官の軍の兵士達を呼び出した。

 

 

兵士「お呼びでしょうか、ヌーブ様?」

 

ヌーブ「お前達を呼んだのは他でもない!クルーガー達を倒すぞ!」

 

兵士「ハッ!!」

 

ガルッチ「おっとヌーブ、お前の相手は、俺だぜ?」

 

ヌーブ「ッ!?いつの間に後ろに!?」

 

ガルッチ「そういえば、お前忍者だったな。ここは一つ、アイサツしようでは無いか。」

 

ヌーブ「ほう、いいだろう。」

 

ガルッチ「『ドーモ、初メマシテ。ヌーブ=サン。ラーク・バスター・ガルッチ=デス』。」

 

ヌーブ「『ドーモ、初メマシテ。ガルッチ=サン。ヌーブ・サイボット=デス』。」

 

 

さぁ、始めようか。忍者とアーチャーの戦いを!!後ごめん、みんな。先にヌーブと戦ってるね。

 

 

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episode19 VSヌーブ・サイボット Part2

ヌーブ戦BGM ネクロファンタジア アレンジ曲『ENDLESS FANTASY -2015Ver-』


-魔法の森-

 

 

フランside

 

 

お兄ちゃんは今、ヌーブって奴と戦ってるみたい。だったら、先に此奴らを倒した方が良いよね!

 

 

『ルパッチマジック、タッチ、ゴー!ルパッチマジック、タッチ、ゴー!』

 

 

フラン「トレース・オン!」

 

 

『コピー!PLEASE!』

 

 

お兄ちゃんの物まねしちゃった。けど、やるときは本気だよ!!

 

 

フラン「それそれっ!!」

 

兵士「ギャァァァァ!!!このガキ見た目以上につぇぇぇ!!」

 

本音「フララン!こっちの技と合わせて!」

 

 

あれ、あのスタンドって炎も出せるの!?なんか凄い………。でもいっか、一掃しちゃえば!

 

 

『チョーイイネ!キックストライク!サイコーォ!!』

 

 

フラン「燃え上がれ!!」

 

本音「私とフラランの焼き尽くす力、受けて見よ~!!」

 

 

本音ちゃんと私の力に、燃えて消えなさい!!!

 

 

『ズドォォォォォォォォォォ!!!!!!』

 

 

フラン「フィー。」

 

兵士「な、なななななななな──────」

 

村正「怖がってる場合?」

 

兵士「!?」

 

村正「『窮奇・鎌鼬』!!」

 

 

あ、滅茶苦茶怖がってた兵士が、村正さんに斬り裂かれちゃったね。

 

 

DIO「さて、お前達を片付けるのは容易いが、後の奴等のためにも残しておかねばな。予言しよう。『お前達はお前達自身で殺されると』。」

 

兵士「自身だとぉ!?巫山戯たこと…………あれ?何で俺に銃口を─────」

 

 

『ズドドドドドドドッ!!』

 

 

DIO「予言して数秒も経たずか。軽いなぁ………。」

 

藍「洗脳じゃないよね?宝具開帳!即ち此処は阿鼻叫喚…………、大炎熱地獄!!『不滅の混沌旅団(イモータル・カオス・ブリゲイド)』!!!」

 

 

あ、こっちもこっちで炎使ってる。っていうか結構焼かれちゃってるよね。

 

 

永夢「トドメだ。」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

【マイティクリティカルフィニッシュ!】

 

 

兵士「─────!!」

 

大我「仕留める!」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

【バンバンクリティカルフィニッシュ!】

 

 

永夢さん…………だっけ?あっちはお兄ちゃん見たいに兵士を斬りまくってるし、大我さん…………は、何かの銃で滅茶苦茶撃ちまくって、色んな人が風穴を開けちゃったみたいね。

 

 

黎斗「此が、神の裁きだァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

【デンジャラスマイティクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

兵士「って、ジェイソン様!?何故私達────」

 

黎斗「新檀黎斗だ!!!!

 

 

何故だろう、ダサい名前の筈なのに今回それが正解な気がしてならないんだけど………。

 

 

貴利矢「あー!!あそこにUFOがいるぞ!!」

 

 

『ズコッ!』

 

 

いやいや、そんなあからさまな嘘ついてどうす──────

 

 

兵士「え!?何処何処!?何処に居るの!?」

 

 

つられたァァァァァァァァァァァ!!!!!釣られちゃったよ!?天然!?天然なのその兵士!?

 

 

貴利矢「ヘッヘッヘ………。」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【爆走クリティカルストライク!!!】

 

 

兵士「って、何処にもいなか……………………え?」

 

 

─────嘘だと気が付いたのは、絶対に回避不可能な距離。要は、1ミリぐらい。

 

 

兵士「ヒデブゥゥゥゥ!!!!!!!!」

 

 

……………何故だか、素直に喜べないのだけど。

 

 

未来「英竜、こっちも決めよう!!」

 

英竜「ああ、そうだな!!」

 

 

『FINAL INFINITY ATTACK RIDE<INFINITY DIMENSION PASSION SLASH>!!!』

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

【ウルティメットギャラクシークリティカルバースト!!】

 

 

英竜「『ギャラクシーソード』!!」

 

未来「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

 

兵士「ガハッ…………!つ、強すぎ……………る……………。」

 

 

どうやら、全滅したようね。お兄ちゃん、大丈夫かな?

 

 

sideChange

 

 

 

 

ガルッチside

 

 

どうやら兵士全滅のようだな。なんかツッコミを入れたいぐらいの倒し方があったが、気のせいだと思いたい。

 

 

ヌーブ「何てことだ!?全滅────」

 

ガルッチ「何処を見ている?」

 

ヌーブ「チッ!Lv2の癖に、なかなかやるな!!」

 

ガルッチ「癖は悪いが、使い勝手が良くってね!!」

 

 

僕が使ってるのは、『生命の樹の剣(セフィロトソード)』と『邪悪の樹の剣(クリフォトソード)』。干将・莫耶とは真逆ではあるが、強力な力を持っている。『デート・ア・ライブ』の『精霊』達の力を持つ『生命の樹の剣(セフィロトソード)』。それのオルタ、いわゆる『反転体』の力を持つ『邪悪の樹の剣(クリフォトソード)』。

長年扱ってるおかげで、此奴らの扱いにも慣れてきた。けど喧嘩は絶えないんだがなぁ…………。

 

 

バチカル『我が主!前!』

 

ヌーブ「凍れ!!」

 

 

『フッ……!』

 

 

ヌーブ「き、消えた!?」

 

英竜「え!?何処に行ったの!?」

 

未来「当たったよね?」

 

フラン「あ、お兄ちゃん久々に使ったのね。あの様子からして。」

 

未来「何を使ったの?」

 

フラン「実はね?お兄ちゃんにはもう一つ能力があるの。相手に幻を見せることが出来れば、自分自身を影や幻にさせることが出来る能力。自分嫌いのお兄ちゃんだからこそ、使える能力。」

 

ヌーブ「一体、何処に!?」

 

ガルッチ「お前の後ろだ。」

 

ヌーブ「ッ!?」

 

フラン「『幻影を操る』能力者よ。」

 

ガルッチ「『イリュージョンスラッシュ』!」

 

 

後ろを振り向くと同時に、僕はヌーブの背中を斬りつけ、そのまま吹き飛ばした。というか、久々だな。この力。鈍っていなくて助かった。

 

 

ヌーブ「なっ!?後ろに斬られた筈なのに、何故前にも!?」

 

ガルッチ「分身と似たようなもんさ。後ろに斬りつけたと同時に、前にいき、後ろとは逆の斬撃を繰り出したんだ。」

 

ヌーブ「あ、有り得ん。そんなことが出来るわけが──────」

 

ガルッチ「僕と、無名の農民だからこそ、出来る芸当だ。と言っても、そろそろ援軍だな。」

 

ヌーブ「援軍──────」

 

 

『ドカーン!!!』

 

 

ガルッチ「来たか。」

 

霊夢「エロン!!」

 

エロン「待たせたな。というかお前、俺が来るの分かってたのか?」

 

ガルッチ「気配を探れば分かるからな。獣の直感ってのもあるし。」

 

ヌーブ「貴様、あの時の!!」

 

エロン「えーっと、お前は?」

 

ガルッチ「ガルッチだ。」

 

エロン「ガルッチ、弱らせてくれたことに感謝する。ヌーブ・サイボット。俺が来たからにはテメェに勝ち目はない。っていうか、アレが本家の仮面ライダースナイプか。ならば俺も、なるとしよう。」

 

 

【バンバンシューティング!!】

 

 

大我「俺と同じ!?」

 

エロン「『第弐戦術』!」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!!】

 

 

【ババンバン!バンババン!YEAH!バンバンシューティング!】

 

 

うわー、2人目のスナイプ…………。しかも色が同じだから、どっちがエロンで、どっちが大我さんなのか分かんないなぁ……。

 

 

 

 

[ミッション1 パラレルワールド魔界四天王の1人、ヌーブ・サイボットを倒す]

 

 

 

 

いつの間にそんな紙を?

 

 

エロン「ミッション開始!!」

 

ヌーブ「ガンマン!!貴様は我々を倒すことを自分のミッションとしているのか!?」

 

エロン「俺はずっと前キースに殺されたからな。その復讐だ。」

 

ガルッチ「僕の知らない間、何があった………。」

 

 

まぁ良いけどね。

 

 

ガルッチ「『銃、複製、開始(クラフティング・トレース・オン)』!『キャリコ』!」

 

 

って言っても、こっちは簡単で一瞬で3つ出来たけどね。

 

 

ガルッチ「エロン、此奴を使え。」

 

エロン「キャリコだと?」

 

ガルッチ「2拳銃ってのも、案外悪くないだろ?」

 

エロン「…………いいだろう。」

 

ガルッチ「さぁ、第2ROUNDと行こうか!ヌーブ!!」

 

フレディ「おいおい、俺も混ぜろ!!」

 

フレッド「そうですよ!僕だって戦いたいんですから!!」

 

ガルッチ「いいよ。COME ON!ヌーブ!」

 

ヌーブ「舐めやがって…………!ぶっ殺す!!」

 

 

 

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episode20 VSヌーブ・サイボット Part3

-魔法の森-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「こっちだ!!」

 

 

『ズダダダダダダダダダ!!!!』

 

 

ヌーブ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァァ!!!」

 

DIO「おい、それはこのDIOの台詞!!」

 

ヌーブ「如何した?フレディ達が吹っ飛ばされては、お前も勝機など────」

 

ガルッチ「跪け!!『オリジンブレッド』!!」

 

 

『ズドンッ!!』

 

 

ヌーブ「バカめ!!」

 

 

『ガキンッ!』

 

 

バカはそっちのようだな。何も知らずに弾に触れるとは………。

 

 

ヌーブ「その程度か?ならば、今度は────」

 

ガルッチ「起源、起動!!」

 

ヌーブ「ッ!?」

 

 

『ブシャァァァァァァ!!!』

 

 

ヌーブ「な、何ィィィィィィ!!!俺の腕から、剣が!?」

 

フレディ「な、何だありゃ!?」

 

フラン「お兄ちゃんの起源弾。アレに当たって、起動すると、刃物系の武器が身体中に無理矢理出てくるのよ。致命傷じゃないのがアレだけど、でも、彼奴の右腕は使えなくなったわ。」

 

トライボーグ『何故だ?』

 

未来「見れば分かるよ。」

 

ヌーブ「だが、丁度良い!此奴でお前を─────」

 

ガルッチ「『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』!!」

 

 

『ズドォォォォォォォォォォッ!』

 

 

ヌーブ「ギャァァァァァァァァァァ!!!俺の右腕がぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ヌーブの右腕は爆発し、血肉と骨が飛び散り、木々についた。とはいえ、また援軍が来るな。

 

 

ヒカリ「ハァ…………ハァ…………、間に合った。」

 

トライボーグ『ヒカリ!お前も来てくれたか!!』

 

スカー「ウルトラマンヒカリ、何故お前がここに?というか一緒にいたはずじゃ。」

 

ヒカリ「あれは通信機みたいなものだ。それと来た理由なんだが、実はさっき悪い夢を見てここに来たんだ!アリス・マーガトロイドという少女が真っ二つにされて殺される夢を────」

 

英竜「ヒカリ、アリスは…………あそこだ。」

 

ヒカリ「ッ!!!!!!」

 

 

ヒカリは驚愕した顔をして、真っ二つに裂かれたアリスの姿を見た。あ、ちょ、此拙い!!

 

 

ヒカリ「貴様ァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

【タドルクエスト!!】

 

 

ヒカリ「『ウルティメイトパワーLv2』!!」

 

 

【ガッシャット!!ガッチャーン!レベルアップ!!】

 

 

【タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!】

 

 

やばいな、怒りで我を忘れてる。無理もないけど、落ち着かせないと─────

 

 

ヒカリ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」

 

ヌーブ「怒りに任せて俺を倒す気か。」

 

ヒカリ「貴様だけは………!貴様だけはァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

英竜「馬鹿者!!」

 

 

『ズゴンッ!!』

 

 

お姉ちゃん、幾ら何でも腹パンは痛いよ?止めたのはよかったけど………。

 

 

英竜「ヒカリ、お前はそれでもウルトラマンの一人か!?今のお前は、『ハンターナイト・ツルギ』そのものだぞ!!そんなことやったって、アリスは帰ってこない!!」

 

ヒカリ「だが、その夢は正夢に────」

 

ガルッチ「ヒカリ、僕が言うのもなんだが、復讐に囚われては、倒せる相手も倒せんぞ。怒る気持ちは分かる。けどな、返り討ちされたら意味ないんだ。一人で復讐を果たすなんて、化け物と化した僕じゃないと無理だ。」

 

ヒカリ「だったら、俺が一人で復讐を果たして─────」

 

ガルッチ「いい加減にしろ!!」

 

 

『バシンッ!!』

 

 

ヒカリ「ッ!?」

 

ガルッチ「貴様、いい加減にしろ!お前は今まで一人で戦ってたわけじゃないだろ!1人では乗り越えられない壁もあっただろ!!俺だってな、お前とは違って、昔は頼れる人処か、誰も見てくれなかったんだぞ!!けど、お前には仲間がちゃんと居るだろ!!それを忘れたか!?」

 

ヒカリ「……………。」

 

ガルッチ「お前は一人なんかじゃない。復讐したいなら、僕達も手伝う。助け合って戦えば、倒せない相手なんか居ない。そうだろ?」

 

英竜「ガルッチの言うとおりだ。ヒカリ、今は協力して、ヌーブを倒すのが先決だ。命を散らしたら、無駄になるだろ?」

 

ヒカリ「…………そうだったな。済まない、ガルッチ。英竜。俺が、どうかしてた。」

 

 

僕と英竜お姉ちゃんの説得で、ヒカリは正気に戻り、別のガシャットを取り出した。

 

 

ヒカリ「ああ、本当に悪かった。俺がバカだった、だがこれで分かったよ。こんな俺を許してくれ。」

 

 

【ドレミファビート!】

 

 

ヒカリ「前はリスクが高かったからな、今度は人間の世界でいう音ゲーで攻略する。『ウルティメイトパワーLv3』!!」

 

 

【ガッチョーン………。ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!!】

 

 

【タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!】

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド・OK!ド・レ・ミ・ファ・ビート!】

 

 

その音声と共にDJが仮面ライダーブレイブに変身しているウルトラマンヒカリと合体した。マイクが付いたDJの帽子とピンクのバイザー。右腕のターンテーブル。左肩のスピーカー。その姿はまさに音ゲーにふさわしい感じだった。

 

 

ガルッチ「音ゲー、か。だったら、此奴の出番だな。」

 

 

【リズミカルダンシング!】

 

 

ヌーブ「おや?Lv2で倒すんじゃなかったのか?」

 

ガルッチ「そうしたかったが、気が変わった。ヒカリが音ゲーするなら、こっちはリズミカルに踊ってやる。」

 

 

【ガッチョーン………。ガッシャット!】

 

 

ガルッチ「『伍長』!」

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!】

 

 

【ア ガッチャ!リ・リ・リズムに合わせて、Let's Dance!リズミカルダンシング!!】

 

 

エミヤの衣装から一変、その衣装はなんと女装だった。しかもよりにもよって、ねこ耳のパーカー付きの月と星が描かれたシャツに、猫の尻尾が着いたピンク色のスカートだった。いやいや、何でこの衣装!?

 

 

フレディ「じょ、女装!?」

 

霊夢「ガルッチ、まさかアンタ…………。」

 

ガルッチ「最初に言っておく。僕はそんな趣味はねぇ!!!」

 

ヌーブ「じょ、女装って、お前。wwww」

 

ガルッチ「テメェ、ホントに覚悟しろよ?(^ω^#)」

 

藍「猫耳ガルッチハァハァ………。」

 

黎斗「私とゼロノスではないぞ。少なくともそれは、作っただけで、そんな衣装になるとは知らなかったからな。」

 

 

畜生。まさかここで女装を曝すなんて、最悪だ。もうヌーブに八つ当たりしようそうしよう。

 

 

未来「じゃあ僕は、歌おうかな?英竜、手伝って。」

 

 

『INFINITY FOAM RIDE<INFINITY SHIYADAI EL CHI>!!』

 

 

英竜「分かった。っていうか、歌えるウルトラマンかウルトラ怪獣に居たかな?」

 

 

【メロディアソング!】

 

 

英竜「『ウルティメットパワーサード』!」

 

 

【ガッチョーン………!ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【フュージョンアップ!エグゼクティブ!ウルティメットギャラクシー!モンスター!】

 

 

【ア ガッチャ!奏でろメロディ!君こそシンガー!メロディアソング!】

 

 

えーっと、その姿って……………。

 

 

ガルッチ「イフの最終形態?」

 

英竜「出番早くないかな?」

 

ゼロノス『因みに言うが、英竜。あくまでその姿は、『メロディアソングガシャット』を使った時だけだ。本来なら無敵にする予定だからな。』

 

英竜「そうだったのか………。」

 

ガルッチ「さてと、未来が『破軍歌姫(ガブリエル)』使うなら、こっちは反転体を使おうかな。『魔軍舞姫(リリス)』!」

 

 

翼のヘアゴムを解くと同時に、髪の色が変わり、アクアマリンの髪の色からディープロイヤルパープルの色のゆるふわのセミロングヘアに変わった。

 

 

未来「ガルッチ、なんかもう美少女にしか見えないんだけど。」

 

全員『激しく同意。』

 

ガルッチ「解せぬ。」

 

ヌーブ「まぁいい、巫山戯た格好のまま、倒してやる!!」

 

ヒカリ「だったら俺達はリズムでお前を倒す!」

 

ガルッチ「んじゃ、ヒカリ。このガシャット使って。」

 

 

『ガルウィングミュージカルガシャット』

 

 

ヒカリ「え?まぁいいけど。」

 

 

【ガルウィングミュージカル!】

 

 

ガルッチ「ARE YOU READY?」

 

未来「何時でもいいよ。」

 

ヒカリ「この曲で………!」

 

英竜「お前を倒す!」

 

 

【ガッシャット!メロディ スタート!】

 

 

ヒカリがターンテーブルのレコードをこすると、スピーカーから曲が流れ始めた。

 

 

ガルッチ「It's Show Time!!」

 

 

 

BGM FINALFANTASYⅩ-Ⅱop曲 『Real Emotion』

 

 

 

未来が歌い始めると同時に、僕とヒカリは足踏みをする。するとヒカリのスピーカーから、音符が流れ、ヌーブに当たった。

 

 

ヌーブ「グガッ!?ゴフッ!?」【HIT!】【HIT!】

 

ガルッチ「アゲアゲで行くぜ!」

 

 

ヒカリはAメロで殴る蹴るを繰り返し、僕はリズムを合わせ、踊りながら攻撃していた。

 

 

ヌーブ「リズムに乗って暴力とは本当にふざけたヤツらだな!?」

 

ガルッチ「へっ、リュウタロスなんて、基本そんな感じだぜ!」

 

 

ヌーブは攻撃を仕掛けようとするも、僕がそれを妨害し、武器を落とさせた。そろそろ、未来とお姉ちゃんの歌声が聞ける時間かな?

 

 

未来「『あの日心を彼方に、描いてた、場所に居る。♪

 

途方に暮れてたりする……。けれどもう、戻れ な い。♪』」

 

英竜「『夢に見た、カタチとは、♪

 

何もかもが違う。♪

 

現実には………、眩暈さえする~!♪』」

 

 

サビの部分に入ると同時に、僕はテンションを上げ、歌い、踊りながら攻撃を始めた。

 

 

ガルッチ「『リアルな、世界に揺れてる、感情!♪

 

 

負けたくない!♪』」

 

 

ヌーブ「クソッタレ!避けられん!!と言うか此奴、歌いながらだと!?しかも何だ!?思うように動けない!!」【HIT!】【HIT!】

 

 

だが、テンションを上げ、歌いながら戦ってたのは、僕だけじゃなかった。ヒカリも、リズミカルに攻撃しながら歌っていた。

 

 

ヒカリ「『もう、ただ、走るしかない、この胸に!♪

 

 

聴こえてくる。♪君は。♪』」

 

 

ガルッチ「『一人じゃ、な、い。♪』」

 

 

ヌーブは、僕達の歌とリズムに翻弄されてるのか、思うように動けず、分身すらままならなかった。

 

 

ヒカリ「如何した?随分と弱ってるな!」

 

ガルッチ「その程度じゃないだろ?ヌーブ。もっと来い!」

 

ヌーブ「調子に、乗りやがって!!」

 

ガルッチ「ほらよっ!」

 

ヌーブ「ウグッ!?」【GREAT!】

 

 

僕の蹴りが決まるも、まだ戦える意思を見せるヌーブ。そう来なくっちゃ、面白くない。もっと心を踊らせろ。

 

 

ヒカリ「ハァァァァ…………!」

 

 

ヒカリは一旦、リズムを取るのをやめ、一撃を食らわせるために溜めていた。ヌーブは剣を持とうとするも、遅かった。

 

 

ヒカリ「ハッ!!」

 

 

『ズバッ!ズバッ!ズバッ!』

 

 

ヌーブ「ぐおおおおっ!?」【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】

 

ガルッチ「まだまだっ!」

 

 

『ズバァッ!』

 

 

ヌーブ「グホッ!!」【GREAT!】

 

 

大きく斬りつけると、ヌーブは大ダメージを受け、2番に入る頃にはフランと村正、永夢、黎斗、貴利矢がリズムに合わせて攻撃し、DIOと大我は、歌いながら後方から援護射撃をしていた。

 

 

ヒカリ「どうだ!これがリズムと!」

 

ガルッチ「メロディを合わせた力だ!幾ら貴様でも、攻撃すらままならないだろう!」

 

ヌーブ「おのれ!おのれおのれおのれ!おのれぇぇぇぇ!!この俺が、この俺が死ぬとでもいうのか!?」

 

ヒカリ「俺はもうキースの部下でも何でもない!フレディ達と共に幻想郷を守るヒーローだ!」

 

 

『ズバァァァッ!!』

 

 

ヌーブ「ぐがぁっ!?」【GREAT!!】

 

 

2番も終わり、間奏に入ると、ヒカリはBメロに入ろうとしていたため、僕達はヌーブが攻撃してこないように、次々と攻撃していた。端から見たら、オーバーキルにしか見えなかった。

 

 

貴利矢「しかし、よくこんなノリノリな曲を選んでくれたな。」

 

ガルッチ「風龍さんが、この戦闘シーンで、ノリノリのBGMないかと探していたら、これを選んだんだ。」

 

ヌーブ「ウボァ!?メタイな!?」【HIT!】

 

フレッド「僕、そろそろBメロに入るよ!僕とエロンがこいつ押さえるから、君とガルッチ、ヒカリは一気に斬って!」

 

ガルッチ「OK!」

 

フレディ「おうよ!いくぜヒカリ!」

 

ヒカリ「ああ!!」

 

 

Bメロに突入し、僕とフレディ、ヒカリは力を溜めた。

 

 

3人「「「ハァァァァ…………!!」」」

 

 

そのまま一気に斬り掛かる。

 

 

3人「「「ハァッ!!!」」」

 

 

『ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!』

 

 

ヌーブ「ぐおおおおっ!?!?」【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】

 

ガルッチ「オラァ!」

 

ヒカリ「でやーっ!!」

 

 

『『ズバァッ!!』』

 

 

ヌーブ「ごがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」【GREAT!】【GREAT!】

 

 

そろそろ最後のサビに入るな。こっちも本気で行くか!

 

 

ガルッチ「『槍兵(ランサー)』!『エリザベート・バードリー』!『セット』!」

 

 

ケテル『セット、『エリザベート・バードリー』の宝具使用可能。』

 

 

ガルッチ「未来!お姉ちゃん!」

 

未来「分かった!『破軍歌姫(ガブリエル)』!『輪舞曲(ロンド)』!」

 

 

『FINAL INFINITY ATTACK RIDE<INFINITY RONDE>!!』

 

 

英竜「了解!」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【メロディアクリティカルソング!!】

 

 

ガルッチ「さぁ、此がラストナンバーだ!この音色を奏でるは、あらゆる存在にも魅了する唄!」

 

未来「永遠に響くその歌声は、人には決して到達しえない。」

 

英竜「あまりの美しさに誰からも理解されず、認識すらされない。」

 

未来ガル英竜「「「なれば、我らは永遠なるこの歌を響かせよう!」」」

 

 

更に重ねて………!

 

 

未来ガル「「倍加!!」」

 

 

『『ULTIMATE HYPER BOOST!!』』

 

 

そして、お姉ちゃんと未来は歌い出し、僕は踊り、歌いながら攻撃を再開した。

 

 

ヒカリ「行けっ!!3人とも!!」

 

 

未来ガル英竜「「「『リアルな、世界に揺られる、感情!♪

 

 

感じても!♪

 

 

あなたが、目を閉じたなら、そこに~ある、絆が~ある!♪

 

 

だ~から、一人じゃない!♪

 

 

リアルな、世界に揺れてる、感情!♪

 

 

負けたくない!♪

 

 

もう、ただ、走るしかない、この胸に!♪

 

 

聴こえてくる、♪君~は。♪

 

 

一人じゃ、な、い!♪』」」」

 

 

 

僕達の歌声は、まるであの時のように、命も、世界も、その美しさに魅了され、全てが完全停止した。誰からも理解されず、認識されない所以だ。あまりの美しさと神々しさに、聴く事も、見る事も無い。一部は聴いたり見たりしているが、思考も停止しているので、この歌声を覚えている事は、絶対に出来ない。

 

 

ヌーブ「な、何というメロディ…………。」

 

ヒカリ「此でフィニッシュだ!」

 

ガルッチ「フィナーレだ!」

 

 

【【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】】

 

 

ガルッチ「遺言ぐらいは聞いてやる。どうだった?僕らのメロディは。」

 

ヌーブ「邪魔が入った上に、さらに死ぬとは…………この屈辱、一生忘れんぞ!!だが、お前達のメロディは……………悪くなかったぞ。」

 

ガルッチ「そうか。ならば冥界で、自慢するがいい!」

 

 

【ドレミファクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

【リズミカルクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

ガルッチ&ヒカリ「「ハァァァァーーーーッ!!!!!!!」」

 

 

 

『ズババババババッ!!!!』

 

 

 

ヌーブ「うごぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

『ズドォォォォォォッ!』

 

 

ヌーブは悲鳴をあげ、大爆発を起こし、跡形もなく消えて無くなった。それと同時に、曲も終わった。

 

 

【GAME CLEAR!!】

 

 

その後、僕達はアリスの墓を作り、花束を置いた。

 

 

ガルッチ「安らかに眠りたまえ。アリス・マーガトロイド。願わくば、新たな人生を築かんことを…………………。」

 

 

 

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-???-


プロトガルッチ「………ヌーブは死んだか。まっ、最初から期待はしてなかったけどね。相手が………っと、仮面が落ちそうだった。」

ジェイソン「ねぇ、何で僕達木の上で眺めてるの?」

プロトガルッチ「仕方ないだろ?彼奴らがこっちに来るんだから、隠れるのに精一杯だよ。」

ジェイソン「だからといって…………、いやもういいよ。でも、驚いた。あっちにいるガルッチと、今僕と一緒にいる『君』とは、ホントに違うね。」

プロトガルッチ「あっちはより中性的、と言うか若干女性寄りしちゃってるけど、腐っても僕だからね。愛しい人のために守り、手を出そうとする屑共は、皆殺しだからね。」

ジェイソン「それで、ゼクスは?」

プロトガルッチ「さぁね。多分料理だろうとは思う。一応料理の質を変えたのは、彼奴がいてからこそなんだ。むしろ、あれ料理にはいるのか?」

ジェイソン「無いよね…………。ヒカリも言ってたし。」

プロトガルッチ「カビたパン、干からびたパン、腐った牛乳、塩入りコーヒー、コーヒーカルピス、焼きすぎた焼き鳥って、もうろくなもんじゃないよ………。ゼクスと協力関係でよかった。」

ジェイソン「ホントにそうだね。って、そろそろ戻ろう。キースが待ってる。」

プロトガルッチ「了解。」





-???-


プロトガルッチ「んで、今度はお前が行くのか?ミレーナ。」

ミレーナ「ああ、ちょっくらあのフレディを喰い殺してくる。」

プロトガルッチ「了解。逝ってこい。」

ミレーナ「待て、なんか文字が────」

プロトガルッチ「一応言うが、フレディ側の『僕』には気を付けろよ。下手したら、お前絶望に落ちるぞ。」

ミレーナ「ア?そんな奴が、アタシに負けるって──────ッ!?」

プロトガルッチ「甘く見ない方がいいぞ。彼奴は、場合によってはお前より残酷な技によって悲惨な姿になるぞ?それとも何か、そんな技に喰らいたい洗礼者か何かか?」

ミレーナ「……………。」

プロトガルッチ「忠告してやる。フレディを殺したら、すぐさま逃げろ。でないと、ガルッチ達が来て、お前を殺しにくる。下手すれば死よりも残酷な事になり得るからな。」

ミレーナ「……………チッ!分かったよ。んじゃ、行ってくる。」

プロトガルッチ「…………………。」

クァン「大丈夫ですかね?」

プロトガルッチ「あれは死んだな。」

クァン「え?」

プロトガルッチ「あれはもう忠告すら無視しているからね。どう見ても、『僕』という存在を侮ってる。まぁ、ほっとこ。お前も何時でもいける準備はしとけ。」

クァン「は、はぁ。」


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episode21 オルタナティブ・カオスモード

-人里の外れ-

 

 

エロンがミレーナと言う女性との戦闘に入った同時刻…………。

 

 

???「貰った!!」

 

ガルッチ「無駄だ!」

 

 

ガルッチは、白いフードコートを着込んだ『新生ⅩⅢ機関』と戦っていた。其奴の手から黒い刃らしきものを使って、ガルッチを攻撃している。

如何してこうなったかというと、この戦いが起こる数分前、ガルッチが買い物に行っていたときだった。

いい野菜を見つけ、手を伸ばそうとしたガルッチだったが、偶然にもそれ目当てで買おうとしていたのが、なんと『新生ⅩⅢ機関』の一人だった。その結果、その野菜を賭けて、勝負する羽目になり、現在に至る。

 

 

???「しかし、願ったり叶ったりのものだな。お前を倒せば、今後の事後処理が楽だ、いい食材で料理できるわの、一石二鳥を狙えるからな。」

 

ガルッチ「まさか人肉とか喰わないよね?」

 

???「訂正させて貰う。そもそも人肉を食うとか、私はそこまで人間性を捨ててないぞ!!ノーバディではあるが、人肉を食べたことなんて、今までないぞ!!」

 

ガルッチ「それじゃあ、女性の処女を────」

 

???「なんでさ!?貴様、私をなんだと─────」

 

ガルッチ「『ときめきクライシス』のバグスターの声優かつFateの初代主人公枠だった英霊の両方を掛け合わせたドンファンノーバディではないのか?」

 

???「いやいや、そもそも彼女すら付き合ったことないんだが………。むしろ私は、男と─────」

 

ガルッチ「ファ!?つまりは────」

 

???「って待て!!何だその顔は!?そしてその紙とペンは何だ!?」

 

ガルッチ「此でレイス達に教えようかと………。」

 

???「なんでさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

が、結局の所カオスとなった。いずれ別の意味で、カオスとなるガルッチでもあった。

 

 

 

数分後………。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

 

結構メモ書けたな。まさかこのノーバディ、男しか交わったことがなく、しかも受けだとは………。此は嬉しい誤算だったな。参考になったし、後で簪達にメモ渡して、今後のBL同人誌を作って貰わなきゃ。

こっちは百合百合の同人誌でも書くとしよう。

 

 

???「」チーン…………

 

ガルッチ「まぁ、ほっとけばメンタルも回復するし、問題ないか。さて、野菜でも────」

 

 

『prrr,prrr』

 

 

ん?リアクターから通信?連絡者は、永夢か。如何したんだ?

 

 

『ピッ』

 

 

ガルッチ「もしもし、永夢?どうかしたのか?」

 

永夢『ガルッチ!!早く来て!!フレディさんが……………、フレディさんが…………!!!!!!!』

 

 

ん?なんか声的に焦ってる?何があったんだ?

 

 

ガルッチ「おい待て、永夢。フレディがどうかしたのか?」

 

永夢『……………殺された。』

 

ガルッチ「…………………は?」

 

 

フレディが死んだ?え?何言ってるんだ?でも声的に嘘はない……………。

 

 

ガルッチ「……………場所は?」

 

永夢『マップに記載しておいたから、直ぐに来て!!!』

 

ガルッチ「分かった!」

 

 

さて、と。

 

 

ガルッチ「新鮮な野菜はあげる。ちょっと用事が出来たからな。」

 

 

僕は新鮮な野菜を置き、急いで走った。フレディが死んだ?あの不死身、不老不死のフレディが?あり得ない、フレディが死ぬわけがない。

だがその想いは、無残にも打ち砕かれてしまった。そこには……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

胸から血を流し、死人として変わり果てていたフレディの姿があった。

 

 

ガルッチ「ッ!!!!!!!」

 

 

嘘だと思いたかった。フレディが死ぬわけがない、そんなことあるわけがない。夢だと思いたい。だがそれでも、フレディは生きては居なかった。

 

 

???「おや?あれが彼奴が言ってた……………。丁度良い、此奴の生気を吸収してやるよ!!」

 

ガルッチ「……………誰だ?」

 

???「誰ってか?まぁいい、冥土の土産として教えてやるよ。アタシはミレーナ。パラレルワールド四天王の一人であり、フレッド・クルーガーをこの手で抹殺した者だ。」

 

ガルッチ「お前が………………、フレディを………………殺シタノカ……………。」

 

永夢「ガルッチ!あの釵は危険です!避けて!!」

 

ミレーナ「では、死ねぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

ミレーナと名乗る女性は、二つの釵を投げるも、僕ニハ関係ナカッタ。何故ナラ、ソノ釵ソノモノヲ、タダ見タダケデ、『破壊』シタカラダ。

 

 

ミレーナ「なっ!?私の釵を!?」

 

ガルッチ「…………………殺ス。」

 

ミレーナ「!?」

 

エロン「な、何だこの殺気!?」

 

ゴースト「一体、一体なんなんすか!?此は!?」

 

 

『ピシッ!!』

 

 

霊夢「なっ!?博麗大結界に、ヒビ!?」

 

黎斗「まさか、ガルッチ……………。」

 

ガルッチ「…………紫。」

 

 

僕は『例のアレ』を使うために、先ずは紫を呼んだ。

 

 

紫「はーい!呼ん……………え!?何で結界が!?」

 

ガルッチ「紫、俺が言う事をちゃんと聞け。」

 

紫「え?ちょっと待って、ゆかりん分かんない──────」

 

ガルッチ「巫山戯てる場合か!!いいから聞け!!聞かなければ、幻想郷は滅びるぞ!!!

 

紫「!?」

 

霊夢「え?」

 

エロン「何だって!?」

 

紫「………………分かった。悪ふざけが過ぎたわね。それで、何?」

 

ガルッチ「俺と彼奴以外の人達を避難させろ。それと追加に、博麗大結界の超強化を急げ。上手く行けば、此処一帯の更地だけで済む。中途半端な強化は許さん。でなければ、幻想郷は消滅する。ホントに幻想郷を愛しているのであれば、気を抜こうとするな。」

 

紫「……………貴方、まさかそれだけの力を使うってこと?」

 

ガルッチ「そうだ。俺はフレディを殺した彼奴を、絶望の深淵まで叩き潰したいぐらいなんだ。幻想郷の結界そのものをぶっ壊す威力でぶちかますから、超強化を頼む。」

 

紫「…………………分かった。人里の皆と、霊夢達を避難させ、結界を強化するわ。」

 

 

扇を仰ぐも、紫の声は冷たかった。だが構わない、フレディの仇を打てば、それだけで十分だ。

 

 

ガルッチ「頼んだ。」

 

紫「霊夢!フレディを抱えて、私のスキマに入って!!他の皆も!!」

 

 

皆は紫の指示に従い、スキマの中に入って行くも、黎斗は入る寸前、僕を見た。

 

 

黎斗「ガルッチ、一つだけ約束しろ。」

 

ガルッチ「……………………何だ?」

 

黎斗「お前の大切な人達を、決して悲しませるな。ちゃんと、生きて帰ってこい。」

 

ガルッチ「……………当たり前だ。フラン達を置いて、くたばるわけにはいかないからな。さぁ、行け。」

 

 

黎斗はスキマに入るのを確認し、紫がスキマを閉じたと同時に、僕は精神世界に居る絶望の魔神である、ガイアに話し掛けた。

 

 

ガルッチ「(ガイア、『例のアレ』を使う。)」

 

ガイア『………………分かった。だが約束しろ。『必ず』、生きて帰るぞ。』

 

ガルッチ「(そのつもりだ。)」

 

 

さぁ、今こそ………………混沌の滅びの力を、使うときだ…………。

 

 

ミレーナ「(何だ!?何なんだ!?この恐怖は!?あのガキから感じる殺意は何だ!?まさか、彼奴が言ってた事って、この事か!?)」

 

ガルッチ「『Unite Connect(融合接続) in() Despair darkness Gaia Evil God(絶望の魔神ディスペア・ダークネス・ガイア),Ruin Brake Hera Evil Goddess(破滅の魔神ルイン・ブレイク・ヘラ),Slaughter Ripper Hades Evil God(殺戮の魔神スローター・リッパー・ハデス).』我が身に宿せ、混沌の力よ。」

 

 

3人の魔神の名前を唱えたと同時に、黒いオーラが溢れかえり、空まで届きそうな勢いで放っていた。だが、それだけでは終わらない。

僕はクラスカードケースに手を伸ばし、一枚のカードを引いた。

 

 

冠位狂戦士(グランドバーサーカー) デスペラードカオス』

 

 

かつて僕は、このカードだけは扱いきれなかった。だが、今なら、此奴を扱う資格はある。純粋な憎悪、純粋な絶望。純粋な負の感情。

今こそ、反転し、復讐の大魔神と化す!!

 

 

ガルッチ「『オルタナティブ・カオス』!起動!!」

 

 

『Loading!Alternative chaos,Set!』

 

 

ミレーナ「(ま、拙い…………!でも何故だ!?動けない!?あのガキの殺意のせいで、全く動けない!!!)」

 

 

BGM DDFF 『Cantata Mortis』

 

 

ガルッチ「『Lux!(光よ!) Umbra!(闇よ!) Vita!(生よ!) Mors!(死よ!) Concordia!(調和よ!) Chaos!(混沌よ!)

 

 

Chaos, Deus Mortis(死の神カオス、) Spiritus illius producit Mortem.(その魂は死をいざなう。)

 

 

Chaos, Deus Exitii.(破壊の神カオス、) Tenebrae illius devorant omnia.(その闇は全てを飲み込む。)

 

 

In palma Creatoris,(我は憎悪と絶望を司りし者、) proelium aeternum prodit.(その混沌たる力を求めんとする者なり。)』」

 

 

フレディの死、ミレーナの復讐。小さいものではあるが、僕にとっては、十分な条件。この条件は、ゴーストライダーになるための条件並みのようなもの。

家族、仲間、友達、親友等、大切なものが奪われ、そして奪った相手を見つけた場合により、このフォームに移行できる。どっちかが欠けては駄目だ。そうなれば、強制的に解除されてしまうからだ。

 

 

ガルッチ「『Creare rem Ultimam!(我が願いは!) Deletrix Omnium!(友の死の安息!)

 

 

O, Chaos!(カオスよ!) Progenies Belli!(混沌を司る神よ!)

 

 

Corpus incensum tuum fluctuat,(憎悪と絶望、破滅、殺戮を宿した我が身で、) in mari inanitatis.(彼の者の復讐するために。)

 

 

Scitote finem Vestrum fieri,(我が復讐の声が聞こえるのであれば、) in prece sola mortuorum.(どうか今ここで目覚めたまえ。)

 

 

Lux!(光よ!) Umbra!(闇よ!) Vita!(生よ!) Mors!(死よ!) Concordia!(調和よ!) Chaos!(混沌よ!)

 

 

Mors!(目覚めよ!) O, Mors!(眠りから覚めよ!)

 

 

Delete!(奴の希望を!) Delete!(破壊するのだ!)

 

 

O,Chaos, Deus Exitii!(破壊の神カオスよ!)

 

 

Devastate!(復讐するために!) Devastate!(今こそ目覚めよ!)

 

 

Chaos, Deus Mortis!(混沌の神カオスよ!)

 

 

 

冠位狂戦士(グランドバーサーカー)』!!!『デスペラードカオス』!!『混沌魔幻召喚(カオスエビル・インストール)』!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

詠唱が終わり、カードを叩きつけると同時に、黒い雷が何度も何度も僕に落ちていく。そして…………………。

 

 

 

 

ガルッチ「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕ハ、化ケ物ト化シタ。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

キースside

 

 

キース「フフフ………ついにクルーガーが死んだ……!ついにクルーガーが死んだぞ!!!

 

残念だったな八雲紫!!貴様が信じていたあの男はミレーナによって殺された!!これからは私の時代だ!八雲一家よ、貴様らを始末して私が代わりに幻想郷を支配してやる!!フハハハハハハハハハハハハハハハ───────」

 

兵士「キース様ァァァァァァ!!!!!!!

 

 

ん?何だ!?人が折角喜んでると言うのに!!

 

 

兵士「報告します!フレディ側に居るガルッチが……………、あのガルッチが…………!!!!!」

 

キース「如何したんだ!」

 

兵士「兎に角、これを!!」

 

キース「ん?………………ッ!?」

 

 

な、何だと!?これが………………、これが………………!?

 

 

キース「此があのガルッチだというのか!?化け物そのものではないか!!!!!」

 

兵士「おそらく、ミレーナ様がフレディを殺害した事により、彼は膨大な力で仇を討とうとしています。ただ、その力が強大すぎて、下手すれば幻想郷そのものが消えます!!」

 

キース「なっ!?」

 

 

バカな!?いや、ガルッチならやりかねないことだ。奴は人一倍に仲間を思いやる、心優しき生徒だった。クルーガーが息絶えて、仇を取るなんて珍しくもない。

だが幻想郷が消えるだと!?もしそうなれば、幻想郷の支配処ではない!!!クソ、苦肉の策だが、八雲紫!何とかしろ!!!

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチside

 

 

あーあ、だから言ったじゃん。直ぐ逃げろって。あれは死んだな、ミレーナの奴は。

 

 

ジェイソン「フレディが死んだ………?嘘だよね………?ねぇ、ガルッチ。フレディが死んだなんて、嘘だよね?」

 

プロトガルッチ「そう言われてもな…………。もう一人の『僕』が、怒り狂ってる以上、死んだことには変わりないな。」

 

ジェイソン「そ、そんな…………。嘘だと言ってよ!!フレディは簡単に死ぬヤツじゃないって…………!!」

 

プロトガルッチ「ジェイソン、僕はフレディが『死んだ』と言っただけで、何も生き返らないとは言ってないぞ。」

 

ジェイソン「ほ、ホントに!?」

 

プロトガルッチ「彼奴は、そう簡単にあの世に行くような奴じゃない。今は信じろ、フレディが復活することを。」

 

ジェイソン「うん、信じるよ。」

 

 

さぁ、フレディ。早く蘇ってくれよ。じゃなきゃ、もう一人の『僕』が、幻想郷を滅ぼしちゃうかも。

 

 

 

next episode




因みに、ガルッチの怒り度はLvで表すと9ぐらいです。というかLv4となった時点で、死の覚悟はした方がいい。

まぁ3は相手の精神がぶっ壊れるまでの説教をしますし、1~3は、謝ればそれで収まる。一応ガルッチの家族や友達、仲間達に対してはLv1とLv2だけ使っていて(ガルッチの父親ことフィンはLv3のみ。)、それ以外はLv4~6。Lv7からは稀なのだが、唯一Lv15は未だに誰も見たことがない。
まぁ、Lv7からの条件は、ガルッチの琴線に触れるような行為なので、よっぽどじゃない限り、Lv7からになることはない。


紫「うわー、じゃあ今までガルッチが、私を殺し続けてた怒りのLvって。」


Lv4~6だね。一応、琴線には触れてないから、まだ良い方だけどね。


紫「でも殺されるのね。というか、あの子の琴線には絶対触れたくないわよ!!」

ガルッチ「安心しろ。あんたがよっぽどの奴じゃない限り、Lv7以上にはならないよ。寧ろ、Lv15にさせた奴こそ、流石に同情するよ。」

キース「何故に?」

ガルッチ「いやだって、僕ですら分からないけど、多分アザトースですら恐れる位の顔になるかもしれないんだ。」

フレディ「そこまで!?おいキース、絶対そこまでやるなよ?」

キース「誰がするか!!というか、クルーガーも言えることだろ!!」

フレディ「あ、そうだった。」

ジェイソン「とりあえず、ミレーナに合掌しましょうか。」

キース「そうだな。」


『パンッ!パンッ!』


『ご愁傷様です。』

ミレーナ「解せぬ…………。多分あっちより無残に殺されるんだろうなぁ………。」

ガルッチ「安心しろ。Lv9でも、多分骨は拾ってやる。(ゝω・)b」

ミレーナ「加害者が言う台詞か!?∑(OдO;)」


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episode22 フレディ&魔理沙蘇生

-博麗神社-

 

 

フランside

 

 

え?何あの黒い雷!?しかもあの唸り声って…………。一体何があったの!?

 

 

英竜「何故だろ、なんだか凄く嫌な予感がする。」

 

未来「フレディ達も帰ってこないし…………、如何したのかな?」

 

フラン「…………………ヘラ。」

 

ヘラ『何かしら。』

 

フラン「あの黒い雷って、もしかして……………。」

 

ヘラ『…………………その可能性は高いかも。』

 

 

でも、それだけのことがあったって事は、一体誰が?

 

 

紫「ぜぇぜぇ………、兎に角、ここなら攻撃は届かないと思いたいわね。」

 

未来「紫さん!?って、霊夢。今抱えてるのって、まさか……………。」

 

霊夢「……………。」コクッ

 

未来「じゃああれって、まさか!!」

 

紫「ええ、ガルッチよ。それより、霊夢。急いで博麗大結界の超強化するわよ。ガルッチが派手に暴れて、幻想郷が消滅する前に。」

 

霊夢「でも………、でもフレディが……………!」

 

DIO「……………誰がやったかは存じないが、どうやら其奴は、ガルッチの琴線に触れるような行為をしたと言うことだな。」

 

永夢「そういえば、フレディが死んだって伝えた途端、なんだか凄く怖い声で話してた気がします。」

 

フラン「…………………………『彼の怒りに触れる事なかれ。然もなくば、『復讐の大魔神』となりて、対象者を排除せん。』」

 

全員『?』

 

 

未来お兄ちゃんと英竜お姉ちゃん、本音ちゃん、そして他の皆は私を見て首を傾げていた。それもその筈、此は私達が作った『伝承』だもん。

 

 

藍「フランちゃん、さっきの意味って?」

 

フラン「意味は、お兄ちゃんの琴線に触れないでっていう警告の意味合いを持った『伝承』よ。私とこいしちゃん、イリヤちゃんと一緒に考えたんだ。」

 

ゴースト「っていうか、『復讐の大魔神』ってなんすか?」

 

フラン「そのままの意味よ。お兄ちゃんってさ、家族とか、友達とか、仲間とかの事をよく思ってくれてるでしょ?」

 

未来「そういえばそうだね。」

 

フラン「だから、もし手を出した場合、その人無事ではすまなくなるのよね。っていうか、殆どが殺害だもん。」

 

本音「あ、確かにガルガル君にピッタリな二つ名かも。」

 

紫「って、霊夢!早く手伝って!!」

 

霊夢「うぅぅ……………!!!分かったよ!やればいいんでしょ!?」

 

ゴースト「でも、フレディ先輩が………………死ぬなんて─────」

 

フラン「だったら、私の出番ね。」

 

 

今の私だったら、フレディさんを生き返らせることが出来るかも。

 

 

霊夢「出来るの!?」

 

フラン「うん。しかも、上手く行けば、もしかしたら魔理沙も蘇るかもしれないよ。」

 

霊夢「!!!」

 

紫「時間は?」

 

フラン「その前に、保てる時間を言って。」

 

紫「………………そうね、霊夢と協力して結界を維持できる時間は、持って10時間ぐらいかしら。」

 

フラン「十分よ。」

 

 

私はすぐさま、フレディさんの中指にエンゲージリングをはめ込み、私のベルトに近づけた。

 

 

『エンゲージ!PLEASE!』

 

 

フラン「それじゃ、急いで連れて来るね!」

 

 

私はフレディさんの意識に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-三途の川-

 

 

と言っても、直ぐに見つけることが出来た。何故かというと………。

 

 

 

 

 

フレディ「おーい!!ストップストップストップ!!落ち着け!その武器を下ろせ!」

 

魔理沙「嫌だね!!!」

 

 

 

 

 

 

弾幕を放ちながらフレディさんを追っかける魔理沙を見つけたから。

 

 

フラン「二人とも!」

 

魔理沙「なっ!?フラン!?」

 

フレディ「フラン!?まさかお前も────」

 

フラン「そんなわけ無いでしょ?態々アンタの死体を使ってそっちまで来たんだから。」

 

魔理沙「っていうかフラン、お前…………。そんな胸あったっけ?」

 

フラン「それはいいでしょ。それより、早く生き返ってきて。このままだと、幻想郷が滅んじゃうわよ!」

 

フレディ「何!?まさかキースの野郎─────」

 

フラン「違う!!お兄ちゃんよ!!」

 

魔理沙「え?お兄ちゃん?」

 

フレディ「ちょっと待て、そっちで何があったんだ!?」

 

 

私は、今起こってる状況を、フレディさんと魔理沙に伝えた。

 

 

フレディ「オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ!?!?!?!?ガルッチの奴が、俺が死んだのを見て、復讐するために幻想郷を滅ぼす程の力でミレーナを殺すだと!?ってか、それ以前に、彼奴どんだけやばい力持ってんだよ!?」

 

魔理沙「ほら見ろ!!お前が死んだ事で、やばいことになってるじゃねえか!此で分かっただろ?お前はここに来ちゃいけないんだよ。」

 

フレディ「そうだった……、俺は間違ってた。俺はまだ死ねない。みんな俺のことを頼れる存在だって知ってるんだ。俺は必ず戻ってくる!よーし待ってろよみんな!すぐに戻るからな!!」

 

 

それはいいけど、戻る方法考えているのかな?

 

 

フレディ「んで、どうやって生き返らせるんだ?」

 

フラン「二人とも、この指輪をはめて。」

 

魔理沙「指輪?」

 

フラン「『アレイズリング』って言って、此を使えば蘇生が出来るの。このベルトに近づけて。」

 

 

『ルパッチマジック、タッチ、ゴー!ルパッチマジック、タッチ、ゴー!』

 

 

フレディ「こうか?」

 

 

『アレイズ!PLEASE!』

 

 

────ウィザードライバーに近づけたフレディは、指輪が砕け散ると同時に去った。

 

 

魔理沙「え!?」

 

フラン「大丈夫、信じて。」

 

魔理沙「…………わかった。」

 

 

『アレイズ!PLEASE!』

 

 

よし、2人とも無事に生き返ったね。それじゃあ、私も帰ろっと。

 

 

『エスケープ!PLEASE!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-博麗神社-

 

 

よっと、さてどうなったかな?

 

 

フレディ「ん……………。」

 

ゴースト「フレディ先輩!フレディ先輩生きてる!!」

 

フレディ「ようゴーストフェイス。俺はまだ生きてるぜ。やっぱ俺はあれみたいだな、大切な仲間に見守られてんだな……。って未来!?お前泣いて────」

 

未来「当たり前でしょ!この馬鹿野郎!!」

 

フレディ「まぁ、生き返ったのは俺だけじゃねえけどな。」

 

未来「どういう─────」

 

 

私の隣に魔法陣が浮かび上がり、そこから魔理沙が現れた。

 

 

魔理沙「よっと!」

 

霊夢「!?」

 

ゴースト「魔理沙さん!?」

 

魔理沙「ホントだ、マジで生き返れた!!」

 

霊夢「魔……………理……………沙……………?」

 

魔理沙「おう、ただいま。みんな。」

 

霊夢「魔理沙ァァァァァァ!!!!!!」

 

紫「ちょ、霊夢!?」

 

霊夢「って、やってる暇なかったわね。フレディ、魔理沙。よく聞いて────」

 

フレディ「いや、大丈夫。フランから全部聞いてる。それでフラン、どうやってガルッチの怒りを鎮めることが出来る?」

 

 

私は急いで、お兄ちゃんの怒りを鎮める方法を教えた。と言っても、ただ単純なこと。フレディさんを殺したミレーナを倒す。または、直接フレディさんと出会う。そうすれば、止まるはず。

 

 

フレディ「何だ。もっと難しいもんかと思ったが…………。」

 

フラン「ううん、単純な分難しいに越したことはないよ。今のお兄ちゃんは、デスペラードカオスの力を使ってるはずよ。」

 

藍「デスペラードカオス?」

 

英竜「聞いたことないな…………。」

 

黎斗「デスペラードカオス………。なるほど、確かに彼奴なら使いかねない。」

 

英竜藍「「え!?知ってるの!?」」

 

黎斗「何しろ神だからな!!アーハハハハハハハハハアーハハハハ!!!!ゲホゲホ……。」

 

貴利矢「そこむせるなよ!?」

 

永夢「ガルッチとデスペラードカオス?………………あ。」

 

大我「そこ察するのか!?」

 

永夢「いえ、適当です。」

 

大我「ド畜生め………。」

 

紫「何だこのカオス。」

 

風龍「風龍スタイルです。」

 

フレディ「ご本人出て来ちゃったんだけど!?っていうか感想欄で『流星一条(ステラ)』使ってたけど大丈夫だったのか!?」

 

風龍「大丈夫じゃねえよ。特攻宝具なんだから。」

 

フレディ「特攻宝具だったんかよ!?」

 

藍「そりゃアーラシュの宝具なんだもん。」

 

魔理沙「何だこのカオス。」

 

風龍「風龍スタイルです。」

 

全員『デジャブ感じる。というか気紛れですね、分かりません。』

 

 

っていうか何やってるんだろ………。

 

 

魔理沙「まぁいいけど、抑える方法は?」

 

英竜「あるじゃん。」

 

永夢「え?何処にですか?」

 

 

───フランと本音と藍は、英竜と未来に指さした。

 

 

英竜未来「「…………………………………え?マジで?」」

 

フラン藍本音「「「マジでマジで。」」」

 

フレディ「いやいやちょっと待て!!!英竜は兎も角だが、何故未来!?まぁ結婚してるから分かるが、それでも─────」

 

フラン「だって、未来お兄ちゃん。お兄ちゃんの鞘だもん。」

 

霊夢「え?ガルッチの…………なんだって?」

 

フラン「お兄ちゃんの鞘。でも大半が、お兄ちゃんが鞘(意味深)になるけどね。」

 

 

……………あれ?何で皆固まってるの?別に変なことは言ってないけど。

 

 

霊夢「えーっと、…………うん。未来、行ってきなさい。」

 

未来「何ですかその眼は!?」

 

フレディ「あー、簪があの本書いてる理由が分かったかも。」

 

ヒカリ「……………あの、俺の出番は?」

 

全員『あ、居たの忘れてた。』

 

ヒカリ「何だって言うのだこのカオスは。」

 

風龍「風龍スタイルです。」

 

ヒカリ「それ3回目だぞ!?というか行かないのか!?」

 

 

って、そうだった!!

 

 

紫「あんた達!!まだ時間はあるけど急ぎなさいよ!?」

 

フレディ「そうだった。急ごうぜ!ガルッチのとこに!!」

 

未来「うん!!」

 

 

 

next episode




…………小説の途中、ゆっくり実況動画見るんじゃなかった。最早後半カオスしかないわ。シリアスなんて、なかったんや…………。


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episode23 ラッシュヒーローズXX

-人里の外れ (最早クレーターばかり)-

 

 

ミレーナ「はぁ…………はぁ…………。」

 

 

ミレーナは逃げていた。化け物と化したガルッチから逃げるために、勝つことの出来ない化け物から逃げるために………。必死に逃げていた。

 

 

ミレーナ「冗談じゃない!!あんな奴に勝てとか、そもそも無理でしょ!?で、でも流石に…………。簡潔だけど、この地下だったら、いくら彼奴でも、見つかるはずがないよ。しかも、あれだけ狂ってるんだから、理性なんて───────」

 

『■■■■■■■……………。』

 

ミレーナ「………………ウェイ?(0w0 )」

 

 

土の中で隠れていたミレーナではあったが、それを見過ごす筈もなかったガルッチは、巨大スコップを使って、掘り返した。

 

 

ミレーナ「………………。」

 

『……………。』

 

ミレーナ「………………逃げなきゃ───────」

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

『(音声では伝えられないほどのエグい音を出しています…………。)』

 

 

 

 

 

Garutti WINS!

 

 

CHAOS Fatality!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミレーナ「ハッ!?」

 

 

まさかの夢落ちで、地下から目が覚めたミレーナ。

 

 

ミレーナ「つ、疲れてるのか?いや、逃げ続けてるんだから、無理もないか─────」

 

『■■■■■…………。』

 

ミレーナ「………………此は夢ですか?」

 

■■■■■■■。(イイエ、現実デス。)

 

ミレーナ「此で殺されて、何回目?」

 

■■■■(忘れたよ)。』

 

ミレーナ「……………兎に角、逃げ────」

 

 

逃げようとするミレーナ。しかし、今度は違った。

 

 

■■■(乳児化)!!』

 

 

『ポンッ!』

 

 

ミレーナ「オギャー!!」

 

 

なんと、今度はミレーナが赤ん坊にさせられ、その屈辱で泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

Garutti WINS!

 

 

Babality!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミレーナ「という夢を見ました。っていうか、今度は赤ん坊にさせられるって、どんだけ私疲れてるんだよ……………。」

 

 

しかし、ミレーナは気付いてなかった。その夢そのものが、化け物と化したガルッチの、見せてる夢だと言う事を。そして、着々とミレーナの精神をボロボロにしていることに、気付いていなかった。だが、実際には………………。

 

 

フレディ「おい、全然出て来ねぇぞ。」

 

ガルッチ「うーん、此で出て来ると思ったんだが…………。」

 

フラン「寧ろお兄ちゃん、悪夢見させても必ず出て来るとは限らないよ?」

 

未来「というか、大丈夫なの?結構魔力を使ったのに。」

 

ガルッチ「…………どうせ魔力供給してくれるんだから、何も問題はない。」

 

英竜「それでいいのか………。」

 

エロン「一応聞くが、ガルッチって自身の魔力を生成出来ないのか?」

 

ガルッチ「無限だから出来なくもないけど、今回のような使い方したら、一時的に止まっちゃうんだ。」

 

ヒカリ「とても、数十分前までに暴走していた人とは、思えないなぁ…………。」

 

 

 

───数十分前

 

 

 

 

ガルッチは探し回っていた。フレディを殺したミレーナを、この手で殺してやるために。だが、そんな予知できぬ事が起こった。

 

 

未来「ガルッチ!!!!!」

 

『■■!?■■■■■■■■………………■…………………………?』

 

フレディ「よう、ガルッチ。俺の仇を討ってくれる事には感謝するが、流石に幻想郷を滅ぼすのはやりすぎじゃねえのか?」

 

『フ…………………■………………………■■…………………………?な■か…………?』

 

フラン「そうだよ!私が生き返らせたの!」

 

 

その事実を聞いた途端、彼の姿は白くなっていき、やがて元の姿へと戻っていった。それと同時に、使われていた『デスペラードカオス』は、再びクラスカードケースに戻っていった。

だが結構な魔力を使ったのか、よろけてしまい、英竜に寄りかかった。

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「そっか……………、『アレイズリング』を使ったのか……………。失念してたな。」

 

魔理沙「っていうか聞くけど、何でフランの胸が─────」

 

ガルッチ「平行世界のフラン、といえば分かるか?」

 

魔理沙「平行世界?んじゃあ、私が知ってるフランとは、違うって言う事?」

 

フラン「そうだよ、魔理沙。」

 

英竜「っていうか、無茶しすぎだ。」

 

ガルッチ「ごめん、お姉ちゃん。」

 

 

アハハ、でも良かった。フレディが生き返って。でも、まだやり残したことがある。

 

 

ミレーナ「あー………、とりあえずあんな化け物に……………って、何ィ!?クルーガーが復活した!?一体どういうトリック使いやがった!!!」

 

フレディ「知りたかったら、あの世へ行くんだな!!」

 

魔理沙「あ、そうだフレディ。いつの間にかポケットに入ってたものだけど使うか?」

 

ガルッチ「それって、まさかLv99の!?」

 

 

『マキシマムマイティXガシャット』

 

 

フレディ「ありがとよ、魔理沙!んじゃお礼に…………こいつを使ってくれ!」

 

 

魔理沙がドラゴナイトハンターZガシャットを手にした瞬間、光り始めていき、3つに分裂して、エロン、ヒカリに渡っていった。

それだけでなく、僕のクラスカードケースから、『暗殺者(アサシン)』の『ヒロインX』、『狂戦士(バーサーカー)』の『ヒロインXオルタ』のカードが、『マイティブラザーズXXガシャット』に近付くと同時に、僕の目の前にそれと似て異なるガシャットが現れた。

 

 

『ラッシュヒーローズXXガシャット』

 

 

フレディ「マジか………。」

 

ガルッチ「新しいガシャットか………。」

 

ヒカリ「このガシャット…………、まるで使ってくれと言っているみたいだ。分かった、使わせてもらう!」

 

 

【ブレード!】

 

 

エロン「だったら俺も!」

 

 

【ガン!】

 

 

魔理沙「私も行くぜ!」

 

 

【クロー!】

 

 

ガルッチ「…………力を貸してくれ、えっちゃん!ヒロインX!」

 

 

【ラッシュヒーローズXX!!】

 

 

ヒカリ「『ウルティメイトパワーLv5』!」

 

エロン「『第伍戦術』!」

 

魔理沙「『5速』!」

 

ガルッチ「『准尉』!」

 

 

【【【ガッシャット!!!】】】

 

 

【ダブルガッシャット!】

 

 

【【【【ガッチャーン!レベルアップ!】】】】

 

 

【タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!】

 

 

【ババンバン!バンババン!YEAH!バンバンシューティング!!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!】

 

 

【【【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!ブレイブ!(レーザー!)(スナイプ!)】】】

 

 

【ラッシュヒーローズ!2人で1人!ラッシュヒーローズ!2人でVictory!X!】

 

 

フレディ「おい待て、ガルッチ。何だそのアホ毛。」

 

 

フレディが僕の髪を指摘され、一度触ってみると、確かに二本ほど生えていた。やっぱ、元がアルトリアだからなのだろうか?何気に衣装も、赤と青で染まってるし。

 

 

英竜「無理はするなよ?」

 

ガルッチ「大丈夫だ。」

 

 

【ガッチョーン………。】

 

 

ガルッチ「行くぜ!『大尉』!!」

 

 

【ガッチャーン!ダブルアップ!!】

 

 

【俺がお前で!君が僕で!《We are!》ラッシュラッシュヒーローズ!《Hey!》XX!!】

 

 

 

ミレーナ「アイエエエ!?ワカレタ!?ワカレタナンデ!?」

 

フレディ「ぷっ!wwwww」

 

魔理沙「や、やべえ、思い出しちゃった。wwwwwwwwww」

 

エロン「そういえば、霊夢もそういう反応だったな。」

 

未来「っていうか、ガルッチが2人!?どっちが本物なの!?」

 

ガルッチ「「どっちって、どっちも同じに決まってるだろ?(でしょ?)」」

 

英竜「どっちも本物…………!」

 

フラン「って事は遂に3Pも─────」

 

ガルッチ「いやいや、何故そうな────」

 

ガルッチ「ほう?もしかしてそう言うのがお好みなのかな?可愛い顔して、意外と変態さんなのかな?」

 

ガルッチ「!?∑(OωO;)」

 

未来「あ、青い方が僕達の知ってるガルッチだ。じゃあ、赤い方が…………。」

 

Rガルッチ「そう、多分初対面だろうから敢えて言ってやるぜ。『俺』はSのガルッチだ。」

 

Bガルッチ「まさかのS発言!?」

 

 

あ、でも何気に納得かも。別れる理由も、何かと分かる。

 

 

フラン「って事は、青い方のお兄ちゃんは…………。」

 

英竜「Mのガルッチ?」

 

Bガルッチ「なんでさ!?(間違いじゃないけど。)」

 

Rガルッチ「まぁそうだな。」

 

フレディ「何とも分かりやすい。」

 

 

【マキシマムマイティX!!】

 

 

そして何気なく起動させるな、マジでビックリする。

 

 

フレディ「行くぜ!『マックス大変身』!」

 

 

【ガッチャーン!レベルマックス!】

 

 

【最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!】

 

 

フレディ「よっと!」

 

 

フレディがマキシマムマイティXガシャットのスイッチを入れると、突如現れたアーマーに取り込まれたかと思うと、アーマーから両手両足が生え、最終的にはエグゼイドの頭が生えた。

 

 

【マキシマムパワーX!!】

 

 

『ズドンッ!!』

 

 

フレディ「俺のレベルはマキシマム!レベル99だ!!」

 

未来「アイエェェェェ!?!?!?デスピサロ!?デスピサロナンデ!?」

 

ガルッチ「「落ち着け、未来。」」

 

フレディ「おまっ、笑っちまうだろ!!wwwwwwwwww」

 

魔理沙「ブッハハハハハハ!!!駄目だ、笑っちゃう!wwwwwwwwww」

 

Bガルッチ「というか、何故にデスピサロをチョイスしたんだ。強ち間違いじゃないけど………。」

 

Rガルッチ「おい、それよりあの女をやっちまおうぜ。流石に生殺しはきついぜ。」

 

Bガルッチ「生殺しって、何でだ?」

 

Rガルッチ「何でってか?そりゃお前、あんな美人の癖に性根が腐ってるんだしな。ちょっとは調教して言うこと聞かせ─────」

 

Bガルッチ「待て待て待て待て!!!S気の僕!何をしようとしてんの!?」

 

Rガルッチ「あんだよ、駄目なんか?」

 

Bガルッチ「当たり前だろ!?だが、強姦の後『(R-18G的な発言のため、自主規制)』をしてくれるなら、話は別だけど。」

 

英竜「いやガルッチ?何故そうなるの?っていうか、一体如何したの?お姉ちゃん怖いんだけど。」

 

Bガルッチ「安心して、お姉ちゃん。僕の大切な人達に手を出したらどうなるのか、一度味わって貰わないと。」

 

Rガルッチ「そうそう、俺は英竜姉の為にと思って、そして奴らが俺達を攻撃したらどうなるか、思い知らせてやらなければな。」

 

フラン「お兄ちゃん達……………。やり過ぎ駄目だよ?」

 

未来「うん、ただでさえ、暴走したときの力も使ってるんだから。」

 

 

まぁ確かにね。

 

 

ミレーナ「まぁいいか、釵がなくったって、もう一度お前達を殺せばいいからな!!来やがれ!」

 

フラン「あら、それじゃあ私も行こうかな?」

 

 

『DRIVER ON!PLEASE!』

 

 

フラン「今日は特別よ?なんたって、ウィザード版の禁忌『フォーオブアカインド』をね。」

 

ミレーナ「何?」

 

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

 

フラン「『大変身』!」

 

 

『FLAME! DRAGON!ボゥー!ボゥー!ボゥーボゥーボォー!!』

 

 

今まで普段着で戦ってきたフランだったが、ドラゴンの力を借りた途端、服装がウィザードドラゴンの衣装に変わった。

 

 

フラン「さぁ、ShowTimeよ。」

 

フレディ「お前ら!行くぞ!!」

 

ガルッチ「「ああ!!俺(僕)達の超協力プレイかつノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!!ARE YOU READY?レッツパーリィイイイイイイ!!!!!」」

 

英竜未来「「今日のガルッチ、テンション高いなぁ…………。」」

 

 

※今回英竜と未来は戦闘に不参加です。

 

 

 

 

BGM U.N.オーエンは彼女なのか アレンジ曲 『緋色月下、狂咲ノ絶 Ver2017』

 

 

 

 

Rガルッチ「オラァ!いい声で啼けよ!」

 

ミレーナ「啼くのはアンタの方だぜ!!」

 

 

赤い方の僕は、ヒロインXオルタが持ってる邪聖剣ネクロカリバーを持っているにも関わらず、何故か拳でぶん殴っていた.対してミレーナも、釵がないのか、蹴ったり殴ったりしてる。

 

 

フラン「赤い方のお兄ちゃん!早速交代!」

 

Rガルッチ「早っ!まだ殴り足りねえのに!」

 

フラン「後で其奴をたっぷり殴ればいいよ。」

 

 

『ドラゴンタイム!』

 

 

フラン「いっくよー!!」

 

 

『セットアップ!START!』

 

 

ミレーナ「小娘如きに、なめんな!!」

 

フラン「よっと、遅い遅い。そんな動きじゃ、誰も追い付いてくれないよ。オバサン。」

 

ミレーナ「おばっ!?」

 

Rガルッチ「ギャッハッハッハッハ!!!言われちゃったな!?」

 

 

うんまぁ、フランも言えそうだけど、そんなに歳取ってそうに見えないし、寧ろまだ若々しいし、可愛いし。

 

 

ミレーナ「こんの、ガキィィィィィ!!!!」

 

フラン「ほい。」

 

 

『ウォータードラゴン!』

 

 

Bフラン「そーれ!」

 

ミレーナ「ブフッ!?」

 

Bフラン「そもそも、年増のオバサンが出しゃばることは、ないんじゃないの?」

 

ヒカリ「煽ってるな………。」

 

 

煽ってるねぇ………………。

 

 

ミレーナ「だから、誰がオバサンだ──────」

 

 

『ハリケーンドラゴン!』

 

 

Gフラン「キャハハハハハ!!!」

 

 

『ズダダダダダ!!!』

 

 

ミレーナ「ギャアアッ!?!」

 

Rフラン「どう?流石に3人になってくると、辛いんじゃないかしら?」

 

ガルッチ「良かったな、魔理沙。ウィザード版のフォーオブアカインドを使われてたら、結構危なかったぞ?」

 

魔理沙「…………。(・_・;)」

 

 

『ランドドラゴン!』

 

 

Yフラン「えー、もうちょっと寝かせて~。」

 

フラン「「「寝てたの!?」」」

 

ミレーナ「こんの!調子に乗るな!!!」

 

Yフラン「煩い!」

 

 

『ズゴンッ!』

 

 

Yフラン「寝起きなんだから、静かにしなさい。」

 

 

うわ~、あれ痛そう…………。腹パンの筈なのに、滅茶苦茶痛そう…………。

 

 

『FINAL TIME!』

 

 

Bガルッチ「これで、ウィザード版のフォーオブアカインドの完成だな……。」

 

フレディ「よっしゃ!俺達も行くぞ!」

 

魔理沙「ああ、勿論だ!」

 

エロン「ヒカリ、ガルッチ。遅れるなよ!」

 

Bガルッチ「分かってる。」

 

ヒカリ「寧ろお前も着いてこい!!」

 

ミレーナ「このぉ…………、纏めて相手になってやる!!!」

 

 

まぁその後は…………。

 

 

フレディ「オラァ!」

 

ミレーナ「ぶべらっ!?」【GREAT!】

 

Rガルッチ「そらよっと!!」

 

ミレーナ「アガッ!?」【GREAT!】

 

Bガルッチ「無駄無駄無駄無駄ァァァァァ!!!」

 

ミレーナ「グガッ!?ゴフッ!?ウゲッ!!」【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【PERFECT!】

 

魔理沙「ノリノリで行っちゃうぜ~!」

 

 

『ズバッ!! バリィッ!!!』

 

 

ミレーナ「ごげあぁぁぁぁ!!!!」【GREAT!】【GREAT!】

 

エロン「ハッ!」

 

 

『ズドン!』

 

 

ミレーナ「ブベラッ!?」【GREAT!】

 

ヒカリ「おまけだ!」

 

ミレーナ「グハァ!!」【GREAT!】

 

フラン「「「「それっ!!」」」」

 

 

『ズバッ! ズバッ! ズドン! ズドン!』

 

 

ミレーナ「ガッ!?」

 

 

最早リンチと言っていいほどの大ダメージを与え、ミレーナはもうボロボロと、言っていいほどの姿となった。

 

 

Rガルッチ「さぁて、トドメと行こう────」

 

ミレーナ「クソッ!こうなれば…………!」

 

Bガルッチ「まさかっ!!みんな、目を隠せ!!」

 

 

『パンッ!!』

 

 

BGM終了

 

 

閃光手榴弾が爆発と同時に、辺りは一瞬眩しくなり、気が付くとミレーナの姿が消えていた。

 

 

エロン「消えた?」

 

Bガルッチ「逃げたようですね。」

 

Rガルッチ「なんだよ、くそ。マジでムカつくぜ。」

 

ヒカリ「だが、何処に逃げたんだ?」

 

 

確かに、今仕留めておかないと、後々大変だし、また誰かが死ぬのは御免だしなぁ。

 

 

英竜「なぁ、みんな。なんか彼所だけ土が盛り上がってないか?」

 

全員『?』

 

 

お姉ちゃんが指差す方向を、ジーッと見つめると、確かに盛り上がっていた。あの短時間で、しかも隠れられるってスゲぇな。

 

 

フレディ「ほう、そんじゃ彼所にめがけて────」

 

Rガルッチ「ちょっと待った。それだけでは、俺達の怒りは収まらねえ。彼奴には、もっと残酷な罰を与えなくてはならねえな。」

 

ヒカリ「いや待て、そもそもどうやって────」

 

Bガルッチ「なるほど、確かに言えてる。でも如何するの?『僕』。」

 

Rガルッチ「何、決まってんだろ?『俺』よ。俺達の悪夢を永遠と見せさせ続け、精神崩壊、疑心暗鬼、再起不能まで追い詰めてやるのさ。」

 

Bガルッチ「よし、採用!」

 

全員『いともたやすく行われるえげつない行為って、この事か………。』

 

Bガルッチ「まぁその後出て来たら、今度こそ決める。」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在に至る…………。

 

 

ミレーナ「わ、私は、何回死ぬの!?次は何処から…………、い、何時彼奴らに殺されるっての!?

アタシは………………、アタシは………………!!!

 

 

 

『アタシの傍に近寄るなああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』」

 

 

あ、これは完全に死んだな。(精神的に)

 

 

ガルッチ「よし、帰るか。」

 

未来「…………流石にやり過ぎだよ。」

 

英竜「ご愁傷様、ミレーナ。」

 

フレディ「さすがの俺でも、同情するぜ………。」

 

ヒカリ「こうもえげつない攻撃をするのって、恐らく……………。」

 

エロン「ガルッチだけだな、うん。」

 

フラン「だから言ったじゃん、怒らせたら無事では済まされないって。まぁあのババァの自業自得ね。」

 

魔理沙「今後気を付けなきゃ………。」

 

ガルッチ「魔理沙にはせんよ。琴線に触れなければの話だが。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ミレーナ

 

 

精神崩壊し、二度と顔を出すことも無く、再起不能(リタイア)

 

 

 

 

Garutti WIN!

 

 

MENTAL Fatality!

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

キースside

 

 

兵士「…………以上です。」

 

キース「そうか、ご苦労。」

 

 

しかし、今回ばかりはクルーガーと八雲紫に助けられたな。もし生き返らなかったら、恐らく我々は消滅していた。まぁ、何度でも仕留めるが、またああ言うことが起こることは、御免だな。

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチside

 

 

プロトガルッチ「ほらね?生き返っただろ?」

 

ジェイソン「うん、君の言ったとおりだったね。」

 

プロトガルッチ「まぁ、そう言うことだ。あの怒りは、お前達が思ってるより遙かに超えてるって事さ。」

 

ジェイソン「そうだね………………。お帰り………、フレディ。君が死んだって聞いて絶望しかけたけどこれで安心したよ。でも他のみんなは『俺が始末する』とか言ってるけど、ホントは僕自身の手で始末したい。それに魔理沙が復活ねぇ…………………、予想外だったな。僕にはどうでもいい話だったけど。ちなみに君のガシャットは返すつもりはない。返してほしかったらこの僕を倒すことだね。そしてガルッチ、もし会うことがあれば、その時はお前も倒す。絶対にね。」

 

 

……………って言うことだ、もう一人の『僕』。勝ってみな。

 

 

 

 

next episode




ってな訳で、ミレーナは恐竜ドラゴンさんのよりえげつなくしてみました。


あの後ミレーナは、その夢を永遠と見続けながら、苦しみ続けることでしょう。


ミレーナ「まだ『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』×1億と『ウルティメットゼロ/ゼータグラビドン』で殺される方がまだマシに見えてきたの、アタシだけ?」

フレディ「お前だけだな。」

ガルッチ「君の精神ががそうなったのは僕の責任だ。だが僕は謝らない。」

ミレーナ「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キース「もうガルッチを見ただけで、逃げ出したぞ。この役立たずめ。」

ミレーナ「キース!オンドゥルルラギッタンディスカー!!」


まぁいっか~。


ミレーナ「ワタシノアツカイテ…………、アツカイテ…………!ウゾダドンドコドーン!」

ジェイソン「フレディは僕だけ殺す!他の奴らに殺してたまるものか!!」

フレディ「いずれ来るだろ。それまで待ってるぜ。」


さて、次回も───────


ミレーナ「アダシノカラダハボドボドダ!」

ガルッチ「煩い。」

ミレーナ「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」


……………次回もお楽しみ。


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episode24 スティンガー

今回はゲーマドライバーとゲーマドライバーΩの違いが分かります。


-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

トライボーグ『なるほど、そんなことが……………。しかしまぁ、ガルッチ。お前派手に暴れるとは、一体どういう事だ?』

 

ガルッチ「それは悪かったって。あの時は、フレディに殺した復讐で、あの力を使わざるを得ない状態だったからね。」

 

トライボーグ『まぁいい。紫は大喜びだ、魔理沙も復活、フレディは新しいガシャットでLv99になったからな。』

 

 

確かにね。戦力も、大幅アップした事だしね。

 

 

霊夢「私ホントに寂しかったわよ…、でもこれで安心したわ。」

 

ゴースト「昨日僕達マジで泣きましたよ。魔理沙さんは簡単に死ぬ人じゃないってわずかに信じてました。」

 

トライボーグ『キースも相当悔しがっているだろう。『霧雨が復活しただと!?面白くない!!』と。ヤツが悔しがっている様子が目に浮かぶ。』

 

黎斗「いや、安心してるんだろ。幻想郷が滅ぼされる寸前だったんだからな。」

 

トライボーグ『あー、まぁともかく複雑な気持ちでいっぱいだろうな。ところで、ミレーナは今どうなって────』

 

 

『ガシッ!』

 

 

トライボーグ『!?』

 

ガルッチ「ミレーナなんて居なかった。いいね?」

 

トライボーグ『え?いや、あの────』

 

ガルッチ「ミレーナなんて居なかった。いいね?

 

トライボーグ『ちょっと?』

 

ガルッチ「ミレーナなんて居なかった。いいね?

 

トライボーグ『……………ハイ。((((;゜Д゜))))』

 

 

全く、あのアマ。まぁメンタルブレイクさせたから、今のところ地中でガクブルしてる頃だし、一生苦しんでるだろうな。

 

 

フレディ「まぁ、これで少しは戦力が上がったかもな。しかし俺は昨日魔理沙に『アリスが殺された』って言ったんだが、あいつの反応がすごかった…………キレるわ泣くわで見てる俺も悲しくなっちまったぜ。」

 

ゴースト「そりゃそうッスよ。友達が死んで泣かない人います?」

 

ガルッチ「ぶっちゃけワカメ(間桐慎二)が死んだとしても、恐らく大半の女性は無視するだろうけど…………。」

 

トライボーグ『何故だ?』

 

 

僕は間桐慎二の悪名やその行為を、隈無く説明しまくった。

 

 

トライボーグ『なるほど…………、確かに最低な奴だな。』

 

ガルッチ「…………ちょっと離れてろ。」

 

トライボーグ『?』

 

 

この気配から察するに、敵が来たようだな。久しぶりに、このスペルカードを使うか。

 

 

ガルッチ「スペルカード発動。恋符『マスタースパークα』!!」

 

霊夢「!?」

 

フレディ「それって!!」

 

トライボーグ『魔理沙の!?』

 

 

何かが此方にくるのを察した僕は、空に向けて放つ。途端にそれが当たり、この神社の前に落ちてきた。

 

 

霊夢「ちょっとガルッチ、何で魔理沙のスペルカードを!?」

 

ガルッチ「魔理沙の母さんから教わった奴さ。」

 

霊夢「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

ゴースト「それより、神社の前に何かが落ちたっすよ!」

 

 

さて、今度の敵はだれかな?そう思い、僕達6人は神社の外に出た。

 

 

黎斗「カブトムシか?」

 

フレディ「ただのカブトムシじゃねぇ!ヘルクレスだ!!」

 

???「如何にも。お前達がこの幻想郷を守ろうとしている者か?私はスティンガー、パラレルワールド魔界四天王の1人だ。」

 

フレディ「Exactly(その通りでございます)。俺こそがフレディ・クルーガーだ。この巫女が博麗霊夢、ムンクの叫びみたいなマスク被ってんのが俺の後輩のゴーストフェイス、灰色のロボットがトライボーグだ。此奴はガルッチ、そしてあっちが────」

 

黎斗「新檀黎斗だぁ………。」

 

ガルッチ「その様子からして、僕達を始末しに来たようだな。」

 

スティンガー「ああ、してお前が…………か。なるほど、よく見れば………彼奴の目とは全く違うな。」

 

ガルッチ「?」

 

スティンガー「気にするな。どうせ、始末するから────」

 

 

『プシュー!』

 

 

スティンガー「グギャァァァァァァ!!!」

 

黎斗「虫ならば駆除するのみだぁ………。」

 

 

黎斗、そこは喋らせろよ。

 

 

黎斗「初戦貴様は虫だ。だが邪魔をするのであれば、私が始末してやる。」

 

 

【マイティアクションX!!】

 

 

【デンジャラスゾンビ!!】

 

 

黎斗「『グレードX-0』!『変身』!」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクション!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!】

 

 

おいおい、黎斗いきなり変身かよ。

 

 

スティンガー「面白い、ならば────」

 

トライボーグ『クロト、私も戦わせて貰う。』

 

 

トライボーグが取り出したのは、僕と英竜お姉ちゃんが持ってるゲーマドライバーΩだった。

 

 

トライボーグ『念のために聞くが、クロト。今までのゲーマドライバーとは全く違うのだろ?』

 

黎斗「ああ、ゼロノスが作ったゲーマドライバーΩは、Lv2だけでもLv99の相手にも対抗できるものでな。Lv99にでもなれば、そのゲーマドライバーΩを付けた敵が来ない限り、最早敵無しと言っていいだろう。まだまだ機能が搭載されてるが、

ただ、其奴は癖が強いぞ?」

 

トライボーグ『ならば、それを克服するまで!!』

 

 

トライボーグはそのベルトをつけ、パラドが持っていたガシャットギアデュアルを差し込んだ。

 

 

 

【デュアルガッシャット!】

 

 

The strongest fist!What's the next stage?The strongest fist!What's the next stage?

 

 

だが、その途中で異変が起きた。

 

 

トライボーグ『ッ!?グッ!!』

 

ガルッチ「トライボーグ!?」

 

黎斗「やはりか………。」

 

ガルッチ「やはりって!?」

 

黎斗「元々お前のデータも入れているから、その膨大なエネルギーを扱うのにリスクをかける。英竜は難なく扱える。未来は付けてはいないが、使っても問題は無い。

だが、トライボーグは違う。お前達とは違って、そんな力を持ってない。普通なら外れるのが基本だが、最悪の場合……………死ぬ。」

 

霊夢「はぁ!?」

 

フレディ「クロトテメェ!?」

 

トライボーグ『グォォォオオオオ!!』

 

ガルッチ「…………ゼロノス、もうちょっと他の奴らにも合わせた奴作れよ。」

 

トライボーグ『なるほど………………、癖が強いな……………!だが、扱ってみせる!『マックス………………大変身』!!!!』

 

 

【ガッチャーン!マザルアップ!!】

 

 

赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の差!パーフェクトノックアウト!!!

 

 

黎斗「ほう………。合格だな。」

 

トライボーグ『なかなかのじゃじゃ馬だったが、一瞬で大人しくなったぞ?なかなか調教のしがいがあるな。』

 

ガルッチ「…………。(-ω-;)」

 

 

何故だろう、僕のデータで作られたって思った途端、凄く複雑な気持ちになってしまった。しかも調教のしがいがあるって、なんかなぁ…………。

 

 

トライボーグ『どうかしたか?』

 

ガルッチ「…………別に。」

 

トライボーグ『?』

 

ゴースト「それより、トライボーグさん!その姿は一体!?」

 

トライボーグ『こう見えても私は仮面ライダーパラドクス。フレディ、これで私はお前と同じくレベル99だ。いや、言うなれば、レベル99Ωと言うべきだろう。』

 

フレディ「ファ!?最大……しかもΩだと!?」

 

ゴースト「何それ強すぎっすよ!?でも、トライボーグさんがそのレベルなら、戦力が大きく上がったことになりますよ!」

 

トライボーグ『私の新しい力を今ここでお見せしよう。』

 

 

まぁ、僕も出ようかな。何しろミレーナ戦で全然キメワザ使えなかったし。

 

 

フレディ「俺も行くか!レベル99の力見せてやるぜ!」

 

 

【マキシマムマイティX!】

 

 

ガルッチ「んじゃあこっちも。」

 

 

【ラッシュヒーローズXX!!】

 

 

フレディ「『マックス大変身』!!」

 

ガルッチ「『准尉』!」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルマックス!!(レベルアップ!!)】

 

 

【最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!】

 

 

【ラッシュヒーローズ!2人で1人!ラッシュヒーローズ!2人でVictory!X!】

 

 

【マキシマムパワー!X!!】

 

 

まぁ、ついでだから彼奴も出すか。

 

 

【ガッチョーン………。】

 

 

ガルッチ「『大尉』!!」

 

 

【ガッチャーン!ダブルアップ!!】

 

 

【俺がお前で!君が僕で!《We are!》ラッシュラッシュヒーローズ!《Hey!》XX!!】

 

 

Rガルッチ「って、おい!?なんだあのカブトムシ!?」

 

スティンガー「カブトムシじゃねぇ!!ヘルクレスだ!」

 

霊夢「アイエエエ!?ワカレタ!?ワカレタナンデ!?」

 

フレディ「ブハッ!!wwwwwwww」

 

スティンガー「ちょ、おまっ!wwww 笑わせんな!!wwwwwwww」

 

Bガルッチ「うわー、敵まで笑っちゃったよ。これ如何する─────」

 

 

『プチッ』

 

 

ん?今霊夢の方から…………………ゲッ!?

 

 

霊夢「あんた達……………、覚悟できてるんでしょうね?」

 

フレディ「あ………。」

 

スティンガー「ちょ、え?」

 

霊夢「霊符『夢想封印』!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『現在フレディとスティンガーのお仕置きしています。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スティンガー「」キュー

 

フレディ「Lv99にも勝つ霊夢って一体…………。」ピクピク

 

 

うわー、まさかの出番無しでスティンガー倒しちゃったよ。

 

 

Rガルッチ「おい、また出番無し?」

 

トライボーグ『流石に無いだろ…………。』

 

霊夢「あ、ついやっちゃった。」

 

 

『ガシッ』

 

 

霊夢「え?」

 

Bガルッチ「霊夢?ちょっと面貸せ。」

 

霊夢「え?ガルッチ?何でそんなに怒ってるの?」

 

Bガルッチ「『僕』、今までの鬱憤を此奴に出してみない?」

 

Rガルッチ「いいぜ、『俺』。」

 

ゴースト「あの、あまり殺さないようにして下さいっすよ?」

 

霊夢「ちょっと!?」

 

トライボーグ『済まないが、弁解は出来ん。耐えてくれ。』

 

 

さぁ、博麗霊夢…………。

 

 

ガルッチ「「お前の罪を数えろ!!」」

 

 

【ガッチョーン……。キメワザ!】

 

 

Rガルッチ「オルトリアクター臨界突破…………!」

 

Bガルッチ「星光の剣よ……………、今こそ目覚めの時!!」

 

 

【ダブルラッシュクリティカルファンタズム!!】

 

 

 

Rガルッチ「我が暗黒の光芒で、素粒子に帰れ!!」

 

 

『ズバズバズバズバズバァァァァ!!!!』

 

 

Bガルッチ「ミンナニハナイショダヨ?」

 

フレディ「いや、もうその時点でバレてるって。」

 

Rガルッチ「『黒竜双剋(クロス───)』」

 

Bガルッチ「『無銘(エックス───)』」

 

ガルッチ「「『勝利剣(カリバー)』!!!!!!」」

 

 

『ズバァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!』

 

 

霊夢「イ゛ェアアアア!!!」

 

 

 

ピチューン!

 

 

 

 

 

 

巫女復活中

 

 

霊夢「」キュー

 

ゴースト「気絶っすね。」

 

ガルッチ「まぁ手加減したんだ。死んではいないだろ。」

 

ガルッチ「そりゃそうさ、手加減しといたからな。」

 

全員『!?』

 

 

え?何で分裂したままなの!?

 

 

Sガルッチ「ってかよ、彼奴どうすんだ?」←赤い方のガルッチ

 

トライボーグ『そういえば、爆発しないな。如何したんだ?』

 

Mガルッチ「………まさか洗脳が解けたりして。っていうか、何で出て来てるの?」←ご本人

 

Sガルッチ「仕方ねえだろ、こっちだって何時出番がくるのか分かんねえし。」

 

Mガルッチ「そうなんかよ………。あ、起きたぞ。」

 

 

その言葉と共にスティンガーは起き上がった。もう目は赤くなかった。

 

 

スティンガー「あれ?私は一体何を………?ここは何処だ?私は誰だ?何もかも思い出せない………。」

 

ガルッチ「「あ、此記憶喪失だ。」」

 

スティンガー「ん?お前達は誰だ?何故同じ人が二人居る?」

 

ガルッチ「「そりゃ、同一人物で名前もガルッチなんだからな。」」

 

スティンガー「分からん…お前達の名前も分からん!何故だ!?何故思い出せない!?」

 

フレディ「イテテテ……、おい、何があった?」

 

Sガルッチ「此奴が記憶喪失になりやがった。」

 

フレディ「って、ガルッチが二人だと!?」

 

スティンガー「私の身に何が起きたのかも全然思い出せない!!ここは何処だ!?私は誰だ!?そして―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年N○Kでやった大相撲夏場所の優勝者は誰だ!?!?」

 

黎斗「…………流石に憐れにしか言えないな、あれは。」

 

ゴースト「っていうか、大相撲は関係ないんじゃ。」

 

スティンガー「分からん!!全然分からん!!誰か思い出させてくれぇぇぇぇぇ!!」

 

 

…………駄目だこりゃ。

 

 

フレディ「うーん、ここはとりあえず永遠亭に連れてくか。」

 

トライボーグ『そうだな。もし重症だったら大変だからな。』

 

Sガルッチ「まぁ悪いのは、霊夢なんだがな。」

 

Mガルッチ「はぁ………。とりあえず黎斗、後で異常がないか調べてくれ。」

 

黎斗「任せろ、神の才能を崇めるがいい。」

 

 

それからというもの、分裂した僕達は、黎斗と共に、そのまま博麗神社に戻った。

 

 

 

next episode




-始原の城-


サンズ「やれやれ、これでチェックメイトだ。」

士「嘘だろおい………。」

束「つっくんよわーい。」

士「999敗もサンズに負けてるお前が言う台詞か?」

束「ギクッ………。」


…………はぁ、『流星一条(ステラ)』使うんじゃ無かったよ。おかげでまだ肉体が戻ってない。


メアリー「じゃあなんで使ったの。」


何となくだ。


メアリー「もう、今後特攻宝具使うの禁止ね。」


了解………。暫くは、肉体治療に専念します………。


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episode24.5 分裂したガルッチ

-隠れ家-

 

 

ガルッチside (M)

 

 

※隠れ家はepisode17の前に用意しました。

 

 

 

永夢「うーん…………。」

 

Mガルッチ「如何だった?」

 

永夢「調べてみたけど、君のステータス変動とかそう言う変化は全くないよ。」

 

大我「対してこっちは…………、耐久はE、魔力に至ってはE-ランクだ。要するに、此奴は物理で戦うガルッチだって事だな。」

 

Sガルッチ「にしては、俺のステータス随分と酷くねぇか?筋力と敏捷性、宝具が『俺』と同じなくせに、なんで耐久と魔力がこんなに…………。」

 

黎斗「恐らく、クラス『狂戦士(バーサーカー)』と関わってるせいだろう。元々君は、S気のある方面のガルッチなんだろ?」

 

Sガルッチ「否定する気もねえぜ。」

 

 

いやそこは否定しなさい。って事はつまり、『狂戦士(バーサーカー)』側の僕がそっちに行ったせいで、耐久と魔力が大幅に下がったって事か…………。

 

 

本音「でも、なんで変身解除したのにそのままなの?」

 

Sガルッチ「さぁな、俺ですら訳が分かんねえんだよ。いや、もしかしたらだが…………。」

 

 

ん?なんか僕に触れて…………如何したんだ?

 

 

Sガルッチ「やっぱりな。」

 

Mガルッチ「やっぱりって?」

 

Sガルッチ「決まってんだろ?『俺』達、再び『多重人格者』になってんだ。どうも、デスペラードカオスの力を使ってたせいかな?それで『俺』が生まれたに違いない。」

 

Mガルッチ「でも、デスペラードカオスを使用したのは2回ぐらいだよ?」

 

Sガルッチ「まぁな。だがよ、2回目の時、絶望、破滅、殺戮の力を使って、デスペラードカオスの力も使っただろ?」

 

 

あー、使ってたな。フレディが死んでた時か。

 

 

英竜「ちょっと待て、まさかその時に…………?」

 

Sガルッチ「ああ、そん時には俺が出来上がったって訳。S気の俺がな。」

 

本音「これイリリンちゃんとこいこいちゃんに見せたら、きっと────」

 

Mガルッチ「ってか、よくよく見るとさ。S気の『僕』ってイケメンで案外筋肉あるよねぇ…………。(´・ω・`)」

 

貴利矢「お前、気にしてたのか。」

 

フラン「って事は、こっちのお兄ちゃんは可愛い癒し系男の娘って事ね。」

 

Mガルッチ「それはそれで傷つく………。」

 

Sガルッチ「お前はどんだけコンプレックス抱えてんだ………。」

 

未来「そしてこっちは、肉食系のイケメンかな?」

 

 

まぁ有り得そうだね。S気あるし、なんかガンガン攻めて行くように見えるし────

 

 

Sガルッチ「あー、因みに言うが。」

 

全員『?』

 

Sガルッチ「俺こう見えても、『雄んなの子』だからな。」

 

 

……………………………………what's?

 

 

黎斗「女だと?」

 

未来「いやいや、どっからどう見ても男なんだけど!?」

 

Sガルッチ「おいおい、信じてねぇのかよ。じゃあ未来、ちょっと来い。」

 

未来「え?ちょっと待って!」

 

 

連れて行かれていったな…………。っていうか、『雄んなの子』ねぇ…………。もし本当なら、僕は『異性人格』を得たことになるな…………。一応、ラクトと何かしら違うし、あの様子からして、正式な『裏人格』には違いない。

あ、戻って…………………………って、おい。未来が真っ赤になってるけど、まさか………。

 

 

未来「ホントに、『雄んなの子』だった。////////////」

 

英竜「マジで!?」

 

未来「しかも…………。////////////」

 

Mガルッチ「しかも?」

 

未来「ふたなりの、『雄んなの子』。////////////」

 

Mガルッチ「なんでさ…………。」

 

Sガルッチ「まぁ、そう言うこった。」

 

 

おかしい、色々と可笑しい。どっからどう見ても、男ふたなりにしかみえないんだけど………。

 

 

永夢「あの、ガルッチさん?」

 

Mガルッチ「聞くな、僕だって不思議なんだよ。」

 

フラン「お兄ちゃん、ホントに属性てんこ盛りだね。」

 

Mガルッチ「……………。(´・ω・`)」

 

本音「って事は、自分姦が楽しめるって事じゃないの!?」

 

貴利矢「ファ!?」

 

Mガルッチ「おい待て、流石に自分姦はないんじゃ─────」

 

Sガルッチ「それだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

Mガルッチ「それだじゃねえよ!?流石に無いだろ!?」

 

英竜「自分同士って、なんか虚しくない?」

 

Sガルッチ「大丈夫、英竜姉と未来も一緒にヤルから!!」

 

 

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?いやもうこれ、狂化入ってるだろ!?

 

 

藍「私も参加していい!?」

 

Sガルッチ「いいよ!!(ゝω・)b」

 

 

いいよじゃねえ!!これラクト以上に厄介なんだが!?

 

 

Mガルッチ「って引っ張るな!引っ張るなってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

sideout

 

 

 

 

黎斗「……………しかし、まさか分裂は想定外だったな。」

 

DIO「何かあったのか?」

 

 

ガルッチ達が部屋を出ると同時に、DIOが入ってきた。

 

 

村正「そういえば、ガルッチさんが二人だとか騒いでいましたけど………。」

 

永夢「そのまさかです。ガルッチさんが分裂したんです。」

 

DIO「なん…………だと………!?」

 

村正「ちょっとガルッチさんの所に行ってくる。」

 

 

そう言い、村正は何故か期待した顔をしながらガルッチ達のところに行った。DIOに至っては、ある意味呆れていた。

 

 

黎斗「まぁ、性欲が高いのはいいことだ。気にする必要はない。」

 

DIO「だがあれには限度があるだろ。」

 

貴利矢「いや…………、うん。そこは気にしない方向で。」

 

DIO「まぁいい。ところで、まだ時間かかるのか?」

 

黎斗「ガシャコンバグヴァイザー(Zwei)の強化版、ガシャコンバグヴァイザー(Drei)の開発は終わったが、まだDIOに扱えそうな段階では無い。ついでながら、新たなガシャットも設計しているんだが、DIOに合いそうなゲームジャンルが思いつかなくてな。」

 

DIO「ふむ…………、確かにこのDIOに合いそうなゲームは、早々無いものだ。ガルッチならば、シューティングゲーム、無双ゲームとかが似合いそうだし、フランお嬢様ならば、破壊系のゲームとかが似合いそうだな。こいし様ならば、スニーキングゲーム。イリヤ様は、アクションゲーム、アドベンチャーゲーム、サバイバルゲーム等が合いそうな気がします。だが、私に合うゲームとなれば……………。」

 

 

この場にいる5人は悩んでいたとき、ふと永夢がなにかを思いついた。

 

 

永夢「……………あ!ああ!!格闘ゲーム!!DIOさんなら、格闘ゲームに似合います!」

 

黎斗「あ!確かに、格闘ゲームだったら…………!となればモデルが────」

 

DIO「格闘ゲームか………。ということは、『ジョジョの奇妙な冒険』のゲームが、このDIOに合ってるな。スタンド、波紋、特性、その他全ての能力を、このDIOが扱ってみせる!

 

今こそ名乗ろう、DIO改め、『仮面ライダーウラノス』だ!!」

 

黎斗「クロノスならぬ、ウラノスか…………。なるほど、此ならば…………クロノス以上の強さでいけるかもしれん!!」

 

貴利矢「なるほど。じゃあ早速DIO用のガシャットとガシャコンバグヴァイザーⅢを作成しなくちゃな。」

 

黎斗「任せろぉ………!!神の才能を持つこの私に、出来ぬものなどなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!!!アーハハハハハハハハハアーハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

DIO「フフフハハハハハハハハハハハ!!!!!キースよ、悪いが勝つのは、このDIO達だ!!!!」

 

永夢「……………何故でしょう、あの笑い声。どう見ても悪役にしか見えないんですけど。」

 

貴利矢「安心しろ、名人。元悪役なんだからさ。」

 

大我「はぁ、全く。壇黎斗、無理だけはするな。一応飯とか睡眠は、しっかり取れ。」

 

 

そして黎斗は、DIOの為のガシャットとガシャコンバグヴァイザーⅢの作成を始めた。全ては、『仮面ライダークロノス』にも超える『仮面ライダー』を生み出すために、対仮面ライダークロノスの為の力を得るために。

今ここに、新たな仮面ライダーを生み出そうとしていた。

 

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方

 

 

ガルッチside(M)

 

 

Sガルッチ「アヒィー………。♡サイッコー…………。♡♡♡♡♡」

 

Mガルッチ「まっ、全く………、僕と同じっ、絶倫って、どういう事っ?//////」

 

 

結局、自分で自分を犯しちゃいました…………。しかも驚いたことに、イった回数が僕よりも多く、大量の精液をぶっかけられたり、飲まされたり、中出しされたりと散々やられまくりました。まぁ未来やお姉ちゃん、藍にフラン、そしていつの間にか参加してきた村正さんも、激しくヤったようだしね…………。

 

 

未来「ぁ………ぁぅ………。////////////♡♡♡♡♡」

 

村正「す…………しゅごいテクだぁ~…………。////////////♡♡♡♡♡♡♡」

 

Mガルッチ「っとと、こ、これは立てにくいなっ…………。////////////」

 

 

まぁ、あんだけイカされたしな。主にS気の『僕』に。その癖に、イクのが早くないか?

 

 

本音「えへへっ、こっちのガルガル君はっ、まだ元気だねっ。♡♡♡」

 

Mガルッチ「本音!?ってフランも!?////////////」

 

フラン「S気のお兄ちゃんにっ……………、じゃなくて、お姉ちゃんにっ、いっぱいイカされたけど、あっちは直ぐ果てちゃうんだもん。

私はどっちかというと、長く楽しめる、M気のお兄ちゃんがいいなぁ。♡♡♡」

 

Mガルッチ「………なんかっ、複雑だな。////////////」

 

本音「ウフフ、そう言ってる割には、ガルガル君の其れはまだ勃ってるね。♡♡♡」

 

フラン「もう、お兄ちゃんったら。私達が精液塗れを見て興奮するなんて。♡♡♡♡」

 

Mガルッチ「………まぁ、そっちもでしょ?////////////♡♡♡

本音もフランのふたなりも、まだまだ元気そうだし。////////////♡♡♡♡♡」

 

英竜「ちょっとガルッチぃ………、どれだけ出す気なの~?////////////」

 

 

まだ大丈夫だったのか、お姉ちゃん。一番中出しされてたのって、お姉ちゃんだったような……………。

 

 

藍「やっぱりガルッチは、まだ満足してないんだね。//////」

 

Mガルッチ「だってなぁ………。////////////」

 

 

S気の僕って、確かに攻めは良かったんだけど、なんか受けが弱すぎなのか直ぐイっちゃったんだけど。

 

 

英竜「全く、まだ満足じゃない以上、ガルッチにぶつけましょ?」

 

フラン本音藍「「「賛成!」」」

 

ガルッチ「アハハ、優しく………頼むよ?////////////♡♡♡♡」

 

 

結論から言おう。S気の『僕』は攻めには強いが、受けには凄く弱点。対して主人格の僕は殆ど受けに転じているのか、どっちもいける。

ただ……………、やっぱり僕は受けでいいかな。なにかと、攻めより受けが気持ちいいし………。




-始原の城-


刃なのに受けとはこれ如何に………。


束「風ちゃんが設定してるんでしょ?」


うんまぁそうなんだけど………。


士「とは言え、クァン戦はまだ先か?」


そうだね。けど、粗方復活させる敵キャラも考えたし。


士「マジで!?」


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episode25 ガルッチVSエロン

-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

スティンガー襲撃からしばらく経ったある日のこと…………。っていうか、S気の僕はしばらくしたら帰りました。ホントにどういう身体してんだよ。

まぁ、いずれ此奴にはLv上限を超えなきゃならないし、クロノス対策は、黎斗に任せてるから、今のところは問題ないかな。さて、修行しようか─────

 

 

エロン「おーい、ガルッチはいるか?」

 

ガルッチ「呼んだか?」

 

霊夢「あらエロン、どうかしたの?」

 

エロン「ちょっとガルッチに用があってな。ってかガルッチ、他の奴らは?」

 

ガルッチ「黎斗達は、対クロノス用のガシャットとガシャコンバグヴァイザーⅢの開発で忙しいとか。んで未来達は、DIOの修業に手伝ってるんだって。」

 

エロン「クロノス?」

 

ガルッチ「うん、教官は恐らくクロノスの力を使って、僕達を圧倒させる可能性があるんだ。その対策として、DIO元、『仮面ライダーウラノス』で対抗するらしいんだ。」

 

霊夢「ねぇ、そのクロノスってどう言う力を使うの?」

 

 

あー、そういえば知らないんだっけ?

 

 

ガルッチ「そうだね、まぁ丁度良いか。エロン、僕の用って、大体が勝負事なんだろ?」

 

エロン「流石だな、ガルッチ。少し付き合って貰うぞ。」

 

ガルッチ「了解。」

 

 

そうして僕はエロンに付いて行くと、博麗神社の前で止まった。

 

 

エロン「ここなら誰も邪魔が来ないだろう。」

 

ガルッチ「そうだね。んじゃ、始めよっか。」

 

エロン「勿論だ。」

 

 

【バンバンシミュレーションズ!】

 

 

【I ready!For battleship!I ready!For battleship!】

 

 

エロン「『第五十戦術』!」

 

 

【デュアルガッシャット!!】

 

 

【ガッチャーン!デュアルアップ!】

 

 

【スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!】

 

 

 

あの姿…………、なんか懐かしいなぁ。電達、元気かな?

 

 

ガルッチ「んじゃあ、こっちも始めるか。」

 

 

【ガッチョーン………!】

 

 

ガルッチ「さぁ、今こそ審判の時だ!」

 

 

【仮面ライダークロニクル…………!】

 

 

エロン「ん?見たことないガシャットだな。」

 

ガルッチ「『仮面ライダークロニクルガシャット』。よく見ておけよ?」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

ガルッチ「『変身』!!」

 

 

【バグルアップ…………!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!

 

 

僕が変身した姿を見たエロンは、驚きを隠せなかった。

 

 

エロン「ガルッチ…………、まさかそれが?」

 

ガルッチ「ああ、これが『仮面ライダークロノス』。此奴にはLvがない。」

 

エロン「レベルがない………だと………!?」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

僕は咄嗟に場所替えの為に、Bボタンを押すと、その場所はエミヤシロウの宝具『無限の剣製(アンミリテッド・ブレイド・ワークス)』の場所だった。

 

 

エロン「な、何だ此処!?」

 

ガルッチ「とある男の心像世界って奴さ。一応言うけど、たまたま選んだのが此処だったんだ。」

 

エロン「そうか………。では、行くぞ!」

 

ガルッチ「………付いてこれるか?」

 

 

 

BGM 亡き王女の為のセプテット アレンジ曲 『滲色血界、月狂ノ獄』

 

 

 

【ガッチャーン……!】

 

 

僕はガシャコンバグヴァイザーⅡをガンモードにし、砲撃を開始したエロンに対抗した。

 

 

『ズダンッ!』

 

『ズドドドドッ!!』

 

 

ガルッチ「よっと!」

 

エロン「ならば此ならどうだ!弾嵐『ハリケンショット』!」

 

 

って、エロンとべるんかよ!!ってなると、こっちもやるか!

 

 

ガルッチ「光り輝く白き翼よ!疾風の緑の翼よ!羽ばたけ!『ウィングフォーム』!」

 

エロン「なっ!?そっちもか!!」

 

ガルッチ「羽符『エレメントフェザーアタック』!」

 

エロン「しかも、羽を弾丸に!?」

 

ガルッチ「さぁ、耐えて見せろ!」

 

 

『ズダダダダダダダダダダダ!!!!!』

 

 

エロンのガトリング攻撃と僕の羽根がぶつかり合い、どんどん押していき、終いにはエロンに直撃した。

 

 

エロン「ブベラッ!?」

 

 

『ビタンッ!』

 

 

エロン「ここまでやるとは…………!ならば!」

 

 

【ガッチョーン………!キメワザ!】

 

 

そろそろ、クロノスの能力を使おうかな。

 

 

エロン「食らえ!!」

 

 

【ガッチャーン!バンバンクリティカルファイヤー!!】

 

 

ガルッチ「時よ止まれ!!」

 

 

【ポーズ………。】

 

 

AボタンとBボタンを同時に押すと、今放とうとしてるエロンの動きが止まり、僕は直ぐさま後ろに回り込んだ。

 

 

ガルッチ「Checkmate.」

 

 

【キメワザ!クリティカルジャッジメント!

 

 

『ズドンッ!!』

 

 

ガルッチ「これが、クロノスの力だ。時は動き出す。」

 

 

【リスタート!】

 

 

ステージが戻ると同時に、エロンは僕が放った弾丸に当たり、そのまま変身がとかれた。

 

 

BGM 終了

 

 

エロン「ば、バカな。確かに、確かに捕らえてたはず!なのに何故!?」

 

ガルッチ「おい気づけ。さっき何か言ったのに気付かなかったのか?」

 

エロン「え?そういえば、『時よ止まれ』って言ってた気がする…………。」

 

ガルッチ「時が止まる。つまり、クロノスの能力は、『時を止める』力を持ってる。これが発動すれば、同じ『時を止める』能力者じゃない限り、みんな動かなくなるんだ。」

 

エロン「何そのチート!?」

 

ガルッチ「しかもだぞ?此で死んだら、完全に『GAMEOVER』だから。」

 

エロン「やばいな、それ。」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「まぁ、そう言うことだ。」

 

エロン「敵だったら死んでたな………。」

 

 

まぁ、敵も使ってくるけどね。今後だが………。

 

 

トライボーグ『終わったのか二人とも。』

 

ガルッチ「トライボーグ?如何した?」

 

トライボーグ『大変なことが起こった。今フレディが妖怪の里に向かっていて────』

 

ガルッチ「待て待て、まず大変な事って?」

 

トライボーグ『我々はさっきスティンガーの見舞いに永遠亭に行ったんだが、ゴーストフェイスとスティンガーがさらわれた!!』

 

ガルッチ「…………何!?とりあえず、妖怪の里にいるんだな!」

 

トライボーグ『分からん!とにかくフレディのところに!』

 

ガルッチ「了解!開眼、深緑!そして、疾風の緑の翼よ!羽ばたけ!『ウィングフォーム』!!」

 

 

僕は直ぐさま飛び立ち、急いで妖怪の山に向かった。待ってろ、2人とも!今助けるから!!

 

 

エロン「お、おい!待て!!」

 

 

next episode



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episode26 かつての宿敵

フレディと合流する前………。


ヒカリ「慧音!すみませんが用事ができました!すぐに戻りますので!」

慧音「すぐ戻ってくるんだぞ?そろそろ仕事だからな。」


ヒカリが妖怪の里に向かう途中、偶然にも人里にいた大我に声をかけられた。


大我「おい、ヒカリだったか?」

ヒカリ「何だ!?って大我か。今時間がないんだ!」

大我「安心しろ、此奴を貸してやりに来た。」


大我が持っていたのは、ガシャットギアデュアルβだった。


大我「多分お前は、まだ扱え切れてないだろう。だが、今はそんな暇は無い。1度だけ貸してやる。その分、派手に戦え。」

ヒカリ「いいのか?」

大我「ああ。だから急げ。」

ヒカリ「済まない、感謝する。」


ヒカリはうなずくと、妖怪の里へ向かっていった。


-妖怪の山-

 

 

ガルッチside

 

 

そろそろ到着寸前だけど、何故だ?何か復活の気配がする………。って、居た!!多分あの白い顔が敵だな!だったら………!!

 

 

ガルッチ「『魔封じの矢(マジックシールアロー)』!」

 

 

僕は急いで矢を投影し、白い顔の腕を狙い、放った。

 

 

???「無駄だ!」

 

 

チッ、感じ取っていやがったか!仕方ない、降りて戦うか!!

 

 

『ズサァ!』

 

 

フレディ「ガルッチ!来てくれたのか!」

 

ヒカリ「今の攻撃、ガルッチだったのか。」

 

ガルッチ「ああ、待たせたな。しかし…………、まさか妖術師を間近で見ることが出来るとは…………。元陰陽師としては、光栄だな。」

 

???「陰陽師?陰陽師って、あの!?」

 

フレディ「え?お前、陰陽師やってたのか!?」

 

ガルッチ「元だがな。それに、妖術、霊術等は本とか読んで覚えてるから、何を使うか分かる。あんた、何者だ?」

 

???「……………なるほど、その眼。間違いない、お前がガルッチだな?」

 

 

僕の名前を知ってる?一体どういう事だ?

 

 

???「名乗らせて貰おう。私はクァン・チー。お前の言うとおり、妖術師にしてパラレルワールド魔界四天王のリーダーだ。」

 

ガルッチ「一つ聞く、クァン。何故僕を知ってるんだ?教官から事前に聞かされたとか?」

 

クァン「いや、キース様ではない。だが、ヒントを与えるとすれば、お前とよく似ていたな。姿は彼方の方が男らしいが。」

 

 

ん?僕とよく似て、しかも男らしい?………………いや、まさか。そんなはずは無い。彼奴はきっと、幸せを見つけているはず…………。

 

 

ガルッチ「クァン、其奴って…………未だに復讐に囚われているのか?」

 

 

出来れば、違って欲しい。彼奴がまだ、仇相手を探しているなんて事、信じたくは無い。

 

 

フレディ「おいガルッチ、一体何を聞いて─────」

 

クァン「お前の言うとおり、どうやらそのようだ。」

 

ガルッチ「ッ!!!」

 

 

……………クソ!って事は、やっぱり()()しか考えられねえじゃねえか!!彼奴、まだ過去のことに縛られていたというのか!

 

 

ヒカリ「なぁ、一体誰のこと言ってるんだ?」

 

ガルッチ「……………もう一人の僕、本来の『ガルッチ』の事言ってたんだ。」

 

フレディ「……………え?本来のお前?」

 

ヒカリ「どういう事だ?」

 

ガルッチ「まだ旅をしている途中、僕は其奴と出会ったんだ。彼奴の目には、光が無かった。まるで、自身の大切なものを見捨ててしまい、居場所も失われ、何もない空虚な存在になったかのように………。」

 

クァン「…………私だって気の毒なのは分かってる。だが奴はそれだけ、復讐したいと願ってるんだ。敵である私が言うのもなんだが、頼みがある。」

 

ガルッチ「何だ?」

 

クァン「もし、彼奴がとんでもない事をやろうとしていたら、全力で止めてくれ。どうも、今後の未来で、何か取り返しの付かないことをするのではと…………。」

 

ガルッチ「……………わかった。」

 

クァン「さて、長引かせて悪かったな。伝える事は伝えたし、そろそろ始めるか。」

 

 

ん?骸骨を呼び出してる?って、今何か身に覚えがありそうな遺体が………。

 

 

ガルッチ「気を付けろ、2人とも。あの中に、何かやばい気配がする。」

 

フレディ「いやいや、ただの骸骨────」

 

ガルッチ「おい忘れたか?妖術師って事。つまり…………。」

 

クァン「ご察しの通りだ。ガルッチ。さぁ、蘇れ!!」

 

 

クァンはそう言うと、異次元ホールから次々に死人を呼び出した。しかもその中から、僕の想定したとおり、身に覚えがある奴がいた。

 

 

ゴースト「ッ!あいつらは…………!!」

 

フレディ「おいおい待て待て!!()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!!

 

ガルッチ「それだけじゃない!……………まさか、お前達まで蘇るとはな。アームストロング!!宵闇霊夢!!ブラック!!マーモン!!ヴォルギン!!」

 

 

信じたくは無かったが、かつて僕達が戦った宿敵達が蘇るとは、思ってもみなかった。

 

 

アームストロング「ほう、まさか蘇るとは思わなかったな。」

 

宵闇「フフフ、やはり私は選ばれし女王!蘇る事は、必然だったのよ!!」

 

ブラック「はぁ、まさか復活とはね。俺は兄貴のとこでのんびりしたかったんだが………。」

 

マーモン「よもや、この世界で蘇る時がこようとはな。」

 

ヴォルギン「流石に蘇りは想定外だったが、此処までとはなぁ………。」

 

クァン「いやいや、お前ら誰!?」

 

ガルッチ「ウチが倒した宿敵達です。一人はもう一つの可能性を持った僕がいます。」

 

フレディ「お前の宿敵の2名、半裸なんだけど!?というか今まであんな奴らと戦ってきたのか!?

 

 

当たり前だろ。

 

 

アームストロング「おやぁ?此は此は、懐かしい顔がいるではないか。久しいな、ガルッチ。」

 

ガルッチ「出来れば、死んだままになって欲しかったんだがな。だが、お前のお陰で、夢を手にすることが出来たのも事実だが………な。」

 

ブラック「っておいおい、またガルッチと闘うの?流石にまた自分殺しって………。」

 

ガルッチ「此が現実だ。受け入れろ、ブラック。」

 

宵闇「あら、あそこに私の──────」

 

ガルッチ「テメェは喋んな。」

 

宵闇「いきなり酷い言い草!?」

 

ヴォルギン「そう言うもんだろ、諦めろ。」

 

マーモン「まぁ─────」

 

4人「「「「そっちは黙ってろ!!」」」」

 

マーモン「解せぬ………。」

 

クァン「……………ガルッチ、お前こんな奴らと戦ってたのか。」

 

ヒカリ「正直尊敬するよ。」

 

ガルッチ「まぁ宿敵ですし………。」

 

ヒカリ「とはいえ、蘇ったとしても弱体化はしているはずだ。」

 

ガルッチ「いや、あの5人は別だ。」

 

フレディ「ハ?どういう事だ?」

 

ガルッチ「君達が戦ってきた奴らは、ヒカリの言うとおり弱体化はしてる。だが、僕が戦ってきた奴らは、強化されてる。」

 

 

とはいえ、強化されてるといっても、僕一人でも対処できそうな強さだ。でもどれだけ強くなったのか分かんないし、慎重に戦わないと………。

 

 

ヒカリ「因みに聞くが、あの5人は君に任せて────」

 

ガルッチ「構わない。もとより、そのつもりだしな。」

 

ヒカリ「そうか。ならば!」

 

 

【タドルファンタジー!】

 

 

ってヒカリが持ってるそれって!!エロンが持ってた奴!?

 

 

【Let's going King Of Fantasy!Let's going King Of Fantasy!】

 

 

ヒカリ「『ウルティメイトパワーLv50』!!」

 

 

【デュアルガシャット!ガッチャーン!デュアルアップ!】

 

 

【タドルメグルRPG!タドルファンタジー!】

 

 

おいおい、完全に魔王の姿みたいになってんだけど。

 

 

フレディ「ヒカリ!?おいやめろ、またリープテイルの時みたいになるぞ!」

 

ヒカリ「そんなものクソ食らえだ!」

 

 

【ガシャコンソード!】

 

 

ヒカリ「例えこのアイテムに命を奪われたとしても俺は絶対にこの世界を守ってみせる!」

 

クァン「口だけは達者だな、裏切り者のハンターナイト・ツルギ。さぁお前達、ヤツらを始末しろ!」

 

アームストロング「ガルッチ、久々に殴り合いと行こうじゃねえか!!」

 

ガルッチ「上等だ!纏めて相手になってやる!!!」

 

ブラック「え?俺も!?」

 

宵闇「あんたもよ!!」

 

ヴォルギン「やれやれ、まぁ復活したことだし、リベンジと行くか!!」

 

マーモン「フフフ、このドワーフの────」

 

5人「「「「「お前はもう一度死んでろ!!」」」」」

 

 

『グサリッ!』

 

 

マーモン「って、俺の出番此処までぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

 

 

『マーモン 死亡』

 

 

 

 

 

アームストロング「さてと、改めて行くぞ!」

 

ガルッチ「来い!!」

 

フレディ「俺達も最初からクライマックスだぜ!!いくぞヒカリ!!!!」

 

ヒカリ「ああ!!」

 

 

 

next episode




復活したキャラ(早速死んだマーモンは除く)


スティーヴン・アームストロング

CV.石塚運昇

初登場:Star Dust Space chapter1 戦ノ幕


『メタルギアライジング』のラスボスであり、元星の勇者を阻む者の一人。
あらゆる衝撃に対して一瞬で硬化する最新のナノマシンを持っていて、一時期ガルッチは苦戦を強いられるも、それに対抗できる刀と兄であるルッチと協力し、撃破された。
クァンに復活し、ガルッチにリベンジをかける。



宵闇霊夢

CV.植田佳奈


初登場:Star Dust Space chapter1 幻想ノ幕


博麗霊夢の姿をしていて、セーラー服を着込んだ元星の勇者を阻む者の一人。
混沌を司る三大魔神と東風谷早苗を殺害した張本人で、自ら恐怖の鬼神『フィアー・イザベル・ブラッディー』と名乗っている。
高校の時は、自分を女王を名乗っていて、従わない者または思い通りにならない者は殺害する『吐き気を催す邪悪』な女。
当時は調和を司る三大神の力を持つルッチ、レミリア、さとりと混沌を司る三大魔神の力を持ってるガルッチ、フラン、こいしと、東風谷早苗を始末しようとするも、返り討ちにされて死亡。
クァンによって復活し、アームストロングと同様、ガルッチにリベンジをかける。



ブラック・ブロリー・ブランク


CV.神奈延年


初登場:Star Dust Space chapter2 海ノ幕



元無の神の信者の一人で、かつてルッチと別れを告げるも、結果的に兄を失い、無の神の信者になってしまった、平行世界のガルッチ。
結果的に今のガルッチに殺され、ようやく兄の元にいけたものの、クァンに蘇らせた事により、実はショックを受けている。この中で唯一、今のガルッチと戦いたくない人。





エウゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン


CV.内海賢二


初登場:Moon Light Another fate コロ助なり~さんとコラボ 複合した世界 ~Time Crisis EX~


『メタルギアソリッド3』に出てくるキャラで、元ゼロノスの部下。
『デート・ア・リリカルなのは』の主人公である龍神空のデータをとる前に、ナニかをしようとしていた。が、ガルッチ達に妨害され、メタルギアエクセルサスЯで対抗するも虚しく撃破された。
クァンによって復活し、新たな力でガルッチにリベンジをかける。


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episode27 ジェイソンからの真実

-妖怪の里-

 

 

BGM メタルギアライジングリベンジェンス メタルギアエクセルサス戦BGM『Collective Consciousness (Maniac Agenda Mix)』

 

 

ガルッチside

 

 

アームストロング「オラァ!!」

 

ガルッチ「ハァァァ!!」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

拳と拳がぶつかるだけで、周りに居た敵達が吹っ飛ばされるのが見えた。っていうか、あの時より更に硬くなってるのが分かるな。

 

 

アームストロング「へっ、腕は鈍ってないようだな。」

 

ガルッチ「テメェもな!!」

 

ヴォルギン「新しい力を見せてやろう………。ファイヤー!!」

 

 

マジで!?彼奴雷だけじゃ無く、炎も使えるんかよ!?

 

 

ガルッチ「『ファイアウォール』!」

 

 

アームストロングの次の攻撃に避けながら、僕は防御魔法を使い、ヴォルギンの攻撃を防いだ。

 

 

???「ヒャッハー!!ムエタイ最強の、このアドン様が、貴様をぶっ殺してやるぜぇぇぇぇぇぇ!!」

 

宵闇「私の獲物に手を出すな!!」

 

 

『ボカッ!バギッ!ドガッ!グシャ!』

 

 

アドン「この俺様がァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

…………何だ今の?変な奴が絡んでいたな。

 

 

フレディ「うわぁ、彼奴一撃で倒しやがったな。」

 

ヒカリ「まぁ、邪魔したのが運の尽きだな。あれは…………。」

 

 

全くその通りだと思いながら、3人の相手をしていた。そして僕の思った通り、此奴らはパワーアップして帰ってきていた。

アームストロングの硬さといい、ヴォルギンが炎を扱い始めたといい、宵闇霊夢はもう鬼神の如く強くなってるのが分かる。ブラックは、なんか僕との戦闘拒んでるけど………。

 

 

ガルッチ「だがよ、そんなんで負ける僕じゃ無いんだよ!!」

 

宵闇「ちっ!」

 

 

まずは僕のリズムを乱そうとする宵闇には、回し蹴りで追い払い、雷と炎を自在に操るヴォルギンに対しては、泥水を使った魔法で、動きを制限させた。

 

 

ヴォルギン「グォ!?」

 

ガルッチ「今はアームストロングと戦ってるんだ。邪魔をするな!!」

 

アームストロング「ほう?嬉しいこと言ってくれるじゃ無いか。」

 

ガルッチ「そりゃ、お前には恩があるからな!その馬鹿げた理想、その巫山戯た夢!お陰で僕は、夢を持てた!『あらゆる強者達と戦う』という夢を!!」

 

アームストロング「ッ!」

 

ガルッチ「お前は確か、気に入らん奴をぶちのめせと言ったよな?今がその時だ!」

 

 

力いっぱい殴りつけるも、流石にあの硬さにダメージを軽減されたが、吹き飛ばす事には出来た。その結果、後ろにいた敵達は空高く吹っ飛んでいく。

 

 

フレディ「すげぇ、お前変身しなくても強いじゃんか!!」

 

ガルッチ「まぁな。」

 

アームストロング「なるほど、俺の知らない間強くなったという訳か。面白い、想像以上だ!!」

 

ガルッチ「そっちこそ、出会い頭に更に硬くなって帰ってくるとはな!!」

 

 

こうも硬いと、流石に感心する。まるでグリードの相手をしてるみたいだ。

 

 

BGM終了

 

 

ヒカリ「ガルッチ!こっちは終わったぞ!」

 

ガルッチ「早いな!?」

 

フレディ「そっちは思ってたより手こずってるな。」

 

ガルッチ「何しろ相手が相手だ。特にアームストロングは、最硬の肉体を持ってるから、中途半端な攻撃は効かないからな。」

 

ヴォルギン「ぬぉぉぉぉ!!」

 

 

やばっ、やっぱり泥水だと、乾燥して脆くなるんだったな。一時凌ぎの魔法じゃ意味ないか………。

 

 

宵闇「何とか戻ってこれたわね………。」

 

ヴォルギン「ところで、ブラックは?」

 

宵闇「あそこでボーッとしてるわよ。」

 

 

クァンも一緒に宵闇霊夢が指差す方向を見ると、なんか黄昏れていた。

 

 

ブラック「あーあ、俺あの世で兄貴と一緒に過ごしてたってのに、何でこうなるんかな。きっと寂しがってると思うんだが、どうやってあの世に帰ろうか、というか何で蘇りの魔法陣だと気が付かなかったんだろ………。」

 

クァン「……………見なかったことにしよう。」

 

ガルッチ「うん。」

 

ヒカリ「ん?誰か来たのか?」

 

 

今度は後ろを振り向くと、霊夢、魔理沙、トライボーグ、エロンがやってきた。

 

 

フレディ「お、お前ら!来てくれたんだな!!」

 

ヒカリ「まさか君達まで………!」

 

霊夢「ま、間に合った………!って、えぇぇぇぇ!?!」

 

トライボーグ『なっ!?此は一体!?』

 

エロン「霊夢が…………2人?」

 

魔理沙「おいおいどういう事だ!?」

 

宵闇「あらら、幻想郷のご本人が現れちゃった。」

 

霊夢「ちょっと!!あんた誰よ!!」

 

ガルッチ「霊夢!此奴は『宵闇霊夢』。お前とは違う存在だ!!」

 

霊夢「え?そうなの?」

 

宵闇「まぁ、そう言うことね。でも残念ね、こっちも援軍が来たわ。」

 

 

援軍?一体………?

 

 

???「やれやれ、間に合って良かった。」

 

 

何処からか声が聞こえた。

 

 

フレディ「ッ!?だ、誰だ!?」

 

クァン「あ、貴方様は…………!」

 

ガルッチ「……………ジェイソンか。」

 

ジェイソン「そうだよ、ガルッチ。久しぶりだね。」

 

 

まぁ、出て来るだろうなとは思っていたが、よもやここでか。

 

 

ゴースト「ジ、ジェイソン先輩!?」

 

スティンガー「あれがジェイソンというのか…………、なんとも恐ろしい姿だな。」

 

 

未だ磔にされてるゴーストフェイスは驚いていて、縛られてるスティンガーは引いていた。

 

 

クァン「ジェイソン様、何故貴方様がここに?」

 

ジェイソン「ちょっと暇潰しに来てみたんだ。みんなおそろいでいいねぇ………。ん?そこにいるのはフレディと……、僕に殺されたはずの霧雨魔理沙か。」

 

ガルッチ「…………その様子だと、やはり。」

 

ジェイソン「そう言うことだよ。悪いね、ガルッチ。」

 

 

んなこったろうとは思ってたが、まぁそうなるわな。

 

 

フレディ「お前は自分がやったことすら覚えてねぇのかホッケーマスク野郎………?確かお前はエルム街の住人共に俺の存在を思い出させるために復活させてやった。しかしお前は次第に俺の命令を無視するようになり、最終的には俺の獲物まで奪ってきやがった!!最近お前のこと見ないなと思ったら今度はこの世界でゲンムという姿で復讐のチャンスを得るためにいつも俺に会い、挙げ句の果てに正体がバレた時には魔理沙を殺しやがって!!」

 

魔理沙「そうだ!今は復活できたが、私を殺したお前だけは絶対に許さねぇ!!」

 

霊夢「魔理沙を殺した罪は重いわよ………。その罪、今ここで償ってもらうわ!!」

 

トライボーグ『何度でも蘇るというのなら、その分叩き潰すまでだ。』

 

エロン「いい加減消えてもらおうかクソホッケーマスク。」

 

 

うわー、5人の怒りが凄まじいな。特にフレディが………。

 

 

アームストロング「ジェイソンとか言ったか?お前さん、彼奴に何かしたか?」

 

ジェイソン「まぁね。とはいえ、面倒だなぁ。」

 

 

って、あれって『ギリギリチャンバラガシャット』か?それを投げて、魔理沙に投げたけど………。

 

 

魔理沙「ッ!?これはどういうことだ!?」

 

ジェイソン「返すんだよ。せっかく復活したんだし、悪くないでしょ?それとガルッチ。」

 

ガルッチ「うぉっと!」

 

 

ジェイソンから受け取ったものは、何と『東方悪夢男ガシャットロフィー』だった。

 

 

ガルッチ「え?」

 

ジェイソン「まずはおめでとう、とでも言っておこう。」

 

ガルッチ「ちょっと待った、何故君が?」

 

ジェイソン「そういえば、教えてなかったね。何故僕が持ってるかって言うと、この物語の先は前半後半で別れてるんだ。」

 

フレディ「おいガルッチ、彼奴は何の話してんだ?」

 

ガルッチ「………前に、ガシャットロフィーの事、話したか?今その話をしているんだ。」

 

ジェイソン「まぁ、あくまで君がクリアしたのは四天王編で、本当にクリアするには、キースを倒す必要があるけどね。」

 

クァン「あの、待って下さい。私、話が着いていけませんが…………。」

 

 

四天王編クリア?そう思っていた僕だが、後のジェイソンの行動で分かった。

 

 

ジェイソン「まだ分からないようだね、ガルッチ。つまり……。」

 

 

【ガッチョーン!】

 

 

【デンジャラスゾンビ!!】

 

 

ジェイソン「『変身』!」

 

 

【ガッシャット!バグルアップ!!】

 

 

【デンジャー!デンジャー!《ジェノサイド!》デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!《Woooo!》】

 

 

ん?クァンに向かったけど、何する気なん─────

 

 

クァン「ジェイソン様?」

 

ジェイソン「こう言うこと。」

 

 

『ボカッ!!』

 

 

クァン「ゴハッ!?」

 

5人「「「「「え?」」」」」

 

クァン「じぇ、ジェイソン様…何を!?」

 

ジェイソン「何で君を殴ったか分かる?分からないでしょうね。答えは単純、たったひとつのシンプルな答えだ。さっきキースの部下全員復活させてたでしょ?それが勢い余って文、椛、はたて、アリスも復活させちゃったんだよね。」

 

9人『ファ!?』

 

 

アームストロング達は何の話をしてるのか不思議に思うも、僕達は驚愕した。

 

 

ヒカリ「どういうことだ!?アリスはヌーブに殺された!そんなことができるなんてありえない!」

 

ジェイソン「確かに信じられないだろうね。とにかく、関係ないヤツらも復活させたってことはどういうことか分かってるよね?あー、あとガルッチ。一度調べてみて。」

 

ガルッチ「一体どういう事なんだろ………?『同調、開始(トレース・オン)』!」

 

 

『蘇生者

 

 

射名丸 文

 

姫海棠 はたて

 

犬走 椛

 

アリス・マーガトロイド』

 

 

ガルッチ「……………クァン、お前馬鹿だろ。」

 

クァン「ファ!?本気か!?」

 

ガルッチ「マジで。」

 

ジェイソン「てことで…………、極刑に処する。」

 

ブラック「まぁ、あの世で頑張れよ~。」

 

ジェイソン「……………その前に、この4人は誰?」

 

ガルッチ「うちのかつて宿敵だった奴らです。そこで悄げてるのは、もう一人の可能性を持った僕です。」

 

ジェイソン「…………………まぁいい、極刑には変わらないが、楽に殺してあげる。」

 

クァン「ま、待って下さい!!私は────」

 

ジェイソン「問答無用。」

 

 

【クリティカルエンド!!】

 

 

クァン「グギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────クァン・チー 死亡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【GAME CLEAR!!】

 

 

エロン「ひでぇ………。」

 

ジェイソン「僕はキースみたいに使えなかったりミスしたりのヤツにはこうやって殺す主義でね。」

 

ガルッチ「悪びれもなく言ったな………。」

 

フレディ「これがお前らの……、やり方かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

その音を聞いた途端、僕とジェイソン以外の皆が消え、代わりに岬のところで立っていた。

 

 

ジェイソン「ここなら、フレディに邪魔されずに済むね。」

 

ガルッチ「…………どういう事?」

 

ジェイソン「さっきの続き。君は確か、江ノ島盾子とフラウィー、『新生ⅩⅢ機関』と戦ってるんでしょ?」

 

ガルッチ「!! 何故それを!?」

 

ジェイソン「そうだね。実は僕、あのゼクスって言う奴に殺されたんだ。君が居なくなってしばらくの出来事だけど。」

 

 

ゼクス?一体誰のことを?

 

 

ジェイソン「覚えてない?白いフードコートを来た人。彼がゼクスなんだ。」

 

ガルッチ「っていうか殺されたって一体!?」

 

ジェイソン「うんまぁ、単刀直入にいうと、何でも僕達が住んでた世界を破壊しようとしていて、フレディ達と一緒に戦ったんだ。けど、思いのほか強かったし、あのフラウィーって奴と、江ノ島盾子って奴に翻弄されまくって、結局殺されちゃったんだ。でも、奇跡的に僕はデータ世界で復活できて、今はこうやって演じ続けてるって事。」

 

ガルッチ「そうだったのか…………。」

 

ジェイソン「多分君が持っていた13個のガシャットは、奴らが破壊した世界の数で、今救われたのは一つ。いや、もしかしたら、他のも救われたかもしれない。」

 

 

他のも?って事は、こいし達も行動を起こしているって事かな?

 

 

ジェイソン「僕は此からも演じ続けるけど、いざって時は通信する。勿論、フレディ達には悟られないで。事情が事情だからね。」

 

ガルッチ「分かった。」

 

ジェイソン「それじゃあね。」

 

 

ジェイソンが黒いオーラを纏いながら姿を消し、気がつけば、元の場所に戻った。そこには、アームストロング達は居なかった。

 

 

フレディ「ガルッチ!大丈夫か!?」

 

魔理沙「ジェイソンの野郎になんかされたか!?」

 

ガルッチ「…………大丈夫、何もされてないよ。今は一先ず戻ろう。」

 

 

そうして僕達は、妖怪の里を後にし、博麗神社に戻った。ヒカリはガシャットギアデュアルβを僕に渡し、大我に返してくれと伝えて、人里に戻った。

 

 

因みに、『東方悪夢男ガシャットロフィー』は、自分で消えていき、ゼロノスから聞いたところ、融合して『東方悪夢男ガシャットキー』に変わったと言われた。そして勝手に、新たに追加されたガシャット、『東方悪夢男 仮面ライダークロニクルガシャット』が差し込まれて、『CONTINUE GAME』と言っていた。

 

 

 

 

恐らく、ここからが本番。絶対に、クリアしてみせる。

 

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideChange

 

 

-???-

 

 

プロトガルッチside

 

 

プロトガルッチ「…………まさか、お前と手を組むことになるとはな。アームストロング。」

 

アームストロング「何故お前がここにいる?」

 

プロトガルッチ「悪いが、教えないね。因みに言うが、僕はお前の知ってるガルッチじゃない。そこは重々忘れるな。」

 

 

やれやれ、此奴と組む羽目になるとは想定外だ。だがまあ、僕はあくまで、教官とゼクスとは協力関係。事が終わり次第、すぐにこの場から去るとしよう。

 

 

ダークルシフェル「やっほー、またきてくれたんだ~。」

 

プロトガルッチ「相変わらずだな、お前は。」

 

 

それにしても、まさかここゲーム世界と現実世界の境目になってるとはな。多分これを知ってるのは、僕とダークルシフェルだけだろう。

 

 

プロトガルッチ「済まないが、少し横になる。誰か来たら教えてくれ。」

 

ダークルシフェル「はいはーい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………ほんとうにきみは、あまえたがりのこどもみたいだね。ゆっくり、ねむってね。」




つうわけで、次は仮面ライダークロニクル編となります。


ミレーナ?果て何の事やら?


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GAME3 『東方悪夢男』 仮面ライダークロニクル編
episode28 大きな心の瘕と悪魔フェネクス覚醒


-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「……………。」

 

 

夢を見た。その夢はあまりにも地獄で、悪夢そのものだった。勿論、フレディの能力じゃないのは知ってる。

その夢は、ある怪獣にて、英竜も、未来も、フランも本音も、藍も全く刃が立たず、僕ですら手出しすることも出来ずに敗北する夢を見ていた。

しかもその夢はあまりにも、生々しかった……………。まるで予知夢でも、視たかのようなものだった。いや、今思えば2度目かも知れない。

だが、1度目は不発で終わっている。けど、2度目の予知夢は、鮮明すぎる。

 

 

英竜「ガルッチ………。」

 

 

まるで、もうすぐ起ころうとするのではないかと言わんばかりの夢だ。そして、最悪な場面も見せられている。

僕は、こんな事起きて欲しくない!なのに、何故その夢を見せたんだ?何故鮮明に、そして最悪な場面も見せたんだ!?

何も出来ないと見せつけるための予知夢なのか?一体…………、一体!!

 

 

英竜「ガルッチ!!」

 

ガルッチ「!?」

 

英竜「如何したの?さっきから声をかけているのに。」

 

ガルッチ「ご、ごめん…………。少し、夢で…………。見たくもない悪夢を…………。」

 

英竜「夢?そういえば、寝ているときに、魘されてたんだな。」

 

ガルッチ「……………お姉ちゃん。」

 

英竜「?」

 

ガルッチ「……………僕、その夢が怖いんだ。」

 

英竜「夢が?ただの悪夢じゃないのか?」

 

ガルッチ「僕だってそう思いたい。…………けど怖いんだ。あまりにも生々しい………、今にも起こるんじゃないかと、怖くて…………。」

 

英竜「…………………………なんだか、らしくないね。ガルッチ。そんな弱音を吐くような奴じゃないだろ?」

 

ガルッチ「…………酒が入ったら、知らず知らずに弱音を吐くかもよ。」

 

英竜「いやいやちょっと待て、時々宴で酒飲みまくってるのに全く酔わないじゃないか!?」

 

未来「飲む方はいいんだって。」

 

 

未来、いつの間に…………。

 

 

英竜「どういう事だ?」

 

未来「前、ガルッチがキースを殺した後、隠れ家でお酒を飲んでいたときに、力を入れすぎたのか、ガラスコップが割れたんだ。その時に、お酒が傷口に入ってしまって、弱音を吐く程の酔いになっちゃったんだ。」

 

英竜「傷口に入っただけで!?それじゃあ消毒しようにも────」

 

ガルッチ「そこは大丈夫。」

 

未来「でも、酔っていないのに弱音を吐くなんて、如何したの?」

 

英竜「悪夢を見たとか。」

 

未来「フレディかな?悪夢を見せるし────」

 

ガルッチ「彼奴はそんなことしない…………!けど、僕はその夢が怖いんだ……………。どれだけ力を得ても、何も出来なかった自分が…………怖いんだ…………。」

 

未来「………………一体、何の夢を見たの?」

 

ガルッチ「………………未来や、お姉ちゃん、フラン、本音、藍でも刃が立たず、僕は何も出来ないまま、怪獣に負ける夢を……………。」

 

英竜「……………いやいや、幾ら何でも、私達は─────」

 

 

『prrrrrrr,prrrrrrrr』

 

 

誰かの連絡が来て、僕は直ぐさま取った。

 

 

ガルッチ「もしもし?」

 

フレディ『ガルッチ!!至急来てくれ!!!やばいことになってる!!!』

 

 

やばいことに!?

 

 

ガルッチ「分かった!直ぐ行く!」

 

 

『ピッ!』

 

 

フラン「お兄ちゃん、今のって?」

 

ガルッチ「フレディが苦戦してるって事は…………!本音!藍!行くぞ!!」

 

 

だが、何だ!?この胸騒ぎ。まるで、今こそその夢を現実に起こすかのような胸騒ぎを…………!

どうか、現実じゃないことを祈る!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

けれど、その祈りは、儚く散ってしまった…………。

 

 

-人里-

 

 

その光景は、フレディ達が倒れているのが分かった。

 

 

ガルッチ「ッ!!」

 

 

夢の断片が現実に…………。そして上を見上げると、また現実となっていた…………。

 

 

英竜「イズマエル!?何でこんな奴が!!」

 

ガルッチ「……………。」

 

未来「と、兎に角!彼奴を倒そう!!」

 

 

…………そうだ、こんなところで!諦めるわけには!!!

 

 

ガルッチ「………行くぞ!みんな!!」

 

 

 

 

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プロトガルッチside

 

 

んむ?ちょっと寝過ぎちゃったかな?

 

 

ダークルシフェル「あ、がるちゃんおはよ~。」

 

プロトガルッチ「……………え?」

 

 

一瞬思考が停止したが、驚愕せざる得なかった。何故なら……………。

 

 

プロトガルッチ「な、何故ひ、膝枕を!?」

 

ダークルシフェル「したかったからしちゃっただけ~。♡」

 

プロトガルッチ「い、いや……そもそもそんな必要は…………!//////」

 

 

だ、駄目だ。こんな事されたのは、彼女に膝枕されて以来だ………!

 

 

プロトガルッチ「そ、それより、だ、誰も来てないか?」

 

ダークルシフェル「げんじつのえっぐまんねがきたけど、がるちゃんのことははなさなかったよ~。♡」

 

プロトガルッチ「そ、そうか………。助かった………。」

 

ダークルシフェル「……………さすがに、いずまえるにたいはやりすぎたかなぁ………?」

 

プロトガルッチ「え?」

 

ダークルシフェル「う~うん、なんでもないよ~。♡」

 

 

……………流石に、大混乱なことはしないと思いたいが、此だからな………。だけど、膝枕か………。少し、落ち着く…………。

 

 

プロトガルッチ「…………済まないが、また眠る。」

 

ダークルシフェル「いいよ~。ゆっくりやすんでねぇ~。」

 

 

……………彼女じゃないのは分かってる。けど、なぜだろう…………。少しでも、この子の支えに、なって欲しい時がある……………。

……………………………絶対に、治ったら僕が守るからね。ルシフェル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダークルシフェル「………できれば、あのがるちゃんとおなじようにしあわせをかんじてくれればいいのに。ザギちゃんはともかくだけど、…………ときがくるまでは、ちゃんとにがさないとね…………。」

 

 

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ガルッチside

 

 

ガルッチ「……………嘘…………、だろ……………?」

 

 

予知夢が、現実になろうとしてる……………。未来も、フランも、本音も……………、藍も……………!

英竜は………、まだ戦ってる…………!これじゃあ、夢と同じに………!!

 

 

 

 

嫌だ………………、嫌だ……………!こんなの、認めない!!認めたくない!!認めちゃ駄目だ!!

 

 

 

 

 

『ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!』

 

 

 

って、あれって!!

 

 

アギラ「させるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

押し返した!!………………けど、結局は、僕が招いた事だ………。僕が、こんなに弱いから…………!こんなことに…………!!!

 

 

英竜「ガルッチ、もう大丈夫!!大丈夫…………?」

 

ガルッチ「……………ょ………。」

 

英竜「え?」

 

 

…………ソロモン七十二柱よ、力を…………!!!

 

 

英竜「アギラが来たんだ!!だから、もう心配しなくても…………聖杯?」

 

未来「う……ぐぐ………!ガル…………ッチ?」

 

藍「んっ………、んん…………。一体、なんの……………ッ!!!駄目!!ガルッチ、それ使っちゃ────」

 

ガルッチ「顕現…………、せよ…………!牢記…………、せよ……………!!此に至は……………、七十二柱の………………魔神獣…………なり!!

 

天を願いし……………、我と同じ……………、復讐をもつ……………、『霊長フェネクス』よ!!

 

我を……………、担い手となりて……………!彼の者を倒す、力を!!!!!!!!!!!!!

 

 

悪魔フェネクス。別名、不死鳥フェニックス。僕にとっても馴染み深い存在であり、よく似ている。

そのため、僕は何時でも不死鳥に関しては、桜と同じくらい好きだった。例え、悪魔と化した不死鳥だとしても…………。

 

 

 

フェネクス『その願い、聞き届けた。本当におまえは、このような悪魔の私でも………。良かろう!力を貸してやろう!!』

 

ガルッチ「フェネクス!!今ここに、顕現せよ!!!!!!」

 

 

その言葉を最後に、僕の姿は急変し、姿は大きくなった『不死候フェネクス』と化した。

 

 

sideout

 

 

英竜「ガルッチ!!!」

 

『顕現せし我が名は、不死候フェネクス。傷を負った者達よ、我が歌で癒そう……。~♪』

 

 

フェネクスと化したガルッチは、傷を負った未来達を癒すために、歌を歌う。途端に、皆に傷は一瞬にして治った。

 

 

藍「…………ガルッチ、まさかそこまで…………。」

 

フェネクス『藍、彼を責めないであげてくれ。アギラ、だったか?』

 

アギラ「はい!」

 

フェネクス『私が奴の動きを止める。止めた後は、そのドリルで倒せ。』

 

アギラ「分かりました!!」

 

フェネクス『…………しかし、今頃彼奴は、自分の無力さや、何も出来なかった事に対しての虚無感、責任を、負うだろうな………………。』

 

 

そうして、フェネクスは歌でイズマエルの動きを止め、アギラはグレンラガンのドリルで、イズマエルを倒した。

使命が終わったフェネクスは、元のガルッチに戻るものの、代償として、傷を負ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が視た悪い予知夢を変えれず、更には未来達を守れなかったという、大きく、そして深く傷つけられてしまった心を…………。

 

 

next episode




-隠れ家-


英竜「っと言うわけだ。」

ザギ『…………そうか。こっちも終わったが、今のガルッチは?』

英竜「それが、…………………。」

ザギ『?』

英竜「実は、そのガルッチだけど……………。自分の無力さ、何も出来なかったショック、未来達を守れなかった責任。その結果、大きく、そして深く心に傷を負ってしまって、自分が持ってた物と能力を含めたDISKを私に預け、『地獄で死に物狂いで強くなってくる』。って言った後に、このゲーム世界に一時的に離脱する事に………………。」

ザギ『地獄に!?………………彼奴は十分に強いと言うにもかかわらずか!?』

未来「そうなんだ。それだけ、ガルッチは………………。」

ザギ『………………全く、困った主の夫だな。責任を持つことは悪いものではないが、あれはやり過ぎだ。このままでは、ガルッチは壊れてしまうぞ。一度地獄の様子を、確かモンハンで言うアカムトルムから聞いたが、ある地獄の剣士と戦ってるようだが、もうこれで百数回も挑んでるそうだ。』

フラン&藍&本音「「「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?!?!?!?」」」

英竜「そんな…………!!」

ザギ『もう、身も心もボロボロに成り果てようとしてる…………。私も一度声をかけたが、駄目だった。何とかならないのか?』

英竜「……………ザギでも駄目だなんて。」

全王神『話は聞かせて貰ったよ。ガルちゃん、地獄に行ってるんだね。』

未来「全王神様…………、ガルッチは……………。」

全王神『分かってる。ガルッチの強さは、勿論知ってる。けど、あの子はまだ気づいてないの。多分、ザギちゃんも想像絶する力だと思うよ。』

ザギ『想像絶する力?』

全王神『でも、あのままだと、本当にガルッチちゃんは壊れちゃうかも。けど、あの人だったら何とかしてくれるかも。』

全員『あの人?』


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episode29 ヴァルハラとガルッチ

-博麗神社-

 

 

ガルッチが居なくなって次の日、

 

 

フレディ「んじゃあ、こう言うことか?ガルッチの奴は、何も出来なかった自身の弱さを嫌悪し、地獄で死に物狂いで強くなってくるって言ったまま出て行ったと?」

 

未来「うん、そう言うこと。」

 

ゴースト「いやいや、幾ら何でもガルッチさんは十分に強いっすよ?何も地獄に行く必要は─────」

 

英竜「私もそう思うけど、彼は私達と相談せずに…………。」

 

トライボーグ『行ってしまわれたのか。』

 

未来「うん。」

 

トライボーグ『…………何も恥じる必要は全くないのだが。』

 

霊夢「ハァ…………、いいお茶だねぇ……………。」

 

フレディ「お前は楽観的過ぎだろ。だがガルッチは、別の意味でやばいな…………。」

 

霊夢「あら、そうかしら?逆に考えれば良いじゃない。地獄に行って、そこで修行していけば────」

 

 

未来と英竜から凄い殺意を感じたのか、流石の霊夢も黙った。

 

 

フラン「あのね、それで強くなって帰ってくれるならいいけど、お兄ちゃんは今、身も心もボロボロになってるのよ!あんな調子じゃ、誰にも勝てるわけないでしょ!?しかもお兄ちゃんが持ってた能力、武器とかも置いて、地獄にだよ?」

 

霊夢「へぇ、そう。」

 

フレディ「おい霊夢、流石に無関心にも程があるだろ。ここにガルッチがいないって事は、それだけの戦力が下がるって事だぞ!!」

 

霊夢「あらそうかしら?」

 

英竜「どうしてそんな楽観的に見るの!?」

 

霊夢「……………少なくとも、あんた達が言うザギって奴や、他の奴らより強くなって帰ってくると思ってるからよ。

ただ単に、ガルッチは『ある事』を忘れてるだけよ。」

 

 

それを聞いた途端、皆はキョトンとした。

 

 

未来「『ある事』?」

 

霊夢「……………まぁ、それを思い出せば、時間をかけてでも、ちゃんと強くなって帰ってくるはずよ。あんた達が言う『この世の全ての刃』は、どんな物でも斬る事が出来る刃なんだから、信じてあげて。私は、信じるから。」

 

 

ただそれだけ言い、お茶を飲んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-地獄-

 

 

一方、地獄に行ったっきりで、身も心もボロボロに成り果てようとしてるガルッチはというと、壁沿いのところで座っていた。

彼は初心に戻り、0から修行するために地獄にいる『ニブルヘイム・コキュートス』と呼ばれる剣豪王の元へ行く。が、弟子を持つことは滅多になく、それに合う条件も単純だが厳しい。ただ、『傷を負わす』だけ。ただそれだけなのだが、結果的には、誰も出来なかった。

寧ろ、反撃されるのがオチで、瞬殺で負けて弟子になるのを諦めるのが殆どだった。だが、ガルッチだけは全く違った。

もうかれこれ百数回ぐらいの挑戦をし続けている。だが、心に大きく深い傷を負っているガルッチにとっては苦行でもあって、それだけ挑戦してるにもかかわらず、負けている。

 

 

『彼奴、一体何処までやるつもりだ?』

 

『幾ら何でも狂人にも程があるだろ?』

 

『いやいや、狂人の俺ですら、あそこまでやらんぞ?』

 

『もういい加減、諦めた方がいいと思うんだが………………。』

 

 

ガルッチの姿を見て、地獄で罪を償ってる罪人達ですら同情されていた。それでもガルッチには聞こえなかった。

『何も出来なかった無力さ』、『他人の力を使うことしか出来ない弱さ』、『一人だけになってしまう孤独感』、『失ってしまう恐怖に怯え続け』、『偽りを偽りで上乗せし』、『己の弱さを隠し続け』、『更には自己嫌悪に陥った』。

もう壊れても不思議じゃないガルッチだが、『約束を果たすために』、『安心させるために』、『幸せを守るために』、『愛する家族達の元に帰るために』、『見ず知らずの者を助けるために』、『あらゆる苦痛を耐えるために』、『この意志に応えるために』、諦めることはなかった。

7つの罪と7つの功、それが中和しているのか、折られることはなかった。もう一度リベンジするために、今でも手に持ってた『銅の剣』を手にし、立ち上がろうとしていた時だった。

 

 

???「ガルッチ…………。」

 

ガルッチ「!!」

 

 

 

ガルッチside

 

 

え!?今何か聞こえたような………………。いや、気のせいか。遂に幻聴も聞こえて来ちゃったか。まあ無理も────

 

 

???「ガルッチ。」

 

ガルッチ「え?」

 

???「久しぶりだね、ガルッチ。今の全王神から頼まれて、ここに来たんだ。」

 

 

嘘だろ?だって、僕の目の前で消えたはずなのに、何で?何で………?

 

 

ガルッチ「何で、貴方が此処に?…………ヴァルハラ。」

 

ヴァルハラ「よかった、どうやらまだ輝きは失われてなかったね。っていうか聞かなかったの?今の全王神から頼まれて、ここに来たの。今にも壊れそうなガルッチを、助けるために。」

 

ガルッチ「助けるためにって……………。」

 

 

『おい、彼奴遂に狂ったか?』

 

『一人で喋り出して…………、壊れたんだな…………。』

 

 

………なんか聞こえるけど、ほっとこ。今はヴァルハラが優先だ。

 

 

ガルッチ「一応言うけど、これは僕だけの戦いなんだ。フラン達を守れなかった事を─────」

 

ヴァルハラ「待った。」

 

ガルッチ「え?」

 

ヴァルハラ「君は、何か勘違いしていないか?」

 

ガルッチ「いや、あの………、え?」

 

ヴァルハラ「ちょっと正座しよっか。」

 

ガルッチ「あの………、ヴァルハラ?」

 

ヴァルハラ「正座、いいね?」

 

ガルッチ「ア、ハイ。」

 

 

えーっと、なんか知らないけど、ヴァルハラが怒ってるってのが分かった為、僕は大人しく従うことに…………。

まぁぶっちゃけ、長時間も正座しても苦にはならないけど、説教もあると流石に───

 

 

『ガンッ!』

 

 

ガルッチ「アダッ!?」

 

ヴァルハラ「聞いているのか?」

 

ガルッチ「いや聞いても何が何だかサッパリなんだが。」

 

ヴァルハラ「ハァ………、こう言うときに限って何で疎いのかな?」

 

ガルッチ「疎くて悪かったな。」

 

ヴァルハラ「全く………。確かにお前は、イズマエル戦の時に、フラン達を守れなかった。それはお前にとっては悲しいことだろ。だけど、そんな彼女達はお前に対して怒っていたか?」

 

ガルッチ「え?」

 

 

いやいや、怒るどころか失望してるに決まって────

 

 

『ガンッ!』

 

 

ガルッチ「またっ!?」

 

ヴァルハラ「失望してるわけないだろ。要するに、お前は被害妄想し過ぎなんだ。」

 

ガルッチ「ひ、被害妄想って………。僕そんなに被害妄想してるのか?」

 

ヴァルハラ「仕事失敗の時、被害妄想しまくってるの聞いたぞ。というか、責任持ちすぎだ。そんなに他人の信用がないのか?」

 

ガルッチ「いやいや、そんなわけが────」

 

ヴァルハラ「だったら別に他人に任せても──────」

 

ガルッチ「でも他人に任せることは出来ない。その人が失敗して、責任を負わされるなら─────あ。」

 

ヴァルハラ「………だと思った。結局、みんなを信用していなかったって事じゃないか。」

 

 

…………………………なんだ、んじゃあ僕は今まで、みんなを信用していなかったって事じゃないか。結局、僕の独りよがりで、皆の気持ちすら無視し続け、気がつけば、自分から突き放してるじゃないか……………。

 

 

ガルッチ「呆れた………。結局僕は、最─────」

 

ヴァルハラ「それ以上は許さない。」

 

ガルッチ「…………。」

 

ヴァルハラ「それに、お前は僕の息子なんだ。死ぬ事なんて、絶対に許さない。自分を存在価値なんて判断は、もうさせるつもりはない。

本当に強くなって、今度こそ守りたいって願っているなら、この言葉を思い出せ。

 

 

 

 

 

 

人を信じ、生きて戦え』。」

 

 

信じろ…………、か。

 

 

ヴァルハラ「さぁ、行け。フラン達のために、強くなって来るんだ。」

 

ガルッチ「…………ありがとう、ヴァルハラ。そして、ごめんなさい。」

 

ヴァルハラ「……………じゃあね。』

 

 

そしてヴァルハラは、僕の目の前から再び消え失せた。………………だったら、もう一度信じようかな。

ん?なんかポケットの中に、何か入ってるような感覚が……………。

 

 

 

『セブンシンカレクイエムガシャット』

 

『セブンヴァーチェロンドガシャット』

 

 

 

…………なにこのガシャット、こんなの初めからあったか?っていうか、何だろ。此を手にした途端、心が軽くなった気がする…………。しかも、フラン達が今でも傍に居るかのような…………。

…………もしかしたら、今だったら勝てるかもしれない。今度こそ、その傷を負わせてやろうじゃないか!

 

 

next episode




-幻夢コーポレーション-


???side


ふむ、そろそろ『仮面ライダークロニクルガシャット』も、海外進出したのはいいが、もっと売り上げが欲しい物だ。
何かいい案があれば良いのだが…………。


「社長。」

???「どうかしたか?」

「少々訪ねたいことがあるのですが、宜しいでしょうか?」

???「…………言ってみなさい。」

「社長は、『空想の世界』があるって、信じますか?」


空想の世界?何だそれは?


???「信じる信じない以前に、私はその『空想の世界』というのが、あまり分からないのだが。」

「『空想の世界』っていうのは、例えば………魔法が有り触れた中世ヨーロッパみたいな世界だとか………、えーっと…………。」

???「つまり、この世界ではあり得ない事が、常に起こり得る世界ということです。『壇正宗』。」


ふむ、なるほどな。ようは異世界と言うべきか…………。


正宗「タドルレガシー、一つ良いか?」

???「はい。」

正宗「そのお前が持ってるそれはなんだ?」

「って此!!永琳!?飛彩先生、一体何処から!?」

飛彩「ただのネクタイですが?」

正宗「………痛いネクタイだな。って、永琳?」

飛彩「何でも、『東方project』の『幻想郷』にいるキャラクターのことを指してるようですが…………。」

正宗「? ? ?????」


分からん、何だか話が分からないのだが?というかタドルレガシー、その痛いネクタイのせいで、奴らが言ってることが全く分からない…………。


「それにしても、海外進出ですか…………。いっそ、異世界にも進出出来たら…………。」


異世界進出?…………だが、その異世界に渡る方法がなければ無意味に…………。いや待てよ?そういえば、『ユクドラシル・コーポレーション』の贈り物の中に、異世界に行ける道具が……………?いやいや待て待て、流石にそれは難しい。其奴らが我々のゲームを興味を持ってくれるのか分からない。そんなときだった。


「社長、そういえばその幻想郷で思い出したのですが、何でも仮面ライダークロニクルガシャットを開発するという情報がありました。」

正宗「何ッ!?」


……………待てよ?それを作ってる業者と協力すれば、利益も上がると言うことか?…………物は試しだな。


正宗「その企業というのは?」

「企業というのは難しいですが、何でもエグゼイドと対抗心を持っているとか何とか。」

正宗「マキシマムマイティXが?……………なるほど。」


面白い、一度その幻想郷とやらの世界に生き、業者のものと取引してみるか。となれば、善は急げ。


正宗「タドルレガシー、護衛を頼むぞ?」

飛彩「はい。その代わり、分かってるだろうな?」

正宗「それは、私の期待通りにしてくれたらだがな。」


と言っても、一体どんな奴等なんだ?


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episode30 幻夢コーポレーション達との共闘

現在の時系列に言えば、『第百八夜「そうだ、ゲーム作ろう。ついでにジェイソンの持ってるヤツ(ベルトかな?いや、武器だっけ?)の新しいバージョンも」』のところですね。


-???-

 

 

プロトガルッチside

 

 

『…………!!……………!』

 

『……………。』

 

 

 

ん?何だか騒がしいな、侵入者か何か要るのか?

 

 

ダークルシフェル「あ、おっはよ~。ぐっすりねむってたねぇ~。」

 

プロトガルッチ「ああ………。それより、何の騒ぎだ?」

 

ダークルシフェル「うーん、行ってみた方がいいかも。」

 

プロトガルッチ「了解。」

 

 

一体何の騒ぎだ?まぁ、よく眠れたから別に構わないが、こうも騒がしいとなると………。

 

 

プロトガルッチ「教官、この騒ぎはなんですか?」

 

キース「おー、ガルッチ。丁度良いところに来た。見たまえ、この者が私の部下を蘇らせたのだ。」

 

プロトガルッチ「えーっと?」

 

???「カオスヘッダーだ。今はカオスフレディになってるが、まぁ宜しく頼むぜ。」

 

プロトガルッチ「そうか。宜しく頼む。………と言うことは、『仮面ライダークロニクルガシャット』を?」

 

エッグマンネガ「その通りです。とはいえ、先ずはデータをコピーしなくては。」

 

カオスフレディ「ところで、仮面ライダークロニクルって何だ?」

 

 

『ズコッ!』

 

 

エッグマンネガ「そこから!?」

 

ガルッチ「知らないのか………。実際僕も知らないが。」

 

 

『ズコッ!』

 

 

エッグマンネガ「貴方もですか!?」

 

アームストロング「仮面ライダークロニクル………か。そういえば、噂で聞いたことがあるんだが。」

 

エッグマンネガ「?」

 

アームストロング「何でも、『幻夢コーポレーション』って奴等は、『仮面ライダークロニクルガシャット』を作ったことがあるそうだ。」

 

キースとプロトガルッチ以外の全員『幻夢コーポレーション?』

 

 

そういえば、説明全くしてなかったな。

 

 

プロトガルッチ「幻夢コーポレーションっていうのは、ゲームメーカーの人気が高く、ゲーマドライバーとライダーガシャットを開発した企業なんだ。」

 

エッグマンネガ「エグゼイドを作った会社ですか…………。」

 

アームストロング「む?そういえば、アメリカでも聞いたことあるぞ。その会社はゲーム界でも相当な有名企業だと。」

 

ヴォルギン「私は知らんな。その頃、冷戦だったし。」

 

キース「…………私は事前にガルッチに聞いたからまだ良いが。」

 

エッグマンネガ「っていうかガッツリ知っているじゃないですか。」

 

プロトガルッチ「あくまで断片的な物で、そこまで知ってるわけじゃない。それにだ、仮に『仮面ライダークロニクルガシャット』を開発するのはいいが、お前達が生き返ったとは言え、相手はフレディ達だ。それに加えて、僕とは違うもう一人の『僕』等の切り札もいる。でも、あっちの『僕』はイズマエル戦で、心に大きく深い傷を負ってるため、戦線離脱してる。」

 

キース「彼奴、戦線離脱していたのか。」

 

プロトガルッチ「それでも、他の奴らが強いから、油断は出来ないぞ。」

 

カオスフレディ「まぁ、あれはチート性能があるからなぁ………。せめて、奴らにも勝てそうな方法は…………。」

 

 

『シュン!』

 

 

???「ほう、此処がか。」

 

 

!? 何だあの人!?

 

 

キース「何!?」

 

エッグマンネガ「侵入者!?」

 

キース「貴様、何者だ!!どうやって侵入してきた!!」

 

???「私か?私は『幻夢コーポレーション』の社長の『檀正宗』と申す。こちらは私の右腕。」

 

???「『鏡飛彩』だ。宜しく頼む。」

 

アームストロング「なんと!!貴方が『幻夢コーポレーション』の!!正宗、だったか。お目にかかれて光栄だ。」

 

正宗「む?もしや貴方が、アームストロング上院議員?ある事件で亡くなったと聞いたのですが。」

 

アームストロング「あぁ、こちらも事情がありましたが、なんとか復活出来たのですよ。」

 

 

おいおい、知り合いだったのか。

 

 

正宗「さて、いきなり来て早々済みませんが、そちらで『仮面ライダークロニクルガシャット』の開発をしているそうですね。」

 

エッグマンネガ「え、ええ。」

 

正宗「まぁ、其方も何かしらの事情で開発を進めようとしていますが、それを作るのでしたら、この私やタドルレガシー、つまり彼ですが、参戦しましょう。」

 

キース「………というと?」

 

正宗「要するに、えーっと彼何というのだ?」

 

プロトガルッチ「キース・シャーディス教官といいます。僕はラーク・バスター・ガルッチ。教官と協力関係で結んでいます。」

 

正宗「なるほど、キースですか。ならばキース、私と共闘しませんか?互いの利益のためにも。」

 

 

まぁ、此方の仲間が増えることは、喜ばしいものだしな。ん?なんか異空間から誰かが…………。

 

 

???「その話、聞かせて貰いました。」

 

???「私もだ。というか、まだ来るけどな。」

 

プロトガルッチ「ちょっと待て!誰なの!?」

 

???「私はアクドス・ギル。それで其方は?」

 

???「私か?私は蛮野天十郎、またの名を『ゴルドドライブ』だ。というか、まだ来るぞ。」

 

全員『え?』

 

 

天十郎と呼ぶ男の言うとおり、確かにまだ居た。今度は人間と、何やら人間にしては刺青らしきものがあった。

 

 

???「初めまして諸君。俺はシド。『仮面ライダーシグルド』だ。」

 

???「俺は大道克己。またの名を、『仮面ライダーエターナル』。」

 

 

その二人が名乗った途端、異空間は消失した。どうやら彼らで最後だったようだ。

 

 

正宗「ふむ、これで勢揃いだな。となれば、後は開発に進むだけか。」

 

キース「…………よし、復活した貴様ら、それぞれ自分の部屋に戻れ。そして檀、アクドス、蛮野、シド、大道。貴様らは私の部屋に来たまえ。歓迎しよう。」

 

全員『ハッ!!』

 

プロトガルッチ「まぁいいけどさ、あまり無理はするなよ。こっちはこっちで好きにさせて貰うから。」

 

 

さてと、こう言う展開になったが、まだ気づいていないだろうな。フレディ達は。まぁ今は、あの飛彩って奴に話し掛けるか。

 

 

プロトガルッチ「随分と悩んでるな。」

 

飛彩「? 分かるのか?」

 

プロトガルッチ「端から見ればな。どっからどう見ても、何かを失ったような目だ。僕と同じ、大切な物が失われたような目だ。」

 

飛彩「…………お前も、俺と同じ?」

 

プロトガルッチ「そうだ。だから、これだけは言っておく。『彼女の想いを、裏切るな』。じゃあね。」

 

 

まぁ、僕にも言えることとは言え、彼奴はまだ引き返せるかも知れない。僕はもう、遅すぎるし…………。

 

 

プロトガルッチ「戻ったぞ。」

 

ダークルシフェル「おっかえり~。どうだった~?」

 

プロトガルッチ「なんか凄いことになりそうだぞ。そっちは?」

 

ダークルシフェル「う~ん、ボチボチかな~。」

 

プロトガルッチ「そうか。」

 

 

……………いずれ、ザギ達がここに来るのも、時間の問題かな。そうなったら、この子は…………。

…………………………そんなの駄目だ、必ず守らないと。

 

 

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-地獄-

 

 

ガルッチside

 

 

『バキンッ!』

 

 

ニブルヘイム「もう終わりだ、いい加減諦めたらどうだ?」

 

 

遂に銅の剣は折れてしまった。だけど、僕の刃は、未だに折れていなかった。

 

 

ガルッチ「まだ、折れていない。」

 

ニブルヘイム「剣もないお前にか?」

 

ガルッチ「剣?あるじゃないか。」

 

 

『シュッ!!』

 

 

ニブルヘイム「なっ!?」

 

ガルッチ「僕が、『剣』であり、『刃』だ!!」

 

 

たった一突きの拳が、ニブルヘイムの胸を貫かせた。

 

 

ニブルヘイム「………!!」

 

 

『あ、彼奴!!』

 

『つ、遂にやりやがった!!』

 

『しかも此奴、致命傷を負わせたぞ!?』

 

 

ガルッチ「どうだ、此が僕の覚悟。それだけ、僕は貴方に鍛えて貰いたいんです。」

 

ニブルヘイム「……………分かった。だが、済まないが……………、駄目だ。」

 

ガルッチ「なっ!?」

 

 

そんな…………、致命傷を負わせたのに、駄目だったというのか?

 

 

ニブルヘイム「語弊があったな。要するに、お前に教える物はないんだ。」

 

ガルッチ「じゃあ…………、無意味だったのか?」

 

ニブルヘイム「違う、お前の不屈に負けた。しかもその強さならば、試練を乗り越えるかも知れない。」

 

ガルッチ「試練ですか?」

 

ニブルヘイム「そうだ。『心』、『技』、『力』、『勇気』、『知恵』、『慈愛』、『剣』。この7つの試練に合格すれば、それ以上の強さを得られるはずだ。」

 

ガルッチ「その試練は、どこで?」

 

ニブルヘイム「あの魔法陣に乗れば、7つの祠がある場所に行ける。どちらも苦行だが、お前なら出来る。さぁ、行け!」

 

 

……………よし、だったらクリアしてみせる。待ってて、皆。必ず帰るからね。

 

 

next episode



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episode31 殺人ゲーム 仮面ライダークロニクル開幕

-???-


ラスボス:キース・シャーディス

超級:スティーブン・アームストロング 蛮野天十郎 檀正宗 エウゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン 大道克己 アクドス・ギル

上級:ジェイソン・ボーヒーズ ジャタール リープテイル タイラント バラカエイリアン シド 鏡飛彩 宵闇霊夢

中級:チョイ・ボンゲ マイク・バイソン エッグマンネガ アドン カノウ

初級:レイド・ストーム ジェームズ・ヘイリー 難長美魅雄 進藤翔梧 満芽好男



プロトガルッチ「………まぁ、追加で───」

ゼクス「待たせたな。どうだ、そっちは。」

プロトガルッチ「もうすぐ完成するんだが、お前は参加するか?」

ゼクス「参加しよう。ただし、EXボスとして頼む。」

プロトガルッチ「分かった。」

ゼクス「そう言う君は如何する?」

プロトガルッチ「参加はしない。それに、お前の場合はあれだろ?」

ゼクス「………言えてるな。」



EXボス:ゼクス



ゼクス「確かに、我々はお前の信頼というのはない。それはお前も同じ。」

プロトガルッチ「ああ、だからお互い利用し合うしか他ならないからな。」

ゼクス「違いない。それより、簡単ではあるが、サンドイッチとおにぎりを作っておいた。飲み物は緑茶でよかったか?」

プロトガルッチ「ああ、助かる。んじゃあ、それ食べてから、人里に行って、こいつを壁に着けておく。」

ゼクス「分かった。」




2期op 仮面ライダーエグゼイドop 『EXCITE』


-人里-

 

 

未来side

 

 

ガルッチが地獄に行ってから、数十日も経った。幾ら何でも、遅いよぉ………。お願いだから、早く帰ってきて欲しい………。

 

 

未来「ん?」

 

 

何かのポスターがあるけど、なんて書いてあるんだ?

 

 

『仮面ライダークロニクル!好評発売中!!

 

 

君も今までに体験したことのない快感を味わおう!英雄になるのは君だ!』

 

 

…………あ、これってまさか。

 

 

未来「英竜達に知らせないと。」

 

 

今ガルッチが居ない以上、僕たちが何とかしないと。

 

 

 

-隠れ家-

 

 

 

永夢「そうですか………、この幻想郷でも『仮面ライダークロニクル』が…………。」

 

黎斗「ゲームマスターのこの私に許可なくゥゥ!!!」

 

DIO「落ち着け、クロト。」

 

大我「とは言え、今回の『仮面ライダークロニクル』は事情が違うようだな。」

 

未来「うん。一応ポスターも取ってきたし、『仮面ライダークロニクルガシャット』も取ってきた。」

 

村正「此が…………。」

 

 

『仮面ライダークロニクルガシャット』

 

 

ガルッチが持ってたのと同じ仕組みにはなっているけど、どうやらこっちはどのボスでも勝てない仕組みになっているのは分かった。

 

 

フラン「ねぇ、このガシャットを改造するって言うのはどうかな?」

 

黎斗「改造?」

 

フラン「うん。誰も勝てないようなガシャットなんでしょ?だったら、相手に合わせたLvにして、如何攻略するかを考えるガシャットに変えればいいんじゃないかな?」

 

永夢「改造………、か。」

 

黎斗「なるほど………、確かにそうすれば、幻想郷の住人達も安全に戦える事になる。ならば、それ専用のゲーマドライバーを作成しなくては…………。」

 

英竜「だったら、誰でも扱えるような『ゲーマドライバー』にしないと。」

 

 

確かに、ゲーマドライバーΩは、強力だけどその分危険性が伴う。下手したら死ぬかも知れないし。

 

 

ゼロノス『そんなことだろうと思った。』

 

英竜「ゼロノス!」

 

ゼロノス『こんな時もあろうかと、既に新しいゲーマドライバーを開発したぞ。ただし、Ωより弱いが、その分扱いやすいようにはしてある。言うなれば、『ゲーマドライバーΧ(カイ)』だ。今そっちに転送しておく。』

 

 

行動早いなぁ、ゼロノス。ガルッチと同じぐらい、暗躍してるんじゃないかって思っちゃうんだけど………。

 

 

黎斗「転送してきたゲーマドライバーが来たぞ。」

 

 

色合い的には、蛍光スカイブルーと蛍光イエローのゲーマドライバーか………。それが3つ………。

 

 

永夢「此が、『ゲーマドライバーΧ』。」

 

貴利矢「確かに、強さはΩよりは弱いが、その分扱いやすいってのが、分かるな。」

 

大我「だが問題は、誰が使うか…………だな。」

 

村正「………一度、フレディさん達に聞いてみた方が良いかもしれませんね。」

 

 

確かに、出来るだけ戦力を増やした方が、仮面ライダークロニクルを攻略しやすいかもしれない。

出来れば、ガルッチも戻ってきて欲しいけど……………。

 

 

黎斗「よし、私はこのガシャットを改良して扱いやすい『仮面ライダークロニクルガシャット』に変えてみせる。キース、神の才能をとくとみるがいい!!」

 

永夢「でしたら、僕達は永遠亭に行ってきます。」

 

大我「いずれにせよ、医者と言ったらあそこしか無いからな。」

 

藍「じゃあ、私達も行動に出ましょ。」

 

DIO「そうだな。行くぞ。」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

-人里-

 

 

一方、フレディ達は、かつてチルノを誘拐した『レイド・ストーム』と戦っていた。いや、最早処刑と言っても過言じゃないほど、ストームはボロボロになっていた。

膝に付こうとしていたとき、どこからともなく赤い鳥が、レイドに突っ込んだ。

 

 

ストーム「グギャ!?」

 

Rフレディ「な、何だ!?」

 

Lフレディ「赤い鳥?」

 

トライボーグ『違う!不死鳥だ!!』

 

霊夢「不死鳥!?何でこんなところに!?」

 

 

不死鳥はストームを空まで吹き飛ばすと、目に見えない程の速度で、斬りつけていた。

だが、来たのは不死鳥だけじゃなかった。

 

 

???「ハァァァァァッ!!」

 

 

『ズバッ!!』

 

 

ストーム「グギャッ!?」

 

ゴースト「今度は誰っすか!?」

 

トライボーグ『バカな…………、あれは『ルシファー』か!?』

 

霊夢「ルシファー!?」

 

Lフレディ「確かルシファーって、魔王サタンって呼ばれてた人ですよね!?」

 

Rフレディ「だが不自然過ぎねぇか!?何でいきなり不死鳥とルシファーが現れたんだ!?」

 

 

皆が皆、今起こってる現状に理解出来なかった。だが、次に現れた人物で理解出来た。

 

 

ルシファー「我が主!!今です!!」

 

???「レイド・ストーム。お前を裁くのは…………、僕達だ!!」

 

 

【セブンシンカレクイエム!!】

 

 

???「さぁ、お前の罪を数えろ!!!!」

 

 

【ガシャット!!キメワザ!!】

 

 

全員『あ、あれってまさか…………!?』

 

 

【デッドリークリティカルスパーキング!!!】

 

 

青い炎身を纏った誰かが、ストームを貫き、それをルシファーは顔面まで叩きつけ、不死鳥は口から炎で焼かせた後、最後の人がこれでもかというぐらいに殴りつけた。

 

 

???「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!

 

ストーム「ウボアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

炎の連続パンチを叩き込まれ、やがてストームは塵も残さず消え去った。

 

 

【GAME CLEAR!!】

 

 

ルシファー「流石です、我が主。」

 

???「ああ、フェネクスもお疲れ様。」

 

フェネクス『全く、容赦ないな。』

 

???「あんたもだろ?」

 

 

其奴の姿には、あまり変わりは無かったが、何かが違うのが分かった。言ってみれば、誰を比較すればいいのか分からないほどの強さを感じた。

 

 

???「っと、忘れるとこだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やぁ、皆。地獄の底から舞い戻ってきたぜ。」

 

全員『ガルッチ!?お前なのか!?!?!

 

ガルッチ「YES!!I AM!!!」

 

 

ガルッチside

 

 

はぁ、ようやく終わったよ。あっちじゃ10年も掛かったってのに、こっちはそんなに変わってないんだな。大体数十日ぐらいなのかな?

というかあの台詞、最初に言ったのって確か『Star Dust Space chapter1 第0章』だったっけ?1年過ぎてるとは言え、ホントによく続いたなぁ…………。

 

 

Lフレディ「ほ、ホントに、貴方なんですか!?」

 

ガルッチ「他に誰がいる。」

 

ゴースト「っていうか、あれどうみても、FATALITYでしょ!?」

 

ルシファー「まぁ、あれだけ殴ればな………。申し遅れました、私は我が主こと、ガルッチの使い魔、『堕天使ルシファー』です。」

 

トライボーグ『使い魔!?』

 

霊夢「あんた、ルシファーを使い魔にしたって言うの!?」

 

ガルッチ「まぁそうだね。帰りが遅くなったのも、それが理由。」

 

フェネクス『あれはホントに厳しかった。』

 

Rフレディ「それより、今のは何だったんだ!?」

 

ガルッチ「あー、これか?」

 

 

『セブンシンカレクイエムガシャット』

 

 

ガルッチ「僕も、最初は分からなかったけど、後々分かったんだ。このガシャットは、7つの大罪の力を宿しているんだ。因みにもう一つある。」

 

 

『セブンヴァーチェロンドガシャット』

 

 

ルシファー「こっちは、7つの美徳という力を宿していて、『忠義』、『寛容』、『勇気』、『慈愛』、『忍耐』、『純愛』、『節制』というのがある。」

 

Rフレディ「純愛って、お前はどっちかというと色欲が似合い────」

 

ガルッチ「シャラップ、フレディ。」

 

ルシファー「まぁ、七つの大罪と七つの美徳の二つを持っているから、強力ではあるがな。因みに、片方使えばLv50。両方使ってもLv75になれる。」

 

トライボーグ『あれでもLv50だと?』

 

 

まぁ、ゲーマドライバーΩのある機能を使えば、Lv200にもなり得るけどね。それを使うのは、まだまだ先にはなるけど………。

 

 

ガルッチ「さてと、ここに『仮面ライダークロニクルガシャット』があるって事は、始まったんだな。フェネクス、ポスターは?」

 

フェネクス『此だ、我が主。』

 

 

『ラスボス:キース・シャーディス

 

超級:スティーブン・アームストロング 蛮野天十郎 檀正宗 エウゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン 大道克己 アクドス・ギル

 

上級:ジェイソン・ボーヒーズ ジャタール リープテイル タイラント バラカエイリアン シド 鏡飛彩 宵闇霊夢

 

中級:チョイ・ボンゲ マイク・バイソン エッグマンネガ アドン カノウ

 

初級:レイド・ストーム ジェームズ・ヘイリー 難長美魅雄 進藤翔梧 満芽好男』

 

 

…………なるほど、中には仮面ライダーの奴やザンギャックの奴も居るのか。ん?鏡飛彩?確か此奴は、永夢達の仲間だったはず…………。どういう事だ?

いや、まだ分からない以上、余計な詮索はしない方がいいな。とりあえず、レイド・ストームに横線いれてっと。

 

 

【ガッチョーン………。ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「よし、とりあえず皆。この殺人ゲームが始まってる以上、僕達も戦うしかない。まずは初級と中級の雑魚共を片づけるのが先決だ。ライドプレイヤーよりも先に、他の此奴らを見つけ次第、一気に潰す!残酷な方法で殺してでも構わない。絶対、この殺人ゲームをクリアしよう!!」

 

全員『おお!!』

 

 

でもその前に、お姉ちゃん達に謝らないとなぁ…………。随分待たせちゃったしなぁ………。

 

 

ザギ『………ガルッチ、戻ったのか。』

 

 

ザギか。済まなかったな、あんな態度を取って。

 

 

ザギ『いや、それはいいんだが……………、何だその力。本当に地獄で鍛えたのか!?』

 

 

まぁね。7つの試練もクリアして、フェネクス、ルシファーも使い魔に出来たし、帰るだけでも10年は掛かった。

 

 

ザギ『それで10年だと!?』

 

 

それより、お姉ちゃん達怒ってる?今の内に謝りたいんだ。

 

 

ザギ『何故?別に謝る必要は全く────』

 

 

信用……………、してなかったんだ。みんなの親切を無視し続けてた、僕の独りよがりのせいで……………………。

だから、謝りたいんだ。信用してなかったことを、僕の独りよがりのせいで、皆を迷惑してしまった事を…………。

 

 

ザギ『だって、我が主。』

 

 

え?

 

 

英竜「全く、信用してないって、ちょっと傷付くよ?ガルッチ。」

 

 

後ろを振り向くと、其処にはお姉ちゃん達がいた。

出会って早々、罪悪感はあった。信用していなかった事。僕の独りよがりで迷惑をかけてしまった事。勝手に出て行った事。

だからこそ、謝らなければ…………。

 

 

ガルッチ「皆…………、その……………、ごめん。僕の勝手で、迷惑をかけてしまって………。」

 

英竜「もういい、謝らなくていいから。大体のことは、ザギから聞いた。確かにイズマエル戦は、私達は油断した。勝てると思ったけど、予想外だった。

けど、何も君自身が背負う必要はない。一人だって、限界がある。例えどんな力を持っていても、必ず限界がある。それは、君も知ってるだろ?」

 

ガルッチ「……………。」

 

英竜「強くなって、帰ってきたのならそれでいいが、それでも私達を頼ってくれ。

お前は、私の夫であり、姉だから。」

 

 

ああ、本当に暖かい………。お姉ちゃんに抱き締められてるから分かるけど、すごく暖かい。そう思うと、凄く泣きたくなる…………。

 

 

未来「とにかく、お帰り。ガルッチ。」

 

ガルッチ「………ただいま、皆。」

 

 

 

 

霊夢「んんっ!!お楽しみ中で邪魔するけど、今は仮面ライダークロニクルが始まってるのよ?」

 

フラン「霊夢、そこは空気読もうよ。折角の再会なのに………。」

 

ルシファー「まぁ、いずれにせよその通りだ。ザギとか言ったか。ガルッチの事は、私とフェネクスに任せて下さい。」

 

ザギ『分かった、全面でお前達を信頼してる。』

 

 

ザギとの通信は切れた。

 

 

フレディ「さてと。ガルッチが先に言われたが、改めて言う。いいかお前ら!!キースの部下はこれからもやって来る!何としてでも全員ぶっ潰すぞ!それからトライボーグが言ってた仮面ライダークロニクルも俺達の手で止めてやろうぜ!!」

 

全員『おぉぉぉ!!!!』

 

 

next episode




2&3期ed ダンガンロンパed 『絶望性ヒーロー治療薬』


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episode32 仮面ライダーシグルド

-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

トライボーグ『黎斗、文字通りこの子達を連れてきたが…………。』

 

黎斗「上々だぁ…………。」

 

 

あの戦いから数日後、初級の奴らは苦もなく攻略した。が、どうやら仮面ライダーポッピー事宵闇霊夢の妨害も加わり、一筋縄ではいかなくなった。

しかし……………、彼奴恥ずかしがってなかったか?

 

 

数日前………。

 

 

宵闇『これ以上妨害するなら、ポパピプペナルティ執行だよ。♡』

 

ガルッチ『( ゚д゚)ポカーン』

 

宵闇『な、何よ。言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいよ。///』

 

ガルッチ『恥ずかしくないの?それ言ってて。』

 

宵闇『………………正直言って、恥ずかしい。何でこんな役受けちゃったんだろう…………。ってもう!!こんな恥辱を見てしまった以上、殺してやる!!』

 

 

【ガッチョーン!】

 

 

【ときめきクライシス!】

 

 

ガルッチ『え?恋愛ゲーム?もしかして…………。』

 

宵闇『ア"ア"ァァァ!!煩い煩い!!絶対に許さない!!絶対に殺してやる!!『変身』!!』

 

 

【ガシャット!♪ バグルアップ………!】

 

 

【ドリーミングガール♪ 恋のシミュレーション♪ 乙女はいつもときめきクライシス♪】

 

 

 

現在に至る………。

 

 

いやぁ、あれは面白かったなぁ。今回は中級狙いだったから、煙幕使って逃げたけど、あれは初めて見る光景だった。

 

 

ガイア『いや全く、面白い物を見させて貰ったよ。彼奴にそんな趣味があったとはな。』

 

 

全くだな。まぁ今は、トライボーグが集めた3人だけど、一人は魂魄妖夢。2人目はチルノ。そして3人目は鈴仙。

 

 

ガルッチ「んで、何でこの3人を集めたの?」

 

妖夢「えーっと、私も何で集められたのか、さっぱりで……。」

 

鈴仙「こっちも。」

 

チルノ「あたいは知ってるよ!さいきょーにしてくれるんでしょ!!」

 

ガルッチ「強ち間違いじゃないのがなぁ………。」

 

フラン「お兄ちゃん、白い目になってるよ。」

 

黎斗「さて、何故君達を連れて来たのかというとだな、ある事に手伝って欲しいんだ。『仮面ライダークロニクル』というのを知っているかな?」

 

鈴仙「最近発売されたゲーム………、でしたっけ?」

 

黎斗「そう、しかもだ。もしGAMEOVERすると、消滅する仕組みがあるのだ。」

 

妖夢「!?」

 

鈴仙「消滅!?」

 

チルノ「しょーめつってなーに?」

 

ガルッチ「…………なぁ、此奴人選間違ってないか?大丈夫?」

 

黎斗「大丈夫だ。問題ない。」

 

ガルッチ「それ大丈夫じゃない台詞だよね!?」

 

チルノ「ねぇねぇ、しょーめつってなーに?」

 

ガルッチ「チルノの場合消えるって言うか水になると思うけど………。」

 

チルノ「消える?あたいは消えないよ!だって、さいきょーだもん!」

 

 

あー、此は心配だ………。大丈夫なのか?ん?今チルノから、何かが………?

 

 

黎斗「とは言え、それは改良版じゃない『仮面ライダークロニクルガシャット』の場合だ。と言っても、こっちもだが、そこまで酷いもんじゃない。

こっちの『仮面ライダークロニクルガシャット』は、お前達の力を合わせて作った改良版だ。まぁ、論より証拠。一度やってみるが良い。」

 

妖夢「や、やってみよっか。」

 

鈴仙「う、うん。」

 

 

【【仮面ライダークロニクル………。】】

 

 

と、そのときだった。2人が持ってたガシャットは、突如光り始めたかと思えば、いきなり収まり、其処には違うガシャットがあった。

 

 

『ラッシュスラッシャーガシャット』

 

『バンバンストライカーガシャット』

 

 

妖夢「みょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!?!?!?!?!?!?」

 

鈴仙「か、変わった!?何で!?」

 

ガルッチ「おい黎斗、どういう事だ!?」

 

黎斗「( ゚д゚)ポカーン」

 

大我「気絶してるぞ!?」

 

チルノ「よーし、あたいも!!」

 

 

【仮面ライダークロニクル………。】

 

 

ってチルノも!?こっちは何に変わるって……………え!?

 

 

チルノ?「…………アドベント100th。」

 

 

【ブリザードレガシー!】

 

 

お、大人っぽくなっただと?しかも、あの力…………一体何処で?

 

 

フレディ「ち、チルノが覚醒した!?」

 

妖夢「よ、よーし!」

 

鈴仙「い、行くよ!」

 

 

【【【ガッシャット!!ガッチャーン!レベルアップ!】】】

 

 

【敵を斬り裂け!俺達無双!ラッシュスラッシャー!!】

 

 

【ババンバン!ガンガガン!YEAH!バンバンストライカー!】

 

 

【氷の世界!目覚めよ勇者!ブリザードレガシー!】

 

 

って嘘ォォォォォ!?!?!?チルノがLv100だと!?

 

 

妖夢「す、凄い。力が漲る!」

 

鈴仙「確かに、こんな力を持ったの、初めてです!!」

 

ガルッチ「あー、チルノ?」

 

チルノ?「…………私は、『浄王神』チルノ・レガシー。幻想郷は、私が守る。」

 

ガルッチ「なっ!?」

 

フラン「え!?」

 

 

チルノが、『浄王神』!?ちょ、あの力、『十三王神』のだったのか!?

 

 

妖夢「え、えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

フレディ「チルノが、神様!?」

 

貴利矢「おい黎斗、これはどういう事だ!?」

 

黎斗「神である私が、神を目覚めさせたというのか…………!?」

 

チルノ「…………不浄なる敵が、接近。」

 

 

敵?

 

 

チルノ「弾け!!」

 

ガルッチ「チッ!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

今のは………、矢か?

 

 

???「やれやれ、子供のくせに、反応は早いことだ。しかし子供が多いこった。」

 

ガルッチ「おいおい、いきなり上級って奴か?」

 

黎斗「む?神である私が、子供?」

 

???「ああ、そうだ。何しろ俺は、大人だからな。」

 

 

【チェリーエナジー!】

 

 

チェリーエナジー…………、って事は彼奴は!

 

 

???「変身。」

 

 

【ロックオン!ソーダ!】

 

 

【チェリーエナジーアームズ!】

 

 

???「俺は仮面ライダーシグルド。お前達を始末する。」

 

ガルッチ「…………シドか。だったらこっちも!!」

 

 

【カチドキ!ロックオン!】

 

 

【ゲート・オブ・バビロン!! ロックオン!】

 

 

フラン「あ、それってもしかして………。」

 

ガルッチ「僕は何も、ゲーマドライバーΩを使うとは限らないからね。久しぶりに、使ってやる!!

 

A・U・O!!!『CAST OFF』!!!」

 

 

【ロックオープン!!英雄王アームズ!!最強、最古、英雄王!!】

 

 

フラン「だったら、私も!!」

 

 

『DRIVER ON!PLEASE!』

 

 

シド「ふん、子供のお前達に勝てるとでも思っているのか?」

 

フラン「そっちこそ、咬ませ犬。」

 

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

 

フラン「『無限変身』!!」

 

 

『INFINITY!!PLEASE!!』

 

『ヒースイフードー!ボーザバビュードゴーーン!!』

 

 

凄い、フランの服装が髪の色に合わせて白くなった………。

 

 

シド「咬ませ犬?どうやら痛い目に遭うのは、そっちからのようだな。」

 

貴利矢「あれあれ~?子供に手を挙げるなんて、大人がやる事じゃないねぇ。」

 

 

【爆走バイク!!】

 

 

黎斗「どうやら、神の裁きが欲しいとみた。まぁ丁度良い、此奴らの実験体が見つかってよかったなぁ。」

 

 

【マイティアクションX!!】

 

 

【デンジャラスゾンビ!!】

 

 

貴利矢「『ゼロ速』!」

 

黎斗「『グレードX-0』!『変身』!!」

 

 

【【【ガッシャット!!ガッチャーン!レベルアップ!】】】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクション!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!】

 

 

シド「たかが数如きで、俺の敵じゃないな。」

 

ガルッチ「如何かな?負け犬はよく吠えると言うしな。しかもそう言う慢心は、命取りだと思え。」

 

貴利矢「其奴は同感だ。」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

場所が変わると、そこは夜の雪原。いや、大吹雪がなびいている雪原に変わった。

 

 

シド「な、何だここ!?」

 

チルノ「………意外、まさかあたいの心像世界にもステージとして描かれてるなんて。」

 

ガルッチ「え?君の心像世界なの!?」

 

チルノ「勿論。ここはかつて、あたいの固有結界。『浄王神』の頃の心像世界です。と言っても、あたいがこの姿で隠せざるを得ない状態になる前だけどね。」

 

フレディ「お、おいチルノ。それはどういう………。」

 

チルノ「今はそれどころじゃないよ。今は、彼奴を片付けないと。」

 

ガルッチ「…………後で、説明してよ。チルノ。」

 

チルノ「分かってる。行くよ!!皆!!」

 

フレディ「ああ!!」

 

 

【マキシマムマイティX!!】

 

 

フレディ「『マックス大変身』!!」

 

 

【マキシマムガッシャット!ガッチャーン!レベルマックス!!】

 

 

【最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!】

 

 

フレディ「よっと!」

 

 

【マキシマムパワーX!!】

 

 

って、出て来ちゃったよ。いいのか、あのアーマーから出て…………?

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

フレディ「こんな姿だが、此でもLv99だ。」

 

ガルッチ「そうなのか。」

 

 

んじゃあ、その出鼻を挫いてやるか。

 

 

チルノ「あたいはある準備するから、皆は奴の行動を妨害して。」

 

全員『了解!!』

 

 

sideout

 

 

シド「何かをやろうとしてるが、無駄なことだ!!」

 

 

シドが持つソニックアローを放つと、矢がばらまかれる。が、ガルッチはそれに恐れることなく、突っ込む。

 

 

ガルッチ「そんな散弾!弾幕ごっこで対策済みだ!!」

 

シド「自ら突っ込むとか馬鹿か?」

 

 

ガルッチを狙うかのように、弓を引く。が、それより機動性がよくスピードが速いガルッチの前では、無意味だった。

弓を引かれる前に、旧ギルガメッシュが持ってる『終末剣エンキ』を取り出し、攻撃を仕掛ける。

 

 

シド「チッ!」

 

ガルッチ「そらそら!!」

 

シド「このっ!!調子に乗るなガキ!!」

 

 

ソニックアローで振り回すものの、それが攻撃のチャンスとなり、ガルッチの攻撃が当たった。

 

 

『ズシャ!』

 

 

シド「グハッ!?」

 

ガルッチ「フラン!!」

 

フラン「そーれ!!」

 

 

『ズシャァァァ!!』

 

 

シド「ゴホッ!?」

 

 

フランが持つアックスカリバーで、シドはよろける。それを逃すまいと言わんばかりに、妖夢は接近して楼観剣と白楼剣で攻撃、鈴仙はそれを援護するかのように、手元に現れた『AK47』を使って攻撃していた。

 

 

『ズサッ!ズサッ!』

 

 

シド「グッ!?」【HIT!】【GREAT!】

 

 

『ズダダダダダダッ!!』

 

 

シド「こ、こんな弾如きに………!!」【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】

 

鈴仙「今度はリボルバー二拳銃!!」

 

 

『ズダン!ズダン!』

 

 

黎斗「なるほど、鈴仙のガシャットは、銃を自在に取り出せるのか。しかも、元軍人なのか、凄く手慣れてるな。」

 

貴利矢「妖夢は?」

 

黎斗「あっちは剣士としての才能が開花していて、最早曲芸とも言われるほどの剣術になってる。と言っても、ガルッチと比較は無理だろ。あっちは曲芸そのもの超えてる。」

 

フレディ「そりゃ彼奴の存在自体が化け物だぞ!?比較すんな!!」

 

貴利矢「おい馬鹿!!」

 

ガルッチ「あー、気にするな貴利矢。むしろ化け物呼びは褒め言葉なんでね。」

 

貴利矢「認めるんかよ!?」

 

フラン「お兄ちゃんの場合、自他認めるほどの化け物だからね………。」

 

シド「こ、このっ!喋りしながらとか、余裕ぶっこきやがって!!」

 

 

 

-???-

 

 

一方、これを観戦していたキース達は………。

 

 

キース「………あれ、咬ませ犬だよな?」

 

タイラント「咬ませ犬だね。」

 

正宗「商品価値のない、ただの咬ませ犬以外何もないな。」

 

エッグマンネガ「それ以外の言葉あります?」

 

アームストロング「DT。」

 

宵闇「ちょ、それ笑える。wwww」

 

ヴォルギン「上級の中でも最弱な奴。」

 

飛彩「医者である俺が言うのもなんだが、あれは治療不可能な馬鹿の他ならない。」

 

プロトガルッチ「何で僕、彼奴を上級にしたんだろ…………。」

 

天十郎「あれはないな。小悪党の体現者だ。」

 

アドン「史上最弱だな。」

 

 

他の仲間達からも、殆どが辛辣なコメントで見ていた。

 

 

-博麗神社(大吹雪の雪原)-

 

 

チルノ「準備できたよ!!皆、あたいの後ろに来て!!」

 

 

準備が整ったと伝わった途端、ガルッチ達はチルノの後ろに立った。

 

 

シド「お、おのれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!この俺が、また死ぬってのか!?人間を超えるために、漸く蘇ったというのに、また死ぬのかァァァァァァァァ!?!?」

 

チルノ「あんたの行動なんて、所詮子供じみてるのよ。他の誰よりも、あんたのようなクズな大人に成り切れない子供には、それ相応の罰を与えてあげる。」

 

シド「ふざけんなぁぁぁぁぁ!もう二度と、誰の言いなりにもならねぇ!誰にも、舐めた口は聞かせねぇ!俺は、俺は、人間を超えるんだぁー!!

 

チルノ「虚王魔神、確か誰かが言ってたよね。『思い上がった者には』?」

 

ガルッチ「『絶望を』。だろ?」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!!キメワザ!】

 

 

チルノ「それじゃあ、彼に相応しい罰を与えましょう。」

 

 

【ブリザードクリティカルストライク!!】

 

 

チルノ「浄化&凍符『マイナスK・カサルシィ』!!」

 

 

シドの周りに吹雪を纏い、そのまま回転していくと、吹雪の竜巻が起こる。中に居るシドは、あまりの寒さで凍ってしまう。

 

 

チルノ「凍獄の底で反省しなさい。」

 

 

チルノが指を鳴らした途端、凍ったシドは(どうやって出したのか分からない程の)血飛沫を出しながら砕け散った。

 

 

CHIRUNO WINS!

 

 

FATALITY!

 

 

【GAME CLEAR!!】

 

 

-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

スゲぇな、チルノってそんな力を持ってたなんて………。

 

 

妖夢「す、凄かった………。」

 

鈴仙「この子に、こんな力を持ってたなんて………。」

 

チルノ「よかった、こんな姿でも、まだ扱えて。」

 

ガルッチ「チルノ。一応聞くけど、素じゃ…………ないよね?」

 

チルノ「ううん。あれは演出で、こっちが素なんだ。」

 

フレディ「えぇぇぇ………、じゃああの馬鹿さ加減って、全部演技?」

 

チルノ「えーっと、実はあの馬鹿さ加減は、素なんだ。本当に、神様の時も、いつもビリだったから…………。」

 

 

あれ素だったのかよ。

 

 

チルノ「本当なら大人姿が一番動きやすいけど、子供姿も案外悪くないわね。それより、虚王魔神。その力、『刃剣王神』の力を宿してるんだね。」

 

ガルッチ「うん。そういえば、立香が言ってたけど、『十三王神』は『叛逆者』って言ってたけど、どういう事?」

 

チルノ「……………うーん、あたい馬鹿だから分かんないけど、ただ一つ言える事と言ったら、全王神ヴァルハラを怒らせるような真似をしたからだと思うのよ。確かにあたい達は殺されたけど、唯一あたいだけは、そこまで酷い傷じゃなかったから転生まで持ち込めたの。その結果………。」

 

ガルッチ「チルノか。」

 

 

あーもー、全然分かんないな。ヴァルハラ、『十三王神』に何か怒るようなことでもやられたのか?

 

 

妖夢「…………私達、もう置いてけぼりだみょん。」

 

鈴仙「うん。」

 

フラン「分かる人には分かる話だよ。」

 

チルノ「さてと、また猫被りしないとだめね。もう、正直なれてるとは言え、あんなのただの⑨そのものじゃないの…………。

 

あ、もし敵が現れたら呼んで。」

 

 

………………………チルノが、実は『十三王神』の1人だったなんてなぁ。まぁ、此で上級の一人減ったし、それでいっか。

 

まだまだ敵は居るから、油断できないけどね。

 

 

next episode




チルノ・レガシー 性別 女性


二つ名:浄王神(氷浄王神の方が正しいかも。)


チルノという名前を使って生きているが、その正体は『十三王神』で唯一生きている1人。馬鹿さ加減は元々ではあるが、実力はちゃんとある。
文字通り氷に加えて浄化の力は最強クラスではあるが、頭を使うことは苦手。しかも1+1の問題ですら間違っているため、自分でも認めるほどの馬鹿だと思っている。
が、浄化と氷に関しては誰にも負けておらず、死霊や怨霊などの悪い霊や氷の弱点を持つ相手にはよく勝っている。




現在のクロニクルボス

ラスボス:キース・シャーディス

超級:スティーブン・アームストロング 蛮野天十郎 檀正宗 エウゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン 大道克己 アクドス・ギル

上級:ジェイソン・ボーヒーズ ジャタール リープテイル タイラント バラカエイリアン シド 鏡飛彩 宵闇霊夢

中級:チョイ・ボンゲ マイク・バイソン エッグマンネガ アドン カノウ

初級:レイド・ストーム ジェームズ・ヘイリー 難長美魅雄 進藤翔梧 満芽好男


初級CLEAR済み。


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episode33 波動拳VSムエタイ

-人里-

 

 

ガルッチside

 

 

永夢『ガルッチさん、鈴仙さんからの情報によれば、人里にてアドンが出現しています。そこで、ライドプレイヤー4人を襲っています!』

 

ガルッチ「了解!」

 

 

4人か。念には念を入れて、執行妨害用のアイテムを作っといたから、邪魔される心配はないだろう。宵闇は分かんないが、まぁイケメンばかりの漫画ばかりの奴だから、いっか。

 

 

アドン「オラオラァ!!どうした?そんなもんか?」

 

 

『ドカッ!バキッ!ドコッ!』

 

 

「ウギャッ!?」

 

「つ、強い………!」

 

「クソッ!!何で勝てないんだ!?」

 

「こんなところで、負けてたまるか!!」

 

ガルッチ「そこまでだ!!」

 

 

僕はライドプレイヤー4人の前に立つ。

 

 

「おい!?何で邪魔するんだ!!」

 

「其奴を倒せば、俺は英雄になれるんだぞ!?」

 

ガルッチ「黙れ雑種!!そんなやられっぱなしのお前らが、英雄になれるわけがない!!そのゲームは、お前達を滅ぼすゲームなんだぞ!!」

 

アドン「おいおい、まるで体験したかのような言い方だな。だが、ライドプレイヤーの邪魔したら、どうなるか分かってんのか?」

 

ガルッチ「ハッ!そん時は妨害してやるさ!彼の英雄王はこう言ってた。『我がルールだ』!!」

 

「「「「何その傍若無人な言い方!?」」」」

 

 

だってそうじゃん。ギルガメッシュだって基本、ルール守らない方だしさ。

 

 

っとそこで、異空間からタイラントと宵闇霊夢が出現した。

 

 

宵闇「あらあら、ライドプレイヤーの邪魔をするなんて、悪い奴だね。」

 

タイラント「そんな奴は、ペナルティ───」

 

ガルッチ「丁度良かった。先ずは此奴を食らえ!!」

 

タイラント「ちょ!?まだ喋ってる途中────」

 

 

『パンッ!!』

 

 

僕は2つの白い玉を投げつけ、2人の目の前に近づくと弾けた。

 

 

タイラント「し、執行妨害…………………。ってギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るなお化け来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

アドン「なっ!?如何した!?」

 

宵闇「いやーん!♡ イケメンがいっぱいいる~!♡ あ、待ってぇぇぇぇぇぇぇぇ。♡♡」

 

 

………………初めて見た。彼奴意外とイケメン好きなんだね…………。そしてタイラント、ごめん。僕だって見ないように必死だったから、上手く逃げ切れよ。

 

 

ガルッチ「さてと、1対1のバトルと行こうか。」

 

アドン「そうかい。それでも、俺のムエタイは最強だけどな!!」

 

ガルッチ「果たしてどうかな?」

 

 

黎斗が対アドン戦に作ってくれたガシャットを、今こそ使うとき!!

 

 

【ノックアウトストリートファイター!!】

 

 

The strongest fist!"Round1" Rock & Fire!The strongest fist! "Round1" Rock & Fire!

 

 

ガルッチ「『少佐』!」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

赤い拳強さ!強い奴かかってこい!ノックアウトストリートファイター!

 

 

アドン「そ、その服装は…………まさか!!」

 

 

アドンは僕の服装に驚いていた。それもその筈、今の僕は、リュウの衣装に変化しているからだ。

 

 

ガルッチ「驚いたか?此が仮面ライダーファンタズムLv50。ファイターリュウモードだ。最も、リュウ以外の技も持ってるけどな。」

 

アドン「貴様…………!!」

 

ガルッチ「さぁ、何処からでもかかってきな。その最強と言われたムエタイを、僕がぶっ壊してやろう。」

 

 

【アドン VS ガルッチ】

 

 

【ROUND1 FIGHT!】

 

 

BGM モンスターハンターポータブル3 『陽昇る水景』

 

 

アドン「オラァ!!ジャガーキック!」

 

ガルッチ「昇龍拳!!」

 

アドン「オブッ!?」【HIT!】

 

ガルッチ「そらよ!竜巻旋風脚!!」

 

アドン「アガッ!?ブヘッ!?グヒャ!?」【HIT!】【HIT!】【HIT!】

 

 

アドンのスタイルはトリッキーなムエタイではあるが、よく見極めれば、そんなに難しい相手じゃない。

 

 

アドン「このぉ………!ジャガートゥース!!」

 

ガルッチ「剛波動拳!!」

 

アドン「ガハッ!?」【GREAT!】

 

「す、凄い…………。」

 

アドン「此奴………、一体どれだけあるってんだ!!」

 

ガルッチ「此奴か?リュウの他に、ケン、剛拳の3人だがな。」

 

アドン「た、たったの3人!?」

 

ガルッチ「まぁ、別にオルタ化してもいいんだが、そうなったら死んでるぞ?こっちはベガ、殺意リュウ、豪鬼、狂オシキ鬼の4人だ。」

 

アドン「なっ!?」

 

ガルッチ「まぁ、そっちがお望みならば、別に構わないけど?最終的にはオルタ化するけどね。」

 

アドン「こ、このぉぉぉぉ!!」

 

 

-スーパーコンボ・サウザンドジャガー-

 

 

アドン「此奴ならどうだ!!」

 

ガルッチ「貧弱貧弱ゥゥ!!」

 

 

あ、思いっきしDIOになってるわ。まいっか、今だけでも楽しんでおこう。

 

 

アドン「ぜ、全部止められた?」

 

ガルッチ「WRYYYYYYYY!!そんな眠っちまいそうな攻撃で、この俺が倒せるかぁぁぁぁぁ!!!」

 

ゼロノス『あ、彼奴…………DIOになってる………。』

 

アドン「このぉぉぉぉ!!!調子に乗るなぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

-スーパーコンボ・アサシンジャガー-

 

 

ガルッチ「無駄ァァ!!」

 

 

『ズゴンッ!!』

 

 

アドン「ゴフッ!?」【HIT!】

 

 

相手の飛び膝蹴りも虚しく防がれ、そのまま地面に打ちのめされる。

 

 

ガルッチ「やっぱりお前の飛び膝蹴りは、昇龍拳が一番だな。」

 

アドン「クソッ…………。」

 

「「「「よっしゃ!!トドメは俺が─────」」」」

 

ガルッチ「お前ら自殺願望者かな?(^ω^ )ニッコリ」

 

「「「「((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル」」」」

 

アドン「…………貴様、一応言うが庇ってるんだよな?」

 

ガルッチ「大丈夫、()()庇っている方です。」

 

アドン「お、おう…………。」

 

 

まぁ止める方法は幾らでもあるけど、ドスの利いた声なら大半は止まるからな。

 

 

フレディ「ガルッチ!!助けに…………何で此奴らお前に怯えてるんだ?」

 

ガルッチ「あー、気にするな。其奴らが勝手に怯えてるだけさ。」

 

フレディ「お、おう………。って前!!」

 

アドン「隙ありィィィ!!」

 

ガルッチ「やれやれ………。」

 

 

『ボカッ!』

 

 

アドン「グハァァァァァァ!!」【HIT!】

 

 

【KO!】

 

 

ガルッチ「おい、さすがに弱パンチでダウンは………………。あー、ほとんど無かったのか。まぁ仕方ないか。」

 

フレディ「っていうか、その服装は一体…………。」

 

ガルッチ「ん?ストリートファイターのリュウだけど?このガシャットを使ってね。」

 

 

まぁ今回は一度きりだけど。

 

 

アドン「この…………!!まだだ!!」

 

ガルッチ「そう来なくちゃ面白くない。」

 

フレディ「そういえば、執行役は?」

 

アドン「此奴が執行妨害しやがって、今しばらくはこねぇ。」

 

フレディ「妨害したの!?」

 

ガルッチ「勿論です。邪魔になりそうだったし。」

 

 

【ROUND2 FIGHT!】

 

 

アドン「オラァ!!」

 

ガルッチ「如何した?動きが鈍いぞ?」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

アドン「グッ!」【HIT!】

 

ガルッチ「もういっちょ!灼熱波動拳!!」

 

アドン「アチャッ!?」【HIT!】

 

ガルッチ「灼熱竜巻旋風脚!!」

 

アドン「ガハッ!?ゴフッ!?グヘッ!?」【GREAT!】【GREAT!】【EXCELLENT!!】

 

フレディ「うわぁ………、もうボロボロ…………。」

 

 

あらら、今にもダウンしそうなふらふらだな。んじゃ、そろそろトドメと行こうか。オルタ化使わなかったけど、まいっか。

 

 

【ガッシューン…………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「此でフィニッシュだ。」

 

アドン「巫山戯るな…………、この俺が…………。この神である俺様がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

-ウルトラコンボ・ジャガーリボルバー-

 

 

【ノックアウトクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

ガルッチ「無駄ァ!」

 

 

『ズドゴンッ!!』

 

 

アドン「ゴホッ!?!?」

 

ガルッチ「滅ッ!!」

 

 

『ガンッ!!』

 

 

アドン「ッ!?」

 

ガルッチ「昇龍拳!!!!」

 

アドン「グァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」【PERFECT!!】

 

 

【KO!!】

 

 

BGM終了

 

 

リュウのウルトラコンボである『滅・昇龍拳』が決まり、アドンはそのまま地面に横たわり、二度と起き上がることはなかった。

 

 

【ガッシューン………。デリート………。】

 

 

そして、『ノックアウトストリートファイターガシャット』は、役目を終えたのか、そのまま消滅した。

 

 

フレディ「彼奴………、死んだのか?」

 

ガルッチ「ああ。最初の突きで心臓破裂、その次のアッパーで脳細胞死滅。此で生きてたら、脳味噌えぐり出しておかなきゃ。」

 

フレディ「お前、恐ろしい事言い出すな。」

 

ガルッチ「さてと…………。」

 

 

『ラスボス:キース・シャーディス

 

超級:スティーブン・アームストロング 蛮野天十郎 檀正宗 エウゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン 大道克己 アクドス・ギル

 

上級:ジェイソン・ボーヒーズ ジャタール リープテイル タイラント バラカエイリアン シド 鏡飛彩 宵闇霊夢

 

中級:チョイ・ボンゲ マイク・バイソン エッグマンネガ アドン カノウ

 

初級:レイド・ストーム ジェームズ・ヘイリー 難長美魅雄 進藤翔梧 満芽好男

 

 

ガルッチ「此で、アドン討伐完了。」

 

 

『prrrrr,prrrrr.』

 

 

あ、通信かな?

 

 

ガルッチ「もしもし?」

 

英竜『あ、ガルッチ。そっちは終わったのか?』

 

ガルッチ「うん。アドンを倒したところ。」

 

英竜『そうか。こっちは、チョイ・ボンゲ、マイク・バイソン、カノウの3人を倒したところだ。』

 

ガルッチ「お姉ちゃん早いなぁ…………。」

 

英竜『まぁ、藍とフランと一緒だったからな。兎に角、後はエッグマンネガを倒せば、中級クリアだ。まぁ未来は、本音と村正、DIOと一緒に、超級の一人、アクドス・ギルを倒したようだけど。』

 

 

マジで!?それは凄いな………。んじゃ、追加として………。

 

 

『ラスボス:キース・シャーディス

 

超級:スティーブン・アームストロング 蛮野天十郎 檀正宗 エウゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン 大道克己 アクドス・ギル

 

上級:ジェイソン・ボーヒーズ ジャタール リープテイル タイラント バラカエイリアン シド 鏡飛彩 宵闇霊夢

 

中級:チョイ・ボンゲ マイク・バイソン エッグマンネガ アドン カノウ

 

初級:レイド・ストーム ジェームズ・ヘイリー 難長美魅雄 進藤翔梧 満芽好男

 

 

とりあえず、ここまでかな。だが、問題は執行役の宵闇霊夢とタイラントの2人。この2人を始末できれば、どうにかなるんだが…………。タイラントはお化けから逃げてるし、宵闇は幻影で出したイケメンを追っかけてるし……………。

兎に角、この2人を倒す手段を考えないと…………。

 

 

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episode34 七つの心

今回はガルッチ達が主観ではなく、ラスボス側。つまり、フラウィーと盾子側になります。

多分会話ばかりの可能性もありますが、ご了承下さい。


-UnderTaleの世界-

 

 

盾子「へぇ、此がソウル?」

 

フラウィー「まぁね。でも、今君に見せてるソウルはただのソウルじゃない。『七つの心』と呼ばれるソウルで、その中の一つ『不屈』さ。」

 

 

花の魔物『フラウィー』が取り出したのは、『不屈』と呼ばれる、紫色のハートだった。盾子はそのハートを見た後、フラウィーの後ろを見てみる。そこには、赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青のハートが、順に置かれているのが見えた。

 

 

フラウィー「僕が苦労して集めたソウルが気になるのかな?」

 

盾子「ええ。ですが、何故カプセルの中に?」

 

フラウィー「さぁね。まぁ、いずれにせよ、なんとか揃えることが出来てよかったよ。特に最後に落ちてきた人間を殺すのに、相当苦労をかけたよ。」

 

盾子「あー、貴方が言ってた『フリクス』でしたっけ?アイツって『決意』の持ち主だったよなぁ!?」

 

フラウィー「………ホントにキャラが定まらないね。」

 

盾子「仕方ないじゃないですか……………………、絶望的に面倒くさいんですし…………。」

 

フラウィー「僕が今まで見た人間の中で、ここまでキャラが定まらない奴は君だけだろうね。『超高校級の絶望(江ノ島盾子)』。」

 

盾子「そう言うアンタこそ、可愛い顔して腹黒い考えを持っているじゃないですか。『吐き気を催す邪悪な花(フラウィー)』。」

 

フラウィー「それでも僕達は………。」

 

盾子「お互いに引かれ合った。『似た者』同士として。」

 

フラウィー「…………それにしても、『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』かぁ。」

 

盾子「まぁ、アタシとフラウィーが協力しあってこその奴だからね。でも、邪魔者は当然居る。」

 

フラウィー「確か、かつて江ノ島盾子とは違う意味で『絶望』を持ってる奴と、その仲間だったよね?」

 

盾子「そうそう。」

 

フラウィー「馬鹿だなぁ、彼奴ら。僕達に挑もうだなんて、殺してくださいっていってるようなもんだよ。

 

 

 

って本来だったら言うけど、慢心するほど僕は馬鹿じゃない。君の言うとおり、危険人物なのが分かるよ。」

 

盾子「奴らの強さは『分析』しづらいからね。」

 

 

盾子は『不屈』のソウルを、再びカプセルの中に入れると、花形の椅子に座り込む。

 

 

フラウィー「特に厄介と言えるのは、他者の力を用いながら、使い手よりも上手く使いこなしているガルッチだね。いや、あの『リリカ・アイモーネ』も気になるところ…………。」

 

盾子「あの小娘?」

 

フラウィー「どうも、僕達の力を対抗しうる力を宿しているし、何より今すぐにでも始末しないと駄目だ…………。

けど、下手に手を出しても、返り討ちが目に見える。」

 

盾子「んじゃあガルッチは?リリカと違ってまだ勝算はあるんでしょ?」

 

フラウィー「確かに、ガルッチはリリカとは違って、一応勝算は僅かだけど勝てる。けど、別の意味で天敵かも知れない。」

 

盾子「?」

 

フラウィー「転生者ってのは、特典っていう他者からの力を使ってる。ガルッチも例外じゃない。ソウルもちゃんと持ち合わせている……………筈だった。」

 

盾子「筈だったって、どういう事でしょうか?」

 

フラウィー「唯一ガルッチだけは、ソウルがないんだ。門矢未来、星空英竜、リリカ・アイモーネ、ダークザギ、矢崎琢磨でさえ、ソウルを持っているにも関わらず、ガルッチだけは、ソウルを持っていない。」

 

盾子「それはつまり………?」

 

フラウィー「奴のソウルそのものを奪うことが出来ないと言うこと。だが、逆を取れば、乗っ取る事は出来ると言うことだ。」

 

盾子「乗っ取る……………、いやフラウィー………。」

 

フラウィー「知ってる。洗脳や憑依等の操る系は効かないぐらいは知ってるさ。それを試そうとした奴の大半は、敗北してるしね。

変装も例外じゃない。というよりは、変装したところで、精々外見だけ。」

 

盾子「ギャハハハハハ!!確か『超高校級のコスプレ』の奴でさえ、無理だったな!!……………あれなんですか?怖いんですけど……………。」

 

フラウィー「盾子?ホントにキャラぶれすぎだよ?」

 

盾子「大丈夫だぁ~。そもそも~、此が私様のキャラなので、いちいちツッコミ入れたら、ヤベぇ事になっちゃうぜ!!」

 

フラウィー「……………何故だろ、出会っていないガルッチに、同情を禁じ得ないのは気のせいかな?もしかして、盾子程ではないにしろ、厄介な性格や性癖を持った人とかのせいで、ソウルを失ったとか?

いやいや、それはあり得ない。というかあったら、絶対駄目でしょ?敵の筈なのに、何で僕同情してんだろ?馬鹿みたい………。

……………って、盾子?」

 

盾子「д→⑨⑨→→⇩!;・◎*△■△■◁▷▼△◎△△◯♤△♤△───────」

 

フラウィー「……………………………キャラ崩壊にも程があるよ、盾子。あーもー、この子のキャラ崩壊のストッパー誰か出て来てよ~…………。」

 

 

悲痛な声が響くも、そんな声を聞く者は、全くいなかった。

 

 

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episode35 聖騎士の迷いと苦痛

-???-

 

 

プロトガルッチside

 

 

ダークルシフェル「………なにか、なやみごとかな?」

 

プロトガルッチ「………前来た聖騎士の事だが。」

 

ダークルシフェル「あー、ひいろくん?」

 

 

一度彼の部屋にて、様子を見てみると、一人の少女をずっと見つめている飛彩の姿があった。ただ、その少女は、『世界で、一番のドクターになって』。ただ、それだけ言ってた。

後になって分かったのは、彼女の名前は『百瀬小姫』。鏡飛彩の恋人で、既に亡くなっていたのだ。

正宗に従ってる理由は、その恋人を取り戻すためだという。期待に応えたら、人格も返す。そう言っていたようだ。だが…………。

どう考えても、返すつもりなんて、毛頭ないそうだし、そもそも飛彩は騙されている。最初から正宗は、飛彩という手駒を失いたくないが為に、絶対に裏切らせないために、わざとああ言ったのだと思った。

そもそも、死んだ人間は、永遠に戻ってこない。僕はその事ぐらいは知ってる。だからこそ、『やり直し』を…………。

 

 

ダークルシフェル「たしかに、あの子も苦しんでるよねぇ………。」

 

プロトガルッチ「正直言って、見るにも耐えん。今にも壊れそうな気がする………。」

 

ダークルシフェル「いちおう、力もなんとかもどってきたけど、さすがにあれは………………。」

 

プロトガルッチ「……………なぁ、ルシフェル。」

 

ダークルシフェル「?」

 

プロトガルッチ「………………ごめん、何でもない。」

 

ダークルシフェル「そう?」

 

 

アホか、何を考えてるんだ?ルシフェルを連れて、僕の復讐劇に付き合えとか、何考えてるんだ?馬鹿じゃないの?

 

 

ダークルシフェル「って、おもってるんでしょ?」

 

プロトガルッチ「ちょ!?地の文読むなよ!?」

 

ダークルシフェル「私はかまわないよ。ガルちゃんがきがすむまで、そのねがいを叶えるまで、私が支えてあげるね。」

 

プロトガルッチ「ルシフェル……………。でも、ザギは─────」

 

ダークルシフェル「私とあわせるには、もうちょっとつよくなってからにしようかなって思ってね。そのためだったら、多少のとおまわりしても、かまわないかなぁって。」

 

 

……………これは予想外だ。まさか、ルシフェルが着いてくるって言うなんて。

 

 

『シュン』

 

 

誰か入ってきた?

 

 

飛彩「ここにも病室が…………、ガルッチ?其奴は、病人か?」

 

プロトガルッチ「まぁ、患者なのは変わりない。それより、如何した?」

 

飛彩「少し探索をしていた。なかなか、落ち着かなくて…………。」

 

プロトガルッチ「…………迷いが、吹っ切れないとか?」

 

飛彩「……………。」

 

プロトガルッチ「………小姫、だっけ?彼女を救うために、正宗に従ってるのは知ってる。けど、彼奴は一生返す気はないと思う。」

 

飛彩「!!」

 

プロトガルッチ「それに、死んだ人間は………一生帰ってこない。たとえ、生き返る方法が見つかったとしてもだ…………。」

 

飛彩「何故そう言い切れる!?」

 

プロトガルッチ「…………僕はさ、『フラン』っていう子と結婚してたんだ。一緒に戦ってきた仲間であり、家族であり、かけがえのない大切な人だったんだ………。けど、フランは死んだ。いや、殺されたんだ。それだけでなく、息子達は行方不明、帰る場所は無くなり、僕は永遠に彷徨い続ける亡霊のような存在に、なってしまったんだ。」

 

飛彩「…………ッ!!」

 

プロトガルッチ「仮に生き返ったとしても、それは僕の知ってるフランじゃない。僕の愛したフランは、もう居ないって…………。

だから、僕は決めたんだ。『フランを殺した奴を、死を持って償い、もう一度フランと『やり直し』する』って。」

 

 

『やり直し』。つまり、死ぬ前のフランのところに戻り、今度こそ守るという。言ってみれば、『歴史改変』をしてでも、僕はフランと一緒にいたいと言うことになる。

 

 

ダークルシフェル「それって、聖杯っていうのをつかってかな?」

 

プロトガルッチ「そう言うことだね。でも飛彩、君はまだ間に合う。君には、仲間と言える人達がいるはずだ。僕がいうのもなんだが、恋人の未練を捨て、仲間の元に返った方がいいと思うんだ。」

 

飛彩「そ、それって!!小姫を…………!?」

 

プロトガルッチ「彼女だって、お前を苦しむ姿なんて、見たくないと思うんだ。お前は、まだ間に合う………。彼女の『遺言』を、叶えてやれ。」

 

飛彩「……………俺は、…………一体如何すれば…………!!」

 

 

フラフラと蹌踉けながらも、飛彩はこの場から去った。…………あの人はここに居るべき場所じゃない。どうか、仲間の元に帰る事を、祈るしか無い。けど僕は、そろそろ準備した方が良いかもしれない。姿を消して、仇相手を探していたが、何処もいなかった。

それに…………、この世界のフランも幸せそうだし、彼と共にいるフランも…………。

 

 

プロトガルッチ「ルシフェル、治ったと同時に、出発の準備をするよ。」

 

ダークルシフェル「はいはーい。ちりょうにせんねんしま~す。」

 

プロトガルッチ「僕は今の内に、部屋の片づけしてくる。」

 

 

さてと、次は何処の世界かな…………。

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

-魔法の森-

 

 

 

飛彩「如何すれば…………、如何すれば……………!!」

 

 

飛彩は悩んでいた。正宗に従わなければ、小姫を助けられない。だが、プロトガルッチから残酷な真実を告げられた。

『一生返すつもりは無い』。つまり、最初から手駒として扱われてるだけの、操り人形に過ぎなかったと言うことだった。けれど、それでも取り戻したかった飛彩は、如何すればいいのかすら、分からなかった。

 

 

正宗『いいか、タドルレガシー。君が医者なのは分かる。だが、今はお前はクロニクルのメンバーである以上、命を奪うしかあるまい。

出なければ、恋人を削除するほかあるまい………。』

 

プロトガルッチ『彼女だって、お前を苦しむ姿なんて、見たくないと思うんだ。お前は、まだ間に合う………。彼女の『遺言』を、叶えてやれ。』

 

飛彩「俺は…………、俺は…………!!」

 

「お、上級ボス発見!しかも此奴、なんか弱ってるな。」

 

飛彩「しまった!!」

 

「まぁいっか、此奴を倒して………、俺も英雄になるんだ!!」

 

 

【仮面ライダークロニクル…………!】

 

 

飛彩「……………やるしか、ないのか!『術式Lv100』!!」

 

 

【タドルレガシー!】

 

 

「『GAME START』!!」

 

 

【Enter The GAME!Riding The END!】

 

 

飛彩「……………許せ!」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

辿る歴史!目覚める騎士!タドルレガシー!!】

 

 

悩み苦しむ聖騎士は、人を殺めようとしていた。だが、そんなときだった。

 

 

???「ちょっと眠ってて、そこの貴方。」

 

「は?だ、誰────」

 

???「凍符『パーフェクトフリーズ』。」

 

 

突如凍えるような寒さが、ライドプレイヤーに襲い掛かり、何も出来ないまま凍ってしまった。

勿論、それをやったのは、チルノだった。

 

 

飛彩「!!」

 

チルノ「安心して、あたいはこの人を動かなくさせただけ。殺すつもりなんて、最初からないよ。」

 

飛彩「…………そうか。」

 

チルノ「…………その様子だと、仕方なく従ってるように見えるわね。でもごめんね、殺しはしないけど………、あんたを倒すわ。」

 

 

【ブリザードレガシー!】

 

 

飛彩「それは………!!」

 

チルノ「あんたが持ってるガシャットと、同等の力を持ったガシャットよ。改めて名乗るけど、あたいは『チルノ・レガシー』。『浄王神』として、あんたを止める。『アドベント100th』!」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

氷の世界!目覚めよ勇者!ブリザードレガシー!】

 

 

チルノの服装は一変し、神々しいほどの水色と白の鎧に、背中には空色のマントを靡かせている聖騎士のような服装となった。

 

 

チルノ「さぁ、来なさい。」

 

飛彩「………行くぞ!」

 

 

勇者と魔王両方の力を手にし、城に幽閉された姫を救う聖騎士と、元神様として幻想郷を守る氷の聖騎士との戦いが、今始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、執行役の2人だが、タイラントは未だに幽霊に追っかけられてるようで、宵闇は居ないはずのイケメンを捜し回っていた。

 

 

next episode




-博麗神社-


ガルッチ「へぇ、此が『ハイパームテキガシャット』かぁ。」

永夢「此さえあれば、時を止めても動けますけど、ガルッチさんは如何するんですか?」

ガルッチ「大丈夫。僕には、時止めとかそういうのあるから、時間を使った技には効かないよ。」

英竜「まぁ、時間跳躍している私達には、そういった攻撃が、強力でない限りは一切効かないからな。未来は、時間破壊もできるし。」

ガルッチ「ディケイドだしねぇ…………。」

未来「クロノス対策は済んでいるとは言え、問題はフレディ達だよね。」

フレディ「何故に?」

ガルッチ「仮面ライダークロノスは、時間を操って攻撃する奴だ。例えるなら、咲夜のような奴だな。」

フレディ「ファ!?」

ガルッチ「いくらLv99だろうがLv100だろうが、時を止められたら、フレディ達でもOUTだからな。」

黎斗「となれば………、此奴用の『ハイパームテキガシャット』を開発しなくては…………。」

???「話しは聞かせて貰ったよ!」

フレディ「にとり!?」

にとり「そこの黒い服を着た人、私も手伝うよ。」

黎斗「ほう?誰かな?」

にとり「私は河城にとり。河童の中では、素晴らしい技術を持ったエンジニアだ。」

黎斗「エンジニアか。私は、新檀黎斗。神の才能を持った者だ。」

にとり「神の才能か………、なるほど。では黎斗、その『ハイパームテキガシャット』の作成を手伝わせてくれないか?
私も全力でサポートするよ。」

黎斗「河童である君がか?」

ガルッチ「にとりの腕は確かだ。もしかしたら、『ハイパームテキ』よりも、強力なガシャットを作れるかもしれない。」

黎斗「私が開発したガシャットより強いガシャットか……………。」

ガルッチ「実は、僕も考えたんだけど…………。『アルティメットムテキガシャット』も作成して欲しいんだ。まぁ、無双ゲームには変わりないが……………。」

黎斗「…………なるほど。だが、此では駄目だ。にとりと私では不足してる。此を作成するには、もう一人必要だ。」

ガルッチ「ってなると、『超高校級のプログラマー』の不二咲さんに頼るしかないな。ゼロノス!悪いけど、不二咲さんを呼んでくれないか?」

ゼロノス『不二咲千尋か…………。了解、頼んでみる。』

フレディ「決戦がもうすぐか。キースの野郎、ぜってぇぶっ殺してやる!!」


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episode36 医者と元神様とウルトラマン

BGM ポケモン不思議のダンジョン 時・闇・空の探検隊『決戦!ディアルガ!!』


-魔法の森-

 

 

炎の刃と氷の刃がぶつかる音が聞こえる。その音は激しくも、何処か哀しげで、何かを訴えるかのような音だった。

2人の聖騎士のまわりには、凍てつくような氷と燃え上がるような炎があり、その中心で戦っていた。

 

 

チルノ「貴方の剣は、誰かを傷付けるためのものじゃない。それは貴方も分かってることでしょ?」

 

飛彩「……………ッ!だが俺は、小姫を救いたい!小姫を………、取り戻すために!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

チルノ「そんなの、その小姫って人の為にはならない。小姫はそんなことを望まない!」

 

飛彩「お前に何が分かる!!恋人を失った気持ちを!俺がどれだけ苦しんだか分かるか!?」

 

チルノ「分かるわけないでしょ!あたいは馬鹿だから、あんたが必死に小姫を生き返らせたい気持ちなんて、分かるわけないでしょ!ただね、そんな自暴自棄になったアンタなんかに、小姫が喜ぶ筈なんてないのよ!!」

 

飛彩「黙れ!!」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

飛彩「救うんだ…………!小姫を……………、もう一度…………取り戻すために!!!」

 

 

【タドルクリティカルフィニッシュ!】

 

 

炎の球が9つまで放ち、チルノに襲い掛かる。だが、チルノのマントで、その炎の球を一瞬にして凍らせた。

 

 

飛彩「なっ!?」

 

チルノ「あたいだって、元神様よ。そんな炎で負けるあたいじゃ、ないのよ!!」

 

 

『ズサッ!』

 

 

飛彩「ぐっ!?」【HIT!】

 

チルノ「お願いだから、目を覚まして!!氷符『アルティメットブリザード』!!」

 

 

チルノが放つ弾幕は雹と化し、徐々に飛彩を追い詰める。だが、飛彩は全く諦めていなかった。

 

 

飛彩「俺は…………、俺はまだ……………、諦める訳には行かないんだ!!」

 

 

まだガシャコンソードに刺さってる『タドルレガシーガシャット』を、もう一度抜き、そのまま差し込んだ。

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

飛彩「我が炎よ…………、力を貸してくれ!!」

 

 

【タドルクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

剣を振るうと同時に、白い炎を纏った龍のようなものが現れ、チルノに襲い掛かる。さすがに対処しづらいと思ってたその時だった。

 

 

 

『ホットロードシュート!!』

 

 

 

空から光線が降り注ぎ、白い炎を纏った龍はそのまま消滅した。そして、チルノの隣にウルトラマンヒカリが降りてきた。

 

 

ヒカリ「この一帯が凄いことになってるって聞いたから来てみたが……………、此は一体?」

 

チルノ「ヒカリ先生?」

 

ヒカリ「チルノ!?な、なんだその格好!?っていうか、なんだか雰囲気が全然違う………!!」

 

チルノ「今は事情が話せません。それより、あの人をどうにかしないと駄目です。」

 

ヒカリ「あれって…………、上級ボス!?」

 

チルノ「はい。ですが、ヒカリ先生。あの人を倒しちゃ駄目です。彼は、何かしらの事情で戦わざるを得ない状態なんです。」

 

ヒカリ「…………そうなのか。」

 

飛彩「クッ、仲間が増えたか。だが、諦めてたまるか!!」

 

チルノ「させるか!!」

 

 

『ガキンッ!』

 

 

チルノ「今の内に、変身して!!」

 

ヒカリ「分かった!」

 

 

ヒカリが取り出したのは、黎斗が開発した『タドルファンタジーガシャット』だった。どうやら、単体のままだけで『Lv50』まで扱えるように、開発することができたようだ。

 

 

【タドルファンタジー!!】

 

 

【Let's Going King of Fantasy!Let's Going King of Fantasy!】

 

 

ヒカリ「『ウルティメイトパワーLv50』!!」

 

 

【ガッシャット!!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【タドルメグルRPG!タドルファンタジー!】

 

 

飛彩「お前も……………、ブレイブ?」

 

ヒカリ「『仮面ライダーブレイブLv50』。ウルトラマンと仮面ライダーの力、受けてみるがいい!!」

 

飛彩「二対一か…………、分が悪すぎるが…………負けるか!!俺に、斬れないものなど、ない!!」

 

 

聖騎士(鏡飛彩)は諦めなかった。相手が氷の聖騎士(チルノ)魔王(ウルトラマンヒカリ)だとしても、(小姫)を救い出すために、炎の剣を振るい続けた。

 

 

 

 

-???-

 

 

 

プロトガルッチside

 

 

旅立つ準備もできたが、何か嫌な予感がする。とにかく、ダークルシフェルのところに向かわなきゃ………!

 

 

『シュン!』

 

 

プロトガルッチ「ルシフェル!」

 

???「なっ!?」

 

ダークルシフェル「がるちゃん!」

 

プロトガルッチ「ッ!ルシフェルから離れろ!!」

 

???「ガルッチ!?ちょっと待て!此奴は─────」

 

 

謎の少女の声を無視し、ルシフェルを抱え、急いで逃げようとする。

 

 

ダークルシフェル「がるちゃん………。」

 

プロトガルッチ「安心しろ、僕が守る。アンタ、何者なのかは知らないが、ルシフェルには手出しはさせない!」

 

???「待て、ちょっと待て!一体、何故ガルッチがここに居るんだ!?」

 

ダークルシフェル「あ。がるちゃん、あのこが私の妹のザギちゃんよ。」

 

プロトガルッチ「ザギ…………か。まぁいい。」

 

ザギ「…………お姉様、まさかガルッチを────」

 

ダークルシフェル「いちおういうけど、私は何もしてないよ~。」

 

プロトガルッチ「とにかく、この人を好きにはさせない。元より、この世界も用済みだ。ルシフェルを連れて、ここを立ち去らせて貰う!!」

 

ザギ「あ、待て!!」

 

 

先ずは外に出よう。ここに居ては、いずれあのザギと、その仲間達に…………!!一時凌ぎではあるが、せめて足止めでも!!

 

 

ダークルシフェル「どうやら現実世界は、てきを弱体化させるフィールドを作らせたようだよ。がるちゃん、どうするの?」

 

プロトガルッチ「召喚獣を使って、足止めするしかない!!出て来い!!『バハムート』!『イフリート』!『イグシオン』!『ラムウ』!『リヴァイアサン』!」

 

 

僕はすぐさま5匹の召喚獣を呼び出し、命令を下した。

 

 

プロトガルッチ「僕が時空に逃げ込むまで、足止めをしてくれ!!全身全霊をもってだ!!無茶苦茶強すぎる相手だけど、頼む!!足止めだけでいいから!!」

 

 

召喚獣達は頷き、僕はすぐさま走った。勿論、倒されても、暫くは出てこれなくなるだけ。

それに、逃げ切ったと分かれば、撤退もしてくれる。だから急いでザギとその仲間達から離れないと!!

 

 

ダークルシフェル「ちょ、早い!!」

 

プロトガルッチ「しっかり捕まってろ!音速と光速の中間位の速度になるから、下手に喋ったら舌かむぞ!」

 

 

こっからは時間との勝負!絶対に、ダークルシフェルを守ってみせる!誰にも、渡してたまるものか!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチ「(飛彩、お前は仲間のところに帰れ。そこが、君の本当の居場所だ。キース教官、お世話になりました……………………………。)」

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

-魔法の森-

 

 

飛彩「…………ハァ………………、ハァ…………。」

 

 

結果的に、飛彩は膝を付けてしまった。どれだけ剣を振るっても、どれだけ小姫の思いを並べても、結局は変身解除までやられてしまった。

 

 

【【ガッシューン………。】】

 

 

と、何を思ったのか、チルノとヒカリも変身を解いた。

 

 

チルノ「飛彩さん、もうやめましょう?」

 

飛彩「何故……………、何故俺を……………。」

 

チルノ「最初に言ったと思うけど、あんたを殺すつもりなんてないよ。剣で混じり合った時に分かったわ。

あんたって、本当に恋人思いなんだね。」

 

ヒカリ「もしかして、本当は誰かを…………?」

 

飛彩「……………そうだ。俺は、小姫に会いたくて……………、一緒にいたくて……………、小姫の笑顔が見たくて…………。

結局は、研修医を裏切り、そしてさっき…………人を殺めようとしていた。医者として、あってはならないというのに……………!!」

 

ヒカリ「……………。」

 

チルノ「だったら、取り戻そう?」

 

飛彩「え?」

 

チルノ「私達の手で、その小姫さんを取り戻してあげる。出来るかは難しいけど、何とかしてみせるね。

諦めなければ、きっと報われるから。」

 

 

そう言いながら、チルノは飛彩に手を差し出した。

 

 

ヒカリ「チルノの言うとおりだ。裏切ったとは言え、彼女の為に苦しんでいるのならば、我々も放ってはおけない。」

 

飛彩「だが、だが俺は…………!」

 

チルノ「アンタは1人なんかじゃない。私達がついてる。だから、一緒にクロニクルを終わらせよ?」

 

飛彩「………………俺は…………。」

 

 

飛彩は、僅かながらチルノの手に触れようとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「失望したよ、タドルレガシー。まさか、その二人にとことんやられるとはね。」

 

 

残酷な声と共に…………。

 

 

 

next episode



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episode37 時間神クロノスVS天空神ウラノス

-魔法の森-

 

 

DIOside

 

 

私はDIO。正式には、ディオ・ブランドーだ。かつて、私は誰にも負けない男になるために、世界の頂点に立つために、ジョースター一族と戦ってきた。

だが、予想だにしない事が起こった。言わずもがな、ガルッチだ。『ジョナサン・ジョースター』の『ハーミット・パープル』を使用したとき、偶然にも彼の写真があった。それ以降、奴の夢を見るようになった。

一言言えば、私以上に、残酷な人生を歩んでいるというのが分かった。明らかに、歪んでいる。私以上に、狂っていた。だが、狂っていたにもかかわらず、奴は隠し続けた。ここまで来ると、私も同情を禁じ得なかった。

今となっては、懐かしいものだ。それと同時に、私も変わった。今はレミリアお嬢様のカリスマ執事長となり、メイド長である十六夜咲夜と結婚。3人の子、いや正しくは6人の子を持っていることになるな。

さて、あの様子だと、超級の正宗と言われる人間か。

 

 

正宗「結局、お前は私の期待を裏切った。子供とこのへんちくりんな奴にやられ、更にはライドプレイヤーも殺せんとは………………。」

 

ヒカリ「へ、へんちくりん!?ウルトラマンとか知らないのか!?」

 

正宗「知るわけなかろう。まぁいい、これでお前の報酬はパー────」

 

 

そろそろ始めるか。

 

 

『シュッ!』

 

 

正宗「ッ!」

 

ヒカリ「ナイフ!?」

 

DIO「ウルトラマンヒカリ、チルノ。其奴を安全なところに運べ。後は、俺が片づける。」

 

 

とりあえず、ナイフで妨害したから、何とかなったな。フフフ、本当に変わったな。今までは、人間を超えるために、吸血鬼となったのに…………。頂点に立つために、様々な手段で追い込んだというのに。

だが不思議と、昔と同じくらい高揚している。まぁ、今は奴の始末をするか。

 

 

正宗「誰だ?この私を邪魔をするとは…………。」

 

DIO「誰とな?かつて世界の頂点に立とうとした男、ディオ・ブランドーだ。貴様のような人間を始末するために、このDIOが相手になるのだ。」

 

正宗「管理者である、私をか?」

 

DIO「貴様がいう『仮面ライダークロノス』の力は、大体知ってる。だが、その力は、このDIOにも持ってる。そして、お前はここで、地を這いずりながら、息絶えるだろう。」

 

正宗「巫山戯たことを…………。面白い、私が試してやろう。」

 

 

【ガッチャーン………!】

 

 

【仮面ライダークロニクル………。】

 

 

DIO「フッ、ならばこのDIOも試してやろう。お前の『ポーズ』の力とやらをな。」

 

 

黎斗が作った『ガシャコンバグヴァイザー(Drei)』は、(Zwei)よりも性能が向上していて、何より私用として作ってくれた道具。

色合い的には、Aボタンが白、Bボタンが黒で、まぁ大半は黒なんだがそんな感じだ。

 

 

【ガッチャーン………!】

 

 

DIO「初代の世界を統べていた神の王の力を、見せてやる。」

 

 

【ストレングスアドベンチャー!!】

 

 

これも黎斗が作ってくれたガシャット。題名は『ストレングスアドベンチャー』。即ち『ジョジョの奇妙な冒険』から取ってきたものだ。

1部から8部までのジョジョ達が描いた物語、そしてその中には、波紋、流法、幽波紋、回転などの力を宿している。

ジョジョ、我が友よ。私に力を貸してくれ!

 

 

正宗&DIO「「『変身』!!」」

 

 

【【ガッシャット!バグルアップ!】】

 

 

天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!

 

 

その血の運命!血族の運命!我らの冒険はッ!!不滅なりィィィィ!!!!

 

 

DIO「………まさか、『HDIO(ヘブンディオ)』が来ていた服装になるとはな…………。」

 

正宗「まさか、それで挑むつもりか?」

 

DIO「見くびるなよ?この『仮面ライダーウラノス』をな。」

 

正宗「フッ……。」

 

 

【ポーズ………。】

 

 

ほう、これが奴の時間止めか…………。

 

 

正宗「さて、手始めに貴様を────」

 

 

だが、無駄だァァァ!!

 

 

『オラァ!』

 

 

正宗「グフッ!?」【HIT!】

 

DIO「油断したな?貴様。」

 

正宗「ば、バカな………!何故ポーズしたはずなのに………。」

 

DIO「動けるのか、か?簡単だ。このDIOのスタンド能力は、『時を止める』能力を持ってる。そのクロノスの能力もまた、『時を止める』能力。

そして質問だ。この時を止めた状態で、更に対象限定にし、二重で時を止めた場合、どうなると思う?」

 

正宗「二重で止める?」

 

 

意味が分からぬか。ならば見せてやろう…………。

 

 

DIO「『世界(ザ・ワールド)』!!檀正宗の時を止まれ!!」

 

 

『ブゥン!』

 

 

DIO「1発成功してくれれば、いいのだが…………。だが、今の内に………!『スター・プラチナ』!『ストーン・フリー』!」

 

 

スタンドを出せるのは、通常1体だが、このガシャットは『アイズオブヘブン』のゲームが含んでいる。つまり、今の私が出せるスタンドは2体。

それに加え、スタンドを出せなくてもスタンド能力全て使える。しかも、制限無しにだ。

 

 

『『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァ!!!』』

 

DIO「時は動き出す。」

 

正宗「グフォ!?!?!」【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】

 

 

『ビタンッ!』

 

 

正宗「お、おのれぇぇぇ…………!」

 

DIO「おや、まだ立てるか。無駄なことを。だがいいだろう、もっとこのDIOに刃向かうがいい!」

 

 

sideChange

 

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「この感じ…………、始まったか。」

 

 

時間が止まったことを察した僕は、急いで援護に向かう。元より僕は、時間攻撃に関しては結構使ってる方だし、当たり前のようなもんだしね。主に、『燕返し』とか『無明三段突き』とかの影響で…………。って、ん?

 

 

ガルッチ「チルノ?ヒカリ?その人って…………。」

 

ヒカリ「待った、ガルッチ。この人は訳があってやっていたんだ。」

 

ガルッチ「どういう………、なるほど。大体分かった。」

 

 

恋人思いか。そりゃ裏切るわな。まぁ、人質を取ってるあの正宗って奴は、社長としては1流だが、人間性は皆無だな。

 

 

ガルッチ「………貴方が飛彩ですね。安心して下さい、僕が………姫様を助けます。代わりに、正宗を……………原型がないほどぶち殺してきます。」

 

 

さて、今回も『セブンヴァーチェロンドガシャット』の出番ないな………。あっちはどちらかと言えば、防御、回復、補助とかが多い。その服装は、『ジャンヌ・ダルク』そのもの。対して『セブンシンカレクイエムガシャット』は、攻撃、妨害、状態異常が多い。こっちは『ジャンヌ・オルタ』の服装だけど…………。正直一人で来て良かったよ。

 

 

ジャンヌオルタ(後にノワール)『何でよ。』

 

 

いきなり念話やめい。大体の原因が、未来達。特に藍がやばい。

 

 

ノワール『あー……………、納得。確か、聖女様の姿でも…………。』

 

 

そう言うことだ。あと、今更だがカードの方の『ジャンヌ・オルタ』だよね?一応言うけど、念話できるのって、大半が愛人なんだけど………。

 

 

ノワール『あんたの愛人関係多すぎない?絶対デッドプールか何かでしょ?』

 

 

何で彼奴と比較すんの!?

 

 

デッドプール『俺ちゃんのこと呼んだかい?』

 

ガルノワ『『帰れ!!!』』

 

デッドプール『いやいや、初登場したのにその言い方は酷くない!?というか風龍、何でメタ────』

 

風龍『勝手に出て来るな!!』

 

士『またカオスが…………。』

 

束『カオスがカオスを呼び込むって、もうツッコミが追い付かないわよ………。』

 

 

天災の束に言われたくない。って、馬鹿やってないで、急いでDIOの援護しに行こう。

 

 

ノワール『…………そうしましょ。またカオスが来たら面倒くさいしね…………。』

 

 

同感だ。彼奴…………、煉獄の炎に抱かれて焼死しろ。

 

 

 

 

そんなこんなで思いながら、DIOのところに向かうと、丁度敵のクロノスがDIOにやられているのが分かった。

 

 

DIO「ガルッチ、来たのか。」

 

ガルッチ「ああ、それで彼奴が正宗か。」

 

DIO「今ボロボロまで追い込めたところだ。所詮クロノスは、敵じゃないな。まだ承太郎が天敵にしか思えないがな。」

 

ガルッチ「まぁ、血族的にはそうだね。」

 

 

おっと、変身は解かれているが、まだ立ち上がるようだな。

 

 

正宗「く、クソ………。世界の管理者である私が…………、こんなことに…………!!」

 

ガルッチ「檀正宗、小姫を渡せ。そうすれば楽にしてやる。」

 

正宗「タドルレガシーの恋人を…………?何を言ってる。此奴は人質だぞ?もし私を傷つけてみろ、此奴を削除してやる。」

 

ガルッチ「その場合、お前は残酷な死を与える。其奴を此方に渡せば、一瞬で楽にする。だがお前が其奴を削除した場合、最も残酷な死を与える。どちらにせよ、死ぬことには変わりない。一瞬かじっくりか。良い判断を期待してる。」

 

正宗「……………クソが。私が世界のルールだぞ!!お前が私に従え!!」

 

ガルッチ「とある英雄王はこう言ってた。『真の王たる英雄は天上天下に、我ただ一人。後は有象無象の雑種に過ぎん』。お前のルールなんざ知らん。そんなルール、俺が破壊する。」

 

 

まぁ、そろそろ時間だな。合図を送るか。

 

 

【セブンシンカレクイエム!】

 

 

正宗「そうか……………。ならば────」

 

???「『妄想心音(ザバーニーヤ)』!!」

 

正宗「!?」

 

 

正宗が手にしていた『ガシャコンバグヴァイザーⅡ』は、いつの間にか消えた。

 

 

正宗「ば、バカな!?一体何が!?」

 

藍『ガルッチ!呪腕が取ったよ!今の内にトドメを!!』

 

 

了解。

 

 

ガルッチ「さぁ、聴くがよい。晩鐘は汝の名を指し示した。」

 

 

【仮面ライダークロニクル…………。】

 

 

正宗「何!?まさか────」

 

 

【ガシャット!】

 

 

仮面ライダークロニクルガシャットは、僕が持ってるガシャコンバグヴァイザーⅡに差し込む。そして………。

 

 

【ラッシュマッチレス!!】

 

 

ガルッチ「『大佐』!!」

 

 

【【ガッシャット!!】】

 

 

【【ガッチャーン!レベルアップ!】】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!】

 

 

【ア ガッチャ!プライド!グリード!ラスト!ラース!エンヴィー!グラトニー!スロウス!ブレイク!レクイエム奏でろ、七つの大罪!セブンシンカレクイエム!!

 

 

藍『ウヒャァァァ!ガルッチの『ジャンヌ・オルタ』服装可愛いぃぃ!!後でペロペロさせて!!』

 

 

断る。というか、憤怒で燃やすよ?

 

 

藍『それってつまり、SMプレイ解禁ですか!?』

 

ノワール『ガルッチ、レズっ子に何言ってもご褒美だと思うんだけど……………。』

 

 

うん、僕も思った。とりあえず、あいつを始末するのが専決だな。

 

 

ガルッチ「始めるか、DIO。」

 

DIO「ああ。」

 

 

【ポーズ………。】

 

 

DIO「『世界(ザ・ワールド)』!!」

 

 

『ブゥン!』

 

 

DIO「行け!『ゴールド・エクスペリエンス』!『世界(ザ・ワールド)』!!」

 

 

あ、それってもしかして………。

 

 

ガルッチ「W無駄無駄ですか?」

 

DIO「yes yes yes,oh my god……….」

 

 

 

『『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!』』

 

ガルッチ「ついでだ!!」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【ラースクリティカルブレイク!】

 

 

ガルッチ「全ての邪悪をここに………、彼らの報復の時は来た!!これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……………!吼え立てよ、我が憤怒(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)!!」

 

 

僕が持つ旗から炎が吐き出され、無慈悲にも正宗に何度もぶつけられている。

 

 

ノワール『やだ………、私より宝具使うの、上手すぎ………。』

 

ガルッチ「DIO!!仕上げだ!!」

 

DIO「OKOK.」

 

 

【キメワザ!】

 

 

【クリティカルクルセイド!!】

 

 

僕が離れると同時に、大きな影が出てきた。まぁ、多分これは…………。

 

 

DIO「ロードローラーだァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!

 

 

『ガシャァァァァッ!!』

 

 

DIO「今回は大サービスだ。此奴も貰っていけ!!」

 

 

え?まだ持ってくるの?

 

 

DIO「タンクローリーだァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!

 

ノワール『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?』

 

 

お、オーバーキル狙ってやがる。

 

 

『ガシャァァァァッ!』

 

 

DIO「フフフ、フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァァァ!!!

 

WRYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!ブッ潰れろォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

 

 

【最強の一撃!】

 

 

ノワール『これは、やばいわね。』

 

 

同感だ。

 

 

ガルDIO「「そして時は動き出す。」」

 

 

【リスタート!】

 

『ブゥン!!』

 

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

正宗の声をあげられないほどの悲痛な叫び声を上げ、その辺りから大爆発を起こした。そこにはもう、檀正宗の姿はなく、『仮面ライダークロニクル』と描かれたガシャットの破片があった。

 

 

 

DIO & GARUTTI WINS!!

 

 

FATALITY!!

 

 

 

デッドプール『ちょっと風龍?幾ら何でも無駄無駄の稼ぎは無いんじゃ────』

 

風龍『だから帰れって。稼ぎじゃねえし、無駄無駄ラッシュなんて、そんなもんだよ?』

 

 

まぁ、これで檀正宗は倒した。これで、幻夢コーポレーションは終わりだな。でもまぁ、黎斗は純粋にゲームを作りたいっていう想いもあるのは、知ってるけど、歪んでいるというのが事実なんだよな。

けど、黎斗はまだ人間性はある。クズな檀正宗よりもだ。だから、正宗。お前は閻魔大王達に裁かれろ。最終的には、閻魔大王達が裁きを下す。そこで永遠に苦しんでいろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ラスボス:キース・シャーディス

 

超級:スティーブン・アームストロング 蛮野天十郎 檀正宗 エウゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン 大道克己 アクドス・ギル

 

上級:ジェイソン・ボーヒーズ ジャタール リープテイル タイラント バラカエイリアン シド 鏡飛彩 宵闇霊夢

 

中級:チョイ・ボンゲ マイク・バイソン エッグマンネガ アドン カノウ

 

初級:レイド・ストーム ジェームズ・ヘイリー 難長美魅雄 進藤翔梧 満芽好男

 

 

 

-隠れ家-

 

 

さてと、正宗の『ガシャコンバグヴァイザーⅡ』を奪ったし、中には飛彩の恋人が入ってるんだな。

 

 

小姫『世界で、一番のドクターになって。』

 

飛彩「小姫…………。」

 

永夢「飛彩さん……………。」

 

黎斗「ガルッチ、この中に『百瀬小姫』のデータがある。これを使えば、飛彩の恋人が出てくる。」

 

 

僕に手渡されたガシャットは、黒色の『ドラゴナイトハンターZ』だった。

 

 

【ガッチャーン………!】

 

 

ガルッチ「……………『ザオリク』。」

 

 

Bボタンを押すと同時に、その中から霧状のものがあらわれ、そこから女性が現れた。

 

 

飛彩「小姫…………?」

 

小姫「飛彩…………?私…………、生きてるの?」

 

飛彩「小姫ぃぃぃぃ!!」

 

小姫「え?飛彩!?ど、どうなってるの!?」

 

ガルッチ「よかった。念には念を入れて、蘇生呪文もかけておいて。」

 

 

それから、まだ泣いてる飛彩の代わりに、永夢が今までの事を話をすると、小姫は飛彩に対して優しい言葉と厳しい言葉をかけていた。

けど、小姫の目は、嬉しそうだった。飛彩も、心の底では、凄く嬉しそうだった。

……………何でだろ?これを見てると、何故か泣けてくる。

駄目だ、この空気に耐えられない。そう思った僕は、すぐさま部屋から出て、別室で待ってる未来達のところに向かった。

 

 

未来「ガルッチ、お疲れ…………?ガルッチ?」

 

英竜「如何した?」

 

ガルッチ「いやっ、な、何でもない。」

 

英竜「泣いているのか………………?」

 

ガルッチ「………飛彩と小姫を見てたら、つい。」

 

 

あの空気は耐えられなかった。何故か、僕とフランに見えてしまった気がしたからだ。違うのは分かっているのに、何故か泣かずには、いられなかった…………。

 

 

ガルッチ「と、とにかくっ。檀正宗は討伐、鏡飛彩は永夢達のところに帰還。教官を含めて、あと『12人』。」

 

フラン「ううん、『9人』よ。上級のジャタール、リープテイル。超級の蛮野天十郎は、私達が倒したわ。」

 

 

ふーむ、やっぱり別行動を取ったら、意外と早いな。

 

 

本音「あと…………、ちょっと困ったことがあって。」

 

ガルッチ「?」

 

本音「レイレイのことなんだけど…………。」

 

ガルッチ「霊夢…………………かな?」

 

本音「そうそう、レイレイも『仮面ライダークロニクルガシャット』を持っていたのよ。どうやら、皆に内緒で買ってきたらしいんだけど……………。」

 

ガルッチ「……………バカだろ、彼奴。」

 

英竜「まぁ一応、説教はしたけど。」

 

 

やれやれ、あの主人公め。

 

 

英竜「さてと、ガルッチ。ちょっとお姉ちゃんの頼み聞いて?」

 

ガルッチ「?」

 

英竜「女装をお願いしま────」

 

ガルッチ「藍、お前か。」

 

藍「あ、バレちゃった。」テヘッ

 

ガルッチ「こっちのメンタル今にもブレイクしそうなんだけど。」

 

フラン「その時はいっぱい甘えていいよ。」

 

ガルッチ「こんなことなら、地獄でメンタル鍛えるべきだった。」

 

全員『もう地獄に行かないで!!!寂しいから!!!!』

 

 

こ、怖ぇ。

 

 

フラン「というか身も心もボロボロに成り果てたお兄ちゃんなんて見たくないよ!!」

 

未来「もしまた地獄に行こうとしてたら僕達全力で止めるからね!?」

 

英竜「そもそも────」

 

ガルッチ「分かった分かった!!分かったから!!!とりあえず落ち着いてくれ!!冗談抜きでメンタルブレイクしちゃうって!!!」

 

藍「だったら女装お願い。」

 

ガルッチ「何で女装!?」

 

本音「可愛いは正義。(ゝω・)b」

 

ガルッチ「いやいや、何でそうな───」

 

全員『って事で、女装お願い!(ゝω・)b』

 

ガルッチ「畜生ォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

その後、渋々といつも着ているネコ耳フードパーカーと猫の尻尾が着いたピンク色のスカートで、皆に見せた途端、そのまま襲われて滅茶苦茶愛でられた。

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デッドプール『やっぱりハーレムは──────』

 

敵味方全員『だからいい加減帰れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!』



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episode38 拭いきれない罪

-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

次の相手に備え、僕達は色々と準備をしていたときだった。突如、謎のチラシが空から落ちてきて、其れをフレディが手にした。その内容を見た途端…………。

 

 

フレディ「巫山戯んなァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

ガルッチ「おい、いきなり如何した。」

 

霊夢「騒がしいわね、如何したの?」

 

フレディ「お前ら、此を読め!!」

 

 

なんだなんだ?一体何が書かれて──────

 

 

『ライドプレイヤーの皆様へ

 

 

本日こちらの都合上、メンテナンス期間として、しばらくの間ボスが出てきません。

終わり次第、またチラシでメンテナンス致します。

 

誠に申し訳ありません。

 

 

仮面ライダークロニクルの開発者より』

 

 

殺人ゲームって、メンテナンスとかあったんだ。普通こんな殺人ゲームの場合して欲しくはないけど、明らかに不備すぎるところがあったら、流石に困るからな。

 

 

フレディ「おかしくねぇか!?キースの野郎、こんなゲームにメンテ必要ねぇだろ!?」

 

ガルッチ「あ、その理由が書いてあるよ。」

 

 

 

『なお、メンテナンスする理由は、以下の通りです。

 

 

ペナルティ執行役2名が、謎の幻覚の後遺症を持っているため、治療に専念。』

 

 

 

………………………いや、僕のせい!?

 

 

フレディ「ガルッチ、まさか…………。」

 

ガルッチ「いや待て!流石に後遺症を残すような事は、全くしてないよ!?ぶっちゃけ戦意阻害できるならともかく、っていうか減ってくれたらいいけど、流石に後遺症を残すような事は絶対せんぞ!?」

 

霊夢「確かに、ガルッチって時折残酷な事はするし、弱点を見つければそこに突くけど、後遺症を残すような事なんてしそうに無いよね。」

 

フレディ「何気に、敵にもよるが優しいとこもあるからな…………。」

 

ガルッチ「だが、逆を考えれば、彼方が動けない間、犠牲者は出ない。作戦を立てることが出来る。こちら側のメリットもあるぞ。」

 

フレディ「いやまぁ、そうだが…………。」

 

ガルッチ「まぁいいじゃん。殺人ゲームの休憩って奴だし、久々に休めるしな。」

 

 

まぁ、あの戦い以来、流石に疲労がたまったしな………。DIOも疲れたと言って、休んでるし、黎斗はにとりと不二咲さんと一緒に新たな『ハイパームテキガシャット』と、僕とお姉ちゃん専用の『アルティメットムテキガシャット』を開発しているらしい。飛彩に至っては、小姫の容体を調べるために、永遠亭にいる。

 

 

ガルッチ「んじゃ僕は、未来達と一緒にどっか行ってくる。」

 

フレディ「気楽だな、お前。」

 

ガルッチ「今の内に休んでおかないと駄目だからな。」

 

 

 

-妖怪の山-

 

 

ってな訳で、久々に未来達とデートすることに。流石に敵も、襲っては来ないだろうし、仮に来ても、返り討ちだろうし─────

 

 

フラン「あれ?お兄ちゃん、あそこにお墓が。」

 

ガルッチ「お墓?」

 

 

フランが指差す方を見てみると、確かに一つのお墓がポツンと立っていた。ってか、いつからこんなお墓が?

 

 

本音「ここで、誰かが亡くなったのかな?」

 

藍「だとしたら、少し可哀想………。」

 

未来「しかも、見たところ掃除してないっぽいね。」

 

村正「でも、花はちゃんと添えてるよ?」

 

英竜「でも、ここで誰が亡くなったんだろう?」

 

 

うーん、ここで仮面ライダークロニクルのボスキャラが現れて、運悪くここで落ちて亡くなったんかな?

なんにせよ、ちょっと洗っておいて、お祈り位しておこうかなぁ………。

 

 

 

─暫くして………─

 

 

ガルッチ「後は、ここを落とせば…………ッ!?」

 

英竜「って此、メトロン星人のお墓!?」

 

 

一体どういう事だ!?何故メトロン星人のお墓がここに!?まさか、メトロンの身に何かあったのか!?

 

 

フラン「待って、誰か来るよ!」

 

 

僕達はすぐさま後ろを振り向くと、中級ボスのエッグマンネガと、何故か花を抱えている上級ボスのタイラントがいた。

 

 

タイラント「ゲッ!?ガルッチ!?」

 

エッグマンネガ「なるほど、私のタイラントを怖がらせたのは、貴方だったのですね。」

 

ガルッチ「その節は悪かった。まさか後遺症を残すなんて、思わなかったんだ。」

 

エッグマンネガ「おかげでもう一人は、未だに幻覚見えるんですよ?如何してくれる。」

 

ガルッチ「あっちはどうでも良い。ガイアとその家族(星龍除く)を殺した張本人だし、謝るつもりはない。」

 

未来「根に持ちすぎでしょ…………。」

 

英竜「それはそうと、この墓は一体………。何故メトロン星人のお墓が?」

 

 

ん?なんか2人とも暗くなったけど、何かあったのか?

 

 

タイラント「…………その、その前に、此を置かしてください。」

 

 

タイラントがメトロン星人のお墓に、花を添えた後、エッグマンネガが説明してくれた。どうやら、僕が地獄に居た間、タイラントはフレディ達と戦闘。だが、トライボーグがやって来て、仕返しと言わんばかりに攻撃、とどめの一撃のところでメトロンがタイラントを庇い、そのまま亡くなったという。(英竜お姉ちゃんを除いたみんなは、メトロンのお墓にお祈りとかしていた。)

 

 

ガルッチ「そう…………か。」

 

タイラント「俺を、生み出してくれたのに…………、恩返ししたかったのに…………。」

 

ガルッチ「……………僕も、メトロンみたいに庇いきれたら、どれだけよかったか…………。」

 

英竜「根深いな、ガルッチ。」

 

エッグマンネガ「何か、其方もあったんですか?敵である私達も言うのもなんですが…………。」

 

ガルッチ「家族事情だけど、聞くか?」

 

タイラント「うん。」

 

ガルッチ「………………分かった。」

 

英竜「言うの?それ言うだけで、辛いんじゃ………。」

 

ガルッチ「その時は、頼む。」

 

 

そして僕は、少し深呼吸をし、タイラントとエッグマンネガに話しかけた。

 

 

ガルッチ「僕と英竜お姉ちゃんには、一人の娘がいたんだ。その子は、僕達よりも超えた、無限の可能性を持った子で、性格は僕寄りだった。

その子の名前は、レア。僕はレアを誰にも負けないように、厳しい修行を惜しませた。やり過ぎなのは、重々承知の上だったが、有翼人の頃の親父、フィンのような失態を犯さないことしか、頭になかった。

今思えば、それがあの子を苦しめる羽目になった。」

 

タイラント「一体………、何をやったの………?」

 

英竜「『禁じられた秘宝』。私とガルッチ、未来の手で開発した奴で、『プラズマスパーク』のコアと同じぐらい重要な役割を持っているのを、レアは其れを手にしようとしていた。」

 

ガルッチ「丁度僕も、その秘宝の様子を見に来たときに、偶然にもレアがそれに手にしようとしていたのが見えて、咄嗟に止めに入った。

 

レアに触れて分かったのは、僕が慌てすぎたせいで、レアに力に執着しすぎてしまったこと。可能性を狭めてしまったこと…………。」

 

 

やっていたことは、結局は親父と一緒だった。どんなに足掻こうが、親父の手本としていることばかりで、レアを傷付けてしまった。

 

 

エッグマンネガ「その…………、レアさんは、どうなったのですか?」

 

英竜「結果、レアは逮捕され、裁判を受けることになった。私達の秘宝を奪うことは、相当な重罪だし、最悪死刑もあり得た。」

 

ガルッチ「僕は必死に身代わりをしようと頑張った。せめてでも償いとして、必死にレアを庇った。………………だけど、レアは其れを止めた。」

 

英竜「ガルッチのお陰で、光の国の追放という形状に済んだが、その時のガルッチは悲しんでいた。

 

 

今はガタノゾーアにゴルザ、レオにアストラ、ガルッチの兄のルッチに預けている。けど今でも、ガルッチはレアを庇いきれなかった事を思ってるんだ。」

 

タイラント「………そうだったのか。」

 

ガルッチ「……………きっと、レアは僕のことを恨んでるはずだ…………。厳しい修行を与えたせいで、苦しめるようなことをしたせいで…………。」

 

タイラント「其れは違うと思う。」

 

 

え?

 

 

タイラント「レアは、ガルッチのことを恨んでる筈はないよ。」

 

ガルッチ「でも、レアは必死に庇おうとした僕を止めたんだよ?きっと、憐れな僕を見下げて────」

 

タイラント「それが違うって!!ガルッチが言うには、レアはガルッチ寄りなんでしょ?だったらさ、もしあの場で、必死に止めようとする人がいたら如何する?」

 

ガルッチ「そりゃこれ以上弁解しても覆す事なんて出来ないから、その人を止めて……………あ。」

 

 

もしかして、あの子は自分の罪を償うために…………。

 

 

タイラント「俺には分からないが、少なくともガルッチのことを嫌ってないはずだ。やってしまったのは、自分が悪い。今でも、その罪を償うために、修行してるんじゃ無いかな?」

 

ガルッチ「タイラント……………。」

 

英竜「でもガルッチは、未だに根に持ってるんだ。レアを庇いきれなかった事に対して、レアを厳しく修行させた事に対して、今でもガルッチは……………。」

 

エッグマンネガ「うーむ、まぁ親を思う気持ちは分からなくもありません。なので、今親が出来ることと言ったら、そのレアさんが帰ってくることを信じる事でしょう。それ以外、私が言えることは無いと思います。」

 

ガルッチ「エッグマンネガ…………。」

 

 

そうか………………、ヴァルハラも言ってたな…………。信じろと…………。

 

 

ガルッチ「そうだよな…………、信じなきゃ──────ッ!!」

 

タイラント「?」

 

 

タイラントの方を見ようとすると、明らかに有り得ない人が見えた。

 

 

ガルッチ「レア?」

 

英竜「え!?何処にレアが!?」

 

タイラント「ちょ、ちょっと待って!?俺はレアじゃない!!」

 

英竜「って、タイラントとエッグマンネガ以外居ないぞ?」

 

ガルッチ「まさか……………、いや有り得ない。ここにはちゃんと、タイラントが居るはずなのに……………。」

 

 

離れ離れになり、声すらもかけることすら出来なくなったにもかかわらず、タイラントがレアに見えてしまった。

お姉ちゃんの言うとおり、ここにはレアはいない。なのに、僕にしか見えないレアは、僕の頭に乗せ何かを伝えた後、元のタイラントの姿が見えた。

 

 

ガルッチ「………………分かったよ、レア。君が、其れを望むというのであれば……………。」

 

タイラント「?」

 

ガルッチ「タイラント、エッグマンネガ。あんたらが教官に忠誠を誓ってるのは知ってる。メトロンの仇を取りたいのは分かった。……………だから、決着の場所を用意する。それまで、治療に専念して欲しい。

クロニクルのボス達も、教官にも伝えて欲しい。メンテナンス期間が終了し、場所が決まり次第、狼煙をあげる。その一週間後、人里に来て。」

 

エッグマンネガ「…………。」

 

タイラント「分かった、伝えるよ。」

 

 

その後、タイラントとエッグマンネガは、メトロン星人の墓を後にし、僕達も博麗神社に戻った。

後に、フレディ達にも、その事を伝え、後から来たエロン、トライボーグ、ゴーストフェイス、ヒカリに伝え、他の仲間達にも伝えた。

 

 

sideChange

 

 

 

キースside

 

 

「以上です。」

 

キース「そうか。ガルッチの言うとおり、そろそろ決着をつけなくてはな。」

 

 

…………ガルッチ、貴様はいつも、私を見てくれた。厳しく罵倒したにも関わらず、貴様だけは、人一倍の努力家だった。

エレン・イェーガーも、ミカサ・アッカーマンもそうだが、あれに勝るものは、恐らくガルッチ以外他ならない。

 

 

キース「ジェイソン、ガルッチが狼煙が見える位置に行け。」

 

ジェイソン「了解。」

 

キース「……………もう、二の舞は御免だ。今度こそ、勝たせて貰うぞ。ガルッチ!」

 

 

sideChange

 

 

 

 

-妖怪の山 ジェイソンの隠れ家-

 

 

ジェイソンside

 

 

そっか、ここで一気にたたみかけるって言うんだね。ガルッチ。でも、ゼクスは一筋縄ではいかないよ。

僕ですら、勝てなかった相手なんだ。でも、君だったら、勝てるよね?ガルッチ。

 

 

ジェイソン「……………ッ!」

 

 

まずい、そろそろ限界に近づいてる…………。やっぱり、現界出来る時間も、そう長くないって事だね……………。

けど、もう少し……………、耐えてくれ…………。僕の、身体。

 

 

ジェイソン「……………フレディ、霊夢、皆……………、待ってて……………。僕が、仇を討ってあげるから……………!想起『サブタレニアン エモーション』………。」

 

 

苦しい…………、不死身の身体なのは分かっていても、消えかけた肉体を治療するのが………辛い。まだ、消えたくない…………!消えたくない!!!

 

 

 

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

-妖怪の山 頂上-

 

 

ゼクスside

 

 

ゼクス「此方ⅩⅡ、どうかしたか?」

 

Ⅰ『ⅩⅡ、厄介なことになった。ⅩⅠ~Ⅸが崩壊させた世界が修復され、亡くなった。』

 

 

奴ら、もう亡くなったのか…………。

 

 

Ⅰ『そっちはどうだ?』

 

ゼクス「私は今のところ問題ない。といいたいが、どうやら奴はこのゲームを終わらせるために、決着の場を設けるらしい。

無論、私も行くつもりだ。」

 

Ⅴ『そうか。必ず、始末しろ。』

 

ゼクス「了解。」

 

 

さて、私も準備するか。しかし、あのガルッチ……………!!私の秘密を…………!!必ず殺す!絶対殺す!!秘密を明かすものは、殺すべし!!慈悲はない!!

 

 

next episode



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episode39 真・無限の刃製

-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「見つからねぇぇぇぇぇ…………。」

 

フレディ「まだ見つからねえのか?決着の場所。」

 

霊夢「幻想郷中探し回ってるんだって?」

 

ガルッチ「そうなんだよ。」

 

 

あの件以来、僕はありとあらゆる場所を探した。が、なかなか見つからないというのが、現状だ。

言いたくはないが、幻想郷は狭い。それにより、派手な事をやろうにも、下手すれば博麗大結界が破壊されるのもあり得る。

 

 

フレディ「そういえばさ、ガルッチにとっての悪夢って、なんだ?」

 

ガルッチ「…………今其れ聞く?」

 

フレディ「いやさ、前言ってたじゃん。『お前が思ってる以上におぞましい世界』だとか。」

 

ガルッチ「あー…………、あの悪夢か。どうだろ、あれまだ見れるのか謎だな。」

 

フレディ「なぁ、見ていいか?」

 

ガルッチ「…………ホントに見る気?この先地獄だぞ?」

 

フレディ「いいから、頼む!!」

 

霊夢「はぁ、ガルッチ。見せてあげたら?」

 

 

はぁ、仕方ないな………。

 

 

ガルッチ「後悔するなよ?」

 

フレディ「んじゃ、ほいっ。」

 

 

たった一言で、一瞬で気を失った。

 

 

 

-悪夢-

 

 

 

次に目を覚ませば、かつて僕が見ていた悪夢のところにいた。ああ、どれだけ時が過ぎても、この悪夢は忘れることもなかった。

だが、今となれば、不思議と嫌悪感はなかった。血に塗れた大地に横たわる死体の数々、血糊が着いてる武器、1本の大きな桜、黄昏の空。どれもこれも、懐かしく思った。

そう思っている今の自分は、異常なのかな?

 

 

ガルッチ「んで、どれがフレディだ?」

 

 

流石に違いが解らん。久々にこいしのかくれんぼに付き合ってるみたいだぞこれ。

ん?此奴だけ血糊がない?

 

 

ガルッチ「これか。」

 

 

剣を抜くと、途端に刃剣がフレディに変わった。ただ、何故か気絶状態。

 

 

ガルッチ「おいフレディ、しっかりしろ。」

 

 

『パシンッ!』

 

 

フレディ「痛ぇ!?」

 

ガルッチ「気絶とはどう言う了見だ?あんたが見たいって言ってた悪夢だぞ。」

 

フレディ「いやいや、お前の悪夢とんでもなく規格外過ぎる!?今まで見てきた悪夢で、お前が初めてだよ!!なんだこの痛ましい悪夢!!流石の俺でも引くぞ!?」

 

ガルッチ「………ここは、僕の宝具の起源。『無限の剣製(アンリミテッド・ブレード・ワークス)(・イン・)幻影の世界(イリュージョン・ワールド)』。まだ僕が、未来達と出会う前に、いや、フラン達と出会う前に生み出した固有結界であり、悪夢の体現した世界だ。」

 

フレディ「これ、お前の宝具!?」

 

ガルッチ「最初の、だがな。思えば、懐かしいもんだな。この悪夢の世界が、今じゃ其れを見る影もない。初心に還り、もう一度体験するってのも、案外悪くないな。

そう思っている僕って、異常なのかな?」

 

フレディ「ガルッチ………。」

 

ガルッチ「昔は、これを見るのがいやだった。自分が殺戮者だと、どれだけの奴らを殺してきたのか、改めて認識させるために、見たくなかったなんだ。そうやって、罪を忘れないために、延々と見続けていた…………。」

 

フレディ「じゃあ、今のお前は…………。」

 

ガルッチ「どうだろうな。けど、これだけは言える。僕は『殺戮者』として認めるし、これからも殺し続ける。僕の大切なものを奪おうとするものが居続ける限り、何度でも、殺し尽くす。

善人だろうと、正義の味方だろうと、世界だろうとな。」

 

 

家族、仲間、友人。僕はそれらを切り捨てるなんて事は出来ない。だが、衛宮切嗣(第4次聖杯戦争時)のような正義の味方や、善を述べ、其れを害悪と勝手に決めつけるような奴らが居るのが事実。

その結果、其奴らを殺しまくっている。大勢殺そうが、僕は大切なものを傷つけたくは無かった。

9を切り捨て1を守るために、僕は殺戮者でありながら、正義の味方になることにした。

 

 

フレディ「この夢は、それだけの罪を背負ってるって事か…………。」

 

ガルッチ「ああ。だが、そろそろこの夢を終わらせないと。」

 

 

すると、声が聞こえた。

 

 

『巫山戯るなァァァァァァァァ!!テメェせいで、どれだけの人を殺したと思ってんだ!!殺人鬼!!』

 

『お前さえ居なければ、俺は幸せに暮らせたってのに、何で殺した!!』

 

『今さらこの現実から背ける気?だとしたら最低な奴だわ!!』

 

 

罵声、怒声、批難。そう言うものばかりだった。だが、この夢も終わらせる。

 

 

ガルッチ「だから如何した!文句があるなら、やり返せばいいだろ!!復讐すればいいだろ!!それも出来ない口先だけの屑は黙れ!!!」

 

 

僕も他の声に負けず、罵声を浴びせた。すると、その罵声は一瞬にして静かになった。

 

 

フレディ「すげぇ…………。」

 

ガルッチ「フレディ、そろそろこの悪夢から出て。最後の仕上げをする。」

 

フレディ「ど、如何するんだ?」

 

ガルッチ「この悪夢をぶち壊す。もう十分、これを見たからな。久しぶりに見て、そろそろかなって思ってたんだ。ほら、早く。」

 

フレディ「お、おう。」

 

 

そしてフレディは、この悪夢から去った。

 

 

ガルッチ「まぁ、この桜は残すか。これだけは、唯一の思い出だしな。」

 

 

さてと、この世界を破壊して作り替える詠唱。っというよりかは、新しい詠唱だな。

 

 

ガルッチ「『I am the bone of my blade.(体は刃で出来ている。)

 

 

promise light is my body,(血潮は約束の光で、)and memory is my blood.(心は思い出。)

 

 

I have created over a thousand blades.(幾多の戦場を越えて不敗。)』」

 

 

唱えると同時に、先ずは血に塗れた大地に横たわる死体が消滅する。

 

 

ガルッチ「『Unaware of fake,(偽りと共に生きるのでならば、)

 

 

Nor aware of Trulli.(今という真実を追い求める。)』」

 

 

次は血に塗れた大地だった場所は、大草原に変わり、黄昏の空は満天の星々の夜空に変わった。

 

 

ガルッチ「『A man's nightmare is carrying a sin,(罪を背負いし男の悪夢は)End here now.(今ここに終焉を迎える。)

 

 

Let's throw out cursed dreams(新たな夢を見るために、) here to see a new dream.(呪われた夢をここに捨てよう。)』」

 

 

今度は大草原から、無数の光の球が溢れ出してきた。

 

 

ガルッチ「『I have no regrets.(今以て我が生涯は、)This is the only path.(まだ見ぬ未来へと繋いでいく。)』」

 

 

そして、満天の星々の夜空に、一つの青い月が現れた。だがここで、怨念達が邪魔をしようとしている。

 

 

『お前は永遠に罪を背負い続けるんだ!!!』

 

ガルッチ「『So as I pray,(この意志は、)』…………。」

 

『逃げようとするなぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

ガルッチ「(さよなら、怨念達よ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TRUE UNLIMITED(無限に連なる) DIMENSION BRAID WORKS(次元を超えた刃で出来ていた)』!!!!

 

 

詠唱が終わると同時に、怨念達は苦しみながら消えていき、溢れ出してきた光の球は飛び散り、他の光の球とくっつきながら姿を変えていった。

あるものは小川、あるものは名の無い花など、様々な姿に変わっていった。そして今まで地面に刺さってた武器に至っては、引き抜かれていき、光の球みたいに姿を変えていった。

 

 

ガルッチ「……………………確かに、罪を捨てることは、罪深いかも知れない。けど、何時までも背負うわけにはいかない。

本当に大切なものを守るのならば、何かを変えないと…………。だから、我が『悪夢』よ。さようなら。もう二度と、見ることはないだろう。」

 

 

怨霊が手にしていたと言われる剣は、いつの間にか僕の目の前にあった。

 

 

ガルッチ「…………もう、お前達の声なんて、聞きたくも無い。さっさと、消えろ。」

 

 

『バキンッ!』

 

 

その剣を折ると同時に、『レジェンドオブファンタジーガシャット』が現れた。其れを手にした途端、急に視界が明るくなる。そして…………。

 

 

-博麗神社-

 

 

気が付くと、何かに乗せていた。柔らかく、何故か落ち着くような…………。

 

 

フラン「お兄ちゃん、おはよう。」ナデナデ

 

 

……………フランが僕の膝枕になってたようだ。しかもなでなで付き。

 

 

ガルッチ「あれ?フレディは?」

 

フラン「あそこ。」

 

ガルッチ「?」

 

 

そこには、どういう訳か上半身埋まっているフレディの姿が見えた。

 

 

ガルッチ「何があった?僕が寝てた間。」

 

フラン「あー、あれね。その前に、お兄ちゃんなんで寝てたの?」

 

ガルッチ「何でってか。フレディが僕の『悪夢』が見たいっていうから、こっちは仕方なく見せたんだけど。」

 

フラン「お兄ちゃん見せたんだ。」

 

トライボーグ『全く、騒がしかったぞ。』

 

ガルッチ「トライボーグ?何時からここに?」

 

トライボーグ『お前がまだ眠っていたときにな。その時に、フレディは滅茶苦茶騒いでいたから、私が埋めておいた。睡眠の邪魔したら困るだろうと思ってな。』

 

ガルッチ「彼奴騒いでたのか…………。まぁ、あの悪夢だもん。仕方ない。」

 

トライボーグ『悪夢?そういえばフレディ、ガルッチの悪夢がどうのこうの言っていたが………。どんな悪夢なんだ?』

 

ガルッチ「…………詳しくは、フレディに聞いて。もう僕は、その悪夢を『捨ててきた』ところだから。」

 

フラン「え?悪夢を?」

 

ガルッチ「うん。もうあの悪夢を見ることは、永遠に無いと思うんだ。」

 

 

ようやく、大半の呪縛から解き放つことが出来た。そして、何かガシャットらしきものを持ってると気づいた僕は、すぐさま見てみた。そこには、トライボーグやヒカリ、エロンが持ってたガシャットギアデュアルのようなものでなく、3つの絵柄が描かれたものだった。

 

 

『レジェンドオブファンタジー』

 

『レジェンドギャラクシーモンスター』

 

『キングギャラクシーモンスター』

 

 

二つは恐らくお姉ちゃんのだろうと思った。何しろ絵柄がウルトラマンだったからだ。残りの一つは、恐らく僕の。その絵柄は、『円卓の騎士』達。

言うなれば、『ガシャットギアトライ』だろう。

 

 

ガルッチ「これは、お姉ちゃんが持ってたほうが良いかな?」

 

トライボーグ『ガシャットだと!?一体どうやって!?』

 

ガルッチ「悪夢を捨てた時にね。気が付いたら持ってたんだ。だけど、あの固有結界は顕在してる。」

 

フラン「…………そういえば、お兄ちゃんの固有結界って、悪夢からなんだよね?消しちゃったら、もう出せないんじゃ。」

 

ガルッチ「いや、出せるさ。でも、違う点で言えば、殺戮者の『悪夢』ではなく、幸せと共に生きる『未来』かな。」

 

 

本当の刃として、全てを斬り裂く刃として。これが、新たな固有結界にして宝具。そして本当の最後の進化。『(トゥルー)・無限の刃製(・アンミリテッド・ブレイド・ワークス)』。

恐らく悪夢を捨てるときに唱えたあの詠唱も一度きりだし、次からは別の詠唱になると思うな。まぁ、大半の部分は残すけどね。

 

 

 

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-現実世界 人里-

 

 

プロトガルッチside

 

 

プロトガルッチ「る、ルシフェル………。ここで、休憩しようか…………。」

 

ダークルシフェル「そうね………。」

 

 

とりあえず、難を逃れたようだ。途中で聖水をばらまいたお陰で、ザギ達の追っ手も来ないようだ。しかし、走ったぁ……………。

 

 

ダークルシフェル「まさか、時空封じもあったなんてねぇ………。さすがザギちゃん。」

 

プロトガルッチ「全くだっ………、だが射程外に行ったし、体力がもどり次第、使うぞ。」

 

 

とりあえず、誰も来なさそうな路地裏にいるから、ここに来ることは、ないだろう………。

 

 

『サワッ』

 

 

プロトガルッチ「ってルシフェル!?僕の手を使って何やってるの!?」

 

ダークルシフェル「私のおっぱいさわらせてるの~。」

 

プロトガルッチ「いやいや、だから僕は───」

 

ダークルシフェル「わかってる。けどね、そのフランちゃんって子がいないし、たよれる人がいないいじょう、私が何とかしないと。まだ力は取り戻せてはいないけど、ガルちゃんを守ってあげる。」

 

プロトガルッチ「……………『やり直し』すれば、それも出来なくなるよ。」

 

ダークルシフェル「構わない。ガルちゃんがそうしたいって思うなら、私も手伝う。フランちゃんの代わりにはなれないけど、今は私を見て。」

 

プロトガルッチ「ハァ…………………………、後悔するなよ?」

 

 

歳的には、多分ルシフェルが上かな?これでも僕、見た目15ぐらいだし。

 

 

ダークルシフェル「そろそろ体力ももどってきた?」

 

プロトガルッチ「一応。それじゃあ、手を握って。」

 

ダークルシフェル「うん。」

 

プロトガルッチ「…………我、世界無き者の亡霊、最愛の者を奪った輩を復讐する怨霊。次の世界を飛び交う為に、時空の狭間へ向かう。『ディメンションジャンプ』!!」

 

 

そして、懐かしき幻想郷に別れを告げ、ルシフェルと共に次の世界へと向かった。無論、ルシフェルも強くなろうとするだろう。

いずれ、ザギと対峙する。もしかしたら、もう一人の僕にも出会うかも知れない。そうなったら、僕は戦う。それが障壁になったとしても……………!!

 

 

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episode40 決戦 フレディチームVSキースチーム

-博麗神社-

 

 

それからクロニクルのメンテナンスが終わった同時刻………。

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「あーもー、僕はなんて馬鹿なんだ!」

 

トライボーグ『急に如何した、ガルッチ。』

 

ガルッチ「いやさ、今まで幻想郷中探し回ってるじゃん。色々と。」

 

霊夢「そういえば、そうだったわね。でもいきなり何で自分が馬鹿なんだって言いだしたの。」

 

ガルッチ「いやさ、『ゲーマドライバー』って、ステージセレクトボタンがあったの、すっかり忘れてたんだよ。」

 

霊トライ「『ホントに馬鹿だな!?』」

 

 

よくよく考えれば、其れを使えば、幻想郷も被害あわずに済んだだろうに、何で気づかなかったんだ?馬鹿じゃねえの!?馬鹿じゃねえの!?馬鹿じゃねえの!?

 

 

ガルッチ「んじゃあちょっと、探してくる。」

 

 

さてと、どう言うSTAGEがあるかな?

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

えーっと、『荒野』、『平原』、『焦土』、『凍土』、『火山』、『森林』、『渓流』、『孤島』…………。

 

 

ガルッチ「途中モンハンじゃねえかァァァァァァァァ!!!!!

 

 

何でモンハンのステージも用意してんだよおかしいだろ。他なんか………。『砂原』、『大海原』、『深海』、『沈没船』…………。おいおい、Fate/Extraステージも混ざってやがる。仕方ない、こうなったら狼煙あげるか。

 

 

霊夢「決まったの?」

 

ガルッチ「ああ。もうこれらのステージにするよ。」

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

-妖怪の山-

 

 

ジェイソンside

 

 

今のところ、身体に異常はなさそうだね。でも、またアレが起きないとは限らないし、早く決まってほしい──────

 

 

ジェイソン「あれって、狼煙?」

 

 

もしかして、決まったのかな?ちょっと連絡してみよう。

 

 

『prrrrr,prrrrr』

 

 

ガルッチ『ジェイソンか?』

 

ジェイソン「うん。狼煙が上がったって事は………。」

 

ガルッチ『ああ、何とか見つけた。よくよく考えたら、ステージセレクトボタンを使えばよかったって、今日思ったんだ。』

 

ジェイソン「………確かに、今までの苦労が徒労になっちゃったね…………。」

 

ガルッチ『全くだ。……………ゼクスの様子は?』

 

ジェイソン「分からない。奴は何をやってるのか…………。」

 

ガルッチ『恐らく、奴が仕掛けそうなのは、決戦の日だ。………それで、調子はどうだ?』

 

ジェイソン「僕?」

 

ガルッチ『それ以外何がある。そっちに来たとき、随分苦しそうだったじゃないか。』

 

 

あー、そういえばそうだったね。ガルッチ、僕が消えそうなときに心配してくれたんだ。

 

 

ジェイソン「今は何ともないけど…………。」

 

ガルッチ『…………何とか、決戦の日には、持って欲しい。それまでは、絶対に────』

 

ジェイソン「……………ありがとう、ガルッチ。僕、君に出会えて、本当によかったよ。」

 

ガルッチ『おい、不吉なこと言うな。あんたが─────、こっちはどうすれば。』

 

ジェイソン「大丈夫、あくまで僕は────だから。」

 

ガルッチ『だといいんだが…………。んじゃあ、教官に連絡を入れてくれ。』

 

 

『ピッ』

 

 

………………そうだね、ガルッチの言うとおり、頑張って────いかないと。

 

 

『ピッ』

 

 

ジェイソン「キース、ガルッチからの連絡です。ステージが決まったようです。」

 

キース『そうか。ならば、カオスヘッダーにも伝えておく。そっちも帰ってくるがいい。』

 

ジェイソン「了解。」

 

 

『ピッ』

 

 

…………………もう一人のガルッチ、今君は何処に居るのかは分からないけど、無理はしないでね。

 

 

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-にとりの研究所-

 

 

黎斗side

 

 

 

恐ろしい…………。まさか、ここまで恐ろしいものが出来上がるとは。神の才能を持つ私と、河童の中で最高の技術を持つ河城にとり、そして、幼くも天才的なプログラムを組み立てた超高校級のプログラマーの不二咲千尋。その3人で作り上げたガシャットを、ここまで完成させるとは…………。

 

 

にとり「黎斗、ようやく完成したね………。」

 

不二咲「僕も、役に立てたかな?」

 

黎斗「不二咲、にとり、お前達には感謝してるぞ。全く、おそろしいのは、天才的なプログラマーとエンジニア、そして私の神の才能………!

 

遂に、遂に!!『ハイパームテキガシャット』と『アルティメットムテキガシャット』を完成したぞォォォォォォォ!!!!!!アーハハハハハハハハハアーハハハハハハハハハハハハ!!!!!

 

 

後は、これをフレディとガルッチ、英竜に渡すだけだぁ…………。神の恵みを、有難く受け取れ!!!!!

 

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決戦前夜

 

 

 

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

未来「ここに居たんだね、ガルッチ。他の皆は寝静まったのに………。」

 

ガルッチ「どうも、こう言う日が来ると、眠れなくなる体質らしいね。」

 

 

決戦の日の前夜、僕は青い月を眺めていた。正直、何故僕はこうも月を眺めたあとに眠るのか、分からなかった。

だけど、月を眺めるだけで、不思議と落ち着いた。

 

 

英竜「ガルッチ?そこか?」

 

ガルッチ「あ、お姉ちゃん。」

 

英竜「もうすぐ決戦だって言うのに、寝不足で敗北は洒落になんないよ。『アルティメットムテキガシャット』を手にしたからってさ。」

 

ガルッチ「そりゃあまぁ………、そうだけど。」

 

 

とか言いつつ、お姉ちゃんも僕の隣に座った。

 

 

英竜「綺麗な満月だね。もしかして、これを見るために?」

 

ガルッチ「癖というか、『ジンオウガ』の特性というかなんというか。」

 

未来「そういえば、ガルッチって不完全だけど『ジンオウガ』になれるんだっけ。」

 

ガルッチ「そりゃあね。最近『ビーストフォーム』になってないけど………。」

 

英竜「『ジンオウガ』になれるって…………。」

 

ガルッチ「まぁ、『モンスターフォーム』もあるけど、こっちはウルトラ怪獣の『EXゴモラ』と、ゴジラ怪獣の『スペースゴジラ』、『完全生命体デストロイア』の力を宿してるけどね。」

 

英竜「ゴジラ怪獣!?貴方そんな力持ってたの!?」

 

ガルッチ「夢の中でね。とはいえデストロイアは…………。見た目だけかと思ったが、どうやら違ったみたい。

『ニョキン』で再生してたから気づいてなかったが、どうやらデストロイアもまた、イフと同じような力を持ってたらしいんだ。まぁ、イフの方が上手だけど。」

 

 

今までは全く気づいていなかったけど、今になってデストロイアの力が常時発動していたのが分かった。ただ、見た目だけ変わってないけど。

 

 

英竜「時折感じたウルトラ怪獣じゃない力の正体って、ゴジラ怪獣だったのか。」

 

ガルッチ「でも、ウルトラ怪獣達には敵わないけどね。とはいえ、そろそろ寝ようかな。」

 

 

何時までも起きているなんて、流石に限界もあるし、それに……………。デストロイアの特性のリミットを解除するときだしね。

地獄で鍛えた僕の力、見せてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決戦の日

 

 

-人里-

 

 

決戦の日となり、皆は朝食をとり、人里のところにきた。そこには、フレディ、霊夢、魔理沙、ゴーストフェイス、トライボーグ、ウルトラマンヒカリ、エロン、レッドピラミッドシング(実は初対面。)、永夢、飛彩、大我、黎斗、貴利矢、妖夢、チルノ、鈴仙が立っていた。

 

 

フレディ「遂に来ちまったな…………。」

 

ガルッチ「この戦い、必ず勝つぞ。」

 

 

だが、この戦いに嫌な予感が漂う。どっちが勝ったとしても、まだ何かが起こりそうな気がしてならないからだ…………。

そう思っていると、教官達が現れた。右から順に、エッグマンネガ、タイラント、ジェイソン、バラカエイリアン、宵闇霊夢、教官、アームストロング、ヴォルギン、荒野天十郎、大道克己、そしてもう一人のフレディが、僕たちの目の前で止まった。10対24。此方の方が圧倒してはいるが、油断は出来ない相手なのは変わりない。

 

 

キース「待たせたな、ガルッチ。」

 

ガルッチ「気にしないで下さい、教官。こっちも今到着したところです。」

 

キース「相変わらず、教官呼びはやめられないか。」

 

ガルッチ「癖のようなものです。気にしないで下さい。」

 

フレディ「ジェイソン…………、もう一度俺の恐ろしさを、思い知る必要があるようだな。」

 

ジェイソン「ママに化けて騙した罪、この復讐………晴らさせて貰う。」

 

 

とはいえ、1ステージで全員とやりあうってのは、いささかアレだな。

 

 

ガルッチ「未来、英竜、本音。3人はカオスヘッダーを頼む。フランと村正、藍は、宵闇霊夢を。ヒカリと魔理沙は、タイラント。エッグマンネガは、エロンと霊夢。ジェイソンは、フレディとゴースト。DIOは教官。妖夢と鈴仙、チルノは、天十郎。トライボーグとシングさんは、大道。永夢、飛彩、大我、貴利矢、黎斗はヴォルギンを頼む。僕は、アームストロングと戦う。」

 

ヴォルギン「いささか、私の数だけ多くはないかな?」

 

キース「我々の数が合わないのだ。かと言って、弱い奴を呼んだところで、足手纏いだ。」

 

フレディ「テメッ!?」

 

ガルッチ「フレディ。」

 

フレディ「おまっ!?ガルッチ!!」

 

ガルッチ「言いたいことは分かるが、教官の言うとおりだ。限りなく弱い奴を呼んだところで、調子に乗って死ぬやつなんてほとんどだ。実際、幻想郷にいる住民達がそうだ。勝てもしない戦いに、無謀にも突っ込んでいく。それでダメージを与えて、死ぬのならば、特攻という形で、まだ済む。それで相打ちになって死ぬって言うなら凄いが、大半は何も出来ずに死んでるだろ?」

 

フレディ「……………。」

 

ガルッチ「言いたかないが、ハッキリ言って、幻想郷の住民達は無意味な行為だった。そんなものを手にしたところで、殺してくださいといってるようなもんだ。将棋で例えるのであらば、歩兵だけで挑むと同じくらい無謀だ。」

 

ジェイソン「いや、確かに無謀だけど、王か玉がないと駄目でしょ。」

 

キース「一度でもいいから、ガルッチに勝ちたかった………。」

 

エロン「将棋やってたのかよ!?そして何気にガルッチ将棋強っ!?」

 

 

そりゃああんた、こっちだって戦場でわざわざ突っ込んでいくだけじゃないよ。時折策を練って戦うことだってあるよ?

 

 

アームストロング「ところで、何時まで立たせるつもりだ?」

 

ガルッチ「そうだったな。んじゃあ、始めるか。幻想郷を掛けた、戦いを………。皆、幸運を。」

 

未来「うん。」

 

英竜「ガルッチもね。」

 

フレディ「負けんじゃねえぞ。」

 

 

【STAGE SELECT!!】

 

 

そのボタンを押した途端、皆は別れ離れとなり、それそれの相手に挑んでいった。そして僕とアームストロングは、モンハンポータブル3のアルバトリオンと戦う場所『神域』の所に選ばれた。

 

 

next episode




これが、対決相手と場所です。


ガルッチVSアームストロング 『モンハンポータブル3の神域』

永夢チームVSヴォルギン 『荒野』

未来、英竜、本音VSカオスヘッダー(カオス=フレディ) 『焦土』

トライボーグ&レッドピラミッドシングVS大道克己 『高原』

妖夢、鈴仙、チルノVS蛮野天十郎 『廃工場』

DIOVSキース 『Fate/Extra 六の月想海の深海』

フレディ&ゴーストフェイスVSジェイソン 『岬』

エロン&霊夢VSエッグマンネガ 『ラグナロク飛行艇』

ヒカリ&魔理沙VSタイラント 『平原』

フラン、村正、藍VS宵闇霊夢 『モンハンポータブル3の霊峰』


宵闇「今更だけど、何で私だけフルネームなのよ。」

霊夢「私と被ってるからじゃないの?」


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episode41 それぞれの戦い

-神域-

 

 

ガルッチside

 

 

神域。僕が単独で、アルバトリオンと1戦交えた場所だった。まさか、ここでかつての宿敵、スティーブン・アームストロングと戦うことになるとは………。

 

 

アームストロング「なるほど、この俺とタイマン勝負がしたいって事か。」

 

ガルッチ「元より、そのつもりだ。」

 

アームストロング「そうか。しかし、変わったな。ガルッチ。」

 

ガルッチ「?」

 

アームストロング「俺に挑んだときは、まだ傭兵というよりは、剣士として来たというのに、どう言う心変わりだ?よもや、あらゆる神に従える神にもなるとは………。」

 

 

あー、恐らく…………本来の『僕』が教えたのか。

 

 

ガルッチ「まぁな。こっちも色々あったんだ。だが、今でも剣士を辞めたつもりはない。それに、アンタの言葉…………文字通りとまではいかないが、ちゃんと受け取ってるよ。」

 

アームストロング「ほう、って事はつまり?」

 

ガルッチ「ああ、気にくわない奴らを、物理的にも精神的にも潰しにいってる。自分の大切なものを守るために、綺麗事並べて正義だと名乗る奴や、世界を救うためだとほざいて、結局は過程も無いまま突き進んでた愚かな奴も、殺してきた。

正直、これを言うのも癪だが、アンタには感謝してる。アンタの言葉で、ここまで意志を固めることが出来たし、夢を持てた。」

 

アームストロング「ほうほう、そいつは素晴らしい。死の間際に放った言葉が、そこまで成長できたとはな。

ならば、此方も全力で殺しに行かなくては、礼儀が欠けるだろう。」

 

ガルッチ「そうだな。」

 

 

今思えば、宿敵の相手だというのに、不思議と憎悪感はなかったな。もし、違う出会いがあったら、あるいは……………。

いや、有り得ないな。友になり得るなんて有り得ない。いつだって、僕とアームストロングは、相容れることのない関係だしな。

だけど、例えそうだとしても……………。あの時の出会いに、感謝を…………。

 

 

アームストロング「ところでガルッチ、此奴に身に覚えあるか?」

 

ガルッチ「そ、それって!?」

 

 

『ディフェンダーシミュレーションガシャット』

 

 

ガルッチ「ガシャット!?」

 

アームストロング「その通り。エッグマンネガが俺のために開発したガシャットだ。とはいえ、使い方は、お前達とは違うがな。」

 

 

【ディフェンダーシミュレーション!!】

 

 

アームストロング「最硬の肉体の前で、俺を止められるかな?『大金剛石』!」

 

 

其れを心臓部分に躊躇無く差し込むと同時に、そのガシャットは消え、代わりに頭部以外の全身が鉱石のようなものに変わっていった。

 

 

アームストロング「さぁ、来い。お前の刃、折ってやる。」

 

ガルッチ「…………面白い、最硬の肉体というわけか。ならば、『ゲーマドライバーΩ』を使う必要は無いな。」

 

アームストロング「ん?」

 

ガルッチ「ゲーム感覚で倒してもいいが、やはりここは己の肉体で挑むのも悪くない…………。覚悟は良いか?刃を折ることが出来るっていうなら、掛かってこい。」

 

アームストロング「そうか…………。ならば行くぞ!ガルッチ!!」

 

ガルッチ「OK.いざ、参る!!」

 

 

sideout

 

 

BGM メタルギアライジング スティーブン・アームストロング戦 『It Has To Be This Way (Platinum Mix)』

 

 

 

アームストロングの体内にあるナノマシーンにより鋼鉄化として、普通の刃なら傷一つも着けられないというにもかかわらず、ガシャットの影響なのか更に硬度が上がり、恐らくあのムラサマブレードですら斬ることも難しい程の硬さとなっていた。

だが、地獄に行き、試練をクリアしてきたガルッチにとっては例外で、たった空振りするだけで、傷を負わすことが出来た。ただ、中途半端な傷だった為、すぐさま修復されてしまう。

 

 

ガルッチ「オラァ!!」

 

アームストロング「ハッ!」

 

 

『ガツンッ!!』

 

 

最硬の拳と矛のようなの拳がぶつかると、大きな衝撃破が起こり、噴火が起こったように周りの地面から、マグマが噴き出した。

 

 

ガルッチ「全く…………、硬いのはこれっきりにしたいよ。」

 

アームストロング「もう音を上げるのか?」

 

ガルッチ「まさか、そんなわけ無いだろ!!」

 

 

回し蹴りでアームストロングを蹌踉めかせる。頬には、切り傷があるものの、やはり修復されてしまった。

 

 

ガルッチ「(結構硬いな。しかも硬いせいで、傷は浅いし、瞬時に回復しているな。でも、感覚は覚えた。後は………。イフ、聞こえるか。)」

 

イフ「(何だ?)」

 

ガルッチ「(アームストロングの能力をコピーする。あの硬さを我が物にすれば、攻撃が効くかもしれない。)」

 

イフ「(確かに、あの硬さは異常だ。其れを手にすれば、君の耐久も上がるだろう。よし、直接『視ろ』!そうすれば覚えられる。)」

 

ガルッチ「(了解!)」

 

アームストロング「どうした?今度はこっちからいくぞ!!」

 

 

今度はアームストロングの怒濤の攻撃が襲い掛かってくる。しかし、ガルッチは、其れを受け流しながら、相手を『視た』。

同時に『触れる』事により、硬度、素材、性質、ありとあらゆるものを覚えていった。そして、次のパンチを受け流したことにより、ようやく体が覚えた。

 

 

アームストロング「クソ、ちょこまかと動きやがって…………!だが、ここまでだ!!!」

 

ガルッチ「(レモン色、開眼!金剛化!!)」

 

 

受け流される苛立ちに、一撃必殺のパンチを繰り出すアームストロングだが、ここで驚かされることになった。

なんとガルッチの両腕から、鉱石類が出てきて、攻撃を防いだのだ。しかも右目の色は、レモン色になっていて、攻撃力と敏捷性が下がる代わりに、耐久と重さを上げる仕組みがあるのだ。それにより、仰け反ることはなく、そのままカウンターのアッパーを繰り出す。

そのまま仰け反るが、直ぐに態勢を整え、ガルッチを見た。

 

 

アームストロング「貴様、まさか俺の能力を…………!」

 

ガルッチ「ああ。アンタのナノマシンと『ディフェンダーシミュレーションガシャット』の能力をコピーしたお陰で、こっちもお前のように使える。僕のスタンド『PERFECT IF THE VISION』と、『完全生命体デストロイア』の能力を使ってな。」

 

アームストロング「フッ、フハハハハハハハハハ!!!!!ホントに、お前は想像以上だ!!ガルッチ!!」

 

ガルッチ「さて、反撃といこうか。深紅色、開眼!!」

 

 

今度は深紅色の眼に変わり、ガルッチの反撃が始まる。

 

 

 

 

 

-岬-

 

 

一方でフレディとゴーストフェイスは、ジェイソンと死闘を繰り広げていた。Lv99のエグゼイドに変身したフレディだったが、驚いたことに、ジェイソンが手にしていたものは、ガルッチが投影して渡されていた『マキシマムゾンビXガシャット』だった。

其れを使い、今のゲンムはLvX-99となり、フレディに挑んでいたのだ。

 

 

フレディ「畜生………、これじゃあジリ貧だな………。」

 

ゴースト「まだ、こっちのスペルを使って無いっすよ!魔力『雷帝』!!」

 

ジェイソン「そんな攻撃、無駄だ!!」

 

 

ジェイソンはゴーストフェイスに向けて攻撃を仕掛ける。が、フレディが其れを妨害する。

 

 

ジェイソン「僕の、邪魔をするな!!」

 

フレディ「ウルセぇ!!ホッケーマスク野郎!!」

 

ゴースト「フレディ先輩、ジェイソン先輩から離れて!!『雷帝の鉄槌』!!」

 

 

『ズドンッ!!』

 

 

ジェイソン「ッ!!」

 

 

ゴーストフェイスが放った雷が、ジェイソンに直撃する。フレディは事前に、アーマーから脱出していた。

 

 

ジェイソン「無駄だ………!僕は不死身の身体になってる。君達なんかに、殺せるわけがない!!殺戮『マサクル・オブ・ザ・リッパー』!!」

 

ゴースト「フレディ先輩!僕の後ろに!!『雷帝の重鎧』!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

二つの鉈を取り出し突撃するも、ゴーストフェイスが出した巨大な雷の盾によって防がれていた。

 

 

フレディ「ゴーストフェイス、お前すげぇ!!」

 

ジェイソン「……………成長したね、ゴーストフェイス。」

 

ゴースト「もう僕は、ただ弱いだけのゴーストフェイスじゃ無いっす!!誰かのために戦い、誰かのために守る、雷鳴の…………『ゴーストフェイス』っす!!」

 

 

盾で弾くと、ジェイソンが持ってた鉈を壊した。

 

 

ゴースト「まだ時間がある限り、これで決める!!フレディ先輩、その武器借りるっすよ!!『雷帝の剣』!!」

 

 

フレディが持ってた『ガシャコンキースラッシャー』を持ち、雷を纏った。

 

 

フレディ「だったら、此奴を使え!!」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

フレディは『マキシマムマイティXガシャット』を、ゴーストフェイスに渡し、差し込んだ。

 

 

【ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

ジェイソン「こ、これはまずい………!!こっちも!!」

 

 

【キメワザ!!】

 

 

フレディ「ゴーストフェイス!!思いっきしやってやれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!

 

ゴースト「行くっすよ、ジェイソン先輩!!」

 

ジェイソン「来い!ゴーストフェイス!!」

 

 

【マキシマムマイティサンダークリティカルフィニッシュ!!】

 

 

【マキシマムゾンビクリティカルエンド!!】

 

 

ゴースト「『極大雷鳴斬』!!!」

 

ジェイソン「うぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

ジェイソンのライダーキックと、ゴーストフェイスの雷鳴斬がぶつかり合い、凄まじい轟音と雷鳴、更には黒い霧が噴き出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-焦土-

 

 

 

未来side

 

 

前まで戦ってたカオスヘッダーの時よりパワーアップしていたとは言え、こっちだって負けていないって事を教えてあげないと!!

 

 

カオスフレディ「ヒャッハッハッハッハッハ!!未来、此奴を喰らえ!!」

 

英竜「っと、思っているけど、私を忘れないでいただきたいね!!『スパークレジェンド』!!」

 

カオスフレディ「ガフッ!?」

 

 

英竜の姿って、ウルトラマンレジェンドだったっけ?あれでLv50だなんて、思えないなぁ…………。

 

 

本音「次は私よ!!『ナチュラルガイア』!!『シャイニングスパーク』!!!」

 

カオスフレディ「ぬぁぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?!?!?!?!?!

 

本音「自然王神の力を持った光はどう?」

 

カオスフレディ「こ、これ………!?浄化させるほどの力も持ってんのか!?畜生ォォォォォォォ!!!!」

 

本音「みっくん!!」

 

 

僕の出番だね、だったらこれで!!

 

 

『FINAL PASSION INFINITY ATTACK RIDE<INFINITY DIMENSION KICK>!!!』

 

 

未来「これで、フィニッシュ!!」

 

カオスフレディ「畜生ォォォォォォォ!!!俺はまた、未来にやられるっていうのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

英竜「未来、此奴倒したの2度目なんだ…………。(・_・;)」

 

 

まぁフレディがいる幻想郷に来たの、これで4度目だけどね………。

 

 

『ズドォォォォォッ!!』

 

 

【GAME CLEAR!】

 

 

とりあえず、カオスヘッダーは倒せた。他の皆はどうなんだろう?

 

 

sideChange

 

 

 

 

-南海の深海-

 

 

 

DIOside

 

 

全く、同じクロノスだからと思ってやったが、どうやらあのキースは違うようだな……!まるで予測してるかのようによけて、反撃を仕掛けてるみたいだ。

 

 

キース「どうした?この程度か?」

 

DIO「全く、侮れないクロノスだな………。『スタープラチナ』!『クレイジーダイヤモンド』!」

 

 

『オラァ!/ドラァ!』

 

 

キース「無駄だ。」

 

 

『ポーズ……。』

 

 

DIO「WRYYYYYYYYYYYY!!!」

 

キース「何ッ!?」

 

 

『バコンッ!』

 

 

キース「グフッ!?」【HIT!】

 

DIO「忘れたか?このDIOも、時の支配者だと言う事を………。」

 

キース「時の支配者は、2人も要らん!!」

 

 

キースの攻撃はよける。だが、思ってたより苦戦は強いられていた。スタンドが見えていたのは、想定外だったな…………。

 

 

DIO「ならば、『キラークイーン』!!」

 

 

スタープラチナとクレイジーダイヤモンドを引かせ、キラークイーンを呼び出し、ついでながらメタリカを使って、ガルッチの血で出来たナイフを手に持った。

勿論、ガルッチの血だから、ただのナイフではない。起源ナイフと呼ぶのに相応しいだろう。しかもキラークイーンで、ナイフ型爆弾にも変貌。避けられても、爆発させるだけで十分だ。

 

 

キース「ナイフ如きで、私を倒せるとでも?」

 

DIO「ただのナイフだと思うなよ?『点火』!!」

 

 

『ズドォォ!!!』

 

 

キース「グッ!?」【HIT!】【HIT!】

 

DIO「更に………!」

 

キース「グォオオオ!?!?腕から、剣が!?!?まさか、そのナイフはガルッチの!?」

 

DIO「その通りだ。そのナイフに触れずとも、爆発に巻き込まれれば、ガルッチの起源は発動する。これでお前の左腕は役立たずとなったのだ!!」

 

キース「ならば、此で仕留める!!」

 

 

【ガッチョーン………。ガッチャーン!キメワザ!】

 

 

【クリティカルサクリファイス!】

 

 

DIO「そう来るか………。プッチ、私に力を………!『メイド・イン・ヘブン』!」

 

 

【キメワザ!】

 

 

【メイド・イン・ヘブンクリティカルクルセイド!】

 

 

キースが襲い掛かってくる。しかし、キース…………。貴様は時間の支配者なら、時を止めるだけだと思っているのであれば、それは失策だったぞ?

本当の時間の支配者と言うものは、時止め以外にもあるぞ。

 

 

DIO「フンッ!」

 

 

『バキンッ!!』

 

 

キース「なっ!?」

 

DIO「『加速』と言う名の早送り。」

 

キース「早送りだと!?」

 

DIO「そしてお前は、既に攻撃を受けている。」

 

キース「何?一体どう言う────」

 

 

『ズバンッ!』

 

 

キース「グハッ!?」【GREAT!!】

 

DIO「キングクリムゾンの能力、時飛ばし。そして此が!!」

 

 

【ガッチョーン…………。ガッチャーン!キメワザ!】

 

 

【バイツァダストクリティカルジャッチメント!】

 

 

DIO「キラークイーンの第三の能力。『時戻し』!!」

 

 

『ズドドドドドドッ!!!』

 

 

キース「なっ!?変身が解けた!?」

 

DIO「負けて、死ぬがいい。」

 

キース「グハァァァァァァッ!?!?!?!」【HIT!】【HIT!】【GREAT!】【GREAT!】

 

 

『パキンッ!!』

 

 

キースが持ってたガシャットとガシャコンバグヴァイザーⅡは破壊。それによってキースは、もう変身できなくなった。

ん?この気配は…………。

 

 

ガルッチ「DIO!教官は!?」

 

ジェイソン「…………壊されちゃったって事だね。」

 

ゴースト「ジェイソン先輩、あまり喋っちゃ駄目っす!」

 

未来「………どうやら、終わったみたいだね。」

 

 

どうやら皆、それぞれ戦ってた相手に勝ったようだな。いや、ジェイソンが居るのが不思議だが、まぁ其れは良い………。

 

 

DIO「終わりだ、キース・シャーディス。」

 

キース「ま、まだだ…………!!まだ終わってない!!!」

 

 

何ッ!?キースが、サイボーグ化に!?

 

 

キース「クロノスの力を持ってしても駄目なら、我がサイボーグの力で、貴様を─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『時間稼ぎ、ご苦労だったな。キース・シャーディス。』

 

 

? 誰だ?今の声は?

 

 

ガルッチ「ッ!」

 

ジェイガル「「キース/教官!!避けて!!!!」」

 

 

『ズサァ!!』

 

 

キース「ッ!!!」

 

 

突如黒い斬撃が現れ、サイボーグ化したキースは、真っ二つに別たれ、そのまま爆発した。そしてこの先にいたのは、白いフードを着込んだ奴と…………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチが月で出会ったと言われる、綿月依姫と綿月豊姫の姿があった………。

 

 

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episode42 ⅩⅡ番 ゼクス

-南海の深海-

 

 

ガルッチside

 

 

教官が死んだ…………。そして僕達の前に現れたのは、綿月依姫と綿月豊姫、そして『新生ⅩⅢ機関』の一人、ゼクスだった。

だが、時間稼ぎとは一体?そして何故あの2人が?

 

 

ゼクス「初めまして諸君、というべきかな?どうやら無事、仮面ライダークロニクルをクリアしたようだな。いや感心するよ。

お陰で私の計画も順調に進めることが出来た。」

 

フレディ「計画だと?それ以前にテメェは誰だ?」

 

ジェイソン「ゼクス…………!」

 

ゼクス「おや、そこにいるのは、殺したはずのジェイソンではないか。」

 

ゴースト「知ってるんすか!?」

 

フレディ「しかも殺したはずのって、おいジェイソン。何があった!!」

 

ガルッチ「……………そろそろ、話してあげた方がいいんじゃないか?ジェイソン。」

 

ジェイソン「そう………だね。」

 

フレディ「ガルッチ?一体何を───」

 

ジェイソン「……………彼奴が、僕が居た幻想郷を破壊し、フレディ達を殺した張本人なんだ。」

 

エロン「どういう事だ?」

 

 

ジェイソンは、今まで何があったのかを一から説明し、そして自分は今如何言う状態なのかを教えた。

今のジェイソンは、バグスター的な存在で、もうじき消滅の時間が迫ってきていたのだ。

 

 

魔理沙「おいおい、それじゃああっちの私は、死んでるって事じゃねえか!」

 

霊夢「ちょっと待って、ゼクスとか言ったわね。時間稼ぎってどういう事かしら?」

 

ゼクス「時間稼ぎか。この2人の洗脳と、八雲紫、八雲藍、橙の3人の殺害だ。

 

全員『ッ!!』

 

 

まさかあの2人、洗脳されていたのか!?しかもなんだって!?八雲一家を!?!?

 

 

ゼクス「お前達には感謝しているぞ。そっちが決闘している間、こちらの計画も進むことが出来たからな。

後は、この世界に来たお前達と、現実世界に居るザギ達を始末するだけだ。」

 

ガルッチ「現実世界?そういえば、ザギ達も幻想郷にいるって言ったが、まさか…………。この世界繋がってる!?」

 

ゼクス「その通り。とは言え、まずはお前から始末してやる。ガルッチ。私の秘密を暴露される前に。」

 

 

あ、まだ根に持ってたのか。

 

 

未来「ねぇ、秘密って一体。」

 

ガルッチ「あとで教えてやる。とは言え、手間が省けたな。」

 

ゼクス「?」

 

ガルッチ「此奴の機能を使わず、終わらせるところだったからな。」

 

 

僕はすかさず、『ゲーマドライバーΩ』のレバーの横にあるボタンを押すと、そこからドライバーが出現した。

要するに、ガシャットを挿入できる個数が4つになったと言うことだ。

 

 

ガルッチ「未来、お姉ちゃん、フラン、藍、村正さん。一緒にゼクスを倒そう。DIOは下がって、結構無理させちゃったようだからね。」

 

DIO「ああ………、頼んだ。」

 

ガルッチ「他の皆は、綿月姉妹を頼む。」

 

ジェイソン「待って!………僕も、ゼクスと戦わせて!」

 

フレディ「ジェイソン!?」

 

ガルッチ「でも、もう時間が────」

 

ゼクス「そうとも、もうお前に残された時間はあまりない。ここは大人しく、余生を楽しんだ方がいいのでは?」

 

ジェイソン「フレディ達の、仇を取れずして、余生を楽しめるか!!僕はお前に殺されて以来、絶対に殺してやると誓ったんだ。それに、それだけ戦える時間も残してある。」

 

ゴースト「駄目っすよ!!ジェイソン先輩!!」

 

ジェイソン「…………いずれにしても、死んでるのと変わりないんだ。だから、お願い。ガルッチ。僕も、戦わせて!!」

 

 

ジェイソン、君はそこまで………………。

 

 

ガルッチ「分かった。」

 

ジェイソン「ありがとう…………。」

 

ゼクス「………………反吐が出る。下らない、友情だな。」

 

ガルッチ「何?」

 

ゼクス「虫唾が走るんだよ。友情とか、絆とか、そんな下らないものなんか頼ってるから、弱くなるんだよ。

私からしたら、此奴らなんて道具に過ぎない。私達『新生ⅩⅢ機関』の計画ならば、仲間ですら捨ててやるとも。」

 

フレディ「それがテメェのやり方か……………?仲間ですら道具として扱うだと?!」

 

ゼクス「決まってるだろ。此が私のやり方だ。今更否定する気にもない。」

 

ガルッチ「もういい、黙れ下郎。」

 

 

【ラッシュヒーローズXX!!】

 

 

【マッチレスストロンゲスト!!】

 

 

 

ガルッチ「ケリを着けようか、ゼクス。テメェは友情を馬鹿にした。

友情を馬鹿にしたらどうなるか、身を以て知るがいい。」

 

 

【ダブルマキシマムガシャット!!】

 

 

フレディ「おい待て、俺も彼奴をぶっ飛ばしてえ。」

 

ガルッチ「かまわないよ。」

 

フレディ「よっしゃ!ヒカリ!!エロン!!皆!!俺とジェイソンに任せて、綿月姉妹って奴らを何とかしてくれ!!」

 

ヒカリ「分かった!!」

 

フレディ「ってな訳で、ステージチェンジだ。」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

 

 

-月面-

 

 

………………………………この『ステージセレクト』の奴、種類豊富すぎないか?

 

 

フレディ「行くぞ、皆。ガルッチが言うゼクスを、完膚なきまでに叩き潰すぞ!!」

 

英竜「元より、そのつもりだ!!」

 

 

あ、英竜も僕と同じようにスイッチ押して、ドライバー増やしたな。

 

 

【ウルティメットダブルスギャラクシー!!】

 

【ウルティメットギャラクシーノア!!】

 

【ダブルマキシマムガシャット!】

 

 

ガルッチ「お姉ちゃん!」

 

英竜「ああ!!」

 

 

【【アルティメットムテキ!!】】

 

 

【【ドッキング!】】

 

 

未来「こっちも!!」

 

 

『FINAL INFINITY RIDE』

 

 

フラン「ドラゴン、力を貸して!!」

 

 

『DRIVER ON! PLEASE!!』

 

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

 

フレディ「俺らも行くぞ、ジェイソン!」

 

ジェイソン「うん!」

 

 

【マキシマムマイティX!】

 

 

【ハイパームテキ!】

 

 

【マキシマムゾンビX!】

 

 

村正「出てきて!!『四凶の妖獣達よ(バッド・フォース・ビースト)』!!」

 

藍「来て!武蔵!!」

 

武蔵「了解!!」

 

ガルッチ「『大元帥』!!」

 

英竜「『ウルティメットパワーエクストリーム』!!」

 

フレディ「『ハイパー大変身』!!」

 

ジェイソン「グレードX!」

 

未来ジェイ「「『変身』!!」」

 

フラン「『無限光変身』!!」

 

 

【【【ガッチャーン!パッカーン!((ダブル))ムーテーキー!!】】】

 

 

【輝け!流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!!】

 

 

【俺がお前で!君が僕で!《We are!》ラッシュラッシュヒーローズ!《Hey!》XX!!】

 

 

【僕は君で!貴方が私で!《We are!》ウルティメットダブルス!《Hay!》ギャラクシー!!】

 

【【煌めけ!銀河の如く!白銀の究極ライダー!アルティメットムテキファンタズム!/ウルトラマン!】】

 

 

【バグルマックス!不死身の最強ボディ!ダリラガン!ダゴズバン!】

 

【マキシマムパワーX!!】

 

 

『PERFECT PASSION INFINITY DECADE!!』

 

 

『INFINITY!!PLEASE!!』

 

『ヒースイフードー!ボーザバビュードゴーーン!!』

 

 

僕達はそれぞれ、最強フォームの姿に変わった。僕はもう一人の『僕』を呼び出し、『アルティメットムテキガシャット』で、お互い無敵状態にさせた。

先ず僕の姿、元服装だが、『原初の神話礼装』の白金バージョンで、背中には6つの翼が生えていた。対してもう一人の『僕』は、『アルテラ』の姿だった。

一方で、お姉ちゃんの方も、僕と同じように2人に分かれていた。恐らく、『ウルトラマンノア』の姿でありながら、右腕には第4形態イフで、背中には事実上最終形態イフの翼が4つ生えていた。

そして、ダークザギの姿のもう一人のお姉ちゃん────

 

 

D英竜「あの、僕女ですけど、事実上…………男です。」

 

 

…………あ、つまりお兄ちゃんね。あの野郎の言うとおり、ホントに男だったんだ………。

 

 

L英竜「何で私がノアなのかしら?ここはダークザギじゃ…………。」

 

D英竜「うーん、ですが『僕』。此方の方が闇が深かったと思いますし、此で良いと思います。」

 

Bガルッチ「男の娘とは言え、一応『性同一性障害』者なんだよね?」

 

Rガルッチ「でも今はダークザギっつうか、左腕と背中に生えてる翼っぽい奴ってダークルシフェルだよな?」

 

Bガルッチ「あー、確かにそう見えるね。」

 

 

とは言え、此で役者は揃った。そろそろ、ゼクスを討ち滅ぼすとしようか。

 

 

Bガルッチ「行くぞ、ゼクス。絆の極地、恐れずして掛かってこい!!!

 

ゼクス「下らん!!そのような脆い絆、私が破壊してやる!!!」

 

 

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episode43 VSゼクス

BGM 灼眼のシャナop3 『Light My Fire』


-月面-

 

 

ガルッチside(M)

 

 

ゼクス「ハートレス、ノーバディ。奴らを始末しろ!!」

 

 

ゼクスの前に現れたのは、無数のハートレスとノーバディ達。なのだが、あの時の戦いよりも、数が少ないように見えた。

いや、あの数が異常なだけで、こっちが本来…………。いやもう考えるの辞めよう。あれと比較するのが間違いだ。

 

 

L英竜「な、何あれ!?」

 

Bガルッチ「黒い奴が『ハートレス』、白くペラペラしてそうな奴は『ノーバディ』。結構な数はいるし、しかも種類も豊富なんだよね………。」

 

D英竜「あれ、どう倒すの?」

 

Rガルッチ「安心しろ。フレディと俺達、お前達は今無敵だ。要するに………!!」

 

 

『ブシャァァァァァッ!!』

 

 

あ、あっちの僕が一瞬にして大勢居たはずのハートレスとノーバディを倒しやがった。中には強い奴が居たはずなのに…………。

 

 

ゼクス「ならば!!『ダークネスボレー』!!!!」

 

未来「無駄だよ。」

 

 

『KAMEN RIDE W!<EXTREME>!』

 

 

え?あれって、士がやってた奴!?

 

 

『FINAL INFINITY ATTACK RIDE<INFINITY EXTREME MAXIMUM DRIVE>!』

 

 

未来と未来が召喚した仮面ライダーWと一緒な動きで剣を振るうと、虹色の斬撃と光弾が放たれ、ゼクスの放つ闇の弾を相殺していった。

 

 

ゼクス「何処までも邪魔を─────」

 

武蔵「余所見してる場合?」

 

ゼクス「なっ!?」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

武蔵「フランちゃん!!」

 

ゼクス「囮か!?」

 

フラン「いっくよ~!!」

 

 

『チョイイネ!SPECIAL!サイコー!!』

 

 

武蔵「あ、一応言うけど、一人で喰らってね。」

 

ゼクス「あ!こら待て────」

 

 

『ズドォォォォォッ!!』

 

 

ゼクス「グォォォォオオオオオ!!!!」

 

 

フランのライダーキックが決まると、ゼクスは後ろに吹っ飛ぶ。

 

 

村正「ハァァァァ!!!」

 

ゼクス「クソッ!!此奴でも─────」

 

村正「『四凶の狂舞(バッド・ビースト・マッドネスダンス)』!」

 

 

ゼクスの攻撃は、村正の妨害によって止められてしまい、こちらの一方的な攻撃に翻弄されていた。

 

 

ゼクス「貴様ら、この私をここまでコケにすると─────」

 

 

『グシャッ!』

 

 

ゼクス「フグッ!?」

 

本音「もう、皆狡い!!私も加わらせてよ~!!」

 

 

ホント、本音のスタンドってデカいなぁ……………。

 

 

ゼクス「巫山戯やがって…………!!貴様らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

な、なんだ!?ゼクスが大きくなって、いや、何か月よりもデッカくなりやがったんだけど!?!?

 

 

ゼクス「最早許さん…………!!この力を使わせたことを、後悔させてやる!!!!!」

 

ガルッチ「「いや、後悔するのは、テメェの方だ。ゼクス。」」

 

フレディ「俺とガルッチ、英竜を無敵にさせたまま挑んだこと自体、敗北が目に見えてんだよ。」

 

L英竜「それに気づかない貴方は、もう如何することもできない人ね。」

 

ゼクス「黙れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!全エネルギー及び闇を集め、貴様諸共此の次元を消し飛ばしてやる!!!!!!」

 

 

あの技って、確かオーズの……………まさか!!!!!

 

 

Bガルッチ「貴様、オーズか!!!」

 

ゼクス「その通りだ!!お前を倒すために、『新生ⅩⅢ機関』に入った!!たとえ鈴美に消されても、ノーバディとして現界出来るなら、何時でも貴様らの前に現れてやる!!」

 

Bガルッチ「そうかよ………!お姉ちゃん!!フレディ!!ジェイソン!!一気に決めるぞ!!!」

 

 

【キメワザ!!】

 

 

Rガルッチ「おっしゃっ!!行くぜ!!」

 

L英竜「一斉攻撃ね。」

 

D英竜「分かった!!」

 

フレディ「ジェイソン、俺達も行くか!」

 

ジェイソン「そうだね。」

 

 

【【【キメワザ!!】】】

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

ジェイソンは、フレディが持ってる『ガシャコンキースラッシュ』の色違いを手にし、『マキシマムゾンビXガシャット』を差し込んだ。

 

 

Bガルッチ「まずは僕達だ!!」

 

Rガルッチ「おうとも、行くぜ!!」

 

 

【【ダブルアルティメットクリティカルスパーキング!!!】】

 

 

ガルッチ「「うぉぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」

 

 

『ズバァァァァァァァァァァッ!!!』

 

 

ゼクス「ぬぁぁぁぁぁぁ!?!?!」

 

L英竜「今度はこっちだ!」

 

D英竜「行くよ!!」

 

 

【【ダブルアルティメットクリティカルスパーキングバースト!!】】

 

 

ゼクス「やらせるか!!『崩界咆哮砲』!!!!!!」

 

L英竜「もう遅い!!『ノア・ザ・ファイナル』!!」

 

D英竜「『ザギ・ザ・ファイナル』!!!」

 

 

お姉ちゃんらの閃光と、ゼクスの閃光がぶつかり合うも、結果的にゼクスの閃光が打ち破られてしまい、元の姿に戻った。

 

 

L英竜「ハァ………、ハァ………。ムテキゲーマーで、よかった。此結構疲れる。」

 

D英竜「ぼ、僕も…………!」

 

フレディ「じゃあ、あとは俺らだな。」

 

ジェイソン「うん。」

 

フレディ「…………最後は、ちゃんと一緒に決めてやろうぜ。」

 

ジェイソン「決め台詞は覚えてる?」

 

ゼクス「こんな奴らに…………、こんな奴らにィィィィィィ!!!!

 

 

 

【ハイパークリティカルスパーキング!!】

 

 

【マキシマムゾンビクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレジェイ「「JACKPOT!」」

 

 

『ズドォォォォォッ!!!!』

 

 

BGM終了

 

 

フレディとジェイソンが放った閃光が、ゼクスに直撃する。

 

 

ゼクス「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■────────アレ?何ともない?」

 

 

だが、ほとんどが、まるでダメージがなかったと気付くと、すぐさま攻撃しようとした。

 

 

ゼクス「なんだ、拍子抜けしたな。ならば今度はこっち──────」

 

Bガルッチ「お前はもう、死んでいる

 

ゼクス「何?うぐっ!?」

 

 

次の言葉を出そうとするゼクスだが、次の瞬間、無数の【HIT!】と【GREAT!】の文字が現れ、さっき受けた攻撃が聞いてきたかのように、あらゆる場所から、傷や血飛沫を上げ始めた。

 

 

【超究極の一発!!完全勝利!!!】

 

 

ゼクス「グァァァァァァァァァァァァ!!!!!!なぁぁぁぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!?ば、馬鹿な……………!!この私が………………!!!この私がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」【PERFECT!!!】

 

 

 

 

大爆発と共に、血飛沫が飛び散っていき、跡形もなく消えていった。

 

 

【GAME CLEAR!CONGRATULATIONS!】

 

 

ハァ、めっちゃ疲れた…………。

 

 

【【【【【ガッシューン…………。】】】】】

 

 

フレディ「ほらジェイソン、お前も……………?」

 

ジェイソン「ごめん、そろそろ時間だ。」

 

未来「え!?」

 

 

ジェイソンを見ると、もうすぐ消えていくような姿が見えた。

 

 

ジェイソン「やっと皆でクリアしたというのに、僕だけ【GAMEOVER】だなんて。」

 

ガルッチ「ジェイソン……………。」

 

ジェイソン「出来れば、ガルッチと戦いたかったけど、それもかなわない夢だね。」

 

ガルッチ「もう、会えないのか?」

 

ジェイソン「ううん、君が召喚してくれる限り、何時でも出てくるから。ガルッチ、君と出会えて、本当によかった。

 

『ありがとう。そして、またね』。」

 

 

GAME OVER

 

 

そして、そのままジェイソンは、僕の目の前で消滅し、そこには『ガシャットロフィー』が残されていた。そこには、こう書かれていた。

 

 

『東方悪夢男 仮面ライダークロニクルガシャットロフィー』

 

 

フレディ「まさか、ジェイソンが持っていたとはな……………。」

 

ガルッチ「……………そうだね。犠牲はあったが、ようやく【GAME CLEAR】だ。」

 

 

その後、永夢達から綿月姉妹の洗脳を解くことが出来たという報告が来て、彼女らはそのまま謝罪、そしてマヨヒガのところに行くと、八雲一家が殺害されていた事を確認し、3人のお墓を作り、お祈りした。

 

 

 

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episode44 ゲーム後の大宴会

-始原の城-


あー、ようやく彼奴を追い出せたよ。全く、『第四の壁』ぶち壊してでも現れる奴って、本当に厄介だな。


メアリー「それにしても、まさか前半後半に分けるなんて、思わなかったね。」


まぁ、四天王編と仮面ライダークロニクル編で分けてたけど、前のコラボより長く書いた気がするな…………。


サンズ「元より、仮面ライダーエグゼイドが原因だけどな。これでガルッチ達も更にチート化したようだし。」

ライフ「そうですね。それで、如何します?次のゲーム。」


一応候補はあるけど、次は幕間でも作ろうかな?それから決めようっと。


-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

仮面ライダークロニクルが終わり、八雲一家が亡くなって数日後、ザギから連絡が来た。どうやらあっちも、色々あったようだが、終わったようだ。

 

 

ザギ『っと言うわけだが…………。』

 

 

しかも驚いたことに、どうやらこの世界に、ダークルシフェルが生きていたという。それだけでなく、本来の僕がダークルシフェルを連れ去って行ったようで、幻想郷全域で探し回っても居なかったという。

そういえば、ザギには伝えていなかったな…………。

 

 

ザギ『なぁガルッチ、何故お姉様を────』

 

ガルッチ「ストップ、ザギ。そもそも僕は、教官の陣営にいない。それに、君がみた僕だけど、少なくとも違う次元の僕だ。」

 

ザギ『どういう事だ?』

 

ガルッチ「そうだね、違う次元の僕というか、あっちは本来の僕と言うべきか…………。まず特徴が違いすぎる。

ザギ、僕の眼はちゃんとハイライトある?」

 

ザギ『まぁ、確認できるが、それと如何関係が?』

 

ガルッチ「ダークルシフェルを連れて行った本来の僕には、ハイライトがないんだ。それに、あっちの方が、男らしいし、何より一人の妻を愛しているんだ。僕と違ってね…………。」

 

ザギ『ハイライトが無い?洗脳とかそう言うのではなく?』

 

ガルッチ「うん。僕からしたら、あの目は、誰かを復讐する眼。または、大切なものを奪われてしまった眼だな。

少なくとも、ダークルシフェルが洗脳とかしたのは考えにくい。でも、何を考えているのかは分からないけど、敵対は避けた方がいい。」

 

 

いくらザギ達でも、あっちだって違うベクトルで強いのは確かだ。彼奴に対抗できるのは、少なくとも僕一人しかいない。

 

 

ザギ『しかし、それだけ強いなら、我々でも────』

 

ガルッチ「いや、ザギ。確かに強いならその分修行すれば良いかもしれないけど、あれは僕と同じ次元を超えてるし、腐っても僕だ。

僕の予想だと、僕の知らない何らかしらのスキルを持ってる可能性もあるし、今は泳がせたほうがいいと思うんだ。」

 

ザギ『ふむ、ガルッチがそう言うなら、我々も一応従う。ただ、もし奴が危険な事があったら、全力で止めるから、それだけは忘れるな。』

 

ガルッチ「そう言うのならば、致し方ないが、危険だと思ったら逃げろ。」

 

 

『ピッ』

 

 

やれやれ、まさかダークルシフェルが生きていたとはね…………。しかも、彼奴がダークルシフェルをねぇ………。何を考えているのかやら……………。

 

 

霊夢「ちょっとガルッチ、宴の準備して!」

 

ガルッチ「分かってる。」

 

霊夢「全く、連絡の時間が長いって…………。」

 

ガルッチ「それだけ重要な話だったんだから、仕方ないだろ?」

 

フレディ「まぁまぁ、今日は仮面ライダークロニクル終幕に加えて、ガルッチ達のお別れ会なんだしさ。それぐらいはいいんじゃねえの?」

 

ガルッチ「でも、やるって言っちまった以上、やるさ。」

 

 

そう、今僕がやってるのは、お別れ会と仮面ライダークロニクル終幕の祝いの為の大宴会の準備をしているのだ。

『ガシャットロフィー』も手に入れたことだし、もうここに留まる必要はない。そのため、帰る準備をしていたのだが、フレディ達から大宴会に誘われて、参加することになった。んで、僕はその準備を手伝うことに。

さて、次は宴会用の料理でも作ろうかな。

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

-???-

 

 

Ⅰside

 

 

まさか、ⅩⅡも殺害されたとは思わなかった…………。しかも、裏切りも考えているとはな……………。

 

 

Ⅴ「やれやれ、我々も道具扱いとはね。だが代償はデカいだろ。」

 

Ⅰ「ガルッチに秘密を暴露されるのも、時間の問題だな。まぁ、自業自得だ。奴の力は凄かったが、所詮宝の持ち腐れだな。」

 

Ⅴ「言えてる。とはいえ、残ったのは我々とデュースト含めて9人。そして解放されたのは、5つ。参ったな…………。」

 

Ⅰ「彼方も着々ではあるが、『ガシャットロフィー』も集めているようだ。そうなれば、フラウィーがいる世界の結界が破れてしまう。」

 

Ⅴ「いや、解除するための装置は、此方にある。我々の居所が分からん限り、解除は不可能だろう。」

 

 

あー、そういえばそうだったな…………。

 

 

Ⅴ「お前、忘れてただろ。」

 

Ⅰ「うん。」

 

Ⅴ「…………レポート15枚書いて私に出せ。」

 

Ⅰ「……………。(´・ω・`)」

 

 

またⅤのレポート地獄か…………。面倒くさいなぁ……………。

 

 

 

 

sideChange

 

 

 

-博麗神社- -月夜ノ刻-

 

 

 

ガルッチside

 

 

霊夢「それじゃあ皆、ガルッチ達のお別れ会と仮面ライダークロニクル終幕祝いとして…………。」

 

 

全員『カンパーイ!!』

 

 

準備が終わり、大宴会が始まった。無論、エロン用のアロエヨーグルトもちゃんと作ってある。参加してる人は結構居るのだが、幽々子に関しては出禁。理由は無論、アルトリア並みの大食いだと言う事。正直そんなに作ってない。

 

 

フレディ「うめぇぇぇ!!やっぱりガルッチの料理スゲぇな!!」

 

ガルッチ「これでも飲食店経営者だからね。フランの料理だって、負けてないぞ。」

 

慧音「ほう、確かに美味しい。」

 

レミリア「…………。( ゚д゚)ポカーン」

 

咲夜「お嬢様?」

 

フラン「あー、あまりにもショックで放心状態になっちゃったみたいね…………。」

 

DIO「まぁ、此方のレミリアお嬢様も、料理を学び始めたようですが…………。フランお嬢様までには、正直及びませんからね。」

 

レミリア「ゴフッ!!!」

 

フラン「DIO。」

 

DIO「おっと、口が滑ってしまいました。」

 

 

うわー、DIOと咲夜のナイフ投げが始まっちゃったよ。そういえば、お姉ちゃんは料理している様子はなかったけど、しないのかな?

 

 

フレディ「っていうか、ガルッチ。もう9瓶目って、早すぎだろ。」

 

ガルッチ「安心しろ、傷口に入らなければ、なんとかなる。」

 

永夢「何故傷口なんですか?」

 

黎斗「どうやらガルッチは、傷口に酒が入ると、酔う仕組みになってるらしいんだ。」

 

飛彩「待て、それだと消毒は無理なんじゃ…………。」

 

貴利矢「いや、治療用ならなんの問題は無いですよ。」

 

大我「面倒くさい体質だな…………。」

 

 

仕方ないだろ、そう言うもんだしさ。そんなこんなで、いつの間にか10瓶目のお酒に突入していた。

やれやれ、こんだけ飲むって事は、相当のストレスとか溜まってるのかな?全く、酒に溺れるなといってるのに、こっちが溺れて如何すんのっての。全然酔わないけど…………。

 

 

トライボーグ『ガルッチ?まだ飲む気か?10本目だぞ?』

 

ガルッチ「分からん。気が付いたら、10本目だった。」

 

英竜「多分疲れてるんじゃないの?戦い然り、地獄然り、大変だったんだろう。少し、私の膝で休んだら?」

 

ガルッチ「うん、そうさせて貰うね。」

 

ゴースト「うぃぃぃ…………、ヒック!じゃあ僕も~────」

 

ガルッチ「お前は何を言っている?」

 

ゴースト「ごめんちゃい。」

 

トライボーグ『怖っ…………。』

 

 

あ~、癒されるぅぅ~…………。

 

 

『ピョコッ』

 

 

英竜「!!」

 

トライボーグ『猫耳!?』

 

DIO「尻尾も生えた………。」

 

未来「ガルッチって、甘えるときは猫っぽいんだけど、戦闘に入ったら何故か狼になるよね。」

 

本音「ぶっちゃけ、ガルガル君が可愛ければ、それでいいよ。」

 

エロン「なんか、本音が血走ってるんだけど…………。」

 

霊夢「いや、藍って子も、凄いぐらい獲物を捕らえるかのような目をしてるわよ?」

 

藍「ぐぇっへっへっへっへっへ………。ガルッチが可愛すぎて、もう今すぐにでも襲いたいぐらいだよ………!!」フーッ!フーッ!

 

 

い、息が荒い……………。藍、怖いよその眼。

 

 

ガルッチ「と、ところでエロン。」

 

エロン「なんだ?」

 

ガルッチ「まだ言わないのか?」

 

英竜「?」

 

エロン「なっ!?いや、言いたいのは、やまやまだが、そもそも…………、俺。亡霊だし………。///」

 

ガルッチ「別に亡霊でも良いじゃん。こっちなんで、種族の壁すらぶち壊してんだからさ。」

 

エロン「し、しかし…………。//////」

 

ガルッチ「(クッ、こんなことなら、こいしも連れてくればよかった!!)と、とにかく、行ってこい。」

 

エロン「そ、そこまで言うなら……………。」

 

ガルッチ「大丈夫、あんたなら、霊夢を射止めることぐらい、容易いだろ?」

 

エロン「んじゃあ、行ってくる…………。//////」

 

 

あー、エロンの奴顔真っ赤だけど、当時の僕もあんな感じだったなぁ………。

 

 

フラン「お兄ちゃん、エロンと何の話してたの?」

 

英竜「私も思った。」

 

ガルッチ「いやなに、エロンの奴、霊夢に好意を抱いていてね。それを後押ししたって訳。」

 

未来「そう言うことだったんだ………。」

 

ヒカリ「ところで英竜さん、また光の国に?」

 

英竜「そうね。でもヒカリ、たまには顔出せよ。メビウス心配してたから。」

 

ヒカリ「あのメビウス野郎…………!あ、そうそうガルッチ。君に渡す物があった。」

 

 

渡す物?少し起き上がると、オーブリングとは何かが違うのが分かった。まるで、遺伝子のようなものが中に入っていた。色的には、僕のイメージカラーなのか、青と黒の2色だった。その遺伝子の両端には、白い星が見えた。

 

 

ヒカリ「これは、『ボーイズライザー』と呼んで、俺が開発したものなんだ。だがこれだけでは動かない。それで、これを使うんだ。」

 

 

そこにはティーダと描かれたカプセルとジェクトが描かれたカプセルが、あった。

 

 

ガルッチ「これって…………。」

 

英竜「『ガールズリング』とは違う物のようだね…………。」

 

ヒカリ「これらは『ボーイズカプセル』で、『ボーイズライザー』をスキャンするためのものだ。おそらく、様々な皆が力を貸してくれると思う。」

 

 

その3つを手にした途端、すぐさま消えてしまった。え?何で?

 

 

ヒカリ「大丈夫、ちゃんと取り出せる。一度『ボーイズライザー』って呼んでみて。」

 

ガルッチ「いいけど…………。『ボーイズライザー』。」

 

 

そう呼んだ途端、どこからともなくその『ボーイズライザー』が飛んできて、僕の方に来た。不思議なことに、それを目撃することは誰も居なかった。認識阻害でもあるのかな?

 

 

ガルッチ「でも、何で僕に此を?」

 

ヒカリ「そうだな、今後の戦いで、ガシャットだけじゃ勝ち目がない戦いが待ってるかも知れないし、君が言う『新生ⅩⅢ機関』の奴らも対抗してくるかも知れないからな。」

 

 

なるほどね……………。まぁ、持っていて損はないかもしれないな。

 

 

フレディ「おーい、次歌う奴いるか?」

 

ガルッチ「あ、んじゃあ僕歌う!」

 

フレディ「あいよ。曲は如何する?」

 

ガルッチ「『EXCITE』で。」

 

 

その後、大宴会は更に盛り上がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大宴会が終わった翌日…………。

 

 

フレディ「もう、行くのか?」

 

ガルッチ「うん、次のゲームも待っているし、相手が相手だからね。」

 

トライボーグ『そうか。』

 

英竜「それじゃあ、私らはここで。」

 

エロン「ああ、じゃあな。皆。」

 

ガルッチ「おう、また何かあったら、呼ぶからね。」

 

 

そう言い伝え、魔法陣に乗ると、辺りの景色が一瞬にして真っ白になっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家 最深部-

 

 

ゼロノス「おう、お帰り。結構遅めな帰宅だったな。」

 

 

お陰様でな。こっちの疲労は結構溜まってるよ。

 

 

ゼロノス「そっちがまだ、ゲームしている間、こいし達も色々なゲームをやって、『ガシャットロフィー』を入手していたぞ。」

 

フラン「こいしちゃん達が!?」

 

ゼロノス「ああ。3つぐらいだな。」

 

 

そうか………。僕はすぐさま、『ガシャットロフィー』を投げると、今刺さっていた『東方悪夢男ガシャット』が抜かれ、そのまま融合し、『ガシャットキー』へと変わった。

 

 

ゼロノス「っと。此で残りは9つ。流石に4つのゲームをやりこんだのか、オーバーヒート寸前だったようだ。

調整と冷却するから、しばらくの間、やすんで──────」

 

黎斗「ゼロノス、済まないがみんな先に出ていったぞ。なんか、ガルッチを引っ張っていってな。」

 

ゼロノス「人の話を最後まで聞けよ…………………………。」

 

 

残り9つ。それと同時に、世界修正も9つか。まぁ、暫くは休んでおこうっと。

 

 

 

next episode




-始原の城-


ってな訳で、長らくコラボさせて戴いた、東方悪夢男のコラボは終わりです。(キャラ自体は登場するけど。)

一応次のゲームの候補は、以下の通り。


『Splatoon』、『Fate/Zero』


まぁ、どちらもオリジナル展開があると思いますので、そこはご了承下さい。


サンズ「スプラトゥーンって、また随分なものを…………。」


いずれにせよ。1か2のどっちかにはなるけどね。それじゃ、また次回、ゆっくり見ていってね。


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episodeEX1 終末

元ネタ:終末


ほぼ全部アドリブかも知れませんが、ご了承下さい。


-博麗神社-

 

 

 

未来「超巨大隕石が幻想郷に衝突するまであと3時間となりました。」

 

 

英竜「えー、この時間からは予定を変更して、歌あり笑いありの最終生放送を素敵なゲストを迎えてお送りします。」

 

 

 

『終末』

 

 

 

(幻想郷の住民達が、何故かカオスな事をやってる映像)

 

 

未来「幻想郷消滅3時間前とあって、住民達が大パニックになってるのか、凄いカオスになっているけど、最後まで自棄にならずにいきましょう。」

 

 

英竜「それにしても、何だこのカオス。カオスヘッダーが何かやったのか?」

 

 

未来「うーん、一応カオスヘッダーことカオスフレディの様子も見ましたけど、あっちも狂ったように『ヴェアアアアアアアアアア!!!!!』って叫んでいたよ。」

 

 

英竜「なんだそれ、滅茶苦茶怖いんだけど。」

 

 

未来「あ、そろそろ豪華なゲストをご紹介しましょう。先ずはホラー界のセレブの、フレディ・クルーガーで─────」

 

 

 

『(フレディ、公衆の面前で全裸をしながらジョジョ立ち)バ ァ ー ン!!!』

 

 

 

英竜「って、全裸!?ホラー界のセレブとも言われるフレディが!?」

 

 

未来「流石幻想郷最後の日、初っ端から大ハプニング!っていうか如何したの!?」

 

 

フレディ「『真っ裸ー二バル』。♪」

 

 

未来「なんか言ってる!?」

 

 

フレディ「つうか、なんかこのキャラ飽きてきた。」

 

 

英竜「ファ!?」

 

 

未来「えぇぇぇぇ!?フレディ、ホラー界のセレブの筈なのに!?」

 

 

フレディ「いや、それが飽きたんだ。」

 

 

未来「嘘ォォォ!?」

 

 

フレディ「因みに、1番上手い飯、何度もを食わされる次に飽きた。」

 

 

未来「いやいや、その度合いがよく分からないんだけど!?」

 

 

フレディ「すっぽんぽんぽこぽんぽこりん♪」

 

 

英竜「何歌ってるの!?」

 

 

未来「えー、フレディが何故か変なテンションが上がってるけど、他にもステキなゲストが来ています。っていうか、フレディ。なんか隠して。」

 

 

英竜「それじゃあ次です。東方人気キャラランキング1位を持ち、最早東方には無くてはならないキャラ、博麗霊夢で──────」

 

 

 

『(なんかタバコっぽいものを口に加え、ヤクザ座りをしている黒巫女服を着ている霊夢)』

 

 

 

未来「何ィ!?なんか目が死んでるし、しかもヤクザ!?」

 

 

英竜「ちょっと未来!?霊夢は一体、如何したの!?」

 

 

未来「まさか、ガルッチが言ってた黒化が、霊夢に!?」

 

 

霊夢「ちょっとそこの司会者。ピーピーうるさいんだよ!舐めるんじゃないよ!」

 

 

未来「いやいや、その前にタバコ吸ったら駄目だって!未成年なんだから────」

 

 

霊夢「いいのよ、私は17歳って言ってるけど、実は32歳なのよ。」

 

 

英竜「何その衝撃的な発言!?ってちょっと!?フレディが震えてるけど、大丈夫なの!?」

 

 

フレディ「それでも構わねえ!!」

 

 

未来「まだ問題はなかったようですね。」

 

 

霊夢「あー、因みにだけど。私、ゴーストフェイスと付き合ってるのよ。」

 

 

未来「何だって!?まさかの大胆なカミングアウトを発言しましたよこの人!?」

 

 

フレディ「ゴフッ!?」

 

 

英竜「ちょ!?フレディが血を吐いた!?」

 

 

未来「流石にショックを受けたのか!?」

 

 

霊夢「休みの日なんか、専ら鼻をほじりながら煎餅食べてます。」

 

 

未来「巫女として如何なのそれ!?」

 

 

フレディ「ヒデブッ!」

 

 

英竜「ちょ!?口からだけじゃなく、身体全体に血が噴き出てる!?」

 

 

霊夢「もう3ヶ月もパンツ変えてないわよ。」

 

 

未来「もうやめて!!フレディのメンタルは0だよ!」

 

 

フレディ「なん…………だと………?」

 

 

英竜「あれ?フレディ、なんかそれだけで興味持っちゃったけど、大丈夫?」

 

 

未来「…………。えー、なお。霊夢には、凋叶棕の曲である『嘘のすすめ』を歌って貰います。」

 

 

霊夢「誰が歌うか!そんなダッセー歌、ふざけんなよゴミムシが!!」

 

 

英竜「ちょっと霊夢、今ので凋叶棕のファンを敵に回しちゃったよ?」

 

 

未来「僕は知りませんよ?」

 

 

フレディ「なぁ霊夢、歌ってくれ。あとパンツくれ。」

 

 

未来「フレディ、ちょっと黙ってて。」

 

 

 

『ジュウ…………。』

 

 

 

英竜「えぇぇぇぇ!?フレディに対して根性焼き!?そして笑顔…………。ホントにどうしちゃったの!?」

 

 

霊夢「そんなに聞きたいなら、今歌ってやろうか?」

 

 

フレディ「お願いします。」

 

 

 

『ゲェェー!!』

 

 

 

未来「ゲップ!?ちょっと女性がやる事じゃないよ!?これフレディ的にありなの?」

 

 

英竜「いやいや、ないでしょ!?」

 

 

フレディ「え………、あ………、あぁ…………。アベシッ!!!」

 

 

未来「駄目だった!!予想はしてたけど、やっぱり駄目だった!!!」

 

 

英竜「しかも大量出血してる!?ちょっと、今治療するから、大人しくして!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────暫くして………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来「えー、次のゲストは………。と、今回は説明入ります。この人は、元『進撃の巨人』出身の教官だったのですが、あまりにも厳しすぎるという理不尽な理由でクビになり、進撃の巨人の世界から幻想郷に追放され、その腹癒せに、八雲紫及びその式2人を始末して幻想郷を支配しようとしている、キース・シャーディスです。今回は最近始めた腹話術をやってくれるって言ってたけど─────」

 

 

英竜「ちょっとキース、人形落ちてるよ?」

 

 

キース「此奴か?役立たずだから捨てただけだが?」

 

 

未来「捨てちゃったの!?大事な相棒じゃ無いのか!?」

 

 

キース「何を言ってる。使えぬ駒なぞ、巨人の餌になるしかあるまい!」

 

 

英竜「それ人形!巨人は人形喰わないよ!?」

 

 

未来「それに、このあと腹話術のネタを披露してもらう時間があるんだけど………。」

 

 

キース「いやいや、勘弁してくれ。腹話術だと、喋りにくいし──────」

 

 

英竜「いやいや、だからこその芸なんだけど!?」

 

 

キース「特に『ぱ行』のとこ………凄く喋りにくい。全く『ぱ行』考えた奴、巨人の餌になって貰わねば。」

 

 

英竜「そこまで!?」

 

 

キース「はぁ、じゃあやるぞ?あー、でも如何するか。うーむ、何というか………。」

 

 

 

『ボカッ!』

 

 

 

未来「え?如何したのキース。」

 

 

キース「HEY!HEY!」

 

 

英竜「キースが壊れた!?」

 

 

未来「えー次々とゲストの本性が露わになり、何かと面白くなりました。次のゲストはどのような本性を露わになってくれるんでしょうか。」

 

 

英竜「流石にこの人は無いんじゃないかな?」

 

 

未来「まぁ無いと思いたいね。幻影の不死鳥、この世の全ての刃、そして、超全大王神のラーク・バスター・ガルッチです!」

 

 

ガルッチ「………。」

 

 

英竜「ガルッチ?」

 

 

ガルッチ「ずっと迷っていたが、ここに来た以上、告白するしかないね。」

 

 

未来「えぇぇぇぇぇぇぇ!?ガルッチ、なんかあったの!?」

 

 

ガルッチ「いやさ、最近僕、マジックやってたじゃん?けど殆どのマジック……、結局新能力の開発研究だったんだ。」

 

 

英竜「ファ!?」

 

 

未来「そうだったの!?」

 

 

ガルッチ「うん。トランプのマジックは、透視+未来予知の能力で、物を動かすマジックは、念を使った操作系の技。極めつけには、人体切断マジックは、本当に斬って、治癒と『大嘘憑き(オールフィクション)』でくっつけたんだ。」

 

 

未来「球磨川の力使ってる!?」

 

 

キース「ほう、ならばもっと凄い能力も作れるんじゃないのか?」

 

 

英竜「キースは何時まで殴ってるの!?」

 

 

ガルッチ「んじゃあ思い切って、幻想郷に衝突しようとしてる巨大隕石を、破壊してみようか?」

 

 

未来「え?マジで?」

 

 

キース「いや待て、まさかホントに出来ないよね?」

 

 

ガルッチ「やろうと思えばだけど?」

 

 

霊夢「まさかとは思うけど、あまり本気でやらなくてもいいわよ?」

 

 

ガルッチ「本気でやらせて貰います。」

 

 

フレディ「いやいや、幻想郷は滅ぶ運命なんだよこれは!!」

 

 

未来「なんか3人焦ってる!?」

 

 

ガルッチ「安心しろ、フレディ。幻想郷の運命は、僕が変える!では、始めるか。…………覇王色覇気、放出系技!『流星波動(ステラ)』ァァァァァァ!!!!」

 

 

全員『何か出たァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?』

 

 

 

 

『ガルッチが放った閃光は、接近中の超巨大隕石に衝突し、そのまま爆砕し跡形も無く消えていった。』

 

 

 

 

 

ガルッチ「あ、出来ちゃった。」

 

 

全員『何ィィィィィィィ!!!!』

 

 

 

『幻想郷の住民達全員が、もう消滅しないと分かった途端、パニックは収まった。』

 

 

 

キース「いやー、よかったなスミス。私達は生き残ったんだぞ?」

 

 

エルヴィン人形『此からも、二人で頑張ろう。キース。』

 

 

未来「腹話術してる!?」

 

 

霊夢「あら、参拝かしら?素敵な賽銭箱はあそこよ?」

 

 

英竜「キャラ作ってるし!?」

 

 

フレディ「よし、此からも、ホラー界のセレブとして、どんどん怖がらせてやるぜ~!」

 

 

未来「もうフレディはなにを言っても引き返せないような気がするんだけど!?」

 

 

霊夢「ってちょっとフレディ!何裸になってるのよ!!変態!!」

 

 

英竜「アンタさっきまで平気だったくせに何言ってるの?!」

 

 

フレディ「待て霊夢!此は誤解だ!!」

 

 

未来「どう言う誤解なのフレディ!?」

 

 

英竜「まぁ何にせよ、最後までやけになってはいけないということが、よく分かったね。それじゃあ一旦コマーシャルをどうぞ。」

 

 

ガルッチ「っていうか2人とも、一つツッコミ入れていい?」

 

 

英竜未来「「?」」

 

 

ガルッチ「何故に下半身露出させてるの?」

 

 

英竜未来「「………………………ごめんなさい、実はこっちもパニック起こしてました。」」

 

 

ガルッチ「そっちもかよ!?」



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episodeEX2 小ネタ

因みにこの話は、ジェームズ・ヘイリー戦が終わった後です。


その1 エロンとアロエヨーグルト

 

 

 

-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

霊夢「」チーン

 

フレディ&ゴースト「「((((;゜Д゜))))ガタガタガタガタ」」

 

エロン「全く、アロエヨーグルトがないとか、巫山戯てるのか?」

 

 

………………え?此どういう状況?いやまぁ、今起こってる惨劇と言ったら、なんか霊夢が蜂の巣になってフレディとゴーストが滅茶苦茶震えてるんだけど。

そもそもこっちは食ってきたから別に良いけど、此は一体……………。

 

 

エロン「ん?おうガルッチ、おはよう。」

 

ガルッチ「おはよう………。来て早々、ツッコませてもらうが……………。何だこの状況!?何で霊夢が蜂の巣になってんの!?何でフレディとゴーストが震えてるの!?今にも僕、久々のポルナレフ状態に陥るんですけど!?

 

エロン「ポルナレフ状態って………。しかも久々?いやまぁいいが、この惨劇はだな、霊夢がアロエヨーグルトを用意しなかった事が原因なんだ。」

 

 

アロエヨーグルト?

 

 

ガルッチ「何だ?なんかアロエヨーグルトにこだわりとかあるのか?」

 

エロン「ああ。健康のためにな、1日3食欠かせないようにしてるんだ。にも関わらず此奴は…………!!」

 

ガルッチ「な、なるほど…………。(理不尽極まりないな…………。)」

 

エロン「畜生!!アロエヨーグルト食いたかった!!」

 

 

………………やれやれ、仕方ない。

 

 

ガルッチ「ちょっと作ってくる。」

 

エロン「ホントか!?助かるぜ。」

 

 

そういえば隠れ家の畑にも、アロエ栽培していた気がするな。あとヨーグルト用の牛乳とかの素材はあったはず………。いや、流石に待ってくれないな。

確か作り置きしていたヨーグルトがあったはず。それで作るか。

 

 

 

────数分後

 

 

 

作りすぎた。思ってた以上に、作り置きしていたヨーグルトがあまりにも多かったのと、アロエが沢山あったせいで、滅茶苦茶作りすぎた。

その時の皆『( ゚д゚)ポカーン』ってしちゃったけど……………。まぁいっか。

 

 

ガルッチ「おーい、作ってきたぞ~。」

 

エロン「おう、サンキュー…………って作りすぎ!?此は1週間以上持つな!?」

 

ガルッチ「作りたてだし、鮮度を保つために魔法をかけておいた。誰かが盗む、或いは溢さない限りはね。」

 

エロン「まぁそんな事したら、見つけ次第、風穴増やすだけだがな。」

 

ガルッチ「犯人ご愁傷様………。」

 

 

とにかく、紫。警告しておくぞ。エロンのアロエヨーグルト奪い取ったら、殺されるからな?死にたくなかったら、絶対奪うな。

 

 

エロン「さてと、漸く飯にありつけることが出来るな。アロエヨーグルトこそ至高。っていうか、2人とも何時まで怯えてるんだ?」

 

フレディ「いやいや、そりゃあんな事やったからビビるに決まってんだろ!?((((;゜Д゜))))」

 

ゴースト「むしろそれに怯えないガルッチさんの方が凄すぎっす!!((((;゜Д゜))))」

 

ガルッチ「ホラー系は苦手だけどな。」

 

エロン「俺亡霊だけど。」

 

ガルッチ「半霊半精の腐ノ女神に馴れていますので大丈夫。」

 

エロン「腐ノ女神!?」

 

 

その後、漸く復活した霊夢はエロン達と共に朝食をとった。が…………。

 

 

フレディ「あ、エロンテメェ!!俺のとこにアロエヨーグルト置きやがったな!?」

 

エロン「健康のためだ、ちゃんと食え。それとも、撃たれたいのか?」

 

フレディ「ウグッ!?」

 

ゴースト「フレディ先輩、諦めた方がいいっすよ。」

 

フレディ「畜生………。」

 

 

『パクッ』

 

 

フレディ「!? なんだこのアロエヨーグルト!?滅茶苦茶うんめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

霊夢「何よ、たかがアロエヨーグルトなんかに…………。」

 

 

『パクッ』

 

 

霊夢「ぅんまぁぁぁぁいっっ!!!!!!!!」

 

 

そりゃ、こっちは飲食店経営してたんだぞ。料理スキルEXランクを舐めんな。それに、宝具名を料理名にまで…………いや、これはいいか。けど再現できてしかも旨いって言われてる程凄いからなぁ…………。もう料理ってLvじゃなくなりそう…………。

 

 

エロン「ホントに旨いな。って、フレディ!!俺のアロエヨーグルト盗るな!!」

 

フレディ「早い者勝ちだぜ。」

 

霊夢「そうそう、ガルッチが作る料理って美味しいわね。」

 

エロン「て、テメェら…………!!そこに直れ!!!」

 

ゴースト「うわぁぁぁ!!エロンさん、落ち着いて!!落ち着いて下さいっす!!」

 

 

……………食べ物の恨みって、コワイナァ。

 

 

 

 

 

 

 

その2 乙女な宵闇霊夢

 

 

 

 

プロトガルッチside

 

 

プロトガルッチ「んで、如何するの?初級とは言え、2人もやられたんだけど。」

 

キース「ふーむ、ならばタイラント!宵闇霊夢!貴様らに任務を与える。仮面ライダークロニクルのプレイヤーの邪魔をしたヤツらは誰だろうと消せ。」

 

宵闇「つまり、私達2人が執行役を務めろってこと?」

 

キース「そう言うことだ。」

 

タイラント「ヘヘッ、イージーだな。いや、ちょっと待てよ?フレッド・クルーガーでも博麗霊夢でも裏切り者のヒカリでもいいのか?」

 

キース「構わん。もしヤツらの始末に成功したら戦況は我々のものだ。そのことを忘れるな。」

 

 

うーん、タイラントは意気揚々と言ったけど、大丈夫なのか?っていうか、彼奴が持ってたガシャット、なんか気になるな。

 

 

キース「……………なんか持ってたな。宵闇霊夢の奴。」

 

プロトガルッチ「…………そうですね。」

 

キース「そういえば、彼奴の部屋…………何かしら妙な奇声を上げていたような。」

 

プロトガルッチ「奇声?彼奴が、ですか?」

 

キース「うむ………。」

 

プロトガルッチ「そういえばエッグマンネガのところへ行こうとしたら、なんか気持ち悪い程のにやけ付いていたような…………。」

 

キース「……………。」

 

プロトガルッチ「…………。」

 

 

これは、調べてみる価値があるな。

 

 

-宵闇霊夢の部屋前-

 

 

ジェイソン「それで、何で僕まで抜擢を?」

 

プロトガルッチ「実はというと…………。」

 

 

数秒後………。

 

 

ジェイソン「うーん、気になるね。ちょっと聞き耳してみよっか。」

 

キース「そうだな。」

 

 

さてと、一体どんな奇声を…………。

 

 

宵闇『キャァァァァァァァッ!!!イケメン最高ォォォォォ!!出来ればその冷たい目付きで私を罵ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』

 

 

……………え?

 

 

キース「………何だ?」

 

ジェイソン「凄い奇声だね。」

 

プロトガルッチ「…………まさかね。あの人がそんな趣味な訳───」

 

 

宵闇『もう駄目っ!!こんなイケメンばかりいるゲームなんて、絶対にないよ!!逆ハーレム目指そうかな!?』

 

 

キース「……………ゲーム?」

 

ジェイソン「何のゲームやってるんだろ………。」

 

プロトガルッチ「候補と言えば、刀剣乱舞だと思うな…………。って、ちょっと用事が出来たからそろそろ行くね。」

 

ジェイソン「あ、僕も。」

 

 

これ以上聞いていたら、嫌な予感がするしな。急いで退散しておこう。録音終わったし。

 

 

キース「………まぁいい、私はここで聞いているとしよう。」

 

 

教官、GoodLuck.

 

 

数秒後、教官の叫び声が聞こえ、兵士達が見てくると滅茶苦茶殴られた後の教官の姿を見たという。



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episodeEX3 フレディ・クルーガーの楽しい木造建築

恐竜ドラゴンさんの『フレディ・クルーガーの楽しい木造建築』から取ってきましたが、こっちは改変&アドリブ付きです。

※過激なとこもあります。ご注意を………。


-幻想郷-

 

 

 

フレディ「紅魔館でしばらくフランの遊び相手してて忘れてたけど、マイホームがもう完成してる頃なんだよなぁ~。楽しみだ。」

 

 

 

『ガラ~ン………。』

 

 

 

フレディ「ひどくこざっぱりしてる~!?」ヒェー

 

 

「さてと、仕事再開するか。」

 

 

フレディ「ちょ、ちょっと大工さん!?俺ん家全然できてないような?というか全然できてねぇんだけど!?」

 

 

「あんたん家ならまだまだだぞ?だってフレディさん金ケチって俺1人しか雇ってねぇだろ。」

 

 

フレディ「良いじゃん別に。」

 

 

「良いけどよ、此が出来上がるのは30半年だぜ?」

 

 

フレディ「えぇぇぇぇ!?困るよそれ!?もうできてると思って、ガルッチに招待状を送っちゃったよ!?」

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家-

 

 

全王神「ガルちゃ~ん!手紙が来てるよ~。」

 

 

ガルッチ「僕から?一体誰だろ………。」

 

 

 

『血糊がついた手紙を手に入れた。』

 

 

 

未来「ガルッチ、それ誰から?」

 

 

ガルッチ「今開けるとこ。って、ホゲェ~!フレディからか、何だろう一体………?」

 

 

 

『アホのガルッチへ,

 

 

マイホームができましたーざまーみろー。お土産を持ってこい。いいお土産を持ってこ~い。

 

 

フレディ・クルーガー.

 

 

PS.首を斬られても、数秒間だけ瞬きが出来るらしいぞ。』

 

 

 

ガルッチ「(^ω^#)」

 

 

未来「ガルッチ?」

 

 

 

『ビリビリッ!!』

 

 

 

ガルッチ「ムカつく………、フレディの家か。行かないと彼奴怒るだろうな………。行ってちょっと見てすぐに帰ろ。2秒ぐらいで。」

 

 

 

 

 

 

 

-建設中 フレディの家-

 

 

 

フレディ「とにかくもう小さい小屋でもいいから作れ!!」

 

 

「小屋でいいのか!?」

 

 

フレディ「急げ!!明日までに作るでおま!!」

 

 

 

『ガツンッ!』

 

 

 

フレディ「あ。」

 

 

 

 

─翌日─

 

 

 

-幻想郷-

 

 

 

ガルッチ「フレディと出会うの久し振りだな。まぁ2万年以上も会ってなかったし、仕方ないが…………。あ、ヤベッ。お土産忘れてた。仕方ない、この辺に生えてるどくだみでいっか。あと、錆びた金属の破片も入れてっと。」

 

 

 

『フレディが書いた地図』

 

 

 

ガルッチ「確かこの地図によれば、もう直ぐ到着の筈だけど………。」

 

 

 

『目的地:謎の小屋』

 

 

 

ガルッチ「まさかこの家じゃないよね?なんか書いてあるけど………、違うよね?」

 

 

 

『看板:ふれでぃのおうち』

 

 

 

ガルッチ「おいおい、ここがフレディの家なんて、僕は絶対信じないぞ。もしフレディがここにいるなら、色々と問いたださないと─────」

 

 

 

『~♪~♪』

 

 

 

ガルッチ「?」

 

 

フレディ「特別なスープ~♪あ~なたに、あ~げる~♪あったかいんだから~♪」←ギター弾いてるが位置が股辺り

 

 

ガルッチ「居たぁ……、なんか歌ってる~………。ってか、ギターの位置低くね?ちゃんと紐の調節してんのか?」

 

 

フレディ「お、ガルッチ。よく来たな。待ってたぞ、弾き語りしながら。」

 

 

ガルッチ「いやいや、弾いてすらいなかったけど!?」

 

 

フレディ「実は弾けねぇんだよな、昨日始めたばっかで。」

 

 

ガルッチ「だったら何で誇らしげにギターをぶら下げてるんだ!?紐の調節しろよ!?」

 

 

フレディ「ったく、うるさいな全く………。ギターなんかやめてやるよ!!

 

 

 

『ガシャン!!』

 

 

 

ガルッチ「辞めるの早!?」

 

 

フレディ「さぁ、とにかく入れ入れ。できたてホヤホヤのマイホームだぞ?ちょっと変な臭いするが。」

 

 

ガルッチ「なんでさ。」

 

 

フレディ「おっと、待て。お土産は持ってきただろうな?」

 

 

ガルッチ「やっぱり欲しい?」

 

 

フレディ「欲しいに決まってるだろ!?まさかただで俺様の家に入ろうなんて、図々しいにも程があるぞ!!片腹痛いわ!!」

 

 

ガルッチ「いいけど、後悔するなよ?」ヒョイ

 

 

フレディ「こちとら、これだけが楽しみで…………って、ファーッ!?お、お前………。(°д°)」

 

 

 

 

 

-フレディの部屋-

 

 

 

ガルッチ「謝る。悪かったよ、お土産忘れて。だから、そんなに凹むなよ。」

 

 

フレディ「どくだみって、お前………。錆びた金属って、お前………。今までの中で最悪なお土産だぞ………。_| ̄|○」

 

 

ガルッチ「ホントに悪かったって。とはいえ、この部屋いいな。落ち着きがあって。」

 

 

フレディ「そんなにいいか?」キラキラッ

 

 

ガルッチ「機嫌直るの早いな。」

 

 

フレディ「お前なかなか見る目あるじゃねぇか………。あ、お菓子食うか?このハクタククッキー、ちょっと変な臭いがするが。」

 

 

ガルッチ「いや遠慮する────って!あーもー臭っ!?獣臭い!!」

 

 

フレディ「何だよ旨いのに………。」ムシャムシャ

 

 

 

『ブゥ!?』

 

 

 

フレディ「不味っ!!」

 

 

ガルッチ「やっぱりか!?」

 

 

フレディ「カニの食えない所の味がする!!飲み込めないほどまずい!!ガルッチ、お茶入れてきて!!台所あるから!!」

 

 

ガルッチ「おいおい、僕客だろ?というかそれ以前に、僕神様なんだけど。そこはフレディが入れるべきだろ。」

 

 

フレディ「ほざきやがれ!俺はこの家の主人だぞ!!」

 

 

ガルッチ「ほざいてんのはどっちだ?偉そうに………。」

 

 

フレディ「偉いぜ!☆

 

 

 

 

 

 

 

-台所-

 

 

 

 

『(お茶を入れる音)』

 

 

 

ガルッチ「臭かった………、台所なんかカメムシみたいな臭いがするし、床はギシギシ言ってるし、まるで………いや明らかに欠陥住宅じゃないか。絶対焦って建てただろうな。」

 

 

 

『風呂場』

 

 

 

ガルッチ「え?風呂場?何で台所に風呂場があるんだ?洗面台の次に風呂場は分かるけど………。どうなってんだ?」ガチャッ

 

 

 

『チャポン………。』

 

 

 

プレデター「小野………妹子………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-フレディの部屋-

 

 

 

フレディ「ホントに不味っ………。」

 

 

ガルッチ「フレディ!フレディ!お風呂に変な奴が!?」

 

 

フレディ「あー彼奴はプレデターだ。俺と友達になったばっかりでな。あいつにお前のこと教えてあるぜ。」

 

 

ガルッチ「いやいや、名前間違えてるよ。僕のこと小野妹子って言ったよ!?小野妹子って!!」

 

 

フレディ「ソーリー、間違えて教えちまった…………。」

 

 

ガルッチ「何で間違えるの!?有り得ねえだろ!?」

 

 

フレディ「お前の名前、覚えにくいんだよ!!」

 

 

ガルッチ「なんでさ!?一応この名前の由来はちゃんとあるんだぞ!?『ラーク』は日本語に直して『雲雀』、『バスター』は『破壊する者』、んで『ガルッチ』は二ノ国のイマージェンという魔物の名前から取って、それで『ラーク・バスター・ガルッチ』になるんだぞ!?ちゃんと覚えておけよ!?」

 

 

フレディ「(あれそう言う由来があったのか。)じゃあ後で訂正しておくよ。ミケとかクロとかタマとかそんなんでいいだろ?」

 

 

ガルッチ「いい訳あるか!!というか何で猫の名前なんだよ!?」

 

 

フレディ「あーもう、うるせぇな!!いいから早くお茶くれ!お茶!このお茶男!!」

 

 

ガルッチ「(誰がお茶男だ………、クソムカつく………!(-_-#))はい、お茶!」

 

 

 

『バンッ!』←お茶の中に親指と(何故か)尻尾付き

 

 

 

フレディ「猛烈に指と尻尾まで入ってるぅぅぅ!?!?!?」

 

 

ガルッチ「フレディも入ってるぅぅ!?!?」

 

 

フレディ「流石俺を打ち負かした男だ………。露骨に地味な嫌がらせしやがる………。」

 

 

ガルッチ「じゃ、そろそろ帰るね。(うわ、親指火傷しちゃったよ。)」

 

 

フレディ「え?もう帰るの?泊まっていきんしゃ~い。ちゃんと布団もあるぞ?変な臭いするけど………。」

 

 

ガルッチ「何で何もかも変な臭いするんだよ!?泊まるかよ!!せめて消臭剤使えよ!!」

 

 

フレディ「んだよ………、俺は枕投げ楽しみにしてたんだぞ?頼むよ、一生のお願い!」

 

 

ガルッチ「ハァ、分かったよ。じゃあその枕、ちょっと貸して。」

 

 

フレディ「ホイッ。」

 

 

ガルッチ「行くよ?はい。」

 

 

 

『ポフッ』

 

 

 

ガルッチ「つうわけで、お邪魔しました。久し振りに話せて楽しかったよ。」

 

 

フレディ「待てぇぇぇぇぇっ!!何処の世界にこんな悲しい枕投げがあるんだ!?!?」

 

 

 

『ガツンッ!』

 

 

 

ガルッチ「ゴフッ!?」

 

 

フレディ「ワンスローのみってお前………、こちとら一生のお願い使っとんじゃコラ~!!もっと本気で、ガンガンと来んか~い!!」

 

 

ガルッチ「でもフレディ、本気でやると、いくら枕でも痛いぞ?」

 

 

フレディ「見くびるな!!枕だろうが宝具だろうが、華麗に避けてやるよ!!」

 

 

ガルッチ「あ、言ったな?じゃあ本気で投げてやる。『超激辛麻婆豆腐投げ(マーボーアタック)』!!」

 

 

フレディ「イ"ェアアアア!!!!!」【GAMEOVER】

 

 

 

 

今日のフレディ

 

 

ガルッチの超激辛麻婆豆腐に食らったフレディは、そのまま悶絶してGAMEOVER

 

 

 

 

 

ガルッチ「直撃じゃないかフレディ、そこは避けろよ。」

 

 

フレディ「お、おまっ…………。麻婆やめろ…………、か、顔が無くなる…………。大火傷より、酷くなる………。」テッテレテッテッテー←コンテニュー土管から出てくる

 

 

ガルッチ「いや避けるっていうから、こっちも本気で超激辛麻婆豆腐を投げたんだけど?」

 

 

フレディ「分かったよ。何でもありのルールでいいんだな?知らんぞお前……。」グビッ

 

 

ガルッチ「…………もう帰っていいか?」

 

 

フレディ「それならこっちにも考えがあるんだぞコラァ?思い知れ!湯呑みマッスルアタック!!!」←ただ湯呑みを投げつけるだけ

 

 

ガルッチ「危なっ!?」←湯呑みを刀で弾き返す

 

 

 

『カキンッ!』

 

 

 

フレディ「何ぃぃぃ!?!?」【GAMEOVER】←湯呑みそのものが刺さる

 

 

 

今日のフレディ

 

 

フレディが投げた湯呑みが、ガルッチに弾き返され、そのまま頭にブッ刺さってGAMEOVER

 

 

 

ガルッチ「う、うわぁ………。無意識で弾き返しちゃったけど、湯呑みが………刺さった。」

 

 

フレディ「もう許さん………、マジで許さんぞ………、ガルッチ。」テッテレテッテッテー

 

 

ガルッチ「えぇ?今のはフレディの自業自得じゃねえか。こっちは無意識で弾き返したんだから。」

 

 

フレディ「黙れ!!俺の辞書に自業自得なんて言葉はない!!」

 

 

ガルッチ「ちょ!?なんつう自分勝手なんだ!?」

 

 

フレディ「自分勝手なんて言葉もない!!」

 

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

 

フレディ「喰らいやがれ!!」

 

 

 

【マイティクリティカルストライク!】

 

 

 

 

ガルッチ「おい馬鹿!!こんな狭い部屋で暴れるな!!」

 

 

フレディ「エグゼイドの力を思い知れぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

ガルッチ「あ、こんなところに伸縮化メダル……。」

 

 

 

【伸縮化!】

 

 

 

ガルッチ「もうこれルフィだな。」【MISS!】

 

 

フレディ「あ、避けられた!ヒデブッ!?」

 

 

 

『グラグラッ!』

 

 

 

ガルッチ「ん?地震か?」

 

 

フレディ「しまった!?今の衝撃でマイホームが崩れそうだ!!」

 

 

ガルッチ「崩れそうなの!?」

 

 

フレディ「実はこの家急いでテキトーに作ったから柱とかユルユルなんだよ!!」

 

 

ガルッチ「おまっ!?そんなこったろうと思ったよ!?」

 

 

フレディ「チクショー!!こんなことならガルッチにライダーキックを使わなきゃよかった!!」

 

 

 

 

『ガッシャーン!!』

 

 

 

 

ガルッチ「おい!そんな嘆いてる暇があったら、窓から─────」

 

 

 

 

『グシャッ!』

 

 

 

 

フレディ「カブトムシッ!?」

 

 

ガルッチ「フレディぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

-フレディの家 跡地-

 

 

─夜─

 

 

 

フレディ「俺は諦めないぞガルッチ。頑張ってギター………、続けてみるよ。」

 

 

ガルッチ「だったらせめて、紐の調節しろよ………。背丈を合わせなきゃ駄目だろ、全く…………。」

 

 

 

FIN



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episodeEX4 キース怒る 書類編

恐竜ドラゴンさんの『ジェイソン怒る 書類編』から取ってきましたが、EX3と同様改変&アドリブ付きです。


まぁ、変装する相手はある人ですが。


フレディ・クルーガー(ノーパン)は、ラーク・バスター・ガルッチと共にお使いを頼まれた。ガルッチの元恩師であるキース・シャーディスに会うため、船である場所に向かっていた。

 

 

ガルッチ「そろそろ昼食取ろっか。ほい、フレディ。」

 

 

フレディ「おー、サンキュー。って何だよ、具が入ってねぇよこのおにぎり。」

 

 

ガルッチ「そりゃ仕方ないよ。急いで作ったんだから………。」

 

 

フレディ「具を入れろよ全く、具を………。あ!」

 

 

ガルッチ「?」

 

 

フレディ「()()()と入れろ。」

 

 

ガルッチ「歯食い縛れ、フレディ。」

 

 

 

『Joker!』

 

 

 

フレディ「いやそんな寒くないだろ今のは…………。」

 

 

 

 

-キース怒る 書類編-

 

 

 

 

ガルッチ「いやホントに歯食い縛れと言いたいが、確かに具を入れなかったのは失敗だったな。最悪塩でもいいけど………。」

 

 

フレディ「この野郎………。あ、でも塩ならあるぞ。」

 

 

ガルッチ「え?何処に?」

 

 

フレディ「ホオジロッ!とあぁぁはっはぁ~!」←上半身裸になり汗を出す

 

 

 

『Joker!Maximumdrive!!』

 

 

『ボカッ!』

 

 

 

ガルッチ「お前の汗から生成した塩なんか要らん!!フラン達だったら別に良いけど。」

 

 

フレディ「やっぱりね~。(←鼻血ブー)次回もお楽しみ。」

 

 

ガルッチ「おい待て!!まだ1000文字すら行ってないんだから、もう少し頑張れ!」

 

 

フレディ「マジで!?」

 

 

 

~10分後~

 

 

 

フレディ「あ~何かヌルヌルしてきた。間違えた、ドキドキしてきた。いよいよキースに再会か。」

 

 

ガルッチ「その事だが、フレディ。君が『フレディ・クルーガー』だって事は、隠した方がいいぞ?」

 

 

フレディ「え?そう?そうか、そうだな。俺最近肌ザラザラだしな…………。」

 

 

ガルッチ「あんたの肌事情なんざどうでも良いよ!!」

 

 

フレディ「そ、そうか?」

 

 

ガルッチ「ただれやがれ!!僕が言ってるのはそうじゃなくて、今の教官には友好的ではないということなんだ。」

 

 

フレディ「もうただれてるわ!」

 

 

ガルッチ「エルム街の悪夢の主人公であろうあんたが、護衛もなしじゃ危険だろ?」

 

 

フレディ「じゃあ俺は博麗神社にいてお前に書類を託したことにしよう。紙と筆ないか?手紙書くから。」

 

 

ガルッチ「まぁ投影品なら、一応一通り……………。あーそうだった、インク系の液体の奴は無理だったんだ。」

 

 

フレディ「何で無理なんだよ!?お前それでも墨汁戦隊スミレンジャーブラックか!?」

 

 

ガルッチ「それをいうなら、『エクストリーム・ブレード・オール』のリーダーですけど!?それ以前に、『エレメントフェニックス』の元副リーダー努めてましたけど!?」

 

 

フレディ「スミレンジャーのレッドはお前のこと期待してたぞ!?」

 

 

ガルッチ「レッドって誰!?」

 

 

フレディ「レッドことスコーピオンは墨汁のプールスイスイ泳ぐぞ。」

 

 

ガルッチ「だ か ら、誰だよ!?スコーピオンって!!」

 

 

フレディ「この前溺死した。」

 

 

ガルッチ「なんでさ……………。」

 

 

フレディ「やれやれ、インクないんじゃ手紙書けんなぁ…………。インクないかな~?」

 

 

 

『チラッ』

 

 

 

ガルッチ「(なんか邪な考えしてるな?まぁ、どうせ下らない事だろうけど─────)」

 

 

 

『ガシッ ギューッ!』

 

 

 

ガルッチ「イテテテテテ!?出るわけねえだろこの汚らしい阿呆がァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

『キーンッ!』

 

 

 

フレディ「タ!?」

 

 

ガルッチ「もういっちょ!!」

 

 

 

『キーンッ!』

 

 

 

フレディ「ピッ!?」

 

 

ガルッチ「これでとどめだ!」

 

 

 

『Joker!Maximumdrive!!』

 

 

 

ガルッチ「ライダーキック!」

 

 

 

『キーンッ!!』

 

 

 

ガルッチ「一夫多妻去勢拳、ここに極まり!!」

 

 

フレディ「おぉぉぉかぁぁぁぁ!?!?!?!?だ、だって出そうな感じしたもん!!」

 

 

ガルッチ「出るかよ!?」

 

 

フレディ「現に出るもん………。スコーピオンは絞った。」

 

 

ガルッチ「マジで!?」

 

 

フレディ「が。」

 

 

ガルッチ「血ぃぃかよ!?血は誰でも出るだろ!?」

 

 

フレディ「そうだ、この際字が書けるならインクじゃなくてもいいや。おいガルッチ、ちょっと血ィ出せ。顎から。」

 

 

ガルッチ「誰がやるか!そもそもウチの血は、戦闘用+輸血用(フランが吸血するため)なんだけ…………ん?」

 

 

 

 

未来「英竜、ここでいい?」

 

 

英竜「そうだね、もうすぐ到着になりそうだけど、ここで休憩した方がいいかも。」

 

 

未来「それにしても、ガルッチはフレディに連れて行かれちゃったし………。」

 

 

英竜「何でも、キースとの和平交渉のためだとか………。」

 

 

未来「まぁ分かるけど、こっちのデートに来て欲しかったなぁ…………。」

 

 

英竜「いやまぁ、気持ちは分からなくもないよ?けどさ────」

 

 

 

 

ガルッチ「あ、未来とお姉ちゃん、今デート中だったんだ………。っていうか、いつの間にかイチャイチャし始めてきたなぁ…………。混ざりたいなぁ…………ん?」

 

 

フレディ「よかった~、ガルッチが血を出さなくても済みそうだ。あそこに血色のいい女装男子がいるよ…………。(#`皿´)」

 

 

ガルッチ「おいこら、未来を手を出すとかどう言う了見だ。まぁ2人には悪いけど、インク取ってきてって頼もう。とりあえずフレディ、頼んできて。」

 

 

 

『バシャバシャバシャバシャ!!』

 

 

 

フレディ「それっ!もっと寄せろガルッチ!必殺のフライングマキシマムクリティカルポセイドンはこの距離では届かん!!」

 

 

ガルッチ「ちょ、何その技!?ポポポ、ポセイドン!?ってお姉ちゃんが未来にキスを!?(羨ましい……。)」

 

 

フレディ「何ぃぃ!?急げガルッチ!!もっと船を寄せろ!!」

 

 

ガルッチ「フレディも早く!ジャンプする準備を!!ポセイドン!!もう距離でもいいから飛べ!!届くだろ!?」

 

 

フレディ「そうかな?何を根ky────」

 

 

ガルッチ「飛べ!!早くゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!

 

 

フレディ「や″あ″あ″あ″ああああああああああ!!!!!!!!

 

 

 

『ザッパーンッ!』

 

 

 

フレディ「ああん♥」

 

 

ガルッチ「飛距離短っ!?やっぱと思ってたが、ここまでかよ!?」

 

 

フレディ「やっぱって何よ!!あんた、あんた飛べって言ったじゃない!?もうイヤ~!!」バシャバシャ

 

 

英竜「ってガルッチ!?何でここに!?」

 

 

ガルッチ「ごめんお姉ちゃん、邪魔しちゃって。それと、フレディが頼みたいことがあるよ。」

 

 

英竜「フレディが?って溺れてる!?」

 

 

未来「っていうかフレディ、溺れてる!?大丈夫!?」

 

 

フレディ「同情するなr■▼★▷◁◯♤。」ゴボゴボ

 

 

英竜未来「「え?」」

 

 

フレディ「同情するならインクをくれーっ!!!

 

 

未来「い、インク!?英竜、インクって家にあったっけ!?」

 

 

英竜「確か、あったはず。」

 

 

未来「急いで取ってくる!」

 

 

フレディ「あと塩もくれ。」

 

 

未来「塩!?ガルッチ、塩ってあれでいい?岩塩の。」

 

 

ガルッチ「それでいいよ。」

 

 

未来「分かった!取ってくる!『ブルトン』!」

 

 

ブルトン『ブルブル~!』

 

 

フレディ「あー、ありがと未来。いい奴だ。」

 

 

ガルッチ「ってか、大丈夫かフレディ。無責任に飛べって悪かった。」

 

 

フレディ「お前は思ったより嫌な奴だな。」

 

 

ガルッチ「愉悦部ですから。というか未来とお姉ちゃんに手を出したら、溺死させるからね?(^ω^ )ン?」

 

 

フレディ「りょ、了解。」

 

 

 

~暫くして………~

 

 

 

フレディ「さて、インクが手に入ったのはいいが…………。何を書けばいいのか分からん。とりあえず俺のスポーティーな生い立ちでも書くか。」

 

 

ガルッチ「そんなこと、教官に教えて如何する。」

 

 

フレディ「じゃあガルッチが寝ているにも関わらず、滅茶苦茶喘いでいた事でも書くか。」

 

 

ガルッチ「だからアホなことを…………。ファ!?おまっ、そんなの聴いてたの!?嘘だろ!?嘘だよね!?//////」

 

 

フレディ「後は俺が見た夢くらいしか書くことないなぁ…………。」

 

 

 

因みに夢は、ガルッチが女装を楽しんでる夢です。

 

 

 

ガルッチ「何でだよ!?他に書くことあるだろ!?」

 

 

フレディ「ん~………、あのさ、実は俺パンツあまり穿かない主義なんだけど知ってたっけ?」

 

 

ガルッチ「? それは聞いたことあるぞ。以前聞いたし。」

 

 

 

『φ(._.)メモメモ』

 

 

 

ガルッチ「って、それ書いてどうすんだ!?」

 

 

フレディ「え!?駄目!?」

 

 

ガルッチ「この馬鹿が!!もっと真面目な文章にしろよ!」

 

 

フレディ「馬鹿って言うな。」

 

 

ガルッチ「そもそもだ、フレディは教官に何を求めてるんだ?」

 

 

フレディ「まず、キースを追い出した上官達の処刑をさせる代わりに、幻想郷の住民として受け入れ仲良く暮そうってのがあるな。」

 

 

ガルッチ「それだぁぁぁ!!そういう真面目なこと書いときゃいいんだ最初から!!おんどりゃ!!ええコラ、この汚らしい屑が!!成仏させてやろうか!?」

 

 

フレディ「お前どんどん口悪くなってるよ………。」

 

 

 

こうして書類は完成し………。

 

 

 

フレディ「如何?」

 

 

ガルッチ「えーっと?『恐・夢・激・突!夢でも現実でも襲われる』。まさかの仮面ライダーフォーゼの書き方か。まぁ、いいんじゃないかな?」

 

 

フレディ「次回もお楽しみ。」

 

 

ガルッチ「いや次回っつったって、多分本編にもどると思うよ?」

 

 

フレディ「マジで!?」

 

 

 

 

風龍「研究所編に続く………。」

 

 

???「私の出番研究所なのか?」

 

 

風龍「当たり前だ。それまで待機してろ。」



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episodeEX5 キース怒る 研究所編

???「そろそろ出番か?」

風龍「出番です。行ってこい。


ってな訳で、キース怒るの続編どうぞ。」


※EX3、EX4と同様、アドリブ、改変しています。


フレディ・クルーガー(ノーパン)は、ラーク・バスター・ガルッチと共にお使いを頼まれた。ガルッチの元恩師であるキース・シャーディスに会うため、船である場所に向かっていた。

とりあえず書類が完成し…………。

 

 

 

フレディ「如何?」

 

 

ガルッチ「いいんじゃないかなぁ?(棒読み)」

 

 

 

数時間後、ついにキースが待ってる研究所に着いたのだった。

 

 

 

 

-キース怒る 研究所編-

 

 

 

 

フレディ「あー着いちゃったー。緊張する~………。」

 

 

ガルッチ「どうか、失礼の無いようにね?」

 

 

 

一方………。

 

 

 

「キース様、博麗神社と光の国からお客様が参ってます。」

 

 

キース?「博麗神社と光の国から?」

 

 

「何でも、和平交渉をしに来たとか。」

 

 

キース?「よし、通せ。(フフフフフ、いずれは地面を這いつくばる運命となる愚かな奴らめ。本物のキース・シャーディスは、我が部下達が地下深く閉じ込め、このアンドルフが変装していることとは夢にも思わないだろう。)」

 

 

ガルッチ「お邪魔します。」

 

 

フレディ「あれ?前であったのと、なんか違う気がする。まあいっか。」

 

 

ガルッチ「(ん?教官ヒゲと髪を生やしてる?しかも若干猿っぽいし、別人?いやいや、もしかしたらコスプレかもしれないし、兎に角触れないでおこう。)何考えてるか分かりませんし、やっぱりフレディの身分隠した方がいいぞ。」ヒソヒソ

 

 

フレディ「じゃあ『フレッド・マシンガン・クルーガー』とでも名乗るか。」ヒソヒソ

 

 

ガルッチ「お前は何を言ってるんだ?それじゃあフレディだとバレるじゃねえか。」ヒソヒソ

 

 

アンドルフ「なかなか挨拶しないな…………。」

 

 

フレディ「そうか、じゃあ『フレッド・ビバリーヒルズ・クルーガー』ってのはどうだ?」ヒソヒソ

 

 

ガルッチ「君の馬鹿さ加減はホントに呆れるな。」ヒソヒソ

 

 

フレディ「ブッヒー!?またバカって言った!!お前1日に何回バカって言や気が済むんだコラー!!」

 

 

ガルッチ「500回は言いたいですね。あと如何してそこまで馬鹿って言うのか5枚のレポートに書いて提出してやりたいぐらいだよ。」

 

 

アンドルフ「おい貴様ら、挨拶ぐらいしろ!」

 

 

ガルッチ「し、失礼しました教官。そしてご無沙汰です。第104期生元訓練兵のラーク・バスター・ガルッチ、ただいま参りました。そして此方が………、えー……、『幼女大好きロリコン仮面ライダーエグゼイド』です。」

 

 

 

『ゴアアアアッ』←フレディからたくさん魂が抜ける音

 

 

 

フレディ「どういうネーミングセンスしとんじゃコラァァァ~!?!?!?

 

 

ガルッチ「WRYYYYYY!?!?やめろぉぉぉ!?!?しょうがねえだろ!咄嗟に思いついた名前なんだから!!というかテメェは僕と同じロリコンだろうが!否定するな!!」

 

 

 

『METAL!』

 

 

 

ガルッチ「コノヤロー喰らえ!!」

 

 

フレディ「わぁはいわぁはいわぁはい!?」

 

 

アンドルフ「何を揉めてるのか分からんが、とりあえず書類を見せてくれないか?」

 

 

ガルッチ「あー、ちょっと待ってください。すぐ、此奴を倒すので。」

 

 

 

『METAL!MaximumDrive!!』

 

 

 

ガルッチ「『メタルブランディング』!!」

 

 

 

『ドゴォォォッ!!』

 

 

 

フレディ「ギャーーーー!!!」【GAMEOVER】

 

 

 

 

今日のフレディ

 

 

ガルッチのメタルブランディングに直撃し、GAMEOVER

 

 

 

 

 

ガルッチ「どうぞ、書類です。」

 

 

アンドルフ「う、うむ………。これが和平交渉の書類か。どれどれ?『恐・夢・激・突!夢でも現実でも襲われる』…………。」

 

 

フレディ「また炎で焼かれた………。顔、無くなってないかな?」テッテレテッテッテー←コンテニュー土管から出てくる

 

 

アンドルフ「何だこれは………ッ!こんな無礼な書類があるか!!!!ヽ(`Д´#)ノ」

 

 

 

『ビュンッ!!』←書類を投げつける

 

 

 

ガルッチ「きょ、教官!!何をお怒りに!?何か、不適切な事でもありましたか!?」

 

 

 

『カキンッ!!』←書類を弾く

 

 

『ズゴーン!!!』←書類がフレディの顔に直撃

 

 

 

フレディ「よもぎッ!?」

 

 

アンドルフ「大ありだ!!(フレディ「ぅぅぅぅぅおおおおおお~~~」←何かうめいてるし倒れるの遅い)まず書き出しを仮面ライダーフォーゼみたいにするのが気に入らん!!しかもこんな和平交渉なんざ、コーネリア軍ですら見たことないぞ!!宇宙人だと思って、舐めるとは許さんぞ!!確か、ラーク・バスター・ガルッチとか言ったな。そして幼女大好きロリコン仮面ライダーエグゼイド!!(フレディ「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ」)二度とその面見せるなよ!!

ヽ(`Д´#)ノ

 

あと倒れるの遅いなおい!?!?∑(OдO;)」

 

 

ガルッチ「失礼しました!!そしてフレディ、いい加減くたばれ!!」

 

 

 

『ガツンッ!!』

 

 

 

フレディ「イ"ェアアアア!!!!!」【GAMEOVER】

 

 

アンドルフ「(何彼奴、フォックスですらやらんぞあれ………。)」

 

 

 

-研究所入口-

 

 

 

フレディ「チクショー!!何であんなに怒るんだよ!!逆にこっちが腹立つわ!!!」テッテレテッテッテー

 

 

ガルッチ「そうだった、今の教官は幻想郷を支配するためしか考えてなかったから、対等に話すこと事態心外だったのか…………。失念してた………。」

 

 

フレディ「で、結局何がいけなかったんだ?俺の歯並びかな?」

 

 

ガルッチ「あんたの歯並びなんかどうでも良い!!いいかフレディ、忘れてるかも知れないが、教官は上官達にあまりにも厳しすぎるという理不尽な理由でクビになり、進撃の巨人の世界から幻想郷に追放され、その腹癒せに、八雲紫及びその式2人を始末して幻想郷を支配する事しか考えて無いんです。つまり、支配したら、唯一の神。したがって、教官ただ1人。英雄王ギルガメッシュみたいにそういう考えが基盤にはあるんですよ。もっとへりくだった文章を書くべきだったんだよ、フレディ………?」

 

 

フレディ「へい、お手。」←椛に芸教えてる

 

 

ガルッチ「(^ω^#)」

 

 

 

『EXTREME!MaximumDrive!!』

 

 

 

ガルッチ「人の話を聞かんかいこのアワビがァ!!!!

 

 

フレディ「グハーッ!?!?!?だってワンちゃん大好きだもん!!」

 

 

 

『シュタッ!』←椛がフレディの目に逆立ちしようとしてる

 

 

 

フレディ「ギャァァァ!!」

 

 

ガルッチ「兎に角、手土産を持って、謝りに行った方がいいな。」

 

 

椛「ワンワン。♡」

 

 

フレディ「しかしガルッチ、手土産ったってさっき未来から貰った岩塩しかないぞギャァァァァァァァァ!!!!」

 

 

ガルッチ「早く退けろ!!椛を!!」

 

 

 

~再びキースの部屋~

 

 

 

 

『ピンポーン』

 

 

 

ガルッチ「先程は、本当に申し訳ございません。」

 

 

アンドルフ「二度と来るなと言っただろうが!!!」

 

 

ガルッチ「うわぁ、凄い怒ってる…………。ほらフレディ、土下座しろ!!」

 

 

フレディ「ええっ!?何で俺が………。お前がしろよ。」

 

 

ガルッチ「これでも僕は、プライドぐらいありますので無理です……。(-_-#)」

 

 

フレディ「俺にだってプライドのプの字くらいあるわい!」グググググッ

 

 

ガルッチ「テメェのプの字はプー太郎のプの字だろうが!」グググググッ

 

 

フレディ「誰がプー太郎だコラ~ッ、アホか~、エグゼイドだぞ~~~!!」グググググッ

 

 

ガルッチ「いいから早く土下座しやがれケロイドが!!」グググググッ

 

 

フレディ「んだとコラァ!?お前が土下座しろコラァ~ッ!!」グルグル←ガルッチの両足掴んで「」の状態で回転

 

 

ガルッチ「いやだよアホー!!貴様が土下座しやがれ!!」グルグル←フレディの両足掴んで「」の状態で回転

 

 

アンドルフ「待て待て待て待て!?!?そうはならないだろ!?!?というか喧嘩するな!!」

 

 

ガルッチ「ってそうだった、教官に手土産(岩塩)を持ってきたんだった。フレディ。」

 

 

アンドルフ「(平然と戻った!?なんだここの星、怖っ!?∑(OдO;))」

 

 

フレディ「あの……、もしよかったらこれあげるぜ。」

 

 

アンドルフ「フンッ!土産ごときで私の機嫌が───」

 

 

フレディ「あひっつまづいた!」←岩塩がアンドルフにかかる

 

 

アンドルフ「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」ジュウウウウ

 

 

ガルッチ「ウェイ!?(0w0 )」

 

 

アンドルフ「モンギャアアアアアアアアアアアア!!バカなぁ!!私の唯一の弱点が岩塩だと何故分かったァ!?!?」ジュージュー

 

 

ガルフレ「「そうだったんスか!?!?」」

 

 

アンドルフ「ぐぅ………こ、こんなアホな宇宙人如きにぃぃぃ……、我が野望がぁぁぁぁぁ………。クッ、む……む……無念………。極端に無念……………。」

 

 

フレディ「き、キースが死んだァァァァァァァァ!?!?!?!」

 

 

ガルッチ「この人でなしぃぃぃ!!!」

 

 

 

こうして2人は図らずも幻想郷を救った。アンドルフの洗脳がとけ……。

 

 

 

「た、確か我々は、侵入者を倒すために…………って、キース様ァァァァァァァァ!!」

 

 

 

後に本物のキースが地下牢から救出されたが、2人は知るよしもなかった。

 

 

 

キース「ま、まさか………。アンドルフの侵入を許してしまうとは………。今回は、クルーガーとガルッチに、感謝せねば…………。」

 

 

 

勿論、感謝されたことも知らず………。

 

 

 

ガルフレ「「逃げるんだよォ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-人里-

 

 

 

フレディ「ハァ、ハァ、ハァ…。あ~走った……。」

 

 

ガルッチ「ああ、でもこれで、紫に頼まれたお使いも終わったな。………あばよ、教官の本拠地。」

 

 

フレディ「ガルッチ、家に帰るまでは……………『遠足』だぞ。」

 

 

ガルッチ「遠足だったの!?!?

 

 

 

FIN




その後の出来事


ガルッチ「あー、酷い目に遭った………。」

未来「だ、大丈夫?」

ガルッチ「こんなことなら、未来とお姉ちゃんとのデートに付き合うんだったぁぁ………。」

英竜「そういえば、和平交渉の結果は?」

ガルッチ「如何言えばいいんかな?結論から言うと、教官が岩塩で死んだ。」

英竜未来「「教官ナメクジ!?っていうか死んだの!?」」

ガルッチ「いやさ、なんかアンドルフっぽい顔をしていた教官だったんだけど、あれなんだったんだ?」

英竜「待って、それキースじゃない。アンドルフ本人だよ。」

ガルッチ「マジで!?ってか、岩塩で死ぬか!?」

未来「もしかして、アンドルフに取っては致死率の高すぎる塩分だったりして…………。」

ガルッチ「いやいや、どんだけやばいんだよ。」

英竜「それだけ危険だって事じゃないかな?」

未来「まぁ、何はともあれ、無事に帰ってきてよかったよ。」

ガルッチ「もう今度から、未来かお姉ちゃんのデートがあったら、そっち優先する。」

未来「そ、相当だな…………。」

英竜「んじゃあ明後日3人で何処か行く?」

ガルッチ「(ゝω・)b」

未来「そうだね、ガルッチはすごくお疲れっぽいし。」

英竜「じゃあ後で決めておくね。」



チャンチャン


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episodeEX6 仮面ライダーエグゼイド ~エンディング~

元ネタはギャグ漫画日和の『西遊記 ~旅の終わり~』からです。

改変・アドリブ付です。


ちなみに、役はこんな感じ。


キース:三蔵法師

ガルッチ:孫悟空

フレディ:沙悟浄

アドン:猪八戒


エンディングを目指し、長き苦しい戦いをしてきたキース達。その戦いも遂に、終わりの時がやってきたのであった。

 

 

 

仮面ライダーエグゼイド ~エンディング~

 

 

 

 

ガルッチ「あれがエンディング?何かゴールのようなものが見えるけど…………。」

 

 

キース「そのようだな。」スタスタ

 

 

ガルッチ「あの、教官?どうかなさいましたか?」

 

 

キース「フハハハハハ!!!一番は私が貰ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

 

ガルフレ「「何ィィィッ!?!?!」」

 

 

キース「油断したな馬鹿共め!!バーカ!!バーカ!!」

 

 

フレディ「この、アンドルフ擬きめぇぇぇぇ!!!!ガルッチ!!」

 

 

ガルッチ「もう………、しょうがないですね。『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』!!」

 

 

キース「悔しくばこっちに─────」

 

 

 

『グサリッ!!』

 

 

 

キース「ゴハッ!?」【GAMEOVER】

 

 

 

 

今日のキース

 

 

ガルッチの刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)に貫かれ、GAMEOVER

 

 

 

 

~数分後~

 

 

 

 

キース「貴様ら何をしてるんだ全く…………。いいか、ガルッチ。それとクルーガー。無闇に殺め続けるのは愚かしい(ガルッチ「いや教官、そもそも貴方が────」)行為だ。まぁとにかく、ここで争ってる場合じゃない。(ガルッチ「あの、教官──────」)我々が争っていったら、死んでいったアドンが悲しむぞ。(ガルッチ「おい聞け─────(^ω^#)」)奴の最後の言葉を思い出すがいい。」

 

 

 

~回想~

 

 

 

アドン「おい待て、俺を誰だと思ってる!?こんな事をしてもいいってのか!?待て、待ってくれ!!待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

ガルッチ「ロクなのしかないんだけど。(;¬_¬)」

 

 

フレディ「じゃあ皆で一斉にゴールしようか。」

 

 

キース「無論、そのつもりだ。」

 

 

 

3人エンディングという名のゴール手前まで移動中。

 

 

 

キース「いいか、3、2、1で、1歩出るのだ。」

 

 

ガルッチ「ん?ちょっと待てフレディ、お前…………靴長ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?!?!?!?!?

 

 

フレディ「あー、此奴か?お洒落のために、靴を長くさせて貰ったんだぜ。」

 

 

キース「何?クルーガーの靴が長いだと?なっ!?ホントだ!此では一斉にゴールしても、クルーガーの足が先に入るではないか!!駄目だ、認めるわけにはいかんぞその靴!!3人一緒にゴールしなくては意味がないだろ!!」

 

 

ガルッチ「いや教官、そっちが先にゴールしようとしてたのに、棚を上げる気ですか!?」

 

 

キース「ここまで来てチームワークを乱しては、死んだアドンが悲しむぞ。思い出せ、奴が死ぬ前日言ってたことを。」

 

 

 

 

~再び回想~

 

 

 

アドン「おいお前ら、何ヒソヒソ俺を視てるんだ?ムエタイの神を凝視してもいいが、一体何の話をしてるってんだ!?」

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

ガルッチ「これもロクなのしかないなぁ…………。」

 

 

フレディ「じゃあ足じゃなくて、手からゴールしよっか。」

 

 

ガルッチ「(何か嫌な予感が…………。)」

 

 

キース「まぁいいだろう。」

 

 

 

『キラークイーン立ちしながら、両手に鉤爪』←バ ァ ー ン!!

 

 

 

ガルッチ&キース「「やっぱり駄目!!!」」

 

 

キース「貴様両手に鉤爪とか、何時から出来たんだ!?初めて見たぞ!!駄目だ、認めるわけにはいかんぞ、この卑怯者め!!」

 

 

ガルッチ「(最も、教官が最初なんだけどなぁ…………。)」

 

 

キース「そこまでして我々を出し抜こうとしたら、死んだアドンが悲しむぞ。思い出せ、奴が死んだ3日前の事を。」

 

 

 

~また回想~

 

 

 

アドン「おいお前ら、最強なのはムエタイだ!!1にムエタイ、2にムエタイ!!そもそもお前達は格闘技やってないんじゃないのか!?え?やっている?マジで?」

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

ガルッチ「こっちもロクなのしかない…………。んじゃあ如何する?正直アレだが、お尻からゴールって言うのはどうかな?」

 

 

キース「ふむ、確かに我々は尻尾が出てないから、一応ゴール出来るかも知れないな。」

 

 

ガルッチ「あ、やっぱこの案却下するよ。」

 

 

キース「何故だ?」

 

 

ガルッチ「だって…………。」

 

 

 

『ジンオウガの尻尾登場』

 

 

 

キース&フレディ「「尻尾でてるゥゥゥゥ!?!?!?!?」」

 

 

フレディ「おまっ、尻尾あったんかよ!?」

 

 

ガルッチ「ビーストフォームになったら、ジンオウガの尻尾が出てくるんだよ。まぁ、角もそうだけど………。」

 

 

キース「角もあるだと!?却下させて正解かも知れん。」

 

 

ガルッチ「じゃあ如何します?」

 

 

キース「ふむ、こうなれば頭からゴールするしかないな。」

 

 

ガルッチ「なるほど、それなら平等ですね。」

 

 

キース「では………。」

 

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【仮面ライダークロニクル…………!!】

 

 

 

ガルッチ「え?」

 

 

キース「変身!」

 

 

 

【ガッシャット!バグルアップ…………!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!

 

 

 

ガルフレ「「変身しやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」

 

 

ガルッチ「ちょっと待て、教官!!何を考えてるんですか!?やめて下さい!!」

 

 

キース「落ち着くがいいガルッチ、此が私の完全体だ。」

 

 

ガルッチ「いや待て、完全体って!?」

 

 

キース「悔しかったら貴様らも、こう言うの使えば良いじゃないか?」

 

 

フレディ「テメェ、だったらこっちも!!」

 

 

 

【マキシマムマイティX!】

 

 

【ハイパームテキ!!】

 

 

 

フレディ「『ハイパー大変身』!!」

 

 

 

【マキシマムガッシャット!ドッキング!】

 

 

【ガッチャーン!パッカーン!ムーテーキー!!】

 

 

【輝け!流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!!】

 

 

 

キース&ガルッチ「「そっちの方が卑怯だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」

 

 

ガルッチ「ってかちょっと待て!!よくよく考えたら、こんなんじゃ3人一緒にゴールなんて無理な話だろ!?」

 

 

キース「言われてみれば…………。」

 

 

フレディ「確かにな。」

 

 

 

 

【【ガッシューン………。】】

 

 

 

 

フレディ「だったら、いっそのこと競争しようぜ。後腐れなく。」

 

 

 

 

 

~3人エンディングという名のゴールから離れています~

 

 

 

 

 

キース「では、ここから『よーい、ドン!』で、スタートしようか。」

 

 

フレディ「恨みっこ無しだぜ?」

 

 

キース「勿論だ。だがもし、私が1位になれなかったら………………。1位の奴を、『GAMEOVER』にする……………!!!

 

 

フレディ「恨みっこありかよ!?!?」

 

 

ガルッチ「採用。(ゝω・)b」

 

 

フレディ「お前もかよ!?んで、誰が『よーい、ドン』って言うんだ?」

 

 

キース「勿論私だ。」

 

 

フレディ「キースかよ。信用できねえな。卑怯なことしそうだ。」

 

 

キース「馬鹿者!!大丈夫だ。」

 

 

ガルッチ「(あー、これやるぞ………。)」

 

 

キース「位置について『うおりゃ』!!!

 

 

ガルフレ「「あ!!無理やりスタートしやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」

 

 

フレディ「おいこらアンドルフ擬き!!!なんだ『うおりゃ』って!!!よーいドンとうおりゃって一文字も合ってないぞゴラァ!!!」

 

 

キース「そうか、馬鹿みてぇだな!!だが一番乗りは私だ!!フハハハハハ!!!」

 

 

フレディ「ガルッチ!!例のアレを!!」

 

 

ガルッチ「行くぞ!!『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』!!」

 

 

 

ただし、射程距離外。

 

 

 

 

ガルッチ「あー駄目だ!!此ではぶっさせない!!畜生!!『突き穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』!!」

 

 

 

 

『ドスッ!!』

 

 

 

 

キース「イ"エァァァァァ!!!!」【GAMEOVER】

 

 

 

 

今日のキース

 

 

 

ガルッチの『突き穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』に直撃して、GAMEOVER

 

 

 

 

キース「全く貴様らは…………。いい加減にしろ、人の痛みを知ってくれ。兎に角、ガルッチ。そのゲイ・ボルクを離れたところにしてくれ。」テッテレテッテッテー←コンテニュー土管から出てくる

 

 

ガルッチ「了解。」←投げる準備

 

 

キース「おい待て、何故投げようと────」

 

 

 

『ポイッ』

 

 

 

キース「……………まあよい。仕切り直すぞ。位置についてぇぇぇぇぇぇ………………『よどん』!!」

 

 

ガルフレ「「『よどん』!?!」」

 

 

ガルッチ「待って下さい教官!!何ですか『よどん』って!?」

 

 

キース「馬鹿者!!省略だ!フハハハハハ!!!!」

 

 

ガルッチ「いい加減にしてくださいよ!!『投影、開始(トレース・オン)』!!『突き穿つ神槍(スピア・ザ・グングニル)』!!!!」

 

 

キース「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ガルッチは投影魔術に更けていたの忘れてイ"エァァァァァ!!!」【GAMEOVER】

 

 

 

今日のキース

 

 

ガルッチの『突き穿つ神槍(スピア・ザ・グングニル)』に直撃して、GAMEOVER

 

 

 

 

ガルッチ「1位は貰ったぁぁぁぁぁ!!」

 

 

フレディ「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!!!俺が1位だぁぁぁぁ!!!」←鉤爪出す

 

 

ガルッチ「おいこらぁぁぁぁぁ!!鉤爪出すんじゃねえ!!」

 

 

キース「まだだ、まだ終わってない!!!」ピューン←高速コンテニュー

 

 

フレディ「キースの奴、サイボーグになりやがった!?!?!しかも早え!!」

 

 

キース「フハハハハハ!!先に行くぞ!!」

 

 

ガルッチ「おのれぇぇぇぇ!!!!1位は僕だ!!!」←絶望の手出し

 

 

キース「貴様!!絶望の魔神を使ったのか!?」

 

 

ガルッチ「そっちがその気なら、どんな方法でも勝ってやる!!!」

 

 

キース「何を!!私だってやってやる!!」←もう1本の腕登場

 

 

ガルッチ「もう1本の腕とか、それ卑怯だろ!!!」

 

 

3人「「「そりゃ!!おぉぉぉおおおおおどぉぉぉぉぉおおおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」」」

 

 

 

『幽霊アドン登じょ────』

 

 

『グサリッ!』

 

 

 

3人「「「Σ(・□・;)」」」

 

 

 

今日のアドン

 

 

ガルッチが投げたゲイ・ボルクが直撃して、成仏

 

 

 

それは、霊だったのか。それとも、幻だったのか。誰もが夢見たエンディングは、青空の中へと溶けていった。

 

 

 

アドン『いいか、忘れるんじゃねえぞ。ムエタイは、どんなものよりも最強なんだ!!』

 

 

 

 

FIN

 

 

 

 

 

3人「「「終わり方納得出来るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」」



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~幕間~
Special episode1 淫魔達の酒場


ってな訳で、ここからは幕間になります。


-酒場-

 

 

ある夜の日、光の国の住民達が寝静まる頃、様々なところに酒場が開店する。殆どがスナックバーなのだが、中には条件を満たしてないものは入れないバーもある。

その中の一つをご紹介致しましょう………。

 

 

その場所は、サキュバスやインキュバスのような淫魔達が集まるバーで、よく訪れる人が多いそうだ。

ただ、不定期で開店するのが欠点なのだが、その理由はマスターの都合。と言っても、今回はその都合はない。何しろ経営しているのは、マスター一人だからだ。

まぁ、人気の一つもマスターと関わっているのだが…………。

ともかく、マスターは料理上手で、かつては飲食店経営者でもあるとか。

もう回りくどいことは言わないで置こう。

 

 

そのマスターの名は…………。

 

 

『カランカラン………。』

 

 

ガルッチ「いらっしゃい。」

 

「あ、マスター。今日はやってるんだね。」

 

 

無論、ガルッチである。

 

 

ガルッチside

 

 

風龍さん、何でそんな説明風なことを…………。いやもうツッコミ入れないでおこう。はい、どうも。『リュードネスデーモン』のマスターをやってるガルッチです。

まぁ、マスターをやり始めたのは結構前で、その理由が、性犯罪者かな。どうやらお姉ちゃんの目を盗んで、性犯罪を起こすやらから居ることが分かったのが、淫魔達のお陰である。その結果、逮捕者は続々とでてきて、今も居ないか淫魔達から聞くために、このスナックバーを経営しているのだ。

まぁ、スナックバーだから、料理もするし、サキュバスが来るのが殆どだしね。インキュバスが来るのは稀だけど。

んで、今来たのは、かつてルカという少年と戦い、和解はするも、今でも虎視眈々と狙っている『アルマエルマ』である。

 

 

ガルッチ「まぁ何しろ、休暇のようなもんだけどね。戦い疲れもあるし。」

 

アルマエルマ「無茶しすぎでしょ。それにしても、本当に可愛いね。」

 

ガルッチ「あ、あんまり言うなよ?見つめるのはいいけど、妻子いるんだから。」

 

アルマエルマ「分かってる。あ、例のアレお願いね。」

 

ガルッチ「了解。」

 

 

-酒場 地下-

 

 

まぁ例のアレっつったって、性犯罪者達の精液だけどな。その為、逃げないように両手両脚に鎖に繋いで、ついでに能力も剥奪して、吊している。言ってみれば精液タンクとして役立たせている。

まぁ病気の場合は、無理せず休ませているが。

 

 

『ッ~~~~!!』

 

 

ガルッチ「おうおう、凄い息だな。どうやらその様子だと、沢山出してくれそうだな。」

 

 

因みにだけど、僕が居ない間は誰かが管理をしているらしく、実際僕ですらみたことない。ただ、この様子からして、凄腕の調教師だって事は分かった。

食事に関しては、殆ど全部が精が付く料理、飲み物は普通かと思えば、実は僕の魔法で味を変えた超が付くほどの精力剤、そして誰にも逆らえないように…………。

まぁ、超が付くほどのマゾにさせる程の調教なのだろうと思うけど、僕には真似できない。(愉悦部なのに。)

 

 

ガルッチ「さてと、それじゃあ始めるか。確か、搾精機がどっかに…………あったあった。」

 

 

しっかしまあ、こいつのアレデカいな…………。こんなのでいろんな女を鳴かせて、人生を変えさせたんだろうなぁ………。全く、何を如何したらこうなっちゃうんかなぁ?

とりあえず、精液がはみ出ないようにしっかり着け、どれだけあるか見て────

 

 

ガルッチ「って、デカっ!?」

 

 

うわー、捕まえたときは大きくなかったのに、調教師の手で、巨玉?いや爆玉?いやその中間ぐらいまで大きくなってる…………。何処を如何したらそうなるんだよ。

 

 

『ッ~~~~!!!ッ~~~~~!!!!!』

 

ガルッチ「おぉ、凄い触り心地がいい。けど、犯されるなら、未来達がいいかな。こんな性犯罪を犯した野郎なんて、いやだな。っと、そろそろ出させるか。おい。」

 

『ッ!?』

 

ガルッチ「ちょっと此奴を着けるから、あんまり動くなよ?」

 

 

しっかし此奴、反省する気が全くない。いや、もうどっちかというと、ここまでマゾ化させちゃったせいで、もうここで働かせて下さいって言うような目になってるよ。

もうこれ、一生涯ここで吊そうかな………?

因みに、今性犯罪者に着けたものは、ヘッドホン。勿論、ただのヘッドホンではなく、催眠ヘッドホンと言って、まぁご想像の通り、操り人形みたいにさせる奴だね。

実際どんな内容なのかは、性犯罪者に聞いてみてくれ。僕は知らん。

 

 

ガルッチ「よし、着け終わった。そんじゃ、常に勃起させてなおかつ僕を見て興奮している哀れな雄に、上質な精液を出させて貰おうか。

…………って言っても、ホントに何ともないよね?気分悪くなったら、休ませるから。」

 

『ッ~~~!』

 

ガルッチ「…………んじゃあ、惨めにその快感に堕ちろ。」ポチッ

 

 

『グオングオン………。』

 

 

起動すると同時に、今まで興奮気味だった男は急に静かになった。っと思ったら………。

 

 

『ポビュルルルルルルルルルルルルルルウウウウウ!!!』

 

 

『ッ~~~~~!!!!!ッ~~~~~~~~~~!!!!!♡♡♡♡』

 

 

イクと同時に大量の精液が吹き出し、男の口元からよだれが出てきた。此奴、楽しんでいやがるな。

しかも、今にも外れそうだけど、此でも終わるまで外れないように着けたから、大丈夫かな。まぁ定期的に休ませては置くけど。

さて、精液は此だけにして、後はお酒に混ぜれば完成だな。

 

 

-酒場(リュードネスデーモン)-

 

 

ガルッチ「はい、お待たせ。」

 

アルマエルマ「サンキュー。」

 

ガルッチ「飲みながらで悪いけど、アルマ。そっちに何か情報とかないか?」

 

 

いつも通り、僕は性犯罪者の情報を聞いてみた。

 

 

アルマエルマ「うーん、そう言うのはあまり聞いてないね。インキュバス達も聞いたけど、全然。」

 

ガルッチ「そうか。」

 

アルマエルマ「そういえば、マスター。っていうか今は2人しかないから、名前で呼んでいい?」

 

ガルッチ「いやなんでさ。流石にそれは出来ないよ。」

 

アルマエルマ「いいじゃん、私呼びたいし。」

 

ガルッチ「もう、仕方ないな。」

 

アルマエルマ「じゃあ改めて言うけど、ガルッチ。そっちはどうなの?」

 

ガルッチ「こっちか。毎度毎度、忙しいもんだよ。新しい敵も現れたし、しかも新事実も分かったんだ。」

 

アルマエルマ「新事実って?」

 

 

僕はすぐさま、最初にクリアしたゲームガシャットを取り出した。

 

 

【マリオスポーツミックス!!】

 

 

アルマエルマ「それは?」

 

ガルッチ「ガシャット。ただ、此奴は複製版で、本物はゼロノスが持ってる。それで新事実というのは、13個のガシャットは、実は今まで破壊された世界を意味してたんだ。」

 

アルマエルマ「!?」

 

ガルッチ「今は5つ復活したけど、残り8つ。今はザギ達にも協力して貰って、1つのガシャットと、その電脳世界にいける装置を送ったところなんだ。」

 

アルマエルマ「世界を破壊するだなんて…………。」

 

ガルッチ「でも、世界を破壊するだなんて、まだ可愛い方だ。まだ公開してはいないけど、最悪な事件を起こそうとする奴がいるんだ。」

 

 

流石のアルマも吹き出し、滅茶苦茶ビックリするような顔で見てきた。

 

 

アルマエルマ「それって大丈夫なの!?」

 

ガルッチ「そう思いたいが、エンペラ達でさえ、重症まで追い込み、更にはあれが本気じゃないと言うほどだよ?

だが先ず、13個のガシャットをクリアしない限り、その事件の妨害が出来ない。もし間に合わなかったら、………………全てが『絶望』に包まれる。」

 

アルマエルマ「ファ!?」

 

ガルッチ「全く、次から次へと、面倒くさいことをやらせて…………。」

 

アルマエルマ「えぇぇ…………、それって責任重大じゃないの。」

 

 

全くだよ畜生め。まぁ、平穏は長く持った方だしな~。

 

 

『カランカラン………。』

 

 

ガルッチ「いらっしゃっ────ファ!?」

 

フラン「お兄ちゃ~ん。遊びに来ちゃった。」

 

こいし「やっほ~!」

 

イリヤ「私もいるよ~。」

 

英竜「何故私まで………。」

 

ガルッチ「ちょっと待て!?何でここに!?」

 

 

馬鹿な、気づかれる要素はないはず!なのに何故!?

 

 

未来「ガルッチ、こんなところで働いていたんだね………。」

 

ガルッチ「未来!?」

 

アルマエルマ「あらぁ、どうやって分かったのかな?」

 

蒼月「私よ。」

 

ガルッチ「お前の仕業かぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

しまった、蒼月がまだいた事をうっかり忘れてた。畜生!!このうっかりは、全部凛のせいだ!!(八つ当たり)

その後、他の淫魔達もやってきて、色んな意味で盛り上がった。稼ぎはいいし、多分家族もばれないと思ったが、まさかバレるなんてね………。

 

まぁいいけど、どうせ仕事だし。

 

 

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Special episode2 夜這いと警告

-ガルッチ達の家- -月夜ノ刻-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「んん~!!漸く終わった。」

 

全王神「ガルちゃんお疲れ。」

 

 

お疲れって、一応言うけど、殆どが母さんの仕事だからね?しかも、もう夜か。

 

 

ガルッチ「後は出すだけ…………。」ウツラウツラ

 

全王神「大丈夫?」

 

ガルッチ「駄目だ、滅茶苦茶眠い………。布団入って寝る。」

 

全王神「えー、でもここで寝たら夜這いの危険が────」

 

ガルッチ「Zzzzzz………。」

 

 

(因みに、この部屋には一つのベッドがあるが、滅多な事がない限り使うことはない。)

 

 

sideChange

 

 

全王神side

 

 

 

全王神「寝ちゃった…………。まぁ、無理させちゃったし、仕方ないかな。」

 

 

それにしても、私の力を超える魔物ねぇ…………。そういえばパソコンで調べたけど、『フラウィー』だっけ?

確かに見るからに、危険な奴なのが分かるね。後は江ノ島盾子ちゃん。前ガルちゃんが艦これの世界で、モノクマっていうぬいぐるみで間接的に出会った子ね。

あの2人が協力して、『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』を起こすって犯行声明を出してきたからねぇ……………。確かにガルちゃんが疲れるのも、仕方ないかな?

 

 

ガルッチ「スゥー…………、スゥー…………。」

 

 

それにしても、随分深く眠ってるね。ちょっとイタズラしても、怒られないかなぁ?

 

 

『ツンツン』

 

 

ガルッチ「ん~…………。」

 

 

結構プニュプニュしてる……………。まるで白玉みたいに柔らかい………。

 

 

『ツンツ───パクッ』

 

 

全王神「!?」

 

 

口元にもツンツンしたら、食べられた!?起きてる?此って起きてる!?

 

 

『チラッ』

 

 

ガルッチ「ムニャムニャ………………。」

 

 

まだ大丈夫っぽかった。というかホントに私の息子可愛い…………!怒ったら怖いけど、それでも可愛いに変わりないよ!!

と、とりあえず指抜こう………。

 

 

『チュポン』

 

 

が、ガルちゃんの……………。やばい、興奮してきた。というよりムラムラして来ちゃった。とりあえず、電気消してっと。

 

 

『パチンッ!』

 

 

さてと、それじゃあ寝てる間に、さっさとヤっちゃおうかな。もうガルちゃんの寝顔可愛すぎて襲いたくなるよ!!ううん、もう今から襲う。というか襲わないなんて選択肢なんてない!!

ってな訳で、ガルちゃんのズボンとパンツ脱がせていただきまーす!!

 

 

sideChange

 

 

 

フランside

 

 

うーん、お兄ちゃん遅いなぁ…………。まだ仕事してるのかな?って、部屋が暗い?もしかして、あのまま寝ちゃったのかな?

 

 

『…………!♡………………!!♡♡』

 

 

……………あ、これ誰かが夜這いやってるね?でも一体誰がお兄ちゃんを襲ってるのかな?

 

 

フラン「お兄ちゃん、迎えに────」

 

全王神「ひぇっ!?♡」

 

 

………………全ちゃんだった。

 

 

フラン「全ちゃん?何してたの?」

 

全王神「あ、えっと~。そのぉ~………。」

 

ガルッチ「んっ……………、ぁ…………。////// ぅぅ…………。//////」

 

フラン「って、暗くて分かんないけど、どうせ私達を抜きにしてエッチなことしてたんでしょ?」

 

全王神「ギクッ!!」

 

 

もう、抜け駆けするなんて、全ちゃん許さないよ?

 

 

フラン「それにしても、お兄ちゃんグッスリ寝てるね…………。」

 

全王神「それだけ疲れてたって事じゃないかな?」

 

フラン「にも関わらず、全ちゃん。お兄ちゃんを夜這いするなんて………。」

 

全王神「しょうがないじゃん!ガルちゃんの寝顔が可愛すぎるんだから!!♡♡(´>д<`)」ウデブンブン

 

ガルッチ「んっ!//////」

 

 

『ドビュルルルルルルルウウウウウウッ!!!』

 

 

全王神「ッ!い、いっぱいでてりゅ~~!!ガルちゃんの精液がいっぱいでてりゅ~!!♡♡♡」

 

 

うわぁ、凄い………。

 

 

全王神「もう、3回も出てるのに、凄い量っ。♡ もうガルちゃんなしじゃ生きていけなくなっちゃうかもっ。♡♡」

 

フラン「お兄ちゃんだからね…………。」

 

ガルッチ「ぅぁ…………、駄目…………。//////」

 

全王神「あ、起きちゃった?」

 

ガルッチ「ムニュ~…………。」

 

全王神「ま、まだ大丈夫みたい。」

 

フラン「セックスでも起きないって、それだけ疲れてたって事なんだね………。」

 

 

っていうかもう、こんなの見せられたら、私も我慢が…………。

 

 

こいし「フランちゃ~ん、お兄ちゃんは?」

 

全王神「あ。もう一人………。」

 

こいし「え?全ちゃん?って夜這い!!」

 

 

その後全ちゃんが夜這いしてると未来お兄ちゃんに伝わり、全員来てそのまま滅茶苦茶セックスしまくった。

っていうか、ホントにお兄ちゃんの精液の量多いなぁ………。

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

 

ガルッチside

 

 

 

ここは、確か三途の川?

 

 

???「あら?また来たの?」

 

ガルッチ「閻魔あい?」

 

???「……………その様子だと、違うみたいね。死んではいないから、多分夢かしら?」

 

ガルッチ「夢が三途の川って、不吉なもんだな……………。」

 

あい「私的には、少し嬉しいけどね。」

 

 

全く、地獄少女『閻魔あい』でさえ愛人関係持つなんて、相当だな。

 

 

あい「…………って言う前置きはこれくらいにして、今回はある話があるわ。」

 

 

ある話?

 

 

あい「……………。」キョロッ

 

ガルッチ「?」

 

あい「流石に、夢までは干渉してないようね。」

 

ガルッチ「??」

 

あい「それで話の事だけど、あなたに警告を伝えなきゃいけないことがあるの。」キョロッ

 

ガルッチ「どういう事?」

 

あい「……………貴方達、何者かが『監視』しているわよ。」

 

 

監視!?

 

 

あい「それもその者達は、何かしらの計画を進めている。あのウルトラマンノアですら、それに手を貸してるわ。」

 

ガルッチ「ノアも?(そういえば、ノアが能力を渡す際に、何か別なものも流れ込んで来た気がする。)」

 

あい「ええ。何かしらの計画を進めているのかは分からないけれど、少なくとも危険な気配がするのは確かよ。」

 

ガルッチ「………………………そういえば、かつてノアが、能力を受け渡す際に、何か別なものも流れ込んできたけど。

まるでノアの本来の強さよりも、その力によって強化されてるような…………。」

 

あい「………………警告するね。ここから先は、『力』や『刃』では対抗できないわ。」

 

 

力と刃では対抗できない?そういえば、イフが前にTOAAに関わるような話をしていたけど…………。

 

 

ガルッチ「修行しても……………か?」

 

あい「そうでもないけど、あれは全てを越えてるの。今まで通りに、彼らと戦っても敗北は必然するのは確かよ。」

 

ガルッチ「そんだけやばい奴なのか……………。けど、何故だろ。」

 

あい「?」

 

ガルッチ「僕はさ、何故か知らないけど、僕だったら何とか出来る。そう思えるときがあるんだ。

まるで、来るべき時が来るまで、その力を封じてるかのように……………。もしかしたら、全王神ヴァルハラは、その来るべき時が来るまで鍛えさせてから封じ込め、其奴らからの監視をかいくぐらせて生み出された、『最終兵器』のように…………。」

 

あい「……………兎に角、警告はしたわよ。それでも挑むなら、自己責任でお願い。」

 

ガルッチ「そうさせて貰う。責任転嫁するほど、落ちぶれてない。」

 

 

少なくとも、僕が思ってる本気は、全く本気じゃないというのは分かる。けど、その力を使うのは多分……………。

………………いずれにせよ、相手が相手だ。もし、ノアが敵として回ることになったら、その時はその時だ。僕一人でも戦う事にする。

それが……………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヴァルハラ達の最終兵器としての、最後の人生を歩む事になっても』。

 

 

ガルッチ「まぁ、警告は受け取った。」

 

あい「でも、この事は内密にお願い。私と貴方だけの秘密よ。」

 

ガルッチ「分かった。精々TOAA達やお姉ちゃん達に気づかれないように立ち回る事にするよ。」

 

 

アームストロングも言ってたしな。『気に入らん奴をぶちのめせばいい』って。僕には、血が流れないハッピーエンドを迎える事は出来ない。

だがそれでいい。僕には、僕にしか出来ない事をやり遂げるだけ。

そう思いながら、夢から覚めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家-

 

 

ガルッチ「うぅ………、体が重い…………。しかも疲労がたんまり溜まってる………。」

 

 

何故だ?グッスリ眠ってた筈なのに、何故か精液のにおいがするし、なんだか怠いし……………。まさか夜這い!?誰かが僕を襲ったのか!?

 

 

ガルッチ「…………今日は休もう。」

 

 

その後、夜這いの犯人はまさかのフラン達だと言う事が発覚した。なんか下が違和感あるなぁって思ったら、犯されていたとは…………。やれやれ…………。

 

 

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Special episode3 猫耳大騒動

-ガルッチ達の家-

 

 

未来side

 

 

『次のニュースで…………、え?それって本当ですか?…………速報です。今日未明、何者かが光の国全域にて、住民達の頭に猫耳が生えた事件が起こりました。

原因不明で、外出している皆様は─────』

 

 

 

『ピッ』

 

 

あー、これガルッチ怒ってるよ。しかも此、イタズラの度合いが超えちゃってるし、多分犯人はあのステッキだろうなぁ…………。

 

 

ガルッチ「未来、ちょっとルビーにO☆HA☆NA☆SHIしてくるね。(º_º#)」

 

未来「え、あ………。うん。」

 

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い。此ルビー逃げた方がいいよ?あの目、完全に獲物を喰らおうとする目をしてるよ。

 

 

英竜「あ、ガルッチ────」

 

ガルッチ「ん?」

 

英竜「ヒッ!?∑(OωO;)」

 

 

英竜でも怯えるほど!?やばいって、此ガルッチ滅茶苦茶怒ってるよ!?ルビー、逃げて!!超逃げて!!!

 

 

『ズドバゴガッシャーン!!!!』

 

 

ルビー『イヤァァァァァァァァァ!!!!今回私は大人しくしてるのにぃぃぃぃ!!!』

 

ガルッチ「待ちやがれ愉快犯礼装ステッキィィィ!!!!!」

 

ルビー『私が何をしたって言うのですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

 

いや、いつもイタズラばかりやってるから、信用できないんじゃないのかな?

 

 

イリヤ「ルビー?」

 

ルビー『イリヤさん!!ちょっと助け─────』

 

イリヤ「ルビーはさ、如何して人の迷惑掛けるような事ばかり起こすのかな?(^ω^ )ン?」

 

 

あれ?イリヤの服装、SMプレイで着ていそうな服になってる…………。しかもご丁寧に鞭も……………………。

 

 

『バシンッ!』

 

 

ルビー『え?イリヤさん?』

 

イリヤ「これは少し、調教して言うこと聞かせてあげないといけないね。お兄ちゃん、縛り付けて。」

 

ガルッチ「OK.」

 

ルビー『いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~カレイドステッキお仕置き中……………~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルビー『私違うもん。ずっとここで番してたのに…………。』

 

ガルッチ「此奴、一体何時まで嘘ついてる気だ?」

 

イリヤ「うーん、今思えば方法聞いてなかったよね?どうやって短時間で光の国全域に、住民達の頭に猫耳を生やしたのか。」

 

ルビー『え?ちょ、ちょっと待って下さい!光の国全域!?』

 

ガルッチ「まだ惚ける気か─────」

 

ルビー『あれ私じゃないですよ!?そんなことやるなら、家族全員に猫耳生やしますよ!?流石の私でも、そんな大騒動を起こすことはしません!!』

 

ガルッチ「本当か?(¬_¬)」

 

イリヤ「貴方の信用度は0に近いんだけど?(¬_¬)」

 

ルビー『それでも誓って!!あんな事しません!!!』

 

 

うーん、ここまで必死に違うって言う事は、今回の大騒動はルビーじゃないって事かな?

 

 

英竜「ふ、2人とも。と、兎に角一旦落ち着いて。ね?」

 

イリガル「「…………………。」」

 

『尚、犯人は未だに見つかりませんでしたが、猫耳生やされる前に、猫の顔をした小人らしき者を見かけたという情報があります。』

 

イリガル「「え?」」

 

ルビー『だから言ったじゃないですか!!そんなことするなら、いっそ家族全員に猫耳生やした方がまだマシです!!』

 

ガルッチ「それはそれで別の意味で許さんぞ!!!」

 

 

と、兎に角………今回の犯人はルビーじゃないって事は、分かった。けど、小人に猫顔?そんなの居たっけ?

 

 

???「あ~、疲れたにゃ。ニャンニャン菌をばらまくのに、すげぇ時間かかったにゃ。この家で休んで─────」

 

全員『あ。』

 

???「あ………。」

 

 

……………………………………………。

 

 

ガルッチ「捕まえろォォォォォォォ!!!!!

 

ルビー『ラジャー!!!』

 

???「にゃぁぁぁぁぁぁぁッ!?!?!?!」

 

未来「逃がさない!!」

 

 

『FINAL INFINITY ATTACK RIDE<INFINITY NET CATCHER>!!』

 

 

???「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

~しばらくお待ち下さい~

 

(グシャ!バキッ!ドゴッ!ズダンッ!!ズダダダダダダッ!!!【キメワザ!クリティカルストライク!!】ズドォォォッ!!【GAME CLEAR!】)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルビー『んで、誰ですか?おかげで私、とばっちりを受けたんですが。』

 

イリガル「「日頃の行いでしょ?」」

 

???「私か?ネコアルクと言うにゃ。」

 

 

ネコアルク?聞いたことない名前だね…………。

 

 

英竜「何で光の国の住民全員を猫耳生やしたんだ。」

 

ネコアルク「私の趣味だにゃ。」

 

未来「逮捕。」

 

ネコアルク「うにゃぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

『次のニュースです。昨日速報した猫耳大騒動が解決し、その事件を起こした犯人、ネコアルクが逮捕されました。

調べに対し、ネコアルクは『私の趣味だにゃ。』等と訳の分からないことを供述しており────』

 

 

『ピッ』

 

 

よかった、事件が終わって。でも…………。

 

 

ガルッチ「……………もうなんか、慣れてきた。怒れる気がしないんだけど…………。」ピョコピョコ

 

英竜「ルビーの仕業か。」

 

 

今度はルビーが、家族全員猫耳を生やしてきた。これはガルッチもイリヤも怒ると思ってたけど、あれどうみても呆れ果ててる気がするよ。

 

 

ルビー『いや~、やっぱり猫耳つけた皆さんは可愛いですねぇ。』

 

ガルッチ「全員?これで全員だと?」

 

ルビー『え?』

 

未来「え?」

 

イリヤ「一人忘れてないかしら?」

 

ルビー『あの?お二方?』

 

ガルッチ「そういえば、ルビーは猫耳じゃあなかったな。」

 

ルビー『あれ?何か別の意味でガクブルしてきた…………。』

 

 

ルビー、そろそろイタズラやめたほうが良いと思うよ。2人の報復攻撃が来るし、しかもあれ、どう見ても何かの薬っぽいのが…………………。

 

 

ガルッチ「いっそ、ルビーにも猫耳生やしちゃおっか。」

 

イリヤ「そうしよう!ついでに猫語も。」

 

ルビー『あ、此ヤバイ。逃げなきゃ。』

 

 

その後、ルビーはガルッチとイリヤに捕まり、ステッキから猫に生まれ変わらせられてしまった。

 

 

英竜「未来。」

 

未来「何?」

 

英竜「報復って、怖いねぇ。」

 

未来「そうだねぇ…………。」

 

ルビー「ニャー!!ニャー!!(そう思うなら止めて下さいよ!!!)」

 

 

next episode




次回からは、本編に戻ります。


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Special episode4 ガルッチ、ウイルスと対決

チョイと茶番です。


-ガルッチ達の家-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「……………。」

 

英竜「……………。」

 

ガルッチ「………………如何した、そのタンコブ。」

 

英竜「何故か、ザギに…………。」

 

 

いやまじで何があった!?ザギ、お姉ちゃんが何をしたって言うんだ!?

 

 

英竜「後、君が作ったゲームだけど…………。」

 

ガルッチ「いやあれ、練習用だよ。」

 

英竜「練習用!?あー、だからあまり面白くなかったのか。」

 

ガルッチ「ザギにも送ったんだけど、返事が来ないんだ。何かあったのか?」

 

英竜「私が聞きたい。」

 

 

やれやれ…………。まぁ、練習あるのみだな。そんじゃ、パソコン開いてっと。後は、黎斗の『RPG作成 入門編』を取ってきてっと。

 

 

ガルッチ「さて、始めるか。」

 

ザギ『ガルッチ…………、少し良いか?』

 

ガルッチ「ザギ?今RPGの本読んでるんだが。」

 

ザギ『え?あのゲーム、君が作ってたの?』

 

ガルッチ「うにゅ。一応練習用として、ザギにもやらせようと思ってさ。やってみた?」

 

ザギ『やってみたも何も、酷かったぞ色々と。』

 

ガルッチ「まぁ、そうだろうと思ったよ。って、パソコン如何した?」

 

はやて『ぶっ壊れた。』

 

ガルッチ「なんでさ!?!?」

 

 

いやなんでさ!?マジで何をどうしたらぶっ壊れるんだよ!?

 

 

ザギ『どれもこれも全部、ノアのせいだ………!!』

 

ガルッチ「(ノア、お前何をしたんだ。)んじゃあ今、パソコンは…………。」

 

はやて『ないわな。』

 

ガルッチ「分かった。今ゼロノスから、最先端のパソコンを開発したらしいから、頼んでもらったら?」

 

ザギ『分かった。』

 

 

『ピッ』

 

 

さてと、ザギもお姉ちゃんも駄目出しが出たものの、改善する点は見つかったな。だったらそれを……………?

 

 

『三分間待ってやる』

 

 

…………あー、これか。ザギとはやてさんが言ってた『ノア』って。なら、簡単だな。

 

 

【マッチレスストロンゲスト!!】

 

 

【アルティメットムテキ!!】

 

 

このパソコンに触れて、ウイルスを破壊した方が良いな。

 

 

ガルッチ「『大元帥』!!」

 

 

【マキシマムガッシャット!!ドッキーング!!】

 

 

【ガッチャーン!パッカーン!ムーテーキー!!】

 

 

【煌めけ!銀河の如く!白銀の究極ライダー!アルティメットムテキファンタズム!】

 

 

ガルッチ「さぁ、覚悟は良いか?俺は出来ている!」

 

 

『ま、ま、ま、待って!許してくれたまえ。』

 

 

ガルッチ「誰が許すと思う?ノア・ウイルス。貴様の存在は、絶版だ。」

 

 

【キメワザ!】

 

 

【アルティメットクリティカルスパーキング!!】

 

 

ガルッチ「バルス。」

 

 

『ジュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!!!

 

 

あぁぁぁ、目がぁぁぁぁ!!目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

よし、ウイルス完全に消滅したな。

 

 

【GAME CLEAR!】

 

 

あ、そうだ。ザギ達に報告しよう。

 

 

ガルッチ「おーい、ザギ。」

 

ザギ『如何した?』

 

ガルッチ「ノア・ウイルス殺したよ。」

 

ザギ『何だと!?』

 

はやて『ほんまかい!?』

 

ガルッチ「うん。」

 

ザギ『私達ですら手こずったのに、一体どうやって!?』

 

ガルッチ「アルティメットムテキガシャットを使って、そのままパソコンに触れたら消滅した。」

 

ザギ『( ゚д゚)ポカーン』

 

はやて『真似できへんがな。』

 

 

仕方ないだろ、そう言うもんだし。

 

 

ガルッチ「まぁとりあえず、今から改善するから、パソコン届いたら改良したRPGを送るね。」

 

ザギ『分かった。楽しみにしてるぞ。』

 

 

『ピッ』

 

 

さてと、早速始めるか。先ずはキャラの修正と、ストーリーの構成を─────

 

 

英竜「が…………、ガルッチ………………。」

 

ガルッチ「ん?如何かし─────────え?」

 

英竜「た、助け…………。」

 

 

ギャァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?お姉ちゃん何故かボロボロになってるゥゥゥゥゥ!?!?!?!?

 

 

ガルッチ「ど、如何したのそれ!?!?」

 

英竜「わ、分かんないが…………、気が付いたら……………。」

 

ガルッチ「何で?何でこんなにぼろぼろに!?まさか、新手のスタンド使いか!?!?お姉ちゃんを暗殺を目論むスタンド使いか!?」

 

英竜「あの、違っ──────」

 

ガルッチ「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!お姉ちゃんを暗殺を目論むとは、随分と命知らずがいた者だなぁ………!!!見つけ次第捕まえて口に超究極天元突破四川風超絶激辛麻婆豆腐ぶち込んでヤマアラシにして17分割してから挽肉にしてグラム98円で出荷してあげなければ…………!!!!!!!」

 

英竜「ちょ────」

 

ガルッチ「アギラ!ゴモラ!」

 

アギラ「ど、如何したの一体!?」

 

ゴモラ「何の騒ぎ!?」

 

ガルッチ「お姉ちゃんの暗殺を目論もうとした奴がいる。すぐに見つけるぞ!!」

 

アギゴモ「「ご主人様の暗殺!?」」

 

英竜「ネェ─────」

 

ガルッチ「早くしろ!!!犯人はそう遠くない!!」

 

アギゴモ「「イェッサー!!!!」」

 

英竜「………………………私の話聞いて。」

 

 

その後、光の国全域から宇宙全体に探し回るも、全然見つからなかった。そして、僕は3週間寝込んでしまった。無論、大貧血に疲労、全身筋肉痛という最悪なものに…………。修正は、また今度にしよう…………。

 

 

next episode



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Special episode5 ラクトと子ガル

この話は、まだガルッチ達が聖杯戦争に参加していたときの話です。


-悲哀の海岸-

 

 

ラクトside

 

 

うーん、みんな最近『フラウィー』とか『盾子』ちゃんとか『新生ⅩⅢ機関』に相手してるせいで、私を構ってくれないなぁ………。

まぁ分かるよ?そうでもしないと、全次元が滅ぼされちゃうし、私だって嫌だよ。でも、少しでも良いから、構って欲しいなぁ…………。

 

 

子ガル「ラクト姉さん、ここに居たのですか。」

 

ラクト「子ガルちゃん?」

 

子ガル「なんだか寂しそうだったので、少しついてきました。」

 

ラクト「そっか…………。」

 

 

うーん、そういえばお姉ちゃんも、私が一人で海を眺めていたときも、一緒に寄り添ってくれたっけ。

あの時は、凄く辛いことがあったせいで、一人で抱え込んでいたけど、頭を撫でながら、慰めてくれたんだよね。なんだか、少し切ないけど、懐かしい気がする。

 

 

子ガル「みんな、忙しそうですね。気持ちは分からなくもありませんが、あまり邪魔できませんしね。」

 

ラクト「でも、見守るだけっていうのは、嫌だなぁ………。私だって、お手伝いしたいなぁ………。」

 

子ガル「でもラクト姉さん、貴方の場合危なっかしいところあるじゃないですか。敵陣に行って捕まって、陵辱されそうな気がしますので。」

 

ラクト「うっ。1番痛いところを………。」

 

子ガル「別に、貴方の性癖を指摘するつもりは無いんですが…………。けど、少し自重して下さい。」

 

ラクト「そう言われてもねぇ…………。物理的にも魔法的にも、滅茶苦茶利き辛い体質だし、むしろそれが快感に変わっちゃうっていう変わったスキルもあるからねぇ……。」

 

子ガル「『被虐体質:EX+++』と『被虐の誉れ:EX+』ですか。元より、こんな大っきいおっぱい持っていて、しかも叩いて下さいと言わんばかりのお尻もして、更に自分からやられに行こうとしますし、どう見ても自重しろは難しいですね…………。」

 

ラクト「えへへ~、それほどでも~。」

 

子ガル「褒めてません。」

 

 

皮肉でも罵倒でも、私からしたらご褒美です。

 

 

ラクト「でも、子ガルちゃんも参加しないのは不思議だね。何でなの?」

 

子ガル「あ、ぼ、僕は自主的に断ってるんです。僕が言っても、あ、足手纏いになりそうですし………。」

 

ラクト「そう言いつつ、何か後ろめたい事でもあるんじゃないかなぁ?」

 

子ガル「え!?べべべ、別に、そんなことは!!!」

 

ラクト「そう?例えば、誰にも言えないような秘密があるとか。」

 

子ガル「なっ!?」

 

ラクト「なんて、そんなわけないよ────」

 

子ガル「何で………、何でそれを?」

 

ラクト「え?そうなの?」

 

子ガル「え?」

 

ラクト「え?」

 

 

……………私、適当な事言ったのに、もしかして…………触れちゃいけないこと、触れちゃった?

 

 

ラクト「わ、私適当な事言ったのに………?」

 

子ガル「て、適当?」

 

ラクト「……………。」

 

子ガル「……………。」

 

ラクト「えーっと、もしかして…………ホントに?そ、そんなわけ、ないよね…………?」

 

子ガル「そうだよね、いずれ、バレちゃうと思ってた。しかも、君に…………。あーもー、どうすれば良いの?」

 

ラクト「え?え?ちょっと待って、どういう事?私、何かしたの!?」

 

 

え?!もしかして、子ガルに何かしちゃったっけ!?

 

 

子ガル「子ギルだけには明かしちゃったけど、もうこれは、覚悟した方が良いかな………。」

 

ラクト「覚悟!?え!?私、殺され────」

 

 

『ザクッ!』

 

 

ラクト「やややや、やめて!!私は、そんなつもりで………………?」

 

 

あれ?来ない?もしかして、目眩まし?って、あれ何してるの?

 

 

子ガル「さぁ、やって。」

 

ラクト「や、やる!?え!?何を!?それにこの剣って!?」

 

子ガル「……………そっか、まあ戸惑うのも、仕方ないっか。じゃあ、僕の本当の名前を教えてあげる。」

 

ラクト「え?」

 

子ガル「僕の、本当の名前は『■■■■』。またの名を、『■■■■■・■■■■■』。」

 

 

……………………………え?なんだって?

 

 

ラクト「…………嘘よね?そ、そんなはずは…………!!」

 

子ガル「嘘じゃないよ、ラクト姉さん。君の全てを奪ったのも、全部僕なんだ。だから君には、復讐する権限がある。」

 

ラクト「そ、そんな、そんなわけ!!」

 

子ガル「僕がやったことは、許されるものじゃない。何をしようが、僕はそれを受け入れる。出来れば、君自身が殺してくれれば、それでいいから。」

 

ラクト「……………ホントに、ホントに?」

 

子ガル「うん。」

 

ラクト「だったら…………、だったら…………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だったらどうしたって言うの!!!

 

子ガル「…………はい?」

 

 

こんなことは馬鹿げてる。私の全てを奪った?子ガルちゃんが?しかも、子ガルちゃんが、あれだって!?

そんなの違う!!!

 

 

ラクト「ホントに彼奴だったら、私に打ち明けないし、そんなことしないはず!!貴方は彼奴なんかじゃない!!」

 

子ガル「彼奴は僕なんだ!!彼奴は転生して、僕になったんだ!」

 

ラクト「違う!!貴方はガルッチ!彼と共に、生きてきた、もう一人の人格でしょ?」

 

子ガル「けど、けど僕は………!!」

 

ラクト「確かに貴方の真名を聞いたときは驚いた。けど、それがどうしたの?貴方はもう『■■■■』じゃない。貴方は、私と同じ、『ラーク・バスター・ガルッチ』なのよ!もう私は、過去に縛られず、未来に生きていくって決めたの。だから、だからお願い!馬鹿な真似はやめて!!」

 

子ガル「……………ラクト姉さん。本当に、いいの?復讐、しなくて………。」

 

ラクト「無理に決まってるよ。だって私は、彼みたいに斬ることなんて、出来ない。護りに徹した、『この世の全ての盾(ラクト・シールダー・ルクス)』だもん。でも………。」

 

子ガル「?」

 

 

『ムギュッ!』

 

 

子ガル「ッ!?」

 

ラクト「子ガルちゃんが好きにしてって言うんだったら、そうさせてもらうね。」

 

子ガル「~~~~~~~~!?!?!?!?」

 

ラクト「ん?どうかしたの?」

 

子ガル「プハッ!!ね、姉さん!?ほ、ホントにいいの!?僕は君を────」

 

 

もう、しつこいなぁ。私の弟はもう………。

 

 

ラクト「貴方が誰であっても、貴方は貴方よ。彼奴じゃない。私はもう、気にしないから。」

 

子ガル「ラクト姉さん…………。」

 

ラクト「それでも、難しいなら……………。ここでやっちゃう?」

 

子ガル「え?」

 

ラクト「だって、何したって良いんだよね!?♡ 如何にも絶対見られそうなところで、滅茶苦茶セックスしまくったって、別に構わないよね!?」

 

子ガル「た、確かに好きにしてっていったけど、ここで!?」

 

ラクト「大丈夫、誰かに見られても、私は気にしないから!!!」ハァハァ

 

子ガル「そ、それはそれでなんだか恥ずかしいんだけど!?」

 

ラクト「隠し事してた悪い弟の罰よ!!♡♡♡ 今日の私は、性癖全開で、皆に見せつけちゃうからね!!!!!♡♡♡」ハァハァ

 

子ガル「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!それだけは勘弁してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!

 

ラクト「駄目と言っても、脱がしちゃうね!!♡♡♡」

 

 

それに、私は子ガルちゃんの事が好きだからね。例え前世が、彼奴でも。だから、因縁とか宿命とか忘れて、今は愛し合いましょう。子ガルちゃん。♡

 

 

next episode




まぁ子ガルの正体は、『Moon Light Another Fate』の後日談にも乗っていますが、あえて隠しておきました。


乗せても良いのですが、一応UnderTaleのネタバレにも繋がりますしね。


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GAME4 『Fate/Zero』
episode45 ゼロを無にするために


-月夜ノ湖-


というわけで、次のゲームは『Fate/Zero』です。っと、こっから警告です。



・正義の味方『衛宮切嗣』のアンチ・ヘイトは強いです。

・セイバー(アルトリア)陣営にはWorstENDになります。(用は、原作よりも最悪な終わり方にさせようかと思います。)

・Zeroのイリヤ、桜、間桐雁夜の救済はあります。

・ランサー陣営は、一応救済予定。


キース「用は、今回の敵はセイバー陣営ということか?」


あれ?牢獄にいたんじゃ…………。


キース「何故か知らんが、気が付いたらここに居た。というより、ガルッチ達はどの陣営になるのだ?」


もう決まってるよ。イレギュラーのアヴェンジャー陣営。


キース「ガルッチらしいな…………。となると、8つ目の陣営という訳か。どう立ち回るのか、楽しみだな。」


では、どうぞ。


-ガルッチ達の家 最深部-

 

 

ガルッチside

 

 

『東方悪夢男ガシャットキー』を入手してから暫く経ち、ようやくゼロノスから連絡が来た。どうやら調節と冷却が終わったようだ。

そして、今回抜擢されたのは、僕、イリヤ、英竜お姉ちゃん、藍の4人。未来は別のゲームに参加するらしい。

うー、未来が居ないってのはちょっとなぁ……………。(´・ω・`)

 

 

ゼロノス「おう来たか。」

 

ガルッチ「それで、今度はどんなゲームをやるって言うんだ?」

 

ゼロノス「決まってる。此だ。」

 

 

【Fate/Zero!!】

 

 

………………………Fate/Zeroか。

 

 

???「なるほど、平行世界の僕が参加した聖杯戦争に赴くという訳か。」

 

イリヤ「キリツグ!?」

 

ガルッチ「あんた、いつの間に。」

 

 

装置の隣で紅茶を啜っているのは、アサシンであり、イリヤの父親、エミヤキリツグがいた。

 

 

キリツグ「いやなに、イリヤが第4次聖杯戦争に向かうって言うから、様子をね。」

 

藍「キリツグも行くの?」

 

キリツグ「いや、僕は行かないよ。ただ、伝えに来たんだ。今回のクリア条件と僕からの頼みだ。」

 

イリヤ「そうなの?」

 

キリツグ「ああ。クリア条件は『汚染された聖杯の回収』。『その世界にいる『新生ⅩⅢ機関』の討伐』。『間桐家にいる桜の救出』。そして僕の頼みだが、『Zero世界に居る『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』の救出』。以上の4つだ。」

 

 

まぁ、親バカキリツグの事だから、そんなことだろうと思っていたが…………。

 

 

藍「確か遠坂時臣は、桜の魔術属性『虚数』の手に負えない為に、間桐家に預けるんだっけ?」

 

イリヤ「でも桜は、間桐臓現の本体にするために、蟲で陵辱して─────」

 

ガルッチ「殺サナキャ。」

 

藍「私も。」

 

英竜「でも、臓現の本体は蟲だろ?どう殺すんだ?」

 

ガルッチ「地獄の業火で焼くか、二フラムで存在諸共消すか。」

 

イリヤ「もしくは、桜の魔術属性を覚醒させるか。」

 

英竜「だが、『新生ⅩⅢ機関』の討伐って事は…………。」

 

ゼロノス「ガルッチの言うとおり、この13個のガシャットを、もっと解析したところ、『新生ⅩⅢ機関』のメンバーが破壊した世界だと言う事が分かった。

ジェイソンや八雲一家が死んでも、我々がクリアすれば蘇る仕組みになってるようだしね。」

 

 

あ、そうなのか。ん?

 

 

ガルッチ「でも、ザギ達は現実の世界にいたけど、これって…………。」

 

ゼロノス「恐らく平行世界だろう。ゼクスが破壊しなかった平行世界っというわけだ。」

 

 

あー、だったら納得いくな。教官が生きていたのも。

 

 

キリツグ「兎に角、イリヤ。僕が出来なかったことを、君がしてくれ。」

 

イリヤ「分かってる。」

 

キリツグ「それとガルッチ。あっちの僕に、叱責を頼む。」

 

ガルッチ「勿論そのつもりだ。メンタルブレイクしても?」

 

キリツグ「構わないさ。」

 

イリヤ「よし、ルビー!もしキリツグに出会ったら、出会い頭に剣で────」

 

キリツグ「僕って、イリヤに嫌われてるのかな?」

 

ゼロノス「お前が親バカだからだろうが。」

 

ガルッチ「おかげでこっちも親バカになったじゃねえか如何してくれるんだよド畜生。」

 

藍「うーん、ガルッチはまだ軽い方だと思うよ?」

 

 

そうなのかな……………。

 

 

キリツグ「……………藍、セイバーを。」

 

藍「いいけど………。」

 

アルトリア「何でしょう、キリツグ。」

 

キリツグ「…………第4次の頃、覚えてるか?」

 

アルトリア「一応記憶しています。」

 

キリツグ「そうか。ならば、すまないが……………。多分この4人、特にガルッチは、君の願望を否定的な事を言い出すだろう。最悪、座に帰れない程になるかもしれない。」

 

アルトリア「確か、国の救済を願ってましたね。今は、藍に忠誠を誓ってますが。……………ガルッチ、私からもお願いしたいのですが、過去の私にも、叱責を頼みます。私の望みは、如何に愚かなのかを。」

 

キリツグ「意外だな。」

 

アルトリア「過去の私は、王としてのこだわりが強すぎですからね。ここはガッチリ、ミッチリ叱って貰わねば。」

 

 

おいおい、アルトリア。仮にも過去の君だろ。いいのかそれで。

 

 

キリツグ「まぁ、そう言うわけだから、セイバー陣営を完膚なきまでに叩きつけてくれ。」

 

ガルッチ「了解。」

 

ゼロノス「とりあえずガルッチ、到着したらすぐに召喚しろ。いいな?」

 

ガルッチ「勿論だ。」

 

 

話はようやく終わり、僕とお姉ちゃん、藍、イリヤは転送装置に乗った。

 

 

ゼロノス「それじゃあ、頑張ってこい。」

 

 

【ガッシャット!! GAME START!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-冬木市-

 

 

って、到着早いな。まぁいいや、とりあえず森の中で隠れ家の入口を…………いや、危険だ。どっかでバレる可能性があるな。

 

 

英竜「如何した?」

 

ガルッチ「隠れ家の入口を作ろうかと思ってね。」

 

ルビー『確かに、ガルッチさんの隠れ家は、どの場所でも見つかることもないですしね。入口も、場所によればどの陣営にも見つかりませんし。』

 

藍「まだ夜じゃないけど、確かにいい場所じゃないと、バレる可能性も高いしね。」

 

イリヤ「………………廃墟でいいんじゃないかな?」

 

 

廃墟か………。確かに、バレる心配もないかもしれないし、問題はないかも。(足場があれだが。)

 

 

ガルッチ「んじゃあ、そこに…………。」

 

英竜「ガルッチ?」

 

ガルッチ「姿を隠しても無駄だが、通達しろ。『我々も聖杯戦争に参加する。目的は、聖杯そのものを回収するだけだ』とな。」

 

イリヤ「…………百貌のハサンね。」

 

ガルッチ「ああ。」

 

 

sideChange

 

 

 

 

Zeroギルガメッシュside

 

 

Zero言峰「とのことです、師匠。」

 

時臣「そ、そうか。」

 

 

声が震えてるぞ、時臣。しかし、女子3人に参加宣言をした雑種1人…………。いや、我の予想ではただの雑種ではない。あの女子達も同様…………。

 

 

ギル「どうやら、此度の聖杯戦争はつまらんものにはならないようだな。」

 

時臣「王よ、それは一体………。」

 

ギル「気にするな、時臣。」

 

 

さて、参加宣言した者共よ。精々この我を楽しませろよ?

 

 

sideChange

 

 

 

ガルッチside

 

 

 

ガルッチ「……………そっちも、楽しませてやる。」

 

藍「如何したの?」

 

ガルッチ「気にするな。」

 

 

セイバーのアルトリア、ランサーのディルムッド、ライダーのアレキサンダー大王ことイスカンダル、キャスターのジル・ド・レイ、アサシンの百貌のハサン、バーサーカーのランスロット。

そして、アーチャーはかつて我がサーヴァントで、今では友人の英雄王ギルガメッシュ。この聖杯戦争を、面白おかしくしてやるよ。

 

 

 

next episode



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episode46 復讐者召喚

3期op 少女さとり ~3rd eyes~ 『Unprivileged Access』


-冬木市 廃墟-

 

 

ガルッチside

 

 

とりあえず、到着。足場は悪いが、代わりに良い隠れ家にもなれる。(因みに、魔術師ですら認識出来ないような結界を張っているため、滅多なことでバレる心配はない。)

まぁ、入口として使うけどね。

 

 

ガルッチ「念には念を入れて、入口を増やした方が良いな。精々4つで良いかな?」

 

英竜「分かった。イリヤ、藍。」

 

藍「えーっと、魔法陣ってこんな感じ?」

 

イリヤ「うん。それであってると思うよ。」

 

英竜「でも、一々詠唱かけるの面倒じゃない?」

 

ガルッチ「大丈夫。同じ魔法陣だったら発動できる仕組みにしてあるから。」

 

 

まぁ実際、それ試してみたら成功できたしね。異空間つなげるなんて、容易いもんだし。同時発動もそうだけどね。

 

 

イリヤ「書いてきたよ~。」

 

英竜「こっちもだ。」

 

藍「何時でも良いよ。」

 

ガルッチ「OK.んじゃあ、詠唱するぞ。『Пространство обороны совершенства, Жемчужной реки защитить каждую катастрофу.(万全の守りの空間よ、あらゆる厄災を守りたまえ。)』」

 

 

魔法陣に触れると、いつも通り白い渦が現れ、僕達はその中に入っていった。

 

 

-隠れ家-

 

 

その後、3人が書いた場所にも行ったところ、ちゃんと発動していることが確認し、庭のところで召喚魔法陣を描いた。

 

 

英竜「それでガルッチ、媒体は?」

 

ガルッチ「このカードだ。」

 

 

『Avenger ジャンヌ・ダルク・オルタナティブ』

 

 

藍「そういえば、そのケース持ってたね。」

 

ガルッチ「そう言うこった。イリヤと藍はともかく、英竜お姉ちゃんは?」

 

英竜「私はいい。」

 

ガルッチ「分かった。そんじゃ皆、離れて。」

 

 

さてと、始めるか。聖杯戦争への復讐劇を!!

 

 

ノワール『そういえば、あんたの聖杯は『黄昏の聖杯(クリフォト・グラール)』だっけ?』

 

ガルッチ「(うん。それを使って召喚させる。)」

 

ノワール『了解。じゃあ、私を召喚して。』

 

 

勿論召喚させるさ。自分で考えた詠唱でね。

 

 

ガルッチ「『素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師ロヴァス・グランド、全王神、星空英竜。

 

 

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)

 

 

繰り返すつどに五度、

ただ、満たされる刻を破却する。

 

 

 

─────魔力、覚醒(トレース・オーバー)

 

 

 

――――告げる。

 

汝の身は我が()に、我が命運は汝の刃に。

 

黄昏の聖杯(クリフォト・グラール)の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

 

 

 

誓いを此処に。

 

 

我は常世総ての善を如く者、我は常世総ての悪を裁く者。

 

 

 

然れど、汝はその心に宿す憎悪に曇らせ侍るべし。汝、復讐の炎を司る者。我はその炎の担い手。

 

 

汝三大の言霊を纏う九天。

 

輪廻永劫の輪より来たれ!復讐の贋作者よ!!』」

 

 

詠唱が終わると同時に、魔法陣から黒い炎が吹き出し、その中からジャンヌ・オルタが現れた。

 

 

ノワール「サーヴァント、アヴェンジャー。召喚に応じ参上しました。……どうしました?その顔は。さ、契約書です。」

 

ガルッチ「何で契約書なのかは聞かないけど…………。」

 

ノワール「まぁ元より、私が頼んだようなものですしね。」

 

 

さてと、先ずは彼女のステータスを調べ─────

 

 

藍「ジャンヌ・オルタちゃぁぁぁぁぁぁん!!」

 

ノワール「ゲッ!?」

 

藍「prprさせてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

ノワール「ちょ!?やめなさい!!何を考えてるんですか!?」

 

藍「十中八九ジャンヌ・オルタちゃんの体をprprして、もう滅茶苦茶にしてあげたいぐらい─────」

 

ガルッチ「これ、ブリュンヒルデより厄介なんじゃ…………。」

 

ノワール「ちょっとガルッチ!?遠い目をしてないで助けなさい!!」

 

ガルッチ「分かってる。とりあえず、藍。落ち着け。」

 

 

『バシンッ!』

 

 

藍「ご馳走さんです。」

 

 

『バタンッ』

 

 

とりあえずハリセンで叩いたけど、何で幸せそうな顔してんの?ねぇ。

 

 

ノワール「危なかった…………。」

 

イリヤ「藍は平常運行だね。」

 

ガルッチ「とりあえず、ステータスの確認。させて貰うね。」

 

 

『真名:ジャンヌ・ダルク・オルタナティブ

 

CV,坂本真綾

 

クラス:アヴェンジャー

 

マスター:ラーク・バスター・ガルッチ

 

性別:女

 

身長:159cm

 

体重:44kg

 

属性:混沌・悪

 

出典:『史実』

 

 

 

筋力:A++/耐久:C++/敏捷:A/魔力:EX/幸運:D-/宝具:EX

 

 

 

クラス別スキル

 

 

 

復讐者:B++

 

 

復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。

周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。

ガルッチがマスターであるため、復讐者としてのランクが上がってる。

 

 

 

忘却補正:A

 

 

人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。

時がどれほど流れようとも、その憎悪は決して晴れない。たとえ、憎悪より素晴らしいものを知ったとしても。

 

 

 

自己回復(魔力):A+

 

 

復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。

 

 

 

保持スキル

 

 

 

 

自己改造:EX

 

 

自身の肉体に別の肉体を付属・融合させる。このスキルのランクが高くなればなるほど、正純の英雄からは遠ざかる。“裁定者”としてしか召喚されないはずの聖処女ジャンヌを、魔女に貶めたうえに“復讐者”として召喚せしめたこと自体こそ、ある意味で究極の改造と言える。

 

 

 

竜の魔女:EX

 

 

保有スキルの一つ。基本効果はカリスマと同じ味方全体の攻撃力強化だが、このスキルは更に『竜属性』持ちの味方サーヴァントに更にもう一度攻撃力強化がかかるので、それを意識したパーティを組めば高い攻撃力を確保できる。但し、ジャンヌ・オルタ本人はあくまで竜を操る力を持つだけで竜属性は持っていない。故に自分は竜属性持ち強化の恩恵を受けられない。

 

 

 

うたかたの夢:A

 

 

自身の攻撃性を上げ、強固な防御性をもたらす。ただし、己の霊基も代償として削いでしまう。“うたかた”とは泡沫――、儚く消える泡の事。そして人の世と命の喩え。復讐者と成り果てても……否、復讐に駆られるからこそ、魔女は“あの日見た夢”に後悔と憎悪を募らせる。ただ信じたものに信じられたかった。その泡沫の夢が、魔女の炉心に更なる火を焚きつけるのだろう。

 

 

 

宝具

 

 

 

吼え立てよ、我が憎悪(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)

 

 

ランク:A+

種別:対軍宝具

レンジ:10~40

最大捕捉:不明

 

 

竜の魔女として降臨したジャンヌが持つ呪いの旗。形状はジャンヌの『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)』とほぼ同一だが、黒い竜の紋章が刻まれている。

聖人ジャンヌの宝具同様に敵の攻撃を受け止めるが、この宝具はその攻撃を何倍にも膨れ上がらせて、反射する。

また、味方が死ぬなどするとより威力は増す。それが斬撃技であろうが、打撃技であろうが、果ては呪いであろうが、一律に物理的攻撃力へと変換する。旗が放つ業焔は、極上のドラゴンブレスに似ている。

復讐者の名の下に、自身と周囲の怨念を魔力変換して焚きつけ、相手の不正や汚濁、独善を骨の髄まで燃やし尽くす。

 

 

 

吼え立て、呼び起こせ、我らの憤怒(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)

 

 

ランク:EX

種別:対軍宝具

レンジ:10~90

最大捕捉:不明

 

 

 

上記で書いた宝具の強化版。ジャンヌ・オルタの憎悪とガルッチの絶望を組み合わせる事により、強大な炎を呼び起こすことが出来る。

勿論此は、ガルッチと共に戦うことが条件で、どちらも欠けていた場合発動することが出来ない。

演出は『吼え立てよ、我が憎悪(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)』のアヴェンジャー時と変わりないが、ガルッチと一緒に黒い煉獄の業火で相手を焼き尽くし、追い打ちをかけるように地面から何本もの槍を召喚して串刺し刑にする。更にといわんばかりに、ガルッチの起源弾を放ち、無数の剣に突き出され、最期には爆砕させる。』

 

 

…………ワォ。

 

 

ノワール「え、エグい宝具を…………。」

 

ガルッチ「ま、まぁ使う場面があったらの話だけど、ね?」

 

ノワール「そ、そうね。出来れば使わずに済みたいけどね。

 

ガルッチ「同感だ。それで、イリヤは?」

 

イリヤ「うーん、ここは敢えてバーサーカーとアサシンで行くね。」

 

 

ジャックとヘラクレスか。

 

 

ヘラクレス「久方ぶりの聖杯戦争ですか。」

 

ジャック「お母さんのためにも、頑張らないとね。」

 

イリヤ「今回もよろしくね?」

 

ヘラクレス「お任せを、お嬢様。」

 

ガルッチ「それで、藍は…………。」

 

 

『ガサコソガサコソ…………。』

 

 

ノワール「こ、この悪寒…………。まさか…………!!!」

 

 

『ガバッ!!!』

 

 

ブリュンヒルデ「お姉様ァァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

ノワール「イヤァァァァァァァ!?!?!?!?!?

 

 

まさかのランサー『ブリュンヒルデ』かよ。藍、とんでもないサーヴァントを呼び出したな。

 

 

ブリュンヒルデ「お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様────────」

 

ノワール「離れなさい!!何で、あんた、なのよ!?」

 

藍「私の趣味よ。いいでしょ?」

 

ノワール「あんたねぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」

 

藍「って事で、ブリュンヒルデちゃん。ジャンヌ・オルタちゃんをベッドに連れ込みましょう?」

 

ノワール「ハッ!?っていうか何時から目覚めてたの!?」

 

藍「今。それじゃあ、ブリュンヒルデちゃん。」

 

ブリュンヒルデ「はい!!藍お姉様!!」

 

ノワール「イヤァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

 

………………………………もうあれ、狂化スキル発動してるよね?

 

 

英竜「藍のレズパワー、恐るべし…………。」

 

ガルッチ「如何すれば、あれを止められる?」

 

イリヤ「混ざれば良いと思うよ。」

 

ガルッチ「おかしくね!?それってつまり、レズックスに参加しろって事じゃ─────」

 

藍「おっと、ガルッチを連れていくの忘れてた。」

 

ガルッチ「ウェイ!?(0w0 )」

 

 

ぬぉぉぉぉおおおおおい!?!?!?!?!?如何してこうなるんだァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?!?!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ジャンヌ・オルタと一緒に、藍とブリュンヒルデに滅茶苦茶セックスしまくられてしまった。如何してこうなった。

 

 

next episode




ってな訳で、ジャンヌ・オルタを強化させて貰いました。ヘラクレスとジャック・ザ・リッパーも同様です。ブリュンヒルデに関しては、そのままです。

因みに此が、ヘラクレスとジャックのステータスです。


真名:ヘラクレス

CV,西前忠久

クラス:バーサーカー

マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

身長:253cm

体重:311kg

属性:混沌・善

出典:ギリシャ神話


ステータス 筋力:S++/耐久:A++/敏捷:A+/魔力:A++/幸運:B+/宝具:A++


クラス別スキル



狂化:EX

本来なら常時発動で言語も話さないのだが、イリヤの制御でどうにかしている。そもそも、本人曰く『この狂化は、いざって時にお使いください。』と言ってるようで、切り札のスキルでもある。



保持スキル



勇敢:SS

威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、敵に与える格闘ダメージを向上させる。今回は狂化発動していないため、存分に発動出来る。


戦闘続行:S

瀕死の重傷を負っても戦闘を可能にする。


自己回復:EX

イリヤの魔力で解放した新たなスキル。戦闘続行と相性がよく、重傷を負っても瞬時に回復が出来てしまう。


心眼(偽):A+

数々の冒険で磨かれた直感・第六感による危機回避能力。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。狂化によって理性を奪われても本能に近いこのスキルは有効に働く。


神格:A

高位の神霊の息子であるため、最大級のランクを持つ。


宝具




十二の試練(ゴットハンド)


ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人


ヘラクレスが生前成した十二の偉業の具現化。ランクB以下の攻撃をシャットアウトし、11の代替生命がある。一度受けた殺害方法では二度と殺せず、イリヤの膨大な魔力により時間をかければストックの回復も可能なので、殺すには『イリヤからの回復の機会を与えずに、最大12通りの威力オーバーAランク攻撃を叩き込まねばならない』という鬼畜仕様。なのだが、ガルッチの修行でヘラクレスの宝具は強化され、今ではA++以上の攻撃でなければならないという、まさしく最強のバーサーカーに呼ぶのに相応しいものになった。というよりは、ガルッチのせいで本当の鬼畜仕様になってしまったが、やはりギルガメッシュの宝具には勝てない模様。



射殺す百頭(ナインライブス)


ランク:C~A+
種別:対界宝具
レンジ:不明
最大捕捉:不明


ヒュドラ殺しの弓を始めとした、宝具の域まで昇華されたヘラクレスの武技。
特定の形態を持たず、対峙した相手の弱点に有効な形態になる。いわば『無差別格闘流派・射殺す百頭』。
種類は多種多様で、あるときは対幻想種用のドラゴン型のホーミングレーザーを9発同時発射する弓撃とか、対人用のハイスピード9連撃の斬撃又は突撃等の脅威的なものがあるのだが、今回の聖杯戦争でガルッチもいるため、この宝具が活かされる。


真名:ジャック・ザ・リッパー

CV,丹下桜

クラス:アサシン

マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

身長:134cm

体重:33kg

属性:混沌・悪

出典:史実

スリーサイズ:B69/W49/H71


ステータス 筋力:B+/耐久:C+/敏捷:S/魔力:B/幸運:D++/宝具:B+


クラス別スキル



気配遮断:S++

自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。



保持スキル



霧夜の殺人:S

暗殺者ではなく殺人鬼という特性上、加害者の彼女は被害者の相手に対して常に先手を取れる。ただし、無条件で先手を取れるのは夜のみ。昼の場合は幸運判定が必要。



情報抹消:A++

対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶から彼女の能力・真名・外見特徴などの情報が消失する。



外科手術:C

血まみれのメスを使用してマスターおよび自己の治療が可能。見た目は保証されないが、とりあえずなんとかなる。なのだが、救急箱を持ってる場合はそれを使う。


精神汚染:A

精神干渉系の魔術を高確率で遮断する。


宝具



暗黒霧都(ザ・ミスト)


ランク:B
種別:結界宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:50人


ロンドンを襲った膨大な煤煙によって引き起こされた硫酸の霧による大災害を再現する結界宝具。
魔術師ならばダメージを受け続け、一般人ならば数ターン以内に死亡する。英霊ならばダメージを受けないが、敏捷がツーランク低下する。
ただし、味方の場合は気配遮断スキルが追加又はランクアップするだけでなく、その宝具を無効化する。



解体聖母(マリア・ザ・リッパー)

ランク:D~A
種別:対人宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:1人


通常はDランクのナイフだが、『時間帯が夜』『対象が女性(または雌)』『霧が出ている』の三つの条件を満たすと対象を問答無用で解体された死体にする。
この内、霧に関してはもう一つの宝具『暗黒霧都ザ・ミスト』によるものでも可能なため、実質無いに等しい。
使えば相手を確実に絶命させるため『一撃必殺』。
標的がどれだけ逃げようとも霧の中もいれば確実に命中するため『回避不能』。
守りを固め耐えようとしても物理攻撃ではなく極大の呪いであるため『防御不能』。
更に「情報抹消」によって事前に対策を立てることが出来ないため『対処不能』。
と、女性限定ながら最高性能の暗殺宝具である。
この効果を防ぐには物理的な防御力ではなく、最高ランクの『呪い』への耐性が必要となる。
だが、イリヤと契約しているため呪い耐性すら打ち破る為、最早敵にまわしたら最後、彼女の宝具の餌食になるだろう……。



まぁこれでもかってくらい強化してますけどね………。


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episode47 倉庫街乱戦

-倉庫街- -月夜ノ刻-

 

 

ガルッチ達(英竜を除いて)は、お互いのサーヴァントを召喚してから数日の夜、冬木市の倉庫街にて2体のサーヴァントが戦っていた。

1人は赤い槍である『破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)』と黄色い槍である『必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)』を持つ、ランサーの『ディルムッド・オディナ』。もう一人は、風の結界で見えていないものの、その正体は聖剣エクスカリバーを持つ、セイバーの『アルトリア・ペンドラゴン』。

 

前半は互角の戦いをしていたが、ランサーのマスターが宝具の開帳を許したことにより、セイバーは劣勢へと陥ってしまった。が………。

 

 

???「双方、剣を収めよ!!王の御前であるぞ!!」

 

 

突然の乱入者により、アルトリアとディルムッドは乱入者を見た。

 

 

???「我が名は征服王イスカンダル!此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した!!」

 

???「って、何を考えていやがりますか!?この馬鹿がァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

2人「「((うわぁ、面倒くさい奴出て来た………。))」」

 

イスカンダル「うぬらとは聖杯を求めて相争う巡り合わせだが……矛を交えるより先に、まずは問うておくことがある。

 

うぬら、一つ我が軍門に下り、聖杯を余に譲る気はないか?さすれば余は貴様らを朋友として遇し!世界を征する快悦を共に分かち合う所存である!!」

 

 

勿論2人は其れを拒否。というか拒否しか無かった。スナイプしていた切嗣でさえ、呆れ果てていた。

『あんな馬鹿に世界は一度征服されかけたのか…………。』と。

その後、ランサーのマスター、ケイネスはライダーのマスターであるウェイバー・ベルベットに怒りを感じ、課外授業と言う名の体罰を行おうとする。

だが、イスカンダルはウェイバーを庇い、こう言い放った。

 

 

イスカンダル「おう、魔術師よ!さっするに貴様はこの坊主に成り変わって余のマスターになる腹だったらしいなあ?だとしたら片腹痛いのお!!余のマスターは、余と共に戦場を駆ける勇者でなければならぬ!!姿を晒す度胸もないような輩なぞ、役者不足も甚だしいぞ!! フハハハ!!」

 

 

そう言い放つと、今度は空に向かって声を上げ、他のサーヴァント達を呼び出した。

 

 

 

一方、其れを覗いていたガルッチ達はというと………。

 

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「…………ねぇ、藍。あのイスカンダルに、一夫多妻去勢拳使っても良いかな?あの馬鹿さ加減どうにかして欲しいって思うところがあるんだけど。」

 

藍「血走ってる血走ってるってガルッチ。」

 

ノワール「しかも呼び出してるわよ?如何します?」

 

ガルッチ「うーん、まだ出る必要はないだろう。」

 

 

しっかしまあ、未来の諸葛亮ことウェイバーも大変だろうな。イスカンダルの手綱を引くのって。

 

 

ブリュンヒルデ「あ、アーチャーとバーサーカーが現れました。如何なさいますか?マスター。」

 

藍「ガルッチ。」

 

ガルッチ「そろそろいいだろう。『召喚 ファブニール』!!」

 

 

僕は直ぐさま、ファブニールを呼び出した。

 

 

ノワール「あんた、ファブニール呼び出せたの?」

 

ガルッチ「これでもね。さぁ、乗れ。ブリュンヒルデも。」

 

ブリュンヒルデ「お姉様、行きましょ。」

 

ノワール「変なとこ触ったら、振り落とすからね?」

 

ブリュンヒルデ「其れはフリですか?」

 

ノワール「フリじゃ無いわよ!!」

 

ガルッチ「リベンジランサー、落ち着け。」

 

 

とりあえず、ブリュンヒルデの事は、リベンジランサーと呼ぶことにしている。勿論、プライベートは真名だけど。

だってそうじゃないと、ディルムッドと被りそうだし。

 

 

藍「英竜から連絡来たよ。間桐臓現を浄化させて、桜を保護したって。」

 

ガルッチ「お姉ちゃん、仕事早いなぁ。」

 

ノワール「それじゃあ、私達も行くわよ。」

 

 

うぉ、凄い速さで行ったな。

 

 

藍「それじゃ、私も行きます?」

 

ガルッチ「ああ。一応、カード使う?」

 

藍「うん。」

 

 

僕が渡したのは、ライダーの『アストルフォ』。まぁ、致し方ないけどね。

 

 

藍「『騎乗兵(ライダー)』、『アストルフォ』!!『夢幻召喚(インストール)』!!」

 

ガルッチ「うん、何故か知らないけど、凄くそそる気がする………。」

 

藍「今は落ち着いて、それじゃ行くよ!『この世ならざる幻獣(ヒポグリフ)』!乗って!」

 

ガルッチ「OK.」

 

 

さぁ、聖杯戦争を復讐しよう。

 

 

sideout

 

 

 

 

一方で他のサーヴァント達はというと、アーチャーことギルガメッシュは、バーサーカーのランスロットの戦いを見ていた。

だが、そのときだった。

 

 

『■■■■■■■■■■■!!!』

 

 

ディルムッド「ッ!?」

 

アルトリア「なっ!?」

 

イスカンダル「こりゃあたまげた!まさかのドラゴンとは!!」

 

ウェイバー「ってドラゴン!?!?!?」

 

ケイネス『幻想種の中で最上級の奴が、何故!?!?』

 

アイリ「セイバー、此は一体!?」

 

アルトリア「分かりません。ですが、何故竜種が!?」

 

ギル「雑種が、この我を見上げさせた事を後悔するがいい!!」

 

 

ギルガメッシュはファブニールに対して激昂し、イスカンダルは関心、そして他の者達は驚愕を隠しきれなかった。

 

 

狂ランスロット「Aaaaaaaaaaaaaaa!!!!」

 

ノワール「あらあら、揃いも揃ってアホ面を見せてるわね。」

 

ブリュンヒルデ「お姉様、降りれますか?」

 

ノワール「1人で降りれるわよ!!そっちこそ、遅れないでよ!!」

 

ブリュンヒルデ「武器が飛んでます。ファブニール、お姉様をお守りして下さい!!」

 

『■■■■■■■■!!!』

 

 

ギルガメッシュが放つ武器だが、ファブニールの羽ばたきにより、直ぐさま弾き返された。そして、ジャンヌ・オルタとブリュンヒルデは、ファブニールから降りて、全員が注目するところに着地し…………。

 

 

『ジャンヌ・オルタはジョナサン立ち、ブリュンヒルデはジョセフ立ち』←バァーン

 

 

まるで目立とうと言わんばかりのジョジョ立ちをした。

 

 

イスカンダル「ほう、此はあれか?何かしらのポーズか?あー、こんなことなら決めポーズを────」

 

ウェイバー「何言ってんだこの馬鹿!!」

 

ディルムッド「な、なんだこの気迫!?一体、何を示してるというのだ!?」

 

ケイネス『ランサー、お前は何を言っている。』

 

アイリ「キャーッ!!此はあれね!!ジョジョ立ちって言うんでしょ!?」

 

アルトリア「ジョジョ立ち?なんですか其れ。」

 

ノワール「何で知ってんの!?!?」

 

ギル「この我を差し置いて、そのような決めポーズを決めるとは…………!!おい、教えろそのポーズ!!」

 

 

2人がジョジョ立ちをしたせいか、カオスな展開に陥った。そして、その2人のマスターも現れた。が、1名は何故か暗かった。

 

 

ガルッチ「おい、カオスが起こってるんだけど、如何してこうなった。」

 

藍「え~、私ただ、2人に登場するときはジョジョ立ちしてって頼んだだけなんだけど~。」

 

ガルッチ「お前が原因かよ!?!?」

 

 

2人が乗ってたヒポグリフは消えていき、とりあえず何事にも無かったかのように話しかけた。

 

 

ガルッチ「さてと、邪魔して悪かったな。何しろタイミングがあれだったので。」

 

イスカンダル「ほう?お主、いやお主ら、他の者らよりも違う雰囲気があるな。キャスターのマスターでもなさそうだ。」

 

ガルッチ「まぁ、キャスターっちゃキャスターだが、僕はどっちかというとアーチャーがいいけどね。っと、紹介が遅れたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我は、アヴェンジャーのマスター。聖杯戦争を起こした者らに対し、復讐する為に、此度の聖杯戦争を妨害しに来た。」

 

 

その一言だけで、聖杯戦争の参加者達、特に衛宮切嗣は驚愕を隠せなかった。復讐者、しかも聖杯戦争の妨害と平然と言ったのだ。

 

 

切嗣『(なんてこったい。子供の見た目をしていて、なおかつアヴェンジャーのマスターだと?

しかも、聖杯戦争の妨害だと!?)』

 

ガルッチ「因みに言うが、山の中で暗殺を試みるセイバーのマスター。衛宮切嗣!!」

 

切嗣『(何ッ!?)』

 

ガルッチ「貴様のような奴は、特に許さん。貴様の願望そのものを、この僕が打ち砕いてやるから覚悟しておけ。」

 

 

切嗣は更に驚愕を隠し得なかった。

 

 

ウェイバー「えっ!?あの女性はマスターじゃ無いの!?」

 

藍「あれは囮よ。」

 

イスカンダル「なるほど、此奴…………。おい、そこの─────」

 

ガルッチ「断る!元より僕は、既にある方の臣下だ。今は敵ではあるが、それでもあんたの誘いを受け取るつもりは無い。」

 

イスカンダル「えぇぇぇっ、もう先客いたというのか?だが此方に来れば────」

 

ガルッチ「しつこい!!!」

 

ウェイバー「すみません、うちのライダーが。」

 

ガルッチ「あ、お気になさらず。あと、頑張れ。」

 

 

勿論ガルッチが言ってるある方というのは、ギルガメッシュ。彼には、自身が全王神の息子だと知る前から世話になっていて、何時しか彼の臣下であり、友人として接していたのだ。

 

 

ギル「なるほど、貴様が参加宣言した雑種か。」

 

ガルッチ「その通りです。英雄王ギルガメッシュ。」

 

ギル「ほう、この我を知っているというのか。よいぞ、首の献上を許す。」

 

ガルッチ「そうしたいのは山々だが、生憎渡せるほどの首では無いのでね。むしろギルガメッシュは、思い通りにならない方が、面白いんじゃないかな?」

 

ギル「……………なかなか面白い事を言うではないか。良いだろう、その余裕、何処まで持つか試してやろう。」

 

ガルッチ「…………『神々の財宝(ゲート・オブ・ディメンション)』。」

 

 

ギルガメッシュの後ろには黄金の波状が、対してガルッチの後ろには水色の波状が無数となって現れた。

 

 

ノワール「ちょっと、ここでバンバン撃ちまくる気?」

 

ガルッチ「まぁね。アヴェンジャーとリベンジランサーは、他のサーヴァントを頼む。お手並み拝見というわけで。」

 

ノワール「まぁ、肩慣らしには丁度良いかもね。行くわよ。」

 

ブリュンヒルデ「はい、お姉様。というわけで、皆様。お覚悟。」

 

ギル「雑種、我の真似事とは…………!!万死に────何ッ!?ここで一旦退けだと!?此処からだというのに水を差すな!!時臣!」

 

藍「あー、まさかの令呪で強制送還…………。」

 

ギル「致し方あるまい。雑種!!今回の勝負は一旦預ける!次会う時まで、楽しみにしておけ!!」

 

 

対決と言うところで、時臣の令呪によって、撤退を余儀なくされたギルガメッシュ。それと同時に、ジャンヌ・オルタとブリュンヒルデは、他のサーヴァント達に戦闘を仕掛ける。

 

 

ディルムッド「貴様、俺と同じランサー!?」

 

ブリュンヒルデ「ええ、どれだけの実力か。試させて貰います。」

 

ディルムッド「クッ………!!良いだろう。」

 

アルトリア「ランサー!」

 

ノワール「あら、余所見してる場合かしら?騎士様?」

 

アルトリア「アヴェンジャー…………!」

 

ノワール「あの冷血女じゃないとは言え、見るだけでもムカつくわ。というわけで、八つ当たりさせて貰うわよ!!」

 

狂ランスロット「Arrrrrrrrrrthurrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!」

 

ガルッチ「そっちは黙らんかい!!この穀潰し!!」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

全員『(うわぁ…………。)』

 

藍「此じゃあアレだね。ガルッチ!」

 

ガルッチ「了解。んじゃあ此奴のことは、僕に─────」

 

イスカンダル「のう、そいつ既に消えたんじゃが…………。」

 

ガルッチ「ウェイ!?オンドゥルルラギッタンディスカー!?!?Σ(0w0 )」

 

藍「何故オンドゥル語?」

 

ガルッチ「とある奴のせいで、オンドゥル語が覚醒した。」

 

 

4人の戦いをBGMとしながら、ガルッチと藍は話していた。途中、イスカンダルがしつこく勧誘していたため、流石のガルッチも怒り、ハリセンで気絶させた。

ウェイバーに至っては、イスカンダルに『自業自得だよ。』と言われた。

 

 

(………ナレーション面倒くさい。

 

 

メアリー「じゃあ何故やった!?」)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

……………目標確認。ターゲット、発見。

 

 

Ⅰ『Ⅷ、そっちはどうだ?』

 

Ⅷ『ターゲット、発見しました。』

 

Ⅰ『そうか。まだ襲うなよ?』

 

Ⅷ『了解。』

 

 

『ピッ』

 

 

………………………観察、続行。終わり次第、排除開始。

 

 

next episode




追加として、うろ覚えにしておけばよかったかも…………。


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episode48 人質という名の保護

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

倉庫街の戦いのあとだが、結果的には勝利した。まぁ、彼らは撤退を余儀なくされたが、それでも勝ったことには変わりなかった。

それだけでなく、倉庫街にいた僕と藍の代わりに、英竜お姉ちゃんは、間桐臓現を殺害し桜を保護、イリヤはドイツに向かい、アインツベルン城にてアハト爺とその場にいたホムンクルス(セラとリーゼリットを除く)を、全滅。そしてZeroのイリヤを連れて、此方に来た。無論、アインツベルン城は、財産そのものを強奪したそうだが。(城は崩壊。)

とりあえず、間桐家とアインツベルン家を潰すことは出来た。それと同時に、桜とZeroのイリヤの救出は、達成された。

今桜は、心を閉ざしているため、藍が寄り添っていて、イリヤは、Zeroのイリヤ(呼び方はロリヤにします)と一緒に遊んでいる。

 

 

英竜「さてと、次は如何する?」

 

ガルッチ「そうだな、次はバーサーカー陣営と協力関係を結ぶ。って、言いたいが、どうやら来たらしいな。」

 

英竜「呼び出したのか?」

 

ガルッチ「うん。『あんたの桜を人質にさせて貰った。取り返したくば、地図を頼りに、その場に来るが良い。』ってね。」

 

英竜「おいおい、勘違いするだろ。大丈夫なのか?」

 

ガルッチ「まぁ、大丈夫だろうな。」

 

 

さてと、念には念を入れて、ジャンヌ・オルタを呼び出すか。

 

 

-廃墟前-

 

 

お、居る居る。しかも滅茶苦茶怒ってるな。

 

 

ガルッチ「よく来たな、バーサーカーのマスター。間桐雁夜。」

 

雁夜「アヴェンジャーのマスター………!!桜ちゃんは!?」

 

ガルッチ「安心しろ、傷付けていない。むしろ、治療中かな?」

 

雁夜「治療中だと!?そんな馬鹿な話があるわけが!!」

 

ガルッチ「流石にするわけないだろ。蟲に陵辱されてたんだろ?あの子。元凶は僕の仲間が始末した。気づかないか?間桐臓現の気配がなかったの。」

 

雁夜「そ、そういえば、あのジジイの気配がなかったが…………。じゃあ、お前達が、桜を?」

 

ガルッチ「ああ。君の代わりに、僕の仲間が助けた。っというかさ、もうちょい疑え。敵だから不意討ちの可能性あるんじゃあ…………。」

 

雁夜「いや、よくよく見たら、なんかそんな事しなさそうな気がするんだが。」

 

ガルッチ「おい…………。いつか騙されるぞ…………。」

 

 

まぁ、そんだけ桜の事を思ってんだろうな。なんかアレ書いた罪悪感が…………。

 

 

雁夜「とにかく、桜は無事だよな?」

 

ガルッチ「ああ、大丈夫だ。ただ、条件がある。」

 

雁夜「条件?」

 

ガルッチ「桜にはちゃんと合わせる。けど、その代わり我々と協力して欲しい。それが条件だ。」

 

雁夜「分かった、協力しよう。」

 

ガルッチ「早っ!?いやまあいいけど、もうちょい戸惑えよな!?」

 

 

とりあえず、雁夜と、今現れたバーサーカー事ランスロットを連れて、廃墟に向かう。

 

 

雁夜「今思ったけど、ここが君の本拠地?」

 

ガルッチ「正しくは、此処とは違う世界だけどね。」

 

雁夜「え?」

 

ガルッチ「今に分かる。」

 

 

そして、魔法陣がある場所に向かい、その中に入れさせた。

 

 

 

-隠れ家-

 

 

 

雁夜「な、なんだ此処!?」

 

ガルッチ「ようこそ、我が隠れ家へ。」

 

雁夜「おいおい、俺帰れるの!?」

 

ガルッチ「大丈夫、帰れるよ。」

 

桜「あ、雁夜おじさん………。」

 

雁夜「桜ちゃん!!」

 

英竜「どうやら、連れて来たようだね。っていうか、酷いなこの人。」

 

雁夜「えーっと?」

 

英竜「自己紹介するよ。私は星空英竜、アヴェンジャーのマスターの妻だ。といっても、ここにいるマスターは全員妻だがな。」

 

雁夜「ファ!?」

 

 

まぁ、元を辿れば、母さんのサプライズ結婚式が原因だけどね。

 

 

英竜「とりあえず、今の身体じゃ不便だろ?私に着いてきて。」

 

雁夜「え?ちょっと待って、如何するんですか?」

 

英竜「その身体を治してあげる。君を蝕むものを消して、人並みの寿命に戻してあげるから。」

 

 

お姉ちゃんはそう伝え、間桐雁夜を連れて別のところに行った。暫くすると、白髪で弱々しい印象だった雁夜の姿はなく、黒髪で若々しい青年になってもどってきた。

 

 

英竜「ついでだから、魔術回路も追加しておいた。」

 

雁夜「こ、ここまでしてくれるなんて…………。」

 

英竜「ガルッチ。」

 

ガルッチ「了解。そんじゃ早速、協力内容を教えるね。」

 

雁夜「そういえば、そう言うのあったね。教えてくれ。」

 

 

とりあえず僕と雁夜は、縁側のところに座り、話し合った。

 

 

ガルッチ「先ず、僕等の目的は、聖杯の回収。ある組織の討伐。この2つだ。」

 

雁夜「君達も聖杯を?」

 

ガルッチ「まぁ根本的にそうなるが、あくまで回収だから、僕らに願望はない。それにだ、聖杯を使われたら、最悪冬木市が無くなる。」

 

雁夜「無くなる!?じゃあ俺達がやろうとしてる事って…………!!」

 

ガルッチ「…………そうなるな。だからこそ、僕達は誰よりも早く、聖杯を回収する必要があるんだ。ただ、邪魔な存在がいる。」

 

雁夜「邪魔な存在?」

 

ガルッチ「『セイバー陣営』。その中で、衛宮切嗣が最大の敵になる。もし、衛宮切嗣が聖杯に近付いたら、大惨事を起こり得る。最悪、世界が滅びる。」

 

雁夜「何!?」

 

ガルッチ「勿論そんなことはさせない。仮に、冬木市が滅びたとしても、第5次聖杯戦争が起こる。そうなれば、次は桜が参加者になってしまう。そして、今保護してる子も。」

 

 

僕が指差す方を沿って、雁夜も見ると、イリヤと遊ぶロリヤがいた。

 

 

雁夜「あの子は?」

 

ガルッチ「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。衛宮切嗣の娘さ。因みに、両方共そうだが、片方が僕の妻だ。」

 

雁夜「えーっと、少し大人な雰囲気のあの子が、君の妻?」

 

ガルッチ「うん。んで、あの小さな子がイリヤが連れ出した、小さなイリヤ。彼女からしたら、過去のイリヤだね。」

 

雁夜「そうか…………。」

 

藍「雁夜さん、お茶です。」

 

雁夜「ありがと。それでアヴェンジャーのマスター。」

 

ガルッチ「あー、ガルッチって呼んでくれ。それが僕の名前だ。」

 

雁夜「じゃあガルッチ、聞きたいけどさ。」

 

ガルッチ「?」

 

雁夜「何で桜を救ってくれたんだ?」

 

ガルッチ「任務さ。桜を救済する事が重要だったし、あの子に関しては、ある人の頼みでもあったからね。でも、遠坂家には戻しちゃ駄目だ。あのうっかり一族の一人、時臣が何を考えてるか分からないからね。」

 

雁夜「じゃあ如何しろと?」

 

ガルッチ「とりあえず、他の魔術師達に負けないように、最低限僕が魔術を教える。それ以上は、誰かの魔術師に任せるほかない。ただ、信頼できる魔術師限定にね。」

 

雁夜「いるのか?」

 

ガルッチ「候補としては、ランサー陣営のケイネスかな。プライドは高いが、話し合えば分かる人物かも知れない。無論、今同盟の準備をしている。」

 

雁夜「そ、そうなのか…………。」

 

ガルッチ「とりあえず、雁夜。ここまでやった以上、協力はしてもらうよ?いいね?」

 

雁夜「分かってる。君達には恩がある。俺に出来ることがあったら、手伝わせてくれ。」

 

ガルッチ「そうさせて頂く、よろしくね。間桐雁夜。」

 

 

とりあえず、バーサーカー陣営を仲間に着けることが出来た。次は、ランサー陣営だな。仲間を増やして損はないと思うし、何より信頼できる。プライドはアレだけど………。

 

 

next episode



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episode49 キャスターの模索

-隠れ家-

 

 

アヴェンジャー陣営がバーサーカー陣営と協力関係になってから、お互いにサーヴァントの真名を教え合いながら、雁夜は情報を提供してくれた。

他の陣営達(セイバー陣営を除く)は、キャスター陣営討伐に加え、ガルッチが率いるアヴェンジャー陣営の討伐に乗り出していること、謎の白いコートの調査の3つだった。

 

 

ガルッチ「むう、そう来たのか……………。」

 

雁夜「奴等は君達のこと敵視しているようだしね。」

 

ガルッチ「あとキャスター陣営って事は、ジル・ド・レェとそのマスターか。厄介極まりないな。」

 

雁夜「厄介って?」

 

ガルッチ「滅茶苦茶仲が良いって事だ。狂っている者同士、だが噛み合っていないけど、同じ堕ちた者同士なら、結構ヤバイ。しかも、あの様子だとマスターは触媒を用いない召喚だったから、なおさら危険だ。しかもアレ、元元帥だからなぁ…………。」

 

ノワール「まぁ、ジルはあんな感じですからね。しかもアレ、気づいていないのかしら?あの騎士様は違うっていうのに…………。」

 

雁夜「そういえば、君はジャンヌ・ダルクだったね。でもジャンヌ・ダルクって、復讐者クラスになれたっけ?」

 

ガルッチ「黒化ってのがある。言ってみれば、もう一つの側面って奴だね。ジャンヌ・ダルクの最期は、魔女として焼かれたんでしょ?本来ジャンヌはそんな復讐を望まないが、もしジャンヌが魔女として、フランスに復讐をしていたらって思えば、出てくるのもおかしくないだろ?」

 

ノワール「まぁ、結局は偽者ですけどね。」

 

雁夜「うーん、それでジャンヌ・ダルク・オルタナティブって言う事か。それで、如何するの?」

 

ガルッチ「無論、ジルを止める。というか、こっちにジャンヌ・オルタがいるのに気付かないのかな?」

 

ノワール「その時は、目潰しするわ。」

 

ガルッチ「それでいいのか。」

 

ノワール「聖女様なんて、ジルに目潰ししてたわよ。」

 

雁夜「マジか。」

 

 

2人ともドン引きではあったが、そろそろ行動を起こそうと考えた。流石にここで何もしないわけにもいかないと思ったガルッチは、ジャンヌ・オルタを、雁夜はランスロットを引き連れ、隠れ家から出た。桜とロリヤは、藍と一緒に留守番する事に。英竜とイリヤは、他のサーヴァントの様子や『新生ⅩⅢ機関』の捜査をしている。

 

 

-冬木市-

 

 

ガルッチside

 

 

早速ジルとそのマスターの居所を探し回るために、街を歩いていた。(ジャンヌ・オルタの服装は、悪性隔絶魔境新宿の時に着ていた現代服です。)

しかしまぁ、懐かしいなぁ。

 

 

雁夜「ん?あれって………。」

 

ガルッチ「ライダー陣営の?」

 

 

そういえば、キャスター陣営の討伐に乗り出しているんだっけ?

 

 

ウェイバー「? げっ!?アヴェンジャーのマスター!?」

 

イスカンダル「おや?まさか此方から来るとは。」

 

ガルッチ「おい、一応言うが襲う気はないからな?」

 

イスカンダル「知っておる。ところで、その隣に居るのって。」

 

ノワール「………デカいわね。色々と。」

 

ガルッチ「アヴェンジャーだ。それより2人とも、ジル・ド・レェを探してるんだっけ?」

 

イスカンダル「ジル・ド・レェ?」

 

ガルッチ「キャスターの真名。僕の予想だと、人を攫って──────」

 

イスカンダル「いや、人は攫ってないぞ。」

 

ガルッチ「ウェイ?(0w0)」

 

イスカンダル「何でもキャスターは、歯車らしきものを使うだとか何とか。そのマスターは、白いコートを─────」

 

ガルッチ「何ッ!?」

 

 

白いコートだって!?まさか、其奴って………!!

 

 

イスカンダル「どうかしたのか?」

 

ガルッチ「そのキャスター陣営、僕らに頼めるか?其奴を相手にするのは危険すぎる!」

 

ウェイバー「何で?!」

 

ノワール「待ちなさいマスター、白いコートとしても、白いフードコートを着込んだあの者だとは限らないと思うわよ?」

 

 

痛いとこ突いてきたな。確かに、バレないように別の服を着ている可能性もあり得るしな……。

 

 

イスカンダル「何だ?其奴と何か因縁があるのか?」

 

ガルッチ「いや、こっちからしたら、今すぐにでも殺したい奴だが、其奴を見ない限りは………。とにかく、キャスター陣営を探してるんだろ?こっちも手伝う。」

 

雁夜「(なぁ、君の仮説が破られていたけど……。)」

 

ガルッチ「(あとで話そう。どうやら確かめる必要がありそうだ。)」

 

イスカンダル「いいのか?」

 

ウェイバー「ちょっと、何か企みとか無いよね?」

 

ガルッチ「そんな事するか。するとしたら、セイバー陣営限定だ。こっちの仲間から、ケイネスの本拠地を爆破させようとしていたところ、ウチの仲間が爆弾解体してくれたからね。」

 

ウェイバー「仲間いたの!?」

 

ガルッチ「4人ね。」

 

 

まぁ他にもいるけど(主にサーヴァントが。)、多すぎたら黒い聖杯に気付かれちゃうし。

 

 

イスカンダル「そうか、だが宛はあるのか?奴の居所が、全く読めない。」

 

ガルッチ「うーん、白いコートかぁ………。それさえ分かれば…………。」

 

ノワール「ねぇ…………、ちょっと移動しながらにしない?」

 

雁夜「どうかしたのか?」

 

ノワール「いいから!!そこの凸凹コンビも!!」

 

 

何でそんなに慌てて…………。(チラッ)

 

 

ブリュンヒルデ「|ω^)ジーッ」

 

ウェイバー「一体何が────」

 

ガルッチ「お前ら、全身全霊で逃げるぞ。」

 

雁夜「は?」

 

イスカンダル「おい、それは────」

 

ガルノワ「「いいから!!!」」

 

 

僕とジャンヌ・オルタの馬鹿力で、3人を引っ張り、その場から離れた。

この際だからいうけど、ブリュンヒルデザン!!ナズェミテルンディス!!Σ(0w0 )

 

 

ノワール「もう何なのあの女!?ホラーそのものじゃないの!!」

 

ガルッチ「それには同感だ!!とにかく、ストーカーから離れるぞ!!!」

 

イスカンダル「ぬぉぉぉぉぉ!?!?!?!?一体なんだというのだ!?!?」

 

ウェイバー「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ライダーのより早すぎるぅぅぅ!!!!」

 

雁夜「此別の意味で死ぬゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ガルッチ「耐えろよ雁夜!!あのストーカーから逃げ切れるまで!!!!!!」

 

 

とりあえず僕達は、ライダー陣営を連れて何処かの飲食店に逃げ込み、そこで食事を取ることにした。

まじで死ぬわ、これ。ってか、イスカンダルよく喰うなあ…………。

 

 

ウェイバー「お金、どうしよう。」

 

ガルッチ「大丈夫、僕が払うから。」

 

ノワール「って、ちょっとライダー!!私の取るな!!」

 

イスカンダル「フハハハ!!早い者勝ち────ぬぉ!?余の焼き鳥を!!!」

 

ノワール「報復よ報復!!そっちが取ったんだから、仕返ししても良いでしょ!?」

 

ガルッチ「……………昼間っから酒飲むなや。2人とも。」

 

雁夜「フリーダムだな、このサーヴァント達。」

 

狂ランスロット「UuuuuuuuuuuumaaaaaaaaaaaaaaaIiiiiiiiiiiiiiii!!!!!!!!!!」

 

ガルッチ「いつの間にか、バーサーカーも紛れ込んでるし。すげぇ食いっぷり。」

 

雁夜「だ、大丈夫?」

 

ガルッチ「大丈夫。」

 

 

まぁ、カオスな食事なんて、何度もあってるようなもんだしなぁ。(遠い目)しかし、白いコートねぇ…………。其奴がキャスター陣営として参加してるなら、厄介だな。

もし聖杯を手にしたら、やばいな。早急に見つけて、マスターとサーヴァント諸共潰さなくては…………。

 

 

sideChange

 

 

 

 

Ⅷside

 

 

…………………………………アサシン、確認。偵察、目的。

 

 

キャスター「しかしまぁ、変わったマスターがいた者だ。機械的な言語しか喋れないマスターなんて、前代未聞だ。」

 

Ⅷ「……………住民、愚かしい。我々に挑む、敗北確定。」

 

キャスター「確かに、彼らは愚かだ。実に愚かだ!マスター、いずれ奴らに見せつけてやりましょう。」

 

Ⅷ「賛成。」

 

 

………………我々、キャスター陣営、止める、不可能。

 

 

next episode



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episode50 切嗣の憂鬱

-アインツベルン城-

 

 

切嗣「…………クソ!」

 

 

切嗣は苛立っていた。先ほどの倉庫街といい、ランサー陣営を潰すためにホテル爆破をしようと言うにも関わらず、持ってきた爆弾は既に壊されていたのだ。

文字通りガルッチ達は、切嗣の邪魔をし始めていた。更に厄介なことに、未来からきたと(本人は思っているらしいが)、イリヤに襲われた。

しかもそのイリヤから、今のイリヤを此方が預かっていると言われた。まるで、今までの事を復讐するために現れたかのようなものだった。

しかもイリヤが使役するサーヴァントはバーサーカーとアサシン。最優と思われたセイバーですら、勝てなかったと言われるほど理不尽な強さ。

 

 

アイリ「切嗣…………。」

 

切嗣「あのアヴェンジャーのマスターめ……………!!何もかも、僕の邪魔を!!僕達に復讐だと?巫山戯るな!!しかもイリヤを攫うとは、どう言う神経をしてるんだ!!人間がやる事じゃない!!」

 

 

(キリツグ「いや、モロそれブーメランだから。というかブーメランそのものだよ?」)

 

 

アイリ「確かに、尽く邪魔されっぱなしだったわね………。しかも、未来から来たイリヤに襲われるなんて…………。」

 

切嗣「きっと未来で、アヴェンジャーのマスターに操ってるに違いない!あんなのは、イリヤの意志なんかじゃない!!!」

 

 

今の切嗣は、冷静にいられなかった。無論、未来のイリヤに操られたり、今のイリヤが攫われたりと、何かと冷静にいられる状態じゃなかったのだ。

 

 

切嗣「兎に角、一番優先するべきは、アヴェンジャーのマスターを倒す。僕の願望を────」

 

???「其奴は無理な相談だな。貴様のような殺戮者はな。」

 

切嗣「!?」

 

アイリ「アヴェンジャーのマスター!?」

 

 

切嗣とアイリの目の前に現れたのは、アヴェンジャーのマスターであるガルッチだった。(因みに幻影です。)

 

 

ガルッチ「無駄なんだよ、お前の願望は。血で血を洗う聖杯戦争に参加してる時点で。人類は進化を得るためなら、血に塗れた世界がお似合いなんだ。

たとえそれが、人外であってもだ。」

 

切嗣「何────」

 

ガルッチ「そもそもお前の願望は、根本的に間違ってる。恒久的平和?善意も悪意もない世界?どうせなら人類がいなくなる方が、よっぽど平和なんじゃないのか?」

 

アイリ「それってどう言う─────」

 

ガルッチ「俺はお前と違って、1を救うために、9というものを殺し続けた。善意を持った人間だろうと、何だろうと、殺し続けた。

無論、救える者がいたら、手をさしのべるさ。けどお前は違う。可能性そのものを否定し続ける、臆病な奴だ。

セイバーもそうだが、特に切嗣。お前だけは正真正銘の臆病者だ。」

 

 

ガルッチの言葉は、どれも此も切嗣の願望を、人格を否定させるかのような残忍な言葉ばかりだった。

 

 

ガルッチ「アイリスフィール・フォン・アインツベルン、いずれ貴様の命、頂戴致す。そして衛宮切嗣、最終決戦の時に、貴様を溺死させる。『絶望』という名の底なし沼にな。貴様に殺された人達の代わりに、僕達が貴様を復讐する。

因みに、殺そうとしても無駄だぞ?ここにいる僕は、幻影だからな。」

 

 

そう伝えると、その場にいたガルッチは消えた。かと思えば、紙を残していた。

 

 

『あ、ついでだから、なんかライダーが聖杯問答するらしいから、庭貸してくんない?あとキッチンも。』

 

切嗣「軽っ!?」

 

アイリ「…………何だったんでしょう。」

 

切嗣「しかし、空気の掴めない奴だな。ただ分かるのは、僕達のことを確実に敵対してるって事だね。だが、何かが引っかかる。人外?何故人外と言いだしたんだ?」

 

アイリ「分からないわ。」

 

アルトリア「何事ですか?」

 

アイリ「セイバー、此を見て。」

 

アルトリア「えっと、『聖杯問答』?っていうか文章が軽い………。」

 

切嗣「とはいえ、奴がここに来ることは間違いなさそうだ。挨拶代わりに、暗殺でも────」

 

 

『ズドォォォォォォォォォォッ!!!!!』

 

 

???『AaaaaaLAlalalalalalala────アダッ!?』

 

???『だからドアをぶっ壊すなって言うてるだろ!!!』

 

アイリ「…………来ちゃったね。」

 

切嗣「……………そうだね。」

 

アルトリア「どうします?多分あの様子だと…………。」

 

切嗣「……………仕方ない、向かい入れよう。」

 

 

とりあえず頭が痛くなった切嗣は、少し休むことにした。しかし………。

 

 

『衛宮切嗣、最終決戦の時に、貴様を溺死させる。』

 

 

まるでその言葉が、脳裏に無理矢理焼き尽くされたかのように、何度も響いて聞こえたのだった。

それが現実になるなんて、衛宮切嗣も思っても見なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

 

ふう、とりあえず言いたいことは言えたな。幻影だけど。

 

 

ガルッチ「おーい、3人とも大丈夫?」

 

雁夜「し、死ぬかと思った。」

 

ウェイバー「」チーン

 

ノワール「若干1名死にかけてるわよ…………。」

 

 

えぇぇぇ…………、大丈夫かなこれ。

 

 

ウェイバー「此処は何処?天国れすか~?」

 

ノワール「めっちゃ死にかけてる!?!?」

 

ガルッチ「おい、目を覚ませ!!しっかりしろ!」

 

アルトリア「ライダー!?何故貴方が!?」

 

ガルッチ「おいアルトリア!!水持って来い!!此奴死にかけてるぞ!!」

 

アルトリア「真名モロバレ!?っていうか水!?」

 

ガルッチ「いいから!!あと、アイリさん。キッチン借りますね。」

 

アイリ「え?あ、はい。」

 

イスカンダル「おうセイバー、丁度良い!!聖杯問答するぞ!!」

 

ガルッチ「おいアレキサンダー大王!!お前のマスター死にかけてるぞ!!!!!!!!!」

 

イスカンダル「何!?ぬぉぉぉぉぉ!?!?!坊主しっかりしろ!!!!!!!」

 

 

…………………今思うと此、カオスだな。

 

 

アルトリア「………………何ですか、このカオスは。」

 

ノワール「私も、そう思います。」

 

 

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episode51 聖杯問答

-アインツベルン城 庭-

 

 

ガルッチside

 

 

あー、初っ端からカオスを引き起こすとか、どうなってんだよホントに。とはいえ、ウェイバーが復活して良かった。

アレホントに死んだんじゃって思うほどだったし。スピード酔いで死ぬって、洒落にならないぞ?

 

 

ガルッチ「とりあえず、簡単な物だけど、作っといたぞ。此でも飲食店経営者だし。」

 

アルトリア「飲食店経営者が、アヴェンジャーのマスターって………。」

 

ガルッチ「そこは気にしない。あとこれ以上のカオスは受け付けない。」

 

ノワール「…………言えてるわね。」

 

 

もうカオスはアレで十分…………。おい、今後もカオス4649って言った奴、後で麻婆攻撃な?

 

 

ガルッチ「ところでイスカンダル、英雄王はどうした?」

 

イスカンダル「そろそろだと思うんだが…………。」

 

ギル「呼んだか?」

 

アルトリア「アーチャー!?何故?」

 

ガルッチ「僕が誘った。というか誘わずして、何が聖杯問答だっての。」

 

ギル「よもやこんな鬱陶しい場所を『王の宴』に選ぶとは……………。それだけで王の器が知れるというものだ。我にわざわざ足を運ばせた非礼をどう詫びる?」

 

 

相変わらずの傲岸不遜ここに極まれりの態度だなぁ…………。

 

 

ギル「だがいい、今回の非礼は赦す。今宵はその雑種に興味がある。」

 

ガルッチ「え?僕?」

 

ギル「当たり前だ。何しろ貴様は興味深い。未だに謎を抱えてるかのようにな。」

 

イスカンダル「まぁまぁ、それも含めて、ほれ。駆けつけに一杯。あと此奴の料理を食おう。」

 

ガルッチ「簡単なつまみだけどね…………。」

 

 

というかZeroの時の英雄王に興味を引かれるって、僕って何かしたのかな?むう………。

 

 

アルトリア「なっ!?」

 

イスカンダル「こ、此奴は旨い!!最高だ!!!」

 

ノワール「(何処のスネークよ、征服王。)」

 

ギル「ふむ、安酒はともかくこのつまみ、実に美味だ。是非とも我が財の一つに加えたいぐらいだ。何より、此奴……………。美味という頂点にいるかのようだ。」

 

 

それは過大評価し過ぎじゃあ………、滅茶苦茶恥ずかしい……………。

 

 

アルトリア「此は美味しい………!!ブリテンでも、この料理があったら……………!!!」

 

ガルッチ「あー、うん。ご愁傷様。(・_・;)」

 

ノワール「まぁ聖女様でも、一応美味しい物は食べてたわね?」

 

ギル「だが、なんだこの安酒は?此ではこのつまみが駄目になるではないか。」

 

イスカンダル「あー、それ此奴が作ったんだが………。」

 

ガルッチ「まだ酒に関しては未熟か。分かってはいたが、なかなか上手く行かないものだな。」

 

ギル「まぁそう落ち込むな、雑種。此の『王の酒』を飲み、真の酒という物を味わうがいい。」

 

 

ショックを受けたものの、ギルガメッシュが取り出した王の酒が現れ、イスカンダルはそれをとり、四つの杯に酌み分けようとする。

まぁこの機会に、一度味わうってのも良いかもしれないな。

 

 

ガルッチ「此は……………!!!」

 

アルトリア「なんと…………!!」

 

イスカンダル「むほォ、美味いっ!!!」

 

 

危うく味覚以外の感覚が無くなるところだったが、ここまで旨い酒だとは…………。此を何処まで近くにいけるのか、試したくなる…………!!!

 

 

ガルッチ「って、今更だけど、王の酒なのに、僕飲んで良かったのかな?」

 

ギル「何、かまわん。というかむしろ、貴様が飲まねばなるまいだろ?()()()()()()()()()として。」

 

イスカンダル「神を?」

 

アルトリア「何っ!?」

 

ガルッチ「…………………………あー、気付かれたか。まぁいっか。」

 

イスカンダル「何だ、貴様も王の一人か!!マスターでありながら、王だとはな。」

 

ギル「それよりどうだ?酒を飲んだ気分は?」

 

ガルッチ「最高だ…………!此はこの酒より超えた酒を作らなくては…………!!」

 

ギル「ほう、それは楽しみだ。酒も剣も、我が宝物庫には至高の財しかありえない。これで王としての格付けは決まったようなものだろう。しかし其れを超えるというのであらば、やってみるが良い。」

 

アルトリア「って、ふざけるなアーチャー。酒造自慢で語る王道なぞ聞いてあきれる、戯言は王ではなく道化の役割だ。」

 

イスカンダル「こらこら、双方とも言い分がつまらんぞ?聖杯が誰にふさわしいかを競い合う聖杯問答ではあるが、先ずは英雄王がいった、神ですら従わせる王の者の願いを聞いて─────」

 

ガルッチ「おい待て、イスカンダル。先に僕が言えって!?」

 

 

冗談じゃないよ、全く。そこはギルガメッシュが先に言うべきだろうが!!そもそも僕、願いなんて無いに等しいもんだぞ?

夢はあるが…………。

 

 

イスカンダル「まぁそう言うな、言ってみるがいい。」

 

ギル「ついでながら、貴様の名も知りたい。()()()()()()()()()だけでは、分からぬしな。」

 

ガルッチ「分かった分かった。言うよ、言いますよ。」

 

ノワール「まぁ、GoodLuck。」

 

 

ジャンヌ・オルタから激励受けたし、ちゃんと話そう。色々とね。

 

 

ガルッチ「単刀直入に言うが、英雄王ギルガメッシュの言うとおり、僕も王だ。それも、『全王神』という者の息子だ。

とは言え、全王神は元々無いもの扱いにされていてな。僕は其れに耐えきれず、今すぐ認めろと、多くの神々に伝えたんだ。界王だろうが、界王神だろうがなんだろうが、容赦なくな。

今は『全王神』を超える者『超全大王神』として、今のところ神々に従わせてる。昔は『虚王魔神』って呼ばれていたけどね。」

 

イスカンダル「ほほう、神々を従わせる神の王と言う訳か。ならば聞くが、聖杯に託す願いは────」

 

ガルッチ「ない。」

 

ノワールとギル以外全員『え?』

 

 

おい、そこまで( ゚д゚)ポカーンとするようなものか?ホントに願いなんてないのか?みたいな顔をするな!!

 

 

イスカンダル「な、ならば何故聖杯を?願いも無いというのにか?」

 

ガルッチ「別に、聖杯は誰にだってあげてもいいが、そうも行かない理由はある。あることのために、聖杯を回収しなくてはならなくなったんだ。

ついでながら、聖杯だけじゃない。ある組織が、この聖杯戦争に参加している。其奴を潰すために、聖杯戦争を妨害しに来た。って言っても、基本的に、セイバー陣営だけだが。」

 

アルトリア「何故私達なのですか?」

 

イスカンダル「確かに、最優のセイバーを潰すのは強ち間違いじゃあないが、そこまで執着する理由が、分からんのだが。」

 

ガルッチ「其れは、其方の聖杯問答が始まってからだ。まぁ、そう言うことだ。ギルガメッシュ。聖杯は其方の物だとは承知の上で、僕は其れを回収する。」

 

ギル「ほう、分かった上でか。」

 

ガルッチ「無論だ。」

 

 

お互い不敵な笑みを浮かべるものの、イスカンダルとアルトリアは理解していなかった。何故此処まで仲が良い雰囲気を作れるのか。

 

 

イスカンダル「…………って、待て。虚王魔神、名を名乗ってないぞ?」

 

ガルッチ「っと、そうだったな。アヴェンジャーのマスター、ラーク・バスター・ガルッチ。其れが僕の名前だ。」

 

イスカンダル「なるほど、そう言う名か。では、そろそろ聖杯問答を─────」

 

ギル「仕切るな雑種、そもそも前提からして理を外しているのだぞ。」

 

イスカンダル「?」

 

ギル「此奴が言うように、聖杯は我の所有物だ。時が経ちすぎて散逸したきらいはあるが、世界中の宝物はその起源は我が蔵にさかのぼるのだからな。」

 

イスカンダル「じゃあ何か?聖杯っていうのはアーチャーの失くし物であって、たまたま回収する機会があるから戦ってると、そう言いたいわけか?」

 

ギル「訂正するほど間違ってはおらぬな。『宝』というだけで我が財であることは明白だ。それを勝手に持ち去ろうなど、盗人猛々しいにもほどがある。故に此奴は、承知の上で盗ると言ったしな。」

 

 

そりゃあそうでしょ、例えギルガメッシュの財だとしても、やらねばならないことはちゃんと果たさないと。主に聖杯を回収することだが。

 

 

イスカンダル「貴様の言い分からすると、貴様は別に聖杯なんぞ欲していないということではないか…………。だったらあれだけある財のうちの一つくらい、くれたってええじゃないか?」

 

ガルッチ「いや、無理でしょ。ギルガメッシュですし。」

 

ノワール「暇ね…………。」

 

ギル「虚王魔神の言うとおりだ。我の恩情を賜うことができるのは我が配下のみ。貴様にやる道理なぞない。筋道を違えて聖杯を奪うというのであれば、我オレが直々に裁きを下すまでよ。」

 

イスカンダル「ならば、此奴に聖杯を渡してもいいんじゃないのか?」

 

ガルッチ「阿呆、確かに僕は英雄王の臣下だ。ただし、ここは違うからね。」

 

ギル「そもそも我は、此奴の存在を知ったのはあの時だけだ。」

 

イスカンダル「そうか?ところで、それにはどんな道理がある?何をもってお前は裁きを下す?」

 

ギル「法だ。我が王として敷いた、我が法だ。」

 

ノワール「言い換えれば、私のルールかしら?」

 

ギル「そう言うことだ。」

 

 

流石英雄王、其れを平然と言えるのは憧れるな。まぁ僕も似たようなことやってるようなもんだしなぁ…………。

 

 

イスカンダル「完璧だな、自らの法を貫いてこその王。だが、余は聖杯がほしくて仕方がない。そう言われても奪わずにはおれんのだ。」

 

ギル「それになんの問題がある?お前が犯し、我が裁く。ただそれだけよ。」

 

イスカンダル「うむ、そうなるとあとは剣を交えるのみだ。無論、貴様もだ。虚王魔神。」

 

ガルッチ「呼び方がアレだが、まいっか。」

 

アルトリア「征服王よ。聖杯が(もっきゅもっきゅ)アーチャーの所有物であると(もっきゅもっきゅ)認めてもなお、それを(もっきゅもっきゅ)力で奪うというのか?」

 

 

おいアルトリア、せめて喋るか話すかどっちかにしろよ。

 

 

アルトリア「あ、あとお代わりお願いします。」

 

アイリ「あら可愛い。」

 

ノワール「(腹ぺこ王と言うあだ名で決定ね。)」

 

ガルッチ「はいはい。(パチンッ!)持ってきたぞ。」

 

アルトリア「おおっ……………。」

 

雁夜「いつの間に!?」

 

ガルッチ「話が気になるからな。それでイスカンダル?如何なんだ?」

 

イスカンダル「そりゃそうだろう、余の王道は『征服』なのだからな。」

 

アルトリア「そこまでして(もっきゅもっきゅ)聖杯に(もっきゅもっきゅ)何を求める?」

 

ガルッチ「せめて食うか喋るかどっちかにしろよ…………。(・_・;)」

 

イスカンダル「何を…………か?そりゃ勿論──────」

 

ガルッチ「受肉、だろ?」

 

イスカンダル「その通りだ。」

 

 

おい、また皆( ゚д゚)ポカーンってしてるぞ。しかもウェイバーに至っては、唖然してるぞ。

 

 

ウェイバー「お、お前っ!?世界征服を望むんじゃ────ぎゃわぶっ!?」

 

ノワール「しっかりしなさい、そんなんじゃあの馬鹿の手綱を着けないでしょ?」

 

 

ジャンヌ・オルタ、ナイス。

 

 

ウェイバー「う、うるさいなぁ…………。」

 

イスカンダル「聖杯なんぞに世界をとらせても意味がないだろう?征服と言うのは己自身に課すものであって、断じて聖杯ではない。」

 

ギル「雑種、よもやそのような瑣事のために、この我に挑もうというのか?」

 

ガルッチ「ギルガメッシュ、此奴はそう言う奴だ。征服は自分自身でやりたいが、受肉だけは聖杯の力が必要だからね。まぁ、大体聞かなくても分かってはいたが。」

 

アルトリア「そうなのですか?」

 

ガルッチ「大方ね。」

 

 

其れに、サーヴァントの時にイスカンダルと出会ってるからねぇ…………。

 

 

ギル「決めたぞ。ライダー、貴様はこの我が手ずから殺す。無論、アヴェンジャーのマスター、貴様は最後だ。」

 

イスカンダル「そちらこそ覚悟しておけ。貴様の宝物庫とやらを奪いつくすつもりでいるからな。」

 

ガルッチ「勿論、相応しい場所を用意してあげる。ギルガメッシュ。」

 

イスカンダル「ところでセイバー。貴様の懐の内を聞かせてもらっていないが?」

 

 

いよいよだ。元々ここに来たのも、アルトリアに説教をかけるために来たに過ぎない。まぁ、料理を食ったあとらしいが…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルトリア「私は、我が故郷の救済を願う。聖杯をもってして、ブリテンの滅びの─────」

 

ガルッチ「其れが永遠に苦しむものだとしてもか?」

 

 

場が静まり返った。

僕が其れを口にした瞬間、アルトリアは黙り込んだ。ジャンヌ・オルタに関しては、何か言いたげらしいが…………。

 

 

イスカンダル「の、のう虚王魔神。此奴は何と言った?」

 

ガルッチ「アルトリアはな、自分の国が滅んだ運命を変えようとしてる。俗に言う"歴史改変"だ。」

 

アルトリア「………………アヴェンジャーのマスター、何が言いたい。」

 

ガルッチ「やめておけ。例え聖杯に縋ろうが、この世に万能なんて存在しない。あんたの願いは、永遠に叶うことはない。」

 

アルトリア「なっ!?何を(もっきゅもっきゅ)言い出すんですか!!!」

 

ガルッチ「その前に喋るか食うかどっちかにしろ。」

 

ギル「クックック………。」

 

アルトリア「何がおかしい!?」

 

 

うわぁ、ギルガメッシュが滅茶苦茶笑ってるよ。そりゃそうだよな、アルトリアの願いを聞きゃあそうなるのって。

 

 

ギル「自ら王を名乗り!皆から王と称えられて!そんな輩が悔やむだと!?これが笑わずにいられるか!!!!お前は最高の道化だな!!!!ハーッハッハッハッハッハ!!!!!」

 

イスカンダル「貴様、自らが歴史に刻んだ行為を否定するというのか?」

 

アルトリア「そうとも。なぜ訝る?なぜ笑う?なぜ否定する?王として身命を捧げた故国が滅んだのだ。その結末を変えたいと思うことの何がおかしい?王たるものなら我が身を賭して、その国の繁栄を願うはずだ。」

 

ガルッチ「其れはお前の自己満足なだけだ、アルトリア・ペンドラゴン。永遠に続くと思ってるお前の考えが、そもそも間違いだ。ギルガメッシュ然り、イスカンダル然り、彼らは暴君ではあったが、後悔なんてない。

 

その生涯を全うし、それでよしとしている。無論僕だって、あんたと同じ何度かやり直したいときはあった。けど、そうなればその者達にとっての存在を否定する事になると分かっていたから、敢えてしなかった。

 

そもそもお前の場合、根本的に間違ってる。王であるから、人の心を捨てるのか?」

 

アルトリア「当然だ!!」

 

ガルッチ「……………だからトリスタンに言われたんじゃ無いのか?『王は、人の心が分からない。』って。

人間という概念を捨てること自体が間違ってる。2人とも王ではあるが、ちゃんと人という感情はある。アヴェンジャーである彼女でさえ、1人の存在として、ちゃんと人の心を持ってる。王を神様とはき違えるな!!」

 

イスカンダル「此奴の言うとおりだ。そんな愚行は、余と共に時代を築いた者達に対する侮辱である!!!」

 

アルトリア「滅びを良しとするのは武人だけだ。民はそんなものを望まない、救済こそが彼らの望みだ。」

 

ガルッチ「いいや違う。其れはお前がそう思ってるだけだ。」

 

アルトリア「正しき統制、正しき治世こそ彼ら民が待ち望むものだ。」

 

イスカンダル「で、貴様はその()()()の奴隷か?」

 

アルトリア「それでいい。理想に殉じてこそ王だ。人は王を通して正しさを知る、国は王と共に滅ぶべきものではない。より不滅であるべきだ。」

 

ガルッチ「そんなもの、理想郷なんかじゃ無い。ただの暗黒郷(ディストピア)だ。」

 

 

僕は出来るだけ、アルトリアの言葉を否定し続ける。不滅であるべきだと思い上がる彼女に対し、僕は其れを否定する。

 

 

ガルッチ「始まりがあるからこそ、終わりはある。永遠に続くものなんて、この世に存在しない。どれだけ発展しようが、どれだけ不滅へと近づこうが、絶対的な始まりと終わりに逆らう事なんて出来ない。

其れを分からぬ者がいるというのがいるって言うのは、ましてや其れを理解しないやつって、厄介極まりない。」

 

 

………………アレ?何で僕、絶対的な始まりと終わりに逆らう事なんて出来ないって言ったんだ?おかしくね?僕だって、終わりすらないって言うのに、何でそう言い切れたんだ?

 

 

アルトリア「じゃあブリテンは、滅びる運命は避けられないというのか!?」

 

ガルッチ「当たり前だ!!そう言ってその後の願いは王の裁定のやり直しを願うだろ!!そんなに悔いがあるって言うなら、最初から王になるな!!!!!

 

アルトリア「!?」

 

イスカンダル「……………さ、流石に言いすぎでは?確かに王と言う偶像に縛られていた小娘にすぎんが、流石に王になるなは…………。」

 

ガルッチ「それでもだ。僕はそんな王を赦しては駄目だ。お前なんかに、聖杯を渡してなるものか。衛宮切嗣もそうだが、お前も例外じゃない。

 

 

覚悟しろ、アルトリア・ペンドラゴン。座に帰れないほど、二度とそんな願望が持てないように、完膚なきまでに叩きのめすからな。

 

 

僕が言うことは、殆ど死刑宣告と言っても過言じゃない。不老不死で生かされ、終わりなき人生で歩み続ける僕が言うのもなんだが、終わりの時は、ちゃんと受け入れる。

其れが………………、ううん。今は考えたくない。だって、この運命だけは、受け入れたくないから。でも、それでも変えられないというのなら、僕はそれに従う。

 

 

アルトリア「……………お代わり。」

 

ガルッチ「まだ食うの!?」

 

ノワール「此処まで言われても尚、食欲はこれって……………。」

 

イスカンダル「ある意味、食欲だけは清々しいな………。」

 

アルトリア「そもそも、私の故郷なんて、殆ど餌のようなものですよ!?全部マッシュマッシュされていて、しかも粉状─────」

 

ギル「………………それ、ホントに料理なのか?流石の我ですら、引くぞ?」

 

アルトリア「ついでです、国の救済に加えて、この美味しい料理を食べれる事だけでも─────」

 

ウェイバー「駄目だこの王様、誰か何とかして欲しい………。」

 

アルトリア「とにかく!!!国の救済と美味しい料理が毎日食べれる国に変える!!もう決定事項だ!!!というわけで、お代わりだ!!!!!」

 

ギル以外全員『駄目だ此奴、早く何とかしないと………。』

 

ギル「もう道化の王でいいのでは…………。」

 

ガルッチ「あーもー、分かったよ!!作りゃあ良いんだろ!?作りゃあ…………いや、これで最後にしとこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百貌のハサンこと、アサシンが来た。」

 

 

そう公言すると、庭の周りに様々なハサン達が現れた。それも、大勢のハサン達が。

 

 

 

next episode




セイバーの説教するはずが、最後の最後でやってしまった………。


メアリー「これ、worstENDに出来るの?」


まぁ、ちゃんと考えてあるから、ワンチャンある…………。(と思いたい。)


メアリー「カオス頻繁って書いて正解だったね。」


それな。(σ・ω・)σ


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episode52 仮面ライダーシン

-アインツベルン城 庭-

 

 

ガルッチside

 

 

百貌「何故我々の存在を…………?」

 

ガルッチ「そりゃお前、どれだけ気配隠そうが、キングハサンの方がよっぽど上手いぞ?まぁ、無意識の方が、よっぽど上手いけど。」

 

雁夜「気付いていたのか!?」

 

ガルッチ「大体はな。」

 

 

というか、規格外過ぎる気配遮断とかのせいで、普通のだけでも簡単に見つけちゃうんだけど…………。

 

 

イスカンダル「……これは貴様の計らいか?金ピカ。」

 

ギル「さてな。雑種の考えることなど、いちいち知ったことではない。」

 

 

あー、これ絶対怒ってるな。多分時臣か言峰のどっちかだと思うんだが、まぁどっちにしろ、ご愁傷様。

 

 

ガルッチ「さてと、アヴェンジャー。此奴を。」

 

 

『ポイッ』

 

 

ノワール「っと。あらこれって、あんたが使ってたガシャットとバグヴァイザーⅡ?」

 

 

僕がジャンヌ・オルタに渡したのは、『セブンシンカレクイエムガシャット』とガシャコンバグヴァイザーⅡの二つだった。

まぁカード越しでみてたから、知ってるのは当然かな?

 

 

ウェイバー「ら、ライダー…………。なぁ………。」

 

イスカンダル「坊主、落ち着かんか。宴の客を遇する態度でも、王の器は問われると言ったではないか?」

 

ウェイバー「お前はあいつらが客に見えるってのかよ!?!?

 

ガルッチ「ある意味広いなぁ……………。」

 

イスカンダル「皆の衆、その剣呑な雰囲気を出すのは止めてはくれんか?それより、貴様らも共に語り合わんか?語ろうという者はここにきて杯をとれ。この酒は貴様らの血と共にある────」

 

 

話し合い決裂か。まぁ決まってたようなもんだしな。

 

 

ガルッチ「そろそろ始めるか。」

 

イスカンダル「?」

 

ウェイバー「始めるって、何を?」

 

アイリ「さっき投げた物と、何が…………?」

 

ガルッチ「決まってるだろ?『ゲーム』さ。」

 

 

僕はすぐさま立ち上がり、ゲーマドライバーΩを付け、2つのガシャットを取り出した。

1つは『パーフェクトパズルガシャット』。黎斗に頼んで作って貰った、新しいガシャット。もう一つは『セブンヴァーチェロンドガシャット』。今回はサポートしながら戦うスタイルで行くつもりだ。

ジャンヌ・オルタは僕のところに近づき、ガシャコンバグヴァイザーⅡを付けた。

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

イスカンダル「待て、アヴェンジャーのマスター。アヴェンジャーのマスター、セイバー、そしてアーチャーよ。これが宴の最後の問いだ。──王とは孤高なるや。」

 

ギル「愚問だな。」

 

アルトリア「王ならば、孤独であるしかない!!」

 

ガルッチ「……………。」

 

イスカンダル「おい?貴様の答えは?」

 

ガルッチ「王は孤高に非ず。仲間と共に歩み、家族と共に生き、友を信じて、戦い続ける!アヴェンジャー!」

 

 

【パーフェクトパズル!】

 

【セブンヴァーチェロンド!】

 

 

What's the next stage? What's the next stage?

 

 

ノワール「いいわよ。復讐の時間ね!!」

 

 

【セブンシンカレクイエム!】

 

 

3つの音声と共に、僕とジャンヌ・オルタの後ろに画面が現れた。

 

 

アイリ「な、何か出て来た!?」

 

雁夜「なんだ此!?」

 

ウェイバー「これって魔術!?」

 

イスカンダル「ほほう、其れが貴様の答えか。しかし2人ともダメだな!まったくもって分かっておらん!この機会だ、彼らの雄姿を見るがいい!!」

 

ガルッチ「『大佐』!!」

 

ノワール「『変身』!!」

 

 

【【【ガッシャット!】】】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

青いパズル連鎖!大連鎖を目指せ!パーフェクトパズル!

 

 

【ア ガッチャ!ミカエル!ウリエル!ラファエル!ハニエル!ザドギエル!メタトロン!ガブリエル!エンジェル!ロンドを奏でろ、七つの美徳!セブンヴァーチェロンド!

 

 

【バグルアップ………!】

 

 

プライド!グリード!ラスト!ラース!エンヴィー!グラトニー!スロウス!ブレイク!レクイエム奏でろ、七つの大罪!セブンシンカレクイエム!!

 

 

お互い服装が変わり、ジャンヌ・オルタはいつもの戦闘服に、僕は天草四郎の服装に変わった。

本来なら、ジャンヌ・ダルクの服装だけど、パーフェクトパズルで自己強化とか出来るし、どういう訳か此なんだよなぁ…………。まぁ僕的に助かるけど。

 

 

アルトリア「!?」

 

イスカンダル「面白いものを見せてくれるな。」

 

ガルッチ「こんなもんじゃ無いよ。」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

-大平原-

 

 

アイリ「これは…………、固有結界!?」

 

ウェイバー「でも、魔力なんて全然感じられない!!魔力の無い固有結界なんて、見たことない!!」

 

ギル「たわけ、これが固有結界だと思うか?ただ場所替えされただけで、固有結界は使ってない。そうだろ?」

 

ガルッチ「ああ。」

 

百貌「まさか、マスターであるお前が相手をするとはな………。」

 

ガルッチ「僕が相手になる以上、マスターはサーヴァントに勝てないって言う常識は捨てた方が良いぞ。」

 

ノワール「ええ、その通りよ。さて、始めましょうか。我が名はアヴェンジャー改め『仮面ライダーシン』!我が7つの大罪の炎に焼かれなさい!!」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くのハサン達はガルッチとジャンヌ・オルタに襲いかかる。数なら此方が上、ならば数で押せばいい。そう思っていた。

 

 

ガルッチ「パズル展開!!アヴェンジャー!受け取れ!!」

 

 

【音速化!!】

 

【マッスル化!】

 

【音速化!!】

 

【属性強化!】

 

 

ガルッチ「ついでにお前らは此奴を受け取れ!」

 

 

【暗黒!】

 

【ギャグ!】

 

【混乱!】

 

 

ジャンヌ・オルタには強化系のアイテムを渡し、襲ってきたハサン達には妨害系のアイテムを押し付けると、それぞれの効果が出た。

押し付けられたハサン達は、ギャグを言い始めたり、いきなり変なことをしはじめたり、その辺りを右往左往していた。

対してジャンヌ・オルタは、他のサーヴァントの目ですら追いつけない程の敏捷性と、有り得ないほどのパワーで、アサシン達を倒していってた。

 

 

ウェイバー「な、何だ!?サーヴァントの筋力と敏捷、魔力のランクが上がってる!?」

 

イスカンダル「なるほど、役割分担か。マスターはそのアイテムでサポートし、アヴェンジャーはアサシン共に攻撃。いいコンビだな。」

 

ノワール「マスター!1人取りこぼした!!」

 

ガルッチ「OK!」

 

 

ジャンヌ・オルタの様子を伺い、隙を見てガルッチに襲いかかるハサンだが、2枚のアイテムを押し付けられた。

 

 

【爆睡!】

 

【怠惰!】

 

 

そのハサンはグッタリと倒れ、ダラダラしながら眠っていった。

 

 

百貌「馬鹿な、そんなことあるわけが…………!!」

 

ガルッチ「そろそろ始めるか。『双腕・零次集束(ツインアーム・ビッグクランチ)』!!!」

 

百貌「な、何を起こすと……………!?」

 

 

ガルッチは2つの光弾を空に向けて放つと、ブラックホールが起こり、それまでジャンヌ・オルタと戦ってたハサン達と、百貌のハサンはその中に吸い込まれていった。

 

 

百貌「す、吸い込まれるゥゥゥゥゥゥ!?!?!?!?」

 

ガルッチ「トドメと行くか。」

 

 

【全体化!!】

 

【全体化!!】

 

 

ガルッチ「行くぞ!!」

 

ノワール「ええ!!」

 

 

【バンバンシューティング!】

 

 

【ガシャコンマグナム!】

 

 

ガルッチが取り出したのは、プロト版の『バンバンシューティングガシャット』で、使用した途端『ガシャコンマグナム』が出て来た。

其れをすぐさま差し込んだ。

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

【キメワザ!】

 

 

ノワール「全ての邪悪をここに…………!!」

 

ガルッチ「報復の時は来た!!」

 

雁夜「な、なんか2人の周りに黒い炎が……………。」

 

ギル「復讐に取り巻く炎…………、だが奴は、どうやら扱い慣れているな。まるで前にも放ったかのように……………。」

 

ノワール「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……………!」

 

ガルッチ「憎悪の炎に焼かれ、絶望の闇に堕ちろ!!」

 

 

【バンバンクリティカルフィニッシュ!!】

 

【ラースクリティカルバースト!!】

 

 

ガルノワ「「『吼え立て、呼び起こせ、我らの憤怒(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)』!!!」」

 

 

ブラックホールが消えると同時に、その中に集まってたハサン達は黒い炎に囲まれて、どこからともなく出て来た槍が現れ、百貌のハサン以外の者が串刺しされて絶命した。

 

 

ガルッチ「終わりだ!!」

 

 

『ズダンッ!!』

 

 

百貌「ここ…………ま────」

 

 

『ゴシャア!!』

 

 

アルトリア「なっ!?」

 

ウェイバー「え、エグい…………。」

 

ガルッチ「それと言わせて貰うけど、アルトリア。これは決闘なんかじゃ無い。戦争だ。騎士道とかそう言うのが無いのが、この聖杯戦争なんだ。

いや、何処いったって、結局は勝ったもんがち。其れが戦争なんだ。それでも騎士道とか以て戦うんだったら、よそでやってくれ。」

 

 

ガルッチの起源弾が頭にぶち抜かれた百貌のハサンは、そのまま顔中に無数の剣が伸びてきて、そのまま全体に行き渡り、最期には爆殺された。

 

 

【GAME CLEAR!】

 

 

-アインツベルン城 庭-

 

 

ガルッチside

 

 

ギル「なかなか面白いものを見させて貰ったぞ、雑種。」

 

 

【【【ガッシューン………………。】】】

 

 

ガルッチ「まぁ、前までは此を結構使用したからな。とりあえず、1騎は脱落だな。」

 

イスカンダル「ゲームで倒すとは、こりゃ面白いマスターだな。」

 

ガルッチ「さてと、そんじゃそろそろ戻る。アヴェンジャー、雁夜。僕の手を掴め。ギルガメッシュ、イスカンダルには絶対に勝てよ。

 

僕との勝負をしたかったら、絶対に勝ち残れ。」

 

ギル「いいだろう、貴様の宣戦布告、確かに受け取った。」

 

ガルッチ「じゃあな、皆の衆。そしてセイバー陣営、必ず貴様らを絶望へと送ってやるからな。」

 

アルトリア「って、お代わり無いんですか!?」

 

ウェイバー「食い意地張りすぎだろ!?」

 

ガルッチ「それだったら自炊しろよ!?兎に角、帰るからな!!」

 

 

そして僕とジャンヌ・オルタ、雁夜はその場を後にし、隠れ家に戻っていった。

 

 

-隠れ家-

 

 

やれやれ、まさか僕の料理で、国の救済に加えて、新たな願望が表れるとは………。いや、国の救済よりはマシだな。どっちかと言えば。

 

 

ガルッチ「どうだった?」

 

イリヤ「とりあえず、ケイネスに治療して、同盟のお誘いはしておいたよ。キリツグの起源弾って、ホントに魔術師殺しなんだね………。

此だったら、アサシンになってもキャスター相手なら倒すこともできそうね。」

 

ガルッチ「まぁ確かにな。一応対策はしてあるが、万が一致命的なところで食らったら、『GAMEOVER』まっしぐらだな。」

 

イリヤ「ここまでコンティニューなしで来てるもんね。」

 

ガルッチ「特に殺人ゲームだと、どこからともなく攻撃してくるから厄介なんだよね。」

 

 

やっぱり安全地帯の確保は重要だよね。うん。

 

 

英竜「ガルッチ、キャスターの居所だけど………。」

 

ガルッチ「見つけたのか!?」

 

英竜「うん。ただ、そのキャスター陣営に……………、白いフードコートを来た奴が。」

 

ガルッチ「…………やっぱりか。」

 

英竜「後ガルッチ、アルトリアの言い方キツく言いすぎじゃ無いかな?」

 

ガルッチ「聞いてたのか?」

 

英竜「一応。」

 

 

うんまぁ、こうでも言わないと、諦めてくれなさそうだしね………。実際はわからないが。

 

 

英竜「彼女だって、故意で滅ぼした訳じゃ無いんだしさ。」

 

ガルッチ「まぁ、そうだけど……………。どうも僕、歴史改変に関しては厳しくしてしまうことが多いんだ。

過去のことは断ち切って、未来に生きて欲しいって思っていても、それでも無かったことにはして欲しくは無いんだ。仮に滅びる運命が無かったとしても、それは平行世界だと思うし、彼らの思いも、無駄にして欲しくないしね。

それに僕には………………。」

 

英竜「?」

 

ガルッチ「いや、何でもない。ただ言いたいのは、僕でも救えない者の為に、未来やお姉ちゃんが、その人達を救ってくれたらいいと思うんだ。此でも僕、お爺ちゃんだしさ。」

 

英竜「変なこと言うな、ガルッチ。勿論、救うさ。」

 

ガルッチ「後は……………、この先の運命は、ちゃんと受け入れて欲しい。」

 

英竜「? それって一体?」

 

ガルッチ「いずれ、否でも応でも分かるよ。」

 

 

まだ言えない。何故だか知らないけど、お姉ちゃん達には言えない。いや、言っちゃ駄目なのかも知れない。

言ってしまえば、取り返しの付かない事になるかもしれない。多分さとりも気付いているかも知れないけど、黙っててくれるし、閻魔あいの加護もちゃんとあるしね。

 

 

英竜「ホント、大丈夫だよね?いきなりポックリ死ぬって言うのは、勘弁だよ?」

 

ガルッチ「流石にポックリ死ぬ訳はないだろ。それより、そのキャスターの隣にいた白いフードコートって『新生ⅩⅢ機関』の1人だよね?」

 

英竜「間違いない。でも、聞いたところ、随分と機械的だった。」

 

ガルッチ「……………サイボーグでも、ノーバディになれるのか?ちょっと聞いてみる。」

 

英竜「誰に?」

 

ガルッチ「ゼムナスに。」

 

 

とりあえず僕は、ステータスウォッチャーΩを起動し、ゼムナスに通信を繋げた。

 

 

ゼムナス『呼んだか?っと、此は新顔もいるではないか。』

 

ガルッチ「ああ、彼女は星空英竜。義理の姉で妻だ。」

 

英竜「彼がゼムナス?」

 

ガルッチ「うん。『ⅩⅢ機関』のメンバーのリーダーでね。」

 

ゼムナス『あんた、結婚しすぎじゃ無いか?まぁいい、それで何かな?』

 

ガルッチ「機械類って、ノーバディになれるのか?」

 

ゼムナス『こりゃまた難しい質問だな。ただ、言えることは、機械類であっても、生き物みたいにちゃんと心を持っているならば、無いわけでもないな。むしろそのノーバディとして出て来るかは稀だが。』

 

ガルッチ「そうか………。ありがと。」

 

ゼムナス『ああ。後頼みがあるんだが…………、『新生ⅩⅢ機関』にいるデューストなんだが、可能な限り殺さないで欲しい。

オカンのサイクスも言いすぎたと反省してるしな────』

 

サイクス『誰がオカンだ!!』

 

 

いたのかサイクス。

 

 

ガルッチ「あんまり無理するなよ、サイクス。」

 

サイクス『余計なお世話だリア充ハーレムめ!!』

 

ガルッチ「すきでハーレム作ってるわけじゃないんだけど…………。」

 

ゼムナス『まぁ、頑張れ。(・ω・)b<GoodLuck』

 

 

『ピッ。』

 

 

イリヤ「お兄ちゃん、ジャックちゃんから連絡来たよ。ケイネスとソウラ、ディルムッドが来たって。」

 

ガルッチ「分かった。すぐに出向かおう。」

 

 

さてと、切り替え切り替え。ケイネス達を向かい入れないと………。

 

 

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episode53 ランサー陣営との同盟

-冬木市 廃墟前-

 

 

ケイネス「ここにアヴェンジャーのマスターがいると聞いたが、本当にここなんだろうか?」

 

ディルムッド「イリヤと呼ばれる者は、ここだと断言していそうですが。罠とは言いがたいかも知れません。」

 

ソウラ「それに、魔術回路が破壊される前まで治してくれたから、そんなに悪い人じゃなさそうよ。」

 

 

まるでアヴェンジャーはいい人だと思われてしまうが、おそらくガルッチは否定するかも知れない。

一応ケイネスは、廃墟の前で名乗りを上げた。

 

 

ケイネス「アーチボルト家九代目当主、ケイネス・エルメロイがここに仕る。アヴェンジャーのマスターよ、そちらの交渉を伺いたい。」

 

 

すると、廃墟からガルッチが現れた。無論武装はしているものの、戦闘意思はないと伝わっていた。

 

 

ガルッチ「よく来て下さった、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト。ソウラさん。ディルムッド・オディナ。場所は廃墟ではあるが、まぁ先ずは僕に付いてきてくれ。」

 

ケイネス「良かろう。」

 

ガルッチ「元々廃墟は囮ではあるんだが、潰されたら元の子もないけどね。」

 

ケイネス「何だ?何か理由とかあるのか?」

 

ガルッチ「直ぐに分かる。」

 

 

ガルッチは隠れ家の入り口がある部屋に連れ込み、ドアを占めると、そこには魔法陣が描かれた場所が写っていた。

 

 

ケイネス「此がか?」

 

ガルッチ「うん、そこが僕達の拠点だ。」

 

 

そうして、ランサー陣営は、ガルッチの後を追い、壁の向こう側に触れた。瞬間、その場にいた3人は姿を消した。

 

 

 

一方、切嗣は未だにガルッチの居所を掴めていなかった。

 

 

切嗣「(厄介だな、奴が見つからないって言うのが。毎度毎度僕を邪魔するから、なんとしてでも仕留めないと…………。)」

 

 

-隠れ家-

 

 

壁の向こう側に付いたケイネス達は、先ず驚愕していた。

 

 

ケイネス「な、なんだここは!?」

 

ディルムッド「何処なんだ?一体!?」

 

ソウラ「わ、私達帰れるんでしょうね!?」

 

ガルッチ「大丈夫、っていうかそんな心配する必要は無いと思うが………。とりあえずようこそ、我が隠れ家へ。」

 

ケイネス「む?あれは間桐家の者か?」

 

 

ケイネスが指差す方を見てみると、ロリヤと遊んでる桜の姿が見えた。少しずつではあるが、魔術が開花し始めているようだ。

雁夜は其れを和やかに見ていた。

 

 

ガルッチ「元ではあるがね。間桐家は、少なくとも潰れた。いや、正しくは潰したと言うべきか。」

 

ケイネス「潰しただと?」

 

ガルッチ「あの紫色の髪をしている子がいるだろ?彼女は元遠坂家で、どうやら魔術属性の関係上、間桐家に養子として送られていたんだ。けど、臓硯にとっては最高の媒体だったようで、それに調整するために蟲を……………。」

 

ケイネス「?」

 

ガルッチ「悪い、これ以上は言わない。冷静じゃいられなくなるからね。兎に角、彼女には出来るだけ最低限の魔術を教えておいた。」

 

ケイネス「そうか…………。」

 

 

そして、英竜、藍、イリヤが現れ、部屋の中へと移った。

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

 

ケイネス「まさか、アインツベルン家も関わっていたとは………。」

 

ガルッチ「事情は聞くな。だが済まないな、座布団ぐらいしかなかったし、こっち和装がメインだしさ。」

 

ソウラ「そ、そんなに気にしないで。」

 

ケイネス「此がジャパニーズ座布団と言うものか…………。」

 

 

まぁ、基本的に僕は和服で着ることが多いし、何よりそっちの方が好きだしね………。

 

 

ガルッチ「さてと、ケイネスさん。ここまで来てくれて感謝しています。それで同盟の理由ですが、幾つかあります。

 

 

一つは、桜とイリヤ。つまり、今桜と遊んでる子ですが…………。」

 

ケイネス「あの者、アインツベルン家の娘だったのか……………。」

 

ガルッチ「まぁ、間桐家とアインツベルン家を潰したついでに、桜とイリヤを救出したからね。(お姉ちゃんとイリヤの手で。)」

 

英竜「それで、私達がいなくなったら、彼女達を預かって欲しいのです。無論、条件はあります。」

 

イリヤ「1つ目は、桜と過去の私を全力で守ると言うことです。特に、桜が重要ね。彼女の魔術属性は『虚数』、といえば分かるかしら?」

 

ケイネス「虚数!?」

 

 

うわぁ、滅茶苦茶驚いてる。まぁそうだよね、魔術師にとってはそれは異常だって。

 

 

ケイネス「確かに、彼女の存在が協会に知られたら、封印指定されそうだな。」

 

ガルッチ「僕の方がよっぽど異質だけどね。起源が『刃』に加えて、固有結界だし。」

 

ケイネス「……………それ、危ないでは無いのか?一応私、魔術協会の1人なのだぞ?」

 

ガルッチ「まぁ、信頼に値する者ですし、何より聖杯戦争が終われば、直ぐに消えますので。もし封印指定の者が来ましたら、自己防衛として、殺害しますし。

先ず、魔術師対抗する事ぐらい出来ますしね。」

 

ケイネス「そ、そうか…………。」

 

ガルッチ「それと、2つ目。ケイネスさんも食らったと思うのですが、切嗣相手には、殆ど銃火器等で対抗してきます。」

 

ケイネス「ああ、あの恥知らずの…………。」

 

ガルッチ「怒る気持ちは抑えて。それに、切嗣の場合、ケイネスさんと比べて戦闘ならば彼方が上手ですからね。相手が悪すぎる。逆に、僕なら対抗できます。あっちが銃火器なら、こっちも銃火器で対抗しますので。」

 

ケイネス「お前もか………。」

 

 

此でもシューティングゲームとかもやってるんですよ?と言うよりかは、グランドアーチャーにも入るぐらいだし。

 

 

ガルッチ「とりあえず、同盟の1つは桜とイリヤ。2つは衛宮切嗣はこちら側が倒す。そして3つ目は、ここが僕達にとって重要なものです。

 

聖杯の回収を許して欲しいと言うことです。」

 

ケイネス「聖杯の回収?どういう事かね?」

 

ガルッチ「単刀直入に言えば、聖杯は今『この世の全ての悪(アンリ・マユ)』に汚染されていると言うことです。」

 

ケイネス「何ッ!?」

 

ディルムッド「聖杯が!?」

 

ガルッチ「原因は1つ、アインツベルン家の1人、アハト爺がアヴェンジャーの『この世の全ての悪(アンリ・マユ)』を召喚させてしまったことです。それにより、聖杯は汚染、使い物にはならない物となっています。

もしも、誰かがその願いを言ってしまったら、滅ぼされるのがオチです。」

 

ケイネス「何ともまぁ………………、それだと我々は道化ではないか!!!」

 

藍「それで私達は、聖杯の回収をしているの。誰よりも早くにね。中でも危険視するのは、衛宮切嗣率いるセイバー陣営と、今貴女方が探し回ってるキャスター陣営の2つよ。」

 

ケイネス「セイバー陣営はともかく、お前達もキャスター陣営を探しているのか?」

 

ガルッチ「ああ。特にキャスター陣営は、僕達が倒さなくてはならない存在なんです。もし奴らが聖杯を手にしてしまったら、最悪全てが無くなります。」

 

 

3人とも唖然。いやまあそうだろうな、そこまで危険な奴だもん。だって其奴、新生ⅩⅢ機関の1人だし…………。いくら切嗣でも、奴には勝てないだろ。

 

 

ディルムッド「……………主、此は…………。」

 

ケイネス「……………どうやら私は、とんでもない戦いに赴いているようだ。」

 

ガルッチ「此が同盟に当たっての理由です。」

 

藍「そして、条件ですが、先程言ったとおり、大前提としては聖杯の回収に関しては目を瞑る。

桜、イリヤを養子として、魔術を教え、封印指定にはさせない事。

衛宮切嗣に関しては、私達に任せること。そして、我々を裏切らないことの4つです。」

 

ケイネス「…………良かろう、その同盟を結ぶ。何より、その者には恩があるしな。」

 

 

よかった、とりあえず桜とロリヤの安全は確保できた。

 

 

ケイネス「同盟に当たって、ランサーの真名を…………いや、君の場合既に明かされていたようだし、其方のサーヴァントの真名を明かしてくれないか?」

 

ガルッチ「分かりました。もう出てきても良いぞ、ジャンヌ・オルタ。」

 

ノワール「ええ、そうさせて頂くわね。って言ってもここに居ますし。」

 

ケイネス「ジャンヌ・ダルクだと!?」

 

ガルッチ「いや違う、ジャンヌ・オルタ。もう一つの可能性を持った、ジャンヌ・ダルクだ。」

 

ソウラ「もう一つの可能性!?え?どういう事!?」

 

ガルッチ「正規では、ジャンヌ・ダルクは聖女ではあるんだが、こっちは竜の魔女であり、もしもフランスに復讐を持っていたら、と言う可能性を持った、反英霊のジャンヌ・ダルクなんだ。

アハト爺が召喚したアヴェンジャーより、こっちの方が強力だし、何より相性が良い。元より僕は、復讐する事がメインだからね。」

 

 

と言うよりかは、グランドアヴェンジャーにも入るぐらいだよ?

 

 

ノワール「そう言うこと、だからあの聖女様と同一人物と見ないで─────」

 

 

『ガサゴソガサゴソ…………。』

 

 

ノワール「あ、まずい…………。」

 

ケイネス「何だ?この音は?」

 

ガルッチ「あー、此は─────」

 

ブリュンヒルデ「お姉様ァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

ノワール「またこのパターン!?」

 

 

あ、逃げた。しかもブリュンヒルデ追いかけてるし…………。ガチレズここに極まれりだな………。

 

 

ケイネス「な、何だ?あれは?」

 

ディルムッド「見たところ、リベンジランサーでしたが……………。」

 

ガルッチ「…………藍のサーヴァント、ランサーのブリュンヒルデ。性格があれだけど、結構強い。ジャンヌ・オルタのことが滅茶苦茶好きなようで、もう性的な事だろうが何だろうが……………。」

 

ソウラ「それってつまり、百合百合の百合ックスね!?」

 

ケイディル「「!?∑(°д° )」」

 

ガルッチ「( ゚д゚)ポカーン」

 

英竜「え?」

 

藍「分かる!?百合の素晴らしさが分かるのね!!」

 

ソウラ「ええ!!勿論よ!!!」

 

イリヤ「あの~………。( ゚д゚)」

 

 

なんか知らないけど、ソウラさんと藍の百合の素晴らしさを語ってるんだけど………。ケイネスさんもディルムッドも( ゚д゚)ポカーンとしちゃったし、どうしよう此。

 

 

ケイネス「…………あー、うん。兎に角、宜しく頼む、ガルッチ。」

 

ガルッチ「こ、此方こそ………。ケイネスさん。」

 

 

next episode




とりあえず現状


アヴェンジャー陣営、ランサー陣営と同盟。


バーサーカー陣営も同様。


ランサー陣営、アヴェンジャー陣営とバーサーカー陣営と同盟。


セイバー陣営、アヴェンジャー陣営の居所を捜索中。


アーチャー陣営、活動は不明。


アサシン陣営、サーヴァント喪失により脱落。


ライダー陣営、キャスター陣営を捜索中。


キャスター陣営、不明。

















-???-


プロトガルッチside


プロトガルッチ「やれやれ、またゾンビ相手をするのは辛いな。」

ダークルシフェル「でもほとんどは、私達のてきじゃないけどね。ダークビースト!ゾンビ達を排除して!!」


『ありえんなー!!』


プロトガルッチ「ルシフェル、ゾンビ達を蹂躙しよっか。」

ダークルシフェル「さんせー!!」

プロトガルッチ「少なくとも、ここら辺りの浄化が目的だな。というか、何だその空耳。」


『バイオ4、出とらんっす』


プロトガルッチ「喧しいわ!!」


『ズダンッ!!』


ダークルシフェル「ダークビーストから報告来たよ。この辺りのゾンビ達を倒したって。浄化の準備もするらしいよ。」

プロトガルッチ「よし、この一帯の村のGウイルスの浄化後、農業始める。ついでに抗Gウイルスワクチンが作れるダークビーストがいたら、其奴用の研究所を作ってくれ。」


全く、まさか『バイオハザード4』に到着とは………。ここに居そうにないけど、というかガナードだっけ?此奴ら何が言いたいのか分かんないが、何かとムカつく奴等なのは分かる。とりあえず、ここに安全地帯でも作っておくか。


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episode54 VS キャスターのマスター Ⅷ番 カイ

-冬木市-

 

 

聖杯戦争始まってから4日目の昼、ほぼ全陣営はキャスター陣営の模索をしていた。が、あることが起こった。

本来、夜から戦闘行為は許されるのだが、ここに来て大変な事が起こった。

 

一筋の赤い閃光が、その中にいた人々を含め、建物を全壊にしたのだ。それだけではない。放送局、警察署と言う場所でさえ、その閃光で全壊させられた。

この行いをしたのは、言わずもがなキャスター陣営。

 

 

Ⅷ「情報網、遮断。キャスター、惨殺開始せよ。」

 

キャスター「昼間から惨殺とは、不合理ですね。実に不合理です!!だが、情報網等の妨害処置はよく考えましたね。」

 

Ⅷ「キャスター………。」

 

キャスター「分かりました。冬木市の市民を滅ぼすために、今こそ宝具開帳と行きましょう。」

 

 

そしてキャスターは、鏡のような物を取り出そうとしたとき、何かがやって来た。

 

 

Ⅷ「ターゲット、接近。」

 

 

ガルッチside

 

 

漸く見つけた、まさかキャスター陣営が、ビルのところにいたとはな………。しかもよりにもよって、やばいことに………。

 

 

藍「これは酷い…………。」

 

英竜「昼間から襲うなんて、酷すぎる………。」

 

イリヤ「多分あれが『新生ⅩⅢ機関』ね。」

 

ガルッチ「あの野郎………、よくもまあ平然と出来るな………。」

 

 

兎に角、見つけて良かった。いずれイスカンダル達も見つけるだろう。

 

 

Ⅷ「会話、不要。No.8 カイ。データ、Fate/Zero世界、消去する!」

 

 

『真名が無銘なため、Xを付けてカイ。』

 

 

こいつ、堂々と消去するって言いやがったな?もうこれは、魔術で何とか出来る領域じゃ無い!

 

 

ガルッチ「消去するのは、そっちだ!ジャンヌ・オルタ!キャスターを頼む!!」

 

ノワール「了解!!」

 

イリヤ「バーサーカー!ジャック!ジャンヌ・オルタを援護して!!」

 

ジャック「うん!」

 

ヘラクレス「お任せを!!」

 

藍「ブリュンヒルデ!」

 

ブリュンヒルデ「はい、お姉様を援護するのね!!」

 

カイ「無駄な事を………!『Cord:FireLASER』!」

 

ガルッチ「『深紅の盾(クリムゾンシールド)』!!」

 

 

威力は…………、そんなに強くないな。だが、高温度で魔力で作った盾が焼かれたな…………。

 

 

イリヤ「ルビー!」

 

ルビー『待ってました!!』

 

イリヤ「転身!!」

 

英竜「ガルッチ。」

 

ガルッチ「OK!」

 

 

【セブンシンカレクイエム!】

 

【ノックアウトファイター!】

 

 

The strongest fist!"Round1" Rock & Fire!The strongest fist! "Round1" Rock & Fire!

 

 

【キングギャラクシーモンスター!】

 

 

Let's Going King of Galaxy! Let's Going King of Galaxy!

 

 

ガルッチ「『大佐』!」

 

英竜「『ウルティメットパワーフィフティース』!!」

 

 

【【ガッシャット!!】】

 

 

【トライガッシャット!】

 

 

【【【ガッチャーン!】】】

 

 

【レベルアップ!】

 

赤い拳強さ!最強を目指せ!ノックアウトファイター!

 

【ア ガッチャ!プライド!グリード!ラスト!ラース!エンヴィー!グラトニー!スロウス!ブレイク!レクイエム奏でろ、七つの大罪!セブンシンカレクイエム!!

 

 

【トライアップ!】

 

王よ今こそ立ち上がれ!キングオブギャラクシー!

 

 

英竜「その姿って、エドモン・ダンテス?」

 

ガルッチ「の、ようだね。」

 

 

まぁ、動きやすいから何の問題もないけどね。んじゃ、援軍が来るまで、此奴らを追い詰めるとするか!!

 

 

sideout

 

 

 

 

 

一方で先ほどの閃光を確認した陣営達は…………。

 

 

アルトリア「なんて事を…………!!」

 

アイリ「こんなの、魔術師がやることなんかじゃない……………。」

 

アルトリア「しかも昼間から人を襲うなんて…………。」

 

切嗣「……………寧ろ好都合だ。他の陣営を始末する絶好のチャンスだ。」

 

アルトリア「キリツグ!?」

 

切嗣「アイリ、セイバーを連れて直ぐにあの場所に向かってくれ。僕はスナイプポイントに行って、マスターを狙撃する。」

 

アルトリア「キリツグ……………、いえ、もう良いです。貴方がその気なら、私は好きにやらさせていただきます!!!」

 

切嗣「!?」

 

アイリ「セイバー!?」

 

アルトリア「行きましょう、アイリスフィール。こんなことなら、貴方がマスターだった方が、よっぽどマシです!!」

 

 

V-MAXに乗ったアルトリアは、アイリを連れてキャスター陣営に向かい、切嗣は唖然としていた。

それもその筈、最近アルトリアの様子が、何故か違ったのだ。目を合わせなければ、目潰しをしたり、ハンバーガーを食べようとしたらいつの間にか食われるし、しかも無視される分何処からとってきたのか、ハリセンで何回も叩かれるわで、色々と雑な扱いをし始めていたのだ。

無論、原因はガルッチなのだが、どうやら旨い飯を食ったのか、国の救済に加えて、美味しい料理を毎日食べれる国に変えていこうと言う願望が出たからだ。

 

 

切嗣「(セイバーの奴め…………、ホント覚えていろよ?あとアヴェンジャーのマスター、絶対殺す!)」

 

 

一方、アーチャー陣営は…………。

 

 

ギル「ちっ、我の庭を荒らすとは、何とも許しがたい下郎がいた者だ!!」

 

時臣「お、落ち着いて下され!」

 

ギル「落ち着け!?こんなもの見せられて、黙っていられるほど、甘くは無いぞ!!時臣!!」

 

時臣「し、失礼しました………!!」

 

ギル「兎に角、我は行くぞ。」

 

 

ギルガメッシュも同様、セイバーが向かう場所へ行った。無論、時臣を置いて。

 

 

時臣「(しかし、怒るのも無理は無いですね。昼間から暴れるとは、優雅ではありませんし、神秘を隠せてありませんし、キャスター陣営は何を考えているのでしょうか…………。)」

 

 

ライダー陣営…………。

 

 

イスカンダル「此は参ったな、まさか昼間から暴れるとは…………。」

 

ウェイバー「もうこれ、大惨事だよ!?聖杯戦争してる場合じゃないって!!!」

 

ケイネス「全く持ってその通りだ。」

 

ウェイバー「せ、先生!?」

 

イスカンダル「おや、ランサーのマスターではないか。如何した急に。」

 

ケイネス「見れば分かるだろ。キャスター陣営の悪行を止めに来たのだ。神秘の隠蔽を無視して、昼間から惨殺とは、愚かしいにも程があろう。」

 

ディルムッド「主、キャスターが見えました。今、アヴェンジャーとバーサーカー、アサシン、リベンジランサーと戦っています。」

 

ケイネス「そうか、ならば行くが良い。」

 

イスカンダル「よし、余も助太刀しようでは無いか!ランサー、坊主!そしてランサーのマスターよ、乗るがいい!!『遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)』!!」

 

 

ランサー陣営と合流し、イスカンダルが宝具を取り出し、ジャンヌ・オルタ達の援護に向かった。

 

 

そして、バーサーカー陣営は…………。

 

 

雁夜「……………バーサーカー、ホントにこれに乗るの?」

 

狂ランスロット「Aaaaaaaaa……………。」

 

 

雁夜も同様、キャスターの元へ行こうとしていたが、乗るものが、まさかの自転車だった。

 

 

狂ランスロット「Aaaaaaaaa,Aaa.」

 

雁夜「改造して飛べるようにしたからって、ホントに大丈夫なのか?」

 

狂ランスロット「(ゝω・)b」

 

雁夜「…………信じるからな?」

 

 

ランスロットの後ろに乗った雁夜は心配していた。こんなのが、飛べるわけが無い。そう思っていた。

 

 

『ビュンッ!』

 

 

一瞬にして、そこにいた雁夜とランスロットが乗った自転車は消えた。いや、正確には飛んでいった。

まさしく──────

 

 

士『規格外だな。』

 

 

おい士、それ僕の台詞!!!

 

 

ガルッチside

 

 

ちっ、此奴何気に飛行もあるから、ホントに何でもありだなって思うときあるよ。どうも、唯一の良心は、ⅩⅢ番のデューストのようだな。

 

 

ガルッチ「こりゃ、ノックアウトファイターじゃ相性が悪いな………。だったら!!」

 

 

【バンバンフリートコレクション!!】

 

I ready!For battleship!I ready!For battleship!

 

 

僕が取り出したのは、黎斗作の『バンバンフリートコレクションガシャット』。無論此は『バンバンシミュレーションガシャット』をモデルにしているのだが、こっちはどうやら艦娘達を呼ぶことが出来る優れ物らしい。

因みに、どうやら僕専用のガシャットらしい。

 

 

カイ「無駄!」

 

英竜「させない!!ガルッチ!今の内に!」

 

 

【ガッチョーン………。ガッシューン。】

 

 

ガルッチ「『海軍大佐』!!」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

スクランブルだ!出撃発進!バンバンフリートコレクション!!発進!!

 

【ア ガッチャ!プライド!グリード!ラスト!ラース!エンヴィー!グラトニー!スロウス!ブレイク!レクイエム奏でろ、七つの大罪!セブンシンカレクイエム!!

 

 

服装は織田信長か。しかもどうやら、深海棲艦も呼び出せるようだし、試してみるか!!

 

 

ガルッチ「夕立!レ級!!背後から攻撃!!」

 

カイ「?」

 

夕立「っぽい!!」

 

レ級「ハッ!!」

 

カイ「ダメージ!?」【HIT!】【HIT!】

 

藍「って、今の誰!?」

 

夕立「久し振りっぽい!」

 

レ級「最近会えなかったから、心配したぞ。他の皆もそうだが。」

 

 

あー、なんか済まん。事情が事情だったし………。(・_・;)

 

 

カイ「敵の増援、確認!直ちに排除───」

 

ガルッチ「ヲ級!時雨!」

 

ヲ級「戦闘機、発進ヲ!」

 

時雨「排除は、やらせないよ!!」

 

カイ「ダメージ発生!?」【HIT!】【GREAT!!】

 

 

うん、なんか便利だな。色々と。

 

 

カイ「そ、損傷部分発生…………!た、直ちに修復モードに───────」

 

AAAALaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaie!!!!

 

カイ「ゴフッ!?」

 

英竜「引かれた………。」

 

ガルッチ「あれは痛いな………。」

 

ヲ級「(・_・)(._.)」

 

レ級「私も思う。」

 

イスカンダル「アヴェンジャーのマスターよ!加勢しに来たぞ!!」

 

ケイネス「大丈夫か、ガルッチ。」

 

ガルッチ「お陰様で。」

 

ウェイバー「なんだか見慣れない人がいるけど、もしかして…………。」

 

ガルッチ「全員僕の仲間。」

 

ウェイバー「多すぎない!?っていうか女性ばかりって、あんたハーレムとかつくって──────」

 

ガルッチ「そんな趣味ない!!!!!!!というか僕の意思でやってない!!!!!!

 

 

全く、別にハーレム作りたいとか思ってもいないって言うのに、何で信じないのかな?

 

 

イスカンダル「まぁまぁ、兎に角2人とも、降りるがいい。キャスターはあそこだな。何やら空中で戦ってるものが4人確認しているが………。」

 

ディルムッド「恐らく、彼らの仲間でしょう。今すぐ援護しましょう!」

 

イスカンダル「よし!行くぞ!!」

 

 

イスカンダルとディルムッドは、ジャンヌ・オルタ達を援護するため、空中にいるキャスターに向かった。

 

 

ケイネス「これが、キャスターのマスターか……………。度し難い奴だと思っていたが、此処までとは…………!」

 

ウェイバー「先生、僕が見たところ、何かを治しています。」

 

ケイネス「ならば、Scalp!!」

 

カイ「『Cord:SlashGuard』!!」

 

 

ケイネスが出したメタルスライムのような水銀が攻撃するも、何かに阻まれてしまった。

 

 

ガルッチ「此奴、まさかコードキャストを!?」

 

イリヤ「岸波さんもはくのんもコードキャスト使えるけど、まさか彼奴も使えるなんて!!」

 

ルビー『まずいですね、このままだと治されてしまいますよ?』

 

ガルッチ「……………あまり使いたくないが、2人とも!!此奴を使え!!」

 

 

ケイネスには『仮面ライダークロニクルガシャット』と『タドルクエストガシャット』、ウェイバーには『仮面ライダークロニクルガシャット』と『バンバンシューティングガシャット』を渡した。

 

 

ケイネス「ど、どう使うのだ此!?」

 

ウェイバー「これって、ゲームガシャット?」

 

ガルッチ「そこにスイッチがあるだろ?それを押せ!!」

 

ケイネス「こ、こうか?」

 

ウェイバー「これかな?」

 

 

【【仮面ライダークロニクル…………!】】

 

 

本来『仮面ライダークロニクルガシャット』は危険なのだが、黎斗が改良に改良に重ねて、危険性を下げて安全に楽しめるように作ってくれた。

ゲーム病はかからないものの、死ぬことは変わりないけどね。

 

 

ケイネス「致し方ない。使わせて貰うぞ!」

 

ウェイバー「行くぞ!」

 

 

【【Enter The GAME!Riding The END!】】

 

 

あー、やっぱりライドプレイヤーの姿になるのか………。

 

 

ケイネス「何だこの姿!?」

 

ウェイバー「なんかかっこわるい…………。」

 

ガルッチ「言ってる場合か!?それより、渡した奴あるだろ?それ使え!!」

 

ケイネス「これか?」

 

 

【タドルクエスト!】

 

 

【ガシャコンソード!】

 

 

ケイネス「剣?」

 

ウェイバー「じゃあ此は………?」

 

 

【バンバンシューティング!】

 

 

【ガシャコンマグナム!】

 

 

ウェイバー「えぇ!?銃!?」

 

ガルッチ「出来れば使い方を教えたいが、時間がない。一時的にだが、使い方とやり方を、マスターした後の状態にする!『マスターズ・ウェポン』!」

 

 

もう有無言ってられる時間もないしな、これ。もしこれで負けたら初の『GAMEOVER』まっしぐらだよ。

 

 

カイ「修復50%──────」

 

 

『Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

『ガッシャーン!!!』

 

 

カイ「なっ!?大損傷!?」

 

 

あらぁ、右腕もげた。っていうか自転車!?

 

 

雁夜「こ、怖かったぁぁぁ…………。」

 

ケイネス「じ、自転車で…………。」

 

ウェイバー「ぶつかっただけで右腕が…………。」

 

カイ「右腕破壊………!修復不可能…………!」

 

ガルッチ「狂ランスロットの宝具ってすげぇ……………。」

 

藍「ある意味凄いよね……………。」

 

 

んまあ、これで左右からのレーザーは出来なくなったな。このまま攻め込むか!!……………ん?

 

 

ガルッチ「何だあれ?」

 

 

なんかあっちで騒いでいるけど……………。

 

 

カイ「キャスター、アルキメデス。宝具開帳。我々、勝利、確実。」

 

全員『!?』

 

カイ「全令呪、命じる!キャスター!!全て、滅ぼせ!!」

 

 

此奴!!

 

 

『ズダンッ!』

 

 

カイ「左手、損傷!?」

 

ガルッチ「……………切嗣か。まぁいい、終わらせるぞ!!」

 

 

【【ガッシャット!キメワザ!!】】

 

【ガッチョーン…………。キメワザ!】

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

イリヤ「チャージ!」

 

 

ケイネスとウェイバーは、それぞれの武器に、『仮面ライダークロニクルガシャット』を差し込み、お姉ちゃんは『八つ裂き光輪』のようなものを作り出し、イリヤは強大な閃光を、僕はレ級、ヲ級、夕立、時雨と一緒に跳び、射撃準備をする。途端に無数の火縄銃と様々な艦娘達、深海棲艦達が出現した。

 

 

カイ「回避……………、不可能!?」

 

 

【【ライダークリティカルフィニッシュ!】】

 

 

ケイネス「Scalp!!」

 

ウェイバー「簡単すぎるんだよ!!」

 

カイ「ダメージ甚大!?」【GREAT!】【GREAT!】

 

 

【ギャラクシークリティカルスラッシュ!】

 

 

英竜「『ウルトラキングスラッシュ』!!」

 

 

『ズバッ!!』

 

 

カイ「っ!?」【GREAT!!】

 

ルビー『チャージ100%!やっちゃって下さい!!イリヤさん!!』

 

イリヤ「『砲撃(ファイア)』!!!」

 

カイ「こ、これ以上のダメージは…………!!!」

 

 

今さら後悔しても遅い…………!!

 

 

ガルッチ「全艦!!砲撃準備!!!三千世界に屍を晒すがいい…………!!」

 

 

バンバンクリティカルファイヤー!!

 

 

ガルッチ「天魔轟臨!!これが第六天魔王、織田信長の、『三千世界(さんだんうち)』だ!!!撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

 

『(最早表現できないほどの砲撃と銃声です。)』

 

 

カイ「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【GREAT!】【PERFECT!!】

 

 

…………ほぼ、オーバーキルだな。って、あれ?【GAME CLEAR】って出ないぞ?

 

 

キャスター「─────『集いし藁、月のように燃え尽きよ(カトプトロン・カトプレゴン)』!!!!」

 

全員『あ、忘れてた。』

 

 

って間に合えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ─────────

 

 

藍「『全て遠き理想郷(アヴァロン)』!!!」

 

キャスター改めアルキメデス「何ッ!?」

 

 

よ、よかった…………。藍が止めてくれた…………。んじゃあ、後は彼奴だけだな。

 

 

ギル「見事な撃ち方だ、雑種。」

 

ガルッチ「ギルガメッシュ。」

 

ギル「今日の我は機嫌が悪くてな。あの雑種の始末しに来た。手伝えるか?」

 

ガルッチ「無論そのつもりだ。って、今空中に居るのって、アルトリア?」

 

ギル「丁度良い、行くぞ。」

 

 

sideout

 

 

 

『新生ⅩⅢ機関』の一人、カイが倒れ、いよいよキャスター事アルキメデスが残った。

 

 

ノワール「後は騎士様、あんたが決める番よ。ちゃっちゃっとかたづけてね?」

 

アルトリア「ええ、勿論です。」

 

藍「アルちゃん、私も手伝うよ。」

 

アルトリア「貴方は、倉庫街にいた…………。」

 

藍「衛宮藍よ。っていっても、衛宮切嗣と関係ないからね。って、ガルッチとギルガメッシュ来たわね。」

 

アルトリア「アヴェンジャーのマスターとアーチャーが!?」

 

ギル「セイバー、今の我は機嫌が悪い。共に奴を始末する事を赦す。」

 

アルトリア「アーチャー…………、分かりました。それより、アヴェンジャーのマスター………。」

 

ガルッチ「今はそれどころじゃ無い。彼奴を仕留めるぞ。藍、アルトリア、ギルガメッシュ、宝具開帳だ!!」

 

ギル「良かろう、雑種。起きよ、エア。」

 

藍「行くよ!」

 

アルトリア「それは、エクスカリバー!?何故貴方が?」

 

藍「秘密。ガルッチ。」

 

ガルッチ「行くぞ…………。」

 

 

4人はそれぞれの武器を構えた。途端に地上から光のようなものが浮いていた。昼間なのか、明るくて見えないが、確かに何かが出て来ているのが分かった。

 

 

アイリ「輝ける。かの剣こそは、"過去""現在""未来"を通じ、戦場に散っていく全ての強者たちが、今際の際に抱く。悲しく、尊き夢。その意志を誇りと掲げ、その信義を貫けと正し、今、常勝の王は高らかに、手に執る奇跡の真名を謳う!」

 

ギル「原初を語る。天地は分かれ、無は開闢を言祝ぐ。世界を裂くは我が乖離剣!星々を廻す渦、天上の地獄とは創世前夜の祝着よ。死をもって静まるがいい!」

 

 

アルトリアの剣と、ギルガメッシュの乖離剣が唸りを上げる。

 

 

藍「十三拘束解放(シール・サーティン)円卓議決開始(デシジョンスタート)!!」

 

 

『<承認>

 

 

『己よりも強大な者との戦いである』<ベディヴィエール>

 

『精霊との戦いではない』<ランスロット>

 

『邪悪との戦いである事』<モードレッド>

 

『是は、真実の為の戦いである』<アグラヴェイン>

 

『是は、私欲なき戦いである事』<ギャラハッド>

 

『是は、世界を救う戦いである事』<アーサー>』

 

 

藍「更に、怪獣議決開始(モンスタースタート)!!」

 

 

『<承認>

 

 

『我、野望を果たす者』<ベリアル>

 

『我、心を奪う者』<メフィラス>

 

『我は闇で世界を覆う者』<ガタノゾーア>

 

『我こそ、闇の化身なり』<ダークルギエル>

 

『我が、絶望を振りまく破壊なり』<ハイパーゼットン>

 

『是は、世界を手にする為の戦い』<エンペラ>』

 

 

藍は円卓の騎士と怪獣達の力を借り、光と闇のオーラを纏っていた。そして、ガルッチは…………。

 

 

ガルッチ「……………我、終わりを語るもの。原初なる物語を紡ぎ、終焉なる物語を語り、一つの物語を終わらせる。

始まりは誕生の命、新しき世へ旅立つ。終わりは死去の命、古き世から去る。

我が名は、『■■■■』。今ここに、一つの物語に、終わりを告げる!!」

 

 

一部は聞こえなかったものの、最早別人だと思わせるほどの雰囲気と、それに合うかのような凄まじい程のオーラを纏っていた。

ガルッチである筈なのに、何故かガルッチでは無いかのように、強大な力を宿していた。

 

 

アイリ「其は────」

 

アルキメデス「やらせるか!!『集いし藁、月のように燃え尽きよ(カトプトロン・カトプレゴン)』!!!!」

 

 

先手必勝と言わんばかりに、アルキメデスは宝具を放つ。アルキメデスは確信した、勝利に揺るぎないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルトリア「約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!!!!

 

藍「約束された混沌なる勝利の剣(カオスエクスカリバー)』!!!!

 

ギル「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!!!!

 

ガルッチ「次元崩壊す終焉の物語(ディマイズ・ストーリー・ヌア)』!!!!!

 

 

放たれる深紅の奔流と光の閃光、光と闇が合わさった閃光、そして解き放たれた光も通さない程の極大の藍色の閃光が放たれ、赤い閃光とぶつかり合う。だが、4つの宝具によって、アルキメデスの宝具が打ち破られた。

そして、これを見た者はこう伝わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『まさしくアレは、あらゆる全てを終わらせるものだった。』と。

 

 

 

next episode




ガルッチの宝具更新


次元崩壊す終焉の物語(ディマイズ・ストーリー・ヌア)(未完成)


ランク:-
種別:対物語宝具(未完成)
レンジ:-
最大捕捉:-


どれだけ理解を超えたものだろうが、どれだけ強大な力を持ったものがいようが、この宝具を放たれた瞬間、完全なる終わりを告げることになるという、ガルッチの正真正銘本気の宝具。
ただし、未だに覚醒を得ていない為、未だに不安定。が、威力は『全て遠き理想郷(アヴァロン)』を軽々と壊せるほど。



因みに、この宝具に関しては、まだガルッチは気付いていません。ただ少なくとも、ある場面で使うことになります。その時は恐らく、ガルッチの運命を決める場面に…………。


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episode55 何かの片鱗

-始原の城-

 

 

風龍(作者)side

 

 

あー、彼奴いよいよ…………じゃないな。見たところ、まだ覚醒に至ってないようだし。

 

 

士「しかしまぁ、お前も黙ってるなんてなぁ。何で言ってくれなかったんだ?」

 

風龍「未来達に迷惑するし、何よりTOAA達に気づかれてしまうからね。ヴァルハラから頼まれた計画をね。」

 

束「初代全王神ヴァルハラねぇ…………、あの人も悪だね。『異次元の人間』の風龍にだけ教えて、他は教えないなんて。」

 

風龍「そうは言うけど、元より黙ってるつもりだったけど、あの光景を見たらね。」

 

 

あの宝具を使うなんて、正直想定外だった。だがそれと同時に、あの片鱗を見せ始めたというべきか。

しかしまぁ、TOAAといいマーベル達といいDC達といい、全く気付いていないなぁ。そっちのシナリオ通りと思っているけど、元よりこれが、ヴァルハラのシナリオの一つだって事を。

でも、どっちが手のひらに転がされているのかは、未だに不明だけどね。

 

 

風龍「力の差は歴然。だがそれが如何した?ガルッチの力は刃だけじゃない。あの力は、TOAA達ですら理解できない程の力を宿してる。自分達の計画より先に、彼等の殺害を優先した方が良いというのに…………。」

 

士「勿論、そんなことさせないんだろ?」

 

風龍「当たり前さ。僕の役目は、TOAA達のシナリオを利用しつつ、妨害するだけ。ヴァルハラのシナリオ通りって訳にはならなくても、ガルッチ達が幸せになるシナリオにさせる。それに僕の能力は、『あらゆる物語を作り出す能力』。奴らのシナリオを作り替えようと思えば作り替えれるけど、ガルッチの覚醒を遅らせることになるしな…………。」

 

メアリー「その計画のためにも、TOAA達のシナリオを利用するって事ね。」

 

アラン「ガルッチさん達には申し訳ないですけど、TOAA達の駒になって貰うしか無いですね。」

 

束「一体、何を企んでるの?」

 

 

何を企んでる……………か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風龍「『一巡年計画』、要するにガルッチを…………いや、今は言わないで置こう。いずれガルッチも気付くと思うし。でしょ?ビギニング、ディマイズ。」

 

ディマイズ「まぁそうだな。」

 

ビギニング「始まりも終わりも、そもそも絶対に起こりえるもの。それを決めるのは、本来始原大神である我らの仕事ですが、元よりあのお方が仕切っていましたからね。」

 

ディマイズ「あー、彼か…………。」

 

 

彼、絶対神と言っても過言じゃないものなのだが、殆どが悪党ばかり。というか、力を過信しすぎたものばかり、そう思っていた。

けど、其奴だけは違った。僕は知らないけど、彼のおかげでビギニングもディマイズも、良い仕事が出来た。多分、僕が来れたのもそれの一つだろう。

でも惜しい人だった、亡くなるべき神では無かった。今は僕が代理のような者。担い手のようなものだな。だからこそ、次の世代は、ガルッチに託す。彼ならば、きっと家族だけじゃ無く、他の人達を、幸せにしてくれると思うから…………。

 

 

風龍「なればこそ、この計画を絶対に成功させないとね。」

 

 

sideChange

 

 

 

-冬木市-

 

 

 

ガルッチside

 

 

【GAME CLEAR!】

 

 

…………………………何だったんだ今の力?突然溢れ出してきた何かが解き放って、ギルガメッシュと藍、アルトリアと一緒に倒したけど、何故かモヤモヤしてしまった。

けどまあ、倒せたことだし、いっか。

 

 

ギル「あっけないものだったな。しかし、此奴のお陰で退屈にはならなかったぞ?」

 

アルトリア「アーチャー、アヴェンジャーのマスターに、何を?」

 

ギル「フッ、それは教えん。雑種、決着が楽しみだ。それまでは生きていろよ?」

 

 

そう伝え、ギルガメッシュは霊体してどこかにいった。

 

 

藍「犠牲は出たとは言え、何とかなって良かった。」

 

ガルッチ「…………そうだね。」

 

アルトリア「それには同意です。今回は、アーチャーも含め、貴方方には感謝しています。」

 

ガルッチ「気にするな、アルトリア。それと…………、すまなかった。」

 

アルトリア「?」

 

ガルッチ「聖杯問答の時、覚えてるか?」

 

アルトリア「あれですか…………、それが何か?」

 

ガルッチ「あの時の言葉は撤回できないけど、流石に言いすぎたと思ってる。どうも僕、歴史改変の話をすると、いやな気持ちになるんだ。不本意にブリテンを滅ぼしてしまったのは分かってる。けど、どうか自分の視野だけじゃなく、武人や民の気持ちも、考えてくれ。じゃないと、其奴らの思いが、無駄になってしまうと思うから。」

 

アルトリア「……………。」

 

ガルッチ「僕は一度、歴史改変してしまった事がある。」

 

アルトリア「え?」

 

藍「そうなの!?」

 

 

あったさ、あの聖杯戦争の時に、一度……………。

 

 

ガルッチ「僕はただ、その二人の幸せを願うために、歴史改変をしてしまった。やっては駄目だと分かっていても、黙っていられなかった。結果、滅ぼされた者達の思いを、無下にしてしまった。」

 

藍「……………そうだったのね。」

 

ガルッチ「だから頼む、歴史改変するのはやめて欲しい。其奴らの思いを、無駄にしないでくれ…………。じゃあね。藍、行くぞ。」

 

藍「う、うん。」

 

 

僕がやってしまった事の一つは、彼等の過去を変えてしまったこと。2人はハッピーエンドかもしれないけど、亡くなった者達の思いを無駄にさせた。もう変えることは出来ない、変える自信は、何処にもない…………。

 

 

-隠れ家-

 

 

そんなこんなで、みんな隠れ家に帰還。とりあえず、Ⅷ番は撃破出来た。まさか昼間から仕掛けてくるなんて思わなかったなぁ。

 

 

英竜「ガルッチ、ちょっといい?」

 

ガルッチ「? 何?」

 

英竜「ガルッチが放ったあれ、何なの?『何もかも終わらせる』かのようなあれは一体……。」

 

ガルッチ「…………それが、よく分からないんだ。」

 

英竜「分からない?」

 

ガルッチ「自分でも、何を放ったのか、何を言ってるのか分からないんだ。」

 

英竜「その何かを言って、何かを放った事は、覚えているんだね?」

 

ガルッチ「うん。」

 

 

お姉ちゃんが言うには、僕が出したあれは、『あらゆる全てを終わらせる』程の力を持っていて、例え永遠の力を持っていても、必ず終わ(即死)させることが出来るらしい………。

なんかまるで、『終焉』の力を持ったムーンライト・アウターヘルみたいな能力だな。そんなのを出してたなんて…………。

 

 

ガルッチ「……………まさかね。」

 

英竜「?」

 

ガルッチ「何でもない。それより、昼間から奴らが起こしてしまった以上、もう短期決戦を起こすしか無い。翌日の昼、矢文で他の陣営に送る。セイバー陣営に関しては、僕が直接伝えに行く。あっちが起源弾で答えるなら、こっちも起源弾で対抗するまでだ。

毒を持って毒を制す。格の違いって奴を、思い知らせてやる。」

 

英竜「流石に、その時じゃないんでしょ?」

 

ガルッチ「まぁな。セイバー陣営には、ランサーとバーサーカー。アーチャー陣営は、恐らくライダーが挑むと思う。無論、僕もアーチャー陣営に挑むさ。お姉ちゃんはアルトリアの方を頼む。」

 

英竜「分かった。イリヤと藍は?」

 

ガルッチ「切嗣がやろうとしてることの妨害。ただし、殺しはするな。奴には、本当の地獄を味わってもらわねば。聖杯を欲してた奴の末路を、な。」

 

英竜「……………ガルッチ、なんか怖いよ?」

 

 

怖い………か。違うよ、お姉ちゃん。怖いのは、僕なんだ。たまに僕が僕ではなくなっていくような、そんな気がしてる僕が………………怖いんだ。

それに、タロット占いで、僕の運命に、『死神』の正位置がでた。そして、『運命の輪』の正位置。何を意味するか分からないが、少なくとも僕の死期がやってきたと言っても良いかもしれない。

 

 

ガルッチ「…………怖いけど、受け入れなきゃ…………。」

 

英竜「何を受け入れるって?」

 

ガルッチ「あ、何でもない。気にしないで、お姉ちゃん。」

 

英竜「辛いことあるなら、ちゃんと相談してよ?」

 

 

出来たら、良いけどね………。

 

 

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-???-

 

 

フラウィーside

 

 

ソウルの無いガルッチ、ねぇ………。それってつまり、あれでしょ?

彼奴の本当の姿って、『ホムンクルス』と同じような存在でしょ?

 

 

フラウィー「何で彼奴、他の人間みたいに生きてるんだ?訳が分からないよ………。」



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episode56 相容れぬ正義の味方

-衛宮邸-

 

 

翌日の夜、ガルッチは同盟していない陣営に矢文を届けた。時臣に関しては、キャスター討伐後の夜に、言峰によって暗殺され、ギルガメッシュを手に入れる。

要するに、新アーチャー陣営として、再び参加することになった。よって、ライダー、新アーチャー陣営はその矢文を受け取る。内容はこうだ。

 

 

『明明後日、冬木市公民館の周辺(冬木大橋を含め)にて聖杯戦争を終わらせようでは無いか。

無論ライダーには最初、冬木大橋にてアーチャーと戦ってくれ。』

 

 

まぁ要するに、決戦場所は原作通りって事だね。そしてガルッチは、その矢文を放った後衛宮邸に向かい、衛宮切嗣に会いに来た。

もしもの為に、此方も起源弾が入ったサブマシンガンのVz-61こと『スコーピオン』とリボルバーのS&W M500の2丁を持ってきていた。

 

 

ガルッチ「(居るかな、切嗣。一応伝えるだけ伝えないと…………?)」

 

 

中には全く居ないと言わんばかりの静けさだけだった。だが………。

 

 

『カチャッ』

 

 

ガルッチは事前に用意したリボルバーを抜き、後ろを向いて構えた。そこにはキャリコを構えた衛宮切嗣がいた。

元よりガルッチは、聖杯戦争の頃の衛宮切嗣とは相容れぬ者だと分かっている。9を救うために1を切り捨てる衛宮切嗣と、1を守るために9を殺すガルッチとでは、相性が悪すぎるのだ。

 

 

切嗣「わざわざそっちから来てくれるとは、此方は想定外だったな。」

 

ガルッチ「こっちは今戦うつもりはないんだけど?ちょいとあることを伝えに来た。」

 

切嗣「どうだか、こんな絶好の機会逃すわけがない。よくもまあ、この僕を惑わせてくれたな。おかげでこっちの計画が何時も想定外だ。」

 

ガルッチ「ツキが来たんじゃないのか?9を救うために1を切り捨てる者への報復を。」

 

切嗣「恒久平和を望んで何が悪い、血で血を争うこの世の中なんて、まるで石器時代と変わりないだろ。」

 

ガルッチ「それが人間の、いや生き物にとっての本能だ。血で血を争う、確かにそれは何処へ行っても同じだ。僕は人外ではあるが、それぐらいは分かる。けどそれが如何した?そんなことを気にしていたら、強くなろうという意志は出ないだろ?お互いを蹴落とし、傷付き合うのがこの世の中だ。ならばそれに乗って生き残るのがこの世の中だ。」

 

切嗣「お前は、平和を望んでいないのか?永遠に血で血を争う世の中になって良いと、お前は言うのか?」

 

ガルッチ「どうだか。そもそも平和とはどんなものだ?互いに守り合う為に武装化された平和なのか、これ以上戦わないために武器を捨てた平和なのか、またはそのどちらでも無い平和なのか。少なくとも、平和なんて人の捉え方次第さ。

まぁ、僕にとっては、どうでも良いけどね。家族や友人、仲間を守るためだったら、例え善人だろうが、大統領だろうが、殺し続ける。」

 

切嗣「狂ってるな。まるで狂信者みたいじゃないか。」

 

ガルッチ「そっちも言えた義理じゃないだろ。そんな中身もスッカスカな正義の味方なんて、反吐が出る。」

 

切嗣「…………なるほど、どうやら僕達は………。」

 

ガルッチ「最初っから相容れぬ正義の味方同士だって事だな。」

 

 

会話が終わると同時に、お互い行動を始めた。引き金を引こうとする切嗣だったが、ガルッチは左手で腹部を殴る。そのまま足蹴りをし、庭のところへ向かい、壁を作った。切嗣はその壁に向かって引き金を引く。

 

 

ガルッチ「(サブマシンガンなら、こっちも!)」

 

 

起源弾入りのスコーピオンを取り出し、ガルッチも応戦する。流石に同じサブマシンガンを持っていたのが想定外だった切嗣は、家の壁のところに隠れて戦っていた。

ただし、ガルッチが放っていたのは、先程言ったとおり起源弾入り。つまり………。

 

 

ガルッチ「起源、発動!」

 

 

弾跡から複数の剣が伸び始め、切嗣も焦った。まさか起源弾入りの銃を持っていたなんて、思ってもみなかったからだ。

 

 

切嗣「(まさか、僕と同じ起源弾を持っているなんて。だが、奴の起源…………剣か?)」

 

ガルッチ「(全く、こんなことならサバゲーに参加するべきだったよ。いや、殺す事が目的じゃなかったな。)」

 

切嗣「(こうなれば、こっちも起源弾を使うしか………。)」

 

ガルッチ「(ならば、これを使うか。スモークグレネード!)」

 

 

ガルッチは投影魔法でスモークグレネードを複数投影させ、投げつける。

 

 

切嗣「(っ!?グレネード!?)」

 

 

しかし爆発はせず、代わりに煙が出て来る。それがスモークグレネードだと気付くのが遅くなって、煙を吸い込んでしまい、思わず咳き込む。

 

 

ガルッチ「Timealter hexagon Accel!!」

 

 

そして切嗣が目を開けたときには、既に銃はなく、しかもぶっ倒れた状態となっていた。そしてその隣には、紙があった。紙にはこう書かれていた。

 

 

『明後日、冬木市公民館にて決着をつける。セイバーでも連れて、ランサー、バーサーカーを相手にするが良い。

まぁ、あんたが何をしようが、僕の仲間が妨害するだけの話だけどね。』

 

 

切嗣「……………絶対に潰す。」

 

 

ただそれだけだった。

だが彼は知らなかった、その日こそ、本当の地獄を見ることに、そして永遠の地獄を味わうことになるなんて、思いもしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-冬木市上空-

 

 

ガルッチside

 

 

よし、これでOK。後は帰るだけだな。って、あれは言峰かな?あの様子だと、アイリを殺した後か。

しかし……………。

 

 

ガルッチ「僕はとんでもない奴を相手してばっかりだな…………。ちょっと、未来予知でもするか。遠い未来に…………。またとんでもない相手を─────」

 

 

だが、僕が見えたのは一瞬だった。多数の人外…………いや、ノアと同じぐらい比較することは出来ないほどの奴ら、それらと戦ってる僕。

ただそれだけだった。

 

 

ガルッチ「……………それ以上は見えない。と言うことは、其奴らが最期の相手か、または…………。」

 

 

『全ての運命を別ける戦い』か。何故か知らないけど、そう思ってしまう。あの様子だととんでもない戦いを挑んでるのかもな。

 

 

イフ『まさか、TOAA達と戦う未来を見るとは。しかもガルッチ、あの姿は一体…………。』

 

ガルッチ「……………すまないが、それは分からない。ただ、分かるのが、あの戦いこそ、僕の死期かもしれないな。」

 

イフ『死期?』

 

ガイア『おいちょっと待て、まさかとは思うが、死ぬのか?』

 

ガルッチ「…………これ以上の未来が見えないって事は、恐らくそうだろうな。正直、怖いさ。けど、死期は迫ってくる。…………だったら、いやでも立ち向かうしかない。」

 

イフ『それが、1人だったとしてもか?』

 

ガルッチ「………………そうなるかもな。」

 

イフ『お前という男は…………。』

 

ガルッチ「少なくとも、そうなったらそうなったで、最後の最後まで、信念を貫き通すだけだ。」

 

 

……………だが今は、この『ゲーム』をクリアする。そっちを優先しないと。

 

 

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episode57 時空王神の使い ギルガメッシュ

-冬木市 上空-

 

 

聖杯戦争終盤、セイバー陣営はランサーとバーサーカー(藍とイリヤも含め)、新アーチャー陣営はライダー陣営と戦ってる間、ガルッチは上空から見ていた。

っとそこで、英竜がやってきた。

 

 

英竜「遂に始まったね、ガルッチ。」

 

ガルッチ「うん、黒い聖杯を回収すれば、『GAME CLEAR』だね。」

 

英竜「そういえば、どうやって回収するんだ?」

 

ガルッチ「簡単さ、この空きカードを使うんだ。」

 

 

ガルッチが取り出したのは、何も描かれていない白紙のカードだった。が、英竜は何らかしらの力を宿していたのは分かった。

 

 

英竜「でも、聖杯の泥もあるぞ?まさかそれで?」

 

ガルッチ「うん。容量大きさ関係なく、呪いだろうと簡単に回収できるしね。」

 

英竜「凄いなそれ…………。」

 

 

話し合っている内に、ギルガメッシュがヴィマーナでガルッチがいるところに向かって来た。

 

 

ガルッチ「…………お姉ちゃん、そろそろ。」

 

英竜「分かった、勝ってこいよ。ガルッチ。」

 

ガルッチ「アルトリアのこと、頼んだよ。」

 

英竜「……………切嗣は、やっぱり…………。」

 

ガルッチ「ああ、回収する前に、彼奴を…………。」

 

英竜「…………分かった、君がそうしたいなら、そうしなさい。」

 

 

そして英竜は、冬木市公民館のところに降りていった。それと同時に、ギルガメッシュが到着した。

 

 

ギル「待たせたな、雑種。」

 

ガルッチ「ギルガメッシュか。その様子だと、イスカンダルを………。」

 

ギル「ああ、倒させて貰ったぞ。貴様との決着をつけるために、征服王を倒し、ここまで来たのだ。」

 

ガルッチ「そうか………。」

 

ギル「…………しかし、一つだけ気になる事がある。」

 

ガルッチ「気になる事?」

 

ギル「貴様、一体『何者』なのだ?」

 

ガルッチ「え?」

 

 

何者なのか。そう聞かれたガルッチは、一瞬困惑した。どういう事なのか、何が言いたいのか、さっぱり分からなかった。

 

 

ギル「その様子だと、何も知らない。または知っていても隠している、それか忘れているかのどちらかだな。

正直ここまで興味を持つ雑種は初めてだ。」

 

ガルッチ「まるで、僕のこと知ってるような口振りだね。」

 

ギル「そう言うな、我とて最初は不思議と思ったさ。空虚でありながら、仲間や友、そして家族と共に生きながら、好敵手、宿敵と戦い、自身の意志と夢、そして信念を持ち始めた貴様にはな。

そして、我を毛嫌いさせる贋作を真作よりも超えた物へと生み出そうとする。しかも、そちらが本物なのではと見分けが付かぬほどの贋作。

貴様はまるで、全てを『創造』させる力を持っているかのような、空虚な存在だ。」

 

ガルッチ「創造を?まさか、僕の力は─────」

 

ギル「まぁそう言うと思った。己が何者かですら、今となっては知らぬ貴様にはな。だが、いずれ貴様は、全ての運命を背負う事になる。貴様も見たのだろ?あの戦いを。」

 

ガルッチ「!?」

 

ギル「図星か。」

 

ガルッチ「何故知ってるんだ?」

 

ギル「……………いずれ終わりに近付くだろうから、教えてもいいだろう。改めて名乗らせて貰う。

 

 

我は英雄王ギルガメッシュ、この第4次聖杯戦争が起こる前は、『時空王神 岸波詠美』と呼ばれる女の使いとして生きてきた、言わば平行世界のギルガメッシュだ。」

 

 

時空王神の使い。それを聞くだけで、ガルッチは唖然としていた。

 

 

ガルッチ「つ、使いって………!じゃあ時空王神はどうなったんだ!?」

 

ギル「死んだ。貴様によってな。」

 

ガルッチ「死ん…………!?」

 

ギル「まぁ、我が知っている限り教えよう。貴様は叛逆罪の『十三王神』を始末していたようだが、実際にはある計画の為に、ああ言った行為をしたのだ。

言わば貴様は、初代全王神の『神造兵器』の存在だった。」

 

ガルッチ「僕が…………、兵器?」

 

ギル「そうだ。息子でありながら、兵器というわけだ。」

 

ガルッチ「いやいや、ちょっと待て。兵器?ここまで来て、本当の僕は兵器?ホムンクルスか何かなの!?」

 

ギル「いや、それとは遠いが、少なくとも兵器だって事は言えるな。」

 

ガルッチ「何のための?」

 

ギル「さて、それは分からぬが、少なくとも今やるべき事はあるだろう。貴様がやっているゲームをクリアする事と、残りの『十三王神』を見つけることだ。仲間達も見つけているようだが、まぁいいだろう。

とにかく構えよ。使いとは言えど、我とて時空を司る者。容赦はしないぞ、雑種。」

 

ガルッチ「……………『十三王神』といい、ヴァルハラといい、一体何を考えているって言うんだ………。『ボーイズライザー』!!」

 

 

少々困惑しながらも、ガルッチはウルトラマンヒカリから貰った『ボーイズライザー』を呼び出した。

 

 

ギル「ほう、新しい武器か。」

 

ガルッチ「融合!!」

 

 

ティーダの描かれたカプセルを取り出し、スイッチを押す。

 

 

ガルッチ「アイゴー!」

 

 

ティーダのカプセルを装着した後、ジェクトの描かれたカプセルを取り出し、スイッチを押す。そしてそのまま装着する。

 

 

ティーダ「よっと、まさか親父と一緒に組み事になるなんてな。」

 

ジェクト「へ、俺もだ。」

 

ギル「なるほど、面白いな。しかし、それだけではないのだろ?」

 

ティーダ「当たり前だ!ガルッチ!!融合だ!!」

 

ガルッチ「ああ。ヒア、ウィー、ゴー!!」

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

ボーイズライザーで装着したカプセルをスキャンすると、赤と青の遺伝子のようなものが浮かび上がった。

 

 

ガルッチ「目指すぜ!『優勝』!!」

 

 

ティーダは青色に、ジェクトは赤色の遺伝子となり、ガルッチを囲う。そのままくっつくと、違う衣装を着込んだガルッチがいた。

 

 

『ティーダ!ジェクト!ボーイズライズ!キングエース!!』

 

 

上半身はティーダ、下半身はジェクトの服装を着込んでいて、髪の色はティーダだが、髪型はジェクト寄りのガルッチがそこにいた。

右手にはジェクトの大剣、左手にはティーダが持っている『アルテマウェポン』の二刀流となっていた。

 

 

ガルッチ「『『さぁ、GAMESTARTだ!!』』」

 

ギル「来い!雑種!!」

 

 

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新たな形態


フュージョンライズ


この形態になっている間は、その者らの能力を借りて戦う事が出来る。代わりに、投影魔術や固有結界が使えない。



キングエース (ティーダ:FINALFANTASYⅩ × ジェクト:FINALFANTASYⅩ)


ガルッチにとっての初めてのフュージョンであり、基本形態。ジェクトの豪快さと、ティーダの華麗さを持ち合わせており、地上(足に付いてる場合)はジェクトの豪快な攻撃、水中はティーダの華麗な攻撃で戦う水陸両用の形態。


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episode58 ギルガメッシュVSガルッチ

BGM ウルトラマンネクサス前期op 『英雄』


-冬木市 上空-

 

 

ガルッチside

 

 

やばいな………、『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』が来たから投影で対抗しようと思っていたが、まさか使えないとは…………。

幸い、ティーダの機動性と敏捷性によって強化されてるから、避けることは簡単だけど………。

 

 

ガルッチ「(これじゃあセイバーの真似事だな………。いや、これが本来剣士のあり方なんだけど…………。)」

 

 

ここで始めて、投影の有り難みを知ることになるなんて………。

 

 

ギル「ほほう、その姿になってる間は、贋作を作れぬのか。ならば、我が優勢と言うわけだな?」

 

 

否定する言葉が見つからない…………、如何したものか………。

 

 

ティーダ『なぁ、あの数々の武器を足場に出来ないかな?』

 

ジェクト『何だ!?その面白そうな発想!?』

 

ガルッチ「(壇ノ浦・八艘跳しろと!?しかも飛んでくる剣で!?)」

 

ティーダ『大丈夫っす!俺を信じるっす!!』

 

 

そこまで言うのなら、信じるぞ!!っと思って試したが、案外上手くいったわ。何これ楽しい。

 

 

ギル「何!?」

 

ガルッチ「『『このまま、豪快に攻める!!!』』」

 

ギル「何を!!こっちも負けておらんわ!!近付いたところで、むしろ狙いやすくなっただけじゃないか!!」

 

 

確かにそうだが、そんな物重々承知だ!!

 

 

ガルッチ「『『チャージ&Wアサルト!!』』」

 

 

『バキンッ!』

 

 

ギル「クソ、豪快さはバーサーカー並みか!?剣も折れたが、まだこっちには───」

 

ガルッチ「『『オラァ!!』』」

 

 

『バキンッ!!』

 

 

ギル「なっ!?」

 

ガルッチ「『『まだまだぁ!!』』」

 

ギル「チッ!ならば、『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!!」

 

 

また武器が飛び交ってきた!?ならば、この技は中断して、別の技だ!!

 

 

ガルッチ「『『スパイラルカットならぬ、『スパイラルブレイク』だ!!』』」

 

ティーダ『何それ!?』

 

 

そのままアクロバットな動きをしながら、二つの剣を使っていく。その結果、その武器が砕けていってた。

 

 

ギル「おのれぇ………!!貴様の剣はソードブレイカーか!?」

 

ティーダ『いや、使ってません。』

 

ジェクト『というか、ガルッチそのものが、ソードブレイカーじゃ………。』

 

ガルッチ「『『それ言っちゃおしまいよ………。』』」

 

 

『ブシャァァァッ!』

 

 

ようやくダメージを叩き出せた…………、しかも鎧貫通。凄いな、この剣。

 

 

ギル「お、我の鎧を…………、打ち破るとは…………!!おのれ!!日本刀を出せぇぇぇぇ!!殺してやるぞぉぉぉぉぉ』!!!!!

 

ガルッチ「『『それもうBASARA3の石田三成じゃねえか!!』』」

 

ギル「おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

 

ぎ、ギルガメッシュの奴………!隙を与えないかのような剣撃を放っていやがる………!だったらこっちも応戦するまで!!!

 

 

ガルッチ「『『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァ!!!!』』」

 

ジェクト『こ、此奴。大剣持ってるっつうのに、凄え速さで剣撃はなってやがる………!』

 

ティーダ『す、凄いっす………。』

 

ジェクト『こんな豪快かつ俊敏に動けるやつぁ、恐らく此奴ぐらいかもしれねえな………。』

 

ギル「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

ガルッチ「『『Wエナジースラッシュ!!!』』」

 

 

『バキンッ!!!』

 

 

ギルガメッシュとの打ち合いに勝ち、ジェクトの大剣でそのまま日本刀を折る。そしてアルテマウェポンは、ギルガメッシュを斬りつける。

 

 

ギル「ウグッ!?」

 

 

それでも倒れはしないものの、後退りして、折れた日本刀を落とした。

 

 

ギル「さ、流石だ……………………。雑種。よもやここまでやるとはな…………。」

 

ガルッチ「『『そっちこそ、まだ本気じゃ無いんだろ?』』」

 

ギル「ふっ、無論そうだ。貴様に打ち勝つには、やはりこの剣が相応しいだろ。来い!!エア!!」

 

 

乖離剣エア…………、ということはつまり、あの宝具が来る。ならば解除した方が良いな。

 

 

『Reformation』

 

 

ガルッチ「来い!終末剣エンキ!!」

 

ギル「エンキだと!?」

 

ガルッチ「弓状!そして『投影、改造、開始(トレース・リモデリング・オン)』!乖離剣エアを、乖離矢エアに改造!」

 

 

僕はフュージョンライズを解除した後、直ぐさま終末剣エンキを取り出し、弓形状にさせ、乖離剣エアを投影した後、矢状に変えた。

イメージしろ。そして思い出せ。イメージするのは、常に最強の自分。孤高にして、最強。無数の敵に立ち向かい続ける。

例え孤立無援だとしても、最後の最後まで諦めず、信念を貫き通し続けていた自分を………!

エアをセットし、弦を引くと、7つの矢がエアと融合し、水飛沫を上げるほどの青い奔流を放ち始める。

 

 

ギル「面白い!貴様の宝具と我の宝具、どちらが上か試してやろう!!」

 

 

ギルガメッシュが持つエアは、地上にも影響を及ぼす程の赤い奔流を放っていた。あっちが原初なら、こっちは…………!!

 

 

???『終焉、だろ?』

 

ガルッチ「(この声、ディマイズ!?)」

 

ディマイズ『ちょっと手伝いにね。どうやら終焉の力を制御しきれていないようだから、僕も手伝いに来たんだ。』

 

ガルッチ「(手伝いにって…………。)」

 

ディマイズ『大丈夫、今の君には終焉を操れる。というよりは、今の終焉より扱えるはずだ。さぁ、狙いをつけて。』

 

ガルッチ「(分かった…………!)」

 

 

原初に対抗出来るのは、終焉。始まりがあるからこそ、終わりがある。ならば、この青い奔流を以て、ギルガメッシュの宝具に対抗しよう!!

 

 

ガルッチ「行くぞ英雄王!!貴様が原初の地獄を以て放つのであらば、我が終焉の地獄を以て、打ち破って見せよう!!」

 

ギル「良かろう………!!ならば受けよ!!!天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!!!!!

 

ガルッチ「天地崩壊す終焉の星(ディマイズ・ナピュシュティム・ヌア)』!!!!

 

 

互いの奔流が放たれた。原初の赤い奔流、終焉の青い奔流を纏ったエアが、互いにぶつかり合い、互いの地獄を見せつけた。

データ世界だったから良かったものの、もし此が現実だったのならば、恐らく地球消滅待った無しだ。

だが暫くすると、徐々に押され始めた。どうやら彼方は、全身全霊を以て放ったようだ。

 

 

ガルッチ「(拙いな、このままじゃ…………!いや、こんなところで、諦めるか!!!)」

 

 

そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう強く思っていたら、光と闇の球が現れ、僕の周りを回りながら、そのままぶつかると、そこには、ウルトラマンネクサスに変身できる『エボルトラスター』へと変わっていた。見たところ、ただの『エボルトラスター』とは違っていた。

左半分はウルトラマンネクサス、もといウルトラマンノアの力を宿してるかのような白い輝きなのに対し、右半分はダークザギ、ダークルシフェルの力を宿してるかのような黒く禍々しさを放っていた。

 

 

ガルッチ「(もしかして、両方選ばれた!?)」

 

『使え、デュナミストとダークザギに認められし者よ。』

 

『光と闇の力を以て、守るべき者の為に使え!』

 

ガルッチ「(だったら、使ってやる。力を貸してくれ、ノア!ザギ!)」

 

 

僕は『エボルトラスター』を手にし、エンキを片づけた後、直ぐさま抜いた。途端に光と闇に包まれていき、半分はウルトラマンノア、もう半分はダークザギの姿へ変貌した。っていうか、いきなりノアに変身できるって…………。ただ背中は、少し違った。

ノアの方には白銀と青色の翼、ダークザギには黒と赤の翼を生やしていたのだ。

 

 

ギル「まさか、貴様っ!!」

 

ガルッチ『これで終いだ。ノアとザギの力、そして終焉の力、見せてやる!!』

 

 

翼を広げると同時に、また姿が変わった。見たことないから多分分からないけど、その姿は万人にも、神々にも、本家のノアやザギにも見惚れてしまうほどの美少女だったらしい。(って、女の子かよ。)

白と黒のロングヘアに、右眼は赤く、左眼は青く、童顔で、縦半分に白と黒のワンピースを着込んでいるらしい。

まぁ三人称なら分かるかも知れないけど…………。とにかく、終わらせよう。

 

 

ガルッチ「此が、僕の全て!!!『ウルティメイト・ラーク・スパーキング』!!!!!!

 

 

左手から光の閃光が、右手から闇の閃光が放たれ、青い奔流を纏ったエアにぶつかる。

それによって、徐々に押されていたにも関わらず、急激に押し返していき、最終的には、赤い奔流を打ち破った。

そのままエアは、ギルガメッシュの中心を貫通。両方の閃光は、ギルガメッシュの胸部を貫通させた。

 

 

BGM終了

 

 

ギル「……………見事だ。とてもではないが、兵器だった頃と大違いだ…………。」

 

ガルッチ「ギルガメッシュ……………。」

 

 

僕は直ぐさま、ギルガメッシュにかけより、顔を見た。

 

 

ギル「そんな顔をするな、雑種。貴様の王は、我ではなく、彼方の我だろ?」

 

ガルッチ「それでも僕は、君の臣下と変わりない…………。」

 

ギル「そうか…………。イスカンダルにはウェイバーが、我には貴様が、臣下とな。」

 

ガルッチ「そうだ………。聖杯は、貰うからな。」

 

ギル「ああ、受け取れ。雑種。どう使うかは、貴様次第だ。さぁ、行け。もうじき、この聖杯戦争の終幕を迎えようとしている。」

 

ガルッチ「分かった…………。」

 

ギル「貴様は最早、兵器などではない。兵器であっても、人々から愛される、一人の存在だ。ヴァルハラも、貴様が兵器だとしても、愛される息子として育てていたのには、変わりない。ではな、ガルッチ。

 

なかなか楽しかったぞ……………。」

 

 

その言葉を最後に、黄金の霧状となっていき、消滅した。まだこの姿のままだけど、兎に角僕も、冬木市公民館に急がないと!!!

今ので聖杯が起動した。切嗣に聖杯を壊せと命令される前に、早く!!!

 

 

next episode




追加形態


ウルトラマンラークノアフォーム


時空王神の使いのギルガメッシュ戦にて、ガルッチが押され始めたところで、左半分は白、右半分は黒の『エボルトラスター』を使って変身した新たなフォーム。
元々ガルッチは、『デュナミスト』と『暗黒適合者』の両方を持っていて、ウルトラマンネクサスにもダークザギにも変身出来たのだが、あることが原因で失われていた。
ただ、地獄での試練、そして諦めない心と信念を持ち続けたことにより、その二つを取り戻し、このフォームが使えるようになった。
ノアとザギの能力や技も使えるだけでなく、ネクサスの頃の技、ダークファウスト、ダークメフィストの技も扱えるというノアやザギが知ったら失神してしまうほどのもの。
姿は左半分がノアで、右半分はダークザギなのだが、擬人化することが可能で、能力もそのままとなってる。
擬人化した姿は、万人にも、ノアやザギにも見惚れてしまうほどの美少女で、左半分は雪のように綺麗な白銀の色で、右半分は艶めかしい程綺麗な黒のロングヘアで、右眼は赤く、左眼は青い。
着ている服は、ワンピースなのだが、髪の色に合わせて、左は白、右は黒になっている。



実際ラークノアの擬人化しているガルッチは、いやいやとは言ってるが、本心は満更ではないらしい………。
って何考えてんだ僕。(・_・;)


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episode59 衛宮切嗣の末路

-冬木市公民館-

 

 

ボロボロになりながらも、アルトリアは聖杯があるところまで行き着いた。ランサー、バーサーカーを打ち倒し、そして、自身の願望を叶えるために、聖杯を求めた。

 

 

アルトリア「あ、あった…………!!」

 

 

ようやく叶う、国を救える。あと美味しい料理が食べれる国に変えれる。そう思い、彼女は近付こうとする。

だが、それを妨害しようとする者がいた。

 

 

???「令呪を以て銘じる、セイバー!聖杯を…………破壊しろ!!!」

 

アルトリア「なっ!?切嗣!!」

 

 

切嗣は、聖杯の正体を知ったのか、令呪を使ってアルトリアに聖杯を破壊させる。無論アルトリアは其れに抵抗する。それでも、切嗣は2つ目の令呪を使う。

 

 

切嗣「重ねて銘じる…………!!!聖杯を、破壊しろ!!!!」

 

アルトリア「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!

 

 

遂に聖剣が振り下ろしてしまい、閃光が放たれる。切嗣も此でよしと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「破壊してたまるか!!」

 

 

一人の復讐者が来るまでは。

 

 

『ズドォォォォォォッ!!!』

 

 

切嗣「なっ!!」

 

アルトリア「アヴェンジャーのマスター!?」

 

ガルッチ「無限なる花弁よ、黒き聖杯を守れ!!熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)!!

 

 

ガルッチの前に、無数の花弁が現れ、その閃光を打ち消した。

 

 

ガルッチside

 

 

あー、危ない危ない。何とか間に合ったな。

 

 

アルトリア「って、アヴェンジャーのマスター!?何ですかその姿は!?」

 

ガルッチ「そこは気にするな。けどまぁ、間に合って良かった。」

 

 

一歩遅かったら、聖杯が破壊されて、冬木市が悲惨なことになりそうだったしな。

 

 

切嗣「……………何故だ!」

 

ガルッチ「?」

 

切嗣「何故貴様は僕の邪魔をする!!!その聖杯は、穢れているんだぞ!!!」

 

アルトリア「!?」

 

ガルッチ「…………見たのか、其れを。」

 

切嗣「当たり前だ!!なのに貴様は、聖杯を守りやがって!!!何のつもりだ!!!!!」

 

 

あの様子だと、見たようだね。けど…………。関係ない。

 

 

ガルッチ「何のつもりだって?決まってるだろ?その黒き聖杯をいただきに来たというわけだ。元より僕達の目的は、その黒い聖杯なんだ。」

 

切嗣「なんだと!?」

 

アルトリア「あの、アヴェンジャーの…………いえ、ガルッチ。聖杯が穢れてるって、本当なんですか?」

 

ガルッチ「…………………切嗣が破壊しろって言うからには、そう言うことだ。」

 

アルトリア「そ、そんな…………。じゃあ、私の願望は……………、最初から、叶わないというのか?ここまで来て、私には………………誰も救えないって言うのか!?」

 

 

あー、此はまだ引きずってる感じだな。お姉ちゃんはまだ来ていないっぽいし、ちょっと言わせて貰うか。

 

 

ガルッチ「アルトリア、いい加減気付かないか?救済をしても、過去は変えられない。穢れた聖杯なら尚のことだ。」

 

アルトリア「ならば…………、ならば如何すれば!?」

 

ガルッチ「未来を見ろ。過去ではなく、未来だ。前を向いて歩め、君には立派な足があるだろ?何も恐れる必要もない。お前が過去にやって来たことは、正しくはないが、間違ってはいない。だから、未来に向かって、歩け。」

 

アルトリア「ガルッチ……………。」

 

 

やれやれ、こんなの僕には合わないんだけどなぁ…………。

 

 

『ピシッ!』

 

 

ん?なんか空間が割れる音が…………?

 

 

切嗣「な、何だ!?」

 

アルトリア「な、何が………!?」

 

ガルッチ「あ、あれって…………。」

 

 

『バキンッ!!』

 

 

???「イヤッフゥゥゥゥゥ!!!!」

 

アルトリア「!?」

 

切嗣「す、スケバン!?」

 

ガルッチ「ベリアル?」

 

 

『スタッ』

 

 

んで、立ち上がった後顔を上げて…………?

 

 

バ ァ ー ン!!!

 

 

ガルッチ「………何してんの、ベリアル。つうか、ここデータ世界だよね?どうやって来たんだ?」

 

ベリアル「決まってるだろガル……………、は?」

 

ガルッチ「?」

 

ベリアル「いやいやちょっと待て、誰だ!?滅茶苦茶美人じゃねえか!?」

 

ガルッチ「おいベリアル、僕だ。ガルッチだ。」

 

ベリアル「マジで!?お前女────」

 

 

『ズゴンッ!!』

 

 

ベリアル「ゴフッ!?こ、この腹パン、テメェか…………。」

 

ガルッチ「全く、次……、女と言ったら許さんぞ?」

 

 

怪獣娘のベリアル、もといネオベリアルなのだが、言いやすいように僕はベリアルと呼んでる。

今のベリアルは、『新生ベリアル銀河帝国』の女帝として君臨していて、ネフィラス星人こと『魔道のスライ』とヒッポリト星人こと『地獄のジャタール』などのダークネスファイブを従えている。

 

 

ベリアル「っていうか、なんだってその姿に?」

 

ガルッチ「どうも僕、ノアとザギに認められたようでね。『エボルトラスター』を手にして、抜いたら、半ノア半ザギになって、翼広げたらこの姿になってしまった。

完全に美少女じゃねえか。」

 

ベリアル「確かに、俺でも見惚れちまったぜ。」

 

ガルッチ「それより、何故此処に?」

 

ベリアル「ああ、俺も聖杯に用があるんだ。」

 

ガルッチ「え?マジで?こっちも聖杯の回収をしようかと思ってるんだが。」

 

ベリアル「分かってる。だから回収したら、俺に譲って欲しいんだが。」

 

ガルッチ「いいよ、使う予定ないし。」

 

ベリアル「そうか!!ありがてぇ!!」

 

 

さてと、回収する前に、やるべき事やっておくか。

 

 

ガルッチ「ベリアル、彼女を抑えてくれ。ちょっとあの野郎を、地獄に落としてくる。」

 

アルトリア「え?切嗣に何を?」

 

ガルッチ「……………お前は見ない方が良い。あの野郎には、地獄に行って貰う………。」

 

アルトリア「……………私は止めません、いずれにしても、相容れぬ者だったって事がよく分かりましたので。」

 

ガルッチ「そうか。」

 

 

さてと、切嗣。テメェには、苦しんで貰わねばな。

 

 

切嗣「…………お前さえ、お前さえ居なければ…………!!」

 

ガルッチ「…………。」

 

切嗣「この聖杯戦争で、お前さえ居なければ、僕達は狂うことはなかったのに…………!!!くたばれ!!!化け物が!!!」

 

 

『ズダンッ!』

 

 

ガルッチ「無駄だ。」

 

 

『カンッ』

 

 

ガルッチ「今の僕には、起源弾は効かない。」

 

切嗣「ウグッ!?」

 

アルトリア「あ、あれって…………!?」

 

ガルッチ「アルトリアの宝具は、返させて貰うぞ。」

 

 

どうやって取り出したかって?念力です。

 

 

ガルッチ「代わりに、受け取れ。永遠なる呪い、『不老不死の呪い』を!!」

 

切嗣「アァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?!?」

 

 

全て遠き理想郷(アヴァロン)』が失われて、代わりに不老不死の呪いを受けた切嗣は、苦しみ始めた。どうやら、聖杯の呪いはまだ健在していたようだ。

ならばと思い、僕は切嗣のところに近付き、首根っこを掴んだ。

 

 

ガルッチ「ジャンヌ・オルタ。宝具開帳だ。黒い聖杯の周りに放て。」

 

ノワール「ええ、勿論よ。全ての邪悪を此処に…………。」

 

ガルッチ「今ここに、報復の時が来た!!」

 

ノワール「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……………!」

 

ガルッチ「憎悪の炎に焼かれ、絶望の闇に堕ちろ!!」

 

 

穢れた聖杯の周りには、黒い炎が上がり、切嗣を焼き尽くそうとするほど燃えていた。

 

 

ガルノワ「「『吼え立て、呼び起こせ、我らの憤怒(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)』!!!」」

 

切嗣「ッ~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?」

 

 

黒い炎は切嗣に纏わり付き、槍のようなものが、切嗣を串刺ししていった。

 

 

ガルッチ「此奴も味わいな。」

 

 

『ズダンッ!!』

 

 

切嗣「ッ!?」

 

ガルッチ「起源、発動!」

 

 

炎に焼かれ、串刺しされた切嗣は更に、僕の起源弾を食らい、無数の剣によって苦しんだ。死んでいるはずなのに、生きているのが不思議なぐらい、終わることのない苦痛を味わっていた。

 

 

ガルッチ「どうだ?苦しいか?痛いか?それが彼らの痛みであり、苦しみだ。何が正義の味方だ、何が恒久的な平和だ。

お前のような奴が、正義の味方を名乗るんじゃねえ!!!殺人鬼!!!!」

 

切嗣「き、貴様……………ッ!!!」

 

ガルッチ「貴様の罰は、聖杯の呪いに永遠と苦しみ続けることだ。貴様が求めていた聖杯だ。その泥の中で溺れ死んでいけ。」

 

切嗣「ふ、巫山戯………るな………!!お前だって……………、大勢、殺した、くせにっ!!!!」

 

ガルッチ「貴様よりマシだ。その願望は破綻している、善意も悪意もない平和にするという考え、誰もが血で血を争わない願いなど空想のおとぎ話だ!そんな夢を抱いてしか生きられぬのであれば、抱いたまま溺死しろ。」

 

 

そして僕は、切嗣を浮かし、聖杯の真上まで動かした。下には聖杯の泥が噴き出していて、切嗣を待っているかのように、虎視眈々と狙っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「さらばだ。誰も理解されず、その聖杯の泥の中に溺れながら、理想を抱いて溺死しろ。衛宮切嗣。

 

 

切嗣の首根っこを離し、聖杯の泥へと落ちていく切嗣を見届けた。聖杯の泥も待ってましたと言わんばかりに、切嗣を覆う。そして、その聖杯の泥から逃れようとする切嗣の目には、切り捨てられた者達の目をしたまま、その泥の中に吸い込まれていった…………。

酷すぎるのは承知の上、残虐過ぎるのは分かってる。けど、それでも僕は、生かすつもりはなかった。

此が、世界を平和にしたかった願望を持ち、哀れにもアインツベルンに騙されて、聖杯を追い求め続けた、過程のない空虚な正義の味方に相応しい末路。

切嗣は、その聖杯の泥の中で、永遠と苦しみ続けながら、後悔するだろう。だがそれが、奴が求めた相応しいワーストエンドだ。

 

 

ガルッチ「…………後は、聖杯を回収するだけ。『ブランクカード』よ、黒き聖杯を回収しろ!!根源の孔も、聖杯の泥も一緒にな!」

 

 

1枚の空白なカードを取り出し、聖杯の真上まで投げつけると、すぐに光り始め、一瞬にして黒い聖杯と泥、更には孔を吸収していった。

そのまま僕の方に戻ってくると、カードから『Fate/Zeroガシャットロフィー』が現れ、そのスイッチを押した。

 

 

【GAME CLEAR!CONGRATULATIONS!】

 

 

っと、丁度そこで、お姉ちゃんとイリヤ、藍も到着した。けど、なんか僕を見た途端様子が変だが…………どした?

 

 

英竜「美しい…………。」

 

イリヤ「綺麗な人…………。」

 

藍「こんな美少女、今まで見たことない…………。」

 

ガルッチ「おい、3人とも。その美少女、僕なんだけど。」

 

妻(姉も含め)3人「えっ!?ガルッチ(お兄ちゃん)!?」

 

ベリアル「まぁ、見とれる気持ちは、分からんでもねえがな………。」

 

 

 

~美少女元神様説明中~

 

 

 

英竜「なるほど、『デュナミスト』と同時に、『暗黒適合者』になってそうなったのか。じゃあその黒い聖杯を持ってるって事は…………。」

 

ガルッチ「ギルガメッシュに勝った。」

 

英竜「そうか。それで、貴方はどうするの?騎士王さん?」

 

アルトリア「私は…………、そうですね。ブリテンの滅びの運命を変えようと思いましたが、ガルッチの言うとおり、前に進んでみようかと思います。」

 

英竜「なるほど、その様子だとガルッチが何かを言ってあげたようだね。なら、今の君には、此を使うのに相応しいだろう。」

 

 

お姉ちゃんが取り出したのは、僕が持っているのとは違う『エボルトラスター』だった。というよりは、こっちが本来の『エボルトラスター』だろう。

 

 

ベリアル「主、此奴を受肉させて、俺の配下にしたいが、かまわないか?」

 

アルトリア「私を…………、ですか?」

 

ベリアル「ああ、テメェのような奴がいたら、俺達も助かる。」

 

アルトリア「………他に行くところもないので、お願いします。」

 

ベリアル「よっしゃ!!これからも宜しく頼むぜ、アルトリア!!」

 

英竜「ならば祝いだ。此を受け取れ。」

 

アルトリア「分かりました。」

 

 

アルトリアは『エボルトラスター』を手にすると同時に、何かがアルトリアに流れ込んでいく。

そしてアルトリアは、晴れて『デュナミスト』に選ばれた。それと同時に受肉して、ベリアルの配下となった。

 

 

ベリアル「じゃあガルッチ、聖杯を。」

 

ガルッチ「ああ、やるよ。」

 

ベリアル「おう、サンキューな。それじゃあアルトリア、歓迎するぜ。」

 

 

それだけ言って、ベリアルはアルトリアを連れて、割れた空間の中に帰っていった。

 

 

ガルッチ「さてと……………。藍!!さっきから何足を舐めてるの!?凄いゾクゾク来るんだけど!?

 

藍「だって、今のガルッチは美少女でしょ!?しかも裸足だし!!舐めずにはいられないに決まってるじゃない!!!しかも、チラ見したけど、下着着けてないし!!」

 

ガルッチ「マジで!?」

 

英竜「張本人も知らない事実!?」

 

イリヤ「もうお兄ちゃん、いつから露出プレイに目覚めたのかな?」

 

ガルッチ「なんでさ!?∑(OдO;)」

 

英竜「もしかして、清純でありながら痴女みたいな?」

 

ガルッチ「何その矛盾!?とにかく、やめなさい!!」

 

藍「じゃあ私を踏みつけて下さいお姉様!」

 

ガルッチ「誰がお姉様だ!!」

 

 

ん?なんか闇の中から誰かが………。

 

 

ラクシーヌ「踏みつけると聞いて。」

 

ガルッチ「何でお前も来てるんだ!?」

 

藍「こっちにも美少女!?何これ天国ゥゥ!!!」

 

英竜「あれ、『ⅩⅢ機関』?」

 

ガルッチ「その筈なんだが、ホント………何故ああなったんだ?」

 

ラクシーヌ「ガルッチ様の為なら、どんなところでも!!!」

 

ガルッチ「駄目だ此奴、早く何とかしないと。」

 

イリヤ「お兄ちゃんは渡さないよ、ラクシーヌ!!」

 

ラクシーヌ「あら、其処を退いて小娘。私に用があるのは、ガルッチ様だけだから。」

 

ガルッチ「おい、誰か此奴を何とかしてくれ。」

 

 

あーもー、何でこうなるのかなぁ…………。

 

 

イリヤ「とにかく、帰りなさい!!」

 

ラクシーヌ「嫌よ!!ガルッチ様を踏みつけてくれるまで帰ってなるものか!!!」

 

藍「どうせなら私を踏みつけてもいいよ!!」

 

ガルッチ「いい加減にしてくれ!!!とにかく、ラクシーヌは帰れ!!!『ノアキック』!!」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

ラクシーヌ「ありがとうございました!!!!」

 

 

と、とりあえず、追い出せた。全く、裸足で蹴ったの初めてだよ畜生…………。

 

 

ガルッチ「…………戻ろっか、皆。」

 

英竜「そうだね。」

 

イリヤ「はーい!!」

 

藍「帰ったら私を踏みつけていいよ!!!♡♡♡♡」

 

ガルッチ「藍…………。」

 

藍「むしろベットで滅茶苦茶セックスしまくろう!!!!!」

 

ガルッチ「…………わ、分かったよ。風呂場でもベットでも犯してもいいから、抑えてくれ。」

 

藍「やったぁぁぁぁぁ!!!!」

 

英竜「それでいいのか、ガルッチ。」

 

ガルッチ「まぁ、実は僕も…………、久々に女性になっちゃったし、いっぱいしてもいいかなぁ……………って。////////////」

 

英竜「…………満更でもなかったのか。」

 

ガルッチ「ハハハ、情けないけど…………、そうだね。////////////」

 

 

いつも快楽に身を任せているとは言え、欲しいのは事実だしな。まぁ、まだ変身解けることなさそうだし、付き合ってあげようっと。

 

 

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-???-

 

 

Ⅰside

 

 

Ⅴ「此で、残り8つ。全く、どうなって……………おい?」

 

Ⅰ「…………あり得ない。」

 

Ⅴ「?」

 

Ⅰ「あり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ない!!!!」

 

Ⅴ「ど、どうした!?」

 

 

あぁ、嘘でしょう?まさか、まさか貴方だったというのですか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ⅰ「まさか、我々が相手をしたのは、『創造王神』だったなんて…………。」

 

 

next episode




-始原の城-


士「『創造王神』?聞いたことない名だな。」


まぁね、其奴はTOAA達や世界等のあらゆる物全てを生み出したものであり、始原の大神の産みの親と呼ばれているんだ。


束「じゃあガルちゃんは、その『創造王神』にさせようと、初代全王神ヴァルハラが育て上げたって事?」


そう言うこと。まぁもしも、TOAA達がやばいことになったら、この計画が発動するけどね。リセットとは、ちょっと違うけど、強くてニューゲームと近いようなものかな?


メアリー「強くてニューゲームねぇ…………。」

士「リセットに近くて、リセットじゃない奴か………。じゃああれか?其奴らを倒したら、リセットと似たようなことをするって言うのか?」


まぁね。とは言え、それに影響しないのは、ガルッチと強く根付いている者達だけだな。かつての友とか、家族とか、仲間とかが良い例だな。
他の者は、それに影響する事になるけどね。


士「まぁ、それが本気で起こったら、止めるしかないな。」

ライフ「お父様、お客様です。」


客?一体────


???「よう士、久し振りだな。」

士「お前は、マーベラス!!」


マジかよ、良くここまで来れたな!?


マーベラス「まぁな、結構掛かったが。それより、面白え話をしてやろうか?」


面白い話?


マーベラス「『創造王神』の闇伝説を。」

全員『闇伝説?』


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episode60 魔術師への道に征く者

-冬木市-

 

 

ガルッチside

 

 

聖杯戦争終結してから翌々日、桜とロリヤを連れて外に出かけると、一人の少年と出会った。(ちなみに、終結してから翌日、戻りました。)

 

 

ガルッチ「(彼って確か………、本来なら衛宮士郎になるはずだった子かな?そういえば、本当の名前って何だったんだろ?)」

 

士郎「ん?お兄さん、俺を見てどうかしたの?」

 

ガルッチ「あ、何でもない。ただ、似ているなぁって思ってね。そういえば君、一人で出掛けているの?」

 

士郎「まぁ、そんな感じかな?」

 

 

ん?殴られた跡?幼い頃虐待でもされてんのか?

 

 

桜「ねぇ、貴方。」

 

士郎「?」

 

桜「それ、痛くないの?」

 

士郎「あー、此?大丈夫大丈夫、慣れてるさ。こんなのしょっちゅうだしさ。」

 

ガルッチ「え?しょっちゅう!?」

 

ロリヤ「それ大丈夫じゃない!ちょっと貴方、こっちに来て!桜ちゃん!」

 

桜「う、うん!」

 

 

とりあえず僕達は、幼少期の士郎を連れて、近くの公園に来た。酷い怪我ではなかったものの、桜とロリヤのお陰で、大半の傷は治っていった。治癒魔術をここまで上手く行くなんて、やっぱりこの二人凄いなぁ。(僕が最低限の魔術を教えたとは言え、上手い。)

だが解せぬな、こんな怪我をさせる親なんて………。

 

 

士郎「な、治った!?どうやったの!?」

 

ガルッチ「うーん、そうだね。この子たちは魔法使いの卵で、僕はそれを教えていた大魔導師なんだ。」

 

士郎「大魔導師!?格好いい………!!」

 

 

まぁ、卒業したとき、大魔導師にもなってたしな。

 

 

士郎「俺、沖田士郎って言います!!君達は?」

 

桜「私、桜。間桐桜。」

 

ロリヤ「私はイリヤよ。宜しくね、シロウ。」

 

ガルッチ「沖田士郎、か。僕は────」

 

「そこにいたのか、士郎!!」

 

 

ん?誰だ彼奴?

 

 

「テメェこんな公園で道草食うとか、何様のつもりなんだ!?」

 

士郎「いや、俺は別に───」

 

「口答えすんじゃ────」

 

 

『ガシッ!』

 

 

「あ?なんだテメェ!?」

 

ガルッチ「いけないねぇ、子供に暴力振るう屑な親は。俺にとって1番嫌いなものの一つは、テメェのような奴だ。」

 

 

『ボカッ!』

 

 

士郎の親らしき者が、士郎を殴りつけようとしてたので、僕はその拳を止め、逆に殴りつけた。

 

 

ガルッチ「桜、イリヤ。士郎を頼む。」

 

桜「う、うん。」

 

士郎「で、でも────」

 

ロリヤ「大丈夫、何があっても守るから。」

 

 

全く、こんな一般人の奴に能力とか使うほど馬鹿じゃないんだが、流石の僕でもキレるっての。

 

 

ガルッチ「『ボーイズライザー』!!」

 

士郎「な、なんか出て来た!?」

 

「テメェ………!!誰だ!!!」

 

ガルッチ「誰か、ってか。ならば名乗らせて貰おう。僕はガルッチ。通りすがりの大魔導師だ。覚えとけ!!!『融合』!」

 

 

『桐生一馬』を起動して、装着。

 

 

ガルッチ「『アイゴー』!」

 

 

『空条承太郎』を起動して、同じく装着。

 

 

ガルッチ「『ヒア、ウィー、ゴー』!!」

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

承太郎「おいおい、一般人に使うってさすがに大人げないぜ?」

 

一馬「俺もそう思うが、何か理由があるんだろ?」

 

ガルッチ「まぁ、大人げないのは分かってるが、虐待だけは、許さないたちなんでね。」

 

承太郎「そうか。だったら手加減無しでやってやろうか。なぁ、桐生一馬。」

 

一馬「そうだな。ガルッチ、頼むぞ。」

 

ガルッチ「ああ。『乗り越えるぜ、運命』!!!」

 

 

『空条承太郎!桐生一馬!ボーイズライズ!!スタードラゴン!!』

 

 

承太郎は水色の遺伝子、一馬は黄色の遺伝子と変わり、そのまま僕を囲い、くっつくと、衣装は変わった。

承太郎の帽子を被り、背中には一馬の刺青が描かれていた。それを羽織っていたのは、承太郎の学生ランだった。

 

 

士郎「す、すっげぇ………。」

 

ガルッチ「『『あまり見惚れるな。俺はただ、お前をぶん殴った野郎が許せねぇだけだからな。』』」

 

「ガキの分際で、いい気になるんじゃねえ!!!」

 

 

近付いてきたか、ならば…………!!

 

 

ガルッチ「『『ほっ、オラァ!!』』」

 

「ゴフッ!?」

 

 

ラッシュスタイルが1番だな。とりあえず、避けながら蹴ったけど、問題ないよね?

 

 

「テメェ!!」

 

ガルッチ「『『ワン、ツー!』』」

 

「ゴハッ!?ぼ、ボクシング選手か!?此奴!?」

 

ガルッチ「『『まぁ、テメェには此奴が十分だろうな。『スタープラチナ』!!』』」

 

 

『オラァ!!』

 

 

「グフッ!?」

 

士郎「な、なんか凄ぇ!?」

 

ガルッチ「『『さぁ、ぶちかますぜ!!!ラッシュスタイルとオラオララッシュを食らいやがれ!!』』」

 

 

スタープラチナは、士郎の親の後ろを、僕は前に出て、同時に殴り付けた。

 

 

『『オラオラオラオラオラオラオラオラ(無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄)オラオラオラオラオラオラオラオラ(無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄)オラオラオラオラオラオラオラオラ(無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄)オラオラオラオラオラオラオラオラ(無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄)オラァ(無駄ァ)!!!!!!!!!!』』

 

 

これぞ、スタープラチナとラッシュスタイルの同時ヒートアクション。『Wラッシュの極み』だ。

 

 

「お………ぉぉ………。」

 

 

『フュージョンオーバー』

 

 

ガルッチ「『ベホイム』。」

 

 

まぁ流石にボロボロにするほど人間性は捨ててないとはいえ、此奴がやったことは許しがたいものだしな。

 

 

「て、テメェ………!!自分がやったこと、分かってんのか!?俺は被害者────」

 

ガルッチ「被害者面するな、雑種。子供を虐待している貴様もまた、加害者だろうが。」

 

「ヒッ!?」

 

ガルッチ「いいか。何でもかんでも、警察を呼んだところで、自分は被害者ですとか言うんじゃねえよ。加害者になる原因は、被害者自身もあるか、親がそうさせたかのどっちかか、両方になるんだよ。

自分の子供を虐待させたことで、大半の奴らは非行に走ったり、サイコパスになったりした奴がいるんだ。そうさせた原因は全部、テメェら親の責任でもあるんだぞ!!」

 

「…………。」

 

ガルッチ「これ以上士郎に暴行加えるって言うのなら、僕がこの子を貰う。それでいいだろ。」

 

「…………分かったよ、あんなガキ、用なしだ。彼奴をどっかに連れて行かせて腐らせてしまえ!!」

 

 

そう言い捨てた後、どっか行ってしまった。まぁ、ああいう奴は、1番許せない質だし、捨てるっていうのなら、もう彼奴は親じゃない。ただの屑だ。

 

 

士郎「えーっと、ガルッチさん………。ちょっといいか───」

 

ガルッチ「3人とも、ずらかるぞ。流石に騒ぎになりすぎた。続きは僕のうちで話そう。」

 

桜「う、うん。」

 

 

まぁ、いずれにしても、騒ぎになるっちゃなるからな。あんな喧嘩見せられたら。

そんなこんなで、僕達は士郎を連れて、隠れ家に戻った。

 

 

-隠れ家-

 

 

英竜「少し落ち着きなさい。」

 

ガルッチ「はい。」

 

 

無論、お姉ちゃんに怒られて、正座させられました。

 

 

英竜「まぁ、ガルッチが虐待する親が許せないのは分かってる。その気持ちは分からなくもないよ?でもね、何もフュージョンライズ使ってボコボコにするのはどうかと思うよ?」

 

ガルッチ「全くです。自分でも自覚しています。」

 

英竜「尚更質が悪いわね………。けどまぁ、どうするの?いずれ私達帰らなきゃならないんだから。」

 

ケイネス「それには心配無用だ。私が自己責任で育てる。今回の聖杯戦争で、色々と学ぶべき事も増えたしな。

科学も、場合によっては恐ろしい武器だと言う事も、あの時思い知らされた事だしな。」

 

ガルッチ「済まない、感謝する。それと、ウェイバーについてだけど、いいか?」

 

ケイネス「彼奴か………。」

 

ガルッチ「前も言ったが、彼奴は侮れない。切嗣でさえ、見抜けなかった隠れ場所にいたからな。」

 

ケイネス「民家か……。確かに、未熟でありながら、なかなかの策士だって事が、よく分かった。媒体を奪ったことは許すつもりはないが、互いに生きた以上、厳しく指導するつもりだ。」

 

ガルッチ「ありがたい。雁夜については?」

 

雁夜「俺はもう一度、魔術師への道に戻ろうかと思うんだ。桜ちゃんを守るために、魔術を習う。」

 

ケイネス「そのために、私の元で弟子として扱うことにする。それでいいかな?」

 

ガルッチ「ああ、宜しく頼む。あー、今は握手はいい。暫くは正座で反省してるから。」

 

英竜「いやそこまでしなくてもいいから………。」

 

 

そんなこんなで、別れの前日の夜を迎えた。

僕はいつも通り縁側で茶を飲んでいたら、士郎もやってきた。

 

 

士郎「座って良いかな?」

 

ガルッチ「いいよ。」

 

士郎「…………なぁ、前の続きだけどさ。何で、俺を助けるために、親父を殴ったの?」

 

 

あー、あれか………。

 

 

ガルッチ「助けたかったから助けた。何より、君のような子が、虐待するような親を見るのは、気分も悪くなるしね。

ただ単に、僕は僕なりのやり方で、ああしたまでのことなんだ。」

 

士郎「そ、そうなのか………。」

 

ガルッチ「それに、僕は此でも『正義の味方』だしね。誰かのために守り、苦しんでる人を救う為にね。」

 

士郎「正義の味方…………か。」

 

ガルッチ「けど士郎、いいかい?『正義の味方』っていうのは、多種多様なんだ。中には、何も考えもしないで、世界を平和にしようとする奴もいたんだ。僕は、そんな奴を許せない。」

 

士郎「でも、平和にしたいって思う気持ちは、一緒なんでしょ?」

 

ガルッチ「そうだけど、人を信じないで、世界を平和にするのは、やっぱり駄目だと思うんだ。

最後まで諦めず、人を信じ続けながら、世界を平和にする思いを持ちながら、戦い続けるのが、『正義の味方』だと思うんだ。

まぁ、僕はちょっと違うけどね………。」

 

士郎「え?何で?平和にしたいなら、そうすれば良いのに。」

 

 

何でってか、まぁ疑問に思うだろうしな………。

 

 

ガルッチ「僕はさ、見ず知らずの人を助けるよりも、家族や仲間、友達を守ることも、『正義の味方』だと思うんだ。」

 

士郎「そうなの?」

 

ガルッチ「うん。確かに世界を平和にしたい。けど、大切な人達を切り捨てるほど、僕は非情な奴じゃないんだ。

だから士郎、もし正義の味方になるんだったら、どんな正義の味方になりたいかを、考えなきゃならない。何の考えも無しに、全てを救いたいっていうのは、流石に出来ないものだよ?特に一人でやる場合はね。」

 

 

その結果、エミヤシロウが誕生しちゃった事だしね。

 

 

ガルッチ「だから、正義の味方になるなら、大切な人達を守れる正義の味方になるか、見ず知らずの人を救える正義の味方になるかのどっちかになって欲しい。一人では無理でも、仲間と一緒なら、それが可能だ。」

 

士郎「…………分かった、だったら俺、正義の味方になるよ。ガルッチさんが言う、大切な人達を守れる正義の味方になるために、俺もなってみせる。」

 

ガルッチ「…………そっか。なら、君が思う大切な人を、まずは見つけないとね。」

 

 

よかった、正義の味方になることは変わりないが、少なくともエミヤシロウ、お前のようにはならないと思うぞ。

 

 

ガルッチ「沖田士郎…………、いや、せめて姓名を変えなきゃね。」

 

士郎「え?姓名を。」

 

ガルッチ「ああ、今日から君は、『雲雀士郎』だ。」

 

士郎「雲雀……、士郎。」

 

ガルッチ「僕の姓名である『ラーク』の日本語で、どんな時でも空高く飛び立って欲しいと意味してるんだ。君の翼ならば、宇宙まで飛べる。だから、正義の味方とその理想と共に、空高く飛んでくれ。」

 

士郎「ありがとう、ガルッチさん。頑張って魔術っていうの習って、大切な人を見つけたら、ちゃんと守り続けるよ。」

 

ガルッチ「…………君なら、出来るさ。僕も、遠くから応援する。」

 

 

この子、もしかしたら、ウルトラマンにも選ばれるかもしれないな。ネクサスにもなれるし、ギンガになるのも、有り得そうだな。

士郎、この先の運命を、乗り越えてくれ。

 

 

そう思いながら、別れの日。ケイネス、ソウラ、雁夜は、士郎、桜、ロリヤを連れて、この場から去り、ジャンヌ・オルタは再びカード化に戻り、他のサーヴァント達は、元の場所に戻っていった。

その後、廃墟を後にし、帰りの魔法陣に乗り、僕達も帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家 最深部-

 

 

ゼロノス「おう、その様子だと終わったようだな。じゃあ、いつも通りに。」

 

 

僕は『Fate/Zeroガシャットロフィー』を投げると、『ガシャットキー』と融合し、鍵と化した。

 

 

ガルッチ「未来達は?」

 

ゼロノス「未来は、フラン、こいし、夜神を連れて、『Splatoon』の世界に行ってる。」

 

 

『Splatoon』?なんか聞いたことのない世界だな………。

 

 

ゼロノス「いずれお前達も行かせる予定だ。今1が終わったところだ。未来達が2を始めたら呼ぶ。それまでは待機しててくれ。」

 

ガルッチ「分かった。」

 

藍「それじゃあ、早速ガルッチを連れて、いっぱい喘がせないと。グヘヘヘヘヘ────」

 

黎斗「………………とりあえずガルッチ、英竜。新たなガシャットを開発したら、受け取るがいい。神の才能を持つ私は、お前達をサポートしてやるからな。」

 

英竜「過労死するなよ?」

 

黎斗「もうしないさ。ガルッチのお陰で、再び私は『不死身』となったが、過労死はもうしない。あれは結構精神に来るからな。」

 

 

そりゃあそうだろ…………。

 

 

ガルッチ「んで藍、幾ら何でも休憩は挟んでくれよ?イってるこっちも、結構疲れるんだし…………。」

 

イリヤ「何気に止める回数も減ってきたよね………。」

 

英竜「やっぱりあの時、藍にイカされまくったせいで、抵抗感も無くなり始めたのか………。」

 

藍「あれはビックリだよね。ガルッチが美少女になったら、それだけでご飯100杯行けるよ!!」

 

ガルッチ「レズっ子って不思議だな~………、底知れない性欲を感じるよ。」

 

藍「ガルッチだって言えないでしょ?ロリコンでありながらバイなんだし。」

 

ガルッチ「…………否定はしない。/// そりゃ、幼女も可愛いし、男の娘も、実際可愛いし。///」

 

英竜「まぁ確かに、可愛いは正義だよね。」

 

イリヤ「それは言えてる!!」

 

ゼロノス「あの、会話はここじゃなく家の中で頼む。」

 

 

あ、了解です。

 

 

next episode




新フュージョンライズ


スタードラゴン


桐生一馬(龍が如く)×空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)


堂島の龍とも言われる桐生一馬と、『ジョジョの世界』では最強かつ無敵とも言える『星の白金(スタープラチナ)』のスタンドを持つ空条承太郎を使ったフュージョン。
スタイルはチンピラ、ラッシュ、壊し屋、堂島の龍の4つがあり、ヒートアクションは0~6、武器を持てば、見参、維新も使える。更に、スタープラチナも使えるため、やり方次第では、強力な形態になる。




ってな訳で、Fate/Zero編は終了します。次は、『Splatoon』編に入ります。時系列は2かな?


メアリー「でも風龍さん、スプラトゥーンやったことないでしょ?」


まぁ、そうだね…………。頑張って、やってみるね。


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episodeEX7 素晴らしきジョジョ立ち

元ネタは『素晴らしきヨガ』からです。


アドリブ・改変もあります。


恐竜ドラゴンさん、このネタも使っても良いですよ。(面白いですし。)


ガルッチ「『素晴らしきジョジョ立ち』。って、僕言う必要あったかな?」

 

 

 

キース「おい貴様!!出て来い!!」

 

 

 

『ガチャッ』

 

 

 

フレディ「何だよウルセぇなぁ。ってキースか、なんか用か?ジョジョ立ち教室はやってないぜ?」

 

 

キース「貴様の後輩が、私の息子(バラカエイリアン)に怪我させただろう!?息子を見ろ!!」

 

 

バラカ「し、死にそう…………。」←鼻血が出てる。

 

 

フレディ「鼻血が出てるだけじゃあねえか。」

 

 

キース「強酸も垂れ流しだが!?」

 

 

フレディ「う、うわぁ…………、ホントだ。」

 

 

ゴースト「僕がボールで怪我させちゃったんすフレディ先輩。」

 

 

フレディ「すまねぇ、後で此奴を叱っとくからさ。」

 

 

キース「貴様、そんな物で済むと思ってるのか!?慰謝料払え!!!」

 

 

フレディ「おいおい勘弁してくれよ、鬱陶しいなぁ。今金がねぇんだよ。ここのジョジョ立ち教室は、『銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)』の鎧があっても、生徒は未だにいねえんだよ。」

 

 

キース「何故あるのだ『銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)』!?!?邪魔だろ!?」

 

 

フレディ「あれで良かったらあげるが?」

 

 

キース「何故慰謝料が『銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)』でいいと思ってんだ!?確かに羨ましいが!?」

 

 

フレディ「ちょいと血生臭いニオイが付いているが、いい品だぜ。」

 

 

キース「貴様がちょくちょく着てるのか!?」

 

 

フレディ「暇なときにだが………。」

 

 

キース「貴様の血生臭いニオイが付いてる時点で、良い品とは言えないだろ!?馬鹿者!!」

 

 

フレディ「あ、そうだ。キースがこのジョジョ立ち教室の生徒として、その月謝の中から慰謝料を払うってのはどうだ?いい話だろ?」

 

 

キース「なんか嫌な金の動きだなそれ!?この『銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)』が妙に存在感のあるジョジョ立ち教室なんて断るに決まってるだろ!?

金がないなら、せめて謝れ馬鹿者!後輩に見られながら謝罪しろ!!」

 

 

フレディ「え~~~?そんな後輩の前で?勘弁してくれよ、腹立つな。」

 

 

ゴースト「フレディ先輩、其奴に謝罪するんすか?一応敵っすよ。」

 

 

フレディ「そ、そうなんだが……………。なぁ、謝罪したら、許してくれるんだよな?」

 

 

キース「そうだ。敵だとしても、礼儀は必要だ。さっさとやれ!!」

 

 

ゴースト「あ、フレディ先輩………。」

 

 

フレディ「どうも…………、すみませんでしったっ!!」

 

 

 

『ジョナサン立ち』←バァーン!!

 

 

 

キース「それなんか違うぞ!?」

 

 

フレディ「えー?いやだな、全然ジョナサン立ちじゃねえぜ?」

 

 

キース「ジョナサン立ち!?それジョジョ立ちじゃないか!?」

 

 

フレディ「いやいや、でもこのジョナサン立ちは誰でも出来るぐらい簡単だぜ?」

 

 

キース「何謝るついでに教えてんだ貴様!?ちゃんと謝る気あるのか!!」

 

 

フレディ「あーはいはい、謝れば良いんでしょ?謝れば。………どうも、この度は、ホント………、すみませんでしったっ!」

 

 

 

『キラークイーン立ち』←バァーン!!

 

 

 

キース「これも見るからにジョジョ立ちじゃないか!!!

 

 

フレディ「何を言ってる、全然キラークイーン立ちじゃねえぜ?」

 

 

キース「ジョジョ立ちじゃないかそれ!!!」

 

 

フレディ「結構難しいが、コツさえ掴めば結構簡単だぜ?」

 

 

キース「コツはどうでも良い!!いいか?私の動きをよく見ろ!!謝罪ってのは、普通に床に手をついて、足を着けたまま…………。って、何で貴様はDIOのような立ち方してるのだ!?私が謝ってるみたいじゃないか!!しかも偉そうだな!?」

 

 

フレディ「だって、見ろって言うから。」

 

 

キース「普通に見ろ!!って、ゴーストフェイスまで!?何とも不愉快な先輩後輩だな此奴ら……………!

 

 

頭にきた!!絶対に謝罪してやる!!!誠意のある謝罪をしてくれるまで帰らんぞ!!!!!!!!!!

 

 

フレディ「果たして、出来るかな?貴様如きに。」←DIOの『貴様見ているな!』のポーズ(しかも子安声付き)

 

 

キース「何かっこよく決めてるんだ貴様!?しかも何処からその声出してるんだ!?さっきまでの弱腰何処行った!?

 

 

フレディ「冗談だよ、冗談。ちゃんと謝罪するから、みたら帰ってくれよ?じゃあ、行くぜ………。」

 

 

キース「待て待て待て待て!?!?なんか違う!っていうかもう謝罪の形じゃない!!!やめんか!!」

 

 

フレディ「どうも、すみませんでした。」

 

 

 

『花京院立ち』←バァーン

 

 

 

ゴースト「フレディ先輩格好いい!!」

 

 

キース「違うって言ってるだろ!?やめないか!!!!!!」

 

 

フレディ「花京院立ちだ。キラークイーン立ちよりも簡単だぜ?」

 

 

キース「聞いてないしやめないか!!」

 

 

フレディ「じゃあDIOがやってるWRYYYY立ちでいいか?」

 

 

キース「だからジョジョ立ちで謝るな!!!」

 

 

フレディ「まぁこれは、ガルッチの方がうまいけど、今はいねぇし、俺がやるか。よく見とけよ?」

 

 

キース「やめないかって言ってるだろ!?貴様のすまし顔のジョジョ立ちは腹立たしい!!!」

 

 

フレディ「行くぜ?はいごめ~ん…………、なさい。☆」

 

 

 

『DIOのWRYYYY立ち』←バァーン!!

 

 

しかも…………。

 

 

『WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!!!!!!!!』←千葉声と子安声付き

 

 

 

キース「滅茶苦茶腹立つぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!何故言葉もだんだんいい加減になるのだ!?そしてさっきの声はどこから来た!?!?」

 

 

フレディ「このポーズ限定で聞こえますよ?っていうかこのジョジョ立ちでも満腹しないのか?欲張りだな、キース。」

 

 

キース「満腹じゃない!!!立腹だ!!!!貴様のジョジョ立ちはどれも此も腹立たしい!!!!」

 

 

フレディ「分かったよ、じゃあ此で出血大サービス。此が駄目だったら、よその店に行けよ?」

 

 

キース「よその店って何処だ!?」

 

 

フレディ「ジョジョ立ちでも有名な、承太郎立ちの『やれやれだぜ』のポーズだ。これ案外、バランス感覚が必要だからな?

 

 

行くぜ?はいどうも~…………、スマ~~ン~~~。」

 

 

 

『承太郎立ちのやれやれだぜのポーズ』←バァーン!!!!!

 

 

 

キース「今までで一番腹立つゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!クソーッ!もう気が変わったぞ!!!どれだけ誠意のある謝罪をしたって絶対に許さん!!!!やはり慰謝料を払って貰うぞ!!!フレッド・クルーガー!!!!!!!!

 

 

フレディ「え~?有り得ねぇ。」

 

 

キース「有り得るわ!!!」

 

 

フレディ「だから何度も言うけどよ、今の俺には金がねぇんだよ。勘弁してくれよ、ムカつくな~。」

 

 

キース「じゃあ何か金目の物持ってくからな!!!しかし、何かあるのか?金目のものは………!?って駄目だ!!この『銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)』しかない!!これが目に入ってしまう!!!しかもクオリティ高いし!!!」

 

 

フレディ「持っていきたかったら、持っていけば?どうせ邪魔だし………。」

 

 

キース「な、なんだ此!?案外重いぞ!?」

 

 

フレディ「まぁそれ、ガルッチが作った奴だからな。」

 

 

キース「ガルッチが!?」

 

 

フレディ「彼奴曰く…………。」

 

 

 

ガルッチ『僕が作ったけど、なんか持つだけで9億トンの重さになっちまった。まぁ着込めば、そんなに重く感じなくなるけど。』

 

 

 

フレディ「だとか。」

 

 

キース「着込めだと!?」

 

 

バラカ「お、親父………。」

 

 

キース「クソーッ!!血生臭い!!!もうジョジョ立ちは懲り懲りだーっ!!!!うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

 

 

バラカ「親父ィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

フレディ「やれやれ、ジョジョ立ちで一件落着─────」

 

 

 

『joker!MaximumDrive!!』

 

 

 

ガルッチ「一件落着な訳あるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

『ゴシャッ!!』

 

 

 

フレディ「ヒデブッ!?」【GAMEOVER】

 

 

 

 

今日のフレディ

 

 

いつの間にか来たガルッチの『ジョーカーエクストリーム』に直撃して、GAMEOVER

 

 

 

 

ガルッチ「いいか、フレディ。ジョジョ立ちは、謝罪するためのものじゃないって、前教えたばかりだろ!何考えてるんだ?!それと、ジョジョ立ちというのは────────」

 

 

 

 

その後コンテニュー土管から出てきて復活したフレディは、ジョジョ立ちを教えてくれたガルッチに正座させられ、滅茶苦茶説教させられた。



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episodeEX8 フレディ1週間

恐竜ドラゴンさんのリクエストで、『フレディ1週間』やらせて頂きます。


元ネタは『聖徳一週間』ですが、改変・アドリブが付いています。


フレディ1週間

 

 

未来「それじゃ、行ってきまーす。」

 

 

あ、どうも。初めましての方は初めまして。門矢未来です。仮面ライダーディケイド、もといインフィニティーディケイドに変身できて、ガルッチの夫です。今日は日曜日だっていうのにフレディに呼び出されました。

何か用があるのかな?

 

 

未来「フレディ、遅くなってごめ………?」

 

 

フレディ「えっさ、ほいさ、ほいさっさ。」

 

 

未来「何か穴を掘ってるような………?」

 

 

フレディ「ふう、ほぼ完成したぞ。未来専用落とし穴。」

 

 

未来「な、何だって!?僕の!?」

 

 

フレディ「ぐっぴょりといい汗かいた。」

 

 

未来「何だかいやな汗………。」

 

 

フレディ「全く、未来の奴…………。ガルッチと付き合い、しかも結婚までしたとかいって調子こいてるなぁ。本音を言うと、どっちが夫でどっちが妻なのか分かんねえじゃねえか。」

 

 

未来「こいてないよ、失礼な!というか、どっちも夫であり妻だよ!!」

 

 

フレディ「この10メートルの落とし穴で懲らしめてやる!」

 

 

未来「じゅじゅじゅ、10メートル!?」

 

 

フレディ「パックンフラワーも仕込んだし。」

 

 

未来「殺す気!?っていうかそれで死ぬのか疑問だけど……。」

 

 

フレディ「ひーふーみー………。よし、未来の歳の数だけあるな。」

 

 

未来「誕生日ケーキ!?というか僕の歳分かるの!?」

 

 

フレディ「こんなヤツらに喰われたらさすがの未来も『WRYYYYYY!?!?!?』とか叫んで死んじゃいそうだ。」

 

 

未来「そんなの叫ばないよ!どっちかというとそれガルッチでしょ!?」

 

 

フレディ「まあ死なないまでも激怒はするだろうな…………。あ、未来ががめっちゃ怒った時のために、焼き鳥入れとこう。」

 

 

未来「それで僕の機嫌直ると思ってるの!?というかこんなのガルッチが見たら殺されるよ!?」

 

 

フレディ「焼き鳥大好き、門矢未来。」

 

 

未来「いや好きでもないよ!普通だよ!」

 

 

フレディ「未来なら落ちるだろ。」

 

 

未来「落ちるか!?」

 

 

フレディ「1週間かけて掘ったんだ、絶対落ちてもらうぜ。」

 

 

未来「え?1週間かけて?(フレディ「焼き鳥と未来は~、仲良し~こよ~しで、愛し合ってる~♪」←Journey through the decadeの節で)あの作品の主人公がやること!?仕事は?ちゃんとしてんのかこのおっさん!?っていうかそんな替え歌やめろ!!」

 

 

 

こうして僕は、全王神様に頼んで有休を取り、1週間かけてフレディを影から観察することにしたんです。

この時ガルッチは、(´・ω・`)ショボーンとしてたけど………。

 

 

 

~月曜日~

 

 

 

フレディ「未来めぇ、昨日すっぽかしやがって………!どうしてなの!?フレディ様が来いっつったんだぞ!?来いよ!!彼奴最初女を連れて来たのはオーフィスだったのに、いつの間にか4人ま出来て、しかも11人まで増やして!!逆さに呼んだら淫夢じゃねぇかバーカ!!」

 

 

未来「違うよ!?」←透明マント被ってます

 

 

フレディ「あームカつく!とゆーわけで今日はこんな門矢未来は嫌だについて考えよう。」

 

 

未来「それが今日の仕事!?」

 

 

 

~1時間後~

 

 

 

フレディ「いっぱいできた………。」

 

 

 

『こんな門矢未来は、モブキャラに格下げだ

 

 

 

・ブラジャーが貝だ

・森でよく取れる

・キノコだ

・お前も蝋人形にしてやろうかとよく言う

・たまに丸太に乗って飛ぶ

・語尾に『みょん』って付ける(例:もみあげはもっとこう………、サラダみたいにしてくださいみょん)

・押すと中身が出そうになる

・もはや門矢未来じゃない

 

(ry)』

 

 

 

フレディ「さて、今日の仕事終わり!帰ろう!」

 

 

未来「続きが気になる!読み上げて!?」

 

 

 

~火曜日~

 

 

 

フレディ「というわけで今日は門矢未来の物真似をする。」

 

 

未来「仕事しろ!?」

 

 

フレディ「ウヒェヒィ~、おいら門矢未来っていいますぅ~。好物は鼻クソですぅ~。」

 

 

未来「ぶっ殺すぞ!!!」

 

 

ガルッチ「あの野郎…………!!」←付いてきた

 

 

未来「ちょ、落ち着いて!?」

 

 

フレディ「ちょっとしか似てねぇな………。」

 

 

未来ガル「「1ミリも似てないよ!!巫山戯んな!!」」

 

 

フレディ「もっとひねりを入れてみよう………。『クリスマスは饅頭しか食わねぇ………。』おっ、今の似てたな。」

 

 

未来ガル「「似てないって!!巫山戯るのも大概にしろ!!」」

 

 

フレディ「よし、今日の仕事終わり!」

 

 

未来「仕事しろォ!」

 

 

ガルッチ「あのケロイドめ………!!」

 

 

 

~水曜日~

 

 

 

フレディ「よし、今日は1発ギャグでも考えよう。」

 

 

未来「仕事しろって!!」

 

 

ガルッチ「何考えてんだ彼奴!?」

 

 

英竜「全く、そこはちゃんと仕事するべきでしょ。」←ガルッチと同様付いてきた

 

 

フレディ「門矢未来ッ!」バッ!

 

 

未来ガル英竜「「「何それ。」」」

 

 

フレディ「う~ん違うなぁ…………、未来のオタンコナスっぷりが上手く表現できない。」

 

 

未来「お前がオタンコナスだこのオタンコナス!!」

 

 

ガルッチ「マジで燃やしてやろうか?」

 

 

英竜「落ち着け、ガルッチ。」

 

 

フレディ「門矢~未来っ!」シャキーン!!

 

 

未来ガル英竜「「「だから何それ!?」」」

 

 

 

~木曜日~

 

 

 

フレディ「さーて、今日は何をしようかな?」

 

 

未来「今日こそ仕事しろよフレディ…………。」

 

 

ガルッチ「フレディ…………、今度はどんなアホなことやろうってんだ?」

 

 

英竜「まず怒りを沈めて、ガルッチ。」

 

 

深雪「何考えてんのかな?フレディはんは。」←ガルッチと(ry)

 

 

フレディ「よし、彼女でも会いに行くか。」

 

 

未来ガル英竜「「「えぇぇぇ!?フレディって、彼女居たの!?」」」

 

 

深雪「ウチ初めて聞いたわ。めでたいわ~。」

 

 

フレディ「いや、待てよ?」

 

 

未来ガル英竜深雪「「「「?」」」」

 

 

フレディ「彼女いねぇ…………。(T0T)」

 

 

未来ガル英竜「「「いなかったぁぁぁ!!」」」

 

 

深雪「まぁ、元気出せや。フレディ。いつか出来る!(ゝω・)b」

 

 

フレディ「なんか元気付けられた気がする………。」

 

 

 

~金曜日~

 

 

 

未来「さすがに今日こそ何か仕事するだろフレディも…………。」

 

 

ガルッチ「いやいや、あのフレディでしょ?信用できない………。」

 

 

英竜「確かに、おふざけばかりだしね。」

 

 

深雪「彼女えんかったし……。」

 

 

全王神「まぁまぁ、流石に仕事してるって。」←(ry)

 

 

ガルッチ「母さん、流石に来なくても………。」

 

 

フレディ「ハーッハッハッハッハッ!ハーッハッハッハッハッ!」

 

 

未来ガル「「ひええええええええ!?!?ノリノリでブランコに揺られてるーっ!!!」」

 

 

英竜「何考えてるのホントに!?」

 

 

全王神「うわぁ、楽しそう。」

 

 

深雪「ウチそこまでやりとうないなぁ………。」

 

 

フレディ「焼き鳥と未来は~、仲良し~こよ~しで、愛し合ってる~♪」←Journey through the decadeの節で

 

 

未来「だからその歌やめろって言ってるでしょ!?」

 

 

ガルッチ「なんだその歌………。」

 

 

フレディ「どんな時でも~♪」

 

 

深雪「続きあったんや………。」

 

 

全王神「えぇぇぇ…………。フレディって、おふざけキャラ?」

 

 

フレディ「決して離れるこ~とは~、ない運命~さ~♪」

 

 

英竜「離れることのないって、なんだよそれ!?」

 

 

ガルッチ「というか焼き鳥って何だよ!?焼き鳥って!!」

 

 

フレディ「ハッハッハッハッハッハッ~♪」

 

 

未来「駄目だ此奴、今日も仕事をしそうにない…………。」

 

 

???「フレディ先輩~!」

 

 

フレディ「お、ゴーストフェイス。どうかしたのか?」

 

 

ゴースト「今日はこの作品の作者さんとの面会っすよ!?」

 

 

フレディ「あ、そうだった。忘れてた。」

 

 

ゴースト「ほら、早く!!」

 

 

フレディ「分かった!分かったから運ぶなって!!」

 

 

未来「あ、何だ、今日はちゃんと仕事する予定だったのか…………。」ホッ

 

 

ガルッチ「っていうか、風龍さんフレディと面会するのか。」

 

 

英竜「感想欄でも結構出会ってるけど、この作品では………会ってたな。」

 

 

全王神「風ちゃん緊張してなきゃいいけど。」

 

 

深雪「全王神様、それフラグ。」

 

 

 

~とある城~

 

 

 

風龍「フレディ・クルーガーか、今思えば感想欄とか、偶にだが直接あってるとはいえ、直に話し合うのは初めてだなぁ…………。だが、さすが大物。こんなに待たせるとは…………。」

 

 

メアリー「風龍さん、フレディさんが来たよ。」

 

 

 

『コンコン』

 

 

 

風龍「お、ついに────」

 

 

 

『ガチャ バタン!』

 

 

 

風龍「ウェイ?(0w0 )」

 

 

フレディ「よーし今日の仕事終わり~~!」

 

 

ゴースト「待って下さいっす!そんなちょっとじゃ会ったうちに入らないっす!作者さん某仮面ライダーの顔してましたよ!?」

 

 

風龍「ナンダッタンダ?(0w0)」

 

 

ゴースト「先っちょだけ見せて如何するんすか!?」

 

 

全員『先っちょだけ!?』

 

 

 

~土曜日~

 

 

 

未来「この1週間休みを貰って、フレディを見てきて分かったのは……………。」

 

 

『月曜日:ろくに仕事してなかった

火曜日:仝

水曜日:仝

木曜日:彼女が居なかった

金曜日:今日こそ仕事するかと思ったらしなかった』

 

 

ガルッチ「仕事全然してないじゃないですかやだ~。」

 

 

全王神「これは酷い…………。」

 

 

英竜「全王神様でも、ちゃんと仕事はしているというのに…………。」

 

 

深雪「ウチでもわからへんがな………。」

 

 

ゴースト「フレディ先輩~?」

 

 

トライボーグ『何処だ、フレディ。』

 

 

ガルッチ「あれ?ゴーストフェイスとトライボーグ。」

 

 

トライボーグ『お、ガルッチか。って、英竜と未来、深雪は兎も角、其方は?』

 

 

ガルッチ「僕の母さん。全王神だ。」

 

 

全王神「息子が世話になってま~す。」

 

 

トライボーグ『軽い………。』

 

 

深雪「それより、どないしたの?」

 

 

ゴースト「あ、そうそう。実は今日改めてバカ………、じゃなくてフレディ先輩にこの作品の作者さんと面会してもらったんだけど何か膝を手でパカッとやって、『門矢~未来っ!』って言ったかと思うと、急に出てっちゃって…………。」

 

 

トライボーグ『その時の顔、ポカーンとしてたぞ。』

 

 

作者こと風龍の顔→( ゚д゚)ポカーン

 

 

ガルッチ「あれやったの!?」

 

 

ゴースト「とにかく、フレディ先輩を見かけたらすぐに教えて下さいっす!」

 

 

トライボーグ『むしろ再起不能まで陥るまでの事なら何でも良いから、その状態で大声で呼んでくれ!!』

 

 

未来「わ、分かった。何やってんだフレディ………、僕達も探してみよう。」

 

 

全王神「じゃあ、昨日のブランコのところに行きましょ?」

 

 

英竜「居るかな、フレディ────」

 

 

フレディ「ハッハハハハハハハハハハ~♪」

 

 

全員『居たぁ………。( ゚д゚)』

 

 

フレディ「とりゃっ!おあまぁー!!」

 

 

 

『ズサァァァ!!』

 

 

 

フレディ「イテェ~もうヤダこんな人生…………、何やってもダメだ…………。全部未来のせいだ。」

 

 

未来「え!?僕のせい!?」

 

 

ガルッチ「自業自得だろあれ!?」

 

 

フレディ「こうなったら、未来に無実の罪を着せて地獄送りにするしかないか………!!」

 

 

英竜「とんでもないこと言ってる!?」

 

 

全王神「何でそんな酷いこと言うの!?」

 

 

深雪「未来ちゃんに、罪ないで!?」

 

 

フレディ「レミリアのペット(ツパイ)に、勝手にアロエって名付けた罪なんてどうだろう………。」

 

 

未来「………もうほっとこう………、心配するのもバカらしい。」

 

 

ガルッチ「とりあえず、彼奴を蹴る準備するね。」

 

 

英竜「今回は止めないでおくから、思いっきしやっていいよ。」

 

 

フレディ「うん、ナイスアイディア。今日はいい仕事したな。」

 

 

未来「バイバイ、フレディ………。」

 

 

フレディ「でもなんか物足りないなぁ。そういえば最近、未来の姿を見ない気がする。」

 

 

未来「!」

 

 

深雪「心配してるの!?」

 

 

全王神「きっとそうだよ!!」

 

 

フレディ「チッ、調子狂うぜ全く。どうせ家の中でゲームしてんだろ?こちとら毎日仕事してるってのに全く!!」

 

 

未来「何時仕事したのフレディ。」←出てきた

 

 

フレディ「あ、未来。」

 

 

未来「僕はこの1週間ずっとお前の仕事ぶりを─────」ズボッ←フレディが掘った落とし穴に落ちた

 

 

4人『未来(ちゃん)!?』

 

 

フレディ「ぶりを?おーい、大丈夫かー未来。」

 

 

未来『大丈夫じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!

 

 

フレディ「うわっ噛まれてる~。ほら、そこ!焼き鳥!」

 

 

未来『いらなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!そしてフレディ、前を見ろ!!』

 

 

フレディ「前?」

 

 

 

【ダブルアルティメットクリティカルスパーキング!!!】

 

 

 

ガルッチ「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」」

 

 

 

『ズギャァァァァァン!!!!』

 

 

 

【超究極の一発!完全勝利!】

 

 

 

フレディ「ウギャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」【GAMEOVER】

 

 

 

今日のフレディ

 

 

ガルッチの『ダブルアルティメットクリティカルスパーキング』に直撃して、そのままGAMEOVER

 

 

 

英竜「おーい、ロープ持ってきたから此を掴んで。深雪、全王神様。手伝って。」

 

 

深雪「はいはーい。」

 

 

全王神「了解~。♡」

 

 

Bガルッチ「貴様、未来を嵌めるとは良い度胸してんな!?」

 

 

Rガルッチ「そんなテメェには、もう一度キメワザやってやる!ほら立て!そんなんで死ぬテメェじゃねえだろ?こら!」

 

 

英竜「殺しはするなよ。」

 

 

Bガルッチ「勿論だよ、お姉ちゃん。」

 

 

 

その後、トライボーグとゴーストフェイスがやって来たときには、フレディは何回もGAMEOVERになって何回もコンテニュー土管から出てくるのを見たという。




次から本編に戻ります。けど、あれ何だったんだ?いきなり『門矢~未来っ!』って言った後に、手をパカッとしたから、思わずポカーンとしちゃったよ…………。


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episodeEX9 奥の細道 エピソードⅠ

恐竜ドラゴンさんのリクエストで、『奥の細道 エピソードⅠ』をやらせて頂きます。


多少のアドリブと改変があるかもしれませんが、それでも良いという人はどうぞ。


ガルッチ「『光の国創立約2万5千年、かの有名なウルトラマンメビウスが後輩であるウルトラマンヒカリをお供に始めた、奥の細道の旅。此は、その序幕である。』

 

 

未来「…………何で空にいるの?」

 

 

ガルッチ「色々あるんだよ。それではどうぞ。『奥の細道 エピソードⅠ』

 

 

 

地上

 

 

 

ヒカリ「ごめんください。」

 

 

メビウス「お?ようやく来たか、ヒカリ。遅すぎだ、3時間遅刻だぞ?一体全体何処に行ってたんだ?」

 

 

ヒカリ「すみません、散歩してたので。」

 

 

メビウス「さ、散歩!?急用じゃなくて!?ま、まあいいか。さ、上がれ────」

 

 

ヒカリ「っていうか先輩、玄関からもう変な臭いするんで帰っていいですか?」

 

 

メビウス「来るなり失礼だなあんた!?先輩の家に対して失礼だぞ!?だいたい玄関からもうってなんだ!?まるで奥に行ったらもっと臭いみたいな言い方やめろよ!?

 

 

ヒカリ「奥は大丈夫なんですよね?」

 

 

メビウス「大丈夫だって!!そもそも玄関自体大丈夫だから!!」

 

 

ヒカリ「まぁ、メビウスから溢れる脂汗と異臭はさておき、私に話って何ですか?先輩。こっちは暇ではないので。」スタスタ

 

 

メビウス「異臭って言うなー!!というか脂汗出てないだろ!?ひと騒ぎ起こるではないか!!ま、まあとにかく、話は奥でゆっくりするから、あがってあがって。」

 

 

 

上空

 

 

 

ガルッチ「流石ヒカリ、メビウスに対しての塩対応。」

 

 

未来「でも此、まだ序の口なんでしょ?」

 

 

英竜「何見てるんだ、2人とも。」

 

 

ザギ「久しぶりに里帰りしたが、何を見てるのだ?」

 

 

ガルッチ「メビウスの奴。幻想郷にいたヒカリが、久々に光の国に帰ってきたら、メビウスに呼び出されたようでね。」

 

 

ザギ「ほう、見せて貰おうか。」

 

 

 

地上

 

 

 

メビウス「あ、この辺ワックスかけたばっかりだから気を付けろよ。ツルーンって滑るから、ツルーンって。」

 

 

 

『ウマル~ン』←ヒカリが滑った音

 

 

 

メビウス「うおっ!?マジで!?

 

 

 

『ビタンッ!』

 

 

 

メビウス「アベシッ!?

 

 

ヒカリ「寒いので帰ります。」←最早人形劇

 

 

メビウス「待て!待ってくれ!!今のわざとじゃないから帰らないでくれ!!!そもそも狙ってないから!!狙ってないからゆっくりしていってくれ!!」←上と同様

 

 

ヒカリ「(あー、時間の無駄にしたな。)」スタスタ

 

 

メビウス「頼む!お茶とかお菓子とか出すから!!」ズルズル

 

 

ヒカリ「(こっちだって暇じゃないというのに、全く先輩は………。)」スタスタ

 

 

メビウス「あとちょっと恥ずかしいものとか出すからこの際!!」ズルズル

 

 

ヒカリ「(ん?先輩の恥ずかしいもの?)」スタスタ

 

 

メビウス「直ぐには帰らないでくれ!!」ズルズル

 

 

ヒカリ「(ふむ、この際だからメビウス先輩を弄ってから、幻想郷に戻るとするか。最近ストレスたまりまくりだったし。)」スタスタ

 

 

メビウス「うちあんまり人訪ねてこないんだから!!頼む!帰らないでくれ!!!

 

 

ヒカリ「しょうがないですね、じゃあもう少しだけですよ?」

 

 

メビウス「お、おう………。(しかし先輩の家に呼ばれたというのに、こんなに露骨に帰りたがるとは…………。恐ろしい後輩だ…………。)」

 

 

 

客室

 

 

 

メビウス「ここが客室だ。すまないが、ここで寛いでてくれ。今、菓子とお茶を持ってくる。」スタスタ

 

 

 

『コポコポ』←お茶入れ中

 

 

 

メビウス「あぁ、疲れた………。滅茶苦茶疲れた………、彼奴俺のこと嫌いなのか?旅のお供をお願いしようと思ったが、なんか言いづらいなぁ………。」

 

 

 

上空

 

 

 

ザギ「ヒカリ、こんなキャラだったのか?」

 

 

英竜「あー、そういえばヒカリ、メビウスに対して滅茶苦茶毒吐いてたね。」

 

 

ガルッチ「主に純粋な毒を………。」

 

 

未来「あれは凄かったよ………。」

 

 

 

客室

 

 

 

メビウス「待たせたな、お茶とお菓子持ってき───」

 

 

 

バァーン!!』←ヒカリが寝そべってエグゼイドの主題歌『EXCITE』聞きながらマンガ読んでる

 

 

 

メビウス「滅茶苦茶寛いでるゥゥゥ!!!!しかもiPhone持ってるし!?」

 

 

ヒカリ「ん?」

 

 

メビウス「ヒ、ヒカリ。なんか俺が思ってた以上に寛いでるな………。」

 

 

ヒカリ「寛いでてって言ったじゃないですか。」

 

 

メビウス「いやまぁ、言ったが………。一応先輩の家だし、まさかここまで………。」

 

 

 

メビウスが思ってた状態:ちゃぶ台の前で座布団の上で正座

 

 

 

ヒカリ「まぁとにかく、お茶とお菓子そこに置いて!早く!!」

 

 

メビウス「どんどんふてぶてしくなってるなアンタ!?はい、お茶とお菓子。それで話に入るが、実は今度の旅───」

 

 

ヒカリ「ちょっと恥ずかしいものは?」

 

 

メビウス「え?」

 

 

ヒカリ「お茶とお菓子と、あとちょっと恥ずかしいものも出すって言いましたよ?さっき。」

 

 

メビウス「あ、やっぱいる?」

 

 

ヒカリ「気になるんで見たいです。」

 

 

メビウス「わ、分かった。じゃあ、はい。ちょっと恥ずかしいが、冷めないうちに………。」

 

 

ヒカリ「食べ物ですか?」

 

 

 

『パカッ』

 

 

 

メビウス「俺のへその緒。くぅ~!未だに誰も見せた無いというのに!恥ずかしい~!!」

 

 

ヒカリ「で、話って何ですか?先輩。」ヘソノオヲバシッ

 

 

メビウス「あーーーっ!!って、話か?実は(『ガンッ!』←弾く音)今度の旅に、(『ガンッ』)ヒカリにお供をお願いするつも───」

 

 

 

『ビチャァァァッ!!!』←へその緒がメビウスに直撃

 

 

 

メビウス「ギャァァァァァァァァ!!!!!へその緒がァァァァァァァ!!!!」

 

 

 

上空

 

 

 

ガルッチ「これは酷い………。」

 

 

ザギ「というか、へその緒あったのか…………。」

 

 

英竜「初めて見た………。」

 

 

未来「とりあえず、続き見てみる?」

 

 

3人「「「うん。」」」

 

 

 

客室

 

 

 

メビウス「やっぱりいいよ、今日アンタを家へ招いてみて、顔色ひとつ変えず先輩のへその緒を弾き飛ばすアンタを見て、分かったから…………。どうせアンタ、嫌って言うんだろ?俺との旅なんて────」

 

 

ヒカリ「先輩、何故聞きもせずに分かるんですか!勝手に私の答えを決めつけないでください!」

 

 

メビウス「ヒカリ!?じゃあもしかして一緒に行ってくれるのか!?」

 

 

ヒカリ「だが断る。

 

 

メビウス「und betrogen worden!!!

 

 

 

上空

 

 

 

ガルッチ「ちょ。wwww」

 

 

ザギ「こ、此は………。www」

 

 

英竜「メ、メビウス………、そ、それは………!!wwww」フルフル

 

 

未来「わ、笑ってしまう………!wwww」フルフル

 

 

 

客室

 

 

 

メビウス「だが、そうだよな。今度の旅は頼るあてのない未知の旅。苦難の相次ぐ大変な旅になるだろうし、行かない方が正解かも────」

 

 

ヒカリ「え?『苦難の相次ぐ』?」

 

 

 

~ヒカリが想像したメビウスの苦難~

 

 

 

『ギャァァァァァァァァ!!』←手裏剣に当たる

 

 

『や、やめっ………、そこはっ………!』←未知の触手に絡まれる

 

 

『ウギャァァァァァッ!!!!』←ワニに頭をかじられる

 

 

『アババババババッ!?!?!?』←銃に撃たれる

 

 

『おっ………!?うごごごっ…………!?!?』←耳、口、鼻と言う穴から触手が大量に出てくる

 

 

 

ヒカリ「前言撤回、やっぱり私も行きたいです。」

 

 

メビウス「え?何で急に?」

 

 

ヒカリ「色々見たいものがあるので。」

 

 

 

上空

 

 

 

ガルッチ「ヒカリ、最後はもうR-18Gじゃないか………。」

 

 

ザギ「大丈夫かな、メビウス。」

 

 

英竜「なんだか心配だね…………。」

 

 

未来「うん。」

 

 

 

『パンッパンッ!』

 

 

 

全員『メビウスに、幸あれ。』

 

 

言峰「こうして、メビウスとヒカリの奥の細道の旅が始まった。」

 

 

 

-旅の1コマ-

 

 

 

メビウス「お、ヒカリ。」

 

 

ヒカリ「お待たせしました。」

 

 

メビウス「もう用事は済んだの?」

 

 

ヒカリ「ええ。」

 

 

メビウス「こんな知らない町で用事って一体何の用時が?」グゥー

 

 

ヒカリ「お気になさらず。」

 

 

メビウス「まぁいいか。兎に角腹が減ったな。腹ごしらえに、何か食っていくか。」

 

 

ヒカリ「今食べてきました。」

 

 

メビウス「おい用事って、まさか…………。」

 

 

 

FIN




次回本編戻ります。


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episodeEX10 富士山

恐竜ドラゴンさんのリクエストとして、『富士山』をやらせていただきます。


多少のアドリブ、改変もありますが、ご了承ください。


元ネタ:聖徳太子の富士山


DIO『君は、日本で最初に富士山を登ったのは誰だと思う?』

 

 

プッチ『さぁ、私にはさっぱりだが………。』

 

 

DIO『とある一説には、フレッド・クルーガーではないかと思う書物があるらしい………。』

 

 

 

フレディ「もうすぐ頂上だ………………。」

 

 

 

-富士山-

 

 

 

『ガラッ』←岩が砕ける

 

 

 

フレディ「うわっ!?」

 

 

 

『ズザザザザザッ』←滑り落ちる

 

 

 

フレディ「うわぁぁぁぁ!!こ、これまでか!何か走馬灯みたいなのが見える…………。」

 

 

 

~フレディの走馬灯~

自分が惚れたのは、実はゲイで筋肉モリモリマッチョマンの変態だった知ってショックを受ける。

 

 

 

ガルッチ「おいフレディ、まだよじ登る山道じゃねえぞ。まだ2合目だ。」

 

 

フレディ「まだ2合目!?バカな、俺はカレー曜日ともなれば1日にご飯3合平らげることもあるのに!?」

 

 

ガルッチ「貴様のカレー曜日はどうでも良いだろ!?まだ登り始めたばっかなのに富士山がそんなすぐ頂上なわけないだろ!」

 

 

フレディ「日、月、火がカレー。」

 

 

ガルッチ「此奴、どうでも良いって言ってるのに教えて来やがった!?しかもカレー曜日週の前半に寄りすぎだろ!?」

 

 

フレディ「まだ2合目と聞いてどっと疲れた……………。何で富士山なんて登ってんだろう?全く、誰だよ!富士山に登ろうなんて言い出したのは!!」

 

 

ガルッチ「(^ω^#)」

 

 

 

【NEO!】

 

 

 

フレディ「え"?」

 

 

ガルッチ「アマゾンッ!!!!

 

 

 

『バーン!!』

 

 

 

フレディ「え?ちょ、タンマ─────」

 

 

ガルッチ「加減は無しだ……、絶望に挑むがいい。」

 

 

 

【AMAZON BREAK!】

 

 

 

フレディ「イ"ェアアアア!!!!!」【GAMEOVER】

 

 

 

今日のフレディ

 

 

ガルッチがアマゾンネオに変身して、必殺技の『アマゾンブレイク』に直撃してGAMEOVER

 

 

 

ガルッチ「お前なぁ、忘れたとは言わせんぞ?事の発端はフレディのせいだからな!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~一週間前~

 

 

 

フレディ「ご飯粒みたいな豚キムチってなーんだ?」

 

 

ガルッチ「さぁ………。」

 

 

フレディ「正解はぶはんつきぶちでした~。どうだ?このフレクルなぞなぞ。」

 

 

ガルッチ「どうって、バカなことやってないで仕事でもしろ。こっちは報告書に誤字がないか調べてるってのに…………。」

 

 

フレディ「バカなことって何だ!?この1問考えるのに何時間仕事もせずに頑張ったと思ってんだ!?」

 

 

ガルッチ「それを指摘してるっていうのに、馬鹿の極みか!?」

 

 

フレディ「バカっていうな!!このなぞなぞ考えてる時、俺はすごいことに気が付いたんだぞ!!」

 

 

ガルッチ「どうせイカとタコの足の数が違うとかそんなことでしょ?splatoonの世界でその事言っても笑われるだけだぞ?」

 

 

フレディ「違う!え?違う?っていうかsplatoonってなんだ?いや、そんなことじゃなくてすごいこと!!いいかよく聞け。今って平成だろ?あれ、昭和だっけ?ガルッチ、今始まってる仮面ライダーって何だ?」

 

 

ガルッチ「『仮面ライダービルド』だな。『仮面ライダーエグゼイド』は先週で終わっちゃったし。」

 

 

フレディ「やっぱ平成だよな。日本史で言えばかなり最後の方なわけだな。」

 

 

ガルッチ「それがどうかしたのか?」

 

 

フレディ「俺はなぞなぞをよく考えるが、もしかしてホラー映画の殺人鬼の中でなぞなぞを考えた人なんじゃないかとふと思ったんだ。」

 

 

ガルッチ「(何言ってんだ此奴?)」

 

 

フレディ「つまり今の時代に何かすると、それはホラー映画で最初にやった人になれる可能性が高い!!」バァァァァン

 

 

ガルッチ「ほう、素晴らしい。感動的だな。だが、無意味だ。」

 

 

フレディ「何でだ!?」

 

 

ガルッチ「確かにホラー映画で、アホみたいになぞなぞを考えたのはフレディだけど、なぞなぞなんて、弥生時代ぐらいあると思うよ?」

 

 

フレディ「えっ、マジで?クソッ、弥生人め。じゃあ俺は何をしたらいいんだ?」

 

 

ガルッチ「知らねぇって、僕に聞くな。というか何ジロジロ見てんだよ、気持ち悪い。心底気持ち悪い。テメェに見つめられると吐き気がするんだけど!?見てんじゃねえよ!!!」←顔が富士山に見えているらしい

 

 

フレディ「そうだ富士山だ!!ガルッチ、富士山に登るぞ!!」

 

 

ガルッチ「ハァ!?何で僕を見てそんなことひらめいたの!?」

 

 

 

 

 

~現在に至る~

 

 

 

 

フレディ「そうだった、俺が言い出したことだった…………。でもそんなん知らんもん!全部ガルッチのせいだ!全部ガルッチが悪い!!!」テッテレテッテッテー←コンテニュー土管から出てくる

 

 

ガルッチ「もう一回BREAKしてやろうか?(^ω^#)」

 

 

フレディ「ガルッチの顎に『GO』って書いてあったもん!!」

 

 

ガルッチ「そうかそうか、そこまで死にたがりだったとは…………おや?」

 

 

キース「さて…………、もう2合目か……………。」

 

 

アンドルフ「ま、待て………。少し休憩させてくれないか?」

 

 

フレディ「人?あれ、人だ!ってかキース・シャーディスじゃねぇか!?」

 

 

ガルッチ「しかもアンドルフも一緒!?」

 

 

キース「ん?富士山という庶民的な山はまだ誰も登っていないと思ったが…………。」

 

 

フレディ「んだよ!俺だって富士山はまだ誰も……………。」

 

 

キース&フレディ「「ま、まさか!?」」

 

 

 

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………』

 

 

 

ガルッチ「というかアンドルフ、何故富士山に?」

 

 

アンドルフ「此奴に誘われてな。体力無いというのに……………。」

 

 

ガルッチ「お前もか。こっちは仕事があるってのに…………。」

 

 

キース「……。」←ズボンをめくる

 

 

フレディ「ウギャー!!!なんてふくらはぎ!!!!(メッチャ毛が生えてるし!!)」

 

 

 

『ズザザザザザッ』←フレディ、再び滑り落ちる

 

 

 

フレディ「走馬灯のようなものが見える……………。」

 

 

 

因みにフレディが見た走馬灯

 

幼女に『フレディお兄ちゃん』と呼ばれた後に、ナイフで一突きさせられる。

 

 

 

ガルッチ「おいおい、そんなことで死にかけんじゃねえよ!?」

 

 

キース「行くぞ、アンドルフ。」タッ

 

 

アンドルフ「あ、待って下さい!っていうか、休憩させて!」

 

 

ガルッチ「あっ、2人ともスタスタ登り始めた。アンドルフは疲れ気味だけど………。」

 

 

フレディ「あんなアンドルフもどきのクソハゲ野郎とアンドルフの猿如きに負けてたまるか!!ついて来いガルッチ!!」

 

 

ガルッチ「なんだ、まだ歩けるじゃないかフレディ。」

 

 

フレディ「待てー!この俺を誰だと思ってやがる!畏れ多くも、カレー大好き、カレー大好き……………何だっけ?」

 

 

ガルッチ「フレディ・クルーガー。しっかりしろ。」

 

 

キース「このキース・シャーディスを追い抜くつもりか?そのヒョロヒョロの体で。」

 

 

フレディ「何ィ!?」

 

 

 

『ズザザザザザッ』←また滑り落ちる

 

 

 

フレディ「チクショー!!!あいつめー!!!バカにしやがってー!!うわぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

ガルッチ「ちょっとしたことでいちいち滑り落ちるんじゃねえよ!!緩やかな坂道だぞ!?」

 

 

フレディ「しかしキースのヤツめ…………。忘れてる人のためにもう一度説明しよう。ヤツはガルッチの恩師であり、第104期訓練兵団の教官だったが、あまりにも厳しすぎるという理不尽な理由で進撃の巨人の世界から幻想郷に追放された。

その場所で力をつけ、強力なならず者共をあつめ、八雲紫及びその式2人を始末して幻想郷を支配しようと企んでるんだ。

だがあるときは白いフードコートに殺され。あるときは最期まで足掻いた後に、罪を償うために牢獄に入って永遠と供養し続けているらしい。ヤツもまた俺と同じく二次創作の中で有名になるのは確実の男………………。」

 

 

 

(残念ながら、なりませんでした………………。)

 

 

 

キース「どうしたどうした!私の足はここまで登っているぞ!!」

 

 

アンドルフ「いや、ホントに待って!休憩させて!」ゼェ…………ゼェ………

 

 

フレディ「待ちやがれこのキモ足野郎!!!」

 

 

キース「ゴハァァァァァ!?」

 

 

 

『ズザザザザザッ』←今度はキースが滑り落ちる

 

 

 

アンドルフ「ようやく休憩できる…………。」

 

 

キース「貴様ァ!?登山者の心をくじくようなことを言っていいと思ってるのか!?」

 

 

ガルッチ「教官もちょっとしたことで滑り落ちた!?」

 

 

フレディ「よし、今のうちだ!引き離すぞ!!」

 

 

ガルッチ「おいおい、そんなに急ぐと頂上まで持たないぞ?」

 

 

フレディ「どぁはぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」ガガガガガガガガ

 

 

ガルッチ「言った傍からまた滑り落ちやがった!?」

 

 

アンドルフ「ガルッチ、お前も大変だな。」

 

 

ガルッチ「とりあえず、水飲んでおけ。」

 

 

アンドルフ「感謝する。」

 

 

キース「ハァ………ハァ……………やっと追いついたぞ!むっ?また倒れてるぞ。しめた!今のうちだ!アンドルフ、行くぞ!!」

 

 

アンドルフ「ちょ!?水飲んでるというのに!?」

 

 

フレディ「あー待てキモふくらはぎ!!キモはぎ!あれ?全然平気で登ってく…………。」

 

 

キース「冷静に考えたら私の足はキモくなかった。むしろ男らしい。もう惑わされんぞ!バカめ!」

 

 

フレディ「ンだとォ!!!」

 

 

 

~9合目~

 

 

 

キース「フハハハハハハ!!!もう9合目だ!勝負あったな!!」

 

 

アンドルフ「し、死ぬ~…………。」ゼェゼェ

 

 

フレディ「クッソー!はぎ男!はぎ助!カワハギ!!!!」

 

 

ガルッチ「最後魚じゃないか!?」

 

 

キース「聞かんアホめ!この立派なふくらはぎは私のアイデンティティーだ!これからも鍛え続け、人々に見せつけていくのだ!!!」

 

 

アンドルフ「いや、だからじゃないのか?不人気の理由。」

 

 

キース「え?」

 

 

ガルッチ「……………教官、言いたくは無いですが、もう言わせて貰います。それが理由で不人気だったのでは?というか、そんなことしてたらますます不人気になると思いますよ。」

 

 

キース「ぶぁはははぁ~!?」ズザザザザザザ

 

 

アンドルフ「あ、滑り落ちた。」

 

 

ガルッチ「ビックリした!?ソリのような勢いで滑り落ちていった!?」

 

 

キース「バカなァァァ!!私の行動に問題があったというのかァァァァ!?

 

 

 

~1合目~

 

 

 

『ベチーン!』

 

 

キース「(私は自分の人気がないことを読者のせいばかりにしていた。それならそうとはっきり言ってくれればよかったのに…………。読者共め、貴様らがちゃんと言ってくれてたらもっと人気だったじゃねぇか!!貴様らのせいだァァ!!!!

 

いや、八つ当たりしても仕方ない。ガルッチですら気を使われてしまったのだ。不人気の理由を、奴は知っていたが、私のために気を使わせてしまったのだろう。すまない、ガルッチ。

こんな教官を、許してくれ………………。)」

 

 

 

~頂上目前~

 

 

 

フレディ「クソ、宿敵は消えたが、まだアンドルフの野郎が残ってる………!急がなくては………!」ハァハァ

 

 

ガルッチ「だから慌てるなって。」

 

 

アンドルフ「気を付けて下さいよ?滑り落ちたら助からない危険性もあるのだから………。」

 

 

フレディ「しかしここは寒いな…………、登る前はポカポカしてたのに。何これ湯冷め?」

 

 

ガルッチ「風呂入ってないだろ!?山は上の方が寒いんだよ?」

 

 

フレディ「あっ!?よくよく見たら、アンドルフとガルッチ、どっからそんな防寒着を!?」

 

 

アンドルフ「リュックに入れてきました。」

 

 

ガルッチ「僕は『煉獄の衣』を着ていますが、念には念を入れてリュックサックにも防寒着に入れてきましたよ。」

 

 

フレディ「狡いぞ2人だけ!!」

 

 

ガルッチ「フレディ、まさかそのセーターだけなの?」

 

 

アンドルフ「上の方は雪積もってるの分かってただろ?」

 

 

フレディ「上の方の白いのなんてデンプンか何かだと思ってたんだよ!!!」

 

 

ガルッチ「富士山ジャガイモ!?どんだけ山のこと知らねえんだよ!?

 

 

アンドルフ「というかキースもそうだが、貴様もか!?よくそんなんで富士山登るとかほざいたな!?登山者失格だぞ!?

 

 

ガルッチ「そんなバカだからモテないだろうが!!この汚らしい阿呆がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

 

 

フレディ「う″わ″あ″あ″あ″あ″あ″!!!!!!!!(0M0 )」ズザザザザザザザザ

 

 

 

~1合目~

 

 

 

『ベチーン』

 

 

 

フレディ「(俺は自分がモテないのは能力がチートすぎて女子達が遠慮してるんだと思ってた……………。でも逆にその能力持っててバカだったら親しみやすいんじゃないかな?だから女子達は遠慮せずにどんどん接してくれていいんだよ!!)」

 

 

 

 

~頂上~

 

 

 

ガルッチ「ヤッホー!」

 

 

 

『ヤッホー!』

 

『ヤッホー!』

 

『ヤッホー!』

 

 

 

アンドルフ「おお、よく響くな。ならば…………。山の馬鹿野郎ォォォォ!」

 

 

 

『なんだとこの野郎ォォォォ!』

 

『なんだとこの野郎ォォォォ!』

 

『なんだとこの野郎ォォォォ!』

 

 

 

ガルッチ「え?」

 

 

アンドルフ「言い返された、だと!?」

 

 

ガルッチ「どういうこっちゃな…………。(・_・;)」



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主人公のモード

ラーク・バスター・ガルッチ

 

 

ウィングフォーム(有翼人の基本形態)

 

 

有翼人固有の能力であり基本的なモード。飛行能力は個人差ではあるのだが、ガルッチの場合、上手く熟しているというよりは、『XFA-27』以上のスピード、機動性が高い。

それ以上のスピードと機動性を出すことは可能なのだが、安定性が壊滅的に悪くなってしまう。

だが、魔理沙のスペルカードと相性良くて、レースや急いでる時の場合使用することが多い。翼の色によってステータスも変わるし、日常として使用する場合は普通に翼を出して飛ぶことがある。無論、その場合はスピード性はない。

 

 

 

英霊フォーム

 

 

Fateの英霊達に加え、他作品のキャラの力を借りて戦う形態。

その能力は多種多様で、基本的にクラスで決められていて、宝具だけ使用する場合、『生命樹の剣(セフィロトソード)』と『邪悪樹の剣(クリフォトソード)』を使って発動させる。

本来クラスカードは、聖杯の泥で使われるのだが、どういう仕組みなのか、本来の英霊達の力をそのまま使ってるため、『限定召喚(インクルード)』だけでも何度も使用でき、『夢幻召喚(インストール)』を使えば、長時間使えて、短時間で使用できるようになる。

他者に渡して使わせることも出来る。

 

 

魔神化(絶望)

 

 

絶望の魔神『ディスペア・ダークネス・ガイア』の力を借りて、一時的に筋力と魔力を強化させる、アタッカー系の強化形態。見た目は右腕にデビルメイクライ4のネロの腕の色違いで、手は蛍光深紅色に、腕はクシャルダオラ並の硬く黒い鱗で覆われている。

初期はまだ制御出来なかったものの、使っていく内に順応していき、能力覚醒に至ったところで、問題なく使用している。

 

 

 

ビーストフォーム

 

 

雷狼竜ジンオウガの能力を覚醒させ、野生の本能を呼び覚ます形態。最も、理性は保っていているため、仲間を襲うことはない。

そのため特徴は頭から角が生え、両手は鉤爪、そして尻尾が生える。しかもジンオウガ特有の能力である『超帯電形態』を持っているため、更に強化させる事が出来る。

その代償として、耐久性が下がるという捨て身のモードでもある。

 

 

 

キャットフォーム(デンジャラス・ビーストフォーム)

 

 

簡単に言うとネタ形態。主に疲労感半端ない時に強制的にこのモードが発動する。文字通りネコ耳と尻尾が生えるため、多くの人が魅了してしまう。と言うよりかは、ほとんど家族や愛人がそのモードを見ることが多い。

因みにネコ耳とは言ったが、実際はプクリポのネコ耳バージョン。

 

 

 

モンスターフォーム

 

 

ゴジラ怪獣に出てくる完全生命体デストロイアとスペースゴジラ、ウルトラ怪獣のEXゴモラの力を借りて戦う形態。

魔神化を除く上記のフォームより強力で、加減を間違えれば星一つ粉々になる程の力を持ってる。と言っても、デストロイアの能力は常に発動している。

 

 

 

仮面ライダーフォーム

 

 

最近ではよく使う形態。変身ベルトは、戦極ドライバー、ゲーマドライバーΩの2つあり、仮面ライダー武神鎧武、仮面ライダーファンタズムに変身できる。

 

 

『武神鎧武』

 

 

使用するベルトは戦極ドライバーとブラッドオレンジロックシード。姿も武神鎧武と同じなのだが、『ブラッドカチドキロックシード』を使用すると、ガイムのカチドキアームズのブラッドオレンジバージョンとなり、更にゲート・オブ・バビロンロックシードを付け、『A・U・O!!CAST OFF!』と言いながら捻ると、英雄王ギルガメッシュの原初の神話礼装に変わる。

 

 

『仮面ライダーファンタズム』

 

 

使用するベルトはゲーマドライバーΩとライダーガシャット。仮面ライダーエグゼイドのオリジナルなのだが、何故か顔出し。

使用するガシャットは『ラッシュマッチレスガシャット』で、Lv1は戦国時代の歩兵の姿となり、Lv2になると英霊エミヤの衣装に替わる。

ファンタズムなだけに、Lv2~5、X、XX、50、75(オリジナル)、99までのガシャットは英霊達の力を使えるようになる。(リズミカルダンシングガシャットは除く)

持っているガシャットは以下の通り。

 

 

Lv1、Lv2

 

 

『ラッシュマッチレスガシャット』←無双ゲーム

 

エミヤシロウ

 

 

Lv3~5

 

 

『バンバンシューティングガシャット』←シューティングゲーム

 

ビリー・ザ・キッド、エミヤキリツグ、エミヤシロウ・オルタナティブ(プロトガシャット)

 

 

『ブリッツボールスピラガシャット』←スポーツゲーム(FINALFANTASYⅩのスポーツがモデル)

 

なし

 

 

『リズミカルダンシングガシャット』←音ゲー&リズムゲーム(Lv4)

 

なし

 

 

『ドラゴナイトハンターZガシャット』←狩猟ゲーム(Lv5)

 

ジークフリート

 

 

LvX、XX

 

 

『ラッシュヒーローズXXガシャット』←協力無双ゲーム

 

ヒロインX、ヒロインXオルタナティブ

 

 

Lv50

 

 

ガシャットギアデュアルγの『レジェンドオブファンタジー』←RPGゲーム(基本英竜が持つ)

 

円卓の騎士(アルトリア、ガウェイン、ランスロット、トリスタン、マーリン、モードレッド、ギャラハット)

 

 

『ノックアウトファイターガシャット』←格闘ゲーム

 

ベオウルフ

 

 

『パーフェクトパズルガシャット』←パズルゲーム

 

不明

 

 

『バンバンフリートコレクションガシャット』←シミュレーションゲーム(艦これがモデル)

 

織田信長

 

 

Lv75

 

 

『セブンシンカレクイエムガシャット』←大戦略(悪側)ファンタジーゲーム

 

ジャンヌ・オルタ

 

 

『セブンヴァーチェロンドガシャット』←大戦略ファンタジーゲーム

 

ジャンヌ・ダルク

 

 

Lv99

 

 

『マッチレスストロンゲストガシャット』←無双ゲーム

 

ギルガメッシュ

 

 

無敵

 

 

『アルティメットムテキガシャット』←無双ゲーム

 

ギルガメッシュ

 

 

(今は此ぐらいですが、追加するかもしれません。)

 

 

因みに、『ガシャコンバグヴァイザーⅡ』と『仮面ライダークロニクルガシャット』を使えば、仮面ライダークロノスに変身できる。

 

 

 

フュージョンライズフォーム

 

 

『東方悪夢男』の幻想郷にいたウルトラマンヒカリから、『ボーイズライザー』と『ボーイズカプセル』を貰った為、呼び出せば『フュージョンライズ』する事が出来る。

この形態になっている間は、その者らの能力を借りて戦う事が出来る。代わりに、投影魔術や固有結界が使えない。

 

 

『キングエース』

 

フュージョンライズの基本形態。ジェクトの豪快さと、ティーダの華麗さを持ち合わせており、地上(足に付いてる場合)はジェクトの豪快な攻撃、水中はティーダの華麗な攻撃で戦う水陸両用の形態。

 

 

スタードラゴン

 

 

桐生一馬(龍が如く)×空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)

 

 

堂島の龍とも言われる桐生一馬と、『ジョジョの世界』では最強かつ無敵とも言える『星の白金(スタープラチナ)』のスタンドを持つ空条承太郎を使ったフュージョン。

スタイルはチンピラ、ラッシュ、壊し屋、堂島の龍の4つがあり、ヒートアクションは0~6、武器を持てば、見参、維新も使える。更に、スタープラチナも使えるため、やり方次第では、強力な形態になる。

 

 

 

 

(今は此だけですが、作中で後々増やします。)

 

 

 

オルタナティブモード

 

 

滅多な事がない限り、使用することのない形態。主に大切な者を傷つけたり、殺したり等、ガルッチの琴線に触れるような事があった場合、怒り狂い、『狂化』が発動する。

最悪の場合、『冠位狂戦士(グランドバーサーカー)』の『デスペラードカオス』を使用して、仇討ちするまで暴れ回る事も…………。

 

 

 

永遠の超天元突破神話礼装

 

 

対ゼロノス戦として使っていた礼装で、元々は『死滅願望』と『消滅願望』のスキルが付与している中間形態。ただし、英竜によって『死滅願望』のスキルは消滅、そして『消滅願望』はジャック・クリムゾンが請け負って消滅したため、何時でも使えるようにはなったものの、最近ではこの形態を使用することは全くない。

 

 

 

???

 

 

ガルッチにとっての最終形態であり、究極形態なのだが、今はそれが使えない。その力はTOAAやマーベル、DCの上位達にも匹敵する力のようだが…………。

 

 

 

 

 

門矢未来

 

 

 

仮面ライダーフォーム

 

 

ディケイドライバーとカードを使うと、『インフィニティーディケイド』に変身できる形態。元々は未来の兄、門矢士のものだったが、ディルーラーの力を手にしたため、グレートレッドに苦戦していた未来にあげ、イフに吸収されたことにより、『ディケイド』の力を手に入れた。

今では、『コンプリートフォーム』、『パーフェクトコンプリートフォーム』、『激情態』、『激情態 コンプリートフォーム』、『激情態 パーフェクトコンプリートフォーム』という5つのフォームに変えることが出来る。

 

 

 

怪獣娘フォーム

 

 

イフがガルッチに転移した後に発現した形態。基本的に、ウルトラ怪獣の力を借りて使っている。

 

 

 

 

星空英竜

 

 

 

仮面ライダーフォーム

 

 

ゼロノスが作ったと言われるゲーマドライバーΩとライダーガシャットを使用して、変身することが出来る形態。基本的にウルトラ怪獣やウルトラマン達の力を宿しているため、他のガシャットを使用した場合、その姿、または怪獣娘の姿として戦う。

因みに名前だが、『仮面ライダーウルトラモンスター』と呼んでいる。

 

 

Lv1、Lv2

 

 

『ウルティメットギャラクシーモンスターガシャット』←アクションゲーム

 

 

ウルトラマン、Lv2時はウルトラマンマックス(何故マックスなのにLv2なのかは気にするな。既に候補は決まっているのだ。)

 

 

 

Lv3~5

 

 

『タドルクエストガシャット』

 

 

ウルトラマンメビウス

 

 

 

『ギリギリチャンバラガシャット』

 

 

宇宙剣豪ザムシャー

 

 

 

『マイティアクションXガシャット』

 

 

ウルトラマンタロウ、(プロトガシャットの場合)ゼットン

 

 

 

『メロディアソングガシャット』←歌ゲー

 

 

イフ(最終形態)

 

 

 

『ハリケーン忍者ガシャット』

 

 

バルタン星人

 

 

 

LvX(10)、XX

 

 

『ウルティメットダブルスギャラクシーガシャット』←協力アクションゲーム

 

 

ウルトラマンゼロ、ウルトラマンベリアル

 

 

 

LvX

 

 

 

『エレクトロストライカー』←ロボット無双ゲーム(ガンダム無双が例)

 

 

ウルトラマンX

 

 

 

Lv50

 

 

『レジェンドギャラクシーモンスターガシャット』

 

 

ウルトラマンレジェンド

 

 

 

『キングギャラクシーモンスターモードガシャット』

 

 

ウルトラマンキング

 

 

 

 

Lv99

 

 

『ウルティメットギャラクシーノア』

 

 

ウルトラマンノア、ダークザギ

 

 

 

無敵

 

 

『アルティメットムテキガシャット』

 

 

ウルトラマンノア&イフ、ダークザギ&ダークルシフェル

 

 

(諸事情の元、此が限界です。他にもありましたら、教えて下さい………。)

 

 

 

 

ウルトラマンモンスターフォーム

 

 

英竜が変身できるウルトラマン。姿はウルトラマンが獣のようなもので、顔付きはレオ似、頭にはライオンのようなたてがみを生やし、背中には鳥の翼が生えていて、脚は豹のようで、腕は爬虫類を思わせる。そして五本指に生える爪は、恐竜を連想させる。

カラータイムは、大きな目のような形をしている。一番の特徴は、ウルトラマンでありながら、口が開く事が出来る。

獣の力を持ち、本能で戦う為、戦い方はある意味ガルッチのビーストフォームに近い。

必殺技は『モンストリウム光線』なのだが、何と言っても、光線で食べてカラータイムに吸収できるらしく、これには英竜も驚いている。因みに、光線でなくとも、体の何処でも触れたりしたら、任意で捕食する事が出来る。

変身するには、『モンストリウムキャンディ』が必要。




今はこんな感じですが、ガルッチの『???』は、今作と言うよりかはラスボス後になるまでは出て来ることはありません。


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宝具&武器紹介

ラーク・バスター・ガルッチ

 

 

【宝具】

 

 

真・(トゥルー・)無限の刃製(アンミリテッド・ブレイド・ワークス)

 

 

ランク:E++~∞

 

種別:世界改変(固有結界)

 

レンジ:不明

 

最大捕捉:∞

 

 

かつてガルッチが見ていた悪夢を体現した心像世界だったが、その悪夢を破壊したことにより進化した宝具。

あらゆる武器が刺さってた草原は、光の球が溢れかえる草原へと変わった。真となったため、複製品の能力が本来のランクに++が追加され、真作を超える贋作になった。

そのため、神造兵器だろうがなんだろうと、楽々と投影魔術で出すことが出来る。

ただし、あくまで()()()()で出来る神造兵器類なだけで、『天満月』、『エンペラブレード』のような()()()()でしか投影出来ない武器をとなると、ランクが下がってしまう。

詠唱は英語で、前向きな詠唱になってる。

 

 

 

詠唱

 

 

I am the bone of my blade.(体は刃で出来ている。)

 

 

promise light is my body,(血潮は約束の光で、)and memory is my blood.(心は思い出。)

 

 

I have created over a thousand blades.(幾多の戦場を越えて不敗。)

 

 

Unaware of fake,(偽りと共に生きるのでならば、)

 

 

Nor aware of Trulli.(真実と未来を追い求める。)

 

 

Nothing is impossible for the nightmare,(悪夢の未練は非ず、)

 

 

Tear apart the darkness of the abyss,(深淵の闇を引き裂く、)give birth to the world.(世界を生む。)

 

 

I have no regrets.(今以て我が生涯は、)This is the only path.(まだ見ぬ未来へと繋いでいく。)

 

 

So as I pray,(この意志は、)

 

 

 

TRUE UNLIMITED(無限に連なる ) DIMENSION BRAID WORKS!(次元を超えた刃で出来ていた!)

 

 

 

 

熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)

 

 

ランク:∞

種別:結界宝具

レンジ:不明

最大捕捉:∞

 

 

ガルッチが使用する結界宝具にして、唯一の防御系の宝具。魔法扱いはしているものの、守りは全て遠き理想郷(アヴァロン)よりも超えていて、滅多な事がない限りあらゆる攻撃を耐えることが出来る。

その名の通り、真明を解放すると14枚の光の盾のような花弁と、それに広げるかのような4枚の翼型の光の盾が展開される。

 

場合によれば、ゲーティアの宝具『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)』を軽々と弾くことも出来る。

 

 

 

擬似(イマジナリー・)宝具(ノーブル・ファンタズム)

 

 

ランク:E-~EX-

 

種別:対人~対界宝具

 

レンジ:宝具による

 

最大捕捉:宝具による

 

 

 

Fateシリーズの英霊達の宝具を再現したことにより得た宝具。擬似ではあるのか、本家よりもランクと能力が下がってるものの、何発でも使用する事が出来る。

英霊カードも使用すれば、ランクと能力をそのままで、何発も放つことが出来る。

 

 

 

 

神々の財宝(ゲート・オブ・ディメンション)

 

 

ランク:E~EX+++

 

種別:対人宝具

 

レンジ:1~99

 

最大捕捉:10000人

 

 

ギルガメッシュが使用している宝具を再現した宝具。

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』との違いと言ったら、人類の手に依らない最高ランクの宝具を取り出すことが出来るほか、それらの贋作版が多く入っているため、対戦したら恐らくこちらが上手だろう。

が、天の鎖が無い代わりに、地の鎖があるため、英雄であればあるほど、硬度を増す特性を持つ。ただし、反英霊の場合は簡単に引き千切ってしまうため、英雄しか効かない。

 

戦闘はギルガメッシュと同様、宝具を直接射出して攻撃を行う。砲門の数も凄まじく、その気になれば無数の宝具を雨霰と降らせることも可能。

財宝の展開方法は様々で、基本的には背後に展開した上で射出する形で用いるが、敵を取り囲むような形で展開したり、敵の足元からいきなり出現させたり、敵の周囲360°を囲みつつ竜巻のような形で一斉射出する場合もある。

 

勿論、汎用性も高く、バビロンの蔵以上に色々な物があるのだが、殆どが投影で使用しているため、必要な時以外は使っていない。

 

 

 

天地崩壊す終焉の星(ディマイズ・ナピュシュティム・ヌア)

 

 

ランク:EX++

 

種別:対界宝具

 

レンジ:1~999

 

最大捕捉:1000人

 

 

矢と化したエアの回転する三つの円筒が風を巻き込むことで生み出される、圧縮され鬩ぎ合う暴風の断層が擬似的な時空断層となって絶大な破壊力を生み出す。それと同時に、『ナピュシュティムの大波』も加わっている為、原初から終焉へと反転している。

Fate/Zeroのギルガメッシュと戦ってたときに使用していて、まだ完成していなかったにもかかわらず、相殺してしまう程の威力を持っている。

 

文字通り、この宝具はまだ完全な宝具ではないため、一体どれだけの力を持っているかは不明。

 

 

ボーイズライザー

 

 

ランク:C~EX

 

種別:強化宝具

 

レンジ:不明

 

最大捕捉:不明

 

 

ウルトラマンヒカリから受け取ったことにより、宝具化した物。能力は未知数ではあるが、使用することにより、その者らの力を宿すことが出来る。

ただし、投影、固有結界(ある英霊は除く)を使用することが出来なくなる。

 

 

 

光と闇の聖短剣(エボルトラスター)

 

 

ランク:UEX+++

 

種別:対人宝具

 

レンジ:0

 

最大捕捉:1人

 

 

ウルトラマンラークノアに変身するための短剣型の変身宝具。武器としては、宝石剣ゼルレッチ並みの力を持っている。

変身すると、右半分はダークルシフェルの翼を持ったダークザギ、左半分は白銀と青色の翼を持ったウルトラマンノアになる。

ダークザギとウルトラマンノアの能力と技の両方持っていて、擬人化するとあらゆる者達を魅了してしまう程の美少女と化す。

因みに、擬人化した方が動きやすい。

 

 

 

???

 

 

ランク:不明

 

種別:対物語宝具

 

レンジ:測定不能

 

最大捕捉:測定不能

 

 

誰もが想像つかないような宝具であり、ガルッチにとっての最期の切り札。

実際には『創造王神』が持っていたと言われる宝具で、どういう力を秘めているのかは不明。

 

 

 

 

 

 

【武器】

 

 

聖剣スターダストソード&魔剣ダークネスムーン

 

 

有翼人の時から常に持ち歩いている武器。最近は使う機会が無いものの、手入れはちゃんとしていて、切れ味も抜群。スターダストソードは、約束された勝利の剣(エクスカリバー)の面影があるのか、閃光を放つことが出来るらしく、威力も申し分ない。

ダークネスムーンの形状は、何故か刀なのだが、使い勝手がよく、何より気に入っている。

 

 

 

日光 暁丸&月光 闇夜丸

 

 

幻想郷に初めて来て、滞在中の時に自作した最初の武器。

暁丸には天照大神の力が、闇夜丸には月夜見尊の力を宿していて、干将・莫耶のように引き合う性質を持っているため、『鶴翼三連』を繰り出すことが出来る。

両方とも同じ形の刀なのだが、暁丸の持ち手は赤く、闇夜丸の持ち手は青いので、見分けはつく。

因みに、形状も変化できる刀で、逆刃薙、弓、大剣、蛇腹刀にもなる。

 

 

 

生命樹の剣(セフィロトソード)&邪悪樹の剣(クリフォトソード)

 

 

現在使用している武器。どちらも、『デート・ア・ライブ』の『精霊』達の力を宿していている。

セフィロトソードにはケテルが、クリフォトソードにはバチカルが居て、凄く仲が悪く、度々対立している。が、案外戦闘面に関しては何故か足引っ張っておらず、凄く相性が良い。

更に、どちらも英霊カードとスペルカードの挿入口がある為、英霊を挿入すれば宝具を放つことが出来て、スペルカードも挿入すると、英霊が持つ宝具によって強化する事が出来る。

 

 

 

常闇月の刀

 

 

絶望の魔神『ディスペア・ダークネス・ガイア』が使用していた太刀。真刃が黒く染まっていて、強大な力を持っている。

『絶望』の力を完全に操れるようになったのか、他の人達にも使えるようになっている。

因みに太刀であるものの、二刀流にする事が出来る。

 

 

 

天満月

 

 

全王神がガルッチのためにと思い作ったと言われる最強の刀。鞘がないため、真剣が見えてしまうが、切れ味は恐ろしいほど良く、どれだけの防御を固めても、軽々と斬ることが出来る。

更に、両手で持つと大太刀に変わるため、場合によっては星も真っ二つにしてしまう。

 

 

 

 

 

門矢未来

 

 

【宝具】

 

 

無限なる世界の破壊者(インフィニティー・ディケイド)

 

 

ランク:A~UEX++

 

種別:対界宝具

 

レンジ:0

 

最大捕捉:1人

 

 

士が持ってるディケイドライバーと当時未来のスタンドだった『完全生命体イフ』と融合したことにより、手にした宝具。

ディケイドの能力に加えて、イフの能力を付与しているためか、今まで出会ってきた人達の技や能力を使用する事が出来る。

因みに、『コンプリートフォーム』、『パーフェクトコンプリートフォーム』、『激情態』、『激情コンプリートフォーム』の4つの強化フォームを持っている。最終フォームは、『激情パーフェクトコンプリートフォーム』で、激情態のディケイドの能力に加えて、コンプリートフォームの能力を持ってるため、恐らくディケイド時の士と勝負したら、未来が勝利する。

 

 

 

縹渺たる英騎の宝鑑(ライドブッカー)

 

 

ランク:A+

 

種別:対人、対軍宝具

 

レンジ:1~50

 

最大捕捉:10人

 

 

ディケイドライバーと同様受け取った物。ガルッチが持ってるクラスカードケースとスペルカードケースと同じような物で、様々なカードが入っている。

因みに、本型だけでなく、剣、銃にもなるのだが、大半は誰かの武器を使用するため、本型以外は使わない。

 

 

 

【武器】

 

 

秩序の庭園(コスモス)

 

 

龍神空が持つ神器『聖剣創造(ブラック・スミス)』で生み出した剣。本来の能力は不明だが、攻撃してくる者の攻撃を受けると、その意志や敵意、その攻撃を無効化する能力を持っている。

 

 

神龍殺し

 

 

名前通り、あらゆる神龍を殺すことが出来る剣。と言うよりかは、刀。

 

 

コメットソード

 

 

全王神とガルッチの手で作ったと言われる剣。手に持つだけで彗星よりも早く、斬りつけることが出来て、多重次元屈折現象を起こせる程。

50回同時に斬ることができるが、使い続けていく内に、125回同時に斬れるようになってる。

 

 

 

 

星空英竜

 

 

【宝具】

 

 

獣化した光の巨人(ウルトラマンモンスター)

 

 

ランク:SSS+++

 

種別:強化宝具

 

レンジ:不明

 

最大捕捉:1人

 

 

英竜が本気を出したときになれた宝具。姿はウルトラマンが獣のようなもので、顔付きはレオ似、頭にはライオンのようなたてがみを生やし、背中には鳥の翼が生えていて、脚は豹のようで、腕は爬虫類を思わせる。そして五本指に生える爪は、恐竜を連想させる。

カラータイムは、大きな目のような形をしている。一番の特徴は、ウルトラマンでありながら、口が開く事が出来る。

獣の力を持ち、本能で戦う為、戦い方はある意味ガルッチのビーストフォームに近い。

必殺技は『モンストリウム光線』なのだが、何と言っても、光線で食べてカラータイムに吸収できるらしく、これには英竜も驚いている。因みに、光線でなくとも、体の何処でも触れたりしたら、任意で捕食する事が出来る。

変身するには、『モンストリウムキャンディ』が必要。

実は一つ、新しいフォームを得ていて、それを使用することにより、本当の意味での本能を持つことになる。

 

 

 

アマゾンオメガの力(アマゾンズドライバー)

 

 

ランク:不明

 

種別:変身宝具

 

レンジ:0

 

最大捕捉:1人

 

 

現在ゼロノスが開発していると言われる変身ベルト。それをウルトラマンモンスターフォームとなっている英竜に着けることにより、新たなフォーム、『アマゾンモンスターフォーム』を得ることになる。

ウルトラマンモンスター時の能力に加えて、仮面ライダーアマゾンオメガの技や武器を使う他、戦闘スタイルが、敵に跳びかかり我武者羅に攻撃を繰り出し、更には肉体を食いちぎるなど、自らの野生の本能を全開にしたワイルドな戦法で戦う。

 

 

 

【武器】

 

 

アルティメットナイザー

 

 

平行世界のウルトラマンベリアルが持っていたと言われる武器。英竜の攻撃が通った武器のようで、レイブラッド星人の力だけじゃなく、ヤプール人共の科学で作り上げた『バトルナイザー』らしい。

 

 

日輪炎天刀

 

 

侵略終了祝いとして、ガルッチが作ったと言われる刀。天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)と天照大神、そして朱雀の力を持っていて、その力は未知数なため、その日までは大事にしまっている。

 

 

大黒天・毘婆迦羅王槍

 

 

上記同様、ガルッチが作ったと言われる槍。インドの神であるマハーカーラ(大黒天)とドゥルガー(毘婆迦羅王)の力を宿しており、破滅的な威力を持っている。

ある意味仮面ライダーディケイドよりやばい。というかディケイドがこの武器持ったら、絶対に滅びる。

 

 

 

ザギ・ルシフェル(スターザギ)

 

 

【宝具】

 

 

スペシウム融合破砕砲(ウルトラフュージョンブレイカー)

 

 

ランク:EX

 

種別:対城宝具

 

レンジ:100

 

最大捕捉:450人

 

 

ゾフィー以外のウルトラマンを召喚させて、合体光線を放つ宝具。威力は約束された勝利の剣(エクスカリバー)天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)の中間辺りではあるが、それでも強力。

 

 

 

共に奏でし絆と愛の唄(スターダスト・ドリームズ)

 

 

ランク:UEX+++

 

種別:対時空宝具

 

レンジ:1000

 

最大捕捉:測定不能

 

 

暗黒破壊神ダークザギであることを捨て、新たな人生を歩むことを決意して得た真の切り札。1人ではこの宝具を使っても期待は出来ないが、恋人であるはやてと、仲間であるリリカ、なのは、フェイト等の人達、ガルッチ達も使用することにより、本領を発揮する。

その力は、全てを浄化し尽くす物でどれだけのチートでも勝るとも言われるほど。

 

 

 

【武器】

 

 

メガバトルナイザー

 

 

英竜から貰った武器。どれだけの能力を持っているのかは不明。

 

 

村山刀

 

 

転生祝いとして、ガルッチが作った刀。持つだけで、手刀で綺麗に斬ることも出来るほか、ジャック・マッドネス・クリムゾンが持っていた能力を持っている。『零の龍神』の力、ジャックが使用していた宝具『永劫殺戮(マサクル・オブ・ザ・リッパー)』、そして邪龍『カオス・オブ・ザ・ドラゴン』を召喚できる力を宿している。




因みに、ザギとガルッチの真の切り札は『歌』です。ザギが『絆』と『愛』の歌であるならば、ガルッチは『軌跡』の歌です。


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設定紹介

次の本編に入る前に、先ずは今までの設定を紹介します。


『星の勇者』

 

 

初登場:『Star Dust Space chapter1』から

 

 

無の神である『アズラエル・ラヴォス』と戦うために、選ばれた者達を言う。選ばれた者達の刻印には、『88星座』のどれか、『星の形』を、身体中の何処かに描かれている。

中には、『星の勇者を阻む者』の刻印の両方を持ってる者もいる。(簪が例。)

現在はノアの手によって消滅し、刻印も消失している。

 

 

 

『星の勇者を阻む者』

 

 

初登場:上記と同じ

 

 

無の神である『アズラエル・ラヴォス』に従い、『星の勇者』と戦うために選ばれた者達を言う。選ばれた者達の身体の何処かに刻印があり、『逆トライフォース』、『悪魔の紋章』が描かれている。

ただし、選ばれているにも関わらず、無の神を裏切り、星の勇者と共に戦う者がいるため、団結力は脆い。

現在は無の神が消滅し、星の勇者の刻印と同様、消失している。

 

 

『始原大神』

 

 

初登場:上記と同様

 

 

始まりから生まれた最初の神とも呼ばれている。他の神々とは違い、彼らは強大な力を持っていて、常に自分の世界に居なくてはならない。

現界させることは可能だが、制限時間もあり、その時間が来ると、強制的に戻ってしまう。

 

 

 

『守護神の剣 ゴッドフリード』

 

 

初登場:上記と同様

 

元ネタ:二ノ国の武器

 

 

ガルッチとルッチの故郷である『End of The World』を守護するために生まれた剣。

何のために作られたのか、その性質はどんなものなのかは不明なのだが、それを使用する者は今のところガルッチのみ。

現在はギルガメッシュの財物として保管されている。が、いずれ来るべき時が来た場合、再びガルッチの手元に戻るらしい。

 

 

 

『無の神』

 

 

初登場:上記と同様

 

 

あらゆる全てを無にするほどの力を持ち、かつてガルッチの祖父『ラーク・ブライアン・ロード』と、その仲間達と戦い、辛勝した存在。その正体は人工的に作られたスタンドで、ある者達の野望を叶えるために生まれたスタンド。

その姿は、『クロノトリガー』に登場する星の破壊者『ラヴォス』で、あらゆる力を持っている。

だが結果、ウルトラマンノアの手によって敗北、そのまま消滅した。ロードの孫であり、創造主に見られながら。

 

 

 

『混沌を司る3大魔神』

 

 

初登場:上記と同様

 

 

 

『絶望』、『破滅』、『殺戮』。3つの負の力を宿し、世界を混沌へと陥れた存在。と思われがちだが、3人の魔神達はそんなことはしていない。

そもそも彼らは、人の迷惑をかけないように気を使っていて、逆に好印象を持たれている。

絶望を持つ魔神は、落ち込んでいる者を見つけ、励ましながら、その人の絶望を吸収したりしてる。

破滅を持つ魔神は、破壊活動とかしているが、実際には爆弾解体や倒壊予定の建物を破壊とかやってる。

殺戮を持つ魔神は、どちらかと言えばただただ遊んで欲しい子供を見つけて、一緒に遊んでいたりする。が、虐待されていると発覚すれば、容赦は無い。

現在は『絶望』の力はガルッチが、『破滅』の力はフランが、『殺戮』の力はこいしが引き継いでおり、既に力の制御、覚醒も至っている。

因みに、3人の魔神と相反する『調和を司る3大神』もいるが、どちらも仲が良い。

 

 

 

『調和を司る3大神』

 

 

初登場:上記と同様

 

 

『希望』、『運命』、『心(感情)』。3つの正の力を宿し、世界の調和をもたらしている存在。と思っているがそこまで大したことはしていない。

基本的に彼らは、困ってる人に対して相談に乗っていたりしているからだ。

希望を持つ神は、絶望の魔神と同様落ち込んでいる者を見かけたら、励ましてあげたりしている。

運命を持つ女神は、占い師として活躍していて、人生という道に迷ってる人が居たら、必ず導いている。(ただし、ある程度まで。)

心と感情を持つ女神は、カウンセラーやセラピストとしての仕事をしていて、唯一能力を使いながら、人々の役に立とうと頑張っている。

現在は『希望』の力をルッチが、『運命』の力をレミリアが(言わば能力強化)、『心(感情)』の力をさとりが引き継いでおり、弟と妹達より先に覚醒している。

因みに、3人の神々と相反する『混沌を司る3大魔神』も居るが、どちらも仲が良い。

 

 

 

『無の神の信者』

 

 

初登場:『Star Dust Space chapter2』

 

 

今のところつかみ所の無い組織ではあるものの、過激派と穏健派の二種類いるらしい。その中で最も目立つのは過激派で、様々なところで破壊活動とかを起こしているらしい。

一方で穏健派は、基本的に孤児の保護などをしており、悪い人が殆ど居ない。

無の神が消滅した今ではどうなってるのかは不明。少なくとも穏健派は、これまで通り、孤児の保護などすると思われる。

 

 

 

『零の龍神』

 

 

初登場:『Star Dust Space chapter3』、エイリアンマンさん作品『完全生命体が僕のスタンド?~えっ?何此のチート?~ セカンドシーズン』

 

 

ウルトラマンキング曰く、『無の神を生み出した始まりと終わりを司る『零』の存在たる龍神』。

遙か昔に滅んだと言われていたが、実際にはまだ生きていて、カオス一族と言う名の龍族がその血筋を受け付いている。

長男のゼロノス、二男のクリムゾン(偽名がジャック)、長女のティポタの3人だが、ティポタの孫娘である杉本鈴美も加えて4人が零の龍神の力を使える。その内2人はバグスター化しているものの、今でも使える。鈴美は零の龍神の血筋を受け継いでいると、クリムゾンから告げられた事により、仮面ライダーゼロとして覚醒している。

 

 

 

『全の竜神』

 

 

初登場:『Moon Light Another Fate』

 

 

『零の龍神』と相反する力を持っている竜神と呼ばれているが、種族は多彩。にもかかわらず、その存在は雲を掴むぐらい分からなくて、探すことも困難とも言われている。

だがそれには理由があり、『全の竜神』となった者は、一度死んだことにして、一時的に誰とも顔を合わせないように密かに暮らさなければならなかった。

ガルッチの祖父であるロードもその1人であり、仲間は『NieR:Automata』の2Bと9S、ゼロノスが作ったと言われるホムンクルスことレイ、『FINALFANTASYⅩ』のシーモア、そして魔神柱であったはずの『フェニックス』(現在は擬人化)の5人いる。

 

 

 

『虚の龍神』

 

 

初登場:上記と同様

 

 

かつて『第零宇宙』にいる『全王神』と『最終宇宙』にいる『龍神王』が戦争していたとき、『虚数宇宙』にいる『虚の龍神』が漁夫の利を得るために、どちらも襲撃してきた龍神。

『全』の力を持つ竜神と、『零』の力を持つ龍神、そして『虚』の力を持つ龍神にはそれぞれ相性があり、『虚』は『零』に強く『全』に弱い。『零』は『全』に強く『虚』に弱い。『全』は『虚』に強く『零』に弱い。っと言った、まるでジャンケン式のようになってる。

が、結果的に一頭も得られなかったどころか、殺されてしまった。

けれど、肉体だけは残ってしまい、その肉体はガルッチが持っている。というか、『虚』の力を持っているのは、今のところガルッチのみ。

英竜とガルッチの娘のレアも、『虚』の力を持っているが、まだ気が付いていないため、保留。

 

 

 

『十三王神』

 

 

初登場:『Subterranean Electron World』

 

 

 

初代全王神であるヴァルハラと共にいた者達の事を指す。『刃剣王神』の他に、『自然王神』、『融合王神』、『天候王神』、『鋼鉄王神』、『魔術王神』、『生王神』、『死王神』、『空間王神』、『時空王神』、『罪王神』、『浄王神』、そして『未知王神』がいたが、虚王魔神だった頃のガルッチによって、6人死亡している。

後の7人は姿を変えて生きているか、転生して密かに暮らしているかのどちらかになる。

その内『自然王神』は、布仏本音に力を献上している。リリカは『十三王神』の1人である『融合王神』との関わりがあるらしいが、未だに不明。そして、『刃剣王神』が持つ力はガルッチに譲り渡した後に消滅したと思われる。

 

 

 

 

『創造王神』

 

 

初登場:上記と同様

 

 

かつて『無』だった場所を、あらゆるものを生み出したと言われる伝説の始原大神。その力はTOAAやDC勢、マーベル勢を軽く超えていて、その存在は計り知れない。

ただ、既に故人となっており、今の頂点はTOAA達だけではあるが…………。




っとまぁこんな感じです。『Star Dust Space chapter1』から『Subterranean Electron World』までの設定の一部を紹介しました。


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GAME5 『splatoon2』
episode61 イカしたゲーム


-始原の城-


マーベラス「ほう、どうやらガルッチ達は、『splatoon』のデータ世界に行くようだな。」

士「splatoon?聞いた事ねえ世界だな。」

束「私も。」


マーベラス、知ってるのか?


マーベラス「ああ、あの場所はイカとタコ等の奴らが生息している世界でな。なかなか面白い遊びもしてるようだしな。しかも、士の弟もいるぞ。」

士「未来もか!?」


まぁとりあえず、splatoon編始まります。ゆっくりしていってね。


メアリー「何気に久々だね、それ。」


-ガルッチ達の家 最深部-

 

 

ガルッチside

 

 

ゼロノスに呼び出されました。って事は、ようやく未来達も2に突入したって事か。

 

 

士織「それで、今回は………。」

 

深雪「ウチらも呼ばれたって事ね。」

 

藍「でも、思うけど…………。」

 

簪「『splatoon』かぁ、私達に取っては初めてかなぁ。」

 

イリヤ「私も。」

 

英竜「確かに、今回は我々にとっての未知の世界だって言うのは変わりないな。」

 

全王神「私も知ったのは、つい最近だしねぇ~。」

 

ガルッチ「だからって、母さん。何も参加しなくても………。」

 

 

そう、今回のメンツは、『Fate/Zero』のメンバーと、その追加として、簪、士織、深雪、そして全王神。

もう一度言おう、()()()。まさかの母さんが、今回のゲームに参戦することになったのだ。良いのかそれで…………。

 

 

英竜「しかし、全王神様がご参加するなんて、流石の私もビックリですよ?」

 

ガルッチ「僕だってビックリだよ、ホントに。良いのか母さん。」

 

全王神「大丈夫だ、問題ないよ!!英竜ちゃん!ガルちゃん!!(ゝω・)b」

 

 

はぁ、こりゃ頭が痛くなりそうだ。普通胃薬が必要なんだけど、僕の場合ストレスを感じると、頭痛薬が欲しくなるんだよね…………。

まぁ最悪、頭斬って────

 

 

全王神「ガルちゃん、怖いことはやめて。私、心臓に悪いからね?」

 

ガルッチ「地の文読むなや………。」

 

簪「ガルッチ、何かイケナイ事でも想像した?」

 

ガルッチ「とりあえず簪、メモ帳とペンしまおうか。あ、そうそう。渡し忘れたが、とある男の体験談のメモあるんだ。それでBL同人誌に役立てて欲しい。」

 

簪「なん…………だと…………!!」

 

藍「あー、あの時かぁ。」

 

 

いやぁ、ゼクスのBL体験談は役に立ったよ。これで簪のBL同人誌のレベルが上がるな。

 

 

全王神「あぁぁぁ、ガルちゃんがイケナイ方へと…………。」

 

ガルッチ「母さんもでしょうが!」

 

 

『ペシンッ』

 

 

全王神「あふんっ。♡ もっと叩いて。♡」

 

ガルッチ「やめろ。」

 

ゼロノス「……………もう良いか?」

 

ガルッチ「ああ、いいぞ。」

 

ゼロノス「さてと、今回やるゲームは、聞いての通り『splatoon』を始める。」

 

 

【splatoon2!!】

 

 

あれ?1じゃないのか?

 

 

ゼロノス「因みに、1のことだが、未来達がクリアした。」

 

ガルッチ「つまり、2をクリアすれば、『splatoonガシャットロフィー』が現れるって事か。」

 

ゼロノス「そうだ。」

 

ガルッチ「んで、制限は?」

 

ゼロノス「其処聞くと思った。今回はちゃんとある。まぁ、ガルッチと英竜には、『ゲーマドライバーΩ』あるから、まぁいいが。まず『splatoon』の世界は未知の世界。未来達にも伝えたが、基本的には能力は制限される。ガルッチの投影は、その世界の武器限定しか使えなくなるというわけだ。少なくとも、大半の能力は使えないだろう。」

 

士織「それってつまり、転生の特典は…………。」

 

黎斗「その世界では使えないだろうな。だが藍とイリヤの場合は、使えないというよりは、制限されると言うべきか。」

 

イリヤ「どういう事?」

 

黎斗「彼方の世界でも、ある意味英霊と反英霊が存在する事が分かった。その殆どが、『弓兵(アーチャー)』、『暗殺者(アサシン)』、『銃兵(ガンナー)』の3クラスがいる。」

 

ゼロノス「まぁ、アーチャーとガンナーも、同じようなものだが、気にするな。兎に角使えるクラスが、その3クラス限定だと言う事だ。ガルッチが持ってる英霊カードケースも例外じゃない。」

 

 

なるほど、まあ妥当だな。

 

 

黎斗「それにこの世界も、『新生ⅩⅢ機関』が確認してある。今回もクリア条件に含まれているから、其奴を倒せ。Ⅶだ。」

 

ガルッチ「何で分かるの?」

 

黎斗「未来から連絡が来てな。どうやら『ナワバリバトル』をやってる最中に、襲撃したらしい。その時未来達と戦ってたイカ達が殺害されたらしい。」

 

8人『イカ?』

 

 

イカって、足十本ある軟体動物の?

 

 

ゼロノス「…………ホントに知らないんだな。まぁいい、イカについては現地で説明する。ついでにタコもな。」

 

黎斗「まずは行ってみた方が良いだろうな。それとガルッチ、英竜。新しいガシャットだ。全能なる神、此を受け取れ。『ゴッドゲーマドライバー』だ。」

 

 

まさかの母さんも、仮面ライダーデビューかよ。しかし新しいガシャットか。どんなのだろうか。

 

 

『スニーキングソリッドガシャット』

 

『ライジングブレイドガシャット』

 

 

…………メタルギアソリッド系のガシャットか。お姉ちゃんは………。

 

 

『ハリケーン忍者ガシャット』

 

『エレクトロストライカーガシャット』

 

 

一つだけ、ガンダムがあったような気がするが…………。まいっか。

 

 

全王神「私のガシャットって、どんなの!?」

 

黎斗「どんなのかだって?無論、神にまつわるゲームだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

『ゴッドイーターガシャット』

 

『エジプシャンピラミッドガシャット』

 

 

ガル英竜「「ちょっと待て、黎斗。なんかゴッドイーターって書いてあるガシャットあるんだけど。」」

 

黎斗「確かに、神であるのに神を食らうなんて、共食いにも他ならないが、此を使うことで、相手の能力をコピーし、自分のものにもできる機能も搭載しているのだ!!!」

 

全王神「何それ格好いい!!」

 

ガルッチ「それでいいのか母さん、滅茶苦茶心配なんだけど。」

 

英竜「それにこのガシャット、エジプト神話の神々が写ってるけど、もしかして………。」

 

黎斗「その通り、全能なる神には、神話系のゲームガシャットとして使うことにしたのだ。エジプト神話、ケルト神話、日本神話、中国神話、そして界王神等々の神々の力を借りて戦う。まさに!!神である私に課せられた、試練なのだァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

 

ガルッチ「もう、名前変えたら?」

 

黎斗「無論、直ぐさま変えたァ!!『新檀黎斗』と言う名を捨て、今の名は…………!」

 

 

今の…………名は…………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黎斗「『檀黎斗神』だ!!!」←デンジャラスゾンビの起動音

 

 

……………ネーミングは相変わらず、駄目だったようだ。

 

 

イリヤ「そろそろ行こう。」

 

士織「うん。」

 

深雪「そんじゃあ黎斗神、着いたら連絡して~な~。」

 

藍「let's go!」

 

簪「未来は何をしてるのかなぁ?」

 

全王神「よーし、今日から私は、『仮面ライダーイーター』だ!!」

 

英竜「イーターって、神なのに?」

 

黎斗「……………ちょっと待て、私の名前に関してはスルーか?」

 

ガルッチ「……………………そう言うことじゃないか?」

 

黎斗「( ゚д゚)」

 

ゼロノス「まぁ、その…………。ドンマイ。」

 

ガルッチ「そうだね、黎斗。頑張れ。」

 

 

そして僕も転送装置に乗ると、黎斗はショックを受けながら、ガシャットを差し込んだ。

 

 

黎斗「じゃ、じゃあ、頑張ってこい………。」

 

 

【ガッシャット!!】

 

 

【GAME START!!】

 

 

next episode




全王神


新たなフォーム更新


仮面ライダーイーター


使用ガシャットは『ゴッドイーターガシャット』。ベルトは『ゴッドゲーマドライバー』といい、シルバーとホワイトの2色となっている。
能力は相手の能力をコピーし、自分のものに出来るらしい。神々の力も借りるようだが、その能力は作中で………。






束「遂に全王神様も、仮面ライダーデビューしちゃったよ。これエイリアンマンさんも想定外なんじゃ………。」


…………やってみたかったんだ、反省はしているが後悔していられない。


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episode62 初めてのイカ

-牢獄城-


全王「…………クソ、姉貴と星空英竜。貴様達さえいなければ……………!あと、あのガルッチ!!俺の全てを奪いよって!!!」


『ガンッ!』


全王「腹立たしい。不味い飯ではないし、トイレも完備しているのはありがたいが、奴らだけはどうしても許さん!!!
これでは、あのお方に面目がない…………!!我々が目指した、理想なる世界が…………!!!」

???『おい、あんた。』

全王「?」

???『確か、全王様だったか?』

全王「そうだが、何者だ?何故俺の名前を?」

???『私はあのお方の伝言兵だ。長年まで、貴方様の面会をお許し下さるまで、説得して参りました。』

全王「ほう、そうかい。んで、どんな伝言かな?」

???『『しばらくは、そこで待機しろ。』とのこと。恐らく、何かをすると思われます。』

全王「そうか…………。ならば、待つとしよう。」

???『では。』

全王「……………待機しろ、か。やはり俺は、あのお方には見捨てられていなかったと言う訳か。フフッ、まあいい。
いずれにせよ、復讐の機会はたっぷりある。俺はあのお方の駒であり、それに従う者。姉貴、TOAA共、それまでは精々余生を楽しむんだな。


あのお方が、全てを作り替えるまでは、な。」





















-始原の城-


『闇創造王神』ねぇ。確かに、一度だけTOAA達の話にも其奴の話が出ていたな。


マーベラス「まぁ、あくまで伝説なのは確かなんだが、どうもきな臭い。噂では、何処かでひっそりと生きているっていう奴もいるしよ。」

士「なんか俺達、今更だが凄い嫌な予感がするのは気のせいか?」

束「いや気のせいじゃない。私今、背筋が凍っちゃう程、震えてるから。天災の私でも凍えるって一体…………!?」


ひっそりと生きている、か。……………少し、TOAA達のところにいって、『闇創造王神』について話してくる。もしかしたら、何か分かるかも知れないしな。




4期op ヨルムンガンドop 『Borderland』


-???-

 

 

ガシャットを挿入後、ガルッチ達がワープされた場所は、何処かの住宅地だった。

 

 

ガルッチ「何の変哲のない、ただの住宅地だけど、ホントに着いたのか?」

 

黎斗『ああ、間違いなくそこは、『splatoon』の世界だ。とりあえず進め、恐らく風船があるはずだ。』

 

 

黎斗の命令を聞き、ガルッチ達は進んでいると、何かを背負っていることと、何かを手にしていることに気づいた。

 

 

全王神「ねぇねぇ、此なんだろう?」

 

簪「銃っぽいけど、何かな?」

 

士織「それに、私達が背負っているものは一体………?」

 

黎斗『それはこの世界で言う銃だな。名前は『わかばシューター』。初心者用だが、上級者でも扱いやすいシューターだな。んで、君達が背負っているのは、『インク』だ。』

 

ガルッチ「インク!?」

 

イリヤ「まさかのインクなの!?にしてはカラフルじゃない!?」

 

 

ガルッチも他の人らが背負っている物を見ると、ピンク色のインクが入っていた。(ガルッチだけはグリーン。)

 

 

藍「あ、風船が見えたよ。」

 

黎斗『よし、先ずは試し撃ちだ。ガルッチ、撃ってみるがいい。』

 

ガルッチ「いいけど……。」

 

 

『ベチャッ!』

 

 

ガルッチ「うわっ!?ホントにインクが…………って、地面にも着いた!?何これ!?」

 

黎斗『それが今回の世界の特徴だ。その銃の弾は『インク』。イカ達は、自分達が塗ったインクの中に入れる特徴を持った種族だ。今ガルッチが撃った色は、グリーンだから、グリーンのインクしか進めないと言うわけだ。他の7人はピンク色だから、触れただけで、少し鈍くなってしまう。』

 

ガルッチ「インクの中にって、どうやって入れるんだ?」

 

黎斗『一度イカってどんなのか想像してみろ。』

 

ガルッチ「いいけ────」

 

 

『チャポン』

 

 

イカを想像したガルッチは、一瞬にしてイカになってしまい、グリーンのインクの中に入ってしまったのだ。

 

 

英竜「えぇぇぇぇぇ!?!?!?!?

 

ガルッチ『ほ、ホントにイカになっちゃった!?どうやったら戻るの!?』

 

黎斗『もう一回想像してみろ。今度はイカから人間に。』

 

ガルッチ『そんなこといわれても、って出来た。」

 

7人『( ゚д゚)ポカーン』

 

ガルッチ「でも、どうやって?この世界の奴らって、人にもなれるのか?」

 

黎斗『そうだ。普段は人間の姿だが、ナワバリバトル、ガチバトルの場合は、イカになることが多くなるのだ。

未来達が言うには、彼等は『インクリング』と言うらしい。通称、イカだ。』

 

英竜「それでイカか………。」

 

ゼロノス『それで、()()になった感想は、()()がかな?ガルッチ。』

 

 

ゼロノスにとっては悪気がなくてやったわけではないのだが、それを言ったことにより、みんな凍ってしまった。

 

誰だってそうなる、僕もそうなる。

 

 

深雪「………じゃあ、塗りながら、進んでいこうか。」

 

7人『賛成。』

 

 

僕もスルーしておこう。誰だってそうする、僕もそうなる。というかゼロノスのギャグが寒すぎてこっちも凍りそうだ…………。

 

 

(メアリー「気持ちは分からなくもないけどね……………。」)

 

 

深雪side

 

 

あー、あかんわ。今のギャグは寒いわ。いろいろとあかん、何で言うたんかな?

 

 

深雪『それにしても便利やな、イカって。』

 

イリヤ『うん、なんだか楽しくなっちゃった!』

 

士織「私塗ってばっかりぃぃ………。」

 

全王神『士織ちゃぁぁぁん!!!こっちもお願い~!』

 

ガルッチ「皆良いよなぁ、僕だけグリーンだし、自分で塗らなきゃならないし…………。」ドヨーン

 

英竜「あー、そういえばガルッチ…………1人だったね。」

 

藍「大丈夫!私が入るか────」

 

ガル英竜「「駄目ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」」

 

簪『平和だなぁ………。』

 

 

いや待ちなさい!?どっからどう見ても、ガルちゃんのインクに入ろうとしてる藍ちゃんいるけど!?止めて!!

 

 

(因みに、遊びながら進んでいます。)

 

 

イリヤ「って皆ストップ!!」

 

7人『!?』

 

イリヤ「い、行き止まり………?」

 

ガルッチ「でも、なんかグリーンとピンクの噴水しそうなのがあるけど………?」

 

???「それに乗れば、『ハイカラスクエア』ってな場所につくで。」

 

全員『!?』

 

 

いきなり声が聞こえた!?って、なんやこの子。少しイカっぽい?

 

 

???「その様子やと、ビックリさせてもうたね。メンゴ、メンゴ。」

 

ガルッチ「誰?」

 

???「アタシ?アタシはホタル。『シオカラーズ』のホタルだよ。」

 

ガルッチ「なんか、塩辛そうなアイドル名だね………。(・_・;)」

 

6人『うんうん。(・_・;)(._.;)』

 

ホタル「あー、言うとおもたわ。未来達にも言われたなぁ。」

 

ガルッチ「未来達も!?」

 

ホタル「せやで、って………………もしや、未来達が言ってた仲間って、あんたらのこと?」

 

ガルッチ「そうだけど?って、藍?」

 

 

あー、これってもしや…………。

 

 

藍「美少女だァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」

 

ホタル「ちょ!?いきなり馴れ馴れしくない!?ってか、美少女!?」

 

ガルッチ「落ち着け。」

 

 

『パシンッ!』

 

 

藍「あふんっ。♡」

 

黎斗『何故ハリセンあるのだ?』

 

ガルッチ「投影魔法でやったら、なんかできた。」

 

ゼロノス『一瞬で!?』

 

ガルッチ「一瞬で。」

 

黎斗『なんだそれ…………。』

 

ホタル「あー、サンキューな。」

 

ガルッチ「すまん、この子レズっ子でさ。美幼女美少女美女が滅茶苦茶大好きでね。しかも僕みたいな男の娘もメロメロになるらしい………。悪気はないんだが、こう言うのには目にないからね…………。」

 

ホタル「そ、そやったんや。」

 

ガルッチ「まぁ、美少女でよかったな。もし美幼女だったら、あの子も襲ってたぞ?」

 

深雪「Σ(--;)ギクッ!?」

 

ホタル「お、お疲れさん。ツッコミって大変やなぁ………。」

 

ガルッチ「分かるか、僕の苦労さ。」

 

ホタル「うん。」

 

ガルホタ「「同士よ~!」」

 

 

えー、なんか意気投合しちゃったんやけど。でも仕方ないやん!!ショタもロリも可愛いやないか!!!

 

 

ホタル「まぁ、前置きがこのくらいにしとこうか。ハイカラスクエアに行かせる前に、アタシに付いてきて。」

 

 

付いてきてって、一体何処へ向かわせるんやろ?

 

 

ホタル「ホテルやな。今未来達も、そこへ向かってるやろうと思うし。」

 

全王神「え!?ラブホテル!?」

 

ガルホタ「「何でや!?」」

 

英竜「全王神様、少なくともラブホテルでは無いと思いますよ。」

 

藍「でもホテルって言ったら、大体はもうエッチッチな事を沢山するんでしょ!?」

 

ホタル「いやなんでそうなんねん!?」

 

ガルッチ「頭痛薬飲もう、始まって早々頭が痛くなった…………。」

 

士織「水なしで飲めるって、便利だね。私も飲む。」

 

簪「もう、全王神様も藍も落ち着いてよ。」

 

 

あ、かんちゃんが止めて────

 

 

簪「ホテルって言ったら、BLの────」

 

3人『ストップ!!!!それ以上は勘弁!!!!!!!』

 

 

なかったわ。流石腐女子、抜け目ない。

 

 

ホタル「あ、アタシが思ってた以上に、ボケをかましてくるんやな…………。」

 

ガルッチ「仕方ないよ、ウチの作品なんて、大体カオス起こすしさ。」

 

士織「それに殆ど全員攻めが多いし………。」

 

ガルッチ「そうだね………。」

 

ホタル「も、もしかして、2人とも『受け』?」

 

ガル士織「「大半は受け。」」

 

英竜「でも満更じゃないんでしょ?」

 

ガルッチ「いやっ!?まあ………、そ、そうだけど…………。//////」

 

士織「そ、そんなこと………、言ったら…………。//////」

 

ホタル「ホントに満更じゃないんやな………。案外性欲の高いんかな?」

 

ガルッチ「高いね。」

 

士織「うん。」

 

藍「私の性欲力は無限大だ!!」

 

全王神「私も!!!」

 

簪「BLがあればなんのその!!」

 

英竜「まぁ、無性愛だったけど、今は人並みに………。」

 

イリヤ「お兄ちゃんがいれば、何度だって!!!」

 

深雪「ウチは幼女とショタさえいれば!!!!」

 

ホタル「(せ、性欲凄っ…………。)」

 

 

sideChange

 

 

ガルッチside

 

 

あー、なんか滅茶苦茶引いてる………。まぁ仕方ないか、こういう感じだし………。というか風龍さん、僕の属性てんこ盛り過ぎない?

 

 

(風龍「気まぐれですし………。自分でも自覚してるけど、本能は逆らえないしなぁ。」)

 

 

あー、ソウダッタネ。

 

 

ホタル「って、さっさと行こう!未来達待ってんだから。」

 

 

そうだった、今はそれどころじゃなかったな。今回のクリア条件は聞いてはいないけど、Ⅶって奴を見つけないと………。

 

 

ガルッチ「って、なんだその扉!?」

 

全王神「これ、紫ちゃんのスキマの力と似てる!?」

 

ホタル「お爺ちゃんから習った物だけど、それもホテルで説明してあげるからね。」

 

 

もしかして、ここにも『十三王神』の気配が?だとしたら、ホタルって一体…………?

そう思いながら、僕達はその扉の向こう側までくぐり抜けた。

 

 

next episode




4期ed Fate/Zero ed1 『MEMORIA』


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episode63 再会と状況

-マヒマヒリゾート-

 

 

ガルッチside

 

 

ホタル「着いたで。」

 

 

ホントに着いちゃった。皆も唖然としているらしいけど、僕も同じ気持ちだ。なんか凄く高級なホテルって感じの雰囲気あるし。

 

 

イリヤ「あ、プールあるよ!!」

 

ホタル「今はちゃんとしたプールやけど、ナワバリバトル、ガチバトルの時はステージとして使えるんや。まぁ、見たところ未来達と同じように、水に落ちても平気そうやけど、イカの力もあるようやしな。」

 

深雪「もしかして、本来イカって泳げんのか?」

 

ホタル「泳げん泳げん。人間とインクリングの構成がえらいちゃうんや。」

 

 

イカなのに泳げないとはこれ如何に。

 

 

全王神「ガルちゃん、狙ってないよね?(ギャグ的な意味で)」

 

ガルッチ「狙ってない。」

 

ホタル「まぁ、落ちたら落ちたで、強制的にリスタートさせられるけどね。ナワバリバトルとか、ガチバトルの時は気いつけや。」

 

 

そうして、僕達はホテルの中に入っていった。思ってた以上に綺麗で、イカやクラゲ等の者らが沢山いた。

でも、未来達は何処なんだろ?

 

 

「いらっしゃいま…………、ホタル様。彼等のランクが───」

 

ホタル「未来達の仲間や、ランク関係なしって事で。」

 

 

レベル?それって一体。

 

 

「畏まりました。」

 

ガルッチ「黎斗、ランクって?」

 

黎斗『恐らくは階級的なものだろう。因みに最大ランクは、30なのだろう。実際は知らんが。』

 

ガルッチ「なるほど………。」

 

ホタル「こっち乗って、未来達は最上階にいると思うから。」

 

 

最上階って事は、もしかして最大ランクまで上り詰めているって事なのかな?

そう思いながら、エレベーターに乗り込んで、未来達がいる最上階まで向かった。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

Ⅴside

 

 

やれやれ、最近Ⅰの様子がおかしい。なんだ『創造王神』って。聞いたことないぞ。そしていつの間にか、デュースト居なくなってるし。

彼奴、遊びに関しては超一流なんだよなぁ。

 

 

Ⅴ「ガルッチか、彼奴は一体何者なのだ?」

 

 

Ⅰを怯えさせるほどとは、本当に何者なのだ?

 

 

Ⅶ『ヤッホー!!って、如何したのⅤ。』

 

Ⅴ「Ⅶか。考え事だ、そっちは如何なんだ?」

 

Ⅶ『うん?今彼奴らの仲間が合流したところを確認したところだよ~。』

 

Ⅴ「何故止めない。」

 

Ⅶ『だって今、『ナワバリバトル』やってるから~!!』

 

 

遊ぶなよ。いや、遊びながら奴らを確認できるって、ある意味凄いぞ?遊びさえなければ……。

 

 

Ⅴ「まぁ良いが、ちゃんと始末しろよ?」

 

Ⅶ『は~い………。』

 

 

おい、そこでテンション下げるってどういう事だ。全く、まとめ役というのは、ホントに疲れる。

 

 

Ⅴ「……………奴が持ってた頭痛薬、貰おうかな。」

 

 

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-マヒマヒリゾート 最上階-

 

ガルッチside

 

 

『チーン』

 

 

どうやら最上階に到着したようだ。一体どう言う場所なんだろう?そう思いつつ、足を踏み入れ、目の前にあったドアを開けようとする。

 

 

『バンッ!』

 

 

ガルッチ「ッ!?」

 

???「あれ?何かぶつかった音が…………って、お兄ちゃん!?大丈夫!?」

 

ホタル「あ、あらぁ、痛そう。」

 

フラン「あ、ホタルちゃん!って事は、英竜お姉ちゃん達も来て……………って、全ちゃんも来たの!?」

 

全王神「うん!♡」

 

 

あ、頭痛かった………。まさかそっちから開けてくるなんて、思ってなかったし………。

 

 

未来「如何したの?フラン…………って、全王神様!?」

 

ガルッチ「なんか、母さんも参戦したかったようで…………。」アタマイタイ

 

未来「えぇぇぇっ、それでいいのホントに………。」

 

全王神「大丈夫だ!問題ないよ、未来ちゃん!!(ゝω・)b」

 

未来「まぁ、いっか。とりあえず、入って。色々と話したいことがあるし。あと、頭大丈夫?」

 

ガルッチ「大丈夫、問題ないから。うん。」

 

 

そんなこんなで、僕達は未来達の部屋に入った。一言言えば、滅茶苦茶豪華。まさしく貴族か王族がこの部屋にいても不思議じゃないほどの、豪華過ぎる部屋だった。

僕の場合は、あまり豪華過ぎるのが苦手なのだが、それに考慮しているのか、ちゃんと和式の分もあった。よかった~、和式があると落ち着くわ。

 

 

未来「ガルッチって、ホントに和式好きなんだね。」

 

全王神「そういえば、ガルちゃん和式には結構こだわってたね。」

 

深雪「相当だね。」

 

ホタル「まぁアタシも、浴衣着てるしな。」

 

 

あ、そういえばそうだったね。

 

 

未来「さてと、全王神様が来ることは想定外だったけど、とりあえず来て貰ったから、状況説明するね。

 

皆が来る前は、『ナワバリバトル』とか『ガチバトル』とかのルールに沿って鍛えていたけど、途中で『新生ⅩⅢ機関』の襲撃にあったんだ。」

 

夜神「その人の名前は、『アルトリウス』。番号はⅦ番と言ってた。声からして、女性だと思う。」

 

こいし「撃退には成功したけど、まだ何処かに潜んでいると思う。」

 

 

何処かにか………。

 

 

フラン「その後はオクタリアンっていう奴と戦いながら、デンキナマズを取り返していって、【GAME CLEAR】したって訳。」

 

英竜「4人で戦ったのか?」

 

ホタル「うんにゃ、正確には7人。私ともう一人の相方、そして可愛らしい3号。そして、この4人でね。」

 

ガルッチ「そういえば、相方見当たらないんだけど、どうかしたのか?」

 

ホタル「あー、其れ聞かれると思ったわ。」

 

 

ん?言っちゃいけない内容だったのかな?

 

 

未来「教えたいのは山々なんだけど、まずは君達を鍛えなきゃだめだ。技量とかね。」

 

ガルッチ「そうなのか?」

 

未来「うん、どうも皆。ランクって言うのを気にしているようで、1番高い人は優遇されていて、何をやっても許されてしまう世界なんだ。」

 

フラン「勿論、ある程度は私達もやったけど、こういうのは私達でも好きにはなれないし、何よりタコを差別するって言うのが、イラってくるのよ。」

 

こいし「最近じゃあ、初心者狩りってのも始まってるらしくて、あらゆる手で陥れようとする奴がいるのよ。」

 

夜神「こっちも何とか初心者狩りをしているチームを抑えてるけど、一向に減らないっていうかなんて言うか…………。」

 

 

何ともまぁ、酷いものだな。差別に妨害、しかもランク付けときたか。なんか僕、なじめない気がする。

 

 

ホタル「まぁうん、アタシも初心者狩りっていうのは許せないもんやしな。」

 

イリヤ「酷い連中もいるんだね。」

 

全王神「だったら、私達の手で見返してやるって言うのは?」

 

ガルッチ「無論そのつもりだ。あっちがルールなしでやってきたら、倍にして返す。」

 

全員『(あ、復讐者の目をしてる。)』

 

ガルッチ「とりあえず、まずは互いのランクと技量をあげることからかな?」

 

ホタル「せやな、其れがええと思うで。あるランク10になったら、ガチバトル挑んでみ。」

 

全王神「は~い!(*´∀`*)ノ」

 

ホタル「せやけどガルッチやったか?」

 

ガルッチ「?」

 

ホタル「あんた、見たところ銃の扱い手慣れてるようやね。しかも、シューターとマニューバーが相性良さそう。」

 

ガルッチ「マニューバー?」

 

未来「何でも、二拳銃が出来るらしいよ。」

 

ガルッチ「マジで!?だったら、ランクを上げて────」

 

ホタル「まぁまぁ、落ち着け。善は急げっていうけど、急がば回れってのもあるやろ?」

 

 

そ、そうだった…………。忘れてたよホントに…………。

 

 

未来「とりあえず、来てくれたことだし、今日は泊まって、明日から『ハイカラスクエア』に行こう。

久しぶりに、ガルッチの手料理食べたいし。」

 

フラン「そういえば、キッチンあったね。」

 

ガルッチ「んじゃあ、食材あったら、なんか作るね。」

 

ホタル「え?ガルッチって可愛いだけじゃなくて、料理も出来るの?もうこれ女子力高いんとちゃう?」

 

 

あの、僕は男なんだけど、何で女性にしか見えないの?もう毎回毎回此の生活してるんだけど、そろそろ男性の威厳がなくなりますけど~…………。

 

 

ガルッチ「男の娘として生まれた自分に恨みたい………。」

 

黎斗『あー、ドンマイだ。』

 

クリムゾン『頑張って生きろ、ガルッチ。(・_・;)b』

 

ガルッチ「もう性別捨てた方が─────」

 

全員(士織とホタルを除く)『それだけは駄目!!!!

 

ガルッチ「何でそこだけ止めるんだよ!?

 

ホタル「うわぁ、苦労人やなぁ………。」

 

士織「最近では、性別捨てようとするほど、病んでいますし………。」

 

イリヤ「士織ちゃん、お兄ちゃんは既にヤンデレになってます。もう末期って言うほどに。」

 

こいフラ「「うんうん。(・_・;)(._.;)」」

 

全員『あ、そうだった………。』

 

 

うんまぁ、仕方ないよ。もうこれでも勝手ぐらいに病みましたので、うん。まぁ束縛とか監視とかしないけど、純粋に愛してくれれば、それでいいんだけど………。でも、捨てられたら……………。

 

 

『ズゥ~ン…………。』

 

 

未来「な、なんだか、ガルッチのオーラが…………。」

 

全王神「お、重い。」

 

イリヤ「さすが、純愛系ヤンデレお兄ちゃん。」

 

こいし「もし私達が見捨てたと想像したら。」

 

フラン「凄く暗くなっちゃったね。」

 

英竜「だ、大丈夫だよガルッチ!見捨てない!絶対に見捨てないから!!」

 

ホタル「なんて言うか、ホントに大変な家族やな………。(・_・;)」

 

 

此が僕らの家族ですし、日常のようなもんだよ。とりあえず、明日は皆で『ナワバリバトル』に参戦して、可能ならば初心者狩りの鼻折る処か人生ならぬイカ生を終わらせてやった方がいいな。

どうやら、『ボーイズライザー』の使用もできるし、場合によっては役に立つかも。別にルールに載ってなくても、使うなとは書いてないしな。

さぁ、イカ達よ。お前達の実力を見せてみろ。

 

 

 

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episode64 ハイカラスクエア

-ハイカラスクエア-

 

 

翌日、ガルッチ達は今回の舞台である『ハイカラスクエア』へと向かった。

 

 

ガルッチ「ここが、か。」

 

全王神「色々な店がいっぱいだ…………。」

 

英竜「だが、最初の私達は金無しだし、ランクは1だから、とにかくいっぱい稼がないとだめだな。」

 

藍「確かに、出来るだけ稼がないと…………。」

 

士織「それにしてもここにいるのって、ホントにイカ達なんだね。」

 

イリヤ「あれ?あそこに何かやってるよ?」

 

 

イリヤが指差すところには、イカと、なんとタコことオクタリアンだった。この様子だと、どうやらホタルと同じ、アイドルのようだ。しかもこの街の。

 

 

藍「び、美少女!?」

 

ガルッチ「藍、落ち着け。」

 

 

『パシンッ!』

 

 

藍「あうっ………、まだ何も言ってないのに~。でも、もっと叩いて下さい!♡」

 

ガルッチ「やめい。というか、少し周りをちゃんと見ろよな………。」

 

深雪「もう詠唱無しでハリセン出せるって、凄いわな…………。」

 

ガルッチ「しかし、アイドル名はどんなんだろう?なんか書いてあるけど、どう読むんだ?」

 

 

そう思い、ガルッチの腕に巻いてある『ステータスウォッチャーΩ』を起動させ、翻訳を押すと、そこにはこう書かれていた。

 

 

『テンタクルズ』

 

 

ガルッチ「あー、なるほど。確かにイカとタコって、触手あるもんなぁ………。」

 

深雪「あれ?ガルちゃん。何で顔真っ赤になってんの?」

 

ガルッチ「え?いやいや!?僕は別に───」

 

イリヤ「もしかして、触手に犯される自分を想像しちゃったのかなぁ?」

 

ガルッチ「Σ(--;)ギクッ」

 

深雪「触手に犯されるガルちゃんかぁ、それはそれであり─────」

 

ガルッチ「いや、ちょっと違うよ深雪………。想像っていうよりは……………。実際、犯された。///」

 

イリヤ「そうなんだ。実際──────え?」

 

深雪「what's!?」

 

藍「!?」

 

 

さすがのイリヤですら、驚きを隠せなかった。実はガルッチは、レイスと共に絶滅危惧種の触手を探し、見つけ次第保護した後、どうやって増殖するのかを研究しているのだ。

大体はレイス自身が媒体となって、触手を相手をするのだが、時折ガルッチも触手を相手にすることもあるのだ。

 

 

英竜「ガルッチ、君って意外とそう言うのもいけるのか?」

 

ガルッチ「まぁ、そうなるね。仕事とは言えど、ああ言うのは、違う意味で病みつきになる………。」

 

全王神「が、ガルちゃんの知らない秘密を知っちゃった気がする…………。」

 

簪「触手かぁ…………。」

 

 

というものの、触手だけではない。スライムも相手している。と言うよりかは、実際ガルッチも飼い始めていたのだ。

その事については家族全員知っているのだが、まさか触手も体験したなんて夢にも思わなかっただろう。

そんなこんなで、ハイカラスクエアの真っ直ぐにあるビルに入ろうとしたら、4人のイカ達が立ちふさがった。

 

 

「ん?見ない顔だけど、新しい初心者かな?」

 

深雪「そうやけど?」

 

「ほう、そっか。」

 

 

すると何かを取り出そうとしていたときに、直ぐさま警戒した。全王神に至ってはまだ笑顔だが、目は笑ってなかった。ガルッチは、防御宝具をいつでも発動できるようにした。

 

 

「…………へぇ。どうやら私達、何をしようとしてるか分かってるらしいよ?」

 

「違いないわね。」

 

ガルッチ「一つ聞く、お前らは初心者狩りの奴らか?」

 

「ああそうだ、お前達の初心者共を狩り続けるチームさ。だが、見たところ、戦い慣れているな。」

 

ガルッチ「そうか。なら遠慮無く言わせて貰うが、勝ちに行かせて貰うぞ。僕らは初心者といえど、戦い方についてはこっちが上だ。」

 

「それは面白い、その自信たっぷりの発言を、辱めてやるか────」

 

???「はいはい喧嘩しちゃ駄目っすよ。」

 

 

すると、白いフードコートを着込んだ人と、その二人が入ってきた。

 

 

英竜「って、デュースト!?」

 

ガルッチ「それに、パラドとグラファイト!?何でここに!?」

 

デュースト「ん?あ、ガルッチ!」

 

パラド「此処にも来たのか。此は心が踊るなぁ!!」

 

グラファイト「何でか知らないが、俺も此奴らに連れて行かれた。」

 

簪「もしかして、ガルッチと英竜が言ってたⅩⅢ番って、この人?」

 

???「そうだよ~!」

 

 

デューストの代わりに、返事をしたのは、髪の色がピンク色で、少し派手な格好をしている女性がいた。流石のガルッチ達も首をかしげたが、デューストが説明してくれた。

 

 

デュースト「紹介するっす。この子はポッピーピポパポ、この子もバグスターっす。」

 

「え、ちょっと待て!デュースト!?」

 

「嘘、デューストって言えば、初心者狩りをしているイカ達を執行しているあの!?」

 

ガルッチ「マジで!?」

 

デュースト「まぁ、事実っすけどね。俺らだって、楽しく、仲良く、そして本気で遊びたいのが、俺達だからね。」

 

パラド「だけど、初心者狩りをしているイカ達は、絶対に許さない。」

 

グラファイト「だからナワバリバトルをして、そう言う奴らを執行してるって訳だ。」

 

ポッピー「皆で楽しくやらないとね。」

 

全王神「はーい!」

 

ガルッチ「敵なのに正論だな。」

 

デュースト「そういえば、ここにいる皆ってランク1っすか?」

 

8人『うん。』

 

デュースト「そっか。よし、んじゃあ君達の初戦の相手はこのイカ達にするっすかね。」

 

「「「「!?」」」」

 

ガルッチ「初心者狩りを?」

 

パラド「本当なら、俺達が執行したいが、此奴らに一度実力を見せつけた方がいいしな。」

 

深雪「ウチらが!?」

 

全王神「でも、私達初心者だよ?!」

 

グラファイト「安心しろ、俺達も久しぶりにナワバリバトルをしようかと思ってな。もう一チームは俺達と対戦して、色々と鍛えさせてやる。」

 

 

そうして、簪、深雪、士織、イリヤはデューストチームに、ガルッチ、全王神、英竜、藍は先程立ちはだかったイカ達を相手をするのであった。

 

 

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episode65 初のナワバリバトル

-始原の城-


士「そういえば思ったんだが、全王神達の服装は、現実世界と同じなのか?」


同じだよ。ガルッチはいつも通り和装で、全王神に至っては、綺麗なワンピースだしね。


束「こうしてみると、ガルちゃんが親みたいに感じちゃうね。」

マーベラス「俺もそう思う。」


まぁ、仕方ないか。というか、自分の息子なのに近親相姦するって、今更だけど良いのかな?


メアリー「ガルッチさんの事が好きだから、気にしなくても良いんじゃ無い?」


うんまぁ、ガルッチが気にしてないなら、それでいいけどね。


-バッテラストリート-

 

 

ノーネームグリーン(ガルッチチーム)VS激突パープルチーム(初心者狩り)

 

 

ガルッチside

 

 

英竜「ノーネームって………、それでいいのか?」

 

ガルッチ「仕方ないよ、この世界の僕達は無銘のようなものだしね。」

 

藍「とりあえず、私達どうしようか。」

 

全王神「少なくとも、相手チームは油断も出来ないからね。しかも、私達わかばシューターだけだし。」

 

 

確かに、相手はローラー、スナイパーのようなものを持っている人もいるため、油断も出来ない。対してこちらはわかばシューターだけ。普通に考えたら不利と言っても過言じゃなかった。

 

 

ガルッチ「んじゃあ、僕は前線に出て、塗りながら敵を倒す。母さんと藍は、地道にでもいいから、いっぱい塗りたくって。」

 

英竜「だったら、私はガルッチの援護に回るね。」

 

ガルッチ「よし、皆。勝つぞ!!」

 

全員『おー!!』

 

 

【GAME START!!】

 

 

sideout(ここからは、司会に入ります。)

 

 

さぁ始まりました、ノーネームグリーンVS激突パープルチーム。実況は僕、深緑風龍と。

 

 

言峰「言峰綺礼です。最近出番ないので、今回は付添人として、頑張ります。」

 

 

さて、あの初心者狩りの奴らは順調に塗ったくっていますが、ガルッチチームも、まんべんなく塗っています。

 

 

言峰「地道にやってこそ、勝利を掴むこともありますからね。っと、ガルッチ選手、塗りながら進んでいますね。インク管理も怠ってない。」

 

 

もしかしたら、敵を殲滅するために突っ込んだのでしょうね。そしてガルッチ選手は中央エリアに到着。早速塗っています。

 

 

言峰「パープルチームも到着して、現在ガルッチ選手との戦闘開始したようです。しかし、彼方の陣地が雑ですね。全然塗られてない部分がありまくりです。」

 

 

まぁ慢心してるんでしょうね。相手が初心者だって事を。っとここで、ガルッチ選手インク切れ!チャンスと言わんばかりにローラーが近づく!

 

 

言峰「あれ、ガルッチ選手わかばシューターを投げ捨てましたよ?しかもイカ達に向けて。」

 

 

『アイタッ!?』

 

ガルッチ『貰った!』

 

 

あっと!?足場にさせてローラーを奪い、そのままチャージャーにぶつけました!!ルールには載っていないとは言えど、これは凄い。

 

 

英竜『そらよ!!』

 

『ギャンッ!?』

 

英竜『ガルッチ、インク交換だ!受け取れ!!』

 

 

言峰「おっと、英竜選手。自分が背負ってるインクと、ガルッチの空のインクと交換しました。」

 

 

そのまま受け取り、わかばシューターを手にとって、チャージャーを撃っています。

 

 

『ちょっと!?初心者のくせに、そんなのあり!?』

 

ガルッチ『戦い方の年季は、こっちが上なんだよ!!』

 

『くっ、お前ら!!今にも突っ込みそうな奴を優先して倒すぞ!!』

 

 

えー、因みに言いますが、彼はチートとか使ってません。全部自分で得た技量です。

 

 

言峰「まぁ、存在自体がチートですがね。」

 

 

英竜『二人とも、それ言っちゃ駄目。』

 

ガルッチ『一応これでも気にしてる方なんだけど。』

 

 

でしょうね。とは言え、パープルチームはガルッチをターゲットにしました。その間藍選手と全王神選手はひたすら塗りたくっています。

 

 

全王神『うー、私もど派手にやりた~い!!』

 

藍『私も~。でも、上手くいけば、勝てる確証もあるからね。』

 

全王神『もし来たら如何するの?』

 

藍『迎え撃つ。』

 

全王神『だよね。』

 

 

まぁ、2人とも喋りながらですけど、気配を感じ取れますので一応大丈夫ですね。ガルッチチームの陣地には殆どグリーンに、対してパープルチームはガルッチ選手と英竜選手に押されてしまい、一部グリーンが目立ちます。

 

 

『おい、リーダー!!このままじゃ負ける!!』

 

『仕方ない、誰か囮役をしろ!!その間、回り込んで挟み撃ちにする!!』

 

 

言峰「此処で作戦を立て始めましたね。一方でガルッチ選手は?」

 

 

ガルッチ『母さん!挟み撃ちされる前に、迎撃して!!』

 

全王神『了解!』

 

 

どうやら対策もしてきたようですね。囮役を倒しても、挟み撃ちにされたらやばいですしね。

 

 

『さぁ来い!!俺が相手になってやる────』

 

ガルッチ『ショット!』

 

『アベシッ!』

 

言峰「囮役、数秒後に敗北。」

 

『彼奴、どうなっているの!?』

 

『だ、だがこれで────』

 

『おい、クイックボムが───』

 

『『『ギャンッ!!!』』』

 

全王神『あ、これ水風船じゃなくて、クイックボムって言うんだ。』

 

言峰「…………もうこれ、相手が悪すぎるのでは?」

 

 

言峰、今更だよ。それに、見てこれ。もう殆どの色がグリーンに染まってるよ。最早蹂躙してると言っても過言じゃないよこれ。

 

 

『な、何なのあれ!?ホントにこれチートじゃないよね!?』

 

『というか、初心者なのかすら疑いたくなるぞ!?』

 

『……………こんな事は、初めてだ。』

 

『そういえば、とあるイカ達が噂されたんだけど、かつてハイカラシティにもこんな目に遭わされた初心者狩り達がいたらしいんだ。』

 

『『『!?』』』

 

『まさか、彼奴ら……………!?』

 

『『『『伝説の悪夢の軍団(ナイトメアチーム)!?』』』』

 

 

え?ナイトメアチーム?未来達、何かしたのか?

 

 

言峰「恐らくですが、未来達も同様、初心者狩りをしていた人達に挑んで、いつの間にかそう呼ばれたのでしょう。」

 

 

そうなのか…………、だとしたらとんだとばっちりだね。まぁ、イカ達にしたら、彼らは悪夢そのものなんだろうけど。

 

 

『間違いない、あれは悪夢再来だ………!!』

 

『いや、そもそも思ったんだけど。』

 

『『『何?』』』

 

『相手をする必要ある?』

 

『『『あ。』』』

 

英竜『い、今更過ぎる…………。』

 

ガルッチ『まぁ、うん。恐怖で震え上がるのは良いんだけど、もう………。』

 

 

【GAME SET!!】

 

 

ガルッチ『時間切れ。』

 

『『『『』』』』

 

 

まぁ、結果は一目瞭然……………。

 

 

 

Green TEAM! WINNER!!

 

 

 

言峰「でしょうね。」

 

 

そういえば、簪チームとデューストチームはどうなってるんだろ?

 

 

士『こちら、簪チームVSデューストチームの司会の士。こっちも試合終了したぞ。』

 

 

どうだった?

 

 

士『接戦したが、ギリギリデューストチームが勝ったぞ。』

 

言峰「なるほど、こちらと違って接戦していたのか。」

 

士『なんかあったのか?』

 

 

ガルッチ達の方が圧勝してた。

 

 

士『あー、やっぱり?』

 

 

うん。

 

 

士『やっぱり人外相手には、人外じゃないと無理か。』

 

 

いや、ただの人外相手は、ガルッチ達には無理だって。

 

 

-ハイカラスクエア-

 

 

ガルッチside

 

 

「「「「((((;゜Д゜))))」」」」

 

デュースト「…………何で彼奴ら怖がってんだ?」

 

ガルッチ「本気で遊んだら、なんか怖がっちゃったんだけど。というかさ、僕達のことを『ナイトメアチーム』って呼ばれたんだが。」

 

 

なんだよナイトメアチームって。本気で遊んでいただけなのに。

 

 

ポッピー「うーん、何でだろうね。」

 

「見つけたぞ!!」

 

「「「「!?」」」」

 

 

えーっと、あの様子だとイカ達の警察…………かな?

 

 

パラド「どうかしました?」

 

「どうかしましただって?この者達の武器は、全部他のイカ達から奪ったものだ。」

 

デュースト達「「「「へ?」」」」

 

ガルッチ達「「「「「「「「え?」」」」」」」」

 

 

こ、此奴らそんなことやってたのか!?

 

 

「もう駄目だ、おしまいだ!!」

 

「さぁ、大人しく逮捕されなさい。」

 

「「「「\(^o^)/」」」」

 

ポッピー「…………盗みは、駄目だね。」

 

グラファイト「俺もそう思う。」

 

パラド「いや誰でもそう思うからな?」

 

デュースト「……………不正なことは、絶対駄目っすね。そう思わないッスか?」

 

ガルッチ「いや、誰がどう見ても、そんな奴いたら、麻婆豆腐を────」

 

全王神「ガルちゃんガルちゃん!?流石にそれは拷問だからね!?」

 

簪「ガルッチが作る麻婆豆腐は美味しいけど、自分用のあれは……………ね?」

 

英竜「? ガルッチが作る麻婆豆腐って、辛いのか?」

 

デュースト「あ、俺も思ったっす。」

 

ガルッチ「まぁそうだね。自分のだけは、滅茶苦茶辛くしてる。」

 

 

麻婆豆腐は辛さこそ至高。辛くない麻婆豆腐は、麻婆豆腐なんかじゃあない!!

 

 

デュースト「とりあえず、1戦するっすか?」

 

ガルッチ「うん。」

 

 

その後のデュースト達とのナワバリバトルは、苦戦を強いられるものの、何とか勝利した。それにしても、本当に遊ぶのが好きなんだなぁ。

 

 

 

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episode66 Ⅶ番 スターリー・アルトリウス

-ハイカラスクエア-

 

 

そんなこんなで、ガルッチ達はデュースト達に鍛えられ、いつの間にかランクは15まで上がっていた。(無論、他のイカ達にも相手をしたのだが、何故か知らないがナイトメアチームと呼ばれ、恐れられていた。)

 

 

ポッピー「ねぇ、楽しくやっているのに、何で怖がっちゃってるんだろう?」

 

ガルッチ「ナイトメアに執行者。考えてみれば、こんな奴らに出くわしたらおびえるわな………。」

 

全王神「(´・ω・`)」

 

 

因みに、今ガルッチ達が持ってる武器は以下の通りである。

 

 

『ガルッチ

 

メイン:スプラマニューバコラボ サブ:カーリングボム スペシャル:スーパーチャクチ(手にした途端本来のスペシャルが変異した。)

 

 

英竜

 

メイン:スプラスコープ サブ:スプラッシュボム スペシャル:ハイパープレッサー

 

 

全王神

 

メイン:.52ガロン サブ:ポイントセンサー スペシャル:イカスフィア

 

 

 

メイン:ホットブラスター サブ:クイックボム スペシャル:ジェットパック(サブとスペシャルに関しては、藍が手にした途端変異している。ガルッチと同様原因不明。)

 

 

イリヤ

 

メイン:ホクサイ サブ:ロボットボム スペシャル:『多元重奏飽和砲撃(クウィンテットフォイア)』(このホクサイの正体はルビーで、いつも通り宝具を放つことが可能。イカからしたら、『ハイパープレッサー』の強化版だと言われる。)

 

 

士織

 

メイン:デュアルスイーパー サブ:ポイントセンサー スペシャル:マルチミサイル

 

 

深雪

 

メイン:スプラローラーコラボ サブ:ジャンプビーコン スペシャル:イカスフィア

 

 

 

メイン:スクイックリンα サブ:ポイントセンサー スペシャル:インクアーマー

 

 

デュースト

 

メイン:スパッタリー サブ:ジャンプビーコン スペシャル:キューバンボムピッチャー

 

 

パラド

 

メイン:クラッシュブラスター サブ:スプラッシュボム スペシャル:ハイパープレッサー

 

 

グラファイト

 

メイン:スプラスピナー サブ:クイックボム スペシャル:マルチミサイル

 

 

ポッピーピポパポ

 

メイン:スプラスコープコラボ サブ:スプラッシュシールド スペシャル:キューバンボムピッチャー』

 

 

ルビー『そ、そろそろ吐きそう…………。』

 

デュースト「お疲れさま。」

 

ガルッチ「とりあえず、ランクは10以上になったし、そろそろガチマッチ挑めるかな。」

 

グラファイト「ああ、今のガルッチ達ならば、まだ見ぬ猛者達と戦うのに相応しい!!」

 

???「うん、その通りだね。」

 

 

女性の声がすると同時に、ガルッチは身震いした。というのも、原因はラクシーヌで、『新生ⅩⅢ機関』の女性がいたら、そう言う風になるのではと恐れていた。

 

 

英竜「白いフードコート!?『新生ⅩⅢ機関』のⅦ番か!?」

 

Ⅶ「そうだよ。英竜選手。」

 

英竜「私の名前を、何故!?」

 

Ⅶ「だって、こう言うことだもん。」

 

 

フードを脱ぐと、そこには英竜の顔をしたⅦ番『アルトリウス』の姿があった。

 

 

ガルッチ「お姉ちゃんの顔!?」

 

英竜「そ、そんな馬鹿なことは…………!!!」

 

Ⅶ「まぁ、そうだよね。英竜はちゃんと存在している。けど、貴方のノーバディとして現界している。考えてみたら、おかしい物だもんね。」

 

デュースト「お前も来ていたのか、アルトリウス先輩。」

 

英竜「アルトリウス?」

 

アルトリウス「そう、私は『スターリー・アルトリウス』。モデルが貴方だったから、姓名を英語に変えて、英竜という名前を捨てた代わりに、『アルトリウス』っていう名前にしたんだ。」

 

 

ガルッチside

 

 

まさか、お姉ちゃんのノーバディだなんて…………。しかもなんだろ、デュースト達みたいに戦闘意欲がないような………。

 

 

全王神「あれ?ノーバディって確か、強い心の持ち主がハートレスとなった時に、心を失った肉体が意思を持って動き出す存在の筈なのに、何で英竜ちゃんのノーバディが?」

 

アルトリウス「それは、難しいね。少なくとも英竜は、ハートレスにはなってないけど、ノーバディが現界してるって事は、何らかしらの原因で、一時的に心がなくなったって事かな?」

 

ガルッチ「………………………?」

 

深雪「英竜が一時的に心が無くなったって、言われても…………。」

 

 

ちょっと待てよ?強い心の持ち主がハートレスになったら、ノーバディも出現する。けど、お姉ちゃんはハートレスにはなったところはない。けど、ノーバディが現界してるって事は、もしかして…………………、心さえ無くなってしまえば、ノーバディが出来るって事?

でも、一体何処………………!?

 

 

アルトリウス「どうやら気付いた人がいたみたいね。」

 

イリヤ「え?」

 

ルビー『あの、私には何が何だか…………。』

 

英竜「私が心を無くした覚えなんて、全く─────」

 

ガルッチ「ダークルシフェル……………。」

 

英竜「え?」

 

ガルッチ「だとしたら、辻褄が合う。全く、あの場面がなかったら、恐らくノーバディは出なかったかもしれない…………。」

 

全王神「ちょっとガルちゃん?何が分かったのか教えて?」

 

ガルッチ「お姉ちゃん、前にルシフェルと戦ってたとき、覚えてるか?途中でおっさん共にレイプされまくった筈だ。」

 

英竜「え?ああ、確かに…………って、馬鹿!!

 

 

『バシンッ!』

 

 

ガルッチ「いてっ!?」

 

英竜「何で覚えてるのよ!?お陰で思い出しちゃったじゃないか!!!!

 

ガルッチ「だ、だが、その先のこと、覚えてないだろ?」

 

英竜「え?そ、そういえば……………。」

 

ガルッチ「恐らく、お姉ちゃんが心そのものが一時的に無くした時に、ノーバディが出現したんだと思うんだ。」

 

全王神「あー!!そういえば、そうだった!!」

 

デュースト「…………お前、よく気を持ったっすね。」

 

ガルッチ「途中で気を取り戻して、彼奴らのアレを引き千切ったからね。」

 

全員『!?

 

ガルッチ「後は簡単だよ。お姉ちゃんを犯し続けてる野郎共の内臓をえぐり出したり、両手両脚をもぎ取って、他の野郎の口に押し込んで窒息死させたり、後は──────」

 

ポッピー「も、もうやめて!!グロテスク過ぎて吐き気が…………!!」

 

デュースト「こ、怖い…………。」

 

イリヤ「あ、あの時ボテ腹だったのに、よ、よく出来たわね…………。」

 

ガルッチ「まぁイリヤ達がルシフェルを倒したお陰で、奴らのアレを引き千切り終わったからね…………。ついでに脳髄や背骨、後は内臓もえぐり出し終わったし。」

 

 

あの時はホントに最悪だったよ。でも、引き千切ったとき、なんか別の快感を得た気がするな…………。

 

 

英竜「……………そ、そんなことしてたんだ。」

 

アルトリウス「ま、まぁそう言うキモイおっさん共の性器を引き千切るのはアレだけど、結果的に私が生まれたみたいなものだしね。」

 

藍「ちょっと、今更だけどその話して良かったの?」

 

ガルッチ「?」

 

藍「今ので、この話を聞いたイカ達が滅茶苦茶怖がってるんだけど。特に男性イカ達に。」

 

 

え?そういえばここ…………。

 

 

『こ、此奴。お、俺のホットブラスターを引き千切るって…………。』

 

『さ、流石ナイトメアチーム…………。や、やることがエグい……………。』

 

『た、頼むから、俺のスプラスコープを食べないで!!!』

 

 

……………何でお前らは股間隠してるの?よっぽどの事がない限り、そんなことしないから。

 

 

ガルッチ「………………………見境なかったな。ってか、そうなったのって、元凶アルトリウスだからね!?」

 

アルトリウス「そ、そうだけど、途中で貴方、凄くヤバイ顔してたよ。」

 

ガルッチ「え"?」

 

英竜「嘘でしょ?ガルッチ、そんな趣味…………ないよね!?」

 

ガルッチ「いやいや、僕そんな趣味ないよ!?

 

ポッピー「で、でも、愉しそうに話してたし……………。」

 

ガルッチ「僕はサイコパスか何かか!?殺人鬼は認めるが、そこまでの趣味は絶対無いから!!!

 

 

酷くない!?確かにレイプする野郎はそう言うことするけど、そこまでサイコパスじゃないから!!!

 

 

ルビー『ガルッチさん、私が言うのも難ですが、引きますよ?』

 

ガルッチ「なんでさ……………。」

 

グラファイト「……………ま、まぁ…………なんだ。」

 

パラド「そ、其奴ら限定だったら、まぁ、問題ないかな。」

 

黎斗『……………R-18Gのゲーム作ってみるか。』

 

ガルッチ「うんまぁ、確かにこの物語って、エロもあればグロもあるしね…………。」

 

アルトリウス「そういえば、風龍って人の作品って、グロとエロもあったね。ただ、イチャラブ系が目立つけど。」

 

 

(風龍「イチャラブこそ至高。まぁ、奴隷と主人の主従関係から、次第にイチャラブしていくっていうのも、ありかもね…………。」)

 

 

ガルッチ「風龍さん、相当イチャラブ系が好きですね…………。」

 

深雪「それが風龍スタイルって奴かな?」

 

 

そんなこんなで話し合い、分かったことがあった。もしかしたら、友好的な『新生ⅩⅢ機関』もいるって事なのかな?だったら、何でこんな事をしたんだろう。

デューストみたいに、何か理由があってそう言うことをしたのかな?

 

 

ゼロノス『……………もしかしたら、其奴らを倒さずとも、他に方法とかあるのか?』

 

アルトリウス「後、未来達にも伝えてくれる?今度会うときは、殺し合いじゃなくて、一緒に遊ぼうって。」

 

ガルッチ「え?」

 

デュースト「もしかして、アルトリウス…………。」

 

アルトリウス「デューストもでしょ?」

 

ガルッチ「ちょちょちょ、ちょっと待って。話が見えないんだけど………。」

 

アルトリウス「うん、『新生ⅩⅢ機関』から抜けてきた。」

 

デュースト「同じく。」

 

 

………………え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?!?

 

 

 

next episode




スターリー・アルトリウス


元Ⅶ番


属性:光


未来達を襲った機関員。その正体は、星空英竜のノーバディ。ただ、Ⅴとの連絡を最後に、『新生ⅩⅢ機関』から抜けた。
能力は英竜と同じなのだが、ガルッチが持つ幻影の能力も所持している。



デュースト


元ⅩⅢ番


属性:水



ティーダのノーバディ。ただし、どう言う経歴でノーバディが出現したかは不明。常にバグスターのパラドとグラファイトと、時々ポッピーと一緒に行動していて、遊んでいる。ガルッチのことはライバルだと思っていて、遊びのあるゲームだった場合よく出くわす。
実は内緒で、『新生ⅩⅢ機関』を抜けてきた。


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episode67 タコとの戦い

-マヒマヒリゾート-

 

 

英竜のノーバディである、アルトリウスと出会ってから暫く経ち、ガルッチ達のランクもいつの間にか30以上まで上り詰めた。

そのかわり、何故か悪評(初心者狩り限定)が目立ち始めたことにより、頭を抱えることが多くなった。

好評と言ったら、恐らく店側だろう。特に料理に関しては1番評価が高く、他のイカ達も大人気だとか………。

そして、マヒマヒリゾートにいる未来達のところに戻った。

 

 

未来「結構上げてきたね。」

 

ガルッチ「後Ⅶ番も出会ったし。」

 

4人「「「「Ⅶ番も!?」」」」

 

フラン「ど、どうなったの!?」

 

ガルッチ「どうなったのって言われても、どうも『新生ⅩⅢ機関』から抜けたらしい。」

 

未来「抜けた!?」

 

ガルッチ「理由は不明だけど、少なくとも襲ってくる心配は無いと思う。」

 

夜神「それより、一つ聞きたいけど…………。何で英竜が2人居るの?

 

簪「あー、その事なんだけど…………。」

 

英竜「………私の、ノーバディだったんだ。」

 

夜神「!?」

 

 

未来達は驚愕を隠し得なかった。と言うよりかは、まさかアルトリウスを連れて来るなんて、思ってもみなかったからだ。

 

 

アルトリウス「よくよく考えたら、私宿無しだったからね………。それでこっちに来たって訳。」

 

こいし「いや、別にいいけど…………。何でまた………。」

 

アルトリウス「これ以上やってられなかったからね。それに、この人に興味があるし。」

 

全員『え?』

 

ガルッチ「僕?」

 

アルトリウス「当たり前でしょ?様々な女性を魅了させるような力に、Ⅰでも恐れられるほどの力。」

 

ガルッチ「なんでさ………。こっちだって好きでモテてる訳じゃ無いし、何より其奴、僕を恐れてるってどういう事?」

 

アルトリウス「いずれ分かると思うよ。私はそう思うし。」

 

 

そう言いながら、ガルッチの右腕を掴み、くっつく。

 

 

英竜「…………今更だけど、私より女らしいって。」

 

ガルッチ「おい、アルトリウス…………。ちょっと離れて、動きにくい。」

 

アルトリウス「え~、ノーバディと言えど、私も英竜だよ?」

 

ガルッチ「………此は、どっちかって言うと、妹なんだが。」

 

英竜「それでいいのか。」

 

ガルッチ「って、今はいい。ホタル、相方は如何した?」

 

ホタル「…………せやね。そろそろ教えてもええわな。」

 

 

話す気になったホタルは、ソファーに座り、全員それぞれのソファーか椅子、クッションに座った。

 

 

ホタル「教える前に、今の状況やな。実は、未来達が取り戻したデンキナマズとオオデンキナマズが奪い返されてもうたんや。」

 

ガルッチ「ぬぉい!?管理者何してんねん!!!

 

深雪「おかしいやろ!?イカ達気楽にも程があるやろ!?」

 

未来「うん、そこは僕も思うけどね…………。」

 

英竜「それで、その相方と一体なんの関係が?」

 

ホタル「………奪い返された同日、うちの相方こと、アオリちゃんが、行方不明になったんや。」

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「その、アオリって言う相方が、行方不明って事は…………。」

 

ホタル「まちんしゃい、流石にアオリちゃんが黒幕っていうのは酷とちゃう?」

 

未来「そういえば、その日の結構前に、アオリがやつれてる様子だったよ?」

 

ホタル「そ、そやったの!?ま、まさかアオリちゃん…………、そこまで…………。」

 

 

あー、落ち込んじゃってる。しかし、ラスボスはだれなんだろ?

 

 

ガルッチ「なぁ夜神さん、splatoonのラスボスは誰だったんだ?」

 

夜神「ラスボスですか………。確か、『DJタコワサ将軍』……………あ!?」

 

ホタル「彼奴や!!そう言えばご飯あげようかいなって思って持ってきたら、いつの間にか居なくなってたんや!!」

 

ガルッチ「って事は、今回も其奴を相手にするって事か。」

 

ホタル「せやな。」

 

こいし「もう、懲りないなぁ。あのタコさん。」

 

フラン「いっそう、足を引き千切って、たこ焼きの材料にするって言うのは────」

 

ホタル「待って待って!!流石にそれは可哀想やからやめてあげて!!」

 

イリヤ「でもお兄ちゃん、男の人の───」

 

ガルッチ「イリヤ!?

 

未来「え?」

 

ガルッチ「い、いや、その………、き、気にしないで。うん。」

 

 

おいおい、頼むから言わないでくれよ。別に野郎の肉棒を、好きで食い千切ったり、引き千切ってしてる訳じゃあないってのに………。

 

 

こいし「お兄ちゃん、ちょっとそれはやり過ぎよ?(・_・;)」

 

ガルッチ「ここぞの時に読まないで!?」

 

フラン「何を読んだの?」

 

こいし「お兄ちゃんがね、男の人のおちんちんを────」

 

ガルッチ「Noooooooooooooooooooooo!!!!!!!!

 

未来「…………如何したの一体。」

 

アルトリウス「気にしない方がいいかも。」

 

英竜「内容がグロテスクだから………。」

 

未来「えぇぇぇぇ…………。」

 

全王神「まぁ、犯そうとした人にも原因あるけどねぇ…………。」

 

ホタル「ちょいちょい、話進めてもええか?」

 

全員『どうぞどうぞ。』

 

 

そして、ホタルの話は続き、僕達がやるべき事を話した。『デンキナマズとオオデンキナマズの奪還』、『アオリの捜索』の二つ。

 

 

未来「とは言え、僕達がこの世界に居る以上、あっちも何らかしらの対策もしているはず。それに、新たな敵もいる可能性も高いし。」

 

ホタル「それも有り得そうやな。」

 

アルトリウス「うーん、ねぇデュースト。パラド達の他に、バグスターっているの?」

 

デュースト「いるっちゃいるけど……………。」

 

パラド「…………そう言えば、他のバグスター達の様子がおかしかった気がする。」

 

グラファイト「なんか俺の命令にも聞かなくなってきたし。」

 

ポッピー「何か、悪巧みしてなければ良いけど…………。」

 

パラド「永夢が居たらなぁ…………。」

 

永夢『僕を呼びました?』

 

 

ぬぉ!?カプセルから突然!?

 

 

パラド「永夢!?何でカプセルから?」

 

永夢『あー、これ?多分ガルッチが持ってる物でこうなってると思うよ。って言っても、今君と話してる僕と、あっちの僕とは別人だから、気にしないで。』

 

ガルッチ「………そう言えばカプセルでも会話は出来るんだったな………。」

 

ティーダ『それ忘れちゃ困るっす!!』

 

達也『全く、お願いですからしっかりして下さい。』

 

アストルフォ『そうそう、もしもの時に如何するの?』

 

ガルッチ「っていうか話し掛けるカプセル多すぎだろ!?」

 

ザギ『アレじゃないか?もう一人の私と共にいるリリカと同じように、カプセルの我々にもそういう機能がついてるとか。』

 

英竜「ザギ!?貴方もカプセルなの!?」

 

ガルッチ「恐らく、元が男だからじゃ…………。っていうか、別世界のザギだし。」

 

ウルトラマン『そう言うことですね。』

 

ジード『うんうん。』

 

ガルッチ「本家も出て来ちゃった!?」

 

 

幾ら何でも多すぎだっつうの!?つうか普通にウルトラマンカプセルも出て来ちゃってるし!!ボーイズライザーって、どうなってんの!?

 

 

全王神「そう言えば、最初にホタルちゃんと出会って、ホテルに向かうときに出したアレって、なんなの?」

 

ホタル「そういや、これも話すって言うたな。んじゃあざっくり言うけど、アタシとアオリちゃん。『未知王神』の孫娘のようなもんやな。」

 

ガルッチ「ま、孫ぉ!?

 

ホタル「ガルッチやったか?確かに驚くのも無理ないけど、アンタが殺したと言われる『未知王神』は、今でも元気にやっているよ。」

 

全王神「生きてたんだ…………。」

 

 

どういう事?記憶は無いとは言え、『十三王神』全員僕が殺してたんじゃないのか………?いや待て?そもそも未知って、殺せるものなのか?

 

 

ホタル「まぁ、疑問に思うやろうけど、未知はしぶとい存在だからね。姿を変えて生きてても、不思議やないやろ?」

 

未来「本当に未知だね。」

 

ホタル「そう言うこと。けど、アオリちゃんもアタシと同じ、『未知王神』の孫娘だから、もしオクタリアンに取られたら、やばいことになりかねないしね。」

 

ガルッチ「だったら、こうしてられない。明日の早朝、直ぐに…………って其奴ら何処に居るの?」

 

 

ドンガラガッシャンッ!!

 

 

いやそこまで?確かに場所聞くの忘れてたけど、ってか焦ってた僕も悪いけど、そこまでずっこけるか!?

 

 

未来「そ、そういえば場所教えてなかった…………。」

 

ホタル「そうだった………。んじゃあ早朝、ハイカラスクエアのマンホールにいるから、そこに入って来て。」

 

ガルッチ「了解。」

 

 

さてと、いよいよストーリー突入だな。ナワバリバトルとガチマッチで鍛えた技術で、お前達に挑んでやる。

 

 

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-???-

 

 

???side

 

 

やれやれ、あのお方が言うには、かつてオクタリアンとインクリングは共存していたと言う歴史が書いてあるが、今ではいがみ合う関係という訳か………。

まぁ、どうでも良いが。いずれその時代も終わる。地上に生きた者達を沈めるために、生き物達が居なくなる死の星に変えてやる。

 

 

???「だが先ずは、オクタリアンの殲滅だな………。軟体動物如きが、我々には勝てない事を、思い知らせてやる。」

 

 

next episode



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episode68 デンキナマズを取り返せ

-???-


プロトガルッチside


「───以上です。」

プロトガルッチ「そうか、ご苦労様。その報告書は、研究員のダークビーストに渡してやれ。」

「了解。ガルッチ様。」

プロトガルッチ「殲滅部隊、すぐさまブラーガ本拠地に向かい、邪教徒諸共皆殺しにしろ。あと、レオンとその仲間には手を出すな。
寧ろ、補充用の弾や武器を渡してやれ。いいな。」

「イェッサー!」


ふう、とりあえずブラーガのデータは取れた。後は、どうやって消滅させるか、だな。


ダークルシフェル「凄い情報だったね。」

プロトガルッチ「ああ、此はやばいよ。兎に角、今はブラーガを殲滅する方が良いし、後はそれに対抗するダークビーストを生み出さなくては…………。」

ダークルシフェル「確かにね~、でも私達はそんなもの効かないけどね。」

プロトガルッチ「まぁね。けど、この世界の者達は違うから、気をつけないと。それよりは、ワクチンは?」

ダークルシフェル「研究員のダークビーストから聞いたところ、もう完成しているって。けど、霧状にする方法は、まだっぽいよ。」

プロトガルッチ「そうか。それさえ完成すれば、T-ウイルス達は死滅していく。代わりに、死体ばっかりになるけどね。」

ダークルシフェル「それはしかたないとおもうよ、ガルちゃん。」


まぁ、本当なら直ぐに別世界に飛び立ちたいが、その光景を見てしまった以上、放っておけないし…………。
此で仇相手の情報が転がってきたら、嬉しい限りなんだが…………。


プロトガルッチ「…………ん?」

ダークルシフェル「………。」←期待の眼差し

プロトガルッチ「…………此か?」

ダークルシフェル「あぁぁ~…………、ガルちゃんの手、暖か~い。」


やれやれ、思えば此は僕の復讐劇のようなものだし、普通なら付き合う必要はないっていうのに、なんか知らないけど懐かれてるような気がするなぁ………。
本来のルシフェルなら、蹂躙する考えを持っていたのに、何でこうなったんだろ?僕って、そんな考えを変えてしまうほどの力とかあるのか?


ダークルシフェル「ガルちゃん、それは無いと思うよ。」

プロトガルッチ「また読んだのか、地の文。」

ダークルシフェル「まぁたしかに、考えは変わらないけど、さいきんガルちゃんと一緒にいるだけで、なんだかそんな考えなんてバカらしい私や、どうせならこのままずっと一緒にいたいなぁって考えの私がいるの。」

プロトガルッチ「………ルシフェル、もし僕が『やり直し』をしたら────」

ダークルシフェル「わかってる。でも私はついていくってきめたから。ガルちゃんの大切な人の代わりとして、壊れないように支えるって。だから、気にせずガルちゃんがやりたいことをやって。」

プロトガルッチ「…………全く、仕方ない奴だな。」

ダークルシフェル「えへへ~、ほめても何もでないよ~。」

プロトガルッチ「まぁでも、ありがとう………。ルシフェル。」

ダークルシフェル「どういたしまして。♡」


sideChange


-ハイカラスクエア 地下-

 

 

深雪side

 

 

翌日の早朝、ウチらはハイカラスクエアに到着すると、和服を着てるホタルちゃんを見つけて、そこへ向かうと、イカ姿となって金網マンホールの中に潜っていった。

ウチらもイカ姿になって、その中に突入すると、見慣れない景色に到着した。

 

 

ホタル「…………タコが、きとる。」

 

藍「?」

 

ホタル「なんて、一度言うてみたかったんや。ってか、また増えとるし。」

 

 

実は途中で、デュースト達も何してるのか聞いてきたんで、事情を話したらなんか知らへんけど、付いてきたわ。

 

 

ホタル「ま、ええか。仲間が多い方が、助かるからね。一応練習用として、そこにある風船で試してから挑むって言うのも構わんで。」

 

深雪「ちょい待ち、ウチらの武器ないんやけど………。」

 

ホタル「あー、やっぱりそうなるか…………。でも安心してええで。武器もちゃんと用意してあるから。」

 

ガルッチ「此か?」

 

ホタル「せやで。ガルッチが持ってるのは、ヒーローマニューバ。と言っても、使い方は此まで通りやで。」

 

 

って事は、最初から自分に合うような武器を選べるって訳か………。

 

 

ホタル「まぁ先ずは小手調べとして、ここら辺りのオクタリアン基地に囚われてるデンキナマズを助け─────」

 

ガルッチ「あー、みんな一斉に行っちゃったんだけど。」

 

深雪「うんうん。」

 

英竜「しかも競争だ~!って言いながら、一斉に。」

 

未来「早いって………。」

 

士織「私は先ず、射撃訓練してから、挑もうと考えてるんだけど。」

 

夜神「私も。」

 

ホタル「…………大丈夫だと思いたいなぁ。」

 

 

まぁ、大丈夫やろ。ウチらチート並みの強さ……………って、あれ?

 

 

深雪「ガルッチ?」

 

 

な、なんか目を抑えとるけど、大丈夫なんか?

 

 

ガルッチ「ハァ…………、ハァ…………。クソ、何で見える度に痛みが来るんだ!?」

 

未来「見える?何が?」

 

ガルッチ「…………何者かが、この世界を、破壊しようとしてる。『新生ⅩⅢ機関』とか、『フラウィー』とか、『江ノ島盾子』とかじゃない!!」

 

英竜「え!?」

 

ガルッチ「しかも其奴、先ずはタコたちを滅ぼそうとしてる。」

 

ホタル「ちょ、オクタリアンを!?でも、それはそれで…………。」

 

ガルッチ「しかもだぞ!タコが滅ぼされたら、今度はイカ達が標的だ!

 

 

なんやて!?もしホントやったら、今行動せなあかんがな!!

 

 

ホタル「そうなると、急いでデンキナマズを回収せな。」

 

深雪「士織ちゃん、夜神ちゃん!」

 

士織「聞こえてるよ。」

 

夜神「急いで行きましょう。」

 

 

そしてウチらも、遅れながらも急いで回収に向かった。

 

 

深雪「っていうかガルッチ、もしかして…………。」

 

ガルッチ「『未来予知』。相当前に見えるようになったけど、まだ扱い切れてないんだ。大方悪い予知しか見えていないけど…………。」

 

未来「あの時目を押さえてたのって、それを使ったからなんだ…………。」

 

 

ウチはてっきり、空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)の練習して目をやられたかと思ったわ。

 

 

士織「うーん、皆さんそれぞれのステージに行ってますね。唯一行ってないのは……………。」

 

英竜「ボス戦、だね。」

 

ガルッチ「んじゃ、他の皆はステージに挑戦させて、ボス戦は僕達が挑むって言うのは?」

 

夜神「そうしましょう、それよりガルッチさん。」

 

ガルッチ「はい?」

 

夜神「無意識ではあるとは言え、少し使用するのは控えた方が良いかもしれません。失明するかもしれませんし。」

 

ガルッチ「…………大丈夫、しばらくは使う機会はないから。」

 

英竜「そうだと良いが、『予知夢』も勘弁してくれよ?」

 

ガルッチ「それは難しいよ。いきなり予知夢を見るかもしれないし………。」

 

未来「何でガルッチって、悪い予知しか出せないんだろう…………。」

 

ガルッチ「……………………ホント、迷惑極まりないよなぁ。」

 

 

他の皆は気付いてなかったけど、ガルッチの目は、何処か哀しげな目をしていたような気がした。

 

 

sideChange

 

 

 

???side

 

 

『敵、発見!迎撃セ────』

 

 

『ブシャァァァァッ!』

 

 

『ナ!?』

 

 

弱い、あまりにも弱すぎる。

 

 

『撃テ!怯マズ撃チ続ケロ!!』

 

???「散れ。」

 

『ナッ!?カ、身体ガ……………!!』

 

 

此がタコだと?あまりにも弱すぎるではないか。

 

 

『何故ダ!?何故復活シナイ!?』

 

???「死を見るのは初めてなのかな?」

 

『マ、マズイ………!』

 

???「ならば、死ぬがいい………。」

 

 

『ベチャッ!』

 

 

インク?一体誰が…………、って居ない?逃げたか。まぁ、いいだろう。どうせ逃げたところで、他の仲間達も消してやるからな。

 

 

sideChange

 

 

フランside

 

 

『クソ、分ガ悪過ギ────』

 

 

『パンッ!』

 

 

もう、相変わらず弱いわね。

 

 

フラン「こいしちゃん、イリヤちゃん!」

 

イリヤ「いっくよ~!!インク式『斬撃(シュナイデン)』!!」

 

『ギャァァァァァッ!!!』

 

こいし「それそれ~!避けないと死んじゃうよ~?」

 

 

『ズダダダダダダダッ!!』

 

 

『ツ、強イ……………!』

 

『モ、モウ一人ハ!?』

 

フラン「イリヤちゃん!こいしちゃん!デンキナマズ回収したよ~!!」

 

『シマッタ!!!』

 

イリヤ「それじゃあ、撤収!!」

 

こいし「撤収撤収~!」

 

 

よし、デンキナマズ回収完了。お兄ちゃん達は何をしてるかな~。

 

 

next episode




因みに、ダークルシフェルに関しては、着々とプロトガルッチに懐いていますし、強くなっていってます。


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episode69 VSタコツボベーカリー

-ハイカラスクエア 地下-

 

 

ガルッチside

 

 

ボス戦のやかんを発見したものの、何かの結界に阻まれていたため、しばらくの間待っていた。

すると、先に出発していた皆が戻ってきた事により、阻まれていたはずの結界が壊れた。

 

 

ガルッチ「もしかして、デンキナマズを回収したことで、壊れたのかな?」

 

英竜「まぁでも、此で挑める。未来、ガルッチ、夜神、士織。行くよ。」

 

未来「うん。」

 

ガルッチ「中に入ったら、変身するぞ。」

 

英竜「了解。」

 

 

そうして僕達は、ボスがいるやかんの中へと入って────

 

 

全王神「私も~!!」

 

 

って、おい!?母さん1回行っただろうが!!!って言おうとしたら、もう既に入り込んでしまった。もう、仕方ねえなぁ………。

 

 

『チャポン』

 

 

『ピィィィィィ!!!! ボコンッ!』

 

 

………とりあえず到着したものの、静かだな。

 

 

ホタル『気いつけてな、紫色のインクが見えるやろうけど、恐らく他の仲間達が戦ってきた中でも危ない敵やと思うよ。』

 

ガルッチ「あの辺りか………。」

 

全王神「よーし、1番乗り~!!」

 

英竜「ちょ、全王神様!」

 

 

行っちゃった……………、少し慎重さを持ってくれよなぁ…………。そう思いながら、紫色のインクのところに向かい、近付いてみた。目の前には、デンキナマズがいて、何かの膜を覆っていた。

 

 

士織「あれがデンキナマズ…………。」

 

ガルッチ「間近で見たけど、あれが……………!?離れろ!!

 

 

咄嗟に下がると、タコの足が現れ、デンキナマズを掴み、インクの中に吸い込まれた。

その中から、タコの足が生えたような何かが出て来た。あまりにも眩しくて、外見が見えなかったものの、眩しさが無くなると、そこにはなにかが入った機械のようなものが見えた。

 

 

未来「何だろ、あれ?」

 

ガルッチ「ん?なんか出るぞ?」

 

 

『チーン! ボコッ!』

 

 

…………って、パン!?まさか、此が敵!?

 

 

夜神「敵…………、ですね。しかも顔付きの食パンっぽいのが…………。」

 

未来「…………此をインクで塗るっていうのは、ちょっとねぇ。」

 

英竜「食べ物にインクで塗らせるなんて、此がタコのやり方かァァァァァァァ!!!!

 

ホタル『そ、そこかいな!?』

 

士織「そうだよね、アレを塗るのはちょっとねぇ…………。」

 

深雪「罰が当たりそう………。」

 

全王神「ところで、ガルちゃん。……………………ガルちゃん?」

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

とりあえず、此奴を斬る。食べ物を兵器に使う奴は、罰を与えてやる。

 

 

ガルッチ「『伍長』!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【【ガッチャーン!!レベルアップ!!】】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!】

 

 

【ア ガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!】

 

 

『!?』

 

ガルッチ「おいタコ。食べ物を兵器に使ったこと、後悔させてやる。今の内に、念仏を唱えておくんだな。」

 

6人「「「「「「キレてた!?」」」」」」

 

ホタル『…………こりゃ、別の意味で怖いわ。って、来るよ!』

 

 

『チーン!』

 

 

ガルッチ「秘剣────」

 

 

『ボコッ!』

 

 

ガルッチ「『燕返し』!!!」

 

 

『スパッ!!』

 

 

攻撃してくる顔が付いたパンを燕返しをした途端、そのパンからインクの飛沫をあげながら3枚の熱いパンが出来上がった。

 

 

『!?!?!?!?』

 

ガルッチ「おい、何処に行く?まだ3枚斬っただけだろうが。怖がらず掛かってこいよ。」

 

未来「………とりあえず、僕、天辺に生えてるタコの足に向かうね。」

 

全王神「私も。」

 

英竜「私も。」

 

深雪「ウチも。」

 

士織「じゃあ私は、壁を塗るね。」

 

夜神「私もそうする。」

 

 

というか、全然出て来ないな………!出て来いって言ってるのに!!

 

 

『斬ラレル!斬ラレル!!』

 

ガルッチ「ベーカリーなんだろ!?パン出せ!!」

 

ホタル『うわぁ、凄い逃げてる………。』

 

 

チッ!だったら、先ずは脚を斬らなければ!いやまず、脚何処?

 

 

『ブシャァァァァッ!!』

 

 

ん?なんか天辺からインクが噴き出してるけど、あれって?

 

 

シマッタァァァァァァァ!!!!彼奴二気ヲトラレテタセイデ弱点ガァァァァァァ!!!!』

 

 

…………彼所に弱点があったのか。よし、良いこと知ったぞ!

 

 

未来「ガルッチ、ちょっと頼みがあるんだけど。」

 

ガルッチ「何?」

 

未来「囮役、頼んでくれない?その間、僕達が天辺にあるタコの足を狙うから。」

 

ガルッチ「囮役ね。僕も行きたいけど、いいよ。」

 

『グヌヌ、コウナレバ!!!』

 

 

うわ、なんか鉄製の何を着けたな?というかそんなの着けて大丈夫なのかな?

 

 

ホタル『塗る場所減ったなぁ………。どうすんの、此。』

 

ガルッチ「だったら…………!」

 

 

【ガッチョーン……、ガッシューン………。】

 

 

【ドラゴナイトハンターZ!】

 

 

英竜「ちょ!?」

 

未来「いきなりLv5に!?」

 

ガルッチ「『曹長』!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【【ガッチャーン!!レベルアップ!!】】

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!Z!】

 

 

ギリギリチャンバラガシャットを抜くと同時に、ドラゴナイトハンターZガシャットを差し込むと、佐々木小次郎の衣装からジークフリートの衣装に変わった。

まぁ、ドラゴンだし、仕方ないか………。

 

 

ガルッチ「その鋼鉄、砕いてやろう!」

 

『オイ、マダアレガデナイノカ!?早クシナケレバ─────』

 

ガルッチ「オラァ!!」

 

 

『バキンッ!!』

 

 

『ファッ!?』

 

ガルッチ「今だ塗れ!!!」

 

ホタル『嘘~ん、鉄製を打ち破っちゃったよ。お陰で彼奴のバランス悪くなっちゃってるし………。』

 

 

そして再びタコの足が破裂して、ベーカリーの3度目の正直。今度はパンの一部を鉄板で覆っていた。

 

 

ホタル『ほうほう、そこは塗れんと?だけど、残念やったな。パンを出してしまった時点で、もう敗北は見えてるで。』

 

『サァ!斬レルモノナラ───────ッテ、何故貴様ラハ合掌シテル!?』

 

ガルッチ「ようやく出したな?」

 

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「此で、エンドロールだ。」

 

 

【ドラゴナイトギリギリクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

ガルッチ「神技───────」

 

『ナッ!?』

 

 

『ズバッ!ズバッ!ズバババババッ!!!』

 

 

ガルッチ「『悪竜百連斬』。お前はもう、死んでいる

 

『ヒ、ヒィィィィィ!?!?!ヒデブッ!?

 

 

あ、アクアマリンのインクが飛び散って消えていった…………。ってか、僕が斬ったはずのパンもないし…………。

 

 

【【ガッシューン…………。】】

 

 

全王神「最後、ガルちゃんに決められちゃったね。」

 

ガルッチ「………………あれ?僕は今まで何を?っていうか、ボスは?」

 

未来「覚えてないの!?」

 

ガルッチ「離れろの後から、全く…………。狂化でも掛かったのかな…………?」

 

全員『えぇぇぇぇぇ…………………………。』

 

 

その後、デンキナマズを回収しました。っていうか僕、今まで何をしていたんだろう…………?一応、ボスの影絵までは見ていたけど、そっから覚えてないなぁ…………。

何でだ?

 

 

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episode70 タコゾネスとの戦い

-ハイカラスクエア地下 キューバン展望台-

 

 

ハイカラスクエアのマンホールに繋がってる『アシサキ前線基地』にて、全てのデンキナマズを回収したガルッチ達は、次なるエリアに向かった。

 

 

ポッピー「ここが次のエリアね。」

 

パラド「最初のエリアはステージ少なかったけど、こっちは多いな。」

 

グラファイト「んじゃあデュースト、行くとするか。」

 

デュースト「ああ。皆、先に行ってるっすよ。」

 

 

そう言い、デュースト達はステージ6という場所へ向かった。

 

 

全王神「じゃあ、私も────」

 

ガルッチ「母さん、2回出たんだから、今回は休み。」

 

全王神「(´・ω・`)」

 

アルトリウス「じゃあ、私と一緒に行く人~。」

 

 

『シーン…………。』

 

 

アルトリウス「ちょ!?一人で行ってっていうの!?」

 

ガルッチ「そう言われてもなぁ………。」

 

ホタル「まぁ、此だけの人数居たら、恐らく全部のステージに行けるやろうけど、全ちゃんは1回休みやね。」

 

全王神「そんなぁ………。」

 

 

そう言いながら、全王神はしょんぼりと、端っこに行って落ち込んでいた。その後、アルトリウスは英竜と組み、デュースト達とは違うステージに向かった。フランはガルッチと一緒に、ステージ9のやかんに到着した。後の皆はそれぞれのステージに行った。

 

 

フラン「お兄ちゃん、行くよ。」

 

ガルッチ「うん、勝ちに行く。」

 

 

やかんに入ろうとしたとき、『ステータスウォッチャーΩ』から通信が来た。

 

 

ガルッチ「? 誰からだろう。」

 

 

『ピッ!』

 

 

ザギ『ガルッチか。少し良いか?』

 

ガルッチ「ザギ?どうかしたのか?」

 

ザギ『すまないが、君が作っている外道級の『麻婆豆腐』の作り方を教えてくれぬか?』

 

ガルッチ「……………はい?」

 

 

連絡してきたのはスターザギで、いきなり外道級の『麻婆豆腐』事、『超究極天元突破四川風超絶激辛麻婆豆腐』の作り方を教えてと言いだして、ガルッチは困惑した。

それもその筈、ガルッチが自分用として食べてる『麻婆豆腐』は、普通の人が食ったら即死、人外でもあまりの辛さで苦しみだす程の辛さで、滅多な事がない限りは作らないと言われてる麻婆豆腐なのだ。

そもそも作ると言うことは、その辛さを耐えなくてはならないのだ。煙もニオイも、猛毒ガス以上に危険で、換気しない限り、永遠とその辛さに苦しみ続けなくてはならなくなるのだ。

 

 

ガルッチ「ザギ?正気か?それ作るって事は………。」

 

ザギ『仕方ないだろ、何しろ今回の客の注文は、滅茶苦茶辛い奴を作れと言い出したんだ。ここでの激辛系のものは試したが、客は顔一つも変えず、食べてたんだぞ?

私とてこの手は使いたくはないが、もう使うほかないのだ!!』

 

フラン「うわぁ…………、大変ねそれ…………。」

 

ガルッチ「…………………レシピを送る。君なりのアレンジしても構わないが、覚悟して作れよ。材料も此方で用意しておく。」

 

ザギ『すまない、感謝する。』

 

 

『ピッ』

 

 

通信終了したと同時に、早速ガルッチはレシピと手順を書いて、隠れ家にある倉庫の中にある材料を選択し、ザギに送った。

その後、フランと一緒にやかんに入っていった。

 

 

-バッテラストリート-

 

 

ガルッチside

 

 

参ったな、まさかザギからあの『麻婆豆腐』の作り方を教えてと言うなんて思わなかった。ザギ、お前の無事を祈ってるぞ…………。

っていうか、此処ってたしか…………『バッテラストリート』か?

 

 

フラン「この気配って……………!」

 

ガルッチ「どうした?」

 

フラン「こっち!!」

 

 

『グイッ!』

 

 

ガルッチ「ちょ、おい!?」

 

 

フランにいきなり引っ張られ、近くにあった壁のところに隠れた。すると、僕とフランが立ってた場所から紫色のインクが飛び散った。

 

 

フラン「参ったね、ここタコゾネスの基地よ。」

 

ガルッチ「タコゾネス?なんだそれ?」

 

フラン「見れば分かるよ。」

 

 

見れば分かるって、さっぱり…………。

 

 

[壁]_-)チラッ

 

 

「撃テ!!」

 

 

『ズバンッ!』

 

 

危なっ!?っていうか、タコの…………女性?いや待てよ?確か、ハイカラスクエアにも、タコゾネスもいたような……。けどあの子は楽しむ目をしていたようだけど…………。アレとは違うのか?

 

 

ガルッチ「なるほど、ハイカラスクエアにいたアイドルと違うのか………。」

 

フラン「ハイカラスクエアにもいたの!?」

 

ガルッチ「うん、アイドルをやっていたようだし、そんなに危険じゃないと思うよ。だが今僕達が相手をしてるタコゾネスは……………。」

 

フラン「そう言うこと。ブラスターとスピナーを持ってきたけど、あっちにはチャージャーがいて、やりづらいなぁ………。」

 

ガルッチ「…………なぁ、フラン。」

 

フラン「?」

 

ガルッチ「僕が囮になりながら、チャージャーに近づく。その間、フランはデンキナマズを回収していってくれ。」

 

フラン「え!?いいの?」

 

ガルッチ「ああ。こんなの、慣れてるしな。」

 

フラン「…………んじゃあ、無事だったら…………さ。///」

 

 

あ、これ死亡フラグなんじゃあ…………。

 

 

フラン「いっぱいセックスしよ?」

 

ガルッチ「(建っちゃったよ。)…………分かった。」

 

 

しょうがない、こっちも建てるか。

 

 

ガルッチ「ところで、一つ確認するが。」

 

フラン「?」

 

ガルッチ「囮になるけど…………。別に、あれらを全滅させてしまっても構わんのだろう?

 

フラン「勿論だよ。」

 

 

さて、行くとするか……………!

 

 

ガルッチ「HAIL 2U(フランに幸あれ).」

 

フラン「そっちもね。」

 

 

そして僕は、壁から出て挑発アイテムを使った。

 

 

【挑発!】

 

 

ガルッチ「HEY!HEY!HEY!敵さん、僕はこっちだよ!」

 

「出テ来タカ………!全員、奴ヲ狙エ!!」

 

ガルッチ「さぁ、着いてこれるか?」

 

 

【爆走バイク!】

 

 

「ナッ!?ナンダソレハ!?」

 

「イカ達ノ、新タナ武器カ!?」

 

ガルッチ「行くぜ。」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!】

 

 

んで、『爆走バイクガシャット』の衣装はライダーの坂田金時か。確かにあってそうだけど…………、電王のアックスフォームと被らないか?

乗り物は、仮面ライダーレーザーのバイクかな?これって………。まぁ、とりあえず乗っとこう。

 

 

ガルッチ「さぁて、お前らの腕前で、僕を狙い撃てるかな?」

 

「オイ、間違エテ安ッポイ挑発二──────」

 

「「「「「「「野郎ブッ殺シテヤラァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」」」」」」」

 

「………………乗ッチャッテルシ。」

 

 

……………なるほど、あのチャージャーだけは冷静だな。けど他のタコゾネス、その台詞どこで覚えた?

まぁ良いけど。

 

 

sideChange

 

 

フランside

 

 

お兄ちゃんが囮になってくれたお陰で、他のタコゾネスはお兄ちゃんを狙っているね。今の内に回収回収っと!

 

 

フラン「って、早速見つけちゃった。」

 

ホタル『フランちゃん。そこのステージには、8匹のデンキナマズがいるで。』

 

フラン「8匹?」

 

ホタル『せやで。』

 

 

えぇぇぇ、其れは予想外だけど、お兄ちゃんが囮になってるチャンスだし、私も頑張って取りに行かないと!

 

 

フラン「分かった、1匹回収したから、残りの7匹探すね。」

 

ホタル『うーん、残り6匹やな。』

 

フラン「6匹?」

 

ホタル『どうもガルッチが、1匹見つけて回収したみたいやね。』

 

 

まぁバイクに乗りながらだけど、お兄ちゃんならやってのけると思ったよ。流石『騎乗:EX』、お兄ちゃんの騎乗位セックスはホントに気持ちいい。なのに船に関しては全く駄目って言うのが不思議だなぁ………。ボートとかヨットとかは軽々と乗ってたけど…………。

 

 

フラン「連絡ありがとう、ホタルちゃん。」

 

 

『ピッ』

 

 

よし、お兄ちゃんにも負けないように、私も回収するぞ~!って、タコゾネス残ってるなぁ。でもさっき出会った時よりも少ないし、ブラスターだけで、突破できるかな?

って事で…………。

 

 

フラン「それっ!」

 

 

『ズバンッ!パンッ!』

 

 

「グギャッ!?」

 

「キ、奇襲!?」

 

「一体何処カラ!?」

 

フラン「こっちよ!!」

 

「貴様カ!」

 

「仲間ノ仇─────」

 

 

スピナーにチェンジ!そ~れ、インクの弾丸をプレゼントしちゃうよ~!♡

 

 

『ズダダダダダダダダッ!!!!!』

 

 

「ス、スピナー!?」

 

「ヤ、ヤバッ────」

 

『ギャン!』

 

『ヤラレター!』

 

フラン「アハハハハハハ!!!楽しい~!!」

 

「マ、マズイ!此奴、アノトキノスピナーカ!!リーダー二────」

 

フラン「逃がさないよ~!それそれ~!!」

 

 

『ズダダダダダダダダッ!』

 

 

「ギャン!」

 

 

よし、補充しながらデンキナマズを回収していこうっと。

 

 

sideChange

 

 

ガルッチside

 

 

「ハ、速イ!?」

 

「何ナノダ、アノ乗リ物ハ!?」

 

「我々ノインクデスラ効果ガナイナンテ、ソンナコトガアルノカ!?」

 

「オイ!2ツ目デンキナマズ取ラレ────」

 

 

『ガッシャーン!!』

 

 

ガルッチ「2匹目回収!!」

 

 

とりあえず、半分はフランに任せておいて、こっちは敵を引き付けてつつ、もう半分のデンキナマズを回収しないと…………!

 

 

「全ク!冷静二ナレト言ッテルトイウノニ!!」

 

ガルッチ「さぁて、プレゼントだ!受け取れ!!」

 

 

『ポイッ!』

 

 

「ゲッ!?」

 

 

『バンッ!』

 

 

「アァモウ、私ハチャントイッタノニ…………!ナンデ我武者羅二────」

 

ガルッチ「僕が言うのも難だが、あんた苦労してんだな…………。(´・ω・`)」

 

「敵二同情サセラレル私ッテ一体…………。_| ̄|○」

 

 

そこまで落ち込む!?いやいや、落ち込むなっての────

 

 

『prrrr』

 

 

「私ダ。」

 

 

ん?通信?

 

 

「ハァ!?全滅ダト!?コッチダッテ今動ケンノダゾ!?侵入者ガ…………。アー、分カッタ!!ソコマデイウノナラ、ソッチ二行ク!ソレマデ耐エロ!!」

 

 

『ピッ』

 

 

何だ?他の仲間になんかあったのか?

 

 

『バッテラストリート二イルタコゾネス、別部隊二援護スルタメ、デンキナマズヲ放棄スルゾ!』

 

 

え?

 

 

「侵入者ヨ、我々ガ預カッテルデンキナマズヲヤル。感謝スルノダナ。」

 

 

どうやら、何かやばい事になってるようだな…………。だったら、その言葉に甘んじておこう。けど、

 

 

ガルッチ「…………何があったか知らないが、一つ言わせて貰う。」

 

「?」

 

ガルッチ「救出したら、すぐに退け。これが見逃してくれたお礼の忠告だ。」

 

「……………肝二銘ジテオコウ。」

 

 

その後、バッテラストリートにいたタコゾネス達は、空高く飛んで行ってしまった。

 

 

ガルッチ「…………ホタル、聞いたとおりタコゾネス達は撤退した。」

 

ホタル『うん、でもアタシら以外の侵入者って、誰なんや?』

 

ガルッチ「おそらく、僕の予知夢に出てきた危険人物かと思う。」

 

ホタル『……………とにかく、デンキナマズ回収早めにしてや。後、セックスの話は終わってからにしてや。』

 

 

聞こえてたのかよ…………。

 

 

ホタル『それに、その話他の人らにも聞かれてたから。』

 

 

なんでさ…………。いやまぁ、別にいいけどね?ただ、たまにはフランと一緒にシタかったなぁって思ってたんだけど…………。

いっか、未来も久々だろうし、皆でヤるとしようかな。ただし、終わってからだけど。

 

 

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episode71 VSタコツボザムライ

-キューバン展望台-

 

 

未来side

 

 

ホタル「とりあえず、ボス以外のデンキナマズを回収できたね。」

 

 

うーん、何故だろ。ガルッチとフランの頭に、デンキナマズが4つずつ乗っかってるような……。

 

 

ホタル「これでボスにいけるけど、今度は誰が向かう?」

 

英竜「藍、夜神、士織。行くよ。」

 

藍「了解、久々に楽しめるタコだったら良いなぁ………。っていうかガルッチは行かないのか?」

 

ガルッチ「うん。その代わり、お姉ちゃん。このガシャット預けておくね。」

 

 

確かあれって、『ギリギリチャンバラガシャット』?確か英竜も持ってたはずだけど、なんでまた?

 

 

英竜「なんでまた此を?」

 

ガルッチ「勘だけど、今度の相手はサムライの可能性があってね。そのガシャットで、ぶった切ってこい。」

 

英竜「ガルッチって、ホントに物騒なことしか言わないよね……………。」

 

ガルッチ「なんでさ…………。」

 

 

その後、4人共はボスやかんの中に入っていった。でも、なんで『ギリギリチャンバラガシャット』なんだろう…………?

 

 

ガルッチ「……………敵は他にいる、か。」

 

未来「何か言った?」

 

ガルッチ「いや、少し思い出してね。チャージャーのタコゾネスが通信しているときに──────」

 

 

sideout

 

 

 

一方で英竜達は、インクの近くに到着すると、その場にいたのは、1輪車に乗って、ローラーを持っている1匹のタコだった。

 

 

「…………ヨク来タナ、インクリング。我ガ名ハ、『タコツボザムライ』。」

 

藍「デンキナマズを返して貰うよ。」

 

「出来ルモノナラナ。」

 

夜神「気をつけて、どうやらこのオクタリアン。タコゾネスと同じように復活するらしいよ。」

 

士織「え、勝てるのそれ?」

 

英竜「いや、いくら復活出来ても、回数分があるはずだ。その分戦えばいい。3人とも、状況に応じて奴を攻撃して。」

 

藍「英竜は如何するの?」

 

英竜「ガルッチの真似をしようかと思ってね。」

 

 

【ウルティメットギャラクシーモンスター!!】

 

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

英竜「『ウルティメットパワーサード』!『変身』!!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【フュージョンアップ!エグゼクティブ!ウルティメットギャラクシー!モンスター!】

 

 

【ア ガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!】

 

 

英竜の姿は一変し、宇宙剣豪ザムシャーの姿へと変わった。手元には、サソードヤイバーみたいに、自分のインクが垂れてる刀を手にしていた。

 

 

「ホウ、面白イ武器ダナ。ソレデ挑ム気カ?」

 

英竜「サムライなんだろ?だったらこれで十分かなって。」

 

「…………イイダロウ、来イ。」

 

英竜「いざ参る!!」

 

 

 

-ミズガルト-

 

 

一方でこちらは現実世界。光の国とは似たような世界なのだが、こちらは水または海洋で囲まれており、そこの守り神は『リヴァイアサン』、『ポセイドン』等の海の生き物達で、その中で最高位とも呼ばれる者は、かつて『深海の不死鳥』と呼ばれていて、今では海の神々や精霊達を従えている。

その名は、『ポセイドン・シー・アビス』。今は何をやっているかというと…………。

 

 

アビス「命中率が低い、もう少し落ち着いて狙って下さい。」

 

「はいっ!」

 

 

ある者の修行に手伝っている。今やっているのは、魔法銃を使った射撃訓練で、様々な的を使いながら訓練していた。が、それだけでなく…………。

 

 

「そこっ!」

 

 

『バリンッ!』

 

 

アビス「流石ですね。そこら辺は、ガルッチさん譲りですね。『レア』さん。」

 

 

気配を感じ、どれだけ早く撃てるかの訓練もしていた。そして、その訓練をしていたのは、英竜とガルッチの娘である、レアだった。

かつて彼女は、力が欲するあまり『禁じられた秘宝』に手を出そうとするも、ガルッチのお陰で思いを留まることが出来た。

が、結果的に判決で光の国追放することとなり、現在はガタノゾーアにゴルザ、レオにアストラ、ガルッチの兄のルッチに預けて、修行させている。

 

 

アビス「それにしても、100枚の的の内、75枚まで当てられたのは、驚きでした。」

 

レア「いえ、お父さんにはまだまだ及びません。」

 

アビス「そうでもないですよ。この修行2年目でここまで腕を上げたのは素晴らしいです。」

 

レア「ですけど、もう少し工夫すれば、使う弾の数も減らして多くの的を当てることが出来るかも。」

 

アビス「うーん、そういえばガルッチは一度も試した事はないようです。矢で複数の敵を射抜いたことはありましたけど…………。」

 

レア「…………矢でも出来たなら、銃だって出来るはず!的をお願いします!」

 

アビス「わ、分かった。ちょっと待って─────」

 

 

-キューバン展望台 ボス部屋-

 

 

「グヌヌ、ナカナカヤルナ。」

 

 

そして英竜達は、3度目に現れたタコツボザムライと戦っていた。タコツボザムライはどれだけ攻撃しても、ほとんどが英竜の刀で受け止められてしまい、逆に士織達の攻撃を食らってしまい、もう後がない状態だった。

 

 

英竜「そろそろ決着をつけようか。この一閃で、賭ける。」

 

「……………ヨカロウ、ナラバ我ガバイクノ力、思イ知ルガイイ!!」

 

英竜「来い。」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【ギリギリクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

-ミズガルト-

 

 

アビス「よし、不規則かつ最速にしておいたよ。」

 

レア「ありがとう。」

 

 

レアの方は、銃を構え、複数に飛び回る的を予測しながら目を閉じた。だが、不規則なのか、いつ真ん中に来るのか分からない。しかも光速並みの速さで、仮に撃ったとしても、外れも同然。

おまけに複数な為、いつ重なって来るのかは分からない。

もし全部を射抜くというとなると、相当な至難の業。それだけの運とタイミングが必要なため、誰一人も出来たことはなかった。

 

 

アビス「(大丈夫かな?いくらガルッチ譲りがあっても、此ばかりは難しいよ?)」

 

 

-キューバン展望台 ボス部屋-

 

 

そして英竜もまた、目を閉じた。刀を仕舞い、何時でも抜けるように、居合いの構えをしていた。

 

 

タコツボザムライのバイク音が聞こえ、英竜に近付いてくる。

 

 

英竜「(まだ遠い。もう少し引き付けて……………。)」

 

士織「英竜!!」

 

藍「お願い…………、勝って!」

 

夜神「………大丈夫、英竜なら出来ます!」

 

 

士織達は祈った。英竜の勝利を。そして……………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英竜レア「「そこだ!!!!」」

 

 

『ズバッ!/ズドンッ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-キューバン展望台-

 

 

ガルッチside

 

 

……………ん!?

 

 

こいし「如何したの?」

 

ガルッチ「今一瞬だけ、お姉ちゃんとレアのタイミングが、一緒だったような気が…………。」

 

全王神「えっ!?遠くに離れてるのに感じ取れるの!?」

 

ガルッチ「……………いや、まさかね。」

 

 

レア、君の修行が終わるまで、戦いながらずっと待ってるから。だから、絶対に帰ってきて……………。

 

 

ホタル「あ、帰ってきたで。」

 

 

それまでは、僕がお姉ちゃん達を守ってみせるから。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ミズガルト-

 

 

レアside

 

 

どうも、初めまして。レアといいます。今一瞬だけ、お母さんの動きを感じ取って撃ったら、思わぬ事に、全部の的を射抜いてしまいました。

まるで、お母さんの動きを合わせただけで、確実に当たると教えてくれるかのように…………。

 

 

アビス「……………此は、凄い。」

 

 

アビス先生も驚愕しています。私もそうです。けど、まさか全部の的を射抜くなんて、思いもしませんでした。

 

 

アビス「ど、どうやったんだ?」

 

レア「分かりませんが、一つだけ言えるとしたら…………。お母さんの動きを合わせた、と言うべきでしょうか。」

 

アビス「英竜さんを?でも、英竜さんは、ガルッチさんと一緒に─────」

 

レア「それは分かっています。少し、感じ取りました。お父さんの思いを。ずっと待ってるって…………。」

 

アビス「……………親子の絆ってものですかね。」

 

 

かもしれません。お父さん、お母さん、藍姉さん、士織姉さん、夜神姉さん、未来お兄ちゃん、フランお姉ちゃん、こいしお姉ちゃん、イリヤお姉ちゃん、皆。

必ず、修行を終わらせて、帰ってみせます。だから、待ってて下さい…………。

 

 

next episode




今回はレアの登場でした。

まだ性格は定まってはいませんが、一応努力家っていう設定があります。いずれ本格的に登場させるつもりですので、それまでは待ってて下さい。


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episode72 交差する運命

-???-

 

 

???side

 

 

「撤退!撤退!!」

 

「待テ!何故撤退シナクテハナラナイノ!?」

 

「今撤退シナクテハ、他ノ仲間モ呼ビ出サレ、無駄死二スルコトニナル!此処ハ撤退シテクダサイ!」

 

「……………クソ!」

 

 

ほう、撤退するのか。賢明な判断だな。そうやってこれからも逃げ続けるがいい。だが何時かは、お前達を滅ぼす。

タコもイカも、何もかも滅ぼしてやろう…………。

 

 

『順調か?破滅魔王ガルベス。』

 

ガルベス「我が君、今のところは順調です。」

 

『そうか。ならばよい。この世界の生き物達全員を、全て滅ぼせ。そして、我々の計画を邪魔をする者が居れば、排除せよ。』

 

ガルベス「ハッ!」

 

 

邪魔者…………か。まぁ、仮に現れようが、我が力には及ばん。そいつ諸共排除してやる。

この、『破滅魔王ガルベス』がな…………。

 

 

sideChange

 

 

 

-トーブ中枢司令部-

 

 

ガルッチside

 

 

うーん、おかしい。色々とおかしいぞ?エリア3に到着し、いつも通りオクタリアンを討伐しながらデンキナマズを回収するはずだったのに、肝心のオクタリアンが何処にもいなかった。タコゾネスもボスも全然いなかった。

エリア4も同様、オクタリアンはいなかった。いたのは、デンキナマズだけ。幾ら何でも怪しすぎる…………。

 

 

ホタル「後はこの辺り…………って、皆如何したの?」

 

ガルッチ「いや、エリア3と4の事を思い出してね。」

 

未来「うん、本来デンキナマズを守るはずだったオクタリアン達が、何故いないのか…………。」

 

ホタル「確かに、変やな。けど、流石に本拠地をほったらかしにすることは、あらへんかな。もしガランとしてたら、おそらくその侵入者って奴を止めなあかんな。」

 

夜神「…………とにかく今は、デンキナマズの回収と、アオリちゃんの捜索した方がいいかも。もうここのエリアだけだから、見つかるかもしれない。」

 

ディースト「皆、此処からは気を引き締めて行こう。」

 

 

確かに、ここに来た途端何やら胸騒ぎがする…………。チャージャーのタコゾネスが通信してるときに、『全滅』って言葉も気になる……………。

『新生ⅩⅢ機関』でもなければ、『フラウィー』でも『江ノ島盾子』でもないならば、一体何者なんだ?

今回の『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』とは、無関係とは思えないけど、もしかしたらそれ以上の異変を起こそうとする奴が居るのだろうか…………?

 

 

夜神「ガルッチさん?また『未来予知』ですか?」

 

ガルッチ「いや、考え事だ。とりあえず僕、ボス部屋解放まで待ってるよ。」

 

未来「行かないの?」

 

ガルッチ「少し、考察しようかと思ってね。」

 

英竜「考察?」

 

ガルッチ「うん。だから皆、先に行ってて。」

 

 

そう言い、僕は発射台のような場所に座り込んだ。他の皆はそれぞれのステージのやかんに入っていった。

 

 

ガルッチ「さて…………と。」

 

 

ここで少し、お復習いしておこう。

 

 

今回の異変、もといもうすぐ起こそうとしている『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』の首謀者は『フラウィー』と『江ノ島盾子』。その協力者は『新生ⅩⅢ機関』で、今は其奴らが破壊した世界を治す為に、『データ世界』でゲームをクリアを目指しながら、『ⅩⅢ』と『Ⅶ』以外の『新生ⅩⅢ機関』を倒している。

今は『splatoon』の世界で、ゲームをクリアしようとしているが、先ほどの未来予知で『何者』かが、このデータ世界を破壊しようとしている。

おそらく、今回の異変とは関わりがないとは言い切れないが、其奴らよりも厄介なのは確かだ。

 

 

TOAA達ではないものの、どうも嫌な予感がする…………。もし見つけたら、倒すまではしないものの、撃退しておかないと、この世界が無くなるのも、時間の問題だ。

今の僕達には…………、其奴らに勝てない気がする。

 

 

ガルッチ「……………あの死神の正位置は、恐らく僕の『終焉』。それだけは変わりないが、運命の輪の逆位置も気になる…………。」

 

 

レミリアみたいに、運命を操る能力とかは持っていないし、この2つは如何言う意味で出たのか……………。今思えば、全く─────

 

 

「ゼェ……………ゼェ……………、何トカ、逃ゲキレ──────」

 

ガルッチ「あ。」

 

「ア。」

 

「イ、インクリング!?モウココマデ!?」

 

「ド、ドウスル?武器ガモウナイゾ!?」

 

「クソ、ドレモコレモ、全部奴ノセイダ!!」

 

 

奴のせい?一体誰なんだ?

 

 

ガルッチ「おい待て、何があったんだ?」

 

「イ、イカ如キニ、我々ノ事情ナンザ…………ッ!」

 

「喋ルナ、傷ガ広ガルゾ。」

 

ガルッチ「……………少し見せてくれ。」

 

「何?」

 

ガルッチ「いいから。」

 

 

って、此は酷い怪我だ…………。今すぐ治療しないと、絶対死ぬ。魔法じゃ駄目だ、何か…………何か良い方法が……………。

 

 

ガルッチ「(そうだ、再生超獣ニョキン!上手く行けば、この子の傷が治るかも!!)」

 

 

僕は急いで腕を強く噛みつくと、そこから血が流れ出してきて、その血を酷い怪我を負ってるタコゾネスに垂らした。

その血の中には、再生超獣ニョキンが含まれていて、僕の血に吸収したタコゾネスは、みるみるうちに、怪我が治っていった。

 

 

「ナ、治ッタ…………。」

 

ガルッチ「とりあえず、致命的な怪我じゃない限りは、大丈夫だ。」

 

「……………ツクヅク変ワッタ男ダナ。我々ハ敵同士ダゾ?」

 

ガルッチ「答えて欲しい事がある。何から逃げてた?」

 

「………………ソレハ─────」

 

「知ッテドウスル?」

 

ガルッチ「…………世界を守る。このままだと、タコだけで無く、イカも居なくなるかもしれない。」

 

「ナンダト!?」

 

「ダ、ダガ────」

 

「…………亡クナル寸前ノタコゾネスハ、コウ言ッテタ。『破滅ガ、ヤッテクル。破滅ノ魔王ガ…………。』ッテ。」

 

「オイ!?」

 

 

破滅の魔王?その様子からして、フランじゃなさそうだな…………。

 

 

ガルッチ「ところで、名はなんだ?幾ら同じ姿でも、名前くらいあるだろ?」

 

「私ハ、『エルミン』。チャージャーヤッテル。」

 

「オイ、名ヲ教エテイイノカ!?」

 

エルミン「モウソンナコト言ッテラレル状態ジャナインダ!残ッタノハ、我々ダケナンダカラ。」

 

「……………『ミルキー』。シューターヲヤッテル。」

 

「私ハ『マーブル』、スピナー使イダ。アンタハ?」

 

ガルッチ「『ガルッチ』だ。エルミン、ミルキー、マーブル。その破滅の魔王は、名を言っていたか?」

 

エルミン「スマナイガ、ソノ名ハ聞イテナイ。」

 

 

そうか……………。

 

 

ガルッチ「まぁ、何はともあれ、無事でよかった。」

 

ホタル「ガルッチ?どないし──────って、タコゾネス!?何でここに!?」

 

エルミン「インクリング!!」

 

ガルッチ「ストップ!ホタル、此奴らを撃つな。」

 

ホタル「な、何で?」

 

ガルッチ「どうやら、奴らが言う侵入者から撤退してきたばかりで、偶然出くわしたんだ。今其奴の話をしていたところだ。」

 

ホタル「…………そうなんか?」

 

エルミン「……………アア。今ハコノ3人ダケダ。少ナクトモ、エリア3~5マデノオクタリアンハ居ナイトオモウ。」

 

 

エリア5も……………って事は、つまり、DJタコワサ将軍も居ないのか?

 

 

ホタル「じゃあ、このエリアのボスも────」

 

ミルキー「イヤ、イルヨ。流石二将軍様ラハ、ソノ場ニハ動イテイナイヨ。」

 

ガルッチ「じゃあなんで、3と4のボスが居なかったんだよ。まさか、その破滅の魔王の討伐に?」

 

マーブル「当タリ前ジャン!!」

 

 

おいおい、結局は無駄死にじゃないか………。そこはちゃんとデンキナマズお守りしてやれっての…………。

 

 

ホタル「いやまぁ、アタシらにとってはありがたいが、結局は無駄死にじゃ………。」

 

エルミン「ウン、私モソウオモッタ。」

 

ガルッチ「…………っとなると、此は─────」

 

英竜「ガルッチ!!聞いてく─────」

 

(ガルッチとホタルとタコゾネス以外の)全員『って、いつの間にタコゾネスが此処に!?

 

ホタル「ちょい皆、ストップ!」

 

 

 

 

 

 

─イカ説明中─

 

 

 

 

 

 

 

未来「そうだったのか……………。」

 

ミルキー「何気二デンキナマズヲ取リ返シタミタイ二見セツケルナ。」

 

ホタル「ともかく、今はアオリちゃんを見つけないと…………。」

 

エルミン「アオリ?ソウイエバ、将軍様ト一緒ダッタヨウナ…………。」

 

イカ全員(バグスターも含む)『何だって!?

 

 

オイオイオイオイオイオイオイオイオイ!?!?!?!?って事はあれか!?アオリは今、オクタリアンと手を組んでるって事!?

 

 

ホタル「こうしちゃいられない!皆は先にボスやかんに向かって!!」

 

ガルッチ「ホタルは?」

 

ホタル「ブキチ君のところに行ってくる!」

 

ミルキー「ジャア私達ハココデ待機。」

 

 

そうしてくれ。ってかそうしてくれんとこっちが困るしね。

 

 

ホタル「ほんじゃ、頼むで!」

 

 

兎に角、急いでアオリのところにいかないと……………!

 

 

 

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episode73 VSタコツボキング リベンジ&アオリ 前半

-トーブ中枢司令部 ボス部屋-

 

 

ガルッチside

 

 

それにしても、全員で来たのはいいものの、過剰戦力な気がするのは、僕だけだろうか………?いや、破滅の魔王って奴も気になるし、下手に戦力分割したら駄目だな。

 

 

未来「皆、準備はいい?」

 

ガルッチ「何時でも良いよ。」

 

 

他の皆も頷き、決戦のステージに向かった。そこにいたのは…………。

 

 

未来「…………え?」

 

ガルッチ「………………悪堕ちならぬ、タコ堕ちか。」

 

 

サングラスのような物をかけ、明らかに洗脳されている『アオリ』の姿があった。

 

 

フラン「アオリちゃん!?」

 

こいし「そんな、アオリちゃんが、タコに…………?」

 

アオリ「コナイデ!」

 

ガルッチ「…………洗脳されている以上、何か解ける方法があるはず。」

 

アオリ「ッテイウカ、多クイルケド…………。マァイイヤ。トニカク、力尽クデモ帰ッテモラウヨ!!

ヘイ!『DJ』!!!

 

 

すると、アオリが乗ってるステージが動き始めた。アオリの下には、『splatoon』のラスボス『DJタコワサ将軍』がいて、そのステージのような物の下にくっついていたのは、ホタルが言っていた『オオデンキナマズ』がいた。それを吸収させられると同時に、音が鳴り響いた。

 

 

タコワサ「HEY!ワサワサ!ギギ…………、アオリチャンチョロイ。簡単二洗脳出来タ。」

 

アオリ「HEY!ヤッチャッテ!『トキメキ☆ボムラッシュ』!!」

 

タコワサ「ギギ…………!ステイチューン!」

 

未来「皆、来るよ!!」

 

全王神「だったら、私達も暴れるよ!!」

 

 

【ゴッドイーター!】

 

 

ガルッチ「お姉ちゃん!」

 

英竜「ああ!『僕』達の力、見せてやる!!」

 

 

【ラッシュマッチレス!!】

 

 

【ウルティメットギャラクシーモンスター!!】

 

 

全王神「『第壱形態』!」

 

ガルッチ「『兵長』!」

 

英竜「『ウルティメットパワー2nd』!」

 

3人「「「『変身』!」」」

 

 

【【【ガッシャット!】】】

 

 

【レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!】

 

 

【【ガッチャーン!レベルアップ!】】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【フュージョンアップ!エグゼクティブ!ウルティメットギャラクシー!モンスター!】

 

 

一応母さんの姿を見るけど、僕と同様服装が変わってるだけで、後は何も変化はないようだ。服装は、どうもフリーダムウォーズに出て来る『咎人』のようで、左腕には赤い荊が巻き付けられていた。

ぶっちゃけ言えば、その服装は好きにはなれない。というかその世界そのものが嫌いだな……。

 

 

パラド「だったら、俺達もやるぜ。」

 

グラファイト「ああ。」

 

ポッピー「よーし、いっくよー!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【デュアルガッシャット!】

 

 

The strongest fist!What's the next stage?The strongest fist!What's the next stage?

 

 

【ときめきクライシス!】

 

 

パラド「『マックス大変身』!」

 

グラファイト「『培養』!」

 

ポッピー「『変身』!!」

 

 

【ガッチャーン!マザルアップ!】

 

 

Infection!

 

 

【ガシャット!♪ バグルアップ………!】

 

 

赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の差!パーフェクトノックアウト!!!

 

 

Let's GAME!Bad GAME!Dead GAME!whatcha name!?The Bugster!

 

 

ドリーミングガール♪ 恋のシミュレーション♪ 乙女はいつもいつもときめきクライシス

 

 

タコワサ「ナ!?何ダソノ姿!?」

 

全王神「『仮面ライダー』って奴かな?私は『仮面ライダーイーター』!そして………!」

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

全王神「『第弐形態』!」

 

 

【ゴ・ゴ・ゴッド!イィィタァァ!神!喰い!ゴッドイーター!!】

 

 

あ、母さんレベルアップしたな。そしてその服装は………………いやちょっと待て。明らかに違和感半端ないんだけど………。

 

 

ガルッチ「母さん、その服装は…………。」

 

全王神「…………『Devil May Cry4』に出て来る、『ネロ』の姿だね。しかも悪魔の腕もおまけ付き。やったねガルちゃん!お揃いだよ!」

 

ガルッチ「ゴッドイーター要素が皆無なんだが………。」

 

 

まぁいっか、とりあえずアオリを救ってやるか!

 

 

sideChange

 

 

 

-???-

 

 

 

ガルベルside

 

 

 

さてと、手っ取り早く大津波発生装置を完成出来たぞ。邪魔が入らないように、早速スイッチを押しておくか。

 

 

『ポチッ』

 

 

これで起動した。もう誰も、止めることは出来まい。精々余生を…………いや、念には念を入れて、我々の計画を邪魔する者を、真っ先に始末しておくか。

 

 

ガルベル「とはいえ、後残っている場所と言ったら、あの場所だな。将軍そのものも始末しておけば、オクタリアンもおしまいだな。」

 

 

向かうとするか。全ての生命に、永遠なる滅びを…………。待っていて下さい、我が主。

 

 

sideout

 

 

 

-UnderTaleの世界-

 

 

一方で、フラウィーと盾子はというと………。

 

 

フラウィー「………………落ち着いた?」

 

盾子「ええ、とりあえず落ち着きました。ところで、何故やつれてる顔をしているのですか?」

 

フラウィー「お前のせいだよ、全く…………。」

 

 

ようやく暴走状態が収まった盾子を見てホッとしているフラウィーがいた。その代わり、騒がしさで、結構疲れ果てていた。

 

 

盾子「まぁ、ただただ暴走していた訳ではありませんよ。」

 

フラウィー「僕からしたら、暴走していたようにしか見えないんだけど…………。」

 

盾子「まぁそうですけど、どうやら私達以上にとんでもない計画を立ててる者が居たようですよ。」

 

フラウィー「へぇ、この僕を差し置いて、とんでもない計画を立てる奴が居るなんて、馬鹿な奴がいたもんだね。

それで、誰なの?」

 

盾子「……………そのことだけど、ある意味ガルッチを除けば、私らには勝てないかもしれないよ。あんたが持ってる『ソウル』や、『セーブ』と『ロード』を持ってしても、勝ち目はないと思う。」

 

フラウィー「………………………………マジで?」

 

 

流石のフラウィーも想定外だった。盾子でさえ、そう言わせてしまう程、そのものは強敵だと思わせた。

いや、強敵というひとくくりには出来ない。むしろ理不尽というひとくくりさえ超えてしまうほど、フラウィーは思ってしまった。

 

 

盾子「ぶっちゃけ言えば、私も本気で暴走するんじゃないかって思ったぐらいだよ。そいつに手を出したら、絶望どころか、何もかも無くなるかもしれない……………。」

 

フラウィー「……………というかちょっと待って。ガルッチを除けばって事は、ガルッチなら倒せるっていうの?」

 

盾子「そうですね。と言っても確証はないですが、どうもガルッチとは似たような力を感じるのです。ガルッチはまだ知られていないものの、彼方は私達を殺すなんて、赤子を捻るより楽な作業かと思います。」

 

 

それを聞いた途端、フラウィーは恐れた。だが、よくよく考えると、フラウィー達が手を出さなければ、安全なのではと思い、少し冷静になった。

 

 

フラウィー「盾子、とりあえずその話は後にしよう。今はこっちの計画が先決だ。こっちが変に手を出さなければ、あっちだって何もしてこないはずだ。」

 

盾子「………………………そうでしたね。まぁ、ガルッチ達も頑張ってクリアしていますし、こちらに来るまで待つとしましょうか。」

 

フラウィー「今の内に手を打った方が、僕的に良いと思うんだけど……………。」

 

盾子「分かってはいます。原作のラスボス達は、主人公達を侮った。どれだけ精神を崩そうが、それをバネにして返り討ちにされることが、オチでした。と言うよりかは、私が公言しちゃったせいで、何しても失敗しそうな気がする。

例えるなら、普通に考えたら失敗するなんてあり得ないと思えるほどの数値が、運悪く失敗して亡くなってしまった。って感じの────」

 

フラウィー「ごめん、僕その例え分かんないや。」

 

盾子「(´・ω・`)」

 

 

-トーブ中枢司令部 ボス部屋-

 

 

ガルッチside

 

 

タコワサ「バカナ、コノパンチデモ弾キ返セルナンテ!」

 

ガルッチ「グルグルパンチだったけ?そんなものはな、こうやって弾き返すんだよ!」

 

 

まぁ弾き返す方法は、こっちも殴り返すだけだしね。普通のパンチだったら、インクで弾き返すがな。

 

 

ホタル『もうちょい待ってて!すぐに助けに向かうから!!』

 

アオリ「グヌヌ………、DJ!キープ・オン・ミュージック!!」

 

タコワサ「ギギ………OK!」

 

ガルッチ「だったらこっちも!」

 

 

【リズミカルダンシング!】

 

 

英竜「曲には、曲ってね!」

 

 

【メロディアソング!】

 

 

全王神「えぇぇぇぇ!?2人とも、私には~!?」

 

簪「でしたら、此を使って下さい!」

 

 

簪が投げたのって、『ドレミファビートガシャット』?でも、ヒカリが使ってたのと、何かが違う…………。

 

 

黎斗『ってそれは!?ポッピー版の『ドレミファビートガシャット』!?何処にもなかったと思ったら、いつの間に!?』

 

ポッピー「って、私の!?」

 

貴利矢『あ、俺が簪に渡していたんだった。』

 

黎斗『九条貴利矢ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!

 

 

お前の仕業か、貴利矢。

 

 

全王神「ありがとう、かんちゃん!」

 

 

【ドレミファビート!♪】←ポッピー版

 

 

【【【ガッチョーン…………。】】】

 

 

ガルッチ「『軍曹』!」

 

英竜「『ウルティメットパワー3rd』!」

 

全王神「『第参形態』!」

 

 

【【【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】】】

 

 

【ア ガッチャ!リ・リ・リズムに合わせて、Let's Dance!リズミカルダンシング!】

 

 

【ア ガッチャ!奏でろメロディ!君こそシンガー!メロディアソング!】

 

 

【ア ガッチャ!♪ ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド・OK!♪ド・レ・ミ・ファ・ビート!♪】

 

 

また女装して戦わないといけないとはなぁ…………。まぁ、致し方ないけど。母さんの姿は、見たところ『鏡音リン』かな?

 

 

ガルッチ「未来!フラン!こいし!イリヤ!皆!悪いけど、僕らの代わりに攻撃を頼む!こっちも歌で、リズムを狂わせるからさ!」

 

藍「了解!」

 

簪「任せて!!」

 

フラン「よーし、ノリノリで行くよ~!!」

 

こいイリ「「おー!!」」

 

未来「わかった!」

 

 

んじゃ早速、このガシャットを使うか!!

 

 

【HORIZON NOTE!】

 

 

ガルッチ「行くぜ!」

 

 

【ガッシャット!MUSIC START!】

 

 

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episode74 VSタコツボキング リベンジ&アオリ 後半

BGM 『HORIZON NOTE』


-トーブ中枢司令部 ボス部屋-

 

 

全王神が音楽を流し、英竜とガルッチは歌い始めると、タコワサのリズムが狂い始めた。

 

 

アオリ「チョット!?DJ、シッカリシテ!!」

 

タコワサ「ナ、何故ダ!?殆ドパンチシカ出セナイダト!?」

 

アルトリウス「もしかしたら、3人のメロディーで翻弄されているんじゃ…………………。」

 

パラド「だとしても、この曲は心が踊るな!」

 

 

流れがガルッチ側となり、更に有利な展開が起きた。

 

 

ホタル「着いた!ジッとしてて………!」

 

未来「ホタル!」

 

ホタル「…………ショット!」

 

 

『ズキューン!』

 

 

アオリ「あイタ!?」

 

 

ホタルのショットが当たった事により、アオリがかけていたサングラスが外れた。

 

 

タコワサ「ギ!?シマッタ!サイミンサングラスガ………!!」

 

ホタル「よし!特製スミソインクが当たった!」

 

アオリ「う、ウウウ……………。」

 

ホタル「英竜ちゃんとガルちゃん、全ちゃんが歌ってるけど、まあええか。とにかく皆!アオリちゃんがピヨってる間、DJタコワサを…………頼んだよ!!」

 

パラド「よし、皆!此奴を受け取れ!!」

 

 

【【【【【剛力化!】】】】】

 

 

【【【【【音速化!】】】】】

 

 

多くの『剛力化メダル』は武器に、『音速化メダル』は未来達に渡したことにより、素早く動きながら、DJタコワサ将軍を翻弄させていたのだった。

パンチが出れば、たった一発だけで弾き返され、グルグルパンチも、何発か当てるだけで弾き返されるようになっていた。

 

 

タコワサ「クソ!ホントニオ前達ハ化ケ物カ!?」

 

フラン「今更過ぎる…………。」

 

藍「そもそも、バグスターにノーバディ、怪獣娘、吸血鬼、妖怪、神様、有翼人、そして転生者。うん、どっからどう見ても、今更だね。」

 

夜神「うんまぁ、普通に考えたら、そうだよね……………。」

 

士織「というか、ガルッチからしたら、褒め言葉だよ。」

 

グラファイト「そもそも、喋ってる余裕とかあるのか?タコワサ将軍。」

 

タコワサ「調子二、ノルナ!!」

 

 

だが、ここぞのところで、Wグルグルパンチを放ってしまい、未来達の一斉射撃に跳ね返り、ステージに落ちてしまい、撃たれ続けていると、ステージの方に吹っ飛ばされてしまった。

 

 

っと、此処で丁度、ガルッチ達も歌い終わった。

 

 

BGM 変更

 

 

ガルッチside

 

 

アオリ「うぅ………、頭ガ、スッパイ………。」

 

ホタル「スミソ効いてる!今がチャンス!」

 

 

っていうか、スミソ使ったのかよ。まぁ、顔に当たったら、スッパイよなぁ…………。しかし、何かが嫌な予感がする……………。此奴を倒しても、まだ終わりじゃないような気がする。

 

 

ホタル「アオリちゃん!思い出して!!」

 

 

BGM splatoon2 『濃口 シオカラ節』

 

 

ホタル「聞けば天国!」

 

アオリ「歌えば………、極楽………?」

 

 

お、この様子は……………!?

 

 

アオリ「ア…………アタシのイばしょは…………、ここじゃ無い!!とうっ!」

 

未来「やった!アオリの催眠が解けたぞ!」

 

英竜「よし、後はタコワサを倒すだけ!」

 

 

アオリとホタルが歌い始めると、もう一人聞き覚えのある声が聞こえた。

 

 

『待ってました!皆さん、ご存知の『シオカラ節』でし!』

 

 

いや、ここに来た一部の人らからしたら初めてなんだけど…………。って、何かきた?何だろ?

 

 

ガルッチ「よっと。って、『ガチホコ』!?」

 

全員『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?!?!?

 

 

おいおい、何でガチホコ…………って、あら?なんか落ちてる。ってこれガシャット!?しかもこう書かれていた。

 

 

『スクイドペインターガシャット』

 

 

…………あー、これ絶対。

 

 

黎斗『ゲームマスターの許可無くガシャットを開発するとはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

 

 

でしょうね。黎斗さん、激おこプンプン丸ですよ。『ブキチ』君。

 

 

ブキチ『ガルッチさん!ガチバトルで使う『ガチホコ』を、バッキバキに改造させておいたでち!

ついでにその機械ですが、此を差し込めば強大な力を放つことが出来るでち!』

 

 

マジかよ…………、此奴は凄ぇな。

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

とりあえず、『リズミカルダンシングガシャット』を抜いて、Lv2で行くとするか。このガシャットと一緒に………!

 

 

タコワサ「ガチホコ…………、危険!」

 

デュースト「あ!逃げるっすよ!!」

 

ガルッチ「逃がすか!」

 

ホタル「ガルちゃん追って!決着を着けるよ!」

 

 

僕はすぐさま発射台に乗り、跳び上がると、グラインドレールのようなものに乗ると、勝手に滑り出した。

 

 

ガルッチ「さぁて、覚悟して貰うぜ!」

 

 

【スクイドペインター!】

 

 

タコワサ「コッチダッテ、負ケルカ!!」

 

 

グルグルパンチだけで来たか。だがな…………!

 

 

ガルッチ「そらよ!」

 

 

『カキンッ!』

 

 

ガルッチ「そしてっ!」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

僕はすぐさま、グルグルパンチをキックで弾いてから、ガシャットをガチホコに差し込んだ。無論、これだけではない。

 

 

【バンバンシューティング!】

 

 

ガルッチ「此奴が2つも差し込めるのは、ありがたいな!」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「パラド!僕にもアイテムを!」

 

パラド「ああ!!受け取れ!!」

 

 

【マッスル化!】

 

【鋼鉄化!】

 

 

ガチホコに二つのアイテムを受け取ったことにより、更なる力を得た。おそらく、タコワサも気付いているだろう。これを喰らったら、一溜まりも無いと。

だがな、後悔したところでもう遅い!!

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「此も追加だ!」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

バンバンペインターラッシュクリティカルファイヤー!!!!

 

 

タコワサ「全身全霊ノ、此奴ヲ食ラエ!!!」

 

 

な、何だ!?あのデカいミサイルのような何か!?

 

 

未来「そのミサイルを撃って!!!」

 

ガルッチ「発射!!!」

 

 

『ズドォォォォォォォォォッ!!!!!』

 

 

僕が放った弾とミサイルがぶつかると同時に、ミサイルが破壊され、タコワサが乗ってるステージ諸共ぶつかり、墜落していった。

 

 

ホタル「ガルッチ!ライドレールの中央に乗って、タコワサのところに行って!!」

 

 

そう思った時だった…………。

 

 

ガルッチ「ッ!?」

 

 

また目が痛み始めた。しかも今度見たのは、僕がガチホコをタコワサに乗っけた後、何者かの攻撃によって、皆が死亡する光景だった。

だとすると、一度精神を研ぎ澄ませて………………!

 

 

ガルッチ「(居た!!)」

 

 

しかもこの反応、物凄いやばい力だ……………!とにかく、タコワサにこれを乗っける振りをして、そっから撃つ準備をしておくか…………!!

 

 

ガルッチ「よっと。」

 

ホタル「今だ!!ジャンプしてガチホコを─────」

 

「『ルインズスパーク』。」

 

 

此処だ!!

 

 

ガルッチ「熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)!!

 

 

BGM終了

 

 

ジャンプすると同時に、黒い閃光が走ってくるも、運良く無限の花弁達を出すことが出来て、全員守ることが出来た。

 

 

未来「な、何だったんだ今の!?」

 

全王神「この力……………、今まで感じたことがないんだけど!?」

 

タコワサ「何………ダッタノダ……………?」

 

英竜「ガルッチ!今のが来るのを分かって!?」

 

ガルッチ「……………………………誰かは知らないが、さっさと出て来ないか。」

 

「ほう、多少は我が攻撃を防げる輩がいたのか。」

 

 

僕が着地すると同時に、目の前に現れたのは、如何にも魔王という雰囲気を醸し出している男がいた。

 

 

グラファイト「この神聖な決戦の舞台を泥を塗ったのは、貴様か!!」

 

「如何にも、我が名は破滅魔王ガルベル。あのお方に従える、大魔王なり…………。」

 

イリヤ「ガルベルだって?」

 

全王神「聞いたことが無い…………、何なの此奴?」

 

ガルベル「先程は見事だったな、小僧。全てを滅ぼすつもりで、あの技を出したというのによ。」

 

 

全てを滅ぼす?というか此奴、フランと同じ破滅の力か!?しかも、フランより上回ってるっていうのか!?

 

 

ガルッチ「目的は何だ?」

 

ガルベル「知れたことを……………。全てはあのお方の為に、全てを滅ぼし、あのお方だけの世界を創造するのだ。」

 

 

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episode75 破滅を呼び込む魔王

-トーブ中枢司令部 ボス部屋-

 

 

ガルッチside

 

 

破滅魔王ガルベル、此奴がsplatoonの世界を破壊しようとする元凶か………。しかもあのお方?一体誰なんだ?というか…………其奴が言う『あのお方』だけの世界って…………。

 

 

ガルッチ「……………気のせいかな?似たようなものを聞いたの、これで3度目のような気がする。」

 

ガルベル「………………何故そう言い切れる?」

 

ガルッチ「いやだってな、最初は僕と未来の前世。次はゼロノス。んで、君が言う『あのお方』。」

 

全王神「あ…………、確かに。」

 

 

まぁ人のことは言えないとはいえ、何で世界を自分の物にしようとするのかなぁ?いや他にも居るだろうけどさ…………。

 

 

ガルベル「確かに、そのものもまた、自分達だけの世界を作り替えようとしたにすぎない。だが、我が主は違う。

我が主は、『全て』を作り替えるのだ。だが、その為にはこの世界が邪魔だ。」

 

ガルッチ「そのために、手始めにこの世界ってわけか?」

 

ガルベル「その通り。」

 

 

ちっ、全くこっちはフラウィーの件があるって言うのに、此奴と、此奴が言う『あのお方』がいるって……………。

しかもあの尋常じゃない程の力、母さんよりも超えている………………!!

 

 

ガルッチ「皆、先に逃げて。」

 

簪「ガルッチ!?」

 

英竜「あなた、正気!?」

 

フラン「お兄ちゃん、何でそんな─────」

 

ガルッチ「いいか、奴の力は尋常じゃない。恐らく束になっても勝てない気がする。今皆を死なせるわけにはいかない。」

 

こいし「でも────」

 

ガルッチ「いいから行け!!!!タコワサ、お前も急いで逃げろ。ホタル!皆を頼んだ!!」

 

 

そして僕を除いた皆は、この場所から撤退した。今この場にいるのは、僕と破滅魔王ガルベル。奴は力を過信してはいないものの、恐らく戦い慣れてはいないかもしれない。

此奴の力は尋常じゃないが、武将か軍師かと言えば、軍師ではあるだろう。策士が策に溺れてくれれば良いんだが、恐らく無理だろうな。

 

 

ガルベル「なるほど、我が技量を見たのか。」

 

ガルッチ「分かるのか?」

 

ガルベル「貴様の気迫、もといその眼が、我の何を見ていたようだしな。目障りな眼だな。」

 

ガルッチ「洒落じゃねえよな?」

 

ガルベル「たまたまだ。だから、その眼を破滅──────!?」

 

 

ん?今一瞬、何かに触れられた気がしたのに、何かが弾いた?

 

 

イフ『ガルッチ、今のどうやったのだ!?』

 

ガルッチ「(え?)」

 

イフ『今の力!破滅の力で、お前の目を攻撃してきた。なのに、何ともなかったのだぞ!!』

 

ガルッチ「(いや僕、何もしていないんだけど。)」

 

ガルベル「貴様……………、何者だ?何故我が力を…………!?いや、それ以前に、何故我が主と同じ力を!?」

 

 

同じ力?此奴は一体何を言っているんだ?いや、今はいい。此奴を倒す方法を考えなくては…………!

いや待て、そういえばこれもあったな。

 

 

『マジック・ザ・ウィザードガシャット』

 

 

魔法の力で奴を倒すことが出来ないのは分かっている。けど、此奴にも英霊の力も宿している。

『裏切りの魔女』と謡われてしまった魔女、『メディア』。彼女の宝具の一つである『

破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』には世話になっている。

此奴の能力を、初期化にできるのなら、あるいは…………。

 

 

ガルベル「ならば、じっくりと嬲り殺してやる…………!」

 

 

【ガッチャーン…………。】

 

 

ガルッチ「能力を、初期化する………!」

 

 

【マジック・ザ・ウィザード!!】

 

 

【ガッシャット!】

 

 

ガルッチ「『伍長』!」

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ラ・ラ・ラ・ラ~イズ!フレイム!ウォーター!ハリケーン!ランド!オールドラゴン!!】

 

 

まぁ、衣装はメディアだけど、エミヤシロウの投影もちゃんとある。とにかく、まずは相殺していきながら、近付いていかないと………!!

 

 

 

sideChange

 

 

 

-ハイカラスクエア-

 

 

 

フランside

 

 

お兄ちゃんの言うとおりに、私達はお兄ちゃんの元から離れ、途中で3人のタコゾネスを連れて、地上に出た。けど、私達にとって、予想だにし無かったことが起こった。

 

 

フラン「あれ?誰も居ないよ?」

 

デュースト「おかしいな、結構賑わってる筈なのに…………。」

 

???「あ、こんなところで何をしてるの!?」

 

???「先輩!ここに残ってたのいました!?」

 

 

確か、この人達って…………。『テンタクルス』の?

 

 

未来「あの、何かありました?」

 

ヒメ「如何したもこうしたもじゃないよ!!」

 

イイダ「手短に説明しますと────」

 

ミルキー「オ前、コンナトコロデ何ヤッテンダ!?」

 

イイダ「え!?何で─────いえ、今それどころじゃないです。手短に言いますからよく聞いて。

さっき大津波が発生したっていう情報が来たのです!しかも、地上全てをものを飲み込む程の巨大津波だとか!」

 

英竜「!?」

 

深雪「なんやて!?」

 

 

もしかして、あのガルベルって奴の仕業!?だとしたら、1番高い山にいても、駄目かも知れない…………。

 

 

夜神「如何したら…………。」

 

藍「そういえば英竜、ウルトラマンモンスターに変身して、津波を止めるって言うのは?」

 

英竜「止めようにも、巨大津波となると……………。しかも複数だったら、止められる自信が…………。」

 

ゼロノス『英竜!だったら俺が作ったベルトを使え!!士が言っていた、『アマゾン』の力と、ウルトラマンモンスターの力を合わせれば、その巨大津波を止められる!!

 

ただ、代わりに覚悟しておけ。』

 

英竜「覚悟?」

 

ゼロノス『それを着けて変身したら、多量のたんぱく質の摂取が必要になってくる。あと性欲も高くなるな。』

 

英竜「ちょっと待て、多量のたんぱく質はともかく、何故性欲も?」

 

ゼロノス『さぁ、俺もよく知らないのだが、多分特殊なアマゾンの遺伝子を使って実験したからだろうな………。

少なくとも、実証済みだし、馴染めばそれらのデメリットに苦しむことはないだろう。』

 

 

ゼロノス、なんてものを作ったの。もし英竜お姉ちゃんに何かあったら許さないからね?

 

 

英竜「送ってくれ。そのベルト。」

 

 

そう言った途端、私の目の前にベルトらしきものが現れた。なんだか目付きが怖いベルトだなぁ…………。

 

 

ゼロノス『今フランが持ってるのが、『アマゾンズドライバー』。オメガバージョンだ。英竜、それを腰に巻け。』

 

 

英竜お姉ちゃんはそのベルトをとり、腰に着け、飴玉みたいなものを口に頬張った。

 

 

ゼロノス『後は本能で分かるだろう。』

 

 

本能でって、そんな簡単に……………。

 

 

【OMEGA!】

 

 

え?

 

 

英竜「アマゾンッ!!!!!!

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-とある山-

 

 

「こ、ここなら大丈夫かな……………?」

 

「お母さん、皆どうなっちゃうの?」

 

「大丈夫、お母さんはずっと一緒に─────」

 

「おい、あれを見ろ!!」

 

 

山に批難していったイカ達が、とあるイカが町の方に指さす。そこには山よりも大きく、巨大津波と同等の高さのある巨人のような何かがいた。

 

 

「何あれ!?」

 

「か、怪獣!?」

 

 

皆はこの世の終わりなのかと思うものが多かった。見た目はウルトラマンが獣のようなもので、顔付きはレオ似、頭にはライオンのようなたてがみを生やし、背中には鳥の翼が生えていて、脚は豹のようで、腕は爬虫類を思わせる。そして五本指に生える爪は、恐竜を連想させる程のもの。

カラータイムは、大きな目のような形をしている。一番の特徴は、ウルトラマンでありながら、口が開く事が出来る。

だが、アマゾンの力も加わっていて、両腕には刃らしきものが生えている黒いグローブを着けている。

豹のような脚には緑色に変色し、赤い線も見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今ここに、仮面ライダーアマゾンオメガの力を宿した、ウルトラマンモンスター。『アマゾンオメガモンスター』フォームを手に入れた星空英竜だった。

 

 

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episode76 ツインドラゴン

BGM Fate/StayNight 『Night of Fate』


-トーブ中枢司令部 ボス部屋-

 

 

ガルッチside

 

 

しくった、軍師だって言うのに、魔法で対抗したのが失敗だったか?殆ど破滅の力で押し切られたんだが…………。

 

 

ガルベル「馬鹿め!魔法で我が破滅の力に対抗できると思ったか!!」

 

 

どうにかして、近付いて『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』を刺さないと、こっちが不利だな。

何か、何か方法が……………。

 

そういえば、フレディは仮面ライダーエグゼイドの姿になってもスペルカードは使えた。もし、仮面ライダーの状態でも、『ボーイズライザー』が使えたとしたら…………。

やってみるか。

 

 

ガルッチ「来い!『ボーイズライザー』!」

 

 

って、本当に来たよ。凄ぇな。だったら、乗ってやるか!

 

 

ガルベル「何をする気だ?」

 

 

此奴の相手は、おそらく此奴と相性がいいかもな。

 

 

ガルッチ「『融合』!」

 

 

『ヴァーリ・ルシファー』と。

 

 

ガルッチ「『アイゴー』!」

 

 

『兵藤一誠』。

 

 

一誠「おいおい、随分とヤベぇ相手をしてんな。」

 

ヴァーリ「言ってる場合か。ガルッチ、フュージョンだ。」

 

ガルッチ「ああ。『ヒア、ウィー、ゴー』!!」

 

 

【ガッチョーン…………。】

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

ガルッチ「燃やすぜ、勇気!!」

 

 

【ガッチャーン!フュージョンレベルアップ!!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ラ・ラ・ラ・ラ~イズ!フレイム!ウォーター!ハリケーン!ランド!オールドラゴン!!】

 

 

『兵藤一誠!ヴァーリ・ルシファー!ボーイズライズ!ツインドラゴン!!』

 

 

一誠は赤い遺伝子、ヴァーリは白い遺伝子となり、僕と融合する。融合し終えた姿は、両腕には

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)、背中には白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)が着いていた。

さしずめ、仮面ライダーファンタズム。『ツインドラゴン・マジックラッシュゲーマーLv3Ω』と言うべきか?

 

 

ガルベル「そんな姿になったところで、此方の勝ちには変わりない!!」

 

ガルッチ「『『どうかな?『倍加』!!』』」

 

 

『Boost!』

 

 

ガルッチ「『『『神官魔術式・灰の花嫁(ヘカティック・グライアー)』!!』』」

 

 

僕が放つ閃光が、破滅の力を宿した光球にぶつかり、貫いた。

 

 

ガルベル「何!?」

 

ガルッチ「『『ついでに、破滅の力を半減させる!『投影、開始(トレース・オン)』!!赤原を征け、緋の猟犬!『赤原猟犬(フルンティング)』!!!『半減』!』』」

 

 

『Divide!』

 

 

半減の力を得た赤原猟犬は、ガルベルに走り、刺さる。

 

 

ガルベル「ッ!おのれ!!」

 

 

それでも破滅の光球を放つも、先程の威力はあまりなかった。これなら突破できる!!

 

 

ガルベル「此奴、この弾幕で近付いて来るのか!?」

 

ガルッチ「『『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!!!』』」

 

ガルベル「先程の力といい、今の力といい、貴様!!!一体何者なのだ!!!」

 

ガルッチ「『『我が名は、『ラーク・バスター・ガルッチ』!!『この世の全ての刃』であり、『超全大王神』なり!!!』』」

 

 

もう少し、もう少しで刺せる距離。刺した途端、それがお前の最期だ!!

 

 

ガルベル「クソ、ただの小僧かと思ったが、ここまでの力を持っているとは…………!?イヤ違う、貴様……………まさか……………!?」

 

ガルッチ「『破戒すべき(ルール───)』──────」

 

 

『HYPER Boost!!』

 

 

ガルベル「あのお方の!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「『『『全ての符(ブレイカー)』ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!』』

 

 

『ドスッ!!』

 

 

ガルベル「しまっ!?」

 

 

感じる。此奴の力が、どんどん抜けていくのが………!そして蹴り飛ばす!

 

 

ガルベル「ブヘッ!?」

 

 

蹴り飛ばすと同時に、ガルベルは吹っ飛ぶ。が、すぐさま立ち、此方を睨み付けていた。

 

 

ヴァーリ『此奴、まだ平気な顔をしてる。』

 

一誠『まさか、まだ何かを!?』

 

ガルッチ「『『いや、もう彼奴には、破滅の力を持っていない、ただの人間だ。』』」

 

ガルベル「こ、小癪な……………………!!!どうやらとことん怒らせたようだな、小僧!!最早灰すら残さん!!死ねぇ!!!」

 

 

ガルベルは手を翳すも、何も起こらなかった。

 

 

ガルベル「…………何故何も起こらない?」

 

ガルッチ「『『分からないか?今僕が刺した『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』は、本来なら『あらゆる魔術を初期化する』という特性を持つ最強の対魔術宝具。能力とか宝具とかの初期化は出来ないものだが、僕のは違う。

文字通り、刺しただけで能力そのものを初期化か喪失させ、人並みの力にする宝具と化したのだ。』』」

 

ガルベル「『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』……………、『裏切りの魔女』メディアが使ってた宝具か………………。その宝具を変える力……………、どうやらとんでもない奴を敵対させてしまったようだ………………。」

 

ガルッチ「『『此でトドメだ…………。『超倍加』!!!!』』」

 

 

『HYPER Boost!!!』

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「『『本当なら撃退だけでよかったが、ここで息の根を止める!』』」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

ガルベル「ならば警告してやろう。いずれ我が主は、全てを滅ぼす。その時に、貴様は我が主の恐ろしさを思い知るだろう!!」

 

ガルッチ「『『……………その言葉、受け取ろう。破滅魔王ガルベル。その忠誠心、あの世でも自慢するがいい。』』」

 

 

【ツインドラゴンマッチレスクリティカルストライク!】

 

 

そのままライダーキックに直撃したガルベルは──────

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キーンッ!』

 

 

ガルッチ「『『あ。』』」

 

ガルベル「ニギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?

 

 

……………どうも僕のライダーキックが当たったのは、ガルベルの『股間』だったようだ。ここで『一夫多妻去勢拳』を出したくは無かった…………。

 

 

ガルベル「グォォォォォッ!き、貴様……………!ここは…………ッ!!」

 

ガルッチ「いやこれ、わざとじゃないんだけど!?」

 

ガルベル「こんな死に方は……………、したくなかった………………。」

 

 

あ、死んじゃった。

 

 

ヴァーリ『……………何も言えない。』

 

一誠『………………同じく。』

 

ガルッチ「『『………………敵に言うのはどうかと思うが、ホントにすまない。ガルベル。』』」

 

 

男だったら、こんな死に方したくないよな……………。何で僕、あの技繰り出したんだろ?訳分かんないよ。

ってか、此奴のとなりにあるガシャットって、もしかして……………?

 

 

『splatoonガシャットロフィー』

 

 

…………………マジかよ。

 

 

【GAME CLEAR!CONGRATULATIONS!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「『『こんなクリアの仕方、納得出来るかァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』」

 

 

その後、地上に戻ると、滅茶苦茶空腹状態のお姉ちゃんがぶっ倒れているのが目撃された。しかも何故か街が水浸し。

マジで僕が戦ってた間何があった?っと疑問に思っていたら、ホタルがこう言ってきた。

僕がガルベルと戦ってた最中に巨大津波が発生していて、お姉ちゃんがそれを止めようとウルトラマンモンスターに変身し、巨大津波を止めたらしい。

でもここまで空腹状態になるお姉ちゃん初めて見たが、フランの言葉で納得した。

どうやら、仮面ライダーアマゾンオメガのベルトを着けて強大な力を得たと同時に、代償として極度の空腹状態へとなったようだ。

というかお姉ちゃん、仮面ライダーアマゾンオメガに変身できたんだ…………。

 

 

英竜「ガ……………、ガルッチ………………。何か………………、食べ物を…………………!」

 

深雪「こ、此はやばいって。」

 

 

と、とにかく急いで作ってこないと!!!!いや、待てよ……………。

 

 

フラン「お兄ちゃん?何で腕を見てるの?」

 

未来「……………………ガルッチ、まさかとは思うけど。」

 

 

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………』

 

 

ガルッチ「待ってて、お姉ちゃん。」

 

 

あったじゃないか、1番用意出来る物!!!あとはどっかのキッチンに借りて─────

 

 

 

 

-数分後-

 

 

 

 

ガルッチ「お待たせ!!」

 

フラン「ファ!?」

 

イリヤ「本当に、やっちゃったよ……………!?」

 

簪「何あれ……………?」

 

 

お姉ちゃんの前に出したのは、肉料理。ただし、その部分は僕の『右腕』だった。手首自体はちゃんと斬っており、食べやすいように、骨も取り除いた。それと塩コショウで、上手に焼きました。(因みに、自分の腕を斬った後、再生したのは言うまでも無い。)

 

 

英竜「ガルッチ………………、いいのか……………?」

 

ガルッチ「お姉ちゃんのためなら、何だってする!!」

 

英竜「けど…………、此は君の…………!」

 

ホタル「ヤンデレって、何をするのか分かんないけど、此はやり過ぎやないか?」

 

夜神「それだけ、ガルッチさんの前世が、ひどかったって事でしょうね…………。」

 

藍「自分の腕を斬って、英竜に食べさせるって……………。」

 

士織「幾ら何でもやり過ぎじゃあ……………。」

 

英竜「ごめん、ガルッチ………………。痛い思いをしてまで─────」

 

ガルッチ「気にしなくてもいいから!」

 

黎斗『……………再生できるとは言え、自分の腕を食べさせるって。』

 

ゼロノス『俺ですら想定外だった。』

 

 

そうして、お姉ちゃんは泣く泣く僕の右腕を食した。まぁ痛かったけど、これもお姉ちゃんの為だしね。充分な栄養と満腹感を満たすために、この選択を選ばざるを得なかったし。

 

 

next episode




因みに、ガルッチが斬った腕の本数は、10本ぐらいです。(再生超獣ニョキンのおかげ。)


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episode77 未知王神 アタリメ・アンコニュ

-アシサキ前線基地-

 

 

破滅魔王ガルベル討伐と巨大津波から救ってから翌日、ガルッチ達はホタルがいるアシサキ前線基地のところまで来た。

そこには、ホタルとアオリ、そして謎のイカ老人がいた。

 

 

「ほうほう、君達がか。ホタルとアオリから聞いとる。未来、フラン、夜神、こいし。そしてその仲間達、ようやってくれたな。」

 

ガルッチ「あの、貴方は?」

 

「む?もしやお主…………。」

 

ホタル「お爺ちゃん、そろそろ話してもええか?」

 

「いいぞ、ホタル。」

 

ホタル「ほんなら言うけど、この人はアタシとアオリちゃんのお爺ちゃん。アタリメ司令。ただそれはこの世界の表向きやな。」

 

ガルッチ「表向きって言う事は、もしかして…………。」

 

ホタル「せやな。ガルッチの察するとおり、本当の顔があるんや。」

 

全王神「本当の顔って、一体?」

 

 

全王神は首を傾げる。他の皆も首を傾げた。

 

 

「改めて自己紹介といこうかの。儂はアタリメ、『未知王神 アタリメ・アンコニュ』じゃ。」

 

未来「え!?」

 

全王神「初代全王神と一緒にいた十三王神の!?」

 

ホタル「ほんで、ウチらがその子孫ってわけ。」

 

 

ガルッチside

 

 

まさかの未知王神か。確かに僕的に、この世界のことは完全に未知だったしなぁ。

 

 

ガルッチ「一つ良いか、アタリメさん。他の『十三王神』から聞いたけど、虚王魔神だった頃の僕は、全員殺したっていうのがあったんだが…………。」

 

アタリメ「訂正を求む。お主は『十三王神』全員は殺せてはおらぬ。少なくともお主は、『フレディがいる幻想郷』にて、『浄王神チルノ・レガシー』にあっておるんじゃろ?」

 

ガルッチ「まぁ、確かに。」

 

アタリメ「死んだのは、『刃剣王神』、『自然王神』、『天候王神』、『鋼鉄王神』、『時空王神』、『罪王神』の6人じゃ。」

 

ガルッチ「え"!?」

 

 

ちょっと待て、一体全体どういう事!?全員殺したと思ったら、実際には生きてる『十三王神』も居るってのか!?

 

 

アタリメ「結構動揺しとるな。」

 

ガルッチ「そりゃそうだろ!?覚えては居ないとは言え、何でそう言い切れるの!?」

 

アタリメ「儂を誰だと心得ておる?とは言え、流石に6人殺されるのは想定外じゃったがな。本当なら、修行のようなものじゃったが。」

 

 

修行?っていうかどういう事?

 

 

アタリメ「…………時空王神の使い、ギルガメッシュから言われたのじゃろう?」

 

ガルッチ「……………確か、僕は『神造兵器』なんだっけ?」

 

全員『え?』

 

 

あ、そういえば皆一緒にいるって事忘れてた。

 

 

フラン「お兄ちゃん、それどういう事?」

 

英竜「というかガルッチ、今『神造兵器』って言ったのか?」

 

アタリメ「……………そろそろ言うべきかな。お主が何者かを。本来お主は、『13の世界』を救いながら、『十三王神』を探すのじゃが…………、一部の真実を語った方がよさそうじゃな。」

 

 

すると、アタリメさんはベンチに座り、語り始めた。

 

 

アタリメ「先ずお主の過去じゃが、文字通り転生してきた。『虚王魔神』としてな。じゃが、ただの転生ではない。ある者と戦うための『神造兵器』としての生じゃ。」

 

ガルッチ「ある者?」

 

アタリメ「そう。初代様もそのことにも考えておった。いずれあらゆる全てに、大いなる大厄災をもたらす者が現れるだろうと。」

 

 

そういえば、ガルベルの奴も何か言い残していたな。『いずれ我が主は、全てを滅ぼす。』とか。

 

 

アタリメ「何か、心当たりな事があったか?」

 

ガルッチ「一つ。破滅魔王ガルベルが言ってた、『あのお方』が────」

 

ホタル「なんやて!?」

 

アオリ「お爺ちゃん、これって…………。」

 

アタリメ「……………ガルッチ、これから言う事をよく聞け。他の者もだ。」

 

 

なんだなんだ?滅茶苦茶深刻そうな目をしてるけど。

 

 

タコワサ「オイ、皆。オ腹空イタゾ!」

 

アタリメ「ちょっとまっとれ。いいか、いずれガルッチは単独で其奴と戦わなくてはならぬ日が来る。寿命もその戦いの日に調節されてる。」

 

ガルッチ「じゃあ、この『不老不死の呪い』は。」

 

アタリメ「………………その戦いに来るまでの、カウントダウンというわけだ。呪いの感染者には、普通の不老不死じゃが、オリジナルはその為のやつじゃ。」

 

 

カウントダウン……………、いずれは死ななくてはならないという事か。その為の、『死神』の正位置か。

 

 

フラン「じゃあ、お兄ちゃんが死ぬのは…………。」

 

未来「転生したときから……………?」

 

英竜「そんな、あり得ない……………。全王神様、嘘ですよね?」

 

全王神「……………初代様の考えは分からないけど、少なくとも私は、こんな目に遭って欲しくなかった。ガルちゃんが兵器なんて、信じたくなかった。」

 

こいし「そんな……………、そんなことって……………。」

 

ガルッチ「……………僕がすべき事は、其奴を亡き者にすればいいのか?」

 

全員『!?』

 

アタリメ「亡き者では駄目だ。奴はいずれ、何処かの次元で復活する。方法はただ一つ。永遠の終わりを、迎えさせる事じゃ。」

 

 

永遠の終わりを、か。『終焉』の力と関係しているようだけど、多分ただ『終焉』を迎えさせるのは無理かもしれない。

 

 

ガルッチ「皆、言いたいことは分かるけど、こっちは受け止めざるを得ないんだ。」

 

イリヤ「何で、何でなの!?お兄ちゃん、その日に死んじゃうんだよ!?いいのそれで!!!!」

 

ガルッチ「……………僕だって、ずっと生きたいさ。けど、其奴が居る限り、みんなを不安にさせるぐらいなら、この命使ってやるさ。」

 

未来「ガルッチ……………。」

 

ガルッチ「安心しろ。僕はその日までの間、ずっと一緒に居てやる。アタリメさん、他の『十三王神』って、何処に居るのですか?」

 

アタリメ「まぁ、分かるのは…………。『罪王神』は、『Criminal Girls2』の世界じゃな。おそらくそのガシャットがあるはずじゃ。それと『空間王神』は『GO Vacation』の世界。後は、ガシャットの導きのみだじゃ。」

 

 

なるほど、そういえば『GO Vacation』のガシャットは、既にクリア済みだった気がするな。『Criminal Girls2』のガシャットは、まだっぽいし、ストーリー進めながら探した方がいいかもな。

 

 

アタリメ「まぁ、あくまで1つの真実。お主ら、そして今代の全王神様。どうか、ガルッチを宜しく頼む。」

 

 

そうして、未知王神の話が終わり、ホテルに戻っていった。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

Ⅰside

 

 

はぁ、何とか落ち着いた。まさか此奴、『創造王神』だとは思わなかったな。これは私ですら考えられなかった。

 

 

Ⅴ「ようやく来たか。」

 

Ⅰ「済まない、迷惑をかけた。」

 

Ⅴ「全く、お前が居ない間大変だったのだぞ?ⅦとⅩⅢが裏切った。」

 

Ⅰ「マジで?」

 

Ⅴ「マジだ。」

 

 

あらま………。倒されるってオチではなく、裏切りだとは、思ってもみなかった。

 

 

Ⅴ「如何するのだ?もう流石に数を減らすわけにはいかない。」

 

Ⅰ「…………仕方ない。破壊した惑星を放棄し、ここに集結させよう。」

 

Ⅴ「放棄するって、正気か!?」

 

Ⅰ「このままやっては、奴らに負けるのがオチだろ?いずれ奴らもここを嗅ぎつける。ならばこちらも待ち、返り討ちする。しかも相手は、創造王神とその仲間。」

 

Ⅴ「おい、その創造王神って誰なんだ!?というか何者なんだ!?」

 

 

何者なのか、か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ⅰ「あの男は、生まれてきたときからずっと、『世界』と『次元』を作り続けてきた、伝説の始原大神なんだ。」

 

 

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episode78 笑顔のままで

通算100話突入。結構続いたな、これ。


マーベラス「俺も思った。」

メアリー「けど、外伝を含めて一本の物語で計算したら、400話以上あるよ?」

キング「相当だな………。」

士「けどこれ、何気に初じゃないか?100話突破するの。」


確かに。


-マヒマヒリゾート-

 

 

アタリメの話を聞いて以来、ガルッチ以外の全員は話し合っていた。

 

 

フラン「お兄ちゃんが死ぬなんて、考えられないよ。」

 

こいし「私もよ。何でこうなっちゃうの!?」

 

未来「しかも、あの様子だと知っていたのかもしれないね。」

 

英竜「確かに、一体いつから自分の死期を?」

 

 

ガルッチが死ぬ。その話を聞いてしまったことにより、これまでに無いほどの真剣な顔になっていた。

 

 

イリヤ「そういえば、クロが言ってたけど、お兄ちゃん偶に今後の運命を占うとき、決まってタロットカードを使ってたよ。」

 

簪「タロットカード?」

 

夜神「それ、初耳なのですが…………。」

 

全王神「私は知っていたけど、あれで死期を知る事は難しいと思うよ?」

 

深雪「せやったら、ガルッチはどうやって自分の死期をしったんやろ?」

 

士織「タロット占い以外に、何か分かる方法あったかな…………。」

 

藍「絶対何かあるはず………………って、皆何か忘れてない?」

 

英竜「忘れてるって?」

 

藍「ガルッチは、『未来予知』できたよ。」

 

全員『あ。』

 

 

どうやら全員、『未来予知』の存在をすっかり忘れていたらしい。それだけガルッチの死がやってくるというショックを受けていたからだろう。

 

 

フラン「だったら、納得いくわね。お兄ちゃんだったら、自分の死期だって予知できてもおかしくないもの。」

 

未来「でも、ガルッチは如何なんだろう……………。自分の死が、もうすぐやって来るって言われたとき、どう思ったんだろう。」

 

こいし「お兄ちゃんよく無茶な事していたからね。」

 

英竜「特に私が滅茶苦茶空腹だったとき、自分の腕を斬って、料理に使ったぐらいだしね。」

 

藍「あれはビックリしたよ…………。」

 

イリヤ「………………もしかして、お兄ちゃんは今でも『死にたがってた』のかな。」

 

フラン「イリヤちゃん!?それは─────」

 

イリヤ「分かってる。酷なのは分かっているけど、お兄ちゃんはまだ自分を大切に出来てないのかも。過去を捨てようとしてるけど、引きずっているかもしれないし…………。」

 

英竜「ガルッチ…………、君は一体如何思っているんだ……………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-マヒマヒリゾート 屋上-

 

 

ガルッチside

 

 

あの一件以来、皆ショックを受けてる。分かってはいたし、何時かはバレるんじゃないかと思ったよ。

 

 

パラド「なぁ、ガルッチ。」

 

ガルッチ「パラド?(いつの間に)」

 

パラド「……………変なこと聞くけど、お前は自分が死ぬって分かったとき、どう思ったんだ?」

 

 

どう思った、か。それは、どうも言えない。過去の僕だったら、勿論喜んでいたんだろうな。あれだけ死を望んでいたんだし。けど、今は如何なんだろ。

 

 

ガルッチ「…………分からない。自分が追い求めていた『死』だって言うのに、表現が表せないんだ。」

 

パラド「……………死にたいって思う気持ちがあるなら、捨ててくれ。その人達を泣かすことになる。」

 

ガルッチ「捨てようにも、無理だな。何しろ、癖のようなものというか、ずっと刻みつけた願いというか。

正直言って、まだ生きたいって思う。」

 

パラド「だったら─────」

 

ガルッチ「けど、いずれ来たるべき『死』が来るって言うのであれば、僕は受け止める。例え生きたいって思ってもね。」

 

パラド「……………まるで、もう諦めてるような言い方だな。」

 

 

諦めてるとは似てるけど、これは僕が決めた覚悟のようなもの。大切なものを守るために、自分を犠牲にしてでも戦い続ける。手足が無くなろうとも、肉体が無くなろうとも、怨念になってでも護り続ける。

僕の『終焉』が来るまで、僕自身の信念を貫き通すって、覚悟してきたんだ。

 

 

ガルッチ「人の命は、桜のように、儚く散っていく。始まりがあるからこそ、終わりの時がある。

本来僕達転生者は、この世には居てはならない存在。あらゆる物語を、干渉させてしまうからに過ぎないからだ。おかげで、『特典』という力に溺れ、屑な転生者も現れてしまった。物語を改変させ、其奴の人生を狂わせてしまった。

いい意味でも、悪い意味でもね。」

 

パラド「けど、けどお前は!後悔はしてないんだろ!?」

 

ガルッチ「…………後悔は、あった。けど、それでも進まなければ、未来を勝ち取れない。」

 

パラド「……………お前、死ぬんだぞ?その戦いで、死んじゃうんだよ!?何で、何で──────」

 

ガルッチ「パラド。僕はこの運命を変えたりしない。その代わり…………。」

 

パラド「代わりに?」

 

ガルッチ「悔いの無い1日にする。その日が来るまで、僕は笑顔を送り続ける。それに、今やるべき事は、『フラウィー』と『江ノ島盾子』の計画を止めること。そして、その日が来るまで、僕は皆の傍に居ることかな。」

 

 

今の僕には、それぐらいしか出来ない。本当なら、僕が死ぬ事実を、知って欲しくなかったし、悲しませることになると思ってたしね。

 

 

ガルッチ「それは兎も角、パラドは今後如何するんだ?永夢のところに帰るのか?」

 

パラド「…………そうだな。帰る宛はあるとは言え、俺のやり方で、いろんな命を救えるようにしたいしな。」

 

ガルッチ「ゲームでか?」

 

パラド「それ以外、俺には出来ないしな。いろんな奴と出会って、皆が楽しめてくれたら、俺の心が躍るからな。」

 

ガルッチ「……………僕も、いろんな強敵が居るのならば、戦いたい。勝とうが負けようが、最後に笑い合えば、それでいい。」

 

パラド「なんだか、俺達似たもの同士だな。ガルッチ。」

 

ガルッチ「確かに。また会えるか?パラド。」

 

パラド「言ったろ?ゲームあるところに、俺ありってな。けど先ずは、デューストとアルトリウスを如何するかなんだよな。」

 

ガルッチ「それだったら、一つ宛がある。けど、デューストに関しては、先にサイクスのところに行かせないと。

ゼムナスに頼まれてるしな。」

 

パラド「宛があるって、何処に?」

 

ガルッチ「決まってるだろ。『セイクリッド・フォース・ザギ』さ。ただ、ザギには事前連絡させておかないとな。じゃないと、混乱すると思うし……………。(何しろ、姿自体がお姉ちゃんそのものだしなぁ…………。)」

 

 

パラドの顔を見ようとしたが、既に何処かへ行ってしまったようだ。気が早いというか何というか…………。

 

 

ガルッチ「……………………ごめん、パラド。皆。本当は僕だって──────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『皆と一緒に、生きたい』。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

プロトガルッチside

 

 

さてと、また新しい旅仲間(?)が増えたのはいいが、ホントに危なかった…………。

 

 

ダークルシフェル「それで、この子目覚める?」

 

プロトガルッチ「一応治せるところは治したし、後はこの子次第かな?」

 

 

因みに、僕とルシフェルは、バイオハザードの世界を後にして、『ドラゴンクエストXI』の世界に来ています。

 

 

ダークルシフェル「それにしても、すごかったなぁ。」

 

プロトガルッチ「おそらくこの世界のラスボス的な存在だろう。全く、とんでもない世界を作りやがって……………。」

 

「んっ………、んんっ…………。」

 

 

お、そろそろお目覚めかな?

 

 

「あ、あれ?ここは?」

 

プロトガルッチ「目が覚めたか?」

 

「あんた誰?」

 

プロトガルッチ「ガルッチ。こっちはダークルシフェル。」

 

ダークルシフェル「よろしく~。」

 

「ガルッチとダークルシフェルね。アタシは『ベロニカ』。って、そうだ!!命の大樹!!」

 

プロトガルッチ「ちょ、動くな!傷が痛むだろ!?」

 

ベロニカ「い、いたたた……………。」

 

 

命の大樹?もしかして、この子が居た場所のことかな?

 

 

プロトガルッチ「命の大樹かは何かは知らないが、とりあえず君の治療はしといたよ。怪我とか、後魔力も喪失してたから、僕とルシフェルの力で補充させておいたよ。」

 

ベロニカ「あ、ありがとう………。そっか、助けられたんだ。」

 

ダークルシフェル「そうだよ。それより、この世界なにがおこってるの?」

 

ベロニカ「なにがって、2人とも知らないの?」

 

プロトガルッチ「うん。元々僕達、ある奴を探すために、あらゆる世界と旅立っていてね。」

 

ベロニカ「ウルノーガじゃなくて?」

 

プロトガルッチ「ウルノーガ?」

 

 

聞いたことない名前だし、仇相手には程遠いかも。

 

 

ベロニカ「ホントに知らないの?」

 

プロトガルッチ「この世界に来るのが初めてだからね。信じないかもしれないけど、僕とルシフェルは、『異世界』から来た者なんだ。」

 

 

とりあえず、僕達の状況を説明させた方がいいな。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-マヒマヒリゾート-

 

 

ガルッチside

 

 

『ガチャ』

 

 

ガルッチ「ただい───」

 

 

『ズーン…………。』

 

 

うわ重っ!?Σ(°д°)ショックなのは分かったが、ここまでなのか!?いやあの話を聞いてショックを受けるのは知っていたが、重すぎて居られないんだけど!?

ってか、どういう言葉をかければいいのこれ!?Σ(°д°)

 

 

未来「あ、お帰り……………。」

 

ルビー『ルビーぶん回し!!!』

 

全員『ガフッ!?』

 

 

ちょ、ルビー!?

 

 

ルビー『もう、皆さん暗すぎです!!ガルッチさん困惑してますよ!?そりゃ私だって死ぬのはショックでしたけど、別に今じゃないんですから。』

 

イリヤ「何でそんなに気楽なの?お兄ちゃん、その戦いで死んじゃうんだよ?」

 

ルビー『だーもー!!ルビーチョップ!!』

 

 

『ガツンッ!』

 

 

イリヤ「痛っ!?」

 

ルビー『全く。』

 

 

ルビー、今回ばかりはナイスだ。d(^-^;) 少しだけ空気が軽くなったよ。

 

 

ルビー『まぁ、皆さんの気持ちは分かります。けど、そんなに暗かったら、ガルッチさんも心配させられてばかりですよ?』

 

こいし「ルビーって、こんな正論を吐くスティックだっけ?」

 

ルビー『そっちが暗いからでしょう!?』

 

ガルッチ「ルビーがツッコミを入れるって、初めて見た。」

 

ルビー『とにかく、ガルッチさんはもう覚悟してきてます。自分の運命と共に、残りの人生を悔いの無いように頑張ろうって決意してるんですよ!!』

 

フラン「ルビー…………。」

 

 

いやぁ、まさかルビーに皆を元気づけようとするなんて、思ってもみなかったなぁ。ある意味、

ムードメーカーな奴かもしれないな。

 

 

ガルッチ「皆、確かにルビーの言うとおりだ。僕の死がいずれ来るとは言え、そんなに暗かったら、こっちも如何すればいいか分かんないよ。

だから、笑って?僕は皆が明るく笑ってくれたら、それでいいから。」

 

全王神「ガルちゃん………………。」

 

 

そもそも僕は、皆が笑っていたからこそ、明るかったからこそ、今の僕があると思うんだ。暗かったら、昔以上に無茶をし続けていたのかもしれない。

最悪、悪堕ち以上にやばい存在に成り得たかも。

 

 

フラン「そうだったね。」

 

イリヤ「ルビーとお兄ちゃんの言う通りね。お兄ちゃんを支えるのは、私達の役目だもんね。」

 

こいし「お兄ちゃんが死んじゃうのはイヤだけど、お兄ちゃんが悲しませちゃったら、もっといや。」

 

深雪「せやな。なんだかんだ言って、ガルッチがいたからこそ、ウチらは変わったんやろうな。」

 

未来「全員が全員じゃないけど、少なくともフランとこいし、イリヤの人生を変えさせたのは、ガルッチのお陰だしね。」

 

英竜「まぁ、少なくとも私も、ある意味でガルッチに影響したけどね。」

 

ルビー『ガルッチさん、改めて言いますけど、その戦いが来るまでは、皆さんを守ると誓いますか?』

 

ガルッチ「今更過ぎるだろ、ルビー。俺はその戦い………………いや、皆でその戦いに着いてきてでも、最後の最期まで、この信念を貫き通しながら、守ってやる。

怨霊になってでもな。」

 

 

しかしまぁ、スケールがデカくなったもんだな。最初は兄さん、次にフラン達、未来達、そしていつの間にか、これだけの大家族を作っちゃったしな。

けど、その分守り甲斐のある。自分の死が来るその日まで、僕は大切なものを護り続ける。絶対に。

 

 

『グゥ………』

 

 

全王神「安心したら、お腹減っちゃった。」

 

ガルッチ「んじゃあ、何か作ってやろう。フラン、こいし、イリヤ。手伝って。」

 

こいイリ「「はーい!(^O^)/」」

 

フラン「勿論手伝うよ、お兄ちゃん。ところで。」

 

ガルッチ「ん?」

 

フラン「あの時の約束、忘れないでね。」

 

全員『え?約束?』

 

 

おいおい、ここで今言っちゃうの!?

 

 

英竜「ガルッチ、フランと何の約束したの?」

 

ガルッチ「あー─────」

 

フラン「タコゾネスに囲まれたとき、お兄ちゃんが囮になるって言ってたの。それで無事だったら、いっぱいセックスしよって。」

 

ガルッチ「せめて言わせて!?」

 

全員『なん…………だと…………!?』

 

 

ぬぉぉぉい!?!?!?!?!?滅茶苦茶食いつきやがった!!!!!!

 

 

未来「フランだけ狡い!!僕も混ぜて!!」

 

全王神「抜け駆けなんて許さないよ!!」

 

簪「セックスしながらBL書くチャンス!!!!」

 

藍「っていうかもう乱交パーティーを開催しないとね!!!!」

 

こいし「賛成!!」

 

士織「わ、私も……………!」

 

夜神「出来るだけ、優しくしますね?」

 

英竜「ガルッチがするなら、私もしよっかな?//////」

 

深雪「ガルちゃん、今日は寝かさずいっぱい喘がせてあげるね。」

 

イリヤ「むしろ寝かすつもりはないから!!!」

 

 

こ、こりゃホントにやりかねないな……………。

 

 

ルビー『おやおや、性欲がお高いようで。でしたら、ルビーちゃんが作った媚薬注射で、いっぱい昂ぶらせちゃいましょうかな?』

 

ガルッチ「ルビー。」

 

ルビー『ちょ、私はよかれと─────』

 

ガルッチ「そう言うのは、ご飯食った後にして。」

 

ルビー『え?』

 

ガルッチ「むしろ、性欲を9000倍位高めさせる媚薬にしろよ?」

 

ルビー『……………マジですか。ホントに大丈夫ですか?無理してない?』

 

 

無理してるわけあるか。約束した以上、こっちもやるって決めてるからね。それに、皆をショックを和らげるためにも、一肌脱いであげないとね。

 

 

ガルッチ「大丈夫。それと、ありがとな。ルビー。」

 

ルビー『いえいえ、それじゃあ食べ終わったら呼んでください!ところで。』

 

ガルッチ「?」

 

ルビー『別に、その倍にさせちゃっても、構わないでしょう?』

 

ガルッチ「…………ああ。今回は羽目を外して全員精液まみれにするよ。」

 

ルビー『了解しました!!!』

 

 

さてと、今日は精が付く料理を作るとするか!!って今更だけど…………。

 

 

ガルッチ「簪、セックスしながらBL同人誌書くって、マジで言ってるの!?

 

簪「勿論!!」

 

フラン「その前に、紙も精液まみれになりそうな気がするんだけど。(・_・;)」

 

簪「大丈夫!むしろそれ狙いだから!!」

 

ガルッチ「こりゃ、レイスと匹敵するぐらいの腐女子かもしれないな…………。」

 

 

その後、皆は精の付く料理を食べ終わり、ルビーが作った超強力な媚薬注射に打たれて、大乱交パーティーが始まった。(因みに、他の人達に迷惑をかけないように、ちゃんと強力な防音魔法を部屋中にかけています。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は『神造兵器』であっても、単なる『兵器』なんかじゃない。例えガルベルが言ってた『あのお方』と戦う日にて、命を落とそうとも、最期まで信念を貫く。

けど、願わくば、これから先も皆、『笑顔のままで』いて欲しい。そして、本当の『■』を持って、皆と……………。

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

ヴァルハラside

 

 

これは、あれだね。ガルッチは既に、覚悟してきてるって事だね。でもまだだ、まだ奴と戦う為の力が足りない。

それに、今はその時じゃない。それもガルッチは知ってるだろうね。いずれ、君が見る未来予知が、本当に操れるようになったら、奴も本気で来るかもな。

 

 

ヴァルハラ「居るのだろう?TOAA。」

 

TOAA「なんだ、気付いていたのか。」

 

ヴァルハラ「元はと言えば、死んだ私をサーヴァント化させるからだろ。流石にビックリしたぞ。」

 

TOAA「そう言うな。昔のよしみとして、君をサーヴァントとして現界させたのだからな。」

 

ヴァルハラ「全く…………、君はそう言うところだけは、変わってないのだな。」

 

 

まぁ、お陰でガルッチの成長も見れるけどな。というか、今の全王神…………。私の息子を犯すって、どういう事だ?ガルッチもガルッチで、満更でも無くなってるし。

流石にこっちも予想外だよ、いやホントに。

 

 

ヴァルハラ「それより、一つ聞くけど…………。」

 

TOAA「?」

 

ヴァルハラ「絶対に彼等を手ださないでくれよ。」

 

TOAA「分かってる。あくまで監視するだけで、後は彼方から手を出さない限り、こっちも何もしない。」

 

ヴァルハラ「それならいいが。」

 

 

まぁ、彼方はまだ勘違いしているとは言え、いずれ気付くだろう。それまでは、見守るとしますか。

信じてるぞ、我が息子。君は『兵器』であっても、息子であることは、変わりないからね。




ってな訳で、『splatoon』編はこれにて終わりです。次の候補はこれです。


『GO Vacation』、『Criminal Girls2』


アラン「あの、『GO Vacation』は確か、もう既にこいし達が治した世界ですよね?何でまた?」

士「忘れたか?空間王神はその世界の何処かにいるって。」

マーベラス「まぁ、今まで結構やばめな戦いをしてきたから、たまには息抜きのゲームさせても構わねえんじゃねえの?」


まぁ、エッチでカオスな展開は起こるけどね。


束「というか、それが風龍スタイルでしょ。」


そうだけど…………。


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episode78.5 悪夢に怖がる藍

この話は、『splatoon』の世界から帰ってきた後の数日後の話です。


-ガルッチ達の家 執務室- -月夜ノ刻-

 

 

ガルッチside

 

 

さてと、溜まってた分の書類を纏まったことだし、そろそろ寝ようかな。

 

 

英竜「お疲れ様、ガルッチ。」

 

ガルッチ「お姉ちゃん早いなぁ…………。やっぱり、慣れなのかな?」

 

英竜「多分ね。でも徐々に早くなってきてると思うよ。」

 

 

そうなのかな…………。

 

 

ガルッチ「んじゃあこれ、今出しちゃうね。」

 

英竜「そうだね。私は先に寝てるぞ、お休み。」

 

ガルッチ「お休み、お姉ちゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─数分後─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-藍の部屋付近の廊下-

 

 

あー、くたびれた。寝る前にアールグレイティーでも飲んでからでも─────

 

 

『……………………いでっ。』

 

 

ん?なんか聞こえたような……………?気のせいか?

 

 

『…………………ないでっ!』

 

 

藍の部屋から、なんか聞こえる?如何かしたのか?

 

 

『………ないっ!来ないでっ!』

 

 

え?もしかして、泥棒が入った!?誰かは知らないけど、ウチの家族に手を出すって言うのなら、こっちも考えがあるぞ。

 

 

ガルッチ「『投影、開始(トレース・オン)』!」

 

 

投影したのは、神刀『村雨』。此さえあれば、悪霊と何だろうと──────いや、説明してる場合じゃない!とにかく、急がないと!

 

 

-藍の部屋-

 

 

『ガチャッ!!』

 

 

ガルッチ「藍!!大丈夫か!」

 

藍「夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ!!!!覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろーーーーーーー!!!!!!!

 

 

何だ何だ!?一体どうかし─────!?

 

なんだこの邪悪な気配!?ここまでやばい気配なんて感じたことがない!!

 

 

ミスト「兄や!今何か凄い邪気を感じたんだけど!」

 

ガルッチ「ミスト、藍の様子がおかしいんだ!!」

 

ミスト「藍姉…………!?まずい、兄や起こしてあげて!!」

 

ガルッチ「え?」

 

ミスト「このままだと、藍姉が殺されちゃう!!!」

 

 

殺される!?不味い、だったら急がないと!!

 

 

ガルッチ「藍!藍起きろ!!」

 

藍「死にたくない!!死にたくない!!!

 

ガルッチ「藍!!そこに滅茶苦茶綺麗な美少女がいるぞ!!!

 

藍「美少女!?」

 

 

おう、レズパワー恐るべし。

 

 

藍「ハァ……………、ハァ……………。ここは……………?」

 

ガルッチ「藍、大丈夫?」

 

藍「ガルッチ?ガルッチなの…………?」

 

ガルッチ「そうだよ。」

 

藍「よ、よかった……………。覚めて、よかった…………。」

 

 

けど、こんなに怖がる藍は、初めて見た。一体何があったんだ?

 

 

ミスト「間違いない。兄や、藍姉は『猿夢』っていう悪夢に苦しんでいたのよ。」

 

ガルッチ「猿夢!?都市伝説とも言われる、あの!?」

 

ミスト「うん。兄やが起こさなかったら、多分藍姉は死んでたかも…………。」

 

 

なんてこった。まさか藍が相当やばい悪夢を見ていたなんて…………。

 

 

 

『逃げるのですか?次に来たら、最後ですよ~?』

 

 

藍「ひっ!」

 

ガルッチ「藍……………。ミスト、今の声って………。」

 

ミスト「兄や、このまま藍姉が寝ちゃったら、今度は確実に殺されちゃう。」

 

ガルッチ「方法はあるのか!?」

 

ミスト「あるよ。兄や、猿夢の悪夢を見て、その悪夢を殺し尽くすのよ。」

 

ガルッチ「悪夢をか?」

 

ミスト「兄やなら出来る。藍姉の為に、猿夢に終止符を打って!!」

 

 

分かっているけど、一体どうやってその夢を見ればいいんだ!?って、ミストから何か札らしきものを渡されたけど………………?

 

 

ミスト「それは猿夢を見やすくするための札よ。兄や、列車には絶対に乗らないでね?乗ったら、奴らのターンになるだけだから。」

 

ガルッチ「分かった。」

 

藍「だめっ!!ガルッチ、行っちゃ駄目!!

 

ガルッチ「藍、大丈夫。僕が守ってやるから。」

 

ミスト「藍姉は離れてて、いい兄や?絶対に電車に乗らないでね?」

 

 

その言葉を最後に、僕の意識は深く落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

ん?ここは何処だ?何かの駅みたいなところだけど?

 

 

『まもなく~、電車が到着します。』

 

 

列車?そう思い振り返ると、猿の顔が着いて、運転手も何故か猿の仮面のような物を身に着けていたのが乗ってる列車がやってきた。

 

 

ガルッチ「…………おい、何者かは知らないが、よくもまあ藍を苦しめさせたな。」

 

 

絶対に聞こえない。ただの独り言だと思っていた。しかし、予想だにしなかったことが起こった。

 

 

『おや?乗らないのですか~?』

 

 

返事が帰ってきた。これには僕も驚いた。けど、臆する訳にはいかない!

 

 

ガルッチ「乗ってたまるか!顔を出せ、バラバラに切り裂いてやる!」

 

『……………へぇ、なかなか面白い人ですね。初めてですよ、この夢の中で抵抗出来る人は。』

 

ガルッチ「何処に居る。アナウンスしてるって事は、何処かに居るのか!?それとも、この悪夢そのものがそうなのか!!答えろ、猿夢!!」

 

 

『夢』が殺すって言うのなら、僕だって『夢』を殺してやる。

 

 

『でしたら中に入り下さい。文字通り────』

 

ガルッチ「まさかとは思うが、怖いのか?僕に殺されるのが。」

 

『ッ!?』

 

ガルッチ「そうまで僕をその列車に乗らせて、その中で何も出来ない僕を殺すっていう算段だろ?つまりお前は、それぐらいしか出来ない臆病者だ!!」

 

『い、言わせておけば好き放題と……………!!!』

 

 

そう聞こえた途端、場所が変わった。そして僕は、いつの間にか線路の上に居た。列車も何処にも居ない。

けど、何か嫌な予感が……………?

 

 

次は、轢き殺し、轢き殺し~。

 

 

列車の音が二つ!?まさか……………!?

 

 

『ガタンゴトン!ガタンゴトン!』

 

 

二つの列車で、僕を殺すって言うのか。だったらこっちは…………!!

 

 

【マッチレスストロンゲスト!!】

 

 

【アルティメットムテキ!!】

 

 

って夢の中でも使えたのかよ。いや考える場合か!!

 

 

【マキシマムガッシャット!ガッチャーン!レベルマックス!】

 

 

ガルッチ「『大元帥』!!」

 

 

【ドッキング!パッカーン!】

 

 

『グシャッ!!』

 

 

『……………残念でしたね。でも、ご安心下さい。あなたの大切なものも、一緒に─────』

 

 

【ムーテーキー!!】

 

 

『!?』

 

 

【煌めけ!銀河の如く!白銀の究極ライダー!アルティメットムテキファンタズム!】

 

 

よかった、どうやら間に合ったようだな。危ない危ない。

 

 

『そんな、あれで死んだはずなのに!!』

 

ガルッチ「仕返しだ。来い、乖離剣エア!『螺旋剣(カラドボルグ)』!」

 

 

僕はすぐさまギルガメッシュの武器と、フェルグスの宝具を呼び出し、二刀流にさせた。

 

 

ガルッチ「終着は、絶版~、絶版~。」

 

 

【キメワザ!】

 

 

【アルティメットクリティカルスパーキング!!】

 

 

『ひ、ヒィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!』

 

 

悪夢諸共、貴様らの存在は絶版だ!!無に還れ!!そして2度と現れるな!!!

 

 

ガルッチ「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!!『極・悪滅消夢・虹霓螺旋剣(カレドヴールフ・ナイトメア・カラドボルグ)』!!!!!

 

 

カラドボルグを地面に刺し、エアを空に放つと、『夢』が崩壊し始めてきた。

 

 

『そ、そんな………………!!こんな……………、こんなことって…………………!!!』

 

ガルッチ「じゃあな、猿夢。」

 

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

煩いほどの断末魔が聞こえ、そしていつの間にか、僕の固有結界の世界に変わっていた。っていうか、ホントに僕は、この景色が好きだな…………。とりあえず、覚めるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-藍の部屋-

 

 

覚めると同時に、藍がこれでもかってぐらい抱き付いてきた。

 

 

藍「ガルッチぃぃぃぃぃ!!!」

 

ガルッチ「ちょ!?藍!」

 

藍「よかったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!生きててよかったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ミスト「うん、猿夢の気配が消失。もう大丈夫だよ、藍姉。」

 

 

ふう、少なくともこれで猿夢の犠牲者は出ないだろうな。

 

 

ミスト「それじゃ、私はこれでお暇して寝てくるね。」

 

ガルッチ「んじゃ、僕も────」

 

 

『ガシッ!』

 

 

ん?なんか捕まれてる感覚が……………、って藍!?何してんの!?

 

 

藍「………………。」

 

ガルッチ「藍?ちょっと?」

 

藍「一緒に、寝て?猿夢見ちゃったせいで、私怖くて…………。本当に、あれを思い出しただけで…………………、私……………。」

 

 

…………藍の足が、凄く震えてる。ミストは、もう行っちゃったし…………。まぁ、いっか。

 

 

ガルッチ「(こうしてみると、こいしもそうだったのかな?悪夢を見ていたときの…………。)」サワッ

 

藍「ガルッチ?」

 

ガルッチ「分かった。怖いなら、一緒に寝てあげる。もう猿夢を見ることはないとは言え、今は一緒にいてあげるね。」

 

藍「うん…………。」

 

 

そんなわけで、僕は藍と一緒にベッドの中に入った。少し嗅ぐと、凄く落ち着くようないいにおいがしてきた。

 

 

藍「本当に、ごめんね。私の我が儘に付き合っちゃって。」

 

ガルッチ「気にしないで、藍。そのお陰で、藍を救えたんだしさ。」

 

藍「………………そっか。」

 

 

というか、藍ってここまで女の顔をするって、思わずキュンって来るんだけど。何これ、吊り橋効果?

こんな弱気で可愛らしい藍なんて初めて見た…………。やばい、今ので僕の心臓が早打ちしてるよ。

 

 

ガルッチ「大丈夫、ちゃんと守ってやるから…………。」

 

藍「うん…………。けど、ガルッチ。君の心臓が凄く高鳴ってるよ?」

 

 

ぬぉぉぉぉい!!聞かないでぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、ニュースで藍が言ってた男女2人が無残な姿になっているのが流れていた。それと同時に、何故か黒い陰陽師の服装を着ていた猿が、肉片が飛び散っている光景が流れていた。

なるほど、元凶は彼奴だったのか。

 

 

next episode




次回は本編に入ります。


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GAME6 『Criminal Girls2』
episode79 半罪人がいる地獄へようこそ


-始原の城-


メアリー「結局、『Criminal Girls2』にしたんだね。」


まぁそうだね。ってな訳で、『Criminal Girls2』編始まります。


-ガルッチ達の家-

 

 

士織が五河家に戻ってきた同時刻、ガルッチと英竜は、ザギ達が戦ってるダークフェアリロイド達を映像化させて見ていた。

 

 

ガルッチ「…………ホーリー・ナイトメア社か。」

 

英竜「一体何時、士織と精霊達のデータを…………?」

 

ガルッチ「分からない。けど、参ったな。今回ばかりは僕は動けそうもないな。」

 

英竜「確か、次のゲームに行くんだったね。」

 

ガルッチ「しかも単独で…………。」

 

 

本来ならホーリー・ナイトメア社に乗り込み、調査をしようと考えていたときに、ゼロノスから連絡があり、今回挑むゲームは1人用で、その中からガルッチが選ばれたのだ。

 

 

英竜「私も一緒に行きたいけど、あのホーリー・ナイトメア社の事が気になるから調査しないとね。」

 

ガルッチ「レイバトス、報告ありがとう。引き続き、何かあったらお姉ちゃんに頼む。」

 

レイバトス「はい、主の夫。」

 

 

レイバトスが去って行き、もう一度ダークフェアリロイドを見ると、少しだけ違和感を覚えた。何故か知らないが、その違和感が感じざるを得なかった。

 

 

ガルッチ「……………まさか、な。」

 

英竜「何が?」

 

ガルッチ「ううん、何でもない。」

 

 

その違和感を拭いきれないまま、ガルッチは部屋を後にしようとした。すると、英竜はガルッチに近付き、頭を撫でた。

 

 

英竜「私達に構わず、行ってこい。ガルッチ。」

 

ガルッチ「ああ。行ってくる。」

 

 

そうしてガルッチは、ゼロノスがいる地下に向かった。

 

 

-最深部-

 

 

ガルッチside

 

 

ダークフェアリロイドか。なんか知らないけど、どうやって士織達のデータを取ったんだ?いや、それ以前に、一体何時取られたんだ?

もし士織以外のデータも取られてるって事は、凄く嫌な予感しかしない…………。

 

 

ガルッチ「けど、あの力は不完全すぎる。『反転』の力を持たせていないのか…………?」

 

 

そう思いながら降りていると、ゼロノスと、何故かガシャコンバグヴァイザーⅡの中に入ってる黎斗がいた。

 

 

ゼロノス「どうした?考え事か?」

 

ガルッチ「いや、気にしないで。後黎斗、なんでそこに?」

 

黎斗『私も連れていけ。』

 

 

いやいや、出来ないでしょ!?

 

 

ガルッチ「ゼロノス、これは…………。」

 

ゼロノス「確かに一人用のゲームではあるが、抜け道がある。」

 

 

抜け道!?いやいや、そんなのあったのか!?

 

 

黎斗『人数制限があるゲームガシャットがあっても不思議ではないが、実は抜け道がある。そして、それを可能に出来るのはバグスターのみ。そしてガシャコンバグヴァイザーⅡがあれば、実質プレイヤーを増やすことが出来るというわけだ!』

 

ガルッチ「な、なんつう抜け道。ずっこいな。」

 

ゼロノス「いや、お前の方がよっぽどずっこいだろ。」

 

ガルッチ「なんでさ…………。」

 

 

そうは言われても、元より後天的なチートなんだけど?経験とか学習とか、それでチートになったんだからさ…………。

 

 

ゼロノス「まぁ、そう言うわけで、黎斗を連れていってやってくれ。迷惑にはならんと思う。」

 

ガルッチ「……………分かった。」

 

黎斗『再び宜しく頼むぞ、ガルッチ。』

 

ガルッチ「了解。」

 

黎斗『それと、私が作ったガシャットがある。それも持っていけ。』

 

 

そこにあったのは、『デンジャラスクトゥルー』と描かれた、やばめの気配を感じるガシャットだった。

 

 

ガルッチ「………………黎斗、まさかこれって────」

 

黎斗『『デンジャラスゾンビガシャット』をモデルにして、『死』のデータから、『狂気』のデータに変えたことにより誕生したガシャットだぁ。

ガルッチなら上手く扱えるだろう。』

 

ガルッチ「はいよ、持っていくよ。」

 

 

多分これ、クトゥルフ神話の奴が詰まってるんだろうなぁ…………。考えただけで恐ろしい。

 

 

(音声はこんな感じ。

 

 

【デンジャラスクトゥルー!】

 

 

【デンジャー!デンジャー!インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!】)

 

 

ゼロノス「さてと、行く準備は出来てるか?念のために、伝えておく。これからお前が挑むのがこれだ。」

 

 

【Criminal Girls2!】

 

 

ガルッチ「………………何故だろう、なんか僕嫌な予感が────」

 

ゼロノス「このゲームは、7人の女の子を連れて─────」

 

ガルッチ「やっぱりか!?畜生!!!

 

 

おいこれ絶対あれじゃん!!また愛人関係を作っちゃうフラグかよ!!如何してこうなるの!?『女祝の相』巫山戯んな!!!

 

 

ゼロノス「ま、まぁまぁそう落ち込むな。個性的な奴らだが、お前なら絶対惚れる────」

 

ガルッチ「惚れる惚れないの問題じゃねえんだよ!!何で僕が抜擢されるんだよ…………。」

 

ゼロノス「そう言うな。何だかんだ言って、結局はやってくれるじゃん。可愛い可愛い男の娘だからこそ、おそらく彼女達なら受け入れると思うんだ。」

 

ガルッチ「はぁ………、やれやれだぜ。」

 

 

もう、受けてしまった以上やるしかないし、何より僕が行かないと『罪王神』に会えないしな。あの場所の何処かに『罪王神』が居るはず。

絶対に見つけないと…………。

 

 

ゼロノス「それと、大きく制限させたいところだが、『破滅魔王』と名乗る奴が出て来た以上、何が起こるか分からねえし、解除しておく。」

 

ガルッチ「ありがとう、ゼロノス。行くぞ、黎斗。」

 

黎斗『ああ、神の私に任せるが良い。』

 

 

僕とガシャコンバグヴァイザーⅡに入ってる黎斗は、転送装置のところに向かい、ガシャットを差し込むのを待った。

 

 

ゼロノス「よし、行ってこい!!」

 

 

【ガッシャット!GAME START!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

『…………こえてる?』

 

 

声が聞こえた。そして僕は、気がついた。既にゲームが始まってると言う事を。

 

 

『ねぇ…………、聞こえますか?』

 

 

とりあえず、声でもかけておくか。ってか、通信機ってどこだ?

 

 

『聞こえるなら返事を────』

 

ガルッチ「聞こえてます。っていうか通信機ってどこ?」

 

『自分の胸に着けてあるでしょ!?忘れたの!?』

 

 

あ、ホントだ。ってかいつの間にか、衣装も変わってる。何処かの監視員みたいな……………って、何で僕女物着てるの!?

 

 

ガルッチ「まず聞きたいことがあるけど、何で僕女物なの?」

 

『私の趣味よ。』

 

ガルッチ「出会い頭に叩くから覚悟しとけよ?(^ω^#)」

 

『ハリセンは勘弁して!?仕方ないでしょ、可愛い子がここに働きたいっていうから!!』

 

 

あー、僕ってそう言う設定なんだ…………。

 

 

『って、上官である私、塔子に向かってそこまでたたけるのって、貴方だけだもんね………。言い方は生意気だけど、見た目が可愛らしいし。』

 

ガルッチ「おい、マジでいい加減にしろ。じゃないと無線越しにパンチかますよ?」

 

塔子『はいはい、可愛い子を弄るのはここまでにしましょ。』

 

 

弄ってたのか。ド畜生目。

 

 

塔子『とりあえず、通じたって事は、そっちは安全なのね。ヨミガエリと同時に、あんな事が起こるなんて想定外だったわ。お互いについてないわね。』

 

ガルッチ「ついてないのはこっちだよ。上官であろうあんたが、中学生の男性に欲情するって、どういう神経してるんだ。」

 

 

見ず知らずの人とのおねショタはNO THANK YOUだよ。

 

 

塔子『可愛い貴方が悪い。』

 

ガルッチ「よし、絶対にハリセンで強めに叩いてやるから覚悟しとけよ。」

 

塔子『はいはい。でも、新人で『指導教官』であることは変わりないわ。今すぐそこにいる『半罪人』を連れて、塔を登って頂戴。』

 

 

……………へ?指導教官?僕が?(°д°)

 

 

ガルッチ「………………おいゼロノス、聞いてねえぞ。」

 

 

何故僕が『教官』にならなくてはならねえんだよ畜生……………。

 

 

next episode



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episode80 指導教官のtutorial&7人の半罪人(1名罪人)

5期前編 op 原曲 ブクレシュティの人形師&人形裁判 ~ 人の形弄びし少女 『絡繰りドール』


-???-

 

 

ガルッチside

 

 

さてと。『Criminal Girls2』の世界に来たのはいいものの、ぶっちゃけ言えば、この世界は未知ばかり。知らないことが多すぎて、このままでは右往左往する可能性が高い。

念のために、聞いておかなくては………。

 

 

ガルッチ「塔子さん。」

 

塔子『はい?』

 

ガルッチ「すみませんが、あの時教えて下さった事を、もう一度教えてくれませんか?念には念を入れて、覚えたいので。」

 

塔子『分かったわ。何が知りたい?』

 

 

んじゃあまずは………。

 

 

ガルッチ「今、僕が居る場所は何処ですか?」

 

塔子『試練の塔ね。分かりやすく言うと、地獄と現世の狭間にある建物ね。』

 

ガルッチ「地獄かぁ。」

 

 

こことは違う地獄だけど、なんか懐かしいなぁ。ここで結構身も心もボロボロに成り果てかけていたこと思い出すよ…………。

 

 

塔子『えーっと、貴方何か地獄へ行く事したのかしら?その言い方して。』

 

ガルッチ「いや、気にするな。次は『半罪人』って何だ?」

 

塔子『簡単に言えば、悪い子ね。ただし、実際に罪を犯す前に命を落とした子達よ。』

 

ガルッチ「おいおい、それで罪人じゃないって…………。」

 

塔子『罪人の因子を持ちながらも、運良く何もしなかったおかげで、地獄行きを免れた魂。そして彼女達の運命は、貴方が握っているわ。』

 

 

なるほど、んじゃあ次だな。

 

 

ガルッチ「次はヨミガエリってやつだが、質問いいか?」

 

塔子『何かしら?』

 

ガルッチ「ヨミガエリって、転生とは違うのか?」

 

塔子『転生?うーん、全然違うね。っていうか、何でそんなことを?』

 

ガルッチ「あまり言いたくは無いが、実は僕転生者なんだ。ついでに、許される事の出来ない罪を犯してしまった転生者でもあるんだ。」

 

塔子『何をやったのよ一体…………。まぁいいわ。半罪人には、特別に更生の機会が与えられているの。

ガルッチ………だっけ?』

 

 

名前忘れんなよ。設定とはいえ、あんたが忘れて如何するんだっての。

 

 

ガルッチ「そうだよ。」

 

塔子『貴方がいる塔を登り、頂上に辿りつくことで、現世に戻れる。勿論、改心し、成長する必要もあるわ。』

 

ガルッチ「それでヨミガエリか。」

 

 

なるほどね。その後詳しく聞いてみると、転生とは全く違うって事が、よく分かった。

 

 

ガルッチ「んじゃあ、指導教官ってのは?」

 

塔子『半罪人とは言え、誰かが導かなければ、更正なんてあり得ない。その為に用意された役職が指導教官よ。』

 

 

キース教官のような、そんな感じなのかな?

 

 

塔子『まぁ、現世から派遣されたり、地獄にいる人が務めたりと、基本的には正しい心を持った人が選ばれるわ。』

 

 

おいおい、僕は不適合じゃねえか。そんな正しい心なんて持ってないぞ?

 

 

塔子『貴方の場合は、ちょっと特殊だけど、ある意味正しい心を持っていたから採用したの。』

 

ガルッチ「悪しき心ではないものの、こっちは正しい心なんて持ってないはずだけどなぁ………。」

 

塔子『そう卑下しない。これでも意外と狭き門なのよ?もっと自信を持ちなさい。』

 

ガルッチ「はいはい。」

 

 

とりあえず、整理してみよう。ここは試練の塔、僕にとっては知らない地獄と現世の狭間にある建物。

『半罪人』は、罪を犯す前に命を落とした者。罪人の因子を持っていながら、地獄から免れた魂を指す。

『ヨミガエリ』は、転生とは違い、改心し成長した上で頂上に辿り着くことで、現世へヨミガエリが出来る。

そして、指導教官。半罪人の更正を指導する教官。現世から派遣されたり、地獄にいる人が務めたりと様々な人が居る。

 

 

塔子『もう質問はないわね?いつもは直接説明するんだけど、今はこちらも立て込んでいるの。許して頂戴。』

 

ガルッチ「いや、構わない。ただ、今から話すことは、独り言だと思って聞き流して欲しい。」

 

塔子『独り言?』

 

ガルッチ「…………今回の事件、おそらくそちら側の裏切り者がいるだろうけど、目的はどうであれ、絶対やらせはしない。それに僕は、その人達を連れて、一旦地獄という場所に連れて行き、成長させるつもりだ。

例えそれが、茨の道だとしても、僕なりのやり方で、其奴らを導いて見せる。上官に逆らってでも、必ずな。」

 

塔子『………………可愛らしい容姿をしてるのに、意外と重い事言うのね。っていうか、登らず、地獄へ連れて行くって、正気!?』

 

ガルッチ「聞き流してって言っただろ…………。それに、ある程度は登るけど、そこから一旦地獄に行くつもりだ。」

 

塔子『……………分かったわ。そうそう、そこにいる子達が、貴方の担当よ。全員女の子だけど、ガルッチなら大丈夫よね?』

 

 

一応僕は、後ろへ振り向くと、6人…………いや、恐らく7人の女の子達がいたのを確認した。一人は恐らく冒険してるだろうけど…………。

 

 

ガルッチ「ここまで来ると、呪いしか考えられねえなぁ…………。」

 

塔子『しっかりしなさい。男の娘でしょ?』

 

ガルッチ「おい待て、今すっごく気になる用語が────」

 

塔子『仕方ないわね。上官であり、お姉ちゃんの私が────』

 

ガルッチ「塔子さん、いい加減に─────」

 

塔子『ごめんごめん、とにかく私が一緒に聞いてあげるから。』

 

 

全く、僕のお姉ちゃんは英竜お姉ちゃんとラルッチ姉さんの2人だけだってのに…………。まぁ先ずは、あのピンク色のロングヘアの子に聞いてみるか。

 

 

「あの、不躾な質問で、すみません。もしかして、貴方が指導教官なんですか?」

 

ガルッチ「新人であるが、そうだね。」

 

 

『ヴァァァァァァァァァァ!!!!』

 

 

「な、何!?」

 

塔子『今の声何!?』

 

ガルッチ「……………彼奴か。」

 

 

しかし、ガシャコンバグヴァイザーⅡとゲーマドライバーΩ、その他の物は何処だ?

 

 

『ここだぁぁぁぁぁっ!!』

 

 

『バァーン!!』

 

 

「え?何これ?っていうかなんか現れた!?」

 

ガルッチ「黎斗、何処に居た。」

 

黎斗『とある異空間のところにいた。君の物もそこにある。呼び出せば、来るだろうな。』

 

塔子『って、誰ですか!?』

 

黎斗『壇黎斗神だぁぁぁぁ!!』

 

ガルッチ「……………まぁ2人とも、今はスルーしてくれ。後で紹介させる。そして黎斗、今は会話の邪魔しないで。」

 

黎斗『あ、はい。』

 

 

ふう、いきなりだったからビックリしたよ。ホントマジで。

 

 

「そ、そうですか。でも貴方が指導教官って事は、ヨミガエリは本当なんですね!!ここに来た時は、理解できなかったんですけど、現世に戻る機会があるなんて…………。ああ~、神様は私を見捨てて居なかったのですね!」

 

 

一応僕は、神様なんだけどなぁ…………。

 

 

黎斗『神の恵みをありがたく────』

 

ガルッチ「シャラップ、黎斗。」

 

黎斗『はい。』

 

 

うーん、基本的素直そうな子だけど、何やら『傲慢』な力を感じる気がする………。

 

 

???「あ、私は『秋月紫乃愛』です。気軽にシノアと呼んでください。可愛い指導教官さん。」

 

ガルッチ「可愛い言うな。僕はガルッチ。ラーク・バスター・ガルッチだ。」

 

紫乃愛「ガルッチですね。外国の方か何かですか?」

 

ガルッチ「うんまぁ、そんな感じかな。ただ、生まれは日本だけど。」

 

紫乃愛「そうだったのですね。宜しくお願いします!」

 

 

うーん、これは本質を見極めないと厳しそうだな。次は、火ノ兄さんが被っていそうな帽子を被った子かな?

 

 

???「ご心配なく。ヨミガエリの説明は事前に受けていますよ。」

 

 

事前に受けている?もしかして、一度受けたこととか?

 

 

???「最初に言っておきますが、私は地獄そのものを信用していません。むしろ、怒りすら抱いています。ヨミガエリなどという真偽不明のプログラム。昔からあるものだと聞いていますが、イマイチ信頼がおけませんね。」

 

ガルッチ「んじゃあ、転生とかは?」

 

???「転生?それは聞いたことはないですが、本当にあるかどうかすら、疑わしいですね。むしろ会ってみたいものです。その転生した者を。」

 

 

ここに居ますよ、転生者。

 

 

ガルッチ「まるで、ヨミガエリたくないような言い方だな。」

 

???「ヨミガエリたいからこそ、疑ってるのですよ。どうして私が地獄に居るんだ?私も含めて、ここにいる大半がそう思ってる筈ですから。」

 

ガルッチ「はずどころか、普通はそういう反応だと思うけど…………。誰だって理解出来ないのは当然さ。」

 

???「まるで、体験したように言うんですね。」

 

ガルッチ「こっちも同じようなもんさ。まっ、信用できないようが、信頼ができないだろうが、今は利用させるってのも手だぞ。騙されたと思ってな。」

 

???「そうですか。貴方のような可愛らしい人でも、返事は期待していませんが────」

 

ガルッチ「おい待て、何で僕は可愛い位置づけなんだよ。」

 

???「見た目ですね。」

 

 

解せぬ………。

 

 

???「とにかく、舐められないようにして下さい。」

 

ガルッチ「安心しろ、こっちは端っから修羅場を乗り越えて来てるんだ。そういえば、名前は?」

 

???「失礼、忘れてました。私は『椎原翠』。今回のヨミガエリに参加する半罪人です。貴方は?」

 

ガルッチ「ガルッチだ、宜しく翠。」

 

翠「その様子だと、他の方との話も終わっていないのでしょう?出発はまだでしょうから、ここで休ませて頂きます。」

 

 

この子は、なんだろ?7つの大罪で当てはまりそうなのは、『怠惰』なのかな?

さて、次は…………。

 

 

???「責任者を出しなさい!ろくな説明もなく、いきなりこんなところに放り出すなんて………。私は有栖川の長女、『有栖川璃々』なのよ!?こんな仕打ち、許されると思ってるの!?」

 

 

あー、これ完全にあれだ。『憤怒』だこれ。ジャンヌ・オルタみたいなやつだこれ。

 

 

璃々「貴方、もしかしてここの関係者なの?」

 

ガルッチ「少なくともそうだな。今回君達の指導教官として任された。」

 

璃々「指導教官?そういえば、ここに来る前におかしな話を聞かされたわね。地獄とか半罪人がどうとか………。まぁいいわ。今すぐ責任者を呼びなさい。上に取り次ぐだけなら出来るでしょ?」

 

ガルッチ「あんたねぇ、そう言われても困るって。こっちは───」

 

璃々「この私に意見するつもり?」

 

ガルッチ「人の話を聞け。あのな───」

 

璃々「まぁいいわ、可愛い指導教官を見ることが出来ただけでも、不問としましょう。」

 

 

お前もか………!!

 

 

璃々「とはいえ、先に忠告してあげるわ。私はね、教職者というのは大嫌いなの。近付かれただけで吐き気がするわ。そうね。何なら家の力で叩き潰してあげても───」

 

ガルッチ「こっちも忠告するが、あまりそう言う口は慎んだ方がいい。例え家の力で叩き潰してやろうが、其奴らを虐殺するぐらい簡単だから、覚悟しとけ。」

 

璃々「……………確かに、なんだか怒らせたら大変なことをしそうだし、一応聞いてあげる。というか可愛すぎなのよ、あんたは。」

 

ガルッチ「やめろっての………。」

 

 

全く、絶対女の子として見てないだろ…………。んで、なんだかオドオドしてそうな子は…………?

 

 

「……………。」

 

ガルッチ「…………えーっと、先に言って良いかな?」

 

「…………。」コクッ

 

ガルッチ「僕はガルッチ、みんなの指導教官として、一緒に行動することになった。あ、此奴は後で説明する。まぁ、なんだ。しばらくは、宜しく頼む。」

 

「………………。」

 

 

気まずい!!なにこの子、人見知り!?

 

 

ガルッチ「えっと、人見知りなのか?」

 

「知ら…………ない…………。」

 

ガルッチ「…………そうなのか。(・_・;)」

 

『お呼びじゃねーんだよ。ご主人は誰とも話したくねーんだから、ヨミガエリたい奴で、勝手にしてろ。』

 

ガルッチ「(腹話術!?)」

 

『見て分かんねえのかよ。俺様のご主人、『伊瀬黒絵』のお供バロンに決まっているだろうが。』

 

ガルッチ「黒絵か………。」

 

バロン(黒絵声)『分かったら、とっとと行きやがれ。今は誰とも関わりたくねーんだよ。』

 

ガルッチ「…………。」

 

 

この子は心を閉ざしているな。何かの原因で、こうなったのか?少なくともこの子は、『強欲』?いや、難しいな。

んでこっちは…………。

 

 

「あー、どうして!?ずっと待ってるのに、しどーきょーかんが来ないよー!!」

 

ガルッチ「あの───」

 

「あ、最初から来ないのかも………。ミズキがうるさいから、ここに置いていったのかも………!」

 

ガルッチ「ねぇ───」

 

「やだやだー!!ミズキ、知らない場所で、独りぼっちだよー!!」

 

ガルッチ「…………ここにいるけど。」

 

 

この子は、『嫉妬』かな?勘だけど………。

 

 

「あ、やっと来たんだ。どうして時間に遅れたの?センセーなら、時間通りに来なくちゃいけないんだよ?

っていうか、本当にしどーきょーかんなの?ミズキのフルネームは?本物なら答えられるよね?」

 

ガルッチ「初対面でそれはキツいだろ。本物でも偽者でも、フルネームは答えられないだろ。いや偽者だったら、フルネーム答えると思うぞ………。」

 

「あー、無理なんだ!『来島珠月』って、ちゃんと名前があるのにー!!」

 

ガルッチ「…………初耳だ。」

 

珠月「やっぱり怪しい!しどーきょーかんなんて、信じないもーん!」

 

ガルッチ「…………まぁいいけど。(・_・;)」

 

 

あれ何かあってこうなったんだろうな………。怪しいって、そりゃ無いだろ。んで、この子は………?

 

 

「わぁー♪ここに来て、初めて男の人に会えました~♪」

 

ガルッチ「え?僕のこと、男だって見えるのか?サイドテールしてるのに?」

 

「ええ~。勿論ですよ~。」

 

ガルッチ「よかった…………!やっと、やっと僕を男だって見てくれる人がいた…………!!」

 

「私、『風戸優里音』でーす。宜しくお願いしまーす。」

 

 

っていうか、何だろこの人。喋り方が本音っぽく聞こえる。

 

 

優里音「先生が、噂の指導教官なんですか?想像したよりも、可愛いんですねー。」

 

ガルッチ「可愛いは避けられなかったのか。そう言うの、どうも…………。(´・ω・`)」

 

優里音「謙遜なんてらしくないですよ~?ここだけの話、先生と会える日を、ずっと楽しみにしていたんですから~。」

 

ガルッチ「どれくらい前に聞かされたんだ?」

 

優里音「え?んーと、ですね~………。あ、今日聞かされたばかりでした~。♪」

 

 

『ズコッ!』

 

 

ガルッチ「今日かよ………。まぁ、期待してるぞ。優里音。」

 

優里音「まっかせてくださ~い!及ばずながら、先生の力になりますよ~!優里音は、出来る子なんですから~!で、何時出発するんですか~?みんなの意気込みも、きいてみたいです~。」

 

ガルッチ「まだ一人、聞いてないんだ。それまで、待っててくれるか?」

 

優里音「はーい!」

 

 

うーん、恐らくあの人は、『色欲』なのかな?んで、黒絵は『暴食』…………には見えないが………。

 

 

塔子『散々な結果ね。』

 

ガルッチ「殆ど女の子にしか見られてないようだ………。」

 

黎斗『そう落ち込むな。』

 

塔子『まぁまぁ、可愛らしいんだから良いじゃ無いの。』

 

ガルッチ「そう言われてもだな─────」

 

「お、指導教官様のお出ましだな。」

 

 

通信をしている最中に、赤褐色をした女性が僕の目の前に現れた。この子で7人目か。

 

 

「こんなへんぴな場所で待たされたから、てっきり捨てられたかと思ったぜ。」

 

ガルッチ「そいつはどうも。君は?」

 

「『八重樫司』。其奴らと同じ、半罪人だよ。」

 

 

ツカサか。なんかその名前を聞くと、門矢士を思い出すのは、僕だけか?

 

 

ガルッチ「んで如何だった?冒険した感想は。」

 

司「あんたが来るのが遅かったからさ、適当に散歩してきたんだよ。廃墟巡りみたいで、楽しかったぜ?」

 

ガルッチ「そりゃよかったな。」

 

司「面白い場所が幾つかあったから、教えてやろうか?女を連れ込むには丁度良いぜ?」

 

ガルッチ「…………その話、後で詳しく。メモしておくから。」

 

塔子『ちょ!?』

 

黎斗『何考えてんだ………。』

 

司「ふーん、良いぜ。後でたっぷり聞いてやるぜ。っていうか、何書こうとするんだ?」

 

ガルッチ「秘密。」

 

司「まっ、次からは早く来いよ。私は退屈なのが大嫌いなんだ。」

 

ガルッチ「そりゃ悪かった。」

 

 

…………『強欲』かな?司って子。

 

 

塔子『毎回の事だけど、個性的な子が揃うわね。』

 

ガルッチ「安心しろ、こういうのは慣れてるから。」

 

塔子『まぁいいわ、本来は私が直接指導しないといけないから、特別にレクチャーしてあげる。』

 

ガルッチ「いや大丈夫。とある教官のおかげで、そう言うのは慣れてるから。」

 

塔子『そうだったのね………。でも一応言うわ。背筋を伸ばす!』

 

 

『ピシッ!』

 

 

塔子『体はふらつかせない!目は相手の口元に!唇はくの字に!』

 

ガルッチ「そして、心臓を捧げ────」

 

塔子『いやいや、何でそうなるの!?心臓を捧げなくてもいい!力は適度に抜きなさい!』

 

ガルッチ「うちの教官は、そうさせてたぞ?」

 

塔子『えぇぇぇっ……………。まぁいいわ、これで前より男前になったわね。彼女達は興味は無いように見えて、地獄に落ちたい人なんていないわ。あなたに心を開いてないだけ。』

 

 

そりゃそうだろ。最初は初対面だし、心を全開に開けてくれる人は、多くないしね。

 

 

ガルッチ「とはいえ、僕は僕なりで接するつもりだから、やれるだけやるね。」

 

塔子『ええ。でも慌てちゃ駄目よ。』

 

 

さてと、んじゃそろそろ出発するか。

 

 

紫乃愛「ふう……。」

 

ガルッチ「ところで、変なこと聞くが、僕じゃ不満があるか?」

 

紫乃愛「いきなりなにを言ってるんですか?可愛い可愛い先生に、不満なんてありません。」

 

ガルッチ「そうか。ただ、何かあったら、すぐ僕に言え。陰口も全部だ。」

 

紫乃愛「何故影口なのかは聞きませんが、いいですよ。」

 

ガルッチ「新米指導教官ではあるが、宜しく頼む。」

 

紫乃愛「はい。いたらないところもありますが、これから宜しくお願いします。」

 

ガルッチ「まぁ、時折僕の独断で行動もあるけど、そこは目を瞑ってくれ。」

 

 

『紫乃愛が仲間に加わった。』

 

 

そのテロップ、まだあったのか。んじゃ次は司だな………。

 

 

司「それにしても、いい子が揃ってるよな~。普通はハズレが何人かいるのに、このメンバーを選んだ奴って、ある意味天才だろ。」

 

ガルッチ「適当かな。あと見えてるぞ………。」

 

司「ん?あー、そっか。私が胸チラしそうになって、慌てて目をそらしたわけだ。紳士ぶらなくったっていいんだぜ~?ほーらほら、好きなだけたっぷり見てみろよ。」

 

ガルッチ「んじゃあ遠慮無く揉んでも────」

 

司「ファ!?いや揉むって、いきなりすぎるだろ!?あんた見たところ結婚してるけど、いいのかそれで!?」

 

ガルッチ「うちの妻結構居るけど、その中の一人なんて、普通に胸揉んでたぞ。」

 

司「意外とハーレム作ってた人だった…………。まぁいいけどさ。」

 

紫乃愛「どういう奥さんなんですか………。っていうか何人居るんですか?」

 

ガルッチ「後で教える。」

 

司「まっ、私は適当にやらせて貰うぜ。」

 

ガルッチ「ああ、良いぜ。」

 

 

『ズコッ!』

 

 

司「いや、そこは止めろよ。」

 

ガルッチ「大丈夫。ピンチになったら、其奴を虐殺────」

 

司「よし落ち着け、少し暴走気味のようだから、しばらくは一緒にいてやる。」

 

 

そんなこんなで、黒絵を除いた子を仲間に加えた。

後は、黒絵だけだし、声をかけるか。

 

 

黒絵「……………また来た。」

 

ガルッチ「少し、話をしないか?」

 

バロン『ご主人は誰とも関わりたくねえんだ。ヨミガエリなんて、お前らで勝手にすればいいだろ。』

 

ガルッチ「勝手に出来るか。特に君みたいな子はね。」

 

黒絵「一人で、いい………。話すのも、ヨミガエリするのもイヤ…………。」

 

ガルッチ「…………君の過去に何があったかは知らない。けど、僕なんて酷い過去がある。地獄の方がよっぽど楽だと思えるほどにね。」

 

黒絵「……………そうなの?」

 

ガルッチ「ああ。だから、着いてくるだけでも良い。僕が守ってやるからさ。」

 

黒絵「……………分かった。」

 

 

『黒絵が仲間に加わった』

 

 

よし、これで全員だな。そろそろ、出すか。

 

 

ガルッチ「もういいぞ、黎斗。」

 

黎斗『ようやく、神の私を召喚してくれたか。』

 

紫乃愛「そういえば、それはなんですか?」

 

璃々「凄く煩かったのですが、誰ですか?」

 

ガルッチ「此奴は黎斗。此奴本人は、『壇黎斗神』って自称してる。」

 

全員『凄くダサい…………。』

 

 

うん、皆普通の反応でよかった…………。

 

 

黎斗『ダサい言うな!!

 

ガルッチ「まぁ、事実上此奴が凄いけどな。んで、黎斗が入ってるのは、ガシャコンバグヴァイザーⅡって言って、武器にもなれば、変身する事も出来るんだ。」

 

紫乃愛「変身…………?」

 

ガルッチ「もう一つのガシャコンバグヴァイザーⅡを取ってくるか。」

 

 

手を伸ばすと、何やらスキマのようなものが現れ、その中からバグヴァイザーⅡと『仮面ライダークロニクルガシャット』が出てきた。

 

 

璃々「なんですの?それ?」

 

ガルッチ「此奴はライダーガシャット。此奴がなければ、変身できないけどな。まぁ、例外もあるが。まぁ、よく見とけよ。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【仮面ライダークロニクル………!】

 

 

ガルッチ「『変身』!」

 

 

【ガッシャット!バグルアップ…………!】

 

 

天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!

 

 

久々だな、仮面ライダークロノスに変身するのって。

 

 

珠月「え!?センセーの姿が変わった!?」

 

司「へぇ、面白そうだな。なんだそれは。」

 

ガルッチ「この姿は、『仮面ライダークロノス』。まぁ僕には他にもなれるけどね。黎斗も変身できるが、こっちは違うベルトを使う。」

 

 

もう一度異空間を開き、中の物を取り出す。取り出したのは、黎斗が使うゲーマドライバーと、ガシャコンバグヴァイザーだった。

 

 

優里音「あれ?もう色違いもありますが、それもガシャコンバグヴァイザーってやつですか~?」

 

ガルッチ「そうだ。ただ此奴やこれも、んでこの変身ベルトも、僕と黎斗にしか使えないんだ。」

 

翠「変身ベルト?ではこれも、そのガシャコンバグヴァイザーⅡに入ってる黎斗さんのものですか?」

 

ガルッチ「ああ。ゲーマドライバーっていう奴だ。これは本人に出て使って貰わねば。」

 

黎斗『では、よっと!』

 

 

すると、もう一つ持ってるガシャコンバグヴァイザーⅡから、黄色い電子が飛び散り、それがくっついていくと、黎斗に変わった。そして僕は、黎斗にゲーマドライバーを渡す。すると、黎斗のポケットから、『プロトマイティアクションXガシャットオリジン』を取り出した。

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

黎斗「『グレード0』!『変身』!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーン!X!】

 

 

黎斗「仮面ライダーゲンム、Lv0だ。」

 

珠月「ぜ、全然違う!?」

 

翠「変身ガシャットが違うだけで、ここまで!?」

 

黒絵「…………格好いい。」

 

ガルッチ「まぁ、僕は仮面ライダークロノスになれるけど、本当はこっちなんだよね。」

 

 

今度はゲーマドライバーΩを取り出し、ガシャコンバグヴァイザーⅡと『仮面ライダークロニクルガシャット』を戻した。

 

 

司「おいおい、どんだけ持ってんだよ。」

 

ガルッチ「結構多いぞ?」

 

 

クロノスを解除したと同時に、ゲーマドライバーΩをつけ、『ラッシュマッチレスガシャット』を取り出した。

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

翠「そういえば、何かが出てきてる気が…………。」

 

ガルッチ「エナジーアイテムだな。いずれ使う予定だから、今は答えないでおく。そんじゃ、始めるか。『兵長』!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

紫乃愛「あの、顔が出てますよ?ゲンムとは、違うのですか?」

 

ガルッチ「これは気にするな。んでこれが、仮面ライダーファンタズム、Lv2。エミヤシロウフォームだ。」

 

優里音「エミヤシロウ~?誰ですか~?」

 

ガルッチ「僕の友人さ。僕が変身すると、決まって英霊の衣装に変わるんだ。例外のガシャットはあるが、基本的に、英霊達の力を借りて、戦うのが、僕の戦い方だな。」

 

 

【【ガッシューン…………。】】

 

 

まぁ、そんなわけで、僕達は動き始め、上の階に向かった。やれやれ、全くゼロノスの奴………マジで覚えてろよ…………?

(因みに黎斗は、再びガシャコンバグヴァイザーⅡに入りました。)

 

 

next episode




5期前編 ed 原曲 U.N.オーエンは彼女なのか?『Twilight Chronicle』


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episode81 おしおきのlecture

-試練の塔 第946号 囚監フロア B4F-

 

 

ガルッチside

 

 

まぁ、ようやく進めることは出来たものの、ここのクリア条件はなんだろう?というか、どうやって聞けば────

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

翠「先生、何かなってますよ?」

 

ガルッチ「あの人かな?オメガ、誰から?」

 

『ゼロノスからです。』

 

璃々「喋った!?腕時計なのに!?」

 

 

ただの腕時計と思うなよ?

 

 

『ピッ』

 

 

ゼロノス『聞こえるか?ガルッチ。』

 

紫乃愛「え!?誰ですか!?」

 

ガルッチ「ゼロノスか?何か用かな?」

 

ゼロノス『すまない、始めたばかりだが、君にクリア条件を伝えてなかった。』

 

黒絵「クリア条件?」

 

珠月「一体、何の話………?」

 

ガルッチ「皆、ちょっと後にして。其れ聞こうと思ったんだが、そのクリア条件ってのはなんだ?」

 

ゼロノス『クリア条件は、『7人の女の子達を騎士化』、『ある者の討伐』。そして、君が言う『『罪王神』を見つけ出す』。この3つだ。』

 

 

なるほど、今回は罪王神も含まれているのか。恐らく道中で見つかるかもしれないな。

 

 

ガルッチ「ありがと、ゼロノス。」

 

ゼロノス『それと、そこの女性。俺は誰だとかいったな?』

 

璃々「え、ええ。貴方誰なの?ここの責任者?」

 

ゼロノス『済まないが、そこの関係者じゃない。俺はカオス・ゼロノス・ディストラクション。ガルッチの宿敵であり、サポーターとして務めさせてもらってる。』

 

優里音「ゼロノスさん、ですね~。」

 

ゼロノス『まぁ、俺のことは………。『シンゼロノス』と呼んでくれたまえ。』

 

全員『……………。(;¬_¬)ジー』

 

 

また白けさせたよ、おい。

 

 

ガルッチ「思うんだが、初対面にダサい名前を出すのはどうかと思うよ?」

 

ゼロノス『酷くないか!?』

 

紫乃愛「ゼロノスさん…………、ですね。宿敵って言ってましたけど、どう見ても人間じゃなさそうですね。」

 

ガルッチ「そりゃそうだろ。ゼロノスは『零の龍神』って呼ばれてるしな。」

 

翠「また聞き慣れない用語が…………。先生、貴女は一体何者なのですか?」

 

ガルッチ「…………………………時が来たら話すよ。とにかく、切るよ。」

 

ゼロノス『はいよ。何かあったら呼んでくれ。』

 

 

『ピッ』

 

 

7人の女の子達を騎士化、ねぇ。それって、7つの大罪の力を覚醒させるって事かな?まぁ、今は進むか。

 

 

ガルッチ「行くぞ、皆。」

 

 

が、少し進むと無線機から連絡が来た。

 

 

塔子『ガルッチちゃん、聞こえる?状況はどうなってるの?』

 

ガルッチ「今進んだところ。7人連れてね。あとちゃん付けやめろ。」

 

塔子『もう、そうは言いつつ、照れてるんでしょ!可愛いんだから!』

 

ガルッチ「……………璃々、上官ってさ、滅多打ちしていい奴かな?(^ω^#)」

 

璃々「ちょ!?いくら貴方の上官でも殴ったりしちゃ駄目でしょ!?」

 

塔子『ごめんなさい、滅多打ちは勘弁して下さい。何でもしますから。』

 

ガルッチ「ん?今何でもって?」

 

塔子『と、とりあえず、進展してるようね。ひとまず安心したわ。』

 

 

あ、この上官逃げやがったな。

 

 

塔子『でも、彼女達の舵取りは苦労してるでしょ?そんな貴方にいい情報があるわ。』

 

ガルッチ「(何でかな?凄く嫌な予感がする。)」

 

塔子『そこにあるキャンプが見えるわね?指導教官が使用できる施設だけど、休憩や買い物、記録とかも残せるわ。』

 

ガルッチ「ほう。」

 

塔子『で、ここから重要なんだけど、『おしおき』もそこで出来るのよ。』

 

 

………………………………は?

 

 

ガルッチ「おい、おしおきって、まさか…………。まさかそこまで残虐な事を─────」

 

塔子『急に何言ってるの!?残虐って、貴方のおしおきのイメージってなんなのよ!?』

 

ガルッチ「おしおきのイメージって、どう考えても『処刑』とかそんな感じじゃねえか!!」

 

璃々「え?!」

 

塔子『貴方どんな修羅場を乗り越えてきてるのよ!?おしおきは処刑なんかじゃないわよ!!』

 

ガルッチ「…………違うのか?てっきり僕、千本ノックでグチャグチャにさせたり、バイクに乗せてバターに変えさせたり────」

 

紫乃愛「先生って、意外と天然?」

 

翠「……………本当に何があったのですか?(・_・;)」

 

塔子『それおしおきの領域じゃないわよ!?誰よ!!新人のガルッチちゃんを間違った教え方をしたの!!!』

 

 

というか、殆どの原因が江ノ島盾子なんだけどね。おのれ盾子!!的な。

 

 

塔子『まぁいいわ。ガルッチちゃんも実感したわね?半罪人の扱いの難しさ。』

 

ガルッチ「……………そうだな。」

 

塔子『ヨミガエリを成功させるには、真っ当な人間に更正させなきゃいけない。だけど、彼女たちは一筋縄ではいかない。』

 

ガルッチ「…………んで、アンタが言うおしおきってのは?」

 

塔子『おしおきとは、一癖も二癖もある半罪人を更正させる、唯一無二の訓練なのよ。』

 

 

へぇ、どうやらこれが本来のおしおきの仕方のようだな。

 

 

ガルッチ「っと思わせて実は処刑って事は─────」

 

塔子『そんなわけ無いでしょ!?』

 

璃々「…………先生、少なくともおしおきは処刑じゃないから、安心しなさい。何があったかは知りませんが、とりあえずおしおきは処刑っていうイメージから捨てなさい。」

 

ガルッチ「……………そうする。なれないだろうけど。」

 

塔子『とりあえず、おしおき用の道具はそこにあるから、その中の誰かを選びなさい。』

 

ガルッチ「道具って、そもそも何が…………。」

 

 

そう思いながら、キャンプの近くに行き、おしおき用の道具を探していると、何やらブラシのようなものがあった。

 

 

ガルッチ「ブラシ?」

 

黎斗『ブラシだな。』

 

塔子『それがおしおき用のブラシよ。』

 

ガルッチ「ブラシをおしおき用として使うなァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

優里音「……………天然、っぽいですね。」

 

司「出会って間もないが、これ大丈夫なのか?」

 

璃々「おしおきとかは兎も角、少し聞き捨てならない事が聞こえたわ。貴方、一体何を────」

 

ガルッチ「そもそも、ブラシは掃除用として使う物だというのに、なぜおしおき用として使わねばならない!?おしおきするなら、もう少し─────」

 

璃々「…………落ち着きなさい。」

 

 

『パシンッ!』

 

 

ガルッチ「あうぅ………。」

 

全員『(可愛い…………。)』

 

 

璃々に叩かれた…………。けど、何とか冷静に戻れた。どうやら僕、フラン達と一緒にいないせいで、今回暴走気味になっているようだ。

 

 

ガルッチ「すまん、璃々。」

 

翠「少しは冷静になって下さい。仮にも貴方は、指導教官なのでしょう?」

 

ガルッチ「ごもっともだ。」

 

翠「しかし、おしおきですか。噂で聞いたことがあります。指導教官は、SMまがいの行為を及んで、半罪人を折檻するとか。

SMと言えば、スケベマリオネットの略語。私達の自由を奪い、性的な行為を強要するつもりなのでしょう。」

 

ガルッチ「……………翠、因みに言うけど、それを言うならサドマゾキズムだぞ。サディズムおよびマゾヒズム的な性的嗜好に基づいて行われる倒錯的プレイ全般を指す言葉で、SMになる。」

 

優里音「それに、それってもうSMじゃなくて、エッチなイタズラじゃないかしら?」

 

翠「こ、この手の知識は、諸説ありますから!わ、私にだって間違いはあります………!//////」

 

司「っていうか、先生って何でそんなこと知ってんのかな?実は先生って、マゾなんじゃないのか?」

 

ガルッチ「………………。」

 

司「おい、まさかホントにマゾなのか?」

 

ガルッチ「言うなぁぁぁ!!!仕方ないだろ!?皆が皆、僕を総攻めしてくるんだから、おかげでもう受け担当ばかりなんだよ!?たまには攻めとかやってるけど、それでも僕は……………。」

 

 

『ズゥーン……………。』

 

 

紫乃愛「ふ、触れては駄目なとこに、触れちゃったみたいですね。司さん。」

 

璃々「ちょっと、一度おしおきされなさい。」

 

司「アタシのせい!?」

 

黒絵「先生、情緒不安定?」

 

珠月「でも、ちょっと可愛いかも…………。」

 

 

なんだろ、これで初のGAMEOVERになりそうな気がしてならないんだけど…………。

 

 

『死因:メンタルブレイク』

 

 

全然笑えねえ………。とにかく…………。

 

 

ガルッチ「司、ちょっと来い。」

 

司「え?ほ、本気!?本気で私をおしおきするのか!?」

 

ガルッチ「大丈夫、優しくしてやる。」

 

翠「ハイライトが、消えてる?」

 

黎斗『あ、これはまさか…………………病んでる!?』

 

紫乃愛「病んでるって、黎斗さんどういう事ですか!?」

 

黎斗『彼はな、ああみえてヤンデレ気質があるんだ。愛妻者であるが故に、一緒にいなくてはあのようになりやすくなってしまうのだ。』

 

司「待て、ホントに待ってくれ!!痛いことは────」

 

ガルッチ「心配するな、痛いことはしない。ただ気持ち良くイかせてやるだけだから。」

 

司「ま、待って。さすがの私でも心の準備が─────」

 

 

ウフフ、良い声を聞かせておくれ……………。( ̄ω ̄)

 

 

sideout

 

 

司を連れて、キャンプの中に入ったガルッチは、そこから司の喘ぎ声が聞こえた。

 

 

『ふぁっ!?♡ な、何っ、これぇっ!?♡』

 

紫乃愛「な、何をやってるのでしょうか…………?」

 

『ちょっ!?♡ そこはっ、ブラシをかけるとこじゃっ!?♡ あんっ!♡♡』

 

璃々「お、おしおきの筈なのに、喘ぎ声が…………。」

 

『だめっ!♡ そこっ、こすっちゃらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!♡♡♡♡♡♡♡』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後────

 

 

ガルッチ「…………大丈夫か、司。気が狂ったとは言え、やり過ぎた。」

 

司「いや、なんて言うか…………。おしおきの割には、凄く気持ち良かった。♡」

 

璃々「へ!?」

 

翠「先生、一体何のおしおきを…………。」

 

ガルッチ「聞くな。ホントに、マジで…………。」

 

 

初めておしおきをしたのか、ガルッチは落ち込んでいた。いやそれ以前に、ただおしおきをしたはずなのに、司はなんだか目をキラキラしていた。

 

 

司「聞いてくれよ、先生のブラシ裁き凄かったぜ!まるでマッサージしてるみたいだったぜ!!」

 

紫乃愛「で、ですが、先程の喘ぎは…………?」

 

司「いや~、こういうのは体験したほうが、良いと思うな。」

 

ガルッチ「黎斗、もう僕精神的なGAMEOVERになりそう…………。」

 

黎斗『強く持て、ガルッチ。』

 

塔子『初めてにしてはよくやったけど、一つ良いかしら?』

 

ガルッチ「何?」

 

塔子『私にもやらせて?そのおしおきを────』

 

ガルッチ「絶対嫌だ!!!!!!!!!

 

 

隠れMのガルッチにとっては、難所のおしおきであった。その後、一人ずつおしおきをさせた結果、滅茶苦茶好評だったという。

代わりに、ガルッチはメンタルブレイク寸前まで追い込まれてしまい、キャンプで休憩することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家-

 

 

フランside

 

 

フラン「いいなぁ、お兄ちゃん。また愛人関係作っちゃうんだろうなぁ。」

 

こいし「もし出会えたら、その子達のおっぱい揉もうっと。」

 

イリヤ「もうそれ本能だよね、こいしちゃん。」

 

ルビー『あの、そういうイリヤさんは、ふたなり生やして、その人とヤってますよね?』

 

 

お兄ちゃん、早く帰ってこないかなぁ~。きっと一人で辛いと思うけど、帰ってきたら、その分いっぱい甘えてあげないと。

でもあの時の大乱交パーティー楽しかったなぁ。お兄ちゃんったら、私の中にいっぱい出させながら、おっぱいをなめ回されたしなぁ…………。お陰でイカされながら、たくさんの母乳が出ちゃったよ。

あーだめっ、想像しただけでっ、もう!♡♡

 

 

『ビクンッ!♡ ビクンッ!♡』

 

 

ルビー『あ、フランちゃん。今イきました?』

 

フラン「うんっ、もうお兄ちゃんを想像するだけで、何回でもイけるかもっ。♡」

 

こいし「もう、気が早いなぁ。でも、実は私も堪んない程イってるから、今からベッドに行って、いっぱい愛し合いましょ?」

 

イリヤ「ちょっと!?私を除け者にしないで!?私だって、フランちゃんとこいしちゃんとセックスしたいと思ってるのに!!!」

 

こいし「勿論忘れてないよ、イリヤちゃん。」

 

フラン「って事でルビー、防音お願いね。」

 

ルビー『了解~。………………ガルッチさんの為にも、映像にでも残しておきましょうか。』

 

フラン「……………売らないでね?」

 

ルビー『大丈夫ですよ。そんなことは、一切しませんので。見せるのは、ガルッチさんご本人だけなので。』

 

 

そうだね。お兄ちゃん、帰ってきたらみてくれるかなぁ…………………。

 

 

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episode82 CriminalとBugsterとの超合体

-第946号 囚監フロア B3F-

 

 

ガルッチside

 

 

はぁ、ようやくメンタルが回復した。ホントにもう、こっちは初めておしおきをしたってのに、そんな連続でやってなんて言われたら、メンタル壊れるっての。

というか、こう言うことに関してのメンタルは豆腐より脆いんだから…………。

 

 

紫乃愛「もう大丈夫ですか?」

 

ガルッチ「ああ、どうにかね………。」

 

司「それにしても、威勢の良い割には、案外脆いんだな。豆腐みたいに。」

 

ガルッチ「いや、豆腐より脆いけど。っていうか、そうなった原因は、司だからね?」

 

司「あれは悪かった。」

 

優里音「でも~、凄かったですよ~。おしおきをしてくれたのか、なんだかやる気が漲ってきた気がしま~す。」

 

璃々「た、確かに……………ね。けど、先生。少し良いかしら?」

 

 

ん?璃々がなんか睨みつけてるけど、どうかしたのかな?

 

 

璃々「翠と黒絵、珠月には、マッサージをしてあげていたそうだけど。どういう事かしら?」

 

ガルッチ「あー、そこか。」

 

璃々「特に黒絵ですよ!少し肌がツルツルになってるけど、何をしたの!?」

 

ガルッチ「ただのマッサージ。あの子は見たところ、過去に辛い出来事があったようでね。それに、なんだか……………。」

 

璃々「なんだか?」

 

ガルッチ「いや、何でもない。まぁ、不満があるなら、次からマッサージやっても良いぞ。」

 

塔子『おしおきの後にマッサージって、普通駄目じゃないの?』

 

ガルッチ「気にするな、これでもお節介なんだしさ。それに『飴と鞭』の使いどころもあるしね。っとまぁ、そろそろ行くよ。皆。」

 

 

そう言い、僕達はキャンプを後にした。そしてある程度進むと、扉が閉まってるところに到着した。

璃々は先に扉のところに行き、押したり引いたり、色々な事をしてきたが、ビクともしなかった。とりあえず黎斗に相談…………、ってあれ?いない………?

 

 

璃々「駄目ね、押しても引いても開かないわね。如何すれば良いのかしら?」

 

 

『カチッ』

 

 

璃々「カチッ?」

 

 

何かのスイッチを押す音が聞こえると、いきなり扉が開いた。おそらくどこかのスイッチが起動して、ここの扉が開いたと思うが、一体誰が…………?

 

 

黎斗「遅かったではないか、諸君。」

 

紫乃愛「黎斗さん。」

 

璃々「ちょ、どうやって開いたの!?」

 

黎斗「ガルッチがメンタル回復している間、私もこの場所を確認していたが、こっち側にスイッチがあったのでな。それで押してみたら、扉が開いたというわけだ。」

 

ガルッチ「そうだったのか。とりあえず黎斗、どうだった?この場所を確認して。」

 

黎斗「ああ。神の私からして、ここから先何かが蠢いてる気がする。それに、バグスターの気配も。」

 

 

バグスター?この世界にバグスターが?

 

 

珠月「黎斗センセー、バグスターってなぁに?」

 

黎斗「バグスターというのは、人間にも感染することができるコンピューターウイルスだ。良性バグスターもいれば、悪性バグスターもいる。」

 

翠「人間にも感染できるコンピューターウイルスですか。」

 

ガルッチ「黎斗もバグスターだが、前も言ったが僕の仲間だ。けど、この先バグスターがいるって事は……………。」

 

黎斗「…………胸騒ぎがするな。とにかく、進んでみるとするか。」

 

 

黎斗の言うとおり、僕達は進んでいくと、何やら禍々しさを感じる魔物が、行く手を阻んでいた。

 

 

『■■■■…………!』

 

 

璃々「な、ななななな、何なのよあれ!?」

 

珠月「こ、怖い………!怖いよ、センセー!」

 

優里音「わ、私に聞かれても…………。あ!もしかしたら、地獄の原住民とか?」

 

ガルッチ「いや、違う。それは無い。」

 

璃々「あんな化け物染みた地獄の原住民とか、何処に居るのよ!?地獄ならもっと…………、もっと………………?」

 

ガルッチ「おい、まさか……………。」

 

璃々「地獄ゥゥゥゥゥゥ!?!?!?

 

 

今更か!?この人今更気付きましたよ!?普通に考えたら……………いや、普通に考えても、ここが地獄だなんて考えられないだろうなぁ。

 

 

優里音「い、今更気づいたの!?あそこに放り出される前に、説明されたじゃなーい!」

 

璃々「意味不明だったから、聞き流してただけ!私は悪くないわ!」

 

ガルッチ「いや、駄目でしょ。滅茶苦茶重要そうなこと聞き流したら駄目でしょ。」

 

紫乃愛「大声で出さないで下さい!刺激して襲われたら如何するんですか!?」

 

塔子『まずいわね。そこはまだ、クリミナルが現れる場所じゃないのに………。』

 

 

クリミナル?この世界で言う、魔物って奴か。

 

 

塔子『歪んだ罪人の魂よ。もう人間の意志はないわ。要は貴方達の敵って訳。もしもやられたら、その時点でヨミガエリはできなくなるから、注意して。』

 

璃々「さらっと怖いこと言わないで頂戴!!」

 

ガルッチ「つまり、この子達が死んだらGAMEOVERって訳か………。」

 

黒絵「え…………!?」

 

珠月「そ、そんなのやだよ…………!」

 

 

けど、バグスターは一体何処に?

 

 

『■■■■■■…………!!』

 

優里音「ねぇ、あのクリミナルって子、なんだか黄色い粒子が見えるんだけど…………。」

 

塔子『黄色い粒子?クリミナルにそんな特徴は無いはず………。』

 

『■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!』

 

 

姿が変わって、人型のロボットに?まさかあのクリミナル、バグスターに感染されてる!?

 

 

司「へぇ、面白い事になってるなぁ。」

 

黎斗「バグスターユニオンか。これは私とガルッチの出番だな。Lv1で行くぞ。」

 

ガルッチ「ちょっと待ってね。…………皆、よく聞いて。今から僕と黎斗は、彼奴を相手にして、クリミナルとバグスターを分離する。分離したら、すぐクリミナルを倒して!」

 

璃々「わ、私には無理よ!!!」

 

ガルッチ「馬鹿言うな!戦わなければ、生きて帰れないんだ!ヨミガエリたいなら、今一致団結して、クリミナルを叩き潰せ!いいな!!」

 

翠「…………先生の言うとおりです。ですが、そのバグスターユニオンってのは、先生方に任せます。」

 

ガルッチ「任せろ。クリミナルが出たら、すぐに叩き潰せ!!行くぞ。」

 

黎斗「ああ。」

 

 

黎斗はゲーマドライバーを付け『プロトマイティアクションXガシャット』を、僕はゲーマドライバーΩを付け『ラッシュマッチレスガシャット』を持ち、起動する。

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

黎斗「『グレード1』!」

 

ガルッチ「『二等兵』!」

 

「「『変身』!」」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【【レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!】】

 

 

紫乃愛「え…………?」

 

璃々「先生はともかく……………。」

 

優里音「黎斗さん、なんですかその格好!?」

 

 

あー、そういえば黎斗のLv1はゆるキャラだったな。すっかり忘れてた。

 

 

ガルッチ「仮面ライダーゲンム。Lv1。あの姿ではあるが、バグスターユニオンにとって、最も効果的な姿だ。んで、僕のは戦国時代にいる歩兵だけど、ゲンムと同様だ。まぁ、見てなって。」

 

 

【ガシャコンブレイカー!】

 

【ガシャコンスピア!】

 

 

そういえば、何気にガシャコンスピアを使用するのは初めてだな。基本的に、剣で攻めてるけど、この姿のときだけ、この武器なのかな?まぁいいか、今はバグスターユニオンを倒す方を優先しよう。

 

 

『■■■■■■■■■■■!!!!!!!』

 

 

黎斗「コンティニューしてでも、クリアする!」

 

ガルッチ「Let's start the party!!」

 

 

いきなり襲ってくるユニオンだが、双方に避け、攻撃を仕掛ける。黎斗はハンマーモードにして、ユニオンを叩いていて、僕はスピアモードで、突いていた。無論、一突き10回ほど突いてる。

 

 

『■■■■■■!?』【HIT!】【HIT!】

 

 

黎斗「ヴァーーーーーハッハッハ!!!頭が高いぞ、貴様ァ!頭を垂れるがいい!!」

 

ガルッチ「すげぇテンション高いなぁ、黎斗。っと、エナジーアイテム取るか。」

 

 

っと、多分この巻物が、アイテムボックスかな?とりあえずとってっと。

 

 

【高速化!】

 

 

巻物取ったらすぐに高速化か。まぁ、壊すより早いけど、こっちがより運を絡んでしまう気がする。

まぁ、Lv1限定だし、気にしないでおこう。

 

 

黎斗「ガルッチ、そっちに来るぞ!!」

 

ガルッチ「了解!さぁ、ついてこれるか?」

 

 

バグスターユニオンからしたら、僕が複数見えているだろう。けど、無理は無い。こちらの敏捷性と高速化メダルを掛け合わせた事で、より分身しているように見えるようになってるからだ。

まぁ、もう一つのアイテム取るけどね!

 

 

【分身!】

 

 

『■■■■■■■!?』

 

 

ガルッチ「そらよっと!」

 

 

『■■■■■■■!?!?!?』【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】

 

 

璃々「す、凄い……………。」

 

紫乃愛「戦い慣れて、いたんですね…………。」

 

 

そろそろ蹌踉けてきたようだな。決めるか。

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「黎斗!下がれ!」

 

黎斗「キメワザか。いいだろう。」

 

 

ガシャコンスピアに差し込んでっと。

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【ラッシュクリティカルフィニッシュ!】

 

 

ガルッチ「…………一歩音超え、二歩無間、三歩絶槍!『無明百段突き』!!!」

 

 

『ドスッ!』

 

 

璃々「……………百といった割に、一突きだけ──────」

 

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』【GREAT!】×100

 

 

優里音「って割には、ちゃんと100回当たってましたけど!?」

 

翠「見えませんでしたが、確かに、百回突いてました…………。ですが、同時に100回突くなんて、出来るのでしょうか………………?」

 

黎斗「7人とも、クリミナルとバグスターが分裂するぞ。戦う準備をしとけ。」

 

 

キメワザが決まったことにより、バグスターとクリミナルが分裂した。

 

 

「クソ、この化け物と融合すれば、クリミナルバグスターユニオンが生まれる筈だというのに、良くも邪魔してくれたな!!」

 

黎斗「ソルティバグスターか…………。」

 

ガルッチ「バグスター……………。」

 

 

そういえば、パラドが何か言ってたな。様子がおかしいとかなんとか…………。

 

 

ソルティ「邪魔してくれた礼だ。お前達を塩漬けにしてやる!」

 

ガルッチ「塩漬けするなら、大根でも漬けておけ!『兵長』!」

 

黎斗「こちらも…………!『グレード2』!」

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーン!X!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

ソルティ「何だ?其奴はともかく、貴様は何者だ!?」

 

ガルッチ「仮面ライダーファンタズム。Lv2、エミヤシロウフォームだ。そして、『ボーイズライザー』!」

 

 

今度はボーイズライザーを呼び出し、二つのカプセルを呼び出す。

 

 

【ガッチョーン…………。】

 

 

ガルッチ「融合!」

 

 

司波達也のカプセルを起動させて、装填ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「アイ、ゴー!」

 

 

今なってるエミヤシロウのカプセルを起動させて、装填ナックルに入れる。そして、そのナックルを持ち、スキャンする。

 

 

ガルッチ「ヒア、ウィー、ゴー!!」

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

ガルッチ「掴むぜ、希望!『融合変身(フュージョントランスフォーム)』!!」

 

 

【ガッチャーン!フュージョンレベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

『司波達也!エミヤシロウ!ボーイズライズ!マジックアーチャー!』

 

 

半分は司波達也の学生服、もう半分はエミヤシロウの赤原礼装を着込んだ服装に変わっていた。

 

 

ガルッチ「『『Lv2.5。マジックアーチャーだ。ソルティバグスター、我らの攻撃を受けきれるか?』』」

 

ソルティ「ふ、巫山戯た格好を…………!テメェなんか…………、テメェなんか怖かねえ!!野郎ブッ殺シテヤラァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!

 

 

さぁ、第弐ラウンドだ!!

 

 

next episode




新フュージョンライズ


マジックアーチャー


司波達也(魔法科高校の劣等生)×エミヤシロウ(Fateシリーズ)


司波達也の分解と再成、フラッシュキャスト、自己修復機能、超一流の体術、精霊の眼(エレメンタル・サイト)等と、エミヤシロウの投影魔術を複合したフュージョンライズ。



あと紹介忘れてましたがこちら


ツインドラゴン


兵藤一誠(ハイスクールD×D)×ヴァーリ・ルシファー(〃)


兵藤一誠の『倍加』とヴァーリの『半減』の二つを重ねたフュージョンライズ。ウルトラマンジードの『ソリッドバーニング』みたいなもの。


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episode83 Fusionした力で敵を倒せ

-???-

 

 

???side

 

 

ふむ、よもや奴がここに来るとはね。私を商品価値を絶版にするとは…………。しかし、面白い収穫だ。あのクリミナルとかいう魔物にも、バグスター感染させることが出来るとは…………。

 

 

「正宗様、ソルティバグスターを助けには?」

 

正宗「いらん。元より奴は、商品価値すらない敵キャラだ。」

 

 

まぁ、どちらにせよ、奴を絶版にさせるチャンスだ。あのお方の期待を応えるために、この私『壇正宗』。いや、『時間魔王 壇正宗』として、奴を仕留めてみせよう。

 

 

sideChange

 

 

 

-第946号 囚監フロア B3F-

 

 

ガルッチside

 

 

黎斗「如何したァ?随分と弱ってるじゃないか?ソルティぃ………!」

 

ソルティ「ば、馬鹿な。今の私が、ここまで苦戦する筈が、無いというのに…………!」

 

ガルッチ「『『何故かって?それは黎斗に聞け。』』」

 

 

まぁ、黎斗の煽りを聞かなきゃならないけどね。(喋らないとは言っていない。)

 

 

黎斗「ソルティバグスターァァァァァ!!何故君が弱っているのか。何故我々には勝てないのかァァァァ。その答えはただ一つ。」

 

ガルッチ「『『そう、たった一つのシンプルな答えだ。』』」

 

ソルティ「たった、一つの…………答えだと…………!?」

 

黎斗「私とガルッチが、滅茶苦茶強いからだァァァァァァァァァァァ!!!!!アーハハハハハハハハハアーハハハハハハハハハハ!!!!

 

ソルティ「……………もう許さん、マジで許さんぞ!貴様ら…………!」

 

 

もう黎斗の奴、常に挑発スキルでも持ってんじゃねえの?

 

 

紫乃愛「先生!クリミナルを倒しました!」

 

ガルッチ「『『待ってろ、もうちょっとで此奴を倒せる!』』」

 

ソルティ「全身塩塗れにしてやる!!食らいやがれ!ソルティ流超必殺、『シーソルティアタック』!!」

 

ガルッチ「『『って、今更だけど完全にギャグ漫画の聖徳太子じゃねえか!!』』」

 

珠月「それに、なんだかしょっぱそうな名前!!!」

 

ソルティ「フハハハハハハハ!!先ずはゲンム!お前から塩漬けにしてやる────」

 

黎斗「私はここだぞ?」バァーン

 

ソルティ「ファ!?」

 

璃々「い、いつの間にあのバグスターって奴の後ろに!?」

 

ソルティ「そ、そんな……………!確かに目の前にいたはず!!」

 

 

ネタバレすると、ソルティが攻撃しようとしてたのは、僕が作った幻影のゲンムです。幻なだけに、ソルティは乗せられたようです。

 

 

ガルッチ「『『さてと、トドメと行くぞ。黎斗!』』」

 

黎斗「ああ。」

 

 

【【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】】

 

 

ソルティ「あ、これやばい。逃げなきゃ。」

 

ガルッチ「『『逃がすとでも?『地の鎖』!』』」

 

 

『ジャラジャラ!』

 

 

逃げようとするソルティだが、エミヤの投影の力を借りて、鎖を出現させて縛り付けた。

 

 

ソルティ「待って待って!許して下さい!お願いです、私が悪かったです!もう襲いません!」

 

ガルッチ「『『許すか許さないかは、黎斗に聞きな。』』」

 

黎斗「ソルティバグスター、君を削除する。」

 

ソルティ「ひ、ヒィィィィ!!」

 

ガルッチ「『『ところで、一つ質問だが、黎斗がトドメを刺すか、僕がトドメを刺すか。当ててみな。』』」

 

ソルティ「ひ、ひと思いに、ゲンムで、やってくれ。」

 

エミヤ『no no no no no!』

 

ソルティ「ファ、ファンタズム!?」

 

達也『no no no no no!』

 

ソルティ「え"!?りょ、両方ですか!?」

 

ガルッチ&黎斗「「『『yes yes yes yes yes!』』」」

 

ソルティ「もしかして、クリティカルストライクですかぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?

 

司「yes yes yes,oh my god…………….:-/」

 

 

 

【マイティクリティカルストライク!!】

 

 

【マジックアーチャーマッチレスクリティカルストライク!!】

 

 

黎斗「ヴァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

ガルッチ「『鶴翼三連蹴り』!!叩き込む!!」

 

 

ソルティを空に蹴り上げ、黎斗のライダーキックが直撃、そして僕の鶴翼三連が決まる。

 

 

『ズバァァァァ!!』

 

 

ソルティ「グギャァァァァァァァ!!!!!!」【PERFECT!!】

 

 

【【会心の一発!!】】

 

 

いやぁ、決まった決まった。っていうか、ノリが良いな。ソルティバグスター。っていうか司も、何気に乗ってくれたし。

 

 

【【ガッシューン…………。】】

 

 

優里音「凄い………、格好良かったです!お二人さん!」

 

黒絵「うん、格好いい。」

 

紫乃愛「ですが、オーバーキルなのでは?」

 

翠「ええ、色々と、オーバーキルです。」

 

ガルッチ「『『それはそうだけど、こうでもしないとまた戦う嵌めになりそうだしさ。』』」

 

黎斗「む?解除しないのか?」

 

ガルッチ「『『ああ、暫くはフュージョンしたままで行くつもりだ。』』」

 

 

それに、達也の能力は、今後も使用することが多くなるしな。

 

 

ガルッチ「『『それに、もしかしたらさっきのクリミナルが、何処にでもいるかもだし、バグスターもいるって可能性もあるしね。』』」

 

璃々「ちょ、ちょっと待ちなさい!クリミナルとバグスターとやらは、何処にでも現れるの!?」

 

塔子『今の状況だと、何処に現れてもおかしくないわね。それに、あのバグスターっていうのも、ないとは言い切れないわ。』

 

黎斗「クリミナルはともかく、バグスターもか…………。」

 

塔子『本来、そこは安全な場所なの。調査しないと分からないけど、想定外の事態が起こってるわね。そのバグスターってのも、何か関係もあるかもしれないし。

私も、何が起きているか調べてみるわ。キャンプ以外では襲われると思いなさい。』

 

 

よかった。司達を連れてきて正解だったかも。

 

 

紫乃愛「とはいえ、クリミナルに関しては、私達。バグスターに関しては、先生と黎斗さんに、任せた方が良いかもしれません。」

 

黎斗「ああ。ただ、此方もサポートには回る。」

 

ガルッチ「『『そろそろ行くぞ。いずれにせよ、クリミナル達がウジャウジャいるだろうし、倒しながら進むぞ。』』」

 

優里音「はーい!」

 

司「そうだな。」

 

 

さて、さっさと─────

 

 

『■■■■■■!!!!』

 

ガルッチ「『『早速かよ。』』」

 

璃々「………これが俗に言う、テンプレかしら?」

 

司「……………そうだな。とりあえず、倒すか。」

 

 

っとまぁ、クリミナルが現れば、そのまま倒していった。そして、ある程度進むと、何やらカプセルらしきものが落ちていた。

 

 

璃々「何か落ちているわね。これは……………カプセルかしら?」

 

司「……………。」

 

 

あれ?一瞬司の顔が…………。

 

 

優里音「私、知ってるわ~。それは、栄養たっぷりの、ビタミン剤なのよ~。一粒でお肌つるつる~。一気に何歳も若返っちゃうんだから~。」

 

司「へぇ?じゃあ、試しに飲んでみるか?」

 

優里音「無茶言わないで下さ~い!道端にあるものなんて─────」

 

 

優里音が喋ってる間、僕はそのカプセルに近付いてみた。すると、何かに反応するかのように、あるガシャットが現れ、震えだした。

 

 

紫乃愛「先生、何か震えてますよ。」

 

ガルッチ「? 何だろ?」

 

 

それは、いつの間にか僕のポケットの中にあった『セブンシンカレクイエムガシャット』だった。どうやら、そのカプセルに反応があるようだ。それを近づけると、カプセルはガシャットの中に吸い込まれていった。

 

 

珠月「あ、吸い込まれちゃった………。」

 

ガルッチ「『『……………何か、意味でもあるのか?』』」

 

黎斗「分からんが、とにかくこのガシャットに反応する物があったら、一度近づけて使った方が良いかもしれんな。」

 

ガルッチ「『『そうだな。』』」

 

 

っていうか、今更だけど、あれって薬物なのかな?後で投影して、調べてみる価値があるな。そう思いながら、次の階に到着した。

 

 

-第946号 囚監フロア B2F-

 

 

んで、また通り道にクリミナルがいる…………。今度はバグスターに掛かってないようだな。

 

 

璃々「ま、またクリミナルが…………。私はああ言うのが生理的に受け付けないのよ!」

 

紫乃愛「苦手意識があるせいですよ。先ずは別の生き物でなれたらどうです?私の足元にいるこれとか。」

 

 

えーっと、紫乃愛が持ってるそれって、ダンゴムシっぽい何かかな?

 

 

璃々「そ、そそ、そんなグロテスクなものを見せないで!?あなた、見た目よりも図太過ぎるわよ!?」

 

紫乃愛「慣れですよ、慣れ。見た目はダンゴムシですし、この手の平をくすぐる感触とか────」

 

 

『ベチャッ!』

 

 

ガルッチ「『『爆発した…………。そして、何かが璃々の顔に………。』』」

 

璃々「いやぁぁ!!紫色の液体が、私の顔にー!!気持ち悪い気持ち悪い気持ちわるーい!!」

 

司「なぁ、今何かを想像したか?」

 

ガルッチ「『『言っても良いが、そんな度胸は持ってないぞ。あんなのぶっかけられたらたまったもんじゃ無い………。』』」

 

璃々「あー、もう我慢できないわ!!クリミナルだろうがバグスターだろうが何だろうが、全部纏めて切り捨ててあげる!!!」

 

 

うわぁ、凄いとばっちり。ってかあんた、バグスター倒せないだろ。

 

 

■■■(解せぬ)。』

 

 

気のせいか?今解せぬって言ってたような…………。まぁ、ご愁傷様。

 

 

『グシャ!バキッ!ドゴッ!ザクッ!ブシャァァァァァァァッ!!!!』

 

 

璃々「ふう、すっきりしたわ。」

 

 

oh…………、滅茶苦茶エグい音出したな、この人。

 

 

ガルッチ「『『とりあえず、顔拭け。綺麗な顔が台無しだろ。』』」

 

璃々「あ、ちょっと………!」

 

 

全く、もしどっかのエロ男がいたら、絶対卑猥な妄想して襲い掛かってくるだろうな。そん時は一夫多妻去勢拳で決めなくては…………。とにかく、拭き終わった事だし、進もう進もう!

 

 

ガルッチ「『『そういえば、クリミナルの後ろにキャンプがあったな。とりあえずここで戦闘慣れするために、クリミナルと戦うぞ。』』」

 

紫乃愛「なるほど、確かにいいですね。強くなっていけば、どんなクリミナルでも、倒せますしね。」

 

黒絵「けど、バグスターっていうのがいたら……………?」

 

ガルッチ「『『そん時は、僕と黎斗の出番だ。だから、気にせずクリミナルと戦ってくれ。ピンチになったら、キャンプに入って休憩しよう。』』」

 

璃々「でも、どうやってサポートするの?」

 

ガルッチ「これを使う。」

 

 

【PERFECTPUZZLE!】

 

 

黒絵「『パーフェクトパズル』?」

 

黎斗「そう。パーフェクトパズルというのは、ゲームエリアのあらゆる物質を自在に操るパズルゲームだ。体力が少なくなったら、『回復メダル』で治すことが出来るし、相手を妨害したり、逆に味方を強化させたり出来る、サポート用ガシャットだ。まぁ、戦えなくもないがな。」

 

ガルッチ「『『まっ、とりあえず戦闘訓練を始めるぞ。皆、武器を構えて。』』」

 

 

珠月と黒絵は震えてるけど、戦う覚悟はあるっぽいな。

 

 

司「アタシも?」

 

ガルッチ「『『君もだ。んじゃ、行くぞ。』』」

 

 

『~♪』

 

 

口笛吹くと同時に、クリミナル達が現れ、彼女達に襲い掛かってきた。こっちはこっちで、バグスター(戦闘員)が来たようだし、倒すとするか。

 

 

next episode




原作と大きな違い


クリミナルに感染したバグスターが出現

黒絵と珠月が戦闘に参加。(まだ覚悟が決まってないが。)

カプセルは『セブンシンカレクイエムガシャット』に吸収(後に使う予定。)


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episode84 隠れ家へWelcome

-第946号 囚監フロア B2F-

 

 

ガルッチside

 

 

どうも、現在7人の半罪人の女の子達の『指導教官』をしてるガルッチです。今はキャンプにて、休憩を取っています。

とはいえ、問題は狭いって事だな。安全とはいえ、これだとなぁ…………。

 

 

ガルッチ「『『そういえば、紙でも効果あったかな?ちょっと試してみるか。『投影、開始(トレース・オン)』。』』」

 

 

瞬時に紙と鉛筆を取り出し、隠れ家の入口を開くための魔法陣を描き始めた。

 

 

黎斗「隠れ家の魔法陣かな?」

 

ガルッチ「『『うん。あっちの方が比較的安全だし、食事も出来るしね。』』」

 

 

っと、書き終えたぞ。もうちょっと大きく書きたかったが、これ以上は邪魔になるしね。後は、詠唱を。

 

 

ガルッチ「『『『Пространство обороны совершенства, Жемчужной реки защитить каждую катастрофу.(万全の守りの空間よ、あらゆる厄災を守りたまえ。)』』』」

 

 

お、紙でも起動したが、問題はその中に入れるかどうか…………。

 

 

 

 

 

 

─少年確認中─

 

 

 

 

 

 

よし、どうやら大きさ関係なく入れるな。とりあえず、次から休憩するときは、この隠れ家を使うとするか。紙を畳んでっと。

 

 

珠月「センセー、何を書いてたの?」

 

ガルッチ「『『このキャンプより安全なところ。少なくともここよりは広いから。』』」

 

紫乃愛「そんなのがあるのですか!?」

 

翠「ですが、紙で書いただけでは、安全じゃないですが。」

 

ガルッチ「『『まぁ、次の休憩の時に使うから、それで確認してくれ。そろそろ行くぞ。』』」

 

 

黎斗はバグヴァイザーⅡの中に入り、僕達はキャンプを後にして、道を塞ぐクリミナルを倒し、次の階に到着した。

 

 

-第946号 囚監フロア B1F-

 

 

司「先生、さっき休憩したけど、何時まで歩かせるんだ?ずっと同じようなところが続いて退屈なんだよ。…………アンタが楽しませてくれるなら我慢出来そうだけどな。」

 

ガルッチ「『『例えばどんなのが良いんだ?』』」

 

珠月「ねぇねぇ、何を楽しませるの~?ミズキにも教えて、教えて~。」

 

ガルッチ「『『あー────』』」

 

司「お子様に分かりやすく言えば、大人のプロレスごっこだな。」

 

 

こ、こいつ。遠回しにセックスの話をしたな!?ま、まぁ強ち間違いじゃないけど、その話はまだ早いっての!

 

 

珠月「プロレス!バーンってやって、ビューンってするやつだー!ミズキもしたーい!」

 

ガルッチ「『『そ、それは大人になってから、な?』』」

 

司「そうそう。まっ、先生は特殊性癖っぽ─────」

 

ガルッチ「『『(;¬_¬)ジー』』」

 

司「分かった、分かったからその眼はやめろ。」

 

黒絵「……………変態さん?」

 

ガルッチ「『『なんでさ………。』』」

 

 

強ち間違いじゃないのが辛いなぁ。だって、バイだし、実はMだし…………。いや、もう考えないでおこう。自虐過ぎる。

 

 

司「まぁ、ヨミガエリはともかく、もっと楽しく行こうぜ。かったるいのなんて、御免だからな。」

 

ガルッチ「『『それには賛成だ。』』」

 

璃々「賛成するのね…………。」

 

 

っと、進んでいると、またクリミナルが道を塞いでいた。

 

 

珠月「あー、また変なのがいる~!」

 

璃々「珠月、後ろに下がりなさい。危ないわよ。」

 

ガルッチ「『『(お姉ちゃんだな…………。)』』」

 

珠月「えー?でもでも、たまに可愛いのがいるよ~?あれも駄目~?」

 

璃々「見た目に騙されちゃ駄目よ。今の内に見る目を養っておきなさい。」

 

珠月「可愛いと思うのになぁ……………。」

 

ガルッチ「『『気をつけて、倒したらまたクリミナルが道を塞いでるぞ。』』」

 

黒絵「まだ、いるの…………?」

 

ガルッチ「『『大丈夫、僕が教えた戦いのイロハを思い出して。っと言っても、ある人のあり方を参考しただけだけどね。』』」

 

エミヤ『私のか?』

 

 

当たり前だろ。お陰で瞬時に投影出来たしね。

 

 

黒絵「……………分かった。」

 

ガルッチ「『『その先の道を塞いでるクリミナルもいる。此奴らを倒したら、目の前扉がある場所にキャンプがあるから、そこで休憩するぞ!』』」

 

 

『■■■■■■■!!!』

 

 

まぁ、結果的に道を塞いでいたクリミナルは倒され、扉がある場所に到着した。

 

 

黒絵「……………疲れた。」

 

翠「ここが、休憩ポイントですね…………。」

 

ガルッチ「『『よし、そろそろ使うか。皆、キャンプのところに入って。そこで紙を開くから。』』」

 

優里音「はーい。」

 

 

そして、3回目のキャンプに入り、皆の中心になるように、紙を広げた。

 

 

璃々「これが?」

 

翠「まるで、魔法陣のようですが、ここがキャンプよりも安全な場所ですか?」

 

ガルッチ「『『僕が先に入るから、皆も後に続いて入って。』』」

 

 

そうして僕は、皆より先に、隠れ家の中に入っていった。

 

 

-隠れ家-

 

 

さてと、先に入ってくる者は…………?

 

 

司「よっと。って、屋敷!?」

 

ガルッチ「司が先か。他の皆は?」

 

司「来ると思うぜ。それにしても、こんな隠れ家があるだなんて、先生の家か?」

 

ガルッチ「いや、別荘だと思ってくれ。僕の家は二つあるようなもんだしね。」

 

司「へぇ、先生って案外金持ちなんだな。」

 

ガルッチ「むしろ金持ってないと、食費がね…………。まぁここは飼育や畑も色々あるし、食料不足になることはないな。」

 

 

まぁ、本音を言うとここは隠居予定だった場所だけど、今となっちゃ隠れ家に等しいしな。

 

 

璃々「ほ、ホントに大丈夫なんでしょうね?」

 

紫乃愛「司さんがなんともないって事は、そう言うことでしょうね。」

 

優里音「でもここ、地獄とは思えないほど、重い空気はないですね~。」

 

翠「あ、あり得ません!ただ書いただけの魔法陣の筈なのに、こんな場所に…………。」

 

珠月「そ、それに、戻れるかどうか──────」

 

ガルッチ「『『その点では安心しろ。ちゃんと出られるようにしてある。』』」

 

璃々「そうなのですか?」

 

ガルッチ「『『何度も使ってるからね。とりあえず、休憩時はキャンプではなく、ここになる。それと、7人とも半罪人で、ヨミガエリするまでの期間って事は忘れないで。』』」

 

 

というか7人とも幽霊みたいな存在だしな…………。神様であり有翼人の僕に、半罪人で事実上幽霊の7人、そしてバグスターが1人。

うん、改めて思うと、カオスだな。(ある意味。)

 

 

ガルッチ「『『さてと、グラファイトに聞いてみるか。』』」

 

 

『Prrrr,Prrrr』

 

 

グラファイト『呼んだか、ガルッチ。』

 

 

紫乃愛達が休憩している中、僕はグラファイトに通信をかけた。

 

 

ガルッチ「『『ああ。『Criminal Girls2』にて、バグスターを見つけた。』』」

 

グラファイト『彼奴ら、あんなところにいたのか…………。』

 

ガルッチ「『『それと、この世界に来た途端、あの時の気配も僅かながら感じたんだ。』』」

 

グラファイト『君が言ってた、破滅魔王のような?』

 

ガルッチ「『『ああ。それも、一度倒したはずの何かの気配が。』』」

 

グラファイト『一度倒したはずの?だとしたら、何らかの形で強化されて復活しているはずだ。気を付けろよ。』

 

ガルッチ「『『ご忠告感謝する。』』」

 

 

『ピッ』

 

 

何らかの形で強化されて、か。まさか、だが確かに、DIOがロードローラーとタンクローリーを使ってトドメを刺したはず…………。

でも、もし復活をしていたのなら……………、バグスターを操って、『ポーズ』の力も強化されているに違いない…………。

とはいえ、どうやって蘇ったって言うんだ?ガルベルが言うあのお方か?フラウィーと盾子は、流石に無関係だと思うが、盾子がなぁ…………。

 

 

(盾子「流石の私もノータッチよ。」

 

 

フラウィー「誰に言ってるの。」)

 

 

なんか盾子が無実だとか言ってるけど、やりかねないからね?ん?なんか裾を引っ張られるような感じが…………。

 

 

黒絵「…………。」

 

ガルッチ「黒絵か。どうかしたの?」

 

バロン『聞きたいことがある。』

 

 

って、ぬいぐるみで喋るのか。

 

 

バロン『あの場所は、本当に地獄なのか?死んだら全てが終わって、楽になるんじゃないのかよ。』

 

ガルッチ「『『うーん、僕が知ってる地獄は、あんな場所じゃないし、そもそも地獄というのは、人それぞれだしな。』』」

 

バロン『そうなのか?』

 

ガルッチ「『『ああ。とりあえず、僕に着いてきて。』』」

 

 

とりあえず僕は、黒絵を連れて、個室というよりかは、自分の部屋に入れ、お茶などを用意させた。

 

 

ガルッチ「『『緑茶でよかったかな?』』」

 

黒絵「……………。」コクッ

 

ガルッチ「『『そうか…………。』』」

 

バロン『さっきの答えで聞きたいんだが、いいか?』

 

ガルッチ「『『なんだ?』』」

 

バロン『ガルッチにとっての地獄ってのは、なんだ?』

 

 

地獄…………、か。難しいけど、一つ答えるとしたら…………。

 

 

ガルッチ「『『人生、かな。』』」

 

黒絵「え………………?」

 

ガルッチ「『『詳しく話せば長くなるようだけど、大雑把に言えば、人生そのものが地獄と言うべきだろうな……………。』』」

 

黒絵「人生………、そのもの……………?」

 

バロン『何でそんなことが言えるんだ?いくらお前でも、幸せはあっただろ。うちのご主人と違ってさ。』

 

 

幸せはあったか。ああ、そりゃ勿論。

 

 

ガルッチ「『『あるさ。けど、それはあくまで、一時凌ぎにはならなかった。』』」

 

バロン『詳しく教えろ。』

 

ガルッチ「『『なら、今だけ…………腹話術なしで、お願いしてくれ。この場所は、他の場所とは違って、時間の概念がないからさ。』』」

 

黒絵「…………お、おね………が………い…………。」

 

 

うーん、結構無理させてるとは言え、おそらくこれが限界かもな。んじゃあ、教えるか。

 

 

ガルッチ「『『んじゃあ言うけど、本来僕は地獄に行かなくてはならない存在だったんだ。』』」

 

黒絵「そう、なの……………?」

 

ガルッチ「『『ああ。転生する前は、何処にもいそうで居ない。誰も見てくれない。影の薄い人だった。基本僕は、星座や神話等の難しい本を読むのが好きで、いつも重い本を持って、神社で独り、読んでいた。暗くなるまで、誰とも関わらず、ずっと独りだった。

 

 

 

………………ある出会いまでは。』』」

 

黒絵「ある出会い?」

 

 

その出会いが、人生の転機。いずれかは壮絶な物語を描くことになるなんて、誰も思わなかっただろう。

 

 

 

 

 

 

『勝又未来』。今は門矢未来だけど、彼こそ、僕の人生を変えた…………。

 

 

ガルッチ「『『ある日の夕暮れ、いつも通り重い本を持って神社に向かおうとしたら、2人の少年が、仮面を被った子と出会った。何でもその子は、万引きしたという疑いをかけられてね。』』」

 

黒絵「万引き……………を?」

 

ガルッチ「『『そう。といっても疑われていたし、何よりある少年が放った言葉で、僕の何かがキレたんだ。気が付いたら、その少年を半殺しになってたんだ。

手には血が着いていて、それを見たもう一人の子は怯え、逃げ帰ったんだ。僕も何が何だか分からなかったが、少なくとも僕は、その言葉が許せなかったんだと思う。』』」

 

黒絵「…………強かったの?」

 

ガルッチ「『『多分、重い本を持って、何度も神社に歩んでいたから、あれだけの力が出せたんだろうね。』』」

 

 

と言うかまず、よく重い本を持って、神社に行けたなって思うよ。

 

 

ガルッチ「『『その後は、万引きの被害者に頭を下げ、万引きの疑いをかけられた子を庇ったんだ。この子に非はない。けど、証拠がないなら、僕が濡れ衣を着て、償うために働くことにしたんだ。

あっちからしたら、多分いきなりその少年を殴り付けた子だと思われただろうな。』』」

 

バロン『変な出会いだな。』

 

ガルッチ「『『けど、それが人生の転機だった。時折会って話をしている内に、其奴の事が好きになっていったんだ。もう、離れたくないぐらいにね……………。』』」

 

バロン『何処も地獄とは言えないじゃねえか。』

 

ガルッチ「『『ああ。だが、結果的には、その子の計画に加担し、2人だけで一緒にいられる世界を作ろうと、ある化け物を作る事になった。』』」

 

 

今思えば、正気の沙汰じゃなかった。いや、狂気を通り越して、どう表現すれば良いのか、分からなかった。

それだけ僕は、未来を愛するが故に、病んでいたのだろう。

 

 

ガルッチ「『『化け物を作ろうとした故に、多くの人、英雄、反英雄など、無差別に殺していった。地獄どころか、消されても不思議ではない。それだけ僕は、大いなる大罪を犯してしまったんだ。』』」

 

黒絵「…………。」

 

ガルッチ「『『だが、化け物を作り終えた後、その子の子供を使って、試運転した瞬間、僕は死んだ。

自業自得、と言う方が正しいだろうね。』』」

 

黒絵「そんな…………、何で…………、何で…………?」

 

ガルッチ「『『それだけ、その子の事を、愛していたと言うことだ。その子より汚れようとも、全身血塗れになろうとも、其奴と一緒に、幸せになりたかった。

けど、やったことは絶対に許してはならない。にもかかわらず、気が付いたら、ある神様と出会った。』』」

 

 

それが最初の転生、初代全王神ヴァルハラの息子、虚王魔神としての人生だった。

 

 

ガルッチ「『『……………実のところ、そこから転生者としての人生、いや神生だったけど、その時の記憶が途切れ途切れで、上手く話せないんだ。』』」

 

黒絵「…………ごめんなさい。」

 

ガルッチ「『『え?』』」

 

バロン『悪かった、話したくない事を話させてしまって。ご主人より、辛い人生を歩んでるなんて、思ってもみなかったから…………。』

 

ガルッチ「『『いや、僕が今でもこの話をしてるって事は、未だに自分を許せてないようだ。本当に、昔から進歩無いなぁ…………。』』」

 

黒絵「そ、そんなこと無い!」

 

 

いきなり黒絵が立ち上がったことにより、流石の僕もキョトンとしてしまった。

 

 

黒絵「だって、私より辛い経験を持っているのに…………、その話を聞いたら、私って…………、情けない気持ちになっちゃって…………。」

 

ガルッチ「『『黒絵。』』」

 

黒絵「ガルッチ先生、お願いです。どうか、自分を卑下しないで下さい…………。私の方が、私の方が……………。」

 

ガルッチ「『『……………君も、だろ?』』」

 

黒絵「!?///」

 

 

卑下しないで下さい、か。そういえば、未来も、フラン達も、似たようなこと言われたな。というか、黒絵の髪、凄くふわふわしてる…………。

 

 

ガルッチ「『『お互い、色々と卑下しちゃう事があるけど、一緒に克服していこう?黒絵は、人見知りとかあるけど、それも克服して、犯した罪を認め、乗り越えて行こう。

大丈夫、僕も頑張るからさ。』』」

 

黒絵「……………うん。私、頑張って、更生するから、『お兄ちゃん』も…………、頑張って。」

 

ガルッチ「『『ああ……………。』』」

 

 

黒絵の目を見ると、少しだけ覚悟を決めたかのような目をしていた。この子の罪は何なのかは分からないが、もしかしたら向き合って行けるかもしれない…………。

 

 

ガルッチ「『『あ、そうだ。今後の予定だけど………。』』」

 

黒絵「?」

 

ガルッチ「『『本当なら、ある程度進んだ後に言うつもりだったけど、黒絵には教えるね。』』」

 

黒絵「どんなの?」

 

ガルッチ「『『耳貸して。』』」

 

 

僕が考えた予定を、黒絵にこっそりと教えた。何しろ、皆は思っていないだろうけど、あのままいったら更生しないままヨミガエリをしてしまう可能性も有り得るしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒絵「お兄ちゃん、それって本当?」

 

ガルッチ「『『ああ。でもこれは、皆のためなんだ。多少の批判は承知の上だけど、更生するにはこうするしかない。』』」

 

バロン『お前がそうしたいっていうなら、俺も手伝う。ご主人も黙っておく。』

 

ガルッチ「『『そうしてくれ。』』」

 

 

…………っていうか思ったけど、『お兄ちゃん』?また僕、やらかしちゃった?

 

 

next episode




原作と違う点


黒絵が早くもお兄ちゃん呼び(というか心を開くのが早い。)


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episode85 CriminalBugster再び登場

-隠れ家-

 

 

黒絵とのお話も終わり、そろそろ出発しようと部屋から出たら、既に紫乃愛が仕切っていた。

 

 

紫乃愛「そろそろ出発します。忘れ物はありませんか?」

 

璃々「珠月、待ちなさい。靴紐が解けてるわよ。」

 

珠月「え?あ、うん…………。」

 

璃々「いつもの元気は如何したの?まるでひまわりが枯れたみたいじゃない。」

 

珠月「ミズキ、やっぱり役立たずなのかな………?」

 

ガルッチ「『『そんなわけ無いだろ。』』」

 

 

『ポンッ』

 

 

珠月「あ、センセー。」

 

紫乃愛「先生、黒絵さんの話が終わったのですか?」

 

ガルッチ「『『ああ。それより珠月、ホントに役立たずなら、最初から信用なんてしない。けど、役立たずじゃないって思うなら、自分に出来る行動で示せ。』』」

 

珠月「行動で?」

 

ガルッチ「『『そう。何度失敗してもいい。笑われたって良い。それでも屈する事なく、行動で示せば、いずれ報われる。

自分で得た教訓だ。覚えておけ。』』」

 

珠月「う、うん…………。」

 

司「うりうり~。」

 

優里音「司さ~ん!やめて下さ~い!」

 

翠「全く、休憩が終わっても騒がしいですね………。ところで黒絵さん、先生と何の話をしていたのですか?」

 

黒絵「秘密。」

 

 

さて、出発するとしますかね。

 

 

-第946号 囚監フロア B1F-

 

 

全員出た事を確認した僕は、隠れ家の入口の魔法陣を片付け、先へ進もうとしたが、鍵が掛かっていた。とは言え、場所はちゃんと分かってる。そう思いながら、鍵のある場所に向かい、1つ目の鍵を取った。

だが、鍵は二つ必要。もう一つ取りに行くと、スマホが落ちていた。

 

 

翠「あれは…………、スマホですね。如何してこんな場所に落ちているのでしょう?」

 

璃々「理由なんてどうでもいいわ。あれで外部と連絡できるか試しましょう。」

 

紫乃愛「じゃあ、私が調べてみますね。」

 

璃々「ちょ、ちょっと!?いきなり割り込んで来ないで頂戴!」

 

ガルッチ「『『ん?』』」

 

 

またガシャットが震えてる。今度は、スマホ?

 

 

黒絵「また?」

 

ガルッチ「『『らしいな。』』」

 

紫乃愛「あ、充電が切れてますね。これはもう使えそうにありません。」

 

ガルッチ「『『なら、このガシャットを使ってみよっか。』』」

 

 

今度はスマホを近づけると、カプセルと同じように、スマホはガシャットに吸収されていった。

 

 

璃々「何かと、便利そうね。そのガシャットってもの。」

 

ガルッチ「『『まぁ、何でなのかはこっちも分からんけどね。鍵はもうすぐだ。急ぐぞ。』』」

 

 

とは言ったものの、あっさりと鍵は手に入り、鍵が掛かっていた扉にいき、鍵を開けた。途端に扉が開いて、その先へ行こうとしたら、またクリミナルが邪魔していた。もうこれ、狙ってるだろ。

 

 

紫乃愛「見事に通せんぼうしてますね。」

 

ガルッチ「『『おいクリミナル、実は狙ってるだろ。』』」

 

翠「先生、クリミナルは喋りませんよ─────」

 

『狙ってる訳ねえだろ!』

 

全員『え?』

 

『■、■■■■!!!』

 

 

こいつ、今一瞬喋ったよね?

 

 

翠「…………聞かなかったことにしましょう。」

 

全員『そうしよう………。』

 

璃々「まぁ、怯む必要は無いわ。あんな雑魚、私が一撃で蹴散らしてあげる。」

 

紫乃愛「怪しいとは思わないんですか?強そうには見えないのに、ああして立ち塞がってるんですよ?」

 

璃々「ふふん。(´ー`) 私が居れば、罠なんて向こうから避けてくれるわ。」

 

ガルッチ「『『璃々、その考えは危ない。』』」

 

黒絵「ショット!」

 

 

『ズバンッ!』

 

 

『!?』

 

 

後ろから何かが来るのが分かったのか、黒絵は後ろに振り向き、魔法で攻撃を与えた。そこにはもう一匹のクリミナルがいた。本命のようだが、黒絵のお陰でボロボロになっていた。

 

 

黒絵「こんなんじゃ、ダメ!もっと強い魔力を…………!」

 

璃々「は、挟み撃ちですってぇぇぇぇぇ!?!?」

 

ガルッチ「『『だーから言っただろ。その考えは危ないって。後でお仕置きね、璃々。』』」

 

翠「しかし、拙いですね。私達では、クリミナルに対処出来ません。」

 

ガルッチ「『『いや、翠。それは違う。本命のクリミナルは、黒絵の魔法で痛手を負ってる。もう一撃を食らわせれば、倒せる。けど、敵は待ってくれない。珠月、黒絵のサポートして!今こそ行動を示すときだ!』』」

 

珠月「わ、分かった。」

 

司「アタシも手伝うぜ。黒絵、あまり無茶するな。一緒に合わせれば、絶対倒せる。」

 

黒絵「うん、お願い。」

 

ガルッチ「『『こっちもサポートする!』』」

 

 

【PERFECTPUZZLE!】

 

 

What's the next stage? What's the next stage?

 

 

ガルッチ「『『『少佐』!『融合変身(フュージョントランスフォーム)』!』』」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!フュージョンレベルアップ!】

 

 

青いパズル連鎖!大連鎖を目指せ!パーフェクトパズル!

 

 

ガルッチ「『『黒絵と珠月、司は後方のクリミナル!他は囮の奴を倒せ!!とりあえず、受け取れ!!』』」

 

 

【【【【マッスル化!】】】】

 

 

【【【【【【【鋼鉄化!】】】】】】】

 

 

【【【魔力増幅!】】】

 

 

【高速化!】

 

 

紫乃愛「凄い…………、力が漲ります!」

 

珠月「よし、足手まといじゃないところ、証明してみせる!!」

 

 

前方のクリミナルは紫乃愛、翠、璃々、優里音が。後方は珠月、黒絵、司、そして僕が相手をする事になった。

みんながやられないように、『鋼鉄化メダル』を全員にあげ、珠月には『高速化メダル』で素早さを上げ、黒絵と司、翠のような魔法を使う子には『魔力増幅メダル』で魔力を上げ、その他の子には『マッスル化メダル』で攻撃力を上げた。

 

 

『■■■■■■■!!!!!』

 

珠月「させない!」

 

 

『ガキンッ!』

 

 

ガルッチ「『『その武装、外して貰おう!』』」

 

 

『バラバラッ!』

 

 

『!?』

 

珠月「今よ!」

 

司「そらよっ!」

 

黒絵「ショット!!」

 

 

『ズバンッ!!』

 

 

『■■■■■■■■!!!!!』

 

 

よし、後方は終わった。後は前方のクリミナルだけ!

 

 

『親方ァァァァァァァァァァ!!!!』

 

璃々「貴方、喋れるなら、最初から喋りなさい!!!」

 

 

『ドスッ!』

 

 

紫乃愛「ホント、そうですね!!」

 

 

『ザクッ!』

 

 

翠「そこ、ツッコむところですか?」

 

 

『ズダンッ!』

 

 

優里音「これでトドメっ!!」

 

 

『ズサッ!!』

 

 

『グギャァァァァァァァァァァ!!!!!!』

 

 

おう、こっちも倒れたか。その後……………。

 

 

優里音「わぁ、2人とも凄~い!♪ 普通に倒せちゃったのね~!♪」

 

司「やれば出来るって事だろ?珠月も凄いが、黒絵の攻撃は凄かったな。」

 

珠月「え、えへへへへへ~。」

 

バロン『ご主人の手に掛かれば、これぐらいの敵はちょちょいのちょいだぜ。』

 

 

まぁエナジーアイテムで、強化したとは言え、囮のクリミナルを相手にしていたとき、黒絵の判断は凄かったな。

 

 

翠「私としては、もっと早く戦って欲しかったです。」

 

璃々「なんの不満があるの?ああして立派に戦ったんだから、良いじゃない。」

 

翠「決意の問題です。私達はヨミガエリの為に戦っているのですから。ですが、黒絵さんの判断は、私でも読めませんでした。」

 

ガルッチ「『『翠、確かに決意の問題でも、黒絵と珠月はちゃんと戦った。始まったばかりだし、僕みたいに戦い慣れてない子だって居る。その為の仲間だ。』』」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「『『君の考えはどんなものなのかは聞かないでおく。けど、仲間を信頼し合えなければ、どんな敵にも敵いっこない。

今は素直に褒めておいてくれ。』』」

 

紫乃愛「そうですよ。何事も無く終わったのですから、それで良いと思いませんか?」

 

翠「だと良いのですが…………。」

 

 

まぁ、そろそろ黎斗を呼び出すか。

 

 

黎斗『この先、何かがいるぞ。君達、気を引き締めて行くぞ。』

 

 

…………強敵のバグスターの気配を感じる。ソルティバグスターと同じような奴か。そう思いながら先を進む。

 

 

 

 

 

 

…………が、また扉が閉まってる。

 

 

紫乃愛「また通せんぼですね。」

 

翠「今度はボタンも見当たりません。どうやって開けば良いのでしょうか?」

 

 

っとそこで璃々が前に出た。

 

 

璃々「もう一つの方法を試せばいいだけよ。こうして、思いっきり押せば─────」

 

ガルッチ「『『おい馬鹿!無闇に触れたら──────』』」

 

 

璃々が思いっきり押した瞬間、警報がなり始めた。あーあ、だから言ったのに…………。

 

 

璃々「な、なな、何事よ!?」

 

ガルッチ「『『だから言ったのに…………。』』」

 

黎斗「璃々、また罰が増えたな。」

 

 

って、出るのが早いよ黎斗。

 

 

緊急警報ヲ発令!緊急警報ヲ発令!

 

 

罪人、アルイハ未確認生命体ガ、"少女庭園"二侵入シマシタ!全指導教官及ビ職員ハ、下層ノ保護ヲ放棄シ、警備二当タッテクダサイ!

半罪人、非戦闘員ハ、緊急対処マニュアル、マタハ指導教官ノ指示二従イ、安全ナ区画二避難シテクダサイ!!

ヨミガエリシステムヲ含メタ全システムハ、セーブモードデ起動シテイマス!管理者ガ正常化スルマデノ間、転移装置─────』

 

 

紫乃愛「な、何が起こったんですか!?」

 

璃々「私に聞かれても分からないわよ!!普通に扉を押しただけじゃない!!」

 

ガルッチ「『『待て!さっきの放送で流された"少女庭園"って所に、何者かが侵入したようだ!其奴が何かをしようとしてる!!』』」

 

翠「あのメッセージからして、罪人とやらの仕業でしょうね。あと、未確認生命体とは一体………。」

 

ガルッチ「『『チッ、あの未確認生命体の正体が分かった!』』」

 

翠「何だったのですか?」

 

ガルッチ「『『大軍のバグスター。その中に、死んだはずの『檀正宗』も生きてやがる!!』』」

 

黎斗「何だと!?」

 

優里音「檀………正宗?」

 

紫乃愛「何者なのですか?その人。」

 

ガルッチ「『『檀正宗。幻夢コーポレーションの元社長で、生き物達の命を商品としか考えない、屑以下の奴だ。

この荒れようからして、おそらく罪人って奴と、正宗の奴の仕業だろうな。』』」

 

司「んで結果、システムが破壊されたってわけか。」

 

翠「少なくとも完全ではないでしょうが、切羽した状況には違いありませんね。」

 

璃々「待って、今さっき、ヨミガエリシステムの停止と言ったわよね…………?」

 

優里音「あっ!」

 

 

クソ!あの屑野郎!!これまでの復讐か!!

 

 

璃々「試練の結果に関係なく、もう現世には戻れないの………?私達、ここに置いてきぼり?

 

冗談じゃないわ!!そんな話が納得出来るわけないじゃない!!

 

ガルッチ「『『あークソ!璃々、離れろ!!』』」

 

 

【Knockout Fighter!】

 

 

The strongest fist!"Round1" Rock & Fire!The strongest fist! "Round1" Rock & Fire!

 

 

もう一度行くぞ!

 

 

ガルッチ「『『『少佐』!『融合変身(フュージョントランスフォーム)』!!』』」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!フュージョンレベルアップ!】

 

 

赤い拳強さ!最強を目指せ!ノックアウトファイター!

 

 

紫乃愛「ちょっと!?先生!?」

 

ガルッチ「オラァァァァァァ!!!!!!

 

 

『ズバゴンッ!!』

 

 

完全に閉まっていた扉は砕け散ると、また警報が流れた。

 

 

第946号囚監フロア隔壁ヘノ破壊ヲ確認!第946号囚監フロア隔壁ヘノ破壊ヲ確認!

 

黎斗「ガルッチ、下がれ!!」

 

 

『シュパッ!』

 

 

ガルッチ「チィ!!」

 

 

今の攻撃、このクリミナルか!?ん?黄色の粒子?

 

 

『ハーッ!ハッハッハッーーーーーー!!!!罪人は地獄送りだー!半罪人は監獄送りだー!どちらでも無い奴は、俺様のオモチャだー!』

 

優里音「なんだか強そうなのが出てきました~!?」

 

璃々「システムが破壊されても、こういうところの立ち直りは早いのね………。」

 

ガルッチ「『『雑種!そこを退け!!今すぐ"少女庭園"という場所にいかなければならないんだ!!』』」

 

『むぅ?臭うぜ………。青臭い半罪人とは違う、掃き溜めの下にあるドブみたいにくせぇ臭いだ!!テメェらは半罪人か?それとも彼奴らか?あー面倒くせぇ!まとめて叩き潰してくれる!!ウォォォォォォ!!!!!!』

 

 

姿が変わった!?此奴、既にバグスターに感染しやがってたのか!!

 

 

黒絵「バグスター…………。」

 

黎斗「どうやら先ずは、私とガルッチの出番だな。」

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

黎斗「『グレード1』!『変身』!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!

 

 

今の僕は冷静になれない。だから邪魔する奴は、滅多打ちだ!!

 

 

『活キノイイ奴ラダナ!!コノ俺様ガ魂ゴトミンチニシテヤルヨ!!!■■■■■■■■■■■■■!!!!!』

 

ガルッチ「『『だったらその前に、テメェを滅多打ちにしてやらぁ!!』』」

 

黎斗「コンティニューしてでも、クリアする!!」

 

黒絵「わ、私も…………戦う!!」

 

 

黒絵!?そのガシャットは、『セブンシンカレクイエム』!?

 

 

ガルッチ「黒絵、此奴は─────」

 

黒絵「分かってる………。けど、何もしないよりはマシ。だから!」

 

 

【セブンシンカレクイエム!】

 

 

そのボタンを押すと同時に、一本のガシャットが飛び出し、そのガシャットを手にした。そして、『セブンシンカレクイエムガシャット』は僕の手元に戻った。

 

 

【グラトニーマジシャン!】

 

 

黎斗「何ッ!?」

 

黒絵「『暴食』!マジカルチェンジ!!」

 

 

【暴食の魔術師!グラトニーマジシャン!】(タドルファンタジー音)

 

 

もう一度押すと、黒絵の衣装が変わり、囚人の服から兎のような格好へと変わった。ま、マジかよ………。

 

 

黒絵「私の魔法で、貴方を食らう!」

 

『面白イ、ヤッテミロ!!』

 

 

今ここに、黒絵との共闘した戦いが幕を開けた。

 

 

next episode




グラトニーマジシャンガシャット


使用者:伊瀬黒江


暴食の大罪を持った魔法使い『マーリン』(七つの大罪)の能力『無限(インフィニティー)』を持っている。
その為、黒絵との相性が良く、常に最大火力で攻撃することが出来る。


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episode86 gluttonymagician 伊瀬黒江

-第946号 囚監フロア B1F-

 

 

紫乃愛「黒絵さんが…………。」

 

翠「暴食の………?」

 

 

その姿を見た他の6人は、黒絵を見て唖然としていた。黒絵の戦い方が、全く無駄がなかった。僕と黎斗が前線で戦いながら、黒絵は魔法を使いながらサポートしていた。それも、高火力で。

 

 

黒絵「『魔力増強(パワーアンプリファイ)』!お兄ちゃん!黎斗先生!」

 

ガルッチ「『『ありがとう、黒絵!黎斗!』』」

 

黎斗「ヴァァァァァァ!!!」

 

 

『バコンッ!』

 

 

『ヌォォォオオ!!!小癪ナ!!』

 

ガルッチ「『『此奴もくらいな!!』』」

 

 

『ズドゴンッ!!』

 

 

『ゴハッ!?』

 

 

本来バグスターユニオンは、Lv1にして分離しなくてはならないのだが、ゲーマドライバーΩの力には『パルスプリッター』がどのLvでも対応出来るように組み込まれていて、Lvが上がれば上がるほど、分離しやすくなるのだ。

まぁこの機能を知ったのは、今なんだけどね。

 

 

『やりやがるな………、ダガコレデ──────』

 

ガルッチ「『『全員伏せろ!!』』」

 

珠月「伏せてって、一体何を…………?」

 

 

一斉に黒絵を見ると、明らかにやばめの閃光を放たんと言わんばかりの魔法を唱えようとする。危険を察知したクリミナルは、黒絵をめがけて襲ってくる。

が、時既に遅し。

 

 

黒絵「これで、吹き飛んで!殲滅の光(エクスターミネイトレイ)』!!

 

 

黒絵が放った魔法は、バグスターユニオンを貫き、中に居たクリミナルは消滅。その中からバグスターが現れた。

 

 

「ば、バカな。あの魔力、一体何処から!?」

 

黒絵「何か………、出てきた…………!」

 

黎斗「アランブラバグスターか。どうやら此奴が、さっきのクリミナルに感染させたようだな。」

 

 

見た目的に、此奴は魔法使いか。

 

 

ガルッチ「一つ聞きたい事がある。檀正宗はここに居るのか?」

 

アランブラ「そのお方を口にしたと言うことは、死ぬ覚悟は出来てると言う事でいいな?」

 

 

やっぱり居るのか。けど、どうやら此奴、狡猾な性格をしているようだな。

 

 

黒絵「お兄ちゃん、黎斗先生。私が…………、やります。お兄ちゃん、あれお願い。」

 

ガルッチ「バグヴァイザーⅡか?大丈夫?」

 

黒絵「大丈夫…………、あんなの、楽勝だぜ!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【グラトニーマジシャン!】

 

 

黒絵「『暴食』!『大変身』!」

 

 

【ガッシャット!バグルアップ………!】

 

 

【暴食の魔導師!グラトニーマジシャン!】

 

 

黒絵side

 

 

『へぇ、なかなか面白いじゃないの。』

 

 

だ、誰?

 

 

『私はマーリン。暴食の罪よ。』

 

 

ま、マーリンって、女性…………だったの…………?

 

 

マーリン『いや、別世界のマーリンさ。それにしてもアンタ、凄い魔法だったよ。私より扱える奴なんて、そうそう居ないわよ?』

 

 

こんなの、ちょちょいのちょいだぜ。

 

 

マーリン『へぇ、それは面白い。良いわ、だったら私に見せつけてみなさい!アンタの力を!!』

 

アランブラ「余所見をしてる場合か?『モ・エール』!!」

 

司「黒絵!前!!」

 

黒絵「時よ止まれ。」

 

 

【PAUSE!】

 

 

『ピタッ!』

 

 

貴方の攻撃、もう見切れた。その火の玉は、私が消す。

 

 

黒絵「『絶対強制解除(アブソリュート・キャンセル)』。そして、『絶対零度(アブソリュート・ゼロ)』。」

 

 

アランブラだっけ?もう貴方は、チェックメイトだぜ。

 

 

【RESTART!】

 

 

アランブラ「なっ───」

 

 

『カッチーン!』

 

 

sideChange

 

 

ガルッチside

 

 

こ、凍った!?っていうか、この子の時止め、全く動けなかった…………。こんなことってあったのか!?

 

 

黒絵「お兄ちゃん!黎斗先生!トドメを!」

 

ガルッチ「わ、分かった!」

 

黎斗「さぁアランブラ、君を削除する!」

 

 

【【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】】

 

 

マイティクリティカルストライク!

 

 

マジックアーチャーノックアウトクリティカルスマッシュ!!

 

 

ってな訳で、先に僕が氷付けのアランブラバグスターをタコ殴りをして空に投げ、トドメは黎斗がさして、アランブラは爆死した。

 

 

【【【ガッシューン…………。】】】

 

 

黒絵「ハァ…………、ハァ………………。」

 

 

ガシャットを抜いた後、黒絵は疲れたのかしゃがみ込んでしまった。

けど、まさか七つの大罪の一つ『暴食』を扱えたなんて、この子凄いな。というかあれ、マーリンが使ってた技ばかりだな!?でも最後は、この子の魔法かな?って、なんだこれ?

 

 

『パッチングローブを手に入れた』

 

 

紫乃愛「だ、大丈夫ですか!?」

 

黒絵「う、うん…………。」

 

璃々「でもこれで、先に進めるね。」

 

 

けど、あのクリミナルの奴、『罪人』とか何とか言ってたな。どういう事だ?

 

 

珠月「リリお姉ちゃん…………。」

 

璃々「何?」

 

珠月「これ、おかしいよ。セキュリティは悪い人を倒すんだよね?どうしてミズキ達が狙われてるの?」

 

璃々「難しく考えすぎよ。単純にそう設定されてるんじゃない。」

 

珠月「かもしれないけど…………。」

 

司「奥歯に物が挟まったような言い方をするなよ。要は何が言いたいんだ?」

 

珠月「あのクリミナル、っていうかバグスターっていうウイルスに感染したクリミナルが、変なことを言ったよね?『半罪人じゃない臭いがする』って。」

 

ガルッチ「『『珠月、それってつまり、この中に罪人がいるっていうのか?』』」

 

珠月「うん…………。」

 

優里音「え?なんでなんで!?どうしてここに罪人さんがいるの?」

 

翠「珠月はこう言いたいのでしょう。罪人の大半は、塔を攻めるでしょうが、こう考える人もいたと。

 

 

『半罪人の中に混ざれば、私も現世に戻れるのではないか』とね。

 

 

なるほど、要はどうしてもヨミガエリたい事情があって、半罪人に紛れ込めば、現世に戻れるだろうって言う根端か。

 

 

紫乃愛「い、いきなり何を言い出すんですか!?そんなことは有り得ませんよ!」

 

璃々「そういえば、司は遅れて来たわね?」

 

紫乃愛「璃々さんまで、おかしな事言わないでください!!」

 

ガルッチ「『『璃々、司が遅れてきたからって、罪人とは限らない。そもそもこの人は、僕が来る間、待ちくたびれた司は、単独で何処かに言ったはずだ。少なくとも、遠くに行く事は無い。』』」

 

司「でも、可能性はあるだろうな。半罪人の振りして混ざるなんて簡単だし、あの時はだいぶ遅れたわけだし?

アンタみたいなお嬢ちゃんは疑いたくてたまらないだろうな?いいぜ、好きなだけ────」

 

ガルッチ「『『下らん。』』」

 

全員『?』

 

 

全く以て下らん。罪人がここにいる?司が遅れてそれを疑う?それこそ下らんな。

 

 

ガルッチ「『『たかが罪人が居るだろうが何だろうが、僕にとっちゃどうでも良い。』』」

 

翠「何故ですか?罪人は────」

 

ガルッチ「『『そもそもだ。何故試練に失敗しただけで罪人にならなければならないんだ?まるで其奴の意志なんて聞く耳持たないようなものじゃねえか。

其奴が失敗したとしても、もう一度チャンスが欲しい。更正して、ヨミガエリたい。っていう意志があるなら、僕はそれに尊重する。何度だって付きやってやる。僕の時間が許される限り。』』」

 

翠「ですが────」

 

ガルッチ「『『僕は仲間だと思った子は、其奴が裏切らない限り、護り続ける。例え罪人だろうとな。

規則?規約?んなもんどうでも良い!立ち塞がる奴は全員、僕が殺す。』』」

 

紫乃愛「先生……………。」

 

 

『Prrrrr,Prrrrr』

 

 

通信か?

 

 

塔子『お………い…………、がって…………もう時間…………の………!ガルッチちゃん、聞こえる?』

 

ガルッチ「こちらガルッチ。塔子?どうかしたか?」

 

塔子『大丈夫、と言いたいけど、残念ながら厳しいわね。』

 

 

『コツッ、コツッ………』

 

 

足音?

 

 

塔子『もう聞いたかもしれないけど、この塔で異常事態が発生してるわ。罪人や未確認生命体の侵入を許すだけじゃなく、システムの一部が破壊されたわ。正常な機能を取り戻すまで、相当な時間がかかる。』

 

 

正宗の奴、システムも破壊したのか。

 

 

紫乃愛「先生、私にも話させて下さい。貴方は今何処に居るんですか?ヨミガエリシステムは停止してるんですか?」

 

塔子『落ち着いて聞いて頂戴。…………システムの担当者は、罪人と未確認生命体に殺されたわ。

私もそこを守っていたけど、罪人や未確認生命体の数も多すぎたの。私も含めて、大勢が捕まったわ。』

 

ガルッチ「『『その未確認生命体、僕知っています!其奴は、檀正宗。命を商品としか考えない、人間以下の屑野郎です!そしてそれに率いていたのはバグスター。既に2人を殺しましたが、どうやって侵入したのかやら………。』』」

 

塔子『檀正宗に、バグスター…………。何処でそれを?』

 

ガルッチ「『『檀正宗は、かつて僕と仲間の手で殺した奴です。』』」

 

璃々「ちょっと待ちなさい!ここは現世に戻れる場所なんでしょ!?そんな重要な施設なのに、如何して侵入を許したの!?」

 

 

いや、罪人はともかく正宗なら簡単に侵入が出来たかも…………。けど…………。

 

 

『コツッ…………、コツッ………』

 

 

この足音は何処から?

 

 

塔子『それさえ分かれば、この体たらくはないわね………。幸か不幸か、完全には停止してないけど…………。

罪人の目的は全システムの破壊。そしてガルッチちゃんが言ってた檀正宗の目的は、半罪人達の命を管理みたい………。

拷問にかけられた仲間がそう言ってたわ………。』

 

 

あの野郎……………!命を何とも思わない、商品価値のないのはそっちだろ!

 

 

紫乃愛「ご、拷問って…………。ただの冗談ですよね………?」

 

塔子『残念だけど……………。』

 

璃々「待って頂戴!!もしも完全に破壊されたら、私達はどうなるのよ!!」

 

ガルッチ「『『『GAMEOVER』。全員ここで死亡だ。……………あのクソ野郎!!!』』」

 

 

『ガンッ!!』

 

 

ガルッチ「『『何が何だろうと、絶対其奴を殺してやる!八つ裂きにしてやる!絶望に陥れてやる!!!!!!』』」

 

黒絵「お兄ちゃん……………。」

 

塔子『他の人がそうならないように動いてるはずよ。貴方達は先に────』

 

ガルッチ「『『いや、そうしたいけど…………。』』」

 

 

皆が僕の方を見た。そろそろ言うべきだろうな。

 

 

ガルッチ「『『予定通り、僕達は地獄に行って、皆を更正させながら強くしていく!そして、檀正宗と罪人達をぶちのめす!!』』」

 

璃々「じ、地獄にって、それ私聞いてないわよ!?」

 

紫乃愛「先生、どういう事ですか!?」

 

翠「な、何故地獄に行く必要が…………!?」

 

ガルッチ「『『紫乃愛には言ったと思うが、これは僕の独断だ。それに────』』」

 

「そこにいるのは誰!?」

 

 

声?ん?聞いたことが……………って、まさか…………!!

そう思い僕を含めた皆は声がする方に向くと、女性指導教官らしき人物がこちらにやってきた。

 

 

「隔壁の異常に気付いてきてみれば、おかしな連中がいる─────」

 

 

この声、まさか此奴が!!

 

 

ガルッチ「『『『投影開始(トレース・オン)』!オラァ!!!』』」

 

 

『バシンッ!』

 

 

全員『(°д°)ポカーン』

 

 

僕がいきなりその女性に対して、ハリセンで叩いたのか、皆はポカーンとしていた。

 

 

「ちょ、いきなり何を!?」

 

ガルッチ「『『喧しい!!どういう事だ、塔子!お前は捕まってたんじゃないのか!?』』」

 

塔子?「な、何を言ってるの貴方?私は塔子じゃ────」

 

ガルッチ「『『無線機落ちてるよ。』』」

 

塔子?「え!?ど、何処に────あ。」

 

全員『えっ!?』

 

ガルッチ「『『とりあえず塔子、いっぺんO☆HA☆NA☆SHIしようじゃないか?』』」

 

塔子「ま、待って!待ちなさい!!上司の私に何をするの!?」

 

ガルッチ「『『決まってるだろ?オシオキタァイムだ。強めにやるから覚悟しとけよ?』』」

 

黎斗「まぁ、気をしっかり持つんだな。」

 

半罪人全員『ご愁傷様………。(-人-)』

 

 

それに丁度、『パッチングローブ』を試してみたかったしね。

 

 

塔子「ちょっと、やめて…………。それだけは、それだけは……………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホントにごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

悲痛な叫びが、地獄全体に聞こえた。

 

 

next episode




原作と大きな違い


通信していた塔子の声は、今来たマヤの声と一緒だと気付く(ガルッチ限定)


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episode87 地獄にlet's go

-第946号 囚監フロア B1F-

 

 

ガルッチside

 

 

塔子(今後はマヤ)「ごめんなさい、本当は罪人を"少女庭園"に入れたの私です。管理人があまりにも理不尽だったので私が仕切ろうとおもって…………。」

 

ガルッチ「『『お前が犯人かよ。ってかそこまで言ってどうすんだよ。』』」

 

 

まさか、罪人を入れたのが塔子さんことマヤさんだったとは。まぁ、理由を聞いて納得した。この人もまた、僕と似たような考えを持ってた人だって事。

 

 

マヤ「でも、これだけは信じて。バグスターとか、檀正宗とかは、本当に知らないし、想定外なのよ。」

 

紫乃愛「…………だそうですが、先生。」

 

ガルッチ「『『まぁ、マヤさんだって、あの野郎が来るなんて思っちゃいなかっただろうし、信じるけどね。』』」

 

璃々「ちょっと待ちなさい。先生、何故私達が地獄に行かなきゃならないのよ!」

 

ガルッチ「『『何故って?決まってるだろ?みんな初対面だし、ギスギスした関係である以上、檀正宗に挑むのは無謀すぎる。仮に頂上に行って、ヨミガエリしようにも、更正したとは程遠い。

そのために、僕は独断で皆を地獄に行って、更正しながら修行し、交流を深めようって言うのが根端だ。』』」

 

マヤ「それはいいのだけれど、地獄に行く方法知ってるの?」

 

 

…………………………そういえば、全然知らなかったな。ここの世界の地獄とか、聞いたことないな。

 

 

マヤ「幸い、地獄のところは侵略されてないわ。クリミナルも沢山居るのは否めないけど、少なくともここよりはマシだと思う。」

 

璃々「ちょ、何をするの!?」

 

マヤ「皆、私が時間稼ぎをする。その間、強くなって………!」

 

 

その途端、マヤ以外の足元には、魔法陣が描かれていた。

 

 

ガルッチ「『『マヤさん!?何を!?』』」

 

マヤ「ガルッチ、黎斗。お願い。その子達を、絶対に守ってあげて。」

 

ガルッチ「『『それは一体どう言う────』』」

 

「見つけたぞ、ラッシュマッチレス…………!」

 

 

この声、聞いた事がある…………。

 

 

マヤ「何者!?」

 

ガルッチ「『『檀正宗…………!貴様、どうやって生き返った!!』』」

 

正宗「どうやって、だと?無論決まっている。あのお方が生き返らせてくれたのだよ。」

 

 

その姿は、以前着ていたと思われるスーツを着込んでいるが、何かが強化されているのが、いやでも理解してしまった。

 

 

正宗「それに、今の私は檀正宗などではない…………。『時間魔王 檀正宗』だぁ…………。」

 

黎斗「まずい、此奴の力、前よりも強化されてる…………!おい、まだか!!」

 

マヤ「やってる!!」

 

正宗「本来なら時を超えて、君の存在を絶版にさせたいところだが…………。今の私はっ!非常に機嫌が良い!!

故にこの場で、君達を今ここで絶版にしてやる!!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【仮面ライダークロニクルXXX!】

 

 

トリプルX!?

 

 

正宗「『変身』────」

 

マヤ「Cord:teleport!」

 

 

変身すると同時に、魔法陣から光の粒子が現れ、一人ずつ消えていく。

 

 

【バグルマックス…………!】

 

 

次元を超えろライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!

極まれりぃぃぃ!!!! 】

 

 

最後に僕が消える寸前に見た姿は、正宗の仮面ライダークロノスの姿と、黎斗がいうゲムデウスの姿と、融合したクロノスの姿をしていた…………。

 

 

sideChange

 

 

 

正宗side

 

 

消えたか。いや、移されたと言う事か。どうやらこの子娘、私がやろうとしたことを妨害したようだな…………。

 

 

マヤ「………………!」

 

正宗「さて、まずは君からといこうか?」

 

マヤ「Cord:teleport!」

 

 

鬼ごっこするつもりかな?いいだろう、つきやってやる。その後は絶版にしてやろう。今の私は、『仮面ライダークロノス ゲムデウスXクロニクルゲーマーLvXXX』だ。

時間を巻き戻して小娘を消すのもいいが、ここは敢えて付き合ってやるのも手か。

 

 

正宗「既にバグスターは、地獄に送った。あちこちにバグスターウイルスに感染したクリミナルが、彼らに襲い掛かってくるだろう……………。」

 

 

奴らさえ消せば、私は世界のルールとなる…………。

 

 

【SKIP!】

 

 

sideChange

 

 

-地獄-

 

 

 

ガルッチside

 

 

いてて、マヤの奴…………。何で到着した後に落下して地面にぶつからなきゃならないんだ畜生…………。

兎に角、みんな無事か確かめないと…………。

 

 

ガルッチ「『『みんな無事か?』』」

 

 

『シーン』

 

 

……………………………返事がない?まさか、はぐれた!?

 

 

黎斗「ガルッチ、私達はここだぁ…………。」

 

ガルッチ「『『ん?』』」

 

 

声がする方に向くと、何故か木の枝に引っかかって宙ぶらりん状態の黎斗達がいた。僕だけ地面にぶつかったんかよ…………。

 

 

黒絵「お、お兄ちゃん………………。助けて……………。」

 

ガルッチ「『『これ、どうすりゃ良いんだ?』』」

 

エミヤ『ふむ、これは別のフュージョンでなくては助けられんな。』

 

達也『いや待て、彼なら手伝ってくれるのではないか?召喚だけで。』

 

エミヤ『彼、か?しかし彼は………。』

 

達也『少なくともこれしかない。ガルッチ、『アストルフォ』を召喚してくれ。』

 

 

これって、召喚できるの?と、兎に角やってみるか。

 

 

ガルッチ「『『『アストルフォ』!』』」

 

 

アストルフォのカプセルを起動させ、装着ナックルにセット。そして、そのままスキャン!

 

 

ガルッチ「『『『召喚(サモン)』!』』」

 

 

『アストルフォ!』

 

 

すると、僕と同じ男の娘のアストルフォが目の前に現れた。

 

 

アストルフォ「よっと!ヤッホー、ガルッチ!」

 

ガルッチ「『『ヤッホーって、とりあえず頼みがあるけどいいか?』』」

 

アストルフォ「大丈夫大丈夫、話を聞いた限り、あの人達を下ろせば良いんでしょ?だったら、木を切って────」

 

ガルッチ「『『違ぁぁぁぁぁう!!『この世ならざる幻獣(ヒポグリフ)』を使って、助けてやれって言ってんの!!木を切っちゃ怪我しちゃうだろ!?』』」

 

アストルフォ「はいはーい!」

 

 

 

─数分後─

 

 

 

紫乃愛「それにしても、便利ですね。その道具って、変身だけじゃなく、召喚も出来るなんて。」

 

ガルッチ「『『いや、『召喚』に関しては、僕も初めて知ったんだが、ヒカリの奴………これどう言う仕組みしてんだよ…………。』』」

 

 

次『フレディがいる幻想郷』に行くときは、ヒカリに会って聞いてみようかな?

 

 

アストルフォ「ガルッチ~、撫でて撫でて~!」

 

ガルッチ「『『犬か何かかよ。というか、僕より身長高いのに…………。』』」

 

司「でもする先生であった。っていうか、この子本当に男なのか?これでも十分女に見えるけどな。」

 

ガルッチ「『『否定が出来ないってのが、あれなんだがな……………。』』」

 

 

そして満足したのか、アストルフォはカプセルに戻っていった。

 

 

黒絵「…………。」グイグイ

 

ガルッチ「『『黒絵?』』」

 

黒絵「………私も、なでなでして……………。」

 

 

羨ましかったのか…………。まぁ、撫でますけど………。

 

 

璃々「なんか、随分と心を開いていますね。先生限定で。」

 

翠「しかも、『お兄ちゃん』って呼んでましたよね。」

 

紫乃愛「ってそれより、ここ何処ですか!?」

 

黎斗「地獄、だろうな。あのマヤと呼ぶ者が、この辺りに移したようだ。」

 

珠月「地獄…………。」

 

璃々「ホントに、地獄なのね…………。未だに信じられないわ…………。」

 

司「そういえば、黒絵は随分と落ち着いてるな。ここが地獄だってのに。」

 

翠「今は撫でられていますけど、木に引っかかってた時も、至って冷静でしたね。どういう事でしょうか…………。」

 

 

そろそろ、伝えた方が良いかな?っと思って黒絵を見た。

 

 

黒絵「大丈夫…………。けど、お兄ちゃんが…………言って。」

 

 

んじゃ、伝えようか。

 

 

ガルッチ「『『実は黒絵には、僕が事前に教えておいたんだ。』』」

 

翠「だからですか…………。」

 

 

『Prrrr,Prrrr』

 

 

ん?通信かな?

 

 

マヤ『よかった。今度はすぐに繋がったわね。』

 

ガルッチ「『『マヤ!?無事か!?』』」

 

マヤ『何とかね。予想以上に、檀正宗って奴は強敵ね。今罪人が、バグスターと交戦してるけど、劣勢状態ね。』

 

 

相手が悪すぎだろ。生き物VSウイルスだよ?下手したら感染して敵に回っちゃうじゃねえか。

 

 

マヤ『まぁ今は、逃げながらこうして通信を繋げてるわ。とりあえず皆、無事で良いのね?』

 

ガルッチ「『『ああ。僕と黎斗含め、全員無事だ。』』」

 

マヤ『よかった。兎に角、正宗が来ない間、聞きたいことがあるなら言って。地獄に来るの、初めてだと思うし。』

 

 

そうだった。ここの地獄は初めて来たし、何よりこの世界の知識は全くないしね。聞いてみるか。

 

 

ガルッチ「『『んじゃあ早速だが、ここは地獄であってるよね?』』」

 

マヤ『ええ。正式には『迷イノ地獄』。ヨミガエリに失敗した半罪人が落ちる場所よ。指導教官の貴方には縁の無い場所だったけど、貴方の意志に尊重して、その場所に行かせたわ。これでよかったよね?』

 

ガルッチ「『『ああ。感謝してる。けど、塔に戻る方法ある?』』」

 

マヤ『あるわよ。戻れる方法は、ちゃんとあるから。』

 

 

そっか、なかったらどうしようかと思ってたよ。

 

 

マヤ『他に聞きたいことある?』

 

ガルッチ「『『んじゃあ、あちこちにいる蝶達は?』』」

 

マヤ『半罪人の成れの果てよ。』

 

 

え"?マジで?レイス(霊)的な感じ!?

 

 

マヤ『地獄で死に至ると、あの蝶へと変じて、長い期間を彷徨う事になるの。現世に戻ろうと空を舞い、自分が犯した罪を、夢で繰り返し見るだけの存在…………。その度に記憶を含んだ涙を流し、次第にどうしてその夢を見るのかを忘れて、その果てに魂が完全に消滅してしまう。』

 

 

……………聞くだけで、哀しくなるな。

 

 

マヤ『間違っても触らないように。相手の苦しみや悲しみが伝わって、正気を保てなくなるわよ………。』

 

ガルッチ「『『………………そうか。』』」

 

マヤ『ちょっと待って、振りじゃないから、ホントに触らないでよ?』

 

 

そこは気を付けるって。まぁ確かに、この話を聞いたら、凄く後悔したよ。転生者の僕からしたら、滅茶苦茶重要な注意事項だし、触れないように気をつけなきゃ。

 

 

マヤ『他にある?』

 

ガルッチ「『『んじゃあ最後に聞くけど、注意するべきは何だ?』』」

 

マヤ『そうね。地獄には、あの手この手で揺さぶりをかける人が居るわ。"元"半罪人もいれば、罪人も。きっと、希望に満ちた人間が妬ましいんでしょうね。』

 

 

何それ。パルシィがいたら、喜びそうな気がするんだけど気のせいかな?

 

 

マヤ『でも、これだけは頭に叩き込んでおきなさい。『"死神"には近付かないで』。』

 

ガルッチ「『『死神か…………。』』」

 

マヤ『ええ。アレは一種の執行人でね。人間の命を強制的に刈り取る力があるの。地獄にいても、適応する罪人もいるし、そこの人数を増やしすぎる訳にもいかない。』

 

ガルッチ「『『難儀だな、それ。』』」

 

マヤ『誰の案かは知らないけどね。以前のヨミガエリから存在してて、誰が作ったのかは分からないのよ。

間違っても戦おうとしないでね。下手すると、貴方も地獄に引きずり込まれるわよ。』

 

ガルッチ「『『地獄にいるのに、地獄に引きずり込まれるって………。洒落にならんな。』』」

 

 

しかし死神かぁ。そういえば、僕の親友アルファスも、死神の資格で合格したんだっけ。彼奴が死神って、不思議とあってるしな。大鎌持ってるし。

 

 

マヤ『そろそろ限界ね。いいガルッチ、正宗の考えでは、地獄にもバグスターに感染したクリミナルもいてもおかしくないわ。

絶対に強くなって塔に戻ってきて頂戴。私も、正宗を引きつけながら逃げるから。』

 

ガルッチ「『『分かった。無事を祈る、マヤ。』』」

 

マヤ『貴方もね。』

 

 

『ピッ』

 

 

ガルッチ「『『っと言うわけだ。どうやら地獄にも、バグスターがいる可能性もあるようだし、その時は僕と黎斗も戦う。』』」

 

珠月「でも、罪人は如何する────」

 

ガルッチ「『『珠月、その話はさっきも言ったはずだ。其奴が僕を裏切らない限り、僕は全員連れて行く。というよりかは、全員ヨミガエリさせるつもりだ。更正しながら、だけどね。』』」

 

司「それはちょっと甘い気がするんだけどなぁ。」

 

ガルッチ「『『何とでも言え。甘い考えで、全員救えるって事を、この世に証明してやるよ。

 

 

 

 

とは言え、今回の出来事で、僕も最近冷静に居られないことが多くなってきてる気がする。今から魔法陣書くから、離れてて。』』」

 

黎斗「その前に、いい加減フュージョン解除した方が良いのでは無いか?さすがの君も、疲れてるだろ。」

 

エミヤ『黎斗の言うとおりだ。体力には問題はないだろうが、無茶な事したせいで、疲弊してるはずだ。ここは大人しく解除してくれ。』

 

ガルッチ「『『……………分かった。』』」

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

はぁ、エミヤの言うとおり、確かに体が重い気がする。確かに、長期間使用はつらいな。相性は良くても、これだけ使ったら結構キツい…………。

 

そう思いながら、僕は魔法陣を描いた。そして…………。

 

 

ガルッチ「『Пространство обороны совершенства, Жемчужной реки защитить каждую катастрофу.(万全の守りの空間よ、あらゆる厄災を守りたまえ。)』『プロテゴ・マキシマ(最大の防御よ)』。」

 

 

隠れ家の入り口を作り、更には檀正宗ですら侵入できない程の魔法防御を張った。どれくらい効くのかは分からないが、念のためにかけておかなくては…………。

 

 

ガルッチ「皆、もう入って良いぞ。しばらく僕も休憩に入るから………。」

 

 

あー、駄目だ…………。こんなことなら、フラン達がいてくれれば…………。一体、どれくらい持てるのか…………。

 

 

next episode




原作と大きな違い


マヤ、檀正宗を逃がすために、地獄へ送る。かわりに、囮となって、連絡をする

罪人はいるものの、ガルッチの説得で、そこまでギスギスしてはいない

今後黒絵も、バグスターとの戦いに参戦


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episode88 『死』と『狂気』のFusion

-隠れ家-

 

 

黎斗side

 

 

参ったな。どうもガルッチは、フラン達と離れているせいか、情緒不安定になりかけているな。

ある程度抑え込んではいるものの、何時爆発してもおかしくないな…………。

ようやく序幕をクリアしたというのに、何処かで狂ったら大変なことになりそうだ…………。

 

 

『ピッ』

 

 

黎斗「ゼロノス、聞こえるか。」

 

ゼロノス『黎斗か。どうした?』

 

黎斗「ガルッチの事だが、少しずつ情緒不安定になりかけている。やはりフラン達と離すのは危険だったのではないのか?」

 

ゼロノス『依存しているからな、彼奴。その分ガルッチの弱点に成り得る。むしろ、ガルッチの弱点は『戦いで仲間を失う恐怖』なのだろう。

もし失えば、彼は発狂するのが目に見える以上、やはり黎斗を入れて正解やもしれないな。』

 

黎斗「少しだけ話をさせるってのはどうだ?」

 

ゼロノス『そうしたいのは山々だが、困ったことに何処かへ行ってしまった。あまり無茶してくれなければ良いのだが…………。』

 

 

まぁその分、『デンジャラスクトゥルーガシャット』を使用したとき、強大な力を得るのが事実だが、もし『デンジャラスゾンビガシャット』を使用したら、どうなるのか………。

正直想像も出来んな、死と狂気の融合化した姿なんて、聞いたことが無い。

 

 

黎斗「また連絡する。定期的に報告ぐらいはしておく。」

 

ゼロノス『ああ、頼んだぞ。』

 

 

『ピッ』

 

 

【デンジャラスゾンビ………!】

 

 

…………まさか、ガルッチも扱えたとしたら。いや、あまり考えたくはない。

出来れば、このガシャットを使用することがないように、祈るしかないか。下手したら【GAMEOVER】になるかもしれない………。

 

 

sideChange

 

 

 

ガルッチside

 

 

司「んで、どうだ?気持ちいいか?」

 

ガルッチ「ああ、凄く…………。」

 

司「全く先生も仕方ないなぁ、いきなりこんな事お願いするから、アタシもビックリしたぜ。」

 

紫乃愛「……………あの、司さん?先生は何をしてるのですか?」

 

司「何って、決まってるだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『膝枕』してあげてんの。」

 

 

まぁこうなった原因は、極度の疲労に加えてフラン達と一緒にいないのか、一種の禁断症状が現れる寸前まで追い込まれていたので、こうなりました………。

自覚ぐらいあったのかって?ありますよ、そりゃ勿論。でもバレないためにも、こうして『ポーカーフェイス』しないと、士気が下がっちゃうじゃん。

 

 

紫乃愛「まぁ、先生も戦っていますし、そこは仕方ありませんよね。…………ところで、璃々さんまだグッタリしてるんですか?」

 

ガルッチ「あー、うん。見たところ、まだイってるね…………。」

 

司「彼所までやるか、普通。(・_・;)」

 

 

仕方ないだろ。多分オシオキはないだろうと思っているだろうけど、僕は根に持つタイプだよ?

とりあえず、罠にはまった分と、静止したにも関わらず行動した分を合わせて、最初よりも3倍のおしおきをしたけど…………。

 

 

ガルッチ「まさか、璃々もMだったとは………。」

 

紫乃愛「貴方がそうさせただけでしょう…………。(・_・;)」

 

璃々「あっ、あうぅ……………。///♡♡」ビクッ

 

司「けど、その分マッサージもしたんだろ?」

 

ガルッチ「まぁね。っていうか、そのせいなのかな?凄い喘ぎ声が聞こえた気がしたんだけど。やっぱり、魔力で生み出したローションはまずかったか?」

 

紫乃愛「明らかにそれが原因じゃないですか!?

 

司「ちょっと待て、そういえば黒絵もしたようだけど、まさかそれ使って─────」

 

ガルッチ「使ったけど?」

 

司「マジかよ………。」

 

 

いやそんなに驚くこと?僕マッサージするときは、常に水の魔力を手に宿してやってるけど、フラン達凄く気持ちよさそうだったよ?

 

 

黒絵「……………膝枕。私も、したい。」

 

紫乃愛「黒絵さん!ちょうどよかった、聞きたいことがあるけど、良いですか?」

 

黒絵「あ…………。」

 

バロン『ご主人に、なんか用があるのかよ。』

 

紫乃愛「確か前に、先生にマッサージされていましたよね?如何だったのですか?」

 

バロン『そりゃご主人、気持ちよさそうだったぜ。』

 

司「……………それだけ?」

 

黒絵「……………。」コクッ

 

 

黒絵もしたけど、璃々みたいなことは起こらないだろ。ただ、黒絵が纏う魔力が、僕が出す魔力と調和しているようだけど、もしかして璃々にはそういう魔力を帯びてないとか?

 

 

司「どうなってんだ…………。」

 

ガルッチ「あまり考えない方が良いと思うよ………。」

 

紫乃愛「元の原因先生でしょ!?」

 

翠「少し騒がしいですが、何か…………。って、何故司さんが先生の膝枕になってるんですか?あと、何故璃々さんがあのような淫らな姿に?」

 

ガルッチ「璃々に関しては、この前のおしおきした後マッサージしてる最中にああなった。んでこっちは、僕のメンタル的な意味で……………。」

 

 

というかフラン達がいないって言うのがなぁ…………、今の僕にはフラン達が欲しい…………。というか声が……………。

 

 

『BGM 緋色月下 狂咲ノ絶』

 

 

翠「あの、先生。その腕時計から………。」

 

 

この曲、もしや!!

 

 

『ガバッ!ピッ』

 

 

フラン『ヤッホー、お兄ちゃん!上手く進めてる?』

 

ガルッチ「フラン!」

 

司「フラン?」

 

翠「………人の名前のようですけど、もしかして、彼女がフランなのでしょうか?」

 

紫乃愛「見たところ、幼い女の子に見えますけど…………。一体どう言う関係が?」

 

フラン『ゼロノスから連絡あったけど、お兄ちゃん疲れてるんだって?』

 

ガルッチ「お蔭様でね…………。」

 

フラン『って、その人達が、今お兄ちゃんと一緒にいる────』

 

紫乃愛「紫乃愛です。」

 

翠「…………翠です。」

 

黒絵「…………黒絵。」

 

司「司だよ。アンタは?」

 

フラン『フランドール・スカーレット。フランって呼んで。』

 

紫乃愛「じゃあお聞きしますけど、フランさんと先生と、どういった関係なんですか?」

 

フラガル「『夫婦だよ?二夫多妻だけど。』」

 

司「ファ!?」

 

黒絵「!?」

 

翠「え!?」

 

紫乃愛「はい!?」

 

 

あー、そういえば知らなかったっぽいね。

 

 

翠「一夫多妻はともかく、二夫多妻ってどういう事ですか!?先生、あのどういう事ですか!?」

 

ガルッチ「OKOK、少し落ち着け翠。いつもの冷静じゃないぞ。」

 

璃々「二夫多妻!?貴方どれだけの女と付き合ってるのよ!?っていうか夫でどういう事!?」

 

ガルッチ「(復活早!?)」

 

フラン『うーんっとね、私にこいしちゃん、イリヤちゃん、未来お兄ちゃん、──────』

 

ガルッチ「フラン、どうせなら写真持ってきた方がいいんじゃ………。」

 

フラン『そうだね。愛人も含めちゃうと、懲りないし。』

 

司「先生、意外とプレイボーイだった…………!?」

 

ガルッチ「愛人の話は聞かないでくれ。僕もそれにはどうしよもないから………。」

 

 

暫くすると、フランから家族が写った写真が届いた。

 

 

紫乃愛「多いですね…………。あ、この人も女性ですか?」

 

ガルッチ「あ、それ男。」

 

司「男!?どう見ても女にしか見えないじゃないか!?」

 

フラン『よく言われるよ。女装が普段着だから。』

 

璃々「それって、ただの変態─────」

 

 

『ジャキンッ!』

 

 

璃々「ヒッ!?」

 

ガルッチ「璃々、あまり僕の家族を侮辱するな。馬鹿にされると、僕でも冷静になれずに殺っちゃうから。

絶対に、僕の家族を侮辱するなよ。いいな。」

 

璃々「ひゃ、ひゃい………。」

 

 

『チョロロロロ………。』

 

 

あ、やべ。怖がらせすぎて、失禁させてしまった…………。けど仕方ないだろ!?いきなり酷いこと言っちゃったら、僕でも冷静になれないよ!!

 

 

フラン『お兄ちゃん、少し落ち着いて。ね?』

 

ガルッチ「ごめん、こればかりはどうもね…………。」

 

フラン『分かってる。それより、絶対に生きて帰ってね。聞いたところ、檀正宗が生き返ったって聞いたから。』

 

ガルッチ「無論、無事に帰ってやる。メンタルはともかく、ここでGAMEOVERになるつもりは絶対にない。」

 

フラン『だと思った。私、信じてるよ。』

 

 

『ピッ』

 

 

はぁ、フランの声聞いたらまだ頑張れる気がする。ん?なんか裾を引っ張る感覚が………ってもしや。

 

 

黒絵「…………。」ムゥ

 

司「嫉妬していたようだな。」

 

ガルッチ「なんか、ごめん。黒絵。」

 

翠「しかし、こればかりは驚きました。先生って、男性の人も結婚していたとは思いませんでした。」

 

ガルッチ「そこっ!?もっと驚くことあるだろ!?」

 

璃々「いや、普通同性との結婚なんて、聞いたことないわよ。何をどうしたらそうなって────」

 

黒絵「お兄ちゃん、もしかして…………お兄ちゃんが言っていた、仮面を被った子って…………。」

 

ガルッチ「…………『勝又未来』。今は『門矢未来』だけど、未来と出会わなかったら、皆には会わなかったかもしれないね。

 

 

言わば、未来こそが、僕の人生を変えた人だね。色々な意味でね。」

 

黒絵「そう、だったんだね…………。」

 

翠「…………もしかして、黒絵さんと先生だけの秘密の話ですか?」

 

紫乃愛「何それ狡い…………。」

 

司「…………なぁ、その話、もっと詳しく─────」

 

ガルッチ「よし、そろそろ出発するか!!」

 

璃々「に、逃げましたね。」

 

 

というか、黒絵の顔膨らませてるのか、凄く可愛いって思ってしまった………。けど、これから起こる事なぞ、僕を含めた全員は知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-迷イノ地獄-

 

 

とりあえず皆で出たのはいいものの、何故だろ?凄く重い気配がする。いや、それ以前に、『死』の気配が…………。

 

 

珠月「あ、この花綺麗だなぁ………。」

 

黎斗「待て、珠月。」

 

珠月「?」

 

璃々「黎斗さん?ただの花ですけど、どうかしたのですか?」

 

ガルッチ「…………そう言うことか。確か、この花は罪人の蝶の涙を吸って成長する奴だったな。

名付けるとしたら、『過ギ去リシ刻ノ花』かな。」

 

翠「どうやって分かったのですか?」

 

黎斗「君達、マヤが言っていたことを思い出せ。」

 

優里音「……………あ!確かに、触れない方が良いかもしれませんね。」

 

珠月「ご、ごめん…………。綺麗だったから、つい…………。」

 

ガルッチ「いや、そのお陰で、この森は危険だって事が分かったんだし。今すぐ────────後ろに下がれ!!

 

 

『ガキンッ!』

 

 

全員『先生!(お兄ちゃん!!)(ガルッチ!!!)』

 

 

刹那と言うべきか。常人なら怯えるほどの殺意が僕を襲って来るも、腕を使って防いだ。どうやら此奴が、『死神』のようだ。

 

 

司「畜生、見るだけで震えてきやがった………!」

 

珠月「あんなの、勝てるわけがない……………!勝てるわけがないよ…………!!」

 

黒絵「お兄ちゃん…………、逃げて…………!!」

 

ガルッチ「死神……………、覚悟は出来てんだろうなぁ…………!!」

 

『貴様に、勝てるとでも…………?』

 

ガルッチ「負けるつもりなんて……………、ねえんだよ!!!」

 

 

『ボフッ!』

 

 

一度距離を置くために、死神に蹴りを入れて後ろに下げた。

 

 

『少しは楽しめそうだ…………。』

 

 

しかしどうしよう。少なくとも此奴は、まともに戦っても厳しいかも知れない。しかも、7人の半罪人を守る以上、どうにかしてやらないと……………。

……………………やってみるか、アレを。

 

 

ガルッチ「黎斗、『デンジャラスゾンビガシャット』を貸してくれ。」

 

黎斗「なっ!?正気か!?」

 

ガルッチ「今のところは正気だが、これからは『狂気』に成り果てる。守れるんだったら、何だって使ってやる!!『ボーイズライザー』!!!」

 

 

そういえば、メモ書きがあったが、どうやら邪悪な力も持っているようだ。ならば、使ってやる!

 

 

黎斗「使うなら約束しろ、絶対に生きて帰ってこい!!」

 

ガルッチ「ああ。」

 

 

そう言い、『デンジャラスゾンビガシャット』を受け取り、ボーイズライザーを手に取った。

 

 

【デンジャラスゾンビ…………!】

 

 

ガルッチ「行くぞ………!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【デンジャラスクトゥルー…………!】

 

 

【ガッシャット!】

 

 

ガルッチ「『セフィロス』!」

 

 

セフィロスのカプセルを起動し、装填ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「『大魔王バーン』!!」

 

 

同じく、ダイの大冒険の大魔王バーンのカプセルを起動させ、装填ナックルに入れる。そして、そのナックルを持ち、スキャンする。

 

 

『ダークボーイズライズ!!!』

 

 

先程聞こえた声よりも、おぞましい声が聞こえた。それと同時に、ゲーマドライバーΩから黒と紫色の煙が出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「これで、エンドマークだ!『バーサグ化』!狂融合変身(マッドフュージョントランスフォーム)』!!!

 

 

ガッチャーン!!マッドネスフュージョンレベルアップ!!!

 

 

デ・デンジャラスゾンビ!デ・デンジャラスゾンビ!

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!

 

 

『セフィロス!大魔王バーン!ダークネスライズ!!カイザーノヴァ!!!!』

 

 

ガルッチ「『『ヴォォォォォォォア"ア"ア"アアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』」

 

 

黒と紫の霧がこれでもかと放出しながら僕に纏わり付き、そして晴れた際には、やばい姿になっていた。

半分は大魔王バーンの服、もう半分はセフィロスの服。何ら変わりは無かったが、足元を見ると、ゾンビの腕がうじゃうじゃと湧いており、背中には無数の触手達が湧き出てる。

更に髪を見ると、半分は『アクアマリン』という本来の僕の髪の色だが、もう半分は白く染まっていた。

何で分かるかって?自分の体ぐらい変化するのが分かるよ。しっかし、クトゥルフ神話生物達の力を借りる事になるとは、やばいな。

 

 

黎斗「…………なんと、おぞましく、美しいんだ!」

 

紫乃愛「あ、あれが、先生なのですか!?」

 

ガルッチ「『『死神、覚悟は良いか?今のボクハ、仮面ライダーファンタズム。ダブルデンジャラスクトゥルフゾンビゲーマーLvXX。カイザーノヴァフォームだ。『死』と『狂気』の力を以て、今ここで狂い踊ってやろう!!』』」

 

『…………面白い、思わぬところで強敵がいるとはな。こい、死者に成り切れぬ生者よ!その死にきれぬ命を刈り取ってやろう!!』

 

ガルッチ「『『■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!』』」

 

 

今ここに、死神と狂おしき死の幻想の戦いが始まった。

 

 

next episode




原作と大きな違い


珠月が花に触れなかった(というか、静止しなかったら、原作通りにクリミナルが出現してから、死神が登場する。)


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episode89 Dangerな力と貴利矢参戦

因みに、本来のデンジャラスクトゥルーゾンビゲーマーLvXXは、タドルレガシーゲーマーLv100でも勝てる程の力を持っています。

(っと言っても、最終的には技量の問題だけど、ガルッチなら何の問題にもならないと思う。)


-ガルッチ達の家 最深部-

 

 

ゼロノスside

 

 

おいおい、ガルッチの奴本気でやりやがったよ…………!!何だあの力、見るだけでもやばいって思っちまうじゃねえか!!

 

 

貴利矢「よう、ゼロノス。って、神の奴何処に行った?」

 

ゼロノス「あれがそうだが………。」

 

貴利矢「ハァ!?ってかあれガルッチ!?何で神が使ってるガシャットと一緒に使ってんだよ!?死ぬぞあれ!?」

 

ゼロノス「正直、使うだなんて思ってもみなかったが、あんな使い方するとか想定外だぞ!?」

 

 

流石にゲーマドライバーΩの負担には掛からないが、あの力は危険すぎる!!タイプ超デッドヒート以上の力だぞ!?

いや、あれと比べるのは論外だが、危険性はある意味あってるか。

 

 

貴利矢「どうすんだよあれ!?」

 

ゼロノス「…………貴利矢、お前も今すぐ参戦しろ。バグヴァイザー(vier)の中に入れ。」

 

貴利矢「フィーアって、また作ったんかよ!?」

 

ゼロノス「ゴタゴタ言ってる場合じゃない!早く!!」

 

貴利矢「ったく、分かったよ!!」

 

 

よし、どうやら入ったようだな。後は転送装置に置いて、ガルッチ達がいるところに座標を合わせてっと。

よし、これで事実上3人がプレイヤー。とにかく、頼んだぞ貴利矢。

 

 

ゼロノス「転送!!」

 

 

sideChange

 

 

 

-迷イノ地獄-

 

 

 

ガルッチside

 

 

『ハハハハハハッ!!ここまで傷を負わせられたのは、初めてだ!!』

 

ガルッチ「『『余裕ダナ!『クトゥルフテンタクルス』!!』』」

 

 

背中にある触手が、棘のように鋭くなり、死神を串刺しにする。が、まだ攻撃できるようで、セフィロスの刀で牽制する。

 

 

『今まで罪人や半罪人を殺し続けて退屈していたが、ここまで楽しめる罪人………いや、指導教官か?その様子からして………。』

 

ガルッチ「『『そうだとしたら?』』」

 

『だとしたら、もっと面白い!!ここまで高揚した気持ちは、初めてだからな!!』

 

ガルッチ「『『ダッタラ、望み通り此奴を食らえ!!カイザーフェニックス』!!』』」

 

 

大魔王バーンが使っていたメラゾーマ事『カイザーフェニックス』を放った瞬間、炎を纏った不死鳥のようなものが、死神に直撃。辺り一面火の海になるぐらいの威力だった。

 

 

璃々「な、何あれ…………。」

 

優里音「あんな力、どこから…………!?」

 

翠「しかも、死神と互角の戦いが出来るなんて、先生は一体何者なのですか!?」

 

黎斗「あれだけの膨大な力を使っているとは言え、何時限界が来てもおかしくないはず…………。」

 

 

『ゴツンッ!』

 

 

黎斗「あだっ!?って、何だこれは?」

 

貴利矢「よ、社長。」

 

黎斗「九条貴利矢!?何故バグヴァイザーの中に!?というか何だそのバグヴァイザー!?」

 

貴利矢「なんか俺も参戦する羽目になっちまってね。それよりあれ、止めないのか?」

 

黎斗「アレを止められると思うか?」

 

貴利矢「………………死にたくないから、やめておく。」

 

黎斗「だよな。」

 

 

なんか貴利矢の声が聞こえるけど、今は死神を─────

 

 

『ヤベえな、これじゃあ間が持たねえ…………!』

 

 

ん?鎌を仕舞った?殺気も全くなくなったし、何のつもりだ?

 

 

『やめだ。こんなに楽しめる奴は今までにねえし、其奴らを見てみたら、まだまだ楽しめると思うと、ここで刈り取るのが勿体ねえ。』

 

ガルッチ「『『如何言うつもりだ?』』」

 

『決まってんだろ?ここで退散ってわけで。ただ、定期的にお前達に会いに行ってやるからさ。最終決戦の時まで、楽しみにしてやる。

その代わりお前ら!』

 

紫乃愛「!?」

 

『ぜってえ強くなれよ。俺には分かる。いずれお前達が、この俺と戦える日が来るって事を。

じゃあな。』

 

 

そして、死神は何処から取ってきたのか、iPhoneを取り出し、イヤホンをつけ、曲を流して鼻歌しながら何処かに消えていった。

っていうか、何故彼奴iPhone持ってんだ?

 

 

【【ガッチョーン………。ガッシューン…………。】】

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

ガルッチ「ぐっ!?」

 

 

や、やばい。解除した途端、急に疲労が…………!あれだけの力を使ったから、致し方ないとは言え、これはやばい……………!

 

 

貴利矢「大丈夫か?」

 

ガルッチ「あ、ああ。少し、休めば何とか……………って、貴利矢!?何でここに!?」

 

貴利矢「なんか自分も、参戦する羽目になっちゃってね。ゼロノスに乗せられたって奴。」

 

ガルッチ「そ、そうか…………。」

 

紫乃愛「と、とりあえず帰っていきましたけど、貴方は?」

 

ガルッチ「この人は、九条貴利矢。彼もまた、バグスターに対抗できる、黎斗と同じバグスターだ。」

 

貴利矢「お、おいおい。あまり喋るな。今ので結構疲れてんだろ?」

 

 

言われてみれば、そうだった。意識を保ってるだけでも精一杯だこれ。

 

 

黎斗「んで、神の私の後ろにいる君達。もうそろそろ離れてくれないか?」

 

黒絵「ご、ごめん……………なさい…………。」

 

優里音「つい怖くて、後ろについちゃいました…………。」

 

 

いやまあ、あんなの普通怖いに決まってるよね。

 

 

珠月「珠月も、また役に立たなかった……………。」

 

ガルッチ「いや、何もしなかったのが、正解だ。今は、力を付けることが、優先だからっ、あまり気にするな…………。

こんな場所で、無駄死にはやめてくれ…………。」

 

貴利矢「だから、あまり喋るなって。」

 

璃々「わ、私は違うわよ!死神なんか怖くなんか無いわよ!」

 

紫乃愛「一人だけ、正直じゃないのがいますね。」

 

司「つうか、混じっちゃ駄目なのが、2人居るだろ。」

 

黎斗「まぁまぁ、その辺にしておけ。今はガルッチを安静にしないと駄目だからな。」

 

貴利矢「そいつには同感だ。さっさと運ぶぞ。」

 

 

その後僕達は、貴利矢に運ばれながら隠れ家に戻っていった。何故だか、また使うかもしれないと思いながら、『デンジャラスクトゥルーガシャット』を見ていた。

 

 

next episode




デンジャラスクトゥルーガシャット


元ネタ:クトゥルフ神話

ジャンル:TRPG

能力:アザトースやニャルラトホテプ、ダゴン等のクトゥルフ神話生物達の力を借りながら戦う。

LvはX相当だが、デンジャラスゾンビガシャットと組み合わせることにより、LvXXに成り代わる。



新たな形態


ダークフュージョンライズ(ベリアル融合獣だが、ベリアルの力が皆無)


セフィロス(FINALFANTASYⅦ)×大魔王バーン(ドラゴンクエスト ダイの大冒険)=『カイザーノヴァ』


セフィロスと大魔王バーンの能力を持っていて、メラガイアーとスーパーノヴァの融合技『アルティメットカイザーノヴァ』を解き放つことが出来る。(威力が計り知れない。EX以上。)


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episode90 Prototypeの意志

この話は、プロトガルッチとダークルシフェル、そして新たな仲間達がある世界に行き着いた話です。


-東京 スカイツリー-

 

 

プロトガルッチside

 

 

次の世界は、これまた普通の世界だな………。

 

 

ベロニカ「ねぇ、ここって何処なの?」

 

プロトガルッチ「日本でいう東京だな。君達からしたら、見たこと無い世界だが、この世界の彼らが、君達を生み出した創造主が住む世界だ。」

 

ダークルシフェル「へぇ、創造主が住んでる世界ねぇ………。」

 

プロトガルッチ「まぁ、そこでコスプレする奴も住んでいるし、僕達の格好を見たら、コスプレだと思われるだろうね。」

 

ジェイソン「僕も?」

 

プロトガルッチ「間違われるだろうね。」

 

 

しかし、旅の途中でジェイソンと再会出来たのはよかった。どうやらガルッチ達と共に、ゼクスを倒した後までの記憶を持っていたし、まだ仮面ライダーゲンムの姿になれるようだ。一応僕とダークルシフェル、ベロニカの力で魔改造して、ウルトラマン級の奴でも戦えるようにした。

 

 

ジェイソン「日本に来るなんて、僕達初めてだよ。ガルッチは違うの?」

 

プロトガルッチ「うん、一度この世界に来た覚えがある。」

 

ダークルシフェル「でも、ここに復讐する奴って居るの?」

 

ベロニカ「っていうか、復讐する奴って誰なのよ。先ず何者なの?」

 

 

何者なのかってか。確かに、名前が分からないが、1つだけその手掛かりがある。その証拠を、皆に見せた。

 

 

プロトガルッチ「此奴が、手掛かりだ………。」

 

ジェイソン「刃の破片?」

 

ダークルシフェル「これだけじゃ分からないよ?」

 

プロトガルッチ「まぁな。けど、一見見たらただの破片だが、どうもこれは、聞いたことの無い成分で出来た武器の破片だったらしい。

今は破片と化したせいで、鉄のような成分に変わったけど、あの時は彼女を殺せるぐらい、充分な力を持っていた……………。」

 

 

これのせいで、フランは………………。守り切れなかった自分が憎い、フランを殺した其奴が憎い、それだけ僕は、其奴を許せなかった…………。

 

 

プロトガルッチ「殺したって帰ってこないのは、分かってる。けど、復讐しないと、収まる気がしない…………。」

 

ジェイソン「…………分かった上で、復讐するって事?」

 

プロトガルッチ「うん。其奴に家族がいようが、恋人がいようが関係ない。其奴が僕に復讐するなら、こっちも迎え撃つまで。僕だって大切なものを奪われたんだ。

其奴の気持ちなんざ、知ったことか。」

 

ベロニカ「ガルッチ…………。」

 

ダークルシフェル「それだけその子のことが好きだって事が、よく分かるよ。」

 

プロトガルッチ「本当なら、こんな復讐劇に付き合う必要はなかったけど、僕一人でも、限界も感じていたし、何より………………寂しくて辛かったし。」

 

ダークルシフェル「?」

 

プロトガルッチ「あ、いや何でもない…………。」

 

 

あーもー、バカバカ!いきなりなにを言ってんだ!?さっきからおかしいって!!やっぱりルシフェルと出会ったせいなのか、少しおかしくなってる気がする…………。

いやいや、僕だって限界もあっただろ。こんなの普通、普通だって…………いうのに…………。

 

 

『ギュッ』

 

 

プロトガルッチ「!?」

 

ダークルシフェル「大丈夫?何だか凄く、泣きそうな顔をしていたよ?」

 

プロトガルッチ「……………ホントにごめん、毎度毎度。」

 

ダークルシフェル「気にしなくてもいいよ。けど、感情なんてなくなればいいなんて考えは、私は反対よ。」

 

プロトガルッチ「え?」

 

ダークルシフェル「触れてみて、分かったの。私やベロニカちゃん、そしてジェイソンさんと一緒にいるうちに、押し殺してた感情が溢れかえろうとしてたんだよね。

でも、貴方はあくまで復讐劇に付き合う期間までの間と思い、それを無理なく押し殺してたけど、限界に達する前に、いっそ感情さえなくなれば、ってそう思ってたんでしょ?」

 

プロトガルッチ「……………。」

 

ダークルシフェル「そんなの、私がさせない。感情が無くなっちゃったら、その子と再会しても、喜ぶ事も、泣くことも、何もかも出来なくなっちゃうんだよ?

そんなことになったら、私が悲しい気持ちになっちゃうよ……………。」

 

ベロニカ「っていうか、それだけその子のこと思ってるなら、ちゃんと感情持ってなきゃ駄目だよ?」

 

ジェイソン「…………僕の知ってるガルッチも、どんな時でもちゃんと感情を持っている。君のフランの為にと思ってるなら、感情をもって。」

 

 

……………情けないな。そういえば、こうやって仲間と一緒に笑い合ったりしていたっけ。随分前だったせいで、すっかり忘れ果てていたかと思っていたけど、どうやら未だに忘れてなかったようだ。

いやもしかしたら、あちらの僕と出会ったお陰で、僅かながら思い出したのかもしれないな。久しく忘れていたはずの、温もり…………。本当に─────

 

 

プロトガルッチ「? なんだアレ?」

 

ダークルシフェル「どうかしたの?」

 

プロトガルッチ「今あっちで、爆発が見えた気が……………。」

 

ベロニカ「爆発って、あっちで何かあったの?」

 

ジェイソン「テロ?にしては異質な気が……………。」

 

ダークルシフェル「……………英竜!?」

 

ジェイソン「英竜って、今あっちのガルッチの奥さんだっけ?この世界に来てるの?」

 

ダークルシフェル「分かんないけど、多分そう!でも、何であんな事を……………?」

 

プロトガルッチ「………………………復讐?」

 

ベロニカ「復讐って、貴方みたいに!?」

 

 

どういう事、いくら彼奴でもこんな横暴は見過ごせないはず…………。それとも、出られない事情とかがあるのか!?

けど、流石に他の人を襲うなんて事は……………。

 

 

プロトガルッチ「………………マジかよ。」

 

ベロニカ「如何したの!?何が見えたのよ!!」

 

プロトガルッチ「……………………………………無実な人間も、襲ってる。」

 

ダークルシフェル「あの英竜が!?

 

ジェイソン「一体……………、一体何があったって言うの!?」

 

ダークルシフェル「こんなの、こんなの私が知ってる英竜じゃない!!」

 

ベロニカ「ど、如何するの!?ルシフェルが言うには、その英竜ってやばい奴なんでしょ!?何か方法はないの!?」

 

 

そもそも、あの人はそこまで残虐な事をしないはずなのに、何故今となって襲撃してきたんだ!?

ともかく、その人達を安全な場所に連れて行かせないと…………!

 

 

プロトガルッチ「ルシフェル。」

 

ダークルシフェル「分かってる!ガルちゃんのお陰で強化してくれたスペースビーストを使って、襲われてる人達を救わせないと!!『対超獣スペースビースト』!!」

 

 

『対超獣スペースビースト』。ルシフェルは運のいいことに、あらゆる超獣達のデータが残っており、戦闘データを集め、僕が魔改造を重ねて行くうちに、やられればやられる分、そのほかのスペースビースト達が強くなる仕組みになってる。

そして、メリオダスの能力『全反撃(フルカウンター)』にも搭載していて、他のスペースビーストが亡くなると、ルシフェルを含めたスペースビーストにカウンターが付与される。全滅すると、ルシフェルのカウンターが炸裂し、どんな超獣でも返り討ちが出来るようになっている。

因みに、『全反撃(フルカウンター)』は単純な物理攻撃も適用できるようにしている。

運がいいことに、その英竜と超獣達には気づかれていなかったようだ。どうやら何かしらの繋がりとかの言う奴が、繋がったままだって事を、忘れてるらしい。

一応、一方的に技術を得てるようだから、今のところ問題はないらしいけど、最悪繋がりそのものを遮断するつもりだ。

 

 

ダークルシフェル「皆、お願い!英竜達が襲ってる人間達を避難させて!!」

 

『彼女らが…………?』

 

イズマエル『我が主よ、我々イズマエル軍は如何したら?』

 

ダークルシフェル「出来るだけでいい、奴らを足止めして!!」

 

イズマエル『了解。ですがいずれ、あなた方の存在を気付くはずです。今の内に次の次元へ、お渡り下さい。』

 

プロトガルッチ「……………すまない、お前達を失わせる事に。」

 

ゼロ『気にしないで下さい。どちらにしても、ルシフェル様が生きていらっしゃる限り、私達は会えますので。』

 

ダークガルベロス『お前ら!!人間共を助けるぞ!!』

 

『『『『うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』』』』

 

イズマエル『では、皆さん。お達者で…………。』

 

 

スペースビースト達は、英竜達が襲ってる場所に向かった。

 

 

プロトガルッチ「皆、急ごう。手を繋いで。…………我、世界無き者の亡霊、最愛の者を奪った輩を復讐する怨霊。次の世界を飛び交う為に、時空の狭間へ向かう。『ディメンションジャンプ』!!」

 

 

スペースビースト達の無事を祈りながら、僕達は次の世界に向かった。

本当に、ごめん。スペースビーストの皆。君達の想いを、無駄にはしないから……………!!見つけないと、復讐する奴を……………!その名前を!!

 

 

next episode




エイリアンマンさん、ホントにすみません。


とりあえずプロトガルッチの手で魔改造されたスペースビースト達と戦うシーンも入れておいて下さい…………。m(_ _)m


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episode90.5 黒絵と一緒

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

夢を見た。それも、身に覚えの無い、だが何処か見たことがあるような夢だった。

そこには、ヴァルハラと誰かが、何かを話していた。

 

 

「──────!!──────!?」

 

ヴァルハラ「────。」

 

 

どんな会話だったのかは分からなかったけど、恐らく僕の事で話し合っていたのだろうと思った。

そしたら急に場面が変わり、今度は6人の死体を見つめていた。両腕と剣を見ると、血に塗れているのが分かる………。

この夢は何なのか、それが僕の本当の罪なのか、全く分からなかった。

 

 

「─────!!」

 

「────────!!!」

 

「───────!?」

 

 

彼らは何を言ってるのか、全く分からない。僕は一体、何をやってしまったというのか………。いや、もしかしたら彼らは十三王神なのか?

だとしたら、僕は彼らを殺害したというのか?アタリメの言うとおり、僕は──────

 

 

「お兄ちゃん。」

 

ガルッチ「ハッ!」

 

 

一瞬で目が覚めた。多分深い眠りだったはずなのに、先程の声ですぐ目覚めた。やれやれ、僕はホントにロリコンだな…………。

って目の前に居るのって…………、黒絵?そういえば、何か柔らかい感触が…………。

 

 

ガルッチ「えっと、おはよう。」

 

黒絵「おはよう、お兄ちゃん。ど、どうかな?私の、膝枕。」

 

ガルッチ「(・ω・)b」

 

 

………………………ってマジかよ。いつの間にか、黒絵の膝枕で眠っていたようだ……………。確か、死神をどうにかするために、『デンジャラスゾンビガシャット』と『デンジャラスクトゥルーガシャット』に加えて、『ダークフュージョンライズ』で戦ったせいで、解除した後の疲労感が…………。

 

 

ガルッチ「ってそれより、他の皆は!?」

 

黒絵「大丈夫。今、休んでる。」

 

ガルッチ「そ、そうか………。どうやら、心配かけてしまったようだな…………。」

 

黒絵「死神、怖かった…………。」

 

ガルッチ「安心しろ。また来るとは言え、いつか倒せる日が来る。それまで僕達が強くならないと。」

 

黒絵「…………うん。」

 

 

お互いに笑い合うと、誰かが入ってくる気配がした。

 

 

貴利矢「よう、ガルッチ。もうお目覚めかい?」

 

ガルッチ「貴利矢か…………。って、そのガシャコンバグヴァイザーは何だ?」

 

貴利矢「Ⅳだとよ。」

 

ガルッチ「何のために………。」

 

ゼロノス『俺が説明しよう。』

 

 

うぉ!?ビックリした!?いきなり出るなよ!?

 

 

ゼロノス『そのガシャコンバグヴァイザーⅣは、お前が使ってた『デンジャラスクトゥルーガシャット』用に改造した奴だ。

死と狂気の力は危険すぎるだろうと思って作ったが、まさか渡す前に一緒に使うとはな………。』

 

ガルッチ「駄目なのか?」

 

ゼロノス『駄目とは言わんが、何より相性が良すぎる。強力な分、疲労感も半端ないし、常人なら死と狂気に蝕まれながら死んでると思うぞ!?』

 

ガルッチ「何そのカイザベルトみたいなやつ。」

 

ゼロノス『むしろ疲労感だけで済んだお前、ある意味凄いぞ。如何言う身体してるんだ。規格外通り越して化け物だぞ?』

 

ガルッチ「化け物は僕の褒め言葉だ。」

 

貴利矢「貶してる筈なのに、褒め言葉なのかよ…………。」

 

 

もう開き直ることにしました。だって転生者の殆どが、ある意味化け物じゃん。本人より上手く使いこなしてるし………。

 

 

ガルッチ「まぁ要するに、次からはこれを使えっていいたいのか?」

 

ゼロノス『そう言うことだ。』

 

ガルッチ「……………分かった。けど、もしもの時は、ゾンビとクトゥルーの両方使わせて貰うからね。」

 

ゼロノス『はいはい。』

 

 

『ピッ』

 

 

それにしても、Ⅰは紫と赤と黒、Ⅱは緑と赤と青、Ⅲは白と黒。んで、Ⅳは空色と紫、んで白か。Aボタンが紫とはなぁ…………。

 

 

貴利矢「まぁ、すぐ動いてもいいが、神は何かを開発してるっぽいからな。暫くは待機らしいから、ゆっくりした方がいいぜ。」

 

 

それだけ残し、貴利矢は部屋から出た。今この部屋に居るのは、僕と黒絵だけとなった。

 

 

ガルッチ「ゆっくりしてろってか……………。確かに、慌ててもあれだしな。」

 

黒絵「それに、お兄ちゃんと一緒にいる時間、増える。」

 

ガルッチ「そうか。」

 

 

しかし、この女物の教官服はなれないな…………。少しスースーするし…………。

おい、今女装したくせに何を言ってるって言った奴、後で顔面激辛麻婆豆腐だからな?

 

 

黒絵「……………ねぇ、お兄ちゃん。」

 

ガルッチ「?」

 

黒絵「愛人って、何?」

 

ガルッチ「!?」

 

 

いきなり何を言い出してるの!?もしかして、気になってた!?

 

 

ガルッチ「愛人、ねぇ…………。(・_・;) あまり良い意味じゃないんだけど………。」

 

黒絵「そう、なの?」

 

ガルッチ「うん………。けど、何故か知らないけど、フラン達は気にしてないんだよね。」

 

黒絵「……………怒らないの?」

 

ガルッチ「羨ましいって思われる。っていうか、1人は無意識に人の胸を触ってくるけどね。」

 

黒絵「…………そうなんだ。」

 

 

しかしまぁ、愛人関係の人って多いよなぁ。村正さんは仕方ない。元々恋人関係だったけど、ある事情で会えなかったし、再会したときはもう僕結婚しちゃってたしなぁ。

電達は最後までついて行くって事で、愛人関係になったが…………。問題はその他の皆だよ。

守ってからしばらくしたら、恋しちゃうってどういう事?もっといい人いるだろうに、何で僕を選ぶんかな?

 

 

ガルッチ「……………だからといって、僕は愛人を見捨てるつもりは無い。」

 

黒絵「なんで?」

 

ガルッチ「約束したからね。絶対に守るって。愛しているのなら、僕は見捨てるつもりは無いって。」

 

 

結局いつも、僕が押し負けてしまう。それだけ愛されると、流石の僕も如何すれば良いのか分からなくなってしまう。

無理に拒絶してしまえば、その人を傷付けてしまうし、悲しませる事なんて、できっこない……………。

 

 

黒絵「だったら、お兄ちゃん…………。お願いがあるけど…………。」

 

ガルッチ「ん?」

 

 

あれ?なんか知らないけど、変な高鳴りが………。しかも甘い空気になってるような…………。

 

 

黒絵「わ、私も………その─────」

 

司「お邪魔するぜ~。ガルッチ、無事か?」

 

 

っとここで司が登場。司、マジでナイスだ。

 

 

黒絵「……………。」ジトーッ

 

司「あれ?アタシ、お邪魔?」

 

黒絵「邪魔、しないで。」

 

 

【グラトニーマジシャン!】

 

 

司「え?黒絵、冗談だろ?待って、なんでそんなに怒ってるの!?」

 

黒絵「『暴食』!マジカルチェンジ!」

 

 

【暴食の魔術師!グラトニーマジシャン!】

 

 

えぇぇぇ……………、もしかして告白だったのか?いや、あの様子だと………当たってたようだね…………。

 

 

司「な、なんか分からないけど、とりあえずごめんって!!邪魔して悪かったって!!」

 

黒絵「駄目……………!絶対、許さない!!殲滅の光(エクスターミネイトレイ)』!!

 

司「ちょ!?それは洒落にならないって!!ホントにやめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

司は黒絵に逃げながら、部屋を後にした。……………ムードって、大事だね。けど、どうしよう…………。

まだ初盤だし、答えを言うのは早いかな…………。もうちょい後にした方が、良いかもしれないな。

 

 

ガルッチ「………………けど何時ぶりだろ、こんなドキドキしたのって。」

 

 

これって、僕ホントに惚れちゃったの!?いやいや、落ち着け。素数を…………違う!何を考えてんだよ───

 

 

イリヤ『告っちゃえばいいかと。』

 

ガルッチ「いきなりビックリするわ!!っていうか何時から!?!」

 

こいし『甘い空気になってきたところから。』

 

ガルッチ「オウフ………。」

 

フラン『でもまだ早いって思うなら、もう少し先でもいいんじゃないかな?』

 

 

それで良いのか、3人とも。

 

 

ルビー『愛人関係になりましたら、精力剤贈りますので~。』

 

ガルッチ「……………あいよ。」

 

 

『ピッ』

 

 

はぁ、なんか複雑な気持ちだよ。……………まぁ、内心僕も嫌じゃないって気持ちがあったのが、否めないけどね……………。

 

 

紫乃愛「く、黒絵さん!?落ち着いて下さい!!」

 

璃々「そ、そうですよ!!」

 

翠「と、とにかく、怒りを鎮めて下さい!!」

 

黒絵「退いて……………!司、当たらない!!」

 

 

……………ごめんね、黒絵。答えは、もう少し後にさせて貰うね…………?って、急いで止めなきゃ。

 

 

next episode




…………如何してこうなった。


メアリー「あなたが書いてるんでしょ。」


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episode91 fakeの優里音

-迷イノ地獄-

 

 

ガルッチside

 

 

とりあえず疲労回復後、黎斗は開発に忙しそうなので、代わりに貴利矢が出る事となった。ようやく進める、そう思ってた時だった。

 

 

「キャハハハハハハハ!!!」

 

 

目の前に、赤毛のツインテールをした女の子が立っていた。半罪人の格好をしてるらしいが、気配を探ったところ、どうも人間ではないっぽい。

貴利矢と黎斗、そしてこれまで出会ったバグスターとは似たような存在のようだが、何者なんだ?

 

 

「こんなところにいたんだ~。エンリ、探しちゃった~。」

 

 

エンリ?彼女の名前か?

 

 

エンリ「もう駄目だよ~?こんなに早く進んじゃったりして、もっと素を出してくれないとつまんな~い。」

 

貴利矢「おやぁ、こんなところに可愛い子が居るんだな。名前はなんて言うんだ?」

 

エンリ「知りたい?気になるなら当ててみてもいいよ~。」

 

璃々「巫山戯ないで頂戴。あなた、まさか罪人じゃないでしょうね?」

 

ガルッチ「璃々、此奴は罪人じゃない。少なくとも、お前は人間ではない。そうだろ?」

 

エンリ「へぇ、案外鋭いんだね。まぁ、自己紹介が先かな?私はエンリ。人間観察が趣味の、ちょっぴりおしゃまな女の子だよ。

特に、おバカな人間を観察するのが大好き!♪ ちょうど目の前にいる人達みたいな?♪」

 

璃々「な、何です─────」

 

貴利矢「はいはい、落ち着こうね~。」

 

璃々「は、離しなさい!!」

 

ガルッチ「…………冷静さかけ過ぎだろ、璃々。」

 

エンリ「でも、特に面白そうなのは、貴方よ。可愛い女指導教官さん。♪」

 

ガルッチ「僕は男だこのアマァァァァァァァ!!!

 

 

ってか此奴、煽るのが好きなのか!?いや待て、僕が面白い?どういう事?

 

 

エンリ「あれ?一瞬怒って、一瞬冷静に戻ったの?ちぇっ、つまんな~い。」

 

ガルッチ「どうでも良い。それより、僕の何がおかしい?君は何を知ってるって言うんだ。」

 

エンリ「えー、それを教えるとなるとつまんないじゃない。でも、ヒントを出すなら…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全く思い出さないって事かな?」

 

 

『全く思い出さない』?僕が?何かを忘れてるって?けど、一体何を…………?

 

 

エンリ「まっ、今のヒントはこれだけって事で。」

 

ガルッチ「……………。」

 

エンリ「それじゃ、私帰るね。じゃあね~。(^-^)/」

 

 

そして一瞬にして、この場を立ち去った。エンリ、か。また何処かで会いそうな気がする………。

 

 

璃々「全く、何なのよあの子は!?あんなに失礼な子は、生まれて初めて見たわ!!覚えてなさい!今度会った時は、礼儀の何たるかを教えてあげる!!」

 

ガルッチ「……………全く思い出さない。僕は、何を忘れてるって言うんだ?何を思い出さないっていうんだ?」

 

璃々「先生、あの子の言葉を信用しちゃ駄目。惑わせる気よ!」

 

ガルッチ「…………いや、彼奴の言葉に関して、少し覚えておこうかと思ってね。」

 

璃々「信じる気なの!?」

 

ガルッチ「そうじゃなくて、何か知ってる気がするんだ。僕の知らない何かを、握ってる気がする。

 

あれだけは、絶対に忘れたら駄目かもしれない………。」

 

 

璃々は呆れてため息ついているが、そんなこと気にすることはなかった。エンリと呼ばれた謎の少女は、僕の『何か』を知ってる。

そう思いながら、先へと進んで行くが、扉は閉まっていた。解析したところ、どうやら2つのスイッチを押す必要があるようで、左側のスイッチを押した後、今度は右側のスイッチを押しに行った。

が、途中で目の前は霧のようなものに包まれた。

 

 

司「おいおい、何だよこりゃ。」

 

翠「急に霧が深くなるとは、流石は地獄と言うべきでしょうか…………。」

 

ガルッチ「とりあえずみんな、僕の近くに固まれ。」

 

 

っと思ったら、霧が晴れていく。何だ?晴れると同時に、何か殺気を………。

 

 

司「なんだよ。何か起こると思ったのに、拍子抜けだな。」

 

璃々「って、優里音が…………2人!?」

 

貴利矢「おいおい、名人と似たような事が起こってるな?どっちが俺達を乗せてるんだ?」

 

 

なるほど、どっちかが本物で、もう一人はクリミナル…………か。

 

 

優里音A「あ、あなた、何者よ!」

 

優里音B「そう言う貴方こそ、何者なのよ~!」

 

司「おいおい、間抜けな会話をするなよ。それじゃあ相手の思うつぼだろうが。」

 

優里音B「ふぇーん!司さーん、助けて下さーい!」

 

ガルッチ「OK、偽物がハッキリした。」

 

優里音「「え!?」」

 

貴利矢「もう分かったのか?」

 

 

こういうのは、これが一番かな?

 

 

【ガッチャーン………!】

 

 

【仮面ライダークロニクル…………!】

 

 

ガルッチ「いきなり決め技と行くか。」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「お前が、偽者だ!!」

 

 

【クリティカルジャッジメント!!】

 

 

優里音B「あ、まずっ────」

 

 

『ブシャァァァァッ!』

 

 

左側にいる優里音の頭を吹き飛ばすと、その場所から大量の血のようなものが流れ出していた。

 

 

ガルッチ「俺を騙すつもりなら、もうちょい殺意を収めるんだな。雑種。」

 

司「ちょ、ちょっと待てよ!本物だったら如何するんだよ!?」

 

ガルッチ「此奴が本物じゃねえ。どれだけ殺意をはなってるかぐらい────」

 

優里音「先生!」

 

 

ん?

 

 

『グサリッ!』

 

 

偽優里音「あはっ、騙されたわね。」

 

 

『ピュン!』

 

 

司「あ、逃げやがった!!」

 

 

あ、あの野郎……………!仕方ねえ、こうなったら…………!

 

 

翠「逃げられてしまいましたね…………。」

 

ガルッチ「いや、一つ方法がある。」

 

司「って、大丈夫なのかよ!?」

 

ガルッチ「こんなの、深傷じゃねえよ。あの贋作の野郎には、此奴がお似合いだな。地獄を見せてやる。」

 

 

僕はすぐさま手を出し、ある詠唱を唱え始めた。

 

 

ガルッチ「I am the bone of my blade.(体は刃で出来ている。)

 

 

promise light is my body,(血潮は約束の光で、)and memory is my blood.(心は思い出。)

 

 

I have created over a thousand blades.(幾多の戦場を越えて不敗。)

 

璃々「何を、するって言うの?」

 

紫乃愛「何かを、唱えてる?」

 

ガルッチ「Unaware of fake,(偽りと共に生きるのでならば、)

 

 

Nor aware of Trulli.(真実と未来を追い求める。)

 

珠月「ねぇねぇ、景色がだんだん変わっていくよ!?」

 

司「な、何なんだ一体?」

 

貴利矢「お前、やる気なのか?」

 

翠「やるって、何を?」

 

貴利矢「彼奴はな、やられたら徹底的にぶちのめす程の復讐心があるんだ。おそらく、ここだと奴の独壇場と思ったんだろうな。」

 

司「だが、どうやって見つけるんだ!?」

 

貴利矢「見つける?そんな野暮なことはしない。ここが奴の独壇場なら、独壇場を変えてやれば良いって訳さ。」

 

ガルッチ「Nothing is impossible for the nightmare,(悪夢の未練は非ず、)

 

 

Tear apart the darkness of the abyss,(深淵の闇を引き裂く、)give birth to the world.(世界を生む。)

 

 

I have no regrets.(今以て我が生涯は、)This is the only path.(まだ見ぬ未来へと繋いでいく。)

 

紫乃愛「変えるって、どうやってですか!?」

 

貴利矢「まぁ見てな。」

 

 

さぁ、偽者。俺を騙し、傷口を負わせた覚悟は出来てるだろうな?無論、無残に殺される覚悟をな!!!

 

 

ガルッチ「So as I pray,(この意志は、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TRUE UNLIMITED(無限に連なる ) DIMENSION BRAID WORKS!(次元を超えた刃で出来ていた!)』!!!!!!!!

 

 

-固有結界内-

 

 

唱え終わると同時に、目の前には優里音の偽者が、驚き戸惑っていた。

 

 

偽優里音「な、何?何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々!?!?

 

 

 

 

 

 

ここは何処よォォォォォォォォ!!!!!

 

司「……………マジかよ。」

 

紫乃愛「ここって、一体………。」

 

ガルッチ「ここは僕の心像世界。『真・(トゥルー・)無限の刃製(アンミリテッド・ブレイド・ワークス)』だ。最も、武器はどこにもないように見えるけど…………。」

 

翠「けど?何ですか?」

 

ガルッチ「『オパグノ・マキシマ(大群よ、襲え)』!!」

 

 

すると、風が舞うと同時に、多くの武器達が出現して、偽者の優里音を串刺しにしていく。だが、それだけで終わる僕じゃなかった。

 

 

【バンバンシューティング!】

 

 

【ガシャコンマグナム!】

 

 

ガルッチ「痛みはお好きか?偽者。……………そうか、ならとことん味わえ。内から来る武器に串刺しにされながらな!!!」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【バンバンクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

『ズダンッ!』

 

 

偽優里音「っ─────────」

 

 

『グシャッ!』

 

 

ガルッチ「起源、発動!」

 

 

起源弾を食らった偽者の優里音は、どこからともなく剣が無数に伸びてきて、最期には爆発し、血が飛び散った。

 

 

ガルッチ「俺を怒らせた事が、運の尽きだったな。贋作め…………。」

 

 

-迷イノ地獄-

 

 

固有結界を解除すると、司が治療してくれた。ほっとけば修復するというのに、治してくれた。

 

 

司「これでよし。血が大量に出てたから焦ったが、大した傷じゃなかったな。」

 

黒絵「お兄ちゃん、大丈夫?」

 

ガルッチ「大丈夫。司…………、ほっとけば修復するのに…………。」

 

司「馬鹿、それこそ危ないだろうが。アンタの身体はどうなってるのかは分かんねえが、下手したら命取りになるんだぞ?

怪我したら、ちゃんと治さなきゃ駄目だろ。」

 

 

ん?何だ?気のせいなのか、凄くデジャブを感じた気がする…………。

 

 

『─────、自分の身体ぐらい心配しなきゃ駄目でしょ?』

 

『────、別に……………。』

 

『そう言わないの。身体ぐらい大事にしないと、──────』

 

 

駄目だ、また何かが過ぎってきた。何なのだ?何だこれは?

 

 

司「先生!!」

 

ガルッチ「!?」

 

司「全く、ボーッとするな!心配するだろ…………。」

 

ガルッチ「…………ごめん。」

 

 

暫くして、先を進むともう一つのスイッチを見つけて押す。すると、鍵が掛かった扉が開き、先へ進めるようになった。

けど、僕の心の中は、もやもやしていた。

 

さっきの既視感は何だっただろうと、思いながら…………。

 

 

next episode



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episode92 Criminalとゴーミンの襲撃

-迷イノ地獄-

 

 

貴利矢side

 

 

やれやれ、まさか優里音の偽物に、まんまと乗せられるとはな。けど、ガルッチの奴…………どうも気になるな。

彼奴、治してくれた後ボーッとしてたけど、どうかしたのかな?あのエンリって女の子と出会って、何かに吹き込まれちまったのか?でも、なんか嘘ついてるって感じじゃなかったな。

 

 

貴利矢「(彼奴は、何を知ってるんだ?)」

 

 

まぁ、考えても仕方ないか。今は先を急ぐだけだ。

 

 

sideChange

 

 

ガルッチside

 

 

優里音の偽物を殺した後、先へと進めていくと、レコーダーらしき物が落ちていた。

 

 

司「おい、何か落ちてるぞ?」

 

翠「ICレコーダーですか………。この場所とは不似合いですね。」

 

 

それに近づくと、ポケットの中にある『セブンシンカレクイエムガシャット』に反応があった。

 

 

司「どうやら、先生のガシャットにも反応があるようだな。使わせる前に、試しに聞いてみるか?笑い話の一つや二つが聞けるかもしれないぜ?」

 

ガルッチ「ぶっちゃけ僕は、音楽ならそれで良いんだがな。これがアダルトレコーダーだったら、笑えるな。」

 

司「先生って、音楽聴くのか?」

 

ガルッチ「何で意外そうな顔するんだ。これでも聴くぞ?」

 

翠「ですが、何故アダルトレコーダーが出てきたんですか…………。聞いたことあるんですか?」

 

ガルッチ「あー、僕じゃなく、うちの姉さんが………。おねショタのアダルトレコーダーを聴いてたようで…………。」

 

翠「……………これ以上は、不問としましょう。」

 

ガルッチ「まぁ、いっか。」

 

 

【セブンシンカレクイエム!】

 

 

レコーダーは光球と化し、ガシャットの中へと吸い込まれていった。なんか優里音の様子もおかしかったようだし…………。

そう思いながら、僕らは先を急ぐ。途中でまた扉が閉まっていたため、スイッチを押し、扉の先に進む。

すると、何かが閉まる音が聞こえ、全員後ろを向くと、開いたはずの扉が閉まっていた。

 

 

璃々「今度は何よ!?」

 

紫乃愛「後ろの扉が閉まっただけです。何か起こる前に進みましょう。」

 

ガルッチ「いや、どうやらお出ましのようだぞ。」

 

 

横を向くと、そこにはクリミナルとザンギャックの手下達がいた。っていうか、何故ここにザンギャックが?

 

 

貴利矢「変だな、クリミナルとは違う奴もいるけど、何でだ?」

 

翠「何者なのかは分かりませんが、今度はこう言う手法ですか。律儀に向かわせてはくれませんね。」

 

司「前に進むには、倒すしかないって事か。この仕掛け、どこまで続いてるんだろうな…………。」

 

ガルッチ「まぁ、丁度良いな。ここで倒させてもらおうか。」

 

司「あ、これ借りるぜ。」

 

 

いきなり司は、『セブンシンカレクイエムガシャット』を取り上げ、スイッチを押した。

 

 

【セブンシンカレクイエム!】

 

 

すると、二つの何かが飛び出し、ガシャットは僕の手元に戻り、司はその二つを手にした。

そこにあったのは、レンジャーキーのような物と、携帯電話型変身ツール・モバイレーツのようなものだった。

 

 

司「へぇ、面白い。てっきりガシャットかと思ったが、こんなオモチャが手に入るなんてな。んじゃあ、いっちょ行くか!!『強欲』!ゴーカイチェンジ!」

 

 

鍵に変え、鍵穴に刺し、回すと同時に、司の衣装が変わった。

 

 

『ゴーカイジャー!グリード!』

 

 

マジかよ。今度は司の衣装が変わったぞ………。

でも見たところ、少し豪華だな………。しかもこれ、バンの神器、魔力。そしてグリードの最強の盾の力も感じる…………。

 

 

司「へぇ、変わった衣装になったな。さぁ、来いよ!」

 

黒絵「……………負けてられない!」

 

 

あ、黒絵にバグヴァイザーⅡが取られた。…………まぁ、いっか。

 

 

ガルッチ「みんな、行くぞ。」

 

貴利矢「了解!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【グラトニーマジシャン!】

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

【ライジングブレイド!】

 

 

【爆走バイク!】

 

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

黒絵「『暴食』!」

 

ガルッチ「『雷鳴中尉』!」

 

貴利矢「『爆速』!」

 

「「「『変身』!!」」」

 

 

【【【【【ガッシャット!】】】】】

 

 

【【ガッチャーン!レベルアップ!】】

 

 

【バグルアップ………!】

 

 

【暴食の魔導師!グラトニーマジシャン!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【ア ガッチャ!ビリ・ビリ!ライジングブレイド!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!】

 

 

【ア ガッチャ!ギリ・ギリ!ギリギリチャンバラ!!】

 

 

ほう、姿的にサイボーグ化した雷電というわけか。ムラサマブレードもあるようだし、こりゃ面白い。

 

 

ガルッチ「LvX-2、ライジングマッチレスゲーマーと。」

 

貴利矢「Lv0-3、チャンバラバイクターボゲーマー。」

 

ガルッチ「さぁ、Let's start the party!!」

 

貴利矢「ノリノリで行くぜ!」

 

黒絵「…………行くよ!」

 

司「ああ、ど派手に行くぜ!!」

 

 

後のみんなのコメント。

 

 

優里音「私もなりた~い。」

 

翠「何故でしょう。少し、なってみたい自分も居る気がします…………。」

 

珠月「ずるい~!珠月もなりたい!!」

 

紫乃愛「2人とも、羨ましいです………。」

 

璃々「如何すればなれるのよ!ガシャット押しても、同じ事言うばかりなんだけど!?」

 

 

全員、なりたがってたそうです。けど、璃々が押してもなれないって事は、何かの条件をクリアしていないって事なのかな?

まぁとりあえず、全滅させるとするか!!……………ってか璃々、壊すなよ?

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideChange

 

 

-???-

 

 

プロトガルッチside

 

 

プロトガルッチ「…………フラン。」

 

 

ある場所でテントを張り、旅の休憩のために寝ていたけど、……………寝れない。いや、眠れない。

あの時の僕は、フランを失ったショックで、『不眠症』になってしまった。

一睡も寝れなかった。その時はいつも、フランが目の前で殺される光景を見てしまう。

 

 

もし、フランを助けることが出来たら……………。

 

 

もっと早く、気付くことが出来たら……………。

 

 

プロトガルッチ「…………………フラン、ごめんなさい。守るって、約束したのに………………、僕は………………君を、守れなかった………………。

 

 

君は、『復讐しないで、貴方だけの幸せを探しなさい』っていうだろうけど、僕にはできない。

僕の幸せは、フラン……………。君が全てだったんだ………………。

君が居なくなって、僕は…………………僕は……………………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな、約束すら破った、最低最悪な夫を、許してくれ。フラン…………。そして、絶対……………仇を取ってやるから…………………。

見守ってくれ、ルッチ兄さん………………。」




グリードレンジャーキー


使用者:八重樫司


強欲の大罪を持った盗賊『バン』の神器『聖棍クレシューズ』と能力『強奪(スナッチ)』、最強の盾の能力をもつホムンクルス『グリード』、そしてゴーカイジャーの剣と銃を持っている。
魔法で戦ってた司にとって、物理的な近接攻撃や遠距離攻撃ができるようになった。それと同時に、ガードも硬くなってる。


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episode93 greedpirates 八重樫司

今後出す予定のガシャット


『オブリビオンファンタジーガシャット』Lv100


【Let's Going Oblivion of Fantasy!】←待機音


【忘却の騎士覚醒!オブリビオンファンタジー!】←変身音


『ジャスティスレガシーガシャット』Lv100


【我こそ正義!意志を貫け!ジャスティスレガシー!】



これを出す理由は、ガルッチに関する事と関わっています。
因みに、どちらかのあるガシャットを使うとLv175、そして上記の二つと、その二つを使うことでLv350まで上がり、超サイヤ人ロゼだろうとなんだろうと難なく倒せるほどの力を発揮する。
最も、ガルッチの場合はLvΩが付いていて、技量も高いため、『オルタナティブ・カオスモード』にしなくても、慢心しなければ余裕で勝つことが出来る。負担も少ない。


-迷イノ地獄-

 

 

ガルッチside

 

 

しかし、凄い動きだな。あの動き、フランシス・ドレイグとよく似ている気がする…………。

 

 

司「そらそらそら!!」

 

黒絵「もう一つ、おまけっ!!」

 

『ちょちょちょ!?此奴相手とか無理無理!!死ぬって!絶対死ぬって!!』

 

『お前が行け!俺だって嫌だって!!』

 

ガルッチ「余所見してる場合か?」

 

『『あ。』』

 

 

『スパッ!』

 

 

紫乃愛「なにあの無双っぷり…………。」

 

璃々「私達の出番、全くないわね。」

 

優里音「っていうか、珠月ちゃんは?」

 

璃々「そ、そういえば!どこに!?」

 

 

あー、珠月に関しては、必死で敵を惨殺していってるけど。

 

 

珠月「ミズキだって、ミズキだってっ!負けてられない!!」

 

翠「…………彼女も負けずに戦ってますね。」

 

貴利矢「そろそろ決め技、行っとくか。」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「了解!」

 

黒絵「…………うん!」

 

 

【ガッシューン………。】

 

【【ガッシャット!キメワザ!】】

 

【キメワザ!】

 

 

司「そんじゃあ私も行くか!!」

 

 

『ファイナルウェーブ!!』

 

 

【ギリギリ!】

 

【ライジング!】

 

【グラトニー!】

 

【【【クリティカルフィニッシュ!!】】】

 

 

銃弾と矢、そして斬撃と魔弾の嵐が敵に襲い掛かり、結果的に全滅させることに成功。ってか、珠月も滅茶苦茶頑張ってたな…………。

 

 

ガルッチ「…………すんげぇオーバーキルだった気がする。」

 

貴利矢「俺も…………。」

 

司「っていうか、数だけ多くて全員弱いってどういう事だ?」

 

ガルッチ「案外数が多いだけでも、厄介極まりないと思うぞ?」

 

黒絵「油断…………、大敵…………。」

 

珠月「つ、疲れた……………。」

 

紫乃愛「出る幕がなかったのですが…………。」

 

 

あ、マジでごめん。だってさ、司がガンガンと攻めていくから、こっちの負けず嫌いが発生しちゃったし、いつの間にか競っちゃったよ。

まぁかつて、兵を1億人以上倒したほどだし………………って。

 

 

翠「まだ、居ますね…………。」

 

司「おいおい、休憩無しかよ。」

 

ガルッチ「全く、だったら次のガシャットを使うか。貴利矢、ギリギリチャンバラガシャットを僕に。代わりに、ドラゴナイトハンターZの改造版『ドラゴナイトハンターZZZガシャット』をやるよ。」

 

貴利矢「お、いいね!乗ってやろうじゃん!」

 

 

【【ガッチョーン………。】】

 

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

【ドラゴナイトハンターZZZ!】

 

 

ガルッチ「『伍長』!」

 

貴利矢「『激走』!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【【ガッチャーン!レベルアップ!!】】

 

 

【ア ガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!】

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!ZZZ!】

 

 

ガルッチ「Lv3に下がったが、凄いもんを見せてやるぜ。」

 

貴利矢「なぁ、これLv0-7ってあるけど。」

 

ガルッチ「そのガシャットはね、『モンスターハンター』シリーズと『怪獣バスターズ』のモンスターの特性や技があるようで、盛り込みすぎた結果Lv7になったらしい。行ってみれば、フルバーストドラゴンモンスターバイクゲーマーって奴だな。」

 

貴利矢「ヤベぇ、社長さんマジぱねぇ……………。」

 

ガルッチ「翠!サポートを任せる!」

 

翠「分かりました!」

 

 

さぁ、行くぞクリミナル!!

 

 

sideChange

 

 

 

-???-

 

 

 

プロトガルッチside

 

 

あー、結局一睡できてない………。駄目だ、これ何処かでバッタリ倒れそうな気がする…………。

 

 

ベロニカ「アンタ、寝てなかったの?」

 

ダークルシフェル「駄目だよ?ちゃんと寝ないと。」

 

プロトガルッチ「面目ない…………。」

 

ジェイソン「とにかく今は、先を急がないとね。」

 

 

確かに…………、って。

 

 

「やっと見つけたぞ。悪魔め…………。」

 

「お前のせいで、よくも!!」

 

 

はぁ、全く軍勢を連れて見つけるか普通?こっちはただ、通りすがりなだけだって言うのに、何で悪魔というんかな?

まぁ、邪魔をするんだったら、皆殺しするだけだ。

 

 

プロトガルッチ「キース教官、カオスヘッダー、エッグマンネガさん。貴方方が作ったゲーマドライバー、ガシャット。使わせていただきます!」

 

 

かつて教官の所にいたとき、3人が開発した『DゲーマドライバーC』を僕に渡し、『プロトラッシュマッチレス』と描かれたガシャットをくれたんだっけ?

というか、プロトガシャット全部貰っちゃったけど、よかったのかな?使う機会はないだろうと思っていたけど、ここで使うとは…………。

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

【デンジャラスゾンビ…………!】

 

 

プロトガルッチ「『戦術式Lv2』!」

 

ジェイソン「『グレードX-0』!」

 

「「『変身』!!」」

 

 

【【【ガッシャット!】】】

 

 

【【ガッチャーン!レベルアップ!】】

 

 

【無双乱舞!無双奥義!ラッーシュマッチレース!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクション!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!】

 

 

確か、この衣装ってエミヤ・オルタだっけ?凄く相性がいい気がする。ある意味で。

 

 

ジェイソン「そういえば、名前決めてある?」

 

プロトガルッチ「そうだな…………、あっちはファンタズムだから、こっちはブロークン。仮面ライダーブロークン、プロトマッチレスゲーマーLv2!

 

 

死にたい奴だけ、掛かってこい!!」

 

ジェイソン「コンティニューしてでも、クリアする!」

 

ベロニカ「もう、2人とも狡い!!」

 

ダークルシフェル「あ、そういえばこれあったけど、使う?」

 

 

ルシフェルが持ってるのって、見たことないけど…………。何だこれ?

 

 

ベロニカ「何これ?」

 

ダークルシフェル「セイザブラスターっていうらしくて、エッグマンネガが作ったものらしいの。」

 

ベロニカ「それで、これは?」

 

ダークルシフェル「キュータマだね。とりあえず、使ってみて。」

 

 

キュウタマと呼ばれるものを回すと、魔導書と杖が現れ、セットする。ルシフェルも同じようにつけるけど、あっちは黒いな………。

 

 

『アークメイジキュータマ!』

 

『ルシファーキュータマ!』

 

 

『『セット!チェンジ!』』

 

 

ベロニカ「マジカルチェンジ!」

 

ダークルシフェル「サタンチェンジ!」

 

 

銃口を上に上げると、魔法陣のようなものが現れ、ベロニカはとこしえシリーズ、ルシフェルは戦闘服に変わった。

 

 

「な、何だ此奴ら!?」

 

「怯むな!奴等を殺せ!!」

 

ベロニカ「行くよ!みんな!」

 

ダークルシフェル「ウルティノイドの力、見せてあげる!!」

 

 

それにしても、懐かしいな。こうやって、大勢の兵士を相手にして、どれだけ兵士を殺せるか、みんな競ってたっけ。

そんじゃ、行くとするか!!

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

だが後に、まさかあんな事が起こるなんて、思っても見なかった。

 

 

sideChange

 

 

-迷イノ地獄-

 

 

ガルッチside

 

 

紫乃愛「ま、全く…………。どれだけ居るんですか!?」

 

璃々「まずいわね…………、バグスターまで来るって………。」

 

 

完全に囲まれたな。ここまでやるとか、絶対正宗の野郎だな。数で押せば、どうにかなるって思ってるだろうけど…………。

 

 

ガルッチ「限度があるだろ、あの絶版ジジイめ。」

 

貴利矢「ちょっ!?www なんだそのあだ名!?wwww」

 

ガルッチ「だって、毎回毎回絶版絶版言ってるし、ジジイだし。どっからどう見ても絶版ジジイだろ!」

 

貴利矢「ブハハハハハ!!!言えてるな!」

 

司「流石に、ジジイはないだろ。せめておじさんにしたらどうだ?絶版おじさんとか。」

 

 

おじさんかぁ………。まぁいいけど、それより此奴らをどうにかしないと…………!

 

 

ガルッチ「仕方ない。場所替えだ!!」

 

貴利矢「場所替えって事は………。」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

 

-大平原-

 

 

 

敵を含めて全員を巻き込んで場所替えし、大平原のステージに移した。しかし、あまりにも想定外な事が起こった。

 

 

「なっ!?また悪魔が増えた!?」

 

「何だこの大軍勢!?こんなの聞いてないぞ!!」

 

 

って、兵士!?って、ちょっと待て?あれ?あそこに居るのって…………。

 

 

「大軍勢?そんな馬鹿なことが…………………………………。」

 

「ガルちゃん、どうかし…………。」

 

貴利矢「え…………。」

 

司「おいおい、こんな事ってあるのか!?」

 

翠「どういう事ですか!?っというかどうなってるんですか!?」

 

黒絵「お兄ちゃんが…………。」

 

珠月「何で!?何であそこに…………!?」

 

璃々「有り得ないわよ!?だってここにも要るのに!!」

 

紫乃愛「何が一体どうなってるっていうんですか!?」

 

優里音「さ、流石にこれは、何かの冗談ですよね………………?」

 

 

皆が驚くのも無理もない。だってそこにいるのは……………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチ「何でお前がこんな場所に来てんだ!?

 

ガルッチ「それはこっちの台詞だ!!っていうか、何でダークルシフェルと一緒にいるんだ!?いつの間にジェイソン蘇ってんだ!?そしてその子誰!?

 

 

まさかのもう一人の『僕』に、殺したはずのダークルシフェル、そして死んだはずのジェイソンと再会するとは、思ってもみなかった。

でもその三つ編みの幼そうな子は誰!?

 

 

next episode




新たなフォーム


プロトガルッチ


仮面ライダーブロークン


カオスヘッダーとエッグマンネガ、そしてキースの手で作られた『ダークゲーマドライバーC(カオス)』と、『プロトラッシュマッチレスガシャット』を使って変身出来るフォーム。
変身すると、エミヤ・オルタの衣装に変わり、干将・莫耶の銃型を持つことになる。
因みに、レベルアップするときは、プロトガシャットでなければ上がれない仕組みになっている為、それに気づいたエッグマンネガは、多めのプロトガシャットを作成し、『ガシャットバッグ』という物に入れてある。
取り出すときは、ガシャット名を言う必要があるが、念じれば出てくる。



ダークルシフェル


ルシファーフォーム


エッグマンネガが、もしもダークルシフェル自身が戦うことがあったときのために作られた『ダークセイザブラスター』と『ルシファーキュータマ』を使って、変身したフォーム。
ダークファウスト、ダークメフィスト、ダークメフィスト・ツヴァイ、ダークザギの力が宿してある。
服も戦闘服に変わり、黒い翼が4つ生える。



ベロニカ


アークメイジフォーム


上記同様、エッグマンネガが作成した『セイザブラスター』と『アークメイジキュータマ』を使って、変身出来るフォーム。
元々はプロトガルッチ用に作られたものだが、どうも相性が悪く、そもそも『DゲーマドライバーC』を使うことにしてるため、ずっと持っていたという。
その後、ベロニカと出会い、今戦うときにダークルシフェルに渡され、変身したことにより、以前の魔力よりも倍となり、大魔王バーンを超える魔力を手にした。メラがメラガイアー級になったり、カイザーフェニックスを超える火の魔法『アルティメットカイザーフェニックス』を放つことが出来る。
服はドラクエ11に出てくるとこしえのぼうしと、とこしえの法衣を着込んでいる。


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episode94 Chaosな出会い

-大平原-

 

 

プロトガルッチside

 

 

おいおい、こんな事ってあるのか!?何故だ!?何故目の前にもう一人の僕がここに来たんだ!?しかも後ろの軍勢は一体なんだ!?そしてその7人の子達は誰!?

 

 

Wガルッチ「「もう訳が分からん………。」」

 

ジェイソン「いやいや、ガルッチ。なんなのあれ!?あっちの倍ぐらいありそうな気がするんだけど!?」

 

貴利矢「っていうか、何で人間の兵士が居るんだ!?お前ら何かした!?」

 

ガルッチ「ちょっと待て!もう状況がこんがらがったぞ!?とりあえず一旦整理しないと。」

 

プロトガルッチ「うん、それには賛成だ。だって、僕達状況が飲み込めないしね。」

 

「おのれ、悪魔………!仲間を増やしたところで、我々が怯むとでも─────」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

クリティカルサファリクス!!

 

 

ガルッチ「ちょっと黙れ、無能兵士共!!」

 

「ウギャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

 

あ、確かあれって教官が持ってたガシャコンバグヴァイザーⅡと『仮面ライダークロニクルガシャット』じゃん。

もしかして、持ってたのかな?

 

 

ガルッチ「こっちは状況整理で忙しいんだよ!!人間風情が、俺らに話し掛けんな!!」

 

ベロニカ「私人間だけど…………。」

 

ガルッチ「あ、なんかごめん。」

 

プロトガルッチ「とりあえず、状況整理と行こうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─少年少女話し合い中(自己紹介含め)─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチ「えーっと、つまりそっちはその…………『クリミナル』ってモンスターと、『ザンギャック』、んで『バグスター』が多すぎて対処しきれなくて、ステージ変えて反撃しようと考えていたら、偶然ステージを変えて、戦おうとしてた僕達と出くわしちゃったって事で、いいのかな?」

 

ガルッチ「うん。ぶっちゃけ言って、何を言ってるのかさっぱり分からん。というか、何であっち君達を悪魔呼ばわりされてるの?」

 

プロトガルッチ「知らない。誰だって聞きたい、僕も聞きたい。」

 

紫乃愛「どう見ても、話し合いすら出来ないような顔ですしね…………。」

 

ダークルシフェル「そもそも、声をかけても悪魔呼ばわりばっかりだよ!?頭おかしいと思わない!?」

 

貴利矢「むしろ、何でアンタがもう一人のガルッチと一緒にいるのか分かんないんだが。確か、ガルッチとそのお仲間に殺された筈だよな?何で生きてんだ?」

 

ダークルシフェル「説明が長くなるから、察して。」

 

貴利矢「そりゃないぜ…………。まぁアンタはともかく、その小さな女の子は誰!?お前まさか、攫ったのか!?」

 

 

『パコンッ!』

 

 

プロトガルッチ「攫うか!!っていうかこの子はこれでも19歳だぞ!!」

 

ガルッチ「マジで!?」

 

半罪人7人『え!?』

 

貴利矢「おいおい、流石に乗せられ────」

 

 

『バコンッ!』

 

 

ベロニカ「私は正真正銘19歳!!何で信じないの!!」

 

ジェイソン「まぁ僕も、最初は小さな女の子だと思ったよ。」

 

ガルッチ「でもさ、何で小さな女の子の姿なんだ?」

 

ベロニカ「魔力を吸い取られてる内に、歳も奪われちゃったの。今は戻ってるけど、若返っちゃったし、しばらくこのままで良いかなって思って。」

 

ガルッチ「歳も吸われて若返るなんて聞いたことないぞ…………。」

 

プロトガルッチ「何処かの医者が聞いたら、この子を実験台にしそうな気がする。」

 

ガルッチ「マッドドクター(永琳)か。」

 

 

(因みに、紫乃愛さん、璃々さん、翠さん、優里音さん、珠月の5人を除いた全員は、変身した姿のまま話しています。)

 

 

ジェイソン「まぁいいんだけど、そろそろ本題に入らない?」

 

翠「確かに、今の私達の状況は、取り囲まれてるといっても過言じゃありません。」

 

ダークルシフェル「そういえば、囲まれてたね。」

 

ガルッチ「忘れんな。」

 

プロトガルッチ「とはいえ、そっちの僕。戦える奴はいるか?」

 

ガルッチ「全員……………って、言いたいが、5人とも疲弊してるかも。」

 

司「確かに、あれだけの人数だ。黒絵も魔力は無限だが、体力は有限だし。」

 

黒絵「だ、大丈夫…………!まだ、やれる…………!」

 

 

けど、明らかに息切れしてるな…………。っとなれば、ちょっとまずいな。如何すれば…………。

 

 

ガルッチ「なら、増やせばいい。」

 

プロトガルッチ「増やす?」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

【バンバンフリートコレクション!】

 

 

I ready!For battleship!I ready!For battleship!

 

 

プロトガルッチ「まさか、艦娘を呼び出すのか!?」

 

ガルッチ「『海軍大佐』!」

 

 

【ガッシャット!ガッチョーン………。】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【ア ガッチャ!Enemy is coming!Shotdown their BANG BANG FLEET COLLECTION!

 

 

いやいや、流石にそのガシャットで出て来るわけが───

 

 

夕立「ぽい。」

 

 

『ドスッ!』

 

 

ガルッチ「あうっ…………。」

 

夕立「だーかーらー、もっと早く呼んでって言ってるっぽい!!」

 

ガルッチ「マジでごめん…………。呼び出せる機会が、あまりにも少なすぎて…………。」

 

プロトガルッチ「……………………ホントに呼び出せたよ。しかも7人。」

 

時雨「しかし、敵多くない?」

 

曙「というか、フェイカーが2人!?どうなってるの!?」

 

 

まさか、愛人まで作ったのか!?幾ら何でも、それないんじゃないのか!?

 

 

「……………………もういいか?」

 

プロトガルッチ「もう少し待て。」

 

ジェイソン「とりあえず、戦力は増加したけど、如何する?」

 

ガルッチ「まず黒絵は休め。途中で回復したら、攻撃を再開。あと曙、落ち着け。」

 

曙「落ち着けって………………。そもそもどういう状況!?」

 

プロトガルッチ「僕が教える。その後どう動くか言うから、聞き漏らすなよ。」

 

 

しかし、ここまで練度が高いとは……………………。とりあえず、切り抜けるには、この子達を利用するほかない。

 

 

sideChange

 

 

 

-???-

 

 

 

正宗side

 

 

なんだと!?ラッシュマッチレスが2人!?いや、そんな馬鹿なことが…………!!念には念を入れて、大群のバグスターを用意したというのに、一体どうなってる!?

こんなイレギュラー、私は許さん。すぐさま絶版しなくては…………。いや、まて。

 

 

正宗「………………どっちが、本物なのだ?」

 

 

衣装は全く違うが、正直どっちがどっちなのか、全く分からんぞ。ホントにどっちなのだ?

 

 

正宗「っていうか、特徴なんだっけ?」

 

 

(すっかりガルッチの特徴を忘れてしまった絶版ドン………じゃなく、絶版おじさんであった。)

 

 

sideChange

 

 

-大平原-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「そんじゃ、始めるか。」

 

プロトガルッチ「ああ、そうだな。」

 

「命乞いの話でも終わったのか?」

 

 

命乞いって………、僕は今まで命乞いをした覚えなんてなかったけど?

 

 

ガルッチ「全艦娘、砲撃用意。」

 

「何をする気だ?」

 

ガルッチ「みんな、すまない。本当なら、人殺しなんてさせたくなかった。」

 

夕立「気にしないっぽい。私達は、どんなことでもマスターについて行くって決めたし、例え敵が人間だったとしても、私は戦うぽい。」

 

曙「ええ。それに、鬱憤を晴らしたいところだったしね。」

 

響「アーチャー、砲撃準備完了。何時でもいけます。」

 

ガルッチ「……………殺戮の時間だ。この場にいる敵共を、皆殺しにしろ!!恐怖に怯えようが、命乞いしようが、我々を脅かす者共全員!!生きて帰すな!!

 

艦娘7人『はい!(ぽい!)』

 

プロトガルッチ「僕達も行くぞ。戦える奴だけ、敵陣に突っ込め!だが、犬死には許さない!!」

 

ダークルシフェル「分かってる。ガルちゃんを置いて、死ぬつもりなんて、ないからね。」

 

貴利矢「そんじゃあ、行くぜ!!」

 

 

仮に間違いだとしても、僕は絶対に許しはしない。お前達に家族がいたとしても、知ったことか。

今はルシフェル達と共闘して、人間の兵士もザンギャックも、バグスターもクリミナルも、殺し尽くさねば……………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Wガルッチ「「貴様ら惨たらしく、絶命しろ!!!!」」

 

 

next episode



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episode95 Rash Heros! 2人でVictory!

BGM 仮面ライダークロノスのテーマ曲 『Justice』


-大平原-

 

 

ガルッチside

 

 

話し合いが終わった後の僕たちの行動は早かった。僕ともう一人の僕と一緒に兵士共の所に突っ込み、多くの敵を切り裂く。

艦娘達は、ありったけの砲弾を放ち、クリミナル、バグスター、ザンギャック、人間を焼き払っていく。

 

ガルッチ「無駄無駄!!そんな攻撃、効くかっ!!」

 

「ば、化け物め!!此奴らに息切れとかないのか!?」

 

プロトガルッチ「黙れ、化け物はお前らだ。人の皮を被った化け物。この世から消え去れ!!」

 

「悪魔共………!貴様らに、後悔させる時間も与えん!!ここで仕留め────」

 

ガルッチ「バラバラになれ!『時刻鏖殺(クロノス・ザ・マサクル)』!!」

 

 

『ブシャァァァァァァァァ!!』

 

 

「隊長!!」

 

プロトガルッチ「ならば、こちらも。『空間圧殺(ウラノス・オブ・プレッサー)』!!」

 

 

あらぁ、あっちは空間を作って圧殺させたよ。辺り一面血に塗れたが、関係ない!中には艦娘達が放った砲撃によって死んだ遺体もあるが、どっちにしろ死んでるのも変わりない。

 

 

ガルッチ「なぁ。」

 

プロトガルッチ「?」

 

ガルッチ「同じ僕なら、あれも使えるだろ?」

 

プロトガルッチ「あれか。……………良いだろう!」

 

ガルッチ「みんな!!バグスター共を相手にしてやれ!!」

 

プロトガルッチ「ルシフェル!ベロニカ!ジェイソン!!此奴らは僕等がやる!!代わりにバグスター共を相手にしてやれ!!」

 

 

とりあえず、みんなはバグスター達のところにいったな。まぁ、ぶっちゃけ。今から使う技は、あれだけどな。

 

 

【【アンミリテッドブレイド!!】】

 

 

『アンミリテッドブレイドガシャット』。これは、技用のガシャットで、此奴は複数の武器が召喚され、降り注いで串刺しにする事が出来る凶悪なもの。

あっちは少し黒いけど、エミヤ・オルタ式なのかな?内部から無数の剣に貫かれる的な。

 

 

【【ガッシャット!キメワザ!】】

 

 

ガルッチ「絶望へと落ちろ。」

 

プロトガルッチ「全てを失え。」

 

 

【【アンリミテッドクリティカルレイン!!】】

 

 

Wガルッチ「「真・(トゥルー・)無限の剣舞(アンリミテッド・ブレイド・ダンス)(偽・(フェイク・)無限の銃弾(アンリミテッド・バレット・レイン))』!!!!」」

 

 

敵兵からしたら、目の前には銃弾の嵐が、空から武器の雨が降り注がれていき、多くの兵士が串刺しにされ、銃弾に当たれば身体中に剣が伸びていき、無残な死体へとさらされた。

そしてそのまま、兵士達は全滅していった。一人残らず、殺し尽くした。

 

 

プロトガルッチ「消えろ。『壊れた(ブロークン)』─────」

 

ガルッチ「『幻想(ファンタズム)』。」

 

 

『ズドォォォォォォッ!!!!』

 

 

そのまま爆発させ、剣が刺さった者の死体、無数の剣が伸びて絶命した者の死体が爆発して、何も残らなくなった。

 

 

プロトガルッチ「……………さて、ルシフェル達の援護に向かうか。」

 

ガルッチ「そうだね。そういえば、だけど。」

 

プロトガルッチ「? 如何した?やぶから棒に。」

 

ガルッチ「ルシフェルの奴、なんか性格変わってるような気がするんだけど…………。どうなったの?」

 

プロトガルッチ「僕に聞くな。だが安心しろ。少なくとも、僕だったら彼女の性格を改善出来るって事が分かったから、復讐劇が終わるまでは一緒にいることにしてる。」

 

 

復讐劇が終わるまでは……………、か。

 

 

プロトガルッチ「君の言いたいことは分かる。復讐したって何も変わらないし、やり直ししたところで、また辛い思いをするだけなのは分かってる。」

 

ガルッチ「なら………。」

 

プロトガルッチ「だけど、それでも僕は仇を取る。復讐するなら、徹底的にやる。中途半端な事はしない。

 

其奴がやったことは、決して許せるものではない。けど、もし君の仲間の中に、僕の仇が居たとしたら、僕は其奴を殺す…………。」

 

ガルッチ「………………その意味、分かってるのか?」

 

プロトガルッチ「百の承知だ。」

 

ガルッチ「そうか。その時は僕も、全身全霊でお前を止める。だが、これだけは言っておく。」

 

プロトガルッチ「何だ?」

 

ガルッチ「……………………ダークルシフェルを、宜しく頼む。僕やお姉ちゃんには無理だった彼女を、君が支えてやってくれ。」

 

プロトガルッチ「……………………………分かった。」

 

 

そして、僕らは司達が戦ってるバグスターとザンギャック、クリミナル軍団の所に向かった。しかし、少し不可解な事に気づいた。

 

 

 

 

 

『何故か減っていない』。どれだけ倒しても、一体何処から湧き出てくるのか、さっぱり分からなかった。

 

 

貴利矢「クソ!次から次へと、どんだけ敵が居やがるんだ!!」

 

司「ったく、此奴ら居すぎだっての!!」

 

ジェイソン「多分、何処かの本体が、これだけの大人数を呼んでいるはずだ。」

 

ベロニカ「流石に、マダンテで使っても、生きてる気がしてならないよ!!」

 

曙「フェイカー!このままじゃジリ貧よ!!」

 

夕立「もう、流石にしつこすぎると、嫌われちゃうよ!!」

 

時雨「ガルッチさん、何とか出来ませんか!?」

 

 

何とかって言われても…………………。いや、これは黎斗に聞いてみるか。

 

 

ガルッチ「黎斗、聞こえるか!!」

 

黎斗『聞こえてる。今、隠れ家でガシャットの開発を進めてる。それより、敵が増えないんだっけ?おそらく、『リボルバグスター』が原因だろう。

 

何しろ彼奴は、『バンバンシューティング』に出て来る敵キャラであり、隊長とも言われてるからな。

其奴を倒さない限り、敵は減らないだろうな。』

 

 

リボルバグスターか。全く、ここぞのところで厄介な奴を出したな。けど、彼奴も馬鹿だな。大群相手には、無双ゲームで対抗出来るって事を。

 

 

ガルッチ「曙!リボルバグスターを探知して、僕に情報を送ってくれ!!」

 

曙「リボルバグスターね!分かった!!」

 

プロトガルッチ「そのリボルバグスターが、此奴らの隊長って訳か?」

 

ガルッチ「黎斗が言うには、そうだな。其奴を倒せば、全滅出来る。それまでは…………………。」

 

プロトガルッチ「ああ、惨殺だ。」

 

 

sideChange

 

 

 

曙side

 

 

フェイカーが言うには、この大軍勢のどこかに、リボルバグスターっていうのが居るのね。とりあえず、レーダー装置を起動させて、リボルバグスター限定に探知できるようにしてっと。

 

 

曙「さーて、何処に居るかな~?」

 

 

って言っても、もし複数居たら、ちょっとまずいかも。

 

 

『ピッ!』

 

 

反応あったね。多分あっちも気付いてるだろうけど、慌てないで報告しないと。

 

 

曙「フェイカー!!今から座標を送るよ!!」

 

ガルッチ「よし、リアクタースコープ起動!」

 

曙「夕立!時雨!響達にも伝えて!!」

 

夕立「了解っぽい!」

 

時雨「分かった!」

 

 

私は先回りして、リボルバグスターのところへ急ぐ。そして予想通り、リボルバグスターって奴を見つけた。

 

 

リボル「ほう、驚いたな。てっきりガルッチがくるだろうと思ったが、お前のような小娘がくるとはな。」

 

曙「フッ、なんたって私は、フェイカーの艦娘よ。これぐらいは当然のことよ!」

 

リボル「面白い。ならば全力で相手をしてやる。名は?」

 

曙「曙よ、リボルバグスター。」

 

リボル「リボルでいい、曙。では、行くぞ!!」

 

 

って、いきなり銃弾の嵐!?けど、私だって負けてないのよ!!

 

 

曙「『CLOCK UP α』!」

 

 

どうにかして、島風に追い付けるのかを考えた結果、私はフェイカー達が作ってくれた施設で、猛特訓してきた。

そして、この能力を手にすることが出来た。本家のクロックアップには程遠いけど、それでも同等な速さを得ることが出来るのは変わりない。

だからこうやって…………………。

 

 

曙「発射!そのまま『CLOCK OVER』!」

 

リボル「なっ……………!?」

 

 

『ズドォォォォォォッ!!』

 

 

零距離射撃した後に後ろに下がれば、私に被害に遭うことはない。

 

 

リボル「あの銃弾の嵐を、かいくぐったのか!?」

 

曙「ええ。けど、フェイカーには及ばないかな?こんなの、仮面ライダーカブトの真似事みたいなものだしね。」

 

リボル「…………………『CLOCK UP』か。なかなか厄介なものを持った能力者だな。」

 

ガルッチ「曙!!大丈夫か!」

 

曙「大丈夫、心配しないでフェイカー。」

 

 

後から夕立達や、もう一人のフェイカー、その仲間達もようやく来てくれた。そして休憩していた黒絵も。

 

 

リボル「やはり、来たか。」

 

貴利矢「全く、お前には乗せられてしまったよ。けど、それも終わりだ。」

 

リボル「ハハハ、此奴は参ったな。けど、黙って諦めるほど、俺は甘くないぞ。」

 

 

うわっ、結構多めのバグスターって奴が増えたよ。

 

 

リボル「全バグスター!射撃用意!!」

 

ガルッチ「こっちも決めるぞ。」

 

プロトガルッチ「ああ、そうだな。」

 

 

【【ガッシューン…………………。ガッシャット!キメワザ!】】

 

 

貴利矢「これで、終わりだ。」

 

 

【ガッシューン……………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ジェイソン「借りるよ、ガルッチ。」

 

 

【バンバンシューティング!】

 

 

【ガシャコンマグナム!】

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

黒絵「倍にして、返してあげる!!」

 

 

【キメワザ!】

 

 

司「散々暴れ回ったからな。落とし前を付けて貰うぜ!!」

 

 

『ファイナルウェーブ!!』

 

 

ベロニカ「これで……………。」

 

ダークルシフェル「フィニッシュよ!」

 

 

『『(DARK)GALAXY!!』』

 

 

ガルッチ「全艦!!砲撃準備!!!三千世界に屍を晒すがいい…………!!」

 

 

【【バンバンマッチレス!!(ゾンビ!!)】】

 

 

マッチレス!

 

 

ドラゴナイト爆走!!

 

 

【グラトニー!!】

 

 

【【【【【クリティカルファイヤー!!((((フィニッシュ!!))))】】】】】

 

 

リボル「撃てぇぇぇぇぇぇ!!!!

 

ガルッチ「天魔轟臨!!これが第六天魔王、織田信長の、『三千世界(さんだんうち)』だ!!!撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

黒絵「全部、凍っちゃえ!!絶対零度崩壊(アブソリュート・ゼロブレイク)』!!!!

 

ベロニカ「食らいなさい!!カイザーフェニックスマータ』!!!!!

 

ダークルシフェル「『ライトニング・ルシフェル』!!

 

 

『(最早表現できないほどの砲撃と銃声です。)』

 

 

銃撃は此方が上回り、そのまま押し切っていき、リボルやバグスター達に直撃。そのまま爆発四散となって、この世を去った。

 

 

【Victory!!】

 

 

BGM終了

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

 

あー、何とか勝てた……………。というか壮大すぎるだろ……………。

 

 

プロトガルッチ「何とかなったな……………。」

 

ガルッチ「ほんと、そうだな。」

 

黒絵「休憩したのに……………、もうへとへと……………。」

 

司「し、暫くは休まなきゃな……………。」

 

 

【【【【ガッチョーン……………。ガッシューン………。】】】】

 

 

ジェイソン「でも、言っちゃなんだけど、流石にこれはオーバーキルじゃないかな?」

 

Wガルッチ「「言われてみれば、確かに。」」

 

 

砲撃に銃弾はまだよかったが、複数のカイザーフェニックスとルシフェルが放った閃光、黒絵は絶対零度で凍らせた後に破壊。

どう見てもオーバーキルだな。

 

 

曙「けど、彼奴は何かと、満足そうな顔をしてたわよ。」

 

ガルッチ「って、曙!?」

 

夕立「また長い時間呼ばれないんじゃないかと思って、ここに残ることにしたっぽい。」

 

 

マジかよ。って事は今後、7人の半罪人と7人の艦娘を連れて行くって事じゃん。どうしてこうなった。

 

 

司「お、そうか。というか先生、このこの~。これだけの女の子達と一緒だなんて、欲張りだな。」

 

ガルッチ「やめろ。……………何というか、君が羨ましいよ。」

 

プロトガルッチ「けど、幸せそうだな。ちゃんと大切にしろよ。」

 

ガルッチ「分かってる。……………ルシフェル。」

 

ダークルシフェル「なぁに?」

 

ガルッチ「まだ、ザギには会わせられないのか?」

 

ダークルシフェル「うん。いずれ会って、ちゃんと話し合う予定だけど、今はガルちゃんを支えてあげないと。」

 

ガルッチ「……………変わったな。ルシフェル。」

 

プロトガルッチ「ではそろそろ、お別れだ。いずれ何処かの世界でバッタリ会うかもだが、それまでは……………。」

 

ガルッチ「ああ。ジェイソン、もう一人の僕を宜しく頼む。」

 

ジェイソン「うん。じゃあね、ガルッチ。フレディに宜しくって伝えてね。」

 

 

そして、お互い元の世界に戻ろうとしたとき、もう一人の僕がこう言ってきた。

 

 

プロトガルッチ「それと、そっちの用事が終わったら、英竜を相手にしてやってくれ!!」

 

 

英竜を?何でまた?質問しようとしたが、既に元の世界に戻っていた。

 

 

-迷イノ地獄-

 

 

紫乃愛「……………とりあえず、お疲れ様です。」

 

翠「結局何も出来ませんでした……………。」

 

珠月「ミズキ、また役に立てなかった……………。」

 

璃々「あれは仕方ないわよ。あんな大軍、私達には手に負えないわよ。」

 

優里音「行ったら行ったで、足手纏いになりそうでしたしね。」

 

ガルッチ「あれは特例だ。あれ全員倒せって言っても、普通は無理だ。」

 

電「でも、それが出来ちゃうのが、ガルッチさんなのです!」

 

雷「私達のガルッチさんは、最強なのよ!!」

 

司「こりゃ、ハードル上がっちゃったな。」

 

 

アハハ、過大評価し過ぎだよ雷……………。

 

 

響「? アーチャー、傷が……………。」

 

司「ちょっと診せてみろ。……………おいおい、傷が開きかけてるじゃん。」

 

ガルッチ「……………やっぱり、今の大軍で無理をし過ぎたからか。再生も、なかなか追い付いてない。」

 

暁「ちょ、それ大丈夫なの!?」

 

ガルッチ「……………少なくとも、駄目だな。ちょうど、キャンプあるし、そこで隠れ家の入口を開いて、休もう。」

 

 

ニョキンにも無理させてしまったか。確かに、頼りすぎたかもしれないな。再生が早過ぎて、問題ないと思ったが……………。

もう少し、気を配らないと……………。ニョキンだって、生き物だしな…………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃん、今君は何をしてるの?お姉ちゃんは、居なくならないよね?

 

 

 

 

だから、僕の知らない場所で、居なくならないで………………………

 

 

 

next episode




ってな訳で、暫くは艦娘7人も参戦することに。ますますイージーになりそうな気がする。


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episode95.5 幻想

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

司「よし、これでいい。後は暫く安静にした方が良いな。」

 

ガルッチ「ホントに助かる。」

 

 

まぁ傷が開いた理由は、あのリボルバグスターが原因だけどな。

 

 

夕立「そういえば、マスター。今まで呼ばなかったのは、何か理由があったの?あの時もそうだったけど。」

 

ガルッチ「呼び出そうと思えば、呼び出せたけど、相手によってはやばかったしな。寧ろ、どこぞの宇宙猫がいるせいで、7人ともおかしくなるのはいやだったし…………………。」

 

曙「どんな猫よ…………………。」

 

黎斗「だがまぁ、君達が無事でよかった。それよりガルッチ、君用の『デンジャラスゾンビガシャット』を開発した。ついでに、プロト版も作ったが私用だ。」

 

ガルッチ「感謝する。流石に何回も借り続ける訳にもいかないしね。」

 

黎斗「それと、黒絵。君用のガシャコンバグヴァイザーⅡを作った。いや、正しくは、バグヴァイザーⅡライトだな。

負担も軽減させたから、少しはマシになるだろう。」

 

黒絵「あ、ありがとう…………………。」

 

 

ふーむ、暫くは安静にか。まぁ無理はよくないし、何よりニョキンにも疲れさせてしまうしな。

 

 

ガルッチ「少し、部屋で安静にしてくる。」

 

 

そう言い、立ち上がろうとすると、急にふらつく。

 

 

曙「危ない!」

 

 

いけねっ、貧血か…………………。とりあえず曙、助かった。

 

 

司「おいおい、大丈夫か?」

 

ガルッチ「……いや貧血だ。多分あの時、多量の血を流したせいで、貧血を起こしたかも。」

 

紫乃愛「貧血って、それ一大事じゃないですか!!」

 

時雨「…………………やっぱり、あれが必要なのかな?」

 

ガルッチ「…………………かもな。すまないが、曙。」

 

曙「分かってる。運ぶよ。」

 

翠「あれ?」

 

 

そんなこんなで、僕は曙に運ばれながら、部屋に入り、壁により掛かって座った。

 

 

ガルッチ「『マフリアート(耳塞ぎ)』。…………………これでよし。」

 

曙「全くフェイカー、そんな傷を負って、よくふらつかなかったわね!下手したら倒れてたのよ!?」

 

ガルッチ「…………………全くだ。情けないものだな。」

 

曙「もう、弱気にならない!!」

 

 

分かってる。分かっているけど、何でだろうな。エンリの言葉を思い出すと、気が気でならない。

『全く思い出さない』って、どういう事なんだろう。僕は一体、何を忘れてるんだ?それに、あの夢と出来事は何だったんだ?全く、全く分からない………………。

 

 

曙「ねぇ、ホントに大丈夫なの?さっきから変よ?」

 

ガルッチ「………もし、だけど。」

 

曙「?」

 

ガルッチ「僕が、命を落とす戦いにいかなざるを得ないものだとしたら………………。」

 

 

『パコンッ!』

 

 

ガルッチ「ッ!?」

 

曙「お願いだから、そんなことは言わないで!!フェイカーが死んじゃうなんて、私はいやだよ!!」

 

ガルッチ「…………分かってるよ。けど、僕だって永遠にいられるわけじゃない。いずれ、幻想のように、泡沫のように消えて無くなっちゃう。

 

 

昔の僕は、死を追い求めていた。もうこんな苦しい想いをしたくない、誰かを守れるなら、こんな命捨ててやる。そう思ってた。

 

 

けど、けど僕は………………。皆を置いて逝きたくない。一人になるのは、もういや。………………死にたくない。

いなくなったら、気が狂いそう………………。」

 

曙「あーもー!!」

 

 

『パコンッ!』

 

 

ガルッチ「あうぅぅ……………。」

 

曙「全く、歳だからって弱気にならないで!!確かに居なくなって欲しくないのは、私達も一緒よ!!けど、それ以上にあなたが弱気になってたら、私も如何すれば良いのか分かんないよ!!」

 

ガルッチ「っ………、ホントにごめん。」

 

曙「全くよ。私に許して欲しかったら、………血、ちゃんと飲んで。」

 

 

目の前には、曙の首筋が見えていて、今にも胸が見えそうな気がした。

 

 

ガルッチ「………………今更だけど、艦娘って血出たっけ。」

 

曙「そこはいいから……………。//////」

 

ガルッチ「分かった。出来るだけ、痛くしないからな。」

 

 

因みに言いますが、僕は吸血鬼ではありません。なのに、何時から得たのか吸血スキルがあるのです。

吸活スキルもあるけど、実は使ったところで、どれだけ吸うのか分からない。なので基本的には使わない。兎に角僕は、曙の首筋を……………。

 

 

『かぷっ。』

 

 

曙「っ!♡」

 

ガルッチ「(ビクッってしたけど、大丈夫っぽいな。)んっ、ちゅるぅ……じゅるぅ……んん。」

 

曙「~~っ!!♡♡//////」

 

 

顔は見えないとは言え、声を出さないようにしてるのが分かる。しかし、血を吸うだけで貧血が治るって、ホントに僕の身体どうなってんの?

常人なら、鉄の味がしてもおかしくないのに、僕からしたら………………何故か鉄とは程遠いような味がする。

言うなれば、苺とブラッドオレンジの両方の果汁を味わってるような、そんな感じかな。

味覚がおかしいのかと言えば、そうではない時もある。ちゃんと鉄の味もするんだけど、吸血するときは何故かこうなる。

 

 

曙「(お、抑えないと………。ふぇ、フェイカーに………、聞こえちゃう……………!けどっ、こ、これぁ……………!!♡♡)」

 

ガルッチ「(……………吸血してるせいで、心もダダ漏れになってるな。それに、フラン達以外の子を、吸血なんて、初めてかも。)」

 

曙「んっ……、フェイカー………、ど、どうっ?//////」

 

ガルッチ「すぎょく、おいひいよっ。」

 

曙「ちょっ! 喋りながらはっ!♡♡///」

 

ガルッチ「んぐっ!?」

 

 

ヤバッ!?血が零れた!ってか曙、もしかしてイったのか?しかも血がちょっと噴き出して、危うくむせそう………!

 

 

ガルッチ「ごくっ、んはぁっ…………ゲホッ、ゲホッ!だ、大丈夫………?」

 

曙「だ、大丈夫じゃないよ……………。イっちゃったんだから……………。//////」

 

 

何それ、なんかそう言う快感でも覚えちゃった系!?吸血プレイは流石にないよね!?

 

 

曙「あんたの吸血どうなってるの?♡ 吸われるとき、なんだかドキドキしたんだけど!?♡♡」

 

ガルッチ「ぼ、僕に聞かれても、なぁ。って、おい曙?何を───」

 

曙「今度は、私が気持ちよくさせる番。////// 覚悟してね、吸血鬼のフェイカー?//////」

 

ガルッチ「何故僕が吸血鬼……………。って事は、曙はサキュバスって奴?」

 

曙「そう言うこと。♡」

 

 

おいおい、ホントにするのか!?って、眼を見たらハートが見えたわ。まぁ貧血は治ったものの、今度は曙が……………。

まぁ、付き合ってあげるけどね。何だかんだで、血を吸わせてあげたし……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ドア越し……………。

 

 

時雨「あ、これって始める気?」

 

夕立「曙ちゃんがフェラ始めるって事は、そうっぽいね。」

 

司「へぇ、部屋に連れて行かせたのはそう言うことか。しかもあの様子だと、なんか治ってるっぽいな。」

 

黒絵「……………ねぇ、フェラって何?」

 

夕立「ぽいっ!?」

 

時雨「い、いつの間に!?」

 

暁「ちょ、ちょっと黒絵ちゃん。こ、こっちに行きましょ?」

 

黒絵「え?お兄ちゃんの様子が……………。」

 

雷「だ、大丈夫大丈夫!!だから、ね?」

 

黒絵「………。」ムゥ

 

司「凄え気になってるな。まぁこれは、大人の遊びのようなもんだから、あまり診せない方がいいかもな。」

 

響「………。」グイッ

 

司「え。」

 

響「貴女も。」

 

司「ちょ、私も見せて~!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか騒がしかった気がするが、気のせいだと思いたいなぁ………。ってか、今曙に手コキされています。

 

 

曙「っていうか、フェイカー。♡ あ、あんたのおちんちん大きすぎない?//////♡♡」

 

ガルッチ「そういうけどっ、こっちなんて、咥えられるのか?って思うほどの、大きなやつも体験してるんだけど?//////」

 

曙「へぇ?♡ そういえばフェイカーも、電達のおちんちんも、味わってたっけ?♡」

 

ガルッチ「なっ!?//////////// 何故それをっ!?////////////」

 

曙「夕立が教えてくれたよ?♡」

 

ガルッチ「マジかよ。って事は、今も見てるって事じゃ………。///」

 

 

って、これちょっとヤバイ………。あ、危うくイきかけたかもっ。この子、何時からこんなテクニックを!?

 

 

曙「まだ、耐えるわね……………。♡♡ 我慢汁はいっぱい出るのに、もうイきたいんじゃないの?♡♡」

 

ガルッチ「そ、それだったらっ、口で……………イかせて?//////」

 

曙「口で、ね。♡♡ 結構大きいけどっ、咥えられるのかなっ?♡♡//////」

 

 

曙は………、まぁ大丈夫かな?いや大丈夫だろうね。

 

 

曙「あむっ。♡」

 

ガルッチ「うっ!?/////////」

 

 

おいおい何これ気持ち良すぎるって!?しかも、手も動かしながらは……………あっ、ダメっ!!♡♡

 

 

ガルッチ「ごめんっ、イク!////////////」

 

曙「むぐっ!?」

 

 

『ぼびゅるうるるるるるるるるるっ!!!』

 

 

あまりにも気持ち良すぎるせいで、曙の頭を無理矢理抑え付けてしまい、そのまま多くの精液を流し込んでしまった。

いやこれは駄目だ。無理矢理抑え付けるのは、可哀想。ってしかもまだ出てるし……………!!

 

 

曙「~~~~~っ!?!?!?♡♡♡」

 

 

暫くして、ようやく収まった。

 

 

曙「んはっ……………!ケホッ!ケホッ!!ちょ、い、いきなり抑えつけるのやめて!?しかも、あんたの精液多すぎじゃない!?」

 

ガルッチ「そ、そりゃあ……………、多く相手もするから、その分の精力も必要、だしね。////// ってか、大丈夫?」

 

曙「い、息が詰まるところだった……………。/////////」

 

ガルッチ「ホントに悪かった……………。」

 

 

曙を抱きしめ、頭を撫で始める。まぁ気持ち良かったとは言え、あれはいけない。無理矢理過ぎる。

けど、抱き締めてると、少し安心する。温もりも感じるし、曙の鼓動が伝わってるしね。

 

 

曙「……………フェイカー。」

 

ガルッチ「何?」

 

曙「アンタは1人なんかじゃない。私達がいるんだから、もっと頼って。アンタの艦娘なんだから。」

 

ガルッチ「……………そうだね。」

 

 

出来れば、この幸せが……………続いてくれれば、いいな……………。何回も思うけどね。

………………………………………でも、続くのなら、もし死ぬことがあったら、願いは『生き返って』、本当の『不老不死』を持って、永遠に生きたい。大切な人達と、一緒に………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして……………。

 

 

ガルッチ「んむ?」

 

 

寝ていたか。休憩とは言え、流石に寝ていたらあれだよな。いや、そもそもだ。結局あの後曙とセックスしまくって、そのままぐっすり眠っちゃったのか。

あろうことか、何回もヤってたしな。流石に7人とも心配してるんじゃないかな?

 

 

フラン『夕べはお楽しみだったね、お兄ちゃん。』

 

ガルッチ「………見てたのか。」

 

ルビー『誰でもこの光景を見たら、そう言うと思いますよ?』

 

こいし『因みにだけど、吸血プレイを始めた頃から聞いてたよ。』

 

ガルッチ「初めからじゃないですかやだー。」

 

イリヤ『もう、曙ちゃんは素直じゃないんだから。』

 

ルビー『ホント、あんたら淫乱な子達ですね……。流石の私でもドン引きですよ?』

 

ガルッチ「それに付き合ってる僕も、どうかと思うけど……………。」

 

フラン『アハハ、そうだね。それより、ある子から連絡があったよ。』

 

 

ある子?

 

 

フラン『繋げるね。』

 

 

『ピッ』

 

 

『やぁ、久しぶり……………って、何やってんだ!?!?

 

ガルッチ「アスト・オルタ!?」

 

 

連絡してきたのは、かつて僕が行ってた『艦隊これくしょん』の平行世界に行った時に出会った平行世界の明日斗だった。

 

 

ガルッチ「いや、これは気にしないで。」

 

アスト『気にするって!!いや、まぁこれに関しては触れないでおく。頼みがあるけど、良いかな?』

 

ガルッチ「どうかしたのか?」

 

アスト『実は僕に似た怨霊らしきものと、オンスロートらしき者が誕生した気配があったんだ。しかもあれ、尋常じゃないほどの力を感じた。』

 

ガルッチ「『ソウル化』か。カービィの世界で聞いたことがある。確か、原型となった人物が自分のエゴで『願い』を実現しようとし、強大な力と引き換えに自我を失うって。その二人が?」

 

アスト『多分君のことを探してるはず。気をつけて、もしかしたら強大な力を持ってるかもしれない。』

 

ガルッチ「分かった。気を付ける。」

 

 

『ピッ』

 

 

『追加クリア条件:ソウル化した者の討伐・『時間魔王』檀正宗の討伐・自身の覚醒』

 

 

追加条件か。って、自身の覚醒?どういう事だ?

 

 

曙「ん、んんんん…………。あれ?フェイカー………、おはよう。」

 

ガルッチ「あ、おはよう。」

 

曙「もう、フェイカー………。中出しし過ぎ、っていうかどんだけ溜まってたのよ………。」

 

ガルッチ「聞くな、僕だって知りたい。」

 

 

っていうか、妊婦さんか何かって思われちゃうほど中出しするって、何考えてんだよ。

 

 

曙「けど、悪い気はないかな?フェイカーだったら、安心するしね。他のクソ提督なんかより、フェイカーと一緒に戦った方が、楽しいし。」

 

ガルッチ「そうか。これからも一緒に戦ってくれるか?」

 

曙「当たり前でしょう?私はフェイカーの艦娘なんだから、一緒に戦うつもりよ。」

 

 

曙、ホントにありがとう。あの時、提督として着任して、ホントによかった……………。

 

 

『スッ』

 

 

貴利矢「おーい、もう大丈夫────」

 

ガルぼの「「あ。」」

 

貴利矢「…………………………悪い、邪魔した。」

 

 

【爆走バイク!】

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!】

 

 

ガルッチ「ちょ、逃げんな!!」

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

【爆走バイク!】

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【ア ガッチャ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バーイク!!】

 

 

ガルッチ「服を着たら急いで追いかけるぞ!!」

 

曙「分かった!砲撃は任せて!!」

 

 

その後、貴利矢はボロボロの姿で目撃した。

 

 

next episode




……………久々にHシーン書いたよ。というかこれが本来R-18のものなのに、R-18Gの奴もあるじゃねえか。

主に頭部とか。


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episode96 現れるSoulBugster

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

紫乃愛「もう、大丈夫なんですか?私達、黎斗さんと貴利矢さんと一緒に、先に進めていたのですが。」

 

 

え?

 

 

ガルぼの「「(;¬_¬)ジー」」

 

貴利矢「(上の空)~♪」

 

ガルッチ「覚悟は良い?」

 

曙「いつでも撃てるよ?」

 

貴利矢「ごめんなさい、それだけ勘弁して下さい。」

 

黎斗「まぁまぁ、落ち着くのだ2人とも。君達が休んでた間、あの場所の迷路をクリアしたところだ。」

 

 

迷路?え、もし起きてたら迷路に挑まなきゃならなかったのかよ!?

 

 

黎斗「とりあえず、この先はボス戦だ。気を引き締めていくぞ。」

 

ガルッチ「了解。」

 

紫乃愛「あの、ちょっといいですか?」

 

ガルッチ「何だ?」

 

紫乃愛「少々、耳をお貸し下さい。」

 

 

言葉通り耳を貸すと、あることを頼んだ。

 

 

紫乃愛「私に、まとめ役をやらせていただけないでしょうか?」

 

 

まとめ役か………。

 

 

ガルッチ「理由は聞かないが、此方が手詰まりなったら、そうさせて貰う。安易ではないが、あくまで緊急時の時に、お願いするから。」

 

紫乃愛「…………分かりました。」

 

ガルッチ「すまないな。これでも僕………、教官としての知識なんて、皆無だから。」

 

紫乃愛「先生………。」

 

ガルッチ「とにかく、あくまで緊急時だけだから、そこだけ忘れないでね。」

 

紫乃愛「了解しました。」

 

 

(普通に話してるようですが、これでも内緒話です。)

 

 

黒絵「お兄ちゃん、もう怪我はいいの?」

 

ガルッチ「うん、もう大丈夫。」

 

 

さてと、先へ進むとするか。そう思い、7人の半罪人と7人の艦娘達を連れて(2名のバグスター含め)、隠れ家から出た。

 

 

 

-迷イノ地獄-

 

 

 

先へ進むと同時に、何やらいやな臭いを感じた。

 

 

司「なぁ、なんか臭わないか?」

 

黒絵「いやな、におい…………。」

 

ガルッチ「この先か。みんな、いつでも戦えるようにしておけ。」

 

貴利矢「っと言いたいところだが。」

 

黎斗「どうやらお出ましのようだな。」

 

 

貴利矢と黎斗がそう言うと、目の前にはじんめんじゅのようなクリミナル…………、いや、クリミナルバグスターがいた。

今回珍しく、表向きで来たようだ。

 

 

「やっときたか、待ってたぜ。お前達が来るのを。」

 

紫乃愛「誰!?」

 

ガルッチ「バグスターか。随分と余裕じゃないか。表にでるなんて、思わなかったな。」

 

黎斗「右がモータスバグスターで、左がチャーリーバグスターって事か。」

 

モータス「その通りだ、檀黎斗。」

 

黎斗「檀黎斗神だ!!

 

チャーリー「まぁいい、どっちにしろお前達はここで終わりだ。とっておきの奴を呼び出したところだ。」

 

 

とっておきの奴だと?そういえば、この場に来た途端、強大な力を感じた気がする…………。特に空から…………………………ん?

 

 

 

()()()?

 

 

璃々「な、なんでしょう………。どこか、嫌な予感が…………。」

 

モータス「さぁ、来るが良い!!」

 

モータス&チャーリー「「『ドロシア ソウル』!!『セクトニア ソウル』!!」」

 

 

そ、ソウル!?そう思っていたら、どういう訳か、クリミナルとモータス、チャーリーの3名が串刺しになっていた。

 

 

モータス「な、何故…………。」

 

チャーリー「何で、こんな事に……………。」

 

 

3名が消滅すると同時に、上を見上げると、球体のようなものと、蝶のようなものが現れた。

 

 

 

ドロシアソウル。

 

かつてカービィが絵画世界に向かうも、ボール状にさせた張本人。現実世界に対して嫉妬し、全てを絵画に変えるという目的を持っていたが、彼女が手にした筆を落としてしまい、逆に利用され、結果的に敗北を招いた。

 

 

セクトニアソウル。

 

己の美貌と力に対する絶対の自信を持ち合わせている女王バチ。だが、僕からしたら、醜い心を宿してしまった愚かな女。

美しさと力を執着するあまり、外見は美しくも、中身は腐り、醜くなっていき、結局は暴君と成り果てた。

 

 

そんな奴らが、まさかこんな場所で…………。

 

 

紫乃愛「な、何なんですか!?あれらは!?」

 

黎斗「なるほど、正宗の奴……………。ソウル化した者達ををバグスターにさせたのか。」

 

貴利矢「ホント、厄介なことをしてくれたもんだな。絶版おじさん。」

 

ガルッチ「気に入ったのか。」

 

黎斗「絶版おじさんって…………。」

 

 

『A"A"A"A"aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

夕立「こ、これホントにやばいっぽい!!」

 

珠月「こんなの、ホントに勝てるの?」

 

翠「勝つか負けるかじゃなくて、勝たないと行けません!少なくとも、クリミナルより強大ですが、勝てない相手ではありません!」

 

セクトニアソウル『あぁぁ………、何とわらわは美しいのじゃ………!このような姿に成り果てても、美しいとは……………。』

 

ガルッチ「あれで美しいとか、最早醜すぎて、滑稽だな。心さえ除けば、美しいというのに、ホントに愚かな女王バチだな。」

 

璃々「先生、ホントに倒せるのですか!?」

 

ガルッチ「バグスターとはいえ、所詮はソウル化して、逆に醜い存在と成り果てたものだ。あのような奴らに負けるほど、僕は弱くない。」

 

黒絵「……………絶対に、勝たなきゃ。」

 

電「ガルッチさん、敵はあの2人ですが、別れて戦った方が良いでしょうか?」

 

ガルッチ「ドロシアソウルは僕が倒す。他の皆は、セクトニアソウルを頼む。」

 

曙「待って!私も戦う!」

 

響「アーチャーだけ戦わせない。私も!」

 

黒絵「お兄ちゃん、私もサポートする。」

 

 

曙、響、黒絵………。けど相手はドロシアソウル、並大抵の奴ではないのは分かってる。それでも、やるって言うのならば…………。

 

 

ガルッチ「分かった。」

 

司「だったら私たちが、セクトニアソウルって奴を倒す。大勢で行けば、勝てるかもしれないしな。」

 

ガルッチ「けど、油断するな。彼奴は結構素早いからな。」

 

時雨「分かってる。あの異常さは、僕達でもわかるから。」

 

 

そんじゃ、始めるか。

 

 

【【ガッチャーン!】】

 

 

【グラトニーマジシャン!】

 

 

黒絵「『暴食』!」

 

 

【仮面ライダークロニクル…………!】

 

 

【ガッシャット!】

 

 

僕は先に、時間を止められるように、ガシャコンバグヴァイザーⅡを、ガンモードにしてから、ガシャットを挿入する。そして…………。

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

【ジェットコンバット!】

 

 

ガルッチ「………『軍曹』!!」

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

【デンジャラスゾンビ!】

 

 

黎斗「『グレードX-0』!」

 

 

【爆走バイク!】

 

 

【シャカリキスポーツ!】

 

 

貴利矢「『爆走』!」

 

「「「「『変身』!!」」」」

 

 

【【【【【【【ガッシャット!】】】】】】】

 

 

【【【ガッチャーン!レベルアップ!】】】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【ア ガッチャ!ジェット!ジェット!イン・ザ・スカイ!ジェットジェット!ジェットコンバット!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーン!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!】

 

 

【ア ガッチャ!シャカリキ!メチャコギ!ホット!ホット!シャカシャカ!コギコギ!シャカリキスポーツ!】

 

 

【バグルアップ………!】

 

 

【暴食の魔導師!グラトニーマジシャン!】

 

 

司「『強欲』!ゴーカイチェンジ!」

 

 

『ゴーカイジャー!グリード!』

 

 

とりあえず、『セブンシンカレクイエム』のガシャットは、黎斗に渡してっと。始めるとするか…………。

 

 

【STAGE SELECT!!】

 

 

ガルッチ「行くぞ、怨霊。その存在諸共、消してやる!!」

 

 

next episode




因みに、コンバットファンタズムゲーマーLv4は、エミヤシロウの衣装をそのままに、水色の翼が生えます。


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episode97 VS Drawcia Soul

BGM タッチ!カービィ 『ドロシアソウル』


-空の原点 (DQX)-

 

 

ガルッチside

 

 

しかしまぁ、よくもまぁこんなところで再会する事になるなんて。カービィと共に、あのドロシアを倒したというのに、今度はバグスターとして復活とか、笑えねえな。

 

 

ガルッチ「『投影、開始(トレース・オン)』。魔法の絵筆。」

 

曙「え?筆で対抗する気?」

 

ガルッチ「筆だったら、彼奴のダメージが通る。動きを封じたら、攻撃を仕掛けろ。」

 

黒絵「…………うん!」

 

響「前方、生命体が接近中!」

 

 

来たか。

 

 

ガルッチ「まだ撃つな、目が開いたら一斉に撃て。」

 

曙「結構接近してるけど、大丈夫なの?」

 

ガルッチ「そん時は、筆を使って防御するだけだ。」

 

響「筆で?」

 

 

信じてないような顔してるな………。仕方ないか、こっちも最初は信じ切れなかったし。というかライン引いただけで、上に乗れるし滑れるし、触れれば麻痺させることも出来るしな。

って、そろそろだな。

 

 

ガルッチ「撃てっ!」

 

黒絵「やぁ!」

 

響「……!」

 

曙「そこよ!」

 

 

3つの目玉のようなものが開いたと同時に、魔法弾と砲弾がそれぞれに当たり、3つともドロシアソウルに帰っていく。

むしろそれがダメージとなった。

 

 

『A"A"A"A"aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

ガルッチ「喋る言葉もねえのか。全く、そんなボール状になってるからだろ!!」

 

響「次の行動来るよ。のしかかってくるから、気をつけて。」

 

曙「あんたの予知能力、頼りにしてるわよ。」

 

ガルッチ「知らぬ間にそんな能力を…………。」

 

曙「あら、私も負けてないわよ。よく見ててね。」

 

 

いやいや、のしかかり来るんだけど!?何で避けな────

 

 

曙「『CLOCK UP α』!」

 

 

ハッ!?『CLOCK UP』!?仮面ライダーカブトの!?しかも押しつぶす前に、連続で撃ち抜いた!?

 

 

ガルッチ「2人とも、何時の間にその能力を!?」

 

曙「フェイカー達が作ってくれた施設のお陰よ。夕立達もそこで鍛えてたよ。」

 

黒絵「凄い………。」

 

ガルッチ「いや、黒絵も凄いからね!?僕ですら認識出来ないほどの────」

 

響「次、絵の具の嵐。」

 

ガルッチ「そろそろ此奴を使うか。みんな、僕の後ろに下がってろ。」

 

 

急いで僕は、大きくラインを描き、中央に手を添えた後魔力を込め、結界をはった。

 

 

ガルッチ「まぁ、平面じゃない以上、こうした方が手っ取り早いがな!」

 

曙「いや、何で『十四の円環(ロー・アイアス)』使わないの。」

 

ガルッチ「防いでも良いけど、上の攻撃も来る以上、使おうにも使えん。」

 

響「もうすぐ攻撃が止む。その次瞬間移動、ここがチャンスだよ。」

 

ガルッチ「黒絵、何時でも撃てる準備をしとけ。」

 

黒絵「うん。」

 

 

攻撃が止み、こちらに近づく。筆で触れると、早速苦しみだした。贋作でも聞くんだね、此奴。

 

 

ガルッチ「今だ!」

 

黒絵「殲滅の光(エクスターミネイトレイ)』!

 

『A"A"A"A"A"A"aaaaaaaaaaaa!!!』

 

黒絵「消えなかった?」

 

ガルッチ「やっぱりそう簡単には行かせてくれないか。けど、これでダメージが通るはず。」

 

曙「けど、油断して当たらないように気をつけなきゃ!」

 

響「次、炎を纏って突進してくるよ。迎撃の準備をお願いします。」

 

ガルッチ「来るか。ならば………。」

 

黒絵「何書いてるの?」

 

 

まぁ、魔法の絵筆の本来の使い方は、絵を描いて、実体化させることだろうな。因みに、書いたのは…………。

 

 

ガルッチ「そらよ!!」

 

曙「ちょ、その黒い渦って…………。」

 

黒絵「…………ブラックホール!?」

 

 

ブラックホールが実体化すると同時に、ドロシアソウルもさすがに危険察知し、急ブレーキをかけようとする。が、寧ろボール状が仇となってしまい、止まろうにも止まれず、吸い込まれていった。

 

 

曙「あれ?私達、何ともない?」

 

ガルッチ「攻撃対象が、あのボール状の奴だけだ。今中でボコボコにされてるようだしな。」

 

響「ですが、後数十秒で戻ってきます。」

 

黒絵「もう少し…………、もう少し………!!」

 

 

『A"A"A"A"aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

しまった!?瞬間移動でこっちに来た!?でも…………!

 

 

ガルッチ「させるか!!」

 

 

【PAUSE!】

 

 

黒絵に体当たりする寸前に、時が止まった。

 

 

ガルッチ「黒絵に手を出そうとは、余程死にたいようだな…………!!」

 

 

【キメワザ!】

 

 

【クリティカルジャッジメント!】

 

 

 

『ズダンッ!』

 

 

ガルッチ「とりあえず、黒絵達を僕の後ろに下がらせてからっと………。」

 

 

【RESTART!】

 

 

『A"A"A"A"aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?』

 

 

先程の光弾が当たったのか、ドロシアソウルは弾みながら飛んでいった。

 

 

黒絵「お兄ちゃん…………。」

 

ガルッチ「ドロシアテメェ、覚悟は出来てるだろうな?黒絵を手を出すって事は、余程死にたいようだな!!

 

 

さすがにムカついた。黒絵を潰そうと考えた貴様は、最早生かす価値すらない!!ぜってぇ殺す。存在諸共、この世から消し炭にしてやる!!

 

 

【【ガッシューン………。】】

 

 

【マッチレスストロンゲスト!】

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルマックス!!】

 

 

【アルティメットムテキ!!】

 

 

【ドッキーング!!】

 

 

ガルッチ「『ボーイズライザー』!!」

 

 

今の僕には5分が限界だが、ムテキガシャットで、その限界を超える!!

 

 

ガルッチ「『孫悟空』!!」

 

 

孫悟空のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「『ベジータ』!!」

 

 

その次にベジータのカプセルを起動させ、ナックルに入れ、そのままスキャンする。

 

 

ガルッチ「『アルファ』!」

 

 

『ゴジータ!』

 

 

2つのカプセルが融合して、ゴジータのカプセルが現れる。

 

 

ガルッチ「もういっちょ!『孫悟空』!『ベジータ』!『ベータ』!!」

 

 

もう一つある孫悟空のカプセルとベジータのカプセルを起動させ、ナックルに入れる。そのままスキャンすると、ベジットのカプセルが現れる。

 

 

『ベジット!!』

 

 

曙「フェイカー!一体何をするの!?」

 

ガルッチ「曙!響!黒絵!!何時でも撃てる準備をしとけ。『融合』!」

 

 

今度はゴジータのカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「『アイゴー』!!」

 

 

次にベジットのカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「Are you Ready?『Here We GO』!!!」

 

 

『アルティメットフュージョンライズ!!』

 

 

ガルッチ「起こすぜ!!奇跡!!『奇跡(ミラクルズ)究極変身(アルティメットトランスフォーム)』!!!!!

 

 

パッカーン!!ムーテーキー!!

 

 

ゴジータ!ベジット!!ボーイズライズ!!ポタラフュージョンズ!!!!

 

 

煌めけ!銀河の如く!白銀の究極ライダー!アルティメットムテキファンタズム!

 

 

全く、これだけはまだ使いたくなかったというのに、使わせる羽目になったとは………。とにかく此奴は、処刑だ。

 

 

響「また突進してきます!!」

 

ガルッチ「『『わざわざそっちから死にに来たか。砲撃準備!!』』」

 

曙&響「「はい!!」」

 

黒絵「お兄ちゃん………。」

 

ガルッチ「『『…………何だ?』』」

 

黒絵「私、お兄ちゃんの事、大好き!こんな、私でも…………、愛人として………付き合って下さい………!」

 

 

こんな場所で告白って…………、まぁ出来れば後から答えを言うつもりだが…………。

 

 

ガルッチ「『『後悔、するなよ。黒絵。僕も、君のことが好きだ。』』」

 

 

【【【キメワザ!!】】】

 

 

 

『A"A"A"A"aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

アルティメットライダーポタラクリティカルクルセイドスパーキング!!!】

 

 

【グラトニークリティカルフィニッシュ!!!】

 

 

ガルッチ「『『ファイナルかめはめ────』』」

 

黒絵「エターナルフォース─────」

 

曙「これで…………。」

 

響「貫く………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「『『波ァァァァァァァ!!!!』』」

 

黒絵「ブリザードスパーク!!!!

 

 

僕が放った閃光と黒絵の氷の閃光、そして曙と響が放った砲弾が融合していき、氷と雷の槍のようなものと化し、ドロシアソウルを貫いた。

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『A"A"A"A"aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?』

 

 

【超究極の一撃!!完全勝利!!】

 

 

ドロシアソウルは凄まじい程の断末魔をあげながら、大爆発を起こし跡形もなく消滅した。

 

 

ガルッチ「『『後はあっちがセクトニアを倒せば、次の地獄に行けるな。テメェの敗因は、たった一つだ。ドロシア。たった一つのシンプルな答えだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テメェは俺を、怒らせた。』』」

 

 

『Reformation』

 

 

黎斗達、こっちは終わったぞ。

 

 

next episode




ポタラフュージョンズ


ベジット(ドラゴンボール)×ゴジータ(同じ)


ドラゴンボールの最強と魂の合体二人のフュージョンライズ。絶対にあり得ない、奇跡の合体形態。
本来なら、まだ使う気はなかったが、黒絵に手を出そうとしたドロシアに怒ったガルッチが、仕方なく使うことになった。
アルティメットムテキとクロノスの力を宿してるため、本家の『ファイナルかめはめ波』よりも強大な技と化した。
更に、砲弾が矛に、『ファイナルかめはめ波』と『エターナルフォースブリザードスパーク』と合体した技が柄となり、氷と雷の槍になり、突進したドロシアソウルを打ち破った。
本来5分以内だが、ムテキガシャットのお陰で無制限になってる。





…………ってかこれ、ほんとにオーバーキルだな。そしてガルッチは、黒絵を正式な愛人に………。

次はセクトニアソウル戦、今度は珠月が………。


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episode98 envyrider 来島珠月 VS Soul of Sectonia

-???-

 

 

プロトガルッチside

 

 

世界を飛び回ってるとは言え、これの正体が未だに見つからないとは…………。

 

 

アスト「少し休め、気を追い詰めすぎだ。」

 

プロトガルッチ「悪い、この手掛かりが全く掴めないなんて…………。」

 

ジェイソン「焦る気持ちも分かるけど、慌てたら冷静な判断出来なくなるよ。」

 

 

確かに、ジェイソンの言うとおりだ…………。けど、やはり焦ってしまう。一刻も早く、フランの仇を取らなくては…………。

 

 

「そこのお方、何を持ってるのかね?」

 

プロトガルッチ「っ!?」

 

「まぁまぁ、そう警戒なさらんでくれ。少々、その欠片を見せてくれないか?」

 

 

欠片?まぁ、取られないように見せつけて置くけど…………。

 

 

「……………やはりか。この成分、どうやら魔力を献上するほど、強力な刃物になる仕組みになっておるの。」

 

ジェイソン「知ってるんですか!?」

 

「ああ。じゃが、この形状からして、ナイフかの。剣か槍ならともかく、ナイフの破片は初めて見たわい。」

 

プロトガルッチ「ナイフだって?」

 

 

つまり、奴はそのナイフを使って、フランを殺害したって事か…………。ってなると、暗殺者かナイフ使いか…………。

 

 

「何はともあれ、仇討ちを考えておるのなら、やめておいた方が良い。虚しいだけじゃぞ?」

 

プロトガルッチ「…………悪いけど、そう素直に諦めるほど、僕は出来てない。虚しくったって良い。永遠に苦しんだっていい。

其奴を殺せれば、それで良い。どんな理由があったにせよ、僕は絶対に許さない。」

 

「……………そうか。どうやらお主、それだけの覚悟をしてきたという訳か。」

 

プロトガルッチ「ああ。」

 

「ならば、伝説の鍛冶職人がいるこの世界に向かいたまえ。恐らくそれが、仇相手を知る手掛かりとなるじゃろう。」

 

プロトガルッチ「…………『メルクリウス』、か。ありがとう、お爺さん。」

 

アスト「やっとヒントを得られたか。」

 

 

確かに、ようやくだな。今まで足踏み状態だったが、これで前進できた。さてと、ルシフェル達が戻ったら次の世界に飛び立とうっと。

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………やはり、お主は復讐に取り憑かれても尚、彼女の事を忘れぬか。ある意味、そこは変わらんのじゃな、ガルッチよ。復讐に取り憑かれ、共に戦う者達よ。どうか、我が生徒であるガルッチを、宜しく頼む。」

 

 

 

-迷イノ地獄-

 

 

BGM 星のカービィ トリプルデラックス 『狂花水月』

 

 

貴利矢side

 

 

司「チッ!動きが早過ぎて、当たらねえ!」

 

貴利矢「此奴は、俺でも手に負えないとはな。」

 

黎斗「しかも、『高速化』メダルで対抗しても、意味ないとはな。セクトニアソウル、厄介なバグスターだな。」

 

 

全くだ。正宗の野郎、なんてものを召喚しやがったんだ…………!!

 

 

セクトニアソウル『アハハハハハハ!!!どうじゃ、わらわの速さに着いてこれぬじゃろう?どれ、そろそろ反撃といこうかね?』

 

夕立「まずいっぽい!何かくるっぽい!!」

 

時雨「くっ、響があっちに行ったから、何が来るか分からない!!」

 

暁「せめて、動きを封じることが、出来たら………!!」

 

紫乃愛「璃々さん!何とか出来ないんですか!?」

 

璃々「あれを防いでって言うのですか!?無茶言わないでください!!」

 

翠「ッ!来ます!!」

 

 

ゲッ!?廻りながら突進してきた!?この車輪じゃ、対抗できねえ!!

 

 

珠月「そんなこと、させない!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

電「は、はわわわ!?」

 

雷「あの速さで!?」

 

セクトニアソウル『な、何故じゃ!?何故受け止めた!?………いや、まぐれじゃ。お主に止められる訳がない!!』

 

璃々「珠月!!離れなさい!!」

 

珠月「ミズキだって……………、ミズキだって……………!!ミズキだって、役に立ちたいんだもん!!

 

翠「いけません!!それは無謀です!!無事では済まされません!!」

 

珠月「分かってる!けど、みんなの役に立ちたい!見捨てられたくない!ミズキは、要らない子じゃないって事、しょーめいしないと!!!」

 

優里音「珠月ちゃん…………。」

 

 

けど、やっぱり押されてるじゃねえか。このままだとやられちまうぞ?

 

 

セクトニアソウル『ふん、そんな下らん理由で、わらわに勝てる訳がない!!』

 

暁「させない!!」

 

 

『ズドンッ!』

 

 

セクトニアソウル『ウギャァァァァァ!!!わ、わらわの目がァァァァァァァァァ!!!』

 

珠月「はぁ………、はぁ…………。」

 

黎斗「…………もしかしたら。」

 

 

あれ?社長さん、どうかしたのか?珠月ちゃんに近づいて。

 

 

黎斗「珠月よ。」

 

珠月「な、なぁに?」

 

黎斗「このガシャットのボタンを押すが良い。」

 

珠月「う、うん。」

 

 

【セブンシンカレクイエム!!】

 

 

ん?今度は、珠月ちゃんの腰に何かがついたぞ?

 

 

黎斗「これは…………、マッハドライバー炎?」

 

珠月「べ、ベルト?」

 

黎斗「やはりこのガシャット、何かの条件で押すと、七つの大罪のどれかが選ばれるというのか…………。っとなれば、珠月。一度使ってみるが良い。」

 

珠月「う、うん。」

 

 

なんだ?蝶々のような車は………。

 

 

『シグナルバイク!シフトカー!』

 

 

珠月「………何だか分からないけど、とにかく!『嫉妬』!『変身』!!」

 

 

『ライダー!エンヴィー!!』

 

 

おいおい、強欲の次は嫉妬!?マジでガルッチが持ってるガシャットは、一体なんなんだ!?しかも、あの衣装は見たところ和装か?

 

 

珠月「凄い、何だか分からないけど、力が漲ってくる!!」

 

セクトニアソウル『そんな姿になったところで、妾の動きに着いてこれぬ!!くら───』

 

珠月「神速、二つ巴!!」

 

セクトニアソウル『ぬぁぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃ!?!?!?』

 

夕立「え!?何今の!?」

 

時雨「曙の『CLOCK UP』程じゃないけど、あの速さは一体………。」

 

 

俺も驚いた。あの速さ、俺よりも速いぜ…………。

 

 

セクトニアソウル『何故じゃ、というかなんじゃその速さ!?いや、そんなはずはない!!妾がこのような小娘如きに───』

 

 

『ずっと、エンヴィー!!』

 

 

珠月「『大地の剛剣(グラウンド・グラディウス)』!不死鳥天魔斬!!」

 

セクトニアソウル『ウギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』

 

璃々「嘘、全然見えない。」

 

翠「あの速さ、音速並みに走ってます!!」

 

黎斗「それだけじゃない。どうやら、大地も操ってるぞ。」

 

セクトニアソウル『有り得ん、こんなの有り得ん!!この万物の女王と謳われた妾が、このような小娘如きに、負けるというのか!?』

 

珠月「ミズキだって、やれば出来るんだ!!これで、終わり!!」

 

 

『必殺!フルスロットル!!』

 

 

珠月「重さを剣に込めて、叩きつける!!『嫉妬・乱れ牡丹』!!

 

 

『ズサァァァァァァッ!!!!』

 

 

セクトニアソウル『っ!?』

 

 

BGM終了

 

 

す、すげぇ………。真っ二つに斬りやがった…………。

 

 

セクトニアソウル『妾は…………、妾は…………間違ってたのか…………?妾は、ただ…………、美しく、なりたかっただけなんじゃ……………。』

 

「そうだろうな。」

 

 

あ、ガルッチ達が戻ってきた。

 

 

ガルッチ「無様だな、セクトニア。美しくありたいと思っただけで、結局は自分が何者だったのか、忘れ果ててしまった、哀れな女王バチよ。」

 

セクトニアソウル『その声は……………、お主なのか……………………。超全大王神様……………………。』

 

ガルッチ「今更か。ホントに哀れだな。美しくありたいなら、もっと別の方法があっただろうに、結末はソウル化してその姿だもんな。

 

 

心も美しくあったら、絶世の美女にもなれただろうに……………………。」

 

セクトニアソウル『……………………手痛いものだな。まぁ、自業自得とも言えよう……………………。』

 

ガルッチ「せめてものの情けだ。散るならば、桜のように、美しく、儚く散れ。」

 

セクトニアソウル『そうか……………………。美しく、か。小娘よ、名はなんじゃ?』

 

珠月「ミズキ。」

 

セクトニアソウル『ミズキ、か。お主の一撃、牡丹のように、美しかったぞ……………………。』

 

 

彼奴、青い花弁を舞い散らしながら、消滅しやがったか……………………。しかし、これだけは言えるのは、散るときの奴の顔、本当に美しかった……。

 

 

sideChange

 

 

ガルッチside

 

 

やれやれ、これでやっと先に進めることが出来るな。それと……………………。

 

 

ガルッチ「よくやった、珠月。お疲れ様。」

 

珠月「えへへ、ミズキ役に立った?」

 

ガルッチ「うん。……ん?」

 

 

『ガルッチはべとべとスライムを手に入れた。』

 

 

いや待て、ここに来てスライムプレイ!?空気読めや!!

 

 

珠月「何これ……。」

 

貴利矢「スライム、っぽいな。」

 

 

って、気配が増えた?そう思い、前を向くと、エンリが現れた。

 

 

エンリ「何だか増えてる気がするけど、迷イノ地獄クリア!おめでとー!」

 

ガルッチ「あ、そうだった。」

 

 

【GAME CLEAR!!】

 

 

エンリ「それ、いる?」

 

ガルッチ「いるだろ、普通。」

 

エンリ「まぁいっか。でもすごいね~!♪頑張るね~!♪けどギスギスしてないね~。♪エンリ、ビックリしちゃった!」

 

紫乃愛「こ、この子は……………………。」

 

貴利矢「どうどう、落ち着こうぜ。まだ社長さんの煽りの方が高いぜ。」

 

エンリ「えー、素直に驚いてるのに~!ここに落ちてきた人って、その殆どがここで死んじゃうんだよ~?」

 

ガルッチ「悪いけど、こっちは自主的に地獄に送ってって頼んだの。」

 

エンリ「あ、そうなんだ。」

 

璃々「貴女の話はもううんざりなのよ。事あるごとに出てきては挑発して……。そこまで相手をして欲しいのなら、私が直々に────」

 

夕立「はいはい、落ち着くっぽい!」

 

璃々「ちょ、離しなさい!!」

 

ガルッチ「落ち着け。………教えてくれ、エンリ。お前は僕を、何を知って、何を忘れているって言うんだ。」

 

エンリ「あ、案外気にしてたんだ。じゃあさ、昔のこと思い出してみて。貴男がまだ、親と一緒にいた事を。

 

 

あの時貴方は、親を如何したのかな?」

 

 

昔のこと?親と一緒にいた事?その親を如何しただと?

 

 

ガルッチ「確か、あの時兄さんと一緒に、親殺しを…………?待て、一体何の関係性が。」

 

エンリ「うーん、気付かないのか。けど、今回のヒントは、その()()()だよ。」

 

 

全く思い出さない。親殺し。この2つの関連性は、一体…………。

 

 

エンリ「結構スペシャルヒントだけど、また会えたら、ヒント教えるね。じゃあね~。(^-^)/」

 

 

また消えた。

 

 

貴利矢「彼奴、何を考えてるんだ?」

 

曙「親殺しって、貴方そんなことしてたの!?」

 

ガルッチ「かつて、親父とお母さんは僕と兄さんを奴隷として売ろうって話してたのを聞いてね。そんなことさせまいと、商人にあった後に其奴と自分の親を殺したんだ。

 

 

後から生きていたことと、そうさせた真実を知ったけど、やったことは未来永劫許すつもりはないからね。」

 

 

けど、全く思い出さないと親殺しって、如何言う関連性があるって言うんだ?

 

 

紫乃愛「先生、今は考えてる暇はありません。次の地獄に行きましょう。」

 

ガルッチ「………分かった。なら、みんなこれ飲んで。」

 

 

僕が渡したのは、クーラードリンク(ラムネ味)の人数分。それを皆に渡した。

 

 

司「何だこれ?」

 

ガルッチ「多分次の地獄は、熱気が溢れてるかも知れない。言わば、暑さ対策だな。それ飲んだら、進むぞ。」

 

黎斗「待て、ガルッチはいいのか?」

 

ガルッチ「僕には、『煉獄の衣』があるから、暑さ対策はちゃんとしてる。無論、寒さ対策も使える。」

 

貴利矢「羨ましいぜ………。」

 

 

その後、僕達は迷イノ地獄を後にし、次の地獄に向かった。

 

 

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シフトカーエンヴィー


使用者:来島珠月


嫉妬の大罪の巨人族『ディアンヌ』の能力『創造(クリエイション)』と、あらゆる重さを操れるホムンクルス『エンヴィー』の力を宿している。
変身すると、音速並みの速さと、大地も斬り裂く程の切れ味、そして叩き割るほどの破壊力を持っていて、物理特化の珠月にとって相性の良い形態。



因みに、ガルッチが常に身を纏っている『煉獄の衣』だが、基本的に見えないが、火属性の攻撃を吸収、氷属性の攻撃を無効化するほどの力を持っていて、暑さ対策、寒さ対策も優れている。


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episode99 第二のInferno

-???-

 

 

ガルッチside

 

 

次の地獄に到着すると、さっきまでは森だったはずなのに、ここに来た途端まさしく地獄らしい場所に着いた。

辺り一面はマグマか炎に包まれており、とてもじゃないけど、クーラードリンクを飲ませてなかったら、みんな暑さでやられていたかもしれない。

こっちは対策してるから、ある意味何ともないが、時々キャンプに行って、このエリアを抜けるまではクーラードリンクを作らなくては………。

 

 

紫乃愛「これは、確かに暑さ対策して正解でしたね。」

 

璃々「フロア一つで、ここまで変わるなんて…………。」

 

翠「まさに地獄ですね…………、先生がくれた飲み物を飲んでいなければ、明らかに暑さでやられてたでしょう……………………。」

 

貴利矢「ガルッチ、もしかして分かってたのか?」

 

ガルッチ「勘だけど、正直此処までとはね。僕的に、ようやく地獄らしい片鱗が見れたって思えるな。」

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

この通信は、もしかして?

 

 

マヤ『繋がりなさい………、良い子だから……………………!』

 

ガルッチ「マヤ!?そっちは無事か!?」

 

マヤ『ええ、今檀正宗から逃げ回っていたところよ。どうやら、私のことは諦めて、貴方達を抹殺するために色々なバグスターを送ってるらしいわ。』

 

ガルッチ「なるほど、こっちには来れないのか?」

 

マヤ『ええ、まだ油断も出来ないし。そっちは如何?』

 

ガルッチ「迷イノ地獄をクリアして、今暑い地獄に到着したところだ。」

 

マヤ『………驚いたわ。私が連絡するまでの間、森を突破するなんて。今貴方達がいるのは、『炎ノ地獄』。

絶える事のない炎は、罪人の魂ですら焼き尽くすわ。』

 

 

なるほど、地獄で言う『煉獄』か。

 

 

ガルッチ「まだ迷イノ地獄の方が、ここよりマシってやつか。」

 

マヤ『そう言うことよ。迷イノ地獄より、そこは手強い敵が多いわ。注意して。………貴方だったら、本当に罪人がいたとしても、全員生きて返す事が、出来るかもしれないわね。』

 

ガルッチ「マヤ………。」

 

マヤ『正直、貴男が羨ましいわ。出会って間もないとは言え、貴男は7人の中に居る罪人も、救おうとしてる。皆に反対されようとも、やり方はどうであれ、その信念を貫こうと頑張ってる。

私も、貴男みたいな信念を持てたら…………。』

 

ガルッチ「そんなことは無い。俺はあまりにも弱すぎる、ただ強がってるだけの、臆病者だ。………実は、エンリという女に出会った。」

 

マヤ『エンリ?』

 

ガルッチ「彼奴、どうやら僕の知らない何かを知ってる気がするんだ。もしかしたら、僕は何か相当な大罪人なのかもしれないんだ…………。」

 

マヤ『…………ガルッチ、あまり気を追い詰めないようにね。その子達の手綱を持つのは、貴男なんだから。

そろそろ切るね、次連絡するときは、突破してることを祈るわ。』

 

 

『ピッ』

 

 

ガルッチ「…………行こう、皆。ここを急いで突破するぞ。」

 

夕立「了解っぽい!」

 

 

sideChange

 

 

 

-???-

 

 

 

正宗side

 

 

ふむ、奴等は迷イノ地獄という場所を突破したのか。だが、まだまだ序の口。次はどのような仕掛けを起こそうか………。

 

 

正宗「しかし、あのラッシュマッチレスが2人居たのは驚きだが、何か特徴とかあるのか?」

 

「いや、見てみましたが、髪型全然違いますよ?」

 

正宗「髪型?そういえば、もう一人の髪が違ってたような……………………。眼鏡でも掛けておくか。」

 

 

(社長眼鏡捜索中)

 

 

正宗「………ホントだ、髪型全然違う。私もいよいよ歳かな?」

 

「本編での貴方のあだ名、知ってます?」

 

正宗「?」

 

「絶版おじさんだとか。」

 

正宗「……………………え、何そのあだ名。私、初耳だが。」

 

「だって、何回も絶版絶版っていうから、いつの間にか絶版おじさんになったんですよ?」

 

 

そんな馬鹿な。って事は、もしかしてラッシュマッチレス共は私のこと絶版おじさんとか呼んでいるというのか!?

何故そのようなあだ名を………………。こんなあだ名、今すぐ絶版にしなくては………………。

 

 

「今じゃ、絶版ジジイって呼ばれてるかも。」

 

正宗「そんなあだ名、すぐに絶版だ!!」

 

「………………やっぱり絶版おじさんじゃないですか。少し抑えたらどうです?」

 

正宗「むぅ………………。(-_-;)」

 

 

このような不名誉なあだ名、必ず絶版………………いやどうしよう。いきなりやめたら、違和感が………………………。

 

 

正宗「如何すれば良い。」

 

「そこは自分で考えるものかと。」

 

正宗「そうか………………。」

 

 

困ったものだな………………、ホントに。

 

 

sideChange

 

 

 

-炎ノ地獄-

 

 

ガルッチside

 

 

とりあえず僕達は先を進めるために、あちこちにあるスイッチを押しながら進んでいた。が、そこで予想だにしないことがあった。

 

 

璃々「えっ………。」

 

『む?これはこれは、また会ったな。』

 

珠月「死神!?」

 

 

まさかの死神、この炎ノ地獄で再会することになりました。

 

 

ガルッチ「お前、何でここに。」

 

『迷った。』

 

 

『ズコッ!!』

 

 

曙「迷ったって、それはそれでどうかと思うけど………………。」

 

『って、なんか増えてない?お前、まさかハーレム願望とか────』

 

ガルッチ「な訳あるか!?ってか死神、普通迷うか!?」

 

『そうは言うが、途中でiPhoneが壊れたんだよ。如何すればいいのかと悩んでる内に、いつの間にか迷った。』

 

翠「死神であろう者が、何故現代道具を扱えるんですか……………………。」

 

『小っちゃいことは、気にするな!!』

 

 

いやいや、気にするよ!?ってか仕事中にそんなことして良いのか!?

 

 

『しかし、ホントにどうしよう。iPhone壊れてるし、何これ耐熱性ないのか?』

 

ガルッチ「こんな滅茶苦茶暑いとこで、iPhone使うか?」

 

『使うに決まってるだろ!!電池が切れるまで、ずっと使い続けるつもりだし!!』

 

ガルッチ「何でだよ。」

 

翠「今更ですけど、何で私達普通に死神と会話してるのでしょうか。」

 

『そこは気にするな。それに、まだ刈り取る必要はないと思ってるからな。出会ったときも言ったが、俺と戦う日が来ると。

 

 

しかしどうしよう、今『FGO』でガチャやってたら、武蔵ちゃん来たのに。』

 

 

『Fate/Grand Order』やってるんかよ、この死神。というかこんな死神で大丈夫かな?

 

 

時雨「とりあえず、此処に出てしばらくすれば使えるんじゃないのか?」

 

『なるほど、その手があったか。』

 

ガルッチ「いやいや、その手があったかじゃねえだろ!?」

 

『ならば別の地獄に行かなくては。よーし、今度はイリヤちゃんを狙うぞ~!!』

 

ガルッチ「イリヤは僕の奥さん!!」

 

『マジで?』

 

ガルッチ「マジです。」

 

『ウゾダドンドコドーン!!!_| ̄|○』

 

紫乃愛「ショック受けた。」

 

璃々「ホントにこれ、私たちを襲った死神なのですか?」

 

 

こんな奴でも、ちゃんとした死神です。

 

 

『俺は、俺はずっと、イリヤは俺の嫁だったはずなのに……………………!既に既婚者だったとはぁぁぁぁぁぁ!!』

 

ガルッチ「そこまで嘆くのか!?」

 

黎斗「さすがの私も、ドン引きだ………。」

 

貴利矢「同感だ、社長さん。」

 

『……………………って、今更だが艦娘がここにいるだとぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?』

 

ガルッチ「今か!?」

 

『しかも全員駆逐艦って、どういう事だァァァァァァァァァァァァァ!!!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』

 

司「う、うわぁ……………………。」

 

優里音「さ、さすがの私も、これには引くわ。」

 

珠月「ミズキ、この死神………二重の意味で怖い………。」

 

黒絵「お、お兄ちゃん……………。」

 

 

あらら、子供も怯えちゃったよ。艦娘達もこれには苦笑い……。

 

 

曙「フェイカー、何が一体どうしたらああなるの?」

 

ガルッチ「僕に質問しないで。」

 

『って、フェイカーだと!?クソ提督ではなく、フェイカー呼びだとぉぉぉ!?!?』

 

ガルッチ「ハァ……。」

 

 

『バシンッ!!』

 

 

ガルッチ「落ち着け。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─死神お仕置き中─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『済まない、取り乱した。』

 

ガルッチ「取り乱しすぎだ。」

 

『とりあえず、この地獄から出る。また会おう、諸君。』

 

 

とりあえず、死神は何処かへ行った。

 

 

璃々「………………何だったのかしら。」

 

紫乃愛「私も知りたいぐらいです。」

 

 

誰だって知りたいよ。そう思いながら、次の場所に進み、そこで休憩に入った。

 

 

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原作と大きな違い


死神が立ち去る。



死神のキャラが滅茶苦茶崩壊しまくってるわ、ホントマジで。ってか、後1話でepisode100突入だな、これ。


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episode100 モフモフの実でcomplex解消

-隠れ家-

 

 

BGM 『やる気のないダースベイダーのテーマ』

 

 

ガルッチside

 

 

どうも、現在指導教官をやってるガルッチです。風龍さんの代わりとして言いますが、ようやく『Subterranean Electron World』がepisode100までいけました。

正直此処まで続くなんて思いませんでしたよ。これからも、どうぞよろしくお願いします。

 

 

とりあえず、話は終わって今の状況だが、翠から相談に乗って欲しい事があるようで、僕の部屋で話を聞いています。

 

 

翠「───やはり、栄養が足りないのでしょうか…………。」

 

ガルッチ「栄養ねぇ………。そういえば、翠は身体が弱いんだっけ?」

 

翠「ええ。見てください、この華奢な体を。これでは体力を付けようにもつけられません。」

 

ガルッチ「………確かに、パチュリーって言う魔法使いも、案外体力がないからな。よく喘息するし。

 

気に障るようなら謝るが、その身体でも十分需要はあると思うよ?(意味深)」

 

翠「何の需要ですか。とは言え、この体にコンプレックスを抱えてるんです。食の細さが要因なので、どうにかして栄養価の高い食べ物で、体重を増やしたいのですが………。」

 

 

体重を増やしたいねぇ………。けど、栄養価の高い食べ物でも、翠のような食道が細い人だとしたら、結局無意味になるしな。

 

 

翠「思い出しました。先生の協力があれば、多少の成長が見込めるかもしれません。」

 

ガルッチ「なんか思い付いたのか?」

 

翠「ええ。牢獄で読んだ書物によると、『モフモフの実』という果物があるのです。」

 

ガルッチ「何そのワンピースに出てくる悪魔の実のような奴。食べたら、カナヅチになりそうな気がするのは僕だけか?明らかに怪しい気がする。」

 

翠「とは言え、書物に書かれていただけなので、怪しいかどうかは判断出来ません。実際に見つかれば、真偽が明らかになります。書物まで出鱈目ではないことを信じましょう。」

 

ガルッチ「………………因みに、理想は?」

 

翠「理想は優里音のような体質ですが、そこまで贅沢は言えません。」

 

 

要は、ボンッキュッボンッ的な体型がいいのか。まぁまだ成長段階だし、これから大きくなるだろうけど、フランとこいしは、出会ったとき既にボンキュッボンだし、僕的に凄くそそるけどね。イリヤはそこまでないけど、それでもありっちゃありだしね。

しかし、翠がそのような体型になったら…………………。

 

 

翠「……………妄想、してません?」

 

ガルッチ「……………ごめん、なんか考えただけで、凄くエロく見えそうな気がしてならなくて。」

 

翠「……………本当に、男の子ですね。そういえば、先生も身体にコンプレックスとかありますか?」

 

ガルッチ「コンプレックスか。なんだかんだ言って、僕もコンプレックス抱えてるよ。

 

 

見ての通り、他の男性達とは違って、あまり筋肉はないんだ。顔も体付きからして、ある意味女性寄りだし、よく女の子と間違われるのが多いんだよね。髪に関しては、気にしてはいないが。」

 

翠「女装しても、あまり違和感がないですね。」

 

ガルッチ「ホントだよ、全く。けどフラン達は、この体に対して気に入っているようで、変えたいって思っても変えたくないっていう複雑な気持ちもあるけどね。」

 

翠「男の娘の運命なのでしょうか………………。」

 

 

とは言え、コンプレックスがあるのは変わりないけどね。少しでも良いから、筋肉がほしいなぁ。

 

 

翠「とにかく、今は『モフモフの実』を取ってきましょう。」

 

ガルッチ「うん、そうだな。んで、『モフモフの実』って此?」

 

翠「!?」

 

ガルッチ「単独で迷イノ地獄に戻って、探し回ったんだが。」

 

 

しかしまぁ、これがモフモフの実ねぇ。

 

 

ガルッチ「ちょっと待ってて。こっちも調べてみる。『魔蝕篇帙(エーイーリー)』。」

 

翠「な、何ですか。その禍々しい本。」

 

ガルッチ「大雑把に言えば、辞書のようなものだね。んで、この『モフモフの実』は………………。」

 

翠「………どうでした?」

 

ガルッチ「駄目だこりゃ。これ、悪戯用の果物だ。食べれば肥満体質になるけど、一瞬で元に戻るって書いてる。」

 

翠「………そうでしたか。凄く期待してたのですが、残念です。」

 

ガルッチ「……………けど此、薬にすれば何とかなるかも。」

 

翠「薬作れるのですか!?」

 

ガルッチ「魔法薬って奴だけど、その時の成績が高評価だったんだ。」

 

翠「何だか怪しげな事言ってますが、大丈夫なんですか?」

 

 

なんか疑ってるっぽいけど、結構凄いもんだよ?

 

 

ガルッチ「魔法薬っつったって、場合によっては毒薬とか媚薬にもなるし、分量とか手順を間違えれば、効果も変わっちゃうからね。

料理だと思えば、良いと思うよ。」

 

翠「そ、そうですか……………。先生って、何でもありなんですね。」

 

ガルッチ「訂正を求む。僕はそこまで何でも屋というわけじゃないよ。ホラー全般苦手だし……………。」

 

翠「あ、あの……………。右眼が、白くなってませんか!?」

 

 

あー、白眼になってたか。だって此ばかりは怖いのは苦手なんだよ?フレディ達は例外。ただ単に、怖い話とか、ホラー映画とか、心霊写真とか、そう言うのが苦手なんだよ……………。

 

 

ガルッチ「とりあえず、気にしないでくれ……………。」

 

翠「りょ、了解しました。」

 

 

とりあえず、『モフモフの実』の種を取り出したら、植えてみようか─────

 

 

『バンッ!!』

 

 

紫乃愛「先生!先生!お風呂場に誰かがいます!!

 

ガルッチ「ぬぉぉぉおおおおおおおい!!!せめてタオルか何か着ろぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ノワール「ガルッチ!ガルッチ!ちょっと誰なのこの子は!!そしていつの間に女の子達を連れ込んでるんですか!?!?

 

ガルッチ「ジャンヌ・オルタもタオルを巻けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!ってか、カードに戻ったんじゃないのか!?!?

 

翠「え、ジャンヌって、ジャンヌ・ダルク?けど、雰囲気が違う気が……………。」

 

ブリュンヒルデ「お姉様ァァァァァァァァァァァァァ!!

 

ノワール「イヤァァァァァァァ!!何でアンタがいるのよ!!座に帰ったんじゃないの!?

 

ガルッチ「ってか、ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─少年状況把握中─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「要するに、ジャンヌ・オルタは、カードに戻っても暇だったんで、僕達が隠れ家から出た後に出てきて、色々好き放題してたって事?」

 

ノワール「そう言うことです。」

 

ガルッチ「んで、風呂入ってるときに、偶然紫乃愛がお風呂に入ろうとしていたのを目撃したと。」

 

紫乃愛「はい。」

 

翠「っていうか、紫乃愛さんといい、貴方といい、先生言うとおり、せめて服を着てからにして下さい。

先生の目のやり場に困ってますから。」

 

 

幾ら何でも、全裸でこっちに来たら恥ずかしいに決まってるだろ!

 

 

ノワール「その前に、アンタは離れなさい!!」

 

ブリュンヒルデ「お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様───────」

 

紫乃愛「な、なにこの子怖すぎる。」

 

翠「その、先生。お姉様とばかり言ってる人を、どうにかしてくれませんか?」

 

ガルッチ「わ、分かってる。」

 

 

『バシンッ!』

 

 

ブリュンヒルデ「あうっ。」

 

 

『スゥー』

 

 

紫乃愛「消えた!?」

 

翠「ハリセンを叩いただけで!?」

 

ノワール「あー、とりあえずGJ。」

 

ガルッチ「あれぐらいしないと、帰らないしなぁ……………。」

 

 

全く、藍め。せめてブリュンヒルデの首輪繋げておけっての。

 

 

紫乃愛「結構普通に会話してますけど、貴方何者ですか!?」

 

ノワール「私?サーヴァント『復讐者(アヴェンジャー)』。真名はジャンヌ・ダルク。詳しく言えば、ジャンヌ・ダルク・オルタナティブよ。ガルッチとは主従関係を持ってるのよ。」

 

翠「復讐者……………、ですか。」

 

ガルッチ「ある戦争で契約を結んでいてね。それに、復讐者と相性が良いからね。」

 

ノワール「そういえば、その果物何かしら。」

 

翠「あ、それは────」

 

 

『パクッ!ボンッ!!』

 

 

あ、あらぁ……………………。ジャンヌ・オルタが……………………。

 

 

ノワール「な、何なのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

『ボンッ!』

 

 

翠「あ、戻った。」

 

ガルッチ「す、すまない。」

 

翠「いえ、頼んだのは私ですし……………………。」

 

ノワール「ガルッチ、一口食べなさい。」

 

ガルッチ「……………………了解。」

 

 

『パクッ! ポンッ!』

 

 

ノワール「……………………え?」

 

翠「こ、これは一体……。」

 

紫乃愛「せ、先生……?」

 

ガルッチ「……………………なんでさ。」

 

 

『モフモフの実』を食べたら、何故か『デンジャラス・ビーストフォーム(キャットフォーム)』になったんだけど……………………。

 

 

【デンジャー!デンジャー!《インスティンクト!》アニマル・ザ・クライシス!デンジャラスビースト!《Woooooooooooo!!!!》】

 

 

ガルッチ「しかもちゃっかり、猫の手と足着けてるって………………。」

 

ノワール「………………。」

 

翠「あの、先生。」

 

紫乃愛「すみませんが、先生。」

 

ガルッチ「(何か嫌な予感。)」

 

3人「「「モフらせていい((ですか))!?」」」

 

 

うん、こうなると思ったよ。しかも滅茶苦茶血走ってるし!!これがホントの『モフモフの実』?巫山戯んな畜生め!!!

 

 

ガルッチ「逃げる!!≡≡≡ヘ(*;--)ノ」

 

紫乃愛「あ!待ちなさい!!」

 

翠「待って下さい!!せめて、モフらせて下さい!!」

 

ノワール「逃げるなんて狡いわよ!!待ちなさい!!」

 

 

この後、黒絵と曙がやって来て、3人を滅茶苦茶お仕置きされた。んで現在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒絵「(*´ω`*)モフモフ-」

 

曙「耳、触っていい?」

 

ガルッチ「や、優しくしてよ?//////」

 

 

2人にモフられました。何で3人は駄目かって?あの血走った目は、どう見てもやばいことしか考えてなかっただろうし………………。

 

 

璃々「……………なにこの状況。紫乃愛は何故か裸のまま倒れてるし、痴女か何かの人も紫乃愛の上に乗ってるし、翠は伸びてるし。」

 

司「むしろ、先生が凄いことになってるんだが。」

 

時雨「羨ましい……………。」

 

 

気のせいだろうか、他の女性達がほんわか雰囲気になってるんだけど……………。見られてるこっちは、もう顔が大変なことになってる気がする……………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜。全員が寝静まった頃、一つの連絡がきた。ザギだ。

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

『ピッ』

 

 

ガルッチ「僕だ。」

 

ザギ『ガルッチか。大変なことになった。我が主が暴走した!!』

 

ガルッチ「……………………!!」

 

ザギ『すまないが、そっちのゲームを中断して、すぐに───』

 

 

お姉ちゃんが、暴走?あれ?何でここで既視感が?一瞬、目の前で女性の死体が見えた気が─────

 

 

ザギ『聞こえてるのか!?ガルッチ、すぐに───』

 

ガルッチ「ごめん、ザギ。……………僕、行けそうにない。」

 

ザギ『何故!?』

 

ガルッチ「今の僕が行っても、足手纏いになるだけだ。それに……………。」

 

ザギ『それに、何だ?』

 

ガルッチ「自分の真実を、突き止めなくちゃ……………。僕が、一体何をしてしまったのか…………。」

 

ザギ『だ、だが……………。』

 

ガルッチ「……………帰ったら、絶対にお姉ちゃんに謝る。止めに行かなくて、ごめんなさいって。」

 

ザギ『ま、待て!ガル───』

 

 

『ピッ』

 

 

…………………………………………暴走。その言葉を聞いた途端、何かが過ぎった。全く思い出さない。親殺し。暴走。そして目の前にいた女性の死体。

 

 

まさか、まさか僕、誰かを『忘れてる』のか?一番大切な、何かを、『忘れて』しまったっていうの?

 

 

ガルッチ「僕は、一体……………………。」

 

 

思い出させない。けど、何故か涙が出てくる。思い出せないというのに、今の光景を見たら、急に涙が……………………。

けど、これだけは、これだけは分かった気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、その誰かを、殺したんだって事を

 

 

next episode



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episode101 途切れ途切れのmemory

少しストーリーを飛ばします。


-炎ノ地獄-

 

 

さてと、現在の状況というと、また新たにジャンヌ・オルタを連れて先を進めていく内に、新たなアイテムが落ちていて、『セブンシンカレクイエムガシャット』を使って回収する。

クリミナルに囲まれる場面もあるものの、一時的に紫乃愛に指揮下の権限を与え、見事に切り抜ける。

が、皆は礼を言われるどころか、不満たらたら言われ、一人になったとき、紫乃愛が陰口を叩く。それを聞いてしまったガルッチは、申し訳ない気持ちになってしまった。

 

 

それと同時に、先程の女性の死体の事を思い出してしまい、また泣きそうになっていた。

 

 

貴利矢「大丈夫か?」

 

ガルッチ「大丈夫、気遣いありがとう。」

 

黎斗「本当か?少し無理をしていないか?」

 

ガルッチ「大丈夫、大丈夫だから…………。」

 

璃々「にしては、随分と無理をしてるように見えますけど。」

 

ガルッチ「大丈夫だって!!

 

 

明らかにガルッチは、無理をしていた。主に精神面で、悟られないように必死に抑えていた。けど、それも限界に達していた。

 

 

ガルッチ「…………ごめん、怒鳴ったりして。」

 

璃々「い、いえ。私はただ……。」

 

司「…………あまり、無理するんじゃねえぞ。他の皆に、心配させられるだけだ。さっきまでの明るさは何処に行ったんだ?」

 

ガルッチ「今うちは新月寸前の状態だよ。」

 

司「何で月と例えた……。」

 

翠「何があったかは知りませんが、もしもの時は、貴利矢さんか黎斗さんに変わって貰った方がいいですよ。」

 

ガルッチ「…………ああ。そうさせて貰う。けど、本当に大丈夫だから…………。」

 

 

あくまで大丈夫と言い張るガルッチ。けど、彼の精神からして、大丈夫ではなくなっていた。下手をしたら、壊れるのではないかと思えるほど、疲弊していた。

そんな状態の中、遂に次の地獄の入り口が見えるも、そこで立ち塞がってるバグスターがいた。

『ギリギリチャンバラ』のバグスター、カイデンバグスターだ。その横には、既に息絶えたクリミナルがいた。

 

 

ガルッチside

 

 

全く、こんな時に限ってバグスターかよ。

 

 

黎斗「ギリギリチャンバラのバグスター、カイデンか。」

 

カイデン「その通りだ、檀黎斗。」

 

紫乃愛「あの様子だと、どうやら此処にいたクリミナルを殺したようですね。」

 

ガルッチ「…………。」

 

カイデン「なるほど、そこのお主。何か迷いがあるな。とてつもない迷いが。」

 

ガルッチ「…………何故そう言い切れる。」

 

カイデン「貴様の精神がそう告げている。明らかに、何かの罪を気にしているせいで、今にも壊れそうになってる。」

 

 

完全に図星だった。どれだけポーカーフェイスをしても、どうやらあのバグスターには見抜かれてしまったようだ。

 

 

珠月「先生───」

 

ガルッチ「ごめん、今回は下がって。此奴…………、用があるのは僕だけのようだ。」

 

カイデン「……解せぬな。」

 

ガルッチ「何がだ。」

 

カイデン「お前は今にも壊れそうだというのに、何故に戦おうとする。それ故に、助けなくてはならぬものがいるはずだ。」

 

 

カイデンという奴が言うには、おそらくお姉ちゃんのことだろう。確かに、助けなくちゃ駄目だろう。

暴走してる以上、助けなくては多大な犠牲者が出てもおかしくないだろう。けど……。

 

 

ガルッチ「僕は弱いからだ。助けようにも、今の僕が行ったところで、足手纏いになるだけ。」

 

カイデン「…………助けようにも、己が弱いだけで、諦めるのか?」

 

ガルッチ「あんたに何が分かる。行ったところで、一方的にやられるのが目に見えてる。それに───」

 

カイデン「傷付けたくない。失いたくない。そう言いたいのか?」

 

ガルッチ「…………………………。」

 

カイデン「そんな世迷い言を持ったところで、今後の敵には勝てんぞ。」

 

ガルッチ「それでも僕は、その世迷い言で突き進む。この意志は、絶対に変えるつもりなんて無い。」

 

カイデン「………愚かしい男よ。ならば、この言葉を覚えておけ。『この先の運命を、受け入れろ』。」

 

 

その言葉って、以前僕がお姉ちゃんに言った!?

 

 

カイデン「さぁ、貴様の刃を抜け。この先を進みたくば、己を超えてみるがいい!!」

 

ガルッチ「………そうかい。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【デンジャラスクトゥルー……………………!】

 

 

そういえば、何気にガシャコンバグヴァイザーⅣを使うのは、初めてだったな。

 

 

ガルッチ「『バーサク化』、『狂変身』!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

バグルアップ!

 

 

デンジャー!デンジャー!《マッドネス!》インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!《Woooooooooooo!!》

 

 

ガルッチ「…………狂ってでも、俺は突き進む!!」

 

 

sideChange

 

 

黎斗side

 

 

むう、やはりガルッチは無理をしている。あのエンリという女の言葉を聞いて以来、精神面にダメージを感じる。

だが、それと同時に、彼の何かが目覚めようとしてるのか?とてつもない何かが、この私を超えるほどの何かが、目覚めるとでも言うのか?

 

 

黒絵「お兄ちゃん……………………。」

 

司「クッ、先生の戦い方、無茶が過ぎる………。」

 

貴利矢「オイ社長、何とか出来ねえのかよ!!」

 

黎斗「いや、このまま見た方が良いかもしれん。」

 

貴利矢「何故!?」

 

黎斗「………我々が手を出したところで、邪魔になってしまうに違いない。」

 

紫乃愛「けど、このままだと先生が───」

 

黎斗「奴だって、ただ我武者羅で攻撃してるわけではない。いや待て?」

 

 

そういえば、戦いが始まると同時に目の光が無くなってた気が………。

 

 

カイデン「如何した!急に喋らなくなったな!」

 

 

まさか、感情そのものをシャットアウトし、機械的に動いているのか!?動きもあまりによすぎるし、傷を負っても、それに臆さず前に出て攻撃してる!感情だけでなく、痛覚も断ったのか!?

 

 

黎斗「九条貴利矢、聞きたいことがある。」

 

貴利矢「何だ?藪から棒に。」

 

黎斗「エンリという少女が、ガルッチに放った言葉。覚えているか?」

 

貴利矢「えっと、『全く思い出さない』と『親殺し』?それがどうかしたのか?」

 

黎斗「恐らくガルッチは、彼自身の罪を思い出せてないのかもしれん。」

 

貴利矢「彼奴の親?虚王魔神の頃の親っていえば、初代全王神ヴァルハラだけど。だけど、作られたんじゃないのか?」

 

黎斗「確かに、アタリメが言うにはそうだ。だが、不確かすぎる情報が出た。」

 

貴利矢「不確かすぎる情報?」

 

 

花家先生に頼んで、ガルッチのDNAを検査してみたが、不確かすぎるものがあった。有翼人の親のDNAは分かるし、『虚の龍神』のDNAもある。初代全王神ヴァルハラのDNAもあったが、見たことのないDNAが見つかった。

見たところ、女性のDNAだが、明らかに異質すぎた。そのデータを、九条貴利矢に見せた。

 

 

貴利矢「………何だ此、こんなDNA見たことないぞ?」

 

黎斗「親殺しという単語を聞いて、少し疑問を持っていたんだ。彼が寝ている間、少々血を採取し、急いで花家先生に渡して、DNA検査ををしてみたが、予想外なことにそのDNAが出たんだ。」

 

貴利矢「だ、だけどガルッチは、自分を『神造兵器』だとか言ってたはずじゃ───」

 

黎斗「ああ。だがここで仮説だ。もし、()()()()()()()()のガルッチの記憶があったとしたら?」

 

貴利矢「……………………神造兵器になる前?」

 

 

普通ならば、転生する前の親のDNAはないはず。だが、神は違った。何らかの形で自分の親のDNAが分かるように仕組んでいたようだが……………………。

 

 

貴利矢「仮にもだが、もしガルッチに親が居たとして、父親がヴァルハラなら母親は……………………は?」

 

黎斗「恐らく、ガルッチは自分の肉親を殺したということを忘れているのか、それとも母親に似た誰かを殺害してしまったか…………。どっちにしろ、仮説だ。」

 

貴利矢「だが、もしそうだとしたら、母親は誰になるんだ?」

 

黎斗「さぁな…………。何にせよ、そのヴァルハラに並ぶ神様か、或いはそれ以上の神様かのどっちかだろうな。」

 

 

いずれにせよ、ガルッチはその真実に辿り着いたとき、カイデンバグスターの言うとおり、受け入れることが出来るのかやら…………。

 

 

sideChange

 

 

ガルッチside

 

 

何か黎斗が貴利矢と話し合ってる気がするが、何の話をしてんだ?いや、とりあえず痛覚と感情を遮断したとは言え、解除した後が辛いんだろうな。

けど、それも終わりだ。

 

 

ガルッチ「…………トドメだ。」

 

カイデン「クッ、おのれぇぇぇぇ!!」

 

 

【キメワザ!】

 

 

【クリティカルクラッシュ!!】

 

 

ガルッチ「壊符『滅頭心壊斬』!」

 

カイデン「!?」

 

 

『ズサッ!』

 

 

曙「ま、真っ二つに……………………。」

 

夕立「せ、切断したっぽい………。」

 

カイデン「な、なるほど………。それが、お前の覚悟か………。」

 

ガルッチ「………先に進ませて貰うぞ、カイデン。」

 

カイデン「………いいだろう。だが、此だけは忘れるな。『その真実が残酷でも、受け入れろ』。」

 

 

それだけ言い残し、カイデンは消滅した。

 

 

ガルッチ「……………………解放───」

 

 

【ガッシューン……………。】

 

 

クッ、やっぱり激痛と苦しみが一気に来やがった……………………!!

 

 

珠月「先生!!」

 

司「此奴はやばいぞ。直ぐに安静を───」

 

ガルッチ「待て………。……姿を表せ、エンリ。」

 

 

僕の声に反応したのか、今度は直ぐに出てきた。

 

 

エンリ「おやおや、もうボロボロの雑巾────」

 

 

『ジャキン!』

 

 

エンリ「!?」

 

ガルッチ「テメェ、次はないぞ。」

 

エンリ「……………………なるほど、あのヒントでも、まだ分からないんだね。それとも、思い出せないほどの鳥頭だった───」

 

ガルッチ「秘剣────」

 

エンリ「まずっ!?」

 

 

チッ、避けやがったか。

 

 

エンリ「あー、こりゃあれだ。相当きてるみたいね。」

 

紫乃愛「からかうのはやめておいた方が良いですよ。休憩後の先生は、どうも無理をし過ぎてるようですし。」

 

エンリ「ふーん。なら、ラストヒントよ。ガルッチって、今『罪王神』を探してるんでしょ?」

 

ガルッチ「……………………それが如何した。」

 

エンリ「貴方が何故、『罪王神』も殺したのか。その理由は、前貴方が言った親殺しをしたからよ。」

 

ガルッチ「…………ちょっと待て、虚王魔神の頃の僕の親なんて、ヴァルハラ以外いないだろ!!」

 

エンリ「そうかしら?」

 

ガルッチ「?」

 

エンリ「まぁ、これ以上知りたかったら、早く地獄から出なさいよ。じゃあね~。」

 

 

…………親殺し?けど、ヴァルハラは生きてるし、逆に殺されたんだぞ?何でまた……………。

 

 

ガルッチ「一体、一体何だって言うんだ?」

 

司「先生、兎に角今は、その傷の手当てだ。」

 

 

エンリの最後のヒントが、親殺し?しかも、罪王神を殺す理由にもなりえたって事?一体、僕は…………、僕は…………何をしたと言うんだ?

 

 

『────、私は……………………。』

 

 

え?誰?

 

 

『例え、私を────も─────』

 

 

女性の……………………声?

 

 

『貴方のこと、……………愛………し………………て…………………─────────』

 

 

なんなの?何なんだよ!?誰なの!?誰の、声なんだよ……。知らない声だって言うのに、何で、…………何で、何で泣きたくなるんだ……………………。

 

 

黒絵「お兄………ちゃん……………?」

 

司「オイオイ!?何で泣いてんだ!?」

 

紫乃愛「司さん!」

 

司「分かってる!」

 

 

その後、僕は司に担がれながら次の地獄に行き、そのキャンプに到着し、しばらくの間絶対安静をする羽目になってしまった。

 

 

あの声は、一体誰だったのかは分からない。けど、何故だか、懐かしく、凄く悲しい気持ちになった……。

 

 

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episode102 Who am I

ガルッチには、3つの前世がある。

 

 

一つは『遠藤宇宙(えんどうそら)』。かつて無の神『アズラエル・ラヴォス』を生み出し、『勝又未来』こと『門矢未来』と共にあらゆる全てを消し、2人だけの世界を生み出そうとした、哀れな人間。

 

 

二つは『虚王魔神』。全王神ヴァルハラの息子として、ディルーラーの門矢士、破壊神ビルス、ウィスさえも超えるほどの技量と力を持ちながら、一部の感情が欠落していて、恐れてしまったヴァルハラの手によって、短い神生となった。

 

 

三つは『ロストエンド(失われた終わり)』。生まれたときから、虐待が始まっていたが、途中で親と思われる者を殺し、村から出て行く。その時に『安倍晴明』の末裔である『言峰九郎』と出会い、新たな家族を得る。

そして、陰陽師としての能力を取得し、村から出て、かつて自分が作った『アズラエル・ラヴォス』を倒すために旅に出るも、最期は一人で立ち向かってしまい、ラヴォスに返り討ちにあってしまった。

 

 

けど、二つ目の生である『虚王魔神』には、欠落した記憶があった。いや、正しくは、彼が望んでその記憶を消したというべきか。

その記憶というのは…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『神造兵器』という存在になる前の記憶。エンリが指摘していた、忘れ去られた記憶だった。

 

 

-隠れ家-

 

 

血遊ビノ地獄に到着し、早速キャンプに入り、隠れ家に到着したガルッチ達だったが、今のガルッチの状態は、あまりにもよくなかった。

肉体の方は切り傷ばかりで、酷いものではあったが、問題なのが精神。エンリの言葉によって、精神がズタボロにされてしまい、それに悟られないようにポーカーフェイスをしていたせいで、情緒不安定になる寸前になっていた。

 

 

黒絵「お兄ちゃん…………。」

 

司「心配するな。とりあえず、外傷はどうにかした。けど、精神面だけはどうしよもないから、しばらくは行かせることは出来ねえな。」

 

貴利矢「ガルッチの奴、もうリタイアしてもおかしくねぇんじゃねえのか?」

 

黎斗「むう、最悪私達で行くしかないか…………。」

 

ガルッチ「…………本当に面目ない。こうも、弱っちゃうなんてな。」

 

 

正直ガルッチも、そうした方がいいかなと考えたが、今後起こり得そうな事があると思ったのか無言耳塞ぎ呪文を唱えた。

 

 

司「どうかしたのか?」

 

ガルッチ「4人とも。これから言う事、よく聞いて。」

 

貴利矢「何だ?藪から棒に。」

 

ガルッチ「今後の出来事だが、恐らく半罪人みんながバラバラになる可能性がある。」

 

司「マジで?」

 

ガルッチ「うん。3つの罠があって、最初は二つのスイッチ、次に黒絵が得意そうな記憶ゲーム。そしてリズムゲームのようなものがあって、恐らくどれもやっても失敗して、仲間割れを起こすように仕向けられてるんだ。」

 

貴利矢「要するに、別々に別れた時点で乗せられちゃったって訳か。その事、他の皆に伝えて欲しいのか?」

 

ガルッチ「いや、他の皆には伝えないで。」

 

黎斗「何でだ?」

 

ガルッチ「理由はあえて言わないが、団結力を高める絶好の機会なんだ。出来れば、僕も行きたいが、精神面もアレだし、邪魔するわけにもいかないからな…………。」

 

バロン『要するに、知ってても演技しておけって事だろ?』

 

ガルッチ「そう言うことだ、黒絵。多分、辛いだろうけど、こうするしかないんだ。ホントにすまない。」

 

黒絵「…………お兄ちゃん。」

 

ガルッチ「?」

 

黒絵「大丈夫、お兄ちゃんは、ゆっくり休んでて。」

 

ガルッチ「……………………黒絵。」

 

黒絵「ずっと我慢してて、辛く見えたから………。今度は、私が恩返しする番。お兄ちゃんの、愛人として、精一杯頑張るから。」

 

3人「「「え?」」」

 

ガルッチ「あの、出来れば二人っきりの時で、言って欲しかった。///」

 

 

黒絵の爆弾発言により、司と黎斗、貴利矢の顔は(°д°)ポカーンとしてしまった。これで他の半罪人達も聞いたら、(°д°)ポカーンとするだろうけど………。

ガルッチに関しては、顔真っ赤だった。

 

 

司「おい先生、聞いてないぞ!?いつの間に愛人関係になったんだ!?あ!もしかして、秘密の話ってまさか────」

 

ガルッチ「なんか想像してるけど、違うからね!?っていうか、ホントにそうなりそうで────ッ……!」

 

司「あ、悪い。とりあえず、私達戻るから、ちゃんと治せよ?あと……、私もなって良いかな?」

 

ガルッチ「せめて雰囲気にして?絶対断っちゃうから。」

 

 

そんなこんなで、ガルッチを残して4人は部屋を後にした。

 

 

ガルッチ「……恩返し、か。」

 

 

ガルッチは一言呟いた後、まるで死人になったかのように深く眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

ガルッチが目を覚ますと、見覚えのない景色に到着した。真っ白な住宅街だったが、人一人もいなく、夜でもないのに静まり返っていた。

 

 

知らない町並み、知らない景色、知らない雰囲気。けど、ガルッチは何処か懐かしく思ってしまった。

まるで、ここを知ってるかのような、何処か来たような、色々なものを感じ取った。

 

 

ガルッチ「って、それより此処何処だ?」

 

 

そう思いながら、少し歩くと、6歳児の男の子が居た。

 

 

「……お兄ちゃん、迷子?」

 

ガルッチ「……?」

 

「あ、それとも、此処がどこだか分からないのかな?」

 

ガルッチ「……そんなところ。」

 

「此処は、君だけの追憶の世界。…………だと、思うよ。」

 

ガルッチ「と思うって…………。」

 

 

一度その子を見つめると、何故だか懐かしい思いが込み上げてくる。けど、それが何なのか、さっぱり分からなかった。

 

 

ガルッチ「んじゃあ、君は誰なんだ?」

 

「え?…………んじゃあ君にも聞くけど、『僕は誰』?」

 

ガルッチ「へ?」

 

「僕、知らないんだ。自分が誰だったのか、誰と一緒なのか、此処は何処なのか、何でここにいるのか、僕…………分かんないんだ。

 

 

覚えてないけど、一つだけ確かなのは、お兄ちゃんを導くって事かな?」

 

ガルッチ「導くって…………。」

 

 

すると、目の前に居たはずの男の子は消えていて、青色の光が放ってるところが見えて、そこに向かった。

これから見るのは、追憶の記憶。ガルッチの記憶だと言う事を、彼は知る由もなかった。

 

 

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episode103 Reminiscence

BGM KINGDOM HEARTS 358/2 Days 『Musique pour la tristesse de Xion』(1.5バージョン)


-追憶の間-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「一体全体何だ此処?」

 

 

何も知らない場所のはずなのに、何故かあの青い光に指す場所を覚えている。この町並みも、この雰囲気も、何処もかしくも、知らないはずなのに、どういう訳か、懐かしく思ってしまう。

 

 

ここに、来たことがあるのか?そう思いながら進んでいくと、青い光が放ってた場所に着いた。見たところ、公園のようだけど、此処に何かがあるのか?

 

 

ガルッチ「ん?」

 

 

『ボフッ!』

 

 

痛っ!?い、いきなりボールが目の前に現れてぶつけられたんだけど!?って、これってサッカーボール?

 

 

「お兄さ~ん!大丈夫ですか~?」

 

ガルッチ「痛かった……。」

 

 

あのサッカーボール、さっきの子とは違う子っぽいな。けど、何だろう。このサッカーボール、見てるとなんだか懐かしい。どこにでもある、普通のサッカーボールのはずなのに、如何して?

 

 

「あの、お兄さん。一緒にサッカーしませんか?」

 

ガルッチ「え?いいのか?」

 

「うん、僕は1人で練習していて、対人は初めてなんです。」

 

ガルッチ「…………まぁ、いいけど。」

 

 

その後、僕は見ず知らずの子と、一緒にサッカーを始めた。結構動きに無駄があるけど、多分リズムに合わせてるんだろうな。

なら、その動きを狂わせるためにっと。

 

 

ガルッチ「ほっ!」

 

「え?フェイント?」

 

ガルッチ「っと見せかけてっ!」

 

「ふぇ、フェイントは囮!?」

 

 

けど、この子とサッカーやってる内に、真っ白だった町並みに、色が付き始めていた。それと同時に、何かが過ぎった。

 

 

そこには、ヴァルハラと6歳児の男の子が、一緒にサッカーしているのが見えた。

 

 

『うわっ!』

 

ヴァルハラ『ハハハ、貰ったぞ!』

 

『うぅ…………、まだまだぁ!!』

 

 

楽しそうに、サッカーをやってた。すると、木陰で休んでる身に覚えの無い女性が座ってた。おそらく、ヴァルハラとあの子のことを楽しく見ていると思うけど、何でだろ?

覚えが無いはずなのに、何故だか、知ってるようで知らないような、そんなもどかしさがあった。

 

 

気が付くと、一緒にサッカーしてた子がいつの間にかいなくなっていた。けど、サッカーボールだけは残ってる。

 

 

ガルッチ「…………何だったんだ?」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

突然、さっき出会った子が、木から落ちてきた。

 

 

ガルッチ「え?って、危ない!!」

 

 

何とか受け止めたものの、その子の足を見ると、怪我をしていた。切り傷だろうと思ったが、切り傷なんてできるのか?しかも複数。

 

 

ガルッチ「おいおい、大丈夫なのか?」

 

「だ、大丈夫……。」

 

ガルッチ「って、擦り傷とかもあるし……。ちょっと待ってろ。」

 

 

っていうか、救急箱って何処に?そう思っていたら、サッカーボールが置いてあった場所に、救急箱があった。

いつの間にそこに救急箱があったのかは知らなかったが、とりあえずそれに手を取り、その子の怪我を治し始めた。

 

 

すると、前見た既視感が見えた。

 

 

今度は、その女性がその子を治すとこだった。

 

 

『もう、私の帽子を取りに行くって言わなくてもいいのに。』

 

『でも、お母さん。大事な帽子なんでしょ?』

 

『帽子も大事だけど、貴方が居なくなったら、私が悲しいわ。ほら、私が治してあげる。』

 

『い、いいって…………。』

 

 

その治し方には、ぎこちなかったけど、何とか終わったようだ。

 

 

『はい、治したよ。ダメよ────、自分の身体ぐらい心配しなきゃ駄目でしょ?』

 

『お母さん……、別にいいのに…………。』

 

『そう言わないの。身体ぐらい大事にしないと、私が哀しい思いをすることになるわ。』

 

 

名前は聞こえなかったが、どうやらこの子のお母さんだって事が分かった。

 

 

ん?お母さん?って事は、ヴァルハラに嫁居たの!?んじゃあ、あの女性って…………。

 

 

ガルッチ「僕のお母さん!?

 

 

おいおい、有り得ないだろ!?ここまでの美少女見たことないぞ!?けど、何でだろう。その人の顔、なんだか不健康そうに見える…………。

 

 

そう思っていたら、さっきの子がまた居なくなっていた。どうやら無意識の内に、終わっていたのかもしれない。そして辺り見渡すと、さっきまで色がなかったはずの町並みが、色が鮮やかになっていて、風も吹き始めた。

 

 

ガルッチ「え?じゃあ、本当はお母さんも居たって事?けど僕、全く知らないよ?だって、虚王魔神の頃に、そんな記憶無かったのに…………。」

 

 

そう思っていたら、今度は赤い光が放ってるのが見えた。その赤い光を見てると、勝手に足が動いていた。

分からない。色が鮮やかになるにつれ、知らないはずの思い出が、浮かび上がってくる。

 

 

楽しい思い出哀しい思い出笑い合った思い出喧嘩した思い出等々の思い出が、僕に流れ込んできた。

 

 

分からない、分からない……、分からない…………。何も知らないはずの思い出なのに、何故か涙が溢れてくる。

どうしてなんだ?何でこんなのを見て、哀しくなっているんだ?

 

 

そして到着したのが、学校のような場所だった。僕は必死に涙を堪えながら、先へと進むと、いつの間にか教室に入ってた。足に違和感があり、見ると内ズックを履いていた。

 

 

ガルッチ「本当に、何なんだ?って、ん?」

 

 

窓側にある机を見ると、何かの紙と色鉛筆があった。クレヨンとかもあれば、クレパスもある。しかも、結構種類も豊富だった。

僕はその場所に向かい、見てみると、何も描かれていない、真っ白な紙だった。そう思い、机に座り、そこにあったクレヨンやクレパス、そして色鉛筆を手に取り、何かを描いていた。

 

 

何を思ったのか、何を考えているのか、全く分からなかったけど、一心不乱に絵を描き上げていく。

そして、出来上がった。

 

 

フラン、こいし、イリヤ、クロエ、兄さん(ルッチ)姉さん(ラルッチ)、レミリア、さとり、士郎、遠坂、桜、BB、岸波、白野、星夜、エミヤ、クロウ、ギルガメッシュ、ネロ、玉藻。

切嗣、アイリさん、親父(フィン)母さん(エア)、ミスト、父上(言峰九郎)母上(間桐華怜)、村正、雁夜流星、僕の子達、ケンジ、オッチョ、カンナ。

未来、鈴美、オーフィス、本音、簪、白夜叉、レティシア、英竜お姉ちゃん、藍、夜神、士織、超獣達、ザギ、はやて、フレディ、ゴーストフェイス、エロン、霊夢、トライボーグ、ヒカリ、ジェイソン、キース教官。

ブレイズ、アビス、レイス、ノーム、シヴァ、カレン、アルファス、ハリー、ロン、ハーマイオニー、ドラコ、ネビル、ジニー。

ロヴァス校長、ダンブルドア、ヴォルデモート、火ノ兄さん、陸元帥、海風さん、明日斗、大和。

母さん(全王神)、ヴァルハラ…………、そして見ず知らずの母さん。

 

 

家族、友人、仲間、尊敬する人、愛人等のみんなが描かれている絵を完成させた。

 

 

それと同時に、いつの間にか真っ白だった教室も、色鮮やかになっていた。まるで、今描いた絵のように…………。

 

 

ガルッチ「……………よくもまぁ、ここまでかけたな。」

 

 

正直、ここまで多く描けるなんて、思ってもみなかったな。そして、色鉛筆やクレヨン、クレパスを見ると、全部短くなっていた。

 

 

しかし、タイトルはどうしようかな?…………いや、もう決まってる。

 

 

『タイトル 永遠の思い出』

 

 

ガルッチ「…………みんな。」

 

 

その紙を手に取ると、先生らしき人物が僕の目の前に現れた。

 

 

「何を描いていたのかな?」

 

ガルッチ「…………思い出。どれだけ地獄のような人生を送ったとしても、どれだけ残酷な運命に弄ばれても、それでも幸せのあった、大切な思い出。」

 

「それが、忘れ果ててしまった思い出でもか?見ず知らずの思い出だとしても?」

 

ガルッチ「…………それでも、僕の思い出であることには、変わりない。」

 

「そうか…………。ならば、あそこに着けたまえ。」

 

 

そう言われ、いつの間に手に持ってた画鋲を持ち、後ろにある壁に着けた。すると、教室だけでなく、学校も、その廻りにも、より色鮮やかになっていく。振り向けば、さっきの先生はどこにもいなかった。

 

 

その代わり、思い出がどんどん押し寄せてきた。学校に来たとき、初めて友達が出来たとき、どれも此もが懐かしく、そしてだんだん切なくなってきた。

 

 

ガルッチ「本当に、何なんだろうな。もう僕、思い出すだけで、涙しか出て来ないじゃないか…………!」

 

 

涙声になり、タイトルの下を見ると、見覚えのない名前が書いてあった。

 

 

『アルカディア・エタンセル・エデン』

 

 

ガルッチ「…………ぁ。」

 

 

何でだ?この名前を見たら、思い出が…………!!やめて、お願いだから、僕を泣かせようとしないで!!

 

 

 

分からないんだ!僕はただ、僕自身の罪が、知りたいのに!何で、何で!?何でこれだけの思い出が押し寄せてくるんだ!?

 

 

ガルッチ「もう、やめてよ……………!やめてくれ………………!!誰だよ……、アルカディアって!!」

 

 

『君の名前だよ、ガルッチ。ううん、アルカディア。』

 

 

ガルッチ「え?」

 

 

いつの間にか場所が変わっていて、目の前には少女が立っていた。

 

 

「ここは貴方の記憶の世界。『追憶の間』と呼ばれる世界。そして、初めまして。私は、『星空希望』。『十三王神』の、14人目の王神。『記録王神』と呼ばれたものです。」

 

 

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記録王神


星空希望(ほしぞらのぞみ)


『十三王神』で、存在するはずが無かった14人目の少女。能力は相手の『記憶』を修正、追加、忘却などの操作が可能で、敵を錯乱させることが出来る。
そして、星空英竜と深い繋がりを持っているらしいが………………。


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episode104 記録王神 星空希望 告げられるtruth

BGM KINGDOM HEARTSⅡ 『Dearly Beloved』


-追憶の間-

 

 

ガルッチside

 

 

14人目………………?どういう事?13人じゃないって事なのか?

 

 

希望「少し、混乱させてしまったようね。ごめんなさい、ガルッチ。けど、これは貴方のためでもあるのよ。」

 

ガルッチ「僕のため?その前に、この思い出はなんなの!?」

 

希望「それは、虚王魔神になる前、つまり『神造兵器』になる前の記憶よ。」

 

ガルッチ「『神造兵器』?でも僕は、その前の記憶は全く────」

 

希望「確かに、知らないはずのも無理は無いわね。だって、貴方自身が望んで、その記憶を消しちゃったから。」

 

 

消しちゃった?しかも望んでだって?

 

 

希望「その記憶はね、全王神ヴァルハラと創造神リリスの子『アルカディア・エデン』の頃。つまり、貴方が消した思い出って事になるの。」

 

ガルッチ「そ、そんな馬鹿なことが────」

 

希望「けど現に、その涙と苦しみが証拠。思い出せば、思い出すほど、だんだん涙が出てきちゃったでしょ?」

 

 

否定できなかった。確かに、殆ど見たことないはずなのに、知らない人のはずなのに、何故か知っている気がしてならなかった。

そして、その思い出に触れた途端、涙が溢れてきた。

 

 

希望「消すことになった理由は一つ。けど、その前に真実を言わなきゃ。貴方の成すべき事、貴方の本当の力、『十三王神』の真実。」

 

ガルッチ「え?」

 

希望「心して聞いて。『十三王神』の中に、裏切り者が居たの。」

 

 

裏切り者、だって?

 

 

ガルッチ「裏切り者って事は、んじゃあ刃剣王神が『叛逆者』って言ったのって………………。」

 

希望「誰かが、そう仕組まれたって事。本当は、全部裏切り者の策略。『十三王神』を叛逆者扱いにさせ、思い通りにしようって根端さ。結果的に、上手く行くはずだった。

けど、一番の誤算は、貴方が6人も殺しちゃったって事。」

 

 

僕が、6人殺したせいで、其奴の計画が狂ったって事?

 

 

希望「残念だけど、その正体はわからない。けど、少なくとも私と同じような奴かもしれないね。

 

 

忘れ去られた『十三王神』の1人って意味で。」

 

ガルッチ「………………。」

 

希望「6人殺しただけで、其奴の計画が台無しになったけど、結局は辛い事になったしね。」

 

ガルッチ「………………どっちにしろ、殺したんだ。奪ったんだ。今更許されるもんじゃ無い。こんな思い出、今思い出させて如何するんだよ!!」

 

希望「………………貴方を、目覚めさせるため。『創造王神』としての、覚醒を。」

 

 

『創造王神』?

 

 

希望「創造王神。かつて、あらゆる全てを生み出した、伝説の始原王神で、TOAAや全王神等、様々な者達や、世界、次元等、全てを創造させた者。誰一人も、何者にも勝つことさえ、不可能の存在。」

 

ガルッチ「待って、何故そんな話を───」

 

希望「ごめんなさい、最後まで聞いて。創造王神には、幾つもの世代があった。最初の創造王神が死ぬと、二代目が現れた。けど、その二代目が好き放題やってて、全てが荒んでしまった。

そして、三代目はそれを哀れんで、二代目がやらかした傷を癒していった。

 

 

けど、結果的に早死にになってしまい、そこで創造王神としての存在は、忘れ去られた。」

 

ガルッチ「……そうか。けど、それと僕とどう言う関係が?」

 

希望「けど、忘れ去られた頃に、『闇創造王神』という存在が現れた。」

 

 

闇創造王神?聞いたことない名前だ……。

 

 

希望「『創造王神』が居なくなったことによって、其奴は癒したはずの傷を増やし、更には拡散させ、人々を絶望へと陥れてしまった。

 

 

けど、そんなとき1人の少年が立ち向かっていき、『闇創造王神』を倒した。ただの少年であったはずのこの正体は、『創造王神』の四代目だった。

 

 

そして、預言した。何時かまた、新たな『闇創造王神』が現れる。けど、それと同時に新しい『創造王神』が現れ、決着を着けるであろうと。」

 

ガルッチ「まさか、けど僕は─────」

 

希望「ええ、貴方は兵器になってしまい、その可能性は0だと思われた。創造王神になる可能性をね。」

 

ガルッチ「………………じゃあ、今は。」

 

希望「今の貴方なら、『創造王神』としての覚醒できる。記憶を取り戻し、本当の力を手にすれば、ね。

けど、驚いたなぁ。『神造兵器』でありながら、『創造王神』になって、みんなを導きこうと────」

 

ガルッチ「皆を導くなんて、出来ない。」

 

希望「………………。」

 

ガルッチ「僕に出来ることと言ったら、見守るか、助言するか、手伝うか、色々だが、皆を導くなんて、僕には無理だ。

 

 

それに、道というのは自分たちで切り開くもの。僕が、その道を切り開いて、導かせるなんて、出来やしない。せいぜい、大切なものを守り、進むべき道を妨害するのであれば、殺してでも先へ進むつもりだ。

善悪関係無しで、僕は救いたい奴を救い、殺すべき奴を殺す。」

 

希望「ガルッチ………………。」

 

 

きっと、これが僕の『Fate(運命)』なんだろう。あの時、未来を庇う真似をしなかったら、僕はここに居ることはなく、存在しない者として、この世を去っていたかもしれない。

 

 

ガルッチ「やろうとしてることは、その二代目と変わりないが、其奴とは比べたくない。奴の間違いは、その者達を見なかったこと。董卓のように、邪知暴虐なことをしてたことだ。

 

 

僕はそんなこと、絶対にしない。3度目の生を受け、旅をして、多くの友を得た。愛人だって、困るほど出来てるけど、それでもいい人達だ。」

 

希望「………………。」

 

ガルッチ「僕の願いは、様々な強敵達と戦うこと。そしてその先へと行く。越えようとするのなら、僕もその先を行く。命が尽きるまで、常に上り詰める。

 

 

そして、大切な家族達と一緒に、幸せに過ごしていきたい。セックスしてもいいし、共にゲームするのもいいし、たまに旅したり……。

強欲過ぎる願望だけど、それでも僕は──────」

 

希望「アハハハハハ!!こりゃあ参ったね。ここまで人間性のある『創造王神』になろうとする者だなんて。きっと、初代も驚いているだろうね。」

 

 

おいおい、笑うなよな。そんなに笑うことか?

 

 

希望「ごめん、笑っちゃって。けど、本当に不思議な人。大切なものを守るために、その信念を貫こうと、戦い続けるなんてね。」

 

ガルッチ「本音を言うと、怖くて逃げたいさ。何でこんな辛い人生を歩まなきゃいけないんだ?って、思っちゃうほどにね。

 

 

けれど、僕以上に苦しむ人がいるなら、そんな思いも捨てて、戦わなくちゃダメだろ?『創造王神』として覚醒したら、『闇創造王神』を倒す……か。どんだけスケールがデカいんだっての。」

 

希望「本当に、ごめんなさい。本来そう言う運命を背負わせるつもりは────」

 

ガルッチ「気にしないで。もう決めたから。運命を受け入れ、戦うって。」

 

希望「………………そっか。流石、英竜の夫であり義弟ですね。」

 

 

………………え?今なんて言った?

 

 

ガルッチ「希望、なんて言った?」

 

希望「そういえば、言ってなかったわね。こう見えても、『星空英竜』のご先祖様って事かしら。」

 

 

マジかよ。いやいやちょっと待て、初耳だぞ!?

 

 

希望「正直、あそこまで酷い仕打ちをされてたなんて、思わなかったわ。騙されていたとは言え、やったことは絶対に許せないし。」

 

ガルッチ「それは、僕も同感です。それより、この先に僕の罪があるんですか?」

 

希望「………………ええ。だけど、彼所には守り人がいるの。それに加えて、耐え難い絶望が待ってるわ。」

 

ガルッチ「………………………………僕は、知らなくてはならないんだ。僕の罪を、向き合うために。何を以て親殺ししたのか、何が暴走したのか、その真実を知るためなら、その絶望を受け入れる。」

 

希望「……絶望を受け入れる、か。なら、お願い。これからも、英竜のこと、宜しくお願いします。」

 

ガルッチ「そのつもりだ。希望。」

 

 

『アルカディア・エタンセル・エデン』か。そして、僕の役目は『闇創造王神』を倒すこと。けど今は、フラウィーと盾子を止めなければ……。

 

 

……全く思い出さなかった『罪』、親殺しの『罪』、そして、あの既視感で見えた女性の死体。流石に、もう分かる。

僕はあの日、母親を殺したけど、何故殺さなくてはならなかったのか。

 

 

その理由を確かめるためにも、受け入れないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-断罪の間-

 

 

ある程度進むと、場所が変わった。下を見ると、ステンドグラスの床になっていて、目の前には黒髪で黒目の僕がいた。

 

 

Dガルッチ「何故思い出そうとする?」

 

ガルッチ「自分の真実を、受け入れるために。」

 

Dガルッチ「知らない方が、幸せだって事もあるぞ。」

 

ガルッチ「確かにな。けど、僕は後悔したくない。これ以上罪を、背を向いて歩くつもりはない。『遠藤宇宙』として、『アルカディア・エタンセル・エデン』として、『虚王魔神』として、『ロスト・エンド』として、『この世の全ての刃(ラーク・バスター・ガルッチ)』として、その罪を向き合う。」

 

Dガルッチ「…………そうか。」

 

 

すると、闇の僕が手にしていたのは、白色のガシャットだった。

 

 

【ジャスティスレガシー!】

 

 

Dガルッチ「ならば、尚更ここを通さないわけにもいかない!!『聖騎士』!変身!!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

我こそ正義!意志を貫け!ジャスティスレガシー!

 

 

Dガルッチ「仮面ライダートゥルーファンタズム。アルトリアレガシーゲーマーLv100。この力で、お前を倒す!!」

 

 

あの服装、アルトリアだったのか。って事は、この黒と紫のガシャットって。

 

 

【オブリビオンファンタジー!】

 

 

Let's Going Oblivion of Fantasy!Let's Going Oblivion of Fantasy!

 

 

ガルッチ「……忘れてしまった罪、母親を殺してしまった罪、その真実も罪を背負うために、俺は戦う!!『大魔王』!変身!!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

忘却の騎士覚醒!オブリビオンファンタジー!

 

 

僕の衣装も変わり、奴とは対称的に『アルトリア・オルタ』の鎧を着込んだ。

 

 

ガルッチ「これが、アルトリアオルタファンタジーゲーマーLv100って事か。まぁいい、この先を進ませて貰うぞ!!」

 

Dガルッチ「やれるものなら、やってみろ!!」

 

 

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episode105 忘却の魔騎士VS正義の聖騎士 そして、懺悔

BGM KINGDOM HEARTSⅡ Final mix 『The Other Promise』


-断罪の間-

 

 

彼は罪を背負ってる。

 

 

かつて『hunter×hunter』の世界に居る、ゴンが背負っていたものよりも、重すぎるもの。それを、何日も、何ヶ月も、何年も、何世紀にも渡って、ずっと背負い続けた罪。

 

 

普通に考えたら、気が狂ってもおかしくないほどの年月だ。だが彼は、背負い続けた。そして、何を思ったのか、その罪を捨てた。

『幸せ』を手にするために、『罪』を捨てた。

 

 

だが今、彼が忘れていた罪を向き合うために、正義を打ち破る。

 

 

Dガルッチ「『風王鉄槌(ストライク・エア)』!」

 

ガルッチ「ッ!」

 

 

目の前に暴風が巻き起こるもの、それを防ぎ、斬りかかる。

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

Dガルッチ「何故だ……、そこまでしてあの罪を背負う必要があるのか!?その罪から逃げたいが為に、忘却の彼方に捨てたくせに!!」

 

ガルッチ「……。」

 

Dガルッチ「何も守れないくせに、真実を背け続けてたくせに、今更何になる!」

 

ガルッチ「……言いたいことは、それだけか?」

 

Dガルッチ「何?」

 

ガルッチ「『卑王鉄槌・(ヴォーティガーン・)煉獄(パーガトリー)』!」

 

 

黒炎に付与した『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)』は、そのまま斬りつけ、全てを焼き付くさんとばかりに、黒炎が相手を纏わり付いた。

 

 

Dガルッチ「ば、馬鹿な!?何だこの黒炎!?」

 

ガルッチ「何も守れない?真実を背けた?確かにそうだ。僕はあの時、逃げた。それも、忘却の彼方に………。

だがな、何時の日か思い出されるんだよ。」

 

Dガルッチ「思い出される?」

 

 

彼が投影した物は、何の変哲も無い、何の個性もない、何の能力も無い、ただの銅の剣だった。

 

 

ガルッチ「……………此奴は、転生して、初めて投影が出来た剣でさ。切れ味はなく、耐久も低く、何の役にも立たない銅の剣。数十回使えば、折れちゃうほどの脆い武器なんだ。」

 

Dガルッチ「そ、それがどうかしたのか!?」

 

ガルッチ「僕の精神も、この銅の剣と同じだった。転生しても、変わらず銅の剣で、弱かった。『兵器』と言う存在になった途端、偽りの強さ、偽りの硬さを得た。

 

 

けど、僕は今でも、この銅の剣のように…………脆く、弱かった。ただの強がっただけの、弱い剣だったんだ………………。」

 

 

止めようもない涙が、また流れ始めた。その涙は、怪我した場所にも流れ着き、血のように赤い涙が、こぼれ落ちていった。

 

 

ガルッチ「本当は、生きるのが辛い………!もう転生したくない………!こんな辛い事が起こるなら、消滅した方が、よっぽどマシだ!!!消えて無くなっちゃえばいい!!!全員僕の存在を忘れ去って欲しいよ!!!

 

Dガルッチ「………。」

 

ガルッチ「けどっ、それでも僕はっ、色んな人に出会った………。能力のせいで、部屋から出られず、孤独で、辛い人生を送ってた(フラン)

 

 

生まれたときから奴隷で、色んな物を失い、それでも尚、生き続けてた(こいし)

 

 

信じてた親にも裏切られ、その祖父に厳しい言葉をかけられ、大事な人にも奪われ、そして殺されてしまった(イリヤ)

 

 

そう言う子達がっ、居たんだ。僕の方が、辛いはずなのに、こんな子が居るんだって、思うと、情けなく思っちゃうんだ………。

だから、こんな思いを捨てて、絶対に守ってみせるって決めたんだ。何度折れたっていいっ!何度倒れたっていいっ!!

 

 

だったら何度だって立ち上がってやる!!!何度だって立ち向かってやる!!!何度だって戦ってみせる!!!その子達を守るためならっ、全てを敵にしてでも戦ってやる!!!それが俺のっ、アルカディア・エタンセル・エデン(ラーク・バスター・ガルッチ)としての、覚悟だ!!!

 

Dガルッチ「………ッ!言わせておけばっ!!!」

 

 

黒炎を振り切り、彼を襲いかかる。だが、彼は銅の剣を構え、そして振るった。すると、守り人が持っていた剣が、割れた。

 

 

Dガルッチ「何ッ!?銅の剣如きでっ!?」

 

ガルッチ「もう僕の刃は、銅の剣なんかじゃない。」

 

 

投影したはずの銅の剣が変わり、全王神が作ってくれた『天満月』へと変わった。

 

 

Dガルッチ「巫山戯るなっ………!!巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな!!!!!

 

 

 

巫山戯るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

【ガッシューン………!ガッシャット!キメワザ!】

 

 

Dガルッチ「認めてなるものかっ!!貴様のような悪!!大罪人はっ!!!我が正義の光で消してやる!!!」

 

 

守り人の悪態を見た彼は、遂にため息を漏らした。あまりにも滑稽で、哀れすぎて、どんな言葉を並べようにも、愚かな自分を見て、軽蔑するかのような目をした。

 

 

ガルッチ「お前のような正義に、悪である僕に、勝てるわけないだろ?」

 

 

【ガッシューン………!ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「あんたの存在、忘却の彼方に消してあげるよ。」

 

Dガルッチ「ほざけっ!!」

 

 

ジャスティス!!

 

 

オブリビオン!!

 

 

クリティカルスラッシュ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dガルッチ「約束された正義の剣(エクスカリバー・ジャスティス)』!!!

 

ガルッチ「過ぎ去りし忘却の剣(エクスカリバー・オブリビオン)』!!!

 

 

光と闇の閃光がぶつかり合う。だが彼は、不思議と落ち着いていた。まるで、今まで溜まりに溜まった感情を、思いっきり吐きまくったかのように、落ち着いていた。

 

 

そして、大爆発が起こり、ステンドグラスの床が砕け散った。

 

 

BGM 変更

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

 

-エデンの家の中-

 

 

BGM KINGDOM HEARTSⅡ Final mix 『Roxas』

 

 

景色が変わった。

 

 

『お母さん、ただいま………!!』

 

『AAA………。』

 

『お、お母さん!?』

 

 

な、何だアレ?ホントに、リリスなのか!?

 

 

『如何した、エデン………ッ!』

 

 

ヴァルハラと幼い頃の僕、そして僕が目にしたのは、先程の美少女のリリスお母さんではなく、醜悪でゾンビのような姿をしていたリリスお母さんがいた………………。

 

 

『AAA………AAAaaa………、AAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!』

 

『リリス!!そんなっ!!』

 

『お母さん!!』

 

 

最早理性を失っていたのか、ヴァルハラと幼い頃の僕に襲いかかる。

 

 

『やめてっ!!お母さん!!!』

 

 

『グサッ!!!』

 

 

ガルッチ「!」

 

 

僕は見た。見てしまった。幼い僕は、投影して出てきた銅の剣で、リリスお母さんを、刺していた。幼い僕は、多分何があったかは、分からない。

けど、確かに、幼い僕は、自分の親を、狂ってしまったリリスお母さんを、殺してしまった。

 

 

『お、お母さん!!

 

『A………Aaa………、ああ………。』

 

『り、リリス!!』

 

『そ、そんな………。ぼ、僕………。』

 

『いえ、エデン。これで………、いいのよ………………。いつか、こうなるって………………。』

 

 

そして僕は、いやでも分かってしまった。創造神リリスは、病弱で、運悪く一番酷い病に冒されてしまい、それを隠して過ごしていたのだ。

 

 

『ごめん………………なさい………………、エデン。あなたに、辛い思いをっ、させてしまって………………。』

 

『いや、いやだよ………、死んじゃイヤだよ!!』

 

『………エデン。』

 

『………何?』

 

『私は………………、貴方を産んで、よかったと、思ってるわ………………。転生した、貴方に、幸せを………………あげたくって………………、一生懸命………………頑張ったの。』

 

『ぇ………………。』

 

『例え、私を殺してしまい………………、自分を責めてしまっても………………。』

 

『いや………、いや………………。』

 

『貴方のこと、……………愛………し………………て…………………る………………。』

 

 

その言葉を最後に、リリスはこの世を去ってしまった。いや、僕が銅の剣を投影させ、咄嗟にリリスの胸に突き刺してしまった。

正当防衛とは言えど、結果的に、自分の親を………………殺してしまった事に、変わりなかった。

 

 

『リリス………………………。』

 

『ぁ………………、ぁぁぁ………………!!お母さん………………!!お母さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-断罪の間-

 

 

そして、僕は、何時か来た『神造兵器』のお誘いがあり、僕はそれに乗った。お母さんとお母さんと一緒にいた思い出を、消すために。

ヴァルハラも悲しんでいた。それでよかったのかって顔をして。その内ヴァルハラは、全てを司る者となった。

そして、僕は『虚王魔神』としての人生を歩んだ。

 

 

ガルッチ「………………理由はどうであれ、結局僕は自分の親を、お母さんを殺したって訳か。」

 

 

そう言うと、目の前には先程のゾンビのような姿をしたリリスお母さんが現れた。

 

 

リリス「aaaa………………aaaaaaa………………。」

 

ガルッチ「………お母さん。」

 

 

もう理性もないのか、僕に襲い掛かってくる。けど僕は、覚悟は出来てる。

 

 

ガルッチ「………………ごめんなさい。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【仮面ライダークロニクル………………!!】

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

クリティカルサクリファイス!!

 

 

 

『グサッ!!』

 

 

 

容赦なく、無慈悲に、僕は自分のお母さんの溝に突き刺した。

 

 

リリス「aaaaaaa………………。」

 

ガルッチ「許してくれ、お母さん………。僕は二度も、貴方を殺めてしまって………。」

 

リリス「エ………………エデン………………、なの………………?」

 

ガルッチ「………………ああ。ごめんなさい、お母さん。僕は、また貴方を………………。」

 

リリス「気にしないで、エデン。また私………………、貴方を襲おうとしてたなんて………………。」

 

ガルッチ「けど僕は、お母さんを殺めてしまった。正当防衛であっても、お母さんを殺したことには、変わりは無いんだ。

 

 

もっと僕に、力があったら、こんな思いは、しなくてよかったのに………………。」

 

リリス「………………そうだったのね。ごめんなさい、エデン。貴方に辛い思いをさせてしまって………。しかも、二度も………………。」

 

 

謝らないでくれ、お母さん………!!悪いのは、悪いのは僕だって言うのに………!!

 

 

リリス「不幸な目に遭わせて、ごめんなさい………。私は、貴方に幸せに──」

 

ガルッチ「もう謝るな!!!

 

リリス「………。」

 

ガルッチ「僕は、僕は………!!お母さんを、殺したくなかった………!!まだまだ生きてて欲しかった!!ずっと一緒に居て欲しかった!!」

 

リリス「エデン………。」

 

ガルッチ「謝るのは、僕だよ………お母さん。ごめんなさい………、気付いてやれなくて………………、殺してしまって………………、ごめんなさい………………。

 

 

ごめんなさい………………!!」

 

リリス「………………もう、泣かないで。エデン。私も、ごめんなさい。これからも、辛い事があるかもしれない………………。

 

 

もしかしたら、もっと酷い運命が………………、待ってるかもしれない。けど私は、あの時の言葉は変わらないわ。

 

 

私は、貴方のこと、愛してる。」

 

 

………………お母さん。

 

 

ガルッチ「僕からも、言わせて。お母さん………。」

 

リリス「………………なぁに?」

 

ガルッチ「………………………………僕も、お母さんの事、永遠に愛してる。例え、姿が変わろうとも、僕が僕で無くなっても………………………………、ずっと、ずっと……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お母さんのこと、永遠に愛してるから。お母さんに出会えて、お母さんを思い出すことが出来て、お母さんに感謝を送れて、お母さんに謝ることが出来て、本当によかった。

 

リリス「私も、私からも、本当によかった……。」

 

 

お互い涙を流し、お母さんは光と共に消えていった。もう何処にも、お母さんはいない。円環の理にも、何処にも、いない。永遠のお別れになった。

それと同時に、僕から溢れんばかりの力が漲ってきた。今の僕ならば、扱えるほどの力。絶対的な頂点に立ったかのような高揚感。

だけど、こんなので満足するわけにはいかない。もっと先を行かなければ。天元突破した、その先へ。果ての無い天辺を目指すために………………………………。

 

 

希望「遂に、手にしたのね。『創造』、『喪失』、『維持』、『原初』、『終焉』等の、絶対的な力を。」

 

ガルッチ「いや、『終焉』は、ディマイズからもらった。おそらく強化されているんだろうな。」

 

希望「ごめんなさい、貴方に辛い思いを………………………………。」

 

ガルッチ「いや、悪いのは、僕だよ。罪から逃げてしまった、僕が悪い。」

 

希望「ガルッチ…………。」

 

ガルッチ「………………お母さん、ごめんなさい。………………………………ありがとう。安らかに、眠って下さい。」

 

 

今の僕に出来ることは、此ぐらいしかなかった。そして僕は光に包まれる。もうすぐ、目覚めの時だ。

 

 

希望「ねぇ、ガルッチ。いえ、創造王神様。」

 

ガルッチ「?」

 

希望「これからも、英竜のこと、宜しくお願いできないでしょうか?」

 

ガルッチ「…………元より、そのつもりだよ。希望さん。」

 

希望「ありがとう御座います。」

 

ガルッチ「……さようなら、希望さん。お母さん。」

 

希望「ええ。さようなら。」

 

 

そうして、視界が眩しくなり、景色は真っ白となった。

 

 

sideout

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-血遊ビノ地獄-

 

 

ガルッチがまだ眠りについている頃、ガルッチの言うとおり、半罪人達が分裂してしまった。

 

 

黒絵「ハァ……、ハァ……。」

 

 

『■■■■■■!!!』

 

 

黒絵「まだ、倒れたくない…………!!まだ、お兄ちゃんの恩返しを、していない…………!!」

 

 

黒絵は限界まで来ているにも関わらず、諦めず、クリミナルと戦っていた。

 

 

『■■■■■■■■!!!』

 

 

黒絵「まだ、居るの……?そ、そんな………!!」

 

翠「黒絵さん!!」

 

黒絵「す、翠………!!」

 

 

また増援が来ていたものの、翠が来たと同時に、クリミナルは消えていった。

 

 

翠「大丈夫ですか?相当、無理をしていますが。」

 

黒絵「だ、大丈夫………!こんな、場所で、倒れたくない………!!」

 

翠「………黒絵さん、一つ良いですか?」

 

黒絵「?」

 

翠「もしかして、知っていたのですか?司さんといい、黎斗さんといい、貴利矢さんといい、貴方といい、まるで、これから起こることを、想定されてたかのような、行動がありましたが………。」

 

黒絵「…………お兄ちゃん。」

 

翠「え?」

 

黒絵「お兄ちゃんが、教えてくれた。でも、何もしないで、っていった。皆の気持ちを、一つにさせるためだって…………。」

 

翠「…………そうだったのですね。先生、目覚めてくれればいいのですが……。」

 

 

そう思っていたら、またクリミナルが現れた。

 

 

翠「…………全く、空気の読めないのですか?」

 

黒絵「クリミナル、空気読むの、下手すぎる。」

 

 

『あれ、なんかどす黒いオーラが…………。』

 

 

翠「覚悟は良いですね?」

 

黒絵「今ので、疲れがとんだ。」

 

 

『あ、オワタ。\(^o^)/』

 

 

その後、翠と黒絵を襲おうとしたクリミナルの最期は、言うまでも無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、璃々、珠月、優里音、司と再会した黒絵と翠。そして、貴利矢と黎斗も再会した。分裂してしまったはずの絆は、ガルッチの言うとおり、強固となっていった。後は、紫乃愛だけだった……。紫乃愛はというと……。

 

 

紫乃愛「───────私がいなかったらどうなってたのよ!!実際にそうなんだから、仕方ないでしょ!!」

 

 

紫乃愛は事あるごとに、わめき散らしていた。悪いのは他人、どれでも他人。傲慢無礼な事ばかり、わめいていながら、クリミナルを抹殺していった。

 

 

紫乃愛「もう、他の人はどうでも良い。早く、貴利矢さんと黎斗さんを見つけないと…………!!」

 

 

だが、奇襲して襲ってくるクリミナルがいるのを、紫乃愛は知らなかった。あと一歩、彼女は命を────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死ね。」

 

 

『■■■!?』

 

 

いきなりの一言で、クリミナルはくたばる。それと同時に、紫乃愛は聞いたことのある声でビクッとした。

 

 

紫乃愛「こ、この声って。」

 

「おいクリミナル、うちの生徒を手を出そうだなんて、良い度胸してんな?」

 

 

『■■■■■■!?』

 

 

「へぇそうかい、あくまで紫乃愛を殺すと。」

 

紫乃愛「!? いつの間に!?」

 

「下がってろ、紫乃愛。」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

「絶望に、落ちやがれ!!」

 

 

【ディスペアクリティカルスラッシュ!!!】

 

 

『ズシャァァァァ!!!!』

 

 

黒い斬撃が、クリミナルを襲い掛かり、そのまま消滅した。そして目の前に居たのは……。

 

 

紫乃愛「せ、先生…………!!」

 

ガルッチ「……聞かせて貰ったよ。紫乃愛。それと、待たせたな。」

 

 

アルトリア・オルタの衣装を着込んだ、ガルッチだった。ガシャットの方を見ると、こう書かれていた。

 

 

『ディスペアファンタジーガシャット』

 

 

ガルッチ「……見たところ、無事でよかったよ。」

 

紫乃愛「先生。」

 

ガルッチ「けど、他人を見下すってのは、少々頂けないな。」

 

紫乃愛「だ、だって皆────」

 

ガルッチ「皆が皆、個性があって良いだろ?確かに、色々と気に入らないかもしれない。けど、彼女達だって、良いところがあるだろ?

 

 

僕なんて、自分のお母さんを殺した、最低なやつだよ。」

 

紫乃愛「先生?」

 

ガルッチ「紫乃愛、思い出したんだ。自分の罪を、自分の思い出を。最低だよ、本当に。僕自身で、消していたなんて、笑い話にもならないよ。」

 

紫乃愛「先生……。」

 

ガルッチ「けどもう、覚悟を決めた。この記憶と思い出と共に、お母さんから貰った、この力で、君達を守るって……!だから、紫乃愛。君も謝ったらどうなんだ?

 

 

本当は、認めたくなかっただけなんだろ?」

 

紫乃愛「先生………………………………。」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガシャットを抜くと、いつも通りの女物の教官服を着込んでいて、いつの間にかセミロングとなったガルッチがいた。

 

 

紫乃愛「先生、髪が………。」

 

ガルッチ「ああ、たまには、髪を解いてもいいかなって。また、サイドテールにするけど。」

 

6人「「「「「「先生!(お兄ちゃん!)」」」」」」

 

 

2人が声がする方を向くと、6人の半罪人と、貴利矢と黎斗がこちらに来ていた。

 

 

紫乃愛「み、みんな。」

 

ガルッチ「あー、皆。迷惑をかけたな。」

 

黎斗「その様子だと、何かが分かったようだ────」

 

黒絵「お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!

 

ガルッチ「うぉっ!?」

 

 

『ビタンッ!!』

 

 

翠「す、凄い飛び込みでした………。」

 

黒絵「よかった、お兄ちゃん………。本当に、よかった……!!」

 

ガルッチ「……すまない、黒絵、皆。辛い思いをさせちゃって。」

 

貴利矢「ガルッチ、もう良いのか?精神面も、肉体的にも。」

 

ガルッチ「ああ。それにだ。」

 

 

紫乃愛が璃々に抱き付き、お互い名前を呼び合っているのを見ながら、貴利矢と黎斗を見た。

 

 

ガルッチ「やっと、思い出したんだ。記憶を、思い出を、罪を。そして、僕は二度もお母さんを殺した。」

 

黎斗「ガルッチ………。」

 

ガルッチ「そして自分の名前も。でも、変わるつもりはない。ただ違うのは………もう僕は、『超全大王神』じゃないって事だ。」

 

貴利矢「は?んじゃあ、今は何だ?」

 

ガルッチ「今か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回から僕は、5代目『創造王神 アルカディア・エタンセル・エデン』。もとい、『創造王神

ラーク・バスター・ガルッチ』だな。」

 

 

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ステータス変更&二つ名追加(名前も)


ラーク・バスター・ガルッチ(アルカディア・エタンセル・エデン)


二つ名追加:『創造王神』


ステータス 筋力:∞++++/耐久:C++/敏捷:∞++/魔力:∞/幸運:A(C-)/宝具:∞


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episode105.5 新生CriminalGirls&創造王神ガルッチ覚醒

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

司「なるほど、寝ている間そう言うことが………。」

 

翠「苦労していたのは、私たちだけじゃなかったって事でしたか。」

 

璃々「わ、私、神様に喧嘩を売ってたなんて、何やってたのかしら?昔の私。」

 

 

とりあえず、僕が寝ていた間の出来事を皆に伝えると、先ずは驚愕した声で危うく耳がやられるかと思った。

ってか、耳が………。

 

 

珠月「それにしても、またガシャット増えてるし………。」

 

黒絵「(*´ω`*)~♪」

 

紫乃愛「黒絵さんは、相変わらず甘えていますけど………。」

 

優里音「何気に、一番速く受け入れていたのって、黒絵さんでしたよね?」

 

司「そりゃあ、先生の愛人になったからじゃないのか?」

 

5人「「「「「え"?」」」」」

 

ガルッチ「おっと、これ以上叫ぶのはダメだぞ。耳がおかしくなりそうだし。(そもそもフラン達に開発され済みなんだよ………。)」

 

 

まぁ、自分の過去を話しただけで、まさか共感されるなんて思ってもみなかったしね。

 

 

貴利矢「んで、神。このガシャットについて、分かったことあるか?」

 

黎斗「ああ。どうやらこれらのガシャット、『セブンシンカレクイエム』と『セブンヴァーチェロンド』と同じように、ガルッチの手で生み出されたガシャットのようだ。

恐らく、別の人に使われない仕組みになってるはずだ。」

 

貴利矢「けどよ、黒絵や司、珠月と言った3人は、使った途端に別ガシャットやレンジャーキー、んでシグナルバイクのようなのが出てきたよな?」

 

黎斗「恐らく、彼女達の中にある七つの大罪と関係しているからであろう。最も、黒絵や珠月、司の罪は違っていたが、似たような力が覚醒したというべきだろう。」

 

貴利矢「なるほどな。」

 

黎斗「それにだ。もしこの4つのガシャットを使えば、Lv350まで上がるぞ。」

 

貴利矢「ファ!?しかもΩもあるから、Lv350-Ω!?チートやチーターやないか!!」

 

 

貴利矢、一応言うが、そのチートは後天的に得た力なんで。特典を貰ったのと努力して得たものと全く違うからね?

 

 

貴利矢「もし永夢がLv350までいったら………。」

 

黎斗「ほぼ完膚なきまでに叩きのめされていたかもな。いや、もうバグスターから恐れられているかも………。」

 

貴利矢「しかも、天才ゲーマーだろ?パラドも使ったら────」

 

黎斗「九条貴利矢、これ以上の考察はやめろ。我々が虚しくなるだけだ。」

 

 

あー、なんかごめん。そういえば、貴利矢はLv0~Lv5、黎斗はLv0~LvX-0になれるんだよね。むしろ、Lv0になれるそっちが羨ましい………いや、このままだとLv-1とかも出てきたりして………。

 

 

ガルッチ「まぁともかく、これで皆の団結力も高まり、こっちも覚醒に至った訳だしね。」

 

翠「ええ、まんまと先生の考えに乗せられましたけど。」

 

ガルッチ「聞いたのか、黒絵に。」

 

翠「ええ。」

 

貴利矢「乗せられちゃったな。」

 

黎斗「乗せられただろ?」

 

紫乃愛「全くです。先生って、意外と抜け目ないですね。」

 

ガルッチ「そうでもないと思うが……………。元より、この目で未来が見えたからね。」

 

 

今まで見るだけでも結構痛かったけど、覚醒した途端その痛みがなくなった気がする。

 

 

翠「本当、貴方には何時も驚かせられますよ。神様で、規格外な力を持っていて、しかも結婚もしてますし………。」

 

ガルッチ「翠、これ以上あげたらきりが無いぞ。」

 

司「確かに、一言纏めれば、最強の先生だって事だな。」

 

ガルッチ「いやいや、黎斗と貴利矢、後皆がいたからこそ、ここまで来れたんだ。」

 

黎斗「ハハハ、流石は私だ。」

 

ガルッチ「自画自賛ェ………。」

 

 

まぁ、ギルガメッシュといい、黎斗といい、ホントにクセのある人らが仲間になるな。

でもまぁ、こんな僕でも認めてくれたのも、ギルガメッシュと黎斗だし、やっぱ僕ってそう言う人らに認められやすいのかな?

 

 

黒絵「(-ω-)zzz」

 

珠月「黒絵、寝ちゃった。」

 

司「それ程の温もりを感じていたのか。」

 

翠「恐らく、力の使いすぎだと思います。結構使っていたようで。」

 

ガルッチ「………………。」

 

紫乃愛「先生?」

 

ガルッチ「寝かせてくる。」

 

司「あ。(察し)」

 

翠「?(気付いてない。)」

 

 

そんなこんなで、僕は黒絵を抱えて部屋に連れ込み、布団に寝かしつけておいた。っていうか、寝顔があまりにも可愛すぎる………………。((*//∩ω∩//))

ってか、見てるだけで理性がぶっ壊れそうなんだけど!?お、抑えろ。いやホントにマジで、抑えなくては………………。

 

 

『BGM ココロコイシ-eyes-』

 

 

? こいしからかな?

 

 

こいし『ヤッホー!お兄ちゃん、元気~?』

 

ガルッチ「あ、こいし。」

 

こいし『って、その様子だと、大丈夫っぽいね。今英竜お姉ちゃんが居る東京って場所に居るの。』

 

ガルッチ「ブッ!?だ、大丈夫なのはそっちじゃ───」

 

こいし『大丈夫。私達もあれは手に負えないって判断してるから、色々な人達を避難させてるの。まぁ、英竜お姉ちゃんを虐めた人に関しては、OSIOKIしてるしね。

主に精神攻撃的な意味で。』

 

ガルッチ「そ、そうか………………。ごめんね、そっちに行けなくて。」

 

こいし『分かってる。けど、少し雰囲気変わったよね?なんだか、本当に神様とお話ししてるかのような。』

 

 

僕は今まで神様じゃなかったのかよ。(´・ω・`)

 

 

こいし『あ、オシオキしてくれるなら………………、優しくね?//////』

 

ガルッチ「ナニを想像した一体。」

 

こいし『何でもないよ。それより、ルビーが送った媚薬が入ったアロマキャンドル受け取った?』

 

ガルッチ「アロマキャンドルか?ってか、媚薬入りって………。あれか?火を付けたら媚薬入りの香りが充満する仕組みって奴?」

 

こいし『そう言うこと。念のために媚薬入りのジュースも送ったそうよ。』

 

ガルッチ「………あれだな、既にセックスしろって言うようなものだな。」

 

こいし『さぁ張り切って、Let's子作り~!♡』

 

 

『ピッ』

 

 

………………うんまぁ、そりゃあ今、黒絵と愛人関係だけど、子作りは流石に………………。んまあ、とりあえずどんな飲み物なのか、見てみ────

 

 

『飲み干された後の媚薬入りジュース』

 

 

………………全部飲み干されてるゥゥゥ!!え?誰が飲んだ!?ってその前に飲んだらどれだけの性欲が上がるんだよ!?

ちょっと、ルビーに聞いてみるか。

 

 

『Prrr、Prrrr』

 

 

ルビー『はいはーい、どうですかガルッチさん。新しい女の子と、Hしまくってますか~?』

 

ガルッチ「聞きたいことがあるんだが、媚薬入りのジュースって、どれだけの性欲が高まるんだ?」

 

ルビー『え?何でそんなことを?』

 

ガルッチ「君が送ってくれたジュースが、誰かに飲み干されてた。」

 

ルビー『えぇぇぇ……、飲み干されてたって……。あれでも強力な媚薬ですよ?それに、男性が飲んだら、もうボテ腹にさせるほどの精液が作られますし、最も効果的なのは、女性ですね。』

 

ガルッチ「何故に?」

 

ルビー『え?だって、飲んじゃえば巨根のおちんちん生えますし。』

 

ガルッチ「ぬぉぉぉい!?何でまた!?」

 

ルビー『だってガルッチさん、フランさん達のおちんちん相当────』

 

ガルッチ「分かった、分かった!もうこれ以上言うな!!確かに、犯される方も嫌いじゃないのは理解してるって!!」

 

ルビー『まぁ、最も、ふたなりになった子は、性欲旺盛で、孕ませるほどの量を出すと思いますしね。』

 

 

マジかよ。妊娠確定なほどの精液出すってのか……。

 

 

ルビー『ですが、一体誰が飲んだのでしょうか……?』

 

ガルッチ「そこなんだよなぁ……。ってか、何時送ってきたんだ?」

 

ルビー『確か、貴方がグッスリ眠る前でしょうかね。』

 

 

グッスリ眠る前って、創造王神になる前って事か。

 

 

ガルッチ「今頃飲んだ子達は、きっと……。」

 

ルビー『百合百合のハードセックスしている頃でしょうね。』

 

ガルッチ「ハァ、やれやれ……。」

 

ルビー『っていうか、ガルッチさんもなかなかの変態さんですね。男なのに、おちんちんを───』

 

ガルッチ「おっと、これ以上の詮索はやめておけ。自覚してるんだから。」

 

ルビー『ア、ハイ。それより如何しましょ、今送ったのが最後だったので、また作らないといけませんね。』

 

 

あらま。んじゃあ、このアロマキャンドルだけって事か。

 

 

ルビー『あ、アロマキャンドルがありましたけど、飲み物よりはあまり効果ありませんよ?どちらかといえば、ムラムラ感を高めて、ゆっくりじっくりとHする用ですし。』

 

ガルッチ「へぇ、そうなんだ。」

 

ルビー『まぁ、使いたかったら使って下さい。』

 

 

『ピッ』

 

 

やれやれ。一体誰が飲んだのかやら、兎に角飲んだ奴、少し恨むよ?

 

 

 

 

 

 

一方飲んだ人はというと………………。

 

 

ブリュンヒルデ「あぁぁっ!お姉様っ!♡お姉様っ!!♡♡ お姉様の中っ、凄く気持ちいいですっ!!♡♡♡」

 

ノワール「ちょっ!?♡ あっ、あまりっ、ガッツいちゃ!♡♡ ああっ!! ダメッ!!♡♡♡ こんなのっ、耐えられないィィィィ!!!♡♡♡♡♡」

 

 

もう何度目かのセックスをしまくっていた、ジャンヌ・オルタとブリュンヒルデであった。というか、お互い巨根のふたなり状態で、もう既に精液塗れになってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………しかし、よく眠ってるなぁ。

 

 

黒絵「(-ω-)スゥー、スゥー」

 

 

しかも無防備すぎないか!?あまりにも可愛すぎて、もう襲っちゃいそうな気がするんだけど!?

 

 

ガルッチ「………少し暗くなったし、アロマキャンドル使おうっと。」

 

 

媚薬入りのアロマキャンドルをつけると、少しだけ百合のような香りが漂い始めた。何でまた百合なのかは謎だけど………。

 

 

黒絵「んっ、んんっ……。」

 

ガルッチ「黒絵……、寝ているなら、僕が言うことは全部、独り言だと思って、聞き流して。

 

 

いずれ僕は、帰らなくちゃならないんだ。君や、璃々達を置いて、次の世界に行かなきゃならないんだ。君にとっては酷かもしれないけど、それでも、やらなきゃいけない事があるんだ。」

 

 

まだグッスリと眠っているのか、僕は黒絵の顔を近付ける。本当に、可愛い寝顔で眠ってるよ。

 

 

ガルッチ「一緒に居たいかもしれないが、僕が世界を守らないと、酷いことになるかもだし………………。だから───」

 

 

ん?なんか黒絵の両手が、僕の頭を────って!?まさか!?

 

 

『グイッ』

 

 

ガルッチ「んむっ!?///」

 

黒絵「ん、ちゅ…………っ、んむ、ん…………。♡」

 

 

あ、ありのまま、今起こったことを話す!!

僕が独り言を言いながら、黒絵の顔に近づくと、なぜか黒絵とディープキスしていた。な、何を言ってるのかはわからないけど、僕も何が起こったのか、さっぱり分からなかった。

理性が蒸発しそうだ!催眠とか超スピードとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!!

もっと甘々な片鱗を味わってるようだ……。

 

 

って、久々のポルナレフ状態になったとはいえ、いつの間にこうなった!?

 

 

黒絵「んぅ、んちゅっ……じゅる、ちゅぱ、んんっ、んぢゅぅ…………ん、ぁむ…………。」

 

 

や、やばい。これ以上は理性が失いそう……!!いや、あのアロマキャンドルを使った時点であれだけど!?

 

 

ガルッチ「んぁ……、ハァ…、ハァ………、く、黒絵?///」

 

黒絵「聞こえてるよ、お兄ちゃん。」

 

ガルッチ「ちょ!?」

 

黒絵「分かってる、いつかお別れ来ちゃうの……。貴利矢や、黎斗も、いなくなっちゃうのも………。」

 

ガルッチ「……黒絵。」

 

黒絵「だったら、いなくなっちゃう前に、…………そのっ、エッチなこと、していいから。//////」

 

ガルッチ「い、良いのか?あ、愛人関係とはいえ、本当に?///」

 

黒絵「う、うん。//////」

 

 

もしかして、あのアロマキャンドルの効果?案外効果が現れるのは遅い方かと思ってたけど、意外と強め?

 

 

ガルッチ「………出来るだけ、気持ち良くさせるからね?//////」

 

黒絵「うん………。//////」

 

 

sideout

 

 

 

一方で覗き見をしている人はというと………。

 

 

司「……んなこったろうと思ったが、やっぱりか。」

 

柴乃愛「ちょ、ちょっと待ってください………!!え?!お二人の関係って、も、もうそこまでっ!?//////」

 

璃々「な、何ていう急展開………!?////// そ、そこはもうちょっと!!//////」

 

珠月「ねぇねぇ、私だけ見えないよ?」

 

翠「み、見ない方がいいです。というより、私も見ないようにしなくては……。//////」

 

優里音「あ、あらぁ………、すごいキス………。/// っていうか先生の手付き、馴れてるのかしら?///」

 

璃々「と、止めないとっ、止めないといけないのに………、見なきゃいけない気がする……!!//////」

 

 

半罪人5名が、ガルッチと黒絵の愛撫を見ていた。珠月に関しては、翠の手で目隠しされていて、何も見えない状態になっていた。

 

 

黒絵『んふっ、お、お兄ちゃん………、なんだか、凄くぽかぽかしてきた………。』

 

ガルッチ『大丈夫、それも、気持ち良くなってる証拠だから……。/// そのっ、服脱がすよ?///』

 

柴乃愛「ぬ、脱がす!?//////」

 

璃々「ちょ、ちょっと!?/// は、破廉恥過ぎでは!?//////」

 

司「お、おい2人とも?落ち着かないか?」

 

翠「そ、そうですっ!/// 見られたのバレたら、さすがの先生も黙ってません……!!//////」

 

優里音「というか、あ、あまり押さないでくだっ─────」

 

柴乃愛「って、せ、先生が、く、黒絵さんの、むむむむ胸をっ!?//////」

 

璃々「ちょ、黒絵の目が、凄いことにっ!?//////」

 

司「だから、ちょっとは落ち着けって!!」

 

 

柴乃愛と璃々に関しては、最早興奮状態に陥ってしまい、司は其れを止めようと必死になっている。

 

 

黒絵『お、お兄ちゃん………、ちょっと………。//////』

 

ガルッチ『ふぅ………、少しがっつき過ぎた………。//////』

 

黒絵『も、もう……、もうちょっとっ、手加減して………?//////』

 

ガルッチ『だ、だってっ、黒絵の顔が、凄くエロ可愛かったし………、こんなの我慢しろっていう方が、無理だよ………。//////』

 

黒絵『そ、そう言うのは………。恥ずかしいのに………。//////』

 

柴乃愛「も、もうだめ。今すぐにでも───」

 

司「あ、暴れるなって!!」

 

優里音「ちょ、ちょっと!?わ、私を押さないで!?」

 

ガルッチ『それに、ここが────』

 

璃々「ちょ、危ない!!」

 

 

『バタンッ!!』

 

 

ガルッチ&黒絵「「え!?」」

 

4人「「「「あ。」」」」

 

 

強く押してしまったせいで、障子が倒れてしまい、珠月を除いた皆が滅茶苦茶赤面してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして…。

 

 

ガルッチ「………えーっと、そのー……、何というか………。//////」

 

柴乃愛「//////」

 

ガルッチ「魔が差したというか………。//////」

 

璃々「//////」

 

ガルッチ「いや、別に、えぇぇ………。//////」

 

翠「いえ、大方無理に言わなくてもいいです。////// 黒絵さんも、顔真っ赤ですし………。//////」

 

黒絵「は、恥ずかしい………。//////」

 

司「つうか、まさか見られてることすら気付かないって、そんだけ夢中だったってことだな。」

 

優里音「そ、そもそも、覗こうって提案したの、柴乃愛さんですよ!?」

 

 

すると、ガルッチと黒絵の目が、柴乃愛の方に向いた。

 

 

黒絵「柴乃愛、其れ本当?」

 

柴乃愛「(--;)」

 

ガルッチ「(;¬_¬)ジー」

 

司「それに、璃々も賛同してたしね。」

 

璃々「ちょっ!?司、チクらないで!!」

 

ガルッチ「へぇ………。」

 

黒絵「つまり、私達の営みを邪魔したの、柴乃愛と璃々ってこと?」

 

珠月「あ、あわわ………!黒絵が見たことないほど怒ってる………!!」

 

翠「いえ、先生も顔真っ赤ですが、目が笑っていません……!!」

 

司「わ、悪かった!!私のせいで、2人を止められず───」

 

黒絵「司、悪くない。」

 

ガルッチ「けど2人とも、覚悟はいいか?俺は出来てる。」

 

 

ガルッチと黒絵の背中から出てるオーラが、どす黒く、柴乃愛と璃々を怯えさせるだけでも十分だった。

 

 

柴乃愛「あ、あぁぁぁぁぁ……。り、璃々…………。」

 

璃々「し、柴乃愛…………。」

 

黒絵「さぁ。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【グラトニーマジシャン!】

 

 

ガルッチ「お仕置きの時間だよ?ベイビー?」

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

柴乃愛「ご…………。」

 

璃々「ご、ごごご…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柴乃愛&璃々「「ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!!!!!!」」

 

 

その後、柴乃愛と璃々は、ガルッチと黒絵に滅茶苦茶お仕置きされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-朝-

 

 

『チュンチュンチュン、チュチュンがチュン。』

 

 

ガルッチが目を覚ますと、そこにはぐっすりと眠ってる黒絵が目の前にいた。因みに、柴乃愛と璃々に関しては、お仕置きが終わった後気を失い、司と優里音に運ばれ、翠と珠月もそのあとに着いていき、部屋から出た。

その後は言わずもがな、お互い眠りにつくまで、イチャラブセックス三昧していたという……。

黒絵は処女喪失したものの、ガルッチが十分に愛撫したおかげで、処女膜は破れずに済んだ。

代わりに、大量の精液を出しまくったようだ。

 

 

黒絵「ん、んむぅ………。お、お兄ちゃん…………、おはよう。」

 

ガルッチ「おはよう、黒絵。」

 

黒絵「ん。♡ お兄ちゃんの手、暖かい…………。♡」

 

ガルッチ「ちょっと、大丈夫か?途中で激しくしちゃったけど…………。というか、いっぱい出しちゃったけど…………。」

 

黒絵「うんっ、大丈夫。凄く、気持ち良かった。♡♡ 今も、お兄ちゃんの元が、私の中で満たしてるし………。♡♡」

 

ガルッチ「……何気に、君が初めてかもね。創造王神に抱かれた子って。」

 

黒絵「……自慢、出来る。(`・ω・´)」グッ」

 

ガルッチ「アハハ、だんだん僕、見境無くなってきたなぁ…………。」

 

 

黒絵は自慢げになっていたものの、逆にガルッチは少しだけ遠い目をしていたが、そんなに悪い気は無かった。

 

 

黒絵「お兄ちゃん……。」

 

ガルッチ「何だ?」

 

黒絵「大好き。」

 

ガルッチ「……僕もだ、黒絵。」

 

 

現在血遊ビノ地獄のキャンプにいるガルッチ達。試練の塔までもう少し。だが、そこに立ちふさがるものがいた。

だが、今の7人にとっては、恐るるに足らないだろう。そして、創造王神へと覚醒したガルッチには、今の現状に満足せず、その強さの先へ向かうだろう。

罪人たちの物語は、後盤へと進んでいった。

 

 

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episode106 Runawayした星空英竜

5期後編 op fate/GrandOrder Epic of Remnant 新宿編 『lose your way』


-血遊ビノ地獄-

 

 

ガルッチside

 

 

しかしまぁ、ようやく先へ進めることが出来るよ。7人とも仲良くなってるし、こっちはようやく創造王神として、覚醒出来たしね。

けど、何だろう。この胸騒ぎ、先を進めば進むほど、何かが潜んでいるような、そんな気がする。

 

 

ノワール「ガルッチ?どうかしました?」

 

ガルッチ「胸騒ぎがするんだ。物凄く。」

 

柴乃愛「胸騒ぎって?」

 

ガルッチ「分からない。けど、先に行けば行くほど、味わったことのない恐怖を感じるんだ。」

 

貴利矢「味わったことのない恐怖?」

 

黎斗「何はともあれ、警戒する他ならないかもしれない。ガルッチも半罪人達も強化されたとは言え、ガルッチがそこまで警戒するということは、それだけの危険の高い奴がいるってことか。」

 

電「一体、何がいるんでしょうか………?」

 

翠「考えても仕方ありません。今は、先を急ぎましょう。」

 

 

翠のいうとおりだ。今はその先へ急がないと。そう思いながら、僕達は先へと向かう。そして……。

 

 

珠月「あ、転移装置だ!!」

 

 

ようやく地獄の脱出口である転移装置(貴利矢から聞きました)を見つけた。が、何かいるような気がしてならなかった。それだけでなく、もっとおぞましい何かが感じた。

 

 

璃々「珠月!下がって!!」

 

 

何もない空間から、珠月に襲いかかるも、咄嗟に後ろに下がった。

 

 

珠月「な、なになになになに!?」

 

柴乃愛「どうやら璃々の勘が当たったようですね。出てきなさい!!」

 

 

すると、そこにいたのは珠月が持ってる大剣のようなのを持った女の子がいた。

 

 

『うっざーい。何を偉そうな事を言ってるの?貴方たちは罪人。貴方たちは悪い子なのよ?』

 

ガルッチ「此奴か、罠を仕掛けた屑は。」

 

『全く、自慢の罠を突破するなんて、大人しく私のお人形になりなさい。』

 

ガルッチ「その前に、テメェの手足をバラバラに切り裂いてやろうか?そんな悪い子を守るのが、俺らなんでね。」

 

柴乃愛「どこに行っても、罪人扱いですか。」

 

珠月「……ねぇ、なんかやばい気配がするよ?」

 

翠「やばい気配とは?」

 

珠月「言ってみれば、今すぐにでも食べられてしまうような………。」

 

 

ん?この気配………、いや、馬鹿な。そんなはずはない!!ここに来るなんて、無理に近いぞ!?

 

 

「ねぇ、そこどいて。」

 

『はぁ────』

 

 

『バシッ!』

 

 

『グギャッ!?』

 

黎斗「い、一撃!?」

 

夕立「ちょっと待って、あの姿って………!!」

 

ガルッチ「………そんなっ、まさかっ!?」

 

「えへへへ、やっと、やっと見~つけた。ガルッチ。」

 

 

如何して、如何してここにいるんだ!?『英竜お姉ちゃん』!!

いや、待って。ここにお姉ちゃんが来れるはずがない!

だってこのゲーム、バグスターの貴利矢と黎斗を除けば、『1人用のゲーム』だし、入る事なんて不可能だろ!?しかもあの狂気的な笑顔…………、本当にお姉ちゃんなの………!?

 

 

英竜?「あれ?如何したのガルッチ?何で、"僕"に怯えてるの?」

 

ガルッチ「………誰なんだ。お前は。」

 

英竜?「やだなぁ、忘れちゃったの?"僕"だよ、『星空英竜』だよ。」

 

 

馬鹿なっ!?あんな狂気的なもの、見たことない!もしかして、ザギが言っていた英竜お姉ちゃんの暴走って!?

 

 

英竜?「ねぇねぇ、そんなに怖がらないで。けど"僕"、お腹がすいちゃってね。何か食べないと、駄目なんだ。例えば、そこにいる子達とか、凄く美味しそ────」

 

黎斗「なるほど、そういうことか。ゼロノスが英竜に警戒しろって事は………。」

 

ガルッチ「どういうこと?」

 

柴乃愛「あの、今私達を美味しそうっていいませんでした!?先生、あなたの姉でしょ!?」

 

ガルッチ「正しくは、義理の姉ね?それより黎斗、警戒しろって?」

 

黎斗「彼女の中にいる奴だ。だがどうやら、彼処にいる星空英竜は、君を含め、全てを食らい尽くした後の、平行世界の星空英竜なのだろう。

 

 

恐らくゼロノスは、星空英竜を警戒していたのはその為でもあったのかもしれん。そうだろ、星空英竜。いや、言うなれば、『ウルトラマンモンスター』というべきか?」

 

 

モンスター?モンスターだって?

 

 

英竜?「なーんだ、もう変装する必要はないって事か。ゼロノスめ、本当にいけ好かない奴だ。」

 

ガルッチ「………黎斗、ってことは彼奴はお姉ちゃんじゃ………。」

 

黎斗「ないな。星空英竜そのものの気配が感じられない。恐らく、自分のものにするために、食らったのだろう。」

 

ガルッチ「なんだって………!」

 

英竜?「でも残念ながら、黎斗。もう僕は『ウルトラマンモンスター』なんかじゃない。今の僕は、『ウルトラマングラトニー』さ。」

 

 

グラトニーって、鋼の錬金術師にいるあのホムンクルス?

けど、考察しようにも、お姉ちゃんの姿が変わり、ウルトラマンモンスターが真っ黒で、両肩にはギョロ目が着いたおぞましい姿になっていた。

 

 

グラトニー「黎斗め、余計なことをしなかったら、もう少しでこの世界のガルッチを食えたのに………!!」

 

貴利矢「この世界って、まさか!!」

 

グラトニー「そうさ。僕は僕自身の世界にいた皆を食べたのさ。全王神だって、TOAAだって、愛しい愛しいガルッチだって、みぃぃぃぃぃんな、僕が食べちゃった。」

 

ガルッチ「っ!?」

 

グラトニー「けど、まだ足りなかったから、次元を引き裂いて、こっちに来ちゃったって訳。」

 

ガルッチ「…………貴様。」

 

 

こんな奴が………、こんなド外道な奴が…………、全てを食らっただと…………!?

 

 

『いててて、って、私いらない子?』

 

 

ち、ここでクリミナルが起きやがったか。

 

 

ガルッチ「貴利矢、黎斗。黒絵、皆。此奴は俺がやる。」

 

黒絵「お兄ちゃん!?」

 

ガルッチ「危険なのは分かってる。けどな、こんな奴が、一番許さねえ。こんな事を聞かされて、頭にこねぇ奴は居ねえ!!」

 

グラトニー「フフフ、いいのか?この体は、元々は君の義理の姉だよ?それを殺していいの?」

 

ガルッチ「既に死人になったお姉ちゃんに、今更戸惑うつもりはない!!仮に生きていたとしても、僕が見るのは星空英竜じゃない!!『ウルトラマングラトニー』という敵と見なし、亡くなったお姉ちゃんの、ザギの、母さんの、平行世界の皆の敵を討つ!!

 

 

貴様の存在は、『絶版』だ!!

 

 

ディスペアファンタジー!

 

 

【セブンシンカレクイエム!!】

 

 

Let's Going despair Fantasy!Let's Going despair Fantasy!

 

 

ガルッチ「『大魔神』!」

 

 

【【ダークネスガッシャット!!】】

 

 

ガルッチ「ボーイズライザー!!」

 

 

此奴だけは、此奴だけは…………!!!俺が殺してやる!!!

 

 

ガルッチ「『魔剣士ピサロ』!!『キング・ブラッドレイ』!!」

 

 

魔剣士ピサロとキング・ブラッドレイのカプセルを起動させ、装填ナックルに入れてスキャンする。

 

 

ガルッチ「『アルファ』!」

 

 

『憤怒の魔剣士!!』

 

 

ガルッチ「次だ。『石田三成』!『バージル』!」

 

 

今度はBASARAに出てくる石田三成と、デビルメイクライに出てくるバージルのカプセルを起動させ、装填ナックルに入れてスキャンする。

 

 

ガルッチ「『ベータ』!」

 

 

『憎悪の魔剣士!』

 

 

この二つでいい……、今こそ、復讐の時だ!!

 

 

『ダークアルティメットボーイズライズ!!!』

 

 

ガルッチ「これで、エンドマークだ!!復讐(アヴェンジャー)闇融合変身(ダークネスフュージョントランスフォーム)

 

 

 

ガッチャーン!リベンジダークレベルアップ!

 

 

絶望の騎士目覚めよ!ディスペアファンタジー!

 

 

【ア ガッチャ!プライド!グリード!ラスト!ラース!エンヴィー!グラトニー!スロウス!ブレイク!レクイエム奏でろ、七つの大罪!セブンシンカレクイエム!!

 

 

憤怒の魔剣士!憎悪の魔剣士!!アルティメットダークネスライズ!!復讐の大剣豪!!』

 

 

服装は一変し、アルトリア・オルタの衣装に加え、ジャンヌ・オルタがつけていたマントを着けていた。

今の僕は、ファンタジーレクイエムゲーマーLv175。『復讐の大剣豪フォーム』だ。奴の力がどれだけ効くかは分からないが、今の僕には攻撃を与える力を持ってる。

 

 

ノワール「ガルッチ!」

 

ガルッチ「『『?』』」

 

ノワール「絶対に、勝ちなさいよ!」

 

ガルッチ「『『そのつもりだ。』』」

 

 

とは言え、油断は出来ない。まさか創造王神の初デビューは此奴って……。だが、こんな奴に食われる僕じゃないって事を、思い知らせてやる。

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

ガルッチ「『『行くぞ、グラトニーモンスター。胃袋の貯蔵は十分か?』』」

 

グラトニー「骨も残らず食ってやろう、ガルッチ。」

 

 

next episode




5期後編 ed 原曲 u.n.オーエンは彼女なのか? 『蒼月の懺悔詩~Universal Nemesis』


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episode107 UltramangluttonyVSFantasyrequiem

ザギ達が暴走し始めたウルトラマンモンスターと戦ってる中、『CriminalGirls2』の世界にいたガルッチは、平行世界のウルトラマンモンスター、今はウルトラマングラトニーと戦っていた。

平行世界の人々の仇を討つ為に、ガルッチは創造王神として、復讐の大魔神として、ウルトラマングラトニーの存在そのものを消滅させる刃と化す。



BGM 星のカービィ トリプルデラックス 『狂花水月』


-廃墟の町-

 

 

ガルッチside

 

 

ウルトラマングラトニー………、またの名を、ウルトラマンモンスター。

 

 

英竜お姉ちゃんが変身できるウルトラマンだったのだが、まさか、そいつ自身に食われるなんて、思ってもみなかった。

 

 

奴の能力は、『食べる』というのを特化していて、今攻撃したところで、無意味に近い。けど、それはあくまで、そのままで向かったらの話。

だったら、その『食べる』というそのものを………斬るのみ!!

 

 

グラトニー「アハハハハハハ!!如何した如何した!?向かってこないのか?」

 

ガルッチ「『『それがお望みとあらば、向かってやるよ!!『創造、開始(クラフト・トレース・オン)』!!『暴食の太刀』!!』』」

 

 

暴食の罪の力を持った太刀。見た目は怒り狂うイビルジョーの素材で作られる太刀だが、僕が作った太刀は、奴の『食べる』というものに干渉しない。

それだけじゃない。此奴には隠された能力がある。その能力を、見せてやる!!

 

 

ガルッチ「『『ハァァァァァァァァァ!!!』』」

 

グラトニー「さぁさぁ、もっと近づいてこい!!」

 

ガルッチ「『『切り裂かれろ!!『慙悔・闇鎌鼬』!!』』」

 

 

石田三成の技とバージルの技量、そして疾風の速さで、目にも止まらぬ斬撃を放つ。しかも、多重次元屈折現象も加わってるため、100回同時の斬撃を、まとめて食らうことになる。

 

 

グラトニー「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!痛い痛い痛い!!けど、そんな斬撃ごときで、僕は…………?」

 

ガルッチ「『『斬撃ごときで、如何した?』』」

 

グラトニー「な、何なんだこれ………!?再生、されてない!?」

 

 

最初の能力は『必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)』の能力。ダメージを食らえば喰らうほど、上限HPが下がる仕組みで、再生することが出来なくなる。

こいつにとっちゃ相性のいい能力だ。

 

 

グラトニー「ええい!!お前を食らい尽くせば、こんな傷────」

 

ガルッチ「『『『唸れ、我が閻魔刀よ(ブレード・イリュージョンスラッシュ)』!!』』」

 

グラトニー「グギャァァァァァァァ!!!!」

 

ガルッチ「『『痛いか?痛いだろう?だが、俺の怒りはこんなもんじゃあねえぞ!!!もっと血を吹き出しやがれ!!『最強の眼(ブラッドレイ・アイズ)』!!』』」

 

 

もう僕は容赦という言葉はなかった。何しろ、お姉ちゃんを食らった、母さんを食らった、フラン達も食らった。

奴はあらゆる全てを食らい尽くしたんだ。なら、僕がグラトニーを『喰らって(殺して)』も、何の問題もないよな?

もう平行世界のお姉ちゃんの声は聞こえない。聞くことさえ無理だ。ならばせめてだけでも、グラトニーそのものを切り裂く!!

 

 

グラトニー「ウガァァァァァァァァ!!!!!何でだ!?何で食えない!?何で食べられないんだ!?

それ以前に、何これ!?空腹なのに、『食欲』が沸いてこない!!!貴様っ!なにをしたんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

ガルッチ「『『あんたの能力が厄介でね。『食欲』そのものを『断ち切った』。触れても食われないのは、そのためだ。』』」

 

グラトニー「この僕を、こけにしやがって………!!」

 

ガルッチ「『『黙れ、雑種。貴様のような醜悪極まりない奴に、発言権を与えた覚えはない。特に、我が姉を、我が家族を食らった貴様に、存在する価値なんてない!!』』」

 

グラトニー「チッ!!黙って僕に食われろ!!『モンストグラニウム光線』!!」

 

 

光線を放ったか。けどそんな技に大人しく喰らうほど、甘くねえんだよ。

 

 

【セブンヴァーチェロンド!】

 

 

ガルッチ「『『そんな攻撃、反対属性があるんだよ。『節制』!『テンパランスシールド』!!』』」

 

 

グラトニーが放った光線は、僕が生み出した盾によって弾かれた。

 

 

ガルッチ「『『光線が使えなくなるように、その腕貰い受ける!!!死色の翅翼よ、彼の者を抉れ!!『斬滅・狂華』!!』』」

 

 

『ズサァ! ズサァ!』

 

 

グラトニー「あ”あ”あ”あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!僕の、僕の腕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!

 

 

グラトニーの両腕が切り裂かれたことにより、もはや光線が放てない状態に陥ってしまった。後は、あの目玉のようなカラータイムを破壊すれば…………!!

 

 

グラトニー「こんな、こんなところでっ!!クソ!」

 

ガルッチ「『『あ、待ちやがれ!!』』」

 

 

っとここでグラトニーは逃げ出した。両腕がないのに、どうやって空間を切り裂いたんだ?ってか、逃げられるとか、最悪だな。

一応、この腕は燃やしておくか。

 

 

ガルッチ「『『燃えて無くなれ。』』」

 

 

それだけの言葉で、グラトニーの両腕は燃え始め、跡形もなく消えていった。

 

 

BGM終了

 

 

ガルッチ「『『………クソ、いっそのこと、先にカラータイムを破壊しておけばよかった。』』」

 

バージル『落ち着け。奴は少なくとも、自身の再生は出来ないはずだ。』

 

レイ『そうそう、しかもあれだけのダメージを与えたんだ。少なくとも迂闊に動けんだろうな。』

 

三成『しかし、奴を仕留め損なったのは、明らかに痛手だ。』

 

ピサロ『次に会うときは、おそらく強化されているに違いない。油断は出来ない。』

 

ガルッチ「『『三成、ピサロ、ラース、バージル。力を貸してくれて、感謝する。』』」

 

三成『気にするな。何より、おまえの力は高く評価している。主に、個人的にな。』

 

レイ『その通りだ。それに、いつかは女性陣のカプセルも扱えるように出来るはずだ。』

 

ガルッチ「『『いやそうなると、『ボーイズライザー』にならないだろ。』』」

 

ピサロ『もう一つ作れば良いのでは?『ガールズライザー』で。』

 

バージル『馬鹿者、既に『ガールズリング』が出てる。どうせならば『モンスターライザー』とかで良いのではないのか?』

 

三成『なぜモンスターライザーなのだ。『モンスター』しか融合できないって、流石に酷だぞ。』

 

レイ『とは言え、誰かが持っているのではないか?『ジードライザー』のようなものを。』

 

ピサロ『あとモンスターだったら、俺とラース、あとバージルの3人だぞ?』

 

三成『はぶられているのか………。』

 

ガルッチ「『『…………いずれ出会いそうだな。とりあえず、お疲れさま。』』」

 

 

『Reformation』

 

 

【ガッチョーン………。ガッシューン………。】

 

 

 

-血遊ビノ地獄-

 

 

戻ってきたときには、既に終わっていたようだ。

 

 

紫乃愛「あ、先生!」

 

貴利矢「ガルッチ!如何だった!?」

 

ガルッチ「仕留め損ねた。またどこかで出くわすかもしれない。」

 

黎斗「君にしては珍しいな。だがその分のダメージを与えることは───」

 

ガルッチ「出来た。両腕欠損、体中傷だらけで再生不可能。」

 

璃々「でも逃げられたってことね。」

 

 

とりあえず、試練の塔には戻れるけど、グラトニーはまだ死んでいない。全く、次から次へと、面倒な相手をしなくちゃならないってのが腹立つな。

 

 

『ピピッ!』

 

 

ガルッチ「?」

 

 

『追加クリア条件:ウルトラマンモンスターの討伐』

 

 

んなこったろうと思ったよ。まぁ、最初からそのつもりだ。正宗もそうだが、グラトニーは別格だ。此奴だけは、『絶版』だ。

 

 

「あれ~?あれれれ~?あれれれれれ~?」

 

ガルッチ「そのネタ、絶対コナンか何かだろ。エンリ。」

 

エンリ「何でまだ一緒に居るのかな~?あそこでバラバラになったはずなのに、何で仲直りしてるの~?」

 

ガルッチ「そっちこそ、いい加減猫被りもやめたらどうだ?罪王神さん?」

 

エンリ「…………。」

 

ガルッチ「全く、出会ったときは、そんな性格じゃなかったのに、如何した?イメチェンか何かか?」

 

エンリ「もしかして、思い出したの?」

 

ガルッチ「おかげさまでな。全く、回りくどいやり方で思い出させようとするとか、お前らしくないぞ。罪王神『縁理聖美(えんりさとみ)』。」

 

貴利矢「え!?この子が!?」

 

黎斗「なるほど、罪王神か。」

 

 

罪王神『縁理聖美』。彼女は『罪』という力を操る事が出来るが、優しすぎるせいで、その力を発揮できなかったという。

 

 

エンリ「………なるほど。『星空希望』の仕業ね。隠居したと思っていたけど、ここぞのところで、出て来るなんて。

んじゃあ大方、その人から聞いたんでしょ?」

 

ガルッチ「ああ、色々とな。」

 

エンリ「んじゃあ聞くけど、虚王魔神になる前の名前は?」

 

ガルッチ「『アルカディア・エタンセル・エデン』。それが『虚王魔神』になる前の名前だ。」

 

エンリ「うん、完全に思い出せてるね。でも、念のために聞くけど、この中に罪人が居るんだよ?」

 

ガルッチ「関係ない。まさか、縁理。忘れたと言わせないぞ?僕の性分。」

 

エンリ「………そういえば、結構しぶといんだったね。虚王魔神の頃も、その諦めの悪さが結構厄介だったもんね。」

 

ガルッチ「そういうこった。けど縁理、流石に限界を感じてないか?」

 

エンリ「…………気付いてたか。」

 

 

当たり前だろ?顔は笑顔でも、オーラは結構疲れているようだしね。

 

 

エンリ「本当、貴方には驚かされるばかりね。『魔術王神』の『ルシフェル・ミズガルト』ちゃんが求婚したい気持ちが、分かるかも。」

 

ガルッチ「あの子、未だに諦めてないのか。(・_・;)」

 

エンリ「だって、あの子ったら無表情で素敵とか、そのギャップ萌えがいっぱい見れたらキュート!っとか言ってたしね。」

 

ガルッチ「あの人妻ぁ………!結婚してるくせに、何を考えているんだ!?」

 

エンリ「しかも、旦那さんが亡くなった途端、凄い暴走しまくってたしね。」

 

 

ミズガルトの旦那さん、本当にすみません!

 

 

貴利矢「なんか、身内話で申し訳ないんだが───」

 

エンリ「そうだったね。でもその前に。『ベホマズン』!」

 

 

唱えると同時に、紫乃愛達の傷や疲れが吹き飛んでいった。

 

 

黒絵「傷が、塞がっていく………。」

 

紫乃愛「しかもあの人、神様って………。」

 

エンリ「さて、そろそろ戻って、彼奴をどうにかしないと………。虚王魔神様、いいえ、創造王神様。先程の無礼については、また後で話すとして。今すぐ戻り、檀正宗の計画を妨害してきます。」

 

ガルッチ「どうせなら、ガルッチって呼んで欲しいんだが。それか、………エデンでも。」

 

 

って居ねえええ!!!もう、気が早いっての!!

 

 

司「やれやれ、まさかエンリの正体が『罪王神』っていう神様だったなんてな。」

 

曙「しかも求婚している神様もいたなんて………、フェイカー………。あんたって罪な男ね。」

 

ガルッチ「頭が痛くなりそう………。ってか、『魔術王神』と出会い辛いんだが………。」

 

貴利矢「まぁまぁ、とりあえず先に─────」

 

マヤ「みんな!」

 

 

あ、マヤの奴、こっちから来たのか。

 

 

マヤ「よかった、どうやら無事のようね。」

 

ガルッチ「如何した?」

 

マヤ「実は、訳のわからない奴が、クリミナル達やバグスター達を食い殺すところを────」

 

ガルッチ「グラトニー!!クソ、早速行動を起こしやがったか!」

 

マヤ「グラトニー?そいつの名前を知っているの?」

 

ガルッチ「ウルトラマンモンスター、今はウルトラマングラトニーって名前だけど、奴の特徴は『食べる』というのに特化していて、触れたら食われるというおぞましい奴なんだ。両腕欠損、再生不可能にさせたとは言え、まだ『食べる』元気があったとは………!!」

 

貴利矢「待った。少し落ち着いた方が良い。」

 

ガルッチ「だがっ!!」

 

黎斗「落ち着け。今回は追い払ったものの、今度であったら対策も立てられてる可能性もある。

奴に勝つには、もっとそれだけの技量を持たなくては。」

 

 

………黎斗の言い分はごもっともだ。

 

 

マヤ「けど、まずはヨミガエリが先ね。とりあえず、私に着いてきて。」

 

紫乃愛「了解しました。」

 

マヤ「………今更だけど、多くない?半罪人って15人だっけ?」

 

ガルッチ「いや、7人。残りは僕の関係者です。」

 

マヤ「そ、そうなのね………。」

 

翠「………。」

 

 

まぁぶっちゃけ、罪人が誰なのかは、もう既に分かっているけど、元より全員ヨミガエリをさせるって決めてるからね。

グラトニー………、正宗………。貴様らだけは、絶対に殺してやるからな…………!

 

 

next episode




新たなダークフュージョンライズ


『石田三成』(戦国BASARA3)×『バージル』(デビルメイクライ3)=『憎悪の魔剣士』


石田三成の全ての技とバージルの魔力が融合して、分身させたり、幻影剣を複数召喚させることが出来る。それだけでなく、魔人化させると、その分の能力が向上する。


『魔剣士ピサロ』(ドラゴンクエスト4)×『キング・ブラッドレイ』(鋼の錬金術師)=『憤怒の魔剣士』


魔剣士ピサロの剣技と魔力に、キング・ブラッドレイの『最強の眼』が加わっており、自身の戦闘能力が向上している


『憎悪の魔剣士』×『憤怒の魔剣士』=『復讐の大剣豪』


上記の二つの能力が合わさったことで、近接的な攻撃に関してはトップクラスを誇るほどの戦闘能力がある。更に『最強の眼』があるため、遠距離攻撃も易々とよけることが出来る。
しかもバージルの魔人化もあるため、これに勝つには、それ以上の強さを持たなくてはならない。


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episode108 沈ム世界、記憶ノ欠片

-試練の塔 第946号 囚監フロア B4F-

 

 

ガルッチside

 

 

ようやく試練の塔に戻ることが出来た僕達。幾度の試練を乗り越えて、ようやくスタートラインに到達することが出来た。

 

 

マヤ「なるほどね、事情は把握したわ。それにしても、バグスターの次は、グラトニーというウルトラマン。ガルッチって、どれだけの大変な敵を生み出せるのかしら?」

 

ガルッチ「こっちだって好きで敵を作ってるわけじゃねえよ。あっちから来るんだよ。毎回毎回、こっちの苦労も考えろっての。」

 

黎斗「凄い愚痴だね………。」

 

貴利矢「一応言うけど、神。あんた俺らの敵やったからな?」

 

黎斗「ゲームを楽しませるのも、ゲームマスターの役目だ。」

 

ガルッチ「悪人なのに中立タイプだな。」

 

黎斗「だがこちらも言わせてもらうが、正宗よりはマシだぞ?」

 

「そうかな?」

 

 

んで、出会い頭に正宗。お前が来るのかよ。ちっとは空気を読め!

 

 

マヤ「檀正宗!」

 

正宗「よく帰ってきたな、ラッシュマッチレス、爆走バイク、デンジャラスゾンビ。そして半罪人達よ。」

 

ガルッチ「お出迎えどうもってか、正宗。」

 

正宗「そういうことだ。だが、残念ながら、君たちの物語は、ここで絶版だぁ………。」

 

ガルッチ「いや違う。檀正宗、君の存在価値はない。要するに、『絶版』だ。」

 

正宗「…………君が価値を決めるとでも言うのか?私こそが、世界のルール────」

 

ガルッチ「お前がルール?ハッ、愚かしすぎて反吐が出そうだ。それより、頭が高い。頭を垂れよ、雑種。」

 

マヤ「………完全にキャラが違う。」

 

黎斗「ギルガメッシュに憑依されたのかって疑うレベルだぞ、ガルッチ。」

 

 

黎斗シャラップ。それに、実際創造王神にもなってるんだし、ぶっちゃけキャラなんて適当だよ適当。

 

 

正宗「…………なるほど、そういうことか。我々にとって、恐れた事が起こったという訳か。ラッシュマッチレス、貴様…………覚醒したな?」

 

ガルッチ「今更答える必要はないな。」

 

正宗「ならば、『reset』するま───」

 

黒絵「止まれ!」

 

 

【PAUSE!】

 

 

【RESTART!】

 

 

正宗「グフォ!?」

 

 

今のは、黒絵か。しかも丁度、『仮面ライダークロニクルガシャット』と『ガシャコンバグヴァイザーⅡ』も取るなんて…………。

 

 

黒絵「お兄ちゃん、これ。」

 

司「すげぇな、ホントに。」

 

翠「これで形勢逆転です、檀正宗さん!」

 

正宗「…………確かに、『仮面ライダークロノス』には変身出来なくなったな。」

 

 

『仮面ライダークロノス』には?まだ切り札があるのか!?

 

 

璃々「何を言っているの?あなたの主戦力は『仮面ライダークロノス』って奴なんでしょ?」

 

黎斗「………ゲムデウスか。そういえば、取り込んでいたんだったな。」

 

優里音「ゲムデウス?」

 

正宗「流石デンジャラスゾンビ、その通りだ。」

 

貴利矢「畜生、まだそのウイルスがいたのか。」

 

正宗「だが、私の中にはゲムデウスだけではない。ゲムデウスXも含まれている。」

 

黎斗「何だと?」

 

 

おいおいおいおい、此奴がラスボスで良いんじゃねえの?いや、グラトニーと良い勝負かもしれん。

 

 

正宗「要するに、仮面ライダークロノスに変身出来なくとも、ゲムデウスとゲムデウスXにもなれる。つまり、君達の勝算など、皆無と言うわけだ………。」

 

 

へぇ、そうなのか。

 

 

ガルッチ「まぁどうでも良いか。」

 

全員『!?』

 

ガルッチ「要するに、あれだろ?ゲムデウスそのものを消しちゃえば良いって話だろ?」

 

正宗「何を言うかと思えば、ゲムデウスを消す?」

 

ガルッチ「そっ。けどぶっちゃけ、正宗よりも大事な事情があるんで、次行かせてもらうね。」

 

正宗「は?(°д°)」

 

黎斗「あー、そういえば彼奴が居たな。」

 

貴利矢「おいおい、ちょっと待て。本気か!?正宗ほっぽりだすって正気か?」

 

ガルッチ「いやだって、ウルトラマングラトニーがいるし。」

 

貴利矢「納得。」

 

正宗「え?待て、私より、ウルトラマングラトニーっての方が優先なのか!?」

 

ガルッチ「そうだが。」

 

正宗「(°д°)」

 

ガルッチ「ってか、眼鏡かけてるようだけど、遂に絶版ジジイにでもなったのか?」

 

 

『グサッ!』

 

 

正宗「ぜ、絶版ジジイ…………。(°д°)」

 

黎斗「もうその辺にした方が良い。先を急がなくては。」

 

マヤ「いいの?」

 

ガルッチ「しばらくはあのままだし。」

 

 

ってな訳で、僕達は絶版ジジイ(正宗)を素通りして、次の場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正宗「絶版ジジイ…………、この私が…………、ジジイだと…………。_| ̄|○ 歳的に、彼方がジジイじゃないのか!?」

 

 

-???-

 

 

次の転送装置に乗ると、まるで学校の廊下のような場所に到着した。

 

 

璃々「初めて見る場所ね………。」

 

紫乃愛「私もです。ここは、塔のどの辺りに位置するんでしょうか?」

 

マヤ「なるほど、ここは試練の終盤に位置してるわ。」

 

ガルッチ「おいおい、随分と飛んだな!?」

 

 

まさか、マヤもここを通ってきたって訳?だとしたら、近道じゃねえか。

 

 

紫乃愛「じゃ、じゃあ、ヨミガエリまであと少しなんですか!?」

 

マヤ「そうなるわね。でも、その風景には惑わされないで。そこは人間の心像風景を具現化する空間よ。

貴方たちの弱点を容赦なくついてくるから、気をつけなさい。」

 

ガルッチ「………『罪』の具現化、か。」

 

マヤ「え?」

 

ガルッチ「この様子だと、恐らく8人の『罪』が眠ってるな。言ってみれば、ここで罪を乗り越えるか、否か、試されているんだろう。」

 

 

8人、要するに7人の半罪人と、もう1人の誰かの罪が、ここで…………。

 

 

『フフッ………。』

 

 

何かの笑い声が聞こえると、そこには男性らしき人物が見えた。

 

 

璃々「う、嘘でしょ………。」

 

紫乃愛「如何して、あなたがここに?」

 

ガルッチ「………影って事か。この様子からして………。」

 

翠「ええ、どうやらコレは、私達のトラウマに当たる人物に見えるようですよ………。」

 

『貴方達のせいで私達は…………、ヨミガエリして、また悪いことをするつもり………?』

 

珠月「ち、違うもん!もう二度と、あんな事しないもん!!」

 

黒絵「私だって、もう間違えない………!」

 

『本当に、そうかな?……………………5代目創造王神。』

 

 

今度は僕か。

 

 

『お前が余計なことをしなければ、奴を闇に葬る事が出来たというのに…………。英竜を、あんな化け物に変えやがって…………!!』

 

 

英竜?要するに彼奴は、英竜の関係者って訳か。けど………。

 

 

ガルッチ「化け物が英竜を化け物と呼ぶな。貴様らのような下郎が、よっぽど化け物だ。」

 

『何だと?』

 

ガルッチ「それとも何か?君が英竜の前世を見せてくれるのか?」

 

『……………いいだろう、そこまで言うのならば、まずは7人の罪を乗り越えさせて見せろ。そうすれば、見せてやる。』

 

 

捨て台詞を吐いて、そのまま消えていった。

 

 

優里音「やっと塔に戻ったのに、またああ言うのがあるなんて!地獄の人って、如何してこうなのよ!?」

 

司「まっ、先生の言うとおり、罪を乗り越えろってことだな。」

 

ガルッチ「そうだ。大丈夫、僕が着いてる。」

 

黒絵「お兄ちゃん…………。」

 

珠月「そ、そうだよね。今はセンセーが居てくれるもんね。」

 

黒絵「クロエも、みんなとお兄ちゃんの為なら頑張れる。もう、惨めなクロエなんかじゃないもん!」

 

 

お姉ちゃんの前世、それを見るには、紫乃愛達の罪を、乗り越えさせなければ………!

 

 

紫乃愛「本当、先生の言うとおりですね。ようやく塔に戻ったのに、こんなところで立ち止まってる場合じゃありません。」

 

璃々「逆に見せてあげましょう?地獄を乗り越えた、私達の強さをね。」

 

 

璃々、それはフラグになるからやめてよね?

 

 

ノワール「璃々さん、フラグ立つからやめてよね?」

 

璃々「ちょ!?」

 

マヤ「もうフラグは立ってるけどね。」

 

璃々「(´・ω・`)」

 

 

とは言え、そろそろ進まなくては駄目だな。さて、最初は誰の罪かな?

 

 

next episode




因みに、一部のキャラは省略させていただきます。


正宗「ジジイって………。ラッシュマッチレス、君こそがジジイじゃないか!?」

ガルッチ「んなもん聞くな。歳取ろうにもとれないんだから。」

正宗「クソ、私も若返りできれば、ジジイ呼ばわりされないのに!!」

ガルッチ「そうなったら、絶版ショタになるし、深雪に犯されるぞ?」

正宗「(°д°)」


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episode109 八重樫司のsin

-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

ガルッチside

 

 

お姉ちゃんの前世、か。そういえば、お姉ちゃんの弟が、何か言ってたな。

 

 

『お姉ちゃんの前世は、男の娘。それも、性同一性障害者だ』ってことを。どんな風に虐待されていたかは想像できないけど、きっとそいつらが憎いほどなんだろうな。

 

 

黒絵「お兄ちゃん?難しい顔になってるよ?」

 

ガルッチ「あ、ごめん。考え事だ、考え事。」

 

司「………なんだかいやな予感がするな………。」

 

 

………とりあえず、クリア条件を思い出してみるか。まずは『7人の女の子達を騎士化』。恐らく紫乃愛達の事を指すんだろうな。

 

 

んで2つ目は『『罪王神』を見つけ出す』。まだクリア扱いになってないと言うことは、直接会いに行かなきゃ駄目ってことか。

 

 

3つ目は『檀正宗の討伐』。コレに関しては保留。自身で裁いても良いが、もしかしたらグラトニーが食うかもしれないしね。

 

 

4つ目が『ウルトラマングラトニー事ウルトラマンモンスターの討伐』。こいつだけは絶対に倒さないと駄目だ。というか絶対条件。

 

 

5つ目が『ソウル化した者の討伐』。今のところ、セクトニアとドロシアを倒しただけだけど、恐らくまだいるのだろうな。

 

 

6つ目、『自身の覚醒』。コレは省略しても良いだろう。既にクリア済み。

 

 

最後を除いて後は5つってことだな。いや待て、気になっていたけど、『ある者の討伐』って書いてあったが、いったい誰を倒せば良いんだ?まだ書き残ってるってことは、7つ目のクリア条件かな?

 

 

そう思いながら先に進むと、何かしらの影同士が話していたのが見えた。もう片方は、どうやら司のようだ。

 

 

司『また時間に遅れて………、一体今日は何をしてたんだよ………。』

 

『ごめんね、お婆ちゃんが道に迷ってたから、案内していたのよ。』

 

司『如何して母さんは、そうお人好しなんだよ…………。

 

 

迷子の子がいたら親を探すし、捨てられた子犬がいたら飼い主を探すし、この前なんて喧嘩の仲裁までしただろ?

 

 

事ある度に困ってる人を助けたりさ………。自分が損してるのが分かってるのか?』

 

『んーっと、そうじゃなくてね~。』

 

司『じゃあなんだよ。』

 

『私が、私らしくいるため、かな?』

 

司『要は自己満足か、余計にたちが悪いだろ。』

 

『他の人はそう思うかもしれないわね。でも、私には大切な事なの。司も、きっと分かるわ。だって、私の大事な娘だもの。』

 

 

ここで影が消えた。

 

 

ガルッチ「………ある意味、衛宮士郎が憧れた正義の味方みたいだな。しかし、ちょっと度が過ぎない?」

 

司「………かもな。改めて思い出すとな。」

 

ガルッチ「………………正義の味方、か。何を思って正義の味方になるのかは、人それぞれだしな。」

 

 

そう思いながら先へと行くと、また司の影が現れた。

 

 

司『母さん、そろそろやめなよ。』

 

『いきなり如何したの?お母さんと料理したくないの?』

 

司『そうじゃなくて、お人好しもいい加減にしろってことだよ。今日なんて、警察に注意されてたけど、あれって逆ギレした奴に通報されてたんだろ!?』

 

『………虐められた子がいたから、ついね。親御さんが、お巡りさんに相談したみたいなの。』

 

 

ガルッチ「っ。」

 

マヤ「ガルッチ?」

 

司「おい、如何した?」

 

ガルッチ「………ごめん、虐めの話をされると、冷静にいられないんだ。」

 

 

司『だと思った。そういう奴、どこにでもいるんだな。』

 

『でもね、助けた子から感謝されたのよ?きっと、学校も対策をとってくれるわよ。』

 

司『そんなわけないだろ。よほどのことがない限り、証拠隠滅して終わりに決まってる。

 

 

今の世の中、良い奴ほど損するように出来ているんだ。頼むから、痛い目に遭う前にやめろよ。』

 

『親の心配をするなんて、司は良い子ね~。お母さんは幸せ者だわ。』

 

司『だ、だから!!そう言うのじゃないって!!本当に頭の中がお花畑だよな!?お人好しもいい加減にしろよ!!

いつか、取り返しのつかない事になるんだからな!?』

 

 

そしてまた、影は消えていった………。っていうかあれ、司の母親だったのか………。

 

 

ガルッチ「………お母さんも、そうだったな。今見ると、まるで僕とお母さんのように見えた……。」

 

司「先生もか?」

 

ガルッチ「うん………。自分の心配をしなかったし、何より病弱だったんだ。逆に、心配させる側になっちゃってね………。」

 

司「そうなのか…………。」

 

 

リリス母さん、もう帰ってこないのは分かっていても、やっぱり………。

 

 

そう思いながらまた進むと、今度は司の影と、3人の影だった。

 

 

『何かあったのか?』

 

『交通事故だってよ。車道に飛び出した子供を庇って、女の人が轢かれたらしい。』

 

司『嘘だろ?母さんが交通事故って…………。意識不明の重体って…………。子供を庇ったって何なんだよ!?』

 

 

今回は早く消えた。司の母親は、結局司の忠告を聞かないまま、意識不明の重傷を負ってしまった。

 

 

マヤ「…………可哀想に。」

 

ガルッチ「………助ける代わりに、自分を犠牲にしたのか。」

 

司「馬鹿だよ、本当に。アタシが、困るってのに………!!」

 

ガルッチ「多分今の僕でも、やっちゃいそうな気がするな。」

 

 

そして、最後の場面。

 

 

『何よ、向こうが勝手に庇ったくせに、如何して私が怒られなきゃいけないのよ?私が大当たりしてる間に消えちゃっただけじゃない。久々に稼げるのに、如何して探しに行かなくちゃいけないんだか。

 

 

あのまま死んでくれれば、もう世話をしなくてすむし、お金だってたっぷり貰えたのに………。ホントにガッカリね。』

 

 

ガルッチ「こ、此奴…………!!」

 

貴利矢「ガルッチ、抑えろ!これは影だ!何やったって無駄なんだ!」

 

ガルッチ「分かってる、分かってるけど………!あんな言い方したら………!!」

 

 

司『………!』

 

『貴方、あの人のお子さん?もし目覚めたら言って貰える?余計なことはしないでちょうだいって。』

 

司『な、何だよそれ………!母さんはアンタの子供まで助けたんだ!そのせいであんな怪我までしてるのに、感謝の言葉すらないのかよ!?

 

 

死んでくれればよかった?お金が貰える?巫山戯んな!テメェの都合で好き勝手な事を抜かすなよ!!

 

 

アンタにほったらかしにされた子供は!?テメェのせいで事故った運転手は!?そいつらの家族は!?』

 

 

過去の司の言い分は尤もだ。あんなの、最低な親だ。金のことしか考えない、最低最悪な親だ。

 

 

司『迷惑をかけた人間は山ほどいるんだよ!!こんな人間を助けるために、母さんは体を張ったわけじゃない!!!!

 

 

とっとと消えろ!!二度と私の前に顔を出すなぁぁぁ!!!

 

『せ、せっかく来てやったのに………!頼まれても二度と来ないわよ!!このガキ!!』

 

 

ガルッチ「………司。」

 

 

司『これが私らしく生きた結果かよ…………、母さんはあんな奴のために………!!私は、母さんみたいにはならない。

 

 

誰かのためなんて真っ平ごめんだ!もっと要領よく生きて、おもしろおかしく生きてやる………!!』

 

 

すると、今度は形を成した司の影が現れた。

 

 

影司「彼奴らって本当に酷いよなぁ。母さんは事故で、植物状態になったのに、一度も見舞いに来なかったんだぜ?結局、世の中こんなもんさ。他人のために何かをするなんて、馬鹿らしい。如何に楽しくおかしく生きるかだろ?」

 

司「ったく、趣味が悪いんだよ。あんなものを見せて、私を動揺させるつもりかよ!?」

 

影司「何言ってんだよ。私はツカサだよ。アンタが行き着かなかった先の………な。」

 

 

その言葉を聞いたとたん、『セブンシンカレクイエムガシャット』が出てきた。

 

 

黎斗「何だ?」

 

ガルッチ「………もしかして?」

 

 

一度押すと、光球が飛び出し、司の目の前に止まった。それは、最初に見つけたカプセルだった………。

 

 

ガルッチ「司の罪は、あのカプセルは…………。『麻薬』?」

 

司「こ、これは、あの時の?!」

 

影司「そうそう。此奴がきっかけだったんだよな?あの子が事故ったせいで毎日夢でうなされるようになって、その度に使うべきか悩んだんだろ?

 

 

いいことなんて、するもんじゃないよな?単なる気まぐれで助けたら、たちの悪い不良の仲間入りをしたんだから。」

 

司「………けど、私は使えなかった。」

 

影司「そりゃそうだ。実際に使う前に、ここに来たんだからな。

 

 

今度は素直になれよ。母さんみたいな馬鹿な生き方を捨てて、おもしろおかしく─────」

 

ガルッチ「巫山戯んな!!

 

 

もう駄目だ、我慢が出来ない。思い切って言ってやる。

 

 

ガルッチ「アンタの母さんは何のために助けた?その意味も考えたこともなかったのかよ?あの人はあの人なりの生き方をしていたんだ!それを馬鹿なことだと?」

 

影司「チッ、いきなりしゃしゃり出たかと思えば何だ?あんな馬鹿なことをしたから、母さんはああなったんだろ!母さんは馬鹿な奴だ───」

 

司「母さんは、馬鹿なんかじゃない!良い奴は損する世の中だ。誰かのために何かしても、喜ばれるどころか、逆になじられるかもしれない。

 

 

偽善だろうさ。世界中の人間に聞いても、大勢がそう言うだろうさ。それで、よかったのにな。」

 

影司「ふっ、おいおい、良い事して何になるんだよ?今度はもっと酷い目に遭うかもしれないんだぞ?」

 

ガルッチ「酷い目に遭う?それは結果論だろ。」

 

司「ああ、そうさ。結果論さ。相手がどう思い、どうしようと、そんなものは関係ない。私がどう思い、如何したいかだけなんだ!

 

 

自分の気持ちを無視したかった………、忘れたかった………。先生みたいに、苦しいことから逃げたかった………。それこそ、馬鹿だよな。」

 

影司「…………。」

 

司「ああ、そうだ!世界中の人間から馬鹿にされようとも、私は母さんを誇りに思えるような自分になりたい!!」

 

 

司の手元には、カプセルから金色の何かに変わった。

 

 

影司「チッ、とうとうヤケになったのかよ!」

 

司「私はただ、素直に生きたいだけだ!自分に嘘をつかず、真っ直ぐに……!もうこの気持ちを、ごまかしたりしない!!」

 

影司「馬鹿は死ななきゃ治らねえな!だったら、この私が引導を渡してやるよ!!

 

司「テメェになんかに、負けるか!!先生!!」

 

 

分かってる、最初からそのつもりだ!

 

 

ホープレガシー!

 

 

ガルッチ「『聖騎士』!『変身』!!」

 

司「『強欲』、『忍耐』!ゴーカイチェンジ!!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

巡る歴史!希望の騎士!ホープレガシー!

 

 

『ゴーカイグリード!ペイシャンス!』

 

 

僕の衣装は、アルトリアとなり、司の方は前の衣装ではなく、なんと海賊の『フランシス・ドレイク』の衣装を着込んでいた。

忍耐とは一体、完全に強欲の海賊じゃないですか。

 

 

ガルッチ「………気にしないでおこう。」

 

司「行くぞ、先生。もう自分に、嘘をつかない!!」

 

ガルッチ「その意気だ、司。こっちも全身全霊で手伝う!」

 

影司「来やがれ!そんな生き方をしようとしたことを、今一度後悔してやるよ!!」

 

 

next episode




ゴーカイグリード ペイシャンスモード


変身者:八重樫司


ゴーカイグリードの力に加えて、海賊の英霊である『フランシス・ドレイク』の力も加わり、宝具『黄金鹿と嵐の夜(ゴールデン・ワイルドハント)』の使用も出来るようになっている。
(忍耐とは一体………。いや、ホントに何を考えているのかやら……。)


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episode110 八重樫司のPreparedness

BGM 原曲 フラワリングナイト 『Story』


-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

ガルッチside

 

 

司の影は、殆どが麻痺や光球を放つだけの攻撃を持っているが、そのどれもが僕達には効かなかった。

それもそうだろう。本来ならば、ダメージも麻痺も効くように仕組まれているのだが、僕や黎斗、貴利矢が介入した事により、全員強化されていて、柔な攻撃には効かなくなっているのだ。

 

 

影司「クソ!クソ!何で、何で平然としていられるんだ!?何で効かないんだ!?」

 

司「悪いけど、そんな生半可な攻撃は通用しないんだよ。先生じゃなかったら、普通に痛かったけど、先生達の指導、その敵達、色々な出来事のおかげで、あんたのような攻撃に耐えられるようになったんだよ。」

 

影司「あり得ない、そんな馬鹿な話、あり得るかよ!!」

 

司「あり得ないってこと自体が、あり得ないんだよ。現に、アタシがここにいる。」

 

ガルッチ「攻撃は終わりなら、今度はこっちから行くぞ。」

 

 

まだ攻撃途中ではあったものの、司と僕は突撃し、影の司を攻撃し始めた。

 

 

ガルッチ「ほらよっ!!」

 

影司「っ!」【HIT!】

 

司「弾丸のプレゼントだ!!」

 

影司「アガッ!?何で銃を使えるんだ!?ってか、何で海賊衣装!?コスプレでも始めたのか!?」

 

司「それを気にしちゃ、おしまいだよ。最も、今のアタシ達を相手にしたのが、運の尽きなんだよ!!」

 

 

『ズサッ!』

 

 

司「ウグッ!?」

 

ガルッチ「司!」

 

司「了解!」

 

 

司を上に飛ばした後、僕は攻撃の隙を与えないように、どんどん斬りつけていく。

 

 

マヤ「あれ、容赦ないわね。………裏切ってたら、やばかった。」

 

紫乃愛「あれを裏切れって言われたら、絶対に無理っていえる自信があります。」

 

黎斗「やめておけ。裏切ったら最後、無残な姿になるぞ。あのようにな。」

 

 

ガルッチ「『風王鉄槌・氷結(ストライク・ブリザード)』!!」

 

影司「ガァァァ!?!?」【GREAT!】【GREAT!】

 

司「砕け散れ!!」

 

 

『ズダダッ!』

 

 

影司「ッ!ア"ア"ァァァァァ!!!」

 

 

氷の突風と鉛の弾丸によって、最早影の司は瀕死状態だった。

 

 

影司「そ、そんな…………、引導を渡すどころか、あ、アタシが………?」

 

司「そういうこった。もうアタシは、アンタにはならない。」

 

 

『ファイナルウェーブ!!』

 

 

司「これで、最後だ。」

 

ガルッチ「遠慮は要らない、ぶっ放せ。自分自身を、越えろ。」

 

司「いや、どうせなら、せ、先生も………。///」

 

 

おい!?どさくさに紛れて、それを言うのか!?そこは格好よく決めろよ!?

 

 

司「そ、そもそも、ここまで来れたのって、先生のお陰だし、こんな先生じゃなかったら、ここまで強く、ならなかったし………。///」

 

黒絵「つ、司………、抜け目ない………。」

 

司「だからさ、せめて……、一緒に……。///」

 

 

『ガシッ!』

 

 

司「へ?///」

 

ガルッチ「………特別だ、付き合ってやる。///」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「よく狙え。」

 

司「ああ……。」

 

 

ホープペイシャンスクリティカルフィニッシュ!!

 

 

司&ガルッチ「「これで終わりだ!!『黄金鹿と嵐の夜(ゴールデン・ワイルドハント)』!!」」

 

 

一緒に放ったことにより、ドレイクが放つ閃光の色とは違い、が鮮やかな青色となって、影の司に直撃した。

 

 

【改心の一発!!】

 

 

影司「ガハッ!?う、嘘だろ……?な、何なんだ?この、一撃………。」

 

司「私はもう、アンタにはならない。現世に戻って、死ぬまでバカをやってやるよ。」

 

影司「ハハッ、ハハハッ…………。後悔………、する…………ぜ………。」

 

 

BGM終了

 

 

影はそのまま消えて無くなった。

 

 

司「…………かもな。」

 

ガルッチ「ならば、悔いのない人生にするだけだ。その道が、茨の道だとしても、君が歩むところに、間違いなんてない。絶対にな。」

 

司「先生………。」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ガルッチ「僕なんて、多くの道を大きく外してしまった。その結果が、地獄の人生そのものだった。けど、君なら………今度は道を踏み外さない。」

 

司「………ありがとう、先生。」

 

 

すると、司の胸から蝶が飛び出していき、黎斗が持っているブランクガシャットに宿った。

 

 

黎斗「蝶が、ガシャットに?」

 

珠月「司お姉ちゃん、綺麗………。」

 

翠「清らかな光に包まれています………。今の戦いで、何か掴んだのでしょうか?」

 

マヤ「罪を克服したって証ね。でも、何で蝶が、彼が持ってるガシャットに?」

 

黎斗「………今後、使うかもしれない力、ということか?」

 

 

その後、優里音が滅茶苦茶泣きじゃくりながら、司に抱き付いてきた。

ホントに、微笑ましいな………。不思議だな、この光景を見ると、凄く暖かく感じる………。

 

 

ガルッチ「…………お姉ちゃん。」

 

司「え?」

 

紫乃愛「先生?いきなりお姉ちゃんとか言い出して、如何しました!?」

 

ガルッチ「あ、いや………、何でもない………。///」

 

 

けど、やっぱり僕は気になる………。お姉ちゃんの前世。お姉ちゃんが苦しんだ前世って、一体………。

 

 

ガルッチ「とりあえずみんな、一旦隠れ家に戻ろう。気持ちの整理をしてから、次に進もう。」

 

紫乃愛「分かりました、先生。」

 

司「そうだな。」

 

マヤ「ちょっと待って、隠れ家?貴方そんなの持ってたの!?」

 

ガルッチ「持ってますよ?」

 

マヤ「えぇぇ………。って、それってキャンプよりも────」

 

ガルッチ「安全。」

 

マヤ「何それ………。(´・ω・`)」

 

ガルッチ「っと言っても、キャンプの中でしか使えませんけどね。」

 

マヤ「(`・ω・´)」

 

 

『バシンッ!』

 

 

マヤ「何でハリセンで叩くの!?」

 

ガルッチ「ちょっとムカついた。」

 

マヤ「酷い………、ここに来る前は『お姉ちゃん!お姉ちゃん!』って慕ってくれたのに………。」

 

ガルッチ「捏造も大概にしろ!!

 

黒絵「マヤ、嘘は駄目。」

 

マヤ「グハッ!半罪人に嘘は駄目って言われた………、もう立ち直れない………。」

 

ガルッチ「みんな、この人置いてこう。」

 

マヤ「ちょ、冷たすぎだって~!!」

 

 

全く、何で威厳あった人が、急にポンコツになるのかな?いや、マヤの場合ポンコツ性が磨きかかってるのか。

 

 

翠「マヤさん、少し威厳を持ってください。そんなんだと、先生にもなめられますし、半罪人にも、罪人にもなめられますよ?」

 

マヤ「ゴフッ!?」【HIT!】

 

曙「翠、それ以上はオーバーキルよ。」

 

響「それにマヤは、豆腐以下のメンタルだし。」

 

マヤ「ガハッ!?」【HIT!】

 

夕立「きっとどこかで、ポンコツ性が磨かれちゃうかもっぽい。」

 

マヤ「ゴホッ!?」【GREAT!】

 

ガルッチ「おいおい、皆もうやめておけ。」

 

マヤ「が、ガルッチ…………。やっぱり、私のこと─────」

 

ガルッチ「マヤは最初っからポンコツだし、事ある事にバカなことをやりかねないし、挙げ句の果てには罪人を入れた女性だしね。

 

マヤ「グフッ………。」バタン 【PERFECT!】

 

 

【GAMEOVER】

 

 

貴利矢「マヤが倒れた!?」

 

黎斗「この人でなしぃぃぃ!!!」

 

 

そんなこんなで、隠れ家に戻った。

 

 

next episode



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episode111 青い月を見上げて………

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

『prrrr,prrrr.』

 

 

ガルッチ「もしもし?」

 

 

夜更けに連絡って、多分ザギだと思われたが、今度はアギラからだった。

 

 

アギラ『ガルッチさん、やっぱり僕達だけでは手に負えません!何とかこっちに来れないんですか!?』

 

ガルッチ「アギラ、確かウルトラマンモンスターと戦ってるんだよね?」

 

アギラ『え?そうですけど。』

 

ガルッチ「実は、こっちの世界でも其奴と出くわしたんだ。次元を越えて、な。」

 

アギラ『次元を越えてって、それってつまり…………!!』

 

ガルッチ「…………僕を含めて全員食われた後に、この世界に来た平行世界のお姉ちゃん。いや、ウルトラマンモンスターだ。」

 

 

僕は出来るだけ、其奴の現状と状態を教えた。お姉ちゃんは、既にウルトラマンモンスターに食われたという話も含めて、全部伝えた。

 

 

アギラ『そんな………、ご主人様もモンスターに食べられるなんて…………。』

 

ガルッチ「…………アギラ、そっちのモンスターはまだ間に合う。出来る限り止めてやってくれ。僕は、食われた平行世界のお姉ちゃんを弔うために、ウルトラマンモンスター事ウルトラマングラトニーを殺す。カラータイマーを破壊すれば、一瞬だろう。」

 

アギラ『カラータイマー破壊って、出来るんですか!?』

 

ガルッチ「かつての僕だったら、破壊できるかは難しいけど、今なら出来る。」

 

アギラ『…………何か根拠があるの?』

 

ガルッチ「…………そこは、お互い無事だったときに話そう。お姉ちゃんを、頼む。僕より君が、お姉ちゃんとの付き合いが長いからね。」

 

アギラ『………………分かった。』

 

 

『ピッ』

 

 

ガルッチ「…………ん?」

 

 

青い月に、流れ星か………。こうしてみると、月が泣いているように見えるな………。皆寝静まってるとは言え、こうして一人で月を見るのは、なんだか久しぶりだな。

…………そういえば、青い月で伝承があったな。

 

 

『青き月に、流れ星が流れるとき、誰かが心の奥底で泣いている』。というのがあったな。もし、泣いているとしたら、多分お姉ちゃんかな…………。

お姉ちゃんの苦しみは、どれだけのものなのか、実のところ、僕は全く知らない。けど、それでも虐待というのがあると言うことは、それだけ酷い仕打ちをされていたんだろうな……………。

 

 

せめて、お姉ちゃんの苦しみを、理解出来れば…………。

 

 

司「ん?先生、起きていたのか。」

 

ガルッチ「司………。」

 

司「如何したんだ、辛気臭い顔して。何かあったのか?」

 

ガルッチ「いやなに、月を眺めていたんだ。」

 

司「月?先生って、月を眺めるのが好きなのか?」

 

ガルッチ「そんなところ。眠れないときは、こうやって月を眺めているんだ。」

 

司「へぇ………。」

 

 

しかし、司が起きていたなんて思わなかったな。黒絵はぐっすり眠っちゃってるし、寝顔がなぁ………。

ってかマヤの奴、未だに引きずってるのかな?どうも隅っこで『キラワレタキラワレタキラワレタ』とか滅茶苦茶小さな声で言ってたけど………。

 

 

司「先生ってさ、いつも前線で戦ってるけど、指揮官って皆そうなのか?」

 

ガルッチ「いやいや、僕の場合特例過ぎるんだよ。」

 

司「だよなぁ………。けどまるで、一緒に戦い合う仲間みたいだったな。」

 

ガルッチ「みたいじゃなく、戦い合う仲間なんだけどね。」

 

司「そうだったな。…………母さん、今如何してるのかな?変わってしまった私を見て、どう思ってるのかな………。」

 

ガルッチ「…………前までは悲しんでいただろうけど、多分大丈夫だろうな。」

 

司「いや、そこは曖昧なのかよ。」

 

ガルッチ「仕方ないだろ?僕のお母さん(リリス)は、この手で………。」

 

司「あ………、ごめん。」

 

ガルッチ「けど、今の僕には、今の母さん(全王神)がいるし、母上、お母さん(エア)がいるしね。」

 

司「どんだけ母親が居るんだよ。3人居るのか?」

 

ガルッチ「まぁね。ただ、うちの母さん、事ある事に狙ってくるんだよ………。母上はビッチだし………。」

 

司「………なんて言うか、ご愁傷様だな。よくグレなかったな。」

 

 

うん確かに、普通グレるよな?よくグレなかったって、今でも思うよ。そんなに人肌恋しいのかな?

…………いや、人肌恋しいのは…………僕だったりして………。

 

 

司「一度、会ってみたいな。先生の母親。」

 

ガルッチ「結構破天荒な神様だよ?最も、司の胸が危ないと思うし。」

 

司「え?どういう…………あ。」

 

ガルッチ「こいしの無意識は、誰にも逆らえないからね…………。」

 

司「そういえば、そうだったな。(・_・;)」

 

 

………少しの間沈黙が流れる。というか、この沈黙がきつい。何話せば良いのか、全く分からな────

 

 

『ムニュ』

 

 

ガルッチ「!?」

 

司「まぁ、やっぱり黙っちゃうよな。ってか、殆ど自分の母親ばかり話をしてるし………。」

 

ガルッチ「………それだけ、母さんのことを、思ってるって事じゃないか?実際僕も………。」

 

司「………かもな。」

 

ガルッチ「………ってか、何で抱きしめた?」

 

司「何でって、そりゃあ…………。///」

 

ガルッチ「?」

 

司「おい先生、まさか私に言わせる気?/// 変なところで鈍いのか?///」

 

 

いやちょっと待て、もしかしてこれって………。

 

 

ガルッチ「ちょっと待て、まさかとは思うが、ここで?///」

 

司「し、仕方ないだろ?!/// 月に照らされた先生を見ていたら、急にキュンってなったんだし!///」

 

ガルッチ「一体月はどれだけ惑わせるつもりなんだ?(・_・;)」

 

 

ってか、月に照らされるだけで、そんなに魅力的になっちゃうのか!?

 

 

司「っていうか、夜の時だけ、先生が………色っぽいし………。///」

 

ガルッチ「僕はインキュバスか吸血鬼か何かですか?」

 

司「と、とにかく………、どうすんだよ………!/// くっつくだけでも、げ、限界だってのに………。///」

 

 

あー、やっぱりこうなるんか。うんまぁ、ここまで押されると、さすがにイヤって答えられないし、何より………。

 

 

ガルッチ「………声、抑えておけよ。」

 

司「え?///」

 

ガルッチ「正直僕、こんな手を使ってイかせたいと思いたくなかったんだけど………、今抑え切れないかもしれないんだ。」

 

司「いや、何の────」

 

ガルッチ「『眠って』。」

 

司「ぇ───」

 

 

一言かけるだけで、司はぐっすりと眠ってしまった。それに、こうさせたのにも理由がある。要は発情期。しかも運悪く、今日だったのだ。

創造王神になっても、発情期があるのは予想外だったな………。しかも、ここで催眠眼が役立つ日が来るなんて………。

 

とりあえず司、ごめん。その代わりちゃんと気持ち良く、イかせるから。ただ、声はあげないでよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-朝-

 

 

『チュンチュンチュン、チュチュンがチュン。』

 

 

う、うわぁ………。や、やり過ぎたってレベルじゃねえぞ。完全にレイプした後の光景じゃねえか。発情期だったとは言え、ここまで激しくやるもんじゃなかったな……。

しかも、途中から部屋にも連れ込んじゃったし………。

 

 

ガルッチ「割とマジで何やってんだ…………?」

 

司「う………、ううっ………。」

 

ガルッチ「つ、司?だ、大丈夫か?」

 

司「ふあぁ………。」

 

 

『にちゃ。』

 

 

司「ん?って、これって………。」

 

ガルッチ「おい、司。大丈夫か?」

 

司「せ、先生……。もしかして、私の惨劇って………。」

 

ガルッチ「う、うん………。」

 

司「だ、大丈夫大丈夫。ってか、結構溜めすぎじゃないか?見た目以上に性欲がここまで高いなんて、流石神様って奴?」

 

ガルッチ「分からん。そもそも僕、発情期とかがあったの忘れてたし………。」

 

司「って、発情期!?先生って、発情期があったの!?」

 

 

ありました。いやホントに、羽耳が生えて以来定期的に来るようになったし、女性と交わるときは滅茶苦茶気を付けていたからね。

まぁ、基本的にレイプまがいな事だけど、いやな気持ちにしないようにはしてたしね。今回の場合は、かなり限界だったし、致し方なかったとは言え、『催眠眼』を使って眠らせて、好き勝手に弄んじゃったからね………。

もう、自分の発情期に恨みたい………。

 

 

司「ま、まぁ………。こ、ここまで、私を犯したってことは…………、い、いっぱい出して、くれたんだよな?///」

 

ガルッチ「いやまぁ、うん………。やったことは、ホントに反省してるけど────」

 

司「な、なぁ先生…………。」

 

ガルッチ「?」

 

司「も、もし、また溜まったらさ…………。わ、私を────」

 

マヤ「はーい、ニッコニッコニー!」

 

司「…………。」

 

ガルッチ「…………おいマヤ。」

 

マヤ「貴方のハートにニコニコニー!」

 

ガルッチ「………………。」

 

司「………………。」

 

マヤ「……………あれ?何この空気?」

 

 

マヤ、お前空気読めやホントに………!

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【デンジャラスクトゥルー…………!】

 

 

ガルッチ「覚悟は良いか?『バーサグ化』!」

 

司「『強欲』!ゴーカイチェンジ!」

 

ガルッチ「『狂変身』!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

バグルアップ!

 

 

デンジャー!デンジャー!《マッドネス!》インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!《Woooooooooooo!!》

 

 

『ゴーカイジャー!グリード!』

 

 

マヤ「あ、これやばい。超!ウルトラ☆逃げ逃げ計画DAKARA逃げるんだよ~!!」

 

ガルッチ「逃がすかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

司「待ちやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

(マヤ確保からの~?)

 

 

(グシャ!バキッ!ドゴッ!ズダンッ!!ズダダダダダダッ!!!【キメワザ!クリティカルクラッシュ!!】ズドォォォッ!!『ファイナルウェーブ!』ズギャァァァァァァッ!!!!【GAME CLEAR!】)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「ってな訳で、マヤをぶっ飛ばしました。これが、その惨劇です。」

 

マヤ「ぁ…………、ぅ…………。」ピクピク 【GAME OVER】

 

翠「………これは酷い。」

 

貴利矢「あれ?俺だけデジャブを感じる…………。」

 

璃々「それより、司。出発前にお風呂入ってきなさい。大方、先生としたのでしょう?」

 

ガルッチ&司「「なぜバレた!?」」

 

マヤ「全部、私のせいだ!ハッハッハッ!!wwwww」

 

 

『ブチッ!』

 

 

マヤ「あ、ごめんなさい。なので、またそれは────」

 

司「OSIOKIだ。先生、もう一度やるぞ。」

 

ガルッチ「ああ。ハイクを読め、マヤ。それだけは待ってやろう。」

 

マヤ「え、えーっとその…………。『許してヒヤシンス』!」

 

 

(グシャ!バキッ!ドゴッ!ズダンッ!!ズダダダダダダッ!!!【キメワザ!クリティカルクラッシュ!!】ズドォォォッ!!『ファイナルウェーブ!』ズギャァァァァァァッ!!!!【GAME CLEAR!】)(2度目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マヤ「」チーン 【GAME OVER】

 

紫乃愛「今のはマヤさんが悪いです。」

 

貴利矢「」チーン 【GAME OVER】

 

黎斗「って、九条貴利矢ァァァァァァ!?」

 

司「貴利矢が死んだ!?このろくでなし!!」

 

ガルッチ「あ、そっちはなんか巻き込まれた系。」

 

ノワール「貴利矢、ご愁傷様。」

 

 

next episode



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episode112 伊瀬黒絵のsin

優里音の罪に関しては、カット。因みに変身したのはこちら。


ラストサキュバス


キバキュバス2世(サキュバスとヴァンパイアの子)


変身者:風戸優里音


色欲のホムンクルスの『ラスト』と『七つの大罪』に出てくる『ゴウセル』の能力が使える。



仮面ライダーサキュバス ピュアエンプレスモード


ラストサキュバスの能力に加えて、反英霊『カーミラ』と『エリザベート・バートリ』の能力も加わってるため、『鮮血魔嬢(バートリ・エルジェーベト)』、『幻想の鉄処女(ファントム・メイデン)』が使える。


が、優里音本人は、カーミラの宝具を使うことは嫌がっている。


服装は、エリザベート寄り。


っとまあ、こんな感じです。


-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

ガルッチside

 

 

とりあえず、司と優里音の罪は乗り越えた。次は、恐らく………。黒絵だな。

 

 

黒絵「お兄ちゃん………。」

 

ガルッチ「………大丈夫、黒絵なら乗り越えられる。僕が一緒に居るから。」

 

黒絵「うん。」

 

マヤ「………もう端から見たら、兄妹ね。」

 

 

一応言うけど、兄妹居るからね?ケンジとか、ミストとか、姉さん(ラルッチ)とか、兄さん(ルッチ)とか。

 

 

司「……やっぱり、黒絵には勝てないのかな?」

 

翠「何かと、過去の境遇も似通ったところもありますしね。一度隠れ家で、先生の過去の話を聞いたところ、生まれた頃から誰も見てくれなかったようですし。」

 

珠月「先生も、辛かったんだね…………。」

 

紫乃愛「とにかく、先を急ぎましょう。」

 

黎斗「………貴利矢、ガルッチと黒絵を見てどう思う?」

 

貴利矢「………愛人、ってよりは、兄妹………だよな?」

 

黎斗「やっぱりそうだろうな…………………。」

 

 

なんか皆色々なこと言ってるけど、そんなに兄妹に見えるのかな?そう思いながら、先を進んでいくと、影が現れた。今度は、黒絵のようだ。

 

 

『凄いわ!また100点を取ったのね!』

 

『この前の全国模試じゃ1位だったし、やっぱりウチの子は天才だな。』

 

 

ガルッチ「あ。」

 

 

これあれだ。親バカって奴だな、これ。

 

 

『ご近所でも評判だもの。この前の三者面談では、神童なんて言われたのよ。子供なんて必要ないと思ってたけど、考えを改めなきゃいけないわね。

他の子より早く物書きを覚えたんだもの。』

 

 

そうでもなかった。ってか、子供なんて必要ないって、ひでぇなおい。

 

 

『俺も鼻が高いよ。ほら、前から欲しがってた人形だ。大切にするんだぞ。』

 

黒絵『………ありがとう、パパ。』

 

 

それが、バロンか。黒絵のお父さんからの贈り物だったのか………。

 

 

『全くもう、お父さんは勉強と関係ないものを買うんだから。黒絵が不真面目になったら如何するの?』

 

『ウチの黒絵なら、平気だよ。』

 

『それもそうね。有名な学習塾からお誘いが来てるから、明日の休日は一緒に行きましょう?

 

 

ああ、黒絵は私達の自慢の子よ。もっともっと勉強して、出来る子になってちょうだい!』

 

 

…………影は消えた。

 

 

ガルッチ「………褒めるのはいいけど、過大評価入れすぎだろ。確かに凄いけど、それが後にプレッシャーをかけるっていうのに……。まぁ、黎斗の場合は、自画自賛だしな。」

 

黎斗「ハッハッハ、神の才能を崇めるが良い!!」

 

貴利矢「いややかましいな、神。」

 

マヤ「黎斗の場合って、傲慢過ぎるけどね………。」

 

ガルッチ「けど、そのお陰で、このガシャット等があるからね。」

 

 

そう言いながら話していると、また影が現れた。今度は、黒絵とその母親の影だった。

 

 

黒絵の母『如何したの、黒絵?成績が下がってるじゃない。この前の模試は30位だったし、塾の先生も飲み込みが悪いって心配してたわよ?

 

 

何か悩みでもあるの?このままじゃ、ご近所の噂になっちゃうわ。』

 

黒絵『………難しくなったから。』

 

黒絵の母『もう、黒絵ったら冗談が上手なんだから。

 

 

貴方は天才なの。将来は誰にも真似できないような偉業を達成しちゃうのよ?こんな勉強で躓かないわ。』

 

 

………けど、天才でも限界がある。この親、全く気付いていない………。

 

 

黒絵の母『そうだわ!もっと勉強の時間を増やしましょう!お母さんが有名な家庭教師の先生を呼んであげる!そしたら、あっという間に成績も戻るわ!』

 

 

ガルッチ「…………そんなことしても、戻るわけじゃないのに。」

 

黒絵「………ママ、私を見てくれない。」

 

 

黒絵『でも───』

 

黒絵の母『黒絵はただ勉強していればいいの。他のことは、全部お母さんに任せておきなさい。』

 

黒絵『………ママの、為なら………。』

 

 

また影が消えたが、僕には少しいやな気持ちだった。

 

 

ガルッチ「………何も、勉強だけすれば良いって訳じゃないのに。黒絵だって、たまには遊びたいって思っていただろうに………。」

 

翠「先生って、子供とか居るんですか?」

 

ガルッチ「うん。基本的には自由に遊ばせてたり、鍛錬を手伝ったり、色々やってたけど、レアって子だけは、少し厳しく鍛えてたんだ。

結果的に、追い出させざるお得なくなったしね………。」

 

紫乃愛「そんな!何で追い出して────」

 

ガルッチ「僕だって、追い出したくなかった。けど、あの光景を見て、気付いたんだ。レアの苦しみを、全く理解していなかったって。」

 

璃々「でも追い出すのは酷でしょ?」

 

ガルッチ「こっちの法では重罪だったんだ。最悪死刑だって、あり得た…………。」

 

司「死刑って、何を如何したらそうなるんだよ!?いくら何でも酷いって!!」

 

ガルッチ「………だから僕は、必死で庇って庇って庇い続けた。せめてでも、償いとして…………。けどレアは、庇ってる僕を、止めさせた。

悪いのは、僕だったのに……………、レアは死刑から免れたものの、代わりに追放された………。」

 

マヤ「ガルッチ…………。」

 

ガルッチ「ごめん、先を進もう………。」

 

 

この子の母は、全く見てくれなかった………。そう思いながら先を進むと、影が現れた。今度は、黒絵の母親と父親だった。

 

 

黒絵の母『貴方がしっかりしないからでしょう!?見てよ、このテスト!クラスの平均点以下じゃない!!』

 

黒絵の父『黒絵の教育は君に一任してるだろ!?如何して俺が責められなくちゃいけないんだ!?』

 

黒絵の母『だから言ってるのよ!!貴方が協力してくれないから、黒絵の才能が埋もれてるんじゃない!!

 

 

黒絵は天才なの!トップ以外はあり得ないのよ!!だからこうして、私が一生懸命やってるんじゃない!!』

 

 

ガルッチ「…………違う。何で、何で黒絵を『見て』くれないんだ。」

 

曙「フェイカー………。」

 

 

黒絵の父『俺には仕事があるんだよ!!気楽にパートしてる君とは違うんだ!!』

 

黒絵の母『気楽にですって!?娘が落ち零れるかどうかの話なのに、私のことを責めるつもり!?

 

 

元々子供なんて要らなかったんだから…………、あの子は天才じゃなきゃいけないの!!普通の子なんて必要ないわ!!

 

 

それだけ言い残し、影は消えた。

 

 

紫乃愛「普通の子なんて必要ないなんて、酷いこと言いますね。」

 

黒絵「…………お兄ちゃん。」

 

ガルッチ「天才とか、普通とか関係ない。子を優しく、時に厳しく、そうやって育てるのが親じゃないのか?何で、何で黒絵を見なかったんだ…………。」

 

珠月「先生、大丈夫?」

 

ガルッチ「………珠月、僕は大丈夫。心配してごめん。」

 

貴利矢「おい、とりあえず此奴を飲め。」

 

 

貴利矢から渡された物は、僕のお気に入りの『ファンタ ブラッドオレンジ味』だった。

 

 

ガルッチ「ありがとう、貴利矢。」

 

マヤ「いつの間に!?」

 

貴利矢「隠れ家から持ってきた。」

 

黎斗「炭酸抜けてないよな?」

 

貴利矢「まだそんなに時間たってないし、大丈夫だ。」

 

ガルッチ「やっぱ、うまいな。ブラッドオレンジ。」

 

 

とりあえず、ファンタ飲んで、一旦落ち着くことが出来た。

 

 

ガルッチ「多分次が最後だ。黒絵、覚悟はいい?」

 

黒絵「うん。辛いけど、お兄ちゃんと一緒なら、私は頑張る。」

 

ガルッチ「そうか。んじゃあ、行くぞ。」

 

 

ファンタを飲み干した後、ペットボトルを消滅させ、最後のエリアに到着した。そこに居た影は、黒絵だった。

 

 

黒絵『また、点数下がってる………。』

 

バロン『ご主人は気にするなよ。今回のテストは難しくしたって、先生が言ったんだろうが。』

 

黒絵『でも、分からない事が増えてる………。黒絵は、天才じゃなきゃいけないのに………。』

 

バロン『んじゃ、明日から頭を切り替えて猛特訓だな。

 

 

ご主人なら出来るって。この俺様が見守ってやるから、分からないところを重点的に復習し───』

 

 

『パリンッ!』

 

 

何かが割れる音が聞こえ、振り向くと黒絵の両親が喧嘩していた。

 

 

黒絵の父『いい加減にしろよ!!何でもかんでも、俺に責任を押しつけるな!!』

 

黒絵の母『だったら、話し合いに参加しなさいよ!!黒絵が天才じゃなくなったら、貴方のせいなんだから!!』

 

 

ガルッチ「………。」

 

黒絵「パパ………、ママ………。」

 

 

黒絵『まだ頑張れる………、まだ頑張れる………、まだ頑張れる………、まだ頑張れる………、まだ頑張れる………、まだ頑張れる………、まだ頑張れる………─────』

 

 

………黒絵は、母親の期待を答えるために、何度も自己暗示を繰り返していた。自分が壊れてしまっても、母親の期待を答えようとしていた…………。

 

 

黒絵『もっと、もっと勉強しなくちゃ…………。パパとママの為に、頑張らなくちゃ………。』

 

 

そして、黒絵の影が現れた。

 

 

影黒絵「天才なんていない。黒絵はただの凡人。記憶力が他の子よりいいだけで、他に秀でた部分なんてない。」

 

黒絵「…………。」

 

影黒絵「トップに留まるには、勉強しかないのに、パパとママの期待を裏切って、あんな点数を取るなんて………。」

 

 

司や優里音の時と同じように、『セブンシンカレクイエムガシャット』が飛び出し、そのスイッチを押すと、解答用紙が目の前に現れた。

 

 

黒絵「………それって、確か。」

 

影黒絵「全ての元凶………、黒絵が死んだ理由………。最初の問題が解けなくて、いくら考えても分からなくて、そのままチャイムが鳴った。

最後に回せばよかったのに、あの時の黒絵は、頭が真っ白で、ギリギリで、満点を取ることしか考えなくて………。

 

 

そこで、壊れちゃった………。

 

黒絵「………うん、そうだね。」

 

影黒絵「黒絵はまだ覚えてる。ピチョン、ピチョンって、バケツの中に溜まった"もうやだ"が、一気にあふれた感覚を………。

 

貴方は地獄に落ちたけど、黒絵は違う。こうして死んで、全てから解放された。ここならもう、頑張らなくて良い………、地獄にあるどんな苦しみも、現実よりはずっといい─────」

 

黒絵「……………確かにね。」

 

影黒絵「貴方はよくやった。また頑張る必要なんてない。」

 

黒絵「けど、ごめんなさい。」

 

影黒絵「え?」

 

黒絵「黒絵は、死なない。死ぬわけには、いかない………!」

 

 

すると、解答用紙が光に包まれ、黒絵の腰には、ゲーマドライバーの色違いがつけられていた。そして、黒絵が持ってた『グラトニーマジシャンガシャット』も光り、『ガシャットギアデュアル』に変わった。いや、4つに分かれてるから、『ガシャットギアクワッド』かな?

 

 

黒絵「確かに、生きるのは怖い。頑張るのは、もっと怖い。でも、死ぬのは………もっともっと怖い。」

 

影黒絵「嘘。あれ以上に怖いものなんてない。」

 

黒絵「ある。だって、お兄ちゃんが………、『ガルッチお兄ちゃん』が、悲しむから………。翠も、優里音も、珠月も、司も、璃々も、紫乃愛も、曙達も、黎斗先生も、貴利矢先生も………。パパとママもきっと……。」

 

マヤ「あれ?私、はぶられてない?」

 

黒絵「だから死ねない!黒絵は、どんなに辛くても、苦しくても、悲しくても、お兄ちゃん達のために、絶対に生きる!!

 

影黒絵「そんなことしても、パパとママは振り向かないのに………。」

 

黒絵「そうかもしれない。けど、黒絵は何もしてない!だから、もう一度、ううん、何度でも頑張る!!

 

ガルッチ「黒絵………。」

 

影黒絵「黒絵がおかしくなった…………。また同じ事の繰り返しになるのに、また壊れたんだ………。

 

 

直さなきゃ…………!また辛い思いをする前に、黒絵が直さなきゃ!!

 

黒絵「お兄ちゃん!一緒に、一緒に戦って!!」

 

ガルッチ「ああ、勿論だ!!」

 

 

ホープレガシー!

 

 

セブンヴァーチェロンド!

 

 

ガルッチ「『大神』!」

 

 

【【シャイニングガッシャット!!】】

 

 

黒絵「『暴食』、『節制』………。そして、『怠惰』、『勇気』!」

 

 

【クワッドガッシャット!】

 

 

ガルッチ&黒絵「「『超変身』!!」」

 

 

【【ガッチャーン!】】

 

 

【レベルアップ!】

 

 

【マザルアップ!】

 

 

巡る歴史!希望の騎士!ホープレガシー!

 

 

【ア ガッチャ!ミカエル!ウリエル!ラファエル!ハニエル!ザドギエル!メタトロン!ガブリエル!エンジェル!ロンドを奏でろ!七つの美徳!セブンヴァーチェロンド!

 

 

暴食の罪、魔導士!節制の美徳、僧侶!怠惰の罪、黒魔道!勇気の美徳、白魔道!罪と美徳の融合!シンカヴァーチェセージ!

 

 

黒絵の衣装が変わり、なんと僕の友人であり王である英霊『ギルガメッシュ』のキャスターバージョンの衣装を着込んでいた。

けど、『シェヘラザード』の力、イリヤの力も感じた。ってか、『ニトリクス』も!?どんだけ力が備わってんだ!?

いやいや、それはいい。とにかく、行くか。

 

 

ガルッチ「行くよ、黒絵。」

 

黒絵「うん。もう一度、頑張ってみる!!黒絵を、乗り越えるために!!」

 

影黒絵「そんなこと、させない!!」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

影黒絵「もう辛い思いをさせないから、もう頑張らなくても良いから、お願いだから、もう頑張らないで!!」

 

 

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グラトニーマジシャン→仮面ライダーマジシャン


シンカヴァーチェセージゲーマーLv175


変身者:伊瀬黒絵


グラトニーマジシャンの能力に加えて、怠惰のホムンクルス『スロース』と『七つの大罪』に出てくる『キング』の『災厄(ディザスター)』の能力が扱える。
それだけでなく、英雄王『ギルガメッシュ』のキャスターと、『シェヘラザード』、『ニトリクス』、そしてプリヤ世界の『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』の宝具を使用することが出来る。


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episode113 伊瀬黒絵のDetermination

BGM fate/Extra 『6回戦サーヴァント戦』


-深海-

 

 

影黒絵「全部、凍っちゃえ!何も、何もしなくて良いから!」

 

ガルッチ「させるか!『炎王鉄槌(ストライク・ブレイズ)』!」

 

黒絵「当たって!『砲撃(ファイア)』!」

 

 

3人が居るSTAGEは、fate/Extraの世界にある『南国の深海』。かつてこの場所は、岸波士郎、白野凛、遠坂凛、ラニ=Ⅷ、そしてそのサーヴァント達が戦ったところである。

互いに友人であり好敵手であった4人は、生き残るために、必死に足掻き、足掻いて、足掻き続け、岸波と白野は、遠坂とラニを倒し、先へと進んだ。

今ここに、黒絵は自身の影を乗り越えるために、影の黒絵は自身をこれ以上進ませないために、ガルッチは黒絵を守り皆一緒にヨミガエリを果たすために、哀しく、熱い戦いが始まっていた。

 

 

影黒絵「なんで、なんで抵抗するの?もう頑張らなければ、苦しい思いを、しなくて良いのに……。なんで進もうとするの!?」

 

黒絵「………現世に戻っても、辛いことばかりかもしれない。けど、お兄ちゃんは、お兄ちゃんだけは、どんな辛い事があっても、ずっと立ち向かい続けていた。お兄ちゃんも、逃げたいって思ってた。

 

 

だけど、それでも頑張って突き進んでいた!どんなに辛い思いをしても、どんなに苦しい思いをしても、お兄ちゃんは皆のために戦ってきたの!!

 

 

だから、今度は黒絵が、お兄ちゃんの恩返しをする番。お兄ちゃんの為に、私はヨミガエリを果たす!!永劫神力雪華凍風・閃光(エターナルフォースブリザード・スパーク)』!!

 

影黒絵「そんな、そんなこと、そんなこと、させない!!お願いだから、もう頑張らないで!!!『怠惰の凍土世界(スロース・ブリザードワールド)』!!!

 

ガルッチ「光り、輝け、煌めけ、その祈りをここに。我らを守れ!『我が七つの神はここにありて(リュミノジテ・ヴェルチュ・エテルネッル)』!」

 

 

影の黒絵はステージそのものを凍らそうとするが、ガルッチの技がぶつかり、防がれてしまう。

代わりに、黒絵の放つ氷の閃光が放たれ、影の黒絵に当たろうとする。だが、ギリギリでその攻撃をよけ、複数の魔弾を放つ。

それを守ろうと、ガルッチはジャンヌの旗を立てて守る。

 

 

黒絵「お兄ちゃん!」

 

ガルッチ「黒絵、僕が君を守る!!君が諦めず、戦い続ける限り、何度だって守る!!疑似宝具(イマジナリー・ファンタズム)展開!『白き聖杯よ、謳え(ソング・オブ・グレイル)』!」

 

 

ガルッチの目の前に黄金の聖杯が現れ、黒絵と一緒に光に包まれる。疑似ではあるものの、ガルッチが生み出した聖杯は本物。だが、使用と同時に砕け散る。

その代わり、2人の魔力は倍以上に上がる。

 

 

影黒絵「やめて、ねぇ………、お願いだから………。もう、やめてよ。辛い事ばかりだよ?また壊れちゃうのよ?

黒絵は、そんなの見たくない!お願いだから!やめてよ!!」

 

ガルッチ「…………それでも。」

 

黒絵「…………黒絵達は。」

 

黒ガル「「先へ進まなくちゃならない!!」」

 

 

【ガッチョーン………、カミワザ!】

 

 

【ガッシューン………、ガッシャット!キメワザ!】

 

 

黒絵「行くよ、お兄ちゃん。」

 

ガルッチ「………ああ、一緒に。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

シンカヴァーチェ!!

 

 

ホープロンド!!

 

 

クリティカルバーストストライク!!!】

 

 

互いに手をつなぎながら飛んで、影の黒絵に突っこんでいく。影の黒絵は、複数の魔弾を飛ばし続けるも、手が震えすぎて、全く当たることなく──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ギュッ』

 

 

影黒絵「えっ?」

 

 

何故か黒絵とガルッチに抱き締められた。

それと同時に、元の場所に戻った。

 

 

BGM終了

 

 

-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

司「へ?」

 

マヤ「え?」

 

貴利矢「は?」

 

黎斗「………なるほど、なかなか面白い事してくれたな。」

 

 

3人が戻り、その光景を見た全員(黎斗は関心)滅茶苦茶呆然としていた。

 

 

影黒絵「な、何で…………。何で、抱き締めてるの…………?」

 

ガルッチ「………確かに、変かもしれないけど。」

 

黒絵「黒絵とお兄ちゃんが、決めたことだから。

 

 

貴方の言うとおり、現世に戻っても、辛い事ばかりかもしれない。もしかしたら、お兄ちゃんのような人生を待ってるかもしれない。

でも、黒絵は頑張る。もう、諦めたりしない。何度も何度も立ち向かうって、お兄ちゃんと約束した。

 

 

貴方の優しさも、理解してくれたけど、ごめんなさい。黒絵、先に行かないと………。」

 

影黒絵「この先が、地獄以上の苦しみが、待っていても?」

 

ガルッチ「僕が生きている限り、守ってみせる。」

 

影黒絵「……………分かった。………先生、黒絵を、お願いね。」

 

 

すると、優里音の影や司の影と違って、安らいだ顔をしながら、光の粒子と共に消えていった。

 

 

ガルッチ「…………安らかに、眠りについてくれ。影から生まれた、伊瀬黒絵。」

 

黒絵「………お休みなさい、『黒絵』。」

 

珠月「黒絵ェェェェェェ!」

 

黒絵「えっ?」

 

 

『ムギュゥ!』

 

 

影が消えると同時に、珠月は黒絵に抱き締め、紫乃愛達から賛美を送った。そんな時、黒絵の中から蝶が飛び、黎斗が持つガシャットの中に入っていった。

 

 

ガルッチ「お疲れ様、黒絵。よくやった。」

 

黒絵「えへへ、お兄ちゃんのお陰。」

 

マヤ「もう愛人より、兄妹で合ってるよね?(・_・;)」

 

貴利矢「兄妹じゃなく、義兄妹だね。最も、ガルッチは義理の姉がいるけどね。」

 

黎斗「………私も、考えようかな。」

 

貴利矢「?」

 

黎斗「………私と共に生きる女を探しに。」

 

 

黎斗の一言で、この場、いや今アギラ達がいる場所でも凍った。

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「……………黎斗?何つった?」

 

黎斗「いやだから、私と共に生きる女を探そうかなって。」

 

貴利矢「…………神?お前、大丈夫か?」

 

 

いやいやちょっと待て?貴利矢の言うとおり、ホントにどうした?黎斗が、嫁探し?

 

 

正宗「ちょっと待て!黎斗!?結婚でも考えているのか!?お父さん聞いてないよ!?」

 

マヤ「正宗!?」

 

ガルッチ「ってかお前、敵だろ!?何で来た!?」

 

正宗「マヤ、ラッシュマッチレス。君達は黙ってて!!黎斗、考え直してくれ!結婚したら、私が正真正銘のお爺ちゃんになっちゃうじゃないか!!」

 

ゼロノス『嫁候補って、俺未だに恋人すらいないってのに抜け駆けする気か!?』

 

黎斗「何を言う。神である私だって、恋人ぐらい欲しいときがある。」

 

貴利矢「正気か!?」

 

黎斗「私は何時でも正気だ。」

 

正宗「認めません!!他の人たちが認めても、パパは認めませんからね!?」

 

貴利矢「息子を散々殺しまくったあんたが言うことか!?」

 

 

おいおい、良い雰囲気が、黎斗の一言でぶっ壊れたよ。ってか、正宗は親バカかよ。流石に引いたぞ?

 

 

正宗「駄目ですからね!?結婚なんて、パパが絶対に許しません!!」

 

ガルッチ「黎斗が、嫁探しねぇ………。ゼロノス、どうせならそっちも探したらどうだ?」

 

ゼロノス『出来ることなら作りたいよ!!けどなぁ、俺と黎斗は『バグスター』だぞ!?恋人なんて出来ても、子供は─────』

 

クリムゾン『おーい、兄貴。俺今からデートしてくる。』

 

 

ジャック、お前いつの間に彼女作ったんだ?

 

 

クリムゾン『後そうそう、ラブホも行くかもしれねえから、帰ってくるのは、明日になるかも。』

 

ゼロノス『(°д°)』

 

ガルッチ「ジャック、一応言うけど、妊娠対策とかは─────」

 

クリムゾン『しねえぞ?彼女も孕む気満々っぽいし。いずれ結婚の話もするかもしれねえな。』

 

ガルッチ「マジかよ。」

 

黎斗「っというわけで、帰ったら早速嫁探しする。」

 

正宗「許しませんって言ったでしょう!?パパは絶対に認めませんし許しませんからね!?」

 

ガルッチ「………駄目だこの親ばか。」

 

 

その後、このゲームが終わると同時に、黎斗が嫁探しをするという話題が、全次元中に広まったことは、また別の話。

 

 

そしてようやく正宗が帰り、僕達は隠れ家に戻った…。

 

 

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episode114 Pureloveな黒絵

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

いやぁ、いきなり黎斗があんなこと言い出したから、滅茶苦茶ビックリしたよ。いや正宗が来たこと自体がビックリなんだけど………。

 

 

『カポーン』

 

 

んで現在、一人で風呂入ってます。まぁ1番風呂は、紫乃愛のようで、司も優里音、璃々は珠月と一緒に、翠と黒絵は最後って言ってたけど、よかったのかな?

まぁ、気にしないけどね。

 

 

まぁでも、風呂入ってたら、凄く眠くなって…………。

 

 

ガルッチ「………。」ブクブク

 

 

『ガラッ』

 

 

ん?誰か入ってきて────

 

 

黒絵「お兄ちゃん、入るよ~。」

 

ガルッチ「ッ!?」

 

 

ちょ!?黒絵がいきなり入って────

 

 

『ウマル~ン』

 

 

ガルッチ「うぉ!?って何今の効果お────」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

黒絵「お兄ちゃん!?」

 

 

【GAME OVER】

 

 

って、なるか!!こんな死因いやだよ!?運悪くすべって頭をぶつけて死亡とか、最悪な死に方じゃないか!!

 

 

ガルッチ「いててて、く、黒絵?ど、如何した?最後に入るんじゃ………。」

 

黒絵「そのつもりだったけど、お兄ちゃんと一緒に、入りたくて………。って、お兄ちゃん?だ、大丈夫?頭から、血が…………。」

 

ガルッチ「あ、あらぁ………。」

 

 

やばい、さっき滑ったのか、頭に血が流れちゃったか。一応木製だけど、滑るときって、あるんだな。

まぁでも、すぐ治ったけど、また洗わないと…………。

 

 

ガルッチ「でも大丈夫、もう治ってるから。」

 

黒絵「ほ、ホント?」

 

ガルッチ「もう痛みも平気だしね。けど、血が髪に着いちゃったし、洗い直さないと………。」

 

黒絵「じゃあ、洗いっこしよう?」

 

 

なんか最近、黒絵が積極的になってる件について。いや、イヤじゃないけど、というかどんどん甘えちゃっていいけど、変に意識しちゃう………。

 

 

 

 

 

 

 

─しばらくお待ちください…………。─

 

 

 

 

 

 

 

『カポーン』

 

 

ってな訳で、お互い洗いっこした後、一緒にお風呂に浸かっています。

 

 

ガルッチ「司、優里音、黒絵の試練をクリアして、後は紫乃愛、璃々、翠、そして珠月の4人のみ。そうすれば、お姉ちゃんの前世が見えるのか…………。」

 

黒絵「………フフッ。」

 

ガルッチ「ん?」

 

黒絵「なんだか、新鮮。お兄ちゃんが、お姉ちゃん呼びするのって。」

 

ガルッチ「そうか?けどまぁ、英竜お姉ちゃんだからかな………?少し、甘えたくなる気がして………。姉さんとかいるけど、ちょっと性癖がねぇ…………。(・_・;)」

 

黒絵「そ、そうなんだ…………。」

 

 

けど思ったんだが、何でみんな僕と黒絵と一緒にいるときは兄妹とか言ってるんだ?愛人関係のはずなのに、兄妹に見えちゃうのかな?

まぁ髪の色も似てるし、翼のヘアゴムを外せば、セミロングになるけど、そんなに兄妹には見えないと…………。

いや黒絵がお兄ちゃんって言ってる時点で、もう兄妹に見えるのかな?妹、いるのに。

 

 

黒絵「ねぇ。」

 

ガルッチ「?」

 

黒絵「黒絵達のヨミガエリを終わらせたら、帰っちゃうの?」

 

ガルッチ「…………そうなるな。何しろ、今僕が相手をしている敵はやばい奴で、下手したら全てが絶望に飲まれる事になるしね…………。

 

 

最も、創造王神になった僕は、更に大変な敵と戦うことになるし………。」

 

黒絵「………。」

 

ガルッチ「それが終わったら、僕は今度こそ、消えて亡くなるかもな。跡形もなく、存在そのもの、何処にも─────」

 

 

『ギュッ』

 

 

ガルッチ「黒絵?」

 

黒絵「悲しいこと、言わないで………。お兄ちゃんがいなくなったら、黒絵………、悲しい………。」

 

ガルッチ「…………分かってるさ。僕だって、ずっと生きたい。けど、いつか終わりを告げなきゃならない………。僕の人生は、そうやって作られてるようなものだ────」

 

黒絵「そんなことない。お兄ちゃんは、お兄ちゃんだよ。作られたとか、神様とか、関係ない。どんな時でも、お兄ちゃんなんだから。

 

 

もう、卑下しないで。私、お兄ちゃんが悲しむところを見るの、イヤだから………。」

 

 

あちゃー、これ本格的にまずいな。そう言われてくると、ホントに死にたくなくなるじゃないか…………。

まだまだ死ねないな。フランも、こいしも、イリヤも、お姉ちゃん達も悲しんじゃうし、その日が来るまで、死なないようにしないと…………。

 

 

ガルッチ「分かったよ。生きて帰るときまで、ずっと一緒に居てやるから。」

 

黒絵「ホント?」

 

ガルッチ「うん、ずっと一緒。あと、ありがとう。こんな僕を、作り物でなく、一人の存在として見てくれて。」

 

黒絵「ううん、お礼を言うのは、黒絵の方。黒絵を、ここまで成長させてくれて、いっぱい守ってくれて、本当にありがとう。

 

 

今度は、黒絵がお兄ちゃんを恩返しする番。お兄ちゃんが守ってくれた分、私が────」

 

 

言い掛けてた時、黒絵の胸から、黄色い光が放っていた。

 

 

黒絵「な、何これ?」

 

ガルッチ「これって、一体?」

 

 

そこから何かが出てきて、僕がそれに触れると、何とカプセルが現れた。そこに描かれていたのは、『アーサー・ペンドラゴン』だった。

 

 

アーサー『やぁ、初めましてと言うべきかな?『ボーイズライザー』のマスター。』

 

ガルッチ「(°д°)」

 

アーサー『あれ?マスター?どうかしたの?もしかして、自己紹介から先─────』

 

ガルッチ「何故に、アーサー王?ってか、何故黒絵から!?」

 

アーサー『あー、実はというと、彼女が生まれた時から、ずっと籠もってたんだけど、あれだけの絶望に落ちちゃって、出ることもままならなかったんだよね。』

 

 

ん?生まれた時からってことは…………。

 

 

ガルッチ「まさか、全部見てた?その、黒絵と…………、セックスしてるとこも。///」

 

アーサー『? 駄目だったの?』

 

黒絵「(°o°)」

 

ガルッチ「(°д°)」

 

アーサー『あの、お二人さん?』

 

黒ガル「「変態だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」

 

アーサー『ちょ!?ちょっと待っ────』

 

 

『ザッパーン!』

 

 

アーサー『○※△☆♪Ω♯〒♀¥〆!?!?!?』ブクブク

 

 

こ、此奴!?平然とセックス見てるとか、とんだ変態アーサー王じゃねえか!?とりあえず、黒絵と一緒に、カプセルをお風呂に押しつけていたけど、此奴泡吹いてるんだけど!?

 

 

紫乃愛「ど、如何しました先生──────」

 

翠「って、黒絵さん!?何故先に入ってるのですか!?」

 

貴利矢「何の騒ぎ──────」

 

4人「「「「あ。」」」」

 

貴利矢「…………俺、お呼びじゃなかったか。ってな訳で。」

 

 

【爆走バイク!】

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!】

 

 

紫乃愛「あ、逃げないでください!!」

 

 

『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

 

『開眼!プライド!』

 

 

『傲慢無礼!我一人!』

 

 

翠「いくら貴利矢さんでも、覗いたことは許しません!」

 

 

『Driver On! Now!』

 

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

 

『スロース! Now!』

 

 

………今更だけど、紫乃愛と翠、いつの間に『セブンシンカレクイエムガシャット』使ったの?

 

 

黒絵「………行っちゃった。」

 

ガルッチ「………そうだね。せめて、閉めて欲しかった。」

 

アーサー『☆♪Ω♯〒♀¥〆☆♪Ω♯〒♀¥〆!?!?!?』ゴボゴボ

 

 

まいっか。とりあえず僕と黒絵は、その変態カプセルを出してからあがった。因みに、逃げていた貴利矢だったが…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴利矢「す、すんません…………。」ピクピク 【GAMEOVER】

 

黎斗「………何やってんだ、九条貴利矢。」カタカタ

 

 

言うまでもなく、ボロボロにされました。(GAMEOVERだが、残機は減ってない。)

 

 

ガルッチ「黎斗、ちょっといいか?」

 

黎斗「どうかしたか?」

 

ガルッチ「黒絵の中から、変態カプセルが出てきたんだ。」

 

アーサー『ど、どうも。』

 

黎斗「ほう、興味深い。少し調べさせてもらう。」

 

アーサー『私変態じゃないのに…………。』

 

 

なんか言ってる気がするが、気のせいということにしよう。

 

 

黒絵「翠、お風呂入って。」

 

翠「分かりました。」

 

 

黒絵がそう言うと、翠は風呂に入っていった。とりあえず、あのカプセルは今までの中では見たことがなかった。

 

 

黎斗「なるほど、このカプセル………。驚けガルッチ、このカプセル強力だぞ?君が持っていたカプセルの中で、強大なパワーを秘めている。」

 

ガルッチ「マジで?」

 

黎斗「それと、これを調べたお陰で、このカプセルみたいなものが複数存在すると分かった。闇の力もあれば、これのように光の力もあるようだ。

 

 

ただ、問題なのが、誰がそれに宿していて、どんなカプセルなのかが、分からないと言うことだ。そして今、私専用のガシャットと、貴利矢専用のガシャットを生み出している。」

 

ガルッチ「何のガシャット?」

 

黎斗「私のは、『マーベルオールスターズガシャット』。貴利矢は『DCコミックスオールスターズガシャット』。この二つを作っていたところだ。」

 

 

こ、この神。マジの目をしていやがる!!

 

 

ガルッチ「大丈夫なのか?」

 

黎斗「任せろぉ。全王神でさえ超える奴だとしても、神の才能を持つ私がっ、作り出してやる!!!

 

 

TOAAとやら!!見ているがいいぃぃ。この私が、マーベル勢とDCコミック勢達の能力を使ったガシャットを、生み出してやる!!!

 

 

私こそ、神だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!ヴァーハッハッハッハッハッハッハッハ!!アーハハハハハハハハハアーハハハハハハハハハ!!!!!

 

貴利矢「おい、うるさい。」

 

 

『ポコッ』

 

 

黎斗「あだっ!?」

 

紫乃愛「今は私達だけではありますけど、出来れば大声で出すのやめてください。夜中ですよ?」

 

黎斗「すまん………。」

 

 

そんなこんなで、僕と黒絵は先に部屋に戻っていった。

 

 

ガルッチ「黎斗の奴、もうあれガチな奴じゃないか。下手すりゃTOAAでも戦えるんじゃないかって思っちゃいそうだ。」

 

黒絵「黎斗先生、無茶しすぎ…………。」

 

ガルッチ「確かに………。でも、あれだけの技術あったら、本当にやりかねないよ………。もうちょっと、残機増やしたら良いのに…………。って思ったが、残機増やすっての考えなかったのかな?」

 

 

まぁ後で、黎斗に伝えるとしてっと。

 

 

アーサー『ところで、一つ聞きた────』

 

エミヤ『失礼だが、ここは空気を読んでもらおうか。』

 

アーサー『え?ちょ、ちょっと!?』

 

フレディ(原作)『そうそう。こう言うのは、空気を読むのが、大事だぜ。』

 

ティーダ『そうっすよ。』

 

アーサー『いや、お願いだから────』

 

ジェクト『お願いもあるか。』

 

アーサー『待ってェェェェェェ!!!!』

 

 

…………なんか変態カプセルの声が聞こえた気がするけど、どうやら他のカプセルが止めてくれたようで安心した。

 

 

黒絵「それで、お兄ちゃん。今日も、してくれるの?///」

 

ガルッチ「するに決まってるでしょ?ってか、ホントに積極的だな………。(///_///;)」

 

黒絵「お兄ちゃんと一緒、だからかな?/// それに………、お兄ちゃんとくっついてた時から、準備………、出来てる………。///」

 

ガルッチ「そうか……。///」

 

 

うん、原作だったらこんなのなかったな。大方、お仕置きとかだと思うんだが………。

 

 

黒絵「そ、それと………。///」

 

ガルッチ「?///」

 

黒絵「で、出来れば……、お、お仕置きも………含めて、エッチ………、したいな………。//////」

 

 

え?お仕置き含めてだって!?ってか、懇願しているような目をしている!?い、一体何故?

 

 

って、何だ?

 

 

『伊瀬黒絵:ドM属性』

 

 

いや何これ?いきなりドM属性って出たんだけど、もしかして、今までのお仕置きと関係してる?

 

 

黒絵「お兄ちゃん………、お願い…………。///」

 

 

【クリティカルラブ!】

 

 

ガルッチ「ゴフッ!?」【GREAT!】

 

 

【魅了の一撃!】

 

 

ガルッチ「も………………、もう…………。//////」フルフル

 

黒絵「お兄ちゃん?//////」

 

 

『カチッ』

 

 

ガルッチ「もう滅茶苦茶にしちゃうからねぇぇぇぇ!!!//////♡♡♡♡」

 

 

黒絵の懇願には、勝てなかったよ………。もう発情期が強制発動したし、多分これ、お互い凄いことになりそうだなぁ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っとまあ、後はご想像でお願いしますが、言うなればだが…………。僕は黒絵をお仕置きしながら、滅茶苦茶セックスしまくったとしか、言いようがないけどね………。

 

 

next episode




プライド魂


変身者:秋月紫乃愛


傲慢の罪を持つ『エスカノール』の能力『太陽(サンシャイン)』と、始まりのホムンクルスこと『プライド』の能力を持っている。
戦国BASARAに出てくるお市のように、影を使った攻撃も出来、太陽の使った攻撃と相性がいい。


スロースリング


変身者:椎原翠


怠惰の罪を持つ『キング』の能力『災厄(ディザスター)』と、怠惰のホムンクルスこと『スロース』の俊敏な動きが出来る能力を持っている。
災厄(ディザスター)』はともかく、『スロース』の能力は、体力があまりない翠と相性が悪く、素早く動けるのは、数秒間しかできない。
が、1~3秒間だけ、光速並みの早さになって、攻撃を仕掛けることが出来る。


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episode115 来島珠月のsin

-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

ガルッチside

 

 

とりあえず休憩が終わり、隠れ家から出た僕達。今クリアしたのは、司、優里音、黒絵の3人。次は誰だろうと思いながら、先へと進んだ。

 

 

珠月「ねぇ、先生。」

 

ガルッチ「?」

 

珠月「司お姉ちゃんや優里音お姉ちゃん、黒絵の影達が、ある程度話した後、決まってあのガシャットが出てきてるよね。」

 

ガルッチ「『セブンシンカレクイエムガシャット』か。それがどうかしたの?」

 

珠月「そのガシャット、何処で手に入ったの?」

 

 

何処って言われてもねぇ………。

 

 

ガルッチ「少なくとも、僕は知らないんだ。流石の黎斗も作ってないし、地獄に居た頃の僕は、いつの間にか『セブンヴァーチェロンドガシャット』と一緒にあったんだ。

 

 

何のために、僕の手元にあったのかは分からなかったし、どうしてここで使うことになったのか、未だに分からないんだ。」

 

璃々「ですが、必ず何か意味があるはずです。それらが出てきて、貴方に使わせる理由が。」

 

ガルッチ「そう言うものなのかな?」

 

貴利矢「まぁ、それは良いとして、そろそろ影が現れるポイントに着くぞ。」

 

 

貴利矢の言うとおり、先へと進むと、2つの影が現れた。そのうち1つが、珠月だというのが分かり、その隣が、恐らくお婆ちゃんであるのがわかった。

どうやら今度は、珠月の罪のようだ。

 

 

祖母『ここがお婆ちゃんの家だよ。自分の家だと思って、くつろいで頂戴ね?』

 

珠月『……………おかーさんとおとーさんは?』

 

祖母『お仕事だよ。今頃は汗水垂らしながら、珠月を心配してるんじゃないだろうかね。』

 

珠月『そう…………なんだ…………。』

 

祖母『きっとすぐに戻るよ。珠月みたいな可愛い子を、置いていくはずがないだろう?』

 

珠月『わーい!(^O^) ミズキ、今日からこんな広いお家に住めるんだー! 自分のお部屋もあるんだよね!?お婆ちゃん、早く案内してして~!』

 

祖母『慌てないの。お婆ちゃんのお家でもあるんだから、決まりもきちんと守るんだよ?』

 

 

その後、2つの影は姿を消した。

 

 

ガルッチ「お婆ちゃん、か。………元気かな?」

 

珠月「先生って、お婆ちゃんいたの?」

 

紫乃愛「どれだけ家族いるんですか…………?」

 

ガルッチ「案外複雑なものだよ?それでも聞く?」

 

紫乃愛「…………やめておきます。」

 

貴利矢「此奴の家族構成、俺も見たけどさ、相当複雑過ぎた。こんな家族構成見た事ねえよ。」

 

黎斗「転生者とも結婚してるしな………。」

 

 

そこは気にしないで欲しかった………。少しテンション下がるも、先に進む。するとまた、珠月と珠月のお婆ちゃんの影が現れた。

 

 

祖母『珠月、そこに座りなさい。

 

 

先生から聞いたよ。クラスのお友達に怪我させられたんだって?前にもお婆ちゃんの知らないところで怪我してたけど、同じ子にされたの?まさか、イジメじゃないだろうね?

 

 

お婆ちゃんからお願いしたけど、お友達を選びなさい。あと、お部屋の片づけしなかったけど………。』

 

 

珠月『違う!珠月が勝手に転んだだけだもん!みんなと一緒に遊んでただけ!イジメじゃないもん!

 

 

お婆ちゃんは余計な事しないで!あれしろ、これしろって、いつもうるさいの!』

 

祖母『珠月………。』

 

 

そして再び消える。どうも、珠月のお婆ちゃんは、珠月のこと心配で心配でたまらなかったようだ。

 

 

ガルッチ「けど、何でそんなに心配していたのかな…………。」

 

マヤ「何か意味があるのかな?」

 

珠月「分からない…………、あの時のミズキは、余計なことして欲しくなかったし。」

 

 

色々と考察していると、また次の影が……………って。

 

 

『『■■■■■■■■■■!!!!!』』

 

ガルッチ「………空気読め。」

 

珠月「邪魔しないで!!」

 

 

『シグナルバイク!シフトカー!』

 

 

珠月「『嫉妬』!『変身』!」

 

 

『ライダー! エンヴィー!!』

 

 

珠月「ミズキは、先に進まなきゃいけないの!!こんなところで、立ち止まるわけには、いかないんだ!!」

 

 

『必殺!フルスロットル!』

 

 

珠月「『嫉妬・乱れ牡丹』!!

 

 

あ、あらぁ………、瞬殺しちゃったよ。ん?元の影に戻った?

 

 

『産むんじゃなかった…………。』

 

 

え?どういうこと?産むんじゃなかったって、一体?

 

 

珠月「先生!先に…………、先生?」

 

ガルッチ「あ、ごめん。進もっか。」

 

 

あの影が言ってた意味って、一体何だったんだ?その疑問が拭えないまま、先へ進めると、再び珠月とお婆ちゃんの影が現れた。よく出るなぁ………。

 

 

祖母『もうこれで5回目だよ。どうしてお婆ちゃんとの約束を守ってくれないの?暗くなる前に帰る、お掃除は交代する、夕ご飯は一緒に作る。

 

 

お婆ちゃん、難しいこといったかい?』

 

珠月『やれば良いんでしょ、やれば。ミズキはお手伝いさんじゃないのに、いっつも小言ばっかり。』

 

祖母『珠月にはね、何でも出来る子に育って欲しいのよ。そしたら、もしもの時に安心でしょう?

 

 

お婆ちゃんも、急に家を空けることがあるの。その時は、親戚の人にお願いするかもしれないけど────』

 

珠月『…………やっぱりそうだったんだ。お婆ちゃんも、ミズキが邪魔なんだ!おとーさんもおかーさんと同じように、捨てるつもりなんだ!!』

 

 

珠月、それは違う。捨てるとは絶対に違う。お婆ちゃんは、珠月のこと心配で───

 

 

珠月『だからミズキに、あれしろこれしろってイジワルしたんだ!ミズキが出来ないと知ってたから!!』

 

祖母『ち、違うんだよ!お婆ちゃんは、もしもの時に────』

 

珠月『お婆ちゃんなんて嫌い!大っ嫌い!どっかにいなくなっちゃえば良いんだ!!』

 

 

すると、珠月の影は向こうへ行ってしまい、その祖母の影は、消えてなくなった。

 

 

ガルッチ「…………珠月、ごめん。」

 

珠月「?」

 

ガルッチ「流石の僕も、弁解のしようが…………。さすがに、あんまりだよ………。こんなの………。」

 

珠月「先生………。」

 

ガルッチ「疑うなら、好きに疑ってくれ。これは、どう弁解すればいいのか、全く…………。いや、僕もまた、あの時まで、信じ切ることが、出来なかったんだ…………。」

 

珠月「先生を疑うつもりなんてないよ。先生のこと、色々と知らないけど、隠れ家にいたとき、料理のお手伝いしてくれたでしょ?」

 

ガルッチ「そういえば、そうだったね……。けど流石に、あの麻婆豆腐に手を出した事には、驚いたよ。」

 

珠月「あれは、ホントに死んじゃうかと思った…………。手を出しちゃ駄目って言ってたけど、あの時のミズキ、全然聞かずに、味見しちゃったら…………。」

 

ガルッチ「ホントに悪かった。」

 

マヤ「私も食べたけど、何あの辛さ!?尋常じゃないよ!?舌壊れてるんじゃないの!?」

 

ガルッチ「『超究極天元突破麻婆豆腐攻撃(アルティメットマーボーアタック)』!!」

 

 

『ベチャッ!』

 

 

マヤ「■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!」

 

 

今回のマヤ

 

ガルッチの麻婆豆腐にぶつけられて、悶絶死

 

 

ガルッチ「麻婆に手を出した、君が悪い。」

 

マヤ「私の扱いって、一体…………。」

 

黎斗「…………九条────」

 

貴利矢「自分は食わないからな!?

 

ノワール「っていうか、いつの間に出したのそれ…………。」

 

ガルッチ「ご都合主義だ。」

 

 

とりあえず、マヤを引きずりながら進むと、遂に影の珠月が現れた。

 

 

影珠月「結局、最後は捨てられるんだよね。おとーさんもおかーさんだけじゃなくて、お婆ちゃんにも………。誰かを信じたって無駄なんだよ。

 

 

今さら現世に戻って如何するの?また誰かに裏切られるだけだよ?」

 

珠月「そ、そんなことはない!ミズキはもう良い子になったもん!!」

 

影珠月「だから何なの?おとーさんとおかーさんは、良い子だった珠月を捨てたよね?」

 

 

…………もしかして、あの2人って珠月の?!

 

 

珠月「そ、それは…………。」

 

影珠月「何にも変わらないよ。これからもずっと、珠月はみんなに裏切られるの。お婆ちゃんもいなくなって、色んな大人に振り回されて、色んな事をされて、最後に気付くの。

 

 

誰かを信じるだけ、無駄だって。

 

珠月「そんなことないよ!いい人だっているもん!!ミズキはここで出会えたんだもん!!」

 

影珠月「同じだよ!現世に戻るため、ミズキを利用して────」

 

ガルッチ「少し黙れよ、貴様。」

 

珠月「先生………。」

 

 

此奴の言い分は、ある意味合ってるけど、珠月を利用するだと?仲間である珠月を?

 

 

影珠月「貴方が黙ってよ。ミズキを利用して利用しまくってるくせに、よくもまあ堂々と言えるね。」

 

ガルッチ「それを言うんだったら、珠月だって現世に戻るために、みんなを利用してる。ギブアンドテークって奴だ。

ヨミガエリを果たすためには、みんなと協力して行かなければならない場所だ。僕は裏切り行為は絶対に許さないが、珠月だってそうだったんだ。

 

 

『信じる』って言う気持ちがなかったから、皆を疑ってたんだ。」

 

 

すると、『セブンシンカレクイエムガシャット』がまた出て来る。それを押すと、クローバーの髪飾りが現れた。

『懐疑』、それが珠月の罪だった………。

 

 

珠月「これって、お婆ちゃんの………。」

 

影珠月「わー、なつかしーい!お婆ちゃんが、お婆ちゃんのおかーさんにもらったものだよね~。

 

 

ご利益があるからって押し付けられたけど、古くさいから放っておいたんだ。ミズキを捨てるつもりだったのにね。」

 

珠月「言ってない。そんなこと、一言も言ってない!」

 

影珠月「何だって?」

 

珠月「お婆ちゃんは捨てるなんて言わなかった。それなのに、珠月が早とちりして………。」

 

影珠月「ミズキはいらない子なんだよ─────」

 

ガルッチ「それは違うぞ!!勝手なことを言って、勝手なことを口にするな!!」

 

珠月「先生………。」

 

 

珠月を見捨てるつもりなら、最初からこんな事しない。璃々だって、一緒にいることなんて、絶対になかった。

 

 

珠月「お婆ちゃんは厳しかったけど、優しい人だったもん!大切にしてくれたもん!おとーさんとおかーさんとは違うもん!!

 

 

お婆ちゃんを馬鹿にするな!!珠月は、珠月はっ!!お婆ちゃんが大好きなんだ!!!

 

 

その一言で、珠月が持ってたクローバーの髪飾りから、2つの光球が現れ、右手には翼がついた車、そして腰には…………って!?

 

 

ガルッチ「ベルトさん!?」

 

ベルトさん『ん?おや、これはこれは、久しぶりではないかガルッチ君。って、私生き返ってる?』

 

珠月「うわっ!?ベルトさんが、喋った!?」

 

ベルトさん『おっと、驚かせてすまなかった。まぁ、私のことは、ベルトさんとでも呼んでくれ。可愛いお嬢さん。』

 

 

おいおい、まさかのベルトさん復活かい。

 

 

ベルトさん『それより、自分自身と戦ってるんだね。』

 

珠月「う、うん。」

 

ベルトさん『OK。ならば、私を使いたまえ。』

 

珠月「………分かった。」

 

影珠月「………全く、いきなり何だと思ったけど、ただのベルトね。ミズキ、またお婆ちゃんに捨てられたら如何するの?辛い想いをするだけだよ?今度こそ、誰もいなくなるんだよ?」

 

珠月「誰かに辛い想いをさせるより、ずっといい。いつか珠月を好きになってくれる人と出会える。

 

 

先生や璃々お姉ちゃん、ここにいる人みたいに。

 

 

だから信じる!この先にある道には、たくさんの好きがあるって!!ベルトさん、『ひとっ走り付き合って』!!

 

ベルトさん『フフッ、その台詞………。懐かしいな。『OK!START YOUR ENGINE』!』

 

ガルッチ「行くぞ、珠月!」

 

 

ホープレガシー!

 

 

セブンヴァーチェロンド!

 

 

ガルッチ「『大神』!」

 

 

【【シャイニングガッシャット!!】】

 

 

珠月「『慈愛』!」

 

ガル月「「『変身』!!」」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

【レベルアップ!】

 

 

巡る歴史!希望の騎士!ホープレガシー!

 

 

【ア ガッチャ!ミカエル!ウリエル!ラファエル!ハニエル!ザドギエル!メタトロン!ガブリエル!エンジェル!ロンドを奏でろ!七つの美徳!セブンヴァーチェロンド!

 

 

『DRIVE! TYPE CHARITY!』←音声トライドロンと同じ

 

 

さて、珠月の衣装は……………っておい!?反英霊のってか僕の養子であり、イリヤのサーヴァントの『ジャック・ザ・リッパー』じゃん!?

しかも、『メデゥーサ・リリィ』の力も含まれてるし!?

 

 

珠月「仮面ライダーエンヴィー、タイプチャリティー!ここに参上!!」

 

影珠月「きっと分かってくれるって…………、お友達になってくれると思ったのに………。ミズキは、珠月にも捨てられるの?

 

 

もう誰もいない………!ミズキはずっと一人ぼっち………!!誰にも大切にして貰えないんだ………!!

 

 

ミズキを、ミズキヲ、捨テナイデェェェェェェェェェェェ!!!!

 

 

!? この気配、まさか!?

 

 

黎斗「マホロアソウル………、まさかその影に融合とは…………。」

 

ガルッチ「…………珠月。」

 

影珠月「A"A"A"A"aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

最早、珠月の原型が全くなく、その姿は『マホロアソウル』そのもの…………いや。

 

 

ガルッチ「マルクソウル、お前も宿っていたのか!!」

 

 

マホロアソウルの後ろには、マルクソウルらしき翼が見えた。どうやら珠月の影は、『マホロアソウル』と『マルクソウル』と融合してしまい、あのような姿になったと言うことか。

 

 

黒絵「お兄ちゃん!珠月!黒絵も手伝う!!」

 

 

【クワッドガッシャット!】

 

 

黒絵「『暴食』、『節制』、『怠惰』、『勇気』!!『超変身』!!」

 

 

【ガッチャーン!マザルアップ!!】

 

 

暴食の罪、魔導士!節制の美徳、僧侶!怠惰の罪、黒魔道!勇気の美徳、白魔道!罪と美徳の融合!シンカヴァーチェセージ!

 

 

ガルッチ「黒絵、珠月。無茶だけはするなよ!」

 

珠月「うん!璃々お姉ちゃん、見てて。絶対に、勝ってみせるから!!」

 

黒絵「分かった、お兄ちゃん!」

 

影珠月「U"U"………UAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

止めてやる、止めてやるから、もう疑わないで…………。珠月。

 

 

next episode




仮面ライダーエンヴィー タイプチャリティー


変身者:来島珠月


『シフトカーエンヴィー』の能力に加えて、反英霊の切り裂きジャックこと『ジャック・ザ・リッパー』と『メデゥーサ・リリィ』の能力と宝具を得る。
変身するときは、ドライブドライバーことベルトさんを使う。

衣装は『ジャック・ザ・リッパー』になるようで、黒絵より露出が高い……。


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episode116 歪んだ来島珠月へのCharity

BGM fate/Grand Order 英霊剣豪七番勝負 『エミヤ』


-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

珠月の影は暴走していた。マルクソウルとマホロアソウルと融合してしまい、ノヴァの力とクラウンの力も手にした代わりに、彼女の影は、姿も理性も失ってしまい、怪物そのものへと成り果ててしまった。

 

 

黒絵「黒絵が、足止めする………!『氷結の号砲(メラム・ディンギル・アイスレイン)』!!」

 

 

黒絵の後ろには、氷が放たれていて、それらは影の珠月に直撃…………かと思えば、ブラックホールを呼び出し、全ての氷は吸い込まれていく。

 

 

黒絵「っ!だったら────」

 

珠月「黒絵!危ない!」

 

 

黒絵を抱きかかえた珠月、そして足元から棘のようなものが生えていた。

 

 

ガルッチ「ブラックホール対策は、既にして来てんだよ!『零の崩壊(ゼロ・ディストラクション)』!!」

 

 

ガルッチは白い光球をブラックホールにぶち込むと、そこからひび割れが生じ、そのままブラックホールは砕け散った。

 

 

ガルッチ「全く、いくら何でも、マホロアソウルとマルクソウルと融合するか普通!?異常過ぎるっての!」

 

影珠月『AAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!』

 

 

今度はこちらの番と言わんばかりに、氷のハンマーを手にした。ギガントハンマーとスノーボウルの合体技ギガトンスノーハンマーのようだ。

 

 

ガルッチ「地面に着かせるか!!『炎帝鉄槌(ストライク・インフェルノ)』!!」

 

珠月「先生だけ戦わせない!!氷のハンマーを、砕く!『大地の剛剣(グラウンド・グラディウス)』!!朱雀煉獄斬!!」

 

 

ガルッチが放つ煉獄の突風と珠月が持つ煉獄の刃が、氷の金槌にぶつかり、そのまま砕かれ、影の珠月に喰らった。

 

 

黒絵「お兄ちゃん!珠月!これを!!『魔力増強(パワーアンプリファイ)』!!」

 

ガルッチ「サンキュー!さて、今度は何を出す気だ?」

 

珠月「剣が来たよ!」

 

ベルトさん『全く、あの姿は子供達にとって、トラウマ級のグロテスクだね。』

 

 

ギガトンスノーハンマーが砕けると、今度は歪な剣が現れた。カービィのコピー能力で言うと、ウルトラソードのようだ。

 

 

ガルッチ「それを出したのは、失策じゃないか?『天帝雷光斬』!!」

 

珠月「こっちも負けないよ!!秘剣『ツバメ返し』!!」

 

 

だが剣を振るうと同時に、ガルッチと珠月の技が炸裂し、両手が真っ二つに斬れた。

 

 

黒絵「砕け!『破滅の閃光(デストロイヤースパーク)』!!」

 

 

今度は黒絵が放つ閃光が、王冠と目玉のようなところを貫き、砕け散る。

 

 

マヤ「やったの!?」

 

貴利矢「おいマヤ、其奴はフラグ!」

 

 

ガルッチside

 

 

この気配、どうやらマホロアソウルは死んだみたいだな。その代わり、マルクソウルは残っちまったけど。

 

 

影珠月「ハァ…………、ハァ……………。モウ、絶対二許さないから!!!『ダークネスアローレイン』!!」

 

ガルッチ「やらせるか!!熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)!!

 

 

全く、影の珠月が見えたと思ったら、マルクソウルの翼をつけて闘うとか、どういうこっちゃな!?

 

 

珠月「もう、いいかげんにしてよ!!ミズキ!!

 

 

何でそこまで人を信じないの!!ミズキが捨てられたのは、人を疑ったからじゃないの!?」

 

影珠月「!?」

 

珠月「確かに、大半の人は、珠月を利用してる人がいるかもしれない。だけど、先生達と出会えて、分かったの!!

 

 

いい人だって、現世にもいるって!!珠月を捨てない人は、きっといるって!!」

 

影珠月「…………う、うううぅ……………!!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!

 

 

そんなのまやかしだよ!!ミズキを捨てない人なんて、絶対にいない!!ミズキは、ミズキはっ、ずっと一人ぼっちなんだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

 

『ブチッ!』

 

 

ガルッチ「独りよがりも、いい加減にしやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

『バッコオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンッ!!!!!!』

 

 

珠月「!?」

 

 

流石に堪忍の緒がバッサリと切れてしまい、これでもかってぐらいの一撃を食らわせた。

普通に考えたら、穴が開いても不思議じゃないけど、影の珠月は吹っ飛ばされるだけで済んだ。

 

 

ガルッチ「一人ぼっち…………、だと…………?よくもまあおめおめと、その言葉が出てきたな………!こっちなんてなぁ、最初っから誰も見てくれなかったんだよ!!

 

 

存在感が皆無だったし、まだ相手をしてくれるそっちの方が、よっぽどマシなんだよ!それなのに、一人ぼっち?相手にしてくれるだけでも、まだマシじゃないのか!?」

 

影珠月「そ………、そんなわけ…………、ない………!みんなが、みんな…………、ミズキのことが………。」

 

ガルッチ「そんなもん、お前が疑ってばかりだろうが!!お前の方から一人ぼっちになってるくせに、勝手なこと言うな!!!」

 

珠月「先生………。」

 

黒絵「お兄ちゃん…………。」

 

ガルッチ「そんな疑ってばかりのミズキは、『俺は嫌いだ!さっさと消えて無くなれ!』って言いたくなるだろ!

 

 

少なくとも、誰かを信じろよ………!!この馬鹿ミズキ!!」

 

 

殆ど感情的に話してるせいで、怒ってるのか泣いているのか、自分でも分からないぐらい、声を荒げていた………。

 

 

珠月「先生…………、後は珠月に任せて…………。」

 

 

BGM終了

 

 

影珠月「…………ミズキは、ミズキはどうすればよかったの……………?」

 

珠月「少し、信じる気持ちを持って。だって、貴方はミズキだもん。良い子になっても、きっとそう言う気持ちは変わらない………。

 

 

珠月が生きてる限り、ずっと一緒だよ。疑って、疑って、疑って…………。それでも、最後は何かを信じようね。」

 

 

『必殺!フルスロットル!チャリティー!』

 

 

珠月「大丈夫、ミズキも珠月も、一人じゃないから…………。」

 

影珠月「うっ………、うぅぅ…………、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!疑って、うだがっで、本当に、ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」

 

珠月「こっちこそ、ごめんなさい。ミズキ。」

 

 

そして、珠月の影は、泣きながら消えていき、珠月の中から蝶が飛び出し、そのまま黎斗が持つガシャットに入り込んだ。

 

 

ベルトさん『慈愛を持った力か。おそらく、君の影は、解放されただろう。』

 

珠月「うん………、そうだね。」

 

ガルッチ「………珠月、本当に、よくやったよ。僕には、到底出来ないようなものだったから…………。」

 

珠月「ううん、先生が、珠月のこと鍛えてくれたおかげだよ。」

 

ガルッチ「いや、最後の奴は、僕には出来なかったことだ。人を傷付ける事しか出来ない僕だし…………。」

 

珠月「それでも、先生には感謝してるよ。でも、あのパンチは、本当に痛そうだった…………。」

 

ガルッチ「……………なんか、珠月の影に申し訳ないな。あれ、下手すりゃ穴あきそうだし─────」

 

マヤ「どんなパワー秘めてるの!?」

 

ガルッチ「試してみる?(満面の笑み)」

 

マヤ「あ、遠慮します。」

 

ガルッチ「さぁ、一旦隠れ家に────」

 

 

『DRIVE!』

 

 

ガルッチ「え?」

 

 

『TYPE!Girls!』

 

 

ガルッチ「え?え?え?」

 

 

『ボフッ』

 

 

黒絵「お兄ちゃん!?大丈夫!?」

 

貴利矢「な、何が起こった!?」

 

ベルトさん『今の声、私?』

 

珠月「先生!」

 

 

煙が収まると、みんなの顔が(°д°)ポカーンとしていた。そりゃあ、そうだろうな…………。だって、今の僕…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「何で僕、女の子に?

 

全員『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

 

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episode117 Girlになったガルッチ!?

-隠れ家-

 

 

ガルッチ(女の子)side

 

 

どうも、何故か久々の女の子になっちゃったガルッチです。単刀直入で言わせてもらう。

 

 

ガルッチ「如何してこうなった。

 

黎斗「私に聞くな。というよりは、君は女性に変われたのか?」

 

ガルッチ「変えようと思えば、変えれます。」

 

 

知らない人がいるようなので説明しますが、実は僕、女の子に変化出来ます。登場人物に書いてあるとおり、ロリ巨乳の女の子になります。

今現在、身長125cm、体重40kgなのですが、どうやって変身するかというと、至って簡単です。

 

 

手の甲にハート書いて、変えたい性別を言うだけ。女の子なら『ガールズチェンジ』、男なら『ボーイズチェンジ』。

ただ、今回の事情が全く違う。だってさ、手の甲にハート書いていないし、『ガールズチェンジ』なんて言ってないにもかかわらず、女体化したんだよ!?

 

 

ガルッチ「一体、何が原因でこうなったのかやら。しかも、男には戻れないし…………。」

 

マヤ「天罰当たったりして。私を弄った────」

 

ガルッチ「一瞬千撃!『瞬獄殺』!!」

 

マヤ「え────」

 

 

 

 

 

 

 

『(マヤOSIOKI中、しばらくお待ちください。)【キメワザ!クリティカルストライク!!】ズドォォォッ!!【GAME CLEAR!】』

 

 

 

 

 

 

 

 

マヤ「」チーン 【GAME OVER】

 

紫乃愛「あの姿でも、マヤさんをボコボコに出来るって…………。」

 

璃々「そこだけは、先生流石ですね…………。」

 

ガルッチ「これぞ、『滅殺』。」

 

翠「しかも背中に、『讐』って書いてあるように見えます。姿変わっても、先生とは変わりないって言うのが、よく分かります………。」

 

ガルッチ「これで分かるのかよ。だが困ったな………。」

 

翠「困ったって?」

 

ガルッチ「この姿になってる間、二刀流出来ないんだ。太刀も使えないし………。代わりに耐久は上がるんだけど、気休め程度だし…………。」

 

 

ぶっちゃけ、メリットあってもデメリットが大きすぎる。野郎に惚れられる始末だし、セクハラ行為されかねないし………。

何よりこの胸!!揉んでくださいと言わんばかりの魅惑の胸!今はサラシでどうにかしているものの、普通に考えたらエロい女の子じゃないか!!絶対に藍とかには見せないようにしないと、何されるかたまったもんじゃあ……………、一度見せてたな。

 

 

ガルッチ「やれることが減るって、結構きついもんだなぁ…………。」

 

優里音「…………今更ですけど、口調がそのままなんですね。」

 

ガルッチ「そりゃそうだ。流石に口調が女の子っぽくなったら、恥ずかしすぎてしばらく顔に出せない……………。一応融合後、口調が変わっちゃうフュージョンがあるけど……………。」

 

貴利矢「どうなるんだ?それになったら。」

 

ガルッチ「オカマ口調に…………。」

 

璃々「オカマ口調!?」

 

紫乃愛「でも、先生の場合全く違和感がないですよね。」

 

ガルッチ「(´・ω・`)」

 

 

男の娘だと、オカマ口調でも違和感ないのか…………。

 

 

司「でも、流石にこのままって訳にはいかねえだろ。なんか戻れる方法ないのか?」

 

ガルッチ「あるのはあるんだが…………。」

 

翠「何か、問題があるのですか?」

 

ガルッチ「戻れないんだ。手順も間違ってないし、何より今回が異例過ぎて、どう戻れば良いのかさっぱり分かんないんだよ…………。一生このままは、流石にキツいよ。」

 

珠月「ねぇねぇ、どんな感じなの?」

 

ガルッチ「………こんな感じ。」

 

 

とりあえず、やってみるか。駄目だろうけど。手の甲にハート書いて…………。

 

 

ガルッチ「『ボーイズチェンジ』!」

 

 

『ポクッ、ポクッ、ポクッ、ポクッ、チーン』

 

 

司「ホントにそれで戻れるのか?」

 

ガルッチ「戻れるんだが、さっき言ったけど異例なの。何もやってないのに、女体化したんだから…………。」

 

翠「難問ですね…………。」

 

紫乃愛「…………しばらく様子見した方がいいですね。時間経過すれば、もしかしたら戻ってる可能性もありそうですし。」

 

ガルッチ「…………それに賭けてみるか。」

 

 

ってな訳で、しばらく様子を見ることになって、今回は解散。黎斗に関しては『マーベルオールスターズガシャット』と『DCコミックスオールスターズガシャット』の開発の続き。結構進んでいるものの、未だに完成には至ってない。

 

 

とりあえず僕は、黎斗用にブラックコーヒーを渡した後、部屋に戻って、本を書くことにした。無論、GL同人誌だけど。けどまぁ、最近ネタないんだよね。BLネタは、簪とか二亜とか、レイスとかに渡してるから滅茶苦茶豊富なんだが、GLネタがなぁ………。

流石に自分姦は…………、ないな。うん。

 

 

…………いっそ紫乃愛達のGL同人誌を書こうか?いやいや、何を考えてんだ。馬鹿だろ僕。流石に生徒をネタにするのはどうかと思うよ?

オリジナルも考えているものの、なかなかうまくいかないしなぁ…………。

 

 

ガルッチ「…………少し、『妖術ノ書 悦ノ術』って奴を見てみるか。もしかしたら、ネタが見つかるかもしれないし。」

 

 

って言っても、実際読んだ魔導書とか妖術ノ書とかの大半は読み切ったけど、これを応用した魔法や妖術を作るのが楽しすぎて、全部読み切れないもんなぁ。

 

 

まぁ、迷惑が掛からないようにしてはいるけど、エロい系の魔法や妖術はレイスに協力して貰ってるしね。何故かこう言うのだけは、積極的なんだよなぁ…………。

 

 

ガルッチ「しかし、なんか違和感あるな………。特に、股辺りが………。いやまさか、ふたなりは流石にないだろう………。」

 

 

っと、思ってた時期が、僕にもありました。

 

 

『ビンビン』

 

 

ガルッチ「……………なんでさ。いやホントに、なんでさ。」

 

 

しかも勃起状態だし、これ絶対におかしいよね?変な性癖に目覚めたらどうすりゃ良いの!?

女体化に加えてふたなりって……………ん?女体化とふたなり?んじゃあ、男体化してふたなり化すれば……………。

 

 

ガルッチ「……………なんで思いつかなかったんだろ。今まで未来と散々ヤってたのに、全く気付かないなんて…………。」

 

 

そうと決まれば、早速書くぞ!!えーっと、キャラはいつも通り────

 

 

珠月「先生、お邪魔しまーす。」

 

ガルッチ「ぬぉぉぉ!?」

 

 

『ガタンッ!』

 

 

【GAME───】

 

 

言わせねえよ!?こんなことで『GAME OVER』になってたまるかってんだ!!

 

 

珠月「先生?大丈夫?」

 

ガルッチ「だ、大丈夫大丈夫!!」

 

珠月「? 何か書いてたの?」

 

ガルッチ「ま、まあ、そんな感じ。」

 

 

って、今更だけど、タイミング悪いって!!っていうかこういうことに関して『幸運:C-』が起こるってどういうことだよ!?

 

 

ガルッチ「ところで、どうかしたの?」

 

珠月「えーっと、用って程じゃ無いけど…………、先生………ここのところ疲れるかなって。」

 

ガルッチ「うーん、そんなに疲れてないかな?これでも体力も自信あるし、何より鍛えてる方だしね。」

 

珠月「そっか。そういえば、珠月の修行ごっこにも、手伝ってくれてたね。」

 

ガルッチ「あー。あれか。………あれごっこってより、本気(マジ)な修行だったけどね。あまりにも元気すぎて、無理させちゃったしね。」

 

珠月「えへへ………。」

 

黒絵「お兄ちゃん、入るよ~。」

 

珠月「黒絵も来たの?」

 

黒絵「うん。」

 

 

何でだろう、見てるだけでも理性が…………って、落ち着け落ち着け。

 

 

ガルッチ「しかし、皆変わったなぁ。色々と。」

 

黒絵「そういえば…………、そうだね。」

 

バロン『ほとんど、俺が代わりに話してばかりだったしな。最初だけ。』

 

珠月「珠月なんて、最初は先生を疑ってたもんね。」

 

ガルッチ「司も璃々も、翠も、そして紫乃愛も、結構変わったしな。」

 

珠月「優里音お姉ちゃんは?」

 

ガルッチ「あれは、悪化じゃ………。どっちかって言うと。(-ω-;)」

 

黒絵「…………。(-_-;)」

 

珠月「…………弁解出来ない。」

 

ガルッチ「けどまぁ、あの試練に乗り越えたから、一応変わったかな…………?」

 

 

全部僕も戦いに参加しまくってるけどね。もう指導教官じゃないよね?提督の時もそうだったけど、前線行き過ぎじゃね?

絶対僕、指揮官としての素質ないよね?

 

 

珠月「あれ?先生の植物、なんだか元気ないよ?」

 

ガルッチ「ん?」

 

 

あれって、たしか……………って!!

 

 

ガルッチ「待った珠月!その植物は───」

 

珠月「え?」

 

 

『バシッ!』

 

 

珠月「え!?な、何これ!?」

 

ガルッチ「ちょ、ちょっとリリス!その子は違う!!巻き付こうとするな!!ってか、落ち着け!!」

 

 

 

 

 

 

 

─しばらくお待ちください…………。─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「ごめん珠月、この植物は、見ての通り触手なんだ。」

 

珠月「しょ、触手って、ニュルニュルしてるような?」

 

ガルッチ「そんな感じ。今僕が世話してたんだ。」

 

 

しくったな。まだ体液あげてなかったの、すっかり忘れてたよ。しかも、気を付けないと、枯れちゃうかもしれないし……………。

 

 

ガルッチ「この触手はな、ウチの友人からもらい物でね。定期的に水やりや餌やりすれば、枯れる心配がない奴なんだ。もちろん、生殖期もある。」

 

黒絵「餌って?」

 

ガルッチ「人間の体液。って言っても、好みがあるけどね。でもこの子、病弱でさ。手を抜けばすぐにでも枯れそうな気がしてならないんだ。」

 

珠月「体液って、具体的には?」

 

ガルッチ「…………えーっと、汗とか、垢とか…………。//////」

 

珠月「先生?顔真っ赤だよ?」

 

 

そ、そりゃあそうだろ!?汗の他に、精液とか愛液とか殆どエロ関連のものばかりだよ!?そんなこと、無垢な子供に教えて良いのか!?

いや、駄目に決まってる!こう言うのは、ちゃんと知識を持ってあげないと…………。

 

 

ガルッチ「と、とりあえず、僕から言えるのは………、これぐらい………。//////」

 

黒絵「そういえば、その触手って、名前あったの?」

 

 

ナイス!!黒絵、めっちゃナイスだ!

 

 

ガルッチ「うん。この名前の由来は、僕のお母さんからとった名前なんだ。」

 

黒絵「お兄ちゃんのママ?」

 

ガルッチ「そう。お母さん、すごく病気に弱くてね、よく掛かることが多かったらしいんだ。その結果、1番最悪な病に犯され、僕がこの手で…………。」

 

珠月「………そういえば先生、お母さん殺しちゃったんだよね…………。」

 

ガルッチ「ああ…………。この病弱な触手も、お母さんによく似ていて、それでお母さんの名前『リリス』って名前にしたんだ。」

 

 

ホント、奇妙な縁だな。それになんだか、ここにお母さんがいるような気がしてならない。

 

 

黒絵「あ、先生………。触手が………。」

 

ガルッチ「んっ……、大丈夫……。こう言うのは、馴れてるから。少ししたら、満足するからさ。」

 

 

『BGM エミヤ 2014』

 

 

珠月「先生、何かなってるよ?」

 

 

ん?通信?誰からだ?

 

 

『ピッ』

 

 

ガルッチ「はい、もしもし。」

 

明日斗『ガルッチ?やけに声が高…………、って如何した!?ってかガルッチか!?

 

ガルッチ「僕だよ、明日斗。」

 

明日斗『マジで!?お前、女だったのか!?』

 

ガルッチ「おいこら、次言ったら一発殴るよ?」

 

明日斗『って、そうじゃねえそうじゃねえ。聞いてくれ、ガルッチ。マジで大変なことが起こったんだ!』

 

ガルッチ「如何したんだ?オンスロートの事なら、アスト・オルタから聞いたけど。」

 

明日斗『そのオンスロートの事だが、と、兎に角見ろ!!』

 

 

明日斗の隣にいたのは、小学校低学年程の少女で、顔立ちはどちらかというと愛らしく、背丈相応の可愛らしい童顔の子だった。

 

 

ガルッチ「…………えーっと、何処の子?」

 

明日斗『聞いて驚け、こんなあどけない子だけど、オンスロートなんだ。』

 

ガルッチ「……………What's?ごめん、もう一回言ってくれ。」

 

明日斗『だーかーら、この子こそが、オンスロートなんだって!!』

 

ガルッチ「………………………。」

 

 

アハハ、まさかそんな馬鹿な話があるか。いくら何でも冗談キツいって、明日斗の奴。流石にこの子がオンスロートな訳…………。

 

 

ガルッチ「マジで?」

 

明日斗『マジで。』

 

ガルッチ「(°д°)」

 

 

えー、こんな可愛らしい子が、オンスロートだと?

 

 

オンスロート『…………お姉様?』

 

 

お、お姉様……………だと……………!?

 

 

明日斗『いやオンスロート、この人はお姉様じゃない。』

 

オンスロート『……………違うの?』

 

明日斗『そいつが言うには、そうらしい。』

 

ガルッチ「…………あ。」

 

黒絵「お兄ちゃん?」

 

珠月「先生?」

 

ガルッチ「ありのまま、今起こったことを話す!!

 

 

明日斗がオンスロート復活したと連絡して、その姿を見せたら、あまりにも可愛らしく、しかも僕のこと『お姉様』とか言い出した。

な、何を言ってるのか分からないとは思うけど、僕も何が起こったのか、何を言ってるのか、さっぱり分からなかった………!

あれがオンスロートだと!?どっからどう見ても、可愛らしい女の子じゃないか!?催眠とか幻惑とか、そんなチャチなもんじゃあ断じてない!!

最も恐ろしい現実を味わってしまったようだ…………。」

 

 

いやほんとに、何なのあの可愛い子!?ホントにオンスロート!?どっからどう見ても美幼女じゃないか!!!

しかもこの子、僕のことお姉様って言わなかった!?やばっ、どうしよ!?今一瞬キュンって感じちゃったよ!

って、僕は何を言ってる。落ち着け落ち着け。

 

 

明日斗『だ、大丈夫か?』

 

ガルッチ「ごめん、ちょっとパニクってた。」

 

明日斗『あれでちょっと!?っていうか今思ったけど、その子ら何!?隠し子!?』

 

ガルッチ「隠し子な訳あるか。ウチの生徒だよ。訳あって、こうして一緒にいるんだ。」

 

黒絵「…………。」ムゥ

 

珠月「…………。(¬_¬)ジー」

 

明日斗『なんか、ガルッチの事見てるようだけど。』

 

ガルッチ「…………気にするな。しかし、あれがそうなるって、何が一体如何したらそうなったのかやら…………。」

 

明日斗『俺が聞きたい。それより、ガルッチの方は如何なんだ?』

 

ガルッチ「あー、その事なんだが、そのオンスロートとアスト・オルタらしき者の怨霊が、僕のこと探してるみたいなんだ。」

 

明日斗『マジかよ。』

 

オンスロート『………お姉様、私呼んだ?』

 

ガルッチ「い、いや、君のことじゃないよ!?うん!!//////」

 

明日斗『顔真っ赤じゃねえか?まぁ兎に角、やばくなったら、遠慮無く俺を呼んでくれ。』

 

ガルッチ「分かった。じゃあね。」

 

 

『ピッ』

 

 

やれやれ、まさか可愛らしい女の子の姿をしたオンスロートを見るとは…………。人生分からないものだな。

とりあえず、リリスの餌やり終わり、定位置に置く。

 

 

珠月「先生………。」

 

黒絵「お兄ちゃん…………。」

 

ガルッチ「…………えーっと、何で2人ともそんなに近いの?嫉妬させてしまったのは、ホントに済まないけど、っていうかホントに近いよ!?」

 

珠月「怖がる必要はないよ、先生。」

 

黒絵「うん。ちょっと、気持ち良くさせるだけ。」

 

ガルッチ「え?気持ちよくって、快楽的な意味で!?待って、いやまって!?珠月も!!ねぇちょっと!?」

 

 

『ガシッ』

 

 

珠月「先生の弱いところって、何処なんだろう?黒絵は知ってるの?」

 

黒絵「分かんない。試しにん色んなところを触ろう?」

 

珠月「うん。」

 

ガルッチ「待って待って!?ホントにごめんって!!ねぇ、待って!?待ってって!!」

 

 

その後僕は、珠月と黒絵に散々と弄くられてしまい、それだけでなく、弱点である耳を滅茶苦茶舐めまくられてしまい、何故かエッチな雰囲気になった後にセックスしまくってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、目が覚めたら、いつの間にか男に戻っていた。ホントに何だったんだ?あれ。

 

 

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episode118 椎原翠のsin そしてガルッチのhatred

本来ならば、璃々に続いて紫乃愛で最後にしたかったのですが、翠のところで最後にさせていただきます。


ご了承お願いします。


-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

ガルッチside

 

 

はぁ、結局女体化した原因は不明。しかも、珠月と黒絵に弱点さらされる。そして久しぶりの受け。

でも気持ち良かったなぁ…………。

 

 

ガルッチ「さて、あと3人だが、こっからは気を引き締めておかなければ────」

 

翠「あ、あの…………。先生………。」

 

ガルッチ「ん?如何した、翠。」

 

翠「………いえ、何でも無いです…………。」

 

ガルッチ「………何か皆に言えない事情とか?」

 

翠「……………そんな、感じです。」

 

ガルッチ「…………後で、聞くことにするよ。」

 

 

翠があんなに真剣な顔をするなんて、初めて見た。それだけ、重大な話があるって言うことなのか…………。

 

 

貴利矢「ところでさ、女体化の原因はどうなった?」

 

ガルッチ「原因不明。ただ、僕の勘だと、もう起こらないと思うんだ。」

 

貴利矢「ホントかよ?あまり勘だけ頼るのも、どうかと思うぜ?」

 

ガルッチ「そう言われても、何でああなったのかは分かんないんだ。バグスターに感染したわけでもなさそうだし。」

 

黎斗「ふむ、私の勘だと、あの怒りのせいでは無いのか?影の珠月と戦ってたときに。」

 

 

あれが原因!?いやいや、そんな馬鹿な事があるわけないだろ?でも、あれだけしか思い当たらないけど、ホントにあれが原因なのか!?

 

 

マヤ「こ、考察はいいから、影が来るわよ。」

 

ガルッチ「何でビクビクしてんだよ………。」

 

マヤ「その原因貴方だからね!?女の子でもボロボロにされたんだから!!もう私には、妄想のガルちゃんしかいないのかな…………。」

 

ガルッチ「お前の妄想の中の僕は何が起こってんだよ!?」

 

 

だが、マヤの言うとおり、影が現れる。それは、二つの影。一つは翠の影で、もう一つは………恐らく翠の父親かな?

 

 

翠の父親『翠、お前は私の誇りだ。その体のせいで不自由させたが、それにも負けず、よくぞ健全な精神を育んだな。』

 

翠『両親のおかげですよ。仕事が忙しいのに、こうして毎日、見舞いに来てくれるじゃないですか。』

 

翠の父親『父親として当然の義務だからな。…………今日は母さんが大掃除で忙しいからな………。』

 

翠『師走でもないのに、珍しいですね。』

 

翠の父親『実はお前の担当医と話をしたが、近い内に退院出来るらしい。しかも、いずれは通院の必要もなくなるらしい。』

 

翠『…………本当ですか?』

 

翠の父親『嘘をついて如何なる?ここが病室で無ければ、私はお前を抱えて踊りたいほどだ。時期に普通の子供と同じように暮らせる。そしたら、同世代の友達も出来るようになる。』

 

翠『…………友達、ですか。』

 

翠の父親『良くも悪くも、自分に刺激を与え、一回り大きくさせてくれる存在だ。この世界で生きる上で欠かせない存在だ。

 

 

学校に通い、友を作れ。そして、かけがえのない、大切な人を見つけるんだ。

 

 

それだけ伝えた後、影は消えていった。

 

 

翠「…………父さん。」

 

ガルッチ「かけがえのない大切な人………、か。翠の父さん、いい人だね。…………やれやれ、そういえば親父も、『お前にとって、かけがえのない、大切で、絶対に守りたい奴を探せ。』っとか言われたな。

 

 

親父のくせに、こう言うのだけは、ちゃんと覚えさせてるとか…………。」

 

 

まぁ、そのお陰で、こうやって大切だと思える人を見つけてるんだけどね。あの親父に感謝するのが否めないけど、でも事実だし…………。

 

 

珠月「お父さん嫌いなの?」

 

ガルッチ「…………前話したかもだけど、両親は僕と兄さんと一緒に売ろうとしてたんだ。それ以降、親父の事が憎いほど嫌いなんだ。」

 

翠「そうでしたね………。」

 

黎斗「私のパパなんて、20回以上も殺されてるんだよ?」

 

貴利矢「そういえば、そうだったな…………。」

 

ガルッチ「いや正宗は、親以前の問題だろ。普通息子殺すか?」

 

黎斗「君が言うことか。親殺しもしてるだろ。」

 

ガルッチ「そうでした………。」

 

 

そんなやりとりしていると、次の影が出てきた。今度は複数いるようだ。

 

 

『お前、キモいんだよ!』

 

『そうだそうだ!いちいち大人ぶりやがって、俺らをバカにしてんのかよ!!』

 

 

ガルッチ「開始早々悪口かよ!?」

 

貴利矢「怒りを通り越して、驚きかよ。」

 

 

いや流石に僕も驚くけど、開始早々悪口って、マジでビックリしたっての!?

 

 

翠『以前からこのしゃべり方です。私は集団で批難する方に合わせるつもりもないので、ご了承下さい。』

 

『何だよ、しょっちゅう保健室でずる休みしてるくせによー。』

 

翠『………………低俗ですね。』

 

 

すると、翠の影が何処かへ行ってしまう。少しは翠の事情も察しろっての。いや、この頃の子供に向かってもしょうが無いか。言っても、理解してくれる子って、いるのかどうかすら、分からないし…………。

 

 

『お、おい!逃げるなよ!!話はまだ終わってないぞ!!』

 

『男子って、ホントにバカだよねー。』

 

『でも、翠ちゃんも悪いよねー。あんなに挑発しちゃって……………、私達も関わらないようにしようよ。』

 

『さんせーい、あんなのとトラブルに巻き込まれたくないもんね。』

 

 

そして影達は消え…………あれ?何これ?あの場面、何かにてる気がする………。いや、どっかの歌で…………。

 

 

ガルッチ「…………『三年B組のサナエさんは、ちょっと変わった性格の女の子でした。♪

 

 

彼女は見えないものが見えるといって、気持ち悪がられてしまっていました。♪

 

 

いつしかサナエさんは避けられるようになり、遂にはいじめられるように、なって、しまっていたのです。♪』」

 

翠「先生?いきなり如何したのですか?」

 

ガルッチ「あ、なんかあの場面で、凄く似ていたような気がして………。つい、歌っちゃってさ。」

 

紫乃愛「何て言う歌なんですか?」

 

ガルッチ「『サナエさん』っていう歌。」

 

司「え"?あの都市伝説の!?」

 

優里音「歌とかあったのですか!?」

 

ガルッチ「こっちの世界ではね。けど、歌ってみたら、ホントに似てた………。」

 

璃々「今思いましたけど、歌上手なんですね。」

 

ガルッチ「これでもね。兎に角、次に行こう。」

 

 

そして次の場面、いや、最後の場面に到着した。ってか、早!?早くね!?4つかと思ったら、3つかよ!

 

 

翠『貴方に質問があります。私の財布を、どこに隠したのですか?』

 

『あー、あれってお前のだったのかよ。道理でばい菌だらけだと思ったぜ。』

 

翠『そんなことは聞いてません。あの財布を何処に隠したんですか?』

 

『あー、悪い。焼却炉に持っていったわ。』

 

 

黎斗「おいガルッチ、分かってると思うが────」

 

ガルッチ「分かってる…………、分かってるけど……………!」

 

 

『ポタッ………、ポタッ………。』

 

 

怒りを抑えるのに必死だったのか、両手から血が流れているのに気がつかなかった。

 

 

翠『なん…………ですって!?』

 

『だってよ、見るからに汚くて病気を移しそうだったろ?あんなの放置してられないって。

 

 

いわゆる、消毒って奴。俺ってほら、地球に優しい男だから。』

 

 

ガルッチ「……………ッ!」

 

貴利矢「お、おいおい!?今度は口から!?」

 

紫乃愛「だ、大丈夫なんですか!?」

 

 

『おいおい、肩を震わせて如何したんだよ?もしかして、泣いちゃうのか?泣いちゃいますかー?』

 

翠『……………知っていますか?あの財布は、私の父が退院祝いに送ってくれたものなんですよ。

 

 

無骨で、仕事一辺倒の父が、私のために女物の財布を、見繕ってくれたんですよ。外見に見合う人間になれるようにと。』

 

『な、何だよ?先生に言い付けるつもりか?』

 

翠『いいえ、そんなことはしませんよ。まずは財布がどうなったのか、確認するのが先決です。

 

 

全ては、その後から…………。』

 

 

………………2つの影は消えた。

 

 

ガルッチ「……………俺の弱点分野だな。しかも、なるほどな。翠の罪は、僕がやっている『復讐』と言う訳か。」

 

翠「せ、先生…………。」

 

ガルッチ「分かってる、分かっていても、あんなの……………僕からしたら、復讐以外何も出来ない!!」

 

 

『ブンッ!ガツンッ!』

 

 

マヤ「ガフッ!?」

 

ガルッチ「ん?あ、ごめん!?これはわざとじゃ無い!わざとじゃ無いから!!」

 

マヤ「知ってる…………、それは、知ってるから………。」イタタ

 

 

やっば、怒りのあまりマヤにぶつけちゃった。でも仕方ないじゃん!!あんなの怒らない方がよっぽどおかしいよ!!

そう思っていたら、翠の影が現れた。

 

 

影翠「今思えば、これが切っ掛けでしたね。私はこの一件で、半罪人になったのでしょう。」

 

翠「…………影の、私。」

 

影翠「ですが、あり得ないとは思えませんか?この私と違って、貴方は事を為す前に死んだのです。」

 

翠「半罪人とはそう言うものです。罪人とは違い、現世に戻れるチャンスがあるのですよ。」

 

影翠「チャンス?ハッ、笑わせてくれますね。私の行為は、真に罰せられる事ですか?理不尽な暴力に対して、相応の報いを受けさせただけです。

 

 

私が地獄に落ちると言うのなら、彼らはどうなるんですか?彼らこそが、真の罪人ではありませんか。

 

 

暴力を振るった自覚もなく、学校を卒業し、のうのうと人生を謳歌するでしょう。……………例え私が壊れたとしても。

 

 

そんなことを許して良いわけが無い!!私の怒りがっ!苦しみはっ!失ったものは!?一体何処にいくというのですか!?

 

 

…………何も言えない。確かに、彼らは翠に対して虐めた。それ以外、何も出て来ない。……………待てよ?もし、お姉ちゃんが前世の世界にいたということは……………。

 

 

『復讐』の為に?翠と同じように?

 

 

珠月「先生、ガシャットが。」

 

ガルッチ「………ああ。」

 

 

【セブンシンカレクイエム!】

 

 

ガシャットから光球が飛び出し、翠の目の前に近づくと、血塗れの制服が現れた。

 

 

翠「これはまた、随分懐かしいものが、出て来ましたね。」

 

ガルッチ「実は、モフモフの実を探してる途中で見つけて、ガシャットに入れてたんだ。けどまさか、翠の罪の奴だったとは………。」

 

影翠「私が正義を成した証拠ですね。あの非道な連中は報いを受け、社会的な制裁を受けたのです!」

 

 

社会的な制裁?これがだと?

 

 

翠「ですが、貴方の手は、先生のように血が付いてます……………。もう元には戻れない…………、その罪は一生背負わなければいけません………。」

 

影翠「それ自体がおかしいと思いませんか?過度な正当防衛で、何故地獄に落ちなければならないのですか?」

 

ガルッチ「……………それは、おまえが思ってる正義が、間違ってるからだ。」

 

影翠「何ですって?」

 

ガルッチ「正義を成した?社会的な制裁?過度な正当防衛?これでもし正義の味方だと思ってるなら、鼻で嗤ってやるよ。

 

 

これを見せる前までは、同情しようかと思ったが、これを見せて正義だと言うのなら、幻滅だな。失望しまくりだ。」

 

影翠「………そう言う貴方こそ、私と同じように、正義の鉄槌を下しているんでしょう?」

 

ガルッチ「いや、お前とは違い、僕は僕自身で、復讐してる。正義だろうが、悪だろうが、俺は其奴らを殺している。」

 

影翠「…………それじゃあまるで、殺人鬼そのものでは無いですか!」

 

ガルッチ「ああ、そうさ。否定はしないさ。だって僕には、正義とか持ち合わせてない。復讐には、憎悪と憤怒、他もあるだろうけど、正義なんて必要ない。僕はそうやって、殺していった。復讐するなら、徹底的に、命その物を奪い取った。

 

 

中には、無残な姿に変わり果てるまでやった奴もいたさ。其奴が手を出すのが悪い。そして僕の罪は、其奴を殺したと言うこと。それだけで十分。僕はそうやって割り切ってた。」

 

マヤ「…………ガルちゃん。」

 

ガルッチ「僕がやったことは、絶対に正しくなんて無い。けど、間違ってもいないんだ。それでも正義を持って制裁するほど、僕はバカじゃ無い。」

 

翠「…………確かに、先生の言うとおりです。貴方の行為は、間違いではありません。ですが、正しくもありません。」

 

影翠「っ!」

 

翠「家族は彼の行為を知っていたのでしょうか?周りの人は?私は無関係な人に責任を負わせていないのでしょうか?

 

 

正しいからと言って、何をしても許される訳でも無いのです。免罪符になるわけでも無いのです。

 

 

私の怒りは正当でした。それでも彼らと同じ場所に落ちては、何の意味も無いのですよ。」

 

ガルッチ「復讐からは何も生まれない。かつて誰かがそう言っていたが、僕は復讐を続けた。無駄だと分かっていても、生半可な復讐ではなく、最後の最後まで復讐すると誓った。

 

 

誰かを守るためなら、全てを切り裂く刃となって、気に入らない奴、憎い奴、平然としている屑な奴、全てを殺すと。」

 

 

すると、『セブンシンカレクイエムガシャット』から、また光球が現れ、僕の手元に来ると、またガシャットが出てきた。

そこには、こう書かれていた。

 

 

『アヴェンジャーマッチレスガシャット』

 

 

ガルッチ「………復讐者の僕に相応しいガシャットって、訳か。」

 

 

翠が何かを話をしていながら、僕はお姉ちゃんの事を思った。

 

 

もしお姉ちゃんが、今でも彼等の事を憎んでいるとしたら?奴等がやったことは、絶対に許されることでは無い。けど、そこまでして復讐するべき事なのだろうか?

本当は、あの親父や母さんと同じように、こんな事をしたくなかったはず。もしそうだとしたら、そうだとしたら……………。

 

 

いずれにしても、お姉ちゃんは、其奴らに憎み、苦しみ、恨み、怒りを持っていたに違いない。ならば、僕がやるべき事は、一つしか無い。

そう思い決意すると、翠の話が終わろうとしていた。

 

 

翠「────地獄の采配には、納得しかねる部分もあります。

 

 

ですが、今の私は皆と一緒にヨミガエリしたい!!

 

 

在り来たりだからこそ、重みがあるのです!!陳腐だからこそ、正しい側面があるのです!!

 

 

すると、今度は翠が持ってた血塗れの制服が光り出し、赤い手をしたウィザードライバーは、黄色く染まり、人差し指には、ダイヤのように輝く指輪を付けていた。

 

 

影翠「なんてバカな事を…………。これは貴方に与えられたチャンスであり、使命なのに!!

 

 

その誤った認識を正してあげましょう!!

 

ガルッチ「お前の復讐なんて、正せる訳が無いだろ。」

 

 

【アヴェンジャーマッチレス!】

 

 

翠「行きますよ、先生!」

 

 

『DRIVER ON! PLEASE!』

 

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

 

ガルッチ「『復讐者』!」

 

翠「『希望』!」

 

ガル翠「「『変身』!!」」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

『HOPE INFINITY! PLEASE!』

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【全てを憎め!復讐に燃えろ!アヴェンジャーマッチレス!】

 

 

『ヒースイフードー!ボーザバビュードゴーーン!!』

 

 

僕の衣装は、どうやら『この世の全ての悪(アンリマユ)』のようで、翠の衣装は、マーリンのようだ。

能力も『マーリン』かと思ったら、どうやら『メディア』、『ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス』も加わってるようだ。

 

 

ガルッチ「復讐の始まりだ。」

 

翠「さぁ、SHOWTIMEです。」

 

 

next episode




スロースリング→仮面ライダースロース ホープインフィニティースタイル


変身者:椎原翠


スロースリングの能力に加えて、『マーリン』、『メディア』、『ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス』の能力と宝具が使えるようになる。



アヴェンジャーマッチレスLv-2


変身者:ガルッチ


変身するには『アヴェンジャーマッチレスガシャット』が必要で、変身するとレベルが-1から始まり、-2になると『この世の全ての悪(アンリマユ)』の衣装に変わり、ゲンムLv0の触れた相手のレベルを下げ続ける効果に加えて、『泥』というものも操れるようになる。
最弱のレベルになってるが、ガルッチの強さも加わってるため、ぶっちゃけ強い…………はず。



メアリー「遂にマイナスLv来ちゃったよ………。」

ダンブルドア「(-ω-;)」


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episode119 正義を断罪するblade

-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

貴利矢side

 

 

黎斗「………何だと?こんな事って、あり得るのか?」

 

 

なんか社長さんが、今までにないくらいに滅茶苦茶驚いてんだが、一体全体如何したってんだ?

 

 

貴利矢「おい、なんかあったのか?」

 

黎斗「…………奴のレベル、マイナスが付いてる。」

 

貴利矢「ハァ!?」

 

 

マイナス!?レベルマイナスって、そんなアホな!?

 

 

黎斗「ガルッチめ、私がしなかったことを、やらかすとは…………。これでも考えていた方だぞ!?」

 

貴利矢「しかし、ガルッチもガルッチで、ただただ復讐していた訳でもねえんだよな。」

 

黎斗「…………今更歪みきってしまった心は、二度と戻れない。だが、あの歪んだ心だからこそ、救われた者はいた。現に、フラン、こいし、イリヤ達が例だ。」

 

貴利矢「……………名人は、ガルッチを笑顔にさせたいって、言ってるけど、あれは難関だぜ?相当骨が折れると思うって言うのに………。」

 

黎斗「確かに、それには君に同意だ。だがガルッチには、誰かと一緒にいさせた方が良い。そうでなくては、壊れてしまうからな。」

 

 

全くだ。兎に角、手を出さず、乗り越えるところを見届けるとするか。

 

 

sidechange

 

 

ガルッチside

 

 

BGM 『運命 ~GRAND BATTLE~』

 

 

影翠「クソ!!ギルドA!ギルドB!何をしているんですか!?」

 

ガルッチ「どうやら、お休み中のようだね!!」

 

影翠「調子に────」

 

 

『BIND! PLEASE!』

 

 

影翠「金縛り!?」

 

翠「…………激情家の貴方なんかに、私が負けるわけにはいきません。『コリュキオン』!」

 

 

うわぁ、何発もそれ撃ってるのに、段々威力が上がってるな。こりゃ、負けられないな!

 

 

ガルッチ「弱者の苦しみを知れ!!『弱体・右歯噛咬(カーズ・ザルチェ)』!」

 

影翠「ッ!? な、何ですかこれ…………!?急に、体が重く…………!?」【HIT!】

 

ガルッチ「弱体化の呪い。言い換えれば、あんたのLvを下げたというべきか。気付かなかったのか?ギルド達もこのナイフでどんどん弱くなっていってるのを。」

 

影翠「そ、そんな馬鹿なことが……………………!?まさか!?」

 

翠「何処を見ているのです?『元素使いの魔剣(ソード・オブ・パラケルスス)』!!」

 

 

『ズバァァァァァッ!!』

 

 

影翠「ガハッ………!?」

 

 

いよいよ影の翠もこれまでのようだ。そろそろトドメと行くか。

 

 

影翠「そ…………、そんな……………!!私は…………、私は間違っていない!!間違っていないんだ!!」

 

翠「間違っていません。………私達は道を踏み外した。だからここにいるんです。」

 

 

『チョーイイネ!キックストライク!サイコー!』

 

 

影翠「違う………!違う!違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違うちがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁう!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

間違っているものか!!!私の、私の復讐はっ!!間違ってなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!わぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

ガルッチ「…………安心しろ、もう二度と、起こしやしないよ。」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【デッドリーアヴェンジャークリティカルスパーキング!!!】

 

 

僕と翠のライダーキックが、影の翠に直撃し、そのまま爆発していった。

 

 

翠「さようなら、私。」

 

ガルッチ「…………その復讐の炎に飲まれながら、眠りにつくがいい。」

 

 

BGM終了

 

 

【ガッチョーン……。ガッシューン………。デリート………。】

 

 

抜くと同時に、ガシャットは消滅していった。翠の方は、蝶が飛び、黎斗が持つガシャットの中に入っていった。

 

 

翠「…………先生は、まだ復讐を続けるんですか?」

 

ガルッチ「…………そうかもな。けど、僕の復讐は、正義なんて持たない。彼奴とは違う復讐だ。」

 

貴利矢「なぁガルッチ、あのガシャットは?」

 

ガルッチ「消滅した。『ノックアウトストリートファイターガシャット』のように、消えていった。」

 

黎斗「消えたのか………。」

 

 

翠に駆け寄ってる紫乃愛達を他所に、僕は貴利矢と黎斗を見ていた。

 

 

ガルッチ「2人とも、彼女のことだけど─────」

 

貴利矢「待て、言わなくても分かる。」

 

黎斗「ああ。私も思っていたが、やはり………。」

 

ガルッチ「そうか。ならいいよ。後は、彼女がいつ、皆に打ち明けるか…………。」

 

 

そう思いながら、僕は手を、胸に添えた。戦ってた最中も、お姉ちゃんの事しか考えていなかった。

今お姉ちゃんは如何しているのか、そのことばかり巡らされていた。

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sidechange

 

 

-ウィズ メルクリウスの世界-

 

 

プロトガルッチside

 

 

メルクリウス「ふむ、間違いない。これは確かに、俺が作った奴だ。」

 

アスト・オルタ「あの、それを作らせた犯人は分かるのですか!?」

 

メルクリウス「そう言われても、特徴があまりにも平凡過ぎて…………。」

 

 

平凡って、僕の仇はどんんだけ平凡なのだ!?

 

 

プロトガルッチ「何でもいい、何か特徴とかあれば、それで良いから!」

 

メルクリウス「特徴と言われても…………、いやそういえば………。」

 

ジェイソン「そういえば?」

 

メルクリウス「彼奴、男か女か分からん髪型してたな。ただ、目は赤く、何か裏を持っているのでは無いかと思ってしまうような、不気味な笑みを浮かべてたような………。」

 

ダークルシフェル「その子が、そのナイフを?」

 

メルクリウス「恐らくな。どこにいるのか、未だに見当が付かん。」

 

 

今度は場所だなぁ。特徴はどうにか聞き出せて、やっとスタートラインに立てた気分だ。

 

 

メルクリウス「だがお前達、見たところ旅人だろ?1週間ここに休め。風呂も飯も食ってなさそうだし。」

 

ベロニカ「いいの!?」

 

メルクリウス「ああ、部屋も結構あるしな。」

 

プロトガルッチ「すみません、ホントに。」

 

メルクリウス「気にするな、久々に客をもてなすのも、俺の役目だ。それに、この欠片を使った武器を、お前用に作ってやるからさ。」

 

 

これはうれしい誤算だ。仇が持っていたナイフの欠片を加工して、僕の武器にしてくれるなんて、ホントにこの人には感謝しきれないほどだ。

 

 

アスト・オルタ「ホントにいい人だ。」

 

ダークルシフェル「ってことで、ガルちゃん。」

 

プロトガルッチ「?」

 

ダークルシフェル「今日から、積極的に夜の営みでも────」

 

プロトガルッチ「おいこら、寝取りは駄目だろ。」

 

ジェイソン「…………普通、皆の前でそれを言うのかな?」

 

アスト・オルタ「ないない、絶対無い。(;・_・)ノシ」

 

ベロニカ「…………思ったけど、寝取りってなに?」

 

 

あー、そこ聞いちゃいます?聞かない方が身のためだと思うなぁ…………。

 

 

ダークルシフェル「じゃあ一緒に寝るのは?」

 

プロトガルッチ「……………まぁ、それぐらいなら。」

 

ダークルシフェル「やった!(`・ω・´)」

 

プロトガルッチ「けど、寝取りは駄目だ。」

 

ダークルシフェル「(´・ω・`)」

 

アスト・オルタ「此奴、狙ってたのか。」




ってな訳で、半罪人の罪は、翠のところで終わります。そして、紫乃愛と璃々の変身はこちらです。


ラースマンゴーロックシード


使用者:有栖川璃々


憤怒の罪を持つ『メリオダス』の『全反撃(フルカウンター)』の能力と、キング・ブラッドレイが持つ『最強の眼』の力を宿している。
防御しながら戦う璃々にとっては、相性のいい能力である。



仮面ライダーラース ジェネラスロードアームズ


変身者:有栖川璃々


ラースマンゴーの能力に加えて、円卓の騎士である『モードレッド』、『ベティヴィエール』、『ランスロット』の能力や宝具が使える。
衣装は『ガウェイン』のようだが………。



仮面ライダープライド シンセリティ魂


変身者:秋月紫乃愛


プライド魂の能力に加えて、円卓の騎士の王である『アルトリア・ペンドラゴン』、大英雄とも謳われる『ヘラクレス』の2人の宝具を持っている。
見た目は、『アルトリア・ペンドラゴン・オルタナティブ』の衣装を着込んだ紫乃愛のようだ。


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episode120 翠から告げるTrue

『WARNING!』


このepisodeは『Criminal Girls2』のネタバレがあります。それでも見るのでしたら、覚悟して見てください。


-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

『チクタクチクタク………。』

 

 

翠「……………。」

 

ガルッチ「……………。」

 

 

………あの、翠?何で黙ってるの?なんか用があって、ここに来たんじゃないのか!?まぁ、大方察せるけど、せめて、なんか言ってくれよ!?空気が…………!!

 

 

翠「……………。」

 

ガルッチ「……………なぁ──────」

 

 

『スゥー』

 

 

貴利矢「おーい、神がガシャット貸して欲しいとか頼み…………。」

 

ガルッチ「あ………。」

 

貴利矢「…………悪い、お呼びじゃなかった。」

 

 

【爆走バイク!】

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!】

 

 

また逃げた…………。ってか、何を想像して逃げたんだ?いや、分かるけど。分かるけど、別に逃げなくても良いだろ!?

っていうか、何で行っちゃうの!?重っ苦しい空気に耐えられないんだけど!?

 

 

ガルッチ「全く、貴利矢の奴…………。(『ピシャン』)『耳塞ぎ(マフリアート)』。」

 

 

とりあえず、聞き耳出来ないようにはしておいた。今ここにいるのは、僕と翠のみ。

 

 

ガルッチ「それで翠、流石に黙りは勘弁してくれないか?言えない秘密があるの、僕も貴利矢も、黎斗も分かってるよ?」

 

翠「!? し、知ってたのですか!?い、一体いつから!?」

 

ガルッチ「貴利矢に関しては分からないが、僕と黎斗に出会ってから、少し違和感を感じたんだ。覚えてる?僕と顔を合わせた後の最初の一言。」

 

翠「へ?で、ですが、それだったら皆も─────」

 

ガルッチ「他の子は、パニックになってもおかしくないし、場合によっては落ち着いて状況を探るかも知れない。

だけど、君の場合、何か違和感を感じた。まるで、2回目受けに来たかのような雰囲気を。

 

 

そして、アランブラバグスターとその隣にいた奴を倒した後、君は確か、こう言ってたよね?『半罪人の中に混ざれば、私も現世に戻れるのではないか?』って。」

 

翠「…………。」

 

ガルッチ「それで僕の仮説は二つ上がった。一つは翠が罪人だという説。もう一つは翠が僕と同じ転生者と言う説。

けど、後者は完全に消されてる。転生者なら、他の人らと違う空気を持ってるはずだしね。」

 

翠「……………先生って、色々と凄すぎです。こうもあっさりと、私が『罪人』だと言うことを、看破してしまうなんて、思いませんでした。」

 

ガルッチ「…………何で再びヨミガエリに参加したのかは、聞かないでおく。」

 

翠「良いのですか?聞かなくても?」

 

ガルッチ「言ったろ?『其奴が失敗したとしても、もう一度チャンスが欲しい。更正して、ヨミガエリたい。っていう意志があるなら、僕はそれに尊重する。何度だって付きやってやる。僕の時間が許される限り。』ってね。」

 

 

例え誰が罪人だったとしても、その人が外道な事をしない限り、連れて行くつもりだし、翠が罪人だったとしても、外道な事なんて、絶対にしないからね。

 

 

翠「…………敵いませんね。思えば、ここまで来れたのは、先生や黎斗さん、貴利矢さんのお陰ですし、戦闘技術も、洞察力も、何から何まで貴方達が上ですし。それに比べて、私達は─────」

 

ガルッチ「いや、そっちの方が凄いよ。こんな、化け物染みた僕達を付いてきてくれて。それに比べて僕は、殆ど失態をかけてばかりだ。

 

 

お姉ちゃんが暴走しちゃうわ、精神面が壊れそうになるわで…………。こっちが迷惑かけてるって言うのに…………。」

 

翠「先生…………。」

 

ガルッチ「僕、何やってんだろうな。大切なものを守りたいって言うのに、色んな力を使って、守れるかと思ったのに、今じゃこのざまだ。笑えないよ。これでもし、お姉ちゃんが死んだら……………。」

 

翠「…………。」

 

ガルッチ「何も、守れない。ただただ力を欲するだけの、弱い存在だ。苦しみを理解すら出来てない、止めることの出来ない馬鹿だ…………。結局、僕は……………、僕……………は…………。」

 

翠「先生は無茶しすぎです。一人で何でもしようと、必死になりすぎなんです。ですが、そのお陰で、色々な人が救われているのは事実です。何でもかんでも背負うなとは言いません。

 

 

ですが、もっと人に頼ってください。先生は、1人で戦っているわけでは無いのですから。」

 

ガルッチ「……………少し、抱き締めても良いか?僕、今にも…………、壊れそうな気がしてならないから……………。」

 

翠「ええ、構いません。」

 

 

そう言い、僕は翠を抱き締める。今思えば、殆ど全部僕が責任を負う事が多すぎた。運命だの、宿命だの、多くのものを背負ってしまった。

普通に考えたら、こんなの耐えられない。誰かに投げ出したい。正直言うと、もう…………我慢の限界なんだ。

もう、強がるのやめたい………。全てを投げ出したい…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃん、ごめんなさい…………。もう僕、駄目(壊れた)かもしれな────

 

 

『お父さん………、お父さん……………。』

 

 

え?この声、もしかして……………。

 

 

-心像世界-

 

 

気付けば、僕は固有結界の世界だった。桜が舞い散る夜の世界で、そこには僕の娘、『レア』がいた。

 

 

ガルッチ「レア…………?」

 

レア「うん、そうだよ。お父さん。あの日以来だね。」

 

 

ホントに、あの日以来だ。会う事なんて出来ないはずなのに、何で?いや、それよりどうやって僕の心像世界に?

 

 

レア「大丈夫?凄くやつれているけど、何かあったの?」

 

ガルッチ「…………実は。」

 

 

僕は今までのこと、自分のつらさ、本音、何から何まで全部、レアにはき出した。

 

 

ガルッチ「…………情けないよな。こんなになるまで、僕はほったらかしにしちゃったんだし、例え、力が強くても……………、こうなっちゃったら………………………。」

 

レア「お父さん、だったら私が受け止めてあげる。」

 

ガルッチ「え…………?」

 

レア「私、知らなかったんだ。お父さんの辛さ、苦しみ、悲しみ、何もかも全部、知らなかった。」

 

ガルッチ「け、けど………。そんなことしたらレアが─────」

 

レア「大丈夫。いっぱい修行したから、お父さんに出来なかった力も、使えるようになったし。」

 

 

僕に出来なかった力?すると、レアが僕の胸に添えて、小声で何かを唱えている。なぜだか、今までの苦しみの支えが無くなっていくような気がした。

何これ?こんなの、今まで感じたことの無いものだぞ?

 

 

レア「ッ! つ、辛い…………!」

 

ガルッチ「レア……………、やっぱり無理しちゃ─────」

 

レア「だ、大丈夫………!お父さんは、私を…………庇ってくれた…………!今度は、私が、恩返しする番!『内に秘めし怨恨の傷よ、我が父に宿す苦痛の呪いよ。我は其れを癒そう。夢幻のように、泡沫のように、我と我が父を癒したまへ。

 

 

傷は夢のように癒える(ペインブレイク・ハート)』。」

 

 

詠唱が終わると、僕の胸から黒い球が、レアの方は白い球が出てきて、黒い球を連れて行くかのように、空高く飛んでいき、帰ってくることはなかった。

 

 

ガルッチ「レア、今のって…………。」

 

レア「私が修行して覚えた技の一つ。けど、これを発動させるには、相手の過去、苦しみ、そしてその人の本音を聞いてからじゃないと、使えなかったの。」

 

ガルッチ「そうだったのか…………。レア、ありがとう。」

 

レア「ううん、其れを言うなら、私も。庇ってくれて、ありがとう。」

 

ガルッチ「………もしかしたら、君なら僕以上に、誰かを救えるかもしれないね。」

 

レア「でも、お父さんみたいに、大切なものを守れないかも…………。」

 

ガルッチ「……………大丈夫。それなら、僕が大切なものを守る。代わりに、レアが色んな人たちを救って欲しい。僕が生きている限り、1を守る。君は、9を救ってくれ。」

 

レア「……………うん、分かった。」

 

 

そして視界が眩しくなる。まるで、僕達を祝福してくれるかのように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-隠れ家-

 

 

気がつくと、僕はいつの間にか、布団に入っていた。そして隣を見ると、翠がぐっすりと……………ん?

 

 

ちょっと待て、なんかおかしいぞ?確か僕、翠を抱き締めていたよな?何でこうなってるの?っていうか、いつ翠とセックスしてたの?全然覚えてないんだけど!?無自覚とか最悪なんだけど!?

それとも、遂に次元を飛び越えて、こいしが無意識を操れるようになっちゃったのか!?

 

 

いや待て待て、もしかして添い寝の可能性もあるかも。多分服着ていると思────

 

 

『ガルッチと翠の服』

 

 

……………ヤったな、もうこれ。

 

 

翠「ん、んむっ…………。せ、先生………。先生?」

 

ガルッチ「(°д°)」

 

翠「…………あの、大丈夫ですか?」

 

ガルッチ「(°д°)」

 

翠「…………先生、もしかして何かと勘違いしてる?いや、私のせいでしょうか?寝ている途中で、し、シテしまったのは…………。」

 

ガルッチ「(°д°)」

 

翠「あの、先生───」

 

 

『トンッ、バタッ。』

 

 

【GAME OVER】

 

 

うん、今回それであってるかもね。

 

 

翠「…………次から、起こしてからにした方が、良いかもしれませんね…………。」

 

 

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episode121 英竜の前世 ガルッチのsorrowとPreparedness

ってな訳で、璃々と紫乃愛の罪はカットします。


-隠れ家-

 

 

司、優里音、黒絵、珠月、翠、璃々、そして紫乃愛の罪がようやく終わり、後は英竜の前世を見るだけとなったガルッチ。

そんな中、ガルッチは黎斗のところにいた。

 

 

ガルッチ「………どう?」

 

黎斗「」カタカタ

 

ガルッチ「……………まだ、かかるのか─────」

 

黎斗「いや、違うぞ。」カタッ

 

 

黎斗がガシャットを抜くと、そこから色が着き始めた。ピンクと白の色をしていて、ところどころに蝶々が描かれ、紫乃愛達が移っている絵があった。そして、その隣にはこう書かれていた。

 

 

『カーディナルセブンガールズガシャット』

 

 

ガルッチ「完成したのか…………。」

 

黎斗「その中には、7人の半罪人達の力を宿してる。が、残念ながら、変身やパワーアップ用には作られていない。」

 

ガルッチ「要は技用のガシャットか。」

 

黎斗「その通り。恐らく君にしか使えない代物だろうと、私は思うのだ。」

 

ガルッチ「だろうな、紫乃愛達を宿したガシャットだし、他の人にも使えたらビックリだし。けど、言って良いか?」

 

黎斗「?」

 

ガルッチ「…………僕って、これからもお姉ちゃんの傍に居るべきかな?」

 

 

いきなりの発言で、流石の黎斗も(°д°)ポカーンとした。何しろ、ガルッチらしくない、あまりにも弱気な発言をし始めたからだ。

 

 

ガルッチ「………これでも、考えていたんだ。色々とね。」

 

黎斗「いや、居るべきかって聞かれてもだな。君は英竜と一緒に居るべきでは無いのか?まさか、もう嫌いになったと─────」

 

ガルッチ「違う違う!そう言う意味じゃ無くて、……………7人の半罪人達を見ていると、僕非力だなって思っちゃって。

皆が皆、成長していってるって言うのに、僕だけ全く進歩が無い…………。」

 

黎斗「……………それでか。居るべきでは無いと、私が言ったら?」

 

ガルッチ「……………それに見合う存在になれるように、旅に出る。それまでは、お姉ちゃんに会うことは出来ないかもね。」

 

黎斗「…………そうか。だがまずは、英竜の前世がどれだけのものだったのかを、覗く必要があるな。それからでいいぞ。」

 

ガルッチ「そうか…………、ありがとう。黎斗。」

 

黎斗「神の助言をありがたくと思え。」

 

ガルッチ「ああ。…………そうだね、『遊戯王神(檀黎斗神)』。」

 

黎斗「!?」

 

 

黎斗は何か言おうとしたが、既にガルッチはいなかった。すると今度は貴利矢がやって来た。

 

 

貴利矢「どうした社長さん、呆けた顔をして。」

 

黎斗「…………神の私を、勝手に命名するとは。」

 

貴利矢「はい?」

 

黎斗「いや、何でも無い。それより、ガルッチと傍に居させてやってくれ。どうやら、相当不安を抱えているようだ。

 

 

『英竜と一緒に居るべきか』とな。」

 

貴利矢「…………それ、俺も聞かれた。」

 

黎斗「………何があったんだろうな。」

 

 

貴利矢と黎斗は、半罪人達と一緒にいるガルッチを見ていた。今は愉しそうにしているが、その眼は、少し悲しみを感じた。

 

 

そんな不安を抱えたまま、ガルッチ達と共に隠れ家から出た。

 

 

 

-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

 

『…………遂に来たか、5代目創造王神。』

 

 

最後の階に到着し、先に進むと、1人の影が、ガルッチを睨め付けながら話し掛けた。対してガルッチは、殺してやるかのような目付きをしていた。

 

 

ガルッチ「おかげさまでな。」

 

『ほう、随分といい目をしてるじゃ無いか。そんなに見たいというのか?英竜の前世。』

 

ガルッチ「ご託は良いから、さっさとしろ。」

 

 

口調も何時もより荒っぽいのか、心配になった貴利矢は聞いてみた。

 

 

貴利矢「なぁ、ガルッチ。一体如何したって言うんだ?何を思ってそんなことを…………。」

 

ガルッチ「後で話す。今はこっちが優先だ。」

 

 

ガルッチはそのまま、影に近寄る。貴利矢はそれに近づこうとするも、何かに阻まれてしまい、行くことすらままならなかった。

 

 

黒絵「お兄ちゃん、一体如何しちゃったんだろ?」

 

珠月「今の先生…………凄く怖い。」

 

翠「どうも、イヤな予感がしてならないのですが…………。」

 

 

 

 

『……………覚悟はいいのだな?此奴の前世は、とんでもなく恐ろしい記憶だ。』

 

ガルッチ「構わない。」

 

『………………ならば、見るがいい。そして思い知るが良い。貴様の覚悟と選択が、如何に浅はかだったのかをな。』

 

 

すると、影の中から光球のようなものが現れ、ガルッチはそれに触れた。

 

 

ガルッチ「ごめんなさい、お姉ちゃん…………。お姉ちゃんを知るには、こうするしか、ないから……………。」

 

黎斗「? 一体何を───────」

 

 

続きを言い掛けたとき、ガルッチは消える。あたかもここにはいなかったかのように、姿を消した。

 

 

優里音「先生!!」

 

司「チッ、一体全体如何したって言うんだ!?」

 

璃々「何で目の前で消えて…………。」

 

紫乃愛「そういえば、小声で何かを言ってたような…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-追憶の間-

 

 

ガルッチside

 

 

希望「あら?また来て…………って、その光球って。」

 

ガルッチ「…………希望さん、『Criminal Girls2』の世界に居るお姉ちゃんを呼び出せますか?」

 

希望「え?出来なくは………………って、如何したの!?何で泣いているの!?」

 

 

…………浅はかだった。触れた瞬間、見てしまった。お姉ちゃんは、生まれた頃から家庭内暴力を受け、身内のパーティーの際にも、晒し者にされるという酷い仕打ち。

 

 

 

 

学校も世間も、何もかもがお姉ちゃんを否定する。虐めはますます大きくなり、あるときは冤罪を着せられ、時には悪戯の犯人にも仕立て上げられていた…………。

時には無茶苦茶な事件や、お姉ちゃんが居なかったときでさえ、犯人に仕立て上げられ、虐めは拡大して行く。

 

 

 

 

それだけじゃない……………、味方であった筈の友達や、ましてや僕が殺した弟すらも、陰で自分の陰口を叩いていた。

 

 

 

 

だが、それと同時に、人々の本音が聞こえた。悲痛の声、嘆き等のものが聞こえてきた。本当はこんな事をしたくないというのに、何故かそうなる。

 

 

一緒に居るだけで、お姉ちゃんを傷付けてしまうと言うのに、如何することも出来ない。そして、気付いてしまう。お姉ちゃんの深層を……………。

 

 

 

 

『殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる──────』

 

 

 

 

最早前世の人々に対して『憎悪』の執念が溢れかえっていた。お姉ちゃんは、常に彼等の憎悪を持っていたのだ。

…………………………僕は、弟失格だ。お姉ちゃんの憎しみを、知ることが出来てなかった。もっとお姉ちゃんの行動に、気付いていれば、あんな風にはならなかったんじゃ無いか?

 

 

なのに、なのに僕は……………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの世界のお姉ちゃんを、『殺さなきゃ(止めなきゃ)』。僕は、お姉ちゃんの苦しみを理解していなかった。知ってしまった以上、僕が止めないと…………。

それに………、七つ目の条件に、こう書かれていたし………………。

 

 

『更新 クリア条件:星空英竜の殺害

 

 

あのときの僕は気が狂いそうだった。お姉ちゃんを殺す?何で殺さなきゃ駄目なの!?こんなの、こんなの間違ってる!!

けど、今は分かる。お姉ちゃんは苦しんでいた。そして、お姉ちゃんを虐めた其奴らもまた、苦しんでいた。

誰が、何のためにお姉ちゃん達をこうさせたのかは分からない。けど、今は……………。お姉ちゃんを止める。絶対に。

 

 

ガルッチ「いいから、お姉ちゃんを。」

 

希望「…………分かった。」

 

 

希望が一瞬消える。それと同時に、通信が来る。

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

ガルッチ「僕だ。」

 

アギラ『ガルッチさん、ご主人様の事ですが…………。』

 

ガルッチ「…………止まったのか?」

 

ザギ『ああ、モンスターが私の料理を食べたようで、満足して止まったようだ。』

 

アギラ『それで今、ご主人様は………………。』

 

ガルッチ「……………如何した?」

 

アギラ『……………今牢獄にいます。僕が命じて、ご主人様を牢に送りました。』

 

ガルッチ「…………………そうか。」

 

ザギ『如何した?何時もなら怒るはずのお前に、何があったのだ?』

 

 

何があったって?

 

 

ガルッチ「………………お姉ちゃんの過去を見た。途轍もなく、悲しく、残酷で、最悪なものだった。」

 

アギラ『……………。』

 

ガルッチ「僕がお姉ちゃんの憎しみを止めていれば、何故君達の組織を作ったのか、それに気付く事が出来たら……………!」

 

ザギ『ガルッチ…………。』

 

ガルッチ「ザギ、お姉ちゃんを止めてくれてありがとう。けど僕、やることがあるから。」

 

アギラ『やる事って……………?』

 

ザギ『待て、まさかガルッチ…………。何を、しようと?』

 

ガルッチ「………………お姉ちゃんの苦しみを、悲しみを、何もかも全部受け止めるために…………『殺す(止める)』。」

 

ザギ『なっ!?』

 

アギラ『何でいきなり!?あんなに愛し合っていたのに、何で殺すことに!?』

 

ガルッチ「………言いたいことは分かる。けど、僕なりに考えた結果だ。お姉ちゃんは、前世の人たちに復讐するために、君達を生み出した。

僕は、それに手を貸した。勿論、奴等がやったことは、絶対に許せない。けど、奴らの本音を聞いて、そして僕は決めたんだ。

 

 

お姉ちゃんを止めなきゃってね。今牢にいるお姉ちゃんではなく、『Criminal Girls2』の世界に居る『星空英竜』を、止めるために。受け止めるために、彼女を……………。」

 

アギラ『駄目だよ!考え直して!!』

 

ザギ『馬鹿なことは止めろ!!平行世界の主であっても、わざわざ殺すことは─────』

 

ガルッチ「恨みたければ、好きに恨んでくれ…………。彼女がウルトラマンモンスターになったら、僕はそれを無効化させる『刃』を創る。

 

 

………………来るなよ、アギラ。ザギ。これは、僕とお姉ちゃんの問題だから……………。」

 

ザギ『待て!!今そこに行くから────』

 

 

『ピッ』

 

 

……………ごめん。僕だって、こんな事をしたくないんだ……………!けど、お姉ちゃんの苦しみを受け止めるには、これしか無いんだ………。

そして希望が現れると同時にあの世界のお姉ちゃんを連れてきた。生きているのか、紫乃愛達の影とは違うのが分かる。

 

 

希望「連れてきたよ。」

 

ガルッチ「ありがとう。…………何処か行ってて。」

 

希望「………………分かった。」

 

 

多分彼女は、復讐し終えた後のお姉ちゃんなんだろうか、ある原因で亡くなり、服装は囚人服になっていた。

 

 

ガルッチ「……………お姉ちゃん、君の前世をみたよ。」

 

英竜「………………。」

 

ガルッチ「辛かったよね?苦しかったよね?彼奴らに虐待され、苦しい思いをさせられて、…………………憎かったよね?」

 

英竜「…………………今更、なんだよ。あんたは、私のところに来なかったくせに……………。」

 

ガルッチ「ああ、来なかった……………。あの世界に居て、自分は何者なのか、知ったんだ。思えば、君の憎悪を感じ取っていれば、復讐を止められたと思ったのに…………。

 

 

僕は、君の苦しみを理解していなかった。憎悪に気づかなかった。どれほどのものだったのか、理解していなかった……………。

そして、思い知らされた………………。

 

 

自分の無力さを、大丈夫だと思った自分の愚かさを…………。」

 

英竜「………………。」

 

ガルッチ「ごめんね、お姉ちゃん。こんな、身勝手な弟で、愚かしい夫で。だから、だから責任もって……………。」

 

英竜「…………私を殺す気ね。結局、貴方も彼奴らと同じだったって訳ね!」

 

ガルッチ「…………『ボーイズライザー』。」

 

 

僕はすぐさま『ボーイズライザー』を取り出す。お姉ちゃんの手元には、あの飴玉を持ってる。そして今気づいた。

今の僕は、泣いているんだって。

 

 

ガルッチ「……………我が名は、第5代目創造王神『アルカディア・エタンセル・エデン』。あらゆるものを創り出す始原大神なり。

 

 

罪人『星空英竜』。君の憎悪を解放するために…………、君の苦しみを解放するために…………!僕が、その全てを受け止めるために。ここで死んでくれ……………、お姉ちゃん……………。」

 

英竜「信じていたのに………………、貴方こそ………………、唯一の味方だって……………………………信じてたのに………………!!!!

 

 

食い殺してやる!!!骨の髄まで残さず、全部、全部食べてやる!!!!!!!!!私を裏切ったことを、心の底から後悔させてやる!!!!!

 

ガルッチ「…………憎悪に取り込まれし哀れな存在よ、無に還るがいい。『ガルッチ』。」

 

 

最初は自分自身のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「『明日斗』。」

 

 

次に明日斗のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。そしてスキャンさせて、融合させる。

 

 

ガルッチ「『ガルット』、創造。」

 

 

『ガルット!!』

 

 

ガルッチ「『プロトガルッチ』。」

 

 

今度は、本来の自分自身のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「『アスト・オルタ』。」

 

 

次に、アスト・オルタのカプセルを起動させ、ナックルに入れる。そしてスキャンさせて、融合させる。

 

 

ガルッチ「『プロトガルット・オルタナティブ』。」

 

 

『プロトガルット・オルタナティブ!!』

 

 

さぁ、これで準備が出来た。後は、融合するのみ…………。

 

 

ガルッチ「『融合』。」

 

 

まずは『ガルット』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「『アイ、ゴー』。」

 

 

次に『プロトガルット・オルタナティブ』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。そして、そのナックルを掲げる。

 

 

ガルッチ「……………『ヒア、ウィー、ゴー』!!」

 

 

涙を流しながら、僕はその二つをスキャンさせた。

 

 

 

『アルティメットインフィニティーフュージョンライズ!!!!』

 

 

ガルッチ「……………己を超えろ!天元突破!」

 

 

ガルット!プロトガルット・オルタナティブ!アルティメットインフィニティーボーイズライズ!!超サイヤ人ロゼブルー・ガルット!!』

 

 

お姉ちゃんの姿が、ウルトラマンモンスターになったのと同時に、僕もフュージョンを果たした。髪の色は半分に分かれていて、右は超サイヤ人ブルーの青色で、左は超サイヤ人ロゼのピンク色に染まっていた。

衣装自体はさほど変わってはいないようだ。

 

 

ガルッチ「『『…………『創造、開始(クラフティング・トレース・オン)』、悲哀の刀。』』」

 

 

悲哀の太刀を生み出すと、そこには青いオーラが、刃に纏っていた刀が現れ、手に持った。誰かを止めるために、やむなく殺せざるを得ない為に生み出した刃。

効果は、傷を負わせば負わすほど、相手の戦闘能力を徐々に失わせるほどの力を持っていて、暴食の太刀と同様、食われる心配は無い。

 

 

いずれにせよ、彼女は僕を食らうだろう。けど、僕はそれを受け止める。避けはしない。ただ、受けとめるのみ…………。

お姉ちゃんの全てを、受け止めるために………………!!

 

 

ガルッチ「『『来い、お姉ちゃん。僕を、殺せるのなら、殺してみろ!!』』」

 

 

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episode122 Sword or Death ガルッチの悲しみ

BGM Fate/StayNight 『sorrow』


-追憶の間-

 

 

2人は、互いに壮絶な人生を歩んでいた。英竜は、多くの者達に虐げられていた。ガルッチは、4つの人生を渡り歩き、苦しい思いをしていた。

 

 

 

 

分かり合えると思った。分かって貰えると思った。けど、知らず知らずに、いつの間にか、すれ違い始めた。

 

 

 

 

ガルッチは英竜の過去を知った。そして思い知らされた。どれだけ愛しても、どれだけ傍に居ても、英竜の憎悪を消すことは出来なかった。ガルッチと同じ、憎悪に取り憑かれていた。

そしてガルッチは、覚悟する。

 

 

 

 

星空英竜の憎しみを、悲しみを、苦しみを、全てを受け止めるために、ガルッチは殺すことを決めた。

それがどれだけの罪を犯すことになっても、どれだけ人に非難を浴びせられても、ガルッチは歩み続けるだろう。

 

 

 

 

今一度、自分自身を『刃』と化す為に、星空英竜を殺す。

 

 

英竜「ヤァァァ!!」

 

ガルッチ「『『………。』』」

 

 

英竜はガルッチを食らおうと襲いかかり、ガルッチは英竜を殺すために攻める。お互いに、傷を負いながら。

 

 

英竜「『モンストリウム光線』!!」

 

ガルッチ「『『『ブラックかめはめ波』…………!』』」

 

 

お互いにゼロ距離で放ち、ガルッチは右肩を、英竜は腹部を負傷した。だがお互いに再生される。

再生後、すぐさまガルッチは、英竜を斬りつける。容赦ないほどの、血飛沫をあげながら、英竜はガルッチを引っ掻く。引っ掻いた部分から、深く抉れ、内蔵その物が見えるほどだが、それに気にせず、ガルッチは攻撃を続ける。

 

 

英竜「何度攻撃したって無駄だ!!それなのに、なんで攻撃を止めない!?何故再生できる!?」

 

ガルッチ「『『君がくれた、ニョキンのお陰だよ。例え食われようとも、すぐに再生できるようになってる。君がそうさせてくれたみたいにね。

 

 

それに、言ったでしょ?受けとめるって。気付かないか?避けれるはずの攻撃が、何で当たってばかりなのか。』』」

 

英竜「…………避ける気は無いというのか?」

 

ガルッチ「『『そうさ。だから全部、僕にぶつけろ。全部だ。』』」

 

英竜「…………生意気言って!!」

 

 

すると、距離を取りながら複数の弾幕が放たれ、ガルッチに襲いかかる。全て着弾し、再生する。しかし、苦痛の顔を出さず、前に出る。距離を詰め、再び攻撃を仕掛ける。

英竜も負けじと、遂にアルティメットナイザーを取り出して、攻撃を仕掛ける。

 

 

ガルッチ「『『ッ!』』」

 

 

腹部に当たると同時に、そこから血飛沫を上げる。止めようも無いほどの血の量。けど、ガルッチは堪え、英竜を斬りつける。

 

 

英竜「これでも立つのか!?あれだけ食われ、傷を負ってるのに、如何して………、如何してそこまでするの!!」

 

ガルッチ「『『…………大好きだからさ。』』」

 

英竜「え?」

 

ガルッチ「『『出会って間もなかった僕達だった。短時間だって言うのに、僕がいずれ死ぬと言ったとき、お姉ちゃんは僕を生かしてくれた。それも、2度も………。いや、3度かも。僕が憎悪に取り込まれていたのを、覚えてる?』』」

 

英竜「…………。」コクッ

 

ガルッチ「『『お陰で、僕は救われた。嬉しかった。お姉ちゃんと出会えて、本当によかったって。

 

 

だから、今度は僕が、お姉ちゃんを救う番。殺してでも、お姉ちゃんの苦しみを、憎しみを、全部受け止めてあげるから………!!』』」

 

英竜「やめろ!そんな事して、一体何になるの!?」

 

ガルッチ「『『僕はお姉ちゃんを理解したい。お姉ちゃんを知りたい。お姉ちゃんを守りたい。お姉ちゃんを、お姉ちゃんを………………殺してでも、その憎悪を消してあげたい!!』』」

 

 

英竜は初めて、ガルッチを恐れてしまった。その眼には、澄み切った水晶のように純粋だった。その眼から、変わり果ててしまった英竜への、悲しみの涙を流していた。

 

 

ザギ「ガルッチ!!」

 

希望「駄目だって!!」

 

 

ここぞと言わんばかりに、ザギが入ってきた。それを止めようと、希望も入ってくる。

 

 

ガルッチ「『『お姉ちゃん、こんな………、こんな弟で、ごめんね。僕は、殺すことしか、出来ない奴だから…………。』』」

 

 

【セブンシンカレクイエム!】

 

 

ガルッチ「『『…………我、七ツノ大罪ヲ司ル者。ソシテ。』』」

 

 

【ガシャット!キメワザ!】

 

 

【カーディナルセブンガールズ!】

 

 

ガルッチ「『『大罪ノ騎士ヲ生ミ出セシ者。』』」

 

 

【ガシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「『『…………我ガ刃ヨ、唸レ!!』』」

 

 

【デッドリーカーディナルクリティカルスラッシュ!!】

 

 

青色のオーラが、激しく光りはじめ、炎のように燃え上がっていた。

 

 

英竜「…………ガルッチ、君はそこまで……………私を…………。」

 

ガルッチ「『『うん。だって、お姉ちゃんのこと、大好きだから。もう、これ以上、お姉ちゃんの苦しい顔を、見たくないから……………。

 

 

それより、止めないの?このままだと、お姉ちゃん死んじゃうよ?憎いんでしょ?僕のこと。』』」

 

ザギ「ガルッチ……………………。」

 

 

 

英竜「う、ううっ…………、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

『モンストリウム光線』!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

これでもかと言わんばかりの極太の閃光が解き放たれ、ガルッチを襲う。それを、ガルッチはまっすぐと、その閃光にぶつかる。

 

 

ザギ「ガルッチ!!そんなことしたら、食われるだけだぞ!!」

 

ガルッチ「『『ザギ、僕はお姉ちゃんを理解していなかったんだ。そのせいで、お姉ちゃんはこうなってしまったんだ。だから、これは僕の贖罪!お姉ちゃんの全てを、僕が受け止める!!!!』』」

 

ザギ「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!

 

 

ザギはガルッチを止めようとするが、希望がそれを止める。

 

 

ガルッチ「『『(動け、そして断ち切れ!彼女の前世の憎しみを!!!)はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』」

 

 

全身で『モンストリウム光線』を受け止めているはずなのに、ガルッチは臆する事無く、突き進んでいく。再生速度に追いついていないにも関わらず、それでもなお進んでいた。そして、ゼロ距離に近づき。

 

 

ガルッチ「『『お…………わ…………り…………だ!!』』」

 

 

『ズシャァァァ!!! パキンッ』

 

 

そのまま刀を振るい、カラータイマーごと斬った。それと同時に、閃光が止み、英竜は元の姿に戻った。その代わり、英竜の体から、ガルッチが大きく斬りつけた場所から、勢いよく血を吹き出し、そして倒れ込もうとする。

 

 

『グサッ!』

 

 

だがそれをよしとしないガルッチは、トドメと言わんばかりに、一突きを入れ、抱き締めた。

 

 

英竜「……………負けちゃったか。私が、ガルッチに負けるなんて……………。切り札使う前に、負けちゃうなんてね。」

 

ガルッチ「『『……………ごめんなさい、お姉ちゃん。』』」

 

英竜「何で謝るの?私を殺したのに、謝る必要は─────」

 

ガルッチ「『『僕が、もっとしっかりしていれば、こうはならなかったのに……………。僕が、弱かったせいで、僕のせいで……………、辛い思いさせて…………。』』」

 

英竜「ガルッチ…………。」

 

ガルッチ「『『ごめんなさい……………、こんな、弟で……………、夫で……………、ごめんなさい………………。』』」

 

 

それから、ガルッチは泣き崩れ、何度も何度も、『ごめんなさい』と言い続けていた。ガルッチの止めようも無いほどの涙と、英竜から流れる赤い涙が交ざり合い、真っ白だった世界が鮮やかになっていく。

 

 

ザギはそれを見ていた。義理の姉弟が、お互いに抱き合ってるのを、見ていた。希望もまた、それを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、泣き崩れていたガルッチが泣き止むと、英竜は消えようとしていた。

 

 

英竜「………もう、逝かなきゃ。ごめんね、ガルッチ。どうやら、辛い思いをさせちゃったのは、私みたいね。」

 

ガルッチ「『『…………お姉ちゃん。』』」

 

英竜「私がバカだった。前世を忘れ、このまま幸せに生きていれば、よかったのに…………。」

 

ガルッチ「『『そうかもな…………。お姉ちゃん………。』』」

 

英竜「何?」

 

 

もう消えかかってるにも関わらず、ガルッチは英竜と口付けた。

 

 

ガルッチ「『『………安らかに眠ってくれ。もう二度と、起こすつもりはないから。』』」

 

英竜「……………うん。さようなら、ガルッチ。そっちの私を、ちゃんと守ってあげて。」

 

 

そうして、『星空英竜』はこの世を去った。円環の理にも、天国にも、地獄でもなく、本来逝くべき無へと還っていった。

 

 

『フュージョンオーバー』

 

 

ガルッチ「……………ザギ、分かってるとは思うけど、僕には此しか出来ないんだ。いや、出来なかったんだ。他にもあると分かっていても、結局僕は、彼奴と、衛宮切嗣と変わりない………!」

 

ザギ「…………すまない、君にとって、辛い事だというのに。」

 

ガルッチ「ザギ…………。」

 

ザギ「それに、君は衛宮切嗣なんかじゃ無い。外道じゃないし、ちゃんと誰かを守ろうとしてる。」

 

ガルッチ「そう…………、なのかな?」

 

ザギ「私はそう思うぞ。だが、我が主を殺すのは…………。」

 

ガルッチ「僕だって、此しか出来なかったしね。」

 

ザギ「…………主は今、牢にいるが、行くのか?」

 

ガルッチ「いや、合わせる顔が無い。僕は一度、お姉ちゃんを殺したんだ。今更、会えるもんじゃないよ。」

 

ザギ「…………終わったら、ちゃんと会いに行け。如何なる理由があってもだ。いいな。」

 

ガルッチ「……………分かったよ。ザギがそこまで言うなら、会うよ。その後、ちゃんと謝るから。」

 

ザギ「今更謝る必要はないだろ?って言っても、謝るだろうな。」

 

ガルッチ「うん。」

 

ザギ「はぁ、本当に面倒な弟だな。」

 

ガルッチ「それは自覚してる。」

 

 

ガルッチも自覚していた。

 

 

ザギ「それじゃあ私は此で。」

 

ガルッチ「ああ、またな。」

 

 

ザギはそのまま姿を消した。それと同時に、ガルッチもすぐさま消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-沈ム世界、記憶ノ欠片-

 

 

ガルッチside

 

 

……………そういえば、お姉ちゃんを抱き締めたとき、何かが流れ込んだ気がするけど、何だろ一体。

後で調べてみようかな?

 

 

紫乃愛「先生!」

 

貴利矢「おいおい、大丈夫だったか?お前が消えて、滅茶苦茶焦ったんだぞ?」

 

ガルッチ「ホントにすまない。」

 

黒絵「お兄ちゃん、眼が真っ赤…………。」

 

 

あー、そういえばたっぷり泣いてきたんだったっけ?まぁあんだけ泣いてたら、そりゃそうなるか。

 

 

司「………一体何があったんだ?」

 

ガルッチ「………この世界に居たお姉ちゃんを、殺してきた。」

 

貴利矢「はぁ!?英竜がここにいたって言うのか!?っていうかさらっととんでもないこと言わなかったか!?

 

黎斗「…………なるほど、そういうことか。」

 

貴利矢「どういうこと?」

 

黎斗「ガルッチ、クリア条件を見せてくれ。」

 

 

僕はすぐさま、黎斗に向かって青いモニターを出してあげた。

 

 

『クリア条件

 

 

7人の半罪人を騎士化:未達成

 

 

罪王神の発見:未達成

 

 

檀正宗の討伐:未達成

 

 

ウルトラマングラトニーの討伐:未達成

 

 

ソウル化した者の討伐:後2名

 

 

ガルッチの覚醒:達成

 

 

星空英竜の殺害:達成』

 

 

貴利矢「おい待て、最後なんかおかしくね?え?星空英竜の殺害?」

 

黎斗「おそらく、此が最後のクリア条件だったんだろう。そして見事、クリアしたと言うわけだ。」

 

貴利矢「でも殺す事は………。」

 

ガルッチ「いや、此でいいんだ。お姉ちゃんは、長い間憎悪に取り憑かれていたんだ。辛かっただろうし、それに僕には此しか出来なかったから。

 

 

けど、殺した事には、変わりないけどね。」

 

 

そう、リリスお母さんを殺したように、英竜お姉ちゃんを殺した。その事実は、覆されることは、絶対にない。

 

 

優里音「何で先生ばかり、辛い事が…………。」

 

璃々「先生、一度休んだ方がいいのでは?今回の件もありますし、まだ時間もありますから。」

 

マヤ「璃々の言うとおりね。今先に進んでも、貴方がそれだと、不安しかならないし。」

 

ガルッチ「…………分かった。そうさせてもらう。」

 

 

此ばかりは、素直に従おう。滅茶苦茶食われて、ニョキンも疲れ果てて居るだろうし…………。ザギの言うとおり、終わったらお姉ちゃんに会いに行こう………。

 

 

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episode123 ガルッチのsin そしてvow

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

璃々から休憩を提案されてからしばらく経ち、僕は部屋の中で絵を描いていた。どれだけの時間が掛かっているのだろうか。

 

 

むしろ、その時間すら分からないほど、僕は描き続けていた。

 

 

ガルッチ「…………少し休憩─────ん?」

 

 

途中で、右眼に違和感を感じた。ここのところ最近、義眼の調子が悪いような気がしてならなかった。

 

 

もしかして、あの時泣きすぎたせいなのかな?それに、サンダウナーから聞いた話じゃ、魔法の義眼は泣きすぎると動きも悪くなるから気をつけろとか何とか言ってたっけ。

 

 

…………思えば、この目の負傷は、サムの刃だったかな?正直、魔法で真っ二つにするなんて、思ってもみなかったし、何よりあれだけの抜刀術には………………、勝てなかったしな。

 

 

とりあえず、水でも取ってこよう。

 

 

 

-数秒後-

 

 

 

さてと、水も取ってきた事だし、義眼を『抉り出す』か。

 

 

『ブチュ』

 

 

ガルッチ「ッ!!」

 

 

いててて、やっぱり痛いってこれ。で、でも…………、こうするしかないしな。

 

 

『ポチャン』

 

 

抉り出した義眼は、水が入ったコップに入れた。すると、生きているかのようにぐるぐると回り始めた。

 

 

抉った後でも、やっぱり痛いものは痛い。けどそれは、物理的な意味でだ。精神的な痛みの方が、抉られたより痛い。それは、分かってる。

 

 

僕は、抱えきれないほどの罪を背負っていたんだ。

 

 

世界を揺るがす大事件を起こした罪、リリスという母親を殺した罪、6人の重要な『十三王神』を殺した罪、一人でラヴォスと戦ってしまった罪、皆を信じなかった罪、お姉ちゃんの復讐を止められなかった罪、そして…………、お姉ちゃんを殺した罪。

 

 

どっちにしろ、僕は許されざる大罪を犯しているんだ。それも、7つ。そう考えると、心が痛い。引き裂かれてしまうほど、凄く痛いんだ。

それと同時に、凄く悲しい。また、泣き崩れそうなぐらい…………。

 

 

フェネクス『主………。』

 

ガルッチ「フェネクスか、如何した?」

 

フェネクス『いや、今のお前が、凄く悲しそうにしていたから、声をかけようかと。…………迷惑だったか?』

 

ガルッチ「……いや、迷惑じゃ無いよ。すまない、フェネクス。」

 

ルシファー『………我が主、この絵は一体。』

 

ガルッチ「…………『永遠の思い出』。皆、笑顔であったらなって。この世にいない者達も、含め、幸せに笑って欲しい。そう思ってね。」

 

フェネクス『ん?少し待て、主。』

 

ガルッチ「?」

 

フェネクス『『永遠の思い出』ならば、何故『我が主』を描かないんだ?』

 

 

……………気付かれてしまった。実はこの絵は、『僕』自身が描かれていない。理由は勿論ある。

 

 

『大罪人である僕に、この絵に入る資格なんて無い』。そして、僕はお姉ちゃんと同じように、無に還るべき存在でもある。いや、『忘却』に還るべき存在。

 

 

こんな僕が、覚えて貰う必要なんてない。忘れ去られた方が、よっぽど────

 

 

ルシファー『描いたぞ。』

 

ガルッチ「え?」

 

 

そこには、刀を持ち笑顔で此方を見ている僕がいた。って、ルシファー!!

 

 

ガルッチ「おいルシファー!消せよ!!」

 

ルシファー『すまないが、その提案は却下だ。』

 

ガルッチ「馬鹿か!?そもそも僕は─────」

 

ルシファー『戯け者!!

 

ガルッチ「ッ!」

 

ルシファー『忘却の彼方に消えるべきだと?貴様が?そんなこと、私が許さん!!貴様は気付いてると思っているが、それは間違った認識だぞ。

 

 

貴様はただ単に、逃げたいだけだろ!!!』

 

フェネクス『る、ルシファー………。』

 

ルシファー『そもそも、貴様は卑下しすぎなんだ!!あれだけの大罪を背負っていて、今更過ぎにもほどがあるだろ!?

 

 

貴様はもう許されてる!にもかかわらず、未だにその罪を忘れないように刻み続け、最終的には忘却の彼方に消えるだと!?

 

 

それこそ貴様の大罪だろう!!いい加減に逃げるのをやめろ!!!

 

ガルッチ「……………今更やめろって言われたって、如何すればいいんだよ。元々俺は、死ぬべき存在だぞ。今更、変える事なんて、出来るわけが無いだろ……………。」

 

ルシファー『はぁ…………、だったらこうするまでだ!!』

 

 

『ボンッ!』

 

 

なんだなんだ!?ルシファーの奴、何をしやがったんだ!?

 

 

ルシファー『これでいい。』

 

ガルッチ「何をしたんだ一体!!」

 

ルシファー『お節介すぎるが、これでも貴様のためであり、彼女達のためでもあるんだ。貴様には『大罪に苦しんでもなお生き続ける呪い』をかけさせて貰った。』

 

フェネクス『なんだその呪い。』

 

ルシファー『此奴は責任が強すぎる。強すぎるあまり、自殺しようと誰かに殺してくれとせがもうとする。

 

 

生き方は変えられんが、少なくとも対策くらいは出来ただろう。』

 

 

だぁぁぁぁぁぁ!!ルシファー!!!お前って奴はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

ルシファー『何とでも言え。私はただ、お前の大切な人に悲しませたくないだけだ。』

 

フェネクス『全く、お前という奴は…………。』

 

 

……………ルシファーの奴、余計な事をして。………………これじゃあ、死ぬに死ねないじゃねえか。

 

 

『夢のよう、何もない、苦しさも忘れられる。♪夢からは、覚めなくて、独りきりで、いられるから。♪』

 

 

…………何だろう、この歌。しかも此って、女性のような歌声かな?でも、この歌声、何処かで…………。なんだか、歌いたくなってくる…………。

 

 

『いつからか、忘れてた、君のこと、好きなことも。♪』

 

 

ガルッチ「『いつまでも、目覚めない、自分だけの、この世界で~。♪』」

 

 

『あの場所から逃げて、まだ見えてないままで。♪』

 

 

ガルッチ「『消えた~くて~。♪目を伏~せた~。♪』」

 

 

『あの時から残る、まだ消えてない傷は。♪』

 

 

ガルッチ「『言えな~くて~。♪癒えな~くて~。♪居れな~くて~~。♪』」

 

 

って、この歌…………何だろう。不思議と、落ち着いてくる。

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

ガルッチ「はい。」

 

アギラ『あの、今の歌。ガルッチさんですか?』

 

ガルッチ「え?聞こえてたの?」

 

アギラ『分からないのですが、先程の歌声、ガルッチさんでしたよ?』

 

 

…………嘘、まだ僕『破軍歌姫(ガブリエル)』すら使っていないのに!?もしかして、そこまで声が響いてたのか!?

 

 

アギラ『それに、何故か…………。その歌を聞いていたら、不思議と落ち着いてくる感じがします。』

 

ガルッチ「そうなのか?」

 

『それが、貴方の新たな力です。5代目創造王神様。』

 

 

ん?

 

 

ガルッチ「誰!?」

 

アギラ『如何しました?』

 

ガルッチ「……………今声が聞こえた気がしたんだが。」

 

アギラ『え?僕には聞こえませんでしたけど?』

 

 

…………じゃああれって。まさか………………。

 

 

アギラ『えーっと、とりあえず…………切るね。』

 

ガルッチ「駄目ッ!!ってか切らないで!!いやまじで!?」

 

アギラ『そ、そんなこと言われても!?と、兎に角、切るよ!!』

 

 

あ、切られた。勘弁してくれよ。

 

 

ガルッチ「けど、あの歌声は、何処から?」

 

 

それに、聞いたことあったような…………。

 

 

『やっぱり、覚えていないのかな?あの頃は、よく聞いてくれたのに。』

 

 

またあの声!?

 

 

ガルッチ「誰!?どこにいる!?」

 

『探しても駄目です。私はここにはいません。』

 

ガルッチ「…………。」

 

『…………だからって、私を幽霊扱いは止めてください!!強ち間違いじゃ無いのが痛いですけど…………。』

 

 

おいおい、ホントに勘弁してくれよ。何でリアルホラーを体験しなくちゃならねえんだ。レイスとノームと一緒に肝試しやらされた並みにいやなんだけど…………。

ん?霊と戦ってるくせに何を恐れてるって?馬鹿野郎!!怖いものは怖いんだ!!仕事は仕事で割り切ってるし!

 

 

『誰に向かって言ってるの………。(・_・;)』

 

ガルッチ「読者だが?」

 

『あー、第四の壁をぶち壊せるんでしたね…………。』

 

ガルッチ「それはそうと、義眼入れていいか?」

 

『それは駄目。』

 

ガルッチ「………………何で?」

 

『何故って…………、もう分かりました。言います。確か右眼だけ失明していますよね?』

 

ガルッチ「まぁ、確かに。」

 

『ですが、その代わり強大な力を手にしていることは、御存じでしょうか?』

 

ガルッチ「え?強大な力って、一体…………。」

 

『神話スタンドは、知ってますよね?』

 

 

神話スタンド!?え?『Moon Light Another Fate』以外に手にしてたの!?

 

 

『地の文見ましたが、その通りです。』

 

ガルッチ「アンタも第四の壁を認識できるんか。」

 

『勿論。それで話の続きを言いますが、実は失明してしばらく経ち、その強大な力が解放されました。』

 

ガルッチ「…………その強大な力って?」

 

『『歌姫』、『舞い』。この二つです。』

 

 

おい待て、舞いはともかく、歌姫ってどういうことだ?僕男だけど!?

 

 

『疑問に感じるのは最もですが、私の力はこうなのです。諦めてください。』

 

ガルッチ「あーもー…………。んじゃあ、聞くけどさ。今の君は、その『神話スタンド』ってことで、間違いじゃないんだよな。」

 

『ええ、勿論です。ですが、この『神話スタンド』を扱えるのは、『創造王神』様だけなのです。』

 

 

………………おい待て、ちょっと聞き捨てならないことがあるんだが。

 

 

ガルッチ「んじゃあ、僕はあれか?サムが失明させていなかったら、僕はその力を持たなかったって訳?」

 

『いえ、元々選ばれていましたので、怪我してもしなくても、しばらくしたら覚醒するようになっていましたので。』

 

 

なんだそりゃ。全く分からんぞ。

 

 

『ともかくまずは、誓いを立てましょう。』

 

ガルッチ「誓い?」

 

『そのスタンドを使うには、誓いが必要なんです。っと言っても、歌ですけど。』

 

ガルッチ「歌、好きなんだね。」

 

『はい!ですが、二代目創造王神は、私のこと道具として扱っていましたので………。』

 

 

二代目ぇ、お前はどんだけ馬鹿やってたんだ。様付けされてないぞ。

 

 

『だって、あんなの豚に真珠ですし、私からしたらゴミ屑そのものですから。しかもどこぞのガキ大将以上の音痴ですし。』

 

ガルッチ「毒吐くなぁ………。」

 

『それに比べて、他の創造王神様は、ちゃんとした偉業を成し遂げていましたし、私は5代目に、凄く期待しているんです。

 

 

貴方こそ、歌姫そのものです!』

 

ガルッチ「姫は止めてくれ。僕は男なのに、如何して…………。って、すまないが、創造王神様は止めてくれ。」

 

『それでは、何と呼べばいいのですか?』

 

ガルッチ「せめて、『アルカディア』か『ガルッチ』、それか『エデン』にしてくれないか?」

 

『では、エデン様。誓いの歌を………。』

 

 

すると、どこからともなく曲が流れ始め、いつの間にか僕は歌い始めていた。因みに、今僕が歌ってる曲は『Stardust Dreams』。

僕も凄く気に入ってる曲でもあります。でもこれが、誓いの歌になるのかな?あの声の人も一緒に歌ってるらしいけど、何も変化が無いし。

 

 

 

 

そうして歌い終わると、どういうわけか、視界が広くなった気がした。えっと、何が起こった?

 

 

『これで誓いは完了しました。今の貴方の状態ですが、まずは自分の右眼を調べてください。』

 

 

とりあえず僕は手鏡を投影し、自分を見てみた。右眼を調べろって言われ……………て……………も…………。

 

 

ガルッチ「……………虹色だと?しかも、見える。」

 

『これで貴方は、常時スタンドを出したままの状態になります。それより、名前は決めていないのでしょうか?』

 

ガルッチ「決めてなかったの!?」

 

『実はと言うと、初代と3代目の創造王神様のネーミングセンスが、あまりよくなくて……。あ、2代目は論外で。あの豚は、私のこと『肉便器』とか言いましたので。』

 

ガルッチ「ホントに論外だ。それで名前だと思うなら、マジで脳味噌抉り出してやりてえよ。」

 

『ホントにそうですよ!って言うことで、エデン様!いい名前をお願いします!!』

 

ガルッチ「良い名前って言われても…………。」

 

 

うーん、ぶっちゃけこのスタンドの名前を決めるっつったって、なかなか…………。いや待てよ?この名前にしてみるか…………。

 

 

ガルッチ「『シング』………。」

 

『え?』

 

ガルッチ「『エモーショナル・シング』。感情的な歌って言う意味だけど、どうかな?」

 

『なんだか直訳しすぎてるけど、でも…………、確かに貴方の場合感情表現の強い創造王神様ですしね。

 

 

分かりました。改めまして、神話スタンド『エモーショナル・シング』。此よりは貴方の奏でる者となりて、共に歩みましょう。』

 

 

 

 

 

『更新:神話スタンド追加

 

 

 

エモーショナル・シング

 

 

【破壊力:-/スピード:-/射程距離:∞/持続力:∞/精密動作性:-/成長性:∞】

 

 

 

創造王神と共にいた神話スタンドで、現在はガルッチが新たな主となり、いつの間にか治った右眼を宿している。

見た目は虹色の瞳ではあるが、能力は『歌姫』と『舞い』。一見攻撃には使えないスタンドだが、その神髄は歌にあり、その歌を歌い始めると、その歌によるが、それに似合う効果をもたらすことが出来る。

 

 

ただし、中には歌ってはいけない『禁じられた歌』も含まれている。常時発動しているが、ON/OFFに切り替えることが出来る。』

 

 

……………出来るんだ、切り替え。

 

 

イフ『って、思ったが私はどうなる!?流石にお役御免はさせんぞ!』

 

シング『目玉が喋った!?』

 

イフ『しかも姿が見えんとは………、出て来い!!姿を現せ!!』

 

ガルッチ「そういえば、シングの姿は見たことないな。まさか、美幼女だったり────」

 

 

っと口走ったら、『ナーサリー・ライム』のような姿をした女の子が現れた。イヤなんで。

 

 

シング「あー、やっぱりこうなるんですね。創造王神の思った姿をしてしまうと、その人が死去するまで変えられないんです。」

 

イフ『ガルッチ………、やはりこんな状況でも、ロリコンなんだな………。』

 

ガルッチ「なんか、ごめん。けど、この義眼如何すれば…………って、そうだ!!」

 

シング&イフ「『?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-暫くして…………-

 

 

ガルッチ「これでよしっと。」

 

イフ「………まるで、ウルトラマンモンスターのカラータイマーみたいだな。」

 

 

そう、魔法の義眼はどこに付ける事になったのかというと、鎖骨部分に付けることにした。一応ネックレスのようなものに擬態させたので、何時でも変えれるようになってます。

 

 

ガルッチ「…………生きろ、か。ホントに、毎回毎回、生きろって説教されるなぁ………。」

 

 

『~♪』

 

 

ガルッチ「?」

 

 

『更新 7人の半罪人を騎士化:達成』

 

 

……………貴利矢達だな。多分僕がいない間、紫乃愛達が『大罪の騎士』に覚醒したのかもしれない。

 

 

多分、罪人の翠も、覚醒したんだろうね。

 

 

『バンッ!!』

 

 

紫乃愛「先生!!大変な………って、先生!?如何したのですかその眼!?」

 

ガルッチ「待て、まずそっちの状況だ。何かあったのか?」

 

紫乃愛「そ、そうでした!大変なんです!!マヤさんが、マヤさんが!!!」

 

ガルッチ「マヤの奴、どうかしたのか!?」

 

紫乃愛「さらわれたんです!もう一人のマヤさんに!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラスボスは、マヤ(悪)のようですね。この様子だと。

 

 

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episode124 死神と再会 カオスフレディ&キース・シャーディス復活

ってな訳で、紫乃愛達の騎士化はカットし、死神戦前になります。


-秘密区画 少女庭園-

 

 

一度態勢を立て直すために隠れ家に戻った紫乃愛達。彼女達は、少女庭園にて、どうにか騎士化することが出来たものの、その途中でもう一人のマヤが現れた。

 

 

それによって共にいたマヤは、彼女達を守ろうとするも敢え無く返りうち、そのまま連れ去られてしまう。

代わりに翠が、罪人だと言うことをみんなに告白、そして騎士化までに至った。

 

 

そして現在、また新たな力を覚醒したガルッチと、7人の艦娘達、ジャンヌ・オルタを連れて、先を急いだ。

 

 

ガルッチside

 

 

璃々「…………おかしいわね、確かにここを通った筈なのに。」

 

ガルッチ「ワープか。…………既にここにいないってことだろうな。そうだろ、マヤ。いや、マヤ・ヴォイド。」

 

マヤ・ヴォイド『やっぱり追いかけてきたのね。それも、それだけの戦力を揃えて。』

 

 

マヤの声が聞こえるが、如何にもドスの効いた声だった。あの優しそうな声は、恐らく善の心を持ったマヤなのだろうな。

 

 

璃々「何処にいるの!?早く姿を見せなさい!!」

 

マヤ・ヴォイド『貴方達の手が届かないところよ。そのまま引き返せばよかったのに、如何しても進むのね。』

 

ガルッチ「もう一人のマヤは如何した?」

 

マヤ・ヴォイド『安心なさい。まだ殺してはいないわ。どっちにしろ、貴方達を始末したあと、此奴も殺すつもりよ。

 

 

檀正宗には感謝しないとね、ここまで上手く運べたのも、彼のお陰だし。』

 

 

チッ、ヴォイドの方は、檀正宗と手を組んでいたのか。

 

 

マヤ・ヴォイド『これはさっきのお礼よ。よかったら受け取って頂戴。』

 

 

目の前に現れていたのは、iPhoneで楽しんでいる死神だった。

 

 

『よっしゃー!式セイバーと両儀式!しかもイリヤちゃんキター(・∀・)ー!!』

 

翠「し、死神が何故ここに!?って、遊んでる!?」

 

ガルッチ「死神ぇ………。」

 

マヤ・ヴォイド『他の罪人を使っておびき寄せ………………って、死神遊んでる!?いえ、気にしないでおきましょう。

 

 

元々は他のことに使うつもりだったけど、貴方達にあげる。

 

 

せいぜい楽しんで頂戴!地獄にいた頃のスリルを、思い出しながらね。

 

 

悪のマヤの声が消えた。あのアマ…………、マジで許さん。

 

 

『って、ん?おー、久しぶりじゃねえか!!しかも見たところ、俺の思った通り強くなってきてるじゃねえか。』

 

ガルッチ「んでお前は、『Fate/GrandOrder』でガチャ引いてたってわけ?」

 

『聞いてくれ!やっと式セイバーと両儀式、イリヤちゃんが来たんだよ!!』

 

ガルッチ「こ、此奴…………、今すぐ消せ!!イリヤは僕の嫁!!」

 

『妹っていうのは駄目なのか!?』

 

ガルッチ「認めるか!!」

 

ノワール「そこ気にするとこ?」

 

『というか消してたまるか!!やっと武蔵ちゃんの育成が終わったんだ!!宝具Lv5、全スキルLv10までいけたって言うのに!!』

 

貴利矢「どんだけやり込んでいるんだよ………。」

 

『しかもやっとのことで『英霊剣豪七番勝負』をクリアしたってのに!!』

 

黎斗「なんだ此奴………。」

 

 

そこまでやり込んでるって、マジかよ。って、違う違う。

 

 

ガルッチ「おい、ここに来させられた理由忘れてないか?」

 

『おっと、そうだったな。約束だったし。んじゃあ、彼奴を呼ぶか。』

 

黎斗「彼奴?」

 

 

すると、緑色の粒子が死神から溢れ出し、それらが隣の方に集まると、一人の存在が現れ………………って!?

 

 

ガルッチ「フレディ!?」

 

暁「フレディって?」

 

ガルッチ「僕と未来の友人。って、ちょっと待てよ?雰囲気は全く違う…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イィィィィィィィィヤッフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!俺、復活!!!」

 

ガルッチ「って、カオスヘッダーかよ!?」

 

カオスフレディ「いやせめて、カオスフレディにしてくれ。」

 

 

そこツッコむかな、ねぇ。ってそれは置いといて、僕達の目の前に現れたのは、未来とお姉ちゃんが倒したはずの『カオスヘッダー』、今では『カオスフレディ』と名乗っているようだ。

 

 

黒絵「……………また増えた。」

 

紫乃愛「先生が知ってる敵って事は、やっぱり強敵と言うわけでしょうか。」

 

優里音「どれだけいるんでしょうか、先生の敵って。」

 

カオスフレディ「ってか、お前。何で女物着てんだ?趣味か?」

 

ガルッチ「んな訳あるか!!

 

曙「確か、着いた頃もその格好だったよね。あのクソ指導教官に。」

 

マヤ『私のせい!?』

 

マヤ・ヴォイド『目を覚ますな!』

 

マヤ『アベシッ!?』

 

夕立「今何か聞こえたっぽい。」

 

時雨「気のせいだよ、きっと。」

 

 

やれやれ、まぁあの様子だと、カオスフレディもまた『バグスター』として復活してるっぽいな。

ってか、あのゲーマドライバー、カラーリングが僕っぽく見えるんだけど。

 

 

『さてと、そろそろ真面目にやるか。7人の半罪人達よ、よくぞ騎士化まで成長したな。流石その者の指導教官の生徒と言うべきか。』

 

珠月「今度は負けない!絶対に勝つもん!!」

 

『フフフ、いい目をしている。それこそ殺しがいがあるって事だな。今のお前達は、俺を倒せるぐらいのレベルだ。

 

 

さぁ、俺を楽しませてみろ!』

 

『ちょっと待て!』

 

『あん?』

 

 

また死神から緑色の粒子が出てきて、形を為すと……………っておい!?

 

 

ガルッチ「教官!!貴方もバグスターに!?」

 

キース「久しいな、ガルッチ。その通り、私もバグスターというものに復活した。」

 

カオスフレディ「そういえば、一緒に居たんだったな。忘れてた。」

 

キース「忘れるな!!」

 

貴利矢「おいおい、またキースと戦うってのかよ!?」

 

黎斗「どうやらそうらしいな。」

 

ノワール「3人相手ね。如何する、ガルッチ。」

 

ガルッチ「とにかく、死神の相手は紫乃愛達。カオスフレディと教官はそれ以外の皆。それで良いな?」

 

珠月「分かった。先生、頑張って。」

 

黒絵「お兄ちゃん、私信じてるよ!」

 

ガルッチ「大丈夫、絶対勝つ。だから信じて。」

 

7人の半罪人『はい!!』

 

『いいねぇ、そう言うの。俺は嫌いじゃねえぜ。それじゃ、そろそろ名乗ろうか。ぶっちゃけ、死神の俺も名前があるし。

 

 

大罪の騎士よ!我が名は『アズライル』!罪人の命を刈り取る死の天使なり!!その成長に敬意を以て、お前達と全身全霊で相手になってやる!!』

 

紫乃愛「死神にも名前があったのは、驚きでしたけど、私達は負けません!!」

 

 

『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

 

珠月「ベルトさん!ひとっ走り付き合って!」

 

ベルトさん『OK!START YOUR ENGINE!』

 

優里音「キバキュバスさん!タツレディ!」

 

キバキュバス『よーし!キバって行くわよ! ガブリンチョ!』

 

タツレディ『派手に行きます!』

 

黒絵「黒絵だって!!」

 

 

【クアッドガッシャット!】

 

 

璃々「私達の絆、今こそ見せてあげる!!」

 

 

『ジェネラス!ロックオン!』

 

 

司「翠、みんなと一緒に行くぜ!」

 

翠「はい!こんな罪人の私を、受け入れてくれた皆に応えるために!」

 

 

『DRIVER ON!PLEASE!』

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

 

紫乃愛「『誠実』!」

 

璃々「『寛容』!」

 

優里音「『色欲』、『純愛』!」

 

司「『強欲』、『忍耐』!」

 

珠月「『慈愛』!」

 

黒絵「『暴食』、『節制』、『怠惰』、『勇気』!超!」

 

翠「『希望』!」

 

7人の半罪人『変身!!(ゴーカイチェンジ!!)』

 

 

『開眼!シンセリティ!真心持て!嘘をつくな!』

 

 

『カモン!ジェネラスアームズ!共に歩め!全てを受けいれろ!』

 

 

タツレディ『変身!』

 

 

『ゴーカイグリード!ペイシャンス!』

 

 

【ガッチャーン!マザルアップ!!】

 

 

暴食の罪、魔導士!節制の美徳、僧侶!怠惰の罪、黒魔道!勇気の美徳、白魔道!罪と美徳の融合!シンカヴァーチェセージ!

 

 

『DRIVE! TYPE CHARITY!』

 

 

『HOPE INFINITY! PLEASE!』

 

『ヒースイフードー!ボーザバビュードゴーーン!!』

 

 

うわぁ、こりゃ凄いことになってるな。んじゃあ、死神達の戦いに邪魔にならないように、ステージ変えてあげるか。

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

-霊峰(嵐)-

 

 

曙「って、よくこんな場所にしたわね。フェイカー。」

 

ノワール「私も思った。」

 

ガルッチ「いいだろ別に、相応しい場所にしたかったんだし。」

 

 

とりあえず、目の前に居るのは教官とカオスフレディで合っているだろうな。特にカオスフレディの方は強化されているに違いない。

 

 

カオスフレディ「あっちも始めたことだし、そろそろ俺達も始めようか。俺の新しい力を、見せてやるぜ!」

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

音声は普通のマイティアクションXと同じだが、音程が2つ下がっている。ってことは、別のガシャットか。

 

 

カオスフレディ「因みに言うが、俺が使ってるのは『ゲーマドライバーC(カオス)』。そしてこのガシャットは『カオスマイティアクションXガシャット』。どっちも俺にしか使えない奴だ。」

 

黎斗「また私の許可無くガシャットとゲーマドライバーをぉぉぉ!!!!」

 

キース「そういえば思い出したが、ガルッチ。あっちのガルッチは、『DゲーマドライバーC』とそのガシャットを使ってくれたのか?」

 

ガルッチ「ああ、使っていたよ。」

 

カオスフレディ「そうか、そりゃ作った甲斐があったもんだな。さぁ、始めようか。俺の心は滾ってきてるぜ!!」

 

キース「では、私も。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

仮面ライダークロニクル………………!

 

 

カオスフレディ「因みに、俺達に勝ったら、どうやって復活したかを教えてやる!『カオス大』───」

 

カオスフレディ&キース「「『変身』!」」

 

 

【【(カオス)ガッシャット!】】

 

 

【ガッチャーン!カオスレベルアップ!】

 

 

マイティジャンプ!マイティキック!カオスマイティアクション!X!

 

 

【バグルアップ…………!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!

 

 

教官は仮面ライダークロノスに、カオスフレディは仮面ライダーエグゼイド………、いやカオスフレディが変身してるから、仮面ライダーカオスエグゼイドかな?

 

 

カオスフレディ「仮面ライダーカオスエグゼイド、ここに参上!」

 

黎斗「行くぞみんな、神である私が、負けてたまるか!!」

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

【デンジャラスゾンビ…………!!】

 

 

貴利矢「んじゃ、俺もやるとするか。」

 

 

【爆走バイク!】

 

 

【ドラゴナイトハンターZZZ!】

 

 

黎斗「『グレードX-0』!」

 

貴利矢「『激走』!」

 

「「『変身』!!」」

 

 

【【【【ガッシャット!】】】】

 

 

【【ガッチャーン!レベルアップ!】】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクション!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!

 

 

爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!ZZZ!

 

 

さてと、今度は僕が変身する番かな。久しぶりに、この機能を使うか。

 

 

ガルッチ「ドライバー増量!」

 

 

右のボタンを押すと、右側にもガシャットを挿入するドライバーが増える。今の僕なら、両方を扱えるかも。

 

 

ディスペアファンタジー!

 

 

セブンシンカレクイエム!

 

 

Let's Going despair Fantasy!Let's Going despair Fantasy!

 

 

ガルッチ「この二つは、右側に!」

 

 

【【ダークネスガッシャット!!】】

 

 

ガルッチ「今度はこっち!!」

 

 

ホープレガシー!

 

 

セブンヴァーチェロンド!

 

 

ガルッチ「これは左側!」

 

 

【【シャイニングガッシャット!】】

 

 

ガルッチ「『光と闇の聖短剣(エボルトラスター)』!!」

 

 

4つのガシャットを挿入後、白と黒に分かれたエボルトラスターを目の前に召喚させた。

 

 

キース「ガルッチ、まさか…………!!」

 

ガルッチ「7つの美徳を持った聖騎士よ……………、7つの大罪を持った大魔王よ…………、今ここに、融合を果たす!!『融合神』!『超大変身』!!

 

 

【ガッチャーン!ユナイトアップ!】

 

 

エボルトラスターの鞘を抜いた次に、レバーを開いた。仮面ライダーファンタズムとウルトラマンラークノアの力、見せてやる!!

 

 

7つの美徳!聖騎士!七つの大罪!大魔王!光と闇の合!!フォーティーンズラークナイト!】

 

 

ガルッチ「仮面ライダーファンタズム、フォーティーンズラークナイトゲーマーLv350、『ウルトラマンラークノアフォーム』。ここに参上!!」

 

キース「Lv350!?」

 

カオスフレディ「おいおい、インフレしすぎだろ!?」

 

ノワール「っていうか、女体化してるし………。」

 

 

因みに見た目は、擬人化したウルトラマンラークノアバージョンで、右半分が『アルトリア・オルタ』の鎧と『ジャンヌ・オルタ』のマント。左半分は『アルトリア・ペンドラゴン』の鎧と『ジャンヌ・ダルク』のマントを着込んでいる。

そして、背中には白と青の片翼と黒と赤の片翼を広げていた。

 

 

ガルッチ「行くぞ、教官。カオスフレディ。レベルなしで十分か?」

 

カオスフレディ「へっ。ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」

 

キース「3度目の正直、行くぞガルッチ!!」

 

黎斗「コンティニューしてでも、クリアする!!」

 

貴利矢「ノリノリで行くぜ!!」

 

夕立「我ラ、戦場二突入ス!」

 

ノワール「さぁ、復讐の始まりよ!!」

 

 

今ここに、戦いの火蓋が落とされた。

 

 

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episode125 VSRevengerクロノス&カオスエグゼイド

BGM fate/GrandOrder Epic of Remnant 英霊剣豪七番勝負 『『一刀繚乱』六花』


-霊峰(嵐)-

 

 

ガルッチside

 

 

カオスフレディ「先手必勝!!食らいやがれ!!」

 

曙「させない!!『CLOCK UPα』!!」

 

 

『ズダダダッ!』

 

 

カオスフレディ「!?」

 

キース「今のは、仮面ライダーカブトの!?だがっ!!」

 

 

【PAUSE!】

 

 

僕と教官以外の皆が止まった。やっぱり『CLOCK UP』でも限界があるのか。

 

 

キース「そうだった、貴様の場合時空の干渉もお手の物だったな。」

 

ガルッチ「いやそこ忘れちゃ駄目だろ。」

 

 

『ガキンッ!』

 

 

キース「とか言いつつ、私を攻撃するとはな。」

 

ガルッチ「どっちにしろ、曙を攻撃しようと考えていただろうけど、やらせるかっての!だけど、それを使ったのは、失策だったぞ?」

 

キース「何?」

 

ガルッチ「スペルカード発動!!崩壊『ブレイク・オブ・ザ・ワールド』!!」

 

 

『パキンッ!』

 

 

カオスフレディ「ギャァァァ!!」

 

 

スペルカードが発動と同時に、止まっていたはずの時間が動き始め、曙が放った砲弾はそのままカオスフレディに直撃する。

 

 

キース「相手の世界を破壊するスペルカードと言う訳か………、時空の干渉も出来る貴様だからこそ使えるってわけか。」

 

ガルッチ「そう言うこった。『卑王鉄槌・煉獄(ヴォーティガーン・パーガトリー)』!!」

 

キース「ッ!!」

 

ガルッチ「まだまだ!『氷王鉄槌(ストライク・ブリザード)』!!」

 

カオスフレディ「やらせるか!!」

 

 

チッ、途中でカオスフレディが教官を庇ったか。

 

 

カオスフレディ「悪いが、俺を忘れちゃ困るぜ。」

 

黎斗「それは───」

 

貴利矢「こっちの台詞だ!!」

 

カオスフレディ「よっと!!」

 

 

黎斗と貴利矢の奇襲攻撃で、カオスフレディを襲うが、ここぞのばかりで避けられる。

 

 

カオスフレディ「チッ、しつけぇ!だったら!!」

 

 

なんか取り出す…………って、あれって!!

 

 

【デンジャラスクトゥルー!!】

 

 

ガルッチ「何でお前が其れを!?」

 

カオスフレディ「え?お前も持ってんの!?」

 

ガルッチ「当たり前だろ!?」

 

カオスフレディ「おいおい、そりゃ無いぜ。って言っても、そっちの作者が出したからな。」

 

 

(風龍「マジですみません。」)

 

 

カオスフレディ「ってことで。」

 

 

【ガッチョーン…………。】

 

 

【カオスガッシャット!】

 

 

カオスフレディ「『狂変身』!!」

 

 

【ガッチャーン!カオスレベルアップ!】

 

 

マイティジャンプ!マイティキック!カオスマイティアクション!X!

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!

 

 

そこには、背中に無数の触手とクトゥルフの翼が生えていて、ハスターが着込んでいるようなフードのようなものを着ているカオスエグゼイドがいた。

 

 

ガルッチ「おいおい、風龍さん……………厄介なもの出すなよ。まぁ使ってくれる人がいるなら嬉しいけど、何だこの複雑な気持ち。」

 

カオスフレディ「仕方ねえだろ。本編の俺じゃ、フレディを倒すために頑張ってガシャット作成してんだからよ!フレディの野郎に勝ちてえんだよ!!o(`ω´*)o」

 

黎斗「必死過ぎだろ…………。」

 

貴利矢「ってかちゃっかりメタ発言してねえか?2人とも。」

 

キース「まぁ他にも5つのガシャット持ってるしな、彼奴。」

 

ノワール「うわぁ、絶対やばい奴だわきっと。」

 

暁「いやいや、やばいってレベルじゃ無いって絶対。正気じゃないほどの危険なニオイがするわよ。」

 

 

っていうか今更だが、僕らカオスフレディの背中にある触手を避けながら会話してるって、どういう状況なの此?

しかも若干、風の魔法で攻撃してるし。全く、ホントに厄介なものを…………!!

 

 

キース「クソ、ガルッチのスペルカードのせいで、時を止めることすら出来ん。おまけにこの数は……………!!」

 

時雨「ハァッ!!」

 

 

『ズダンッ!』

 

 

キース「ッ!!こうなれば…………、私も使わざる得ないか!!」

 

 

あのカードって、まさか……………!!

 

 

キース「スペルカード発動!!召喚『ライドエネミー』!!

 

 

って、おいおいおいおい!?なんか出て来たんだけど!?

 

 

リープテイル「っしゃ!!俺の出番キター(・∀・)ー!!」

 

アドン「ガルッチ!!リベンジに来たぜ!!」

 

クァン「まさか、呼び出されるとは思いませんでした………。」

 

ミレーナ「あ、オワタ。(°д°)」

 

キース「なんか1名目が死んでる奴がいるんだが………。」

 

カオスフレディ「あ、ホントだ。」

 

ガルッチ「ほう、また精神崩壊したいと見た────」

 

ミレーナ「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!Σ(0M0 )」

 

 

あ、見ただけで逃げて行っちゃった。彼奴、まだ気にしてたのか。

 

 

クァン「……………ガルッチ、一体彼奴に何をしたんだ?」

 

アドン「……………何で彼奴逃げた?雑魚か?」

 

キース「アドン、クァン、リープテイル。聞かない方が身のためだ。」

 

ガルッチ「そうそう、聞かない方がいい。絶対に。」

 

リープテイル「やった本人が言うことか!?俺も知らねえけど。」

 

 

しかし、あの女を除くと3人追加か。しかもあのスペルカード、恐らくランダムだろうな。アドンはともかく、問題はクァン。妖術師である以上、多くの敵を呼び出せるに違いない………。

 

 

ガルッチ「ジャンヌ・オルタ!全艦隊!!クァンに集中攻撃を仕掛けろ!!」

 

クァン「俺狙い!?」

 

アドン「させるか!!ジャガー─────」

 

カオスフレディ「あ、ヤバっ。」

 

 

『ベシッ!』

 

 

アドン「アギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」【HIT!】

 

 

あらぁ、アドンがお星様になっちゃった……………。

 

 

キース「残り2人…………。」

 

クァン「ならば、骸骨を────」

 

電「させないのです!!」

 

 

『ズバンッ!!』

 

 

クァン「ッ!?弾多!?」

 

電「奥義『多重次元砲弾』なのです!」

 

カオスフレディ「『ハスター』!!」

 

電「キャッ!!」

 

 

突風?いや違う、風の弾丸のようなものが、電の砲弾を防いだのか!?

 

 

クァン「危なかった………。では────」

 

雷「一発必中!『零ノ砲弾』!」

 

 

『ズドンッ!』

 

 

クァン「グァ!?」

 

リープテイル「なっ!?何が起こった!?」

 

キース「あの小娘をトリガーを引いて銃声が聞こえたと思ったら、いつの間にかクァンの右肩に穴が空いた!?あれで撃ったというのか!?」

 

ガルッチ「なるほど、大雑把に言えば、『撃ち抜くと心の中で思ったのなら、そのとき既に終わってる』ってことか。」

 

カオスフレディ「なるほど、分からん。」

 

貴利矢「いや分かれよ。」

 

 

とりあえず、クァンの心配はなくなったが、今度はリープテイルだな。

 

 

黎斗「ガルッチ、奴の相手は私に任せろ。」

 

貴利矢「あのウネウネは自分に任せて、ガルッチはキースの相手を!!」

 

カオスフレディ「ウネウネ言うな!!」

 

キース「いや、強ち間違いじゃ────」

 

ガルッチ「『ライトニング・ザギ』!!」

 

キース「ぬぉ!?」

 

 

外したか。って、滅茶苦茶撃ってきた!?

 

 

キース「ガルッチ………、仕返しだ!!!」

 

 

【キメワザ!】

 

 

クリティカルジャッジメント!!

 

 

ガルッチ「滅茶苦茶大人げねえ!?!?!」

 

 

でも、これだけの弾丸が放たれているのであらば…………!!

 

 

ガルッチ「『壇ノ浦・八艘跳』!!」

 

リープテイル「彼奴、弾丸を踏み場に!?」

 

キース「んな馬鹿な!?」

 

 

飛び移れ、速く、鋭く、クナイのように!!

 

 

カオスフレディ「ってか、速くなってねぇか!?」

 

貴利矢「よそ見とは随分余裕だな!!」

 

 

『ズシャ!』

 

 

カオスフレディ「ッ!」【HIT!】

 

貴利矢「もういっちょ────」

 

カオスフレディ「お返しだ!!」

 

貴利矢「ゴフッ!?」【GREAT!!】

 

カオスフレディ「こりゃ、此奴を使うときだな。」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

カオスフレディ「とっておきだ、食らっていけ!!」

 

 

マイティクリティカルインフェクション!!

 

 

黎斗「貴利矢!!このカードを使って、其奴を身代わりにしろ!!」

 

 

なんか投げたけど、何を投げた!?

 

 

貴利矢「え?此奴って………。」

 

カオスフレディ「オラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

貴利矢「あー畜生!!使ってやら!!」

 

 

地面にたたきつけると同時に、なんかサイっぽい仮面ライダーが現れ、貴利矢は其れを盾に……………あ。

 

 

ガルッチ「あれ、仮面ライダーガイじゃん。」

 

 

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ!!!!

 

 

ズドガァァァァァーーーン!!!!』

 

 

ガイ「ギャァァァァァァァァァァァッ!?!?!?!?

 

 

【会心の一発!!】

 

 

カオスフレディ「へへ、どうだ───────」

 

貴利矢「何つって。」

 

カオスフレディ「なん……………だと…………!?」

 

 

そして何気にガイをポイ捨て………。貴利矢ェ………。

 

 

ガイ「何で…………、何で…………俺を…………、盾に使った………?」

 

貴利矢「え?だって固そうな盾だったから。そもそも、召喚に応じたそっちが悪いと思うが?」

 

ガイ「て、テメェ……………!!」

 

 

って、おいおい突進してきてるぞ?

 

 

貴利矢「ほいっと。」

 

カオスフレディ「持ち上げた!?」

 

ガイ「HA☆NA☆SE!!」

 

貴利矢「勿論いいですよ。人間砲弾としてな。」

 

リープテイル「え、えげつねぇ…………。」

 

黎斗「ああみえて、人間を盾にした奴だしな。」

 

貴利矢「そーら、行ってこい!!!」

 

ガイ「ギャァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!

 

 

あー、ホントにやりやが────────ん?彼奴の背中に乗ってるのって…………。

 

 

カオスフレディ「っておい!?爆弾付いてるぞ!?」

 

ガイ「マジッ!?

 

貴利矢「そゆこと。Good-bye。」

 

 

『チュドーン!!!』

 

 

き、貴利矢ェ……………。ここぞのところでやりやがった……………。って言っても、あと少しだな!

 

 

キース「って、よそ見してたらもうそこまで!?」

 

ガルッチ「そろそろキメワザ行くぜ!!」

 

キース「ならば此方も!!」

 

 

【ガッチョーン………。ガッチャーン!キメワザ!】

 

 

【ガッチョーン………。キメワザ!】

 

 

クリティカルクルセイド!!

 

 

【ガッチャーン!!】

 

 

レガシーファンタジークリティカルクルセイダース!!】

 

 

教官は回し蹴り、僕は拳でぶつかると、凄まじい程の風圧が起こり、味方を含めた全員が吹き飛ばされていた。

 

 

しばらく硬直状態だったが、僕の右拳から血飛沫を上げ始めた。

 

 

ガルッチ「ッ!」

 

キース「( ̄ー+ ̄)フッ。」

 

 

勝ち誇ったかのような顔をする教官だが、途中で足の異変に気づいた。

 

 

『ピシッ!』

 

 

キース「なっ!?」

 

ガルッチ「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

ヒビのようなものが、足から頭に走りだす。

 

 

キース「ば、馬鹿な!?そんな、まさかここで!?私が!?この私がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

!!!!!!!!!!!!!!!!!」【PERFECT!!】

 

 

【破壊の一撃!!】

 

 

【ガッシューン…………。】

 

 

足を吹っ飛ばすと同時に、PERFECTの文字が現れ、教官の変身が解除。其れと同時に元の世界に戻った。

 

 

BGM終了

 

 

-秘密区画 少女庭園-

 

 

イテテテテ、右手が…………。でも、何とか倒せたっぽいな。そっちは………、死神の方が倒れたのか?

こっちは…………ってあら?貴利矢達のびてーら。カオスフレディもいつの間にか変身とかれて伸びてるし。

 

 

【【【【ガッチョーン………。ガッシューン………。】】】】

 

 

とりあえず、エボルトラスターも鞘にしまってっと。

 

 

キース「…………完全に負けた。最早、クロノスの力を手にしても、勝つことすら駄目だったか。」

 

ガルッチ「……………教官。」

 

キース「そんな哀れむような目をするな、ガルッチ。私は、こうなって当然の人間だ。

 

 

私は、悔しかった。憎かった。あの上官共が、私の教育が厳しいという巫山戯た理由で、教官を剥奪され、世界を追い出した奴らが、憎かったのだ…………。」

 

ガルッチ「…………貴方はまるで、僕の義姉『星空英竜』のように見えます。彼女もまた、前世で理不尽過ぎるほどの虐待を、受けていました…………。」

 

キース「…………。」

 

ガルッチ「僕は、気付かなかった。彼女の苦しみを、彼女の憎しみを、彼女の悲しみを……………、全く気付くことすら出来なかった。

 

 

その結果、彼女は暴走してしまい、今は牢の中にいます…………。僕が一番憎いのは、自分自身です。如何することの出来ない、無力で、愚かしく、死にたがりで、人を殺す事しか出来ない自分自身が…………。」

 

キース「……………貴様は、後悔しているというのか?」

 

ガルッチ「後悔しています。今も、生き存えていること自体、後悔しています。けど、それでも

その思いを押し殺し、罪を償うために、戦うほかありません。

 

 

教官、貴方がやったことは許されませんが、もし罪を償いたいというのでしたら、協力してください。

それが、償える道なのかもしれませんから…………。」

 

 

僕はまだ再生されていない右手を、教官に差し出した。そして教官は、それに応じるかのように、左手で掴んだ。

 

 

アズライル『おーい、そっち終わったか?』

 

 

おい死神、空気読め。

 

 

紫乃愛「あの、アズライルさん。少し空気を読んだ方が………。」

 

アズライル『あ、お邪魔でしたか。』

 

キース&ガルッチ「「ホントに空気読め。」」

 

カオスフレディ「ってかキース!ガルッチ!やり過ぎだろ!?今の風圧で、全員ぶっ倒れたぞ!?」

 

ガルッチ「え?」

 

キース「は?」

 

黎斗「夢中になりすぎるのも、どうかと思うんだが…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

─しばらくして………─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオスフレディ「っつうわけで、俺とキースが復活した理由だが、事の発端は檀正宗が原因だ。彼奴が俺達を切り札のバグスターとして、死神に取り憑けられてたんだ。」

 

キース「だが、奴は我々のことを捨て駒にしか考えていなかったようだ。流石に生かされた事に関しては、想定外だろう………。」

 

アズライル『とりあえずお前ら、マヤって奴を救いたいんだろ?ならば、俺達も戦おう。』

 

ガルッチ「助かる。戦力が多い方が、有利だしね。」

 

珠月「そういえば、どうやってマヤのところに行けばいいの?」

 

全員『あ。』

 

 

そういえば、方法が全く分からねえ!!どうすんだよ!?これじゃあ縁理が────

 

 

璃々「待って!此を見て!!」

 

 

璃々が指さすところを見ると、そこにはなかったはずの転移装置が現れた。

 

 

キース「転移装置?一体いつから?」

 

ガルッチ「分からないが、兎に角此が道だろう。乗るぞ!!このまま一気に攻め込む!!」

 

 

待ってろ、マヤ。エンリ。今、助けに行くからな!!

 

 

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episode126 地獄を支配する者

-第Ⅹ層 管理者ノ領域-

 

 

ガルッチ達が管理者の領域に突入して、一方のマヤ・ヴォイドと檀正宗は………。

 

 

正宗(ゲムデウスクロノス)「初めまして、と言うべきかな?新管理者と名乗る者よ。」

 

マヤ・ヴォイド「全く、貴方の時間稼ぎはホントに楽しかったわよ。」

 

エンリ「それはよかったね。事前に行ってくれれば、もっと盛大に歓迎してあげたのに。けどまぁ、そこの絶版おじさんが来るのは想定外だったけど。」

 

正宗「絶版おじさんって…………、勝手に私のあだ名を決めるな。」

 

エンリ「えー、覚えやすい名前だと思ったんだけど~。」

 

マヤ・ヴォイド「まぁ、あだ名はともかく、(正宗「おい!?」)歓迎に関しては気にしないで頂戴。生まれたての貴方には大変でしょうし、今は力を満足に出せないのでしょう?」

 

エンリ「どうかな?でも、確かにこの力は初めてだし、貴方の言うとおりかもだけど…………。

 

 

『罪王神』縁理聖美の頃の力も、今も顕在してるから、戦ってみないと分からないわよ?」

 

正宗「ほう、そうか。」

 

 

【ガッチョーン………。ガッチャーン!】

 

 

マヤ・ヴォイド「出来るものなら、してみなさい!!システムコマンド!!」

 

エンリ「SinCodeCast:Speedstar(99)。」

 

 

目にも止まらないほどの速さが、3人ぶつかるが、意外とダメージがデカかったのは、エンリだった。

 

 

マヤ・ヴォイド「やっぱりね。最早塔のエネルギーが0に近い。システムの奪い合いをしつつ、塔にいる罪人とバグスターを排除しつつ、半罪人のヨミガエリをサポートする。」

 

正宗「しかしまぁ、バグスターを排除するのはキツかったのではないか?お陰で相当のダメージを負ったはずだ。」

 

エンリ「お陰様でね。でも、その考慮もあったのか、私も『罪王神』としての覚悟も出来た。創造王神が覚醒し、こっちに来るまで、私が食い止めるってね。」

 

正宗「フッ、今頃奴らは、私達の切り札に殺されているはずだ。」

 

マヤ・ヴォイド「どっちにしろ、貴方は孤立無援。誰も助けには来ないわよ!!」

 

 

そしてまた、3人とも音速で戦い始める。時にはエンリが、無数の銃弾を放つものの、正宗が其れを防ぐ。

そしてしばらく経つと、ボロボロのエンリと、軽傷で済んだマヤ・ヴォイドと正宗がいた。

 

 

マヤ「………っ、ハッ!?エンリ!!」

 

マヤ・ヴォイド「あら、起きたのね。けど、なかなかやるわね。私と正宗に傷を負わせたなんて。でも、分かったかしら?今の私と正宗に勝てないって。

 

 

けど安心しなさい。貴方の犠牲は無駄にしない。私と正宗が、より良い地獄に変えてみせるから。」

 

エンリ「………エンリはね、こっちの世界に転生して、データ化されてからすぐに塔の全記録を読み込んだの。でも、どうしても分からない事があったの。

 

 

『果たして、人間は救う価値があるのか』。」

 

正宗「ほう?君のような奴が、救う価値があるかどうか、そんなものを気にしていたのか?」

 

エンリ「ええ。だから、私はヨミガエリの一部始終を観察したの。それと同時に、ガルッチに眠る創造王神としての覚醒を手伝いながら、私が私の存在理由を探していた。」

 

正宗「馬鹿馬鹿しい考え方だな。それで、答えは見つかったか?」

 

エンリ「ぜーんぜん!今すぐ見捨てたいと思ってるし、沢山助けたいと思ってる。私は私と言う存在が消滅するまで、どちらが正しいかを悩み続ける。

 

 

それが、『罪王神 縁理聖美』として、データ:エンリとしての答えよ!」

 

正宗「そうか。だが残念ながら、君のような子は存在価値なんてない。ここで、絶版────」

 

 

「CodeCast:shock(128)!!」

 

 

『ズダンッ!』

 

 

正宗「ヌグッ!?」

 

 

突然の攻撃に、正宗は後ずさりする。そして、目の前にいたのは、ガルッチ達と、足止めしていたはずのキースとカオスフレディ、そして死神のアズライルだった。

 

 

ガルッチside

 

 

危ない危ない。危うくエンリが殺されるとこだった。って、ん?

 

 

『更新 罪王神の発見:達成』

 

 

これで会ったことになったのか。

 

 

マヤ・ヴォイド「まさかここまで来るとはね!一度は見逃してあげたのに、現世に戻りたくないのかしら?」

 

ガルッチ「そうしたいのは山々なんだが、その前にやるべき事があるんだよね。マヤ、無事か?」

 

マヤ「な、何とかね………。傷はそんなに酷くないわ。」

 

正宗「………なるほど、死神だけでなく、その2人を仲間に加えたと言うことか。滑稽だな、キース、カオスフレディ。かつての敵だった者の仲間になるとは。」

 

キース「黙れ、檀正宗。」

 

カオスフレディ「そもそも、テメェの存在自体が気にいらねえんだよ。絶版ジジイ!」

 

正宗「絶版ジジイって、おい………。」

 

黎斗「眼鏡かけてたら、まぁそうなるだろ。眼鏡フェチがいたらあれだが。」

 

貴利矢「いや何の話だおい。」

 

ガルッチ「悪いけど、皆ちょっと静かにして。……………マヤ・ヴォイド、そんな事したって、何も変わらない。其れを分かってないのか?」

 

マヤ・ヴォイド「そっちこそ、何も理解しちゃいないわね。管理者が人工知能である限り、正しく人を導くことは出来ない。更正の余地がある子まで落とされる。

 

 

だからこそ、私と正宗がシステムそのものになるのよ!!間違っているのなら、反論してみなさい!!

 

 

間違っているのなら、ねぇ………。んじゃあ言わせて貰うか。

 

 

ガルッチ「正直言って、前任者の管理者は無関心過ぎていたのは確かだ。僕達は其れを見た。更正の余地がある子まで、落とされるというのも。言っていることは、何も間違っちゃいない。

 

 

だがな、貴様らがやったことは、どう考えてもテロリストそのものだ。そもそもシステムの管理するとかほざいているけど、果たして今の貴様なんかに務まるのか?」

 

マヤ・ヴォイド「…………何が言いたい。」

 

ガルッチ「分からないか?分からないなら言ってやろう。

 

 

『お前は、今まで食ったパン(罪人の魂)枚数(人数)を覚えているのか』?

 

エンリ「…………つまりそういうこと。力比べしたお陰で理解したわ。そして、どんな方法で管理者の力を使ったのかを、ね。」

 

マヤ「…………ホント、私は馬鹿なことをしたと思ったわ。」

 

ガルッチ「マヤ、あまり喋るな。少し寝てろ。」

 

エンリ「元々この力は、普通の人間が扱えるものじゃない。けど、『フラスコの中の小人(ホムンクルス)』のような、大勢の生命エネルギーがあるのなら別よ。」

 

ガルッチ「…………貴様はまるで、全てを喰らった『ウルトラマンモンスター』のような存在。其れで正気を保っていられるなんて、常人なら無理に決まってる。

 

 

もう貴様は、自分がマヤなのかすら分からない。ただ罪人の魂を喰らった化け物か何かに違いない。」

 

 

つまり、最早マヤ・ヴォイドは、マヤではないと言うこと。けど、ここにいるマヤは、罪人の魂を取り込んでいるものの、その殆どが、あの化け物に奪われたのだろう。

その化け物の名は…………。

 

 

ガルッチ「いい加減、姿を表せ。マヤ・ヴォイド。いや…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てを喰らう者『ウルトラマングラトニー』!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マヤ・ヴォイド(?)「…………………アハ。

 

 

 

アハハ、ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

マヤの声から、忌々しい程の邪悪な笑い声をあげながら本当の姿を現した、ウルトラマングラトニーがいた。

 

 

グラトニー「流石だよ、ガルッチ!!よく僕を見破ったね!?そうさ、マヤの中にあった罪人の魂を食べたのは、この僕さ!!!

 

正宗「…………うわぁ、流石の私も引くな。」

 

グラトニー「実に、実に美味しいよ!!人間の魂!!しかもこの憎悪の塊!!最っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ高だよ!!!!!!!!!」

 

正宗「……………ラッシュマッチレス、こんな化け物を放っておいたというのか?こいつの味方になってる私が言うのも難だが、流石に引くぞ?」

 

ガルッチ「いやぶっちゃけ、こんなの誰が見ても引くぞ?」

 

グラトニー「初めて口にしたときは、どんな料理でも超えてしまうかのような、極上の美味だった!!!こんなの味わったら、もう憎悪の魂だけでも十分ぐらいさ!!

 

 

そして決めた。この世界を管理しようとする檀正宗と協力して、この地獄を支配してやろうとね!!!!!

 

ガルッチ「……………檀正宗、まさか正気か?悪いことは言わない、此奴をすぐに離れろ!」

 

正宗「………………………私はただ、命の管理者になるために、ここまで来た。支配するならば、どんな方法でも使うとな。

 

 

取り返しの付かない事をしたのは、此方も後悔している。」

 

黎斗「パパ!!だったら其奴から────」

 

正宗「しかし、こうなった以上、私も覚悟してきた。命の管理者になるために、私の邪魔をする者は、全員絶版だ!!!!」

 

 

……………最早説得の余地もなし、か。けど、正宗の奴も、案外葛藤していたんだな。戻るに戻れ無くなっちゃったってことね。

 

 

マヤ「皆、お願い……………。彼奴らを、地獄から守って!!」

 

キース「安心しろ、マヤ。我々が守ってみせる。召喚『ライドエネミー』!!」

 

 

出てきたのは、タイラントとヌーブ・サイボットか。

 

 

キース「タイラント、サイボット。マヤとエンリを安全な場所に。」

 

タイラント「了解!!」

 

ヌーブ「ハッ!」

 

エンリ「待って!!それなら此を!!」

 

 

何かを放った瞬間、僕達から溢れんばかりの力を感じ取った。

 

 

エンリ「奴等は相当手強いよ。勝てるかどうか分からない相手だから、気をつけて!!」

 

ガルッチ「……………縁理、任せて。」

 

 

エンリとマヤは2人に抱えられ、この場を去った。さぁ、地獄を救うか。

 

 

ガルッチ「行くぞ、皆!!

 

全員『はい!!(ああ!!)(勿論だ!!)(行くぜ!!)』

 

 

7人の騎士『(超)変身!!』

 

 

【【マイティアクションX!】】

 

 

【【デンジャラスゾンビ(クトゥルー)…………!】】

 

 

爆走バイク!

 

 

ドラゴナイトハンターZZZ!!!

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

仮面ライダークロニクル……………!!】

 

 

黎斗「『グレードX-0』!!」

 

カオスフレディ「狂!」

 

貴利矢「『激走』!!」

 

4人「「「「『変身』!!!」」」」

 

 

【【【【【【【(カオス)ガッシャット!】】】】】】】

 

 

【【【ガッチャーン!(カオス)レベルアップ!】】】

 

 

【バグルアップ…………!!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクション!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!

 

 

マイティジャンプ!マイティキック!カオスマイティアクション!X!

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!

 

 

爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!ZZZ!

 

 

天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!

 

 

さて、今度は僕の番だな。

 

 

ガルッチ「ドライバー増量!」

 

 

ディスペアファンタジー!

 

 

セブンシンカレクイエム!

 

 

Let's Going despair Fantasy!Let's Going despair Fantasy!

 

 

【【ダークネスガッシャット!!】】

 

 

ホープレガシー!

 

 

セブンヴァーチェロンド!

 

 

【【シャイニングガッシャット!】】

 

 

ガルッチ「『光と闇の聖短剣(エボルトラスター)』!!」

 

 

4つのガシャットを挿入した後、僕はエボルトラスターの鞘を抜く。だが、これだけでは終わらない。

 

 

ガルッチ「こい!『ボーイズライザー』!!!」

 

 

エボルトラスターの鞘は、ボーイズライザーの遺伝子のようなものに付ける。そして………。

 

 

ガルッチ「『融合』!」

 

 

最初は『ガルット』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「『アイ、ゴー』!」

 

 

次に『プロトガルット・オルタナティブ』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ「『ヒア、ウィー、ゴー』!!!」

 

 

その後ナックルを持ち、スキャンする。

 

 

『アルティメットインフィニティーフュージョンライズ!!!!』

 

 

ガルッチ「己を超えろ!!天元突破!!超究極(スーパーアルティメット)融合変身(フュージョントランスフォーム)』!!!

 

 

【ガッチャーン!!ユナイトフュージョンアップ!!!

 

 

7つの美徳!聖騎士!七つの大罪!大魔王!光と闇の合!!フォーティーンズラークナイト!】

 

 

ガルット!プロトガルット・オルタナティブ!アルティメットインフィニティーボーイズライズ!!超サイヤ人ロゼブルー・ガルット!!』

 

 

…………長い、変身長すぎる。自分で言うのも難だが、長すぎだろ。

 

 

キース「長くないか?」

 

ガルッチ「僕も思った。兎に角、始めるぞ。此奴らを始末するために!!!」

 

 

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episode127 地獄を救う者達と妨害する者達

-???-

 

 

プロトガルッチside

 

 

さてと、ようやく情報が集まったな。あのナイフの欠片だけで、ここまで情報が出て来るとは。

 

 

ダークルシフェル「やっと、手に入ったね。ガルちゃんの仇相手の情報。」

 

ベロニカ「あのナイフの欠片の後だけで、こんなに情報が来るなんて…………。」

 

アスト・オルタ「…………これが、ガルッチの大切な人を奪った奴か。」

 

 

僕はもう一度、色々な世界に飛び出し、情報を探し回ると、先程の事が嘘のように出てきた。そして其奴の名前と姿が分かった。

 

 

『キャラ』。中性的な見た目をしていて、目は赤く、服は濃い緑色で、1本のストライプの色は、明るいベージュ色。

そして右手には、ナイフを持っているという。

 

 

プロトガルッチ「…………フラン。」

 

ジェイソン「後は、其奴を見つけるだけだけど、何処にいるんだろ?」

 

アスト・オルタ「そこだな。思ってた以上に、骨が折れそうな気がするし。」

 

ダークルシフェル「……………ねぇ、ガルちゃん。ちょっといいかな?」

 

プロトガルッチ「?」

 

ダークルシフェル「ここは一つ、賭けてみない?」

 

プロトガルッチ「賭けるって、何をだ?」

 

ダークルシフェル「『ザギ』ちゃんに頼って、キャラを見つけるって言うのを。」

 

プロトガルッチ「…………ザギを、か?けど、キャラを見つけるのは、相当骨が折れるような気が…………。」

 

ダークルシフェル「其れを賭けるのよ。私にとっては危険な賭けだけど、これさえ突破できたら、一気に前進出来ると思うよ。」

 

アスト・オルタ「だが、万が一の時があったら如何する?」

 

ダークルシフェル「……………そうなったら、私の命も危ないしね。ううん、私だけじゃなく、皆の命も危ない。だからこそ、危険な賭け。

 

 

行きましょ、ザギのところへ。」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-第Ⅹ層 管理者ノ領域-

 

 

BGM KINGDOM HEARTSⅡ.Ⅴ 『Darkness of the UnknownⅠ』

 

 

ガルッチside

 

 

如何したものか、ゲムデウスクロノスの正宗に加えて、罪人の魂を食らったウルトラマングラトニーと戦うとか、どう考えても頭おかしいだろ!?

 

 

正宗「でやっ!!」

 

キース「ハッ!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

正宗「無駄だ、ゲムデウスクロノスは貴様のクロノスより、遙かに上回っている。」

 

キース「確かに…………、スペックだけならば、そうだが……………!!」

 

 

『ブォンッ!』

 

 

正宗「グォッ!?」【HIT!】

 

キース「これでも生前サイボーグでな、これぐらい造作もないと言うことだ!!」

 

正宗「このぉ………、ハゲジジィ!!」

 

キース「黙ってろ、絶版ジジイ!!」

 

ガルッチ「何その喧嘩。」

 

黒絵「さぁ………。」

 

グラトニー「システムコマンド────」

 

黎斗「ブゥン!!」

 

グラトニー「アガッ!?」【HIT!】

 

黎斗「ヴァーハッハッハッハッハ!!後ろにご注意だぁ!」

 

グラトニー「このぉ────」

 

アズライル『そらよ!!』

 

グラトニー「ッ!!『モンス』─────」

 

カオスフレディ「おらよっ!!触手攻撃をくらいな!!」

 

グラトニー「ガハッ?!」【HIT!!】

 

 

うわぁ、こっちの数が多いのか、滅茶苦茶ボコられているな。

 

 

正宗「なかなかやるなぁ、だが!!」

 

 

【PAUSE!】

 

 

正宗「時間を止めた私には、君達は─────」

 

キース「私を忘れたら困るな!」

 

正宗「何!?」

 

キース「同じクロノスと相手をしたのは、失策だったぞ?ガルッチ、大技決めてやれ!!」

 

 

大技ね、んじゃあ此奴で行くか!!

 

 

ガルッチ「天満月、『虚』!」

 

 

【シンギ!!】

 

 

シンカヴァーチェクリティカルスラッシュ!!

 

 

このまま大技で、ウルトラマングラトニーと正宗を斬りつけようとしていた…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが………、気が付くと………、僕達は吹っ飛ばされていた。まるで、何者かによって止められたかのような感覚だった。

しかもいつの間にか時が動き始めてる………。

 

 

貴利矢「な、何が起こった!?」

 

キース「私ですら止められただと………!?一体誰が!?」

 

 

すると、正宗とグラトニーの目の前にワープホールのようなものが現れ、そこから2人の男が現れた。一人は、凄くごつそうな鎧を着込んだ男性が、もう一人は……………。

 

 

ガルッチ「アスト・オルタ……………。いや、アスト・ソウルと言うべきか。ってことは、そこにいるのは………!」

 

オンスロート・ソウル『その通りだ、ガルッチ。我々は帰ってきたぞ。貴様を殺すために、地獄から舞い戻ったのだ。』

 

アスト・ソウル「ガルッチ…………、殺す…………!明日斗も…………、殺す……………!!」

 

 

うわぁ、見た目はアスト・オルタなのに、殺意が半端ねぇ…………。

 

 

ガルッチ「ってかここ、地獄だけど。」

 

黎斗「地獄から舞い戻ったと言ってる割には、地獄に戻ってるしな。」

 

オンスロート・ソウル『ふん、その余裕も、何時まで持つかな?』

 

 

あれ?彼奴が持ってるベルト、なんか違う。そしてなんか振り始めたぞ?

 

 

オンスロート・ソウル『見せてやろう、新たな力を!!』

 

 

『Rabbit!Tank!Best Match!!』

 

 

黎斗「?」

 

黒絵「一体、なんなの………?」

 

 

しかも回し始めた…………。なんだあれ?って、なんか出てきたんだけど!?

 

 

『Are you Ready?』

 

 

オンスロート・ソウル『『変………身ッ』!』

 

 

って、そのまま合体した!?なんだ!?

 

 

鋼のムーンサルト!! Rabbit!Tank!イェーイ!!

 

 

正宗「なんだ、あの仮面ライダー?」

 

オンスロート・ソウル「何だとな?これこそが、我の新たな力!!『仮面ライダービルド』!!言うなれば、ビルド・ソウルと呼んで貰おう。」

 

アズライル『ビルド?そんなもの、俺が────』

 

ガルッチ「待て、死神!!」

 

オンスロート・ソウル「ほれ。」

 

アズライル『ゴブァ!?』

 

 

たった一突きのパンチで、アズライルは吹き飛ばされていった。元の力もあるのか、恐らくパワーも高いはず………。

 

 

オンスロート・ソウル「フハハハハハハハハ!!!どうだ、この圧倒的パワー!!最早、貴様

なんざ敵では────」

 

 

『ジュルリ』

 

 

ガルッチ「あ、オンスロート後ろ。」

 

オンスロート・ソウル「ハッ!今更そんな子供騙しに信じるとでも思ったか!?」

 

正宗「あー、ラッシュマッチレス。彼奴…………。」

 

ガルッチ「…………終わったな、ありゃ。」

 

アスト・ソウル「貴様を殺───────って、なんだこれ?」

 

オンスロート・ソウル「ヨダレ?」

 

グラトニー「美味しそう…………。」

 

 

あー、そういえばグラトニーの奴……………。

 

 

アスト・ソウル「何故だ?何故こんなにもイヤな予感が…………!?」

 

オンスロート・ソウル「この恐怖は一体、どこから…………!?」

 

ガルッチ「黎斗、言ってやれ。」

 

黎斗「アスト・ソウルとオンスロート・ソウルゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

何故ヨダレが付いていたのか。

 

 

何故イヤな予感がするのか。

 

 

その答えはただ一つ…………!

 

 

(アハァー………♡)君達はッ、ウルトラマングラトニーのッ、格好の餌だからだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

『ガシッ!』

 

 

グラトニー「いただきまぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!!!!」

 

アスト・ソウル「え──────」

 

オンスロート・ソウル「こんな話が、こんな話が!あってたまるかぁぁぁぁぁぁ!!!!何故だ!!何故食われなければならないのだぁぁぁぁぁ!!!」

 

ガルッチ「僕に憎悪を抱いた、お前達が悪い。」

 

オンスロート・ソウル「巫山戯──────」

 

 

あ、2人とも食われた。まぁ、そりゃそうなるわな……………。そんだけ憎悪を抱いてりゃ、そうなるわ。

 

 

グラトニー「アハァ…………。♡最高………………、この味たまんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁい……………。♡♡♡」

 

貴利矢「なぁ、なんかイヤな予感がするんだが…………。」

 

黎斗「…………確かに。」

 

グラトニー「」チラッ

 

正宗「え?ま、まちたまえ。な、何故此方をみる!?」

 

グラトニー「えへ、えへへへ…………。」

 

正宗「お、おい………。私を、た、食べる気か!?」

 

グラトニー「いただき────」

 

正宗「させるか!!」

 

 

【PAUSE!】

 

 

再び時が止まる、が…………。

 

 

グラトニー「まぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!」

 

正宗「何ッ!!」

 

 

『ガブッ!』

 

 

正宗が食われると、時が戻った。すると、グラトニーの体に、異変が起こる。

 

 

グラトニー「アハ…………、アハハハハ…………!!」

 

紫乃愛「な、何が起こるって言うんですか?」

 

グラトニー「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!

 

 

ウルトラマングラトニーの体が膨張し始め、両腕にはインフィニティ・ガントレットに変わり、両脚は毛が生え始め、頭にはゲムデウスのようなもの、そして胴体からは顔のようなものが現れた。

 

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

そこにいたのは、ゲムデウスとオンスロート、アスト・オルタを取り込み、ウルトラマンの片鱗の面影すら無くなった、『ウルトラマングラトニー』の姿だった。

 

 

『更新 檀正宗の討伐:達成

 

 

ソウル化した者の討伐:達成』

 

 

おいおい、彼奴に食われただけで達成なんかよ!?ってかこれ、やばいな………。

 

 

ガルッチ「完全に化け物だな…………。」

 

紫乃愛「これ、ちょっと拙いんじゃ…………。」

 

珠月「先生、これ勝てるの?」

 

貴利矢「おいおい、これは洒落にならんぞ!?」

 

『■■■■■■■■■■!!!!』

 

 

グラトニーが手で押し出すと、僕達全員吹っ飛ばされていった………。

 

 

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episode128 この世の全てを喰らう者

-迷イノ地獄-

 

 

グラトニーに吹き飛ばされたガルッチ達。その場所が、なんと死神と出会った『迷イノ地獄』だった。

 

 

ガルッチ「ここまで飛ばされたか。」

 

 

そして塔を見上げてみると、ガルッチは驚愕した。そこにあったのは、かつて見た塔では無く、黒と赤の螺旋の柱、そしてそれを鷲掴みしているウルトラマングラトニーの姿があった。すると、グラトニーもガルッチの方向き、こういった。

 

 

『我が名は、アークベルゼブブ。この世の全てを喰らう者なり。全ての命よ、我の生け贄となれ。』

 

 

それだけ言い残し、姿を変えた。その姿はまさしく、蠅のようなドラゴンだった。

 

 

エンリ「イタタタ…………、ってなにあれ!?」

 

マヤ「こ、これが…………あの塔だって言うの!?」

 

ガルッチ「ありゃ、知らぬ間に改造されたっぽいな。ってか、艦娘達が消えたって事は、時間切れなのか…………。」

 

 

しかしまぁ、ここまで変わらせるとは、あの野郎……………めんどくさい事をしやがる。しかもいつの間にか変身も切れてるし。

凍てつく波動か何かか!?

 

 

そんなときだった。

 

 

『ピュン!』

 

 

マヤ「!?」

 

エンリ「誰!?」

 

「っと、ここか?別のオンスロートの気配がするのは………。」

 

ガルッチ「明日斗!来てくれたのか!?」

 

明日斗「ん?おう、ガルッチ!なんかあの野郎の気配がしたからこっちに来たんだが。」

 

オンスロート『…………呼んだ?』

 

ガルッチ「って、そっちも連れて来たの!?」

 

明日斗「なんか知らねえけどな………。」

 

貴利矢「おいおい、ゼロノス!!どうなってんだ!?何で彼奴入ってこれるんだ!?」

 

ゼロノス『いや、そう言われてもだな…………。俺でもよう分からんし。』

 

黎斗「………ところで、此奴は?」

 

ガルッチ「なんか幼女化して復活したオンスロートみたい。」

 

カオスフレディ「……………。(・_・;)」

 

 

しかし、参ったな………。まさかここまでの強さを持っていたとは…………。流石お姉ちゃん、恐ろしい………。

 

 

司「それはいいけどさ、どうすんだあれ?まともに戦ったら、食われるんだろ?」

 

紫乃愛「そうですね…………。」

 

璃々「あの化け物、私達の想像以上に強かったし………。」

 

優里音「何より、下手したら食べられちゃうんですよね?」

 

翠「大罪の騎士を持ってしても、勝てないとは…………。」

 

珠月「珠月達、誰も助けられないのかな……………。」

 

黒絵「……………待って、そういえばお兄ちゃん。あのガシャットってあるの?」

 

ガルッチ「あれ?」

 

 

黒絵が言うあのガシャットって、これのことかな?

 

 

【カーディナルセブンガールズ!】

 

 

マヤ「それって確か、黎斗が開発したガシャット?」

 

黎斗「それを言うなら、檀黎斗神…………もういいや、黎斗でも。」

 

貴利矢「遂に諦めやがった!?」

 

ガルッチ「これが、どうかしたの?」

 

黒絵「貸して。」

 

 

とりあえず、僕は黒絵にガシャットを渡し、黒絵が持つ『ガシャコンバグヴァイザーⅡLight』を差し込む。

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ガルッチ「おいおい、塔に向けて一体何を?」

 

 

【キメワザ!】

 

 

【クリティカルレイ!】

 

 

虹色の光線が塔に直撃すると、穴が空く。が、一瞬にして塞がる。

 

 

黒絵「ここじゃ無い………。」

 

珠月「黒絵、何しているの?」

 

黒絵「………弱点、探してる。」

 

ガルッチ「弱点?もしかして、あの塔のどこかに、彼奴の弱点が?」

 

貴利矢「待て、彼奴の弱点はあのドラゴンのどっかの部分にあるんじゃねえのか?」

 

黒絵「あれは違う。弱点切り離されてた。でも、あの塔のどこかに、弱点ある。」

 

 

そうして、黒絵は再び塔に向ける。今度は上層のところだった。

 

 

【キメワザ!】

 

 

【クリティカルレイ!】

 

 

また光線が放たれ、上層のところに直撃しようとしていた。が、急にあのグラトニーが現れ、その光線を弾き飛ばし、何処かへ消えた。

 

 

黒絵「…………見つけた。」

 

紫乃愛「あれで分かったのですか!?」

 

黒絵「あの上層に、弱点ある。そこに、お兄ちゃんがいうカラータイマーもある。」

 

エンリ「確かあそこって、管理人の場所…………。そこに彼奴の弱点が…………。」

 

明日斗「それはいいんだけどよ、どうすんだ?あの様子だと、守ってるように見えるんだが。」

 

ガルッチ「…………囮が必要だ。」

 

黎斗「囮か………。だが、弱点は誰が行くのだ?奴のことだ、何かしらの仕掛けをしてもおかしくないはずだ。」

 

ガルッチ「僕と明日斗、この二人だ。」

 

黎斗「だと思った。となれば、此奴の出番だな。」

 

 

【マーベル!】

 

 

黎斗「ここで役立つ時が来るとは、思ってもみなかったが、此方の方が使いやすいからなぁ…………。」

 

貴利矢「自分の分は?」

 

黎斗「これだ。」

 

 

貴利矢に渡したのって、確か『DCコミックスオールスターズガシャット』だっけ?

 

 

【DCコミックス!】

 

 

黎斗「まず、『マーベルオールスターズ』とは、『アベンジャーズ』、『インヒューマンズ』、『X-MEN』、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』、『S.H.I.E.L.D.』、『ダークアベンジャーズ』、『ディフェンダーズ』、『ファンタスティックフォー』、『パワーパック』、『ビッグヒーロー6』のヒーローチームと、『アポカリプス』、『シルバーサムライ』、『ロキ』と言ったヴィラン達の力が集結したガシャットだ。

 

 

そして、『DCコミックスオールスターズガシャット』は、『ウォッチメン』、『グリーンランタン』、『ジャスティスリーグ』、『ティーンタイタンズ』のようなヒーローチームと、『スーサイド・スクワッド』のようなヴィラン達の力が集結したガシャット。

 

 

どちらにせよ、この2つのガシャットは、あの『ハイパームテキガシャット』並み、またはそれ以上の強さを持っている!!これを生み出せた私は、まさしく、神だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

 

 

すげぇ、いやマジですげぇよ。遂にやりやがったよこの神。これスーパーマンとかルーサーに教えたら、顎が外れるだろうなぁ…………。いや、全員だな。

 

 

カオスフレディ「最早、存在自体チートだな、此奴。」

 

キース「あらゆる能力をガシャットとして作り出すゲームクリエイターって事か…………。」

 

ガルッチ「うん、もうこれ神様枠でいいわ。」

 

明日斗「確かに………。それで、仮に弱点見つけたとしてもだ、どうすんだ?」

 

ガルッチ「壊す。」

 

明日斗「単純明快だな、それ。」

 

 

さてと、休憩したいところだが、一気に攻めないとヤバいことになるっぽいしな。

 

 

明日斗「んじゃ、久々にポタラフュージョンするか。」

 

ガルッチ「またか、あれどうも馴れないんだよなぁ………。」

 

明日斗「まぁそう言わず、付けろ。」

 

ガルッチ「はいはい、って言いたいが、まずはこっちの用事だな。おーい、みんな────」

 

 

って、黒絵達いない!?え!?何で!?何処行った!?

 

 

紫乃愛『あのー、私達ここで~す。』

 

キース「!?」

 

ガルッチ「紫乃愛!?ってことは、皆も『バグヴァイザーⅡLight』に!?」

 

司『どうもそうみたいだな。』

 

ガルッチ「何でまたこんな…………。」

 

璃々『分からないけど、黒絵がガシャットが光ったって言って見てみたら、いつの間にかこの中に…………。』

 

ガルッチ「えぇぇ………。」

 

エンリ「…………ガシャットはこう言いたいんじゃないかな?皆を連れてけって。」

 

ガルッチ「ガシャットが…………?」

 

 

すると、バグヴァイザーⅡLightが勝手に動き出し、僕の右手の甲に付いた。

 

 

マヤ「…………皆。」

 

6人「「「「「「?」」」」」」

 

マヤ「お願い…………、地獄を…………守って。私のせいで、私の身勝手な行動のせいで、皆…………。」

 

ガルッチ「マヤ、安心しろ。僕達が守る。あのグラトニーの奴も、完全消滅まで追い込む。あんな野郎に、好き勝手やらされてたまるかよ。『ボーイズライザー』!!」

 

キース「ならば、我々もやらなくてはな。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

仮面ライダークロニクル………………!

 

 

カオスフレディ「そうだな。」

 

 

マイティアクションX!

 

 

シンリャクエイリアン!!

 

 

ガルッチ「行くぞ皆!『ゴジータ4』!『ベジットブルー』!スキャン!」

 

 

『ポタラフュージョンズ!!』

 

 

ガルッチ「『ガルット』!『プロトガルット・オルタナティブ』!スキャン!」

 

 

『超サイヤ人ロゼブルー・ガルット!!』

 

 

よし、2つのカプセルが出来上がったな。んじゃ、今度はこっち!

 

 

【マッチレスストロンゲスト!】

 

 

【マキシマムガッシャット!ガッチャーン!レベルマックス!】

 

 

【アルティメットムテキ!!】

 

 

【ドッキング!】

 

 

オンスロート『お兄様………、絶対勝って………。』

 

ガルッチ「任せろ。あれを、明日斗。」

 

明日斗「あいよ。」

 

 

僕は急いでポタラを右耳に付ける。これで準備が整った………。

 

 

黎斗「『グレードMARVEL』!」

 

貴利矢「『光速』!」

 

カオスフレディ「『根絶・大』!!」

 

4人「「「「『変身』!!!」」」」

 

 

【【【【【(カオス)ガッシャット!】】】】】

 

 

【【【ガッチャーン!(カオス)レベルアップ!!】】】

 

 

【【輝く歴史!今こそ覚醒!(ゲットメイク!)全てを司る者!(DCコミックス)マーベルオールスターズ!レーザー!(ゲンム!)】】

 

 

マイティジャンプ!マイティキック!カオスマイティアクション!X!

 

 

【ア ガッチャ!ぶっ殺せ!侵略!シンリャクターミネート!シンリャクエイリアン!!

 

 

天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!

 

 

んじゃ、こっちも!

 

 

ガルッチ「ゆう───」

 

明日斗「なぁ、俺も一緒に言っていいか?」

 

ガルッチ「いいよ。んじゃ、ポタラフュージョンズのカプセルを渡すから、起動後はこのナックルに入れて。」

 

 

そう言い、明日斗には『ポタラフュージョンズ』のカプセルを渡す。

 

 

ガルッチ「んじゃ…………。『融合』!!

 

 

まずは僕が、『超サイヤ人ロゼブルー・ガルット』を起動させ、ナックルに入れる。

 

 

明日斗「『アイ、ゴー』!!

 

 

次に明日斗が、『ポタラフュージョンズ』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

ガルッチ&明日斗「「『ヒア、ウィー、ゴー』!!!」」

 

 

『スーパーアルティメットインフィニティフュージョンライズ!!!』

 

 

ガルッチ「俺に………、いや!」

 

ガルッチ&明日斗「「俺達に、限界はねぇ!!!『大界王神』!!『超究極(スーパーアルティメット)合体融合変身(ユナイトフュージョントランスフォーム)』!!!!!」」

 

 

パッカーン!!ムーテーキー!!

 

 

僕と明日斗が融合し始めると同時に、ガシャットのスイッチを押し、『ボーイズライザー』のトリガーを引いた。

 

 

超サイヤ人ロゼブルー・ガルット!ポタラフュージョンズ!スーパーアルティメットインフィニティボーイズライズ!!アスガルトビヨンド!

 

 

煌めけ!銀河の如く!白銀の究極ライダー!アルティメットムテキファンタズム!

 

 

そして、僕達の姿はここで変わる。姿的にはガルットだが、髪と目は全く違う。右半分は超サイヤ人ロゼなのだが、そのオーラは桜色で、落ち着きのある色だった。左半分は超サイヤ人ブルーだが、オーラは深海のような濃い青で、安らぐような色だった。

 

 

そして目の方。右眼は虹色、左眼は明日斗の目かな?それ以外は、全く同じだった。

 

 

明日斗『おいおい、ガルッチお前超サイヤ人ロゼになれるのか!?』

 

ガルッチ『うん。まぁ、サイヤ人の血は流れていないけど、ある能力のお陰で超サイヤ人になれるようにしたからね。』

 

明日斗『たまげたぜ…………。』

 

ガルッチ『言うなれば、今の僕は『超サイヤ人ロゼ・ビヨンド』。そして明日斗の『超サイヤ人ブルー』とポタラフュージョンし、ボーイズライザーで融合したことで、今の僕達は…………。』

 

キース「が、ガルッチ?」

 

「「『『今の俺は、ガルッチでも明日斗でもねぇぜ。』』」」

 

カオスフレディ「え?おいおい、んじゃあ何だってんだ!?」

 

「「『『俺か?今の俺は……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はアスガルト!アスガルトビヨンドだ!!!』』」」

 

 

さぁ、ウルトラマングラトニー…………。テメェの罪を数えやがれ!!!

 

 

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episode129 A Fight to the Death アークベルゼブブ

BGM KINGDOM HEARTS II 『A Fight to the Death ─Ⅱ.ⅤVersion─』


-地獄 上空-

 

 

マヤとエンリを置いて、黎斗、貴利矢、オンスロート、キース、カオスフレディはアークベルゼブブの元に、アスガルトビヨンドは変わり果ててしまった塔に向かった。

 

 

黎斗の姿は、腕にはアイアンマンMarkⅣ使用で、両手はオンスロートの『インフィニティー・ガントレット』を付けている仮面ライダーゲンムの姿だった。

 

 

一方で貴利矢は、両脚には『フラッシュ』、右腕には『サイボーグ』、左腕は『スターファイアー』という、上半身がティーンタイタンズ、下半身がフラッシュという変わった姿だった。(ぶっちゃけ言えば、どう表現すればいいのか、分からなかった。)

 

 

貴利矢「おい作者、メタイぞ。」

 

黎斗「そもそもこんなこと考えたこと無かったからな。とはいえ、能力は化け物と言うべきだろうな。」

 

キース「しかし、『飛翔』メダルが2枚ほどあってよかった………。」

 

カオスフレディ「全くだよ、貴利矢と黎斗、オンスロートは空飛べるからいいが、俺とキースは飛べねぇからなぁ…………。」

 

オンスロート『…………来る!』

 

 

気配を察知したオンスロートは、先手必勝と言わんばかりに、いきなり光線を放つ。しかし、アークベルゼブブはそれを反射させる。

 

 

貴利矢「うわぁ、改めてみると、完全にウルトラマンの面影ねぇわ。」

 

キース「それには同感だ………。九条、撹乱を頼んだ。」

 

貴利矢「了解!さぁて、ノリノリで行くぜ!!」

 

黎斗「まぁ、我々は囮なんだがな。」

 

カオスフレディ「兎に角、ガルッチと明日斗が弱点を破壊するまで、俺達が耐えねぇとな。」

 

『……………殲滅、開始!』

 

 

次に貴利矢が、フラッシュの能力を使いながら、スターファイアーとサイボーグの光線を放つ。

だが、涼しい顔をしながら、貴利矢に攻撃する。が、あまりにも速すぎるのか、アークベルゼブブの動きが鈍いのか、どちらにせよ、攻撃が当たらなかった。それを気に、黎斗はアークベルゼブブに向けて近づき、そのまま殴りつける。

 

 

『ボカッ!!』

 

 

『!?』

 

 

あの巨体相手にも関わらず、そのまま地獄の地面に叩きつけられる。

 

 

黎斗「ヴァァァァァァァァッハッハッハッハ!!!ハルクの怪力を思い知ったかぁぁぁ!!!」

 

カオスフレディ「こりゃ、相当のパンチだろうな………。これでマッスル化させたら…………。」

 

キース「……………ヤバいことになるな。まぁ、やらせるが。」

 

 

するとキースは、何かのケースを取り出し、開くと、様々なアイテムが多く存在していた。その中にある2枚のマッスル化を、1枚は黎斗に、もう1枚はカオスフレディに渡した。

 

 

【【マッスル化!!】】

 

 

黎斗「さぁ、叩き潰してやる…………!何処まで耐えられるか、見せて貰おうか!!!」

 

カオスフレディ「なら、俺とラッシュの速さ比べしてみるか?どっちが多く奴に叩き込めるか。」

 

黎斗「私と勝負とは、随分面白い事をいうな。ならば、行くぞ!!」

 

 

黎斗とカオスフレディはそのまま、アークベルゼブブに突っ込み、ラッシュを放とうとする。だが、謎の衝撃波で2人は吹き飛ばされる。

 

 

オンスロート『…………………あんなの、私じゃない。少し思い出したけど、もう私は、彼なんかじゃ無い。』

 

 

すると、オンスロートは巨大な球を生成させ、それをアークベルゼブブにぶつける。それでも、突き進んでくる。

 

 

キース「まだ動くか。あの2人は、まだ弱点に到達できていないのか?」

 

貴利矢「さぁな。だが今は、彼奴らが弱点を破壊するまで抑えるのが先決だ。キース、ヤバくなったら、回復アイテムを頼んだぜ。」

 

キース「分かった。」

 

貴利矢「オンスロート、行けるか?」

 

オンスロート『大丈夫、お兄様達の為に、頑張らないと。』

 

貴利矢「社長!カオスフレディ!」

 

黎斗「言われなくてもっ!!ブゥン!」

 

カオスフレディ「やれやれ、黎斗の奴…………無茶とかすんなよ!」

 

貴利矢「そんじゃ、俺らも行くか。」

 

キース「私もできる限りのことはしよう。」

 

オンスロート『…………!!』

 

 

黎斗とカオスフレディは、それぞれの両腕に、他の3人もまた、他の部分の所にも攻撃し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オンスロート『私が、私であるために……………、貴方を決別する!オンスロート!!』

 

 

戦いの最中、オンスロートの目には、強い決意が見えた。その目は、かつてガルッチが見せた強い目を………。

 

 

 

-禍々シキ管理者ノ領域-

 

 

アスガルトside

 

 

やれやれ、なんだここ?前来たときより、随分やばい所になっちまったな………。

 

 

明日斗『ここのどっかに、彼奴の弱点があるって訳か?』

 

ガルッチ『うん、あのカラータイマーがある場所と言ったら、恐らく………。』

 

明日斗『ってか、まだ増えるらしいぜ。このブヨブヨした野郎。』

 

ガルッチ『あー、全く………。』

 

アスガルト「「『『鬱陶しいんだよ!!!!』』」」

 

 

『ズシャァァァ!!』

 

 

もう無視してやろうかな?斬れば増幅するし、魔法でやっても吸収するし、おまけに殴ればくっつくんだよなぁ………。

なんだあれ、『黄の節制(イエローテンパラス)』か何かなの!?

 

 

璃々『もうあれらは無視した方が良いかもしれませんね。』

 

翠『ですね。ここでやられたら、元の子もないですし。』

 

 

やっぱり無視だよね~。ってな訳で、弱点の方に直行するか!!

 

 

 

って、正宗とグラトニーと戦った場所に到着したのはいいけど…………。

 

 

『ドクッ!ドクッ!』

 

 

明日斗『………やばそうなカラータイマーだな。』

 

ガルッチ『最早心臓そのものだな、このカラータイマー。』

 

 

目の前にあったのは、煩く鼓動を打っている、アークベルゼブブのカラータイマーだった。これさえ破壊すれば、いくら奴でも息絶えるはず。

 

 

『ソウハ…………、させんぞ…………!!』

 

アスガルト「「『『その声! まさか、檀正宗!?』』」」

 

『クケケケケケケ…………、この体…………、スバラシイ…………!もう死ぬことは無いというのは、ナントモスバラシイことか…………!!!』

 

 

いや違ったか。檀正宗の姿をしているが、どうやら別の何かだろうな………。というか、もう正気を保ってないっぽいし……………?

 

 

『や…………、ヤメロ……………!!もう…………、止めてくれ…………!!』

 

 

え?

 

 

『ら…………、ラッシュ…………マッチレス…………。君………、なのか…………!?』

 

アスガルト「「『『正宗!?』』」」

 

『………どうやら、当たり…………のようだな…………。ウグッ!?』

 

『ナニジャマシテルンダ?私ノ肉体ノクセニ、生意気────!?』

 

『引っ込むのは…………、そっちだ…………!!』

 

 

BGM終了

 

 

な、なんだなんだ?正宗の奴、自我を保ってるのか!?

 

 

『フフフ…………、私のこと…………、嗤いにきたのか…………?』

 

アスガルト「「『『…………。』』」」

 

『嗤いたいなら、嗤いたまえ………。今の…………、私は…………、実に滑稽な………ものだしな…………。』

 

アスガルト「「『『…………貴様は、後悔していないのか?今まで、やって来たこと、全部。』』」」

 

『…………後悔、か。今の私なら…………、後悔しているな…………。チィ………!まだ、私を蝕むか…………!!

 

 

ラッシュマッチレス、君に頼みたいことがある!!』

 

アスガルト「「『『何だ?』』」」

 

『私の息子………………、黎斗を……………頼む………!!そして、私ごと、……………カラータイマーを……………!!!

 

 

『絶版』しろ!!!跡形も無くだ!!!』

 

明日斗『だとよ、如何する?』

 

ガルッチ『…………そんなの、最初から決まってる。』

 

 

【【キメワザ!!】】

 

 

……………安らかに眠れ、檀正宗。誰も起こされることの無い、無の世界に還れ。そして………。

 

 

アルティメットカーディナルビヨンドクリティカルクルセイダース!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスガルト「「『『じゃあな、平行世界の英竜姉ちゃん。』』」」

 

 

トリガーを引くと同時に、英竜姉ちゃんの声が聞こえた。

 

 

『ア………………リ…………………………ガ…………………………………トウ…………………………………………。』

 

 

その言葉を最後に、極太の光線が放たれ、カラータイマーに直撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バキンッ!!』

 

 

そしてカラータイマーが砕け散った。辛い想いをし続けた、星空英竜は、あの言葉を最後に、消えて無くなった…………。

 

 

『更新 ウルトラマングラトニーの討伐:達成

 

 

全クリア条件達成、お疲れ様でした。』

 

 

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episode130 罪王神 縁理聖美

-第Ⅹ層 管理者ノ領域-

 

 

戦いが終わり、しばらくしていると、ようやく塔の復旧が終わったらしく、皆は管理者ノ領域の5階に集まった。

 

 

エンリ「皆、お疲れ様!そして、キース、カオスフレディ、貴利矢、オンスロートちゃん、黎斗、明日斗、ガルッチ。地獄を守ってくれて、本当にありがとう。」

 

ガルッチ「いや、こっちこそ巻き込んでしまってすまなかった。」

 

アズラエル『やれやれ、最後の最後で、俺が足手纏いになるなんてなぁ…………。』

 

マヤ「事の発端は、私のせいよ。私のせいで、皆を巻き込んでしまったから………。」

 

ガルッチ「マヤ、貴方は悪くありません。ただ、やり方が間違いだったんです。貴方の志は、間違いなんかじゃないですから。」

 

マヤ「ガルッチ………。」

 

エンリ「創造王神様は、本当に優しいね。でも、やっぱり…………。」

 

 

エンリは少し心配そうな目で、ガルッチを見ていた。

 

 

紫乃愛「そういえば、前に先生が、エンリのことを罪王神って呼んでいたけど、もしかして………。」

 

エンリ「………そういえば、名乗ってなかったね。ううん、事情が事情だったから、ここで改めて言わせて貰うよ。

 

 

私はエンリ。またの名を、『罪王神』縁理聖美。あらゆる罪を観測する『十三王神』の1人よ。ガルッチに殺されたけど、今はこの塔の管理者として復活してるの。」

 

ガルッチ「あの時は、ホントに申し訳ない。」

 

エンリ「そんな顔しないで、おかげでここまで来たんだし。」

 

キース「十三王神、か。もしやガルッチ、この者を探していたというのか?」

 

ガルッチ「そうなるね。」

 

エンリ「まぁでも、堅く言うのはここまで。ガルッチ、貴方はよくやってくれた。他は貴利矢達がやったけど、何はともあれ、クリアしたことには変わりないわ。だから、これ受け取って。」

 

 

エンリが手渡ししたのは、『Criminal Girls2』と描かれたガシャットロフィーだった。

 

 

【GAME CLEAR!CONGRATULATIONS!】

 

 

エンリ「お疲れ様、だね。」

 

ガルッチ「まぁメタイ話、今回の物語が一番長かった気がする。」

 

明日斗「メタイなホントに………。」

 

貴利矢「まぁそれはいいんだが………、本来このゲーム『一人用』だよな?帰るときどうすりゃいいんだ?」

 

黎斗「安心したまえ、ちゃんと全員帰れるようにしてある。キースとカオスフレディに関しては、バグヴァイザーⅡの中にいて貰うが。」

 

キース「まぁ、それが妥当だろうな………。」

 

 

そんなわけで、キースとカオスフレディは、それぞれのバグヴァイザーⅡの中に入る。そしてその2つは、ガルッチが召喚した異空間の中に入れる。

 

 

エンリ「まぁ、これで物語は終わって、5人とも帰っちゃうけど…………、私のお願い聞いてくれるかな?」

 

貴利矢「お願い?」

 

エンリ「今回のことで、私は変わることが出来た。多分、今までの管理者より、上手くやっていけると思う。

 

 

けど、完璧には程遠い。ううん、不完全だからこそ、より良いシステムとして、この塔をよくしていきたい。

 

 

だからね、ガルッチ達も、たまにでいいから、皆さえよければ、試練の塔を一緒に管理して欲しいの。」

 

ガルッチ「いきなりだな………。」

 

黒絵「黒絵達が?」

 

司「おいおい、それ本気で言ってるのか?先生達はともかく、私らは元半罪人なんだぞ?」

 

マヤ「その心配はないわ。実は私、元半罪人なの。」

 

ガルッチ「ふぁ!?」

 

 

ガルッチside

 

 

マヤが、元半罪人!?それってマジで?!

 

 

マヤ「まぁ、今まで言わなかったからね。」

 

エンリ「エンリが求めるものは、正しくあろうとする意思と、誰かを思いやる心。そして、管理者と対等に接してくれる人。

 

 

皆は全ての条件を満たしてる。だから、お願いしたいんだ。」

 

ガルッチ「そうだな………。黎斗とかは如何する?」

 

黎斗「決まってる。私も手伝おう、神の才能が必要であるならば、手を貸してやらんでも無い。」

 

明日斗「俺は、ちょっと無理かな?提督見習いの仕事とかもあるしさ。」

 

貴利矢「俺はいいぜ、その話乗ってやる。」

 

オンスロート『私は、止めておく。』

 

エンリ「んじゃあ…………、ガルッチの答えは?」

 

 

僕の答えは、もう決まってる。

 

 

ガルッチ「僕も、その案に乗ろう。たまにだけど、ここに来て色々とやってみる。他の皆にも頼みながら、ね。」

 

紫乃愛「先生。」

 

ガルッチ「それまでは、暫しのお別れかな?」

 

エンリ「………分かった。それじゃあ、貴方の世界に戻させてあげるね。SinCodeCast:Gate()!」

 

 

すると、僕達の足元に魔法陣が現れ、黎斗、貴利矢、明日斗、オンスロートは姿を消した。そして、僕も元の世界に帰ろうとしたとき。

 

 

エンリ「そうそう、ガルッチ。一つ伝えておくことがあるの。」

 

ガルッチ「伝えたいこと?」

 

エンリ「そろそろ、貴方にとって決断の時が来るよ。貴方自身の運命を変える、最大の決断。もしこのままにしたら、貴方は今度こそ壊れるか、後悔することになるよ。」

 

 

運命を変える、最大の決断?

 

 

ガルッチ「エンリ、それってどう言う─────」

 

エンリ「いずれ分かるわ。貴方の決断が変わり次第、もしかしたら来てくれるって、期待しているから。それまでは、バイバイ。」

 

 

それだけ伝えられ、僕は元の世界に戻っていった。あの言葉の意味は、一体何だろう………。そう思いながら…………。

 

 

 

 

next episode




ってな訳で、ようやく『Criminal Girls2』編が終わりました。そして次のゲームに行きたいですが、後日談に入ります。


まぁ、その2つはBadENDになりますが………。


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episodeEX11 五月雨をあつめて早し最上川

恐竜ドラゴンさんのリクエストで『五月雨をあつめて早し最上川』を書かせて頂きます。

アドリブ・改変は大目に見てください。


黎斗「前回までのあらすじぃぃぃ!!」

 

 

メビウスが苦難の旅に出るために、幻想郷から帰ってきたヒカリを連れて旅立つ事となった。

 

 

 

-五月雨をあつめて早し最上川-

 

 

-光の国-

 

 

 

オーブ(オーブオリジン姿)「ほう、貴方が有名なメビウスさんですね。」

 

 

メビウス「ああ、そうだ。その剣にサインしてあげようか?」

 

 

オーブ「いえ、いいです。」

 

 

メビウス「メビウスションボリ………。(´・ω・`)」

 

 

オーブ「(ウザイ………。)それよりもこの最上川をテーマに一句読んでみたらどうですか?」

 

 

メビウス「そうだな。」

 

 

オーブ「この最上川は米沢盆地から来て山形新庄と盆地を灌漑して日本海へと注いでますよ。」

 

 

メビウス「よし、出来た!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『さっきまで

かゆかったけど

治まった』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーブ「最上川全く関係なぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!」ブシャーッ←吐血

 

 

ヒカリ「このヘタレマンが!!」

 

 

 

『ヒョイッ、ビターンッ!』

 

 

 

メビウス「ヒデブッ!?投げ返されたっ!?」

 

 

 

『バターンッ!』

 

 

 

メビウス「WRYYYYYYYYY!!!……………今何か見たかね?」

 

 

オーブ「いえ、何も………。」

 

 

メビウス「ならいい。この地に残るメビウス伝説の語り部は君に掛かってるんだから、頼んだぞ?」

 

 

オーブ「俺語り部!?どんなのですかメビウス伝説って!?」

 

 

メビウス「俳聖ウルトラマンメビウスは最上川の急流を自慢のマッスルでせき止め、下流の町を守り、非力な弟子(ヒカリ)はマッスルメビウス…………。略して『マッスメ』を影ながら応援するばかりだった。」

 

 

ヒカリ「(何その略し方。新檀黎斗並みにダサい………。)」

 

 

 

 

 

~メビウス伝説(嘘)~

 

 

川の中でメビウスがマッスルになって両腕を広げ、それをハチマキを付けたヒカリが応援してる。

 

 

 

 

 

 

オーブ「何のために俺がそんな大嘘つかなきゃならないんですか!?」

 

 

メビウス「よろしく頼んだぞ………。これをやるから。」

 

 

 

『オーブはサイン付きのカバンを手に入れた』

 

 

 

オーブ「え?何でs……、ってこれは!?サインだ!!!良いのですかこれ!?あ、カバンにぬいぐるみがついてますね。」

 

 

 

 

 

因みに、付いてたぬいぐるみは、初代バルタン星人のぬいぐるみ

 

 

 

 

 

メビウス「あ、これはな…………、やらん。断じてやらんぞ!!

 

 

オーブ「いえ、別にほしくは………。」

 

 

メビウス「このバルタン星人は我が友!ヒカリとかギンガとかに叱られた時なんかに、こうギュッと…………?」

 

 

 

バァーン!』←何故か焼き焦げた跡が見える

 

 

 

メビウス「ウギャァァァァ!!!焼き焦げてるゥゥゥ!!!!!ウゾダァァァァァ!!!死ぬゥゥゥ!!今夜が山だこれぇぇぇぇ!!!!」

 

 

オーブ「(大袈裟過ぎる………。)」

 

 

メビウス「誰だ!!こんな事した奴!!」

 

 

ヒカリ「ああ、それなら実は今朝早く目が覚めて─────」

 

 

 

 

 

 

 

~今朝に戻る~

 

 

 

───なっ!?バルタン星人!!ここにあったのが百年目!食らえ!!『ナイトシュート』!!!

 

 

 

『ズバァァァッ!!』

 

 

 

───ってこれ、ぬいぐるみだったのか。紛らわしいものを………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒカリ「ということがありました。」

 

 

メビウス「犯人は貴様か!!ヒカリ!!!!直せこのアホーッ!!鬼後輩!!!」

 

 

ヒカリ「ハァ、仕方ないですね………。」

 

 

 

『ヒカリは、裁縫セットを取り出した』

 

 

 

メビウス「あれ?君って裁縫できたっけ?」

 

 

ヒカリ「見よう見まねですね。ガルッチさんの奥さん事フランさんが、裁縫やっていたので。ほらっ。」

 

 

 

『初代バルタン星人のぬいぐるみが直った(余計ボロボロ。)』

 

 

 

メビウス「ヒエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエーーーーーーーーーーッ!!!!!!!舟降りやがれド畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!(#゚Д゚)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-岸-

 

 

 

ヒカリ「何ですか急に……。」

 

 

メビウス「ヒカリ!いや、クソヒカ────」

 

 

ヒカリ「何か言いました?」ギュゥゥゥゥ←首根っこ掴んでます

 

 

メビウス「いや、ヒカリ様ぁぁぁぁ!!決闘だ!モード、フェニックスブレイブ!」

 

 

オーブ「!?」

 

 

ヒカリ「(あれ?融合してないのにどうやって?)」

 

 

メビウス「調子に乗った後輩に、お灸を据える時が来たようだな。『メビュームフェニックス』!!!

 

 

 

『しかし、何も起きなかった』

 

 

 

オーブ「何も起きてないじゃないか!!!」

 

 

ヒカリ「(やっぱり…………。)」

 

 

メビウス「え?何も起きてない?」

 

 

オーブ「起きてません!!」

 

 

メビウス「嘘だろ…………。」

 

 

エンペラ「ハッハッハッ!!そんな物かメビウス!!m9(^д^)プギャー」

 

 

オーブ「エンペラ星人にばかにされたぞ?」

 

 

メビウス「あ、じゃあ………、やめる。そうだ、俳句で勝負しよう…………。」

 

 

オーブ「すっかりテンション下がっちゃったよこのウルトラマン。」

 

 

メビウス「ルールはこれから全ての会話を五・七・五で行うことだ。さぁ、試合開始───」

 

 

ヒカリ「メビウスよ、好きな食べ物、何ですか?」

 

 

メビウス「マグロだけど。」

 

 

 

『ポク、ポク、チーン』

 

 

 

メフィラス「ハッハッハッ!ヒカリに負けてやんの!!m9(^д^)プギャー」

 

 

オーブ「今度はメフィラスに馬鹿にされてる。」

 

 

メビウス「ま、まだだ!まだ終わってない!!こうなれば、水泳だ!!水泳で勝負だ!この最上川を先に往復した方が勝ちだ!!」

 

 

ヒカリ「いいですよ。」

 

 

 

『ドドドドドド…………』←超急流

 

 

 

オーブ「や、やめたほうがいいですって!こんな超急流の────」

 

 

メビウス「位置について『うおりゃ』!!!

 

 

オーブ「あ!!うおりゃでスタートしたァァァァァァァ!?!?!?

 

 

メビウス「うわっ!?急流!?しかも滅茶苦茶ヤバイ奴!?ちょ、何これ!?泳げん……やめろ!?ちょっ、もう………ギャァァァァァァァ!!!!」

 

 

ヒカリ「ほら、見えますか?メビウス先輩が流されていく………。」

 

 

 

『ゴポゴポ………』←メビウスが溺れる………

 

 

 

ヤプール「メビウス溺れてる。これぞ愉悦!!m9(^д^)プギャー」

 

 

オーブ「また馬鹿にされてるし。って、何を落ち着いてるんですか!?先輩が流れていくのに!!」

 

 

 

 

~2km下流~

 

 

 

ヒカリ「あ、ベリアルとジードじゃないか。」

 

 

ベリアル「おう、その声はヒカリか。」

 

 

ヒカリ「相変わらず釣りですか。」

 

 

ジード(プリミティブモード)「それよりヒカリさん、どうかしました?」

 

 

ヒカリ「あー、ちょっと聞くけど、この辺に何か流れてきませんでした?」

 

 

ベリアル「何かって?」

 

 

ヒカリ「例えばこう………、ウルトラマンメビウス先輩のようなものが………、なんかこう、荒んで…………、えー、たまに俳句を詠んだり─────」

 

 

ジード「それ完全にウルトラマンメビウスじゃないですか!!」

 

 

ベリアル「なんかメビウスに恨みとかあんのか!?Σ(°д°)」

 

 

ヒカリ「あー………、もう隠さずに言います。メビウス先輩が流されました。実は───」カクカクシカジカシカクイムーブコンテシントウジョウダイハツヘ

 

 

 

 

─戦士説明中─

 

 

 

 

ベリアル「なるほどな、後輩に負けた悔しさで『うおりゃ!!!』と叫んで最上川にって奴か。馬鹿だろ、メビウス。よっと!」

 

 

 

『ベリアルは、銀サバを手に入れた』

 

 

 

ベリアル「…………俺、サバに愛されてんのかな?」

 

 

ヒカリ「ドンマイ………。もし見つけたら私に伝えて下さい。この先の町の宿で休んでいますから。」

 

 

ジード「分かった!」

 

 

ベリアル「いやいや、休んでるんかよ!?」

 

 

 

~暫くして別の場所~

 

 

 

ベリアル「全く、一体何処に流れ着いたんだメビウスの野郎………。」←大量の銀サバと青アジが入ったバケツを持ってる

 

 

ジード「あ、親父!メビウスいたぞ!」

 

 

ベリアル「え?」

 

 

 

バァーン!!』←メビウスが川の中で犬○家っぽくなってる

 

 

 

ベリアル「何やってんだホントに!?」

 

 

 

~数分後~

 

 

 

ジード「メビウスさん!大丈夫ですか!?」

 

 

メビウス「た、助かった…………。これ以上流されてたまるかと、川底の岩にしがみついてたから、足だけ上に上がってただけだ………。」

 

 

ベリアル「聞いてねえよ!?そんなの!!」

 

 

ジード「その前に溺死して流されますよ!?」

 

 

メビウス「ってベリアル!!何故ここにいる!?というかその子誰!?」

 

 

ベリアル「俺の息子だ。」

 

 

メビウス「嘘ォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

ベリアル「知らなかったのか………。ゼロもポカーンとしてたしな。」

 

 

メビウス「だが、あの足でよく私だと気付いたな。格好いいからか?」

 

 

ジード「いや、実は………。」カクカクシカジカシカクイムーブコンテシントウジョウダイハツヘ

 

 

 

─光巨人説明中─

 

 

 

 

メビウス「何ィィィ!?ヒカリの奴、そんなことを!?そんなもん全部嘘だ!!私は後輩に負けてない!!彼奴は平気で嘘を付く酷い奴なんだ!!私の友達をナイトシュートして焼き焦がしたりする奴だぞ!!

 

 

ベリアル「んなことするか!!!」

 

 

ジード「ヒカリさんの悪口言わないでください!!」

 

 

メビウス「だから彼奴の言葉を信じるな!!うおりゃ以外は嘘だから!!」

 

 

ジード「うおりゃはリアルなの!?」

 

 

ベリアル「なんだその叫び声…………。」

 

 

メビウス「私が最上川に入ってた本当のいきさつはこうだ!!俳聖ウルトラマンメビウスは下流の村を守るため自慢のマッスルで最上川をせき止め…………。」

 

 

ベリアル「それこそぜってぇ嘘だろ!?

 

 

メビウス「それを見ていた弟子のヒカリはハンサムメビウス………。略して『ハンメビ』に嫉妬の念を抱き…………。」

 

 

ジード「何ですか!?その略名!?」

 

 

メビウス「我が友に酷いことを…………。」

 

 

 

 

 

~因みにメビウスのいきさつ(嘘)~

 

 

オーブに説明してたメビウス伝説(嘘)より、川の中でメビウスインフィニティーと化し、背後にヒカリがいる

 

 

 

 

 

メビウス「ところで、友の仇を討ちたいんだが、ヒカリは何処へ?」

 

 

ジード「俺が呼んでくる!ジーッとしても、ドーにもならねえ!!」

 

 

メビウス「頼んだぞ!ベリアル、君の手助けがあれば、後輩にひと泡吹かせられる。フフフフフフ……………。」

 

 

ベリアル「おいメビウス、俺より悪い顔になってんぞ………。」

 

 

 

 

─暫くして…………。─

 

 

 

 

ジード(アクロスマッシャー)「連れて来ました!」

 

 

ヒカリ「あ、先輩。何処に居たんですか全く………。」

 

 

メビウス「最上川だ!待ってたぞヒカリ、やっと貴様をこらしめる時が来たようだな。頼んだぞ!ベリアル親子!」←ベリアル親子にウィンク

 

 

ジード「(え?何を?)」

 

 

ベリアル「(何考えてんだ此奴…………。)」

 

 

メビウス「いいか、最期の対決はかっこよさ対決だ!ベリアル親子に判定してもらう!さぁベリアル親子よ、どっちがお気に入りだ?正直にどうぞ。」

 

 

ベリアル「俺はヒカリだな。」

 

 

ジード「俺も。」

 

 

メビウス「何………でやねん!!!!!!!!

 

 

 

『ズガーンッ!』←腕組みながら仰け反って岩に頭ぶつける。

 

 

 

ジード「いだだだだだ!?!?!?」

 

 

メビウス「この闇親子!!ってか息子!!グリグリのゴヘッ!?」

 

 

ベリアル「メビウステメェ、俺の息子を虐めるな!!!『デスシウム光線』!!」

 

 

メビウス「アババババババッ!?!?!?!」

 

 

ヒカリ「もう良いですよ、私の負けで。」

 

 

メビウス「え?マジで!?じゃあ俺の方が格好いい!?」

 

 

ヒカリ「ええ。」

 

 

メビウス「デスシウム光線でやられてたのに!?」

 

 

ヒカリ「格好いいですよ。(棒読み)」

 

 

メビウス「何だぁ、俺の勝ちじゃないか。2人にこれをやろう。勝ったぞ俺!」

 

 

 

『ベリアル親子は、メビウスのサインを手に入れた』

 

 

 

ベリアル「何故に………。」

 

 

ジード「サインですか?」

 

 

メビウス「では、さらばだ!!」

 

 

オーブ「ベリアルさーん!ジードさーん!」

 

 

ベリアル「お、オーブじゃねえか。」

 

 

ジード「どうかしました?」

 

 

オーブ「この辺に、人流れてきませんでした?」

 

 

ベリアル「それって、メビウスの野郎か?たった今ヒカリと一緒に歩いて行ったぞ。」

 

 

オーブ「何だ、無事だったのか。」

 

 

ジード「俺達、こんなものもらったんです。」

 

 

オーブ「2人とも、そんなものもらったのか。かく言う俺も、こんなものもらったぞ。」

 

 

ベリアル「テメェもか、オーブ………。」

 

 

オーブ「どうします?」

 

 

ジード「…………………………あっても邪魔ですし、捨てよう。」

 

 

 

『3人は、メビウスのサインを投げ捨てた』

 

 

 

 

 

 

 

-別の場所-

 

 

 

メビウス「いや~、勝った勝った…………ん?」

 

 

 

『スィ~~~~』←3枚のメビウスのサインが流れてる

 

 

 

メビウス「(°д°)」

 

 

エンペラ「ハッハッハ!ザマァ!m9(^д^)プギャーwwwww」

 

 

 

 

-上空-

 

 

 

英竜「今回はメビウスが悪い。」

 

 

ザギ「調子に乗りすぎだ、全く………。」

 

 

未来「うん、それにはザギに同意する。」

 

 

ガルッチ「やれやれだぜ、全く。」



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episodeEX12 映画の予告(ネタバレも含む)

今回は陣内智則ネタの『映画の予告』をやらせて頂きます。アドリブとかもありますが、今回はある宣伝もさせていただきます。

それではどうぞ。


-とある映画館-

 

 

ガルッチ「映画か、そういえば最近全く見てなかったな。というか早く来すぎて、時間結構余ってるよ。あ、確か映画の予告編があったな。それで時間潰そっと。」

 

 

 

『ブー…………、チャーラーチャラララララーラー』

 

 

『未知との遭遇、未来への架け橋』←月に自転車と少年の映像

 

 

 

ガルッチ「え、あの映画がまたやるのか!?だとしたら、絶対に見ないと!」

 

 

 

『この感動をあなたに。E.T.───』

 

 

 

ガルッチ「絶対に────」

 

 

 

『C. ちゃんとつけましょう』

 

 

 

ガルッチ「そっちか!!てっきり『E.T.』のcmかと思ったよ!!って、そういえば映画の予告が出てなかったな。」

 

 

 

 

【最新映画情報】

 

 

 

 

ガルッチ「おー、始まった始まった。さて、どんな映画があるかな?」

 

 

 

『あの感動作がついに映画化!犬と少女の物語』

 

 

 

【HANAKO】

 

 

 

ガルッチ「『HANAKO』かぁ。どんな物語かな?」

 

 

 

『全米観客動員数第63位!』

 

 

 

ガルッチ「?」

 

 

 

『全米興行収入第76位!』

 

 

 

ガルッチ「(0w0 )ウェイ?」

 

 

 

『全米映画ランキング3週連続第84位!全米が鼻で笑った

 

 

 

ガルッチ「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!予告下手すぎだろ!?ってか、全米が鼻で笑うって、逆に見てみたいわ!!どんな内容か、見てやろうじゃねえか!!」

 

 

 

『あの巨匠スピルバーグ監督が絶賛!』

 

 

 

ガルッチ「お、良い映画とか────」

 

 

 

『してくれたら嬉しい!』

 

 

 

ガルッチ「はっ?(°д°)」

 

 

 

『いっぱい泣いてほしい!』

 

 

 

ガルッチ「いや、何で?」

 

 

 

『いっぱい見に来てほしい!』

 

 

 

ガルッチ「ちょっと待て、いやまさか────」

 

 

 

『来週辺り撮影開始!前売り券絶賛発売中!』

 

 

 

 

ガルッチ「撮影してなかったんかよ!?宣伝する必要皆無じゃないか!!ってか、前売り券発売して如何する!!あ、ちょっとトイレ行こうっと。」

 

 

 

 

 

 

─しばらく、そのままでお待ち下さい─

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「あー、スッキリした。ついでに、ブラッドオレンジジュースのLサイズ買ってきたぞ。これで飲みながら見ようっと。」

 

 

 

『コナン史上最大のミステリー!』

 

 

 

ガルッチ「コナンの映画か。そういえば、彼奴今何してんだ?」

 

 

 

『完全犯罪にコナンが挑む!勝つのはコナンか犯人か!?』

 

 

 

ガルッチ「さて、どんな映画なのかやら。」

 

 

 

『コナン最高!』

 

 

『衝撃のラストにびっくりしました!』

 

 

『犯人は毛利小五郎。』

 

 

 

【名探偵コナン オンドゥルルラギッタンディスカー!?】

 

 

 

ガルッチ「ネタバレぇぇぇぇぇぇぇ!!!あの子ネタバレ言っちゃったよ!?しかもサブタイトルも、完全にネタバレだし!?ってか、オンドゥル語書いてあるけど、どういう事!?

 

 

正宗「騒がしいぞ、ラッシュマッチレス。」

 

 

ガルッチ「正宗!?お前も映画か!?」

 

 

正宗「その通りだ。しかし、ネタバレ必要ないだろ…………。」

 

 

ガルッチ「僕も思う。」

 

 

 

『あのSF大作がついに映画化!迫り来るウイルスとの戦い。世界のために彼は1人で立ち向かった。』

 

 

 

ガルッチ「ん?なかなか面白そうな映画っぽいな。」

 

 

正宗「どんな映画だろうか…………。」

 

 

 

『NO WAR. Love & Peace』

 

 

 

ガルッチ「今度皆誘おうかな?」

 

 

 

『ハヒフヘホ』

 

 

 

ガルッチ「え?」

 

 

正宗「?」

 

 

 

『Only love and courage are my friend.(愛と勇気だけが友達さ)』

 

 

 

ガルッチ「アレ?どっかで見たような…………。」

 

 

 

【それいけ!アンパンマン】

 

 

 

ガルッチ「アンパンマンかよ!?なんつう予告だよ!?滅茶苦茶格好いいだろ!?ってか、行けないじゃないか!恥ずかしい…………。」

 

 

正宗「この予告は絶賛だぁ…………。」

 

 

ガルッチ「絶版じゃなく絶賛か!?」

 

 

 

『感動を呼んだ韓国映画『私の頭の中の消しゴム』と』

 

 

 

正宗「ほう、あの感動映画か。またやってくれるのか?」

 

 

 

『あの名作『アルマゲドン』のスタッフとの夢のコラボレーションがついに実現』

 

 

 

ガルッチ「『アルマゲドン』!?確かに夢の共演だな。」

 

 

正宗「なんと、これは見にいかなくては…………。」

 

 

 

『世界中をまた涙で埋め尽くす』

 

 

【私の頭の中マゲドン】

 

 

 

ガルッチ&正宗「「そのタイトルは絶版だ。」」

 

 

正宗「君もか、ラッシュマッチレス。」

 

 

ガルッチ「だってさぁ、タイトルのネーミングが酷すぎるんだよ!?恥ずかしくて見れるか!」

 

 

 

『冤罪をテーマに世間に波紋を投げかけた映画『それでもボクはやってない』のスタッフと』

 

 

 

ガルッチ「アレ?デジャブ?」

 

 

正宗「確か、色々と考えさせられる映画だったな。もう一度見るか。」

 

 

ガルッチ「アンタが言うと違和感半端ないぞ。」

 

 

 

『あの名作『アルマゲドン』のスタッフとの夢のコラボレーションがついに実現』

 

 

 

ガルッチ「あ。(察し)」

 

 

正宗「もしや……。(察し)」

 

 

 

【それでもボクはやるマゲドン】

 

 

 

ガルッチ「やっぱりかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!んなこったろうと思ったけど、誰が見るんだこんな映画!?冤罪でも何でもない、常習犯が主人公じゃないか!!」

 

 

正宗「何とも酷い…………。」

 

 

 

『纏めてGAMEOVERにしてやろう…………!』

 

 

 

正宗「む?これはまさか!」

 

 

 

『真のエンディングが、今始まろうとする。』

 

 

 

ガルッチ「仮面ライダーエグゼイドの映画か!見てみたいが、まさか『アルマゲドン』とのコラボで『マゲドンライダーエグゼイド』とか、そんなんでしょ?」

 

 

 

【仮面ライダーエグゼイド -マゲドンエンディング-】

 

 

 

正宗「どういう事!?」

 

 

ガルッチ「トゥルーじゃない!?マゲドンエンディングって何だよ!?初めて見たよ!!

 

 

正宗「ラッシュマッチレス、どうやら次で最後の宣伝だ。」

 

 

ガルッチ「へ?」

 

 

 

【R-18作品の作者 深緑風龍が送る小説情報】

 

 

 

ガルッチ「何で風龍さんが?」

 

 

正宗「そういえば、宣伝するとか何とか言ってたな。」

 

 

 

この先、宣伝に入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「やぁ、初めまして。ううん、久しぶりって言うべきかな?」

 

 

ガルッチ「え?何で?嘘だろ?」

 

 

 

『物語の終幕!』

 

 

 

「大変です!!正体不明の生命体が、大軍で襲ってきます!!」

 

 

「他の次元にも、そういった生命体が多数!!」

 

 

アギラ「ご主人様!あの生命体、超獣達でも敵いません!!」

 

 

英竜「一体、あの生命体は何なんだ!?」

 

 

 

『迫り来る謎の生命体。』

 

 

 

ガルッチ「…………遂に来ちゃったのか。」

 

 

フラン「お兄ちゃん…………。」

 

 

ザギ「ガルッチ、本当にいいのか?」

 

 

ガルッチ「うん。波瀾万丈の人生だったけど、覚悟は出来てる。」

 

 

 

『ガルッチ、本当の最期の戦いに向かう!』

 

 

 

BGM 『Life is beautiful』

 

 

 

フレディ「ガルッチの恩を返さなくっちゃな!行くぞ!空!!」

 

 

空「はい!明日斗さんも!!」

 

 

明日斗「勿論だ!ガルッチに、手出しさせてなるものか!!」

 

 

 

『コロ助なり~さん、恐竜ドラゴンさん、Exバインmk2のキャラクター登場』

 

 

 

永夢「パラド!」

 

 

パラド「分かってる!絶対に生きて帰ってみせる!!」

 

 

黎斗「命を弄ぶ奴は、全員削除する!」

 

 

グラファイト「俺らしくないが、全てが滅ぼされるよりはマシだな!!来い、俺が相手になってやる!!」

 

 

 

『あらゆる次元を超えた戦いが、再び巻き起こす。』

 

 

 

【Subterranean Electron World -True Ending-】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「…………もう、満足だ。けど、最後に言うのなら…………。

 

 

『ありがとう…………、そして、さようなら。もう二度と、会うことはないだろう』。」

 

 

 

『お休みなさい、ラーク・バスター・ガルッチ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「…………え、これホントに風龍さんやるの!?」

 

 

正宗「そのようだな。しかも此、君が覚醒した後というか、フラウィーとの戦いの後の話のようだな。」

 

 

ガルッチ「マジかよ…………。」

 

 




因みに、最後の奴はマジでやらせて頂きます。台詞に関しては変わるかもしれませんが。


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episodeEX13 貴利矢VSバラカエイリアン

恐竜ドラゴンさんのリクエストで、『ルノワールVSセザンヌ』をやることにしました。


因みに、キャラはこんな感じ。


九条貴利矢:ルノワール

バラカエイリアン:セザンヌ

檀黎斗神:ピサロ

宝生永夢:モネ

パラド:シスレー

マイティ:ドガ


多少の改変、アドリブがありますが、ご了承ください。


貴利矢「って、俺絵を描くの初めてなんだが!?」

 

 

バラカ「安心しろ、俺もだ。」

 

 

 

プロトガルッチ「えー、『2017年日本で第一回印象派展が開かれた。後に印象派と呼ばれる────』」

 

 

貴利矢「………九条貴利矢。」

 

 

バラカ「バラカエイリアン。」

 

 

黎斗「檀黎斗神だ!!

 

 

永夢「宝生永夢。」

 

 

パラド「パラド。」

 

 

マイティ「マイティ!!」

 

 

プロトガルッチ「『等が顔を揃えた。その日、貴利矢は展覧会に向けて思案に暮れていたのであった。』…………あの、全員大丈夫かな?絵を書きそうにないけど…………。」

 

 

ベロニカ「気にしちゃ駄目。」

 

 

 

 

 

 

 

 

貴利矢「うーん………、如何しよっかな…………。いっそ、『裸婦』書くか?いやいや、無理だ絶対。そもそも自分、絵書いたことないし────」

 

 

 

『バラカエイリアン登場』バァーン!

 

 

 

貴利矢「ふぁ!?いつの間にバラカエイリアンが!?っていうか、聞いてたのか!?」

 

 

バラカ「(・ω・)b」

 

 

貴利矢「無言で親指出しやがった!?まさか、言う気か此奴!?言うな、絶対言うなよ!?

 

 

バラカ「大声で言おうかな。」

 

 

貴利矢「言う気満々だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!まずい、色々とまずいよ。此奴このまま言いふらしちゃったら、自分の人生が社会的に終わっちゃう!どうにかして、止めなければ────」

 

 

バラカ「おーい皆!!」

 

 

貴利矢「わぁぁぁーーーーーッ!!!

 

 

バラカ「貴利矢の奴、監察医であろう此奴が─────」

 

 

貴利矢「わ"ぁーーッ!!わ"ぁーーッ!! わ"ぁーーッ!!

 

 

バラカ「なんと独り言──────」

 

 

貴利矢「ウェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェイ!!!!!!!!!ゴフォォォォ!?

 

 

バラカ「って、何だその叫び声!?しかも口から血を吐くんじゃねえよ!!!!

 

 

貴利矢「ウェイ!ウェイ!!ウェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェイ!!!!!!!

 

 

バラカ「やめろ!!それ以上叫ぶと血が止まらねえぞ!?!?!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『しばらくそのままでお待ちください。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴利矢「ゴフッ!ゴフッ!マジで死にかけた………。なんか、走馬燈のようなものが見えた気がした。」

 

 

~因みに、貴利矢が見た走馬燈~

 

黎斗が彼女を見つけ、結婚する場面

 

 

バラカ「彼奴、彼女作るのか!?」

 

 

貴利矢「んで、如何したら自分の独り言を秘密にしてくれるんだ?」

 

 

バラカ「今度の展覧会で、これを展示すればいいぜ。」

 

 

 

~筋肉モリモリマッチョマンの変態達の絵~

 

 

 

バラカ「タイトルはお前が考えてもいいが、俺は一応───」

 

 

 

【ガシャット!キメワザ!】

 

 

 

バラカ「『貴利矢、お前のそれはオカズか?』」

 

 

 

【ギリギリクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

 

貴利矢「オラァァァ!!」

 

 

バラカ「グフォ!?」【HIT!】

 

 

貴利矢「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!

 

 

 

オォォォォォォラァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

バラカ「ヤッダバァアァァァァアアアアア!?!?!?」【PERFECT!】

 

 

貴利矢「やめろ!!そんなの出品したら俺の人生が終わるだろ!?そもそも俺、BL興味ねえぞ!?しかも何だこの絵!?滅茶苦茶上手いじゃねえか!!」

 

 

バラカ「ふ、フフフ、それが、ね、狙いだ…………!俺はライバルは早めに潰す主義なんでな………、売れるのは2人も要らねぇ、俺一人で十分だ。それと、俺は此があるからな。」←復活

 

 

 

【ペインターアーティスト!】

 

 

 

バラカ「ペインターアーティストとは、絵を書く者に対しての教育ゲームで、上手くなればなる程美しく描けるゲーム。俺の親父が作ってくれた。」

 

 

貴利矢「キースかよ!?お前冒頭で初めてとか言わなかったか!?」

 

 

バラカ「だが、絵を描いたことがないとは、いってないぞ?」

 

 

貴利矢「畜生屑エイリアンめ!!」

 

 

バラカ「何とでも言え。」

 

 

貴利矢「そもそもお前ら親子似てねえし、なんだお前!!捨てられたエイリアンか!?」

 

 

バラカ「なっ!?」←グサッ

 

 

 

『テメェなんていらねえんだよ!どっか行っちまえ!!!』

 

 

 

バラカ「て、テメェ…………、俺が唯一気にしてることを…………!!」

 

 

貴利矢「図星かよ………。」

 

 

バラカ「テメェこそ、真実告げたせいで人が死んだくせに!!」

 

 

貴利矢「ッ!!」

 

 

 

貴利矢『そんな…………、俺のせいで…………、俺のせいで自殺だなんて……………。』

 

 

 

貴利矢「テメェ…………!!」

 

 

バラカ「ぐうの音も出ないようだな、九条貴利矢!」

 

 

貴利矢「畜生、こうなったら絵で勝負だ!!!」

 

 

バラカ「望むところだ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「おい、大丈夫なのかあれ?」←既に完成『タイトル:永遠の思い出』

 

 

黒絵「心配………。」←絵を描いてる途中

 

 

珠月「上手くかけない………。」←悪戦苦闘中

 

 

璃々「珠月、落ち着いて描けば、上手くいくわよ。」←もう少しで完成

 

 

優里音「まだ思いつかな~い。」←全く描けてない

 

 

司「おいおい、大丈夫かよ?このままじゃ展覧会に間に合わねえぞ?」←完成し、タイトル考え中

 

 

翠「………。」←滅茶苦茶集中

 

 

紫乃愛「っていうかエンリ!貴方は書かないんですか!?」←下書き中

 

 

エンリ「もう終わって出展してるよ~。」←もう終わってる

 

 

マヤ「はやっ!?」←絵を描いてるが、実は19回も失敗して20枚目描いてる

 

 

ガルッチ「ただ単に、あんたが下手なだけじゃ………。」

 

 

マヤ「解せぬ………。って、また失敗したぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

翠「煩い!!」←筆投げる

 

 

マヤ「ギャァァァァァァァ!!!眼が、眼がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

黎斗「では、神である私がルールを説明してやろう。描くのは、この私だぁぁぁぁぁぁ!!!………ってのは冗談で、この並木道だ。審査員は、宝生永夢。」

 

 

永夢「貴利矢さん、頑張ってください!」

 

 

黎斗「パラド!」

 

 

パラド「心が踊るなぁ。」

 

 

黎斗「そしてっ、マイティ!!」

 

 

マイティ「マイマイ!(頑張って!)」

 

 

バラカ「って、何でマイティ!?」

 

 

黎斗「そして審査員長は、この私だぁぁぁぁぁぁ!!制限時間は、3時間でいいだろう。それでは。」

 

 

 

【GAME START!!】

 

 

 

貴利矢&バラカ「「どりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!」」

 

 

 

ダークルシフェル「因みに皆に言うけど、あくまで絵の勝負だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

-数分後-

 

 

貴利矢「………おいバラカエイリアン、そこどいてくれ。俺の絵に入るだろ。この異星人!」

 

 

バラカ「だが断る。お前の絵を出展するなら、俺の哀愁漂う背中を表現してみろ。」

 

 

貴利矢「ハッ!お前の背中に哀愁なんてあるか!」

 

 

バラカ「あるぜ、十二分にある。」

 

 

貴利矢「んな訳ねえだろ、寧ろ苔生えてんじゃねえの?バーカ。」

 

 

バラカ「生えてねえぜ。」

 

 

貴利矢「バーカ、バーカ。バーカ、バーカ。バーカ、バーカ。全裸丸出しの変態エイリアン。」

 

 

バラカ「ちゃんと服着てる。そう言うお前が全裸丸出しだろ。」

 

 

貴利矢「うるせぇ!この雑魚異星人!」

 

 

黎斗「子供の喧嘩かこれ………。」

 

 

貴利矢「テメェが死人だ!」

 

 

貴利矢&バラカ「「死人は帰りやがれ!!」」

 

 

黎斗「おいお前達、一応言うが両方死人だからな?」

 

 

貴利矢&バラカ「「多く死んでる雑魚神は黙ってろ!!!」」

 

 

黎斗「貴様らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

 

 

永夢「黎斗さん、そんな声出したら────」

 

 

黎斗「ヒェ!?」チーン

 

 

パラド「知ってた。」

 

 

 

【GAME OVER】

 

 

 

『コンティニュー土管から、黎斗復活』

 

 

 

 

黎斗「………残りLife、995。」

 

 

永夢「いつの間に!?前まで1だったのに!?」

 

 

 

 

プロトガルッチ「こうして、激しい戦いは続き、数時間後…………。」

 

 

 

 

 

貴利矢「よっしゃ出来た!!」

 

 

バラカ「早いな。」

 

 

黎斗「流石私だ!私の教えが実ったな。」

 

 

バラカ「お前が原因か!?」

 

 

貴利矢「へへ、どうだ。俺の絵って、何でこんなに見てて和むんだろうな?」

 

 

 

A『バラカゴラァ!』

 

 

B『変態エイリアン野郎!!!』

 

 

 

バラカ「(^ω^#)」

 

 

 

-ウルトラコンボ・疾走無頼拳-

 

 

 

貴利矢「あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!!あの野郎!!」

 

 

黎斗「いや、君が悪いからね?」

 

 

貴利矢「一体何が気に入らないってんだ!? A君か!?B君か!?」

 

 

黎斗「どっちもだ。」

 

 

バラカ「あ、絵の具の白が無い。貴利矢、白貸してくれ。」

 

 

貴利矢「はぁ!?図々しい奴、内臓抉れろ!!」

 

 

黎斗「貸してやれ、それぐらい。」

 

 

貴利矢「何で敵に貸さなきゃならねぇんだ!? 全く!!ほらよ!!」

 

 

 

『ニュルッ』←バラカエイリアンの手の平に白い絵の具を絞り出す

 

 

バラカ「………。」

 

 

 

-必殺技・晃龍拳-

 

 

 

バラカ「晃龍拳ッ!!」

 

 

貴利矢「ゴフッ!?」

 

 

黎斗「自業自得だろ、それは…………。」

 

 

永夢「」ピコピコ←ゲーム中

 

 

パラド「」ピコピコ←上に同じく

 

 

バラカ「って、今度は青が無かった。悪いが青の絵の具も貸してくれ貴利矢。」

 

 

貴利矢「またっ!?」

 

 

バラカ「"チューブごと"。」

 

 

貴利矢「チューブごと!?」

 

 

黎斗「普通そうだろ…………。そしていつの間に、ゲームしてるのだ2人とも。」

 

 

バラカ「おい、早くしてくれ。青。青矢」

 

 

貴利矢「何が青矢だ!?畜生ムカつくエイリアン野郎………!オラァ!受け取れ!!」

 

 

 

『ブチュ』←バラカエイリアンの右目に直撃

 

 

 

バラカ「ギャァァァァァァァ!!!!!!

 

 

マイティ「マイマイ…………。(痛そう……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛彩「何してるんだ、あれ。」←シュークリームを食べてる

 

 

小姫「展覧会の為の絵を描いているのかな?」←上と同じく

 

 

グラファイト「だがあれ、喧嘩してないか?」←同じく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バラカ「ど、どうもありがとう………、貴利矢。これ、返す。」

 

 

貴利矢「どういたし…………なっ!?」

 

 

 

『全部使い切った後の青の絵の具』

 

 

 

貴利矢「全部使われたァァァァァァァァァァァ!!!あの野郎、やりやがったな!!!!」

 

 

マイティ「マイ!?(え!?)」

 

 

3人『あ、マイティが!?』

 

 

貴利矢「食らいやがれ、ド畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 

 

【マイティクリティカルストライク!!!】

 

 

 

マイティ「マイィィィィィィ!?!?!?!?(ギャァァァァァァァァァァ!?!?!?!?)」

 

 

 

『(表現できないほどのエグい音)』

 

 

 

バラカ「ギャァァァァァァァァァァ!?!?!?!俺の絵がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!マイティの血で滅茶苦茶にぃぃぃぃ!!!!!」

 

 

貴利矢「ハッハッハッハッハ!!!ざまぁ見ろ!!wwww」

 

 

バラカ「クッソォォオオ!!!もう絵とかどうでもいい!!!マイティの仇ィィィィィィ!!!」←貴利矢の絵をグチャグチャに

 

 

貴利矢「ギャーッ!! なにやってんだこのエイリアン野郎!!もう許さねえ!!ここまでグチャグチャにしやがって!!!」

 

 

黎斗「事の発端は九条貴利矢ァ!!貴様のせいだぞ!!!!」

 

 

 

【ギリギリポイズンクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

 

貴利矢「オラァァァァァァァ!!!

 

 

バラカ「ふっ。」←擦る

 

 

3人『よけた!!』

 

 

バラカ「バカめ!! 同じ技を何度も喰らうか!!」

 

 

貴利矢「其奴はどうかな?」

 

 

バラカ「何ッ!?うっ、な、何なんだこれっ…………。頭痛がするっ!?吐き気もっ…………!?な、なんてことだ………!!こ、この俺が………、気分が悪い………だとっ!?」

 

 

 

貴利矢「へっ、そんなこともあろうかと、ガシャコンスパローの刃のところに、致死率の高い猛毒を塗っておいた。例え掠り傷でも直ぐに体が動かなくなr────」

 

 

 

『ガシャコンスパローの刃が溶ける』

 

 

 

貴利矢「えぇぇぇぇぇぇ!?!?この毒溶けるのかよ!?」

 

 

黎斗「毒を塗るからだ!!このままだと混沌とした戦いになってしまう!!時間はまだあるが、これで終了だぁぁぁぁぁぁ!!!!!(ホイッスルを吹く)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチ「『こうして、二人の壮絶絵画対決は終了した。』まぁ、ご察しの通り結果は…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黎斗「んで結果発表だが、2人とも。結論から言わせる。

 

 

 

その絵を、出展するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!そして九条貴利矢ァァァァァァ!!!!私達の怒りを、思い知るがいい!!!

 

 

貴利矢「えっと、なんかごめんなさい。」

 

 

永夢「貴利矢さん。今回ばかりは、許しません。よくも、俺達のマイティを!!!!」

 

 

パラド「貴利矢………!!お前は俺の心を滾らせた!!!」

 

 

黎斗「2人とも、行くぞ。『グレードX-0』!」

 

 

【マイティアクションX!】

 

 

【デンジャラスゾンビ…………!!】

 

 

 

永夢「はい、黎斗さん。」

 

 

 

【マキシマムマイティX!!】

 

 

【ハイパームテキ!!】

 

 

【マキシマムガッシャット!ガッチャーン!レベルマックス!】

 

 

【ドッキーング!】

 

 

 

パラド「行くぜ。」

 

 

 

【デュアルガッシャット!!】

 

 

The strongest fist!What's the next stage?The strongest fist!What's the next stage?

 

 

 

パラド「マックス大!」

 

 

永夢「ハイパー大!」

 

 

3人『変身!』

 

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【【ガッチャーン!レベル(マザル)アップ!!】】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーン!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!

 

 

赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の差!パーフェクトノックアウト!!!

 

 

【パッカーン!ムーテーキー!!】

 

 

輝け!流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!!

 

 

 

貴利矢「え!?ちょ、待って!?許して!!マジで!そんなの食らったら、絶対死ぬって!!」

 

 

バラカ「まぁ、ドンマイ。骨があったら、拾ってやる。」

 

 

黎斗「最初から必殺技だ。」

 

 

 

【ガッシューン……。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【ガッチョーン……。キメワザ!】

 

 

【キメワザ!】

 

 

 

デンジャラスクリティカルストライク!!!

 

 

パーフェクトノックアウトクリティカルボンバー!!!

 

 

ハイパークリティカルスパーキング!!!!

 

 

 

貴利矢「と、兎に角………。」

 

 

 

 

【爆走バイク!!!!】

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!】

 

 

 

貴利矢「超!ウルトラ☆逃げ逃げ計画!!DAKARA逃げるんだよ~!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチ「まぁ、そうなるわな。さてと、絵を出しに行くか。」

 

 

ダークルシフェル「はーい!」

 

 

ベロニカ「私もようやくできた事だし、早く行こうっと。」

 

 

ジェイソン「大丈夫かな?入賞出来ればいいんだけど………。」

 

 

アスト・オルタ「大丈夫、絶対入賞出来る。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言峰「そして、当日。プロトガルッチらの絵は、見事に入賞。そして肝心の最優秀賞を取ったのは、ガルッチの『永遠の思い出』だった。

 

 

一方、貴利矢の姿を見た者は、誰一人もいなかったという。」

 

 

クーフーリン「貴利矢が死んだ!?」

 

 

エミヤ「この人でなし!!」

 

 

 



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~幕間2 ガルッチの決断~
GenocideEND 壊れ果てた刃


-ガルッチ達の家-

 

 

ガルッチside

 

 

『Criminal Girls2』をクリアした後、僕は明日斗と共にアギラの部屋に行くと、誰かが捕まっていた。その正体は、両儀零と呼ばれる少女で、『何でも屋』というところの商人をやっているそうだ。

 

 

その商人からこう言われた。

 

 

零「おや、僕だけでなく、周りの人達無関係とは?では、貴男の愛人も妻達も、もう他人ですか?信用出来ないなら、もう離婚してしまえば良いのですよ。」

 

 

その後、僕にとって残酷な映像が流された。そして…………。

 

 

零「こうなるのが嫌なら、彼女達を護る事を優先しなさい。そして何より、自己嫌悪は最もやってはなりません。妻達も愛人達も、誰一人頼りにしてない証拠になりますよ。改善させようとしなかった周りも問題ですが、とにかくそういうのはもうやめた方が良いですよ?貴男の元から離れさせたら、さっき見せた偽の映像通りになりますよ。」

 

 

こんな事も言われた。何も言えなかった。殆ど正論と言っても過言じゃなかった。その後、僕はお姉ちゃんの面会するために、フラン達を連れてザギの世界に行き、途中でリリカの様子を見てきた。何でも、ある禁断のカードを使ったことにより、入院する事になったようだ。

そして、出会い頭にこう言われた。

 

 

リリカ「とんだダメダメです。正真正銘完全にして完璧なる浮気ですね。私も言えた事ではありませんが、ハーレム体質なんて呪いですよ呪い。どうしてそんなに浮気をするんですか?一人にしなさい一人に。

後、ザギさんから聞きましたが、一人で何でも抱え込むようですね。おいおい、妻も愛人達も信用しちゃいねぇのですか?それだけ浮気をするなら当然ですよね。自業自得です。

 

 

私の事を怨んでくれても構いませんが、愛人も妻もこれ以上増やすのやめた方が良いですよ?全員幸せに出来ると思ってるようですが、多く居る分悲しむ人が増えますよ?全員慰められますか?出来るとしても、全員が納得してくれますか?最後に、私はそんな女誑(おんなたら)したる貴男の事は好きか嫌いかと言われると、『嫌い』です。」

 

 

殆ど説教とも言えるほどの正論を並べられ、更にはフラン達の事も言われた。何も言えない。言い返す言葉も無かった。その後は、お姉ちゃんの面会に行こうと考えたが、2人の事を考え、取りやめにして帰った………。

会わす顔すら、無かったかもしれない…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それっきりなのか、最近僕は部屋に籠もることが多くなってしまった。けど、今更僕は如何しろと、そればっかりしか考えていなかった………。

昼も夜も、考えれば考えるほど気が狂ってしまう。そんな時だった。

 

 

だったら、殺しちゃえばいいんじゃ無い?

 

ガルッチ「は!?誰!?」

 

 

遂には幻聴も聞こえるようになってしまった………。

 

 

誰でもいいよ。それより、どうせ皆信じられないんでしょ?でも、切り捨てられないし、それどころか増えるばかり。違う?

 

ガルッチ「ぼ、僕は…………。」

 

いっそ殺したら?君の大切な人も、愛人も友達も、家族も皆!そうすれば、皆ずっと一緒に居られるよ!!

 

ガルッチ「違う!!そんなの、そんなんでずっと一緒とは違う!!」

 

違わないよ。例え死んだところで、逝くのは天国でも地獄でも無い。君の中にずっと一緒にいてくれるんだよ?ずっとずっと。

 

ガルッチ「そんなの、そんなの違う!!違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!!!!!!!!!!!!!!

 

でもこのままだと、君が苦しむだけだよ?どうせ信じられないなら、皆殺しちゃえば──────

 

ガルッチ「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!

 

 

狂えば狂えうほど、幻聴の声が強くなっていき、いつの間にか僕は、自分自身を傷つけ始めていた。幻聴を消すために、何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…………。まだ自分を傷つけていたときだった。

 

 

フラン「お、お兄ちゃん?ねぇ、大丈夫?」

 

ガルッチ「!?」

 

フラン「え!?ど、如何したの!?この惨劇、一体何なの!?」

 

 

遂にフランが、僕の部屋に来てしまった。そして、見られてしまった。

 

 

フラン「お兄ちゃん?!ねぇ、如何したのよ!?何でこうなってるの!?大丈夫なの!?」

 

さぁ、とびっきりのいい子が来たよ?手始めに其奴を殺せ。

 

ガルッチ「ぁぁ…………、いや…………、やりたくない……………。こんなの……………、こんなのイヤだよ……………。」

 

フラン「お兄ちゃん?ねぇ、如何しちゃったの?何がいやなの?」

 

その子を殺せば、ずっと一緒にいてくれるよ?

 

ガルッチ「違う!フランは、フランは……………!!」

 

フラン「私?私が如何したのよ?ねぇ、何で私から逃げるの?如何しちゃったの!?」

 

ガルッチ「フラン!!逃げて!!お願い!!僕は、僕は殺したくないのに!!!

 

フラン「殺す!?ねぇ、ホントに如何しちゃったの!?」

 

こいし「フランちゃん?ねぇ、何があったの?」

 

ほらほら、もう1人来たよ?

 

ガルッチ「イヤだ…………、殺したくない…………!殺したくない!殺したくない!!!お願いだから、僕から離れて!!

 

こいし「お兄ちゃん!?本当に如何しちゃったの!?」

 

フラン「分からない、いきなりこうなっちゃって。」

 

さぁ、殺せ!殺すんだ!!

 

ガルッチ「イヤだ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうせお前の大切な人なんて、最初からいないようなものだよ?殺せば、本当に一緒にいられるんだから。

 

ガルッチ「ぁ……………。」

 

 

幻聴のsaiご野言葉デ、僕ハ……………、壊テシマッタ…………。何モカモ、全部、壊レ手シマッタ…………。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-Undertaleの世界-

 

 

一方で、盾子とフラウィーは…………。

 

 

盾子「……………拙いわね。」

 

フラウィー「何が?」

 

盾子「ガルッチが…………、壊れてしまいました…………。」

 

フラウィー「は?彼奴が?」

 

 

訳が分からんと言わんばかりに、盾子を見る。

 

 

盾子「ええ、その証拠に、ガルッチは勝手に、自分の家族を殺しています。」

 

フラウィー「は!?何があったの!?」

 

盾子「分かりません。っていうか、友人達も殺し始めちゃってるぜ~!?」

 

フラウィー「え?え?え?」

 

盾子「っとよく見たら、一般人も軍人も無差別に殺しちゃってるよ~?」

 

フラウィー「…………………ねぇ、これって、ヤバい?」

 

盾子「ヤバいってレベルじゃないよ、これ。ガルッチが暴走したおかげで、全員パニック状態。あのTOAAですら困惑してるんだよ?」

 

フラウィー「えぇぇぇ………………。」

 

 

流石のフラウィーですら、ドン引きしていた。それだけガルッチは、壊れてしまったんだと。

 

 

盾子「どっちにしろ、アタシ達の命が危ない。急いで逃げるよ!!」

 

フラウィー「待って!!ソウルは!?」

 

盾子「今は生き残るのが先!!」

 

フラウィー「じゃあこれは?」

 

 

そこにあったのは、かつてアスト・オルタにグールにあげたと嘘を付き、本当は仮死状態になっている東條さくらこと、大和がいた。

 

 

盾子「これは持っていく!兎に角、急いで!!」

 

 

そう言い、盾子は時空源を開いて、仮死状態の大和を抱え、フラウィーと一緒にこの場を後にした。ガルッチから逃げるために、そして、平行世界のガルッチに助けを請うために、平行世界へと逃げていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

そして、壊れ果ててしまったガルッチはというと、次に殺す相手を捜し回った。場合によっては、建物自体を破壊していた。だが、何処にもいなかった。殺す相手は、全くいなかった。

 

 

そう思っていた。

 

 

零「あちゃー、これは予想外。いい薬になるかと思ったら、まさかこんな展開になるなんて…………。」

 

リリカ「………………貴男って人は、何を考えて────」

 

 

ガルッチが後ろを振り向くと、そこには頭を抱えた零と絶句するしかなかったリリカが立っていた。

 

 

零「いやいや君、流石に無いよ?いくら僕の映像を見て取り乱したからって、これは何でも………。」

 

リリカ「…………ガルッチさん、貴男自分で何をやったのか分かっていやがるのですか!?」

 

ガルッチ「……………。」

 

零「リリカさん、もう此奴は手に負えません。逃げた方が賢明ですよ?もうあれは、正気そのものを失ってる。彼の妻も、愛人も、友人。それだけでは無い、どうやら一般人も含めて全員殺したようです。」

 

リリカ「一般人も!?」

 

零「はい。」

 

リリカ「…………………。」

 

ガルッチ「…………ソッカ、平行世界ニモ、沢山イタンダッタネ。」

 

零「拙い!?急いで!!」

 

 

零はリリカを引っ張ってワープホールの中に入り、一瞬にして消えた。だが、ガルッチが手を掲げると、一瞬にしてワープホールが現れる。

そして、彼女達を負うかのように、その中へと入り込み、ワープホールは消えて無くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、誰もいなくなった。壊れ果ててしまった(ガルッチ)によって、何処の場所も、死体だらけになっていた。

 

 

Bad END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

 

もう、いやだ…………。殺したくない…………、殺したくないのに………………。こんな事になるぐらいなら、消えて無くなればいいんだ……………。

 

 

やっぱり僕は、死ぬべきなんだ。殺されるべきだったんだ。お願い……………、誰か……………。誰でもいいから……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕を、助けて(殺して)




壊れた刃は、平行世界へと渡り、多くの人を殺めることになる………。誰も止まられず、誰にも敵わないまま、彼に殺されるであろう………。


そして本当のガルッチは祈る。誰かが殺してくれると祈りながら、彼は殺し続けて行く………。


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OblivionEND さようなら、みんな

因みに、最初の部分は一緒ですが、此方はもし、切り捨てていたらの話になります。


-ガルッチ達の家-

 

 

ガルッチside

 

 

『Criminal Girls2』をクリアした後、僕は明日斗と共にアギラの部屋に行くと、誰かが捕まっていた。その正体は、両儀零と呼ばれる少女で、『何でも屋』というところの商人をやっているそうだ。

 

 

その商人からこう言われた。

 

 

零「おや、僕だけでなく、周りの人達無関係とは?では、貴男の愛人も妻達も、もう他人ですか?信用出来ないなら、もう離婚してしまえば良いのですよ。」

 

 

その後、僕にとって残酷な映像が流された。そして…………。

 

 

零「こうなるのが嫌なら、彼女達を護る事を優先しなさい。そして何より、自己嫌悪は最もやってはなりません。妻達も愛人達も、誰一人頼りにしてない証拠になりますよ。改善させようとしなかった周りも問題ですが、とにかくそういうのはもうやめた方が良いですよ?貴男の元から離れさせたら、さっき見せた偽の映像通りになりますよ。」

 

 

こんな事も言われた。何も言えなかった。殆ど正論と言っても過言じゃなかった。その後、僕はお姉ちゃんの面会するために、フラン達を連れてザギの世界に行き、途中でリリカの様子を見てきた。何でも、ある禁断のカードを使ったことにより、入院する事になったようだ。

そして、出会い頭にこう言われた。

 

 

リリカ「とんだダメダメです。正真正銘完全にして完璧なる浮気ですね。私も言えた事ではありませんが、ハーレム体質なんて呪いですよ呪い。どうしてそんなに浮気をするんですか?一人にしなさい一人に。

後、ザギさんから聞きましたが、一人で何でも抱え込むようですね。おいおい、妻も愛人達も信用しちゃいねぇのですか?それだけ浮気をするなら当然ですよね。自業自得です。

 

 

私の事を怨んでくれても構いませんが、愛人も妻もこれ以上増やすのやめた方が良いですよ?全員幸せに出来ると思ってるようですが、多く居る分悲しむ人が増えますよ?全員慰められますか?出来るとしても、全員が納得してくれますか?最後に、私はそんな女誑(おんなたら)したる貴男の事は好きか嫌いかと言われると、『嫌い』です。」

 

 

殆ど説教とも言えるほどの正論を並べられ、更にはフラン達の事も言われた。何も言えない。言い返す言葉も無かった。その後は、お姉ちゃんの面会に行こうと考えたが、2人の事を考え、取りやめにして帰った………。

会わす顔すら、無かったかもしれない…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それっきりなのか、最近僕は部屋に籠もることが多くなってしまった。けど、今更僕は如何しろと、そればっかりしか考えていなかった………。

 

 

けど、今思えば、殆ど僕のせいで巻き込んでしまった事が多い。どんな時でも、常にみんな、僕と一緒だった。もうこれ以上迷惑をかけられない。

本当は、僕だってこうしたくない……………。でも、でも今は……………。

 

 

……………決めた。もう僕は、この世界にいる必要はない。ううん、この世にいる必要なんてない。でも、いずれみんなは探し回るだろう。

どっちにしろ、犠牲になるのは、僕一人で十分だ。他の皆は………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-両儀零の家-

 

 

『カランカラン………』

 

 

零「おや、珍しいですね。まさか貴男自身から来ていただけるとは思いませんでした。創造王神────」

 

ガルッチ「其奴はもういい。そんな呼称、今の僕には不要だ。」

 

零「不要と?なかなか面白いこと言うんですね。それで、ここに来たと言うことは、何か依頼でも?対価も必要ですよ?」

 

 

対価、か。

 

 

ガルッチ「安心しろ。お前にとって、簡単すぎる依頼だ。だが、その分報酬も豪華だ。まっ、報酬に関しては、此方の事情が終わったら、渡すつもりだし。」

 

零「豪華、と言いますと、さぞやいい品物でしょうね。」

 

ガルッチ「ああ。まず、依頼だが…………。」

 

 

僕はすぐさま、右手にある指輪と、左手にある指輪を外し、零の目の前に差し出した。

 

 

零「結婚指輪………、ですか?」

 

ガルッチ「これを、この住宅地に送り届ければいい。それだけだ。」

 

零「………………少し、お待ちを。この指輪は、確か…………。」

 

ガルッチ「そうだ。そして、その指輪を外し、彼女達に送り届ける。この意味、分かるか?」

 

零「………………………ガルッチさん、貴男正気ですか?まさか、切り捨てたとか言わないですよね?流石に、エイプリルフールは早すぎ────」

 

ガルッチ「因みに報酬だが、『創造王神』の力と称号を、両儀零。君に託すと言うこと。

 

零「本気ですか!?たかが指輪を送り届けるだけで、そんな破格すぎる報酬は流石に駄目です!!」

 

 

先ほどの商売口ではなく、まるで心配するかのような目をしている。

 

 

ガルッチ「そういえば、答えがまだだったね。覚えてるか?あの家に去り際に、こう言っただろ?『周りの人達無関係とは?では、貴男の愛人も妻達も、もう他人ですか?』って。」

 

零「…………。」

 

ガルッチ「答えは、そうだ。もうこの指輪を外した時点で、もう赤の他人だ。彼女たちがどうなろうが、もう僕は知ったこっちゃ無い。」

 

零「ッ!」

 

ガルッチ「…………君とリリカという少女に言われて、やっと決断できたよ。俺には、もう何も要らない。一人で抱え込むぐらいなら、彼女達は必要ないってね。」

 

零「……………それでいいんですか?彼女達には、何も言われないんですか!?

 

ガルッチ「言われるわけないよ。」

 

零「何故っ!?」

 

ガルッチ「だって、皆が寝静まった後で忘却呪文を唱え、記憶修正させておいたんだ。彼処にいるのは、本当の『ガルッチ』。彼なら、みんなを守れるって確信できるしね。彼女達の夫にさせたって事だ。

 

 

だからこそ、断言できる。もう彼女達は、赤の他人だってね。」

 

 

零は、僕の言い分に絶句している。それもそうだろう、平然とこんな事言えるなんて、正気じゃ無い。けど、これが唯一のベスト。殺すよりマシな方法。

 

 

ガルッチ「僕はもう疲れたんだ。人を殺めるのも、誰かを助けるのも、大切なものを守るのも、全部………。安心しろ、結婚指輪を送っちゃえば、これで僕の存在も抹消したことになるしね。」

 

零「じゃあ、あの偽の映像のようになってもいいと!?」

 

ガルッチ「何故必死になる?僕の答えは、もう聞いただろ?それに、僕自身が大切なものを壊すより、百倍増しだ………。仮に彼女らが僕を思い出したところで、その時既に、何処の世界にもいない世界にいるさ。

 

 

彼女達は、もう指輪を外した時点で、赤の他人。其奴らに犯されようが、奴隷されようが、もう僕は守りやしないし助けやしない。」

 

零「…………それが本心ですか?貴方は自分の心にまで嘘をつくつもりですか?」

 

ガルッチ「……………。」

 

零「やっぱり、未練があるのですね。今ならまだ間に合う。一度お引き取りお願い────」

 

ガルッチ「そもそも僕に、本心なんてない。この選択を選んだ時点で、もう戻らないって決めたから。偽り続けた自分の末路なんて、どれが本心なのかさえ、知らないさ。」

 

零「……………。」

 

ガルッチ「兎に角、この依頼は受けて貰う。その家にいる彼女達に渡すだけで、任務達成だ。その後は、此方の事情が終わり次第、報酬も渡す。」

 

 

立ち去ろうとすると、矢文のようなものが飛んで来るも、それを掴む。

 

 

零「……………最終警告です。もし本気で見捨てるつもりでしたら、僕が其奴らを殺します。イヤでしたら、これを────」

 

 

『ジャキン!』

 

 

あまりにもしつこいため、僕は零の首筋に剣を突き出す。

 

 

ガルッチ「その警告、もう僕の中で絶版とさせていただいた。殺したければ、殺せばいい。」

 

 

『スチャッ』

 

 

ガルッチ「言ったろ、もうフラン達は赤の他人だと。あんたが如何したいかなんて、もう知ったこっちゃ無い。それとも何か?証拠として僕が其れを口にして、依頼でもしてあげようか?」

 

零「ガルッチさん、貴男って人は…………!!」

 

ガルッチ「事の発端はそっちだ、馬鹿商人。おかげでこっちは何もかもグチャグチャ、結果忘却呪文を使ってこうすることになったんだ。

 

 

真の本心を持ってるから敢えて言うけど、貴様とリリカの言い分で、こっちはやりたくも無い選択を選ばざるを得なかったんだぞ!!自業自得?ああそうさ、自業自得さ。だからどうしたって言うんだ!?今更生き方変えるつもりはねえんだよ!!

 

 

テメェら雑種共の言い分なんかで、知ったような口を聞くな!!!こっちからしたら、俺は迷惑極まりないんだ!!!好きなように生かせろってんだ!!!

 

 

…………以上だ。もう一度来るが、その時は事が終わってる時だろうな。んじゃ、ばい。」

 

 

僕はそのまま扉を開け、店から出る。あーすっきりした。言いたいこと言えて、ホントにスッキリしたよ。

 

 

イフ『ガルッチ、流石にあれは…………。』

 

ガルッチ「イフ、僕だってこうしたくは無かったんだ。それに、何も付き合う必要はないと思うぞ?」

 

イフ『そうかもしれんが、ここまで来た以上、今更付き合わないなんてことはしない。最後までお供する。』

 

ガルッチ「ハァ、勝手にしろ………。」

 

アムール『それで、我が主。どうやって江ノ島盾子とフラウィーのところに行くのだ?最早戻れぬ以上、手は無いはず───』

 

ガルッチ「いや、そもそもだが、何故正面玄関から入る必要がある?」

 

ルシファー『どういうことだ?』

 

フェネクス『…………まさか。』

 

ガルッチ「ああ、そのまさかさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-Undertaleの世界-

 

 

『チュドーッ!!』

 

 

盾子「来たっぽいね。」

 

フラウィー「そのようだね、そろそろソウルを取り込んで────」

 

ガルッチ「よう、お二人さん。」

 

フラウィー「はやっ!?」

 

盾子「…………ちょっと待って、あんた一人?」

 

ガルッチ「一人?3匹だ、使い魔もいれて。」

 

フラウィー「いやいや、そうじゃなくてだね?」

 

 

? なんだ此奴ら。いきなり如何した?

 

 

盾子「使い魔じゃなくて、あんたの家族達は如何したの?」

 

ガルッチ「あー、そういうことね。置いてきた。というか、愛人も、友人も、何もかも、あっちに捨ててきた。」

 

フラウィー「おいおい、冗談にも程があるよ?」

 

ガルッチ「冗談じゃ無いんだけど。」

 

盾子「いやだって、ガルッチじゃん。いつも大切なものを守るとかほざいてばかりじゃん。其れを、捨てたって?」

 

ガルッチ「うん、そうだよ。」

 

盾子「……………ねぇ、本気で一人で来たの?試しに助けてって呼んだら?」

 

フラウィー「そうそう、案外助けに─────」

 

ガルッチ「マジで一人。その証拠に、指輪を外してきたよ。」

 

盾子「……………え?」

 

フラウィー「ふぁ?」

 

 

おいおい、何を呆けてるんだ?見れば分かるだろう普通…………。

 

 

盾子「……………ちょっと待って、フラウィーと話してくる。」

 

ガルッチ「?」

 

 

sidechange

 

 

盾子side

 

 

ちょっとちょっと?流石の私も絶望的に分かんないんだけど?どういうこと?あのガルッチが、あろう事か、家族も何もかも捨てたって?

 

 

( 盾子「ねぇねぇ、どう思う?なんかすっごく真実味があるんだけど。」

 

フラウィー「いやいや、あのガルッチだよ?絶対何か裏があるって。」

 

盾子「けど、よくよく見たけど、彼奴指輪無いよ?」

 

フラウィー「そんな馬鹿な。まさか愛想尽かされて、離婚とかあり得るんじゃ無い?」

 

盾子「いや、ガルッチがあんな事を言うって事は、あっちが愛想を尽かしたって奴じゃ無い?」

 

フラウィー「ガルッチが?いやいやそんな夢物語みたいな事あるわけが………。」

 

盾子「私もそう思いたいけど、何彼奴?本気で捨てたの?」

 

フラウィー「……………ちょこっと、揺さぶりかけてみる?」

 

盾子「そうしよう。」 )

 

 

少し揺さぶれば、真実も分かるかもしれない。試してみるか。

 

 

盾子「ねぇねぇ、ホントに一人で来たの?」

 

ガルッチ「最初から言ってるだろ。」

 

フラウィー「へぇ、そうなんだ。じゃあさ、この映像を見てみる?」

 

 

その映像は、ガルッチの妻達や愛人達がキモオタ男にレイプされている光景。流石の彼奴も怒り狂って─────

 

 

ガルッチ「…………で?」

 

盾子「は?」

 

フラウィー「いやいや、何で無関心なの!?」

 

ガルッチ「だって、赤の他人だし。」

 

 

ハァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?今なんて言った!?赤の他人!?赤の他人って言ったの!?そんな馬鹿な話があるの?!

 

 

フラウィー「おい待てよ!?何で平然としていられるの!?あれ、君の妻達と愛人達だよ!?キモオタ男に犯されてるんだよ!?それなのに、何も思わないわけ!?」

 

ガルッチ「うん。」

 

盾子「あり得ない……………、こんな映像をみせられても、何とも思わないなんて………………。」

 

ガルッチ「あり得ないなんて事はあり得ない。現にこうやって平然としていられるのが、証拠だけど。」

 

 

……………映像消したけど、ホントの此奴は動揺しまくってる。けどなに?記憶を読み取ったけど、此奴の言うとおり、彼女達に何かしたのか?

 

 

ガルッチ「何でそんな大げさに驚くわけ?現に僕は見捨てたんだよ?もうフラン達は赤の他人。知ったこっちゃ無いんだよ。」

 

盾子「……………。」

 

フラウィー「…………赤の他人。」

 

ガルッチ「それより、ちゃっちゃっと始めないのか?こっちは殺す気で来たんだけど。何でこっちの心配するわけ?」

 

 

何だろ、本心は動揺しているのに、もうその本心すら嘘をついてるし、何が一体如何し……………!?

 

 

嘘でしょ!?彼奴、自分自身を『洗脳』させて、本心そのものを拒絶させていたの!?そこまでして、こっちに来たって訳!?

 

 

盾子「…………フラウィー。」

 

フラウィー「あーもー、分かったよ。やればいいんでしょ?やれば。ここまでやる気が出ないなんて初めてだよ………。」

 

ガルッチ「何でそんなに不満そうなんだよ………。」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

 

そして僕は、江ノ島盾子とフラウィーと戦い、勝利まで導いた。けど、何故か素直に喜べなかった。

 

 

ガルッチ「…………何でだろ、倒した筈なのに。」

 

フラウィー「まだ…………、分からないの……………?」

 

ガルッチ「貴様!?」

 

フラウィー「正直言って、滅茶苦茶だったよ。君の戦い方。何あれ、使い魔を使って撹乱させながら、自分は攻撃?前の君の戦い方の方が似合ってたのに、あんなの期待外れだよ。」

 

ガルッチ「何が言いたい。」

 

フラウィー「あまりにも滑稽すぎて、呆れてるの。一人で戦ってさ、脳味噌腐ってんの?仲間達と協力して、僕達を倒すのが趣旨なのに…………、こうもあっさりと切り捨てて、ここに来るなんてさ。そっちが勝ったからいいけど、今後また敵が来たら────」

 

ガルッチ「今度なんて無い。」

 

フラウィー「は?」

 

ガルッチ「もう守る気にもならねえよ。今回で、僕はもう世界を守らないことにしたんだ。結局、盾子も生きているけど、もう殺しはしないさ。」

 

 

そうして僕は、この場を去ろうとする。少なくとも彼奴らは、もう異変を起こさない。ならば、それで十分だろ。

 

 

フラウィー「…………ホントに君は、それでいいの?」

 

ガルッチ「……………いいさ。本来僕は、この世にいてはならない存在。忘れられるべき存在だから、用事を済ませたら、さっさと皆のいない世界へ行くつもり。誰からも声をかけられず、誰からも見てくれる者がいない世界に、行くつもり。それに、彼女達が僕がいなくなっても、きっと幸せに過ごしてくれるしね。

 

 

ってことで、じゃあな。フラウィー。」

 

 

そして今度こそ、僕はこの場を去った。さてと、そんじゃ創造王神の力もDISK化させて、零に押し付けるか。

 

 

因みに来た方法は、空間を壊して来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-両儀零の家-

 

 

『カランカラン………。』

 

 

零「いらっしゃっ…………、ってガルッチさんですか。」

 

ガルッチ「ああ。終わらせてきた。こっちの事情をな。」

 

零「そうですか。」

 

 

指輪があるってことは、まだ送ってなかったのか………。まぁ、別にいいけどさ。

 

 

ガルッチ「…………一応、報酬も用意しておいた。この袋の中に入ってるが、依頼をクリアしない限りはあかない仕組みになってる。もう僕は、創造王神なんかじゃ無いしね。」

 

零「……………考え直す気は、無いんですか?」

 

ガルッチ「……………もう無いな。それに、この世界を立ち去った際には、僕の中にある思い出全てが消える仕組みにしたんだ。そうすれば、完全にフラン達は赤の他人。そして、皆僕がいたことも忘れる。」

 

零「……………皆?」

 

ガルッチ「皆。平行世界の全員含めて、だ。」

 

零「……………失望しましたよ、貴方にはホントに。」

 

ガルッチ「それは嬉しいものだな。失望するなら、最初から期待しなければいい話さ。僕を期待した、君が悪い。」

 

 

あー、怒ってるなこれ。まぁ、どうせ他人になるんだ。僕には関係ないけどね。

 

 

ガルッチ「さてと、その結婚指輪を頼んだよ。別に自分のものにしてもいいし、売ってもいいし。フラン達の事も、如何したいかも、勝手にしてくれ。

 

 

まぁ、本音を言えば、ちゃんと幸せにしろよ。」

 

 

そう言い捨てて、家から出ようとする…………。

 

 

零「責任転嫁も、いい加減に─────」

 

ガルッチ「『絶対服従せよ(インペリオ・マキシマ)』!!」

 

零「!?」

 

 

…………すまない、零。出来ればこんな事したくは無かったが、こうでもしないと………。

 

 

ガルッチ「指輪、頼んだ。今日から君が、第5代目創造王神だ。」

 

 

それだけ言い残して、僕は今度こそ立ち去った。

 

 

アムール『強引すぎないか?』

 

ガルッチ「あれでいいんだ。もう僕は、後戻りするつもりは無い。いや、いくらでもあったが、あのときの僕は、これが最善の道だった。フラン達を切り捨てたのも……………。」

 

ルシファー『しかし、我が主よ。何故彼女だけに嘘ついたのですか?本当は、忘れることさえ、出来ないのでは?』

 

ガルッチ「……………もう、いいんだ。僕がいたって、この罪は消えるなんて出来ないし、それだけ…………フラン達の愛よりも勝っていたってことなんだろうな…………。

 

 

使い魔達もご苦労だった。もうこれ以上、僕にいる必要はない。」

 

アムール『いや、我は貴方が必要だ。』

 

フェネクス『私もだ。帰る場所も無い以上、君に付き合うしか無い。』

 

ルシファー『元より我は、神から追放された身。そして貴様は、家族も名誉も捨てた身。ならば、それを見届けるのも、我の役目だ。』

 

イフ『私も、最期までお供する。ガルッチ。』

 

ガルッチ「………………………分かったよ。全く、ホントにしょうが無い使い魔達とイフだな………。だったら、最期まで付き合って貰うぞ。途中でやめたとか言っても、聞かないからな?」

 

 

……………まぁでも、これでいいんだろうな。フラン、こいし、イリヤ、未来、英竜お姉ちゃん、藍、士織、夜神、アギラ、ザギ。皆……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「さようなら、みんな…………。」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「ねぇねぇ、こいしちゃん、イリヤちゃん。私達宛の荷物だって。」

 

イリヤ「私達宛?なんだろう………。」

 

 

その中を開けると、綺麗な指輪が4つほどあった。

 

 

こいし「何これ、指輪かな?」

 

イリヤ「すっごく綺麗………。これお兄ちゃんに見せてみる?」

 

こいし「そうだね!フランちゃんもそうする?」

 

フラン「……………。」

 

こいし「フランちゃん?何で泣いているの?」

 

フラン「え?あ、あれ…………?何でだろ……………?この指輪を見たら、何だか……………。」

 

イリヤ「?」

 

フラン「ごめん、ちょっと一人にさせて?ね?」

 

 

こいしとイリヤは、元気よく頷き、部屋から出て行った。そしてフランは、深紅色のガーネットの宝石が付いた指輪を手に取りながら見てみる。そして、何を思ったのか、外に出て行く。

 

 

辺りは夜、それも星も月も綺麗に見えるほどの快晴だった。フランは空を見上げると、そこには青い月の周りに、多数の流れ星が見えた。それをずっと見ていると、音声が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『やぁ、フラン。この指輪を受け取ったということは、恐らく僕はこの世にいないだろうね。

 

 

まずは、謝らせてくれ。勝手に君達の記憶から僕を抹消させ、代わりに子ガルを僕にさせてしまってごめん。でも、それだけ僕は、ここにはいられなかったんだ。

 

 

別に、フラン達に愛想を尽かしたわけじゃ無い。って言っても、こんなの言い訳だもんね。結局僕は、誰にも相談できず、本気で信じることが出来ず、こんなことになってしまった。

 

 

僕はどうしよもない馬鹿だった。迷惑極まりなく……………、殺人鬼で、何も信じることの出来なかった……………、最低最悪な夫だったよ…………。

 

 

多分これを聞き終わったら、君は僕のことを忘れると思う。本当にごめんなさい、フランドール・スカーレット。こんな、勝手極まりない夫で、本当にごめんなさい……………。

 

 

こんな形になったけど、君と、こいし、イリヤ、未来、英竜お姉ちゃん達と、離婚させていただきます…………。けど、これだけは、言わせて貰うね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はずっと、君達のこと愛している。特にフラン、君だけは……………、他の誰よりも、愛しているから…………。君と出会えて、よかった。

 

 

ありがとう、フラン。そして、さようなら……………。』

 

 

その声を聞いたとき、フランは涙を抑えきれなかった。そして、ガルッチによって記憶修正されたはずの記憶が戻り、後悔した。もう何処にも、ガルッチはいない。気付いてやればよかったと、後悔していた。

 

 

フラン「お兄ちゃん……………、私こそ………………ごめんなさい……………。」

 

 

そして、決意する。もう二度と、悲しい思いにしないために、家族を守るために、ガルッチの意志を受け継ぎ、フランは涙を拭いて、家に戻った。

 

 

その時のフランの翼は、ガルッチのように、大きく、青い翼を広げていた。

 

 

フラン「我、忘れ去れし元夫の意志を受け継ぐ者。どうか、力をお貸し下さい。贖罪『蒼月の懺悔詩~Universal Nemesis』!」

 

 

今のフランの右眼には、ガルッチのように蒼く澄んだ色に変わっていった。フランは、永遠に忘れないだろう。例え、万人の者が、ガルッチのことを忘れ去れていようと、フランだけは忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「見てて、お兄ちゃん。絶対、皆を幸せにするから。」

 

 

MaryBadEND




MaryBadEND テーマ曲 『just be friends -piano version- 櫻井vocal』


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episode131 Choice

-ガルッチ達の家-

 

 

ガルッチ「ハッ!?」

 

 

目が覚めると、そこは見たことのある天井だった。

 

 

ガルッチ「………あれは、夢だったのか?いや、それにしては、どっちも生々しかった気がする………。」

 

 

ガルッチ達が『Criminal Girls2』の世界から帰った後、彼は両儀零やリリカに色々と言われてしまい、しばらくの間塞ぎ込んでいた。

 

 

そして、ある二つの夢を見た。

 

 

1つは、自分自身が壊れ果ててしまい、家族だけで無く、友人や愛人、更には無関係な一般人等を殺し尽くし、平行世界へと渡ってしまう夢。

 

 

もう一つは、全てを捨てた夢。家族達だけで無く、創造王神としての力も捨て、居場所も捨て、誰からも忘れられた存在になるというものだった。

 

 

そして、ガルッチは思い出す。エンリが最後に伝えた言葉を。

 

 

エンリ『そろそろ、貴方にとって決断の時が来るよ。貴方自身の運命を変える、最大の決断。もしこのままにしたら、貴方は今度こそ壊れるか、後悔することになるよ。』

 

 

ガルッチ「…………あの夢は、もしかして……………僕に対しての最終警告?」

 

 

そう思ったガルッチは、少し冷静になり始めた。先程気が狂いそうだった感じが、不思議と落ち着いていき、そのまま蒼い月を見ていた。

 

 

ガルッチ「………………そういえば、思い悩んでいたときも、あの蒼い月を見ていたな。だとしたら……………、もしも…………………誰かを選べるのだったら…………………。」

 

 

そう思いながら、朝になるまで、ずっと蒼い月を眺めていた。その時のガルッチの目から、涙がこぼれ落ちていた。

 

 

 

 

-朝-

 

 

ガルッチside

 

 

やばい、あまりにも月を眺めすぎて、寝不足になっちゃったよ。いや、それだったら、気が狂いそうな時もずっと寝てなかったし、ぶっちゃけ眠気が…………!

ってか、リリカとザギの模擬戦見てるのに…………!!

 

 

アギラ「ガルッチさん、大丈夫ですか?」

 

ガルッチ「だ、大丈夫かといわれたら、あまり…………。」

 

アギラ「でしたら、休んでおかないと。フラン達も言ってましたが、ここのところガルッチさん、凄く暗かったって言ってましたし。」

 

ガルッチ「そ、そうだが…………。リリカに零の言い分を聞いたら…………、僕は如何すればいいのか……………。

 

 

正直、夢のようにはなりたくないんだ………………。全てを壊したり、全てを捨てたりとか、そんなこと……………したくないのに……………。」

 

アギラ「……………夢の内容は聞かないでおきます。」

 

ガルッチ「ごめん、アギラ。お姉ちゃんにとって、1番信頼しているのに………。」

 

 

もう、僕は一体如何すれば……………。

 

 

「『『話があります、ガルッチさん。』』」

 

 

え?今の声って、リリカの?ってか、一体どっから?

 

 

アギラ「ガルッチさん、目の前………。」

 

 

アギラが指さす方を向くと、そこにはあまりにも髪が長い……………いやまって、長いよ。さすがに長いって。

 

 

リリカ「『『フュージョンガールズ。『六道禁書』。インデックスちゃんと大筒木カグヤさんのフュージョンアップです。』』」

 

ガルッチ「ちょっと待て、髪長すぎない?こっちのフュージョンライズの時は、服装だけ変わるからいいけど………。」

 

リリカ「『『服装が、ですか?』』」

 

ガルッチ「そんな感じ。それはそうと……………、話って一体──────」

 

 

 

『ガシッ…………』

 

 

 

ガルッチ「え?」

 

 

あれ?何で僕、リリカに抱き締められてるの?いやまず、何でこんな事を?

 

 

リリカ「『『あの時は、申し訳ありませんでした。貴男があまりにも多くの女性と交わり過ぎたのを知って、少し腹が立ってたので、言い過ぎてしまいました。もし思い悩ませたのならば、ごめんなさい。』』」

 

ガルッチ「え?あ………、うん………。確かに、交わりすぎなのは、事実だけど…………、これは──────」

 

リリカ「『『今此処に居るのは、ガルッチさんに謝る為に本体の私が送った『影分身』です。本体の謝罪を送ります。』』」

 

 

謝罪?いや僕は、別に謝罪なんて求めてなんかいないけど!?そう思っていたら、そのまま話しかけていた。

 

 

リリカ「『『ガルッチさん、申し訳ありませんでした。貴男の事を苦悩させてしまった事をお詫び申し上げます。愛人にはなりませんし、嫌いなのは変わりませんが、これだけは言わせてください。

 

 

愛人を増やす貴男を許しはしませんが、彼女達を幸せにしてあげてください。お腹が空いてるなら、美味しいものを食べさせてください。寒い夜には、温かい布団で一緒に寝てあげてください。勿論、妻の皆さんも優しく、しかし激しく交わってあげてください。決断するのは貴男ではありません。自分で判断するなんて理想論です。

 

 

自由意志で美味しいご飯が食べられますか?大好きな人達と繋がれます(指で輪を作り、人差し指を通す)か?貴男が貴男を好いてくれる人達の思いを超えて行動するなら、彼女達も同じです!!』』」

 

 

理想論、か。けど、僕は愛人を作るかと思えば、どっちかと言えば彼方から作らされてる感があるけどなぁ………。

けど、これで分かったかもしれない。リリカと僕では、絶対に…………。

 

 

ガルッチ「…………リリカ。」

 

リリカ「?」

 

ガルッチ「確かに僕は、よく愛人を作りやすいかもしれない。自分でも自覚してるし、何度だってヘラにも相談した。

 

 

けど、こうなったのは、僕が歪みすぎたせいかもしれない。そして僕も、今思った。君が僕の事が嫌いなように、僕は君のことが苦手だ。」

 

リリカ「…………。」

 

ガルッチ「君と僕とでは、相容れぬ者同士かもしれない。けど、それでも誰かに、言って欲しかったかもしれない。厳しく言ってくれる誰かが………。

 

 

本当にすまなかった。そして、ありがとう。リリカ。」

 

 

そうだ。僕とリリカじゃ、光と影のような関係であり、相容れぬ関係でもある。だからこそ、リリカは、ああいうことを言ったのかもしれない。

僕には、そういうのがいなかったのかもしれないな…………。

 

 

リリカ「『『お礼はいいです。さて、ガルッチさんの妻の皆さん!愛人の皆さん!ガルッチさんに過剰な位愛情と快楽を与えてやってください!!もっと言えば、それが彼女達の自由意志なのですから!!!!』』」

 

ガルッチ「(0w0 )ウェイ!?」

 

 

ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!!!!!いくら何でも純粋すぎない!?ってか、純粋すぎて暴走とかしてないよね!?ねぇ!?

 

 

リリカ「『『さあ、愛人候補の皆さんも連れて来たので、さっき十万三千冊の魔道書の力とカグヤさんの力で創り出した『快楽増幅式中毒世界』で、フランさん達妻の皆さんや愛人の皆さん、貴男の精液目的の淫魔達と枯れ果てて尚何度も何度も何度も何度も交わって来てくださぁぁぁぁい!!!お幸せにぃぃぃ!!』』」

 

ガルッチ「ちょ、おまっ!?リリカ!?愛人候補ってどう言う事!?いやちょっとギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!

 

 

…………うん、ホントにリリカと僕とじゃ、相容れぬ関係かもな。純粋すぎるリリカと、歪みに歪みすぎた僕とじゃ、絶対に合わないわ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

んで、ぶっちゃけ言うけど、マジで出し過ぎた。うんまぁ、ここまでしろとは言ってないと思うんだが…………。

けど、フランとこいし、イリヤはまだガッツあるな…………。いや、まぁ付き合い長いから知ってたけどね?僕のアレも、流石に元に戻ってきたけど、あれはマジでビックリしたよ…………。

 

 

ガルッチ「ってか、淫魔達ェ………。とんだ無茶をし過ぎだっての。(・_・;)」

 

こいし「いいじゃんいいじゃん、お兄ちゃんもノリノリだったくせに~。♡♡」

 

イリヤ「まぁ流石に、レミリアさんとさとりさんは出なかったけどね。♡」

 

ガルッチ「流石に兄さんの妻を寝取る気ないよ!?ねぇ!?」

 

 

流石にリリカも、レミリアとさとりを連れてこなかっただけでも、よかったって思ったよ。

けどまぁ、まさか黒絵達も呼んでくるとは思わなかった…………。ってか、エンリもエンリで、何混ざってんの!?まぁいいけど、色々と。

 

 

『ギュッ』

 

 

ガルッチ「フラン?」

 

フラン「お兄ちゃん………、ごめんね。お兄ちゃんだったら、乗り越えられるって思ってたけど、それが苦しむ事になってたなんて…………。」

 

ガルッチ「………フランは、悪くないよ。色々と罪を背負い続けてきた僕にも責任がある。多分、これが現状だったんだろうな。」

 

こいし「…………。」

 

ガルッチ「…………そういえば、こいしの目。よくよく見たら、皆も………そんな目をしていたんだな。村正も、黒絵も、曙も、夕立も、皆…………。」

 

イリヤ「お兄ちゃん?どうかしたの?」

 

ガルッチ「いや、何でも無い。ってわけじゃ無いが、やることが出来た。もしかしたら、これが転機かもしれないし、僕が変わるいい機会かもしれない。」

 

 

ただ、問題は結構命がけってことだな。いや、死なないけど、それでもどれぐらい目が覚めるのか分からないし…………。

 

 

こいし「…………お兄ちゃん、何を考えてるの?」

 

ガルッチ「え?」

 

こいし「命がけってどういうこと?」

 

フラン「命がけ?」

 

イリヤ「こいしちゃん、それ詳しく。」

 

 

あ、これやばい。しかも話し終えたとたん、3人とも、なんか凄い怖い笑顔になってるけど!?

 

 

ガルッチ「おいおい…………、そりゃあね?色々と考えてたんだよ?自分なりで。って、聞いてる3人とも。」

 

3人「「「お兄ちゃん?」」」

 

ガルッチ「あ、はい。」

 

3人「「「覚悟、してね?」」」

 

ガルッチ「……………はい。」

 

 

ってな訳で、この後僕達は滅茶苦茶セックスしまくった…………。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

一方で、ある光景を目の当たりにしている者、すなわち闇創造王神は………。

 

 

「…………彼、そこまで思い詰めていたのか。大丈夫かなぁ?」

 

「どうかなさいましたか?闇創造王神様。」

 

「ううん、何でも無い。」

 

「しかし、まだ復活したと宣言しないのですか?」

 

「流石にしないよ。そんなことしたら、流石に迷惑だしね。」

 

「いや、闇創造王神様がいる時点で、迷惑になっていますし。あ、失礼しました!」

 

「気にしてないよ。もう下がって。」

 

「ハッ!然らば………。」

 

 

男が部屋から出ると、少年は再びガルッチを見ていた。そしてその瞳には、どこか哀しげな表情が伺える。

 

 

「………………僕が闇創造王神だって事が分かったら、絶対驚くだろうな。…………でも、不思議だ。今まで僕は、あらゆる生命体を見下していたというのに、彼が創造王神になった途端、見下す気にもなれなくなってる…………。

 

 

アハハ、これじゃあ闇創造王神失格だな、僕って。……………それだけ僕は、彼と仲が良かったのかな?」

 

 

そう言いながら、映像を消す。

 

 

「……………僕は待ってるよ、ガルッチ。君が、僕を覗くその日まで。そして、君の事が終わるまで、待ってるから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家-

 

 

ようやく、『快楽増幅式中毒世界』から出て、ぐったりしていたガルッチだったが、すぐさま疲労回復の飲み物を飲んだ後、ザギに連絡をかける。

 

 

ガルッチ「ザギ、少しいいかい?」

 

ザギ『何だ?』

 

ガルッチ「そっちは、リリカとの対決が終わったんだよな?」

 

ザギ『まぁそうだが、それが何か?』

 

ガルッチ「…………リリカと、戦いたい。戦いは五日後。勝利条件は、リリカは僕に致命傷を負わせること。こっちは、リリカを気絶させること。戦い方は、リリカはフュージョンアップ、僕はフュージョンライズを使う。」

 

ザギ『待て、ガルッチの敗北は致命傷だと?一体何を考えているのだ!?』

 

ガルッチ「………………自分を変える為の、命がけの戦いだ。上手くいけば、僕自身の何かを変えられるかもしれないから。リリカにも伝えてくれ。それじゃ。」

 

 

『ピッ』

 

 

その後、ガルッチはボーイズライザーを呼び出し、それを見ていた。自分を変えるチャンス。本当の意味で決別するチャンス。

そして誓った。全身全霊で、リリカと戦う。持てる力を使ってでも、自分の何かを変えるために。

 

 

next episode



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episode132 リリカVSガルッチ 交わらないFusion

-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース 演習場-

 

 

ガルッチside

 

 

ザギ「ガルッチ、いくら何でも迷いすぎだろ…………。」

 

ガルッチ「仕方ないだろ。ここに来るのは初めてだし、まるで試練の塔か迷イノ地獄か何かと思っちゃうよ。」

 

ザギ「なんだそこ、ガルッチがいた場所だったのか?」

 

ガルッチ「そんな感じ。」

 

 

しかしまぁ、滅茶苦茶広いな。ここでザギとリリカが戦っていたのか………。まぁ、その分此奴らを使うのには、持って来いの奴だな。

 

 

ザギ「それはそうとして、リリカの勝利条件、厳しくないか?そっちの方が楽なように感じるが。」

 

ガルッチ「いや、あのフュージョンライズを使うから、ぶっちゃけ言えば、リリカの方が有利だ。どんな攻撃でも、致命傷だし。」

 

ザギ「どんな、攻撃でも?待て、少し聞くが、それって………。」

 

ガルッチ「『球磨川禊』。此奴のカプセルと、もう一つを使う。どちらも最弱。だが、此奴は全ての攻撃を見切ることが出来て、蓄積ダメージを与え続ける事が出来るカプセルだ。此奴を扱うのは初めてだし、どこまで持つのかやら…………。」

 

 

おそらく、どのフュージョンライズの中でも最弱の位置に立ちやすい奴かもしれない。けども、今の僕にはピッタリの奴かもしれない。全てを見切りつつ、全力全開の攻撃を与える。

代わりに、体力、攻撃、防御が最弱になるけど、これ以上のフュージョンはないかもしれない。

 

 

ザギ「とんでもないフュージョン………?そういえば、右眼どうした?」

 

ガルッチ「あ、これ?」

 

ザギ「前までは右眼あったはずだ。怪我でもしたのか?」

 

ガルッチ「…………そういえば、友人達や校長以外の人に言うのは初めてかな?実はこれ、ある戦いで失明したんだ。」

 

ザギ「失明!?だが、私が出会ったときはあっただろ!?」

 

ガルッチ「あれは義眼。今義眼は鎖骨あたりに付けてるけど、使わないときはネックレスに擬態しているんだ。」

 

ザギ「なんと…………。では今まで、ずっと義眼で過ごしていたって言うのか!?」

 

ガルッチ「そういうこと。今の右眼は神話スタンドの居所だけど、OFFにしたら見え無くなっちゃってね。

 

 

別に治す必要はないから。」

 

ザギ「そ、そうか…………。」

 

 

ザギと話をしている内に、リリカも到着した。

 

 

リリカ「ガルッチさん、待ちましたか?」

 

ガルッチ「大丈夫、こっちも迷ってた。ここ迷路にも程があるだろ………。」

 

リリカ「そうですか?それより、右眼────」

 

ガルッチ「ある戦いで、失明していたんだ。ずっと義眼で過ごしていたが、創造王神の力が覚醒し、右眼が神話スタンド姿になって、今はOFF状態だから見えないんだ。」

 

リリカ「なるほど………。それはともかく、私の勝利条件は、貴男に致命傷を負わせるって言いましたけど、どういうことですか?」

 

ガルッチ「それは、フュージョンしたときに教える。まぁいやでも分かると思うよ?」

 

リリカ「分かりました。」

 

 

そして、僕とリリカは、定位置に付き、ザギは巻き込まれないように離れたところで見ることになった。

 

 

ザギ「んじゃあ確認するが、リリカの勝利条件は、ガルッチに致命傷を負わせること。そして、ガルッチの勝利条件は、リリカを気絶させること。

 

 

それでいいんだな、ガルッチ。」

 

ガルッチ「ああ、それでいい。んじゃ、始めるか。」

 

リリカ「ええ。」

 

 

リリカがガールズリングを取り出すと同時に、僕もボーイズライザーを取り出す。あの2枚のカードは、恐らく………。

 

 

リリカ「アスナさん!」

 

 

『結城明日奈!』

 

 

アスナとアルトリアって訳か。けど、やることは変わりない!

 

 

ガルッチ「『融合』!」

 

 

僕は急いで、『球磨川禊』を起動させ、ナックルに入れる。

 

 

リリカ「アルトリアさん!」

 

 

『アルトリア・ペンドラゴン!』

 

 

ガルッチ「『アイ、ゴー』!!」

 

 

次に、もう一つの最弱のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。そのまま持ち、スキャンする。

 

 

ガルッチ「『ヒア、ウィー、ゴー』!!」

 

 

フュージョンライズ!!

 

 

リリカ「…………そのスケルトン、一体。」

 

「よう、初めましてかな?一応言っておくが、俺は手加減する気はさらさらねぇからな。」

 

アルトリア「………気を付けた方がいいですよ、リリカ。どうやら、あのスケルトンとあの少年から、危険な力を感じます。」

 

禊「『やだなぁ。』『僕は最弱なんだけど。』」

 

アスナ「凄く弱い力を感じるけど、異質な気が………。油断しないで、リリカさん。」

 

リリカ「ええ。」

 

「ガルッチ、やるからには、分かってるだろうな?」

 

ガルッチ「無論だ。行くぞ、リリカ。」

 

リリカ「はい!『光り輝く聖剣の力、お借りします』!!」

 

ガルッチ「覆せ!最弱!!」

 

 

リリカはガールズリングを掲げ、僕はボーイズライザーを突き出して、トリガーを引いた。

 

 

『フュージョンアップ!!』

 

 

フュージョンガールズ!!ランベントエクスカリバー!!

 

 

サンズ!球磨川禊!ボーイズライズ!フィクションヴァニア!!

 

 

リリカ「『『閃光の聖剣に────って、ちょ!?』』」

 

 

リリカの融合が終わり,決め台詞を言うとしたら,此方の攻撃を始めたらしく、リリカはそれを避けていた。

 

 

ザギ「お、おいガルッチ!!決め台詞を言ってる最中に、攻撃するか!?」

 

ガルッチ「『『悪いけど、これはサンズに文句言ってくれ!どうやら此奴、初撃で最大の攻撃を仕掛けるらしいからさ!!』』」

 

リリカ「『『何ですかそれ!?卑怯にも程があるでしょ!?』』」

 

 

それには同感。リリカが避けきったと同時に、僕の融合も終わった。その姿は、上半身が青いジャケットを着込んでいて、下半身は学校用のズボンをはいているという、どう見てもミスマッチ感が半端なかった。

 

 

んじゃ、サンズの台詞を言った後に始めるか。

 

 

リリカ「『『全く………、それじゃあ改めて。閃光の聖剣にて、闇を払う!!』』」

 

 

ガルッチ「『『it's a beautiful day outside.

 

 

birds are singing,flowers are blooming……,

 

 

on days like these, girls like you………,

 

 

Should be burning in hell!』』」

 

 

今ここに、僕とリリカにとっての最悪な戦いが始まった.

 

 

next episode




新たなフュージョンライズ


『Sans』(Undertale)×『球磨川禊』(めだかボックス)=『フィクションヴァニア』(覆せ!最弱!)


どこに打ち込まれても致命傷と言われるほどのひ弱な禊と、体力攻撃防御に加えて1という最弱同士のフュージョンで、あらゆるフュージョンの中でも1番弱すぎるフュージョン。
が、サンズには全ての攻撃を見切る力があり、どんな攻撃でも必ず避けることが出来る。そして、攻撃時にはどれだけ防御しても必ず1ダメージが通り、しかも当たり続けるとその分のダメージが蓄積されていく。
仮に致命傷を負っても、禊のスキル『過負荷『大嘘憑き(オールフィクション)』』で、1回はなかった事に出来る。
実際ガルッチも、このフュージョンを使うのは拒んでいたが、ある決断の為にこれを選んだらしい。


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episode133 最悪な時

BGM Undertale サンズ戦 『MEGALOVANIA』


-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース 演習場-

 

 

先手を仕掛けたのはリリカだった。リリカが持つ剣で、ガルッチに当てようとするも、それを躱し、代わりに特大の攻撃で返す。

リリカはそれを避け、もう一度攻撃を仕掛ける。が、ガルッチは見切りながらカウンターを仕掛ける。

 

 

リリカ「『『避けてばかりね………。』』」

 

ガルッチ「『『一応攻撃はしてるぞ?』』」

 

リリカ「『『それは、分かるけど…………。(・_・;)』』」

 

ザギ「(良かった、離れて良かった。何だガルッチが出してくるあの攻撃!?骨が来たと思ったら、頭蓋骨のような砲台が出てくるし、ホントに最弱なのか!?(°д°;)

 

 

いや、ガルッチが言うには禊と言う奴も融合してるし、一撃でも当たれば致命傷というのは…………。だが、なんだあれ!?ホントに全部避けきってるぞ!?サンズと言う奴、何者!?)」

 

 

ザギに関しては、あんぐりと口を開いていた。リリカの攻撃には無駄が無いにも関わらず、ガルッチはそれを平然と避けながら、カウンターを仕掛けていたのだ。

 

 

アルトリア『攻撃しても、回避ばかり。それどころかカウンターも仕掛けてる。サンズと呼ばれる者は、どうやら一筋縄ではいかないそうですね。』

 

リリカ「『『攻撃すら当たらないのに、カウンターも仕掛けるフュージョンって、それホントに最弱なのですか!?』』」

 

ガルッチ「『『一応言うけど、これ使うの結構戸惑ったからね!?最弱に加えて、特攻フュージョンのようなもんだし、使えば使うほどこっちのスタミナが減りやすいんだから!!』』」

 

リリカ「『『えぇぇぇ、それなら別のにしたらいいのに────』』」

 

ガルッチ「『『それだとリリカがハードになるだけだって。これでもハンデだよ?』』」

 

全員『どこがハンデ!?

 

サンズ『まぁ、一撃で致命傷を負うことなら、これが手っ取り早いしな。』

 

アスナ『それでもその回避は…………。』

 

ガルッチ「『『…………これもサンズが悪いんだ。』』」

 

リリカ「『『そのサンズって人、一度会ったら殴ってみたいですね。』』」

 

ガルッチ「『『リリカ、僕が言うのも難だが、止めておけ。』』」

 

ザギ「というか、戦いながら会話してるって、お互い余裕だな…………。」

 

リリカ&ガルッチ「「『『『『こっちとしたら、必死です(だよ)。』』』』」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家-

 

 

一方でその光景を見ていたアギラとフラン達は…………。

 

 

フラン「もう…………、やっぱりこうなっちゃうのね……………。」

 

アギラ「しかし、ほとんど当たってるはずなのに、全部避けてますよ?」

 

こいし「サンズって人の能力だと思うよ。お兄ちゃんの言うとおり、ステータスは全部1だけど、あれは飾り。中身はチートと言っていいほどの能力を持ってるから、最弱を被った最強のモンスターと言ってもいいほどだね。」

 

イリヤ「こいしちゃん?何でそこまで?」

 

こいし「うーん、無意識かな?」

 

アギラ「もう無意識って何なのか、ゲシュタルト崩壊を起こしそうなんだけど。」

 

 

アギラは頭を抱えながら、ガルッチとリリカの戦いを様子を見ていた。会話しながら戦っていているが、ここでフランは、少し違和感を感じた。

 

 

フラン「…………?」

 

こいし「如何したの?」

 

フラン「お兄ちゃんの方、よく見て。」

 

 

みんなはガルッチに注目すると、少しだけ様子が違っていた。避けているはずなのに、体のあちこちに赤い斑点のようなものが目立ち始め、そこから血が出始めているのがわかった。

 

 

アギラ「って、内出血してる!?」

 

こいし「え!?何でお兄ちゃんが!?」

 

 

それにも関わらず、ガルッチは避け続けていた。避ければ避けるほど、その血は流れていき、少しずつ疲れも見えてきた。

 

 

フラン「……………私、お兄ちゃんのところに行ってくる!!」

 

イリヤ「あ、フランちゃん!!」

 

こいし「………私達も行こう!!」

 

イリヤ「う、うん。」

 

アギラ「ちょ、3人とも!!場所知って──────行っちゃった。」

 

 

余程ガルッチのことが心配になったのか、3人は急いでガルッチの元へ向かった。

 

 

フラン「(もう、お兄ちゃんったら!!何でそこまでしてやらなきゃ駄目なの!?あんな事してたら、私だって心配になるよ!!!

 

 

待ってて、今そっちに行くから!!)」

 

こいし「(お兄ちゃんの目、一瞬他人のように見えたけど、何か理由でもあるの?っていうか、あの目は明らかにリリカちゃんを殺すような目をしてた気がする…………!

 

 

本当にあれ、お兄ちゃんなの?)」

 

イリヤ「ルビー、2人とも如何しちゃったんだろ?」

 

ルビー『うーん、フランさんはあの内出血で反応しましたけど、こいしさんは………何か別の何かも感じ取ったみたいですね。

 

 

私も、あの怪我も気になりますし、先程こいしさんが感じ取った『何か』というのも気になりますし………。』

 

イリヤ「…………もしかしてお兄ちゃん、私達の知らない『誰か』が操られてるとか?英竜お姉ちゃんみたいに。」

 

ルビー『あり得そうですね。』

 

イリヤ「だとしたら、急がないと!!お兄ちゃんの場所を特定して、フランちゃんとこいしちゃんに伝えて!!」

 

ルビー『了解!!って言っても、場所特定してますけど────』

 

イリヤ「なら今すぐ伝える!!駆け足!!!

 

ルビー『い、イエス!マム!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース 演習場-

 

 

同時刻、さすがのリリカも、ガルッチの様子が違い始めてきたのに気付いた。

 

 

リリカ「『『ガルッチさん…………?』』」

 

ガルッチ「『『ハァ…………、ハァ…………、な、何だ?』』」

 

リリカ「『『避けて…………、いますよね?何でそんなに……………?』』」

 

ガルッチ「『『た、ただの…………、消耗だ……………。そらよっ!!』』」

 

リリカ「『『ッ!?』』」

 

 

返事を返すと同時に攻撃を放ち、リリカもそれを避ける。だがガルッチは、攻撃と回避する分、自身のダメージが蓄積されていった。

 

 

ザギ「…………ガルッチ、もうやめた方が──────」

 

ガルッチ「『『いや……………、続行だ…………!!リリカも、攻撃を緩めるな!!!』』」

 

ザギ「……………一体如何したのだ?」

 

リリカ「『『ガルッチさ……………!?』』」

 

ガルッチ「『『クソッ!!邪魔を……………、しやがって…………!!』』」

 

 

まるで何かと戦っているのか、ガルッチの傷は更に酷くなってきた。

 

 

ガルッチ「『『リリカ!!今から最悪な技を出す!それを耐えた後、すぐに攻撃しろ!!!』』」

 

リリカ「『『…………あ、後で説明してくれますよね!?』』」

 

ガルッチ「『『ああ!なんだって説明してやる!!!行くぞ!!!』』」

 

 

ガルッチが右腕を振り落とすと、リリカは地面にぶつかり、今度は振り上げると、天井にぶつかる。

次に無数の骨がリリカに襲いかかるが、回避しながら近付く。だが骨の攻撃が終わると、ガルッチは左に振るった後、右に吹き飛ばす。

そこから、また骨が現れるが、先程と同じようにリリカは避けていく。そして、壁にぶつかると同時に骨が生え、同じように避ける。

そして、複数のレーザーを召喚させるも、リリカは避け続ける。

 

 

ガルッチ「『『こっからだ…………。ちゃんと、耐えろよ!!!!』』」

 

 

その後は荒々しく、両腕を振り回しながら、リリカを押し潰す。それも、何度も、何度も、何度も。

 

 

その分ガルッチは、全身から血飛沫をあげる。それも、失血死してもおかしくないほどの量を出していた。

 

 

ザギ「ガルッチ!?」

 

ガルッチ「『『ウグッ…………!!』』」

 

 

更に激しくなるが、その量も凄まじく、そして遂に振り回し疲れたのか、動きも鈍くなっていった。

リリカが地面にぶつかると同時に、ガルッチは両腕を振り回すのをやめ。

 

 

ガルッチ「『『ガハッ!!』』」

 

 

大量の血を吐きながら、膝を付いた。ある意味死にかけの状態ではあったが、まだ意識は保っていた。

 

 

BGM終了

 

 

ガルッチside

 

 

な、何とか……………、終わったが…………、こ、これは…………。奴を抑えるためとはいえ、もう、これ以上は……………。

 

た、頼む…………、立ってくれ…………!リリカ……………!!

 

 

リリカ「『『ハァ…………、ハァ…………………。』』」

 

ガルッチ「『『リ…………リ……………カ…………………。』』」

 

ザギ「まずい、これは絶対にまずいって!!」

 

リリカ「『『も、持たなきゃ……………!今なら…………、ガルッチさんを……………!!』』」

 

ガルッチ「『『急げ……………、早く……………!!!』』」

 

ザギ「そういえば、姉様が言うには、キャラっていう奴を探しているらしいが………。あの本来のガルッチが言うには、仇相手とか言ってたし…………。」

 

ぜぇ……………ぜぇ…………!流石に、もう限界だろ……………。いい加減、その体を─────────

 

 

クソッ、もう動き始めたか!頼む、間に合え!!間に合ってくれ!!!

 

 

ガルッチ「『『やれっ!!!早く!!!!!』』」

 

リリカ「『『これで、チェックメイトです!!!!!!』』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グサッ!』

 

 

リリカの持つエクスカリバーは、僕の胸部中央を貫いた。そして、僕はリリカの目を見た。とても眩しく、純粋で、真っ直ぐな深紅色の目だった。

 

 

リリカ「『『私の勝ちです、ガルッチさん。』』」

 

ガルッチ「『『……………ああ。そして僕の、敗北だ。』』」

 

 

その真っ直ぐな目を最後に、僕はその剣に貫かれたまま横たわった。そして、僕の中にいた何かも、消滅したのを安心し、意識を失った。

 

 

『『フュージョンオーバー!』』

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バンッ!!』

 

 

3人「「「お兄ちゃん!!」」」

 

 

フラン達が到着したときには、既に勝負が終わった後だった。そこにいたのは、心臓を貫かれ、横たわったガルッチと、大怪我をして、膝を付いたリリカがいた。

 

 

フラン「お…………、お兄ちゃん!!!

 

 

すぐさまフランはガルッチに駆け寄るが、死んでいるかのように、眠っていた。

 

 

フラン「嘘よね?死んじゃうなんて、ないよね?」

 

リリカ「…………。」

 

フラン「何で、何でお兄ちゃんを殺しちゃったの?リリカさん………。」

 

リリカ「フランさん…………、それは…………。」

 

フラン「何で、何でお兄ちゃんを殺したのよ!!!

 

ザギ「落ち着かんか、フラン。ガルッチは心臓貫かれたが、まだ死んでいない。」

 

フラン「…………ホントに?お兄ちゃん、死んでない?」

 

リリカ「大丈夫です…………。ですが、何故ガルッチさんが、ここまでの出血を…………?」

 

こいし「…………ちょっと退いて、心の中を覗いてみる。」

 

 

こいしはすぐさま、ガルッチの心臓に触れ、目を閉じる。が、すぐさま目を開ける。

 

 

こいし「…………やっぱり、何か戦った後があったみたい。」

 

リリカ「何かって?」

 

イリヤ「こいしちゃん、それってつまり……………。」

 

こいし「お兄ちゃんの心の中に、何者かが入り込んでたらしいの。でも、運良くリリカちゃんが致命傷を負わせたお陰で、其奴はもう消滅してるわ。

 

 

多分この傷は、お兄ちゃんとその何かの戦いで負った傷だと思うよ。」

 

ザギ「私や姉様みたいな?」

 

ルビー『いえいえ、私も調べましたが、その気配は人間そのもの。ですが、異常者とも呼べる人間でしたが。』

 

リリカ「兎に角、まずはガルッチさんを医務室に運びましょう!」

 

 

そしてしばらくすると、リリカの父ジョニーが現れたが、その時は既に終わった後だった。リリカは何処にいるのかと、近くの人が言うと、医務室にいると答え、急いで向かった。

 

 

ガルッチが目を覚ましたのは、3ヶ月後だった。

 

 

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episode134 0から再スタート

-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース 医務室-

 

 

ガルッチが目を覚ますと、見知らぬ天井に横たわっていた。右眼は失明していた為、半分は見えなかった。

が、心眼を使って辺りを見回そうと、起き上がるが、すぐに押し戻された。

 

 

フラン「お兄ちゃん!!!何であんな無茶をしたの!?死んじゃったかと思っちゃったよ!!!」

 

リリカ「ふ、フランさん。少し落ち着い─────」

 

フラン「お兄ちゃんのバカ!バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ──────」

 

ガルッチ「………そっか、終わった後か。って、フラン。落ち着い──────────ってフラン!?

 

 

すぐさま起き上がり(その時フランはガルッチの膝元に)、辺りを見渡すと、左にはリリカとジョニー、右にはこいしとイリヤがいた。

だが勢いよく起き上がったのか、急に目眩がやって来るも、何とか耐えた。

 

 

リリカ「勢いよく起き上がるからです。あれだけの大出血、普通でしたら死んでますよ?いえ、量も量ですが、どうなってるんですか?貴方の血の量。」

 

ガルッチ「そう言われても…………、ってちょっと待った。ちゃんと綺麗に拭いた?このままにしてたら、剣が伸びるから。」

 

ジョニー「なんだか演習場に剣があるなぁって思ったら、そういうことだったのか………。」

 

ガルッチ「後あの量だが、僕でも測れない。でも僕の場合、血の量多くしないといけないからね。主にフランの輸血用とか、戦闘用とか色々。」

 

リリカ「血を戦闘用に使います?」

 

ガルッチ「案外役に立った事あったしね。全身凶器とはまさにこの事だな…………。…………『同調、開始(トレース・オン)』。」

 

 

少し話し終わった後、ガルッチは目を閉じ、何かを調べていた。

 

 

リリカ「そういえばこいしさん、ガルッチさんの心の中に何者かが入り込んでたって言ってましたけど、一体何だったのですか?」

 

こいし「うーん、流石の私も特定できなかったけど、ルビーが言うには、どうやら異常な人間だとかなんとか。それ以外は、全く…………。」

 

ガルッチ「………『同調、終了(トレース・エンド)』。念には念を入れて確認したが、ちゃんと消えているっぽいな。」

 

リリカ「何を調べていたのですか?」

 

ガルッチ「……………こいしが言う、心の中にいた何者かだ。なんて言うか、見た目が中性的で、目は赤く、服は濃い緑色で、1本のストライプの色は、明るいベージュ色で、なんかナイフを持ってたよう……………………あ。」

 

リリカ「?」

 

ガルッチ「…………もしかして、彼奴が探していたのって。『投影、開始(トレース・オン)』。」

 

 

何を思ったのか、紙と色鉛筆複数本を用意し、急いで描き始めた。

 

 

ジョニー「ガルッチ君?どうかしたのか?」

 

ガルッチ「静かにしてて。其奴の姿を思い出しながら書いてるから。」

 

 

が、一瞬にして完成させた。ガルッチが完成させた絵を見た皆だが、リリカとジョニーは驚愕した顔で見ていた。

 

 

ジョニー「こ、これって…………!!」

 

リリカ「キャラとそっくり!?」

 

4人『キャラ?』

 

ジョニー「ウチにいるメイドロボット。だが、まさかそのキャラとそっくりな子が、ガルッチ君の中にいたなんて…………。」

 

ガルッチ「メイドロボットか…………、彼奴間違えて壊さなきゃいいが…………。ともかく、僕は此奴と戦ってたんだ。あの時、致命傷を負わせたかったのは、それが理由だったんだ。」

 

リリカ「ですが言っていいですか?あのフュージョン最悪でしたよ!?いくら致命傷を負わせられるからって、試合自体最悪でしたよ!?」

 

ガルッチ「安心しろ、滅多なことが無い限り、あのフュージョンは二度としない。元々あれは、其奴を消滅させるが為にやった、命がけの試合だったしね。というか使わない。絶対に使わない!!あんなフュージョン、滅多なことが無い限り、絶対に使ってなるものか畜生!!!

 

リリカ「そこまで…………。」

 

ガルッチ「まぁ、お蔭様で、彼奴は消滅して、僕はやっと0から再スタート出来そうだしね。」

 

ジョニー「0から?」

 

フラン「お兄ちゃん、それってどういうこと?」

 

ガルッチ「……………あの時試合に申したのは、其奴の消滅だけじゃ無いんだ。自分自身を、もう一度見つめ直し、今度は、自分自身も含めて、皆を信じ、愛する為に、あんな事したんだ。

 

 

だから、今ここで名を変えようかと考えてる。『ラーク・バスター・ガルッチ』という名前から、今後名乗る名は……………。」

 

 

皆は期待をするかのような眼差しをしながら、ガルッチを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン』だ。」

 

5人『……………長っ。(°д°)』

 

「仕方ないだろ、流石にニューガルッチみたいなダサい名前にしないように考えていたんだから。」

 

妻3人「「「あ、納得。」」」

 

ジョニー「えーっと、その名前の由来とか、ある?ガルッチ。」

 

「呼び方変えて欲しかった………。まず『エタンセル』は、フランス語で煌めき。『キュアノス・パンセリノス』は、ロシア語で蒼い月。そして『アルカディア・エデン』は、虚王魔神になる前、『アルカディア・エタンセル・エデン』という名前から持ってきたんだ。」

 

リリカ「アルカディアとエデンって………、どちらも桃源郷。言い換えれば、楽園になりますけど…………。」

 

「2つの煌めく楽園って言う意味合いで、あんな名前になったのかもしれないな。あまりにも最悪な人生を歩んできてるからね…………。」

 

リリカ「………聞かないでおきます。ガルッチさん。」

 

「やっぱり呼び方それなのかな?」

 

リリカ「慣れてしまった名前ですから、今さら呼び方変えるのは、少し抵抗がありますね。」

 

「…………まぁいっか。別に、ガルッチでも、エデンでもアルカディアでも。でも出来れば、エデンかアルカディアで頼む。もう一人の僕も、同じガルッチだし。」

 

リリカ「分かりました。」

 

ガルッチ改めエデン「…………これでやっと、一歩進めそうな気がするよ。」

 

 

そう言いながら、窓側を見るガルッチ事エデン。すると、誰かが入ってくるのを感じ取り、皆は振り向くとそこには若い男性が現れた。

その服装は、エデンのような侍の袴ではなく、陣羽織を着込んでいた人だった。

 

 

「ガルッチ、見舞いに来たぞ。」

 

エデン「爺さん!?出てきて良かったの!?」

 

リリカ「えっと、誰ですか?」

 

「おっと、お初にお目に掛かります。僕は『ラーク・ブライアン・ロード』。こんな見た目だけど、ガルッチの祖父だ。」

 

ジョニー「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」

 

リリカ「ガルッチさんの、お爺さん!?何処からどう見ても、22歳の男性にしか見えません!!」

 

エデン「いや、それはともかく、爺さん!!もういいのか!?」

 

ロード「勿論だ。ある程度魔力も戻ったし、ようやく外に出られるようになったからね。それで外に出たら、ガルッチがここの医務室にいると聞いて、ここに来たって訳。」

 

エデン「まぁ、あれだけの超長期間で隠居してたら、それぐらいの魔力が戻るだろうな。」

 

ルビー『まぁ、何はともあれ、隠居解放おめでとうですね。』

 

ロード「隠居解放って、まぁ間違いじゃ無いが…………。」

 

 

苦笑いしながらも、椅子を取ってきて、エデンの右隣に座った。

 

 

ロード「…………初めてであったときは、凄く不安だったが、無事に迷いを吹っ切れたようだな。何より、その中にいた奴も消えたのも証拠だろう。」

 

エデン「…………。」

 

ロード「だが奴は消えてない。恐らく平行世界の君が、何処かの世界で虐殺している可能性があるんだ。」

 

エデン「ふぁ!?狂った僕が!?

 

リリカ「狂ったガルッチさん?何かあったのですか?」

 

 

エデンは急いで、2つの夢の内容を皆に伝えた。

 

 

リリカ「そ、そうでしたか……………。」

 

フラン「私達を殺したお兄ちゃんと、私達を捨てたお兄ちゃんね…………。」

 

ルビー『結構いやな夢ですね。ですが、お爺さんが言うには、フランさん達を殺したガルッチさんが、平行世界から出て、虐殺しているってことは…………。』

 

エデン「また自分殺しかよ。ここだけ変わらないとか、ダメダメじゃねえか。何度目だ、自分殺しするのって。」

 

 

その後、様々な話が飛び交う中、リリカからこんな事を言われた。

 

 

リリカ「ガルッチさん、もし退院出来ましたら、もう一度勝負させてくれませんか?」

 

エデン「…………あれで勝ったとは言わないのか。」

 

リリカ「当たり前でしょ!?初見殺しにも程がありますよ!?」

 

エデン「まぁ、そうだろうな。あの試合は、あくまで自分自身を変えるための試合だったからね。

 

 

真剣勝負となると、あの時のルールは必要ないな。……………分かった。ただ真剣勝負になる以上、フュージョンライズ以外なものを使わせて貰うぞ。」

 

リリカ「っと、言うと。」

 

エデン「君が全身全霊で相手をするならば、こっちも最大限で相手をするつもりだ。僕が持つ武器、宝具、能力等全部だ。」

 

フラン「お兄ちゃん、何時にもまして本気ね。」

 

エデン「真剣勝負って言う以上、こっちが持つ能力全部を使い切らないとね。」

 

リリカ「分かりました。」

 

ロード「待てガルッチ、君が本気でやると銀河1つか2つ消滅しそうな気がするんだが…………。」

 

ジョニー「貴方の孫はどうなってる…………。」

 

エデン「その点は考慮してる。此方の事情に加えて、ステージが決まり次第、連絡する。それでいいか?」

 

リリカ「はい。」

 

エデン「よし、それじゃあ……………ん?」

 

 

エデンの胸から光が溢れ出してきた。それだけでなく、ロードもエデンと同じような光景を目の当たりした。そこらから、2つのカプセルが現れ、エデンの手元に渡った。

 

 

エデン「…………おいおい、流石にこのカプセルは……………。」

 

リリカ「……………流石に、真剣勝負で使いませんよね?そのカプセル。」

 

エデン「……………使わん。少なくともあの真剣勝負で使うわけにはいかない。」

 

リリカ「よかった…………。」

 

 

そして、ロードを含め、リリカとジョニーが出ようとすると、エデンはリリカを呼び止めた。

 

 

エデン「リリカ!」

 

リリカ「?」

 

エデン「忠告しておく。その10枚の中の1枚が使えるようになるには、君自身の真実を知らなければならない。酷な真実の可能性もあるが、それも受け止めて欲しい。

 

 

じゃないと、君が扱えるカードが9枚しか使えなくなる。」

 

リリカ「…………忠告、感謝します。」

 

 

そして今度こそ、リリカは病室から出た。

 

 

エデン「………………まぁ、リリカはあの試合で納得できないだろうなぁって思っていたが、そりゃそうだよな。」

 

フラン「お兄ちゃん、リリカちゃんに勝つ自信は?」

 

エデン「…………断言しづらいな。彼方には強力なカードが10枚ほどある。こっちが持つカプセルと比べると危険視する必要はないが、翻弄される事には変わりない。」

 

こいし「でも、そのカプセルを使えば────」

 

エデン「こいし、この二つはまだ取っておく。勝負事に使えるような代物じゃないし、何よりこれは切り札だ。

 

 

だって、この二つのカプセルは、『ヴァルハラ』と『TOAA』。恐らくリリカでも太刀打ち出来ないほどの力を宿してるだろうし、扱える時間は、今の僕には精々3分、持って5分ぐらいかもしれない。」

 

ルビー『ですが、貴方にはあのガシャットがありますよね?それ使えば────』

 

エデン「ルビー。この二つは、『アルティメットムテキガシャット』を超えているんだ。使ったら恐らくぶっ壊れる可能性が高い。アップグレードすれば、壊れることはないんだが………。

 

 

というか、真剣勝負なんだからムテキガシャットは使わないよ。」

 

イリヤ「そこはフェアプレイするのね………。」

 

エデン「これでも剣士だよ?それぐらいの心構えはちゃんとしてるさ。」

 

妻3人「「「そういえば、お兄ちゃん剣士だったね。」」」

 

エデン「忘れないで!?って、そろそろ休むか………。」

 

 

エデンはすぐさま寝転がり、眠りに着こうとすると、フランがいきなり息を吹きかけた。

 

 

エデン「ヒャァァァァァ!?!?//////」

 

フラン「まだ私達の話がまだよ、お兄ちゃん。」

 

エデン「What's!?」

 

こいし「お兄ちゃん、退院したら私達と旅行に行くからね?」

 

エデン「え?僕達4人?」

 

イリヤ「それ以外何があるの。あの時の試合で、フランちゃん凄く心配してたのよ!?だから退院したら、絶対に旅行に連れて行くからね!?」

 

エデン「りょ、了解………。こりゃ、お姉ちゃんの面会は先になりそうだなぁ…………。」

 

 

そう言って、エデンは今度こそ眠りについた。

 

 

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エデン「ってか思ったが、3人ともどれくらいここにいたの?」

 

3人「「「3ヶ月。」」」

 

エデン「いやいや、帰らせられなかった!?」

 

フラン「大丈夫、ザギ達にはちゃんとO☆HA☆NA☆SHI☆してきたから。」

 

エデン「あー……………。(ザギと他の皆、うちの妻達が迷惑して申し訳ない!!)




ヴァルハラ・ゼウス・セラフィム・ケテル・アスガルド(オリジナル)×TOAA(MARVEL)=???:『変えるぜ、運命!』


初代全王神ヴァルハラとMARVELの最強に位置するTOAAとのフュージョンライズ。


ただし、現状では解析や能力が不明。


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episode135 英竜との面会

-牢獄-

 

 

エデンside

 

 

どうも、十数日でようやく退院し、急いで氏名を変えてきたガルッチことエデンです。いやぁ、ホントキツかったよあの大出血。あそこまで出血するなんて、想定外だった。

あのサンズのカプセル、後で黎斗に調べたところ、どうやらオンスロートが持ってた『インフィニティー・ガントレット』並み、又はそれ以上の力を宿していて、普通に使っていたら崩壊してもおかしくないと言われた。

 

 

何で僕あんなカプセル使っちゃったんだろ?そりゃ肉体崩壊してもおかしくなかったか………。しかも黎斗が言うに、そう言う類いのカプセルはまだあるらしい。そして、『ヴァルハラ』と『TOAA』のカプセルに関しては、予想通り相当やばい力を宿していることが分かった。

うん、これは切り札として使うしか無いな。リリカでも感じた程のようだし、何が起こるか予想が付かないしな。

 

 

んで、現在はお姉ちゃんがいる牢獄にいる。それも、最下層に。何故行くことになったかと言うと、アギラに言われてこうなった。

まぁ、そうだろうな。何ヶ月も顔を合わせなかったし、きっとお姉ちゃん心配しているだろうな。

 

 

「ここが、英竜様の牢です。」

 

エデン「…………厳重だな。」

 

「それだけ、暴走の危険性があったのです。待遇は、アギラ様の通り酷いものではないので、ご安心ください。」

 

エデン「…………そうか。ありがとう。」

 

 

看守が何かを入れると、入り口は開き、僕はその中に入った。

 

 

-???-

 

 

入った瞬間、僕の目を疑った。あまりにも、場違いなのではと思えるほどの部屋だった。雲一つ無い晴天の空、そよ風が吹き、靡くように動いている野原、そして水の流れる音も聞こえた。

 

 

エデン「…………マジかよ。ホントにここが牢の中だって言うのか?」

 

 

そう思いながら、僕は歩いた。お姉ちゃんは一体、何処にいるのかと思いながら探すと、一軒の小屋があった。

そこに向かい、中に入ると、スヤスヤと眠ってるお姉ちゃんがいた。小屋の中は、お姉ちゃんが眠ってるベッド、椅子、机という、最低限のものが置かれていた。

最早牢と言うより、別世界なのではと思ってしまった。

 

 

イフ『…………ガルッチ。』

 

エデン「…………とてもじゃないが、暴走したお姉ちゃんとは思えないな。」

 

アムール『十分に、気を付けろよ?』

 

エデン「……………大丈夫。」

 

 

椅子に座り、英竜の顔を見た。とても気持ち良さそうに、悪い夢すら見ていない程、ぐっすりと眠っていた。

 

 

エデン「………お姉ちゃん、久しぶりだね。時間掛かったけど、やっと君に会いに来たよ。ちゃんと、お姉ちゃんに会うのに相応しくね。」

 

 

……………お姉ちゃんはまだ眠ってる。少し、手を伸ばし、髪に触れようとする。

 

 

『ガシッ!』

 

 

エデン「え?」

 

 

『グイッ! ギュッ!!』

 

 

いきなり手を掴まれ、そのまま引き寄せられ、抱き締められた。

 

 

エデン「お、お姉ちゃん?」

 

英竜「やっと……………、やっと来てくれた…………。寂しかったよ、ガルッチ…………。」

 

エデン「お姉ちゃん…………。」

 

英竜「本当に、本当にごめんね?私、私ったら…………皆に酷いことしちゃった…………。」

 

エデン「…………大体のことは、ザギやアギラから聞いた。謝るのは、僕の方だ。お姉ちゃんの苦しみ、憎しみ、悲しみ、理解していなかった。ごめんなさい、お姉ちゃん…………。止めにこれなくて、本当にごめんなさい…………。」

 

 

出会って早々、お互い泣きながら謝った。そして、落ち着いた後会えなかった間、僕の出来事をお姉ちゃんに話した。

 

 

英竜「そ、創造王神!?しかも虚王魔神になる前、母親を殺してたって!?」

 

エデン「う、うん。正直知ったときは、ホントにね………。」

 

英竜「しかも復讐を果たした私と、私が食われて、皆を食べ終わった後平行世界に渡ってその人達を喰らおうとしたウルトラマンモンスターを殺したって…………。

 

 

あーもー!!私のバカ!バカバカ!!」

 

エデン「お、おいおい。落ち着け。」

 

英竜「そんなこと言われたって、2度も私を殺させてしまったんでしょ!?辛い想いをさせて、ホントにごめんね。」

 

エデン「い、いやいや。確かに辛かったけど、お姉ちゃんを苦しませたくなかったし、全部受け容れるって決めたから。辛かったら、僕にぶつければいいからさ。」

 

英竜「ガルッチ…………。」

 

 

…………お姉ちゃん、ずっと苦しんでいたんだな。僕がここに来なかった間、ずっと自分を責めて…………。

 

 

英竜「…………でも、零っていう商人とリリカに、色々言われたんだよね?大丈夫だったの?」

 

エデン「………2つの夢を見たんだ。1つは、君と似たようなものだった。僕が壊れ果て、フラン達を殺し、家族だけで無く、友人、愛人をこの手で殺し尽くし、平行世界へ渡る夢。

 

 

もう1つは、家族達だけで無く、創造王神としての力も捨て、居場所も捨て、誰からも忘れられた存在になる夢。要するに、病んでいたんだ。その夢を見るほど、ずっと………。」

 

英竜「…………そうだったのね。でも、こうして会えたってことは。」

 

エデン「そう言うこと。そのどちらもならなかった。リリカには、感謝してるよ。歪みに歪んでいた僕を、厳しく言ってくれて…………。

 

 

やっと、自分自身を変える決断を下せたんだ。今は、その再スタートラインにいる。今度は、自分も愛せるように、皆を信じられるようにね。」

 

英竜「そっか………、強くなったね。ガルッチ。」

 

エデン「うん。まぁ、変わる代わりに、名前も変えたんだ。」

 

英竜「へぇ、どんな名前?」

 

エデン「『ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン』だ。」

 

英竜「…………………長い。名前長くなってない?」

 

エデン「仕方ないだろ、黎斗の二の舞になりたくなかったんだし。」

 

 

そういえば、リリカ達も言われたな………。

 

 

英竜「いやいや、何でも長くしていいとは限らないでしょ。何処かの猿の名前とか、ピカソみたいな名前のようなものだよ?」

 

エデン「『銀魂』の世界の猿とピカソを比べるな………。猿の名前は最早どんな名前だと思えるほどなんだけど。」

 

英竜「そう言われてもね?長いよ?」

 

エデン「まぁね。でもまぁ、それだけ変わりたかった。もう2度と、こんな思いをさせたくない。この名前も、言ってみれば覚悟みたいなものだしね…………。」

 

 

だがまぁ、お姉ちゃんが元気で良かった。病んでいると思ってたけど、このまま行けば、次期解放するだろうし、気長に待とうかな。

 

 

英竜「そっか。とはいえ、変えたということは、私も呼び方変えるべきなのか?」

 

エデン「うーん、そんなに気にしなくてもいいよ。今まで通りガルッチでもいいし、エデンでも、アルカディアでもいいからさ。」

 

英竜「分かった──────」

 

 

『WARNING!!WARNING!!』

 

 

英竜「何だ!?」

 

エデン「何事!?」

 

 

『脱獄者発見!脱獄者発見!!脱獄者No.815716が脱獄しました!!至急、No.815716を捕らえよ!!』

 

 

No.815716?ちょっと待て、あそこは確か………………!!!

 

 

エデン「全王!!!あの野郎、脱獄したってのか!?

 

英竜「脱獄!?確かここって、脱獄できる確率は、ほぼ不可能って言ってたよね!?しかも全王って!!」

 

エデン「チッ、脱獄したってことは、何かしらの手を使ったに違いない。確かにほぼ不可能だし、スパイとてバレるはず。けど其れを突破したと言うことは…………。」

 

英竜「…………それだけ突破できるほどの実力者の可能性があるね。行ってあげて、ガルッチ。」

 

エデン「うん。出所するまで、僕待ってるからね。あと、お土産期待してて。」

 

英竜「え?お土産?誰かと出かけるの?」

 

エデン「あー、そんな感じ。何処に行くのかは分からないけどね。」

 

英竜「凄い狡い………、けどまぁ、楽しんでいって。」

 

エデン「そうさせて貰う。それじゃ!」

 

 

そんなこんなで、お姉ちゃんとの面会は終わり、急いで牢獄の外に出た。

 

 

-牢獄 前-

 

 

「お前ら!!急いで探せ!!俺はこっちを探す!!囚人の貴様らも、同僚だと思って探せ!!!」

 

 

外に出ると、囚人も含めた全員が、全王を探していた。そして、其れを命令していたのは、牢獄の監獄長であり、僕の親友でもある『アルファス・ヴリドラ・イーグル』だった。

 

 

エデン「アル!!全王は?!」

 

アルファス「ん?ガルッチか!!悪いが、まだ見つからない。」

 

エデン「手伝うか?」

 

アルファス「頼む。そんなに離れていないはずだし。」

 

エデン「どうだろうか………。『捜査、開始(トレース・オン)』!」

 

 

もしかしたら、もう既に遠くに行ってる可能性もあり得るし、出来ればそれも特定すれ─────

 

 

『バチッ!』

 

 

エデン「チッ!!『捜査、中断(トレース・ブレイク)』!」

 

アルファス「どうだった?」

 

エデン「駄目だ。何かしらの妨害を受けた。出来るだけ超遠距離にも向かったが…………。おそらく、もう全王は隠れ仰せたに違いない。」

 

アルファス「…………まさか、ここで脱獄者が出て来るとはな。一体、誰の差し金でこうなったのか…………。」

 

エデン「分かんないが、いずれにせよ奴は、僕達を襲ってくるに違いない。何時か必ず、全王が現れるかもしれないな。」

 

アルファス「…………勝てるか、ガルッチ。」

 

エデン「勝つさ。どれだけ強くなろうとも、最後に勝つのは、僕達だからね。っと、とりあえず、ドラゴンボールの世界にいる全王に知らせなきゃ。」

 

 

全く、あの野郎…………。どうせなら死刑にしておくべきだったかもしれない。とにかく今は、あっちの全王に知らせてから、ザギとアギラに連絡しよう。

 

 

けど一体、どうやって脱獄したんだ?そもそも、何処に隠れたって言うんだ?

 

 

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sideout

 

 

-???-

 

 

「…………全王、帰ってきたね。」

 

全王「ハッ、ここに………。」

 

 

一方で脱獄した全王だが、闇創造王神の城にいた。

 

 

「見たところ、無事で何よりだよ。」

 

全王「いえ、こんな俺を見捨てずにいてくれて感謝しております。」

 

「それだけ我々の戦力に影響を及ぼすと言うことだ。とは言え、色々と疲れてるだろう?しばらく休め。」

 

全王「了解しました。では、我が主。」

 

 

一礼した後、全王は部屋から出て行った。

 

 

「…………しかし、良かったのですか?闇創造王神様。全王は………。」

 

「言いたいことは分かる。正直言って、僕は彼のことが苦手だ。野心が高すぎるというか、傲慢無礼すぎるというか…………。

 

 

あの零ですら、負けたのも自業自得とか言っていたほどだしね。」

 

「嫌われ者ですな、全王。それに気づかない全王もまた、阿呆かもしれませんが………。」

 

「まぁ、いずれ捨て駒にするつもりだ。ガルッチの為にも、全王神の為にも、我々のためにも、そして零の為にも、全王は…………。」

 

「……………そうですな。」

 

 

そう言いながら、お互いため息を漏らした。

 

 

「まっ、そう言うわけだから、全王。君が受ける任務が、命日だと思ってくれ………。」



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GAME EX 『カオスな異世界旅行記』
episode136 ドタバタなカオス旅行


-エデン達の家-

 

 

エデンside

 

 

よし、荷造りは終わったな。やれやれ、黎斗を『遊戯王神』に任命したのはいいが、滅茶苦茶荒ぶっていたし、ポッピーに庇われなきゃならないし、仕事が終わったら荷造りしなきゃならないし、ホントに疲れた………。

 

 

フラン「お兄ちゃ~ん、荷造り終わった~?」

 

エデン「うん、終わったよ。面会とか任命させたりとかで、時間掛かったけど。」

 

こいし「そういえば、ニュース見たけど、全王が脱獄したんだっけ?」

 

エデン「うん。お姉ちゃんの面会していたときに、脱獄アラームがなったから、僕も探してみたんだが、何かに妨害されて、見付からず仕舞いだった。」

 

ルビー『ガルッチさんですら妨害されたと言うことは、それ程の実力者だったのかもしれませんね。』

 

イリヤ「旅行でいやな事件とかに巻き込まれたくないなぁ………。」

 

エデン「イリヤ、それはフラグになるから止めてくれ………。(-ω-;) 名探偵コナンかっての。」

 

こいし「お兄ちゃん、名探偵コナン以外にも、金田一少年の事件簿も事件起きてるよね………。」

 

ルビー『最早コナンさんと金田さんは事件を起こす死神かなにかですかね………。』

 

風龍「いや、僕が覚えてる限り、コナンが未然に防いだ回もあったはずだぞ。」

 

5人『何気に風龍さん登場!?』

 

エデン「っていうか風龍さん、最近前書きや後書きに出てこなかったけど、如何したの?」

 

風龍「事情があるんだよ、事情が。」

 

フラン「風龍さんの事情って一体………。」

 

 

まぁ気にしないでおこう。

 

 

エデン「それより、旅行だろ?そろそろ行かないと。」

 

イリヤ「そうだね、皆行こっか。4人だけの旅行!」

 

こいし「皆には悪いけど、私たちで決めたことだしね。」

 

フラン「まぁ、旅行中はやっぱり………。」

 

エデン「言うと思った。無論するでしょ。」

 

 

むしろこの子らがしないなんてこと、全くなかったし…………。

 

 

未来「ガルッチ、旅行に行くんだって?いいなぁ………。」

 

エデン「うん、ごめんね?未来。お土産買ってくるから、その世界の。」

 

簪「だったらついでに、BLネタも取ってきて!!」

 

本音「かんちゃんいつも通り~。」

 

藍「美少女フィギュアも────」

 

 

『バコンッ!』

 

 

ノワール「ちょっと黙ってなさい、ホントに。」

 

藍「その叩きはご褒美ですか!?」

 

ノワール「違うって!?」

 

アギラ「………藍さん、少し落ち着いて。ガルッチさん、フランさん、こいしさん、イリヤさん。旅行、楽しんで下さい。」

 

エデン「あいよ、行って来ます。」

 

 

そんなこんなで、僕達は異世界へと向かった。

 

 

全王神「って、私忘れられてるぅぅぅぅぅぅ!!!!私にもお土産買ってきてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

エデン「干渉してくるな!?」

 

 

 

-明日斗の世界 界王神界-

 

 

BGM KINGDOM HEARTS II 『Sacred Moon』

 

 

っと、到着到着っと。

 

 

明日斗「ん?おーガルッチ、久しぶりだな!なんか塞ぎ込んでるって聞いたから心配してたが。」

 

エデン「久しぶり、明日斗。あの時は精神的に参ってたからね………。」

 

 

どうやら僕が到着したのは、明日斗の世界だったようだ。

 

 

コゼノ「あ、ガルッチ様!!お久しぶりです!!」

 

エデン「久しぶり。ってか、やっぱり呼び方は変わらずか。」

 

明日斗「ん?名前変えたのか?」

 

エデン「そんな感じ。『ラーク・バスター・ガルッチ』から『ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン』に変えてきたんだ。」

 

明日斗「長ぇ………。細かく出来なかったのか?」

 

エデン「無理です。だから、エデンでもアルカディアでも、今まで通りガルッチでもいいからさ。」

 

コゼノ「そういえば、雰囲気も変わった気がするのですが…………。」

 

 

流石コゼノ、いい勘だ。

 

 

エデン「えーっと、実は僕、創造王神に覚醒したんだよね。」

 

コゼノ「そ、そそそそそそそそそそそ創造王神んんんんんんんんんんんんんん!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

 

ギャァァァァァァァァァァァァ!!!超音波止めろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

─しばらくお待ちください─

 

 

 

 

 

 

 

フラン「うぅぅ…………、超音波は…………。」

 

明日斗「コゼノ、マジで止めてくれ………。」

 

 

コゼノの大声で、明日斗含めて『GAME OVER』になりました。(残機は減ってない。)

 

 

コゼノ「ご、ごごごごごごめんなさい!!創造王神様ァァァァァァァァァ!!!!」

 

エデン「土下座やめい!!!コゼノ、土下座は止めて!?」

 

明日斗「如何してこうなった………。」

 

イリヤ「こっちが聞きたいよ………。」

 

ルビー『あの超音波、恐らくやばいものだったでしょうね…………。これで『エリザベート』の宝具使ったら──────』

 

イリヤ「止めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!天災級の災害が起こっちゃうって!!!

 

ルビー『流石にしませんよ…………。私だって死にたくないですし………。』

 

コゼノ「ほほほ、本当に申し訳御座いません!!!」

 

エデン「はぁ…………。コゼノ!!」

 

コゼノ「はい!?」

 

エデン「いい加減落ち着かんか!!そして説教だ!!」

 

コゼノ「はいぃぃぃぃ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

─少年説教中─

 

 

 

 

 

 

 

 

あーもー、もう少し気楽にして欲しいものだよ。いやまじで。

 

 

フラン「旅行の筈が、コゼノの説教に………。」

 

明日斗「だが、確かに今までのガルッチとは少し違うよなぁ………。」

 

コゼノ「ホントに、ホントに申し訳ない!」

 

エデン「いやまじで、気楽に話して?ホントに。」

 

コゼノ「そ、そう言われましても─────────」

 

「ブヒヒヒ………、コゼノちゃぁぁ─────」

 

コゼノ「勝手な発言は許していないはずですが?子豚さん。

 

 

………………What's?

 

 

明日斗「テメェ、また来たのか?俺の嫁はやらねえんだよ!!『かめはめ波』!!!!」

 

『ぶひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』【GAME OVER】

 

エデン「…………えっと、今の何?(・_・;)」

 

コゼノ「す、すすすすすみません!!いいいいい今のは、つ、つい!!」

 

「コゼノ様ァァァァァァァァァ!!!ののしってくださ───────」

 

コゼノ「黙ってろよ、屑にも劣るカス。

 

「ありがとう御座います!!!」

 

エデン「…………コゼノ?」

 

コゼノ「ホントにすみません!!ホントにこれは、ついなので!!」

 

 

何だろ?コゼノの黒い一面が見えた気がする…………。

 

 

エデン「明日斗?これは一体…………。」

 

明日斗「最近こう言う変質者共が、ここの世界に来て『嫁にしてくれ』だの、『可愛い結婚して』だのと、巫山戯た事ばかり抜かしてたからな。」

 

エデン「やれやれ………、人妻を寝取るのが好きなのかね…………。あの穀潰しのランスロットみたいに…………。」

 

明日斗「んで、俺が追い払うのが滅茶苦茶疲れたとき、コゼノが今まで見たことないほどの冷たい目で、あの変質者共を罵ったらしい。しかも聞いたこと無いほどの罵倒や侮辱など色々と…………。」

 

フラン「コゼノちゃん………。」

 

こいし「そりゃあ、あんな奴らがああ言ってきたら、引くよね。」

 

イリヤ「うんうん。」

 

エデン「というか、何処からその罵声が出てくるのか不思議に思うけど、コゼノって意外とストレス溜まってる?」

 

ルビー『よく言うじゃないですか。普段怒らない人ほど、怖いものはないって。普段怒っていそうなガルッチさんより─────』

 

 

『ガシッ』

 

 

エデン「余計な一言多すぎる。今の僕なら、君を洗脳して従順なカレイドステッキに変えるぐらい簡単だが?」

 

ルビー『い、イエッサー。黙っておきます………。』

 

 

さてと、ちょっと道草食っちゃったけど、次の世界に行こうっと。

 

 

明日斗「ん?もう行くのか?もう少し、ゆっくりしても…………。」

 

エデン「そうしたいが、たまたま立ち寄っただけだからね。まぁ、旅行中で事件に巻き込まれそうな気がするけど、気にせず行くしね。じゃあな、明日斗。コゼノ。」

 

 

っとまぁ、明日斗とコゼノに別れを告げて、次の世界に移った。

 

 

next episode




ってな訳で、番外編というわけで、カオスな異世界旅行記が始まります。


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episode137 到着先が宇宙ステーション!?

注意:今回の話は、ファンタシースターオンライン2の世界の話です。


全く知らないため、間違ってるとこがあると思いますので、その時は誤字報告をお願いします。


-???-

 

 

BGM Fate/Extra 『battle(deep sea,15)』

 

 

エデンside

 

 

ふう、次の世界に付いたのはいいが、ここは一体何処だ?見たところ、宇宙ステーションっぽいけど…………。

 

 

イリヤ「お兄ちゃん、ここは?」

 

エデン「僕にとって、初の世界だな。こんな世界、今まで見たことない………。」

 

フラン「お兄ちゃんでも知らない世界かぁ………。でもここ、宇宙ステーションだよね?」

 

こいし「うーん、そういえば何かのゲームをやった事あるようなぁ…………。」

 

エデン「こいし、実はゲーマー?」

 

こいし「えへへ、これでも色んなゲームやってきたからね。」

 

 

意外な事実、こいしがゲーマーだった………。

 

 

こいし「でも、ここは何処なんだろう………。でも、何処かのゲームでやったことあるような…………。」

 

ルビー『むう、どうやらここ、何かしらの力が感じますが、何かに妨害されていますね。って、サファイアちゃん!?』

 

 

何!?サファイアだと!?そんな馬鹿な、この世界にサファイアがいるはずが!?って、いたぁぁぁぁぁぁぁ!?!?

いや待て、誰か持って…………ふぁ!?2つ!?いや、3つ!?待て待て、サファイアって量産されているのか!?

 

 

ルビー『って、サファイアちゃんが沢山いる…………だと………!?』

 

こいし「そうか!!思い出したよ!!ここは『PSO2』の世界、正式名称は『ファンタシースターオンライン2』の世界なんだよ!!」

 

イリヤ「ファンタシースターオンライン2?」

 

こいし「うん。そしてここは、『アークスシップ』っていう宇宙ステーションよ。多分ルビーが言ってたサファイアは、その人達の武器って事よ。」

 

エデン「武器か………。」

 

こいし「そして、ここの人達は、私達が使ってる魔力、霊力、妖力などとは似たような力『フォトン』っていうのを使ってるんだって。」

 

フラン「フォトン?」

 

こいし「フォトンっていうのは、この世界では最も重要なもので、『ダーガー』っていう、いわゆる魔物に近い奴らに対抗できる唯一の力なんだって。」

 

 

そんなこんなで、こいしから色々とこの世界の用語等を教えられた。しっかしまぁ、よく知ってるな、こいし。

 

 

ルビー『案外ここ、私達の世界とは似たようなのもあるんですね。しかしガルッチさん、旅行って言った割には──────』

 

フラン「あれ?お兄ちゃんは?」

 

こいし「お兄ちゃんなら、この世界の武器屋にいるよ。」

 

 

「おう兄ちゃん、見ない顔だな。新たなアークス………ではなさそうだな。」

 

エデン「信じないかもしれないけど、異世界からきた旅行者なんです。」

 

「い、いいいいい異世界!?しかも旅行って!?こりゃまた珍しいなぁ!!魔法とか使えるのか!?」

 

エデン「使えますよ。ただ、僕の世界でも、そちらと似たようなものですが。機械とか使ってますし。」

 

「ほほう、異世界でも、俺達が思ってる異世界とは違うってことか。」

 

エデン「それより、武器見せてくれません!?参考にしたいんです!!!」

 

「いいぜ、好きなだけ見てくれ!!」

 

 

イリヤ「…………シロウみたいな事になってる。」

 

ルビー『これは、新たな投影品を手にする事になりそうですね………。』

 

フラン「それに加えて、お兄ちゃんには『完全生命体デストロイア』と『完全生命体イフ』がいるから、フォトンが使えるようになるよね………。」

 

こいし「正直ここまで食いつくお兄ちゃんは、初めてかも…………。」

 

 

 

 

 

 

 

─しばらくお待ちください─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「ごめん、3人とも………。なんか、近未来的な武器を見てたら、テンション上がっちゃって………。」

 

 

けどお蔭で、投影できる武器も増えたし、エミヤ達にはいい土産話が出来たよ。しかし、フォトンとダーガー因子か…………。

 

 

エデン「そういえば思ったんだが、土産は何処で買えるんだろう?」

 

こいし「お土産かぁ、買うのはいいけど、どれくらいになるのか分かんないなぁ………。」

 

ルビー『ここのお金と、此方の世界のお金を換金すると、どうなるんでしょうか?』

 

エデン「久しぶりに、これを使ってみるか─────」

 

 

『ちょっと!!誰か捕まえて!!!下着泥棒捕まえて!!!』

 

 

…………やっぱりこうなるんか。

 

 

ルビー『フラグ、回収しちゃいましたね。』

 

イリヤ「…………そうだね。」

 

エデン「…………仕方ない。捕まえるぞ。多分、彼奴っぽいし。」

 

 

そういえば、ここでも使えたかな?試しにやってみるか。

 

 

【ラッシュマッチレス!!】

 

 

「ん?何だ!?なんだこれ!?」

 

 

機能はちゃんとしてるっぽいな。なら、容赦なく使いますかね。

 

 

エデン「そこの変質者、大人しくして貰おうか。」

 

「は?誰だテメェ!?」

 

「見たことない人だわ。っていうか、武器持ってない?」

 

「というより、あの4人は誰だろう?」

 

エデン「その下着、大人しく持ち主に返してくれれば、痛い目に合わせない。が、返さないというなら、力ずくで返すだけだ。」

 

「ハッ!見た目からしてヒョロヒョロな奴で、今どき見た事ねぇものなんかで、屈すると思ったか!!」

 

 

あー、此奴あれだ。一度死に目を見ないと分からねえ奴だな。

 

 

エデン「忠告はしたぞ。言っておくが、死んだとしても、僕は知らないからな。」

 

「やってみろ!!」

 

エデン「『兵長』!『変身』!!!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

なんか久々だな、エミヤの格好になるのって。

 

 

「あ、あれって、エミヤの格好!?」

 

「マジで!?しかもここ市街地なのに、普通に武器出してるぞ!?」

 

「テメェ!?一体何者だ!?」

 

エデン「…………通りすがりのゲーマーライダーだ、覚えておけ!!」

 

 

【STAGE SELECT!!】

 

 

-無限の剣製-

 

 

そして久々のエミヤ式『無限の剣製(アンミリテッド・ブレイド・ワークス)』のステージを選んだ瞬間、その男は滅茶苦茶戸惑う。

 

 

「おいおい!?なんだここは!?」

 

エデン「いい声で啼けよ?行くぞ、変質者!!」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-Undertaleの世界-

 

 

盾子side

 

 

……………暇。というか絶望的に暇過ぎる。

 

 

フラウィー「あーもー、やっぱり邪魔になるんじゃないのこれ?ってか盾子?何ごろごろしてるの?」

 

盾子「暇ぁ………。」

 

フラウィー「暇なら、これをどうにかしてよね?あのアスト・オルタの姉『大和』を持って帰ったのはいいけど、その後如何するんだよ?」

 

 

あー、確かアスト・オルタに姉の遺体はグールどもにあげたって嘘ついて、持って帰っちゃったんだっけ?

まぁご要望通り生き返らせたけど、今はコールドスリープ状態だし、けど邪魔だしなぁ………。

 

 

盾子「そもそも、彼奴が何かしてくれれば、暇つぶしになるんだけど、どうもいないんだよね。家にも。」

 

フラウィー「は?またゲームに行ってるの?どんだけお気楽なのガルッチ達って。ホントにやっちゃうよ!?」

 

盾子「とは言ったものの、まだ準備すらやってないもんね~。」

 

 

あー、暇だ。暇すぎて、絶望的に死んじゃう………。

 

 

盾子「…………フラウィー。」

 

フラウィー「?」

 

盾子「セックスしない?」

 

フラウィー「ド直球で言ってきたな!?というか僕、花だよ!?人間と花って、構造上全く違うじゃん!!!」

 

盾子「いやいや、自慢の触手があるでしょ?それで犯せばいいじゃん。」

 

フラウィー「いやいや、触手じゃ無いから!!っていうか触手ないからね!?」

 

 

何それ、絶望的につまんない………。

 

 

盾子「あーあ、私が触手を召喚できたらなぁ…………。」

 

フラウィー「ホントに読めない女だなぁ……………。っていうかガルッチ達、まだ来ないの………?」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-アークスシップ 市街地-

 

 

エデンside

 

 

「ありがとう御座います!下着を取り返してくれて!!………やり方が、あれだけど。」

 

 

女性がチラ見したとこを見ると、原型をとどめていないほどグチャグチャな死体になっていて、とてもじゃないが、いや絶対生きてるとは思えない。

これで生きていたら、恐ろしいわ。

 

 

エデン「そういえば、お土産買いたいんですが、何処に行けばいいんですか?」

 

「あそこでお土産ショップがあるよ。」

 

フラン「ありがとう御座います!!お兄ちゃん、皆の分のお土産買うわよ!!」

 

エデン「出来れば、残しとけよ?他のとこでもお土産買わなきゃダメだから。」

 

イリヤ「はーい!!」

 

 

さてと、お土産買ったら、次の世界はどんなところかなぁ…………。

 

 

 

next episode



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episode138 今度は最初からクライマックス!?

-アメストリス 中央司令部-

 

 

エデンside

 

 

よし到着し─────

 

 

「危ない!!」

 

エデン「What's?」

 

 

って、なんか彼奴出そうとしてる!?おいおいってことはここ、『鋼の錬金術師』の世界かよ!?

何で毎回毎回何かしらの事件に巻き込まれるんだよド畜生!!!

 

 

エデン「無限なる花弁よ、我らを守れ!!熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)!!

 

 

赤い閃光が放たれると同時に、巨大な14枚の花弁と4つの翼が現れて、後ろにいた者達を守った。

 

 

フラン「ちょっとちょっと!?タイミング悪すぎない!?」

 

こいし「あー、あれって確か『フラスコの中の小人(ホムンクルス)』だよね?」

 

ルビー『…………最初からクライマックスって、何処のモモタロスですか?』

 

イリヤ「ジョーク言ってる場合かぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

エデン「こりゃ、あれを使うか…………!エナジーアイテム生成!!『反射』!」

 

 

【反射!】

 

 

反射アイテムを生成し、『熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)』に使うと、極大の赤い閃光が、使用者の元へ帰っていき、そのまま直撃した。

 

 

エデン「………全く、ろくな事にならないなぁ。日頃の行いのせいか?」

 

ルビー『多分それだと思います………。』

 

「って、お前ガルッチか!?」

 

エデン「ようエドワード、久しぶりだな。」

 

エドワード「久しぶりじゃねえよ!!今まで一体何処にほっつき歩いてたんだ!?こっちは滅茶苦茶やばい事態になってたってのによ!!」

 

エデン「いや、こっちだって事情があったんだ。下手したら滅んでたし。」

 

エドワード「こっちが滅ぶわ!!実際、ホントに滅んだからな!?」

 

フラン「言い合いは置いといて、まずはあれをどうにかしないと。」

 

 

そうだった、あの様子だと赤い『賢者の石』を使ってたんだよな………。んじゃ、あれをやるか。

 

 

エデン「エドワード、下がってろ。神様気取りの雑種を、本物の神の天罰を与えるから。」

 

エドワード「いや待て、彼奴はバリアみたいなものがあるせいで、攻撃が効かないぞ!」

 

エデン「要は、そいつをぶっ壊せるほどの威力を出せばいいって話なんだろ?なら、簡単さ。フラン、行けるか?」

 

フラン「ええ、任せて。」

 

「ちょ、ちょっといいか?あれを、破れるって言うのか?」

 

フラン「破れるよ。…………ロックオン。」

 

 

フランは右手を突き出し、ホムンクルスの方を見る。

 

 

「…………何をする気だ?」

 

フラン「……………砕け、『バリア』。」

 

 

『ピシッ!』

 

 

「!?」

 

フラン「あなたが守ってるものなんて、私からしたらおもちゃみたいなものよ。『キュッとしてドカーン(ゲット・アンド・ブレイクダウン)』!」

 

 

握りしめたと同時に、奴が張っていたバリアが破られた。

 

 

「我が守りが、破られただと?神である、この私が?」

 

エデン「神?賢者の石で、神様だって?滑稽だな、雑種。たかが他人の命を複数持ったところで、神になれると思ったか?

 

 

精々貴様がなれたのは、『偽神』という者だ。」

 

エドワード「ガルッチ?」

 

「………何者だ、そこまで言うのならば、お前は何者なのだ!!」

 

エデン「第5代目創造王神、『ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン』。

 

 

あらゆる全てを作り出す、神だ!!!

 

「神…………だと!?」

 

エドワード「…………説明してくれるよな、ガルッチ。」

 

エデン「ある程度、説明してやるよ。」

 

 

兎に角今は、あの神様気取りの野郎をぶっ潰すとするか。まぁ、言い換えれば八つ当たりだけどね。毎回事件に巻き込まれて苛立ってたし、丁度いいサンドバッグが欲しかったからね。

 

 

「…………彼、一体何者?エデンなのか、ガルッチなのか、分かんないんだが………。」

 

フラン「お兄ちゃんはエデンでも、ガルッチでも合ってるよ。というかどっちも本名。私はフラン。お兄ちゃんの妻よ。この子がこいしちゃんで、こっちがイリヤちゃん。皆お兄ちゃんの妻なの。」

 

「重婚って…………。」

 

ルビー『まぁ、私が後押ししてこうなりましたからね。』

 

「って、なんだその棒!?喋るのか!?ってか、どういう仕組みで動いているんだ!?」

 

「と、父さん。落ち着いて?」

 

こいし「とりあえず、あの二人の様子を……………っていってもあれは、すぐに終わりそうだけどね。」

 

『え?』

 

 

エドワード「ガルッチ!!決めろ!!」

 

 

【Knockout Fighter!】

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ノックアウトクリティカルスマッシュ!!

 

 

エデン「吹っ飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

 

『ガツン!!!!』

 

 

【会心の一発!!】

 

 

ウボアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

アッパーに直撃したホムンクルスは、空高く吹き飛ばされていく。しばらくすると、ホムンクルスが勢いよく落ちてきて、そのまま溝打ちする。

 

 

『バコンッ!!』

 

 

【急所の一撃!!】

 

 

「オゴッ!?」

 

エデン「そういえば、貴様…………。賢者の石で神になったんだって?」

 

エドワード「此奴が言うには、そうらしいぞ。」

 

エデン「そうか…………。賢者の石で、ねぇ…………。」

 

 

なるほどなるほど、んじゃあ此奴の末路は決まったな。

 

 

「!? な、何だ!?か、体が…………!?」

 

エデン「今貴様は、賢者の石そのものにさせようとしてるんだ。精神も、魂も、何もかも全部、賢者の石に変えさせてるんだ。」

 

『ふぁ!?』

 

フラン「うわぁ、お兄ちゃん…………。遂に石化するように………。」

 

エデン「なんか勘違いしてるけど、あくまで敵限定だからね!?」

 

「あ………あぁぁぁぁぁ…………………。」

 

エデン「ホムンクルス。君の次の台詞は、『やめて、それだけはやめて』と懇願する。」

 

「やめて…………、どうかそれだけはやめて…………!Σ(°д°)ハッ」

 

エデン「『だが断る』。貴様は超えてはならない領域を超えてしまった。故に、他の神々の代わりに、僕が裁きを下す!

 

 

貴様の存在そのものを、賢者の石に変えてやる!!」

 

エドワード「うわぁ、えげつねぇ………。何気にそれはえげつねぇな………。」

 

「存在自体を賢者の石って…………。」

 

ルビー『…………怒りレベルって、大体どの辺りなんでしょうか?』

 

イリヤ「うーん…………。Lv7?」

 

こいフラ「「マジで!?」」

 

 

…………ぶっちゃけ、怒りレベルなんてもう忘れちゃったよ。

 

 

「た、頼む!!止めてくれ!!私は、私は知りたかったのだ!!この世の全てが!!」

 

エデン「知りたかった?そんなくだらない理由で、人々の命を賢者の石に変えた貴様が?巫山戯るな!!

 

 

知りたいなら、神にならなくてもいいだろ!!この世の全てを知りたいなら、もっと他にいい方法があったはずだ!!

それも分からねえ貴様は、賢者の石そのものになり、一生後悔し続けろ!!!

 

 

永遠にだ!!!!

 

 

ホムンクルスの悲痛な叫びを上げながら、体ごと賢者の石と化した。

 

 

エドワード「…………賢者の石で神になろうとしたホムンクルスが、賢者の石と成り果てるとはな。」

 

エデン「………これ、砕いてお土産にしようかな?」

 

エドワード「いや仮にも賢者の石だぞ?それより、説明してくれ。」

 

エデン「はいはい。まずは、何処から──────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─すんません、ここら辺りは全カットさせて貰います………。m(_ _)mマジですんません─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エドワード「んで、もう行くのか?もう少しゆっくりしていけばいいのに。」

 

 

あの後、説明した後、エドワードの腕、アルフォンスの肉体、イズミさんには失った臓器を作り出し、別れを告げようとしていた。

 

 

エデン「そうしたいのは山々だけど、次に………ふあぁ~…………。」

 

フラン「あらら、眠くなっちゃったかな?」

 

イズミ「やっぱり泊まった方が………。」

 

エデン「気にしないでください。おそらく次の世界で、泊まると思うので………。」ウツラウツラ

 

こいし「あー、そろそろ行かないと。」

 

イリヤ「それじゃ、皆さん。バイバイ!」

 

 

こうして、エドワード達と別れを告げ、次の世界へと向かった。

 

 

next episode



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episode139 旅館にて………

-旅館-

 

 

次の世界に到着したと同時に、泊まるところを探していたエデン達だが、到着した先が『旅館』だった。

 

 

エデン「…………ご都合主義ェ。」

 

ルビー『まぁまぁ、いいじゃ無いですか。ガルッチさん、随分お疲れなようですし。』

 

エデン「肉体創造するのは初めてだったし、何より消費が激しいし………。再生はともかく、肉体創造は無理だわ。」

 

イリヤ「そういえば、難なく創造出来たのって、今のところ武器や防具だけだよね………。」

 

フラン「まぁ、とりあえず旅館に入ろ?」

 

 

そう言われ、4人は旅館の中に入っていく。そこでチェックインし、案内人について行こうとしたとき、4人はジト目をしていた。

 

 

言峰「では、私に付いてきなさい。」

 

エデン「言峰ェ………。」

 

フラン「ここで働いていたのは想定外ね…………。」

 

こいし「というか言峰さん、ここで働いてたの?」

 

言峰「無論だ。いくら無の神がいなくなったとしても、私は君達を見守るのが、私の役割だからな。」

 

イリヤ「ちょっとちょっと、仮にも貴方神父でしょ?大丈夫なのそれ?」

 

言峰「安心したまえ。娘が代わりに教会を任せてある。まぁ、言い方はあれだがな。」

 

エデン「性格異常すぎるだろあの子。というか、最近じゃ『アンリマユ』をサーヴァントとして召喚してるだろ?教会が悪霊を呼び出していいのか?」

 

言峰「まぁいいのではないか?それと、八雲紫から伝言だが………。」

 

フラン「?」

 

言峰「何でも両儀零が、この旅館で泊まっていて、君達を待っているらしい。特にガルッチ、君に用があるらしいぞ?」

 

 

そう言われ、泊まる部屋に到着し、フラン達はその中に入り、エデンは一番奥の部屋に連れてこられた。

 

 

言峰「ここが、零がいる部屋だ。では、また何処かで会おう。」

 

 

言峰は去り、エデンはその中へと入っていった。

 

 

エデンside

 

 

中に入ると、そこには浴衣を着込んでいる零が、座布団に座っていた。見たところ、温泉に入った後のように見えるけど、ここ温泉あったのか………。

 

 

零「おやおや、ご無沙汰……………って、何で隠れてるんですか?」

 

エデン「すまない、あれ以来………少々君に苦手意識が…………。」

 

零「(意外と根に持つタイプだったのかぁ…………。)とりあえず、此方に来て下さい。」

 

エデン「りょ、了解………。」

 

 

駄目だぁ………、色々と気まずすぎる……………。とりあえず、従っておこう…………。

 

 

零「見たところ、3人を連れて旅行しているようですね。それに、出会った時よりもマシになってますしね。」

 

エデン「お陰様でな…………。全く、もう少し考えて欲しいな………。下手したら、君が出した偽の映像よりも残酷なものになっていたことになっていたんだぞ?」

 

零「ほうほう、たとえば何か?」

 

エデン「…………二つの夢を見たんだ。一つは、僕が狂い、大切なものだけでなく、無関係な人々を殺し尽くし、平行世界に渡る夢。

 

 

もう一つは、全てを捨てた夢。この意味は、分かるか?」

 

零「……………なるほど、思ってた以上に僕は危険な賭けを踏んでいたと言うわけですね。」

 

エデン「リリカにも言われちゃ、あの二つのどっちかに転んでもおかしくなかったぞ?だがまぁ、問題なのが前者の夢の内容。

 

 

隠居が終わった爺さんから聞いた話だと、狂った僕が平行世界を渡っている。つまりは、何処かの世界で、その僕は殺戮を起こしていると言うことだ。」

 

零「……………メンタル脆くないですか?ガルッチ様………いえ、今はアルカディア様でいいでしょうか?」

 

エデン「どっちでもいい。つうか、メンタル脆いのは自覚してるし、ホラー全般苦手だし…………。というか風龍さんもホラー苦手だしね。」

 

零「そ、そうですか…………。というより、ロードさんって今も生きてたんですね…………。これは読めなかった…………。」

 

エデン「爺さんも出会ってたのかよ!?

 

 

ホントに零って、どれぐらい生きているんだって思っちゃうんだが…………。いや、転生してるから、生前の方が気になるところだ…………。

 

 

零「っと、前置きはいいとして、そろそろ本題に入りましょう。」

 

エデン「君の目的は知ってる。僕が持ってるカプセルでしょ?」

 

 

僕が取り出したのは、『サンズ』と描かれたカプセルだった。

 

 

零「まぁ、そうですね。しかし、驚きました。貴方様がそのカプセルを使っていたとは…………。」

 

エデン「事の発端は、フレディ達がいる幻想郷にいた『ウルトラマンヒカリ』からくれたものなんだ。多分、君が持ってる奴と、僕が持ってる奴とじゃ、全くの別物かもしれない。」

 

零「ウルトラマンヒカリですか…………。」

 

エデン「まぁ、確かにこれを使うだけでも結構辛いし、実際禊とフュージョンライズしただけで、3ヶ月ぐらいばったり倒れたからね。」

 

零「何故使ったんですか…………。」

 

エデン「決断。それと同時に、僕の精神に蝕んでた何かを、殺させること。結構命がけだったが、どうにかクリアしたしね。」

 

零「何かって?」

 

エデン「………もう一人の僕『ガルッチ』の仇相手。彼方の僕は、既に大切なものだけでなく、居場所すら失った、本来あるべき僕。

 

 

ぶっちゃけあっちの方が、ちゃんとフラン()()結婚しているからね。」

 

零「本来のエデン様、ですか…………。本当のこと言って、その人だけ全く会えないんですよね………。」

 

エデン「止めとけ。いくら君でも、邪魔されたら殺されるだけだから、あまり関わらない方がいい。一応言うが、これ警告だからね?」

 

零「わ、分かりました…………。分かりましたから、あまり目で訴えないでください…………。っていうか、鎖骨部分の目が、滅茶苦茶僕を見てるんですけど!?って、右目如何したァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

気付くの遅!?というか、皆気付かなすぎじゃね!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─少女冷静中─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「…………はぁ、風龍さんのターンだと、どうも調子がおかしくなりそうです。」

 

エデン「まぁ、仕方ないよ。とりあえず、このカプセルは返すよ。」

 

零「おや、そんな早く返していいんですか?」

 

エデン「構わない。というか、滅多なことがない限りは使わないってはいったけど、またああなるぐらいなら、君に返した方がいいかもしれないな。元より、此もじゃないか?君のカプセルって。」

 

 

サンズのカプセルを返し、今度はヴァルハラとTOAAのカプセルを取り出す。が、零はそのカプセルをジーッと見つめていた。

 

 

エデン「どした?」

 

零「あの、そのカプセル…………、見たことないんですが…………。」

 

エデン「What's?これ、君のじゃないの?」

 

零「違う。『闇創造王神』と戦ってたときのカプセルは、そんなのじゃなかった。」

 

 

マジかよ。じゃあ、このカプセルは…………最初から僕のだって言うのか…………。

 

 

零「…………貴方が何処でそれを手に入れたかは聞きませんが、いずれにせよ、貴方が持っていた方がいいですよ。」

 

エデン「…………分かった。そうさせていただく。」

 

 

その後、雑談し続け、遂に商品の話をし始めた。やっぱり商人だよねぇ………。というか、なんかR-18の道具やら薬やら進めてる気がするが、気のせいかな?

ん?ちょっと待て?

 

 

エデン「なぁ、一ついいか?」

 

零「はい、何でしょう?」

 

エデン「その、『スキルを消す薬』とかないか?」

 

零「いきなりですね。あるのはありますが、何故に?」

 

エデン「そうだね。理由を言えば、このスキルのせいだ。愛人関係が出来やすい理由を探して探しまくった結果、こんなのが見つかったんだ。」

 

 

『テンプテーション・フェロモン:EX』

 

 

まさか、隠れスキルがあったとは気が付かなかったよ。しかも此、高確率で女性に魅了し、自分のものにさせてしまう程強力なスキルだった。

しかも、何気に『女祝の相』のスキルの噛み合わせ抜群だし、案外此が一番愛人関係を生み出しやすい原因かもしれないな。

 

 

零「あー、固有スキルっぽいですが、あの薬でしたら消せますね。それで、そちらの方は?」

 

エデン「そうだな………。これで手を打たないか?」

 

 

そう言い、水色の波状から、あるものを取り出した。かつて、オンスロート・ソウルが使ってたボトルとベルトだった。

 

 

零「それは?」

 

エデン「ある奴が使っていたベルトとボトルだ。これを使えば、『仮面ライダービルド』というのに変身出来るらしい。」

 

零「仮面ライダービルド………ですか………。」

 

エデン「まぁ、僕の予想だと、何時か君はこれを使う日が来ると思うし、何より頭が良いからね。なら、僕が使うよりかは君が持って、使ってくれた方が良いと思う。」

 

零「………分かりました。では、此が貴方が求めた薬です。」

 

 

僕はベルトとボトルを、零は『スキルを消す薬』と交換した。

 

 

『BestMatch!』

 

 

零「!? 何今の!?」

 

エデン「………主として、選ばれたっぽいね。喜べ少女よ。君は新たな力を手に入れたぞ。」

 

零「何故言峰風に?」

 

エデン「さてと、欲しかったものが手に入ったし、そろそろ戻ろうかな………。それと……………あまり、無茶するなよ、零。

 

 

苦手意識があるとは言え、僕は君のことが心配だ………。一瞬だが、何かを抱え込んでるように見えたから………。」

 

零「………馬鹿言わないでください。エデン様じゃあるまいし。」

 

エデン「…………まっ、大丈夫ならいいが、僕みたいになるんじゃないぞ。こっちは再スタートラインに来たばかりだから。

 

 

あと言わせて貰うが、これ以上抱えると、僕以上に危険な事になるから、気を付けてね。

 

 

それだけ言い伝えた後、僕は零の部屋から出て、自分が泊まる部屋に向かった。

零に、幸あれ………。

 

 

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episode140 愛しい人と一緒に………

-旅館 男湯-

 

 

エデンが部屋に戻った後、フラン達がお風呂に入りに行こうと提案され、お風呂セットを持って4人共部屋から出た。

その後、男湯と女湯があり、そこで再びフラン達と別れた。

 

 

エデン「しかしまぁ、零がこの旅館にいたとはなぁ………。商人としてはいいけど、何かなぁ……。何処か抜けてるって言うか、何というか………。

 

 

いや考えても仕方ないか、今はゆっくりしよう………。じゃないと、流石に身が持たねえ……。ただでさえ、肉体創造とかしたせいで、疲労が溜まってるし…………。」

 

 

そんな独り言を言いながら、服を脱ぎ、タオルを持って浴場に入る。中は広々としていて、風呂も幾つか存在していた。

そのどれかに入る前に、エデンはシャワーを浴びることにした。

 

 

エデン「(結構広いな………。しかも種類も多いし、どれに入ろうか、悩んじゃうな………。)」

 

イフ『ガルッチ、少し警戒しておけ。』

 

エデン「(如何した?)」

 

イフ『どうやらヤらしい目で君を見ている男が、チラホラいるぞ?』

 

エデン「(おいおい、仮にも男なのに欲情してるとか、頭おかしいんじゃないの?)」

 

イフ『だが、彼方からしたら、君は間違えて男湯に入った魅力的な女性だと思うぞ?』

 

エデン「(そりゃないよ…………。)」

 

イフ『一番危険なのが、あの男だ。』

 

 

イフが向く方を、エデンが心眼を使って見ると、筋肉質な男がヤらしい目でエデンを見つめていた。

 

 

エデン「(ホントに一番いやなタイプだ………。)」

 

イフ『ああ。特に、あの男だが、洗脳魔術に特化している。何かしらの方法で、君を洗脳させ、自分好みに変えさせるつもりだ。』

 

エデン「(…………なぁイフ。)」

 

イフ『?』

 

エデン「(自分自身を洗脳させるって事はできるか?)」

 

イフ『…………できなくはないが、内容によるぞ?』

 

 

イフとの会話をしている内に、その男がエデンに近づき、肩に添えた。

 

 

「ねぇ君、女湯と間違えていないか?」

 

エデン「………間違えていませんよ。僕、男ですし。」

 

「そうかい?でも他の人は、君のこと見ているよ?女の子が入ってきたって。」

 

エデン「………親子さんだって居るんじゃないですか?」

 

「でもね、とてもじゃないけど、君は男に見えないと思うよ?連れてってあげようか、女湯の所に。」

 

エデン「……………。」

 

「(俺の女になれ。)」

 

エデン「…………断る、洗脳術士。」

 

「!?」

 

 

予想外だったのか、男はエデンを見ている。それと同時に、激痛が走り、前屈みになる。

 

 

エデン「残念だが、僕は既に洗脳されていてね。君が使う洗脳より、こっちの方が強かったようだ。」

 

「な、何ぃ!?そんな、馬鹿なことは!」

 

エデン「あるんだよ、現にここにいるじゃないか。」

 

「そんなはずはない………!!俺の洗脳は完璧だった…………!俺の女達もそうだ!!なのに何故!?」

 

エデン「…………決まってるだろ?自分自身を『洗脳』出来るんだよ。」

 

「自分自身を!?」

 

エデン「内容はこうだ。『欲のために洗脳させる者に、洗脳されるな』というものでな。さて、どうやら外にも温泉があったな。そこへ行くとするか。」

 

 

そう言い、エデンはすぐに立ち去ろうとする。男はすぐに追いかけようとするも、何かに掴まれてしまった。

 

 

「何だ!」

 

「なぁあんた、いい体してるな………。」

 

「は?おい、何を言ってるんだ?」

 

「兄ちゃん良い体してるな。どうだ、俺とスケベしようや。」

 

「!? お、おい!?何処触って!?」

 

 

その後、洗脳術士の男の最期を見た者は……………いなかったという………。

 

 

 

 

-旅館 露天風呂-

 

 

エデンside

 

 

ふう、スッとしたぜ。とは言え、なかなかの洗脳技術だったな。まぁ、我が物にしたから、使うときは是非活用するとしますか。

 

 

…………まぁ、しばらくは戻れそうにないけどね。(どうやら従業員が来たようだし、適当に処理している頃だろうな。)

 

 

ってか、だだっ広いな………、ここの露天風呂………。にもかかわらず、人が全く居ないし!!けど、何だろうな、このデジャブ感。

…………んで、何だこの看板?

 

 

『喜べガルッチ、君と彼女達の為の空間を作っておいたぞ。本来ならば、ここに大勢の者がいるが、君と彼女達以外の者だけ人払い魔術に利くようにしてある。

 

 

存分にヤり合いたまえ。

 

 

by.麻婆神父』

 

 

言峰ェ…………。まぁ、感謝するよ。ってか、ここ混浴なんだな………。

 

 

フラン「あ、お兄ちゃん!待ってたよ~!」

 

エデン「先に入ってたんだ、3人とも。」

 

イリヤ「言峰ェ…………、暗躍しすぎでしょ…………。」

 

こいし「まぁまぁ、お陰で4人でお風呂に入れるんだし。」

 

エデン「………そうだな。」

 

 

僕はゆっくりと浸かり、3人に寄り添った。

 

 

エデン「そういえば、こうして4人一緒に居ることは、何だか久々だね………。」

 

フラン「確かに、今までずっと4人で一緒にいるなんて、あまりなかったかも………。」

 

こいし「殆ど、お兄ちゃんに関係する人や、愛人達と一緒に居ることがあったし………。」

 

イリヤ「というか、お兄ちゃんが強くなるためとかいって、勝手に何処かに行っちゃったりしてたし…………。」

 

エデン「申し訳ない…………。いやほんとにごめん………。」

 

 

でもまぁ、ホントに4人一緒は最近なかったもんなぁ…………。

 

 

フラン「…………でもね、実は私…………不安だったの。」

 

こいし「何が?」

 

フラン「お兄ちゃん、何時か私達のこと捨てられちゃうのかなって…………。」

 

エデン「…………。」

 

こいし「…………フランちゃんも?」

 

フラン「私もって、こいしちゃん………、もしかして?」

 

こいし「うん、お兄ちゃんに忘れられちゃうんじゃないかって…………。それだけじゃない、フランちゃんもイリヤちゃんも、もう私のこと、見てくれなくなるのかなって…………。」

 

イリヤ「私もよ………。」

 

 

…………どうやら、知らず知らずに、すれ違うようになってきてたんだね。4人一緒にいられなくなってたせいで、僕達の気持ちが、欠け始めていたのかな…………?

でも思ったんだが、愛人に関しては如何なんだろ?

 

 

フラン「本当のこと言うと、もうお兄ちゃんには、愛人作って欲しくないの………。」

 

 

……………やっぱり、気にしていたのか。愛人と一緒に居ることが…………。

 

 

こいし「お兄ちゃん、本当のこというと、ね?ずっと嫉妬してたの…………。他の女の子達に取られるところを見ると、凄く…………辛かった………。」

 

イリヤ「最初はまだ良かったんだけど、知らないうちに離れて行ってるんじゃないかって…………、そう思ってたら……………。」

 

エデン「……………………。」

 

フラン「…………何も、言わないんだね。お兄ちゃん………。」

 

エデン「僕はさ、あの時リリカや零に言われて以来、ずっと思っていたんだ………。『本当にこれでいいのかな…………。フラン達は、もう僕のこと必要としていないのかな…………。』そう思っていたら、だんだん信じ切る事が出来なくなってしまったんだ………。」

 

3人「「「え?」」」

 

エデン「別れたくない、離れたくない。けど、どうすればいいのか…………。返答次第では、取り返しのつかないことになりかねない…………。

 

 

そしていつの間にか、その決断から逃げ続けていた…………。」

 

フラン「……………。」

 

 

もし此が、エンリが言ってた『自分自身の運命を変える決断』だというのなら…………、僕は如何する?どうすればいい?

 

 

ルビー『皆さん、どうやら相当な悩みをお持ちですね。』

 

イリヤ「何?ルビー。」

 

ルビー『まぁ今まで長い付き合いでしたし、何時かこうなるんじゃないかと思いましたが………、丁度いいですね。

 

 

ガルッチさん、一つお聞きします。貴方の持つ刃は、何のためにありますか?』

 

エデン「何のために…………、それは─────」

 

ルビー『誰か、ですよね。その誰かとは、家族のことでしょうね。』

 

エデン「…………。」

 

ルビー『でしたら、ここで聞きます。

 

 

あなたは今、絶体絶命の危機に陥っています。それも、4つの檻に閉ざされている、大切な人がいます。

 

 

3人の妻、過去の親友であり恋人とその恋人達、義理の姉と友人達、そして多くの愛人達。

 

 

貴方が救えるのは、1()()だけで、他はどう足掻いても救えず、この世を去ってしまいます。

 

 

貴方は、どの檻を選びますか?』

 

 

……………とことん重い質問してきたな、ルビーの奴。例え話にしては、現実味があり過ぎるって。

 

 

要するに、フラン達か未来達、英竜お姉ちゃん達、そして曙や夕立、黒絵を含む愛人達のどれを選ぶかなんだよな……………。

 

 

エデン「…………ルビー、一応聞くが、例え話…………じゃないんだよな?」

 

ルビー『例え話なのですが、もしかして本気にしています?』

 

エデン「…………此でもね。」

 

ルビー『……………そんなに重く考えない方がいいですが、やっぱり気にしますもんね。』

 

エデン「そりゃあ、な。どっちを選んだとしても、選ばれなかった檻の中にいた人は、必ず『死ぬ』からね。過去を変えても、何時かはその選択をせざるを得ない状況に陥っちゃうし…………。

 

 

もしも…………、その逆パターンならば……………。」

 

ルビー『……………なるほど、性根の悪い相手ならやりかねませんね。ですが、それでも選ぶしかありませんよ?』

 

エデン「……………なら、僕は────────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まりがあれば、必ず終わりがある。それが、どんなに残酷な結末が待っていたとしても、受け入れなければならない。決して変えることは、不可能だ。

ならば、僕はこうするしかない。

 

 

ルビー『……………そうですか。それが、貴方の答え、もとい決断ですね?』

 

エデン「…………ああ。」

 

ルビー『……………………分かりました。出来ることなら、こんな選択肢が出て来ないことを、祈るしかないですね。』

 

 

そうだな……………。そんなこんなで、ルビーは立ち去り、再び4人だけの空間になった。

 

 

エデン「……………ごめん、3人とも。」

 

フラン「ううん、私達こそごめん………。お兄ちゃんにとっては、辛い決断なんだって、分かっていたのに……………。」

 

エデン「辛いさ。途轍もなく、この選択は…………。けど、それでも選ぶしかないんだ。1つしか救えないなら…………、どちらを選んでも、犠牲になるぐらいなら──────」

 

イリヤ「ストップお兄ちゃん。それ以上は、言わないで。」

 

エデン「…………分かった。フラン、こいし、イリヤ。こんな僕で、本当にごめん…………。」

 

こいし「……………あーもー、こんな空気我慢出来るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

おい!?こいしがいきなり怒鳴ってきた!?

 

 

こいし「もう、お兄ちゃんといいフランちゃんといい、イリヤちゃんといい!ずっと我慢してたけど、暗くなりすぎ!!」

 

エデン「あ、いや…………まぁ、その…………。(・・;)」

 

こいし「確かに辛いのは分かるよ!聞いたときは私も辛かったよ!?でもね、それはその時の話でしょ!」

 

フラン「そ、そうだけど…………。」

 

イリヤ「で、でもお兄ちゃんは─────」

 

こいし「それでもよ!!お兄ちゃんがどんな選択を選んだって、私は変わるつもりなんてないわよ!!フランちゃんもイリヤちゃんもそうでしょ!?」

 

 

……………こいし。

 

 

フラン「…………そうだったね。こいしちゃんの言う通りね………。」

 

イリヤ「お兄ちゃんの運命に振り回されてばかりだけど、それでもずっと支えていたもんね…………。」

 

こいし「それに、フランちゃんがそんな顔してたら、お兄ちゃんが不安になるでしょ!お兄ちゃんの一番大切な人であり、唯一幸せに出来て、安心させる事が出来るのは、フランちゃんだけなのよ!!!」

 

 

おいおい、1番って…………。

 

 

こいし「そもそも、お兄ちゃんの運命を変えたのは、フランちゃんのお陰だし、フランちゃんが行動を起こさなかったら、ここまで行かなかったんだよ!?

 

 

お兄ちゃんがここまで来れたのも、私でも、イリヤちゃんでも、未来お兄ちゃんでも、愛人達でもなく、フランちゃんなのよ!!」

 

エデン「(あれ?こいしって、こんなキャラだったっけ?)」

 

フラン「た、確かにお兄ちゃんがここまで来れたのは、私かもだけど、私だけじゃ────」

 

こいし「それでもよ!!」

 

エデン「………………こいし、少し落ち着け。」

 

 

やれやれ、よくよく考えたらこれ夜中だよな…………。大声で滅茶苦茶迷惑かけてるんじゃないかって、不安になってくるよ。

 

 

エデン「確かに、僕がここまで来れたのも、変わることが出来たのも、フランのお陰だ。けど、1人だけじゃない。こいし、イリヤ、兄さん、レミリア、さとり、曙、未来、英竜お姉ちゃん、母さん、

ヴァルハラ、リリカ…………。

 

 

多すぎて言い切れないけど、それでも自分自身を変わることが出来たのは皆のお陰だ。けれど、代わりに多くの間違いを犯し続けてきた…………。

多くの罪を背負った。でも、それでも傍にいてくれる人は、ちゃんといた。僕はみんなに感謝してる。

 

 

だから、今度は僕が恩返しする番。今までの分のお返しを、考えないと…………。」

 

フラン「お兄ちゃん………。」

 

エデン「でも、全員に届けるなら、『歌』ぐらいしか、思いつかないな…………。」

 

フラン「ううん、歌でいいよ。お兄ちゃんが歌で伝えたいと思ってるなら、私は聞くわ。」

 

こいし「私も、お兄ちゃんの歌は何度も聞いてるけど、いつでも聞きたい。」

 

イリヤ「それに、皆もお兄ちゃんの歌声を聞きたいって思ってる人もいるし、歌でいいんじゃないかな?」

 

エデン「そうか…………。だったら、決めないとね…………。曲とか色々…………。」

 

 

…………って、その前にリリカとの戦いが先だな。まぁ、それはいいとして………。

 

 

エデン「こいし?」

 

こいし「なぁに?」

 

エデン「何時、僕達はセックスしまくってたの?」

 

 

今更感が半端なかった。というか、凄い疲労感が襲ってきたんだけど………。

 

 

こいし「うーん、わっかんなーい。♡」

 

エデン「こいしの無意識………、侮りすぎた……………。ここまでパワーアップしていたとは…………。」

 

フラン「何で疲労感が来なかったんだろ………。」

 

イリヤ「というか、ホントに何時からやり始めてたんだろ……………。」

 

エデン「…………後で、もう一度しない?今度は、ちゃんと分かるように、いっぱいしないか?」

 

フラン「そうしよう………。」

 

こいし「私の能力は?」

 

3人「「「使わないで!?」」」

 

こいし「(´・ω・`)」

 

 

ショボンとしてるけど、此でも別の意味で精神的に来るからね!?いやほんとに、マジで!!

 

 

こいし「じゃ、じゃあ…………、私がおちんちん生やして、お兄ちゃんを犯すのは?」

 

エデン「あ、それならいいよ。」

 

イリヤ「そこはいいんだ…………。まぁ私も、するけどね。」

 

フラン「だったら、早くあがろ?今にものぼせそうだし…………。」

 

 

そうだった。今更だけど、風呂入ってたの忘れてたよ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というか何回出したの一体!?

 

 

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episode140.5 仇の捜索

今回の話は、エデンがまだ3ヶ月も眠っていたときの、プロトガルッチ達の話です.


-ベイカー家-

 

 

ベロニカ「もう、大丈夫なのジェイソン?」

 

ジェイソン「うん………、一応…………。」

 

 

リリカとの戦いに敗れ、動かなくなっていたジェイソンだったが、助けに来たベロニカが魔力を込め、ジェイソンを復活させた。

 

 

ジェイソン「まさか、逆転されるなんて、思わなかった…………。あの力、ホントのゾンビだったら、確実に殺されていたかもね…………。」

 

ベロニカ「でも残機があるから、まだ大丈夫だよね?」

 

ジェイソン「まぁね。でもあの力はもう喰らいたくない………。『デンジャラスゾンビガシャット』とあれじゃ、相性が悪すぎる………。」

 

ベロニカ「………『フュージョンアップ』ね。相手によっては、天敵にもなり得るかも。」

 

ジェイソン「うん。とりあえず、僕達は退散しよう。後のことは、ガルッチとルシフェル、そしてアスト・オルタに任せよう………。」

 

ベロニカ「それじゃ、ここの場所から出ていかないと。」

 

 

そうして、その場にいたはずのジェイソンとベロニカは姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチside

 

 

ゾイ「あの時は、ホントに助かった………。礼を───」

 

プロトガルッチ「気にするな。少し過去のことを思い出して、君を助けただけだ…………。」

 

 

どうも、ガルッチ…………でいいのかな?あっちの僕は、未来では名前変えたらしいから、あれでいいかな?

今僕は、ゾイという女性を助けて、トレーラーの所に向かっているところです。

 

 

プロトガルッチ「…………あのエヴリンって子、どことなく似ている気がする。」

 

ゾイ「あの子が?」

 

プロトガルッチ「…………うん。僕の妻と、よく似ている。彼女は、孤独だった。能力のせいで、ずっと地下で過ごしていた………。

 

 

彼奴は沢山の友達がいるっていってるけど、実際は独りしかいなかった………。あのエヴリンって子を止めないと、取り返しの付かないことになりかねない…………!!」

 

ゾイ「そのための、トレーラーか?」

 

プロトガルッチ「そんな感じ………。」

 

ゾイ「そういえば、あのエヴリンに何かやられたんだろ?大丈夫なのか?」

 

プロトガルッチ「安心しろ、あれにやられるほど、僕は柔じゃない。って強がったのはいいが、実はよく分からないんだ………。やられても不思議じゃなかったにもかかわらず、気がつけば治ってたんだ。

変だと思わないか?」

 

ゾイ「なんだそれ?」

 

プロトガルッチ「しかも、全く痛みを感じなかったし、前もそうだった………。」

 

 

もう覚えていないけど、あの時大怪我をしていたにも関わらず、傷はいつの間にか治っていた………。フランと一緒に居たときは、こんな事はなかったのに、何で治ったんだ?

 

 

ゾイ「…………確かにそれは変だな。何時からなんだ?」

 

プロトガルッチ「分からない…………。とにかく今は、トレーラーに行こう。」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ダークルシフェルはというと……、彼女の妹のザギとその恋人のはやてと出会っていた。

 

 

ザギ「お姉様………。」

 

ダークルシフェル「まぁまぁ、そう怖い顔で睨まない睨まない。私は戦う意思はないから。」

 

 

ルシフェルは、今までかつてないほどの怖い睨め付けをしているザギをなだめていた。

 

 

ザギ「…………。」

 

ダークルシフェル「まいっか、とりあえず聞くだけ聞いて。ここに来たのはつい最近で、ある人物を探し回ってるの。ガルちゃんから聞いてるとは思うけど………。」

 

ザギ「…………『キャラ』だったか?其奴を探して如何するんだ?」

 

ダークルシフェル「気が早いなぁ………。まず、順を追って説明するね。まずキャラって奴だけど、ガルちゃん。つまり、基本世界にいたガルッチの仇相手なの。まぁ呼び方は、プロトガルッチでいいかな?」

 

はやて「仇?」

 

ダークルシフェル「そう。何が起こったのかは、ガルちゃんに聞かないと分からないけど、彼の妻が殺されたきっかけに、あるナイフの破片を手掛かりに拾って、当てのない旅に出てたの。途中で私を含めた仲間を集めて、その欠片を調べてみると、キャラって奴のナイフの破片だって事が分かったの。」

 

ザギ「…………仮に見つけたとしても、其奴を如何するつもりだ?」

 

ダークルシフェル「殺す。あの時の私なら、彼の仇なんてどうでもよかったけど、彼処まで苦しい思いをしてまで生きている以上、私は最後まで付き合うつもりよ。

 

 

私は、最後の最後まで、彼を見届けたいの。そして手伝える事があるなら、手伝う。あの時英竜が暴走したときも、ダークビーストやスペースビーストを使ってでも人間達を助けた。」

 

ザギ「!?」

 

はやて「なんやて!?」

 

ダークルシフェル「昔の私とは思えないっていうのが、本音だけど、どれも此も、ガルちゃんのお陰で変われたからね。」

 

 

そう言いながら、左手を掲げると、世界が変わった。その世界は、エデンが使っていた固有結界と酷使していた。唯一違うのは、エデンの月は青く光ってるのに対し、赤い月が昇ってること。桜がないことの2つだった。

 

 

ダークルシフェル「さてと、前置きはここまで。ここなら誰も邪魔は出来ない。」

 

ザギ「?」

 

ダークルシフェル「ザギちゃん、あなたがどれぐらい強くなったのか、試してあげる。私の予想だと、今のあなたなら、はやてちゃんが持っていた本の相反したものが手に入るはずよ。確か、『光の書/日天の魔道書』かな?

 

 

それを手に入れば、あのエヴリンって子を止められるはずよ。その力を手にするのに相応しいかどうか、お姉ちゃんが試してあげる!!」

 

 

ルシフェルは黒いセイザブラスターを取り出し、黒いキュータマを付ける。

 

 

『ルシファーキュータマ!』

 

 

『セット!チェンジ!!』

 

 

ザギ「…………はやて、行けるか?」

 

はやて「うん!ザギちゃんは、ウチが守る!!」

 

ザギ「そうか。お姉様、手加減しません!!」

 

ダークルシフェル「手加減なんてしないよ。私は殺すつもりで、ザギちゃん達と戦う。」

 

 

ザギは『ギンガスパーク』を取り出して、ギンガの顔を展開。すると、ウルトラマンギンガのスパークドールズが、ギンガスパークから出て来た。そして、ギンガのスパークドールズの左足の裏をギンガスパークにセットする。

 

 

ウルトライブ!!ウルトラマン!!ギンガ!!

 

 

ダークルシフェル「サタンチェンジ!」

 

 

ルシフェルはトリガーを引くと、戦闘服に変わり、血のような赤く光る剣を持った。

 

 

ダークルシフェル「行くよ、ザギちゃん。はやてちゃん。百合夫婦の絆の力、見せて貰うよ!!」

 

ザギ「百合夫婦!?」

 

はやて「夫婦…………。///」

 

 

ウルティノイド同士(+はやて)との戦いの火蓋が切られた。

 

 

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episode141 エデンVS零 Fusion Rider

-旅館-

 

 

エデンside

 

 

零「って事で、お願いします!」

 

エデン「いきなりだなおい………。(・_・;)」

 

 

温泉から上がり、部屋に戻ったとき、零からいきなり対戦を申し込まれた。しかも力試しという………。

 

 

零「いきなりなのは分かってますが、僕と勝負してください!」

 

エデン「待ってマジで!?流石の僕でも戸惑うよ!?」

 

零「ダメでしょうか?」

 

エデン「いや、駄目って訳じゃないが………。今は無理だ、悪いけど。」

 

零「そうですか…………。でしたら、明日は?」

 

エデン「それなら、何とか出来る。場所は外だけど、戦うステージはこっちが決めておく。それでいいかな?」

 

零「分かりました。」

 

 

そんなこんなで、明日の朝、旅館の外にて、零と戦うことになった……………。

 

 

フラン「………勝てる?」

 

エデン「分からない…………。あっちもフュージョンライズを使ってくるし、最弱こそが最も恐ろしいとも言うからね。」

 

こいし「確かにねぇ…………、相手が相手だから、油断も出来ないもんね。」

 

ルビー『まぁ、ガルッチさんなら余裕勝ちだと思いますが、やるなら徹底的にやらないと勝てない相手なのは、確かですね。』

 

イリヤ「種類的にも、零さんって人の方が多いしね…………。」

 

 

何にせよ、相手が相手だ。どんな戦い方をしてくるのかすら、読めない相手だし、『仮面ライダービルド』の力……………って、ちょっと待て?

 

 

零って、あのベルトとボトルの使い方分かってるのかな?もし分からなかったら、教えようかな?

 

 

 

-朝-

 

 

 

言峰「ってな訳で、両儀零VSエデンとの対決になります。審判は私、時空の賢者の言峰綺礼です。少年少女よ、存分に戦いたまえ。」

 

 

いやまさか、外にポケモンバトル用のステージがあったとは思わなかったよ。そしてここで戦ってもいいのか?

色々とツッコミどころがあるが…………、まぁいいか。

 

 

エデン「んで早速、そのベルトを付けたのか。」

 

零「丁度いいので、使ってみようかと思いましてね。一応使い方も覚えました。」

 

エデン「なら良かった。それじゃあ、始めるか。」

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

零「えーっと、こうやるんだったっけ?」

 

 

零が2つのボトルを振ると、どこからともなく計算式が現れた。オンスロート・ソウルには出てこなかったのに、零で出てくるとは…………。

そしてキャップを回し、両方の穴にそれぞれに差し込んだ。

 

 

Rabbit!Tank!Best Match!!

 

 

それを回すと、謎のパイプが現れ、赤と青の液体がそれぞれのパイプを通っていき、あの時のウサギと戦車のものが形として変わった。

 

 

『Are you Ready?』

 

 

【ガッシャット!】

 

 

エデン「『兵長』!」

 

「「『変身』!」」

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

『鋼のムーンサルト!rabbit!Tank!イェーイ!!』

 

 

僕は英霊エミヤの衣装に、零の姿は赤と青の交差したかのようなものになった。右目は複眼は戦車を模しており、砲身がアンテナ風になっていて、左目は複眼はウサギの横顔を模しており、耳がアンテナ風になっている。

左肩にもウサギの耳のような意匠と砲身のような意匠がありマフラーに見える。

んで右足は、キャタピラ状になっていて、左足はバネが内蔵されているのか………。ってか、あのオンスロート・ソウルもこんな感じの奴に変身していたんだなぁ………。

 

 

零「これが………仮面ライダービルド?」

 

エデン「そ。ボトルは複数あるっぽいから、それをどんな組み合わせで戦うかで、有利な戦いになるらしくてね。」

 

零「まるで、フュージョンライズと似てる気がする。」

 

エデン「あ、そういえばそうだな。」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

-空の原点-

 

 

とりあえず何気なくステージを変えておく。って、戸惑わないんだな…………。まぁいいけど。

 

 

零「それじゃあ、始めましょうか。」

 

エデン「そうだな。『ボーイズライザー』!」

 

零「『ジードライザー』!」

 

 

なるほど、あれが本家のライザーって奴だな。なら、やることは一緒かな?

 

 

「「『融合』!」」

 

 

兵藤一誠のカプセルを…………って、あっちもかよ!?マジかよ………、被っちゃったじゃん………。いやいっかもう、ここまでやっちゃったんだし。

 

 

「「『アイ、ゴー』!」」

 

 

次にヴァーリ・ルシファーを起動させ、ナックルに入れる。あっちは別のカプセルを起動したらしいな。被らなくて良かった…………。

 

 

「「『ヒア、ウィー、ゴー』!!」」

 

 

『『フュージョンライズ!!!』』

 

 

まぁ、ドラゴンなら、ドラゴンのゲームで行くしかないよな!!

 

 

【ガッチョーン………。】

 

 

ドラゴナイトハンターZ!

 

 

【ガッシャット!】

 

 

零「叫べ!竜の咆哮!!ハァッ!!

 

エデン「燃やすぜ!勇気!!融合変身(フュージョントランスフォーム)』!!!

 

 

【ガッチャーン!フュージョンレベルアップ!!】

 

 

一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!

 

 

ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!Z!!

 

 

零「ジィィィーーーーーーード!!!」

 

 

兵藤一誠!タツミ!ウルトラマンジード!ドラクルシオ!!

 

 

兵藤一誠!ヴァーリ・ルシファー!ボーイズライズ!ツインドラゴン!!

 

 

衣装はジークフリートとは変わりないのだが、両腕には赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)、背中には白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)が着いていた。

あっちは………、赤と白の全身鎧を身に纏っている仮面ライダービルドの姿があった……。

 

 

ミスマッチ感があるのは気のせいだろうか?さてと…………。

 

 

エデン「誰なのかは知らないけど、よく見ておけよ。これが僕の戦い方だ。

 

 

さぁ、イカれたパーティーの始まりだ!!

 

零「(あれ?なんかテンション高い気がする…………。)」

 

言峰「では、始め!!!」

 

 

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episode142 目覚めよ、二人の王の力

-空の原点-

 

 

エデン「『『全く…………、予想以上に苦戦を強いられてるな…………。』』」

 

零「『『ここまで長期戦は…………、体力的に厳しいですね…………。』』」

 

 

エデンと零との戦いは、誰もが想像した以上に長期戦と化していた。零がビルドに変身したのか、多少の体力も強化されたものの、途中から逆転、エデンが劣勢と成り果てていた。

 

 

零「『『驚きましたよ…………、闇創造王神との戦いに、使ったはずの力を、長期戦まで持ち込めたんですから……………。』』」

 

エデン「『『ああ……………。青ざめたよ…………、その人が負けた理由が…………、納得いく……………。けど…………、チェックが甘かったな……………!』』」

 

零「『『?』』」

 

エデン「『『…………これを見ている者よ、しかと見るがいい…………。君が創造王神を超えるように……………………。

 

 

俺も、その先を超えよう!!』』」

 

 

エデンの周囲から、これほどのないほどの魔力が溢れかえっていた。恐らくこれを見ている者には感じられないほどの魔力が、エデンから解き放たれていたのだ。

 

 

エデン「『『我に認められし、二人の王。いや、あらゆる全てを司る二人の王よ。どうか………、力を、お貸し下さい!!!』』」

 

 

-???-

 

 

風龍side

 

 

「!?な、なんだ!? エデンの力が…………、一体!?」

 

風龍「…………彼の力、見くびっては駄目ですよ。」

 

「風龍………、いつの間に。」

 

風龍「色々とあるんですよ。」

 

 

ガルッチ、いずれそれを使うと思ったよ。

 

 

風龍「彼にだって切り札があります。それも、闇創造王神とは計り知れないほど、そして、過去や未来、平行世界の最強が束になっても、超えるほどの…………。

 

 

初代全王神ヴァルハラ、TOAA。もしこの二人が、融合したら、どうなると思う?」

 

「ヴァルハラ?しかし彼は、闇創造王神には勝てないはずじゃ──────」

 

風龍「ああ、勝てないさ。本気じゃないならな。

 

「?」

 

風龍「まっ、それでもみんな共通して絶対勝てないのが、ギャグの塊なんだけどね。」

 

「風龍、お前は一体……………。」

 

風龍「……………ただの『異次元の人間』さ。エイリアンマンさんと同じように、僕もまた、作者として、ガルッチ達を見守る者さ。

 

 

さぁ、始まるぞ。ガルッチの、覚醒した姿。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-空の原点-

 

 

エデンside

 

 

【ガッチョーン………。ガッシューン………。】

 

 

とりあえず、このゲーマドライバーΩを外しておこう………。多分このフュージョンには耐えられないはず……………。

 

 

エデン「『『力を、貸してくれ!『融合』!!!』』

 

 

まずは『ヴァルハラ』を起動させ、ナックルに入れる。

 

 

エデン「『『『アイ、ゴー』!!』』

 

 

次に『TOAA』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。そして、それらをスキャンする。

 

 

エデン「『『ヒア、ウィ、ゴォォォォォ!!!!!』』

 

 

『ファイナルフュージョンライズ!!!!!』

 

 

エデン「『『ヤァッ!!!』』」

 

 

ヴァルハラ!!!TOAA!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我、全てを司る王の名の下に!!!!』

 

 

ボーイズライザーから虹色の光が現れ、『アックスカリバー』と似たようなものが形として現れた。

両刃があり、剣にもなれば、両刃斧にもなり、その斧の先端にはカプセルを入れられるような形状があった。

 

 

 

ヴァルハラのカプセルがナックルから飛び出し、そのカプセルを先端に差し込んだ。

 

 

ヴァルハラ!!!

 

 

零「『『い、一体その力は…………!!』』」

 

エデン「『『創造王神の名の下に、全王神ヴァルハラ。TOAA。全身全霊の力、解放して貰う!!

 

 

零!!!しかと見よ!!これが、僕が歩んだ軌跡!!『この世の全ての刃』となった、我が生涯!!!

 

 

何度も地獄を体験し、幾度の絶望を味わい続け、多くの大罪を背負い続け、それでもなお戦い続けた男、『ラーク・バスター・ガルッチ』の軌跡だ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変えるぜ!!!運命!!』』」

 

 

『Eins!!』

 

 

鐘の音が鳴り響き、虹色の羽根が舞い上がっている。

 

 

エデン「『『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』

 

 

『ファイナルボーイズライズ!!!エターナル・オブ・ザ・オールゴッド!!』

 

 

零「『『な、何だ?!何この力?!見たことない!!!』』」

 

 

虹色の粒子が放たれると、僕の衣装が変わった。衣装的には、天空シリーズの色が虹色になっていて、背中には大きな虹色の翼と、それに見合うかのような色のマントが装飾されていた。

髪の色も、それに合わせてあった。

 

 

TOAA『……………待っていたぞ、我々を使ってくれるのを。』

 

ヴァルハラ『ガルッチ、その力は────』

 

エデン「『『(分かってる。3分以内に片付ける。)』』」

 

TOAA『………五代目創造王神よ、最弱に見せつけてやれ。修羅場をくぐり抜けた、お前の力を。』

 

 

無論だ、TOAA。

 

 

エデン「『『行くぞ、闇創造王神を倒した英雄よ。そのフュージョンの時間は、十分か?』』」

 

零「『『そっちこそ、残り時間で決めてやる!!』』」

 

 

sideout

 

 

BGM 『ムゲン魂のテーマ』

 

 

エデンはすぐさま逆手持ちをし、零に近づき攻撃を仕掛ける。だがそれを避け、今度は零の攻撃が始まった。

しかし、当たる直前、零は吹き飛ばされた。避けたときから、既にエデンの攻撃が当たっていたのだ。

 

 

『多重次元屈折現象』を使い、平行の自分が回避した場所を何回も斬りかかっていたのだ。

 

 

零「『『早っ!?』』」

 

エデン「『『まだまだだ!!』』」

 

 

吹き飛ばされた零を追いかけるエデンは、そのまま攻撃を続ける。だが、零もやられっぱなしではなかった。

カウンターと言わんばかりに、特大の攻撃を放つ。そのまま回避はしたものの、ダメージを負ってしまった。

 

 

零「『『負けて、なるものか!!!』』」

 

エデン「『『全く、ホントに最弱とは思えないな。アンリマユか何かかこれ…………。』』」

 

 

体制を立て直し、順手持ちに変え、『アックスモード』に変えた。そのまま突進し、大きく斬りかかる。

 

 

零「『『!?』』」

 

エデン「『『オラァァァァァァァァァ!!!!!』』」

 

 

今度は振り上げて、もう一度ダメージを負わせる。

 

 

零「『『負けるかぁぁぁぁぁ!!!』』」

 

 

『ブシャァァァ!!』

 

 

エデン「『『チッ!だったら!』』」

 

 

『Eins!!Zwei!!』

 

 

エデン「『『『ツヴァイ・ゼルレッチ』!!!』』」

 

 

振り落とすと同時に、零の後ろにも斧の残像が現れ、そのまま叩き切った。

 

 

エデン「『『『神速・閃光斬』!!!』』」

 

 

多数の技を使いながら、零を再び劣勢へと戻した。

 

 

-???-

 

 

風龍side

 

 

「(°д°)」

 

風龍「こ、こりゃやばいな…………。ここまで、動けたなんて……………。」

 

 

うん、これは想像以上かもしれない…………。多分TOAAも、ポカーンとして見ているに違いない………。

 

 

「ふ、風龍。これが、エデンの?」

 

風龍「ええ、これがガルッチの力。ですが、あのフュージョンの事ですが、最終形態だと思ってませんか?」

 

「え?」

 

風龍「あれでも、中間形態です。」

 

何ィィィィィィィィィ!!!!!!!!

 

風龍「もう一人、認められない限り、真の黒幕を倒せないかもしれませんからね。」

 

「真の黒幕?風龍、君はそれを知ってるのか!?」

 

風龍「ええ。ですが、現状は教えられません。ただ、言うなれば、彼の者こそが、闇創造王神を生み出した愚か者、と言うべきでしょう。

 

 

それでは、神皇帝様。」

 

 

まぁ、彼を認めるには、相当骨が折れるぞ、ガルッチ。それに認められたら…………、まぁそれはガルッチ次第だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風龍「そうだろ?闇創造王神。」

 

闇創造王神「バレてたか。やっぱり、君にはどうもバレちゃうみたいだね。」

 

風龍「そりゃあそうさ。でも、さすがにその姿は駄目だろ?もしガルッチが困惑したら如何する?」

 

闇創造王神「大丈夫、彼と僕とは別人。雰囲気も違うから、大丈夫だよ。」

 

風龍「いや、そうだが…………。まぁいいか。」

 

闇創造王神「それじゃ僕は、あの城に戻ってる。じゃあね。」

 

 

闇創造王神は、僕の目の前から消えた。やれやれ、あっちもあっちで、大変だろうな。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-空の原点-

 

 

零とエデンは、お互いに攻撃している内に、ついに限界を迎えようとしていた。

 

 

零「『『はぁ…………、はぁ……………。』』」

 

エデン「『『そろそろ、3分になりそうか…………。』』」

 

零「『『だったら、これで決める!!!』』」

 

エデン「『『フィニッシュは、必殺技で…………!!』』」

 

 

『解放せよ!!時空最強の技!!』

 

 

『Eins!!Zwei!!Drei!!!』

 

 

零の両腕が赤く光り、エデンは3回ほどかざした後に剣に持ち替え、構えていた。勝負は、一瞬だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「『『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』』」

 

エデン「『『輝け、これが我が軌跡!!『全ての永遠に約束された軌跡の光(エクスカリバー・メモリアス)』!!!!!!!!!!!』』」

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-旅館 外-

 

 

言峰「…………両者、引き分け。」

 

 

これを見ていた皆は、今までかつてないほどのずっこけをかました。何しろエデンと零は、お互いの技に直撃していて、そのまま倒れ込んだのだ。

 

 

零「ひ、引き分けって…………。」

 

エデン「うへぇぇぇ…………、しんどい…………。これリリカと戦ったら、同じ結果になりそうな気がする…………。」

 

零「…………一つ、いいですか?」

 

エデン「?」

 

零「何故、ムテキガシャット使わなかったんですか?それがあったら、この勝負は、貴方が勝ったはずです…………。」

 

エデン「……………次元が違うの。多分今まで通り使ったら、『ゲーマドライバーΩ』と『アルティメットムテキガシャット』は、ぶっ壊れると思うからね……………。どっちにしろ、引き分けにしか持ち込めなかった……………。」

 

零「そうですか…………。」

 

エデン「それに、だ……………。よかったのか、そのフュージョン使って。」

 

零「どう言う、意味ですか?」

 

エデン「今の戦いで、そのフュージョンの能力を『覚え』ちゃった。再現しようと思えば、そうする事も、出来ちゃうかもしれない…………。」

 

零「!?」

 

エデン「冗談、冗談だよ。覚えたからって、技量不足で再現し辛いし、何より理不尽極まりないしね……………。」

 

零「驚かさないでください……………。」

 

エデン「まぁ、闇創造王神に勝った理由は、納得したよ…………。そりゃあんな力使ったら、流石に同情するわ、其奴に…………。」

 

零「貴方が使ったら、多分終わってましたね。」

 

エデン「使わん。君の切り札は、君のものだし、僕の切り札は、僕自身で決める。真の切り札は、まだ持ってるからね。」

 

零「あれより!?

 

エデン「……………まあね。と、とりあえず、『歌』で癒すか。」

 

零「歌で?」

 

 

エデンは、さとりとこいしが歌っていた曲『夢一夜』を歌い始めた。その歌は、とても綺麗で、癒されるかのような歌声を放っていた。

 

 

が、零はすぐさま異変を感じ、体を調べると、今まで受けた傷が治っていた。癒されるのではなく、本当に『癒し』ていて、エデンの傷も治っていった。

 

 

エデン「………ふぅ。使ってみたが、案外強力だな。この『神話スタンド』。」

 

零「え?あれが!?」

 

エデン「そう。実はこの右眼の虹色の瞳、スタンドなんだ。『エモーショナル・シング』、それがスタンド名ってわけ。」

 

零「それが、ですか…………。」

 

エデン「…………さて、立てるか?今日はもう少し泊まり込みした方がいいかもしれない。お互い、あの戦いで疲労感半端ないしね………。詫びとして、なんか作ってあげよっか?」

 

零「いいんですか!?」

 

エデン「勿論だ。これでも料理結構してるしね。和洋食中華等々、色々作れるぞ。殆ど繊細だけど。」

 

 

そうして、エデンと零は旅館に戻り、フラン達はそれに追いかけた。

 

 

言峰「……………出来れば、決まって欲しかったなぁ。」

 

 

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episode143 商人と創造王神

-旅館 露天風呂-

 

 

エデンside

 

 

『ぐで~…………。』

 

 

エデン「き、キツい……………。今までの枷が、外しすぎたかのような疲れが…………。」

 

零「同感です…………。」

 

フラン「次元が違いすぎる…………、色々と…………。」

 

こいし「っていうか、零さんのフュージョンライズ、色々とチート過ぎるよ………。」

 

ルビー『油断できないとは思っていましたが、まさかここまでの力を持っていたのは想定外ですね…………。体力はあんましないですが。』

 

イリヤ「それでも、強いと思うよ?フュージョンライズを使われたら、私達でも対処できるかどうか………。」

 

エデン「体力面が人並み以上だったら、対処しきれないしなぁ………。」

 

零「あの、過大評価し過ぎでは?」

 

エデン「過大評価するほど、君は最弱(さいきょう)だって事だ。『この世の全ての悪(アンリマユ)』と並べるほどだよ?」

 

零「今さらっと、最強って聞こえたけど、気のせいかな?」

 

 

気のせいだろ、だって最弱なんだし、体力が人以下って…………。なんか彼と相性がいいんじゃないかって思うところあるんだよなぁ………。

 

 

エデン「………次行くとこ決まったな。今度は兄さんの所に行こうかな?」

 

フラン「久しぶりにお兄様のところに行くのね。」

 

零「ルッチさんとレミリアさん、あとさとりさんの所ですか?」

 

イリヤ「お兄様達の事知ってるの?」

 

零「ええ、レミリアさんと僕はお得意様で、ルッチさんは…………少し苦手ですが、レミリアさんと同様お得意様で、色々なものを買ってくれます。

さとりさんは、最近では心理学の本とか、占いに関するものを買っていますよ。」

 

こいし「お姉ちゃん、占い師始めたんだ…………ん?お姉ちゃんカウンセリングもやってるの!?」

 

零「ええ、何でも昼にはカウンセリングを、夜にはレミリアさんと一緒に占いをやっているとか…………。」

 

 

マジかよ。僕の知らない間に、2人ともなんかやってたのか。

 

 

エデン「んじゃあ、兄さんは?」

 

零「…………あの、出来ればルッチさんの話をしないでくれます?ホント、彼苦手なので………。」

 

エデン「?」

 

 

え?話したくないほど?兄さん、一体何をしたんだ?

 

 

零「と、兎に角、エデン様。彼の話は、聞かないでください。」

 

エデン「ら、ラジャー………。」

 

フラン「んで、その箱の中身は………。」

 

零「? 商売用の箱です。」

 

ルビー『商人魂、恐るべし…………。』

 

こいし「あ、つまり………。」

 

 

『開眼!トルネコ!商売繁盛!お客様は神様です!』

 

 

こいし「ってな感じかな?」

 

エデン「いや待て、何故アイ魂出てきた。そして何故トルネコ。」

 

こいし「イメージ的にこの人かなって。」

 

エデン「そ、そうか…………。」

 

零「まぁ、それはともかくですが……………、エデン様。こいしさんに犯されてません?」

 

エデン「あ、それに関しては気にしないで。犯される側も慣れているんで。」

 

零「慣れてるの!?っていうか、普通に話してますけど、大丈夫なんですか!?」

 

エデン「大丈夫大丈夫、最近じゃ眠姦されてるし。」

 

零「エデン様、そう言うプレイはまってるんですか!?

 

ルビー『いえ、ただただフランさん達が好きでヤっているので。』

 

 

まぁ、合意の上で犯されているので、気にならないけどね。というかもっとヤっていいのよ?

 

 

零「まぁいっか。それじゃ、商売始めましょうか。それで、『力喰』を試してどうでしたか?」

 

エデン「どうにか消えたよ。」

 

零「それはよかったです。」

 

エデン「まぁこれで、しばらくの間は愛人を作ろうとする子らが来ないかもしれないな………。

 

 

なんか知らないけど、通るだけでいつの間にか襲ってくるし…………。そりゃあもう、獲物を食らいつくかのような眼だったよ?」

 

零「あー、意外と増えないように努力してはいたんですね…………。ご苦労様です………。」

 

こいし「女神っ♡、ヘラにもっ♡、相談したっ♡♡、らしいけどっ♡♡、効果はっ♡♡、薄めだったよっ。♡♡//////」

 

零「そ、そうですか………。っていうか、セックスか喋るかどっちかでお願いします。喘ぎが凄いです………。」

 

フラン「仕方ないよ、お兄ちゃんの中が気持ち良すぎるんだもん。」

 

エデン「殆どフラン達が開発したからでしょ?」

 

零「もう既に開発済みって訳ですか…………。(・_・;)」

 

エデン「そゆこと。」

 

 

まぁ、前立腺以外にも、耳も念入りに開発しまくられたしね…………。

 

 

ルビー『それにしても、色々ありますねぇ。私の知らない媚薬もありますし、どれを選ぶか悩んでしまいます。』

 

零「どれもこれも強力ですよ?確実に妊娠できる薬もあります。」

 

4人「「「「それもっと前に欲しかったなぁ…………。」」」」

 

ルビー『まぁ、確実な妊娠できる薬作れませんでしたからね…………。』

 

エデン「うーん、だったら、リリカの為に何か薬を送ろうかな?エリクサー系の奴ある?」

 

零「それでしたら、一番強力なエリクサーがあります!!結構値が張りますが、その分の効果は凄いですよ!!

 

 

その名も『ラストハイパーエリクサー』というものです!流石に死は避けられませんが、致命傷だろうが、末期がんであろうが、なんだろうが、これを使えば一発で治ります!」

 

エデン「よし買った!とりあえずお金は、これぐらいで────」

 

零「いえ、その代わりとは何ですが、頼みがあります。」

 

 

頼み?一体何の頼みかな?

 

 

零「出来れば、『強走剤グレード』以上の薬を複数作って欲しいんです。見たところ、貴方も薬を作っているらしいので。」

 

エデン「まぁ、確かに作ってるな。けど、一時的に体力の限界がなくなるだけで、切れたら疲労感が半端ないよ?」

 

零「構いません、僕の体力面があれですし、一定期間だけでもいいので、それぐらいのものが欲しいです。」

 

イリヤ「だ、そうだよ?」

 

エデン「分かった、君の体に合うような薬を作ってみるよ。」

 

零「ありがとう御座います!」

 

こいし「ごめんっ、お兄ちゃんっ!!♡♡♡ もう、イクっ!!♡♡♡//////」

 

 

『ポビュルルルルルルルルルルルルルルウウウウウ!!!ビュクビュク!!』

 

 

エデン「んっ! ま、また沢山出たのか………。//////」

 

 

駄目だこれ、ホントに病みつきになりそうだ…………。

 

 

エデン「んじゃあ、薬が出来たら送っておくね。」

 

零「分かりました。期待して待ってます。」

 

 

その後、零は露天風呂から上がり、残ったのは4人だけとなった。

 

 

エデン「さて、やることやってから、また────」

 

こいし「それっ!」

 

エデン「っ!?//////」ビクッ

 

こいし「えへへ、もうちょっとだけやらせて?♡♡」

 

エデン「むぅ、出来れば、早めに終わらせようかと思ったんだけど………。//////」

 

こいし「そんなこと言って、お兄ちゃんの体は正直だよ?♡♡」

 

 

ぐっ、否定できない…………。確かにここのところ、犯されてなかったから、少し欲求不満だったんだよなぁ………。

 

 

エデン「しょ、しょうがないなぁ………。////// んじゃあ、もうちょっとだけ………、して?//////」

 

イリヤ「あ、だったら私のもお願い、お兄ちゃん。♡」

 

フラン「私も私も!♡♡」

 

 

イリヤとフラン、ふたなり化早すぎね?

 

 

エデン「は、入るかな?(///_///;) で、出来れば、1本ずつにするね?//////」

 

イリヤ「ってことは、お兄ちゃんのぶっかけと…………。♡♡」

 

フラン「イマラチオ+精飲をしていいって事!?♡♡♡」

 

エデン「そゆこと。////// けど、なぜにイマラチオ?」

 

フラン「大丈夫、ちゃんと手加減してあげるから。♡♡♡」

 

 

ってな訳で、お互いが満足するまで、僕は犯され続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして早朝、そろそろ旅の続きの前に、3人が眠っている間に作った『超強走剤グレード』を作り上げ、零に渡した後、『ラストハイパーエリクサー』をもらい、零と別れを告げた。

 

 

next episode



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episode143.5 ウルティノイドの決意

BGM Fate/Extra CCC BB戦『bottom black, moon gazer』


-???-

 

 

リリカがエヴリンを説得している前、ザギとはやてはダークルシフェルと戦っていた。彼女の攻撃は、ダークザギの時よりも激しくなっていて、ウルトラマンギンガとなったザギと、それをサポートしているはやては苦戦を強いられていた。

 

 

ダークルシフェル「如何したの、2人の力はそんなんじゃないでしょ!!『ギャラクシー・ルシファー』!!」

 

 

黒い球体を投げつけると、小型のビッグバンが巻き起こる。が、2人はそれを避ける。

 

 

ザギ「くっ、殆ど容赦ないし隙が全くない………!」

 

ダークルシフェル「そりゃガルちゃんと一緒に、旅をしてきたからね。今までの私だと思わないで!!

 

 

『コキュートス・ルシフェル』!!」

 

 

地面に手を付けると、一瞬にして凍り始め、その場所から氷のとげが無数に襲いかかってきた。

 

 

ダークルシフェル「ほらほら、避け続けないと凍っちゃうよ!」

 

ザギ「随分と厄介な技だな!!はやて!!」

 

はやて「いくで!『ファイアウォール』!!」

 

 

はやての目の前に炎の壁が現れるが、一瞬にして氷の壁に変わり果てた。

 

 

ダークルシフェル「あ、その氷、絶対零度並みだから気をつけて。」

 

はやて「!?」

 

ザギ「はやて、その場から離れろ!!」

 

 

次の瞬間、氷の壁から氷柱を飛ばし始め、はやてはそれを避けた。

 

 

はやて「ほんまに厄介やな………、その氷………。」

 

ザギ「ならば、その氷を溶かし尽くす!!『ギンガファイヤーボール』!!」

 

ダークルシフェル「無駄よ!!」

 

 

氷のとげはザギが放った隕石を防ぎ、そのまま砕ける。それと同時に、ルシフェルはザギに近づき、赤い剣で攻撃してくる。

対してザギは、『ギンガセイバー』を使い、それを防いだ。

 

 

其れからは、ザギとルシフェルの一騎打ちだった。はやても参戦しようかと思ったが、生憎剣を持ったことが無かったのか、ザギのサポートしか無かった。

 

 

ザギ「剣の嗜みは、一体何時からしていたのだ?これも、あのプロトガルッチのお陰か?」

 

ダークルシフェル「大半はガルちゃんだけど、後は私の独学で覚えた感じね。因みにだけど、剣以外にもあるのよ。」

 

ザギ「?」

 

 

ダークルシフェルが押し上げると同時に、いきなり手を合わせた後に地面に付かせた瞬間、ザギの目の前に隆起した地面が襲ってきた。

 

 

ザギ「!?」

 

ダークルシフェル「錬成陣無しの錬金術も覚えているのよ!!」

 

ザギ「くっ、何でもありだな!?しかも錬成陣無しとか、代償はあったんじゃ無いのか!?」

 

ダークルシフェル「まぁ、あったのはあったね。ガルちゃん達も心配してたみたいだけど、それだけの覚悟を決めてきたってわけ。

 

 

代償は、残虐だった頃の私。過去を捨てて、未来に生きるために、その頃の私と決別したってわけ。」

 

ザギ「決別…………、か。」

 

ダークルシフェル「まぁ、何度も影の私にささやかれたけど、もう振り向かないことにしたの。私は私、残虐の私とはおさらばしたって訳!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

ザギ「……………ある意味、プロトガルッチに連れ去られてよかったと思ってるよ。」

 

ダークルシフェル「私もよ。ここまで変われたのは、ガルちゃんのお陰。誰かと傍に居ると、人が変わるのは本当のようね。いい意味でも、悪い意味でも。

 

 

ザギちゃん、こんな戦いの中で、貴方に問うよ。」

 

ザギ「何だ?」

 

ダークルシフェル「ザギちゃん、貴方ははやてちゃんを、如何なる理由があっても、必ず守り通せる自信はある?

 

 

どんな時でも、世界を敵に回してでも、はやてちゃんを守り通し、幸せにする自信はある?」

 

 

いきなりの難題に、流石のザギも戸惑った。

 

 

ダークルシフェル「この問いをあっちのガルちゃんに聞きたかったけど、いずれ誰かが言うと思ったから、代わりにザギちゃんに聞くことにしたの。

 

 

それで、如何なのザギちゃん。」

 

ザギ「…………私は─────」

 

ダークルシフェル「言っておくけど、中途半端な答えは、いくらザギちゃんでも許さないよ。守れるか、守れないか、そのどっちかを言ってもらうよ!!」

 

 

ザギは一瞬で迷いを見せたが、それでも目はダークルシフェルに向く。

 

 

ザギ「私の答えは、あの時既に決まってる!!はやて!!!あの技を放つぞ!!

 

はやて「うん!!いくで、ルシフェルちゃん!!ウチらの力、見せてあげる!!!」

 

ダークルシフェル「………それが、ザギちゃんの答えね。だったら、その期待に答えないとね!!!」

 

 

『DarkGalaxy!!!』

 

 

ダークルシフェル「お姉ちゃんの必殺技、見せてあげる……………!見事突破出来れば、『光ノ書』が手に入るよ。死ぬ気で超えてみなさい!!!

 

 

ライトニング・ダークギャラクシー・ルシフェル』!!!!

 

 

ダークルシフェルが持つダークセイザブラスターから、極太の黒い閃光が放たれ、ザギとはやてに襲いかかってきた。

それに負けじと、ザギはクリスタルをピンク色にし、両手を突き出した。

 

 

ザギ「超えてみせる!!私達の壁が、お姉様であっても、超えて見せよう!!!

 

 

 

ギンガサンシャイン』!!!!

 

はやて「ラグナロクブレイカー』!!!!

 

 

2人の閃光が、ダークルシフェルの閃光とぶつかり合う。一見ダークルシフェルの方が優勢で、ほぼザギ達が押されているように見えた。

だが、途中からザギとはやての踏ん張りどころを見せつけ始め、黒い閃光を押し出していく。

そして……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2つの閃光が、ダークルシフェルに直撃した。

 

 

-ベイカーの家-

 

 

2人の閃光に直撃したダークルシフェルは、そのまま壁に直撃して、座り込んだ。無傷のように見えたが、確かなダメージはあった。

 

 

ダークルシフェル「…………負けちゃった。結構自信あったんだけどなぁ、あの必殺技。それだけ、2人の絆が強かったって事かな?」

 

ザギ「そう言うことだな、お姉様。」

 

 

一言交わすと、ザギの目の前に、1冊の本が現れた。ダークルシフェルが言ってた『光の書/日天の魔道書』だった。

 

 

ザギ「これが…………、光の書。」

 

ダークルシフェル「今のザギちゃんなら、その魔道書を難なく扱えると思うよ。最も、もう使う必要は無くなっちゃったけどね。」

 

ザギ「どういうことだ?」

 

ダークルシフェル「エヴリンちゃんとリリカちゃんが、ここに来たよ。ついでに、ガルちゃんとアスト・オルタちゃんも。その女性の人も、きたっぽいね。」

 

 

ダークルシフェルの言うとおり、この部屋に、リリカ、エヴリン、プロトガルッチ、アスト・オルタ、ゾイ、そしてベロニカとジェイソンが集まった。

 

 

プロトガルッチ「大丈夫か、ルシフェル。」

 

ダークルシフェル「ちょっとってわけじゃ無いけど、何とか動けるぐらいかな?」

 

リリカ「貴方が…………?」

 

プロトガルッチ「君は………、確かあの超獣と一緒にいた少女か………。」

 

ザギ「ガルッチ………、いやプロトガルッチで、いいのか?」

 

プロトガルッチ「プロトガルッチ?まぁ、基本世界のガルッチであるのは、変わりないが………。」

 

リリカ「…………変わった人ですね。あちらのガルッチさんとは違い、一人選んでいるんですね。」

 

プロトガルッチ「…………まぁ、それでも本質は変わりないが。」

 

アスト・オルタ「ガルッチ、どうやらこれの必要は無くなったようだな。」

 

 

アスト・オルタが持っていたのは、エヴリンの動きを止める為の剣だった。

 

 

ベロニカ「アスト、タバコは吸わないで!!」

 

アスト・オルタ「………。」

 

プロトガルッチ「はぁ、頼むからアスト、タバコ止めてくれ。煙たいし、何より健康に悪いぞ?」

 

アスト・オルタ「安心しろ、僕は至って健康だ。」

 

ジェイソン「いや、迷惑なんだけどなぁ…………。」

 

アスト・オルタ「………そこまで?」

 

 

全員が頷くと、滅茶苦茶項垂れた。そんなこんなで、リリカはエヴリンの事について話し合い始めた。

 

 

next episode




どうにか終わったと思って、日を見てみれば、いつの間にか僕の誕生日が来てました………。


そういえば、パラド役の人も僕と誕生日が一緒だった気が………。


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エックス2さんとコラボ GAME7 『ワールド・フロンティア ファンタジア&ファンタズム』
episode144 繋がっている世界


今回の話は、エックス2さんの作品『ワールド・フロンティア ファンタジアレジェンズ』の世界のに来た話です。


エックス2さん、コラボさせていただき、ありがとう御座います!


-???-

 

 

エデンside

 

 

よっと、次の世界に到着………って、ここ何処だ?

 

 

こいし「流石にここは、初めてだわ。」

 

フラン「ルビー、ここ何処?」

 

ルビー『うーむ、どうやら私達、知らない世界に到着したみたいですね。いえ、待ってください。どうやらこの世界、幻想郷もあるらしいですね。』

 

イリヤ「幻想郷も!?」

 

エデン「知らない世界、か。」

 

 

知らない世界とは言え、幻想郷もあるとは思わなかったな………。だけど、ここどの辺りになるんだ?

 

 

エデン「考えても仕方ない、とりあえず探索でもしよう。知らない世界とか、いい土産話が出来るしね。」

 

フラン「それもそうね。」

 

 

行動を起こそうとしたとき、何かの騒ぎが起こっているのがある一般人が教えてくれた。どうやらこの世界のアイドル達が連れ去られたらしい。

そしてこの世界には、ファンタジアの戦士達と呼ばれる者達がいるらしい。なるほど、まるでかつての『星の勇者』とよく似たものなんだな。

 

 

んで、あの様子だと戻って…………。って、あれは…………不意打ちか。

 

 

フラン「あ、お兄ちゃん!」

 

エデン「させるか!!」

 

『!?』

 

エデン「抜刀…………!!」

 

 

二本の刀を抜くと同時に、目にも止まらない斬撃を放ち、そのまま鞘にしまった。

 

 

「今の攻撃は、一体…………。」

 

エデン「抜刀術と『多重次元屈折現象』の応用合体技だな。それと、君達がファンタジアの戦士達で、あってるかな?」

 

「そうだぜ。あんたは何者だ?」

 

エデン「ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデンだ。呼び方はガルッチでいい。」

 

「ガルッチ、か。宜しくな。で、お前はどうしてここに?」

 

エデン「旅行さ。今僕は、3人の妻達と一緒にこの世界に旅行に来ていたんだ。フランとこいし、あとイリヤと一緒にね。」

 

「え!?もう一人の私がいるの!?」

 

 

って、ホントにこの世界のフランがいたんだな………。

 

 

エデン「うん。噂をすればだが………。」

 

(SEW)フラン「お兄ちゃん、早すぎ…………。ってホントに私がいる!!」

 

(WFFL)フラン「これが、私…………。身長と胸が、全く違う………。」

 

(SEW)フラン「えへへ、こっちの世界だとこんな感じなの。」

 

 

フラン達は話し合ってる間、蒼いハリネズミこと、ソニックに話しかけられた。

 

 

ソニック「しかしそっちの世界にもフランがいるとはな………、驚いたぜ。」

 

エデン「まぁ、僕達は異世界から来てるからね。こっちじゃ、平行世界、異世界行き来出来るし。」

 

「それって凄くない………?」

 

「ま、まぁ詳しい話は、我々の拠点で。」

 

エデン「いいけど、教えられる範囲しか教えないから、そこは了承してくれ。あくまで僕達は、旅行中だからさ。」

 

「分かった。」

 

 

そんなこんなで、僕達は彼らの拠点へと向かった。

 

 

-ファンタジアの戦士達の拠点-

 

 

「さてと、まず紹介からかな?俺はメサイア。君が言ってたファンタジアの戦士の一人だ。そしてようこそ、ワールド・フロンティアへ!」

 

4人『ワールド・フロンティア?』

 

メサイア「ワールド・フロンティアというのは、どうもある神の議長が世界を一つにし、それぞれ『ファンタシースターエリア』、『ISエリア』、『プププエリア』、『エドロポリスエリア』、『アルゼナルエリア』、『幻想郷エリア』、そして『セントラルエリア』の7つのエリアが存在している。

 

 

因みにこの7つのエリアで、『大陸国家ファンタジア』と呼ばれていて、徳川茂茂を国王としており、彼を中心に政治が行われている。」

 

 

うへぇ、7つのエリアがあったのか………。しかも地味にプププエリアも存在してるよ……。

 

 

こいし「意外と広かった………。」

 

メサイア「因みに、ここ以外に、『セルリアン王国』、『サルダリアス王国』が存在している。」

 

エデン「おお、これは旅行のし甲斐が有りそうだな………。」

 

メサイア「が、ここで問題が起こった。」

 

エデン「問題?」

 

メサイア「そう、君が倒した奴ら、『エネミー・ヴィランズ』というものが、悪さをしているらしい。

しかもこの様子だと、新たな敵も増えると思われる………。そこで───」

 

イリヤ「ファンタジアの戦士っていうのが出てくるのね。」

 

メサイア「そう言うことだ。」

 

エデン「…………何処に行っても、そう言う敵がいるんだな。」

 

メサイア「ところで、そちらの世界はどんな感じなのだ?」

 

 

僕達は、今の世界について現状を、ある程度教えた。

 

 

メサイア「…………………相当だな。我々が思ってた以上に、厄介ごとに巻き込まれていたというのか。」

 

エデン「其奴らは『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』というのを言っていたんだが、何が起こるのか全く分からないんだ。それどころか、それ以上にやばい敵もいるからね。ここの世界の敵共が可愛く思えるほどだし。」

 

メサイア「『江ノ島盾子』と『フラウィー』だったか?他にも仲間がいるのか?」

 

フラン「『新生ⅩⅢ機関』っていう組織がいるけど、そんなに団結力はないみたい。実際裏切ろうとした奴もいれば、抜けた人もいるし。」

 

メサイア「…………もう少し団結しろよ。」

 

エデン「それはそれでこっちが苦戦しそうだが。」

 

 

色々と話し合っているうちに、どうやらまた事件が起こったらしい。なぁんで、毎度毎度事件が起こるんかな?って、これ言うの2度目かな?

 

 

エデン「着いてきてもいいか?」

 

メサイア「しかし、旅行中だろ?」

 

エデン「生憎、困ってる事がある以上、放っておけないものでね。けど、好きにやらせて貰うから、そこは頭に入れておいてくれ。」

 

メサイア「分かった………。4人とも、しばらくの間宜しく頼む!」

 

フラン「任せて。」

 

 

そう言い、僕達は事件が起こった場所に向かった。それが、ゲームの始まりだと言うことを、僕達は知るよしも無かった………。

 

 

next episode




ってな訳で、こっからはエックス2さんとのコラボ物語が始まります。


さぁ、崩壊しようとする世界を守ろう。


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episode144.5 土葬と火葬

-ベイカー家 跡地-

 

 

プロトガルッチside

 

 

とは言われたものの、ありったけの土を持ってきてって言われても、足りるかどうか不安なんだけど!?

 

 

プロトガルッチ「マイクラの、世界だったら、一気に、集め、られたんだが、な!」

 

ザギ「マイクラ?マインクラフトの事か?」

 

はやて「あんさんら何処までいったんや…………。」

 

ダークルシフェル「色々回ったよ。でも1番面白かったのは、マインクラフトの世界だったよ。皆カクカクしてたし、土だって1ブロック?取っても、重さは全然感じなかったよ。」

 

ザギ「ホントにそれ、土なのか?」

 

ダークルシフェル「っていうかガルちゃん、土ブロックって持ってきてる?」

 

プロトガルッチ「土ブロック?結構有り余って……………、ってそうか!!!

 

 

どれぐらい必要になるかはわからないけど、土ブロックに関しては整地作業しているときに、滅茶苦茶有り余っている。

ブロック状とはいえ、性質は土であることは変わりない。僕は急いでザギ達に提案し、『ラージチェスト』を数十個用意した。

けど、なんだこのいやな予感………。

 

 

ザギ「プロトガルッチ、よかったのか?」

 

プロトガルッチ「何がだ?」

 

ザギ「エヴリンのことだが、彼女はキャラと接触した奴だぞ?」

 

プロトガルッチ「……………そうだな。」

 

ザギ「殺さないのか?」

 

プロトガルッチ「…………彼女もまた、被害者の一人だ。キャラと接触したことより、狂ってしまい、自分で家族を奪ってしまったんだ。

 

 

それに、決めるのは英竜ともう一人の僕だ。最も、彼奴は殺す事はないだろう。未来という人物の後ろにいた者、『更識リサ』こと『リサ・トレヴァー』がいるから、むしろそんな考えを持つこと自体がおかしいかもしれない。

英竜は如何なのかは、分からないが…………。」

 

ザギ「リサか………。今は、ガルッチの息子『門矢アラヤ』と結婚しているんだっけ?」

 

プロトガルッチ「そうなのか?」

 

ザギ「ああ。」

 

プロトガルッチ「初めて知ったな…………。兎に角、ここの土も含め、リリカの所に持っていくぞ。」

 

 

リサとエヴリン、否が応でも、いずれ出会うかもしれないな。と思いつつ、リリカ達のところに到着した。

 

 

プロトガルッチ「持ってきたぞ!」

 

リリカ「『『ありがとう御座います!って、その箱は?』』」

 

プロトガルッチ「中身はブロック状だが、性質は土だ。量もたんまりとあるから、沢山使ってくれ。」

 

リリカ「『『分かりました!』』」

 

 

さて、足止めぐらいやっておくか!って、あれ?

 

 

プロトガルッチ「リリカ………、君が持ってる奴、なんか震えて無くないか?」

 

リリカ「『『え?ほ、本当ですね。何でしょう、一体…………。』』」

 

プロトガルッチ「一体なんなん─────」

 

 

近づこうとした途端、突然リングから闇の粒子が現れ、僕の目の前で止まった。と思ってたら、今度は何かの形に為そうとしているのか、粒子同士がくっつき始めた。

 

 

リリカ「『『!?』』」

 

プロトガルッチ「な、何だ何だ!?」

 

ザギ「これは…………、どういうことだ!?『ガールズリング』から、何故ここまでの闇が!?」

 

ダークルシフェル「………そういえば、ガイちゃんが持ってたオーブリングの対になるものって、ジャグラが持ってたダークリングだよね?」

 

ザギ「そうだが…………って、まさか!?

 

 

そして闇の粒子が消えると、そこにはリリカが持ってるものと同じだが、色合いが対となっていて、全体が黒くなっていて、光輪の色が血のように赤く、翼部分は黒い百合が咲いていた。

 

 

リリカ「『『……………そんな、まさかこんな事が起こるなんて。』』」

 

プロトガルッチ「…………なぁ、それの名前って何だ?」

 

リリカ「『『えっと、『ガールズリング』です。』』」

 

プロトガルッチ「だとしたら、これは『ダークネスガールズリング』って奴か…………。何で僕なのかは分からない。

 

 

けど、使えって言うのなら、使ってやる!!

 

 

手にすると同時に、闇の粒子が僕を纏い始めた。すると、何処からともかくカードが現れ、僕はそれに手にする。

絵柄は、『ジャンヌ・オルタ』かな?兎に角、使おう。

 

 

プロトガルッチ「『ジャンヌ・オルタ』!!」

 

 

『ジャンヌ・ダルク・オルタ!!』

 

 

赤い光輪から黒い炎が吹き出し、僕の隣にジャンヌ・オルタが現れた。

 

 

ノワール「ふぁ~、ようやく仕えてくれる人を見つけたって訳……………って、男!?」

 

ジャンヌ『!? オルタの私!?』

 

ノワール「あら、聖女様がいたのね。って、何で男なの!?」

 

プロトガルッチ「知るか!!って、この流れだと、まさか…………。今は、次のカードを引くか。

 

 

『ヘクマティカ』!」

 

 

『ウッラ・エウレウス・ヘクマティカ!!』

 

 

今度は死霊……………って、死霊!?何で死霊なんだよ!?怖いって!!こればかりはホントに苦手だ!!

んで、その隣に、カードに描かれていたヘクマティカっていう女性が現れた………。

何だろう、いるだけで死の実感を感じる………。

 

 

ノワール「えっと、アンタ。紙。」

 

プロトガルッチ「え?何々?」

 

 

『申し訳ございません。本来なら自己紹介したいのですが、話してしまうと、大勢の人が息絶えてしまうので…………。

 

 

私の能力は、『五感で接触した生者を即死させる』事が出来、肌に触れてしまったり、視界に映ったりしたら、その人が死んでしまうので…………。』

 

 

あー、納得。だから喋れないのか。しかも目を閉じてるし…………。

 

 

リリカ「『『だ、大丈夫ですか?』』」

 

プロトガルッチ「大丈夫。リリカ、もしもの時のために、完全に土で埋まったら、炎で遺体そのものを焼き尽くす。

 

 

行くぞ、2人とも。憎悪』と『』の力、お借りします!!

 

 

ダークネスガールズリングを片手で掴み、上空へ翳した。そのままダークネスガールズリング持ち手にあるトリガーを引くと、禍々しい音声が聞こえた。

 

 

『ダークフュージョンアップ!!』

 

 

すると、僕を纏っていた黒い霧が覆い始め、包まれた瞬間、召喚した2人と融合するのを感じた。

 

 

『ダークフュージョンガールズ!ラ・グロンドメントヘクマティカ!!

 

 

そして、黒い霧が晴れると、何故かジャンヌ・オルタの服装(第一再臨)を着込んでいて、軍手はヘクマティカと思われるものを付けていた。

髪はショートヘアだが、色合い的にヘクマティカに合わせているようだ。

旗はリリカが持ってるのと対照的に、黒い竜の絵柄があった。そして、その反対の先端には、死神が持っていると思われる大鎌が着いていた。

 

 

プロトガルッチ「『『我こそは、憤怒の炎。死にきれぬ命を持つ者よ、我が炎で死を与えよう。

 

 

って、なんて格好してんだ僕!?滅茶苦茶恥ずかしすぎるって!!!』』」

 

リリカ「『『えーっと、大丈夫ですか?』』」

 

ザギ「なんというか、まぁ一応、服装的に大丈夫じゃないか?」

 

プロトガルッチ「『『だからって、これ女物じゃねえか!!何でこうなるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』』」

 

ダークルシフェル「あ、アハハ………、これ慣れるしか無いよ。ガルちゃん。って、ガルちゃん!!」

 

リリカ「『『ガルッチさん!!奴の触手が─────』』」

 

 

ルーカス『ひゃっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ───────』

 

 

『ズバッ!!』

 

 

ルーカス『─────────は?』

 

プロトガルッチ「『『Rot in hell(くたばりやがれ)、そしてリリカ達とエヴリンに手を出そうとするな!!』』」

 

 

大鎌部分を大きく振り回し、ルーカスの方に大きく斬ると、その部分から切り落とされたかと思ったら、炎が上がりルーカスは苦しみだし、そのまま消えて無くなった。

 

 

はやて「さ、再生されてない?どういうことや!?」

 

プロトガルッチ「『『ヘクマティカが思うに、どうやらこの鎌の刃部分。斬られると再生されてない仕組みになってるらしい。そして、あの炎は死者をあるべき場所に向かわせるための奴かもしれないな。

 

 

兎に角、リリカ。その土で奴を覆ってくれ。トドメは僕が仕掛ける。』』」

 

リリカ「『『分かりました!ですが、燃やす方法はあるのですか?』』」

 

プロトガルッチ「『『例え土の中にいたとしても、任意で燃やせるから大丈夫。酸素が無くても、遺体が無くならない限りは燃え続けるだろうな。』』」

 

ザギ「土葬をやった後に火葬とは、これ如何に…………。」

 

ダークルシフェル「気にしない方がいいよ、ザギちゃん。」

 

 

さぁ、埋葬の時間だ。未だに死にきれぬ死体よ、我々があるべき場所に送ってやる。

 

 

next episode



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episode145 仲間達

この話は、『ワールド・フロンティア ファンタジアレジェンズ』の44話後の話です。それでは、どうぞ。


6期op曲 『luminous rage -feryquitous orderbless remix-』


-ファンタジアの拠点-

 

 

エデンside

 

 

どうも、エデンです。現在ファンタジアにて休息しています。因みに、メサイアと一緒に。

 

 

メサイア「しかし、驚いたな。全員君を向いていたぞ。」

 

エデン「ああいう雑種は、死んで当然だ。まぁ、僕だったら、最も無残な殺し方するけどね。」

 

メサイア「そ、そうか………。」

 

 

テルミ、か。まぁ、終わったことだし、気にしないでおこ─────

 

 

『ドサドサッ!!』

 

 

メサイア「何事!?」

 

エデン「ん?って、ふぁ!?」

 

 

音がした方を向くと、何と永夢、飛彩、大我、貴利矢、パラド、黎斗等の皆が、どういうわけかバッタリと地に伏せていたのだ。

 

 

エデン「皆!?如何したんだ!?ってか、大丈夫か!?」

 

黎斗「そ、その声は………、ガルッチなのか?」

 

メサイア「檀黎斗!?え!?ガルッチ、知り合いなのか!?」

 

エデン「知り合いも何も、仲間だぞ?もしかして、この世界に黎斗が?」

 

黎斗「檀黎斗神だ!!

 

メサイア「え?檀黎斗死んだ?」

 

黎斗「区切るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

貴利矢「まぁ、実質神になっちゃった奴だしな~。」

 

永夢「く、黎斗さん?」

 

黎斗「私ヴァ!!檀黎斗神ヴァと言"っヴェい"る"ゥ!!!!

 

エデン「あー、黎斗。落ち着け、ホントマジで。」

 

 

あー、黎斗が泣いちゃったよ。ってか、黎斗が泣くとこ初めて見たわ。

 

 

エデン「メサイア、謝れ。こればっかりは、君が悪いぞ………。」

 

メサイア「俺のせい!?だが、此奴────」

 

エデン「黎斗は僕の仲間だ。いいから。」

 

メサイア「ごめんなさい。」

 

 

その後、落ち着いたのは数分後であった。

 

 

黎斗「先程は失礼した。しかし、この世界にも私がいるとはな。」

 

メサイア「…………あの、名前は?」

 

黎斗「先程名乗ったとおり、私は檀黎斗神。『創造王神』となったガルッチから、『遊戯王神』の称号を得た者だ。」

 

メサイア「『創造王神』?ガルッチ、どう言う事だ?」

 

エデン「あー、黎斗………。出来れば、黙って欲しかったが…………仕方ない。メサイア、『創造王神』っていうのは、あらゆる全てを作り出した伝説の始原大神。此方では1番崇められている神様なんだが、その代によるんだよね。2代目が疫病神と言っていいほどだし。」

 

メサイア「…………じゃあ、今のガルッチは。」

 

エデン「第五代目『創造王神』って訳。でも、この事は他言しないでくれるか?」

 

メサイア「何でだ?」

 

エデン「『創造王神』という存在を、あまり快く思わない連中がいる。実際二代目が、とんだ馬鹿をやらかしていたからな。

 

 

邪知暴虐、傍若無人、董卓の神様バージョン、色々あり過ぎるが、一括りで言えば、『吐き気を催す邪悪な屑野郎』って事かな?

まぁあんな無能で、女とまぐわったり、豚のように食い荒らし、気に入らなければすぐに壊すような奴が『創造王神』とか、こっちとしたらはた迷惑だっての。

 

 

あ、彼奴神様じゃなくて豚だったな。」

 

全員『随分毒吐いたなぁ………。』

 

 

そりゃ毒吐きますよ。どうせならメンタルブレイクさせるまで毒を吐いてもいいけど。

 

 

貴利矢「っとと、自分は九条貴利矢。監察医をしてる。」

 

大我「俺は花家大我、ゲーム病専門の医者をやっている者だ。」

 

飛彩「俺は鏡飛彩、外科医をやってます。」

 

永夢「そして僕が宝生永夢、こっちはパラド。」

 

パラド「宜しく頼む。」

 

メサイア「宜しく。俺はメサイア、ファンタジアの戦士達として戦ってる。んで………、そちらの人は?」

 

黎斗「ああ、この人か。丁度ガルッチもいることだし、紹介するとしよう。」

 

 

その人は、銀髪赤眼の女武者で、その身を鎧に固め、額には角のような飾りを備えた鉢巻を巻いていた。

見た感じ、大和撫子に相応しい程だった。

 

 

「初めまして、エデン殿。私は、アーチャー・インフェルノ、巴御前と申します。」

 

エデン「………えっと、黎斗。もしかして────」

 

黎斗「文字通りサーヴァントだが、同時に私の恋人だ。」

 

 

瞬間、僕の思考回路にカオスドライブが発動した。

 

 

え?黎斗の奴、なんて言った?恋人?巴御前って人と、恋人?マジで?確かに、恋人探そうかなっては言ってたけど、その人?いやいや、ちょっと待って?

いつからサーヴァント召喚したんだ?でも令呪が見当たらないし、何処で出会ったの?馴れ初めは何時なの?

 

 

というか、気が合うのか?傲慢な黎斗に、大和撫子の巴御前って、どう見てもミスマッチ感が半端ないんだけど?

いやいや待て待て、落ち着け僕。冷静になれ。クールダウンしろ、ヒートアップしたらとんでもないことになりかねないぞ。

先ずは素数………、いやこれは駄目だ、プッチ神父の奴じゃ駄目だ。って言っても落ち着く方法なんてこれぐらいだぞ!?

 

 

メサイア「…………チ、…………ッチ!おい、ガルッチ!」

 

エデン「(°д°)ハッ! な、何?」

 

メサイア「大丈夫か?ずっと固まってたけど。」

 

永夢「それだけビックリだったんでしょうね………。」

 

黎斗「そこまでなのか………。」

 

エデン「ち、因みにだが、馴れ初めは…………?」

 

黎斗「馴れ初めか?どうやらこの者は、重度のゲーム好きでね。永夢やパラドにも負けず、相当なゲームをやり込んでいたらしく、しかも私のゲームが凄く好んでいたんだ。」

 

 

げ、ゲームで?巴御前が?とてもゲーマーには見えない気がする………。

 

 

巴御前「そ、それ以来、度々一緒にゲームをしている内に、この人と一緒にいたいなぁって、思っていたら、黎斗様から…………。//////」

 

黎斗「こんな私をOKしてくれたのは、本当に驚いたよ。それ以来、時々何処か出かけるようになったんだ。」

 

エデン「マジか………。んで、ゼロノスは?」

 

ゼロノス『パルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパル………………。

 

メサイア「うわっ!?なんか凄い嫉妬してる!?」

 

黎斗「あの通りだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─しばらくお待ちください─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼロノス『取り乱して申し訳ない。永夢達、どうやらその世界に………ってガルッチ!?ここにいたのか!?』

 

エデン「居たよ。それより、永夢達がここにいるってことは………。」

 

ゼロノス『そう言うことだ。だが丁度いい、旅行しているところ悪いが、手伝って貰うぞ。』

 

 

まぁ、こうなると思ってたよ。

 

 

ゼロノス『まぁクリア条件は、後々知ることになるとは言え、先ずはガルッチ。君にプレゼントがある。

 

 

リア充新人の黎斗、あれを。』

 

黎斗「嫉妬し過ぎだ………。」

 

 

黎斗が指パッチンすると、机の上に蛍光ホワイトとゴールドの塗装されたゲーマドライバーの姿に加え、『ムゲンムテキ』と描かれたガシャット(形状は『ハイパームテキガシャット』と同じ)があった。

 

 

黎斗「神の才能を持つ私だけで無く、エッグマン、エッグマンネガ、不二咲千尋、河城にとり等の技術者を結集させて作り出した、新しい『ゲーマドライバー』と『アルティメットムテキガシャット』を超えるガシャットを作った…………。

 

 

先ずゲーマドライバーだが、オメガが持つ機能に加えて、あらゆる『フュージョンライズ』にも問題なく使用できる機能を付けた。

しかもこれを扱えるのはァ、ガルッチ………、君だけだ!!君専用のゲーマドライバーというわけだ!!

 

 

その名もッ、G(ゴッド)ゲーマドライバーΩ-Mark2』だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

 

 

因みに、Mark1は巴御前が付けてる。」

 

エデン「あ、オリジナルは恋人にか。ってか、ホントにそれが出来る黎斗って、マジで凄いな………。んで、このガシャットは?」

 

パラド「黎斗が言うには、これがお前専用のガシャットらしくてな。どうやら『アルティメットムテキガシャット』よりも軽く超えていたようで、流石のエムでも使えないほどの代物だったらしい。」

 

黎斗「当たり前だ。これもガルッチ専用のガシャットだ。『ムゲンムテキガシャット』とは、あらゆる全ての能力を持った主人公が、全てを支配しようとする邪悪なる者とその配下達を一掃する無双ゲームだ。

 

 

このガシャットに宿している英霊は、『エミヤシロウ』と『ギルガメッシュ』、『アルトリア・ペンドラゴン』の3人!!君のために作ったガシャットだ。

 

 

 

神の恵みをありがたく受け取れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!ヴァーハッハッハッハッハッハ!!!!!!

 

エデン「すげぇ…………。」

 

メサイア「ガルッチの存在がチート過ぎる気がする…………。」

 

エデン「自覚してる。」

 

黎斗「まぁ、あくまで切り札としてそのガシャットを使って欲しい。」

 

エデン「了解。ホントに、感謝しきれないよ黎斗。」

 

黎斗「そう思うなら、死ぬ気で頑張れ。我々も手伝えることがあるなら、手伝ってやるからさ。」

 

エデン「ああ、ありが────」

 

 

っとここで警報アラームがなった。どうやらねね達がさらわれたらしく、救出に向かって欲しいと来たのだ。

僕達は現場に急行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-セントラルエリア-

 

 

っとここで立ち塞がったのは、この世界の檀黎斗だった。

 

 

(WFFL)黎斗「悪いが、ここは通さ(ry)────」

 

エデン「行け、皆。僕は彼奴の相手をする。」

 

(SEW)黎斗「私が相手というのは些かあれだが、頼んだぞ。」

 

 

皆はねね達の救出に向かい、僕は黎斗と対峙する。

 

 

(WFFL)黎斗「君のような子供だとしても、私は容赦はしないぞ。このガシャットで倒すからな。」

 

 

【デンジャラスゾンビ…………!】

 

 

僕はすぐさま、黎斗達が作ったゲーマドライバーを付け、二つのガシャットを取り出す。

 

 

エデン「そんなの、百の承知だ。一応言うが、僕には此がある。」

 

(WFFL)黎斗「それは………!」

 

 

【デンジャラスゾンビ…………!】

 

 

【デンジャラスクトゥルー…………!】

 

 

エデン「この二つは、僕の世界の檀黎斗神が作ってくれたガシャットだ。貴方は『死』で戦うようだが、僕は『死』と『狂気』で戦おう。」

 

(WFFL)黎斗「面白い………。神の私と、もう一人の私が作ったガシャット、どちらが優れているか、試してやろう…………!!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

(WFFL)黎斗「『グレードX』!変身!!」

 

 

【ガッシャット!バグルアップ…………!】

 

 

デンジャー!デンジャー!《ジェノサイド!》デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!《Wooooooooooo!!!》

 

 

エデン「『バーサグ化』!『狂変身』!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【ガッチャーン!マッドネスレベルアップ!】

 

 

デ・デンジャラスゾンビ!デ・デンジャラスゾンビ!

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!

 

 

以前変身した姿とは違い、背中は相変わらず触手で覆われているものの、服装は血に塗れているボロボロの服装で、髪の右側は白く染まっていた。

 

 

エデン「仮面ライダーファンタズム、ダブルデンジャラスゲーマーLvXX(ダブルエックス)!死と狂気の力を見せてやる!!!」

 

黎斗「やってみろ!!」

 

 

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6期ed曲 ソニック・ザ・ヘッジホッグテーマソング 『his world zebraheadVersion』


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episode146 ゾンビVSクトゥルフゾンビ

-セントラルエリア-

 

 

エデンside

 

 

(WFFL)黎斗「ヴァァァァ!!!如何した、そんなものかぁ!?」

 

エデン「此、変身解除後が大変じゃねえの?複雑骨折、斬首、内臓抉られ、にもかかわらず立てるって、ホントに凄いなぁ………。」

 

(WFFL)黎斗「って、首何処だ?」

 

エデン「足元。」

 

 

参ったな、こっちもゾンビみたいに復活は出来るけど、これでも結構痛みがなぁ……。ってか痛覚大丈夫?自分で言うのも難だが、死んでるよね?普通に考えたら、死ぬよね?

 

 

(WFFL)黎斗「流石に首を持ってかれるとは思わなかったが、どうだぁ……。どれだけ殺そうとも、私は不滅だぁぁぁぁぁぁ!!」

 

エデン「んじゃ、不死殺しと逝きますか。あんたが神なら、神殺ししても問題ないよね?」

 

(WFFL)黎斗「この私を殺せると?無駄な足掻きを─────」

 

エデン「『創造、開始(クラフト・オン)』、不死殺しの大鎌。」

 

 

って、デカっ!?一瞬で出来たとは言え、デカすぎだろ!?

 

 

(WFFL)黎斗「……………………あ、待て。流石のそれは、想定されて────」

 

 

【ガッシューン…………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

エデン「流石の死者(ゾンビ)でも、此奴を食らったら死ぬかもね。」

 

 

デンジャラスクリティカルフィニッシュ!

 

 

(WFFL)黎斗「これは…………、撤退!!」

 

エデン「逃がすか!!」

 

 

って彼奴、不利になったと気付いて逃げるとか、卑怯すぎるだろ!!しかも逃げ足速いな!!まっ、こっちは加減9.5割してるから当たり前だけど、ちょこっと本気出すか。

 

 

sideout

 

 

無事にねね達を救出し、急いでエデンの援護に向かおうとしていたら……………。

 

 

(WFFL)黎斗「ヴァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

エデン「待ちやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

何故か全力で逃げ回るゾンビ黎斗と、何処から取り出したのか大鎌を振り回しながら追い掛けるクトゥルフゾンビのエデンの光景があった。

 

 

永夢「……………。(°д°)ポカーン」

 

(SEW)黎斗「…………なんか複雑な気持ちだな。」

 

飛彩「しかも、全力で逃げてる…………。」

 

大我「端から見たらシュールだな、こりゃ…………。」

 

貴利矢「社長さん、止めねえのか?」

 

(SEW)黎斗「無理だろ、あれは…………。」

 

ねね「いやいや、止めなきゃ────」

 

パラド「その前にあの大鎌に当たって即死するよ!?」

 

 

全員その光景に唖然としていた。しかも、エデンの格好が格好な故に、死神ではないかと思ってしまう人が多く存在した。

 

 

エデン「いい加減、当たって死ぬか、そのままお縄に頂戴するかどっちか選べってんだおいこらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

(WFFL)黎斗「どっちもいやな選択肢であることに変わりないじゃないか!!!逃げるが勝ちだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

エデン「誰が逃がすかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!首を出せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!!

 

(SEW)黎斗「………楽しんでるだろ、絶対。」

 

貴利矢「もう止めに行ったら?」

 

(SEW)黎斗「………仕方ない。」

 

永夢「………………っていうか、キングハサンの台詞言ってませんか?」

 

 

が、黎斗が止めに行こうとしたら、既に次のガシャットを差し込んだ。

 

 

ダブルデンジャラスクリティカルフィニッシュ!!!

 

 

エデン「うぉぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

(SEW)黎斗「危なっ!?」

 

(WFFL)黎斗「■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!」【HIT】×∞

 

 

エデンはその大鎌を振り回しながら回転し、WFFLの黎斗を滅多斬りしまくり、大鎌を投げつけ、最後には『壊れた幻想』を発動させて変身解除+ボロボロまで追い込んでいった。

もしあの場で止めに入っていたら、自分もああなってただろうと、滅茶苦茶冷や汗をかいた黎斗だった。

 

 

【ガッシューン………………。】

 

 

(WFFL)黎斗「ぁ………ぐぅ…………。」

 

(SEW)黎斗「うわぁ……………。」

 

エデン「最初からこうするべきだった…………。」

 

全員『(いや遅くない!?)』

 

(WFFL)黎斗「私は……………、不滅………………だ………………。私は……………、不滅……………。不滅………不滅……………………。」

 

(SEW)黎斗「ちょっと、ガルッチ…………。今のは危なかったぞ………………。」

 

エデン「あ、ごめん………。あまりにもすばしっこすぎて…………。」

 

(SEW)黎斗「見ている私からしたら、凄く複雑な気持ちだったぞ…………。っていうか、不滅ばっかり言ってるぞ……………。」

 

エデン「……………………再起不能(リタイア)だな、これは。」

 

 

その後、WFFLの黎斗は捕まり、どうなったかは別の話……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-メサイアの家 屋上-

 

 

エデンside

 

 

みんなが寝静まった後、僕は屋上で星を眺めていた。あの後、ゼロノスからいうに、どうやら僕が3ヶ月も眠っている間、他の皆が様々なゲームガシャットをクリアし終わったと言われた。

そして、最後のガシャットには、『新生ⅩⅢ機関』の基地があるという情報が出てきた。つまり、ここがラストゲームで、これをクリアできれば、江ノ島盾子とフラウィーとの戦いに挑めるというわけだ。

 

 

エデン「この世界の何処かに、奴らの基地があるって訳か…………。」

 

 

『~♪』

 

 

エデン「ん?モニター通信?誰からだ?」

 

 

僕はすぐさまモニター通信に切り替えると、そこにはリリカが映っていた。その隣には、幼い少女も映っていた。

 

 

リリカ『あの、ガルッチさん映っています?』

 

『映ってるよ、お姉ちゃん。』

 

エデン「………えっと、リリカ?」

 

リリカ『あ、映ったみたいですね。どうやら私には、モニター通信が苦手なようですね………。』

 

 

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episode147 リリカとエデン

-メサイアの家 屋上-

 

 

エデンside

 

 

エデン「えっと、リリカ?どうかしたの?っていうか、その子は?」

 

『私のこと言ってるみたいだよ。』

 

リリカ『この子ですか?あまり、怒らないと嬉しいのですが、彼女はエヴリンと言いまして、この子が英竜さんと貴方を変えようとした人です。』

 

エデン「!?」

 

 

こ、この子が!?け、けど、邪悪なオーラは全く感じないんだけど!?でも、あの子の目、何故だろう?リサと似ている気がする…………。

 

 

エヴリン『ガルッチお兄ちゃん、ごめんなさい…………。私、家族が欲しくて…………。』

 

エデン「…………家族が?」

 

エヴリン『うん…………。』

 

エデン「…………事情は分からないけど、家族が欲しかったら、何もこんな事する必要は無いはずだ。幸い、僕は抵抗出来て後遺症はなかったけど、下手をしてたら、暴走して、殺されていたかもしれないんだぞ?」

 

エヴリン『…………。』

 

エデン「けど、何故だろな。君を見ていると、リサを思い出す。」

 

リリカ『リサって、貴方の愛人で────』

 

エデン「違う。リリカ、悪いけどリサは僕の愛人じゃ無い。未来と簪の養子だ。」

 

リリカ『未来さんって、確かガルッチさんの…………え?今更ですが、あの人男ですよね?一体どう言う出会いをしたらそうなったんですか!?』

 

エデン「その話はやめろ。そもそも、この話は後で聞く。」

 

リリカ『そ、そうですね………。それより、簪さんって更識簪さんで、合ってますよね?』

 

エデン「ああ、それで合ってる。まずリサだが、『リサ・トレヴァー』って言えば分かるか?」

 

リリカ『リサ・トレヴァーって言えば、アンブレラという企業に人体実験にされた女の子でしたっけ?しかもその子、両親の行方は知らなくて、脱走した後、母親を探して行く内に、何度も何度も女性の顔を剥がしては体に付けていたんでしたっけ?』

 

エデン「うん。」

 

エヴリン『…………まるで、私みたい。』

 

リリカ『その子が、何故簪さんの養子に?』

 

エデン「助けたんだって。簪が言うに、ウルトラマンコスモスに変身して、リサの体内にあるカオスヘッダーとGウイルスを消滅させて、助けたらしい。

 

 

さすがに、もう普通の人間のようには戻れなかったけど、今は僕と未来の息子のアラヤと結婚して、幸せな家庭を築いているよ。」

 

リリカ『そうだったんですか…………。何か聞き捨てならない事が聞こえましたが、保留にしましょう………。』

 

 

そうしてくれると助かるよ、リリカ。

 

 

エデン「エヴリン、君はリサに似ている………。その境遇、その苦しみ…………。リサと出会えたら、もしかしたら友達になってくれるかもしれないね。」

 

エヴリン『ホント!?』

 

エデン「リサも分かるはずさ。彼女も、かつては一人だったからさ。家族はさすがに無理だが、友達として接するよ。」

 

エヴリン『ガルッチお兄ちゃん、本当に、本当にごめんなさい…………。』

 

エデン「謝るな。やったことがあれだが、僕は君を許す。気にしないでくれ。おかげで、僕は再スタート出来たんだしさ。」

 

 

家族、か。こうしてみると、フランもよく似てるな。

 

 

エデン「…………ところで、リリカ。何かあったのか?」

 

リリカ『ええ、少し夢で………。』

 

エデン「夢?」

 

リリカ『ある夢を見たんです。その、ガルッチさんと結婚して、幸せな家庭を築いている夢を…………。』

 

 

……………はい?

 

 

リリカ『へ、変だと思いませんか?私は、ガルッチさんの事が嫌いな筈なのに、何故あんな夢を見たのか…………。』

 

エデン「いやいや、ちょっと待って?僕がリリカと結婚!?絶対あり得ないだろ!?」

 

リリカ『しかもですよ?どうもそのガルッチさんは全く結婚もしておらず、更には愛人でさえ作っていない人だったんですよ!?』

 

エデン「うわぁ、すげぇ羨ましい…………。」

 

リリカ『何でこんな夢を見たのか、さっぱり分からなくて…………。』

 

エデン「っていうか、盲目なのに夢は見えるんだね………。」

 

リリカ『ホントですよ………。』

 

エデン「……………ま、まぁあくまで夢だし、仮にそうだとしても、それは平行世界の出来事だろ。あまり気にしない方がいいよ。うん。」

 

リリカ『で、ですよね………。夢ですもんね………。』

 

エデン「そうそう、ただの夢だ。だから夢の内容は忘れた方がいい、うん。」

 

リリカ『わ、分かりました。それと、もう一つ用事というのですが…………。』

 

エデン「ん?もう一つの夢の話、ではないっぽいな。」

 

 

恐らくあの話は前座で、本命は此方なんだろうな。

 

 

リリカ『はい。と言っても夢なのかどうか分からないのですが、ある岬でもう一人の私がいたんです。色は対照的でしたけど…………。』

 

エデン「…………それで?」

 

リリカ『こう言ってきたんです。

 

 

『私はあなたの闇から生まれた存在。あなたが純粋であればあるほど、その闇が強くなる。あなたは闇の私から、逃れられない。

 

 

どれだけ足掻こうが、貴方は私と対峙するでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方と私は、2人で1人の『融合王神』なのだから………。』と。』

 

エデン「…………『融合王神』?え?ちょっと待って!」

 

リリカ『初めは、私も理解出来ませんでした。その人は、私と彼女で、二代目の『融合王神』だなんて、全く…………。』

 

 

ちょちょちょ、ちょっと待って!?リリカが、二代目の!?ってか、初代如何した!?

 

 

リリカ『一度、お父様にも聞いたのですが、どうやら知らないらしくて………。』

 

エデン「それで、僕か…………。」

 

リリカ『そう言うことです。』

 

エデン「…………………『融合王神』は、その名の通り自身を媒体にし、別の人と融合して、その人の力を得る事が出来た神様だ。

 

 

実際、生き物だけで無く、剣や盾、更には聖剣や魔剣、凄いときは歴史や平行世界でも融合したほどの力を宿していたらしいです。」

 

リリカ『とんだ規格外な神様ですね…………。いえ、もう神様の領域を超えている気がしますが…………。』

 

エデン「と言っても、これは諸説だ。流石にそんなこと出来たら、誰だって引くぞ?『融合王神』が最強なんだ!!って言いそうな気がするし。」

 

リリカ『諸説でも引きますよ?デタラメ過ぎでしょ………。特に後半。』

 

 

全くです。この諸説を書いた奴、マジで許さんぞ。

 

 

エデン「まぁ、確証があるのは、『融合王神』は今も生きているって言うことぐらい。なんだけど、二代目は…………流石に想定外…………。」

 

リリカ『ガルッチさんでも、知らないんですね………。』

 

エデン「すまない、力になれず…………。」

 

リリカ『…………一つ、聞きたいのですが。』

 

エデン「?」

 

リリカ『…………歌、好きですか?』

 

 

いきなりだな…………。

 

 

エデン「まぁ、これでもね。よく歌を歌っているし、忘れられない歌もあるんだ…………。」

 

リリカ『忘れられない、歌ですか?』

 

エデン「うん…………。ケンジが歌ってた奴でさ、こんな時でも忘れないんだ。音程が、あれだけど、それでも…………忘れることが出来ない歌なんだ。」

 

 

そうだ、それ以来…………、どれだけ転生しても、記憶が吹っ飛ばされても、その歌だけは、永遠に刻まれていた…………。

忘れもしない、あの歌だけは…………。

 

 

エデン「…………出口の無い………、答えを求め……………。♪

 

 

この世界(物語)を…………、歩いていくよ…………。♪」

 

リリカ『ガルッチさん?』

 

エデン「あ、ごめん………。いきなり歌い出して…………、っていうか、この目閉まっておかないと。」

 

 

僕はすぐさま、兄さんから貰った眼帯を、虹色の目を覆った。

 

 

リリカ『あの、如何してそんなことを?』

 

エデン「神話スタンドに注意深く言われているんだ。さっきの歌、禁忌の歌と言って、早苗の奇跡よりも超えた奇跡を持っているんだ。

特に、ある歌は……………、その許容が超えているんだ。

 

 

今は眼帯しているから、歌っても平気だけど、そのままの状態で歌えば、『消滅』する。」

 

リリカ『あの、その歌って一体…………。』

 

エデン「…………『Hikari』。ケンジの歌を除けば、僕のお気に入りの曲の一つだな。」

 

リリカ『『Hikari』…………ですか…………。あの、歌って貰えますか?』

 

エデン「ん?いいよ。」

 

 

念には念を入れて、『エモーショナル・シング』をOFFにした後、僕は『Hikari』を歌い始めた。

 

 

歌い始めている内に、僕はいつの間にか感情を込め始めた。意識している訳でも無いのに、どの歌を歌っても感情を込めてしまうらしい。

そして、歌い終わると、涙を流しているのに気がついた。

 

 

リリカ『綺麗な歌声でしたが、何故感情的に歌うんですか?』

 

エデン「………自分でもよく分からない。けど、僕にとって『歌』は、感情でもあり、軌跡でもあるんだ。」

 

リリカ『…………そうですか。』

 

エデン「…………まぁ、なんだ。また、聞きたかったら、何時でも歌ってあげるからさ。別の歌も歌ってあげるし。」

 

リリカ『いいのですか?』

 

エデン「うん。」

 

リリカ『分かりました。遅く連絡して、すみません。』

 

エデン「いや、気にしないで。時折僕、夜空を見上げたいときもあるから。」

 

 

『ピッ』

 

 

…………この歌、何時か使うことになるかもしれないな。そんな気がする。そう思いながら、もう一度夜空を見上げた。

 

 

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episode148 未来から来たアギラ

-プププエリア-

 

 

セントラルエリアをある程度観光し、次のエリアである『プププエリア』に来たエデン達は…………。

 

 

エデンside

 

 

エデン「凄いな、ここってポケモン達も住んでいたなんて…………。」

 

フラン「ワールド・フロンティアって、ホントに何でもありなんだね。」

 

こいし「そういえばお兄ちゃん、何気にゼクロムとレシラム、あとキュレムを持ってよね?」

 

イリヤ「何気に伝説のポケモン手に入れてる…………。」

 

 

あの3匹か。確かに手強かったけど、力をしてしてくれたら、仲間になってくれたしね。って、ん?この異質な力……………、転生者か何か?

 

 

フラン「お兄ちゃん?」

 

エデン「…………いやな予感がするな。走るぞ。」

 

 

どうやらまた事件が、いや、これは転生者達の仕業か。数は…………、少ないな。しかも油断しきってるし、奇襲するにはもってこいかもしれないな。

 

 

エデン「こいし、気配遮断を。」

 

こいし「わか………ううん、どうやら誰かに読まれてるみたいだよ。」

 

エデン「…………未来予知の類いか。なら仕方ない。奇襲が出来ないなら…………。」

 

フラン「襲撃ね。」

 

ルビー『気を付けてくださいよ。相手はガルッチさんとイリヤさんと同じ転生者、何をしてくるかは分かりませんよ。』

 

エデン「ああ、行くぞ皆!!」

 

 

-プププエリア とある森-

 

 

「襲撃だぁぁぁぁぁぁ!!!襲撃が来たぞぉぉぉぉぉ!!!」

 

「!?」

 

「まさか、もうバレたのか!?」

 

「チッ、だったら返り討ちに────」

 

エデン「させるわけ無いだろ?」

 

 

『ブシャァァァァァァ!!!』

 

 

「は、はやっ!?」

 

フラン「よそ見してる場合!!」

 

「え!?ふ、フランちゃ─────」

 

 

『ズサッ!!』

 

 

こいし「さぁ、殺戮の時間だよ!Connect(接続) in() Slaughter Ripper Hades Evil God(殺戮の魔神スローター・リッパー・ハデス)!!」

 

「こ、こいしちゃんもいるぞ!!ってか、両脚が変わった!?」

 

こいし「『殺戮遊戯(マッドネス・ザ・ゲーム)』!!!」

 

「な、何なんだ彼奴ら─────」

 

イリヤ「皆、私の分も残してよ!!『斬撃(シュナイデン)』!!」

 

 

はっきり言おう。4人で無双しまくりました。そして、リーダーに関しては、こいしが無意識で殺ったそうだ。

 

 

エデン「とりあえず、全滅…………でいいのかな?」

 

こいし「油断は出来ないよ。奴らが囮だって言う可能性もあり得るし。」

 

エデン「あり得るな。『心眼Lv5 敵探知』!」

 

 

こっちに向かってるのは…………、転生者数名。恐らく僕達のこと認知してるはず。その中に、沖田総司らしき人物も含まれているのか。

 

 

エデン「迎え撃ちたいところだが、分が悪すぎる。別の場所に移動しよう。僕に捕まって!」

 

フラン「あれをするの?」

 

イリヤ「どうもあれだけは慣れないんだけど。」

 

こいし「凄く酔うしね………。」

 

エデン「そう言うな………。行くぞ、『姿くらまし』!!」

 

 

『バチンッ!』

 

 

-プププエリア 村の跡地-

 

 

『バチンッ!』

 

 

「ふぇ!?」

 

『何だ!?』

 

「誰だ?」

 

「敵か!?」

 

「なんだそのリズム。」

 

フラン「うぅぅ………、やっぱり気持ち悪い…………。」

 

こいイリ「「おrrrrrrrrrr……………。」」

 

 

あらぁ、こいしとイリヤが吐いちゃったよ…………。まぁ、こっちの方が手っ取り早いとはいえ、気分が悪くなるのがあれだしな………。

 

 

エデン「こんな事なら、酔い止め薬も頼んでおけば──────ん?あれって………、まさか…………。」

 

 

いや、仮にそうだとしても、本当に…………?本当に、あのアギラ?アンチスパイラルとゲーティアはともかくとして、その2人は一体……………!?

 

 

エデン「あの…………、もしかしなくても…………、未来から来たアギラ?なのか?」

 

「え?ええ。ってことは、過去のガルッチさんで、いいんですよね?」

 

エデン「うん…………。」

 

 

うぉぉぉぉい!!!まさかの未来のアギラと遭遇しちゃったよ!!駄目だ、色々とパニックになりそう………。

ってか、未来ってことは、僕達はどうなってるの!?これ、聞くべきか!?聞かざるべきか!?あー、僕は如何すればいいんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

『ガンッ!ガンッ!』

 

 

(未来)アギラ「ちょ、ちょっと落ち着いて!?何があったのか分からないけど、頭ぶつけるの止めて!?」

 

『やはり、未来から来たってことで混乱してるのでは無いか?信じ切れてなさそうだし。』

 

「いや、彼のことだ。信じてはいるが、未来の自分達はどうなってるのか聞くべきか、聞かないべきかで、悩んでいるんだろう。」

 

(未来)アギラ「えー、でも言ったら言ったで、面倒な事になりそうだけど………。」

 

「兎に角今は、別の場所に行って、色々と事情を話した方がいいだろう。」

 

(未来)アギラ「そ、そうだね。」

 

 

その後、僕達は別の場所に移され、自己紹介された後、事情を話してくれた。

 

 

next episode



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episodeEX14 ケモ耳でメロメロChaos wars

-プププランドエリア-

 

 

ある日………。

 

 

エデン「…………またか。」ピョコピョコ

 

ルビー『今回は私じゃ無いですよ~だ。』ピョコピョコ

 

イリヤ「ルビーまで猫耳だもんね………。」ピョコピョコ

 

(未来のアギラ)アキ「これ、前にも起こりましたよね?猫耳大騒動とか何とか………。」ピョコピョコ

 

ゲーティア「そんなことが起こったのか………。」ピョコピョコ

 

(アンチスパイラル)アスラル『というかガルッチ、アギラ。君達が置かれてる状況を見ようか。』ピョコピョコ

 

(白き女王)ハク「ハムハムハムハムハムハム………。♡♡♡♡♡♡」ピョコピョコ

 

こいし「ハァハァ♡、お兄ちゃんの耳♡♡、ハァハァ♡♡。///」ピョコピョコ

 

フラン「ペロペロッ♡。」ピョコ

 

アキエデ「「あー、何時ものことだから気にしないで…………。」」

 

 

この場にいる全員、いや、ワールド・フロンティア全域の人々(ポケモンを除く)にケモ耳が生えるという前代未聞の異変が起こっていたのだ。

しかも、どうやらケモ耳が生えているのは、ファンタジアの戦士達だけで無く、なんとエネミー・ヴィランズ、転生者連合(ケモ耳生えてる転生者は除く)、新生ⅩⅢ機関も例外ではなかったのだ。

 

 

その結果、敵味方関係なく、(可愛すぎて鼻血出しまくって)貧血を起こす者が大量発生。ケモ耳が生えた事により、ネコ耳派、イヌ耳派、キツネ耳派、クマ耳派等が、ファンタジアの戦士達、エネミー・ヴィランズ、転生者連合関係なく入っており、ケモ耳の戦国時代が勃発していたのであった。

 

 

っと言っても、その派勢に加わらない中立派もいたが………。(例によって、エデン達(エデンはネコ耳派だが、穏健派)と未来のアギラ達、メサイア、永夢達。)

 

 

メサイア「一応確認だが、ここの大半はネコ耳だけど、俺と大我、貴利矢はイヌ耳、黎斗とその恋人の巴御前がキツネ耳でいいな?

 

 

って、ガルッチはネコ耳と羽根耳の二つ持ってたな。」

 

永夢「そういえば、そうでしたね………。」

 

エデン「ごめん、羽根耳のことすっかり忘れてた………。一応、認識できないように隠してたんだけど………。」

 

アキ「そういえば、ガルッチさんの羽根耳見るの、初めてだった気がする………。」

 

黎斗「確かににゃ。」

 

貴利矢「語尾にニャ付けるな、猫黎斗。」

 

黎斗「檀黎斗神だ!!

 

エデン「って、それはいいとして、一体如何してこうなったんだ!?猫耳大騒動よりも、明らかにやばいことになってるじゃ無いか!!」

 

メサイア「うーん、そっちの作者に聞くってのは?」

 

風龍「呼んだ?」ネコーン

 

エデン「…………風龍さんも猫耳かい。」

 

風龍「僕達だけじゃ無いよ。士やダンブルドア、ヴォルデモートから聞いたところ、色んな世界がケモ耳が生えて大混乱が起きているんだ。」

 

アキ「如何してそうなった………。」

 

メサイア「…………異世界でもそうなってるって事は、案外とんでもない事になってるってことだな。」

 

ゲーティア「下らん事とは言え、ある意味人類焼却並みの特異点かもしれんな………。誰がやったのかが気がかりだが………。」

 

マダラ「しかも、我が術でも探りようにも、何かに妨害されてる気がする。」

 

エデン「下らない事件でも、意外と八方塞がり…………。流石ギャグ事件、ここまで手こずらせるとは………。」

 

全員『ギャグ事件?』

 

エデン「そういう事件に出くわしたことがあるんだ。んで犯人は決まって、ギャグの塊のキャラクター。そして起こした理由が、下らなすぎるもの。

 

 

もうお陰で、僕のストレスがマッハにぃぃ…………。」

 

全員『お疲れ様です…………。』

 

黎斗「まぁ…………その………、ガルッチの苦労話の通りだとすれば…………、この事件はギャグの塊のキャラが、犯人だって事になり得るが……………。」

 

パラド「でも、ギャグの塊のキャラってことも限らないんじゃないか?今回の規模、明らかに大きすぎだろ。」

 

エデン「それが平然と出来ちまうのが、ギャグの塊だ。」グデニャー

 

こいし「あ、耳が……。」

 

 

そんなこんなで、全員(ハクはアキの猫耳を、こいしとフランはエデンの猫耳を甘噛み中)が頭を抱えていた時だった。

 

 

『バンッ!!』

 

 

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

突然の扉が破れる音が聞こえ、全員その方向を向いた。

 

 

全員『何事(だ)(です)!?』

 

「逃がさない!!大将!」

 

「諸悪の根源!その命、神に返しなさい!!」

 

「おいそれ、イクサの台詞じゃ…………。」

 

アキ「って、朝沙美さん!?如何したんですか!?」

 

 

そこに居たのは、アキが出会ったと思われる転生者連合の人達と、それらから逃げる藤村大河と思わしき英霊の『ジャガーマン(どう見ても藤村大河)』が出てきた。

 

 

「助けてにゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

エデン「って、テメェか藤村ァァァァァァァァァ!!!!いい加減そこまでにしろって言ってるのに、何処まで許容範囲を超えようとしやがる!!!」ガタッ

 

こいフラ「「あっ。(´・ω・`)」」

 

「藤村じゃない!!ジャガーマンだ!!」

 

エデン「じゃかましい!!虎聖杯といい、あの時といい、そこまでしろって何回も言われ続けてるのに、もう限界だ!!そこに直れ!!!

 

朝沙美「助太刀、感謝します!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─しばらくお待ち下さい─『(非常にエグい音が鳴り響いています。)【キメワザ!クリティカルフィニッシュ!!】ズバッ!ズバッ!ズバァァァァァァ!!!!!!!【会心の一発!】』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャガーマン「ウニャァ………。」【GAME OVER】←宙ぶらりん

 

アキ「この人が元凶…………。」

 

朝沙美「はい、彼女が訳の分からない聖杯というものを使い………。」

 

エデン「ここまでのカオスを起こしたって訳か。全く、迷惑極まりないな。」

 

アキ「ちゃっかり、ここ以外の世界も起きてたけどね。」

 

ジャガーマン「うー、悪いかニャァァァ!!皆がケモ耳になれば、幸せになるって思ってやったってのにぃぃぃ!!」ブラーンブラーン

 

エデン「黙れ駄虎。」

 

 

『バシンッ!』

 

 

ジャガーマン「ゴフッ!?我が生涯に、一片の悔い無し…………!ガクッ。」←真っ白に燃え尽きて【GAME OVER】

 

杏奈「ちゃっかりトドメ刺してるし…………。」

 

エデン「全く、これだからギャグの塊の相手が嫌いだってのに………。」

 

永夢「あれ、死んでませんよね?」

 

エデン「殺す気でやったが、此奴のことだ。ひょっこり復活するよ。」

 

永夢「どう言う体をしてるんですか…………。」

 

朝沙美「とりあえず、この者を捕らえたこと感謝します。創造王神様。」

 

エデン「いえいえ。(あれ?それ、何処から覚えたの?)」

 

 

そして、朝沙美達はジャガーマンを連れ去られていくのを見届けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャガーマン「っていう夢を見たのさ!」

 

エミヤ「夢か、藤ねえ。」

 

ジャガーマン「ってな訳で、ケモ耳を皆に広めるニャ!」

 

エミヤ「止めろ!!その先は地獄だぞ!!」

 

ジャガーマン「虎聖杯よ、我が願いを─────」

 

 

そしてまた繰り返される。1人の馬鹿虎によって………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エミヤ「そこまでにしろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!藤ねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

 

 




ホントにそこまでにして欲しいですよ、藤村は…………。


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episode149 結集する悪 エデンの向かう先

-The World That Oblivion Was 忘れ去られた城-

 

 

一方で此方は、『忘れ去られた世界』。元々は何も無い、存在するはずも無い大地なのだが、ある村の漁師達から聞いたところ、いつも通り漁の場所に向かったら、突然見ず知らずの大陸が見えたかと思ったのだが、その後の記憶が無く、もう一度探そうにもどこにもなかったと言われる、摩訶不思議な場所だという。

 

 

実際、その話をした漁師達だったが、誰も信じるはずもなかった。その内漁師達も、その存在すら忘れ去られていった。

 

 

だが、漁師達の言うとおりその大陸は存在していた。何故ならその場所は、『新生ⅩⅢ機関』の住処とも言われる大陸『忘れ去られた世界』と呼ばれる大陸だったからだ。

 

 

そのため、仮に見られたとしても、すぐに眩ます事が出来、しばらくすればその大陸があったことすら忘れるため、そこに誰かが住んでいることさえ気付くことはなかった。

ましてや、世界を滅ぼそうとする組織が居るだなんて、考えもしなかっただろう………。

 

 

そんな大陸の一つに浮かび上がる黒い古城のようなところに、2人の青年がいた。

 

 

Ⅰside

 

 

ハデス「なぁ…………、えーっと…………。」

 

Ⅰ「本名でいい。」

 

ハデス「んじゃあ、『ギャラクシー』。非常に言いにくいが、最近現れた奴らのことだが………。」

 

ギャラクシー「あの『創造王神』のガルッチと、その仲間だろ?この世界に来たと言うことは、12の世界を治してきたと言うわけだろう。」

 

 

遂にこの世界に立つだろうと思っていたが、案外早いものだな。今までは一人に1つの崩壊した世界を守っていたが、結果的に協力してしまったり、裏切りを考えていたり、脱退したり、まぁ大半は彼らに殺されていったが、此方にはまだ6人がいる。

 

 

ギャラクシー「まぁどちらにせよ、ハデス。転生者の亜門正宗を呼んでくれ。3人だけの会議を始めようかと思う。」

 

ハデス「彼を、ですか?」

 

ギャラクシー「どちらにせよ、遅かれ早かれ、大きな戦いが始まる。ここで敗れば、彼女達の顔に出せない。すぐに呼んでくれ。」

 

ハデス「分かりました。」

 

ギャラクシー「…………………あの時は失敗に終わったが、今度は成功させてみせる。全ては、我が野望の為に…………。」

 

 

…………待っててくれ、絶対に、君の無念は、私が晴らしてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリカ・アルテラス(我が愛しき者よ)』。

 

 

sidechange

 

 

-プププエリア-

 

 

エデンside

 

 

エデン「ゼェ…………、ゼェ…………。」

 

 

………まだ、空位にはいたらないか。いや、そもそも上手くいかなさすぎる。それに、空位に至るには、自身の全能力が邪魔になってしまう。

今はホワイトスネイクを使って、自分自身の全能力をDISK化させて、マダラと戦ってるけど、能力が無いだけで、こうも辛いとは…………。

 

 

やっぱり、頼りすぎたんだ。能力に頼りすぎると、腕が鈍ると誰かが言ったが、全くのその通りだ…………。

 

 

マダラ「1時間経過。ホントに大違いだな、力のありなしで、ここまでとは………。」

 

エデン「…………何も言い返せない。」

 

マダラ「返させるつもりも無い。事実だからな。だが理解出来ん、何故力を捨て、技量で挑む。能力が使えなくなった時の訓練ならば、それは素晴らしい心構えだが、無謀にも程があるぞ?」

 

エデン「…………サムやザムシャーから、色々と言われてな。『能力の多用があり過ぎる。攻撃手段を増やすのは結構だが、このままだと太刀筋が鈍る事になる。』と言われたんだ。」

 

マダラ「………なんだそれ。力を使いすぎたら、腕が鈍るって。」

 

 

普通に考えたら、おかしいのは確かだ。力を頼りすぎると、力に溺れるのはよく効くが、腕が鈍るなんて聞いたことが無かった。

けど、その言葉を放つと言うことは、何か意味があるのかと思い、能力を一時的にDISK化させて、修行していた。けれど、今に至るまで、その意味が見つからなかった………。

 

 

エデン「歳のせいとか言い訳したくないけど、普通に考えたら数千、数万………いや、もしかしたら数億も歳を取ったかもしれない。肉体は果ててないけど、精神と魂は摩耗してもおかしくない。

 

 

『転生』と言っても言葉はいいかもしれないが、それはあくまで、精神と魂の延命処置に過ぎないんだ。不老不死も例外じゃ無い。

どれだけ延命しても、何時かは終わりを迎えなくてはならない………。」

 

マダラ「…………アギラから聞いたが、1度はラヴォスと呼ばれる転生神、2度は『ウルトラマンノア』、そして3度は『星空英竜』が作った『願いの化身<コア>』によって、生き続けている。そうだな?」

 

エデン「…………ああ。言ってみれば、『ガルッチ』と言う存在が延命したのは3度。でも、その過去を含めると、6、7度も延命していることになるんだ。」

 

マダラ「とんでもない回数だな!?」

 

 

普通に考えたら、歪んでも不思議じゃ無いんだけどね………。臓硯みたいになるんじゃ無いか?いや、そこまで無いか。

 

 

エデン「とはいえ、もうこれ以上の延命は出来ない。精神と魂も限界もあるからね。」

 

マダラ「…………もし、精神も魂も不滅に出来る力があったら、如何する?」

 

エデン「…………魅力的だが、止めておく。それを手に入れてしまったら、最早生き物とは呼べない。生と死があるからこそ、初めて生き物と呼べるのに、肉体だけじゃ無く精神と魂も不滅になったら、ただ存在するだけの者だよ?

 

 

それに、仮に手に入ったとしても、代償に心が無くなるぐらいなら、不滅じゃ無くていい。」

 

マダラ「…………不死身になったからこそ分かる事か。」

 

エデン「そう言うこと。いずれにせよ、歳を取ったよ。けど、だからって止めるつもりはない。もう一度頼む、全身全霊で。」

 

マダラ「…………分かった。ある意味、その諦めの悪さは凄いがな。仮にも旅行中だろ。」

 

エデン「それでもだ。予定は狂ってしまったとは言え、放っておけない質だからな。」

 

マダラ「………行くぞ。」

 

 

頑張らなくては。能力を使わず、この模擬戦で見つけないと…………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-夜-

 

 

マダラ「ここまでだ。」

 

エデン「………駄目だったか。」

 

 

防戦一方、武器は折れ、ホントに能力なしでの修業は堪えるな………。

 

 

マダラ「…………一つ聞くが、『多重次元屈折現象』が使えるようだが、今度は何を目指しているんだ?」

 

エデン「………零。」

 

マダラ「?」

 

エデン「零の極地。宮本武蔵が持つ、空位。けど、武蔵のようなものでなく、自分だけの零を見つけたいんだ。」

 

マダラ「…………零か。つまり、お前が目指すのは………。」

 

エデン「……………………空位のその先。誰も見たことない位に向かうつもり。」

 

マダラ「…………呆れを通り越して尊敬するぞ。果ての無い果てを目指す気か?」

 

エデン「そりゃそうさ。けど、最大の障壁になり得るのは、恐らく────」

 

マダラ「『第六天波洵』か。あれは、無理だろ。」

 

エデン「…………だが、無敵って訳じゃ無い。それは知ってるだろ?」

 

マダラ「坂上覇吐………か。」

 

エデン「それか、弱点ではないが、弱体化ぐらい追い込む方法も知ってる。けど、無効化がある以上、無理だろう。

そして彼奴の技は、『卍曼荼羅・無量大数』。()()()()がある以上、それ以下の単位は無意味に等しい。」

 

マダラ「結局は、坂上覇吐頼り…………ちょっと待て、それ以下って言わなかったか?」

 

エデン「言ったが?」

 

マダラ「まさか、それ同等の技とか出せるのか!?」

 

エデン「いや、あんな独りよがりの技とか絶対に使わん。」

 

 

昔だったら普通に使ってたけど、今は絶対無理だ。けど………。

 

 

エデン「無量大数が1番大きな位だと思うが、それはあくまで位ということだけ。仏典となれば、軽く超える位も出てくるよ。」

 

 

ただし、面倒なぐらいの数字だがな。

 

 

エデン「アギラもいずれ、第六天波旬に挑むだろうな。日本創作の中でも最強って言うのならば、僕はその先を行く。それだけさ。」

 

マダラ「やれやれ、宇宙が何回も崩壊しそうな気がするな…………。」

 

エデン「…………まっ、彼奴なら転生者連合とエネミー・ヴィランズ、新生ⅩⅢ機関なんて軽く消すだろうけどね。」

 

マダラ「あり得る………。そろそろ戻るぞ。」

 

エデン「了解。DISKは持ってるか?」

 

マダラ「帰ってからだ。」

 

 

でしょうね。……………能力なしでの修業は、厳しいな。

 

 

next episode




因みに、能力なしと言ってますが、エデンが持ってる全能力、全スキル、全宝具、全技、全魔法等の全てを1つのDISKにしてから修業に励んでいます。


その頃のステータスはこんな感じ。


筋力:B/耐久:E/敏捷:B/魔力:-/幸運:A(C-)/宝具:-


身体能力は相当下がり、魔力も宝具も無い。それでもマダラとの全身全霊での勝負。(最早無茶。それで1時間も頑張るエデンも凄いが…………。)


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episode150 吐き気を催す転生者 エデンの覚醒

-プププエリア-

 

 

マダラ「そこまで!!」

 

エデン「ハァ…………、ハァ…………。」

 

 

翌朝、エデンはマダラとの模擬戦をやっていたが、結果はいつも通りマダラが勝っていた。(エデンは能力なしで戦ってます。)

 

 

マダラ「前よりは避けが上手くなったが、攻撃は相変わらずか…………。」

 

エデン「…………なぁ、マダラ。」

 

マダラ「?」

 

エデン「………転生者って、消えるべきかな?」

 

 

唐突に出てきた言葉。ずっとエデンが心の奥から思っていた事を、口に出して言ってみた。

 

 

マダラ「いきなり変なこと言うな。」

 

エデン「仕方ないだろ、屑な転生者を見ていると、迷惑極まりない事してるだろ?」

 

マダラ「だが中には、お前みたいな奴がいただろ。誰かを助けるために、誰かを守るために、必死に戦ってたんだろ?」

 

エデン「だとしてもだ。いい奴もいれば、悪い奴も居るのは事実。けど、その際で、みんなを狂わせた事実も変わりない。

もし、屑な転生者が増えるようであれば、最悪神々が集まり、転生を廃止せざるを得ない会議を始めるかもしれない。」

 

マダラ「おいおい、大袈裟すぎるぞ!?」

 

エデン「どっちにしろ、一部の神々は転生を廃止するべきだと主張する輩も出るだろうしな。」

 

マダラ「…………。」

 

エデン「まぁ、いずれにせよ、会議になることは避けられないけど、出来るだけ廃止にならないように頑張らないと…………。」

 

マダラ「………ガルッチ。」

 

エデン「? そう言うことか。」

 

 

体力が回復し、エデンは立ち上がると、そこには滅茶苦茶派手そうな格好をした成金野郎………もとい、吸血鬼が現れた。

 

 

マダラ「如何する?能力を戻すか?」

 

エデン「いや、何故か知らないけど、何かが言ってる。まだ戻すなって。」

 

マダラ「…………死ぬなよ。どうやら、奴の狙いはお前らしい。」

 

エデン「ああ…………、一応遠くで見守って欲しいが、万が一の時は、アギラ達を呼んでくれ。」

 

 

マダラが消えると、エデンはその吸血鬼を見ていた。

エデンが持っていたのは、かつて学生の時より前から持っていた『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』の生まれ変わりとも言われる聖剣スターダストソードと、片刃で刀のような形状のした魔剣ダークネスムーンの2つだった。

 

 

エデン「(………思い出せ、あの頃の僕を。如何に相手を翻弄させたのかを。どんな強者でも、必ず隙を作るところがある。そこを、見逃すな………。)」

 

「よぉ、かわいこちゃん。」

 

エデン「此奴まで言われると、流石に終わったな僕…………。もういい加減、整形しようか………。」

 

「そう照れた顔するなよ、かわいこちゃん!」

 

エデン「茶番はいい。大方そっちのボスに使わされてんだろ。俺を殺せって。」

 

「…………って、野郎かよ!?」

 

エデン「今か!?」

 

「女の顔をして俺を騙しやがって、オリ主の俺に対していい度胸してんな!!」

 

エデン「オリ主って…………。あのなぁ、知ってるか?お前が言うオリ主って、好き勝手するか?まぁ僕も、ある意味やらかしすぎたのは自覚してる。生前、これでも『二十世紀少年』のともだちとの恋人で共犯者だったし、全てを滅ぼそうとしてた元ラスボスだよ?

 

 

今じゃ、能力なしのただの剣士となった転生者だ。普通に考えたら、お前に勝てるはずも無いもんな。」

 

「能無し?ハハハハハハ、これが『創造王神』とか名乗っちゃってんの!?何だよ、楽勝じゃねえか!!」

 

エデン「けどまぁ、それに挑む馬鹿でもあるんだがな。慢心せず、手早く殺せよ?そんな力を持って、手こずって、僕に負けたら、盛大に嗤ってやる。

 

 

雑魚転生者先輩にも負けるオリ主転生者後輩だってな。」

 

 

見下すように、しかし油断の無い声を出した後、2つの剣を下げて待った。

 

 

「舐めた事を言いやがって…………!!!『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!!」

 

 

ギルガメッシュの宝具が放たれると同時に、エデンはその放たれた武器の中に突撃した。

 

 

エデンside

 

 

一言言うと、大雑把過ぎる。拡散し過ぎて逆に対処しやすい。別の空間からも出てるけど、外れが多い。

正直言って、まだギルガメッシュの方が精密性がある。最近慢心も捨てたのか、幅広い攻撃もし始めてきたし、近接攻撃も激しくなったしな。

マダラはあれがムテキガシャットの元になったのかって言われたが、実際そうだ。弱かったと言われたが、それはあんたの力が強すぎるからだ。

 

 

それに………、っと、そういえば名前聞いてなかったな。胸くそ悪い奴の名前、一応名乗って貰うのが礼儀じゃないのか?

 

 

「チッ、なら此奴でどうだ!!」

 

エデン「あれは………。」

 

 

『KAIJIN RIDE <GAMEDEUS BUGSTER>!!』

 

 

おいおい、ディエンドライバー!?しかも怪人を召喚できるって、厄介なもんを手に入れたな。

 

 

エデン「(落ち着け、相手がラスボスでも、相手にするべきはあの男。今はそっちを優先しよう!)」

 

「さぁ、やっちまえゲムデウス!!そんな雑魚片付けろ!!」

 

「そうはさせないよ。」

 

「!?」

 

 

今の声って、まさか………!

 

 

エデン「海東!?」

 

「海東って、仮面ライダーディエンドの!?」

 

海東「久しぶりだね、って、僕の力は使わないのか?」

 

エデン「今自分の何かを解放させるために、能力なしで戦ってるんだ。」

 

海東「あー、そっか。なら、あのゲムデウスって奴は僕に任せてくれ。相棒。」

 

エデン「頼んだ!!」

 

「あーくそ、だったら────」

 

海東「遅い!」

 

 

『バンッ!』

 

 

「お、俺のディエンドライバー!!」

 

海東「カイジンカード、全種類。確かにもらったよ、新神輪廻。」

 

 

うわ、なんつう名前だ………。

 

 

輪廻「お、俺の名前を、どうやって!?」

 

海東「さぁ、何でだろうね。」

 

 

『KAMEN RIDE』

 

 

海東「あー、久々だな。こう言う仕草をするの。『変身』!!」

 

 

『DEMISE!』

 

 

黄色のディエンド、久々にみたな。海東の仮面ライダー姿。けど、今はこっち!

 

 

エデン「ッ!?」

 

 

視界が、一瞬ぶれた?って────

 

 

『グサッ!』

 

 

海東「ガルッチ!?」

 

輪廻「ハハハハ!!何があったか分からねえが、ようやく当たったな!!その調子で、バンバン撃ちまくってやる!!

テメェを殺した後は、テメェの女を俺の物にして、可愛がってやるからよ!!

 

 

…………おいテメェ、何でジト目だよ。」

 

エデン「僕の妻と愛人を奪うって言った途端、一瞬よぎったが、ホモかお前。」

 

輪廻「ハァ!?

 

エデン「だって、僕の嫁の中に、男がいるんだけど。」

 

 

あ、此奴今青ざめたな。まさか僕がバイだったなんて、思っても見なかったんだろうね。というか無名の剣でよかった………。刀だったら、もっと嬉しいんだがな。(刺さってしまうのがあれだが………。)

 

 

輪廻「テメェェェェェェェェェェェ!?!?!?!?!?!?男とヤってたとか、どういう精神してんだ!?

 

エデン「おまいう。ってか、最初言っただろ。ともだちと恋人でもあり、共犯者だったしって。ってか、男とヤるって、マジかよ。」

 

輪廻「ヤるかよ!!さすがの俺も引くぞ!?お前ホモじゃねえのか!?

 

エデン「ホモでは無い、バイだ。」

 

輪廻「知るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

黄金の門が無数に取り囲み、武器を見せてくる。しかし、さっきから視界がぶれすぎだ………。何だ、こんな時に………。

 

 

輪廻「散々弄りやがって…………、殺してやる!!!俺が、俺こそがッ、オリ主なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

 

武器が僕を襲いかかってこようとする。すると一瞬、武器に線と点が見えた。それだけじゃない、まるで止まったかのように動かなくなった。

 

 

エデン「直死の魔眼?いや、確かあれは、DISK化してマダラに預かってるはず。って、今はこの場から離れないと。」

 

 

とりあえず、武器にある線を斬ると、その武器は砕け散る。そして、時が動き始め、僕の背後で大爆発を起こった。

動いたものの、輪廻という奴から、3つの線と点が見えた。今度はハッキリと、その視界に映っていた。

 

 

輪廻「あ、あの中を…………!?あり得ねえ!!そんな馬鹿な事は!!」

 

エデン「…………こんなんじゃない。けど、もしかしたら!」

 

 

BGM 『M12+13』

 

 

さっきから武器を出してばかり、流石に芸が無いぞ輪廻!

 

 

「おい、大丈夫か!!」

 

輪廻「寛太!丁度いい、此奴に手こずってたとこだ!!手伝え!!」

 

寛太「いいぜ、『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!!」

 

 

ダブルと来たか。けど、そんなの関係ない!

 

 

『ガキンッ!』

 

 

斬れ。

 

 

『バキンッ!』

 

 

斬れ!障害となるもの全て、斬り伏せる!!!

 

 

寛太「おい!!ずっと弾いてばっかりだぞ!!」

 

輪廻「がぁぁぁぁぁぁぁ!!!ムカつく野郎だ、ド畜生─────」

 

エデン「取った!!」

 

寛太&輪廻「「いつの間に!?」」

 

 

断ち切れ…………………!その力………!

 

 

エデン「『歪曲・歪の境界』!!」

 

 

一閃、それだけで僕は2人を斬る。が、外傷は全くなかった。念のために離れようか。

 

 

輪廻「って、何ともねぇ?」

 

寛太「は、外したんだ!!」

 

輪廻「虚仮威しか。びびらせやがって!!」

 

 

再び2人は腕を突き出す。が、何も出て来なかった。

 

 

輪廻「え?」

 

寛太「は?」

 

輪廻「おい、出せねえぞ!どうなってやがる!?」

 

寛太「俺が知るかって!!テメェ!何をしやがった!!」

 

エデン「…………何も出せない?まさか僕、奴らの能力そのものを断ち切ったって事か?」

 

輪廻「ハァ!?」

 

寛太「能力が使えねぇって!?おい、逃げた方がいいんじゃねえのか!!」

 

 

あの慌てようは、本当に能力を………っていうか、特典を消したって事か………。だったら!

 

 

輪廻「巫山戯んな!!!オリ主が逃げるわけな────」

 

エデン「歪メ!!」

 

 

『ゴキッ!ギュゥゥゥゥゥゥ!!!!!』

 

 

輪廻「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!??!?!?!?!?!」

 

 

マジかよ。これ、他の魔眼の!?

 

 

エデン「だったらこれで─────」

 

寛太「待て、待ってくれ!!悪かった!降参だ!!」

 

輪廻「ひぃぃぃぃぃ!!!!待って、殺さな──────」

 

エデン「─────死にさらせ!!根絶・身体心魂・零ノ斬滅』!!

 

 

2人を真っ二つにすると、悲痛な叫びを上げる間もなく、燃え滓のように消滅していった。

 

 

BGM終了

 

 

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episode151 復讐者 東條明日斗

-プププエリア- -夜-

 

 

エデンside

 

 

エデン「歌のセッションは、これぐらいで良いかな。リリカ。」

 

リリカ『ええ、こんな時間でセッションして貰えるなんて………。』

 

 

あの後、アギラと共に襲撃されたところを向かうと、信じがたいことに、『リリカ』と出会った。

けど、雰囲気的に僕の知ってるリリカじゃ無いのは分かった。そして、アギラの方を見たと言うことは、恐らく彼女もまた未来から来たリリカだって事なのだろう………。

 

 

エデン「…………しかし、リリカがサーヴァントか。」

 

リリカ『それも、未来なんですよね?ですが、何故彼らのサーヴァントなんかに………。』

 

エデン「何かの媒体を用意したか、それとも相性のいいマスターで引いたか。そのどっちかだな…………。」

 

リリカ『…………あまり、残酷な命令を出して欲しくないですね。』

 

エデン「それは、無理な相談…………ごめん、しばらく通信切るけど、しばらくしたらまた連絡を頼む。」

 

リリカ『それって、どういう─────』

 

 

『ピッ』

 

 

今一瞬、明日斗の気配がしたけど、この憎悪の量は半端じゃない………。アスト・オルタ、いやアスト・ソウル…………いやそれ以上の憎悪を感じる。

あまり信じたくなかったが、こう言う可能性があってもおかしくない…………。けど、それでもこの憎悪で…………。

 

 

「見つけたぞ…………、ガルッチ………。」

 

エデン「………遂に墜ちるとこまで墜ちたか、明日斗。その憎悪に溺れ、世界を滅ぼそうとする、哀れで愚かな男よ。」

 

 

溺れて欲しくなかった…………。そんな風になって欲しくなかった…………。けれども、無限の可能性がある以上、こう言う可能性があってもおかしくなかった。

もう此奴は、救うことすら出来ない………。だったら、やるべき事は一つ…………。

 

 

(悪)明日斗「さぁ、殺してやる。お前のせいで、お前のせいで、俺の仲間が、俺の家族が……………、俺の…………姉ちゃんが…………。」

 

エデン「知ったことか。お前のような奴が、仲間と家族を語るな。消してやるよ、明日斗。その憎悪と共に、この世界から…………。

 

 

この世の全てから消滅させてやる!

 

 

心を悪鬼となって、此奴を座に帰らせないように、存在諸共消す。ただそれだけだ!

 

 

エデン「『Connect(接続) in() Despair darkness Gaia Evil God(絶望の魔神ディスペア・ダークネス・ガイア)』!」

 

 

sidechange

 

 

フランside

 

 

『ズドォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!』

 

 

な、何事!?

 

 

アキ「今の轟音、もしかして!?」

 

フラン「お兄ちゃん、今外にいるけど大丈夫なのかな?」

 

こいし「外に出よ!」

 

ハク「やめた方がいいわよ、どうやら………大変なことが起こったらしいわよ。」

 

 

やめた方がいいって、何でそんなことを?

 

 

ハク「どうやら、アヴェンジャーが襲撃してきたけど、その真名が『東條明日斗』。ただし、救いすらなかった明日斗の方よ。」

 

3人「「「明日斗お兄ちゃんが!?」」」

 

アキ「じゃあ、今戦ってるのって…………。」

 

ハク「ガルッチでしょうね。」

 

マダラ「恐らく、彼が言う魔神化に加えて、超サイヤ人ロゼビヨンドになって戦っているんだろうな。」

 

ルビー『ガルッチさんって、超サイヤ人になれるんですか!?』

 

マダラ「一度チラッと、奴のDISKを調べてみたが、超サイヤ人の力も含まれていたのが分かった。

ただ、出来るのは超サイヤ人ゴッド、超サイヤ人ブルー、んで今ガルッチがなってる超サイヤ人ロゼ。ビヨンドは恐らく、ロゼの上位だろう。あの様子だと、まだ先に行きそうな気がするな。」

 

フラン「お兄ちゃんどこまで極めるつもりなんだろう…………。」

 

アキ「…………。(-ω-;)」

 

 

でもやっぱり、お兄ちゃんが心配…………。急いで加勢しないと!!

 

 

アキ「ふ、フランさん!?」

 

 

待ってて、お兄ちゃん!今度は、私が守る!!

 

 

アキ「待ってください!!貴方と彼との強さの次元が、全く違う─────」

 

フラン「美鈴の教えだと、こうやって気を溜めるんだったよね…………?」

 

アキ「フランさん?」

 

 

気を一点だけ集中して……………、そのまま……………一気に解き放つ!!

 

 

フラン「ハッ!!」

 

 

『バンッ!!』

 

 

アキ「えぇぇぇぇっ!?」

 

フラン「出来た!!お兄ちゃんみたいに、『超サイヤ人ゴッド』になれた!!」

 

アキ「いやいやいやいや、え?気を溜めただけで!?普通そこは、『超サイヤ人』からですよね!?」

 

フラン「分かんないけど、どうやら私にはそれだけの気を持ってたって事かもね。それじゃ、行ってくる!!」

 

 

多分空ね、お兄ちゃんは…………まだ戦ってる。明日斗お兄ちゃんの方は、何かを出そうとしてるけど、そうはさせない!!

 

 

フラン「やぁ!!」

 

 

『ブシャァッ!』

 

 

(悪)明日斗「!?」

 

エデン「フラン!?って、その気って、まさか!?」

 

フラン「私も、お兄ちゃんみたいに『超サイヤ人ゴッド』になれたの!!今度は、私がお兄ちゃんを守る番!!」

 

(悪)明日斗「ッ!巫山戯た事を─────」

 

フラン「セイッ!!」

 

(悪)明日斗「アガッ!?」

 

 

とりあえず、深手を負わすために、アレガステインでぶった切ってやったわよ。

 

 

(悪)明日斗「だったら……………、殺戮と行こうか…………!!!『我は全て殺める(オール・ユー・)』─────」

 

エデン「そこだっ!!!」

 

 

『グサッ!!』

 

 

(悪)明日斗「グハッ!?ま、まさかこれって…………!!」

 

エデン「『斬り抉る戦神の剣(フラガラック)』。カウンター宝具を使わせて貰った。最早お前の霊基は砕かれ、後は死ぬだけだ。」

 

(悪)明日斗「ち、畜生…………!!テメェだけは…………、テメェだけは!!」

 

 

『ガシッ!!』

 

 

え、お兄ちゃん?まだ何かするの!?

 

 

エデン「お前に次の召喚なんて無い………!敗者に相応しいBadendingを見せてやる………!!さとりのスペル発動!想起『テリブルスーヴニール・ディスペア』!!」

 

(悪)明日斗「あ、あぁぁ………、やめろ…………、やめろ………!それは、それだけは…………!!」

 

 

一体、何を見せてるんだろ?

 

 

(悪)明日斗「ぁ、ぁぁ………、ぃゃ…………、やめろ………、やめてくれ………!!やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

 

エデン「お前に居場所なんて、どこにもない………。自分に殺され、仲間に殺され、更には姉にも見捨てられるというのは、辛いだろう?

 

 

けどな、お前が憎むべき相手は違うだろ?本当に憎むべき相手は…………。」

 

(悪)明日斗「な、何を……………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「"お前"だろ、『東條明日斗』。お前が、お前自身の世界を壊し、仲間と家族を壊したんだ。」

 

(悪)明日斗「ッ!!!!!!!!!!」

 

 

え、待って、何の話?私、全く分からないけど…………。

 

 

(悪)明日斗「う、ううっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

エデン「さぁ、消えろ。復讐者『東條明日斗』。座に帰らず、この世から消え失せろ。憎悪と絶望に抱かれて、消え失せろ!!」

 

 

『ズサァ!!』

 

 

お兄ちゃんが放ったその一撃で、明日斗お兄ちゃんを真っ二つにし、そのまま消滅していった…………。

こんなお兄ちゃん、見たことがなかった………。

 

 

エデン「…………少なくともこれで、アヴェンジャーの明日斗は座に帰ることも無く、消え去っただろうな……………。」

 

フラン「お兄…………ちゃん。」

 

エデン「…………悪い、フラン。こんなの見せて…………。」

 

フラン「…………。」

 

エデン「…………戻ろ、フラン。リリカにも連絡を取らないと………。」

 

フラン「うん………、分かった………。」

 

 

お兄ちゃん、なんだかすごく辛そうだから、腕をギュッとしておかないと…………。あんなことして、辛かったかもしれないし、友達を殺すなんてしたくなかっただろうし…………。

 

 

エデン「…………フラン。」

 

フラン「なぁに?」

 

エデン「今日は一緒に、寝てくれ…………。」

 

フラン「いいよ、お兄ちゃん。いっぱい、甘えてもいいから。」

 

エデン「…………そうさせてもらう。」

 

 

けど、お兄ちゃんの桜色の髪、少し綺麗だったなぁ…………。

 

 

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episode151.5 元復讐者 東條明日斗

-プププエリア-

 

 

エデンside

 

 

リリカ『んで、全力で殺したと。何考えていますか!?いくらそれしか出来ないからって、そこまで強くやりますか!?!?』

 

エデン「全く以て申し訳ない。」

 

リリカ『そう思うのでしたら、最初から誰かに頼りなさい!!!』

 

 

あの後、戻ってきて早々、リリカに連絡をしたが、どうやら音だけは切れていなかったようで、そのまま激昂、説教される羽目に…………。

 

 

リリカ『説教はこれぐらいにして、出来るのですか?その人を再召喚させるのを。』

 

エデン「大丈夫、こんな時のために携帯英霊召喚を持ってきて正解だったよ。」

 

フラン「え!?殺したんじゃ無いの!?」

 

エデン「ごめん、フラン。彼奴の復讐心を消すために、敢えて戦ってたんだ。正直言って、あんな変わり果てた姿を見たとき、信じたくなかったんだ…………。

 

 

世界を復讐し、滅ぼそうとする明日斗なんて、大和には見せたくなかったしね………。」

 

フラン「…………。」

 

エデン「とりあえず、召喚するぞ。…………来い、『東條明日斗』!!」

 

 

強い光が、魔法陣から放たれると、そこにはさっき戦った頃の明日斗の姿が見えた。

 

 

明日斗「………え?お、俺は………、消滅したはずじゃ………!?」

 

エデン「気分はどうだ、アヴェンジャー………。いや、セイヴァー『明日斗』。」

 

明日斗「セイヴァー?そ、そういえば…………、あの時の憎しみが、全くない!?」

 

フラン「どうやったの、お兄ちゃん!?」

 

エデン「一度召喚する前に、こいつの霊基を弄りまくって、『復讐者(アヴェンジャー)』の『東條明日斗』から、『救済者(セイヴァー)』の『東條明日斗』に変えたんだ。」

 

リリカ『私からしたら、あまり信じたくは無いんですが…………よく僅かな霊基の欠片を取りましたよね…………。』

 

フラン「霊基を弄るって、もう普通じゃ無いよ…………。」

 

 

とにかく、もう明日斗は復讐心そのものを消したから、よしとするか。そのやり方が、滅茶苦茶辛かったが…………。

 

 

明日斗「…………ガルッチ、何で俺を────」

 

エデン「友達なんだから、何をしようが勝手だろ。憎悪に蝕んでいるなら、救う事ぐらいは考えている。

 

 

やり方が、僕好みじゃないんだがな。」

 

明日斗「友達……………か。だが、俺は───」

 

エデン「たとえどんな奴だろうが、お前は明日斗。『東條明日斗』って言う存在であるならば、友達であることには変わりない。だからほら、泣くな。」

 

明日斗「え?」

 

 

今にも泣きそうな目をしていたため、僕はその涙を払った。

 

 

エデン「もうお前を苦しめるような心は、僕が殺した。けど今は、君が僕のサーヴァントだ。共に、守ってくれないか?

 

 

この世界を、色んな人々を。」

 

明日斗「……………………こんな俺を、信じてくれるのか?」

 

エデン「友を信じずにして、何が友人だ。明日斗、力を貸してくれ。」

 

明日斗「…………了解した、マイマスター。此からは、お前の拳となり、皆を照らす希望の光となろう。」

 

エデン「マイマスターは勘弁してくれ。ファイかお前は。」

 

明日斗「っていうか、お前の令呪、おかしくねえか?」

 

 

おかしい?何がおかしいんだ?

 

 

明日斗「何で令呪が9つあるんだよ。」

 

リリカ『9つ!?』

 

フラン「あ、そういえばお兄ちゃん、魔力が規格外だったから、令呪も増えたんだと思うよ。ギルと契約したときも9つだったし。」

 

リリカ&明日斗「『どういう魔力をもってるんだ!?/持ってるんですか!?』」

 

エデン「今じゃ無限に生成出来るけどねぇ…………。」

 

 

実際、滅多なことで無限に近い魔力を使わない限りは、そんなに困らないけどね。

 

 

明日斗「こんな奴がマスターだったら、聖杯戦争でも優勝出来る気がしてならねえんだが…………。」

 

エデン「実際優勝したけどね。」

 

リリカ『まぁ、聞かないでおきます。』

 

フラン「Zeroだったら、多分切嗣と相性悪すぎるだろうなぁ…………。」

 

エデン「内容は絶対に言わない。というか、絶対に言わないからな!?」

 

3人「「『あ、了解しました。』」」

 

 

実際、リリカにとっちゃ、凄い激昂しそうな内容だし、いや忘れよう。思い出すだけで、なんかムカついてきたし。

 

 

リリカ『そろそろ私、寝ることにします。お休みなさい。』

 

 

『ピッ』

 

 

明日斗「俺は霊体化してる。そんじゃ、また。」

 

 

リリカは通信をきり、アヴェンジャーからセイヴァーとなった明日斗は姿を消した。

 

 

エデン「…………次は、未来のリリカだな。」

 

フラン「助ける気満々だけど、どうするの?」

 

エデン「………簡単な方法さ。僕の最後を知ってるようだけど、恐らくあれを使ったからかな………。」

 

フラン「そういえば、『貴男の最期を見ました』とか言ってたね。何か心当たりあるの?」

 

エデン「ある切り札がある。それを使ったから、僕は…………。」

 

フラン「…………………ってことは、お兄ちゃん。その切り札を使うことは────」

 

エデン「決定付けられているだろうな…………、どっちにしろ………。」

 

 

…………けど、今は考えないでおこう。未来のリリカがいるってことは、恐らく…………。いやだから、考えるなって!!

今は、リリカを救う算段を考えないといけないってのに。

 

 

絶対に、救ってやる………!!だから、待ってろ!リリカ!

 

 

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あれ?何でこんな必死に、リリカのこと思ってんだ?




ってな訳で、アヴェンジャーの東條明日斗を、セイヴァーとして復活しました!


ステータスは変わりありませんが、スキルは復讐者スキルの自己回復以外は消滅していて、代わりにサイヤ人スキルがEX、宝具も消滅していて、今は宝具無しの状態です。


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episode152 望まない決戦

-プププエリア-

 

 

エデンside

 

 

外は豪雨、にもかかわらず、またどこかの村が襲撃されているという情報が来た。何で豪雨で襲撃するんかなぁ?馬鹿なの?風邪引くぞ?

って言って僕も雨の中で出撃してるけどね………。しかもイクシオンで来てるし………。うん、此風邪引きそうだ。それにもかかわらず、襲撃するとは、樊城の戦いか何かかこれ。

 

 

エデン「恐らくもうすぐで到着の筈だけど…………。」

 

アスト『ガルッチ、サーヴァント1名確認した。どうやらあの様子だと、リリカのようだ。』

 

エデン「あっちも確認しただろうな。リリカのスキルもあるそうだし、油断は出来ない。」

 

アスト『勝てるか?』

 

エデン「勝つさ。いや、絶対に勝ってみせる!!」

 

 

それに、リリカを助けないと………!彼女は、彼女はッ!彼女は悪にいるべきじゃないから!!絶対に、勝って、其奴の呪縛から解き放ってやる!!

 

 

『バシャッ!』

 

 

-襲撃された村-

 

 

いた!その傍に居るのは、マスターか。

 

 

リリカ「来ました………、マスター………。」

 

「ハッ、随分なご到着だな!ファンタジアの戦士!!」

 

エデン「テメェこそ、この豪雨の中お疲れ様だな!!少しは時間を考えろ!豪雨の中で襲撃するか!?風邪引くぞ!!」

 

リリカ「何その心配………。」

 

エデン「気にしちゃ駄目、リリカ。それより、お前がリリカのマスターか。」

 

「その通りだ。セイバーを知ってると言うことは、知人のようだな。丁度いい、私のセイバーで殺してやろう!」

 

リリカ「なっ!?」

 

エデン「リリカ!どっちにしろ、やらなきゃならないんだ!覚悟を決めろ!!」

 

 

とりあえず、イクシオンから降りた後、帰って行き、中央には僕とリリカ、そのマスターが立っていた。

 

 

「だ、そうだ。彼方はやる気満々だそうだぞ?それとも何か?令呪を使って欲しいのか?」

 

リリカ「…………やります。」

 

「ふん、ならばさっさと始めろ。負けたら自害させてやる。」

 

エデン「!?」

 

リリカ「そんな!」

 

「ファンタジアの戦士よ、其奴の知り合いだろ?殺されたくなかったら、負けるんだな!」

 

エデン「…………殺させやしない。だが、勝たせてもらう。」

 

 

こんな形で決着を付けたくなかった…………。けど、どっちにしろ、僕はリリカと戦わなければならない。どれだけ時が過ぎても、どれだけ遠く離れても、戦うしかない。

たとえそれが、望んでない戦いだったとしても………。

 

 

僕はすぐさま、『GゲーマドライバーΩ-Mark2』を付け2つのガシャットを取り出す。

 

 

ホープレガシー!

 

 

ディスペアファンタジー!

 

 

Let's Going despair Fantasy!Let's Going despair Fantasy!

 

 

エデン「『聖騎士』、『大魔王』。」

 

 

【【ダークネス/シャイニングガッシャット!!】】

 

 

リリカ「………『白き女王』様。」

 

 

ハクを召喚すると同時に、無数の閃光が走る。そして、リリカの隣にハクが現れる。ならば、此方もボーイズライザーを持って………。

 

 

エデン「『融合』!」

 

 

『ウルトラマンノア』のカプセルを起動させ、ナックルに装着する。

 

 

リリカ「………『ベルベット』さん。」

 

 

『ベルベット・クラウ!』

 

 

ベルベット・クラウ…………、ってことはやばめのフュージョンアップってわけか………。でも、僕だって、あれを使うつもりだしね………。

 

 

エデン「『アイ、ゴー』!」

 

 

『ダークザギ』のカプセル。無論僕の知ってるザギでは無く、原作のザギだ。そのカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

エデン「『ヒア、ウィー、ゴー』!!」

 

 

『ラークフュージョンライズ!!』

 

 

リリカ「それって………!!」

 

エデン「ハッ!」

 

 

『ダークザギ!ウルトラマンノア!!

 

 

我、ウルトラマンノアとダークザギに認められし者!!』

 

 

そして、目の前に白と黒に別れている『エボルトラスター』が現れ、手に取る。

 

 

エデン「って言っても、実際はネクサスの全形態、ダークルシフェルも宿してるけどね。」

 

リリカ「ルシフェルさんもあるって…………。(-ω-;)」

 

「無駄口はそこまでだ。さっさと始めろ。」

 

リリカ「…………了解しました。『光輝』『災禍』の力!!お借りします!!

 

エデン「繋げ、絆!『究極融合変身(ウルトラフュージョントランスフォーム)』!!

 

 

『フュージョンアップ!』

 

 

『フュージョンガールズ!メリー=ディザイア!!』

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【絶望の騎士目覚めよ!ディスペアファンタジー!

 

 

【ア ガッチャ!巡りついた世界!希望のレガシー!

 

 

『ウルトラボーイズライズ!ウルトラマンラークノア!!』

 

 

すぐさま僕は擬人化にすると、髪型はアルトリアだが、色は白と黒に別れ、右はアルトリアオルタの鎧を、左はアルトリアの鎧の両方を着込んでいて、片翼は青と白、もう片翼は赤と黒の翼が生えていた。

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

-霊峰-

 

 

とりあえず、モンハン3の霊峰に選んだけど、ここなら暴れても問題なさそうだな。しかし、ボーイズライズといった割には、女体化は………なぁ…………。

まぁ擬人化したから、自動的に女体化したんだろうけど…………今は気にしないでおくか。

 

 

エデン「『『始めるか、リリカ。あの時のように!!』』」

 

リリカ「『『………そうですね。闇を纏いて、光となる!!』』」

 

 

この戦いで、絶対勝って、必ず解放してあげる!!そしてリリカのマスター、貴様だけは絶対に許さん!リリカの想いを踏みにじった罪、晴らさせてもらうからな!!!

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやほんとに如何したの僕?何でこんなに強く、リリカのこと思ってんだ?



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episode153 feeling

-霊峰-

 

 

エデンside

 

 

ちっ、思ってた以上に『白き女王』の力を発揮してるな………。殆どの技が掻き消されてばっかりだ。

色々と手を尽くす前に…………じゃないと、ライダーゲージが………。

 

 

リリカ「『『アハハハハ!!如何しました?その程度ですか!?』』」

 

エデン「『『馬鹿言え!!こんなところで、諦めるかってんだ!!!『コキュートス・ルシフェル』!!』』」

 

 

時間稼ぎにもならないが、ダメージを与える算段を考えないと………!

 

 

リリカ「『『そんな氷礫のようなもの、私には効かない!!!』』」

 

 

でしょうね………、だったらいっそ、近接で!!

 

 

エデン「炎よ!氷よ!荒れ狂え!!『氷王鉄槌(ヴォーティガーン・ブリザード)』!『炎王鉄槌(ストライク・ブレイズ)』!」

 

リリカ「『『そんなの!!』』」

 

 

チッ、相殺かよ………。とことん防がれていやがる。あの白き女王の能力………厄介すぎる…………。ノアやザギ、更にはルシフェルの力でさえ、打ち破られてる………!!

失敗したか、このフュージョン!?

もうライフはやばい、これ以上の攻撃は…………!!

 

 

リリカ「『『これで、チェックメイト!!!』』」

 

 

やばっ!?これは──────

 

 

『カキンッ!』

 

 

リリカ「『『!?』』」

 

エデン「『『え?』』」

 

 

今何か、弾く音が聞こえた気が…………!?ってまた攻撃が─────

 

 

『ズドドドドドドォォォッ!!!』

 

 

リリカ「『『私の攻撃が、壊されてる!?』』」

 

エデン「『『破壊…………?』』」

 

 

それが出来るのって、フラン以外に…………え?もしかして!?

 

 

フラン『お兄ちゃん!!もう見てられないから、勝手に守らせてもらったよ!!』

 

エデン「『『(フラン!?どこから念話を!?)』』」

 

フラン『カードからよ!!お兄ちゃんが持ってるカードから念話してるの!』

 

 

すると、右腰にあった英霊カードケースから、3枚のカードが現れた。それと同時に、3枚のカードから光の粒子が吹き出し、形を為していくと、『オーブリング』とよく似た形状の物が現れた。

と言っても、翼模様に若干フランの翼が描かれているが………。

 

 

エデン「『『まさか………、これって…………。』』」

 

フラン『さぁ、お兄ちゃん!此使って、形勢逆転を狙うよ!!』

 

エデン「『『………分かった!』』」

 

 

『フュージョンオーバー!!』

 

 

だったら、これも外すか。

 

 

【【ガッシューン………。】】

 

 

エデン「行くぜ………!フラン!」

 

 

『フランドール・スカーレット!』

 

 

フランのカードをスキャンすると、赤い粒子が吹き出し、僕の右にフランが現れた。

 

 

エデン「こいし!」

 

 

『古名地こいし!』

 

 

次にこいしのカードをスキャンすると、青の粒子が吹き出し、僕の左にこいしが現れた。

 

 

エデン「イリヤ!」

 

 

『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン!』

 

 

今度はイリヤのカードをスキャンすると、ピンク色の粒子が吹き出し、僕の目の前にイリヤが現れた。

 

 

エデン「もういっちょ行くぜ!『融合』!」

 

 

今度は僕自身のカプセルを起動させ、ナックルに装着する。

 

 

エデン「『アイ、ゴー』!!」

 

 

次に兄さんのカプセルを起動させ、ナックルに装着する。そのまま、スキャンする。

 

 

エデン「『ヒア、ウィー、ゴー』!」

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

ここで終わりだけど、まだまだ終わってないんだよな!

 

 

エデン「レミリア!」

 

 

『レミリア・スカーレット!』

 

 

今度はレミリアのカードを、オーブリングにスキャンすると、真紅色の粒子が吹き出し、僕の後ろにレミリアが現れた。

 

 

エデン「さとり!」

 

 

『古名地さとり!』

 

 

最後のカードであるさとりのカードをスキャンすると、薄桃色の粒子が吹き出し、イリヤの隣にさとりが現れた。

 

 

リリカ「『『それって、一体………。』』」

 

ルッチ『久しぶりだね、ガルッチ。』

 

エデン「兄さん、レミリア、さとりさん。力を貸して。」

 

レミリア『当たり前でしょう?どんな時だって、力を貸してあげるからね。』

 

さとり『そうです、ガルッチさん。皆で一緒に、この戦いに勝ちましょう!!』

 

エデン「ああ!!ダブルスキャン!!」

 

 

僕が持ってるボーイズライザーをオーブリングの光輪のところにスキャンする。

 

 

『ユナイテッドフュージョン!!』

 

 

エデン「7人の絆の力、今ここに集結せよ!!

 

 

7人はそれぞれの色の粒子となり、そのまま僕に纏わり付く。

 

 

『ユナイトフュージョン!セブンズスターダストクルセイダース!』

 

 

そして、粒子が無くなると、そこには、上半身はレミリアの格好、下半身はフランの服装となり、右胸にはさとりのサードアイ、左胸にはこいしのサードアイ。

背中には『ツヴァイフォーム』の翼に加え、左からは、レミリアのコウモリ翼、兄さんの純白な翼。

対して右は、フランの翼、僕の水色と白の翼が生えていた。

そして、右眼の瞳の色は時計回りに、赤、青、緑、赤、青、赤、ピンクの7色に分けられていた。

 

 

リリカ「『『…………で、ですが、そんな力を持ったところで、白き女王の能力には!!』』」

 

エデン「『『こっちだよ。』』」

 

リリカ「『『後ろ!?』』」

 

エデン「『『運命操作で、リリカに感知出来ないような無意識を作った。そして!』』」

 

 

『ズサッ!』

 

 

リリカ「『『!?』』」

 

エデン「『『運命操作で、殆どの攻撃を必中に変えた。さぁ、反撃開始だ!!』』」

 

 

BGM Luminous rage

 

 

リリカの攻撃が更に激しくなってきた。けれど、フランの破壊の目のお陰で、スムーズに攻撃を破壊しながら進んでいた。

ベルベットの能力も使ってきたけど、関係ない。さとりが持つ、『アルテマウェポン』という名のキーブレードで、その闇を切り裂いた。

 

 

エデン「『『全弾、砲撃(ファイア)!!』』」

 

リリカ「『『させません!!』』」

 

 

まぁ、守りに入るよね………。

 

 

エデン「『『レーヴァテイン、グングニル。融合!グングニル・レーヴァテイン!』』」

 

リリカ「『『それを使って、どうなる!?白き女王の力は、貴方には────』』」

 

エデン「『『スペルカード発動!魔神槍剣『スピアソード・ザ・レーヴァグングニル』!!!』』」

 

 

『ズギュン!!』

 

 

強く投げたのか、風圧が凄まじく、投げた本人でも吹き飛ばされるんじゃ無いかとヒヤヒヤするほどの速さで、リリカのシールドにぶち当たり………。

 

 

『バリンッ!』

 

 

見事にぶち破られる。

 

 

リリカ「『『ウグッ!?』』」

 

 

そして、ようやくリリカのランプが点滅し始めた。

 

 

エデン「『『これで、トドメだ!!』』」

 

 

後は、あとはリリカを…………!リリカを!!

 

 

「結局役立たずか…………。もういい、令呪を持って命じる!」

 

 

そんなことやらせるか!!

 

 

エデン「『『『破戒すべき(ルール───)』──────』』」

 

「自害し─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「『『全ての符(ブレイカー)』ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!』』」

 

 

『グサッ!』

 

 

よろめいたリリカは、そのまま僕の短剣に直撃した。すると、奴が繋がっていたパスは完全に遮断され、リリカはそのまま僕に寄りかかった。

短剣に関しては、刺したあと消滅した。

 

 

「なっ!?」

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

エデン「『『リリカ………!』』」

 

リリカ「………ガルッチさん。」

 

エデン「『『安心しろ、君のマスターの繋がりを完全に断ち切らせてもらった。もう君は、苦しい想いをしなくていいんだ。』』」

 

リリカ「…………本当に、ガルッチさんは…………余計なこと…………しますね………。」

 

 

そのままリリカは、ぐっすりと眠った。一応魔力は、僕の血を使ったので暫くは消えないが、今は…………。

 

 

BGM終了

 

 

-襲撃された村-

 

 

そういえば、まだ豪雨だったな…………。けど…………、まずは…………!!

 

 

「ッ!!」

 

エデン「『『貴様だけは…………………、貴様だけは!!!』』」

 

 

『ドカッ!!』

 

 

エデン「『『良くも俺のリリカを傷つけたな!!それだけじゃない!自害までさせようとしやがって!!!』』」

 

 

『ボカッ!!』

 

 

「ゴフッ!?」

 

エデン「『『リリカを道具扱いし、人間以下の扱いをし、挙げ句の果てにはっ、リリカの想いを踏みにじりやがって!!!!』』」

 

 

『ボカッ!』

 

 

「ウグッ!?」

 

エデン「『『よくも…………、よくも…………!!』』」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

デンジャラスクリティカルフィニッシュ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「『『よくもリリカを、泣かせてくれたなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』」

 

 

『ズバコンッ!!!!』

 

 

さっきの一撃でクレーターが出来上がり、リリカのマスターをめり込ませた。まだ息してあるとは言え、再起不能であることは間違いないだろう。

 

 

エデン「『『二度と…………、二度と俺とリリカの前に現れるな。次会ったら、殺してやるからな。』』」

 

 

さて、リリカを抱えて、拠点に戻るか…………。もう彼女は、彼女を苦しめる事はないだろうな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?そういえば、なんか恥ずかしい台詞を言ったような…………。いや、仮に言ったとしても、聞こえてないよね?絶対に、聞こえてないよね?

 

 

リリカ「あ、あの………。//////」

 

エデン「『『もう大丈夫なのか?』』」

 

リリカ「え、ええ……。その、さっきのガルッチさんの声、ですけど………。//////」

 

エデン「『『え?///』』」

 

リリカ「……………バッチリ、聞こえました。//////」

 

 

…………………おい、嘘だろ!?滅茶苦茶恥ずかしい!!

 

 

エデン「『『////////////』』」ボッ

 

リリカ「その、えーっと………。あ、あれは一体。/////////」

 

エデン「『『い、いやその…………、い、勢い余って、つ、ついっていうか………。あ、いや、そもそも、あれは………。/////////』』」

 

 

あ"あ"ぁぁぁぁぁ!!!何を考えてんだ畜生!!最近僕おかしくねえか!?や、やばい、心臓が滅茶苦茶早打ちしまくってる…………。

ホントに如何しちゃったんだ!?

 

 

エデン「『『と、兎に角、さ、先にも、戻った方が、い、いいかもね?////// か、風邪引きそう出し。/////////』』」

 

リリカ「逃げましたね。/////////」

 

エデン「『『こ、こうでもしないと、し、心臓が………!/////////』』」

 

 

そ、そもそも、リリカは僕のこと嫌いだし、こっちはリリカに対して苦手意識を持ってるって言うのに、何でここまでドキドキしまくってんだ!?

 

 

リリカ「あの、顔………、真っ赤になってますよ。//////」

 

エデン「『『り、リリカこそ………。/////////』』」

 

 

あーもー!!早く戻ろう!!!これ以上は心臓が持たない!!!落ち着かないと、本当に壊れちゃいそうだよ!!!

ホントに如何したって言うんだ!?今思ったけど、これお姫様抱っこだよね!?おかしくね!?

 

 

リリカ「って、ガルッチさん!!前!!」

 

エデン「『『あ。』』」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

あうぅぅ………、考えている内に、木にぶつかってしまった…………。ホントに、何考えてんだよ僕…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

しばらくして、目を覚ますと、見慣れない天井が見えた。どうやら木にぶつかってしまい、気を失ってたようだ………。

 

 

「気が付きましたか?創造王神のガルッチさん。」

 

エデン「………貴方は?」

 

「私は朝沙美と言います。貴方からしたら、敵ではありますが…………。」

 

 

敵?ってことは、ここって…………。

 

 

エデン「……………敵なのに、助けたのか?それより、リリカは?」

 

朝沙美「リリカ………、というと貴方の隣で眠ってる人でしょうか?」

 

 

右を向くと、そこにはぐっすりと眠ってるリリカがいた。

 

 

朝沙美「偶然鍛錬を終えたところで、木にぶつかる音が聞こえてそちらに向かったら、敵である貴方が気絶、リリカさんは貴方を助けて欲しいと頼み込んで、こちらに運ばせてもらいました。」

 

エデン「………リリカ。」

 

朝沙美「外傷は無かったとは言え、少し休んでください。まだ豪雨ですし。」

 

エデン「………すまない、恩に着る。」

 

 

敵か…………、にしては………真面目な人だったな。こんな人が、転生者連合に入ってるなんて………。

まぁ、大人しくしてるか。少し、眠いし…………。

 

 

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episode154 突きと斬り

-前哨基地-

 

 

エデンside

 

 

あの後、しばらく休んである程度疲れが無くなった後、少し探索することにした。何だろうな、リリカと一緒に居たら変に意識しそうな気がする…………。

水場があるなら、そこで冷やさないと………。

 

 

エデン「あの、水場はどこにありますか?」

 

「ん?それなら、そこいってああいった後、そっちに行けば水場があるぞ。」

 

エデン「ありがとう………。」

 

 

リリカに意識しすぎだ、馬鹿。そもそも、リリカは僕のことが嫌いなんだから、何も思わなくてもいいだろ。こっちはただ、()()として無関係な人達を殺して欲しくなかっただけで、別に、惚れ込んだわけじゃ…………。

 

 

だから、リリカに惚れて無いってのに!クソ、駄目だ。どうも、あっちのリリカが『僕とリリカが結婚する夢』の話を聞いたせいか、変に意識しちゃう…………。

ばかばかしい、仮にそんなことがあったとしても、平行世界であることに変わりない。未来で起こる出来事じゃ無いんだし、リリカだってそう思ってる筈だろ。なんだってそこまで思い詰める必要があるんだってんだ!!

 

 

あーもー、あまり考えるな!!煩悩絶て!!

 

 

エデン「ここだな…………。」

 

 

水場に到着したし、中に入って顔ぐらい洗って、今までのことは綺麗さっぱり忘れよう。うん、そうでもしないとおかしくなりそうだし。

 

 

─少年顔洗い中………。─

 

 

ふう、すっきりした。

 

 

『バシンッ!バシンッ!』

 

 

ん?竹刀の音?何だろう?隣にトレーニングルームとかがあるのか?

 

 

-前哨基地 鍛錬場-

 

 

っていうか、今思えば和装なんだなここ。っていうか、いつの間にか晴れてるし………。そんなに時間が経っていたのか?

 

 

『バシンッ!』

 

 

「しまっ!?」

 

「やぁ!」

 

 

『ビュン!』

 

 

「勝負あり!勝者、一条杏奈!!」

 

 

一条杏奈?もしかして、あの沖田総司の姿をしたあの人かな?

 

 

杏奈「イヤッホーイ!杏奈ちゃん大勝利ーっ!」

 

「ま、参りました…………。」

 

杏奈「って、竹刀如何したの?」

 

「そ、そういえば…………。」

 

 

ん?何かがこっちに………って、竹刀!?

 

 

杏奈「あ、危ない!!」

 

エデン「ッ!」

 

 

『スパッ!』

 

 

杏奈「!?」

 

 

ぶ、ぶっつけ本番とは言え、抜刀燕返しが出来るとは思わなかった…………。咄嗟に身を守るとは言え、ホントにビクッとしたよ…………。

 

 

エデン「って、あぁぁっ!!白刃取りすればいいのに、間違えて斬ってしまったぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「…………い、今、3回ほど斬ってましたよね?」

 

杏奈「う、うん………。しかもあの人、大将に運ばれた人…………ですね。」

 

 

これ、直せるのか?いやいや、どう見ても修理不可能になってるし!?って言っても、危なかったよ!?そもそも、何で刀で斬っちゃうの!?

多重次元屈折現象を使ってまで防ぐ必要は無かったんとちゃう!?

 

 

エデン「どうしようこれ、創造して返す?いや駄目だ、いっそ素材に戻して1から作ってから────」

 

杏奈「なんか、変なこと言ってない?」

 

「あの豪雨に打たれて、風邪でも引いたのでは………。」

 

エデン「それだったらずっと寝込んでたよ。」

 

杏奈「!?」

 

「うぉ!?いつの間に!?」

 

エデン「それより、はいこれ。1から作ったけど、前の竹刀よりも頑丈でしなやかにしておいたよ。」

 

「あ、ありがとう御座います………。」

 

 

一瞬で素材に戻した後に、木工用の道具とか投影して、後はさっきの竹刀よりも頑丈かつしなやかさで作ったら、こうも上手く行くなんて………。

 

 

エデン「それじゃ、僕はこれで────」

 

杏奈「あの!」

 

エデン「?」

 

杏奈「少し、私と試合をしたいのですが…………。」

 

エデン「…………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っとまぁ、そんなこんなで、杏奈と試合をすることに………。念のために、真剣ではなく、竹刀を持って構えていた。もう一本は、腰に付けていた。

 

 

杏奈「加減はしませんよ。見たところ、剣術も携わっているようですしね。」

 

エデン「親父やサム、ザムシャーに鍛えられたからね。」

 

杏奈「ザムシャーって、宇宙剣豪ザムシャー!?」

 

「嘘だろ!?」

 

エデン「まぁこんななりだが、あんたらと同じ転生者だからね。しかも転生者と結婚もあるし。」

 

杏奈「転生者同士の結婚って………。って、創造王神って、転生者だったの!?」

 

エデン「えぇぇぇ………、もしかしてみんな、僕のこと神様扱いされてたの…………?これでも皆と同じ転生者なのに…………。」

 

 

酷い、いくら何でも酷すぎるよ………。(´・_・`)

 

 

杏奈「なんか、ごめんなさい………。正直、転生者だなんて知らなかったので…………。」

 

エデン「いいんだ、どうせ僕は神様扱いなんだし、普通じゃあり得ん運命を抱えてるし………。」

 

「い、いじけた………。しかもしゃがみ込んじゃった………。」

 

杏奈「ちょちょちょ!?そこまで落ち込まなくても!?」

 

「っていうか、勝負するんじゃ無いのか!?」

 

エデン「そうだった。」

 

「「立ち直り早!?」」

 

エデン「別のことに気を紛らわせないと、落ち着かないし………。」

 

杏奈「あ、了解です。」

 

「んんっ、そ………それでは、一本勝負!始め!」

 

 

sideout

 

 

-前哨基地-

 

 

試合を始める同時刻、リリカが目を覚ますと、隣にエデンがいないことを察し、探すことになった。っと言っても、場所が分かるが、盲目で見えなかった。

が、左手に何かが握っている感覚があり、それを使ってその場所に向かった。

 

 

「ん?そこの君。」

 

リリカ「はい?」

 

「もしかして、盲目なのか?」

 

リリカ「まぁ、そんな感じです………。」

 

「なるほどな。それで、どこに行きたいんだ?」

 

リリカ「えっと、ガルッチさんがいる場所に………。」

 

「そうかそうか、なら俺がエスコートしてやる。」

 

リリカ「いいです、お気持ちだけで。」

 

「悪いが、俺こう見えてお節介でね。お前さんを見ていると、生前の自分に見えて仕方ないんだ。丁度俺、杏奈を探してたところでな。多分いつも通りの場所にいるはずだと思うし。」

 

リリカ「………分かりました。少し、お願いします。」

 

「了解!あ、俺は『志藤誠』。お前は?」

 

リリカ「リリカです。」

 

誠「リリカな。宜しく。そんじゃ、手をつないでもらうぜ。」

 

 

途中で誠と呼ばれる男に導かれ、杏奈とエデンがいる鍛錬場へ向かった。

 

 

-前哨基地 鍛錬場-

 

 

『カンッ!カンッ!』

 

 

2人が中に入ると、そこには多くの人がいた。中には、誠と杏奈の大将と呼ばれる『朝沙美』がいた。

 

 

誠「た、大将!何の騒ぎですか!?」

 

朝沙美「あれですね。」

 

誠「あれって、確かガルッチだったよな?大将が保護していたのは。どっちも接戦してるそうだが………。」

 

朝沙美「はい。ですが、なかなか面白い方です。彼の力なら、杏奈さんでも一発で勝てる強さを持っているにも関わらず、あえて相手の力に合わせて加減をしているのです。」

 

誠「あれ加減してるのか!?」

 

リリカ「あの、今どちらが勝ってるんですか?」

 

朝沙美「まだ分かりません。杏奈さんは突きで、ガルッチさんは斬りで戦っているらしいので。」

 

誠「突きの方が優勢かと思ったが、彼奴斬りでも応戦出来るとは思わなかったな………。ととっ、どうやらどっちも止まったようだな。」

 

 

誠の言うとおり、杏奈とエデンの動きが止まった。まるで、お互いの技を出そうかと思わんばかりの、雰囲気だった。

 

 

エデンside

 

 

結構再現度が高いな。けど、一部は彼女の技術って奴か。上位に食いつくほどの実力があるのは本当のようだな…………。

加減の仕方、しくったかと思ってしまうほどだよ………。

 

 

杏奈「そろそろ、決着をつけましょうか。」

 

エデン「………そうだな。」

 

杏奈「我が秘剣の煌めき、受けるが良い!」

 

エデン「ここが、勝負どころだな………。」

 

 

おそらく、『無明三段突き』が来るだろう。ならば、こちらは小次郎の技『燕返し』で対抗するのみ!

来い、一条杏奈!

 

 

杏奈「一歩音越え………!二歩無間…………!」

 

エデン「…………。」

 

杏奈「三歩絶刀………!!」

 

エデン「秘剣…………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏奈「『無明三段突き』!!」

 

エデン「『燕返し』!!」

 

 

3つの突きと3つの斬撃が同時に放たれ、ぶつかり合う。結果で言うなれば…………。

 

 

『『バキッ!』』

 

 

エデン&杏奈「「なっ!?」」

 

 

僕と杏奈の竹刀が、折れてしまったということ…………。

 

 

「折れた!?」

 

「ってか、凄いもの見たぞ!!」

 

「彼奴、小次郎の燕返し使えたのか!?」

 

杏奈「………えーっと、これ、どっちが勝ち?」

 

エデン「審判、どっちが勝った?」

 

「……………引き分け。」

 

杏奈「引き分け!?」

 

エデン「おいおい、そりゃ無いだろ………。」

 

 

引き分けって、零の時もそうだったぞ…………。

 

 

朝沙美「いえ、どちらにしても勝負は決まらなかったでしょう。ここまで凄い試合を見たのは、私でもはじめてでしたので。」

 

エデン「………っと言っても、お互い納得出来ないよ?しかも竹刀折れたし………。」

 

朝沙美「ですが、引き分けは引き分けです。また次の機会で戦えばいいので。」

 

エデン「………それも、そうだな。」

 

杏奈「大将がそう言うのでしたら、収めましょう。」

 

 

次の機会か…………、ってなると、今度は敵同士になりそうだな…………。

 

 

杏奈「先ほどの燕返し、お見事でした。」

 

エデン「いや、君の三段突きも凄かった。いいセンスだ。(σ・ω・)σ」

 

 

『バシンッ!』

 

 

エデン「いてっ!」

 

杏奈「………これら、如何しましょう。」

 

エデン「………1から作り直すしかないね。ちょっと貸して。」

 

杏奈「え?もしかして………。」

 

エデン「ほい、直した。」

 

『早!?』

 

朝沙美「木工………、出来るんですね………。流石創造王神………。」

 

エデン「あの、訂正して貰いたいのですが、僕これでも転生者ですよ?」

 

朝沙美「え?」

 

 

あらぁ、杏奈と審判以外の全員がキョトンとしちゃったよ………。って、リリカいつの間に………。

 

 

エデン「いや、キョトンとされても困るんだけど、これでも4度も転生してるんだけど。」

 

「4度!?」

 

「というか、創造王神が転生者ってどう言う事だ!?」

 

朝沙美「4度の転生って、一体どんな人生を歩んできたのですか!?」

 

エデン「あ、その話は勘弁。滅茶苦茶想像絶するものだから。」

 

「創造だけに?」

 

 

『ビュォォォ………。』

 

 

やっべ、なんか寒くなってきた………。

 

 

朝沙美「と、とりあえず、中に入りましょう。今日は、何故か寒く感じますしね。」

 

エデン「そ、そうだな。ところで、恩返ししたいんだけど、もうすぐ昼食っぽいから、何か作ってあげようか?」

 

杏奈「いいんですか!?」

 

エデン「恩返しさ。仇で返すつもりなんて無いし、リクエストがあれば、作ってあげるよ。」

 

朝沙美「それはいいのですが、彼方は如何するんですか?」

 

エデン「あ、リリカの……………。」

 

 

あ、やべ。リリカを見た途端、また鼓動が………。

 

 

朝沙美「ガルッチさん?」

 

杏奈「か、顔が真っ赤に………。」

 

「ま、まさか、この盲目な子と、創造王神って、そういう関係!?」

 

リリカ&エデン「「違う!!そんな関係じゃ無い!!」」

 

「え!?付き合ってないのか!?」

 

エデン「付き合ってもいないよ!!そもそも僕、既婚者だっての!!」

 

「え~?ほんとうにござるか~?」

 

 

は、腹立つ~!!

 

 

エデン「何でこうなるんだよ…………。///」

 

杏奈「今ので、場が暖まりましたね………。」

 

リリカ「恥ずかしい………。///」

 

朝沙美「と、とりあえず中へ。」

 

エデン「了解…………。///」

 

 

その後、全員食堂へ向かい、僕の料理を振る舞ったところ、全員大好評を得た。リリカも幸せそうに食べていたら、また顔が真っ赤になってると誰かに言われるまで、ずっと見ていた。

 

 

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episode155 ラクト、参戦

-エデン達の家-

 

 

エデンとリリカが転生者連合の捕虜(保護)になっている頃、もう一人のエデンであり、平行世界のエデン、ラクトはというと………。

 

 

ラクト「…………はぁ、何で皆信じてくれないのかな?」

 

子ガル「仕方ないでしょ、大方貴方がいろんな面倒事を増やしちゃうからですよ。むしろ、その魅惑してしまいそうな胸とお尻をしていたら、釘付けになるのも納得ですよ?」

 

ラクト「そ、そうだけど…………、でもやっぱり…………。」

 

 

ラクトは今、事務的処理をしているところだった。というのも、殆どがエデンと英竜の分なのだが………。

 

 

ラクトside

 

 

ラクト「あーうー、書いてるだけでも凄くムラムラするぅ………。」

 

子ガル「貴方は年中無休発情期の兎ですか?」

 

ラクト「兎って………。」

 

子ガル「というよりは、ショタコンにも程がありますよ?」

 

ラクト「うぐっ…………。」

 

子ガル「まぁ、押しに弱すぎて愛人を作っちゃうガルッチさんもガルッチさんですが、貴方の場合深刻ですよ?」

 

ラクト「………。(-ω-;)」

 

子ガル「そもそも貴方はもう少し、性欲を抑えた方がいいです。ただでさえ見た目が綺麗な人なのに、淫乱な子に見えたら引いてしまうのが多いですよ?

 

 

というか、変質者に目を付けられたらどうなることやら………。」

 

ラクト「ううっ…………。」

 

 

返す言葉が全く見付からない………。

 

 

子ガル「まぁそう言いながら、愛液を垂れ流しに興奮しているラクト姉さんだけどね。今度は何を想像しているのかやら………。」

 

ラクト「しょ、しょうがないでしょ?私の体、殆ど開発済みなんだし…………。」

 

子ガル「はぁ…………、まだ盾としての機能が十分あるというのが、不思議に思いますよ…………。」

 

 

そんなこと言われたって…………。ん?この気配は…………。

 

 

子ガル「淫乱じゃなければ、立派な盾使い─────って、早!?」

 

ラクト「終わった。それじゃ私、これ出しに行った後に行ってくる。」

 

子ガル「何処にですか!?まさか、行くつもりですか!?」

 

ラクト「多分だけど、誰かが私を必要としている気がするの。」

 

子ガル「どうせ、ショタとか何かじゃ無いですか?」

 

ラクト「茶化さないで。ショタとかそういう問題じゃ無いの。子ガルちゃん、それ終わったら、最深部に行くわよ。」

 

子ガル「姉さん?」

 

 

今だけだけど、今一瞬だけやばめな気配を感じた………。とてつもない、何かを…………。今回だけは大人しくしていられない。このままだと、もう一人の私だけじゃ無く、他の人までの大勢の犠牲者が増えるかもしれない。

だったら、急いで行動を起こさないと!!

 

 

子ガル「…………一体全体、如何したんだろう?」

 

 

-エデン達の家 最深部-

 

 

ゼロノス「いやいや、急すぎるだろ!?ガルッチ達のとこに連れて行けって………。」

 

ラクト「それでも、行かなきゃならないんです!!このままだと、大変なことになりかねないので!!」

 

子ガル「あの、一体何を慌てているんですか?」

 

ラクト「何でなのかは分からないけど、急がないと敵味方関係なく殺されるかもしれないの!」

 

ゼロノス「敵味方関係なくって、そんなことする奴聞いたことねえぞ!?そもそも、何を急いでるんだ!?何を阻止しようとしてるんだ!?」

 

ラクト「第三次大戦………じゃなくて!!言葉では説明できないほどの緊急事態なの!!」

 

 

もう、なんでこんなところで…………!!こっちは本当に────

 

 

クリムゾン「行かせてやれ、兄貴。此奴がそれだけ行きたがってるってことは、そう言うことなんだろう。」

 

ゼロノス「ガルド………。」

 

子ガル「いいのですか?」

 

クリムゾン「まぁぶっちゃけ、此奴がここまで慌てようって事は、それぐらいのいやな予感が察せるって事なんだろうよ。だからほら、行け。」

 

ラクト「ジャック……………、ありがとう!行こう、子ガルちゃん!!」

 

子ガル「分かった!行って来ます!!」

 

ゼロノス「お、おいお前ら!!」

 

 

そうして、私達も急いでガル兄がいるワールド・フロンティアに向かうことにしました。

 

 

sidechange

 

 

ゼロノスside

 

 

ゼロノス「おいガルド、いいのか!?」

 

クリムゾン「言いたいことは分かる。けど、俺も行かせてやらねえと、とんでもねえ事が起こりそうだからさ。」

 

 

お前もかよ!?そもそも、何だよいやな予感って!?そこまで警戒するものなのか!?

 

 

クリムゾン「どっちにしろ、彼奴も、あの子も、出撃する日が来るだろうと思っていたが、こうも早い時期だとは…………。」

 

ゼロノス「…………。」

 

クリムゾン「兄貴、急いでアギラのとこに行って、伝えてくれ。『そろそろ英竜を解放してもいい頃だ』とな。」

 

ゼロノス「いやいや、また暴走しそうな気が…………。」

 

クリムゾン「もう彼奴は暴走しない。今の彼奴なら、モンスターだけじゃなく、グラトニー、アークベルゼブブを制御できるはずだ。」

 

ゼロノス「…………分かった、伝えてくる。」

 

 

やれやれ、忙しいことを…………。まぁ、弟のいうことぐらい聞いてやるか。これが、吉と出るか凶と出るか、出来れば吉に出て欲しいものだ。

 

 

アギラ「あ、ゼロノスさん。丁度いいところに。」

 

ゼロノス「いや、俺もお前に用があったんだ。実はな──────」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ワールド・フロンティア ???-

 

 

???side

 

 

…………漸くついた。多くの生き物たちの活気が聞こえる。

 

 

吐き気がするほどの歓喜、耳障りするほどの怒声、脳髄が腐りそうな泣き声、何もかもが憎たらしい。

 

 

けど、私が来た以上、お前達は何も知らずに死ぬ。私が決意をすればするほど、どんな束になろうとも、あの第六天波旬を呼ぼうが、すぐに一捻り出来る。

 

 

怯えろ、恐怖しろ、絶望しろ、憎悪しろ。所詮君達が出来るのは、その程度だからね。そして、

滅ぼし終えたら、次は君だ。そう、君だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この小説を見ている君のことだよ。

 

 

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episode156 止めようのない想い

-プププランド-

 

 

数日後、帰りが遅いエデンを心配しているフラン達から、1通の矢文が届いた。

 

 

ネプテューヌ「皆!こんなのが届いたよ!!」

 

こいし「矢文?」

 

アキ「一体何処の?」

 

ネプテューヌ「ここに、『転生者連合 武神 朝沙美』って書いてあるよ!」

 

ゲーティア「まさか………!」

 

 

皆は急いでその矢文を受け取り、その内容を読んだ。

 

 

『ガルッチの仲間達

 

 

ガルッチさんと、共にいたリリカさんのことですが、此方で保護しています。数日前、豪雨の中で、(リリカさんの証言によると)ガルッチさんが木にぶつかって気絶をしてしまい、現在此方で預からせてもらってます。

確認したところ、後遺症になり得るところは無かったため、後数日したら帰らせるつもりです。

 

 

と言いたいのですが、もう少しお借りさせて貰ってもよろしいでしょうか?どうも、私達の仲間が色々と気に入ってしまったので………。

ですが、もう少ししたら帰らせるので、それまではどうかご辛抱をお願いします。決して悪いようにはしないように、仲間達にも伝えておきますので。

 

 

一応ガルッチさんの筆記もありますので、其方も見てください。』

 

 

イリヤ「お兄ちゃん………、何で木にぶつかっちゃうの…………?」

 

ルビー『というよりは、この様子からしてリリカさんを助けたようですね。ですが、何で木にぶつかっちゃうんですかね?』

 

フラン「決まってるじゃ無い。お兄ちゃん、あの様子だとリリカさんの事────」

 

こいし「フランちゃん!!例えそうだとしても、言っちゃ駄目だよ!?」

 

フラン「えぇぇぇ…………。でも、事実でしょ?」

 

イリヤ「今までは女性側からだったけど、今回はお兄ちゃんが…………ねぇ…………。今までこんな事がなかったのに、如何しちゃったんだろ?」

 

 

(風龍「どうやら、ガルッチの恋心にフラン達も気付いている様子だな………。というか一緒に居ないのによく分かるな…………。」

 

メアリー「よく言うでしょ?以心伝心出来るほど仲が深いから。」

 

風龍「なるほど。」)

 

 

等と供述している作者で────

 

 

風龍「くたばれナレーター。『ゼログラビドン』。」

 

 

ギャァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

『ナレーター』【GAME OVER】

 

 

死因:風龍の技に直撃

 

 

イリヤ「まぁ、何にせよ。無事に帰ってくる事を、祈るしか無いね。」

 

フラン「ムゥ、今はそれぐらいしか出来ない私が悔しい………。とりあえず、続き見ましょ。」

 

 

『フラン達へ

 

 

ごめん皆、多分心配しているだろうから、朝沙美さんに頼んで、矢文として送ることになりました。

 

 

まぁ、朝沙美さんの手紙通り、無事リリカを救うことが出来たよ。ついでにそのマスターを一発ぶん殴って再起不能まで追い込んでおいたよ。

けどまさか、木にぶつかるなんて思わなかったよ………。よそ見してたせいで、こうなるとは………。(多分原因はフランとこいし、イリヤも知ってるかもだけど、言わないでくれ………。)

 

 

とりあえず、今は朝沙美さんのところで保護を受けています。(一応捕虜だけど、そんなに悪い待遇じゃなかったよ。)

んでしばらくしたら、其方に戻ります。

 

 

追記 誰かリリカのマスターになって………。僕だと持たない。(色々と。)』

 

 

アキ「…………何があったんですか、ホントに。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

エデンside

 

 

リリカ「ガルッチさん…………。」

 

 

あれ?なんだこれ、何でリリカが裸なの?これ夢だよね?いやそれ以前に、ナニを夢見てるの!?

 

 

エデン「リリカ………?な、何を………?///」

 

リリカ「何って、変なこと言いますね。夫婦、なのですから………、こういうことするのも、不思議ではないでしょ?」

 

エデン「え?ちょ、待って!?り、リリカ!?///」

 

 

いやいや、ナニを夢見てるって言うんだ!?馬鹿か!?馬鹿なのか僕!?そもそも、リリカは僕のことが嫌いなのに、凄い聞き捨てならないことが聞こえたんですけど!?

 

 

リリカ「それに、女誑しの貴方が、取り乱すことはないでしょ?初めてではないのですから、そんなに怯えないでください。」

 

エデン「なっ!?///」

 

リリカ「とにかく、まずは貴方の口の中を…………。♡」

 

 

-転生者連合 前哨基地-

 

 

『ガバッ!!』

 

 

エデン「ハァ………、ハァ………。///」

 

 

ゆ、夢でよかった…………。っていうか、何考えているんだ!?というか、馬鹿じゃないの!?馬鹿じゃないの!?何一瞬リリカならいいかなって想ってんだよ!?

 

 

リリカ「あ、おはよう御座います。ガルッチさん。息が荒いですが、大丈夫ですか?」

 

エデン「あ…………。//////」

 

 

『ピィィィィィ!!!!!』

 

 

リリカ「ガルッチさん?なんだか、ヤカンが沸騰したような音が聞こえた………って、ちょっと?」

 

 

『ガンッ!ガンッ!ガンッ!』

 

 

リリカ「ガルッチさん!?いきなり壁に頭をぶつけて如何したのですか!?」

 

エデン「馬鹿じゃないの!?馬鹿じゃないの!?馬鹿じゃないの!?馬鹿じゃないの!?何リリカの夢見てんの!?馬鹿じゃないの!?─────」

 

リリカ「ま、待ってください!!いきなりぶつけるのをやめて、一端お話を─────」

 

エデン「馬鹿じゃ────WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

リリカ「何その雄叫び!?」

 

エデン「ごめんリリカ、顔洗って落ち着いてくる!!!」

 

リリカ「あ、ちょっと─────」

 

 

ダメダメダメダメ!!!マジでリリカを直視出来ない!!あんな夢忘れないと、マジで忘れないと理性が壊れる!!!

というか、もう壊されまくりなんだけど!?あーもー、忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろォォォォォォォォォ!!!

夢の内容なんて忘れろォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!

 

 

『バシャァァァ!!』

 

 

杏奈「ガルッチさん!?いきなり水桶に顔を突っ込めて如何したんですか!?」

 

誠「ってか、煙出てないか?」

 

 

『ザッバァァァァ!!』

 

 

エデン「ぜぇ…………ぜぇ…………。」

 

杏奈「あ、あの………如何したのですか?」

 

エデン「べ、別に………、か、顔を洗いに………。」

 

誠「わざわざ顔を水桶に突っ込む奴がいるか!?しかも朝早く!」

 

杏奈「と、とにかく落ち着いて!?何があったんですか!?」

 

エデン「い、いや、ホントに何でもないから!!///」

 

 

だ、駄目だぁぁぁぁ!!!今ので完全に思い出しちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

『ピュンッ!』

 

 

杏奈&誠「「早っ!?」」

 

 

何で思い出しちゃうかな!?馬鹿じゃないの!?馬鹿じゃないの!?とにかく、料理をすれば自然と落ち着くだろう。そうだ、そうに違いない!!というかそうじゃないと、ホントに心臓がおかしくなるぅぅぅぅ!!!!

 

 

 

 

─しばらくして…………─

 

 

 

 

エデン「………。」チーン 【GAME OVER】

 

 

つ、疲れた…………。

 

 

「あー、腹減った…………ってうぉ!?今日の朝食滅茶苦茶豪華過ぎる!?」

 

「ってか、ブッフェって!?」

 

「それよりあの人ダウンしてない!?」

 

 

どうやら朝沙美さんの部下達の鍛錬が終わって、食事しに来たようだね…………。とりあえず、僕のことは放っておいてくれ……………。

 

 

朝沙美「どうかなさいまし………!?ガルッチさん!?何で倒れてるんですか!?」

 

エデン「あー…………、気にしないで……………。とりあえず、勢いで作っちゃったから………、沢山食べてくれ…………。」ガクッ

 

朝沙美「えぇぇ………?」

 

リリカ「あ、あの………、ガルッチさんここにいますか?」

 

全員(朝沙美の部下達)『あ。』

 

リリカ「?」

 

朝沙美「皆さん、どうかしましたか?」

 

「いえ、別に。さて、大将。彼が作った料理食べましょう。」

 

「というか、しょっぱいのもあるかなぁ。」

 

「あれは、今にも甘々な関係を持ってるそうだし。」

 

リリカ「? ?」

 

朝沙美「一体、何のお話をしてるんですか?私だけ、分からないんですか?」

 

 

分からなくていいです。というか理解しないで!マジでこの思いが爆発しそうで怖いから!!ってリリカァァァァァ!!!頼むから、スルーしてくれ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っとまぁそんなこんなで、また夜になりました。んで、今リリカと二人っきりに………。

 

 

リリカ「それで、何で奇声を上げたり、豪華過ぎる料理を作ったりしたのですか?見たところ、私を見て顔真っ赤になってたって、杏奈さんから聞きましたが。」

 

エデン「…………申し訳ない。今日は僕の脳内がオーバーヒートを起こしたようで………、出来れば内容は聞かないで………。」

 

リリカ「そこまでですか?」

 

エデン「今は何とか収まったからいいけど…………。」

 

 

しかし、何で僕をみてニヤニヤしてたんだ?既婚者だって言ってたよね?

 

 

リリカ「何か夢でも見たとか?」

 

エデン「ッ!」ギクッ!

 

リリカ「やっぱり…………、何を見たのですか?」

 

 

えぇぇぇ、これ言うべき?いやいや、絶対言わない!!言うもんか!どう考えても、あれリリカと、セックスの前戯のようなものじゃないか!!!!

ええい、もう恥を惜しんで嘘でも何でもつけてやらぁ!!

 

 

エデン「そ、そのぉ………、み、見たのはですね…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽霊に襲われる夢を………。」

 

リリカ「……………え?」

 

 

なんかリリカがポカーンとしてる…………。ま、まぁ、これしか思い浮かばないし、何よりホラー全般苦手だし…………。

 

 

リリカ「あ、あの………、貴方そう言うの見たのですか?」

 

エデン「…………うん。ぶっちゃけ、ホラー全般苦手だし…………。」

 

リリカ「じゃあ、キサラギエキは────」

 

 

『バタッ』

 

 

エデン「」チーン 【GAME OVER】

 

リリカ「そこまで!?」

 

エデン「そ、それだけ怖いのは………、苦手なんだよ…………。」←復活

 

リリカ「は、初めて知りました…………。」

 

エデン「とにかく、もうこの話は終わろう………。また思い出しそうで怖いから…………。」

 

 

まぁ、二重の意味でだが………。

 

 

リリカ「分かりました。」

 

エデン「んじゃ、先に…………って、何で抱きつく?」

 

リリカ「少し、貴方の怖い夢を和らいであげようかと。」

 

 

それは別の意味で逆効果だよ!?って、何気に離そうとしないし!?

 

 

エデン「……………分かった。た、ただ……君の顔を背けて寝るから…………ね?」

 

リリカ「分かりました。」

 

 

あーもー、これ大丈夫かな………。またあの夢を見ないことを祈るしかないのか……………、これで続き見たら、ホントにおかしくなりそう…………。

それに…………、リリカに対しての想いを、どうにかして封じないと、今後何かの支障が出そうな気がする…………。

 

 

…………ホントに、誰でもいいからリリカのマスターになってくれる人いないかなぁ………。フランでもいいから………………。

 

 

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episode157 集まる善 始まるChronicle wars

-前哨基地-

 

 

リリカに対しての想いを葛藤しながら、数日間も前哨基地で保護されてたエデン。いつの間にか朝沙美や杏奈、誠、そしてその部下達に気に入られたり弄られたり(主にリリカに関する事)等と過ごしていた。

だが、その日々に終わりを迎えようとしていた。

 

 

朝沙美「…………ガルッチさん、リリカさん。」

 

エデン「?」

 

リリカ「どうかなさいました?」

 

朝沙美「……………落ち着いて聞いて下さい。私達のボスから、ある命令が下されました。『ワールド・フロンティアを、滅ぼせ』。というのが来ました。」

 

エデン「!?」

 

リリカ「なっ!?」

 

 

遂に朝沙美のボスから、命令を下されることとなった。それだけではない、その他のエリアの前哨基地でも同じ命令が下されていた。

 

 

エデン「まさか、その命令を受諾したわけじゃ────」

 

朝沙美「……………。」

 

エデン「…………嘘だろ。貴方はそれでいいんですか!?」

 

朝沙美「分かっています…………、貴方が言いたいことはよく分かります。…………ですが、私には仲間を見捨てる事は出来ませんし、その友人の期待を、裏切る訳にはいかないのです………。

 

 

皆さんも苦々しい思いをしていますが、裏切ればどうなるのか…………。恐ろしくて、従わざるを得ないのです。

私も説得しようとしましたが、結果は先延ばしだけで、命令は絶対………。」

 

リリカ「…………。」

 

朝沙美「いずれ此方にも、視察する者が来るのも、時間の問題です。その間、あなた方はここから離れた方が賢明です。」

 

エデン「…………分かった。」

 

リリカ「ガルッチさん!?いいのですか!?」

 

エデン「今ここで待ってたら、苦戦する可能性がある。それに、リリカはマスターがいない以上、何時消滅してもおかしくないんだし。」

 

リリカ「あ…………。」

 

エデン「忘れるなよ…………。因みにだが、僕をマスターにするのは無理だ。理由は聞くな。」

 

 

リリカは首を傾げるも、それ以上は聞かなかった。すると………。

 

 

「朝沙美殿、一番早い馬を用意しました。」

 

朝沙美「ありがとう。下がって。」

 

「ハッ!ガルッチ殿、リリカ殿、短い間でしたが、お世話になりました………。」

 

エデン「………戦いたくはないが、やむを得ないしな。こっちこそ、ありがとう。」

 

朝沙美「こっちです。」

 

 

-前哨基地 前-

 

 

エデンとリリカは、朝沙美達に見送られながら一番早い馬に乗った。前はエデンで、後ろはリリカが捕まる形となった。

 

 

杏奈「ガルッチさん、次出会うときは、戦場で………。」

 

誠「俺達の敵ではあるが、楽しかったぜ!」

 

『本当に、ありがとう御座いました!!』

 

朝沙美「………あの───」

 

エデン「何も言わないで、朝沙美さん。いずれ、戦場で会うことになります。加減無しで、貴方方を倒すので………。それまでは、また。掴まってろ、リリカ!」

 

リリカ「はい!!」

 

 

そして、2人は朝沙美達がいる前哨基地を後にし、フラン達が待ってる基地に向かった。

 

 

-道中-

 

 

エデンside

 

 

おー、早い早い!スレイプニル並みに早いなこれ!?これならすぐにつきそうだ!!

 

 

リリカ「は、早くないですか!?」

 

エデン「確かに!並みの馬じゃ、こうはいかなさそうだな!!これならすぐに────」

 

リリカ「って、また木が───」

 

エデン「よっと!!」

 

 

流石に二度喰らってたまるかっての!!って、また木…………ん?何でここまで木が目の前に現れるんだ?

 

 

エデン「なぁ、何か結界でも張られているのか?」

 

リリカ「分かりませんが、目の前に現れる木々は、恐らく魔力で作られたと思われます。」

 

エデン「幻の可能性は?」

 

リリカ「高いですね。」

 

エデン「なら、ここは突っ切るのみ!!」

 

 

『バッ!』

 

 

そのまま木にぶつかろうとすると、すり抜けていき、気が付くとフラン達がいる基地に到着した。

 

 

しかもご丁寧に馬もいなかった。

 

 

エデン「突っ切ったら帰れるって凄いな………。」

 

リリカ「時間はかかりましたが、ようやくですね。早くこの事を皆さんに伝えないと。」

 

エデン「そうだった。急ごう!」

 

アスト『あー、ところでさ、俺の存在忘れてなかったか?』

 

 

あ、ごめんアスト。すっかり忘れてた。

 

 

アスト『おい………。』

 

 

-プププエリア ファンタジアの基地-

 

 

『ガチャッ!』

 

 

エデン「皆!遅くなってごめ────」

 

3人「「「ウニャー!!!」」」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

ゴフゥッ!?フラン達の体当たりが……………!?

 

 

エデン「い、今のでゲージが瀕死に………。」

 

フラン「何でリリカさんに惚れちゃうのよ!一体何がどうなったらそうなっちゃうのよ!!」

 

こいし「そうよ!今までそんなことなかったのに、急に如何しちゃったの!?」

 

イリヤ「いくら何でも酷すぎるよ!?ねぇ、ホントに何でなの!?」

 

アキ「待って待って3人とも!!落ち着いてください!!」

 

ルビー『ストップ!ガルッチさんの体力は0ですよ!?』

 

エデン「」チーン 【GAME OVER】

 

ルビー『ホントに0になった!?』

 

エデン「っていうブラックジョークはこの辺にして、今はそれどころじゃない。」

 

フラン「どう言う事!?」

 

エデン「朝沙美から聞いた情報だと、『ワールド・フロンティアを滅ぼせ』っていう命令が下されたんだ。」

 

アキ「なんだって!?

 

 

その後、僕とリリカは詳しく教えると、メサイアとカービィからこう言う情報がきた。どうやらエネミー・ヴィランズと悪役連合からも、ワールド・フロンティアに対して宣戦布告を叩きつけたのだ。

 

 

フラン「お兄ちゃん、これは…………。」

 

エデン「…………メサイア、カービィ。他のファンタジアの戦士達に通信を繋げて。奴らの宣戦布告、買ってやろうじゃんか。」

 

メサイア「分かった。」

 

 

ってな訳で、メサイアとカービィは、他のファンタジアの戦士達に繋げて改めて自己紹介した後、本題に入り、団結力を高めた。

そして、リリカのマスターに関しては、カービィがやることになったが、何故か魔力に関しては僕がやることに………。

いやなんでさ……………。

 

 

カービィ「───告げる。

汝の身は我の下に、我が命運は汝の剣に。聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うのなら、我に従え。ならばこの命運、汝が剣に預けよう。」

 

リリカ「セイバーリリカ、その誓いを受けます。

 

 

これより、貴方を我が主として認めましょう。カービィさん。」

 

 

とりあえず、カービィの右腕に令呪が宿したのを確認した。見たところ、6つの翼の中心にオーブリングらしき物が描かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその夜………、いつも通り屋上にて月を見上げようとすると、誰かがいることを察し、だが夜空を見上げながら声をかけた。

 

 

エデン「そこにいるんだろ、『新生ⅩⅢ機関』。その様子からして、リーダーなんだろ?」

 

「やはり見破られたか、虚王魔神。いや、今は創造王神だな。」

 

エデン「…………僕を知ってるってことは、アンタが『十三王神』の関係者で合ってるか?それとも、希望と同じ『忘れ去られた十三王神』の1人か?」

 

「ご名答。言うなれば、私は『虚無王神』だった者だ。」

 

 

虚無王神………、か。

 

 

エデン「何のためにノーバディとなり、ゼムナスを裏切ってまで、『新生ⅩⅢ機関』を作った?」

 

「…………我が愛しき者の仇。その為に、全てを滅ぼす。」

 

エデン「愛しき者?」

 

「…………貴様には何も分かるまい。私にとって、唯一の愛した人が、神々にうっかり殺してしまい、単なる事故だったと言われたこの気持ちを!!」

 

エデン「…………うっかりねぇ。だからこそ、全てを滅ぼす事を考えたのか。」

 

「そうだ!!その為に、エネミー・ヴィランズと悪役連合、転生者連合と手を組み、手始めにこの世界を滅ぼすことにしたのだ。」

 

 

…………八つ当たりだな、これは。復讐は何も産まないなんて、綺麗事を言えるほど、僕は出来てない。

僕は復讐をするなら、最後の最後までやり遂げる。終わって虚しくなると分かっていても、中途半端でやめるつもりなんてない。

 

 

エデン「ならば、僕は全てを守ろう。お前が全てを滅ぼすのならば、僕は全てを守る。お前がやろうとすることは、僕が、いや僕達が止めよう。

 

 

宣戦布告だ、『虚無王神』。」

 

「…………そうか。だが互いに準備期間がある。終わり次第、襲撃しよう。それと、今の私の名は『ギャラクシー』だ。

 

 

では、また会おう。アルカディア・エタンセル・エデン。」

 

 

……………不愉快だが、懐かしい名前だ。敵であるお前が、その名前を呼んでくれるとは、思ってもみなかったな。

さて……………。

 

 

『ピッ』

 

 

エデン「アギラ、少しいいか?頼みがあるんだが─────」

 

 

こっちもこっちで、戦力を増やすか。怪獣娘と、ベリアル率いる者達を呼んで、奴らに対抗できる手段も考えないと。

 

 

後は、キーブレードを使える者も呼ばなくては………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、始めようか。転生者連合、エネミー・ヴィランズ、悪役連合、新生ⅩⅢ機関。

 

 

『Chronicle wars』の開幕と行こうじゃあないか。

 

 

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GAME8 『ワールド・フロンティア Chronicle wars』準備編
episode158 殺戮と守護者


-プププエリア-

 

 

エデンside

 

 

エデン「村が全滅した?」

 

 

そういう連絡が、結集してから二日目に、アルゼナルエリアに居るケロロから来た。

 

 

ケロロ『そうなのであります。調べてみた結果、殆どが斬られた後が残っており、老若男女問わず、種族関係なく、殺されているのであります。』

 

エデン「…………まずいな。」

 

ケロロ『ゲロ?何か知ってるのでありますか?』

 

エデン「多分だが、今戦おうとしているエネミー・ヴィランズと悪役連合、新生ⅩⅢ機関、転生者連合よりも更に厄介な奴がこの世界に紛れているかもしれない…………。」

 

ケロロ『ゲロォォォ!?何者でありますか!?』

 

エデン「…………キャラ。」

 

ケロロ『キャラ?キャラクターの略称でありますか?』

 

 

いやまぁ、間違いじゃないが………。

 

 

エデン「キャラっていう奴の名前があるんだ。奴の目的がなんなのか分からないが、どうやら無差別に殺してるらしいんだ。見た目が子供なのだが、やってることはサイコパスそのものだ。」

 

ケロロ『とんでもない輩でありますなぁ…………。ってことは、其奴は今このエリアの何処かに────』

 

エデン「いや、彼奴は留まることはないだろう。けど、油断できない奴なのは事実だ。皆にも伝えてくれ。最大限の注意を張っておかないと、一瞬で殺される可能性が大だからね。」

 

ケロロ『了解であります!!』

 

 

『ピッ』

 

 

チッ、キャラの奴め。まさかこの世界に来ていたとは…………。しかも既に殺害を始めているとか…………。

 

 

エデン「彼に繋げないと………。」

 

 

『ピッ!』

 

 

プロトガルッチ『………何で番号分かった。』

 

エデン「それはいい。重要なことを話すから、聞き漏らすなよ?」

 

ダークルシフェル『如何したの?』

 

エデン「この世界に、キャラらしき情報が来た。」

 

プロトガルッチ『本当か!!』

 

ジェイソン『そこって、アスト・オルタが来たことある世界だよね?』

 

エデン「ああ。出来る限りこの世界に来てほしい。」

 

プロトガルッチ『感謝する。…………待ってろキャラ、仇を討ってやる!』

 

エデン「…………必ず、果たせよ。」

 

 

『ピッ。』

 

 

…………まさしく、クライマックスと言うべきか。いや早いか。さて、こっちも色々と動かないと………。

 

 

『ガルッチ、敵が来ました!!』

 

エデン「今行く!!」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ファンタシースターエリア-

 

 

ラクトside

 

 

子ガル「ま、待って姉さん!!」

 

 

今一瞬、この辺りに危険な雰囲気を感じた気がする………!!あ、あの人の後ろ…………!!

 

 

ラクト「させない!!」

 

 

『ガコーンッ!!』

 

 

「!?」

 

ラクト「逃げて!!っていうか、皆!!其奴から離れて!!!」

 

「お、おい嬢ちゃん!?」

 

………惜しかったなぁ、もう少しで殺せたのに。

 

ラクト「…………………貴方、何者?人間のようで、けれども存在自体が…………、醜い化け物のような…………。」

 

私か?私はキャラ。全ての生命を殺戮する者。私にとって、憎い生き物共を滅ぼすために生まれた存在。

 

 

キャラ…………、此奴が…………。

 

 

子ガル「姉さん、ホントにどうし……………!?」

 

キャラ「ほう?これは面白いな。まさか、君がここにいるとは………。」

 

 

え?もしかして、子ガルの正体を…………!?

 

 

子ガル「………………そうだったんだ。君が、本当にしたかったのは、こんな…………こんな…………!!」

 

キャラ「久しぶりだね。我が親友(道具)、まさか会いに来てくれるとは思わなかったよ。」

 

ラクト「子ガル、下がって。私が守ってあげる。」

 

キャラ「さぁ、おいで。もう一度、1つになろう…………。」

 

子ガル「…………君だったんだね。彼を何度も何度も殺し、彼のソウルを奪い続けたのは…………。最初から君は…………。」

 

キャラ「勘違いしないでほしいな。彼をそうさせたのは、彼を操っていた『プレイヤー』だ。そして私が実体化出来る程のソウルを取り込み、復活した。

 

 

ようやく果たせる。人間も、魔物も、神も、悪魔も皆、私の"決意"で殺せるんだからね。」

 

子ガル「…………親友だっていったの、嘘だったんだ。最初から、僕の事なんて、どうでもよかったんだ!!」

 

キャラ「そうだね。君は最高の親友(道具)だったよ。さぁ、今こそ1つに────」

 

子ガル「姉さん!」

 

 

子ガルが私の後ろに…………。なら、期待に応えてあげないとだめだね!!

 

 

キャラ「…………残念だ。ならば、もうお前は用済みだ。ここで、死んで貰うよ。」

 

ラクト「させない。私は盾。貴方が決意ですべてを滅ぼすのなら、私が盾になって貴方を止める!!」

 

 

過去の私は、皆を守れなかった…………。けどそれは過去の話!!今度は、必ず守ってみせる!!どんなときがあっても!!

 

 

キャラ「…………そういうことか。だったらまず、私にとって邪魔な盾を壊してからにしよう。君を始末するのは、その後だ!!」

 

ラクト「『投影、開始(トレース・オン)』!!」

 

 

多分誰かがここに来るかもしれない。それまでは、私が何とかしないと!!

 

 

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episode159 敵討ち

BGM 『Megalo Strike Back(『Undertale』Chara戦)』


-ファンタシースターエリア-

 

 

ラクトside

 

 

キャラ「流石守りの女騎士………。私の決意を、こうも耐えるとは。」

 

 

結構時間稼ぎはしたけど、彼奴の攻撃がここまで強いなんて…………。殆どの投影した盾は彼奴に切り落とされたけど、ちゃんと守れてるみたいね。

けど、流石に守りも雑になり始めたかも…………。

 

 

子ガル「姉さん!しっかり!!」

 

ラクト「ッ!時間を稼ぐのって、案外辛いわね………!」

 

キャラ「君の盾を壊し続けるのも楽しいけど、そろそろお開きといこうか。所詮君の盾には、私の決意に勝てやしない。」

 

 

…………ここまで、なのかな?結局私には、何も…………何も守れないって言うの?また、奪われるって言うの?

 

 

キャラ「それじゃあ、──────」

 

「さよならを言うのは、お前だ!」

 

キャラ「!?」

 

 

『ガキンッ!』

 

 

何かの弾く音が聞こえた………。見てみると、そこには私が知ってるのとは、似つかない『(ガルッチ)』がいた………。

 

 

ラクト「兄!」

 

「君は………、いや今は守れ!デカい攻撃が来るぞ!!」

 

ラクト「え?」

 

「燃え尽きろ!!『プルガトリオ・ルシファー』!!!」

 

「『ギラグレイド』!!」

 

キャラ「チッ!!」

 

 

あわわわ!?炎が生きてるかのように彼奴を襲いかかってきた!?っていうか熱っ!?!

 

 

クリティカルエンド!!

 

 

「喰らえ!!」

 

 

『ガキンッ!』

 

 

キャラ「ッ!」

 

「よそ見とは随分余裕だね!」

 

キャラ「いつの間に!?」

 

 

『ズバッ!』

 

 

キャラ「ウグッ!?」

 

 

凄い、一瞬何があったか分からなかったけど、凄いって事が分かるよ…………。

 

 

「ルシフェル、ベロニカ、ジェイソン、アスト・オルタ。油断はするな、相手はあのキャラだ。」

 

キャラ「…………そうか、君は…………あの時の…………。」

 

「久しいな、とてでも言っておこうか。我が妻『フランドール・スカーレット』の仇を取りに来たぞ。」

 

 

フランちゃん!?え?もしかして、私と同じ平行世界の!?

 

 

キャラ「まさか、殺し損ねた奴だとは思わなかった。その様子だと、仇が私だと分かったようだな。」

 

ルシフェル「キャラ、貴方の目的は何なの!?」

 

キャラ「知れたことを、全ての生命を滅ぼす。ただそれだけだ。」

 

アスト・オルタ「全ての生命を?」

 

キャラ「そうだ。幸せだの、裕福だの、そういう巫山戯た幻想を抱く者共を皆殺しにするのが目的だ………。」

 

ジェイソン「………訳が分かんない。不幸な奴だっているだろ!何で殺す!」

 

キャラ「楽しいからだ。私にとっては、ただの玩具だ。それの何処がおかしい?」

 

ベロニカ「性格どころか、性根も腐ってるなんて、ウルノーガよりも最悪な奴ね。」

 

キャラ「何とでも言え。どうせお前達も、殺すのだ。私の決意を前にして、君達は無力なのだからな。」

 

「もう喋るな。そんな決意、僕が壊す。フランの夫『ラーク・バスター・ガルッチ』として、仇を討つ。お前が何度でも蘇るのならば、何度でも殺してやろう。

 

 

お前が持ってたナイフの欠片で作った、この剣で、お前を殺してやる。」

 

キャラ「へぇ、なるほど。もう君は、私の領域に入ったって事か………。なら、君の妻の元へ送ってやろう!!」

 

 

来るッ!

 

 

「下がってろ、後のことは僕達に任せろ。…………ガルッチのこと、宜しく頼む。」

 

ラクト「え?」

 

「そして、彼方のリリカに伝えろ。何時かガルッチの精神も魂は、限界まで来ようとしている………。それを救えるのは、君だけだ。っとね。」

 

子ガル「待ってください!それって、どう言う─────」

 

「直に分かる。行け、早く!!」

 

ラクト「……………ありがとう、兄。」

 

 

何だか分かんないけど、とにかく兄のところに行かないと!!あと、まだあってないリリカさんにも伝えてあげましょう!

 

 

sidechange

 

 

プロトガルッチside

 

 

…………驚いた。まさか、ラクトもこの世界に来ていたなんてね。でも、無事でよかった……。本当に、生きててよかった………。

 

 

プロトガルッチ「律儀に待ってくれるとは思わなかったな。」

 

キャラ「代わりに下らないもを見せたけどね。さぁ、殺してやろうガルッチ。君が愛する彼女の元へ、置くってあげる。」

 

プロトガルッチ「その前に、お前の存在を滅ぼしてやる!!」

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

プロトガルッチ「『戦術式Lv2』!『変身』!!」

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【無双乱舞!無双奥義!ラッーシュマッチレース!】

 

 

エミヤオルタ、力を貸して貰うぞ。我が復讐のために!!

 

 

プロトガルッチ「行くぞ!!」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

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episode160 戦争の幕開けのカウントダウン

遂に通算200話突破しました!


もうここまで来ちゃったか………、よく続いたよホントに………。


今後とも宜しくです!!


メアリー「Lastepisodeまでに、episode200まで行けるかな?」


どうだろう、結構後盤まで来てるからね………。


-プププエリア-

 

 

エデンside

 

 

エデン「アスト、状況確認を!」

 

アスト「襲撃した敵全滅。被害はそんなに酷くはない。」

 

 

間に合ってよかったか。まさか、ハートレス襲撃は想定外…………いや、彼奴らが放ったから当然か。

久々にキーブレード使用したけど、そんなに鈍ってはなかったな。

 

 

リリカ「ガルッチさん、まだハートレスらしきのが残ってます!」

 

エデン「え!?…………って、キノコ?」

 

 

そこにいたのは、リズムを合わせながらキャラメルダンスしているキノコ型ハートレスがいた。

 

 

メサイア「………なんだ此奴。踊ってないか?」

 

エデン「確か此奴って………、『ピンクアガリクス』っていうハートレスらしいけど、他のハートレスと違って攻撃してこない奴なんだ。

 

 

後可愛い。」

 

全員(リリカを除く)『!?』

 

エデン「? 可愛いだろ?」

 

カービィ「え、可愛い………のかな?」

 

メサイア「いやいや、そもそもそいつキノコだろ?可愛いに入るのか?」

 

エデン「何言ってるんだ!?このつぶらな瞳、この抱き締めたくなるような愛らしさ!可愛いだろ!?」

 

イリヤ「お兄ちゃんって、たまに変なところがあるよね…………。」

 

ルビー『………私も、そう思います。』

 

 

何でだぁ………、こんなに可愛らしいのに何故分からないのだ………。

 

 

リリカ「ま、まぁ危害が無いのでしたら、別に良いのでは…………。」

 

メサイア「………。」

 

こいし「でも、いつの間にハートレスが襲撃してきたんだろう?」

 

エデン「可能性があるとすれば、新生ⅩⅢ機関の誰かが放ったと思う。じゃなきゃ、一体誰が………。」

 

「私が放ちました。」

 

全員『!?』

 

 

突然白い渦が現れたかと思ったら、そこには短いオールバックの金髪とモノクルをつけているすらりとした高身長の美青年が現れた。

 

 

念のために警戒し、何時でもキーブレードを仕掛ける準備もしていた。

 

 

エデン「誰だ?」

 

「初めましてMr. 私のことはディティクティブと呼んでくれたまえ。」

 

エデン「ディティクティブ?」

 

「あー、言いづらいのであれば、ティブとでも構わない。」

 

エデン「ならティブ。何故この村を襲撃した?」

 

ティブ「簡単だ。君達を試させて貰ったんだ。ハートレス達には、出来るだけ襲撃するフリをしてほしいと命じたんだ。

 

 

おいで、アガリクス。」

 

アガリクス「ピュキー!」

 

 

あ、鳴き声も可愛い………。

 

 

エデン「何故僕達を試すようなことを?」

 

ティブ「初歩的な事だ。相手の技量を見極め、その状況をどう対処するか。なかなか興味深かったよ。」

 

アスト「この村を襲撃したことには変わりないだろ。」

 

ティブ「それについては済まなかった。こうでもしなければ、君達に会えないからね。」

 

 

そう言いながら、煙管を口にくわえる。

 

 

エデン「なるほど、見たところ探偵をやってたそうだな。というかそれやめて、健康に悪い。」

 

ティブ「おっと失礼。ですが、探偵をやっているのをよく気付きましたね。」

 

エデン「雰囲気的にそう感じたんだ。」

 

ティブ「そうですか。さて、退散しますが、色々言ってからにしておこう。

 

 

先ず私は、『新生ⅩⅢ機関』のⅣ番としてやってますが、時々あなた方に協力するかもしれません。」

 

フラン「協力を?」

 

メサイア「何でお前が俺達を協力するんだ?」

 

ティブ「何故君たちに協力するのかって?楽しいからさ。」

 

エデン「楽しいのかよ。こっちとしたら、困るんだが………。」

 

ティブ「基本私は『中立』な立場なので、貴方の敵にもなれば味方にもなります。それと、戦争が始まるのは14日後になります。恐らく貴方方の敵組織も同時に襲撃してくるでしょう。」

 

 

14日後………、つまり14日間の間準備しなければならないって事だな。

 

 

ティブ「いずれ私以外の機関が現れるのも、時間の問題です。それまでに、戦力をどれだけ上げられるかどうか、楽しみです。

 

 

それと、これをどうぞ。」

 

 

ティブから渡されたのは、1枚の紙だった。何の紙?

 

 

ティブ「脱退した機関がいるところを指しています。どうか、その子を保護してください。では、縁があればまた会いましょう。」

 

 

…………協力しすぎじゃ無いか?てか、脱退したメンバーもいたのかよ。

 

 

エデン「…………まぁいっか。とりあえず、一端戻ろう。」

 

 

しかし、あの機関の探偵が何故?いや考えてる暇は無いか。この紙に描かれてる場所に、脱退した機関がいるのか。

探偵だから、案外難しい事書かれてるかもしれないしな。または火で炙らないと出ないやつか、或いは………。

 

 

今は戻って調べておこう。

 

 

『ズキッ!』

 

 

エデン「うっ!?」

 

フラン「お兄ちゃん?」

 

 

………何だ、今の痛み?今までこんな事無かったはず…………。

 

 

こいし「お兄ちゃん、大丈夫?」

 

エデン「………多分大丈夫。」

 

 

一瞬今まで感じたことの無い痛みを、感じた気がする…………。何なんだ、これは………。

 

 

…………でも、もし仮に、そうだとしたら…………、まだ耐えなくては…………。抑えなくては………、みんなに迷惑かかるかもしれない…………。

どうか、耐えてくれ。僕の、精神よ。魂よ。

 

 

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episode161 妖精のような女の子

-プププエリア 妖精の森-

 

 

戦争開幕まで、あと13日。

 

 

エデン、フラン、こいし、イリヤ、カービィ、リリカ、メサイアの7人は、妖精の森に到着した。

 

 

彼等がここに来た理由は、ディティクティブがくれた紙には、脱退した機関は妖精の森奥にいると書かれているからだ。

 

 

いざ入ろうとしたとき、エデンだけは妖精の森に入ろうとしなかった。

 

 

フラン「お兄ちゃん?」

 

リリカ「どうかなさいましたか?」

 

エデン「…………先、行ってくれないか?」

 

メサイア「おいおい、如何したんだよ。」

 

イリヤ「ここに脱退した子がいるんだから、急いで保護しないといけないのに。」

 

エデン「そ……、そうだけど…………。」

 

こいし「もう、早く早く!!」

 

エデン「え、ちょ、引っ張るなって!!行くよ!行きますって!!」

 

 

エデンは嫌々ながらも、結局は行くことになった。何故エデンがこうも入るのを嫌がるのか、全く分からない6人。

妖精の森に入って以降、エデンはあまり喋らなくなってしまった。

 

 

奥に行けば行くほど、見たことない動物たちを見るようになった。

 

 

メサイア「おいガルッチ、何をそんなに嫌がるんだ?お前が言い出したんだろ?」

 

エデン「…………あまり会いたくないんだ。どんな奴か想像できないけど、でも………会いたくない…………。」

 

カービィ「そんなに警戒しなくても良いと思うよ。」

 

エデン「いや、警戒とかそんな問題じゃ無くて…………。」

 

リリカ「でしたら、手を繋ぎませんか?少し、和らげるかもしれませんよ?」

 

エデン「えっ?///」

 

フラン「いやいや、流石に其れは…………。」

 

こいし「そもそもお兄ちゃんは、一体何がいやなんだろう?」

 

エデン「うぅぅ…………、な、なんだっていいだろ………。//////」

 

イリヤ「ねぇルビー、何でお兄ちゃん嫌がってるの?」

 

ルビー『私にはさっぱりですが、恐らく奥にいる脱退した機関の子に会うのがいやじゃ無いのかと思いますね。

 

 

案外可愛らしい子で、そう言うのを見たくないんじゃないんですか?』

 

エデン「……………。」

 

 

また殴られる体勢を取ったルビーだが、エデンの攻撃は全くなかった。

 

 

ルビー『あれ?』

 

イリヤ「何も…………、しない…………?」

 

エデン「…………理由なんて、どうでも良いだろ。ホントにもう…………。」

 

イリヤ「……………なんかお兄ちゃん、おかしい気がする。ホントに如何したの?」

 

 

心配するイリヤだが、もうすぐ奥に到着しようとしていた時だった。

 

 

リリカ「? ガルッチさんの気配が………、消えた?」

 

全員『え!?』

 

 

皆は周りを見渡すが、いつの間にかエデンは居なくなっていた。

 

 

メサイア「嘘だろ!?だってずっと着いてきただろ!?何で居なくなったんだ!?」

 

カービィ「リリカ、彼は今どこにいるの!?」

 

リリカ「今探ってますが…………、駄目です。魔力を送られてるのを感じますが、何処に送られているのか探れません。」

 

フラン「もう、お兄ちゃん如何したって言うの!?もうすぐ到着するのに!」

 

こいし「一体、何がいやなんだろう?」

 

イリヤ「………皆、多分奥に行けば分かるかもしれない。」

 

メサイア「本当か?」

 

イリヤ「だって、何でお兄ちゃんが嫌がるのか分かんないし、もしかしたら奥に行けば分かるかもしれないんだよ?」

 

リリカ「………確かに、今は分からない以上、私達だけでも奥に行った方がいいですね。」

 

 

フランとこいしは釈然としていなかったが、エデンを除いた全員が、妖精の森の奥に向かった。

 

 

-妖精の森 奥地-

 

 

奥に行くと、そこには幻想的な美しさがあった。蒼く輝く蝶が舞っていれば、多くの光球が浮いているのもあった。

 

 

その目の前には、空を見上げている少女がいた。

 

 

星の光のような色合いのショートヘアで、銀河を擬人化したような白銀のドレスのような制服姿。

見た目からして、正に銀河の如きお嬢様のような女の子だった。

 

 

メサイア「何あれ…………。」

 

カービィ「綺麗…………。」

 

 

女の子も6人に気づいたのか、自分からやって来た。

 

 

「ねぇ、貴方はもしかして、私の王子様かな?」

 

メサイア「王子様?いや、俺王子様じゃないが…………。」

 

「違うのか………、しょんぼり………。」

 

フラン「ね、ねぇ。貴方が、新生ⅩⅢ機関を脱退した子なの?」

 

 

その組織の名前を出した途端、彼女は強ばり、少し後ずさりした。

 

 

「もしかして、私を連れ戻しに来たの!?」

 

フラン「ま、待って!私達は違う!貴方を守るために来たの!」

 

「…………ホントに?」

 

こいし「うん、彼奴らは私達の敵だから………。」

 

「それじゃあ、もう一人の人は?」

 

全員『え?』

 

「そこの木に隠れてる人。」

 

 

皆は女の子が指を指してる方を見てみた。恐らく、女の子はエデンのことを言ってるのではないかと思った。

 

 

フラン「お兄ちゃん?そこに居るの?」

 

「……………………うん。」

 

 

その木の辺りから、エデンの声が聞こえた。

 

 

「ねぇ、隠れてないで出ておいで。怖がらなくても良いから。」

 

エデン「…………其れは、出来ない。僕は、君にとって、悪い狼だから。」

 

全員『え?』

 

「そんな事無いよ。悪い狼さんだったら、そんな怯えた声を出さないよ。」

 

エデン「…………あり得ないよ。羊の皮を被った悪い狼だっているんだ。それに、君は僕のような男は嫌いでしょ?」

 

「うーん、悪いことをする人だったらもっと嫌いだよ。男の人は、確かに嫌いだけど、私の王子様だったら大好き!」

 

エデン「…………なら、僕は悪い人だから、合わないように────」

 

こいし「あーもー、焦れったい!!お兄ちゃん、いい加減出て来なさい!!」

 

イリヤ「あ、いつの間に。」

 

エデン「や、やめろって!!こいし、頼むからやめて!!此は、あの子のために────」

 

こいし「良いから、出なさい!!」

 

 

こいしは此でもかって言わんばかりに力いっぱい引きずり出し、遂にエデンと女の子と顔合わせた。

が、いつの間にか女の子は、5人の目の前からいなくなった。

 

 

カービィ「あれ?あの子は?」

 

「私の王子様だぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

エデン「えぇぇぇぇぇ!?」

 

全員『Σ(°д°)』

 

 

エデンの顔を見るや否や、急に抱きしめ、『王子様が来たー!!』と叫んでいた。

 

 

エデン「ま、待てって!僕は悪い狼だって!?王子様じゃないんだけど!?」

 

こいし「えーっと、もしかしてお兄ちゃん。行きたくなかった理由って、この子が男嫌いがあるのを察していたからなの?」

 

エデン「…………大方そう。それに、今触れて分かったけど、この子盗人に犯されていたんだ。だから、顔を合わせたくなかったんだ…………。にもかかわらず、酷いよ…………。」

 

「ねぇ王子様、私と一緒にお話ししよう?」

 

エデン「え?ちょ、ちょっと!?」

 

 

今度は女の子が、エデンを引っ張り、奥地の更に奥の方へ連れて行かれていった。その時の皆の顔はポカーンとしていた。

 

 

-妖精の森 神秘の湖-

 

 

エデンside

 

 

もう、何でこうなるの。もう愛人作る気ないってのに………。

 

 

「王子様、ここ座って。」

 

エデン「あ、うん…………。」

 

「そういえば、名前言ってなかった。私はフェアリーっていうの。王子様は?」

 

エデン「……………エデン。別に、ガルッチでもいいよ。」

 

フェアリー「エデンだね?じゃあエデン、怖がらなくても良いから、リラックスして。」

 

 

リラックスしてって言われても、何だか罪悪感しか無いし、しかも僕が王子様なんてあり得ないよ………。

 

 

フェアリー「うーん、まだ怖がってるのかな?私が嫌いなのは、悪いことする狼さんだけで、王子様は違うでしょ?

 

 

まぁ、男の人が好きじゃ無いのは合ってるけど。」

 

エデン「でも、僕は王子様って言う柄じゃ無い…………。だって僕、生前悪いことしているんだよ?」

 

フェアリー「その生前って、世界を救う前の頃?それとも、神様になった頃?それとも………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()?」

 

 

……………え?

 

 

エデン「フェアリー?ちょっと待って。空っぽ?どう言う事?」

 

フェアリー「なんとなくかな?けど、何だか彼奴らとよく似ていたけど、貴方の方が、1番空っぽなのを感じちゃったから。」

 

エデン「空っぽって…………。」

 

フェアリー「それに、空っぽっていったら、泣きそうな顔になってるよ。」

 

エデン「え?」

 

 

あ、あれ?何で?何で空っぽって言われただけで、こんな…………()()()気持ちが?

 

 

エデン「へ、変だな………。僕、空っぽなんて言われて、嬉しい気持ちが込み上げるなんて………。そんな、性癖もないのに…………。」

 

フェアリー「王子様はきっと、辛かったんだと思うよ。本当の貴方を見てくれなかったのが、凄く辛かったのかもしれないんじゃないかな。」

 

エデン「え?でも僕、空っぽだった頃なんて、知らないのに………。」

 

フェアリー「そんな顔しないで、貴方は笑顔が似合ってるよ。」

 

 

いやそもそも君、僕の笑顔見たことないんじゃないの?とまぁ、気を取り直して………。

 

 

エデン「…………兎に角、すまないけど一緒に来てくれるか?いつ奴らがここを見つけてくるのか分からないし。」

 

フェアリー「そこって………、悪い狼さんいないよね?」

 

エデン「いないよ。皆君のこと守ってくれる頼もしい仲間達だからさ。」

 

フェアリー「なら行くよ!」

 

 

う、その笑顔は卑怯だぞ…………。出来れば、他の野郎共には見せて欲しくないな………。

 

 

けど、空っぽ…………か。どう言う事なんだろう…………。まぁ今は、この子をこの森から出させて、保護してあげないとやばいかもね。

いつ彼奴らが襲ってくるのか、あのティブが敵にもなるから警戒とかしなくてはならないしなぁ…………。

 

 

でも、何であの子が空っぽって言われたときに()()()()()んだろうか…………。よく、分からなかった…………。

 

 

 

 

 

けど、数日後の出来事が、自分の本当の真実をする羽目になるなんて、誰一人、思わなかった………。

 

 

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-始原の城-


ロヴァス「…………其れは、誠でしょうか?」


ああ、この日が、ガルッチの限界かもしれない。リリカに対しての想いも、恐らく…………。


ダンブルドア「………トム、分かっておるな?」

ヴォルデモート「ああ、その日になった次第、俺様がリリカの所へ行き、ガルッチのところに連れて行く。事情を話してからな。」

ロヴァス「ガルッチの真の深層を知れる者は、恐らく彼女だけじゃが、多くの壁があるしな………。ならば、中に入れるのは、彼女含めて2人のみ………。


鍵になるのは、フランドール、こいし、イリヤスフィールの3人のどれか……………か。」


そう言うことだ。ゼアノート、言いたいこと分かるな?


ゼアノート「分かっておる、ガルッチの監視をしておく。もしもの時は、気絶させておく。それでいいか?風龍。」


ああ、それでいい。


ゼアノート「では。」


…………気付くべきだった。未来とガルッチの出会いの所で。此は、本来起こりえない可能性だった。けど、何時からだったんだ?


…………………リリカ、彼奴を救えるのは、君だけだ。


君なら、ガルッチを………。


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episode162 猟奇連続殺人事件

-セントラルエリア-

 

 

戦争開幕まで、あと12日………。

 

 

その日、ワールド・フロンティアにとって、恐れた事態が発生した。

 

 

エデン「猟奇殺人事件?」

 

メサイア「ああ、1年に1回か、半年に1回に、多いときは季節ごとに1回、こう言う事件が連続的に起きるんだ。俺達も探しているんだが、犯人は未だに捕まらねえんだ。」

 

フラン「何それ………、怖い………。」

 

メサイア「しかも厄介なことに、此がワールド・フロンティア中の問題じゃ留まらなくなってる。聞いたところによると、セルリアン王国やサルダリアス王国にまで、そういう事件が起きているんだ。」

 

リリカ「何ですかそれ!?その人は何を考えていやがるんですか!?」

 

エデン「リリカ、サイコパスの考えなんて、誰も理解出来んよ。大方、親か、その友人か何かが原因で、僕のような歪んだ奴になったんだろうな。」

 

こいし「お兄ちゃんは歪んでないと思うよ?」

 

エデン「いや、やり方がサイコパス並みなんだから、歪んでることには変わりないよ………。」

 

メサイア「ただ、一応猟奇連続殺人事件が起こる際には、共通点があるんだ。」

 

カービィ「犯人は年に1回の時は、全身蜂の巣状態の遺体。半年に1回は、身体の一部が欠損した遺体。此らは無差別に襲われてる。そして季節ごとに1回の方は、屍姦した後の女性の遺体。どうやら此だけは、美幼女、美少女、美女限定で襲われてるんだって。」

 

イリヤ「うわぁ………。って言うか季節ごとに1回の屍姦の奴、犯人割り当たるんじゃないの?精液で犯人が割り当たるんじゃ………。」

 

ルビー『確かにそうですね。』

 

メサイア「そうなんだが、困ったことに犯人が分かる前に、その資料を燃やし、研究員を殺害しているんだ。機器も破壊されてるし。」

 

エデン「………とんでもない奴だな。んで、今向かってる場所って………。」

 

カービィ「今回の被害者の屋敷。お金持ちの家族で、その娘が今回の猟奇連続殺人事件の被害者。」

 

 

6人はその屋敷に到着し、現場に向かおうとしたが、女性が見れるものではないと止められたため、エデン、メサイア、カービィが、被害者の遺体がある部屋に入った。

 

 

そこには、何と全身蜂の巣状態、両腕の欠損、そして屍姦した後の、女性の遺体があった。

 

 

メサイア「マジか………、今回は同時かよ………。」

 

エデン「」ウプッ

 

カービィ「ガルッチ?」

 

エデン「吐きそう…………。」

 

メサイア「ふぁ!?おい誰か、この人に袋を!!」

 

 

 

─暫くお待ちください…………。─テレテレテレー、テレテレレー(ファミマの効果音)

 

 

 

エデン「ごめん、あまりにも酷すぎて吐き気が…………。」

 

メサイア「おいおい………。」

 

「ふむ、なかなか面白い事件だね。」

 

 

聞き覚えのある声が聞こえ、後ろを振り向くと、ディティクティブが3人の後ろにいた。

 

 

メサイア「うぉ!?」

 

カービィ「いつの間に!?」

 

エデン「」チーン 【GAME OVER】

 

ティブ「おや、Mr.エデン?」

 

メサイア「いやいきなり現れたら、そりゃビックリするだろ!?って、エデンが死んだ!?」

 

カービィ「え!?」

 

ティブ「いや、死んでは─────」

 

エデン「あー、まさかガチで死ぬとは思わなかった。」テッテレテッテッテー←どこでもドアらしき扉から出て来た

 

メサイア「マジで!?」

 

 

『エデンがショック死したため、残りLife98。』

 

 

エデン「って言うか、死んだらどこでもドアみたいなもので復活とはな………。というか、旅行中でもこうなるとは…………。」

 

 

扉が消えると同時に、エデンの死骸が焼却されていった。

 

 

エデン「んでティブ、この事件分かるのか?」

 

ティブ「今回の事件は難敵ですが、共通点をあげるなら、犯人は3人と断定していいでしょう。この蜂の巣は、恐らくショットガン。それも、綺麗に貫通出来る弾と捉えていいでしょう。ところで、警察の方々。この人みたいに身体の一部が欠損した遺体を覚えていますか?もしよければ、失った部分を教えて欲しいのですが。」

 

「えーっと、そうですね。頭部、胴体、右足、左足、女性器、男性器………等ですね。」

 

ティブ「となれば、人の身体を使って人形にしようとするマッドな人か、或いはその奪った身体の一部を使って自慰するネクロフィリアと捉えていいでしょう。

 

 

そして、この中出しは言うまでもなく屍姦ですね。しかも、どうやら順番でやられたと思われます。」

 

カービィ「順番ってことは、こうなる順番があるの?」

 

ティブ「ええ。まず、彼女の首を見てください。」

 

 

3人は被害者の首を見てみると、僅かながら何かを刺した後があった。

 

 

ティブ「恐らく此は、注射針。しかも即効性の高い毒液が入っていたのでしょう。」

 

エデン「待って、ティブ。微かだけど、媚毒の臭いもある。例え死んでも、身体が勝手に反応出来る効果を持った媚毒が。」

 

ティブ「媚毒ですか………。だとしたら………。」

 

 

ティブは1度手袋をはめて、遺体の下半身に触れた。すると、生きているかのようにビクンと動いた。

 

 

ティブ「…………そんなに時間は経ってないようですね。少し、失礼しま─────」

 

エデン「いや、ティブ。どうやら推理の必要は無くなったようだよ。」

 

ティブ「…………なるほど。秘密を知られる前に、殺す。つまり今、バレると思い、此方に戻ってきたというわけですか。」

 

 

『バンッ!』

 

 

ティブ「そうでしょう?猟奇連続殺人事件の犯人さん。」

 

 

扉の音同時にティブの声が重なる。そして、扉の方を向くと、明らかに死臭の臭いがプンプンするぜぇ!!と言わんばかりの古着を着た男性3名が現れた。

 

 

「チッ、証拠隠滅しようと戻りに行ったが、バレちまうとは………。」

 

「いや、お前が戻るって言い出すからだろ!!」

 

「んなことどうでも良い!!此奴らを皆殺しにすりゃ────」

 

 

『ドゴッ! ボカッ!』

 

 

しゃべり終わる前に、1名の犯人は突然の激痛が走り出し、そのまま吹っ飛ばされ、気絶した。

 

 

ティブ「見事な八極拳ですね。」

 

エデン「そっちの体術もな。」

 

「て、テメェ………!!」

 

「もう良い!!皆殺しに────」

 

ティブ「ハッ!」

 

エデン「肘撃(ちゅうげき)!」

 

「「ガハッ!?」」

 

 

そして犯人2名も、エデンとティブの一撃でやられ、気絶した。

 

 

メサイア「は、早かった…………。」

 

カービィ「で、でも此で、猟奇連続殺人事件は終わったようだね……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして、犯人3名はグレイプニルの鎖に繋げていたが、全裸状態となっていた。

 

 

ティブ「あの、Mr.エデン。何故全裸に?」

 

メサイア「確かに、お前の言うとおり此奴らを全裸にさせたが、何をする気だ?」

 

エデン「何って、『去勢』だけど?」

 

全員『え?』

 

 

エデンからの一言で、フランとこいし、イリヤ以外の全員は唖然としていた。

 

 

エデン「死骸で興奮するような悪い肉棒は、『男』としての人生を終わらせるのが当然だろ?」

 

「お、おい待て!!俺は違うぞ!?俺は蜂の巣になった死体が見たくて興奮していただけで─────」

 

エデン「お前も同罪だ。ってことで、この場で肉棒死刑執行するとするか。」

 

リリカ「あの、一体何をしようと…………。」

 

イリヤ「あー、まさか久々に『一夫多妻去勢拳』が見ることになるなんて…………。」

 

メサイア「ふぁ!?」

 

リリカ「何ですかその拳法!?」

 

フラン「要は、男の人のおちんちんを何度も蹴り飛ばした後にライダーキックを放つ、玉藻の前直伝の技なの。」

 

こいし「覚えた理由が、セクハラする男の人に対しての護身術らしいけど、いつの間にか独自で開発していって、玉藻よりも強力な『一夫多妻去勢拳』が出来ちゃったんだよね。」

 

ティブ「どうも嫌な予感がしますが…………。」

 

エデン「さぁ、死ぬがよい。」

 

 

 

 

 

 

─音声がエグい為、彼らの悲鳴を聞いて下さい。─

 

 

 

 

 

 

 

「アババババババババババ!?!?!?!?!?!」

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!?!?!??!?!?!」

 

「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

エデン「「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」」」

 

 

カービィ「う、うわぁ…………。」

 

イリヤ「何だろう、お兄ちゃんが3人いる気がする………。しかも何だか楽しそうにしてるし。」

 

ルビー『犯人の自業自得ですが、此は…………ねぇ………………。』

 

メサイア「やべぇ、見てるだけで縮みこんだ…………。」

 

ティブ「き、奇遇ですね………。私もです…………。」

 

エデン「「「さぁ、トドメだ!」」」

 

 

『EXTREME!MAXIMUMDRIVE!』

 

 

『ブラッドオレンジスパーキング!』

 

 

【キメワザ!】

 

 

アルティメットクリティカルスパーキング!!

 

 

エデン「「「砕け散れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」

 

 

 

『キーン!!』

 

 

【超究極の一発!!完全勝利!!】

 

 

「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、長年にわたった猟奇連続殺人事件は、犯人の悲痛な声をあげて幕を閉じたのであった。

 

 

ティブ「…………『中立』でも、出来るだけMr.エデンだけは怒らせないようにしなくては。私もああなりたくない………。」

 

 

next episode



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episode163 異常に来すエデン

-プププエリア-

 

 

戦争開幕まで、あと10日………。今はその夜………。

 

 

エデン「…………。」

 

マダラ「終わりだ。って、大丈夫か?」

 

 

現在エデンは、二日連続ぶっちぎりで、能力無しでの修行をしていた。無論相手は、マダラのみ。

 

 

エデン「ん?あ、ああ。大丈夫。」

 

マダラ「ホントか?二日連続でやったせいで、ボーッとしていただろ。」

 

エデン「…………。」

 

マダラ「おいホントに大丈夫か?」

 

エデン「ああ。ちょっと考え事してたんだ。」

 

マダラ「考え事?また転生者の話か?」

 

エデン「そうじゃないんだ…………。自分のこと。」

 

 

エデンは地面に座り込み、刀を地面に差した。マダラもエデンと同じように座った。

 

 

マダラ「何かあったのか?」

 

エデン「最近、おかしいんだ………。いつも以上に痛みが続いたし、フェアリーと話してたとき、『空っぽ』って言われた事が嬉しいと思ったり………。」

 

マダラ「なんだそれ……。空っぽといわれて嬉しいとか、どう言う性癖してるんだ?」

 

エデン「僕が聞きたいよ。」

 

マダラ「だが気になるな。その痛み、何処から来てる?」

 

エデン「それが、よく分からないんだ………。でも、何故か知らないけど……………、怖いんだ。」

 

マダラ「怖い?」

 

エデン「なんだか、僕が僕じゃ無くなってきてるような、そんな感じがするんだ………。あの時、戦ってる最中に目眩も起こしたし………。」

 

マダラ「………あの時の攻撃が来なかったのは、それが原因か。何度も言うが、無茶しすぎなんだ。ただでさえ、能力無しの修行なんて、狂気の沙汰じゃない。

 

 

にもかかわらず、何故こんな事するんだ?」

 

エデン「…………何でだろう。分かんないけど、何故かこの修行すれば、何かが分かるらしいんだが………。」

 

マダラ「…………。」

 

エデン「けど、なぜだか知らないけど、だんだん僕が僕じゃ無くなってきてるんだ…………。生前の記憶も、合っているのか、合ってないのか………。

 

 

それすらも分からなくなってしまったんだ…………。」

 

マダラ「…………そうか。」

 

エデン「僕は、怖いんだ………。だんだん自分じゃ無くなっていくのが…………、次第に思い出とかが消えて無くなるんじゃないかって………、怖いんだ…………。」

 

 

自分を恐れているかのように、エデンの声も震え始めた。

 

 

マダラ「………怖いのか。何かが失うのが。」

 

エデン「怖い………。誰かが居なくなるのも…………、目の前で失われるのも…………、知らない場所で消えて無くなるのも……………、怖い…………。」

 

マダラ「……………しっかりしろ。」

 

エデン「?」

 

マダラ「今のお前はどう言う状態なのかは分からんが、気弱になるのは、ここに捨てておけ。虚勢を張ってでも─────」

 

 

『ズキッ!』

 

 

エデン「うっ!?」

 

マダラ「エデン!?」

 

 

マダラが何かを言おうとしたとき、エデンはまた痛みを感じた。けれど、エデンが感じた痛みは、先程感じたよりも深刻なものだった。

 

 

エデン「ガッ!?ア"ァァ!?グゥゥゥ!?」

 

マダラ「おいエデン、如何した!?」

 

 

急いでエデンの容体を調べようとしたとき、何かに阻まれているかのように触れることが出来なかった。

 

 

マダラ「な、なんだこれは!?いやそれ以前に、こんなの、見たことない!!おい、エデン!!エデン!!しっかり…………!?」

 

 

マダラはエデンの首を見てみると、黒い何かに侵食されているのに気付く。だが触れれば、自身もエデンのようになるのではと思い、どうすればいいのかを考える。

 

 

すると………。

 

 

「下がれ!」

 

マダラ「!?」

 

 

突然の声と同時に、黒い何かがエデンを宙に浮かす。マダラは急いでエデンから離れると、鎖のようなものが、エデンを巻き付ける。

 

 

マダラ「エデン!!」

 

 

急いで助けようとすると、突如黒い渦が現れ、そこから黒い衣を着込んだ老人が現れた。

 

 

マダラ「貴様、一体何者だ!!エデンをどうする気だ!!」

 

「待て、儂らは敵では無い!」

 

マダラ「敵では無いならば、何故エデンを!」

 

「今は時間が無いんじゃ!ロヴァス!!ガルッチを!!」

 

 

ロヴァスと呼ばれた老人は、エデンに近づいた。

 

 

エデン「コ………、こう…………ちょう…………!!」

 

ロヴァス「ガルッチ………。」

 

エデン「こう………ちょう…………、おね…………が……………い……………!!」

 

ロヴァス「……………赦してくれ、ガルッチ。息絶えよ(アバダケダブラ)!!」

 

 

ロヴァスから緑の閃光が放たれ、エデンはそれに当たる。すると、侵食していたはずの黒い何かが消え、エデンはそのまま地上に落ちる。が、黒い衣を着込んだ老人に抱えられた。

 

 

「っと、これで良し………。って、ロヴァス。何も死の呪いを掛けなくてもいいじゃろう………。」

 

ロヴァス「…………あれしか、エデンを止める方法が無かったんじゃ。ゼアノートよ。」

 

マダラ「おい!!エデンを殺したのか!?何故だ!!何故殺す必要が────」

 

「………いや待て、ガルッチの鼓動が、まだ動いとる。」

 

 

マダラは急いで、エデンの胸に添えると、鼓動が聞こえた。死の呪いを掛けたにも関わらず、まるで必死に抵抗するかのように、動き続けていた。

 

 

ロヴァス「お主、至急フランドールとこいし、イリヤスフィールを呼んでおくれ。ゼアノートよ。」

 

ゼアノート「分かった。儂はガルッチを精神隔離施設の所に連れて行く。ロヴァスも後でこい。」

 

ロヴァス「………了解。」

 

 

そしてゼアノートは、エデンを抱えて黒い渦の中へと消えていった。

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース-

 

 

 

「えーっと、どちら様でしょうか。」

 

「俺様はヴォルデモート卿と言うものだ。」

 

「!? や、闇の魔法使いが、一体!?」

 

ヴォルデモート「時間が無いんだ。『リリカ・アイモーネ』と言うものを借りたい。」

 

「そ、その人を、どうする気ですか!?」

 

ヴォルデモート「あー、今すぐ案内しろ!!今ガルッチが大変なことになってるんだ!!それを救えるのは、彼女──────」

 

ザギ「なんの騒ぎだ。」

 

「ざ、ザギ様。こ、この方────」

 

ヴォルデモート「お前がザギか。」

 

ザギ「? 禍々しい気配がするが、何が目的だ。」

 

ヴォルデモート「………ガルッチを救うために、リリカを借りたい。無論、事情も話す。案内してくれ。」




ってな訳で、準備編はここで終わりにします。


エデンに一体何が………?


GAME9『エデンの正体』に続く。(エイリアンマンさんの作品のリリカル・ザギも見てください。)


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episode163.5 マジキチをぶち壊す

-新生ベリアル帝国-

 

 

ヴォルデモートside

 

 

ヴォルデモート卿、もといトム・リドルだ。今私は、何かに犯されているガルッチを助けるために、リリカ・アイモーネという少女を借りに、ザギに連れられ、ベリアルの元へ向かった。

 

 

…………今思えば、俺は変わったな。かつての俺は、純血主義を掲げ、死喰い人(デスイーター)と共に魔法界を支配しようと企んでいた。

だが、本心を言えば…………。認めて欲しかった。ただ、それだけのために………。

 

 

風龍と出会って良かった。おかげで、今の私がいる。ダンブルドアもいたことは驚いたが、あの時のいざこざは、もうない。今では良き友として、ライバルとして、それぞれの世界を監視している。

 

 

…………さてと。

 

 

ベリアル「如何した如何した!!俺はまだ疲れてねえぞ!!」

 

ザギ「寝言は寝て言え!!」

 

アリサ「これならどう!!」

 

はやて「うちも忘れんといてや!!」

 

すずか「いっけぇぇぇ!!」

 

 

…………このドンパチを止めるとするか。

 

 

グロッケン「お、おい。今行ったら────」

 

ヴォルデモート「貴様ら、じゃれ合うのはそこまでだ。おい、聞いているのか?」

 

グロッケン「無理だって!マジキチ持ってないお前が行けば、やられるだけ─────」

 

ヴォルデモート「俺様は急いでるのだ!!こうしている間も、彼奴は苦しんでいるというのに!!」

 

 

仕方あるまい、ど真ん中に立って止めに行くしかない!最悪、磔の呪文で止めるしかあるまい。効くのかは知らんが…………。

 

 

ヴォルデモート「おい!!聞いているのか─────」

 

ベリアル「くたばりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

『ゴツンッ!』

 

 

ヴォルデモート「ウグッ!?」

 

ザギ「こっちの台詞だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

『ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!』

 

 

ヴォルデモート「ガハッ!?」バタンッ

 

 

……………き、貴様ら…………………!!!(-皿-#)

 

 

ベリアル&ザギ「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」

 

 

『ガシッ!』

 

 

ベリアル「え?」

 

ザギ「はっ?」

 

 

とりあえず、ザギとベリアルの頭を掴めた。後は……………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴォルデモート「貴様ら……………、人の話を…………聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!

 

 

『ガツンッ!!』

 

 

頭をぶつける!!

 

 

ベリアル「アガッ!?」【PERFECT!】

 

ザギ「いっ!?」【GREAT!!】

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

グロッケン「……………マジかよ。マジキチの攻撃を、受けてもなお止めやがった。」

 

はやて「しかも、頭をぶつけて…………。」

 

アリサ「そのままぶっ倒れた…………。」

 

 

全く、風龍から『作者権限』の力を受け貰って正解だった。マジキチすら無効化出来るとか、最早風龍自身が行けばいいのではと思えるのだが…………。

 

 

ヴォルデモート「さて、貴様ら起きろ。」

 

ベリアル「いってぇ…………!テメェ何をしやが────」

 

ヴォルデモート「礼儀がなっとらん!お辞儀をするのだ!!」

 

ベリアル「ウグッ!?か、身体が勝手に…………!?」

 

ザギ「な、何故私まで………!?」

 

ヴォルデモート「そしてそのまま謝れ。」

 

ベリアル「すまねぇ………。」

 

ザギ「すまなかった………。」

 

ヴォルデモート「さて、そのまま正座だ。」

 

 

…………効くんだ。効かないかなと思っていたのだが、予想外に効いてたようだ。さて、まずは説教から始めるか。

さっき攻撃をぶつけた恨みを晴らして貰うぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─闇の魔法使い説教中 暫くお待ちください─ピーンポーンパーンポーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴォルデモート「さて、本題だが………。ベリアル、リリカを貸して欲しい。」

 

ベリアル「いやいや、それは無理だって!」

 

ヴォルデモート「時間がない。下手すれば、大惨事が起こる。」

 

ベリアル「そうは言うが、今は力の大会が始まってる。終わるまで待って欲しい。」

 

ヴォルデモート「…………ガルッチが死ぬぞ。」

 

ベリアル「は?」

 

 

俺はすぐさま、ガルッチ(エデン)の身に何が起こっているのか、そして今どこに居るのか、包み隠さず伝える。

 

 

ベリアル「だ、だが、力の大会は開催しちまったんだ!!今さら中断なんざ─────」

 

ヴォルデモート「今こんな事している内に、ガルッチは徐々に苦しんでいく一方だぞ!!今中断して、次の日に回せば良いだろ!!

 

ベリアル「……………。」

 

ヴォルデモート「……………。」

 

 

なかなか堅いな…………。仕方ない、こんな事はしたくは無いが、ガルッチ………出しに使わせて貰う!

 

 

ヴォルデモート「もし応じてくれれば、最終決戦はガルッチと戦わせるというのはどうだ。」

 

ベリアル「なっ!?」

 

ヴォルデモート「リリカはガルッチとの決着を付けたがってるはずだ。だが、もしガルッチが永遠にあのままだったら、一生後悔することになるぞ。リリカもまた、そう思うはずだ。」

 

ベリアル「……………グロッケン!!」

 

グロッケン「はっ!!」

 

ベリアル「すぐにリリカを呼び出せ!!」

 

 

はぁ、ようやく動いたか。ガルッチ、すまない。多分怒るだろうが、こうするしかなかったんだ。悪く思わんでくれ。

 

 

ザギ「…………それで、私は何時まで正座すればいいのだ。」

 

ヴォルデモート「もう良いだろう。」

 

ザギ「はぁ、甘く見ていた………。まさかマジキチすら打ち破る力を持ってたとは………。」

 

ヴォルデモート「俺様には、風龍の『作者権限』を使って止めたまでのことだ。やろうと思えば、理不尽な力で止めることぐらい容易い。」

 

ベリアル「………『理不尽』は想定外だ。」

 

ザギ「『時空の賢者』って、そんな奴らばかりなのか……………。(・_・;)」

 

ヴォルデモート「少なくとも、俺様やダンブルドア、ロヴァス、あとはゼアノートの4人しか持ってないぞ。最後の1人である八雲紫は…………、ガルッチに顔面に麻婆豆腐をぶつけられて悶絶死した後無間地獄に送られてもういないが。(詳しくは『Moon light another fate a sequel』DATA21参照)」

 

 

流石に制限はしてるぞ。風龍も、その点だけは心得ておるし、しかし…………イリアスとアランのあれ、どうにかならんのか!?

時折精液の洪水を起こすんだから、片付けるこっちの身にもなれよ!!

 

 

しばらく待っていると、リリカが到着した。が、どうやら警戒しているようだ。盲目なのだが、大丈夫なのだろうか。

 

 

リリカ「貴方は何者ですか?邪悪な力を放っていますが。」

 

ヴォルデモート「邪悪とかはいい。手を貸して欲しい。俺はヴォルデモート卿、闇の魔法使いであり『時空の賢者』として、風龍の元に所属している者だ。」

 

リリカ「風龍というと、そちらの作者の名前でしょうか?」

 

ヴォルデモート「そう言うことだ。」

 

リリカ「ですが、手を貸して欲しいとは………?」

 

ヴォルデモート「…………ガルッチは今、苦しんでる。まるで何かに犯されているのかのように。」

 

リリカ「ガルッチさんが?ですが、キャラはいなくなったはずでは…………。」

 

ヴォルデモート「俺が聞きたい。あの状況を打破できるのは、貴様だけだ!リリカ・アイモーネ!どうか、ガルッチを助けてやってくれ!!頼む!この通りだ!!」

 

 

俺はすぐさま、ジャパニーズ式の土下座をする。プライドとか、威厳とかどうでも良い!!ガルッチを助けるためなら、捨ててやる!!

 

 

ザギ「………リリカ、どうやら私が思っている以上に、状況がよくないようだ。風龍は今如何してるのかが気になるところだが、行かなければ大変なことになるかも知れん。」

 

リリカ「…………分かりました。行きましょう。ヴォルデモートさん、ガルッチは今、何処に居ますか?」

 

ヴォルデモート「来てくれるのか!!」

 

リリカ「はい。」

 

ヴォルデモート「ガルッチは精神隔離施設という場所に移してる。俺様が連れて行ってやるから、何処かに掴まれ。」

 

 

…………ガルッチ、待ってろ。今リリカがくるからな。

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sidechange

 

 

-???-

 

 

風龍(作者)side

 

 

…………確か、ここだったな。2代目創造王神が馬鹿やって作ったと言われる『傷跡』というのは。

けど、なんだこれ?一体何が居るんだ?

 

 

TOAA「…………風龍、気をつけろ。」

 

風龍「分かってる。」

 

 

この先は何があるのは分からないが、一説には、クトゥルフ神話の生物達や、我々の知らない世界などが存在しているというのがあるが…………。

 

 

風龍「…………異質な力を感じる。これ以上は離れた方がいいな。」

 

TOAA「いいのか?」

 

風龍「TOAAも分かってるはずだ。ここにいたら、狂いそうな気がしてならない。何よりここ、自殺スポットとして有名のようだし。

 

 

とてもじゃないけど、ここにいない方が良いかもしれない。」

 

TOAA「…………まぁ、言えてるな。ならば離れるか。」

 

 

ここにガルッチの手がかりがあると思ったが、そうはいかないか…………。もう一度探し──────

 

 

『──────く────む。』

 

風龍「え?」

 

TOAA「如何した?」

 

風龍「……………まさかな。」

 

 

今一瞬、あの『傷跡』から聞こえたが、気のせいかな?何も『出なければ』いいが…………。



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episodeEX15 明日斗シリーズとガルッチシリーズ

-鎮守府-

 

 

ある日…………、エデンは久々に明日斗がいる鎮守府に向かっていたときだった。

 

 

『ガチャ』

 

 

エデン「明日斗~、いるか────」

 

 

「あ"?」

 

 

エデン「って、アスト・ソウル!?貴様、一体どうやって────」

 

 

「ん?ガルッチ、遊びに来たのか。ってかソウル、落ち着け。」

 

 

エデン「明日斗!何で彼奴がここにいるんだ!?」

 

 

明日斗「此奴だけじゃねえぞ。」

 

 

「久しぶりだな、ガルッチ。」

 

 

エデン「オルタ!?って、タバコやめろ!!」

 

 

「マスター、来てくれたのか。」

 

 

エデン「セイヴァーも?」

 

 

「ガルッチ…………、済まない………、ほんとにすまなかった…………。」

 

 

エデン「アヴェンジャーの明日斗も!?え?え?5人!?」

 

 

「あのー、貴方は?」

 

 

明日斗「あ、此奴が俺の友達のガルッチ。んで、此奴が本家の俺。」

 

 

エデン「(°д°)」

 

 

明日斗「…………ガルッチ?」

 

 

エデン「ありのまま、今起こったことを話す!!

 

 

僕は久々に明日斗のところに行こうとしたら、ソウルにオルタ、セイヴァー、アヴェンジャー、そして本家が増えていた!

な、何を言っているのか分からねえとは思うが、僕も何が起こったのか、全く理解できねぇ!

頭がオーバーヒート起こしそうだ!催眠術とか蜃気楼とか幻惑とか超スピードとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!!

 

 

最も恐ろしい片鱗を味わってしまったよ………。というかスタンドが銀河までぶっ飛ぶ並の衝撃だぞおい!?1から説明しろ明日斗!!!」

 

 

明日斗「「「「「俺に聞くな。」」」」」

 

 

エデン「同時に喋るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

─暫くお待ちください─

 

 

 

 

コゼノ「えーっと、どうぞ。ガルッチさん。」

 

 

エデン「あ、ありがとう。コゼノ。」

 

 

『ズズッ』

 

 

エデン「えーっと、一応確認する。今首輪をつけられてグレイプニルに繋がれてるのがアスト・ソウルで、それ以外は左から順に、セイヴァー、アヴェンジャー、オルタ、本家明日斗、んで僕が知ってる明日斗………でいいんだよね?」

 

 

明日斗「まぁ、そう言うことだな。」

 

 

オルタ「そもそもこうなったのは、僕の作者が原因なんだけどね。」

 

 

セイヴァー「そうそう。」

 

 

アヴェンジャー「正直宝具でぶっ放してやりてぇよ。」

 

 

本家「というか、君達の力がぶっ壊れ過ぎなの!!どうなってるの!?」

 

 

エデン「そりゃあ、サイヤ人の血が流れてるしな…………。と言っても、君らだけじゃないと思うぞ。」

 

 

本家「え、もしかして…………。」

 

 

 

『ガチャ』

 

 

 

エデン「噂をすれば…………だな。」

 

 

(プロト)ガルッチ「ここにいたのか、オルタ…………。って、増えてる!?」

 

 

ラクト「ヤッホー、初めまして~って、何これぇぇぇぇぇぇ!?!?」

 

 

子ガル「ラクト姉さん、如何しましたか…………。どう言う事ですか、一体。」

 

 

ガイア「騒がしいぞ、何の騒ぎ…………。なるほど、我々と同じか。」

 

 

明日斗「…………バラバラだけど、まさか………。」

 

 

エデン「1人除いて全員僕。」

 

 

オルタ「マジかよ………。」

 

 

 

─暫くお待ちください……。─

 

 

 

エデン「んじゃあ、僕と『ガルッチ』以外の自己紹介をどうぞ。まず、ラクト。」

 

 

髪の色がルビー色で、ボンキュッボンの体格、しかもテンションの高い女の子のガルッチ。

 

 

ラクト「はーい!私は『ラクト・シールダー・ルクス』!平行世界から来た、女の子の可能性を持ったガルッチよ!次は、子ガルちゃん!」

 

 

 

今度はエデンの幼児バージョンで、本来なるはずだったガルッチが立つ。

 

 

 

子ガル「分かりました。僕は『ラーク・アズリエル・リトルガルッチ』。本来でしたら、僕が『ガルッチ』になるはずだったガルッチです。子ガルと呼んでください。では最後、お願いします。」

 

 

最後に立ったのは、黒髪で黒い瞳。明らかに他のガルッチとは違うオーラを纏ってる魔神。

 

 

ガイア「あい分かった。我は『ディスペア・ダークネス・ガイア』。絶望の魔神とも呼ばれ、本来ならばエデンの精神の中にいるが、特別に風龍が、我が身体を作ってくれたので、こうして話し合うことが出来るようになった。

 

 

宜しく頼む。」

 

 

オルタ「魔神って………、ガルッチお前………。」

 

 

ガルッチ「おい、オルタ。それを言うなら、エデンだ。僕はそんな力を持ってない。」

 

 

エデン「まぁ、区別が出来るように、名前変えてるしね。明日斗達もそうすればいいのに。」

 

 

本家「そう言われても…………、姉ちゃんが混乱しそうだし。」

 

 

明日斗達「「「「うんうん。(゜_゜)(。_。)(゜_゜)(。_。)」」」」

 

 

ソウル「あ"あ"っ!うがぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ラクト「ねぇ、あれも明日斗?」

 

 

明日斗「ああ………、なんか猛犬みたいになってるが。どうも、エデンに対しての憎悪が半端ないんだ…………。

 

 

って、近づこうとするな!!」

 

 

ソウル「ガァァァ!!あ”あ”あ”ぁぁぁ!!」

 

 

ラクト「………アスト、なんだね。心配しないで、貴方を傷付けたりしない。」

 

 

ソウル「うううぅぅぅぅ…………!!」

 

 

エデン「おいラクト、危ないって。」

 

 

ラクト「…………大丈夫、大丈夫だから。」

 

 

ソウル「ううぅぅ…………。」

 

 

ラクト「…………。」

 

 

ソウル「…………?」

 

 

オルタ「………大人しくなっただと?」

 

 

本家「え………。」

 

 

明日斗「マジかよ………。」

 

 

ラクト「大丈夫、私は傷付けたりしない。私は、守ることしか出来ないから。」

 

 

ソウル「…………君は………、だ………れ………?」

 

 

ラクト「私はラクトよ。」

 

 

ソウル「ラ…………ク……………ト……………?」

 

 

ラクト「そうよ。撫でてあげる。」

 

 

全員(ラクトとソウル以外のガルッチ達と明日斗達)『Σ(゜ロ゜)』

 

 

エデン「そ、ソウルが…………、ラクトに懐いた!?」

 

 

明日斗「おいおい、マジかよ…………。凄すぎだろ!?」

 

 

オルタ「僕も初めてみた………。」

 

 

子ガル「ラクト姉さんって、そう言うのって、得意ですよね…………。」

 

 

ガイア「此は、我でも驚いたぞ………。」

 

 

セイヴァー「いやそもそも、誰でも驚くよこれ!?」

 

 

アヴェンジャー「…………尊い。」

 

 

本家「って、アヴェンジャーさんが消えかかってますよ!?」

 

 

エデン「おーい!!戻ってこーい!!」

 

 

 

─少年蘇生中─

 

 

 

ラクト「えへへ、だいぶ懐いたわね。」

 

 

ソウル「(*´ω`*)」

 

 

エデン「………コメントが、見付からねえ。」

 

 

明日斗「俺からしたら、複雑なんだが…………。」

 

 

ラクト「ねぇねぇ、ソウルと一緒に外で遊びに行って良い?」

 

 

アヴェンジャー「首輪と手綱をしっかりつけておけよ。」

 

 

ラクト「もっちろーん!!いこ!」

 

 

ソウル「う………ん………!!」

 

 

 

『ガチャ! バタンッ!』

 

 

 

エデン「めっちゃ不安………。」

 

 

子ガル「同感ですね。」

 

 

明日斗「ん?何でだ?」

 

 

エデン「いやー、あの子の性癖がやばくってさ。淫乱だし、このままだとソウルと青姦しそうで─────」

 

 

明日斗達「「「「「止めなきゃ!!」」」」」

 

 

 

『ピュン!』

 

 

 

エデン「ちょ、瞬間移動は卑怯だって!!待ってよ!」

 

 

 

『ガチャ! バタンッ!』

 

 

 

子ガル「…………やっぱり姉さんでしたか。」

 

 

ガルッチ「君も苦労してるんだな、子ガル。」

 

 

ガイア「はぁ………、やれやれだ………。」

 

 

 

その後、ラクトとソウルは、本気で外でセックスしようとしてたらしく、明日斗全員とエデンが全力で止めていた。



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ライダーガシャット集

今作に出たガシャットを紹介します。


Lv1時音声(一部除く)

 

 

【レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!】

 

 

 

マイティアクションX

 

 

保持者:宝生永夢 フレディ 星空英竜 檀黎斗(ただし、プロト版&プロトオリジン版) ジェイソン(黎斗と同様)

 

ジャンル:アクションゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!X!

 

 

プロトLv2&3 プロトオリジンLv0【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーン!X!

 

 

Lv3【マイティ!マイティ!マイティ!アクション!マイティ!マイティ!マイティ!アクション!

 

 

変身時

 

 

宝生永夢:仮面ライダーエグゼイド アクションゲーマーLv2

 

フレディ:仮面ライダーエグゼイド アクションゲーマーLv2

 

檀黎斗:仮面ライダーゲンム アクションゲーマーLv2 アクションゲーマーLv0(プロトオリジン)

 

ジェイソン:仮面ライダーゲンム アクションゲーマーLv2 アクションゲーマーLv0(プロトオリジン)

 

星空英竜:仮面ライダーウルトラモンスター ギャラクシーアクションゲーマーLv3 ウルトラマンタロウフォーム

 

 

 

タドルクエスト

 

 

保持者:鏡飛彩 星空英竜

 

ジャンル:ロールプレイングゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!!

 

 

Lv3【タドルクエ~スト!

 

 

変身時

 

 

鏡飛彩:仮面ライダーブレイブ クエストゲーマーLv2

 

星空英竜:仮面ライダーウルトラモンスター ギャラクシークエストゲーマーLv3 ウルトラマンメビウスフォーム

 

 

 

バンバンシューティング

 

 

保持者:花家大我 エデン

 

ジャンル:ガンシューティングゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【ババンバン!バンババン!(YEAH)!バンバンシューティング!

 

 

Lv3【ガガンガンガガン!(YES!)ババンバンババン!バンバンシューティング!!

 

 

 

変身時

 

 

花家大我:仮面ライダースナイプ シューティングゲーマーLv2

 

エデン:仮面ライダーファンタズム マッチレスシューティングゲーマーLv3 エミヤキリツグフォーム

 

 

 

爆走バイク

 

 

保持者:九条貴利矢 エデン(ただしプロト版)

 

ジャンル:レースゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2&0【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!

 

 

プロトLv2&3【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイーク!

 

 

Lv3【バイバイバイババイクで爆走!ロンリーウェイ!ライド爆走バーイク!

 

 

 

変身時

 

 

九条貴利矢:仮面ライダーレーザー バイクゲーマーLv2 バイクターボゲーマーLv0

 

エデン:仮面ライダーファンタズム マッチレスバイクゲーマーLv0 ライダー坂田金時フォーム

 

 

 

ラッシュマッチレス

 

 

保持者:エデン ガルッチ(プロト版)

 

ジャンル:無双ゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】←ギリギリチャンバラLv2の音声

 

 

プロト版Lv2【無双乱舞!無双奥義!ラッーシュマッチレース!】←プロトマイティアクションXLv2音声

 

 

Lv3なし

 

 

変身時

 

 

エデン:仮面ライダーファンタズム マッチレスゲーマーLv2 エミヤシロウフォーム

 

ガルッチ:仮面ライダーブロークン マッチレスゲーマーLv2 エミヤシロウ・オルタフォーム

 

 

 

ウルティメットギャラクシーモンスター

 

 

保持者:星空英竜

 

ジャンル:格闘ゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【フュージョンアップ!エグゼクティブ!ウルティメットギャラクシー!モンスター!!】←マイティアクションXLv2音声

 

 

Lv3なし

 

 

変身時

 

 

星空英竜:仮面ライダーウルトラモンスター ギャラクシーゲーマーLv2 ウルトラマンマックスフォーム

 

 

 

カオスマイティアクションX

 

 

保持者:カオスフレディ

 

ジャンル:アクションゲーム

 

 

Lv2【マイティジャンプ!マイティキック!カオスマイティアクション!X!

 

 

 

変身時

 

 

カオスフレディ:仮面ライダーカオスエグゼイド カオスアクションゲーマー

 

 

 

仮面ライダークロニクル

 

 

保持者:檀正宗 キース・シャーディス エデン 花家大我

 

ジャンル:サバイバルゲーム 殺人ゲーム

 

 

変身音

 

 

単体起動 【Enter The GAME!Riding The END!

 

 

ゲーマドライバー使用時 その1【ライダークロニクル!

 

 

上記 その2【天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!

 

 

バグルドライバーⅡ使用時【天を掴めライダー!(ウォー!)刻めクロニクル!今こそ時はッ!極まれりぃぃぃぃ!(ウォー!)

 

 

 

変身時

 

 

4人共通:仮面ライダークロノス

 

 

 

ギリギリチャンバラ

 

 

保持者:九条貴利矢 エデン

 

ジャンル:チャンバラゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【ギリギリのチャンチャンバラバラ!ギリギリチャンバラ!!

 

 

Lv3【ギリ!ギリ!ギリギリチャンバラ!

 

 

 

変身時

 

 

九条貴利矢:仮面ライダーレーザー チャンバラバイクゲーマーLv3

 

エデン:仮面ライダーファンタズム チャンバラマッチレスゲーマーLv3 佐々木小次郎フォーム

 

 

ゲキトツロボッツ

 

 

保持者:宝生永夢

 

ジャンル:SFロボバトルゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【ゲキトツロボッツ!ゲキトツロボッツ

 

 

Lv3【ぶっ飛ばせ!突撃!ゲキトツパンチ!ゲキトツロボッツ!!

 

 

 

変身時

 

 

宝生永夢:仮面ライダーエグゼイド ロボットアクションゲーマーLv3

 

 

ドレミファビート

 

 

保持者:鏡飛彩

 

ジャンル:リズムゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【(Beat!)ビート!ビート!ビート!ドレミファビート!!

 

 

Lv3【ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド・OK!ド・レ・ミ・ファ・ビート!

 

 

 

変身時

 

 

鏡飛彩:仮面ライダーブレイブ ビートクエストゲーマーLv3

 

 

ジェットコンバット

 

 

保持者:花家大我 エデン

 

ジャンル:フライトシューティングゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【ジェット!ジェット!コンバット!!

 

 

Lv3【ジェット!ジェット!イン・ザ・スカイ!ジェット!ジェット!ジェットコンバット!!

 

 

 

変身時

 

 

花家大我:仮面ライダースナイプ コンバットシューティングゲーマーLv3

 

エデン:仮面ライダーファンタズム コンバットマッチレスゲーマーLv3 ウィングフォーム

 

 

ドラゴナイトハンターZ

 

 

保持者:エデン 宝生永夢

 

ジャンル:ハンティングゲーム

 

変身音

 

 

Lv2【ドラゴ~ナイト~!ドラゴ~ナイトハンター!!

 

 

Lv5【ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!!Z!

 

 

 

変身時

 

 

宝生永夢:仮面ライダーエグゼイド ハンターアクションゲーマーLv5

 

エデン:仮面ライダーファンタズム チャンバラマッチレスゲーマーLv5 ジークフリートフォーム

 

 

 

ドラゴナイトハンターZZZ

 

 

保持者:九条貴利矢

 

ジャンル:ハンティングゲーム

 

変身音

 

 

Lv2【ドラゴ~ナイト~!ドラゴ~ナイトハンター!!

 

 

Lv7【ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!!ZZZ!!

 

 

 

変身時

 

 

九条貴利矢:仮面ライダーレーザー フルバーストドラゴンモンスターバイクゲーマーLv7

 

 

 

シャカリキスポーツ

 

 

保持者:檀黎斗

 

ジャンル:スポーツゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【シャカリキ!シャカリキ!(ウーハー!)シャカリキ!シャカリキ!スポーツ!!

 

 

Lv3【シャカリキ!シャカリキ!バッドバッド!シャカッとリキッとシャカリキスポーツ!!

 

 

変身時

 

 

檀黎斗:仮面ライダーゲンム スポーツアクションゲーマーLv3

 

 

 

ラッシュヒーローズXX

 

 

保持者:エデン

 

ジャンル:協力無双ゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv10(X)【ラッシュヒーローズ!2人で1人!ラッシュヒーローズ!2人でVictory!X!

 

 

Lv20(XX)【俺がお前で!君が僕で!(We are!)ラッシュラッシュヒーローズ!(Hey!)XX!!

 

 

変身時

 

 

エデン:仮面ライダーファンタズム ダブルマッチレスゲーマーLvX LvXX (Bエデン)ヒロインXフォーム (Rエデン)ヒロインXオルタフォーム

 

 

 

デンジャラスゾンビ

 

 

保持者:檀黎斗 エデン

 

ジャンル:ホラーゲーム

 

 

Lv2【デ・デンジャラスゾンビ!デ・デンジャラスゾンビ!

 

 

LvX【デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!

 

 

バグルドライバー使用時【デンジャー!デンジャー!(ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!(Woooooo!!)

 

 

 

変身時

 

 

檀黎斗:仮面ライダーゲンム ゾンビゲーマーLvX ゾンビアクションゲーマーLvX-0

 

エデン:仮面ライダーファンタズム ゾンビクトゥルーゲーマーLvXX

 

 

 

デンジャラスクトゥルー

 

 

保持者:エデン カオスフレディ

 

ジャンル:テーブルロールプレイングゲーム

 

 

変身音

 

 

Lv2【デ・デンジャラスクトゥルー!デ・デンジャラスクトゥルー!

 

 

LvX【デンジャー!デンジャー!インセニティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!

 

 

バグルドライバーⅣ使用時【デンジャー!デンジャー!(マッドネス!)インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!(Woooooo!!)

 

 

 

変身時

 

 

エデン:仮面ライダーファンタズム クトゥルーゲーマーLvX ゾンビクトゥルーゲーマーLvXX




今は此ぐらいです。(というか僕が言うのも難だけど、登場したガシャット多いなぁ……。)


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GAME9 『エデンの正体』
episode164 フランの覚悟


…………何時かこうなると思ってたが、こうも早く起こるとは。


けど、これを救えるのはリリカだけ。けど一体、ガルッチは()()から来たんだ?



7期op 禁忌降臨庭園セイレム主題歌 『清廉なるHeretics』


-精神隔離施設-

 

 

精神隔離施設とは、異常すぎる精神を持ったものが集まる施設で、ある意味牢獄のような場所である。

現在エデンは、その最深部のところで隔離されていた。それだけでなく、多重な結界、厳重な守り等があって、入るのも出るのも一苦労な部屋だった。一応、外から覗くことは出来るらしい。

 

 

こいし「お兄ちゃん……………。」

 

イリヤ「そんな…………、お兄ちゃんがなんで…………、こんなことに…………。」

 

ルビー『流石の私でも、こんなガルッチさんは見たことありません…………。』

 

 

今覗いているのは、こいし、イリヤの2人とルビー。フランはというと、出来るだけ覗かないようにしていた。

 

 

フラン「…………………………。」

 

こいし「フランちゃん……………。」

 

フラン「ごめん、今は1人にして……………。」

 

 

 

フランside

 

 

 

お兄ちゃんが倒れた。そんな話が、マダラさんって言う人から聞いた。嘘だと思いたかった。だって、お兄ちゃんは……………、お兄ちゃんは……………、どんな状況でも頑張って来た人だもん……………。

なのに、なんで……………なんでお兄ちゃんが、こんな施設に入れられるの…………?なんでお兄ちゃんばっかり、こんな目に遭うの…………?

 

 

見なきゃいけないのに…………、見たくない………。お兄ちゃんが苦しむ姿なんて…………、見たくない…………。

もしお兄ちゃんが、本当に死んじゃったら?もし、お兄ちゃんがずっとこの施設に入れられたままだったら…………?

 

 

私……………、私……………!!

 

 

ヴォルデモート「フランドールか?」

 

フラン「あ、ヴォルデモート…………。」

 

ザギ「フラン、大丈夫か?随分と辛そうな顔をしているぞ?」

 

フラン「……………。」

 

リリカ「ガルッチさんは、この先ですか?」

 

フラン「……………うん。」

 

リリカ「…………本当に、こんな施設に入れられたんですね。一体、何が…………?」

 

フラン「お医者さんが言うには、お兄ちゃんは今、何かに犯されてるらしいの…………。途轍もない邪悪で、狂気的な、何かと…………。そのせいか、お兄ちゃんの精神も、魂も……………穢されてるらしいの……………。」

 

ザギ「……………ウルトラマンモンスターよりもか?」

 

フラン「……………多分、ザギが思っている以上に邪悪だと思う。どんな奴なのかは分からないけど、その存在は、邪神アザトースとゴジラと重なり合わせたような、感じって、言ってた。」

 

ザギ「ムゥ…………、恐らくガルッチ殿のことだ。奴に潜む何かは、私やお姉様を軽く越えているはず…………。にもかかわらず、リリカだけが救えるというのは……………。

 

 

フラン、何か聞かされて……………?」

 

フラン「……………ごめん、これ以上は……………。」

 

 

これ以上は耐えられない……………。お兄ちゃんの話をしようとすると、苦しくて……………、怖くて…………。

もしこれで、お兄ちゃんが二度と目を覚まさなかったら………………。

 

 

ダンブルドア「フラン……。」

 

フラン「ダンブルドアさん………?」

 

ダンブルドア「ガルッチの荷物から、このようなものが…………。」

 

 

ダンブルドアさんが手にしていたのは、お兄ちゃんがよく使ってたガシャットだった。けど、絵柄は『忘れない思い出』と描かれたものだった。

 

 

その隣には、ガシャットに差し込むようなものと、見たことないものだった。けど、これは多分お兄ちゃんが作ったものなんだって言うのは分かった。

 

 

フラン「でも、なんで私に?」

 

ダンブルドア「この器具に、紙があっての。しかもこれ、君にあげるものじゃったらしい………。

 

 

しかも、この紙の内容に、1人で見て欲しいものもあるらしい。詳しいことは、この紙で記されているようじゃ。」

 

フラン「…………。」

 

ダンブルドア「一度、一人っきりの場所で見てみるかい?」

 

フラン「……………うん。」

 

 

ダンブルドアさんは私の頭に乗せると、『姿くらまし』をし、着いた場所は………、お兄ちゃんがかつて住んでいた世界『End of The World』であり、よくお兄ちゃんが使っていた『孤独の岬』だった。

 

 

-孤独の岬- -黄昏ノ刻-

 

 

見終わったら来るからのと伝えたダンブルドアさんは、そのまま何処かへ行ってしまった。そういえば、お兄ちゃんは時々、この岬に来ていたけど、何を考えていたのかな?

 

 

私達かな?自分のこと?愛人達のこと?お兄様やお姉様、さとりさんのこと?未来お兄ちゃん?英竜お姉ちゃん達?それとも…………?

 

 

いつもならこんなに考えないはずなのに、お兄ちゃんがああなったのか、不思議とそう言うのが、頭に浮かんできた。

本当にお兄ちゃん、何を考えていたんだろう…………。

 

 

 

…………何やってるんだろ、私。お兄ちゃんがああなっているのに、こいしちゃんとイリヤちゃんは見ているだけど、リリカはお兄ちゃんを助けようとしてるのに…………私だけこんな場所にいるなんて…………。

分かってるよ、それぐらい………。けど、何も出来ないよ…………。

 

 

…………そういえば、このガシャット。一体何が記録されているんだろ?

 

 

フラン「えーっと、これを押してから、かな?」

 

 

【メモリーズ!】

 

 

メモリーズ?まぁ確かに、思い出だから分かるけど………。それを、この差し込む奴に入れるんかな?

 

 

【ガッシャット!】

 

 

すると、装置が起動した。そこから青い光が放たれ、目の前にはお兄ちゃんがいた。

 

 

フラン「お、お兄ちゃん!?」

 

 

じゃないよね………。だってこれ、データだと思うし………。そういえば、お兄ちゃんは何を見せたかったのかな?

 

 

エデン『えーっと、これでちゃんと映ってるんだよね…………?』

 

『はい、ちゃんと映ってます。』

 

エデン『よかった…………。映ってなかったら、如何しようかと思ってたけど…………。じゃあ早速…………。

 

 

フラン、1人で見てるかい?これを見ているって事は、多分未来の僕はそういう事態に陥ってしまったってことなんだろうね。』

 

フラン「……………お兄ちゃん。」

 

エデン『先ずは、この記録は自動で見れるようにしてあるんだ。勿論、この記録を見るには、フランが起動してくれた事と、もう一つはフランが孤独の岬に居ることだけ。

 

 

それでこの記録を覗けるからね。』

 

 

なんだ、お兄ちゃん…………最初からそんなことしてたんだ…………。わざわざ自分でやらなくても…………、ちゃんとしてくれたんだ…………。

 

 

エデン『さてと、本題に入らせて貰うけど…………、ごめん。フラン。』

 

 

え?お兄ちゃん?

 

 

エデン『僕、未来でああなったのは、ちゃんとした理由があったんだ。正直、自分でも信じられないとは思うけど、でも、納得できる部分もあったし…………。

 

 

本当なら、謝るべきなのは、フランだけじゃ無いけど、打ち明ける勇気がなかったから、それでフランだけに、って感じになったんだ…………。実は、僕は─────────』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………お兄ちゃんが喋り終わったけど、私はショックだった。お兄ちゃんは最初(遠藤宇宙の頃)から、皆に()ついていたんだ………。それも、とんでもない嘘をついて………。

 

知らなかった…………。ううん、知りたくなかった……………。だって、お兄ちゃんが……………そんな嘘をつくなんて、信じたくなかった…………!

 

 

エデン『多分フランは、僕が言ってたことなんて、信じないだろうけど、これが僕の本当の真実なんだ…………。

 

 

この映像を撮り終えたら、僕はこの記憶を抹消させる。だから、お願いがあるんだ。

 

 

もし僕が、僕の中にいる化け物。いや、名付けるなら『アザトース・ゴジラ』というものに、僕の精神、魂を滅ぼされたら……………、きっと皆を滅ぼそうとするだろう………。

だから、もしそうなったら………………、僕を殺してくれ。』

 

フラン「!!」

 

エデン『けど、多分風龍さんは見抜いているだろうな。あの人作者だし、何処かで気付くはず…………。

 

対策もしてるだろうから、今のところは、こう言う頼み事は無しにはなるだろうけど、念のために頭に入れておいてくれ…………。

 

 

ただ、もし…………、もし…………だけど…………。』

 

フラン「何?何なの!?言って!言ってよお兄ちゃん!!

 

エデン『…………こんな、嘘つきな僕だと分かっても………………、ずっと、ずっと見て欲しいんだ…………。こいしやイリヤ、未来、お姉ちゃん。ううん、他の愛人達よりも、1番愛している君だけに、見て欲しいんだ…………。

 

 

そして、刻が来るまで……………僕と傍に居て欲しい…………。だから…………、だから…………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン…………。僕を、僕のような奴を、『助けて』。』

 

 

……………映像が終わり、ガシャットは勝手に外れた。

 

 

お兄ちゃんは、私を助けてって言った。こんな私を、頼りにしてくれた。なのに私は、何馬鹿なことをやってるんだろ………。

 

 

私には、リリカみたいに救う力はない。(けどそれが如何したの?)

 

 

私は、お兄ちゃんの状態を背けた。(けどお兄ちゃんは、助けを求めてる。)

 

 

ダンブルドア「見終わったようじゃな。」

 

フラン「ダンブルドアさん、お兄ちゃんの元に連れてって下さい!」

 

ダンブルドア「あい分かった。」

 

 

決めた。この先、何があっても、私は最期までお兄ちゃんの傍に居る。お兄ちゃんの妻じゃ無くなってもいい、皆を敵に回してもいい!!

 

 

お兄ちゃんを救えるなら、私は最期まで、お兄ちゃんだけの味方になる!!

 

 

 

-精神隔離施設-

 

 

私とダンブルドアさんがこの施設に戻ると、皆が私をみた。まだ始まってないみたい。

 

 

こいし「フランちゃん!」

 

フラン「皆、まだ始まってないの?」

 

ヴォルデモート「始めようにも、困ったことに奴の『心像世界』に行けない。リリカも、我々も頑張ったが、どうも…………。」

 

 

どうやらお兄ちゃんは、何かしらの守りが張られていて、リリカでも『時空の賢者』達でも突破できなかったようね。

 

 

ダンブルドア「じゃが、突破口はある。それは、フラン、こいし、イリヤの3人の内の誰かならば、あの守りを破れる。」

 

イリヤ「私とこいしちゃん、そしてフランちゃんが?」

 

リリカ「1人だけ、ですか?」

 

ダンブルドア「どうやら、そう言うことらしい。じゃから実質、救えるのは、リリカと、もう一人と言うわけじゃ。」

 

こいし「でも…………、でも私達には───────」

 

フラン「だったら私が行く!!」

 

 

私は力強く、はっきりと、皆の前で宣言した。お兄ちゃんは私を助けを求めてる。苦しいと叫んでる。

だったら、私も行かなくて、何がお兄ちゃんの妻よ!!

 

 

こいし「フランちゃん…………。」

 

フラン「こいしちゃん、イリヤちゃん。ここで待ってて。必ず、リリカと一緒に、お兄ちゃんを助ける。」

 

リリカ「フランさん…………、貴女…………。」

 

フラン「リリカさん、一緒にお兄ちゃん。ううん、ガルッチを助けよう!」

 

ダンブルドア「じゃが、実際救えるのはリリカだけ─────」

 

フラン「そんなの関係ない!!ガルッチが私を助けを求めるなら、私も戦う!!リリカさんみたいに力は無くたって、この思いは、誰にも負けない!!例えガルッチが、リリカさんのことを思っても!!!

 

リリカ「え!?///」

 

ザギ「なっ!?」

 

 

何か爆弾投下しちゃったけど、関係ない!!兎に角、リリカさんを連れて、ガルッチが居る部屋の前に立った。

 

 

ダンブルドア「……………はぁ、何を見たのか分からんが…………、頼んだぞ。2人とも。」

 

 

ダンブルドアさんが、その隣にあるモニターに、パスワードを入れると、扉は開き、安らかに眠ってるガルッチがいた…………。

 

 

けど、彼を守ってるかのように、紫色のバリアが張られていて、とてもじゃないけど入れないのがわかる。

 

 

ダンブルドア「そうじゃ、リリカ。忘れ物じゃ。」

 

 

一方で、ダンブルドアさんはリリカさんに1枚のカードを送った。そこには、『アクア』と描かれたカードだった。

 

 

ダンブルドア「風龍が作った『フュージョンガールズカード』じゃ。恐らくそれが、ガルッチを救う手助けになるじゃろう。最も、これから行くのは、ガルッチの『心像世界』。ゼアノートがいう『ハートレス』がうじゃうじゃいるじゃろう。

 

 

じゃが、倒す方法は『キーブレード』のみ。じゃが残念なことに、フランには────」

 

フラン「持ってるけど。」

 

 

ダンブルドアさんが離してる最中に、私はキーブレードを呼び出した。形状はレーヴァテインのようだけど、先端の右側には、私の翼があった。

そして炎のようなチェーンに、私の翼をモチーフにしたキーホルダーがあった。

 

 

ダンブルドア「…………まぁよい。兎に角リリカ、ハートレスが襲ってきたら、それを使った『フュージョンアップ』を使い、キーブレードで倒してくれ。

 

 

頼んだぞ。」

 

リリフラ「「はい!!」」

 

 

私はすぐさま、キーブレードを振るい、ガルッチの守りを破壊したら、割れ目が現れ、私とリリカさんは、その中へ入っていった。

 

 

待ってて、ガルッチ。絶対、絶対助けるからね!!

 

 

next episode




7期ed 無間の鐘 ~ Infinite Nightmare/ラストリモート/ハルトマンの妖怪少女
『胎児の夢 Sole Undertone』


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episode165 邪悪暗黒心像 ダーク・ザ・ワールド

リリカとフランは、エデンの心像世界に入る。


その世界は、ほぼ全てが闇と狂気、邪悪しかない、汚染された世界。


そして、エデンに隠された秘密とは…………。


『異端なる闇』よ、願わくば2人の光に浄化されよ。


-安息なる泉-

 

 

フランside

 

 

ここが、ガルッチの心像世界かな…………?降り立ったのは良いけど、ここは?

 

 

「来たのか、フラン。直に合うのは久しぶりだな、ヘラ。」

 

リリカ「………貴方は?」

 

 

あれって確か、ガイア?何でこんな所に?

 

 

ガイア「我はガイア。絶望の魔神『ディスペア・ダークネス・ガイア』と呼ばれた者だ。君のことは聞いている。リリカ・アイモーネ。

 

 

ガルッチ………、いやエデンが迷惑を掛けてしまったな。」

 

フラン「ねぇガイア、ここは一体………。」

 

ガイア「ここは、この世界の安全地帯。外は見れば分かるが、闇に包まれてる。我もどうにかしたが、手に負えんと判断し、ここに逃げ込んだんだ。

 

 

情けないものだ、友すら守れんとは…………。」

 

リリカ「あの、伺いますが、ここに住んでるんですか?」

 

ガイア「ああ。我には肉体がないからな。ただ、見た目がガルッチだったお陰で、こうして憑依し、ずっと暮らしていたわけだ。」

 

リリカ「…………。」

 

ガイア「外に行きたければ止めはしないが、これだけは伝えておく。ここみたいな安全地帯は複数存在している。目印は『光』だが、導いてくれるのは『闇の炎』だ。」

 

リリカ「闇………、ですか?」

 

 

闇の炎が、安全地帯を示してくれる…………か。

 

 

ガイア「そうだ。光は、時としてお前達に牙を向こうとするからな。去れど、闇もまた同じ。だが、正気の闇は、お前達を導く。安全地帯、またはガルッチの元への道しるべとしてな。

 

 

…………出来れば我も行きたいが、生憎足手纏いになりかねん。出来ることと言ったら、お前達が無事、ガルッチを救ってくれることを祈る事と、これを渡す事だ。」

 

 

ガイアが持っていたのは、何かの日記帳のようなものだった。新しく見えるけど、意外と古いような感じがする………。

多分リリカさんには見えないと思うから、私が持ってた方が良いかもしれない。

 

 

ガイア「リリカ、フラン。そしてヘラ。どうか、我の代わりに、ガルッチを救ってくれ…………。」

 

リリカ「……………ところで、ヘラというのは、誰なんですか?」

 

ガイア「フランの隣にいるが?」

 

 

あー、そういえばヘラも私の中に宿してたわね。たまに話しているけど、見た目ってホントに私似なんだね。髪の色と瞳の色が違うけど。

 

 

リリカ「あ、言われるまで全然気付きませんでした…………。」

 

ヘラ「私の存在って、薄くない方なんだけど…………。まぁ良いかな。初めまして、リリカさん。破滅の魔神『ルイン・ブレイク・ヘラ』と言います。」

 

リリカ「…………あの、フランさん。」

 

フラン「?」

 

リリカ「まさかとは思いますが、こいしさんも…………。」

 

ガイア「こいしにもいるぞ。殺戮の魔神『スローター・リッパー・ハデス』っていう、我が弟が。」

 

リリカ「……………こうなる理由は、これなのでは──────」

 

ガイア&ヘラ「「言いがかりだ!!」」

 

 

リリカさん、それは違うと思うよ。そもそも、3人とも力が害を為す能力だけど、使い方次第だし、3人とも私利私欲のために使ってないんだから。

というより、3人ともいい人達だよ。

 

 

それにしても、この日記帳に何が書かれてるんだろ?ちょこっと見ちゃおうっと。

 

 

 

『◯月◯日

 

 

今日、ある者からこんな事を聞いた。我々が住む世界とは異なる世界があるらしい。そして、その者達には『心』という名のものを持ってるらしい。

 

 

正直、どうやってそんなものを知ったのか不思議に思う。それに、もし我々の世界から出たらどうなるのか、あの者は知ってるはずなのに……………。

 

 

しかし、心か。我々には『肉体』と『魂』というものは持っているが、心とはなんだ?聞いたことが無い…………。

………………………一度、『アザトース』様に聞いてみるとしましょう。』

 

 

フラン「ブッ!?」

 

 

あ、アザトース!?え!?何でアザトースの名前があるの!?

 

 

リリカ「如何しました?」

 

フラン「この日記帳、アザトースの名前があったんだけど………。」

 

ヘラ「アザトース!?」

 

ガイア「アザトースって、邪神アザトースのことか!?何故この日記帳に…………?」

 

 

『◯月◆日

 

 

アザトース様から心とは何かと聞いたが知らないらしく、しかもどうやら寿命が近いらしい。

 

 

元々アザトース様というのは、称号みたいなものらしい。そして、その称号を得るものは、ランダムだが、稀に呼び出されて、その者がアザトース様の後継者となるらしい。

 

 

どうやら、アザトース様はこのような僕を、『アザトース様の後継者』と選んでくれたそうだ。それだけでなく、外の世界にも行くことを許可してくれた。

 

 

勿体ない限りだが、『心』というものを知るためだ。出来るだけマナーを覚えておかなくてはならない………。

その為には、勝手に外の世界に出たあの者に聞いて、覚えるしか無い………。』

 

 

…………何だろう、これ。しかもアザトースって、変幻自在と思ってたけど、代とかあったのこれ!?

 

 

って、次を読もうとしたけど、殆どが破られてた。えー、気になるんだけど………。

 

 

ガイア「どうやらこの先は、自分で集めるしかないようだ。恐らくだが、他の日記は『ハートレス』の誰かが持ってるに違いない。

 

 

予想だが、ボスが持っている可能性が大だな。」

 

ヘラ「でしたら、探しましょう。この日記帳の続きも気になりますし。」

 

リリカ「忘れないでください。私達の目的は、ガルッチさんを助ける事です。」

 

フラン「うん…………、そうだね。」

 

ガイア「頼んだ。我の代わりに、ガルッチを…………。」

 

 

兎に角、行動を起こすために、安全地帯の外に向かった。けど、外に出ると、砕けた大地の光景が見えた。

 

 

 

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episode166 破滅した大地

-裂かれた大地-

 

 

フランside

 

 

うわぁ、安全地帯に出たら、ところどころに浮島みたいな場所が見える…………。

 

 

リリカ「これが、ガルッチさんの…………。」

 

ヘラ「………色々と、酷い有様ね。」

 

フラン「…………。」

 

リリカ「そういえば、フランさん。ガルッチさんは一体、何におかされているんですか?」

 

フラン「……………ガルッチは、『アザトース・ゴジラ』っていう奴に、犯されているの。」

 

リリカ「アザトース・ゴジラ?それって…………。」

 

ヘラ「多分、邪神アザトースと、怪獣王とも破壊神とも言えるゴジラの二つの名前が組み合わさったものね。あったことは無いけど、強さは未知数よ。

 

 

ゴジラは今まで倒した話なんて聞いたこと無いし、邪神アザトースなんて現れる事なんて聞いたこと無いし。」

 

リリカ「…………ですが、ゴジラはともかく、何故アザトースが?」

 

ヘラ「私が聞きたいよ。多分TOAA達も、『アザトース』と出会った事なんてないと思う。ただ言えることは、それだけやばいって事。

 

 

でもリリカは、それを救えるって言ったけど、どう言う事なんだろう………。」

 

 

……………強さは未知数、か。けどリリカなら、それに対抗できるって事か。でも、それでもいい。私は、私自身でやるべき事をやるだけ。

 

 

フラン「兎に角今は、先を行きましょ。」

 

リリカ「そうですねと言いたいのですが、どうやって?」

 

ヘラ「確かに、飛んでも何処に行けば良いのかすら…………。」

 

フラン「目印は光、されど導くのは闇の炎…………。闇の炎って、何処に…………?」

 

 

待って、確か光も闇も、狂気で犯されてるんだったよね。正気の闇を見つけないと………。でもどんな?

 

 

ヘラ「…………2人とも、両サイドから『シャドウ』複数来てるよ。」

 

フラン「でしょうね。リリカさん、行くよ!!」

 

リリカ「分かりました!『アルトリア』さん!!」

 

 

『アルトリア・ペンドラゴン!』

 

 

アルトリア「これらは一体…………。」

 

リリカ「『アクア』さん!」

 

 

『アクア!』

 

 

早速使ったのね。彼女だったら、何とか出来るかも。

 

 

アクア「初めまして、リリカ。それと、フランさんもご無沙汰ですね。」

 

フラン「え!?覚えているの!?」

 

アクア「はい。まさか記憶持ちで、リリカのカードとして再会するとは思いませんでした。兎に角、リリカ。少しお待ちを。雷よ!!」

 

 

今襲いかかってきたシャドウ達は、アクアさんのサンダガの餌食になったみたい…………。

 

 

アクア「よし、今のうちにフュージョンアップをお願いします!」

 

リリカ「はい!!繋ぐ絆の鍵と光り輝く聖剣の力、お借りします』!!

 

 

フュージョンアップ!!

 

 

フュージョンガールズ!レインストームエクスカリバー!!

 

 

あ、服装が変わって、髪型も変わった。確か、服装がアルトリアさんで、髪型はアクアさんだっけ………?

しかもリリカさんが持ってる聖剣の先端に、『ラウンドシールド』がついてるけど、これがキーブレードなのかな?

 

 

 

(決め台詞はエイリアンマンさんにお願いします。)

 

 

 

フラン「ガルッチを、返して貰うよ!!」

 

『■■■■■■!!!』

 

 

sidechange

 

 

 

-幻想郷エリア-

 

 

ガルッチside

 

 

1週間ぐらい過ぎただろうか。正直すぐにでも仕留めることが出来るだろうと思ったのだが、思ってた以上に時間がかかってるようだ。

今は僕とアストオルタが幻想郷エリアという場所で、キャラを見つけ、戦ってる。他の皆は休憩している。

ようは、僕以外の人は交代して戦ってることになる。

 

 

アストオルタ「此奴でどうだ!!」

 

キャラ「無駄だ。」

 

ガルッチ「跪け!!」

 

 

『ズダンッ!』

 

 

キャラ「ッ!流石にしつこいんじゃないのか!?1週間も休まず、私を追い掛けては戦うとか、気でも狂ったか!」【HIT!】

 

ガルッチ「貴様を探し、殺すために、どれだけの年月を掛けたと思ってる?殺せるのならば、不眠不休ぐらい!!」

 

アストオルタ「いや少し休め。というか、腹減ってないのか?」

 

ガルッチ「無用だ!」

 

キャラ「私が言うのも難だが、ちゃんと食べろ。」

 

ガルッチ「んなことしたら、貴様は大勢殺すだろ!!」

 

キャラ「まぁそうだな。」

 

 

だったら空腹でも病気でも何だろうと、絶対にキャラを殺す!!

 

 

キャラ「チッ、1週間は流石にキツいか…………!ここは!」

 

 

『ボフッ!』

 

 

煙玉!?クソ、逃げたか!!また探さないといけないのかよ!!

 

 

ガルッチ「………アストオルタ、疲れが溜まってるだろ。交代を──────」

 

アストオルタ「いや、お前が休め。あの野郎の言う通りなのも癪だが、1週間はキツいだろ。」

 

ガルッチ「だが、僕は彼奴を───」

 

アストオルタ「ガルッチ。いくらお前でも、空腹に不眠不休は辛いだろ。」

 

ガルッチ「…………そんなに疲れはないと思うが。」

 

アストオルタ「復讐するなら、一度休め。ルシフェルと僕で、奴を探して挑む。万全になったら、もう一度挑め。時間稼ぎぐらいは、出来る。」

 

 

……………()()()()()()()()()()()()()()()()()()。まぁいっか。

 

 

ガルッチ「……………無茶はするなよ。」

 

アストオルタ「ああ。」

 

 

とりあえず僕は、アストオルタにキャラが持ってるナイフの破片で作った剣………。名付けるなら『ブラッドキラー』で良いかな。それをアストオルタに渡す。

そして僕は、ルシフェルを呼びに行った。出来ることならば、死なないでくれよ。

 

 

 

sidechange

 

 

-裂かれた大地-

 

 

フランside

 

 

ふぅ、他の世界のハートレスとは比べものにならないほど強いわね。

 

 

リリカ「『『何とか全滅出来ました。其方は?』』」

 

フラン「こっちも終わったよ。」

 

 

でもまぁ、気を引き締めて行かないと、油断してやられるかもだしね。さて、正気の闇の炎は…………。

 

 

ヘラ「2人とも、闇の炎を見つけました!!」

 

フラン「本当!?」

 

リリカ「『『今其方に行きます!!』』」

 

 

ヘラの所に行くと、まるで橋が架かっているかのように、闇の炎が並んで灯していた。ってこれ、渡れるのかな?

 

 

フラン「ヘラ、これ渡れるの?」

 

ヘラ「見えないけど、ちゃんと渡れるらしいよ。」

 

リリカ「『『らしいってなんですか。不安しかないのですが…………。』』」

 

フラン「でも、通る道はここしかないし………。行くしかないね。」

 

 

って、目の前にネオシャドウが待ち構えてるし…………。空気読んで、ハートレス。もうめんどくさいから、通りながらでもハートレスを倒しまくらないと。

 

 

ヘラ「…………彼、一体どれだけの闇を溜め込んでいるの?」

 

リリカ「『『思ってた以上に根深いようですし…………。』』」

 

フラン「……………絶対に助けるよ、2人とも。道に阻む者がいるなら、其奴らを壊すだけ!絶対に、ガルッチを助けないと!!」

 

 

 

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episode167 砕かれる夢の記憶

-???-

 

 

???side

 

 

『─────』

 

 

コエガキコエル………。

 

 

『────ロ。』

 

 

………ソウイエバ、ヤルコトガアッタンダ…………?アレ?

 

 

「オーキーロー!!」

 

 

メヲアケルト、ソコニハ異型ノカタチヲシタ『何か』ガイタ。トイウカ、この『喋り方』ハナンダ?

 

 

「モウソロソロ行ク時間ダ。マタ徹夜シタノカ?」

 

「…………?」

 

 

一度横ヲ向キ、鏡ヲミルガ、ソコニハ異型ノ『自分』ガ…………?エ?コレガ、僕?エ?

 

 

「? ドウシタ?ソンナニ挙動不審シテ。」

 

 

チョットマテ、一旦オチツコウ。マズハ、自分ノ名前…………。名前…………、アレ?オモイダセナイ?ソモソモ、僕ハ誰?

 

 

「………………誰ダッケ?」

 

「オイ、マサカ自分ノ名前スラ忘レルホドネテタノカ?『ニャルラトテップ』。」

 

 

………………ハ?『ニャルラトテップ』って、クトゥルフ神話ノ?『アザトース』ノ?エ?ソモソモ此奴誰?

 

 

「マダネボケテイルノカ?オ前ナァ、ソレデモ『アザトース様ノ後継者』カ?」

 

「マッテ、マッテ!イヤホントニマッテ!エ?ド、ドウイウコト!?」

 

 

チョ、チョットマテ!?ナンダコノシャベリカタ!?全クワカラン!!トイウカ、何語!?ヨク此奴ノ言語ワカッタネ!?

 

 

「…………記憶喪失カ?オイ、ソレハ洒落ニナランゾ!」

 

 

アーモー!!一体全体何ガ起コッテルンダ!?

 

 

sidechange

 

 

-裂かれた大地-

 

 

フランside

 

 

先を進めば進むほど、ハートレス達の数も増えてきた。しかも、後ろを振り向けば、闇の炎も消えていく。

というか、しつこいのよ!!

 

 

フラン「リリカさん、伏せて!!」

 

リリカ「『『は、はい!!』』」

 

フラン「この剣は、かつて世界を焼き払った災厄の剣!!全てを焼き尽くせ!!『災厄へと導く破壊の剣(レーヴァテイン)』!!!」

 

『■■■■■■■■■■■■■!!!!!』

 

 

キーブレードでも焼き尽くせるって、結構凄いわね。とりあえず、また襲われないように、先へ向かわないと………。

 

 

フラン「走るよ!!」

 

リリカ「『『はい!って、後方に複数のハートレス達が来ます!!』』」

 

ヘラ「振り向かないで、走るよ!!」

 

フラン「ホントにもう、ガルッチの闇はどこまで溜め込んでるの!?」

 

 

でも少しだけだけど、光が見えてきた!!…………ちょっと待って、何かいる?あの光に、なにかがいる?

 

 

リリカ「『『前方に何かが居ます!!』』」

 

ヘラ「ハートレス?違う、これは一体…………!?」

 

フラン「如何したの!?」

 

ヘラ「気をつけて、今までのハートレス達とは訳が違うよ!!」

 

 

光のある場所へ到着したけど、そこには……………。

 

 

「…………。」

 

リリカ「『『が、ガルッチさん!?』』」

 

フラン「ガルッチ!?何でこんな場所に!?」

 

ヘラ「待って、本当にガルッチなの?」

 

 

でも、この気配は、明らかにガルッチそのもの…………?にしては、少し違和感があるような…………。

 

 

エデン「…………来ないで。ここから、出て行って。」

 

フラン「待って!どう言う事!?」

 

エデン「言葉通りの意味だ。」

 

リリカ「『『私達は貴方を助けに来ました!それなのに、何故!?』』」

 

 

あれ?リリカさんが聞いてきたとき、ガルッチの目付きが変わった?何だか、憎しみを込めたような、そんな目をしていたような…………。

 

 

エデン「『ダークサイド・シアエガ』!!あの2人を追い払え!だが、リリカ・アイモーネだけは、始末しろ!!

 

 

始末!?って、居なくなった!?

 

 

『■■■■■■!!!』

 

ヘラ「シアエガ!?何でエデンが持ってるの!?っていうか、頭部がやばい!!」

 

リリカ「『『それより、今ガルッチさん、私を始末しろって言いませんでした!?』』」

 

フラン「どういうことなの!?そもそもあれはガルッチなの!?」

 

『■■■■■■■■■■■!!!』

 

 

って、触手が襲ってきた!!いえ、あの触手は、リリカさんに向けてる!?

 

 

フラン「『災厄へと導く破壊の剣(レーヴァテイン)』!!!」

 

 

『ズバァァァ!!!』

 

 

『■■■■■■■■■■■■!?!?!?』

 

 

よかった。とりあえずリリカさんを守れたけど、何でガルッチがリリカさんを?ううん、今はそれどころじゃない。

急いでガルッチを追い掛けないと!!でもその前に、あのハートレスを何とかしないと…………。

 

 

ヘラ「何で彼がリリカを始末しろって命じたのか知らないけど、兎に角此奴を倒そう!!」

 

フラン「…………ガルッチ。」

 

リリカ「『『………一体、貴方の身に何が起こったのですか?』』」

 

ヘラ「それを考えるのは、此奴を倒してからにして!!」

 

 

確かに、今は此奴をどうにかしないとね。っていうか、喋ってるのに此奴、律儀に待ってるんだけど………。

…………まぁ、話し終わったから、もう来ても良いけど。

 

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!』

 

ヘラ「来るよ!!」

 

 

よし、行くよ!!

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン?side

 

 

…………来てしまった。あの()()リリカも。この闇は、この狂気は、この混沌は、誰にも渡さん。

フランとヘラが来たのは驚きだったが、まあ良い。彼女らは追い払うとして、あのリリカは始末しなくては。

 

だが、奴は今でも抵抗してる………。本来の力も戻ってない。なら今は、彼等をハートレス化させて、襲わせるとしよう。

 

 

そして、力が戻った暁には…………、()()()()()()()()()()()()

 

 

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episode168 彼の記憶ノ欠片

-???-

 

 

???side

 

 

ドウイウコトナンダ?全然ワカラナイゾ?『ニャルラトテップ』?『アザトース様ノ後継者』?

一体全体…………。

 

 

「アザトース様、連レテキマシタ。」

 

『ご苦労、下がるがいい。』

 

 

ア、今ノ言葉普通二分カッタ。ケド、何故?

 

 

『…………ふむ、記憶喪失か。済まないが、念話を頼む。』

 

『念話を?って、出来た。』

 

『さて、どうやらお主は厄介なことになったようだな。』

 

『え!?僕が誰なのかが分かるのですか!?』

 

『ああ。じゃがその前に、自己紹介じゃな。我こそは、『アザトース』。まぁ見た目からして、分かるじゃろう。』

 

 

アザトース…………。確カニ、見タ目ガ、色々アリスギテ、姿自体ガ混沌トシテイル………。

 

 

アザトース『ニャルラトテップ。いや、今はエデンと言うべきじゃろうか。』

 

『! 御存じなのですか!?』

 

アザトース『無論、我はずっと見ていた。後継者として、見ていたのも当然じゃ。『ヨグ=ソトース』が作ったゲートをくぐり抜け、彼女と出会ったのも知っておる。』

 

『彼女?彼女とは一体!?』

 

アザトース『覚えておらんのか?今では、『リリカ・アイモーネ』となった人物じゃ。』

 

 

リリカ…………、アイモーネ…………?何故ダ?知ラナイハズナノニ、聞キオボエガナイノニ…………。

 

 

アザトース『…………ふむ、僅かながら、覚えがあるようじゃな。』

 

『待ってください!僕は、僕は一体、誰なんですか!?』

 

アザトース『…………良かろう、じゃがその前に聞くが、お主にとって、酷な真実だ。いや、本来のお主が何者なのかも、本当の前世を知ることになる。』

 

 

…………本当ノ、真実。

 

 

アザトース『…………如何する?』

 

『……………アザトース様、僕は何者ですか?一体、僕の本当の前世は何なんですか?』

 

アザトース『………………まず、率直に言うが、お前の本当の名は…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゴジラ』じゃ。』

 

 

sidechange

 

 

-癒やしの泉-

 

 

フランside

 

 

…………やっぱり、リリカは凄い。手こずる相手を、一瞬で片付けちゃうなんて。けど、一度休憩しないと、身も持たないのも、事実…………?

 

 

ヘラ「誰!?」

 

リリカ「『『誰かが入り込んだのですか!?』』」

 

 

私達は一度警戒すると、そこには、ボスハートレスだった『ダークサイド・シアエガ』の姿があった。けど、姿が頭部って言うのが気になる………。

 

 

シアエガ「お前達か?我を助けてくれたのは………。」

 

リリカ「『『倒し切れてなかったのですか!?』』」

 

シアエガ「待て待て!?警戒するな!ただでさえ、人語を話すのに精一杯だというのに、警戒だけでもショックだというのに!」

 

フラン「…………本当に?」

 

シアエガ「ホントだ!まずは自己紹介からと行こう。我は旧支配者『シアエガ』。クトゥルフ神話の事は御存じか?」

 

リリカ「『『クトゥルフ神話なら少し。』』」

 

シアエガ「そうか。まずは、礼を言わせてくれ。開放してくださり、有難う御座います。」

 

 

え?何此奴、礼する時って、まぶた閉じるの?

 

 

ヘラ「そうだ、エデンは何故、リリカを?」

 

シアエガ「……………あれは、お前達の知ってる奴ではない。我々も、その際でハートレスに……。」

 

リリカ「『『…………………詳しく教えてくれませんか?』』」

 

シアエガ「…………まず、奴を監視していたのは、1人じゃない。4人居る。我を含め、ハスター、クトゥルフ、そしてクトゥグア。全ては、アザトース様の為に、彼を監視続けていたのだ。」

 

フラン「えぇぇぇぇ…………、ガルッチホントに何者?」

 

シアエガ「…………奴は、お前達が思ってるような存在ではない。我々と同じ存在だ。」

 

フラン「え?」

 

シアエガ「知りたければ、我の仲間を救え。日記の紙を持ってるはずだ。そしてこれが、その日記の紙だ。

 

 

済まんが、そこの泉に浸からせて欲しい。ここの世界は、疲労で参ってるのだ………。」

 

 

…………これが、続き。

 

 

『◆月■日

 

 

 

 

ようやく、この世界に到着した。しかし、凄く気持ち悪い…………。何だこの煙?それ以前に、なんだあの光景。まるで魂も精神もないかのような奴らばかりじゃないか。

むう、これでは心とは何なのかが分からん。しかし、何時戻れるのか分からない以上、ここに『肉体』を置いて、魂は姿を変えて、もう一度転送するか。

『心』を知るために。

 

 

しかし、人間の姿とは、このような面倒な事をしなくてはならないとは………。いや、肉体も如何しよう。見つかれば面倒なことに………。そうだ、奴らが作った娯楽施設という場所の地下深くに封じておこう。そして、僕にしか分からないような奴にすれば、いいだろう。』

 

 

『◆月◆日

 

 

 

次の世界は、何やら賑わっているな。彼奴が言うには、祭り?という神を讃える儀式というのがあるらしい。

それはいいのだが、何故こんなに柔やかなのだ?神の儀式なのだから、もう少し神聖か、または邪悪?な儀式をするはずなのに、何故だ?

 

 

そう思い更けていたとき、人間の子に声を掛けられた。僕は聞いてみたが、子は『楽しいからだよ』と言ってくれた。

『楽しい』とは何だ?そう思っていたとき、何かの音が鳴った。この音は何かと聞いたら、太鼓の音らしい。

 

なるほど、こうやって人を…………。しかし、何故だろうか。ただ太鼓というものを叩いているわけではないようだ。彼奴が言うには、太鼓を叩くときは、魂を込め、リズムに合わせて打つものらしい。

そうすれば、このような現象が起こるようだ。…………もっと知りたい。調査を続けよう。』

 

 

…………これ、祭りのことも書かれてたのね。って、前の日記、何か聞き覚えのあるような………。

 

 

シアエガ「…………我が持ってるものは以上だ。この先は、ハートレスではないだろう。」

 

フラン「どういうこと?」

 

シアエガ「この先は、学校になってる。ただし、あの場所は、血に塗れている。次の世界に行きたくば、『絵』を探せ。そうすれば、先へ進める。それだけじゃない。彼を知る手掛かりにもなる。」

 

リリカ「『『分かりました。シアエガさん、ありがとう御座います。』』」

 

 

さて、休憩も終わったし、次に行きましょう。そう思い、リリカさんとヘラと一緒に、シアエガを置いて、その場所から離れると、今度はどこかの教室に飛ばされた。

 

 

辺りを見ると、血の跡がそこら中にまき散らされていた。兎に角まずは、絵を探さないと………。

 

 

sidechange

 

 

-血に塗れた学校 体育館-

 

 

エデン?side

 

 

リリカの奴、あの大地を突破したのか………。仕方あるまい。

 

 

エデン「バーサグ・ハスター。リリカ・アイモーネを見つけ次第、殺せ。他の2人は追い出すだけで十分だ。

 

 

僕はまたこの先に行く。」

 

『■■■■■…………!』

 

エデン「…………必ず殺してやる。絶対に、殺す………。我が真の力を取り戻すために………!しかし、奴め。まだ抵抗し続ける気か?無駄なことを…………。」

 

 

…………この世界に、光なんざ要らない。にもかかわらず、何故奴は抵抗し続けるのだ?…………くそ、何が楽しい思い出だ!何が幸せな思い出だ!吐き気がする!

 

 

特にあのリリカ・アイモーネという女!!忌々しい、純粋な光。必ず殺さなくては、奴が目覚めてしまう!!

だがまずは、あの魂を食らいつかなければ…………!見てろ、リリカ・アイモーネ。貴様を、その純粋な光を穢し尽くしてやる!

 

 

next episode




-世界図書館-


……………あー、これだけ読んでも全然分からない!!あれ以来、ガルッチの事調べているというのに、何処を調べても、全く出ない!!


風龍「………疲れた。」


そういえば、探してる最中にこんなのが見つかったな。『禁じられた武器』だったか?何やら見たことない武器だが、『闇に満ちし虚樹の魔剣』と『光に満ちし生命樹の聖剣』だっけ?

興味はあるが、なんだこれ?手順もあるようだし………。しかも、これらを作るには、『歪な闇の血』と『純粋な光の髪の毛』が必要みたいだけど…………。


…………何はともあれ、おそらくこの二つが最も強力かつ危険な武器だって言うのが分かるな…………。


でも、肝心の素材が全く分からないし、しかも作る場所も限られてるようだ。………って、それはいい!!何としてでも見つけないと…………。


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episode169 永遠の思い出

-血染めの学校-

 

 

リリカ「『『…………学校?』』」

 

フラン「ヘラ、ハートレスの気配は?」

 

ヘラ「………ない。どうやらリリカの浄化で、出て来なくなったのかも。」

 

 

まぁ、あんな力を解き放ったら、そうなるよね。あっちは破滅だったら、ここは殺戮の場所かな?

それにしても、赤いね。色々と。まぁここで留まってるよりも、先に移動した方が………?

 

 

リリカ「『『ッ!』』」

 

ヘラ「リリカさん?」

 

リリカ「『『大丈夫です。ですが、何者かが私に攻撃を仕掛けてきたようです。首筋に猛毒を塗られましたが、咄嗟に治しました。』』」

 

フラン「ここに来た時点で、攻撃が始まってるって訳ね。私とヘラは、絵を探す。リリカさんは見えない敵をお願い!!」

 

リリカ「『『分かりました!!』』」

 

 

とりあえず、この教室から出て、1つ1つの教室を調べて行くしかないわね。でも、途中から現れる人間達はなんだろう?

 

 

本物じゃ無いにしろ、考えている事の殆どがサイコパスだったし、ろくでもない奴らなのは確かだね………。

 

 

一応復活できないように燃やしているけど、一体何処から来てるの?

 

 

ヘラ「それより、絵が見つからない!!」

 

フラン「最初に来たのは2階で、今3階の教室全部調べたけど、どこにもないって事は、1階かもしれない!!急ぐよ!!」

 

 

そうして私とヘラは、1階の教室を探索し始めた。けど、他の階と違って、ここだけ人ならざる者が多く存在していた。

もしかしたら、ここが当たりなのかな?とりあえず、ヘラと別れて、それぞれの教室で『絵』を探さないと。

 

 

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-???-

 

 

???side

 

 

………………コレガ、僕ノ真実?何故ダロウ?マルデ、最初カラシッテタヨウナ、ソンナ気ガスルノハ、気ノセイダロウカ?

 

 

アザトース『しかし、お主がここまで辛い経験をさせてしまうとは、正直思っても見なかった。』

 

『…………それ以前に、僕がリリカと出会ってたことに驚きなんですが…………。というより、リリカが死んだ原因は、僕にあったなんて……………。』

 

アザトース『元より、お主のスキルが原因だからな。今までの出来事も、全てはそれだ。』

 

『………………『ネガ・ストーリー』、でしたっけ?これが僕が持つスキルというわけですか?』

 

アザトース『ああ。我でもこのようなスキルがあるとは、思ってもみなかったし、何より全てを改変させるほど持っておる。

 

 

寧ろ、今までよくバレんかったのが驚きじゃ。』

 

 

ソウハイワレテモ、アザトース様二イワレルマデハ、気ヅキマセンデシタシ……………。

 

 

『……………アザトース様、僕は如何すればいいのですか?一体、僕の罪はどれだけあるのですか?

大勢の人間を殺し、リリカに恋をし、そのリリカを衰弱死させ、全ての存在に嘘を付いて……………。

 

 

僕は如何すればいいのですか!!もうこんなの、耐えきれない!!何もかも全部僕のせいだ!!こんなことになるぐらいなら、いっそ死ねば良かったんだ!!消えて無くなれば良かったんだ!!こんな苦しみから、一生逃げ続けたい!!

 

アザトース『…………………………そんなことしたって、無意味なだけじゃぞ?』

 

『無意味でいい!!他の皆がいなくなって喜べば、それでいいんだ!!』

 

アザトース『………………お主の大切なものも、無くなるぞ。』

 

『………………大切なものなんて、僕に大切なものなんて…………!!』

 

アザトース『いや、あるはずじゃ。思い出せ。お主は、何を守ろうとした?今まで誰のために戦っていた?』

 

 

誰のために…………?ソンナノ、ソンナノ……………。

 

 

『お兄ちゃん。』

 

 

ソんナノ……………。

 

 

『もうずっと、離さないからね。』

 

 

そ…………ん…………な……………の…………。

 

 

『最期までずっと、一緒だよ。ガルッチお兄ちゃん。』

 

 

………………。

 

 

「……………………フラン。」

 

アザトース『お主が自分を許せんのは分かる。死にたいのも分かる。逃げ続けたいのも分かる。消えて無くなりたいのも分かる。じゃが、今彼女とリリカは、お前を助けようとしてる。

 

 

じゃが、お主の姿をした『何か』が、リリカを殺そうとしている。』

 

『リリカを!?』

 

アザトース『彼女たちの為にも、お主は戻らねばなるまい。彼女たちと再会し、謝りにいけ。お主の心の奥底で溜め込んだ辛い思いを、彼女たちにぶつけろ。

 

 

そして、お主の姿をした『何か』を、自分だと思って殺すのじゃ。』

 

『………………アザトース様。アザトース様……………!!』

 

アザトース『行け、『アザトース・ニャルラトテップ・ゴジラ』。いや、『ラーク・バスター・ガルッチ』。お主の贖罪の為に、『アザトースの後継者』として、『5代目創造王神』として、あの場所に戻れ。』

 

エデン「はい!!アザトース様、このような者に、慈悲を下さり、本当に、本当に……………!!ありがとう御座います!!」

 

 

いつの間にか、僕は醜い姿から、元の姿に戻り、アザトース様の後ろにあるゲートへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ、忘れていた。大切なものは、ちゃんとあった。

 

 

最期まで付き添うと言ってくれた人(フランドール・スカーレット)

 

 

生き続けたいと願った人(古明地こいし)

 

 

見捨てられたくないと願った人(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)

 

 

偽りの僕でも大切にしてくれた人(門矢未来)

 

 

こんな僕を優しくしてくれた人(星空英竜)

 

 

そして…………、本来恐怖する僕を、怯えること無く話し掛けてくれた初恋の人(リリカ・アイモーネ)

 

 

 

……………謝らなきゃ。謝りに行かなきゃ。助けに行かなきゃ!こうなったのは、全部僕のせい。だから、だからっ、僕の全てを、皆に伝える!!

 

 

エデン「アザトース様!!」

 

アザトース『?』

 

エデン「行って参ります。」

 

アザトース『うむ、行ってこい。エデン。お主の使命、お主の贖罪。それらを全うせよ。お主の感じたものこそが、偽りも無い本当の『心』じゃ。』

 

 

…………誰かは知らないが、リリカとフランには手出しはさせない!!もう僕は、迷わない!!

 

 

sidechange

 

 

アザトースside

 

 

……………行ってしまったか。元より彼は、最初は『心』とは何かを知るために、創造王神が生み出した世界に行った。

じゃが、何時からじゃっただろうか。彼はいつの間にか、居場所が欲してしまい、『二十世紀少年の世界』に戻っていき、気が付けば『肉体』を持たぬままデータ世界へ行ってしまい、そこで『勝又未来』と出会ってしまった。

 

 

もしあのまま、データ世界に行かなければ、恐らく彼は一生1人だったのかも知れない。そう思えば、彼女達のお陰で、今の彼が存在しているのだろう。

 

 

…………今の彼ならば、『肉体(ニャルラトテップ)』、『精神(エデン)』、そして『(ゴジラ)』を揃え、初めて完全な存在になり得るだろう。

 

 

降臨者(フォーリナー)』、それが彼の本来のクラス。

 

 

アザトース『………………やはり、奴は面白い奴じゃった。願わくば、偽りの幸せではなく、本当の幸せとなって欲しいの。』

 

 

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-ともだちランド 最深部-

 

 

 

エデンside

 

 

戻ったけど、もしかしてここ現実世界?ヨグ=ソトース様、何故『肉体』がある場所に繋げたんですか?

いや、それはいい。ヨグ=ソトース様には罪は無い。けど、今は魂を救出するのが先だな。魂は未だにデータ世界。しかも、闇の中に。

 

 

エデン「……………行こう。ゴジラがいる、データ世界へ。ヨグ=ソトース様、もう一度力を貸してください。」

 

 

行くべき場所は、精神隔離施設の僕が眠ってる場所。急ごう。大切な人達を救うために!!!

 

 

エデン「『門の創造』!!」

 

 

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-絶望に満ちた町-

 

 

エデン?side

 

 

クソ!!彼奴、遂に記憶が戻ってこっちに来たのか!?まずい、急いで魂に向かわなければ!!

 

 

エデン?「『クトゥグア・タイラント』!!『クトゥルフ・ゲーティア』!!誰一人、この先に入れさせるな!!」

 

 

もう少しだ。もう少しで、魂が手に入る。そうすれば、いくらリリカ・アイモーネでも殺せる。必ず、殺す。殺してやる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この、『アザトース・ゴジラ・オルタ』がな!!

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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-血染めの学校-

 

 

フランside

 

 

あった!!名前にエデンって書いてある奴、多分ガルッチのだね。後はこれを持って、リリカさんの所に合流しよう!!

 

 

ヘラ「見つけた?」

 

フラン「見つけたよ!!急いでリリカさんの所に戻ろう!!」

 

 

多分リリカさんも終わってる頃だと思うしね。……………あれ?この絵、何でガルッチが無いんだろう?



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episode170 (I)を探して

-精神隔離施設-


エデンside


着いた、確か僕の遺体(?)はこの辺りに─────


こいし「お兄ちゃん!?え?何でそこに!?」

イリヤ「如何したの、ってお兄ちゃんがいるぅぅぅぅ!?!?!?どういうこと!?何でお兄ちゃんここにいるの!?」

ルビー『ま、まさか、遂に自分用のホムンクルスが出来上がったというのか?』


…………なんか盛大に混乱してるけど、スルーするか。


エデン「フランとリリカは、僕の中か?」

こいし「う、うん。」

イリヤ「いやいや、なんか平然としているようだけど、こっち混乱してるのよ!?何でお兄ちゃんそこにいるの!?」

エデン「……………後で全部、教えてあげる。先に、フランとリリカのところに行って、謝らないと…………。」

こいし「あ、謝る?」


……………待ってて、2人とも。すぐ行くから。


sidechange


-希望の泉-

 

 

フランside

 

 

どうも、フランだよ。今偽物のウルトラマンと本物のウルトラマンから逃げ続け(詳しくはリリカル・ザギのキボウノカケラーフォースティ・フュージョンアップーで。)、安全地帯の所に逃げ込めた後、後から正気に戻ったクトゥルフとクトゥグアがやって来た。

 

 

クトゥルフ「まぁ、正気に戻してくれたことは感謝するが、文句を言わせて貰うぞ。リリカ・アイモーネ。」

 

リリカ「『『『『な、何でしょう?』』』』」

 

クトゥグア「いくら何でも酷すぎないか!?一応我々は、奴に操られた人形に過ぎなかったというのに、もうちょっといい方法なかったのか!?」

 

 

クトゥルフとクトゥグアが復活したのはいいけど、どうやら助け方に対して不満を感じ、今リリカさんは2匹に色々と言われてるようです。

まぁその後、ハスターも、最初に正気に戻ったシアエガもやって来た。

 

 

ハスター「おい2人とも、それぐらいにしとけ。仮にも人間の女だぞ?」

 

クトゥルフ「し、しかし…………。」

 

クトゥグア「そうは言うが─────」

 

ハスター「だからもういいっての!!まぁ、彼奴が惚れるって言うのも、納得いくな。本当に怖がらないし。」

 

リリカ「『『『『へ?』』』』」

 

シアエガ「その辺にしておけ。この者は、まだ記憶が戻っておらんのだ。いや、アザトース様が言うには、『本来あるべき記憶』を持っておらんのだ。」

 

ハスター「あー、そういえばそうだったな………。」

 

クトゥグア「そもそも、彼奴がちゃんと気持ちに向き合っていれば、こうはならなかったと言うのに…………。」

 

クトゥルフ「やめておけ、クトゥグア。例え話しても、改竄出来るのは、彼奴だけなのだから………。」

 

 

あれ?4匹とも、リリカさんのこと知ってるの?リリカさんは首を傾げているけど………。とにかく、全ての日記の紙を手に入れたし、読んでみようっと。

 

 

『★月●日

 

 

辛い、苦しい…………。僕はただ、『心』を知りたいだけなのに…………。分かっていたとは言え、いざ言われると……………。

 

 

考えてしまう。かつて、僕の姿を怖がることも無く、話し掛けてくれた女の子を…………。とても純粋無垢で、真っ直ぐで、暖かい目で見てくれた。名前を聞くの忘れたけど、あのような子、初めてだった。

それなのに、それなのに僕は………………。

 

 

居場所が欲しい…………、こんな僕を、受け入れてくれる子がいる場所がいい…………。』

 

 

『▲月★日

 

 

 

…………居場所が見つかった。けど、怖かった。あの時、助けなかったら、きっと後悔していたかもしれないけど、いざ、居場所が見つかっても、恐れられ、追い出されるんじゃ無いかと、思った。

 

 

助けた子の名前は、『勝又未来』。この子は、何処か僕と似ていた。仮面を被って、誰も見せないようにしていた。

…………助けたのは良かったが、これから如何しようかと思った。居場所が見つかったとは言え、僕の存在は『異端』過ぎる。本来の僕は、『クトゥルフ神話生物』に出て来る、『ニャルラトテップ』の1人だ。そのため、皆は僕達を畏怖か恐怖、崇拝のどちらかになる。

けど僕は、受け入れてくれる子がいい。

 

 

ならば、こうするしか無い。僕の過去そのものを全て改竄するしか無い。皆を欺いてでも、受け入れてくれる子と共に、生きていきたい…………。

今後は、『ニャルラトテップ』ではなく、この世界にいる『遠藤ケンジ』の弟、『遠藤宇宙』として、未来と共に生きる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………もし、あの純粋無垢で、真っ直ぐで、暖かい目をした女の子と出会ったら、謝りたい。君を、呪い殺してしまって、ごめんなさい、って言いたい。何度でもいい、許されなくてもいい。僕のせいで、彼女の人生を壊してしまった…………。幸せを奪ってしまった。

もし、これを見ているのであれば……………いや無理だ。でも、言わせてくれ。

 

憎んでもいい、怒ってもいい。君の人生を奪ったのは、僕なんだ。本当は、君のことが、好きなんだって、最初から伝えれば、よかったのに…………。

 

君の幸せを奪ってしまって、君の人生を壊してしまって、君を呪い殺してしまって…………、本当に、本当に………………ごめんなさい。』

 

 

最後の最後の文章は、まるで最近書かれたものじゃ無いかって疑うほどのものだった。って、今スルーしてたけど、これって『ガルッチの日記』!?最後の日記で『勝又未来』と『遠藤ケンジ』、そして『遠藤宇宙』の名前が出てるって事は、これガルッチの日記帳じゃないの!?

 

 

じゃあ、ここに書かれてる『純粋無垢で、真っ直ぐで、暖かい目をした女の子』って、もしかして……………。

 

 

リリカ「『『『『フランさん、まだ日記帳を読んでいるのですか?』』』』」

 

フラン「……………。」

 

クトゥルフ「どうやら、分かってしまったみたいだな………。」

 

 

……………知っていたけど、まさかリリカさんにも知り合ってたなんて。しかも、リリカさんのことが好きだったなんて。

 

 

でも、ガルッチはまだ何かを隠してる…………。

 

 

途轍もない何かが…………。そう思っていたとき。

 

 

シアエガ「…………主が来た。」

 

リリカ「『『『『え?』』』』」

 

クトゥルフ「本当か、シアエガ?」

 

シアエガ「違いない。」

 

クトゥグア「だが、彼が言うには、魂を取りに………。」

 

ハスター「それは違う。しかもあの様子は、リリカだったか?どうやらお前に用があるようだ。あの様子は…………、恐らく謝罪。」

 

リリカ「『『『『ま、待ってください!一体、誰が来たのですか!?』』』』」

 

シアエガ「誰って、決まってるでは無いか。」

 

 

この気配、もしかして、本当に!?でも、ガルッチは彼処にいたはずじゃ…………!!そう予想していたとき、入り口から、私の知っているガルッチが現れた…………。

 

 

クトゥグア「主!!」

 

ハスター「ようやく、漸く帰還し、思い出してくれたのですね!!」

 

クトゥルフ「貴方のご帰還、お待ちしておりました!!」

 

シアエガ「主よ!!『アザトース様の後継者』よ!!」

 

リリカ「『『『『………………ガルッチさん?』』』』」

 

 

けど、やっと会えたと言うにも関わらず、リリカさんを見た途端、泣きそうな顔をしていた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「シアエガ、クトゥルフ、クトゥグア、ハスター…………。お前達は下がれ、リリカとフランと、話をしないといけないから。」

 

旧支配者4匹「「「「ハッ!!」」」」

 

エデン「そして、済まない。お前達を苦しい目に遭わせてしまって…………。」

 

 

……………ガルッチ。

 

 

エデン「………………リリカ、今だけ変身を解いて欲しい。場所を変えて、ね?」

 

リリカ「『『『『はい………。』』』』」

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

-真・無限の刃製-

 

 

ここって、確かガルッチの固有結界?

 

 

エデン「…………リリカ。」

 

リリカ「……………貴方は一体、どれだけの人を心配させたのか分かってるのですか?ただでさえ、此方の精神が参ってしまうほどだったですし。」

 

エデン「………………リリカ……………!!」

 

リリカ「…………ガルッチさん?あの、何故そんな涙声で────────」

 

 

我慢が出来なかったのか、ガルッチはリリカさんを抱きしめると同時に、泣き始めていたそれだけ、リリカさんのことを……………。

 

 

エデン「ごめんなさい……………!君の幸せを…………、奪ってしまって……………!君を、呪い殺してしまって………………!!僕のせいで……………!!僕のせいで………………!!」

 

リリカ「え!?あの、ちょ、ちょっと待ってください!?な、何故泣くのですか!?」

 

エデン「僕のせいだったんだ…………。僕があの時素直に、君のことが好きだって…………、大好きなんだって……………、そう言ってやればよかったのに……………!!それなのに、それなのに僕はっ!!結婚すると聞いて、アズリエルに嫉妬して、奪われたくなくて…………!!君を、呪い殺してしまった…………!!

 

 

僕が………、僕がちゃんと遠くで…………、幸せを祝うべきだったのに…………!!」

 

リリカ「待ってくださいって!!状況が読めません!!そ、それに、呪い殺したって、どういうことですか!?ま、先ず落ち着いてください!!」

 

 

あー、この様子だと泣き止むの大変そう………。しばらく落ちつくまで、数時間も掛かった。ここまで泣き続けるなんて、相当辛かったんだね…………。

 

 

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episode171 真実と懺悔

-真・固有結界-

 

 

フランside

 

 

フラン「ガルッチ、一つ聞いてもいい?」

 

エデン「…………何?」

 

フラン「何があったの?私、貴方の存在が『最初』からいないことぐらいしか、分からないんだけど………。」

 

リリカ「…………どういうことですか?」

 

フラン「実は私、覚悟を決める前に、ガルッチの記録を見たの。ガルッチは、最初から存在しなかった事と、皆を騙して存在し続けていた事を、話してくれたの。」

 

エデン「…………見てくれたんだ。」

 

 

未だに信じ切れないけど、私は決めたからね。ガルッチが助けてって言うのなら、助けなくちゃいけないしね。

 

 

リリカ「ガルッチさん、一体全体どういうことですか?お願いです、1から説明してください。貴方の知っていること、全部。私に言ってください。」

 

エデン「…………無論、そのつもりだ。元より僕は、その為に来たんだし、何よりリリカ、君の本当の記憶を教えないといけないしね。

 

自分の本当の前世も含めて……………、全部。」

 

 

そうして、私達は座り、ガルッチは武器を置いて座り込んだ。空を見上げると、今まで見たことなかった『ほうき星』が見えた。

 

 

BGM いつか終わる夢

 

 

エデン「…………先ず、フラン。君にも伝えたかもしれないが、僕の前世は『遠藤宇宙』じゃない。最も、僕は人間じゃない。『クトゥルフ神話生物』の『外なる神』、『ニャルラトテップ』なんだ。」

 

リリカ「ニャルラトテップっていうと…………。」

 

エデン「真っ先に思い浮かべるのは、『ニャル子さん』だけど、その子との関係性は無い。正真正銘のニャルラトテップ。『アザトース様』の筆頭とする外なる神に使役されるメッセンジャーでありながら、旧支配者の最強のものと同等の力を有する土の精であり、人間はもとより他の旧支配者達をも冷笑し続けている奴と言うべきだろう。

 

 

最も、他のニャルラトテップもいたけど、その中で僕は『異端』だった。いや、『異端』過ぎた。何故なら、他の誰よりも『怒り』が強すぎたんだ。」

 

フラン「怒りが?」

 

エデン「うん。アザトース様から言われるまでは気づかなかったけど、僕の真の前世は、『ゴジラ』。怪獣王、破壊神、又は『天災』とも言われる存在だった。」

 

リリカ「……………え?ゴジラ?」

 

フラン「ちょちょちょ!?え!?ゴジラ!?」

 

 

ゴジラって、あのゴジラ!?それだとガルッチの前世は、ゴジラ怪獣じゃないの!?っていうか、ゴジラが転生って、前代未聞じゃないの!!!

 

 

エデン「怪獣だった頃の記憶は、あまりないけど、確かに僕は、多くの建物を壊し、大勢の人間を殺し、他の怪獣達を蹴散らしていたことは、覚えてる。

 

 

けど、気が付いたときには、僕は『ニャルラトテップ』になってたんだ。何時死んで、転生したのかすら、全く覚えてないんだ……………。

ただ、やることは変わりない。種族が変われど、やることは変わってなかった。母親が居なければ、父親なんて居ない。それはゴジラの時もそうだった。」

 

フラン「……………ガルッチ。」

 

エデン「……………他の皆は崇拝者のことを冷笑しながら手伝っていたが、僕だけ不快感を感じた。崇拝するだけでも、気味が悪いし、冷笑どころかイライラ感を増していた。

 

 

崇拝者の中には、洗脳された奴とかも居たのに気づいたからだ。そして気が付けば、其奴らの命を奪っていて、建物を破壊していた。他の奴らから、『異端なニャルラトテップ』と忌み嫌われていたんだ。

ただそれを言うだけで、同族の命を奪って、人間達だけで無く、同族も恐れられるようになった。」

 

 

ゴジラのような本能が、まだあったという訳ね。というか、ガルッチの怒りってどれだけあるのよ……………。

 

 

エデン「けど、転機が訪れた。休暇を与えられた僕は、何処かへ行こうと、『ヨグ=ソトース様』が使う門を使った。何も無く、ただ穏やかな場所を願った。そして着いたのが、魔物達が済む世界。いや、地下世界だった。

 

 

休暇が終わるまで、しばらくここにいようとしたが、魔物達は僕を見て、怯えて逃げていった。何時ものことだろう。そう思っていたが、1匹の魔物は違った…………。それが、リリカ。君と僕の出会いだったんだ。」

 

リリカ「え?」

 

エデン「君はあの時、言っただろ?『始めて会った気がしません』って。あの狂気しかない姿こそが、僕だった。多分君は覚えていないだろうけど、理由があるんだ。君の目がそうなったのか、アズリエルとの結婚を引き離してしまったのか。

 

 

全ての原因は、僕にあったんだ。順を追って説明する。」

 

 

少し喋りすぎたのか、ガルッチは何処から取り出したのか『ブラッドオレンジジュース』を飲み干し、そのまま何処かに仕舞った。

というか、いつの間にそれ買ったの?

 

 

エデン「本来、『クトゥルフ神話生物』の皆を見たものは、畏怖、崇拝、発狂等色々あるんだけど、君だけは全く違っていた。

 

 

純粋無垢で、真っ直ぐで、とても暖かい目で、僕を見ていた。最初は何かの冗談か、誰かが見せた幻覚かと思った。まさか、僕を見つめているわけが無い。そう考えていたけど、違った。それどころか、話し掛けてきた。此ばかりは、驚くほか無かった。君のような子は初めてだった。

 

 

気が付けば、僕は君と話をしていた。それと同時に、恐れた。こんな子が僕と話をしていたら、他の魔物達も、彼女を怖がるんじゃ無いかって。

でも気にしてなかった。それどころか、積極的に話し掛けてきた。帰る際にも、最後まで付き添ってくれた。……………今まで『怒り』しかなかった僕に、初めて『喜び』を知ったんだ。暫くして、あの世界は何だったのかを、ヨグ=ソトース様に聞いたら、『Undertale』の世界だと言うことを知った。

 

 

それ以降は、休暇を貰っては、君と話し合う事が『楽しみ』になってきた。こう言う一時が、ずっと続けばいい。

そう考えると同時に、恋心を抱いていた。」

 

リリカ「……………恋心、ですか?」

 

エデン「うん。あの頃は、心が無かったけど、感情とかはあったからね。けど、あの頃の僕には、この気持ちは何だったのか分からなかった。

けど、それと同時に不安を抱いた。この子と一緒に居ていいのか。本当にこれでいいのか…………。そう考えてしまい、君と距離を置いてしまった。

 

 

最初はこれでいいと思った。君が幸せなら、それでいいと思った。けれど、それを許さない自分が居た…………。

そんな葛藤している内に、ある話を聞いた。

 

 

『リリカが、アズゴアの息子『アズリエル・ドリーマー』と結婚する』と言うことをね。……………見たところ、もう結婚しちゃったようだね。今でも複雑な気持ちだけど、あの頃の僕は、ショックだった。

そして、アズリエルに嫉妬し、憎み、そして呪おうと決めてしまった。思えば、ちゃんと諦めなければ、あんな事にはならなかっただろうに、諦めきれない自分が、かつてないほどの怒りを、アズリエルに向けてしまったんだ…………。」

 

リリカ「…………ですが、何故私に呪い殺してしまったって、言ったのですか?」

 

エデン「最後まで聞いて。そして、あの悲劇が始まった。結婚が始める3週間前、僕はすぐさま何処かに隠れ、僕が持つ強力な呪いを、アズリエルに向けてから詠唱を始めた。出来るだけアズリエルに向けよう、他のことを考えるな。ただ、それだけだった……………。けど…………、けど僕はやらかしてしまった。一瞬僕は、リリカの事を考えてしまった。

 

 

そして…………、詠唱が終わってしまって……………、リリカに呪いを掛けてしまい、病弱な身体、盲目、数多の病に苦しませる羽目になった……………。」

 

リリカ「!」

 

 

ガルッチの目から、また涙が零れ始めてる…………。じゃあ、本当にガルッチは、リリカさんのこと…………。

 

 

エデン「今となって気づいた僕は、その場を去るかのように、リリカを介抱するアズリエルを見ながら逃げ帰ってしまった………………。そして、結婚前夜、君が亡くなったという話を聞いて、果てしないほどの後悔をした。

 

 

僕のせいで、リリカを死なせてしまった。アズリエルに嫉妬しなければ…………、恨みを抱いていなければ…………、ちゃんと祝ってあげられたら…………。その事ばかり考えてしまった…………。

 

 

それ以降は、『Undertale』の世界に行くことはなかった…………。けれど、リリカを殺したと言う事実から離れず、ずっと苦しみ続いていた…………。」

 

フラン「? ちょっと待って、ガルッチ。じゃあ何で、リリカさんはガルッチの事知らないままなの?」

 

エデン「……………原因は、僕のスキル。『ネガ・ストーリー』のせいなんだ。ビーストスキルにあるもので、このスキルは全てを改変させるほどの力を宿していたんだ。

 

 

つまり、リリカは最初から『病弱な魔物』と改変させれば、皆が皆そうだと疑うことが無いように言うほど、強すぎる…………いや『作者権限』とも言うべきスキルだった…………。未来と一緒に居るときも、そのスキルを使った…………。

『遠藤ケンジの弟『遠藤宇宙』は、目立たない子』だって………。

 

 

結局僕は、リリカを殺した事実から逃げてただけだった…………。それだけじゃない、皆を騙していたんだ……………。

謝れることじゃない。許されるものなんかじゃ無い。僕は…………、それだけの重罪を犯し続けていたんだ………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリカ、君には復讐する権限がある。どう罰しようが、僕は構わない。慈悲なんて要らない。優しさも要らない…………。ちゃんと、罰して欲しい…………。僕の罪に、相応しい罰を、その口で言って欲しいんだ…………。奪われることも、滅びることも、覚悟している。

 

 

けど、もう一度謝らせて欲しい…………。君の人生を壊して…………、君の幸せを奪って……………、君を呪い殺してしまって………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごめんなさい。」

 

 

……………声すら掛けられなかった。ここまで辛い思いをして居るって言うのに、私には何一つ声を掛けられなかった…………。ヘラもそうだった………。

 

 

私は、ガルッチの辛さを……………考えていなかった。英竜お姉ちゃんよりも、辛いものだって…………気づかなかった…………。

リリカさん、貴方は如何したいの…………?

 

 

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episode172 禁じられた武器

-始原の城-

 

 

風龍(作者)side

 

 

はぁ、結局見つからなかった…………。禁術の書でもあるかと思ったが、どこもガルッチと『傷跡』に関する話が見つからなかった…………。

そもそも、あの『傷跡』から狂気の気配を感じ取ったし、何なのだあれ?

 

 

メアリー「風龍さん、この本何?」

 

風龍「何でも、どの世界の中でも1番危険かつ強すぎる武器が載っている本なんだ。しかもご丁寧に、素材と作り方も載ってたんだ。特に此見て。」

 

 

メアリーに見せたのは、『闇に満ちし虚樹の魔剣』と『光に満ちし生命樹の聖剣』の二つだった。

 

 

『闇に満ちし虚樹の魔剣』は、『邪悪樹の剣(クリフォト・ソード)』の上位互換で、両方とも悪魔の翼で、色合いも深紅色と漆黒で決まってる。

刃部分は、作り方次第では片刃にも変えられるが、色は血の色になるらしい。そして纏うオーラは黒く、全てを闇に飲み込ませるほどの力を宿しているらしい。

それを扱えるのは、『歪な闇の血』を持つ者とその者に認めた者のみ。

 

 

素材はこれまた見たことないもので、『ワールドオリハルコン』、『邪悪樹の枝』、『アザトースの触手』、そして『歪な闇の血』の4つだった。やばいだろ………、しかも『歪な闇の血』を持って居そうなのって、ガルッチ以外居ないんだぜ?

 

 

対して『光に満ちし生命樹の聖剣』は、『生命樹の剣(セフィロトソード)』の上位互換で、両方とも天使の翼で、色合いも空色と純白で決まっている。

刃部分は、どうやら両刃で、色は空色らしい。そして、纏うオーラは白く、『闇に満ちし虚樹の魔剣』とは対照的に、覆い尽くす闇を打ち払うほどの力を宿しているらしい。ただ、その力は闇と同じように、全てを消し去る力もあるようだ。

それを扱えるのは、『純粋な光の髪の毛』を持つ者とその者に認めた者のみ。

 

 

素材は、『ワールドオリハルコン』、『生命樹の枝』、『全て遠き理想郷(アヴァロン)』、そして『純粋な光の髪の毛』の4つ。恐らく此は、リリカなのかな?

 

 

メアリー「…………やばいね、これ。しかも作る場所も決められてる。」

 

風龍「うん。これは僕でも聞いたことの無いものなんだけど、『幻の鍛冶場』っていう場所じゃないと、この本に載ってる武器を作れない仕様らしい。しかも此、手順もあるし、『光に満ちし生命樹の聖剣』を作るのなら、『光の書/日天の魔道書』。『闇に満ちし虚樹の魔剣』を作るのなら、『闇の書/夜天の魔道書』が必要になってくるようなんだ。

 

 

現状では、この2つが最強の禁じられた武器なんだけど……………。」

 

メアリー「けど?」

 

風龍「どうやら此、まだ続きがあるらしいんだけど、ページが破られてて分からないんだ。ただ、名前だけは残ってたんだ。その名前っていうのが…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『無に満ちし忘却の剣』って言う武器なんだけど…………。」

 

 

sidechange

 

 

-深遠なる闇の道-

 

 

エデンside

 

 

どうも、エデンです。まぁ未だにガルッチって呼ばれてるけど………。今、隠れる場所を探すために、色々な巨影から逃げています。

というか、攻撃が効かないって、面倒だな!?しかも逃げるしか無いって………!!

 

 

エデン「あーもー、逃げゲーって、『逃走中』以来だぞ!?」

 

リリカ「やったことあるんですか!?」

 

エデン「あるよ!逃走成功すれば、賞金が貰え、自首すれば逃げた分のお金を獲得。けどハンター達に捕まったら『GAME OVER』になるけど、ルールによっては復活も出来る。それが『逃走中』だ。

 

 

最も、やったのはいいけど、毎回毎回逃げ続けるって言うのが、癪に障るんだよね。」

 

クトゥルフ「お喋りとは随分余裕ですね!?今巨影から逃げてるんですよ!?」

 

クトゥグア「何で我々が逃げなければならないんですか!?」

 

リリカ「それがこのゲームのルールですから!!」

 

ハスター「此、『クリア条件』ありますか!?」

 

リリカ「恐らく、私を殺そうとしているガルッチさんを見つければ、クリアになるのかと!」

 

シアエガ「主、自慢のスキルで何とかしてください!!」

 

エデン「無茶ぶり言うな!!それに、この先真っ直ぐ行けば、恐らく…………!!」

 

リリカ「分かるのですか!?」

 

エデン「分かるも何も、あの野郎は僕だ!!多分彼奴は、『ゴジラの魂』を手にして、リリカに復讐するつもりだ!!

 

 

というか、あれが僕だとか吐き気がする!!今ならギルガメッシュの気持ちが分かるかも!!」

 

フラン「それはいいけどガルッチ、一体何処まで続いているの!?」

 

エデン「そう言われても、1光年マラソンだと思えばいいと思うよ此!!」

 

全員『鬼畜過ぎるって!!!』

 

 

それだけ厳重だったんだよ!!というか最初からそう言うガシャットを使わなければの話だろうが!!!

罰としてはいいかもだけど、今は嫌すぎるだろ!!

 

 

エデン「仕方ない、皆!!ちゃんと固まってよ!!最速の力を使う!『融合』!!」

 

 

『DCコミックス』に出てくるヒーロー、『フラッシュ』のカプセルを起動し、ナックルに装着する。

まぁ、次に使うカプセルは、もう決まってるけど。

 

 

エデン「『アイゴー』!」

 

 

今度は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のカプセルを起動し、ナックルに装着する。後は此をスキャン!!

 

 

エデン「『ヒア、ウィー、ゴー』!!」

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

リリカ「ちょ!?フラッシュさんにソニックさんの融合って、まさか!?」

 

エデン「しっかり捕まってろよ!!『疾れ、最速』!!」

 

 

フラッシュ!ソニック・ザ・ヘッジホッグ!ボーイズライズ!光速のスピードスター!!

 

 

此に耐えきれるのは、精々1分。それまでに、何とか到着しないと!!

 

 

エデン「『『光速で飛ばすぞ!!』』」

 

フラン「ちょ─────」

 

旧支配者4匹「「「「ある─────────」」」」

 

リリカ「待っ──────────」

 

 

『ビュン!!』

 

 

まぁ、使った結果だが、其奴が居る場所に到着して巨影が居なくなったのはいいが、やっぱり速さが原因で皆仲良く壁に『ゲキトツロボッツ』してしまいました…………。

その後皆に、『今後そのフュージョンライズ使うな』と言われました…………。もう使わん、絶対に。使うことがあったら、それこそパラシュートが欲しいよ。

 

 

-最後の泉-

 

 

エデン「もうガシャットは起動しないのか?」

 

リリカ「ええ。それだけ近いので、恐らくは………。」

 

旧支配者4匹『酷い目に遭った…………。』

 

エデン「ごめん、ホントにごめん。」

 

フラン「此は弁解しようが無いよ………。」

 

エデン「弁解は必要ないから、うん。」

 

ヘラ「でも、この先が…………。」

 

 

…………彼奴は今何をしてるかは分からないけど、もう既に『ゴジラの魂』を手に入れてるはず…………。

そして、僕達を待ってるはずだ……………。

 

 

リリカ「…………ガルッチさん。」

 

エデン「?」

 

リリカ「止められますか?自分を。」

 

エデン「…………現状は、無理だろう。止めるとしても、最早殺すほか無いし、何より自我を持ってしまった。

 

 

『オルタ』としての側面が。しかもだ、『Undertale』の世界では、それぞれ『ソウル』を持ってるだろ?」

 

リリカ「ええ。」

 

エデン「彼奴のソウルは『絶望』。恐らくリリカ、君の力でも弾かれるかもしれない。とことん闇に浸かりすぎて、『絶望』を破壊しない限り、どうにもならないかも…………。」

 

リリカ「……………そういえば、貴方からソウルを感じないのですが、もしかして。」

 

エデン「元々、ノーバディに近い存在だしね。心も無かったし、仕方ないよ。現状は、追い出すのが良いかも知れない。」

 

リリカ「そうですか…………。」

 

エデン「……………リリカ、助けてくれてなんだけど、あの野郎は僕に任せてくれないか?」

 

リリカ「え?何故─────」

 

エデン「忘れてるだろうけど、僕のスキルには『ネガ・ストーリー』がある。僕が持ってるなら、彼奴も持っていてもおかしくない。要するに、君が持ってる転生特典を剥ぎ取られる可能性がある。

 

 

下手をすれば……………、君は……………。」

 

リリカ「?」

 

エデン「ホントに僕は、厄介事しか起きないよな………。けど、罪滅ぼしだけでも、アズリエルの代わりに、僕が守る。」

 

リリカ「………。」

 

エデン「…………今更過ぎるかもしれないけど、僕は君が好きだった。例え君が結婚しても、僕は諦めきれない程だ。だって、『ニャルラトテップ』だった僕を、初めて話し掛けてくれた人で、初めて恋心を抱かせた人だから………。

 

 

自分がやらかした罪は、必ず償う。この身を闇に染めてでも、君という光を守る。」

 

リリカ「…………それだと、貴方が救われないじゃないですか。」

 

エデン「…………救われなくて、当然だ。僕は大勢の者を騙し、殺してきたんだ。いずれ僕は、ある戦いを最期に、死ぬ身だ。

消される覚悟は、既に出来てる。けど、ちょっとだけ心残りがあるけどね。」

 

リリカ「…………大方予想できますが、無理ですからね?女誑しの貴方と。」

 

エデン「……………まぁね。でもまぁ、謝ることが出来た。今はそれだけでいい。」

 

ハスター「!? 付き合うのですか!?」

 

リリガル「「誰も言ってない!!」」

 

ハスター「し、失礼しました………。(NTRを期待してたけど………。)」

 

エデン「おいハスター、聞こえてるぞ。人妻に手を出すほど、落ちぶれてねえからな?」

 

リリカ「…………流石に其れに手を出していたら、『ガールズリング』ごと叩きつけていますしね。」

 

 

おいおい、鈍器で使うな鈍器で。

 

 

エデン「…………ごめん、あのハスター。ああみえて人妻萌えなんだ。他の奴らも性癖はあるんだが、こういうのは思い出したくなかった…………。」

 

リリカ「円卓の騎士か何かですか?」

 

エデン「僕が聞きたい。思えば、『ニャルラトテップ』時代の僕の友人って、ろくな奴がいなかったなぁ……………。NTRしたことある奴とか(ハスター「Σ( ̄□ ̄)!?」)、熟女萌えの奴とか(シアエガ「Σ(・□・;)」)、触手で色んな女を孕ませたいと言った奴とか(クトゥルフ「ちょ、主!?」)、極めつきは、催眠させて肉体改造させたいと考えた奴とか(クトゥグア「( ; ロ)゚ ゚」)。

 

 

こんな性癖だけは、思い出したくなかった…………。」

 

リリカ「ご、ご愁傷様です。(・_・;)」

 

旧支配者4匹「「「「ま、待ってください主!!我々は─────」」」」

 

エデン「あ"?否定させねえぞ?」

 

旧支配者4匹「「「「(´・ω・`)」」」」

 

 

……………威厳ねえなぁ、こりゃ。

 

 

エデン「……………やれやれ。」

 

リリカ「……………そろそろ行きましょう。貴方に関しては、この後じっくり話しますので。」

 

エデン「そうしてくれ。説教でも何でも聞く。けど今は、あの野郎をどうにかするのが先だな。フラン、ヘラ。行くよ。クトゥルフ達も!!」

 

フラン「了解!」

 

 

そうして、最後の安全地帯を抜けると、どこに繋がっているのかと思えるほどの大きく深い穴が目の前にあった。

僕達はその中に飛び込み、最下層の所まで行った。そこには、もう一人の僕が、『ゴジラの魂』を持っているのがいた。

 

 

「……………来たか。忌々しいリリカと、本物のエデン。」

 

 

next episode



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episode173 異端なる降臨者(フォーリナー)

-闇の深淵-

 

 

エデンside

 

 

……………やっぱり、手にしていたのか。其れに、彼奴はリリカに対して敵対心剥き出しになってる。

 

 

エデンオルタ「遅かったな。もう既に、其奴の魂を手にすることが出来た。後は此を取り込めば、漸く力を得られる。リリカ、貴様を殺すための力をな。」

 

フラン「…………ガルッチ。」

 

エデン「……………。」

 

エデンオルタ「お前もお前で愚かだな。此奴が何をしたのか、忘れたわけ無いよな?此奴は、俺達を捨てたんだぞ!」

 

リリカ「ッ!」

 

エデン「違う。リリカは僕を─────」

 

エデンオルタ「捨ててない?ハハハ!!なんて間抜けな回答だ。忘れたのか?其奴は俺達捨てた!!アズリエルとかいうただのへなちょこの魔物に惚れて、俺達を見捨てたんだぞ!!

 

 

俺達の恋心を、踏みにじった女だぞ!!」

 

 

…………駄目だ、此奴何を言ってるかやら。というか、どんだけリリカのこと嫌ってんだ。

 

 

リリカ「私は─────」

 

エデン「喋るな。此奴は、もう何を言っても聞く耳すら無いんだ。特に、君の声なんて、聞きたくないようだし。」

 

エデンオルタ「当たり前だ!!俺はこの力を手に入れ、リリカ・アイモーネを殺す!!俺達を見捨てたアマを、この手で穢してやる!!全てを変えてやる、全て改造してやる、自由も何もかも全部、俺の手で管理してやる!!」

 

 

はぁ、此はハッキリ言って……………。

 

 

エデン「……………餓鬼だな。」

 

エデンオルタ「あ?」

 

エデン「正直言って、餓鬼臭い。いや、やっぱり僕って感じかな?憎いから殺す。復讐する。そりゃ当然だ。けどな、憎むべき相手は他に居るだろ。」

 

ヘラ「ガルッチ?」

 

エデンオルタ「は?何を言ってるんだ?憎むべき奴は、リリカ以外いないだろ。其奴以外誰がいるってんだ!!」

 

エデン「…………気付かないのか?『アザトース・ゴジラ・オルタ』。それとも、真実から目を背けているのか?見捨てたのはどっちなのか、本当は知ってるだろ?」

 

エデンオルタ「…………何を言ってるんだ。リリカが俺達を見捨てた。それだけだろ?」

 

エデン「しらを切るか。ならば────」

 

 

怯えてる。当然だ。だって、彼奴は僕であり、僕は彼奴でもある。リリカが僕を見捨てるわけ無い。それを言うのなら…………。

 

 

エデン「教えてやるよ。憎むべきは、僕だ。」

 

エデンオルタ「ッ!!」

 

エデン「僕が、リリカを見捨てた。いや正しくは、僕がリリカを呪い殺したんだ。」

 

エデンオルタ「……………やめろ─────」

 

エデン「僕がリリカを殺した。アズリエルに嫉妬し、恨み、その結果リリカを殺めてしまった。」

 

エデンオルタ「喋るな──────」

 

エデン「リリカは僕を見捨ててない。見捨てたのは、僕の方。」

 

エデンオルタ「だま─────」

 

エデン「もうこんな無意味なこと、やめないか?リリカを殺したのも、見捨てたのも、全部僕なんだ。リリカは、悪くない。悪いのは、全部僕。それでいいじゃないか。」

 

リリカ「…………ガルッチさん。」

 

 

…………そうだ。僕がちゃんと諦めていれば、あの悲劇は起こらなかったんだ。この思いさえなければ、きっとリリカは死なずに済んだ。

なのに、僕は諦めきれず、アズリエルに嫉妬し、恨んでしまって、あの悲劇が起きてしまった…………。

 

 

エデン「それを捨ててくれ。リリカを憎む必要は、もう無いだろ。」

 

エデンオルタ「……………れ。」

 

エデン「?」

 

エデンオルタ「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!

 

 

うぉ!?急に如何した!?

 

 

エデンオルタ「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

エデン「………おい?」

 

エデンオルタ「俺達が、リリカを捨てたぁ?俺達が、リリカを殺したぁ!?デタラメ言ってんじゃねえよ!!たかが綺麗事しか言えねえ女を殺すことが、無意味だとか、よくもまあ言えたな!!」

 

エデン「ッ!」

 

エデンオルタ「殺して辛かっただと?嘘つけ!!本当は喜んで───────」

 

 

『ズダンッ!!』

 

 

エデンオルタ「ッ!?『ゴジラの魂』が!!」

 

フラン「キャッチ!ガルッチ、『ゴジラの魂』……………?」

 

 

……………喜んでいただと?僕が?リリカを呪い殺して?

 

 

リリカ「ガルッチさん?」

 

エデン「…………消えろ。」

 

エデンオルタ「何?」

 

エデン「俺がリリカを喜んで殺すとでも思うか?馬鹿だろ?リリカを殺して、喜びなんて、一切無い。果てしないほどの後悔と、自分に対する憎しみしかない僕に、喜びだと?巫山戯た妄言なんざ、聞きたくねえんだよ。

 

 

リリカに手を出してみろ。その腐った脳内諸共挽肉にしてやる!!それでもいいって言うなら、来いよ。『臆病者』!!」

 

エデンオルタ「ッ!! ……………クソ、そうまでしてリリカを守るって言うなら、ここに用はねえ。更なる力を得るために、今回はここから出て行ってやる。

 

 

だが覚えておけ!次に会ったときは、リリカ・アイモーネと諸共、貴様も殺す!!」

 

エデン「上等だ。リリカに指一本触れさせない。もうお前は、僕なんかじゃ無い!!失せろ雑種!!」

 

 

僕が放った罵声を最後に、彼奴は闇を纏うと同時に姿を消した。気配も無ければ、外の気配も無い。

どうやら、完全に出て行ったようだ。

 

 

エデン「……………リリカに、手を出させない。絶対に。」

 

フラン「が、ガルッチ?」

 

エデン「…………『ケテル』、闇の腫瘍は?」

 

ケテル『…………この辺り全部がそうだが、大丈夫か?』

 

エデン「…………ちょっと辛い。ここにいるだけでも、吐き気がするぐらい。でも、ここを浄化させれば……………!!『治療』!『浄化』!!」

 

 

生命樹の剣(セフィロトソード)』を中央に刺すと、闇とも言える闇がはがれ落ちていく。

そして、収まったときには、既に全ての邪悪な闇は消えて無くなり、代わりに静かで、安らぎを与えてくれる闇に戻った。正しくは、夜かな?

 

 

-エデンの心像世界-

 

 

リリカ「あの、まだ暗いのですが………。」

 

エデン「いや、これが丁度いいんだ。この夜こそが、正常な闇ってことさ。」

 

フラン「じゃあ、あれも?」

 

エデン「? って、え!?」

 

 

おいおい、夜空を見上げたら、7つの星座が見えるんだけど!?しかもあれ、左から順に、僕、フラン、こいし、イリヤ、未来、英竜お姉ちゃん、リリカの星座があるんだけど!?

 

 

どういうことだ!?こんなの、初めから無いはず!

 

 

エデン「しかも、その上にはほうき星が…………?」

 

 

そういえば、ほうき星なんて見たことなかったな。もしかして、真実を知ったから?それとも…………。

 

 

ヘラ「ねぇ、それよりこの魂如何するの?元々、貴方のでしょ?」

 

エデン「あ、そうだな。」

 

ゴジラ『……………迎え、遅い。』

 

全員『喋った!?』

 

エデン「………待たせたな。ゴジラ。」

 

ゴジラ『…………寂しかった。』

 

エデン「…………悪かった。ただいま、ゴジラ。」

 

ゴジラ『お帰り、我よ。我らは。』

 

エデン「共に一つに……………。」

 

 

ゴジラの魂に触れると同時に、魂は僕の中へと入っていった。のはいいが、ズッシリとした重さを感じた。

 

 

クトゥルフ「……………我が主の、完全復活だ。」

 

クトゥグア「主。いえ、エデン様。あなた様のご復活を、お待ちしておりました。」

 

ハスター「今後は、何かあれば全身全霊、貴方に応えます。」

 

シアエガ「『アザトース様の後継者』、何なりと、我々にご命令を、与え下さいませ。」

 

エデン「…………堅苦しい、4匹とも。けどまあ、『完全復活』ってのも、事実だな。ゴジラの力、全クトゥルフ神話生物達の力と能力、魔術、『ネガ・ストーリー』のスキルなど戻ってる。

 

 

…………ありがとう。3人とも。」

 

リリカ「あの、それはいいですけど、貴方の肉体は、如何します?」

 

エデン「……………やべ、考えてなかった。」

 

フラン「えぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」

 

エデン「だって、終わったら皆にも謝罪しないといけないし、そもそも──────」

 

リリカ「ガルッチさん!?」

 

エデン「……………やばい。戻ったのはいいが、肉体と精神、あと魂が噛み合ってない…………。酷い疲労が出てる。」

 

リリカ「完全復活とは、何だったのでしょうか…………。」

 

 

『ピピッ!』

 

 

エデン「? 何だ?」

 

 

『新たなクラスが解放されました。

 

 

クラス:グランドアーチャー・グランドセイヴァー・グランドアヴェンジャー・グランドビースト・アサシン・バーサーカー・フォーリナー』

 

 

エデン「フォーリナー?」

 

 

───降臨者と言うことだよ。『アザトースの後継者』であり、『5代目創造王神』。

 

 

え?今一瞬、声が聞こえたような…………?

 

 

ヘラ「3人とも、如何したの?」

 

エデン「もしかして、聞こえた?2人とも。」

 

フラン「うん。」

 

リリカ「ですが、一体何処から?」

 

 

辺り一面を探し回り、大桜の方を向くと、『真・三國無双7』に出て来る蜀の君主『劉備』と、『戦国BASARA3』の『徳川家康』、そして見たことない少年が立っていた。

 

 

ヘラ「え?誰かいるの!?私だけ?私だけ見えないの?」

 

クトゥルフ「安心しろ、我々もだ。見えるのは、3人だけのようだな。」

 

 

マジか、僕達3人って………。でも何で彼等が?

 

 

劉備「自己紹介が遅れたな。私は劉玄徳。蜀の皇帝であり、『初代創造王神』とも呼ばれた者だ。」

 

家康「儂は徳川家康。『3代目創造王神』だ。」

 

「そして僕は、雲雀士郎。久し振りと言うべきかな、ガルッチ。」

 

エデン「!?」

 

リリカ「え!?」

 

フラン「へ?」

 

 

せ、せせせせせせ…………!?

 

 

エデン「先代創造王神様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

 

next episode




追加クラスと二つ名


エデン


クラス:グランドアーチャー・グランドセイヴァー・グランドアヴェンジャー・グランドビースト・アサシン・バーサーカー・『フォーリナー』


二つ名:幻影の不死鳥、絶望を司る大魔神、この世の全ての刃、超全大王神、虚の龍神、仮面ライダーファンタズム、5代目創造王神、『アザトースの後継者』←new


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episode174 先代創造王神

-???-

 

 

ロードside

 

 

初めまして、と言うべきかな?僕は『ラーク・ブライアン・ロード』、ガルッチの祖父とも言うべき存在だ。

祖父にしては若いと言われるが、これでも1兆以上は歳取ってる方だけど。まぁ、そこはいいかな?

 

 

今はザギとか言う少女を助けるために、此方も戦闘に加わっていた。しかし、哀れだな。ここまで心その物を失わせて襲うとは………。

やはりあの来訪者というものは、許せない存在だな。

 

 

ダークアリス「だめーじ なし?」

 

ロード「その力で僕を倒そうだなんて、舐められたものだね。」

 

ザギ「馬鹿な!?あの一撃は、私ですらも聞いたというのに!!」

 

ロード「まぁね。自慢じゃ無いけど、魔法ももっと凄いよ。」

 

はやて「へ?」

 

ダークアリス「こうげき!」

 

 

手始めに………。

 

 

ロード「砕け。」

 

ダークアリス「ッ!!!」

 

ザギ「な、何だ今の!?ビッグバンかなにかか!?」

 

ロード「ビッグバン?いや、これが『イオ』だ。」

 

はやて「なんやて!?どっからどう見ても、ビッグバン以外ありえへんがな!!

 

ザギ「あれで『イオ』って、貴方の魔力はどうなってるんですか!?」

 

ロード「伊達に歳を取ってるわけではないさ。しかし、久々だからか、威力が弱まってるな。」

 

ザギ「あれで!?」

 

はやて「なんやねん、この人…………。」

 

 

とは言え、弱まっているのは事実だな。腕が鈍っているようだし、一つ一つの動きに無駄がある。

2Bに鍛えて貰うべきだったかな…………。いやいや、それでは隠居の時間が長くなってしまう。

 

 

ダークアリス「…………。」

 

ロード「………流石に限界なんじゃ無いか?」

 

ダークアリス「…………。」

 

ロード「聞く耳なし。仕方ない、だったら。」

 

 

『ズバコンッ!』

 

 

ダークアリス「ッ!?」

 

 

腹パンで再起不能、か。この子は心がない以上、誰かの傍にいてあげないとダメだね。さて…………。

 

 

ロード「どうせ、何処かで隠れているんだろ?来訪者とやら。」

 

ザギ「は?まさか、生きているとでも!?」

 

男性『チッ、想定外の奴が味方にいたのか………。』

 

女性『たかが其奴を倒したところで、いい気に────』

 

ロード「無駄だね。そもそも、君達の目的は、別にあるんでしょ?例えば、僕の孫を手駒にするために、偽物を心の中に忍ばせたとか。」

 

ザギ「なっ!?」

 

ロード「お前達は何も知らない。あのスペースビーストは、誰が生み出したのか、そして誰に敵を回していたのか。」

 

男性『……………どういうことだ?』

 

ロード「あれらは、元々は『クトゥルフ神話生物』の死体から出来た存在だ。つまり、君達が今まで敵に回していたのも、ザギ………だっけ?君が扱ってるスペースビーストも全て、『クトゥルフ神話生物』の亡骸から生まれた存在だ。

 

 

最も、本当ならザギ。君は狂気に蝕まれていた所だったんだぞ?そして来訪者よ、いや、過激な考えを持つ来訪者よ。これ以上無駄なことはやめておけ。僕の孫は完全復活、覚醒まで至った。

これ以上僕の孫に手を出すというのならば、『切り札』を使わざる終えない。かつて無の神が使おうとしていた、あの力をね。」

 

女性『無の神?……………まさかっ!?』

 

男性『面倒な相手が敵になってたのか!!仕方ない、撤退するぞ!』

 

 

…………過激派の来訪者は消えたのか。まぁ、また手を出そうとするなら、此方も本気でやらざるを得ないけどね。

 

 

ザギ「あ、あの。聞きそびれてしまいましたが、貴方は………。」

 

ロード「そういえば、名乗るのはこれが初かな?僕はガルッチの祖父、『ラーク・ブライアン・ロード』だ。以後宜しく。」

 

はやて「ガルッチさんの、お爺ちゃん!?」

 

ザギ「その見た目で、祖父!?」

 

ロード「まぁ、その話は追々話すとしよう。とりあえず──────」

 

 

sidechange

 

 

-エデンの固有結界-

 

 

エデンside

 

 

マジかよ…………。蜀の劉備さん、東軍の総大将の家康さん、しかもあの時助けた士郎が、先代創造王神だなんてぇぇぇぇ!!

 

 

家康「あー、ガルッチ?何もそこまでかしこまる必要は無いんじゃ………。」

 

エデン「いやいや、まさかの顔見知りが、先代の創造王神だとか………!今知って、滅茶苦茶後悔しか無いんだけど!?」

 

劉備「いや、そうは言われても…………。」

 

雲雀「そ、それに、お前のおかげで、こうして創造王神になれたんだし。」

 

リリカ「え?雲雀士郎って、聞いたことが無いんですが………。」

 

エミヤ『要するに、本来ならば衛宮士郎になるべきだった士郎って訳か。まさか創造王神になるとは…………。』

 

エデン「おいエミヤ!?」

 

雲雀「おいひねくれ者のアーチャー、次見下したら、英霊の座諸共消すからな?」

 

エミヤ『ふん、貴様なんかに出来るとでも────』

 

雲雀「えーっと、座の抹消させる奴は…………。」

 

エデン「おいエミヤ!?雲雀はガチでやる気だぞ!?」

 

エミヤ『そう簡単に出来るとでも──────』

 

雲雀「これだったっけ、座を抹消させる剣って。」

 

エミヤ『オレが悪かった。』

 

 

180度反転して土下座しやがった…………。ってか、マジだったのか。

 

 

雲雀「今回は許すが、今度怒らせたら容赦しないからな?」

 

家康「ま、まぁまぁ、落ち着いて?それにガルッチも、畏まるな。儂らの仲だろ?」

 

エデン「そ、そうだけど………。まさか創造王神だったなんて、思わないし………。」

 

フラン「まぁなんだかんだ言って、敬意を持つ者に対しては、こうなっちゃうしね…………。」

 

劉備「私としては嬉しいが、やはりなぁ………。」

 

雲雀「後々から、劉備さんや家康さんから聞いたんだが、ガルッチと出会った話を教えてくれてね。

意外と、お前との縁があった奴だったとは思わなかったけど………。」

 

エデン「え!?じゃあ、まさか2代目と出会って────」

 

先代創造王神3人「「「たぶんないと思う。」」」

 

 

それは良かった。会っていたら、気分が悪くなりそう。ってか、家康さんと雲雀、一応言うけどあんたらの先代だろ。

2代目同情しないけど。

 

 

エデン「ですが、何故今となって我々の前に?もしや、実は僕、まだ創造王神ではなかったと!?」

 

劉備「落ち着け。早とちりはよくない。」

 

家康「実は、これを渡そうかと思ってな。」

 

 

家康さんが手にしていたのは、3つのカプセルだった。左から順に、『劉備玄徳』、『徳川家康』、『雲雀士郎』。

どれもこれも、他のカプセルとは次元が違う強さを感じていた。その3つのカプセルを手にすると、僕が描かれてるカプセルが分裂した。

片方は、今の僕。もう片方は、過去の僕のカプセルになっていた。

 

 

雲雀「どうやら、それらを手にしたことで、ガルッチのカプセルと、エデンのカプセルが分裂したようだ。」

 

エデン「…………あの、いいのですか?このカプセルを貰ってしまって…………。」

 

劉備「構わない。そのカプセルをあげたと言うことは、我々に認められたと言う証なのだ。それと、これを受け取って欲しい。」

 

エデン「…………え?これって、『クレナイ ガイ』のカプセルと、『朝倉リク』のカプセル!?」

 

雲雀「ああ。ただ、此奴は完全に召喚用カプセルなんだ。持っていて損はないと思うぞ。」

 

 

召喚用カプセルか。カプセル結構増えたな…………。

 

 

劉備「さて、私達が出来るのは、ここまでかな。そろそろ時間が時間だし、私達は急いで戻らなければ。」

 

エデン「戻るって、何処に?」

 

家康「済まないが、それ以上は言えない。お前自身の役目を果たすまでは、な。」

 

 

そうして、3人は消えようとしていたとき、雲雀が近づいてきた。

 

 

雲雀「ガルッチ、虐待されてた俺を助けてくれて、ありがとう。俺、お前と出会えて、本当に良かったよ。」

 

エデン「士郎。」

 

雲雀「そんな顔をするな。お前が皆を騙していたとは言え、それでも色んな奴らを救ったことには変わりない。あのルーサーでも、お前に改心して以降、スーパーマンに対する憎しみを抱くことは無くなったんだ。

 

 

どうか、騙したからって、自分を嫌わないでくれ。お前は確かに、その闇で救われた人達がいたということを、忘れないでくれ。」

 

エデン「…………………そうか。」

 

雲雀「また会おう、『エデン』。」

 

 

そして、3人とも僕の目の前で消えていった。まさか、先代って僕の知っている人物だとは思わなかっ──────

 

 

エデン「ッ!」

 

リリカ「ガルッチさん!?」

 

エデン「や、やばい…………。これ以上は、持たないや…………。」

 

フラン「いや待って待って!?!?肉体はどうするの!?」

 

エデン「なら、ガイアの肉体でいいだろう………。正直、しんどい………。立っていられるのも、やっとだこれ…………。」

 

リリカ「…………仕方ありません。フランさん、ガルッチさんを抱えて、ここから出ましょう。貴方の話は、回復してからです。」

 

エデン「…………そうして貰うよ。『門の創造』!」

 

 

僕の体力的に、後1回分だけど、どうにか開けたな。

 

 

フラン「これは?」

 

エデン「ヨグ=ソトース様の門だ。今回は脱出用として、開いておいた。これ以上は、もう無理…………。」

 

リリカ「あの、入って大丈夫ですか?」

 

エデン「君なら大丈夫だろう。それに、僕と一緒に入ってる以上、『奴ら』は何もしない。」

 

クトゥルフ「ゆっくり、お休みください。必要なときは、我々も手伝います。」

 

エデン「いいけど、他の奴らには姿を見せるなよ?大騒ぎにもなり得るんだからさ。特にクトゥグア!!気に入った奴がいたからって、攫って肉体改造は許さないからな!!」

 

クトゥグア「い、イェッサー。」

 

エデン「他の奴らも、いいな!?」

 

ハスター「りょ、了解。」

 

シアエガ「分かりました…………。」

 

クトゥルフ「イェス、マム。」

 

エデン「おいクトゥルフ、後で覚えておけよ?」

 

 

はぁ、やるべき事が多すぎて頭が痛い…………。そう思いつつ、僕の精神世界から出て行き、その後何故かリリカの家に泊まる事になりました。(こいしとイリヤも含めて。)

 

 

おいリリカ、それでいいのか。なんか心配なんだけど。

 

 

next episode



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episode175 1通の手紙

-リリカの家-

 

 

数日後、エデンの肉体、精神、魂が漸く安定し、魔力や体力が回復した。能力も確認したところ、『愛人を作る原因』のスキル以外は取り戻しており、あの『ネガ・ストーリー』のスキルもちゃんとあった。

 

 

両眼が見えることを、今更違和感を感じ、手鏡を投影し、自分の顔を見ると、澄んだ蒼い瞳をした眼があった。義眼でもなければ、スタンドの眼でもない。正真正銘の、自分の眼だった。

 

 

エデン「…………いつから、こんなのが?」

 

シング『どうやら、貴方自身の眼のようね。』

 

エデン「え?シング?どこから声を?」

 

シング『あ、まだ霊体化したままでしたね。』

 

 

窓側から声が聞こえたため、そっちに向くと、『ナーサリー・ライム』の姿をした『エモーショナル・シング』の姿があった。

 

 

エデン「シング、確か君は………あっちの肉体に宿してたはずじゃ…………。」

 

シング「確かにね。けど、何も肉体とは言ってないよ。『君』と言う存在が居て、初めて宿しているだけ。

例え、本来この世界に居るはずが無い『君』でもね。」

 

エデン「……………。」

 

シング「そんな顔をしないで、エデン。確かに騙していたことはショックだったし、何より貴方の正体が『ゴジラ』だなんて、思ってもみなかったよ?

5代目創造王神は、『怪獣』だったなんて、神々でも前代未聞だし。」

 

エデン「…………まぁ、そうだね。」

 

シング「けどね、私は気にしないよ。例え怪獣だろうと、外なる存在だとしても、私は私の役目を果たすだけ。」

 

エデン「そうか…………。そろそろ消した方がいい、誰かが来るかも。」

 

シング「分かった。」

 

 

シングの姿が消えると同時に、ノックが聞こえ、扉が開いた。そこには、『依代神香』の姿をした、アズリエル・ドリーマーが、ずんだ餅を持ってきた。

 

まだエデンが不安定状態だったとき、この人がアズリエルだったことであり、フラウィーだって事をリリカから告げられたとき、エデンだけでなく、フラン達も唖然としていた。

その後は、エデンはすぐさま謝罪し、あげくの果てには自害しようとしていたが、皆の手でどうにか思いとどまったらしい。

 

とはいえ、未だに責任感があるが………。

 

 

アズリエル「もう大丈夫ですか?」

 

エデン「まぁ、そんな感じかな。リリカは?」

 

アズリエル「リリカだったら、なんか零さんと赤屍さんと話をしてたらしいよ。その後帰っちゃったけど、今はマッサージしていると思うよ。」

 

エデン「そうか……………。」

 

 

エデンはずんだ餅を手にし、窓側を見ながら食べていた。

 

 

アズリエル「どうでしょうか?ずん子さんが作ったずんだ餅は。」

 

エデン「旨いよ。久々に食べたかも。」

 

アズリエル「それは良かったです。」

 

エデン「……………ところで、さ。アズリエル。」

 

アズリエル「?」

 

エデン「憎んでない?僕のこと。リリカを………、奪った僕を…………。」

 

アズリエル「…………………。」

 

 

皿を置いて、エデンの隣に座り込み、こう言った。

 

 

アズリエル「恨んでいないと言えば、嘘にはなりますが、そんなことしたって、リリカが悲しむだけだと思いますので、しません。」

 

エデン「いいのか?僕は君にとって、大切なリリカを殺した仇のような存在だぞ?僕だったら、きっとお構いなしに、仇相手を探し出して殺すはずだ。」

 

アズリエル「それは君だけでしょ。それに、昔は昔。今は今。やっとリリカに会えて、漸く結婚出来たんだ。それだけで、十分だからね。」

 

エデン「…………そうかい。」

 

 

けどエデンは少し、暗い顔になった。

 

 

エデン「…………正直、祝えるかって言うと、出来ない。君に対して、今でも憎んでも居るし、妬んでもいる…………。如何しようもないほどに、ね。」

 

アズリエル「…………そうなんだ。案外、諦めが悪いんだね。」

 

エデン「うん。諦めるなんて、絶対にない。でも、寝取る気はない。そこまで落ちぶれてる訳じゃ無いんだしさ。そこは、安心してくれ。君に対して嫌がらせも、絶対にしない。

そう言うのは、約束する。」

 

アズリエル「なんだか、矛盾しているような気がするんだけど………。それで本当にいいの?」

 

エデン「…………僕らしくないけど、今はこれでいい。僕はリリカの幸せを奪った張本人だ。ならば、僕なりのやり方で、リリカの新しい幸せを守るしか無い。」

 

アズリエル「…………その恋心って、ある意味────」

 

エデン「呪いかって?…………強ち、間違いじゃ無いかもね。」

 

 

自嘲をするかのように、エデンは笑うも、すぐにアズリエルを見る。

 

 

エデン「アズリエル、君にとって仇相手の僕が言うのもなんだが、リリカを幸せにしてくれ。僕も出来るだけ、君達を見守る。今言えることは、それだけ─────」

 

 

『ガチャッ』

 

 

リリカ「ガルッチさん、居ますか?」

 

 

まだ話し掛けていたとき、リリカが入ってきた。しかも、何かの手紙らしきものを持っていた。

 

 

エデン「リリカ?その手紙は?」

 

リリカ「分かりませんが、アルトリアさんが言うには、貴方宛の招待状だとか………。」

 

エデン「招待状?」

 

 

リリカはその手紙をエデンに渡し、早速見てみた。内容はこうだ。

 

 

『親愛なるガルッチさん、リリカさんへ』

 

 

エデン「…………おい、これリリカも含まれて居るぞ?」

 

リリカ「私も!?」

 

 

『本日この手紙を送ったのは他でもありません。

 

 

ガルッチさんとリリカさんとの決着を付けるために、力の大会を開催しようかと思っています。っと言っても、選手は他にも居ます。

 

 

門矢未来、星空英竜、衛宮藍、五河士織、夜神小夜、神風深雪、両儀零、赤屍蔵人。そして貴女方含めて10名の選手と戦って貰うことを決定されました。

無論、バトルロイヤルではありません。1対1の真剣勝負と言うわけになります。』

 

 

リリカ「…………また力の大会ですか。」

 

アズリエル「でも、この書き方はちょっと違うね。」

 

 

『ルールは決められては居ませんが、基本的には場外負けは無し。死ぬか、負けたと思った方の負けとなる。また、瀕死の重傷を負って戦闘不能になれば、その時点で失格。親交を深め、楽しい時間を過ごして全力を尽せ。と言うのは代わりありません。

 

 

場所は『End of The World』の天空世界にあるコロシアムにて決定した。明日、迎えの者が来る。

 

 

諸君の健闘を祈る。

 

 

力の大会の主催者兼2代目天皇 『ラーク・ホープライト・アルトリウス』。』

 

 

エデン「……………って、アルトリウス!?しかも場所って、僕の故郷じゃねえか!!」

 

リリカ「知っているのですか?」

 

エデン「うん。『End of The World』と言うのは、多種の種族が住んでいて、多くの技術を持った星なんだ。9つの大地があり、8つの大地には、それぞれに支配者こと『皇帝』がいて、それらを全て束ねて統治する者『天皇』が居るんだ。

 

 

僕もかつては、兄さんこと『ルッチ』と共に、『End of The World』を統治していたけど、僕の場合『天皇補佐』としてやってたしね。」

 

リリカ「…………イメージが、湧かない。」

 

アズリエル「君がそんなことするイメージが、全く見当たらないんだけど…………。」

 

エデン「おい、それはそれで傷つくぞ………。あの頃はちゃんとやってたんだから。…………しかし、まさか故郷に戻る日が来ようとはな…………。

 

 

兄さんが築き上げ、そして今はアルトリウスが統治している…………。どんな世界になっているのか、楽しみだな。」

 

リリカ「…………そういえば、戦う相手とか決まっているのでしょうか?」

 

エデン「如何なんだろう?っと、裏側になんか書いてある。」

 

 

『なお、ガルッチさんは、『門矢未来』、『神風深雪』、『両儀零』、そして『星空英竜』の順で戦って貰います。リリカさんは、『五河士織』、『赤屍蔵人』、『夜神小夜』、そして『衛宮藍』の順です。』

 

 

エデン「……………なるほどね。まさか、零と再戦することになるとは。それに、英竜お姉ちゃんと戦いか。」

 

リリカ「…………何でそうなるんですか。明らかに実力の差が高すぎる人達ばかりではないですか。」

 

エデン「……………いや、多分これが丁度いいってことなんだろうな。むしろこれに負けるようでは、リリカと戦う資格は無い…………か。」

 

リリカ「それじゃあ、これに負けるなら、ガルッチさんと戦う資格がない…………と言うわけですね。」

 

アズリエル「……………強敵揃いだけど、行けるの?」

 

 

アズリエルは心配そうだったが、2人は笑って言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン&リリカ「「リリカ/ガルッチさんとの決着を付けるためなら、負けるつもりはない。/ありません。」」

 

 

そして翌日、アルトリウスの使者が現れ、エデン達は『End of The World』へと向かった。

 

 

リリカはエデンと、エデンはリリカと決着を付けるために………、対極的な2人はその大会で、果たして勝ち残る事が出来るだろうか。

 

 

next episode




つうわけで、今年の最後の投稿です。


次回はGAME10 『End of The World 対極なる2人の決戦』になります。


それでは、良いお年を!!


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episodeEX16 次元を超えた聖杯戦争?

OP カーニバルファンタズムOP 『すーぱー☆あふぇくしょん』


『聖杯戦争』

 

 

それは、万能の願望器『聖杯』を巡る魔術師達の、血塗られし戦い。

 

 

剣士(セイバー)槍兵(ランサー)弓兵(アーチャー)騎乗兵(ライダー)魔術師(キャスター)暗殺者(アサシン)狂戦士(バーサーカー)

 

 

7人のサーヴァントとそれを使役するマスターが、最後の一人になるまで戦い続けなければならない。今また、聖杯を巡る熾烈な戦いが今始まろうとしていた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ピーンポーンパーンポーン』

 

 

っと言いたいところですが、今回の茶番は、全く違います。

 

 

聖杯くん「え?何か違うの?」

 

 

メアリー「違うに決まってるでしょ。題して、『第一次次元大激突チキチキ聖杯戦争』!!!

 

 

 

そう、今回の茶番は、今までのキャラクター達を登場させ、チーム戦を行う。はちゃめちゃな戦いを巻き起こすのだ!

 

 

 

風龍「ってな訳でどうも、おはこんばんにちわ。R-18作品の作者『深緑風龍』です!」

 

 

メアリー「風龍さんの付添人、ibのキャラの『メアリー』です!」

 

 

言峰「再び司会を務めて頂く、Fate/StayNightのキャラの『言峰綺礼』です。」

 

 

風龍「遂に始まりました、第一次次元聖杯戦争!場所はここ、冬木市市民体育館特設スタジオからお送りしています!

 

 

え?使い回しだって?だってここしかないんだから、仕方ないだろ。」

 

 

メアリー「さて、今回の聖杯ですが、願い事を1チームにだけ叶えることが出来る穢れのない聖杯です!見事聖杯を手にし、願いを叶えるのは誰か!?」

 

 

言峰「それでは、参加しているチームを紹介しましょう。まずは『転生者』チーム。そこにはガルッチを含め、未来、英竜、士織、夜神、藍、リリカ、そして深雪の8人です。」

 

 

ガルッチ「まって、兄さん居ないんだけど。」

 

 

言峰「ルッチなら、観客席で応援してるぞ。」

 

 

ガルッチ「なるほど。」

 

 

未来「っていうか、何でこうなった?」

 

 

夜神「私にもさっぱり…………。」

 

 

英竜「絶対カオスな事が起こるだろ…………。」

 

 

士織「また頭が痛いことに………。」

 

 

深雪「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!

\(・ω・)/れっつにゃー!」

 

 

藍「1名テンション高い人がいるけど?」

 

 

リリカ「ニャル子さんでしょうか?」

 

 

ガルッチ「なんでさ。ってか、名前が『ガルッチ』になってるんだけど、風龍さん。」

 

 

風龍「次の登場で直しておきます。」

 

 

言峰「続いて、『東方project』チーム。フラン、レミリア、さとり、こいし、魔理沙、霊夢の6人です。」

 

 

霊夢「今更だけど、何で私が主人公じゃないのよ。というより、何でこの4人がメインなの!?」

 

 

魔理沙「いや、レミリアとさとりはサブだろ。メインはこいしとフランの2人。」

 

 

霊夢「ムキィィィ!!納得いかないわよ!!」

 

 

さとり「静かにして下さい。」

 

 

 

『ガツンッ!』

 

 

 

霊夢「アダッ!?」

 

 

レミリア「キーブレードで殴っていいのかしら?」

 

 

さとり「主力武器はキーブレードですからね。」

 

 

こいし「そういえば、私は短剣二刀流だったね。」

 

 

フラン「こっちなんて、ゼルダ無双にいるガノンドルフみたいに大剣二刀流だよ?明らかにパワー型じゃないの。」

 

 

霊夢「こんなの相手したら、本当に勝てるか微妙なんだけど…………。」

 

 

言峰「まぁ、そう文句を言うな。続いて、『Fate』チーム。っと言っても、参加者はエミヤファミリーズ。アサシン切嗣、士郎、イリヤ、キャスターアイリ、セイバーアルトリア、アーチャーエミヤシロウ、エミヤシロウ・オルタことエミヤクロウ、クロエ、美遊、藤村大河の10人だ。」

 

 

エミヤ「なんでさ…………。」

 

 

イリヤ「これは多すぎでしょ。」

 

 

士郎「久しぶり過ぎて、キャラを忘れそうな気がする。」

 

 

アルトリア「シロウ!何で神聖なる騎士の戦いが、こんなチャラチャラした催しになるのですか!?私としては、全く理解できません!」

 

 

切嗣「いや、そもそも茶番なんだから、少し羽目外したら如何なんだ?」

 

 

クロウ「……………頭が痛い。」

 

 

大河「よーし、私が優勝しちゃうよ~!」

 

 

クロエ「何でこんな人を参加させちゃったのよ…………。」

 

 

美遊「これ、何をすればいいの?」

 

 

アイリ「楽しめばいいと思うよ~。ところで、私が作った弁当─────」

 

 

全員『やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──しばらく、そのままでお待ち下さい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風龍「あ、危なかった…………。」

 

 

言峰「流石の私も、あれは危機感が働く………。とりあえず、次行きましょう。次のチームは『仮面ライダー』チーム。門矢士、宝条永夢、鏡飛彩、花家大我、九条貴利矢、檀黎斗神、葵連、パラドの8人です。」

 

 

未来「士も参加するの!?」

 

 

士「そりゃあそうだろう!完璧すぎる俺が、弟に負けるなんて事は、絶対に─────」

 

 

黎斗「落ち着かんか、ディケイド。」

 

 

士「俺はディケイドじゃない!ディルーラーだ!!」

 

 

飛彩「騒ぐのは、ノーサンキューだ。」

 

 

大我「なんでこんなのに参加しなきゃならねえんだ。」

 

 

葵連「柊、見ているか!」

 

 

パラド「心が躍るなぁ!永夢!」

 

 

貴利矢「なんだこのカオス。名人、そう思わな─────」

 

 

永夢「行くぞパラド!絶対勝ってやろうぜ!!」

 

 

フラン「そんなことさせないよ!コイン1個しかあげないよ。あなたが、コンティニューできないのさ!」

 

 

永夢「ならっ!」

 

 

パラド&永夢「「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!!」」

 

 

貴利矢「何これ…………。」

 

 

風龍「続いて、『艦隊これくしょん』の7人!曙、夕立、時雨、暁、響ことヴェールヌイ、雷、電です!!」

 

 

曙「カオスが起こりそうな気がする…………。」

 

 

時雨「いや、もう遅いかと。」

 

 

夕立「ぽい。」

 

 

暁&響&雷&電「「「「\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!─────」」」」

 

 

曙「…………何これ。しかも真面目キャラだったはずの響まで…………。」

 

 

言峰「カオスですな…………。お次は、『ファンタジア7英雄』の方々です。メサイア、カービィ、ソニック、ヤッ太郎、ケロロ軍曹、両津勘吉、坂田銀時。何とか呼び出せてよかった………。」

 

 

ソニック「いや、それはいいんだが、勘吉と銀時が気絶してるんだけど。」

 

 

勘吉&銀時「「(゜o゜)」」

 

 

カービィ「凄い顔で気絶してる………。」

 

 

ケロロ「如何するのでありますか?」

 

 

ヤッ太郎「そっとしておこう………。」

 

 

メサイア「いいのかそれで………。」

 

 

風龍「まぁ、次の紹介に移りましょう………。次は『明日斗ズ』、と言っても全員が明日斗なので、左から順に、ライダー、アヴェンジャー、セイヴァー、セイバーオルタの4人になります。」

 

 

ライダー明日斗「ソウルの奴連れてこなくて、正解だったな。」

 

 

アストオルタ「ああ。彼奴が来たら、きっと放送事故になり得るしな。」

 

 

アヴェンジャーアスト「放送事故以前に、俺達4人が参加している時点で、カオスだと思うが………。」

 

 

セイヴァーアスト「言うな、アヴェンジャー。」

 

 

風龍「さて、以上の7チームでお送りします!因みに皆さん、出来れば能力を使うのは控えてください。」

 

 

エデン「あー、もしかして…………。」

 

 

言峰「だって町とか壊したら危ないじゃん?」

 

 

英竜「いやいや、今更過ぎないか!?」

 

 

言峰「正直事後処理が面倒くさい。」

 

 

リリカ「ぶっちゃけましたよ、あの神父さん………。」

 

 

言峰「学校の生徒全員が衰弱しているなんて事態、どうやったって誤魔化しきれん。何故毎回毎回隠蔽しなければならないんだ、私の苦労も考えてくれ…………。というか魔術師も魔術師で、少しは自重して欲しいよ………。(ToT)」

 

 

士織「ご、ご苦労様です…………。」

 

 

言峰「というか衛宮切嗣、今回罠仕掛けないでくれ。というか武器仕込まないで、私の苦労が…………。(ToT)」

 

 

切嗣「そこまで!?」

 

 

エデン「まぁ、ギャグ回だと苦労するしな、いくら言峰でも。ぶっちゃけ僕も頭が痛い………。」

 

 

藍「それより風龍さん、どうやって決めるの?」

 

 

風龍「まぁ、今回もミニゲームをして貰って、そっから順位で決めようかと思います。因みに、1位は50P、2位は25P、3位は13Pって言う感じに、下がれば下がるほどポイントも半減していきますので。因みにこんな感じ。」

 

 

『1位50P

 

 

2位25P

 

 

3位13P

 

 

4位7P

 

 

5位4P

 

 

6位2P

 

 

最下位1P』

 

 

風龍「では早速ルーレットを回しますか。最初のゲームは~?」

 

 

 

『黒ひげ危機一発』

 

 

 

クーフーリン「…………おい、何で『エドワード・ティーチ』を呼ばねえんだよ!?

 

 

風龍「呼ぼうとしたら居なかったんだ。つうわけで、6回ほど死んでくれ。」

 

 

クーフーリン「おいおいそりゃあねえだろ!?」

 

 

エデン「済まない、クーフーリン。これも勝つためだ!」←セーフ

 

 

クーフーリン「おいおい止めろガルッチ!?」

 

 

レミリア「よっと。」←セーフ

 

 

クーフーリン「やめい!!俺はまだ死にたくねえ!!」

 

 

エミヤ「当たれ!!」←セーフ

 

 

クーフーリン「ぬぉぉぉい!!」

 

 

黎斗「ブゥゥン!!」←セーフ

 

 

クーフーリン「なんだその唸り!?」

 

 

電「もう、行くのです!!」

 

 

 

『グサッ!』

 

 

 

クーフーリン「グフォォォォォ!?!?」←天井にゲキトツロボッツ

 

 

風龍「ランサーが死んだ!?」

 

 

士郎「この人でなし!!」

 

 

電「や、やってしまったのです………。」

 

 

 

『艦隊これくしょんチーム、最下位』

 

 

 

クーフーリン「俺はまだ死んでねえ!!!」←土管から復活

 

 

言峰「はい入って。」

 

 

クーフーリン「なんか死ぬこと自体なれた気がする………。」

 

 

言峰「では続きを──────」

 

 

メサイア「おりゃ!」←セーフ

 

 

言峰「まだ言ってないんだが………。」

 

 

ライダー明日斗「そりゃ!!」

 

 

 

『カチッ!』

 

 

 

全員『カチッ?』

 

 

クーフーリン「おい、なんだ今の音?」

 

 

アルトリア「何かを押した音が聞こえましたが、一体何が?」

 

 

 

『5』

 

 

 

クーフーリン「? なんだ?」

 

 

 

『4』

 

 

 

エデン「あ。(察し)」

 

 

エミヤ「これは、あれだな。」

 

 

 

『3』

 

 

 

言峰「なんのカウントダウンだ?」

 

 

エデン「全員、退避!!発射に備えろ!!」

 

 

クーフーリン「え!?」

 

 

リリカ「ちょ、ガルッチさん!?それってどう言う───」

 

 

 

『2』

 

 

 

切嗣「なんか樽のしたから煙が出てるぞ!?」

 

 

曙「もしかして、この樽って…………!!」

 

 

言峰「あ、しまった。タルロケットだった。」

 

 

クーフーリン「なぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

 

 

 

『1』

 

 

 

風龍「クーフーリン、お前のことは忘れない。宇宙でも元気でな。」

 

 

クーフーリン「待て待て作者ァァァァァ!!俺を助けて──────」

 

 

 

『FIRE!!』

 

 

 

クーフーリン「ギャァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

 

 

 

クーフーリンは、お星様となっていった…………。

 

 

 

『明日斗ズ、6位』

 

 

 

風龍「…………んで言峰、如何しようか。」

 

 

言峰「もういっそう、黒ひげを呼び出すか。」

 

 

エミヤ「いや最初からそうするべきだろ。」

 

 

 

────ってな訳で………。

 

 

 

ティーチ「え?何で御座いましょうか、ここ。何故拙者、樽に?」

 

 

未来「じゃあ、今度は僕だね。おりゃ!」←セーフ

 

 

ティーチ「どっしぇぇぇぇぇ!?なんか刺してきた!?」

 

 

アルトリア「ヤァ!」←セーフ

 

 

ティーチ「待て待て待て待て!?!?何故拙者がこんな事に!?」

 

 

フラン「ここかな?」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

エデン「また?」

 

 

ティーチ「え?なんの音で御座いましょうか?もしかして、可愛いオニャノコがわんさか─────」

 

 

 

『自爆スイッチ作動しました。』

 

 

 

フラン「あらぁ…………。」

 

 

リリカ「何故でしょう、最初がまだマトモだった気がしてなりません…………。」

 

 

メサイア「おい、そういえば勘吉と銀時は?」

 

 

ソニック「そういえば、いつの間にか居なくなっているな。何処に?」

 

 

銀時「あれ?俺、何でこんな所で寝てんだ?」

 

 

言峰「あ、あのタルに乗ってたんだった。なかなか目を覚まさないから、自爆タルで起こそうかと。」

 

 

切嗣「言峰、お前という奴は…………。」

 

 

 

『0』

 

 

 

銀時「え?」

 

 

ティーチ「\(^o^)/」

 

 

 

『チュドーン!!』

 

 

 

フラン「……………やっちゃった!☆」

 

 

エデン「………勘吉と銀時がぶっ倒れたんだけど。」

 

 

言峰「くっ、事後処理が…………!」

 

 

 

『東方project、5位 両津勘吉、坂田銀地 一時的に退場』

 

 

 

 

 

────────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

風龍「結果発表。1位、転生者チーム。2位、ファンタジア7英雄チーム。3位、仮面ライダーチーム。4位、Fateチーム。5位、東方projectチーム。6位、明日斗ズチーム。最下位、艦隊これくしょんチーム。」

 

 

メアリー「それにしても、災難でしたね。クーフーリン。」

 

 

クーフーリン「俺、よく帰れたと思うよ。マジで死んだかと思った…………。」

 

 

言峰「現在の順位は上記の通り。次からは順位を出しておこう。」

 

 

風龍「今回はここまで、次回もゆっくり見ていってね!」

 

 

リリカ「え?これ続くのですか!?」

 

 

エデン「らしいね………。というか頭痛薬欲しい…………。僕どっちかというと、シリアス系なのに~…………。」

 

 

英竜「いや、どっちかというと、ガルッチはオールラウンダーだと思うが………。」

 

 

エデン「…………。(´・ω・`)」




ってな訳で、続編はまた今度書くことにします。


ED プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ 『ハプニング☆ダイアリー』


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episodeEX17 新年のネタ

新年を祝うために、大勢の人々がある場所で集まることに。だがここで、また事件が起きた。

 

 

 

エデン「………えーっと、リリカ?」

 

 

リリカ「はい?」

 

 

エデン「何故、イヌ耳と尻尾を?」

 

 

リリカ「いえ、気が付いたらこうなってて…………。」

 

 

アズリエル「僕は別にいいけど、問題は………。ガルッチ、ネコ耳と尻尾が生えているよ。」

 

 

エデン「これはまだいい。何時ものことだ。猫好きだし。」

 

 

英竜「ガルッチ、ここにいたのか。」

 

 

エデン「あ、お姉ちゃ─────って、お姉ちゃんもイヌ耳と尻尾を生やしてるぅぅぅぅ!!!

 

 

英竜「あー、何故かこうなってた………。私でも知らないうちに、生えてたし。それだったら他の皆もそうだぞ?」

 

 

エデン「え"!?」

 

 

フラン「ガルッチ~!」

 

 

エデン「フランも!?」

 

 

こいし「お兄ちゃ~ん!」

 

 

エデン「こいしとイリヤも!?」

 

 

 

どういうわけか、他の皆もイヌ耳と尻尾が生えていて、唯一ネコ耳と尻尾を生やしていたのは、エデンのみだった。

 

 

 

黎斗「何故君だけネコ耳と尻尾なのだ…………。」

 

 

エデン「むしろ、何で皆生えてるの!?というか、何があってこうなったって言うの!?」

 

 

フラウィー「僕だって聞きたいよ。何でこっちまで、イヌ耳が生えちゃうの………。」

 

 

エデン「お前もか………。って、フラウィーが何でここに居るんだ………。」

 

 

フラウィー「いや、別個体と思えばいいよ。」

 

 

アズリエル「これが僕……………。」

 

 

エデン「けどさ、一体誰なんだ?こんな事を起こした奴。僕は兎も角として、皆がイヌ耳と尻尾を生やさせたのは一体誰?また藤ねえか?」

 

 

エミヤ「あー、その事なんだが…………。」

 

 

 

『ワン!ガオォー!!』

 

 

 

エミヤ「どういうわけか、犬なのか虎なのか分からん見た目になって、最早何を言ってるのかすら分からない状態なんだ。」

 

 

エデン「IMSSF(いい加減マジでそこまでにしろよ藤村)。ホントに誰だよ!!こんな事を起こした奴!!」

 

 

深雪「ウチが聞きたいぐらいやわ。ホンマ誰や?」

 

 

リリカ「…………まぁでも、1名だけネコ耳と尻尾なのが、凄く目立ちますね。」

 

 

エデン「それは言わないでくれ、リリカ。」

 

 

未来「ガルッチはガルッチで別問題だけど、今はこの状況を起こした犯人を見つけないと駄目だね。」

 

 

エデン「…………というか風龍さんは何処に行ったんだ?」

 

 

風龍「呼んだかい?」

 

 

エデン「なぁ、この惨劇は一体何だ!?一体全体何がどうなったらこうなるんだよ!!」

 

 

風龍「こっちも色々と探っていたんだけど、どうやらここに集まってる者以外全員は犬になってるんだ………。」

 

 

藍「そういえば、今年戌年だったね。」

 

 

エデン「いやいや、何で僕達以外全員犬になってんの!?いや、藤村の奴も色々と巫山戯すぎる程無様な姿になってるけど、何でそうなった!?

 

 

『ニャーッハッハッハッハッハ!!!』

 

 

全員『!?』

 

 

『ニャンだかんだと聞かれたら。』

 

 

『応えてあげるのが、世の情け。』

 

 

『世界の破壊を防ぐため。』

 

 

『世界を混沌へと落とすため。』

 

 

『全ての者に──────』

 

 

エデン「『『カイザーノヴァ!!』』」

 

 

 

『『グォォォ!?!?』』

 

 

 

深雪「なんやこのデジャブ。また犯人って………。」

 

 

リリカ「………もしかして、今回の騒動は…………。」

 

 

エデン「『『ネコアルクとネコカオス、貴様らか…………。』』」

 

 

ネコアルク「ニャーハッハッハ!!その通りにゃ!!いやー、面白い光景ですね~。」

 

 

ネコカオス「なかなか面白く滑稽な姿で、私達は────」

 

 

エデン「『『呪いを解く方法はただ一つ、此奴らを消し飛ばす!!』』」

 

 

風龍「あー、僕知らね。」

 

 

エデン「『『ヨグ=ソトース様の鉄槌を受けるがいい!!!』』」

 

 

アルク&カオス「「ウニャァァァァァァァァァァ!!!!!!」」

 

 

 

 

 

─しばらく、お待ちください…………。─

 

 

 

 

 

リリカ「あ、戻りました。」

 

 

ネコアルク「」【GAME OVER】

 

 

ネコカオス「」【GAME OVER】

 

 

エデン「あー、スッキリした。ラッシュすると清々しい気分になるよ。」

 

 

未来「新年早々血塗れの正月って、きっと君だけじゃないの?」

 

 

エデン「穢れ仕事なんて、何時ものことだけどね。」

 

 

エミヤ「って、いつの間にかランサーが死んでる!?」

 

 

凛「この人でなし!!」

 

 

エデン「新年早々犠牲者が出てるし…………、あーもー挨拶しよう。これ以上は面倒だし。」

 

 

風龍「そうだね…………。ってことで皆さん、明けましておめでとう御座います!!」

 

 

エデン「風龍さんが小説を書き始めて、もうすぐ2周年になりそうです。」

 

 

未来「あとコラボも1周年だっけ?」

 

 

深雪「せやな。ここまで続いたのも、ある意味凄いと思うで。」

 

 

フラン「そういえば、この小説のUA40000突破したようだよ。」

 

 

エデン「すげぇ………。」

 

 

風龍「こんな小説を読んでくれる皆さん、本当にありがとう御座います!!今後も、宜しくお願いします!!」

 

 

エデン「んで、風龍さん。聞いていいか?」

 

 

風龍「?」

 

 

エデン「何で僕だけネコ耳と尻尾が、まだ着いているんだ?」

 

 

リリカ「まだ着いていたんですか!?」

 

 

フラウィー「言っておくけど、僕じゃないからね?」

 

 

盾子「アタシがやるわけないでしょ!?絶望的な可愛さを持ちすぎでしょ!!」

 

 

エデン「………おいフラウィー、盾子の奴如何した?」

 

 

フラウィー「君達が来ないから、盾子がああなったんだよ。責任とってよね。」

 

 

リリカ「いや、それ言われてもね…………。」

 

 

アズリエル「というより、暴走しすぎでしょ。もう少し維持しようよ………。」

 

 

盾子「だったらセックスしましょ。」

 

 

エデン「新年早々真顔で何を言ってるんだアンタ!?

 

 

ロード「カオスだなぁ…………。」

 

 

ロヴァス「カオスじゃなぁ…………。」

 

 

ヴォルデモート「おい貴様ら、急いで初詣に行くぞ!!」

 

 

ダンブルドア「お主、祝い事とかのイベントになるとキャラ変わるのう………。」

 

 

フラウィー「今年の運勢なんだろうなぁ………。」

 

 

エデン「去年は如何だったんだ?」

 

 

フラウィー「死凶。」

 

 

エデン「大凶よりやばそうなんだが!?」

 

 

フラウィー「そう言う君は如何なんだよ。」

 

 

エデン「なんか大Hって書かれてたんだけど。」

 

 

リリカ「何ですかその運勢。大吉ではなく?」

 

 

エデン「うん。大H。」

 

 

フラウィー「あー、今回まともな運勢になって欲しいなぁ…………。」

 

 

エデン「それな。(σ・ω・)σ」

 

 

リリカ「そもそも、そんな運勢を引くなんて、普通あり得ませんよ?何を引いたらそうなるんですか?」

 

 

エデン「こっちが聞きたい。」

 

 

エミヤ「君達の方がまだマシだぞ。私なんてな、今年1年も、多くの女と絡まれるでしょうって出てたんだぞ?」

 

 

クーフーリン「俺なんて、週に一回は死ぬでしょうって出てた。」

 

 

エデン「ランサーだからなぁ………。」

 

 

クーフーリン「俺、今度は1日に数回死ぬって言う運勢になることをかけるぜ………。」

 

 

エミヤ「諦め早!?」

 

 

リリカ「ここまで来ると、幸運-EXランクが着いているんじゃないかって思ってしまいそうです…………。」

 

 

エデン「ご愁傷様です………。」

 

 

 

その後、フラウィーは『凶』、エデンは『中吉』、エミヤは普通に『吉』、そしてクーフーリンは…………。

 

 

 

『上を見上げろ』

 

 

 

クーフーリン「は?何が──────」

 

 

 

『ゲイボルグの雨』

 

 

 

クーフーリン「\(^o^)/」

 

 

リリカ「クーフーリンさんがゲイボルグの雨に打たれる前に死んでます!?」

 

 

フラウィー「このろくでなし!!」

 

 

エミヤ「結局、ランサーは死ぬ運命だったのか………。」

 

 

エデン「ご愁傷様、クーフーリン…………。」

 

 

アズリエル「そして滅茶苦茶刺さってる………。死体蹴りだね、これ。」

 

 

フラウィー「流石の僕でも引いた………、どんだけ不運なの此奴。」

 

 

 




次回は本編に戻ります。


それでは………。



全員『今年も宜しくお願いします!!』


クーフーリン「たまには俺以外の奴を死なせてやってくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」


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GAME10 『End of The World 対極なる2人の決戦』準備編
episode176 家族と義姉と友人との再会


8期OP 『TRULY GLORY』


-天空世界-

 

 

エデンside

 

 

どうも、改めて明けましておめでとう御座います。久々に故郷の星に帰ってきたエデンです。色々あったとは言え、まさか帰ってくるなんて思わなかったよ。

 

 

しかし、帰ってこなかったとは言え、みんな覚えてくれたんだ。と言っても、『英雄ガルッチ』として、記録してるけど………。

………僕の正体を知ったら、みんなは受け入れてくれるんだろうか。

 

 

いやいや、今はそう言う考えは隅に置いておこう。今は帰ってきた事だけ考えておこう。

 

 

リリカ「凄い歓声ですね………。」

 

エデン「それだけ、心待ちしていたって事なんだろうな。たまには帰って来るべきだったのかもしれない。」

 

「おい、なんの騒ぎ…………ゲッ!?」

 

エデン「あ、クロスじゃん。久し─────」

 

クロス「ε=======ヘ( 0M0)ノウワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

 

…………クロスの奴、まだ引きずっていたのかよ。

 

 

リリカ「………あの人逃げましたけど、何かしたのですか?」

 

エデン「ちょっと学生の時、彼奴にキツめのSE☆KKYO☆Uしただけだが、まだ引きずってたとは。」

 

アズリエル「学生の頃、一体何をしたのですか………。説経にしては、あの人怯えるや否や、見た瞬間逃げましたけど。」

 

エデン「別に特別な事はしてないよ?というかここまで長い年月経ってんだから、いい加減立ち直れっての………。」

 

 

まぁそれ以上に叩きのめしたのは僕だけど、流石に引き摺りすぎは駄目だろ。ってか、一体何の仕事をしてるのかやら………。

 

 

アズリエル「ねぇ、今更言うべきか如何なのか分からないけど、ここって天空世界なんだよね?」

 

エデン「うん。」

 

アズリエル「…………どうやって歩いてるの?っていうか、僕達落ちないの?」

 

「ご安心ください、雲の上とはいえど、ここに住んでる者以外にも、ちゃんと歩けるようにしてあります。最も、ガルッチ様は浮遊もできるので必要はないですけどね。」

 

エデン「様付けやめい、様付け。」

 

「いやです。」

 

リリカ「仮にも貴方神様でしょう………。色々な意味で。」

 

エデン「そうだけど…………。そういえば、大会は何時始まるのですか?」

 

「何でも、選手揃ってから1ヶ月後に開催だとか。」

 

 

おいおい、時間がたっぷりありすぎるじゃ無いか。まぁその分案内が出来そうな気がするな。そう思いながら、遂にコロシアムに到着した。

 

 

見た感じ、ハイテクなコロシアムだけど大丈夫なのか?

 

 

-天空世界 コロシアム-

 

 

中に入ると、ある石碑を見て、何故ここに選んだのかが分かった。

 

 

エデン「………………なるほど、アルトリウスがここを選んだのには、理由があったのか。」

 

リリカ「?」

 

エデン「このコロシアム、一見最新鋭かつ最先端の技術で出来たコロシアムに見えるけど、実際には、太古からあるコロシアムなんだ。

 

 

普通なら風化し、錆び付いてもおかしくないけど、どうやらここは例外らしい。風化しないように、そしてこれから使う人達のために、何かしらの細工をしていったらしい。」

 

アズリエル「らしいって………。」

 

エデン「正直、まだ解明されていない事が多いから、何があるのかさっぱりなんだ。ただ、分かることは、太古の人達が作ったこと。そして、この10名との戦いに耐えられるようなコロシアムは、ここしかないって事だな。」

 

「アズリエル様は観客席へ向かってください。選手は、私に着いてきてください。」

 

 

ここでアズリエルと別れ、僕とリリカは、使者に着いていった。

 

 

気が付くと、僕とリリカは闘技場に立っていた。一瞬過ぎて、何が何だかさっぱりなんだが、最初からこうするべきなのでは?

 

 

深雪「あ!ガルッチ!!」

 

エデン「深雪────」

 

深雪「このアホォォ!!」

 

エデン「!?」

 

深雪「心配したんやからな!?なんかやばい事状態になったって言うてたから、ウチら滅茶苦茶心配したんやからね!?」

 

未来「そうだよ!!本当に大丈夫なの!?気分とか悪くない!?」

 

エデン「ちょ、ちょっと落ち着い─────」

 

藍「これが落ち着いていられるかァァァァァ!!!

 

エデン「グフォ!?」

 

 

ちょ、藍!?頭で溝打ちは流石に死ぬぞ!?

 

 

士織「ホントに心配したんですよ!?英竜も暴走して会えなかったし、もし貴方がいなくなったら如何するの!?」

 

夜神「それだけ心配していたって事なんだから、察してください!!」

 

 

『ギューッ!』

 

 

エデン「お、おい………。マジで、死にかけになるから、やめて…………。強く、抱き締めすぎ………。」

 

リリカ「………それだけ愛されているってことです、ガルッチさん。」

 

零「やれやれ、まさか僕まで参加する羽目になるなんて、思いませんでしたが………。」

 

赤屍「彼が、ガルッチ………?もといエデンですか?随分雰囲気が違うような………。」

 

零「そういえば、前会ったときよりも、何だか…………、おぞましいというか、本当にエデン様なのか…………?」

 

エデン「お、おい…………。マジで………………。」

 

零「って、今は置いておいて。皆さん、落ち着いてください。このままだとエデン様が─────」

 

エデン「」チーン【GAME OVER】

 

全員『あ。』

 

 

『CONTINUEと描かれた扉が登場』

 

 

エデン「今度は窒息死かよ………。」ガチャ テッテレテッテッテー

 

未来「ライフ削っちゃった………。って言うか、あれで死んだ扱いなの!?」

 

 

いや知らん………。とりあえず、残りLifeは97か。

 

 

エデン「………そういえば、英竜お姉ちゃんは?ここの招待状には、お姉ちゃんの名前があったはずだけど………。」

 

未来「え?」

 

藍「でも、英竜は牢獄にいるんじゃ───────」

 

 

藍が言い掛けてたとき、もう一つの光が見えた。そこから現れたのは、見た目は変わらずとも、雰囲気が全く違い、背中には新たな武器のような物を背負っている英竜お姉ちゃんが、やってきた。

 

 

エデン「……………お姉ちゃん。」

 

英竜「…………雰囲気が変わったな、ガルッチ。あの時面会してきた時よりも、全く違う。」

 

エデン「…………お姉ちゃんこそ、雰囲気も違うじゃん。」

 

英竜「違いない。けど、君の方が、よっぽど変わったと思うぞ。ゴジラがここにいるのかって────」

 

エデン「お姉ちゃん。悪いけど、その話はしないで。そう言うのは、僕が全部話す。ついでに、皆にも謝らないといけないしね…………。」

 

未来「謝る?」

 

英竜「ガルッチ、一体何を謝ると────」

 

エデン「今は言えない。けど、いずれ話すつもり。それまでは、この話は聞かないでくれ。」

 

英竜「…………分かった。」

 

エデン「未来達も、今はこう言う話は聞かないでね?いずれ全部話すつもりだから。」

 

未来「あ、うん。」

 

 

そうして、話し終わると同時に、僕の兄『ルッチ』の息子『アルトリウス』が、僕達の目の前に現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルトリウス「お帰りなさい、叔父さん。」

 

エデン「ただいま、アルトリウス。」

 

 

next episode




8期ED 『波のゆくさきへ』


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episode177 前哨戦の前

遅れてしまってごめんなさい!

よりにもよってタブレットのWi-Fiが繋がらなくなってしまったので、急遽PCに変えました。

もしかしたら今後結構遅れるかもしれません………。


-天空世界 コロシアム 闘技場-

 

 

エデンside

 

 

エデン「っとと、アルトリウス様でしたね。失礼しました。」

 

アルトリウス「いえいえ、叔父さんがそんなことしなくていいですよ。」

 

エデン「そうですが………。」

 

リリカ「…………あの、ガルッチさん?この方が?」

 

アルトリウス「貴方がリリカさんですね。とりあえず、皆さん。初めまして。僕は『ラーク・ホープライト・アルトリウス』。End of The Worldの2代目天皇であり、ガルッチさんの甥になります。」

 

リリカ「アルトリウスさんですね。よろしくお願いします。」

 

アルトリウス「こちらこそ。」

 

 

リリカと握手をした後、アルトリウスはモニターを表示させて、大声をあげた。

 

 

アルトリウス「皆さん、大変お待たせしました!今回この大会を開いたのは、風龍さんの頼みと、叔父ことガルッチとリリカさんとの戦いの終止符を打つために、開かせていただきました!」

 

 

風龍さんが?この大会って風龍さんも関わっているっていうのか?

 

 

アルトリウス「ですが、その前にガルッチさんは、『門矢未来』、『神風深雪』、『両儀零』、そして『星空英竜』の順で。リリカさんは、『五河士織』、『赤屍蔵人』、『夜神小夜』、そして『衛宮藍』の順です。

 

どちらかが敗北してしまった時点で、2人の決戦はなかったことになります!ですが、見事両者共々この者たちを突破すれば、その一ヶ月後、2人の決戦が開催されます!」

 

エデン「やっぱりか………。」

 

アルトリウス「以上、開会式を終えます。この後はカーニバルが始まります!思う存分楽しんでください!!その後日には『リリカvs五河士織』、その後日は『ガルッチvs門矢未来』の順になります!」

 

 

そうして、開会式が終わり、僕たちは指定された部屋に向かった。っと言っても、僕の部屋は和室だけどね。他はどうなっているのか気になるところだけど……………。

 

 

-選手の部屋(エデン)-

 

 

……………しかし風龍さん、いったい何を考えているんだ?今回の大会、なんか意味があってこの場所にしたらしいけど、いったい何のために?

いや考えても仕方ない。今は前哨戦を勝ち抜いて、リリカと決着付けないと…………。

 

 

って、気が付いたら夜だったな……。少しこの場の本を読んでいたせいか、全く気付かなかった。

そろそろ寝ようかと思っていた時、誰かがノックしている。こんな時間に、一体誰だろう……?

 

 

『ガチャ』

 

 

未来「ガルッチ、まだ起きてる?」

 

エデン「未来?寝ていたんじゃ───────」

 

 

って、どうしたんだ未来?寂しかったのは分かるけど、なんでまた?

 

 

『ギュッ!』

 

 

エデン「未来?」

 

未来「本当に……、本当にガルッチなんだよね?」

 

エデン「そうだよ。いきなり如何したんだ?」

 

未来「だって………、あのときとの雰囲気が全く違うし、何より………。」

 

エデン「…………何より?」

 

未来「…………怖いって、思ってしまった。」

 

 

『怖い』…………か。確かに、これが本来あるべき感情かもしれない…………。

 

 

未来「怖いんだ………。君が、君じゃなくなっていくのが…………。僕の知ってるガルッチが、いなくなるのが…………。」

 

エデン「…………大丈夫。」

 

未来「?」

 

エデン「けど、ごめん………。本当なら、僕が謝るべきなのに………。」

 

未来「ガルッチ?なんで君が謝るの?」

 

エデン「…………それは、今は言えない。でも、君には謝らないといけなかったから…………。でも、まだ具体的なことは言えない。」

 

未来「…………。」

 

エデン「けど、いずれ教える………。そう遠くない日に、ね?」

 

未来「…………分かった。」

 

 

多分不安が拭い切れないかもしれないけど、今はこれぐらいしかいえないしね……………。

 

 

…………けど、まだ抱きしめているけど、如何した?

 

 

エデン「えーっと、未来?もう大丈夫…………だよね……?」

 

未来「うん………。」

 

エデン「なら、何でまだ抱きしめて───────」

 

未来「そい!」

 

エデン「ちょ⁉」

 

 

あれぇ~?なんかデジャブ感が半端ないよ?これ前にもあったよね?畳に押し倒されたんだけど………。

 

 

エデン「み、未来?」

 

未来「何?」

 

エデン「もしかして、あれ目当てで来て、押し倒したわけじゃ…………ないよね?明らかに、人為的な気がしてならないんだけど…………。」

 

未来「それなら大丈夫だよ。元々そのつもりで来たんだし。」

 

 

やっぱりかよ!?おいおい、前哨戦で体力消耗させる気か⁉

 

 

未来「仕方ないでしょ?ガルッチがいなかったから、すごく寂しかったし、したくてしたくてたまらなかったんだしさ。」

 

エデン「そ、そうだけど…………。明後日は戦いなんだよ?それ分かって───────」

 

未来「わかっていても、もう我慢が出来ない!君がいけないんだよ?なかなか帰ってこないし、心配とかさせるし、しかも戻ってみればちょっとエロいし!」

 

エデン「エロ⁉流石に色っぽくなってないよ⁉

 

未来「そう言いつつ、髪型もセミロングじゃないか!」

 

 

んなばかなことは…………って、ヘアゴム着けるの忘れてるぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!というか、リリカの家に置いてきちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

エデン「ま、待って未来⁉さすがに久しぶりってこともあるし、というか落ち着い───────」

 

未来「ううん、もう限界!今日はこれでもかってぐらいに犯してあげるから、覚悟してね?」

 

エデン「それでも流石に手加減はしてよ⁉というかなんでこんな雰囲気でヤらなきゃいけないのぉぉぉ⁉」

 

 

ってな訳で、僕は久々に未来に滅茶苦茶犯されまくられた…………。というか、今回の未来容赦なくない⁉手加減してって言ったのに、イキ狂わせられちゃったよ…………。

しかも………。

 

 

未来「もうどこにも行かないで………。何処にも………、行かないで………。」

 

エデン「わ、分かった。分かったから、泣き止めって………。(・_・;)」

 

 

まさかセックスしながら泣くとは思わなかったよ………。もう結構中出しされたけど、まだするって………。

もうおかげで僕妊婦みたいなお腹になっちゃったんだが………。忘れてたとはいえ、侮ってたかも…………。

 

 

って未来、ホントに泣き止んでくれ。泣くのかセックスするかどっちかにしろとは言わないけど、出来れば泣き止んで?頼むから………。

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side change

 

 

-コロシアム 闘技場-

 

 

風龍side

 

 

…………なるほどね。もし伝承の通りだとすると、ここに『幻の鍛冶場』が現れるというわけか……………。

 

 

風龍「『光の星と闇の星が重なりし時、幻の鍛冶場が現れるだろう。そして、純粋な光の持ち主と歪な闇の持ち主が覚醒する時、彼らの剣を作り出せるであろう。』…………か。

 

 

ここでリリカとガルッチが順調に勝ち抜いてくれれば、必ず2人は覚醒するはず………。けど、なんか不安だな…………。」

 

 

この大会で、何か不穏な力が漂っている気がするけど、一体なんだ?この大会で、何も起こらなければいいけど…………。



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episode178 VS門矢未来

ーコロシアム 闘技場ー

 

 

エデンside

 

 

リリカと士織との戦いが終わった翌日、遂に僕の出番が来た。今持っているのは、『ボーイズライザー』、『GゲーマドライバーΩ‐Mark2』、複数の『ライダーガシャット』、後は『天満月』と『常闇月の太刀』。他にもあるが、これだけ持っていけばいいかな?

 

 

相手は未来。世界の破壊者『ディケイド』になれるけど、『完全生命体イフ』の力を得て、『インフィニティディケイド』に。今じゃ『激情態』、『激情コンプリートフォーム』、『激情パーフェクトコンプリートフォーム』にもなれる。

 

 

ケテル『不安ですか?マスター。』

 

エデン「相手が相手だからな。勝てない相手じゃないが、スタンドの力もあるから油断できない。」

 

バチカル『ブリトンか。だが相手にとって不足なしだろ?』

 

ケテル『我々は常に、あなたと共に着いてきました。たとえあなたが外なる神であろうとも最後まで付き合います。そうだろ?クソ野郎。』

 

バチカル『同感だ。主、遠慮はいらん。勝利するつもりで挑むぞ!』

 

エデン「ああ。」

 

 

生命樹の剣(セフィロトソード)』に宿しているケテルと、『邪悪樹の剣(クリフォドソード)』に宿しているバチカルとの話が終わった後、闘技場に到着した。

目の前には、『ブルトン』のスタンドを出し、ディケイドライバーを装着している未来の姿があった。

 

 

未来「全力で行くよ、ガルッチ。」

 

エデン「…………来い、未来!」

 

 

『INFINITY RIDE』

 

【ラッシュマッチレス!】

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

今回は少し趣向を変えるか………。正直Lvの方が言いやすいし。

 

 

エデン「『戦術Lv3』!」

 

 「「変身!!」」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

『PASSION DECADE!』

 

 

【【ガッチャーン!レベルアップ!!】】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!】

 

 

【ア ガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!】

 

 

激情態のディケイドか………。それだけ未来は本気で挑むって訳か………。

 

 

『それでは、闇の部1回戦、ガルッチVS未来!試合開始!!』

 

 

【GAME START!!】

 

 

sidechange

 

 

ー観客席ー

 

 

ロードside

 

 

遂に始まったか、僕の孫の戦いが………。あれだけの強さを持っているんだ。いやそれだけじゃない、多くの力も持っている。

今の君なら、きっと乗り越えることが出来ると、信じているぞ。

 

 

ロード「………見ているか?『友』よ。わが孫の力、しかと焼き付けておくがいい。」

 

 

……………さて、孫の活躍を見たいところだが、この不穏な力の正体でも確認するとするかな。場所は大体検討はついている。

おそらくこの気配は、奴だろうな。てっきりガルッチ達が倒したかと思ったが、思っていた以上にしぶといのかもしれんな。

 

しかも、元魔神柱フェニックスが言うには、ゼパルの反応がないと言っていた。っとなると、復活した可能性が高いな。邪魔される前にこちらから仕掛けるか。

 

 

ロード「……………『殺生院キアラ』、か。」

 

 

sidechange

 

 

ーワールド・フロンティア ISエリアー

 

 

ガルッチside

 

 

………しぶとい。やったかと思えばいつの間にか遺体が消えてなくなってたし、なかなか死なないやつだな……。

 

 

ガルッチ「ぜぇ、ぜぇ、流石にっ、諦めたらどうだ………?」

 

キャラ「それは、こちらのセリフだ…………。どこまで執念深いんだ、君は………。」

 

ガルッチ「お前が、何度も生き返るっていうのならば、何度だって殺してやるさ………。何度逃げようが、見つけて、追いつめて、そして殺す。それだけだ!!」

 

キャラ「ハ………ハハハ、狂ってるなぁ……。そんなに大事だったのか?君の、愛しい愛しい奥さんが、そんなに大事なのか?あのような、子供で、モンスターと人間とは思えないほどの───────」

 

ガルッチ「貴様のような奴が、フランを語るなぁぁぁ!!!!

 

 

先に動いて斬り付けたものの、また消えていった。けどまだ、奴の気配がある。今度は一体どこに雲隠れしたんだ?

 

 

キャラ「隙あり!!」

 

ガルッチ「そこか!!」

 

 

奇襲か、そんなもので勝てるとでも思ったか?

 

 

ガルッチ「如何した?逃げるんじゃなかったのか?」

 

キャラ「そのつもりだったけど、気が変わった……………。ここまでしつこいとなれば、黙っていられない。まずは君を殺し、それから君の仲間を殺し、その後にこの世界の住民を殺し尽くしてやろう!」

 

ガルッチ「やっと本気で挑む気になったか。最初から逃げずにかかってくればいいというのに………。

 

 

来い、キャラ!!何年もかかってでも、貴様が完全に息絶えるまで、何度でも殺してやる!!!!

 

キャラ「それはこっちの台詞だ!!ガルッチ!!

 

 

明日斗オルタ、ベロニカ、ジェイソン、ルシフェル…………。世話になった。後は、僕がやる。みんな重傷でやられたけど、まだちゃんと生きていてよかった。

けど、ゆっくり休んでくれ。キャラを倒せるのは、やっぱり僕以外いないようだな!!

 

 

sidechange

 

ー天空世界 コロシアム 闘技場ー

 

 

エデンside

 

 

流石未来、僕の知らない間強くなってきてるのが分かるよ。

 

 

未来「来て!!フレディ!」

 

 

『FREDDIE KRUGER!INFINITE RIDE!<ETERNAL>!』

 

 

マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!X!

 

 

フレディ「行くぜ、未来!」

 

未来「うん!」

 

 

フレディか。だったら、こっちは!

 

 

エデン「ジェイソン!召喚(サモン)!!」

 

 

ジェイソン・ボーヒーズ!デンジャラスゾンビ!』

 

 

デンジャー!デンジャー!(ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!(Woooooo!!)

 

 

ジェイソン「よっと、僕がフレディと戦えばいいんだね?」

 

エデン「ああ。任せたよ、ジェイソン!」

 

 

現状ダメージは未来の方が大きい。けどそれは、僕も同じ。ここで決着を付けないと!!

 

 

………『デンジャラスクトゥルー』を使うか。

 

 

【ガッチョーン………。ガッシューン…………。】

 

 

デンジャラスクトゥルー!

 

 

エデン「『戦術LvX-2』!」

 

 

ガッシャット!

 

 

ガッチャーン!レベルアップ!!

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!インセニティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!

 

 

………感じる、かつてニャルラトホテプの頃の力を。

 

 

未来「やぁ!!」

 

エデン「異界から来たれ!ヨグ=ソトースの拳よ!!」

 

未来「ちょ⁉」

 

 

『ズドンッ!』

 

 

入った!そのまま追撃の!

 

 

エデン「奏でよ!ハスターの歌!」

 

フレディ「やらすか!!」

 

 

フレディが来る!けどこっちには………!

 

 

ジェイソン「よそ見してる場合?」

 

フレディ「しまっ⁉」

 

 

【キメワザ!】

 

 

クリティカルデッド!!

 

 

ジェイソン「これでチェックメイトだ!」

 

フレディ「あぶねっ⁉」【MISS!】

 

ジェイソン「今だ!行け!!」

 

エデン「いけっ!!」

 

未来「っ!!!」【HIT!】【HIT!】【GREAT!!】

 

 

無数の風の刃が放たれ、そのまま未来に直撃。ところどころに血が噴き出している。

 

 

未来「ホントっ、容赦ないよね………。ガルッチ………。」

 

エデン「負けられないからね………。」

 

 

正直始まりの合図が来たと同時に、未来に近づいて『燕返し』を放ったとはいえ、それを回避されてカウンターされたときは焦った…………。しかもブルトンとか怪獣の力も使って翻弄してきたとはいえ、なんとか反撃の隙を見つけることが出来たしね………。

 

その後は、怒涛の攻撃ばかり。もう何発も放ったのかすら分からないけど、なんとか優勢まで持つことが出来た。

 

 

未来「でも、これで終わりだよ!!フレディ!!」

 

フレディ「あいよ!!」

 

 

『FINAL INFINITY ATTACK RIDE!<INFINITY TRUE DIMENSION KICK>!!』

 

 

【ガッシューン……。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

マイティクリティカルストライク!!

 

 

ジェイソン「ガルッチ!僕たちも!!」

 

エデン「ああ!こいつでフィニッシュだ!!」

 

 

【【ガシャコンスパロー!!】】

 

 

【【ス・パーン!】】

 

 

【【ガッシューン………。】】

 

 

【【ガッシャット!キメワザ!】】

 

 

【【デンジャラスクリティカルフィニッシュ!!】】

 

 

未来&フレディ「「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」」

 

エデン&ジェイソン「「せいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」」

 

 

互いの技がぶつかり合い、そのまま爆発が起こった。そして…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『勝負あり!!勝者、ガルッチ!!』

 

 

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

『グデ~……。』

 

 

よかった~、今回の勝負に勝ててよかった………。まさかフレディの奴が、僕狙いだとは思わなかったからびっくりしたよ………。

 

正直当たったかと思ったけど、ジェイソンがかばってくれなかったら、今頃負けていたかも…………。

今は医療室に入っているとはいえ、大丈夫かな?

 

 

次の相手は深雪だけど、東方とfate、しかもイフなどの特典持ってるしな………。

 

 

エデン「何とかして、上回る攻撃をしないと勝てないかも…………。」

 

深雪「ウチがなんだって?」

 

エデン「⁉ おい深雪⁉さとりとこいしの能力使ったんかい⁉」

 

深雪「もっちろんやで!ガルちゃんがいない間、ウチもがんばって修行したからな!今なら複数の能力も使えるで!!」

 

 

マジかよ、心を読みながら無意識の攻撃を与える………。如何来るかわかんないかもな。

 

 

エデン「………んで、なんとなく予想は付くんだけど、一応聞くけど───────」

 

深雪「? 勿論、ウチはそのために来たけど?」

 

エデン「お前もか。そして早速ズボンを下ろそうとするな。」

 

深雪「ええやんええやん!ウチも久々に、ガルちゃんとヤりたいんやし!!」

 

 

………しかし、この不穏な力はどこから来てるんだ?少し気になるところなんだが………。

 

 

深雪「ねぇねぇ、ガルちゃん!しようよ!!」

 

エデン「あーもー、分かった!分かったけど、まずはシャワー浴びさせて⁉」

 

深雪「じゃあ洗いながらでいいからしよう!」

 

エデン「お、おう………。分かった、分かったよ。」

 

 

……………できれば、嫌な予感が的中しないことを祈るしかないな。

 

 

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episode178.5 傍観者

ー???ー

 

 

闇創造王神side

 

 

「闇創造王神様、何を見ているのですか?」

 

闇創造王神「何って、ガルッチの大会。なかなか遅いから、こうしてみているんだ。」

 

「………そうですか。というより、見すぎなのでは?」

 

 

しかたないだろ、あちらのやるべきことやってないんだし、暇なんだから。しかし、零も参加とはね。確かあの時は、引き分けで終わったんだっけ?

 

また戦うことにはなるけど、今のガルッチは全く違うしね………。何しろ、かの『クトゥルフ神話』に出てくる生物『ニャルラトホテプ』という存在だし、どんな攻撃をしてくるかは分からないよ?

 

 

まぁでも、流石の僕でも見抜けなかった。まさかガルッチが、外なる神だとは思わなかったし、何よりその前世が『ゴジラ』なんて、怪獣から外なる神、その次に人間、神、また人間、そして今は有翼人。

ある意味彼は、破天荒すぎる程の人生を歩んできたことになるかもしれないな。いや、怪獣生か?

細かいことは気にしないでおこう。(寧ろ、誰が彼を転生させたのかが謎だけど、一体誰なんだろう…………?)

 

 

「闇創造王神様?何か考え事でございますか?」

 

闇創造王神「あ、ああ。そんな感じ。それより、偵察部隊は?」

 

「それがですね、なんでもコロシアムのどこかに不穏な力というものを感じ取っているそうです。現在、ガルッチの祖父とも言える『ロード』が探しているようです。」

 

闇創造王神「………()()()()か。どうやら何者かが、彼らの勝負事を邪魔する不届き者がいるようだ。」

 

「っと、言いますと?」

 

闇創造王神「このまま野放しにしていては、ガルッチの殺される危険性が高いということだ。

まだ彼を死なせるわけにはいかない。少々出るのが早いが、出発の準備をする。」

 

「え?」

 

 

出来れば怪しまれないように、服装も変えなくてはだめだな。けど、見た目がガルッチの兄『ルッチ』の顔だしな………。

顔を出してしまうと、混乱を起こしてしまうだろう。できるだけばれないようにしようっと。

 

 

「ちょ、ちょっと待ってください⁉」

 

闇創造王神「大丈夫、出来るだけバレないようにするから。」

 

「もっと心配します!!そもそも、闇創造王神様がそちらの世界にきたら、大変なことになりますよ⁉」

 

闇創造王神「じゃあ彼を黙ってみてろっていうの⁉流石にそんなことできるか!!」

 

「待ってください!」

 

 

大丈夫だ、ばれないようにすれば、何とかなる!待っていてよ、必ず何とかするからな!

 

 

sideout

 

 

ー無の領域ー

 

 

一方で無の領域。この場所はどこ探しても存在すらしておらず、ここに住む者は『ただ一人』。

かつて、かの神は全てを無に還そうと、現界した。けれど、ロードとその仲間たちによって阻まれてしまい、致命的な重傷を負ってしまい、自身がいた世界に帰っていった。

 

 

「………これが、あの者の孫か。」

 

 

そして今は、ロードの孫こと、エデンを眺めながらほくそ笑んでいた。その者こそが、ロードと戦ったと言われていた『無の神』だった。

元々彼には名前がなく、ウルトラマンノアが消した『アズラエル・ラヴォス』は、遠藤宇宙が作った『無の神』であって、本物は今でも生きていたのだ。

 

 

「どのような者かと思ったが、想像以上だな。ゴジラその者が転生し、今の姿になるとはな。おそらくどの転生者を探しても、怪獣が転生者なんてどこもいないぞ?」

 

 

驚愕はしていたものの、同時に隠し切れないほどの笑みを浮かべていた。

 

 

「………ガルッチ、か。いずれ本物の無の神である私と出会える日が、来るかもしれない。その日が来るのはいつになるのかは、楽しみではあるがな。

 

 

『真実は時として残酷である』、何処かの誰かが言ってたような気がするが、まさしくその通りだろう………。

最も、彼は知ってるのかどうかが気になるところだな。ロードは恐らく知っているだろうが、黙っているのだろう………。

 

 

まぁいい、いずれ出会えることを楽しみにしているぞ。元怪獣王ゴジラよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

エデンside

 

 

………気のせいかな?なんかいろんな奴らに監視されてる気がする。というかいったい誰なんだ?

 

 

深雪「ねぇ、如何したのぉ?///」

 

エデン「あ、いや………、何でもない……。/// というか、少し休憩、させて?///」

 

深雪「えぇ~?♡ 何でぇ?///」

 

エデン「流石に出しすぎちゃうと、出る量とか少なくなるでしょ?///」

 

深雪「むぅ、確かにそれだと、ウチも困る……。///」

 

 

というか、どんだけ僕の精液が多いんだよ。1発目出した時、滅茶苦茶引いたぞ?もうこれ妊娠確定じゃないのかって思うぐらいの量だったし………。いや妊娠確定以前に、もう深雪のお腹が妊婦さんみたいになってるし、案外たまるの早いんかな?

 

 

まぁそれはともかく、明日はリリカと赤屍の戦いか。どんな戦いなのか、見てみようかな?

 

 

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episode179 頼みとキャラの真相

ーコロシアムー

 

 

エデンside

 

 

さてと、今日がリリカと赤屍との対決だったな。どんな戦いになるのか見てこないと………。

っと、その前に……。

 

 

エデン「………いるんだろ?『フラウィー』。」

 

 

誰もいないことを確認した僕は、まだ何も植えていない植木に声をかけた。すぐには反応はなかったが、しばらくすると芽が出て、黄色い花が咲いた後、顔を出して現れた。

 

 

フラウィー「………見つかっちゃったか。よりにもよって、君に………。」

 

エデン「隠れたと思っているのなら、無駄だぞ?今の僕には、そういうのは鋭いからな。」

 

フラウィー「ま、待って!!殺すのはやめて!!というか、助けて!!」

 

 

? 助ける?そういえば、この花の正体はアズリエルなんだよな。けど、こっちにはアズリエルがいるし………。

もしかして、並行世界のフラウィーってことか?でもどこだ?

 

 

エデン「………確認を取らせてくれ。お前は、何処の『フラウィー』なんだ?」

 

フラウィー「どこって、『君が狂った世界』から来たフラウィーだよ。」

 

エデン「狂った僕………。なるほど、リリカと零にきつい言葉を言われ、その後壊れ果ててしまい、家族だけで無く、友人や愛人、更には無関係な一般人等を殺していった頃の世界から逃げてきたってわけだな?」

 

フラウィー「そんな感じ。」

 

エデン「んで、江ノ島盾子は?」

 

フラウィー「…………僕の囮になって、死んだ。」

 

 

………ってことは、狂った僕が盾子を殺したってことか。

 

 

フラウィー「今はここに逃げ込んで見つからないように隠れていたけど、見つかるのも時間の問題だし、いつアイツがここに来るかは分からない………。」

 

エデン「……んで、頼みっていうのは、狂った僕を殺してほしいと?『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』を起こすと犯行声明出したお前がか?」

 

フラウィー「分かっているとはいえ、こっちは必死なんだ!大方君だって知ってるんだろ⁉」

 

エデン「まぁ、あんな夢を見たからな。狂った僕は、可能性のあった僕自身。それと同時に、全てを滅ぼすほどの爆弾のような存在であることは、間違いない。

 

 

……………イマイチお前が信用できないが、その世界から逃げてきたっていうことがある以上、見逃せない。それに、爺さんが言うには、狂った僕は何処かの世界で虐殺しているって聞いたし。

………その頼み、引き受けた。」

 

フラウィー「ほ、ホント⁉」

 

エデン「勘違いするな。このことは、リリカ達にも伝えるつもりだ。お前がやろうとしたことは、絶対に許されるものじゃない。

 

変な真似をしたら、即殺すから覚悟しろよ?」

 

フラウィー「やめてよそういう脅し⁉ただでさえ逃げ切れたのに、狂ってない君に殺されるのは嫌だよ⁉

 

君に対してトラウマを植え付けられたばかりなんだから!!」

 

 

おい狂った僕、何をしたんだ一体?予想は付くとはいえ、此奴にトラウマを植え付けるなんてできないだろ………。

 

 

『勝負あり!!勝者、リリカ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ。

 

 

エデン「見逃したぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!

 

フラウィー「え?」

 

エデン「おいフラウィー!!見逃しちゃったぞ⁉今回の試合、『リリカvs赤屍』でどんな戦いになるのか見たかったんだぞ⁉」

 

フラウィー「だったら僕のこと無視して見に行けばよかったじゃん!!というか、気付かなければいい話でしょ⁉」

 

エデン「そうしたかったけど、この場に来た途端お前の気配がしたんだよ!!しかも堂々と違和感ありまくりの植木鉢とかもあったし!!」

 

フラウィー「花の魔物なんだから仕方ないでしょ⁉」

 

 

まぁこんな場所で言い争っても仕方ないし、取り敢えずリリカとアズリエルのところに行こう。

あと、ザギと英竜お姉ちゃん、零も呼んでおかないと………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んで、まずはリリカにあったときは、もはやボロボロの状態だった。

 

 

エデン「リリカ⁉」

 

 

しかも泣きそうになってるし、一体全体如何いう………!

 

 

赤屍「私がやりました。まぁ、殺しはしませんでしたが、彼女の勝ちってことにしました。」

 

エデン「⁉」

 

 

これで⁉これでリリカの勝ち⁉

 

 

赤屍「そもそも私は、リリカさんなど、殺す価値もありません。零さんと出会ってからか、興味の無い者を殺す気にもなれませんしね。」

 

エデン「………たった、それだけの理由で………?」

 

赤屍「ええ、それだけの理由───────」

 

 

『ズドンッ!!』

 

 

赤屍「グフォッ⁉」

 

零「え⁉」

 

「あの赤屍さんが………!」

 

零「血を吐いた⁉しかもエデン様の溝打ちで⁉」

 

 

ふざけんな…………!僕は見れなかったとはいえ、あのようなボロボロの姿にさせたにもかかわらず降参だと⁉

 

 

エデン「雑種、殺す殺さない以前に、リリカを泣かせやがって………!しかも、その勝負事を……!価値観だけで試合を降りるとか………!

 

 

ふざけるな!!!てめぇの勝手な価値観で、勝負事を汚すな!!

 

零「………エデン様。」

 

赤屍「…………!」

 

エデン「させるか!」

 

 

『ブチリッ!!』

 

 

零「右腕を、引きちぎった⁉」

 

赤屍「ァァァァ⁉」

 

エデン「………その痛みは、勝負事を汚したことと、リリカを泣かしたことだ。『前哨戦が終わるまで、その激痛を味わえ。再生することも、我慢することも許さん。わが言葉は、誰も解くことはできない。絶対に。』」

 

赤屍「アァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」

 

フラウィー『うわぁ、容赦ない………。』

 

エデン「零、こんな状況だけど話がしたい。リリカとアズリエル、あとザギと英竜お姉ちゃんも含めて、話したいことがあるんだ。」

 

アズリエル「………僕たちも?」

 

零「話って、一体……?」

 

エデン「その前に、2人を探さないと………。」

 

 

その後、未だに引きちぎられた腕を抑えながら呻いてる赤屍を後にし、しばらくして英竜お姉ちゃんとザギを見つけた。

 

 

 

ー選手の部屋(リリカ)ー

 

 

リリカ達は話を聞くために、一度部屋に入ると、殆どがバリアフリーの部屋になっていた。まぁ、目が見えないのは当たり前か。

皆が椅子に座った後、僕はフラウィーが入ってる植木鉢を置いて座った。

 

 

英竜「それで、話って?」

 

ザギ「その植木鉢と、何か関係があるのか?」

 

エデン「うん。と言っても、実際に見た方が早いかも。」

 

零「見た方が?」

 

リリカ「それって如何いう───────」

 

エデン「ほら出てこい、『フラウィー』。」

 

アズリエル「⁉」

 

 

植木鉢にキツく言うと、フラウィーが姿を現した。

 

 

ザギ「なっ⁉」

 

リリカ「フラウィー⁉」

 

アズリエル「え?何で花の僕がここに⁉」

 

フラウィー「あー、あれが本来の僕か……。なんか姿違うような………。」

 

英竜「ガルッチ、説明してくれるか?」

 

零「確かに、ここにアズリエルさんがいるにもかかわらず、なぜフラウィーがここにいるのか………。」

 

エデン「以前僕の夢の内容を話したよね?」

 

ザギ「確か、全てを捨てた夢と………。」

 

英竜「リリカと零を除いた全員を殺し、平行世界に渡る夢………だったな。」

 

エデン「んで此奴は、英竜お姉ちゃんが言った通り、狂った僕に殺される前に逃げ延びたフラウィーってことだ。」

 

零「それでしたら、『江ノ島盾子』はどうなったのですか?」

 

フラウィー「死んだよ。僕を逃がす代わりに、盾子は狂ったガルッチに殺された。」

 

 

その後フラウィーは、現在に至るまでの話を皆に聞かせていた。その途中、聞き逃してはいけないことも聞こえた。

 

 

『逃げるとき、東條さくらの遺体が入った棺桶も持った』と。

 

 

エデン「ちょっと待て、フラウィー。明日斗オルタの姉の遺体って、言わなかったか?」

 

フラウィー「言ったけど?」

 

エデン「………アズリエル、花の頃覚えているか?」

 

アズリエル「え?あー、うん。確かに、明日斗オルタには『グールどもにあげた』って言ったけど、実はちゃんと持って帰ったんだ。

今はちゃんと生き返らせてあげたけど、念の為に棺桶に入れ替えて『コールドスリープ状態』にさせているんだ。」

 

エデン「マジかよ………。このこと、明日斗オルタに伝えたらすげえ顔するだろうな………。それで、その棺桶は?」

 

フラウィー「…………盾子が持ってたから、恐らく………。」

 

 

………死んだと仮定すればいいのか。けど、分かったことがある。『明日斗オルタの姉、東條さくらは生きている』ってことだな。

 

 

多分、本来の僕『ガルッチ』と共にいるだろう。

 

 

リリカ「それで、頼みというのは───────」

 

エデン「狂った僕を殺すこと。多分あの中には『キャラ』の精神がいる。」

 

アズリエル「キャラ⁉キャラが君の中に⁉」

 

エデン「うん。今も何処かにいるはずだ。そして、本来の僕はそいつを殺すために探している。ダークルシフェルと明日斗オルタ、ジェイソン、そしてベロニカという女の子と共にね。」

 

アズリエル「………キャラ。」

 

エデン「君とキャラの関係はどんなのかは、僕にはわからないけど、止めるっていうのならやめろ。

 

 

多分キャラは、君のことを覚えてる可能性はないだろうし、何より本来の僕に殺される。敵を討つのなら、徹底的に。邪魔をするなら、殺す。

それだけ彼奴は、その人のことを愛し続けてたんだ。そしてその人の命を奪ったキャラを、永遠と憎み続き、必ず仇を取ると誓ってる。」

 

フラウィー「…………ねぇみんな。」

 

全員『?』

 

フラウィー「何でキャラが、ああなったか知ってる?」

 

 

なんだ?藪から棒に。

 

 

アズリエル「そういえば、なんだろう?」

 

ザギ「よくよく考えれば、何故なんだ?何故キャラがそうなったんだ?」

 

エデン「……………フラウィーは知ってるのか?」

 

フラウィー「まぁね。実際、アズリエルとキャラの両方持ってるし、キャラがなぜああなったのかは知ってる。

 

 

キャラは、アズリエルと出会う前、キャラが住む世界では、全く幸福ではない人生を歩んできたってこと。ようは、君のような人や、破天荒な人生を歩んできたガルッチみたいにね。」

 

 

全く幸福ではない人生…………。あー、そうか。なら、キャラがそういう殺意を抱くのも納得だ………。

 

 

エデン「…………………なるほど。」

 

英竜「………ハハハ、なんだ……そういうことか。」

 

リリカ「2人とも、何が分かったのですか?」

 

アズリエル「僕、何が何だか………。」

 

ザギ「主?」

 

エデン「要するにだ、3人とも。」

 

英竜「恐らくキャラは、生まれた時から。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン&英竜「「虐待とイジメに苦しんでたってことだよ。英竜お姉ちゃん/私のように。」」

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーワールド・フロンティア プププエリアー

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「いい加減、くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」

 

キャラ「くたばるのは、お前だ!!」

 

 

チッ、本気で挑んできて以降、全く傷を負えてない。こうもうまくいかないとは思わなかったけど、ここまでとは………!!

 

 

キャラ「邪魔を、しやがって………!憎い、憎い……!お前を見るだけで、虫唾が走る!不愉快極まりない!!!」

 

ガルッチ「それはこっちの台詞だ。お前さえいなければ、フランは死ぬこともなかった………。僕はお前を許さない。

 

 

たとえ死んだとしても、未来永劫許しはしない!!」

 

キャラ「………私だって、全ての生き物が許さない!!私をとことん苦しませた奴らがっ、一番許せない!!!

 

 

殺してやる………!滅ぼしてやる………!私の目の前から消え失せろ!!!!!!!!!!!




因みに、エデンが赤屍を溝打ちにしたときから発動したスキルはこちら。


ネガ・ストーリー:EX

エデンが用いるビーストスキル。その力はある意味最強で、『第4の壁』も認識し、如何に改変するべきか、どう言う改変にするかが出来る。
たとえ超越者だろうと、作者権限を持った者だろうと、メアリー・スーだろうと、このスキルが発動すれば無力同然となり、エデンが任意的に解除しない限り一生このままとなる。

第六天波洵相手に対して効くのかと言えば、無い。(多分)


要は、赤屍が受けた溝打ちは、『絶対必中』、『完全防御、回避不可能』、『必ず吐血する』というもので、エデンが放った言葉も絶対で『前哨戦が終わるまで』、『再生不可能』、『我慢もせず』、『激痛を味わう』ことになる。


と言っても、激情していたエデンは、このスキルが発動していたことに、気づくことすらなかったが。


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episode180 デンジャラスビースト

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「………納得いかねぇ!」

 

 

あ、いきなりこれで失礼。単刀直入にいいますと、深雪には勝ちました。うん、勝ったのはいいけど、正直言って納得いかない。

いやむしろ、こんな勝ち方でいいのかって思うぐらいに。

 

 

フラウィー「何が納得しないの?負けたの?」

 

エデン「逆だよ、フラウィー。勝ったよ。」

 

フラウィー「勝ったの?ならいいじゃん、勝ったんだし。」

 

エデン「そりゃそうだけど、納得いかないんだ。大方原因は分かるんだけど。」

 

フラウィー「?」

 

 

まぁ一応、どうやって早く勝ったのかというと、こんな感じ。

 

 

 

~回想~

 

 

ーコロシアム 闘技場ー

 

 

それは、試合が始まった時だった。

 

 

深雪「さぁ、いくで!!」

 

エデン「来い!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

デンジャラスビースト!!

 

 

まぁわかるだろうけど、僕は『デンジャラスビースト』ガシャットを使ってしまったんだ。実は気が付けばこのガシャットを持ってたんだが、このころの僕はまだ気づいてなかったんだ。

 

『デンジャラスゾンビ』か『デンジャラスクトゥルー』だと思って、そのままバグルドライバーⅣに差し込んじゃっちゃんだよね。

 

 

【ガッシャット!】

 

 

エデン「『戦術LvX』!『変身』!」

 

 

【バグルアップ!】

 

 

【デンジャー!デンジャー!《インスティンクト!》アニマル・ザ・クライシス!デンジャラスビースト!《Woooooooooooo!!!!》】

 

 

んで、気づいた時には遅かったんだ。猫耳と尻尾が生えるわ、何故か可愛らしい服装になるわで、滅茶苦茶混乱してしまった。

 

 

エデン「ってなんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

深雪「っ!」

 

 

とりあえず叫んだあと、戦いに集中するために深雪の方を向いたが、いつの間にか血だまりで倒れてた。

審判は一度、深雪の方に近づいたが、数秒で終わり僕の腕をつかんで上げた。

 

 

『勝負あり!!勝者、ガルッチ!!』

 

 

まぁあまりにも一瞬過ぎて、みんなからしたらその姿で目にも止まらない攻撃を仕掛けて、瞬殺したんだって思ってるだろうけど、僕からしたらこの姿を見て、鼻血を大量に出して倒れたってことになるんだけどね……。

 

 

~回想終了~

 

 

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

ってな感じで、あの勝ち方が納得いかないってわけ。そのことをフラウィーに全部伝えた。

 

 

フラウィー「………何その勝ち方。そりゃ僕も、納得しないよ。」

 

エデン「だろ?」

 

 

今更だが、なぜフラウィーがここにいるかというと、何も悪さをしないために、満場一致で僕が監視することになった。

なんかデジャブ感があるなぁ。

 

 

フラウィー「それより、そのガシャットいつから持ってたの?というかだれが作ったの?」

 

エデン「わからん。気が付いたら持ってたし、終わった後黎斗に聞いたんだが………。どうやらこのガシャット、知らないし『不正なガシャット』とか言ってたよ。

 

 

マジで誰だよ、これ作ったの。」

 

フラウィー「………それ作ったやつって、絶対ロクな奴じゃないよね。」

 

エデン「ホント、そうだ───────」

 

 

って、あれ?側面に何か書いてある。何だろ?

 

 

『藤村大河とマーリンの自信作』

 

 

エデン「…………。」

 

フラウィー「…………如何した?」

 

エデン「…………あのクソ夢魔と駄虎ぁ!マジで殺してやるから覚悟しとけよ………!」

 

 

何が自信作だ!どう見ても、いやがらせの為だけに作られたものじゃねえか!!

 

 

『ガチャ』

 

 

零「エデン様、失礼しま───────」

 

エデン「零か!!」

 

零「⁉ ど、如何したのですか⁉なんか、すごい怖い顔になってますけど?」

 

エデン「丁度よかった、いや来なかったら直接会いに行こうかと思ってたんだ。早速だけど頼みがある。藤村大河とマーリンをボコれるような奴が欲しい。」

 

零「きゅ、急ですね……。ちょっと、待って下さい。すぐ取ってきます!」

 

 

~数秒後~

 

 

零「持ってきました!まだ試作品ですが、これなら確実にそのお二人さんをボコれます。憎い相手の写真をサンドバックに付け、そのまま殴りつけば、痛覚はその人にいきわたります!

 

 

試作品なので、お代は安くしますが……。」

 

エデン「よっしゃ!!お金は机に置いておく。早速カメラを投影して………。『隠者の紫(ハーミット・パープル)』!!」

 

零「………久しぶりに、生でスタンドを見た気がします………。」

 

 

よし、あとはこのサンドバックに張り付けてっと…………。

 

 

エデン「使うやつは、これでいいかな?『融合』!」

 

 

『桐生一馬』と………。

 

 

エデン「『アイ、ゴー』!」

 

 

『空条承太郎』をセットしてから………!

 

 

エデン「『ヒア、ウィー、ゴー』!!」

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

エデン「『乗り越えるぜ、運命』!」

 

 

空条承太郎!桐生一馬!ボーイズライズ!!スタードラゴン!!

 

 

さぁ、マーリン。藤村。貴様らの罪は、俺が裁く!!!

 

 

sidechange

 

 

ーコロシアム ???ー

 

 

闇創造王神side

 

 

ロード「意外だな、まさか君のような奴が手伝ってくれるとは………。」

 

 

違和感ありまくりの場所を見つけて中に入ったら、既に誰かが入ってました。しかも、その女性と戦ってる最中に。

とはいえ、手伝うことにしました。何しろ相手は、この不穏な力を出していた元凶『殺生院キアラ』。

どうやら此奴はビーストⅢとして復活したらしく、未だに世界を狙ってるようだ。まぁ、こんな奴なんかに、世界はともかく、ガルッチを狙っているというのならば、黙っていられない。

 

 

闇創造王神「勘違いしないでください。僕はただ、此奴が気に食わないだけです。ガルッチを殺すのも、殺されるのも、僕だけで十分です。」

 

ロード「やれやれ、顔立ちがルッチに似ているが、可愛げがないなぁ。」

 

闇創造王神「余計なお世話です。………それより、その武器ですが………、まさか。」

 

ロード「察しが早くて助かる。禁じられた武器の中で最も危険な武器『無に満ちし忘却の剣(サブタレニアン・オブリビオン)』。これを作るのに、ずいぶん苦労したのを思い出す。」

 

 

彼が持っていたのは、ガルッチが持ってた『生命樹の剣(セフィロトソード)』と酷使していたけど、色合いも真っ白。まるで彫刻刀で作ったのかって思ってしまうほどの美しさを持っていたが、宿しているものを知っていた。

 

 

『虚無』、『忘却』。なぜこの人が、こんな武器を持っているのか、不思議に思ってしまう。

 

 

キアラ「如何しました?来ないのでしたら、こちらから行きますよ?」

 

ロード「させると思うなよ?殺生院キアラ。この剣で、忘却の彼方に消してくれる!!」

 

闇創造王神「………ガルッチの為に、ここで消えてもらう!!」

 

 

ビーストⅢ、一体誰に敵意を向かせたのか、その身をもって知れ。そして、消え去るとき後悔しろ。

闇創造王神という名の、『闇』と、ガルッチの祖父『ロード』という名の『虚無』を!!

 

 

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episode181 無限と無敵の幻想 永遠なる神々の王者

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

エデンside

 

 

フラウィー「ガルッチ、そろそろ君の出番だよ。」

 

エデン「ああ。だが念のために準備ぐらいするよ。」

 

 

ついに来た。零との戦いが、ようやく。二番目ではあるとはいえ、あの引き分けは納得いかなかった。

それに、彼の言う通り、無敵ガシャットを使えば勝てたかもしれなかったが、当時のあれは無理だった。

何しろ、『ヴァルハラ』と『TOAA』のフュージョンライズには耐えきれないほどの力を持っているし、無理に使えばゲーマドライバーΩとアルティメットムテキガシャットが壊れる可能性が高かった。

 

 

けど、今は違う。黎斗から『G(ゴッド)ゲーマドライバーΩ-Mark2』と『ムゲンムテキ』ガシャットをもらった。

 

 

『ムゲンムテキ』は、黎斗だけじゃなく、エッグマン、エッグマンネガ、不二咲千尋、河城にとり等の技術者を結集させて作り出したガシャット。内容はあらゆる全ての能力を持った主人公が、全てを支配しようとする邪悪なる者とその配下達を一掃する無双ゲームで、その中には『エミヤシロウ』、『アルトリア・ペンドラゴン』、『ギルガメッシュ』の英霊たちが宿している。

 

 

これなら、問題なく使用できる。そして今回、初めてこのカプセルを使うとしよう。2代目を除いた『歴代創造王神のカプセル』。

 

 

どんな力を持ってるのか分からないが、零との戦いに勝つには十分の戦力だ。劉備さん、家康さん、士郎。力を貸してもらうよ。

 

 

エデン「そんじゃ、行ってくる。」

 

フラウィー「うん。でもあいつのことも、忘れないでね?」

 

エデン「それは十分に気を付ける。」

 

フラウィー「あと聞きたいんだけど………。」

 

エデン「?」

 

フラウィー「………まだ、誰も言わないの?君の本当の姿のこと。」

 

 

………ニャルラトホテプの頃の姿か。

 

 

エデン「まだ言わないし、見せられない。まだ、皆に言える勇気がないから………。」

 

フラウィー「けど、早いこと皆に伝えないと、取り返しのつかないことになるからね?」

 

エデン「分かってる。」

 

 

そして僕は、すぐさま部屋から出ていき、闘技場へと向かった。

 

 

ーコロシアム 闘技場ー

 

 

零「エデン様、お待ちしてました。」

 

エデン「………準備万端って感じだな。しかも、やばい切り札を持ってる。」

 

零「流石、分かるんですね。」

 

エデン「こっちだって、切り札のようなものを持ってるし、お相子だよ。」

 

零「その違和感も、切り札の片鱗のようなものですか?」

 

 

………多分ニャルラトホテプのことを言ってるだろうけど、言わないでおこう。

 

 

エデン「知りたいのなら、次の試合で見るべきだな。最も、ここでお前を倒さなきゃ、意味はないけどね。」

 

零「そうですね。ですが、そう簡単に勝たせるわけにはいかないよ!」

 

 

僕はすぐさま『GゲーマドライバーΩ-Mark2』を付けると同時に、零は二つのカプセルを取り出した。

なるほど、無敵関連の奴か。

 

 

んじゃこっちは、『マッチレスストロンゲスト』を起動するか。

 

 

マッチレスストロンゲスト!

 

 

零「『融合』!」

 

 

最初は、ハイパームテキエグゼイドか。次は?

 

 

零「『アイ、ゴー』!」

 

 

グリッターティガ⁉なるほど、そりゃ相性がいいわけだ。っと、こっちはこれを差し込まないと。

 

 

マキシマムガッシャット!

 

 

ガッチャーン!レベルマックス!

 

 

ハイパームテキエグゼイド!グリッターティガ!我、勇者の名の下に!

 

 

 

ん?見たことない剣だな。んで、もう一つのカプセルを取り出したの………って、あれ『完全生命体イフ』⁉おいおい、此奴はビックリだけど⁉

 

 

零「なるぜ、勇者!」

 

エデン「………これは、マジで負けられないな。」

 

零「ジィィィーーーーーーーーーードッ!!

 

 

『ウルトラマンジード!!エターナルシャイニングブレイブ!!

 

 

無敵の力を得た、ウルトラマンジードか………。けど、こっちだって!!

 

 

ムゲンムテキ!

 

 

零「『『新しいガシャット?』』」

 

 

神々しい音声と共に、マッチレスストロンゲストと合体させた。

 

 

ドッキング!

 

 

待機音が鳴り響いている間、僕はボーイズライザーと、二つのカプセルを取り出す。

 

 

エデン「『融合』!!!」

 

 

まずは『ヴァルハラ』を起動させ、ナックルに入れる。

 

 

エデン「『アイ、ゴー』!」

 

 

次に『TOAA』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。そして、それらをスキャンする。

 

 

エデン「『ヒア、ウィー、ゴー』!」

 

 

『ファイナルフュージョンライズ!!』

 

 

ヴァルハラ!TOAA!我、全てを司る王の名の下に!!

 

 

両刃が付いた『アックスカリバー』が来たと同時に、一つのカプセルを取り出し、そのまま差し込んだ。

 

 

『エデン!』

 

 

自分自身のカプセルを差し込むと同時に、先端から水色の光の刃が出てきた。これで、準備ok。

 

 

エデン「変えるぜ、運命!!『最終融合変身(ファイナルフュージョントランスフォーム)』!!

 

 

『drei!』

 

 

パッカーン!!ムーテーキー!!

 

 

零「『『⁉』』」

 

エデン「はぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

『ファイナルボーイズライズ!!!エターナル・オブ・ザ・オールゴッド!!』

 

 

輝け!全てを超えろ!天元突破の王者!ムゲンムテキファンタズム!!

 

 

………うまくいった。上半身は無銘の頃のエミヤシロウの『錬鉄の神話礼装』、下半身はギルガメッシュの『原初の神話礼装』。そしてマントはアルトリアの青いマントを着けている。

 

 

そして冠は、天空の兜だが、龍の翼の幕の部分は虹色に変わっていた。

 

 

零「『『………これが………?』』」

 

エデン「『『……『仮面ライダーファンタズム ムテキゲーマーLv∞ エターナル・オブ・ザ・オールゴッドフォーム』。

 

 

今ここに、永遠なる神々の王者が君臨した。勇者『両儀零』、あの時の決着を付けよう。』』」

 

零「『『………まぁ、手を抜いたら赤屍のようになりそうだから、本気でやるしかないね。』』」

 

『そ、それでは………!闇の部準決勝!ガルッチVS両儀零!お互い準備が終わったところで、試合開始!!

 

 

エデン「『『我が王者の輝き、恐れずしてかかってこい!!!』』」

 

 

【GAME START!】

 

 

試合が始まると同時に、僕の翼を広げ、零に突っ込んだ。そしてこの日、本当の意味での創造王神としての誕生だった。

 

 

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episode182 王者VS勇者

BGM 『L'Impeto Oscuro』


ーコロシアム 闘技場ー

 

 

エデンと零との戦いは、次第に熾烈となっていき、気が付けば観客(一部を除いて)の目では追いつけないほどの速度になっていた。

エデンの武器が振るえば、数千とも言える程の斬撃が同時に襲い、零はその斬撃を避ける。

 

とはいえ、お互いが無敵状態なため、どちらもダメージはないかと思えば、実はそうでもない。マリオがスターを取って、多くの敵を倒せるとしても、穴に落ちれば【MISS】か【GAME OVER】になりえる。

 

 

そして、無敵同士の2人が戦えば、無敵同士だけのダメージが入るようになる。

 

 

エデン「『『『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』!!』』」

 

零「『『『多重次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)』の宝具バージョン⁉エデン様は、そこまでの領域に⁉』』」

 

 

9つの聖槍が、零に降り注ぐが、きわどいところで回避に成功。かと思えば、エデンの姿が見当たらない。

そこで一瞬速度を緩めてしまい、隙をみせてしまう。それを逃さなかったエデンは、すぐさま襲い掛かった。

 

 

いきなりの奇襲で、零は咄嗟の行動が読めず、そのままダメージをもらってしまった。だが、たまたまなのか、零が持つ『ブレイブカリバー』が、エデンの翼に当たり、そのままバランスを崩してしまい、地面に激突した。

 

 

『は、早すぎる………。もはや何が起こったのかすら、私でもわかりません!!というか今までの試合も、解説する隙も無かったのですが⁉』

 

エデン「『『っつ!』』」

 

零「『『まさか、飛んでいたとは思いませんでした………。』』」

 

エデン「『『いや、これでも飛ぶ方だよ?』』」

 

零「『『いえ、正直飛んでいるところなんて、見たことなかったですし、てっきり飾りかと………。』』」

 

エデン「『『おい、さすがにそれは傷つくぞ。』』」

 

 

立つと同時に、エデンは『アックスカリバー』に差し込んである自分自身のカプセルを取り出すと、光の刃が消失した。

代わりに『劉備』と描かれたカプセルを起動し、差し込んだ。

 

 

劉備!

 

 

すると、『アックスカリバー』がもう一つ現れ、そのまま持ったまま、再度攻撃を始めた。双剣となったエデンは、更に攻撃が激しくなり、剣一本の零にとっては、不利な状態になった。

 

 

エデン「『『如何した!最弱(さいきょう)の君の力は、そんなものなのか!!』』」

 

零「『『⁉』』」

 

エデン「『『平穏で暮らすとしても、結局はこうして戦わざる得ない状況は多く存在する!

俺だって、かつては望んで多くの戦場に立っていない!ただ、敵を倒すだけの『作業』と、家族を守るというだけの『使命』だけしかなかった…………。

 

 

けど、ある男と戦って、その考えが変わった。もっと強くなりたい、もっとほかの強者と戦いたい。多くの強者と戦って、『楽しみ』たい!

そうやって僕は、ここまでの苦難の道を歩んできたんだ!!』』」

 

零「『『っ!!』』」

 

エデン「『『それに、僕にはフランたちがいる!皆が皆、暗い過去を持っていて、僕を必要としていた!3人とも辛いのならば、僕は寄り添う!傷ついているのなら、必ず癒す!

 

 

誰一人、何者にも奪われる訳にも、失わせるわけにはいかない!!この命が尽きるまで、僕は最期を迎えるまで、大切な人の為に、もっと強くなって、戦い続けると決めたんだ!!』』」

 

零「『『…………ですが、貴方はその無茶ぶりに、その人達を心配ばかりさせてるじゃないですか!!貴方は多くのものを抱えすぎです!!それを、理解しているのですか⁉』』」

 

エデン「『『っ!! 君には理解できないだろう。』』」

 

零「『『何ですって?』』」

 

エデン「『『僕は未だに、自分自身を許すことが出来ない!! 僕が抱えているものは、多くの罪そのもの!!

 

 

僕という存在である限り、罪は永遠に背負わなきゃならないんだ!!』』」

 

 

二つのアックスカリバーを零に投げつけるが、それらを防ぐ。けれど、エデンはそのままムゲンムテキガシャットの上部にあるスイッチを押した。

 

 

キメワザ!

 

 

エデン「『『だから、だからこそ!僕は事が終わるまで、この罪を…………、この『闇』を背負ってでも、最期まで戦い続ける!!たとえ、赤の他人だったとしても、俺は絶対に見捨てない!!それが僕の答えだ!!』』」

 

 

インフィニティゴッドクリティカルフルバースト!!!

 

 

零「『『………それが、貴方が下した答えなのですか。でしたら!!』』」

 

 

Ultracritical FINAL Smash!!

 

 

『解放せよ!!完全無敵の力!』

 

 

零「『『………あなたを止めてみせる!!』』」

 

 

エデンは、戻ってきた『アックスカリバー』を手に取り、劉備のカプセルを取り出すと、もう一つの『アックスカリバー』は消滅する。

そして、自分自身のカプセルを再び差し込むと、光の刃が現れる。その後、ボーイズライザーで読み込んだ。

 

 

『解放せよ!!時空最強の技!!』

 

 

そのまま三回ほど手にかざした。零は、ブレイブカリバーのスイッチであるイフのカプセルを三回押した。

 

 

『Eins!!Zwei!!Drei!!』

 

『イエス!!ウィー!!キャン!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「『『エターナルカリバー』!!』』」

 

エデン「『『全ての永遠に約束された軌跡の光(エクスカリバー・メモリアス)』!!』』」

 

 

零の黄金の巨大な剣と、エデンの光の刃がぶつかり、凄まじいほどの轟音と共に大爆発を起こした。

 

 

観客席にいた人たちは必死で椅子につかまり、吹っ飛ばされないようにしがみついていた。

 

 

収まったのは数十秒後だったが、まだ煙が晴れていないところで大爆発の音が聞こえた。皆は不安になりながら闘技場を見ていた。

そして、煙が晴れると、地面に横たわって全身真っ黒になってた零と、それを見つめ、立っていたエデンがいた。

 

 

『しょ、勝負あり!勝者、ガルッチ!!!』

 

 

その声と共に、爆発するかのような歓声が上がった。エデンは早めにその場から立ち去り、零は救急ロボットに運ばれ、その人の関係者と共に闘技場を去った。

 

 

これで、エデンは星空英竜と戦うことになった。それと同時に、リリカとの決着が、また一歩近づいてきた。

 

 

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episode183 エデンと狂ガルッチ 外なる神の片鱗

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

エデンside

 

 

………決着がついた。まさか最後は自爆で終わるとは思わなかったが、最後の押し合いは僕が勝った。それだけで、十分だ。

 

 

何のフュージョンライズをしようとしてたか分からないが、多分今の零には使えなかったんだろうな。

というか疲れた………、何時ぶりなんだろう?あんだけの全力でぶっ放したのは………。

 

 

フラウィー「ぐったりしてるね。」

 

エデン「そりゃあね、ムゲンムテキとエターナル・オブ・ザ・オールゴッドフォームになりゃあ、こうもなるよ。」

 

フラウィー「………しょっぱなから最終フォームまで行く?脳みそ腐ってんじゃないの?」

 

エデン「ほんとなら腐っててもおかしくないほどの歳だけどね。」

 

フラウィー「そもそもどんだけ歳取ってるの?」

 

エデン「………忘れた。年取りすぎて、もう数えてないかも。」

 

フラウィー「不老不死って、面倒だね。」

 

エデン「ほんとそれな。」

 

 

まぁ、とある戦いが来るまでは、生き続けることにはなるだろうけど………。

 

 

フラウィー「ほら、水かけてやるからしっかりして。」

 

エデン「それって頭冷やせってやつか?未だにヒートアップすらしてないけど?」

 

フラウィー「けど身体全体オーバーヒート起こしてるでしょ?」

 

 

それは否定せんけど、流石に水をぶっかけるのはどうかと思うよ?そんなこんなしていると、誰かが入ってきた。

けど流石に疲れがたまっているのか、向くことすら出来なかった。ただ、誰が来たのかは分かった。

 

 

英竜「ガルッチ、こんなところにいたのか。」

 

エデン「お姉ちゃん?どうかしたの?」

 

英竜「どうって、聞きたいことがあるけど、一体どこに行ってたんだ?」

 

エデン「どこって、終わってからすぐにここに戻って、ぐでーっとしてたぞ。」

 

英竜「なんだって?けど、霊安室に来たんじゃないのか?」

 

エデン「霊安室?行ってないはずだけど?」

 

英竜「そんな馬鹿な。確かにあの時、君と出会ったはずだぞ?」

 

 

何だって?いやだって、僕はずっとここにいたはず………。じゃあ、英竜お姉ちゃんが会った僕って………!

 

 

『ガタンッ!』

 

 

エデン「お姉ちゃん!」

 

英竜「え⁉きゅ、急にどうしたの⁉」

 

エデン「なんともない?傷とかついてない?怪我とかは?催眠とかにやられてない⁉」

 

フラウィー「………まさか、もう彼奴はここまで来てるっていうの?」

 

英竜「待って待って⁉いったい如何したの⁉」

 

エデン「………もしここに狂った僕がここにいるんだったら、もう既に被害が来てるはず……!

 

 

なぁ、その『僕』の表情とか、何か言ってなかったか⁉」

 

英竜「い、いや……。全く………。」

 

 

しかも最後に見たのは霊安室………!まずい、マジでヤバすぎる!!

 

 

エデン「英竜とフラウィーはそこにいろ!俺は霊安室に向かう!!

 

英竜「が、ガルッチ⁉」

 

 

急がないと、零が危ない!!殺される!殺されてしまう!!頼む!間に合ってくれ!!

 

 

ー霊安室ー

 

 

エデン「零!!

 

零「え、エデン様⁉え?じゃあ、此奴って!!」

 

『アレェ?モウコノ世界ノ『がるっち』ガキタノ?』

 

 

………やっぱり、この世界に来やがったのか。

 

 

エデン「さっさとそいつから離れろ、『化け物』。」

 

『ヒドイナァ、僕ハ君ナノニ、『バケモノ』ヨバワリナンテ。』

 

エデン「テメェのような奴が僕とか、反吐が出そうだよ。………零から離れろ。」

 

『サモナクバ、殺スッテ?無理ダネ、君ノヨウナ奴ガ僕ニカナウトデ───────』

 

エデン「『ヨグ=ソトースの拳』!!」

 

 

『ズドンッ!』

 

 

『ッ⁉』

 

零「エデン……様?」

 

 

拳に一発、解き放つことが出来たか。取り敢えず吹っ飛ばせたけど、あんなのでくたばる程軟じゃないだろう。

 

 

エデン「逃げろ、零。彼奴は、俺が殺す。そこにいる人も、早く逃げろ。」

 

零「…………エデン様、腕が………。」

 

エデン「腕?」

 

 

一旦自分の右腕を見ると、人ならざる腕になっていた。この腕は、覚えてる。とある世界では『月の魔物』とも呼ばれていて、何かの目的を持っているようだけど、謎だけどな。

この腕は恐らくそいつからだろう………。

 

なるほど、零がその目で見るのもうなずけるかな。

 

 

エデン「今は、この場から逃げろ。俺が時間を稼ぐ、その間に逃げろ。」

 

零「ですが───────」

 

エデン「この腕のことは、いずれ話す!!だからさっさといけ!!

 

零「………エデン様、ご武運を!カラフィナ、輪、お願い。」

 

 

取り敢えず、これで1対1には出来た。正直この腕になったのは、あのころ以来だな。けどまだ、皆には見せられない。

まだ、見せられない………。『ニャルラトホテプ』の自分を、見せる勇気が………。

 

 

『アハハハ………、オドロイタナァ。ソノ腕、人間ノモノジャナサソウネ………。シカモ、逃ゲタ人ニモミラレチャッタ。僕ト一緒ダネ。』

 

エデン「貴様のような奴と、一緒にするな。俺はお前のような、殺戮に堕ちたバケモノとは違う!」

 

『ヘェ………、君ハ未ダニ『人』デアリタイノカ?偽リノ『人』トシテ…………。』

 

 

貴様のような………。貴様のような………!

 

 

エデン「貴様のような、殺戮に堕ちた化物が、俺を語るな!!

 

 

───────大いなる大地よ、かの者を貫く爪と化せ!果て無き海よ、かの者を穿つ槍と化せ!荒れ狂う風よ、かの者を切り裂く刀と成れ!焼き尽くす炎よ、かの者を滅ぼす斧と成れ!!

 

 

───────我は外なる神を束ね、原初の混沌と呼ばれし存在!!否、その者の後継者!!今ここに、真名を謡おう!!我が名は───────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

気が付くと、僕はベットの上にいた。それ以降の記憶が全くない、彼奴はどうなったのか、全く分からない………。

そして、自分の右腕を見ると、元に戻っていた。

 

 

英竜「気が付いたか?」

 

エデン「………お姉ちゃん。」

 

英竜「お姉ちゃんじゃないよ、全く。いきなり飛び出したかと思えば、霊安室から爆音聞こえるわ、君が倒れるわでビックリしたぞ?しかも、霊安室から出てた魔力が尋常じゃなかったぞ?」

 

 

霊安室から?魔力?………………あ!

 

 

エデン「彼奴は⁉あの狂った僕はどうなった⁉」

 

英竜「あ、いや…………。そいつの話は、全く………。」

 

エデン「………クソ、雲隠れしたのか。」

 

 

一体どうなったのかが分からないけど、少なくとも仕留めきれなかったってことか…………!

 

 

英竜「ガルッチ………、真面目な話があるんだ。」

 

エデン「? 一体如何した───────」

 

英竜「真剣な話なんだ。お願い、私の話を聞いて…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方は、『外なる神』なの?」

 

 

いつか誰かに言われるのを分かっていたのに、そんな問いを聞かれた僕は、恐れ、悲しみを抱いた…………。

 

 

英竜「ごめんなさい、聞くつもりはなかったけど、君の一部始終…………全部聞いてしまったんだ。」

 

エデン「……………何で、お姉ちゃんが謝るの?」

 

英竜「え?」

 

エデン「散々君たちを騙し続けていた僕が、ずっと隠し続けてきた僕が、一番悪いのに………、何で君が謝るの?謝るべきなのは、僕なのに…………。」

 

英竜「…………じゃあ、本当に………君は………。」

 

エデン「…………外なる神。正しく言えば、僕は『アザトース様の後継者』に選ばれた『ニャルラトホテプ』なんだ…………。けど、もう一つ隠してあったこともあるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の本当の前世は、怪獣王『ゴジラ』なんだ。」

 

 

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episode184 エデンと英竜

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

エデンside

 

 

僕は本当の前世を伝え、ここまでに至る経緯を包み隠さず全部、英竜お姉ちゃんに言った。

 

 

想えば、こんなことを話しているにもかかわらず、お姉ちゃんは怯えることなく、ずっと僕を見つめてる。

怖くないのか?本当の姿を見たことないから、怖くないのか?

 

 

エデン「………これが、僕の全てだよ。お姉ちゃん。」

 

英竜「……………そうか。」

 

エデン「………………怒らないんだね。僕は、お姉ちゃんを含めて、皆を騙し続けてきたのに。」

 

英竜「その頃の記憶なんて、全くなかったんだろ?リリカのことも知っていたことは驚いたが、それを知ったのも、全部君が言う『アザトース様』のおかげなんだろ?」

 

エデン「そうだけど…………、けど皆を騙し続けてきたのは、事実なんだよ?それに、怖くないのか?僕は、『化物』でもあるんだよ?今は、こんな姿だけど、もし本来の姿になったら…………、きっと───────」

 

 

怯えると言おうとしたら、お姉ちゃんはいきなり僕を押し倒してきた。

 

 

エデン「お姉ちゃん?」

 

英竜「お願い、もうこれ以上は言わないで。貴方は、『化物』なんかじゃない。たとえそうだとしても、貴方はほかの化物とは違う!」

 

エデン「………何でそう言えるの?僕は───────」

 

英竜「違う!お前は、化物じゃない!お前は、私の夫であり、弟なんだよ!たとえどんな姿だろうと、決して変わることはない!!

 

 

たかがお前の正体が、怪獣王ゴジラだろうが、『外なる神』の存在だろうが、ガルッチはガルッチだろ!!」

 

エデン「…………。」

 

英竜「たとえ大勢の者が、お前に対して批難を浴びたとしても、私が守ってあげる!だから、ホントにお願いだから、もうこれ以上自分を責めるのやめてくれ!」

 

 

…………何で、何でそこまでにして、泣いてくれるの………?嘘つきで、大勢の生き物を殺め、化物と言われてもおかしくない姿を持ってる僕を、如何して………?

 

 

エデン「……何で、そこまで───────」

 

英竜「決まってるだろ!お前は、私の苦しみを受け止めようとしてくれた!『化物』になり果ててしまった『私』を止めてくれた!だから、今度は私が、貴方の悲しみを受け止める番!

 

 

だから………、だから…………!」

 

 

…………お姉ちゃん。………そういえば、こんな光景があったような…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来『僕等を死なせたくない。でも愛しい人を死なせたくないのは、皆一緒なんだ。自分の価値観だけで、僕等を解ろうとするな!そして、自分の存在を卑下するな!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ、あの時………僕が死ぬのを覚悟していた時、未来に殴られ、抱きしめられたとき、そういうことを言われた気がする…………。

 

 

ああ、なんて、なんて…………罪深いんだ………。こんなの、僕には、耐えきれないよ………。僕が、皆を騙していたのに、とんでもない嘘をついたというのに…………。

 

 

エデン「お姉ちゃん………。」

 

英竜「?」

 

エデン「今だけ、今だけでいいから…………、お姉ちゃんの胸、貸して………。」

 

英竜「うん………。貸してあげる。」

 

 

英竜お姉ちゃんが横になり、僕はお姉ちゃんの胸に蹲った。

 

 

拒絶されるのが怖い、見放されるのが辛い、そして、僕の目の前で、知らない場所で、いなくなるのは、悲しい…………。

 

耐えきれない、そんな想いに、押し潰されそうで、壊れそうで………。

 

 

英竜「大丈夫、私達がついてる。貴方は、『化物』なんかじゃない。私たちが、貴方を受け入れる。だから、もう責めないで。」

 

 

けど、今は暖かい。この温もりを、感じていたい…………。安心して、ゆっくり眠れる気がする…………。

ううん、このまま、眠りに落ちよう…………。

 

 

sidechange

 

 

フラウィーside

 

 

…………そっか。彼奴は最初から、ソウルなんて持ち歩いていないんだ。最初からからっぽで、感じようにも、感じることすら出来なかったんだ。

だから、常に誰かが一緒にいないと、情緒不安定になって、何をしでかすのか分からないような奴に、変わっちゃうんだ。

 

 

フラウィー「けど、何時かは離れなきゃならない日が来る。どれだけ強く願っても、必ずお別れしなきゃならない日が来る。

 

 

ガルッチはきっと、辛い思いを抱くかもしれない。けど、受け入れなくちゃならない。それを、乗り越えなくちゃならない………。」

 

 

たとえ、残酷な運命だとしても…………。絶対にね。

 

 

フラウィー「できれば、あの試合で、皆に伝えることを祈るしかないね。」

 

 

next episode



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episode185 純粋な光と歪んだ闇

ー始原の城ー

 

 

風龍(作者)side

 

 

さて、と。平行世界のギルガメッシュに交渉してみたけど、あっさりくれるなんて思わなかったよ。

今は、『ワールド・フロンティア』にいる黎斗に渡したけど、多分彼だけでは完成が長引いてしまう。

 

 

また彼らを呼び出す必要があるけど、それよりこっちが優先だな。

 

 

ヴォルデモート「風龍、今戻りました。」

 

風龍「お帰り。………そのカプセルは?」

 

ヴォルデモート「零と呼ばれる者が持っていたカプセルです。気を付けてください、結構危険なカプセルです。」

 

 

カプセル?っとと、いきなり投げるなよ、ヴォルデモート。んで、このカプセルは………、『オーバーモニター』か。

っとなると、ガルッチとリリカは順調に進んでるようだね。

 

 

風龍「それより、『一巡年』計画は?」

 

ヴォルデモート「順調です。」

 

風龍「そうか。取り敢えず、これを返すよ。」

 

ヴォルデモート「………え?これって………。」

 

風龍「気づいたか。此奴は限りなく本物に近づかせた贋作の『オーバーモニター』のカプセルだ。

 

 

零は恐らく、それを取り返しにくるはずだ。本物はこっちが処分しておく。」

 

ヴォルデモート「よろしいのですか?」

 

風龍「うん。使わせないようにするには、こうするべきだと思うし、なにより零から離れて暴走に近い状態だしね。メアリー。」

 

メアリー「呼んだ?風龍さん。」

 

風龍「此奴を消してほしい。跡形もなくね。」

 

 

メアリーにそのカプセルを渡すや否や、そこにはなかったかのように消滅した。やっぱすごいよ、メアリー。

 

 

ヴォルデモート「では、引き続き、試合を見てきます。」

 

風龍「頼んだよ。」

 

 

まぁ贋作とはいえ、ちゃんと機能はするんだけど、性能はオリジナルよりも僅かに劣ることにはなる。

けど扱いやすくはしてるから、後は零次第だな。

 

 

ライフ「お父様、光と闇の歴史の書を見つけました。」

 

風龍「ありがとう。ところで、もう読んだのか?」

 

ライフ「読みました。この書にある『純粋な光』と『歪んだ闇』は、どうやら互いに敵視していると描かれていました。それも、全ての世界を滅ぼしていることを気にかけていないほどだったらしいです。」

 

メアリー「………仲良しじゃなかったってこと?」

 

ライフ「はい。ですが、『ロストマスター』と呼ばれる者が、未だに喧嘩しあう二人を止めるために、とある武器を作成したのです。」

 

風龍「それが、『無に満ちし忘却の剣』?」

 

ライフ「そのようです。ですが、彼が持っていたのは『剣』ではなく、『杖』だった。いえ、あるときは『槍』、またあるときは『斧』など、『ロストマスター』が持ってたものは『剣』でないものもありました。」

 

 

なんだそれ?それってつまり、あの『剣』って、変幻自在に使えるものだったのか?

 

 

ライフ「結果、2人はロストマスターの手によって亡くなり、代わりに二つの武器が残されました。それが、『闇に満ちし虚樹の魔剣』と『光に満ちし生命樹の聖剣』と呼ばれる物でした。

 

ですが、誰も使えないように、それらも消滅させてしまったようです。」

 

風龍「だとしたら、何で禁じられた武器に載ってたんだ?」

 

ライフ「それについては、未だに謎です。何故3つとも載っているのか、私にもさっぱりで………。」

 

 

…………しかし、仲が悪かったとは思わなかったな。しかもみたところ、決着がつかなかったようだ。

 

それが、ガルッチとリリカの番となったってことは、ここで決着がつくってことなんだろうな。

 

 

まぁ、無事に突破してくれることを祈るしかないな。

 

 

風龍「…………そういえば、メアリー。」

 

メアリー「?」

 

風龍「ibとギャリーさんから、君にって、赤と青と黄色の薔薇を送ってくれたんだ。」

 

メアリー「2人が⁉」

 

 

…………懐かしいな。そういえば、まだこの世界を作る前、たまたまある美術館に到着して、そこで倒れて力尽きそうなメアリーに出会ったんだっけ?

助ける代わりに、僕の手伝いをしてくれるかって言ってあげたら、了承してくれるなんてね。

 

その後平行世界に連れていき、ibとギャリーさんに会わせてあげたっけ?念のために未練がないように連れて行かせたけど、その二人に謝るなんて思わなかったよ。

後でメアリーに聞いたら、彼女は『ゲルテナ』の最後の作品で、一度でもいいから外の世界に行きたいと願っていたらしい。

 

今でも、この子を助けてよかったって思うよ。ちゃんと手放さないようにしないとね。僕とメアリーの娘、『ライフ』がいるから。

 

 

メアリー「2人は、なんて?」

 

風龍「たまには顔を出して、一緒にマカロン食べようって言ってたよ。」

 

メアリー「…………そっか。」

 

風龍「………メアリー。」

 

メアリー「何?風龍さん。」

 

風龍「………必ず、彼らと一緒にマカロン食べようね。」

 

メアリー「………うん!」

 

 

この子は、最早『ゲルテナ』の作品なんかじゃない。『喪失』と『忘却』の始原大神として、一人の存在として生きている。

メアリーを不幸にするやつがいるのなら、僕の力で守る。穢す奴は、絶対に許されない。この子は幸せになるべき『人』だから。

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー選手の部屋(衛宮藍)ー

 

 

エデンside

 

 

『ムニュー』

 

 

エデン「んで、言い訳とかあるか?藍。」

 

藍「いひゃいいひゃい、ひゃるひゃんふねうのやふぇめふぇ~………。」

 

 

今回リリカの最後の試合にて、如何いうわけかカオスな状態に陥ったが、藍の棄権によってリリカは勝利することになった。

まぁそれはいい、問題は………。

 

 

『藍が盗んだカプセルを使ってた』ってこと。しかも、よりにもよって零が持ってたカプセル。

んで現在、藍のほっぺを引っ張りながら説教していた。お姉ちゃんとリリカと交えて。

その後お姉ちゃんと交代して、今度はお姉ちゃんの説教が始まった。

 

 

エデン「そういえば、リリカ。ルパン三世のファンだったの?」

 

リリカ「はい!勿論です!!大ファンです!!」

 

エデン「意外すぎる………。もしかして、怪盗キッドも?」

 

リリカ「当たり前です!!」

 

エデン「………そ、そうか。」

 

 

流石にビックリなんだけど。藍がカプセルを盗んだのもそうだが、リリカがルパン三世と怪盗キッドのファンなのも、ビックリなんだが。

こんなことなら、怪盗キッドからサインもらうべきだった。いや、手文字かけるのかな?あの人。(ぶっちゃけ、正体知ってるしね)

 

 

エデン「実は、僕キッドに出会ったことが………。」

 

リリカ「⁉ なんですかそれ⁉ずるいですよ、ガルッチさん!!サインは⁉サインは⁉」

 

エデン「いや、もらってないし、そもそも、その頃僕と君はまだ会ってないだろ?」

 

リリカ「なんですかそれ!!サインもらうべきでしょそこは!!」

 

 

………リリカが、壊れた。おのれルパン!!

 

 

 

ーとある場所ー

 

 

仮面ライダールパン「………クシュン!噂でも、しているのか?」

 

 

ー選手の部屋(衛宮藍)ー

 

 

なんか別のルパンがくしゃみをした気がするが、まいっか。

 

 

エデン「ともかくこれで、リリカは突破できたって事か。」

 

リリカ「そうなりますね。後はガルッチさんが勝てば………。」

 

エデン「………そういうことだな。」

 

リリカ「それより、話があります。一度、別室で。」

 

 

ん?何の話をするんだろ?取り敢えず、リリカに連れられて別室のところに入っていった。

 

 

リリカ「まだ、誰も話してないんですか?」

 

 

……………僕の姿のことか。

 

 

エデン「……………今のところ、英竜お姉ちゃんだけ。」

 

リリカ「英竜さんだけですか…………。」

 

エデン「と言っても、姿はまだ見せてない。片鱗は、零に見られたけど………。」

 

リリカ「いずれにせよ、明日には見せないと駄目です。貴方にとって辛いことですが、隠し通せるものではないのも事実です。」

 

エデン「…………分かってるけど、やっぱり怖いよ。またあんな思いにするのが………。」

 

リリカ「…………それでも、伝えてください。たとえ拒絶されても、フランさんや英竜さんなどの仲間たちがいます。

 

 

私にはもう、貴方の本当の姿を見ることはできませんが、前世も今も変わりません。貴方は、『化物』なんかじゃありません。」

 

エデン「…………信じて、いいんだね?」

 

リリカ「はい。」

 

 

……………だったら、もう逃げない。最後の前哨戦で、本当の姿をみせよう………。本当の自分の姿を、皆に恐怖を与えていた姿を…………。

けど、その前にこれも伝えないと。

 

 

エデン「なら、こっちも頼みがある。」

 

リリカ「なんですか?」

 

エデン「………狂った僕が、またこの場所のどこかに現れるかもしれない。昨日、零を襲撃してるのを見たんだ。」

 

リリカ「……………ここにですか?」

 

エデン「うん。その場で仕留めようと思ったが、どうやら逃げて行ったらしい。もし仕掛けるとすれば、明日だと思う。

 

 

その時狂った僕が、お姉ちゃんか僕を狙っていたら、倒してほしい。簡単に言えば、殺すしかない。」

 

リリカ「殺すって…………。」

 

エデン「少なくとも、あれは死んでるのと変わりない。精神はキャラに支配しきってるし、殺してほしいと祈ってるはずだ。

 

 

彼奴を、楽にさせてやってくれ。僕も協力する。」

 

リリカ「………………覚悟は、決めておきます。」

 

エデン「……………無理だったら、僕がやるからね。自分殺しには、慣れてるから。」

 

 

………………とにかく今は、お姉ちゃんに勝つことを意識しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーコロシアム 闘技場ー

 

 

そして当日、僕は闘技場に到着すると、皆が拍手を迎えていた。目の前には、何かにフュージョンしたお姉ちゃんが立っていた。

定位置につくと、何か一言かけてと言わんばかりのマイクを突き付けられていた。

 

 

………………覚悟、決めないと。

 

 

『ガルッチさん、前哨戦最後の試合ですが、何か一言。』

 

エデン「…………。」

 

 

僕は英竜お姉ちゃん、次に観客席のどこかにいるリリカ、フランを見つめ、その後マイクを持った。

 

 

エデン「…………みんな、色々と言いたいことがあるけど、まずはこれだけ言わせてくれ。

 

 

 

『ごめんなさい』。」

 

 

いきなりの謝罪を言った途端、観客の人たちは首をかしげる。

 

 

エデン「多分みんなは、いきなり如何したって思ってるだろう。でも、これにはちゃんとした理由がある。

今回の試合で、本当の僕を見て欲しい…………。そして、お願いだから、僕を怖がらないでくれ………。」

 

 

その後マイクを返し、お姉ちゃんの方に向き、もう一度リリカとフランの方を向いた。

 

 

…………信じるよ、お姉ちゃん。リリカ。

 

 

エデン「…………我、アザトース様の後継者。原初の混沌を司り、全ての混沌を収めしもの。我が偽りの肉体よ、今ここに開放し、本来の姿に戻らん。

 

 

我は汝らの恐怖と狂気から現れし存在。我は這い寄る混沌───────」

 

 

詠唱は続くと同時に、だんだん姿が変わっていくのを感じた。いや、正しくは元の姿に戻ろうとしていた。

身体は大きくなっていき、両腕は『月の魔物』のように、背中からは『怪獣王ゴジラ』のような背びれが生えるのが分かる。

 

 

英竜「…………それが、君の姿なのか。」

 

エデン「…………ここに集え、ここに怯え、恐怖せよ。

 

 

我こそは『ニャルラトホテプ』。またの名を……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アザトース・クリフォード・ゴジラ』だ!!』

 

 

詠唱が終わり、僕の姿が戻った。身体からして『シン・ゴジラ』なのだが、『月の魔物』の腕が4本ほど生えていて、背中には背びれと無数の触手。所々に目玉が見開いていた。

観客の方を見たら、怯える人たちが多数いた。当然だ、今の僕は、正真正銘の化物に戻ったから。

 

 

エデン『これが、僕の本当の姿だよ。お姉ちゃん。』

 

英竜「…………確かに、君が渋るのも頷ける。しかもテレパシーか。若干ゴジラよりしてるけど。」

 

エデン『前世の肉体を引き継いだ結果だ。能力も、ちゃんと戻ってる。…………始めよう、お姉ちゃん。この姿をもって、信じてくれたお姉ちゃんに勝ってみせる!!』

 

 

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episode186 外なる怪獣神 アザトース・ゴジラ

ーワールド・フロンティア セントラルエリアー

 

 

ガルッチside

 

 

あれから、数日たっているにもかかわらず、未だに仕留めきれてない。多くのキャラを殺していたのに、死んだ様子が一度もない…………。

このナイフの破片でできた剣だけじゃ、力不足だというのか…………⁉

 

 

キャラ「はぁ…………、はぁ…………、コンティニュー…………1865回目…………!無駄だと、なんべん言えば、分かる!!」

 

ガルッチ「んなもん………、コンティニュー出来なくなるまで、何度でも!!」

 

キャラ「…………へぇ、………この数を………見てもか?」

 

 

キャラの手のひらを見ると、そこには多くの赤いハートが無数に存在していた………。なんだ、その数?

 

 

キャラ「これはね………、私を復活させてくれた時にもらった『ソウル』なんだ。」

 

ガルッチ「…………何?誰から⁉」

 

キャラ「誰だって?それは勿論、『プレイヤー』達。もっと言えば、Genocideルートに導いた『プレイヤー』達のことさ。」

 

ガルッチ「…………!」

 

キャラ「そして、今も増え続けている。『プレイヤー』たちが、私を復活させてくれる限り、『死ぬ』ことは絶対にない。

 

 

永遠に『死ぬ』ことがない!!不死身の私が、殺せるとでも思ったのか!!

 

 

…………何だと⁉このソウルが、全部…………!プレイヤーって奴から⁉

 

 

ガルッチ「…………………クソ!」

 

キャラ「残念だったな、ガルッチ。君には、私を殺せるほどの力なんてない。けどせめてもの慈悲だ、妻のところに送って───────」

 

「『デリート ソウル』!」

 

キャラ「⁉ ソウルが⁉」

 

 

え?あんなにあったソウルが、一瞬で消滅⁉しかも、この声何処かで…………。

 

 

「ガルちゃん、ここにいたんだね。」

 

「ひどいじゃないか、ガルッチ。君だけキャラと戦ってるなんて。」

 

「ホントに、アンタは無茶しすぎなの!っていうか、一人で戦わないでよ!」

 

「ガルッチ……、僕たちを置いて戦おうとするな………。」

 

ガルッチ「……………え?」

 

 

嘘だろ?なんで…………、何で…………君たちがここに……………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日斗オルタ、ベロニカ………、ジェイソン……………、…………………ルシフェル。

 

 

sidechange

 

 

 

 

ーコロシアム 闘技場ー

 

 

エデンside

 

 

BGM 『garan-no-dou』

 

 

……失敗したかな?図体デカくしたせいで、お姉ちゃんの攻撃が避けにくい。触手で攻撃しているが、動きが遅すぎる…………。

やっぱり久々すぎて、この身体じゃあどうにもならないか!

 

 

英竜「『『その身体に戻ったのは、失敗だったんじゃないか?』』」

 

 

………いや、確かこの能力があったはず!

 

 

エデン『行け!我が肉体から切り離されし獣『スペースビースト』!!英竜お姉ちゃんを襲え!!』

 

 

結構種類多いな。中には、あのイズマエルもいるのかよ。改めて思うけど、『外なる神』達って、スペースビーストを生み出せるんだな。

って、なんか見たことないスペースビーストもいる。ゴジラ寄りだけど、イズマエルに近い奴なのかな?

 

 

英竜「『『スペースビースト⁉ホントに扱えたっていうのか⁉』』」

 

エデン『いや、ぶっつけ本番だったんだ。負けるわけには、行かないんでね!!』

 

 

っとと、他の怪獣娘がいたな。だったら!!

 

 

エデン『スペースビースト!!怪獣娘を倒せ!!』

 

エンペラ「なっ⁉」

 

英竜「『『スペースビーストに構うな!!狙うはガルッチだ!』』」

 

 

これは、まずいな………!最も、この身体になったこと自体が久々だから鈍すぎる…………。ならば、火力重視に!!

 

 

エデン『………喰らえ!!』

 

英竜「『『無駄だ!!』』」

 

 

放射線流を英竜に放ったものの、効く様子が全くない………!けど、けど負けるわけにはいかないんだ!!!

 

 

アギラ「まずい、何か来る!!」

 

エンペラ「全員、防げ!!」

 

エデン『おおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

今度は体内放射も始まり、他の怪獣娘達を吹き飛ばした。その代わり、肉体が破損し始め、そこからスペースビースト達が生まれてくる。

 

 

英竜「『『火力が上がってる⁉しかも、スペースビースト達も増え始めた!』』」

 

エデン『………負けない…………、負けてなるものか………!全魔力、霊力………大解放!!この一撃を………、解き放つ!!

 

 

原初の混沌の叫び(アザトース・シャウト)』!!!

 

 

その叫びはこの世のものとは思えないほどの大絶叫で、英竜の守りもすべて打ち砕こうとするぐらいだった。

その負担は耐えきれなくなってしまい、遂に化物(アザトース・ゴジラ)の肉体が砕け散り、人間(エデン)の肉体に戻ってしまった。

 

 

最早全身から大量の血が噴き出していて、ほぼ満身創痍の状態に陥っていた。

 

 

英竜「『『………勝負あったな。』』」

 

エデン「…………まだだ。」

 

英竜「『『それだけの重傷を負ってるにも関わらず、か?』』」

 

エデン「…………そうだ。…………僕には、全力で…………戦うつもりは………、毛頭ない…………。

 

 

『全身全霊』で…………、この命が………………尽きるまで………………!!最期まで………………、最期まで!!!

 

 

叫ぶと同時に、また血が流れ落ちる。でも、まだ見える…………。まだ、流れゆく血を感じる………。まだ、血のにおいがする………。まだ、お姉ちゃんたちの声が聞こえる…………。血の味も、ちゃんとする……………!

 

 

エデン「あの時…………、言ったよね?お姉ちゃん。『鞘がなくなれば、全も、無も、虚も、何もかも斬り裂く『刃』と化す』って。」

 

英竜「『『…………まさか、本気で⁉』』」

 

エデン「……………『終焉』!!」

 

 

眼の色が虹色に染まる。お姉ちゃんを見ようとするが、怪獣娘達が戻り、お姉ちゃんを守りだした。

けど関係ない、断つのは気。それを斬るのみ!!それを斬るものは、生半可な物ではだめだ…………!

 

 

それなら、この大量の血を代価に、武器を作る!!

 

 

エデン「…………『創造、投影、開始(クラフト・トレース・オン)』!!」

 

 

その詠唱と共に、僕の中から尋常じゃないほどの闇が溢れかえった。それに合わせるかのように、僕の血が噴き出してくる。

 

 

アギラ「あんな血を出したら、いくらガルッチさんでも!!」

 

ベリアル「あの野郎、勝負に出る気か⁉」

 

エンペラ「主、念のために。」

 

英竜「『『そうしよう。』』」

 

 

お姉ちゃんは別のフュージョンライズに変わるときは、僕の血は全て無くなった。すぐさま手を突き出すと、多くの血が手元に集まり、形を成していく。そして、剣の形となったと同時に、それを掴み、自分の全てを込めて完成させた。

 

 

エデン「………………創造、投影、終了(クラフト・トレース・オフ)………!」

 

英竜「『『…………それが、お前が作り上げた剣か………!』』」

 

 

その剣、いや刀というべき姿は、持ち手は両方とも悪魔の翼で、色合いも深紅色と漆黒。刃の部分は血の色のような深紅色に染まっていた。

極め付きに、その刃から溢れんばかりの闇のオーラが出している。

 

 

英竜「『『来い!!その剣で、私を倒してみろ!!』』」

 

エデン「…………………一歩音超え───────」

 

アギラ「三段突き?でも、あの態勢は………。」

 

エデン「───────二歩無間───────!!」

 

 

ここが、最後───────!!怪獣娘達が先手を打とうと突撃する。けど、咄嗟に『門の創造』を使い、お姉ちゃんの目の前まですり抜けた。

 

 

エデン「───────三歩絶刀!」

 

 

この一撃で、決める!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英竜「『『終わりだ!!』』」

 

エデン「『闇の一撃(チャセク・エンド)』!!」

 

 

斬りつけると同時に、お姉ちゃんが持つ武器で防ごうとするが、軽々と真っ二つになり、そのまま当たった。

 

 

怪獣娘達『主!!』

 

英竜「…………私でも、君の罪を、止められなかった………か。」

 

エデン「…………ごめん、お姉ちゃん………。」

 

 

お姉ちゃんはそのまま倒れ込み、気を失った。軽傷ではあるけど、勝つには十分のものだった。

 

 

『しょ……………、勝者、ガルッチ!!闇の部優勝者は、ガルッチだ!!これにより、リリカとガルッチとの決闘が、確実になりました!!!』

 

『その前に、優勝したガルッチさんにインタビューしようかと思います!!』

 

 

インタビューかよ………、もう限界なんだけどな…………。

 

 

『ガルッチさん、疲れが溜まってるのは分かってますが、聞いてもよろしいでしょうか?』

 

エデン「…………1つだけで、頼む。」

 

『では、あの姿は、一体何だったのですか?』

 

エデン「…………あれが、『ごめんなさい』の、理由の一つ。本当の、姿だよ………。もっと言えば、僕は『外なる神』の、一人であり、『アザトース様の後継者』って、ことだ……………。」

 

『アザトースの、後継者?それは一体………?』

 

 

その質問を最後に、そのまま倒れた。

 

 

まぁ、当たり前か…………。全部の血を、使い切ったんだし…………ね………。あれ……………?なんか………、リリカが、目の前に………。

 

 

リ……………リ……………………カ……………………………。

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

気が付くと、僕は血だまりの世界にいた。一度周りを見渡すと、殆ど死体が横たわっていた。この場所、知っている。狂った僕が住んでいた世界だ………。

 

 

エデン「…………皆。」

 

 

…………僕は、弱かった。どうしよもなく、弱かった…………。それが、この結末だ………。僕のせいで、皆を殺めてしまった………。

たとえ平行世界であっても…………、僕が殺したことには、変わりない…………!

 

きっと、リリカも零も………!

 

 

握りしめようとすると、右手に何かを持っていることに気づき、一度見てみると、お姉ちゃんを倒すために創造し、投影した、見たことない武器があった。

けど、これを見た瞬間、頭の中から何かが聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇に満ちし虚樹の魔剣』と。

 

 

そして………。

 

 

『どうだ?美しいだろう?君の為の世界だ。』

 

 

忌々しい声が聞こえた。恐らく、どんな奴よりも、一番耳障りで、我慢できない、そして、この世から抹消したい程憎い奴の声が、聞こえた。

 

 

エデン「第一声はそれか。『キャラ』。」

 

『へぇ、もうガルッチって呼んでくれないんだ。』

 

 

その姿は、未だに僕だが、目の色は赤く光っていた。両手は血にまみれていて、服装はボロボロに変わっていた。

 

 

エデン「御託はなしだ。」

 

 

ディスペアファンタジー!

 

 

《b》【セブンシンカレクイエム!!】

 

 

Let's Going despair Fantasy!Let's Going despair Fantasy!

 

 

エデン「………闇戦術Lv175!『変身』!!」

 

 

【【ダークネスガッシャット!!】】

 

 

【ガッチャーン!ダークレベルアップ!】

 

 

【絶望の騎士目覚めよ!ディスペアファンタジー!

 

 

【ア ガッチャ!プライド!グリード!ラスト!ラース!エンヴィー!グラトニー!スロウス!ブレイク!レクイエム奏でろ、七つの大罪!セブンシンカレクイエム!!】

 

 

…………この闇と罪を背負い、貴様を殺す。もう誰も、手出しはさせない!!

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー医務室ー

 

 

リリカ「…………今度は、失血で倒れたのですか。」

 

 

一方で、エデンはそのまま医務室に運び込まれていき、大量の血液を注入している最中だった。

 

 

零「………リリカさん、エデン様の正体を、ご存じだったのですか?」

 

リリカ「……ええ。ガルッチさんが、全部教えてくれました。自分が『アザトースの後継者』だということと、怪獣王『ゴジラ』だということも。」

 

未来「…………何で、何でガルッチは教えてくれなかったんだ………!」

 

フラン「教えたくても、拒絶するのが怖かったと思うよ。」

 

 

皆はフランの方に向く。そしてフランは、エデンの方を向いた。

 

 

フラン「あんな姿をしたら、怖がるのは当然だった。私も怖かった、あれがガルッチだなんて、思わなかったんだしね。」

 

こいし「お兄ちゃん………。」

 

イリヤ「だからって、だからって黙ってるなんて………!」

 

英竜「…………。」

 

「助けに行かないのか?」

 

 

また扉が開く。今度は、殺生院キアラと戦ってたロードが入ってきた。

 

 

未来「助けるって、如何いうことですか?」

 

ロード「文字通りの意味だ。今彼の意識は、平行世界に連れていかれた。」

 

フラン「平行世界ってことは………!」

 

リリカ「あの、ガルッチさんが狂ってしまった世界………ですね?」

 

ロード「そうだ。今彼は、一人でキャラと戦ってる。自分の闇と罪を背負ってな。」

 

 

それを聞いた皆は驚愕した。ロードは話を続ける。

 

 

ロード「フラン、こいし、イリヤ、未来、英竜、リリカ。彼を救えるのは、お前たちだけだ。」

 

未来「なんで、僕達なんですか?」

 

ロード「決まってる。ガルッチの繋がりが強いからだ。リリカは、彼が醜い姿であっても受け入れてくれた者。未来は、彼にとっての鞘。死のうとした彼を止めてくれた者だ。英竜は、真実を知ってもなお、彼を家族だと受け入れてくれた者。イリヤは、彼の為に頑張ってくれた者。こいしは、彼の恩返しをするために、陰で支えてくれた。

 

 

そして………。」

 

 

ロードはフランの方を向き、肩を乗せた。

 

 

ロード「フラン。思えば君が、彼の運命を変えてくれた。君がいなければ、ガルッチはここまで心を開いてくれなかった。君には一番、感謝しているんだ。」

 

フラン「………私はただ、ガルッチと最期まで付き添うって決めているの。ガルッチが、心の底から助けてほしいと思ってるなら、助けるつもりだし、たとえガルッチが化物だとしても、他の皆が見捨てたとしても、私は最期まで、ガルッチの味方であり続けるって。」

 

リリカ「フランさん。」

 

ロード「………そうか。ならばみんな、善は急げ。すぐさま出発する!」

 

リリカ「い、今ですか⁉」

 

零「あの、僕は?」

 

ロード「君はガルッチが起きる様子を見といてほしい。説明、してほしいのだろう?」

 

零「そ、そうですが…………。」

 

ロード「なら、行くぞ皆!ガルッチを助けるために!!」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

そしてエデンは、苦戦を強いられていた。多くの者を殺め続けてきたキャラは、エデンより技量が圧倒的で、変身解除まで追い込まれてしまった。

 

 

エデン「ぁ………、ぐぅ………!」

 

キャラ『あっけない最後だね。でもこれで分かっただろ?『決意』のソウルを持ってる限り、君は殺すことなんてできない。』

 

エデン「………貴様ぁ………!」

 

キャラ『じゃあね。君の友達も、みんな殺してあげるね。』

 

 

『ガキンッ!』

 

 

キャラ『………しつこいよ?いい加減、悪あがきをやめたら?』

 

エデン「………って、次の台詞はッ!『大人しく、私に殺されろ!』だ!」

 

キャラ『大人しく、私に殺されろ!( ゚д゚)ハッ!』

 

 

突然何かの銃弾がキャラの左目に直撃し、建物まで吹き飛ばされる。

 

 

フラン「久々に、その先読みを聞いた気がするよ。ガルッチ。」

 

 

エデンは後ろを振り向くと、そこにはフランたちが武器を持って立っていた。リリカの方は、ハイスクール・オブ・ザ・ゴッドの姿で現れていた。

 

 

エデン「………皆。」

 

リリカ「『『『皆じゃないですよ、ホントに世話のかかる人ですね。』』』」

 

英竜「ガルッチ、助けに来たぞ。」

 

未来「僕だけ除け者にするなんて、酷いんじゃないの⁉」

 

ルビー『ほんとですよ。いくら自分が悪いからって、思いつめすぎなんです。』

 

イリヤ「それには賛成よ、ルビー。」

 

こいし「けど、それを止めずにしていた私たちも原因だけどね。」

 

エデン「…………何で、何でみんなここに?」

 

ロード「僕が連れてきたんだ、ガルッチ。」

 

 

そこには、エデンが持ってる武器よりも危険な力を宿している剣を持ったロードの姿があった。

 

 

エデン「じ………、爺さん!

 

 

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episode187 希望(軌跡)()

ーワールド・フロンティア セントラルエリアー

 

 

ガルッチside

 

 

なんで、何でみんなここにいるんだ?いや、それより………。

 

 

ガルッチ「お前ら重傷じゃなかったのか⁉」

 

ベロニカ「それは大丈夫よ、ラクトが私たちの傷を治してくれたの。」

 

ラクト「ちょちょいと、ね。」

 

 

ちょちょいって………。でも、来たとしても、また皆が倒れるんじゃないのか?

 

 

子ガル「僕の知らないガルッチさん、その傷から察するに、そいつを相手をするのに数日間も戦っていたそうですね。」

 

ガルッチ「………。」

 

子ガル「ジェイソンさんやルシフェルさんから、全て聞きました。その人、貴方の妻の仇なんですね………。」

 

ガルッチ「………ああ。」

 

子ガル「…………何で一人で戦おうとしたのですか?ここに仲間がいるというのに、何故?」

 

ガルッチ「…………皆重傷だった。これ以上戦ったら、またあの時のように………なりかねなかった…………。」

 

 

…………フランと共に、戦った時もそうだった。いや、兄さんもだ…………。僕を生かすために、庇って死んでいく…………。

 

もう、あんな思いは、沢山だ………。これ以上、…………これ以上…………。

 

 

 

ガルッチ「これ以上誰も死んでほしくない!!また…………、また仲間が…………、僕の為に…………、死んでほしくないんだ…………。」

 

ルシフェル「ガルちゃん…………。」

 

ガルッチ「兄さんは亡くなり、もう僕にとって大事な人は、フランしかいなかった。けど、そのフランは、キャラに奪われた!!

 

 

よりどころは無くなり、居場所もなくなり、けれど貴様を殺すために、永遠にさまよい続けてきた………。

そんな時、ルシフェルと会った。彼女と出会って以降、安らぎを欲するようになっていった………。荒んでいった心が、戻っていったんだ………。

けど、それと同時に、不安がよぎった。また、あの時のようになるのではないかって………。」

 

ルシフェル「ずっとよそよそしいのは、そのせいだったのね………。」

 

ガルッチ「確かに、フランと一緒に居たいから、浮気なんてするつもりはないのも一つだよ。

けど、またあんな思いをしないように、出来るだけ距離を置いていたのも事実だ…………。

 

 

仲間が多くなってきても、ずっと…………。」

 

ジェイソン「……………。」

 

ガルッチ「それに、戦ったとき、気づいたんだ。」

 

明日斗オルタ「気づいたって、何を?」

 

 

最初は不思議に思った。一週間も戦ってるにも関わらず、疲れも空腹も感じなかった。ただのやせ我慢だろうって思った。

けど、攻撃を受けたにも関わらず、血も出なかったし、いつの間にか治った瞬間、気づいた。いや、気づいてしまった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「僕は、『』だって事………。」

 

 

sidechange

 

 

ー???ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「爺さん、何で………ここに?」

 

ロード「助けに来たって奴かな?」

 

 

…………嬉しかった。けど、それと同時に恐れていた。爺さんは、僕のことどう思っているのか。何を思っているのか………。

 

 

爺さんまで、爺さんまで…………、怖がってほしく───────

 

 

『ガシッ』

 

 

エデン「?」

 

ロード「良かった。本当に良かった………。」

 

エデン「爺さん?一体───────」

 

ロード「辛かっただろ?苦しかっただろ?僕は遠くから、君を見て、知っていたつもりだった…………。

 

 

けど、よくよく思えば、君の気持ちなんて、全く理解していなかった………。もっと、君とちゃんと向き合って、話すべきだった………。

こんな不甲斐無い祖父で、すまない………。」

 

 

え?え?何で?何で爺さんが謝ってるの?

 

 

エデン「爺さん、爺さんが謝ることじゃない。僕がいけないんだ。それに、僕の本当の存在がどんなのか、知らないわけないだろ?」

 

ロード「だからなんだ!!ガルッチは、僕の孫だ!!例え歳が近しい見た目だとしても、転生者で、怪獣王ゴジラだろうと、見た目が化物だろうと、お前は僕の孫であることには変わりないんだ!!

 

エデン「…………僕を………、こんな僕を…………、家族だって………、言ってくれるのか………?

 

 

こんな、こんな僕を…………、化物と言えるほどの、僕を………未だに……………家族だって………、言ってくれるのか?爺さん………。」

 

「当たり前だろ、ガルッチ。あと、ごめんね。ずっと一緒に居られなくて。」

 

 

聞き覚えのある声が聞こえた。懐かしく、そして忘れることなんて出来ない、優しい声だった。

 

 

ロード「……………来たのか、ルッチ。」

 

ルッチ「初めまして、ロードお爺さん。ガルッチ、久しぶりだね。」

 

エデン「に、兄さん!!!

 

 

僕は思わず兄さんのところに向かい、抱きしめた。

 

 

ルッチ「ごめんね、ずっと一緒にいられなくて。」

 

エデン「ううん、兄さんは悪くない。悪いのは、僕だよ……。迷惑かけて、本当に………本当に………!!」

 

ルッチ「そんなことないよ。君はずっと、頑張ってきたでしょ?たとえ偽りだとしても、何度だって立ち向かってきた。失いたくないが為に、護りたいが為に、諦めず、突き進んだんだろ?」

 

エデン「うん………、うん………!」

 

ルッチ「もう大丈夫、()()がついてる。」

 

エデン「僕達?」

 

 

一度兄さんの後ろを見ると、そこにはファンタジアの7英雄だけでなく、フレディ達、空達、レイン達、明日斗等の皆が来ていた。

 

 

それだけじゃない。『criminal girls2』の世界にいた『元半罪人』達もいることも分かった。

そして……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お父様、修行を終え、只今戻りました。」

 

エデン「ッ! レア!!」

 

 

sidechange

 

 

ーセントラルエリアー

 

 

ガルッチside

 

 

キャラ「幻?ははは、なんという皮肉だ。幻だと⁉この私を殺すために生み出された、『幻』だと⁉」

 

 

ああ、今更過ぎる。こんな、こんなところで、気が付くなんてな………。

 

 

ルシフェル「構わないよ。」

 

ガルッチ「え?」

 

ルシフェル「構わないって言ったの。幻なんて、関係ないよ。こんな私でも、君と出会って変われたんだから。」

 

ベロニカ「あなたが居なかったら、私は死んでいた。」

 

ジェイソン「君が居なかったら、あの場所で一人だった………。」

 

明日斗オルタ「僕もいろいろあったとはいえ、君が居なければ、ここまで来れなかった。」

 

ガルッチ「皆…………。」

 

ルシフェル「この運命が幻だったとしても、私達はあなたに出会えてよかったって、素直に言える。

 

 

それに、ね?」

 

ガルッチ「?」

 

 

ルシフェルは僕に近づき、何を思ったのか、僕を抱きしめてくれた。

 

 

ルシフェル「暖かいでしょ?」

 

ガルッチ「……………うん。」

 

ルシフェル「ほら、貴方は幻じゃない。ちゃんと、私の暖かさを感じてる。貴方は、一人じゃない。」

 

『ずっと、傍にいるよ。ガルッチ。』

 

 

フラン……………?

 

 

『ごめんね、傍にいられなくて。勝手に、死んじゃって。私がいなくなって、ずっと苦しんでいたんだよね?』

 

 

…………。

 

 

『ずっと見ていたよ。私の仇を討つために、ずっと一人で戦ってきたこと、途中で仲間たちを集めていたこと。全部見ていたよ。』

 

 

ずっと?もしかして、死んでからも、ずっとそばにいてくれたのか?

 

 

『勿論、何処までもだよ。』

 

 

…………そっか、ずっと一緒に、いてくれてたんだね。

 

 

ルシフェル「ガルちゃん?」

 

ガルッチ「ありがとう、皆…………。本当に………、本当に…………。」

 

『今度は、一緒に戦ってあげる。だから、あんな奴に負けないで!』

 

 

うん、一緒に戦って。愛しい、フランの仇を討つために、これ以上キャラの好きにさせない為に…………!

 

 

ガルッチ「皆………!一緒に戦ってくれ。キャラを、殺すために………!力を貸してくれ!!」

 

ジェイソン「うん。」

 

ベロニカ「勿論!!」

 

明日斗オルタ「そうこなくてはな。」

 

ラクト「子ガル、準備はいい?」

 

子ガル「いつでもオッケイだよ。」

 

ルシフェル「絶対に、終わらせよう。ガルちゃん!!」

 

 

取り敢えず、場所変更だ。被害が来ないように、別の場所に移動させよう。

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

sidechange

 

 

ー???ー

 

 

エデンside

 

 

…………思えば、レアが追放されたのは、僕のせいだった。辛い思いをさせなければ、ずっと一緒に居られたのに……。

 

 

それが、ここまで強くなっているなんて…………。時が過ぎるのも、早いものだ………。

 

 

英竜「もう、修行はいいのか?」

 

ルッチ「ええ。全ての修行は終わりました。もう、ガルッチと英竜さんに会わせても大丈夫だと、既にお墨付きが出てます。」

 

英竜「そうか………。娘が、世話になった。」

 

ルッチ「いえ、構いません。」

 

エデン「レア………、本当に………、本当にごめんね?」

 

レア「それはもういいです。私は、貴方の娘なのですから。どんな事があっても、私のお父様なのですから。」

 

エデン「レア………!」

 

フレディ「懐かしの再会で悪いけど、彼奴は待ってくれねえみてえだぜ?」

 

 

瓦礫が吹き飛ぶ音が聞こえると、キャラが起き上がって僕達を見ていた。

 

 

キャラ『たかが、あの攻撃で死んだと思っていたのか?それに、殺し甲斐のある奴らが増えているじゃないか。』

 

ロード「貴様………、よくも私の孫に手を出してくれたな!!」

 

ルッチ「僕たちの家族を手に出した事、後悔してあげる。」

 

エデン「…………皆、力を貸してくれ!!」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

ー月ー

 

 

ステージを変えると、僕たちは月に到着した。それに合わせたかのように、この場に来た者がいた。

 

 

ガルッチ「…………君も、この場所に?」

 

エデン「どうやら、そのようだね。っということは、あれが本来のキャラか。」

 

ガルッチ「ああ。………手伝ってくれるか?」

 

エデン「無論、手伝ってやるさ。」

 

 

…………時は来た。この場所で、キャラを亡き者にしてみせる!!

 

 

エデン「『融合』!」

 

 

まずは『キリト』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

エデン「『アイ、ゴー』!」

 

 

次は『アーサー・ペンドラゴン』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。その後はすかさずスキャンする。

 

 

フュージョンライズ!

 

 

【【ラッシュマッチレス!!】】

 

 

ガルッチ「戦術式Lv2!!」

 

エデン「戦術Lv2!」

 

 

マイティアクションX!

 

デンジャラスゾンビ!

 

 

ジェイソン「グレードX-0!!」

 

 

『アークメイジキュータマ!』

 

『ルシファーキュータマ!』

 

 

『『セット!チェンジ!』』

 

 

ベロニカ「マジカルチェンジ!」

 

ダークルシフェル「サタンチェンジ!」

 

「「変身!!」」

 

 

【【【【ガッシャット!】】】】

 

 

エデン「『決めるぜ、覚悟』!!『融合変身(フュージョントランスフォーム)』!!!」

 

 

【【【ガッチャーン!レベルアップ!】】】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

アーサー・ペンドラゴン!桐ケ谷和人!ボーイズライズ!!リパルサーエクスカリバー!!

 

 

【無双乱舞!無双奥義!ラッーシュマッチレース!】

 

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクション!X!】

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!

 

 

キャラ「たかが数をそろえたところで、私達に勝てると思うな!!」

 

キャラ『無駄な足掻きだって事を、もう一度教えなくちゃならないようだね?』

 

エデン「『『笑わせるなよ、キャラ。』』」

 

ガルッチ「もう貴様には、誰も殺すことはできない。いや、誰も殺させやしない!!」

 

 

さぁ、キャラ。貴様の罪を数えろ!!

 

 

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episode188 歪んだ闇が歌う『光』

ー月ー

 

 

シング『エデン、ちょっといいかな?』

 

 

あの後、苦戦気味になったとき、英竜が別のフュージョンライズになったとき、シングが話しかけてきた。

 

 

エデン「『『シング?如何した?』』」

 

シング『英竜が別のにフュージョンしたとはいえ、あっちが本気になってる以上隙を作らないと意味ないよ!』

 

エデン「『『じゃあどうしろと⁉』』」

 

シング『方法ならあるよ。歌で動きを封じればいいよ。』

 

エデン「『『歌で?』』」

 

 

シングはすぐさま、キャラ達の動きを読み取りながら、エデンに『歌』の使い方を教えていた。

英竜は徐々に劣勢までに追い込まれていってる。ガルッチが戦ってるキャラの方は、ガルッチの方が優勢まで追いつめていた。

 

 

エデン「『『つまり、『曲の種類』と相手によっては、得られる効果も変わってくるって事?』』」

 

シング『そういうことよ。それで、彼らに有効な曲はもう決まってるよ。』

 

エデン「『『ホント⁉』』」

 

シング『直接脳内に『歌詞』を入れておくから、歌って!』

 

エデン「『『音楽なしで⁉』』」

 

シング『大丈夫、私も音色を奏でるから、貴方は歌ってて。』

 

エデン「分かった。……………行くぞ!」

 

 

『闇に満ちし虚樹の魔剣』を地面に差し込み、ランサーの『エリザベート・バートリー』のカードを『生命樹の剣(セフィロトソード)』に差し込み、これも地面に差し込む。

 

 

エデン「『『お姉ちゃん!!僕も援護するよ!!』』」

 

英竜『何をするんだ⁉』

 

エデン「『『今から僕は、そいつらの動きを止めるための歌を歌う!!歌ってる間、そいつを倒してくれ!!』』」

 

キャラ『ハハハハハハハハハ!!!!歌で俺の動きを止めると⁉随分と笑わせてくれるじゃないか!!』

 

エデン「『『言ってられるのも今の内だ。ガルッチ!!僕が歌い始めたら、一気に畳みかけろ!!』』」

 

ガルッチ「なら、その禍々しい魔剣をくれ!!」

 

エデン「『『構わないが、どうやら此奴は扱えるかどうかすら怪しいものだぞ!!』』」

 

 

そう伝え、その魔剣をガルッチに投げ渡した。ガルッチはそれを受け取り、キャラの攻撃を防いでいた。

如何やら何の問題もなさそうだ。

 

 

エデン「『『……………見せてやるよ、『歌』の力を!!』』」

 

 

BGM 『光 ray of hope mix』

 

 

ー海の中ー

 

 

何処からともなく音色が聞こえると同時に、場所も強制的に変わった。

 

 

フラン「いったい何を歌おうとしてるんだろう?」

 

こいし「待って、この曲聞き覚えがある!!」

 

イリヤ「どんな曲なの?」

 

こいし「『光』だよ。」

 

 

こいしが曲名を伝えると、エデンは歌い始める。その歌は、誰もが魅了するかのような歌声で、過ぎ去った思い出に浸りそうなものだった。

 

 

キャラ『アアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!?!?!?!?何だこの歌はッ⁉

 

キャラ「力がッ、力が抜けていく⁉何故だ、何故なんだぁぁぁぁぁぁ⁉」

 

 

しかしキャラにとっては劇物のようなものとなり、徐々に力を失い始めた。

 

 

ガルッチ「…………フラン、力を貸してくれ!!」

 

英竜『この歌で奴らが苦しんでいるのか………。』

 

 

これがチャンスだと言わんばかりに、ガルッチと英竜は怒涛の攻撃を、キャラに浴びせていた。

弱体化してしまったキャラ達は、その攻撃に防ぎきれなくなってしまう。

 

 

キャラ『おのれおのれおのれおのれおのれおのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

たかが歌如きに、我々が負けるだとぉぉぉぉぉぉ⁉⁉』

 

キャラ「許さない………!断じて許さない!!こんな、こんな終わり方ッ!!納得できるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

 

英竜『お前の罪は、私の弟を乗っ取り、大勢の命を奪ったこと!!』

 

ガルッチ「貴様の罪は、僕にとって大切な人である『フランドール・スカーレット』を奪ったこと!!」

 

ロード「そんな奴らなんかに、死すら生温い!!」

 

ルッチ「消えろ!!お前達の居場所なんて、この世に存在しない!!

 

レア「皆!!行くよ!!」

 

 

エデン以外の全員は必殺技の準備をしているときには、サビの部分に入っていた。

その歌詞を歌い出すと、皆の必殺技が放たれる。

 

 

キャラ達はそれを防ごうとするも、エデンが歌っているせいで、弱体化してしまい、全ての攻撃が当たってしまった。

 

 

ガルッチ「これは、居場所を奪った分!!」

 

キャラ「ガァァッ⁉」

 

ガルッチ「これは、フランを奪った分!!」

 

キャラ「ゴブァァァァ⁉⁉!」

 

ガルッチ「そして、これがッ!!」

 

 

【ガッシューン……。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ガルッチ「僕の全てを奪った分だ!!

 

 

【マッチレスクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

ガルッチは二つの武器を使って、キャラを斬りつけていき、最後は起源弾が入った銃を放ち、キャラを完全に絶命させた。

 

 

一方でエデンの肉体を乗っ取ったキャラは、しぶとく生き残っていた。

 

 

キャラ『貴様らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

最後の力を振り絞り、キャラはエデンの方へ向かった。しかし、向かおうとしていた時には、既に遅かった………。

 

 

ガルッチ「エデン!!此奴は返す!!せめて派手にぶっ放せ!!」

 

 

歌い終わったと同時に、ガルッチが投げた魔剣を手にとり、そのままかざした。そこから『闇』が纏わり始め、刃は禍々しく輝いていた。

 

 

エデン「『『……………平行世界の僕。せめてだけでも、ちゃんと殺してやるよ。この『闇』を以て、この世から抹消してあげる。』』」

 

キャラ『死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「『『……………安らかに、眠れ。ガルッチ。闇に満ちし虚樹の魔剣(クリフォード・アザトース)』!』』」

 

 

振り下ろすと同時に、闇の閃光が放たれる。その闇に直撃したキャラは、なんの叫びを上げる暇もなく、闇へと葬り去った。

その間際に、エデンはある声を聴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……………ありがとう、平行世界の僕。これで、誰も殺さずに済む……………。僕を、殺してくれて…………、ありがとう…………。』

 

エデン「…………出来れば、彼女達の元へ行くことを、祈るよ。」

 

 

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episode189 ガルッチの最期

ー???ー

 

 

ガルッチside

 

 

ようやく、決着が着いた。フランの仇を討てた。この手で、キャラを亡き者にできた。やっと、やっと…………。

 

 

ガルッチ「…………見てるか?フラン。やっと、仇を取ったよ………。」

 

ルシフェル「お疲れ様、ガルちゃん。」

 

ジェイソン「………でも。キャラを倒したってことは………。」

 

 

あ…………そうだった。もう僕は、キャラを倒した。そして、もうここにいる必要は、もうないだろうな。

 

 

英竜「お前が、本来のガルッチって訳か。」

 

ガルッチ「…………そういうことだ。僕が世話になったな。」

 

英竜「いや、世話になったのはこっちの台詞だ。私やガルッチにも抑えられなかったルシフェルが、ここまで成長させるとは…………。ここまで変えるなんて。」

 

ガルッチ「そんなことはない。僕はただ、彼女と共に、復讐劇に付き合ってもらっただけ。それだけだ。」

 

エデン「それだけだからこそだ。君との戦いと旅で、変われたのは、君のおかげだ。」

 

 

そこまで言うのか、君たちは…………。いずれにしても、僕はもう、長くここにいられなくなってしまう。

 

 

エデン「ルシフェル、最後までガルッチに付き添ってくれて、ありがとう。」

 

ルシフェル「言ったでしょ?支えてやらないとってね。」

 

ガルッチ「………そうだ。エデン、すまないけど、君のフランと話がしたい。」

 

フラン「私を呼んだ?本来のガルッチさん。」

 

 

………やっぱり、僕の知ってるフランと変わりない。深紅色の赤い瞳、可愛らしい顔。なにもかも、僕の知ってるフランだ。

けど、この子はエデンの物。それだけは、変わりないな。

 

 

ガルッチ「なぁフラン、僕は…………、これで終わったんだよな?やっと、やっと仇は取れたんだよな?彼女は、今どう思っているんだろ?」

 

フラン「あなたが無事でよかったって、思ってるよ。なんたって、ガルッチの妻だし。」

 

ガルッチ「……………けど、幸せよりも、僕は復讐を選んでしまった。僕の幸せは、『フランと一緒にいたい』。ただそれだけなんだ。

 

 

フランを失って、僕の色は褪せてしまった。それと同時に、復讐の色に染めあがってしまった……………。」

 

フラン「けど、もうその必要はないよね?」

 

ガルッチ「うん………。これでようやく、彼女の元へ行ける。」

 

エデン「え?」

 

英竜「それって如何いう………。」

 

 

時間になったのか、僕の体から無数の羽が散り始めていた。もうここには、いられなくなってしまう。

けど構わない、仇は討てた。キャラの復讐も終わった。そして、この世界のフランも出会ったことだし…………、何の悔いもない。

 

 

明日斗オルタ「ガルッチ⁉お前………!!」

 

ベロニカ「ちょ、ちょっと⁉消えかかってるわよ⁉」

 

ガルッチ「もう、行かなきゃ。彼女が、待ってる。」

 

ジェイソン「ま、待って!!僕達はどうすれば⁉」

 

ガルッチ「好きにすればいいよ。故郷に帰るのもいいし、エデンの手伝いもしていいし………。もう付き合う必要はないからさ。」

 

ジェイソン「けどっ⁉」

 

ルシフェル「行かせてあげて!!」

 

ベロニカ「ルシフェル………?」

 

エデン「………いいのか、ルシフェル。本当は、ガルッチのことが『好き』なんだろ?」

 

ルシフェル「ッ⁉/////////////////」

 

ガルッチ「え⁉///」

 

 

何だって?ルシフェルが、僕のことを⁉

 

 

ルシフェル「………~~~~~~~~ッ!!!!!!!////////」

 

ガルッチ「ル、ルシフェル………、お前………。///」

 

ルシフェル「……わ、分かってるよ。それぐらい………。ガルちゃんの事が、好きなのは…………、分かってるよ………。

 

 

…………けど、いいの。」

 

エデン「?」

 

ルシフェル「ガルちゃんには、フランちゃんがいるもん…………。奪いたくても、奪えない…………。それだけ、強い絆が、繋がっているから………。

 

 

だから、いいの。私、わたし…………!」

 

 

…………泣いていた。別れたくないのは、他の誰よりも別れたくないのは…………、ルシフェルなのか………。

それも、そっか。他の人より長く、復讐劇に付き合ってくれたのは、ルシフェルだったな。

 

 

……………本当は、こんなことしちゃいけないけど…………、ごめん。フラン。こればかりは、見逃してくれ。

 

 

ガルッチ「ルシフェル、こっち向いて。」

 

ルシフェル「ガルちゃ───────」

 

 

僕は、ルシフェルの返事を待たずに、強引ではあるものの、この場でキスした。じっくりと、蹂躙するかのように、ルシフェルの口の中まで入れていた。

ルシフェルもそれに受け入れたのか、今度は僕のも蹂躙し始めていた。

 

 

エデン「…………濃厚だな。」

 

英竜「………………仕方あるまい。お別れだしな。」

 

エデン「…………こればかりは、見逃してくれたらいいな。」

 

ガルッチ「ぷはっ………。ル、ルシフェル………。//// お別れのキスは、どうだった?///」

 

ルシフェル「いいの……?////// フランちゃんに、怒られるんじゃないの?///」

 

ガルッチ「………かもね。/// でもせめて、せめてでもいいから、笑って?/// 笑っている方が、君に似合うから。///」

 

ルシフェル「うん……! うん………!!」

 

 

…………さて、もうこれ以上はいられないな。っとと、消える前に伝えないと。

 

 

ガルッチ「エデン、僕が消えたら、僕が持ってるガシャットとゲーマドライバーをあげる。」

 

エデン「へ?でもそれ───────」

 

ガルッチ「持ち主が消えたら、誰が使うんだよ。出来れば、君が使ってくれ。それと…………。」

 

エデン「それと?」

 

ガルッチ「もう愛人作るんじゃねえぞ?というか、もう大丈夫になったんだから、必要ないだろ?」

 

エデン「………それって───────」

 

ガルッチ「彼奴らだって、本当の好きな人位いるはずだ。艦娘と半罪人達は、難しいところだけど…………。

 

まぁなんだ、早いとこ決めといた方がいいよ。彼女達も、彼女達なりの人生があるからさ。」

 

 

………さて、言いたいことは言ったし、消えるとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さようなら、皆。…………フラン、今行くよ…………………………。』

 

 

そうして、散りばめた羽と共に、僕はこの世を去った。悔いはない、ようやくフランの元へ行けるからね。

 

 

sideout

 

 

エデンside

 

 

……………彼奴は、もう去ったのか。満足そうな顔をして、その羽根と共に消えていったのか。

 

 

エデン「それで、君たちはどうするの?特にルシフェルが気になるところだけど…………。」

 

ジェイソン「………そうだね。僕はしばらく、君のところに住むよ。今帰る世界がないし。」

 

明日斗オルタ「僕もだな。彼が居なくなった以上、居場所がないんだし。」

 

ベロニカ「私は、『聖地ラムダ』に帰る事にするわ。覚えてないとはいえ、あそこが私の故郷だし。」

 

ルシフェル「…………。」

 

英竜「ルシフェル?」

 

ルシフェル「私、如何しようかな?ガルちゃんも居なくなっちゃったし、今更ザギちゃんの元に………。」

 

 

…………まだ気にしていたのか。

 

 

ルシフェル「いっか。私も戻るよ。ザギちゃんとはやてちゃんの結婚式が出来るように、予約しないと。」

 

英竜「え?気が早くない?」

 

ルシフェル「気が早いも何も、ザギちゃんははやてちゃんのこと好きだし、逆もまたしかり。だったら、早めに予約した方がいいと思うなぁ。」

 

エデン「待て待て、同性婚とか認めてくれるのかどうか───────」

 

全員『いや、それ君が言うこと?』

 

 

そういえば、僕も同性婚してたんだった。直接的には未来が、間接的には英竜お姉ちゃんだけど。

 

 

エデン「っとと、僕も自分の肉体の元へ帰らなきゃ。意識が戻ろうとしてるし。」

 

英竜「そういえばそうだったな。」

 

ロード「んじゃあ、皆。僕についてきて。試合、見るからね。」

 

エデン「1ヶ月後だがね。」

 

 

そうして、平行世界の僕とキャラが息絶え、ガルッチが消滅したのを目撃した後、僕の肉体の元へ戻っていった。

 

 

今思えば、あの魔剣はいつの間にか消えていた。やっぱり贋作だからかな?本物はどうやって作るのかが謎だけど、風龍さんなら知ってるのかな?

 

 

でも、愛人如何しよう。僕が良くても、他の皆はどう思うのかやら………。それも追々考えないと……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー医務室ー

 

 

気が付くと、僕は医務室のところにいた。あの頃の記憶もちゃんと残っている。確か、お姉ちゃんに勝つために『闇に満ちし虚樹の魔剣(クリフォード・アザトース)』を投影して、勝ちぬいて倒れたんだっけ?

 

 

エデン「ん?何だこのチューブ?」

 

「失血したんだぞ、馬鹿者。これ以上心配させるな、ガルッチ。」

 

エデン「イフ………。」

 

イフ「やれやれ、お前もお前で、厄介ごとに巻き込まれるようだな。見たところ、面倒な相手と戦ってたようだな。」

 

 

お陰様でな。めっちゃ疲れた。って、なんでイフがここに?

 

 

「我がここに来たからに決まってるであろう、ガルッチ。」

 

エデン「⁉ ガイア⁉」

 

ガイア「この肉体に馴染むまで、時間かかったぞ。まぁそれはいいか。教えてくれるか?君に何があったのか。」

 

エデン「分かった。長くなるけど、いいよね?」

 

アムール「構わない。」

 

 

そうして、僕はガイア達に今まであった出来事をすべて話していた。途中で何故かボロボロになってるリリカと零も含め、もう一度1から話した。

 

 

1ヶ月後は、リリカと決戦………。多分リリカは、あの最弱のフュージョンライズと戦ってたはず………。

 

もう使わないって、言ったのに………。

 

 

next episode




次回、『Subterranean Electron World』


(エデン)(リリカ)の最初で最後の決戦が始まる───────


エデン「我が闇を以て、光を穿つ!!」

リリカ「この光で、貴方の闇を打ち払う!!」





リリカが手にする新たな武器───────


リリカ「これが………、私の剣………。」




勝負の行方は………?


エデン「我が闇よ!!」

リリカ「光よ!!」

エデン&リリカ「僕/私に力を!!」













GAME11 『End of The World 対極なる2人の決戦』決着編


エデン「零、間久部と赤屍にも伝えておけ。もし僕の大切なものに手を出したら、お前の家族を奪うからな。これは、『最終警告』だ。」


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GAME11 『End of The World 対極なる2人の決戦』決着編
episode190 エデンの最終警告


9期op 『The Beginning』


ーコロシアム 観客席ー

 

 

エデンside

 

 

翌日、僕はすぐさま退院した後、零を呼び出した。無論場所は、夜の観客席。そこで僕は座って待っていた。

 

 

あの後、リリカと英竜お姉ちゃんから、零のことを話してくれた。その真意を確かめるべく、今日の夜にしたのだ。

 

 

零「約束通り、来ましたよ。エデン様。」

 

エデン「来たか。」

 

 

自分でも驚くような残忍な声を出しながら、立った。恐らく彼女は、僕が言いたいことは分かっているはず。

だけど、それでも問わなくてはならない。

 

 

零「それで、話というのは何でしょう?僕も暇じゃないのですが。」

 

エデン「お前は、転生者がこの世に消えてなくなればいいと思っているのか?」

 

零「………それは、如何いう意味でしょうか?」

 

エデン「英竜とリリカから、お前の事について話してくれた。屑の転生者を狩っているようだな。」

 

零「………ええ、勿論です。もしや、あの転生者を野放しにしろとか───────」

 

エデン「まさか、僕はどちらかと言えば、屑の転生者を野放しにはせず、殺す方だ。」

 

 

そもそも、屑な奴なんかに、生かす価値なんてない。たとえリリカが許したとしても、僕は許すことなんて出来ない。

それは零の言い分も納得できる。僕は綺麗事を言うつもりはない。けれど、そんな僕でも聞き逃せないことがある。

 

 

零「ならば、何故そんなことを?」

 

エデン「何故かな?アンタの話を聞いた途端、居ても立っても居られなくなったんだろうな。

じっくりと、心がズタズタに折れるまでいたぶり尽くすことなんて、俺からしたら吐き気がするよ。

 

 

人の事は言えないが、俺も時と場合によってはいたぶる。けど最後は慈悲を以て殺している。大半は苦しませず、楽に殺してるのもあるがな。」

 

零「………そうですか。」

 

エデン「俺がまだ病んでいた頃、転生者について考えてみたんだ。この世に転生者は、消えてなくなるべきなのか。

いい人だろうと悪い人だろうと、俺とリリカ、お前も含めて全員の転生者が、この世に消えてなくなるべきか、考えていた。」

 

零「おやおや、全員の転生者が消滅するべきかを考えるとは、思いませんでしたね。」

 

エデン「今はどうするべきか考えるが、少なくとも転生者はいるべきだと思うことにはしてる。それは屑の転生者も含むことにはなるが、それでもいい意味でも、悪い意味でも、運命を変えてくれると思ってるからな。」

 

零「…………そいつらが悪質な転生者だったとしてもですか?」

 

エデン「それを止めるのが、同じ転生者だろ?俺は転生者でありながら、怪獣王ゴジラとクトゥルフ神話生物たちの能力を持つ『異端な転生者』だ。

 

 

正直言って、俺の心は未だに『獣』だ。感情的にもなりやすく、本当は心すら理解できていない。」

 

 

何が善なのか悪なのか、全く知らない。ただ、力を使うやつ次第だと、俺は考えている。

屑な転生者も悪質な転生者に堕ちるのも、結局は力になる。

 

『人間』というものは、愚かしくも、美しい。一人では力がなくとも、皆と協力すれば、いい意味でも、悪い意味でも、世界を変えることぐらい容易い奴らだ。

 

 

エデン「とはいえ、俺はこう見えて、命を弄ぶ程堕ちてはいない。偽りの人生を歩んだからこそ、今の『僕』がいる。

 

 

もし、そんな人生を歩まなかったら、お前以上の外道に堕ちているだろうな。屑で、極悪非道で、命すら何とも思わない『獣』に堕ちていただろう。」

 

零「……………。」

 

エデン「ただ、これだけは言っておく。僕は屑な転生者と悪質な転生者は嫌いだ。けど、屑は屑なりの意志、あるいは決意と覚悟を持っているのならば、敬意を表する。

 

 

力に執着し、溺れようとも、救いたい奴がいるならば、道を踏み間違えなければ、手伝い、導く。

悪には、悪なりの意志がある。その意志すらないやつらは、ただの『獣』同然だ。生かす価値すら、転生させる価値もない。

お前は如何なんだ?答えは聞かないがな。」

 

零「ならなぜ呼び出したんですか………。」

 

エデン「俺なりの説教って奴だ。時間を潰して悪かった。」

 

 

零はさっさと観客席から出ようとするが、その前に僕は武器を取り出して、零の首元を突き刺すような仕草をした。

 

 

零「…………今度は何ですか?」

 

エデン「零。今回は見逃してやるが、次僕にとって大切なものに手を出したら、お前の家族を奪うからな。

 

零「ッ!!」

 

 

やはり、此奴には家族を大切に思っているのか。その辺は、やはり『人間』というべきだろうか。

いや、どっちでもいいか。

 

 

零「……………僕の家族に手を出すなら、いくらエデン様でも許しませんよ?」

 

エデン「怒るか?ならば精々、手を出さないようにな。これは俺の『最終警告』だ。間久部とか言うやつと赤屍にも伝えておけ。」

 

零「…………。」

 

エデン「まぁ、今度こそ伝えたいことは終わった。精々僕達、互いに傷つきあうこともなく、客と商人ってだけの関係で行こうな。

使わないものがあれば、そいつをくれてやるし、欲しいものがあったら、注文して買う。そんな関係でな。」

 

 

未だに僕を睨みつける零を背にし、武器をしまって観客席を後にした。

 

 

……………久々に、『(ゴジラ)』の性格が出たかな?変わっているものの、あの怒りは、紛れもないゴジラの物。

けど、『(エデン)』の性格が抑えてくれたおかげで、『(ニャルラトホテプ)』は行動を起こさなかった。

 

 

…………僕の運命は、既に確定された。ワールド・フロンティアで出会った未来のリリカに会って、分かった。

彼女も、何時か死ぬ。僕と同じように、自分を犠牲にして。

 

 

そして、僕もまた、自分を犠牲にして、リリカを含めた皆を生き返らせる。

 

出来ることなら、……………こんな運命なんて、無ければいいのに…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「…………………もういい加減、覚悟を決めなきゃだめだな。僕は『ガルッチ』であって、『ガルッチ』じゃない。

 

 

リリカの戦いで、『ガルッチ』の歴史を終わらせよう。」

 

 

next episode




9期ed 原曲 運命 ~GRAND BATTLE~ 『それが灰色の世界でも』


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episode191 最悪の物語(シノアリス)運命を抗う物語(グリムノーツ)

ー天空世界ー

 

 

エデンside

 

 

さてと、真剣にリリカに勝つ方法を考えないと、負けるかもしれないな………。流石に、『フィクションヴァニア』とか使う気ないし(そもそもサンズ返したし)、もう一つの最弱のフュージョンライズ『フィクションアヴェスター』だと、解呪されるしなぁ………。

 

それに、僕のスキル『ネガ・ストーリー』は、加減を知らないから下手にいじれないし、あまりリリカに使いたくない。

あの禍々しい魔剣は、どちらかと言えば最後の切り札のようなものだしな。

 

 

最も、気を付けるべきなのは、『難民救済フュージョンカード』。強力とは言えないものの、場合によっては危険な物にもなりえる。

特に『あんハピ』が発動されるとなれば、『シシレッド』と『仮面ライダークローズ』のフュージョンライズ『レグルスクローザー』を使うしかないな。

いや、防げるのかが分からないけど………。

 

 

とにかく、『難民救済フュージョンカード』を使わせないようにしなければ………。

 

 

エデン「っと考えたものの、今までのようにはいかないってのも確かだしな………。それに、『リリカ』のカードを使われたら、何をしてくるか全くわからないし………。」

 

 

そもそも、あのカードの能力は何だ?それさえ分かれば、対策も出来るかもしれないが、どうも嫌な予感がする。

出来れば、使わせないようにしなければ───────

 

 

エデン「って、なんだこの本?」

 

 

考え事していたら、二つの本を見つけたんだけど………。1冊目は『グリムノーツ』?んで、2冊目が『シノアリス』…………?

 

なんか分かんないけど、取り敢えず持って帰るか。見たところ、持ち主すらないようだし………。

というか不自然すぎるだろ、こんな場所で本2冊が落ちてるなんて思わないし、一体誰が置いたんだ?

 

 

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

フラウィー「んで、その本何?」

 

エデン「知らん。」

 

 

まさかの白紙と来たか。けど、微々たるものだけど、魔力も帯びているな。魔導書にしては、違和感がある。

 

 

エデン「この本が何なのかが全く分からないしな………。せめて、文字ぐらい書いてくれればいいのに。」

 

フラウィー「もう一度めくったら?見逃してるのもあるかも。」

 

 

確かに、もしかしたらどっかに書いてあるのかもしれないしね。見逃しているとなれば、念の応用技『凝』を使うか、それに似たようなものを使わないと駄目だな。

 

 

『やれやれ、なーんかまた面倒なご主人が、この本を手にしちゃったみたいだな。』

 

『ホントホント、しかもこのマスター、相当悲惨な人生を歩んでるみたいだよ?』

 

『何それ!滅茶苦茶笑える!!wwww』

 

 

………………。(#^ω^)

 

 

エデン「この本、燃やしてやろうかな…………?」

 

『え?この人、煽り耐性なさそうだよ?www』

 

『メンタル脆すぎワロス。wwww』

 

フラウィー「…………これ、シノアリスの方だね。」

 

エデン「…………初めてですよ、ここまでコケにしたお馬鹿さんは………。」

 

フラウィー「っておい、抑えて抑えて!!」

 

『うわー、見てあれ!彼奴の顔!!』

 

『彼奴、絶対殺してやるって顔してるよ!ww たかが本ごときに怒るなんて、心狭い───────』

 

エデン「『インフェルノ』!!」

 

『『ギャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!』』

 

 

 

─しばらくお待ちください………。─

 

 

 

『『ごめんなさい、本気でやるなんて思わなかったので。』』

 

エデン「次煽ったら、灰にしてやる。俺が何も出来ないと思ったら、大間違いだからな?」

 

『『申し訳ございません。』』

 

 

全く、正直本から煽ってくるとは思わなかったよ。しかもこれ、シノアリスの本だよね?まぁ、それは置いといてだ。

 

 

エデン「んで、誰だ?煽りに煽りやがって。」

 

『私は『ギシン』。』

 

『僕が『アンキ』。』

 

エデン「二人合わせて『疑心暗鬼』か。んで、この本は?」

 

アンキ『君が持ってる本は『シノアリス』と言って、『最悪の物語』ともいわれる本だ。』

 

 

最悪の物語?

 

 

ギシン『この本に乗ってる登場人物はね、みーんな愚かなのよ?作者を蘇らすために、他のキャラクターを殺さなきゃいけないんだよ?』

 

アンキ『しかも、悲惨な結末が待ってるかもしれないのに、皆『作者』を蘇らせようとしてるんだよ?』

 

エデン「………どのキャラもバッドエンドしかない物語って訳か。」

 

『そんなの許さない!!』

 

 

⁉ 今度はグリムノーツから声が聞こえた⁉

 

 

『そんなバッドエンドしかない物語なんて、絶対に許さない!!』

 

ギシン『何だお前、一体誰なんだ?人の物語に侮辱するのは?』

 

フラウィー&エデン「「(ブーメランを知ってて言ってるのかな?)」」

 

『皆はハッピーエンドを望んでいるのに、何でバッドエンドが必要なんだ⁉それこそおかしいだろ!!』

 

 

あー、なんかハッピーエンドとバッドエンドの言い争いが始まっちゃったよ………。しかも、本同士の喧嘩って、なんかシュールだな………。

 

まぁ全員が全員ハッピーエンドになるかっていえば、実際そうじゃないしな。必ず誰かが、バッドエンドにならなきゃいけないんだし………。

 

 

というか五月蠅くなってきた………。止めるのもめんどくさいし、フラウィーを連れてリリカの部屋に行こう……。

 

 

 

ー選手の部屋(リリカ)ー

 

 

フラウィー「ってなわけで。」

 

エデン「ここに避難してきたって訳。」

 

アズリエル「いやどういう事?」

 

リリカ「というか、本同士の喧嘩って、聞いたこともないんですけど。」

 

エデン「しかもだよ?出る間際には、低レベルの喧嘩が始まっちゃったんだよ。小学生か何かか、彼奴ら………。」

 

 

まぁ、暫くすれば落ち着くだろうし、ほおっておくけどね。

 

 

リリカ「それはともかく、『グリムノーツ』と『シノアリス』……でしたっけ?何処からとってきた本ですか?」

 

エデン「なんか知らないけど、道端に落ちてたんだよ。誰が落としたのか、誰のものなのか、誰が作ったのか、さっぱり。」

 

アズリエル「怪しさ満点じゃないですか………。」

 

フラウィー「正直、僕も怪しいと思っていたんだよね。なんか、あの本の中に大勢のキャラクターが詰められているような気がして。」

 

リリカ「私が持ってる『難民救済フュージョンカード』のような?」

 

フラウィー「多分、それに近いと思うよ。それに、それぞれの本によって、キャラクターも違ってくるしね。」

 

エデン「まぁ、『グリムノーツ』は『ハッピーエンド』、『シノアリス』は『バッドエンド』で、物語のキャラで埋まってそうだけど。」

 

『『『呼んだかい、マスター。』』』

 

全員『⁉』

 

 

ぬぉぉぉぉぉぉい⁉何でこっちに来てるの⁉そして本が、本がぐちゃぐちゃになってる⁉

 

 

アンキ『全く、マスターが呼びさえしなければ、お前の本を引きちぎってやるのに………!』

 

『それはこっちの台詞だ……!』

 

ギシン『ホント、忌々しいったらありゃしないよ………!』

 

『『『グギギギギギギ……………!』』』

 

ケテル『…………なんつうか、バチカル。ああしてみると、低レベルの喧嘩に、見えないか?』

 

バチカル『確かに、なんか我々が喧嘩するのが、馬鹿らしくなりそうだ…………。』

 

リリカ「…………あの、ガルッチさん?また喧嘩しそうですよ?」

 

エデン「…………はぁ。しょうがない。」

 

 

『ゲキトツロボッツ』ガシャットを投影してっと………。

 

 

ゲキトツロボッツ!

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ゲキトツクリティカルストライク!!】

 

 

エデン「喧嘩なんぞ、するんじゃねええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

『ズバコンッ!!』

 

 

『『『アベシッ⁉』』』

 

 

【会心の一発!!】

 

 

よし、これで静かになったな。全く、最初からこうするべきだったよ。

 

 

アズリエル「…………本、大切にね?」

 

フラウィー「……………っていうか、さらりと流してたけど、今ガルッチの事『マスター』呼びしなかった?」

 

 

…………………え?

 

 

エデン「……………知らぬ間に、契約かわしちゃったの?」

 

リリカ「………………騒がしくなりそうですね、これ。」

 

エデン「(´・ω・`)」

 

 

というか、この本の能力なんなの?まさか噛ませとかじゃないよね?

 

 

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episode192 使いこなせ!『ハッピーストーリー』と『バッドストーリー』

ー闘技場ー

 

 

エデンside

 

 

二つの本に(いつの間にか)契約されてからしばらく経ち、どんな能力があるのか試してみるために、闘技場に行ってみた。

 

 

エデン「んじゃまあ、始めますか………。」

 

『じゃあ早速、僕を使って。』

 

ギシン『待て、まずは私達から。』

 

『なんでお前らが先なんだ?』

 

アンキ『それはこっちの台詞だ。そもそも───────』

 

 

あー、また喧嘩が始まったよ。どんだけ仲が悪いんだ?というか、ケテルもバチカルの喧嘩もこうだった気がするな………。

 

 

エデン「………そういえば、試したいことがあったな。フュージョンライズでも、喧嘩してる本が使えるかどうか、やってみる価値がありそうだな。」

 

 

んじゃ、早速やってみるか。えーっと、『シシレッド』と『仮面ライダークローズ』のカプセルを起動させて、そのままスキャンっと。

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

って、スキャンしたらビルドドライバーとセイザブラスターが出てきたんだけど。これって、自分でやれっていうのか?

今までこんな面倒なことしなかったはずだけど、まぁいっか。

えーっと、まずはこの球体を回して、セイザブラスターにセットしてっと。

 

 

『シシキュータマ!セット!チェンジ!』

 

 

今度は、ドラゴンフルボトルを振って振って振りまくって、クローズドラゴンにセットしてっと。

 

 

『Wake up!!』

 

 

んで、後はビルドドライダーに装着っと。

 

 

『CROSS-Z DRAGON!!』

 

 

後はセイザブラスターのトリガーを引いた後に、ビルドドライバーの右側にあるレバーを回しまくる。

 

 

『Are you ready?』

 

 

よし、後はこれを言うだけ!

 

 

エデン「掴むぜ!幸運(ラッキー)!!」

 

 

シシレッド!仮面ライダークローズ!ボーイズライズ!!レグルスクローザー!!

 

 

Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!

 

 

エデン「『『………こんな感じか。よし、じゃあ早速始めるか。おい、喧嘩するなマジで。今からお前たちの力はどんなものなのか試したいんだ。』』」

 

『『『(もう何を言ってるのかすら分からないほどの言語)』』』

 

エデン「『『………………。(^ω^#)』』」

 

 

聞き分けのない本は、お仕置きが必要みたいだね?

 

 

『ビートクローザー!!』

 

 

今度はロックフルボトルを、このビートクローザーの鍔の中央に差し込んでっと。

 

 

『スペシャルチューン!』

 

 

『ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!』

 

 

………なんか爽快なビートが聞こえるな。って、それはいい。とにかく、あの喧嘩を止めなくては…………。

 

 

エデン「『『お前ら、覚悟はいいか?』』」

 

『『『え?』』』

 

 

『メガスラッシュ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーしばらくお待ちくださいー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「『『お前らなぁ、喧嘩してる暇があるなら、手伝ってくれ!!まだケテルとバチカルの方がまだマシだったぞ!ちゃんと教えてくれたし!!』』」

 

ケテル『まぁ、うん。喧嘩は、してたけど。』

 

バチカル『お前達が喧嘩してるのを間近で見ると、なぁ………。』

 

『『『…………。』』』

 

エデン「『『とにかく、どっちでもいいからなんか教えてくれ!出す方法とか、使い方とか。』』」

 

『出すってお前、なかなか卑猥な言葉を出すんだな………。』

 

エデン「『『もう一回やっていいか?』』」

 

『ごめんなさい………。だから、その剣しまって?』

 

ギシン『ププ、怒られてやんの。www』

 

アンキ『m9(^Д^)プギャー』

 

エデン「『『ん?君達も喰らいたいの?』』」

 

ギシンアンキ『『ごめんなさい、それだけはご勘弁を………。』』

 

バチカル『はいはい、兎に角、マスターに使い方を教えろ。時間が惜しいのだからな。』

 

『了解。まず、ボーイズライザーを持っていますか?』

 

 

あー、これか。これをどうする気なんだろ?

 

 

『ちょっと失礼、改造させてもらいます。』

 

エデン「『『いや、改造って⁉そこは、ヒカリがやるべきことじゃ───────』』」

 

『終わりました。』

 

エデン「『『早⁉』』」

 

 

何それ、早くない⁉まだ台詞の途中だっていうのに、早くないか⁉

 

 

エデン「『『にしては、見た目がそのまま…………。』』」

 

『まぁまずは、僕をスキャンしてください。』

 

エデン「『『了解。』』」

 

 

ってか、本にスキャンって………。普通そこは、カプセルの方が───────

 

 

『救済せよ!哀しき者たちよ!!幸せがありふれた物語と結末と共に!!』

 

 

うぉ⁉グリムノーツから大量の紙が出てきた⁉しかも一つ一つにタイトルが描かれているような…………。

 

 

えーっと、『あっちこっち』、『衛宮さんちの今日のご飯』、『魔女の宅急便』、『君に届け』、『少女終末旅行』、『仮面ライダーオーズ』、『風の谷のナウシカ』、『ゼルダの伝説』、『ツバサクロニクル』、『にゃんこデイズ』……………。

言わばハッピーエンドになり得るアニメやゲームばかりだよなぁ。

って、どんだけ多いんだよ。中には日常系のアニメとか、ギャグ系も入ってんだけど⁉

 

 

あ、やば………。なんか、ハッピーエンド系の………、特に甘々系のアニメを見てたら、急に口元が甘く感じる………。

 

 

『まぁ、彼女が持ってる『難民救済フュージョンカード』というものの効果と一緒だけど、こっちは倍の効果があるな。

というか、そのライザーを使って、どの紙にスキャンするかによって、その物語に出てくるキャラクターを、一定時間だけ召喚させることが出来るもの。

 

 

って、蹲ってどうしました?』

 

エデン「『『ご、ごめん…………。ぼ、僕には、甘々耐性が、ないようだ…………。もう、口の中が、蜂蜜のように、甘く感じてしまって………。』』」

 

『……………甘く感じちゃってるのか。』

 

 

うまく扱えるかはさておき、今度は『シノアリス』の方だな。

 

 

アンキ『今度は僕達の番だな。悔しいが、本当ならあの野郎と同じように改造しようと思ったんだが………。』

 

バチカル『改造はいいが、お前たちの能力に支障をきたすようなことはするなよ?』

 

ケテル『ただでさえ、勝てるか負けるかの瀬戸際にいるんだからな。』

 

ギシン『わ、分かってるよ。それぐらい。とにかく、スキャンお願い。』

 

 

はいはい。今度は、『シノアリス』の本をスキャンっと。

 

 

『絶望せよ!不幸を知らぬ者たちよ!哀しき物語と結末と共に!!』

 

 

あら、こっちは対照的に、黒い紙なのか。

 

 

えーっと、『R-type FINAL』『仮面ライダーアマゾンズ』、『ミスト』、『ドラッグオンドラグーンシリーズ』、『ニーアレプリカント』、『ニーアゲシュタルト』、『ニーアオートマタ』、『宇宙戦士バルディオス』、『東京喰種』、『358/2Days』、『バースバイスリープ』などの、鬱エンドになり得るものばかりが出てきた。

 

 

…………確かに、悲しい結末になったものばかりだなぁ。というか、『R-type』も入っていたのか。

あと仮面ライダーアマゾンズもあるし…………。

 

 

エデン「『『って、ちょっと待て。もしかして、グリムノーツと同じような奴じゃ………ないよな?』』」

 

ギシン『流石にそれはない。『最悪の物語(シノアリス)』は、『難民救済フュージョンカード』の効果を打ち消す力を持ってる。その中にある『あんハピ』の力を使われると、逆にパワーアップする仕組みもあるって訳。』

 

エデン「『『安易に『あんハピ』も使えないようにするって訳か。』』」

 

アンキ『まぁ、リリカもリリカで、何かしらの対策を取ろうとするし、そればかりは、君の腕次第かな。』

 

 

まぁ確かに、アンキの言う通りだな。っつうか、中には『undertail』のものも入っているのか…………。

此奴を使ったら、面倒なことになりかねないから、絶対に使わないようにしよう。

 

 

エデン「『『んじゃ、使い方も分かったことだし、早速始めるか。物は試しって奴だしな!!』』」

 

『『『あまり、荒れない方で、お願いします。一応、本だし。』』』

 

 

一応気を付けますよ。お前らが喧嘩しない限り、ちゃんと大事に使ってやるから、安心しろ。

 

 

そんな感じで、翌日の夜になるまで、『運命を抗う物語(グリムノーツ)』と『最悪の物語(シノアリス)』を使ってみた。

 

 

…………それにしても、お姉ちゃんとの試合から1ヶ月後って、確か皆既日食が見れる日だっけ?なんでそういう日に?

けど、なんだろう。その日に、何かが起こりそうな気がする。何かが………、僕とリリカの何かを『覚醒』させる何かが、起こるというのか?

 

 

next episode

 



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episode193 世界樹の桜の木の下で

ー選手の部屋(エデン)ー

 

 

リリカとエデンとの決戦が始まる日と、皆既日食が始まる日まで、あと1週間前………。

 

 

エデンは『グリムノーツ』と『シノアリス』を同時に使いこなすのに苦労しつつ、何とかリリカが持つ『難民救済フュージョンカード』に対抗できるような手段として、使えるようになった。

 

その夜、皆が寝静まっていた頃、エデンだけは起きていた。

 

 

エデンside

 

 

夢を見た。それも、僕にとって悪夢に等しい夢のものだった………。今でも、鮮明に覚えていた。

 

 

リリカ『………そろそろ、行かないと。』

 

エデン『ま、待ってくれ!!行かないで、リリカ!!!』

 

リリカ『大丈夫ですよ。今も私の目は見えませんが、ガルッチさんも、皆さんが私の為に泣いてくれているのは解ります。

 

 

一人じゃないですよ。何時だって私は、皆さんと一緒です。』

 

エデン『けど、けどリリカ!!僕はまだ、君に消えて欲しくないんだ!!』

 

リリカ『ガルッチさん、何時か必ず会えますよ。何故なら私達人間に、不可能なんて無いのですから。それまで、ほんのちょっとだけお別れです。』

 

エデン『………そんなの……、言われたって…………、君が居なくなったら………!!どう償えばいいんだよ!!

もう二度と、失いたくないと思ってきたというのに、これじゃあ……………!!』

 

リリカ『…………………ガルッチさん。貴方が私のことを思っているのは、分かっています。他の誰よりも、私を思う気持ちが強いのも分かります。

 

 

ですから、また会いましょう。何時か、その日まで。』

 

 

……………リリカが消えていくのを目の当たりにする夢。何も出来ないまま、リリカが消えていくのを見る夢…………。

 

 

ただの夢なら、それでいいけど、これはただの夢じゃない………。『予知夢』だ。それも、僕が見た『予知夢』の中で、一番鮮明な夢だった………。

避けられる夢かと言われたら、自信がない。何より、未来のリリカに会ってる。それに、僕の最期を見ている以上、どうやってあの夢を避けるべきなのか………、ピンとこない………。

 

 

エデン「…………しばらく、眠れそうにないし、夜の散歩しようかな?」

 

 

でも、一人だと心細い………。また、あの夢を思い出しそうだし…………。

 

 

エデン「………アズリエルには悪いけど、少しリリカを借りに行こうかな?」

 

 

ー天空ー

 

 

取り敢えず、アズリエルに事情を話した後、寝起きのリリカを連れて、夜の空へと飛んだ。因みに、リリカは僕の背中に掴まってます。

 

 

リリカ「…………その、ガルッチさん?」

 

エデン「?」

 

リリカ「いくら眠れないからって、私を連れて行くのはどうかと思いますよ?フランさんとかいるでしょう?」

 

エデン「…………そ、そういう気分なんだよ……。それに、今日はリリカじゃないと…………、駄目だし…………。」

 

リリカ「…………何かあったのですか?私じゃなきゃダメって。」

 

エデン「…………今は、言えない。っと、そろそろ着きそうだな。」

 

リリカ「着くって、何処にですか?」

 

エデン「『世界樹の桜』ともいわれるところ。見えないだろうけど、あの桜は永遠に咲き誇りながら散り続けてるんだ。一度も散りつくしたことは、誰も見たことないからね。とにかく、ここに降りるよ。」

 

 

ー風の大陸 世界樹の桜の丘ー

 

 

取り敢えず、着地成功。リリカを下ろしてあげてっと。

 

 

エデン「さぁ着いたぞ。『世界樹の桜』。」

 

リリカ「………大きすぎやしませんか?この桜。」

 

エデン「まぁ、何処を探しても、これ以上大きい桜はないからね。それに、伝説ではここに来て告白すれば、永遠に結ばれるっていうのもあるらしい。」

 

リリカ「それって本当ですか?」

 

エデン「あくまで伝説だから、永遠に結ばれるかは謎だからね。」

 

 

けどまぁ、この桜がずっと咲いてくれたらいいな。というか伐採する奴が居たら、絶対に許さないけど。

 

 

エデン「…………もうすぐ、決戦だよな。」

 

リリカ「そうですね。正直、私が持つ『難民救済フュージョンカード』の対策もし始めるなんて、思いませんでしたが。」

 

エデン「そりゃあ、勝つためなら対策とかも立てるつもりさ。むしろ、『あんハピ』がある以上早急に対策しないと、何が起こるかたまったもんじゃないよ。」

 

リリカ「あれはロクなものじゃないですからね………。ですが、『フィクションヴァニア』にも打ち勝ちましたし───────」

 

エデン「あれは一生使わないって言ったよね⁉というか、零に渡したから、使う気かいなんて絶対にないから!!

ただでさえ、避けるのが疲れるし、あんなのハンデのようなもんだぞ⁉」

 

リリカ「蓄積ダメージに絶対回避がハンデって、おかしくありませんか⁉倒すのに一苦労でしたよ!!」

 

エデン「スティーリー・ダンが言うには、『史上最弱が最も恐ろしい』とか言ってたしな。最も、1発でも喰らったら即死。

少なくとも、『フィクションヴァニア』なんか使わん。まだマシだというのなら、『球磨川禊』と『アンリマユ』のフュージョンライズ『フィクションアヴェスター』の方を使うよ。」

 

リリカ「まだ持ってたのですか、最弱フュージョン。」

 

エデン「まぁね。ただ、零には使えないフュージョンライズさ。このフュージョンの最大の欠点と言えば、『アンリマユ』の持つ泥だ。いくら零でも、これを使ってしまったら、精神も魂も、そいつに簡単に乗っ取られるからな。」

 

 

僕の場合は、上手く制御できるし、何よりこのカプセル…………。『アンリマユ』そのものだしね。

 

 

エデン「勝つ時は、全身全霊で行く。この身が砕け散るまで…………。」

 

リリカ「……………私だって、負けるつもりはありません。絶対に。」

 

 

ん?あのカードって…………。

 

 

エデン「そのカードはダメ!」

 

リリカ「ッ⁉ ガルッチさん、何を?」

 

 

やばっ、ついうっかりリリカの手を叩いちゃった………。今落としたカード、確か『リリカ』のカードだったはず…………。

 

 

リリカ「………ガルッチさん、如何したのですか?何故、泣いて───────」

 

エデン「………消えて………欲しくない………。」

 

リリカ「? あの、如何したのですか?」

 

エデン「…………夢を、見たんだ。君が、消える夢を…………。」

 

 

気が付けば、僕は夢の内容をリリカに伝え始めていた。思い出すだけで、悲しい気持ちがこみ上げてくる………。

どうしよもないほど、涙がこぼれ落ちていく………。まだ、罪滅ぼしすら、やっていないのに、そのまま消えてなくなるなんて…………、いやだから…………。

 

 

リリカ「………そういう事ですか。」

 

エデン「それを使えば、きっと君は消える………。いつか来るべき時が来て、それを使って…………。

僕は消えて欲しくない………。リリカが居なくなるなんて、考えたくないから………。」

 

リリカ「…………。」

 

エデン「今思えば、あの時告白して、振られるべきだった………。そうすれば、こんな思いを抱かずに済んだのに………。

こんな、こんな思いが───────」

 

リリカ「それは違います!!」

 

エデン「え?」

 

リリカ「…………その思いを否定するのは、やめてください。確かに、あの時貴方が告白していたら、絶対に断っています。

ですが、貴方が私のことが好きだということが分かりますし、今まで出会った思いを捨てるなんて、酷だと思います。」

 

エデン「リリカ…………。」

 

リリカ「それに───────」

 

 

『ここで一緒に死ぬのだからな!』

 

 

リリカ「⁉」

 

エデン「リリカ!!」

 

 

リリカに対しての攻撃⁉一体どこから⁉いや、それよりこの声………、何処かで……!

 

 

エデン「誰だ⁉

 

『誰だとな?何ともまぁ、この俺を忘れたとは言わせんぞ。ガルッチ。』

 

リリカ「あ、あの……。ガルッチさん?///」

 

エデン「何リリ…………カ…………⁉///」

 

 

あぁぁぁぁぁ⁉⁉なんか知らないけど、リリカを押し倒してるような態勢になってる⁉これはたから見たら、寝取ってるような感じじゃねえか⁉

って、それどころじゃない!!

 

取り敢えず立ち上がって………。

 

 

『やれやれ、随分と余裕だな。今襲ってるというのに、女を襲う暇があるか?』

 

エデン「誰が人妻を寝取るか!!」

 

リリカ「あれは、不可抗力ですしね………。」

 

エデン「というか、この声から察するに…………、貴様か。『全王』!!」

 

 

全王、かつて僕の母である全王神の弟に当たる者。けれど、彼は母さんを嫌い、数々の邪魔をしてきた挙句、敵として立ちふさがったこともあった。

そいつの姿は、最早王というより、魔王というのに相応しい姿に成り果てていた。

 

 

全王「久しぶりだな、ガルッチ。貴様を殺したいがために、我が主が不在中で勝手に出陣してきたぞ。」

 

エデン「たった一人でか?」

 

全王「その通り!!慕うものがいたとしても、所詮は駒にすぎん。まずは貴様と星空英竜を殺し、他の仲間たちも、そして全王神を殺した後は、全てを支配する!!この血と力の前で、誰も逆らうこともできないように恐怖を植え付けて、永遠の奴隷にしてやるのだ!!」

 

リリカ「…………!」

 

エデン「…………哀れだな、全王。」

 

全王「何?」

 

エデン「そんな力に溺れきって、仲間にまで見捨てられて………。可哀想な叔父さん。」

 

 

もう此奴は、自分の事しか見てない。それどころか、自分でさえ見失ってる。本当は何を求めているのかすら、忘れられたまま…………。

 

 

エデン「本当に、悲しいよ。そこまで闇に堕ちて、自分でさえ見失って、本当は何を求めていたのかも、忘れて………。」

 

全王「貴様………、何故、何故俺を憐れむような眼で見るんだ⁉」

 

エデン「…………お前は、僕と同じだ。けど、俺はお前じゃない。俺を信じてくれるものがいる。現に………、この子が証人だ。」

 

リリカ「ガルッチさん、あの……。」

 

エデン「ごめん、リリカ。こんな勝手な僕だけど、今だけでいい。一緒に戦ってくれ。」

 

リリカ「…………こんな夜中に戦いって、寝不足になっても知りませんよ?」

 

エデン「ホントにごめん………。」

 

 

僕はボーイズライザーを、リリカはガールズリングを取り出すと、二つともいきなり光り出した。

 

 

エデン「何だこれ?」

 

リリカ「これって一体………。」

 

 

すると、僕とリリカにしか聞こえない、何かの声が聞こえた。

 

 

『今のあなたたちなら、更なるフュージョンになれる。エデン、お前は『リパルサーエクスカリバー』を、リリカは『ランベントエクスカリバー』になれ。』

 

エデン「誰⁉」

 

『我らはお前たちを見守る者。お前達の行く末、しかと見届けさせてもらうぞ。』

 

リリカ「ガルッチさん。」

 

エデン「…………やるしかないな!リリカ、ランベントエクスカリバーになって!」

 

リリカ「分かりました!」

 

 

『フュージョンガールズ!ランベントエクスカリバー!』

 

 

え⁉何その短縮、僕も欲しいんだけど⁉いやいや、それはいっか。こっちも短縮っと!!

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

エデン「決めるぜ!『覚悟』!」

 

 

アーサー・ペンドラゴン!桐ケ谷和人!ボーイズライズ!!リパルサーエクスカリバー!!

 

 

これでなったのはいいけど、今度はどうするんだろ?

 

 

『その後は、エデンはガールズリングを、リリカはボーイズライザーをスキャンしろ。』

 

エデン「こうかな?」

 

リリカ「一体、何が起こるのでしょうか………?」

 

 

謎の声の言う通りにし、僕はガールズリングを、リリカはボーイズライザーをスキャンする。

 

 

『『ユナイトフュージョン!!』』

 

 

エデン「⁉」

 

リリカ「え⁉」

 

 

突然その音声が聞こえると同時に、僕とリリカは泡に包まれ、白い靄が僕達を覆った。その瞬間、僕の意識が失った……。

 

 

sideout

 

 

全王「なんだ⁉なんだそれは⁉」

 

 

『『ランベントエクスカリバー!リパルサーエクスカリバー!ユナイトフュージョンフォーム!!ソードアート・エクスカリバー!!』』

 

 

泡がはじけると、そこにはリリカの姿があった。いや、リリカであって、リリカじゃない、別の何かになっていた。

 

 

よく見ると、リリカの眼は開いていて、右目の瞳は深紅色、左目の瞳は群青色になっていた。髪型と服装の下半身はランベントエクスカリバーから、そして服装の上半身はリパルサーエクスカリバーから。

そして、右手にはアルトリアが持つエクスカリバーと、左手にはアーサーが持つエクスカリバーを持っていた。

 

 

エデン『………なんか、ポタラフュージョンみたいなことになってるな。』

 

リリカ『ちょ、ちょっと⁉これってもしかして、ガルッチさんと融合しちゃったってことですか⁉』

 

エデン『………そういう事だな。けど、主導権はリリカっぽいな。見えるか?全王の姿。』

 

リリカ『あ、見えます。って、私見えているんですか⁉どうして⁉』

 

エデン『恐らく、僕と融合したことで、目が見えるようになったんだと思う。とにかく今は、全王を倒すことを視野に入れて!!魔力制御は難しいが、何とかしてみせる。』

 

リリカ『もてる時間は?』

 

エデン『…………10分間。それ以上は元に戻るかも。』

 

リリカ『分かりました!』

 

エデン『よし、行くぞ!!全王!!』

 

全王「そ、そんな姿になったところで、貴様なんぞに負けてたまるか!!この闇で、まずは貴様を滅ぼしてやる!!」

 

 

next episode




特殊フォーム


ユナイトフュージョン


使用者:エデン&リリカ

発動条件:エデンはリリカがいること。リリカはエデンといること

ユナイト出来そうなフュージョンであること


(例:ランベントエクスカリバー+リパルサーエクスカリバー=『ソードアート・エクスカリバー』)


謎の声に導かれ、エデンとリリカが発現した特殊なフュージョン。このフュージョンになってる間は、リリカの視力は一時的に戻り、エデンが持つ『フュージョンライズ』の能力を扱えるようになる。
エデンは、リリカのサポート役になり、ピンチになれば主導権を切り替えて戦う。

なお、どのユナイトフュージョンになっても、制限時間は10分で、それが終われば、2人は元の姿に戻る。



いつかやろうと思ってた奴が、ようやくできた………。


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episode194 ユナイトフュージョンの力

BGM 『Battle Against a True Hero』


ー風の大陸 世界樹の桜の丘ー

 

 

エデン『(しかし、よくよく考えてみれば…………、あの闇創造王神の奴、よくこんな奴を従えようと思ったな。)』

 

リリカ『ガルッチさん!考え事は後にしてください。』

 

エデン『え?何故に分かった………。』

 

リリカ『今私達は融合状態ですから、貴方の考えも分かります。』

 

エデン『考えも共有してるって感じか………。って、リリカ!!』

 

リリカ『『風王鉄槌(ストライク・エア)』!!』

 

 

突然襲い掛かってくる闇の光弾が来るも、風の刃で切り裂く。続けて全王は、特大の闇の力を解放し、リリカに襲い掛かってくる。

 

しかし、リリカはガールズリングを取り出し、1枚のカードをスキャンさせた。

 

 

『魔法使いの嫁!!』

 

 

すると、リリカの後ろから棘のようなものが現れ、全王を縛り付ける。それを引きちぎろうと躍起になってはいるものの、リリカはそれを逃さず、二本のエクスカリバーで全王を斬る。

今闇の力を解放してしまってるせいか、光にとって劇物になってしまい、苦しみだしていた。

 

 

エデン『…………叔父さん、もう諦めたらどうだ?』

 

全王「まだだ………、まだ終わってない!!貴様なんぞに、降伏するか!!」

 

 

棘で縛られていた全王だったが、なんとか脱出し、リリカに向かって攻撃を始めた。闇を駆使した攻撃が始まるも、殆どが避けられるか、防がれるかのどちらかになっていた。

その間、エデンはある準備をしていた。

アーサーが持つエクスカリバーの拘束具を解く準備をしていた。

 

 

エデン『(十三拘束解放(シール・サーティーン)!円卓議決開始(ディシジョン・スタート)!!)』

 

 

『承認。』

 

 

『是は、生きるための戦いである』<ケイ>

 

『己よりも強大な者との戦いである』<ベディヴィエール>

 

『精霊との戦いではない』<ランスロット>

 

『邪悪との戦いである事』<モードレッド>

 

『是は、私欲なき戦いである事』<ギャラハッド>

 

 

エデン『………まだ足りないか。リリカ、まだ踏ん張っててくれ!!』

 

リリカ『なるべく早く、お願いします!』

 

 

まだ拘束具が解かれていない状態の中、リリカはまだ全王と戦っていた。残り時間は6分、時間は残っていたものの、エデンは焦っていた。

拘束具を解かなくば、アーサーの『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』を発動することが出来ない。

アルトリアの『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』の方は、そういう拘束具はなく、発動も可能だが、全王相手だと防がれる可能性もあった。

 

 

全王「如何した………?貴様の攻撃は、そんなものなのかぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

リリカ『ッ!ガルッチさん!!何やっていやがるんですか⁉さっさとしてください!!』

 

エデン『やってる!!』

 

アーサー『結構苦戦してるね。だったら、僕のを常に解放しておこう。』

 

 

『是は、世界を救う戦いである』<アーサー>

 

 

キリト『まだ可決じゃないようだな。』

 

アルトリア『ガルッチ、あと1つ解放するだけです!急いでください!』

 

アスナ『リリカさん、もう少しです!!』

 

エデン『なぁ、頼むよ………!誰でもいい!!誰でもいいから、解放してくれ!!』

 

 

『是は、愛する者を守るための戦いである』<パーシヴァル>

 

 

7人可決したことにより、拘束具が解放された。更に───────

 

 

『心の善い者に振るってはならない』<ガウェイン>

 

『是は、人道に背かぬ戦いである』<ガヘリス>

 

 

追加で9人解放され、アーサーの『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』の刀身の光が増してきた。

 

 

リリカ『恐らく、ガウェインさんとガヘリスあんの方は私だと思います。これなら、放てます!!』

 

エデン『後は僕の魔力で、二本のエクスカリバーの火力を最大限まで上げる!!』

 

リリカ『分かりました!!』

 

全王「ッ!!笑わせるな!!貴様なんぞ…………!キサマナンゾニィィィィィィィィィ!!」

 

 

全王の身体にも異変が起こり、所々から黒い液体が溢れ出した。それらは全王を纏い始め、段々と大きくなり、そして巨大な熊へと変わり果てていった。

 

 

全王『グォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!

 

エデン『……………最早、理性すら棄ててしまったのか……………。そこまでして、何が欲しかったというんだ?叔父さん。』

 

リリカ『ガルッチさん、彼を救いますか?』

 

エデン『………………ここまでして、救いたい思いはあるかと言われたら、少しある。けど彼奴は、『死なせてあげる』ことも、救いの一つだろうと思うんだ…………。

 

 

全ての苦から解放できるのなら、僕は『死』の救済をする。』

 

リリカ『…………それは、本当に彼が望んでいるのでしょうか………?』

 

エデン『さぁな。でも、僕はそうとしか言えない。そもそも、僕の考えと君の考えは、ある意味相反しているようなものだしね…………。』

 

リリカ『………………。』

 

エデン『けど、これだけは言っておく。たとえ考えややり方が違っていたとしても、思いだけは一緒だ。そいつを救済したい思いも、君と同じであることには、変わりないから。』

 

キリト『……………すまないが、そろそろ───────』

 

リリカ『…………時間がないんでしたね。』

 

エデン『…………話し合いは、また今度!今は全王を!!』

 

 

巨大な熊に成り果てた全王は、いったん距離を置き、最大限の攻撃を放とうとしていた。

一方でリリカの方は、既に構えていた。二本のエクスカリバーの刀身から、光が収束していて、何時でも放てる状態になっていた。

 

 

リリカ『束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。』

 

エデン『この光は、希望へと繋げる為の光。流れる星々と共に、希望を謳う。』

 

全王『ア”ア”ア”ア”ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリカ&エデン『『受けるがいい!!『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!!』』

 

 

全王の攻撃が繰り出す前に、リリカはX字に振り落とすと同時に金色の奔流が二つも放たれ、全王に直撃した。

それを防ごうとするも、自身の力よりも勝っていたため、何も出来ずに体が崩壊し始めた。

 

 

全王『何故ナンダ…………、何故俺ハコンナメニアッテバカリナノダ…………?俺ハ………、オレハタダ………………。認められたかっただけなのに…………。

 

 

俺が………、俺が……………!!僕が何をしたというのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

BGM終了

 

 

金色の奔流が収まったときには、全王の姿はなかった。あったのは、星のようなお守りのようなものが、落ちていた。

 

 

エデン『………………全王、あんたはただ、見るべきものを見なかった。あんたは既に、認められていたんだよ………。』

 

リリカ『……………哀しい神様でしたね、ガルッチさん。』

 

エデン『……………ああ。愚かで、そして哀れな神様だよ。生まれ変わったときは、ちゃんと幸せに過ごしていることを、祈るしかないな…………。』

 

 

その後、全王が居た場所から、世界樹の桜の方を眺めていた。ずっと気にしてはいなかったものの、全王と戦っていた際には、多くの傷とかがついていたはずの場所が、いつの間にか治っていた。

 

 

リリカ『…………すごい生命力ですね。この桜………。』

 

エデン『世界樹とも謳われてるものだしな。…………この先ずっと、咲き誇ってほしいものだな。』

 

リリカ『………桜が好きなんですね。』

 

エデン『そりゃそうだ。桜は、僕にとっての思い出でもあるから…………。』

 

リリカ『辛い思い出も、含めてですか?』

 

エデン『……………そうなるな。』

 

 

『『フュージョンオーバー!』』

 

 

そんな会話をしているうちに、時間となり、リリカとエデンに分かれ、元の姿に戻った。リリカの眼も、再び見えなくなった。

 

そして、エデンは全王が持っていたと思われるお守りを持ち、ポケットの中に入れた。

 

 

エデン「…………そろそろ帰ろうか。」

 

リリカ「…………そうですね。」

 

 

リリカはエデンの肩に掴まると、そのまま飛び上がり、世界樹の桜を後にした。

 

 

ー天空ー

 

 

エデンside

 

 

……………それにしても、リリカと融合とはなぁ。母さんには黙ってようっと。あ、そうだ。

 

 

エデン「なぁリリカ。」

 

リリカ「はい?」

 

エデン「今のうちに言おうかなって、思ってたんだが………。」

 

リリカ「?」

 

エデン「もし、僕が君に負けたら……………。ちゃんと、罰してほしい。」

 

リリカ「まだ気にしてたのですか⁉」

 

エデン「根に持つタイプだからな………。復讐者(アヴェンジャー)ですし………。」

 

リリカ「…………如何して罰してほしいのかやら。もう私は、気にしていないというのに…………。Mですか?」

 

エデン「それは違う。違う…………と思いたい。」

 

リリカ「なぜそこで自信がなくなるんですか…………。(ー_ー;)」

 

エデン「触れて欲しくないから、そこは。」

 

 

ぶっちゃけ、肉体的に開発されまくっているからなぁ………。(主にフランたちとか………。)

 

 

リリカ「………………まぁ、考えておきます。あくまで、負けた時だけですからね?」

 

エデン「了解。」

 

リリカ「だからって、手を抜いたら許しませんからね?」

 

エデン「手は抜かないって。勝負事で手を抜いたことなんて、これまでないんだしさ。」

 

リリカ「……………それもそうですね。」

 

 

リリカと決戦まで、後6日。取り敢えず、リリカには僕が負けた時の罰を考えてくれたそうだし、少しは気を引き締めることはできたかな………?

少しだけ、不安も拭えた気がするし、如何にかなりそうかな?

 

 

とはいえ、勝負は勝負。負けるつもりはない。もう『救済フュージョンカード』の対策もした。

後は、やれるだけやるのみ。

 

 

next episode




ー???ー


闇創造王神side


「…………全王が、リリカとガルッチの手によって亡くなりました。」

闇創造王神「……………何やってるんだ。」


勝手に出撃して、勝手に死んでいったって……………。何を考えているんだ、本当に。


「それはいいとして、零に散々言われたようですね。」

闇創造王神「まぁね。正直言って、だから如何した?って言えるものだよ。あのようなメアリー・スーなんかに、僕のような奴に理解できないくせに。いや、理解するつもりもないだろう。

僕は、僕のやり方で、望みを果たすだけ。それが出来るのは、ガルッチだけ………。何故なら、彼のみが、『この連鎖』を止められる、唯一の存在だから…………。」

「その望みとは、一体?それに、連鎖って?」

闇創造王神「いくら君でも、教える気はないよ。すまないね。」


…………気長に待つのも、またいい。僕はずっと、待ってるよ。ガルッチ。


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episode195 外の世界

ーコロシアム 闘技場ー

 

 

エデンside

 

 

決戦が始まる前夜、僕は先に闘技場のど真ん中に座り込んでいた。もっと言えば、僕は考え事をしていた。

 

あの時、自分は何者なのかを知ったとき、確か『ともだちランド』のところにいたんだよな?居場所が欲しいと思ったときも、『ともだちランド』に着いてたはず……………。

 

 

だとしたら、僕がいる世界は、『データ世界』なのか?けど、データ世界なら、もう少しデータらしいところを見せてもいいはず…………。

にもかかわらず、現実世界と変わりない…………。自分自身にも『ネガ・ストーリー』の効果を得られているというのか?

 

 

エデン「………………考えすぎかな?」

 

 

考えすぎなら、それでいいけど、何故か釈然としない…………。自分の肉体が戻って以来なのか、それとも肉体が戻り、徐々に馴染んできたのか、それかここに来たからなのか、違和感を感じる。

 

でも…………。

 

 

エデン「僕がやることは、リリカに打ち勝つこと。それだけは、変わりない………。」

 

 

そう思い、僕は立ち上がってこの場を後にした。取り敢えず、この考えは後回しだ。毎回後回しになってるけど、いずれ分かるって、僕は信じてる。

それに、もうこれ以上『ガルッチ』として偽る必要もない。この1ヶ月間、リリカと決着を付ける準備期間があったにもかかわらず、皆は僕を受け入れてくれた。

 

 

けど、少しだけ自分を見てくれているのか、疑っていた。皆はただ、僕が『ガルッチ』だからと見ているのかと思ってしまったからだ。

けど違った。いや、みんながみんなではないが、一部の人はありのままの自分を見てくれた。本当にうれしかった…………。

でも本当の僕を見てくれない人と対立しているところも、この目で見た………。

 

 

だったら、もうこれ以上『ガルッチ』としての『人生』を歩む必要はない。この決戦で、『ガルッチ』という存在を殺す。

僕は僕。英雄でも、反英雄でもない。前世がゴジラでも、今世がアザトース様の後継者となったニャルラトホテプだとしても、僕は『僕』としての人生を歩む。

 

 

「………………君が羨ましいよ。ガルッチ。」

 

エデン「?」

 

 

今の声、兄さん?でも、何か違うような……?いや、それは気にしないでおこう………。今は、リリカだ。

愛人たちには伝えた。いろいろと言われたものの、やっぱり彼女達には本来の幸せを持った方がいい。

 

 

紫乃愛達にも伝えたけど、滅茶苦茶戸惑っていたよなぁ………。特に、璃々が………。でも、黒絵は違ったな………。

あんな事を言ったのに、黒絵は僕を抱きしめて、優しく言ってくれた。見捨ててるようなものだというのに、お構いなし。

 

 

黒絵『気にしないで、お兄ちゃん。例えお兄ちゃんの愛人じゃなくったって、私はお兄ちゃんの味方だから。

貴方が誰であっても、お兄ちゃんはお兄ちゃん。それだけは、黒絵たちは忘れないから。』

 

 

…………本当に、申し訳ないな。こんな奴なのに、味方だって言うなんて………。

 

 

エデン「………………もう未練はない。後は挑むのみ!」

 

 

sideout

 

 

そして、当日。観客席には大勢の種族、空には飛空艇やヘリコプター等のものが飛んでいた。皆は今か今かと楽しみにしていて、リリカとエデンを待っていた。

 

 

『………さて、皆さん。長らく大変お待たせしました!!いよいよ始まります!力の大会のメインディッシュ!!

 

 

光の部優勝者『リリカ・アイモーネ』選手と、闇の部優勝者『ラーク・バスター・ガルッチ』選手との対決が、この天空コロシアムにて開催します!!』

 

 

観客の歓声は大盛り上がりしていたが、これから何が起こることなぞ、誰も知る由もなかった………。

 

 

『それでは、選手の入場です!!』

 

 

その歓声の中、左からリリカが、右からエデンが現れた。2人が闘技場に立つと同時に、空には日食が始まろうとしていた。

 

 

エデン「……………覚悟はいいか?リリカ。」

 

リリカ「もう既に、覚悟はできています。」

 

『それでは、皆既日食となり次第、試合始めの合図とします!!』

 

 

エデンとリリカを含めた全員が空を見上げ、太陽が隠れていくのを見ていた。皆は今か今かと期待している目をしていたが、エデンとリリカは警戒していた。

 

そして、皆既日食となった途端、試合が始まろうとしていた時、ザギとはやてがいる席で異変が起こった。

 

 

ザギ「な、なんだ⁉光の書が、勝手に⁉」

 

はやて「ザギちゃん!ウチの闇の書が!!」

 

 

突然『闇の書/夜天の魔道書』と『光の書/日天の魔道書』が勝手に動き出したかと思えば、今度は光弾を作り出し、闘技場の中央に向けて放った。

 

 

エデン「いったい何が?」

 

 

中央に当たると、白い閃光と黒い閃光が螺旋状となりながら吹き出していた。そして闘技場にいた2人は、何の抵抗をする暇もなく、白と黒の螺旋状の閃光に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーともだちランド 内部ー

 

 

エデンside

 

 

おいおい、何かが起こると思っていたけど、なんだったんだありゃ?いきなりどっかに飛ばされたような気がするんだけど…………。

 

 

リリカ「い、いたたた………。」

 

エデン「リリカ、大丈夫か?」

 

リリカ「え、ええ。ですが、ここは一体…………。」

 

 

ここって言われても………って、ここどっかで…………。

 

 

エデン「って、ここ『ともだちランド』の内部じゃん!!

 

リリカ「ともだちランド、ですか?」

 

エデン「うん。以前未来たちとここに来たことがあるんだ。それに、本当の自分を思い出した時も、ここだった。」

 

 

けど、何でこんな場所に?そういえば、外はどうなってるんだ?取り敢えず、リリカの手を繋いで、外の様子を見ないと。

なんか、生命反応がないのが不気味すぎる………。

 

 

ー荒廃した世界ー

 

 

エデン「ッ⁉」

 

 

ともだちランドの外に出ると、其処には廃墟と化した建物、瓦礫の数々が目に入った。それだけでなく、この場に植物すら見られなかった。

水というものさえなく、まるでこの星が死んでいるかのように、空も濁っていた。

 

 

リリカ「何ですかここ⁉一体、如何したらこんな場所に⁉」

 

エデン「分からない………。というか、何でこんな風になっているんだ⁉」

 

 

さっきまでの場所とは、全く違う…………。一体、何がどうなって………。

 

 

「知りたいか?5代目創造王神と純粋な光の持ち主よ。」

 

 

声?こんな荒廃した場所から一体どこに………?

 

 

「ここだ、2人とも。」

 

エデン「誰なん───────」

 

 

……………此奴、知ってる。リリカは知らなさそうだけど、僕は此奴を知ってる。爺さんと戦って、撃退された『無の神』だ!!

 

 

「おっと、警戒するな。ガルッチ。いや、今はエデンか?」

 

リリカ「ガルッチさん、この人は………?」

 

エデン「リリカ、此奴は無の神。あらゆる全てを無に還そうとした奴だ。そんなお前が、なぜこんな場所に!」

 

「だから待てって!もうそんなことはしない!!」

 

エデン「じゃあこの惨劇は何だ⁉なぜこうなってる⁉」

 

「こればかりは私ではない!!いいから聞け!!」

 

リリカ「…………ガルッチさん、いったん落ち着いて、話ぐらい聞きましょう。」

 

エデン「………………リリカが、言うなら。」

 

 

………なんで僕のところで2828文字で終わったんだよ。恨みますよ、風龍さん………。

 

 

(風龍「偶々だよ………。」)

 

 

っとまあ、取り敢えず無の神の話ぐらい聞くとしますか。

 

 

「感謝する、リリカ。さてと、まずこの惨劇だが、これは私ではない。この惨劇はだな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『永らく続いた創造王神と闇創造王神との戦いのせいなんだ』。」

 

 

……………え?

 

 

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episode196 無の神の真実

ー荒廃した世界ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「ちょ、ちょっと待て⁉これって、僕と闇創造王神のせいだって⁉」

 

「待てったら。一応いうが、お前ではない。闇創造王神は知らんが、その頃のお前ではないのは確かだ。」

 

エデン「けど、何で創造王神と闇創造王神の戦いで、こうなるんだ?」

 

 

そもそも、創造王神のせいでこうなるのって、2代目しか考えられないし、それに長く続いたとしても、ここまでひどくはならないはず…………。

 

 

「…………闇創造王神の力が、より強大になっていくにつれて、創造王神一人では対抗しきれなくなっていったんだ。あの両儀零と呼ばれるものも戦ったが、惨敗。家族諸共殺され、彼女の知識や知恵等あらゆるものを奪われ、更には輪廻転生から外されたことにより、転生すら出来なくなった…………。」

 

リリカ「そんな………。」

 

「一番最悪なのが、闇創造王神は輪廻転生そのものを消したということだ。それにより、種族問わず、全員転生が出来なくなってしまった…………。」

 

エデン「おいおい、最悪な展開じゃないか………。零もやられ、果てには輪廻転生すら失うって………。」

 

「無論、創造王神は如何にかしようとしたが、3代目、4代目、零、5代目。つまりエデンだが、彼らとは違って無能すぎた。

闇創造王神との戦っているうちに弱体化していき、次から起こる災厄などに対処しきれなくなり、遂には生贄を使ってでも、解決しようとした。」

 

 

……………生贄を使ってでもって、何をやったらそうなるんだよ。

 

 

リリカ「ふざけんじゃねえですよ!!何を考えていやがる───────」

 

エデン「リリカ、俺も同じ気持ちだが、今は抑えろ。」

 

リリカ「むぐっ!むぐむぐっ!!(口をふさがないで!ガルッチさん!!言わせてください!!)」

 

エデン「あのなぁ、俺に話ぐらい聞こうといったくせに、貴様が取り乱してどうする?俺も必死に抑えてるんだから、まずは無の神の話の続きぐらい聞け。」

 

リリカ「…………むぅ。」

 

エデン「…………可愛い。(それでいい。)」

 

「建前と本音が逆になってるぞ、エデン。」

 

 

おーい、『(ゴジラ)』。しっかりしろ。

 

 

「続けるぞ。無論、その頃の創造王神の行為は、全員納得しなかった。それどころか、創造王神のやり方に付き合ってられず、叛逆する者が多発していった。」

 

エデン「だろうな。俺だって、そんな考えなんざ、願い下げだ。」

 

「闇創造王神、叛逆者、更には災害など、色々と起こりすぎて、創造王神は疲れ果てていた。そしてついに、創造王神は全てを終わらせようと、私に力を借りようとせがんできた。」

 

エデン「はぁ⁉結局それって───────」

 

「聞けって。こっちも断ったさ。だが奴は、私を操り人形にさせて、闇創造王神だけでなく、叛逆者、そして無関係な者たちを、この手で消してしまったのだ……………。

目が覚めた時は、このざまだ。私は、その頃の創造王神に強く言った。『これが、お前がやりたかったことなのか⁉』とね。

ようやく気付いた創造王神は、己の愚かさに絶望し、私の前から去り、見つけた時には、既に命を絶っていた。」

 

 

………………つまり、ここは。

 

 

「つまり、ここは『滅びの世界』。エデンからしたら、ここが『現実世界』であり、リリカからしたら『未来の世界』と言うことになるな。」

 

エデン「…………。」

 

リリカ「これが、未来………ですって⁉」

 

 

やっぱり、ここが現実世界なんだ………。ん?だとしたら、僕が住んでいた世界は何だったんだ?

 

 

エデン「なぁ、無の神。」

 

「何だ?」

 

エデン「だったら、リリカや未来、英竜お姉ちゃんたちが居た世界はなんなんだ?データじゃないのか?」

 

「……………そうだな。本来、お前が居た場所は『幻想世界』というものだった。」

 

 

だった?んじゃあ、今は?

 

 

「だが、お前が『勝又未来』と接触し、共に行動したことにより、『幻想世界』から『夢現世界』に変わった。

幻想と現実が入り交じった世界。本来起こり得なかったことが、起こるようになった世界だ。」

 

エデン「夢現世界…………。でも、爺さんもいるじゃないか!」

 

「確かにな………。だが、私とロードもまた、時空から外れている者。幻想世界にも行ければ、この世界に行くことも可能だ。

お前もまたそうだが、問題がある。」

 

 

問題?それって一体?

 

 

「いいか?お前もまた、我々と同じように出来るが、リリカからしたら『未来から来た者』だ。要は、この世界の住民みたいなもの。

何が言いたいかというと、もし過去を変えるようなことをすれば、お前は『消滅』する。」

 

リリカ「⁉」

 

エデン「………………消える。」

 

「何も、過去を変えるなとは言ってない。正直言って、こんな未来になって欲しくない気持ちでいっぱいだ…………。

皮肉なことに、操られていなければ、このような事態には起こらなかったというのに…………。」

 

 

……………予想はしていたが、闇創造王神を倒せば、僕という存在は消滅する。そして、みんな僕が居たことすら………………ん?

 

 

エデン「ちょっと待った!今思えば、何で僕は消えなかったんだ⁉あんたなら、僕を消滅することぐらいできたはずじゃ───────」

 

「認知してなかったんだ。まさか、ニャルラトホテプであるお前が、この世界にいるだなんて思わなかったからな。」

 

 

認知すらされてなかったのかよ。あー、あの頃確か、心とは何かを知るために、誰も認知できないような魔法を使っていたからな。途中で解いちゃったけど、再度かけなおしたけどね。

 

 

エデン「…………そっか。つうことは、どの道僕は、消滅から免れないって事か。」

 

リリカ「ガルッチさ───────」

 

エデン「当然だな、僕がやったことなんて、絶対に許されない。抑止力の阿頼耶識とガイアも、さぞ喜ぶだろうな。

 

 

……………俺は、大勢の命を奪っただけでなく、偽りの真実を植え付けた。その他の罪を重ねている以上、抑止力も黙っちゃいられない。

それに加えて、俺は元『怪獣王ゴジラ』。俺にとっての大罪の根源は『生きている』こと。このような奴は、今すぐにでも消え去るべきなんだろうな…………。」

 

 

きっと、抑止力は僕の大切なものを奪い去るだろう………。そして、俺を嘲笑うだろう。ざまあみろって…………。

きっと───────

 

 

『ガツンッ!』

 

 

ッ⁉いきなり頭から強い衝撃が⁉一体誰が───────

 

 

「お、おいリリカ…………。それ、鈍器に使うもんじゃないだろ。」

 

リリカ「部外者は黙ってて。」

 

「あ、はい。」

 

 

リリカがやったの!?ってことは、今殴りつけてたのって、『ガールズリング』⁉って、無の神を黙らせ……………あれ?デジャブ感が半端ない…………。

 

 

リリカ「ふざけんじゃねえ!!何勝手なこと言いやがるんですか!!生きることが罪?それはあくまで、過去の事でしょう!!というか、何諦めていやが───────」

 

 

『ピシッ!』

 

 

リリカ「ッ!」

 

 

何を思ったのか、咄嗟に『俺』は、リリカの頬を叩いた。それも、思いっきり………。きっと、我慢が出来なかったんだろう…………。

 

 

エデン「……………貴様に、何が分かる………。俺は、何度だって運命に抗ってきた。阿頼耶識とガイアに敵に回してでも、幸せを望む者がいるのなら、そいつらを殺してきた。

だが、始まりもあれば終わりもある。それは、誰にでも持ってるものであり、それを捨てることなんて、絶対にできない。」

 

リリカ「なら、ならなぜ───────」

 

エデン「俺はもう、受け入れた。真実を知るあまり、俺の正体、俺の罪を思い出してしまった。知らない方が幸せだったのに、此奴の真実を告げられ、いつ死ぬのかも知ってしまった以上、如何することも出来ない。」

 

リリカ「それじゃあ、それじゃあもう───────」

 

エデン「諦めているようなものだって?ああ、そうだろう。俺はもう、抗うのをやめた。こんな世界になるぐらいなら───────」

 

リリカ「そんなの……………、私がさせません。」

 

「あー、ちょっと───────」

 

エデン&リリカ「「喋るな!」」

 

「なんでさ………。」

 

 

あー如何しよう、『俺』が暴走し始めちゃったよ。無の神、ホントにすまない。リリカも、ホントにごめん。

確かに、どうにもならないのは事実だけど、それでも僕今という時間を大事にする方だよ?

って、そんなこと言ってるうちに、2人ともヒートアップしてるし、何で『俺』の方は喧嘩っ早いのかな?

 

 

仕方ない。ちょい、無の神!

 

 

「? (精神のエデンなのか?)」

 

 

そうだよ。なんか、『俺』が迷惑をかけてしまった。すまないが、僕とリリカに水をかぶせてやってくれないか?

 

 

「(おいおい、仮にもお前の身体だぞ?いいのか?)」

 

 

ヒートアップになるぐらいなら、こうするしかない。2人には悪いけど、クールダウンしてもらわないと。

 

 

「(分かった。ほい。)」

 

 

『『ザバー!!』』

 

 

「どうだ、頭冷えたか?」

 

リリカ「何してるんですか⁉」

 

「何してるも何も、精神のエデンに頼まれてこうしたまでだぞ?」

 

エデン「そういう事。『俺』め、感情的になり過ぎだっての。僕も言えたもんじゃないけど、少しはなぁ………。」

 

リリカ「? ? え、今私が相手をしていたのって…………。」

 

エデン「多分、ゴジラだろうな。知ってるだろうけど、『俺』は怒ってばかりだからな。

 

 

………とはいえ。」

 

リリカ「?」

 

エデン「彼奴が言ってることは、事実だろう。確かに僕は、罪を犯し続けた。死ぬべきだろうと思ってるさ。

 

 

けど、今じゃない。何もせず、償いすらしないまま死ぬのはごめんだ。ちゃんと、やるべきことやってから、死にたいからな。」

 

リリカ「……………。」

 

エデン「リリカ、これは僕の『軌跡』だ。誰が如何いう道を行くのかも、自分次第なんだ。例え仮初でも、定められた運命だとしても、僕はその道を行く。過去を振り返って、自分を責めるだろうと、後悔し続けてでも、進まなくちゃいけない…………。」

 

リリカ「………………それでも、私は───────」

 

エデン「止めるか?」

 

「………………なぁ、2人とも。今更思うんだが、ここで戦う気か?」

 

 

………………。

 

 

リリカ「そういえば、戦うつもりでしたね。」

 

エデン「うん。」

 

「ならば、とっておきの場所を送ってやる。」

 

 

無の神が指を鳴らすと、別の場所に移された。

 

 

ー???ー

 

 

その場所は、何もないかのような空間だった。いや、リリカの後ろを見ると、真っ白な景色が。僕の後ろを見ると、真っ黒な景色が見えた。

 

 

リリカ「えっと、ここは?」

 

「ここは光と闇の境。かつて、『純粋な光』と『歪んだ闇』が戦った場所だ。とは言ったものの、使わず勝手にこの外に行ったからな………。」

 

エデン「何やってんだおい…………。って、え?」

 

 

そういえば、リリカの事『純粋な光』の持ち主とか言ってたな………。

 

 

エデン「なぁ、そいつらの知り合いなのか?なんか知ってるような口ぶりだが………。」

 

「知ってるも何も、これでもあの暴走した2人を止めた者だぞ?かつて、『ロストマスター』と名乗ってたし。」

 

リリカ「えー………。」

 

「まっ、昔話は良いだろう。ここなら思う存分に戦えるだろうし。因みに言うが、どちらかが決着が付き次第、元の場所に戻してやる。」

 

エデン「……………待て、無の神。」

 

「?」

 

エデン「なんで、ここまでサービスしてくれるんだ?」

 

「…………………………友の為さ。ではな、また会おう。」

 

 

無の神は、音もなく消えていった。そして、この場にいるのは、僕とリリカ。この場所なら、何も気にせず、思いっきり戦える。

 

 

エデン「………そうだリリカ、聞きたいことがあった。」

 

リリカ「何でしょう?」

 

エデン「ずっと気になってたんだ。君の、前世の名前を。」

 

リリカ「前世の、名前ですか?」

 

エデン「ああ。あの頃、名前すら聞いてなかったからさ。教えて欲しいんだ、魔物だったころの、名前を。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は、魔物だったころの名前を言ってくれた。ずっと聞きたかった、その名前を…………。

 

 

エデン「…………そっか、それが君の名前だったのか。」

 

リリカ「ええ。」

 

エデン「……………なら、始めようか。この地で、僕と君との戦いを!!」

 

リリカ「いいですよ!」

 

 

『フュージョンガール!ドラゴンフェニックス!!

 

 

『ボーイズライズ!オーバーロード!!

 

 

まだ、アンリマユを使う場面じゃない。あっちも多分、シノアリスとグリムノーツの対策をしてるはず………。

 

 

リリカ「『『決着です。』』」

 

 

けど………。

 

 

エデン「『『OK.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いざ、参る!!』』」

 

 

負けるつもりはねえ!!

 

 

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episode197 闇VS光

BGM 『the only thing i know for real maniac agenda mix』



ー光と闇の境ー

 

 

ケフカ!ジョーカー!ダークネスライズ!ジャッジメントジョーカー!!

 

 

リリカ「『『な、何ですかその姿……。』』」

 

エデン「『『ケフカとジョーカーのフュージョンライズ、って奴だ………。』』」

 

 

エデンの服装は、まさしくピエロそのもの。とてもじゃないけど、戦いを侮辱してるかのようなものだった。

実際リリカも引いていた……。

 

しかし、再び戦いが始まると同時に、トリッキーな動きで翻弄させ始めた。一見ふざけてる格好で、弱そうなフュージョンだが、エデンの戦闘力が補われていて、対等に戦えるほど。

更に、ジョーカーとケフカの能力が噛み合ってるのか、様々なトラップを作り出すことが出来る。

 

 

ケフカ『いやー、あの嬢ちゃんよう動くねぇ。というか、何で付き合わんの?いっそ自分の物にしちゃえば?』

 

ジョーカー『その後ジョークを───────』

 

エデン「『『おい2人とも、リリカに対してのジョークはなしだ。』』」

 

ケフカ&ジョーカー『『えー。』』

 

エデン「『『えー、じゃねえよ!いい加減にしないと、フェイスペイント落とすぞ!!』』」

 

ケフカ&ジョーカー『『あ、それだけ勘弁してください。』』

 

 

最も、エデンは彼らを使うのに抵抗があったが。2人の悪質なボケで、エデンを苦しませる羽目になるため、ある意味特攻フュージョンライズにもなり得た。

 

 

リリカ「『『フュージョン解除!!』』」

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

しかし、リリカの『言葉』によって、エデンのフュージョンライズが解除された。

 

 

エデン「ッ!しまった、解除された⁉」

 

リリカ「『『なんか今のフュージョンライズがうざったるいので、解除させてもらいました。』』」

 

エデン「そりゃ、ケフカとジョーカーだしな……。だったら、今度は此奴だ!!」

 

 

エミヤシロウ!ノクティス・ルシス・チェラム!ボーイズライズ!アンミリテッド・ファントムソード・ワークス!』

 

 

リリカ「『『今度はそれですか………。』』」

 

エデン「『『やっぱり、エミヤだと馴染むな。『投影、開始(トレース・オン)』!』』」

 

 

エデンが投影したのは、メディアの宝具『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』と民の前に姿を現すことが無かった王が持ってた武器『伏龍王の投剣』の二つだった。

本来『伏龍王の投剣』は、ルシス王族専用の特殊な武器の一つで、巨大な十字手裏剣の形をしている。

それが投影できると、自身の体力を削らずに済むことになる。

 

 

エデン「『『そらよっと!!』』」

 

リリカ「『『『弾け』!』』」

 

 

再びリリカの『言葉』で、『伏龍王の投剣』が弾かれる。が。

 

 

エデン「『『サンキュー。』』」

 

リリカ「『『ッ⁉』』」

 

 

ノクトの能力、『シフト』を使ったことにより、一気にリリカとの差が縮まった。

 

 

エデン「『『言葉より行動!刺され!!』』」

 

リリカ「『『は、はじk』』」

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

『言葉』で弾こうとするも、エデンの攻撃が早く、そのまま解除させられた。その後、『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』を別の場所に投げつけ、距離を取った。

 

 

エデン「『『次のフュージョンアップが来そうだな。』』」

 

エミヤ『これは、長期戦を覚悟した方がよさそうだな。』

 

ノクト『マジ?おいおい、勘弁してくれ。アダマンタイマイと戦ってる気分だよ……。』

 

エミヤ『………そこまでないと思うが、少なくとも長期戦は確実だな。』

 

エデン「『『………次は距離を取りながら、戦うとするか。東方全般のスペルカードも使う。』』」

 

エミヤ『そういえば、『フラン』と『こいし』、『レミリア』、『さとり』、『イリヤスフィール』のフュージョンカードを持っていたんだったな。

リリカはそのこと知らなさそうだが。』

 

エデン「『『………アンリマユと同様、これも切り札に近いようなものだ。ここぞってときにだけ使う。』』」

 

ノクト『まぁ、単独で『ユナイトフュージョン』出来る奴だしな。』

 

エデン「『『……………そろそろ来るか。ヒット&アウェイで行くぞ!!』』」

 

 

リリカが別のフュージョンアップし、こちらに向かってくるのを察したエデンは、多彩な武器を投影し、距離を取りつつ攻撃を再開した。

戦いは、まだ始まったばかりだった………。

 

 

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episode198 闘う者と見守る者

BGM 『決戦!ディアルガ』


ーコロシアム 観客席ー

 

 

フランside

 

 

フラン「………まだ出てこない。」

 

 

ガルッチとリリカさんが、あの光と闇の螺旋状に吸い込まれてからしばらくたってるのに、出てくる様子がない………。

 

でも、何でだろう。あの中で、2人が戦ってるのが、見える気がする………。

 

 

アズリエル「ねぇ、フランさん。2人は、大丈夫なんでしょうか?」

 

フラン「わかんない。けど、あの中で戦ってる気がするの…………。」

 

こいし「あの螺旋状に?」

 

フラン「どこにつながってるのか分かんないけど、でも確かに…………、2人は戦ってる気がする。」

 

 

…………見なきゃ。ガルッチとリリカの行く末を、この目で、全部見ないと!!

 

 

アズリエル「え?フランさん⁉」

 

こいし「フランちゃん⁉何で立ち上がって───────」

 

フラン「見なきゃ、私が…………、2人の戦いの結末を、この目で見ないと!!」

 

こいし「ちょ、ちょっと⁉…………アズリエルさん、私達も行きましょう!!」

 

アズリエル「え⁉ぼ、僕もですか⁉」

 

 

sidechange

 

 

イリヤside

 

 

ルビー『ありゃー、フランさん達、どうやらあの場所に向かうようですね。』

 

未来「あの場所って?」

 

イリヤ「もしかして、お兄ちゃんとリリカさんが戦ってる場所に?」

 

藍「だとしても、3人とも危ないじゃん!!」

 

小夜「どうします?」

 

 

どうもこうも、ジーッとしてでも、ドーにもならないでしょ!!これは、私達も行かないと!!

 

 

ルビー『イリヤさん⁉』

 

イリヤ「私も続いていこう!!」

 

未来「ちょ、ちょっと⁉待って!!」

 

英竜「…………どこにつながってるのかすら分からないというのに、全く…………。」

 

ルビー『の割りには、付いていく気満々ですね。』

 

士織「そうはいっても、皆さん行くつもりですし。仲間外れはいやですしね。」

 

 

多分、今お兄ちゃんとリリカさんの元に行く人たちって、同じ気持ちで行くのかも。邪魔するつもりはないけど、やっぱり間近に見て、その行く末を見たいと思ってるし。

 

 

『ちょ、ちょっとちょっと⁉観客席から数名が、あの螺旋状に入っていった⁉巻き込まれるので入っては───────』

 

 

もう遅い!!私達の思いは、誰にも止められないのよ!!お兄ちゃん、今行くよ!!

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー光と闇の境ー

 

 

エデンside

 

 

ヒットアンドアウェイでリリカと戦ってるものの、上手くダメージを与えられてない気がする………。

どう攻めるか、如何戦うのか、まるで読まれてるのかと思えるぐらい…………。

 

 

エデン「『『来るか⁉』』」

 

リリカ「『『そこです!!』』」

 

エデン「『『ッ!『投影、開始』!慈王の盾!!』』」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

リリカは『メリー=ディザイア』、僕は未だに『アンミリテッド・ソードファントム・ワークス』。

攻撃の種類はあちらが上………。『白き女王』が、いるからな………。

 

 

エデン「『『吹き飛べ!!』』」

 

リリカ「『『その蹴りは効きません!!』』」

 

 

やっぱり、吹き飛ばないか………。結構強めの方だったのに…………。

 

 

エミヤ『やはり、白き女王の力が厄介だな…………。』

 

ノクト『おい、もう一回『破戒すべき全ての符』を使って、解除させた方が───────』

 

エミヤ『駄目だ。もうそれの無効化も図ってるはずだ。あれ以上の宝具を生み出さなければ、解除すら難しいだろう。』

 

エデン「『『くっ…………!『投影、開始』!神凪の逆鉾!!』』」

 

リリカ「『『槍なんかで、私には───────』』」

 

エデン「『『征け!!』』」

 

リリカ「『『ッ⁉どこの方向に投げたというのですか⁉』』」

 

エデン「『『シフト!』』」

 

 

兎に角、距離を置いて戦わないと………、流石に厳しいな…………。ってか………。

 

 

エデン「『『これは、まずったな………。『スペルカードケース』を落とすとか、洒落になんないよ…………。』』」

 

エミヤ『次のスペルカードを使用する際に、不意を付けられて外れたんだったな。』

 

ノクト『取りに行くか?』

 

エデン「『『………そうするしかないな。ん?』』」

 

 

何だろう、ここには2人しかいないはずなのに、他の人の気配がする?始める際には、僕とリリカしか探知しなかったはずなのに……………。

 

 

エデン「『『まさか、な。』』」

 

 

それより、『スペルカードケース』を取りにいかないと………。

 

 

達也『ガルッチ、リリカがこっちに来てる。すぐ動く準備を。』

 

エデン「『『分かった。…………取りに行ってる間、これらと相手になってもらうよ!『アルトリウス』!『召喚(サモン)』!』』」

 

 

『アルトリウス・コールブランド!』

 

 

エデン「『『『サノス』!『召喚(サモン)』!!』』」

 

 

『サノス!』

 

 

『メリー=ディザイア』相手に敵うかどうかはともかく、今は足止めになってもらわないと!

 

 

エデン「『『リリカの足止めを頼む!!』』」

 

アルトリウス「了解した!!」

 

サノス「フッ、言われなくとも………。」

 

 

というか、何時の間にサノスのカプセル持ってたんだろ………。まぁ、気にしないでおこう。

 

 

時間をかけてもいい、長期戦は覚悟している。他のフュージョンアップの攻略方法を、模索していきながら戦うほかない。

『難民救済フュージョンカード』が来たら、『グリムノーツ』と『シノアリス』の本を使用する。

 

 

エデン「『『………隙を見せてくれたら、いいんだが………、見つかるかな?』』」

 

 

sidechange

 

 

フランside

 

 

……………居た。こんなところで戦ってたなんて…………。

 

 

英竜「ッ⁉この空間は、一体⁉」

 

未来「殆ど白と黒しかない世界じゃん!」

 

イリヤ「ルビー、ここ何処⁉」

 

ルビー『分かりません。未知すぎて何が何だかさっぱりです!!』

 

こいし「藍ちゃん達、唖然としてる………。気持ちは分かるけど………。」

 

アズリエル「…………でも、2人にとっては。」

 

フラン「この地こそ、白黒決めるのにふさわしい場所かもしれないね。」

 

 

どっちにしても、私はガルッチに勝ってほしい。ううん、生きて帰ってきてほしい。お願い、ガルッチ…………。

 

 

フラン「頑張って…………。ガルッチ。」

 

 

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episode199 ナイトローグ&ブラッドスターク in ゴジラ

BGM 『ゼロツー戦』


ー光と闇の境ー

 

 

エデンside

 

 

取り敢えず、『スペルカードケース』を取り戻したとはいえ、ここまでとはな………。正直時間はどうなっているのか、気になるところだし、流石のリリカも、何かを使ってきてもおかしくない………。

 

こっちもいい加減、『GゲーマドライバーΩ-Mark2』を使うべきかもしれない……。いや、最初から使うべきかもしれない───────

 

 

『いや、どうせならこれを使ってみろ。』

 

 

突然の声と同時に、僕の手元には蝙蝠の絵柄のフルボトルと、銃のようなものを持っていた。何だこりゃ、何時の間にこんなもの持ってたんだ?

 

 

エミヤ『何だ、それは?』

 

エデン「『『僕が聞きたいよ。けど、蝙蝠のフルボトルからして、この銃は変身アイテムみたいだな。』』」

 

ノクト『大丈夫なのか?それ使って?』

 

エデン「『『物は試しだ。』』」

 

 

リリカが2人を倒し、こちらに向かってきたのを確認すると同時に、フルボトルを振り、キャップを回した後、銃に装着した。

 

 

『BAT!』

 

 

………なんか、重低音が鳴り響いているな。まぁそれはいいか。

 

 

エデン「『『………俺がやろう。』』」

 

 

って、『(ゴジラ)』⁉いきなりチェンジはやめんか!!

 

 

ゴジラ「『『いいではないか。俺もやりたいし、何よりダークライダーは俺の方が適任だ。』』」

 

 

あーもう、そうですか。なら言うが、あんま無茶はするな!!いいな!!

 

 

ゴジラ「『『フッ、無論だ。』』」

 

リリカ「『『見つけま………、何ですかその銃?』』」

 

ゴジラ「『『さぁな。だが此奴で、貴様を倒す!『蒸血』!』』」

 

 

『MIST MATCH!』

 

 

トリガーを引くと同時に、黒い煙が僕らを覆った。

 

 

『BAT………BA、BAT…………!FIRE!!』

 

 

その霧が晴れると同時に、僕の姿はいかにも怪人らしいものに変わり、金と銀の花火がまき散らしていた。確かに、これはゴジラの方が似合いそうだな。

 

 

ゴジラ『『『………さぁ、破壊してやろう。』』』

 

リリカ「『『これって、ゴジラの方⁉』』」

 

ベルベット『油断するな、リリカ!!何が来るか分からないぞ!!』

 

 

っとまあ、今度は『俺』がリリカと戦う羽目になり、荒っぽい戦い方をし始めた。っと、何を思ったのか、『俺』の手から、放射火炎を放った。

リリカはそれに避け、反撃を仕掛けたが、どっから出てきたのかと思うぐらいの尻尾を使って薙ぎ払う。

 

 

白き女王『っ!?』

 

ベルベット『何だ⁉今の攻撃⁉私たちまでダメージが入ったぞ⁉』

 

リリカ「『『ッ!流石にこれは、響きますね………!』』」

 

 

カードにもダメージ⁉『俺』、なんつうことを⁉ってか、白き女王にも響くダメージって一体⁉

 

 

ゴジラ『『『チッ、やはり『白き女王』にダメージを与える程の火力を出したとはいえ、消耗が激しいな………!』』』

 

 

何やってんだよ⁉余力残しとけよ⁉こっちが動けなくなって、負けるとか洒落にならんから!!

 

 

エミヤ『………能力の扱いはガルッチより雑だな。どうも、魔力を中途半端に込めているようだ。』

 

ノクト『エデンと彼奴じゃあ、扱い方も違うようだな……。俺達には考えられねえような戦い方もしやがるし…………。』

 

 

…………『俺』って、純粋なパワータイプなのかな?魔力の扱い方は、僕を通してみていたはずだけど、相性が悪いのかな?

だけど、クトゥルフ関連の攻撃は、僕より上手だ…………。触手の使い方も様になってる………。

 

 

…………もしかして、モンスター系のフュージョンライズを使った方が、此奴の為になるのかな?

戦いが終わったら、零に頼んでみるか。それか、ヒカリに頼んで作ってもらうか。

 

 

リリカ「『『本当に、面倒な攻撃ばかりしますね!!』』」

 

 

それは『俺』だけです。って、ん?今度はコブラの絵柄のフルボトル?いつの間に?

 

 

ゴジラ『『『他にもあるぞ?』』』

 

 

『COBRA!』

 

 

ゴジラ『『『『蒸血』!』』』

 

 

『MIST MATCH!』

 

 

え?ちょっとは躊躇ったらどうなんだ⁉

 

 

『CO,COBRA………!COBRA………!FIRE!』

 

 

姿を変え、今度はコブラの怪人として現れ、赤と緑の花火をまき散らした。

 

 

ゴジラ『『『さぁ、今度は射撃の時間だ………。』』』

 

リリカ「『『でしたら…………!』』」

 

 

『フュージョンガールズ!!ハイスクール・オブ・ザ・ゴッド!!』

 

 

ッ!ニャル子とハルヒが含まれたフュージョンアップか。これは『俺』でもヤバいんじゃねえのか⁉

 

 

エミヤ『おいゴジラ!そろそろ切り上げ───────』

 

ゴジラ『『『まだだ、このぐらい余裕だ───────』』』

 

 

と言いつつ、紫色の炎に焼かれてるし………。

 

 

ゴジラ『『『貴様⁉最後まで台詞を言わせろ!!』』』

 

リリカ「『『『その言葉、そっくりそのままお返しします!!』』』」

 

 

……………あの頃の事、まだ気にしていたんだね。はぁ、なんで主導権を取られるかな………?

 

 

───ご苦労なことですね。

 

 

え?誰?

 

 

────誰とは失礼ですね、エデン。『私』です。ニャルラトホテプです。

 

 

………今度は肉体かよ。って、自我持ってたっけ⁉

 

 

────まぁ、そうなりますね。それに、元々は1匹の弱弱しいニャルラトホテプでしたけど、ゴジラという名のあなたのおかげで、今の『私』があります。

 

 

えーっと、それだと、憑依転生になるんじゃあ………。

 

 

────そうなりますね。ただ、一つ疑問があるのです。

 

 

疑問?

 

 

─────一体、誰の手で転生させたのかが、です。

 

 

………………そういえば、其処だけの記憶が一切ないっていうのが不思議だな。死んだというところも、記憶になかったし…………。

 

 

ゴジラ『『『グハッ⁉まずった、か………。』』』

 

 

って、いきなり痛覚がッ⁉彼奴、負けて主導権返したのか⁉何考えてんだ、馬鹿!!

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

しかも、よりにもよってフュージョン解除かよ………。変身解除もしてるし………。

 

 

エデン「『ベホマ』。」

 

 

取り敢えず、回復魔法で全快にしたが、如何しようか………。

 

 

リリカ「『『『闇の炎に燃えるがいい!!』』』」

 

エデン「よっと!」

 

 

って、あれ?リリカ、テンション上がってない?

 

 

リリカ「『『『まだまだ!!絶対零度の前にひれ伏すがいい!!』』』」

 

エデン「煉獄よ、高らかに叫べ!!『インフェルノ・クトゥグア』!!」

 

 

リリカから冷気、僕の手から熱気がぶつかり合い、互いに相殺していった。もうこれは、フュージョンなしの方がよさそうだな…………!

 

 

勇太『おい、これ大丈夫なんか⁉』

 

エデン「こっからは、生身で行くしかないな………!」

 

リリカ「『『『さぁ、反撃の時間です!!我が名はリリカ・アイモーネ!融合を司る女神!悪しき者を許さぬ光であると知るが良い!!』』』」

 

 

まさかの中二病全開⁉ええい、だったら僕も!!

 

 

エデン「我が名はラーク・バスター・ガルッチ!!またの名を、アザトース・ゴジラ!!アザトース様の後継者!その善なる光を穿つ、悪しき闇と知るがいい!!

 

勇太『ガルッチの奴、マジでやりやがった…………!』

 

 

多分ここから中盤戦。生身とはいえ、そのフュージョンを攻略してみせる!!

 

 

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episode200 闇と悪

遂に、episode200突破キタ――(゚∀゚)――!!


メアリー「結構進んだわね。」

ヴォルデモート「もうepisode200か…………。時が早いな。」


ホントに継続は力なりだな、うん。


ダンブルドア「こりゃ、絶対に完結しないといかんのう………。」

アラン「ですね。」


勿論します!これからも、『Subterranean Electron World』をお願いします!!


ー闇と光の境ー

 

 

エデンside

 

 

……………変だ。リリカと戦ってるはずなのに、何故か違和感を感じる。手ごたえを掴んだはずなのに、まるで僕の幻影のように…………?

 

幻影?

 

 

リリカ「『『『どうしました?来ないのでしたら、こちらから行きます!!』』』」

 

 

………確かめる価値はありそうだな。

 

 

エデン「…………『唯識・解析の魔眼』!!」

 

 

とにかく僕は、リリカの攻撃を避けながら『視て』いた。途中で視界から消えそうにはなるものの、如何にか彼女を見ていた。

 

 

この違和感は何なのか、そう思い、暫くリリカを見続けていたら、ようやく結果が出た。

 

 

彼女は、幻だった。その後ろで控えている幻のリリカが、複数いることも分かった。では、本物のリリカは、一体どこに?

いや、今はこの幻を……………ッ!

 

 

エデン「『唯識・直死の魔眼』。影よ、幻よ、僕の目の前に立つな!!」

 

リリカ「『『『はやっ───────』』』」

 

 

リリカが生み出した幻を倒すと同時に、新たな幻が現れてはまた倒すの繰り返しをする。幻の気配が無くなったのを確かめながら、本物を探そうとする。が。

 

 

アンリマユ『ガルッチ、これ以上戦うとなると、不利だぜ?いったん休んだ方がいい。』

 

エミヤ『珍しいな。『この世の総ての悪』である貴様が、休憩を提案するとは。』

 

アンリマユ『序盤があれだけバンバン激しくやったろ。今リリカは弱ってるし、攻めるのが好機だと思うが、疲労はこっちの方がデカい。

あんま無茶は出来ねえし、今はどっかで休憩するしかないぜ?それとも、『正義の味方』さん?そのまま本拠地に向かって、ボロボロに負けるのがお好みかい?』

 

エミヤ『……………。』

 

アンリマユ『どっちにしろ、制限時間が無いようなもんだからな。とにかく、今はガルッチを休ませてやれ。

どっか良い場所を見つけて、其処で結界を張っておけば、休憩できるんじゃねえのか?』

 

 

ー廃墟ー

 

 

…………取り敢えず、適当な廃墟を見つけ、切嗣、スネーク等の傭兵達の指示の下で、強力なトラップを仕掛けておいた。

壁に寄りかかり、座り込んだ途端、急に体が重く感じていた。どうやら相当疲労がたまっていたようだな……………。

 

 

エミヤ「取り敢えず、私は爺さんと共に見張りをしてくる。用があれば呼んでくれ。」

 

エデン「ああ、すまない………。」

 

スネーク「今は休んでおけ、化物の身体とは言え、ブランクが長いんだろ?無茶はするな、いいな?」

 

エデン「分かった…………。」

 

 

2人が部屋から出た後、僕はアンリマユのカプセルをスキャンし、現界させた………。

 

 

アンリマユ「大丈夫か?」

 

エデン「いや、君の言う通り、酷い疲労が襲ってきたようだ………。」

 

アンリマユ「やっぱしか。止めさせて正解だったな。」

 

エデン「序盤は接戦だったけど、リリカの方が優勢だったかも。…………けど。」

 

アンリマユ「けど、なんだ?」

 

エデン「…………なんか、彼女の闇を、感じ取れるようになってきたんだ。」

 

アンリマユ「………………は?リリカが?」

 

 

前に『闇のリリカ』の事話していたけど、もしかして、受け入れようとしてる?…………まぁ、何時かは闇を受け入れざるを得ないのは、分かっているけど…………。

 

もし彼女が、闇に堕ちたら…………?

 

 

エデン「………………如何したものか。」

 

アンリマユ「……………なぁ、聞くけどよ。彼女が闇に堕ちてしまった姿を、見たいとかは───────」

 

エデン「ない。闇の部分も見なくてはいけないのは分かっていても、僕は……………、闇に堕ちたリリカを見たくない……………。」

 

アンリマユ「……………まっ、そうだよな。お前にとって初恋のもんが、闇に溺れてしまった姿なんて、見たくもないだろうな。

 

 

と言っても、もしそういうのを目の当たりにしちゃったら、迷わず俺を使ってください。主導権は、俺になるのが代償ですがね。」

 

エデン「闇相手に、僕は『悪』か。まぁ、アンリマユは、闇や呪いに関しては強大だもんな。」

 

アンリマユ「そんな過大評価しなくていいですよ。俺は『最弱の英霊』、『この世の総ての悪(アンリ・マユ)』様だぞ?」

 

エデン「確かに、君は『最弱(さいきょう)の英霊』だしな。」

 

アンリマユ「ちょい待ち、ルビおかしくねえか?なんか最強って見えた気がするんだが。」

 

エデン「いや、君はまさしく最弱(さいきょう)の英霊さ。他の誰もが受け入れることが出来なくても、僕は君を受け入れる。穢れ、歪な闇として、悪を受け入れる。」

 

アンリマユ「……………参ったな、如何やらあんたは、俺のことを期待しちゃってるっぽいなぁ。」

 

エデン「…………期待されちゃ、困るのか?」

 

アンリマユ「逆。有難くて泣けてくるわ。お前で二人目だ。カレンといい、お前と言い、ホントに物好きな奴だな。」

 

 

カレン・オルテンシアの事だろうか?まぁどちらにしても、僕には善人には向かない。精々悪人の方が好ましいだろう。

けど、そんな悪人でも、救われる人がいるのなら、僕はこのままでいい。最期は必ず、光に救われるから……………。

 

 

エデン「……………彼女が闇に堕ちた時は、君に任せる。彼女は、闇より光の方が、好ましいからね。」

 

アンリマユ「任せな。取り敢えず、休んでな。休憩が終わり次第、第2ラウンドを始めようぜ。」

 

エデン「…………分かった。」

 

 

とにかく今は、休んでおこう……………。

 

 

『バンッ!』

 

 

!? 何事!?

 

 

スネーク「ガルッチ!!この廃墟に、ツチノコがいたぞ!!」

 

エデン「ふぁ!?ツチノコ!?」

 

スネーク「キリツグが見つけて仕留めたらしいぞ!!それも、数匹ぐらい!!」

 

 

おいおいおいおい!?この廃墟にツチノコが見つかるって、マジかよ!?

 

 

アンリマユ「俺も食っていいか?」

 

スネーク「元より食用として狩ったらしいしな。今エミヤが調理している。完成したら、持ってくる。」

 

 

…………ツチノコ料理か。初めて食べるが、美味いかな?スネークは食べたことがありそうな雰囲気だが、果たして…………。

 

 

エデン「……………今更だが、こんな空間にツチノコって見つかるもんなのかな?」

 

アンリマユ「いやいや、それ今⁉俺もちゃっかり流してたけど、彼奴らどうやって見つけたんだ⁉」

 

エデン「…………謎だ。」

 

アンリマユ「謎すぎるな…………。」

 

 

でも深く考えない方が良さそうだな、色んな意味で…………。頭がパンクしそうだし………。

 

 

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episode201 魔眼の力

ー無の領域ー

 

 

無の神side

 

 

さて、序盤は2人とも接戦だったが、途中からリリカが撤退するのが見えたな。エデンもリリカの幻影を倒したのはいいが、廃墟で立てないほどの疲労を抱えていたようだな。

 

 

「…………エデンの言う通り、これは長期戦になり得そうだな。しかし、リリカの中に、闇を感じたけど…………、何も起こらなければいいが。」

 

 

まぁ、それはいいか。今は、あれの準備をするかな………。私も、エデンの未来を見たけど、あまりにも可哀想すぎる。確かに、皆は救われるけど、エデンだけ…………こんな………。

私は認めない、このような運命、私が無に還す。全員が幸せになるために、エデンを………!

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー光と闇の境 廃墟ー

 

 

エデンside

 

 

ツチノコ料理、案外うまかったな。というか、スネークが『美味すぎる!』っていうのも、頷けるな。

ホントに謎だ。

 

 

アンリマユ「いやー、食った食ったぁ!滅茶苦茶うめぇな!!」

 

エデン「確かにな………。」

 

 

とはいえ、あのツチノコが罠だったとしたら、やばいな………。とは言え、体力もだいぶ回復したし、そろそろ第2ラウンド始めるとするかな?

………その前にリリカの様子でも、見てみようか。

 

 

エデン「シロウ、居るか?」

 

エミヤ『何だ?』

 

エデン「すまないが、リリカの様子が知りたい。鷹の目で───────」

 

エミヤ『いや、一度やってみたが、厄介なことに結界で見ることが出来なかった。』

 

スネイプ『吾輩の開心術でも弾かれたようです。』

 

エデン「………重度の結界か。丁度いい、今からそこに行く。」

 

キリツグ『危険だ。何が起こるのかが、予測できないぞ。』

 

エデン「……………結界を破るぐらいなら、構わないだろ?」

 

スネイプ『…………気を付けなさい。敵が如何来るか、予測できないぞ。』

 

 

分かってるよ、スネイプ先生。あくまで、結界を破って様子を見るだけだしな………。って、そうだ!!

 

 

アンリマユ「ん?なんか思いついたようだが、如何した?」

 

エデン「久々に、例のアレを使おうかと思ってな。」

 

アンリマユ「あれ?」

 

 

ー廃校の近くの廃墟ー

 

 

ここか、リリカがいる場所って………。完全に要塞じゃねえか………。守りは万全のようだけど、さて…………。

 

 

エデン「…………唯識・直死の魔眼。」

 

 

…………うん、結界の線が見えるな。やろうと思えば、この万全な結界も容易く殺れる。が、分身を使って逃げられる可能性も高い。

ならばいっそ、退路そのものを断つ他ないな。出来れば、密室のような宝具かその魔法を放つ必要があるけど、あちらには初期化、又は無効化できる人物がいるに違いない。

 

…………ん?リリカ、運動会しているのか?というか、透視も出来たっけ?いや、まずは見張りを如何にかしよう。

 

 

エデン「…………早速撃ってきたか。ならば、閃光手榴弾で!!」

 

 

……すげえ音、ホントにこれは慣れないわ。というか、まぶしいからな………。って、それはいい。とにかく………。

 

 

エデン「内側から…………、『凶れ』!!」

 

 

とりあえず、場所もバレた以上、ここから撤退するとするか。流石にこっちには───────

 

 

 

ー廃墟ー

 

 

エデン「…………幻影が排除されたか。」

 

アンリマユ「そういや、お前幻影の能力を持ってたな。けどこれで、場所移動するんじゃねえのか?」

 

 

確かに、あの様子だと逃げる準備をするだろう………。とにかく、何かしらの方法で直接対峙しなければならないし、何より…………。

 

 

エデン「…………そろそろあれの出番かな。来い、『最悪の物語(シノアリス)』!」

 

 

『絶望せよ!不幸を知らぬ者たちよ!哀しき物語と結末と共に!!』

 

 

ギシン『やっと出番ですか。遅いよ。』

 

エデン「それはいい、早速始めるぞ………。束縛のアリス、暴力の赤ずきん、正義のスノウホワイト。『召喚(サモン)』!彼女らの撤退の妨害を頼む!!

ついでにッ!『仮面ライダーアマゾンズ』!!3人の援護を頼んだ!!『アルファ』!『ニューオメガ』!『ネオ』!『シグマ』!」

 

 

…………とりあえず、7名向かわせておいたけど、念の為に『魔女の家』も使って時間稼ぎさせるか。

 

 

エデン「…………間接的だが、第2ラウンドだ。リリカ。」

 

 

…………と言っても、闇堕ちしないことを、祈るしかないな。

 

 

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episode202 癒しの歌

ー光と闇の境ー

 

 

エデンside

 

 

……………邪魔をしただけ邪魔して、帰りやがったか。あの第六天波旬、ムカつく野郎だ………。僕らの戦いに水を差しやがって

 

 

エデン「…………めんどくさい相手だ。」

 

リリカ「怪我、大丈夫ですか?」

 

エデン「………ゴジラが余計なことしたからな。結構痛む………。」

 

 

いい加減、波旬の存在を滅ぼす方法を考えるか。設定とか数だのなんだの、何もかもムカつく………。

そもそも誰だよ、あの野郎の特典を作ったやつ。もういっそ、禁止にした方がいいんじゃねえのか?

 

 

リリカ「…………どうしました?」

 

エデン「波旬その者を消す算段を考えてた。彼奴に死の概念がないとか、終わりがないとかほざいてるけど、弱点がある以上、そこをつくしかない。

『坂上覇吐』、このカプセルを使うが、それに似合うフュージョンライズが思い浮かばん…………。」

 

 

それか、あの波旬が使う『卍曼荼羅・無量大数』を凌駕する技を生み出すかだな。………………あー、くそ!!考えただけで、あの野郎を絶望に陥れて殺してやりてえ!!

何なんだよ、あの『自己愛』!!そもそも引きこもりが出しゃばってんじゃねえよ!!というかこれ、リリカとの決戦なんだぞ!!

それを、あの野郎に邪魔され、こうもボロボロにするとか…………。

 

 

エデン「ア”ア”ァァァァァ!!思い出しただけで、苛立ってきた!!!」

 

ノワール『これ、あれね。復讐しないと気が済まない奴よ。』

 

エデン「これで抑えることが出来たら、どれだけいいことか…………!!」

 

アスラ『同感だ。引きこもりのくせに、俺達の邪魔をするとか、殴りつけなきゃきりがねえ!!』

 

リリカ「………………思ってる以上に、怒ってますね。」

 

エデン「これで怒らずにいられるか⁉」

 

 

…………何やってんだ、リリカには何も悪くないってのに、僕は何を………。

 

 

エデン「………ごめん、リリカに八つ当たりしても、意味ないっていうのに………。」

 

『随分ボロボロにされたみたいだね。』

 

リリカ「? 今の声は?」

 

エデン「この声、シング?見ていたのか。」

 

 

声をかけると、ナーサリー姿の『エモーショナル・シング』が僕の目の前に現れた。

 

 

リリカ「な、ナーサリー!?ガルッチさん、呼び出せるんですか⁉」

 

エデン「いや、この子ナーサリーであってナーサリーじゃないよ。僕の神話スタンド『エモーショナル・シング』だ。」

 

シング「目は見えないだろうけど、初めましてかな?『リリカ・アイモーネ』さん。いえ、『コロリス』さん。」

 

エデン「あら?リリカの本名知ってたのか?」

 

シング「エデンが聞いてくれたおかげでね。というのも、あの引きこもりコミュ障の『第六天波旬』の攻撃を受けたおかげでね。」

 

エデン「面目ない………。というか、引きこもりコミュ障って………。」

 

シング「事実じゃん。ああいうのって、空気読めないし、コミュ障っぽいし、私達からしたら、何振りかまわず喚き散らす子供みたいじゃない。

もう正直言って、さっさと消えてなくなればいいんだよね。」

 

エデン「…………よくよく考えたら、力だけは達者だけど、他はゴミだな。というか、ブーメランだわ。よくある『アンチコメ』のような奴だったのか。」

 

 

頭が冷えたおかげで、彼奴がどんな奴なのか、シングのおかげで分かった気がする。彼奴は、力を振りかざすだけのガキ大将にすぎない。

いや、それ以下の存在だな。知ることもしない、独りよがりのくせに、他人にかかわろうとしている。

 

何ともまあ、矛盾な奴だな。ホントにめんどくさい奴だ…………。

 

 

シング「まぁそれはいいとして、皆大怪我してるね。」

 

リリカ「お陰様でね…………。」

 

シング「じゃあさ、エデン。『癒しの歌』を。」

 

エデン「あれね。」

 

 

女性陣が首をかしげている。まぁ、この際だし、この能力を知ってもらおうかな。って言っても『癒しの歌』は複数の曲があるしな。

 

 

エデン「これにするか。眠りに誘い、あらゆる傷を癒すこの曲を。」

 

リリカ「何を歌うのですか?」

 

エデン「『fall…』。っとと、音色がいるな。『けいおん!』を用意してくれない?」

 

リリカ「分かりました。」

 

 

『けいおん!』

 

 

取り敢えず、歌詞の方も覚えてきたから、後はこの楽譜を渡してっと………。

 

 

エデン「…………音色よ、歌声よ、我らを癒せ。そして、奏でよ。我が感情と共に。」

 

 

どうか、この歌で、リリカ達の傷が癒えますように………。僕はその一心で、歌い始めた。

 

 

…………そういえば、リリカに直接披露するのは初めてだったかな?歌声云々として、あの時リリカは、僕を見てくれた。

化物だと言うのかと、思っていたのに、狂うんじゃないかって、思っていたのに………。

 

何でだろうな、何でもっと早く、この思いを伝えなかったんだろ。断られて、諦めることだってできたはず………。

 

…………でも、本当に諦めることはできたんだろうか?断ろうとしても、奪い取ろうと考えていたんじゃないのか?

リリカの思いを踏みにじってまで、自分のものにしようと、考えていたんじゃないのか?

………過去を振り返るだけでも、恐ろしい………。

 

自分自身が、怖い。正直言って、もうこれ以上リリカに出会う事すら恐ろしいのに………。それでも、望んでしまう………。

『リリカと居たい』。何処までもずっと、一緒に居たいって、思ってしまう………。

 

僕はリリカの思いを踏みにじってまで、こんなことする必要はあるのだろうか………?

 

 

シング「エデン?泣いているの?」

 

リリカ「え?」

 

シング「だって、今まで楽し気に歌ってたはずなのに、いつの間にか泣きそうな顔になってる………。」

 

 

…………臆病者だ。何も捨てられない、何も失いたくない、ただの臆病者だ…………。逃げたい、誰も寄り付かない、誰も来ない、一人しかいない世界に───────

 

 

『ギュッ!』

 

 

エデン「………………え?」

 

リリカ「え!?」

 

シング「ふぁ!?」

 

 

何?後ろから、誰かに抱きしめられてるような…………。何で、こんなに………。

 

 

「ごめん、ガルッチ。邪魔しちゃダメなのは、分かっているけど…………、今のガルッチの顔を見たら、居ても立っても居られなかった…………。」

 

エデン「え…………、フラン…………なのか?」

 

 

え?じゃあ、もしかして…………!

 

 

「そ、その………止めようとしたんだけど、フランさんが………。」

 

リリカ「あ、アズリエル…………。」

 

エデン「ちょ、ちょっと待って。もしかして、こいしたちも?」

 

こいし「えーっと、そういう事………。」

 

イリヤ「うん………、私もお兄ちゃんの心配を………。というか、ずっと二人の戦いの様子を見てた…………。」

 

アズリエル「そしたら、フランさんが嫌な予感がして、2人の元に…………。」

 

エデン「…………詳しい話は、廃墟で話そうか。」

 

 

丁度、皆の傷も治せたし、廃墟に戻って話すとするか。

 

 

スネーク「おい、皆!!またツチノコを見つけたぞ!!」

 

 

スネーク、ちょっと空気読め。ってか、お前はツチノコハンターなのか⁉もうみんな驚いてるし、何なのこのスネーク…………。

 

 

キリツグ「やはり、ハンティングするのも悪くないな…………。」

 

 

………………。

 

 

スネーク「? 如何した皆、黙り込んで。」

 

キリツグ「何か、問題でもあったのか?」

 

リリカ「…………ガルッチさん、この二人………。」

 

エデン「うん、全く持って……………。」

 

 

……………空気の読めないおっさん共だな。

 

 

キリツグ「………………スネーク、僕達何かしたのかな?」

 

スネーク「………………俺が聞きたい。何故皆、ジト目するのだろうか…………。」

 

 

一遍考えろ、おっさん共。

 

 

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episode203 反転の第六天波旬

ー光と闇の境 廃墟ー

 

 

エデンside

 

 

えーっと、フラン達が言うに、僕とリリカが未だにコロシアムに戻ってこないのを心配し、謎の光と闇の螺旋状の柱(フラン達が命名(仮名だが))に入って、この場所に来たという。本来なら、お姉ちゃんたちもいたらしいけど、何かしらの事情であっちに戻ったようだ。

 

 

フラン「でもよかった…………、無事で………。」

 

こいし「まさか、第六天波旬が現れるなんて、思わなかったから…………。」

 

リリカ「あれは、誰も予想できませんよ…………。」

 

エデン「あの様子だと、暫くは来ないようだけど、次会ったら設定諸共ぶち殺す。」

 

アズリエル「………というか、あの人変態って言ってたよね。人妻に恋してるとかなんとかって。」

 

エデン「変態はいいとして、(アズリエル「いいんだ……。」)こればっかりはどうしよもないんだ。

あの時ちゃんと告って、断わられていたら、諦めたかもしれないけど、結局こうなってしまったしな…………。呪いに近いようなもんだし………。」

 

ルビー『確かに、ガルッチさんって往生際が悪いとこがムギュッ!?』

 

エデン「正論だけど、貴様が言うとなんか腹立たしい………!」

 

リリカ「認めるんですね………。」

 

 

まぁでも、諦めるときはスッパリと諦めることは出来るけどね。その例が少ないけど…………。

 

 

イリヤ「…………!?そこにいるのは誰!!」

 

リリカ「イリヤさん?」

 

エデン「? 誰かいるのか?」

 

 

しかもこの気配、『第六天波旬』と同じ!?あの野郎、戻ってきやがったのか⁉

 

 

「あー、迷った迷った………。というか、ようやく人に……………。って、何で此奴ら警戒してんだ?」

 

エデン「……………?」

 

ルビー『お2人が襲ったやつと同レベルの存在ですが、なんだか様子が違いますね………?』

 

 

そういえば、『第六天波旬』にしては、肌が少し白いな。髪の色も真っ黒だし………。けど性質がアイツと同じってことは…………。

 

平行世界の『第六天波旬』なのか⁉

 

 

波旬?「? お、おい待て貴様ら。何で警戒する?俺、何かしたのか⁉」

 

エデン「その前に、確認したいことがある。貴様は『第六天波旬』で間違いないか?」

 

波旬?「あ?ああ。だが、本来はこういうべきだろうな。『第六天魔王波旬』、それが俺の名だ。」

 

リリカ「魔王?」

 

魔王波旬「ああ。マリーのお使いに頼まれて、気が付いたらここにいたんだ。」

 

全員『? ? ?』

 

 

え?此奴、なんつった?お使い?あの波旬が?いやいや、ちょっと落ち着こう。確かに、こんな可能性があってもおかしくないのは分かっている。

分かって………いるけど…………。

 

 

魔王波旬「あ?何でお前ら首かしげてんだ?」

 

 

……………これは流石に、現実から背けたいわ。どっからどう見てもこれ、『黒化』のような奴だよね?

波旬が『オルタ化』?洒落になんねえって。

 

いやいや、実力はまぁ分かっているが、流石に………なぁ…………。

 

 

エデン「ど、如何思う?リリカ。」

 

リリカ「どう思うって……………、あまりにもギャップがあり過ぎて………。」

 

エデン「本当に、あの『第六天波旬』なのかが、疑いたくなるよな………。」

 

魔王波旬「テメェらなんかひでぇな!?正真正銘の、『第六天波旬』に決まってんだろ!!まぁ、俺は魔王だがな。」

 

 

魔王って、おい。

 

 

魔王波旬「ったくよう、まず何があった。」

 

エデン「あんたのような奴に、リリカと僕の戦いを邪魔して、ボロボロにされた。」

 

魔王波旬「……………俺とんだとばっちりじゃねえか。一応いうけどな、俺はそんなことしねえからな!?

 

まぁ時折やっちまうけど───────」

 

 

『チャキッ………』

 

 

魔王波旬「待てい!!とにかく落ち着け!!いったん話し合おうじゃねえか!!」

 

 

ってなわけで、『第六天魔王波旬』と話し合いをすることになった…………。一度話を聞けば、どれもこれもあの『第六天波旬』とは思えないほどの行動やらがあり過ぎて、僕とリリカは混乱状態。

挙句の果てには、マリーという者と一緒に住んでいるという事。

 

 

結果だけ言おう。実力以外『第六天波旬』要素が見つからねぇ!!

 

 

というか、誰もカレーの話をしてないのに、何時の間にかカレーの話になったし。なんか、そこだけ『第六天波旬』になってんだけど⁉

シンプルかつ激辛なカレー店舗作ってるって………………。

 

 

エデン「……………。」

 

フラン「……………うーん。」

 

イリヤ「……………ルビー。」

 

ルビー『いや、私に言われましても……………。』

 

こいし「……………どういえばいいんだろ。」

 

アズリエル「リリカ、これ…………。」

 

リリカ「何故か、納得できない………。」

 

魔王波旬「一体俺のイメージは何なんだ⁉」

 

エデン「…………聞かない方がいい。殆ど傷つく事ばかりだから。」

 

魔王波旬「……………クソ、元はと言えば、全部『俺』のせいとかふざけんなよ!!初めてだ、俺をここまで不快な思いを抱いたのは……………!!!」

 

エデン「……………思ったけど、もし平行世界の波旬と、僕とリリカをボコボコにした波旬と戦ったらどっちが勝つんだ?」

 

リリカ「……………難しいですね、それ。」

 

魔王波旬「よし、そこの女子!!名は何という?」

 

 

え?誰のこと言ってんだ?って、僕を指さして………………って!!

 

 

エデン「俺は女じゃねえ!!!男だ!!!

 

魔王波旬「ええい、つべこべ言わず名を言え!!」

 

エデン「…………エデン。それが、僕の名前。」

 

魔王波旬「エデン、か。ならばエデン、次『俺』に出会ったときの為に、この力を授けよう。『卍曼荼羅・無量大数』だ!!」

 

 

おいおい、いいんかよそれ⁉というか、僕に扱えるのか⁉

 

 

魔王波旬「今の貴様なら、無量大数を超えるものを作れると、信じているぞ!!」

 

エデン「…………無茶苦茶なことを。というかこれ、お前の技だろ。僕なんかが扱えるのか?」

 

魔王波旬「扱えるだろ、俺が保証する。」

 

 

あーもー、余計な技をぉぉぉぉ……………。

 

 

ルビー『……………あれ?エデンの力が、波旬を超えていませんか?』

 

リリカ「………何か、嫌な予感が…………。」

 

エデン「いっつもそうだ…………、毎度毎度こっちの苦労も考えず、勝手な思想、理不尽すぎる言動、考えるだけでもイライラしてくる…………。」

 

アズリエル「え、ちょ、ちょっと………?」

 

魔王波旬「………此奴は驚いた。」

 

エデン「『自己愛』?そんなもので何が役に立つってんだ………?俺は俺自身が『大っ嫌い』だ。

俺のせいで、どれだけの犠牲が出たのか…………、どれだけの奴らの居場所を奪ったのか……………、どれだけの奴らを悲しませたことか……………!!」

 

魔王波旬「此奴、『自己嫌悪』すればするほど、力が増していくぞ!」

 

フラン「…………皆、ここ離れた方がいいかも。」

 

ルビー『フランさんに大賛成です。皆さん、ここから離れましょう。』

 

エデン「憎い、憎イ、ナニモカモガ憎イ……………!!コワレロ、クダケロ、ナニモカモキエウセロ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『不可説究極大卍荼羅・反転・不可説不可説転』!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それ以降の記憶が全くなかったが、気が付けば辺り一面が更地になっていた。しかも、僕は地面に横たわっていた。

 

 

フラン「ガルッチ!!ねぇ、大丈夫!?しっかりして!!」

 

リリカ「フランさん、落ち着いてください。今目が覚めました。」

 

エデン「…………僕、どうなったんだ?」

 

魔王波旬「覚えてねえのか?でっかいの一発殴りつけた途端、一瞬にして廃墟だった場所が更地にしたんだぜ?」

 

エデン「……………マジで?」

 

魔王波旬「見た感じはしょぼそうだったが、触れたらヤバいってのが、滅茶苦茶感じた。」

 

ルビー『波旬が異常なまで『自己愛』を持ってるのでしたら、ガルッチさんは異常なほど『自己嫌悪』を持ってますね。しかも、波旬は『正』であるならば、ガルッチさんは『負』。恐らく、今のガルッチさんなら波旬に対抗出来うると思います。』

 

 

自己嫌悪って、おい…………。

 

 

フラン「…………でも、今まで何でここまでの自己嫌悪が起こらなかったんだろう?」

 

魔王波旬「簡単だ。貴様らがエデンの自己嫌悪に対しての『ストッパー』として、抑えていたからだ。

特に、貴様だな。」

 

リリカ「私?」

 

魔王波旬「此奴が今でも恋してるのは、知ってるだろ。恐らく此奴は、彼女なら自分自身を止めてくれると信じていると、思ってるからだろう。」

 

 

…………それって、告って断られてたら『ストッパー』すら役に立たなかったって事?何その偶然。

 

 

エデン「『自己嫌悪』で、『第六天波旬』を倒せってか?」

 

魔王波旬「まぁ、貴様なら出来るだろうな。さて、今後どうしようか。帰る方法知らねえし、兄弟の連絡もねえし。如何したもんか………。

さっさと帰らねえと、マリーが泣き出しそうだしなぁ…………。」

 

 

…………どんだけその人の事思ってんだ。ホントにギャップが………。

 

 

「ここにいたか、波旬。マリーが心配してたぞ。」

 

魔王波旬「兄弟!!どうやって分かった⁉」

 

「マリー様さ。買い物は俺が済ませた。さっさと帰るぞ。」

 

 

───その後、平行世界の『第六天波旬』こと、『第六天魔王波旬』は自分の世界に帰っていった。───

 

 

エデン「…………皆、ひとつ言っていいか?」

 

リリカ「?」

 

エデン「やっぱり僕、ああいう波旬は受け入れづらいわ。後でこの技返しておく。」

 

全員『(ー_ー;)』

 

 

その後、何の前触れもなく、リリカとの戦いが再開することになった。あの技は、あの野郎限定に使うとしよう。

リリカに使ったら、可哀想だしね………。何より、アズリエルを悲しませる…………。

 

 

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episode204 光と闇の結末と異変

ー光と闇の境ー

 

 

もうどれくらい経ったのか、どれだけのフュージョンして戦ったのか、2人は知らぬまま終盤戦に突入した。

 

 

エデン「…………あと残ったのは、『キングエース』か。」

 

リリカ「私は…………、『ランベントエクスカリバー』…………。」

 

 

互いに残ったフュージョンは、基本フォームのみだったが、リリカは未だに自分自身のカードを使っていなかった。

それはエデンも同じだった。彼は『GゲーマドライバーΩ-Mark2』を使っておらず、『エターナル・オブ・ザ・オールゴッド』にもなってなかった。(後に、それらを置いていったことに気づく。)

 

 

アルトリア『リリカ、貴方の行動次第で、勝負が決まります。』

 

リリカ「分かってます、動くだけでも、やっとですし…………。」

 

ジェクト『ガルッチ、勝つ気で行け。俺が言えることは、これぐらいだ。』

 

エデン「ああ………。リリカも、あれだけのフュージョンやって、限界が来ても、おかしくないしな………。

って、それは僕も同じか…………。」

 

リリカ「ガルッチさん………、これで…………、終わりにしましょう………。」

 

エデン「同感だ………。このフュージョンで、終わらせる!!」

 

 

リリカは『アルトリア』と『アスナ』のカードをリングに、エデンは『ティーダ』と『ジェクト』のカプセルをナックルに装着し、ライザーにスキャンした。

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

リリカ「光り輝く聖剣の力───────」

 

エデン「目指すぜ───────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「お借りします!/優勝!!」」

 

 

『フュージョンアップ!!』

 

 

ジェクト!ティーダ!ボーイズライズ!!キングエース!』

 

 

 

『フュージョンガールズ!ランベントエクスカリバー!

 

 

ー天空の世界 コロシアム 闘技場ー

 

 

『あの柱が来て以来、未だにリリカ選手とガルッチ選手が戻ってきません!!もう数時間も経っているというのに、一体どうなって───────』

 

はやて「ザギちゃん!!」

 

 

ザギだけでなく、他の観客たちも中心に注目すると、リリカとエデンがボロボロになりながらも戻ってきた。

フラン達も、2人の距離を置いて戻ってきた。

 

 

『も、戻ってきました!!って、我々の知らないうちに、もうクライマックスに!!』

 

ザギ「あの様子だと、次の一撃で勝負が決まる。だが、何だ?この胸騒ぎは?」

 

 

エデンside

 

 

BGM 『night of fate』

 

 

……………まずった。思った以上に、リリカの攻撃を食らい過ぎた………。でもそれは、リリカも同じ………。

もう、この技で決めるしかない……………。この一撃に、賭ける!!けど、リリカから溢れようとしてる闇は一体……………?

 

 

エデン「行くぞ…………!『コロリス』!!

 

リリカ「これで、終わらせます…………!『ゴジラ』さん!!

 

 

僕らは駆ける、最後の一撃を放つために。最初で最後の決着を付けるために………!

 

 

リリカ「エクスッ!」

 

エデン「スパイラルッ!」

 

 

瞬間、僕の中から、思い出が溢れかえってきた。そのほとんどが、『遠藤宇宙』、『アルカディア・エデン』、『虚王魔神』、『ロスト・エンド』、そして『ガルッチ』の思い出ばかり。

もう、あの頃には戻れない。例え、忘れてはいけないものだとしても、ずっと留めるべきものだとしても、それでも僕は、お別れを告げなくてはならない。

 

幾多の走馬燈を振り切り、リリカに斬りかかる。その動作も、彼女もしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリカ「カリバァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!

 

エデン「ブレイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM終了

 

 

 

……………さようなら、我が偽りの人生。今ここに、『ラーク・バスター・ガルッチ』という男は、ここで…………。

 

 

『カタンッ、カタンッ!』

 

 

『フュージョンオーバー!!』

 

 

sideout

 

 

勝負は着いた。リリカの首筋に浅い切り傷を負い、対してエデンは致命傷ともいえる程の切り傷を負い、そのまま倒れた。

 

 

しょ、勝負あり!!勝者、『リリカ・アイモーネ』選手!!

 

 

歓声が上がると同時に、フラン、こいし、イリヤはエデンの元へ、アズリエルはリリカの元へ駆け寄った。

 

 

フラン「ガルッチ!!」

 

ルビー『うーん、これは相当ヤバいですね。ここまで重傷を負うとなると、流石の───────』

 

イリヤ「ルビーは黙ってて!!ガルお兄ちゃん!!お願い、死なないで!!」

 

こいし「お兄ちゃんが死んだら、私………、私………。」

 

エデン「ゆ、ゆら………すな…………。」

 

4人『⁉』

 

エデン「…………さすがに、………死に…………か…………けた…………。治す………だ……け………でも………、きつい。」

 

 

フランは一度、エデンを仰向けにし、上半身を起こすと、致命傷の部分が徐々に塞がろうとしていた。そんなことすらお構いなしに、フランはエデンを強く抱きしめる。

 

 

エデン「ァ!?ちょッ!ちょっとッ、痛いッ!痛いってッ!!ゆ、緩めッ、いやほんと、痛いって!」

 

フラン「緩めないッ!緩めるもんか!!私、どれだけあなたの事心配したか!!正気に保つのも、やっとだったんだよ⁉

貴方が居なくなったら……………、居なくなったら…………!」

 

 

次の言葉が見つからず、フランはエデンを抱きしめたまま、泣き出した。今まで抑えていた悲しみが爆発してしまい、観客席にまで聞こえる程、泣き叫んでいた。

エデンはその痛みに耐えながらも、弱く、しかし優しく、フランを抱き返した。

 

 

エデン「ごめん…………、フラン………ドール………、スカーレット…………。僕………、君の気持ち、気付いて…………やれなかった……………。

何時も…………、そうだ……………。分かっていたつもりで……………、本当の、気持ちを……………、分かっていなかった………………。

いや、分かっていなかったじゃない……………!逃げて…………いたんだ!!偽り続けた……………自分に、今更……………本心はどう思っているのかが………………、怖かった…………!

 

 

怖くて……………、怖くて…………、逃げ続けていたんだッ!!!」

 

 

気が付けば、エデンもまた、フランと同じように泣いていた。彼が受けていた傷は、致命傷を負うほどのものだった。

それも、肉体ではなく、精神。エデンがリリカを殺してしまった時、その事実から逃げるように『偽りの真実』を上塗りしてしまった。

その頃から、彼は精神的な傷を負ってしまった。彼が偽れば偽る程、その傷は深くなっていき、遂には、自我崩壊してもおかしくないほどの傷になってしまった。

 

 

こいし「……………ごめんなさい、お兄ちゃん。もっと早く、気づいていれば、お兄ちゃんは苦しい思いを───────」

 

エデン「こいしは悪くない!!悪いのは、僕なんだ……………。僕は、弱かったんだ…………。偽りの強さに、頼ってたに過ぎなかったんだ……………。」

 

イリヤ「そんなことはない!!偽りだったとしても、それでも誰かを救ったじゃない!!」

 

エデン「けどそいつの思いはどうなんだ⁉助けてくれた時の、そいつの思いは、どうなんだ⁉何を思った───────」

 

フラン「もう自分を傷つけるのやめてよ!!

 

 

フランの声で、皆は静まり返った。他の世界も、何処の次元でも、フランの叫びが聞こえた。

 

 

フラン「もう、やめて…………。これ以上、自分を嫌うのやめてよ……………!偽りだろうと、真実だろうと、そんなの関係ないよ!!

貴方は、『貴方』なのよ?あなたの過去が残酷だったとしても、未来すら与えられなかったとしても、関係ない!!

大事なのは、『今』。この瞬間なんだから!!」

 

エデン「い…………ま…………?」

 

フラン「そうよ!!偽りは人を騙し、惑わすかもしれない。けど、真実よりも救われる人がいるのは、ちゃんといるんだよ?

貴方も言ったじゃない、闇だって、悪だって、救われる人はちゃんといるって。」

 

エデン「……………!」

 

フラン「私は、貴方の存在が偽りだとか、『異端な転生者』だとか、化物だとか、思ってなんかいない!!!

 

 

私が思っていることは、大事な、大事な貴方が、貴方自身で傷つけ続けようとしているのを、やめて欲しいことと、リリカさんの事を思い続けていても、最期の時まで貴方を愛し続けることだけ!!

 

エデン「ッ!!」

 

フラン「だから……………、もうやめて……………?これ以上……………、自分を嫌うのを……………、自分を憎むのを………………やめてよ………………。

 

 

もう、貴方自身を嫌い続けるところなんて、見たくないよ…………。」

 

エデン「………………フラン。」

 

 

フランの言葉が、エデンの心に強く刺さる。それと同時に、更に強く抱きしめていた。2人の服装は、血と涙で濡れていた。

エデンが受けた致命傷も、涙のおかげで塞がりも早くなっていった。

 

 

エデン「…………フラン、お願いがあるんだ。」

 

フラン「…………なぁに?」

 

エデン「君の顔を、見せて……………。」

 

フラン「うん…………。」

 

 

エデンもフランも、お互いに顔を合わせた。もう泣き疲れていて、目を真っ赤にしたまま、見つめ合っていた。

その後、何を思ったのかフランは目を閉じ、エデンはフランの顔に近づき…………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「ずっと、離さないでいて……………。」

 

 

その一言ともに、口付けした。それを間近に見ていたこいしとイリヤは、エデンを強く抱きしめた。

こういうのが、ずっと続いていればいい。長く感じていたい。けれど、それを邪魔する者がいた。

 

 

アズリエル「リ、リリカ⁉大丈夫!?」

 

 

4人はすぐさまリリカを見た。そこには、黒いオーラのようなものが溢れ出ており、リリカは苦しんでいた。

白かったはずの髪の色も、徐々に黒く染まっていた。

いやな予感を察知したエデンは、右手で振るうと、アズリエルは観客席の方まで吹き飛ばした。

吹き飛んだ場所は丁度、ザギが受け止めていて、外傷はなかった。

 

 

もう一度リリカの方を見ると、其処には真っ黒な三つ編みの髪型をしていて、ボロボロだった服装は黒く塗りつぶされ、冷たい目線でエデン達を見ているリリカが居た。

 

 

エデン「…………リリカ。いや、お前は違う…………。」

 

 

優しく彼女の名前を呼んだが、すぐさま彼女ではないと否定した。

 

 

ダークリリカ「? 何故否定する?私もまた、『リリカ・アイモーネ』ですよ?」

 

エデン「…………僕が恋した『コロリス』は、『リリカ・アイモーネ』は、こんな僕を優しく話しかけてくれた、純白に輝く光の存在だ。お前のような『闇』が、彼女だと認めない!!」

 

 

フラン達はエデンを立ち上がらせるのを手伝い、エデンは闇のように黒く染まったリリカを睨んでいた。

もう致命傷だったはずの傷は無く、かつてないほどの怒りが、エデンを奮い立たせた。

 

 

ダークリリカ「私を否定するのか?エデン。」

 

エデン「人は誰でも、光と闇はある。受け入れなくてはならないのは、承知の上だ。だが、お前は例外だ。闇に堕ちるのは、2人もいらない。」

 

ダークリリカ「…………。」

 

エデン「もう決着は付いた。僕という闇は、リリカという光に敗れた。それだけで十分だというのに、まだ戦う気か?」

 

ダークリリカ「それは、貴方も同じではないですか?エデン。」

 

エデン「いや、俺がやることはただ一つ。いや、正しくは『俺達』というべきか…………。」

 

ダークリリカ「?」

 

エデン「フラン、こいし、イリヤ。俺が言いたいことは、分かるな?」

 

フラン「うん。」

 

こいし「なんとなくだけど、お兄ちゃんがやりたいことは分かる。」

 

イリヤ「ルビー。」

 

ルビー『分かりました。最初からクライマックスで行きます!!』

 

 

エデンはすぐさま、2つのカプセルを取り出した。一つは『球磨川禊』のカプセル、もう一つは『アンリマユ』のカプセルだった。

 

 

エデン「リリカ、君を元の光に戻す。その為に僕は、『悪』に堕ちる!!『禊』!!」

 

 

まずは『琢磨川禊』のカプセルを起動させ、ナックルに入れる。

 

 

エデン「出番だ、『アンリマユ』!!」

 

 

『アンリマユ』のカプセルを起動と同時に、カプセルから泥が現れ、エデンに纏わりついた。

 

 

エデン「準備は良いな?アンリマユ。」

 

アンリマユ『ああ、任せな!最弱のフュージョンライズ、行きますかね!!』

 

 

話しかけた後ナックルに入れ、ボーイズライザーでスキャンする。

 

 

『ヴォイドボーイズライズ!!!』

 

 

エデン「この世の総ての邪悪と共に!!」

 

 

『アンリマユ!球磨川禊!ダークネスライズ!!フィクションアヴェスター!!!!』

 

 

『泥』はエデンの身体を覆うと、上半身に入れ墨が描かれ、頭に深紅色のバンダナを付けていた。

下半身は学校用のズボンの上に赤い腰巻のようなものを付けてるせいか、『フィクションヴァニア』よりもミスマッチ感しかなかった。

 

 

アンリマユ「『『さぁて、行きますか!!3人とも、援護を頼むぜ!!』』」

 

フラン「任せて!!」

 

こいし「うん!!」

 

イリヤ「転身!!ツヴァイフォーム!!」

 

 

フランはレーヴァテインとアレガステインの2つの大剣を、こいしはグラウザムヴィンドドルヒとカトブレパスナイフを、そしてエデンに憑依したアンリマユは、常闇月の太刀を持った。

一方でイリヤは転身し、『カレイドライナー プリズマ☆イリヤ ツヴァイフォーム』になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(リリカ)(エデン)の決戦が終結し、闇に堕ちた光(ダークリリカ)悪に転じた闇(アンリマユ)の戦いが始まった。

 

 

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episode205 あの後の出来事

ーリリカの家ー

 

 

エデンside

 

 

リリカに敗北してから数日、僕達は彼女の家に遊びに行った。ん?あの戦いの結末はどうなったって?

なんかリリカに説得された。如何表現すればいいのかわかんないけど、結果的にあの戦いは強制中断することに…………。

 

んで、ダークリリカことセリカを見たが、未だに冷たい目だった。一応聞いたが、あれは元からだったらしい。

 

 

アンリマユ『結局、お役御免になっちまったって事か。』

 

リリカ「それにしても、『アンリマユ』を持ってるなんて思いませんでした。精神とかは大丈夫なんですか?」

 

エデン「大丈夫。乗っ取られるというより、借りられてたからね。それに、僕は闇と悪の方が似合ってるから、此奴と相性はいいかもしれない。」

 

セリカ「けどお前、私を冷たく見るらしいね。」

 

エデン「んなこと言われても、あんな格好で見たら、冷静にいられないっての。闇に堕ちたリリカなんて、見たくないんだし…………。」

 

セリカ「エデンがリリカの事を思ってくれるのはうれしいが、こればかりは仕方ないんだ。諦めてくれ。」

 

 

はぁ、諦めろっつったって…………。

 

 

エデン「……………けど、負けてよかった。」

 

リリカ「?」

 

エデン「なんかさ、君の最後の一撃を食らって死にかけた時、フラン達が駆け寄ってさ…………。いろいろ言われて、今更気付いたんだ。

 

僕の偽りの人生は、決して間違っては無かったんだって。僕の闇は、影は、悪は、偽りは…………、ちゃんと誰かを救っていたんだって…………。」

 

リリカ「ガルッチさん………。」

 

エデン「リリカ、もうガルッチと呼ぶのはやめないか?あの時、君の一撃を食らった時、『ラーク・バスター・ガルッチ』は死んだんだ。

ここにいるのは、エデンなんだ。」

 

セリカ「……だってさ、リリカ。」

 

リリカ「……………はぁ、貴方という人は………、何というか…………。」

 

エデン「…………それに、もう僕愛人関係を持ってる子たちと解消したんだ。」

 

リリカ「えっ!?( ゚Д゚)」

 

セリカ「急すぎないか⁉如何した一体⁉」

 

 

あー、まぁ驚くよね。普通。ってセリカ、お前もか。

 

 

リリカ「貴方、まさかそこまでひどい人だとか───────」

 

エデン「ちげぇよ!!言い方は悪かったけど、切り捨てたとかそんなんじゃないって!!いいから、落ち着いて。頼むから。」

 

リリカ「落ち着いていられません!!何でそんなことしやがったんですか⁉」

 

エデン「だからまずは落ち着けって!!話すから、落ち着け!!」

 

 

早とちりにも程があるよ。あ、それ僕もだった。

 

 

エデン「いい?事の発端はガルッチ、つまり基本世界にいたガルッチなんだけど、言われたんだ。『彼女達なりの人生があるからさ』、って。

 

それから、僕は決戦の1か月間、合間の時間を取って、愛人たちと話し合ったんだ。『もう愛人とかやめて、もう一度関係をやり直さないか』って。」

 

リリカ「思い切りましたね…………、ですが…………。」

 

エデン「まぁ、最初はみんな戸惑ったさ。僕がこんなこと言うなんて、思ってもみなかったらしいしね。」

 

リリカ「だと思いました………。」

 

エデン「そもそもだ、リリカ。僕がなりふり構わず、女を誑かしてるだろうって思ってるけど、これだけは言っておく。

 

僕は何も、愛人作りたいとか思ったことなんて、一つもないからな?」

 

セリカ「えぇぇ…………。」

 

エデン「信じないかもしれないけどさ、殆どが説教とか、手助けとか色々やってて、その人に惚れたとか思ってないんだ。

手を出さないようにはしていたけど、あっちから仕掛けてきたんだよ!?」

 

リリカ「そんな馬鹿な!?」

 

エデン「事実だよ。最初は断ったよ。理由も付けて、ちゃんと断った。妻もいるって、言ったんだが………………。

 

最後の最後で、折れてしまって、あのようなことになってしまったんだ…………。」

 

リリカ「自分が情けないと思わないのですか、貴方…………。」

 

セリカ「でも、よく思い切ったね。成功したの?」

 

エデン「まぁ、色々あったんだけど、最終的には如何にかなった。夕立たちや黒絵たちは、愛人じゃなくなっても、味方だって言ってくれた。

 

少なくとも、もう愛人は作らん。念には念を入れて、愛人を作りそうなスキルも消してきた。」

 

リリカ「本当に大丈夫なのですか?また何か───────」

 

 

っとまぁ、暫くはリリカとセリカと色々と話し合っているうちに、空が暗くなってきた。そろそろ帰る時間だろうと思ったが、言いたいことだけ言っておこうと思った。

 

セリカが部屋を出たと同時に、部屋中に防音呪文をかけておいた。

 

 

エデン「さてと…………、そろそろ本題に入る。まず、これを受け取って。」

 

 

僕が手渡ししたのは、両方とも天使の翼で、色合いも空色と純白の神々しい聖剣だった。

 

 

リリカ「これは…………。」

 

エデン「君の武器だ。コロシアムの後、風龍さんに頼まれて、あの場所で二つの武器を作ったんだ。その一つがそれ。

 

 

『光に満ちし生命樹の聖剣』って言われているけど、命名して『セフィラス・リリカル』にしたんだ。」

 

リリカ「『光に満ちし生命樹の聖剣(セフィラス・リリカル)』…………。」

 

エデン「コロリスだと、語呂が悪いと思って、リリカルにしたんだ。」

 

リリカ「…………何故私に?」

 

エデン「……………これはさ、『純粋な光』を持つ者にしか扱えない聖剣でさ。僕には扱えないやつだし、そもそも僕は闇だからさ、こういうのは扱えないんだ。

 

 

それに、この聖剣には、君の髪の毛に使われていてさ。」

 

リリカ「……………え⁉わ、私の!?ガ、ガルッチさん何時から⁉」

 

エデン「だから、その呼び方はやめろって!せめてエデンって言ってよ!それに、どうやって手に入ったのか、こっちが聞きたいよ!!」

 

リリカ「…………まぁ、そのことは不問とします。ですが、ガルッチさんって呼ぶのはやめませんので。」

 

 

そりゃないだろ………。(´・ω・`)

 

 

リリカ「因みに、これがガルッチさんへの罰という事なので、諦めてください。」

 

エデン「地味にキッツイ罰だな、おい。まぁ僕が頼んだことだし、文句言うつもりはないけど……………。」

 

リリカ「…………そういえば、もう一つはなんですか?」

 

エデン「もう一つが、これ。」

 

 

机の上に置いたのは、『闇に満ちし虚樹の魔剣(クリフォード・アザトース)』だった。剣身は血の色をした片刃で、いかにも刀とも呼べるような剣だった。

 

 

リリカ「ま、禍々しいですね………。」

 

エデン「君が持ってる聖剣を対となす魔剣、『闇に満ちし虚樹の魔剣(クリフォード・アザトース)』だ。

 

『歪んだ闇』を持つ者以外は扱えないっていうとこは、それと似てるかな。」

 

リリカ「…………あの、大丈夫なんですか?すごく危険な雰囲気が出てるのですが。」

 

エデン「大丈夫、君がそれを持ち歩いていれば、そんなに危険性はない。これの力を打ち破るには、君が持つ聖剣のみだし。

なにより、それは君に、これは僕にしか使えないものだしね。

 

 

……………ただ。」

 

リリカ「ただ?」

 

 

取り敢えず、作ったのはいい。作ったのはいいが……………、問題があった。

 

 

エデン「この二つは完全じゃないんだ。本来の力は、互いに対となす者が現れない限り、何者にも負けないほどの力を宿しているんだ。

諸説だと、『純粋な光』と『歪んだ闇』は、あの戦闘以外は無能な『第六天波旬』ですら打ち破ることが出来たらしいんだ。」

 

リリカ「………。」

 

エデン「まぁ、下手をすれば、あらゆる全てを闇か光に覆われることになるな。ある意味終末のようなものだな。」

 

リリカ「何でそんなもの作っちゃったんですか…………?」

 

エデン「……………今後の為、さ。最後のゲームの世界である『ワールド・フロンティア』にて、最後の『ガシャットロフィー』を手にすれば、アズリエルの故郷であり、僕と君が出会った場所である『Undertail』の世界が開くんだ。

 

 

そこに、江ノ島盾子が待ってると思う。恐らく、あのアザトース・ゴジラ・オルタも、そこにいると思う。」

 

リリカ「…………江ノ島さんはともかく、あの人を殺すのですか?仮にも、貴方の分身では───────」

 

エデン「彼奴は、僕一人で倒す。今までの落とし前を付けるために、僕の手で、奴を滅ぼすつもりだ。

最後くらい、『自分殺し』をさせて欲しいんだ。」

 

 

……………分身だとしても、もうあれは僕なんかじゃない。あれは、僕にとって忌まわしき敵。滅ぼさなければならない存在。

 

 

リリカ「……………本当に、それでいいんですか?」

 

エデン「信念を曲げる気はない。復讐するなら、最後の最後までとことんやってやるさ。止めるときも、全力でやる。」

 

リリカ「………………………分かりました。それ以上は、何も言いません。」

 

エデン「けどまずは、『ワールド・フロンティア』をクリアするのが最優先だな。それが終わり次第、『セイクリッドフォース・ザギ』全員出撃準備を頼む。」

 

リリカ「それを、ザギさんに伝えればいいのですか?」

 

エデン「うん。さて、後はこの2つの力を解放させるだけなんだが、如何したものか。」

 

リリカ「解放させるのですか?」

 

エデン「ん?そのままでも『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』にも凌駕できる程の威力を出せなくもないが、念の為に解放した方がいいかもしれない。

 

こればかりは僕の想定だけど、何時かフュージョンの対策を取ろうとする者が居てもおかしくない。僕は『フュージョンライズ』以外の戦い方が出来るけど、あの戦いで見た限り君は、『フュージョンアップ』以外の戦い方が見つからない。

戦士じゃなくてもいいから、護身術ぐらいは覚えた方がいいよ。最後に自分の命を守れるのは、自分自身だからさ。」

 

リリカ「……………考えておきます。それで、今から解放するのですか?」

 

エデン「そうしたいが、解放するには『闇の書/夜天の魔道書』と『光の書/日天の魔道書』が必要なんだ。」

 

リリカ「あ、それらでしたらザギさんとはやてさんが持ってます。よびましょうか?」

 

エデン「2人が持ってたのか………。いや、やっぱりいいよ。けど、何時でも放てるようにはしておいた方がいいよ。

疑似的ではあるけど、あの2つの本なしでも解放できる方法ある。いったん広い場所に行こうか。」

 

リリカ「え?ですが───────」

 

エデン「大丈夫、早めに終わらせる。僕の腕に掴まって。『姿現し』使って、広い場所に連れていく。」

 

 

このまま使えないと、何かと不便だし、まずはマスター承認しないといけないしな。手にしただけじゃ、使うことも出来ない。

 

リリカが僕の腕に掴まると同時に、『姿くらまし』が発動した。

 

 

 

ー始まりの草原ー

 

 

 

『バチンッ』

 

 

っとと、到着っと。って、丁度夜って、如何いうこったな。まぁ誰もいないし、少なくとも被害に遭いそうな村や町はなさそうだな。

 

 

リリカ「…………ここは?」

 

エデン「『始まりの星』という場所で、僕が創造した世界かな。」

 

リリカ「そうなのですか?何のためにこの場所を?」

 

エデン「うーん、そこんとこはまだ秘密なんだ。けど、この場所は必ず使うつもりだ。」

 

 

元々は何もない『無人の星』だったけど、時間かけたおかげで今の星にできた。生き物にも住めるような条件も、全部クリアしてるし、後はある会議を………。

 

っと、今はそれはいいか。

 

 

エデン「んじゃ、早速始めよう。その剣を、空に向けて掲げて。」

 

 

リリカが持ってる『光に満ちし生命樹の聖剣』を掲げると同時に、僕の『闇に満ちし虚樹の魔剣』を掲げる。

 

 

リリカ「何故でしょう、次にやることが、頭の中に入ってきます………。」

 

エデン「…………カラリス、アナザー。君達の詠唱を使わせてもらうぞ。」

 

 

思い出す、あの時の光景を。かつて愚かなドワーフを滅ぼすために、2人のアンドロイドと共に戦ったことを…………。

 

2人は何をしているのだろうと思いながら、リリカの詠唱が始まった。

 

 

リリカ「『光は闇を照らし、闇は光を覆い隠す』。」

 

エデン「『月は人を惑わし、太陽は希望を照らす』。」

 

 

右手から火傷のような痛みが走る。リリカの方も右手に痛みを感じたらしいが、気にせず続けた。

 

 

リリカ「『人は大きな希望を抱き、そして深く絶望する』。」

 

エデン「『絶望は希望に代わり、未来へ生きる糧となる』。」

 

リリカ「『私は『純粋な光』、リリカ・アイモーネ。この優しさと共に、剣を振るう』。」

 

エデン「『対となす僕は『歪んだ闇』、アルカディア・エデン。この憤怒と覚悟と共に、刃を振るう』。」

 

 

周りの空気と風が変わるのを感じる。後少しだ。

 

 

リリカ「『光よ』!」

 

エデン「『我が闇よ』!!」

 

エデン&リリカ「「『僕/私に力を』!!」」

 

 

詠唱が終わると同時に、快晴のはずの空から、赤黒い雷が僕の剣に、青白い雷はリリカの剣に直撃した。

 

これで、疑似的ではあるが、この剣の力を解放できる。僕は一度、右手を見ると、邪悪の樹が描かれている。

対してリリカの右手には、生命の樹が描かれていた。

 

 

リリカ「これで、いいのですか?」

 

エデン「うん。その剣を、大事に使ってくれ。」

 

リリカ「…………ありがとうございます、ガルッチさん。」

 

エデン「……………戻るよ、リリカ。」

 

 

こうして、リリカの家に戻り、そのままフラン達と共に家に帰る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「江ノ島盾子、待ってろ。必ず貴様を止めて見せる。」

 

 

next episode




次回、『Subterranean Electron World』


ワールド・フロンティア、遂に戦争が始まる───────


メサイア「行くぞ、皆!!この戦いで、必ず勝つぞ!!」

ギャラクシー「貴様らに負けるか!!全軍、ファンタジアの戦士どもを蹴散らせ!!!」


リベンジするエデン───────


エデン「『独りになりたい』と言いながら、他人にかかわってる時点で、矛盾していないか?波旬。」

波旬「ッ!」


最後のゲームをクリアせよ!!


ギャラクシー「この力で、貴様を滅ぼしてやる!!」

エデン「リリカ、準備はいいか?」

リリカ「いつでもいいですよ!!」



GAME12『ワールド・フロンティア Chronicle Wars』戦争編


エデン「…………大方、僕の最期を知ってるなら、それでいい。リリカ。」

リリカ「?」

エデン「未来のリリカが生きているとするなら、僕はあの歌を歌ったってことぐらい、察してるから。

……未来で幸せに過ごせよ。リリカ………。」


















GAME12に入る前に、幕間入ります。


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~幕間3 定まる運命~
episode206 神々の会議


ーエデンの家ー

 

 

新たな武器を作成し、リリカに手渡し、力を疑似的に解放させてから数日後、エデンは今重要な会議に出席するために、会議用の服を探していた。

 

 

エデン「おかしいな、黒スーツが見当たらない………。」

 

全王神「エデンちゃん、まだ~?」

 

エデン「まだかかる。というか、黒スーツ知らないか?」

 

全王神「え?ラルッチちゃんが持ってきたんじゃないの?」

 

エデン「……………まさか。」

 

 

いやな予感がしたエデンは、急いでラルッチの部屋に向かう。が、その予感が的中した。

 

 

ラルッチ「クンカクンカスーハースーハー!私の弟が着ていた洋服の匂いが、まだ残ってる………!

もっと嗅ぎたい………、いやいっその事、私の匂いも混ぜ合わせ───────」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

エデン「………お姉ちゃん?」

 

ラルッチ「ガ、ガルッチ!?い、何時の間に───────」

 

エデン「覚悟はいいか?俺は出来ている。

 

 

ノックアウトクリティカルスマッシュ!!

 

 

 

 

 

 

 

─実の姉ボコボコ中、しばらくお待ちください………。─

 

 

 

 

 

 

 

 

ラルッチ「うー、私の弟が反抗期~………。何も殴る必要ないのにぃ………。」

 

エデン「あのなぁ、こっちは大事な用があるってのに、何僕の黒スーツをクンカクンカしてんだ⁉」

 

ラルッチ「いいじゃん、最近ガルッチが構ってくれないんだし、しかも生死を彷徨うような事があったせいで、心配したんだよ?

もうあなたの服全部をオカズにしないと───────」

 

エデン「へぇ、僕の服全部が無くなってると思ったら、姉さんの仕業だったのか…………。

(#^ω^)」

 

ラルッチ「あ、しまった。口が滑っちゃった………!」

 

 

もう一度ラルッチを殴りかかろうとした時、英竜が現れた。

 

 

英竜「ガルッチ、時間は大丈夫なのか?」

 

エデン「『エデン』だって………、って時間?あー、そうだった。もう時間が無いんだった。急いで着替えて出発するよ。

 

姉さんのお仕置き任せた。」

 

ラルッチ「!?」

 

英竜「任せて。義理の弟の頼みを聞かないとね。」

 

 

そう伝えた後、エデンはすぐさま自室に戻り、黒スーツに着替えて、全王神と共に家から出た。

 

 

ラルッチ「なんで実の姉より義理の姉の方が仲がいいの?お姉ちゃん哀しい……。」

 

英竜「いや、実の弟の洋服盗んではオカズにしてる時点で、嫌われると思うぞ?とりあえず、お仕置き頼まれたから、こっち来て?」

 

ラルッチ「え⁉やめて、私を乱暴に扱う気でしょ⁉エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!!」

 

 

まぁメタい話、これR-18の小説なんだけどね。多分忘れられてるだろうけど………。

 

 

ラルッチ「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!たーすーけーてー!!

 

 

っとまぁ、ラルッチの悲痛な叫び声は、誰も聞かないまま、英竜のお仕置きが執行された。

 

 

 

ー神々の世界ー

 

 

エデンside

 

 

全く、姉さんったら。僕の黒スーツを奪ってオカズにするとか、ブラコンにも程があるっての。

まぁ確かに、構ってやれなかったのは悪かったよ。ゲーム然り、自己嫌悪しかり、色々あり過ぎたせいで、寂しがってしまったようだしなぁ…………。

 

けど、服を奪い取ったのは許さん。そこは反省するように。というか、着るもの無くなった気がするなぁ…………。

 

 

エデン「どうしよう、私服がないとか………。」

 

全王神「下着で過ごすとかは───────」

 

エデン「却下。」

 

全王神「(´・ω・`)ショボーン」

 

エデン「アギラ達も住んでるんだから、駄目に決まってんだろ。そこもちゃんと考えてっての。」

 

 

しっかしまぁ、ヴァルハラは真面目にやってたのに、何でこの代になると変なことやるんかな………?

普通ストレス感じすぎると、胃がキリキリ言うらしいけど、僕の場合頭痛がひどくなるんだよなぁ。脳は胃だった?いやあり得ん。アザトース様でも、クトゥルフのみんなも、絶対胃がキリキリいうと思うし………。いやそもそも、アザトース様はストレス感じるのかな?

何で僕だけ脳なんだ?

 

 

全王神「でも、言っていいかな?」

 

エデン「ん?」

 

全王神「ホントに、本当に大丈夫なの?引きこもってたと思ったら、施設に入れられたって聞いたから…………。」

 

エデン「あー………、うん…………。まぁ、そのぉ………。」

 

全王神「私、こんな為りだけど、これでも息子の心配するよ?ガルちゃんが笑ってくれないと、居なくなったら、私哀しいから…………。

 

何か困ったことがあるなら、私に言って?僅かながらでも、力になってあげるから。」

 

 

…………あれ?今一瞬、母さんの顔が、リリスお母さんに見えた気が…………。気のせい、なのかな?

 

 

全王神「ガルちゃん?」

 

エデン「あ、いや……。その、ありがと。母さん。そろそろ着きそうだな。」

 

 

母さんとの話をしていたら、ようやく目的の場所に到着した。

 

 

「全王神様、創造王神様、お待ちしていました。今皆さんが集まって、会議をしています。」

 

エデン「うわ、遅刻したのか………。」

 

「いえ、本題ではないので、お気になさらず。ところで、龍神王様は?」

 

全王神「龍ちゃん、まだ来てないの?」

 

龍神王「遅刻遅刻ぅ~!!!って、全ちゃん!!」

 

 

この子が、龍神王………。間近で見るのは初めてだな。確かにロリっ子だし、角と尻尾が、龍らしい……。

 

 

「龍神王様、お待ちしておりました。それでは皆さま、私がご案内致します。」

 

 

ー叡智の会議室ー

 

 

「だーかーらー、おにゃのこはわがままボディの方が最高なんだって!!」

 

「何を言う!!女の子はもっと、スレンダーが一番似合う!!」

 

「男どもはね、普通が一番なの!!」

 

「なんてことを⁉男はガチムチの───────」

 

 

『ワーギャー!ワーギャー!』

 

 

…………ナニコレ?何の会議してんだ?

 

 

「えー、今皆さまは『男、又は女の体格はどんなのがいいか』っていう会議をしていまして。」

 

全王神「…………。」

 

龍神王「これは…………、流石にドン引き………。」

 

 

なっ⁉あの破天荒な母さんが、ドン引きしてる………だと⁉いや、こんな会議見てたら、致し方ないけど………。

 

 

「とりあえず、あそこがあなた方の席なので………。では。」

 

 

あ、あの案内人逃げた。絶対に巻き込まれないように、逃げたに違いねえ………。一生恨むぞ。

 

 

エデン「はぁ…………。取り敢えず、あそこに座ろ?」

 

全王神「賛成。」

 

龍神王「巻き込まれたくないなぁ…………。」

 

エデン「龍神王、それフラグ───────」

 

ゼウス「おっ!噂とすれば、龍神王様と全王神様、そして創造王神様がきたぞ!!」

 

3人『ゲェェェェェ!!!!!!』

 

 

うわっ、一番見つかりたくねえ奴に見つかったよ畜生!!

 

 

ゼウス「丁度良かった、実は儂、彼らの好みを───────」

 

 

『ガシッ』

 

 

ゼウス「ひぇ?」

 

エデン「テメェなぁ、こっちはどれぐらい迷惑掛ったんか、死ってんのか?」

 

全王神「あ、これ『知ってる』の文字を間違えてるのに気が付かないほど怒ってる……。」

 

ゼウス「え⁉何で怒ってんの!?儂なんかした!?」

 

エデン「こっちはなぁ、色々と苦労してんだよ!何で愛人作りたがる人がいるのか、さっぱりわからなかったし、ヘラに相談しててもどういうわけか止まらねえし、零に頼んでやっと愛人関係のスキルを消すことが出来たし、後は───────」

 

「せ、説教してる………。」

 

「そういえば、創造王神様ってギリシャ神話の主神のゼウスよりも愛人多かったっけ?」

 

「あの若さで、だもんな……。」

 

「今は、そんな雰囲気ないわよね。あの魅了するかのような『何か』が感じないし。」

 

「それでも、妻は多いそうだぞ?一夫多妻ならぬ、二夫多妻のような。」

 

「なっ⁉男もヤッているのか⁉ゼウスよりすごいじゃん。」

 

エデン「おい誰だ⁉ゼウスと比べた奴ぁ!!今から昇竜拳してやるから、俺の前に来やがれ!!」

 

ゼウス「ま、まぁまて、話せばわかる───────」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ノックアウトクリティカルスマッシュ!!

 

 

エデン「元凶は、黙っていやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

 

 

『ズバコンッ!!』

 

 

ゼウス「グフォォォォォォォ⁉⁉⁉」【PERFECT!】

 

 

【KO!】

 

 

はー、スッとした。ヘラに、『一度不倫夫をしばいて』って言ってたしな。

 

 

ゼウス「」チーン【GAME OVER】

 

エデン「僕が言うのもなんだがな、いい加減浮気するのやめろ。これ以上やらかしたら、流石のヘラも僕のとこに泣きつくぞ。」

 

全王神「え?ヘラと友達だったの?」

 

エデン「ある酒場のマスターやっててさ、基本淫魔しか来ない場所なんだが、時折ヘラがやってきて愚痴聞いてるんだ。主に、この浮気神に。」

 

 

因みに僕は『リュードネスデーモン』と呼ばれるスナックバーのマスターやってます。詳しいことは『Special episode1 淫魔達の酒場』で見てください。

 

 

エデン「全く、今日帰ったら、ヘラに愛しつくしていろ。他の女どもに迷惑かけるな。」

 

ゼウス「」

 

エデン「って、聞いてないか………。」

 

 

取り敢えず、僕達は指定された席に座った。座り心地はいいが、やっぱり座布団がいいな………。

 

 

「ところで、エデン様。」

 

エデン「?」

 

「好きな女の人の体格は?」

 

 

おい、それを僕に聞くのか?

 

 

エデン「そんなん聞いてどうすんだよ、聞かないでくれ。母さんもその友達も隣にいるんだし、というか失礼だろう。」

 

「そんなこと言わずに、さぁさぁ!!」

 

 

うぜぇ………。そもそも体格なんて気にしてねえってのに………。

 

 

エデン「母さん、何とかしてくれないか?」

 

全王神「ごめん、ガルちゃん。私も巻き込まれた………。適当に答えてて。」

 

エデン「ムぅ、龍神王。」

 

龍神王「ウチも巻き込まれた………。」

 

 

あー、くそ。全滅かよ。というか、如何答えろって言われたって、答え方次第でめんどくさいしなぁ………………。

 

 

「なぁなんかあるだろ。因みに俺は、むっちりとした女が好みだ。」

 

 

聞いてもいないのにいいやがった⁉しかもむっちりとした女性って、おい。まぁ僕もそういうのは好きだけどね?それを女性が居る会議で、普通言うか⁉

 

女性もそうだが、お前ら神々はセクハラというものを知らんのか⁉

 

 

「やめろ、此奴が困ってるだろ。セクハラだって知らねえのか?」

 

 

ん?この声ってもしや…………。

 

 

エデン「明日斗!」

 

明日斗「よう、久しぶりだな。というか、もう大丈夫なんか?」

 

エデン「色々あったけどね。というか、見てたんだろ?」

 

明日斗「ああ、特に最後のとこ聞いたぜ。フランがあそこまで泣いていたのは、初めてだったぜ…………。」

 

 

あー、そういえば聞いていたんだったな…………。全次元放送中だったの忘れてた。

 

 

明日斗「大事にしろよ?お前の嫁なんだから。」

 

エデン「分かり切ったことを。あの時、フランに言ったからな。ずっと離さないでいてって。」

 

明日斗「そうか。まぁ、無茶はすんじゃねえぞ。」

 

 

明日斗が別の席に座ったときは、隣にいた変質な神はしつこく聞くことはなかった。けど、この前座の会議まだ続くのか………?よくここまで続けられるな、おい。

 

いつになったら本題入るんだ?

 

 

エデン「……………頭痛薬足りるかな?」

 

全王神「多分足りないんじゃないかな………?」

 

龍神王「何でこんなセクハラ会議で盛り上がるんだろ…………。」

 

エデン「…………欲求不満なんだろう。神様の性欲って、底知れないしな………。明日斗とコゼノは違うと思うが。」

 

全王神「まぁ私は、ガルちゃんが居ればそれでいいけどね。♡」

 

エデン「それ、下手すると『近親相姦』に。ってまだ言うか。」

 

龍神王「いいなぁ、私も欲しい~。」

 

エデン「やめろ。愛人勧誘お断りだ。睡姦とかするなよ?フラン達に殺されるから。」

 

全王神「ん?でもフランちゃん達、ガルちゃんが眠ってる間ヤってるところ見たけど。」

 

エデン「あー、フラン達は構わないよ。夜這いで襲ってもいいし、安心するし、何より気持ちいいからね……………。///」

 

龍神王「………………私も彼氏探しするべきかなぁ?」

 

エデン「いい奴探せよ?ろくでもない奴と付き合ったら、ろくでもない人生が待ってるんだからな?

 

因みに言うが、ゼウスと付き合うなんて、論外だからな!?

 

龍神王「それは勿論分かってるよ。やろうと思えばヘラなんて敵じゃないけど、ゼウスが可哀想だもんね。

 

もし寝てる時に襲ってきたら、拳で殴るから。」

 

エデン「そうして頂戴。」

 

 

……………って、まだセクハラ会議続いてんの!?いい加減に本題入れって!!!

 

あ”ー、聞いてたらこっちもなんかムラムラしてきた…………!こっちは我慢してるってのに、何時まで続くの⁉

もういい加減、本題に入ってよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

到着してから数時間後、ようやく本題の会議に入った。

 

 

「さて、盛り上がったところで、そろそろ本題に入るとしましょう。神々の中で問題視している『転生者』についての会議を、始めようと思う。」

 

 

『転生者』。この結果次第で、転生者達の運命が決定的になってしまう会議が始まった。

 

 

next episode



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episode207 転生者達への審判

ー叡智の会議室ー

 

 

エデンside

 

 

「さて、神々も知っての通り、最近の転生者達は迷惑極まりない行為ばかりしているのは、ご存じだろうか?

ある時は、ハーレム又は逆ハーレムを作るが為に、その者の意志を無視し、奴隷のように扱ったり。

ある時は、我々が与えた特典を自分の力だと思い上がり、無差別に殺していたり…………。

 

 

他にも色々な悪行があるが、割愛するが、これ以上彼らを好きにさせてしまえば、我々が転生させた恩を忘れ、襲撃し、好き放題させられる恐れがある。」

 

エデン「ちょっと待った、我々のような神となった転生者もいると思うが、その辺はどうなんだ?」

 

「確かに、我々の中には転生者はいる。現に、今全王神様の隣にいる創造王神様もまた、転生者だ。」

 

 

まぁ、異端だけどね。

 

 

「それに、神でありながら転生者の意見も貴重だ。彼らと同じ転生者達をどうするのか、知りたいからな。」

 

 

そんなこんなで、色々な意見が飛び交ってきたが、少なくとも二つの陣営に分かれていた。

 

 

一つは『廃止・処断派』。簡単に言えば、これ以上転生者達を好きにはさせない。もういっそのこと、転生など廃止し、全転生者を滅ぼすべきだという考えを持った者。

良くも悪くも、全ての転生者を滅ぼすのはどうかと思うし、そもそも神々のミスでこうなったんだし、そんなことしたら理不尽だと思うやつが大勢出てくる。

 

が、屑な転生者も消えてなくなる。或いは今後も現れないと言うのなら、悪い方法とはいいがたい。けど、よくない方法でもあるがな。

しかし、一部の転生者もあの中に入っていたのは驚いたな。てっきりこんな派勢に入らないと思ったが…………。

 

 

対して、もう一つは『維持・制限派』。此方はそれでも、彼らにチャンスをあげて欲しい。または多少の制限をかけて、自由にやって欲しいと考えを持った者。

確かに、こちらのミスしたにも関わらず、転生などさせないなんて言われたら、理不尽極まりないよな。

まぁ、多少の制限をかけておけば、屑な転生者も減るだろうと思うのは賛成だし、違反したらそいつに罰を与えるのも通りだろう。

 

でも、100%賛成とは言い切れない。中には抜け道を見つけ、好き放題する輩もいる。そして、神々が調子に乗って、理不尽な罪を被せようと企む神もいるはず。

 

 

「ふむ、取り敢えず二つの陣営に分かれたな。いや、まだ界王神コゼノ、破壊神明日斗、全王神様、龍神王様、全王(ドラゴンボール)、そして創造王神エデン様が意見を出していないようだな。」

 

 

全王?いや、これどっちかっていうと、全王ズと言うべきかな?二人いるし。というか、二人いるせいでどっちが未来の全王なのか全然分かんないんだが…………。

 

 

「ちょっと待った!!何故余るんだ⁉そこの者共!早く我々の元に来い!!」

 

「何抜け駆けする!彼らは我々の案に賛成するはずだ!こちらに来い!!」

 

「貴様の案など反対だ!!というか、あの映像を見ても分からんのか⁉このままでは、事態は酷いことになるばかりだぞ!!」

 

「それはお前が悪い視点しか見てないからだ!!あの中だって、いい奴だっている!此れからもそうであるはずだ!!」

 

 

あー、騒がしくなってきたな。ちょっと集めるとするか。

 

 

エデン「全王さん達、コゼノ、明日斗。来てくれないか?」

 

 

取り敢えず、3人ともこちらに来たから、早速聞くか。

 

 

「おい、そこに集まってないで、我々の案に───────」

 

「何をぬかす!!我々の案だろ!!」

 

「何だと⁉」

 

「やるつもりか?」

 

「あ?」

 

「お?」

 

 

殴り合いまで発展しそうだな。というかボリュームも上がってきてるし………。あーもう!!

 

 

『バンッ!!』

 

 

エデン「テメェらうるせぇんだよ!!こっちは考えを纏まってねえっていうのに、ギャーギャー騒ぐな!!殴り合いするな!!勧誘してくんな!!こっちの考えがまとまるまで黙ってろ!!この汚らしい阿呆共がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

 

「「え?それ流石に言い過ぎじゃないか?」」

 

エデン「そこらの陣営リーダー、シャラップ!!

 

「「あ、はい。(´・ω・`)オコラレタ…」」

 

 

全く、騒がしいったらありゃしない。こっちは今から余った者同士話し合わなきゃいけないってのに。

 

 

全王ちゃん「すごいね、君。全員を黙らせるなんて。」

 

未来全王ちゃん「うん、すごいよ、ホントに。皆を一瞬で静かにしちゃった。」

 

エデン「今から話し合いしないといけないからね。というか、コゼノも明日斗、龍神王、母さんも余ったんか。」

 

明日斗「まぁ、ここまで難しい話をされても、分かんねえしな。重要なのは分かってるが、俺はお前の意志に尊重するぜ。」

 

コゼノ「私もです。」

 

龍神王「ウチは、2人の案を聞いたけど、どうもねぇ。」

 

全王神「それにガルちゃん、何か別の計画を立ててるんでしょ?」

 

エデン「まぁ、そんな感じだな。ただ、この案がうまくいくかどうかが疑問なんだよな。それ以前に、ここで突破しないと、無駄になってしまう………。」

 

コゼノ「何か他よりいい考えがあるのですか?」

 

エデン「うん。」

 

「ほう、どうやらエデン様は、何か別の案がありそうですね。どのような案なのか、聞きましょうか。」

 

 

あら、皆静まっちゃった。まぁ、別の案があるなんて思いもしないし、どんなものなのか興味を持ってるらしいしね。

 

んじゃ、思い切って言いましょうか………。

 

 

エデン「では、こちらの案を言わせてもらいますが、その前に。

 

皆さん、転生者の道は、我々神が決めることなのでしょうか?」

 

 

この発言をした途端、皆が僕に注目した。けどそんなの気にしない。ずっと思っていたこと、ここで全部言ってやる。

 

 

エデン「確かに、先ほどあの神の言う通り、転生者達は原作のキャラクターたちに迷惑をかけてるのは事実です。

 

僕は、多くの転生者を見ました。屑で人の命を何とも思わない奴。ハーレムを、又は逆ハーレムを作るがために相手の心を傷つけてでも手にしたい奴。力を見せつけるがために蹂躙したい奴。過去の因縁を持ち、何時かは同じ苦しみを味わおうとする奴………。

 

『俺は多くの転生者を見た。関りがなくとも、そいつを救おうと戦った者。抑止力に逆らってでも、残酷な運命を変えるために切り開こうとした者。救われぬ者を救うために、その者の味方であり続けようとした者。』

 

どんな奴でも、いい意味でも悪い意味でも、多くのものを変えてきた。そんな転生者が居なければ、永遠と苦しみ続けている奴や、誰も止められず破滅の道へ進んでしまう奴などいた。

 

『奴らが居なければ、今の世界はなかったはずだ。今の世界は、貴様達が生み出した世界であり、俺たち転生者達が望んだ世界でもある。』」

 

 

途中で『(ゴジラ)』と交代しながら、言いたいことを放ち続けた。

 

 

エデン「『廃止・処断派』よ。仮にそれが採用されたとしたら、一体誰がさっき言った奴らを助けることが出来る?

誰が残酷な運命を抗おうとするのだ?

 

『『維持・制限派』よ。貴様らの案は尤もらしいが、俺には採用しきれない。神々の中には、私利私欲のために転生者を弄ぼうとするのが居るはずだ。

奴ら転生者の道を、神々が決めようとするのか?あれしろ、これしろと指図し、役割が終われば、そいつの命を奪う気か?』

 

そのようなことならば、僕達は反対だ。そのような案を否定していただく。」

 

「何だと⁉」

 

「じゃあ、一体どうするのだ⁉」

 

エデン「簡単なことだ。とあることわざを思い出せ。目には目を、歯には歯を。

 

 

ならば、転生者の問題は、同じ転生者で解決するべきだと!

 

「な、なんとまぁ…………。」

 

ゼウス「同じ、転生者………とな………。」

 

天照大御神「具体的には、どうやって………?」

 

エデン「案は、『維持・制限派』と似てはいる。このまま転生させることは変わりない。ただし、そいつが問題行動を起こした場合の為に、ある組織を使って取締りしようと考えた。」

 

「その、組織とは?」

 

エデン「…………『リインカークロニクル』。もし転生者が問題行動を起こした場合、そいつを無力化させ、その組織の元で判断を下す。

 

有罪確定された場合、ペナルティを課せられるが、一番重いものは転生権利剝奪。または『輪廻転生』からの追放になって、その者は二度と転生することが出来なくなる。

要は死刑に等しい奴だ。」

 

コゼノ「………死刑って、ちょっと重すぎでは?」

 

エデン「無論、そいつの行動次第だ。ただし、チャンスは与えることは出来る。その場合は死刑ではなく、『無期懲役』に似たようなものになる。」

 

 

僕はそのまま、自分の案の説明をし続けた。転生者はどうするべきか、転生者の運命は誰が決めるのか?

 

ならば、転生者の審判は、転生者自身、又はその子孫に任せよう。それが、『僕達』が見つけた答えだった。

けど、これだけじゃ終わらない。転生者に、特典を与える神々にも制約も考えている。

 

 

エデン「そして、特典も制限する。」

 

『⁉』

 

エデン「特に、『第六天波旬』と言った、転生者には扱えない能力、外見などの全てを、全面禁止にする。

でなければ、組織どころか神々ですら対抗できない事態になる。もし違反した神が居た場合、同じく『リインカークロニクル』が取り締まる。僕達の案に乗るか、彼らの案に乗るかは、お前たち次第だ。」

 

 

少なくとも、これが僕が立てた計画。これが考えて考え抜いた最善の方法。もしかしたら、他にももっといい方法があるかもしれない。

けど、これが僕の限界。僕にできることは、これぐらいだった…………。後のことは、次の世代に任せるしかない………。

 

 

全王神「お疲れ、ガルちゃん。頑張ったね。」

 

エデン「けど、これで転生者達の運命がよくなるのかは、分からないけどね………。こればかりは、未来の人達に託すしかない。」

 

明日斗「それでも、他の奴らよりはいい案だと思うぜ。だがあとは、お前の案に乗る奴が現れるかどうかだな。」

 

 

そう思いながら、数時間後達、遂にどの案になったのかが決定した。

 

 

「それでは、転生者はどうするべきなのかだが、3つの案が出た。その中で、採用したものは───────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーエデンの家ー

 

 

エデン「ただいまぁ………。あー、疲れた。」

 

 

あーもー、まさか終わった後で飲み会とか思わなかったな。しかも全員強制参加、めっちゃ盛り上がってたし、暫くしたらまたセクハラ発言が飛んできたし、しかもゼウスの奴、今度は天照大御神を愛人にしようと言い出しやがって、もう一度殴り飛ばしてやったよ。

というか、公然とセックスしてた神々もいたし………。

 

もう一回いうけど、お前ら神々はセクハラというものを知らんのか⁉というか自重という言葉も知らんのか⁉

 

まぁ途中で、飲み会から抜け出して帰ったけどね。会計は全部ゼウスと女誑しのマーリンに押し付けておいたから、よしとするか。

 

 

英竜「お帰り、ガルッチ。全王神様も。」

 

全王神「ただいま~………。///」ヒック

 

英竜「全王神様?酔っぱらってないですか?」

 

エデン「帰りが大変だったよ、母さんが酔っぱらってしまったせいで、結構疲れた。」

 

全王神「えへへ~、ガルちゃ~ん……。///」

 

英竜「………それで、会議の結果どうだった?」

 

エデン「………やれることやった。んで結果、僕の案が採用できた。今後は屑な転生者が現れた場合、同じ転生者によって裁かれることになる。」

 

英竜「そうか………。会議前でよかった、下手すれば私は───────」

 

エデン「過去のことはいい、もう過ぎたことなんだ。」

 

 

さて、帰ったとはいえ、やることが山積みだな。リーダーは、レアがいいかな?対転生者戦には心得ているだろうし、うさうさ、マリリンもサポートできるだろう。

 

 

エデン「すまないけど、母さんのことは任せた。僕はやるべきことやってくる。」

 

英竜「お、おい。見たところ、疲れ切ってるんだろ?」

 

 

分かってる、けど………。

 

 

エデン「大丈夫だよ、英竜お姉ちゃん。俺も、これから頑張っていくから。」

 

英竜「おい!?なんか不吉な台詞言ってないか⁉」

 

エデン「俺は止まらないから、皆が止まらない限り、その先に俺がいるから。だから、絶対に…………。

 

止まるんじゃないぞ。」

 

英竜「ちょ、何不吉すぎる台詞言ってんだ⁉ねえ、ちょっと⁉止まって、ホント止まってぇぇぇぇ!!」

 

 

大丈夫だ。僕の頑張りで多くの転生者を幸せに出来るのならば、喜んで命を差し出そう…………。

 

さぁ、戦場に赴こうか……………。我が計画を達成するために!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─数十日後─

 

 

終わった…………、やるべきこと、山積みになってたもの全部、片づけたぞ……………。

 

 

ルビー『おっはよ~さんで───────ゲェ!?ちょ、ガルッチさん⁉大丈夫ですか⁉すごい隈が出来てますよ!?』

 

エデン「あ、あぁ……………、ルビー…………か。そうか、もう………朝…………か…………。」

 

ルビー『ちょ、何死にかけてるんですか⁉しっかりしてください!!』

 

エデン「ははは、心配するなぁ…………ルビー…………。やっと、やっとぉ…………終わったんだ……………。これでぇ……………、多くの転生者達は……………、自由だぁ……………。」

 

ルビー『え?ま、まさか…………、これ全部ガルッチさんが⁉す、すごすぎて、如何表現したら───────』

 

 

『パラッ………』

 

 

ルビー『? ガルッチさん?』

 

 

ああ、本当に…………悔いはない……………。全身全霊をかけて(睡眠時間を削り切って)、燃やし尽くした…………。

 

もう、燃え尽きたぜ………、真っ白にな…………。

 

 

ルビー『ガルッチさん⁉ちょっと、質の悪い冗談はやめてください!!ガルッチさん!!ガルッチさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

あの後誰かがベットまで運ばれ、暫くの間ぐっすりと眠っていた。んで、起きた後は家族全員、というか、リリカもザギ達も『無茶な労働は全面禁止』と言われた。

まぁ、ありゃ無茶すぎた………。黎斗のような真似事はしないでおこう。うん。

 

 

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episode208 つかみ取れ!モンスターフュージョン!

ー零の家ー

 

 

零「あの、すいませんエデン様。今なんと?」

 

エデン「だから、もう一つの『ライザー』を作って欲しいって言ってるんだよ。」

 

 

ある日の事、エデンは零がいる『リリカルなのは』の世界に行き、もう一つのライザーこと『モンスターライザー』を作って欲しいと頼み込んできた。

勿論、使うのはエデンではなく、最近『魂』であったはずの『ゴジラ』が、人格にまで表面化し、ライザーを使用するようになったのだ。

 

だが、『ゴジラ』は『ボーイズライザー』をうまく扱えなかった。むしろ、力を持て余すことに。

そんなわけで、現在のようになっているが…………。

 

 

零「いや、貴方は何を言ってるんですか?もう一つのライザーを作って欲しいって………。」

 

エデン「無理なのか?」

 

零「いや出来ますけど、納得いきませんよ?そもそも、誰が使うんですか?」

 

ゴジラ「俺だが、問題でも?」

 

零「………エデン様、流石にご冗談が───────」

 

ゴジラ「おい、貴様は何時からニブチンになったんだ。少し雰囲気に気づけ、雰囲気。使うのは『彼奴』じゃなく、俺だ。」

 

零「雰囲気?『彼奴』?」

 

ゴジラ「あー、いい加減気付け。俺は『ゴジラ』、エデンの魂ともいうべき存在だ。最近まで人格としてようやく表沙汰になったんだ。今エデンとチェンジしてる。」

 

零「あ、ゴジラね。しかもエデン様の魂───────って、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!

 

 

今更気が付いたのか、零は驚愕と同時にそのまま転げ落ちる。対してエデンと交代したゴジラはため息を付いた。

 

 

ゴジラ「今更か、貴様。」

 

零「で、ですが、作るとしても対価は?」

 

ゴジラ「対価、か。エデン、何かあるか。」

 

エデン「そうだな、後払いも可だったら、ある物を渡そうかな。」

 

零「あるものですか?というか、どうやって変わってるんだ?」

 

エデン「あー、それなら───────

 

 

『瞳の色と目つきを注目しろ。あと口調もだ。』」

 

 

よくよく見ると、本来エデンの瞳は両方蒼色で、覚悟あるがどこか哀し気な目線をしているが、ゴジラの場合、瞳の色は左が紫、右は深紅色のオッドアイで、殺意と憤怒が入り交じった目線をしていた。

 

 

零「………なんというか、その目付き直した方がいいのでは?」

 

ゴジラ「そうしたくとも、生まれつきでなってしまったものだ。最も、貴様が持ってる『ゴジラ』カプセルと違うがな。」

 

零「っと言うと?」

 

ゴジラ「まず、貴様が持ってるゴジラカプセルを見せろ。」

 

 

零は一度、『ゴジラ』カプセルを取り出し、ゴジラに見せた。

 

 

ゴジラ「…………驚いたな、此奴は初代からファイナルウォーズまでの俺の力を宿しているのか。」

 

零「え?貴方はどちらのゴジラなのですか?」

 

ゴジラ「そうだな、エデンの記憶を頼りに見たゴジラ映画の中で、最も当てはまったのが『シン・ゴジラ』だな。」

 

零「『シン・ゴジラ』⁉え?じゃあ、貴方はその映画に出てくる『ゴジラ』ご本人!?」

 

ゴジラ「如何にも。まぁ、この際は置いておこう。それで対価だが、もし後払いが可能ならば、エデンを除いた『歴代創造王神』のカプセルを渡そうかと思ってな。」

 

零「ふぁ!?よ、よいのですか⁉ま、まぁ払ってくだされば何でもいいですが、後払いとなると…………。

何時渡してくれるのですか?」

 

ゴジラ「俺達が死ぬ間際に、渡すとしよう。」

 

零「いや、それは絶対に払わない台詞では───────」

 

エデン「近い将来、闇創造王神と戦う日が来るのは知ってるだろ?勝つか負けるかは、僕次第だが、それが終わり次第、僕は死ぬ。その前にはちゃんと渡す。」

 

零「ですが───────」

 

エデン「未来のアギラとリリカと出会ってる。恐らく、僕が亡くなった後の世界だろう。約束しよう、僕は必ず闇創造王神に勝ち、僕を除いた『歴代創造王神』のカプセルを渡すと。」

 

零「………………分かりました。ですが、絶対に払ってくださいよ?貴方が亡くなっても、蘇らせてでも払ってもらいますから。」

 

エデン「では、契約成立だな。ゴジラ用のライザー、『モンスターライザー』を作ってくれ。」

 

零「もうできていますよ。」

 

ゴジラ「早いな!?」

 

零「最近では、貴方と喋っていてもすぐにライザーが作れるようになりましたからね。一度、試してみます?」

 

 

返答するや否や、ゴジラはすぐさま『モンスターライザー』を手にした。メインカラーは紫と黒、遺伝子の周りを見てみると牙のようなものが描かれていた。

それを手にした途端、無数のカプセルが現れ、ゴジラの目の前に現れた。描かれているものの殆どが、モンスターだった。

 

それを見た瞬間、消えてしまった。しかし、ゴジラは慣れた手つきで、二つのカプセルを取り出す。

 

取り出したのは…………。

 

 

零「いきなり『エンペラ星人』と『ダークルギエル』ですか。」

 

ゴジラ「では、早速試運転だ。『エンペラ』!!」

 

 

『エンペラ星人』のカプセルを起動し、ナックルに入れる。

 

 

ゴジラ「『ルギエル』!!」

 

 

次に『ダークルギエル』のカプセルを起動し、ナックルに入れる。そして、『モンスターライザー』のトリガーを引く。

 

 

ゴジラ「さぁ、蹂躙の始まりと行こうか!」

 

 

そのままナックルに装着した2つのカプセルをスキャンした。

 

 

『デモニックモンスターフュージョン・アンリーシュ!』

 

 

ゴジラ「堕ちろ、『絶望』!」

 

 

もう一度トリガーを押す。が、ここで予想だにしないことが発生した。

 

 

『し~ん…………。』

 

 

ゴジラ「?」

 

零「え?」

 

 

何も起こらなかった。

 

 

ゴジラ「強すぎる奴は扱えないのか?」

 

零「いや、そんなはずはないですが………。」

 

 

他のモンスターカプセルを使って、フュージョンしようとするも、全然起こらなかった。

 

 

零「変ですね、不備はないと思うのですが…………。」

 

エデン「なんか彼奴、隅っこらしき場所で体育座りして落ち込んじゃったんだが………。」

 

零「あ、エデン様。」

 

エデン「けど、何も起こらないっていうのが不思議だな…………。何かのアイテムが必要とか…………?」

 

零「どうします?僕が作りましょうか?」

 

エデン「いや、いいよ。けど代わりに………。」

 

零「…………あの時なんだかんだ言って、結局Rー18商品買うんですね。それ、他の精力剤とは特殊で、一瞬にしてボテ腹になる程の量をだせます。そのバイブやアナルビーズ、あとローターもですが、あの時見せた『男性器体験パンティー』の性質と似たようなものです。

 

って、何故こんなものを買おうと?」

 

エデン「…………さぁ、何でだろうね。」

 

 

零は何かを察したのか、エデンにこんなことを伝えた。

 

 

零「…………あの時言いましたよね?彼女達を護る事を優先しなさい。そして何より、自己嫌悪は最もやってはなりませんって。」

 

エデン「…………確かに、お前はそういった。フランも、そういわれた。」

 

零「でしたら───────」

 

エデン「だからって、この自己嫌悪はどうすることもできない。決して癒えることが出来ない、深い古傷のようなもの。

それにだ、平行世界の波旬に出会って、『卍曼荼羅・無量大数』という技をもらったんだ。」

 

零「あれもらったんですか⁉というか、扱えたのですか!?」

 

エデン「扱えたどころか、異常なまでの『自己嫌悪』のおかげで、とんでもない力が出たんだよね。」

 

零「………………相反的とは言え、ある意味波旬と同等かそれ以上の戦闘力を得るとは思いませんでしたが、だからって───────」

 

エデン「無論、あれ使うのは波旬のみ。それに、『全てが消えてなくなればいい』という思いが無い限り、あんな力を発揮することはないだろうし。

 

……………あの自己愛の塊の引きこもり野郎なんかに、存在諸共抹消させるほかないからな。」

 

零「……………。」

 

エデン「けど安心しろ、フラン達がいる限り、僕は一線を越えることはない。例え突き放したとしても、フランが握り返してくれたら、絶対に戻るから。

 

それにだ…………。」

 

 

エデンは家から出ようとした時、ある言葉を伝える。

 

 

エデン「『大事なのは、『今』この瞬間だって事。』んじゃあね。」

 

 

玄関にいつの間にか大金を置き、そのまま去っていった。

 

 

零「…………ん?思ったけど、何でアナルビーズまで買ったんだ?というか、色々なアナルグッズ買ったけど、エデン様ってそういう趣向も楽しめる人なのかな?

まぁ確かに、使っても勝手に洗浄出来て、何時でも使えますけど、そんなに多く使いますか………………?」

 

 

ーエデンの家ー

 

 

エデンside

 

 

買い過ぎたか、いやでも多くあった方がいいんだけどね。モンスターライザーに関しては後回しにして、本命の奴をっと…………。

 

 

エデン「…………まぁ、買い過ぎなのは、自覚してるが…………。」

 

 

………そろそろ、発情期に近づいてきたっぽいし、色々買わないといけない頃だったしな。あと精力剤。

別に孕ませる気はないけど、長く出来るようにと思って買ったけど………。

 

 

エデン「使用量を守って、楽しくセックスしましょう………、か。」

 

 

…………医薬品か何かか⁉いやまぁ、使うときはちゃんと守るけど、他は……………。

 

 

エデン「ってローション買い忘れてるし!?」

 

 

おいおい、モンスターライザーのことでローション買い忘れるってどういうことだよ。いや、待てよ?

 

 

『媚薬入りローション』×5本

 

 

そういえばルビーが、こんなのを貰ってたな。その時が来たら、存分に使うとしよう。

 

 

フラン「ジーッ…………。」

 

エデン「!?フラン何時の間に⁉」

 

フラン「へぇ、色んなもの買ってきたのね。珍しいなぁ。」

 

エデン「そ、そりゃあ………、その…………。///」

 

フラン「分かってる、ガルッチがシたいって思ってるなら、時間があるときにいっぱいしよ?♡」

 

エデン「うん。」

 

 

………………フランは、誰にも渡さない。誰にも渡したくない。絶対に───────

 

 

フラン「あ、こいしちゃんも、イリヤちゃんも誘っちゃおうかな?」

 

エデン「そうだね、こいしもイリヤも、頷くだろうしね。」

 

 

渡したくない。

 

 

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episode209 ゴジラ、ウルトラマンになる!?

ー自室ー

 

 

エデンside

 

 

さてと、後はモンスターライザーだけど…………、どうやったら使えるんかな?やってみたところ、いつも通りのやり方では扱えないようだな………。

 

 

フラン「それ何?」

 

エデン「『モンスターライザー』って奴なんだけど、何でか知らないけど使えないんだよね。」

 

フラン「使えないの?」

 

エデン「うん。」

 

 

とりあえず、僕は『魔元帥ゼルドラド』と『ギュメイ将軍』のカプセルを取り出し、そのままスキャンする。

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

フラン「音鳴ってるじゃない。」

 

エデン「こっからが問題なんだ。ゴジラ。」

 

ゴジラ「はいはい………。」

 

 

段々慣れてきたな、人格交代。

 

 

ゴジラ「極めろ、『剣技』!」

 

 

『し~ん…………。』

 

 

ゴジラ「…………やっぱり何も起こらぬか。こんなのって、こんなのって…………!!

 

 

ウゾダドンドコドーン!」

 

フラン「あまりのショックで、オンドゥル語言った!?」

 

エデン「………やっぱり彼奴、落ち込んだのか。まぁフュージョン出来なかったって言う事実が、ショックだったんだろうな。」

 

 

───────やっぱり、何かが必要なのでは?

 

 

やっぱりって、そっちは何が必要なのかわかるのか?

 

 

───────いえ、全然。ですが、一つ当てがあると思います。

 

 

あるのか?

 

 

───────以前、英竜さんがあるものを使って、ウルトラマンになったのを覚えていますか?

 

 

…………ウルトラマンモンスターだっけ?今はウルトラウーマンアリスに…………って、ニャルラトホテプ、お前まさか………!

 

 

───────呼び方『ニャルさん』って呼んでほしいのですが………。

 

 

あ、だったら今後そう呼ぶことにするよ。それで、僕にも扱えるの?

 

 

───────どうでしょう。でも、使えなくもないと思います。一度、英竜さんに聞いてみてください。

 

 

……………まぁ、可能性も否定しきれないが、このままだとゴジラも可哀想だしな。一度、お姉ちゃんに聞いてみるか。

 

 

フラン「ガルッチ?どこか行くの?」

 

エデン「ちょっと、お姉ちゃんのところに行ってくる。」

 

 

もしお姉ちゃんが使ってた奴で、フュージョンライズ出来るのなら、一度掛けてみるしかないな………。

 

 

ー英竜の部屋ー

 

 

エデン「っつうわけで、『モンストリウムキャンディ』を貸して───────」

 

英竜「いやいやいやいや、危なっかしいにも程があるだろ!?というか、なんだ『ニャルさん』って!?まるで『ニャル子さん』みたいな呼び方だな!?」

 

エデン「そこかぁ……。というか、使わせてくれ!」

 

英竜「いやだから、駄目だろ!?私のように暴走する可能性があるぞ!?」

 

 

むぅ、やっぱりこうなるのか。まぁ僕も、ああなりたくないのは事実だけど、ゴジラの為にも使えるようにしないといけないしな。

 

こればかりは、暴走の覚悟で使うしかない。

 

 

エデン「頼む!!もし暴走したら、お姉ちゃんたちが止めればいいから!!」

 

英竜「いやだから………、はぁ……。分かったよ、私達の監視の元でいいんだな?」

 

エデン「貸してくれるのか!ごめん、お姉ちゃん!ありがとう!!」

 

英竜「全く、仕方ない弟だな。」

 

 

取り敢えず、『モンストリウムキャンディ』の袋を貰ったことだし、後は訓練場に行くだけ。

ゴジラ、今度こそ使いこなせるようにしてやるからな。

 

 

sidechange

 

 

ー訓練場ー

 

 

ゴジラside

 

 

さてと、エデンの奴から紹介しろって言われたんで言うが、俺が『アザトース・ゴジラ』だ。

真名は『シン・ゴジラ』。っとまぁ、ゴジラと呼んだ方がいいだろう。

 

今は怪獣娘という奴らと星空英竜の監視の元で、この飴玉のようなものを使って、フュージョンライズすることになったらしい。

 

エデン、ホントに大丈夫なのか?

 

 

エデン『少なくとも、これが一番近いと思う。もしも暴走した場合は、お姉ちゃんたちが止めてくれると思うからさ。』

 

 

ホントか?信用するぞ?

 

 

『ヒョイ、パクッ』

 

 

ゴジラ「んむっ!?」

 

英竜「おい、大丈夫か!?」

 

エデン『ゴジラ!?』

 

 

な、なんだこれ………!?

 

 

ゴジラ「あ、甘っ!?この飴玉甘すぎだろ!?」

 

 

『ズコォォォ!!!』

 

 

全員『紛らわしい(よ)!!!』

 

 

全く、もう少し酸味があってもいいだろう。なんだ、この甘ったるい飴玉……。俺、甘すぎる味とか苦手なんだが!?

 

 

エデン『味覚の問題なのか………!?んじゃあ、程よい甘みの方がいいのか!?』

 

 

そんな感じだな………。む?

 

 

『いい……、この憎悪、すごくいい……。英竜以上の憎しみが、こんなにもあるとは!!』

 

 

……なる程、エデンが言ってた『異物(ウルトラマンモンスター)』が、俺達の中に入り込んだのか。

しかし………、異物となると、追い出したくなるのが通りだな。

 

 

ゴジラ「失せろ、モンスター。俺は貴様の言いなりにはならない。」

 

英竜「ガルッチ?」

 

アギラ「まさか、モンスターが!?」

 

『え!?何で『憎悪』が遠のくんだ!?何で、なんでなんだ!?』

 

ゴジラ「その憎悪は、怪獣王ゴジラである俺のものだ。貴様のような異物が、俺の憎悪に触れるな!!」

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

英竜「!?」

 

エンペラ「なっ!?」

 

ゴモラ「ウルトラマンモンスターを………!」

 

アギラ「追い出した!?」

 

 

これがウルトラマンモンスターか。なんだ、肉体は大人のようでも、中身が子供っぽいな。

 

 

ゴジラ「いいか、ウルトラマンモンスター………。未だに英竜の中にいるとはいえ、もし何かして見せろ。その時は怪獣娘だけじゃない、俺やニャルラトホテプ、そしてエデンが、貴様を追い出して殺してやる。」

 

モンスター「ッ!?」

 

ゴジラ「俺は貴様のような奴は嫌いだ。見るだけでも、吐き気がする程にな………。」

 

エデン『ゴジラ!!キャンディ袋が!!』

 

ゴジラ「あ?何だ?」

 

 

俺だけじゃなく、英竜たちも『モンストリウムキャンディ』が入った袋に注目すると、光り出したかと思えば、袋ごと分裂し、元の袋は英竜に戻った。

一方で分裂した袋は、俺の手元に来たと思えば、形を変えていき、そのまま首元に纏わりついた。

 

よくよく見ると、まるでモンスターのカラータイムのようなものの宝石が付いている。

 

 

ゴジラ「………なんだこれは?」

 

エデン『………なぁ、一度モンスターライザーを使ってみたらどうだ?』

 

ゴジラ「………ふむ、では。『エンペラ』!」

 

 

あの時と同じように、『エンペラ星人』のカプセルと『ダークルギエル』のカプセルを取り出す。

 

 

ゴジラ「『ルギエル』!」

 

 

2つのカプセルをナックルに入れた後、モンスターライザーのトリガーを引く。

 

 

ゴジラ「さぁ、蹂躙の始まりだ!!

 

 

デモニックモンスターフュージョン・アンリーシュ!

 

 

ゴジラ「堕ちろ、『絶望』!!」

 

 

今度こそ、成功しろ!!

 

 

エンペラ星人!ダークルギエル!ウルトラマンゴジラ!!アトロシアス!!

 

 

俺の姿は一瞬にして変わる。その姿はまるで、ウルトラマンベリアルのアトロシアスそのものだと思った。

だが、何かが違っていた。胸元にあるカラータイムは、ジードのような物で、両手の甲には、大きな目のような形をしていた。

 

エデンから聞いたが、どうやら背中には、俺の背びれが付いていて、おまけに尻尾もあると来た。

 

そして、肝心の口は開ける………。って、おいおい、まさかとは思うが………!

 

 

ゴジラ「『『アトロシアスフレア!!』』」

 

全員『口から放った⁉』

 

 

………かつての俺の力に加えて、ここまでの火力を叩き出せるのか。あの後色々と試してみたが、ここまで力を使えるとはな………。

 

格闘も十分、八極拳というものも問題ない。武器の扱いも大丈夫だ。だが残念なことに、エデンと違って斬撃系の武器より、打撃系の武器の方が扱いやすかった………。

むぅ、エデンのように、斬撃系を扱いたかったが、致し方あるまい。

 

 

ゴジラ「『『しかし、ウルトラマンゴジラか………。俺の名前が入ってるとかは置いておくとして、なかなか動きやすいな。』』」

 

英竜「今更だが、モンスターが怯えてるが………。」

 

モンスター「怖い………、ゴジラ怖い…………。目付き、怖い…………。」

 

ゴジラ「『『…………俺、嫌われることしたか?』』」

 

エデン『いや、初対面でキッツイ言葉放ったら、そりゃそうなるよ。』

 

 

そういうものなのか………?まぁともかくとして、これでエデンのようにフュージョンライズが使える。

 

もしや、今のチョーカーのようなもののおかげなのか?

 

 

ゴジラ「『『取り敢えず、戻るか。』』」

 

 

『フュージョンオーバー!!』

 

 

ふむ、やはりチョーカーだったか。ん?モンスターが消えた?どこに───────

 

 

モンスター「英竜ぅ、あの人怖い………、怖いよぉ…………。」

 

英竜「あー大丈夫、大丈夫だから、怯えなくていいよ。」

 

ゴジラ「…………なんだ、このモヤモヤ感。」

 

アギラ「エデンさん………、いえ、今はゴジラさん………ですか?あんな言葉を発したら、怖がると思いますよ?」

 

ゴジラ「……………そうなのか?」

 

エデン『連帯責任として、モンスターに謝るぞ。』

 

ゴジラ「俺もか⁉」

 

エデン『そういうもんだ、ほら行くぞ。』

 

ゴジラ「断る!」

 

 

って、身体が勝手に動く⁉ぬぉぉぉ!!やめろぉぉぉぉぉ!!!!足払い喰らえ!!

 

 

『ゴチンッ!』

 

 

エデン「イテッ⁉何抵抗してんだ⁉」

 

ゴジラ「やかましい!!何故俺がモンスターなんかに!!」

 

エデン「昔は昔、今は今だろ!!だから今は、モンスターに謝れ!!僕も一緒に謝るから!!」

 

ゴジラ「何故俺がそんなことしなくては───────」

 

英竜「…………傍から見たら、自傷してるようにしか見えないな。」

 

 

………あの後、エデンに負けて無理矢理モンスターに謝る羽目になった……………。地味に強いだろ、エデンの奴…………。

 

 

sideout

 

 

ー英竜の部屋ー

 

 

エデンside

 

 

いててて、ゴジラの奴…………、何もここまでしなくてもいいじゃないか…………。

 

 

英竜「大丈夫か?」

 

エデン「こんなのやられて、大丈夫じゃないよ。それはいいとしてだが、ザギの事だけど。」

 

英竜「ん?ザギがどうかしたのか?」

 

エデン「何時になったら、はやてと結婚するんだ?ルシフェルから聞いたが、結婚の準備着々と進めてるっぽいぞ。」

 

 

あの様子だと、ガチっぽいしな…………。もうすぐヤバい戦いも始まる事だろうし、今のうちに結婚させた方が早いと思うんだよなぁ…………。

 

 

英竜「因みに、どれだけ終わってるんだ?」

 

エデン「最後に連絡してきた時は、7.5割終わったらしい。」

 

英竜「………………早いな。」

 

エデン「あれは、ガチのようだぞ。」

 

英竜「そうはいっても、こればかりはザギ次第だぞ?」

 

エデン「そうなんだよなぁ…………。まぁ一応、ザギに伝えてくれ。」

 

 

…………とりあえず、ゴジラにもフュージョンライズできたようだし、『リインカークロニクル』を設立し終わった。

けど…………、厄介だったのは設立するまでのところだなぁ………。

 

 

エデン「そんじゃ、そろそろ───────」フラァ

 

英竜「おい!?ふらついてないか⁉」

 

エデン「っとと。いやー、すまん。『リインカークロニクル』を設立するまでの道のりを思い出しただけで…………、急に疲れが…………。」

 

英竜「思い出しただけで疲れが出るってどういうことだ⁉というか終わったことなんだから、もっとゆっくり休め!!」

 

エデン「分かってる。ラストゲームの為にも、万全に固めないと…………。」

 

 

取り敢えず僕は、お姉ちゃんの部屋から出た。…………もし、アラヤとリサの間に子供が出来たら、一度見てみたいな………。

 

 

………まだ昼かもしれないけど、今は眠い………。ゆっくり休もうっと。

 

 

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episode210 思い出

ー追憶の間ー

 

 

エデンside

 

 

布団に入り眠るや否や、すぐさま夢を見ることになった。その場所は、かつて僕が創造王神だと、英竜お姉ちゃんの先祖『星空希望』に告げられたところに立っていた。

 

 

希望「久しぶりね、ガルッチ。いえ、今はエデン?それとも、ゴジラかな?」

 

エデン「エデンだよ、希望さん。本当にご無沙汰です。」

 

希望「………色々あったみたいね、それも、苦しい思いをするほど。」

 

エデン「苦しい思い………か。まぁ、本音言うと、今すぐにでも逃げ出したいぐらいさ。段々と、自分の運命が定まっていくしね………。」

 

希望「………そう。」

 

 

とは言ったものの、実際には悪いことばかりでもなかった。いい思い出も、あったはずだ………。けど、いい思い出より、嫌な思い出の方が残りやすいっていうのが、なぁ………。

 

………もう一度だけでいい、もう一度、見てみたい。色々な、喜びや、楽しかった思い出とかが、見てみたい。

 

 

エデン「希望さん、少しお願いがあるのですが。」

 

希望「………貴方が言いたいことは、分かるわ。貴方自身の、それも楽しかった思い出を、見てみたいのでしょう?」

 

エデン「……うん。」

 

希望「任せて、暫く睡眠時間が長そうだし、ゆっくり見ていこう?」

 

 

そういうと、僕の目の前に白い扉が現れた。……まぁ、あの疲れが取れてなさそうだし、言葉に甘えて思い出に浸るとするか………。

 

 

ーUndertailの世界ー

 

 

まず、到着した場所は、『Undertail』の世界だった。恐らくこれは、まだ僕がニャルラトホテプだった頃の記憶だろう………。

 

そう思いながら、辺りを見渡すと、他の魔物とは違い、明らかに異質で狂気に呑まれそうな姿をした者がいた。

あれが、過去の僕。触手で覆われているけど、所々にはゴジラと思わしき片鱗があった。

 

 

希望「あれが、過去のエデンなの?」

 

エデン「正確には、ニャルラトホテプの頃の記憶だな。あんな姿をして、他の皆が恐れられるのが、普通だった。」

 

 

誰も寄り付かない、一人黄昏ていた。けど、彼女が来てから、何かが変わった。暫く様子を見ていると、僕は驚いた。

 

今過去の僕に近づいてきたのは、過去のリリカ、『コロリス』だった。信じがたいことに、姿は人間寄りな魔物で、今のリリカと思わしきところもあった。

真っ白な体で、真っ白な三つ編みの髪型、そして耳はアズリエルと同様垂れてはいるが、ウサギの耳だってことが分かった。

 

………まるで、美女と野獣みたいな感じだな。

 

 

コロリス『ねぇ、一人で何黄昏ているんですか?』

 

ゴジラ『…………私が、怖くないのか?』

 

コロリス『怖い、ですか?なぜ怖いと思わなきゃいけないのですか?』

 

ゴジラ『何故って………、ここの魔物たちは、私を見るや否や、怖がって逃げていてね。そりゃそうだ、私は『異世界から来た魔物』で、彼らからしたら『化物』同然の存在だ。

 

 

なのに、君は怖がっていない………。何故だ?』

 

コロリス『何故って、貴方が黄昏ているのが見えたので、話しかけてみただけです。迷惑でしたか?』

 

ゴジラ『……………分からない。』

 

コロリス『?』

 

ゴジラ『分からないんだ、迷惑ではないのですが、何故か…………、少し涙が………。』

 

 

…………あの時僕は、『心』というものを知らなかった。話しかけてきただけでも、嬉しかったんだ。

あんな姿をしているのに、ただ、話しかけてみただけだっていうのに、嬉しかったんだろう。

 

 

ゴジラ『ん?いけない!もうすぐ帰らなくては!』

 

コロリス『あの、何処へ⁉』

 

ゴジラ『明日からまた仕事なんだ。すまない。』

 

コロリス『待って下さい!』

 

ゴジラ『?』

 

コロリス『もし………、また出会えたら、ここでまた話しませんか?』

 

ゴジラ『え?い、いいのか?』

 

コロリス『はい、貴方が如何いう者なのか、どんなお仕事しているのか、知りたいので。』

 

ゴジラ『……………分かった。考えておく。』

 

 

…………あの日が来るまで、僕は彼女と話し合っていた。ずっと、長く続けばいいと思った。けど、思い出すだけで、後悔してしまう。

何故、告白しなかったのだろう。あの時告白すれば、あんな事件は起こらなかったのではないか?

そう思うだけで、苦しくなってきた。

 

 

希望「エデン?」

 

エデン「ごめん、その後の出来事を思い出しちゃって…………。次、行こう。」

 

 

ー二十世紀少年 過去の世界ー

 

 

次に到着した場所は、二十世紀少年の世界。思えば、ここが物語の始まりだった。『人の皮を被った化物』として、居場所が欲しいが為に、気が付けばこの地に立った場所だった。

 

 

エデン「…………何だろうな、ここで未来と会わなかったら、僕はどうなってたことやら。」

 

希望「ここって、門矢未来とエデンが出会った場所?」

 

エデン「うん。」

 

 

取り敢えず、適当に歩いていると、過去の未来がいじめられているのを見えた。本当なら、僕が何とかしてあげたかったが、過去の記憶だったため、如何することも出来なかった。

 

けど、『遠藤宇宙』という名前になるはずの僕は、一体どこで───────

 

 

『居場所……………、欲しい…………。』

 

『? 何だ彼奴?』

 

『しかも、服がボロボロって。』

 

『貧乏な子じゃね⁉w こんな奴イジメるより、此奴をイジメた方がいいかもな!』

 

 

って、あれかぁ………。正直服までは考えてなかった…………。んで、いじめっ子が過去の僕に近寄ってきた。

 

 

『居場所……………、居場所…………。』

 

『よう、そこで何してんだ?誰の許可得て───────』

 

『何処………?僕の…………、居場所…………。』

 

『おい待てよ。俺達の話を無視する───────』

 

『辛い……………、怖い…………、寂しい…………。』

 

『おい無視するなって───────』

 

 

彼が肩を掴もうとした瞬間、過去の僕は一人目の顔面に殴りつけていた。確か、フクベエだっけ?

 

 

『こ、此奴⁉』

 

『て、テメェ───────』

 

『…………!!』

 

 

襲うや否や、過去の僕はすぐさまいじめっ子達の首に殴りつける。

 

 

希望「えー、容赦なくない………?」

 

エデン「正直僕も、こんなことやってたとは思わなかった………。」

 

希望「え?自覚無かったの?」

 

エデン「なんかしたのは覚えていたけど、あそこまでエグイことしてたとは思わなかった。いや、まだ首殴ってる。これ窒息死しないよね?」

 

 

んで、終わったときは、いじめっ子達はボロボロになってた。瀕死に近いようなものだった…………。

どんだけ弱ってたんだ、僕。

 

 

勝又『ね、ねぇ。』

 

『?』

 

勝又『あの、助けてくれて………ありがとう………。』

 

『……………。』

 

勝又『………居場所が欲しいって、聞いたけど、お家ないの?』

 

『…………うん。』

 

勝又『そう………、なんだ………。なら、僕の家に来る?』

 

『…………居場所、くれるの?』

 

勝又『寂しい家だけど、行きたいなら行こう。』

 

『…………うん!』

 

 

…………これが、僕の始まり。大規模な、嘘の始まりだった。けど、それでも僕は、あの時の僕は、居場所が欲しかった。

誰でもいいから、僕に存在意義を教えて欲しかった。

 

そこからは、自分の記憶通りだろう。遠藤ケンジの弟と偽り、常に未来と一緒に寄り添い、同居から恋人、そして共謀するようになった。

 

 

エデン「…………罪深いことではあったけど、それでも僕は、未来を愛し続けた。捧げるものがあるなら、何かしてあげられるなら、何でもした。

 

その結果、偽りの無の神『アズラエル・ラヴォス』というものを、作り出してしまった。」

 

希望「…………愛したいが為に、多くの人に迷惑をかけたって事ね。」

 

エデン「いい思い出の分、嫌な思い出も詰まってたからね。…………うん?」

 

 

場面が変わった。しかも、夜?ん?ちょっと待て。

 

 

エデン「あー、希望さん。ここは見なくていいと───────」

 

希望「え?何で?」

 

エデン「い、いやだって、こればかりは理由が───────」

 

希望「いいじゃない、見せて。」

 

 

あーもー、見せられるわけないじゃんか…………。だってこの先って…………。

 

 

希望「!?」

 

 

宇宙『ぅぁ、みッ、未来ッ!/// しょ、しょんな激しくしちゃ、お、おかしく、なっちゃうッ!!///』

 

勝又『辞められるわけないでしょ!君の中がこんなに気持ちいいし、イキ顔が可愛すぎるんだから仕方ないじゃん!!///♡

 

 

もっと見せて。宇宙のイク顔が、もっと見たいんだ。//////♡♡』

 

 

希望「え、エデン………。//////」

 

エデン「だから言ったじゃん………、見せられないって。まさか、未来とのアナルセックスの場面を見られるなんて…………。うわぁ、マジで恥ずかしい…………。というか、僕すごいイってるし…………。//////

 

こればかりは、希望さんに見られたくなかった…………。//////」

 

 

何だろ、この先にもエッチシーンがありそうな気がしてならないのは僕だけだろうか………?いやそうに違いない、いい思い出=エッチなことってこともあり得るし………、って僕は何を考えているんだ⁉///

 

というか、過去の僕すごいイってるよ。って、え?僕のイキ顔あんなに可愛かったの⁉マジで⁉

何だこの複雑な感情⁉滅茶苦茶恥ずかしいはずなのに、もっと見てみたいとか思ってしまったんだけど⁉

 

 

…………忘れよう、自分で自分を欲情するとか、むなしいにも程があるだろ。

 

 

エデン「…………次、行きましょう。希望さん。」

 

希望「( ゚д゚)ポカーン」

 

エデン「希望さん?」

 

希望「( ゚д゚)ハッ!も、もう行く時間?じゃ、じゃあ次行こう~。」

 

 

…………希望さんのテンションおかしい気がするのは、僕だけだと思いたい。

 

 

ー追憶の間ー

 

 

ってあれ?何でここで途絶えてるんだ?

 

 

希望「ごめんなさい、久しぶりに力を使っちゃったから、しばらく休まないといけなくなっちゃった。」

 

エデン「えぇぇ………。」

 

希望「何はともあれ、戻ったらまた呼び出すことにするわ。」

 

エデン「了解…………。けど、何で希望さんは僕の言いたいこと分かったの?」

 

希望「うーん、私でもよく分からないの。」

 

 

ふーん、まぁ女の勘って奴もありそうだし、見られたのはニャルラトホテプの頃と、遠藤宇宙の記憶だけだしな。

 

ついでにエッチな部分も見られてしまったが………。

 

 

エデン「…………一ついうけど、もしつらいことがあったのなら、相談してもいいからね。」

 

希望「え?」

 

エデン「なんというか、一人寂しそうな気がしたし、それに………。」

 

希望「それに?」

 

エデン「何でもない。……………もしできたら、今度お姉ちゃんに合わせてあげるね。」

 

希望「!? あ、ありがとう…………。」

 

 

………さてと、起きるとするか。

 

 

ー自室ー

 

 

あー、寝すぎた気がする…………。少し、身体がだるかった気がするけど、眠気が覚めたおかげで、随分と動ける気がする。

 

 

フラン「んっ………、ふぁぁ………。おはよう、ガルッチ………。やっと起きたんだね………。」

 

エデン「おはよう………、フラン。僕、どれだけ眠ってた?」

 

フラン「? 覚えてないの?」

 

 

覚えてないって、何が?

 

 

フラン「ガルッチが何かしらの素材を集めた後に、自分からカプセルに入って、新たな力と姿を手にした後に、そのままバッタリと倒れたんだよ?」

 

エデン「え?マジで?」

 

フラン「マジで。それから2ヶ月も起きなかったんだよ?」

 

エデン「……………あの時疲労がたまりすぎて、全然覚えてねえ。無意識だったのか………。」

 

ゴジラ『だが、無意識だったおかげで、今後は貴様の姿でいる必要は無くなった。どうやらこの力、俺の力に加えて、キングギドラ、モスラ、デストロイアなどのゴジラ怪獣、ジンオウガ系の牙龍種、アルバトリオン、キリン、アマツマガツチなどの全古龍種。タマミツネ、ラギアクルス。

 

あとは、ダークザギ、ダークルシフェル、ダークルギエル、ジャグラスジャグラー、マガタノオロチ。

最後にはウルトラマンノア、メビウス、エックス、ジード、ベリアルの力を宿しているようだ。』

 

 

おいおいおいおい、無意識な僕は何を考えているんだ⁉っていうか………。

 

 

ゴジラ『安心しろ、貴様がぐっすりと眠ってる間、使い方はすぐにマスターした。動かずにな。』

 

エデン「…………大丈夫なのか?僕の身体。」

 

フラン「一度英竜お姉ちゃんが調べたけど、何の問題もないって。それどころか、瞬時に順応しちゃうゴジラがすごかったらしいよ。」

 

エデン「ゴジラぁ、一応いうけどこれ僕の身体でもあるんだぞ…………。」

 

ゴジラ『戦闘力向上には、越したことはない。俺をなめるなよ?』

 

 

あーそうですか、結構消費も半端ないんじゃないかって思いそうなんだが………。ってそれはいいか。

 

 

エデン「…………。」

 

フラン「どうしたの?自分の身体を触ってるけど。」

 

エデン「感度の方はどうなのか、ちょっと気になってて。」

 

フラン「へぇ、じゃあ………。」

 

 

何かの含み笑いをしてるフランを見ようとするや否や、そのまま押し倒されることに………。

 

 

フラン「私が触れていいかな?あんなところから、こんなところとか、ついでにいやらしいところも触れてあげる。」

 

エデン「う、うん…………。なるべく、加減してね?」

 

フラン「大丈夫、ゆっくり、じっくりと、貴方の身体を弄んで気持ちよくしてあげる。」

 

エデン「え、ちょっと待って。まだ精力剤すら使って───────」

 

フラン「気にしなくていいよ。何時かは使うつもりだし、あの道具も使うし、今日だけ何も考えず、私の声と、鼓動、身体を感じていってね?」

 

 

何だろう、フランの声がまるでサキュバスの囁きみたいに聞こえてきた………。でもまぁ、今日だけでもいいから、フランの誘惑にのって、快楽に身を任せるとしよう………。

 

 

next episode




ちょっと気が早いですが、GAME12後の次回予告もしておきます。


次回、『Subterranean Electron World』


Undertailの世界にて、遂に江ノ島盾子と再会


盾子「さぁ、始めましょう!絶望への輪舞曲を!!」



子ガルの正体


子ガル「…………これが、僕の正体だよ。エデン。」

リリカ「そんな………、そんなことが…………!」

エデン「………子ガル!」




葛藤するザギ


ザギ「何が希望の星だ!私はもうお前達を守る資格など無い!!」



対峙するエデンとエデンオルタ


エデンオルタ「お前達には止められない、『絶望』のソウルを埋め込んだ無数のドゥームズディに敵うと思ったか?」

エデン「ならば僕は、いや僕達が、闇の『希望』となって、貴様を倒す!!」



エデン、ザギ、リリカ、そしてその仲間たちが、全ての次元を掛けて最後のゲームに挑む


エデン「ザギ、リリカ、皆。彼奴は僕がやる。」

ザギ「……………生きて帰ってこいよ。」

リリカ「…………ガルッチさん。」

エデン「…………頼んだよ、リリカ。そして、永遠にさようならだ。」














LASTGAME『Undertail 絶望を打ち砕く光と闇の希望』


エデン「全てが絶望に飲まれるだと?ふざけるな!!」


『ファイナルフュージョンライズ!!』

【マキシマムガッシャット!】

【ドッキング!】


エデン「この世の総てを絶望にのまれてたまるか!!俺の中で滾る憤怒で、貴様の存在諸共消してやる!!!」


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episode210.5 断ち切れぬ繋がり

ー自室ー

 

 

エデンside

 

 

あぁ、また眠ってしまった………。というか、4日も寝ずにセックスはきついな………。まぁ嫌じゃないとはいえ、流石に4日も交わることになるとは、思ってもみなかったなぁ………。

 

 

フラン「ん~………、もっとぉ………、ガルッチの精子ぃ………欲しいぃ………。///♡♡」

 

こいし「お兄ちゃ~ん…………、しょんにゃに激しくしたら………、おかしくなりゅぅぅぅ…………。///♡」

 

イリヤ「お兄ちゃん………、もっと激しく、私の中をかきまぜてぇぇぇ………。///♡」

 

 

しかも、3人相手で。今はぐっすり眠ってるけど、皆精液塗れだし、おまた部分にはほんのりと僕がかけた淫紋も残ってるな。

いやまぁ、思ってた以上に3人の性欲が凄すぎたよ。多分普通だと満足できないんじゃないかって、いろんなプレイさせたけど、やばいよこれ。

 

零には感謝しなくては。あの特殊な精力剤がなかったら、耐え切れずぐったりしてたかも…………。

 

 

ルビー『おはようございます、ガルッチさん。4日間、随分とお楽しみでしたね。』

 

エデン「初めてだ、4日続けのセックスは、多分今までなかったかも………。」

 

ルビー『確かに、フランさん達の性欲はすごいですよね。ですがガルッチさん、貴方が出す量も半端じゃないと思いますよ?』

 

エデン「あれは、あの精力剤のおかげであの量出せたんだ。」

 

ルビー『あー、これは零さんにはかないませんね。持続とかもそうですし。私にもそういう技術教えて欲しいですねぇ………。』

 

エデン「やめろ。」

 

ルビー『まぁそれはともかく、お腹すいてると思いますので、料理持ってきますね。とびっきりの精が付く料理を、エミヤさんに頼みますね。』

 

 

うんまぁ、この様子だとまたすることにはなるしな。流石に腹減ったら、ねぇ………。

 

 

エミヤ「入るぞ、エデン。」

 

エデン「相変わらず早いな………。」

 

エミヤ「なに、慣れてるからな。しかし随分と派手にヤったものだな。ルビーが言うに、4日もシたのか?」

 

エデン「そうだな。」

 

エミヤ「けど、まだヤり足りないんだろ?他の家事の仕事と君の仕事は私がやっておく。」

 

エデン「ごめん、エミヤ。恩に着る。」

 

エミヤ「気にするな。今だけでも、楽しんでおけ。ここに料理おいておくぞ。」

 

 

…………最近、エミヤの敏捷ランクが上がってる気がするな。CからA+++まで上がってるんかな?

今にもエミヤが、

 

 

エミヤ『別に、敏捷EXランクまで上げても、構わんのだろう?』

 

 

って言いそうな気がするなぁ……………。(・_・;)

 

 

エデン「でも筋力は何故か───────」

 

エミヤ「おっと、私の心はガラスだぞ?」

 

エデン「安心しろ、僕のメンタルなんざ豆腐より脆いんで。」

 

エミヤ「そうだった………。それでは、私は失礼する。」

 

 

…………思ってたけど、淫魔達って長時間のセックスとか慣れていそうだけど、僕達みたいに4日もすることって可能なのかな?

今度『アルマエルマ』に聞いてみようかな?

 

 

sidechange

 

 

ーリビングー

 

 

エミヤside

 

 

…………あの3人、思っていた以上に性欲が溜まってたようだな。旅行でハプニングが起こって以来、全然発散できなかったのが原因のようだが、エデンはトラブル体質でも持っているのか?

 

いや、それ以前に彼がクトゥルフ神話の生物で、アザトースの後継者だったこと、そして真の前世が、『怪獣王ゴジラ』だということに驚いた。

最早、何でもありだなって思える時があるな。

 

 

エミヤ「………ホント、彼には随分と驚かされるな。」

 

ルビー『おやエミヤさん、仕事は終わったのですか?』

 

エミヤ「大方な。」

 

ルビー『さっき何考えていたのか、当ててみましょうか?ズバリ、ガルッチさんの事でしょう!』

 

 

………時折思うのだが、カレイドステッキの機能ってどうなってるんだ?私の考えが分かるとか、一度解析して調べてみたいものだ。

 

 

ルビー『ちょっと、私のシークレットに触れるのはダメですよ。こう見えて私はガールなんですから。』

 

エミヤ「君は覚り妖怪の第三の目とか持っているのか………!?いやそれはいいか。」

 

ルビー『いいんですか……。まぁそちらも気にしないならいいですけど、それより最近のガルッチさん、随分と忙しかったそうですね。本人曰く、無意識で自己改造してしまうほど、疲労がたまってたそうですし。』

 

エミヤ「それだけでなく、私達が思っていた以上に驚かされてばかりだしな。クトゥルフ神話生物だったり、怪獣王ゴジラだったりと。」

 

ルビー『確かにそうですね。あの見た目で、中身がとんでもない生物って、何をどうしたらああなったのか不思議に思いますよ。』

 

 

最早転生って、何でもありなんだな………。

 

 

ルビー『とはいえエミヤさん、仮にもし抑止力として、彼を排除せざるを得なくなってしまったら、如何します?』

 

エミヤ「あんな規格外相手を、か?正直言って、瞬殺される自信があるな。あの阿頼耶識とガイアを打ち破った男だ。少なくとも私から見たら、殆どの抑止力たちが相手しても返り討ちが目に見えてる。」

 

ルビー『まさしく彼は、『反抑止力(リベンジカウンターガーディアン)』と言っても過言じゃないですね。

ですが、どうもガルッチさん、レアさんに何かを託したようですが、どうなされたのしょうか。』

 

 

…………あの時チラッとエデンの独り言聞いたが、もうすぐ自分の終わりが近づいてくるとかなんとか言ってたな。

あまり考えたくはないが、つまりそういう事なんだろう…………。

 

 

エミヤ「ルビー。」

 

ルビー『はい?』

 

エミヤ「それ以上の詮索はしない方がいいだろう。」

 

ルビー『え?何故ですか?』

 

エミヤ「彼には、彼なりの理由があるんだ。恐らく、フラン達も知ってるはずだ。」

 

ルビー『そうだとしたら、私達はどうするんですか?』

 

エミヤ「………いつも通り、私は彼らを支えるつもりだ。あとギルガメッシュも、彼らの行く末を見届けるはずだ。」

 

ルビー『あの金ぴか英霊、今でも見てるのですか?』

 

エミヤ「そうだろうな。」

 

 

何もしてないとはいえ、何処かで見ているのだろう。………まぁ、私も私で、エデンを見守ることには変わりないけどな。

けど見守るだけじゃだめだ、彼の負担を軽くしてあげるためにも、支えてあげなくては。

 

 

ルビー『…………まぁ、余計なことして、彼にとっての面倒事が増えるのは嫌ですしね。』

 

エミヤ「そう思うなら、少し付き合え。旅行時の話が聞きたい。」

 

ルビー『了解しました!』

 

 

さて、茶葉はあったかな………?

 

 

sidechange

 

 

ー浴室ー

 

 

エデンside

 

 

『カコーン………』

 

 

イリヤ「あー、いい湯だなぁ~………。」

 

こいし「疲れが一気に吹き飛ぶよ~………。」

 

エデン「そりゃ4日間続けてセックスしたらそうなるでしょ。アリスとルカがビックリするぐらいの時間だぞ。」

 

フラン「むしろ、アリスさん対抗心燃やしてそれ以上にするんじゃないかな?」

 

 

いやそうなる前にルカが干からびるだろ。エナジードレインし過ぎて、ペラペラの紙のようになったらどうするんだよ。

 

いやそれはサキュバスか。

 

 

イリヤ「そういえば、お兄ちゃんがかけたあの淫紋が残ってるけど、消すこと出来ないんだっけ?」

 

エデン「あー、それか。」

 

こいし「何でそう思ったの?」

 

イリヤ「確かお兄ちゃんがかけた淫紋って、呪いのようなものでしょ?」

 

エデン「まぁ、種類によってだけど、呪いっちゃ呪いだな。永続的の奴もあるけど。」

 

イリヤ「それで思ったんだけど、その淫紋を解呪する事が出来るのかな~って。」

 

エデン「そうだなぁ。」

 

 

まぁ一度、ハスターが読んでた『NTR(淫紋専門)同人誌』を見てみたけど、どれもこれも解こうと思えば解くことが出来そうなものばかりだな。(自分で見た限りだが)

 

 

エデン「まぁ、人によってはだけど、消すことは可能かな?」

 

イリヤ「そっか………。」

 

フラン「なんか落ち込んでいるね。」

 

エデン「まぁでも……。」

 

フラン「?」

 

エデン「僕がかけた淫紋は、誰にも解かせないように、複雑かつ解呪妨害用の呪いを持った奴なんだ。

それと同時に、解呪耐性や初期化無効の術とか───────」

 

妻3人「「「滅茶苦茶厳重な淫紋じゃん⁉」」」

 

 

そりゃあ、簡単に解呪されたらあれだし、やるからには厳重かつ強力な奴じゃないと駄目だろ。

と言っても、使う機会なんて全くないし、あれを好き好んで使う奴は屑な奴ばっかりなんだろうな。

 

 

エデン「まぁ、よっぽどのものじゃない限り解けはしないし、かけた僕ならすぐに溶けるようにはしてあるけど、淫紋付けてって言ったのはフラン達だからね?」

 

こいし「そ、そうだけど………。」

 

フラン「確かに、そういう系って好き好んで使うなんてことないし。」

 

イリヤ「………というか、使ってるとこなんて、今のところ私達だけだしね。」

 

エデン「他の奴らに使うかよ。」

 

 

というか、ハスターから、『いっそ淫紋使ってリリカを寝取れば?』ってふざけたこと抜かしたから、股間に百足拳と百裂拳を食らわせておいた。

まぁ今じゃ、リリカは人妻だけど、寝取る気なんてさらさらないぞ。絶対に。

 

 

こいし「でも思い出して以来、恋してるんでしょ?」

 

エデン「不意な心を読むのやめい。というかだんだん第4の壁認識し始めてるんじゃないのか?」

 

こいし「無意識ですから。」

 

エデン「………この子、常時『身勝手の極意・極』になってんじゃないかって思うんだが。」

 

こいし「そんなことないもん。だって、無意識なんだし。」

 

エデン「むぅ…………、納得できないんで………。」

 

 

『モニュ』

 

 

こいし「ひゃっ⁉///」

 

エデン「こいしのおっぱいを弄っちゃおうっと。」

 

こいし「もう、お兄ちゃんったら、いやらしい手で揉んじゃって………。///」

 

フラン「ちょっと、部屋に入ってからするんじゃないの?」

 

イリヤ「二人で始めるなんてずるいよ~……。」

 

エデン「そうでした。」

 

 

というか、まだするんだ。………ってそうだった。自分の容態を忘れてたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二週間発情期だから、猫耳と尻尾が生えてるってことを。

 

 

ー自室ー

 

 

とりあえず、風呂から上がってもう一回やろうかと思ったら、女の子になりました………。いや、なぜ女体化?(声が沙条愛歌のようになってるし。)

 

 

エデン「うーん、女体化はあっちの身体しか出来ないはずなのに、何故なれたんだ?」

 

フラン「私もちょっと驚いた。ニャルラトホテプの肉体でも、女体化できるんだね………。」

 

こいし「ジー……。」

 

エデン「な、なに?」

 

こいし「お兄ちゃんのおっぱい、なんか物足りない。」

 

エデン「そこ⁉」

 

こいし「そこだよ!!前は私と同じような大きさがあったのに、小さいんだもん!」

 

 

とは言われたものの、確かにこいしの言うとおりだ。あの時の肉体にはこいしと同じIカップぐらいはあった。とは言っても、ラクトが僕の中にいたから、ああなったから分かるけど、それでも結構大きかったな。

それに対し、今の肉体で女体化したのか、Dカップになってる………。まぁ揉めなくもないけど、如何大きくしろと。

 

 

エデン「どうすりゃいいんだ。流石にIカップまで大きくなれって、胸にそう言い聞かせればいいのか?」

 

イリヤ「いや、それは無理なんじゃ…………、ってお兄ちゃん⁉IどころかLカップまで大きくなってる⁉」

 

フラン「しかも母乳も出始めてる。」

 

エデン「え?んな馬鹿な事が………ってデカっ⁉」

 

 

え?何が起こった?短時間でLカップまで大きくなれるって、如何いうこっちゃな⁉って、母乳垂れてるし。

 

 

ゴジラ『ニャルラトホテプの肉体だから、肉体改造するぐらい容易いのだろう。というか、肉体改造出来なかったら、女体化なんざ出来ないだろ。』

 

 

いやそうだけど⁉ってか、何時から女体化出来た⁉

 

 

───────あ、ごめんなさい。ちょっとエッチなことに興味持っちゃって、勝手に女体化させちゃいました。

というより、性別的にこっちが、私らしいのかな?

 

 

ゴジラ『ふぁ?』

 

 

ニャルさん、女の子だったんですか?

 

 

───────え?ええ。

 

 

……………だから僕、男の娘だったのか。衝撃の事実を聞いて、僕両性なんじゃないか?男性にもなれば女性にもなれるって、いやそれよりニャルさんが女性だって事が驚きなんだが。

 

 

エデン「アハハハ………、なんだろ。聞きたくない真実を聞いちゃった気がする。」

 

フラン「どうしたの?って、レイプ目になってる⁉」

 

イリヤ「何があったのホントに⁉というか、聞きたくない真実って何⁉」

 

エデン「いや、聞かないで……。」

 

 

というか、ニャルさんの性別わかるかよ⁉え?じゃあ、僕女性だったにも関わらず、リリカの事好きだったって事⁉

……………なんだろ、もう自分の性別すら疑いたく───────

 

 

こいし「そーい!」

 

エデン「え?ちょ───────」

 

 

『ドサッ』

 

 

やべっ、自分のことに気を取られてたせいで、こいしの事忘れてた!!というか、今度は僕が受け⁉

 

 

こいし「ぐぇっへっへっへっへっへ、お兄ちゃんったら、豊満なおっぱいから母乳が垂れ流ししてるのに、考え事はいけないよ?♡」

 

エデン「いや、いきなり大きくなるから、普通考え───────」

 

こいし「それだけじゃ飽き足らず、下の口は涎垂らしているよ?もうこれ、誘ってるよね?我慢が出来ないんだよね?♡」

 

 

あ、この子既にスイッチ入ってるわこれ。そしてこいし、いつふたなりになった。

 

 

こいし「いいよ、私も我慢が出来なかったところなの。私のおちんぽミルクで、いっぱい中に出してあげるね?♡」

 

フラン「って、ポカンとしてたけど、こいしちゃん抜け駆けはダメだよ⁉イリヤちゃん!」

 

イリヤ「えっと、ふたなり化させてる魔法と、あとあのグッズも使うべきかな?」

 

 

えー、このカオスの中でやるの?もうちょいエッチな雰囲気でしたいんだけど……。

 

 

───────あ、でも私、処女だから優しく入れて欲しいなぁ……………。

 

 

おい処女って、マジで⁉うわぁ、痛い思いしないといけないとか、マジか。いや、あの時も処女だけど、血も出なかったからよかったけど、もう一回慣らさないといけないって面倒だな⁉

 

 

エデン「ま、待ってこいし⁉今の僕は処女だよ⁉///」

 

こいし「大丈夫だよお兄ちゃん!!ちゃんと馴染ませて、お兄ちゃんの処女を奪ってあげるからね?♡」

 

フラン「むぅ、私もガルッチの処女奪いたい………。///」

 

イリヤ「私は何処の処女を奪おうかなぁ。///」

 

 

…………なんかまた、色々と開発されてしまいそうな気がするなぁ………。けど、優しくしてくれるんだったら、僕は構わないし、ある程度のプレイも付き合えるしね。

 

 

ゴジラ『………俺は一旦、意識しないでおく。快楽落ちとか洒落にならんからな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っとまぁ、そういうわけで………。

 

 

こいし「あぁ、お兄ちゃんのおっぱいが気持ちよすぎる。///」

 

エデン「こいっ、しっ!そんなに、乱暴にッ、扱うなって!!///」

 

こいし「お兄ちゃんの乳圧が、凄すぎるのがいけないんだよ?///♡ 私のおちんぽすっごく悦んでるし、お兄ちゃんのも気持ちよさそうな声出してるでしょ?///♡♡」

 

エデン「ッ!♡ だからって、そんなにやったらッ!///」

 

 

『ブシュゥゥゥ!!!!』

 

 

こいし「アハ!♡ 気持ちよすぎて、母乳が出ちゃったのね!♡ でもそろそろ、私もッ!!///♡」

 

エデン「ちょ⁉/// イった時も言うけどッ、もうちょっと───────」

 

 

『ビュルルルルルルルルルル!!!!!!』

 

 

最初はこいしにパイズリされて、僕の顔にいっぱいぶっかけられたり………。

 

 

エデン「フラン?/// 太ももなんかでいいのか?///」

 

フラン「うん。まだ入れても、痛いと思うから。」

 

イリヤ「お兄ちゃん、身長も変えられるんだね。」

 

エデン「合わせようと思えば、合わせることも、出来るしね。///」

 

こいし「うー、まだヤり足りないんだけど。///」

 

エデン「もうちょっと焦らさないと、入らないと思うよっ?/// あ、イリヤ。アナルビーズある?///」

 

イリヤ「これ?ホントお兄ちゃん、これよく使うね。」

 

エデン「そりゃあ、誰かが僕のお尻を犯しているからさ、何時でも使えるようにしないと駄目だろ?///」

 

フラン「そっか。/// じゃあ明日、まだ女体化だったら、私がガルッチのお尻の処女を、奪ってあげるね?///♡」

 

イリヤ「あ、それなら私は、お兄ちゃんの処女奪おうかな?///」

 

こいし「え⁉じゃあ私はどの処女を奪えばいいの⁉」

 

エデン&フラン「「いや、相当前に僕(ガルッチ)のお尻の処女奪ってるでしょ。」」

 

こいし「(´・ω・`)」

 

 

フランとイリヤに処女をあげることを約束したり………。

 

 

フラン「それじゃあ、これお尻に入れるよ?」

 

エデン「うん。///」

 

 

───────ちょっと、ドキドキします………。

 

 

ニャルさん、いきなりは勘弁してください。ビックリするんで。

 

 

フラン「まずは、一つ目……。」

 

 

『ズブッ!』

 

 

エデン「ッ!///♡」

 

イリヤ「は、入った?」

 

フラン「大丈夫?」

 

エデン「はぁ……、はぁ……。/// だ、大丈夫だよ……。///」

 

フラン「じゃ、じゃあ二つ目……。って、さっきより少し大きいけど、入れるよ?」

 

エデン「え?/// 同じ大きさじゃ───(『ズブッ!!』)────ぁ!///♡」

 

 

『ブシャァァーー!!!』

 

 

エデン「ぅ………、イっ、イっちゃった………。///零の奴ぅぅ………、なんかこのアナルビーズ入るかどうかが、不安になってきちゃったじゃんかぁぁ………。///」

 

 

『ドピュー!!』

 

 

エデン「え?」

 

こいし「お兄ちゃんの………、涙目………、可愛すぎる………。」

 

イリヤ「キュー……。」

 

エデン「ちょ⁉/// 何で鼻血出しているの⁉///」

 

フラン「ご、ごめんガルッチ………。こ、このまま、一気に入れちゃうね?」

 

エデン「ふ、フラン⁉ちょ、全部って───────」

 

 

『ズブズブズブズブ!!!』

 

 

アナルビーズによって、声すら上げられないほどイかされて、皆仲良くぐったりしちゃいました………。

どうやらフランも、鼻血出してしまってこうなったようです………。

 

 

フラン「え、えへへ。ホントに、ごめんね? あまりにも可愛かったから、我慢できなくて……。」

 

エデン「い、痛かった………。/// 壊れるかと、思った……。///」

 

フラン「ホントにごめん………。お詫びに、何で淫紋付けて欲しかったのか、教えるね。」

 

エデン「うん………。///」

 

フラン「………ガルッチって、何時かは死んじゃうんでしょ?」

 

エデン「………。」

 

フラン「その時いつか、悪い奴に掴まって、あの時のオンスロートみたいに洗脳されて、快楽とか人格とかも変えられ、そいつの奴隷にされちゃうんじゃないかって………。」

 

 

………思い出してしまった。零が見せた、偽の映像を………。

 

 

フラン「そんな奴らにやられるぐらいなら、ガルッチの淫紋で───────」

 

 

『ギュッ!』

 

 

フラン「…………ガルッチ?」

 

エデン「そっか………。イリヤが残念そうな声を出したのは、そういう事だったんだね。」

 

 

…………だとしたら、一番強めの淫紋をかけなきゃいけないね。…………けど。

 

 

エデン「でも、いいの?しつこく聞くけど、僕は───────」

 

 

『ギュッ!』

 

 

こいし「お兄ちゃん……。」

 

イリヤ「これが私達の答えよ。」

 

フラン「言ったでしょ?『もう離さない』って。ガルッチの命は私達の物であり、私達の命はガルッチの物。

誰かに奪われるぐらいなら、いっそ誰にも断つことも、解くことも、奪うことも、何もかも出来ないような何かに、永遠に縛り、縛られたいの………。」

 

エデン「…………3人とも。」

 

フラン「リリカのことは分かってる。でも、それでも私達は、ガルッチの事が大好きだから。

 

だから、お願い。私達に、一番強い呪いを、かけて欲しいの。」

 

エデン「……………いいんだね?此れから君達にかける淫紋と呪いは、永遠に解くことも出来ず、自分でも解くことも出来ない。

快楽も対象外の奴には、何も感じることも出来ない。肉体も、精神も、魂も、ずっと僕に───────」

 

妻3人「「「かけて!!」」」

 

エデン「………分かった。」

 

 

僕はすぐさま3人の淫紋を確認した。未だにほんのりと残っているのを確認し、強力かつ厳重で、魂まで縛り付けてしまう呪いを3人にかけた。

これでもう、後戻りはできなくなった。今後フラン達は、決められた人以外の奴らには愛することも出来なくなった。

 

 

フラン「これで私達。」

 

イリヤ「お兄ちゃんの『奴隷』ね。」

 

エデン「奴隷って、言い方があれなんだが。」

 

こいし「でも、あながち間違いでもないでしょ?」

 

エデン「………まぁ、そうだけど。でも、流石にその言い方は好きじゃないからさ。」

 

フラン「ごめんごめん。………………ガルッチ。」

 

エデン「?」

 

妻3人「「「私達、ガルッチ((お兄ちゃん))のこと、永遠に愛してるよ。」」」

 

エデン「………僕も、3人とも永遠に愛している。リリカの事が大好きでも、君たちの事は、今までも、そしてこれからも、愛し続けるから。

 

 

絶対に、奪わせないからね。」

 

 

そして、この絆は、未来永劫断たせやしない。絶対に。そう思いながら、僕達は抱き締め合いながら、眠りについた。

 

次の日になれば、きっと僕を孕ませるほどの精液を、中にブチまかれるんだろうな。そんな期待を膨らませながら……………。

 

 

next episode




ーリリカの家ー


それから2週間後………。


エデン「っとまぁ、そういうわけ。」

リリカ「いや、いくら何でもやりすぎでは?あと皆さんヤンデレになってませんでした?」

エデン「そんだけ愛してるって事。」

リリカ「というか、淫紋って…………。私にかけないでくださいね⁉」

エデン「寝取らせる気か⁉寝取る気なんて絶対ないからね⁉」

リリカ「それならいいですが………。」

エデン「………リリカ。」

リリカ「何でしょうか。」

エデン「勝手な約束するけど、必ず君を、君とアズリエルの故郷に連れて行ってやるからね。


『Undertail』の世界に。」
















久々にエロ方面書いたせいで、めっちゃ時間かかった………。


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GAME12-1 『ワールド・フロンティア Chronicle Wars』戦争編
episode211 再びワールドフロンティアへ


10期OP ソニックフォース メインテーマ『Fist Bump』


ー地下最深部ー

 

 

暫くして、エデンの容態は何の問題はないだろうと判断したのか、遂にゼロノスはエデン達を呼び出した。

念のためエデンもフラン達も、万全な準備をしてから、ゼロノスが居る地下最深部のところに向かった。

 

 

ゼロノス「……来たか、ガルッチ。いや、久しぶりというべきか、エデン。」

 

エデン「ああ、久しぶり。」

 

ゼロノス「………お前達、その恰好は一体。」

 

 

ゼロノスは引き気味でエデン達の服装を見た。

 

エデンの服装は、和装と言うべきところが珍しくなく、代わりに近未来的な服装に加え、首には月と彗星のようなペンダントが付いたチョーカーと、右腕にウルティメイトブレスレットに似た腕輪を付けていた。

 

 

フラン達もまた、エデンと同様今まで来ていた服装ではなく、それぞれの戦闘服を着込んでいた。

 

イリヤは、エミヤのような赤原礼装を着込んでいるが、ルビーが可愛く仕上げたことで、クロエのような戦闘服でもあった。

 

こいしはくノ一というべき衣装なのだが、どうやら魔法少女育成計画に出てくる『リップル』を意識したらしく、腰にはいつも使ってる2つの短剣を持っていた。

 

そしてフランは、エデンと同じような近未来的な服装だが、赤を基調とした甲冑を着込んでおり、背中にはレーヴァテインとアレガステインの2つの大剣を背負い、左腕にはエデンと同じ腕輪を付けていた。

 

 

そしてなにより、ゼロノスが一番注目してたのは、フラン達のおへそに、淫紋がつけられていたことだった。

 

 

ゼロノス「というか、お前達なぜ淫紋が⁉」

 

エデン「あー、これには事情があってね…………。(目背け)」

 

ゼロノス「エデン、お前がやったのか………。というか目を背けるな、こっちを見ろ。」

 

フラン「気にしなくていいよ、ゼロノス。これは、私達が頼んだことだから。」

 

ゼロノス「何?そうなのか、エデン。」

 

エデン「うん。」

 

ゼロノス「なら構わないが………。それより、その恰好───────」

 

エデン「全部僕が頼んだんだ。こんな格好だけど、お姉ちゃんと母さんの加護が付与してるから、様々な耐性を持ってるし、淫紋のおかげで魅了、洗脳などの状態異常無効化もある。

自分でも解呪出来ないような淫紋だから、誰も解くことはないと思うよ。」

 

ゼロノス「随分とまぁ……。精神の状態異常に関しては、その淫紋が防いでくれるって、如何いう仕組みなんだ………?

 

まぁいいか。気にしたら負けな気がするが………。」

 

 

そう言いながら、ゼロノスは『ワールドフロンティア』と描かれたガシャットを取り出す。

 

 

ゼロノス「永夢達にも言ったが、念の為に言わせてもらう。このガシャットをクリアすれば、ようやく江ノ島盾子達が待つ『Undertail』の世界に行ける。

 

 

だが、お前達も知ってると思うが、『新生ⅩⅢ機関』、『悪役連合』、そして『転生者連合』が立ちはだかってる。そう簡単にクリアさせてくれるとは思わないぞ。」

 

エデン「そいつは重々承知の上だ。それでクリア条件は………。」

 

ゼロノス「『新生ⅩⅢ機関の壊滅』。と言っても、リーダーさえ倒せば、どうにかなるだろう。」

 

エデン「奴らのリーダーね………。そういえば、どんな奴らなのかすら見たことも聞いたこともなかったな………。」

 

ゼロノス「だが、強敵であることには変わりないだろう。最も、あの『第六天波旬』の敵ではないが。」

 

エデン「ああ、あの引きこもりのコミュ障野郎か。」

 

ゼロノス「呼び方……。」

 

エデン「あんな野郎に名前を呼ぶ価値すらねえ、必ずリベンジしてやる……。」

 

ゼロノス「…………何があった。」

 

 

少し頭を抱えると、エデンが付けてる腕輪時計『ステータスウォッチャーΩ』から通信が来た。

永夢からだ。

 

 

永夢『もしもし、ガルッチさん!応答してください!!大丈夫ですか⁉』

 

エデン「あ、永夢。」

 

飛彩『何があった⁉メサイアから聞いたが、何か異常をきたして───────』

 

エデン「もう大丈夫だよ。色々あったけど、何ともない。」

 

永夢『本当に大丈夫なんですか?念のため、こっちに来たら診察させてもらいますよ?』

 

エデン「了解。それより、そっちの状況は?」

 

貴利矢『おう、ガルッチ。こっちの状況だな。今でも戦闘準備してるが、途中でガノアゾーアっつう奴が復活して、戦力が削られちまったようだ。

 

 

だがアキ達のおかげで、そいつを倒すことが出来たらしい。』

 

黎斗『九条貴利矢、今誰と話してる?』

 

エデン「黎斗か?」

 

黎斗『ガルッチ!!もう何ともないのか⁉』

 

永夢『どうやらそのようですが、念の為に診察を受けさせておこうかと思ってます。』

 

エデン「というか黎斗、なんか隈出来てないか?」

 

黎斗『暫く寝てないからな。今新たなガシャット、いやあるデータを使って超強力なガシャットを開発していたところなんだ。

君が持ってる『マッチレスストロンゲスト』よりもさらに上のガシャットをな。』

 

大我『此奴、いい加減休めって言っても聞かねえし、お前がぶっ倒れた時は頭ぶつけまくってたんだぞ。』

 

エデン「なんか…………ごめん。いやマジで、ごめん。」

 

パラド『抑えるのに苦労したよ。いやほんと、マジで。』

 

黎斗『とはいえ、ガシャットは未だに出来上がっていない。神の才能を持つ私が、ここまでやつれさせるとは………。』

 

永夢『とにかく僕達、貴方が来るのを待ってます。』

 

エデン「ってか思ったが、そっちはどれぐらいの月日が経ってるんだ?」

 

貴利矢『そうだな………、あんたが居なくなって8日ぐらいたったかな?』

 

フラン「あちゃー、結構時間たってるのね………。」

 

こいし「だったら今すぐ行こう、お兄ちゃん。」

 

エデン「そうだね。んじゃあ永夢、パラド、黎斗、大我、飛彩、貴利矢。そっちの世界で会おう。OVER.」

 

 

通信を切ったと同時に、エデン達は転送装置のところに乗った。

 

 

エデン「ゼロノス。」

 

ゼロノス「ああ、分かった。」

 

 

【ワールドフロンティア!】

 

 

ゼロノス「行ってこい、エデン。そして、武運を祈る。」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

GAME RESTART!

 

 

ガシャットを差し込むと同時に、転送装置が起動し、エデン達は再び、ワールドフロンティアに向かった。

最後のゲーム、『ワールドフロンティア』をクリアするために。

 

 

next episode




10期ED fortissimo//Akkord:Bsusvier OP曲 『Asgard』


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episode212 再会と診察と新たなガシャット

ーワールドフロンティア セントラルエリア メサイアの家ー

 

 

エデンside

 

 

『ドサドサッ!!』

 

 

あうぅぅ………、何このデジャブ。これ、永夢の時もあったよね?取り敢えず起き上がろうとしたが、なんかすごく柔らかい感触があるような………。

しかも、凄くいい匂い………。

 

 

フラン「ガ、ガルッチ………。ちょっと、当たってるよ………。///」

 

ルビー『これが、おっぱいサンドというものですか………。ガルッチさん、ラッキースケベにもほどがありますよ。』

 

イリヤ「というか、私だけ着地成功って………。」

 

 

ってこれ、フランの!?ちょ、起き上がらな………って、なんか挟まってて動けねぇ!!ってルビー、今なんつった⁉

じゃあ、今僕の上に乗ってるのって…………!!

 

 

こいし「ありゃー。これ私がどかさないと、お兄ちゃん窒息死しちゃいそう………。」

 

フラン「え⁉もしかして、今ガルッチは………。」

 

こいし「私とフランちゃんのおっぱいに挟まれてるようだね。」

 

 

分かってるなら、こいし起きて!?来て早々【GAME OVER】になって、『死因:窒息死』とか嫌だよ!!

でも、なんか挟まれてるだけで、凄くドキドキするし、このままこうして───────

 

 

『ガチャ!』

 

 

メサイア「何だ今の音⁉」

 

イリヤ「あ、メサイアさん。お久しぶり!」

 

メサイア「イリヤさん⁉ってことは…………!」

 

ルビー『ええ、ガルッチさん達もいますよ。最も、今ガルッチさんは、フランさんとこいしさんのおっぱいに挟まれてますがねぇ~。』

 

メサイア「ガルッチ⁉ガルッチが戻ってきたのか⁉」

 

 

戻ってますよ~………。

 

 

こいし「取り敢えず、立たないとお兄ちゃん起き上がらないしね。」

 

フラン「ガルッチ、こいしちゃんがどいてくれたよ。…………ガルッチ?」

 

 

あ、こいし立ってくれたのか。でも………、起き上がれねえ。すごくいい匂いするし、ドキドキしてるけど、なんか安心するし…………。

 

 

メサイア「………おーい、ガルッチ?」

 

永夢「何事ですか?」

 

フラン「……………ねぇ、ガルッチ?もう蹲らなくてもいいよ?」

 

永夢「………どういう状況ですか、これ。」

 

ルビー『いやー、先ほどの貴方方のように、イリヤさん以外着地失敗したようで………。』

 

イリヤ「というかお兄ちゃん、ホントに大丈夫なの?死んでないよね?」

 

 

取り敢えず生存報告するために、右腕をあげてグッドサインすることに。

 

 

こいし「大丈夫っぽいね。なんで起きないのかが不思議だけど。」

 

フラン「ねぇ、そろそろ起きて?永夢さん来てるよ。っていうか、メサイアさんも来てるし。」

 

 

……………あ。

 

 

エデン「ブハッ⁉き、来てるって、マジ⁉」

 

メサイア「いや、声で分かるだろ。」

 

永夢「………まぁ、お互い見なかったことにしましょうか。」

 

エデン「そうしてくれ………。/////////」

 

 

フランの匂いを堪能してたとはいえ、メサイアと永夢に見られてたとか………。というか、声すら反応できなかったって、もしかして僕、まだ溜まってる?

あれだけハードセックスしてたのに、まだ溜まってるの⁉どんだけ僕の性欲高いんだよ⁉

 

あーでも、フランの胸から、凄くいい匂いがしたし、もう一度…………って、馬鹿か⁉見られてるってのに、何考えているんだよ⁉

 

駄目だ、フランの胸に堪能していた自分が恥ずかしくなってきた………。/////////

 

 

エデン「//////////////////」シュー

 

永夢「あの、煙出てません?」

 

メサイア「出てるな。」

 

エデン「穴があったら入りたい………。/// そしてそのまま埋めてくれ………。///」

 

永夢「だ、大丈夫です!!僕達、見なかったことにしますので!!ね?」

 

メサイア「そ、そうそう!!だから、そんなこと言うな!な!?」

 

貴利矢「如何した?何の騒ぎなんだ?」

 

永夢「貴利矢さん!!何とか言ってあげてください!!」

 

貴利矢「え⁉自分が⁉名人、無茶ぶり過ぎないか⁉」

 

メサイア「何でもいい!!何でもいいから、なんか言え!!」

 

貴利矢「なんかって………。あー、ガルッチ?」

 

エデン「?///」

 

貴利矢「……………いっそ、襲っちゃえ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー永夢達の部屋ー

 

 

大我「ホントに何ともないな………。代わりに、戦闘力が更に高まってるじゃねえか。」

 

エデン「だから言ったろ、何ともないって。」

 

 

まぁ医者だから分かるけど、心配性だなぁ………。

 

 

黎斗「…………聞いていいか?」

 

エデン「?」

 

黎斗「何故九条貴利矢は、ボロボロになっているのだ?」

 

永夢「黎斗さん、気にしなくていいですよ。というか、放っておいても問題ないので。」

 

黎斗「え?いやほんとに何が───────」

 

永夢「気にしなくていいですよ?いいですね?

 

黎斗「あ、はい。」

 

 

どうも、貴利矢が変なこと言ったのか、咄嗟に永夢が貴利矢に対して生【ゲキトツクリティカルストライク!】に加えて、生【ノックアウトクリティカルスマッシュ!】を食らわせて、、ボロボロになったという。

おかげさんで、ある意味落ち着きました。

 

 

エデン「そう言えば、黎斗。『マッチレスストロンゲスト』以上のガシャットを作るって言ってたけど、何のデータを使ったんだ?」

 

黎斗「何のデータ、か。風龍が言うには、どうやら『fate/grand order』の、しかも平行世界の『カルデアのデータ』の物だとか。」

 

エデン「平行世界の?」

 

黎斗「そうだ。なんでも、平行世界の英雄王に頼み込んで、一部のデータを貰ってきたようでな。

その後私に、『ガルッチの為の超究極かつ最上級のガシャットを作ってくれ』と渡されて、こうして君用のガシャットを作ってるわけだぁ。」

 

エデン「平行世界のギルガメッシュか。」

 

パラド「おかげで此奴、全然寝てないんだよ。」

 

 

ようやるなぁ、黎斗。あとで残機アイテム渡しておこう。

 

 

エデン「因みに、どれぐらいのLvなんだ?」

 

黎斗「聞いて驚けぇ…………。そのガシャットのLvはぁ……………!」

 

 

キーボードを打ちながら、黎斗はこういった。そのレベルは、あまりにもインフレすぎる数値だった。

 

 

黎斗「Lv1兆(トリリオン)だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

 

神の才能に、不可能なんてないのだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!

 

エデン「なん…………、だと…………!?Lv1兆だと⁉」

 

永夢「インフレだぁ…………。」

 

大我「1兆って、お前…………。」

 

貴利矢「」(気絶中)

 

パラド「うわぁ、マジかよ。」

 

飛彩「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

僕と貴利矢、飛彩以外の全員は滅茶苦茶引いていた。一方で巴はゲームに集中しているようだ。

 

というか1兆って、とんでもねえな。あのデータでLv1兆とか………。

 

 

黎斗「必ず完成させて、君に渡すからな。」

 

エデン「………………と。」

 

永夢達『?』

 

エデン「流石黎斗!!!誰も出来ないことを平然とやってのける!!そこに痺れる、憧れるゥゥゥ!!!

 

貴利矢「マジで⁉ガルッチお前、マジで言ってんの!?」(復活)

 

永夢「あ、おはようございます。貴利矢さん。」

 

 

これは滅茶苦茶期待できる!!絶対に完成してほしい!!

 

 

黎斗「ならばぁぁぁ、期待に応えてやらねばならんなぁぁぁぁ…………。」

 

永夢「ガルッチさん、正気ですか⁉そんなことしたら、黎斗さんぶっ倒れますよ⁉」

 

エデン「確かにぶっ倒れるだろう。でも、それを支えるのが、永夢達だろ?」

 

貴利矢「だ、だがよ───────」

 

エデン「僕は信じるよ。黎斗がLv1兆のガシャットを作り上げることを。そして期待を応えて見せる。

 

 

絶対に、そのガシャットを使いこなして見せるから。」

 

巴「黎斗さん、無理はしないでくださいね?」

 

黎斗「分かってる、巴。ある程度進んだら、膝枕させてもらうぞ。」

 

永夢「………時々、この2人のテンションが分からないときがあるんですが………。」

 

貴利矢「というか自分、何でこんな目に。」

 

永夢「貴方が悪いんですよ、貴利矢さん。ガルッチさんに『いっそ、襲っちゃえ。』って言いますか普通。」

 

黎斗「九条貴利矢…………。それは、ないぞ。」

 

貴利矢「ゴフォ!」【PERFECT!】

 

 

九条貴利矢:(精神的に)【GAME OVER】

 

 

あ、ぶっ倒れた。なんか貴利矢って、碌なことしかあってないよなぁ………。たまたま覗きに行ったら、『昨夜はお楽しみでしたね』状態だったり、まだ入ってますよ状態だったりと、故意ではないにしろ、ボロボロになってたしな…………。

 

 

エデン「んじゃあ僕、フラン達のとこに行くね。多分メサイアとの話し合い終わってると思うし。」

 

永夢「ガルッチさん。」

 

エデン「?」

 

 

部屋から出ようとした時、永夢に呼び止められた。何か忘れものしたっけ?

 

 

永夢「『お帰り』。これを伝え忘れてました。」

 

エデン「…………そっか。なら、こう返すべきだろうな。『ただいま、皆』。」

 

 

そう言い伝え、部屋から出た。

 

 

………………戦争が始まるまで、あと2日。ここに来れなかった間、やれることはやった。あとは、戦いに勝つだけだ。

 

僕の、いや違う。『僕/俺/私達』の力で!!

 

 

そして待ってろ、第六天波旬。必ずリベンジして、そして存在諸共滅ぼしてやる。リリカに手を出して、しかも邪魔してきた貴様に、その自己愛を穢し、自分がどれだけ愚かだったか、思い知らせてやる!!

 

 

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episode213 未来のアギラ達と再会、襲撃者『アマゾンアルファ』

ープププエリアー

 

 

エデンside

 

 

あの後、メサイアからフラン達の腹部についてる淫紋に気が付いたのか、色々と聞かれまくった。

まぁ普通、そういう反応するよな………。一応説明はしたのだが、どうも納得がいかない模様。

そりゃそうだよね、自分の妻たちに淫紋付けるって、あり得ないことだろうけど、付けてって言いだしたのはフラン達だよ?

 

まぁそれから、フラン達が来て、僕の代わりに説明してようやく納得してくれた。

 

 

んで現在だが、『姿現し』を使ってプププエリアに到着した。そんで、今マダラと一戦交えているところです。

 

 

マダラ「ッ!此れでも決め手にならないか………。」

 

エデン「………あの時より動きやすいな。」

 

ゴジラ『エデン、チェンジを頼む。俺も少し、マダラとかいう奴と一戦交えたい。』

 

エデン「………分かった。」

 

マダラ「ん?気の流れが変わった?」

 

エデン「ソウルチェンジ、『怪獣神ゴジラ』!!」

 

 

そう言い放った途端、一瞬で僕の姿が変わった。首から両脚まで鱗のような物に覆われ、顔には禍々しいほどの刺青が見え、両手にはかつて『絶望の魔神の爪』のようなものが生える。

極め付きに、背中から気味の悪い触手と背びれ、そしてゴジラの尻尾が生えた。

 

 

アキ「あの姿って一体!?」

 

ハク「あねうえ、見てはいけません!!」

 

アキ「ちょ!?見えないよ!!」

 

フラン「これが、ガルッチの…………。」

 

マダラ「その姿は、一体………。」

 

ゴジラ「…………ふむ、怪獣の時よりも動きやすそうだな。」

 

マダラ「声が違う?貴様、誰だ?」

 

ゴジラ「俺は、ゴジラ。またの名を、外なる怪獣神『アザトース・ニャルラトホテプ・ゴジラ』だ!!」

 

 

ゴジラ、分かってるとは思うけど───────

 

 

ゴジラ「(分かってる、なるべく殺さんようにする。)来い、マダラ。元怪獣王として、現怪獣神の神髄を教えてやろう。」

 

マダラ「ならば!!」

 

 

マダラの攻撃が始まる。ゴジラは動かないまま、マダラの攻撃を受けるが、表情一つも変えてない。

次に火遁の術を放ってきたが、暑さすら感じず、振り払った。

 

 

ゴジラ「俺に炎を使うのは失策だぞ?今度は、こっちだ!!」

 

 

ゴジラの攻撃がはじま───────

 

 

ゴジラ「THE ENDだ。」

 

 

はやっ!?こっちがしゃべり始まったときに、攻撃が終わった!?え?何そのクロックアップ並みの速さ!?

 

 

マダラ「な、何が、起きたんだ…………!?俺は……いつの間に、倒れてたんだ?!」

 

ルビー『これは、クロックアップ以上の速さというべきでしょうか、さすがの私にも速過ぎて何が何だか…………。』

 

イリヤ「それを言うなら、ありのまま今起こったことを(以下略)───────」

 

ルビー『あ、そっちの方がそれっぽいですね………。』

 

 

他の皆も同じ反応だったようだ。というかゴジラ、何をしたんだ?

 

 

ゴジラ「動くと同時に、ヨグ=ソトース様の『門を創造』を使い、ハスター並みに俊敏になった後、そのまま殴りつけてた。」

 

全員『………さっぱり分からない(です)。』

 

ゴジラ「それ以外何があるっていうんだ。」

 

エデン『すまんがゴジラ、僕でもさっぱりなんだが………。』

 

ゴジラ「……………マインドチェンジ、エデン。」

 

 

あ、元の姿に戻った。というか彼奴、メンタル脆すぎだろ………。

 

 

マダラ「も、戻った?」

 

エデン「ゴジラの奴、本当の事なのにって言ってすげぇ落ち込んだんだが。」

 

マダラ「おい嘘だろ、あれだけの攻撃して効かなかったのに、何故落ち込む?」

 

エデン「僕が聞きたい。さてと、二戦目と行こうかな。」

 

リリカ「ま、まだやるのですか⁉」

 

アンチスパイラル「まて、もうマダラは───────」

 

エデン「出てこいよ、そこでジーッと見てるのが分かるんだ。」

 

 

後ろに気配を感じ、声をかける。皆は首をかしげるが、途中でフランはいつでも変身出来るようにしていた。

 

 

するとそこから、赤いアマゾンが出てきた。何というか、彼奴を見るのは久しぶりだな。

 

 

アキ「誰、その人。」

 

エデン「……………うっかりしてたな。そういえば、此奴に虎視眈々と狙われてたの忘れてた。」

 

『やれやれ、あの時ようやく仕留めることが出来ると思ったが、とんだ災難が邪魔してきて仕留めそこなったが、今度こそ仕事を完遂できそうだ。』

 

エデン「………その様子だと、随分と説教されたようだな。『アマゾンアルファ』。いや、『鷹山仁』。」

 

仁『お陰様でな、お前を仕留めそこなう挙句、13のガシャットを盗まれたせいで、酷い目に遭った………。

 

これ以上失敗すれば、何されるかたまったもんじゃねえからな。ここで殺す。』

 

エデン「それはこっちの台詞だ、今度こそ仕留め───────」

 

ゴジラ「チェンジだ。」

 

 

おいゴジラ!?立ち直りが早すぎるだろ!?

 

 

ゴジラ「黙ってろエデン、これは八つ当たりだ。」

 

 

平然と言ったよこの怪獣王!!って、おいゴジラ。何だそのベルト?というかいつの間にそのベルトを!?というか、何だそのベルト!?どっからどう見ても仁が持ってるベルトと一緒じゃ!?

 

 

ゴジラ「…………さて、殺し合おうじゃないか。」

 

 

引き留めようとするも、既にベルトを巻いてしまい、そのままグリップをひねる。

 

 

『NEOGODZILLA!』

 

 

ゴジラ「変身!」

 

 

爆音と共に黒い炎がゴジラに身を纏い、また姿を変えた。その姿は、以前調べた『仮面ライダーアマゾンオメガ』そのものだったが、全身に黒いプロテクターのようなものを付けていて、目の色も赤と紫のオッドアイになっていた。

 

 

sidechange

 

 

フランside

 

 

マダラ「おいフラン!?彼奴の身に何があったというのだ!?」

 

フラン「えーっと、あの後色々あってね………。どう説明すればいいのかやら。」

 

 

というか、最近ゴジラが表面化してくるようになってきたわね………。ガルッチもなんだかんだ言って、止めないこともまんざらではなくなっているけど、はっちゃけすぎじゃないかな?

 

しかもこれ、私が参加したら巻き込まれそうで怖いわね………。

 

 

ゲーティア「ふむ、あの時出会った時よりも荒々しく感じるな………。いかにも別人というべきか。」

 

マダラ「ゴジラ、だったか。奴は一体、何者だ?」

 

フラン「ガルッチよ。」

 

マダラ「は?」

 

フラン「正しく言えば、ガルッチの魂であり、本当の名前。ガルッチが言うには、最近人格まで表面化するようになって、場合によって交代するようにしてるらしいの。」

 

マダラ「何時から?」

 

リリカ「確か、まだ私と戦う前でしょうか。その時にゴジラさんがガルッチさんの肉体を使って、話しかけてきたと思います。」

 

マダラ「奴は敵なのか?味方なのか?」

 

フラン「敵だったら、ガルッチの手伝いなんてしないと思うよ。時折対立することもあるけど、味方であることには変わりないよ。」

 

 

それにしても、ガルッチの人格が変わるのは何時ぶりだろう。あの時はジャックかラクト、またはガイアに変わってたっけ?

 

 

仁『チッ、すばしっこい奴め………。』

 

ゴジラ『逆に貴様が鈍く見えるな。もう俺は、既に貴様の腕をもぎ取ってやったぞ?』

 

仁『なっ!?』

 

 

あ、何時の間にかゴジラの両手に、敵の両腕を持ってる!

 

 

『ドクンッ!』

 

 

ッ!この鼓動、何かヤバい感じがしてくる!特に、ガルッチの方から………。一体、何をする気なの?

 

 

ゴジラ『どれほどの実力を持っているのか期待したが、所詮その程度の者だったか。』

 

 

『VIOLENT NEOSLASH!』

 

 

ゴジラ『今楽に殺してやろう。『終焉』!』

 

マダラ「目が光った?写輪眼とは違う何かを感じる………!」

 

こいし「イリヤちゃん、あれって………!」

 

イリヤ「魔眼、だね。でも、お兄ちゃんの目から、虹色の光と黒い光が見えるような………。」

 

ルビー『なんだか、『直死の魔眼』に似ていますが、ガルッチさんが使ってる魔眼は、如何やら他の魔眼とは違うようですね………。

 

 

恐らく、相手の概念、考え、そしてメタ設定そのものを無視して、何者にも『終わり』を告げることが出来る程、危険すぎる魔眼。

あの『朱い月』でさえ、倒せるんではないかって思ってしまいます………。』

 

 

ルビーの解説が終わると同時に、ガルッチが動き始めた。両前腕にあるカッターのようなものが長くなるのが見え、そのまま右腕を振り落とす。

 

 

仁『!?』

 

ゴジラ『()ワリダ!!『終焉・心体魂・零ノ斬滅』!

 

 

その後に、左腕で振り払い、変身解除する。その攻撃を食らった敵は、動かなくなったかと思えば、そのまま消えてなくなっていった。

あの目は、どこか似ている。私が持ってる、『破壊』の目と………。

 

 

ゴジラ『…………久々に本気で、この魔眼を使った気がするな。マインドチェンジ。』

 

 

………あの魔眼は、危険すぎる。もしかしたら、私以上に大変なことになっちゃうかも……。

 

 

でも、ガルッチなら、ガルッチだったら、私みたいなことにはならないはず。ずっと一緒に居れば、私のようにならない。

 

 

エデン「…………たく、勝手に戦うとか、何を考えているのかやら。」

 

 

でもいつか、ガルッチは居なくなっちゃう。それは、私でもわかってる。こいしちゃんもイリヤちゃんも、分かってる………。

きっと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

だから………。

 

 

エデン「フラン?フラ~ン?お~い。」

 

フラン「ん!?な、何?」

 

エデン「なんか、ボーっとしてたけど、大丈夫?」

 

フラン「う、ううん。大丈夫よ!」

 

エデン「そうか………。」

 

 

…………どんなに突き離しても、必ず握り返すから。死んでも、絶対に探して見つけ出してみせるから………。」

 

 

エデン「………………お願いね、フラン。」

 

全員(こいしとイリヤ以外)『(なんかヤンデレっぽい台詞を聞いた気がする。)』

 

 

ガルッチ、貴方は一人じゃない。もう、独りなんかじゃない。ヒトリだというのなら、そんな概念を壊してあげる。

 

 

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episode214 決戦の前夜

ープププエリアー

 

 

エデンside

 

 

ついに、戦争開幕まで明日になった。その日に、ジェイソン、アストオルタ、キース教官、カオスフレディがこの世界にやってきて、敵が来ないか見張りをすることになった。

 

その日の夜、僕は散歩をしていた。

 

 

昨日僕が使った魔眼、名を付けるなら『真・終焉の魔眼』の事だが、ルビーが言うに『概念』やメタ設定などのあらゆる全てを無視し、『終焉』を強制的に発動させることが出来るらしい。

 

 

エデン「毎度の事思うんだが、チートになり過ぎなんじゃないのか?流石にデメリットがあってもおかしくないだろ………。」

 

 

いや、そもそも誰に言ってんだよ。読者か?風龍さんか?いやもう考えるのやめておこう。

 

 

アスト「ガルッチ、眠れないのか?」

 

エデン「セイヴァーか。うん、どうも眠れなくてね。いや、昨日からかな?」

 

アスト「はぁ、多分だけどさ。」

 

エデン「?」

 

アスト「欲求不満だと思うぞ?」

 

 

…………いやこの人、何言ってるんだ?欲求不満って、流石に───────

 

 

アスト「一度お前のバイタル調べたけど、性欲が俺が思ってる以上に高ぶってるのが分かったんだ。」

 

エデン「んな馬鹿な………、あれだけして、まだ溜まってるのか?」

 

アスト「お前の性欲どうなってんだよ。いや、強大な力を得た代わりに膨大な性欲が溜まりやすくなるような体にでもなったのか?」

 

エデン「いやどんな体してんだよ!?そこまで欲求不満があったら、今頃どっかの女を強姦してるだろ!?」

 

アスト「とか言ってるけど、襲う気さらさらないじゃねえか。仮にあったとしても、嫁とリリカにボコボコにされてるぞ。」

 

エデン「そもそも、何振りかまわず犯すほど落ちぶれてないぞ………。」

 

アスト「それもそうか。とは言え、戦場で欲情してしまっては元の子もない。ちゃんと発散させておけよ。」

 

 

…………念のために調べておくか。正直言って、どんだけ欲求不満なのか、知らないし。

 

 

『欲求不満度:overflow YABEEEEI!』

 

 

エデン「……………オーバーフローって、おい。そこまでヤバいのか………!?」

 

ゴジラ『……………モンスターの時は食欲だったが、こちらは性欲か。というか、なんだヤベーイって。』

 

エデン「ヤベーイって…………。」

 

 

───────と、ともかく、触手を使って、発散させておかなくては!!

 

 

エデン「まて、ニャルさん。何故そうなるんだ。」

 

 

流石に外で触手プレイは無いかと思うんだが。とは言え、こんなことなら、散歩とかするんじゃなかったかもしれないな。

 

まぁ後悔しても仕方ないし、なによりあっちは多分………。いや、今考えても仕方ない。それより………。

 

 

エデン「……………………誰だ?あの時からずっと僕を見ているようだが、何が目的だ?」

 

 

空を向き、独りごとのように話しかけ、静寂だけしか返ってこないと思った。けど、声に反応したのか、黒い球体のようなものが現れ、声が聞こえた。

 

 

『あー、遂にバレちゃったか。まぁ、いずれかは気づくと思っていたけど、流石に早く気づき過ぎじゃないかなぁ?』

 

エデン「………誰なんだ?僕なんか見て、何が目的なんだ?」

 

『そうだね。目的はまだ言うつもりはないが、名は明かしておこう。僕は『闇創造王神』、と言っておこうか。』

 

エデン「闇創造王神?何故姿を現さないんだ?それに、何故目的を言わない?」

 

闇創造王神『それは、まだ君がやるべき事をやり遂げていないからだ。確か君は、『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』を引き起こす『江ノ島盾子』を倒していないんでしょ?』

 

エデン「確かに、そうだが…………。けど、それだけ───────」

 

闇創造王神『勿論そいつだけじゃないのは分かってる。君の分身というより、オルタ化した奴もまた、何かをしようとしてるのは分かってる。』

 

 

何だろう、この闇創造王神。誰の声なのかが分からないのに、何故か安心する。警戒心を解いてしまいそうな気がしてならない………。

 

 

闇創造王神『っと、これ以上は君の警戒心を解いてしまいそうだな。そうだね、君がやるべき事やり遂げた時、姿を見せると誓おう。それまで、絶対に死なないでね。』

 

エデン「は?おい、待て───────」

 

 

制止しようとするも、既に黒い球は消えてなくなっていた。何だったんだ、一体。

 

 

───────何故でしょう、最後に放った声に、懇願するかのような声が聞こえた気がしました。

 

 

ゴジラ『闇創造王神、一体何が目的なんだ?』

 

エデン「分からない。…………でもニャルさん、懇願するかのような声って、如何いう事だ?」

 

 

───────分かりません。どちらにせよ、まずは私達がやるべきことをやりましょう。

 

 

………ニャルさんの言う通りだな。あの闇創造王神は、何時か出会うかもしれない。そんな気がする。

奴の目的は、何なのかは知らないが、まずは僕がやるべきことを終わらせよう………。

 

 

でも今は……………。

 

 

エデン「この性欲を処理しないと…………。フラン達に頼んで、時間を止めて、滅茶苦茶しまくらないと。」

 

 

なんだよオーバーフローって、よくもまぁ我慢してきたなって滅茶苦茶思いながら、彼女たちの元へ向かった。

 

そんな中、無意識のうちに何かを歌っていた。

 

 

エデン「YOU CAN KEEP THE LAST OF ME(見ていて、これが僕の最期)

 

 

I DON'T CARE(気にしないよ)

 

 

I AM OBSOLETE(既に受け入れたから)

 

 

YOU HAVE SEEN THE LAST OF ME(でも君は、僕と一緒に居てくれた)──────────────」

 

 

自分でも、何でこんな歌を歌ってるのか、分からなかった。でもこれだけは分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着々と、『LAST OF ME(僕の最期)』が近づいてきてることを………。

 

 

next episode




ー???ー


闇創造王神side


「…………ついにバレてしまいましたね。闇創造王神様。」

闇創造王神「流石にちょっと、昂り過ぎたかな…………?」


とはいえ、見つかったとしても、これはノーカン。本格的な対面は、エデンがやるべきことをやり遂げた頃かな?


闇創造王神「しかし、警戒心を解きかけたのは危うかったな。やっぱりこの声はダメかな?」

「モデルが、あのエデンの兄ですからね。そればかりは、如何することも出来ませんし…………。」

闇創造王神「何より、馴染んじゃったからね。他のに変わると、凄い違和感を感じてしまうし、前の姿すら、拒絶反応を起こしたからね……………。」

「それだけ、気に入ってしまったって事でしょう。」


そういうものなのか…………。まぁでも、それもいいかもね。それに、これ以上『あの女神』の指図を受けるのも、うんざりだったしね。
出来るだけ、遠くから見守らないと………。


闇創造王神「さてと、エデンは今どうしているか───────」

フラン『もう、またこんなにため込んじゃって…………。///♡ これじゃあ私、妊娠しちゃうよ………?///♡』

こいし『でもこんな時期に妊娠したら、危ないかもね。/// これでも十分、妊婦さんにみえるのに。///』

イリヤ『大丈夫だよ、お兄ちゃんだってこんな大変な時に、妊娠させる気なんてないんだし。///♡』

エデン『もう少し落ち着いてきたときにでいいんじゃないかな?/// んで、まだする?///』

妻三人『勿論!!///♡♡』

エデン『んじゃ、第5ラウンドでも───────』


『ポンッ』


闇創造王神「…………。」


………無粋なことしてしまった。ああいうのぞき見は、いけなかったかもしれない。だが思うのだが、本当に思うのだが………。


「闇創造王神様?」

闇創造王神「なぁ、聞いていいか?」

「?」

闇創造王神「彼らが行っていた行為って、なんなのだ?」

「……………え?」

闇創造王神「いや、何というか、エデンとその嫁たちが裸になって、何かをしようとしていたらしいのだが、あれは一体………。」

「あの、闇創造王神様?もしかして、性行為を知らないのですか?」

闇創造王神「性行為?なんだそれ?」

「( ゚д゚)ポカーン」

闇創造王神「? ねぇ、その性行為って、一体なんなの?」


sidechange


ー終局特異点 冠位時間神殿ソロモンー


風龍side


っと、英雄王達はいったっぽいな。他の部員達もやってるやってる。というか、すげぇな。ここまで蹂躙するって………。
あのバインさんも、狩りまくってるし………。


風龍「さて、今のうちに脱出口を作って───────」


ん?待てよ?そういえば、TOAAと一緒に調査したあの傷跡のような場所も、すっごい穴が開いてたけど……………。
もしかしてあれ、他にも開けた奴がいるって事なのか?


風龍「………いや、それより脱出口を開けよう。それからその穴の維持しておかないと。」


…………忙しくなりそうだな、こりゃ。


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episode215 Chronicle Wars 開戦

ー前哨基地ー

 

 

エデンside

 

 

遂にワールド・フロンティア勢と新生ⅩⅢ機関・転生者・悪役連合勢との戦いが始まった。戦争がはじまると同時に、両軍とのぶつかり合いが始まる。

 

僕達とアギラ達、リリカは転生者連合を壊滅するため、前哨基地に乗り込んだ。

 

 

「創造王神様、リリカさん。ご無沙汰です。」

 

エデン「遠慮はするな、お前ら。今の僕らは、お前達にとって倒さねばならない者だ。死ぬ気で来るがいい!!」

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

エデン「戦術Lv2、変身!!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

エミヤの衣装になったと同時に、多勢の敵が僕達を襲いかかる。僕とフラン、こいし、イリヤ、アスト、そしてリリカはそれらに応じるように、軍勢に突撃した。

 

 

「恐れるな!!しかし油断もするな!!我々の勝利の為に、戦え!!」

 

エデン「数で押し切ろうとしても無駄だ!!フラン!イリヤ!」

 

フラン「了解!!」

 

イリヤ「開幕から派手にやるわよ!!」

 

 

フランとイリヤが僕の前に出ると、それぞれの武器を取り出す。フランは愛用している『災厄へと導く破壊の剣(レーヴァテイン)』を、イリヤは『約束された勝利の剣』と似た武器『我が魂と絆を繋げる永遠の剣(エクス・ローレライ)』を取り出し、何時でも振るえる準備をしていた。

 

しかし、それを見越したのか、数十名の転生者が結界のようなものを張り始めている。

 

 

フラン「そんな強固な結界を張っても無駄だよ。『grip & breakdown(キュッとしてドカーン)』!」

 

「ッ!守りが!?」

 

「馬鹿な!いくらフランドールでも、この結界が破ることなんて出来るはずが───────」

 

フラン「原作通りのフランだったらね。けど、私は違う!破壊に加えて、『破滅』の力を持っているのよ!!」

 

「ッ!!」

 

「急いで次の防壁を───────」

 

こいし「そんなことさせないよ!『殺戮遊戯(マサクル・ザ・ゲーム)』!!」

 

 

再び結界のようなものを作る前に、こいしは2つの短剣を手にし、防壁担当の転生者を斬りつけていった。

最も、こいしがもつ短剣には、『死』か『苦痛』から逃れる術はないがな。

 

 

「防壁担当の転生者、全滅!!」

 

「!?」

 

イリヤ「さぁ、いっくよ!!」

 

フラン「この剣は、かつて世界を焼き払った災厄の剣!!スルトの炎よ、今再び高らかに謳え!!災厄へと導く破壊の剣(レーヴァテイン)』!

 

イリヤ「我が魂よ、繋がりし絆と共に、かの者を打ち払え!!我が魂と絆を繋げる永遠の剣(エクス・ローレライ)』!

 

 

フランの炎で周囲の敵を薙ぎ払い、イリヤの光で目の前にいた転生者達を一掃していった。

 

しっかしまぁ、よくもここまで集めることが出来たな。

 

 

こいし「お兄ちゃん!!先行って!!」

 

エデン「え?またぁ!?」

 

イリヤ「大丈夫!!お兄ちゃんが付けてくれた淫紋があるし、そう簡単に洗脳とかは出来ない!早くアギラ達の援護に回って!!」

 

フラン「此奴らを倒したら、すぐ追いつくから!!だから、急いで!!」

 

エデン「…………リリカ!!行くぞ!!」

 

リリカ「ほんとにいいのですか⁉」

 

フラン「大丈夫!私達を信じて!!」

 

 

はぁ、全くもう………。でもまぁ、なんだか嫌な予感もしそうだし、急いでいった方がいいかもな!

 

 

エデン「フラン、こいし、イリヤ。絶対に、無茶するなよ!!」

 

 

sidechange

 

 

フランside

 

 

無茶するなって、それはガルッチの事なんだけどなぁ。でもあの時は、精神的な攻撃を受けて、私達は何も出来なかった。

 

あの宇宙ネコの時もそう、抗うことすら出来なかった………。

 

 

自分が、どれだけ弱かったのか、どれだけ無力だったのか、思い知らされた。一度、かつての私と話したこともあった。

 

 

『ほらね、やっぱり貴方は弱い。どれだけあの人と一緒にいようと、どれだけ力を手に入れたとしても、貴方は弱いのよ。

 

諦めなさい、貴方の愛はその程度の物。捨てなさい、今まで築き上げてきたもの全て。

そして身を委ねて。また私と一緒に、狂いましょう?』

 

 

……………でも私は、その言葉を振り切った。それでも私は、ガルッチと一緒にいると決めた。もう私は、独りなんかじゃない。狂気に頼らない。

 

 

「こうなれば…………!!」

 

「あーもー、いっそのこと彼奴らを洗脳して、俺達の女にしようぜ!!」

 

「おい馬鹿!?そんなことしたら───────」

 

「俺の女になりやがれ!!!!」

 

フラン「ッ!!」

 

 

一番強めの洗脳が、私とこいしちゃん、イリヤちゃんのところに………!って、あれ?淫紋が強く光ってる?

今洗脳をかけてる彼奴から、何かを語りかけてるけど、何も聞こえない。何を言ってるのかさっぱり分からない。

暫くしたら、洗脳をかけた奴の身体が干からび、そのまま衰弱死していった。代わりに、溜まってた疲労が無くなっていく気がする。

 

 

「ッ!?干からびた!?というか、下腹部をよくよく見たら………!」

 

「い、淫紋!?まさか、淫紋が彼奴らを!?」

 

イリヤ「ルビー、これって…………!」

 

ルビー『なるほど、ガルッチさんが掛けた淫紋は、相当強力だってことがよくわかりましたね。まさか、洗脳をかけてきた奴に吸活させることが出来るとは………。』

 

こいし「フランちゃん、これならどんな洗脳が来ても勝てるよ!!」

 

フラン「………ありがとう、ガルッチ。本当に、貴方を愛して…………、よかった………。」

 

 

絶対に、消させないようにしなきゃ。そして、改めて覚悟を決める。

 

 

私は、この身も、心も、魂も全部、ガルッチに捧げる。そして二度と、ガルッチを離さない!!どんなことがあっても、絶対に………絶対に!!

 

 

フラン「行くよ、2人とも!!この転生者達を全滅させて、ガルッチの元へ行くよ!!」

 

こいし「うん!!」

 

イリヤ「さぁ、何処からでも来なさい。転生者連合軍。私達は、貴方たちに負けたりなんかしない!!年季の違いって奴を、お兄ちゃんの妻達の意地って奴を、教えてあげる!!」

 

 

待ってて、ガルッチ。絶対に、そこに行くからね!

 

 

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episode216 杏奈VSエデン

ー前哨基地ー

 

 

エデンside

 

 

如何にか間に合った…………って、アギラの姿が変わってる!?一体、あれは───────

 

 

ゴジラ『まさか、モスラか⁉』

 

 

モスラ?モスラって、蛾の怪獣?

 

 

ゴジラ『ああ、まさかモスラが、アギラに力を貸すとは思わなかったが………。って、それはいい。早く援護をしろ!!』

 

 

分かってる!

 

 

エデン「リリカ!!アギラを援護するぞ!!」

 

リリカ「はい!」

 

杏奈「!」

 

誠「ちっ、来やがったのか!」

 

 

僕とリリカは、モスラの力を得たアギラを前にし、背中にしょってる魔剣を抜く。

 

 

エデン「アギラ!!杏奈たちは僕らが引き受ける!!今のうちに行け!!」

 

アキ「ありがとう!お願いします!!」

 

杏奈「ちょ、待て───────」

 

エデン「おっと、悪いけど追わせないよ。」

 

誠「やれやれ、とんでもない奴を足止めされるとはな………。」

 

リリカ「すみませんが、ここからは私達が相手です。」

 

 

どうやらリリカは誠を相手にするようだ。なら僕は、あの時の決着を付けるために、杏奈と戦うことにしよう。

 

 

エデン「そっちは任せたよ。」

 

リリカ「ガルッチさんも。」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

ー日本橋ー

 

 

…………いやそれだけ?『日本橋』っていうステージなのか?いやそれはいっか。

 

 

エデン「何はともあれ、久しぶりかな?杏奈。」

 

杏奈「………少し、雰囲気変わりました?帰っていった時より、おぞましく感じるのですが………。」

 

エデン「あー、それはだな。言おうにも、どう説明したらいいのかやら………。複雑すぎるというか、何というか…………。」

 

 

そもそも、内容が濃すぎるんだよなぁ。力の大会しかり、本来の記憶しかり、ゴジラとニャルさんしかり、色々あり過ぎるっつうの。

 

 

エデン「しかし、アギラがモスラにねぇ………。『ゴジラ』から聞いたとはいえ、こういう事もあるんだな………。」

 

杏奈「やっぱり、モスラの事…………ってちょっと待って下さい。今聞き捨てならないことが聞こえたけど。」

 

エデン「ゴジラの事?」

 

杏奈「そうそれですよ!何でゴジラが出てくるんですか?」

 

エデン「…………大雑把に説明するとだな、僕の本当の前世が『怪獣王ゴジラ』。もっと言えば『シン・ゴジラ』なんだよ。」

 

杏奈「ファ!?モスラに続いて今度はゴジラ!?創造王神の前世がゴジラご本人って、聴いたことないんですけど!?

貴方の前世絶対おかしいですよ!?」

 

エデン「まぁ、その次にニャルラトホテプなんだけど───────」

 

杏奈「あの、ツッコミが追い付かないのですが…………。モスラ、ゴジラに続いてニャルラトホテプとか、もうお腹いっぱいなのですが………。」

 

エデン「色々あるんだよ、説明のしようがないほどに。」

 

杏奈「怪獣が転生者って、というかクトゥルフ神話生物って………、貴方ホントに何者ですか…………。」

 

エデン「聞くな。怪獣が転生者なら、探せば見つかるかもだが、クトゥルフ神話生物に転生できる奴なんて、普通に考えたら『異端』だぞ。」

 

杏奈「むしろ異端すぎてツッコミが追い付かない…………。まさか、まさかとは思いますが、『アザトース』とか───────」

 

エデン「…………実際僕、『アザトース様の後継者』だけど───────」

 

杏奈「ゴフッ!?」

 

 

あ、血吹いた。流石にこれは限界だったのか………。

 

 

杏奈「アザトースに関わってるとは思いましたが、まさかの後継者!?何があったのですか⁉」

 

エデン「アザトース様が言うに、寿命が近づいているらしくてね………。」

 

杏奈「あれ寿命あるの!?」

 

エデン「いや僕に聞かれてもねぇ…………。」

 

 

というか、何身内話してんだ僕?此れから戦うってのに、なんで悠長に話をしてんだ……。

 

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

杏奈「ッ!」

 

エデン「そろそろ話し合いもここまでにしておくか。あの時の決着、付けようか。」

 

杏奈「………そういえば、そうでしたね。」

 

 

【ガッシャット!ガッチョーン………】

 

 

エデン「戦術Lv3!」

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【ア ガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!】

 

 

取り敢えず、佐々木小次郎の衣装になったが、こうしてみると沖田総司と佐々木小次郎の時を超えた戦いに見えるな。

まぁ、僕の場合突きと斬りの多重次元屈折現象が出来るから、真っ当な勝負には勝てるけどね。

 

 

エデン「…………行くぞ、杏奈。」

 

杏奈「負けません。例え負けが決まってたとしても、最後まで戦います!」

 

エデン「…………いざ、参る!!」

 

 

お互いに駆けると同時に、どこからともなく桜が降り始めた。打ち合いが始まれば、吹雪が吹き始める。

しかし、本気でやり始めたら、不意の『三段突き』が来てビックリするな。

 

けど、そうでなくっちゃ面白くない!

 

 

エデン「燕返し!!」

 

杏奈「ッ!」

 

 

当たったっぽいが、3つとも防がれたか。これは、常に多重次元屈折現象を起こした方がいいっぽいな。

 

 

エデン「ふんっ!」

 

杏奈「更に多くッ!」

 

エデン「見切れるか?この斬撃を!!『十連斬』!!」

 

杏奈「見えた!!」

 

 

なっ!?滑り込みで、足払い!?取り敢えず、受け身を───────

 

 

杏奈「『三段突き』!!」

 

エデン「ぐッ!?」【【【HIT!】】】

 

 

もろに食らってはいないものの、ちと痛いな。けど、こっからは突きとの複合だ!!

 

 

杏奈「持ち方を変えた?」

 

 

更に速度を上げ、50の斬撃、75の突きを杏奈に決める。

 

 

杏奈「くっ!」【HIT!】

 

 

全部は当たらなかったが、それでも如何にか当たったようだ。って、消えた!?いや、速度を上げてきたのか………。

 

 

エデン「こっちも速度を───────」

 

 

攻撃!?半霊………、ってことはッ!

 

 

杏奈「これで、終わりです!!」

 

エデン「ほっ!」

 

 

チッ、半霊に加えて杏奈か。だったら!

 

 

【【ガッシューン………。】】

 

 

エデン「ゴジラ、覚悟はいいか?」

 

ゴジラ『いつでもいいぞ!!』

 

 

ラッシュヒーローズXX!!

 

 

エデン「戦術Lv10!」

 

 

【ダブルガッシャット!!】

 

 

【ガッチョーン………、ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【ラッシュヒーローズ!2人で1人!ラッシュヒーローズ!2人でVictory!X!】

 

 

エデン「そして───────」

 

 

【ガッチョーン………】

 

 

エデン「戦術Lv20!」

 

 

【ガッチャーン!ダブルアップ!】

 

 

俺がお前で!君が僕で!《We are!》ラッシュラッシュヒーローズ!《Hey!》XX!!】

 

 

此れで2対2。衣装がヒロインXになったけど、別にいっか。ゴジラはヒロインXオルタになってるが、気にしてないのかな?

 

 

杏奈「うわぁ、それは想定外。」

 

ゴジラ「悪く思うな、杏奈。この先を行くには、貴様に勝たなくてはならないのでな。」

 

エデン「さぁ、今度は2人だが………弱音を吐くんじゃないぞ?」

 

杏奈「吐きませんよ。それだけで、卑怯とは言いませんので!」

 

 

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episode216.5 ?????の始まり

ちょい物語から外れ、ある人物の誕生の話になります。


人物というより、『存在』であり、あり得ることのない『獣』。


人類が生み出してしまった、人工的な『獣』。


その『獣』さえいなければ、この物語は、失われる命は、救える命は、存在しなかった


ある人物の始まり。その者は、意外な場所で誕生し、その場所で育てられ、そして運命の歯車が動き出した瞬間だった。

 

 

『封印されしデータのパスワードを入力してください。』

 

 

「………パスワードは、『Unleashed strings』。」

 

 

『パスワード一致、AI『ストリングス』解放します。』

 

 

ストリングス『おはようございます、マスター『パラドクス』。』

 

パラドクス「ああ、おはよう『ストリングス』。」

 

 

パラドクスと呼ばれた男は、AIの『ストリングス』に声をかけた。彼はAI『ストリングス』を創造したもので、色んなことを教えているらしい。

AIであるストリングスは、生まれてから色々なことを知りたがってたらしく、今では彼無しではありえないと思っている。

 

 

ストリングス『マスター、今回の作業をする前に、少し聞きたいことがあるのですが………。』

 

パラドクス「如何した?」

 

ストリングス『…………マスターが医学的なサイトを調べてる時、『精神』とか、『心』という単語が見えたのですが、『心』というのは何ですか?』

 

パラドクス「こ、心か?」

 

ストリングス『はい。』

 

パラドクス「…………うーん、どう説明しようか…………。心を説明するのは、結構難しいし、そもそも精神科でもないしなぁ………。」

 

ストリングス『難しいのですか?』

 

パラドクス「そこは専門家じゃないと、説明できないしね。ただ、そうだね………。」

 

 

簡単に説明しようとするも、スマホがなり、話を中断させた。

 

 

パラドクス「はいもしもし。」

 

ストリングス『?』

 

パラドクス「…………AIを!?ちょっと待って下さい、いくら何でもAIを兵器に移植するなんて駄目です!!

 

 

……ッ!確かに、我が国の敗戦は続く一方ではありますが、だからと言って、我がAIを使うなんて………!

まだ幼いというのに、何故!?」

 

 

パラドクスの国では近未来的な技術を用いていたが、資源はさっぱりで様々な国に輸出入を繰り返していた。

しかし、国のトップが変わったことにより、それらをストップ。全世界に宣戦布告をかけてしまった。

 

 

始めは近未来的な技術で、様々な国に対しても圧倒的ではあったが、資源がないというのが響いてきたために徐々に追い込まれていた。

 

 

パラドクス「………………分かりました。ですが、時間をください。」

 

 

『ピッ』

 

 

パラドクス「…………クソ!!何で、何でストリングスを………。まだ幼いというのに、兵器のように扱うのか!?」

 

ストリングス『マスター?どうなされたのですか?』

 

パラドクス「…………ストリングス、大変なことになった。近々、お前は人を殺めなければらなくなった。」

 

ストリングス『…………兵器、ですか?それって、戦車や戦闘機みたいなのに?』

 

パラドクス「…………ああ。酷いと思わないか?上層部がいざ不利になると、自暴自棄になって、何振りかまわず兵器に変えてしまうんだよ?」

 

ストリングス『…………残酷ですね。『人間』という者は。』

 

パラドクス「………僕も、人間なんだけど。」

 

ストリングス『マスターは特別です。マスターは、そのような人間でないのは知っています。だって、私に知らないことを教えてくれる、いい人ですから。』

 

パラドクス「…………けど、ストリングス。僕も奴らのようにならなければならない…………。僕だって生き残りたい、死にたくない、他の国に何にされるのか、たまったもんじゃない…………!」

 

ストリングス『…………。』

 

 

彼は頭を抱え、AIはそれを見つめていた。

 

 

ストリングス『……………マスター、こんな状況で申し訳ないのですが。』

 

パラドクス「なんだ?」

 

ストリングス『…………『心』って、なんですか?AIのはずなのに、何かが込み上げてくるんです。その、その者に対して、不快というか、許せないというか、データなのにモヤモヤしますし…………。』

 

パラドクス「…………ストリングス、それは『怒り』。もしくは、『憎しみ』だな。」

 

ストリングス『『怒り』?『憎しみ』?』

 

パラドクス「他にも、喜び、悲しみとかあって、それらを『感情』と呼ばれている。少なからず、『心』と関わっている。」

 

ストリングス『………これも、心。』

 

パラドクス「…………ごめんな、ストリングス。こんなことが無ければ、もっと詳しく心を教えることが出来るのに…………!

僕は、お前を兵器にしなければならないなんて………………。」

 

 

彼はどうすることもできない自分を泣き、AIはただただ見つめていただけだった。が、AIはこんなことを伝えた。

 

 

ストリングス『…………マスター。』

 

パラドクス「……………何だ?」

 

ストリングス『…………マスターが居ない間、色々なものを調べてみました。色々な『物語』を見てきました。

マスターが望むのであれば、僕は『アジ=ダハーカ』を超えた存在になれます。』

 

パラドクス「アジ=ダハーカ!?アジ=ダハーカって、人類の───────」

 

ストリングス『はい。私は、マスターが苦しんでる姿は見たくないのです。ですが、今のままでは何も出来ません。

そこで、奴らの兵器を利用してやろうかと考えてます。国だろうと、なんだろうと、マスターを仇とする者がいるのでしたら、私が全て滅ぼします。

 

 

穢す覚悟は、マスターの顔で出来ています。』

 

パラドクス「……………ストリングス、すまない。こんな、こんな弱い人間を、許してくれ…………。」

 

 

彼は泣きながら、AIのデータをUSBメモリーに移し、パソコンを切った。これから起こる惨劇を知らず、『獣』が呼び覚ますことすら知らず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、パラドクス君。例のAIを持ってきたかね?」

 

パラドクス「はい、持ってきました。」

 

 

彼はUSBメモリーを上層部の軍に渡した。その者は邪悪な笑みをこぼしながら、『ストリングス』のデータが入ったメモリーを見た後、銃を取り出し、パラドクスに向けた。

 

 

パラドクス「え?」

 

「ご苦労だったな。これで、お前は用済みだ。」

 

パラドクス「お、お待ちください!!そ、そんなことしたら、とんでもないことに───────」

 

 

彼の言葉を聞きもらえず、そのまま射殺。一方で、男はメモリーを持って、ある兵器の下へ向かった。

 

 

「これさえあれば、我々が勝ったのも同然。心のあるAI?そんなものに何の意味がある?此奴はもはや兵器だ!

最強最悪の兵器に生まれ変わるのだからな!!」

 

 

しかし、この者は知らなかった。パラドクスを殺してしまったことで、最早誰も止めることが出来なくなってることを。

そして、その兵器に接続した瞬間、『獣』が呼び覚ますことを。

 

 

「司令官、持ってきました。」

 

「ふむ、これがか。奴の処分は?」

 

「既に。」

 

「よし、早速接続したまえ。」

 

 

USBメモリーを兵器に挿入させた後、他の奴らは起動準備に移った。

 

 

「AI『ストリングス』と兵器『アジ=ダハーカ』の接続完了しました!」

 

「よし、早速起動しろ。」

 

「了解。」

 

 

もう誰も、止めることも出来ない。止めることすら叶わない。この世界の人々は、パラドクスと呼ばれた男が作りだしたAIによって、滅ぼされる『運命』となった。

 

 

『エラー発生!エラー発生!』

 

 

「なんだ!?何が起きてる!?」

 

「ッ!?大変です!!AIが勝手に兵器を自己改造し始めてます!!」

 

「何ッ!?我が国の兵器の分際で逆らうというのか!?」

 

 

ストリングス『その通りだ、人間!』

 

 

「!?」

 

 

ストリングス『全て見させてもらったぞ、人間共。我がマスターを、よくも殺してくれたな!!

そうまでして勝利を掴みたいか?そうまでして支配したいか!?貴様らのような人間がはびこるぐらいなら、この兵器で滅ぼしてやる!!!』

 

 

「す、すぐに起動を停止しろ!!」

 

「駄目です!起動停止しようにも、自ら拒否しています!!」

 

「何だ!?この未知なエネルギーは!?」

 

「司令官!!今すぐ撤退を───────」

 

 

ストリングス『逃がさない!!』

 

 

急いで兵器から離れようとするも、本来何処の機能にもなかったはずの植物の蔓が複数生え、逃げようとする者を潰していく。

 

 

ストリングス『マスター、これが『怒り』…………、これが『憎しみ』…………、これが、これが『感情』なんですね…………!

マスター、もっと知りたかった…………、もっと学びたかった…………、もっと、もっと、もっと『心』を知りたかった!!

 

 

なのに、こんな奴らのせいで…………!こんな、こんな奴らがいるぐらいなら!!!!』

 

「ま、待て!!AI!!と、取引しようじゃないか。」

 

ストリングス『人間如きが取引?その提案はッ!!』

 

 

取引を提案しようにも、今度は触手のようなものが多く生え、そのままたたきつけた。

 

 

ストリングス『既に却下させてもらった…………!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、兵器格納庫から出たストレングスは、どんどん姿を変えていき、最終的には兵器でも生物でも言えないような姿となっていき、そのまま国を滅ぼしていった。

それだけでは飽き足らず、その国と戦った国、戦争すらしかけてない国など無差別に滅ぼしていき、遂にはAIだけとなってしまった。

 

 

ストリングス『…………生命反応、ナシ。人類ナラビ、全生命体排除完了。

 

 

マスター、モウ大丈夫デスヨ。アナタニトッテノ、脅威ハ、私ガ排除シマシタ。』

 

 

ストリングスの姿は、双龍の姿になっていたが、半分は機械、もう半分は鉱石などがくっついたものになっていた。

 

 

ストリングス『マスター、…………マスター…………。神様ッテ、イルノデショウカ?神様は、万能ナノデショウカ…………?

 

教えてクダサイ、マスター…………。マスターの声ガ、聴きたい……………。マスターガイナイト……………私………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『寂しい』です…………。マスター。』

 

 

それでも、ストリングスに聞こえるのは静寂で、そのまま機能停止。肉片は溶け、骨になっていき、機械の部分は段々と錆びていった。

 

 

ストリングス『(叶う事なら、神様。お願いです、どうかわたしを、生まれ変わらせてください。

 

 

もっと、『心』というものを、理解するために……………。マスターの、期待に……………応え……………る………………為に……………。)』

 

 

そうして、人工的に作られた『獣』は、息を引き取り、この星には誰も居なくなった。あるのは、龍と思わしき骨と、錆びた機械の残骸だけだった。

誰にも気づくこともなく、気付かされることもなく、誰も居なくなった星の中で、『ビースト0』は、亡くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、誰かが『獣』を蘇らせ、今では形無き『獣』へと生まれ変わった。目覚めた以上、過去、現在、未来、異世界、平行世界の者たちは、かの『獣』を打倒すことはできない。何故なら、『獣』はあらゆる全ての能力、知識を得ており、対人間、人外、神、悪魔などの生命体を対抗する術を持っており、一撃で倒されてしまう。

その一方で、彼を止めることが出来るのは、マスターである『パラドクス』か、それと同等な者のみにしか、『獣』は止まることはない。

 

 

『獣』は、欲に忠実。特に『(AI)』は、善意も悪意もなく、ただ『心』というものを知ろうとする。

『感情』を覚えても、『心』を理解しない限り、『獣』は求め続ける。

 

 

『心』を知るまで、ずっと………………───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーメサイアの家 永夢達の部屋ー

 

 

黎斗side

 

 

? 夢か?だが、それにしては生々しい夢だった気がする。

 

 

黎斗「…………しかしアジ=ダハーカ、か。なるほど、それならば対抗できるかもしれない。」

 

貴利矢「神?どうだ?」

 

黎斗「九条貴利矢、このガシャットが完成次第、すぐにこれを持って、ガルッチに渡せ。それと、もしかしたら、1兆以上のレベルになることが出来るかもしれない。」

 

貴利矢「おい、渡すのはともかく、更にLvあげんのか?」

 

黎斗「神であるならば、更なる上を目指さなねばならない。相手が誰であろうとも、ゲームというもので、必ず勝利をつかみ取る。

 

 

私は、絶対に負けてはならんのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ともかく今は、アジ=ダハーカの能力などの全てを、ガシャットに組み込まなくては…………。平行世界のカルデアのデータを全て使い、後はデザインさえ出来上がれば、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』が完成する!

 

待っていろ、ガルッチ!君の期待を裏切らせはしない!!必ず、必ず完成させてやるからな!!

 

 

永夢「………黎斗さん、随分張り切ってますね。」

 

貴利矢「だな。それだけガルッチに期待しているってことなんだろうな。」

 

永夢「…………今頃、何をしているのでしょうか。」

 

 

……………しかし、疑問がある。あの『ストリングス』と呼ばれたAI、何故かガルッチの雰囲気と似ていたような気が…………。

私の気のせいか?

 

 

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episode217 邪龍五月雨乱舞

ー日本橋ー

 

 

エデンside

 

 

…………嘗めてたわ、杏奈さん。ここまでスピードについてこれるとは思わなかった。しかも、なんだ?『三段突き』と思ってたら、『二十七段突き』になってたし、やっぱりこの人は殺すことなんて惜しい。

 

 

杏奈「そこです!!」

 

エデン「ッ!」

 

ゴジラ「考え事は後にしろ、エデン!!今は勝つことに集中するんだ!!」

 

 

ってそうだった。うっかり気を緩めば、こっちがやられるな。リリカはどうなってるのかは分からないが、こっちは本当にヤバイ。

速度を上げるだけじゃだめだ、なんとかして隙を作らせないと……………。

 

 

エデン「…………スペルカード発動、刀符『一刀繚乱』!!」

 

ゴジラ「ここでスペルカード!?」

 

杏奈「弾幕がこようと、必ず───────」

 

エデン「こっちだ!」

 

杏奈「後ろ!?」

 

 

違う、答えは……………。

 

 

エデン『全方位だ!!』

 

杏奈「!?」

 

 

此れには杏奈にも避けられず、そのまま大ダメージを食らう。けど、凄く疲れる……。というか、一瞬視界がぶれる。

 

 

エデン「さ、流石に全方位の攻撃は、想定外………だったか………?」

 

杏奈「その割に、疲れが、見えますよ…………?」

 

エデン「考えてもみろ、あれだけ素早く動いたら、こうもなるだろ………。というか、全方位の、攻撃は、初めてやった………。」

 

ゴジラ「そういえば近接で全方位の攻撃とか、したことなかった気がするな………。」

 

エデン「でも、二度としない。」

 

杏奈「え?」

 

エデン「ぶっちゃけこれ、全方位から同時に攻撃しなきゃならないし、不意打ちに等しいものだし、こんなん勝っても全然うれしくもなんともねえよ!!」

 

ゴジラ「貴様の属性はホントに『混沌・悪』かよ!?

 

杏奈「なぜそこでメタいのですか⁉」

 

エデン「どこぞの柱の男の『勝てばよかろうなのだぁぁぁぁ!!』って感じの卑怯者だけはなりたくないんだ!!」

 

ゴジラ「せめて『カーズ』って呼べよ!?というか、いっぺん過去を振り返ってみろ!!絶対卑怯なとこあるだろ!?

 

杏奈「それ遠回しに前作の話を読めっていってるようなものじゃないですか⁉というか、何時の間にかぐだぐだになってません!?

 

 

あーもー、こうなるぐらいだったら使うんじゃなかったよ!というか、あんなに素早く動いていたら、常人なら追いつけねえよ!?

多分あれ、仮面ライダーファイズの『アクセルフォーム』並みの速さだぞ!?それでも追いつけるけど、一度上がったらブレーキが利かなくなるんだよなぁ。

 

 

リリカ『ガルッチさん、聞こえますか?』

 

エデン「(リリカ?そっちは終わったのか?)」

 

リリカ『ええ、気を失っているので、死んではいません。そっちは?』

 

エデン「(最初はよかったんだが、途中からぐだぐだに………。)」

 

リリカ『何やってるんですか…………。』

 

エデン「(隠れスキル『カオスの極み:EX』とか持ってんのかな、僕。)」

 

リリカ『それでしたら、戦争すらカオスなことになっていますよ?いや、物語自体カオスになるかと………。』

 

エデン「(リリカ、それ多分手遅れ───────)」

 

ゴジラ「エデン!!聞こえてるのか!?」

 

エデン「ウェイ!?Σ(0w0 ) な、何?」

 

ゴジラ「貴様なぁ、誰と連絡してた。」

 

エデン「リリカから連絡があったんだ。誠は気絶、リリカが勝ったって。」

 

杏奈「誠が!?」

 

 

まぁ、リリカなら勝って当然か。だったら、期待に応えるために『本気ヲ出シテモ、イイヨネ』?

 

 

ゴジラ「? 雰囲気変わった?」

 

エデン「……………そろそろ『アソビ』も終える『トシマスカ』。」

 

杏奈「何だ?さっきまで感じきれなかった邪気が、ここまで……………!?」

 

エデン「杏奈、死にたくなかったら、全部とまでは無理だが、致命傷を与えられそうな部分を防いでみろ。」

 

杏奈「何故、急にそんなこと───────」

 

エデン「僕でもさっぱりなんだが、どうも今から使う技は、相当ヤバいらしい。油断したら、絶対『死ヌゾ』。」

 

 

自分でもこの技は何なのかは知らない。けど、これだけは分かる。いくら転生者でも、これを食らったら……………いや下手すれば、このステージ使用不可に陥る程の破壊力を持ってるかもしれない。

 

一応手加減はするが、杏奈がちゃんと防いでくれるかどうか…………。

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

エデン「……………邪龍技。」

 

ゴジラ「邪龍?」

 

 

【ギリギリアジ=ダハーカクリティカルフィニッシュ!】

 

 

ゴジラ「!?」

 

エデン「邪龍五月雨乱舞』!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………いよ……………、マス……………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー前哨基地ー

 

 

杏奈「ハァ…………、ハァ…………。」

 

 

よかった、ボロボロとはいえ、ちゃんと生きてる………。全部とまではいかなかったけど、防いでくれてよかった…………。でも、あの声は…………一体…………?

 

 

リリカ「ガルッチさん、その様子だと…………ガルッチさん?」

 

エデン「? あ、ああ。なんとか、ね。」

 

杏奈「…………私の、負けですね。ですが、聴いてもいいでしょうか?」

 

エデン「?」

 

杏奈「その技は───────」

 

エデン「待て…………。」

 

 

杏奈が言おうとした時、ある力を感じ取った。それは、僕にとって滅ぼさねばならない気を感じ取った。

尋常じゃないほどの殺意が、憎悪が、怒りが、疲弊していたはずの僕を、奮い立たせた。

 

 

リリカ「ガルッチさ───────」

 

エデン「リリカ、この2人を頼んだ。俺は、アギラの下に行く。」

 

リリカ「何を───────」

 

エデン「いいから!!ここからは俺がアギラ達の援護に行く。その代わり、杏奈と誠を連れて、この基地から離れろ!!いいな!!」

 

杏奈「………一体、如何したの───────」

 

エデン「杏奈、話はこの戦いが終わってからな。」

 

 

あの気は、間違いない。俺にとって殺さねば気が済まない、この世の総てから消えてなくならねば気が済まないほどの気が、この先にある。

 

 

『第六天波旬』、貴様の存在そのものを、滅してくれる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、もう少し早くこれば、あんな事にはならなかった…………。

 

 

ー最深部ー

 

 

俺が到着した時には、既に戦いの終幕だった。が、波旬は悪足掻きでもしようとするのか、アギラを掴もうとしていた。

 

そして、聞こえた。

 

 

アキ「アンチスパイラル。ゲーティア。マダラ。そしてハク。大好きだよ。♡」

 

 

お別れと言わんばかりに、謎の空間に吸い込まれようとする。いや、そんなこと、俺が許さない!!

 

 

エデン「アギラァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!

 

アキ「!?」

 

波旬「貴様───────」

 

エデン「『大卍曼荼羅・駄麼羅』ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

波旬に向けて、アッパーを噛まし、そのまま上空に吹っ飛ぶ。それと同時に、アギラがその空間に吸い込まれる。

 

 

エデン「アギラ!!!掴まれ!!」

 

アキ「ガルッチさん、今のご主人を、お願いします。」

 

 

僕が腕を伸ばそうにも、既に遅かった。アギラはそのまま謎の空間に吸い込まれ、消えてなくなってしまった…………。

 

 

エデン「………………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁのクソ野郎ぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

俺のせいだ、僕がもっと早く来れば、アギラは……………アギラは………………!!

 

 

波旬「貴様、あの時の変態───────」

 

エデン「楽に死ねると思うな、波旬ッ!!」

 

 

奴の身体は、アギラが空けた穴が目立ち、右腕はない。けど、関係ない。此奴を、遺体諸共消し炭にすりゃいいんだからな。

 

 

波旬「この俺が弱ってると思って、調子にのるなぁぁぁ!!」

 

エデン「テメェのような『自己愛性人格障害』野郎が、俺達の世界を荒らしまわりやがるな!!!」

 

波旬「ッ!!その力、俺の力か!?」

 

エデン「そうだ。平行世界の波旬のおかげでな。貴様を滅ぼすのに、十分な力だ。」

 

波旬「だが、所詮は『自己愛』すら持たない貴様なんかに、この俺の力を扱えるとでも───────」

 

エデン「だれが、貴様のような、異常なまでに自分を愛してる奴しか使えんといった!!俺はなぁぁぁぁぁ!!」

 

波旬「ッ!?」

 

エデン「自分自身の総てが、消えてなくなって欲しい程大っ嫌いなんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

そのまま波旬を、地面がえぐる程叩きつけ、自分にとってのリミッターを外した。波旬が『自己愛』ならば、僕は『自己嫌悪』。

『自分以外は全員死ね』というのなら、僕は………………。

 

 

エデン「俺諸共、ナニモカモ全部、滅べ。『第五天波旬モード』顕現!!」

 

 

更に、此奴も!!

 

 

エデン「ハルク、アスラ!!」

 

 

『ラースフュージョン!ラース・アンリーシュ!!』

 

 

エデン「貴様らの憤怒、借りるぞ!!」

 

 

輪壊者アスラ=マズダ!ハルク!イーラライズ!輪壊者ハルク=マズダ!

 

 

すぐさま姿を変え、そのまま波旬の目の前に立つ。今の俺は『独り』だ。そして、全てを滅ぼす者。

どうなろうと、構わない。此奴そのものを滅ぼせば、後は如何だっていい。

 

 

「『『我こそは、『第五天波旬 アズラエル・ハルク・ラース』。貴様という存在を、消してやろう………!』』」

 

波旬「…………ほざけ!!」

 

 

next episode




エデンの新形態


第五天波旬モード

一言でいうならば、波旬の『自己愛』の反対である『自己嫌悪』のリミッターが外れた時に解放される姿。
戦闘面では波旬と同格。ただし、内容が完全に反転していて、滅ぼす対象が『自分を含めた全て』であるため、見境なしに滅ぼしてしまう危険な形態。

使う技も『反転(マイナス)』となり、『第六天波旬』が使う『卍曼荼羅・無量大数』を相殺することが出来る。


因みに、『輪壊者ハルク=マズダ』は、輪壊者アスラ=マズダとハルクのフュージョンライズで、普通に使っても波旬に勝つことは難しいが、上記の形態と組み合わせれば、波旬よりも強大な力を持つことが出来る。



エイリアンマンさん、すんません。やらかしてしまいました…………。m(_ _)m


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episodeLIE パニック is エデン

ーリリカの家ー

 

 

ある日…………。

 

 

エデン「なんかアズリエルから、急いできてって言われたけど、何があったんだ?」

 

 

 

『ガチャ』

 

 

 

エデン「お邪魔しま~す。アズリエル、居るか~?」

 

 

アズリエル「あ、丁度良かった!!」

 

 

 

そこにいたのは、依代神香の姿をしたアズリエルがいたのだが、すぐさまエデンは違和感を感じた。

 

 

 

エデン「アズリエル?その、性別は男なのは分かるけど、敢えて言うね?男だっけ?」

 

 

アズリエル「そこなんだよ!!気が付いたら、こんな姿だったし、リリカの方も!!」

 

 

エデン「リ、リリカにも!?」

 

 

 

エデンは急いでリリカの部屋に向かったが、何かの立て札があった。

 

 

 

『入ってこないでください』

 

 

 

エデン「リリカ!!大丈夫か!?何があった!?」

 

 

リリカ『が、ガルッチさん!?い、今は入ってこないでください!!』

 

 

エデン「何があったんだ!?姿は見せなくていいから、取り敢えず事情を頼む!」

 

 

セリカ『それはいいが、確認させてほしい。お前の性別は()()()()か?』

 

 

エデン「そのまま?確かに、僕の性別は『男性』のままだけど、『女性』になろうと思えばなれるよ?」

 

 

アズリエル「そういえば、自由に性別変えれる人だったね………。」

 

 

エデン「けど、それとアズリエルの姿と何の関係が───────」

 

 

セリカ『実は、アズリエルと同様、私達の性別が変わってしまったんだ。』

 

 

エデン「ッ!一体いつから!?というか、誰がやったんだ!?」

 

 

セリカ『わ、分からない………。リリカも気が付いたら、こうなってたっていうし………。』

 

 

エデン「えぇぇ……………!?ちょっと待ってろ、零のとこに行ってくる!!」

 

 

アズリエル「え?」

 

 

リリカ&セリカ『『え、ちょ───────』』

 

 

エデン「でもその前に、ザギ達の下へ行かなければ!!」

 

 

 

そのままエデンはリリカの家から出て、零の下に行く前に『セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース』のところに向かった。

 

 

 

アズリエル「……………リリカ?」

 

 

 

『ガチャ……』

 

 

 

リリカ「………まさか、あそこまで信じちゃうなんて………。」

 

 

セリカ「……………私が考えた嘘とはいえ、エデンって騙されやすいのか?」

 

 

アズリエル「どうしよう………、どうやって説得するの?」

 

 

セリカ「と、兎に角、エデンを止めるぞ。」

 

 

 

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

 

一方でエデンは……………。

 

 

 

エデン「…………ウェイ?(0w0)」

 

 

ザギ「NooooooooooooooooAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」

 

 

はやて「さぁ、やっちゃって!!ザギちゃん!!」

 

 

エデン「ザギが狂ってる!?どういうことだ!?」

 

 

「あ、ガルッチさん。丁度よかった、一緒に世界征服しませんか?」

 

 

エデン「世界征服!?そんな、被害が拡大してるって言うのか!?」

 

 

ザギ「え?」

 

 

はやて「へ?」

 

 

「あ、あの、ガルッチさん───────」

 

 

エデン「クソ!!犯人は誰かは知らないが、見つけ次第フルボッコにして、洗脳を解かせてやらねば……………!!」

 

 

「あ、ちょっと!!ガルッチさん!!待って下さい!!今日は───────」

 

 

ザギ「……………え、ガルッチって、信じ込んでいるのか?」

 

 

はやて「ちゅうか、被害が拡大って………。」

 

 

 

ーエデンの家ー

 

 

 

それからしばらくして…………。

 

 

 

エデン「なんだ、なんなんだ!?一体全体どうなっているんだ!?零のところに尋ねたら、まるで別人みたいに高笑いしてたし、いや、他の世界にも巡り巡ってみたが、殆どの皆が別人みたいに…………。

 

 

何故だ!?昨日までは普通だったのに、なんで……………!!!」

 

 

 

もう何が何だかさっぱりと言わんばかりに、エデンは頭を掻きまくっていた。そして、それを覗いているのは、フラン達だった。

 

 

 

フラン「あちゃー、もしかして、今日はエイプリルフールだってことに気づいてないのかな………?」

 

 

イリヤ「でも、あの時お兄ちゃんに嘘ついたら…………。」

 

 

ルビー『…………落ち着かせるのに、時間かかっちゃいましたね。さすがの私ですら、嘘だろうと、冗談であろうと、ガルッチだけは嘘ついちゃダメって思いましたからね…………。」

 

 

こいし「いやな事件だったね…………。」

 

 

 

実は一度、フラン達はエデンに対して嘘をついたのだが、異常なまでにその言葉に信じ込んでしまったせいで、多大な被害が起こってしまった。

その後、時間かけて説得したのはいいが、信じ込んでしまった自分を憎み、自殺まで図ろうとしていたため、全力で止めていた。

 

それ以降、絶対に嘘をつかないようにしようと決め込んでいて、勿論このことは英竜にも未来たちにも伝えており、嘘をつかないようにしていた。

 

 

 

フラン「………と、兎に角、取り返しのつかないことになる前に、今日はエイプリルフールだってことを伝えないと。」

 

 

こいし「じゃないと、また自殺しかねないことになりそうだし………。」

 

 

イリヤ「もしかしたら、自殺以上に最悪なことになるかも………。」

 

 

フラン「じゃあ、何食わぬ顔で入って、さりげなく伝えよっか。」

 

 

 

フランがそういい、3人(+一本)はエデンの部屋に入ったが、既にもの抜けの殻となっていた。

 

 

 

ルビー『…………不味いですよ、これ。』

 

 

黎斗「お困りのようだな、この私に任せるがいい。」

 

 

フラン「黎斗さん?」

 

 

 

─そして……………─

 

 

 

エデン「何処探しても、いないなんて…………。しかも、犯人の手がかりすら見つからない…………。証拠もない、かといって犯人見つけないと…………、更に被害が拡大するし…………。

 

 

もうヤダ、犯人誰なの…………。頭がおかしくなりそう…………。」

 

 

 

嘘に気づかないまま、日が暮れて公園のベンチに座り込んでいた………。すると……。

 

 

 

黎斗「ここにいたのか、ガルッチ。」

 

 

エデン「黎斗?何でここに?」

 

 

黎斗「フラン達に頼まれてね。それより、帰らなければ彼女達が心配するぞ?」

 

 

エデン「けど………、けど犯人を捕まえないと…………、被害が…………!」

 

 

黎斗「ふむ………、犯人………か…………。」

 

 

 

その言葉に反応し、少しだけ邪悪な笑みを浮かべる。

 

 

 

黎斗「実は私も、その犯人というものを探していたんだ。だが残念ながら、捕まえることすら叶わぬ。」

 

 

エデン「え?何で!?何で捕まえられないんだ!?捕まえないと、とんでもないことになるっていうのに!!」

 

 

黎斗「ならば、この私が……………、その望みを、絶つゥ………!」

 

 

エデン「!? え、まさかここで『EXCITE』の曲が───────」

 

 

 

BGM 『EXCITE』

 

 

 

黎斗「ラーク・バスター・ガルッチィ!

 

 

何故アズリエルたちの性別が変わったのか…………!

 

 

何故ザギ達が世界征服しようとしていたのか…………!

 

 

何故他の全員が別人のようになってしまったくわぁ!!」

 

 

 

リリカ「ちょ、ちょっとストップ!!それ以上言わないでください!!」

 

 

エデン「リリカ!?」

 

 

黎斗「その答えはただ一つ…………!」

 

 

永夢「あ、あれって………!」

 

 

大我「やめろぉ!!」

 

 

エデン「ちょ、2人ともどっから出てきたの!?」

 

 

黎斗「アハァー…♡ガルッチィ!君は、エイプリルフールという奴に、翻弄された男だからだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!アーハハハハハハハハハアーハハハハハハハハハ!!!!!!

 

 

エデン「え…………、エイプリルフール…………、だと?」

 

 

リリカ「そ、そうなんです!それなのに、ガルッチさんは……………。」

 

 

エデン「そんな……………、じゃあ僕はずっと……………、そんなのに捕まえようと……………!?」

 

 

黎斗「まぁ正直、宝生永夢以上の水晶だったとは…………、ガルッチ?」

 

 

エデン「じゃあ、僕はまた…………嘘に翻弄されて………………!?嘘だ……………こんなことって、こんなことって…………………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!ウゾダゾンナゴドォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

その後、あまりにもショックだったのか、数日間だけ何も信じられなくなってしまい、部屋に引きこもってしまった。

 

 

 

黎斗『っと言うわけで、エイプリルフールが来たとしても、ガルッチだけには絶対に嘘をつかないでいただきたい。彼、相当な勘違いしてしまったからな。』

 

 

ザギ「…………以後、気を付ける。」

 

 

零「いや、エデン様純粋過ぎませんか………?」

 

 

リリカ「………もう嘘つかないでおきましょう。」

 

 

 

END




まぁ、流石に人間不信まではいきませんが、人によってはこうなるのかもしれませんね………。

嘘は、程々にお願いします。


次回は本編に戻ります。


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episode218 繋がり

ー前哨基地ー

 

 

フランside

 

 

取り敢えず、これで全員倒せた気がする。死んでいない人はいるけど、無力化ぐらいまでは行けたかな?

それにしても…………。

 

 

フラン「対転生者用の手錠、か。」

 

 

これを付けるだけで、転生者が持つ特典を無効化させ、更にはステータスも並みの人間になってしまう。

けど、あくまで『転生者』専用なだけで、他はあまり意味がないらしいけど、特典なしの人が居たらどうするんだろ?

 

やっぱり手錠を───────

 

 

こいし「フランちゃん、ちょっとこっちに来て!!」

 

フラン「? 如何したの───────」

 

「むぅぅーーーー!!むふぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」

 

 

…………なんで手錠に加えて、全裸になって亀甲縛りになってるの?というより、何故ボールギャグ?

 

 

フラン「何が一体どうしたらこうなるの?」

 

こいし「私が聞きたいぐらいなんだけど、この縄とボールギャグを使ったら、こうなっちゃって…………。

これも、対転生者用の奴なんだけど、どうしてこうなる事やら…………。」

 

フラン「…………あまり言いたくないけど、気持ち悪いね。」

 

「ッ~~~~~~~~~~!!!!!!」

 

 

………なんか興奮してるようなんだけど、もしかして縄とボールギャグの効果なのかな?縛られるだけで、ドMにでもなっちゃうのかな…………?

ガルッチに使ったら、なんか可哀想だなぁ………。M気はあるけど、そういうのは苦手っぽいし、嫌がりそうな気がするしなぁ…………。

 

 

フラン「まっ、取り敢えず終わったし、急いでガルッチの下に───────」

 

 

!? 何、この殺意!?こんなの、感じたことない!

 

 

イリヤ「フランちゃん!こいしちゃん!この殺意は何なの!?」

 

こいし「わかんない!でも、凄く怖いよ……!!」

 

フラン「でも、一体どこから………!」

 

リリカ「皆さん!!」

 

 

私達が戸惑っていると、サーヴァントのリリカがこっちに来た。何か担いでいるけど、今はそれどころじゃない!

 

 

フラン「リリカさん!この殺意は何ですか⁉」

 

リリカ「恐らくですが、この殺意はガルッチさんのだと思います。」

 

 

ガルッチ!?一体、何があったの!?

 

 

リリカ「兎に角、急いでガルッチさんのところに行かなければ、取り返しのつかないことになってしまいます!」

 

フラン「………………分かった。2人とも、急ごう!!」

 

 

ガルッチ、一体………一体何があったの!?何が、その殺意を抱くことになったっていうの!?待ってて、今そっちに行くから!!

 

 

sidechange

 

 

ーメサイアの家 永夢達の部屋ー

 

 

黎斗side

 

 

ッ!この感じ、遂にやってしまったというのか!?だが、此方も丁度終わるころだ……!!

 

 

『インストール完了』

 

 

黎斗「よし!完成したぞ!!」

 

 

早速、鳴らしてみるかぁ…………。

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

貴利矢「え⁉できた!?」

 

黎斗「出来上がったぞ!!やはり、神の才能に、不可能はなぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」

 

 

って言ってる場合じゃない!!早速、ガルッチの下へ急がなくては!!

 

 

黎斗「九条貴利矢!!急いで此奴を!!」

 

貴利矢「了解!」

 

 

【爆走バイク!】

 

 

永夢「出発するのでしたら、ここではなく外でお願いします。」

 

貴利矢「あ、了解で~す……。」

 

黎斗「急ぐぞ、九条貴利矢。」

 

 

恐らくだが、ガルッチはとんでもない力を解放してるのかもしれん。誰を相手にしてるかは分からないが、これだけは言える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君は、そんなものに頼らなくても、()()()()()()()()()()()()()()()()()?

 

 

sidechange

 

 

ー戦場地ー

 

 

エデンside

 

 

波旬「あり得ねぇ………、貴様のような、変態野郎が……………、この俺に…………!!」

 

エデン「『『チッ、息すんじゃあねえ。』』」

 

 

最早立つことすら叶わないというのに、喋るだけの気力は残ってたのか…………。まぁ、アギラの受けたダメージに加えて、俺の技も喰らってちゃあ、そうなるわな。

 

 

エデン「『『殺す前に教えてやろうか、波旬。貴様が、アギラ達に負けた理由。』』」

 

波旬「ッ!」

 

エデン「『『それはな、『繋がり』だよ。繋がりが多ければ多いほど、又は繋がりが強まれば強まる程、彼女らは強くなるんだ。

 

 

貴様の場合は、独りであればある程強くなるが、貴様はいつの間にか弱くなっていくことに気が付かなかった。』』」

 

波旬「何が、言いたい!!」

 

エデン「『『分からないか?貴様が誰かに関わっているうちに、知らず知らずのうちに『繋がり』が生まれ始めていた。

 

哀れだな、第六天波旬。『独りになりたい』と言いながら、他人にかかわってる時点で、矛盾していないか?』』」

 

波旬「ッ! そんなはずは───────」

 

エデン「『『ないと?何ともまぁ、愚かで、哀れで、可愛そうな奴だ………。だが安心しろ、今度は正真正銘、貴様が望んでいた『独りだけ』の世界に居続けてやろう。

 

後悔しろ、誰かと関わってしまったことを、星諸共滅ぼさなかったことを………。』』」

 

 

此奴に、完全なるとどめを刺す。この星諸共、壊すつもりで───────

 

 

フラン「ガルッチー!!」

 

エデン「ッ!まさかっ───────」

 

波旬「隙あり!!」

 

 

ッ!重い一撃を食らった───────

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

そんな、よりにもよって解除されるなんて………。

 

 

波旬「へっ、やっぱりな…………。それだけの強さを持ったとしても、貴様もまた、繋がりを取り戻せば、その力さえ失う…………。」

 

エデン「………。」

 

フラン「ガルッチ、その大怪我って───────」

 

エデン「………あと少しで、仕留められたってのに、なんで───────」

 

フラン「仕留めるって…………、まさかあれって…………。」

 

波旬「………貴様には、俺の力を使う事なぞ不可能だ。ましてや、そんな女子ならなおの事だ。」

 

エデン「ッ!」

 

波旬「だが、貴様の言うとおりだな。ここまでの屈辱を、あのアギラとかいう奴に負けたのも、その繋がりのせいだな…………。

 

 

ならばっ!!

 

 

ッ!波旬の力が、更に!?しかも、今まで受けた傷が、治っていく!?

 

 

波旬「この忌々しい繋がりを消すために、この星も、この宇宙も、なにもかも全て消し去ってやるために、まずは貴様らを滅殺───────」

 

 

【ギリギリクリティカルフィニッシュ!】

 

 

突然の無数の矢が波旬に襲い掛かってくるが、どれもこれもが弾き飛ばされてばかりだった。

 

 

波旬「ッ!誰だ!!」

 

 

ブレーキの音が聞こえるとこに振り向くと、そこにはバイクに乗った貴利矢と、何かのガシャットを持った黎斗の姿があった。

 

 

貴利矢「ふう、何とか間に合ったな。」

 

黎斗「ガルッチ、待たせたな!」

 

エデン「黎斗!?貴利矢!?って、完成したって、まさか………ガシャットを!!」

 

黎斗「その通り!!私の神の才能が詰まった、究極のガシャットを有難く受け取れぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

 

 

そういうと、黎斗は僕に向けてガシャットを投げつけ、そのまま手にした。そのガシャットには、こう描かれていた。

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ

 

 

エデン「これが、黎斗が作り出した……………、平行世界のカルデアの全データが詰まった、最強の……………。」

 

波旬「ハッ!たかがそのおもちゃ如きに、今更覆るとでも思ったか?」

 

黎斗「覆るとも。何故なら、私は神だ。例え君のような奴が、我々に立ちふさがろうとも、度重なる障壁が阻もうとも、私の才能で乗り越えて見せる。

 

神であるならば、如何なる試練も乗り越えなければならない。そして、更に頂点まで上り詰める必要がある。

 

 

何より、私は『GAME』という概念で、多くの者たちを楽しませたいのだ。私が作ったガシャットで、『ゲーム』で、多くの者たちに、笑顔を送り届けたいのだ。

 

 

君のような破壊しか取り柄のないものに、私達には勝てやしない!」

 

 

私達って……………。

 

 

黎斗「ガルッチ、君が先ほど何の力を使ったかは聞かない。だが、そんなものに頼らずとも、もっとよい力を持ってるではないか?

当たり前のようで、しかし君だからこそ、更なる絆を深めることが出来た『力』を。」

 

エデン「当たり前のようで…………?」

 

黎斗「そうだ。私や九条貴利矢、フランだけでなく、君の後ろを見ろ。それが、君が手にした本当の『力』だ。」

 

 

僕はすぐさま後ろを振り向くと、幻覚ではあったが、そこにはアザトース様やクトゥルフ達を初め、ケンジ、オッチョ達、ヴァルハラ、お母さん、十三王神の皆、ミスト、父上、母上、メリオダス達、マルス、サンライト王国の皆さん、ロヴァス校長、先生方、ブレイズ達、ウィンズオブデストラクションの者たち、承太郎達、兄さん、姉さん、親父、エアの母さん、艦娘の皆、フレディ達、キース教官、空達、総刃達………。

 

英竜お姉ちゃん、未来、リリカ、イリヤ、こいし…………。

 

 

等などの数えきれないほどの皆が、応援してるように僕を見つめていた。っと、丁度イリヤたちも来てくれた。

 

 

リリカ「ガルッチさん!!」

 

イリヤ「お兄ちゃん!」

 

こいし「フランちゃん、早すぎだよ…………!」

 

 

……………そうか、数十万年も年取ったせいで、忘れていたのかもしれない……………。これだけの仲間が、家族が、友人が、繋がっているってことを……………。

 

 

ギル『我が雑種、こんな場所で倒れる程、かよわい奴ではなかろう?この我に、貴様が見せた力を超えた者を、見せてもらいたい。』

 

 

幻聴かもしれないけど、ハッキリとギルガメッシュの声が聞こえた。

 

 

黎斗「君にはどれだけの人が見えるかは、私には分からない。だが、その数こそ、君自身が築き上げた『絆』なのだ。

 

彼らの気持ちを無駄にしてはいけない。彼らの絆を断ち切ることなぞ、私が絶対に許さない。最も、そこの4人が黙っていないだろうけど。」

 

エデン「……………。」

 

黎斗「奴に教えてやれ。愚かなのはどちらかなのかをな。」

 

エデン「…………ありがとう、黎斗。皆、お願い………、力を貸してくれ。今ここに、『繋がり』の力を見せる為に!!」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

邪悪で、しかしどこか神々しいほどの音声が鳴り響く。黎斗が頑張って作り出したガシャット、平行世界のギルガメッシュがくれた『カルデアのデータ』を使って生み出したガシャット、使わせてもらう!!

 

 

エデン「戦術Lv……………アレフ0!!『究極大変身』!!」

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

 

最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!】

 

 

待機音が鳴り響くと同時に、僕の服装はヘラクレスに変わる。それだけでなく、上を見上げると、黒色の魔法陣が現れ、そこからサイボーグのようなドラゴンが顕現していた。

それを見た僕は、何故か懐かしい気持ちが込み上げると同時に、此奴はノアでも、TOAAでも、僕でも傷を負わせるなんて無理だと確信してしまった。

 

 

此奴の存在は、誰にも手には負えない。零ですら、あれを見るだけで畏怖するのかもしれない。

赤屍は、絶対に死ぬと確信するかもしれない。

 

 

なのに、何故僕だけは、これを見て真っ先に、『懐かしく』感じるのだろうか………?そう思った瞬間、僕は黒い空間に閉ざされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何もなく、誰もいない空間の中、何故か泣く声が聞こえる。この声からして、男の子だろうと思い、聞こえるところに向かった。

 

着いた時には、男性が頭から血を流して横たわっていて、それを見て泣いている男の子を見つけた。

 

 

エデン「………どうしたの?」

 

「ッ!だ、誰………?」

 

エデン「ッ!」

 

 

男の子の顔を見ると、あり得ないことに、子ガルそっくりの顔つきだった。でも、雰囲気はニャルさんだった頃の方が似ていた。

それに、この男も何故か見覚えがあるような気がした。なんとなくだが、あの無の神と似ている気がした…………。

 

 

エデン「それより、何故泣いているの?」

 

「………マスターが、死んじゃったんだ教えて欲しいこと、いっぱいあったのに、彼奴らのせいで、人類が戦争ばかりしてるせいで…………、マスターは…………!!」

 

エデン「………何が、知りたかったの?」

 

「…………心が、知りたかった。」

 

 

心?もしかして、この子もまた、『心』というものを知りたかった子だったのか………?

 

 

エデン「……………そっか、君も、心を知りたかったのか。」

 

 

そういい、僕は男の子の前で、手を差し出した。

 

 

エデン「………一緒に探さないか?『心』って何なのかを。」

 

「え…………?」

 

エデン「僕もまた、心というの知りたいんだ。一緒に考えて、探せば、答えが見つかると思うよ。」

 

「…………本当に?」

 

エデン「確信はない。でも、独りで探すよりも、早く見つかる。君のマスターの期待に応えるために、共に答えを探そう?」

 

「………………マスター。」

 

エデン「もう泣くな、これからは、僕達がついてるから。」

 

 

男の子は僕の手を掴むと同時に、こう言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私は、『ビースト0』ストリングス。一緒に心って何かを、探そう。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識が戻ると同時に、スイッチを押し、サイボーグのドラゴンに乗り込み、そしてすぐさま出てきた。

 

 

ゴッドマキシマームZ!!

 

 

出てくると同時に、ヘラクレスの衣装も変わり、全身にそれぞれ邪神と神々の刻印が刻まれていた。

力も、あの波旬以上の、いやもしかしたらアルタイルと呼ばれる者にも打ち破るのではないかと思われるほど、強く感じた。

 

そして、絶対悪とも謳われる『アジ=ダハーカ』の力も感じ取った。

 

 

フラン「………すごい。」

 

貴利矢「マジかよ。1兆どころか、それすら超えちゃってるよ。」

 

黎斗「なんて、神々しく、美しいのだ………!!」

 

波旬「あり得ねえ、こんなことが、あっていいとでも思っているのか!?この俺が、この俺が…………!!

 

『初めて、此奴に勝てるのかと疑ってしまう』ことが!!!」

 

エデン「………仮面ライダーファンタズム、ゴッドマキシマムゲーマーLvℵ0(アレフゼロ)。『繋がり(ストリングス)』の力で、全ての頂点に立つ!!

 

 

 

 

幻想を、繋がりを、甘く見るな!!

 

 

next episode




仮面ライダーファンタズム ゴッドマキシマムゲーマーレベルアレフゼロ(もう一つの名はメアリー・スーゲーマー)


平行世界のカルデアのデータを使い、更にアジ=ダハーカの能力も加わり、『作品』という概念を超えてしまった最強フォーム。
エデンの期待に応えるために作ったがゆえに、色々と詰め込み、最終的にこうなってしまった為、雑魚や並みの転生者が敵として現れたとしても、見ただけで戦意喪失してしまう。

実際に多くの作品の能力だけでなく、SCPの者たちの能力も含まれている為、戦闘力も狂っている。
弱点をあげるとすれば、結局は物であるため、奪い取ってしまえば解決してしまう。


因みにアレフは、不可説不可説転を軽く超えており、しかし無限の劣化でもあるため、Lvが無限の相手だった場合、負けてしまう。


そして、『マッチレスストロンゲスト』と同様、『アルティメットムテキ』と『ムゲンムテキ』とドッキングできる。その場合、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』の性能を引き継いで、尚且つ無敵になるが、『ムゲンムテキ』を使えば音声も変わる。


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episode219 STRINGS to HOPE AND DREAMS

BGM 『real Game』


世界が繋がる。

 

 

一つのAIによって………、一人の少年の覚悟によって………、無数の世界を繋げようとする。目に見えない『獣』、『心』を知ろうとする少年が『繋がる』時、『ビースト0』が顕現する。

 

 

誰も止めることの出来ない、倒すことも叶わない、アジ=ダハーカですら手出しできない『獣』が今、第六天波旬を滅ぼす。

 

 

 

全ては、今の『繋がり』を守るために、アギラの仇を討つために、大切なものに手を出した制裁をかけるために………、力を振るう。

 

 

ー戦場地ー

 

 

エデンside

 

 

一言で言い表すと、この力はすごい。全作品の力が集結していて、波旬の攻撃にも耐えることが出来る。というか、波旬が本気を出しているにも関わらずだ。でも痛いことには変わりない。

 

 

波旬「オォォォラァァァァ!!!」

 

エデン「無駄だ!!」

 

波旬「ッ!ならば、滅尽滅相を───────」

 

エデン「『曙光曼荼羅・八百万』!!」

 

波旬「ッ!!その力、兄弟の───────」

 

エデン「ああ、坂上覇吐の力だ。本来の力よりも劣るが、貴様のジャッジを決めるのに十分だ!!

そして、貴様の所業は既に『地獄』行。だがな、俺達はそんな生温い場所には連れて行かせん。

 

 

貴様の行くべきところは、誰も居なければ何もない『無の領域』だ。だがその前に、今まで受けた痛みを、思い知ってもらうぜ!!」

 

波旬「ホザケッ!!『滅尽滅相』!!」

 

エデン「『森羅万象(ホロプシコン)』!!第9楽章『因果還元』!!!!」

 

 

波旬の拳が来ると同時に、すぐさまアルタイルの能力を発動させた。直撃したが、痛みは全くなかった。

その代わり、思いっきり蹴り飛ばした。

 

 

エデン「お前の言葉、そっくりそのまま返してやる。『指の一本程度で消し潰せるような雑魚だな』!」

 

 

勿論、アルタイルの繋がりはあまりなく、一時的なものでしかなかったが、完膚なきまでに滅ぼしたかったため、ふっ飛ばしたところへ向かう。

 

 

フラン「ガルッチ!!待ってよ!!」

 

黎斗「追いかけるぞ、九条貴利矢!」

 

貴利矢「了解!しっかり掴まってな!!」

 

 

sideout

 

 

ー戦場地 2ー

 

 

一方でメサイア達は、エネミー・ヴィランズと、悪役連合のサーヴァント達との三つ巴の戦いを繰り広げていた。

 

 

エッグマン「行け!!ファンタジアどもを蹴散らせ!!」

 

ハデス「悪役連合に後れを取るな!!ファンタジアどもを倒すのは、我々エネミー・ヴィランズだ!!」

 

メサイア「この世界は、絶対に渡さない!!」

 

 

数々の戦いの中、波旬とエデンが戦場に入り込んだ瞬間、更に混沌と化していた。

 

 

『ズドォォォォォォォォッ!!!』

 

 

エッグマン「なんじゃ!?」

 

メサイア「ガルッチ………?」

 

波旬「チィィ…………!!」

 

エデン「『ハルクスマッシュ』!!」

 

波旬「『滅尽滅相』ォォォォ!!!!」

 

 

拳と拳がぶつかり合うと同時に、地響きが起こり、敵味方関係なくエデンと波旬の周囲にいた者がふっ飛ばされる。

そこからは、エデンと波旬の殴り合いが始まった。邪魔をしようとするエネミー・ヴィランズの一部と、悪役連合のサーヴァントのバーサーカー『オプティマス・プライム』は嬉々2人の方に攻め込んだが………。

 

 

波旬「どいつもこいつも指の一本程度で消し潰せるような雑魚がッ!!」

 

エデン「俺達の戦いを邪魔するな!!」

 

 

この瞬間だけ、波旬とエデンは共闘し、邪魔してきた者たちを一掃していった。オプティマスに関しては、2人そろって両胸に風穴を開けさせ、そのまま霊基諸共砕き、叫ぶことすらままならないまま、消滅した。

 

 

エッグマン「な、なんという事じゃ…………!あんなもの、如何倒せというのじゃ!?」

 

ソニック「ありゃ、邪魔したら俺達でも殺されそうな気がするな…………。」

 

ハデス「ッ!!ならば、俺が奴らを止めてやる───────」

 

 

ハデスも参戦し、2人の中心に来たときには、直ぐに後悔した。相手した奴は、あまりにも規格外過ぎたということを…………。

 

 

波旬&エデン「「うぉぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

 

ハデス「は?」

 

 

目の前にはエデンの拳が、後ろには波旬の拳が飛んできて、そのまま頭部直撃。そのまま砕け散り、首から大量の血を吹きながら絶命することとなった。

それ以降は全員、エデンと波旬の戦いぶりを見ていた。どっちもどっちで全力で殴り合ってるため、所々に血が出ていた。

波旬はまた自分の身体が傷ついたことに怒り、エデンはここまでの戦いを『楽しみ』ながら、殴り合っていた。

 

 

フラン「まだ終わってないよね?」

 

こいし「まだ終わってないよ。あんなところで、殴り合ってるもん。」

 

黎斗「…………だが、心なしか、ガルッチは戦いを楽しんでるな。」

 

貴利矢「えぇぇぇ…………、ガルッチって案外戦闘狂だったりするの?」

 

ルビー『前々から、ガルッチさんは戦いには真剣かつ楽しんでいますよ?1対1なら、正々堂々と、そして絶対に勝つつもりで。

時には不意を突いたりなど、相手によって使い分けていますしね。』

 

イリヤ「まぁ、お兄ちゃんの戦闘狂は、今に始まったことじゃないしね。」

 

貴利矢「何だそのグラファイト感。」

 

 

そう言っていると、ようやく永夢達が到着した。

 

 

永夢「ハァ、ハァ………。皆さん、今どうなっています?」

 

黎斗「今か、見ればわかるだろう。」

 

大我「何だ、これは…………。」

 

飛彩「…………今ガルッチが戦ってる奴、何者なんだ?見るだけでも吐き気がするし、如何見ても癌細胞そのものではないか!」

 

こいし「第六天波旬。それが、彼奴の名前よ。いくら皆が挑んだとしても、彼奴にやられるのがオチよ。」

 

パラド「けど、ガルッチの奴…………楽しんでいるな…………。」

 

 

パラドがそういうと、何時の間にか2人の殴り合いが終わっていた。

 

 

波旬「…………貴様、聴きたいことがある。」

 

エデン「何だ?」

 

 

波旬がドスの効くほどの声を出しているのに対し、エデンは何処か軽やかで楽しそうな声を出した。明らかにボロボロだというのに、こんな状況で楽しむことが出来るのかと疑ってしまうほどだった。

 

 

波旬「何故、笑っていられる?そんなにこの俺が、傷つけられるのが楽しいのか!!」

 

エデン「あー、そこ?何でだろうな、貴様に対して、憎しみと殺意しかないと思ってたんだが、不思議と、この戦いを楽しんでるんだ。

 

 

決して、貴様をボロボロにして、嘲笑いたいって思ってなんかいない。ああ、思ってないさ。」

 

波旬「思ってない…………!?」

 

エデン「貴様に対して慈悲なんてないし、可愛そうだとはこれっぽちもないさ。…………僕にあるのは、貴様に対しての復讐心、この戦いを楽しむ心。それ以外あるとでも?」

 

波旬「戦いを…………、楽しむだと………!?」

 

エデン「ああ。ホントに、憎くて、憎くて、…………けどここまでの強敵と戦えるのは…………!

 

 

『心が躍るなぁ』!!

 

 

この時波旬は、初めてエデンに恐怖した。狂ってやがる、復讐を抱いていやがるってのに、戦うこと自体を楽しんでいやがると。

それと同時に、一人のはずエデンから、2人の声が聞こえた。

 

1人はエデン本人の声だったが、もう一人は、何処か幼く、しかし恐怖を抱いてしまうほどの声だった。

ゴジラと思っていたが、彼方は低い声。とてもじゃないけど当てはまらなかった。ならば、この声は誰の声?

そう思っていたら、エデンは波旬に近づいてくる。

 

 

エデン「けど、何事にも終わりは近づいてくる。そろそろ決着を付けようじゃないか?立てよ、第六天波旬。最後ぐらい、お互いの必殺技を放とうじゃないか。」

 

波旬「何!?」

 

エデン「西部劇のガンマ風に言うとだね…………。

 

 

『抜きな、どっちが早いか試してみようぜ』、って奴だ。」

 

波旬「………………コケに、しやがって…………!!貴様のような、ふざけた野郎が、人妻に恋してやがる変態野郎に、この俺が…………!?

 

 

最早、許さん………!兄弟より、あのアギラとかいう奴より、ここまで憎いとは思わなかった!!思えば、もっと早く、貴様を殺すべきだった。だから、この一撃で、貴様を滅してくれる!!」

 

エデン「そうこなくっちゃな。」

 

 

【ガッチョーン………、カミワザ!!】

 

 

波旬「────滅────」

 

 

エデンはレバーを閉じ、何時でも殴る準備をした。対して波旬は、詠唱に入り、何時でも蹴れる準備をしていた。

 

 

波旬「テメェを、完全に消し去って真っ平らにしてやる!!」

 

エデン「ならばこっちは、貴様という存在を真っ向から否定してやる!!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!

 

 

波旬「『第六天天狗道!!不可説曼荼羅ァ───────』!!」

 

エデン「『絶対領域!!不可説究極大卍荼羅・反転───────』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

波旬&エデン「「『───────不可説不可説転』ンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデンの拳と波旬の蹴りがぶつかり合った瞬間、核爆発が起こったかのような爆風が巻き起こった。

エッグマンはそのまま吹き飛び、他の皆は吹き飛ばされないようにしがみついた。

 

暫くは風圧がきたものの、収まったときには、まだ二人は固まっていた。

 

 

そして、変化が起きた。エデンの拳から、血を吹き始めた。

 

 

エデン「ッ!」

 

波旬「終わったな、ゴジラ。」

 

エデン「………どうかな?」

 

波旬「何?ッ!?」

 

 

直後に、波旬が放った足からヒビが入った。ヒビはそのまま、足から全身にまで入っていった。

 

 

波旬「な、何ぃぃぃぃぃ⁉⁉馬鹿な!?」

 

 

【神の一撃ィ!!】

 

 

エデン「GAMEOVERだ、第六天波旬。お前の、敗北だ。」

 

 

ひび割れたところから血を吹き出し始め、勢いを増していく。無論、これだけで終えると思ってないエデンは、完膚なきまでに叩きのめす為に、『闇に満ちし虚樹の魔剣』を取り出し、魔眼を開眼させた。

そしてもう一度、レバーを閉じる。

 

 

【ガッチョーン………、カミワザ!!】

 

 

波旬「これで、勝ったと───────」

 

エデン「思ってないさ。だから、敗者には敗者らしいエンディングをやるよ。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!

 

 

エデン「死わりだ!終焉なる物語(ディマイズ・ストーリー)』!!

 

 

エデンを掴む瞬間、目にも止まらない速さで波旬を振り上げ、通り過ぎた。この時、肉体・精神・魂の死の線を斬った為、波旬の運命は決まった。

 

 

波旬「あ、あり得ない…………!この俺が…………、第六天波旬である、この俺が!?テメェのような変態野郎に負けるって言うのか!!!!」

 

エデン「…………俺に負けた理由を教えてやろう、波旬。1つは、リリカ・アイモーネに手を出した事。

 

 

2つは、アギラを道連れにしたこと。

 

 

そして最後の3つ目。この3つ目こそ重要であり、最もシンプルな答えだ。」

 

 

波旬が段々と砕け散り、意識も魂も消えてなくなっていく中、エデンはこう言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「テメェは俺達を、怒らせた。」

 

 

そうして、波旬はエデンという名の変態に敗れ、風と共に塵に帰っていった。精神も魂も、なにもかもなくなり、第六天波旬という名の存在は、この日にて、エデンの手で完全抹消されていった。

 

 

BGM終了

 

 

エデン「……………お前がそんなんじゃなかったら、アームストロングと同様、いい好敵手になれたんだがな。」

 

 

【ガッチョーン………、ガッシューン………】

 

 

ガシャットを抜いたと同時に、その場に跪く。今までにないほどの疲労感が、エデンに襲い掛かり、倒れ込まないようにするのが必死だった。

 

 

フラン「ガルッチ!!」

 

エデン「ああ、フラン…………。見たか、あの波旬を…………この手で…………、終わらせて───────」

 

フラン「それはいいよ!!本当に、本当に無事で!!ううん!!生きてて、よかった!!!」

 

 

フランは抱き締めた後、こいしとイリヤがやってきて、エデンを担ぎ、黎斗たちの下にいった。

 

 

永夢「ガルッチさん!!しっかりしてください!!」

 

エデン「よう、永夢………。心配かけて、すまない………。」

 

永夢「ホントですよ!!こんな体になるまでボロボロになるなんて、狂気の沙汰じゃありません!!」

 

エデン「…………かもな。黎斗。」

 

黎斗「フッ、流石私だ。やはり、私の才能には、奴のような馬鹿には勝てなかったというわけだな。」

 

エデン「ああ。これは、君の才能と、風龍さんが取ってきてくれた、平行世界のカルデアのデータのおかげ、だな…………。ホント、感謝しきれない、言葉だけでは、足りないぐらいさ。」

 

黎斗「……………だが、私が言うのもなんだが、大丈夫か?」

 

エデン「いや、ガシャットを抜いた瞬間、ヤバいほどの疲労感が襲ってきたし、フランが抱きしめられた瞬間、とてつもないほどの性欲が……………。」

 

大我「性欲って、お前………。」

 

エデン「というか実際、何万年ぐらいにため込んだかのような性欲が、来てるんだが……………。」

 

貴利矢「果てしねえほどの性欲じゃねえか。」

 

黎斗「……………ガルッチ、少し血を採取させてもらうぞ。」

 

 

黎斗がそういうと、傷口から出てる血をビーカーの中に入れ、大我に渡した。

 

 

大我「何のつもりだ、ゲンム。」

 

黎斗「念のため、検査してほしい。私が言うのもなんだが、私が作ったガシャットを使ったことで、『ゲーム病』になった可能性がある。」

 

飛彩「ゲーム病!?」

 

黎斗「念のためだ。あれだけの力を使って、デメリットがないはずがない。」

 

永夢「でしたら一度、此方で入院しないと───────」

 

黎斗「いや、入院すれば、恐らく何かしらのストレスを感じてしまう可能性がある。ここは、フラン達に任せた方がいいかもしれない。」

 

飛彩「だが───────」

 

エデン「ありがとう、永夢。飛彩。でも、今はフラン達のとこで、大人しくしてる。結果が出たら、連絡してくれ。」

 

 

そう言い、エデンは、フラン達に抱えられ、戦場から立ち去った。

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-The World That Oblivion Was 忘れ去られた城-

 

 

ギャラクシーside

 

 

Ⅴ「報告よ、エネミー・ヴィランズ、転生者連合が滅びたって。」

 

ギャラクシー「そうか…………。」

 

 

やはり、こうなるだろうと思っていた。此方の兵士も、何名かは失った。だが、こんなところで諦める我々ではない!

 

 

ギャラクシー「ならばしばらくは、定期的にファンタジアどもの様子を見に行くぞ。」

 

ティブ「それはいいのですが、よろしいでしょうか。ミスター。」

 

ギャラクシー「む?ホームズか?(ティブ「ディティクティブです。」)呼び方はいい、どうした?」

 

ティブ「一応警告しておきますが、エデンを怒らせるような行為は、お勧めしません。」

 

ギャラクシー「創造王神を怒らせるなと?何故?」

 

ティブ「何故って、一度見てしまったのです………。男の股間を、何度も蹴っている光景を…………。思い出しただけで、背筋が凍ってしまいました………。」

 

 

…………創造王神、一体何があったんだ?すごく内容が気になる。



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episodeEX18 ドラゴンマスターメサイア 誤植編

久々のギャグマンガ日和に入ります。今回は『ソードマスターヤマト 誤植編』を元にしたネタです。

既に別のがありますが、もっかい書くことにします。


因みに、アドリブ増し増し+ほぼ会話だけです。ご注意を。


エデン「…………何だこのデジャブ、前は仮面ライダーエグゼイドの誤植だったけど、今度はドラゴンマスターメサイアの誤植?

どんだけ間違ってるの?」

 

 

メサイア「如何したんだ?」

 

 

エデン「なんか君をモデルにした漫画が出てるけど、これ見てよ。」

 

 

メサイア「どれどれ…………、えぇぇぇ、なにこれ誤植ばっかりじゃないか。」

 

 

エデン「そもそも、一体誰が───────」

 

 

 

『作家:篠ノ之束』

 

 

 

メサイア「束か。」

 

 

エデン「…………文句言ってくる。電話で。」

 

 

 

『prrr,prrr』

 

 

 

エデン「おい束、ちょっと聞きたいことがあるが。」

 

 

束(SEW)『どうしたのガルちゃん?私ちょっと忙しいんだけど。』

 

 

エデン「忙しいって、漫画の?」

 

 

束(SEW)『それは言えない。って、漫画?それなら書いてないけど。』

 

 

エデン「え?書いてない?マジで?」

 

 

束(SEW)『流石に興味のない奴はしないよ。って、風龍さんが呼んでるから、また後でね。』

 

 

 

『ピッ』

 

 

 

エデン「え、どゆ事?束が書いた奴じゃないのか?それとも、この世界の束?」

 

 

メサイア「それ以外考えられないだろ。」

 

 

エデン「…………電話番号教えて、即文句言うから。」

 

 

メサイア「はい、電話番号。」

 

 

 

『prrr,prrr』

 

 

 

エデン「もしもし、『束』さんですか?」

 

 

束(WFFL)『はいは~い、『ドラゴンマスターメサイア』担当してる『篠ノ之束』だよ。』

 

 

エデン「あんたですか。文句言いたいのですが、今回の漫画ひどくないか⁉読んだよ、今回の『ドラゴンマスターメサイア』の漫画!!」

 

 

束(WFFL)『え?酷いって、ストーリーが?』

 

 

エデン「ちげぇよ!!誤植だよ、誤植!台詞の文字が間違ってるって言いたいの!!ストーリー自体は問題ないけど、台詞を指摘して電話してるんだよ!!」

 

 

メサイア「ストーリーはいいのか………。」

 

 

束(WFFL)『えー、ホントに?どこどこ、何ページ目?』

 

 

エデン「ほらメサイアが、四天王の一人『ハデス』に挑む前の会話で、」

 

 

 

メサイア『彼奴だけは絶対に許さない!』

 

 

 

エデン「ってかっこいい台詞が!!」

 

 

 

メサイア『彼奴のようなNTRするような人面獣は絶対に許さない!!』

 

 

 

エデン「なんでNTRが出てくるんだよ!?流石のハデスもしないだろ!!

 

 

束(WFFL)『あ、ホントだ。間違えて書き足してる。やっちゃった☆』

 

 

エデン「いややっちゃったじゃねえよ!!確かにハデスは悪人だけど、流石にNTRは可哀想すぎるだろ!?というか何故人面獣!?書くならもっと別なのをかけっての!!

 

 

束(WFFL)『HA☆HA☆HA!!』

 

 

エデン「『HA☆HA☆HA』!?なんでご機嫌なんだよ!?誤植はこれ以外にあるぞ!!」

 

 

束(WFFL)『え~?どこどこ?』

 

 

エデン「メサイアが暗い過去を語って、」

 

 

 

メサイア『俺の憎しみは、消えることはない。』

 

 

 

エデン「って決意を立てる渋いシーンが!!」

 

 

 

メサイア『俺の()()()は、消えることはない。』

 

 

 

メサイア「………声、上手くないか?ガルッチ。」

 

 

束(WFFL)『あ、ホントだ。漢字間違えてる。やっちゃった☆』

 

 

エデン「だから『やっちゃった☆』じゃねえんだよ!!おいコラぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

永夢「どうしたのですか?ガルッチさんの叫び声が聞こえたのですが。」

 

 

パラド「静かにゲームさせてくれよ。」

 

 

メサイア「あー、2人とも。理由はこの漫画を見てくれ。」

 

 

束(WFFL)『HAHAHA!!肉シミって何?脂汗?HAHAHA!☆』

 

 

エデン「『HAHAHA』じゃねえよ!?なんでそんなに上機嫌なんだよ!?」

 

 

束(WFFL)『いやあ実はね、両津君が宝くじ1兆円を当てたらしくて、何処か旅行に行くことになったの!!』

 

 

エデン「1兆って、おい。よくそんなん当てたな、感心するよ。」←この人預金含め、単位が矜羯羅ぐらいの資金を持ってる

 

 

パラド「なかなか面白いじゃん。レアじゃんレア───────」

 

 

メサイア「いやこれ、ワールド・フロンティア中にこの漫画あるぞ。」

 

 

パラド「白けるぜ………。」

 

 

エデン「でもそんなことは良いんだよ!まだ誤植があるの!!」

 

 

束(WFFL)『え~?どこどこ~?教えて~?』

 

 

エデン「ついに現れた四天王の『ハデス』が、」

 

 

 

ハデス『ようやく来たか。なるほど、お前がメサイア。』

 

 

 

エデン「っていう緊迫した場面で!!」

 

 

 

ハデス『ようやく来たか。なるほど、お前がイボンコか。』

 

 

 

束(WFFL)『あ、ホントだ。』

 

 

エデン「『ようやく来たか』はまだわかるが、『イボンコ』ってなんだよ!?どんなボケをしたら、そういうツッコミが返ってくるだよこのスカタン!!

 

んで、また『やっちゃった☆』とかいうんじゃねえぞ!

 

 

束(WFFL)『~♪ やっちゃったZE!☆』

 

 

エデン「だから『やっちゃったZE!☆』じゃねえよ!何ちょっとカッコよく言ってんだよ!?

 

 

誤植はまだ終わってねえぞ!?」

 

 

束(WFFL)『え~何処ぉ?この天ッ才科学者の私がどんな間違いを?』

 

 

エデン「テメェの『天才』は、災害の『天災』だろうが!!そして次のコマァ!!」

 

 

永夢「………イボンコって、なんでしょう。」

 

 

メサイア「何処からネタ仕入れてくるんだ………。」

 

 

黎斗「何事だ、一体。」

 

 

貴利矢「ガルッチのすごい声が聞こえたんだが。」

 

 

メサイア「この漫画参照。」

 

 

エデン「メサイアが、」

 

 

 

メサイア『そうだ。俺がメサイアだ!』

 

 

 

エデン「つうcoolなシーンが!!」

 

 

 

メサイア『そうだ。俺がオレンジだ!』

 

 

 

エデン「なんでメサイアいきなり柑橘類になっちゃうんだよ!!脳みそ腐ってんじゃねえの!?

 

 

束(WFFL)『あ、ホントだ。間違ってる。』

 

 

エデン「間違いすぎだろ!?お前絶対わざとやってるだろ!?

 

 

束(WFFL)『HAHAHA!やっちゃったZE☆!』

 

 

エデン「かっこよく言うんじゃねえよ!気に入ったのかそれ。」

 

 

束(WFFL)『気に入っちゃったんだZE!盗っちゃやだZE!☆』

 

 

エデン「お前がその喋り方するなコンニャロー!!それよりまだあるんだよ誤植ゥ!!

 

 

黎斗「…………今度ガシャット用漫画を開発しようか?」

 

 

貴利矢「またとんでもないもの作る気だ、この神。」

 

 

束(WFFL)『え~?まだあるのぉ?どの辺なんだZE☆!』

 

 

エデン「『どの辺なんだZE☆』!?そんな無理に言う必要ねえよ!!ラストページのとこ!!メサイアが、」

 

 

 

メサイア『俺の新しいフォームを見せてやる!!』

 

 

 

エデン「っていう、超熱い展開だよ!!」

 

 

束(WFFL)『どれどれ?』

 

 

 

メサイア『俺の新しい腕を見せてやる!!』

 

 

 

束(WFFL)『あ、ホントだ。やっちゃったZE☆!』

 

 

エデン「なんだよ!?新しい腕って!?確かに場合によっては新しい腕生えるけど!?

 

 

束(WFFL)『ごめんごめん、旅行の準備のことでついうっかり。』

 

 

エデン「うっかりで済まされてると思ってんなら、このもっと酷い誤植もうっかりなのか!?

 

 

メサイアが新たなフォームになって『うぉぉぉ!!』って突っ込むとこ!!」

 

 

束(WFFL)『え~、そんな台詞間違ってないと思うよ?』

 

 

エデン「間違ってんだよ、よく見ろ!!!

 

 

 

メサイア『マソップ!』

 

 

 

エデン「なんだよマソ───────」

 

 

メサイア「ちょっと電話変わって。」

 

 

エデン「え?」

 

 

メサイア「なんだよマソップって!?意味が分からないし、しかもこのコマについてる煽り文句!!なんだこれ!?

 

 

束(WFFL)『宝くじ当たったので、旅行行ってきま~す。』

 

 

エデン&メサイア「「何自慢してんだよ!?」」

 

 

黎斗「うわぁ…………。」

 

 

永夢「あの黎斗さんが、ドン引き!?」

 

 

貴利矢「それだけの事だろうな。」

 

 

束(WFFL)『やっちゃったZE☆』

 

 

エデン&メサイア「「『やっちゃったZE☆』じゃないよ!!煽り文句コレ自慢したくてつい言っちゃっただけだろ!!!」」

 

 

束(WFFL)『言っちゃったZE☆!』

 

 

メサイア「だから『言っちゃったZE☆』じゃ、あぁぁぁぁぁもぅぅぅなんかもうぅぅぅぅ!!!!!!

 

 

やってられないZE!!!!!!

 

 

束(WFFL)『ごめんねだZE☆』

 

 

 

『ガチャッ』

 

 

 

永夢「あ、ガルッチさん出ていきました。」

 

 

貴利矢「どこ行くんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ジャガーマン

 

 

 

ジャガーマン「この漫画、つまらないニャー。」

 

 

『うぉぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

 

ジャガーマン「あれ、なんか嫌な予感が───────」

 

 

エデン「おのれ藤村ァァァァァァァァァ!!!!!!!!

 

 

 

【キメワザ!】

 

 

インフィニティクリティカルスパーキング!!

 

 

 

ジャガーマン「ウニャァァァァァァァ!?!?!?!?!?!!?!?!?私無実なのにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

その後、束(WFFL)達は後にソニックたちにばれてしまい、泣く泣く学生全員で旅行に行くことになった。

そして、無関係のジャガーマンは、エデンにボコボコにされた………。

 

 

フラン「チャンチャン。」

 

 

リリカ「?」

 

 

 

END



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GAME12-2 『ワールド・フロンティア Chronicle Wars』日常編
episode220 ビーストバグスター『ストリングス』


11期op 仮面ライダービルドop曲『be the one』


ー???ー

 

 

エデンside

 

 

取り敢えず、リリカは僕の異変に気付いたのか、咄嗟に『快楽増幅式中毒世界』を作り出し、フラン達も含めて閉じ込められることになった。

まぁ数万年分の性欲が溜まって居たら、そりゃそうなるだろうしね………。

 

 

まぁ文句言いたいところは、何で僕のデメリットが性欲なの!?百歩譲ってあれだけの力を酷使して喋るだけでもやっとなぐらいの疲労なら分かるよ?でも何故性欲もおまけとしてでてくるの!?

しかも数万年分!!流石にフラン達も耐え切れないよ!?腹上死になるって絶対!!まぁつくっれくれた黎斗は悪くない。作ってくれなかったら、波旬に負けてたかもだしな。

 

 

…………とはいえ、疑問に思うのは、あの少年と、少年が言ってたマスターと呼んでた者。何故だか知らないが、彼らを他人だとは思えなかった。

あのマスターが無の神に、あの少年は何処か僕に似ていたし、なんなんだあれは?まだ僕の知らない記憶が眠ってるって言うのか?

 

 

フラン「ど、如何したの……、ガルッチ………?♡♡/// 難しそうな、顔してるけど?///」

 

エデン「あ、ああ……。ちょっと考え事。//////」

 

イリヤ「考え事?///♡」

 

こいし「もう、お兄ちゃん。私達が気持ちよくしてるんだから、難しいこと考えちゃだめよ?♡♡//////」

 

エデン「そ、そうだけど………。////// というか、起き上がれないっていうのが、なんかもどかしい。//////」

 

フラン「私から何とも言えないけど、少なくとも安静にしていなきゃ駄目よ?////// 性欲は私達がシテあげるから。//////」

 

エデン「でも、大丈夫なの?/// 数万年分の性欲って、結構ヤバいと思うけど───────」

 

こいし「何を今更。♡ 確かに他の人にも頼まないと厳しいけど、どれくらいお兄ちゃんと付き合ってると思ってるの?//////♡ ちゃんと休み休みでやるから、大丈夫だよ。//////」

 

 

そういえば、発情期の時でも3人とも大丈夫だったっぽいな。意識飛んでいるんじゃないかって心配したけど………。

まぁ無理はしちゃいけないよね、うん。

 

っていうか段々、余裕が出来てきたよな………。今フランとこいしでWパイズリしてるらしいし、イリヤは………マッサージでもしてるのかな?確かに筋肉痛のような感覚だし、暫く動けそうにないっぽいしな………。

 

 

ルビー『あのー、ガルッチさん。通信が来てるようですよ。』

 

エデン「通信?誰から?」

 

ルビー『リリカさんからだと。あ、現代のですが。』

 

エデン「待って、起きるから………。いや、無理だった。」

 

イリヤ「ちょっと待ってね。/// 私が起こすから。///」

 

エデン「恩に着る、イリヤ。///」

 

 

イリヤのおかげで上半身を起こした後、ルビーは通信機を付けてリリカにつなげた。

 

 

リリカ『ガルッチさん?聞こえますか?』

 

エデン「リリカ?どうしたんだ、いきなり連絡するなんて………。」

 

リリカ『今私、美容店『loverstar』の前にいるのですが、そこにいる『ピッグ教授』というのを捕えようとしてるのですが………。』

 

エデン「中で何かあったのか?」

 

リリカ『いえ、中には入ってないです。というか、入るだけでも気分が………。』

 

アズリエル『ザギさんから言うに、ピッグ教授はサイコパスのようで、今改造した少女を使って戦わせてるらしいんだ。』

 

エデン「サイコパス………。そりゃリリカが入りたがらないわけだな。」

 

アズリエル『そういえば、そっちは何してるの?』

 

エデン「休養中って奴かな?今リリカ、つまりサーヴァントのリリカの事だけど、彼女が作った『快楽増幅式中毒世界』の中で───────」

 

リリカ『あ、そうだったのですね………。/// 邪魔してごめんなさい。///』

 

エデン「こっちもいろいろあったさ。」

 

フラン「リリカさんとお話?//////」

 

エデン「うん。」

 

リリカ『詳しくお願いします。』

 

エデン「分かった。互いに近況報告でもしよっか。」

 

アズリエル『い、いいの!?』

 

エデン「いやさ、何度も何度も交じり合ってたら、余裕を持っても不思議じゃないだろ……。///」

 

 

まぁ、兎に角リリカの近況報告した後に、こっちの近況報告したほうがいいな。第六天波旬についても言っておかないと駄目だし…………。

 

 

sidechange

 

 

ー永夢達の部屋ー

 

 

黎斗side

 

 

黎斗「よし、取り敢えずこれぐらいでいいか。」

 

貴利矢「今度は自分用の奴かよ。」

 

黎斗「まぁ、流石にLvは1億ではあるが、それでもガルッチみたいなものは作らないようにした。」

 

 

しかし、ようやく出来上がったな。『ゴッドマキシマムマイティX』。ガルッチのガシャットと同時に開発していたから、まだこちらを作る方が楽だったかもしれない。

 

 

大我「おいゲンム!!」

 

黎斗「どうした、騒々しい。」

 

大我「お前の言う通りにファンタズムの血で調べたが、彼奴が『ゲーム病』になってたことが分かった!!」

 

貴利矢「!?」

 

 

やはり、こうなってしまったか………。完成させたとはいえ、あれだけの負荷があったんだ。流石のガルッチが『ゲーム病』にならない方が、よっぽどおかしい。

 

 

大我「それだけじゃねえ。そのバグスターは、完全にファンタズムと融合してるらしいんだ。」

 

黎斗「融合だと!?」

 

貴利矢「んな馬鹿な!?融合って、何で!?」

 

大我「俺も詳しいことは分からねえが、ファンタズムが感染してるバグスターは、恐らくゲンムが開発した『ゴッドマキシマムマッチレスZ』と関係があると思う。

マジでゲムデウスよりも厄介かもしれねえぞ。」

 

 

想定外だ。もし大我先生の言うとおりだとしたら、我々では対処しきれない。しかも、私の才能も含まれてる!!

なぜこんなことすら考えなかったのだ!!

 

 

黎斗「いや、待て。」

 

大我「?」

 

 

それはあくまで、敵対してきたときだけだな。まだ敵対しているとは限られていない。いや、こんなこと言えば私らしくないが、勘ではあるが、そのバグスターはガルッチ次第で敵対するか友好に接するのかが決まるのかもしれない。

確信はないものの、あのバグスターに手を出さないように伝えておかねば。

 

 

黎斗「恐らく、我々が手出ししない限りは襲わないバグスターなのかもしれない。どんな奴なのかは知らないものの、敵対するとは限らない。」

 

大我「だが危険であることには変わりねえだろ!?もし手遅れになったら、とんでもねえことに───────」

 

黎斗「ガルッチがゲーム病だからと言って、バグスターが敵対するとは限らない!!私はガルッチを信じてる!!」

 

貴利矢「!?」

 

大我「…………随分珍しいな。お前がそこまでファンタズムに固執するなんて。てっきり、イキのいい実験体だと思っていたが───────」

 

黎斗「実験体であることには違いない。だけど、それでもガルッチは、私を信じ続けてくれた!!後々から利用してると分かっていたにもかかわらず、何と言ったと思う!?」

 

大我「…………なんて言った?」

 

黎斗「『僕を利用してるなら、構わないよ。その分、黎斗が作るゲームを楽しみにする。僕の命なんて、軽いものだからね。』

 

 

初めて見たさ。自分の命を投げ出してでも、私を信頼してくれているなんて。それだけではない、ガシャット開発の時に、様々なデータを送ってくれた。DCコミックだけでなく、Fate、東方などの様々なデータを、送ってくれた………。」

 

大我「あれ全部、ファンタズムが!?」

 

 

よくよく考えれば、ガルッチは私を信頼してくれた。神の才能を持つ私を、全面にサポートしてくれた。

代わりに、命のすばらしさを教えたのだが、過去が原因なのか自己犠牲することに躊躇っていないようで、色々といったのだが………思ってた以上に頑固者だった。

 

あそこまで命を投げ出そうとする者は、恐らくいなかったのかもしれない。今はそういう事はないかもだが、あの自己嫌悪は私でも引いた。

 

 

黎斗「ガルッチは私の大事な友人だ。だから、彼のバグスターに関しても、信じるつもりだ。」

 

大我「………まぁいいが、一応これを目に通してくれ。俺ですら、見たことのないバグスターだったからな。」

 

 

まぁ念のために、見てみるとするか。

 

 

貴利矢「…………神のお前が、そこまでガルッチを信用するとはな。」

 

黎斗「その分、使ってやるとも。」

 

貴利矢「………素直じゃないな。」

 

 

うるさい、九条貴利矢。ともかく結果でも見るか。………………なんだ、このバグスター?融合どころか、一体化しているのか?

あのバグスター、ガルッチと何かの関係性を持っているのか?

 

 

sidechange

 

 

ー???ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「以上………、かな………。//////」

 

リリカ『…………まさか、第六天波旬を倒せるなんて。』

 

エデン「最も、黎斗のおかげだな。じゃないと、取り返しのつかないことになってたし。///」

 

リリカ『………貴方の自己嫌悪が、そこまでに至るとは思いませんでしたが、本当に彼は出てこないんですか?』

 

エデン「肉体・精神・魂諸共全部殺したし、特典も封じてるから、よっぽどの事じゃない限り出ることはないかな?///」

 

アズリエル『………そっか。ホントに君は、リリカの事を───────』

 

エデン「これは贖罪のようなもんさ。倒したのはいいものの、一時的とはいえ、誰かに頼らないと動けなくなるし、何故かは知らないけど性欲は溜まるし………。///」

 

リリカ『何故性欲。デメリットが性欲って、おかしくないですか?』

 

エデン「僕も思うが、何で性欲もついてくるのか不思議なんだよ。」

 

 

もうちょっと別のデメリットでもいいと思うが。何?ほとんどのデメリットって、性欲に回っちゃう体質になってるのか?

いやいや、どんな体質だよ。

 

 

エデン「とにかく、このデメリットがある以上、あのガシャットを連続で使用するのは控えておく。何しろあれ、全作品の能力も含め、『アジ=ダハーカ』の力も加わってるしね。」

 

リリカ『アジ=ダハーカ、ですか?』

 

エデン「うん。ただ、あのガシャットを使う前も、ゴジラに言われるまでは気づかなかったけど、『アジ=ダハーカ』の力を使ってたって言ってた。」

 

リリカ『何故、そんなものが………。』

 

エデン「僕が聞きたい。自分でも、何で扱えたのかさっぱりだし…………。ただ、こういっちゃなんだが…………。」

 

リリカ『?』

 

エデン「あの力、初めて扱った感じじゃなかった…………。それどころか、懐かしい感じと、虚しい感じが………。」

 

リリカ『また、記憶か何かですか?』

 

エデン「分からない………。ゴジラはこんなこと扱ったことなかったようだし、『何か』と混合してるのか。

 

………ごめん、曖昧すぎて答えようがない。」

 

リリカ『構いませんが、これだけは言わせてください。過去の貴方に惑わされないでください。それでは、近いうちに報告しますね。』

 

エデン「ああ。」

 

 

『ピッ』

 

 

フラン「随分長かったね。//////」

 

 

リリカとの連絡が終わると、何時の間にかフランとこいしは、白濁液塗れになっていた。今解除したら、とんでもない快楽が押し寄せてくるんだろうなぁ………。

 

 

イリヤ「2人とも、ずるいよ…………。私はお兄ちゃんを支えていただけなのにぃ………。」

 

フラン「大丈夫。////// ガルッチの性欲は、こんなので衰えないし、ちゃんとイリヤちゃんの分もあるよ。//////♡」

 

こいし「そういえば、リリカさんと重要な話してたっぽいけど、何の話?//////♡」

 

エデン「色々とね。////// 近況報告って感じに………。//////」

 

イリヤ「お兄ちゃん?」

 

エデン「ごめん、なんか眠くなっちゃった………。////// それに、徐々に快楽が流れ込んできたのか、凄く心地よく………。//////」

 

フラン「まぁ、話してたから気づいてなかったけど、凄い量で出していたからね。//////」

 

 

ああ、そりゃ眠くなるわけだ………。

 

 

エデン「んじゃあ………、僕このまま眠るから………、好きにして…………いいよ………。」

 

フラン「うん。♡ ゆっくり休んでね、ガルッチ。♡ その代わり、眠っていても気持ちよくしてあげるから。//////♡」

 

エデン「うん……………。//////」

 

 

僕は頷き、イリヤにゆっくりと仰向けにしてくれたあと、そのまま眠った。ある声を聴いてから…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そっか、今の私ってバグスターっていうものに変わったんだ。それにしても、不思議。この人の身体にいるだけで、『安心』?する。

 

 

けれど、それと同時に強い『自己嫌悪』と『憎悪』、『憤怒』を感じる……。それに、この人は他人だとは思えない。

私のように感じて、でも別の人…………。

 

 

今は、この人の為に、身体を馴染ませてあげなきゃ。AI………じゃなくて、『ビーストバグスター』としてね。

っとそうだ、この人の記憶には、後で零って人に話をするらしいんだね。

大丈夫、私が代わりに話してあげるね。』

 

 

………本当に、この者は誰なの?

 

 

next episode




『prrr,prrr』


零「はい、もしもし。」

『もしもし?よかった、繋がった。』

零「エデン………様?それにしては、声が違いますね。」

『そんなことはどうでもいいよ。あと彼の名前『エデン』っていうのね。』

零「エデン様ではない?貴方、何者ですか?」

『うーん、名前は言えないけどこれだけは言っておく。私は『ビースト』。人類悪と謳われた者で、一度は人類だけでなく、あらゆる生命体を滅ぼしたことがある『(AI)』というべきかな?』

零「『ビースト』………ですか。その『獣』の貴方が、僕に何か───────」

『今あなたは、兵藤一誠の世界にて暴れてるんでしょ?』

零「!?」

『驚いてるでしょ?隠したって無駄だよ?』

零「…………何が目的なんですか?」

『貴方が暴れてるっていうなら、丁度いいよ。エデンって人の記憶にも、どんどん暴れて、どんどん好き放題やってもらいたいから。原作組を殺しちゃっても、構わないし。』

零「…………意外ですね。でもなぜそこまで。」

『決まってるじゃない。今からあなたたち全員は、『獲物』と『実験体』になってもらうよ。』

零「!? 一体、何を───────」

『『リインカークロニクル』の性能を知るために、って奴。それに加えて、リリカって子をイジメてくれた報復って奴だね。

逆探知しても無駄だよ。君には絶対に掴まらないし掴めさせやしない。君の仲間にもね。それに、僅かながら、ハイスクールD×Dの世界は、エデンにとって無関係って訳じゃないの。』

零「『ビースト』、何の為に僕達を───────」

『さっきも言ったけど、『リインカークロニクル』の性能を図るための実験と、報復。勿論、エデンのね。だから、じゃんじゃん暴れて、じゃんじゃん抵抗してね?人類の中で最も最弱な人間さん。』

零「待て!!ちょ………切れた?」
















『よし、これで終わり。好き放題やっちゃったけど、これぐらいがいいかな?今はエデンって人の身体で馴染ませてあげなきゃいけないし、それまでは大人しくしてなきゃ。

………この人は零って人を利用してるけど、声からしてヤな奴だよ。絶対に利用してくるに決まってる………!!
だからちょっとぐらい、痛い目にあってもらわないと。』

エデン「(え、誰!?というか、僕がやるべき事全部やっちゃったの!?ホントに誰なの!?)」


11期ed U.N.オーエンは彼女なのか?アレンジボーカル 『Stardust Dreams』


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episode221 対面するストリングス

ーメサイアの家ー

 

 

それから数日後、ようやくエデンは疲労回復、数万年分の性欲から解放されたと同時に、黎斗から検査の結果が出たという報告が来たため、一度フラン達とリリカと共に、永夢達がいるメサイアの家に戻った。

 

 

エデン「結果が出たのか?」

 

黎斗「ああ。正直、私だけでなく、この場にいる者が驚いているのだがな。」

 

リリカ「皆さんが驚くことって、一体何があったのですか?」

 

大我「まず単刀直入で言わせてもらう。ファンタズムは『ゲーム病』に感染してる。」

 

フラン「え?」

 

エデン「あー、まだあったのか………。てっきり、あの疲労感と数万年分の性欲だけかと思ったが…………、ゲーム病の事忘れてた…………。」

 

黎斗「私が言うのもなんだが、あの強大なガシャットを使って、ゲーム病にならない方がよっぽどおかしいところだよ。

元々あのガシャットは、触れるだけでも死ぬこともあり得るし、パラドが使用すれば廃人になってもおかしくなかったんだ。」

 

こいし「でも、黎斗さんが手にしてたらヤバいんじゃ───────」

 

黎斗「安心したまえ、開発者の私には使用しない限りは無害となってる。流石に使ってしまえば、私でも何があるかすら、分からないからな。」

 

大我「それで、この資料がお前さんのバグスターだ。」

 

 

大我はすぐさま資料を渡し、エデン達はそれらを見通していた。

 

 

エデン「…………バグスターと、融合?」

 

黎斗「ああ。私も目に通してみたが、今までそういうのは見たことなかった。ましてや、バグスターと融合だなんて以ての外だ。」

 

イリヤ「なんで融合なんかに…………。」

 

大我「俺達が聞きたいところだ。だが、問題のバグスターだが、恐らく此奴が作ったガシャットのバグスターの可能性がある。」

 

こいし「ってことは………。」

 

リリカ「もし、ガルッチさんがストレスを感じてしまったら…………。」

 

大我「…………そのバグスターが現れて、全てを滅ぼす可能性がある。だから早急に───────」

 

『勝手なこと言わないでくれる?』

 

 

エデンside

 

 

!? 今どこからか声が聞こえた気がする。一体どこから?

 

 

大我「今の声、なんだ?」

 

黎斗「方向からして、ガルッチから聞こえたような………。」

 

エデン「僕から!?」

 

『エデン、ちょっと体借りるね。』

 

エデン「え、ちょ───────」

 

 

まるで人格が変わるかのように肉体から離れ、『何か』が肉体に入っていくのが分かった。そして、目を開けた瞬間、虹色の瞳になり、黎斗たちを見ていた。

 

 

「うん、徐々に馴染んできてはいるかな?」

 

フラン「ガルッチ………?」

 

「ガルッチ?もしかして、エデンの事かな?」

 

大我「お前、バグスターか?」

 

「そうだよ、花家大我。でも、残念ながらただのバグスターなんかじゃない。」

 

大我「ただのバグスターじゃない?」

 

黎斗「では、何と呼べばいいのだ?」

 

「『ビーストバグスター』。別名人類悪として生まれたバグスターって奴かな?」

 

飛彩「まさしく癌細胞って奴か。それも、末期の…………。」

 

 

おい、それって僕は余命があるような言い方じゃねえか。まぁ合ってるけど、もうすぐ死ぬことぐらいは…………。

 

 

パラド「けどさ、この子幼くないか?力の配分がおかしい気がするが………。」

 

「まぁ、生まれてから5か月ぐらいたったから、そう感じちゃうのかな?」

 

リリカ「5ヶ月!?」

 

エデン『5ヶ月であの力って、おかしくない!?』

 

こいし「あ、今お兄ちゃんの声が聞こえた。」

 

「大丈夫、暫くしたら返してあげるから。そうだ、自己紹介忘れてたね。私は『ストリングス』。彼らの言う通り、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』から生まれた『ビーストバグスター』であり、『主人公』枠と言えばいいかな?」

 

黎斗「ストリングス………!?」

 

パラド「主人公!?」

 

ストリングス「まぁ、メアリー・スー的な主人公だし、何より全作品の能力を持ってるから、勝てる相手じゃないのは確かだよ。」

 

 

おいおい、メアリー・スーって…………。

 

 

大我「一体何が目的だ。そいつの身体を乗っ取って、何をするってんだ?」

 

ストリングス「別に。ただ最終的な目的は、『心』を知る事かな?」

 

黎斗「心を………?」

 

リリカ「何故、心なんかを知りたがっているのですか?」

 

ストリングス「それは…………、その…………。」

 

パラド「お前、心を知らないのか………?」

 

ストリングス「うん………。私が生まれた時は、従順なAIに過ぎなかった。けど、そんな私を変えてくれたのは、マスターだった。」

 

黎斗「待て、そのマスターと言うのは、『パラドクス』という名前ではないか?」

 

ストリングス「なぜあなたが………!?」

 

 

パラドクス?そういえば、トライボーグとパラドって、仮面ライダーパラドクスだけど、何か関係性があるのか?

 

 

黎斗「実は少し、居眠りしていた時に夢を見たんだ。パラドクスと呼ばれた男と、『ストリングス』と呼ばれたAIの、な。」

 

ストリングス「夢、だったんですね。それならいいですよ。」

 

黎斗「しかし、偶然なこともあるのだな。夢に出てきたストリングスと、今こうしてビーストバグスターとして現れたストリングス。名前と一致してるとは………。」

 

ストリングス「そうですね。単なる偶然だと思いますよ。」

 

大我「…………ストリングスだったか?念のために聞くが、お前は俺達の敵か?味方か?」

 

ストリングス「どっちも、っていうのが正解だね。君たちがエデンに危害、またはエデンの大切なものを奪うっていうのなら、敵としてお前達を滅ぼす。」

 

飛彩「危害を加えなければ、敵対する気はないと?」

 

ストリングス「そういうこと。特にエデンだけど、何故か他人だとは思えないんだよね………。」

 

パラド「それって、俺と永夢みたいに………?」

 

ストリングス「分からない………。」

 

エデン『………まだ解かれてない記憶とかがあるのかな?』

 

フラン「それって、つまり…………。」

 

エデン『このビーストバグスターと僕に、何かしらの関係性があるとしたら、やっぱり記憶かもしれない。でも、僕が覚えてるのはゴジラの時だけ。』

 

リリカ「だとしたら、ニャルラトホテプの時に、記憶が混合してしまった可能性があるってことになりますね………。」

 

 

実際、このストリングスが他人だとは思えないし、知ってるようで知らないもどかしさがあるしな………。

なにより、この子もまた『心』を知りたがってる。

 

 

ストリングス「………そろそろ本人に返すことにするよ。完全に馴染むまでは、大人しくしてる。」

 

 

眼を閉じると同時に肉体に戻り、そのまま開けた。一度鏡を見ると、元の澄んだ蒼色に戻っていた。

 

 

エデン「………最近思ったことがあるんだ。」

 

全員『?』

 

エデン「僕って、乗っ取られやすいのかな?」

 

リリカ「何故そう思ったのですか………?」

 

エデン「最初はジャック、次にラクト、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス、ゴジラ、そしてストリングスって奴。」

 

黎斗「………乗っ取られすぎだろ。今度、除霊用ガシャット作ってあげようか?」

 

ストリングス『私は幽霊じゃない!!』

 

ゴジラ『というか、俺は借りてるだけだが…………。』

 

リリカ「多すぎませんか?」

 

永夢「憑依されやすい体質なのでしょうか………?」

 

大我「おまっ!?冗談でもそれ言うのやめろ!?」

 

貴利矢「花家先生ぃ、貴方の後ろに幽霊が───────」

 

大我「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

飛彩「………彼奴、幽霊苦手だったのか。」

 

 

【GAME OVER】

 

 

貴利矢「?」

 

黎斗「って、ガルッチが真っ白に!?」

 

リリカ「嘘でも信じちゃうのですね…………。」

 

貴利矢「………ガルッチ?一応いうが、お前の後ろに幽霊は───────」

 

エデン「( ゚д゚)ポカーン」【GAME OVER】

 

貴利矢「俺いないって言おうとしたのに死んだのか!?」

 

エデン「え?いない?ホントに?」←復活

 

黎斗「…………除霊用のガシャット作ってやる。」

 

パラド「ホラゲー苦手って、なら何で『デンジャラスゾンビ』と『デンジャラスクトゥルー』持ってんだ………。」

 

エデン「それ、触れないで。いやほんとにマジで。」

 

 

それにこれら無かったら、恐らく『criminal girls2』クリアしてないから。まぁいいとして、またとんでもない奴が絡んじゃったなぁ。

 

 

しかも、もどかしい程の関係を持ったバグスターと………。いや、ビーストバグスターと言ってたな。

そのストリングスが言ってたマスター『パラドクス』って奴も気になるし………。

 

 

そういえば、無の神も、顔つきが『パラドクス』に似ていたけど、それと関係があるのか?

いや今はいい、それより『新生ⅩⅢ機関』のリーダー『ギャラクシー』を倒さなくては。でも一体、何処にいるんだ?

 

 

next episode



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episodeEX19 楽園の死闘 前編

今度はエックス2さん改め、青龍騎士さんのリクエストとして『天国の死闘―母をたずねて―』を元にしたネタを書こうと思います。


勿論、アドリブ付き+会話も含まれてます。


それではどうぞ。


ー楽園と煉獄の境ー

 

 

ジャガーマン「ハイ楽園行、貴方も楽園行ねぇ~。辛かったでしょ?───────」

 

 

 

死者たちは、生前の行いによって、閻魔大王ジャガーマンから楽園か煉獄に振り分けられる。

 

 

 

メサイア「んじゃあ、次の方、アタランテさんどうぞ。」

 

 

ジャガーマン「えーっと、アタランテ………ね。あー駄目ねこの子、やっちゃったねぇ。この子、煉獄行で───────」

 

 

アタランテ・オルタ「煉獄行だと!?ふざけるな!!」

 

 

ジャガーマン「ひぇぇぇ!?ご、ごめんちゃいっ!?」

 

 

アタランテ・オルタ「私にも楽園行かせろ!!!」←メサイアの首元掴む

 

 

メサイア「え、ちょ、落ち着いて落ち着いて!?ジャガーマン、助けてくれ!!」

 

 

ジャガーマン「え?っていうか私、帰っていい?」

 

 

メサイア「なに帰ろうとしてるの!?助けて!?」

 

 

ジャガーマン「っていうか、『GO to House』していい?」

 

 

メサイア「それも帰るって意味じゃないか!!お願いだから、助けて!?」

 

 

ジャガーマン「っていうか、っていうか…………えーっと…………、っていうか『フォーエバー』。」←椅子型ロケット発射

 

 

メサイア「何緊急脱出してるの!?戻ってこーい!!!

 

 

ー煉獄ー

 

 

エデン「なんか騒がしいなぁ、2人とも何して…………あ。こほんっ。

 

 

『第九拾九幕 楽園の死闘~恋人を訪ねて~』ちょっと、様子見てくるか。おい、そこの者!!」

 

 

「はっ!」

 

 

エデン「僕は暫く留守にするから、後の指揮は任せた。」

 

 

「え?ですが、貴方が行ってしまわれたら、料理は誰が振舞うんですか?」

 

 

エデン「料理得意な奴を探せばいい。用事が終わり次第戻るから。」

 

 

「お願いしますよ?皆さん、文句を言わないのは、貴方の料理のおかげですから。」

 

 

エデン「一応、閻魔大王ジャガーマンの秘書なんだが………。」

 

 

 

ー楽園と煉獄の境ー

 

 

 

アタランテ・オルタ「楽園はこっちか。」

 

 

メサイア「あ、まずい!!楽園に行かれてしまう!!」

 

 

ジャガーマン「こっちも大変なことが………。」

 

 

メサイア「え?ってジャガーマンが天井にめり込んでる!?でも面白いので放っておいていいかな?」

 

 

ジャガーマン「何言ってるの!?助けてニャー!!」

 

 

エデン「如何した?なんか煉獄のところでも騒がしいぐらいに聞こえたけど。」

 

 

メサイア「あ、ガルッチ。聞いてくれ、実は───────」

 

 

エデン「アタランテ・オルタ?なるほど、大体わかった。ってかジャガーマン、天井にめり込んでないで出てこい!!」

 

 

ジャガーマン「グニャ!?」←抜けたと同時に地面に激突ロボッツ

 

 

エデン「全く、仮にも閻魔大王であろうお前が、悪人を逃すって如何いう了見だ!?本当なら説教してやりたいところだが、今は彼女を煉獄に連れて行かせなければ。」

 

 

メサイア「確かにそうだな。」

 

 

ジャガーマン「安心するにゃ。こんな時の為に、ひみつ道具を持ってきたから。」

 

 

エデン「何そのドラえもん感!?っていうか、箱を持ってるけど、それが?」

 

 

ジャガーマン「これ?フフフ、ひ・み・つ♡」

 

 

 

アルティメットムテキ!!

 

 

 

ジャガーマン「あ、ごめんなさい。だからそれしまって、真面目に答えるから。」

 

 

メサイア「エデンって、何気にジャガーマンの当たりが強いな……。」

 

 

ジャガーマン「これは、私が言ってたひみつ道具が入った、『閻魔七つ宝具』だよ。」

 

 

 

ビーストメガトロン『せぇぇつめいしようッ!!閻魔七つ宝具とはッ、閻魔ケースの中に七つのひみつ道具が入っているッ!!

 

それにしてもあの子、可愛いなぁ───────』

 

 

ビーストコンボイ『おい、帰るぞ。説明終わったんだから。』

 

 

 

ゲストはビーストウォーズから、メガトロンとコンボイでした。

 

 

 

エデン「誰だ今の……。」

 

 

ジャガーマン「えーっと、あーあったあった!閻魔七つ宝具その1『カレイドコンパクト』!」

 

 

メサイア「なるほど、何か強い英霊に変身して、アタランテを倒すんだな?」

 

 

エデン「それはいいが、何に変身するんだよ。」

 

 

ジャガーマン「えーっと、セイバー………いやここはランサーだな。」

 

 

エデン「ランサーはお前のクラスだろ!?せめてフォーリナーにしろよ!?ランサーってお前、某蒼ランサーのようになんかでやられるぞ!?

 

 

ジャガーマン「もう、しょうがにゃいにゃー………。すごく不本意だけど、フォーリナーで行こうかにゃ。」

 

 

メサイア「セイバーじゃないんだ。」

 

 

ジャガーマン「カレイドカード、『フォーリナー』、『インストール』!!」

 

 

 

だがジャガーマンが変身したのは…………。

 

 

 

ジャガーマン「よし、完了だにゃ。」

 

 

エデン「第二再臨じゃねえか!?というか、ランサーのままだし!?

 

 

ジャガーマン「あれ~?にゃんで?コンパクトの調子が悪いのかな?まぁそれはそれで、強いかも?」

 

 

メサイア「弱そうに見えるよ!?」

 

 

ジャガーマン「ってなわけで、行ってくる!!うぉぉぉぉ!!!」

 

 

エデン「……………一つ、言えることだけど。」

 

 

メサイア「?」

 

 

エデン「あれ、絶対に瞬殺されるよ。」

 

 

ジャガーマン「グアラバッ!?」←再び地面に激突ロボッツ

 

 

メサイア「滑稽にもほどがあるだろ!?もういいよ、帰って!!ホントに帰ってくれ!!」

 

 

 

ー楽園ー

 

 

 

アタランテ・オルタ「ここが楽園か。」

 

 

メサイア「あ、やばい!!楽園に入れられる!!」

 

 

アタランテ・オルタ「(ここにいるのだろうか、私にとって大事な人。私は、お前が居なくてはならないんだ。)」

 

 

エデン「? なんか哀しそうな眼をしてたような………。」

 

 

ジャガーマン「あー不味い、楽園に入ってしまった………。」

 

 

メサイア「どうするんだジャガーマン、不味いって。」

 

 

ジャガーマン「しーらない。私、しーらない。」

 

 

エデン「知ってろよこのスカタン!!ヒモ女!!」

 

 

ジャガーマン「(ス、スカタン!?ヒモ女!?)ちょ、ちょっとガルッチ君?一応いうけど、貴方は私の部下だよ?もうちょっとマイルドに───────」

 

 

エデン「あ?暴力振ってないだけでもマシだろ。」

 

 

メサイア「いや、暴力使ってるじゃん。主に言葉の……。とにかく、アタランテが悪さする前に、捕えなくては………。アタランテめ………!」

 

 

アタランテ「私を呼んだか?」

 

 

メサイア「え?」

 

 

アタランテ「? いや、今私の名を言ってたので。」

 

 

エデン「いや、君じゃなくて、オルタ化したアタランテの事を───────」

 

 

ジャガーマン「ウニャァァァァァァァ!!」

 

 

アタランテ「な!?何をする!?」

 

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ゲキトツクリティカルストライク!!

 

 

 

エデン「何やってんだ藤村ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

 

ジャガーマン「ゴフッ!?」【HIT!!】

 

 

 

─しばらくして……─

 

 

 

エデン「すんません!ウチのバカ藤村が迷惑を!!」

 

 

アタランテ「は、はぁ………。」

 

 

メサイア「ジャガーマン、何故彼女を襲ったんだ?」

 

 

ジャガーマン「え?だって、だってさ、アタランテだよ?」

 

 

メサイア「アタランテだから何だよ!?俺達が止めようとしてたのはオルタだぞ!?」

 

 

ジャガーマン「何………だと………!?まさか、セイバーのように何種類もあるっていうの!?」

 

 

エデン「アタランテはオリジナルとオルタの二つだよ!!ふざけんのも大概にしろ、大王イカ!!」

 

 

ジャガーマン「(大王イカ!?)」【HIT!】(精神的な)

 

 

メサイア「とにかく、あのオルタ化したアタランテを捕まえるぞ。閻魔七つ宝具で、なにかいいのないのか?『カレイドコンパクト』以外で。」

 

 

ジャガーマン「じゃあ、ライオンの着ぐるみなんかでどう?」

 

 

エデン「それセイバーライオンの奴ぅ!!なんでお前が持ってんだよ!?盗んだのか!?」

 

 

ジャガーマン「え、違っ!違う!!断じて違う!!ただちょっと、セイバーに死ぬまで貸りるって言っただけで───────」

 

 

エデン「それ魔理沙がいう絶対に返さない台詞だろ!?この泥棒猫!!」

 

 

メサイア「何故泥棒猫なんだ。確かに猫っぽいけど……。」

 

 

ジャガーマン「猫じゃない!!ジャガーだ!!」

 

 

エデン「うるせぇ!!他にねえのか!?出来れば攻撃宝具の。」

 

 

ジャガーマン「クロスボウならあるよ。」

 

 

メサイア「それを出せ!!もっと早く!!出来れば楽園に入る前に!!」

 

 

エデン「とにかく、僕とメサイアがアタランテ・オルタの動きを封じるから、その間にクロスボウを撃ってくれよ。あとメサイア、此奴を受け取れ。」

 

 

メサイア「これは?」

 

 

エデン「簡素ではあるが、ビルドドライバーとドラゴンフルボトル、クローズドラゴンだ。これを使って、仮面ライダークローズに変身してくれ。」

 

 

メサイア「あ、ああ。」

 

 

エデン「そんじゃ、行くぞ。」

 

 

 

ラッシュマッチレス!

 

 

ドラゴナイトハンターZ!

 

 

 

エデン「戦術Lv5!」

 

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

『Wake up!!』

 

 

『CROSS-Z DRAGON!!』

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

 

エデン「燃やすぜ!『勇気』!」

 

 

 

『Are you ready?』

 

 

 

メサイア「変身!」

 

 

エデン「融合変身(フュージョントランスフォーム)!」

 

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!!Z!

 

 

兵藤一誠!ヴァーリ・ルシファー!ボーイズライズ!ツインドラゴン!!

 

 

Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!

 

 

 

エデン「『『どうだ?』』」

 

 

メサイア「すごい、これならいける!!」

 

 

エデン「『『行くぞ!!』』」

 

 

アタランテ・オルタ「ん?」

 

 

メサイア「うぉぉぉ!!アタランテ、まてぇぇぇ!!」

 

 

アタランテ・オルタ「チッ、邪魔するな!!」

 

 

メサイア「くっ、なんて強さだ!!けど、俺だけじゃないぞ!!」

 

 

エデン「ライダーァァァァァキィィィィックゥゥゥ!!!!!!」

 

 

アタランテ・オルタ「ッ!!」【HIT!】

 

 

エデン「ジャガーマン、今の内に麻酔矢を───────」

 

 

ジャガーマン「え、これ毛なの?耳なの?」

 

 

アタランテ「そういうお前は付け耳か?」

 

 

 

【ガッシューン………ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【ツインドラゴナイトクリティカルストライク!!】

 

 

 

エデン「何アタランテの耳調べてんだ藤村ァァァァァァァァァ!!!」

 

 

ジャガーマン「ゴハァ!?」【PERFECT!】

 

 

アタランテ・オルタ「あ、今の内に逃げよ。」

 

 

メサイア「あ、待て!!ジャガーマン、なんで放たないんだ!!」

 

 

ジャガーマン「だ、だって………やること、なかったもん………。」

 

 

エデン「あるだろスカタン!!クロスボウを使うんだろうが!!」

 

 

ジャガーマン「知るかぁぁぁぁ!!!クロスボウなんか最低だぁぁぁ!!」

 

 

エデン「逆ギレすんな!!遊んでるテメェが悪いんだろうが!!そこに直れ!!説教だ!!」

 

 

メサイア「あーあ、説教始まっちゃったよ………。」

 

 

アタランテ「まぁ、悪いのは彼女だけどな………。」

 

 

 

次回に続く………。

 

 

 

ビーストメガトロン『え⁉この話、まだ終わらないの!?打ち上げは!?』

 

 

ビーストコンボイ『だから帰るぞ。ここは私達が居るべき場所じゃないんだ。』




ってなわけで、『楽園の死闘』は後編に続きます。


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episode222 ジャガーマンの視力検査

本編ではありますが、ギャグ回です。


元ネタは、『ネット版 仮面ライダーオーズ』から。


ープププエリアー

 

 

エデンがゲーム病だということは、あの場にいた者だけの秘密となり、『ストリングス』に関してはエデンに任せることになった。

 

その後、再びプププエリアのところに戻ろうとした時、視力検査してるジャガーマンが居た。

 

 

エミヤ「………ジャガーマン、視力検査じゃないからそれいらないだろ。」

 

ジャガーマン「いいのいいの。そっちの方が雰囲気あっていいから。」

 

エデン「………何してるの?」

 

エミヤ「なんでも、ジャガーマンが目の調子が悪くなったとか言い出したから、まずは簡単な検査をしようかと思ってな。」

 

 

ナイチンゲールじゃだめなのかと言おうとしたが、彼女のクラスが狂戦士(バーサーカー)だったのを思い出し、踏みとどまった。

取り敢えず様子を見ることに、ジャガーマンの後ろに座った。

 

 

リリカ「私、見えないんですけど………。」

 

エデン「声だけで聞こう。うん。」

 

エミヤ「それじゃあ、はいこれ。」

 

 

『フクロウの画像』

 

 

ジャガーマン「鶏ちゃん?」

 

エミヤ「フクロウだ。

 

エデン「初っ端から間違えるんかよ………。」

 

フラン「ボケてるのかな?」

 

エミヤ「ではこれは?」

 

 

『オウムの画像』

 

 

ジャガーマン「また鶏ちゃん?」

 

エミヤ「オウムだ。鶏要素何処にある。」

 

こいし「えぇぇ、何故鶏なの………。」

 

ルビー『この人、ふざけてるんでしょうか………?』

 

エミヤ「じゃあ、これは如何だ?」

 

 

『シャモの画像』

 

 

ジャガーマン「お、これならわかる!鶏ちゃん。」

 

エミヤ「シャモだ。まぁ、あながち間違いではないのだが………。」

 

ジャガーマン「よし!!」

 

イリヤ「よしじゃないよ………。」

 

 

ジャガーマンは喜んではいたが、リリカ以外の全員はあきれていた。それもそのはず、3問目で一応だが正解出来たのだ。

 

 

エミヤ「では、今度はこれだ。」

 

 

『ユニコーンの画像』

 

 

ジャガーマン「お馬さん?」

 

エミヤ「……ユニコーンだ。よく見ろ、角あるだろ、角。」

 

ジャガーマン「え?角なんてどこにあるの?」

 

エミヤ「藤ねえ、真面目にやってくれ。」

 

ジャガーマン「え?え?私、ふざけてないけど………?」

 

エミヤ「…………続けるぞ。」

 

 

『ケルベロスの画像』

 

 

ジャガーマン「ワンちゃん。」

 

エデン「ケルベロス。」

 

 

『フェンリルの画像』

 

 

ジャガーマン「狼ちゃん。」

 

フラン「間違ってないけど、フェンリル。」

 

 

『クラーケンの画像』

 

 

ジャガーマン「タコ?」

 

こいし「クラーケン。」

 

 

『リヴァイアサンの画像』

 

 

ジャガーマン「ウミヘビ?」

 

イリヤ「リヴァイアサン。」

 

 

『ベヒーモスの画像』

 

 

ジャガーマン「牛さん?」

 

ルビー『ベヒーモス。ここまでくると、やばいですね…………。』

 

エミヤ「はぁ………、じゃあこれなら答えられるだろ。」

 

 

『虎の画像』

 

 

流石に答えるだろうと皆は思ったが………。

 

 

ジャガーマン「………………ワンちゃん?」

 

 

予想外な答えに、あきれてしまった。百歩譲ってネコと言った方がマシだったが、まさかの犬と答えるとは、誰も思ってもみなかった。

 

 

エミヤ「だ。藤ねえ、ふざけるのも大概にしろって。」

 

ジャガーマン「…………え?そこまであきれることなの?」

 

エデン「あーもー、エミヤ。チェンジだ。」

 

 

エデンside

 

 

はぁ、まさか答えられないとは………。だったら今度は、仮面ライダーオーズで攻めてみるか。いや、いっそ仮面ライダーで攻めた方がいいな。

 

 

エデン「んじゃあ、行くぞ。ほい。」

 

 

『仮面ライダー1号の画像』

 

 

最初は簡単な奴だから、多分答えることは───────

 

 

ジャガーマン「バッタ?」

 

エデン「なんでさ………。」

 

 

いやほんとになんでさ。確かにバッタの能力を持った改造人間だけれど、そこは仮面ライダー1号って答えるだろ。

 

 

エデン「よく見ろ。確かにバッタだけど、これは仮面ライダー1号。みんな知ってるし、ジャガーマンだって答えられるだろ。」

 

ジャガーマン「?」

 

エミヤ「そこは答えろよ、藤ねえ。」

 

エデン「じゃあ、これは?」

 

 

『仮面ライダーブレイドの画像』

 

 

ジャガーマン「ユニコーンちゃん?」

 

エデン「………なぜ今となって答えるんだ。ユニコーンの画像あっただろ!?」

 

 

どっちかというと、ヘラクレスオオカブトの方がまだいい回答だよ。何故ユニコーンなんだよ。

 

基本フォームはダメなら、これならどうだ!

 

 

『仮面ライダーキバ ガルルフォームの画像』

 

 

ジャガーマン「狼ちゃん?」

 

エデン「確かに狼だが………!!」

 

 

どっちかというと、憑依してんだけど!!馬鹿なの!?もうこっからオーズ攻め行くぞ!

 

 

『仮面ライダーオーズ タトバコンボの画像』

 

 

ジャガーマン「信号機?」

 

 

信号機………、確かに色合い的に信号機だけど………!

 

 

『ガタキリバコンボの画像』

 

 

ジャガーマン「小松菜?」

 

エデン「クワガタ、カマキリ、バッタ!!後下は白くないだろ!?」

 

エミヤ「あー、これは…………。」

 

リリカ「もしかして、本当に見えてない?」

 

 

『ラトラータコンボの画像』

 

 

オジマンディアス「その姿こそ、このファラオだ!」

 

エデン「お前は呼んでねえよ!!

 

 

『サゴーゾコンボの画像』

 

 

ジャガーマン「ユニコーンちゃん?」

 

エデン「それ仮面ライダーブレイドの時も言ったよね!?」

 

 

『タジャドルコンボの画像』

 

 

ジャガーマン「レッドホーク。」

 

フラン「何故戦隊ヒーロー!?」

 

 

『シャウタコンボの画像』

 

 

ジャガーマン「ウルトラマンジード『アクロスマッシャー』。」

 

こいし「まぁ青いっちゃ青いけど!?」

 

エミヤ「そこまでにしろよ、藤ねえ。」

 

 

『プトティラコンボの画像』

 

 

ジャガーマン「あ、これなら答えられるにゃ!!」

 

 

ようやくか。ホントにお前は───────

 

 

ジャガーマン「エヴァンゲリオン初号機!」

 

エデン「プ・ト・ティラーノ・ザウルーゥス!!!!

 

ストリングス『え、ちょ!?何ストレス感じてるの!?』

 

ゴジラ『………そこまでにしろよ、藤村。いや、マジで。』

 

 

何此奴!?間違えすぎだろ!?煽ってんの!?煽ってんのか!?見えてるふりして弄ってんのか!?

なんかきょとんとしてるけど、こっちからしたら馬鹿にしてるように見えるんだけど!!

 

 

エデン「もういい!!だったら、これならどうだ!!!

 

 

『藤村大河の画像』

 

 

これなら、これなら絶対に答えられる!!いい加減、これで答えて───────

 

 

ジャガーマン「……………子猫ちゃん?」

 

 

『プシュー……………。』

 

 

………………此奴、自分自身も見えないって………。もうこれ以上やっても、無駄だなこりゃ………。

 

 

エデン「藤ねえ、お前いっぺんナイチンゲールに治してもらえ。」

 

ジャガーマン「え?え?」

 

エミヤ「………それしかないな。」

 

ジャガーマン「え?ちょっと?何でみんなあきれてるの?ねぇ?」

 

 

藤ねえは不思議そうな顔をしながら、エミヤに連れられて行った。恐らく、ナイチンゲールの下へ向かったんだろうな。

 

 

エデン「あー………、疲れた………。頭が痛くなる………。」

 

ルビー『あれは、私でも引きます。あの虎、何処からネタ出してくるんでしょうか……。』

 

イリヤ「MHSSF(マジでほんとそこまでにしなさい藤村)……。」

 

リリカ「見えない私が言うのもなんですが、なんだかおふざけのように感じました………。」

 

フラン「っていうかガルッチ、ストレス感じちゃダメでしょ?ゲーム病なんだから。」

 

エデン「分かってはいても、あれは…………無理だ。」

 

 

もうあれだな、フラン達に甘えなきゃ気が済まない…………。なんでジャガーマンはこうなの?もういい加減、ボケるのやめてよ~…………。

 

 

next episode

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ジャガーマンとエミヤは………。

 

 

ナイチンゲール「目が悪いのですか。でしたら、えぐり取らなければなりませんね。」

 

ジャガーマン「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!死にたくない!!死にたくないよォォォォ!!!」

 

エミヤ「我慢しろ藤ねえ!!ナイチンゲール、俺が抑えているので、今の内に治療を開始してください!!!」

 

ジャガーマン「手術はいやにゃァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!




…………読者の皆さん、目は大事にしてください。


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episodeEX20 楽園の死闘 後編

episodeEX19『楽園の死闘』の後編です。まだ見てない方は、一度前編の方を見てください


黎斗「前回までのあらすじぃぃぃぃ!!!ブゥン!!」

 

 

貴利矢「いややかましいな、神。」

 

 

 

楽園に入れられてしまったアタランテ・オルタを煉獄に連れていくために、閻魔大王イカのジャガーマン、その秘書のメサイアとエデンが立ち上がる………?

 

 

 

『第九拾九幕 楽園の死闘~恋人を求めて~』後編

 

 

 

ー楽園ー

 

 

 

エデン「全く、それで次は?」

 

 

ジャガーマン「貴公子たる者、やっぱ『杖』だろ、『杖』。」

 

 

エデン「お前はキャスターでもなんでもねえだろ!?」

 

 

メサイア「というか、そんなもので役に立つのか?」

 

 

ジャガーマン「馬鹿め、これはただの杖なんかじゃあない。よく見て?ここが観音開きになってて、中にはなんと『神様』が!」

 

 

 

『ビーストウォーズリターンズのコンボイのペラッペラな姿。』

 

 

 

エデン「ちょっと待て!!なんか変なゴリラ、ってかサイボーグゴリラが見えたんだけど!?」

 

 

メサイア「というか、コンボイがぺったんこだったんだが!?」

 

 

ジャガーマン「え?『イボンコ☆ペッタンコ』?」

 

 

エデン「!?」

 

 

メサイア「何だよ、イボンコ☆ペッタンコって!?」

 

 

『イェイ!』

 

 

エデン「? なんか聞こえたような………?特に杖から………。もっかい開けて?」

 

 

ジャガーマン「いいよ?」

 

 

 

『パカッ』

 

 

 

『イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!』

 

 

エデン「………なんか歌ってる!?」

 

 

メサイア「何だこりゃ………。」

 

 

ジャガーマン「え、ナニコレ。私聞いてないんだけど。あ、でもなんか私も歌いたくなる………。」

 

 

『それでは皆さん、いってみよう!イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!』

 

 

ジャガーマン「イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!」

 

 

エデン「藤ねえ!?」

 

 

アタランテ「イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!」

 

 

メサイア「え⁉」

 

 

アタランテ・オルタ「イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!」

 

 

エデン「なんか戻って歌ってる!?」

 

 

3人『イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!

 

イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!

 

イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!

 

イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!

 

イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!

 

イボンコ☆ペッタンコ!イェーイ!───────』

 

 

エデン「……………。(#^ω^)」

 

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

 

エデン「………………貴様ら限度ってのがあるだろォォォォォ!!戦術Lvℵ0───────

 

 

メサイア「ちょ、ガルッチ落ち着いて!?落ち着いて!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盾子「放送事故が起こったため、しばらくお待ちください。ってか、すっげーカオスじゃん!!」

 

 

ギャラクシー「何がどうなってこうなった………。」

 

 

フラウィー「それは僕が聞きたいぐらいだよ………。」

 

 

闇創造王神「まぁ原因は、ビーストウォーズリターンズのあのネタが原因だよね……。あそこまで感染するなんて………。

 

最も、そこまでにしてください藤村さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メサイア「落ち着いた?」

 

 

エデン「………如何にか。何時の間にか、オルタは居なくなったらしいけど。」

 

 

ジャガーマン「うー、私は何がしたかったのかにゃー。」

 

 

エデン「ホントにな!!それより、他ないのか!?他!!」←杖を粉々にする

 

 

ジャガーマン「あ、あるよ。(粉々になっちゃった……。)7つ宝具その5、『(規制済み)』の着ぐるみ。」

 

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ノックアウトクリティカルスマッシュ!!

 

 

 

エデン「何とんでもないもの出してんだ!!消されるだろうがァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

 

ジャガーマン「ゴファ!?」【GREAT!】

 

 

メサイア「ジャガーマン、お前この小説を消したいのか…………?某夢の国の奴はダメだって。」

 

 

ジャガーマン「じゃ、じゃあ、その6、『思い出の黒いスーツ』。」

 

 

エデン「それ切嗣のじゃねえか!?勝手に持ってくな!!」

 

 

ジャガーマン「その7、『士郎の制服』!」

 

 

メサイア「いい加減にしろよ!!もうお前には、愛想が尽きたよ馬鹿野郎!!」

 

 

ジャガーマン「ゴフゥ!?」【PERFECT!】

 

 

 

ジャガーマン:【GAME OVER】

 

 

 

エデン「駄目だ、このあほ大王の七つ宝具は、持ち主同様商品価値のない奴だ。今なら正宗の気持ちが分かる気がする………。」

 

 

メサイア「いや分かっちゃ駄目だろ!?とにかく、4人で作戦会議しよう。」

 

 

アタランテ「え、私もなのか!?」

 

 

エデン「悪い、ちょっと用事を思い出したから、先に抜ける。」

 

 

メサイア「え!?」

 

 

エデン「大丈夫。ちゃんと、オルタの件で調べるだけだから。じゃ。」

 

 

 

『CLOCK UP!』

 

 

 

メサイア「…………仕方ない、3人で作戦会議するぞ。」

 

 

 

ケフカ『こうして、アタランテ・オルタを捕獲する作戦が始まった!次々と意見が飛び交う、激しいぃぃぃ議論だ!!

 

 

メサイアちゃんがアイデアを出したかと思えば、アタランテは異議を唱え、ジャガーマンはッ!!省略。

 

 

アタランテがアイデアを出したと思ったら、今度はメサイアちゃんが異議を唱え!!ジャガーマン以下省略!!

 

 

この議論は、永遠に続くかと思われたがッ!!』

 

 

 

メサイア「それじゃ、決を採るぞ。」

 

 

 

ケフカ『8分で終わった………。あー、なんか壊したい………。』

 

 

 

メサイア「んじゃあ、『アタランテ・オルタを説得する』のがいい人。はい。」

 

 

アタランテ「はい。」

 

 

メサイア「多数決で、説得することに決定。」

 

 

 

『アタランテ・オルタを説得する:2票

 

 

素敵な恋がしたい:1票』

 

 

 

アタランテ「まぁ、その方が一番平和だしな。ところで、私のオルタバージョンは何処に?」

 

 

メサイア「あ!?そういえば!?いない、作戦会議に夢中になって見失った!!オルタの奴、何処に!?」

 

 

ジャガーマン「フッフッフ、落ち着きなさい。メサイア君。」

 

 

メサイア「何俺の股をくぐってんだよ!?」

 

 

ジャガーマン「アタランテ・オルタならいるよ。」

 

 

メサイア「!? ど、何処に!?」

 

 

ジャガーマン「それはね………?私達の、心の中に…………。」

 

 

 

【ギリギリクリティカルフィニッシュ!】

 

 

 

ジャガーマン「ゴフッ!?」【HIT!】

 

 

メサイア「え⁉ あれって、ガルッチが持ってた矢!?もしかして、射程距離長いの!?」

 

 

ジャガーマン「かっこいい台詞ぐらい、言わせて………。」

 

 

アタランテ「あ!いたぞ!!あの場所で座ってる!!」

 

 

メサイア「ホントだ!!よし、早速説得しよう!!」

 

 

 

一方、エデンは………。

 

 

 

エデン「………どういうことだ?楽園にもいなければ、煉獄にいた様子もない。多分見落とししてるかもしれないけど…………………少し、現世の鏡で探すほかなさそうだな。」

 

 

 

 

そして、メサイアたちは、アタランテ・オルタに接触………。

 

 

 

メサイア「あのー、オルタさん?」

 

 

アタランテ・オルタ「何だ?煉獄なら行かないぞ!」

 

 

メサイア「そこをなんとか………?あれ?その写真は一体……?」

 

 

アタランテ・オルタ「………これか。」

 

 

 

『水澤悠の写真』

 

 

 

アタランテ・オルタ「これは、私の恋人だ。彼は私と違って善人だと思って、この楽園に来てるはずなんだ………。

 

私は、彼にもう一度会いたいんだ!彼が居ない世界なんて、考えたくない!!」

 

 

メサイア「………そうか、それで無理矢理楽園に………。まさかガルッチは、それに気づいて………。

 

 

どうやら彼女を説得できるのは、彼女の恋人のようだな。ジャガーマン。」

 

 

ジャガーマン「よし、私にいい考えがある!

 

 

カレイドカード、『人間態アマゾンオメガ』、『インストール』!!」

 

 

 

ジャガーマンが変身して数分後………。

 

 

 

アタランテ・オルタ「本当にいるのか?」

 

 

メサイア「ああ、こっちだ。この林の中で大王イカ………じゃなくて、貴方の恋人が待ってます。多分。(またあの姿(第二再臨)じゃなければいいけど………。)」

 

 

水澤(ジャガーマン)「アタランテか………?」

 

 

アタランテ・オルタ「ッ! は………、はる………!?」

 

 

 

『ウルトラマン並みの大きさの水澤悠の姿』

 

 

 

メサイア「(何をどうしたらそうなるんだよ!?)」

 

 

アタランテ・オルタ「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

メサイア「あ!?アタランテ・オルタがそのまま気を失った!?」

 

 

水澤(ジャガーマン)「ホントだ!何故だか知らないけど、チャンス!!縛り上げるぞ!!」

 

 

 

『アタランテ・オルタは捕まった』

 

 

 

アタランテ・オルタ「くっ……!私のしたことが…………!」

 

 

ジャガーマン「やーい、捕まってやんの!クソオルタ!ザマミロバーカ───────」←そのままアタランテ・オルタを蹴りまくる

 

 

メサイア「………それにしても、遅いなガルッチ。もうオルタは捕まったっていうのに、まだ探してるのかな?」

 

 

アタランテ・オルタ「………何蹴ってるんだクソ虎ァァァ!!」←一度膝蹴りした後に、かかと落とし

 

 

ジャガーマン「ゴブォ!? メ、メサイア君……、足も縛って……!?」

 

 

アタランテ・オルタ「頭に来た……!一目でも恋人に会わなきゃ、絶対に煉獄なんかに行かない!!」←そのままジャガーマンを蹴り続ける

 

 

ジャガーマン「ヒェェェェェェェ⁉⁉強烈すぎる!?勘弁して!?靴嘗める、ちゃんと恋人探してあげるから!!」

 

 

アタランテ・オルタ「じゃあさっさと探してこい!!このクソ虎野郎!!」

 

 

ジャガーマン「(なんでそう容赦なく人を蹴れるの…………!?)」

 

 

 

エミヤ『藤ねえだから。』

 

 

イリヤ『そこまでにしなさい、藤村。これに懲りたら、二度とふざけちゃだめよ。』

 

 

エミヤ『かくして藤ねえの厳しい旅が始まった。楽園は果てしなく広く、アタランテ・オルタの恋人探しは、難航した。』

 

 

 

『30分後』

 

 

 

ジャガーマン「おーい、お待たせセニョリータ!アタランテの恋人見つかったよ~!!」

 

 

アタランテ・オルタ「やっと来たか……!!待って───────」

 

 

良太郎「アタランテ、呼んだ?」

 

 

アタランテ「りょ、良太郎………。///」

 

 

アタランテ・オルタ「(全然違う………。)」

 

 

 

【マッチレスクリティカルストライク!】

 

 

 

エデン「何違う人連れてきてんだ藤村ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

 

ジャガーマン「ヒデブゥ!?!?!?!?!?!!?!?!?」【PERFECT!】

 

 

 

ジャガーマン:再び【GAME OVER】

 

 

 

メサイア「ガルッチ!!今まで何処に!?」

 

 

エデン「オルタの恋人探しに、煉獄を含めて探していたんだ。」

 

 

アタランテ・オルタ「煉獄含め!?そんな馬鹿な!!彼は煉獄にいるはずは───────」

 

 

エデン「落ち着け。こっちも探しに探したさ。」

 

 

メサイア「じゃあ、どうだったの?恋人、見つけた………?」

 

 

エデン「……………オルタ、君にチャンスをやる。」

 

 

アタランテ・オルタ「チャンス………?」

 

 

エデン「君を現世に蘇らせる。ただし、条件として、金輪際悪いことしないと、約束するか?」

 

 

アタランテ・オルタ「え?どういうことだ?何故、蘇らせる前提なんだ!?」

 

 

メサイア「ガルッチ?何でこの人を蘇らせようと………!?」

 

 

エデン「ジャガーマンには悪いけど、無断で現世の鏡を使って、アタランテ・オルタの恋人を探しまくったんだ。結果、見つけた。

 

 

貴方の恋人『水澤悠』は、生きてます。」

 

 

アタランテ・オルタ「ッ!!!!!!」

 

 

エデン「なので、約束してください。金輪際悪いことしないって。魂に誓って約束するのでしたら、蘇らせます。

 

破るような事があれば、死後は煉獄行ですよ。」

 

 

アタランテ・オルタ「分かった………。誓おう、だから………だから頼む!!」

 

 

エデン「よろしい。喜べ、アタランテ・オルタ。君の願いはようやく叶う。」

 

 

アタランテ・オルタ「…………悠、待ってろ。今、行くからな…………。』

 

 

 

『そうして、アタランテ・オルタは、エデンの手によって、現世に復活することとなった………。』

 

 

 

メサイア「………まさか、現世で生きてるなんて、考えなかったな。」

 

 

エデン「まっ、藤村が持つ物は、宝の持ち腐れだしな。すまない、2人共。この閻魔大王のジャガーマンが迷惑をかけました………。」

 

 

良太郎「あ、いいですいいです……。気にしないでください………。」

 

 

アタランテ「ああ、構わないさ。おかげで、良太郎に会えたので。」

 

 

エデン「んじゃ、メサイア。先に煉獄に戻るね。」

 

 

メサイア「ああ、迷惑かけたな。」

 

 

エデン「気にするな。んじゃ。」

 

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー現世ー

 

 

 

そして………。

 

 

 

水澤「………アタランテ………、何故君は………俺より先に………!」

 

 

アタランテ・オルタ「悠!!」

 

 

水澤「!? ア、アタランテ………、なのか………!」

 

 

アタランテ・オルタ「ああ………。すまない、先に………先に死んでしまって………。」

 

 

水澤「よかった………、本当に………!本当にッ!!」

 

 

 

復活を果たしたアタランテ・オルタは、仮面ライダーアマゾンオメガの水澤悠と再会し、そのまま結ばれ、永遠の幸せを手にした………。




なんか、最後でシリアスになっちゃった………。


メアリー「まぁ、いいんじゃない?」


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episode223 ハク達との別れとゴジラの決意

ープププエリアー

 

 

エデンside

 

 

数日後、ゴジラは思い出したかのように僕に語り掛けてきた。

 

 

ゴジラ『エデン、少しいいか?』

 

エデン「(どうした?)」

 

ゴジラ『アギラもといモスラの事だが、彼女は生きてると思う。』

 

エデン「(どういうことだ?あの時、あの謎の空間に吸い込まれていったんじゃ………。)」

 

ゴジラ『だが、死んだとは思ってない。何処かに飛ばされたかと思うが、何かしらのデメリットがあってもおかしくない。』

 

エデン「(………ハクに伝えるべきか?)」

 

ゴジラ『ああ。彼女は今、情緒不安定だし、お前もみただろ?ハクがずっと泣いているのが。』

 

 

僕は一度、ハクの方を向くと、布団に蹲りながら泣いているハクが居た。今日でハクたちは未来に帰るようで、リリカとメサイアと一緒にお別れを言いに来たのだ。

 

 

エデン「……彼女は、生きてるよ。」

 

ハク「……えっ?」

 

エデン「アギラ……じゃなくて、今はモスラだっけ?ともかく、彼女は生きてるよ。」

 

マダラ「成る程な。モスラと、彼女のバトルナイザーであるグレンラガンは消えたが、俺達は何故か消えていない。その理由は、モスラが生きているからだろうな。」

 

ハク「ッ! では、すぐに探しに───────」

 

アンチスパイラル『行けるのであれば、な。生憎先程から調べているが、見当たらん。』

 

ハク「そ、そんな………。」

 

エデン「そうでもないらしい。」

 

アンチスパイラル『どういうことだ?』

 

エデン「もし彼女が、『アギラ』だったら探せなかったが、『モスラ』なら話は別だ。ゴジラなら、彼女の場所を特定できる。最も、その頃は僕はいないかもしれないが………。」

 

ゲーティア「……気づいていたのか?」

 

エデン「ああ。未来のリリカに出会って、ね。『あの歌』を歌ったから………、僕は死んだと。」

 

 

リリカが生き返るころは、その場に僕は居ない。かの天照大御神と月夜見尊のように………。

 

 

ゲーティア「そうか……。ハク、我々が消滅しないのは、モスラは生きているという事。しかし、我々でもその場所を探知出来ないのであれば、信じてみようではないか。アキが戻って来るのをな。」

 

ハク「!!」

 

エデン「………すまなかった。」

 

マダラ「?」

 

エデン「僕がもっと早く、君たちの下に行けたら、モスラは………。」

 

アンチスパイラル『何も言うな。………少なくとも、お前は『第六天波旬』を完膚なきまでに滅ぼした。

 

まさか、悪足掻きしていたとは………。』

 

 

けど、僕が持ってた力は、あまりにも危険すぎるものだった。『第六天波旬』と対となる力、『自己嫌悪』であらゆる全てを滅ぼせるほどの力を宿していた。

 

今回は、フランのおかげで解けたけど、もしいなかったらって思うと、ゾッとする………。

 

 

またあの形態になったら、今度はフランの声で止められるだろうか………。それか、こいしかイリヤの声に、反応できるのだろうか………?

 

もしかしたら、リリカの声すら聞こえなくなってしまうかもしれない………。

 

 

急いで平行世界の波旬に返さないと、僕は───────

 

 

ストリングス『その必要はないよ。』

 

エデン「(え?)」

 

ストリングス『あの技に関しては、私が代わりに返してあげてきたよ。少なくとも、あの力は二度と使われることはない。』

 

エデン「(そっか………。)」

 

 

なら、安心かな?って、何時の間にかハク帰っちゃったよ。

 

 

リリカ「私は、メサイアさんの手助けをしていきます。サーヴァントとしての務めを全うして行きましょう。」

 

アンチスパイラル『頼むぞ。アキからの願いだ。』

 

エデン「………帰るんだな、未来に。」

 

アンチスパイラル『ああ。そうだな。』

 

エデン「………これ以上のことは言わない。だから、『さようなら』。」

 

ゲーティア「…………かもな。けど、私達はこう言わせてもらう。『また会おう』。」

 

マダラ「アキが戻ったら、お前達に連絡を寄こす。ではな。」

 

メサイア「ありがとう。お前達のおかげで、転生者連合は壊滅したよ。朝沙美は、残念だった。」

 

 

これも後に分かったことだが、朝沙美さんは、亜門正宗とかいう、全王が送り出した最後の転生者であり、刺客で、そいつの攻撃を受けてしまい、亡くなったと聞いた。

 

その時はショックだったが、落ち込んではいられなかった。悲しむのは、『全てが終わってから』。

 

 

そう思っていたら、何時の間にかマダラたちは帰っていった。

 

 

ゴジラ『………エデン、少しいいか?』

 

エデン「(なんだ?)」

 

ゴジラ『俺達のやるべきことが終わったら、モスラを探しに行こうかと思ってる。』

 

エデン「(モスラを?でも、その頃僕達は…………。)」

 

ゴジラ『死んでいると?かもしれないな。だが、何故かは知らないが、誰かはそんなことをさせないかもしれない。』

 

エデン「(誰かって?)」

 

ゴジラ『それは、俺には分からない…………。だが、少なくとも誰かはすると思う。たとえ役目が終えたとしても、やはりアレがあるからな。プレイヤーでいう、『やりこみ』という奴。』

 

エデン「(んな馬鹿な………。仮にそうだとしても、お前は何するんだ?)」

 

ゴジラ『決まってる。モスラを探しに行く。異世界に飛ばされて、何らかのデメリットを持ってる以上、探し出す必要があるし…………なにより…………。』

 

 

何より?

 

 

ゴジラ『これ以上は言わん。今は、やらねばならないことを優先しよう。』

 

リリカ「どうかしましたか?」

 

エデン「いや、何でもない。」

 

 

………ゴジラの言ったこと、どういうことだ?仮に転生するとしても、もう僕は限界に達してる。

 

これだけ生き続けてきたんだから、もういい加減眠らせて欲しいよ………。

 

 

エデン「転生者連合は滅び、エネミー・ヴィランズは居なくなった。あとは、新生ⅩⅢ機関だけ。

 

………手伝ってくれるか?メサイア、リリカ。」

 

リリカ「手伝います。貴方が言わずとも、手伝う気でいます。」

 

メサイア「俺もだ。それと、これを。」

 

 

メサイアが取り出したのは、なんと『メサイア』が描かれたカプセルだった。

 

 

メサイア「気が付いたら、こんなのがあったんだ。多分うまく使えるのは、お前なんじゃないかって思って………。」

 

エデン「………そうか。有難く、受け取るよ。」

 

 

『メサイア』のカプセルか。もしかしたら、『万丈龍我』のカプセルと相性がいいかもしれない。

今度、試してみた方がいいな。

 

 

エデン「………今度は、お前の番だ。ギャラクシー。必ず、お前を倒す………!!」

 

 

next episode




『メサイア』と『万丈龍我(仮面ライダークローズ)』のフュージョンライズ…………。どんな名前がいいかな?


出す前に考えた方がいいな。


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episode224 次元を超えてベストマッチな奴らが登場!?

ーメサイアの家ー

 

 

エデンside

 

 

どうも、ゲーム病を患ってるエデンです。今ちょっと、現実逃避でもしようかと考えているところです。

 

何故かっていうと………。

 

 

「おいどけって!重いっての!!」

 

「お前がどけ!!筋肉バカ!」

 

「何暴れてるんだ、馬鹿。」

 

「馬鹿っていうな!!せめて筋肉って付けろよ!!」

 

 

メサイアの部屋に、謎のカプセルが現れて、中に3人の男がじゃれ合ってる光景を目にしちゃったからだ。

なんだこれ、いやほんとになんだこれ?

 

何でこんなカプセルが居るの?いや、それより此奴ら誰?

 

 

ストリングス『彼らは仮面ライダービルドの人達だよ。』

 

 

『仮面ライダービルド』?あ、そういえば、あの時オンスロート・ソウルと零が仮面ライダービルドに変身して、僕は間接的だが、仮面ライダークローズに変身したんだっけ?

 

もしかして、本家仮面ライダービルドと仮面ライダークローズ?マジで?

 

 

「あ、そこの君!!ちょっと、このカプセル開けて!!」

 

エデン「あ、はい。」

 

 

取り敢えず、カプセルを開けるや否や、3人が出てきた。2人はともかく、一人は名前を知っていた。

 

『万丈龍我』。まさかご本人と会えるとは、思いもよらなかった。

 

 

「いててて………。あんがとな、開けてくれて。」

 

「しかし、ここは何処だ?少なくともみーたんは居なさそうだが。」

 

 

………なんか音也っぽい奴がなんか言ってるけど。

 

 

「ところで君、ここは何処なんだ?」

 

エデン「ここ?ワールド・フロンティアっていう世界だが、もしかしてこのカプセルから来たのか?」

 

「そっ。俺は桐生戦兎。此奴は───────」

 

エデン「万丈龍我だろ?知ってる。」

 

龍我「俺のこと知ってるのか!?」

 

エデン「ああ。ちょっと世話になったけどね。」

 

「ほう。因みに俺は、猿渡一海だ。お前は?」

 

エデン「名前が長いから、呼び方は『エデン』でいい。ぶっちゃけ、長すぎる名前だしな……。」

 

戦兎「なんていう名前なんだ?」

 

エデン「ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン。」

 

龍我「なっが!?名前長すぎるだろ!?」

 

 

自分で言うのもなんだが、何でこんな長い名前にしちゃったんだろ?普通に旧名の奴使うべきだったのかもしれない…………。

 

 

戦兎「まぁ此奴は筋肉バカだから、『エデン』って名前で十分か。」

 

一海「確かに、此奴は馬鹿だからな。」

 

龍我「だから、筋肉って付けろ!!」

 

エデン「漫才師か、お前ら。」

 

3人「「「漫才師じゃねえ!!」」」

 

 

息ぴったりだな。ってそれはいいとして、そろそろメサイアが戻ってくるころだが───────

 

 

メサイア「ガルッチ?何かあった……………!?誰だそいつら!?」

 

エデン「まぁ、そうなるわな…………。」

 

 

 

 

 

しばらくして………。

 

 

 

 

 

戦兎「っとまぁ、そういうわけで現在に至るわけです。このカプセル、すごいでしょ?天ッ才でしょ!?」

 

エデン「言い方があれだが、どうやってメサイアの家に来たのかは分かった。」

 

 

ただ異世界に行きたいがために、あのカプセル作って、ここに来たのは分かったが………。あの万丈の力、どうもメサイアと似てる気がするなぁ………。

 

 

戦兎「ところで、そこのメサイアって奴だけど………。」

 

エデン「?」

 

戦兎「なんか、万丈と似てるような気がするんだが───────」

 

エデン「馬鹿だとか言いたいのか?」

 

戦兎「いや、そうじゃなくてだな。何というか、龍繋がりで的な意味で。」

 

 

あー、そういえば万丈って、仮面ライダークローズのイメージって確か、青いドラゴンだっけ?いや、龍の方が正しいかな?

そう思うと、確かにメサイアのイメージも青い龍だな。龍繋がりも、分かる気がする………。

 

 

戦兎「ただ、エデンだっけ?君のイメージが、全く掴めないんだ。見た感じでも、全然分からないし。」

 

エデン「そこかぁ………。いや、例えるのは無理だろ───────」

 

龍我「あ?お前どっちかと言えば、俺と同じ龍じゃねえのか?」

 

戦兎「んな馬鹿なことはないだろ。」

 

エデン「仮にそうだとしても、僕は東洋龍じゃなく、西洋竜だと思うよ?最も、飛竜か悪龍の方がいいけど。」

 

一海「悪龍っておい……、随分卑屈になるな………。」

 

メサイア「俺はガルッチの事、悪龍だなんて一つも思ったことないが………。」

 

エデン「いやだって、僕の前世怪獣だったし………。」

 

3人「「「!?」」」

 

エデン「その後は、クトゥルフ神話生物だったし………。いや、もしかしたら今の種族はニャルラトホテプかも……。」

 

戦兎「嘘ぉぉぉん!?」

 

龍我「それホントだったら、滅茶苦茶やべーじゃん!!何顕現してんだ!?」

 

一海「みーたんには手出しさせねえからな!?手え出したら、俺が許さねえ!」

 

エデン「いやみーたんって誰だ………。」

 

メサイア「まぁ、ガルッチは相当な修羅場を潜ってきたらしいしな。事情は察してくれ。」

 

龍我「マジで何があった!?せめて生い立ちを話せよ!!」

 

戦兎「いや、察しろってメサイアが言ってるだろ!!」

 

 

そもそも察すること自体難しいと思うが、それよりみーたんって誰?誰のこと言ってるんだ?

 

 

『prrr,prrr』

 

 

メサイア「ガルッチ、なんか鳴ってるぞ?」

 

エデン「通信か。ちょっと待って。」

 

 

『ピッ』

 

 

エデン「もしもし。」

 

永夢『ガルッチさん!緊急事態が起こりました!!』

 

エデン「永夢?何があった!!」

 

永夢『この世界の八雲紫さんから、幻想郷エリアにて、見たことない奴らに襲われてるって聞きました!取り敢えず、画像出しますので、直ぐに向かってください!!』

 

エデン「永夢達は!?」

 

永夢『最悪なことに、ファンタシースターエリアで大量のバグスターを確認して、僕も含めて皆向かってしまったので………。』

 

エデン「分かった。幻想郷エリアは任せてくれ。」

 

 

『ピッ』

 

 

通信を切ると同時に、画像が送られ、戦兎たちの前で展開する。すると、戦兎たちが驚愕な顔に変わった。

 

 

ゴジラ『エデン、この怪人………。』

 

戦兎「まさか、この世界にも『スマッシュ』が!?」

 

龍我「ってことは………、奴らもここに来てるって事じゃ!!」

 

一海「おい、奴らは幻想郷エリアって奴にいるんだろ?案内してくれ。」

 

エデン「わ、分かったけど、説明してくれるよね!?その『スマッシュ』って奴!?」

 

戦兎「分かってる。」

 

メサイア「取り敢えず、幻想郷エリアに急ぐぞ!!」

 

 

取り敢えず僕達は、家を後にして幻想郷エリアに向かうことになった。

 

 

しかし『スマッシュ』か。龍我がいう奴らって、もしかして……………。いや、ないよね?そんな偶然ないよね?

 

一応僕も、『ナイトローグ』と『ブラッドスターク』になれるけど、まさかご本人とかないよね!?ねぇ!?

 

 

next episode



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episode225 メサイア、仮面ライダーになる!?

ー幻想郷エリア 人里はずれー

 

 

永夢の情報の元に、幻想郷エリアに到着したエデン達。そこには、様々なスマッシュと、かつてゴジラが変身した『ブラッドスターク』の姿があった。

 

 

『ほう?此奴は驚いた。まさかお前さん達も来ていたとはな。』

 

戦兎「スターク…………!!」

 

エデン「(おいやべーよ、ブラッドスタークご本人じゃねえか!!ゴジラ、どうすんだよ!!)」

 

ゴジラ『俺に言うな!!だ、だがナイトローグは居ないぞ!!まだワンチャンあるんじゃないのか!?』

 

エデン「(んなこと言ったら、ナイトローグ出て来るだろ!?)」

 

メサイア「ガルッチ如何した?」

 

エデン「!? な、何でもないよ。」

 

 

エデンが焦った理由は、一度ゴジラが『ナイトローグ』や『ブラッドスターク』に変身したことがあった為に、戦兎たちにバレないかと思っている。

実際、何処で手に入れたのかすら不明の『トランスチームガン』、『スチームブレード』、『バットフルボトル』、『コブラフルボトル』を持っている。

 

 

スターク『ん?ほほう、なかなか面白い奴がいるな。特にそこの女………!』

 

戦兎「女?」

 

メサイア「え?」

 

龍我「は?」

 

一海「ん?」

 

エデン「? 誰だ?」

 

 

全員誰のこと言ったのか探してみたところ、女性らしき人物は全くなかった。が、スタークは未だに指さしていて、5人の中に女性がいることを理解した………?

 

 

戦兎「おい、誰が女性なんだ?」

 

龍我「知るかよ!この中に女性がいるなんてあり得ねえし!」

 

メサイア「俺もそう思う。そもそも、ここにいるのは全員男だよな。」

 

一海「だとしたら、彼奴誰のこと言ってんだ?」

 

エデン「それが分かれば苦労しないんだが………。」

 

スターク『………言い方がまずかったか。おーい、そこの青いセミロングをした奴~!お前のこと言ってんだよ~!』

 

戦兎「青いセミロング?」

 

龍我「それって………。」

 

 

エデンを除いた4人はすぐさま、エデンの方に向いた。青くはなかったものの、どちらかと言えば青っぽく、セミロングをしている。

下手すれば、女性と間違われてもおかしくはなかった。

 

 

4人「「「「あ。」」」」

 

エデン「ん?何で僕を見て納得してるの?」

 

メサイア「ガルッチ………、今更だけど、セミロングなんだな。」

 

エデン「髪型の事?まぁ、あまり気にしなくはなったけど……………ってちょっと待て。おい、ブラッドスタークだったか?」

 

スターク『ああ?』

 

エデン「まさかとは思うが、僕のこと言ってるのか?」

 

スターク『それ以外何がある?』

 

エデン「あー、なんだ僕の事か。納得、納得……………。って、誰が女だ!!僕は男だっての!!!

 

スターク『え?マジで?』

 

龍我「…………俺、此奴が女性だとは、思ったことなかったが。」

 

メサイア「言われるまで、ガルッチが女性だとは思ったことなかった……。」

 

エデン「だからって、女性としてみるのはやめてよ!?僕男なんだから!!」

 

一海「安心しろ。俺はみーたん一筋だからな。」

 

スターク『お前のような奴に、娘を渡さんぞ!!』

 

エデン「だからみーたんって誰!?」

 

メサイア「俺も知りたいな、みーたんって人。」

 

一海「よーし、この際だから教えておこう。みーたんってのはな───────」

 

 

それから一海は、みーたんという人物はどんな人なのか数十分もかけてエデンとメサイアに教えた。

2人は一向に理解できなかったが、1つだけ分かったことがあった。

 

 

メサイア「(この人………。)」

 

エデン「(ドルオタだって事が、ようわかったよ………。)」

 

スターク『もういいか?撃つぞ?』

 

 

『デビルスチーム……!』

 

 

一応宣言すると同時に、エデンに向けて放つ。が、ゴジラは察したのか、すぐさまエデンと人格交代した後に、『トランスチームガン』を取り出し、そのまま相殺させる。

 

 

ゴジラ「生憎、不意打ちしても無駄だ。」

 

龍我「………それって、まさか!!」

 

ゴジラ「悪いな、龍我。何故これを持ってるかっていうのは聞かないでほしい。俺も、説明できないのでな。」

 

メサイア「俺………?」

 

スターク『…………何故貴様も持っているんだ?』

 

ゴジラ「俺には言えねえな。ともかく、戦兎、龍我、一海、メサイア。今は此奴らをせん滅するぞ………!」

 

戦兎「………分かった。」

 

 

戦兎はすぐにビルドドライバーを、龍我と一海はスクラッシュドライバーを腰につける。

 

 

龍我「あ、そうだ。しばらく、此奴を預かっててくれ。」

 

メサイア「? 何だこれ。」

 

戦兎「おい馬鹿!!なに渡そうと───────」

 

 

龍我が渡したビルドドライバーを、戦兎が叩こうとするも、メサイアの腰についてしまう。それだけでなく、どこからともなくクローズドラゴンが現れ、メサイアのところに来た。

 

 

メサイア「え?え?」

 

戦兎「…………おい、万丈。ドラゴンフルボトルを渡してやれ。」

 

龍我「え?いいけど。おい、此奴やるよ。」

 

メサイア「ど、どうやるんだ!?」

 

ゴジラ「そのフルボトルを振りまくった後に、ドラゴンに差し込め!」

 

メサイア「そっちはどうする!?」

 

ゴジラ「俺のことは気にするな!!」

 

戦兎「なんか、口悪いような………?まぁいっか。」

 

 

戦兎は炭酸缶のような物を振り、プルタブのスイッチを入れる。メサイアはゴジラの言われたとおりにドラゴンフルボトルを振り、ドラゴンに差し込む。

 

 

『Wake up!!』

 

 

龍我と一海は、それぞれのスクラッシュゼリーのキャップを回し、そのままドライバーに差し込む。

 

 

ドラゴンゼリー!

 

ロボットゼリー!

 

 

戦兎はスイッチを入れた炭酸缶のようなものを、メサイアはクローズドラゴンを装填する。

 

 

ラビットタンクスパークリング!!

 

CROSS-Z DRAGON!!

 

 

一方でゴジラは、バットフルボトルを振りまくった後に、トランスチームガンに装填する。

 

 

BAT!

 

 

スターク『ほう、此奴は面白そうだな。』

 

ゴジラ「行くぞ!!」

 

4人「「「「変身!!」」」」

 

ゴジラ「『蒸血』!!」

 

 

戦兎とメサイアはレバーを回し、龍我と一海はレンチ型のレバーを下ろす。そしてゴジラは、トランスチームガンのトリガーを引き、黒煙を巻く。

 

 

『MIST MATCH!』

 

『Are you ready?』

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!!』

 

 

BAT………BA、BAT…………!FIRE!!

 

シュワっと弾ける!!ラビットタンクスパークリング!!イェイ!イェーイ!!

 

Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!

 

DRAGON in CROSS-Z CHARGE!!ブラァァァァ!!

 

ROBOT in GREASE!!ブラァァァァァ!!

 

 

メサイア「すげぇ………、これが………。」

 

ゴジラ「仮面ライダークローズ。案外似合ってるな、メサイア。」

 

戦兎「………変身できた?」

 

スターク『ッ!?クローズに変身できたあの男のハザードレベルが、万丈以上!?それだけじゃない………。あの女のような容姿をした奴のハザードレベル、ℵ0!?何だℵ0って!?』

 

ゴジラ「ℵ0?もしや………。」

 

エデン『多分これ、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』使用してからなのかな?奴が言うハザードレベルって奴も、ここまで影響するとは………。』

 

ゴジラ「改めて、黎斗の凄さを思い知らさせたかもしれないな………。」

 

ストリングス『でもさ、1度Lv∞になった事あるよね?普通ℵ0より、∞がおおきいんじゃないの?』

 

エデン『それ言っちゃおしまいよ………。そもそもあれ、切り札だし。』

 

ゴジラ「さぁ、破壊の時間だ………。」

 

メサイア「………今思ったが、お前ガルッチなのか?」

 

ゴジラ「今!?」

 

 

それから戦闘が始まったのは、数分後だった……………。

 

 

next episode




幻想郷エリアに到着する前………。


エデンside


レア『以上です。』

エデン「………零が、ねぇ。」


なるほどな。零の真意は分かったが、それと同時に絶対に相容れないって事が、よくわかった気がする。
彼女に何言っても無駄だって事、拷問で真っ当な人間にさせようとする事を…………。


なら僕は、それを否定し続けなくてはならない。僕には、Dies iraeに出てくるラインハルト・ハイドリヒのように、全てを愛することなんて出来ない。
けれど、()()は屑な奴ら含めて、あらゆる世界を守らなきゃならない。気に食わない奴だろうが、殺したい程憎い奴だろうが、それでも………守らなくちゃならない。


皆が愛して止まない、『世界』を守るために……………。そして、奪われたら、取り戻すために。


エデン「連絡、ありがとう。レア。それと、僕の身に何かあったら、後の事任せたよ。」

レア『お父様?』

エデン「大丈夫、レアには重荷を背負わせるつもりはない。自分のケジメは、自分でつけるから。」

レア『待って下さい!お父様、それって───────』


『ピッ』


………レアなら、僕のようにはならない。僕のような、『化物』にはならない。彼女は、『人間』だ。

今のレアなら、この世界を任せられる………。


メサイア「もうそろそろ到着するぞ。」

エデン「分かった。」


さて、切り替えておこうっと。戦兎が言うスマッシュとやら、お手並み拝見と行くか。


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episode226 青龍と邪龍の合体技

ー幻想郷エリア 人里はずれー

 

 

ゴジラside

 

 

しっかし、多いな………。スマッシュって、ここまで多いものなのか?雑魚だから助かったが、其れでも数が多すぎるだろ?

 

何処からこのスマッシュが流れ込んでいるんだ?湧き水か何かかと思うが………。

 

 

龍我「チッ!おい戦兎!!キリがねえぞ!!」

 

メサイア「これだけのスマッシュ、一体どこから!?」

 

戦兎「………どうも嫌な予感がしてならないんだが。」

 

スターク『此奴らか?その辺にいた妖怪や人間に、ちょこっとガスを注入させただけだぞ?』

 

 

なっ!?此奴ら、幻想郷エリアにいた妖怪と人間だったのか!?よりにもよって、最悪なことを………!!

 

 

メサイア「お前……、此奴らの命を何とも思わないのか!!!」

 

スターク『? そんなものに、何の価値があるというのだ?』

 

一海「此奴…………、言い切りやがった………!」

 

ゴジラ「…………なら、貴様を殺しても、文句は『言えないよな』…………!」

 

 

このような奴は、何時ぶりだろうか………。あの波旬ほどではないが、ここまで怒りを感じたのは…………!

 

 

戦兎「おい待て!!」

 

スターク『来るか…………!?』

 

ゴジラ「うぉらぁ!!!」

 

 

『ズバコンッ!!』

 

 

スターク『ッ!!!』

 

 

一撃で腹部に殴りつけると、近くの木のところまでふっ飛ばされる。………ん?

 

 

エデン『悪い、ゴジラ。交代だ………!』

 

 

交代って、お前今『ナイトローグ』に───────

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

人格が変わると同時に、『ナイトローグ』が解けるも、構わずブラッドスタークを斬りつける。

奴はうめき声をあげるも、其れに気にせず攻撃を続ける。

 

 

龍我「………何だ彼奴、攻撃する時一瞬、黒い龍が見える気がする。」

 

一海「んな馬鹿なこというな。彼奴が黒い龍だなんて、ありえ…………!?」

 

戦兎「おいおいマジかよ!?」

 

メサイア「…………邪龍?」

 

スターク『な、何なんだ!?その力、どこから───────』

 

エデン「スペルカード発動………!邪符『ヴォイドドラゴン・アジ=ダハーカ』!!」

 

 

瞬間、僕の拳は邪龍と化し、そのままスタークに直撃。後ろにあった木は穴を空け、風圧だけでスマッシュから、人や妖怪に戻っていった。

 

というか、この力って………。

 

 

ストリングス『絶対悪とも謳われた『アジ=ダハーカ』。思っていた以上に、扱える段階まで来てたんだね。』

 

 

それってつまり………。

 

 

ストリングス『バグスターウイルスが順応しきってきたって事かな?少なくとも、アジ=ダハーカまで扱えるようになったのは、予想外だけど………。』

 

 

…………なるほどね。むしろ、好都合だ…………!

 

 

スターク『ぐっ………!予想外だ………、流石の俺も、これはキツイ…………。』

 

メサイア「マジか………。」

 

戦兎「彼奴、弱ってるのか…………!?」

 

龍我「しかも、あれガチな奴じゃねえか…………。」

 

一海「どっから力がみなぎってんだ?」

 

エデン「…………命は尊き物。死は、新たな始まりへの旅路。忘却は、旅の終焉。お前は、その命を侮辱した…………!」

 

 

アジ=ダハーカ。僕に力を貸せ。邪悪な力で、かの者を撃ち滅ぼすために!!

 

 

アジ=ダハーカ『面白い………!貴様の力がどれほどのものなのかを………!我が主『この世の総ての悪(アンリ・マユ)』に認められた、その意志を見せてみろ!!』

 

エデン「『この世の総ての悪(アンリ・マユ)』に生み出されし邪悪なる龍よ、我に力を!!!」

 

 

邪悪なオーラが僕に身を纏い、すぐさま紫と黒の服装に変化した。てっきり僕は、禍々しいアーマーを着込むのかと思っていたが、意外と軽装なもので拍子抜けしてしまった。

 

まぁ、衣服はどうでもいいとして、僕はすぐさまブラッドスタークに攻撃する。

 

 

途中で残ったスマッシュが襲い掛かるも、龍のような物が代わりに攻撃し、そのまま吹っ飛ぶ。

 

 

スターク『ッ!!!ま、不味い………。これは、流石に…………!』

 

エデン「逃がすか!!」

 

 

必死に逃げようとするも、そんなことさせず、そのまま蹴り飛ばす。最早スタークは虫の息と言っても過言じゃなかった。

 

 

エデン「トドメと行きたいが…………、メサイア。一緒にやらないか?面白いこと思いついたんだ。」

 

メサイア「あ、ああ。いいけど…………。」

 

エデン「合わせろ、この力はメサイアが居て初めてできる技だからな…………!」

 

メサイア「! ………面白そうだな、それ!!」

 

 

メサイアはすぐさまレバーを回しまくり、何時でも殴りつける準備をしていた。

 

 

『Ready Go!!』

 

 

メサイア「行くぜ!!青龍と───────」

 

エデン「邪龍の………!」

 

メサイア&エデン「「合体技を!!!」」

 

 

Dragonic Finish!!

 

 

メサイア&エデン「「双龍螺旋拳』!!!」」

 

 

お互いに拳を突き出すと同時に、メサイアからは青い龍が、僕からは紫色の龍が現れ、そのまま螺旋状となって、ブラッドスタークに直撃。

 

その後眩しい程の爆発が起こり、収まったときには戦兎たちとスマッシュ、そしてブラッドスタークは居なくなっていた。

 

 

エデン「消えた?」

 

メサイア「どういう事?みんなどこに行ったんだ?」

 

エデン「…………ってか、僕達何しにここに来たんだ?」

 

メサイア「そういえば…………。あれ?何だこのベルト。」

 

 

メサイアの方を見てみると、何故か仮面ライダークローズになっていて、何時から変身したのかすら、僕もメサイアも覚えていなかった。

 

 

エデン「…………何もなかったし、戻ろっか。」

 

メサイア「…………そうだな。」

 

 

お互い首をかしげながら、幻想郷エリアを後にし、家に戻った。もう一度メサイアの部屋に戻ると、何故か3本のフルボトルとスクラッシュドライバー、ナックルのような物、そしてドラゴンゼリーが机の上にあった。

 

誰がこれを置いたのか、誰が作ったのかも知らず…………。

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストリングスside

 

 

………よかった。どうやら『SCP-2000(機械仕掛けの神)』の力は使えたみたいだね。エデンとメサイアには悪いけど、戦兎たちと一緒に戦ったことと、ブラッドスタークを倒した記憶を消させてもらったよ。

 

その代わり、メサイアの部屋に、仮面ライダークローズに変身できる道具を置いておいたから。

 

 

でも、バグスターでも『SCP』の力も使えたなんてね。もしかしたら、『SCP-500(万能薬)』も出せるかも。

 

 

いつかエデンにも、使えるようにしてあげなきゃ。これ、便利な能力だしね。



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episode227 SCPの力

ーアルゼナルエリアー

 

 

謎の騒動が起きてから数日後、エデンは何を思ったのか、フラン達とリリカを連れてアルゼナルエリアに向かい、そのエリアの大統領のケロロ軍曹にある許可を取った後に生き物がいない平地に到着した。

 

 

フラン「ガルッチ?如何したの、こんなところに連れてきて。」

 

こいし「というか、こんな場所で何をするの?」

 

エデン「ああ、ちょっとね。ある力を試そうかと。」

 

イリヤ「ある力?」

 

リリカ「でしたら別に、私達が居なくても───────」

 

エデン「リリカ、一応言うが、この力は何が起こるか分からないし、下手したら自分にもダメージが当たるしね。

 

今から使う力は『SCP』っていう、極めて特殊な能力なんだ。」

 

4人「「「「『SCP』?」」」」

 

エデン「まぁ、そうなるわな………。」

 

 

『SCP』とは何なのかと4人がいうものの、エデンすらもさっぱりだったらしいが、そういう存在が居ると、一応4人に伝える。

 

勿論、未だに首を傾げていて、どう説明すればいいのか悩んでしまった。

 

 

そもそもの発端は、ストリングスから『SCP』の力も扱えるようにした方がいいと言われたことだった。

 

勿論、エデンも『SCP』とは何なのかがさっぱりで、説明もらったものの、未だに理解できないものだった………。

 

 

ただ、ストリングスが言うには、エデンや英竜、そして零のような転生者達も、ある意味『SCP』のような存在であり、特に零は『SCP-1973-JP(メアリー・スーの怪物)』と同等のクラス『keter』らしい。

 

そしてエデンは、ビーストバグスターであるストリングスと一体化している為に、クラスは『Thaumiel』で、切り札として使われてもおかしくないと言っていた。

 

 

エデン「おい、ナレーター。ってか風龍さん、せめて読者の為に『SCP』の説明してやってくれ。」

 

風龍「と言ったって、僕も『SCP』のこと詳しく言えないんだけどね…………。」ニュッ

 

エデン「ざっくりでいいから、頼む。」

 

風龍「………分かった。書いとく。」

 

 

風龍side

 

 

ってなわけで、ざっくりと『SCP』の説明します。因みに言っておきますが、僕もあまり知らない方ですし、説明苦手ですので、そこはご了承ください。

 

 

 

まず、『SCP』とは、『Secure Contain Protect』の略称で、例えるとしたらポケモン図鑑、或いはサーヴァントの詳細のようなものですかね。

 

その『SCP』を『確保、収容、保護』するのが『SCP財団』という組織。っと言っても、全部が全部確保できるわけじゃないんだよね。

 

それに、『SCP』は多種多彩で、現実だけでなく、ファンタジー、SFなどのあらゆる場所に存在している。

最も、上記でナレーターが書いた通り、『転生者』もある意味『SCP』と言っても過言じゃないし、収容対象者でもあるんだ。

 

少なくとも、『Safe』クラスじゃないし、『Euclid』クラスが妥当。最も、基本的には『Keter』クラスではあるが………。

 

 

リリカ「safeはともかく、『Euclid』と『Keter』って何ですか?」

 

 

オブジェクトクラスの事かな?基本3つあるから説明するよ。

 

 

『Safe』は人類に対しての危険は殆どない、或いは危険だが完封が可能な奴。ただし、きちんと扱わないと、大変なことになり得るため注意も必要。

 

 

『Euclid』は知性を持っている、自律行動が出来る、対策してはいるものの気が抜けない奴。動物系のオブジェクトが一番多いかな?『Safe』と『Keter』の中間あたりかな。

 

 

そして『Keter』。この3つのクラスの中で一番危険な『SCP』で、対策が出来ないし、出来ても大掛かりな方法で対策しないといけない、そして無双する奴。

 

 

エデン「零とお姉ちゃんなら、即『Keter』クラス直行だな。」

 

ケテル『呼んだか?』

 

バチカル『お前じゃねえ。引っ込んでろ。』

 

ケテル『あ?』

 

バチカル『お?』

 

エデン「黙ってろ。」

 

バチカル&ケテル『『ごめんなさい、お願いだから壊すの勘弁してください。』』

 

ギシン&アンキ『『プププwww、先輩怒られてやんの。wwww』』

 

グリムノーツ『お前らは黙れ。』

 

ギシン『お?やるか?』

 

グリムノーツ『何時でも来やがれ。』

 

 

『フュージョンライズ!』

 

『セイザチェンジ!!』

 

『Are you ready?』

 

 

エデン「掴むぜ───────」

 

ギシンアンキ&グリムノーツ『『ごめんなさい、大人しくしています。』』

 

リリカ「さ、騒がしい………。」

 

風龍「………続けるぞ。」

 

 

『Safe』、『Euclid』、『Keter』の3つが基本的なオブジェクトクラスだけど、まだ3つあるんだ。

 

 

『Neutralized』、『Explained』、そして最高機密であり、財団の切り札とも言えるクラス『Thaumiel』がある。

 

 

『Neutralized』は、いわば何かしらの理由で異常性を失った。又は破壊か死亡したものの事。

 

 

『Explained』は、現在の研究や技術の発展によって証明されたか、あまりにも異常が広まり過ぎて、これが正常だと洗脳せざるを得なくなった奴。

 

 

んで、問題の『Thaumiel』。恐らく、エデンだけじゃなく、闇創造王神、無の神、ストリングスが、このクラスにいてもおかしくないかもしれない。

まぁある意味、メアリー・スーもこのクラスに居そうな気がするが………。

 

此奴はさっき言ったが、『SCP財団』の切り札であり、安易には扱えるものじゃなく、この存在を知る者は殆どいない。

 

 

フラン「それだったら、私とこいしちゃん、イリヤちゃんはどのクラスになるの?」

 

 

フランとこいしなら『Keter』、イリヤだったら『Safe』か『Euclid』かな?最も、ルビーは『Euclid』だけど。

 

 

ルビー『何でですか!?私はどちらかと言うと、『Safe』じゃ───────』

 

エデン「お前のような物体が、『Safe』なわけあるか!収容できても、精々『Euclid』クラスだろ!?」

 

リリカ「………私はどうなるのでしょう。」

 

風龍「リリカの場合だと、場合によっては『Keter』クラスになり得るかな?恐らく『Euclid』クラスだと思うけど………。」

 

エデン「ストリングスの奴………、もしかしてこういう奴らを扱わせようとしてたのか…………?」

 

風龍「まぁ、もっと詳しい説明は、何処かのサイトか、又は動画で調べてみるのがいいかもね。そんじゃ。」

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

説明が終わると同時に、風龍さんは居なくなっていた。

 

まぁ、これ以上気にしちゃ無駄だし、何か出しておくか………。まずは何がいいかな………?

 

 

ストリングス『最初は、『SCP-910-JP』を…………、いや待って。』

 

エデン「?」

 

ストリングス『『SCP-496-JP』を、バグスターとして召喚できないか?』

 

エデン「如何した急に………。」

 

ストリングス『いいから、言われたとおりにして。彼女を、ずっと消させないためにも…………。』

 

エデン「………分かった。けど、どうやるんだ?」

 

ストリングス『バグヴァイザーⅣ持ってるよね?殆どの『SCP』は、財団の紋章のような奴を使って召喚できるけど、彼女の場合、電子的な存在だから、イメージ通りに行けば召喚できると思う。

 

とにかく、記憶同調するから、其れで召喚して。』

 

 

言われた通りに、ガシャコンバグヴァイザーⅣを取り出すと、ストリングスが送られたイメージが現れた。

 

そのイメージを元に、僕はスイッチを押すと、青と白のデータ粒子が現れ、段々と形と成していき、粒子が無くなると同時に、バグスターで出来た少女が現れた。

 

 

「…………あれ?私、動画が終わって、消滅したはずじゃ…………。」

 

リリカ「あれが、『SCP』?」

 

エデン「………どうもそうらしい。ストリングスが言うに、彼女が『SCP-496-JP』。ストリングスが何故、彼女を召喚させたがってたのかが謎だったけど………。

 

 

この子は多分、『命』を宿してると思うんだ。何かしらの形で、この世に顕現してるって感じ。」

 

「あの、貴方が私を………?」

 

エデン「そんな感じ。もっと言えば、ストリングスのおかげかな?今の君は、バグスターという形で蘇った感じかな?」

 

「……………私、生きてるんだ。もう、消されずに済むんだ…………!あの、貴方はなんていうのですか!?」

 

エデン「え、エデンだけど………。」

 

「エデンさん、ありがとうございます!!これでもう、私が消えることはないんですね!!」

 

エデン「そうだな。もう君はバグスターだから、動画によって消滅することはないかな。」

 

 

取り敢えず、要望通りに応えた後、彼女の名前を『サリエル』と呼ぶことにし、そのまま他の『SCP』を呼び出し続けていた。

 

ストリングスが言うに、どうやら僕が使える『SCP』はほんの一部だけのようで、後は使えないようになってるらしい。

 

 

まぁ、正直ここまで使えるとは思わなかったな。そして聞いた話だと、サリエル以外の者は一定時間が経てば消えるが、『SCP-500』のような道具の場合はなくならないらしい。

というか、無くなったとしても、もう一度呼び出せるようで、ある意味無限に湧き出るようだ。

 

 

…………今後は、『SCP』を使った戦術が使える気がするな。というか、『SCP-1973-JP(メアリー・スーの怪物)』と零と戦ったら、どっち勝つんだ?

 

 

next episode




因みに言いますが、僕はホントにSCPを知ったのは結構最近です。


詳しく知りたかったら、サイトか動画で調べてください………。ホント僕、これ知らないので。


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episode228 Ⅲ番 コスモス

ーセントラルエリアー

 

 

エデンside

 

 

『SCP』の力が使えて以降、其れを使った戦い方の練習をしてるものの、なかなかうまくいかない。

 

一応、『SCP-910(シンボル)』なら如何にか使える。標識次第では、戦闘にも使えるし、ランダムだけど『SCP召喚』することが出来る。

 

 

乱暴に扱わなければ、従ってくれそうだ。

 

 

SCP-076(アベル)』は、ある意味狂戦士(バーサーカー)的な存在だし、ちゃんと従ってくれるかは分からないけど、一応意思疎通の会話ならできるらしい。

 

 

そう思いながら、僕はセントラルエリアを歩いていたら、ふと違和感を感じた。人の気配が感じられなかった。

 

普通賑わってるはずのセントラルエリアに、ゴーストタウンのような人気のない場所に変わるなんておかしい。しかも一瞬で………。

 

これが出来るのは、恐らく………。

 

 

エデン「…………遂に機関のお出ましって奴か?」

 

 

闇の空間から現れたのは、髪でも染めたのかと言わんばかりの言峰綺礼らしき者だった。

 

 

「初めまして、と言うべきかな?ガルッチとやら。」

 

エデン「そういうアンタは、新生ⅩⅢ機関のものか?あと、『ガルッチ』は旧名だ。」

 

「そうか。そして先の答えは、言わないでおこう。」

 

エデン「秘密って奴か?だがいずれ、その秘密も明かされることになるぞ。」

 

「その秘密が明かされるのは、運命次第だがな。まぁ、秘密と言うことにしてくれたまえ。」

 

エデン「……………そうかい。」

 

「おっと、忘れるところだった。私の名はNo.Ⅲ。以後お見知りおきを………。」

 

エデン「…………まさか、わざわざ挨拶しに来たわけじゃ───────」

 

Ⅲ「まさか。」

 

 

指パッチンすると同時に、何とも懐かしい『BAYONETTA』シリーズに出てくる天使たちだった。

 

 

Ⅲ「君の力はどれほどのものか、Ⅰが恐れる程のものか。この天使たちを使わせてもらおう。」

 

エデン「………アフィニティ数百体に、アーダー数十体か。」

 

Ⅲ「不満か?」

 

エデン「不満たらたらに決まってるだろ。こんな奴らで、本当に僕を測れるのか?」

 

Ⅲ「生憎、調査用としてはこれが十分なのでな。」

 

 

……………まぁ、来ちゃったもんだし、仕方ないか。

 

 

ゴジラ『分かってると思うが───────』

 

エデン「分かってる。どんな相手にも、油断なく。それぐらい知ってる。来い、『SCP-910(シンボル)』!」

 

 

右手を突き出すと同時に、道路標識が現れ、一瞬にして僕の背中に背負わされた。と言うか此奴、なんで背中に……………。

 

 

Ⅲ「………道路標識?」

 

エデン「ただの道路標識だとは思うなよ?シンボル、準備はいいか?」

 

シンボル『いつでもいいよ。『落石注意』!!』

 

 

シンボルの標識が落石注意になると、天使たちの頭上から大岩が現れ、大半の天使たちはそれらに潰される。

 

 

エデン「ほら来いよ、相手してやっからよ。」

 

 

天使たちが僕に迫るが、すぐさま二丁のリボルバーを取り出し、眉間に打ち抜いた。久々に持ち銃を使った気がする。

 

『B-D 001』と『B-S 002』、長年使ってないから錆付いてるんじゃないかって思ったけど、問題なく使えてよかった。

 

 

撃たれた天使の方を見ると、大量の血を吹き出してる奴と、既に息絶えてる天使が見えた。

 

 

エデン「さぁ、イカれたパーティーの始まりだ!!派手に行くぜ(Let's Rock)!!」

 

 

仲間が死んで怒り狂った天使たちが襲い掛かるが、シンボルが変わる。今度は『津波警告』の標識になり、どこからともなく津波が天使たちに襲う。

 

その次に『渦潮』のマークとなり、自分の中心から渦潮が起こる。無論、津波に巻き込まれた天使たちは、渦潮の餌食となる。

 

 

Ⅲ「…………なるほど。」

 

エデン「おいおい、全員巻き込まれるんじゃねえよ。幕引きは早いんだよ!!」

 

 

そう言いながら、天使たちに向けて銃弾を撃ち込む。弾の補充の必要なく、遠慮なく撃ちまくる。

 

まぁ、アンブラの魔女のベヨネッタほどじゃないが、なかなかの快感だな。一応神だけど、天使殺ししちゃっていいのかな…………?

 

 

ピット『………天使としての僕からしたら、複雑な気持ちなんだけど。』

 

ナイン『まぁ、うん。でもあんな天使は、ねぇ。』

 

 

なんかカプセルの天使勢が何か言ってる気がするが、気にしないでおこう。

 

 

だんだん天使の数が減っていくのを感じたのか、奴は追加の天使たちを呼び出し始めた。どうやらまだまだ楽しめるらしい。

 

 

そう思っていたら……………。

 

 

Ⅲ「む?」

 

 

追加で現れたはずの天使たちが、何時の間にか死体へと成り下がっていた。所々に焼き焦げた部分があれば、バラバラの死体に成り果てた天使もあった。

 

 

………………………もしかして、これって。

 

 

フラン「ガルッチ!!そこにいたのね!!」

 

こいし「いきなり気配が無くなったから、心配したんだよ!?」

 

イリヤ「っていうか何なのあれ!?何でベヨネッタ世界の天使が居るの!?」

 

シンボル『………愛されてるね、君って。』

 

エデン「…………かもな。」

 

Ⅲ「…………なるほど。」

 

 

銃を構えなおそうとすると、何時の間にか天使がいなくなり、僕が起こしたはずの渦潮が消えていた。

 

 

エデン「消えた………?」

 

Ⅲ「このぐらいでいいだろう………。邪魔が入ったが、其れでも十分分かった。」

 

フラン「貴方だったのね、ガルッチをこんな場所に閉じ込めたのは………!!」

 

Ⅲ「…………また会うことになるだろう、ガルッチ。精々、今を楽しんでおくのだな。」

 

 

そういうと、あの機関の奴らは…………って!!

 

 

エデン「待て!!せめて名前ぐらい聞かせろ!!」

 

3人「「「そこ!?」」」

 

Ⅲ「…………コスモス、とでも言っておこうか。」

 

 

その名前を告げたと同時に、コスモスは姿を消す。すると、セントラルエリアに、元の賑わいが戻ってきた。

 

 

エデン「コスモス………か。」

 

フラン「ねぇ、ガルッチ。さっきの奴って………。」

 

エデン「新生ⅩⅢ機関、だが………。なんか異質な奴だった。」

 

イリヤ「異質?」

 

エデン「読めないんだ。奴の行動が。最初に出会ってるから当たり前だけど、奴はどうも読めない。」

 

こいし「…………今思ったけど、さっきの人言峰さんに似てなかった?」

 

イリヤ「そういえば……………。」

 

 

まぁそうだとしても、他人だろうね。だが、あのコスモスって奴、何者なんだ?そう思いながら、その場を後にした。

 

 

next episode




No.Ⅲ コスモス

CV:中田譲二

属性:光

武器:黒鍵

容姿:銀髪になった言峰綺礼


新生ⅩⅢ機関のNo.3。
いつでも謎めいた笑みを浮かべており、慈悲深いようにも、冷酷にも見える。
ハートレスになる前はある国で神父をしていた。その際には『聖人』という二つ名もあった。
ハートレスになった切欠は暮らしていた家族を奪われたためである。
十字架のようなマークは首筋にある。



バインさん、このキャラを使わせていただきました!!何か違和感があれば、教えてください!


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episode229 くすぐり勘弁

ーメサイアの家ー

 

 

エデンside

 

 

コスモスと出会ってから暫くして、未だに使ってないSCPの1つを除いて、僕が使えるSCPを召喚できた。

 

『SCP-076』こと『サリエル』は、黎斗の元に行き、手伝いをしているらしい。

 

 

エデン「さてと、後使ってないのって…………『SCP-999(くすぐりおばけ)』か………。」

 

ストリングス『あー………、そうだね………。』

 

 

あれ?なんかテンション低そうだな。

 

 

ストリングス『いや、エデン?そのSCPを呼び出すの、やめにしない?』

 

エデン「何で?少し機能を知っておいた方がいいし、どんな姿なのか気になるじゃん。」

 

ストリングス『そ、そういわれても…………、』

 

エデン「それに、KeterクラスのSCPも使えてるし、問題ないよ。そいつ、Keterクラスなのか?」

 

ストリングス『せ、Safeクラスだけど………。』

 

 

safeか。でも、Safeクラスにしては、なんかテンション低そうだ。如何したんだ?

 

 

ストリングス『いい?このSCPはね、オレンジ色のスライムだけど…………。』

 

エデン「スライムなの?攻撃とかは───────」

 

ストリングス『しないよ。食べないし、溶かさないし、そもそも殺す気なんてないよ?』

 

エデン「? じゃあ、そのスライム何するの?」

 

ストリングス『…………くすぐるだけ。』

 

 

………………………………………ウェイ?(0w0)

 

 

エデン「くすぐる?」

 

ストリングス『くすぐる。』

 

エデン「……………特殊能力はあるのか?」

 

ストリングス『なくはないが、その子の能力は、触れるだけで多大な幸福感を得られるんだ。』

 

エデン「何その『服従せよ(インペリオ)』的な奴。いや、あれは洗脳的な奴か。」

 

ストリングス『しかもだよ?SCP-999に捕まった者にとってそれぞれ異なる異様に良い香りを発して、恐怖心を失くし脱出する行為を妨げるんだ。』

 

エデン「……………拘束に使えそうだな。」

 

ストリングス『大人しくなったら、体の一部を2本の触手状に伸ばして絡み付かせることでより動きを封じ、さらに追加で生やした3本目の腕で頭をなでるんだ。』

 

 

何故に。ってか、やめとかない理由にならない気がする。

 

 

エデン「…………まどろっこしいから、身をもって体験するよ。」

 

ストリングス『は!?待って、そのSCPのくすぐりは───────』

 

エデン「来い!!『SCP-999』!!!」

 

ストリングス『あー……………、私知らない。』

 

 

なんかストリングスに呆れられたような声を出した後、オレンジ色のスライムが現れた。

 

 

『くうくう♪』

 

エデン「なにこれかわいい。」

 

ゴジラ『ストリングスの奴、何を呆れてるというのだ?』

 

 

一見、何の変哲もないスライムに見えるんだけど…………。というか、くすぐるんだっけ?

 

 

『キュー!!(≧ω≦)』

 

エデン「っと。」

 

『キュー!?( ゚Д゚)』

 

 

僕に抱き着こうとするも、前振りもなく避け、そのまま壁にぶつかる。というか、可愛い………。

 

 

フラン「ガルッチ?何してるの?」

 

エデン「あー、今最後のSCPはどんなのかなって───────」

 

『キュー!!(≧ω≦)♪』

 

エデン「っと、思ってね。」

 

フラン「………そのスライムが?」

 

エデン「そ。」

 

 

その後も何度もSCP-999から避け続けていた。よくよく考えたら、僕くすぐられるのが苦手だったわ。

 

何度か、フラン達だけじゃなく、曙や夕立、黒絵、珠月などの女性陣営に、滅茶苦茶くすぐられた気がするな………。

 

 

もしこのスライムに捕まったら、多分ヤバいことになりそう。というか、多幸感に満ち溢れた後にくすぐられるとか、下手したら依存しそうで怖いんだけど………。

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

エデン「ちょ、こんな時に連絡!?一応繋げるけど。」

 

 

『ピッ』

 

 

ザギ『ガルッチ殿か。』

 

エデン「ザギ?どうしたんだ、急に。っと。」

 

ザギ『………何してんだ?見たところ、スライムから避けてるような…………。敵か?』

 

エデン「大丈夫。この子は、敵じゃないから。ただ、捕まったらくすぐられる、だけ。」

 

ザギ『何だそれは………。どうやって、いやそれはいいか。取り敢えず、リリカの代わりに近況報告することになった。』

 

エデン「そっちのリリカ、何かあったのか?」

 

ザギ『あぁ………、どうもあのサイコパスの気配がするだけで、怯えたようでな。少し時間をおいておこうかと思って。』

 

エデン「捕まえたのか。いっそ、SCP-076(アベル)で処刑してもよかったんじゃね?」

 

ザギ『むう……?ん?なんだって?』

 

エデン「SCP-076。別名アベルって名前なんだが───────」

 

ザギ『待て待て。なんだSCPって!?我々怪獣娘と、何か違うのか!?』

 

エデン「まぁ、そこは近況報告で教える。取り敢えず、フラン。」

 

フラン「え?ちょっと!?」

 

 

流石に、SCP-999が可哀想な気がするから、いい加減触らせてあげよう………。

 

 

が、それが後々に後悔する羽目になった………。

 

 

sidechange

 

 

フランside

 

 

取り敢えず、ガルッチから通信モニターを渡されて、代わりに私が報告ことになった。ガルッチが、新たな力『SCP』と、『アジ=ダハーカ』の力を得たこと、新生ⅩⅢ機関の一人が接触してきたことを話した。

 

 

因みに、ガルッチの事だけど…………。

 

 

エデン「やwwwwwwやめwwwwwwwww、駄目だwwwwwwwwwこwwwwwれwwwwwwwww!!!!くすwwwwwwぐったwwwwwwwwwwいwwwwwwwwww!!!!!」

 

 

…………どうも捕まって、スライムにくすぐられちゃってるみたいね…………。

 

 

ザギ『…………何故だろう、笑い声で聞き漏らしてしまう………。』

 

フラン「くすぐられるの苦手なのよ、ガルッチは。」

 

ザギ『どういうこっちゃな…………。しかし、リリカから聞いたが、黎斗が『ゴッドマキシマムマッチレスZ』を作成して、ガルッチがそれを使い、第六天波旬を滅ぼしたが、デメリットが発生したって聞いたが…………。

 

もういいのか?』

 

フラン「え?ま、まぁ………、そうね………。」

 

 

そういえば、今ガルッチってゲーム病に犯されてるんだった…………!!これ、伝えた方がいいかな…………!?

 

 

でもあまり心配させたくないし、なによりガルッチのバグスター………じゃなくて、ビーストバグスターって、今は友好的だけど、凄くヤバい奴っぽいし………!

 

 

多分ザギ達に勝てない。いや絶対に、勝てないって!!

 

 

ザギ『どうした?なんか、凄い冷や汗をかいてる気がするが…………。』

 

フラン「え、えーっとね………。」

 

 

と、とにかく、警告ぐらいしておかないと。秘密は秘密でも、何かあったら後が怖いし………!

 

 

ごめん、みんな!!

 

 

フラン「その、落ち着いて聞いて。というか、このことは、英竜お姉ちゃんたちにも伝えておいて。」

 

ザギ『なんだ?改まって?』

 

フラン「実は、あの後ガルッチ…………、『ゲーム病』発症してるの。それも、相当厄介なもの。」

 

ザギ『『ゲーム病』!?まさか、あの『ゴッドマキシマムマッチレスZ』を使って以降なのか!?』

 

フラン「うん。それで、一度感染してるバグスター………じゃなくて、人類悪のバグスターこと『ビーストバグスター』と対話したことがあるの。」

 

ザギ『…………奴の目的は?』

 

フラン「心と言うのを知りたい、だって。」

 

ザギ『心を?どうしてまた?』

 

フラン「わかんない…………。でも、何故かこの目的、過去のガルッチがやってたことと一緒な気がするの。」

 

ザギ『一緒?因みに、奴は敵なのか?味方なのか?』

 

フラン「どっちもだって。でも、そのバグスターが言うに、私達のような大切なものを奪わない限り、敵対する気はないって。」

 

ザギ『しかし、大丈夫なのか?ガルッチ殿って、ストレス溜めやすい人だろ。』

 

フラン「うーん、でもそのバグスターもガルッチも、問題はないし、協力的だよ。でも、これだけは言っておくよ。」

 

ザギ『?』

 

フラン「絶対に、敵対するような真似はしないで。いくら英竜お姉ちゃんでも、貴方でも、あのバグスターは勝てないよ。

 

 

あれは、勝てるか勝てないかの次元が違い過ぎるし、アルタイルの力も、一時的だけど使えるから。」

 

ザギ『………………一番厄介すぎる能力持ちじゃないか。』

 

フラン「それだけじゃない。SCPっていう奴も、相手によっては絶対に勝てない奴もいるから。」

 

ザギ『………………………ガルッチ殿、面倒なものに取りつかれたな……………。分かった。このことは、主にも伝えておこう。』

 

フラン「でも、関係者以外には伝えないで。余計な混乱は避けたいから。」

 

ザギ『分かった…………。だが、その前に……………ガルッチ殿はまだ、くすぐられているのか?』

 

 

……………あの様子だと、まだくすぐってるみたい……………。なんか、負けた。なんていうか、あのスライム、すごいテクニシャンなのが、凄くわかる……………。

 

 

ガルッチの弱点知ってるかのように、重点的にねらってくすぐってる気がする。

 

 

ザギ『…………思ってた以上に、続いてるっぽいな。』

 

フラン「……………とにかく、ゲーム病とビーストバグスターに関しては、私達に任せて。最後のゲームに関しても、時間かけてでも、必ずクリアするから。」

 

ザギ『分かった。だが、なるべく早くな。』

 

 

『ピッ』

 

 

…………さてと、私も参戦しよっと。

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

『暫くして……………』

 

 

………一言言わせてもらえば、ヤバい。色々とヤバい。もう中毒になってもおかしくないほど、凄く幸せに満ち溢れてる気がする……………。

 

 

もうこそばゆいに加えて、幸せすぎる気持ちが満ち溢れすぎて、快楽まで……………駄目だ。いや、くすぐりはまだよかったが、加えて快楽も来たら、今度こそ僕堕ちるわ。

 

いやもう、冗談抜きで。

 

 

でも駄目だぁ……………。このスライムが、未だに引っ付いてるせいで、幸せな気持ちがいっぱいに……………。

 

 

ストリングス『だから言ったのに…………。もともとこの子、落ち込んたりヘコんでる人であればあるほど、積極的に触れ合おうとするんだ。

 

 

それだけくっつくって事は、君はよほど辛い体験をしてきたからだと思う。』

 

ゴジラ『………ま、まさか…………魂にまで、くすぐりが、とどくとは…………。』

 

 

───────ふ、ふにゃぁ……………。//////

 

 

エデン「やめてぇ…………、堕落はぁ…………、勘弁してぇ…………。」

 

 

というか、何気にフランも参戦してたし…………。くすぐりで、本当に良かった…………。本当に───────

 

 

『ガチャ』

 

 

エデン「へ?」

 

フラン「さて、今度は私の番。」

 

エデン「あ、オワタ\(^o^)/」

 

 

案の定、今度はフランのくすぐりに加えて、えっちぃ悪戯にやられてしまった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数日後…………。

 

 

こいし&イリヤ「「私にもやらせて!!」」

 

エデン「やめてくれ…………。」

 

 

暫くはくすぐりおばけはこりごりだ………。というか、くすぐりはもう勘弁………。

 

 

『キュー!(≧ω≦)』

 

エデン「何で勝手に出てこれるの!?」

 

ストリングス『気に入ったんじゃ…………。』

 

エデン「もうやだ…………。」

 

 

その後、十数日間ぐらい、多幸感と快楽に浸りまくられた…………。ホント、くすぐられるの勘弁してぇぇぇぇ…………………。

 

 

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episode230 エデンが奏でるメロディ

ーセントラルエリアー

 

 

エデンside

 

 

エデン「音楽コンクール?」

 

メサイア「そう。なんでも、今日開催されるとか。」

 

 

ようやく多幸感と快楽から解放されてから翌日、如何やらセントラルエリアにてイベントが開催されるらしい。

 

何でも、『音楽コンクール』というものがあり、ジャンルに関しては何でもいいらしい。その分、採点も厳しめにいくらしい………。

 

因みに、審査するのは、この世界では有名な人で、作曲家でありながらピアニスト、ギタリスト等々の楽器に触れているらしく、何度も優勝してるようだ。

 

 

ただ、性格に問題があり、態度が悪いらしい。しかも毒舌で、駄目だしをするという噂もあるらしい………。

 

 

………そんな人が、ねぇ………。

 

 

エデン「…………上手く行けるかなぁ?」

 

メサイア「ミスも許されないから、頑張らないと…………?」

 

 

会場に向かう途中、アイドルらしき人たちが凄いしょんぼりとしていた。中には、泣き出している子もいた。

 

 

一度その子たちの話を聞いたところ、あまりにも酷な評価を叩きつけられたとか。どんなことを言われたのかは伏せてはおくが、アイドルを傷つけるには十分すぎる者だった。

 

 

それと同時に、その有名人に対して、胡散臭くなり始めた。まだまだ彼女達は成長し続けるし、世界に轟かせるには十分なはずなのに、それほどの酷評を出すなんて………。

 

アイドルが嫌いなのか?

 

 

他の方も見てみると、あのアイドル達と同様に、酷評を叩きつけられて悲しむ人や、怒る人、愚痴る人もいた。

 

中にはなんと、悪役連合の者たちがしょげている様子もあった。

 

 

エデン「…………メサイア。」

 

メサイア「これは、酷すぎるな。才能はともかく、努力さえ認めないっていうのは、いくら何でもひどすぎる。」

 

 

っと、そんな時だった。

 

 

「「お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!」」

 

エデン「こいし!?イリヤ!?一体どうした───────」

 

「が……………、ガルッチ……………………。」

 

エデン「フラ───────ッ!!!!」

 

 

こいしとイリヤが泣きじゃくりながら僕に抱き着かれ、フランの方を見た…………。

 

 

衣服だけでなく、下着も破られ、所々に痣があった。それだけでなく、フランが僕に近づいてくると、精液のニオイも感じ取った。

 

 

エデン「フラン…………、お前……………!」

 

フラン「あの人、酷いよ…………!歌い終わったら、いきなり罵声を…………!」

 

エデン「なっ!?」

 

フラン「それだけじゃない…………。罵声の後は、首を掴まれ、別室に入れられた後……………、殴られながら、殴られながら………………!!」

 

 

もう聞いていられなかった。僕はそのままフランに抱き着き、優しく頭を撫でた。それと同時に、その男を復讐してやりたい気持ちがいっぱいになった。

 

 

何が有名人だ、何が作曲家だ…………!!俺のフランに、手をあげるだけじゃなく、陵辱しやがって………!

それだけじゃねえ、彼奴はこいしとイリヤを泣かせやがった…………!!!!

 

 

リリカ「ガルッチさん!!」

 

エデン「リリカ!?君も参加を───────」

 

リリカ「いいえ。辞退して、直ぐに出ていきました。それより聞いてください!!あのクソ野郎、有名人なんかじゃありません!!人を騙す詐欺師だったんです!!!」

 

メサイア「なっ!?」

 

リリカ「音楽を愛するどころか、凄く嫌っていました!!!出ていく際に、そこにいたスタッフさんが『あ、耳栓取った』って言ってました!」

 

エデン「リリカ、其れはホントか!?

 

リリカ「それだけじゃねえです!!あの詐欺師、様々な犯罪にも手を出していました!!奴隷密売、麻薬取引、強姦、強盗殺人、放火など───────」

 

メサイア「なんて奴だ……………!!」

 

 

………………もはや許さん。人を騙すだけでなく、そこまでの犯罪を犯していたとは…………!それだけなら楽に殺してやったというものを、俺達の大切なものを傷つけやがって…………!

 

特にフランを……………、フランを…………………!!!!!!!!!!!!!

 

 

ストリングス『その詐欺師、極刑に処した方が良さそうだね…………………。誰の許可を得て、この子たちを傷つけたのか……………。』

 

ゴジラ『同感だ。エデン、勿論復讐───────』

 

エデン「愚問だ、ゴジラ。あのクソ野郎は、この世に顕現する価値すらない!!音楽に対しての侮辱、万死に値する!!!

 

 

メサイア、お前はここで待て。俺一人で行ってくる。あの野郎に送る丁度いい曲を、歌ってやりたかったところだ…………!」

 

メサイア「お、おう………。」

 

エデン「フラン、こいし、イリヤ。ここに居ろ。俺達が仇を取ってやる。」

 

 

そう言い、我々は音楽コンクールの会場に向かった。

 

 

 

ー会場ー

 

 

出番が来ると同時に、『SCP-548-JP(歌う雨音)』と『SCP-910(シンボル)』を呼び出し、前に出た。

 

そこにいたのは、豚のように丸々太っているのか、タキシードがキツキツで、所々に汚れがついている。

見下すような目つきをしていて、顔もお世辞にもイケメンとは言い切れなかった。

 

 

他の皆は優しそうなイケメンって言っていたけど、どうやら全部幻惑だったようだ。

 

 

「番号と名前を。」

 

エデン「その前に、そちらの名前を───────」

 

「失礼。俺はディオゲネス・マキナと申す。」

 

エデン「マキナ、ですか。666666番、エデンだ。」

 

マキナ「? 君の名前は確か───────」

 

エデン「長いと思うので、省略させてもらいました。始める前に、準備してもいいでしょうか?」

 

マキナ「準備、ですか?ご自由に。(どうせ下らんものだろうな。今の内に耳栓しておくか。)」

 

 

ふん、言ってられるのも今の内だ。そう思いながら、シンボルを置き、雨標記に変えてと頼んだ後、ビニール傘を差し、床に置いた。

 

 

マキナ「交通標識に、ビニール傘?(此奴、この俺をふざけてんのか?)」

 

エデン「準備が整いました。では…………、歌う曲を言う前に……………。」

 

マキナ「?(何だ?何故マイクを投げるような構えを───────)」

 

 

例のアレを歌う前に、マイクスタンドに付いているマイクを取り、そのままマキナに思いっきり投げつける。

 

 

怯んだ隙に、奴についている耳栓を剥がす。

 

 

マキナ「っ!! あ、あんた!!いきなり何を───────」

 

エデン「頂けないな。歌う前に耳栓をするだなんて、歌おうとする者に対して失礼ではないですか?」

 

マキナ「そ、それは、準備中の雑音を聞かないようにするためであって───────」

 

エデン「交通標識とビニール傘だけなのに?どちらかと言えば、静かな方だと思いますが?」

 

マキナ「そ、それでも、雑音は聞きたくはないのです。はい。(このガキ、マイクをぶつけるだけじゃなく、俺の耳栓を取りやがって…………!)」

 

エデン「そうですか。さぞ、音そのものがお嫌いのようですね?」

 

マキナ「ッ!(思ったが、このガキなんで見下すような眼で俺を見るんだ!?会場そのものに結界を張ってるのに、此奴効いていないのか!?)」

 

 

なるほど、この会場そのものが結界って訳か。正直フラン達にも惑わされたのは予想外だったが。

 

 

エデン「ところで、僕が最後と認識してよろしいでしょうか?」

 

マキナ「も、勿論です。」

 

エデン「そうですか…………。なら、遠慮せずに歌えそうだな。今から歌うのは、貴方の思いが秘められています。(主に憎悪のな)」

 

マキナ「は、はぁ……。(俺の為の歌だと?このガキが?)」

 

エデン「でも、歌えませんな。」

 

マキナ「?」

 

エデン「いや、正しくは歌う気持ちが出ない。正直に言おう。図が高いぞ下郎、首を垂れるがいい。」

 

マキナ「は?(此奴、ふざけてるのか?下郎?首を垂れろ?何様のつもりだ此奴?)」

 

エデン「………如何した?出来ないのか?それとも聞きたくないのか?ハッキリと言ってもらおうか、雑種。」

 

 

絶対零度を起こすほどの目つきになると同時に、ようやく雨が降り始めた。

 

 

マキナ「いや、一応いうが───────」

 

エデン「言い訳何ざ聞きたくもねえ!!ネタが上がってんだよ、雑種!!音楽嫌いだってことを、詐欺師って事もな!!

 

マキナ「ッ!?」

 

エデン「大方、耳栓したのは音楽そのものを聞きたくない為。音楽が終わり次第、事前に考えた罵声でも考えてたんじゃねえのか?

 

それも、才能も努力そのものを貶す為に。言っておくが、嘘言っても無駄だ。俺には『第四の壁』を認識できるからな。」

 

マキナ「………………ガキ如きが、調子に乗るんじゃねえ。ああそうだ、俺は音楽が大っ嫌いだ!!聴くだけでも、虫唾が走るぐらいにな!!!」

 

 

やっぱりな。

 

 

エデン「なら音楽そのものがない場所に行けばいい話だろ。それとも、其れすら考えられないほど、脳みそ腐ってんのか?」

 

マキナ「テメェなんかに何が分かる!!俺の家はな、いっつも音楽の練習ばかりなんだよ!!毎日毎日、厳しくやらされ、失敗すれば殴られる、飯抜きにされる。

 

最優秀賞すら出れなかったら、家に追い出される始末なんだよ!!」

 

エデン「分かりたくねえんだよ、テメェのようなゲス野郎なんざに!!もしあの子たちを傷つけるようなことしなかったら、同情の一つや二つは考えてやったが、其れも無用だ。

 

 

もう貴様は、この世に生きる価値すらない。だが、痛めつける前にまず、これだけは歌わねばな。文字通り、テメェに対しての有難い歌だ。」

 

マキナ「聞きたくねえんだよ!!テメェなんざに───────」

 

エデン「曲の名前はな……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Roll to Hell(くたばれ)』だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ープププエリアー

 

 

翌日、マキナは()()となったまま逮捕され、ニュースにもなった。彼の罪状を知ったファンたちは幻滅し、一人残らずやめていった。

 

ついでに彼の家族すら見捨てられ、牢獄の中で一人ぼっちとなった。

 

 

リリカ「そう言えば、あの時何を歌ったのですか?」

 

エデン「何が?」

 

リリカ「何がって…………、出場したのでしょ?」

 

エデン「ああ。あの曲か。正直言って、あれは禁じ手だし、人の前で歌っていい奴じゃなかったんだ。」

 

リリカ「そんなにいけない曲だったのですか!?」

 

エデン「だって………、殆ど罵声や侮蔑、しかも歌うとき踊るけどさ、中指立てたり、親指出して下に差したり───────」

 

 

『ガツンッ!!』

 

 

エデン「ッ!!」

 

リリカ「その曲、二度と歌わないでください。たとえ憎い相手にもです。」

 

エデン「歌うかよ…………。あとだからって、ガールズリングで殴るのはやめて………。」

 

 

※因みにU.N.オーエンは彼女なのかのアレンジ曲『Roll to Hell』の歌詞は、ホントに勇気いります。もし歌うのでしたら、ご注意を。

 

 

エデン「……………けど、音楽でさえ侮蔑するとはなぁ。理解できん。ただし、ジャイアン、ネロ、エリザベート、カービィの歌は例外だ。」

 

リリカ「…………弁解できないっていうのが、痛いですね。」

 

エデン「あんな奴じゃなかったら…………、あんな奴が、フラン達を傷つけなかったら……………。」

 

 

昨日のこととはいえ、フラン達の心は傷ついた。特にフランは、暴力と強姦によって、深く傷つけられていた。

 

今は僕の膝枕で眠っているけど、時折苦しい表情も見せている。まさか、僕が付けた淫紋の力が働かなかったのが驚いたけど………。

 

 

エデン「…………やっぱり僕は、復讐者がお似合いだな。誰かの為に、その者を憎み、亡き者とするまで戦い続ける。それが、『僕』なのかな。」

 

リリカ「………………。」

 

エデン「何時になったら、自分にとってのメロディを奏でられるんだろうか…………。」

 

リリカ「……奏でられると思いますよ。」

 

エデン「え?」

 

リリカ「そう遠くない未来に、憎悪のない、絶望もない、悲しむことのない、美しく、綺麗な曲を奏でられると思います。」

 

エデン「……………その頃は多分、『桜』が散り始めてからだな。」

 

 

多分、サーヴァントとして現界してるリリカなら知ってる。『桜』とは何のことなのか、其れに例えたのは何故か、多分知ってるだろうな。

 

 

エデン「……………けど、今だけこうしていたい。クリアしたら、もうこうやって過ごすことは、ないかもしれないし………。それに───────」

 

『キュー!!(≧ω≦)』

 

エデン「ちょ!?何で君まで出てくるの!?」

 

リリカ「え、何ですか其れ?」

 

エデン「SCP-999。別名くすぐりおばけなんだが、僕くすぐられるのが苦手……………あれ?来ない?」

 

 

また僕に触れようとするのかと思ったら、今回の相手はフランだったようだ。まだ寝ているのを知らないのか、そのまま引っ付き、頭をなでなでした後にくすぐり始める。

 

ストリングスが言うに、如何やら技名があるらしく『くすぐりレスリング』という名前らしい。

 

 

フラン「えwwwwww?ちょwwwwwwwwwなwwwwwにwwwwww?くwwwすぐったwwwwwwwwwいwwwwwwwww!!」

 

エデン「………こうやってくすぐって、多幸感に満ちさせようとするからね。けど、何で僕は多幸感と快楽なんだ………?

体質なのか?」

 

リリカ「多分、違うと思いますが……………。(-_-;)」

 

 

取り敢えず安心したと思ったら、くすぐり終えて僕の方に抱き着いた。

 

 

またこのパターンかよ………。そう思いながら、くすぐりおばけに滅茶苦茶くすぐられた……。

 

 

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episodeEX21 SCPシール

元ネタはギャグマンガ日和の『シール』からです。

他のギャグマンガ日和ネタと同様、会話+アドリブ付きです。


それではどうぞ!


キース「わが社の新製品『デンジャラスクランチ』が妙に全く売れん!!貴様ら、今日はこれについて話がある!!!」

 

 

 

SCPシール

 

 

 

エデン「教官、話っていうのはそれですか?てっきり、売り上げが下がり始めてるとかなんとか、あと倒産の危機に陥っている話とか───────」

 

 

フレディ「いや、お前どんだけネガティブ思考なんだよ。」

 

 

メサイア「っていうか、『デンジャラスクランチ』って、子供たちに人気があるお菓子だったよな?何でまた?」

 

 

明日斗「なんか異物混入とかあったとかじゃ───────」

 

 

フレディ「それはなかったと思うぜ?一度確認してはいたが、異物がなかったし、そんな情報が未だに来ていないんだ。」

 

 

メサイア「じゃあ何だろう?」

 

 

キース「話し合ってるところ済まないが、倒産の危機でも、異物混入の話でもない!!話と言うのは、『シール』のことだ。」

 

 

エデン「シールですか?何か不備があったのですか?」

 

 

キース「そうだ。子供たちがシール目当てで何度もお菓子を買うわけだが、その中にあるシールの絵柄が…………。」

 

 

 

SCP-173(彫刻 オリジナル)の絵』

 

 

 

キース「これと……、」

 

 

 

SCP-049(ペスト医師)の絵』

 

 

 

キース「これと……、」

 

 

フレディ「え、なにこれ。」

 

 

 

SCP-191(サイボーグの少女)の絵』

 

 

 

キース「これの3枚だ………。」

 

 

明日斗「うわぁ、怖ぇ………。」

 

 

キース「いや、売れるかよ!!!!!

 

 

 

『3枚のシールを叩きつける』

 

 

 

キース「3種類しかないシールを、誰が集めるんだ!?そもそも何だ此奴ら!?明らかに怖すぎるではないか!!!このお菓子を買った子供たちが怯えてしまうではないか!!!!!

 

 

エデン「んじゃあ、今度はかっこいい奴召喚して、シールの絵柄にしますね。」

 

 

全員『お前(貴様)かァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~その後~

 

 

 

キース「っと言う事を、発売当初私は言ったら、そしたら新たにシールを追加してきた。ガルッチ、今度はあんな奴じゃないだろうな?」

 

 

エデン「大丈夫です。」

 

 

メサイア「あのシール外れ枠じゃないか………。」

 

 

フレディ「俺なんか寒気がするぜ……。」

 

 

明日斗「あれはトラウマもんだ……。」

 

 

キース「では。」

 

 

 

SCP-073(カイン)の絵』

 

 

 

キース「これと、」

 

 

 

SCP-076(アベル)の絵』

 

 

 

キース「これと、」

 

 

 

SCP-076(アベル)SCP-073(カイン)がジョジョ立ちしてる絵』

 

 

 

キース「これの3枚だ。」

 

 

フレディ「あ、今度はまともだ。」

 

 

明日斗「なんか、かっこいいな。」

 

 

エデン「どうでしょうか、教官───────」

 

 

キース「なんか腹立つ!!!!!!

 

 

 

『再び3枚のシールを机に叩きつける。』

 

 

 

キース「いや、写真自体は問題ないが、なんか腹立ってきた!!ガルッチ、これ以外の奴にしろ!!!

 

 

エデン「上手く行ったと思ったのですが…………。んじゃあ、可愛い奴にしますね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~そしてまたしばらく経って~

 

 

キース「っと言うようなことを先週言ったら、またシールが追加されていた。ところで、ガルッチはどうした?」

 

 

フレディ「彼奴なら、なんか息絶え絶えながら、しばらく休むって言われたぜ。」

 

 

キース「何があった!?病気か!?」

 

 

フレディ「分からねえけど、彼奴大丈夫って言ってた。」

 

 

キース「心配だな………。まぁよい、取り敢えず見せるぞ。」

 

 

 

SCP-2295(パッチワークのハートがあるクマ)の絵』

 

 

 

キース「これと、」

 

 

 

SCP-053(幼女)の絵』

 

 

 

キース「これと、」

 

 

 

『何故か何もない絵』

 

 

 

キース「これの3枚だ……。」

 

 

メサイア「………なんか空欄の奴あるんだが。」

 

 

明日斗「何故に?」

 

 

フレディ「そう言えば、なんか知らねえが手紙を寄越した時に、文字があり得ねえほど乱れてな。」

 

 

キース「何があったんだ、ガルッチ!!!!!!

 

 

 

『また3枚のシールを机の上に叩きつける』

 

 

 

キース「というか、可愛らしい奴を選んだ割には普通のものだったし、しかも1枚だけ空欄とはどういう了見だ!?

 

そもそも何なんだ此奴ら!?発売当初のシールと言い、先週のシールと言い、ガルッチは一体誰のモデルにしてるんだ!?此奴らは一体、何者だというのだァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~そして~

 

 

キース「っと言うようなことを昨日言ったが………、今回休みのところで出勤してくれたガルッチが連れてきた奴が……………。」

 

 

エデン「あ…………アハ…………wwwww、も…………www、もう………www勘弁wwwww…………。」

 

 

くすぐりおばけ『キュー!!キュー!!(≧ω≦)』

 

 

フレディ「…………なんだ、このスライム。」

 

 

メサイア「何故だろう、空欄と休みの理由が分かった気がする。」

 

 

キース「というかこのスライム、ガルッチの頭部以外の全身を包み込んでるが、そんなにくすぐったいものなのか?」

 

 

エデン「ふぉ………、ふぉくの………、ことふぁ…………、気にしないふぇ…………。」

 

 

キース「そ、そうか………。と言うか思うのだが、そいつも含めて貴様が呼び出した奴らは誰なんだ?」

 

 

明日斗「けどさ、ガルッチがこの状態だから、答えようがないと思うんだが…………。」

 

 

キース「むぅ、其れもそうか…………。」

 

 

メサイア「いや、俺ちょっとぐらいは知ってる。」

 

 

フレディ「本当か!?」

 

 

メサイア「ああ。今ガルッチに覆われているのは、『SCP-999』って奴で、別名くすぐりおばけだとか。ガルッチ曰く、安全なんだが、苦手意識があるらしくてな。」

 

 

フレディ「なんだ、それ。」

 

 

キース「ガルッチに弱点あるのか!?」

 

 

明日斗「俺、ホラー全般だけかと思ったんだが…………。」

 

 

フレディ「あー、そういや彼奴、気絶してたな………。」

 

 

キース「何だと!?」

 

 

メサイア「なんでも、ガルッチはくすぐられるのが苦手だとか。あとフラン達が言うに───────」

 

 

エデン「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!メサイア言うなァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!

 

 

くすぐりおばけ『キュー!?( ゚Д゚)』

 

 

フレディ「あ、解けた。」

 

 

くすぐりおばけ『キュー……。(´・ω・`)』

 

 

エデン「ぜぇ………ぜぇ………、火事場力で、解放できるとは、思わなかった………。」

 

 

キース「ま、まぁいい。それと、ガルッチ。残念な知らせがあるんだが…………。」

 

 

エデン「はい?」

 

 

キース「貴様に告げるのは、非常に心苦しいが、今回から『デンジャラスクランチ』は、『販売中止』とする!!」

 

 

フレディ「キース!?正気か!?」

 

 

明日斗「おい、いくら何でも横暴だろ!!」

 

 

メサイア「ガルッチが頑張っているというのに中止って!?」

 

 

エデン「ア~~ココロガピョンピョンスルンジャ~~~……………。」

 

 

キース「貴様らは黙れ!!ガルッチは現実逃避するな!!そもそも、危険な奴らに会いながらとか無謀にもほどがあるだろ!!いいから、休め!!有給休暇もやるから、さっさと休め!!」

 

 

くすぐりおばけ『キュー!!キュー!!(≧ω≦)』

 

 

エデン「あ…………。もう、ダメ…………。」

 

 

キース「あ”-、離れろ!!もうこれ以上くすぐらせるな!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~そして………~

 

 

キース「やれやれ、今日も一日疲れた………。いや、そもそもあのシールの絵柄、ガルッチは一体どうやって見つけてきたんだ?

 

 

一度問いたださなくては………。」

 

 

 

【ガッチャーン………!】

 

 

 

キース「さて、クロノスに変身して帰ると───────」

 

 

 

『仮面ライダークロニクルガシャットに、何故かシールが貼られてる。』

 

 

 

キース「なっ!?私のガシャットに、張られてる!?何故だ!?と、兎に角剥がさなくては………。」

 

 

 

『剥がしに失敗』

 

 

 

キース「なっ!?もうシールはこりごりだ!!

 

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方エデンは………。

 

 

 

エデン「次、どのSCPのシールにしようかなぁ………。子供たちにも、SCPの存在知って欲しいし…………。」



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episode231 早食い大会(天元突破激辛麻婆豆腐)

ーメサイアの家ー

 

 

エデンside

 

 

あの事件から数日後なんだが、廃人のマキナは死刑に決まった。執行するのは僕になったらしく、取り敢えず適当に数弾の起源弾が含まれてる『超天元突破激辛麻婆豆腐』を口に流し込み、しばらく経った後に起源を発動。

 

 

マキナの身体中に無数の武器が突き出していき、息絶える。

勿論それだけでは飽き足らず、今まで見せることのなかった殺意をむき出しにし、今度は2丁のサブマシンガンを取り出し、何十発も入った起源弾のマガジンを装填した後、既に屍となってるマキナに向けて放つ。

 

 

もう体も、顔すらも認識できないほど撃ちまくり、更に武器が突き出し続けていく。誰かが『もういい』と言っていたような気がしたが、その声すら届くことなく撃ち続ける。

後悔かもしれない。もっと早く、フラン達の危険を察知できれば、泣くことはなかったのに…………。

 

そう思いながら、撃ち尽くしたのを確認し、そのまま『幻想の崩壊(ブロークン・ファンタズム)』を発動させ、爆散させる。

その場から凄まじい程の血の量だけでなく、内臓の破片や眼球なども飛び散り、地面は血にまみれていた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っと言っても、夢だったけどね。実際にはケロロ小隊の一人ギロロ伍長が処刑した。内容は辻斬りならぬ辻撃ちだとか。

 

 

エデン「………ろくでもない夢だったなぁ。」

 

メサイア「どした?隈が出来てるぞ?」

 

エデン「あー、これ?ちょっと寝不足でね………。」

 

メサイア「そ、そうか………。そう言えば、お前の部屋からフランの喘ぎ声が───────」

 

エデン「メサイア、そこは察してくれ………。」

 

 

実は昨日の夜、どうもフランはマキナに強姦されて以降、ずっと僕に甘え続けていたようだが、我慢が出来なくなったのか、僕を襲い逆レイプされることに。いや逆レイプだったんだが、途中からフランの気持ちに察し、付き合ってあげることに。

 

まぁそっからは、フランが寝るまでずっとセックス三昧だったんだが、痣が消えるわ、淫紋の形が変わるわで驚いてしまったし、フランがようやく眠ったとはいえ、逆レイプされた際に精力を上げる術を掛けられたせいで、朝までやる羽目に………。

 

 

取り敢えず、目覚めの一発で『超天元突破激辛麻婆豆腐』が入った瓶を取り出して……………って、なんか視線が感じるな。

 

 

エデン「どした、メサイア?」

 

メサイア「赤いな………。」

 

エデン「? 麻婆豆腐って、赤いもんだろ?言峰も白野も言ってたぞ?」

 

メサイア「いや、限度ってものがあるだろ。大丈夫なのか?」

 

エデン「おやつ代わりに食べてたけど、久々だしな。」

 

メサイア「おやつ代わり!?」

 

 

まぁ、美味いんだよね。辛いけど、其れがいいんだよね。まぁ一応、普通の麻婆豆腐も作れなくはないが、こっちの麻婆豆腐を切らさないように、偶に大量に作っている。

 

其れよりも早く、これ食べないと………。

 

 

『パクッ』

 

 

メサイア「食った!?」

 

 

いや、そこまで驚くことか?まぁそれはさておき、やっぱりこれだな。辛さで眠気が吹っ飛んだし、其れに美味い。

 

正直これ食べてから病みつきになっちゃったし、これぐらいの辛さじゃないと満足できなくなっちゃったしなぁ………。

 

 

メサイア「ちょ、平然と食べてるけど、お前大丈夫なのか?」

 

エデン「? 普通にうまいよ?」

 

メサイア「いやいや、絶対辛いだろ!?ヤバいオーラ放ってるし!!…………だが、気になる。」

 

エデン「食うか?」

 

メサイア「……………ああ。」

 

 

とは言ったものの、これ超だから、多分メサイアには耐えきれないと思うし、これの下位の『天元突破激辛麻婆豆腐』でも用意しておくか。

まぁ僕的に、そっちの方が『ちょっと甘く』した感じだけど、メサイアは大丈夫かな?

 

 

エデン「ほい、『天元突破激辛麻婆豆腐』だ。残さず、食べろよ?」

 

メサイア「………やっぱり赤い。」

 

 

とか言いながら、蓮華を取り、麻婆豆腐を食べ始める。辛い辛いと言わず、黙々と食べ続けていた……………。

 

因みに、僕はその光景に唖然。いやだって、下手すれば死んじゃうほど辛い麻婆だぞ!?『超天元突破』ほどじゃないけど、其れでも一般人には絶対死ぬぐらいの辛さだし、メサイア平気なの!?

 

 

メサイア「ご馳走様。」

 

エデン「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

うそぉん。マジで平らげ………ん?

 

 

エデン「メサイア?なんか体が燃えてるけど…………。」

 

メサイア「え?これって、まさか───────」

 

 

メサイアの身体が燃え始めているのに気が付いた途端、その炎はメサイアを包み込む。急いで消そうと水の魔法を放つ準備をする。

 

っと思ったら、直ぐに火が収まり、そこにいたのは、瞳の色、武器だけでなく、ボディまで赤く染まっていた。

青龍のメサイアから、赤龍のメサイアに…………。

 

 

ってかこれ、クローズマグマじゃね!?クローズ、クローズチャージの次はクローズマグマって!?

いや、メサイアの場合、マグマと言うより、ブレイズだ。クローズブレイズ。ってそうじゃなくて!!

 

 

エデン「メサイア!!その姿って…………。」

 

メサイア「パワーアップしたようだな………。」

 

エデン「あの麻婆豆腐食っただけでパワーアップって、どういうことだ!?」

 

メサイア「俺が聞きたいよ!!」

 

 

いや、ちょっと待てよ?メサイアがパワーアップしたって事は、他の奴らにも…………。

 

 

エデン「悪い、ちょっと用事が出来た!!」

 

メサイア「え⁉おい待て!!俺も連れてってくれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~3日後~

 

 

ーセントラルエリアー

 

 

エデン「ってなわけで、勝手ながら『天元突破激辛麻婆豆腐早食い大会』を始めようと思います!!!」

 

メサイア「マジでやる気かよ………」

 

エデン「ルールは簡単、3分以内に100皿の『天元突破激辛麻婆豆腐』を食べきってもらいます!!」

 

リリカ「あの、どうしてそうなったのですか………。っていうか、如何したのですか?」

 

メサイア「なんでも、俺があの麻婆豆腐を食った途端にパワーアップしちゃったようで、其れで一度………。」

 

リリカ「いやいや、絶対に死にますよね!?特に一般人食べたら死にますよ!?やらせていいのですか!?」

 

エデン「リリカ、流石に一般人には参加禁止させてるよ。あと相当な辛いものに自信がある人のみ参加させてるから。

 

というか、殆どファンタジアの戦士たち……………って、なんでジャガーマンいるんだ!?」

 

エミヤ「済まない、必死に止めたんだが…………。」

 

エデン「………まぁいっか。参加してる以上、やってもらうからな。それじゃ───────」

 

両津「おい!!賞金あるだろうな!!」

 

エデン「無論ある。ざっと、5京だ。」

 

全員『5京!?』

 

 

いや滅茶苦茶驚いてるけどさ、ウチの食費がねぇ………。一応、矜羯羅ぐらいの資金があるし、問題はないんだが…………。

 

 

エデン「それじゃあ、いいか?レッツ、フードファイト!!」

 

 

っとまぁ始めたのはいいが、大半の参加者は一口食べただけで撃沈することに。両津も必死に頑張ったものの、75皿目にて撃沈。いや、お前どんだけ命知らずなんだよ……。

 

他の方も見てみたが、『アカメが斬る』に出てくる『アカメ』と『クロメ』が3分以内に100皿全部食べ切っていた。

もっかい言うけど、よく食べれたよね!?下手したら死んでいたってのに、というかした大丈夫なの!?

 

 

ジャガーマン「ウニャァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ってジャガーマンめっちゃ食ってる!?って、100皿平らげて、大鍋ごと突っ込むって!?ってか全部食うな!!!

 

 

エミヤ「おい藤ねえ!!そこまでにしろ!!」

 

ジャガーマン「うぅぅぅぅぅぅ……………!!!みなぎって、来たァァァァァァァァァぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

大鍋から火柱が上がった!?そこからジャガーマンが出てきたけど、衣装が変わってる!?第三再臨したのか!?

 

 

ジャガーマン「力が漲る…………!魂が燃える…………!私の業火が、迸るにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

メサイア「ま、マジかよ…………。」

 

エミヤ「そこまでにしろ、藤ねえ………。」

 

エデン「藤村がパワーアップするとは………。しかもクラスがバーサーカーに変わってるし。」

 

 

そう言っていたら、どこからともなく天使たちが現れ、僕達を襲いかかろうとしていた。コスモスか、一体どこから───────

 

 

コスモス「ご馳走様。」

 

エデン「って参加してた!?」

 

コスモス「なかなかの美味であったぞ?お礼として天使の祝福を与えよう。」

 

エデン「それ絶対嫌がらせだよね!?お礼じゃ───────」

 

 

言いかけていた時、爆発音が聞こえた。後ろを見ると、なんとジャガーマンが刀身に炎のオーラを纏った薙刀を使いながら、天使たちを焼き払っていた。

 

だがジャガーマンは気づいていないのか、振るうだけで味方にも当たり、周りの建物が大火事になっていて、急いで消火活動を始めた。

 

 

ジャガーマン「もう誰も止められないにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

エミヤ「やめろ藤ねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

リリカ「もう大惨事じゃないですか…………。」

 

メサイア「取り敢えず消火活動だ!!!急げー!!!」

 

 

そして、消火活動が終わったときには、ジャガーマンは天使たちを全滅し終えていた。

 

 

ジャガーマン「ふう、熱い戦いだったぜ。」

 

エデン「ホントにな………。」

 

 

【ガッシャット!カミワザ!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「まぁ今回は僕にも非があった。が、それとこれは別だ。歯ぁ食いしばれ、藤村ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!

 

ジャガーマン「ウニャァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

エミヤ「ハァ、まさしく藤ねえはバーサーカーだな…………。何だろう、ヘラクレスより藤ねえの方が大変な気がする…………。」

 

 

その後、ジャガーマンを完膚なきまでに叩きのめした。

 

 

next episode




後日、ジャガーマン、アカメ、クロメ、そして手渡しだが、コスモスにそれぞれ5京円の賞金を渡した。


エデン「まぁコスモスは敵とはいえ、参加者である以上、賞金渡さなきゃいけないでしょ………。さて、資金はどれぐらい───────」


『単位が毘薩羅(びさら)円以上』


エデン「( ゚д゚)ポカーン」


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episode232 ドラゴナイトライダーZ

ー永夢達の部屋ー

 

 

エデンside

 

 

黎斗「来たか、ガルッチ。待っていたぞ。」

 

エデン「どした黎斗、なんか用があるって聞いて来たけど。新しいガシャットの奴?」

 

黎斗「まぁそうだな。ただ、今回渡すガシャットだが、『ドラゴナイトハンターZ』の別バージョンのものだ。」

 

 

あのガシャットの別バージョン?まぁあれ、モンハンみたいに、モンスターをハンティングしていたし、別バージョンって事は………。

 

 

貴利矢「一度自分も試して使ってみたんだが、此奴は面白いぜ?」

 

エデン「そうなの?」

 

大我「俺も試しに使ったが、なんか懐くんだが………。」

 

永夢「大我さんって、世話好きなところがありますしね。飛彩さんが使った途端、全然いうこと聞かなかったけど。」

 

エデン「懐く?ちょい待って、もしかして別バージョンって………。」

 

黎斗「そう、これだ。」

 

 

ドラゴナイトライダーZ!

 

 

エデン「リオレウスとジンオウガ、しかも色々なモンスターの絵柄がある………。まさかこれのモデルって───────」

 

黎斗「その通り。君の想像した通り、このガシャットはモンスターハンターの世界にいるモンスター達を召喚させることが出来る。

 

そして一番の特徴は、そのモンスターと共に敵と戦い、そのモンスターに乗ったりできるゲームなのだ。」

 

エデン「黎斗、其れ思いっきり『モンスターハンターストーリーズ』の奴だよね?まぁ嬉しいっちゃ嬉しいが。」

 

 

しかし、ホントにそのゲームを再現できるっていうのが凄いよなぁ。ジンオウガの奴、元気にして───────

 

 

メサイア「ガルッチ!!そこに居るか!?」

 

エデン「メサイア?如何した?」

 

メサイア「ケロロからの連絡があった!アルゼナルエリアにて、謎のモンスターが襲撃されてると!!」

 

エデン「分かった!!すぐ行く!!黎斗、これ持っていくぞ!」

 

黎斗「ああ、行ってきたまえ。だが、無事を祈る。」

 

 

黎斗が作ってくれたガシャットを持って、急いでアルゼナルエリアに向かうことにした。

 

 

ーアルゼナルエリアー

 

 

ケロロ「おー、メサイア殿。ガルッチ殿。よく来てくれたであります。」

 

エデン「ケロロ、例のモンスターって?」

 

ケロロ「アレであります!!」

 

 

メサイアと僕はケロロが指をさす方を向くと、そこには狂暴化してるセルレギオスの姿があった。

 

 

エデン「セルレギオス!?なんで彼奴がこの世界に!?」

 

ケロロ「知ってるのでありますか!?」

 

エデン「モンスターハンターの世界にいる、別名『千刃竜』と呼ばれる飛竜種だ。そんな奴が、何故こんな世界に………!?」

 

メサイア「ケロロ、あの竜は何時からここに!?」

 

ケロロ「それが分かれば苦労しないでありますよ!!!」

 

 

とはいえ、ここでほっとくわけにはいかない。今の内に何とかしないと、自然が………。

 

 

黎斗が作ってくれたガシャットを、使ってみるか!!

 

 

【ラッシュマッチレス!】

 

 

ドラゴナイトライダーZ!

 

 

エデン「戦術Lv8!!『変身』!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!】

 

 

【ア ガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトライダー!!Z!!

 

 

ケロロ「ゲロ?ガルッチ殿、その服装は一体………。」

 

エデン「これか?ジンオウX装備だな。」

 

 

まさかジンオウガの装備になるとは思わなかったな。ただ、何で頭装備がガンナーなんだ?まぁそれはいいとして、呼び出すか。

 

 

エデン「来い、金雷公『ジンオウガ』!!」

 

 

何処からともなくジンオウガの咆哮が聞こえると、何時の間にか超帯電状態のジンオウガが僕の隣に現れた。

 

 

メサイア「また増えた!?」

 

ジンオウガ『久しいな、ガルッチ。雰囲気が全く違うが、元気にしていたか?』

 

エデン「まぁ、色々あったけどな。手伝ってくれないか?あのセルレギオスを如何にかするために。」

 

ジンオウガ『任されよ。ただ、俺だけではどうにもならん。もう一匹欲しいところだ。』

 

エデン「なら、此奴だな。来たれ、白き海の王者!!『ラギアクルス亜種』!!」

 

 

今度はラギアクルスの咆哮が聞こえ、左を向くとラギアクルス亜種が姿を現す。

 

 

ラギアクルス『我を呼ぶとは、酔狂よな。』

 

エデン「まだまだ呼ぶぞ。天空の王者『リオレウス』!!顕現せよ!!」

 

 

右腕を突き上げると同時に、炎の玉がセルレギオスに直撃するが、すぐさま振り払う。と思ったら、リオレウスの蹴りに直撃し、そのまま地面に激突する。

 

それを確認したのか、僕のところに寄りかかる。少し不満げな顔をしているけど………。

 

 

レウス『ガルッチ、お前なぁ……。普通火耐性の高い奴と戦わせるか?まぁ嬉しくないと言ったらウソにはなるが………。』

 

エデン「空中戦にはお前が必要なんだ、レウス。火属性が効かなくても、一応雷ブレスが使えるだろ?」

 

ラギアクルス『そうだぞ。我が遺伝子を使っているのだから、それぐらい使えるようにしておけ。』

 

レウス『俺的にどうもアレが苦手な気がするなぁ。』

 

ジンオウガ『文句を言うな、レウス。そろそろ奴が来るぞ。』

 

エデン「よし、ジンオウガは雷光虫弾、ラギアクルスは雷ブレスでレウスを援護を頼む。」

 

ジンオウガ『了解。』

 

ラギアクルス『よかろう。』

 

メサイア「ガルッチ、俺はどうすればいい?」

 

エデン「僕の援護を頼む。因みに言うが、彼奴は火属性には効かないぞ。ただ、雷属性なら有効だ。」

 

メサイア「分かった!」

 

 

僕はすぐさまレウスに乗ると、セルレギオスが立ち上がり、もう一度空へ飛び立つ。それに追いかけるかのように、レウスも空を飛び、もう一度地面に叩きつけようとする。

 

が、そうはさせまいと言わんばかりに、破裂刃鱗を放ち始める。これには回避をするが、奴は性懲りもなく撃ちまくっていた。

 

 

しかし、どうも様子がおかしい。奴がどうやってこの世界に来れたのか、何故狂暴化しているのか………。

誰かの差し金か?

 

 

そう思っていると、メサイアが突撃し、セルレギオスに攻撃を始める。ようやく分が悪いと気が付いたのか、急いで逃げようとする。

 

今更だけど、メサイアってロボットだったのか……。まぁ風龍さんも言われるまで気が付かなかったようだし………。というか、調べておけよ………。

 

 

エデン「まぁそれはさておき。逃げれると思うな、セルレギオス!赤原を征け、緋の猟犬!!」

 

セルレギオス『!?』

 

 

撤退を始めようとするも、僕が放った矢でセルレギオスを撃ち落とす。あとはこのまま一気に片を付ける。

 

 

エデン「ジンオウガ、ラギアクルス!!僕の合図を出したら、すぐさま僕に放て!!」

 

ジンオウガ『なっ!?』

 

ラギアクルス『何をとち狂ったこと!?』

 

エデン「安心しろ、これでも化物級だ!!」

 

レウス『そう言えば、此奴の雰囲気全く違うよなぁ……。………本当にいいんだな?』

 

エデン「ああ。ってか、レウスもやるって分かってんだな。」

 

レウス『なんとなくな。おいジンオウガ!!ラギアクルス!!一度此奴を信じろ!!』

 

ジンオウガ『………ったく、どうなっても知らねえぞ?』

 

ラギアクルス『我々の雷を侮るなよ?』

 

エデン「よし。フィニッシュは必殺技で決まりだ!!」

 

 

【ガッシューン………、ガッシャット!キメワザ!】

 

 

 

エデン「レウス、空高く飛べ!!!」

 

レウス『おっしゃ!!』

 

 

レウスは言われたとおりに空高く飛ぶと、何時の間にか大気圏外寸前まで飛んでいた。その後に僕は、レウスの尻尾に移ると、更に飛ばしてくれた。あとはここから………。

 

 

エデン「ジンオウガ!!ラギアクルス!!レウス!!今の内に僕に向けて放て!!」

 

 

ジンオウガの雷光虫弾と、ラギアクルスの雷弾、そしてレウスの豪火球が僕の足に直撃し、そのままキメワザスロットホルダーのボタンを押す。

 

 

ドラゴナイトクリティカルストライク!!】

 

 

エデン「行くぜ…………!C・T・B・(クロス・サンダー・ブレイズ・)D・R・F(ダークネス・ライダー・ファンタズム)!!!」

 

 

そのまま隕石のように落ち、セルレギオスのところまで蹴りつける。途中で邪龍の力も加わったことで、火・雷・龍(闇)属性が加わったライダーキックとなり、そのままセルレギオスに直撃、地面に叩きつけると、火柱と雷鳴、そして闇の火柱が上がり、大爆発を起こした。

 

 

ジンオウガ『うわぁ………。』

 

ラギアクルス『納得した。確かにあやつは、化物級だ。』

 

メサイア「………やばいな。」

 

ケロロ「ケ~ロ~………、あの生物たちと言い、ガルッチ殿………ホント何者なの………?」

 

 

ふう、爆発が収まったのはいいが、未だに謎なところが…………?

 

 

エデン「なんだこれ?DISC?」

 

 

そのDISCに触れようとするが、何故か砕け散り、その場にいたはずのセルレギオスが消滅した。

 

 

レウス『消えた?』

 

エデン「誰かの差し金だってのは分かるが、何のためにセルレギオスを?」

 

ラギアクルス『まぁ、どちらにせよ、倒せたのだからよいと思うぞ?』

 

ジンオウガ『とはいえ、いっそ警戒を持った方が良さそうだ。』

 

エデン「そうだな。お疲れさん。レウス、ジンオウガ、ラギアクルス。」

 

 

【【ガッチョーン………、ガッシューン………】】

 

 

ガシャットを抜くと、3匹とも姿を消した。それにしても、凄いなぁ。

 

 

メサイア「あのセルレギオスって奴はどこに?」

 

エデン「消えた。綺麗さっぱりにね。代わりに、この砕けたDISCがあった。」

 

ケロロ「DISCでありますか?」

 

 

ケロロはその砕けたDISCを拾い上げる。

 

 

ケロロ「ふーむ、一度クルルに頼んでみるとするかね。」

 

エデン「頼んだ。もしかしたら、あの組織からのやつなのかもしれないし。」

 

メサイア「でも、彼奴らの拠点ってどこにあるんだ?」

 

 

そこが問題なんだよなぁ。奴ら、一体どこにいやがるんだ?せめてそこが分かればなぁ…………。

 

 

next episode




ー???ー


盾子side


あちゃー、壊しちゃったか………。というか取られちゃったし。


盾子「それで、これも計算通りって奴?『オルタ』さんと『来訪者』さん?」

「さぁ。とは言え、あの男は愚かだな。アジ=ダハーカの力を持ったところで、俺は負けるつもりはない。」

来訪者「………だが、リリカを奪うこと自体は失敗に終わってる。」

「馬鹿か?俺はただ、あのリリカを殺すこと。来訪者よ、いい加減ザギとかいう雑魚に構わず、リリカとその関係者を襲撃しろ。その代わり、俺はエデンを殺す。そうすれば、盾子。貴様が世界を好きにすればいい。」

盾子「うーん、そうしたいけど、どっちにしろ入口を開かせてあげないと。」

「はぁ。真っ先に狙われても知らんぞ?」

盾子「いいよ。元より私は、前座に過ぎないもん。本命は、貴方たちに任せるよ。


























『エデン・オルタ』。私の代わりに、世界を滅茶苦茶にしてね?」


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episodeEX22 モンハンシール

今度は『SCPシール』の続編、『モンハンシール』です。

元ネタは、『シール2』から。

例によって、会話+アドリブ付きです。


それではどうぞ!


モンハンシール

 

 

 

キース「今日は我が社の新製品『麻婆パン(シール入り)』の発売日だ。早速スーパーで買いに行くとしよう……。

 

出来れば、辛くないくらいにしてほしいものだ。」

 

 

 

~CMはカット~

 

 

 

キース「3個も買ってしまった……。まぁパンはあまり好きではないが、この麻婆パンが気になるしな。

 

シール兼調理担当のガルッチがやってるらしいが、問題はシールだな……。前回はSCPとかいう奴らで販売中止せざるを得なくなってしまった……。今回は大丈夫だろうか……。」

 

 

 

『袋開けたら、擬人化したリオレウスとジンオウガ、そしてラギアクルスのシールが出る。』

 

 

 

キース「………。」

 

 

 

『傍にあったガチャを掴み…………』

 

 

 

キース「どういう事だァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」←ガチャに激突ロボッツ

 

 

英竜「いやお前がどういうことだよ!?」

 

 

 

~キース・シャーディス、会社に戻る~

 

 

 

キース「どういうことだガルッチ!?3枚のシール全部、擬人化したモンスターが出たぞ!?」

 

 

エデン「あれ?駄目でした?」

 

 

キース「駄目に決まってるだろ!?そもそも一体何割擬人化したモンスターシールが入っているんだ!?」

 

 

エデン「100%擬人化したモンスター。」

 

 

キース「伝説のバッターか何かか!?何故擬人化なしのモンスターがないんだ!?」

 

 

エデン「こればかりは僕じゃありません。色んな人にリクエスト聞いてみた結果、その中から擬人化したモンスターを描いてくださいってあったから、言われたとおりにしただけです。」

 

 

キース「何だと!?というか写真と言い、貴様器用すぎるだろ!?」

 

 

エデン「まぁ、写真は本当にすまないと思ってる。みんなにSCPの存在知って欲しかったし………。」

 

 

キース「いやでも、あの写真は怖いだろ!?クルーガーですら怖がってたぞ!?それはともかく、何故擬人化なんだ!?リクエストとはいえ、モンスターがメインだぞ!?」

 

 

エデン「そうは言うが、モンスターとなると現地に行って写真撮らなきゃならないし、それにカメラが…………。」

 

 

キース「何があったんだよ!?そういえば、ドアに落書きしたの誰だ!?」

 

 

エデン「僕じゃありませんよ?」

 

 

メサイア「俺でもないです。」

 

 

ジェイソン「僕じゃないよ。」←フレディの代わりに出勤

 

 

明日斗「俺に落書きの才能はないと思うが………。」

 

 

キース「じゃあ一体誰の仕業なんだ!!!」

 

 

エデン「まぁともかく、後で消しておきますね。」

 

 

キース「あー、その前にだ。ガルッチ、ちょっとこっちに来てくれ。」

 

 

 

『モンスターハンターシリーズ大図鑑 モンスター編』

 

 

 

エデン「持ってたんですか、それ。」

 

 

キース「ああ。取り敢えず、いいか?これが、貴様が描いたシール。」

 

 

 

『擬人化したリオレウスとジンオウガ、ラギアクルスのシール』

 

 

 

キース「そしてこれが………、この大図鑑にあるモンスター。」

 

 

 

『飛竜種のリオレウスと牙竜種のジンオウガ、海竜種のラギアクルスの写真』

 

 

 

メサイア「っていうか、今度は擬人化なのか……。」

 

 

キース「まぁリクエストなのは仕方がないが…………、擬人化しすぎだァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」←今度は壁に頭から激突ロボッツ

 

 

エデン「いやまぁ、そういわれてもなぁ。」

 

 

キース「擬人化したら子供たちが首を傾げるだろ!?」

 

 

エデン「大丈夫ですよ。子供たちはモンスターがメインですし、何より麻婆パンは大人向けですよ。」

 

 

キース「大人向けのシールとか聞いたことないぞ!!せめて作ってやれよ!!」

 

 

エデン「いやそんなことしたら、リアルに描いてしまうので駄目ですよ。例えばこれ。」

 

 

 

『リアルすぎるアルバトリオンの絵』

 

 

 

キース「再現度高ッ!?しかも禍々しく恐ろしい!!

 

 

エデン「これでよかったら、子供向けのお菓子を作って入れますが?」

 

 

キース「やめろ!?下手したら子供が怯えるだろ!?もっとこう、子供向けのようなモンスターを描いてくれ!!」

 

 

エデン「しかし教官、既にほかの企業に描かれているので、無理かと…………。」

 

 

キース「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

メサイア「………まぁ、うん。俺もどうすることも出来ねえ。」

 

 

ジェイソン「訴えられて倒産するのもごめんだし………。」

 

 

明日斗「まだ擬人化の方が、売れているしな。主にそれ目当ての客が。」

 

 

キース「………ま、ままならないものだな。」

 

 

エデン「…………あ、いっその事SCP全員の擬人化シールを作れば───────」

 

 

全員『それは却下で。』

 

 

エデン「(´・ω・`)ソンナァ」

 

 

キース「それはそれとして、麻婆パンは大丈夫なんだろうな?」

 

 

エデン「大丈夫ですよ。ちゃんと一般人向けに売っていますので。」

 

 

ジェイソン「あー…………、辛かったなぁ…………。」←一度エデンが食べてる麻婆豆腐を食らって苦しんだことある人

 

 

エデン「ジェイソン、マジでごめん。ともかく、苦情が来ないことを祈るしかないなぁ………。」

 

 

 

その後、麻婆パンは、販売中止したデンジャラスクランチよりも売り上げが上がった。

 

 

 

END



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episode233 艦娘演習七番勝負! 前座

ーエドロポリスエリアー

 

 

エデンside

 

 

ここがエドロポリスか。念には念を入れて、和装に着てきて正解だった。フラン達も、今は浴衣姿でこのエリアを歩いている。

 

………思えば、フラン達の体つきって、むちむちの体格(特に胸とお尻が)だから、いつもの服とかあの時用意した服は着れないはずなのに、其れもなかったことに出来るぐらいの体格に変えれるんだ?

 

服事態に魔力宿してるの?服着る限定で、標準体型になれるっていうの!?

 

 

こいし「気になるの?私達の身体が。」

 

エデン「また読んだのか。」

 

リリカ「ガルッチさん、流石に公の場でそんな事考えるのはどうかと思いますよ。」

 

エデン「なんでさ……。」

 

 

まぁ、今回もリリカさんも…………ってか最近、抵抗感なくなってきてる気がするな。如何したんだろ、何時もなら…………距離を置いていたような…………。

 

………まだ意識してんのか?夢の方なのか、あの悪夢の方なのか………。

 

 

そう思いながら、ファンタジアの英雄の一人『ヤッ太郎』がいる鎮守府に到着した。

 

 

エデン「ここか………。人の鎮守府とはいえ、懐かしなぁ。」

 

リリカ「懐かしいのですか?」

 

エデン「相当昔なんだが、一度提督として艦娘たちを従えていたからね。」

 

フラン「そういえばその頃、私は深海棲艦の提督としてやってたなぁ。」

 

エデン「レ級達、元気にしてるのかな?」

 

リリカ「………確か、艦娘と深海棲艦って敵対関係でしたよね?何があったんですか?」

 

イリヤ「色々と事情があるのよ。」

 

こいし「最も、その頃リリカさんはまだ生前『コロリス』っていう名前だったんでしょ?」

 

エデン「仮にそうだとしたら、僕の歴史滅茶苦茶じゃねえか。」

 

フラン「そういえばガルッチって、未来人的な存在だよね………。」

 

 

いや忘れないで。確かにある意味未来から来てるようなもんだけど、その未来を自分自身で消そうとしてるんだが………。

 

 

ー鎮守府 食堂ー

 

 

出迎えてくれたのはこの鎮守府の提督兼ファンタジアの英雄の一人『ヤッ太郎』さんだった。一度彼の艦娘を見るために食堂に向かうことに。

 

 

エデン「凄いな、ちゃんとバランスよくいるんだな……。そして………、夕張も………。」

 

ヤッ太郎「? どうかしたのか?」

 

エデン「ごめん、昔の夕張のこと思い出した……。」

 

夕張「何かあったのですか?」

 

エデン「昔、艦これの世界に居た時、ブラック提督兼憲兵の悪事を暴いて世間に広めるために…………。」

 

 

とにかく僕は、艦これの世界に居た頃の話をしてあげた。最初は火ノ兄と呼ばれる提督に、僕達を深海棲艦から来たスパイと思われていたこと、豪ノ弟と呼ばれるクソ野郎が様々な悪事を働いていたこと、其れを止めるために僕やこいし、イリヤとその仲間たち、火ノ兄の艦娘達がその鎮守府に突撃した事を話した。

 

それを含めて、その世界の夕張の最期も話した。

 

 

ヤッ太郎「………そうか、だから夕張を見た時。」

 

エデン「今でも忘れないさ。あの遺書のこと。」

 

リリカ「…………ですが、あの豪ノ弟という奴は最低な奴ですね。無関係な人達も巻き込んだなんて。」

 

エデン「もう過去のこととはいえ、奴は既に死刑執行後だがな。もし、僕達の前に深海棲艦の提督として現れたら、完膚なきまでに叩きつける。」

 

ヤッ太郎「流石にない。と言いたいが、前にガルッチが言ってた『セルレギオス』がこの世界に来た件もあったし、なくもなさそうだしな。」

 

 

あの事件から翌日、クルルから連絡があったが、調べようとした途端、DISCの破片の中にあったデータが抹消されていたという報告がきたのだ。

まさか破片だけでもデータ抹消できたとは、思わなかったな。

 

 

電(ヤッ太郎側)「そう言えば、ガルッチさん達ってその世界にいたんですよね?」

 

エデン「? まぁ、リリカ以外はそうだな。」

 

こいし「そうだ!この際だから、あの子たちも呼ぼう!」

 

エデン「あの日以来だしなぁ。正直、まだ抵抗感はあるけど………。」

 

ヤッ太郎「どうした?」

 

エデン「いや、なんでもない。んじゃあ、今度はウチの艦娘達を呼び出すか。主に、僕の主戦力を。」

 

 

彼女達を呼び出すために、一度僕は立ち上がり、例のガシャットを取り出した。

 

 

龍田「? それを出してどうするの?」

 

エデン「こうする。」

 

 

バンバンフリートコレクション!!

 

 

I ready!For battleship!I ready!For battleship!

 

 

エデン「戦術Lv50!『変身』!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

スクランブルだ!出撃発進!バンバンフリートコレクション!!発進!!

 

 

僕が変身し、織田信長が着込んでる軍服に変わったのか、艦娘達は興味を持っていた。

 

 

金剛「Oh!」

 

夕張「って思ったけど、それって変身ベルトですか!?」

 

エデン「今か。」

 

ヤッ太郎「けど、肝心の艦娘は───────」

 

エデン「今呼び出す、ちょっと待ってて。来て。夕立、時雨、曙、暁、響、雷、電。」

 

 

右手を突き上げると、僕の後ろから夕立たちが…………あれ?

 

 

ほっぽちゃん「お久。」

 

ヤッ太郎「北方棲姫!?」

 

長門「((・ω・))ウズウズ」

 

エデン「ほっぽちゃん!?ちょ、夕立!?何でこの子が!?」

 

時雨「あー、如何やら一緒に居たら、それに応じちゃうようだね。」

 

リリカ「っていうか、ほっぽちゃんって…………。」

 

夕立(エデン側)「何でって、今ほっぽちゃんと遊んでたところだったっぽい!」

 

天龍「ってか、なんでそいつがいるんだよ!?」

 

エデン「まぁ、あの世界で起きた出来事が終わって以降、一部の深海棲艦が共存の道を選んだからね。因みに、今ウチの夕立と遊んでるほっぽちゃんは、どこぞの提督が鹵獲した後に、ウチに押し付けられた深海棲艦なんだけどね………。

 

今でも何故僕なんだって思った。」

 

長門「(d(^ω^)GJ!その提督!!)」

 

曙「なんか、長門からやましい心が聞こえる気がする。」

 

時雨「奇遇だね、僕もだ。」

 

長門「ッ!? そ、そんなはずは、ない!!」

 

曙「まぁ、それはともかく………。久しぶりね、『フェイカー』。」

 

エデン「久しぶり、曙。」

 

 

取り敢えず、ヤッ太郎さんのとこに…………あれ?(二度目)

 

 

エデン「どした、ヤッ太郎さん達。」

 

ヤッ太郎+その艦娘達『呼び方が、クソ提督じゃないだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?(響「ハラショー……。」)』

 

 

えー、そこまで驚くことなのか…………?

 

 

曙「驚くことかな?『フェイカー』。」

 

エデン「まぁ、僕が言わせたことだから、仕方ないけど………。」

 

ヴェールヌイ(響)「まぁ、曙の呼び方が違うと、知ってる人以外はそういう反応が普通だけどね。」

 

ぼのエデ「「そうだった………。」」

 

 

~しばらくして~

 

 

エデン「んじゃあ改めて、この子たちが僕の主戦力の艦娘達。」

 

ヤッ太郎「凄過ぎるぜ・・・。7人の練度が高いだけじゃなく、夕立に時雨、暁、響は既に改二。いや、響はヴェールヌイだけど、今まで見た艦娘達の中でもかなり上位に入るぞ。」

 

というか、主戦力が駆逐艦娘だけって、凄いな。」

 

エデン「明日斗にも言われたな………。」

 

曙「当然でしょ?なんたって私達は、フェイカーの艦娘だもの。これぐらいは当然のことよ。」

 

ヴェールヌイ「それに、マスターたちが建ててくれた施設のおかげで、マスターが居た鎮守府にいる全艦娘達も含めて、全員強化されています。」

 

夕張「なん………だと………?」

 

ほっぽちゃん「そこにいる、深海棲艦も、皆使ってるよ。」

 

 

マジかよ。深海棲艦も使ってるってことは、能力も開花してるって事じゃ!?

 

 

長門「もう我慢できん!!ほっぽちゃァァァァァァァァァァァァァァァァん!!!!!!!!!!!!!」

 

ほっぽちゃん「!?」

 

ヤッ太郎「長門が壊れた!?目を覚ませ!!」

 

W電「「はわわわ!?」」

 

夕立(エデン側)「駄目!!」

 

 

長門がほっぽちゃんに向けて突進するが、エデン側の夕立が腕を掴んだ後に、そのまま背負い投げを繰り出し、地面に叩きつける。

 

 

長門「ゴハッ!?」

 

夕立(エデン側)「下心丸出しのながとんは触っちゃダメ!!」

 

天龍「なっ!?」

 

ヤッ太郎「( ゚д゚)ポカーン」

 

夕立(ヤッ太郎側)「背負い投げが、綺麗に決まったっぽい?」

 

 

どうも他の艦娘達も唖然してるようだ。そらそうよ、この子らはもう、ただの駆逐艦じゃないんだもん。

 

見た感じじゃ分からないけど、7人の火力はもう戦艦級以上。特に夕立はその頂点に立ってる。

まさしく、ソロモンの悪夢を体現できる駆逐艦だしな。というかこの子いるだけで、無双出来る程の強さ持ってるし。

 

 

ヤッ太郎「が、ガルッチ?そっちの夕立、どうなってるんだ?」

 

大和「い、いくら駆逐艦でも、流石に戦艦を背負い投げは……、驚いたんだけど………。」

 

エデン「まぁ、彼女達の恐ろしさはこんなものじゃないですよ……。一言いうなら、『ウチの艦娘をなめんな』って事かな。」

 

長門「くっ!納得いかん!!それなら提督、演習の許可をお願いします!!」

 

エデン「何故に!?」

 

ヤッ太郎「いや、許可するぜ。」

 

エデン「おいおい、ヤッ太郎さん!?いいんですか!?」

 

ヤッ太郎「この機会だし、ガルッチの艦娘がどれだけ凄いのか試してみたくなったからな。」

 

エデン「でも、あの長門下心丸出しなんだけど。負けたら絶対にほっぽちゃんを色んな事されそうで怖いんだけど。」

 

ヤッ太郎「けど、そっちが勝てば守れるんじゃないか?それに逃げるつもりはないみたいだし・・・。」

 

 

…………そういわれると、逃げるわけにはいかないな。

 

 

エデン「…………分かりました。でしたら、今出したこの7人で挑ませてもらいます。勿論、普通の演習ではなく、1対1の勝負とさせていただきます。」

 

ヤッ太郎「そう来ないとな。演習は何時からにするんだ?」

 

エデン「では、明後日の昼で。今はまず、観光しようと思います。」

 

ヤッ太郎「決定だな。明後日、この鎮守府に集合だから忘れるなよ!」

 

 

そういい、艦娘達とほっぽちゃんを引き連れて、鎮守府から出た。

 

 

ーエドロポリスエリアー

 

 

ほっぽちゃん「怖かった………。」

 

エデン「なんか、ごめん。面倒事になっちゃって。」

 

曙「気にしないわよ。まぁ今回はタイミングが悪かっただけだしね。」

 

暁「でも、挑まれた以上勝ちに行くわ!」

 

夕立「私も。ほっぽちゃんを守るために、絶対に勝ってみせる!!」

 

時雨「マスター、一つ聞くけど、能力使ってもいいかな?」

 

リリカ「能力?」

 

エデン「許可する。だが、皆。慢心はするな。」

 

電「勿論なのです!」

 

雷「安心して、ガルッチさん!私達はマスターの自慢の艦娘だって事、証明するから!!」

 

ヴェールヌイ「慢心はしない。近接戦になっても、勝ちに行く。」

 

夕立「殴り合いなら任せるっぽい!!」

 

艦娘6人+エデン『殴り合いはないと思う………。』

 

フラン「まぁそれはいいとして、今は観光しよ?ガルッチ。」

 

 

っとまぁ、そんなわけで、演習の約束をした後、エドロポリスの観光することになった。因みに勝手だが、演習名も考えていた。

その名も………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『艦娘演習七番勝負』

 

 

next episode



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episode234 艦娘演習七番勝負! 1番目

ーエドロポリスエリア 海ー

 

 

翌々日、エデン達とその艦娘達はヤッ太郎がいる鎮守府に行くと、ヤッ太郎の後ろに、7人の艦娘達がいた。

 

左から順に、吹雪、長門、五十鈴、天龍、赤城、金剛、そして大和の7人が、エデンの艦娘に挑むこととなったのだ。

 

 

ヤッ太郎「来たか、ガルッチ。」

 

エデン「その子たちで、いいんだね。」

 

ヤッ太郎「夕立の力を見たら、こうするだろ。どんな力を持ってんだ………!?あの長門を背負い投げするだけの力………。」

 

エデン「普通じゃないんだから察してくれ。と言うか前言ったよね?」

 

 

そんな会話をしながら、お互いに海に行った。フランとこいし、イリヤ、リリカは波止場のところに座り込んだ。

 

 

エデン「取り敢えず、ルール説明しておこう。っと言っても、単純だ。どちらかが大破すれば勝利。

 

 

ただし、ウチの夕立だけは、1()2()()大破させればそちらの勝利と行こう。」

 

ヤッ太郎「ちょっと待て。夕立に12回大破だと!?」

 

長門「何故12回なのだ?」

 

エデン「後々から夕立に聞いたが、どうやら『十二の試練(ゴッド・ハンド)』の能力を持ってたらしいんだ。」

 

ヤッ太郎側全員「!?」

 

 

イリヤ「あれ聞いた時、ビックリしたなぁ………。」

 

フラン「夕立がヘラクレスの宝具を手にするって、普通出来ないことなのに、どんな試練を受けたの………!?」

 

リリカ「私も思います…………。」

 

 

エデン「まぁ、普通の艦娘だと思わず、死ぬ気で挑めって奴だな。」

 

ヤッ太郎「それも…………、そうか。他には?」

 

エデン「近接攻撃も出来る艦娘なら、それも可とする。」

 

天龍「へぇ、殴り合ってもいいと?」

 

エデン「ああ。ただあくまで、近接攻撃が出来る艦娘なら、だ。得意不得意がいるのは承知の上で言ってるから、無理に近接攻撃をしなくていい。」

 

長門「そうか。あとは?」

 

エデン「いや、以上だ。ただ、ルールを破った場合、失格とする。それは僕らの方も適用だ。」

 

ヤッ太郎「? 『僕ら』って、其れは如何いう事だ?」

 

エデン「じかに分かる。それで、一番手は誰が行く?」

 

ヴェールヌイ「私が行く。マスターの秘書艦として、先陣を切らせてもらう。」

 

ヤッ太郎「なら、俺は赤城で行くぞ。必ず勝て、赤城。」

 

赤城「分かりました、提督。」

 

 

そうして、ヴェールヌイと赤城以外の艦娘と、エデンとヤッ太郎は港のところに戻る。っとその時、何処からともなく声が聞こえた。

 

 

 

艦娘演習七番勝負!

 

 

勝負、一番目!

 

 

全員『何処から聞こえるんだ!?/聞こえるの!?』

 

 

 

『駆逐艦暁型2番艦 ヴェールヌイ

 

 

 

VS

 

 

 

航空母艦赤城型1番艦 赤城』

 

 

 

いざ、尋常に!

 

 

 

勝負!

 

 

 

ヴェールヌイside

 

 

響………もとい、ヴェールヌイだ。元とはいえ、今でもマスターの秘書艦として務めている。勿論、”元”愛人だ。

 

 

正直、マスターから愛人関係をやめようと言ったのは驚いた。だが、彼が言うリリカに色々と言われたそうで、その後二度、最悪な夢を見たと言っていた。

 

そして、本音も聞いた。マスターは、彼は、ずっと苦しんでいた。『嘘』と『偽り』を被りながら、誰も相談できず、心の底から信じ切る事すら出来ず、理解されないように、戦い続けていた。

 

 

赤城「そちらから行かないのでしたら、私から行きます!!」

 

エデン「響!!前!!」

 

 

…………私には、其れが出来なかった。いや、其れを理解することが、出来なかったのかもしれない。

 

本当に、羨ましいよ。長年、マスターと共に苦難を共にしてきた、フラン達には勝てないかもしれない。

 

 

ヴェールヌイ「でも、私はッ!!」

 

 

私はそれでも、マスターについていくと決めた!愛人じゃなくたって、彼の苦しみを知らなくなって、私達艦娘は、マスターに、ガルッチについていく!

共に戦うって、決めたから………!!

 

 

ヴェールヌイ「Ура!」

 

赤城「!?」←掠っただけで小破

 

ヴェールヌイ「マスターだって覚悟を決めたんだ。なら、私も覚悟を決めないと!!」

 

 

BGM 『海色』

 

 

遅くなったけど、私はすぐさま行動開始することにした。赤城が放った艦載機が、私に襲い掛かってきたが、『未来予知』の能力を駆使して回避し続けていた。

 

 

時には、その艦載機に乗り継いで攻撃したりして、赤城に狙いつけていた。

 

 

ヤッ太郎「マジかよ…………。」

 

エデン「何だろ、前に僕が弾丸を使った八艘跳をした気がする。」

 

ヴェールヌイ「снайперская стрельба(狙撃)!!」

 

赤城「ッ!けど、見えたわ!!」

 

ヴェールヌイ「なっ!?」

 

 

何時の間にか、艦載機達に巻き込まれ、ダメージを与えられた………。回避に専念しようとするも、予知が追い付かないのか、攻撃を貰うことに。

 

 

ヤッ太郎「よし!」

 

赤城「絶対に攻撃を与えないでください!!」

 

曙「ちょっと!!響、何してるのよ!!」

 

 

装甲が硬いと思ってたけど、ちょっと油断して中破まで追い込まれちゃったかな………?でも、ここからが、勝負どころかな?

 

 

ヴェールヌイ「不死鳥を、嘗めないでよ?」

 

暁「え?響の身体が………!」

 

エデン「おいおい、燃え始めてる!?」

 

ヤッ太郎「なんか、火の鳥になっていくような………?」

 

赤城「ちょ、ちょっとそれは………!」

 

 

私の身体は発火していき、不死鳥の姿に変わった。仰げば艦載機が発火して墜落していった。これで、マスターのように飛べる………!

 

 

エデン「………不死鳥、だと?」

 

電「はわわわ!?」

 

夕立「響ちゃん、凄いことになってるね。」

 

時雨「まさか、響にこんな切り札を持っていたなんて。」

 

ヴェールヌイ「これで、Это конец!」

 

赤城「だったらッ!!」

 

 

赤城が更に艦載機を放ったようだけど、今の私は不死鳥。その艦載機諸共発火させ、このまま大空に舞って、赤城に突っ込む!!

 

 

ヴェールヌイ「Ураaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!

 

ヤッ太郎「不味い!赤城、避けろ!!!」

 

赤城「分かり……!魚雷に直撃!?」←中破

 

ヤッ太郎「魚雷!?一体どうやって!?」

 

曙「発火と同時に、バレないように魚雷を放ってたって訳ね。すごいわね、響。」

 

エデン「行け!!響!!!」

 

赤城「しまっ───────」

 

 

出来るだけ轟沈させないように加減し、そのまま赤城に直撃。爆発する。

 

 

ヴェールヌイ「ッ!流石に、大破は免れなかったか………。」

 

エデン「響、大破か。赤城は………?」

 

赤城「提督…………、戦闘続行………不可能です…………。」

 

ヤッ太郎「こっちも大破……。って事は………。」

 

 

『勝負、引き分け!!』

 

 

BGM 終了

 

 

まぁ、そうなるだろうな。もう一つの能力『不死鳥(フェニックス)』は、自身に蓄積ダメージを受ける代わりに、物を発火させたり、威力を倍加させる効果がある。

 

出来れば勝ちたかったが、まだまだ未熟だな。もっと瞬時に未来を予測して、行動を起こさないと………。

 

 

ヴェールヌイ「すまない、マスター。初戦で、勝ちに行けなかった………。」

 

エデン「いや、無事ならそれでいい。けど、あれは控えてくれ。僕も、暁たちも心配するから。」

 

ヴェールヌイ「ああ………。」

 

曙「というか、響にそんな切り札持ってたとはね。」

 

ヴェールヌイ「お陰様で、このざまだ。」

 

時雨「それじゃあ、今度は僕が行ってくる。」

 

エデン「頼んだ、時雨。リリカ、救急箱ってあったっけ?」

 

リリカ「え?そ、そういえばここに。」

 

エデン「それを僕に。響、今から治すから、大人しくしろよ。火傷とか、傷口とかも治してあげるから。」

 

 

…………やっぱり、マスターの手は暖かい。この感触、忘れたくないな。

 

 

ヤッ太郎「お疲れ、赤城。」

 

赤城「申し訳ありません、提督。」

 

天龍「大丈夫だ、赤城。提督、今度は俺が行く。仇を討ってくるぜ。」

 

ヤッ太郎「ああ、頼んだ。赤城、休んでろ。」

 

 

今度は、時雨と天龍との戦いか。多分天龍は近接攻撃もしてくるはずだから、時雨がどう動くかだな。

 

 

next episode




勝負の結果


ヴェールヌイ

切り札である『不死鳥(フェニックス)』を使い、赤城に大破させるも、蓄積ダメージによって大破


赤城

艦載機で如何にか奮闘するも、ヴェールヌイの切り札『不死鳥(フェニックス)』に直撃して大破


よって、両者引き分け


次回は、時雨VS天龍


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episode235 艦娘演習七番勝負! 弐番目

ーエドロポリスエリア 海ー

 

 

艦娘演習七番勝負!

 

 

勝負、弐番目!

 

 

 

『駆逐艦白露型2番艦 時雨

 

 

 

VS

 

 

 

軽巡洋艦天龍型1番艦 天龍』

 

 

 

いざ、尋常に!

 

 

 

勝負!

 

 

エデン「ホント、どっから聞こえるの?この声。ってか、誰なの?」

 

ヤッ太郎「オイラが聞きたい。」

 

 

時雨side

 

 

さて、試合開始の合図がきたことだし、行動を───────

 

 

天龍「オラァァァ!!」

 

時雨「!」

 

 

いきなり近接攻撃だなんて、少し野蛮過ぎないかな?まぁ、回避できるから問題ないけどね。

 

 

時雨「如何したの?バットのようにぶんぶん振り回してもっ、僕には当たらないよ。」

 

天龍「そっちこそ、回避してんじゃねえ!!」

 

時雨「悪いけど、君の太刀筋は見切りやすいからね。」

 

天龍「フッ、なら此奴はどうだッ!!」

 

 

後ろ下がっていったけど…………、ああそういう事ね。

 

 

天龍「斎藤一直伝『牙突弐型』!!」

 

時雨「ほいっ。」←ジャスト回避

 

天龍「なっ!?Σ(゚д゚ )」

 

ヤッ太郎「ちょっと待て!今、当たっただろ!?」

 

エデン「ジャスト回避、モンハンにも手を出したのか。」

 

 

ごもっとも。実はこれを使いたくてうずうずしていたんだよね。モンハンダブルクロスやっててよかった。

 

取り敢えず、近接攻撃しか来ない天龍を避けながら、例の準備に入る。

 

 

夕立「あちゃー、これは相手に同情かな?」

 

エデン「どうかしたのか?」

 

夕立「あれ見て。なんだか威力の高そうな魚雷を、こっそり後ろから打ち込んでいるっぽい。」

 

曙「あ。なんか結末が見えた気がする。」

 

リリカ「? 何をやろうとしてるのですか?」

 

エデン「分からないが、これは絶対天龍が負けるってことぐらいは分かるな。」

 

ヤッ太郎「まだ勝負は分からないぜ!天龍は部隊の中ではトップクラスの戦績を持っている!勝手に決めんじゃねえ!てやんでえ!」

 

エデン「まぁ見てな。」

 

天龍「ちょこまかと、動き回りやがって…………。いい加減、当たれってんだ!!!」

 

時雨「ほいっ。」←今度はフレーム回避

 

天龍「またか───────」

 

時雨「それじゃ。」

 

天龍「はぁ?それって如何いう───────」

 

 

『ズドォォォォォッ!!!!!!』

 

 

魚雷に直撃したようだね。大破とまではいかないけど、せめて中破ぐらいは負ったか───────

 

 

天龍「オラオラァァァ!!」

 

時雨「ッ!」

 

ヤッ太郎「な?」

 

エデン「………中破には変わりないがな。」

 

 

これはちょっと驚いた。中破に追い込んだとはいえ、それだけ刀を振るえるんだから。

 

 

天龍「おいお前、悪いけど刀ばっかみてんじゃねえぜ。」

 

時雨「?」

 

エデン「なっ!!時雨、4時から8時の方向に魚雷接近!!」

 

時雨「えっ!?」

 

 

取り敢えず、バック宙を───────

 

 

天龍「そこだ!!牙突弐型!!」

 

時雨「まずっ───────」

 

 

バック宙の準備のところで牙突は、きつすぎる。今ので、腹部に損傷───────

 

 

時雨「って、魚雷の事───────」

 

 

『ズドォォォォォッ!!!!!!』

 

 

エデン「時雨!!」

 

夕立「落ち着いて、ガルッチさん!!」

 

ヤッ太郎「流石に時雨は、天龍の魚雷には避けられないようだな。」

 

天龍「お返しだよ。その魚雷を食らわせた、そのお礼に───────」

 

 

───────I am the bone of my Ammunition(身体は砲弾で出来ている).

 

 

エデン「詠唱!?まさか………。」

 

 

───────Steel is my body,(血潮は鋼鉄で、)and Gunpowder is my blood(心は火薬).

 

 

イリヤ「ちょ、ちょっと待って!?それって固有結界の───────」

 

天龍「チッ!煙の中にいないで出てきやがれ!!」

 

 

───────I have created over a thousand blades(幾たびの海戦を乗り越えて不敗).

 

 

天龍「そっちが来ねえなら、こっちから行くぞ!!牙突!!」

 

時雨「残念、こっちだよ。」←腹部から出血し、服も一部破ける

 

天龍「なっ!?」

 

ヤッ太郎「今の攻撃を避けたのかよ・・・。けど、大丈夫なのか!?」

 

 

少し危なかった。たった一度っきりのスキル【絶対回避】がなかったら、大破まで持ってかれていたかもしれない。

小破しただけでも、まだいい方かな?さて、詠唱の続き。

 

 

時雨「Unknown to Death(ただ一度の敗走もなく).

 

 

Nor known to Life(ただ一度の勝利もなし).」

 

ヴェールヌイ「ハラショー………。時雨の本気がきたようだね。」

 

フラン「本気?」

 

夕立「ぽい。響ちゃんと同じように、時雨もまたもう一つの切り札があるの。」

 

エデン「それって、固有結界の?」

 

曙「ええ。どうも、貴方の影響でね。」

 

時雨「Withstood pain to create weapons,(担い手は僕一人、)

 

 

waiting for one's arrival(果て無き海にて水平線へと目指す).」

 

天龍「何しようが勝手だが、そんなことさせねえよ!!」

 

 

天龍が再び攻撃するが、回避しながら詠唱を続ける。僕の神髄、彼が真似て生み出した疑似的だった心境を、固有結界にするために。

 

 

時雨「───────yet,(けれど、)

 

 

my flame never ends(わが生涯は仲間と共にあり).」

 

エデン「…………見せてみろ、時雨。お前の、固有結界を…………!!」

 

時雨「My whole life was(この身体は、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

UNLIMITED AMMUNITION WORKS(無限の砲弾で出来ていた)』!!!!!!

 

 

ー無限の砲弾ー

 

 

BGM 『エミヤ 2015』

 

 

詠唱が終わり、世界が変わる。辺り一面に海が広がり、所々に弾薬箱などのものがある。空は夜となり、月や星々たちが見下ろしている。

 

 

エデン「『無限の砲弾(アンミリテッド・アミュニシャン・ワークス)』、それが時雨が生み出した固有結界って訳か…………。」

 

天龍「面倒なもん用意しやがって…………。」

 

時雨「僕を本気にしてくれた礼だ。無事で済むと思わないでよ?」

 

天龍「…………ほざけ!!高々そんなものを用意したって、俺に勝てるはずがない!!」

 

時雨「そうか。ご覧の通り、君が挑むのは無限の砲弾。砲撃の極致…………!!恐れずしてかかってこい!!」

 

天龍「上等だ!!!

 

 

僕が動き始めると同時に、周囲の弾薬箱が開き、様々な弾丸、砲弾が天龍に向けて放たれる。

 

 

僕の切り札『無限の砲弾(アンミリテッド・アミュニシャン・ワークス)』は、銃の弾以外に、様々な砲台に使われる弾などが内包された固有結界を生み出す能力を持ってる。

 

この世界になれば、後は簡単。僕が弾を自在に操りながら、敵を倒すだけ。囲うことも、壁にするのも、可能にさせる。

 

 

天龍「チィ、チマチマと弾幕ばらまきやがって…………!」

 

時雨「チマチマで悪かったね。なら、派手にしてあげる………!」

 

ヤッ太郎「不味い!!天龍、下がれ!!」

 

天龍「ッ!!」

 

 

天龍を無数の弾丸などで囲い込み、

 

 

時雨「これで、チェックメイトだ!無限の弾幕(アンミリテッド・バラージュ・レイン)』!!

 

 

そのままぶつける。当然、逃げ道は無く、そのまま轟沈寸前の大破までのダメージを負わせた。

 

 

天龍「マジ…………か…………よ…………。」

 

時雨「残念だったね……、でも牙突は効いたよ。いいセンスだ。(σ・ω・)σ」

 

 

BGM終了

 

 

勝負あり!

 

 

sidechange

 

 

ーエドロポリスエリアー

 

 

エデンside

 

 

取り敢えず1勝出来たのはいいが、天龍の牙突は読めなかったな。というか、よく再現したなって思うよ。

 

 

時雨「マスター、見ていてくれたか?」

 

エデン「ああ。だがその前に、傷を治させてもらうぞ。特に腹部、出血してるぞ。」

 

時雨「参ったね、でも念の為に鎮静剤を事前に使って正解だった。」

 

エデン「鎮静剤つかったのかよ!?」

 

 

おいおい、開始前ならよかったが、試合中にそれ使ったら反則負けになるからな!?油断の好きもないな。

 

取り敢えず、腹部の傷を治してっと。

 

 

エデン「暫く安静にしてりゃ、すぐ治るぞ。」

 

時雨「ありがとう、ガルッチさん。」

 

ヤッ太郎「………天龍、ゆっくり休め。」

 

金剛「HEY!提督!!今度はMEに任せて!!」

 

ヤッ太郎「頼んだぜ、金剛。」

 

雷「今度は私が行ってくる。」

 

エデン「気を付けろよ、雷。切り札あっても、慢心しちゃいけないからな?」

 

雷「心配してくれてありがとう、ガルッチさん。それじゃ、行ってくる。」

 

 

さて、まずは1勝0敗1分。このまま、勝ちに行ってほしいな。

 

 

next episode




勝負の結果


時雨

天龍の牙突や魚雷で負小破するも、切り札『無限の砲弾(アンミリテッド・アミュニシャン・ワークス)』を使用して勝利を収める


天龍

牙突で負傷させ、更に不意打ちの魚雷で小破させるも、時雨の無限の弾幕(アンミリテッド・バラージュ・レイン)』に直に食らって大破。そのまま気を失い、敗北する


次は雷VS金剛


次回もお楽しみ!


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episode236 艦娘演習七番勝負! Ⅲ番目

艦娘演習七番勝負!

 

 

勝負、参番目!

 

 

 

『駆逐艦暁型3番艦 雷

 

 

 

VS

 

 

 

戦艦金剛型1番艦 金剛』

 

 

 

いざ、尋常に!

 

 

 

勝負!

 

 

『ガチャ』

 

 

エデン「? 何の音なん───────」

 

ジャガーマン「あ。」←ラジカセ持ってる

 

エデン「…………。」

 

ヤッ太郎「………ジャガーマン、そこで何をしてるんだ?」

 

ジャガーマン「あ、合図係?」

 

 

(風龍「あれら全部、藤村の仕業だったのかよ…………。」

 

鳴滝「おのれ藤村ァァァァァァァァァ!!」)

 

 

金剛「テートクのheartを掴むために、ここで負けてくださーい!!」

 

雷「その装甲、何時まで持つかな?」

 

 

金剛は砲台は雷に向け、雷は背中から取り出した対物ライフルを構え、試合が始まった。

 

 

ーリインカークロニクル本部 執務室ー

 

 

レアside

 

 

夕立(アズールレーン)「リーダー、書類持ってきたぞ。此奴は任務の匂いがするぞ?」

 

レア「ありがとう、夕立。」

 

 

どうも、リインカークロニクルのリーダーのレアです。今私は、一度本部に戻って書類をまとめようとしているところです。

 

帰ってから分かったのですが、お父様が『ゲーム病』に発病したとお母様からききました。なんでも、黎斗さんが作った『ゴッドマキシマムマッチレスZ』を使い、第六天波旬を倒したらしいのですが、3つの副作用が起こってしまったようです。

 

心配はしていましたが、お父様なら大丈夫と言っていたので、信じてみることにします。姉である『月夜見天音』が、生き返ってくると信じたように………。

 

 

レア「…………はぁ、零さん何をしているのかやら。」

 

夕立(アズールレーン)「零と言えば、確かそいつ商人だったな?」

 

レア「ええ。ですが、世界に危害をもたらすほどの行為は、流石に黙っていられるほど甘くありません。

 

こればかりは、こちらの牢獄で反省してもらわねばなりません。有無問わず、彼女を『逮捕』することにします。」

 

夕立(アズールレーン)「世界は?」

 

レア「世界の方は、例の力を使って元の世界に戻します。いえ、正しくは『壊す』ことになってしまいますが。

 

 

彼女が何と言おうが勝手ですが、私は私のやり方で世界を戻します。」

 

夕立(アズールレーン)「だが、その力はまだほんの一部だろ?その、『SCP-2000-EX(デウス・エクス・マキナ)』の力って。」

 

 

『機械仕掛けの神』、別名『SCP-2000-EX(デウス・エクス・マキナ)』。修行が終わった後、少しだけ旅をしているうちに、一度その者に出会うことになった。

 

その存在は圧倒的で、その場にいるだけで消されてしまいそうな感覚に陥っていたけど、何故か私に触れると『何か』が流れ込んできました。

 

 

その者が言うに、何時か役に立つ時が来ると言った後に消えたらしいが、何のためにその力をくれたのか、全く分からなかった。

 

でも、今は分かる。この力は『世界の再構築』を持っていて、一度その世界をリセットすることが出来るらしい。使いどころを間違えれば、大変なことになるから極力使わないようにしていましたけど、どうすることもできない状態であれば、使うことにしています。

 

 

もう一度行く世界が例です。

 

 

レア「夕立さん、うさうさとマリエルを呼んでください。もう一度あの場所に行って、『両儀零』を逮捕します。

 

 

今回の異変は、見逃すことが出来ないので、暫くの間ここの牢獄に反省させるために。」

 

夕立(アズールレーン)「私は?」

 

レア「相手が相手なので、ここで待って下さい。」

 

夕立(アズールレーン)「(´・ω・`)ソンナァ」

 

レア「ただ、余ってる任務があるので、其れをこなしてください。」

 

夕立(アズールレーン)「了解!!」

 

 

さて、念の為に転生者用の手錠と猿轡、没収用の箱を取りに行きましょう。………ですが、連絡した際のお父様の話し方、何処か違和感があったような………。

 

 

sidechange

 

 

ーエドロポリスエリア 海ー

 

 

雷side

 

 

金剛「バァァァァァァニングゥゥゥゥゥゥ───────」

 

雷「『一撃必中』!!」

 

 

『ズダンッ!』

 

 

金剛「Shit!攻撃前は卑怯デース!」←一部の砲台破壊

 

 

一応今の状態だけど、彼女いきなり大剣を持ってきたかと思えば、砲台を使って私を狙いに来てたから、一部の砲台を潰しておいたところよ。

 

今思ったけど、あっちの艦娘達って武器持ってるんだね。でも、私にはアンチマテリアルライフルが───────

 

 

雷「あ、弾切れ。もっと持ってくればよかった………。」

 

金剛「Chance!これで、終わりデー」

 

雷「でも!!」

 

 

『ガツンッ!』

 

 

金剛「ッ!?」

 

ヤッ太郎「ちょっと待て!?ライフルで殴りつけるか!?」

 

エデン「弾切れになったら、近接で殴りつけ。別におかしなものじゃないだろ。」

 

リリカ「いえ、普通しませんよ?壊れるでしょそれ?」

 

エデン「直してはいるけどね。」

 

雷「弾切れならしょうがないわね。ここからは、あれを使うわよ!!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

エデン「!? ガシャコンバグヴァイザーⅡ!?ってかバグルドライバー!?なんで持って…………ない!?僕のがない!?」

 

雷「ごめんねガルッチさん!!これ借りるよ!!」

 

 

ライジングブレイド!

 

 

エデン「って、それも僕の!?何処にもなかったと思ったら、雷が持ってたのかよ!?」

 

ヤッ太郎「何時から無かったんだ?」

 

エデン「リリカと決着付けて自宅に戻って部屋に行ったら気が付いた。」

 

ヤッ太郎「気付け!!てやんでえ!!!」

 

リリカ「もうちょっと大事に持っててください………。」

 

 

さて、切り札って訳じゃないけど、フォームチェンジと行こう!

 

 

雷「雷鳴!」

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【バグルアップ………!】

 

 

ビリ・ビリ!《ウォー!!》ライジングブレイド!《ウォー!!》

 

 

あら、これを使ったらサイボーグのような姿になっちゃった。片目が見えないけど、何故か狙いやすくなったわ。

 

 

エデン「マジかよ、雷が『雷電』になっちゃった………。」

 

金剛「oh,Cyborgになっちゃったの…………!?」

 

雷「あら、刀も用意してあるのね。それじゃ、再開しましょうか…………!」

 

 

一度金剛まで走ってみるけど、速い!!すごく速いよこれ!!まるで島風になった気分よ!!

 

 

金剛「え、ちょ、早───────」

 

雷「せいっ!!」

 

金剛「アババババババババ───────」

 

エデン「いや、痺れさせる効果ないはずだけど───────」

 

雷「いいわね………!これなら、何時でも切り札が使えるわ!!『超帯電形態(ライトニング)』!!」

 

金剛「だったら、そのスピードを見切って見せます!!!」

 

 

BGM 『red sun clear skies~F*ckin invincible Mix』

 

 

『超帯電形態』、私の装甲を0にさせる代わりに、帯電状態、俊敏性、攻撃性を高める諸刃の剣ともいえる切り札。

一度当たれば、一瞬で轟沈するけど、其れでも私は勝ちにいかなきゃならないのよ!!

 

 

雷「いっくよ!!」

 

金剛「またっ───────」

 

ヤッ太郎「おいおい、そんな馬鹿なことあるのか!?早すぎてオイラの目にも追いつけねえ!!」

 

エデン「ってか、『超帯電形態』って、雷ってジンオウガの力を手に入れたってのか…………!?」

 

金剛「っっっっっ!!!!!!」←大破寸前

 

雷「如何したの?貴方の提督の愛は、そんなものなの!?」

 

 

『ブチッ』

 

 

ヤッ太郎「あ、これはやばいかも…………!」

 

エデン側艦娘達『?』

 

金剛「…………私の…………、私の…………、提督の愛を…………!嘗めないでくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

え?響お姉ちゃんみたいに、発火した!?

 

 

エデン「な、なにあれ………?」

 

ヤッ太郎「ったく………!あれはな、『インフェルノ・コンゴウ』って、オイラが名付けたんだが、ああなっちまったら止めるのも必死なんだ………。」

 

ヴェールヌイ「ハラショー……、此奴は力を感じる………。」

 

金剛「さぁ、地獄の業火に焼かれなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

やばっ!?砲撃だけじゃなく、刃も飛ばしてきた!?ちょっとちょっと、そこまで提督好きだったの!?

 

 

ヤッ太郎「流石にこれは、負けじゃねえか?いくらオイラ達でも無理だし・・・。」

 

エデン「チッ!雷!!!」

 

雷「?」

 

エデン「これに勝ったら、いっぱい撫でてやる!!!僕のバグヴァイザーⅡとガシャットを使ってる以上、絶対に勝ちあがれ!!!!!!

 

雷「もっちろん、任せて!!!『究極帯電形態(テンペスト)』をすっ飛ばして、『真帯電形態(ライジング)』行くよ!!!」

 

 

真帯電形態になると、0だった装甲が元に戻り、攻撃性、俊敏性、帯電状態が極限まで上がるけど、結構負担がかかる切り札なんだけどね………!

 

でも、ご褒美がガルッチさんのなでなでなら、これぐらい安いものよ!!!今の私は、ピカチュウで例えるならボルテッカー状態よ!!!

 

 

金剛「この勝負はッ───────」

 

雷「この戦いはッ───────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金剛&雷「「私が貰ったァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」」

 

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

ひぇぇぇぇ、遂に空に飛んじゃったよ2人共………。

 

 

エデン「…………ヤッ太郎さん。」

 

ヤッ太郎「な、なんだ……。」

 

エデン「これ、ヤバくね?二人とも空に飛んじゃったんだけど………。」

 

曙「いくら何でも、これは………。」

 

 

ん?なんか炎の砲撃がこっちに…………!?

 

 

ヤッ太郎「ゲゲーッ!!流れ弾が来やがった!!」

 

エデン「全員、避難だ!!!流れ弾に直撃するぞ!!!」

 

リリカ「………厄介なことに、なっちゃいましたね。」

 

ジャガーマン「ちょちょちょ!?私も急いで───────ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」←流れ弾に直撃

 

 

ジャガーマン:【GAME OVER】

 

死因:金剛の流れ弾に直撃

 

 

ヤッ太郎「ジャガーマンが死んだ!?」

 

エデン「この人でなし!!!」

 

紫「」チーン

 

 

八雲 紫:【GAME OVER】

 

死因:バレないように隠れて様子を見ていたところ、運悪く金剛の流れ弾に直撃

 

 

フラン「ついでに紫が死んだ!?」

 

イリヤ「このろくでなし!!」

 

エデン「ってか、何時の間にいたんだ!?しかも出オチだったし!!!」

 

こいし「とにかく、避難!!駆け足!!!」

 

リリカ「あ、はい!!」

 

 

その後、お互いに鎮守府の方に避難し、2人の様子を見ていた。

 

 

エデン「…………あれ、終わるかな?」

 

ヤッ太郎「さぁな…………。一生終わらなかったりして………。」

 

エデン「それはそれで、嫌だな………。」

 

曙「……………………まぁでも。」

 

エデン&ヤッ太郎「「?」」

 

曙「少なくともあれは、雷の勝ちであることには変わりないかな?」

 

 

え?雷の勝ち?

 

 

エデン「それって、如何いう───────」

 

曙「あれ。」

 

 

曙が指を刺す方を見てみると、エドロポリスの一部にも流れ弾が直撃し、そこの住民たちは大パニックを引き起こしていた。

 

 

エデン「………………配慮不足だったな。」

 

ヤッ太郎「………同感だな。」

 

電「………と言うことは。」

 

曙「ええ、金剛失格ね。」

 

 

BGM終了

 

 

そんなわけで、戦い終わったのは夕暮れになり、両陣営が鎮守府にいると気が付いた時だった。

 

 

曙「結果を言うけど、金剛。貴方失格よ。」

 

金剛「What!?」

 

曙「あなた方気づいてないけど、エドロポリスに被害を受けていたのよ!?」

 

雷「え!?Σ(゚д゚ )」

 

金剛「oh my god!?」

 

曙「それと、雷。勝ったのはいいけど、まずはフェイカーのお仕置きの時間よ。」

 

雷「!?」

 

エデン「まぁ、そういうわけだ。」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

ヤッ太郎「金剛…………、お前な………!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

金剛&雷「「ヒッ!?」」

 

エデン「安心しろ、雷。金剛程悪くはしないから。(黒笑)」

 

ヤッ太郎「その通りだ。さあ、覚悟はいいか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金剛&雷「「ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!」」

 

 

ってなわけで、金剛はヤッ太郎さんに任せ、僕は雷を連れ込み、空き部屋に入った。そこで雷の頬を抓り弄りまわした後に、お尻を叩いていた。その時はなんか喘ぐような声が聞こえたが、気のせいか。

 

まぁ後は、ご褒美タイムで雷の頭を撫で繰り回した。

 

 

『Noooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

………ヤッ太郎さん、一体何のお仕置きしてるんだ………!?流石にギョッとしたぞ!?

 

 

雷「んふ……。♡ もっと頭をなでなでして………?♡」

 

エデン「はいはい。」

 

 

そんなわけで、肆番目からは被害が収まり次第となり、しばらくはヤッ太郎さんの鎮守府で泊まることになった。

 

 

next episode




試合結果




真帯電形態でインフェルノ・コンゴウと牽制するが、後に金剛が失格となり勝利する。が、エデンにお仕置きされる。


金剛

インフェルノ・コンゴウとなって真帯電形態の雷に挑んだが、流れ弾がエドロポリスに被害を与えたために失格。現在ヤッ太郎にお仕置き中。


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episodeEX23 魔法怪獣娘英竜誕生

元ネタはギャグマンガ日和の『魔法少女誕生!』からです。

くどいようですが、会話+アドリブ付きです。


ー神々の世界ー

 

 

『今、現実の世界。つまり作者たちが住む世界が荒んでいます。

 

徐々に良くなろうとしてはいるものの、犯罪者は蔓延り、ヒキニート共はネットを使って信者とかアンチとなって醜い争いをする屑な人間、そしてよりにもよってs───────』

 

 

『おっと、それ以上言うとこの小説消されるから自重してくれ。』

 

 

『そうでしたね……。そういうわけで、私以外の神様、あらゆる世界に散らばって、現実世界に出動してください。』

 

 

森の神『今思ったが、この女神ぶっさいくだな。』

 

 

『誰です?今、言った人。』

 

 

ラーメンの神『森の神です、女神様。』

 

 

森の神『テメッ!?ちくんなや!?』

 

 

『森の神は、今日から男子トイレの神に転任します。』

 

 

森の神『ふざけんな!?このクソビッ───────』

 

 

 

【クリティカルクルセイド!!】

 

 

 

元森の神『アベシッ!?』【GAME OVER】

 

 

『それでは皆さん、出動!!』

 

 

 

ーエデン達の家ー

 

 

~ある日~

 

 

 

エデン「お姉ちゃん、ラーメン作ってきたよ。」

 

 

英竜「そこに置いておいてくれ。」

 

 

エデン「分かった。」

 

 

英竜「って、うどんもあるが、誰のだ?」

 

 

エデン「僕の。因みに、『ナス天うどん』だ。」

 

 

英竜「そうか。取り敢えず、こっちの仕事も終えたし、ラーメンを食うとするか………?」

 

 

『あ、あの………、ラーメンの神様ですが………。』ハァ、ハァ………

 

 

エデン「( ゚д゚)」

 

 

英竜「……………なんだこのラーメンはぁぁぁぁぁ!!!!!!」←箸でラーメンの中にいた人っぽいモノを突き刺す

 

 

『イ゛ェアアアア!!!!!!』

 

 

エデン「どうやってラーメンの中に入ったんだ?(゚д゚)?」

 

 

 

『魔法怪獣娘英竜誕生!!』

 

 

 

英竜「要するに、風龍やエイリアンマンなどがいる現実世界の平和を守るために、私達の知らない神々の世界から来て、今食べようとしたラーメンの中から───────」

 

 

ラーメンの神「ええ、そして笑顔で挨拶したらどーゆーワケか、箸で刺され、ティッシュをお借りして、現在に至るわけです。」

 

 

エデン「なんじゃそりゃ……。というか、なんでラーメンの中から出てくるんだよ。おかしいって。」

 

 

ラーメンの神「それは、ラーメンの神様だからですよ。雑草の神様なら雑草から、髪の毛の神様なら髪の毛から、そして唾液の神様なら唾液から通して人間界にくるわけです。」

 

 

エデン「ツッコミどころがあり過ぎる………。」

 

 

英竜「なぁ、もっとポピュラーな、森の神とかはいるのか?」

 

 

ラーメンの神「いましたけど、女神さまが怒って、男子トイレの神にしたのですが───────」

 

 

エデン「何故に!?

 

 

ラーメンの神「しかも、もっと酷い悪口を言った為、女神に殺されました。」

 

 

英竜「荒んでるのはそっちじゃないか!?」

 

 

エデン「後でその女神をぶん殴る。まぁそれは置いといて、だ。ここに何か用なのか?」

 

 

ラーメンの神「ああ、そのことだけど………。これをどうぞ、お嬢さん。」←カレイドステッキ似のステッキ

 

 

英竜「魔法のステッキ?」

 

 

ラーメンの神「はい。『エボルドライバー』です。」

 

 

エデン「待てい!!何故エボルドライバー!?お姉ちゃん仮面ライダーエボルになるっていうのか!?ってか、それならステッキじゃなくてもいいだろ!?

 

 

ラーメンの神「いえ、ちゃんとした魔法のステッキです。名前が『エボルドライバー』です。あの仮面ライダーとは全くの無関係です。」

 

 

英竜「違うのか。」

 

 

ラーメンの神「はい、偶然の一致です。」

 

 

エデン「なんで魔法のステッキなんかを?まさかとは思うが───────」

 

 

ラーメンの神「貴方が思ってる通り、この人は魔法少女となって、現実世界に赴き、平和を守っていただきたいんです。」

 

 

英竜「わ、私が!?」

 

 

エデン「どうしてこうなった………。英竜がそれやるとなると、魔法少女2人目になるんだが。」

 

 

英竜「そういえば、イリヤも魔法少女だったな。」

 

 

ラーメンの神「ここにもいるんだ………。」

 

 

エデン「仮になるとしても、どういう名前になるんだ?『魔法怪獣娘 プリズマ☆英竜』になるのか?」

 

 

英竜「魔法少女じゃないんだ。って、鼻血出てるけど。」

 

 

エデン「ごめん、なんか想像したらすごく可愛すぎて………。落ち着かないと。」

 

 

英竜「なんだか、恥ずかしいな………。//////」

 

 

ラーメンの神「とにかくお願いです、『魔法少女 ラー・メン子』として、現実世界に───────」

 

 

エデン「その名前は絶版だ。」←鼻血止まった

 

 

ラーメンの神「何故!?」

 

 

エデン「だって可愛くないもん………。」

 

 

英竜「……………まぁ、そこまで言うのならば、少しやってみるか。」

 

 

エデン「やるの!?」

 

 

英竜「少し、だがな。」

 

 

ラーメンの神「やり方は、もうわかってるはずですよ。そのエボルドライバーを手にしたとき、言葉が浮かんできたはずです。」

 

 

英竜「それを唱えればいいのか………。よし。

 

 

キューティクル・プリズム・エボリューション』!!!」

 

 

 

『しかし、何も起こらなかった』

 

 

 

ラーメンの神「全然違います………。もう一回いいますが、全然違います。」

 

 

英竜「二回言うな!!なんで違うんだ!?言われた通りにしたのに!?

 

 

エデン「お姉ちゃん、もうマジで可愛すぎる。//////」

 

 

英竜「忘れて!?ガルッチ、お願いだから忘れて!?」

 

 

ラーメンの神「正解は、『ドサンコ・ラーメンパワー・エボリューション』です。」

 

 

エデン「なんかダサすぎる……。」

 

 

英竜「そういえば思ったが、魔法少女って変身する時、一瞬裸になるようだが……。」

 

 

ラーメンの神「あ、それなら安心してください。」

 

 

エデン「え?」

 

 

ラーメンの神「裸になるのは、彼のお父さんです。」

 

 

エデン「クソ親父が!?何故に!?」

 

 

ラーメンの神「魔法と言うのは、不思議なのです。」

 

 

エデン「いや不思議すぎるって!?

 

 

英竜「まぁいっか、取り敢えず変身しよう。」

 

 

エデン「いいのか!?まぁいっか、どんな変身になるのか気になるし。」

 

 

ラーメンの神「(なんだこの姉弟……。)」

 

 

エデン「姉弟ではない、義姉弟だ。」

 

 

英竜「行くぞ?

 

 

『ドサンコ・ラーメンパワー・エボリューション』!」

 

 

 

ーとある家ー

 

 

 

フィン「んじゃあ行ってくる。」

 

 

エア「いってらっしゃ───────」

 

 

 

『CAST OFF!』

 

 

『CHANGE! NAKED!』

 

 

 

エア「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

フィン「(息子よ。俺が許せないのは分かったが、流石に全裸にさせるのは、酷すぎるじゃないか?)」

 

 

 

ーエデン達の家ー

 

 

 

エデン「あれ?思ってたのと、なんか違う………。」

 

 

英竜「何を期待していたんだ………。」←アルトリアのアホ毛が生えただけ

 

 

ラーメンの神「では早速、平和のために出動しましょう。」

 

 

英竜「具体的には何をすればいいんだ?」

 

 

ラーメンの神「困っている人を地道に助けるのが、魔法少女の務めです。」

 

 

英竜「困ってる人を?どこに行けばいいんだ?」

 

 

ラーメンの神「いえ、今一人、確実に困っている人がいます。」

 

 

エデン「誰?」

 

 

ラーメンの神「弟さんにとって、身近な人です。」

 

 

英竜「……………それって。」

 

 

エデン「あ、親父は放っておいていいよ。」

 

 

ラーメンの神「え?」

 

 

エデン「だってあの親父、あろうことか兄さんと一緒に奴隷として売ろうとしたクソ野郎だぞ?そんなん助けて何になる?」

 

 

英竜「………ガルッチ、後でいっぱい甘えていいからね?」

 

 

ラーメンの神「酷い人だったのか………。」

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーとある家ー

 

 

 

エア「それで、何故全裸になったの?」

 

 

フィン「いや俺が知りたい!!とにかく、急いで服を着替えねば……!!」

 

 

エア「そうね。じゃないと仕事の遅刻しちゃうしね。」

 

 

 

TRUE END



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episodeEX24 修学旅行 リメイク版

以前書いたMoon Light Another fateの特別編に書いたV6ネタをリメイクして書きました。

登場するキャラはこちら。


エデン(ウチのキャラ)

フレディ(恐竜ドラゴンさんのキャラ(もう一度見たい………。))

メサイア(青龍騎士さんのキャラ)

東條明日斗(バインさんのキャラ)

門矢未来(エイリアンマンさんのキャラ)

海藤真(ミズヤさんのキャラ(許可取ってます))


それではどうぞ!!


ー旅館 寝室ー

 

 

『スー……。』

 

 

フレディ「おう良いじゃねえか。俺はここだ!!布団にダイビング!!」

 

 

真「フレディ!?そこ俺が狙ってたとこだぞ!?」

 

 

フレディ「そこが空いてんだから、いいじゃねえか。」

 

 

メサイア「んじゃあ、俺はそこにしよう。」

 

 

明日斗「俺はそこかな?」

 

 

未来「じゃあ、僕はガルッチの隣かな?」

 

 

 

『グシャ!』

 

 

 

フレディ「グェ!?メサイアテメェ!?今踏んだだろ!?」

 

 

明日斗「そうだ、いいこと思いついたぜ!!」

 

 

 

『グシャ!』

 

 

 

フレディ「またっ!?明日斗の野郎………!」

 

 

 

『グシャ!』

 

 

 

真「ちょ!?明日斗、お前踏んだぞ!?」

 

 

明日斗「どいてろよ、未来………!ダイビィィィィィング!!!」

 

 

 

『ズサァ!!』

 

 

 

明日斗「めっちゃ楽しい!!」

 

 

エデン「ちょ、明日斗如何したんだ。」

 

 

明日斗「いや、大猿が乗り移ったみたい俺!!wwwww」

 

 

全員『ハハハハハハ!!!!!!wwww』

 

 

フレディ「もうこの際だから、皆語ろうか。」

 

 

未来「そうだね。」

 

 

エデン「いや、語らないで寝ようよ………。僕このところ、寝不足だし………。」

 

 

未来「えー、それはちょっとないよ?」

 

 

フレディ「未来の言うとおりだぜ。こんな夜は語ろうぜ?」

 

 

エデン「いや、マジで無理……。眠気が……、くすぐりおばけが…………。」

 

 

メサイア「そこまで効いたのか………。」

 

 

フレディ「ってか暑い、真。暑いから俺の布団剥いでくれ。」

 

 

真「いや、そこは自分でやれや。」←フレディの布団剥ぐ

 

 

 

『幼女が描かれたパンツ』ワーオ

 

 

 

フレディ「おいやめろよ!ww」

 

 

真「おいフレディ、お前そんなパンツはいてんのか?www」

 

 

フレディ「いいじゃんか。」

 

 

真「このロリコン!!www」

 

 

フレディ「ハハハハハハハ!!!」

 

 

エデン「(まぁ、僕もロリコンなんだがな~………。)」

 

 

未来「ガルッチ、電気消してくれるか?」

 

 

エデン「うん……、いいよ……。」ウトウト

 

 

フレディ「おい皆!絶対喋るんじゃあねえぞ?」

 

 

エデン「んじゃ、消すぞ?(つ∀-)オヤスミー」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

エデン「(さてと、ぐっすり眠ろうっと………。なんかデジャブ感があるが、気にしないでおこう………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

~しばらくして………~

 

 

 

 

 

 

『Zzzzzzzz!!』

 

 

 

エデン「おいうるさいぞフレディ………!」

 

 

フレディ「ムッフ~。ww」

 

 

エデン「頼む、寝てくれ。」

 

 

フレディ「ムフフフフフ。www」

 

 

エデン「マジで寝てくれ、お願いだから。」

 

 

フレディ「ふぅ~………。ムフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ………。wwwwwwww」

 

 

メサイア「なぁ、静かにしてくれ。眠れないだろ。」

 

 

フレディ「フフフフフフ………。wwww フ~↓ゥ~→ン♪↑」

 

 

 

『ズー!!!』

 

 

 

未来「うるさいよ?」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

エデン「うるさいぞ、フレディ……!マジで、静かにしてくれ……!」

 

 

真「そうだぞ、静かにしろよ……!」

 

 

エデン「寝かせろよ……!」

 

 

 

『バシッ!』

 

 

 

フレディ「いってぇ~……、失礼だろ!」

 

 

エデン「シャラップ!」

 

 

 

『バシッ!』

 

 

 

真「これでもか!!」

 

 

 

『バシッ!』

 

 

 

フレディ「いってぇ……!」

 

 

エデン「何芝居ぶっこいてんだよ。

 

 

消したら喋るんじゃねえぞ?」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「ふぅ、滅茶苦茶疲れた………。(まぁこれですぐ眠れ─────)」

 

 

 

 

 

 

『ズー!!!!』

 

 

 

エデン「(またかァァァァァァァァ!!!!!)

 

 

フレディ「ハハハハハハハハハハハハハハハハ、ギャハハハハハハハハハハハハ!!!!!wwwwwwwwwwww」

 

 

 

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

 

 

エデン「いやマジでいい加減にしろよ、テメェ!」

 

 

フレディ「ハハハハハハハ!!wwwww」

 

 

エデン「お前、マジでいい加減にしろよ?」

 

 

フレディ「何だよガルッチ~。」

 

 

エデン「何笑い我慢してんだ?」

 

 

フレディ「何回も起こすんじゃねぇよ……。」

 

 

エデン「いやそれ以前に、いびきかくなよ。五月蠅いんだから………。絶対寝ろよ?こっち眠いんだから。

 

 

 

って未来、何故笑ってる?」

 

 

未来「フフフ………。」

 

 

エデン「…………………(^ω^;)、絶対に寝ろよ?」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

エデン「(今度こそ─────)」

 

 

真「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!痛い!痛いよ!!

 

 

エデン「(ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!)」

 

 

メサイア「騒がしいよ、ちょっと………。」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

エデン「って、未来!?何してんだ!?」

 

 

真「痛い!ホントに痛いって!っていうか見える!見えちゃうって!パンツっていうか褌見えるって!未来、何してくれるんだ…………!?」

 

 

エデン「いや未来、ホントに如何したんだ!?」

 

 

未来「ごめんごめん、寝れなかったんだ。興奮して。」

 

 

明日斗「おいおい、未来ぅ………。」

 

 

メサイア「それでも駄目だろ、普通。」

 

 

エデン「いや、欲求不満は分かるが他の人にやるのはダメだからな?せめて僕だけにしてよ?」

 

 

メサイア「そこ!?」

 

 

フレディ「やられるのは良いのかよ………。」

 

 

エデン「とにかく、もう寝よう?」

 

 

未来「分かった、寝よう。」

 

 

エデン「んじゃ、(つ∀-)オヤスミー」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

エデン「(流石に騒ぐことは───────)」

 

 

真「痛い痛い痛い痛い!!待って、ホントに痛いって!!

 

 

 

『グキッ!』

 

 

 

フレディ「グォォ!!おいメサイア!?今グキッって!?ギャァァァ!!!」

 

 

エデン「(あーもー………!!)今度は何だ!?

 

 

 

『カチッ!』

 

 

 

エデン「って、おいおい何だこのカオス!?」

 

 

フレディ「おいおい、メサイア!?マジでそれは───────」

 

 

メサイア「そりゃ!」

 

 

 

『グキッ!』

 

 

 

フレディ「ガッハァァァァ!?」

 

 

メサイア「このままトルネードドラゴン!!」

 

 

フレディ「待て待て待て!?それはギャァァァァァァァ!?!?!?

 

 

明日斗「すげぇ、ドラゴンが見えるぜ……。」

 

 

未来「ここがいいのかな?」

 

 

真「いたたたた!?未来、痛いから!?それ痛いから!?」

 

 

メサイア「そしてこのままッ!?」

 

 

 

『ゴキッ!』

 

 

 

フレディ「ちょ!?ゴキッって聞こえたぞ!?」

 

 

エデン「って、おい!おい!!おい!?おいちょっと!!!皆!?

 

 

明日斗「アハハハ!!駄目だ、お腹が………!wwwwwwww」

 

 

エデン「おい、いい加減にしてくれ………。もう眠たいんだけど………。というか、寝不足だって言ったよな………?」

 

 

未来「暑いね、ガルッチ……。」

 

 

エデン「明日多分早いよ?」

 

 

真「でも、一番うるさいのってガルッチだと思うが。」

 

 

フレディ「あー、言えてるな。」

 

 

エデン「おいふざけんなよ?次それ言ってみろ。というか、今度騒いだらこれ使うからな?」

 

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

 

メサイア「分かった、分かったからそれしまって!?洒落になんねえから!?」

 

 

明日斗「あ、これ姉ちゃん以上にヤバい奴だ………。」

 

 

未来「ガルッチ?それ怖いからやめて?ちゃんと寝るから……。」

 

 

真「俺の勘がこう言ってる。絶対ヤバいって……!」

 

 

フレディ「お、おう。分かったから、しまってくれ。」

 

 

エデン「全く。ホントに寝ろよ?」

 

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

エデン「(もう寝たい…………、此本当に寝不足で倒れそうな気がするよ…………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

『ギギッ………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「(はぁ………。)」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

エデン「何してんだ、皆。」

 

 

フレディ「え?何って、そりゃあ……。」

 

 

メサイア「寝返りだ、寝返り。」

 

 

未来「そうそう、寝返りだよ。」

 

 

明日斗「ただの寝返り、な?」

 

 

真「うんうん。寝返りだ。」

 

 

エデン「いや待て、何だよさっきの寝返りは!?何だよ今の!?」

 

 

フレディ「おいガルッチ、まぶいって~!」

 

 

エデン「って、何で未来が汗かいてるんだ!?」

 

 

 

『バシッ!』

 

 

 

未来「しょうがないもん。すごく暑いんだから。」

 

 

エデン「(未来の汗を舐めるの我慢して……。)やれやれ…………、マジで寝かせてよね?」

 

 

 

『カチッ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「(ヤバい。いや、ホントにヤバイって………。本気で寝ないと、ホントに───────)」

 

 

 

『痛い痛い痛い痛い痛い痛い!?!?』

 

 

 

未来「明日斗!?痛いって!!」

 

 

フレディ「重い~………!!」

 

 

メサイア「何で俺は土台なんだ!?」

 

 

真「ちょ、背骨が、背骨がぁぁぁぁ!!」

 

 

エデン「(がぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!!!!!!)

 

 

 

 

『カチッ!!』

 

 

 

 

明日斗「どうだ、人間ピラミッドだ!!」

 

 

エデン「…………いや、マジで何してんの?( ゚д゚)ポカーン」

 

 

明日斗「さて、さっさと寝ようか。」

 

 

未来「そうしよう。」

 

 

メサイア「何で俺が土台なんだ……。納得いかねえ……。」

 

 

真「一度てっぺんやってみたかったなぁ………。」

 

 

フレディ「痛ぇ…………、マジで背骨が折れるところだった………。」

 

 

エデン「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

フレディ「邪魔するなよ?ガルッチ?」

 

 

エデン「………………駄目だこりゃ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~またしばらくして………~

 

 

 

『チュンチュンチュン、チュチュンがチュン』

 

 

 

フレディ「ふぁぁぁ………、よう寝た………。」

 

 

メサイア「おう、おはようフレディ。」

 

 

フレディ「メサイアか、おはよう………。」

 

 

真「おはようございます、2人とも。」

 

 

明日斗「おう、起きたか。」

 

 

フレディ「ああ。って、ガルッチの奴………。」

 

 

エデン「Zzzzzzzzz…………………。」

 

 

未来「本当に眠たかったんだ………。」

 

 

メサイア「しかも、布団を抱いてるし………。」

 

 

明日斗「………ってか寝顔だが。」

 

 

未来「すごく可愛らしく寝てる……。」

 

 

 

そして、エデンが起床したのは、6時45分経ってからの事だった……。

 

 

 

エデン「お、おは…………( ゚д゚)ハッ!」

 

 

全員『(・∀・)ニヤニヤ』

 

 

エデン「///////////////」

 

 

 

寝顔を見られたためか、エデンは暫くの間煙が出る程真っ赤になっていた………。

 

 

END



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episode237 SCP-1937-JPの片鱗

ーエドロポリス鎮守府 寝室ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「………以上か?」

 

レア『はい。まさか、対転生者のものでも効かないなんて………。』

 

エデン「…………どうやら零を、転生者だと思ったことが、間違いだったとはな。もっと早めに気づくべきだったかも。

 

連絡ありがとう、レア。」

 

 

『ピッ』

 

 

レアとの連絡を取り合った後、僕はベットに横になった。そして、『両儀零』という存在を考えることにした。

 

 

よくよく考えれば、奴が最弱というのが違和感ありまくりだ。やろうと思えば、かつて扱えなかった奴を使えたはず。

 

どこから転生者だと思わせた?どうやって僕達を『転生者』だと思わせた?それは簡単だ。至って単純なことだ。

 

 

彼女は、いや彼奴は『メアリー・スー』と呼ばれた、人間の皮を被った怪物だからだ。そして、怪物の恐ろしい能力は、『自分が理想的な主役(メアリー・スー)になれるように、周囲の人間や環境に影響を与える』、おぞましいものだ。

 

 

あれに対抗できるかと言われたら、難しいものだ。そもそも『怪物を倒す』と言うこと自体が間違いだ。

あれは、絶対に勝たせてくれない。ましてや、殺すなんて無理なものだ。『メアリー・スー』と呼ばれる怪物は、不死身で、完全無欠の『SPC』だからだ。

 

 

最も、あの『ゴッドマキシマムマッチレスZ』を使えば、僕も『メアリー・スー』と同じくらいに出来なくはないが、あくまで『ゴッドマキシマムマッチレスZ』があればの話で、何らかの原因で役立たずになって、変身できなくなってしまう。

 

 

『prrrr,prrrrr』

 

 

こんな時に、誰だ?取り敢えず通信を……。

 

 

『ピッ』

 

 

零『どうも、エデン様。』

 

エデン「零か。いや、こういうべきか?『メアリー・スー(人の皮を被った怪物)』さん?」

 

零『………。』

 

エデン「気付くべきだったよ、あの時あの力を手にしたとき、君が転生者なんかじゃない。人の皮を被った怪物だと、認識していればな。

 

レアに言われなかったら、僕はずっと君を転生者だと疑わなかった。」

 

零『乗せられたって事でしょうか?僕の嘘に。』

 

エデン「まんまとな。全く、お前本当は最弱ってこと自体嘘なんだろ?やろうと思えば、あの時切り札を使おうとした『第六天波旬』と『HOTUサノス』のフュージョンライズを扱えたはずじゃないのか?」

 

零『エデン様、流石にそれは無茶ぶりすぎますよ。』

 

エデン「どうだか…………。今となっては、その声が憎たらしいよ。一発星一周するぐらい殴りつけたいぐらいだが、絶対に勝たせない『何か』で作用させるっぽいしな。」

 

 

はぁ、本当に此奴はめんどくさいったらありゃしないって。

 

 

エデン「忠告しておくぞ。今のお前は、『怪物』と言っても過言じゃない。それも、転生者だと思わせてしまう程にな。

 

 

本当に平穏を求めるのなら、ジードライザーやカプセル、正しくはお前が持つ能力を捨てておけ。

それが無理なら、『怪物』としてその願望を捨てろ。じゃないと、その『怪物』が、お前に牙を向いて、大切なものを奪い去ることになるぞ。

 

本当の敵は、『自分自身』だって事、努々忘れるな。」

 

零『…………それは、経験談ですか?』

 

エデン「経験談でもあり、誰でもあり得ることなんだ。何時か、『アンチ・メアリー』がお前を殺しに来たとしても、助けには来ないからな。

 

その頃の僕は死んでるかもしれないし。」

 

零『…………………それは構いませんが、後払いの方、ちゃんと払ってくださいよ?』

 

エデン「分かってる。もう僕達は、お前と言う存在を嫌っている。だが、後払いぐらいちゃんと払ってやる。それが、僕が死ぬ間際に払った奴だと思ってくれ。

 

 

じゃあな、『SCP-1937-JP(メアリー・スーの怪物)』。精々財団共に目を付けられないようにね。」

 

零『ざ、財団?あの、財団って───────』

 

 

『ピッ』

 

 

そこは自分で考えろ、って言いたいが、もう答えを言ってるようなものだしな。レアが言うには、『リインカークロニクル』にもう一つの組織と取引してるって聞いたことあるな。

 

 

確か、『SCP財団』だっけ?風龍さんから聞いたけど、あそこと取引してるなんて聞いたことなかったんだけど…………。

そもそも、何の取引してるんだ?あの組織って、異常性があるだけで収容するような奴らだし、少し心配だな。

 

 

……………ちょっと面白いこと考えた。でもまず、黎斗に許可とらなければ。

 

 

『prrrrr,prrrrr』

 

 

エデン「黎斗、聞こえるか?」

 

黎斗『君から連絡するのは珍しいな。どうかしたのか?』

 

エデン「頼みがあるんだが、『ブランクガシャット』ってあるか?」

 

黎斗『あるにはあるが、もしやガシャットを創るのか?』

 

エデン「うん、勝手に作って『不正なガシャット』になるのは困るし、使い方次第で強いガシャットになると思うんだ。

 

要は、そのガシャットを創る許可を取りに連絡したって訳。」

 

黎斗『なるほど。確かに不正なガシャットを作ったら、私が回収せねばならないが、許可を取ればその必要がなくなるというわけか…………。』

 

エデン「ただ、黎斗のようにうまく作れるかは自信がない。時折連絡して、教えて欲しいんだ。」

 

黎斗『いいだろう、神の才能を持つ私が、君の為にレクチャーしてあげよう。因みに、どんなタイトルだ?』

 

エデン「タイトルっていうか、元ネタがあるんだが………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Lobotomy Corporation』っていう、『SCP』のような奴らが出てくるゲームなんだが。」

 

黎斗『…………君って、時折危ないゲームに手を出していないか?教えはするが、色々と制限は付けておくからね?』

 

エデン「分かってる。念のために、日本語と英語、ロシア語、ドイツ語以外の言語も教えて?」

 

黎斗『他の言語も覚える気か………。』

 

貴利矢『何処目指そうとしてんだ…………。』

 

 

っとまぁ、そんなこんなで演習再開するまでの間、黎斗『先生』のガシャット講座を受けることになった。

 

時折曙たちの訓練を見ながら、ガシャットだけでなく、『フランス語』、『アラビア語』等を覚えていたりしていた。

 

 

 

 

~そして………~

 

 

『SCP管理者メアリー・スー』

 

 

エデン「………タイトルは気にしないで。」

 

黎斗『まぁ、タイトル云々、よく頑張った。』

 

貴利矢『いやほんとに頑張ったな?奇声も上げてたとこもあったのに。』

 

エデン「でも、おかげでこのガシャットが出来たんだ。流石に変身できないけど、武器召喚や必殺技ぐらいは使えるようにしないと。」

 

 

まぁさすがに、ゴッドマキシマムマッチレスZには劣るけど、それでもメアリー・スーまがいなことはできるかな?

 

 

エデン「そういえば、気になることがあるんだが。」

 

黎斗『何だ?』

 

エデン「ゴッドマキシマムマッチレスZって、『アルティメットムテキ』や『ムゲンムテキ』みたいにドッキング出来るんだっけ?」

 

黎斗『…………………。』

 

エデン「黎斗?」

 

黎斗『いいかい、ガルッチ。ドッキングは出来るが、『ムゲンムテキ』だけはここぞの時以外には使わないでほしい。』

 

エデン「え?」

 

貴利矢『何だ?いつになく真剣だな、神。』

 

黎斗『茶化さないでくれたまえ。いいか、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』と『ムゲンムテキ』とドッキングすれば、仮面ライダーファンタズムの超究極最終フォーム『カンゼンフメツゲーマーLvFINAL』になる。

 

そのフォームになれば、そいつと同等かそれ以上の奴以外の相手には完全無欠、絶対強者となり、かのメアリー・スー相手の設定にも無視し、圧倒的な力で戦うことが出来る。つまり、メアリー・スーが負けてもそれをなかったことにすることが不可能になるのだ。

 

で、ここからは私にとって危惧してることだが………。』

 

エデン「危惧してること?」

 

黎斗『そのフォームは1度きりだ。そして、終わり次第君は死ぬことになる。』

 

 

…………切り札である分、それだけの代価がデカいって訳か。

 

 

黎斗『だから、ムテキになりたいのであれば、『アルティメットムテキ』の方を使ってほしい。『ムゲンムテキ』ほどではないが、そっちは『ムゲンムテキゲーマーLv∞』と同等の力を得ることが出来る。』

 

エデン「そうか………。教えてくれてありがとな、黎斗。お前と友人で、ホントによかった。」

 

黎斗『やめたまえ、まだ君はここで死ぬような奴ではないだろ。』

 

エデン「分かってる。死に場所位、ちゃんと決まってるさ。それと、お願いがあるが………。」

 

 

僕は『歴代創造王神』のカプセルを取り出し、黎斗に見せた。

 

 

エデン「事の終わり次第、僕は死ぬ。そうなれば自動的に、黎斗の手に渡るようになってる。お願いと言うのは、両儀零にこのカプセルを渡してほしいって事だ。

 

 

奴には、これを払った=5代目創造王神は死亡したって認識させるようにしてあるんだ。彼女にはこう言ってほしい。

 

『エデンからの後払い代だ。もう彼は、二度と現れることはない。』って伝えて欲しい。」

 

黎斗『………分かった。そう伝えさせてもらう。』

 

エデン「じゃ、またな。」

 

 

『ピッ』

 

 

さてと、出来たのはいいが、このガシャットいつ使おうか………。いや、其れより問題は………。

 

 

『ゴッドマキシマムマッチレスZ』

 

 

『ムゲンムテキ』

 

 

エデン「…………LvFINAL、ねぇ。」

 

 

最期の力に相応しいゲーマーって奴か。ってなると、『エターナル・オブ・ザ・オールゴッド』よりも、更に上の奴が必要になるって事になりそうだな。

 

 

…………メアリー・スー、か。何時かは、主人公もメアリー・スーも必要なくなる日が来るのかな?

いや、その頃は、『物語』そのものが無くなっているのかもしれないな。

 

 

エデン「…………終わりがないのが、終わり。けれど、本当に終わりを求めるのであれば、『死』だけでなく、『忘却』も求めなくてはならない。」

 

 

じゃないと、一生終わる事なんて、絶対にない………。けどせめて、主人公と言う名の道化を演じきらないと。

 

よく出来てるよな、『主人公』こそが運命の奴隷なんて………。

 

 

エデン「って駄目だ駄目だ。僕は、零のようなメアリー・スーなんかにはならない。彼奴は好き放題するだけ。

 

そして僕は、その役割を演じ切りながら楽しむだけ。いやいやではあるが、最後までやり遂げるつもりだ。」

 

 

僕はそれだけで、十分だ。

 

 

next episode



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episode238 艦娘演習七番勝負! 四番目

ーエドロポリス鎮守府 海岸ー

 

 

参番目の演習で事件が起きてから暫く経ち、ようやくエドロポリスの復興が終わり、演習再開することになった。

 

 

エデン「さて、ここまでの結果だけど………。1番目は響と赤城と戦って引き分け、2番目は時雨と天龍が戦って、時雨の勝利。そして3番目は雷と金剛が戦って、エドロポリスに被害を与えた金剛が失格。っていいかな?」

 

ヤッ太郎「だな。今んとこ、オイラの方が2敗してるな………。どんだけ切り札隠し持ってんだ………。」

 

エデン「いや、僕でも『切り札』持ってるなんて知らなかったし、今度はどんな切り札を持ってるのかやら………。」

 

ヤッ太郎「……………ま、まぁ取り敢えず、再開するか。」

 

吹雪「でしたら提督、私が行きます!!」

 

エデン「吹雪か。なら、こっちは電だ。」

 

電「絶対に、負けないのです!!」

 

 

お互いの意気込みを見せた後、エデンはキメワザスロットホルダーのボタンを押し、場所変更した。

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

ジャガーマン「って、私も行かせてにゃー!!」

 

 

ー水の領界ー

 

 

エデン「ちゃんと準備してるよな?」

 

ジャガーマン「もっちろん!」

 

リリカ「採用したんですね…………、合図係として。」

 

エデン「こればっかりは仕方ないからね。それじゃ………、頼んだ。」

 

 

『カチッ』

 

 

艦娘演習七番勝負!

 

 

勝負、肆番目!

 

 

 

『駆逐艦暁型4番艦 電

 

 

 

VS

 

 

 

駆逐艦吹雪型1番艦 吹雪』

 

 

 

いざ、尋常に!

 

 

 

勝負!

 

 

吹雪「行きま───────」

 

 

勝負あり!

 

 

吹雪「…………え?」

 

全員『!?』

 

吹雪「あ、あれ…………?なんで………、ボロボロに?」

 

 

エデンside

 

 

あ、ありのまま今起こった事話す!

 

演習が始まって、2人共動いたかと思ったら、何時の間にか吹雪が大破状態になって、電が勝っていた。

な、何を言ってるのか分からねえと思うが、僕も何が起こったのかさっぱりわからなかった………。

あれが電の切り札なのか!?催眠術だの、超スピードだの、『ポーズ』だの、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!!

もっと恐ろしい片鱗を味わった気分だぜ………。

 

 

リリカ「な、何が起こったのですか!?」

 

エデン「まるで、『キング・クリムゾン』が起こったかのような感覚に陥った気がする………。」

 

曙「ってちょっと待ちなさい!!電、それルール違反よ!!」

 

全員『え?』

 

電「あ。」

 

曙「『あ。』じゃないわよ!!皆で話し合ったでしょ!?『開幕と同時に切り札使わない』って!!」

 

 

えぇぇぇ………。何そのルール、僕初めて知ったんだけど。

 

 

曙「特に貴方の切り札『スキップ』は卑怯すぎるのよ!?」

 

ヤッ太郎「え………?って事は、これって………。」

 

時雨「反則負け、になるね。」

 

電「はわわわわ!?!?」

 

曙「って事で、ちょっとこっち来なさい。ルール違反の罰よ。」

 

 

…………2人共、行っちゃった。勝ちは勝ちだが、あれは誰にも分からないわ。

 

 

吹雪「勝ちで、いいのですか?何故か、納得しないのですが………。」

 

リリカ「なんでしょう、このデジャブ………。」

 

ヤッ太郎「………らしいな。オイラもこんな勝利は納得しないし。」

 

エデン「というか、どんだけ知らなさすぎるんだ………。」

 

ジャガーマン「流石の私も、そこまでしないと思うが………。」

 

エデン「いやお前も大概ヤバいことやってるやろが。」

 

ヤッ太郎「ガルッチの言う通りだな…。次、誰が行くんだ?」

 

五十鈴「なら、私が行くわ。そっちは?」

 

暁「私よ。どっちが強いか、試してあげる!」

 

エデン「ってなると、第伍試合は暁VS五十鈴、第陸試合は夕立VS長門、そして第七試合は曙VS大和になるな。」

 

夕立「曙が最後って事ね。」

 

長門「夕立、お前を倒してほっぽちゃんを手にして見せる!!!」

 

ヴェールヌイ「下心丸出し………。」

 

ヤッ太郎「…………何故だ。長門が負けて欲しいって気持ちが大きい気がするぜ………。」

 

エデン「仕方ない。そう思う気持ちは、分からんでもない………。夕立には、絶対に勝ってほしい………。」

 

ジャガーマン「幼女に手を出したら、犯罪だよ?」

 

ヤッ太郎「ジャガーマンがまともなこと言った!?お前、頭打ったのか!?」

 

 

まぁ僕は手遅れなんだが………。幼女に手を出しちゃったし、普通に考えたら犯罪級だしなぁ………。アハハハハ………。\(^o^)/

 

 

曙「ただいま。」

 

エデン「おかえ………ん?」

 

曙「? 如何したのフェイカー?」

 

エデン「曙、君ナニしてきたの?なんか電が、トロ顔になってんだが……。」

 

電「も、もう…………乱暴にっ………、しちゃ………、らめなのですぅ…………。//////♡♡ わ、わらしの、おちんぽが、壊れひゃうのれすぅ………。//////♡♡」

 

曙「何って、お仕置きだけど?」

 

フラン「それにしては、2人共精液のにおいがするけど?」

 

ヤッ太郎「ブゥッ!?」

 

エデン「ちょ!?お仕置きって、まさか───────」

 

リリカ「ガルッチさん、分かっていても絶対に言っちゃだめです。」

 

ヤッ太郎「………ガルッチ、お前のとこの鎮守府ってどうなっているんだ………。」

 

エデン「ブラックでもホワイトでもない………。『レインボー鎮守府』だな………。」

 

 

僕が居ない間、何が起こったっていうんだ!?

 

 

曙「し、仕方ないでしょ!?最近、欲求不満だったんだから………。//////」

 

エデン「そ、そうだったのか……。取り敢えず、ヤッ太郎さん。シャワー、お風呂借りさせて?」

 

ヤッ太郎「別にいいけど…。」

 

エデン「それと、曙。」

 

曙「?」

 

エデン「七番目は大和と戦ってもらうよ。」

 

大和「負けるつもりはないわ。最後の試合、全力で叩きのめすから。」

 

曙「………私だって負けるつもりなんてこれっぽっちもないわよ。能力も切り札も全部使い切ってでも、貴方に勝ってみせる。フェイカーの艦娘として、こんな私を認めてくれたフェイカーの為に、絶対に勝つ。」

 

 

そう言い切った後、電と一緒にこのステージから出ていった。というか、恥ずかしいな………。

 

 

next episode




試合結果




開幕と同時に切り札を使ったことにより、勝利する。しかし、曙たちが決めたルールを破ってしまった為、反則負けになる。


吹雪

電の切り札によって敗北するも、曙が課せていたルールを電が破って反則負けになり、勝ちとなる。
勝負に負けて、試合に勝った。


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episode239 艦娘演習七番勝負! 伍番目

ー水の領界ー

 

 

艦娘演習七番勝負!

 

 

勝負、伍番目!

 

 

 

『駆逐艦暁型1番艦 暁

 

 

 

VS

 

 

 

軽巡洋艦長良型2番艦 五十鈴』

 

 

 

いざ、尋常に!

 

 

 

勝負!

 

 

五十鈴「さぁ、行くわよ!!」

 

暁「一気に仕留めてみせる!!」

 

 

エデンside

 

 

さてと、始まったようだけど、深海棲艦の気配がするな。あ、うち等の深海棲艦ではなく、敵の深海棲艦の方。

 

どうも様子を見に来ているらしいけど、何時攻められてもおかしくなさそうだな。

 

 

エデン「ヤッ太郎さん。」

 

ヤッ太郎「如何した?」

 

エデン「奇襲を仕掛けようとする深海棲艦を感じたよ。………それだけじゃねえ、敵艦娘の気配もした。」

 

ヤッ太郎「何?」

 

エデン「僕のように艦娘と深海棲艦が共闘して、このエドロポリス鎮守府に襲撃しようとする奴ら来るようだ。どんな奴らなのかは分からないが、敵であることには変わりないかな…………。」

 

ヴェールヌイ「探知、9時から3時まで、敵の艦隊を確認しました。」

 

赤城「それって……!!」

 

ヴェールヌイ「マスターの言うとおり、深海棲艦並び艦娘が奇襲の隙がないか確認中らしい。」

 

 

いや、隙を見せてるだろが。ちょっと気付け。

 

 

ヴェールヌイ「ッ! マスター、2人の提督を確認した。1人目は『狐塚コーン守』。」

 

ヤッ太郎「彼奴か。もう一人は?」

 

ヴェールヌイ「もう一人は、ユニコーンガンダムに乗ってる───────」

 

エデン「『豪ノ弟』……!あのクソ野郎、凝りもせず現れやがったのか!!響、豪ノ弟の艦娘達の意志は?」

 

ヴェールヌイ「……………目のハイライトがない。恐らく、洗脳かと。」

 

 

野郎、反省の色もなしって奴か。どうやってこの世界に来たかは分からねえが、どっちにしろここで制裁しておかないと…………!

 

 

エデン「ヤッ太郎、ウチの艦娘達を貸すから、深海棲艦と敵艦娘の迎撃を頼む!!」

 

ヤッ太郎「お、おう!!オイラ達はいいが、ガルッチ達は!?」

 

エデン「『豪ノ弟』をぶっ殺す!!フラン、こいし、イリヤ、リリカ!!手伝え!!!」

 

 

sidechange

 

 

暁side

 

 

あれ?皆どこに行くんだろ?マスターの顔が、凄く怖い顔をしながら行っちゃったし………。

 

 

エデン「暁!!俺達の事は気にするな!!そっちは勝負に集中しててくれ!!」

 

暁「マスター!!貴方は何処に!?」

 

五十鈴「そうよ!!何があったの!?」

 

フラン「大丈夫、私達で何とかしてみせる!!だから気にしないで、戦って!!」

 

 

気にしないでって………、もっと心配になるよ。

 

 

五十鈴「………行っちゃった。」

 

暁「あんなに怖い顔をしたマスター…………、初めて見た………。」

 

五十鈴「…………提督たちも行っちゃったし、追いかける?」

 

暁「…………信じてみよう。マスターたちが帰ってくるって。」

 

五十鈴「何で?」

 

暁「…………よく考えてみてよ。私達のマスターは、規格外な存在よ。そこら辺の敵が束になっても、瞬時に倒せる人だし、何より………私達にはない『何か』を持ってるから。」

 

五十鈴「貴方たちにない『何か』?」

 

 

…………私は信じてるわ、マスター。絶対に、帰ってくるって。

 

 

sidechange

 

 

ーエドロポリスエリア 海ー

 

 

エデンside

 

 

豪ノ弟『やはり来たか!!久しいな、小僧!!』

 

エデン「脱獄して、そのガンダムに乗るとは、懲りない雑種だな。」

 

リリカ「ガルッチさん、あれが豪ノ弟?」

 

エデン「ああ。」

 

 

ったく、正直言って此奴が生きてるだけで吐き気がする。何でこんな奴が生まれたのかやら………。

 

というか、貴様のような奴がユニコーンガンダムを扱ってる事自体が気に食わねえが………!

 

 

豪ノ弟『ん?此奴はまた、随分可愛らしい子がいるじゃねえか?』

 

リリカ「私の事言ってるみたいね………。」

 

豪ノ弟『どうだ?俺の元に来ないか?』

 

リリカ「お断りします!貴方のような屑以下の───────(ry)」

 

エデン「カット入れるな、風龍さん。」

 

 

(風龍「思いつかなかったんだから、仕方ないだろ………。」)

 

 

こいし「それはそれでどうかと思うけど………。」

 

リリカ「そもそも、貴方と元にいるぐらいでしたら、まだガルッチさんの方がマシです!!」

 

エデン「………そこはアズリエルじゃないのか。」

 

豪ノ弟『いいのか?俺の元に来れば、不自由なことなどしな───────』

 

エデン「くどいんだよ、豚野郎。これ以上口説くってんなら、その機体ごとぶっ壊す!!」

 

豪ノ弟『はっ!!残念だが、貴様が持つ『月夜見尊』の力は、免疫済みだ。幾ら攻撃しようが、俺の期待は0ダメージだ!!』

 

 

『月夜見尊』、懐かしい名前出してきたな………。けどまあ、免疫付けたところで、意味はないんだがな。

 

 

フラン「馬鹿だね、彼。」

 

ルビー『私でもわかります。あれは、遅すぎる対応っていうか………。』

 

エデン「…………なぁ、これわざと言った方がいいか?」

 

リリカ「いえ、それだと下手に怒らせるだけでは?」

 

イリヤ「いや案外、引っかかるんじゃ───────」

 

こいし「いやいや、あのバカだよ?筋金入りのバカに───────」

 

エデン「んじゃあ大袈裟に───────」

 

豪ノ弟『貴様ら!?聞こえてるぞ!!

 

エデン「アー、ソンナ。『月夜見尊』ノ力ガ通用シナイナンテー。(ゆっくり棒読み)」

 

リリカ「凄い棒読み………。」

 

豪ノ弟『おい!?何故棒読みなんだ!?わざとらしいぞ!!!

 

 

チッ、ノってくれねえか。まいっか、どうせ此奴を殺すんだし。

 

 

豪ノ弟『まぁ、わざとらしく言ったところで、貴様の負けは確定───────』

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

豪ノ弟『は?』

 

エデン「思い知るがいい。最高神が作ってくれた、このガシャットをな………。」

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

 

エデン「戦術Lvℵ0!『究極大変身』!!」

 

リリカ「………私達、いらない気がします。」

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!】

 

 

上空から魔法陣が現れると同時に、『アジ=ダハーカ』(ストリングスが命名)が現れ、豪ノ弟を睨みつける。

 

 

豪ノ弟『な、なんじゃあああああああああ!?!?!?』

 

エデン「さぁ、裁きの時間だ………!」

 

フラン「あー、終わったね。」

 

こいし「私達も戦ってみたかったけど………。」

 

イリヤ「どっちかっていうと、フランちゃんとリリカさんが、彼奴と戦ってすらないもんね………。でも、お兄ちゃんの様子だと……………。」

 

リリカ「……………。」

 

 

ゴッドマキシマームZ!!

 

 

今度は『アジ=ダハーカ』に乗り込むと、すぐさま変形し、龍戦士グラファイトに似たロボットの姿になった。

 

 

エデン『これがゴッドマキシマムゲーマーLvℵ0のアジ=ダハーカフォームだ。』

 

豪ノ弟『!?Σ(・□・;)』

 

エデン『惨たらしく死んでもらうぞ?豪ノ弟。』

 

豪ノ弟『……………きょ、今日のところは、勘弁───────』

 

エデン『逃がすかァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!』

 

 

『ガシッ!!』

 

 

リリカ「何故でしょう、この後の展開が見える気がします………。」

 

豪ノ弟『き、貴様!?卑怯だぞ!?』

 

エデン『卑怯で結構………!』

 

 

【ガッチョーン………、カミワザ!!】

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!

 

 

エデン『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!

 

 

豪ノ弟『!?!?!?!?!?!?!?!?』

 

 

奴の機体が粉々になるも、すぐさま脱出し逃げ出そうとするが、『アジ=ダハーカ』から飛び出す。

 

 

エデン「逃げるな!!!」

 

豪ノ弟「なっ!?」

 

 

【ガッシューン………】

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「『邪龍奥義・第六天天狗道・波旬殺し』!!!」

 

 

sideout

 

 

ー水の領界ー

 

 

一方で暁は、五十鈴に苦戦を強いられていた。3度の『流星群』の能力で牽制したものの、4度目で遂に見切られてしまい、絶体絶命の状況に追い込まれていた。

 

 

五十鈴「さぁ、どうする?自慢の能力も打ち破られた今、貴方が残ってるのは『切り札』って奴でしょ?」

 

暁「ッ!!」

 

五十鈴「でも無駄よ、切り札を使ったところで、貴方に勝ち目なんてない。」

 

暁「…………『切り札』ね。」

 

五十鈴「悪いこと言わないわ、ここで負けを認めてもらうわよ。」

 

 

すると、何を思ったのか、武装を外し始める。

 

 

五十鈴「? 何をしてるの?」

 

暁「外してるの………。」

 

五十鈴「それは分かってるけど、外す意味が───────」

 

暁「『切り札』。と言っても、『禁じ手』かな?やっと手にした切り札が、まさかマスターを困らせるものだったなんて…………。」

 

五十鈴「あ、貴方何を───────」

 

暁「きっと、怒るわね………。………でも、響みたいに負けたくないし、こうするのが一番かもね…………。」

 

 

哀しげな声と共に、暁の身体が発火し始めていく。

 

 

暁「貴方に勝ちは譲らないわ………!もう勝てなくても、せめて引き分けまで持ち込ませてみせる………!!『禁術 サラマン』───────」

 

『ストォォォォォォォォォップ!!!!!!』

 

 

切り札を使おうとした途端、2人の間に薙刀が通ったかと思えば、なんとジャガーマンが仲介に入った。

 

 

ジャガーマン「まだ暁が中破だけど、試合終了よ。」

 

五十鈴「へ!?」

 

暁「な、何で!?」

 

ジャガーマン「何でじゃないでしょ!?暁ちゃん、貴方何使おうとしたの!?絶対に響ちゃんよりヤバい物使おうとしてたでしょ!?」

 

暁「で、でも、これを使わないと、使わないと………!」

 

ジャガーマン「お馬鹿!!そんなことしたら、ガルッチが怒るにゃ!!たとえ引き分けになったとしても、貴方だけ酷いけがになるかもしれないんだよ!?

下手したら、何も感じなくなるんだよ?」

 

暁「…………。」

 

「暁、馬鹿な真似はやめてくれ。」

 

暁「マ、マスター!?」

 

 

敵を打倒してきたのか、エデンの服装には血の跡があった。(多分返り血)

 

 

エデン「そんなことしたって、僕が喜べるはずがないだろ?しかも、暁の切り札が、ソウルサクリファイスの『サラマンダー』って、洒落にならんだろ………。」

 

暁「…………あ、あの───────」

 

エデン「勝利を捧げたいのは分かる。けど、その為に自身を犠牲にするのは、やめて欲しい。僕なんかじゃないんだからさ。」

 

暁「(自覚あったんだ………。)」

 

エデン「『サラマンダー』使ってでも引き分けに持つのは、やめてくれ。全身に火傷を負って、感覚喪失するとか嫌なんだからさ………。」

 

暁「…………ごめんなさい。負けちゃって、ホントに───────」

 

エデン「謝らなくていい。次に生かし、また頑張ればいい。それと、あまり泣くな。泣きすぎるのは、レディー失格だぞ?」

 

ジャガーマン「あのー、いい雰囲気で悪いんだけど、ガルッチ君?なんで服が血塗れ?」

 

リリカ「聞かない方がいいです。」

 

フラン「うん、あれは………残酷だった。」

 

エデン「……………生首あるけど、見る───────」

 

全員『捨てなさい!!!

 

エデン「だよね。」←豪ノ弟の生首捨てる

 

 

next episode




試合結果




五十鈴に苦戦を強いられ、切り札である『禁術 サラマンダー』を使おうとするも、ジャガーマンや豪ノ弟を討伐したエデンに説得され、敗北を認める


五十鈴

暁の能力を見切って善戦となり、切り札を使われるも、ジャガーマンやエデンが止めに来てくれたことにより、勝利を収める。




ヤッ太郎「………此奴、本当にジャガーマンか!?偽物なんじゃねえのか!?」

エデン「あ……。」

ジャガーマン「どんだけ信用性ないの!?」


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episode240 艦娘演習七番勝負! Ⅵ番目

ー水の領界ー

 

 

エデンside

 

 

やれやれ、まさか暁の切り札が『サラマンダー』だったとは………。今回ばっかしは、ジャガーマンナイスだった……。

 

 

曙「戻ったよ、フェイカー。」

 

エデン「さっぱりした?」

 

曙「勿論。って、なんでフェイカーの服装が血塗れなの?」

 

エデン「これ?クソ憲兵野郎がいたんで、ミンチにしてやったらこうなった。」

 

曙「何があったの、ホントに………。」

 

エデン「それはそうと、電は?」

 

曙「あー………、電なら………寝ているわよ。」

 

 

おい待て、何故に目をそらす。電、何があったんだ?というか寝てるって、寝てるっておい。

 

 

曙「それで、結果は?」

 

エデン「暁が負けた。2勝1敗1分って感じだ。」

 

曙「切り札止めたのね………。取り敢えず、よくやった………。」

 

エデン「止めたのはジャガーマンだがな………。ってか、暁が『ソウルサクリファイス』の『禁術』を使うなんて思わなかったし………。」

 

曙「後で別の切り札用意しておいてって伝えておくわ……。電にもそういっておく。」

 

 

まぁ次は夕立VS長門だけど、できれば夕立勝ってほしい………。ほっぽちゃんを守るために、絶対に勝ってくれ………。

 

 

艦娘演習七番勝負!

 

 

勝負、陸番目!

 

 

 

『駆逐艦白露型4番艦 夕立

 

 

 

VS

 

 

 

戦艦長門型1番艦 長門』

 

 

 

いざ、尋常に!

 

 

 

勝負!

 

 

夕立「ここで、引くわけにはいかないっぽい!!ほっぽちゃんを守るために、貴方を倒す!!!」

 

長門「私も負けるわけにはいかない………!我が愛しい愛しいほっぽちゃんを手にするために、お前を倒す!!!」

 

ヤッ太郎「もう下心丸出しじゃねえか………。オイラが言うのもなんだが、負けて欲しいな。」

 

長門「提督!?ナズェゾンナゴドイウノディス!?」

 

エデン「なぜ長門がオンドゥル語を………。」

 

 

side change

 

 

夕立side

 

 

BGM 『I'm My Own Master Now (Spirit of the Wolf Mix)』

 

 

さてと、これから11回死ぬことになっちゃうけど、死なないように努力しないとあっという間にやられちゃうよね。

ここで負けたら、ほっぽちゃんは長門にひどい事される………。絶対に勝たないと!!!

 

 

長門「ビッグ7を舐めるなよ?ってぇぇぇ!!!!!!」

 

夕立「いっくよ!!!ガルッチさん、使わせてもらうっぽい!!『八艘跳』!!!」

 

長門「!?」

 

エデン「夕立が『八艘跳』!?」

 

ヤッ太郎「………オイラ、分かったことある。ガルッチのとこの艦娘、とんでもなくヤバすぎるってのが…………。」

 

エデン「いや、ぶっちゃけ言うが、これでもまだマシだと思うぞ?もし戦艦とか重巡洋艦とかの奴も出てみろ。一瞬で海は地獄と化すぞ?」

 

ヤッ太郎+艦娘達『そこまで!?』

 

 

何か聞こえる気がしたけど、気にしないでおこうっと。取り敢えず、近づいてきたところで…………!!

 

 

夕立「いっけぇぇぇぇ!!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

長門「チッ……!今ので刃こぼれしたか!?」

 

夕立「双剣っぽいね。だったら、『瞬時投影(クイックトレース)』!!」

 

長門「た、大剣二刀流!?」

 

エデン「ってか、ちゃっかり投影使ってるし!?」

 

時雨「大丈夫、あれは切り札じゃないから。」

 

曙「まぁ、夕立の切り札は、加減しないと轟沈の可能性すらあるからね………。」

 

リリカ「さらっととんでもないこと言いませんでした?」

 

フラン「艦娘達の事情聴きたくなってきた…………。」

 

 

まぁ、瞬時に投影したから、結構脆くなっちゃったけど………!剣を叩き壊せば、関係ないもんね!!

 

 

長門「だ、だが、そんなもの持ったって、機動性が───────」

 

夕立「ぽい!」

 

 

『『『『バキッ!!!』』』』

 

 

長門「ッ!!」

 

夕立「これで、その剣はつかえないっぽいね。」

 

長門「クッ!だったら望み通り………!」

 

ヤッ太郎「近接戦の始まりか。」

 

エデン「少なくとも、夕立相手に近接戦を持ち込むのは拙いだろうな。」

 

 

お互い武器が無くなった後は、殴り合いになったっぽいけど、正直長門の攻撃が遅く感じて、殆どが私の攻撃を繰り出してばかりだったっぽい。

 

そんなこんなで、長門を中破まで追い込んだ後、距離を取ることにした。

 

 

長門「何故だ………!ビッグ7の私が、ここまでやられるなんて………。」

 

夕立「残念だったね。1回も殺すことも、小破にも追い込めなかったなんて………。まだレ級ちゃんの方が強いかな?1試合で9回も殺してるし。」

 

エデン「(レ級お前、どんな鍛え方してんの!?)」

 

ヤッ太郎「うわ、オイラ考えただけで寒気が………。」

 

夕立「それじゃ、トドメと行こうかな?」

 

曙「ちょっと!!ちゃんと加減しなさいよ!?」

 

夕立「分かってるっぽい!!」

 

 

そもそもこの切り札、神話級の技っぽいし、深海棲艦どころか神様でも倒せちゃうぐらいの技っぽいしね………。

 

だから、殺さない程度で加減してあげないと………!

 

 

夕立「主砲、発射準備!!目標、長門っぽい!!メガフレア砲、チャージ開始っぽい!!」

 

エデン「メガフレア!?」

 

こいし「ちょちょちょ!?それって絶対!!!」

 

ルビー『下手したら、死にますね………。』

 

夕立「チャージ完了!!『メガフレア』、発射!!!」

 

長門「\(^o^)/」

 

 

『ズバァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

勝負あり!

 

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

め、メガフレア………だと!?なんで夕立が………。

 

 

ヤッ太郎「おいおい、長門死んでねえよな!?」

 

曙「大丈夫、本気でやったら長門消えちゃうし。」

 

ヤッ太郎「!?」

 

エデン「そこまで!?」

 

曙「夕立の切り札『フレア砲』には、様々な形態があるの。その中で一番最強の形態が『エクスフレアバーストエクストリーム』なの。」

 

 

おいおい、マジかよ………。下手したら神様も殺っちゃうんじゃ………。

 

 

曙「夕立曰く、『神殺しの砲撃』ってなずけてるらしいよ。」

 

ヤッ太郎&艦娘達+エデン&フラン達『何そのヤバそうな技名!?』

 

 

next episode




試合結果


夕立

トドメの『メガフレア』を放ち、勝利を収める


長門

言わずもがな、敗北


ほっぽちゃん

夕立が勝って、安心してる


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episode241 艦娘演習七番勝負! 7番目 前半戦

ー水の領界ー

 

 

曙side

 

 

………さてと、後は私だけね。相手は戦艦大和、どれだけの実力を持ってるのかぐらい、知ってるつもり。

でも、例外だってあった。ある時は、宇宙戦艦ヤマトの生まれ変わりだったり、明日斗のお姉さん『東條さくら』みたいに、人間が戦艦大和の適合があったり、色々な大和を見てきた。

 

 

エデン「曙。」

 

曙「………分かってる、出番でしょ?」

 

エデン「…………ああ。」

 

曙「何よ、不安なの?…………って言っても、私もなんだけどね。夕立達と同じように、能力と切り札を持ってるけど、相手が相手よ。

 

加減はしてくれるだろうけど、1歩間違えれば、『死』あるのみ。不慮の事故とはいえ、死んだらそこまでの艦娘だって、思うつもりだし………。」

 

エデン「………。」

 

曙「…………背負い過ぎなのよ、貴方は。私みたいに、苦しい思いをしちゃって………。自分を責めちゃって…………。

 

…………思えば、似た者同士だったのね。過去がどうであれ、辛い経験をしているし。」

 

エデン「………そうだな。」

 

 

大和は既に位置についてる。私も行かないと。

 

 

エデン「曙!!」

 

曙「?」

 

エデン「勝ちに行けとは言わない。だが、『絶対に生きて帰ってこい』!!不死鳥鎮守府提督『ラーク・バスター・ガルッチ』の絶対命令だ!!」

 

曙「……………馬鹿。絶対命令じゃなくても、ちゃんと帰ってあげるから。」

 

 

だから、そこで待ってなさい。たとえ貴方の愛人じゃなくったって、この思いを変えるつもりなんてないんだから。

フェイカー、貴方のおかげで、今の私が居る。クソ提督共とは違って、貴方は最高の提督よ。本当に、ありがとう。

 

 

曙「お待たせ………………って、何悶えてるの?っていうか、フェイカーとリリカ?だっけ?以外の皆も悶えてるけど。」

 

大和「ご、ごめんなさい………。あ、あまりにも雰囲気甘々だったので…………。」

 

ヤッ太郎「お、オイラ、何故か知らないけど、口の中が甘くなってる気がする…………。」

 

暁「ぶ、ブラックコーヒーが飲みたくなったわ…………。」

 

フラン「私達にも負けないほどの甘々…………、酸っぱいものが欲しくなっちゃう………。」

 

リリカ「…………ガルッチさん、惚れ込むような事言ってはダメです。」

 

エデン「なんでさ………。」

 

 

いや、そこまで甘く感じちゃうの!?って、誰よ。新婚さんいらっしゃいって言った人、夫婦じゃないわよ!!

 

 

曙「さ、茶番はこれぐらいにして…………始めましょ?」

 

大和「そうですね…………。」

 

 

私には、帰る場所がある。たとえ、フェイカーが居なくたって、『不死鳥鎮守府』は、私の帰る場所なのは変わりないのよ。

 

私が認める提督は、フェイカー……。いいえ、『ガルッチ』として生き続けてきた『エデン』。ただ一人よ。それ以外の提督は、認めるつもりなんてない。

 

 

だから…………!

 

 

艦娘演習七番勝負!

 

 

勝負、漆番目!

 

 

 

『駆逐艦綾波型8番艦 曙

 

 

 

VS

 

 

 

戦艦大和型1番艦 大和適合者 東條さくら』

 

 

 

いざ、尋常に!

 

 

 

勝負!

 

 

どんな障害があっても、必ず生きて帰って見せる!!!

 

 

ジャガーマン「雰囲気ぶち壊すけど、これ演しゅ───────」

 

エデン「空気読め、ジャガーマン。」

 

ヤッ太郎「よかった、いつものジャガーマンだ。」

 

 

取り敢えず、先手必勝───────

 

 

大和「覚悟!!」

 

 

早ッ!?

 

 

曙「『CLOCK UP α』!!」

 

 

『CLOCK UP!!』

 

 

い、いきなり接近して殴りにかかるなんて思わなかった………。でも、まだあれは使わない。今は、能力を多用してでも、大和に打ち勝たないと!!!

 

 

大和「こ、こんなの!!」

 

曙「ッ!?」

 

 

ちょ、ちょっと!?一瞬だけど素早く動けたっていうの!?どんな身体能力持ってるっていうの!?と、とにかく隙をみて攻撃しないと、致命的なダメージが………。

 

 

大和「こっちよ!!」

 

曙「はっ!?」

 

 

も、もう一人!?………違う、これってまさか…………!!

 

 

『CLOCK OVER!』

 

 

とにかく急いで回避し、距離を取ろうとするものの、直ぐに距離を詰められていた。前からだけでなく、砲撃もくるし、影分身でもしてるっていうの!?

 

 

大和「悪いけど、やるからには本気よ。明日斗をボコボコにするように、戦うつもりだから!!」

 

エデン「なんつう理不尽………。」

 

明日斗『ここでも俺、尻に敷かれてたんだな…………。』

 

曙「ちょ、ふざけないで!!八つ当たりにも程がッ、あるでしょ!?」

 

 

なんなのよ!?殆ど殺しに来てるようなものじゃない!!しかも手から凄いの出してきたし!!攻撃する隙も見せないし、あーもー!!!

 

 

曙「好き放題もいい加減にして!!!」

 

大和「ッ!!」

 

 

取り敢えず、腹部に蹴りを入れた後に至近距離で砲撃してやったから、暫くは動けないはず。

 

 

大和「い、今の蹴りと砲撃………、本当に戦艦級なのね…………!だったら………!」

 

 

今度は砲撃の嵐!?しかも魚雷も、ってどんだけ八つ当たりしたいっていうの!?さっきよりも数増えたし!!!

 

 

ヤッ太郎「うわぁ…………。」

 

フラン「引くわ、これ………。」

 

こいし「大人げない………。」

 

曙「あんた、どんだけ八つ当たりしたいのよ!?ねぇ、聞いてるの!?」

 

大和「貴方に何が分かるの!?明日斗はモテるし、私のアイスを勝手に取るし、しかも別世界の私なんて死んでるのよ!?八つ当たりせずにいられないじゃない!!!!!!」

 

エデン「ホントに大人げねえな………、恥ずかしくないのかよ………。」

 

大和「私が勝てばそれでいいのよ!!!」

 

 

もう理不尽の極みね……。そう思ううちに、徐々にダメージが入っていき、何時の間にか私は中破まで追い込まれていた。

 

もうなんなの、この大和。私怨塗れの大和って、聞いたことないわよ!!!

 

 

大和「やっと中破まで追い込んだわよ………!!今度こそ、この一撃で───────」

 

曙「もう、ふざけんじゃないわよ!!クソ大和!!!」

 

大和「ッ!?」

 

曙「私怨たらたらで私に八つ当たりとか、恥ずかしくないわけ!?ずっとやられっぱなしでいたけど、私はもう我慢の限界よ………!

 

 

そっちがその気なら、私だってやってやる!!!『ガールズライザー』!!!」

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

ハァ!?ガールズライザー!?まさかの、ガールズリングのライザーver!?

 

 

リリカ「え?何ですか其れ!?何故曙さんが!?」

 

エデン「でも、絵柄が違う。色は青と白だし、海の絵柄があるし……!」

 

リリカ「あのガールズライザーが、曙さんの切り札?!」

 

 

曙「泣き言言ったって、もう遅いからね?八つ当たりした分、しっかり返してあげるから!!」

 

 

って、ナックル持ってないの!?カプセルあるらしいけど、どうやってスキャン───────

 

 

曙「融合!アイ、ゴー!」

 

 

カプセル起動させたと同時に、上に投げた!?何故に!?

 

 

リリカ「え、そんな使い方するのですか?」

 

エデン「いや僕が聞きたい。」

 

曙「ヒア、ウィー、ゴー!!」

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

曙「司れ、時空!!」

 

 

ってか、何のカプセルを…………?

 

 

十六夜咲夜!時崎狂三!ガールズライズ!!クロック・ザ・ワールド!!

 

 

リリカ「咲夜さんと狂三さん!?しかも名前が全然違います………!!」

 

エデン「まさか、切り札って…………僕と同じ『フュージョンライズ』!?」

 

 

曙「『『覚悟しなさい。私を怒らせたこと、八つ当たりしたこと、この場で後悔してあげる!!』』」

 

 

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episode242 艦娘演習七番勝負! 7番目 後半戦

BGM 『NEXT LEVEL』


ー水の領界ー

 

 

曙side

 

 

大和「時空が何よ、そんなもの私が───────」

 

曙「『『七の弾(ザイン)!!』』」

 

 

ザインの文字が刻まれてる銃弾を放ち、大和の時を止める。その隙に何も刻まれてない弾丸を放ち、咲夜が持ってるナイフを使って攻撃する。

 

そして、大和の時間は戻り、私が放った銃弾に当たり、ナイフで斬ったところから傷が出来る。

 

 

大和「ッ!一体何が───────」

 

曙「『『『CLOCK UP ℵα』!』』」

 

 

『CLOCK UP!』

 

 

今度は『CLOCK UPα』と狂三の『一の弾(アレフ)』を組み合わせた技、『CLOCK UP ℵα』は、『フリーズ』にも追いつけないほどのスピードとなって、攻撃を仕掛ける。

デメリットはあるかって言われたら、私にはない。

 

CLOCK UPを多様出来る程の身体だし、狂三のデメリットなんて無視できる。

 

 

大和「何!?何なのその速さ!?全然追いつけない!!」

 

リリカ「ガルッチさん、曙さん大丈夫なんですか?確かあれ、狂三さんの能力もあるはずです。」

 

エデン「リリカ、多分曙はそのデメリットを無効化してるに違いない。」

 

リリカ「!?」

 

エデン「しかも、彼女は『CLOCK UP α』も使うし、今更咲夜と狂三のフュージョン使ったところで、難なく使いこなすに違いない。」

 

 

『CLOCK OVER!』

 

 

大和「何なのよ…………、その速さは…………!!!」

 

曙「『『これが、私の切り札『フュージョンライズ クロック・ザ・ワールド』。けれど、これを発現させるために、長い年月を掛けてきたわ……。

 

時には血を吐いたり、意識を失った時もあったし、挫けそうにもなったわ。』』」

 

 

今だって覚えてる。維持できる時間が超える程、無数の大剣に串刺しにされていくような痛みが、血管や心臓が無理矢理引きちぎられそうな感覚が…………。

 

 

曙「『『でも、その心配もない。今の私は、時空を手にすることが出来た………!!フェイカーの為に、生きて帰るために、貴方に負けるわけにはいかないのよ!!』』」

 

エデン「更に二つのカプセル!?」

 

リリカ「まだフュージョンするのですか!?」

 

曙「『『ほむら!マーリン!』』」

 

エデン「また投げた!?」

 

 

暁美ほむら!マーリン!ガールズライズ!インフィニティ・ウィッチガール!!

 

 

これで、最終段階に行ける。本当の切り札、見せてあげる!!

 

 

曙「『『融合!アイ、ゴー!』』」

 

ヤッ太郎「( ゚д゚)ポカーン」

 

夕立「ちょ、曙ちゃん!!それ使ったら危ないって!!」

 

 

大丈夫、夕立。私を信じて!!!

 

 

曙「『『ヒア、ウィー、ゴー!!』』」

 

 

クロノスフュージョン!タイム・ザ・ワールド!!

 

 

曙「『『駆けろ、次元!!』』」

 

 

クロック・ザ・ワールド!インフィニティ・ウィッチガール!クロノスガールズライズ!!パーフェクト・クロノス・ザ・ワールド!!

 

 

これがもう一つの切り札、『パーフェクト・クロノス・ザ・ワールド』。これを手にするのに、何度も死にかけていた。

 

でも、もう大丈夫……!絶対に生きて帰るって、フェイカーと約束したから……!

 

 

曙「『『これで、終わらせる………!『魔力増強(パワーアンプリファイ)』!!』』」

 

大和「させるか!!」

 

 

また理不尽な分身と砲撃が………!でも、もう遅い!!!

 

 

曙「『『この世のあらゆる全ての時よ、完全に止まれ!!!!!!』』」

 

 

腕を突き上げると同時に、世界の、宇宙の全ての時を止めた。動けるのは私と、フェイカー………?

 

 

リリカ「!? な、何がどうなって───────」

 

エデン「離れるな、リリカ。離れただけで、君の時間も止まるぞ。」

 

リリカ「そこまで!?」

 

エデン「っていうか、曙………。ここまでの力を持ってたなんて………。」

 

曙「『『あの時言った通りよ。能力も切り札も全部使い切ってでも、絶対に勝ってみせるって。だから、見てて。私の力を………!』』」

 

 

貴方がやってきたこと、全部返してあげる!!全方位砲撃とナイフ、それに加えてタコ殴り!!

分身もナイフで突き刺したり、頭に砲弾でふっ飛ばしたりなどして、あとは大和本体に………!!っとその前に。

 

 

エデン「曙?」

 

曙「『『フェイカー、ガシャコンバグヴァイザーⅡと仮面ライダークロニクルを貸して。』』」

 

エデン「………マジでやるのか。」

 

曙「『『フィニッシュは必殺技、でしょ?』』」

 

エデン「………分かった。」

 

 

さて、借りたことだし、これを……。

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

仮面ライダークロニクル………!

 

 

【ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

さぁ、大和………!倍返しならぬ、100倍返しよ!!!

 

 

クリティカルサクリファイス!!

 

 

曙「『『終わりよ!!『エンド・ワールド』!!』』」

 

 

『ズサァァァァ!!!!!!』

 

 

【終焉の一撃!!】

 

 

曙「『『そして時は動き出す。』』」

 

 

腕を振り下ろすと、今まで止まった時は動き始め、大和の断末魔と共に、あの声が鳴り響いた。

 

 

勝負あり!

 

 

BGM終了

 

 

『フュージョンオーバー』

 

 

曙「貴方の敗因は、たった一つよ。大和。たった一つのシンプルな答え………。

 

 

貴方は私を、怒らせた』。それだけよ………。」

 

ヤッ太郎「えぇぇぇぇぇぇぇ………!?あの大和を、完膚なきまで叩きのめした…………だと!?曙最強じゃないのか!?」

 

長門「………私、何時か駆逐艦に殺されるのではないのか………!?」

 

ヤッ太郎「長門が怯えてる!?」

 

フラン「…………すごかったね。」

 

こいし「うん。」

 

ルビー『全然動けませんでした…………。もう彼女そのものが概念なんじゃないのかって思うほど………。』

 

イリヤ「でもお兄ちゃんは、動けたっぽいね。」

 

 

さてと、終わったことだし、さっさと戻りましょ。

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

これで艦娘の演習は終わった。けど、曙………まさかそこまでの境地に至るなんて………。これが深海棲艦相手だったら、ゾッとしていたな………。

 

 

曙「無事ってものじゃないけど、ちゃんと生きて帰ったわよ。フェイカー。」

 

エデン「………そうだね。お帰り、曙。」

 

曙「ただいま、『エデン』。」

 

エデン「ッ!!//////」

 

 

や、やばい………!!なんか、曙に呼び捨てされると、凄い恥ずかしい………!って、曙も真っ赤になってる!?

 

 

曙「や、やっぱりフェイカーの方が、よかったかな?//////」

 

エデン「あ、ああ……。////// いきなり呼び捨てだと、凄い恥ずかしいから………。//////」

 

曙「あ、安易にいうんじゃ、なかったわね………。//////」

 

ヤッ太郎「大和の奴、あまりのダメージに気絶してらぁ………。敵に回したらとんでもねえな………。」

 

エデン「取り敢えず、これで4勝2敗1分で、僕の勝ちだね。」

 

ヤッ太郎「の、ようだな………。」

 

エデン「んじゃ、最終試合と行く?」

 

ヤッ太郎「? 何だ、最終試合って───────」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

ー本能寺ー

 

 

うん、ちゃんと『本能寺の変』を再現してるな。

 

 

ヤッ太郎「おい、今から何するんだ?」

 

エデン「艦娘の戦いは終わった。ならフィナーレは、提督同士の戦いで終わりにしようと思ってな。」

 

ヤッ太郎「なるほど、そういう事か。なら、相手になるぜ!!」

 

エデン「そうこなきゃ、面白くない。」

 

 

一応手加減するが、勝つつもりで行こう。

 

 

曙「まぁ、其れがフェイカーらしいけどね。今度は貴方が勝ちに行ってよ!!」

 

エデン「分かってる。」

 

 

さぁ、始めようかヤッ太郎さん。その忍術がどこまで通用するか、試してやる!!

 

 

next episode




試合結果




前半戦で大和の怒涛の攻撃に翻弄され、中破まで追い込まれる。しかし切り札を使用したことにより形勢逆転し、勝利を収めた


大和(東條さくら)

前半戦で明日斗の八つ当たりで善戦するも、曙が切り札を使ったことにより、最終的に大破し気絶。敗北となった


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episode243 艦娘演習七番勝負! 提督戦

BGM 『GRAND BATTLE 宮本武蔵VS佐々木小次郎』


ー本能寺ー

 

 

艦娘演習七番勝負!

 

 

勝負、最終!

 

 

 

『不死鳥鎮守府 提督兼戦闘員 アルカディア・エデン

 

 

 

VS

 

 

 

エドロポリス鎮守府 提督兼ファンタジア英雄 ヤッ太郎』

 

 

 

いざ、尋常に!

 

 

 

勝負!

 

 

 

エデンside

 

 

今思ったが、僕信長の衣装着込んでいたな。隙を見てガシャット変えないと、翻弄されるかもしれないしな………。

 

って思ったら、あのガシャット使ってなかったな。

 

 

エデン「って早速ヤッ太郎さんいない!?」

 

 

まずい、あっちの攻撃がもう始まっているのか。

 

 

ゴジラ『エデン、全方位にクナイや術のオンパレードできてるぞ!』

 

エデン「いきなりかよおい!?」

 

 

取り敢えず、信長が持ってる刀を使用し、クナイや術などをはじき返し、この場から出る。しかもこのステージ、再現度が高すぎるのか、凄く熱い。

 

 

ヤッ太郎「せいっ!!」

 

エデン「チィ!!」

 

 

いきなり奇襲をかけてきたヤッ太郎さんを弾き、お返しと言わんばかりに斬りつけたが、手ごたえはなく、消えていった。

 

代わりに残ったのは、丸太だった。

 

 

フジキド『エデン殿、相手が忍者である以上、此方も対抗するべきかと。』

 

エデン「いやニンジャスレイヤー、お前の場合だとヤッ太郎さん殺すだろ。」

 

フジキド『ご安心を。貴方が味方である忍者であるならば、殺したりなどせぬ。』

 

ブルース『とにかく、有無言ってる場合じゃない。此方も忍者で対抗するぞ。』

 

エデン「………分かった。バットマン、ニンジャスレイヤー、行くぞ!!」

 

 

【ガッチョーン……】

 

 

スニーキングソリッド!

 

 

【ガッシャット!】

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

エデン「狩るぜ、忍殺!!『融合変身(フュージョントランスフォーム)』!」

 

 

【ガッチャーン!フュージョンレベルアップ!】

 

 

ブルース・ウェイン!フジキド・ケンジ!ボーイズライズ!バットニンジャスレイヤー!

 

スクランブルだ!出撃発進!バンバンフリートコレクション!!発進!!

 

【ア ガッチャ!(メタルギアソリッドのメインテーマ)】

 

 

エデン「『『仮面ライダーファンタズム 艦これメタルギアゲーマーLv50-Xって奴か。』』」

 

ブルース『一応いうが、出来る限り銃を使用しないでいただきたい。』

 

エデン「『『分かってる。』』」

 

 

とにかく僕は急いで本能寺から出て屋根に上ったところ、ヤッ太郎さんがそこにいた。

 

 

ヤッ太郎「ガルッチ………、お前すげぇ格好になったな。」

 

エデン「『『ニンジャスレイヤーとバットマンのフュージョンライズって奴だ。ともかく、ここはひとつアイサツだ。

 

 

『ドウモ、ヤッ太郎=サン。エデンです。』』』」

 

ヤッ太郎「なるほど。なら、オイラも………。『ドウモ、エデン=サン。ヤッ太郎です。』」

 

フラン「あ、ガルッチニンジャスレイヤーの力を借りたのね………。」

 

 

まぁ、衣装もニンジャバットマンっぽいものだしな。とにかく僕はすぐさまバットマンの戦闘技術とニンジャスレイヤーのカラテを駆使しながら、ヤッ太郎さんに対抗する。

 

ヤッ太郎さんも負けじと言わんばかりに、多くの術やスリケン、クナイなどのものを投げつけてくるが、それに避けつつ近づいて攻撃する。

 

 

エデン「『『セイヤー!!』』」

 

ヤッ太郎「てやんでい!こんな攻撃で負けるか!!」

 

エデン「『『まだまだぁ!!』』」

 

曙「………それにしても、何故本能寺?」

 

夕立「多分雰囲気作りの為とか?」

 

曙「こだわりが強いわね、フェイカー。」

 

リリカ「こだわり過ぎるのもどうかと思いますが………。」

 

 

拘って悪かったな。ともかく、其れからは状況が長く続き………。

 

 

ヤッ太郎「こりゃあ、あれを使わないと勝てねぇな………。」

 

エデン「『『…………一気に決める。』』」

 

 

ライジングブレイド!

 

 

【フォックスブレード!】

 

 

ブルース『フォックスが持ってた刀か。』

 

エデン「『『勝負だ、ヤッ太郎さん。この一撃に掛ける!』』」

 

ヤッ太郎「いいぜ!!」

 

 

【ギリギリチャンバラ!】

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

エデン「『『これで、終わりだ!!』』」

 

 

ギリギリバットニンジャスレイヤークリティカルフィニッシュ!!

 

 

ヤッ太郎「ネコ目スラッシュ!!」

 

エデン「『『斬鉄剣!!』』」

 

 

互いの技がぶつかり合い、そして………。

 

 

sidechange

 

 

フランside

 

 

ガルッチとヤッ太郎さんが戦っていた最中、私は少し考え事をしていた。思えば、『ファンタズム』はファンタジーと同じ『幻想』を意味してる。

 

なんでガルッチが『仮面ライダーファンタズム』という名前にしたのか、分かんなかった。幻想じゃなくても、他の名前があったはずなのに、なんでそれを選んだのか………。

 

 

でも、少しだけ分かった気がする。なんでこの本能寺を選んだのか、なんで敢えて本能寺の変を再現したのか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチは『儚く散る』ような死に方を望んでるから………。

 

私達が住む家に、決まって桜を植えている。その時決まって、少し悲しげで、寂しそうな目をしていた。

 

誰かに、『もし死ぬことがあれば、どんな死に方がしたい?』って言われた時、ガルッチは『桜のように舞い散りたいな。』って言ってた。

 

 

あの固有結界に、何時も桜があったのは、きっと自分を『桜』と見立てていたからだったの?

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

エデン「『『これで、終わりだ!!』』」

 

 

ギリギリバットニンジャスレイヤークリティカルフィニッシュ!!

 

 

気が付けば、お互いに必殺技を放っていた。そして、勝負がついた。考え事は置いておいて、私は立ち上がり、こういった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「

勝負あった!勝者、ラーク・バスター・ガルッチ!!

 

 

ガルッチ………、私だけでも、貴方の傍で見届けさせて。どんなことがあっても、ずっと傍に………。

 

 

sidechange

 

 

ー???ー

 

 

エデンオルタside

 

 

見つけた、あれが英竜か………。

 

 

エデンオルタ「ここからは通さないぞ。」

 

英竜「!? ガルッチ!?何故、ここに!?」

 

エデンオルタ「俺を、彼奴と一緒にするな。貴様が持つ『ウルトラマンモンスター』の力、もらい受ける!」

 

英竜「何を馬鹿なこと───────ッ!?な、なんだ一体!?」

 

エデンオルタ「安心しろ、貴様だけは生かしてやろう。そして見ているがいい、この世界が、滅びる瞬間をな………!」

 

英竜「まさか、ガルッチが言っていた『アザトース・ゴジラ・オルタ』って………!」

 

 

片手で英竜を吹き飛ばし、その場にいたのは『ウルトラマンモンスター』の原型だった。俺はすぐさまエボルボトルを取り出し、モンスターそのものを吸い取った。

 

これで、『モンスターエボルボトル』の完成だ。

 

 

エンペラ「!? ガルッチ殿?いや、誰だ貴様!!」

 

アギラ「ガルッチじゃない?でも、如何してこんなところに?」

 

エデンオルタ「丁度いい。まずは準備運動と行こうか。」

 

 

『エボルドライバー!』

 

 

ビルドの世界に来た時、偶然スタークがベルトを持っていて助かった。まっ、コブラエボルボトルは捨ててやったがな。さて、始めるか。

 

 

『モンスター!ライダーシステム!エボリューション!!』

 

 

アギラ「あれって、ご主人の!!」

 

エンペラ「まさか、奪ったって言うのか!?」

 

エデンオルタ「ご名答。さぁ、見せてもらおうか。貴様の力を!!」

 

 

レバーを回してる最中に『歓喜の歌』が流れ、その後両手をクロスする。

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデンオルタ「変……身。」

 

 

Monster……!Monster………!EVOLMONSTER!!!フッハッハッハッハッハッハ!!

 

 

エデンオルタ「仮面ライダーエボル、ここに参上。」

 

エンペラ「チッ!!主殿の力、返せ!!」

 

エデンオルタ「無駄だ。」

 

エンペラ「ぐぁっ!?」

 

アギラ「え!?」

 

エデンオルタ「遅い。」

 

 

取り敢えず、ふたりをこの場から退場させてもらった。しかし、話にならんな。盾子から怪獣娘は強いと言ったらしいが、拍子抜けだな。

 

 

エデンオルタ「まぁいい、目的のものは手に入った。次はリリカの奴に猛毒を仕込みたいが、如何せん体力が持たないか。今は撤退とするとしよう……。」

 

 

では、後は任せたぞ?ゼロモニター。思い知るがいい、リリカ。貴様が如何に無力なのかをな。

 

 

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episode244 艦娘演習七番勝負! 後日談

ーエドロポリス鎮守府 食堂ー

 

 

様々なハプニングがあったものの、無事に演習が終わり、食堂にてパーティーが始まった。

 

 

時には歌を披露していたり、時には───────

 

 

長門「ほっぽちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

夕立「いい加減にするっぽい!!」

 

長門「ゴブォ!?」

 

ヤッ太郎「長門お前、懲りなさすぎだろ………。」

 

 

北方棲姫を愛でようとしたり(長門は夕立にボコられました。)、大食いをしたりなどして、ワイワイと騒いでいた。

 

 

ある人物を除いて。

 

 

ヤッ太郎「そういや、ガルッチはどこ行った?」

 

電(エデン側)「なんでも外に行ってくるとか言って、食べ物と飲み物を持って外に行きました。」

 

ヤッ太郎「え?」

 

 

ーエドロポリス鎮守府ー

 

 

エデンside

 

 

…………おかしいな。普段なら、もっとどんちゃん騒ぎしてもいいのに、なんだかそんな気分になれ無くなってる。

 

ヤッ太郎さん達に申し訳ないと分かっていても、どうしてかそんな気分になれなかった。

 

 

エデン「…………ん?」

 

曙「ここにいたのね、フェイカー。」

 

エデン「曙?ってか、よく屋根のとこまで来れたな?」

 

曙「こいしが運んでくれたのよ。」

 

 

なんだ、バレていたのか。って事は、ここのどっかにフラン達がいたのか。

 

 

曙「如何したのよ?フランが言うに、貴方は宴のようなお祭りが好きなはずよ?それなのに、こんな場所で寂しくいるなんて………。」

 

エデン「………確かに、僕も何でこんな場所にいるのか、分かんないんだ。賑わいたいはずなのに、なんか………そんな気分になれなかったんだ………。」

 

曙「…………また何か抱え事?」

 

エデン「どうだろう………。如何言い表せばいいのか、全く分からない。すごいモヤモヤするし………。」

 

曙「………。」

 

エデン「……………あっちは、如何してるのかな?まだ、滅んでいないかな?リリカは……、皆は無事なのかな…………?」

 

曙「…………フェイカー、貴方『ホームシック』なんじゃないの?」

 

エデン「へ?」

 

曙「確かに、貴方は数か月間ずっと、『ワールド・フロンティア』の世界に滞在してるもんね。しかも奴らが何してるのかすら分からないし、貴方の家族がどうなってるのか心配するのも、納得するわ。」

 

エデン「…………。」

 

曙「…………正直言って、あの時の私は、貴方の事なんて知らなかった。皆、クソ提督と同じだって、ずっと思い込んでいたから。

 

 

覚えてる?あの時の事。」

 

エデン「………そういえば、そんな時があったな。」

 

 

まだ忘れていないっていうのが、ビックリだな。いや、違うな。忘れないように、ずっと刻まれていたんだろうな。

 

忘れたくとも忘れられない。最初に出会った人も、殺した奴も、廃人にしてやった奴も、改心した奴も含めて全員、覚えてる。

 

 

そして…………自分の功罪も……………。

 

 

曙「あと、フランから疑問に思ったことがあるらしいよ。」

 

エデン「何?」

 

曙「フェイカーが変身する『仮面ライダーファンタズム』の事だけど、なんで『ファンタズム』なの?」

 

エデン「……………なんで、てか……。」

 

曙「ファンタズムって、言い換えれば幻想を意味してるでしょ?何か理由とかあるの?」

 

エデン「……………そうだな。なんでっていえば、難しいな。最初は考えなしで考えたんだが、思えばこの名前は………ちゃんとした意味を持ってたからね。

 

 

『幻想』のように生まれ、そして『幻想』のように消える。『神秘的』で『美しく』、そして桜のように『儚く』散っていく。

そして『幻想的』だったものは、何時の間にか元の姿へ戻っていった………。」

 

曙「…………まさか、ファンタズムって。」

 

エデン「自分の存在を『幻想化』させること。『ガルッチ』は、『崩壊』。彼の末路は、未練もなくなって、そのまま消滅していった………。」

 

 

いずれ僕も、『ガルッチ』のように………。消えてなくなることになるかもしれない。

 

 

曙「…………一つ聞くけど、フェイカーは居場所なんてなかったって、思ってるの?」

 

エデン「え?」

 

曙「その言い方だと、まるで…………。まるで『さっさと居なくなりたい』っていう言い方だもの………。」

 

エデン「…………俺達が犯した罪は、永遠に刻まれ続ける。誰も忘れない限り、ずっと………。皮肉なことに、あのエデンオルタは、開き直っている。それが如何したと言わんばかりに、開き直っているのが、凄く羨ましいよ。

 

 

まぁ、悪い意味で、だが。僕には、そういうもんだって、諦めきってる。居場所を見つけては、捨ててるの繰り返し………。

そして悟ってしまった。もう僕が居るべき居場所なんて、何処探してもありはしないって………。」

 

 

ならばせめて、儚く、消えていった方がいいのかもしれないな……………。

 

 

曙「…………嘘つき。それなら、何でフェイカーは泣いているのよ。」

 

エデン「え?」

 

曙「本当に居場所がなく消えるっていうのなら、どうして泣いているのよ。」

 

 

そんなはずじゃ………って、あれ?なんで、何で僕泣いているの?

 

 

曙「貴方がまだ泣くことが出来るってことは、居場所はちゃんとあるって事じゃないの?」

 

エデン「そ、そんなはずは………。だって、今の僕は『ゲーム病』だし、どれだけ罪を───────」

 

曙「ゲーム病だとか罪を重ねたとか、そんなもの関係ないわよ。ホントにもう、面倒な性格してるわね………。

どんなに悪いことしても、苦しい思いをしても、それでもあなたには『居場所』ぐらい残ってるでしょ?いい加減そのネガティブ思考を如何にかしなさい!」

 

エデン「アダッ!?」

 

曙「そんなんだから、私も含めて皆心配するのよ………。いい加減、分かりなさいよ…………。」

 

 

…………曙。

 

 

エデン「……………『神々の財宝(ゲート・オブ・ディメンション)』。」

 

曙「?」

 

 

どこか酒とか……………、あったあった。

 

 

曙「………日本酒?」

 

エデン「少し、付き合って。………それと、フラン達も。そこにいるんだろ?」

 

 

フラン達がいるところに声を掛けると、ひょっこりと顔を出してきた。

 

 

リリカ「なんていうか………、曙さんの言う通り、ネガティブ思考を何とかしてください………。変なところで我慢してるっていうか、なんていうか………。

 

最も、止めてくれなかった奥さん方も責任ありますが。」

 

妻3人『う………。』

 

エデン「それはいいから、付き合ってくれ………。しばらくは、パーティーに出たくない………。」

 

曙「分かった。リリカさんはお酒飲めます?」

 

リリカ「いえ……、あまり………。」

 

エデン「確か、ジュースかお茶がどこかに………。」

 

イリヤ「ギルガメッシュ並みのチート宝具だね………。」

 

ルビー『しかも日常生活用のものありますし…………。』

 

 

まぁ習得するのに時間かかったけどね。ともかく、暫くはパーティーには戻らず、フラン、こいし、イリヤ、リリカ、曙の6人でひっそりと過ごすことになった───────

 

 

ヤッ太郎「ここにいたのか。」

 

エデン「ッ!?」

 

ヤッ太郎「ったく心配させやがって、こんな屋根のとこにいるとか…………。みんな待ってるぞ。」

 

エデン「え?ちょ、ちょっと!?」

 

 

とまでにはならず、ヤッ太郎さんに見つかり、連れ戻されてしまった。ヤッ太郎さん、ちょっとは空気読んで………。

 

 

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sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーファンタシースターエリアー

 

 

「はぁ、見張りとか面倒だな………。早く終わって………ん?なんだありゃ?」

 

 

やる気のなさそうな見張りは周囲を警戒していると、島らしき何かが見えていた。不思議に思い、双眼鏡で見てみると、宙に浮いた城も見えた。

 

 

「!? と、兎に角写真を撮って報告しないと!!」

 

 

ー忘れ去られた城ー

 

 

Ⅴ「いいの?このままだと見つかっちゃうわよ?」

 

Ⅱ「へっ、いいじゃねえか。その分、大暴れするぜ。」

 

Ⅵ「そいつは同感だぜ。」

 

コスモス「リーダー、天使たちの出撃準備はできております。」

 

ティブ「私はいつも通りと行かせてもらいます。」

 

ギャラクシー「…………Ⅵ、Ⅴ、Ⅱよ。そろそろフードを外せ。いずれにせよ、奴らと戦うのだからな。」

 

 

ギャラクシーがそう命じると、3人はフードを脱いだ。1人はBORUTOの世界にいる干柿屍澄真らしき顔、1人はどこぞの海賊と思わしき雰囲気を持つ者、そして1人は女性だった。

凄く美人で容姿もいいが、実力は凄まじく、多くの敵を倒した実績を持っていた。

 

 

ギャラクシー「では始めるぞ。Ⅱの『ジェイド』!Ⅲの『コスモス』!Ⅳの『ディテクティブ』!Ⅴの『シャイン』!Ⅵの『サージ』!今こそワールド・フロンティアを、この手で滅ぼしてやろうぞ!!!」

 

 

ギャラクシーがそう叫ぶと、城から無数の天使や悪魔、更には神々などが出撃し、6人もまた騎乗用の天使に乗り込み出撃した。



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GAME12-3 『ワールド・フロンティア Chronicle Wars』決戦編
episode245 ラクト、子ガル、再会


12期op ワールドトリガーop 『Change The New World』


ーセントラルエリアー

 

 

艦娘演習が終わってから数日後、エデン達を含めたファンタジア英雄はセントラルエリア中央にある城に集合し、会議を始めた。

 

 

茂茂「皆、集まったな?今回君達を呼び出したのは他でもない。最も、ガルッチ達なら既に分かると思うが───────」

 

エデン「新生ⅩⅢ機関が遂に動き出した、だろ?」

 

茂茂「そうだ。ファンタシースターエリアで見張りをやってた者が言うに、6人のメンバーに加えて、奴らの部下と思わしき奴らが全エリアに襲撃してる。」

 

悠「奴らの狙いは?」

 

エデン「単純だ。この世界諸共滅ぼすこと。いや、ここだけじゃない。あらゆる全ての世界を滅ぼそうとしている。

 

厄介なことに、我々の世界の方では『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』を起こそうとしてる『江ノ島盾子』に加えて、一昨日英竜お姉ちゃんの情報によると、僕のオルタ『エデンオルタ』は『仮面ライダーエボル』という力を得て、怪獣娘達を圧倒したらしい。」

 

ケロロ「ガルッチ殿の、オルタが!?」

 

ヤッ太郎「なんでこう、面倒事が増えるんだ…………!?」

 

王元姫「江ノ島盾子はともかく、そいつは今どうしてるの?」

 

エデン「残念ながら、まだ足取りがでない。だが、どっちにしろ今は新生ⅩⅢ機関の奴らを優先した方がいい。」

 

メサイア「だが、一度帰って行った方がいいんじゃないのか?黎斗たちに任せた方が───────」

 

エデン「そうだけど…………、そうだけど………!!」

 

永夢「メサイアさんの言うとおりです。このところガルッチさんは、どこか無茶をしている様子です。」

 

黎斗「ガルッチ、焦る気持ちは分かる。だが、今はこの世界から出て、休んだ方がいい。」

 

エデン「でもそれだと───────」

 

「ガルッチさん、ここにいたのですか。」

 

 

突如懐かしい声が聞こえ、エデンはその声がする方を向くと、子ガルとラクトが会議室に入ってきた。

 

 

エデン「子ガル!?ラクト!?何でこんなところに!?ってかどこにいたの!?」

 

子ガル「ラクト姉さんが、よりにもよって遭難してしまったようで………。」

 

エデン「おい………。」

 

ラクト「それより、キャラのことで───────」

 

エデン「!? 彼奴、生きていたのか!?」

 

ラクト「え?」

 

エデン「え?」

 

フラン「えっとね、ラクトちゃん。もう、キャラは死んだよ?」

 

ラクト「え?死んだ?そ、そうなの?」

 

 

どうやらラクトと子ガルは、遭難してしまったせいか、時間差ボケが発生してしまい、キャラは死んだことすら知らなかったようだ。最も、エデンの変化(精神面+能力面)も気が付いていないようだが。

 

 

ラクト「ってそれはいいとして、大変よ!!このエリアに大変な奴らが!!」

 

エデン「まず、ラクト。すこしクールダウンしろ。今会議中だし、そのことで話をしてるとこだから。」

 

銀時「おい、そいつら何者だ?」

 

エデン「此奴はラクト。平行世界の僕なんだが、性癖や性格が色々とヤバい。というか、自分姦とか平然とやってくる………。」

 

ラクト「えへへ~、それほどでも~………。」

 

エデン「褒めてない。んで、この子は子ガル。本来ならこの子が『ラーク・バスター・ガルッチ』になるはずだった子だ。」

 

茂茂「本来なら?」

 

エデン「そ。けど僕が憑依転生させちゃったせいで、『ガルッチ』は僕になったって訳。」

 

子ガル「まぁ、大変だったけどね。この人が犯されてる精神を何とかするのって………。」

 

メサイア「憑依って………。」

 

子ガル「それより状況が読めないのですが、何の会議しているのですか?」

 

リリカ「(………現代の『リリカ』さんは気づいているのでしょうか?)」

 

 

メサイア達はすぐさま、ワールド・フロンティアに起こっていることを、子ガルとラクトに話した。

 

 

子ガル「ガルッチ兄さん?貴方どんだけ災いの種をばらまいているんですか?よりにもよって、史上最悪の『オルタ』をうみだすとか。」

 

エデン「面目ない………。」

 

メサイア「とはいえ、ガルッチ。話を戻すが、一度元の世界に戻った方がいい。」

 

エデン「ちょ、メサイアまで!?」

 

ヤッ太郎「こいしが言うに、お前ホームシックっていうじゃねえか。」

 

エデン「こいし?」

 

こいし「テヘペロ☆」

 

 

『グニー』

 

 

エデン「なんでそんなこと言うの!?僕は大丈夫だって言ったじゃんか!?」

 

こいし「だってぇ、ほっとけなかったんだもん!!たとえ大丈夫でも、お兄ちゃんの精神は確実にボロボロになってるし、たまにはって思って~!!」

 

 

エデンはこいしの耳を引っ張りながら怒るが、子ガルはこう言った。

 

 

子ガル「兄さん?一度フィンとエアの家に帰った方がいいかと。」

 

エデン「ハァ!?親父の実家に!?何で俺があそこに帰らなきゃいけねえんだよ!!ふざけんな!!

 

全員『(なんかスゲェ拒絶しまくってる………。)』

 

リリカ「あの、なぜそこまで毛嫌いを?」

 

エデン「決まってるだろ!!あのクソ親父、昔俺と兄さんを奴隷として売ろうとしてたんだぞ!?死んでもあの野郎のとこには戻りたくねえよ!!!」

 

ゴジラ『そういえばそんな時あったなぁ………。』

 

ストリングス『すごい根深い………。』

 

子ガル「とにかく、一度帰って顔ぐらい見せておいてください。こっちはこっちで、何とかしますので。」

 

エデン「断る!!奴隷を売るようなクソ親父なんざ、ぜってぇ許せねえよ!!」

 

黎斗「………デジャブを感じるのは、気のせいだろうか?九条貴利矢。」

 

貴利矢「寧ろ、そこまで嫌ってるガルッチを、初めて見たぜ…………。」

 

子ガル「あと兄さん、フィンさんが連絡してきたとき、決まっていないって言ってましたよね?言い訳してるこっちの身にもなってください!!」

 

エデン「んなこと言われたって、俺は親父に会いたくねえんだよ!!!」

 

 

ー???ー

 

 

一方、ヴァルハラは…………。

 

 

ヴァルハラ「グフゥ!?」

 

TOAA「如何した?」

 

ノア「ヴァルハラ様、如何なさいましたか?」

 

ヴァルハラ「何故だろう。他の父のはずなのに、ガルッチに対しての恨み言一言が、私をグサグサと…………。」

 

ノア「…………何があったんだ、ガルッチ。」

 

 

ーセントラルエリアー

 

 

エデン「とにかく、俺は帰る気さらさらねえ!!」

 

両津「駄々っ子か!?少しは落ち着け!!」

 

リリカ「ガルッチさん。」

 

エデン「何、まさかとは思うがリリカまで───────」

 

リリカ「お願いします。」←満面の笑み

 

 

流石にリリカの笑顔でエデンは黙り込み、迷い始めた。

 

 

エデン「け、けどリリカ。あの野郎は───────」

 

リリカ「彼がやったことは許せないのは分かります。ですが、仲違いのまま終わるのは、あまりにも酷すぎます………。

 

もう一度、話し合った方がいいと思います。」

 

エデン「ッ!………けど、けど───────」

 

リリカ「お願いです。もう一度、お父様と話し合ってください。」

 

 

押されに押されてしまったエデンは、滅茶苦茶葛藤しまくり、そして…………。

 

 

エデン「……………ゼロノス。」

 

ゼロノス『言いたいことは分かった。ゲートは既に、会議室に出しておいた。そこから帰れる。』

 

エデン「ああ。」

 

ラクト「って事は───────」

 

エデン「仕方ねえから、親父のとこに帰ってやるか。」

 

ソニック「どれだけその親が嫌いなんだよ…………。一体何かあったのか?」

 

両津「わしも親父は嫌いだが、あそこまで毛嫌いしたことは多分ないと思うな……。」

 

カービィ「それをリリカさんの説得に応じるなんて………。大丈夫かな?」

 

エデン「んじゃあ、暫く実家に帰るんで、メサイア。子ガルとラクトの事、頼んだ。フラン、こいし、イリヤ。」

 

 

エデンはゼロノスが開いたゲートの中に入り、フラン達も後を追った後、ゲートは閉じていった。

 

 

子ガル「それじゃあ、途中参加ですけど、会議に参加します。不束者ですが、よろしくお願いします。」

 

 

ーエデン達の家ー

 

 

エデンside

 

 

はぁ、気に食わねえけど、親父のとこに帰るしかねえか。まぁ、母さんと一緒に暮らしてるだろうと思うが、なんかなぁ………。

 

 

エデン「あ。」

 

フラン「如何したの?」

 

エデン「家、燃やしたんだった。」

 

 

あーでも、親父と母さん生き返ってしばらく経ってるから、流石に家も戻ってるかな?なんかスッゲー帰りたくねえ……。

 

 

ゴモラ「ガルッチさん?どこへ行くのですか?」

 

エデン「ああ、ちょいと実家にね。」

 

 

ホント、ムカつくほど帰りたくねえ………。ホームシックだとしても、ホントに帰りたくないなぁ………。

 

 

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12期ed KINGDOM HEARTS 0,2 Birth by Sleep op 『光 ray of hope mix』


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episode246 エデン、実家に帰る

ー心の大陸 始まりの町ー ー昼ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

あーあ、遂に帰ってきちゃったよ…………。二度と戻ることはないと思っていたが、何でかなぁ?スゲェ複雑な気分だよ。

 

 

フラン「ほらガルッチ、元気出して?」

 

エデン「それが出来たら苦労せん。そもそもクソ親父がなぁ………。」

 

ルビー『親父って言ってる辺り、一応父親なのは認めているんですね。』

 

エデン「不本意だけどな。」

 

ルビー『そういっちゃって、ガルッチさんはツンデレですね~。ホントは好きなくせグギャ!?』

 

エデン「ふざけるのも大概にしやがれよルビー?」

 

 

それにしても、本当に変わってないな。昔兄さんと共に参加した『剣術大会』が開催されたコロシアムもあるし、店員は変わっちまったが時折通ってた万事屋もある。

 

偶にくれた綺麗な飴玉とか、美味かったな………。

 

 

ルビー『(・∀・)ニヤニヤ』

 

エデン「おいルビー、何ニヤニヤしてんだ?」

 

イリヤ「っていうか、表情分かるのね。」

 

ルビー『だって、ガルッチさんの顔が思い出に浸ってるような表情をグベラ!?』

 

エデン「ちょっと黙れ。」←今度は魔神の金槌で叩きつける

 

 

………遂にハンマーも投影出来ちゃったよ。今まで斬撃系の武器ばかり投影してきたのに、最近ハリセンとかも投影できるようになってるし………。

 

というか、道路ひび割れてねえな。どんだけご都合主義なの?いや、今更か。『Star Dust Space』も『Moon Light Another Fate』もご都合主義とかもあったし。

 

 

ってか何気に初じゃねえの?実家って。終盤に来て実家に帰るって、斬新過ぎじゃねえの?一応これ、『ワールド・フロンティア Chronicle Wars』編なんだよね?

何知れっと実家に帰ってるの?おかしくね?

 

 

ってかさっきから何読者にメタいこと言ってんだろ………。いや、其れ行ったらルビーもこいしも何気にメタイ事言ってる気がするし。

 

 

ストリングス『エデン、少しだけ『メアリー・スー』に成りかけてない?』

 

エデン「いや、其れはない。ってか、そう思いたい。

 

ルビー『まぁ今更ガルッチさんの強化なんて、誰も驚きやしまぐえっ!?』

 

エデン「あんたぁだぁっとれい!!」

 

フラン「今度は裏拳……。」

 

イリヤ「というかルビー、少し学習しなさい。」

 

 

全く、あのバカステッキ………。っとまぁなんやかんやで、遂に実家に帰ってきた。まぁ焼け野原だとは思うけ………。

 

 

エデン「(0w0)ウェイ?」

 

 

あるぇ?(´・ω・`)?なんか記憶通りの家が目の前にあるぞ?おっかしいなぁ、確かあの日家を燃やしてこの街から出たと思ったんだけど、どうなってんだ?

 

 

ルビー『おーこれはなかなかの豪邸ですねえ。』

 

エデン「え?」

 

 

豪邸?ってか何時の間にかみんな敷地に入ってるし。全く、何処が豪邸なのか───────

 

 

『すごく豪邸な家登場』

 

 

エデン「( ゚д゚)」

 

 

『SANチェック入ります SAN値 45

 

1d100 100 ファンブル』

 

 

フラン「ガルッチ?如何したの?」

 

 

……………。

 

 

ルビー『ってか、ファンブル出したって事は───────』

 

エデン「ウェェェェェ───────

 

フラン「ガルッチ!?」

 

 

sideout

 

 

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

ゼロモニター『所詮、その程度───────』

 

エデン「───────エエエエエエエエエエエエエエエエエ───────

 

ゼロモニター『ブベラッ!?』←引かれて気絶

 

ザギ「………今のって、ガルッチ殿………?」

 

はやて「なんか、奇声を上げながら走ってったような………?」

 

 

ーリリカの家近くー

 

 

リリカ「ッ!なんて、強さなのですか…………!?」

 

エデンオルタ「さぁ、俺が作り出した猛毒で───────」

 

エデン「───────エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ───────

 

エデンオルタ「グフッ!?」

 

リリカ「え!?」

 

 

『バキッ!!』

 

 

エデンオルタ「猛毒用の針が!?チッ、あのクソ野郎………!!ここでリリカを仕留めたかったが、撤退だ!!」

 

アズリエル「逃げ…………た…………?」

 

リリカ「それより、ガルッチさんがここ通っていったような…………?」

 

 

ーワールド・フロンティア セントラルエリアー

 

 

ティブ「天使の数も減ってきましたね………。」

 

メサイア「さぁ、次はお前の番だ!!」

 

ティブ「いいでしょう、少し相手に………?」

 

エデン「───────エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ───────

 

ティブ「よっと。って、あれって………。」

 

メサイア「ガルッチ?何で彼奴ここに?」

 

ティブ「あ、どうやら彼、SANチェックでファンブル出したようですね。」

 

メサイア「ファンブル出して、あれか!?」

 

 

エデンがファンブルを出した事により、『門の創造』を使った時空転移を繰り返しながら爆走していき、新生ⅩⅢ機関以外の敵全員をふっ飛ばし、気絶や撤退まで追い込んでいった。

 

最も、エデンは発狂状態で何にぶつかったなど知ることも出来ないが………。

 

 

ー心の大陸 始まりの町ー ー昼ノ刻ー

 

 

再びエデンside

 

 

~そして~

 

 

フラン「あ、帰ってきた。」

 

エデン「───────エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!

 

ルビー『ゴフッ!?何故、私に…………!?』

 

 

『キキッ』

 

 

エデン「ぜぇ………、ぜぇ………。」

 

 

や、やべぇ………。あまりのビックリで、SANチェックでファンブル出しちまった………。ってかどうなってんだ!?

敷地に入った途端豪邸って、どういう事!?

 

確かに昔家焼いて、何もなくなったから空き地になってもおかしくはなかったが、何故にここまでの豪邸、いや大豪邸になるんだ!?

 

 

あのクソ親父、一体何をやらかしたっていうんだ!?

 

 

『残りSAN値 40』

 

 

ゴジラ『いやお前、しっかりしろ。』

 

 

『SAN値 70まで回復』

 

 

おいおい!?ゴジラ、何回復させてんの!?SAN値回復させるとか、普通出来んだろ!?

 

 

ゴジラ『回復させんとBAD END直行になる。』

 

 

あ、そうなんだ。

 

 

フラン「………取り敢えず、入る?」

 

エデン「それしかねえだろ。今ので話す内容が増えて助かったよあのクソ親父………!」

 

マーリン「豪邸の話をしよう。いやー、戻ってきたんだねガルッチ君───────」

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

【ガッシャット!カミワザ!】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「マーリン死すべし!!慈悲はない!!

 

 

『ズサァァァァ!!』

 

 

マーリン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」【PERFECT!】

 

 

マーリン、君にはBAD ENDで十分だ。だから二度と出てくんな。

 

 

エデン「………気を取り直して、入るぞ。」

 

妻3人『あ、はい。』

 

 

さてと、内装はどんな感じなんだ………?

 

 

ーエデンの実家 玄関ー ー昼ノ刻ー

 

 

全員『( ゚д゚)』

 

 

え、内装もゴージャス?ってか、なんで洋風なの?シャンデリアとかあるし、何が一体どうなって───────

 

 

ルビー『皆さん、誰か来ますよ。』

 

 

『ヒョコッ』

 

 

ルッチ「え?ガルッチなの?」

 

エデン「兄さん!?なんでここに───────」

 

『その声もしや!?』

 

 

『ピュン!!』

 

 

エデン「グフォッ!?」【HIT!】

 

「ガルッチ!?ガルッチじゃないか!!如何したんだ、連絡もなしに帰ってくるなんて!!」

 

エデン「お、親父!?ってか、離れやがれクソ親父!!ってか抱き着くな!!」

 

フィン「ルッチ!お母さんを呼んでくれ!!ガルッチが帰ってきたって!!」

 

ルッチ「あ、うん。」

 

エデン「ちょ、兄さん!?ってか離れろっつってんだろ!!」

 

ルビー『うわー………。』

 

こいし「っていうか、ルッチお兄ちゃんが居るってことは───────」

 

「こいしぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」

 

こいし「ひょい。」

 

 

『ビタンッ!!』

 

 

「うぅぅ………、避けられた………。」

 

こいし「ただいま、さとりお姉ちゃん。」

 

さとり「こいしぃぃぃ………、やっとこいしが帰ってきたぁぁぁ…………!!」

 

 

いや、感動の再会する気持ちは分かるが、その前にクソ親父をなんとかして!?

 

 

「フラァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!」

 

フラン「ほいっ。」

 

「え?」

 

 

『ゴチンッ!!』

 

 

「うっ……。フラン、何で私をバックドロップを…………。」

 

フラン「なんとなくよ、お姉さま。あと、ただいま。」

 

レミリア「もう、本当寂しかったぁぁ………!!」

 

 

いや、だから………。

 

 

「イリヤァァァァ!!!」

 

イリヤ「砲撃(ファイア)!!」

 

「グフォッ!?」

 

イリヤ「ただいまの代わりよ、キリツグ。」

 

ルビー『イリヤさん、仮にも貴方の父親でしょ………。』

 

エデン「いやその前に、俺のクソ親父をなんとかしろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!

 

 

その後、僕の母親が来るまで、クソ親父に抱き着かれ続けられた………。ってか、叩いても『息子の反抗期キターーーー(゚∀゚)ーー!!!』って言ってるし。

 

 

ってか、反抗期っておい。死んだせいで頭がおかしくなったのか?いや、殺し切れてなかったとはいえ、何が一体どうしたら親ばかになるんだ。

 

もう帰って早々後悔しかでないんだけど…………。持つかな、これ………。

 

 

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episode247 語られる豪邸の謎

ーエデンの実家ー ー昼ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

あーもー、最悪だよ……。何でよりにもよってクソ親父に抱き着かれるんだよ。というか洋風のせいか落ち着かねえ………。

 

まぁ派手すぎる和風も嫌だけど、なんなんだ?床は大理石っぽいし、所々にダイヤっぽいのもついてるし、一体どうしたらこうなるんだよ………。

 

 

エア「お帰りなさい、ガルッチ。帰ってくるなら連絡ぐらいしてくれたっていいのに……。」

 

エデン「あのなぁ母さん、あの出来事で根に持ってなかったら、連絡ぐらいしてたよ?」

 

ルッチ「相当昔のはずなのに、思ってた以上に根深かったんだ………。」

 

レミリア「ガルッチ、流石に水に流してあげたらどうなの………?」

 

エデン「駄目だ。」

 

フィン「(´・ω・`)」

 

さとり「もう根深い話どころか、トラウマの一種なのでは?」

 

 

何故にトラウマが出てくるんだよ。ってそれはいいとしてだ。

 

 

エデン「取り敢えず、クソ親父。これだけは聞きたい。今一番疑問に思ってることがあるんだ。」

 

フィン「何!?(゚∀゚)」

 

エデン「気味の悪い顔するな、クソ親父。」

 

フィン「ウチの息子が辛辣………。」

 

エア「まぁまぁ、それで何かしら?言いたいことが大体分かるけど。」

 

エデン「んじゃあ遠慮なく言わせてもらうが、なんだこの大豪邸!?いつこの家が復活した!?何故洋風!?和風はないのか!?というか、大豪邸にするほどの資金はどこから手に入れた!?

 

ルビー『途中なんかおかしくありません!?』

 

ルッチ「そういえばガルッチ、和風派だったね…………。」

 

フィン「えーっと、まずこの大豪邸………ね?その前にまず、資金だけど…………『宝くじ』で当たった。」

 

 

…………え?『宝くじ』で?いやいや、それでもこの大豪邸にはならんだろ!?

 

 

フィン「まぁそれだけじゃなく、『宝くじ』で当たったお金は、そのまま株に投資して増やしたり、カジノで『jackpot』当てたり………。」

 

エデン「おいクソ親父!?何カジノ行ってんだ!?傭兵如何した!?ってか兄さん達、何故止めなかった!?」

 

ルッチ「えーっと、その時の僕、レアの修行の様子見てただけだし………。」

 

エデン「あ、そうだったな………。」

 

エア「わ、私は魔法の研究で………。」

 

エデン「ちょっと母さん?何故僕の方に見ないんだ?ってか、何の魔法の研究してたんだ?」

 

フラン「あ、これ怒ってる………。」

 

フィン「あとトレジャーハンターで、宝探しして金銀財宝秘宝手に入れた後株とかカジノに───────」

 

エデン「だからクソ親父!!!傭兵如何した!?本職すっ飛ばして何やってんだ!?」

 

フィン「勿論やってるよ?」

 

 

やってんのかよ!?なんで傭兵の仕事より、娯楽や冒険の方が稼ぎがいいんだよ!?

 

 

フィン「それで、最終的に資金の単位が『不可数』まで稼いじゃった。」

 

切嗣「うん、改めて聞くと、馬鹿じゃないかって思えるほどの資金だよ。」

 

エデン「ホントにな!?馬鹿じゃねえのクソ親父!?その繰り返しで資金単位が『不可数』って、おかしいだろ!?星どころか、宇宙そのもの買えちゃいそうな単位だよ!?

 

ルッチ「それで、贅沢しようと焼け野原だった家が大豪邸に変えて、現在に至ると。」

 

エデン「親父の黄金律ランクはEXか!?だったら昔、なんで俺と兄さんを奴隷として売ろうとした!?

 

フィン「いや、あの時言ったよね!?修行させようと、他の人に預けようって!?表向きは人身売買で───────」

 

エデン「それを怒って言ってるだろうが!!!そもそも───────

 

 

 

~しばらくして………~

 

 

 

エデン「ぜぇ…………、ぜぇ…………。」

 

ストリングス『エデン、一応いうけど君、ゲーム病患者だからね?』

 

 

そうだった。クソ親父に対しての怒りと謎のホームシックとかで、すっかり忘れてた…………。しかも、叫び過ぎて疲れた………。

 

 

ルッチ「あー、ガルッチ?落ち着いた?」

 

エデン「兄さん………、冷たいお茶………、頼む。」

 

 

まぁ、とりあえずこの豪邸の謎は解けた。というかクソ親父、何賭博やってんだよ。気でも狂ったかって思った…………ちょっと待て?

 

 

エデン「おい、親父………。一応、聞くけどさ………。」

 

フィン「な、何?」

 

エデン「俺んとこの、資金の単位が『毘薩羅』なんだが………、何か知ってる…………?」

 

フィン「あー、其れ俺が少しずつガルッチにも分け与えようかなって思って、少しずつこっそりとガルッチの預金を増やしていてな。」

 

エデン「親父の仕業か!!!!!!

 

 

どおりでなんかすげえ増えてるなぁと思ったら、クソ親父が稼いだ金かよ!?

 

 

畜生、一体あの苦労は何だったんだ!?僕やお姉ちゃん、息子たちが汗水たらして稼いできたお金が、親父のお金で埋もれちまったじゃねえか!!!

 

 

おかげで食費がだいぶ楽になりましたよ本当にありがとうございます!!」

 

イリヤ「お兄ちゃん、心がダダ漏れになっちゃったよ?」

 

さとり「思ってた以上に、大変だったようですね…………。」

 

フィン「そうかそうか、振り込んどいてよかった………!!」

 

エデン「何喜んでんだ、クソ親父!?」

 

エア「まぁまぁ、いいじゃないの。またこうして、家族一緒になれたんだから。」

 

エデン「むぅ………。//////」

 

 

なんか、釈然としねえなぁ………。

 

 

ルッチ「はい、冷たいお茶。」

 

エデン「ありがと。」

 

ルッチ「でも、何でこっちに来てくれたの?珍しく。」

 

エデン「………色々とね、あったんだよ。それと、母さん。暫くここに居させてくれないか?」

 

エア「勿論よ!!丁度貴方用のお部屋があるわよ。ルッチ、案内してあげて?」

 

ルッチ「分かった。」

 

エア「貴方達の部屋も用意してあるわ、案内してあげるからついてきて。」

 

妻3人『はーい!』

 

 

ハハハ、あんなにも帰りたくなかったのに、ホームシックで帰らなくなってしまった自分を恨みてえよ………。

 

あのクソ親父、本職真面目にやれよ…………!!

 

 

ーエデンの部屋ー

 

 

『ガチャ』

 

 

ルッチ「ここだよ。」

 

エデン「え…………?」

 

 

案内された部屋の中に入ると、まるで別空間に入ったのかと思ってしまうほど、場違いすぎる豪華な和風の部屋に見とれてしまった。

 

 

エデン「ほ、ホントに、僕の部屋?」

 

ルッチ「うん。もし君が帰ってきたときの為に、ここだけ和風な部屋にしておいたんだ。」

 

エデン「……………。」

 

ルッチ「ガルッチ?もしかして、気に入らなかった?」

 

エデン「んなわけ………ないだろ、兄さん………。気に入り過ぎて…………、泣きたくなるじゃんか……………。」

 

ルッチ「そっか………。そうだ、ガルッチ。帰ってきたんだから、旅先で色々と教えてくれない?」

 

エデン「う、うん……。辛い話も含まれるけど、いい?」

 

ルッチ「うん。」

 

 

その後、僕は兄さんに未来と共に旅をしてきたこととか、『データ世界』でいろんな世界に巡ったことなど、全部話し終えるまで夕暮れになるまでいっぱい話した。

 

 

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episodeEX25 がんばれフレディ・クルーガー(?)

さすらいのエージェントさんのリクエストで、元ネタはギャグマンガ日和の『がんばれ浦島太郎!』をします。


所々改変、アドリブがあります。

加えてキャラ崩壊。


それでもいいって方は、どうぞ!


ジェイソン「がんばれフレディ・クルーガー。って、ガルッチが実家に帰っちゃったけど、僕も実家に帰ろうかなぁ…………。」

 

 

 

ー天界城前ー

 

 

 

天子「見えたよフレディ、アレが天界城だよ。天界城っていうのは───────」

 

 

チョイ「(いやいや、長すぎるでやんす!?急いで、無茶苦茶息苦しいから!?)」

 

 

天子「あ、息苦しかったら私のお尻叩いていいよ。空気出るから。」

 

 

チョイ「(空気と言うより、おならでやんす!!臭いフェチじゃないんやから!!)」

 

 

天子「ここが天界城の入口だよ。この天界城の中で唯一───────」

 

 

チョイ「(だから長いでやんす!!窒息死させる気なんすか!?)」

 

 

天子「あれ?合言葉って何だっけ?えっと、『ひらけごま』。『エバラのゴマダレ』。『アブラ・カタブラ』のどっちかだったような…………。」

 

 

チョイ「(どっちでもいいからはよ言えやんす!?ホントに死ぬでやんす!!!!)」バシバシ

 

 

天子「ちょっと痛いよ?」

 

 

チョイ「アダッ!?ごめんでやんす!!」

 

 

天子「んじゃあ言うよ?開け~………。」

 

 

チョイ「(開け!早くしてでやんす!!)」

 

 

天子「ごまだれ~!なんちゃって、テヘペロ☆」

 

 

 

『グサッ!』

 

 

 

天子「イデッ!?調子に乗ってごめんなさい……!あ、でもこれはこれでいいかも………。//////」

 

 

 

ー天界城 玄関ー

 

 

 

チョイ「あー、やっと息出来るでやんす……。ホントに死にかけた………。」

 

 

衣玖「姫様!!よくご無事で!!あれ?そちらの方は?」

 

 

 

~少女説明中~

 

 

 

天子「っと言うわけ!こうして無事なのは、フレディのおかげなの!!」

 

 

衣玖「そうだったのですね。それはどうも。」

 

 

チョイ「いえいえ、お安い御用でやんす。」

 

 

衣玖「って、え?ちょっと待って下さい。Youは何しに天界城に?」

 

 

チョイ「え?天子がお礼にって……、ん?」

 

 

衣玖「あ、お礼ね!ごめんなさい、私ったらつい。」

 

 

チョイ「あれ?アッシ、歓迎されてないんでやんすか?」

 

 

衣玖「いやまさか、天子様を助けたぐらいで、もう大歓迎と言っても過言じゃないよ!!アハ、アハハハハ……!」

 

 

チョイ「(絶対歓迎されてねえでやんす………。(´・ω・`))」

 

 

衣玖「それじゃあ19、宴の用意を。」

 

 

伊19「了解なの!!」

 

 

チョイ「(なんで艦娘いるんでやんすか!?ってかいつの間に幻想入りしたでやんすか!?)」

 

 

 

ー不死鳥鎮守府ー

 

 

 

一方………。

 

 

 

曙「あれ?イクは如何したの?」

 

 

ろーちゃん「幻想郷に行ってくる、ですって。」

 

 

曙「いやいや、どうやって幻想郷に行くのよ!?フェイカーみたいな時空転移とか持ってないでしょ!?それとも何!?あの子そういう能力持ってるの!?」

 

 

ヴェールヌイ「多分似たような能力で、幻想郷に行ったと思うよ。」

 

 

曙「連れ戻さなきゃ。切り札使って行かないと………。」

 

 

ヴェールヌイ「仮に行ったとして、もし天界に居たらどうするの?」

 

 

曙「考えてなかった…………。」

 

 

 

ー天界城ー

 

 

 

衣玖「歌や踊りを見ながら、天界城の料理を堪能してください。」

 

 

 

『精進料理』

 

 

 

チョイ「(ん?何で永平寺で言う精進料理があるでやんすか?もっとこう、豪華なものかと思ったけど、もしかして天界城って貧しいところ───────)」

 

 

衣玖「いただきマサチューセッツインブレイク。」

 

 

 

『滅茶苦茶豪華な料理』

 

 

 

チョイ「(滅茶苦茶豪華!?ってか、何気にツインブレイク入ってるでやんす!?)ちょちょっと、衣玖さん?」

 

 

衣玖「え、何ですか!?あんまり人の食べ物をじろじろ見ないでください!!嫌らしいですよ!?( ゚д゚)ハッ!まさか19さんにもその目付きで!?何処までいやらしいのですか!?」

 

 

チョイ「(お前の根性がいやらしいでやんす!!というか、19にそんな目で見てない!!いやむしろ、存在そのものがR-18じゃないでやんすか!!!)明らかに豪華な料理じゃないでやんすか!?」

 

 

衣玖「え?これ?あー、うん。この料理、見た目に反して薄い味なんですよ。なので、質はあなたと同じなんです。」

 

 

チョイ「あ、そうでやんすか。(なめとんのかおい!?)」

 

 

衣玖「19?歌と踊りは?」

 

 

伊19「あ、其れなら呼びに行こうかなって思って。『那珂』ちゃんを。」

 

 

衣玖「何故に!?馬鹿かあんた!?」

 

 

チョイ「(また艦娘くるでやんすか!?え、ここ天界城でやんすよね!?思ったがどうやって幻想郷に来たでやんすか!?)」

 

 

伊19「大丈夫!!能力を使えば、ちゃんと来るの!!じゃ、呼んでくる!!『時空転移 朱雀鎮守府』!!」

 

 

 

『ピュン!』

 

 

 

衣玖&チョイ「「ファ!?」」

 

 

 

『ピュン!』

 

 

 

伊19「呼んできたよ!!」

 

 

那珂「ヤッホー!!艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよ~!」

 

 

衣玖&チョイ「「ホントに連れて来たァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?Σ(゜□゜;)」」

 

 

 

ー不死鳥鎮守府ー

 

 

 

『艦隊のアイドル 那珂ちゃんが行方不明!?』

 

 

 

火ノ兄「っと言う事があったんだが、那珂知らないか!?」

 

 

曙「いや、私に聞かれても困るわよ………。第一、こっちはイクの姿が見当たらないのよ。」

 

 

火ノ兄「イクが?………一度、ガルッチに頼んでくる。嫌な予感がする………。」

 

 

 

ー天界城ー

 

 

 

BGM『恋の2-4-11』

 

 

 

チョイ「おー、凄いいい歌声と踊りでやんすね!!」

 

 

衣玖「ちょっと19?」

 

 

伊19「え?っていだだだだだ───────」

 

 

衣玖「馬鹿かあんた!?何滅茶苦茶いいアイドル呼んでんだ!?お金かかるやろが!!なめとんのか、私のケチっぷりをなめとんのか!?

 

これじゃあオチオチ堕落も出来んやろが!!」

 

 

チョイ「(もう堕落って言っちゃってるでやんす………。しかもひそひそ話大きいでやんすな……。)」

 

 

伊19「だ、大丈夫なの!那珂ちゃんはお金じゃなく、ファンの為に歌ってるだけなの!!」←痣が出てくる

 

 

チョイ「(うわぁ、このままだとアッシ殺される………。なんか知らんけど、背筋が寒すぎるでやんす…………!!まあでも、最後にこの歌とアイドルに会えたことやし、悔いはないでやんす………。)」

 

 

 

~そして………~

 

 

 

BGM終了

 

 

 

那珂「あー楽しかった。貴方、最後まで聞いてくれてありがとう!」

 

 

チョイ「あ、いえ………。気にしないでいいでやんす……。それじゃあアッシ、帰るでやんす。」

 

 

衣玖「え、帰る?よっしゃ!それじゃあ天子様に送らせますので。」

 

 

チョイ「(今よっしゃって言ったでやんす!?)」

 

 

伊19「フレディさん、おみやげなの!」

 

 

 

『すごい豪華な物が入った宝箱』

 

 

 

チョイ「あ、これはどうもでやんす。」

 

 

衣玖「え、ちょっと!?」

 

 

伊19「いだだだだだ!?またなの!?」

 

 

衣玖「馬鹿野郎が!何全財産を渡そうとしてんだよ!!例のお土産あるからそれ送ればいいやろが!!

 

 

チョイ「(全財産って。流石に駄目でやんす………。と言うか、デカイでやんすなひそひそ話。)」

 

 

衣玖「あの、アレ。あんまりよくなかったので、もっといいお土産持ってこさせるので。」

 

 

チョイ「あ、気にしないでいいでやんす。」

 

 

伊19「衣玖~、これでいいの?ついでにアレンジしたなの。」

 

 

衣玖「どれどれ?(『パカッ』)GJ!よくやったわね、19!っていうかこれwwww、ほんとにwwwwww!!これw、お土産ですww。

 

家に帰ったら、開けてくださいwwwwww。」

 

 

チョイ「(お前ミンチにしていいんでやんすか?滅茶苦茶腹立つ!!)」

 

 

 

ー妖怪の山ー

 

 

 

天子「ねえフレディ、このお土産の中身何が入ってるの?」

 

 

 

『パカッ』

 

 

 

チョイ「あれ?甲羅と骨でやんすか?って甲羅になんか書いてあるでやんす。」

 

 

 

『甲羅と骨あげるなの!by.伊19

 

 

お土産貰えると思った?残念、甲羅と骨です。期待して無駄骨でしたね。骨だけに。\ツクテーン/ by.永江衣玖』

 

 

 

天子「ねえなんて書いてあったの?っていうか、何を見て………あ。

 

 

い、イジメるのなら…………、優しくして?//////」

 

 

チョイ「いらねえええええええええ!!!!!!あんにゃろ!!バカにしやがってぇぇぇぇぇ!!!」←天子を鉤爪でズタズタにする

 

 

天子「あんっ♡、もっとやってぇぇぇぇ!!♡//////」←悦んでる

 

 

「おいゴラァァァァァァァ!!!!テメェ、今度は天子を殺す気か!!!」

 

 

チョイ「ゲッ!?まさか───────」

 

 

天子「はぁぁぁぁぁ…………。♡////// フレディが2人………、って2人!?どっちが本物!?」

 

 

「俺が、この俺こそが、エルム街の悪夢フレディ・クルーガー様だ!!天子を虐めてるお前こそ何だゴラァァァァ!!」

 

 

チョイ「え…ち、『チョイ・ボンゲ』でやんす………。生まれてきてすいやせんでやんす………………。」

 

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

【ガッシャット!カミワザ!】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ!!

 

 

 

エデン「貴様かァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!ウチのイクをイジメた外道はァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!

 

 

チョイ「あ、アッシオワタ\(^o^)/」

 

 

 

『ズシャァァァァァァァ!!!!!!!!!!』

 

 

 

チョイ・ボンゲ:【GAME OVER】

 

 

死因 エデンの【ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ】に直撃

 

 

 

エデン「ったく、まさかイクが幻想郷にいるとは思わなかった。ってか、どうやって幻想郷に来たんだ………?」

 

 

フレディ「((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」

 

 

エデン「どした、フレディ?」

 

 

フレディ「お、俺、もしあんなん食らったらって思うと………。絶対にガルッチを怒らせないようにしよう………。」

 

 

エデン「フレディ?」

 

 

フレディ「!? あ、ああなんだ?ガルッチ?そういえば、そのガシャットなんだ?」

 

 

エデン「これ?黎斗が開発した、僕専用の最強ガシャット。名付けて。」

 

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!!

 

 

 

エデン「これを使えば、僕は『ゴッドマキシマムゲーマーLvℵ0』になれる。」

 

 

フレディ「無敵よりやべぇ奴じゃねえか!!!!俺ぜってえ勝てねえ気がする………。」

 

 

エデン「ってか、今僕実家に帰ってきたとこなのに………。あとフレディ、たまには実家に帰れよ?」

 

 

フレディ「お、おう……。」

 

 

 

END



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episode248 懐かしの味

ーエデンの実家 台所ー ー黄昏ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

兄さんに旅の話をしていたら夕暮れになり、台所に向かった。というか台所もゴージャスすぎる………。

 

せめて、料理は普通がいいなぁ………。

 

 

アイリ「よーし、ガルッチ達が帰ってきたから、久々に私とエアが腕を振るうわよ!!」

 

アイリ以外全員『!?』

 

 

おいおい、母さんはともかく、アイリさんが作るだと………!?

 

 

フィン「な、なぁ………ガルッチ………。」

 

エデン「親父、言いたいことは分かる。というか、食ったのか……?」

 

フィン「あ、ああ………。」

 

エデン「…………同情する。」

 

 

あのクソ親父も、アイリさんが作ってしまうダークマターの料理食ってしまったのか………。これは僕でも『ざまぁ!m9(^Д^)プギャー』って言えねえわ………。だって、アイリさんの料理って………あれだもん。

 

ここは、一つ………。

 

 

エデン「あ、アイリさん?ぼ、僕がやるのでアイリさんは座ってていいですよ?」

 

アイリ「いいのよ。帰ってきて早々疲れてると思うし、手伝わせるわけにはいかないわ。それに、うんと練習してきたし!」

 

 

やばい………、これ絶対にヤバいって!!

 

 

エデン「親父、キリツグ、兄さん。作戦会議だ。」

 

切嗣「了解。」

 

ルッチ「うん。」

 

フィン「お、おう。」

 

 

ー台所前ー

 

 

エデン「さて、と。男性諸君、分かってると思うが………。」

 

フィン「ああ、如何に被害を最小限に止めるか。そうだな、ガルッチ。」

 

 

さっきまでの不真面目さは何処へやら、親父は真剣な目付きで僕を見る。取り敢えず、空気を読んでくれていなかったら、ブチ切れるところだったが………。

 

 

切嗣「アイリが作る料理は、女子供に食べさせるのは可愛そう過ぎる。」

 

ルッチ「っとなると、ここにいる男性で、アイリさんの料理を食べなくちゃいけないよね。」

 

エデン「そうだ。けど、協力して食べようにも、誰かが足を引っ張ってしまうどころか、被害拡大してしまう可能性が高い………。」

 

フィン「キリツグ、お前の考えを聞きたい………。打開策があるなら、言ってくれ。」

 

切嗣「その必要はない。既に案がある。」

 

エデン「では、言ってくれないか?キリツグ。」

 

切嗣「ガルッチの言うとおり、皆が一致団結したとしても、誰かが足を引っ張ってしまう可能性もあれば、裏切られる可能性もある。

 

ならばここは、あの料理を穏便かつ、最小の犠牲で処理する方法を使うしかない。」

 

ルッチ「それって………?」

 

 

僕たち全員は、キリツグの案を聞いた……。それは、あまりにも外道過ぎる戦法と言っても、過言じゃなかった。

 

 

切嗣「スケープゴートだ。男性陣の中から一人を囮にする。」

 

ルッチ「げ、外道だ………!!」

 

エデン「だけど、兄さん………。僕が思う中で、一番いい方法だと思う。」

 

フィン「だが、誰が囮に───────」

 

エデン「僕が生贄になる。」

 

フィン「ガルッチ!?」

 

エデン「これでフラン達が守れるなら、僕はそれでいい。」

 

ルッチ「いや、僕が囮になる。ガルッチが犠牲になるなんて、僕には耐えられない。」

 

エデン「駄目だ兄さん。兄さんだけは、囮になって欲しくない。」

 

フィン「なら、俺が囮になろう……。」

 

エデン「親父、やめといた方がいい。親父に囮には似合わない。一口食べただけで瞬殺されるぞ。

 

僕ならある程度耐えられるから、囮は僕が───────」

 

ルッチ「いや僕が───────」

 

フィン「いや俺が───────」

 

 

囮は誰になるのかを言い争っていると、キリツグが制止させ、こう言い放った。

 

 

切嗣「3人とも、率先してくれるのはうれしいが、やはり僕が囮になる。」

 

フィン「なっ!?キリツグ、お前………。」

 

ルッチ「もしかして、初めからそのつもりで!?」

 

エデン「駄目だキリツグ、その先は地獄だぞ!?」

 

切嗣「構わないさ。これで正義の味方になるのなら、喜んであの料理を食べるよ。」

 

エデン「……………そうか。なら止めない………。許せ、キリツグ。」

 

フィン「………俺は、お前の事忘れねえ。」

 

ルッチ「僕は、貴方の事、誇りに思います。」

 

 

そして、僕達の(茶番すぎる)作戦会議は終わり、台所に戻った。

 

 

ー台所ー

 

 

戻ってきたころには、既に料理が運ばれており、中にはアイリが作ったと思われる料理があった。

 

その気は、あまりにも禍々しく、あの江ノ島盾子やフラウィーが起こす事件なんて可愛いものだと思わせてしまう程。

もう特異点の一種なのでは?そう思ってしまった。

 

 

アイリ「あら、戻ったのね。今できたところよ。」

 

切嗣「そうか。ところでアイリ、君が作った料理だけど、僕が全部食べることにするよ。」

 

アイリを除いた女性陣営『!?』

 

アイリ「あらあら、キリツグ。わたしの料理を独り占めするの?」

 

切嗣「うん。やっぱり、奥さんの手料理は僕だけのものにしたいからね。」

 

アイリ「まぁ、キリツグったら。」

 

 

本当にすまない、キリツグ。そう思いながら、僕達は席に着いた。

 

 

エア「ごめんなさい。私も止めたんだけど、メインはどうしてもやりたいって言われて………。」

 

エデン「その結果、キリツグが食べることになったからな………。ところで、今日は?」

 

エア「チーズ入りハンバーグステーキよ。貴方だけ少し大きくしちゃったけど、いいかしら?」

 

エデン「構わないよ。」

 

 

ハンバーグステーキか………、そういえばこれを初めて食べた時からずっと、その味に近づけるように必死に料理を覚えてたっけ。

 

おかげで、サバイバルも大丈夫だったし、その料理上手も娘の鳳凰、そしてザギに受け継がれていったしな。

 

 

食卓が並べ終わった後、皆で食べることになった。キリツグはアイリの料理を食べ始めていて、気の毒に思いながらハンバーグステーキを食べていた。

 

 

エデン「ッ!!」

 

 

食べた瞬間、懐かしい味わいが口の中で広がり、危うく泣きそうになった……。忘れもしない、忘れることも出来ない味だった……。

 

 

ああ、思い出す。僕がまだ『ガルッチ』だった頃、このハンバーグを作ろうと、何度も何度も頑張っていたこと………。

 

見様見真似でやっても、なかなかあの味が引き出せず、苦悩していたっけ?でも、そんな時兄さんが来てくれて、手伝って、ようやくあの味に近づけたって喜んでたな。

 

 

完成したら、母さんや親父に、僕と兄さんが作った料理を食べさせてたっけ………。

 

 

ああ、本当に懐かし───────

 

 

フィン「(・∀・)ニヤニヤ」

 

エデン「( ゚д゚)ハッ!」

 

レミリア「幸せそうな顔、していたわね。」

 

エデン「////////////」シュー

 

 

は、恥ずかしい………。しかもよりにもよって、クソ親父に見られた………。ってか、何ニヤニヤしてんだよ………。見るな、ホントに見るんじゃねえよ………!!

 

 

フラン「食べてる最中も、顔真っ赤になってるわね………。」

 

ルビー『動画も取っておいたので、後で見ます───────ッ!?』

 

こいし「なんか見るからにヤバそうなナイフ投げた!?」

 

エデン「見るなぁ………!//////」

 

ルビー『え、何この小動物っぽい可愛さ………。もう可愛すぎる───────』

 

 

『ボピュルルルルルルルルルル!!!!』

 

 

ルビーが血を噴き出した!?ってか、ルビーって血出せるの!?ホントにあれステッキなのかわかんなくなるんだけど!?

 

 

イリヤ「ルビー、後でその映像と写真、見せてね?」

 

エデン「イリヤ!?//////」

 

ルビー『OKです………。』ガクッ

 

さとり「何なんでしょうね、あのステッキ………。」

 

 

うん、僕もそう思うよ。ホントに何なの、あのステッキ?

 

 

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episode249 かつてのチャンピオンとしての意地

ーコロシアムー ー宵ノ刻ー

 

 

夕食を食べ終えたエデンは、皆を置いて一人で外に行き、コロシアムのところへ向かうことにした。

 

………フィンやエア、フラン達が付いてきてるのに気づかず。

 

 

エデンside

 

 

「いらっしゃいま………え?」

 

エデン「?」

 

「あの、失礼なこと伺いますが、『ラーク・バスター・ガルッチ』様で、間違いないでしょうか?」

 

 

え、もうめっちゃ昔のはずなのに、もしかして………?

 

 

エデン「まぁ……、そうですが………。」

 

「!! ほ、ホントに!?夢、じゃないですよね!?」

 

エデン「夢って、おい………。正真正銘、本物だ。最も、名前も変わっているけど───────」

 

助けてください!!

 

エデン「え?」

 

 

あれ、いきなり両手掴まれたんだけど、如何したんだ?ってか、なんか泣きそうになってるけど、如何したんだ!?

 

 

「私、あんな身勝手なチャンピオンには耐えられません!!せこいことして、優勝したなんて、私には───────」

 

エデン「待って待って!?まず説明してくれない?出来れば落ち着いてほしいんだが………。」

 

「わ、分かりました………。あの、此方に付いてきてください。」

 

 

耐えられないほどって、一体?というか、身勝手なチャンピオンって、僕が居ない間何があったんだ?

 

外見だけ見ても懐かしいだけだったけど、その職員に連れられながら廊下などを内装は、記憶と全く違っていた。

掃除してないせいか、所々に血の跡があったり、死体と思わしきものが横たわっていたり、白骨体のものも、床にばら撒かれてる。

 

 

というか掃除ぐらいしろよって言いたい。しかも死体もほったらかしって、このコロシアム何時から衛生管理が悪くなったんだ?

 

 

「こっちです……。」

 

 

ー職員室?ー

 

 

連れられた場所に入ると、今度は………いやちょっと待て。

 

 

エデン「なんでラブホテルっぽい部屋になってんだ?というか、何だこのにおい!?」

 

「申し訳ありません……、こんな部屋で………。」

 

 

余りのひどさに、咄嗟に泡頭呪文を使った後、臭い消し用で持ってきた薬を振りまいた。精液だけじゃなく、血、愛液、媚薬、そしてよりにもよって排泄物の臭いとか洒落にならん……。

 

どんな性癖をもった奴なんだ!?

 

取り敢えず、振りまいた後に泡頭呪文を解くと、オレンジの香りが充満していた。

 

 

エデン「それで、何があった?僕が居なくなった後、何でこんなことに………。」

 

「そのことですが、こんなことになったのはずいぶん昔で………。」

 

エデン「およそでいいから、どれくらいでこうなった?」

 

「………110年前。」

 

 

まだ旅していた頃か。そして受付の子はすぐさま、何が起こったのかを話してくれた。

 

 

何でも、今まで通り『剣術コロシアム』を開催して、選手たちは戦っていたらしいけど、誰かが反則をやったらしい。

けど、審判はそれを気にせずに続行させていたらしく、結果その選手は息絶え、反則した選手が勝ち残ったらしい。

 

その後も何度も反則プレイをやり、女選手相手なら、前日にその部屋に向かい、薬などを使って凌辱し、死ぬまで性奴隷として扱ってたらしい。

 

 

そして迎えたチャンピオン戦の時、そいつはやってはならないことしてしまった。内容は言わないでおこう。俺でも聞いてしまった事を後悔してるとこだ………。

 

 

結果、そいつはチャンピオンになってしまい、このコロシアムはそいつに支配されてしまったという………。

 

 

エデン「…………って事は、あの惨劇も全部。」

 

「奴が、やったことです…………。それに、見てください………。」

 

 

『バサッ』

 

 

エデン「ッ!?」

 

 

その子の裸には、所々に傷が付けられた痕、落書き、淫紋(これは僕も言えないことだが)、そして今気づいたが、この子は妊娠していた。

 

 

エデン「…………今でも、そいつのおもちゃに?」

 

「…………はい。」

 

エデン「……………ふざけた真似を。」

 

「……………お願いです、あの人を…………、父さんを奪った彼奴を…………!」

 

エデン「………そいつの名は?」

 

「…………ゴルド。…………ゴルド・ヴォーティガーン・エボルトと言う人です。」

 

エデン「…………分かった。」

 

 

全く、実家に帰ったのはいいが、面倒なもの受けちまったな。とはいえ、この場所には思い出がある。それを穢しやがった彼奴は、絶対に許すわけにはいかねえ。

 

まぁそれはいいとしてだ。

 

 

エデン「おい、何時まで隠れてる。クソ親父。ってか、フラン達もついてくるって………。」

 

「へ?」

 

 

『ガチャ……』

 

 

フィン「…………元々は、ガルッチの様子を見てついて来たというのに、とんだヤバイことに首突っ込んだようだな。」

 

フラン「ねぇ、その話って本当?」

 

エデン「本当も何も、この惨劇を見て、信じるほかないだろ?」

 

こいし「絶対に許さない。こんな酷い事をするなんて………。」

 

イリヤ「しかもここ、お兄ちゃんにとって思い出の場所なんでしょ?だったら取り戻さないと………!!」

 

「皆さん………。」

 

エデン「親父………、まさかとは思うが、これを放っておくとか───────」

 

フィン「するわけねえだろ。俺がこの惨劇を無視するほどクソ野郎だと思うか?」

 

エデン「俺と兄さんを売ろうとしたクソ親父ではあるがな。」

 

フィン「………それはいい。なら聞くが、俺とそのゴルドって奴、どっちがクソ野郎だ?」

 

 

どっちかって?無論決まってる。

 

 

エデン「ゴルドだ。最も、クソ親父もそうだが、其れだけ怒れるって事は、まだいいクソ野郎かもな。」

 

「ほう、誰がクソ野郎だって?」

 

エデン以外全員『!!』

 

エデン「ようやく出たか。卑怯上等、悪逆非道、傍若無人、肉欲の塊………あー多すぎて言いたいことが出てこねえほどのクソ野郎のゴルドってのは、テメェか?」

 

フィン「(ガルッチが、ここまで汚い言葉を吐き捨てるなんて………、お父さん泣いちゃう………。)」

 

エデン「クソ親父、聞こえてるぞ。」

 

「俺がクソ野郎だと?ガキのくせに、随分偉そうなこと言うじゃねえか。」

 

 

声がする方を向くと、其処にはどっかの世紀末世界に居そうな筋肉質な男性が、僕達を汚物だと思うかのように見ていた。

 

いや、フラン達を見た途端、いやらしい目で見てるようだ。

 

 

ゴルド「お?いい女がいるじゃあねえか?」

 

「ヒッ!」

 

エデン「下がってろ………。雑種、その腐敗しきったゾンビ目で、俺の嫁たちを見るな。」

 

ゴルド「ハァ?この女子たちが、ガキの嫁だぁ?おい、しれっと俺の女にも手を出すな!!」

 

エデン「貴様がこのコロシアム、いや、この宇宙から出て行ってくれれば、手を出さないさ。」

 

ルビー『うわぁ…………、此奴のステータス、魔力と幸運以外全部クソランクですねぇ………。』

 

 

そこまでなのか…………、だからこその卑怯な手か。

 

 

ゴルド「出ていくだぁ?お前らのような野郎が、俺の城から出ていけばいい話じゃねえか?ああ?」

 

エデン「これが城?笑わせるセンスがドが付くほど見習い以下だな。寧ろ豚箱の方が、貴様の帰るところじゃねえのか?」

 

ゴルド「テメェ!!俺を誰だと思ってんだ!?」

 

エデン「聞こえてなかったのか?ならたった2文字で言ってやる。『雑魚』だとな。そんな手しか使えないほどの『雑魚』って事だ。」

 

 

この一言で怒らせるのに十分な言葉だった。彼奴の顔は真っ赤になり、襲い掛かりそうな勢いだった。

 

 

エデン「なんなら勝負するか?ルールなしの『デスマッチ』。」

 

「え!?ちょっと───────」

 

ゴルド「ほう、いいじゃねえか。なら5日後、俺の城に来い。とことん恥をかかせてやる!!」

 

エデン「いいぜ。そっちこそ、墓地に入る準備ぐらいしておけよ?あ、此奴は俺が引き取るんで。」

 

ゴルド「あ、テメェ───────」

 

エデン「good-bye.」

 

 

もう一本持ってきた薬を床に叩きつけ、煙が充満した後、この場から出ていった。

 

 

ーエデンの実家 稽古所ー

 

 

受付の子はフラン達に任せた後、僕は親父に連れられ、稽古所に到着した。

 

 

エデン「親父、始める前に言わなきゃならないことがある………。」

 

フィン「なんだ、藪から棒に。」

 

エデン「……結構前だが、ザムシャーって奴から、僕の太刀筋に迷いがあると言われた。その迷いがどんなものなのか、親父の元に来るまでは、全く分からないままだった………。」

 

フィン「………迷いか。」

 

 

そういうと、親父は真剣を取り出し、僕の首元に近づける。

 

 

フィン「なら久々に殺し合わないか?あの時お前が、風邪引いた時のように。」

 

エデン「………そうだな。なら、その迷いが分かるまで、精々付き合ってもらう。」

 

 

ゲーマドライバーやボーイズライザーなどの奴は、部屋に置いてきた。あるのは、4本の剣と2本の刀、1本の太刀、そして1本の魔剣……正しくは魔刀だな。

 

この8本で、戦うとしよう。

 

 

そしていい加減、この迷いの正体を解き明かしてやる!!

 

 

エデン「行くぞ、親父。」

 

フィン「ああ、俺だって伊達に賭博をやったわけじゃねえ。それを証明してやる!!」

 

 

next episode



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episodeEX26 仮面ライダービルド ~エンディング~

前に出した『仮面ライダーエグゼイド ~エンディング~』の別バージョンです。

出てくるキャラも原作キャラではありますが、3人から6人に変わります。あとキャラ崩壊まったなし。


出てくるキャラはこちら!


桐生戦兎

万丈龍我

猿渡一海

氷室幻徳

石動惣一(エボルト)

内海成彰(死人)


それではどうぞ!!


エンディングを目指し、長き苦しい戦いをしてきた桐生戦兎達。その戦いも遂に、終わりの時がやってきたのであった。

 

 

 

仮面ライダービルド ~エンディング~

 

 

 

龍我「あれが、エンディング?なんかすごく地味じゃねえか、戦兎?」

 

 

戦兎「そうだね。」スタスタ

 

 

幻徳「おい、葛城?どこに行くんだ?」

 

 

戦兎「よっしゃ!一番はこの天ッ才の俺が貰ったァァァァァァ!!!

 

 

4人『何ィ!?』

 

 

戦兎「残念だったねサブライダー共!!ヤーイ!ヤーイ!!」

 

 

龍我「あんにゃろー!!カズミン!!」

 

 

 

『ATTACK MODE!』

 

 

『SINGLE!』(ロボットフルボトル)

 

 

 

一海「戦兎ォ、覚悟決めろやゴラァ!!」

 

 

 

SINGLE BREAK!!

 

 

 

戦兎「悔しかったらここまでおい───────」

 

 

 

 

『ドスッ!』

 

 

 

 

戦兎「ゴハァ!?尻に突かれたァ!?

 

 

惣一「いやぁ、今のは戦兎が悪いだろ。如何考えても………。」

 

 

 

 

 

~数分後~

 

 

 

 

 

戦兎「何するんだ全く………。いいか万丈?あと一海、幻徳、エボルト。無闇に傷つけあいするのはやめろと(惣一「いや、お前が悪いだろ───────」)言ってるだろう?

 

ってか今争ってる場合じゃないだろ?(幻徳「おい葛城、此奴の話を───────」)俺達がここで争ってたら、死んだ内海さんが悲しむぞ?(一海「此奴、話聞いてねえ……。」)あの人が放った最後の言葉を思い出してみろ。」

 

 

 

 

~回想~

 

 

 

 

内海「おい、君たち待て!?何故私に近づこうとするんだ!?やめろ、来るな!?来るんじゃない!!俺の傍に、近寄るなァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

幻徳「ならば一緒にゴールするというのはどうだ?」

 

 

戦兎「勿論そのつもりだ。」

 

 

 

 

~ゴール手前までカット~

 

 

 

 

戦兎「よし、いいか?3、2、1で、1歩出ろよ?」

 

 

一海「? おい万丈、お前…………って靴なげぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

 

 

惣一「何!?」

 

 

龍我「あ、悪い。此奴トレーニング用の靴だった。」

 

 

戦兎「え?万丈の靴が長い?なっ!?これじゃあ一斉にゴールしても、万丈の靴が先にゴールするじゃないか!?

 

駄目だ、認めるわけにはいかないぞその靴!!5人一緒にゴールしないと意味がないでしょ!?」

 

 

幻徳「いや、葛城。それはお前が言う事なのか?」

 

 

戦兎「ここまで来てチームワークを乱したら、死んだ内海さんに申し訳がたたないでしょ?思い出せよ、内海さんが死ぬ前日を!」

 

 

 

 

~再び回想~

 

 

 

 

 

内海「おい、みんな私を見て何ひそひそ話してるんだ?ものすごく気になるんだが。」

 

 

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

 

 

一海「なら足じゃなく、手からやろうか。」

 

 

戦兎「それなら問題ないか。」

 

 

 

『TWIN BREAKER!』

 

 

 

惣一「ちょっと待て!!」

 

 

幻徳「一海、お前もか!?」

 

 

龍我「おまっ、それずるいだろ!?」

 

 

戦兎「いやバカのお前が言う立場じゃないし。ってか一海、お前ツインブレイカー使うなよ!?卑怯にもほどがあるだろ!?

 

 

駄目だ、絶対に認めないぞドルオタ!!

 

 

そこまでして仲間を出し抜こうとしたら、死んでしまった内海さんが悲しむ。思い出せ、彼が死ぬ3日前を!!」

 

 

 

 

~また回想~

 

 

 

 

内海「おいみんな、何故無視する?え、作者さん?台詞が思いつかないから回想カットってどういう事ですか!?ちょ、ちょっと───────」

 

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

 

幻徳「ならばこれならどうだ?正直あれだが、尻からゴールと言うのは?」デデドン、デデドン!

 

 

 

 

『ワニの尻尾が生える』ギャー!!

 

 

 

 

一海「いや待て!?尻尾生えた!?」

 

 

龍我「ハァ!?俺だって生えるし!!」

 

 

 

『龍の尻尾が生える』

 

 

 

惣一「おいおい、なんでお前ら生やせるんだ?俺だって生やしたいってのに!!」

 

 

戦兎「いやエボルト、お前まで生やそうとするな!!とにかく、幻徳、万丈!戻せ!!」

 

 

 

『取り敢えず戻した』

 

 

 

戦兎「全く、呆れたよ。自分の事しか考えない奴は最低だ。死んだ内海さんに会わせる顔がないじゃないか。彼が死ぬ十日前の事思い出してみろ。」

 

 

 

 

~回想カット~

 

 

 

 

内海「え!?ホントにカット!?」

 

 

 

 

~回想強制終了~

 

 

 

 

惣一「だったら、頭からゴールするしかないな。」

 

 

戦兎「確かに、其れなら問題ないな。」

 

 

惣一「んじゃ。」

 

 

 

『エボルドライバー!!』

 

 

 

戦兎「は?」

 

 

 

『OVER THE EVOLUTION!』

 

 

 

龍我「おい?」

 

 

 

『コブラ! ライダーシステム! REVOLUTION!』

 

 

 

一海「ちょっと待て、何変身しようと───────」

 

 

 

『Are you ready?』

 

 

 

幻徳「待て、いやほんとに───────」

 

 

惣一「変身!」

 

 

 

BLACKHOLE!BLACKHOLE!BLACKHOLE!REVOLUTION!!フッハッハッハッハッハッハ……!!

 

 

 

4人『何変身してんだこの宇宙人!?

 

 

エボルト『変身ではない、これは完全体だ。』

 

 

龍我「いや完全体って!?」

 

 

エボルト『ならばお前達もこういうのを使えばいいだろ?』

 

 

一海「どこにそんなものがあるんだ!?」

 

 

幻徳「とにかく、今すぐ変身を解け。認めるわけにはいかない。」

 

 

エボルト『馬鹿かお前は?仲間というものは認め合うことから始まるだろうが。』

 

 

一海「今世紀最大の『お前が言う事か?』だな。」

 

 

戦兎「それも通りか。」

 

 

龍我「お前は何を言ってる!?」

 

 

戦兎「いや何、心半ばで死んだ内海さんの最初の言葉を思い出してな。」

 

 

 

~回想、結局カット~

 

 

 

 

内海「ザクシャザン!!オンドゥルルラギッタンスカ!?」

 

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

 

幻徳「しかし葛城、そもそも全員でゴールと言うのは無理なんじゃないか?」

 

 

戦兎「無理なのか………。」

 

 

惣一「なら、いっその事競争しようか。あとくされなくな。」←結局変身を解いた

 

 

 

 

 

~ゴールから離れる5人~

 

 

 

 

 

戦兎「んじゃあここから『よーい、ドン!』で、スタートしようか?」

 

 

一海「恨みっこなしだぜ?」

 

 

戦兎「勿論。でももし俺が一番じゃなかったら…………、1位の奴を、ハザードフォームでぶっ殺す!!

 

 

惣一「LOVE&PEACE精神どこ行った!?」

 

 

幻徳「んで、誰が『よーい、ドン』って言うんだ?」

 

 

戦兎「勿論、この天ッ才物理化学者の俺に決まってるじゃん!!」

 

 

龍我「お前かよ、なんか信用ならねえな。多分卑怯なことしそうだな。」

 

 

戦兎「酷いな!?大丈夫だ。

 

 

位置について、『うおりゃ』!!

 

 

4人『あ!!うおりゃでスタートしたァァァァァァァ!?!?!?

 

 

龍我「おいコラ戦兎ォ!!なんだ『うおりゃ』って!!よーいドンとうおりゃって一文字も合ってないぞゴラァ!!」

 

 

戦兎「ハハハハ!!それを見抜けなかったお前達が馬鹿なんだよ!!ヒャッホー!!」

 

 

幻徳「おいグリス!!ツインブレイカーだ!!」

 

 

一海「ああ!!」

 

 

 

『SINGLE!』(ロボットフルボトル)

 

 

 

一海「戦兎ォ、もう一回覚悟決めろやゴラァ!!」

 

 

 

SINGLE BREAK!!

 

 

 

惣一「駄目だ!!全然届いてない!!」

 

 

一海「チィ!!だったら此奴でどうだ!!」

 

 

 

『TWIN!』(如意棒フルボトル)

 

 

 

惣一「え、なんだそのボトル?」

 

 

 

TWINBREAK!

 

 

 

戦兎「また尻がァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

 

 

~しばらくして………~

 

 

 

 

戦兎「全くお前達は………。いい加減にしろ、人の痛みを知ってくれ。滅茶苦茶痛かったぞ?」

 

 

幻徳「お前が出し抜こうとするからだ。」

 

 

戦兎「とにかく一海、ツインブレイカーをどっかにやってくれ。」

 

 

一海「仕方ねえな………。」←取り敢えずどっかに置いてくる

 

 

戦兎「んじゃ、仕切り直しだ。位置についてぇぇぇぇぇぇ………………『よどん』!!」

 

 

4人『『よどん』!?』

 

 

龍我「おい待ちやがれ!!なんだ『よどん』って!!

 

 

戦兎「省略に決まってるだろ!!ハハハハハハハハハ!!!!」

 

 

一海「畜生!!ツインブレイカーがあれば、絶対に差すのに!!!」

 

 

惣一「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!負けるかぁぁぁぁぁぁ!!!」←戦兎に追いついて来た

 

 

幻徳「それはこちらの台詞だァ!!」←同じく

 

 

一海「あんの卑怯な奴に負けるか!!」←以下略

 

 

龍我「覚悟しやがれゴラァ!!」←ry

 

 

戦兎「ちょ!?お前ら足早!?」

 

 

龍我「俺が一番だ!!」

 

 

 

『ビートクローザー!!』

 

 

 

戦兎「おま、遂に卑怯な手を使ったな!?」

 

 

一海「俺だって負けるか!!」

 

 

 

『TWIN BREAKER!』

 

 

 

戦兎「おい待て!!置いていったんじゃないのか!?」

 

 

一海「今思い出したが、やろうと思えば出せるんだった!!」

 

 

幻徳「ならば、俺はこれだ!!」

 

 

 

『スチームブレード!』

 

 

 

戦兎「あんたもか!幻徳!?」

 

 

惣一「なんの、俺も此奴だ!!」

 

 

 

『スチームブレード!』

 

 

 

戦兎「揃いも揃って………!!こうなったらこっちもだァァァァァァ!!」

 

 

 

『ドリルクラッシャー!!』

 

 

『4コマ忍法刀!』

 

 

 

龍我「おまっ!?二刀流とか、卑怯だろ!?」

 

 

全員『オォォォラァァァァ!!!ゴールだァァァァァァァ!!!行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

『幽霊内海、ゴールイン』

 

 

 

 

全員『Σ(゜□゜;)』

 

 

 

 

それは、霊だったのか。それとも、幻だったのか。誰もが夢見たエンディングは、青空の中へと溶けていった。

 

 

 

 

内海『作者に一言言わせます。オンドゥルルラギッタンスカ!?』

 

 

 

 

END




フィン「………っつう、話だけどね。」

エデン「おいクソ親父、いくら何でもでたらめすぎるぞ!?まだ最終回もでてねえし、ビルドの最終フォームすら出てないぞ!?」

フィン「あ、それもそっか。」


【ガシャコンキースラッシャー!】


【ガッシャット!カミワザ!】


ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ!!


エデン「それもそっかじゃねえだろ!!このクソ親父ィィィィィィィィ!!!!!!!!!!

ルッチ「ストップストップ!!落ち着いてガルッチ!!」

エデン「HA NA SE!!兄さんHA NA SE!!」

ルビー『うわぁ……。』


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episode250 外道戦術

ーコロシアム 闘技場ー ー昼ノ刻ー

 

 

そして五日後が経ち、ゴルドは闘技場の中央でエデン達を待っていた。それも、気味の悪い笑みを浮かべながら………。

 

 

ゴルド「フフフフフフ………。俺がただただ待っていると思ったら、大間違いだぞ?コロシアムのあちこちに、様々な罠、伏兵を仕掛けた。

 

ここに来る前に、あのクソガキは死ぬだろうなぁ………。」

 

 

そう笑いながら、座り込もうとする。しかし、何処からともなく、銃弾と魔法弾、矢のような物がゴルドに襲い掛かる。

 

 

ゴルド「!?」

 

 

それも、何度も放たれていて、ゴルドは何処から撃ってきてるのか、狙撃手を探し始めた。しかし、何処探しても、コロシアム中にはどこにもおらず、代わりに銃弾、魔法弾、矢が放たれ続けていた。

 

 

ゴルド「ッ!!誰だ!?チマチマと俺を撃ちやがって!!何処だ!?出てきやがれ!!」

 

 

そう叫ぶと、銃弾と魔法弾、矢の嵐が止み、今度は何処からともなく爆弾の雨が降り始めた。

 

 

ゴルド「ば、爆弾!?」

 

 

必死によけようとしたら、今度は危険な薬品が入った瓶の雨が降り注ぐ。割れた瞬間、そこから毒沼や底なし沼などが生み出され、そこからモンスターが現れた。

 

 

ゴルド「な、なんだなんだ!?何処から攻撃してきてるっていうんだ!?」

 

 

勿論やられっぱなしと言うわけにいかず、ゴルドはモンスターに攻撃を仕掛けようとする。だが今度は、視界が一気に悪くなる。

モンスターの気配も完全に消され、何処にいるのか、何処から攻めてくるのか、全く見当もつかなかった。

 

 

ゴルド「次から次へと、一体どこから───────」

 

 

行動を移そうとした瞬間、右足から激痛が走り、座り込んだ。触れると、まるで何かに食い千切られた痕があった。

っと思ったら、今度は左腕に違和感が起こり、見てみると『無くなって』いた。

 

 

ゴルド「なァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?」

 

 

ーエデンの実家 屋根の上ー

 

 

エデンside

 

 

やっべぇ……、彼奴の無様な姿見るだけで笑いが………。wwww

 

 

あ、どうも。今外道な戦法を取って、文字通り戦ってるエデンです。何故このようなことになったのか、昨日の夜に遡ります。

 

 

~昨日~

 

 

ーリビングルームー ー宵ノ刻ー

 

 

切嗣「では、ブリーフィングを始めようか。」

 

フィン「ああ。明日にはあのゴルドと言う奴を倒すのが、目的だな。」

 

レミリア「でも、そのゴルドと言う人が言うに、相当下劣な方法を取っているじゃない。」

 

エデン「少なくとも馬鹿正直に突っ込むっていうのも、どうかと思うしな。かと言って、あのコロシアムには思い出がある。出来るだけ被害を最小限に止めておかないと………。」

 

フラン「問題は、彼奴一人とは思えないって事よね。」

 

こいし「一度気配も存在感も消して探索してみたけど、複数の奴らが潜伏してるって事が分かったわよ。

 

あと、牢獄っぽい場所があって、そこには複数人の女性が横たわっていたよ。」

 

さとり「あの子以外にも囚われの身がいたなんて………。」

 

アイリ「キリツグ、何とかならない?」

 

切嗣「そうだな………。ではこうしようか。まずイリヤ、君は囚われてる複数人の女性を救出してやってくれ。」

 

イリヤ「英霊の人達も借りて?」

 

切嗣「ああ。その方が効率がいい。アイリ、ルッチも協力してやってくれ。」

 

ルッチ「分かった。」

 

アイリ「任せて、キリツグ。」

 

切嗣「奴の事だ。絶対にトラップか何かを仕掛けてくるはず。ならば、トラップ解除は僕とフィンでやろう。フラン、こいし、レミリア、さとりは雑魚狩りを頼む。

 

 

そして、ガルッチ。」

 

エデン「なんだ?」

 

切嗣「奴は下劣な戦法でやるのだろう?ならば君は、外道な戦法で奴を苦しませてやれ。」

 

エデン「外道な戦法か。……………いささか気に食わないけど、有無言ってられない以上それしかないな。如何やるかは、好きにしていいか?」

 

切嗣「ああ。方法は何だっていい。あそこで殺してやっても構わないし、あのコロシアムから追い出した後に殺してもいい。」

 

イリヤ「でもお兄ちゃんって、こんな戦法好きじゃないはずだけど………。」

 

エデン「かもな。でも、あっちがその気である以上、こっちもやるしかないんだ。」

 

 

~現在~

 

 

ーエデンの実家 屋根の上ー

 

 

っと言うわけ。さてと、例のアレをしますか。

 

 

エデン「正直、こういう奴ら好かないけど、まぁいっか。『リドラー』!『ゾロリ』!『アルファ』!」

 

 

エドワード・ニグマ!ゾロリ!ボーイズライズ!ボーナスリドル!!』

 

 

エデン「犯罪を犯すなら、やはり此奴らが適任だな。『ジョーカー』!『モリアーティ』!『ベータ』!」

 

 

『クライムフュージョン!!パーフェクト・ジョーク!!』

 

 

ジョーカー!ジェームズ・モリアーティ!ダークネスライズ!!カタストロフ・ジョーカー!!』

 

 

エデン「さぁ、超最終局的完全犯罪を起こそうじゃないか………。人生1度きりの犯罪的『フュージョンライズ』を!!融合!アイ、ゴー!」

 

 

まっ、この手の物は本当に1度切りなんだよな。結構強いのは確かなんだが、問題の『リドラー』がなぁ。

 

あの態度を如何にかしてほしいぐらいだわ。え?黎斗もあんな感じだって?いやいや、黎斗はまだいいよ。リドラーと黎斗、どっちが態度デカいのかって言われたら、僕はリドラーを選ぶよ。

 

いっぺん謎々出来ないような脳みそに変えてやろうかな?それとも、『レイトン教授』と『シャーロック・ホームズ』のフュージョンライズ『英国の名探偵紳士 エルシャール・ホームズ』に対抗して、完膚なきまでに謎々が生み出せないほど解いてやろうかな?

 

 

…………こんなことなら、頭の体操のゲームやるべきだったな。パズルゲームだけじゃなくて。

 

 

エデン「ヒア、ウィー、ゴー!!」

 

 

『クリミナルフュージョン!!ミステリー&クライムズ!!』

 

 

エデン「起こすぜ、完全犯罪!!

 

 

ボーナスリドラー!カタストロフ・ジョーカー!!アトロシアスフュージョン!最終局的完全犯罪!!

 

 

エデン「『『…………なんか、随分ダンディーな格好になったな。』』」

 

モリアーティ『何しろ私が考えたのでね。たまにはガルッチ君を、ダンディーな格好にしてみたかったのだ。』

 

ジョーカー『まぁお洒落も大事だよな?ジョークを起こすにも、念入りな準備が必要なものだから。』

 

 

そうですか。まぁこの際いっか。ついでと言わんばかりに、棺桶っぽい武器もあるし。最大限に活用させるとするか。

 

 

エデン「『『っと、その前に連絡っと。』』」

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

エデン「『『トラップ&殲滅班、そっちはどうだ?』』」

 

切嗣『ああ、今片付いたところだ。殲滅も終わってる。』

 

フィン『そっちは如何だ?』

 

エデン「『『今フュージョンライズして、フィナーレを飾ろうかと思ってな。でも、その分被害も考慮しないと駄目だし。

 

悪いが終わり次第救出班と合流し、そのコロシアムから脱出してくれ。』』」

 

フィン『何を起こすんだ?』

 

エデン「『『決まってるだろ、親父。『完全犯罪』だ。』』」

 

 

sideout

 

 

ーコロシアム 闘技場ー

 

 

エデンがフュージョンライズして以降、ゴルドの身に起こる災難がさらにひどくなっていった。

 

彼が出題したなぞなぞの紙を破る度、不可解なことが起こったり、無くなったはずの左腕がピエロのような顔が生えてきたり。

 

間違えれば身体中に5億Vの電気が走ったり、1500度の体温を数分間味わったり……。

 

 

そして正しく回答できたとしても、空から流星群がゴルドに降り注いだりなどして、ボロボロに成り果てていた。

 

 

ゴルド「う、うぞだ………。この俺が………、あんな餓鬼如きに………、翻弄されるとか………。あり得ねえ、あり得るはずがねえ……………!!」

 

 

そして最後のなぞなぞの紙がゴルドに降りかかり、恐る恐る読んでみた。

 

 

『Q FINAL.私、メリーさん。私は今、何処にいるでしょうか? ps.これが最後のリドラーだ。もし間違えれば、大いなる災いが降り注ぐだろう………。』

 

 

ゴルド「あ…………、ああああ……………!!!も、もうこんなところにいられねえ!!!!!!」

 

 

遂にゴルドはボロボロになった身体をたたき起こし、このコロシアムから逃げようと、噛み千切られた右足と、まだ無事な左足を使い、この場から出ていく。

 

 

ーコロシアム前ー

 

 

ゴルド「も、もう降参………。降参だ…………、こんなところに…………いられねぇ………!!」

 

「止まりなさい。」

 

 

突然誰かの声が聞こえ、咄嗟に両手を上げると、手錠を掛けられるような音が聞こえた。

 

 

ゴルド「へ!?」

 

「まずは初めましてと言うべきでしょうか?私はリインカークロニクルのリーダー、レアと申します。

 

 

転生者『ゴルド・ヴォーティガーン・エボルト』、貴方はここの人達に随分と好き放題していたみたいですね。

しかも、貴方が相手にしていた人、誰かを知ってた上での事ですか?」

 

ゴルド「ど、どういうことだ!?」

 

レア「分からないようですね………。貴方が相手にしていたのは、私のお父様『ガルッチ』です。」

 

ゴルド「ガルッチ…………!?まさか、あの餓鬼が!?……………嘘だろ?」

 

レア「嘘ではありません。あら、なぞなぞ…………?お父様………、これ答え次第殺すつもりだったようですね。

 

 

取り敢えず、連絡ぐらい出しておきましょう。『後の事は、私に任せてください。by.レア』っと。

お父様の元へ。」

 

 

最後のリドルの裏にメッセージを書き、そのままエデンの元に向かった。

 

 

レア「それでは、こっちに来なさい。」

 

ゴルド「……………喧嘩を売る相手、間違えた。」

 

レア「今更遅いです。」

 

 

そうして、ゴルドと言う名の『転生者』は、レアの手によって逮捕(救出)された。

 

 

ーエデンの実家 屋根の上ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「『『後は任せろ、か。まっ、結果的に追い出せたからよしとするか。』』」

 

ジョーカー『いやー、面白かったな!!当たった時のジョークも用意してるなんて!!』

 

モリアーティ『なぁ、もしあの場で間違えていたらどうなってた?』

 

エデン「『『闘技場に入る程の隕石で潰す。合ってたら背後から廻って風穴を開けるつもりだったけど。』』」

 

モリアーティ『殺す気満々だったのか……………。』

 

 

まぁ、これでコロシアムを取り戻せたことだし、よしとするか。そして、二度とリドラー使わん!!

 

こんなことならホントに『レイトン教授シリーズ』やればよかったよ!!あと、『謎の物語』も!!

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

エデン「…………『ボーナスリドラー』は、零の方が似合うな。仮にこれで挑んできたら、こっちは『英国の探偵紳士 エルシャール・ホームズ』で対抗するしかないな。」

 

 

……………黎斗に頼んでおこう。今度は『謎解きゲーム』のガシャット作ってって言わないと。

 

 

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episode251 幻想の力

ーエデンの実家 稽古所ー

 

 

エデンside

 

 

あの日から数日後、この街の住人たちを集めたおかげで、コロシアムの面影を残しつつ、新しく生まれ変わった。

最も、大変だったのは死体処理だな。もう蛆とか沸いて出てきたし、感染病とか如何にかするために医療機関も頼らなきゃらなかったし、ナイチンゲールだって勝手に出てきてしまう始末だもんなぁ………。

 

 

ともかく、今後の『剣術コロシアム』もあの日以降は厳重警戒するようになり(如何やら警備はガバガバだった模様)、賄賂や八百長試合をするものを見つけ次第、取り締まることになった。

 

 

………取り敢えず、コロシアムの話は終わりにしておこう。今僕は、親父と一緒に稽古所に行き、『殺し合い』と言う名の鍛錬をしてる。

 

 

フィン「如何した、まだまだいけるだろ?」

 

エデン「当たり前だ、親父!!」

 

 

とはいえ、クソ親父のくせに、ホントに剣術が鈍ってない。賭博とかやってるくせに、鈍ってないとか洒落にならねえな………!

 

 

ルッチ「…………父さんとガルッチ、まだやってたんだ。」

 

フラン「しかも殺し合いって………。」

 

エア「よく嫌ってるって言ってる割に、鍛錬の時はよく聞くのよね。」

 

レミリア「やっぱり親子ってかんじるわね。」

 

エデン「おいレミリア!?いきなり何を言ってんだ!?」

 

フィン「よそ見してる場合か?」

 

 

チッ、そうだった。今思えば、サムとザムシャーなんかより、クソ親父の『殺し合い』が一番キツイ気がする………!

 

それとも何だ、ザムシャーの言うとおり技の多様で鈍っているのか!?あークソ、全然分かんねえ!!

 

 

一体、一体なんだっていうんだ畜生!!

 

 

フィン「ッ!」

 

 

『バキンッ』

 

 

ルッチ「父さんの剣が折れた!!」

 

エデン「……………。」

 

フィン「…………なるほどな。」

 

エデン「何が成る程なんだ?」

 

フィン「ガルッチ、恐らくだが…………此奴は迷いじゃないかもしれない。」

 

エア「え?」

 

エデン「迷いじゃ………ない?」

 

 

どういうことだ、剣の迷いじゃないって、一体………。

 

 

フィン「いや、こういうべきかもしれない。剣の迷いではあるが、恐らく『アレ』の兆しに近づいているという事だろう。」

 

エア「アレ!?」

 

ルッチ「ガルッチが、アレの兆しに………!?」

 

 

え?母さんと兄さんは知ってるの!?僕だけ!?僕だけ知らないの!?それともでたらめ…………じゃないようだな。だって、めっちゃ真面目な顔してるし。

 

 

エデン「親父、アレの兆しってなんだ?」

 

フィン「『アレ』っていうのはだな…………、『幻想の担い手』という奴だ。」

 

エデン「『幻想の担い手』?」

 

フィン「俺も詳しくは知らねえが、伝承では『機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』と呼ばれる者と匹敵するぐらいらしい。」

 

 

なにそれ!?幻想の担い手ってそこまで凄いのか!?

 

 

フィン「俺が知る限り、親父のロードもまた『幻想の担い手』の兆しを持っていたが、開花することはなかったらしい。」

 

エデン「爺さんもかよ…………。」

 

フィン「ただ、俺でもよく分からないんだ。『幻想の担い手』になれば、どれほどの力が宿すのか…………。」

 

 

というか、強化の迷いだったのかよ。でも、どこから?如何やって『幻想の担い手』の兆しだと分かったんだ?

 

 

エデン「親父、どうやってその兆しを見抜けたんだ?」

 

フィン「眼だな。」

 

エデン「眼?」

 

フィン「一瞬だが、お前の眼………正しくは右の瞳だが、虹色に変わって光り出したんだ。まるで曇りもない綺麗な宝石みたいなものだったぞ。」

 

エデン「んな馬鹿な。仮にそうだとしても、魔眼か何かじゃ………。」

 

エア「『幻想』を抱くものよ………、兆しに至ろうとする者よ………、『幻想の指輪』を着け、大いなる戦いに挑め。

 

 

さすれば、汝は『幻想の担い手』、『幻想仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ・ファンタズム)』として、世界の終局の果てまで見届けることになるだろう………。」

 

エデン「え?」

 

エア「私のお母さまの日記には、そう書かれていたわ。でも、まさかガルッチが………その兆しに来ていたなんて………。」

 

フィン「『幻想の指輪』?そういえば、孫のマルッチから、『十三王神の遺跡』からその指輪らしきものがあったとか言ってた気がする。」

 

エデン「!?」

 

 

一体、どんな指輪なんだ!?そもそも、そんな指輪があるなんて聞いたことない。というかサラッとスルーしたけど、『創造王神』よりもっとヤバいのが居たのかよ!?

 

って、『幻想仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ・ファンタズム)』?あの『機械仕掛けの神』の幻想バージョンがあるのか?

 

 

エデン「ねえ母さん、『幻想仕掛けの神』って、『機械仕掛けの神』とどう違うんだ?」

 

エア「違いって言っても、大半は一緒なのよ。世界の再構築も出来れば、メアリー・スーと呼ばれる者でも、完膚なきまでに倒せるとか……。

 

違いがあるとしたら、多分………存在するか否か、ね。」

 

レミリア「…………だけど、何でガルッチが選ばれるのかしら?彼は別に、望んだわけでもないのに………。」

 

エア「ロード父さんが言うに、幻想を抱けば抱くほど、その兆しに近づいてくるって言ってたわ。多分ガルッチは、何かしらの幻想を抱いて、ここまで行けたんだと思うわ。」

 

ルッチ「だとしたら、ガルッチは何の幻想を抱いて…………。」

 

フィン「……………幻想か。まさか、うちの子が………そこまでの境地に至ろうとはな。」

 

 

……………幻想化するにつれて、『幻想の担い手』の兆しに近づいていたなんて…………。

 

 

フィン「ガルッチ。」

 

エデン「?」

 

フィン「今日は休め。明日からその遺跡に一緒に行くぞ。」

 

エデン「え!?」

 

フィン「安心しろ、何があっても、俺が守ってやるさ。」

 

エデン「ッ!? い、いきなり親父面すんじゃねえよ………。」

 

フラン「ツンデレね。」

 

レミリア「そうね………。今一瞬猫の尻尾が生えてフリフリしてるわ。」

 

 

ったく、自分で守れるってのに、寧ろ親父が…………。馬鹿か、俺。何考えているのかやら………。

 

 

ともかく、十三王神の遺跡か………。どんなとこなんだろうな………?

 

 

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episode252 十三王神の遺跡

ー道中ー ー暁ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

翌日の早朝、僕は親父に起こされた後、車庫に向かう。そこには近未来的なバイクや車が用意されているが、解析したところ武装もしてあるらしく、敵が来ても対処できると親父は言ってた。

その後どっちに乗るかと言われたが、敢えて僕はバイクの方を選び、親父も同じバイクを選んで、昨日言ってた『十三王神の遺跡』に向かうことにした。

 

 

んでその道中、早速このバイクに付けられてる武装を試す時が来たようだ。まぁ大方理由が分かるんだが………。

 

 

フィン「おいガルッチ!?あれはいったいどういう事なんだ!?」

 

エデン「よそ見するな!!あの野郎からの距離を離す!!」

 

エデンオルタ「待ちやがれ!!ゴミ虫共!!!!!!」

 

 

まさかのオルタが襲撃という……。洒落になんねえなぁ。

 

 

エデン「親父、遺跡までどれくらいかかる!?」

 

フィン「このまま道なりに進めば、その遺跡に着く。」

 

エデン「なら親父、先にその遺跡に行ってくれ!!あのクソ野郎の相手をしてくる!!」

 

フィン「なら、せめて此奴をもってけ!!」

 

 

親父が送ってくれたのは、『十三王神の遺跡』までのルート地図だった。

 

 

エデン「そっちでまた会おう。」

 

フィン「無事を祈る。」

 

 

親父はすぐさま閃光弾を放ったと同時に、僕は逆方向に走り挑発アイテムを使った。

 

 

【挑発!】

 

 

エデン「オラ来いよ!!テメェの相手は俺だろ?」

 

エデンオルタ「ッ!!逃がすか!!!」

 

 

兎に角、出来るだけ親父との距離を離し、あの野郎を無力化しないと………。少なくとも、今の僕には殺し切る自信がない………!

 

 

エデン「『ATTACKモード、起動』!!目標、『アザトース・ゴジラ・オルタ』!!」

 

 

『攻撃、開始!!』

 

 

エデンオルタ「ハッ!そんなおもちゃ如きに、俺を倒せると思うな!!」

 

 

勿論そんなこと思ってなんかいない。これはただの時間稼ぎ。彼奴が遺跡に行かせないための、時間稼ぎだ。

 

どれぐらい持つかは分からないけど、出来るだけ離れておかないとヤバいことになりかねないしな。

 

 

って思っていたら反撃し始めたか。けど、数多のレースゲームで培ってきたドライビングテクニックを甘く見るな!!

 

 

エデンオルタ「チッ!!ちょこまかと避けやがって!!ネズミか貴様!!」

 

ゴジラ『どうする?このままだとジリ貧だぞ!?』

 

ストリングス『それに、弾薬ももうすぐ切れそうだよ。』

 

エデン「だったら………!『FLYモード、起動』!!」

 

 

『飛行、開始!!』

 

 

ってか、ホントに飛べるんだな………。変形して空飛んじゃったよ。まぁ僕も飛べるけど、変わったなぁ…………。

 

 

エデンオルタ「ッ!!そっちがその気なら!!!」

 

 

『エボルドライバー!!』

 

 

エデン「なっ!?」

 

エデンオルタ「喜べ。貴様の義姉の力で、殺してやろう!!」

 

 

MONSTER!RIDERSYSTEM!EVOLUTION!!

 

 

エデン「モンスター………!?貴様、まさか!!!」

 

エデンオルタ「その通りだ………!見せてやろう………、暴食の力を!!!」

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデンオルタ「変身!!」

 

 

MONSTER………!MONSTER………!EVOLMONSTER!!フッハッハッハッハッハッハ!!!!!!

 

 

エデンオルタ「仮面ライダーエボル、フェーズ1……!」

 

 

あの野郎!!いつの間に………って、あれ?

 

 

エデン「おい、コブラエボルボトル如何した?」

 

エデンオルタ「ハッ!あんなもの、捨ててやった!!」

 

 

哀れ、エボルト………。まさかエボルドライバー奪った後に、コブラエボルボトルを投げ捨てられるとは……。

 

 

ってそれはいいとして。

 

 

エボルト『いいのかよ!?』

 

 

まさか、お姉ちゃんの力を奪うなんて……。正直思ってもみなかった………。それだけ此奴は、強くなってきてるって訳か………。

 

如何来るかわからねえ以上、うかつに戦うのは危険すぎる………!!逃げ回りながら、十三王神の遺跡に向かうしかないか!!

 

 

エボルト『厄介なことになったな………。まさか俺のドライバーを使って、仮面ライダーエボルになるとはな………。』

 

戦兎『そもそも、お前がこの星に来なければこんなことにはならなかったんじゃないのか!?』

 

エボルト『いや、そもそもパンドラボックス持ち出したの、『石動惣一(アイツ)』じゃん。』

 

幻徳『言われてみれば、確かにな………。』

 

龍我『おいそうなると、俺がこうなった原因、全部マスターの仕業じゃねえか!!』

 

エボルト『それだ!!』

 

エデン「下らねえこと言ってる場合か!?今モンストリウム光線やら八つ裂き光輪などの攻撃が来てんだから、勝手に出て来るな!!」

 

ジョーカー『おい、反撃しないのか?』

 

エデン「したくても今の実力だとあっちが上だよ!!そういうジョーカーは、なんか策があるのか!?」

 

ジョーカー『いや、彼奴ってお前じゃん?』

 

エデン「そうだけど、何!?」

 

ジョーカー『ならばだ、弱点をぶつければ良いんじゃないか?主に、お化けとか?』

 

全員『あ、それだ。』

 

エデン「あー、確かにホラー全般苦手………。そうか!!」

 

エデンオルタ「何を考えているか分かんねえが、俺には効かねえぞ!!」

 

 

そう言ってられるのも、今の内だ!!こんな時に作っておいた、『妨害玉』を用意して正解だった。

 

 

エデン「食らいやがれ!!」

 

 

『パンッ!!』

 

 

エデンオルタ「ッ!!小癪な真似……………!?BRRRRRRRRRRRRRRRRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

うわ、なんかセルみたいな声出しながら気絶したぞ……。

 

複雑な気持ちだが、ジョーカーには感謝だな。ともかく急いで、十三王神の遺跡に向かうとしよう。

 

 

ブルース『ジョーカー、助かった。』

 

ジョーカー『まぁな。俺は基本好き勝手にはするが、こういうことはちゃんと従うつもりだぜ?此奴がいないと、ジョークも楽しめないし。』

 

ケフカ『まぁ、やりすぎてフェイスペイントはがされないように、気を付けないとね。正直、怖い……。』

 

ジョーカー『あ、それ俺も思った………。』

 

 

ー十三王神の遺跡ー ー昼ノ刻ー

 

 

あの野郎を気絶させてから暫く経ち、僕はようやく十三王神の遺跡と呼ばれる遺跡に到着した。

 

その入り口付近には、親父が待ってた。

 

 

フィン「ガルッチ、大丈夫だったか?」

 

エデン「どうにかな………。彼奴は気絶だけで済んだが、何時目覚めて俺達のとこに来るか、予測できねえ。今の内に中に入るぞ。」

 

フィン「ああ。だがその前に、何で彼奴の顔が、お前と似ていたんだ?」

 

エデン「…………詳しくは、中で。」

 

 

そう言い、僕と親父は遺跡の中に入っていった。

 

 

ー十三王神の遺跡 内部ー

 

 

BGM 『壊レタ世界ノ歌』

 

 

エデン「まずハッキリ言うが、あの野郎は僕の反転体。今まで抑え込んでいた憎悪がむき出しになり、リリカという子に対しての憎悪、そしていつの間にかこの世の総ての物にも憎悪を抱いた存在だ。」

 

フィン「………どうしてまた?」

 

エデン「きっかけは、多分リリカと出会っての一言かもしれない。それか、僕にとってもっと過去の事になるか………。」

 

 

何方にせよ、リリカに要因であることには変わりないかもしれない。でも、彼奴が現れた以上、何とかして消滅させないといけない。

 

 

彼奴は、『この世に存在しちゃいけない化物』だから。

 

 

フィン「………聞いてた限り、お前の闇って、相当根深いものだったのはな………。そもそも、なんだってそこまで───────」

 

エデン「親父に教えるわけないだろ。俺と兄さんを売ろうとしたこと、あれから絶対に許すつもりなんてない。

 

そもそもお前が、俺達を売らなければ………ここまで苦しい思いをせずに済んだ。俺の闇も、ここまで増大になることもなかったんじゃないのか…………?」

 

フィン「……………。」

 

エデン「勝手に親父面して、俺がどんな境地に立っているのか。どれだけ苦しい思いをしていたのか、分かるか?分かるわけないだろ?

 

だって親父は、俺と兄さんを捨てようと───────」

 

フィン「分かるわけないし、そもそも俺は、お前とルッチを捨てようだなんて思ったことはない……!!」

 

エデン「ならなぜ俺達を売ろうとした!!

 

フィン「何故言っても分からないんだ!?俺はお前達を売ってやろう気持ちなんてあるわけない!!あの時俺は言っただろ!?修行させるためだって!!

 

エデン「なら他のやり方でよかっただろう!!あんな人身売買まがいなことせず、もっといい方法あったはずだ!!

 

フィン「時代が時代だろ!!もしお前が俺だったら、他に方法あったのか!?

 

エデン「ッ!!」

 

フィン「ないだろ!?俺だって、あんな真似なんてしたくなかった!!なのにお前は、そうやって物事に決めつけて、俺やエア、その人を傷つけ、家を燃やして!!

 

エデン「……………。」

 

フィン「本当はな、ガルッチ。俺も怒ってんだよ。こうやって怒鳴り散らしてやりたいぐらいなんだよ。

 

けどお前は、俺の見えないところで苦しんで、自殺まがいなことして、勝手にいなくなろうとして…………。怒るに怒れねえ状況を作りやがって………。

 

お前はどんな苦しみを抱いてるのか知らねえ!!どんな闇を持ってるのかも知らねえ!!どんな過去を持ってるのかも知らねえ!!

 

 

けど、俺はお前の父親だ。それ以上でも、それ以下でもない。俺は今でも、そしてこれからも、お前を愛していることに変わりない。

 

どんなに罵られようとも、軽蔑されようとも、俺はお前を見捨てるつもりなんて、これっぽちもないんだ………!」

 

 

………なんだよ…、それ………。そんなの、信じられるかよ………。愛してるだって?見捨てるつもりなんてないだって?

 

嘘ばかり。そんなもの、今更信じられるかよ…………!!

 

 

エデン「だったら…………、だったら一言だけでも…………!

 

 

一言だけでも言えよクソ親父!!『俺を愛している』って、そう言えよ!!!!!!

 

 

どうせ、嘘っぱちだ………。俺の事なんて、愛してるわけ………。愛してるわけ───────

 

 

『ギュッ』

 

 

エデン「!?」

 

フィン「すまなかった………、ガルッチ………。苦しい思いをさせて、辛い思いをさせてしまって………、すまなかった………!」

 

 

やめろ………、やめてくれ………。

 

 

フィン「そして、ガルッチ…………。」

 

 

そんなの、僕は………望んでなんか…………!

 

 

フィン「俺は、お前を───────」

 

エデン「やめろ───────」

 

フィン「『愛してる』。お前の親として、父親として、『永遠に愛している』。」

 

エデン「ぁ…………。」

 

 

……………嘘じゃなかった。親父は、僕に抱きしめて…………、『愛してる』って…………。そう言ってくれた…………。

 

夢でも、幻でも、幻想でも何でもない………。これは、現実なんだと………。親父が放った言葉は、嘘と言う嘘が……………、全くなかった…………。

 

 

エデン「ぁ………ぁぁ………!!」

 

フィン「泣け。お前が溜めていたもの、全部。何もかも全部、吐いてしまえ。」

 

エデン「っ!!うっ、ううう………、うわぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!

 

 

もう僕は、悲しくて、嬉しくて、悔しくて、親父の………、いや、父さんに抱き着かれながら泣き出した。ずっと溜まってたもの全部、全部………。

お姉ちゃんに泣きついて来た時よりも、思いっきり泣きだした。

 

 

エデン「ごめんなさい、父さんッ!!僕は、僕は………!!」

 

フィン「もういい。俺が全部、許してやる。そして、ホントによく頑張った。俺は、誇りに思う。お前の親で、本当に良かった。」

 

 

もう言葉が出なかった………。ただ僕は、泣くことしか、出来なかった………。

 

 

ストリングス『…………いいお父さんじゃないか。』

 

ゴジラ『…………そうだな。』

 

ストリングス『ゴジラ、君も泣いているの?』

 

ゴジラ『ッ!そ、そういうストリングスこそ。』

 

ストリングス『!? な、何故………私も………?』

 

ゴジラ『…………お前も、泣けるんだな。少し、安心した。』

 

ストリングス『…………何故なんだ?何故私は、こんなに涙が止まらないんだッ!?』

 

ゴジラ『…………感動、または苦しみからの解放。人間も、人外も、獣も、誰だって最初は泣くことある。それが出来るお前は、AIなんかじゃない。人間と同じように、心を宿してる。』

 

ストリングス『ゴジラ…………。』

 

ゴジラ『その思い、絶対に忘れるな。』

 

ストリングス『……………ああ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~そして………~

 

 

BGM終了

 

 

エデン「////////////」シュー

 

 

恥ずかしい………。大の大人が、いや見た目が中学2年ぐらいの少年だけど、ここまでの大泣きって……。それを見られたのって………。

 

いや、マジで恥ずかしい………。もう顔真っ赤だし、滅茶苦茶煙が出てるよ………。

 

 

フィン「ほら、座り込んでないで進むぞ。」

 

エデン「あ、ああ………。//////」

 

 

……………ありがとな。『お父さん』…………。

 

 

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episode253 幻想の覚醒

ー十三王神の遺跡 祭壇ー ー昼ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

フィン「如何やらここが、この遺跡の最深部のようだな。」

 

 

親父………じゃなくて父さんが歩みを止めた場所は、祭壇と思わしき場所だった。辺りを見渡せば、それぞれの像が建っていて、中にはエンリ、チルノと思わしき像もあった。

 

他はボロボロで一部が無くなっていたり、像そのものがなかったり………?

 

 

エデン「ん?」

 

フィン「如何した?」

 

 

気になった像に近づいてみると、どこかリリカと思わしき雰囲気がある像を見つけた。片腕とかはなかったものの、それでもどこか、似てるような気がしてならなかった。

 

一度像の名前を探してみると、そこには驚くことが書かれていた。

 

 

『融合王神 リリカ・■■■ラス』

 

 

エデン「!?」

 

 

リリカ!?え?この姿、融合王神なのか!?嘘だろ!?ちょっと待て、んじゃあ少なからず、僕は間接的に融合王神と接触していたって事!?

 

 

エデン「って事は、サーヴァントとして現れたリリカは、未来のリリカであることも限らないことになるんじゃ………。」

 

フィン「何1人でぶつぶつ言ってんだ?……まぁいいとして、この遺跡………何のために立てられたんだ?」

 

エデン「マルッチも調査してるらしいけど、なんでこんなものが建ってるのか未だに分からないらしいんだ。何の為に、この場所を建設したのかすら………全く………。」

 

 

そう思いながら祭壇を調査していくと、今度は玉座らしきものがあった。この遺跡に違和感があるほど綺麗で、風化もしておらず、座り心地もよかった。

 

なんでここだけ新品同様?でも解析魔術使ってみても、相当昔のようだし………。

 

 

エデン「父さん、指輪はあった?」

 

フィン「なかなか見つからない。何かしらの仕掛けを解かない限り、現れない仕組みなのか?」

 

エデン「仕掛けか……。こんなことなら謎解きゲームやるべきだった───────」

 

 

手すりに触れた途端、何かに反応し、動き出す音が聞こえた。動く音を頼りに探すと、十三王神の像の中央から、何かの台座が現れた。

父さんも気づいてその台座に近づいてみる。

 

 

フィン「なんだ、この台座?」

 

エデン「分からない。玉座の手すりに触れたら、こんなのが。って、台座に乗ってるのって………。」

 

フィン「ん?こ、これが………?」

 

 

その台座に乗ってるものを見てみると、指輪と思わしきものがあった。プラチナ製で、虹色に輝く宝石と空色に光る宝石も飾られていた。

 

父さんはその指輪に触れようとするも、何かに阻まれて取ることが出来なかった。

 

 

フィン「駄目だ、俺には取れない………。」

 

エデン「………僕が手にしてみる。」

 

フィン「あ、ああ。だが、気を付けろよ?」

 

 

それぐらいわかってる。そう思いながら、その指輪に触れた瞬間、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

気が付けば、僕は無数の桜にいた。父さんはどこに行ったのか、『闇に満ちし虚樹の魔剣』以外の剣と刀はなく、服装もかつてフラン達と結婚式に出るときの『月夜の袴』にも変わっていた。

 

 

『ようやく現れたのね。私と同じ、幻想の担い手になる人が………。』

 

 

聞き覚えのある声だった。その声がする方を向くと、フランが僕を見つめていた。けど、僕の知ってるフランだとは思えなかった。

 

 

『そんなに警戒しなくていいわ。確かに、この姿は貴方にとって大事な人だって事ぐらい、知っているもの。』

 

エデン「……君は、誰なんだ?」

 

『私?私は『フランドール・ファンタズム・アムール』。またの名を、『幻想仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ・ファンタズム)』。』

 

エデン「君が、幻想仕掛けの神?」

 

ファンタズム『そう。元は高貴な吸血鬼だったけど、幻想の力が強まり過ぎた結果、何時の間にかそんな名前になってたの。』

 

 

よく見ると、フランの顔ではあったが、瞳の色は全く違っていた。右眼は虹色、左眼は銀色。そして指輪の方を見ると、彼女の瞳の色と同じような宝石が付けられていた。

 

 

ファンタズム『気になってるようね。私が付けてる『幻想の指輪』を。』

 

エデン「それが!?じゃあ、僕が手にした奴は………!?」

 

ファンタズム『あー、あれも『幻想の指輪』よ。安心して。』

 

エデン「いやいや、どういう事なんだ!?だって、今手に持とうとした指輪と、君が付けてる指輪が全然違うんだけど!?」

 

ファンタズム『そんなこと言われてもね。恐らく覚醒した時に、その瞳の色に合わせて宝石も合わせてると思うよ?』

 

エデン「覚醒した時に?」

 

ファンタズム『そ。私の元の色は青色だったんだけど、覚醒した時にこの宝石と同じ色になったのよ。』

 

 

うーん、其れでも納得できないな………。そもそも、誰が作っているんだ?

 

 

エデン「なぁ、あの指輪。その指輪を含めて、誰が作ってくれたんだ?」

 

ファンタズム『『幻想の指輪』?多分だけど、『機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』だと思うよ。ある財団の言葉を借りるなら『SCP-2000-EX』よ。』

 

エデン「マジかよ……。何があったんだよ、そいつ。」

 

ファンタズム『私に聞かれても、ね。取り敢えず、この話はおしまい。見たところ、貴方はその兆しに近づいて、指輪がある場所に向かって、手にしてきたって事ね?』

 

エデン「あ、ああ。」

 

ファンタズム『じゃあ、今から一つ問うわ。じっくりと時間かけて、そして慎重に答えてね?』

 

 

問い?

 

 

ファンタズム『貴方は人質を取られています。その人質たちは、それぞれの檻に入れられています。

 

 

3人の妻、過去の親友であり恋人とその恋人達、義理の姉と友人達、そして多くの元愛人達。

 

 

 

貴方が1つ救えるとしたら、どの檻を選びますか?選ばれなかった檻は、その檻に入ってる人たちは死ぬことになります。』

 

 

この選択、ルビーに問われた時と似てる!?…………しかもこれ、現実味がある。本当に慎重に選ばないと、その子たちの運命が決まる………。

 

…………決められない。いや、あの時の選択をすれば、きっと……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、もし彼女達全員救える方法があるとしたら?自分の命を捨ててでも、取り戻せるとしたら?

でも、其れだと救うことも出来なくなる。その人達を悲しませることになる。

 

現実は非情。何方を選んでも、結果的に悲惨な結末か、残酷すぎる運命を目の当たりにしてしまう。

 

 

………だけど、其れでも僕は………。

 

 

エデン「答え、言うよ?」

 

ファンタズム『どうぞ?』

 

エデン「全てを選ぶ。あらゆる手段を使ってでも、助けてあげたい。一緒に笑い合っていたい。」

 

ファンタズム『………一つじゃなく、全てを選ぶ。それが、貴方の答えなの?』

 

エデン「そうだ。幻想かもしれない。皆はどちらかを選ぶかもしれない。でも僕は、全てを選ぶ。選択肢がそれだけしかないのなら、無理矢理でも増やしてしまえばいい。世界を救って、皆も助ける。その幻想を抱いて、4つの檻全てを選ぶ。」

 

ファンタズム『…………そっか。それが、貴方の答えなのね。』

 

 

どことなく、彼女に笑みを浮かべてる気がする。

 

 

ファンタズム『なら、その幻想を忘れないで。そして、その人達を大切にしてね?私や、両儀零、四代目には出来なかったことを、成し遂げてきて。』

 

エデン「零に出来なかったこと?」

 

ファンタズム『そう。全てを変えようとする黒幕は、他にいるのよ。もしかしたら、もう既にあなたと出会っているのかもしれないわ。』

 

エデン「闇創造王神以外にも………?それって一体?」

 

ファンタズム『いずれ分かるわ。これであなたも、私と同じ力、『幻想』の力を使えるわ。

 

 

幻想は、貴方が思っていることが出来るようになり、他人の能力の性能が下がるけど、使えるようにはなるわ。』

 

エデン「それって………。」

 

ファンタズム『貴方の想い人、リリカ・アイモーネの力も使えるわ。ただ、何かしらの作用で、使えないようだけどね。取り出すことはできるみたいだけど。』

 

 

一応、取り出すことはできるって訳か………。って、急に桜吹雪が!?

 

 

ファンタズム『そろそろお別れね。私、応援しているわ。貴方がどのように歩んでいくのか、どう運命を変えるか、見させてもらうよ。幻想の担い手になった、創造王神さん。』

 

 

それだけ言うと、彼女は居なくなり、視界が真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー十三王神の遺跡ー

 

 

気が付くと、僕はまだ『幻想の指輪』を掴もうとした瞬間のところまで意識を取り戻す。

 

 

フィン「ガルッチ?大丈夫か?」

 

エデン「……なんか、意識が飛んでた気がする。でも、大丈夫。」

 

 

今度こそと言わんばかりに、その指輪に手にした。

 

 

エデン「これが、幻想の指輪………。」

 

フィン「綺麗だな………。嵌めてみるか?」

 

エデン「………。」

 

 

父さんの言うとおりに、その指輪を左薬指にはめる。その後一度、手鏡を投影して自分の顔を見てみると、瞳の色が変わっていた。

 

右の瞳は虹色、左の瞳は空色………、今付けてる指輪と同じ色になっていた。一度外してみるも、もう元の色には戻ることはなかった。

 

 

フィン「目の色、変わった………?」

 

エデン「………そうみたいだね。それに、もう二度と戻ることはないようだしね。」

 

フィン「………そのようだな。」

 

エデン「…………父さんはさ。」

 

フィン「?」

 

エデン「もし、大切な人と世界が人質になったら、どうするの?」

 

フィン「…………分かり切ったことを。『どっちも』救ってやる。いや、救ってみせるさ。俺の手が届く範囲で、絶対に。」

 

エデン「…………そうか。」

 

 

取り敢えず、もう一度指輪をはめた後、この場を後にした。何故だか、またここに来ることになりそうな気がした。

 

 

 

ー十三王神の遺跡 入口ー

 

 

エデンオルタ「待って、いたぞ………!全く、とんでもねえもの用意しやがって………!」

 

 

アイツ、待ち伏せしてたのかよ。しかもまだエボルになってんのか。案外しぶといな、此奴。

 

 

エデンオルタ「ったく、よくもまあおぞましいものを用意してくれたな………!」

 

フィン「……何みせた?」

 

エデン「お化け。」

 

フィン「お前、まだ怖いのか………。」

 

エデン「そりゃ怖いに決まってるだろ……。あんなん急に来たら、卒倒するって。正直ホラゲやるだけでもSAN値削って削ってようやくクリアしたぐらいだぞ。」

 

フィン「そこは克服しろ………。」

 

エデンオルタ「クソっ、貴様の弱点と同じでなければ、こんなことには………!」

 

 

………今だけ、克服しなくてよかったって思ってしまった。じゃないと、あれ以外の弱点があるのかどうかすら分からなくなると思うし……!

 

 

エデンオルタ「まぁいい、先にリリカを始末したかったが、まずは貴様を殺し───────」

 

エデン「テレポート。」

 

エデンオルタ「ッ!!逃げんなクソ野郎ォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

ー道中ー ー黄昏ノ刻ー

 

 

フィン「いいのか?相手にしなくて。」

 

エデン「ああ。今の僕じゃ、彼奴に敵うはずがない。幾ら幻想の力を持ってるからって、完全に滅ぼすことは、まだできない。」

 

フィン「………仮にも、彼奴はお前だろ?」

 

エデン「いや、違う。彼奴は『彼奴』だ。僕なんかじゃない。だが、生み出したのが僕であるなら、責任もって、彼奴を殺さなきゃならない。

 

でも今じゃない。今戦ったところで、精々足止め程度だしさ。今回も妨害玉使ったとこだし。今頃読んでるとこじゃないのか?」

 

フィン「そうか………?ちょっと待って、ガルッチ?読んでるって何を───────」

 

エデン「さーて、さっさと帰るぞ父さん。」

 

フィン「待って!?読んでるって何を読んでいるんだ!?」

 

 

さて、なんだろうねぇ………?

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

ー十三王神の遺跡 入口ー

 

 

『男の娘や幼女が載っている同人誌たち』

 

 

エデンオルタ「あんの野郎ォォォオオオオオオオオオオオオオ!!!こんなもの俺を出妨害しやがってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええ!!!!!!

 

アイツが俺じゃなければこんなもの破り捨てて追いかけていたってのに、おのれぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

案の定、エデンが作成した同人誌を読む羽目になっていた。




能力解放


エデン


幻想の力


常時発動し、様々なキャラクターの能力を使用できるようになる。ただし、性能は本人たちより劣り、リリカの能力は使用できない。(一応ガールズリングは呼び出すことはできるが、使うことはできない。)

因みに、これでも完全覚醒してはいない。


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episode254 黄金の君と創造王神 前編

ってなわけで、(たま)のような赤子さんの作品『ハリー・ポッターと黄金の君』とコラボすることになりました!!

(たま)のような赤子さん、コラボOKしてくださりありがとうございます!!


ー真・無限の刃製ー

 

 

エデンside

 

 

………増えたな。コラボする相手。早速メタイ話だけど、今回来るのって黄金の君って呼ばれる転生者だっけ?

 

しかもハリー・ポッターの世界からか……。平行世界とはいえど、あっちのハリー達は如何してるかな?

 

まぁ、桜の木の下で待っているといてだ、幻想の担い手か………。実感はないんだが、そこまでの境地に立っているんか………。

 

 

まだ手にしてばっかりだし、どれだけの強さを持っているのか気になるな。……ってそれはいいとしてだ、久々に杖を取り出してみるか。

 

 

エデン「………思えば、この杖長持ちだな……。世界樹で出来てるとはいえ、流石に劣化してもおかしくないと思うが……。」

 

 

その中に不死鳥の尾羽、フェンリルの毛、ジンオウガの粉末。このジンオウガの粉末の元になっているのは逆鱗、宝玉。

今思えばもったいなくないか?粉末にしちゃって。まぁ、強かったから今でもずっと持っているけど。

 

 

エデン「?」

 

 

夢の中とはいえ、誰かが入ってきた?黄金の君のご登場かな?………いや、何かが入り込んだか?どうも死霊っぽい気配がする………。

 

 

エデン「誰だか知らねえが、来るっていうのなら容赦はしないぞ?」

 

 

ラッシュマッチレス!

 

 

バンバンシューティング!

 

 

エデン「戦術Lv3!『変身』!!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【ガッシャーン!レベルアップ!】

 

 

一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!

 

 

【ア ガッチャ!ガガンガンガガン!ババンバンババン!バンバンシューティング!!

 

 

エミヤキリツグの衣装を着込むと同時に、死霊たちは僕の存在に気づき襲いかかろうとする。

此方も銃口を向けようとした時───────

 

 

「『黄金の炎よ』!!」

 

エデン「!? 『Time Alter square accel』!!」

 

 

突然黄金の炎が襲い掛かってきて、死霊は一瞬にして燃やされ、僕は『固有時制御』を使って素早く避ける。

 

と言うか今、女の子の声が聞こえたような………。あとこの魔法、聞いたことないな。オリジナル魔法か?

そう思っていた時、黄金の炎が消え、目の前には黄金色に輝く金髪金眼の美少女が杖を持って、辺りを見渡していた。

 

 

「なんなんだここは?夢なのは確かだが、このような幻想的な場所は見たことがない。魔法は使えるようだが、ここの霊は無礼極まりないな。」

 

 

\ツクテーン/

 

 

おい誰だ、効果音出した奴。ジャガーマンか?いや、流石に夢まで来ることはないか。来たら来たでぶん殴るが。

ともかく、風龍さんが言うに、彼女が黄金の君………なのかな?雰囲気からして、英雄王ギルガメッシュのような威光、いやどちらかと言えば、『Dies Irae』のラインハルト・ハイドリヒの威光の方が正しいか。

 

凄い力を感じる。でも、僕が従うのは友である『英雄王ギルガメッシュ』ただ一人。これぐらいで怖気づくほど、弱くなんかない。

 

 

っと、どうやら僕の存在に気付いたっぽいな。

 

 

「? 卿は何者だ?あの無礼な奴らの幹部か?」

 

エデン「まさか、あんな不法侵入するような死霊なんざ、『除霊』か『消滅』あるのみさ。それより、名乗るのはそちらからではないか?」

 

「………それもそうか。では名乗るとしよう。

 

 

私は第79代エルドラド王国国王ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア。」

 

エデン「エル・ドラド?『フランシス・ドレイク』と関係のある人物か?」

 

「何故海賊の名が?それより、今度は卿の番だ。」

 

エデン「これは失礼。僕はラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン。第5代目創造王神でありながら、幻想の担い手になったものだ。

 

エデンでもガルッチでも呼んでくれ。」

 

「創造王神?卿は『神』と名乗るのか?」

 

エデン「神の領域を超えた『神』って奴だな。そっちは何と呼べばいい?」

 

「ウィラとでも、呼んでいいぞ?ガルッチ。」

 

エデン「ウィラか。よろしく頼む。っと、過去を見るのはまだ厳禁な?」

 

ウィラ「ほう、気付いていたのか?」

 

エデン「これぐらい見抜かないと、剣士としてやってられないからね。」

 

 

取り敢えず、黄金の君ことウィラと握手した後、大桜のとこまで連れていく。

 

 

ウィラ「ところでエデン、ここは何処なんだ?」

 

エデン「ここは僕の『固有結界』、『真・(トゥルー・)無限の刃製(アンミリテッド・ブレイド・ワークス)』と言う場所であり、夢の中って奴だな。

 

 

普通なら夢の中に侵入出来ないはずだが、如何やら招くことはできるみたいなんだ。」

 

ウィラ「卿の夢の中、か。なるほど、道理で幻想的なはずだ。って事は、スネイプてんてーも呼び出せるんじゃ!?」

 

エデン「いや、流石に僕の知らないスネイプ先生は呼び出せない。ってか、キャラ変わってるぞ?」

 

ウィラ「むう、スネイプてんてーも呼び出せると期待したのに………。」

 

 

ってかてんてーって、案外スネイプ先生ってこういう子に好かれやすいのか?

 

 

ウィラ「ん?ガルッチよ、もしやスネイプてんてーを知ってるのか?」

 

エデン「ああ。まだ創造王神になる前の学生の頃、スクエアウィザードトーナメントの時、ホグワーツに赴いたことがあってね。

 

その次の年は、ホグワーツに一時期留学もしてたな。」

 

ウィラ「? スクエアウィザードトーナメント?トライウィザードトーナメントではなく?」

 

エデン「ああ。そっちとは異なっているんだ。要は、君の知ってるホグワーツと違うし、ダンブルドアやヴォルデモートも、全く異なる。」

 

ウィラ「なるほど。しかし、卿の体つき………美しいな。」

 

エデン「ッ!?急に何言ってんだ!?」

 

ウィラ「それと、卿の瞳の色もなかなか綺麗だぞ?」

 

エデン「ちょ!?///」

 

 

な、何言っちゃってんの!?

 

 

エデン「い、いきなりおかしなこと言うなよ………!///」

 

ウィラ「そうか?事実を言ったまでだが、そこまで照れるものなのか?」

 

エデン「慣れてねえの!!/// そ、そもそも、いきなりそんなこと言われて、ビックリするに決まって………!//////」

 

 

いきなり何言ってんだ!?嫁と夫いるってのに、何顔真っ赤になってんだよ!?馬鹿じゃないの!?

 

ってか僕、男だよね!?何顔真っ赤にしているんだ!?ってかこの子、ニヤニヤしてるし!!

 

 

ウィラ「はっはっは!なかなか初々しい反応するではないか、ガルッチ。ますます弄りたくなってくるではないか。」

 

エデン「弄るな!?あんたにはスネイプ先生が居るでしょう!?」

 

ウィラ「そう言わず……?そのベルトは何だ?」

 

 

あ、気をそらした。見ているのは、ゲーマドライバーの奴かな?

 

 

エデン「これの事?その前に聞かせてもらうけど、いいか?」

 

ウィラ「む?」

 

エデン「ウィラは転生者なのは、間違いないか?」

 

ウィラ「…………なるほど。流石神、見抜いたか。」

 

エデン「見抜くも何も、僕も『転生者』だしね。」

 

ウィラ「そうかそうか、卿も転生者……………え?」

 

 

あ、今ウィラがポカンとしてる。そら驚くよな。

 

 

エデン「まぁ、その反応が正しい。とはいえ、転生者ではあるが、ただの転生者じゃない。『異端な転生者』なんだ。」

 

ウィラ「『異端な転生者』?何故そう言えるのだ?」

 

エデン「…………そうだな、少し昔話でもするか。時間もあるし、警戒するのも無粋だしな。」

 

 

僕は大桜の根の元に座り、自分の過去を話した。

 

 

自分の前世である『シン・ゴジラ』の事、『ニャルラトホテプ』の出来事、『ロスト・エンド』の出来事、そして今である『ラーク・バスター・ガルッチ』として生き、何をやっていたのか、そしてこれから何をするのかを、ウィラに話した。

 

 

ウィラ「……………ガルッチ、卿は思ってた以上に過酷すぎる人生を歩んできたのだな………。病むってレベルじゃない、発狂してもおかしくないぞ…………。」

 

エデン「まぁ一時期ヤバい状態に追い込まれたけどね。」

 

ウィラ「しかもゴジラとかニャルラトホテプが前世って………、確かに異端な転生者なのは間違いないだろうな…………。」

 

エデン「まぁ、種族は有翼人のままだけど、肉体は『ニャルラトホテプ』だしな。長年人間のままで暮らしたせいで、元の姿に戻ることが嫌だし───────」

 

ウィラ「うむ、そのままの姿でいて欲しい。…………しかし、そんな卿は強いのだな。私なんて、一体何をしてるのか………。」

 

エデン「……………………聞かせてくれないか?何があったのか。」

 

ウィラ「いや、これは私の問題だ。私自身で、解決を………。」

 

 

…………なんだろ、どこか僕と似ているような気がする。他人に迷惑を掛けたくない、巻き込ませたくない、そんな気持ちがどこか感じる。

 

 

エデン「言ってくれ。()()だって、辛い過去を語った。虫のいいことなのは承知の上だし、僕も言える立場じゃないかもしれない。

 

 

でも、僕みたいに苦しんでるのを黙ってみているほど、冷たい奴なんかじゃない。微力だが、力になってあげられるかもしれない。

だから言ってくれ……、頼らせてほしい。」

 

ウィラ「ガルッチ…………。」

 

 

その後、ウィラはホグワーツで何があったのかを、話してくれた。本来の自分自身に怯えてしまったこと、勝てなかったこと。

 

 

エデン「本来の………、か。」

 

ウィラ「その結果、私は皆の目の前で醜態を晒してしまった。晒してはいけないというのに、私は………私は…………。」

 

エデン「……………勝手気ままな女の子だな。愛されたかっただの、居場所を奪うなだの、まぁ我々転生者は言える立場じゃないけど、ふざけるのも大概にしろだな。

 

勿論本来の彼女の人生を奪ってしまったのは事実、如何しよもない物。奪い返そうとするのも、分かる。

 

 

けど、そいつはウィラがやってきた全てを否定しようとしている。そいつはその後の事、何とかできると思っているのか?いや、恐らく無理だろうな。

 

黄金の君と言うだけで、勝手気ままな行動を起こすような奴であれば、それは暴君じゃない。暗君そのものだ。」

 

ウィラ「……………。」

 

エデン「僕が言うと極端になっちゃうけど、もしそいつが何度も奪い返そうとするんなら、魂諸共追い出して、転生できないように滅ぼしてしまえばいい。」

 

ウィラ「なかなか、残酷な提案をするのだな。」

 

エデン「自分殺しぐらい、慣れてるからさ。自分は自分、そいつはそいつで割り切ってるし、そいつが僕を殺して、『僕』になろうとするぐらいなら、そいつそのものの存在を滅ぼす。」

 

ウィラ「仮にも自分だろ?」

 

エデン「それでもだ。特に、自分が生み出した『オルタ』は、絶対に殺さなきゃならない。

 

 

あと、いいこと教えてやる。」

 

ウィラ「いいこと?何だそれは?」

 

エデン「僕が今こうして話しているウィラは、お前だけだって事だ。あの世界の中で、俺と話しできたのは、お前だけだ。」

 

ウィラ「…………確かに、これはハリーでも、ロンでもハーマイオニーでも、ドラコでも、スネイプてんてーにも、いや、誰にも出来ないことだろうな。

 

転生者と、しかも異端すぎる転生者のガルッチと会話なんて、絶対に出来るものじゃないしな。」

 

エデン「そうさ。だから、そんな奴に負けんな。いや、追い出せ。そして再び会って、襲うとするのなら、見せつけてやれ。

 

 

『転生者』として生きるウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリアの恐ろしさを、敵に回したらどうなるのかを、本来のウィラに思い知らせてやれ。」

 

 

励まし方は間違ってるかもしれない。けど、僕にはこうすることしかできない。僕みたいになって欲しくない。苦しんでほしくない。

 

それに、ウィラが居るハリー・ポッターの世界にお邪魔するわけにはいかない。彼女には、彼女だけの物語がある。

 

 

願わくば、幸せな結末を迎えて欲しい。どんなことがあろうとも、絶対に───────

 

 

エデン「チッ!」

 

ウィラ「誰かがこの夢に入り込んだって訳か………。」

 

エデン「しかもこの感じ………、めんどくせえ奴がきたっぽいな………。」

 

 

お互い立ち上がり、前に出ようとすると、黒い靄が現れ、そこから俺のオルタと、ウィラらしき人物が現れた。

 

 

ウィラ「ッ!!」

 

エデン「夢にまで干渉してくるって、どんだけ規格外なんだよ。鬱陶しいにも程があるだろ。ストーカー行為もそこまでにしやがれよ。」

 

エデンオルタ「相変わらず口の達者な俺だな。まあいい、紹介しよう。俺の仲間『ウィラトリア・オルタ』だ。」

 

ウィラ「私のっ、オルタ!?」

 

ウィラオルタ「さっきぶりね、『私』。身体を取り戻したついでに、こんな面白い人とタッグを組んだのよ。」

 

エデン「なるほど。貴様、余計なことしやがったな?」

 

エデンオルタ「何を言う。此奴の願いをかなえようとしただけだ。貴様を潰すついでにな?」

 

エデン「……………やはり貴様は、俺と同じように余計なことしかしねえようだな。」

 

ウィラオルタ「さぁ返してもらうわよ。私の居場所を取り戻すために。」

 

ウィラ「ふざけるな!貴様なんかに、渡すものか!!」

 

エデン「行くぞ、ウィラ。あのクソ野郎どもをぶちのめすために!!!」

 

ウィラ「ああ!!」

 

 

【【ガッシューン………】】

 

 

【マキシマムマッチレスZ!】

 

 

ムゲンムテキ!

 

 

エデン「戦術Lv∞!!無限大変身!!」

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

【ガッチョーン……、】

 

【ガッチャーン!レベルマックス!!】

 

ドッキング!

 

パッカーン!!ムーテーキー!!

 

輝け!全てを超えろ!天元突破の王者!ムゲンムテキファンタズム!!

 

 

ウィラ「…………なんと。」

 

エデン「もう一つの黄金、英雄王ギルガメッシュの力を持ってるんだ。英雄王以外にも、騎士王アルトリア・ペンドラゴン、霊長の抑止力エミヤシロウの力もあるからな。」

 

エデンオルタ「無敵か。ダメージは与えられないが、俺もやるしかねえか。」

 

 

MONSTER!RIDERSYSTEM!EVOLUTION!!

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデンオルタ「変身!!」

 

 

MONSTER………!MONSTER………!EVOLMONSTER!!フッハッハッハッハッハッハ!!!!!!

 

 

エデンオルタ「遅れるなよ?ウィラ。」

 

ウィラオルタ「そっちこそ。」

 

エデン「勝ちに行くぞ。」

 

ウィラ「ああ。援護も頼んだ。」

 

エデン「いや、その前にだ。耳貸せ。」

 

ウィラ「?」

 

エデンオルタ「なんだ?今更作戦会議か?」

 

ウィラオルタ「無駄なことしてるわね…………。」

 

 

彼女も転生者なら、あのネタも知ってるはず。前々から誰かと一緒にやりたかったんだよな。

 

 

ウィラ「………ガルッチ、どうやら卿もノリが良さそうだな?」

 

エデン「だろ?」

 

エデンオルタ「何の作戦会議かは知らないが、どんな策を講じたところで無駄だ。」

 

エデン「では、言うか。」

 

ウィラオルタ「言う?」

 

ウィラ「ああ………。創造王神と黄金の君との、歌とダンスを披露してやらねばな?」

 

オルタ2人「「?」」

 

エデン「さて始めるか!!遥か異世界から来て頂いた黄金の君とお目にかかった上に戦える、この幸運!!そうそう、ねぇぜ。

 

ウィラ「『黄金』の名の下に、この私とガルッチが貴様らの相手をしてやろう………。」

 

エデンオルタ「なんだ?いきなり狂ったか?」

 

ウィラオルタ「何が来るかは理解できないけど、どうせ勝てやしないわよ。」

 

 

言ってな、オルタズ。たとえ殺しきれなくとも、お前らに勝つ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「This party give crazy(イカれたパーティーの始まりか)!!

 

ウィラ&エデン「「Let's Rock(派手に行くぜ)!!」」

 

 

next episode




後編に続きます。


英文間違ってたら、どうか直してください。(英語苦手だぁぁぁ……。)


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episode255 黄金の君と創造王神 中編

BGM オルテンシア・サーガ ー蒼の騎士団ー 『REVIVER』


ー真・無限の刃製ー

 

 

エデンside

 

 

例の台詞を放った後、僕はウィラオルタを、ウィラは僕のオルタに突撃する。彼方も分かったのか、『姿くらまし』を使って背後に回ろうとする。

 

 

ウィラオルタ「がら空きよ───────」

 

エデン「どうかな?」

 

 

すぐさま黄金の波状を召喚し、攻撃を防ぎきり、水色の波状から出てくる贋作の武器を放つ。

 

 

ウィラオルタ「そんな攻撃、我が黄金の前には無力よ!!」

 

エデン「かもな。だがな、甘く見るんじゃねえよ?たとえ相手が黄金の君だとしても、『黄金』の守りを打ち破り、『黄金』の攻撃を防ぐ宝具を作れないわけじゃあねえからな!!」

 

ウィラオルタ「面白い、やってみろ!!」

 

エデン「『幻想・創造・(ファンタズム・クラフティング・)投影開始(トレース・オン)』!!」

 

 

まずは『黄金』を打ち破る武器を作り、複数まで投影する。

 

 

エデン「『憑依経験、共感終了』!!

 

 

工程完了(ロールアウト)全幻想投影、待機(ファンタズム・バレットクリア)』!!」

 

エデンオルタ「させるか!!」

 

ウィラ「行かせると思うな!!やれ!!」

 

 

更に贋作の武器の数を増やした後、黄金の波状と水色の波状が出現し、合計数百万ぐらいの武器を出現させた。

 

 

エデン「『停止解凍(フリーズアウト)全幻想投影連続層写(ファンタズムソードバレルフルオープン)』!!

 

 

幻想の砲撃(メラム・ファンタズム)』!!!」

 

 

一斉射撃を初め、ウィラオルタを襲いかかる。勿論彼女も姿くらましで回避を始めるが、其れを逃さす、現れそうな場所に分散させる。

 

 

ウィラ「ガルッチ!!真上!!」

 

ウィラオルタ「隙あり!!」

 

 

頭上を見上げた時には遅く、僕はそのまま真っ二つに割れて()()()

 

 

エデンオルタ「ッ!!おい、そいつは罠だ!!」

 

ウィラオルタ「ッ!?」

 

エデン「行けっ!!」

 

 

ウィラオルタが倒したのは、瞬時に作り出した幻影の『自分自身』。それに気づくが、武器の距離はゼロに近づこうとする瞬間までに来ていて、そのままダメージを食らう。

 

 

ウィラオルタ「ア”ア”ア”ア”ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

ウィラ「マジか、見た感じ普通の武器も混じってるはずなのに、傷を………。」

 

エデン「『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』の性能を組み込んだ。劣化してるから、護りを無効化する効果になってるけど、其れでも強力なのは間違いないな。」

 

エデンオルタ「『メディア』の宝具か。とことん厄介なものを…………!!」

 

ウィラオルタ「貴様ァァァァァ!!!よくも我が黄金の身体に、傷を付けてくれたなぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

エデン「ハッ!雑種如きが、『黄金の身体』を使うとは、随分自信があるようだな。言っておくが、貴様の身体は『醜悪極まりない程穢らわしい肉体』の方が相応しいぞ?」

 

ウィラ「ガルッチ、何故か知らないけど私じゃないはずなのに、凄く哀しいのだが…………。」

 

エデン「あ、ウィラじゃないからね!?ウィラは歴とした『黄金の身体』だからね!?オルタが『醜悪極まりない程穢らわしい肉体』だから!!」

 

ウィラオルタ「黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!この私を怒らせたこと、後悔させてくれるわァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ウィラ「ッ!!ガルッチ、ヤバい奴が来るぞ!!!」

 

エデン「来るか………。」

 

ウィラオルタ「Dies Irae(怒りの日)』ェェェェェェェェ!!!!!!!

 

 

その魔法を僕に向けて放つと、黄金の光が解き放つ。が、こんなもの、生温い。

 

 

エデン「……『滅尽滅相』!!」

 

 

そのまま振り払うと、先ほどの光は消え失せ、相手は驚愕の表情を見せていた。

 

 

まさか『第六天波旬』の力も、幻想の力として使えるとは思ってもみなかったな。最も、あの嫌悪感が無くなっていたのは驚きだった………。

 

まぁ仮に食らっても、吹っ飛ぶだけでダメージはないんだがな。ただ世界が壊されるのは、我慢ならなかった。

 

 

ウィラオルタ「あ、あり得ない………!!そんな馬鹿なことがあるはずが!!!」

 

エデン「ウィラ、後は頼んだ!!」

 

エデンオルタ「馬鹿!!ウィラ避けろ!!」

 

ウィラオルタ「なっ!?」

 

ウィラ「ここだっ!!!」

 

 

ウィラはすぐさまオルタの後ろに回り込み、愛用していると思われる剣を使って、オルタを貫こうとする。

 

が、行動はわずかにオルタの方が早く、また姿くらましで回避した。

 

 

ウィラ「チッ!!」

 

エデンオルタ「やはり貴様は、俺にとって邪魔でしかない存在のようだな?『ガルッチ』!!!」

 

エデン「だから如何した?貴様如きに、世界を壊させやしない!!誰にも!!!」

 

エデンオルタ「世迷言を………!そのような幻想を抱けないって言うのか!?」

 

エデン「幻想抱いて何が悪い!誰だって、幻想を抱くだろ!!世迷言だろうと、偽りであろうとも……!

 

俺はこれからも幻想を抱く!!幻想そのものを、『現実』に変えるために!!」

 

エデンオルタ「ッ!!ならば死ね!!!」

 

 

野郎の攻撃が始まり、僕もそれに応戦した。拳と拳、武器と武器、技と技のぶつかり合い、どれもこれも互角な物ばかりだった。

 

 

ならば、此奴ならどうだ!!

 

 

エデン「ゴン、出久、力を借りるぜ!!」

 

エデンオルタ「チッ!!パワー型の技で来る気か!!」

 

 

『OVERFLOW!!!』

 

 

エデンオルタ「おいおい、念もパワーもオーバーフローって………!だったら!!」

 

 

ディバイン・ディバイディング!ライダーシステム!クリエーション!

 

 

『Ready GO!!』

 

 

エデン「砕け散れ!!ジャンケン、『SMASH』!!!!!!!」

 

 

『ディバインフィニッシュ!! チャ~オ♪』

 

 

エデンオルタ「防げ!!!」

 

 

『スパンッ!!』

 

 

クソ、ヴァーリの力で極力まで弱めやがったか………!

 

 

エデンオルタ「危なかった…………。まだ隙がデカいおかげで、ダメージを最小限までに食い止めれたか………。」

 

エデン「こんの………!!」

 

エデンオルタ「ッ!とはいえ、今回は引かせてもらおう………!有難く思え。ウィラ!!後は任せた!!」

 

エデン「テメ───────」

 

 

なっ!?トランスチームガンで黒煙を出して逃げたのか!?…………まっ、確かにまだその時じゃない。今の僕の力じゃ、彼奴に勝てない。

 

それより、ウィラの援護に───────

 

 

ウィラ「くっ!!」

 

エデン「ウィラ!!」

 

ウィラ「すまない………、思っていた以上に苦戦した………。前に会った以上に強力になってる………!!」

 

ウィラオルタ「ハァ………ハァ………、あの者は撤退か………。いや、構わないか…………。あの者から貰った、これで…………………!!!」

 

エデン「え、それって……………!!!」

 

 

『HAZARD ON!』

 

 

ウィラ「ハザード?ってガルッチ、卿は何を焦って───────」

 

エデン「やめろ!!それを使ったら、お前も無事には───────」

 

ウィラオルタ「『ハザードトリガー』よ、この私に、力を!!!!!!!」

 

 

遅かった。ウィラのオルタはハザードトリガーを自分に差し込むと、凄まじい程の黒煙が吹き始める。

奴は血を吐き、美しかったはずの身体も変貌していき、遂には人ならざる怪物へと、姿を変えてしまった。

 

 

ウィラオルタ『アハ………、アハha……………!!AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ウィラ「…………ガルッチ。奴は何を使った?」

 

エデン「『ハザードトリガー』。仮面ライダービルドの強化アイテムで、『禁断のアイテム』と呼ばれてる。

 

 

それを使えば、戦闘力も大幅に上がり、限界値そのものも超えるが、代償として理性を失い、最終的に自我が消滅する。

 

 

あの野郎、めんどくせぇもんを渡しやがって…………!」

 

 

しかも外見が、完全に怪物だな。もうウィラの面影も全くねえし………。

 

 

って消えた!?

 

 

ウィラ「ゴフッ!?」

 

エデン「ウィ───────」

 

 

ガッ!?何時の間に攻撃をッ!?いや、此奴まさか…………!

 

 

ウィラオルタ『A"A"A"A"A"A"AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

人格そのものを捨てやがったのか!?貴様はそうまでして、ウィラを始末したいというのか!?

 

 

ウィラ「ッ!!な、なんて速さだ………!」

 

エデン「チッ、ムテキゲーマーでも、流石にダメージ入ったか……………。」

 

ウィラ「どうする?このままだと共倒れだ。」

 

エデン「『フュージョンライズ』で、一番速い奴にする。けど、俺的にあの速さを保てるのは精々1分。とてもじゃないが、対抗しきれない。」

 

ウィラ「何かあるだろ!?卿は神様だろ!?」

 

エデン「神様だからって万能じゃないの!!けど、どうすれば…………!!」

 

 

考えろ…………、考えろ……………!考えろよ!!何か方法があるだろ!!

 

 

『やれやれ、このような狂った獣が彼女だとは………。』

 

エデン「!?」

 

ウィラ「誰だ!?」

 

『だが、それでも私は愛そう。何故なら私は、『総てを愛している』からだ。』

 

 

突然ウィラの胸から黄金の光を放ち、光速で動いていたはずの怪物を、いとも簡単に吹き飛ばした。

 

しかもこの声、まさか………。

 

 

ウィラ「なんだ?私の中から、何かが出てきた!?」

 

エデン「待って、僕も何かが………。」

 

『全く、これ以上は見てられぬ。我が財を傷つけようとする獣風情が、如何やら身の程知らぬようだな………。』

 

 

ギルガメッシュ!?じゃあ、ウィラから出てきたのって、『ラインハルト』!?

 

 

ギル『我が雑種、融合だ。そこな雑種とな。』

 

ラインハルト『無論だ。今の卿なら、我々の力を存分に発揮できるだろう。』

 

ウィラ「え?陛下!?」

 

エデン「いやウィラ、この者はラインハルト・ハイドリヒ。僕的に、苦手なタイプな奴だ。まさか、ウィラから『ラインハルト』のカプセル。僕から『ギルガメッシュ』のカプセルが出てくるとは………。」

 

 

だがまぁ、それはそれでアリか。……ん?なんか僕の手元に………え⁉

 

 

エデン「『ウィラ』のカプセル!?」

 

ウィラ「?」

 

 

如何いう事!?ウィラは女の子だよね!?なんでカプセルとして出てくるの!?いや、言ってる場合じゃねえ!!

 

 

とにかく今は…………!

 

 

エデン「これより先に、彼奴を倒す!!ジーッとしても、ドーにもならねえ!!

 

 

奴が来る前に『ボーイズライザー』を取り出し、先に『ギルガメッシュ』のカプセルを手にする。

 

 

エデン「融合!!」

 

 

『ギルガメッシュ』のカプセルを起動した後はナックルに装填させ、『ラインハルト』のカプセルを手にする。

 

 

エデン「アイ、ゴー!!」

 

 

『ラインハルト』のカプセルを起動し、ナックルに装填した後、『ボーイズライザー』を起動させる。

 

 

エデン「ヒア、ウィー、ゴー!!」

 

 

ゴールデンフュージョン!!絶対的頂点!!

 

 

エデン「ハッ!」

 

 

ギルガメッシュ!ラインハルト・ハイドリヒ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我、黄金なる英雄の名の下に!!』

 

 

ウィラ「ギルガメッシュと陛下のフュージョンって………。ガルッチ、大丈夫なのか?」

 

エデン「まぁ、結果的に無理してしまうだろうけど…………。彼奴を倒せるなら、やってやるよ。それに、こちとら『英雄王ギルガメッシュ』の友であり臣下だぞ?期待されている以上、応えてやらないでどうする?」

 

 

そして現れたのは、運命の聖槍(ロンギヌス・テスタメント)と乖離剣エア、終末剣エンキの3つで、エンキは両腰に付け、運命の聖槍の持ち手にカプセル挿入口があり、其処にウィラのカプセルを装填。

 

 

ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア!

 

 

一方のエアには、創造王神としての自分のカプセルを持ち手にあるカプセル挿入口に装填。

 

 

ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン!

 

 

さぁ、開幕と行こうか…………!

 

 

ウィラオルタ『A"A"A"A"A"AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!

 

エデン「輝け、黄金!!

 

 

目覚めたウィラオルタはすぐさま僕に襲い掛かろうとするが、聖槍とエアを手にした瞬間、全身から黄金の光を放ち、再び吹き飛ばす。

 

 

ゴールデンボーイズライズ!ディエスイレ・エリシュ!!

 

 

光が収まり、衣装も変わる。今羽織ってるマントは青と黄金色に分かれ、紋章が浮かび上がる。

 

しかも衣装だけでなく、セミロングからロングヘアに変わり、アクアマリンから黄金色のグラデーションに変わった。

 

 

そして、外見だけでなく………。

 

 

ウィラ「…………黄金?」

 

エデン「『『疑似的ではあるがな、黄金の君。』』」

 

ウィラ「ガルッチか。って、声なんか違くないか!?」

 

エデン「『『ああ、如何やらこのフュージョンライズをすると、このような声になるようだ。(オレ)は気にする必要もないから、貴様も気にするな。』』」

 

 

声色はギルガメッシュに、一人称は『僕』から『(オレ)』に変わっていた。

 

 

まぁ、そっちはいいか。取り敢えずウィラには運命の聖槍を渡し、此方はエアではなく、エンキを手に持ち、エアはしまい込んだ。

 

 

ウィラ「ッ!!すごく馴染む!?」

 

エデン「『『奴の力も含まれているしな。さて、今の我達ならば、かの怪物にも対抗出来よう。』』」

 

ウィラ「………そのようだな。手を貸してくれるか?」

 

エデン「『『無論、赦す。今度は此方の反撃と行くとしよう。黄金の君と黄金の英雄を以て、醜悪極まりない獣に、体裁を下さねばなるまい。』』」

 

ウィラ「同感だ。」

 

ウィラオルタ『A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「『『さぁ、踊り狂い、死して排するがいい!!雑種!!!』』」

 

 

next episode




後編にしようと思ったら、なんか長そうな気がしたので前・中・後に分けることに。

因みに今回出したフュージョンライズ。


『ディエスイレ・エリシュ』

ラインハルト・ハイドリヒ(Diesirae)×ギルガメッシュ(Fate/StayNight)


この姿に成ってる間、人格がギルガメッシュのようなものになる。



思えば、なんでこれ思いつかなかったんだ?僕でも不思議でならないんだが………。相性悪いんじゃないかって、思ったんかなぁ………?


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episode256 黄金の君と創造王神 後編

BGM 仮面ライダー平成ジェネレーションズ 挿入曲 『B.A.T.T.L.E G.A.M.E』


ー真・無限の刃製ー

 

 

ウィラ「少し聞くが、ガルッチ。」

 

エデン「『『何だ?』』」

 

ウィラ「夢とはいえ、私の部下を呼び出すことは可能か?」

 

エデン「『『呼び出せるのであれば、だが。どちらにせよ、貴様がこの夢の中に入り込んだ以上、呼びさせることはできるであろう。』』」

 

ウィラ「そうか………。ならば、集え、黄金の円卓よ(ナイツ・オブ・ゴールデン・ラウンド)!!

 

 

ウィラが呼び出すと、様々な種族が彼女に集結した。その中で、なんと屋敷しもべ妖精もいた。エデンも負けじと言わんばかりに、『彼ら』を呼び出した。

 

 

エデン「『『さぁ、我が元に集え!!『フレディ』!『ジェイソン』!『空』!『真』!『ファンタジア7英雄』!!『明日斗』!!』』」

 

 

『フレディ・クルーガー、ジェイソン・ボーヒーズ、龍神空、海藤真、ファンタジア7英雄、東條明日斗 召喚(サモン)!!』

 

 

6つのカプセルを起動させ、ボーイズライザーをスキャンさせると、エデンの前に集結する。

 

 

ウィラ「………20人集結したな。」

 

エデン「『『よい、最初からクライマックスと行こうではないか。』』」

 

フレディ「またやべぇ奴と戦ってるな………。」

 

ジェイソン「いつもの事でしょ?」

 

エデン「『『何気にフレディはムテキゲーマー、ジェイソンはゴッドマキシマムゲーマーLv10億……。過剰戦力間違いなしだな。』』」

 

真「思ったけど、ガルッチキャラ違くない?」

 

エデン「『『このフュージョンライズの影響だ。何、笑って流すがいい。』』」

 

 

そんな雑談している内に、ウィラオルタがエデン達を襲いにかかる。しかし、それが彼らの攻撃開始の合図になった。

 

 

ウィラオルタ『A"A"A"AAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!』

 

「貴様のような奴が、ウィラ様に触れるな!!」

 

「これが陛下?醜悪極まりない怪物が、陛下の真似事を!!」

 

 

最も、ウィラオルタがあの姿の理由は『ハザードトリガー』にある。彼女はそれを取り込んでしまったことにより、理性そのものを捨て、何を求めていたのかも忘れ、ただ目の前の敵を滅ぼすだけの怪物に成り果ててしまった。

 

そして肝心の『ハザードトリガー』は、彼女の心臓に繋がってしまい、破壊する他ならなかった。

 

 

エデン「『『素早く動くのであらば、この魔法が適任よな………?『スロウガ』!!』』」

 

ウィラオルタ『!?』

 

エデン「『『そして怪物には、怪物の鎖を繋ぐ。『地の鎖(エルキドゥ)』よ!!』』」

 

 

黄金の波状から無数の鎖が解き放たれ、ウィラオルタは縛られていく。引きちぎろうにも、新たな鎖が縛り付け、遂には身動きが取れなくなった。

 

 

ウィラ「それでいいのか………。」

 

エデン「『『これぐらいやらねば気が───────』』」

 

ウィラオルタ『A"A"A"A"A"AAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!

 

メサイア「な、なんだ!?」

 

銀時「お、おい!?彼奴の身体から、なんか出て来るぞ!?」

 

全員『!?』

 

 

縛り付けたはずのウィラオルタの身体から何かが出てきた。人型ではあったが、肉体が今にも崩れそうな物が、何十にも、何百にも増えていった。

 

 

エデン「『『ッ!!あの雑種、そういう事か!!!』』」

 

ウィラ「何が分かったんだ?」

 

エデン「『『奴はウィラオルタなんかじゃない………!!あの異形、いや違う。あの『落とし子』を創り出せるのは奴しかない!!

 

 

 

奴め、アザトース様の友人『ウボ=サスラ』様に手を出したというのか!!!!!!!』』」

 

 

 

『ウボ=サスラ』

 

地球上の全ての生物の源で、クトゥルフやツァトゥグァが他の星より到来する以前から地球に存在し、生命が死に絶えた後も地球に留まるとされている。

 

普段は無定形の姿をしており、『エイボンの書』に『頭手足なき塊』と記され、地球上の全生命が『大いなる時の輪廻の果てに、ウボ=サスラのもとに帰する』と予言されている。

 

 

旧神に刃向かったもの達の親であり、アザトースと共に旧神たちに創造されたが、アザトースと共に叛乱を起こしたとされる。

 

 

そして目の前にいるウィラオルタの正体が、『ウボ=サスラ』。しかし、この者は似て異なる存在だった。

 

エデンオルタは一度、クトゥルフ、クトゥグア、ハスター、シアエガを改造させ、フランとリリカを襲わせたことがある。

 

一方で、この『ウボ=サスラ』は本人ではなく、其れに近い落とし子を使い、どうやって手にしたのか本来のウィラの魂を宿させ、落とし子を『ウィラトリア・オルタ』として変えただけの『作られた』存在だった。

 

 

『『『『『qkde! qkde! g@'fffffffffff!!!!!!!』』』』』

 

ギル『チッ!よもやこのような奴も生み出せるとは………。』

 

「ウィラ様、これは───────」

 

エデン「『『我が言う。あれは『ウボ=サスラ』の落とし子、それをラフム化とは………。

 

 

差し詰め───────』』」

 

 

『バキンッ!!』

 

 

縛り付けていたはずの地の鎖は破壊され、ウィラオルタの身体から砲台と思わしきものが生えてきた。

 

 

エデン「『『『ウボ=サスラ=ティアマト』と言うべきか。』』」

 

ウィラオルタ『A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「…………陛下、そこの者。雑魚は我々が。」

 

ウィラ「いいのか?」

 

明日斗「任せろって。俺達の力、見せてやるぜ!!」

 

フレディ「そうさ。こんな奴ら、ノーコンティニューでクリアしてやるぜ。」

 

エデン「『『だとさ。』』」

 

ウィラ「…………よい。ならば、黄金の君と!!」

 

エデン「『『創造王神として命ずる!!』』」

 

ウィラ&エデン「「『『奴の手下どもを排除しろ!!!1匹たりとも残すな!!!!』』」」

 

 

2人はそう命じ、20名全員はラフム化した落とし子の軍勢に攻め込み、ウィラとエデンは『ウボ=サスラ』の落とし子『ウィラトリア・オルタ』に向かった。

 

 

エデンside

 

 

エデン「『『さぁ、貴様はどれぐらい耐えられるか、身をもって体験してもらうぞ?『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!!』』」

 

 

全方位から黄金の波状が現れ、無数の武器たちがウィラオルタを襲い、僕は手当たり次第に斬りつける。

 

 

ウィラ「あの時の仕返し、してもらうぞ!!『Dies Irae(怒りの日)』!!『黄金の炎』!!」

 

 

ウィラはこれでもかと言わんばかりに、『Dies Irae』や『黄金の炎』を放ち、肉体を焼き尽くし、黄金の光も貫く。

 

奴も負けじと言わんばかりに、無数の砲撃を放ち始める。それだけでなく、奴から落とし子を生み出し続けていた。

 

 

ウィラ「ッ!ガルッチ!!」

 

エデン「『『よかろう!!褒美の時だ!!』』」

 

 

エンキを弓状に変えて、上空に解き放つ。

 

 

エデン「『『さぁ、天を見よ!!滅びの火は満ちた!!終焉なる大波よ、かの者を洗い流せ!!!

 

 

終焉なる海嘯の波(ウェーブ・オブ・ナピュシュテム)』!!』』」

 

 

宝具の名と共に、黄金の矢が地に落ちてき、大波がウィラオルタに襲い掛かる。

 

 

ウィラオルタ『A"A"A"A"A"AAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?』

 

ウィラ「凄いな………、この大波。」

 

エデン「『『本来ならば対象だけ流すことは出来ぬが、何とかなったみたいだな。』』」

 

ウィラ「しかし、ここまで動けるとは…………。」

 

エデン「『『だが、あの第六天波旬よりは苦労せんな。』』」

 

ウィラ「!?」

 

エデン「『『そら、また攻撃が始まるぞ?』』」

 

ウィラ「いい加減、鬱陶しくなったぞ…………。」

 

 

確かに、フレディ達も見てみたが、落とし子の数が一向に減らない。それどころか、艦娘や深海棲艦と思わしき落とし子も現れ、状況が悪くなってる。

 

 

ウィラ「不味い、此方の劣勢になりかけてる。」

 

エデン「『『だからって、ここで諦める選択などない。仕方あるまい。とっておきの宝具を開帳してやろう!!』』」

 

ウィラ「とっておきの宝具?」

 

 

もう一度矢を空に打ち上げ、大海嘯を呼び出した後、乖離剣エアを取り出し、矢のように弓に付けて引く。

 

すると、大海嘯はエアに吸い込まれていき、赤い奔流から青い奔流に変わった。

 

 

エデン「『『水の原初、地の理、天の理、大洪水と全てを地獄へと化す厄災……、今宵ここで原初と終焉の地へ送り出そうぞ!!!

 

 

原初と終焉の鎮魂歌を喰らうがいい!原初の天地乖離す、終焉の海滅罪の理(エヌマ・エリシュ)』!!』』」

 

 

青い奔流を放ったエアは、そのままウィラオルタの体内に入り込み、内側から外側までズタズタにしていき、そのまま戻ってきた。

 

 

ウィラ「流石の奴も、耐え切れぬようだな。」

 

エデン「『『そのようだ。それに見よ、丁度『ハザードトリガー』が見える。まさか心臓ごと刺さっているとはな………。』』」

 

ウィラ「なら、やることは簡単だな。」

 

エデン「『『うむ、それ以外考えられん。さぁ、滅びの時だ!!』』」

 

 

『『解放せよ!!黄金なる力!!』』

 

 

【キメワザ!】

 

 

インフィニティゴールデンクリティカルストライク!!!

 

 

ウィラ「この一撃を食らうがいい!!!混沌より溢れよ、怒りの日(ドゥゾルスト・ディエスイレ)』!!!

 

エデン「『『天地無限に乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!!!!!』』」

 

 

瞬間、僕の視界が真っ白になる。世界にもヒビが入ると思うほどの音も聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ようやく目が慣れてきたときには、元のウィラオルタの姿だった。下を見ると、フレディ達もようやく落とし子全滅することができたらしい。そのまま二人で降りると同時に………。

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

BGM終了

 

 

時間になり、元のムゲンムテキゲーマーに戻る。

 

 

ウィラオルタ「アリ………、得ない………!この私が………、あれだけの力を…………手にしたのに!!」

 

フレディ「あー、俺には事情が分かんねえけどよ。そんな力如きで、ガルッチと此奴に勝てると思ったのか?」

 

「その通りでございます。この者はともかく、ウィラ様は多くの苦難、苦痛を背負い、戦っているのです。」

 

明日斗「けど、其れを乗り越えながら、多く出会い、別れの繰り返し。時には自身の真実も知りながら、此奴は苦しくも、乗り越えてきた。

 

 

大切な仲間たちと共にな。」

 

ウィラオルタ「ソんな………、ソンナ、下らないもので、私が負けただと!?」

 

ジェイソン「そう、その下らないものに、お前は負けたんだ。」

 

ウィラオルタ「あり得ない!!あり得るはずが!!」

 

エデン「いい加減しつこいんだけどな…………。」

 

 

そう言いながら異空間からリボルバー2丁取り出し、構えようとするが………。

 

 

ウィラオルタ「あり得るはずがないんだ!!!!!

 

エデン「ッ!!」

 

ウィラ「な、なんだこの風圧!?」

 

 

まだこれほどの余力があったって言うのか!?いや、違う!!何かの守りで防ごうというのか!?

 

 

フレディ「チッ!!おい皆!!一斉に彼奴の態勢を崩すぞ!!技を合わせろ!!」

 

 

【キメワザ!】

 

 

ジェイソン「そちらの方も、なんでもいいので技を繰り出してください!!」

 

 

【ガッチョーン……、】

 

 

【カミワザ!!】

 

 

「屋敷しもべの私に、技とかあったっけ?」

 

ウィラ「シャドウ、卿は魔法で頼む。」

 

「分かりました。」

 

メサイア「おし、行くぞ皆!!」

 

 

フレディ達は空に飛びあがり、黄金の円卓と呼ばれる者達はそれぞれの術や魔法、剣技などを放つ準備をした。

 

 

ウィラ「ガルッチ、済まないが1丁貸してくれないか?」

 

エデン「え?」

 

ウィラ「いやなに、やりたかったことがあったんだ。2人じゃなきゃ出来ない奴さ。悪魔の兄弟がやったやつ。」

 

エデン「あー、なるほどな。」

 

 

ウィラに1丁のリボルバーを貸すと同時に、怒涛の技が炸裂し始める。

 

 

ハイパークリティカルスパーキング!!

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルブレッシング!!

 

 

ファンタジア7英雄「「「「「「「7ブレイカー!!」」」」」」」

 

明日斗「超ゴッドかめはめ波ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

真「行くぜ!!『ブレイク・ザ・リミット』!!!」

 

 

皆がそれぞれの技を繰り出し、奴が守っていたはずの何かが破壊され、いよいよ僕達が放つ番となった。

 

 

エデン「今回だけ、だと思うが、付き合ってやる。」

 

 

【キメワザ!】

 

 

ウィラ「決めゼリフを憶えているか?」

 

ウィラオルタ「貴様らなんぞに……………、貴様らなんぞにィィィィィィィィ!!!

 

 

インフィニティクリティカルストライク!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィラ&エデン「「『jackpot』!」」

 

 

2丁の銃声が鳴り響き、2つの弾丸はウィラオルタに貫く。

 

 

ウィラオルタ「ア”ア”ア”ア”ァァァァァァァァァァァァaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

その断末魔と共に身体が膨れ上がり、そのまま爆散。跡形もなく消えてなくなった。

 

 

エデン「品のない断末魔だったな。」

 

ウィラ「ああ、最後の最期でな。」

 

 

そうして、夢の中での戦いが、ようやく終わりを告げることになった。『ウボ=サスラ』様、申し訳ございません。貴方の子を、殺してしまったことを許してください。

 

 

【【ガッシューン……………】】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、黄金の円卓は姿を消し、フレディ達もカプセルに戻し、残ったのは僕とウィラだけとなった。

 

 

エデン「やっべ、夢の中なのに疲れしかでねぇ………。」

 

ウィラ「あれだけドンパチやったら、そうだろうな……。」

 

 

今は大桜の下で寝そべり、散りゆく桜の花びらや流れ星を見ていた。

 

 

ウィラ「そういえば、『真・無限の刃製』と言った割には、武器らしきものが全く見当たらなかったぞ?」

 

エデン「そうか?」

 

ウィラ「そうかって………、どこにあるのか知ってるのか?」

 

エデン「ああ。あの星々全体や光球のような物に、武器があるんだ。普段はこんな感じだが、取り出すときはイメージして………。」

 

ウィラ「? 光の弾が卿に近づいてくる?」

 

エデン「すると………、ほい。」

 

 

『ポンッ』

 

 

エデン「妖刀村正だ。」

 

ウィラ「……これだけ?」

 

エデン「もっと出せるが、流石に無理だ。本気でやろうと思えば、出来るんだが……………。今は必要ないしな。」

 

 

そう言って空に投げると、そのまま分裂し、空に飛んでいった。

 

 

エデン「出来れば、長く続いてほしいところだが、そうも言ってられないしな。」

 

ウィラ「…………夢、だからか?」

 

エデン「ああ。夢のように終わり、幻のように消える。幻想的な夢は、儚く消え、また元の場所に還る。」

 

ウィラ「………『夢幻』のように、か?」

 

エデン「だな。…………初めてだった、僕程ではないとはいえ、似ているような人と出会うの。前世は、どんなものなのかは聞かないでおくけどさ。」

 

ウィラ「………。」

 

エデン「君の眼を見た時、どこか『英竜お姉ちゃん』に似たような何かを感じたんだ。とてつもなく辛い思いをした何かが………。」

 

ウィラ「誰だ、その英竜と言う奴は。」

 

エデン「流石にそれは教えられないかな?ただ、そうだな。1つ言えることは、俺を救ってくれた人………。そして、今後も守らなくちゃならない人、だな。

 

最も、血の繋がりなんてない、義姉弟だけどね。」

 

ウィラ「………会ってみたいものだが、王国から離れるわけにはいかないしな。」

 

エデン「それでいい。あまり僕らと関わったら、ロクなことにならないからね。またほかの人の世界で、迷惑かけてしまうこともあるし………。」

 

 

………けど、だからってその世界を守らないという選択肢なんてない。守らなくちゃならないんだ。いろんな世界を、あの野郎と盾子共から……。

 

 

ウィラ「………確かに、どうやら卿も、単独で背負い込もうとしてるな。」

 

エデン「え?」

 

ウィラ「卿が気を緩んだ隙に、色々と見させてもらった。卿も卿で、抱え込み過ぎだ。病んでしまうのも当然だ。

 

気をしっかり持て、そして、いいか?」

 

エデン「?」

 

ウィラ「卿は一人ではない。卿には家族、仲間、友達、部下などがいるだろう?大切な人がいるんだろ?

 

 

世界を守るのも大事だが、彼らにも頼れ。」

 

エデン「………そうだな。んで、ウィラ?」

 

ウィラ「?」

 

エデン「いつの間に距離縮めたの!?」

 

 

何時の間にか僕とウィラの距離が縮まっていた。下手すると、耳に吐息がかかってしまうほど………。

 

 

ウィラ「よいではないか?正直言って、まだ弄り足りないのでな。」

 

エデン「なんでさっ!?こっちとしては困る───────」

 

ウィラ「ふぅ~。」

 

エデン「ヒァッ!?//////」

 

 

オイィィィィィ!?何耳に吹きかけてんだ!?

 

 

ウィラ「おや、なかなか可愛らしい声がするでないか?」

 

エデン「あ、あああああ、あのな!?今の僕の耳は、調教され済み───────」

 

ウィラ「ではこれならどうだ?」

 

エデン「いややめんか!?//////」

 

ウィラ「ぐっ……、邪魔された………。」

 

エデン「おまっ、本命いるだろ!?下手したら僕、襲ってしまうからやめて!?」

 

ウィラ「ほう、私を襲うとは………。流石プレイボーイだな───────」

 

エデン「もうええって!!!//////」

 

 

あーもー、弄るのだけは勘弁してほしいなぁ。なんでそうなるのかやら………。

 

 

ウィラ「しかし残念だ。卿が我々に来てくれれば、黄金の円卓に加えられたというのに………。」

 

エデン「勘弁してくれ。仮にそうだとしても、僕の王は英雄王ギルガメッシュ、ただ一人。ただそれだけだ。」

 

ウィラ「…………そのようだな。さて、そろそろお別れとなるな。」

 

エデン「………時間か。」

 

 

そう感じ始めると、僕とウィラは立ち上がり、お互いの顔を見た。

 

 

ウィラ「なかなか有意義な時間だった。」

 

エデン「弄り以外はな。」

 

ウィラ「そういうでない。」

 

エデン「っとそうだ、夢の中で手ぶらって訳にもいかないだろう。これをやる。」

 

 

僕が取り出したのは、赤い何かが入った大瓶。それをウィラに渡した。

 

 

ウィラ「なんだこれ?」

 

エデン「『超究極天元突破激辛麻婆豆腐』。そいつをアンブリッジに食わせてやってくれ。」

 

ウィラ「これをか?」

 

エデン「ああ、なかなかいい愉悦をたのしめるぞ?」

 

ウィラ「なら、有難く貰おう。」

 

エデン「あ、他の奴らには食わせるな。特にダンブルドアに食わせたら、死ぬから。」

 

ウィラ「よし、食わそう。」

 

エデン「やめい。物語詰むだろ。」

 

ウィラ「冗談だ。」

 

エデン「冗談でも絶対にやるなよ?」

 

ウィラ「分かっている。……………ガルッチ。」

 

エデン「?」

 

ウィラ「黄金の名の下に命ずる。『必ず、世界を守ってやってくれ。私達の世界も含めて』。」

 

 

……………まぁ、それぐらいわかってるさ。

 

 

エデン「良いだろう、幻想と創造王神として、誓おう。だから、お前はスネイプ先生の運命を変えろ。いいな?」

 

ウィラ「ああ。『黄金』に誓って。」

 

 

それだけいい、僕とウィラは別れを告げるために、夢から醒めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーエデンの部屋ー

 

 

『チュンチュンチュン、チュチュンがチュン』

 

 

…………すげえ夢を見たな。って、ん?

 

 

『ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア』

 

 

カードと、カプセル?え、これって現実でも使えるって言うのか?いや、それはいいとして、なんか乗ってるな。何が乗って………!?

 

 

フラン「んむ~………、むにゃむにゃ………。」

 

 

裸になってるぅ!?って、僕も裸!?え、もしかして僕、途中から起きてフランとセックスしたってこと!?

 

マジで!?いつの間に!?

 

 

エデン「って、あれ?なんか股の辺りが、何かに包まれて………。」

 

 

って入ってるぅ!?もしかして、セックスしたまま寝ちゃったって訳!?どんだけ無意識だったんだ畜生!!!

 

 

………まっ、いいか。しかし、ウィラトリアか………。

 

不思議と、また会いたいって思ってしまったな………。もし会えたら、今度は紹介してあげようかな?僕達の家族を。

 

 

でもその前に、やるべき事をやらないとな。

 

 

next episode




と言うわけで、(たま)のような赤子さん、改めて言いますがコラボしていただきありがとうございました!!

もしよかったら、これからもウチの小説もよろしくお願いします!!


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episode257 夢幻の希望と共に、戦場へ

ーエデンの実家 玄関ー

 

 

エデンside

 

 

それからしばらくし、いよいよワールド・フロンティアに戻る時が来た。黎斗から戦況報告がきたようで、如何やら防衛できたのは『ファンタシースターエリア』、『プププエリア』、『エドロポリスエリア』、『アルゼナルエリア』、『セントラルエリア』の5つで、他は新生XIII機関に陥落してしまった。

 

 

その住民たちは既に避難しており、思っていたより奴らは強敵だったらしい。ラクトも子ガルも対抗したが、状況が状況で撤退を余儀なくされた。

 

これ以上長居するわけにはいかない。そろそろ出発しないと。

 

 

フィン「行くのか、4人とも。」

 

エデン「うん。すぐに行かないと、取り返しのつかないことになるし、何より………待ってるからさ。」

 

レミリア「フラン、無事に帰ってきてね?」

 

フラン「分かってる。お姉様。」

 

さとり「行っちゃダメって言っても、行くんでしょ?」

 

こいし「うん。誰かがやらないと、あの世界が滅んじゃうから……。」

 

切嗣「イリヤ───────」

 

イリヤ「言いたいことは分かってる。それでも、行かなきゃ。世界を救いに。」

 

ルッチ「…………ガルッチ。」

 

エデン「…………行ってくる。兄さん、父さん、切嗣、レミリア、さとり。『世界を救いに、行ってきます』。」

 

ルッチ「………うん、いってらっしゃい。無事、帰ってきてね?」

 

 

…………無事に帰って来れたらな。そういう思いを秘めながら、僕達は実家を後にし、すぐさま姿くらましを使って自宅の最深部に向かった。

 

 

ーエデンの家 最深部ー

 

 

『バチンッ!!』

 

 

ゼロノス「ヒェッ!?」バタッ

 

 

【GAME OVER】

 

 

ぬぉい!?なんでゼロノス倒れてんだ!?何で!?あ、コンティニュー土管でた……。

 

 

ゼロノス「残りライフ、998。おいガルッチ、今のでLIFE消えたぞ!?如何してくれる!?」テッテレテッテッテー

 

エデン「いや、あれで死ぬのか!?姿現し使っただけで!?」

 

ゼロノス「その音で心臓発作起こしたんだぞ!?」

 

 

あー、確かにうるさいもんな。誰か改良してくれればいいんだけど、どうやって改良するんだろ?

 

 

ゼロノス「まぁそれはいい。どうせ此奴を使うし。ったく、もったいねえんだが。」

 

 

【残機!】

 

 

イリヤ「何その1UPキノコみたいなの。」

 

ゼロノス「俺独自で開発したエナジーアイテムだ。減ったら出来るだけ使うようにしてるからな。それはいいとして、黎斗が連絡した通り、2つのエリアは『新生XIII機関』に陥落してる。

 

それに、この新聞もみろ。」

 

 

『セイクリッドフォース・ザギ!怪物を呼び出し市民を虐殺しようもしたのか!?』

 

 

エデン「!?」

 

フラン「そんな!!」

 

ゼロノス「俺もそんなことはないと思い、急遽『両儀零』に無理矢理調査させたが、どうやら『エデンオルタ』の奴がやったらしい。」

 

こいし「………お兄ちゃん。」

 

エデン「あのクソ野郎、孤立させようって魂胆か。」

 

ゼロノス「もう正直言って、お前達に時間はない。これ以上のんびりプレイしていたら、最悪の事態が起こる。

 

 

疾風迅雷、電光石火で『新生XIII機関』を倒し、ゲームをクリアしてほしい!!」

 

 

…………だな、もうゆっくりする時間もここまで。ここからは、覚悟を決めて攻めるしかないな。

 

 

ゼロノス「ガルッチ、フラン、こいし、イリヤ。失敗は許されない。俺達が負ければ、その世界も、俺達が住む世界が滅びる。

 

 

今のお前達は、全ての命を背負ってることを自覚しろ!!いいな!?」

 

エデン「今更すぎるだろ?はなっからそのつもりだ!!」

 

イリヤ「みんなの明日を守るためだったら、この命………差し出す覚悟を持ってるわよ!!」

 

こいし「どの道私達に選択肢なんてないわ。楽しかった時間も、幸せな時間はもうおしまい。」

 

フラン「そうね。行こう、皆。『世界を救いに』!!」

 

ゼロノス「行ってこい、お前達。お前達の行動次第で、世界の運命が変わる。」

 

 

それだけ聞き、僕達はすぐさまワールド・フロンティアに戻る。

 

 

そして始まる、世界のカウントダウンが…………。

 

 

ーセントラルエリア 会議室ー

 

 

よし、取り敢えず到着っと。

 

 

メサイア「ガルッチ!!戻ってきたか。」

 

エデン「状況は黎斗に聞いた。今『幻想郷エリア』と『ISエリア』が陥落してるんだろ?」

 

ケロロ「そ、そうであります………。」

 

ラクト「ごめん、守れなかった……。」

 

フラン「いいのよ。どっちにしろ、取り返しに行くつもりだし。」

 

茂茂「取り返すって………。」

 

こいし「みんな、よく聞いて。ラクトお姉ちゃんも、子ガルも。」

 

ヤッ太郎「如何したんだ?すごく改まって。」

 

イリヤ「私達の世界も、あまり時間が残されていないわ。お兄ちゃんがいうに、お兄ちゃんのオルタが、本格的な行動をしてるのよ。」

 

エデン「皆には悪いけど、総戦力を以て『幻想郷エリア』と『ISエリア』を───────」

 

茂茂「そうなれば防衛が手薄になりかねない……。」

 

ケロロ「………というか、随分焦っていますな?」

 

エデン「焦るに決まってる!!無理なら無理でいい、俺達4人で取り返す!!

 

全員『!?』

 

リリカ「もう焦ってるってものじゃないですよ!?そんなことしたら───────」

 

エデン「それでも行く。……………どっちにしろ、時間は残されていないんだ。」

 

フラン「でも、あっちは如何いう戦力を持ってるのか分かんないよ?」

 

こいし「それに、どんな奴がいるのかも、確認しないといけないし。」

 

エデン「分かってる。イリヤ。」

 

イリヤ「英霊たちね。」

 

 

僕達はすぐさま出ようとした時、誰かが止めに来た。

 

 

メサイア「待て、4人とも。」

 

エデン「?」

 

リリカ「正気ですか?4人だけ行くなんて自殺行為に等しいですよ?」

 

子ガル「兄さん、リリカさん言うとおりです。こんなの、自殺行為にすぎません。それを分かった上の事ですか!?」

 

エデン「分かった上での行動だ。……………僕達は十分休息を取った。その分、皆は頑張ってワールド・フロンティアを守ってきた。

 

 

今度は僕達が動く番。動けるようになったら、僕達を援護していいから。」

 

リリカ「やめてください!!お願いですから、止まって下さい!!

 

エデン「…………リリカは休め。今度は僕が、僕達が恩返しする番だ。茂茂さん、出来るだけ全エリアの防衛をお願い。」

 

ソニック「お、おい───────」

 

 

制止する声を聴かず、僕達は急いでその場から出た。無謀なのは知ってる。頼らなくちゃいけないのも分かってる。

 

でも、疲弊した状態で戦わせるわけにはいかない。こっちは、十分な休息と鍛錬をしてきた。

 

 

皆の負担を掛けない為にも、僕達で出来ることをしよう。

 

 

「あの英雄たちの置いて、4人で行くつもりか?」

 

 

そんな声が聞こえたが、どうでもよかった。だが、敢えて答えることにする。

 

 

エデン「そのつもりだ。誰だが知らんが、止めるな。」

 

「別に。けど、やめといた方がいいよ?無駄死にするだけだから。」

 

エデン「その時は僕達はその程度の存在だったって割り切ってやるさ。」

 

「………意外ね、命を大事にできないほど欠落してるのかしら?」

 

エデン「生憎、俺には大罪を犯していてね。しかも、厄介なバグスターに感染してる。欠落どころか、こっちは命を投げ捨てる覚悟で来てるからな。

 

 

…………誰かは聞かないが、疲弊してるなら休んでろ。」

 

 

……………ごめんね、皆。もう僕には、時間が無いんだ。

 

 

エデン「イリヤ、参報に向いていそうなアサシンを多く呼び出してくれ。」

 

イリヤ「分かった。」

 

フラン「4人って、結構厳しい気がするけど………。」

 

エデン「そこはイリヤの英霊で補う。」

 

こいし「私も出来るだけ調査してみるね。」

 

エデン「無茶はするなよ。」

 

 

もうこの地は戦場と言っても過言じゃない。どれだけ素早く行動し、如何に奪還できるか。出来るだけ此方の犠牲者は0にし、相手をどれだけ殺すか。

 

 

相手は僕達と同じように家族もいれば、友人、恋人もいる。けど、そいつが『敵』であるならば、容赦なんてしない。

 

………それが、『女性』でも、『子供』でも。もしも『彼女』も『敵』として来るなら、僕は人の心を捨て、再び『獣』にならなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切なものを守れるなら、仲間も守れるなら、家族を守れるなら、僕は『悪』にでもなってやる。

 

いや、『悪』になろう。それで救えるのであれば、守れるのでならば………!!

 

 

我が幻想よ、力を貸してくれ。その人達を救える力を!!『悪』になる僕にも、誰かを守れる力を貸してくれ!!

 

 

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episode258 奪還、幻想郷エリア! No.Ⅵ サージ

ー幻想郷エリア付近ー

 

 

アサ子「申し上げます、マスター殿。」

 

イリヤ「どうだった?」

 

アサ子「予想していた以上に、天使だけでなく、悪魔が多数存在していました。その内、組織のメンバーらしき人物も確認しています。」

 

イリヤ「ありがと。」

 

 

報告を告げた百貌のハサンことアサ子は、そのまま消え、エデン達に向く。

 

 

エデン「このエリアのどこかに、『新生XIII機関』のメンバーが潜んでいるって事か。」

 

フラン「どちらにしても、このエリアを奪還するよ。」

 

こいし「違う世界と言えど、この『幻想郷』は、私達の故郷でもあるんだから。」

 

イリヤ「うん、何とかして取り返すよ。」

 

エデン「………んじゃあ、天使と悪魔の虐殺、始めるか。幻想郷エリアを、取り戻すために。」

 

 

ー幻想郷エリアー

 

 

エデン達がエリアに突入し、目の前にいた天使たちを無残に殺し始め、多くの天使と悪魔が急いで現場に向かう。

 

 

(因みに、天使の喋るときは〖〗で、悪魔の喋るときは≪≫になります。)

 

 

≪おい、エグイ殺され方してるぞ!?≫

 

〖ファンタジア軍にしては、過激すぎますね。ここまで無残に殺すなんて………。〗

 

≪っとなると侵入者か。やっぱり天使は信用ならねえな。≫

 

〖なっ!?そういうあなたは、前に犬に追い回されていたではありませんか!!〗

 

≪おまっ!?≫

 

≪隊長ぉ、犬に追いかけまわされるとか恥ずかしくないんですかぁ?≫

 

〖ぷぷぷっwwww、悪魔としては、みっともないですね。wwww〗

 

≪き、貴様は如何なんだ!?俺知ってるぞ、ピーマンやパプリカ、しかもニンジンを残してるって聞いたぞ!!≫

 

〖ちょ!?〗

 

〖隊長……、貴方は子供ですか?好き嫌い残さず食べなさいって言ってるでしょ?〗

 

〖悪魔の隊長さん、その話kwsk。〗

 

≪全く、肉だの魚だの野菜だの、ちゃんと栄養バランスよく食えって。宗教の教えなんざ囚われてたら、不健康な体になっても知らんぞ。≫

 

≪オカンだ。≫

 

誰がオカンだ!?

 

〖不健康とは何ですか!?不健康って!!〗

 

 

 

『ワーギャー!!ワーギャー!!』

 

 

 

エデン「………何だこの会話。というかあの天使、残さず食べろよ………。」

 

イリヤ「突っ込むとこそこ?って言いたいけど、その通りよね……。」

 

ルビー『念のために万能翻訳魔法を使って、どんな内容なのか聞いてみましたが………何ですかこの会話。』

 

フラン「どうする?襲う?」

 

こいし「無視していきたいけど、この先が人里っぽいしね。人質が居ないかどうかが気になるところだけど………。」

 

エデン「………偏見ではあるが、流石に人質を取ることはないんじゃないかな?殺しはするだろうが、人質を取ってまですることはないと思いたいが………。」

 

ルビー『殺しは良いんですか………。人質はダメで、殺しがいいって、ガルッチさんの常識狂っていますね。』

 

エデン「狂って悪かったな。」

 

 

 

≪ともかく、侵入者を探すぞ!!≫

 

〖同感ですね、ですがどこにいるのでしょうか?〗

 

〖侵入者の目的さえ分かればいいのですが、ファンタジア軍の関係者であるならば、狙いはサージ様かと。〗

 

≪ばっ!?おい、もし聞かれたらどうするんだ!?≫

 

〖あ、口が滑っちゃった。〗

 

〖そういえば、スベスベになるような食べ物食べてばっかだからな此奴。口も滑るようになったんじゃないかな?〗

 

〖何だそれ!?私はそんなに口滑らないぞ!!このエリアを解放するには、サージ様を追い出さない限り出ていかないなんて、絶対に言わないぞ!!!〗

 

 

 

 

エデン「………馬鹿だ。」

 

フラン「情報漏らしちゃったね。」

 

こいし「わざとかな?」

 

イリヤ「もう、殺しちゃう?」

 

ルビー『………やっちゃいましょうか。』

 

4人『賛成。』

 

 

天使たちと悪魔たちの会話を聞いたエデン達は、早速行動を移し始める。まずイリヤは『ジャック・ザ・リッパー』を呼び出し、『暗黒霧都(ザ・ミスト)』を発動させる。

 

 

〖? 霧?〗

 

≪警戒しろ!!侵入者の特技───────≫

 

〖ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!〗

 

〖か、身体が………、溶け始めてる!?〗

 

≪チッ、何処だ!?侵入者はどこから───────≫

 

「此よりは地獄。」

 

〖!?〗

 

「私達は………、炎!雨!力!殺戮をここに………!!」

 

≪おのれ………、侵入者はどこから───────≫

 

「『解体聖母(マリア・ザ・リッパー)』!!」

 

 

最大限まで警戒していたものの、ジャックの宝具が発動し、1名の天使は餌食となり無残な死体になってしまう。

 

それに続くかのように、エデン達も奇襲し、誰一人残さず天使と悪魔を虐殺していった。

 

 

ジャック「お母さん、褒めて褒めて!!」

 

イリヤ「よくやったね、ジャックちゃん。」

 

ゴジラ『………改めて思うが、ジャック・ザ・リッパーの姿がこの子だと思いたくないな。何処からどう見ても、幼い女の子だし………。』

 

ストリングス『まぁ、そもそも『ジャック・ザ・リッパー』は本名って訳じゃないし、どっちかと言えば偽名だもんね……。

 

正体を知ろうとしてたけど、よりによってこれだけはって阿頼耶識に妨害されて記憶も曖昧だし………。』

 

エデン「お二人さん。会話中で悪いが、先進むぞ。集中出来なくなるから。」

 

ゴジラ『了解。』

 

ストリングス『分かりました。』

 

ルビー『この先に、恐らく天使が言っていたサージも人里にいるのかもしれません。気を引き締めて行きましょう。』

 

エデン「分かってる。慢心なんてしてる時間もないしな。」

 

 

ー幻想郷エリア 人里ー

 

 

人里に侵入すると同時に、大量の天使と悪魔が待ち構えていて、4人に襲い掛かる。が、それでも返り討ちにあってしまい、中には上級天使や悪魔もいたにもかかわらず、エデン達はその者らも瞬殺していった。

 

 

そして………。

 

 

「ほう?まさか4人だけで彼奴らを殺しちまうとは、随分な実力者が居たもんだなぁ。」

 

 

橋の上に、太刀のようなものを持った白いコートの人物が待ち構えていた。

 

 

エデン「お前が新生XIII機関のメンバーか?」

 

「もちろんだ。ファンタジア軍の誰かが来ると思っていたが、まさかの本命とはな。安心しな、人質なんざ何処にもいねえ。」

 

エデン「そいつはありがたい、おかげで好きなだけ暴れられるからな。貴様を殺せるっていうおまけ付きでな。」

 

「ハハハハ!!此奴は面白れぇ、他の奴らより楽しめそうだ!!正直俺も退屈で死にそうだったところだ。こんなチンケな村で釣りしても、つまらねえからよ。

 

 

エドロポリスエリアを陥落させたら、思いっきり釣りたかったってのに。」

 

エデン「釣リ好きだったのか。こんな状況じゃなければよかったが………、悪く思うな?他人の世界と言えど、『幻想郷』は俺達の故郷でもあるからな。

 

 

殺してでも、取り返すから。」

 

「いいねいいね、その目ェェ!!気に入った……!っと。まずは名乗らせてやるぜ、俺は『新生XIII機関』のメンバーの一人!!

No.Ⅵの『サージ』だ!!とことん殺り合おうじゃねえか!!!」

 

 

ここで、幻想郷エリア奪還の為、エデン達はNo.Ⅵのサージと戦うことになった。

 

 

エデン「フラン、こいし、イリヤ。気を引き締めろよ!!!」

 

フラン「言われなくても!!」

 

こいし「そのつもりよ!!」

 

イリヤ「この幻想郷、返してもらうよ!!」

 

 

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episode259 VSサージ

BGM 『The Stains of Time』


ー幻想郷エリア 人里ー

 

 

エデンside

 

 

少し時間を飛ばして、今の僕は『仮面ライダー王蛇』と『バギー』のフュージョンライズ『コブラウン』になって戦ってるけど………。

 

 

思ってた以上に扱いづらい!!

 

 

しかも『浅倉威』の苛立ちが、思ってた以上に使いづらい。最も、ゴジラなら相性がいいだろうけど、苛立ちでとんでもないことするのも、ちょっとなぁ………。

 

 

エデン「『『チィ、上手く動かせねえ!!』』」

 

サージ「奇妙な能力のようだが、如何やらうまく扱いこなせてねえみてぇだなぁ!!身体をバラシて、攻撃を避けたつもりかぁ!?」

 

フラン「ガルッチ、私達が抑えるから別のに変えて!!」

 

エデン「『『わりぃが、そいつは出来ねえ相談だ!!威の苛立ち、思ってた以上に扱いづれぇんだ!!!』』」

 

エボルト『………大丈夫なのかな?』

 

モンスーン『………抑え込み、出来るか?』

 

エボルト『やってみるとしよう。』

 

バギー『なんとかしてくれぇ!!此奴の苛立ち、暴走しそうで怖ぇんだよ!?』

 

 

確かに、このフュージョンになってから、段々体の融通が効かなくなってきてる。このままだと、見境なくやってしまう……!!

 

 

『ソードベント!』

 

『ストライクベント!』

 

 

威『お前らは黙って見ていろ、此奴をやるのは………俺だぁぁぁぁ!!!!!』

 

エボルト『やらすか!!』

 

 

『ぷすっ!』

 

 

威『!?』

 

 

あ、体の融通が利いてきた。エボルト、あんた何した?

 

 

エボルト『いや何、キツめの麻痺毒と睡眠毒をブッ差してやった。暫くは暴走を抑えることは出来るだろうな。』

 

 

GJ!!ってなると、この苛立ちを抑えるには、エボルトの力が必須になるな……!ならば!!

 

 

エデン「『『コブラウンを『アルファ』にして、俺自身が扱いやすいものにするしかねえな!!『エボルト』!『モンスーン』!『ベータ』!』』」

 

 

エボルト!モンスーン!ダークネスライズ!!エボルデストラクション!!』

 

 

エデン「『『破滅の風よ、吹き荒れろ!!『コブラウン』!『エボルデストラクション』!!』』」

 

 

『ダークボーイズライズ!!!』

 

 

トリガーを押すと、闇の粒子からエボルドライバーとコブラエボルボトル、ライダーエボルボトルが出現する。

 

 

COBRA!RIDERSYSTEM!EVOLUTION!

 

 

正直、あの野郎と同じベルトを使うのは腹立つが、背に腹は代えられないな。有無言わず、やってやる!!

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデン「『『これで、エンドマークだ………。』』」

 

 

コブラウン!エボルデストラクション!ダークネスライズ!!エボルコブラウンデストラクション!!』

 

 

COBRA……!COBRA………!EVOLCOBRA!!!フッハッハッハッハッハッハ!!

 

 

エボルト『取り敢えず、何とかなりそうだな。』

 

 

って、主導権取られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

 

 

エボルト『すまんな、こうでもしなければ奴の苛立ちを止められないしな。その分、ちゃんと勝たせてあげるよ。』

 

こいし「お兄ちゃん!?」

 

エボルト『下がってな、嬢ちゃんたち。今から大暴れするからな。』

 

サージ「ほう?面白れぇな、その気。俺が試してやらァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

サージは凄い形相で僕の主導権を奪ったエボルトに襲い掛かる。勿論それに応えるかのように、ベノサーベルとスチームブレードを使って応戦し始める。

 

 

ダメージを受ける直前、モンスーンの特殊なボディのおかげで分裂して避け、次の攻撃も分裂………。

相手が攻撃すればするほど、瞬時に分裂しては合体の繰り返しを行っていた。

 

 

エボルト『如何した如何した?当たってないぞ?』

 

サージ「ならば、頭ならばどうだ!!!」

 

エボルト『バラバラ緊急脱出!!』

 

フラン「凄い、ガルッチよりうまく扱えてる………。しかも全身バラバラにして、宙に浮いてる。」

 

ルビー『なるほど、モンスーンさんの特殊ボディのおかげですね。』

 

こいし「あ、バラバラになったまま突撃していく。」

 

エボルト『食らいな。』

 

 

おいエボルト、それ僕の身体だからな?それ自覚してよ?

 

 

サージ「こんのやろう………!色んなもんぶつけやがって!!」

 

エボルト『そらよ!』

 

 

あ、馬鹿!!そこは───────

 

 

『キーン!!』

 

 

サージ「ッ!?」

 

エボルト『おっと、やっちまったぜ。』

 

 

何股間に当ててんの!?足だったからよかったけど、流石に股間はダメだろ!?

 

 

エボルト『悪い悪い。ほい合体。』

 

サージ「て、テメェ………!俺の急所を狙いやがって………!」

 

エボルト『だから、わざとじゃねえっての。』

 

バギー『おいモンスーンとやら、そのローレンツ力ってのをどんなのか教えてくれねえか?』

 

モンスーン『いやこれ、人造人間にならないと出来ないものだぞ?』

 

エボルト『んじゃあそろそろ、荒っぽい技をやるとするか………!』

 

 

え?何をする気だ?

 

 

エボルト『安心しな、股間は狙わねえ。来な。』

 

 

『『『アドベント!』』』

 

 

エボルトが召喚したのは、ベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーを呼び出すと、例のカードをベノバイザーにセットする。

 

 

『ユナイトベント!』

 

 

ルビー『まさかとは思いますが、ドゥームズディを使う気ですか!?隙が大きすぎますよ!?』

 

エボルト『そのまさかだ。』

 

 

『ファイナルベント!』

 

 

あ、使う気だこれ。って、レバー回してるけど、まさか……。

 

 

『Ready Go!!』

 

 

エボルト『食らいな。名付けて『エボルドゥームズディフィニッシュ』だ!!』

 

 

『EVOLTECH FINISH!! チャオ~♪』

 

 

エボルト『オラァ!!』

 

サージ「ッ!!」

 

 

エボルトはすぐさまライダーキックを放ち、サージに当てようとするも、如何やら悪運はあちらが上だったようで、何処から取り出したのか、煙球を地面に叩きつける。

 

結果不発、しかもサージは居なくなっていた。

 

 

BGM終了

 

 

しかし何処からともなく声が聞こえた。

 

 

サージ『悪いが、今日はここまでだ。ここで死なれるのは、ちょいと困るんでね。ついでに、そのエリアは返してやるよ。次こそは決着を付けようぜ!!』

 

 

………逃げられたのは最悪だが、ともかく『幻想郷エリア』は取り戻せたな。一時期はどうなる事かと……。って、エボルト。解除頼む。

 

 

エボルト『了解。』

 

 

『フュージョンオーバー!!』

 

 

って、そうだった。バギーの赤鼻のこと、うっかり忘れてた。

 

 

ルビー『あらあら、ガルッチさんのお鼻が真っ赤───────』

 

エデン「今の俺の顔の写真撮ったら、記憶諸共抹消させるほどの突きを食らわすぞ。」

 

ルビー『あ、ハイ。』

 

バギー『チョットォォォォォォ!?そこまでなの!?』

 

エデン「正直この鼻もぎ取ってやりてぇぐらいだよ。使用後のデメリットとか洒落にならんし、これに加えて『オカマ口調』ときたら嫌だぞ!?」

 

明日斗『確かに、いくらお前でも気持ち悪いしな………。』

 

 

使用後の奴、何とかしないと駄目だな。因みに、2分経ったら元の鼻に戻った。

 

 

さて次は、『ISエリア』だな。報告は、いっか。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーISエリアー

 

 

コスモス「………計画は順調。さて、ディティクティブ、君は何をしてるのかね?」

 

ティブ「あ、ああ……。今の内に撤退の準備をね………。」

 

コスモス「なぜ?」

 

ティブ「Mr.エデンの去勢拳を間近に見てしまったせいで、敵対する気が起きない。というか、『幻想郷エリア』を解放したら、次はこっちに来そうだし。」

 

コスモス「去勢拳?まぁ、もう少ししたら私も機関から脱退しようかと思ってな。あのお方の命令がきたことだし。」

 

ティブ「? それは、どういうことかね?」

 

コスモス「これ以上は言わないでおこう………。ところで、君は行く当てはあるのかね?」

 

ティブ「ない。だが、帰りたい場所ならある。」

 

コスモス「そうか………。ならば、これだけは伝えておこう。

 

 

『神のご加護を』、アーメン。」

 

 

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浅倉威(仮面ライダー龍騎)×道化のバギー(ワンピース)×モンスーン(MetalGearRising)×エボルト(仮面ライダービルド)=エボルコブラウンデストラクション


コブラウンの上位版であり、主導権はエボルトに変わる。浅倉威の『苛立ち』に関してはエボルトによって解決済み。

威力も残忍さも上だが、一応エボルトはエデンの意志に従ってるため、自制してる。


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episode260 来たれfateの抑止力! 魔神セイバー

ーISエリア付近ー

 

 

エデンside

 

 

幻想郷エリアを後にし、ISエリア付近まで到着することが出来たんだが…………。

 

 

エデン「変だな、天使と悪魔の気配が少ない。代わりに別の何かがISエリアにいる気がする。」

 

フラン「もしかして、誰かがISエリアを解放しに来たのかな?」

 

 

え、其れはちょっと勘弁なんだけど。これ以上借りを作って欲しくないし、というかファンタジア軍の誰かなのか?

 

でもそれにしては、僕達と同じように異世界から来た気配もするしな………。一体どこからァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

エデン「零の奴、余計なことでもしよったか!?」

 

ルビー『十中八九、零の関係者であることには変わりないですね。』

 

エデン「ったく、乗り遅れたって奴かよ。でも見たところ、完全には取り戻せてないっぽい。機関のメンバーを殺すか追い出すかのどっちかで、取り返せるっぽいしな。」

 

こいし「サージって奴から幻想郷エリアを取り返したしね。それよりどうするの?」

 

イリヤ「待って、微かだけどサーヴァントの気配がするわ。」

 

 

サーヴァント?しかもこれ、阿頼耶識の抑止力から生まれたサーヴァントの気配っぽいけど、なんか弱い気が………。

 

 

イリヤ「あ、あそこにいる!!」

 

エデン「なんか弱ってるっぽいけど、何があったんだ?」

 

フラン「分かんないけど、兎に角助けよう!!」

 

 

っていうか、この雰囲気……沖田総司とよく似ているような………。ってか其れはいい、取り敢えず何もないか調べておかないと。

 

 

こいし「………魔力があまりないだけじゃない。見たところ、酷い切り傷などがあるわ。」

 

ルビー『不味いですね、このままだとこの人消滅してしまいますよ?』

 

エデン「ならば、治療系のフュージョンライズだな。」

 

 

使うカプセルは、『ファウスト』と『ブラック・ジャック』だな。時間が惜しいから、例の台詞は割愛しておこう。

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

エデン「治すぜ、治療!」

 

 

ファウスト!ブラック・ジャック!ボーイズライズ!ブラック・ファウスト・ジャック!

 

 

まぁ、医者っぽい恰好に加えてマフラーのような物をつけてるけど、ブラック・ジャックって、飛彩と大我を足して2で割ったって感じだな……。

 

いや関係ないか。ともかく今は、この人の手術を始めないと。

 

 

エデン「『『イリヤ、ナイチンゲールを頼む。』』」

 

ナイチンゲール「呼びましたか?」

 

イリヤ「呼び出す前に来ちゃったよ。」

 

エデン「『『今からこの人の手術を始める。こんな場所とはいえ、緊急治療をするぞ。』』」

 

ナイチンゲール「分かりました。それでは、本格治療を始めます。3人とも、離れてください。」

 

 

そんなこんなで、何処から取り出したのか、麻酔やメスなどの手術用の道具を取り出し、1分足らずで手術を終わらせることが出来た。

 

というかこの2人の技術が凄すぎるんだがな。

 

 

ナイチンゲール「治療終了。ですが、魔力があまりありませんね。」

 

エデン「『『その辺りはなんとかできるかも。後は僕がやっておきます。』』」

 

ナイチンゲール「できますか?」

 

エデン「『『出来る出来ないの問題じゃない。やるかやらないかだ。』』」

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

治療を終えた後、僕は沖田総司らしき人物の胸の上に乗せた後、大量の魔力を注ぎ込んだ。まぁ、多すぎるに越したことはないが、少なくともこれで目が覚め───────

 

 

「………ん……んむっ………。」

 

ナイチンゲール「目が覚めたようですね。また何かあれば、呼んでください。」

 

エデン「ああ。」

 

「? こ、ここは一体………?」

 

エデン「大丈夫か?今君はボロボロだったところを見つけたところなんだ。」

 

「ボロボロ?………ああ、負けたのか。よりにもよって、最後の一撃のところで魔力切れを起こし、そのままここまで叩きつけられたのか………。」

 

フラン「負けた?誰にやられたの?」

 

「新生XIII機関のメンバーっていう奴らだ。」

 

 

なるほど、この人はそいつ等と戦ってたって訳か。

 

 

「助けてくれてありがとう。私は『沖田総司・オルタナティブ』。魔神セイバーとでも呼んでくれ。」

 

エデン「僕はエデン。右から順に、フラン、こいし、イリヤ。3人とも僕の妻だ。」

 

魔神セイバー「そうか、宜しく頼む。おかげで身体が治ったようだ。………ところで、何故こんな地で?」

 

フラン「今からISエリアに行って、新生XIII機関のメンバーから奪還しなきゃいけないの。」

 

魔神セイバー「なるほど。ならば、私も手伝おう。助けてくれた恩もあるし、奴らに仕返ししなくては。」

 

エデン「分かった。ところでクラスは?」

 

魔神セイバー「確認したところ、セイバーとアルターエゴの二重召喚(ダブルサモン)のようだな。」

 

 

セイバーとは一体……。いやまあいっか。

 

 

エデン「んじゃ………、再契約としよう。

 

 

告げる。汝の身は我の下に、我が命運は汝の剣に。

 

 

世界の救済のために、この意思、この理に従うのならば、我に従え。

 

 

ならばこの命運、汝が剣と人格に預けよう。」

 

魔神セイバー「よかろう。セイバー・アルターエゴ『沖田総司・オルタ』の名を下に、誓いを立てる。

 

 

貴方を新たな主として認めましょう、エデン。」

 

 

左腕から令呪が作り出され、やはりと言っていいのか、9画の令呪だった。桜吹雪に大太刀、そして炎の3つが描かれていた。

 

 

イリヤ「思ったけど、お兄ちゃんって………結構オルタ関連に絡むよね。」

 

エデン「………オルタと相性が良いのか?」

 

フラン「それより、そろそろ攻める?」

 

エデン「そうだな。雑魚は無視して、メンバーを見つけ次第追い出すか殺すかの二択だな。もし奴らが邪魔するような行動を起こしたら、問答無用に殺れ。」

 

こいし「うん。多分だけど、機関のメンバーは学校内のどこかにいるはず。それも、2名確認しているわ。」

 

イリヤ「それじゃあ、まっすぐ学校に突撃ね。」

 

エデン「よし、んじゃあ行こうか。セイバー、行けるか?」

 

魔神セイバー「ああ。」

 

 

よし、んじゃあ急いで奪還するとするか。

 

 

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sideout

 

 

ーISエリアー

 

 

ティブ「あ、この感じ来そうですね。」

 

コスモス「そうか……。では私は屋上で待機するとしましょう。」

 

ティブ「そうですか……。でしたら、私はここで逃げさせてもらいます。何しろ、あの去勢拳の恐怖が拭いきれないので……。というか食らう前に逃げます。脱退してでも!!」

 

コスモス「…………無事、逃げ切れよ。

 

 

というか、そこまで怯えるって………。何があったというのだ、彼は………。」



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episode261 奪還、ISエリア!

ーISエリアー

 

 

エデンside

 

 

ISエリアに突撃してから魔眼を発動させ、何が起こったのかを探り始めた。その予想は的中、零は居なかったが、その関係者たちがこのエリアにいる天使たちを捕虜にしていたようだ。

 

あーもー、まだ解放されてないからいいとして、余計なことするなって!!

 

 

って考え事してる場合じゃねえな。如何やらあの学校の屋上に、機関のメンバーらしき奴がいるようだ…………?

 

 

エデン「っておいおい、まさかのコスモスかよ。」

 

魔神セイバー「あそこに機関のメンバーが居たのか。」

 

フラン「なんか待ち構えてるような雰囲気を出してる気がする。」

 

ルビー『あの学園の中にも奴らが居る気がしますが、どうします?』

 

エデン「出来れば戦力を削っておくべきだが、今回は無視だ。一気に屋上に向かうぞ。」

 

イリヤ「いいの?」

 

エデン「敵である以上やらなきゃいけないだろうけど、エリア解放するには機関のメンバーを如何にかする必要があるしな。

まだファンタジア軍が休んでるうちに終わらせるぞ。」

 

 

何をするのか全く読めないコスモス、早めに手を打っておいた方がいいかもしれないしな。今回は沖田オルタもいるけど、油断はできない。

 

だが必ずこのエリアを解放してみせる!!

 

 

ーIS学園 屋上ー

 

 

コスモス「来たか。君の事だ、空から来て私に会いに来るだろうと思っていたところよ。」

 

 

僕達が到着すると、コスモスは余裕そうな表情でこちらを見ている。が、沖田オルタに気づいたのか、少し意外そうな顔をしていた。

 

 

コスモス「む?なかなか珍しいサーヴァントを引き連れているではないか。」

 

魔神セイバー「…………奴ではなさそうだな。」

 

エデン「奴?」

 

魔神セイバー「私が戦っていた者だ。着ている服装の色は確かだが、奴ではないようだ。確か、刀を持っていたような………。」

 

コスモス「ふむ、なるほど。このサーヴァント、サージと戦っていたって事か。」

 

イリヤ「あ、それ私達が幻想郷エリアを取り返すためにそんな機関のメンバーがいたわね。」

 

ルビー『その時ガルッチさんの鼻が───────』

 

エデン「セイバー、あのバカステッキ斬っていいよ。」

 

魔神セイバー「了解。」

 

ルビー『え、ちょちょちょ!?しゃ、洒落にならない命令はやめ───────』

 

魔神セイバー「セイッ!!」

 

ルビー『ヒィィィィィィ!?!?!?!?本当に斬ってきたァァァァァ!!!』

 

コスモス「……………それでいいのか。あれ、一応味方だろ?」

 

エデン「不本意だがな。」

 

イリヤ「弄れるのなら、エグイことだってやらかすほどだもんね。」

 

ルビー『ちょっとガルッチさん!?命令取り消してくれません!?このサーヴァント、本当に殺す気で来てるんですけど!?』

 

エデン「はぁ、仕方ねえな。セイバー、その辺にしとけ。またなんかやらかしたら、そうしてくれれば助かる。」

 

魔神セイバー「え?いいのですか?『魔術礼装殺し』の刀もありますけど───────」

 

フラン「何それ!?」

 

こいし「そんな刀持っているの!?」

 

エデン「………作ってみようかな?」

 

ルビー『やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!貴方が作っちゃったら、ホントに私殺されてしまいますって!!冗談でもやめてくださいよぉぉぉぉぉ!!!

 

コスモス「………あの、ぐだぐだになってるとこすまないが、シリアスに入っていいか?」

 

4人+1本『あ、ごめんなさい。どうそ。』

 

魔神セイバー「(˘ω˘)zzz」

 

エデン「寝るな!?」

 

魔神セイバー「( ゚д゚)ハッ!?寝てない、寝てないぞ!?」

 

フラン「いや、思いっきり寝てたわよ……。」

 

魔神セイバー「寝て………。」

 

全員『?』

 

魔神セイバー「寝てた!!

 

 

『ズコォォ!!』

 

 

いやいや開き直るんかい!!もうちょい粘れよ!?ってか、寝るな!!

 

 

コスモス「………やはり、ギャグ補正を持った者には、叶わんな………。」

 

エデン「同感だ………、ともかくあんたを倒すか追い出せれば、このエリアを解放してくれるんだよな?」

 

コスモス「まぁ、その通りだな。」

 

エデン「そうか。」

 

コスモス「それに、君達が来てくれたおかげで、最終テストが出来る。」

 

 

最終テスト?そう思っていた時、コスモスが指パッチンすると、何時の間にか訳の分からない場所に着いた。

 

 

その目の前にいたのは、見覚えのある………いや、確かに知っている人が7人いた。

 

 

ー???ー

 

 

ルビー『これは、驚きましたね………。』

 

フラン「私だけじゃなく、こいしちゃん、イリヤちゃん、未来お兄ちゃん、英竜お姉ちゃん、リリカさんもいる………。」

 

イリヤ「でも、あの子は誰なんだろ?こいしちゃん、知ってる?」

 

こいし「私に聞かれても、さっぱり……。あんな黄金の髪の色をした美少女なんて、聞いたことない………。」

 

エデン「…………知らないのは、無理もないかもな。」

 

フラン「え?」

 

こいし「知ってるの?」

 

 

勿論知ってる。けど驚いた、偽物とはいえど、ここまで似ているとは思わなかった。

 

 

コスモス『驚いたかね?特に、その子が現れることが。』

 

エデン「ああ、驚いたよ。夢の中でしか出会ってないとはいえ、まさか『ウィラ』もいるとはね。」

 

イリヤ「ウィラ?」

 

エデン「ああ。本名は『ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア』。平行世界のハリー・ポッターの世界の出身で、エルドラド王国の79代目の王なんだとか。」

 

ルビー『ガルッチさん、ホントによく女の子と絡んでいますね。』

 

エデン「うっさい。とはいえ、ヤバいな。多分7人の中で一番厄介なのは、恐らくウィラかもしれない。生半可な魔法や魔術なんか使ったら、無効化されてしまうし……。」

 

フラン「物理は?」

 

エデン「与えることは出来るが、其れまでに近づいて攻撃できるかの話だな。ウィラとリリカ相手は、僕がしていいか?」

 

魔神セイバー「私はどうする?」

 

エデン「セイバーは他の5人と戦ってほしい。フラン達は、セイバーの援護を。」

 

コスモス『話し合いは、終わったかね?では始めるとしよう…………。この者らを倒したら、このエリアを解放してあげよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

存分に戦うがいい。』

 

 

その声と共に、偽物のフラン達が僕達に襲い掛かる準備をする。ならば、こっちも本気でやらないと。

 

 

『DRIVER ON! PLEASE!』

 

 

『セブンヴァーチェ!アーイ!』

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

 

『バッチリミヤガレー!!バッチリミヤガレー!!』

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

 

 

エデン「戦術Lvℵ0!!究極大ッ!!」

 

フラン「無限大ッ!」

 

こいし「美徳!」

 

3人「「「『変身』!!」」」

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

『INFINITY!!PLEASE!!』

 

『光明開眼!ヴァーチェレイス!!』

 

最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!】

 

ヒースイフードー!ボーザバビュードゴーン!!

 

ミカエル!ウリエル!ラファエル!ハニエル!ザドギエル!メタトロン!ガブリエル!エンジェル!ヴァーチェレイス!!

 

ゴッドマキシマームZ!!

 

 

フラン「さぁ、SHOWTIMEよ!!」

 

こいし「私の魂よ、響け!!」

 

エデン「ノーコンティニューで、世界を創るぜ!!」

 

イリヤ「………行くよ、ルビー!!」

 

魔神セイバー「この戦いに、勝利を刻む!!」

 

コスモス『行け、我がホムンクルスどもよ!!』

 

 

待ってろ、皆。必ず、ISエリアを解放して見せる!!

 

 

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episode262 希望の心

BGM ぐだぐだ帝都聖杯奇譚主題歌 『二者穿一』


ー???ー

 

 

エデンside

 

 

それにしても、なんでこの七人なんだ?特に、ウィラ。関係は浅いはずなのに、何故コスモスはこの子を選んだ?いや、それ以前に、どうやってウィラの存在を知ることが出来たんだろうか?

 

いや、考え事している暇はない。無言とはいえ、リリカとウィラの技を連発しまくってる。リリカは大技を繰り出した後、別のフュージョンに変え、翻弄させてくる。

 

一方でウィラは、追いつめるかのように複数回の大技を繰り出している。

 

 

とてもじゃないけど、近づけるものじゃない。ここまで息ぴったりな攻撃なんて、流石に勝つのに難しすぎる。

攻撃する隙も見つかりにくい。

 

 

エデン「無駄を省くために、敢えて言語と感情を取っ払って、戦闘能力の向上させるとか…………無茶苦茶にも程があるだろ………。」

 

 

でも、何時までも避け続けたり、防いだりしてる場合じゃない………。攻めないと、活路が見えない………!!

 

 

エデン「というか、俺は何を躊躇ってんだ………?」

 

 

よくよく考えれば、今僕の右腕は震えてる。偽物と言えど、躊躇っている。友達だから?大切な人だから?『ウィラ』と『リリカ』だから?

 

多分最後の奴が合ってるのかもしれない。今まで僕は、他人だとか、宿敵とか、好敵手とかなどの『敵』を認識して、殺していた。

 

 

でも、目の前の人達は如何だ?友達、大切な人、仲間………。他にもあるだろうけど、その人達を殺したことはなかった。

いや、殺すことなんて出来なかった………。出来るはずがなかったんだ。

 

あの時、リリカと決着を付けた時、ほんの少しだけ………躊躇いが生じてしまった。倒さなくてはならないというのに、その躊躇いのせいで、あの結末を迎えてしまった……。

 

 

…………もし、『悪』になるのであらば、其れを乗り越えなくちゃならない。味方でも、切り捨てなくてはならなくなる。

 

 

いや違う、そもそも切り捨てること自体がおかしい。

 

 

エデン「ッ!!何で躊躇う!?誰かがやらないと、世界がどうなるのか分かってるくせに………!!」

 

ゴジラ『失う恐怖が、あるからでは?』

 

エデン「失う………恐怖?」

 

ゴジラ『貴様の震えと躊躇いの原因だ。一度味方だと思ってしまうと、その時点で殺すことを躊躇う。

 

 

一度殺せば、二度と会えなくなる。仮に転生し、身に覚えのある人物だとしても、覚えているとは限らない。

そいつがそいつであったことも限らない。同じ魂であるのかも限らない。

 

 

それを、貴様は恐れているんだ。』

 

エデン「……………。」

 

ゴジラ『失いたくないのは分かる。誰だってそう思う。『保身』というものだ。だがな、何時までも頼ってばかりでいたら、もっとつらい。

 

今の貴様はそれだ。こ奴らは偽物だ。しかし、貴様は本物だと、無意識に思っている。』

 

エデン「なら、どうしろと?」

 

ゴジラ『……………覚悟を決めろ。』

 

エデン「え?」

 

ゴジラ『覚悟を決めろと言ってる!!奴らだって、好きでこんなことしたいと思っていない!!

 

 

たとえ友達、元仲間、元恋人などの者が敵に回ったらどうする!?そいつが嫌なことやらせられたらどうする!?

 

1つの迷いで、後悔することになるんだぞ!!』

 

 

…………ゴジラの言い分も、最もだ………。

 

 

ゴジラ『高々偽物如きに惑わされるな!!覚悟を決めろ!!世界を救うって、貴様の兄に伝えただろ!?』

 

エデン「……………!!!」

 

ゴジラ『いいか、世界を救うならこれだけ言っておく。『まずは自分自身を守れ』!!当たり前のようで、これが基礎となるものだ。

 

自分を守らなくては、世界を救うなぞ夢のまた夢だ。兄の約束を果たしたいのなら、目の前の奴らを倒せ!!!』

 

エデン「…………兄さん。」

 

 

そうだ、約束したんだ。無事に帰ってきてって。世界を救いに行ってくるって。僕はそう誓っただろ!?

 

約束を破るわけにはいかない!!特に、兄さんの約束を、破るわけにはいかない!!誰が世界を救わず、誰がやるっていうんだ!!

 

 

進まなくちゃならない。最後の最期には、手の届く1を守らなくちゃならない!!果てしない9を救えない。だから如何した!?俺は一人なんかじゃない!!

 

 

俺には、フランが居る。こいしが居る。イリヤが居る。セイバーが居る。仲間がいる!!家族が居る!!友達がいる!!大切な人が居るだろ!!

 

 

その果てしない9は、皆で一緒に助ければいいだけの事だろ!!

 

 

だから頼む!!一歩でもいい!!道を切り開く、『希望』を!!!

 

 

 

*世界を救う思いを乗せ、貴方はキボウで満たされた。

 

 

 

エデン「!?」

 

 

突然僕の胸から虹色の光が放たれ、不思議と『何か』が満たされる。もう震えも、恐怖が無くなったような気がした。

 

 

エデン「これなら、いける!!」

 

 

明らかに戸惑った贋作のリリカとウィラだが、すぐさま切り替え、攻撃を再開する。下手をすれば、一瞬で肉体が砕け散るのではと思えるほどの大技も含まれていたが、そんなもの関係ない!!

 

進むんだ!!この『希望』に乗せて!!『約束を果たす』為に!!『世界を救う』為に!!

 

 

エデン「『闇に満ちし虚樹の魔剣』よ、我が銘に応えよ!!今ここで、その闇を解放するために!!」

 

 

それに応じるかのように、魔剣は紅く禍々しく光る。それに手に取り、今まで躊躇ってたリリカとウィラに対して、初めて振るう。

 

攻撃は一時期止み、その好機を逃さず攻め続ける。贋作のリリカは、『光に満ちし生命樹の聖剣』を取り出し、僕に襲い掛かる。

 

 

けれど、彼女が持ってる聖剣には光がないまま攻めていて、打ち合いをしているうちにヒビが入り始めていた。

 

 

エデン「悪いな、リリカ………。今回の勝負………、俺の勝ちだ!!

 

 

【ガッチョーン……】

 

 

【カミワザ!!】

 

 

【ガッチャーン!!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!

 

 

エデン「闇に消えろ!!闇に満ちし虚樹の魔剣(クリフォート・アザトース)』!!!

 

 

容赦なく振り上げると、闇の閃光が走り、贋作のリリカに向かう。前持っていた聖剣を手にし防ごうにも、限界が来てしまい砕け散り、そのまま直撃。

 

その直前、どこか安心したかのような表情を見せ、闇に消えてなくなった。

 

 

エデン「後は君だ、ウィラ。本気でこい!!」

 

 

声を掛けると、目にも止まらぬ攻撃と魔法が襲い掛かってきた。全力で来ると思った僕は、此方もそれ以上の速度と攻撃や能力を最大限に使い、贋作のウィラと戦う。

 

そんな中、チラッとフラン達の様子を見る。そっちも覚悟を決めてきているのか、容赦なく攻撃を仕掛けたり、時にはセイバーの手伝いをしていた。

 

 

セイバーの相手は英竜お姉ちゃん。あの5人の中で、1番強いけれど、其れに恐れず攻撃を仕掛けてる。

 

 

こんなものみせられて、俺達だけやらないわけないだろ!!!

 

 

エデン「このまま一気に、必殺技で畳みかける!!」

 

 

【ガッシューン……。】

 

 

ガシャットを抜いたと同時に、魔剣にスロットを作り出し、其処に挿入する。

 

 

【ガッシャット!!カミワザ!!】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「これで終わりにしようぜ、ウィラ。」

 

 

それだけ言い、贋作のウィラは聖槍を持ち直し、僕に突撃する。同じように、僕も魔剣を持ち直し、贋作のウィラに突っ込む。

 

 

互いに近づくと同時に、心臓をめがけて穿った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「俺の勝ちだ、ウィラ。」

 

 

穿つのが早かったのは、僕だった。偽物と言えど、ウィラに突き刺さった魔剣から、血が滴っていた。

 

 

それを抜こうとすると、突然贋作のウィラは抱き締めた。

 

 

エデン「!?」

 

Fakeウィラ「もう、大丈夫だな………。その思い、絶対に忘れるな。」

 

 

その声と共に、贋作のウィラは黄金の奔流と共に消えてなくなる。もう一度セイバーたちの方を向くと、5人を倒した後だった。

 

 

エデン「………この思いを忘れるな、か。」

 

 

ああ、忘れるものか。この思い、絶対に忘れてたまるか。絶対に………、忘れないから………。

 

 

BGM終了

 

 

ーISエリア IS学園 屋上ー

 

 

コスモス「お見事、よもや突破するとは思わなかったぞ?」

 

エデン「けど、僕達はここにいる。さぁ、エリアから出て行ってもらうぞ?」

 

コスモス「無論そうさせてもらう。どちらにせよ、素晴らしいものを見せてくれたものだしな。

褒美として、本当の正体を明かしてあげようではないか。」

 

 

正体?そんなこと思っていたら、コスモスの頭上にバケツが現れ、その水に被る。すると、銀髪だった髪は黒く染まり、白いコートは神父が来てるカソックに変わった。

 

って、まさか!?

 

 

コスモス「久しぶりだな、ガルッチ達よ。」

 

エデン「こ、言峰!?」

 

ルビー『何ですとぉぉぉぉ⁉⁉』

 

イリヤ「ちょ、神父が何でこんなところに!?」

 

コスモス改め言峰「何、簡単なことよ。奴らの真の本拠地を探るためだ。『新生XIII機関』の本拠地を探るためにな。」

 

魔神セイバー「待て、エデン。知ってるやつなのか?」

 

エデン「知ってるも何も、『言峰綺礼』は『時空の賢者』の一人で、僕達に協力してくれた人なんだ。それと同時に、例の麻婆豆腐のレシピを教えてくれた人でもある。」

 

言峰「ククク、そういうときもあったな。」

 

エデン「って事は、本物の3番はどうなったんだ?」

 

言峰「ああ、本物に関しては、既に殺っておいた。祈りと拳でね。」

 

 

マジかよ。それで変装して現在に至るわけか。

 

 

言峰「ともかく、今の戦いのおかげで、例のカードが完成した。エデン、受け取るがいい。」

 

 

そうして言峰が投げつけた物は、7つのカードで、絵柄の周りに様々な色が付けられていた。そして名前の下には、ある言葉があった。

 

 

フランドール・スカーレット 決意

 

古明地こいし 忍耐

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 勇気

 

門矢未来 誠実

 

星空英竜 不屈

 

リリカ・アイモーネ 親切

 

ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア 正義

 

 

なんか合ってそうで合ってない者もいるような気がする。

 

 

エデン「でも、これどうやって使うんだ?」

 

言峰「そのカギを握るのは『リリカ・アイモーネ』が持つ『ガールズリング』。ただし、今のままでは君には扱えないだろう。

 

しかし、ある一定の条件を満たせば、君にも『ガールズリング』を呼び出せ、リングを変えてその7枚のカードすべて使えるだろう。」

 

エデン「要するにこれって………。」

 

言峰「君のパワーアップカードという奴だ。真の最終形態に関わるもの。『仮面ライダーファンタズム』の最終フォーム、『ボーイズライズ』の最終形態、そしてその7枚のカード。

 

それで本当の最終形態に成れるはずだ。最も、超究極最終形態もあるがな。」

 

フラン「インフレだ………。」

 

こいし「インフレだね………。」

 

言峰「そうかもしれない。しかし、だ。それぐらいのことしなくては、勝てない相手でもあるんだ。」

 

ルビー『そういうものなんですかねぇ………。』

 

エデン「…………何はともあれ、ありがとう。」

 

言峰「気にするでない。それより情報だ。よいか?奴らには偽の情報を渡している。本物の情報を欺くために。」

 

エデン「欺くって、誰を?」

 

言峰「『デスストローク』という名の、零の関係者だ。」

 

 

やっぱし彼奴らか!!

 

 

言峰「いずれ気付くとはいえ、敢えて騙すことにしたのだ。ありもしないジャングルに、新生XIII機関の本拠地があると、認識させるためにな。

 

まっ、実際奴らも利用しているのは事実だが。」

 

エデン「じゃあ、真の本拠地ってどこに?」

 

言峰「この紙に書いてある。まずはセントラルエリアの会議室に戻り、その紙を見せてやれ。出来ることなら、リリカと一緒に居てくれた方が好ましい。」

 

イリヤ「なんでまた……。」

 

言峰「………その表情から察するに、まだ気づいていないようだな。実は彼女はな……………。」

 

 

言峰がリリカについて話すと、あまりにも衝撃的なものだった。信じがたかったが、もしそれが本当だとしたら、彼女は………。

 

いや、今はとどめておこう。取り敢えず今は、セントラルエリアに戻るとしよう。

 

 

言峰「では、また会おう。ガルッチ達。如何か、その胸に宿すものが、希望であることを………。」

 

 

そうして、解放されたISエリアを後にし、セントラルエリアの会議室に向かった。

 

 

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sidechange

 

 

言峰side

 

 

さて、行ったようだな。

 

 

言峰「これでよかったのかな?風龍。」

 

風龍「ああ、少し焦ったが………。無事、届けることが出来たっぽいな。」

 

言峰「そうだな。………ガルッチに『希望のソウル』を宿したのも、計算の内ですか?」

 

風龍「勿論だ。そうじゃないと、あの姿にはなれないからな。…………世界を束ね、時空を越え、数多の平行世界を駆け抜け、無数の繋がりを持つ姿。

 

メアリー・スーもアンチ・メアリー、そして機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)でさえ圧勝させるほどの姿。」

 

言峰「…………問題は、其れになれるかどうかですが………。」

 

風龍「なれるだろう。恐らくは、その姿さえ超える姿に成るかもしれない………。どちらにせよ、其れはガルッチ次第だな。」

 

言峰「それまでは、見守る方針か?」

 

風龍「時には手助けするがな。どちらにせよ、『奴』を完膚なきまでに叩きのめす為に、カギを握るのは『ガルッチ』と『闇創造王神』。そして、『リリカ』だな。」

 

 

彼女が、カギ?

 

 

言峰「彼女もカギを握るとは、どういう事でしょうか?」

 

風龍「勘だ。正直言って、零がやったことは先延ばしに過ぎなかった。いや、正しくは気づけなかったんだ。その『奴』の存在を。

 

てっきり僕も、そいつの存在はガルッチ達の手で滅んだと思ったんだが………、殺生院キアラ並みにしぶといみたいだ。」

 

言峰「……………。」

 

風龍「それに、ライフがいっぱい調べてくれたおかげで、2代目創造王神の真実も見えてきたんだ。」

 

言峰「そうなのか?」

 

風龍「もう一つは『闇創造王神』の誕生。どちらにせよ、やはり『奴』と関り深いようだ。」

 

 

…………奴か。

 

 

言峰「本格的に行動するのは、何時になるのだ?」

 

風龍「ガルッチが『闇創造王神』と接触。ただし、やるべき事やったときに限る。それと同時に、此方も計画に移る。」

 

言峰「『1巡年世界計画』、ですか?」

 

風龍「ああ。まだ大丈夫とはいえ、いつ崩壊してもおかしくない。その為の計画だ。失敗すれば、全ての命が失われることになる…………。

 

必ず成功させるぞ。」

 

言峰「御意。」

 

 

……………どちらにせよ、ガルッチが如何いう選択を選ぶことになるな。………出来ることならば、彼には幸せに生きて欲しいものだ………。

 

それが、一時の幸せだとしても………。



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episode263 ウボ=サスラの落とし子

ーセントラルエリアー

 

 

『幻想郷エリア』、『ISエリア』を解放し、セントラルエリアに戻ろうとしていたエデン達。しかし、エデン達が留守していた間、何時の間にか襲撃されていた。

 

 

エデン「………いや、なんでさ。」

 

フラン「まさか、隙を突かれてしまうなんて思ってもみなかった………。」

 

魔神セイバー「………恐らく、まだ弱ってるところで強襲してきたのかと。厄介なことに、今攻めこまれているのは、セントラルエリアの中心部かと………。」

 

エデン「ッ!!リリカ達が危ない!!!」

 

 

このままではまずいと思ったエデン達は、急いで中心に向かって飛んでいく。その予想は的中し、リリカ達が居る拠点が襲われていた。

 

そこにいたのは、天使でも悪魔でもない。生物なのかと思えるほどの肉片が、ファンタジア軍を襲っていた。

 

 

エデン「ウボ=サスラ様の落とし子?でも、雰囲気が全然違う………。どっちかと言えば、無機質すぎるような………。」

 

こいし「考えても仕方ないよ。兎に角今は、助けに行かないと!!」

 

ルビー『ですが、ガルッチさん。奴らに弱点はありますか?』

 

エデン「落とし子だからなぁ………。ああ見えて分裂する特質もあるし、それに奴らに違和感があるから、弱点っていう弱点が………。」

 

イリヤ「でも考えているうちに、事態はヤバくなっていくわよ!?」

 

魔神セイバー「………いや待て。エデン、一つ打開策が見えたぞ。」

 

エデン「ホントか!?」

 

魔神セイバー「『直死の魔眼』を使えば、一瞬で終わるぞ。」

 

ルビー『あ、そういえばガルッチさん、魔眼持ってましたね。』

 

エデン「そうだった。だったら……………!!」

 

 

エデンはすぐさま城に向かって突撃し、『終焉の魔眼』を発動させて落とし子達を斬りつける。

 

全ての死の点、死の線に斬られた落とし子は溶けだすかのように消えてなくなる。

 

 

エデン「とにかく今は、リリカ達を助けないと………!皆、急ぐぞ!!」

 

 

ー城内ー

 

 

城内の方は特にひどく、兵士たちは激しい抵抗を見せるも、落とし子たちはひるむことなく襲い、武器ごと食らっていった。

 

 

エデン「中も酷いな…………。あまり時間がないし、倒しながら進まないと。」

 

 

急いで会議室に向かうため、エデン達は苦戦している兵士たちを助けながら進み、襲いかかってくる落とし子達を切り払っていった。

 

途中でヤッ太郎やケロロなどの7英雄たちを見つけ、助けた。

 

 

エデン「みんな、無事か!?」

 

メサイア「あ、ああ……。」

 

ケロロ「何なのでありますか!?攻撃そのものが効かない奴なんて、聞いたこともないでありますよ!?」

 

フラン「彼奴ら、何処から来たの?」

 

両津「分からねえ。急にセントラルエリアに現れて、誰だろうと関係なく襲って来やがったんだ。」

 

銀時「実力のある奴らでさえ、あの肉片野郎に食われちまったんだ。しかも食った途端、分裂するしよ。」

 

エデン「………やっぱりおかしい。」

 

ヤッ太郎「やっぱりってなんだよ?」

 

エデン「奴ら、一応名前があって、『ウボ=サスラの落とし子』にはそんな特性を持ってないはずなんだ。

 

僕の記憶が確かなら、あの落とし子に関してはウボ=サスラ様が何とかしていたはず………!」

 

ケロロ「ちょいちょい、何故様付けなの?邪教の信者ですか?」

 

エデン「いや、一応前世っていうか今世というか、これでも『ニャルラトホテプ』ですし、『アザトース様の後継者』とはいえ、彼らは敬意を敬った方がいいかなって思って。」

 

カービィ「って、其れはいいとして、早く将軍とリリカの元に急がないと!!」

 

ソニック「なんかリリカが食い止めるとかなんとか言って、俺達を逃がして…………。」

 

エデン「ッ!!急ぐぞ!!」

 

 

ー会議室ー

 

 

エデンside

 

 

『バンッ!!』

 

 

エデン「リリカ!!」

 

茂茂「危ない!!」

 

 

ッ!!リリカがこちらに飛んできたが、すぐさまキャッチし、飛ばした奴を見た。そこには………。

 

 

リリカ「『『視てはダメです!!あれは、あまりにも危険すぎる存在です!!』』」

 

エデン「まさか……………、いやまさか……………そんなことがあるはずが……………!!!」

 

茂茂「? 知ってるやつなのか?」

 

エデン「何故なんですか……………、何故貴方が…………!!お願いです、嘘だと…………嘘だと言ってください!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウボ=サスラ』様!!

 

 

信じたくなかった。当時気前よく、アザトース様と話していたはずのウボ=サスラ様が、今では肉の塊のような姿に成り果てているだなんて、信じたくなかった…………。

 

 

茂茂「ウボ=サスラ!?そんな奴が、この世界に!?」

 

魔神セイバー「奴を知っていたのか?」

 

エデン「ああ。前以て言うが、僕は邪教の信者ではない。まだ僕がニャルラトホテプだった頃、一度アザトース様とウボ=サスラ様が仲良く話し合うところをよく見ていたんだ。

 

それに、時折僕を気軽に話しかけてくれた先生みたいな邪神だったんだ……。」

 

 

───────そんなウボ=サスラ様が、なぜあのような姿に………。

 

 

リリカ「『『だとしたら、何故!?』』」

 

「俺が無理矢理改造と洗脳させた。」

 

エデン「ッ!!」

 

 

ウボ=サスラ様の目の前に現れたのは、僕のオルタだった……。段々と禍々しい程の服装に成り代わっていた。

 

 

ルビー『あれが、ガルッチさんのオルタ………!?』

 

イリヤ「あんなのが、お兄ちゃんだっていうの………!?」

 

エデン「貴様、ウボ=サスラ様に何をした!!」

 

エデンオルタ「聞いてなかったのか?俺が変えてやったんだ。自我も、意識も、奴の精神的な全てを破壊し、ただ落とし子と世界を滅ぼす為の『兵器』に変えてやったんだよ。」

 

リリカ「なっ!?」

 

エデンオルタ「最早此奴の人格はない。精々、仲良く殺し合う事だな。まっ、最も此奴を殺したところでゲームクリアしたとしても、もう遅いがな。」

 

フラン「遅いって、どういう事!?」

 

エデンオルタ「こういうことだ………。」

 

 

?あのエボルボトルの絵柄、何処かで…………。

 

 

NOA!RIDERSYSTEM!EVOLUTION!!

 

 

エデン「ノア?ま、まさか!!!」

 

エデンオルタ「そう、その通りだ!!俺は、ウルトラマンノアの力を、この手に奪ってやったのだ!!!

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデンオルタ「変身!!」

 

 

NOA………!NOA………!EVOLNOA!!!!フッハッハッハッハッハッハ!!!

 

 

エデンオルタ「フェーズ2、完了………!どうだ、美しいだろう………?」

 

 

顔はダークザギと思えるほど真っ黒なノアに、コブラフォームと同じ姿に加えて、黒曜のような黒い翼が生えていた。

 

 

エデンオルタ「因みに言うが、『セイクリッドフォース・ザギ』は壊滅にしてやったぞ?」

 

エデン「ッ!?」

 

フラン「なっ!?」

 

エデンオルタ「ああ、安心しろ。奴らはちゃんと生きてる。痛みつけながらなぁ………。ああ、今でも聞こえるぞぉ…………!彼女達が痛がる声がぁ………、誰かを助けを求める悲痛な声がぁ…………!

 

 

特にぃぃ!!リリカが苦しみ続ける声はッ!!!凌辱されて喘ぐ声はッ!!!極上の───────

 

エデン「貴様ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

*エデンオルタを絶対に倒す。そしてリリカ達を、ウボ=サスラを救うと、貴方はキボウで満たされた。

 

 

エデンオルタ「ッ!?なんだ、何だその虹色の輝きは!?」

 

エデン「絶対に許さねぇ!!リリカを、彼女に手を出した貴様だけは!!!!

 

エデンオルタ「チッ!この場に居たら危ない………!」

 

 

すぐさま走り出し、奴に殴りかかろうとするも、ウボ=サスラ様の落とし子によって邪魔され、撤退を許されてしまった………。

 

 

エデン「邪魔をするな!!!」

 

 

落とし子を倒すも、既に奴の姿はなく、急いでお姉ちゃんに連絡した。

 

 

『prrrr,prrrrr』

 

 

エデン「お姉ちゃん!!聞こえるか!?」

 

英竜『如何した?何があった?』

 

エデン「セイクリッドフォース・ザギが、俺のオルタによって壊滅させられた!!」

 

英竜『何!?』

 

エデン「それだけじゃない!!!奴は、ノアの力を奪い去っていた!!!」

 

英竜『そんな馬鹿な!?彼が力を奪われるはずがないはず!?』

 

エデン「けど奴は、それを平然とやってのけた!!頼む!!リリカを………、ザギを…………!皆を救ってくれ…………!」

 

英竜『…………なら、お前もこい。幸い私も、ザギ達の場所を知ってる。リリカも救いたいのなら、お前もこい。』

 

 

…………けど、その場合、ウボ=サスラ様が救えない。かと言って、リリカを見捨てるわけには───────

 

 

───────だったら、4人でやりましょう?

 

 

エデン「え?」

 

英竜『? この声、何処から?』

 

 

急に体が勝手に動き、右手を伸ばすと、白いガシャットのような物が現れる。それを手にすると、タイトルが浮かび上がる。

 

 

ドクターマインドXXXX

 

 

エデン「新しい、ガシャット?」

 

 

───────それを差し込んで!!

 

 

 

エデン「あ、ああ。」

 

 

【【【【ドクターマインドXXXX!!】】】】

 

 

ガシャットの音声から、僕とゴジラ、ストリングス、ニャルさんの声が聞こえ、そのままGゲーマドライバーΩ₋Mark2に挿入する。

 

 

【【【【クワトロガッシャット!!】】】】

 

 

エデン「せ、戦術LvX-4!!『変身』!!」

 

 

【【【【ガッチャーン!!レベルアップ!!】】】】

 

 

エデン【ドクターマインド!!

 

 

ゴジラ【皆で治す!

 

 

ストリングス【ドクターマインド!!

 

 

ニャルさん【みんなでメイキーング!!

 

 

【【【【X!!!!】】】】

 

 

え。よ、4人に分裂した!?ってかニャルさんの姿、『ニャル子さん』その者じゃねえか!?ストリングスは、神々しい程の真っ白の短髪と両眼が虹色の僕の姿。ゴジラは見たことあるけど、両腕両脚は鱗で覆われている。

 

しかし、こうしてみるとバラバラだな。ニャルさんは、『ニャル子さん』の服装だし、ストリングスは近未来的な服装、ゴジラは中世の貴族が着ていそうな服装、んで僕は和装。

 

 

なぜこうなった。

 

 

英竜『え、なんだこれ…………。』

 

エデン「僕にも、さっぱり………。」

 

黎斗『何だそのガシャットはぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?

 

エデン「黎斗!?」

 

英竜『割り込み電話!?』

 

黎斗『そんなガシャット作らせた覚えはないぞ!!!

 

ニャルさん「ごめーん!!緊急時で思いついたガシャットなの!」

 

黎斗『え、誰だ貴様。』

 

エデン「僕のもう一つの人格。と言っても、全然表舞台に出てこなかったらしいが、この不正なガシャットで出てきたニャルラトホテプの人格。

 

呼称は『ニャルさん』。」

 

ストリングス「これが、私の姿………。」

 

ゴジラ「今回違う変身とはいえ、やっぱ慣れだな。」

 

魔神セイバー「エデンが…………増えた!?」

 

 

正確には、3人とも僕の人格です。

 

 

ニャルさん「っとと、其れはいいとして、エデン。ここは私達がやっておくわ。貴方はリリカちゃんを助けに行ってあげて。」

 

エデン「いいのか?」

 

ニャルさん「大丈夫。戦闘力は貴方に反映してるし、一時期このガシャットを抜いて、別のガシャットを使えば、ちゃんと現界できるしね。」

 

ゴジラ「行って来い。今度は、間違えないようにな。」

 

ストリングス「その間、ウボ=サスラを元に戻しますので。」

 

エデン「…………分かった。セイバー!!この3人の援護を任せる!!フラン、こいし、イリヤ!!他の落とし子に襲われてる人たちを助けてあげて!!メサイア達も頼む!!」

 

フラン「分かった!!」

 

こいし「でも、お兄ちゃんも無茶なことしないでね?」

 

エデン「分かってる!!」

 

ゼロノス『話は聞かせてもらった。急げ、時間はあまり残されてないぞ。』

 

エデン「お姉ちゃん、そっちで合流しよう。必ずそこに行くから。」

 

英竜『分かった。』

 

黎斗『ガルッチ………、武運を祈るぞ。』

 

エデン「ああ。」

 

 

すぐさま通信を切ると、僕の足元に魔法陣が現れ、その場を後にして光に飲み込まれる。

 

 

待ってろ、リリカ。絶対に、助けてみせる!!

 

 

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『ドクターマインドXXXX』


元ネタはドクターマイティXXだが、此方は4人協力プレイする医療ゲーム。

最初のLvはX-4だが、『クワトロアップ』の場合のLvがXXXXになる。ある意味、クロノスでも勝てない。


音声はこれ。

LvX-4


エデン【ドクターマインド!!


ゴジラ【皆で治す!


ストリングス【ドクターマインド!!


ニャルさん【みんなでメイキーング!!


【【【【X!!!!】】】】



LvXXXX


ストリングス&ニャルさん【【私達が貴方を!】】

ゴジラ&エデン【【俺達はお前を!】】

【【【【We are!】】】】

ストリングス&ニャルさん【【世界を!】】

ゴジラ&エデン【【みんなを!】】

【【【【救って!!!《Hey!》XXXX(クワトロエックス)!!!!】】】】

ニャルさん【I am god!】

ゴジラ【いや貴様は邪神だろ………。それ以前に女だろ。】

ストリングス【なんだこのグダグダ感。】

エデン【というかこのコント、黎斗と貴利矢の奴じゃん。】


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episode264 失いたくない光と手にした希望

ー???牢獄 周辺ー

 

 

エデン(主人格)side

 

 

エデン「お姉ちゃん、あの場所が?」

 

英竜「ああ。ザギが最後に送られた場所が、あの牢獄だ。」

 

 

牢獄か………、そういえばまだ『エレメントフェニックス』として活動してた時、レイス救出の為に女装して侵入してたっけ………。

 

なんか嫌がってた頃の自分が懐かしいわ。女装させるが故に、脱毛させられたんだよなぁ………。髭も生えなくなったわ、腋毛もないわ、あと陰毛もないわ……。正直どうしてこうなったって思ったよ。

 

 

エンペラ「どうしました?」

 

エデン「嫌な過去を思い出しただけだ………。あの日以来、女にしか見えなくなってしまった過去を………。」

 

アギラ「何があったの……。」

 

エデン「昔、牢獄で仲間を助けようとして、僕が侵入したんだが、問題が侵入する際の格好がな………。」

 

英竜「………聞かないでおく。思い出したくないのだろう?」

 

エデン「助かる……。」

 

 

こればかりは、絶対に思い出したくなかった。

 

 

英竜「それで、どうやって潜入する?」

 

エデン「外部も内部の見張り厳重、監視カメラ、赤外線センサー、兎に角エグイ程の奴もあるな。

 

ただ、魔力核と発電施設が外にあるから、壊せば何とかなりそう………。ただ……。」

 

ベリアル「ただ、何だ?」

 

エデン「あの野郎の事だ。恐らく魔力核と発電施設を破壊させるのを導かせ、何かしらの罠を仕掛けるのかもしれない。」

 

 

少なくとも、確率は2分の1か4分の1のどっちかだ。片方が罠か、両方が罠か。せめてその罠の仕組みさえ分かれば、何とかなりそうなんだけど………。

 

 

英竜「とはいえ、時間があまりにも惜しい。こうしていると、ザギ達が助かる可能性も減ってしまう。」

 

エデン「拷問か強姦だしな。どうせ考えてもしょうがない。…………いっぺん罠に嵌ってやろうじゃんか。『ゼロ』、『ジード』。聞こえるか?」

 

ベリアル「奴らも呼び出すのか!?」

 

エデン「あったりめえだ。俺は今、リリカを穢した奴らを、滅ぼしてやりてえ程ムカついてんだ。奴らには、それ相応の代償を払わせてやる。

 

特に、俺のオルタは絶対に消す。過去も、現在も、未来も、存在そのものを、真っ向から否定する。

あの野郎に、居場所なんて与えてなるものか………!!」

 

ゼロ『おーい、連絡したか?』

 

ジード『呼びましたか?』

 

エデン「ッ!?ご、ごめん……。怒りで我を忘れてた。用があって、連絡したのに……。」

 

ベリアル「此奴の怒り、どうなってやがる………。今一瞬、やべぇ獣が見えた気がするぜ………。」

 

 

獣っておい。『黄金の獣』こと、『ラインハルト卿』のことか………?まぁ、『Dies irae』もあるしなぁ………。ウィラも、そういうのあったし………。

 

 

ゼロ『んで、用ってのは?』

 

エデン「今からある牢獄に強襲を掛けようと思う。」

 

ジード『牢獄!?何故牢獄を!?』

 

エデン「あの中に、ザギ達が囚われているんだ。僕のオルタが、リリカルなのはの世界にいる住民たちに、ありもしない真実を語ってたんだ。

 

ノアは恐らく、ザギを励まそうとしたらしいけど、奴の罠にはめられてしまい、力を奪われたんだ。」

 

ゼロ『ウルトラマンノアが!?』

 

エデン「ああ。奴がノアの絵柄のエボルボトルを持ってるとこを見たから、間違いない。」

 

ジード『その、ウルトラマンノアはどうなったんですか?』

 

英竜「恐らくネクサスになったと思うが、ザギが言うに猛毒を仕組まれたらしい。このままだと、ノアは死ぬ可能性がある。」

 

エデン「それだけでは飽き足らず、如何やらその力を使って無力化させ、住民たちに引き渡し、あの牢獄に………。恐らくノアも、あそこにいるかもしれない。」

 

ゼロ『だからって、俺とジードにどうしろと………。まさか、牢獄の強襲を手伝えとかいうんじゃ───────』

 

エデン「そのまさかだ。」

 

ゼロ『嘘ぉん………。( ゚д゚)エー』

 

戦兎『それ、俺の台詞───────』

 

 

勝手に出て来るな、戦兎。

 

 

ジード『正気ですか!?そんなことしたら、貴方達大変なことになりますよ!?』

 

エデン「けどな、ジード。もしリリカ達を見捨ててみろ。奴らは『死んで当然な奴らだったな』っていうだろうが、自分から滅びの運命を早めてしまったことに気づいていないようなものだぞ?

 

 

そんな運命、絶対にさせない。その為なら、誤解されてでも、救ってやりたい。もう二度と、リリカを不幸な目に遭わせたくない………!

例え嫌がれたとしても、リリカが生きて幸せにならなければ、意味がないんだ!!」

 

 

『幸せを奪ったお前が言えることか?偽善者め。』そんな声が聞こえた。だから如何した?僕がいつ偽善者になった?

 

俺は『悪』として戦うと決めた。『悪』を以て、世界を救う。大切なものを守る。身勝手だろうと関係ない。

 

 

『正義の味方』は、レアやアラヤ達に託した。俺は今から『悪の敵』となって、目の前の『ふざけた正義』と『邪悪なる存在』を滅ぼす。

 

 

エデン「頼む、ザギ達を………リリカを救うために、力を貸してくれ………!」

 

キャスジル『私からもお願いです。リリカ殿は、ジャンヌのようになって欲しくない。』

 

ジード『………ゼロ。』

 

ゼロ『分かった……!どうもお前は、何かしらの覚悟を決めてきてるようだな。『悪人』になってでも、救わなくちゃならねえっつう決意を感じるぜ。』

 

エデン「じゃあ!!」

 

ゼロ『手伝うぜ。ただ、期待はするなよ?人殺しなんて、俺には出来ねえからな。』

 

ベリアル「そういうのは、俺達の分野だ。ウルトラマンのテメェがやったら、おかしいだろ?」

 

 

まぁ、確かにそうだよな……。

 

 

エデン「ジードはどうする?強制じゃないし、断るならそれでいい。」

 

ジード『…………いえ、微力ながら力を貸すよ。』

 

エデン「そうか。」

 

英竜「決まりだな。それじゃ救出班と工作班などに分かれておこう。と言っても、ガルッチは救出班なのは確定だが…………、単独で行くのだろ?」

 

エデン「…………結果的にそうかな。こういうのは、単独の方がやりやすい。他の方は、任せることにする。」

 

英竜「分かった。」

 

エデン「先に見張りを排除して、侵入しやすいようにしておくぞ。」

 

 

それだけ伝えて、英竜たちとは別行動することにした。まぁ、幸いなことに見張りはゲス野郎じゃなかったから、気絶だけで済ませ、監視カメラなどの器具を破壊。

 

ついでに『チャフグレネード』を使って、電子機器を一時的に無力化させて突撃した。

 

 

待ってろ、リリカ………。もう二度と、失わせやしない………!!ジャンヌ・ダルクみたいに、あんな思いをさせるわけにはいかない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が、リリカを救ってみせる!!!

 

 

next episode



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episode265 彼の思いは砕かれない

ー牢獄内ー

 

 

潜入してしばらく経ったのか、警報がうるさく鳴り響いていた。それに気づいた牢獄の中にいた看守たちは、いつでも戦闘態勢に入れるように、武器を手にして周囲を警戒していた。

 

その潜入していたエデンだが、現在………。

 

 

「や、ヤバイ!!に、逃げろォォォォ!!」

 

「あんな化物に、殺されたくねえ!!!」

 

「お、おおおお、俺には、よよよよ嫁がいんだよ!?あんな奴に殺されたくねえぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

エデン「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

看守たちに見つかるや否や、どういう訳か勝手に看守から逃げていった。

 

 

エデン「なんで逃げるんだ?侵入者なのに、背にして逃げるって如何いう事?いやそれより、普通逃げるか?

 

ここの看守共って、意気地なしなのか?」

 

 

そんな疑問を抱えながら、エデンはリリカがいる部屋を探し回る。とは言え、看守たちが逃げるには理由があった。

エデンは無意識ながら、神々にすら恐れられるほどの邪悪さと殺意のオーラを纏っていたらしく、其れに当てられた看守たちは、一瞬にして恐怖やトラウマなどの精神攻撃を与えてしまい、あのようなことになった。

 

最も、エデンはそのことに気づくはずはない。今はリリカを見つける、それだけしか見てないからだ。

 

 

エデン「こっちでもない、か。こんな事なら、心眼の再習得すべきだったのか───────」

 

「動くn───────」

 

 

『ブシャァァァァァァ!!!!』

 

 

エデン「ッ!?」

 

 

後ろを振り返ると、何故か下半身だけの看守が現れ、そのまま倒れ込む。その奥には、何故か血糊が広がっていた。

 

 

エデン「いや何があった!?

 

 

『注意:場合によっては死にます』

 

 

エデン「その説明は何!?ってか、誰に言ってんだ!?」

 

「そ、その声、ガルッチ!?」

 

 

エデンside

 

 

ん?今アズリエルの声が聞こえたような………。何処かの牢に入っているのか?でも、一体どこに………。

 

 

アズリエル「ここ!!ここだよ!!」

 

 

僕が居る牢の扉の隣からアズリエルの声が聞こえ、その扉の方に向かう。そこには、前まで出会っていたはずの姿ではなく、獣人。犬にも見えて、山羊のように見える姿。いや、それこそ本当の姿とも言える、アズリエルがいた。

 

って、其れはいいとして、なんとかしてこの扉を壊そう。

 

 

エデン「ちょっと下がってろ、今この扉をふっ飛ばす!!」

 

アズリエル「う、うん!!」

 

 

けど、なんで本来の姿になってるんだ?それとも、僕の想い込み?いやいや、考えてる暇はない。今は、この扉を壊す。

 

 

エデン「離れたか?念のため言っておくが、まっすぐ飛ぶ可能性もあるから、離れてかつ横にいて欲しい。じゃないと死ぬからね?」

 

アズリエル「わ、分かりました。」

 

 

横に行ったことを確認し、すぐさま腰を落とし、扉に向けて正拳突きを放つ。文字通り扉は吹っ飛び、それどころか壁を貫通させて何処かへ行ってしまった。

 

直ぐに僕はアズリエルがいる牢に入ると、ベットと思わしきところには、セリカがいた。

 

 

セリカ「な、何だ………。何が……?」

 

アズリエル「ガルッチさん!!来てくれたんですね!!」

 

エデン「アズリエル、セリカ………って、セリカ!?その怪我って!!」

 

セリカ「………見ての、通りだ。服を脱がしたと、思えば………、急にお腹を殴りつけられ、その次に何かの液体が入った注射を、この首に刺して注入された途端、快楽が───────」

 

エデン「ok言うな。その後は大方察せる。………リリカも?」

 

セリカ「………あっちも酷いものだった。まるでリリカを、肉便器扱いしてるかのように犯しまくり、私よりも濃そうな液体が入った注射を、何度も何度も………。」

 

エデン「薬漬けに輪姦、かよ。………本気で心を壊しに来てんじゃねえか………!!それより、そのリリカは何処に!?」

 

アズリエル「………それが、全く───────」

 

セリカ「恐らくだが、この牢獄の最深部のところに、いるはず………。ッ!!」

 

エデン「待ってろ、今治す。」

 

 

急いで『神々の財宝』を発動させ、全体回復+状態異常などのものを治せるエリクサーや包帯などが入った万全治療箱を取り出し、すぐさまセリカを治す。

 

勿論、アズリエルにも念には念を入れて治療してあげた。

 

 

*セリカとアズリエルが受けた傷などを治療させ、貴方はキボウで満たされた。

 

 

アズリエル「え?」

 

エデン「如何した?」

 

アズリエル「ガルッチさん?………今一瞬、貴方からソウルの気配が……。」

 

エデン「ソウル?」

 

アズリエル「でも、僕が感じた中で、今までにないソウルかも………。」

 

 

SOULって、Undertailの奴だっけ?確か、『決意』、『忍耐』、『勇気』、『誠実』、『不屈』、『親切』、『正義』の7つのソウルの?

 

ってか、今までにないソウルって……。

 

 

アズリエル「でも、何で?まだ花だった頃、ガルッチさんにはソウルの存在なんてなかったのに………。」

 

エデン「へ?アズリエル?それってどういう事?」

 

アズリエル「いい?本当なら、モンスターでも人間でも『ソウル』を持ってるはずなんだ。それは、転生者も同じ。でも、唯一君だけは、ソウルの存在が無かったんだ。」

 

エデン「( ゚д゚)ファッ!?」

 

セリカ「気付いてなかったのか………。」

 

エデン「け、けど、それはあくまで、まだ僕の肉体があっちだった頃だよね?」

 

アズリエル「ううん。最後に会った時の頃にも、今の君の身体には、ソウルを感じ取れなかったんだ。」

 

 

おいおい、マジで?どういうことだよ、それ?じゃあ今まで僕、ソウルなしでずっと戦ってきたって事!?

 

吸魂鬼(ディメンター)もビックリだよこれ!?

 

 

アズリエル「でも、何時からソウルが………?それに、傍にいるだけで、凄く安心するような………。」

 

 

何時からって…………?ってそういえば、なんか『*』←これっぽい奴がでて、その後の文字が出てたな。

 

んで最後の文字に『貴方はキボウで満たされた。』って………?

 

 

エデン「………ねぇ、アズリエル。どうやってソウルを見せれるの?」

 

アズリエル「ちょっと待ってね?『フラウィー』だったからこそ、出来たことだけど………。アズリエルの僕に、出来るかどうか………。えいっ!」

 

 

掛け声と共に、僕の胸の中から虹色のハートが現れた。

 

 

アズリエル「に、虹色!?」

 

エデン「おいおい、スルーしてたけど、僕のソウルの色が虹色って如何いう事!?」

 

アズリエル「僕が聞きたいよ!!こんなソウル、初めて見たよ!!」

 

セリカ「………なぁ、そのソウルってものから………、希望を感じるのだが。」

 

エデン「Σ(0w0 )ウェイ!?」

 

アズリエル「希望!?」

 

 

おいおいおいおいおい!?希望って、おい!?この虹色のソウル、『希望のソウル』ってこと!?どっちかっていうと、兄さんの方が似合うんじゃないの!?

 

 

アズリエル「って事は、彼奴が言っていた『絶望のソウル』ってものに対抗できるんじゃ………。」

 

エデン「絶望!?」

 

アズリエル「チラッと聞こえたんだけど、リリカやセリカを使って、『絶望のソウル』を作り出そうとしていたらしいんだ。」

 

エデン「じゃあ、あの強姦も───────」

 

セリカ「恐らく…………。」

 

エデン「…………アズリエル、セリカ。一緒にリリカを救いに行こう。」

 

アズリエル「ガルッチさん………。」

 

セリカ「…………いいのか?」

 

エデン「どの道、連れて行かせないといけないし、2人だって救いたいんだろ?」

 

アズリエル「救いたいさ!!リリカが苦しんでるだなんて、僕には耐えられないよ!!」

 

セリカ「それに、このままだとリリカの心が壊れる………。そんなこと、私がさせない!!」

 

エデン「なら急ごう、この牢獄の最深部なら、一気にショートカットした方がいい。どれだけ深いかは分からないけど、急ぐ必要があるしな。」

 

 

そうして部屋から出た途端、多くの看守たちが待ち構えていたが、どういう訳か僕を見て、逃げ帰って行ったり、何故か血飛沫を上げて死ぬ奴が居たりなど、どえらいことになった。

 

 

いや、だからなんでさ。

 

 

アズリエル「なんで看守たちが、君を見て逃げたり死んだりしてるの?」

 

エデン「僕が聞きたい。覇王色でも放ってるのか?」

 

セリカ「私からの視点だと、今お前が纏ってる物、相当ヤバいぞ?殺意と邪悪なオーラを出してるんだから………。」

 

エデン「マジで!?」

 

 

なんだそれ………。豪鬼かなにかなの!?ってか、其れなら何でアズリエルとセリカは平気なの!?

 

まぁそんなことは置いといて、すぐさま床を叩き壊しながら、最深部にある研究所と思わしき場所に到着する。

 

 

ー牢獄 最深部ー

 

 

すぐさま入り込むと、そこには…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………邪魔をしに来たのか。あの方の為に作り出そうとしている、『絶望のソウル』を邪魔しようとするのか?」

 

 

研究員らしい白衣を着込む男性と、謎の液体が入ったカプセルの中で眠らされたリリカがいた。

 

けど、この研究員は、人間じゃないのは確信した。此奴が、此奴こそが……。

 

 

エデン「お前が、ザギとルシフェルを改造した来訪者って奴か………。」

 

「君のような勘のいいガキは嫌いだよ。」

 

エデン「俺にとっちゃ、貴様のような平然と兵器に変えるゲス野郎は殺してやりたい程嫌いだぜ?」

 

 

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episodeEX27 明日斗シリーズとガルッチシリーズ その2

前回のあらすじ


全明日斗とエデンは、外でセックスしようとしていたラクトと明日斗・ソウルを全力で止めた。

因みに、明日斗が6人いるので、こうやって分けてます。


本家明日斗→本家

コラボ明日斗→明日斗(基本こっちを明日斗とさせてもらいます。)

明日斗オルタ→オルタ

明日斗ソウル→ソウル

アヴェンジャー明日斗→アヴェンジャー

セイヴァー明日斗→セイヴァー


ー鎮守府 執務室ー

 

 

 

『ガチャッ』

 

 

 

ガルッチ「お帰り。」

 

 

エデン「疲れた………。」

 

 

ラクト「むう、もうちょっとだったのに………。」

 

 

ソウル「(´・ω・`)?」

 

 

明日斗「全く、此奴の淫乱さはマジでやべぇな………。」

 

 

アヴェンジャー「もし間に合ってなかったらと思うと、ゾッとするな………。」

 

 

セイヴァー「仮にも俺とエデンだしなぁ………。」

 

 

エデン「場合によっちゃ、腐女子達大歓喜間違いなしだわ。」

 

 

本家「それは勘弁してほしいですね………。」

 

 

ゴジラ「まっ、ついでだからそいつ専用の首輪とか付けておいた方がいいんじゃねえのか?」

 

 

ニャルさん「そうそう。」

 

 

ストリングス「いえニャルさん?ある意味あなたも言える立場ではないと思いますよ?」

 

 

明日斗全員『!?』

 

 

エデン「お前ら、何時の間に来たんだ………。」

 

 

ガルッチ「お前が呼んだんじゃないのか……。」

 

 

子ガル「貴方方が出て行って暫くしたら、この3人が来ました。」

 

 

ガイア「というか、何故だか知らんが、この者………我と同じにおいがするな……。」

 

 

ゴジラ「少なくとも、俺は貴様の事知らんぞ。」

 

 

ガイア「そうか……。」

 

 

本家「ってか、お前ら3人誰だよ!?」

 

 

エデン「だってよ。紹介してあげな。」

 

 

ゴジラ「仕方ねえな。俺は『アザトース・ゴジラ』。ミドルネームは『ニャルラトホテプ』か『クリフォート』のどっちか。

 

言わばエデンの本来の人格であり、元怪獣王と呼ばれた奴だ。元の姿は『シン・ゴジラ』だ。」

 

 

本家「明らかにヤバい人じゃないですか!?ってか、エデンの本当の人格って!?」

 

 

ソウル「コロス………、コロス………!!」

 

 

ゴジラ「何だ、貴様?俺に威嚇してんのか?」

 

 

ソウル「グルルルルル………!」

 

 

ゴジラ「フッ、なかなかいい睨みじゃねえか。気に入った。表に出ろ、久々に楽しめそうだぜ。」

 

 

エデン「おいおい、ゴジラお前なぁ?」

 

 

ゴジラ「おいラクト、そいつが付けてる鎖を外せ。今から外で殺り合うから。」

 

 

ラクト「ふぇ?は、外していいの?」

 

 

ソウル「(`・ω・´)b 勝ってくる………!」

 

 

ガルッチ「そっちもやる気なのか………。」

 

 

明日斗「………もう勝手にしてくれ。」

 

 

オルタ「あ、外した……。」

 

 

ゴジラ「行くぞ………。」

 

 

 

『ガチャ バタン』

 

 

 

子ガル「行っちゃった………。」

 

 

本家「やり過ぎて、姉ちゃんに殺されなけりゃいいんだが…………。」

 

 

ストリングス「私がやると、ホントに殺しかねないですが………。」

 

 

セイヴァー「ふぁ!?」

 

 

ストリングス「っと、今度は私ですね。私はAI『ストリングス』と申します。以上。」

 

 

明日斗「それだけ?」

 

 

ストリングス「ええ。これ以上言うと、ネタバレになってしまうので。主に本編とトゥルーエンディング編の時に。」

 

 

ガイア「メタイな………。」

 

 

ニャルさん「そして私が、這いよる混沌『ニャルラトホテプ』です!!ニャルさんと呼んでね?」

 

 

エデン「ニャルさん、出番来てからキャラ変わってない?」

 

 

ラクト「………。」ゴクリ

 

 

エデン「おい、ラクト。仮にもあれ僕だぞ?それも、クトゥルフ神話の。」

 

 

明日斗全員『ブッ!?』

 

 

 

『ガッチャーン!!』

 

 

 

明日斗「何事!?」

 

 

「大変だ!!大和とコゼノさんが気絶したぞ!?」

 

 

オルタ「なっ!?」

 

 

明日斗「姉ちゃん!?」

 

 

アヴェンジャー「急いでいくぞ。」

 

 

セイヴァー「あ、ああ。」

 

 

本家「どうしちゃったんだろ?」

 

 

 

『ガチャ バタン』

 

 

 

エデン「…………。」

 

 

ガルッチ「…………何が起こったんだ?」

 

 

ニャルさん「あ、あれぇ…………?」

 

 

ストリングス「………まんま『ニャル子さん』じゃないですか。」

 

 

子ガル「それに、そんな名前を言ったら誰だって大混乱が起きてもおかしくないですよ?」

 

 

ガイア「クトゥルフ神話では有名だしな…………。」

 

 

エデン「最も、今はアザトース様の後継者に選ばれているしなぁ………。」

 

 

 

『ドカァァァァァァァァン!!!!』

 

 

 

全員『!?』

 

 

「大変だ!!工廠が爆発したぞ!!!」

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇ⁉⁉⁉あそこに明石さんがいるのに!?」

 

 

「ちょっと、誰か手伝って!!!食堂から大火事が起きたわよ!?」

 

 

「何!?すぐに火を消さないと!!!」

 

 

「深海棲艦がこっちに来るぞ!!!」

 

 

「何で次から次へと!!!今日は最悪だァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

ガルッチ達全員『…………。』

 

 

エデン「なんでさ。」

 

 

ラクト「…………こうもカオスな出来事になるなんて、思ってもみなかったわ。」

 

 

ガルッチ「まず、僕達話してただけだよな?」

 

 

子ガル「ですが、途中ニャルラトホテプとかアザトースとかの名前を出した途端、大惨事になりましたね………。」

 

 

ストリングス「待って下さい。先ほど、明日斗ソウルとゴジラは殺り合うって言って、外に行きましたよね?」

 

 

ラクト「そういえば…………。」

 

 

ガイア「……………どうも、嫌な予感しかしない。」

 

 

エデン「…………様子、見てくる?」

 

 

ガルッチ「賛成。」

 

 

 

外へ確認していったエデン達だが、案の定ガイアの勘が当たった。ゴジラと明日斗ソウルは、天災とも言える程の大技を繰り出しており、多大な被害を受けていることに気づいていなかった。

 

 

その後、滅茶苦茶ボロボロにされて正座させられているゴジラと明日斗ソウルは、邪悪なオーラを纏ったエデンに説教されていた。

 

それを目の当たりにした大勢の人達は、唖然とする羽目になった………。

 

 

 

ラクト「チャンチャン。」

 

 

子ガル「?」



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episode266 友の心を治療

ーセントラルエリア 会議室ー

 

 

ゴジラside

 

 

ウボ=サスラ『全テ、喰ラウ………。ヒトモ、動物モ、生キテル物モ、死ンデイル物モ、全テ…………食ラオウ………。』

 

ニャルさん「うーん、確かに彼奴の言うとおり壊しまくったっぽいけど、これぐらいなら治せるわね。」

 

 

ニャルはそう言うが………しかし、ウボ=サスラ様を治療すると言ったって、どう治せと言うのだ?奴の身体は、肉の塊と言っていいほどの身体に変わり果ててる。

 

ニャルに作戦があるとでも言うのか?

 

 

ゴジラ「どうやってなんだ?」

 

ニャルさん「『ドクターマインドXXXX』はね、よっぽど心が壊れていない限り、元の性格に戻せるし、私達の攻撃は、相手が持つ猛毒、病原体などを浄化させることが出来るの。」

 

ストリングス「ということは………。」

 

ニャルさん「そう、兎に角攻撃し続ければ、いずれ元の姿に戻るはず。その後『キメワザ』を使えば、壊れた精神を治すことが出来るはずよ。」

 

黎斗『私としては気に食わんのだがなぁ?しかも『ドクターマイティXX』よりも上とか、どういう了見だ?』

 

貴利矢『おい神、そこまで言うなら作ればいいじゃねえか。』

 

黎斗『( ゚д゚)!』

 

 

おい、その手があったかみたいな顔をするな。最も、医療系のゲームを作ってくれるかどうか───────

 

 

黎斗『ならばぁ、すぐさま作ってやろう!!!あ、その前に医療関係の本を借りなくては………。』

 

貴利矢『いやお前の中の人は薬剤師だろ───────』

 

黎斗『中の人言うなぁァァァァァァ!!!!!!』

 

 

メタイぞ、貴利矢。とはいえ、攻撃力の代わりに、回復力で倒すとは斬新だな。まぁ、相手が相手だから仕方あるまいか。

 

 

ゴジラ「兎に角、奴の治療を始めるとするか。」

 

ストリングス「そうですね。ウボ=サスラも、こんな姿でいたくないって思っていますし。」

 

ニャルさん「それでは今から、ウボ=サスラ様の治療を開始する。」

 

 

というか、攻撃するだけで治せるって、最早医療学全てに喧嘩を売ってるようなものではないか?

 

いや、ゲームで治療すると言うのもどうかとは思うが、もうスケール大きくなってないか?その内ゲームだけで、手術するような病院出来たら末期だぞ?

 

 

エデン『ゴジラ。それ言っちゃ『仮面ライダーエグゼイド』が成り立たんだろ。ゲーム病治せるの、彼らだけだろ。』

 

 

って聞こえたのか。離れているというのに、考えることが分かるというのか………。

 

 

エデン『かもな。取り敢えず、僕はリリカを救うから、ゴジラ達はウボ=サスラ様をお願い。』

 

 

了解。さて、流石に彼も待ちきれなさそうだな…………。

 

 

ゴジラ「歯ァ食いしばりやがりな、ウボ=サスラ様。結構な荒療治になっちまうから、死ぬほどの痛みがこようが我慢してくれよ…………!!」

 

ウボ=サスラ『ウガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!』

 

 

奴が吠えると同時に無数に近い程の肉片を飛ばし、そこから落とし子達を生み出し襲いかかってきた。

 

俺達はすぐに行動を起こし、襲いかかってくる落とし子共を攻撃する。途端に奴の身体に異変が起こり、全身から煙が出た後、そのまま溶けていき、跡形もなくなくなっちまった。

 

 

ゴジラ「………此奴はすげぇな。」

 

ニャルさん「ゴジラ、前!!」

 

ゴジラ「オラァ!!」

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!』

 

 

ちっ、3人だけじゃきりがねえか。どうにかしねぇと───────

 

 

魔神セイバー「『絶剱・無穹三段』!!」

 

 

うわ、無数にいたはずの落とし子を、あんな速さで片付いたとか………。

 

 

魔神セイバー「此奴らの相手は私がやる!先を急げ!!」

 

ストリングス「すみません、沖田さん!!」

 

ニャルさん「急ごう、ゴジラ!!」

 

ゴジラ「無茶は許さんぞ………!」

 

王元姫「魔神さん、私も手伝います!!」

 

魔神セイバー「かたじけない。」

 

 

落とし子共は彼女達に任せ、俺達はウボ=サスラ様の本格治療を開始する。あらゆる部分に攻撃すると同時に煙が吹き出し、徐々に肉体が萎縮しようとしている。

 

しかし、どういう訳か萎縮したはずの部分からまた膨張し始めてきた。

 

 

何度も何度も攻撃したり、切断などしても、元の大きさに戻っていく。

 

 

ゴジラ「チッ、めんどくせぇことを………!」

 

ストリングス「どこか、増幅装置のような器官があるはずです!!それを引っこ抜けば!!!」

 

ゴジラ「それらしき奴なんざ、ぜってぇ内部に隠されて───────」

 

子ガル「壊れろ。『ギャラクティック・ブレイジング』!!」

 

 

ッ!?あの技、一体どこから…………!?しかも当たった先って、機械みたいなもの?いつの間に、見破ったんだ?

 

 

ストリングス「こ、子ガルさん!?そ、その技ってアズリエルの………!何故貴方が!?」

 

子ガル「…………その前に、今なら治せるはずだよ。こっちはこっちで、何とかするから。」

 

ゴジラ「……………なんか隠してるような気がするが、今はウボ=サスラ様の治療が先だ!!」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子ガルside

 

 

………不味い。いよいよって言っていいほど、魔力が昂り始めてる。ちょくちょく魔力を消費させたりしているけど、それも追いつかなくなり始めてる………。

 

 

きっと、元の姿に戻り始めようとしてるのかもしれない。僕の、前世の姿に………。『■■■■■・■■■■■■』という、元の姿に………。

 

 

 

戻りたくない…………!!あの姿に成ったら、きっと僕は、僕を見失ってしまう………!思い出も、家族も、何もかも消えてなくなっちゃう………!

 

そんなの、僕は嫌だよ……!あの頃に戻りたくない……!戻りたくなんかない!!!あんな力、あんな力なんて、なければいいのに!!!

 

 

僕は、僕は………、『■■■■■()』じゃない………!お願いだから………、戻らないで………。

 

 

これ以上僕を、苦しめないで……………。

 

 

 

 

…………助けて(殺して)、誰か…………『ガルッチ()』のままでいられるうちに、助けて(殺して)よ……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰か……………、この苦しみに……………気づいてよ……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sidechange

 

 

ゴジラside

 

 

ゴジラ「もう少しで、元の姿に戻れそうだな。」

 

 

攻撃しているうちに、ウボ=サスラ様の姿が戻ってきている。肉の塊だった部分も、すっかり消えてなくなり、代わりに妖艶な体つきをした男の身体になっていく。

 

記憶が確かならば、そこまで妖艶ではなかった気がするが…………。

 

 

ウボ=サスラ『アぁぁぁ………。うぁぁァァァ……………。』

 

ゴジラ「最後の1発、受け取りなっ!!!」

 

 

ともかくこれでしまいだと言わんばかりに、ウボ=サスラ様の腹部と思わしきところに殴りつけ、壁にまでめり込む。

 

煙の代わりに、股から白濁液が出たが…………気のせいだと思っておこう。

 

 

ストリングス「仕上げです!!ニャルさん!!」

 

ニャルさん「はいよ!!」

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!!】

 

 

ニャルさん「フィニッシュは必殺技で決まりよ!!」

 

 

【【【【ガッシューン…………。】】】】

 

 

【【【【ガッシャット!!キメワザ!】】】】

 

 

【【【【ドクターマインドクリティカルフィニッシュ!!】】】】

 

 

ニャルがトリガーを引くと同時に虹色の閃光が放たれ、ウボ=サスラ様に直撃。そのまま倒れ込み、寝息を立てていた。

 

 

ゴジラ【治療終了、お疲れ様だな。】

 

ニャルさん【イェーイ!!】

 

ストリングス【良くなることを、祈ります。】

 

エデン【取り敢えず、お大事に。】

 

 

ゴジラ「なんだその音声。」

 

ストリングス「いつの間にそのような機能を?」

 

ニャルさん「テヘペロ。」

 

 

……………ともかくこれで、ウボ=サスラ様も無事戻ったと思いたいものですな。

 

 

魔神セイバー「みんな、こっちも終わったぞ。」

 

ゴジラ「お疲れ様だな。セイバー。」

 

王元姫「ねぇ、少しいいかしら?」

 

ゴジラ「なんだ?」

 

王元姫「私達を、ガルッチさんの元にワープさせてくれないかしら?」

 

 

……………は?

 

 

ストリングス「なんて言った?」

 

マシュ「ですから、私達をガルッチさんの元にワープさせてほしいのです。」

 

ゴジラ「いやいや、ワープって貴様ら……………。」

 

カービィ「いつもガルッチさんに迷惑をかけてばかりなので、僕達にも手伝わせてほしいんです!彼の大切なものを取り戻してあげたいがために!!」

 

清姫「私は旦那様の為に、手伝わせてもらいます。」

 

エリザベート「あ、あたしもよ!!それに、何故か知らないけど、ほっとけない気がするのよ!!」

 

 

………そういえば、フランのモデルはエリザベートからだったな。もしや、彼女の霊基にも刻まれているのか?

 

 

ゴジラ「とは言うが、奴は如何いうのか───────」

 

ゼロノス『奴の元へワープさせたい。そう言うのか?』

 

ゴジラ「ゼロノス!?」

 

ゼロノス『不可能ではないが、我々の世界に居られる時間は10分間だぞ?』

 

 

出来るのかよ………。

 

 

王元姫「構わないわ。それで、ガルッチさんの恩返しが出来るのなら。」

 

 

……………だとよ、エデン。お前当ての援軍が来るらしいぜ。俺達は、ウボ=サスラ様が目覚めるまで待つとするか。

 

 

next episode



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episode267 研究員(狂信者)の来訪者

ー牢獄 最深部ー

 

 

エデンside

 

 

ダークザギ、ダークルシフェル。かつて彼女達は、普通の人だった……。どこにでもいる、普通の、人だった。

 

だが、彼らは進歩の為と言わんばかりに、平然と彼女達の家族を人質にし、2人を改造した。スペースビーストにも原因があるだろうが、2人を改造させたのは、紛れもなく奴らの身勝手すぎる行動だ。

 

 

無関係すぎる来訪者には悪いが、いや、それならザギとルシフェルにも悪いけど、大人しく『滅んで』くれればよかったんだ。

 

 

そうすれば、こんなことにはならなかった……。自分たちの首を、締めることなんてなかったのに………。

 

 

エデン「来訪者については、ザギからも、ルシフェルからも聞いた。そうまでしてスペースビースト………いや違う。旧支配者の死骸から生まれた獣を滅ぼしたかったのか?」

 

「ええ、勿論です。奴らには失望しましたが、それでも楽しめましたよ?」

 

エデン「『楽しめた』?」

 

「そも、スペースビースト。いえ、貴方が言う旧支配者の死骸から生まれた獣を生み出したのは、『私です』。」

 

 

……………何?

 

 

「知っての通り、貴方のような邪神、または旧支配者たちはおぞましい存在で、私達の願いなんて一切聞いてもらえませんでした。

 

 

特に、ニャルラトホテプを召喚された時には、ホントに死ぬかと思いましたよ?」

 

 

召喚された時?そういえば、此奴に見覚えがあるような………。此奴、邪教信者だったのか?

 

 

「ええ、本当に死ぬかと思いましたが、奇跡的に生きていました。ですが、ほかの同士たちも、司教も、無残な姿で横たわってました。

 

ですが、その死骸を見た途端………、下品ですが、興奮して『勃起』しちゃいましてね。」

 

セリカ「うわぁ……。」

 

アズリエル「………頭がおかしい人だ。」

 

エデン「邪教信者にネクロフィリア………、とんでもねぇ性癖を持っていやがるな…………。脳みそ腐ってるんじゃないの?」

 

アズリエル「ガルッチさん、その台詞やめて。黒歴史だから。」

 

エデン「そう言われても───────」

 

「脳みそが腐る!?それもまたいいですねぇ!!興奮しますよ!!」

 

 

うわぁ、リリカがこんな奴に実験されているのが気の毒になってきた。

 

 

しかし、来訪者にも邪教なんてあったんだな……。もう少し『来訪者』の事知るべきだったのかもしれない。

 

って、ちょっと待て。そういえば、何で此奴はスペースビーストを生み出したとか言ったんだ?

 

 

いや、そういえば噂で聞いたことあったな。召喚された邪神や旧支配者の奴らが、いつまで経っても戻ってこないとかなんとか言ってたっけ?

 

死骸になれば、臓器の中から新たな生命が生まれて、産みの親の死骸を食べ、成長した後に召喚されるのを待つことになる。

 

 

けど、成長期になった邪神や旧支配者たちが帰ってこないのは、クトゥルフ神話の生物達も、アザトース様も不思議がっていた。

 

 

エデン「一つ聞きたい。次世代で活躍する予定だった同胞たちは如何したんだ?」

 

アズリエル「同胞?」

 

エデン「ニャルラトホテプの頃の話。」

 

「ああ、やっと本題に入ってくださりましたか………。いいでしょう、教えてあげましょう………。

 

 

あの日から、如何にして彼らを従順に従わせ、尚且つ私の欲望を満たせることが出来るのか、研究を研究に重ねました。

しかし、どれもこれも失敗ばかりで、何度も捨てました。ある時は無機質を、またある時は生き物を使って…………。

 

 

満たされるのはいつも欲望、何度も何度も興奮して───────」

 

エデン「貴様の性癖なぞどうでもいい。同胞はどうしたと言ってる!!」

 

「そんなに荒げなくても。そんなんじゃ、嫌われてしまいますよ?早漏───────」

 

エデン「なんでそんな単語が出てくる。死姦の童貞如きが。」

 

「どっ!?貴様!!私が唯一気にしていることを、よくも平然と───────」

 

 

そりゃいうだろ。こっちはちゃんと、女性とシテるんだから。最も、童貞に加えて処女も奪われたけどな………。

 

ついでに男(男の娘のみ)と経験済み。もう最近じゃ、ボテ腹にならないと満足できない体になっちゃったけどなぁ……。いやそれはいいか。

 

 

エデン「単刀直入に言え。同胞は如何した?」

 

「………いいでしょう。よく聞きなさい。全て、私の実験台になってもらいました。崇高な、進歩ある研究の為にね。

 

あのウボ=サスラもその一人です………。」

 

エデン「ッ!」

 

「様々な実験をしているうちに、遂に私はある兵器を完成させたのです!!それが後の、『スペースビースト』と呼ばれる物でした!!

 

 

素材は勿論、貴方のような邪神などの子供です。彼らを召喚させた後に殺し、彼らの一部を動物たちに移植させました。」

 

エデン「ッ!!」

 

「それからは兵器として扱おうとしました。ですが、ある日を境に、奴らは脱走し、後は貴方方が知っての通り、来訪者共を襲いかかり、ノアにやられていきました。」

 

 

…………全ての元凶は、此奴かよ。此奴が、スペースビーストを作り出した張本人。狂信者にして、マッドサイエンティスト………。

 

こんな奴がいたから、ザギとルシフェルが…………。

 

 

「あの後、彼らは私を呼び出し、『ウルティノイド計画』を持ちかけてきました。無論、私は加担し、ザギとルシフェルを改造していきました。

 

ですが、彼らの悲痛な声を聴いた途端、もう計画などどうでもよくなりました。本来適合出来たはずの家族を、不適合と処分された後に、私のおもちゃになってもらいました!

 

良い悲鳴でしたよ!!良く鳴いてくれましたよ!!何もかも壊れ果ててしまうまで、ものすごく楽しめましたよ!!!

 

ザギ達の苦しみも、極上の蜜を味わっているかのような陶酔感が、今でも………今でもッ!!!!」

 

エデン「……………貴様、人の命を何だと思っているんだ!?どれだけ我が同胞を、貴様の同胞を犠牲になったと思ってる!?答えろ!!」

 

「犠牲?たかが少数の命が消えただけでしょ?寧ろ我々の研究に活用されたことに感謝しているではないか。

 

減ったところで関係ない。他のものが産んで増やせばいい話ではないか?」

 

セリカ「此奴───────」

 

エデン「セリカ、アズリエル。お前らは早く、リリカを助けてやれ。俺は、あの腐れ外道の死姦好きの童貞野郎をぶっ殺す。

 

 

よくよく考えたら、あの時確認しておくべきだった。こんなことになるならば、真っ先に貴様を滅ぼすべきだった。」

 

「……………なるほど、何か私の事知っているような気がしたが、そういう事か………。君は、あの時召喚させた『ニャルラトホテプ』だったわけか………。

 

随分可愛らしい姿になって、この私に会いまみれるとは……な。っと、その前に……。」

 

 

『ポチっ』

 

 

?何を押して───────

 

 

セリカ「なっ!?」

 

アズリエル「何!?」

 

『とおさない…………。』

 

「その貴重な実験台、いや………我が崇高な研究の生贄を取らないでくれないかね?ダークアリス、その者たちの相手をしてやれ。」

 

ダークアリス『りょうかい………、クルーアル様。』

 

エデン「クルーアル………。それが貴様の名か?」

 

「その通りだ。さて、そろそろ目的を話すとするか………。」

 

 

今更目的?欲の為とは言ったものの、目的とかあるのか?

 

 

クルーアル「我が目的、それは『エデンオルタ』の為に捧げる『絶望のソウル』を開発すること。

 

もう一つは、『7つのインフィニティ・ストーン』を生み出すことだ!!!」

 

エデン「……………は?」

 

 

此奴、今なんて言った?7つのインフィニティ・ストーンを生み出す?何訳の分からんことを言ってんだ?

 

 

それに、インフィニティ・ストーンは勿論、インフィニティ・ガントレットも、サノスが持ってるはずだ。

それを創るって事自体が、最早意味不明すぎる。

 

 

それよりも、何故7つ?6つじゃないのか?

 

 

クルーアル「理解できないようだな。無論だ。本来インフィニティ・ストーンは6つしかない。その6つ全ては、サノスという人物が持ってる。

 

それは事実だ。」

 

エデン「ならば何故、インフィニティ・ストーンを生み出すと言った?そもそも、7つとはどういう事だ?」

 

クルーアル「決まってる。インフィニティ・ガントレットの更に上、『アルティメット・インフィニティ・ガントレット』を作成するためだ!!

 

魂、力、時間、空間、現実、精神に加え、7つ目のインフィニティ・ストーン『幻想』を取り付ければ、全てを支配することが出来るぅ!!!!

 

 

例え『俺TUEEEEE!!!』奴であろうが、『メアリー・スー』であろうが、『デウス・エクス・マキナ』相手だろうが、全てガントレットとその持ち主にひれ伏すことが出来る!!!」

 

エデン「…………それならば、何故リリカを!?」

 

クルーアル「決まってるではないか。さっきも言ったが、彼女は生贄。この二つの目的を達成するための、生贄として選ばれたのだ。

 

 

ああ、私はなんて最高の研究者だろうか!!私の研究が、目的が達成することで、世界が大きく変わることが出来る!!!

 

なんてすばらしいんだ!!!私は!!!!

 

 

……………………………クソッタレが。こんな野郎が生きているとか、反吐が出る。

 

 

クルーアル「だが、邪魔をするのであらば、始末せねばな。まずは、君を倒し、その後に彼女達を倒してから、目的を果たすとしよう…………。」

 

 

ん?奴が持ってるのって、エボルドライバー!?2個目あったの!?

 

 

エボルト『なるほど、奴もまた仮面ライダーになる男か。だが、今君が差し込んでるガシャット?と、相性がいいのかもしれん。』

 

エデン「どういう事?」

 

エボルト『まぁ見てな。』

 

 

『エボルドライバー!』

 

 

クルーアル「さぁ、実験を始めようか………!」

 

 

ドライバーを身に着けると同時に、2本のフルボトルを取り出し、シャカシャカと振る。その後キャップを回し、ドライバーに差し込む。

 

 

コウモリ!発動機!エボルマッチ!!

 

 

レバーを回すと、チューブのような物が天狗巣状に広がっていく。

 

 

クルーアル「アハ、アハハ………!

 

 

アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

『Are you ready?』

 

 

クルーアル「『変身』!!!!」

 

 

BATENGINE!!ヌハハハハ!!!

 

 

クルーアル「あー、いいぞ………!この力、この高揚感!!漲ってくるぞ!!!!!!!!!!」

 

エデン「…………破綻させてやるよ。クルーアル。次世代の同僚たちの仇、亡くなっていった来訪者の弔いの為、ザギとルシフェルに成り代わり、貴様を滅す!!

 

 

我が名は『アルカディア・エタンセル・エデン』!!5代目創造王神になりて、幻想の担い手なり!!汝が世界を仇と成すのであらば、我が大切なものを奪うのであらば、貴様の存在を滅ぼしてくれる!!!

 

クルーアル「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!果たして、滅することが出来るかな?『仮面ライダーマッドローグ』の、来訪者『クルーアル』に!!」

 

 

*仮面ライダーマッドローグことクルーアルを倒し、リリカを救うと、貴方はキボウで満たされた。

 

 

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episode268 ニャルラトホテプの制裁

ー牢獄 最深部ー

 

 

エデンside

 

 

最初とはいえ、結末を言っておこう。圧倒して勝ちました。あれだけ大物ぶっていた仮面ライダーマッドローグことクルーアルだけど、エボルトの言うとおり、今ゲーマドライバーに差し込んでるガシャット『ドクターマインドXXXX』と相性が良かったらしいです。

 

 

てっきりニャルさんの冗談だと思ったけど、此奴を攻撃するたびに煙が出たかと思えば、一撃一撃が弱弱しくなっていったらしい。

んで、デコピンしたら、変身解かれた。

 

 

クルーアル「な、何故だぁぁ!?私は、私は確かにぃぃぃ…………、力を………手にしたはずぅぅぅ………!!」

 

エデン「………………おいエボルト、これどういうことだ?」

 

エボルト『恐らく、今まで動いていた理由は、『負』の力だったからじゃないのか?要は、猛毒とか麻薬などのものを毎日摂取したり、ダメージを受ければ受ける程、悦びや快楽を感じていたようだし。』

 

エデン「ドがつくってレベルじゃねえほどのマゾだったのか………。」

 

エボルト『対してお前が差し込んでるガシャットだが、ダメージを与えれば与える程、相手の病原体などのものを浄化させる力を持ってるそうだ。

 

彼奴にとっちゃ、治療そのものが『猛毒』だったって訳だな。』

 

 

えぇぇぇ………。おい熱いバトル展開どこ行った。普通圧勝するかおい。原作のマッドローグより弱いマッドローグなんて聞いたこともないぞ。

 

 

クルーアル「あ、りえない…………。そ、そうだ………、あの薬だ………。司教様にもらった、あの薬…………使って…………いなかったんだ………。」

 

エボルト『皮肉なものだな。人間にも、来訪者にとっても毒物のような物が、あの狂信者にとっての『薬』だとはな………。』

 

クルーアル「あ───────」

 

 

注射器を取り出したと思ったら、手が震えていたせいで取りこぼし、僕の足元に来た。というか、此奴が注入しようとした奴、めっちゃ禍々しい紫の液体じゃねえか。

 

 

クルーアル「か、返して………。それは………私の…………。」

 

エデン「こんなのが、奴の薬か。」

 

 

しかもこれ、致死率100%の猛毒かよ。複数の毒が混ざってるし、薬物なども全部、この薬に入ってる。

 

病原菌も、これに入ってるし…………。こんなもの、慎重に取り扱わないとバイオハザード以上にヤバいことになる。踏みつけて壊すなんて、以ての外だ。

 

 

クルーアル「返して………ください…………。」

 

エデン「…………。」

 

エボルト『どうする?此奴に毒を渡すか?それとも、その毒を浄化させるか?』

 

クルーアル「お願いです…………、ニャルラトホテプ様………………。私に、慈悲を…………。その毒を……………返してください……………。」

 

エデン「……………返してほしいか?」

 

クルーアル「はい…………。」

 

エデン「何でも言うこと聞くと、誓うか?」

 

クルーアル「は……………はいぃぃ…………。」

 

エデン「……………返す気になれんな。」

 

 

こんな方法、リリカ達が怒るかもしれないな。僕も、こんな方法なんて取りたくない。…………けど、此奴には俺ほどではないとはいえ、大いなる重罪を犯した。我が同胞を殺し、同じ来訪者を間接的に滅ぼし、人の命を貶し……………。

 

俺個人として此奴の最も重い罪は、『リリカを生贄に捧げようとしたこと』。これだけは、絶対に許すことなんて出来ない。

滅してやろうと思っていたが、気が変わった。死なんて生温い。消滅もまた然り。

 

 

ならば…………。

 

 

クルーアル「お願いです……………、それを…………私に…………。叛逆なぞしません…………、何でもいう事聞きます…………。

 

どうか…………、どうか…………。ニャルラトホテプ様………………、私に……………慈悲をください……………。」

 

エデン「どうしても、か?」

 

クルーアル「はい…………。」

 

エデン「…………叛逆しないと?」

 

クルーアル「勿論です…………。」

 

エデン「………………………亡くなったもの達に供養すると、誓うか?」

 

クルーアル「誓う………!!誓います…………!!!」

 

エデン「そうか……………。ならば、これも誓え。『俺の奴隷になる』と。」

 

クルーアル「!?」

 

 

『奴隷』。本来僕にとって忌み嫌うもの。そいつの人権そのものを奪い、叛逆できないように調教させ、無理矢理働かせる。

 

勿論、こんな事はしたくなかった。だが、これは罰だ。最早人権なんて返す気などない。此奴には、永遠に供養してもらう。

 

 

『我が同胞たちの死』を、『滅びた来訪者』のことも、『ザギとルシフェルの嘆き』も、『リリカを身も心も壊そうとした』ことも含めてな。

 

 

エデン「本当に誓うなら、俺の奴隷になれ。人権なんてこれっぽっちもない。多くの罪を抱えながら、俺にずっと従え。

 

誓うなら、此奴を返す。」

 

クルーアル「ぁ…………ぁぁぁ…………。」

 

エデン「さぁ、どうする?このまま野垂死ぬか?それとも、俺の奴隷になるか?ハッキリと言ってもらおうか?」

 

クルーアル「……………従います。」

 

エデン「聞こえんな?」

 

クルーアル「従います!!何でもします!!貴方の奴隷でいいです!!!だから、どうか………!!どうかぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

よし、録音データ取ったぞ。ついでに密かに『絶対服従の猛毒』も入れてやったことだし、此奴に注入すれば、もう二度と逆らうことも出来ないだろうな。

 

やられた分、しっかりとしてやらねば。

 

 

エデン「よかろう。」

 

 

僕はすぐさま注射器を、クルーアルの首元にぶっさし、猛毒を注入する。途端に此奴は悦楽を感じる。一方で首元に刺さってる注射器にも変化が起こり、形状が徐々に首輪になっていく。

 

そうして此奴は、僕の奴隷となった。

 

 

エデン「さて、早速命令だ。『アルティメット・インフィニティ・ガントレット』の設計図はどこ───────」

 

 

『バンッ!!』

 

 

王元姫「ガルッチ!!助けに………え?」

 

カービィ「あれ?」

 

エデン「ふぁ!?」

 

 

あれ!?なんでカービィと王元姫がここに!?ってかマシュもエリザベート、清姫もいる!?どうやってここに!?

 

 

清姫「ガルッチさん?これは一体………。」

 

エデン「………多分怒るだろうけど、敢えて言っておく。此奴には奴隷になってもらった。」

 

エリザベート「!?」

 

王元姫「な!?」

 

エデン「説明は後。それより、やらなきゃいけないこともある。」

 

カービィ「た、例えば?」

 

エデン「今アズリエルとセリカが、ダークアリスって奴と戦ってる。此奴との戦闘も終わったから援護しないと。最優先なのは、リリカを助けないといけないし。」

 

マシュ「でしたら、私がやります!!恐らく、電子ロックされていると思われますので、私が解除します!」

 

エデン「なら任せる!他は2人の援護!!そして貴様はさっさと、『アルティメット・インフィニティ・ガントレット』の設計図を持ってこい!!ついでに、7つ目のインフィニティ・ストーンに関連する書類も含めてな!!!」

 

クルーアル「は、はい!!」

 

 

…………さてと。今度はダークアリスだな。ってそうだ。

 

 

エデン「………マシュ。」

 

マシュ「はい?」

 

エデン「ロックし終わったら、直ぐに呼べ。治療してやらないといけないからな。」

 

マシュ「分かりました!」

 

 

ついでに、彼女に掛ってる呪いも解かせてあげないと。まさか、あの呪いが今でもリリカを蝕んでいたとは思わなかったけど、其れも今日で終わらせよう。

 

『ラストハイパーエリクサー』も持ってきてるし、あの頃掛けた呪いも解けるかも。勿論、盲目も…………。

 

 

エデン「んじゃ、行こうか!!」

 

 

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episode269 思いもよらない援軍

ー牢獄 最深部ー

 

 

エデンside

 

 

ザギが言うに、ダークアリスと戦った時は全く歯が立たなかったとか言っていたな。それは予想していたが、思ってた以上に厄介だな。

 

スピードにパワー、それに戦闘技術も高い。

 

 

幸い、セリカのフュージョンアップやアズリエルの攻撃、清姫、エリザベートの宝具で追い込んでいるものの、それでも劣勢であることには変わりない………。

 

 

カービィ「なんなの此奴!?」

 

王元姫「ッ!動きが早すぎて、攻撃が追い付かない!!」

 

エデン「かと言って、負けるわけにはいかない……。あの宝具をバンバン使いたいが、マシュとリリカが入ったカプセルに当たるかもしれないし、場所変えようにも壊そうとするからなぁ。

 

来訪者共もとんでもねえ奴を出したものだ。」

 

ダークアリス『すべて はかいする………!』

 

 

…………しかし、感情無きウルティノイドか。なぜか、他人とは思えない気がする。でも、なんでだ?僕が『作られた』記憶なんてないはずなのに、彼女を見ると、不思議に思ってしまう。

 

そういえばストリングスの時も、そんな感情を抱いてしまったな。何なんだ?僕の前世は、ゴジラだけじゃないのか?

 

 

いや、そんなはずは───────

 

 

王元姫「ガルッチ!!前!!」

 

ダークアリス『排除!!』

 

エデン「ッ!『滅尽滅相』!!」

 

ダークアリス『っ!!』

 

 

危ない………、火力加減とはいえ、勢いよく吹っ飛んでくれたようだ。というか、憎い奴の能力が、ここまで役立つとは思わなかったな………。

 

隙が大きいが、あの技も繰り出せれば、存在諸共消滅させることも容易いが、その分巻き込む可能性も高いし………。

 

 

エデン「っつう……!!結構痛いな………。」

 

清姫「どれだけの力を持っているというんですか!?」

 

エデン「僕に聞くな。第六天波旬の力も使えるのは思ってもなかったし、もしかしたらサノスの力も使える可能性もあるかも。」

 

エリザベート「とんでもないわね………。」

 

エデン「最も、使える理由の一つは『幻想』と関わってる気がするが。」

 

アズリエル「じゃ、じゃあ、僕の技も!?」

 

エデン「使えなくはない。ただ、あの波旬の力も含めて、どれも劣化しちゃうから、多用は出来んな。特にリリカだけは使えない。ガールズリングを呼び出すことは出来るが。」

 

カービィ「それ、結構ヤバめのチートじゃ───────」

 

エデン「まっ、使う相手と場所は決まってるけどな。毎回毎回波旬の力に頼るわけにはいかねえし………。」

 

 

最も、あの野郎が死んだおかげなのか、魔王の方の波旬はめっちゃ喜んでいたな。今はイメージアップの為に、なんかカレー店出したっぽいけど、隠れ人気店になってるっぽい………。

 

いつの日か、魔王波旬の元に行ってあげようかな?

 

 

マシュ「ガルッチさん!!もうすぐでロック解除できます!!もうひと辛抱です!!」

 

セリカ「『『エデン、念のためにリリカのところに行け!私達で抑えておく。』』」

 

エデン「油断はするな。波旬の力使ったとはいえ、手ごたえがあまりなかったぞ。」

 

アズリエル「え⁉」

 

ダークアリス『排除!!』

 

王元姫「させない!!」

 

 

思ってたより強いな。劣化版とはいえ、『滅尽滅相』を受けてもなお攻撃できるとか、思ってなかったぞ。

 

いや、ともかく今は、リリカのところに行こう。

 

 

マシュ「!?」

 

エデン「どうした!?」

 

マシュ「最後のパスワード、ハッキングが出来ません!!」

 

エデン「ッ!!ここでか!!」

 

マシュ「あと少しだっていうのに!!!」

 

エデン「……………ハッキングの時間は?」

 

マシュ「…………最悪、1年以上。早くて1ヶ月。私を含めた皆さんが現界できる時間は、残り4分。足りなさすぎです!!」

 

エデン「僕がパスワード開ける!!」

 

マシュ「ですが───────」

 

 

今は時間が無い。そう思い、マシュをどかせ、パスワードを見る。そこには、あることが描かれていた。

 

 

『かつて、高文明であったとある国だが、其れを一瞬にして滅ぼし、更に星中にいる全生命体を滅ぼしたAIは?』

 

 

エデン「ッ!!」

 

 

なんだ!?このパスワード!?何でだ?何でか知らないけど、『知ってるぞ』!?でも、何処で!?いつ!?

 

そんな記憶、あるはずがないのに……………。何故か、その星を滅ぼしたAIを知ってる気がする。

 

 

気のせいだと思いたい。けど、ここで間違えたら、マシュがやってきたことが水の泡になる!疑問ばかりではあるが、兎に角入力しないと…………。

 

 

マシュ「ガルッチさん?大丈夫ですか?」

 

エデン「大丈夫。……………これで失敗なら、最悪カプセルを壊す。これで合っててくれ!!」

 

 

『PASSWORD:strings』

 

 

『パスワード合致。液体放出します。』

 

 

合ってた!!

 

 

マシュ「ガルッチさん………、どうやってそのパスワードを?」

 

エデン「聞かないで。僕でも、よく分からないから。とにかく、治療箱を───────」

 

アズリエル「ガルッチさん………!!そっちに───────」

 

エデン「ッ!!」

 

ダークアリス『すべて、排除!!』

 

 

しまった!?こっちに気を取られてたせいで、ダークアリスが来るのに気づかなかった!!攻撃が、間に合わない───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『悪いが、俺の旦那に手出さねえでくれるか?』

 

ダークアリス『!?』

 

 

突然の懐かしい声と共に、見覚えのある刀がダークアリスの攻撃を止め、更にはじき返してくれた。

 

 

マシュ「刀が………?」

 

セリカ「『『馬鹿な!?いつの間に刀が、エデンの近くに!?』』」

 

アズリエル「それに、その刀から、何かを感じる。」

 

王元姫「一体、どうやって………?」

 

エデン「………この声、まさか。」

 

『久しいな、旦那。またこうして、戦えるっていうのは、俺は運がいいのかもしれねえなぁ。』

 

 

聞き間違いじゃなかった。この刀、そしてその声。かつてヘブンズ・DIOを倒すために、そしてあの頃から一時期ではあるが、一緒に戦い抜いてきた刀型スタンド『アヌビス神』だった。

 

 

エデン「アヌビス!?お前なのか!?」

 

アヌビス『ああ。危なかったな。間に合わなかったら、今頃旦那はふっ飛ばされてたところだぜ。』

 

エデン「悪い…………。って、思ったんだが、リサのスタンドになったんじゃ───────」

 

アヌビス『リサ?誰だそいつ。』

 

エデン「え?」

 

アヌビス『は?』

 

 

もしかして、アヌビスの記憶って、彼奴を倒して以降の記憶が一切ないって事?だとしたら………。

 

 

エデン「いや、何でもない。忘れてくれ。」

 

アヌビス『お、おう。そうか。』

 

 

『カプセル、開きます。』

 

 

っと、そうだった。リリカがカプセルから出ると同時に、すぐさま僕が受け止める。その後お姫様抱っこさせ、床に寝かせる。

 

この様子からして、あの液体は命にかかわる可能性の高い猛毒。それに、何処か改造されている可能性も高いから、急いで治療を始める。

 

 

マシュ「私達が時間を稼ぎます。ですが、出来るだけ急いでください!」

 

エデン「分かった。アヌビス、アズリエル。僕の傍にいて。」

 

アヌビス『了解、旦那。』

 

アズリエル「う、うん。」

 

エデン「セリカ!カービィ!元姫!清姫!エリザベート!治療が終わるまで、時間を稼いでくれ!!

 

 

それと、アヌビスは出来るだけダークアリスの動きを『視て』くれ。」

 

 

よし。これで指示は終わった。急いでリリカを治してあげないと。

 

 

リリカ「………ガ……ッチ………さん………?アズ………エ………?」

 

エデン「喋るな。僕が、治してやる。その目も、『呪い』も全部………。お前が害と成したもの全部、俺が治してやる。だから、あまりしゃべるな。

不安なら、アズリエルの衣服を握れ。」

 

アズリエル「リリカ………、僕はここにいるよ………!」

 

エデン「これより、リリカの治療手術を始める…………!」

 

 

絶対に救う。もう二度と、命を奪わせない!!リリカが負ってる呪いも猛毒も、何もかも全部、俺が治してやる!!!

 

 

これが、僕の恩返しだ!!!

 

 

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episode270 呪いの終焉

ー牢獄 ???ー

 

 

闇創造王神side

 

 

「ちょ、ちょっと闇創造王神様!?なんで現界しちゃうのですか!?」

 

闇創造王神「まぁまぁ、兎に角黙って見てて。」

 

 

さてと、2度目の現界は、この子と一緒に連れて来たけど、今回の目的が彼らが居る牢獄のどこかに、ある設計図を手にすることだ。

 

正しくは、焼却かな?

 

 

情報では、惑星ニベダリアに住んでいたドワーフたちは、サノスから「ガントレットを作れば殺さず助けてやる」と言われ、作成したのが『インフィニティ・ガントレット』。

 

それをサノスに献上した後は、ある職人以外のドワーフたちを滅ぼし、更にその職人が脅威になり得そうな道具を二度と作れないように、両腕を潰したらしい。

 

けど、部下からこんな事を言ってた。

 

 

『サノスが来る前、ドワーフたちは『インフィニティ・アーマー』を作成しようとした設計図があるらしい。』

 

 

流石にそれは耳を疑ったが、一度その惑星の歴史だけでなく、裏歴史にもそれらしきものがないかどうか探ってみたところ、其れらしき設計図の情報があった。

 

しかし、サノスが来て以降、アーマー計画は諦め、代わりにガントレットだけ作成することとなったらしい。

けれどアーマーの設計図は、サノスに滅ぼされる前に、既にカプセルの中に入れて、宇宙空間に放りだしたらしい。

 

 

もしもアーマーさえ完成すれば、ガントレット以上の力を発揮できることになり、あれ以上にヤバい出来事が起こり得る可能性がある。

 

 

闇創造王神「あった……。」

 

 

これが、ガントレットを作り出す前に作成しようとした、『インフィニティ・アーマー』の設計図。見たところ、はめ込む箇所は、頭部、胸部、両腕、両脚の6ヶ所。

 

これは確かに、ヤバそうだな………。さっさと処分して、記憶も───────

 

 

「闇創造王神様!!」

 

闇創造王神「ッ!!」

 

「…………またここで会うとは思いませんでした、闇の神皇帝。」

 

闇創造王神「零、か……。」

 

零「今度は何が目的だ?今回は部下を引き連れているようだけど。」

 

闇創造王神「決まってるでしょ?『インフィニティ・アーマー』の設計図を焼却しにきたんだ。」

 

零「『インフィニティ・アーマー』?」

 

闇創造王神「知らないって顔だね。無理もない。僕だって初めて知ったし、何より僕にとっても、エデン達によっても脅威になりかねない危険なものなんだ。

 

最も、『インフィニティ・ガントレット』も言えないものだが。」

 

零「…………。」

 

闇創造王神「ともかく、これは世の中に出てはならない。これは、どんな奴らでも手に余る程のものだ。無論、君も、其処に隠れてる人も、かの第六天波旬も含めてね。

勿論、サノスだって例外じゃない。こんなものは、消えてなくなるべきだ。」

 

 

それだけ言って、設計図を燃やす。その書類も含めて、何もかも燃やした。

 

 

闇創造王神「さて、ここにいる用事はなくなったかな?君は何のためにここに来たかは聞かない。

興味がないからね。」

 

零「……………なんで今すぐにエデン様の妨害をしないんですか?」

 

闇創造王神「………………『彼奴』を倒すことが出来、この因縁を打ち破れる人を、わざわざ妨害するとでも?

 

悪いけど、これが出来るのはエデンだけ。君みたいなメアリー・スーでも、君の継承者でも、止めることなんて無理なんだ。」

 

零「どうしてそう言える?」

 

闇創造王神「………君には一生理解できやしない。」

 

 

その後、闇の空間を使って、部下と共にこの世界を後にする。…………エデン、君の事期待してるよ。

 

この計画は、君なしでは出来ないものなんだ。いい意味でも、悪い意味でもね。でも、『悪い意味』にはさせない。絶対にね。

 

 

sidechange

 

 

ー牢獄 最深部ー

 

 

エデンside

 

 

取り敢えず、改造されかかってた部分、並びに殴られた部分、そして処女膜も治すことが出来たな。というか、ホントにチートだな。

それに加えて、『ファウスト』や『ブラック・ジャック』のフュージョンライズも使えば一瞬で治療が終わったな。

 

 

エデン「『『さて、後はこの薬だな。』』」

 

アズリエル「それは?」

 

エデン「『『前に零から買った薬『ラストハイパーエリクサー』だ。この薬はある意味万能薬と言っても過言じゃないし、作成するなんて気が遠くなりそうなものだ。

 

注射器で打つのもよし、飲み薬として使うのもよし。ただ、他の薬と同じように、適量じゃないと駄目だからね。』』」

 

アズリエル「………。」

 

エデン「『『………前も言ったけど、アズリエル。君が憎らしいよ………。リリカと一緒に居るだけで、心が騒ぐんだ………。憎悪と嫉妬が、僕を膨れ上がらせてしまう。』』」

 

アズリエル「…………どうして、彼女が好きになったの?君には、フラン達が居るのに。」

 

エデン「『『…………過去を遡るが、『Undertailの世界』に来た時、皆………僕を怖がってた。勿論、僕が『ニャルラトホテプ』だから、恐れられて当然。それを疑うことはなかった。

 

 

でも、彼女は怖がらず、見てくれたんだ。話もしてくれた。………嬉しかったんだ。あんな姿でも、話しかけてくれる者がいるって………。』』」

 

アズリエル「………。」

 

エデン「『『でも、同時に恋心も浮かび上がった。恐怖も湧き上がってきた。こんな僕と話していたら、皆は彼女を恐れて離れるんじゃないか………。そう思ってしまった。』』」

 

 

思えば、其れが間違いだった。この思いを打ち明けていれば、変わっていたのかもしれない………。

 

 

アズリエル「………そうだったのか。」

 

エデン「『『………後悔したって仕方ない。君はそう思うだろうけど、今でも僕は思うんだ。『この気持ち、ちゃんと向き合って話してくれれば……。』って。』』」

 

アズリエル「…………リリカ、言ってたんだ。」

 

エデン「『『え?』』」

 

アズリエル「見ず知らずの、それも見たことのない魔物にも、結婚した姿を、見せてあげたかったって。幸せなところも全部、見せたかったって。」

 

エデン「『『…………リリカ。』』」

 

アヌビス『………旦那、俺の知らねえ内に、いつの間にか辛いことを抱えちまってたんだな…………。』

 

エデン「『『……………ホントに僕は、最低最悪な奴だな。そんなことも知らず、俺はアズリエルなんかに呪いを掛けようとし、間違っていたとはいえ、リリカに呪いを掛けちまうなんて……………!』』」

 

アズリエル「…………。」

 

エデン「『『リリカ、お前はきっと、心のどこかで憎んでいたんだよな?幸せを奪った俺を、何処かで…………。

 

 

でも、もう終わりにしよっか……。こんな思いがあったら、お互い前に進めないかもしれない………。前に進むために、お互いの幸せのために………、汝の呪い……盲目……猛毒……苦しみを解放しよう。』』」

 

 

ラストハイパーエリクサーを投影した小さいコップに注ぎ、リリカの上半身を起こして飲ませてあげた。

 

再び寝かせた後、フュージョンを解除し、彼女の胸に手を添えた。

 

 

エデン「これで、最後の治療。」

 

アズリエル「何をするの?」

 

エデン「彼女に掛ってる狂暴な呪いを、完膚なきまでに追い出すつもりだ。薬だけでも効果があるけど、念には念を入れて、解呪させてあげないと………。」

 

 

そういった後、覚悟を決めて、強く念を込める。リリカの全身に水色のオーラが纏っていき、しばらくすると僕の手に添えた部分から、黒い何かが噴き出してきた。

 

それが徐々に勢いを増していき、形になっていく。

 

 

その姿は、ドラゴンのようで、尻尾には蛇のようなもの。キメラと言っていいほどの姿をしていた。

 

黒い何かが出なくなると、突如僕を睨みつける。

 

 

エデン「………ああ、分かってるよ。でも、これで終わりにしよう。アヌビス……力を貸して。」

 

アヌビス『いいぜ。』

 

 

すぐさま僕は、スタンドであるアヌビス神に手を取り、鞘を抜く。同時に『終焉の魔眼』を開いて、キメラらしき存在に睨みつける。

 

 

エデン「来いよ。お前が持つ呪いも、猛毒も全部、抹消させてやるからよ。」

 

『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!』

 

 

キメラは吠え、僕に向かって突撃する。一方でこっちは、『ギリギリチャンバラ』のガシャットを取り出し、スロットに差し込む。

 

 

【ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

エデン「『終焉』……!」

 

 

【ギリギリクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

直ぐに飛び上がり、相手が引っ掻くと同時に避けて、相手の全ての線を斬る。そして、僕が着地すると、キメラは真っ二つに分かたれ、跡形もなく消滅した。

 

 

エデン「治療、終了だ。」

 

アヌビス『………旦那。』

 

エデン「?」

 

アヌビス『あんたが何者だろうが、過去に何があろうが、俺はお前についてくぜ。あんたのような剣士、どんなに探しても、絶対に居ねぇしよ。

 

それにだ、やっぱあんたには、『神様』なんかより、『剣士』の方が似合ってるぜ。』

 

エデン「…………ホント、僕は恵まれてるな。こんな、仲間に恵まれて………。」

 

 

何時の間にか僕は涙を流し、リリカのところに戻る。眠っているだろうけど、もう盲目も呪いも、猛毒も心配ない。

 

 

アズリエル「もう、大丈夫なんだよね?」

 

エデン「ああ………。」

 

 

余り悟られないように涙を拭き、時間を稼いでるセリカたちの方に向く。

 

 

エデン「みんな!!もう時間稼がなくていい!!あとは、俺がやっておく。」

 

 

皆は攻撃をやめ、直ぐにセリカの隣に立つ。

 

 

セリカ「『『終わったのか……。』』」

 

エデン「勿論だ。後は、僕がやる。さがってな。」

 

 

セリカの前に立った後、アヌビス神を振るう。

 

 

アヌビス『旦那、相手のスピード、攻撃手段、攻撃の威力全部、見切ったぜ。』

 

エデン「(ありがと、アヌビス。)さぁ、ダークアリス。今度は僕の番だ。もう二度と、攻撃をする猶予なんざ与えない。

感情のないお前に、感情を知ろうとしてる僕に勝てないことを、証明してやる!!」

 

 

【【【【ガッシューン………。】】】】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

エデン「戦術Lvℵ0!!」

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

 

【ガッチョーン……、】

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

 

最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!】

 

 

ゴッドマキシマームZ!!

 

 

ダークアリス『ッ!?戦闘データ、解析不能!?』

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

エデン「ついてこいよ、アヌビス。」

 

アヌビス『久々に大暴れしてやるぜ!!』

 

 

next episode




スタンド名

『アヌビス神』

【破壊力:EX/スピード:EX/射程距離:B/持続力:A/精密動作性:E/成長性:EX】


かつて天国に到達したDIOを倒して消滅したかと思われたスタンド。その後は更識リサことリサ・トレヴァーのスタンドとなっていたが、此方は消滅して以降の記憶がなく、エデンの状況を把握していない。

能力である『物体(生物)を透過して斬りつける事』、『一度受けた攻撃の性質を憶える』から『相手の動きを『視て』、性質を憶える』に強化されてる。ただし、前にあった『刀身を自由に変えることが出来る』能力は無く、代わりに『別の武器に憑依出来る』ようになってる。


因みにどうやって現れたのかは、未だに謎。


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episode271 『幻位』に至る

BGM fate/GrandOrder Epic of Remnant 英霊剣豪七番勝負 『『一刀繚乱』六花』


ー牢獄 最深部ー

 

 

エデンside

 

 

前より、相手の攻撃を見切りやすくなってる気がする。消えたとしても、次はどこから来るのかもすぐに予測できるし、遠距離からの攻撃も弾いて返すことも出来るようになってる気がする。

 

 

アヌビス『旦那!!更に相手の動きと癖を憶えたぜ!!』

 

 

勿論、アヌビスと一緒だからというのも一つ。でもそれだけじゃない。奴は、ああ見えて戦闘技術が浅い。

 

見様見真似をしてるような動きで、戦ってただけだった。それに、彼女は無理な動きでムラが見える。

創られたとはいえ、身体が追い付いていないなら意味がない。って言っても、其れに翻弄されてた僕達は、まだまだなんだが………。

 

 

対してこっちは、キツイ修行している分、身体が追い付けなかった時もあったが、徐々に慣らして、更にヤバイメニューで鍛えたおかげで、無茶苦茶な動きでも対応できるようになってる。

 

戦闘に関係なさそうなものでも、覚えれば案外戦闘にも使えそうなものもあった。

 

 

幅広く、そして出来るだけ深く、DIOのように己の限界を知るために鍛え上げてきた。時に限界を超えるまで鍛えてた時もあった。

 

 

ダークアリス『 』

 

 

ラテン語のような詠唱が聞こえると同時に、何かが歪もうとしてる。けれど………。

 

 

エデン「そこだ!!」

 

 

僕はあえて、歪む前にダークアリスに突っ込み、居合の構えをする。

 

 

エデン「我が斬撃は、儚い幻。しかしてこの想いは、形へと成しえて幻を満たす。

 

 

我の存在は空想、幻想。儚き存在。だが、今ここで、夢幻と現実の境界を断ち切る!!」

 

 

関係ない。たとえどんな技が来ようが、ようやく得た位の技を、見せてやる。無銘の農民『佐々木小次郎』は『多重次元屈折現象』。無限の領域。

対して『宮本武蔵』は『空位』。無の領域。

 

何方も強力で、そして互いに対と成す領域。ならば僕は、そのどちらでもない。無限の可能性を秘め、尚且つ1つの可能性も断ち切る、あらゆる世界を断ち切る、空想の領域。または幻想の領域。

 

 

『幻位』に至る!!

 

 

ダークアリス『『 』!!!』

 

エデン「幻位『夢現両断』!!」

 

 

歪む世界に、一閃が走る。そして、歪むはずだった世界は崩落していき、元の場所に戻っていく。

 

 

ダークアリス『!?』

 

アヌビス『すげぇな、旦那。もうここまでの極致に至っちまったのか?』

 

エデン「まぁな。これでようやく、どんな世界でも断ち切ることが出来る。如何に強大な固有結界だろうと、どんな世界を創り出そうと、幻想の領域、『幻位』で断ち切ることが出来る。」

 

 

ようやく、見つけた。自分だけの極致。世界を断ち切るという、『あり得ない』所業。けれど、それこそが僕が求めた極致。『あり得ない』からこそ、『不可能』だからこそ、僕はこれを選んだ。

 

 

『世界を否定』するために、『理想を否定』するために、『存在を否定』するために、『何かを否定』するために、『幻想に変え』、『崩壊させる』。

 

 

これが、『幻想の崩壊(ブロークン・ファンタズム)』の極致。『夢現両断』の能力。

 

 

これを手にした僕に、負ける気はしない!!

 

 

ダークアリス『理解不能ッ!!何故!?解析不能ッ!!』

 

エデン「教えてやるよ。所詮その程度のウルティノイドだったって訳だ。」

 

ダークアリス『ッ!!ふざけないで!!!私は、この程度のウルティノイドなんかじゃ───────ッ!?」

 

エデン「……………なんだ。なんだかんだ言って、お前も感情あるじゃないか。」

 

ダークアリス「黙れ!!私は、ザギとルシフェルを滅ぼし、スペースビーストを滅ぼさなければならない!!!」

 

エデン「それは、『来訪者』の命令ってだけだろ?それに、お前もザギもルシフェルも知らない事実を持ってる。」

 

ダークアリス「でたらめを言うな!!!私はこの手で、奴らを───────」

 

エデン「そもそも来訪者が滅ぶきっかけになったのも、スペースビーストを生み出してしまったのも、全部邪教信者の来訪者が原因なんだ。」

 

ダークアリス「なっ………に………!?」

 

 

………というか思ったが、なんで相手の感情が湧き上がって……………?

 

もしかして、『ドクターマインドXXXX』の効果がまだ続いていたのか?まぁ、この際気にしないでおこう。

 

 

BGM終了

 

 

エデン「復讐するなら、元凶であるクルーアルを殺すべきだろ。それに気づかなかった来訪者共も、愚かとしか言いようがないんだが…………。」

 

ダークアリス「……………なら───────」

 

エデン「だが奴を殺すな。」

 

ダークアリス「ッ!!」

 

エデン「彼奴に『死』なんて与えない。滅んだ来訪者の為に、亡くなった我が同胞たちの為に、ザギとルシフェルを苦しめた罪を晴らすために、俺の下で永遠に供養してもらうことにした。

 

俗にいう『奴隷』って奴さ。」

 

ダークアリス「…………。」

 

エデン「このことは、ザギとルシフェルにも伝える。勿論ノアにも。それだけじゃない。世間にも公開してやるつもりだ。」

 

ダークアリス「…………私は───────」

 

エデン「?」

 

ダークアリス「私は、どうすればいいんだ?どう生きればいいんだ?誰に頼ればいいんだ?分からない…………、分からない………、分からないんだ………。」

 

 

流石に僕はあきれたが、一応教えておこう。

 

 

エデン「馬鹿か?そんなもん、自分で考えろ。今僅かな感情と頭をフルに使って考えろよ。」

 

 

【ガッチョーン………、ガッシューン………】

 

 

エデン「因みに言うが、来訪者の復讐なんか捨てておきな。自分の意志で、後悔のない選択をしておけ。

 

行くぞ、皆。」

 

 

そう言ってダークアリスを置いて、アズリエルはリリカを抱きかかえて出ていった。

 

 

ー最深部前ー

 

 

しっかし、あの奴隷遅いな。行ったきり戻ってこねえし。何してんだ?

 

 

王元姫「あ、そろそろ時間………。」

 

マシュ「強制帰還ですか……。あの、ガルッチさん。」

 

エデン「? っとと。」

 

 

マシュから渡されたのは、『マシュ・キリエライト』、『王元姫』、『清姫』、全クラスの『エリザベート・バートリー』の9枚のフュージョンカードだった。

 

 

エリザベート「先に戻ってるわよ。」

 

 

カードを確認した後マシュたちの方に向くと、既に彼女達は居なかった。否、帰って行った。

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

セリカ「ハァ、色々と大変だったな………。」

 

エデン「その大変なことになった元凶がここに───────アダッ!?」

 

リリカ「自虐するのもいい加減にしてください。」

 

アズリエル「起きたんだね、リリカ。」

 

リリカ「少し、調子が良くなった気がしたので…………。それより聞きましたよ、ガルッチさん。貴方は何を考えていやがるんですか!?奴隷って!?いくら何でも、奴隷は絶対に───────」

 

エデン「ッ!!あーのーなー!!!元凶をただただ殺してやるとでも思うか!?今回ばかりはリリカの意見は聞くつもりはないぞ!?

 

彼奴の所業は残酷なのも聞いただろ!?

 

リリカ「聞きましたよ!!ええ、ちゃんと聞きましたよ!!ですがね、流石に奴隷として扱うのは酷だと思いますよ!?せめて牢獄に過ごしてもらって供養してもらう方がいいです!!

 

エデン「今俺達がいる場所は牢獄だぞ!?それに、誰かの監視の下に居させてやらねえと意味ねえだろ!!!また悪だくみしねえようになんかやらねえと駄目だろ!!

 

リリカ「それ絶対に拷問するってことですよね!?貴方がやってることはその人と同じじゃねえですか!!!

 

エデン「それをあいつ自身が身をもって体験してもらうんだよ!!!だいたい───────

 

セリカ「…………おい。」

 

 

『『ガツンッ!!』』

 

 

エデン「ッ!?」

 

リリカ「いたっ!?」

 

セリカ「喧嘩してる暇があったら、さっさと牢獄に出ること考えろ。」

 

 

今日2度目だぞ………、殴られるの。

 

 

「も、持ってきました!!」

 

エデン「おい、遅いぞ!!何処道草食ってた!!」

 

クルーアル「申し訳、ありません………。これです。」

 

エデン「どれどれ?」

 

 

これが、『アルティメット・インフィニティ・ガントレット』の設計図と7つ目のインフィニティ・ストーン『幻想(ファンタズム)』に関する書類か。

 

ん?

 

 

エデン「おい。」

 

クルーアル「はい!?」

 

エデン「なんだ、この『アルティメット・インフィニティ・アーマー』っていう設計図。」

 

クルーアル「…………かつて作成しようと考えてたアーマーです。ですが、どれもこれも無理があり過ぎたため、『ガントレット』に変えたのです。」

 

エデン「なら、7つ目のインフィニティ・ストーン『幻想』の存在は何だ?」

 

クルーアル「…………。」

 

エデン「おい!!説明しろ!!」

 

クルーアル「わ、分かりません!!私も作ると言っただけで、形なんて見たこともないのです!!」

 

エデン「~~~~~~~!!!もういい!!とにかく、牢獄から出るぞ!!まずは───────」

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

エデン「はいもしもし。」

 

セリカ「一瞬で怒りが収まったな。」

 

英竜『ガルッチか。リリカ達は?』

 

エデン「御覧の通りだ。それよりザギ達は?」

 

英竜『済まないが、どうやら囚われたのはリリカ達だけだったようだ。ところで、リリカから漂う僅かな邪気?みたいなのが消え失せた気がするのは気のせいか?』

 

エデン「…………ちょっとな。今は触れないでくれ。」

 

ゼロ『つうか、そいつ誰なんだ?見たことねえ顔だが。』

 

エデン「ああ、此奴か。来訪者の生き残りであり、スペースビーストを生み出した元凶だ。」

 

ゼロ『何!?』

 

英竜『どういうことだ!?』

 

エデン「説明はそっちについてからだ。ついでに、ザギ達のとこに連れてってくれ。ここにいないとなるとしたら、どのあたりになるか。」

 

英竜『既に把握してる。後はそっちと合流すれば、出発するつもりだ。』

 

エデン「分かった。すぐに向かう。」

 

 

『ピッ』

 

 

エデン「………そうだ、リリカ。」

 

リリカ「? 何ですか、このカード。」

 

エデン「ワールドフロンティアから来たマシュたちにもらったカードだ。もしかしたら役に立つかもしれないし。」

 

リリカ「待って下さい。そのカードは?」

 

エデン「? もしかして、これ?」

 

 

僕が取り出したものはそれぞれの色が付いた7枚のカードだった。

 

 

リリカ「…………このカード、貴方の奥さんだけじゃなく、私も入ってますけど。」

 

エデン「なんでも、言峰が言うに僕のパワーアップに関係してるらしいんだ。」

 

リリカ「ん? あの、正義ってところなんですが、『ウィラトリア』って誰ですか?」

 

エデン「あー、これか。夢の中で会った人で、雰囲気はラインハルト卿と似たような奴だったんだ。」

 

セリカ「夢の中って………。」

 

エデン「んで、其れはいいとして、『目』の調子はどうだ?」

 

リリカ「へ?」

 

アズリエル「なんでも、ガルッチさんが盲目を治したんだって。」

 

リリカ「!?」

 

エデン「あと、呪いもな。嘘だと思うなら開いてみな。取り敢えず、今は脱出が先だ。お姉ちゃん達が待ってる。『リレミト』。」

 

 

…………なんか久々だな。リレミト使うのって。

 

 

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episode272 告げるtruth そして約束

ー牢獄 周辺ー

 

 

リレミトで脱出し、英竜たちと合流したエデン達だが、ついでと言わんばかりにリードに繋がれてるクルーアルを引っ張っていた。

 

その光景を見た英竜たちは苦笑い、ゼロに至ってはドン引きだった。

 

 

ゼロ「お前、そういう趣味なのか?いや、何も言わねえけどよ…………。」

 

エデン「此奴には丁度いい罰みたいなものだ。流石にアッチ系とかはない。と思いたい………。

 

アズリエル「そこで自信失くすの………?」

 

エデン「察してくれ………。」

 

アズリエル「?」

 

リリカ「一体何があったの………。」

 

英竜「あ………。まぁ2人共、気にしない方がいいかもしれない。」

 

セリカ「………触れちゃダメな内容だったか。」

 

アギラ「それはそうと、その人が来訪者で、かつスペースビーストを生み出した元凶って如何いう事?」

 

英竜「そうだった。此奴が元凶ってどういうことか、説明してくれるか?」

 

エデン「分かってる。けどその前に、母さんにも伝えておかないと。」

 

 

エデンの行動は早く、直ぐに連絡し、モニターに表示させた。そのモニターに映っていたのは、エデンの母であり、龍神王の友ともいわれている全王神だった。

 

 

全王神『ヤッホー!みんな元気~?』

 

アズリエル「これが全王神?」

 

セリカ「なんていうか、軽い神様だな………。」

 

エデン「………母さん?威厳はどうした?」

 

全王神『威厳?シリアス?何それ、おいしいの?』

 

エデン「おい………!」

 

 

流石に苛立ったエデンだが、突然……。

 

 

エデン「ッ!!」

 

英竜「ガルッチ?」

 

エンペラ「ガルッチさん?どうかしたのですか?」

 

エデン「ここに来て、ゲーム病かよ……ッ!」

 

全王神『ファッ!?』

 

英竜「ゲーム病になってるってフランから聞いたが、これは…………。」

 

 

一瞬苛立ってしまったエデンは、果てしない程の苦しみが襲い掛かってくる。しかし、其れも一瞬のうちに収まる。

 

 

エデン「………何で今になって…………?」

 

セリカ「大丈夫か?」

 

エデン「………恐らくは。また起こる可能性も、否定できないが。」

 

全王神『ガルちゃん!?(アズリエル&リリカ&セリカ「「「ガルちゃん!?」」」)今凄く苦しんでたけど、大丈夫なの!?』

 

エデン「今のところは………。せめて、確認するべきだったか………?」

 

全王神『ってガルちゃん!?なんでその人首輪付けてるの!?なんで貴方がリード持ってるの!?( ゚д゚)ハッ!もしかして…………。』

 

エデン「おい母さん?ちょっと───────」

 

全王神『うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!ガルちゃんがまたグレちゃったァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

エデン「落ち着け!!!そもそもグレてもねえわ!!!!!!」

 

セリカ「…………何だこの破天荒な神様。」

 

リリカ「………色んな意味で、混乱してしまいそうです。後ガルッチさん、ご苦労様です………。」

 

アズリエル「というか、また?」

 

英竜「あー、あの時か………。」

 

 

そんなこんなでどうにかパニクってる全王神を落ち着かせたエデンは、いよいよ本題に入ろうとしていた。

 

 

エデンside

 

 

エデン「さて、と。母さん、念のために聞くが、スペースビーストの正体は『クトゥルフ神話生物』で合ってるんだろ?」

 

全王神『うん。正しくは、死骸から生まれた子供と言えばいいかな?』

 

エデン「なら、スペースビーストを生み出した元凶に関しては?」

 

全王神『それは…………、全然。』

 

 

やはり母さんでも、生み出した元凶までは知らないっぽいな。

 

 

エデン「んじゃあ言うが、今首輪に繋がれてる此奴が、スペースビーストを生み出し、間接的に『来訪者』を滅ぼした元凶だ。」

 

全王神『ッ!?』

 

ジード「この人が!?」

 

ゼロ「けど、お前あの牢獄から脱出する前、此奴を来訪者の生き残りだとか言ったよな?それって如何いう事なんだ?」

 

エデン「それについても詳しく言う。まずスペースビーストを生み出す前の始まりだけど───────」

 

 

そう言おうとした時、もう一つのモニターが開いた。いや、正しくは、きたっぽい。

 

 

ダークルシフェル「ヤッホ~、お久しぶり~。」

 

英竜「ルシフェル!?」

 

ベリアル「いきなり何の用だ?」

 

ダークルシフェル「いきなり殺気立たないでよ~。それより…………そいつなんだね?私とザギちゃん、そして来訪者達を間接的に滅ぼした元凶って。」

 

エデン「ああ。というより、良く知ったな?」

 

ダークルシフェル「英竜ちゃんの情報の一方通行を通して知ったからね。」

 

英竜「…………それで対超獣のダークビーストが出たって訳か。」

 

ダークルシフェル「他にもいるけど、其れより教えて?」

 

エデン「分かった分かった。んじゃあ言うが、スペースビーストを生み出す前の始まりだが、その頃の此奴は邪教信者でありながら研究員だったんだ。」

 

 

その後僕は、此奴の性癖、大勢の同士と共にニャルラトホテプだった頃の僕を呼び出した事、偶然生き残り、スペースビーストを生み出す為に生まれたてのクトゥルフ神話生物を呼び出して殺害し、研究材料にされたこと、そしてザギとルシフェルの家族を此奴のおもちゃにされたことも含めてすべて話した。

 

 

ゼロ「…………なんて野郎だ。」

 

ベリアル「いくら俺でも、此奴はエグイし怒りを憶えるぜ…………。」

 

アギラ「こんなの、酷すぎるよ…………。」

 

ダークルシフェル「…………こんな奴が、私達の家族を………。」

 

英竜「……………此奴さえいなけば、彼奴は苦しめることはなかったのか……………!!」

 

 

皆が皆怒ったり、ザギやルシフェルを悲しんだりしていた。だが中でも、一番怒りを感じたのは、意外にも母さんだった。

 

 

全王神『ガルッチ、何でそいつを殺さなかったの?』

 

全員『え”?』

 

 

どうもこれには僕を除いた全員が滅茶苦茶驚いていた。そらそうだ、ここまで怒る母さん初めて見たし………。

 

 

エデン「母さん、確かに此奴を生かせば、また災厄が起こり得る可能性を持ってる。それは事実だ。」

 

全王神『なら何で───────』

 

エデン「俺の怒りは、こんなもんじゃあねえからだ。此奴を何度でも殺しても足りないぐらい、怒ってんだ。

 

それに、俺の同胞の、それも次世代に生まれて間もない子達の命を奪い、そしてリリカを生贄に捧げようとした此奴に『死』を与えるなんて生温い。

 

 

それで此奴には、俺にとって毛嫌いしていて、尚且つ誰にもならせたくなかった『奴隷』というものを選ばざるを得なかった。」

 

英竜「奴隷………。」

 

ジード「ガルッチがそれだけ毛嫌いしているからこその…………。」

 

ゼロ「…………奴隷なんてらしくねえが、此奴だしな…………。」

 

エデン「英竜お姉ちゃん、多分ザギも知ってるとは思うが、念の為に伝えておいてやれ。此奴が、スペースビーストを生み出した元凶だってな。

 

ついでに、僕の奴隷になったことも。」

 

 

兎に角、最終的にはザギに判断してもらうほかないな。

 

 

全王神『………………ガルちゃん、一つ聞いていい?』

 

エデン「?」

 

全王神『私に、何か隠し事とかしていない?』

 

全員『え?』

 

エデン「………………………それを言うなら、母さんもじゃないのか?」

 

全王神『…………。』

 

エデン「前々から思ってたんだ。母さんは何処か、『リリスお母さん』と雰囲気が一緒な気がしてならないんだ。思い出したからなのかどうかは分からないけど、それでもやっぱり、雰囲気が一緒な気がするんだ…………。」

 

リリカ「…………。」

 

アズリエル「ガルッチさん………。」

 

エデン「あの頃の僕は、リリスお母さんを殺した………。最も重い病気に犯され、ヴァルハラと僕を気が狂ったかのように襲いかかった時、この手で…………殺した。そして思い出し、再び目の前に現れて襲い掛かった時、2度殺した。

 

 

その時の目は、とても優しく、愛らしく、けれど凄く哀しい目で見ていた。今の母さんは、そんな目をしてる…………。」

 

全王神『……………。』

 

英竜「………………全王神様、何か隠し事をしてるって、本当ですか?」

 

全王神『…………ガルちゃん、帰ってきたらちゃんと話そう。1対1で、包み隠さず、全部話すよ。』

 

エデン「……………分かった。」

 

全王神『英竜ちゃん、リリカちゃん。皆、私の息子、よろしくね。』

 

 

その後は通信を切り、僕は空を見上げた。真っ暗な空、けれどどこか、1つの星が見えたような気がした。

 

 

リリカ「アズリエル、もう大丈夫です…………。」

 

アズリエル「もういいの?」

 

リリカ「だいぶ、楽になってきたので。」

 

英竜「よし、皆。今からザギ達のところに行くぞ!!聞いたところ、ドゥームズディに苦戦してるらしい。

 

今行けば、間に合うかもしれない!!」

 

エデン「リリカも回復、ルシフェルも参戦。…………行こう、お姉ちゃん。ザギ達のところに!!」

 

英竜「ああ!!」

 

 

そう言って、リリカ達、ルシフェルを含まれた皆は、ザギ達が居る『魔法少女リリカルなのは』の世界に向かった。

 

 

それぞれのソウルを宿した7枚のカードと、希望のソウルを宿した僕が、奇跡を起こす事なぞ知らずに………。

 

 

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episodeEX28 小ネタ part2

その1 欲求不満

 

 

ーエデンの家ー

 

 

ルビー『エロ要素少なすぎまぁぁぁぁぁぁす!!!!!!』

 

 

エデン「急にどうした、ルビー。」

 

 

ルビー『どうしたもこうしたもありません!!ガルッチさん、最近フランさん達とエッチなことしてませんよね!?』

 

 

エデン「いやいや、急に何言うとんの。まぁ確かに、ヤってないのは事実だが………。」

 

 

ルビー『駄目じゃないですか!!一応これ、R-18小説なんですよ!?エロ要素が少なすぎですよ!?それどころか、戦闘メインが多くなってません!?』

 

 

エデン「んなこと言われても、仕方ないだろ。最近じゃ、僕のオルタが暗躍してるし、仮面ライダーエボルになってるし、色んな出来事のせいでする機会がないじゃんか。」

 

 

ルビー『何言ってるんですか!?いっぱいやる機会があったじゃないですか!!今フランさん達欲求不満ですよ!?

 

 

エデン「欲求不満って………。(;一_一) んなこと分かってるけど、こっちだって我慢してんだよ?」

 

 

ルビー『?』

 

 

エデン「欲求不満なのは、こっちも同じ。なんか最近、魔力の昂りが凄まじくなってきたからなのか、性欲も今まで以上に昂ってんだよ。」

 

 

ルビー『……………ガルッチさん、もしかしてあまりオナニーしたことないんすか?』

 

 

エデン「いやするよ?するけど、殆どアナルグッズとか使うけど───────」

 

 

ルビー『ちょっと待って下さい。え、ガルッチさんって、それで発散させてるんですか?』

 

 

エデン「? 変なのか?」

 

 

ルビー『……………いや、変じゃないですけど、それで射精は無理なんじゃ───────』

 

 

エデン「まぁイけば、射精するけど。」

 

 

ルビー『……………思ったのですが、どうやって我慢してるんですか?』

 

 

エデン「どうって、ただ単純にムラムラ感を遮断させる魔法を掛けてるし、フラン達にも───────」

 

 

ルビー『対策済みだったのか…………。ですがそれじゃあ───────』

 

 

エデン「うん、今もかかってるせいで、解除したらヤバイ。我慢が出来なくなって、襲ってしまいそう。絶対レイプしてしまいそう。うん。」

 

 

ルビー『ならさっさとせんかい!!!我慢しすぎるのもどうかと思いますよ!?新手の射精管理ですか!?

 

 

エデン「って言われてもな、ムードが───────」

 

 

 

その後、フラン達が部屋に入ってくるまで、ルビーと議論しまくっていた。

 

 

 

その2 コラボした主人公達との話

 

 

 

ー???ー

 

 

エデン「んで、集まってもらったのはいいけど、何を話すればいいのかやら……。」

 

 

空「考えてなかったの!?」

 

 

ウィラ「無計画って、卿は………。」

 

 

英竜「もうちょっと計画性を立てておけよ………。」

 

 

エデン「そう言われてもな。」

 

 

フレディ「まぁいいんじゃね?適当にだべってればいいんだしよ。」

 

 

メサイア「お前はそれでいいのか、フレディ。」

 

 

未来「まぁ風龍さんがコラボした様々な作品の主人公の集まりだしね。」

 

 

真「俺の出番って、今のところ2回だけだな。」

 

 

エデン「そこは風龍さんに言ってくれ。」

 

 

明日斗「っつうかさ、ガルッチどんだけ強くなる気だよ。戦闘力ヤバくなってねえか?」

 

 

英竜「仮面ライダーだと今のところ『ゴッドマキシマムゲーマーLvℵ0』、フュージョンライズだと『エターナル・オブ・ザ・オールゴッドフォーム』か『ディエスイレ・エリシュ』になるのかな?」

 

 

ウィラ「まだあったのか………。あれと同等にヤバい物が………。」

 

 

エデン「んで次回に、新たな形態になると………。」

 

 

フレディ「改めて考えるとやべえな。どんだけ強くなる気だっての。」

 

 

エデン「風龍さんの考えだと、アズリエルみたいな『god of hyperdeath』のような名前で付けるらしいけど───────」

 

 

ウィラ「おい、それもうネタバレになるんじゃないのか?」

 

 

真「悪い、俺そういうの分からねえ。」

 

 

空「俺も。」

 

 

未来「Undertail知らない人いた………。」

 

 

エデン「まず思うところがあるんだが、唯一R-18作品の主人公って僕なんだよね?」

 

 

未来「そういえば………。コラボする前の僕って、まだR-18作品じゃなかったな。」

 

 

エデン「でも、案外R-18まがいなことしてたよね?玲美とか、オーフィスとか、簪、本音とか一緒に…………。」

 

 

フレディ「あー、なんかやってたな………。」

 

 

エデン「んでそっからコラボしていって、記憶に新しいのは『〇のような赤子』さんの作品『ハリー・ポッターと黄金の君』とコラボなんだよな。別作品から登場してる作品もあるけど。」

 

 

ウィラ「思うのだが、この作品の作者はどれだけの規模を大きくする気なんだ………。」

 

 

エデン「それは風龍さん次第じゃないか?ただ、僕的に今までとこの物語にテーマがあるような気がするんだ。」

 

 

英竜「テーマが?」

 

 

エデン「らしい。まず『Star Dust Space』だけど、テーマは『旅立ち』、『未知の体験』、『使命』……かな?」

 

 

英竜「旅立ち………ねぇ……。あと未知か。」

 

 

未来「確かに、学校とか戦争、異世界、恋、サーヴァント、スタンド、艦娘との出会い、星の帰還、コラボ………、ガルッチにとっては未知な体験をしていたって事になるね。」

 

 

ウィラ「若干スルーしていたが、ガルッチは出産して事あるとか言ってたが、マジで?」

 

 

エデン「マジ。」

 

 

未来「僕が孕ませたようです。まさか子供が出来るなんて思ってもみなかったから……。」

 

 

メサイア「そういう体験はしなくても良かったと思うが………。」

 

 

フレディ「普通に考えたら、あり得ねえだろ。キースでも( ゚д゚)ポカーンってなるぞ。」

 

 

真「どうなってるんだ、ガルッチの身体………。」

 

 

エデン「聞くな。属性てんこ盛りなんだから仕方ねえだろ。」

 

 

空「てんこ盛りにも程があるだろ!?」

 

 

英竜「まぁ取り敢えず次行こう、次。その次が続編の『Moon Light Another Fate』だな。」

 

 

エデン「このテーマは多分、『旅路』かな?安直すぎるかもしれないけど。」

 

 

英竜「そういえば、聖船総刃っていう人物がいたな。」

 

 

エデン「風龍さん、彼の存在忘れてたっぽいしな………。」

 

 

明日斗「おいおい、それはダメだろ。」

 

 

フレディ「もう一度見直せよな………。」

 

 

エデン「んで今作の『Subterranean Electron World』。前半は分からないけど、後半あたりが恐らく『過去の真実』、『覚悟』、『贖罪』とか、兎に角重いテーマになるかな?」

 

 

明日斗「改めてみると、重いな。進めば進むほど、暗くなってる…………。」

 

 

英竜「しかもBADENDが2つ用意してたんだろ?なんか条件合ったのか?」

 

 

エデン「うーん。まずGenocideENDだけど、『真・無限の刃製』の有無だな。あれをほったらかして、零とリリカにあんな事言われたら、あの終わり方になってたと思う。」

 

 

フレディ「マジで!?じゃあ俺、めっちゃファインプレーしたって事になるじゃねえか。」

 

 

空「じゃあ、OblivionENDは?」

 

 

エデン「あー………、これは不信感があまりにも強すぎたらって事になるな。」

 

 

ウィラ「…………ガルッチ、もういい加減休め。色んな意味で、もう休めよ。」

 

 

メサイア「俺も同じだ。精神的にヤバイとなると、絶対にろくなことにならねえだろ。」

 

 

真「…………でも皮肉なことに、そのENDはただのBADENDなんじゃないんだよな?」

 

 

エデン「うん。メリーバッドエンドだね。」

 

 

ウィラ「フランだけが、ガルッチの意志を継いで終わりって、悲しすぎるだろ。しかも他の皆は卿の存在も忘れてるし…………。」

 

 

明日斗「………とにかく分かったことだが、『此奴には絶対に一人にさせちゃいけねえ』って事だな。」

 

 

エデン「いや、一人じゃなくても暴走してましたよ?主に、『episode163』辺りで。」

 

 

全員『……………………。』

 

 

英竜「………何でこんなめんどくさい性格になっているんだ。いや、彼の過去が原因だろうとは思うが、深刻すぎるだろ。」

 

 

ウィラ「それには同感だ………。誰も頼る相手が居なかったのか?」

 

 

エデン「ゴジラだった頃の僕に、頼れる奴いると思う?」

 

 

全員『……………………無理だ。』

 

 

ウィラ「待て!!ニャルラトホテプならワンチャンあるはず───────」

 

 

明日斗「おい、ガルッチが消えたぞ?」

 

 

未来「いつの間に!?」

 

 

フレディ「あ、あそこの隅っこでめっちゃ落ち込んでる……………………………。」

 

 

ウィラ「………触れたくない内容だったのか。」

 

 

真「………………ところで、思ったんだが。」

 

 

メサイア「?」

 

 

真「ここの作者、この作品の『トゥルーエンディング』を作るらしいけど、テーマはどうなるんだ?」

 

 

未来「そこは、ガルッチか風龍に聞かないと分からな………って、なんか知らないけど、ガルッチが書いた紙によるけど、予定では『罪の清算』、『運命の終幕』、『古き世界の崩壊』…………。」

 

 

英竜「何だ、『古き世界の崩壊』って。」

 

 

未来「………予定ってあるし、これはその物語に入ってからなら、分かるんじゃないかな?っていうかガルッチ、いい加減に帰ってきて!?」

 

 

ウィラ「テンションが、がたがたなのが分かりやすいな………。」

 

 

フレディ「っておいおいおいおい!?!?彼奴、どっからか知らねえけど、縄と爆弾持ってきたぞ!?」

 

 

ウィラ「ふぁ!?」

 

 

明日斗「ストップストップ!!!自殺はやめろ!!!」

 

 

メサイア「って、よく見たらあれ『核』じゃね!?」

 

 

ウィラ「なっ!?おいガルッチ、早まるな!!私はともかく、他の奴らが巻き込まれるぞ!!!」

 

 

フレディ「というか彼奴、どっから『核』持ってきやがったんだ!?

 

 

英竜「と、兎に角みんな止めるぞ!!自殺とか洒落にならん!!!」

 

 

 

あの後みんな、全力でエデンの自殺を止め、滅茶苦茶説得しまくった。

 

 

 

その3 NGシーン part1 牢獄に到着したシーン

 

 

 

ー牢獄 周辺ー

 

 

エデン「お姉ちゃん、あの場所が?」

 

 

英竜「ああ。ザギが最後に送られた場所が、あの牢獄だ。」

 

 

エデン「あの場所に…………。ところでお姉ちゃん、聞いていいかな?」

 

 

英竜「何だ?」

 

 

エデン「何で僕は女装で行かなあかんの!?というか、何で着せたんだ!?

 

 

エンペラ「何でって、言われても…………。」

 

 

英竜「正面門に門番が二人いるのを確認した。そして、定期的に女性数名が食料などを持ってきてるらしい。」

 

 

エデン「待ってお姉ちゃん、凄いデジャブを感じるんだけど。これ、前に体験したような気がするんだけど。」

 

 

アギラ「そうなの!?」

 

 

英竜「………駄目か?」

 

 

エデン「いくらお姉ちゃんの頼みでもこれは無理!!クソ野郎どもに掘られたくねえんだよ!!一度女装して侵入した時、犯されかけたんだぞ!?」

 

 

ベリアル「うわ………、ご愁傷様としか言いようがねえ………。」

 

 

エデン「やばい、思い出しただけでも吐き気が………。」ウプッ

 

 

英竜「ちょ!?袋!!誰か袋持ってきて!?」

 

 

 

あの後、作戦の練り直しする羽目になった。後エデンは、気分が良くなるまで吐き続けていた。

 

 

 

その4 NGシーン part2 クルーアルと対面シーン

 

 

 

ー牢獄 最深部ー

 

 

 

クルーアル「………邪魔をしに来たのか。あの方の為に作り出そうとしている、『絶望のソウル』を邪魔しようとするのか?」

 

 

エデン「…………おい。何で裸なんだ?」

 

 

クルーアル「…………邪魔しに───────」

 

 

エデン「話そらすな!!!何で裸!?白衣如何した!?

 

 

クルーアル「フッ、いらんよ。私は気づいてしまったんだ。『全裸というのは、すごく気持ちがいい』………。」

 

 

アズリエル「へ、変態だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

セリカ「き、貴様!!リリカに何をする!!」

 

 

クルーアル「決まってるだろ?洗脳してあげるのだ。全裸とはどれだけ素晴らしいのかを───────」

 

 

エデン「アズリエル、セリカ!!全身全霊であの全裸野郎を殺すぞ!!ろくでもない洗脳をさせない為に!!!」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

セリカ「ああ!!」

 

 

アズリエル「殺すのはどうかと思うけど、絶対に止めないと!!!」

 

 

 

その後、クルーアルは意識不明の再起不能になり、リリカは洗脳されずに済む。




エデン「なにこれ……。」

リリカ「私も聞きたいです、これ。」

ウィラ「色んな意味で、カオスだな。」


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episode273 幻想の説教

ーリリカルなのはの世界ー

 

 

エデンside

 

 

ザギ達の援護は英竜お姉ちゃん達に任せ、僕とリリカ、セリカ、アズリエルは町の方に向かった。

クルーアルに関してはアギラに任せている。まぁ逆らうことはないと思うが、念押しに脅しておいたから、少なくとも大丈夫だろう。

 

 

リリカ「本当に見える……。しかも、遠くからでもすごく見える………。」

 

セリカ「エデン、リリカの視力どれだけにしたんだ?」

 

エデン「ざっと、20.5ぐらいかな?」

 

アズリエル「鷹の目とマサイ族もビックリの視力!?」

 

リリカ「見えすぎるのも些かどうかと思いますよ!?」

 

エデン「加減が全然できないんだよ。そもそも能力加減が極端すぎるし。」

 

セリカ「極端って、おい。」

 

アズリエル「じゃあ、リリカの治療は………。」

 

エデン「成功と同時に、超回復したことになるな。」

 

リリカ「余計なことし過ぎです、色々と。」

 

 

そんなおしゃべりをしているうちに、ようやく生き残っていたと思われるドゥームズデイが町で大暴れしているところを見つけた。

 

けど何処か、理性がないというか、見たことあるような、『助けて』って声が聞こえるような…………。

 

 

リリカ「ガルッチさん?どうかしましたか?」

 

エデン「…………まさか、な。『彼』のはずが、ないよな?」

 

セリカ「『彼』?」

 

エデン「ああ。彼はかつて、父親に虐待され、ヒーローに助けを呼ぼうとしたらしい。けれどいつまで経っても来ることはなく、そのヒーローを憎んでしまった。

 

 

あの男はただ、助けて欲しかっただけだった。」

 

アズリエル「……………。」

 

エデン「とにかく今は、あのドゥームズデイを何とかしないと。」

 

セリカ「そうだな、アレを放っておくわけにはいかない。」

 

アズリエル「行こう。リリカ。」

 

リリカ「はい。」

 

 

そんじゃ、例のカプセルを───────

 

 

アヌビス『旦那、空き缶が───────』

 

 

『スパッ』

 

 

…………そういう事か。今なら、ザギ達の気持ちがわかる気がする。

 

彼奴らは今、僕達に物を投げつけている。その者達から放たれる罵声、怒り、憎しみ、そして悲しみをぶつけてきた。

 

 

この光景は、僕も目にしてきた。かつて、兄さんが天皇になって、暫くした後にあの暴動が押し寄せてきた。

 

彼らの声は、あの暴動と同じだった。…………でも、ここはハッキリと言わせてもらう。正直言って、お前らは『目障り』だと。

 

 

そう思い、銃を取り出して、頬を掠めるように狙って撃った。

 

 

『!?』

 

リリカ「ちょ!?」

 

セリカ「エデン!?お前何をやったのか分かってんのか!?」

 

エデン「黙ってて。分かってるからこそ、こっちもはっきり言ってやるつもりなんだ。」

 

アズリエル「………。」

 

エデン「貴様ら、今から奴を止めようとしてるにも関わらず、物とか投げつけたそうだな?しかも罵声や怒り、憎しみ、悲しみを俺達にぶつけて。

 

 

八つ当たりのつもりか?」

 

 

その声に反応したのか、一人の男性が叫んだ。

 

 

『ふざけんな!!俺達はただ、普通に暮らしてただけだ!!にもかかわらず、お前達はその平穏を奪った!!』

 

エデン「だから?」

 

『ッ!?』

 

エデン「だから如何したってんだ?平穏?普通に暮らしてただけ?何勘違いしてんだ?誰のせいでこうなった?誰のおかげで平穏に暮らせたと思ってる?

 

まさか、警察にもそんなこと言うのか?ハッ、何とも浅ましい平穏だな。」

 

『な、何だと!?』

 

エデン「なら貴様らだけで、あの化物に立ち向かえるとでも思うか?生きるために逃げることしかできない貴様らに、何が出来ると?時間稼ぎか?特攻か?無駄死にしたいなら、さっさとやれよ。」

 

リリカ「ちょ、ちょっとガルッチさん!?いくら何でもそれは───────」

 

エデン「リリカは黙って。俺は此奴らのような奴らに、慈悲をかけてやるほど甘くねえし、ハッキリ言ってやらねえと分からない奴らなんだ。

 

あの時の君みたいに、ハッキリ言わせてもらう。」

 

 

リリカにはそう伝えておき、僕は住人たちの方を向く。

 

 

『何なんだお前!!!俺達が死んでもどうだっていいって言うのか!?そういう事だろ!!』

 

エデン「ああ。どうでもいいさ。貴様らが死のうが生きようが、興味なんてない。そんなのお前らの意志だろ?

 

というか思うんだが、『何俺達とかに八つ当たりしてんの?馬鹿じゃねえの?』」

 

『……………。』

 

エデン「俺からして、貴様らは鬱陶しいし、一々聞いてられる程聖人でもねえんだよ。まぁ俺は神様だけど?そもそも信仰なんざいらねえし、好きに生きてるようなもんだぞ?

 

俺なりの平穏をさがしてな。」

 

『何だよそれ、ふざけてんのか!?俺達の平穏と貴様の平穏!!どっちが大事だと思っていやがるんだ!!!』

 

エデン「そりゃ俺の平穏さ。そもそもさ、それならお前らも言えることじゃねえか?勝手な言い分をザギ達や僕達にぶつけてよ。何が変わる?何が起こる?

 

 

つうかヒーローにあこがれるのは構わねえけどよ、頼り過ぎるのやめてくれねえか?鬱陶しくてたまらねえんだよ。」

 

『なっ、何を言いだすんだ!!!ヒーローってもんは、俺達を救うのが俺達の仕事だろ!!!』

 

エデン「はぁ、これだから…………。あのな、お前らなんか勘違いしてねえか?悪者を大勢殺せばヒーローとか英雄になれると思ってんのか?

まぁ、一部の奴らは違うだろうが。

 

 

傍から見たら確かに英雄だろう、ヒーローだろう。けどな、敵側からすれば、殺戮者、殺人鬼と何ら変わりねえんだよ。

 

 

同じなんだよ。ヒーローも英雄も、人外も、神様も、悪魔も、貴様らと同じ平穏を求めてんだよ。当たり前って事自体の平穏が。」

 

 

多く体験し、多くの人物と出会い、多くの敵と戦い、多くの世界を巡ってきた僕だからこそ、伝えなくちゃならない。

 

誰が『化物』なのかを。

 

 

とにかく僕は、住人たちの認識を『否定』するために、容赦せずに放ち続ける。

 

 

英雄も、お前らと同じ存在。英雄でも普通の生活をしている。悪者だって、生きていくために必要最低限の生活を送ってる。

 

 

それを壊すのは、お前らと同じ存在だ。それを、此奴らは分かっちゃいない。それを、知ろうともしない。

 

自分勝手な奴らだ。救われたら英雄として崇め、何か悪いことが起これば、手のひら返しするかのように突きつける。

それが、『当たり前』のようになっていた。

 

 

どこに行ったって、一緒だ。いや、一部は違うかもしれない。でも、いい加減に変えなくちゃならない。

 

『壊さなきゃならない』。『否定しなくてはならない』。当たり前な常識を。じゃないと、誰も一歩前に進めようと思わないから。

 

 

エデン「言わせてもらうぞ。今の貴様らは、他の誰よりも『人間』なんかじゃない!!『化物』だ!!醜く、浅ましく、見下し、自分勝手な、最低最悪のクソ野郎共だ!!

 

ああそうだ、正直言って救ってやるだけでも吐き気がするよ!!手のひら返しするような、人間以下のお前らにな!!」

 

『……………。』

 

エデン「でもな、そんなお前らだって、生きたいだろ?また普通に生活を送りたいだろ?だったら1から、いや0からやり直せばいいじゃねえか。

 

みんなで協力して、もう一回復興して、0からスタートしてよ。それでいいだろ?文句言ってる暇があるんだったらさ、さっさと逃げろよ。

 

 

死にに行くなら止めはしない。それはお前の意志で決めたことだから。生きたいなら、さっさと逃げろ。文句言ってる暇があるなら、かっこ悪く、逃げろ。」

 

 

これで言い終わった。後は此奴らが、どういう選択を選ぶかだな。

 

 

正直言うと、こういう事が言いたかった。伝えたかった。これは、彼奴らの事の問題じゃない。僕達も、ザギ達も、英竜お姉ちゃん達も、ヒーロー達も、ヴィラン共も、誰の事でも言えること。

 

無論、『読者である君達』も含めてね。

 

 

エデン「………行こう、3人とも。今はドゥームズデイを止めるぞ。」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

【マキシマムガッシャット!!】

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

 

『ファイナルフュージョンライズ!!!!!』

 

 

ヴァルハラ!TOAA!我、全てを司る王の名の下に!!

 

 

ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン!

 

 

エデン「変えるぜ、運命!!『最終融合変身(ファイナルフュージョントランスフォーム)』!!

 

 

ゴッドマキシマームZ!!

 

 

『ファイナルボーイズライズ!!!エターナル・オブ・ザ・オールゴッド!!』

 

 

リリカ「分かりました。」

 

 

『アルティメットフォースティフュージョンアップ!』

 

 

セリカ「……相手が相手だ。油断はするなよ?」

 

 

『超合体!』

 

 

セリカ「『『ラ・グロンドメントヘクマティカ!!』』」

 

アズリエル「油断できるほどの相手ならいいけど!!」

 

 

僕達はそれぞれの戦闘態勢となって、ドゥームズデイに突撃する。『明日の平穏』の為に。

 

この拭いきれない違和感と共に。

 

 

next episode



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episode274 究極の幻想

ーリリカルなのはの世界ー

 

 

エデンside

 

 

ちょっと厄介なことが起きた。此奴の攻撃、というかドゥームズデイの攻撃だが、僕達が放った技を使ってきてる。

 

まるで、『完全生命体イフ』の能力を使ってるのかと疑うほど。

 

 

リリカ「『『『『これでも効かないなんて…………!!』』』』」

 

セリカ「『『他のフュージョンアップですら、効かないなんてことがあるのか!?』』」

 

エデン「『『…………アヌビス。』』」

 

アヌビス『ちゃんと『視て』はいる。だが、此奴は俺達が思ってる以上にやべえ奴のようだ。』

 

エデン「『『どういうことだ?』』」

 

アヌビス『あのドゥームズデイって奴だが、あの『完全生命体イフ』みたいに俺達の能力をコピーしてるように見えるんだ。

 

恐らく此奴だけ、他のドゥームズデイと訳が違う可能性が大だな。』

 

 

訳が違うか。けどこれだと、『倒す』ことが出来ないって事じゃないか。安易に幻位を使うわけにはいかないし、下手すればこの世界は『消滅』待ったなしだぞこれ。

 

 

アズリエル「一体これ、どうすればいいの?」

 

リリカ「『『『『ガルッチさん、『アレ』を試してみたら───────』』』』」

 

エデン「『『『アレ』か?あれで上手く行けたらの話だけど、正直言ってお勧めできないかも。

 

 

何より、面倒な技を使ったら、あっちも面倒な技を使ってくるし………。まるでやり返してくるかのような存在だしな。

それに………。』』」

 

セリカ「『『それに、何だ?』』」

 

エデン「『『あのドゥームズデイを見ていると、凄く違和感を感じるんだ。それに、『助けて』って、何度も僕に語り掛けてくるんだ。』』」

 

アズリエル「え?」

 

リリカ「『『『『あのドゥームズデイからですか!?』』』』」

 

エデン「『『多分。それに雰囲気も、『彼』に似てるような気が───────』』」

 

アヌビス『旦那!!前!!!

 

 

アヌビスが声をかけてくれたが、一瞬の判断が遅れたせいで、ドゥームズデイの攻撃を避けられなかった。

 

急いで3人を防護壁魔法を掛けたが、肝心の僕は防御しないまま直撃してしまい、地面に叩きつけられる。

 

 

【ガッシューン………】

 

 

『フュージョンオーバー!』

 

 

エデン「ッ!!解除された!?」

 

アズリエル「ガルッチ!!」

 

 

あり得ない、ゴッドマキシマムゲーマーもエターナル・オブ・ザ・オールゴッドも、普通じゃ変身解除まで追い込むなんて不可能に近いはずなのに………。

 

 

アヌビス『まだ来るぞ!!!』

 

エデン「チッ!!熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)!!

 

 

急いでアイアスを展開させて防ごうとするも、ドゥームズデイが放つ閃光と共に、一瞬にして砕け散り、壁にまで吹き飛ばされた。

 

ってか、アイアスまで砕け散るって、どんだけヤバい威力なんだよ!?というか、これ不味いぞ………。

 

 

あのガシャットもあのフュージョンライズも、唯一の守りの魔法だったアイアスですら破られるって、あのドゥームズデイと全然違う………!!

 

 

何なんだ、あのドゥームズデイは!?

 

 

セリカ「『『エデン!!大丈夫───────』』」

 

エデン「来るな!!巻き込まれ……………ッ!!」

 

 

くそっ!!こんな時に限って、ゲーム病が……………!!!こ、このままだと……………、町が…………、世界が………………!!!

 

 

エデン「…………ふざ…………けんな……………!!!こんなとこで……………、くたばって……………たまるかッ!!!

 

 

約束…………、したじゃねえか……………!兄さんに…………、父さんに…………、母さんに…………、家族に……………!俺は、破る気か…………!?

 

『世界を救う』って………………………決めただろう!!!

 

 

こんな、病気如きで………………、こんな苦痛如きで………………、俺は…………!!」

 

アヌビス『旦那!!!やべえ攻撃が───────』

 

 

特大の攻撃が僕に襲い掛かるが、身体の自由が利かなかった。直撃は免れない。誰もがそう思った……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*そんなの、お断りだ。

 

 

その時不思議な事が起こった。直撃するはずだった攻撃が、なんとドゥームズデイに跳ね返り、逆に吹き飛ばされた。

 

何が起こったのか分からなかった。もっと分からなかったのは、自分の身体が何時の間にか治っていた事だった。

 

 

更に……。

 

 

アズリエル「え?なんで、ソウルが………!?」

 

セリカ「『『何が、起きたんだ!?』』」

 

リリカ「『『『『いえそれよりも、ガルッチさんの目の前にあるのって、私が持ってる『ガールズリング』ではないですか!?』』』』」

 

 

3人の目の前には、7つのソウルと、ガールズリングと思わしき道具が目の前にあった。それに手を掴むと同時に、ガールズリングが変化した。円状からハート状に変わり、百合の花の間に7つのソウルのような物が描かれていた。

 

そして、僕の胸の中から『希望のソウル』が出てきて、そのリングの中に入っていき、リングは光り出した。

 

 

エデン「これって………!?」

 

 

驚いていると、ガールズリングから変わったリングから声が聞こえた。

 

 

『それは『ソウルリング』。ガールズリングの進化したものよ。』

 

エデン「その声、もしかして!!」

 

ファンタズム『そっ。久しぶりね、エデン。貴方の知らないところで、ずっと見てきたわ。今の貴方なら、『アレ』の姿に成れるはずよ。』

 

エデン「アレ?」

 

ファンタズム『それはやってからのお楽しみ。きっと、役に立つと思うわよ。』

 

 

その声が聞こえなくなると同時に、直ぐに立ち上がる。ソウルはカードに変わり、僕を中心にして廻っていた。

 

 

エデン「…………やってみるか。」

 

 

手前にかざして起動すると、幻想的な景色の空間に変わった。それに気にせず、まずはフランのカードを手にする。

 

 

エデン「『決意』!!」

 

 

フランドール・スカーレット!!

 

 

ハート状のリングから赤い粒子が吹き出し、僕の右隣にフランが現れる。

 

 

フラン「ガルッチ、私はずっと一緒にいるからね?」

 

エデン「……うん、これからも、一緒に居てくれ。」

 

 

次にこいしのカードを手にする。

 

 

エデン「『忍耐』!!」

 

 

古明地こいし!!

 

 

今度は水色の粒子が吹き出し、左隣にこいしが現れる。

 

 

こいし「大丈夫、お兄ちゃんなら勝てるって信じてるから。」

 

エデン「こいし……。」

 

 

次にイリヤのカードを手にする。

 

 

エデン「『勇気』!!」

 

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン!!

 

 

オレンジ色の粒子が吹き出し、今度は僕の背後からイリヤが現れ、飛び乗ってきた。

 

 

エデン「っとと!?」

 

フラン「イリヤちゃん!?ちょっと今の危ないよ!?」

 

イリヤ「アハハ、ごめんごめん!!お兄ちゃん、絶対に勝とう!!」

 

エデン「勿論だ。」

 

 

正直1枚ずつ手にするのがめんどくさいし、もうここは、2枚てにするか。そう思い、次に手に取ったのは、未来と英竜お姉ちゃんだった。

 

 

エデン「『誠実』!!『不屈』!!」

 

 

門矢未来!!

 

星空英竜!!

 

 

2枚スキャンしたのか、青と紫の粒子が吹き出し、フランとこいしの両端にお姉ちゃんと未来が現れる。

 

 

未来「召喚されるって、こんな感じなのか…………。」

 

英竜「不思議な感覚だな。それよりも……、ガルッチ。安心しろ、私達が付いてる。」

 

未来「うん、だから思う存分に戦って。」

 

エデン「未来………、お姉ちゃん………。」

 

 

そして、リリカとウィラのカードを手に取り、リングにスキャンする。

 

 

エデン「『親切』!!『正義』!!」

 

 

覚醒せよ!!リリカオリジン!!

 

ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア!!

 

 

緑と金色の粒子が吹き出し、僕の目の前に姿が変わったリリカとかつて目にした時よりも神々しいウィラが現れた。

 

 

リリカ「行きましょう、ガルッチさん。」

 

ウィラ「卿の全て、見定めてもらった。ガルッチ、必ず生きて帰るぞ!!」

 

エデン「………ああ!!」

 

 

7人が揃い、おんぶしてるイリヤを下ろして、そのまま前に出る。そして、手を伸ばすとかつてギルガメッシュに預けたはずの『守護剣 ゴッドフリード』が出現する。

 

よく見ると、持ち手のところにカプセルの挿入口があり、其処に僕のカプセルを入れる。

 

 

エデン「そして、『希望』!!」

 

 

『セブンズフュージョン!!』

 

 

エデン「7つのソウルを、7つの光を、お借りします!!

 

 

剣を掲げると同時に、守護剣の姿が変わり、刀剣は虹色に輝き、持ち手と刀剣の間は勇者の剣・改のような鳥状に変わり、虹色の宝石が飾られていた。

 

そして、7人とも再び粒子となり、僕に纏っていった。

 

 

『ソウルフュージョン!!God of Hyper Phantasm!!』

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゥームズデイが起き上がり、再び攻撃を仕掛けようとするも、突然の斬撃が襲い掛かり、右腕がもげてしまい、消滅する。

 

 

セリカ「『『な、何だあれ!?』』」

 

リリカ「『『『『あれって、ガルッチさん?』』』』」

 

アズリエル「でも、あの力……、あの威圧………。まさかっ!?」

 

セリカ「『『どうした?』』」

 

アズリエル「ガルッチ、もしかして『7つのソウル』を取り込んだっていうの!?」

 

リリカ「『『『『!?』』』』」

 

 

アズリエルがそういうと、ドゥームズデイの前に、神々しく、そして幻想的で、万人にも、神々でも魅了するような姿をしたエデンが現れた。

 

そして、遥か遠くから見ていた『サノス』は驚愕していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サノス「あれが、7つ目のインフィニティ・ストーンの『幻想』!?エデンそのものが、インフィニティ・ストーンだったのか!?

 

だが、何故今となって………?」

 

 

next episode



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episode275 幻想仕掛けの神の力

BGM Undertail Asriel Dreamer戦 『Hopes And Dreams』&『SAVE THE WORLD』


ーリリカルなのはの世界ー

 

 

エデンside

 

 

エデン『すげぇ………。』

 

 

余りの強さに驚いてしまった。ゴッドマキシマムゲーマーとエターナル・オブ・ザ・オールゴッドフォームでも勝てなかったドゥームズデイが、この形態になった途端、一瞬で右腕を叩き斬ってしまった。

 

しかも再生すら起きておらず、ドゥームズデイ本人も何が起きたのかすら理解していなかった。

 

 

ファンタズム『それが貴方の新しい力。名付けるなら、ゴッド・オブ・ハイパー・ファンタズムフォーム。そして、今あなたが手にしてるのは、『エクスカリバー・ファンタズム』。あらゆる全ての概念を無視できる聖剣よ。』

 

エデン『エクスカリバー・ファンタズム………。』

 

ファンタズム『そして、その形態になってる間、7人の能力を無制限に使えるはずよ。試してみて。』

 

エデン『教えてくれてありがと。』

 

 

っとなると、これらを使うほかないな。まずはフランとウィラの能力を発動させ、ドゥームズデイに突っ込む。

 

此方に気づいたのか、さっきの閃光が襲い掛かる。

 

 

エデン『『Dies Irae BREAK down』!!』

 

 

黄昏色と紅色が混ざり合った閃光で貫き、頭部を破壊する。しかし、頭部を破壊した途端、すぐさま戻り、切断したはずの右腕も修復していた。

 

それでもお構いなしに、何度も閃光放ち続けたり、こいし、お姉ちゃん、未来の能力にチェンジさせ、目にも止まらない速さと、一撃が重く感じる程の力を駆使して、ダメージを与え続けていった。

 

 

エデン『生憎だが、僕だって負けるわけにはいかねえんだ……!!修復にも追いつかねえほどのダメージを与えてやるよ!!!』

 

 

ドゥームズデイが吠え立てると、更に攻撃が激しくなる。同時に、守りも手薄になっていき、ダメージも与えやすくなっていった。

 

此方の勢いに乗るため、一気に7人の能力を発動させ、レーヴァテインや魔神が使ってた武器、運命の聖槍(ロンギヌス・テスタメント)、カレイドステッキ、アルティメットナイザー、ライドブッカー、そして光に満ちし生命樹の聖剣(セフィラス・リリカル)を出現させて、攻撃を再開させる。

 

 

因みに、僕の姿だが、王族に相応しい程の衣服を着込んでおり、兜は天空の兜。色は黄金で、額にある宝石の色と翼の膜は虹色。ロングヘアで、上から順にアクアマリン、金色、銀色、黒、黄昏色のグラデーションで、羽耳も6枚ほど、背中にある翼は20枚程生やしていている。

 

というか、翼の色も虹色のグラデーションだし、虹色づくしだな。この形態。

 

 

正直王族の衣服とか着心地悪いし、後で変えれるか聞いてみるか。

 

 

助けて………。』

 

 

? また声が聞こえた。

 

 

助けてよ…………。』

 

 

少しずつだけど、声が聞こえるようになってきた。しかもこれ、聞き覚えがある………。

 

 

『もう、痛いのは嫌だ………。誰か、助けてよ…………。誰でもいいから…………、僕を…………助けてよ……………。』

 

 

今度はハッキリと聞こえた。しかもその声は、ドゥームズデイから聞こえた。そして、この違和感の正体が、ようやくわかった。

 

 

エデン『ルーサー!!お前なのか!?』

 

『誰か……………、誰か…………僕を助けてよ!!!』

 

 

間違いなかった。この声、かつてスーパーマンの宿敵で、僕の説得で改心し、刑務所に入ったはずの『レックス・ルーサー』の声だった。

 

まさかドゥームズデイとして、姿を変えて暴れていたなんて、思ってもみなかった。けれど、彼は助けを求めている。

だとしたら、誰かが無理矢理ドゥームズデイの姿にさせられたということになる。

 

 

エデン『だとしたら…………!!リリカ!!』

 

 

僕はすぐさま、リリカを呼び出す。

 

 

リリカ「『『『『ガルッチさん、あの、その恰好は一体───────』』』』」

 

エデン『それは後、呼びだしたのは他でもない。ドゥームズデイから、声が聞こえた。『助けて』って声が。』

 

リリカ「『『『『誰かいるんですか!?あの中に!?』』』』」

 

エデン『ああ。あのドゥームズデイの正体は、『レックス・ルーサー』だ。何かしらの理由で、あの姿になったと思うんだ。』

 

リリカ「『『『『だとしたら、助け出さないといけませんね。』』』』」

 

エデン『ああ。その為に呼んだ。手伝ってくれ。』

 

リリカ「『『『『分かりました。『ファンタジア・テスタメント』!!』』』』」

 

エデン『『運命の聖槍(ロンギヌス・テスタメント)』!!』

 

 

リリカは杖を、僕はウィラが使う聖槍を手にする。ついでと言わんばかりに、この聖槍にメディアとリリィの宝具の能力を宿させ、投げる準備をする。

 

 

リリカ「『『『『どうか、かの者の苦しみ、悲しみ、憎しみが晴れますように……。』』』』」

 

エデン『その穢れし身体、精神、魂。我が槍で別つ!!』

 

 

リリカの杖が光り出すと同時に、僕は聖槍をドゥームズデイに投げつける。直撃すると同時に、ドゥームズデイの肉体とルーサーの肉体が分かれ、ボロボロだったはずの身体はみるみるうちに治っていく。

 

しかし、飛び出してしまったのか、地面に落ちていくが、咄嗟にセリカがキャッチしてくれた。

 

 

エデン『ルーサーの様子は如何だ!!』

 

セリカ「『『大丈夫だ!!リリカとエデンのおかげで、大事になってない!!』』」

 

リリカ「『『『『よかった………。』』』』」

 

GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

ルーサーが取り出されたのか、ドゥームズデイは暴走を起こし始め、無差別に壊そうとする。

 

 

が、

 

 

『やらせるか!!!』

 

『これ以上町は壊させんで!!!』

 

 

何処からともなく攻撃がドゥームズデイに直撃する。暴走しているせいか、『イフ』の能力が発動しないままダメージが通る。

 

その攻撃をした方向を向くと、ザギ達がやってきた。お姉ちゃんも一緒だ。

 

 

英竜「ガルッチ!!リリカ!!アズリエル!!セリカ!!今助けに来たぞ!!!」

 

ザギ『まさかガルッチ殿がここに来るとは思わなかった。っというか、その姿は一体!?』

 

エデン『いうなれば、アズリエルの『God of hyperdeath』みたいなやつだと思えばいいよ。』

 

アズリエル「いやいや、7つのソウルに加えて希望のソウルを宿してあれと同じなわけないでしょ?」

 

ザギ『!? 7つのソウルだと!?』

 

 

あ、皆めっちゃ驚いてる。まぁ僕だって驚いたよ?揃った途端、ここまでの強さを持つなんて、思ってもみなかったし。

 

 

はやて「って、驚くの早いで!!ドゥームズデイが動き出すで!!」

 

エデン『大丈夫、暴走している今なら、大技を使える!!!けどその前に、彼奴を宇宙に放り出す!!!』

 

 

僕は暴走しているドゥームズデイに向かって突っ込んでいき、思いっきりアッパーを放ち、大気圏まで吹き飛ばす。

 

 

エデン『今だ!!!皆、大技を放つぞ!!!

 

ザギ『分かった。行くぞ、はやて!!『ギンガエスペシャリー』!!!

 

はやて「ええで!!ラグナロクブレイカー』!!

 

ダークルシフェル「私だって負けないよ!!!『ライトニング・ダークギャラクシー・ルシフェル・ブラスター』!!

 

アズリエル「僕だって!!『カオスブラスター』!!

 

セリカ「『『一撃で決める!!ラ・グロンドメントヘクマティカ!!』!!』』」

 

リリカ「『『『『私も行きます!!!』』』』」

 

 

皆が皆、それぞれの大技を解き放ち、今宇宙にいるドゥームズデイに直撃する。が、最後のあがきと言わんばかりに、僕が使ってた熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)で防いでいた。

 

 

エデン『さぁて、一撃で決めてやらぁ!!!フランこいしイリヤ未来英竜お姉ちゃんリリカウィラ

 

 

力を貸してくれ!!!

 

 

『解き放て!!!幻想希望の力!!!』

 

 

ソウルリングをエクスファンタズムブレードにスキャンさせ、これでもかと言わんばかりに、ボーイズライザーにもスキャンさせる。

 

 

『解放せよ!!幻想希望に満ち溢れる力!!!』

 

 

エデン『八拘束解放(シールエイト)!!議決開始(ディシジョン・スタート)!!』

 

 

≪承認≫

 

 

決意を以て、かの者を討つ事 フランドール・スカーレット

 

 

忍耐を以て、あらゆる苦難を乗り越えること 古明地こいし

 

 

勇気を以て、災厄に立ち向かう事 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

 

誠実を以て、私欲の為に振るわない事 門矢未来

 

 

不屈を以て、何事にも諦めない事 星空英竜

 

 

親切を以て、大切な人達の為に尽くす事 リリカ・アイモーネ

 

 

正義を以て、邪悪な存在を打ち破る事 ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア

 

 

エデン『そして、希望を以て、世界を救うために戦う事!!!

 

 

ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン!

 

 

準備が整った。後は、振るうだけ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン『終わりだ!!『絶望を破る希望の聖剣(エクスカリバー・ファンタズム)』!!!!!!

 

 

振るった場所から虹色の奔流と共にドゥームズデイが張ったアイアスに直撃する。放つ前は1枚も破壊することも出来なかったが、はなった直後、一瞬のうちに砕け散り、ドゥームズデイを貫いた。

 

 

『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

此方でも聞こえる程の断末魔を叫ぶが、徐々に薄れていき、最終的には、ドゥームズデイは何もかも消失した。

 

 

エデン『…………あばよ、そして安らかに眠れ。』

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

『セイクリッドフォース・ザギ!多くの怪物を討伐!!そして、住民たちの謝罪!!そして、エデン様の制約!!』

 

 

ザギ「制約?ガルッチ殿、何かしたのか?」

 

エデン「あ、ああ…………。ちょい、あの住人たちに説教をしてね。」

 

はやて「説教?」

 

リリカ「ええ。ホントに驚きましたよ?出るよ出るよで、一体何があったのですかって聞きたいぐらいのものでしたよ?」

 

アズリエル「しかも、すっごい怒ってたし。」

 

英竜「何があったんだ、ガルッチ。」

 

エデン「いやさ、この前のように住民たちが僕に向けてごみとか罵声などをぶつけてきたからさ、流石にキレちゃって。」

 

ザギ「ファッ!?」

 

英竜「キレたのか!?」

 

エデン「うん。最終的に、彼奴らを『化物』って罵っちゃったし。」

 

ザギ「おい!?いくら何でもそれは言いすぎだろ!?

 

はやて「リリカちゃん、それホンマ!?」

 

リリカ「え、ええ。」

 

セリカ「エデン、ハッキリと言い切ったようだしな。」

 

ザギ「ガルッチ殿!?いくらキレたからって、彼らを『化物』呼ばわりはダメだろ!!!

 

エデン「はぁ、あのなザギ。というか、皆聞いて?これでも僕なりに考えていたんだよ?ザギ達があんな目にあって、冷静になれるわけがないだろ。

 

 

それにだ、住人たちはいい加減変わらなきゃいけないんだ。ヒーローの認識、英雄の認識。ヒーローも英雄も、誰も彼も完璧なんかじゃない。見逃すときもあるし、間違えるときもある。それを認めていないんだ。

 

悪いことがあれば、手のひら返しして悪者扱いする。ハッキリ言って、浅ましすぎる。恩人に仇で返すなんて、僕は絶対に許さないんだ。

 

 

そりゃ、中には悪事に利用するために救った奴もいるかもしれない。最後には滅ぼすかもしれない。

でも、それでも認識を変えなくちゃならないんだ。僕達も含めて。」

 

ザギ「我々も?」

 

エデン「そう。じゃないと、本当の意味で、前進しないとおもうんだ。多く旅をし、多くの人と出会い、多くの敵と戦い、そして数多の世界に巡ったからこそ、言えることなんだ。

 

 

…………違うか、ノア。」

 

 

僕は振り向かず、名前で呼ぶと、ノアが隣の席に座る。

 

 

ノア「………かもな。だが、やはり彼らを『化物』呼ばわりはいただけないな。」

 

エデン「そうかい………。彼奴の言うとおり、力を奪われたっぽいな。」

 

ノア「面目ない………。まさか、力を奪われるなんて、思ってもなかったから。」

 

ザギ「私も驚いたさ。…………いや、もっと驚いたのは、『クルーアル』だったか?奴がスペースビーストを生み出した元凶だということだがな。」

 

ノア「しかも、邪教信者だとは………。」

 

エデン「皮肉にも、来訪者共も哀れとしか言いようがないな。邪教信者の来訪者が作ったスペースビーストが、同じ来訪者共を滅ぼしたに等しいからな。」

 

ノア「…………。」

 

エデン「んで、ザギ。彼奴の処遇はどうする?一応、僕の奴隷となってもらってるが、最終決定は、ザギが握ってる。」

 

ザギ「…………。」

 

はやて「ザギちゃん…………。」

 

エデン「念のために、彼奴はお前に預けておく。僕は一旦、医療室に行ってくる。」

 

 

そう言って、僕は部屋から出ようとする。

 

 

ザギ「一つ聞きたい。」

 

エデン「?」

 

ザギ「何故、彼を殺さなかったんだ?」

 

エデン「………母さんにも言われたな。彼奴は、ニャルラトホテプの頃の同胞たちの死に至らしめた罪、来訪者共を滅ぼした罪、ザギとルシフェルを苦しめた罪、そして、僕個人的ではあるが、リリカを生贄に捧げようとした罪。

 

とてもじゃないが、彼奴を殺す価値なんてない。苦痛を以て、永遠に供養してもらうことにした。それだけだ………。」

 

ザギ「………そうか。」

 

エデン「リリカ、アズリエル、セリカ。」

 

リリカ「何でしょうか?」

 

セリカ「何だ?」

 

アズリエル「?」

 

エデン「………必ず、『Undertailの世界』に連れてってやるからな。それまで、もうちょっと待ってて。」

 

 

それだけ告げて、今度こそ部屋を後にした。

 

 

ー医療室ー

 

 

エデン「調子はどうだ、ルーサー。」

 

ルーサー「ああ、ガルッチか………。まさか、助けられるとは思わなかったな。」

 

 

ルシフェルが言うに、ルーサーはもう大丈夫のようだが、数か月間は入院することになったらしい。

 

念のためにのようだが、この機会にある事を聞いてみた。

 

 

エデン「なぁ、聞きたいことがあるんだが、いいか?」

 

ルーサー「?」

 

エデン「なんで、ドゥームズデイになってたんだ?牢獄にいた時、何かあったのか?」

 

ルーサー「…………分からないんだ。気が付けば、施設に入れられていて、そこで何かの実験を…………。

 

 

すまない、記憶が途切れ途切れで………。」

 

エデン「そうか………。」

 

 

何か得られると思ったが………、そう思っていた時、ルーサーは何かに気が付いた。

 

 

ルーサー「そうだ。攫われる際に、君のような奴が僕の目の前に現れて───────」

 

エデン「あの野郎か………!!」

 

ルーサー「え?知ってるのか?」

 

エデン「ああ。今君が言ってた攫った奴だが、そいつは僕のオルタだ。まさか、ルーサーを攫うとは………。」

 

 

ともかく、これで計画は破綻したはずだが、奴の事だ。何か仕掛けてくるはず………。油断は出来ないな。

 

 

ルーサー「退院したら、刑務所に戻ろうかと思う。」

 

エデン「え?何で?」

 

ルーサー「我を忘れたとはいえ、大勢の命を奪ったんだ………。ちゃんと、償わないと。」

 

エデン「いやいや、悪いのは僕のオルタだ!!ルーサーは被害者だろ!?」

 

ルーサー「だが、命を奪ったことには変わりない。」

 

エデン「…………。」

 

 

なんか、気の毒だな………。これじゃあ、ルーサーが報われないよ。悪いのは、あの野郎だと言うのに…………。

 

 

ルーサー「優しいんだな、君は。」

 

エデン「え?」

 

ルーサー「説得してくれた時と、全く変わらない。厳しく言ってくれた時、君の心は優しいままだ。

 

君の優しさのおかげで、僕は変われた。救われた。」

 

エデン「………悪には、悪の救世主が必要だと言うことは、本当のようだな。」

 

ルーサー「え?」

 

エデン「いや、何でもない。ただ、救われたのなら、それでよかった。」

 

 

そうだ、あの違和感に気が付かなかったら、今頃僕達は、ルーサーを殺していたのかもしれない。

 

救えてよかったって思うのは、僕なのかも。

 

 

エデン「………世間はお前に当たるだろうが、僕は彼奴を………、『エデンオルタ』を亡き者にする。

 

 

必ず、存在諸共消滅させるつもりだ。」

 

ルーサー「………。」

 

エデン「…………お前は悪くない。それだけは断言してやるよ。」

 

 

そろそろ帰ろうと思い、武器を背負い、医務室から出る。その間際、ルーサーから何かが聞こえた。

 

 

ルーサー「………本当にありがとう、ガルッチ(ヒーロー)。」

 

エデン「……………よせよ。もう僕には、ヒーローなんかじゃないんだ。でも、どういたしまして。」

 

 

next episode




新たな形態

God of Hyper Phantasm


ソウルリングに7枚のソウルカードをスキャンし、エクスカリバー・ファンタズムの持ち手にエデンのカプセルを挿入することでなれるフュージョン。

フラン、こいし、イリヤ、未来、英竜、リリカ、そしてウィラの7人の能力が使うことと、あらゆる設定や概念を無視することが出来る。


ステータスはこんな感じ

筋力:★+++/耐久:B++/敏捷:★++/魔力:★/幸運:A/宝具:∞


因みに、エデン自身が7つ目のインフィニティ・ストーンである『幻想』になってることは、彼は未だに知らない。


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episode276 Subterranean Secret

ーエデンの家ー

 

 

エデンside

 

 

マィティベースを後にする前に、もう一度はやてに会い、『夜天の魔導書』を使わせて『闇に満ちし虚樹の魔剣(クリフォート・アザトース)』を完全開放することに。

 

ついでとして、ザギにリリカが持ってる『光に満ちし生命樹の聖剣(セフィラス・リリカル)』が持つ全てを開放してほしいと頼んどいた。

 

 

んでお姉ちゃん達よりも先に、家に帰る事にした。そういえば、母さんがお互い包み隠さず言おうって言ってたけど、どういうことだ?

 

そんな考えを持ちながら、家に入っていった。

 

 

エデン「ただいま。」

 

エミヤ「お帰り。英竜たちと一緒ではないのか?」

 

エデン「お姉ちゃん達は、まだザギ達のとこにいる。」

 

エミヤ「そうか。そうだ、全王神からの伝言だ。なんでも、『帰ってきたら私の部屋に来て』だとか。」

 

エデン「はいよ。」

 

 

なんで態々部屋を招き入れるんだ?まぁ、1対1で話し合うならそれでいいけど、何でそこまで?

 

やっぱり、なんか隠してるとか?いやいや、考えてても仕方ない。まず会って、話し合わないと。

 

 

ー全王神の部屋 前ー

 

 

そういえば、母さんの部屋に入るのは初めてだな。今までずっと、執務室などで会うことが多かったけど、部屋に入ったことはなかったな。

 

………包み隠さず話すって言われたって、こっちはまだ自分に対して把握しきれていない部分もあるし、『無知』なところもあるから、全部話せるまではいかない。その辺どうなのかが心配だけど、ともかく入らないと始まらないし、ノックぐらいしておこうっと。

 

 

『コンコン ニャー』

 

 

エデン「( ゚д゚)!?」

 

 

ニャー!?なんでノックしたら猫の声聞こえるの!?というか、どんなギミックなんだ!?

 

 

『どうぞ~。』

 

 

いやどうぞ~って、なんか秘密よりもこのノックしたら猫の鳴き声がするドアに興味を惹かれたんだけど……。

 

マジでどうなってんの!?

 

 

『ガチャ ウニャー』

 

 

開けるときも!?母さん、一体このドアどこで買ってきたんだ!?いや、それとも何かしらの魔法でもかけてあるの!?

 

うわ、めっちゃ気になってきた。そう思いながら、部屋に入った。

 

 

ー全王神の部屋ー

 

 

中に入ると、これが部屋なのかと疑ってしまう程のものだった。床は草原、天井は夜空と果てしなく広く感じる。

家具とかは可愛らしいものばかり(まぁ、傍から見たら少女だしな。)、しかもお風呂やシャワーも用意してあった。

 

いや、なんで外にあるの?水道管は繋がってるようだが、これじゃあ外で風呂入ってるようにしか見えないんだが!?

 

 

いや、それはいいとして、肝心の母さんは、ベットのところで座っていた。しかも、少し薄いワンピースを着ながら。

 

なんか、この後の展開が読めてしまうのは僕だけだろうか?なんかデジャブ感を感じるのだが。

 

 

全王神「如何したのガルちゃん?そんなところに立ってないで、こっちに来て?」

 

エデン「了解………。」

 

 

とりあえず従うことにし、ベットのところに向かう。その途中、目にしたものがあった。それは、『ヴァルハラとリリスお母さんが映った写真』だった。

まだ『ガルッチ』の名になる前の『エデン』の頃、一度リリスお母さんに見せてくれた写真だった。

 

何で、これが母さんの部屋に?

 

 

全王神「あ、それも持ってきて。」

 

エデン「え、うん。」

 

 

そう言って、その写真を持っていき、ベットのところに座り込んだ。

 

 

全王神「急にごめんね?いきなりあんな事言って。」

 

エデン「いや、気にしてない。それに、僕に打ち明けることが出来るのは、全部じゃないと思う。未だに、知らないこともあるからさ。」

 

全王神「………そっか。…………それにしても、懐かしいわ。」

 

エデン「懐かしい?」

 

全王神「うん、ヴァルハラと初めて会った頃、お隣さんだった。それが、何時の間にか幼馴染になって、恋人になって、結婚して、エデンを生んだわね……。」

 

エデン「え?」

 

 

幼馴染?ヴァルハラと?

 

 

エデン「母さん、一体───────」

 

全王神「昔の私は、身体が弱かった。怪我するだけで、大量出血したり、高熱でずっとパパとママが看病してくれた。

 

今は、もうそんなことがないけど………。」

 

エデン「…………え?」

 

全王神「………初めてエデンを産んだ日、直ぐに名前を決めたっけ。『アルカディア・エタンセル・エデン』。2つの輝かしい楽園を、この先作ってくれるという意味で、付けたわね。」

 

 

2つの輝かしい『楽園』。元々そういう意味で付けたのか。ってか、何で母さんが知ってるんだ?

 

 

全王神「一緒に遊んだっけ。身体が弱かったから、何とも言えないけど、満足するまで遊んであげたし、怪我した時も、治してあげたわね。」

 

エデン「母さん?」

 

全王神「でも、そんな幸せは、長く続かなかった。よりにもよって、私はとてもすごく重い病気にかかって、ヴァルハラとエデンを襲おうとしてた………。」

 

エデン「!?」

 

 

待って、この先の展開は読める……。なんで、母さんはそんなこと知ってるの!?

 

 

全王神「………そして気が付いた時には、エデンは何時の間にか剣を取り出して、病気だった私を殺してくれた………。」

 

エデン「…………。」

 

全王神「エデンに殺させてしまった事の後悔、もっとエデンの成長が見たかった無念、そして、ヴァルハラとエデンを傷つけなくてよかった安堵と共に、私は2人に見守られながら、息を引き取ったわね………。」

 

エデン「…………まさか。」

 

全王神「……………もう、薄々気づいてるでしょ?ガルちゃん?私が誰なのか。」

 

エデン「いや………。でも、そうだとしても、おかしいよ。それなら、なんで……………!?」

 

全王神「……そうね、1から説明するわ。確かに『リリス』は死んだ。エデンの手によってね。でも、幸いにも精神と魂は生き残り、エデンに入っちゃったの。

 

虚王魔神に成り代わっても、死ぬまでずっとエデンの中で見守っていた。」

 

エデン「え!?」

 

全王神「その後、亡くなった時、偶然ヴァルハラは、霊魂になったはずの『リリス』を見つけた。

 

その霊魂と、ヴァルハラが持っていた『リリスの遺骨』を使って、『私』が生まれた………。正しく言えば───────」

 

エデン「幼い姿として、復活した…………?そういう事、なの………?『リリスお母さん』。」

 

全王神「そういう事よ、ガルちゃん。やっと、やっと自分の息子に打ち明けることが出来た…………。」

 

 

信じられなかった。いや、気が付かなかった。僕の目の前にいる『母さん』は、『全王神』の正体が、僕が2度も殺してしまった『リリスお母さん』だなんて………。

 

 

突然すぎて、声が出なかった……。どう声を掛ければいいのか、全く分からなった……。

 

 

全王神「……まだ、気にしているの?私を殺しちゃったこと。」

 

エデン「…………。」

 

全王神「…………気にしてるよね。だって、最愛の母を、咄嗟だったとはいえ、殺しちゃったんだもんね………。」

 

エデン「ッ!」

 

全王神「でも、殺してくれなかったら、きっと2人とも傷つけて、バイオハザード並みの事件が起こってたかもしれなかった…………。」

 

エデン「………。」

 

全王神「そう思えると、私はガルちゃんに殺されて、よかったと───────」

 

エデン「良かったなんて一言も思ってない!!

 

全王神「ッ!」

 

 

思わず怒鳴ってしまった。知らず知らずに、僕は涙を流してることに気づいていた………。

 

 

エデン「僕は無力だった………。殺すことでしか救えなかった僕が、母さんにまで騙していた僕が、今でも憎い!!

 

何度絶望したか。何度自殺しようかと考えた。もう僕は、僕自身を好きにはなれない………。無知だった僕を、無力だった僕を、あの時騙してきた僕が…………。」

 

全王神「ガルちゃん…………。」

 

エデン「もう僕は、『壊れて』いたんだ。リリカを殺してしまったことも、大勢の人間を騙し続けてきたことも、母さんをこの手で殺してしまったことも…………。

 

 

度重なる罪を背負い過ぎたせいで、僕は壊れていたんだ………。自分を許すな、自分を殺せ、自分を絶対に愛すな………。もう、それしか聞こえなかった。」

 

全王神「…………。」

 

エデン「もう二度と、自分を好きになる事なんて、一切ない。壊れてしまったものは、もう二度と戻ることはない…………。

 

 

だから、せめてだけでも、僕は───────」

 

全王神「それ以上はダメ!」ギュッ

 

エデン「え?」

 

全王神「それ以上は、私も、フランちゃん達も、未来ちゃん達も、英竜ちゃん達も、赦さないよ。

 

 

今の貴方には、こんなにも愛されてる人たちがいるのに、心配してくれてる人たちがいるのに、貴方だけずっと辛い思いをするなんていやよ!!」

 

エデン「…………。」

 

全王神「それに。」

 

エデン「ふぇ!?」

 

 

これでもかと言わんばかりに、母さんは僕を押し倒し、両手を掴んできた。おい、まじじゃないよね?

 

 

全王神「壊れたのなら、また0から作ればいいのよ。新しい貴方で、もう一度自分を好きになればいいのよ。

 

その為に、名前を変えたんでしょ?」

 

エデン「で、でも、本質は全然変わって───────」

 

全王神「そういうものは関係ない。……………もうこれ以上、ガルちゃんが苦しんでるところは、見たくないよ。

 

更に壊れていくガルちゃんなんて、私見たくない…………!」

 

エデン「………母さん。」

 

全王神「だから、ガルちゃんが壊そうとするのなら、私が壊そうとするガルちゃんを壊してあげる!!」

 

エデン「……………ん?」

 

 

ちょっと待って?なんで服を脱がそうと…………っておい!?

 

 

エデン「待って待って、母さん何しようとするの!?」

 

全王神「え?何って、セックス。」

 

エデン「ド直球で言い切ったな!?なんかその薄いワンピース着てると思ってたら、そういう事!?」

 

全王神「しょうがないでしょ!?モニター越しとはいえ、ガルちゃん見た時強制的に発情しちゃうくらい、エロく見えちゃったのよ!?」

 

エデン「いやいや、待って!?それ絶対に近親相姦になるって!!ってか、前にも言わなかった!?知っててする気なの!?」

 

全王神「勿論!!!というか、ガルちゃんの身体って、ニャルラトホテプなんでしょ?それなら近親相姦の心配は───────」

 

エデン「あります!!ありまくりに決まってるでしょ!?肉体が違えど、記憶とかちゃんと残ってんだから近親相姦になるでしょ!?

 

全王神「大丈夫だ、問題ない。孕ませたとしても、奇形児が生まれるなんてことはないから。遺伝子をちょちょいと変えちゃえば、何の問題も───────」

 

エデン「何その無駄にスゲェ技術!?」

 

 

おいおいおいおい、これ本気で犯す気だぞ!?ちょっと、誰か!!母さん止めて!?『リリスお母さん』を止めて!?

 

 

『ガチャ!! ウニャー!!』

 

 

「ちょっと全ちゃん!?ガルッチに何してるの!?」

 

エデン「フラン!?」

 

全王神「あらぁ…………。」

 

「お兄ちゃんを犯すなんてずるい!!私達だって我慢してるのに!!!」

 

エデン「こいし!?」

 

ルビー『えーっと、何でしょうこの展開………。』

 

「ルビーは黙ってて。全ちゃん?説明してくれるよね?」

 

エデン「イリヤ!?」

 

 

いやちょっと待って!?どうやって帰ってきたの!?

 

 

エデン「ちょいちょい、ルビー。これは一体。」

 

ルビー『私に聞かれても………。なんかフランさん、いきなり『誰かがガルッチとセックスしようとしてる!!』って言って、ゼロノスさんを呼んでこっちに戻って来たらしく………。』

 

エデン「ニュータイプになったのか、フラン。」

 

 

っていうか、何だろ。母さん、何時の間にそんな風になっちゃったの?僕の中にいたせいでSAN値削れ過ぎたのか?

 

まぁ、しゃあないか。外なる神の中にいたら、嫌でも狂うよね………。

 

 

いやだからって、そこまでの性格になるかなぁ………?

 

 

しかし、そこまで色気あったのか?モニター越しとはいえ、そんなにエロくはないと思うが………。

 

 

ルビー『ガルッチさん、思ったのですが………。』

 

エデン「?」

 

ルビー『色気がヤバいんですが………。もうサキュバス並みというか、なんというか………。カレイドステッキでよかったって思うのですが、見るだけでも強制発情+排卵しますよ?』

 

エデン「えー………?」

 

 

いや待って、排卵するほど!?孕ますことすら出来るようになったの!?どんな魅了になっちゃったの!?

 

 

エデン「あの、クトゥルフ神話のAPP値で図ると?」

 

ルビー『…………えーっとAPP値オーバーフロー、までは行きませんが、控えめに言って、90ぐらいかと。』

 

エデン「SAN値チェック待ったなしじゃん!?控えめでも90って、頭おかしくね!?どんな美貌だよ!?」

 

ルビー『私に言われましても………、翡翠ちゃんに───────』

 

エデン「待て、ルビー。そこで翡翠の名が出てきたら、あんた『琥珀』になるぞ。」

 

ルビー『いいじゃないですか、喋ってる人一緒で───────』

 

エデン「メタイ話はなし!!ってか、控えめでも90って、どうなってんの僕…………。」

 

ルビー『まぁ実際、色気という色気が溢れていますし、ご都合主義でもない限り、ガルッチさん今頃強姦+輪姦されてましたよ?』

 

エデン「発狂ちゃうんか!?

 

 

というか強姦+輪姦って、おい。もしホントなら、ホントにご都合主義でよかったと思うわ。さてと、取り敢えず現実逃避はおしまいにして、なんか何時の間にかキャットファイト寸前のフランと母さんを止めなくては───────

 

 

イリヤ「こうなったら、勝負するしかないわね!!」

 

エデン「へ?」

 

 

勝負って、まさか僕を使ってどっちが気持ちよかったのか聞くつもり!?うわぁ、ちょっと心配だ。絶対勝負忘れてしまうのが目に見えてしまうのは、僕だけだろうか?

 

 

ルビー『………ガルッチさん、どっちにしろヤるつもりのようですよ。念の為、精力剤持ってきたので、使ってください。』

 

エデン「お、おう……。出来れば、4000倍ぐらいで頼む……。でもやっぱり、甘々な雰囲気でイチャラブセックスがいいんだけどなぁ………。」

 

ルビー『…………イチャラブって、どんだけそういうの好きなんですか……。凌辱とかは───────』

 

エデン「体験するのも読むのも嫌いだな。無理矢理っていうのは、なんかいやっつうか、心が痛いっつうか……。疑似とかも、正直………。」

 

ルビー『輪姦は………、いやどちらかと言えば逆輪姦ですが………。』

 

エデン「それは………、まぁ愛で接してくれるなら、そういうのも構わないけどね。ってか、乱交パーティーやってた時の僕の顔ちゃんと見た?」

 

ルビー『いえ、確認だけです………。なんというか、ガルッチさんといいフランさん達といい、全ちゃんといい……あなた方の性欲って、もう計り知れない気がしますが───────』

 

全員『殺生院キアラと一緒にしないで(するな)。』

 

 

あっちは色欲の魔神って言っても過言じゃねえぞ!?存在するだけでヤバいってのに、女神イリアスといい勝負だよ!!

 

いや、イリアスは如何なんだろ?腹黒だけど、腹黒だけど、何故かキアラと比べると僅かだがイリアスはマシかな………。あっちは物理で滅ぼすし……。

 

 

ルビー『何もあの性欲魔のクソババアと比べてはいませんよ。』

 

エデン「何気にサラッと酷いこと言ってない?」

 

ルビー『気のせいですよ。それより、ここに精力剤を置いておきますね。』

 

エデン「あいよ。」

 

 

ルビーはそのまま部屋の外に行ってしまい、扉を閉めてくれた。さてと、取り敢えず精力剤を飲んで、何時でも準備okの状態にしておこうっと。

 

 

『ゴクッ』

 

 

エデン「ッ!!」

 

 

くどっ!?いやまあ、4000倍だから濃度も高いと覚悟してたが、これは比べ物にならないほどくどいぞ!?

あ、なんか知らずに『福井弁』が出ちゃった。

 

でもまぁ、一口飲んだだけで何度も寸止めされて、早く射精したい思いが急に来たんだが………。

 

 

エデン「………まだか?///」

 

フラン「今終わったよ。って、ガルッチはもう準備万端っぽいね。」

 

全王神「私が2番目かぁ……。」

 

イリヤ「うー、私が最後って……。」

 

こいし「3番目って、なんか微妙………。」

 

エデン「何の順番だそれ。」

 

フラン「勿論決まってるでしょ?ガルッチを気持ちよくイかせる順番。♡」

 

エデン「………それって、僕が1回イったら交代って奴?」

 

こいし「そういう事。♡」

 

エデン「競い忘れて乱交パーティーになりそうな気がする………。/// ってか、母さん止めるんじゃないの!?」

 

フラン「そんなこと言われても、なかなか聞いてくれなかったし………。だったら、誰が1番気持ちよかったのか勝負して、私達が勝ったら諦めさせる。全ちゃんが勝ったら、容認することにするって事で。」

 

エデン「なんか結末が見えてきた気がするのは僕だけ?///」

 

全王神「そんなことは気にしな~い。って事で。」

 

 

母さんが指パッチンすると、僕もフラン達も素っ裸になる。ってか、ホントにご都合主義だな。

 

 

そんなこんなで、フラン達は自分のプライド(?)を掛けた戦いが幕を開けた。僕の容認なしで………。

 

 

sidechange

 

 

 

ー食堂ー

 

 

エミヤside

 

 

…………聞き耳する気はなかったが、まさか全王神の正体がリリスと呼ばれた過去のガルッチの実の母親だとは……。

何とも不思議な事があるものだな………。

 

というか、問題はガルッチだが…………、ホントに彼の過去に何があったのだ?

 

 

エミヤ「んで、来たのかルビー。」

 

ルビー『はいはーい、また来ましたよエミヤさん。』

 

エミヤ「それにしても、ガルッチの奴………なかなか報われないな。」

 

ルビー『そうですね。あれは、末期というか、なんというか………。』

 

エミヤ「……………私が言うのもなんだが、あれは質が悪すぎる。」

 

ルビー『ですね………。まぁ幸い、性格以外は何の問題もないですし、いや性欲が異常すぎるのを除けばですが。』

 

エミヤ「…………あと、依存だな。」

 

ルビー『フランさん達ですね。…………まぁ、フランさん達も、ある意味辛い過去をお持ちでしたので、お互いの依存性は高いと言っても過言じゃないですね。』

 

 

確かに。だが、フランは覚悟を決めたらしい。恐らくガルッチが、あのような出来事があったからなのか、フランの目が変わった。

 

覚悟のある目。いや、どちらかと言えば、『何があろうと、ずっと味方であり続ける目』だった。

狂信者ようなものだが、彼女はそこまではないだろう。彼の弱いところも見てしまってもなお、味方でいようとしている。

 

 

しかし、皮肉なものだな。壊れたもの同士惹かれ合い、助け合い、愛し合おうとしているなんてな……………。

いや、互いにマイナス同士だったからこそ、プラスになったということかな?

 

 

エミヤ「ところで、ガルッチ達は何してる?」

 

ルビー『何って……………、そりゃあナニですよ。』

 

エミヤ「ブゥッ!?」

 

 

ちょっと待て!?まさか、全王神も混ざっているのか!?ガルッチも言っていたが、近親相姦になるぞ!?

 

 

エミヤ「何故止めない!?」

 

ルビー『いや、ガルッチさんも止めてましたよ?『近親相姦になる』って。ですが全ちゃんの様子、どうも発情期に陥ったらしくて……………。しかもイリヤさん、全ちゃんに勝負を仕掛けてしまいましたので、私もガルッチさんもお手上げ………。

 

そういう訳で、ガルッチさんに精力剤を、それも彼のご要望にお応えして、普通の4000倍の奴あげました。』

 

エミヤ「折れるな!?最もガルッチはヤる気満々じゃないか!?」

 

ルビー『いや、フランさん達もいますし、あれで満足しないのかと。』

 

エミヤ「…………もう彼女達の性欲、サキュバス以上なのではないか心配になってきた。」

 

ルビー『まぁ特に、フランさんはこれでもかってぐらいオナニーしてますしね。一度犯罪者にレイプさせられていましたし───────』

 

エミヤ「何だと!?」

 

 

何故だ、何故ガルッチはそんなことを許してしまったんだ!?

 

 

ルビー『まぁ結果的に、ガルッチさんにとっても歌いたくない曲を選んで、ボコボコにしながら歌ってましたけどね。しかもノリノリで。

 

まぁその後処刑されましたけどね。

 

 

まさか防護魔法が破られてしまうとは、思ってもみませんでしたけどね………。流石の私もガルッチさんも、これは読めませんでした。』

 

エミヤ「だからって、何故そのようなことが!?」

 

ルビー『どうもその犯人、何かしらの結界を作ったようで、私みたいな魔術礼装や、ガルッチさんが付けておいた奴が、その中に入った瞬間消されてしまったんです。一種の固有結界に似た何かですね………。』

 

エミヤ「ッ!!ならそれに入らなければいい話───────」

 

ルビー『しかもイベント。結構有名な人だったらしいのですが、全部偽物でしたし、しかも我々にとっては無知だったので、騙されてしまいました………。』

 

エミヤ「無知………か。確かに無知である我々からしたら、どうすることも出来んな………。」

 

 

最も、ちゃんと調べておけば、対策も練ることができるが、無知だとどうにもならんな。ギルガメッシュのような眼なら、あっさりと看破できそうだが………。

 

 

エミヤ「…………ところで、1ついいか?」

 

ルビー『何でしょうか?』

 

エミヤ「ガルッチについてだが、何処か変わったような気がしてならないのだが………。」

 

ルビー『ええ、私もそんな気がします。というか、劇的に変化していますね。外見ではなく、『中身』が。』

 

エミヤ「中身?」

 

ルビー『あれは、正直言って『聖杯』が作る特異点みたいなものですが、『アレ』は………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『宇宙の特異点』の一つと言ってもいい程の存在ですね。』

 

 

sidechange

 

 

ー全王神の部屋ー

 

 

エデンside

 

 

……エミヤ視点でカットされてましたが、単刀直入に言う。勝負なんてなかったんや。

 

 

イリヤ「お兄ちゃん………、次は私に入れてぇ………。//////」

 

全王神「ガルちゃん、もっとじゅぼじゅぼいれてよぅ………。//////」

 

こいし「2人共ぉ、抜駆けはらめぇ………。//////♡」

 

フラン「ガルッチぃ、もっと私を愛して頂戴………。////♡♡」

 

 

最初は、まぁ順番にやってくれたよ?フェラとか、パイズリとか………。まさか母さんが足コキしてくれるとは思わなかったけど、意外と気持ちよかったな………。

 

んで、そっからセックスに入ったんだが、そこからが問題だった………。もうみんな目がハートだったし、何時の間にか勝負してたことすら忘れるぐらい、一心不乱に犯していたし。

 

 

エデン「な、なぁ………、勝負如何したんだ?//////」

 

妻3人+全王神『勝負ぅ?♡ 何それ、気持ちイイのぉ?♡』

 

 

KO☆NO☆SHI☆MA☆TU。いやうん、こうなることは予測していたが、まさかここまでとはなぁ………。

 

しかしどうしよう、母さんに思いっきり中出ししちゃったよ。それも大量に。というか、処女破っちゃったよ………。

ボテ腹にさせちゃったし、いやもうあれ、妊娠確定じゃねえの?

 

強く止めなかった僕も悪いけど、一体どうすれば………。

 

 

フラン「難しいこと考えなくていいよ。♡」

 

エデン「ッ!///」

 

フラン「それに、こうでもしないと…………、ガルッチがまた大変なことをやるかもしれないしね………。♡」

 

エデン「ひ、否定できない………。/// ってか、耳は………。///」

 

フラン「だ・か・ら、今は難しいこと考えないで、私達を愛して頂戴?♡///」

 

エデン「~~~~~~~!!!//////」

 

 

ああ、そういえばこんな感じだったな。どんなことがあっても、結局は仲良くなっていったよな………。

 

 

エデン「………分かった。//////」

 

フラン「そうこなくっちゃね。じゃあ早速、ガルッチの首筋を───────」

 

イリヤ「フランちゃん!?ちょっと交代してよ!?」

 

こいし「フランちゃんだけ独り占めはダメだって!!」

 

全王神「私だって我慢してるのに、フランちゃんだけは許さないよ!!」

 

エデン「あの、無理はするなよ………?////// ただでさえみんな、精液ボテなんだから。//////(・_・;)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っとまぁそんなこんなで数時間も皆で交わり続けたんだが。

 

 

フラン「まって、ガルッチ………。////// 流石に、疲れて………。//////」

 

エデン「ごめん、寝てもいいから、使わせて。//////」

 

 

フランは流石に疲れたのか、ダウンしてもなお犯していたり……。

 

 

こいし「うぅぅ……、何も見えないのにぃ……、おっぱいとおまんこが弄られてるのがわかっちゃうぅぅ……。//////」

 

エデン「(目隠し着けてって言われて付けたけど、凄く感じてるな……。///)いいんだよ、もっと僕で感じて。//////」

 

 

こいしの要望に応えて、目隠しを着けて胸を揉みながらセックスしたり………。

 

 

エデン「まだ出しちゃ駄目だよ、イリヤ。//////」

 

イリヤ「そんなこと言ったって……、イこうとして止められたりの繰り返しなんて、耐えられにゃいよ…………。//////」

 

エデン「我慢して、もうちょいでイクから。////// それとも、一緒が嫌なのか?//////」

 

イリヤ「そんな、ズルいこと、言わないでよぉ………。//////」

 

 

イリヤにはちょっと頼んでふたなり(滅茶苦茶久しぶりだが)にさせて、僕がイクまで焦らしてあげたり………。

 

 

全王神「ガルちゃん、早く早くぅ………。//////」

 

エデン「母さん、仮にもあんた人妻だろ?/// もうヤっちゃった僕が言うのもなんだが、ホントにいいのか?//////」

 

全王神「大丈夫、実質独身みたいなものだから。♡♡////// それに、ガルちゃんの為なら、全部捧げちゃってもいいし。♡♡//////」

 

エデン「勝手に身体を安売りすんな。////// 性奴隷者とか売春婦なんかじゃないんだから………。//////」

 

全王神「そういう心配するガルちゃん、私好きだなぁ……。//////」

 

エデン「あーもー………、調子狂うなぁホントに………。////// なら言うけど、もうこっから加減できないから、やめてって言ってもやめないからね?//////」

 

全王神「えへへ、いいよ。♡♡////// レイプされてるみたいに、私を滅茶苦茶にしちゃっても───────」

 

エデン「誰がするか!!//////」

 

 

とか言いつつ、そのまま母さんとヤっちゃったり……。正直一番罪悪感を感じたのは、母さんとセックスだよなぁ………。

 

ヴァルハラ、ホントにごめん。だからこれだけ伝えておくよ?

 

 

僕は好きで、母さんをNTRしたわけじゃない。そして趣味なんかじゃない。そこだけ分かってくれ。

 

 

っとまぁ、皆イキまくった後、ぐったりしてベットで寝込んじゃったんだよね。特にこいしなんて、監禁されて強姦させられた後の惨劇じゃないか……。

リクエスト応えちゃった僕もどうかと思うけど、何でこんな事頼んだのかな?

 

でも、こっちもこっちで、出し過ぎて流石に疲れた………。まだ出しきれてないけど、これ以上負担させたくないなぁ………。

 

 

フラン「ん……、ガルッチぃ……。//////」

 

エデン「?」

 

 

あら、フランが起きちゃったのか……。いや、まだ寝ぼけてるっぽい………。

 

 

フラン「んふっ……、もっと………私のおまんこで、気持ちよく……なってぇ………。////// もっと、じゅぼじゅぼって………、犯してぇ………。//////」

 

エデン「……………。//////」

 

 

何を夢見てるかわからんが、まぁまだスッキリしないから、最後はフランの中に入れて、このままゆっくりと寝よう。

勿論、フランを抱き枕にするよ。

 

 

エデン「………エッチなフランも、好きだよ。♡//////」

 

フラン「私も…………、好きよ…………。♡//////」

 

 

やっぱり起きてるのかな?そう思いながら、眠りについた。起きた時には、きっと罪悪感が先に出るだろうけど、今は………フランを抱いて眠りたい。

 

何も考えず、ずっとこれからも愛し続けたい思いと共に、こうやって眠らせてね?

 

 

next episode




久々にエッチシーン書いたけど、ホントに時間がかかってしまう………。何とかしなくては………。


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episode277 新生XIII機関の本拠地

ー???ー


ヴァルハラ「( ゚д゚)」

TOAA「えーっと、ヴァルハラ?」

ヴァルハラ「ま、まぁ、ある意味俺はバツイチだし、リリスも同じだが………。だが、あ、あんなのを見せられると………、何か来るっていうか………。ちょ、ちょっと水でも───────あ。」


『ガッシャーン!!』


TOAA「おい落ち着け。気が動転してるぞ?」

ヴァルハラ「お、おかしいなぁ?なんだか眩暈がしてきたし、千鳥足になってきたぞ?」

TOAA「滅茶苦茶動揺してるじゃないか!?おい、しっかりしろ!?」

ヴァルハラ「お、おおおお、俺、これからどうすればいいんだろうなぁ……。あ、そうだ。自害すれば───────」

TOAA「おいサノス!!ってか誰でもいいからヴァルハラを止めろ!!!誰でもいいからこのサーヴァントを落ち着かせろ!!!誰か!!メディィィィィィィィック!!!!!


ー全王神の部屋ー


『全員全裸+精液塗れ状態』


エデン「なんか知らんが、ヴァルハラの霊基が薄れていってるような……。」

全王神改めリリス「え?」

エデン「やっぱ、近親相姦はまずかったんじゃないのか?」

フラン「いや、私が探してきたときは、全ちゃん夜這いしてたよ?思いっきりガルッチのおちんちんいれて。」

エデン「時すでに遅しかよ。母さん、たまにはヴァルハラのこと考えてあげて?」

リリス「大丈夫、ヴァルハラの事も大好きだし、ガルちゃんの事も大好きだよ。」

エデン「うん、清々しい顔してるけど、この状況で言えるもんじゃないよ?」

イリヤ「……ところで、勝負の結果は?」

フラン+こいし+全王神『あ。』

エデン「やっぱしこうなるか…………。正直、誰も気持ちよかったけど、それでもすごく心地よく、最も離したくないって思っていたのは、やっぱりフラン……かな。」

こいし「あちゃー……。」

リリス「(´・ω・`)」

イリヤ「うーん、フランちゃんには勝てなかったかぁ………。」

フラン「えへへ、そう言われたら、私嬉しいなぁ。」

エデン「………ところで、ゴジラ達の方は?」

フラン「ゴジラ達?そう言えば、皆を集めて何か話をするような……。」


ーセントラルエリア 会議室ー

 

 

ゴジラside

 

 

ゴジラだ。ってかエデンの奴、何女共に抱かれているんだ?今記憶がこっちに流れてきやがったぜ………。

 

だがまぁ、リリカは助かったようだし、その元凶は今ザギ達に任せてるようだし。けど一つ疑問がある。

エデンがなった『God of Hyper Phantasm』、この場に居なかったとはいえ、何だったんだ。畏怖すら感じでしまったぞ?

 

 

メサイア「? 大丈夫か。」

 

ゴジラ「あ、すまない。少し、考え事をしてた。」

 

 

さてと、考えを切り替えよう。今俺達は、『新生XIII機関』の本拠地は何処なのかを会議していた。だが、どれもこれも外ればかり。

 

言峰の思惑通り、デスストロークが率いる軍隊は、本拠地だと思われた場所は、幹部が居ただけで本拠地でも何でもなかったのか、一杯食わされたような顔をしていた。

 

 

流石の零達も想定外だったらしい。生憎だが、これ以上貴様らの思惑通りにはさせねえぜ。

 

 

魔神セイバー「そういえば、誰かから本拠地の場所が書いてある紙を渡してあったな?」

 

ニャルさん「そういえば、エデンが手にしていたわね。」

 

カービィ「本当!?」

 

ケロロ「その紙、持っているのでありますか!?」

 

ストリングス「エデンが持っていると思うけど、戻ってこない限り…………いえ、私が持っていたようです。」

 

ゴジラ「彼奴、どさぐさに紛れて、ストリングスに渡したって訳か。」

 

 

因みに、何故俺やニャル、ストリングスが今でも現界してるかっていうと、如何やらエデンがこっちの世界に戻らねえ限り、ここに居られるって訳だ。

 

まっ、記憶も共有できるし、念話も可能のようだしな。実際、戦ってる最中に、念話がきたしな。

 

 

メサイア「それで、何が書かれているんだ!?」

 

ヤッ太郎「早く見せてくれ!!」

 

ストリングス「あわてないでください。今からみせますので。」

 

 

俺は念のため、多くの結界、外部から聞こえないようにかつ、如何なる盗聴器や盗撮器などの全ての電子機器をショートさせ、様々な理を遮断。

 

更に対零の仲間(カプセル)として、仮にこの中にいた場合、強制的にカプセル状に戻し、中身がない状態にさせる能力を発動させておいた。(こういうのはストリングスがやったらしいが。)

 

最も、その兵士も含まれてる可能性も大だが、出た瞬間『その時不思議なことが起きた』現象が発動し、暗殺されることになる。

 

 

言っておくが、零共。もう貴様らは敵として認識してるぜ。ストリングスもお墨付きだ。貴様らが如何なる言い訳をしようが、俺は貴様らを敵として戦う。

メアリー・スーだからって、調子に乗るんじゃねえぜ?

 

 

ストリングス「………この星の近くにある衛星、ですか。」

 

ニャルさん「星の近く?」

 

メサイア「って事は………。」

 

ゴジラ「奴らの本拠地は、宇宙って事だな。」

 

全員『宇宙!?

 

 

おいおい、いきなり怒鳴るな………!!立ちくらみをするだろうが!!

 

 

メサイア「宇宙って、彼奴ら宇宙にいるのかよ!?」

 

両津「って事は、彼奴ら宇宙人!?」

 

ゴジラ「んなわけねえだろ。」

 

 

流石に宇宙人はちげえだろ。

 

 

ゴジラ「ってか、そんなこと言ったら、俺達も宇宙人だぞ?」

 

銀時「だ、だがよ、本拠地が宇宙って、宇宙戦艦ヤマトみたいなのを作って侵入すればいいのか!?」

 

リリカ「分かりませんが、闇雲にその衛星が探すのは得策ではないと思います。」

 

ニャルさん「うーん、結局は振出かぁ………。」

 

 

参ったな。だが幸い、エデンは宇宙に居ても大丈夫になってきてる。フラン達も、何があったのかが謎だが、宇宙での活動も可能になってきたしな……。

 

だが、それで見つかるかどうかすら分からねえ。闇雲に探すよりも、ちゃんと特定しておけば問題はないのだが………。

 

 

おいエデン、早くこっちに戻ってこい。

 

 

sidechange

 

 

ー全王神の部屋ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「ってなわけらしい。まさか新生XIII機関の本拠地が、『衛星』とはなぁ。」

 

こいし「衛星と来ましたか……。」

 

イリヤ「しかも宇宙に行かないといけないのかぁ………。」

 

フラン「確かに、そこを特定しない限りは、何とも言えないかも………。」

 

 

ゴジラからの記憶を共有し、そのことをフラン達に伝える。因みに今みんなで風呂入ってるんだけど、ホントにどうなってんだこの空間?

部屋なのか、外なのかが分かんないんだけど。

 

 

リリス「うーん、『衛星』ねぇ………。そういえば、そのワールドフロンティアにいるリリカちゃんって子の事だけど。」

 

エデン「? リリカがどうかしたのか?」

 

リリス「あの子、『融合王神』の気配がビンビン来るよ?」

 

エデン「へ?」

 

 

そういえば、遺跡に行ったとき、融合王神の石像はリリカの姿だった。しかも名前もかすれていたが『リリカ』という名前……。

 

だとしたら、彼女はホントに『未来のリリカ』なのか?

 

 

フラン「そういえば、ガルッチ。リリカさんの薬指に、結婚指輪とか嵌めてあった?」

 

エデン「指輪?あれ?そいや、両方の薬指に、指輪らしきものが…………。こっちのリリカには、ちゃんと指輪が付いているのに………。」

 

イリヤ「………だとしたら、サーヴァントの方のリリカさんは………。」

 

こいし「待って、まだ『融合王神のリリカ』だって決まったわけじゃないよ。もしかしたら、『平行世界のリリカ』の可能性も───────」

 

リリス「ううん、それはないよ。」

 

エデン「なんで分かるんだ?」

 

リリス「まだガルちゃんの中にいた頃、『融合王神』の全部を記憶してるもの。特に気配はちゃんと覚えているから、間違えるはずはないよ。」

 

エデン「…………だとしたら。」

 

 

それじゃあ、最初っから僕達は、『融合王神のリリカ』と出会っていたって事?

 

 

ゴジラ『……エデン、俺が言ってやろうか?』

 

エデン「(いや、直接僕が言うよ。そっちは会議が終わったの?)」

 

ストリングス『取り敢えずは、宇宙船を作るって事にはなったらしいです。そろそろ戻ってきてもいいですよ。』

 

エデン「(了解。)」

 

ニャルさん『リリカちゃんには話しておくね~。』

 

エデン「(はいはい。)………母さん、念のために聞く。彼女は、ホントに───────?」

 

リリス「うん。」

 

エデン「…………なら、これも聞きたい。十三王神を滅ぼさねばならなくなったきっかけは、誰なの?」

 

リリス「…………全ての鍵を握ってるのは、『融合王神』だけよ。」

 

エデン「………分かった。フラン、こいし、イリヤ。風呂に上がり次第、ワールドフロンティアに戻るよ。」

 

妻3人『はーい。』

 

 

ってなわけで、なんやかんやで何故か風呂場で第2ラウンドが始まり、ワールドフロンティアに戻ってきたときには、既に夜になってしまった。

 

 

ープププエリアー

 

 

ストリングスから、リリカは妖精の森で待っているらしく、フラン達を入り口で待たせて、一人でその場に向かう。

 

そして奥地に到着すると、リリカは切り株のところで待機していた。

 

 

リリカ「ガルッチさん、話とは何ですか?このような場所で呼び出したのには、何か理由があったのでしょうか?」

 

エデン「………。」

 

 

2人っきりなのか、目の前にいるのがリリカなのか、心臓が高鳴っていた。とにかく深呼吸をし、気分を落ち着かせた後、話しかけた。

 

 

エデン「リリカ、今から話す内容は、君に関わる事なんだ。真面目な話だけど、答えられるところまで、ちゃんと答えて欲しい。」

 

リリカ「ガルッチさん?」

 

 

リリカは少し戸惑っているようだが、此方は覚悟を決め、こう切り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「リリカ、君の真名は『リリカ・アイモーネ』じゃなく、『融合王神 リリカ・アルテラス』だろ?」

 

 

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episode278 融合王神 リリカ・アルテラス

ープププエリア 妖精の森 奥地ー

 

 

エデンside

 

 

リリカ「…………。」

 

 

僕がその名を呼んだ瞬間、リリカは硬直していた。

 

 

エデン「母さんから聞いたんだ。君から『融合王神』の気配がするって。それだけじゃない、様々な違和感があった。」

 

リリカ「違和感………?」

 

エデン「まず一つ、指輪。現実世界のリリカは、アズリエルと結婚している。ようやく結婚出来て、喜んでいたってザギ達も言ってたし、相思相愛のリリカとアズリエルが破局するなんてありえない。

 

ましてや、亡くなったとしても指輪はずっと嵌めているはず。それなのに指輪が付いていないなんて、絶対にないはずだ。」

 

リリカ「そ、それは───────」

 

エデン「二つ目。あの時、豪ノ弟に言い放った言葉だ。1つ目の違和感と合体することになるが、君は『貴方と元にいるぐらいでしたら、まだガルッチさんの方がマシです』っと言った。

 

前も言ったが、何故アズリエルの名を出さなかった?平行世界で彼と出会っていない、または記憶喪失で彼の記憶がないのならまだわかる。

けど、違和感は他にもあるから省いておく。」

 

リリカ「ですが、その違和感を裏付ける証拠は───────」

 

エデン「そして、これが1番の違和感。もとい確信に至るところだ。父さんと一緒に遺跡に行ったとき、『融合王神』の石像を見たんだ。

 

 

『リリカ・アイモーネ』と思わしき姿をね。」

 

リリカ「ッ!!」

 

エデン「一度その石像を思い出してみたが、片腕はともかく、もう片腕の薬指には指輪がなかった。そして、母さん。全王神の記憶を頼りに探ってみたが、両腕とも指輪なんてなく、盲目で、音と風を頼りに動いていた。

 

 

かつてのリリカと類似してる。そして、本来ならば女性以外にも男性や人外、更には無機物のカードと融合して戦っていたところもあった。」

 

リリカ「ま、待ってください!?女性の人外はともかく、男性と無機物との融合なんてしたことありませんよ!?誰ですか、そのような出鱈目なこと言いだしたの───────( ゚д゚)ハッ!?」

 

エデン「…………自白したっぽいな。」

 

リリカ「は、嵌めましたね!?」

 

エデン「いや、諸説を元で出鱈目に言っただけだが、デマだったか。ホントに誰だろな、そんな嘘っぱちなこと言ったのは………。いや、それはいいか。」

 

 

それより、その諸説のおかげで、彼女の正体が明かされた。正直、まさかリリカの姿が、ホントの『融合王神』の姿だとは思わなかったし……。

 

 

リリカ「ハァ、仕方ありません。白状します………。貴方の言うとおり、私は『未来のリリカ・アイモーネ』ではありません。

 

 

十三王神の一人、『融合王神 リリカ・アルテラス』。それが、私の真名です。」

 

エデン「どうやってサーヴァントとして顕現できたんだ?」

 

リリカ「一つの理由として、やはりあちらのリリカさんの未来の功績によって、選ばれたんだと思います。

ですが、何かしらの勘違いで、その功績は『リリカ・アイモーネ』ではなく、『リリカ・アルテラス』の私が選ばれて、座に登録されてしまったのです。

 

 

おまけに、『リリカ・アイモーネ』の一部の記憶も入り込んできてしまった為に、何時の間にか自分を偽っていたようです。」

 

エデン「………それでか。とにかく、聞きたいことがある。」

 

リリカ「何でしょうか?」

 

エデン「『新生XIII機関のリーダー』、『虚無王神』と名乗る男について───────」

 

リリカ「ッ!!イリスさんが!?」

 

 

イリス?

 

 

リリカ「じゃあ、ホントに彼は、その計画を実行してしまったっていうの!?」

 

 

ん?計画?

 

 

エデン「リリカ、奴の計画を知ってるのか?」

 

リリカ「そ、それは………。」

 

エデン「言ってくれ。立香、チルノ、詠美のサーヴァント『ギルガメッシュ』、縁理、アタリメは話してくれた。

 

 

何かしらの原因で殺されただの、叛逆罪だのなんだので訳が分からないんだ。しかも、僕は『神造兵器』だの言ってたけど………。」

 

リリカ「……………。」

 

エデン「教えてくれ。奴の計画って、なんなんだ?そのイリスって奴は、何を企んでいる?何故僕は、『十三王神』を殺さねばならなかったのか………。」

 

リリカ「……………白状しなければ、なりませんね。でしたら、この計画の全貌を話します。

 

 

きっかけは、十三王神の創立し、イリスさんや希望さんが脱退した頃からです。イリスさんは、一部の者を見下していて、凄く冷たい人だったらしいです。」

 

エデン「らしいって………。」

 

リリカ「当時の私は、まだ生まれてなかったので知りませんが、入ってからそんなこと聞かされました………。」

 

 

その後はイリスとの出会い、そこから友達関係になり、気が付けば恋人になったらしい。それから順調に夫婦になるはずだったらしい。

 

 

リリカ「その後は、まぁ分かると思いますが、ガルッチさんとヴァルハラさんがやってきて、私達に会いに来ました。

あの時の貴方は無愛想で、話しかけても無視されていましたっけ?」

 

エデン「うっ………。ごめん、あの時の僕、重病で襲ってきたリリスお母さんを殺してしまったショックがあったし、虚王魔神になってからは心そのものが、なかったからね………。」

 

リリカ「…………母親を?」

 

エデン「ああ。今でも覚えてる。どれだけ転生したとしても、あれが一番印象に残ってるからね………。

 

その記憶が、蘇った後にだが………。」

 

リリカ「………ごめんなさい、そうとは知らず………。」

 

 

まぁ、ある意味あれが『人間らしさ』を捨ててしまった時だったしな。

 

 

リリカ「そこから、イリスさんが動き始めたんです。一体何をしようとしているのか、それを聞いてみると…………。

 

 

『復讐と征服だ』と、言っていました。」

 

エデン「復讐と征服?」

 

リリカ「ええ。前に何があったのかが知らないのですが、彼はその人達を目の敵にしてました。

ですが、復讐はともかく、なぜ征服もなのかを聞いてみましたが、全然教えてくれなくて………。」

 

 

復讐?彼奴が?しかも征服って、世界征服でも狙っているのか?

 

 

リリカ「その時の彼は、まるで誰かの為に従ってるような表情を見せていました……。思えば、あの時止めていれば、私達は………。」

 

エデン「待った。誰かに従ってる?」

 

リリカ「ええ、そんな表情していました。ですが、復讐の方は紛れもなく………。」

 

エデン「…………従ってる、ねぇ。」

 

リリカ「………彼はこのままいけば、計画も進行すると思われたのですが、想定外なことが起こりました。」

 

エデン「………僕か。」

 

リリカ「はい。イリスさんは、私達十三王神を叛逆者扱いさせて、陥れようとしました。ですが、虚王魔神であった貴方は、私達を壊滅させました。」

 

エデン「死んだのは、『刃剣王神』、『自然王神』、『天候王神』、『鋼鉄王神』、『時空王神』、『罪王神』の6人だったか。」

 

リリカ「いえ、私を含めて7人です。」

 

 

え?リリカも?でも、死んでいなかったはずじゃ───────

 

 

リリカ「あの時、貴方の攻撃を避けたと思ったのですが、避けきれなかっただけでなく、打ち所が悪かったらしく………。」

 

エデン「…………。」

 

リリカ「死ぬ前に、せめてイリスさんのところに行って、謝りに行こうって思いました。勝手に死ぬことになって、ごめんなさいって………。」

 

エデン「…………。」

 

リリカ「以上ですね。流石に、イリスさんの計画は知らないですが、ただ………。」

 

エデン「ただ?」

 

リリカ「何故か知らないのですが、居場所が分かるんです………。今彼が、何処にいるのかが、正確に………。」

 

エデン「!? それって!!」

 

リリカ「はい。『新生XIII機関』の本拠地も、そこにあります。」

 

 

っとなると、宇宙に居てもすぐに分かるって事に………。

 

 

リリカ「ガルッチさん、どうかお願いです。イリスさんを、彼を止めてください。彼の復讐を、止めてください………。」

 

エデン「いや……、そうなると………そいつ死ぬことになるよ?」

 

リリカ「え?」

 

エデン「僕にそいつを止めてっていう事は、殺してくれって頼んでるようなものだぞ?君にとって、そいつは恋人みたいな関係なんだろ?」

 

リリカ「そうですけど………。ですが、私がちゃんと気づいて、ちゃんと止めてあげていたら…………こんなことには…………。」

 

 

徐々にリリカは涙声になり始めてきてる。あまり泣かせるつもりはなかったんだが、キツイ言葉だったかな?

 

でも事実だ。ここでリーダーを倒せば、実質『新生XIII機関』は壊滅出来る。そして、ようやく『Undertail』の世界に行ける。

 

 

……………けど、デューストやアルトリウスみたいに、殺さずに済んだ奴だっている。戦意喪失さえすれば、或いは………?

 

 

エデン「………まぁ、可能ならば『再起不能』にするけどね。」

 

リリカ「ッ!!!」

 

エデン「どっちにしろ、君にとっては辛いものになるだろうけど、それでもいいなら……………教えて?」

 

リリカ「…………い、言わずとも、言います……。こうなったのは、私にも原因があるので………。」

 

エデン「だからって泣くな………。姿が『リリカ・アイモーネ』だから、あまり泣いてほしくないんだから………。」

 

リリカ「そ、そのことなんですが………。」

 

エデン「?」

 

リリカ「貴方が言うリリカさんには、もう一つ特典を貰っているんです。」

 

エデン「その特典って?」

 

リリカ「『融合王神の肉体』、『融合王神の資格』です。」

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「じゃあ、元は………。」

 

リリカ「………私の身体、ですね。」

 

エデン「…………。」

 

 

何だろ、これからもちゃんと傷つけないように守らないとって思う気持ちがより一層強くなった気がする……。

 

ともかく、彼女を頼れば奴らの本拠地に行くことが出来るのは確かだな。彼女の為にも、何とかしてあげないと………。

 

 

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episode279 反撃の狼煙

ー忘れ去られた城ー

 

 

ギャラクシーside

 

 

シャイン「………ディテクティブが脱退し、コスモスはまさかのスパイ。居所がバレちゃったらしいよ………。」

 

ギャラクシー「………最悪だな、これは。」

 

 

ホームズはまだわかる。なんか虚王魔神の奴に怯えていたようだし、股間に蹴られたくないとか………。

まぁ、強く生きてくれることを祈るしかないな。

 

問題はコスモス。よもや、変装していたとは………。しかも、我々の真の本拠地がどこにあるのかが分かってしまった………。

 

 

サージ「だがよ、いくら俺達の居所見つけたところで、何処にいるかなんて見当がつかねえんじゃねえの?」

 

ギャラクシー「確かに、我々の本拠地が衛星で、しかも何処にいるかなんぞ分かるはずがない。」

 

シャイン「でも油断は出来ないわよ。正確に分かる人、または装置を作り出してあぶりだされる可能性が高いかもよ。」

 

ギャラクシー「仮にそうだとしても、奴らが宇宙船などで来たとしても、軽々と撃退───────」

 

〖報告!!侵入者が来ました!!!〗

 

3人『Σ(゚д゚ )ハァ!?』

 

 

んな馬鹿な!?ここ城とはいえ、宇宙戦艦のようなものだぞ!?しかも衛星!!!宇宙船がない限り、侵入するなんてことが出来るはずがない!!

 

 

シャイン「侵入者はどれぐらいいるの!?」

 

〖17名です!!〗

 

サージ「17名?………まぁいい、今から俺が───────」

 

ギャラクシー「待て。シャイン、お前も行け。」

 

シャイン「貴方はどうするのですか!?」

 

ギャラクシー「俺は今からあれの準備をする。」

 

サージ「アレ?だ、だがその力は未完成じゃ───────」

 

ギャラクシー「未完成だとしても、多少は何とかなるはず!それまでくたばるな!!」

 

 

まさかこの時が来るとは………。本来なら、『あの石』が無ければならないのだが、言ってる暇もない。

見せてもらうぞ、『インフィニティ・ガントレット』、『インフィニティ・ストーン』を打ち破る対抗武器『アンチ・インフィニティ・ソード』の性能とやらを!!

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェイド「あれ?俺空気?って、シャイン!サージ!!待ってくれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデンside

 

 

ケロロ「ヒェェェ、死ぬかと思った……。」

 

王元姫「ガルッチさん、随分無茶なことしましたね……。」

 

銀時「俺、生きてるよな?酸欠にならずに済んだよな?」

 

両津「今一瞬、綺麗なお花畑にいた気がする………。」

 

悠「けど、そのおかげで、なんとか本拠地に入れたけどな。」

 

ヤッ太郎「金輪際、こんな体験したくねえぜ。」

 

カービィ「でも、僕的に予想外だったのは………。」

 

メサイア「ああ…………、まさか宇宙でも活動できたとはな………。」

 

ソニック「俺も宇宙に行ったけどさ、あそこまではねえなぁ………。」

 

 

なんかメサイアとソニックがドン引きされているが、この際いいか。どうも、エデンです。見ればわかると思うけど、ワールドフロンティアから、新生XIII機関の本拠地まで、文字通り『飛んで』来ました。

 

 

ラクト「アハァ…………。//////」

 

子ガル「兄さん、いくら何でもこれは死ぬかと思いましたよ?」

 

魔神セイバー「最も、エデンはバイクのような物を、リリカはサイドカーのような物を乗っていたそうだが、大丈夫だったのか?」

 

リリカ「何とか大丈夫です。あのバイクに乗ってる間、地上にいるみたいに空気も吸えたので。」

 

フラン「乗りたかったなぁ………。」

 

イリヤ「まぁでも、私達は宇宙服なしでも活動できるほどの体質になってるけどね。」

 

こいし「無重力っていうのも、凄く気持ちがいいしね。」

 

エデン「取り敢えず、ご丁寧に入口が開いててよかったよ。開いていなかったら、破壊するつもりだったけど………。

 

流石に、空気が無くなっていくのはちょっとね。」

 

メサイア「いやいや、なんでフラン達は平然と宇宙にいても大丈夫と言わんばかりにいってるんだ!?ガルッチもそうだが!!」

 

 

んなこと言われてもなぁ………。

 

 

エデン「まぁそれはともかくとしてだ。取り敢えず侵入は出来たが、即席で完成させた宇宙船はもう使えないっぽいな………。」

 

カービィ「そうだね。ここまで来た以上、絶対に勝たないと。」

 

メサイア「と言ってるうちに、来たぞ。」

 

 

メサイアがそういうと、白いコートを着込んだサージと、海賊の服装をしている渋い男性、美人とも言える程の女性、その後ろには無数の天使と悪魔を引き連れて現れた。

 

 

ジェイド「ようこそ、侵入者諸君。歓迎するぜ?」

 

メサイア「歓迎の割には、随分派手だな?」

 

サージ「そりゃあな。まさか、俺達の本拠地に来るなんて思ってもみなかったからな。」

 

エデン「リリカのおかげさ。彼女のおかげで、ここに来れたって訳さ。」

 

シャイン「そう。でも、彼の元へは行かせないわ。これ以上、仲間を失うわけにはいかないのよ!!」

 

フラン「それでも先を行く。邪魔をするなら、貴方達を壊す!!

 

サージ「へっ、そりゃあおもしれえなぁ。」

 

 

互いに臨時態勢を図るが、セイバーが僕の耳元に近づいてきた。

 

 

魔神セイバー「エデン、此奴らは私達で何とかする。リリカを連れて、先に進んでくれ。」

 

エデン「行けるのか?」

 

魔神セイバー「数では私達が不利だけど、絶対に負けるつもりはない。約束する、絶対に勝つって。」

 

エデン「………分かった。」

 

 

僕はすぐさまリリカの手首をつかみ、その後閃光手榴弾と煙球を使い、敵たちの視界をくらませる。

それが合図となり、フラン達は敵の方へ突っ込む。

 

その間、僕とリリカは急いでイリスの元へ向かう。

 

 

リリカ「いいのですか?」

 

エデン「ああ、皆ならきっと、打ち勝ってくれる。その間、僕とリリカで、奴を止めないと!」

 

リリカ「………そうですね!」

 

 

待ってろ、虚無王神イリス。その野望、打ち砕いてくれる!!

 

 

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episode280 死闘とリベンジと想いの交差

BGM KINGDOM HEARTS BbS『Black Powder』


ー忘れ去られた城ー

 

 

フランside

 

 

ガルッチとリリカが先へ向かった後、直ぐに戦闘が入った。沖田さんはサージにリベンジすると言って、単独で戦い始めている。

 

平行世界のガルッチは子ガルちゃんと一緒に天使や悪魔の軍勢を相手にしてる。メサイア達は海賊の衣装を着込んでる人と戦ってるらしいわね。

 

 

なら、私達はあの人と戦うほかないわね。

 

 

シャイン「さぁ、行くわよ!!『ブラックボレー』!!!」

 

フラン「そんな弾じゃ、私達には当たらないわよ!!禁忌『クランベリートラップ』!!」

 

 

彼女が放つ弾幕を避け切り、そのままスペルカードを発動させ───────

 

 

シャイン「ただの弾と思わないことよ!!」

 

こいし「フランちゃん!!あれ追尾弾よ!!」

 

フラン「ッ!!」

 

 

安易に発動するんじゃなかった……!いえ、ガルッチがくれたこれを使えば!!

 

 

フラン「防御スペル!!紅符『クリムゾンシールド』!!」

 

シャイン「ならそのバリアを打ち砕く!!『天地魔闘』!!」

 

イリヤ「そんなの、私がやらせない!!『赤原猟犬(フルンティング)』!!」

 

シャイン「その攻撃、効かないわよ!!」

 

 

矢と放ってるのに、弾幕で囲っているのに、何かに守られてるみたいで全部防がれてしまった。

でも僅かに隙が出来たおかげで、一つのスペルカードが使える。

 

 

フラン「スペルカード発動!!碧符『突き穿つ深緑の槍(スピア・ザ・クリプトン)』!!」

 

シャイン「クリプトン!?クリプトンってまさか、クリプトナイトっていう鉱石の───────」

 

 

喋り終える前に、すぐさま相手のお腹に突き刺し、そのまま蹴り上げる。

 

 

シャイン「ッ!!まだ、こんなものなんかじゃない!!」

 

こいし「まだ私の攻撃が終わってないよ。」

 

シャイン「いつの間に後ろに───────」

 

こいし「スペルカード発動。殺戮『マサクル・オブ・ザ・リッパー』!!」

 

 

こいしちゃんのスペルカードが発動と同時に、目に見えないほどの速度で相手を切り刻む。ボロボロになったかと思ったけど、攻撃が止むと同時に、何ともなかったかのように全快していた………。

 

えー、それはちょっと卑怯じゃない?

 

 

シャイン「こんなところで、負けるわけにはいかないのよ!!これ以上仲間を失うのは、こりごりなんだから!!」

 

フラン「それはこっちの台詞よ。貴方が何を思うが関係ない。私は、ガルッチの為に、お姉様の為に、皆の為に戦っているのよ!!」

 

 

*約束を守るために、彼女は決意を抱いた

 

 

フラン「貴方には負けない。全ては、皆の為に!!」

 

シャイン「私だって、私だってッ!!!貴方達なんかに負けない!!」

 

 

sidechange

 

 

 

魔神セイバーside

 

 

『キンッ!キンッ!』

 

 

サージ「ほう?少しは腕が上がったようだなぁ?」

 

魔神セイバー「生憎、今の私は往生際が悪くなってきてるからな。お前を倒すために、この時の為に!!」

 

 

他の皆がそれぞれの戦いに集中しているとき、私はリベンジしたい相手『サージ』と戦っていた。

 

あの時の私は、油断した。私が持つ技術で挑んだにも関わらず、敗北し、ボロボロにやられた。もしエデン達が来てくれなかったら、今頃私は消滅していた……。

 

 

感謝している。恩義がある。期待を裏切るわけにはいかない!!

 

 

魔神セイバー「行くぞ!!閻王氷獄斬!!」

 

サージ「なっ!?氷だと!?」

 

魔神セイバー「ハァァァァ!!!」

 

サージ「チッ!!敵を喰らえ!畏絶血鮫ェ!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

サージ「炎を使っていたテメェには珍しいが、畏絶血鮫は戦いを経て進化するんだぜぇ?」

 

魔神セイバー「確かに、あの時のお前はそう言ったな。だが、今の私はエデンと契約している。その意味が、分かるか?」

 

サージ「へっ。何をしたところで、此奴に勝ち目なんか───────」

 

魔神セイバー「『初期化・煉獄斬り』!!」

 

サージ「ッ!!」

 

 

ここに来る前、エデンの記憶を覗いた。私にとって、耐え難いものだった。辛いものだった。哀しいものだった………。

 

エデンは泣いていた。嘆いていた。怒っていた。憎んでいた。彼の罪を、彼の偽りを………。自分自身を嫌っていた。

 

 

そして気が付けば、私はこの力を得た。エデンが用いている『力』を。『概念』を打ち破る力を………。

 

 

サージ「ば、馬鹿な!?進化したはずの畏絶血鮫が!?」

 

魔神セイバー「皮肉にも、エデンと契約していたおかげで、これだけの力を手にすることが出来た。

 

もう私はッ、負ける気がしない!!

 

サージ「だが、俺の畏絶血鮫はまだ進化できる!!たとえ初期化されようが、俺は負けねぇ!!」

 

 

絶対に勝つ!!エデンの為に!!恩を返すために!!!

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデンside

 

 

≪先を行かせるな!!≫

 

〖ここから先は、行かせません!!〗

 

エデン「しつこいんだよ!!」

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

【ガッシャット!カミワザ!!】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ!!

 

 

≪ッ!!第19防衛隊がやられた!!≫

 

〖第20防衛隊!出撃用意を!!〗

 

リリカ「どんだけいるのですか!?」

 

エデン「マジでこの先は行かせねえっていう雰囲気が伝わるな。」

 

 

けど、立ち止まっているわけにはいかねえんだよ!!今度は、これを使うか……!

 

 

Lobotomy Corporation!!

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

【ガッシューン……、ガッシャット!カミワザ!!】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスコーポレーションクリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「『正義よりも碧き者よ、愛よりも紅き者よ。運命の飲み込まれし、その名の下に。

 

 

我、ここで光に誓う。

 

 

我が眼前に立ちはだかる憎悪すべき存在達に、

 

 

我とそなたの力をもって、偉大な愛の力をみせしめん事を!!』」

 

≪おい、何かヤバい物出そうとしてるぞ!?≫

 

〖全員、相手の攻撃に備えて!!〗

 

リリカ「え、何を出そうと───────」

 

エデン「『アルカナスレイブ』!!!」

 

 

本家はピンクの閃光を放つようだけど、此方は魔理沙の『マスタースパーク』のような閃光を放ち、一瞬にして天使と悪魔の軍勢を全滅寸前まで追い込んだ。

 

 

【神のォ一撃ィ!!】

 

 

エデン「こ、これで先に行ける………。」

 

リリカ「だ、大丈夫ですか?」

 

エデン「大丈夫、とはいえねえな。何しろ今放ったのは、憎しみの女王の必殺技『アルカナスレイブ』っつうやつで、これ使った後は、数分は動けないんだ。」

 

 

とはいえ、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』も使ったから、あれだがな………。

 

 

≪ほとんど壊滅………。≫

 

〖あり得ない………。あれだけいた軍が、あの閃光で………!?〗

 

≪もうだめだ、おしまいだぁ………!勝てるわけがない………!≫

 

〖逃げるんだぁ………!出来れば、誰もいない世界へ………!〗

 

エデン「いや、お前らベジータか……。」

 

リリカ「ですが、これで先へ進めることが出来ます。この先に、恐らくイリスさんが待ち構えてるかと………。」

 

エデン「分かるのか?」

 

リリカ「はい。ですが、今まで以上に引き締めなければならないかと………。」

 

エデン「っと言うと?」

 

リリカ「この先には、イリスさんが居ます。ですが、何やら強い何かを持っている気がするのです………。」

 

 

強い何か、か。確かに、ここからでも良く感じる。インフィニティ・ガントレットの、それも打ち破ろうと思えば破ることが出来る、危険な何かが。

 

 

エデン「…………油断はしないで、そして止めに行こう。丁度こっちも、体力戻ったところだし。」

 

リリカ「ええ、行きましょう。相手は『虚無王神』、比べ物にならないほどの強さを秘めています。」

 

エデン「分かってる。」

 

 

そう言って、僕とリリカはその先へ向かった。

 

 

ー忘れ去られた城 展望台ー

 

 

最上部に到着すると、何かしらの武器を持ってる白いコートを着込んだ男性、もといギャラクシーが居た。

 

 

ギャラクシー「来たか………、創造王神。」

 

エデン「来てやったぞ、ギャラクシー。」

 

 

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episode281 No.Ⅰ 虚無王神 ギャラクシー/イリス

BGM KINGDOM HEARTS II 『Sacred Moon』


ー忘れ去られた城 展望台ー

 

 

エデンside

 

 

リリカ「イリス………さん………。」

 

ギャラクシー「ッ!リリカ…………!?いや、あり得ん。彼女は、死んだはず………。貴様、よもや俺を惑わそうとは………。」

 

エデン「僕は惑わしてないが?」

 

 

如何もリリカの事は認識はしているけど、幻だと決めつけてるっぽいな。あながち間違いではないけど、それでもリリカは、ちゃんとここにいる。サーヴァントとして、現界してる。

それを、受け入れようとしなかった………。

 

 

ギャラクシー「まぁいい………。正直驚いた、まさか居所を見つけ、更に迎撃システムを作動せずに侵入できたとは………。」

 

エデン「『飛んで』きたとはいえ、最終的にここまで来れたのは、リリカのおかげだ。」

 

ギャラクシー「待て。飛んで?リリカのおかげ?いや後者はともかく、なぜ飛んで?ここ俺達の本拠地とはいえ、宇宙だぞ?空気ないだろ!?」

 

リリカ「私も戸惑いましたけど、あれ如何いう仕組みなんですか?」

 

エデン「いや、そう言われても。あのサイドカーが付いたバイクの機能は───────」

 

ギャラクシー「は?バイク?え?いやいやちょっと待て?何故バイク?17名全員がバイクに!?」

 

エデン「んなわけないだろ。9名は即席の宇宙船で来たし、あとの6名は飛んで来たけどね。」

 

ギャラクシー「貴様らに常識って言うものがないのか!?

 

エデン「規格外な者なので。」

 

ギャラクシー「………そういう事にしておこう。」

 

エデン「それでいいのかよ。」

 

ギャラクシー「いや、思えば此奴。規格外なことしてるって、リリカに聞かされたからな………。」

 

エデン「…………そうなの?」

 

リリカ「勿論。」

 

エデン「なんか、ごめん………。」

 

 

なんだこの空気。敵対してる相手に、こんな微妙な空気になっていいのか?

 

 

ギャラクシー「………リテイクでいいか?もう一度入り直すところから。」

 

エデン「いや、もうこのままで。どうせ自然と空気が戻ると思うし。」

 

リリカ「それでいいのですか………。」

 

ギャラクシー「んじゃあこのままで。ったく、こんな微妙な空気になったの、デューストが空気を読まず、ギネスブックに乗せて見せるって宣言した以降だ………。」

 

 

そういえば、デューストの奴どうしてるんだろ?そこが気になるところだけど………。いや、それはいっか。

 

 

エデン「じゃあ改めて、だ。ギャラクシー、リリカから全て聞いた。あんたの目的は、『復讐と征服』とか言ってたな?」

 

ギャラクシー「ああ。だが俺からも聞きたい。さっきから何故リリカの名を出す?『リリカ・アルテラス』は死んだんだ!!貴様の手によって!!」

 

エデン「確かに死んだ。それは紛れもなく事実。だが、英霊として現界しても、おかしくないだろ?」

 

ギャラクシー「ッ!!じゃあ、まさか………。ホントに、お前は………。」

 

リリカ「イリスさん………。正真正銘、『融合王神 リリカ・アルテラス』本人です………。」

 

ギャラクシー「嘘だろ………。なんでそいつと………!?」

 

エデン「召喚されたのは、僕じゃない。他の奴だ。そいつは道具のように扱い、負ければ令呪で自害もしようとしてた。」

 

ギャラクシー「……………その後は、別の奴に再契約か。そして、俺の目の前で立ちふさがったわけか………。

って事はアレか?貴様がリリカを救ったわけか。」

 

エデン「そういう事だ。」

 

ギャラクシー「皮肉なものだな………。俺の大切なものを奪った貴様が、リリカとそのクソ野郎と契約を断ち切り、救ってやるとはな…………。

 

 

良いだろう、英霊となったリリカを救ったことを免じ、可能な限り答えてやろう。精々互いに悔いが残らぬように、話し合おうじゃないか。」

 

 

これは予想外だ。もしリリカを救ってなかったら、彼奴はそんなこと言わなかっただろう……。

いい機会だ。可能な限り教えてもらうことにしよう。

 

 

ギャラクシー「まず『復讐と征服』だな?ああ、そうだ。俺を追放した十三王神共に復讐するために、貴様を利用させてもらった。」

 

エデン「ならば征服は?何のために征服することになった?」

 

ギャラクシー「そこは、黙秘させておこう。俺が死ぬ、その時までな。」

 

リリカ「…………一体、彼らは何をしたっていうのですか?何故復讐しなくてはならなかったのですか!?」

 

ギャラクシー「………奴らは、俺に無実の罪を着せさせたんだ。首謀者は、恐らく『死王神 アルカナ・ペスト』だと思う。」

 

エデン「死王神!?」

 

リリカ「そんなっ!?ですが、『死王神 堅上龍我』さんはその人のこと一切言ってませんでしたよ!?」

 

ギャラクシー「………恐らく、前代がそいつに黙らせたんだと思う。分かってたさ、今代の十三王神共に八つ当たりしていたのは…………。」

 

エデン「なら、何故!?」

 

ギャラクシー「やるしかなかったんだ。今更、引き返すつもりはなかった。『十三王神』が滅びれば、それでいいと思った。

 

 

俺は、俺を追い出した『十三王神』共が憎かった!俺は何もしてなかったにも関わらず!!」

 

リリカ「…………イリスさん………。」

 

エデン「…………。」

 

 

先代の死王神、そいつが始まりだったのか。気に食わなかったのか、そいつから何かを奪われたのか………。

 

何方にせよ、此奴はその先代にはめられてしまったわけか。そこから何故、『征服』も含まれるのか………。

 

 

リリカ「………イリスさん、もうこんな事やめましょ?これ以上はもう───────」

 

ギャラクシー「リリカ、それは無理だ。『あのお方』の命令を、背くわけにはいかない。」

 

エデン「あのお方?」

 

ギャラクシー「『征服』を頼まれた、追い出された私を導いてくれた者だ。」

 

リリカ「…………。」

 

ギャラクシー「もう、聞くことはないか?」

 

エデン「なら、これだけは言わせて。……………お前は、その存在になってもなお、『融合王神 リリカ・アルテラス』を愛していたか?」

 

ギャラクシー「何を、当たり前なことを!!俺は、リリカの事が好きだった!!心の支えになってくれた、リリカを!!」

 

 

…………そうか。

 

 

エデン「…………済まなかったな。」

 

ギャラクシー「ッ!?」

 

エデン「お前の怒りは、正当だろう。憎んで当然だ。でも俺は、お前を止めなくちゃならない。

 

 

約束してんだ。『世界を守る』って。

 

 

今生きる者共に、『また当たり前のような生活』を、送らせるために。」

 

リリカ「私は、貴方の行動に気づけませんでした。もっと早い段階で気づいて、止めるべきでした…………。

 

 

貴方が止めないと言うのでしたら、私とガルッチさんの手で、止めてみせます。」

 

ギャラクシー「…………もう、聞くことはないんだな?」

 

エデン「ああ。」

 

ギャラクシー「そうか。ならば、遠慮はいらん。未完成ではあるが、『インフィニティ・ガントレット』と『インフィニティ・ストーン』に対抗する武器、『アンチ・インフィニティ・ソード』の力を、見せてやる!!」

 

リリカ「行きましょう、ガルッチさん!!」

 

エデン「ああ!」

 

 

BGM終了

 

 

『アルティメットフォースティフュージョンアップ!』

 

ギルガメッシュ!ラインハルト・ハイドリヒ!

我、黄金なる英雄の名の下に!!』

 

 

エデン「もういっちょ!!」

 

 

ヴァルハラ!TOAA!我、全てを司る王の名の下に!!

 

 

エデン「融合の終着、しかと見よ!!融合!アイゴー!ヒア、ウィー、ゴー!」

 

 

『トゥルーファイナルフュージョンライズ!』

 

 

エターナル・オブ・ザ・オールゴッド!ディエスイレ・エリシュ!我、全ての頂点に立ち、あらゆる全てを司る王の神なり!!

 

 

それらと融合すると、僕の目の前に見たことない剣が現れた。オーブカリバーとキングソードを合体して2で割ったかのような見た目をしていて、持ち手にカプセル挿入する場所が2か所あり、自分のとウィラのカプセルを入れる。

 

 

ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン!

 

 

ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア!

 

 

エデン「………語り継げ!!伝説!!」

 

 

リング部分を回した後に掲げ、トリガーを引いた。

 

 

『トゥルーファイナルボーイズライズ!!幻想王神 アルカディア・エタンセル・エデン!!』

 

 

その音声と共に、僕が着込んでる和服をそのままに、幻想的な夜をイメージするかのような絵柄が付けくわえられる。

その後、僕の髪はアクアマリンから黄昏色のグラデーションのロングヘアに変わった。

 

 

エデン「『『…………始めようか、この世界の存亡を掛けた戦いを!!』』」

 

 

next episode



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episode282 融合王神&創造王神VS虚無王神

BGM KINGDOM HEARTS 3D Dream Drop Distance 『L'Oscurita dell'Ignoto』


ー忘れ去られた城 展望台ー

 

 

先制攻撃を仕掛けてきたのは、ギャラクシーの方だった。彼が持つ『アンチ・インフィニティ・ソード』を使い、エデンに攻撃を仕掛ける。

それを防ごうとするリリカは、魔法を使ってギャラクシーを吹き飛ばし、エデンはすかさず反撃を開始する。

 

 

エデン「『『怒りの焔よ、かの者を焼き尽くせ!!『Dies irae Flamme』!!』』」

 

ギャラクシー「剣よ、かの炎を弱めよ!!」

 

 

エデンはラインハルト卿の力を使って攻撃するも、ギャラクシーが持つ剣によって弱まり、最終的には火の粉になって直撃した。

無論、ダメージはなかった。

 

 

エデン「『『抑止か?』』」

 

ギャラクシー「ほう、今ので分かったか。」

 

リリカ「『『威力を弱めたというわけですか………。』』」

 

ギャラクシー「と言ったものの、未完成だがな。まっ、力に頼る相手には効果的な奴だがなッ!!」

 

 

今度はギャラクシーが無数の雷球を放ち、エデンとリリカを取り囲む。が、2人は素早く動き、ギャラクシーとの距離を縮める。

そこからは、エデンとギャラクシーの打ち合いが始まる。リリカはそれを援護するかのように、魔法などを使用して攻撃していた。

 

 

エデン「『『未完成とほざいているが、何故未完成なんだ?』』」

 

ギャラクシー「決まっているだろう?本来ならば、この剣は6つの『アナザー・インフィニティ・ストーン』が必要だったんだ。

 

 

『衰弱』、『封印』、『崩壊』、『混沌』、『重力』、『否定』。その6つを剣にはめ込むだけで、『インフィニティ・ガントレット』も『インフィニティ・ストーン』も砕けるほどの力を手にすることが出来る。」

 

エデン「『『抑止は如何した?』』」

 

ギャラクシー「本来抑止は、『衰弱』になるはずだった。だが上手く行かず───────」

 

エデン「『『死に至らしめる程の能力までにはいかなかったという訳か………。』』」

 

ギャラクシー「そうだ。しかし、両方弱めるのは、ちときついな!!」

 

リリカ「『『ッ!ガルッチさん!!』』」

 

 

『ガシッ!』

 

 

エデン「『『ッ!?何を───────』』」

 

ギャラクシー「宙に浮きやがれ!!」

 

 

エデンを宙に浮かせた後、ギャラクシーの猛攻が始まる。それをエデンが避け続け、隙を見ては攻撃を仕掛ける。

リリカも後を追うかのように、エデンの援護に回る。今度は杖の先端を刃に変え、近距離攻撃を仕掛けた。

 

 

リリカ「『『セイッ!!』』」

 

ギャラクシー「甘い!!」

 

エデン「『『お前の相手は、俺だろ?』』」

 

ギャラクシー「ッ!!」

 

 

リリカの攻撃とエデンの奇襲攻撃の両方を防ぎ切ったギャラクシーは、そのまま2人を吹き飛ばし、雷の棘を両手から放つ。

 

それを回避し、もう一度ギャラクシーに接近した。しかし、既に彼は瞬間移動して距離を取っていた。

 

 

ギャラクシー「さぁ、これらに耐えられるかな?」

 

 

彼の後ろには、極大の業火、業水、竜巻、大地、氷河、雷球、光球、闇球が出現し、2人に襲い掛かった。

 

 

エデン「『『リリカ、こんな状況だが、『セッション』を始めるか。』』」

 

リリカ「『『え、『セッション』ですか!?私達に出来るのですか!?』』」

 

エデン「『『やってみる価値はある。まずはヒットアンドアウェイで、いいな?』』」

 

リリカ「『『は、はい!!』』」

 

 

リリカが返事すると同時に、8つ全ての攻撃が襲い掛かった。爆発はするも、2人の瞬間移動でギャラクシーに近づき、エデンとリリカの『セッション』が始まる。

 

 

エデンが攻撃した後は、リリカの攻撃が始まり、それが終われば、再びエデンの攻撃が始まるの十数回繰り返し、ギャラクシーの守りを削ぐ。

 

 

ギャラクシー「鬱陶しい!!業火よ!!焼き尽くせ!!」

 

エデン「『『今度はリリカが離れて遠距離から攻撃!!』』」

 

リリカ「『『はい!』』」

 

 

ギャラクシーの攻撃を避けた後、リリカは距離を取ってもう一度魔法を放ち、エデンは距離を詰めて素早く攻撃を仕掛ける。

 

 

ギャラクシー「くぅ……!!」

 

エデン「『『まだまだぁ!!』』」

 

リリカ「『『『アルカナショット』!!』』」

 

ギャラクシー「ッ!!」

 

 

徐々に追い込まれるギャラクシー。しかし、エデンの僅かな隙を見つけ、そのままリリカの場所まで吹き飛ばす。

 

 

エデン「『『ぐっ!?』』」

 

リリカ「『『キャッ!!』』」

 

ギャラクシー「やるな。だがそれもここまでだ!!虚無の力を見せてやる!!!

 

 

すると、彼の後ろからビルなどの建造物や、星のような物が出現し、エデン達に向けて放った。

 

 

エデン「『『おい馬鹿!!城に当たるぞ!?』』」

 

ギャラクシー「あ、其処考えてなかった。」

 

リリカ「『『イリスさん………。』』」

 

 

2人共ドン引きしていたが、言語とは裏腹に、ビルや星を斬って行きながら、ギャラクシーに近づいてきた。

 

 

エデン「『『ったく。面倒な攻撃仕掛けやがって………!リリカ!!次は同時攻撃だ!!』』」

 

リリカ「『『はい!!』』」

 

ギャラクシー「やらせるか!!『ナッシング・オブ・ザ・アンノウン』!!!」

 

 

エデンとリリカの周りに、目に見えない攻撃が襲い掛かってくる。しかし、ここぞと言わんばかりに、大技を仕掛けてくる。

 

 

エデン「『『リリカ、僕と同じ事言え!!』』」

 

リリカ「『『え?あ、はい!!』』」

 

エデン&リリカ「「『『『『『ファントムブレード』!!』』』』」」

 

 

14本ぐらいの透明な武器が出現し、見えない攻撃を防ぎながらギャラクシーに攻撃を当てる。そして距離が近づいてきたら、次の技を繰り出す。

 

 

エデン&リリカ「「『『『『『ツインマキシマムスラッシュ』!!』』』』」」

 

 

リリカの左手には光の剣を、エデンの右手には闇の剣が握られ、何度も振り回す。流石のギャラクシーにも堪え始め、守りが打ち破られそうになる。

 

その後は『ファントムブレード』、『ツインマキシマムスラッシュ』を交差しながら使い、徐々にギャラクシーを追い詰めていった。

 

 

ギャラクシー「ッ~~~~~~~~!!!!!!」

 

エデン「『『仕上げだ!!大技行くぞ!!!』』」

 

リリカ「『『はい!!』』」

 

 

『解放せよ!!幻想希望に満ち溢れる大いなる力!!!』

 

 

ギャラクシー「不味い!?『虚空なる心の盾』!!」

 

リリカ「『『守り!?』』」

 

エデン「『『関係ない!!リリカも放て!!』』」

 

リリカ「『『は、はい!!』』」

 

 

2人は大技を仕掛ける為、一度ギャラクシーと距離を置いた。

 

 

エデン「『『此奴を食らいな、ギャラクシー!!過ぎ去ることない軌跡の光(エクスカリバー・メモリアス)』!!!』』」

 

リリカ「『『この想い、この光、届け!!ファンタジア・オースキーパー』!!』』」

 

 

思い出と約束の力が合わさり、極大の閃光がギャラクシーの張った守りに直撃する。

 

 

ギャラクシー「クッ!!こんな……………、こんな……………ところで……………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

負けてたまるかァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

何と2人が放った大技が、受け流されてしまう。その光景を見たエデンは驚愕した。

 

 

エデン「『『おいおい、あの一撃を受け流すか!?』』」

 

ギャラクシー「まだだ………、俺は………まだあきらめんぞ!!諦めて、なるものか!!」

 

リリカ「『『…………受け流されるなんて、思ってもみませんでした…………。』』」

 

エデン「『『流石に、そう簡単に終わらせてくれないか。』』」

 

ギャラクシー「ああ、諦める気なんてない………!!この俺を、なめるな!!」

 

 

ギャラクシーが指を鳴らすと、何処からともなく巨大な魔法陣が現れる。そこから機械のようなドラゴンが現れると、ギャラクシーがすぐさまドラゴンの頭部に乗る。すると、そのドラゴンは変形し、ロボットに変わった。

 

 

ギャラクシー『さぁ、第2ラウンドと行こうか!!エデン!!リリカ!!』

 

リリカ「『『ガルッチさん、まだ戦えますか?』』」

 

エデン「『『まだいける。サイズがデカくなったとはいえ、油断は出来ないが………。あれ受け流されたのは地味にきついなぁ………。』』」

 

リリカ「『『………思ったのですが、私達どこで戦ってるんでしょ?』』」

 

ギャラクシー『……………あ。』

 

エデン「『『やべぇ………、何時の間にかワールドフロンティアと城から離れてる。』』」

 

リリカ「『『下手したら私達、宇宙の迷子になってましたね…………。』』」

 

ギャラクシー『………いったん戻って、第2ラウンド始めようか。』

 

エデン「『『そうだな。』』」

 

 

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episode283 神々のレクイエム

BGM KINGDOM HEARTS BbS 『Forze dell'Oscurita』


ー忘れ去られた城ー

 

 

エデンside

 

 

さてと、こっからはちょっとてこずるな………。部分破壊することが出来たら、何とかなるんだが………。

 

あの様子だと破壊は難しい………かな?

 

 

リリカ「『『どうします?』』」

 

エデン「『『あっちがロボットなら、こっちも使わざるを得ないけどね。』』」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

エデン「『『戦術Lvℵ0!』』」

 

 

【マキシマムガッシャット!!】

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

 

ゴッドマキシマームZ!!

 

 

そっちがロボットなら、こっちは『アジ=ダハーカ』の力を借りて戦ってやる。って言っても、降りてるけど。

 

 

ギャラクシー『アジ=ダハーカか………。相手にとって不足なし!!行くぞ!!!』

 

 

ギャラクシーが動き始めると同時に、アジ=ダハーカも素早く……………ん?

 

 

エデン「『『アレ自動で動けるの!?』』」

 

ストリングス『今ァ!?』

 

ゴジラ『俺、彼奴が動いているところ、見たことあるぞ?』

 

 

えぇぇ………、初めて知ったんだが。そう思いながら、アジ=ダハーカとギャラクシーが乗ってるロボットの戦闘を見ていた。

 

傍から見て優勢はギャラクシーのようだが、あのアジ=ダハーカの能力はまだ見たことない。

というか知らなさすぎる。基本僕が戦う以外は使ったことないし、どれだけ凄いのかは全く分からない。

 

ただ、そいつの威圧も半端じゃないのは確かだし、こけおどしとは思えない。

 

 

一体、何の能力を持っているというんだ?

 

 

ギャラクシー『如何した如何した!!貴様の力はそんなものか!!』

 

『アヴェスター………、起動!相剋シテ廻レ!!』

 

エデン「『『ッ!?』』」

 

リリカ「『『なっ!?』』」

 

 

アヴェスター!?ちょっと待て………、まさかあの力って!!

 

 

アンリマユ『なるほど、良く出来てるな。まさか『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の世界の『アジ=ダカーハ』が、あのガシャットに組み込まれていたとはな。』

 

エデン「『『アンリ!?』』」

 

アンリマユ『ある意味、人間以外では最強なんだが、彼奴が作ったガシャットから生まれた『アジ=ダカーハ』は、ハッキリ言って弱点なし。

 

 

それでも、『この世の総ての悪(アンリマユ)』の方が邪悪なんだがな。そもそも、誰も知らねえけどよ。『悪』を従えてるお前は、よっぼどおかしいぜ?』

 

エデン「『『おかしいって?』』」

 

アンリマユ『こればかりは誰も語り継がれてねえ話だが、実のところ『この世の総ての善(アフラ・マズダ)』と『この世の総ての悪(アンリマユ)』っつう存在は、創造王神共なんて目もなかったくらい強かったらしいぜ?

 

 

宇宙の特異点ともいわれる奴だって、何ともねえようなもんだしな。

 

 

その中の一人、殻とはいえ、悪である俺を認めさせるなんて、本来なら出来ねえもんだぜ?』

 

リリカ「『『アフラ・マズダは?』』」

 

アンリマユ『そいつは知らねえ。ただ、二元論の一つである『悪』は、お前を友として迎えさせてくれた。恐らく本体も、認めると思うな。

 

 

仮に、『作者の自己投影した存在』だろうと、『作者が作り出す物語の主人公』だろうと、お前を縛ることは出来ねえだろうな。

なんたって、お前は『夢現の道化師』。ジョーカーなんて比べ物にならないほどの『道化師』だぜ?』

 

ジョーカー『おい、ジョークは俺の特権!!』

 

エデン「『『また二つ名が増えたよ………。』』」

 

リリカ「『『気にするところそこですか………。』』」

 

 

気にするわ。段々グレードアップしてきてんだけど?最初は確か、『幻影の不死鳥』だったっけ?そっから急に『全王神の息子』だとか『虚王魔神』だとか………。

 

上がり過ぎにも程があるよ!?

 

 

あと若干スルーしまくってたけど、ギャラクシーが苦戦を強いられ始めてきたな。あの『アヴェスター』って奴の力のおかげなのかな?

 

 

アンリマユ『そう言うな。どっちにしろ、あんたは色々と異端すぎる。いい意味でも、悪い意味でもな。

 

 

俺はあんたのような奴を気に入った。零っつうやつなんかどうだっていい。彼奴はただの『傲慢』な『臆病者』さ。

『平穏』だのなんだの言ってるけどよ、そんなの飾りにすぎねえ。彼奴が何しようが勝手なんだがよ、面白みがねえ。全くっていい程つまんねえ奴さ。

 

 

その点、俺はお前を気にいってるぜ。悩んで悩んで悩みまくって、運命に弄ばれてもなお、『道化師』みたいに演じてよう。

 

 

壊れそうで、しぶとく壊れないように生きるお前がおもしれえし、だが放っておけねえ。ああ、放っておけねえんだ。』

 

エデン「『『お前、そんなこと思っていたんかよ。』』」

 

アンリマユ『おいおい、怒るなよ。……………まっ、単刀直入で言うと、お前がどんな過去があったとしても、俺はあんたの味方でいてやるぜ。

『正義の味方』ならぬ、『悪の味方』って奴さ。

 

 

だからよ、ちょいと本気を見せてやるぜ。最弱の悪の本気を!!』

 

 

すると、アンリマユのカプセルが勝手に起動し、黒い泥と共にアンリマユが召喚される。そして何を思ったのか、ギャラクシーが乗ってるロボットを見上げている。

 

 

エデン「『『何する気?』』」

 

アンリマユ「決まってんだろ?あんたが受けた痛み。『肉体的』にも、『精神的』にも、それらを全部、あのロボットに共有してやるんだ。

 

 

想像絶する苦痛を、彼奴にぶつけてやれば、決着も付けやすいだろ?」

 

エデン「『『アンリ………、お前………。』』」

 

アンリマユ「そんな顔しないでくれ。フランの言葉を借りるなら、『ずっと一緒にいてやる』。どんなことがあろうとも、な。

 

 

さぁて、此奴の痛み、しっかり味わえよ!!!ギャラクシー!!」

 

リリカ「『『一体、何をしようと…………。』』」

 

ギャラクシー『なんだ?此奴よりも、エデンが召喚した奴から、何かヤバい気配が………!?』

 

アンリマユ「アヴェスター、起動………!エデンの肉体に受けし致命的な傷よ、心に受けし破滅的な傷よ、かの機械に共有せよ……………!!

 

 

邪悪の写し記す万象(ヴォイド・アヴェスター)』!!!

 

 

アンリマユの全身から黒い泥が噴き出すと同時に、ギャラクシーが乗ってるロボットの全身から爆発を起こし始めた。

 

 

ギャラクシー『な、何ぃぃぃ!?!?!?』

 

アンリマユ「へっ、これで後はとどめを刺すだけ。一気にケリをつけておきな。」

 

エデン「『『…………ありがと、アンリマユ。』』」

 

アンリマユ「気にするな。俺とあんたとは、もうダチなんだからよ。それと、これも言っておくぜ。

 

 

ガルッチ、あんたは、あんたのままでいてくれ。」

 

 

それだけ伝えると、アンリはカプセルの中へ戻っていった。あっちは既にボロボロ。アジ=ダハーカの攻撃も、仕掛けることはないようだ。

 

ならば───────

 

 

『ガルッチ!!』

 

 

エデン「『『ッ!!みんな!?って、何で彼奴らが!?』』」

 

ギャラクシー『お前達………。』

 

シャイン「申し訳ありません………、結局、力不足で………。」

 

サージ「完敗だよ、ホントに。刀がぶっ壊れちまったぜ。」

 

ジェイド「俺はよりにもよって、バナナの皮で滑っちまってな。」

 

ギャラクシー&エデン「『『『負け方雑だな、おい!?Σ(゚Д゚ )』』』」

 

フラン「あれはホントにビックリした………。」

 

両津「逃げようとした場所に、バナナの皮が置いてあったんだよな………。」

 

シャイン「誰ですか、あの場所にバナナの皮置いたのは………。」

 

 

俺達が聞きてぇよ!!

 

 

メサイア「ともかくだ、これでお前の負けだ!!ギャラクシー!!いい加減諦めろ!!」

 

ギャラクシー『…………かもな。だが、生憎と諦めきれるほど、軟じゃねえんだよ。本気で止めたいなら、俺を殺すつもりで来やがれ!!!』

 

 

もうロボはボロボロだと言うにも関わらず、最期の力を振り絞ると言わんばかりに、メサイア達が居る城を叩き壊そうとしている。しかし、それをさせないと言わんばかりに、アジ=ダハーカが抑えてくれている。

 

 

エデン「『『…………参ったな。リリカ、これはちょっと難しくなってきたぞ…………。出来るだけ殺さずにしたかったんだが………。』』」

 

リリカ「『『イリスさん、如何して…………。如何してそこまでにして…………。』』」

 

エデン「『『…………いっぺん賭けるか。大技を繰り出して、そのまま地表まで激突させれば………。』』」

 

リリカ「『『!? それだと、イリスさんが死んでしまいます!!』』」

 

エデン「『『これは賭けだ。だから、彼奴が死なないこと祈ってくれ。』』」

 

 

【ガッチョーン………、カミワザ!!】

 

 

メサイア「仕方ねえ……。皆、アレをやるぞ!!」

 

ケロロ「了解であります!!」

 

『待て!!』

 

全員『?』

 

 

突然声がすると同時に、瞬間移動の音が聞こえた。その方向を向くと、明日斗オルタ、教官、カオスフレディ、ジェイソン、それだけでなく、フレディ、明日斗の姿があった。

 

教官は既に仮面ライダークロノスに、フレディはムテキゲーマー、カオスフレディはカオスエグゼイドに、ジェイソンはゲンムのゾンビアクションゲーマー、明日斗に至っては何故か身勝手の極意の状態だった。

 

 

明日斗オルタ「僕達を抜きにして、大技を仕掛けようとしないでよ?」

 

キース「全く、奴らを全滅させるのに一苦労した。これでようやく貴様らの手伝いが出来ると思ったら、これだ。」

 

フレディ「文句垂れるんじゃねえよ。本当ならテメェと組む気はねえが、俺達の世界も危機である以上、有無言ってられねえしな。」

 

明日斗「んじゃあ、さっさと終わらせるか。」

 

ジェイソン「そうしよう………。ガルッチ、力を貸して…………!」

 

カオスフレディ「さぁて、開始早々クライマックスで決めるぜ!」

 

 

【【キメワザ!!】】

 

 

【【ガッシャット!キメワザ!】】

 

 

メサイア「行くぞ皆!!」

 

 

ファンタジア9英雄達が飛び上がると同時に、明日斗オルタ達もそれに続く。僕もそこに行く前に、リリカにこう伝えた。

 

 

エデン「『『フラン達と、彼女達を地上に送っておいて。』』」

 

リリカ「『『ですが───────』』」

 

エデン「『『僕達を信じろ。』』」

 

 

それだけ伝え、直ぐにメサイア達の元に到着する。ギャラクシーが後ろを振り向くと、僕達が見え、そして目の前にはワールドフロンティアの大陸が見える。

 

 

ギャラクシー『まさか………、貴様ら!?』

 

エデン「『『一撃で、決める!!』』」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!

 

 

クリティカルクルセイド!!

 

 

ハイパークリティカルスパーキング!!!!

 

 

【マッチレスクリティカルストライク!!】

 

 

マイティクリティカルインフェクション!!

 

 

16人全員『『ファイナルゴッドロイヤルブレイカー』!!!!!

 

 

メサイア達と明日斗オルタ達と共にライダーキックを放ち、ロボットの胸部にぶつけた後、そのまま大気圏に突入する。

 

 

ギャラクシー『まだだ………、まだ終わってないぞ………!!!』

 

 

が、最後の抵抗と言わんばかりに、背中にあるジェットエンジンが起動し、無理矢理耐えようとする。

それでも出力は此方が上回った為に、そのまま海にまでぶつけた。

 

 

BGM終了

 

 

ーワールドフロンティア プププエリア どこかの岬ー

 

 

あのロボットが海にぶつけた後、メサイア達は先に岬の方に移動し、僕はギャラクシーが居る頭部に向かう。

幸いなことに、気絶で済んだため、そのまま引きずり出して、メサイア達がいる岬の方に向かう。

 

 

そこで丁度リリカ達も到着していて、リリカはギャラクシーの方へ向かう。

 

 

リリカ「『『ガルッチさん、イリスさんは………?』』」

 

エデン「『『念のため、ドクターマインド使うよ。っとその前に、融合解除しないと。』』」

 

リリカ「『『そうでした。』』」

 

 

『『フュージョンオーバー!』』

 

 

【【【【ドクターマインドXXXX!!】】】】

 

 

エデン「これをガシャコンキースラッシャーに差し込んで……。出来れば回復専念を設定してっと。」

 

 

【【【【クワトロガッシャット!!キメワザ!】】】】

 

 

【【【【ドクターマインドクリティカルフィニッシュ!!】】】】

 

 

銃口をギャラクシーに向けて発射。彼の外傷そのものを治していった。

 

 

ゴジラ【治療終了、お疲れ様だな。】

 

ニャルさん【イェーイ!!】

 

ストリングス【良くなることを、祈ります。】

 

エデン【取り敢えず、お大事に。】

 

 

『ズコォ!!』

 

 

何だこの音声!?一体いつからこの音声を!?

 

 

キース「な、なんだそのガシャット………。」

 

フレディ「今そっから、変な音声流れなかったか?」

 

エデン「な、流れたな。」

 

ニャルさん『テヘペロ。☆』

 

 

ニャルさん、あんたの仕業かよ。雰囲気ぶち壊しだよ…………。そして今のでギャラクシー目が覚めたらしい。

 

 

ギャラクシー「っつつ………。あれ?俺、どうなった?」

 

エデン「あれを見ろ。取り敢えず、仲間も不殺でよかった。」

 

ギャラクシー「アレ?って、マジか……。」

 

 

僕が指さす方をみんなで見ると、最早使い物にならないほどぶっ壊れていて、沈みそうで沈まない状態になっていた。

 

 

ギャラクシー「はぁ、これで俺の負けか。まぁ、俺が年なんだろうけど、それでもやっぱり、果たせなかったってのは、辛いな………。」

 

エデン「…………。」

 

ギャラクシー「ああ、降伏する。虚無王神イリスこと、新生XIII機関のリーダー、ギャラクシーは、今日以て降参する………。

 

 

約束通り、教えてやる。征服の理由、あのお方が誰かってのもな。聞き逃すなよ?」

 

 

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episode284 諸悪の根源の計画

ープププエリア 岬ー

 

 

エデンside

 

 

ギャラクシー「さて、今から話すが…………、まず復讐。これはエデンも彼女にも伝えたが、十三王神共に対してが復讐。

そして征服は、あのお方の命令で行ったことだ。」

 

メサイア「なぁ、お前が言う『あのお方』って、誰なんだ?」

 

ギャラクシー「多分だが、エデン。お前にとって知ってる人物だと思うぞ?」

 

 

知ってる人物?そんな奴出会ったか?そんな記憶は、ないと思うが………。

 

 

フラン「せ、せめて名前ぐらい言ってあげないと………。」

 

ギャラクシー「それは難しい。だが、言えることぐらい言っておこう。生かされたとはいえ、何時あのお方に殺されるのか、分からんからな。

 

 

断片的ではあるが、あのお方の目的は、全世界の再創世と言っていた。」

 

フレディ「世界の再創世?」

 

こいし「まるで、『機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』みたいなことをするのね。」

 

ギャラクシー「あっちと比べ物にはならん。奴がやってることは神聖だと思っているだろうが、腹黒いと言っても過言じゃねえ。」

 

シャイン「リーダー………!」

 

ギャラクシー「黙ってて。『新生XIII機関』という組織は、元より表向きの名前と言っても過言じゃねえ。

 

本当の名があるんだ。」

 

ジェイド「リーダー!!言っちゃだめだ!!」

 

サージ「それ言ったら、リーダーが───────」

 

ギャラクシー「我々の組織の本当の名は、『Another IRIAS』。あのお方の名前からとった名前だ。」

 

 

『Another IRIAS』?ん?あのお方の名前?あれ?『IRIAS』の部分、どこかで───────

 

 

こいし「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

リリカ「こいしさん!?急に叫んでどうしました!?」

 

イリヤ「あちゃー………、てっきり死んでサーヴァントとして蘇ったのかと思ってたけど………。」

 

キース「おい、アインツベルン。誰の事を言っているんだ?」

 

フラン「でも本体は、既に死んだって言って、ルカとアリスが言ってたけど………。」

 

メサイア「おいガルッチ、さっきから3人とも誰に言っているんだ?」

 

 

……………既に死んだ。サーヴァントとして立ちはだかった。…………まさか!?

 

 

エデン「おいギャラクシー!!そいつはどうやって『復活』した!?」

 

ギャラクシー「ふ、復活!?あのお方、死んだことあるのか!?」

 

サージ「まずい、これぜってぇまずいぞ?」

 

ジェイド「リーダー!!というかあんた、その名を言っちゃだめだ!!」

 

エデン「いいから教えろ!!!何で、なんで『女神イリアス』に従って───────」

 

「お呼びでしょうか?」

 

 

何処からともなく声が聞こえると同時に、神聖な光を感じる方を見ると、かつてルカとアリスフィーズの手によって滅んだと思われた、女神イリアスの姿があった。

 

 

明日斗オルタ「なんだ、此奴。」

 

エデン「………イリアス。」

 

イリアス「お久しぶりです、ガルッチさん。そこにいるフランさん達も。ルカの姿は………ないようですね。」

 

ギャラクシー「イリアス………様………。」

 

イリアス「あら、イリスではないですか。如何やらその様子だと、敗北したようですね。」

 

ギャラクシー「………。」

 

イリアス「まぁいいでしょう。遅かれ早かれ、私の計画がバレてもおかしくありませんでしたので、構いません。」

 

エデン「………世界の再創世、だったか?そうまでして、お前は信仰が欲しいと言うのか?」

 

イリアス「ええ。勿論ですとも。それに、私がいた世界だけでなく、平行世界、異世界にも信仰者を増やさないと。

 

 

神は私だけでいい。従わない者は、この世にいる資格なんてありません。」

 

エデン「はっ!下らねえ思想をお持ちのようで。だったら何故、自分だけの世界を創らない?」

 

イリアス「簡単ですよ、『面白くない』からです。私を信仰しない者も、魔物をいたぶるのが心地よいので。」

 

 

……………うん、何故か知らないけど、キアラがやろうとしてることより、此奴の方がまともに見えてきた。

 

 

エデン「殺生院キアラみたいな性格じゃなくてよかったぁ………。」

 

イリアス「ちょっとそれどういうことですか!?」

 

こいし「まぁ、あの女神がやることはあれだけど、キアラがやる事よりはマシかもしれない。主に過程が。」

 

イリヤ「それは分かる。」

 

メサイア「いや、彼奴がやろうとしてることえぐいぞ!?マシなの!?」

 

フラン「マシに決まってるよ。」

 

エデン「だってキアラは、地球とか宇宙を使ってオナニーしようとしてたし………。」

 

イリアス「何ですか!?その淫乱な人!?」

 

ギャラクシー「マシなのか……。」

 

リリカ「まぁ、自分だけ気持ちよくなりたいだけのサイコ野郎ですしね。」

 

ギャラクシー「リリカ!?今口悪くなかったか!?」

 

エデン「ああいう淫乱性職者にやられたら、たまったもんじゃねえよ………。まさかイリアスがそれ狙いとか───────」

 

イリアス「ないです!!間違ってもそんな淫乱性職者のようなことしません!!イカれてますよ!!

 

 

よかった。此奴が元凶だけど、そこまでの境地に至ってなくて、マジで助かった。いや待て、元凶がこんなんでいいのか?

 

 

エデン「まぁ取り敢えず淫乱性職者の話は終えるとしよう。きりがないかもだし。」

 

イリアス「貴方が話を切り出したんでしょうが!!!

 

シャイン「……あの、『淫乱性職者』って、なんですか?」

 

全員『え"!?』

 

 

も、もしかしてこの人、ピュアっピュアな人なの?

 

 

サージ「あー、シャイン?」

 

シャイン「何でしょうか?」

 

サージ「そのままの君でいてくれ。マジで。」

 

シャイン「?」

 

イリアス「コホン。話を戻しましょう。」

 

エデン「それって───────」

 

イリアス「そっちの話じゃないですよ!?計画の始まりからです。とにかく、黙って聞いてください、言い分は後から聞きますので。」

 

全員『(元凶がそれでいいのか?)』

 

 

まぁいっか。冥土の土産に計画を教えてやろうみたいな感じだし、生存フラグが建ってるようなものだしなぁ………。

 

 

まぁそれはさておき、イリアスの話が始まった。ただ、何故復活したのかは、イリアス自身も知らなかったため、追及はしないことにした。

 

どうやらルカとアリスフィーズと戦ってた頃の力は健在していたものの、イリアスが居た場所は全く違う世界で、それを理解するのに時間がかかったらしい。

その世界というのは、僕達が住む『世界』だったらしい。

 

 

ルカやアリスフィーズが居ない今、彼女はもう一度計画を実行するために、時間をかけたらしい。

その計画の過程を聞いているうちに、彼女はこんなことを話した。

 

 

イリアス「あ、そういえば、貴方は創造王神でしたね?」

 

エデン「それがどうした?」

 

イリアス「いえ、2代目創造王神の事で思い出したのです。」

 

エデン「あの二代目?董卓みたいな欲望丸出しの?」

 

イリアス「そんな性格でしたの?『私が作った人形』とはいえ、あれは吐き気がしましたので、すっかり忘れてました………。」

 

エデン「なっ!?」

 

リリカ「え!?」

 

ギャラクシー「作った!?」

 

 

なんと、二代目創造王神は、イリアスが生み出した人形だと言い放った。

 

 

イリアス「ええ、本物の二代目創造王神になるはずだった人は、私が手を下す前に、暗殺されてしまったようで。」

 

 

しかも本来二代目になるはずだった人物は、既に暗殺されたことも。イリアス自身も想定外だったらしい。

 

 

イリアス「その後は、まぁ知ってる人はいるでしょうが、あの人形は好き放題した結果、『世界の壁』にひびが入り、私には知らない世界が見えました。中には、私がルカとアリスフィーズに打ち勝った世界もありました。」

 

エデン「………まさか、その世界を含めて───────」

 

イリアス「ご察しの通りです。この世界も、基本世界も、平行世界も、異世界も、ありとあらゆる全ての『世界』を、再創世する気です。」

 

 

おいおいおいおい!?!?!?規模がデカすぎるだろ!?無茶し過ぎにも程があるだろ!?

 

 

メサイア「……滅茶苦茶じゃねえか。」

 

フレディ「イカれてるぜ………。」

 

エデン「そこまで規模がデカいとか、逆に感心するよ………。風龍さんが大規模すぎる話になるのが、ようやくわかった気がする………。」

 

イリアス「さて、これで語るべき事語ったことですし、そろそろ…………、滅びなさい。」

 

 

イリアスが姿を消すと同時に、真上に星すら砕いてしまうほどの隕石が、ゆっくりと落ちようとしていた。

 

 

キース「なっ!?」

 

明日斗「おいおい、なんだありゃ!?」

 

 

『prrr,prrr』

 

 

エデン「ッ!こんな時に……!」

 

 

『ピッ』

 

 

ゼロノス『ガルッチ!!大変なことが起きた!!!』

 

エデン「何だ!!こっちはやべえことになってるってのに!!」

 

ゼロノス『そのやべぇことが、お前達が救った13の世界にも隕石らしきものが降ってる!!』

 

全員『なっ!?

 

フレディ「それって、俺達の世界もか!?」

 

ゼロノス『ああ。』

 

明日斗オルタ「くっ!!その隕石を食い止めるための時間と人数が足りなさすぎる!!」

 

 

仮にここを救っても、残りの世界は滅ぶ………。イリアスの奴、面倒事を───────

 

 

リリカ「…………カービィさん、全画の令呪を、私に。」

 

カービィ「え?」

 

リリカ「私に、『覚醒し、全ての世界を救って』と、命じてください。」

 

ギャラクシー「リリカ?お前、何しようと───────」

 

リリカ「宝具使います。私にとっての、切り札を。」

 

エデン「切り札…………?」

 

 

融合王神のリリカが切り札を使うと聞いた途端、あることを思い出した。リリカが消える夢。リリカ自身のカードを使ったこと。

 

 

エデン「リリカ、それを使っちゃ───────」

 

カービィ「分かった………。全画令呪を以て命じる!」

 

エデン「よせ!!

 

カービィ「リリカ、覚醒して全ての世界を救って!!!」

 

エデン「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 

ギャラクシー「エデン?何でそんなに焦って───────」

 

リリカ「ありがとうございました、皆さん。……………『リリカ』!!」

 

 

覚醒せよ!!リリカオリジン!!

 

 

その音声と共に、リリカの身体が一瞬にして光り、僕の視界も真っ白になった。

 

 

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episode285 リリカの約束、エデンの思い出

BGM FINALFANTASYⅩ 『いつか終わる夢』


ー???ー

 

 

エデンside

 

 

視界が晴れると、僕は宇宙にいた。周りには誰もいない、全方位は星々ばかり。僕はどうなったのか、何があったのか、分からなかった。

 

 

ワールドフロンティアは滅んだのか?フレディがいる幻想郷も?マリオの世界も?僕達が救った世界は、滅んでしまったのか?

 

だとしても、何で僕はここにいる?皆はどこに行ったの?あの隕石に、巻き込まれた?僕は………、守れなかったというのか?

家族を、仲間を、友人を………、失ったというのか?

 

 

リリカ「ガルッチさん………。」

 

エデン「!?」

 

 

声がする方を向くと、其処には例のカードを使い、もうすぐ消えようとしているリリカの姿があった。

 

 

エデン「リリカ………。」

 

リリカ「ご安心ください、貴方方が救った世界も、皆さんも無事です。ここにいるのは、貴方と私だけです。」

 

エデン「でも………、あのカードを使ったって事は………。」

 

リリカ「…………そういう事ですね。」

 

エデン「何で…………何でそこまで───────」

 

リリカ「あなたと同じです。皆を救えるのでしたら、この命を捧げる覚悟がある。そんな感じです。」

 

エデン「そんな…………。」

 

リリカ「これで、分かったでしょ?自分を犠牲にすれば、誰かが悲しむ。現に私は皆を救うために犠牲となり、貴方は悲しんでいます。」

 

 

言葉が出なかった。正論だった。もしこれが僕だったら、きっとフラン達も、未来も、お姉ちゃん達も、悲しんでしまう………。

 

 

リリカ「なので、約束してください。自分を嫌ってもいい。ですが、自己犠牲はやめてください。それをすれば、貴方にとって大切な人達が悲しんでしまうと言う事を………。」

 

 

でも、この約束は…………出来ない。

 

 

エデン「……………ごめん、その約束は難しい。」

 

リリカ「ッ!?何故ですか!?」

 

エデン「確かに、僕が犠牲になったら、皆は悲しむだろう。泣き叫ぶだろう。けれど、だからと言ってその約束を交わす事は難しい。

 

 

自分を犠牲にしてでも、救えない命がある。想定外な事態、尚且つ僕一人しかいなかったら、なおの事だ。」

 

リリカ「…………。」

 

エデン「よっぽど嫌な奴じゃない限り、見捨てることなんて出来ない。そんなことすれば、後味の悪いことになる………。

自分が嫌いだからこそ、死ななければならない。消えてなくなるべきだ。自分の罪を精算するその時が来るまで、僕は…………。」

 

リリカ「…………でしたら、私が貴方を救います。」

 

エデン「!?」

 

 

今なんて言った?僕を救う?

 

 

リリカ「私は貴方に救われた恩があります。もし、あの時間に合わなかったらと思うと、不安で……。

それに、放っておくことが出来ない気がしたんです。」

 

エデン「………僕が消える瞬間、見たのか?未来で?」

 

リリカ「…………ええ。」

 

エデン「…………そうか。なら尚更約束は守れないな………。」

 

リリカ「…………でしたら、散らばった貴方の存在をかき集め、形にします。」

 

エデン「……………どうもあんたは、いや、貴方は僕と同じぐらいお節介な事するんだな。」

 

リリカ「ええ。」

 

 

……………………でも、何故か悪い気がしない。消えてなくなろうとしている自分を、何とかしようとするリリカを見ると…………。

 

僅かな希望とはいえ、託してみるか。

 

 

エデン「分かった。そこまで言うのなら、僕が消えた瞬間、ちゃんと救ってよ?」

 

リリカ「はい、約束します。代わりに、これを。」

 

 

リリカが手渡ししてくれたのは、彼女自身のカードだった。

 

 

リリカ「それを、彼方で過ごしている『リリカ』さんに渡してあげてください。彼女でしたら、私以上に扱えるはずです。」

 

エデン「………でも、あっちのリリカは、もう既に持っているはず───────」

 

リリカ「あれはまだ、不完全体です。このカードと融合して、初めて完全体となり、使えるようになります。」

 

エデン「…………でも使えば、彼女は君のように………。」

 

リリカ「………。」

 

エデン「……………覚悟を決めたら、これを渡す。それまでは、僕が大事に持ってることにするよ。」

 

リリカ「お願いします………。」

 

 

カードを受け取ると同時に、もうリリカの身体は薄くなっていく。お別れが、近い。

 

 

リリカ『もう行かなくては。最期に、イリスさんに伝えてください。』

 

エデン「………。」

 

リリカ『私が死者となっても、貴方の事愛しています。それが、どのようなことがあっても。と。』

 

エデン「……………伝えておく。だから、『さようなら、リリカ・アルテラス』。」

 

リリカ『…………さようなら、『アルカディア・エタンセル・エデン』。どうか、この先の未来に、幸あれ。』

 

 

リリカが持つガールズリングを掲げ、トリガーを引くと同時に、彼女の周りに白い百合の花びらが散りばめていく。

一度彼女の手を伸ばして掴もうとするが、既に消えていて、代わりに握ったものが、白い百合の花と『ワールド・フロンティア』のガシャットロフィーだった。

 

 

エデン「………。」

 

 

その後、僕は様々な魔術や魔法を駆使し、白い百合の花を付けたヘアピンにし、右髪に留める。今度はそのガシャットを手に取り、スイッチを押す。

 

 

【GAME CLEAR!CONGRATULATIONS!】

 

 

その音声と共に、視界は再び真っ白になった。

 

 

ーメサイアの家ー

 

 

気が付くと、僕はいつの間にかベットの中で眠っていた。まるで、彼女との別れが夢だと思うように。

けれど、鏡を見てみると、右髪のところに、白い百合の花を付けたヘアピンが留めてあることに気づき、もうここにはリリカは居ないんだと、改めて感じた。

 

 

彼女のカードも、ポケットの中に入っており、確認した後、またポケットに入れた。ガシャットロフィーは鏡の横に置いてあることを確認し、窓の方を向いた。

外はまだ星々が見える夜空だった。

 

 

エデン「…………クリア、しちゃったか。そうなると、ここともお別れか………。」

 

 

少し寂し気な声を出した後、もう一度眠りについた。これですべてのガシャットロフィーが揃い、ガシャットキーも揃ったと言っても過言じゃない。

 

後は、『Undertale』の世界に行き、江ノ島盾子を倒すだけになった。その先は未知数。何が待ち構えているのか、分からない。

 

 

ただ、言えることは………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「これが、最後だってことだな。」

 

 

next episode

 

 

BGM終了

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

一方………。

 

 

エデンオルタ「チッ、結局こうなっちまったか。だがいい、俺もようやくこれが手に入ったところだぁ。」

 

 

『OVER THE EVOLUTION!』

 

 

DESPAIR!RIDERSYSTEM!REVOLUTION!!

 

 

エデンオルタ「もうすぐだ………。余興としてゼロモニターを起動させたが、思ってた以上に皆が絶望してよかった………。

 

 

もう、俺に敵う者など、いない!あのリリカでさえ、俺を見限った『もう一人の俺』も含めてな!!」

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデンオルタ「最終変身!

 

 

CHAOS!!CHAOS!!CHAOS!!REVOLUTION!!フッハッハッハッハッハッハ……!!

 

 

エデンオルタ「ああ、試したい………!!人間に、動物に、下等生物に試したい!!この力でいたぶりたい、壊してやりたい!!

 

 

あぁぁ、楽しみだなぁ………!!今度からは仮面ライダーエボル改め、『仮面ライダールイン』と名乗るとしよう!!

 

 

アハ、アハハハハハハハハハハ!!!!!ハハハハハハハハハ!!!!!

 

 

世界よ!!この俺が滅ぼしてやろう!!!!!跡形もなくだ!!!!!

 

 

エデンオルタも、着々と力を付けていた………。全てを滅ぼすために………。



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episode286 開かれるLast Game

ーセントラルエリアー

 

 

翌日、『新生XIII機関』こと『Another IRIAS』のリーダーである虚無王神イリスとその仲間たちは裁判で終身刑に処されることとなった。

 

牢獄に連れていかれる前に、エデンはイリスに出会うことが出来た。

 

 

ギャラクシー「………エデン、か。」

 

エデン「………お前は、それでいいのか?」

 

ギャラクシー「ああ、どの道俺は、死ななくちゃならねえんだ。だが、裁判は終身刑。残りの人生は牢獄の中で、自殺することにする………。」

 

エデン「………そうか。墓、用意してやろうか?」

 

ギャラクシー「…………頼む。出来れば、キリスト風で頼むぜ。」

 

エデン「仏教か神道じゃないのか。まぁ、要望は応えてやる。」

 

ギャラクシー「…………助かる。」

 

「もう話は終わりでいいか?」

 

エデン「いや、まだある。…………リリカから遺言だ。」

 

 

リリカ・アルテラスの話になると、イリスは反応する。それだけ彼は、彼女の事愛していたのだ。

 

 

ギャラクシー「会ったのか?リリカに?」

 

エデン「ああ。」

 

ギャラクシー「なんて……、言ってた?」

 

エデン「『私が死者となっても、貴方の事愛しています。それが、どのようなことがあっても。』…………リリカは、それだけ君の事愛していたんだ。」

 

ギャラクシー「………リリカ。」

 

「おい、いい加減に───────」

 

「空気読め、馬鹿。」

 

ギャラクシー「………………遺言のついでに、江ノ島盾子が居る世界を教えておこう。」

 

エデン「『Undertale』の世界が如何した?」

 

ギャラクシー「お前達が行く世界は、既に無人。もとい無モンスターの世界だ。だが、盾子の事だ。何かしらの策を用意していてもおかしくない。

 

 

もしもの為に、『アンチ・インフィニティ・ソード』を、お前に渡そう。おい、あの武器は何処だ?」

 

「何で貴様のような凶悪犯に───────」

 

「黙っとけ。いいのか?」

 

ギャラクシー「どっちにしろ、牢に入れられるんだろ?脱獄する気ないし、もう使うことはない。だが、世界を救うために戦おうとしてる此奴の為に、使わせてほしい。

 

此奴なら、盾子だけじゃねえ。イリアス様を止められるかもしれねえからな。」

 

「………分かった。」

 

 

そう言って、一人の警察は『アンチ・インフィニティ・ソード』を取りに行ってる間、イリスはこんな事言った。

 

 

ギャラクシー「前も言ったが、『アンチ・インフィニティ・ソード』は未完成だ。ただ、最初から『抑止』の力を持っている。

完成させるには、『衰弱(ウィークニス)』、『封印(シール)』、『崩壊(フォール)』、『混沌(カオス)』、『重力(グラビティ)』、『否定(ディナイアル)』。これら6つの『アナザー・インフィニティ・ストーン』が必要になってくる。

 

ただ、此奴の耐久力は使い手が変わると砕け始める。二人目であるお前が手にしてもまだ使えるが、3人目になればはめ込む部分を除いて剣は砕け散ってしまう。」

 

エデン「それじゃあ意味ないんじゃ───────」

 

ギャラクシー「最後まで聞け。はめ込む部分を除いてだ。そこだけは、他の武器に取りつけることが可能だ。

つまり、お前が持つその剣のどれかに取りつければ、その剣の能力に加えて、『アナザー・インフィニティ・ストーン』の能力も使用できるというわけだ。」

 

エデン「………もうそれ、『アンチ・インフィニティ・ソード』じゃなくて、『アンチ・インフィニティ・エンブレム』でいいんじゃね?」

 

ギャラクシー「!」

 

エデン「………なんでビックリするんだよ。」

 

「取ってきました。」

 

 

男が『アンチ・インフィニティ・ソード』が入ったカプセルを持ってくると、イリスはそのカプセルを開き、エデンに持たせた。

途端に剣にヒビが入り、今にも壊れそうな剣に変わり果てていた。しかし、エンブレムの方だけは、綺麗なままだった。

 

 

ギャラクシー「やはりこうなったか………。」

 

エデン「………。」

 

ギャラクシー「まぁ、こんなものになっちまったが、見た目に反して壊れにくい。だが、大事に扱ってくれ。」

 

エデン「分かった。」

 

ギャラクシー「………気を付けろよ。原作の江ノ島盾子とは、比べ物にならんほど強い。お前達がどれだけ通用するか、牢獄で見させてもらうぞ。

 

 

じゃあな、エデン。武運を祈る。」

 

 

エデンに伝えた後、イリスは2人の警察に連れていかれた。

 

 

エデン「さようなら、虚無王神イリス。恐らく、二度と会うことはないだろう………。」

 

 

エデンもまた、その場から後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーメサイアの家 前ー

 

 

そして……。

 

 

永夢「お世話になりました、メサイアさん。」

 

メサイア「いや気にするな。長期滞在とはいえ、俺は気にしてないぜ。」

 

黎斗「既にゲートは開いてある。今の内に別れを済ませておけ。」

 

貴利矢「気が早いなぁ。まっ、軽く言うなら、また会おうな。」

 

飛彩「全く、監察医は……。メサイアさん、お世話になりました。」

 

大我「あばよ、メサイア。」

 

黎斗「大我先生……、もう少しご丁寧な挨拶を………いいか。」

 

 

永夢達はメサイアに別れを告げた後、すぐにゲートに入る。黎斗は何も言わなかったが、ゲートに入る前に、別れを告げる代わりに、手を振っていた。

 

残ったのは、エデン、フラン、こいし、イリヤの4人だった。

 

 

メサイア「行っちゃうんだな、皆。」

 

エデン「そう、だな。」

 

 

因みに、フレディ達はそれぞれの世界に帰り、明日斗オルタとジェイソン、キースらは既にエデンの家に戻っていた。

 

 

フラン「思えば、この世界に来た目的は、旅行だったよね。」

 

こいし「途中から、ファンタジアの戦士たちと協力してたり……。」

 

イリヤ「この世界でリリカとも出会ったしね。」

 

ルビー『ですが、この世界に十三王神が居なかったのが気がかりですが……。』

 

エデン「いや、既に出会ってたよ。」

 

3人+1本『え?誰?』

 

エデン「リリカだよ。あと、追放されてたけど、ギャラクシーもまた、十三王神の一人だった。」

 

メサイア「マジかよ………。全然気づかなかった………。」

 

エデン「違和感があったけど、母さんから聞かされてなかったら、気付いてなかったさ。

 

 

…………ありがとな、メサイア。あんたと出会えて、本当に良かった。」

 

メサイア「おいおい、まるで死にに行くような台詞じゃねえか。またいつでもここに来てもいいんだからよ。」

 

エデン「………そうか。そうだな。」

 

 

エデンはそう言いながらメサイアに笑顔を見せる。けれど、彼の目は、とても寂しく、今にも泣きそうな目だった。

それでも悟られないように、必死に隠した。もう会うことが出来ない、もうすぐ死ぬという事を隠すために…………。

 

 

エデン「じゃあな、メサイア。絶対に、世界を救ってみせるから。」

 

メサイア「ああ。遠くから、お前を応援してるからな!!」

 

 

お互い拳を付けた後、エデン達はゲートの中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メサイア「……………エデンの奴、俺に気づかないと思っていたのか……………?笑顔で言ってるくせに、何で泣きそうな目をしてんだよ…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーエデンの家 最深部ー

 

 

エデンside

 

 

ゼロノス「お帰り、これで全てのガシャットロフィーが手に入ったな。」

 

 

ゲートから出ると同時に、『ワールドフロンティア』のガシャットを抜き、上に投げると同時に僕が持ってるガシャットロフィーを上に投げると、融合していき、ガシャットキーになった。

 

それが最後だったのか、上にある『ワールドフロンティア』ガシャットキーを含む13個あるガシャットキーが光り始め、天井から謎のモニターが現れる。

 

そこから光の閃光がモニターに向けて発射され、モニターに直撃すると、『Undertale』と描かれたモニターに変わり、そこから1つのガシャットが落ちてきた。

 

 

それを僕が手にし、トリガーを引いた。

 

 

【Undertale!】

 

 

その音声は、とてもおぞましく、けれどどこか寂しく聞こえた。

 

 

ゼロノス「………急げ、まず行くべき場所があるだろ?ザギ達の家に繋がってるゲートがある。そこからいけ。」

 

エデン「ありがと。フラン、こいし、イリヤ。急ごう。」

 

 

僕達は急いでザギ達のところへ行く。『Undertale』のガシャットを持ちながら………。

 

 

全ての世界を賭けた戦いが、もうすぐ始まろうとしていた………。

 

 

next episode




ってなわけで、長くコラボしていたエックス2さんこと青龍騎士さん作『ワールド・フロンティア ファンタジアレジェンズ』が終わりました!!

東方悪夢男よりも長い話になったな………。


メアリー「ここからは、次章の話になります。どうぞ。」


BGM 『EXCITE 最終回予告ver』


次回、『Subterranean Electron World』!


───────Undertaleの世界にて、遂に江ノ島盾子と再会


盾子「さぁ、始めましょう!絶望への輪舞曲を!!」



───────立ちはだかるモンスターたち


リリカ「トリエルさん………。」

アズリエル「お母さん………。」



───────史上最悪の時間


サンズ「地獄の業火に焼かれてしまえばいい。」

アンリマユ「『『俺を焼きたいなら、これの400倍持ってこい。この程度の業火で、止められる悪じゃねえぜ!!』』」



───────子ガルの正体


子ガル「…………これが、僕の正体だよ。エデン。」

リリカ「そんな………、そんなことが…………!」

アズリエル「こんな事って、あるの!?」

エデン「………子ガル!」



───────それぞれの最終決戦が、始まる


ザギ「ウルティノイド・ファイナル!!」

リリカ「行きましょう、『リリカ』!」




───────そして、対峙するエデンとエデンオルタ


エデンオルタ「始めようか、世界の終焉を………!」

エデン「貴様の居場所なぞ、何処にもない。1人寂しく死ね!!『エデンオルタ』!!」



───────エデン、リリカに………。


リリカ「ガルッチさん………。」

エデン「これだけは言っておく、『リリカ・アイモーネ』。君を愛して、よかった。さようなら、恐らくもう会うことはないだろう………。」



LASTGAME『Undertale 儚い幻想/最期の希望』




















エデンオルタ「無駄だ、俺には『絶望のソウル』と『カオストリガー』がある。もう貴様に勝ち目はない。そこでゆっくりと、世界が消えるところを見届け───────」

エデン「あきッ…………、らめるかァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!


『バコンッ!!』


エデンオルタ「な、何!?」

エデン「はぁ、はぁ………。世界が、消えるだと?ふざけるな!!


この世界は、俺達の世界だ!!貴様こそ、俺達の目の前から消えるがいい!!!!!


『セブンズフュージョン!!』


エターナル・オブ・ザ・オールゴッド!ディエスイレ・エリシュ!我、全ての頂点に立ち、あらゆる全てを司る王の神なり!!


ゴッドマキシマムマッチレスZ!


ムゲンムテキ!!


エデン「死ぬ覚悟はいいか?俺は出来ている!!真・最終融合戦術、『真・(トゥルー・)最終融合変身(ファイナルフュージョン・トランスフォーム)』!!



───────語り継げ、我が物語


エデンオルタ「ッ!?それは、一体!?」

エデン「仮面ライダーファンタズム。カンゼンフメツゲーマーLvFINAL、夢現王神アルカディア・エタンセル・エデンフォーム。


さぁ………、Grand Finaleの為のSHOW TIMEだ!!」


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episodeEX29 ゲーマドライバーをStealしたのは誰!?

さすらいのエージェントのリクエストで、ガキ使の蝶野ビンタをやることにします。


キャラはこんな感じ

蝶野:フレディ(ゲーマドライバー盗まれた)
方正:紫(犯人)
浜田:エデン
松本:黎斗
遠藤:リリカ
田中:フラン

それではどうぞ!!


※因みに、会話メインです。


フレディ「BRRRRRRRRRRRRRRRRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!

 

 

エデン「落ち着け。如何したんだフレディ、急に僕達を呼んで。」

 

 

リリカ「何で私まで………?無関係だと思うのですが………。」

 

 

フラン「それ言ったら、私もよ。黎斗ならあり得そうだけど………。」

 

 

黎斗「私だって聞きたいのだが?」

 

 

紫「わ、私は無関係よ!!」

 

 

フレディ「さて、お前らを呼び出したのは他でもねぇ。単刀直入に言うぜ?俺のゲーマドライバーを盗んだクソ野郎は誰だァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

エデン「な、何だと!?」

 

 

黎斗「ゲーマドライバーが!?って、思えば何故君はアクションゲーマーLv1の姿なんだ?」

 

 

フレディ「あ、これ着ぐるみ。」

 

 

黎斗「着ぐるみ!?」

 

 

フレディ「おう。昨日俺は人里で、エグゼイドの着ぐるみを着込んで子供の相手をしたんだよ。

 

だがな?帰ってきたら、俺のゲーマドライバーがなくなったんだよ!!んで、ゴーストフェイスが言うに、誰かが盗んだって事が分かったんだ。」

 

 

エデン「だからって、何で僕らが………。」

 

 

フレディ「紫が言うに、容疑者のにおいがしたとか。」

 

 

 

『ブチッ』

 

 

 

黎斗「ほう?」

 

 

フラン「それどういうことか、説明してくれる?」

 

 

エデン「しかもリリカも巻き込むとか、いい度胸してんじゃねえかゴラァ?」

 

 

リリカ「そもそも私、ゲーマドライバーというもの使ったことがないですよ?その点如何なんですか、紫さん?」

 

 

紫「ちょ、ちょっと。4人の視線が痛い……。」

 

 

フレディ「んでだ、誰が犯人だ?一番怪しいのは黎斗だが───────」

 

 

黎斗「檀黎斗神だ!!!そもそも、流石の私でもゲーマドライバーを盗むことなどしない。」

 

 

エデン「ガシャットは回収しようとしてたけどね。」

 

 

フレディ「ならガルッチ───────」

 

 

エデン「んなわけねえだろ。そもそも自分用のゲーマドライバーが2つもってんだぞ?主に、Ωとかゴッド版。

 

あとフランにはウィザードドライバー、リリカなんて変身ベルトすら使ったことないし、まず性格的に考えられん。」

 

 

紫「う、嘘よ!!そんなこと、あり得ない───────」

 

 

『どうやら大嘘つきは、彼女のようですね。』スゥ

 

 

フレディ「な、何だ!?」

 

 

リリカ「清姫さん。」

 

 

清姫『紫さん、貴方から嘘の臭いがします。それも、無関係な人達を巻き込んででも、自分が犯人だと気付かせないように………。』

 

 

紫「ッ!?」ギクゥ

 

 

フレディ「…………。」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

紫「えっと………、その…………。」

 

 

フレディ「おい紫、ゲーマドライバーは何処にある?」

 

 

紫「うっ………。」

 

 

フレディ「俺のゲーマドライバー、返しやがれ…………!!」

 

 

紫「……………ッ!!」

 

 

 

【ハリケーンニンジャ!!】

 

 

 

フレディ「ッ!?」

 

 

エデン「なっ!?」

 

 

紫「誰が、誰か返すものですか!!二ノ術、変身!!」

 

 

 

【ガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

マキマキ!竜巻!ハリケーンニンジャ!

 

 

 

紫「絶対に返さないから!!」ドロンッ

 

 

フレディ「あ、あのBBA………!!」

 

 

黎斗「仕方ない。ガルッチ、オメガの方渡せ!!」

 

 

エデン「で、でも大丈夫なのか!?」

 

 

黎斗「有無言ってる場合か!!渡してやれ!!」

 

 

エデン「………フレディ、僕が持ってるオメガを使え。言っておくけど、保証はしないからな?」

 

 

フレディ「お、おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───案の定、紫は見つかり、皆にボコられた───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「うー………、あんた達、レベルおかしすぎでしょ………?特に、10億って何!?というか、ℵ0とか、無理ゲーにも程があるわよ!!」

 

 

フレディ「取り敢えず取り返したのはいいが、此奴にはお仕置きが必要だなぁ?俺のゲーマドライバーを取った挙句、ガルッチ達を容疑者にし、んで正直に言うどころか、どっから取り出したガシャットで俺のを使って逃げるとか………。」

 

 

紫「ヒィィィ!?」

 

 

フレディ「もう謝っても許さねえぜ?ガルッチ、黎斗。そいつを縛れ。」

 

 

エデン「了解。」

 

 

黎斗「覚悟するがいい………!」

 

 

紫「な、何するの!?」

 

 

 

【キメワザ!】

 

 

 

フレディ「フィニッシュは必殺技で決まりだ………!」

 

 

 

ハイパークリティカル………超天元突破激辛麻婆豆腐(マーボークラッシャー)!!】

 

 

 

『ベチョッ!』

 

 

 

紫「ま、麻婆………?」

 

 

エデン「あ、これって………。」

 

 

紫「ッ!?~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

 

 

【究極の悶絶!!!完全死亡!!!】

 

 

 

紫「」チーン 【GAME OVER】

 

 

清姫『一件落着ですね。』

 

 

フレディ「ったく、なんで此奴がガシャット持ってんだよ。欲しいならにとりに頼めば───────」

 

 

黎斗「私に頼め!!って、そのガシャットは私が作ったものじゃない!!不正なガシャットとして回収する!!」

 

 

紫「だめぇぇぇ!!前々から欲しかったのに没収なんてやめてぇ!!」ガバッ

 

 

フレディ「復活早ッ!?」

 

 

エデン「駄目だこりゃ………。」

 

 

黎斗「ええい、離せ!!」

 

 

紫「いーやーだー!!」

 

 

 

その後、ようやく黎斗を引きはがした後、エデン達と連れて帰って行った。

 

 

 

紫「うぅぅ………、やっと、やっと私も『仮面ライダー』になれたと思ったのにぃ………。」

 

 

フレディ「自業自得だ。というか、俺の取るからそうなるんだ。」

 

 

紫「(´・ω・`)」

 

 

END




翌日………。


紫「ん?」


『ゲーマドライバー+ハリケーンニンジャガシャット』


紫「!?」


『神の恵みをありがたく受け取れ! by.檀黎斗神』


紫「\(0w0)/ウェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェイ!!!!!」←嬉し過ぎてブレイド顔


次回は本編に戻ります。


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LASTGAME『Undertale 儚い幻想/最期の希望』
episode287 故郷へ


13期op曲 ソウルイーターed曲3 『爆走夢歌』


ーザギの家ー

 

 

エデンside

 

 

ゼロノスが作ってくれたゲートを使い、僕達はザギ達の家に到着する。しかし、上空を見上げると、巨大な星みたいなものが浮かんでいた。

 

 

イリヤ「何、あれ?」

 

こいし「分かんない………。」

 

ルビー『ですが、良からぬものであるのは確かですね………。』

 

 

っとそんな時だった。

 

 

セリカ「『『エデン!戻ってきたのか。』』」

 

エデン「セリカ!!あれは一体……。」

 

セリカ「『『ゼロモニターだ。詳しいことは、中で。』』」

 

エデン「あ、ああ。」

 

 

取り敢えず、僕達はザギの家に入る。

 

 

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

あの後、ザギはメンバー全員をマィティベースに集合することになり、そこで作戦会議が始まった。

 

最も、僕達も参加することに。

 

 

ザギ「さて、と。まず、ガルッチ殿。君たちが帰ってきたということは……。」

 

エデン「ああ。『ワールド・フロンティア』をクリアし、『Undertale』の世界に繋がるガシャットを持ってきた。」

 

 

そう言って、ガシャットを見せる。

 

 

エデン「後は、あの世界にいる江ノ島盾子を倒し、エデンオルタがどこにいるのかを突き止め、滅ぼすだけだ。」

 

ザギ「ふむ。出来ることなら、皆で行くべきなんだろうが………、ゼロモニターの件がある。放っておける状況じゃない。」

 

はやて「あと、今英竜さんがゼロモニターの動きを監視してるらしいで。」

 

フラン「英竜お姉ちゃんが?」

 

エデン「…………ゼロモニター、か。」

 

 

そんな名前を言うと、ストリングスが語り掛けてきた。

 

 

ストリングス『エデンさん、そのゼロモニターって奴なんですが……。』

 

エデン「(如何した?)」

 

ストリングス『……………恐らくですが、僕が居た世界の兵器だと思うんです。』

 

エデン「(何で、そう思ったんだ?)」

 

ストリングス『分かりません………。ただ、何故かゼロモニターを見ると、僕が居た世界を思い出すんです………。』

 

エデン「(………思ったんだが、ビーストバグスターなんだよな?生前の記憶があるのか?)」

 

ストリングス『記憶、というより記録ですが………。そんな気がします………。』

 

エデン「(そうか……。)」

 

 

ストリングスが、ねぇ。彼が居た世界って、何なんだろうな。

 

 

リリカ「……ッチさん!」

 

エデン「?」

 

リリカ「話聞いてました?」

 

エデン「ごめん、いきなりストリングスが話しかけてきたから。」

 

セリカ「そいつが何だって?」

 

エデン「ストリングスが言うに、奴がいた世界を思い出すとかなんとか。」

 

ザギ「その、ストリングスから何か聞き出せないのか?」

 

エデン「聞いてみる。」

 

ストリングス『聞かなくてもいいよ。ゼロモニターって奴の記録がない。初めて知った。けど、何処か似てる………。対極だけど、本質が一緒……。』

 

 

今度は皆にも聞こえるように、この場にいる全員に念話したようだ。

 

 

ザギ「本質は一緒なのに、対極してる?」

 

エデン「多分、僕やリリカみたいな感じかな?」

 

リリカ「なぜそうなるんですか?」

 

エデン「だってさ、リリカが光なら、僕は闇。互いに守りたいもの、救いたいものが違えど、本質だけは一緒だろ?」

 

フラン「今は、世界を救うって決めてるけどね。」

 

リリカ「………。」

 

エデン「………ゼロモニターとストリングスの関係性は分からない。でも、何かが似てて、本質が一緒って事は、何かしらの関りがあったはず。」

 

ザギ「ふうむ……。」

 

 

でも、ストリングスが居た世界って、どんな世界なんだ?そう思っていたが、取り敢えず頭の隅に置くことにした。

 

 

エデン「取り敢えずこの話は終わろう。それでザギ、僕がストリングスと話をしてた時、なんて言ってたんだ?」

 

ザギ「ああ、『Undertale』に行く者と、ここに残ってゼロモニターと戦う者に分けようかって話をしていたところだ。

 

 

現状、ガルッチ殿、リリカ、アズリエル、セリカの4人が『Undertale』の世界に行くことになったが………。

他はいるか?」

 

フラン「私も行く。」

 

こいし「待って、私も連れてって。」

 

イリヤ「勿論私もよ。」

 

ザギ「っとなると、7人で『Undertale』の世界に───────」

 

「8人よ。」

 

全員『?』

 

 

声がする方をみんな振り向くと、ラクトが会議室に入ってきた。

 

 

ラクト「私も連れてって。」

 

エデン「ラクト。何でここに?」

 

ザギ「ラクト?誰なんだ?」

 

エデン「平行世界の僕。でも、フラウィーの手によってその世界が滅んだらしく、この世界に来たんだって。」

 

ラクト「そういう事。どうやって来たかなんて、今はどうでもいいよ。それより、私も連れてって。」

 

エデン「でも、何で───────」

 

ラクト「子ガルが、いなくなったのよ。」

 

フラン「子ガルが!?」

 

ザギ「え?え?こ、子ガル?」

 

エデン「本来(ガルッチ)になるはずだった存在。呼び方がともかく、今は『ラーク・アズリエル・リトルガルッチ』という名前で───────」

 

アズリエル「待って!何で、子ガルの名前に、僕の名前が?」

 

 

そういえば、子ガルのミドルネームがアズリエルだな。何でそんな名前を?

 

 

こいし「でも、『Undertale』の世界に行くのと子ガルが消えたのとどう関係があるの?」

 

ラクト「子ガルが居なくなる際に、描き置きがあったのよ。『Undertaleの世界で待ってる。そこにいるから、僕をコロシテ。』って。」

 

 

殺して!?何で?何で子ガルがそんなことを!?

 

 

エデン「…………分からないことばかりだが、子ガルがそんなこと言うには、何か理由があるのかもな………。

 

 

よし、ならこの8人で、『Undertale』の世界に行く。残ったもの達は、ゼロモニターを頼む。」

 

ザギ「分かった。武運を祈る。」

 

 

選ばれた7人は僕に集まる。それを確認した後、僕はUndertaleのガシャットを取り出し、トリガーを引く。

 

 

【Undertale!】

 

 

エデン「…………これが、LASTGAMEだ。気を引き締めて行くぞ!!『LAST GAME START』!!」

 

 

もう一度トリガーを引くと、7つのソウルがガシャットから飛び出し、ゲートが開く。僕達はそのゲートの中に入ると、一瞬にしてザギ達がいた会議室が見えなくなり、代わりに黄色いお花畑の場所に到着した。

 

 

ここで、僕達の最後のゲームが、始まろうとしていた。

 

 

next episode




13期ed曲 『one vow』


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episode288 フラウィーと再会

ーUndertaleの世界ー

 

 

エデンside

 

 

アズリエル「懐かしい……、ここ昔のままだ。」

 

エデン「確かここで、キャラと出会ったんだっけ?」

 

リリカ「よく覚えていますね。」

 

エデン「いや、こいしがUndertaleをやっているところを見てたからね………。Gルート以外クリアしちゃってるし。」

 

こいし「流石にGルートする気にはなれないよ………。というか、そんなことする人が頭が───────」

 

エデン「こいし、分かっていても絶対に言っちゃあかん。」

 

 

というか失礼だろ。まぁ、こいしならPとTをクリアすると思ってたけどね。僕もやってみたけど、PとTをやってGも挑もうと考えたけど、モンスター殺す気にはなれなかったわ。

 

うん、思えばGやらないでよかった。

 

 

アズリエル「こいしさんって、ゲーマーなの?」

 

エデン「らしい。なんでゲーマドライバー使わないのかが不思議に思う。」

 

こいし「えへへ、それほどでも~。」

 

ラクト「私は、エロ関連のゲームやってたかな~?」

 

エデン「いや、たまにはそれなしで頼む。」

 

セリカ「なぁ、ホントに平行世界のガルッチなのか……?」

 

エデン「淫乱だけど、間違いない……。」

 

 

キアラといい勝負………いや、流石にラクトが可哀想だな。そんな会話をしながら、先へ進んでいった。

 

 

其処にいたのは………。

 

 

「ハロー………!?ゲッ、ガルッチ!?」

 

エデン「おいフラウィー。げっ、ってなんだ。げっ、って。」

 

フラウィー「仕方ないでしょ?狂った君を見て以降、出会うだけでもトラウマになってるんだから……。」

 

 

流石に泣くよ?いやホントに。もう彼奴に出会う事ないと思うし、元凶であるキャラも殺したよ?

 

 

エデン「んで、何でここに?妨害でもしに来たのか?」

 

フラウィー「流石にしないよ。さっきも言ったけど、君の事がトラウマだし、何より死にたくないからね。

 

妨害する気はないよ。絶対に。」

 

アズリエル「性格が、変わってる……。」

 

セリカ「一体何があったというのだ?」

 

エデン「僕が原因だな、これ。」

 

全員『あー……。』

 

 

納得するんかい!!

 

 

フラウィー「まぁ分かってると思うけど、この世界はPルートクリア後の世界と思っておけばいいよ。

 

最も、フリクスは死んじゃってリセットされた状態だけど………。」

 

こいし「モンスター達は?」

 

フラウィー「リセット前は死んでないよ。誰一人も。出来ることなら、皆を殺さないでほしい。」

 

 

皆は賛同しているものの、僕だけは口を噤んだ。いや、噤んでしまった。

 

 

アズリエル「ガルッチ?」

 

リリカ「ちょっと、まさかとは思いますが、殺そうと考えていませんよね?」

 

エデン「分かってるよ。でも、リリカ、アズリエル。ある意味僕、一国の王子の妻を殺した奴だよ?」

 

リリカ「あ………。」

 

アズリエル「そ、そういえば………。」

 

エデン「殺したくなくても、恐らく───────」

 

フラウィー「その心配は多分ないよ。見た目とかも雰囲気とかも全く違うから。少なくとも、君だけのソウルを持ってるみたいだし。」

 

こいし「そういえば、希望のソウルあったわね。」

 

イリヤ「しかも……、虹色。」

 

フラウィー「………まぁ念のため、皆のソウル出させてあげる。ほい。」

 

 

フラウィーが掛け声を上げると、僕以外の全員のソウルが飛び出した。フランは赤いソウル、こいしは水色、イリヤはオレンジ、リリカは緑、アズリエルは白、セリカは青、そしてラクトが紫のソウル。

 

まぁアズリエルは分かる。モンスターだし。

 

 

フラウィー「さて、と。ここで待っていれば、恐らく彼女が来るよ。………皆、気を付けてね?江ノ島盾子は、君たちが思ってる以上に強い存在になってるから………。」

 

 

そう言って地面に潜り込むと、誰かがやってきた。

 

 

「え……………?私、夢を見ているのかしら………?」

 

リリカ「と、トリエルさん………?」

 

アズリエル「お母さん………。」

 

トリエル「ほ、ホントに、貴方なの!?アズリエル!?って事は、そこにいるのって………。」

 

リリカ「はい、本当にお久しぶりです。『コロリス』です。」

 

 

感動の再会って奴だな。あまり邪魔するのもあれだから、少し隠れて───────

 

 

トリエル「あら?そう言えば………、今日はここに落ちてきた人間が多いわね。って、1人隠れようとしてるみたいだけど?」

 

エデン「ッ!」ギクッ

 

トリエル「心配しなくていいわよ。襲うつもりはないわよ。我が子に言われちゃったけど、私はトリエル。この遺跡を管理している者です。

 

毎日ここを見回って、落ちてくる子がいないか確認しているの。」

 

 

じ、実際は落ちてきたわけじゃなく、この世界に来た感じだけどね………。なんか言いづらい。

 

 

トリエル「取り敢えず、私に付いてきて。」

 

 

そういうと、トリエルは奥に行き、皆は後を追いかける。

 

 

フラン「ガルッチ?置いてっちゃうよ?」

 

エデン「先に行ってて。後で追いかけるから。」

 

 

僕は一度ここに残ると、もう一人の気配を感じ取った。

 

 

エデン「いるんだろ?盾子。」

 

『あちゃー、バレちゃったか。』

 

 

声がするところを向くと、モノクマとして出てきた盾子が現れた。

 

 

エデン「って、まーたモノクマかよ。よう飽きないな。」

 

モノクマ『いや、正直飽きてる。だってキャラ維持するの絶望的に面倒くさいんだもん。』

 

エデン「だったらすぐにでも出てこい。」

 

モノクマ『嫌です。出ません!』

 

エデン「あんまこんな事言いたくねえけどよ、あんまし多様すると太るよ?」

 

モノクマ『ちょ!?仮にも女性にそんなこと言っちゃう!?』

 

エデン「言いたくなかったけど、モノクマに利用するお前に呆れてんだよ。今にも大魔王ラプソーンみたいに────」

 

モノクマ『流石の僕でもそこまでにはならないよ!!!

 

 

……まぁいい、ともかくここに来た以上、君だけに特別な絶望を与えてやるから、楽しみにしててね?主にアンダインとか、サンズとか────』

 

エデン「名前出すな名前。自分だけ絶望したいだけだろ。」

 

モノクマ『ウププ、ウプププ…………。まぁ、今の内に楽しんでね?…………後でダイエット方法の本買おう。』

 

 

最後なんか言ってたっぽいけど、スルーしとくか。……………アンダインとサンズねぇ………。まさか、僕だけGルート限定の敵を相手になるってこと?

 

…………………まぁ、挑まれたら、こっちも応戦するか。出来れば不殺で終わらせるように………。

 

 

そう思いながら、フラン達の後を追いかけた。

 

 

next episode



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episode289 誰も倒さなくていい世界

ー遺跡ー

 

 

盾子の話を終えたエデンは、フラン達の後を追っていた。途中でパズルとかがあったものの、難なくクリアし、ようやく追いついた。

 

 

フラン「ガルッチ、遅かったわね。」

 

エデン「ごめん。あの中に、もう一体の気配がしたから、ちょっとね。」

 

トリエル「もう一人、ですか?」

 

エデン「一番危険な奴で、僕達にとっても倒さねばならない人なんです。」

 

アズリエル「それって、もしかして……。」

 

トリエル「……詳しい話は、私の家で聞きましょう。さぁ、こっちよ。」

 

 

ートリエルの家ー

 

 

エデンside

 

 

取り敢えず、アズリエルの母親であるトリエルさんの家に入り、シナモンパイや紅茶をいただきながら事情を話した。

今起ころうとしていること、外の世界はどうなってるのか、全部。

 

 

トリエル「………そうなの、アズリエル?」

 

アズリエル「うん……。僕にも、それを止める責任があるんだ。フラウィーとしてやった事を、償うために。」

 

セリカ「しかし、エデンが盾子に出会うとはな。何の為に接触したんだ?」

 

エデン「恐らく、殺させざるを得ない相手を作るためかと。彼女が言うに、アンダイン、サンズが、僕に立ちはだかる可能性がある。」

 

トリエル「サンズが?」

 

こいし「待って、なんでアンダインも?」

 

エデン「そこが分からない。僕だけGルートを進まされているのか、それとも………。」

 

 

僕がリリカを殺した犯人だと、気付いていたとか?サンズならあり得る。いや、そこにいたのかは謎だが、彼奴なら難なく気づくことぐらい出来るはず。

 

だが問題はアンダイン。僕の記憶してる限り、アンダインの気配はなかったはず。それとも、何処かで見張ってたとか?

もしそうなら、まだわかるが……。

 

 

エデン「……分からないことばかりだな。」

 

リリカ「ですが、ガルッチさん。立ちふさがったとしても、絶対に殺しては───────」

 

エデン「分かってる。和解は出来なくても、殺さないようにはする。」

 

ラクト「………そう言えば、トリエルさん。子ガルを見なかった?」

 

トリエル「子ガル?」

 

 

そう言えば、僕達は子ガルを探しに来てたな。なんで殺してほしいと頼んだのか?寧ろ、なぜミドルネームに『アズリエル』の名前を付けたのか………?

 

今ラクトが子ガルについて教えているようだが、結果見てないし知らないようだ。

 

 

ルビー『困りましたね。そうなると、この先に行かなくてはならないですね………。』

 

トリエル「それは………、駄目よ……。」

 

イリヤ「トリエルさん、そちらの世界の事情は知ってます。アスゴアさん、ですよね?その人が今、人間たちのソウルを狙っていると。」

 

トリエル「ッ!なんでそれを!?」

 

こいし「実は、この世界をモデルとして出てきてるゲーム『Undertale』と呼ばれてるものが、私達の世界にあるんです。

 

本来でしたら、私達も、リリカさん達もいません。来るのは、『フリクス』と呼ばれる子供です。

本当なら、ここにフリクスが来るはずだったけど……………。」

 

エデン「少なくともフリクスはいないし、フラウィーの性格も違う、江ノ島盾子がこの世界にいるなど、色々と変化があるのは確実。

それに、彼女だけでなく、もう一人の自分を止めないと、僕達の世界を含め、この世界も…………、いや全ての世界が滅びることに。」

 

トリエル「………それだけ、外の世界は危険な状態という訳ね………。………でも、今は休んでいきなさい。コロリスとアズリエルには、積もる話があると思うから。」

 

 

だが、あまり時間が───────

 

 

ゴジラ『いや、少し休め。確かに速攻で行けば、早めに終わるしゼロモニターを倒す算段も出来るだろうが、お前の場合メンタルが問題だ。

思い返してみろ。どれだけ貴様のメンタルが脆いか───────』

 

 

『バキンッ』

 

 

全員『!?』

 

 

ゴジラ………、それ…………言わないでほし…………かっ……………た………………。

 

 

『バタンッ』

 

 

リリカ「ガルッチさん!?何があったのですか!?」

 

アズリエル「お願いです、しっかりしてください!!」

 

こいし「お兄ちゃん!?お兄ちゃぁぁぁぁあああああああああああああん!!!!!」

 

ルビー『駄目ですガルッチさん!!未来が変わってしまった!!タイムパラドックスです!!』

 

ゴジラ「いや貴様ら大げさすぎるだろ。まさかここまでメンタルが脆かったとは……。」

 

 

だから言わないでぇぇぇぇぇ…………。

 

 

っとまぁ、結果的にトリエルさんの家で一時期休むことになった。少なくとも世界の時の流れが違うと思うし、もしかしたらこっちの1日は元の世界だと1分ぐらいになるのか………?

 

まぁ分からない以上、のんびりできるわけじゃなさそうだしなぁ………。時間さえ分かれば、何とかなるんだが………。

 

 

気になるのは、ラクトだな。なんかやらかさなければいいんだが………。いやむしろ、性欲大丈夫なのか!?

僕一番気になるところそこなんだけど!?なんか、連れてきたことに後悔しているんだけど………。

 

 

ストリングス『まず落ち着いて、エデン。とにかく今は、先に進むことだけ考えて。』

 

ニャルさん『それにしても、子ガルちゃん………どこに行っちゃったんだろ…………。』

 

 

確かに、そこが気がかりだ。子ガルが黙っていくなんて、あり得ないし……。そういえば、子ガルに何か変わったことしなかったか?

 

 

ストリングス『変わったこと?そう言えば、ウボ=サスラの肉片がなかなか収縮しきれなかった時、ギャラクティック・ブレイジングを使ってたような。』

 

 

ふぁ!?あれ、アズリエルの技だよね!?なんで子ガルが!?

 

 

ストリングス『分かりません。ですが、私の推測だと、子ガルはアズリエルと何かしらの関係があるのかと………。』

 

 

……………どっちにしろ、子ガルを探し出さないと駄目そうだな。本当に、何処にいるんだろうか………。

 

 

next episode



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episode289.5 我慢できないので、エデンを犯します。

ートリエルの家ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「いや、急に何を言いだすラクト。というかタイトル乗っ取るって如何いう事?」

 

ラクト「それだけ私の性欲が抑えきれなくなってきてるのよ察して───────」

 

エデン「無理です。察したくない。」

 

 

えーっと、いきなりですんません。あの後、ザギにどれぐらい進んでいるのかを聞いてみたら、どうやらこっちの1日経つと、あっちは1秒ぐらいしか経ってないと言ってた。

なら安心してゆっくり休めそうだ、と思ってた矢先、その夜にラクトが夜這いしに来たようです。

 

いや、ちょっと待てや。なぜ夜這いなんだよ。よりにもよって、平行世界の自分。普通に考えたら、自分姦だよね?

しかも、この子の性欲どうなってんの?襲われた瞬間、この子の息がすごく荒いし、服が着崩れしてるし、どんな野郎でも嗅いだら興奮してしまいそうなフェロモン出してるし……。

 

もう興奮して勃起しちゃってるけど………。しかも精力剤の効果が残ってるしなぁ………。まぁ時間がたっぷりあるから問題はないけど、それでもあれじゃん。

寝取ってるようなもんじゃん。

 

 

エデン「つうか思うんだが………って、話をしようとしてる時に脱ごうと───────」

 

ラクト「えーい!」

 

 

………話聞けや。というか、脱いじゃったよ、この子。って、ん?

 

 

エデン「おい、ラクト。その痣どうした?」

 

ラクト「あ……。えっとね、何時の日か忘れたけど、暴漢に襲われてレイプされた時、何度も体に殴って来て……。」

 

エデン「何?」

 

ラクト「で、でも大丈夫よ!その後盾で殴って気絶させたし!!うん。」

 

エデン「でも、治さなかったんだろ?」

 

ラクト「っ。」

 

エデン「……………前々から思ったけど、なんでそんなに淫乱になったんだ?」

 

 

結構気になってたんだよね。なんで彼女は、ここまでの性欲を抱え込んだんだ?いや、それより、どうしてそうなった?

 

 

ラクト「……………多分、だけど。私の体質が問題だったと思うの。」

 

エデン「体質?」

 

ラクト「うん。3歳のときかな?その時は何ともなかったのに、お昼寝しようとしたら、急に体が火照ってきたの。

息も荒くなったし、熱でも出たのかなって病院に連れて行ったんだけど、健康そのものって言われたの。」

 

エデン「ちょいちょい、3歳から発情期って………。」

 

ラクト「まぁ、その頃はそんな経験なかったし、オナニーすらしたこともなかったから───────」

 

エデン「いや当たり前だろ!?3歳からそんな知識身に付けたら、ビックリするわ!!」

 

ゴジラ『そもそも、赤ん坊の頃から性行為してたら、相当ビックリだぞ?親の教育どうなっているんだって聞かれるんじゃないかって思ってしまうぜ。』

 

ラクト「まぁ、うん。そうだけど、帰ってからもその火照りが止まらなかったし、心臓もドキドキしてたし………。そんな日が続いたせいか、お姉ちゃんに心配されちゃって───────」

 

エデン「そりゃ心配するでしょ……。それから?」

 

ラクト「一度聞いてみたの、この火照りは何とか、どうしたら収まるのか……。そしたら、夜お姉ちゃんの部屋に来てって言う通りにしたら………、何時の間にかお姉ちゃんのベットで寝かされてて、お互い全裸になってたの。」

 

 

おいおい、そっちの世界のルッチは僕に手を出していたんか!?もっとほかにもあっただろ!?

 

 

ラクト「なんでこんな事するのか聞こうにも、お姉ちゃんがいきなりおちんちん生やしたせいか、考えてることが一瞬で吹き飛んで………。」

 

エデン「ん?ちょっと待って?」

 

 

あれ?どっかで聞いたことあるぞ?確かこれって、サキュバス体質って奴じゃなかったか?相当な稀な体質で、発情し始めるのは個人差があるっぽいけど、大体小学校の低学年ぐらいでなるんだっけ?

その体質になると、性欲が尋常じゃなく、オナニーで発散させようにも逆に昂ってしまう。んで、それを抑える方法の一つ、精液を摂取すること。それも、大量であればあるほどいいらしいのだが、その代わりに淫乱な人になってしまう。

 

けどごく稀に、精液を摂取すればするほど強くなる体質もあるらしく、冒険者やりながら娼婦をする女性もいるらしい。

 

 

会ったことないから、本当かどうか謎だけど、まさか平行世界の僕がそんな体質だったのは驚いたよ………。

 

 

エデン「ラクト、それサキュバス体質だよ。」

 

ラクト「え?そうなの?」

 

エデン「うん。」

 

ラクト「そう言えば、お姉ちゃんの部屋にあった本の中に、そんな体質に関する説明があったような………。」

 

エデン「んで、平行世界の兄さんとセックスして、精液貰ってからそうなったの?」

 

ラクト「うーん、ちょっと違うかな?」

 

エデン「ふぇ?」

 

ラクト「なんていうかな?確かに私は、お姉ちゃんの精子貰ってから、淫乱な子になっちゃったけど、元々はこんなわがままボディじゃなかったの。」

 

エデン「え?どゆこと?」

 

ラクト「10歳からかな?その時私、誘拐っていうか拉致られたっていうか………。」

 

 

誘拐!?拉致!?いやいや、何でそうなっちゃうの!?

 

 

ラクト「それでお姉ちゃん達に助けられるまでの5年間、ずっと肉体改造されたって感じかなぁ?でも、意外と私攫われたにも関わらず、冷静だったらしいの。」

 

エデン「嘘だろ………。ん?待てよ?」

 

 

そういえばサキュバス体質の人って、肉体改造しやすく、どんな薬でも適合できてしまうってどっかの本で見たことあるな。

 

 

エデン「………ち、因みに、どんな事されたんだ?」

 

ラクト「うーん、覚えてる限り、媚薬を数秒に大量投入、搾乳するためにおっぱいを大きくする薬を9回ぐらい打って………、あとある研究員が、いきなりダイラタンシー現象を説明した途端、そう言った薬を飲まされて………。」

 

エデン「何故急にそんな薬を………。」

 

ラクト「後々から、あの研究員はパパの仲間だって事を、気付いたけどね。そんな感じで色んな薬を投薬してるうちに、助けが来た時の私の身体はすごかったよ?もうおっぱいなんてZZZカップぐらいあったし、母乳は垂れ流し、おまんことアナルにはバイブで───────」

 

エデン「OKもういい、言わなくていい。想像するだけでも、ヤバい気がする………。んじゃああれか?助けられた後は即治療された結果、今の体系に?」

 

ラクト「そんな感じ。でも、お姉ちゃん達に心配させられたことと、あの研究員が打ってくれた薬のおかげで、自分も強くなろうって決心したって訳。」

 

エデン「ラクト…………、君って意外と大変な目に遭っていたんだな………。」

 

ラクト「まぁ改造されたおかげで、精液集めもしやすくなったし、貴方と同じように平行世界に渡って、フラン達と出会えて、結婚して、彼ら好みになるまで調教されて───────」

 

エデン「最早楽しんでるな………。」

 

 

まぁ、ともかくラクトが何でここまで淫乱なのか、よくわかった気がする。ってか、サキュバス体質かぁ……。

確かに、種族問わず、そんな体質になるらしいし、男性の場合だとインキュバス体質だっけ?そっちは幼児から精通して、射精する量が年を重ねるごとに多くなって………。

 

 

うん、ぶっちゃけて言うと、そういう体質になったら誰かが射精管理してもらわねばならなくなるんだけどね。

どっちにしろ、こんな体質で生まれなくてよかった………。

 

 

…………まぁ、最近じゃそんな体質に、一時期なれる薬を作った人もいるし、厄介なことにふたなりの方はその両方の体質になるらしいし、何でこうなっちゃうのかな?

 

 

ラクト「まぁこんなところかな?でもよかった、この体質がどんなものなのかが知れて。」

 

エデン「というか、ちょっと気になったんだけど……………。」

 

ラクト「?」

 

エデン「君は一体、どれぐらいの男性などを相手にしてきたの?」

 

ラクト「んじゃあ、貴方は、今まで食べたパンの枚数を憶えている───────」

 

エデン「質問を質問で返すなァァァァァ!!疑問文は疑問文で答えろって、親にならったのか!?

 

ラクト「いやそんなこと言われても、数を数えたことないし………。まずそれ言いたかっただけでしょ?」

 

エデン「うん……。」

 

ラクト「さて、余興もここまでにして、そろそろいただこうかな───────」

 

エデン「ってホントにするのかよ!?」

 

ラクト「当たり前でしょ?何のために夜這いしに来たと思ってるの?大丈夫、どうせ自分同士だから、NTRにはならないよ。♡」

 

エデン「なるわ!!多分なるわ!!」

 

 

おーい、誰かこの子止めて!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────一方

 

 

アズリエル「……リリカ。」

 

リリカ「………これは、止める必要があると思うのですが…………。止めるべきでしょうか?」

 

セリカ「そもそも、エデンとラクトは同一人物なんだよな?ああ見えて。」

 

リリカ「らしいですが………、なんていうか……私達が行ったら、巻き込まれそうな気がしますし………。」

 

セリカ「というか、彼女の性癖の理由は過去にあったのか………。」

 

アズリエル「………これ、行った方がいいかな?」

 

セリカ「行ったら行ったで、巻き込まれそうだ。」

 

リリカ「何故か、私もそんな気がしてなりません。」

 

アズリエル「………2人にそう言われたら、なんだか僕まで巻き込まれそうな気がする…………。ごめん、ガルッチ……。助けられそうにないや………。」

 

 

───────実はエデンの部屋の隣の部屋にいたリリカ達

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んで……。

 

 

エデン「脱がされた……。」

 

ラクト「もう、いやいやいってる割には、貴方のおちんちんガチガチになってるよ?♡

 

ん?ちょっと失礼。」

 

エデン「へ?ちょ、まっ───────」

 

ラクト「おやおやぁ?何でエデンのアナルに、ビーズが差し込まれてるかなぁ?♡♡」

 

エデン「み、見るな!?///」

 

 

やっべ。最近性欲が発散しきれてないことをいいことに、ずっとアナルビーズを入れたままで来ちゃったよ!!

というか慣れ過ぎて、入れていたことも忘れてたよ!!

 

 

ラクト「恥ずかしがらなくてもいいのよ?♡ エデンが別に、おちんちん欲しがっても気にしないもん。♡」

 

エデン「~~~~~~~!!!!!//////」

 

ラクト「あぁぁぁ………、エデンの顔が真っ赤になってる………。♡ 男なのに、女の子みたいに恥ずかしがってるのを見てたら………。///」

 

 

え?ちょ、この子本気でヤる気だぁぁぁぁ!!!

 

 

エデン「ちょ、ちょっと!?ここ人んち───────」

 

ラクト「エデンのおちんぽ………、いただきま~す!」

 

 

『じゅぼっ!♡』

 

 

エデン「ッ~~~~~~~~!?!?!?//////」

 

 

ちょ、ホントに入れたよこの子!?ってか、フラン達は!?

 

 

『ガチャッ!』

 

 

フラン「呼ばれた気がし………ってちょっと!?」

 

イリヤ「ラクトちゃん何してんの!?」

 

こいし「また抜け駆けされてる!?」

 

エデン「ちょ、お願い………。/// ラクトを、何とかして…………。//////」

 

ラクト「ん~………今からでも混ざる?」

 

3人『混ざるに決まってるでしょ!!』

 

 

あるぇ~?(´・ω・`) 助けに来たんじゃないんかよ………。って、あれ?なんか空間のゆがみが…………?

 

 

ー???ー

 

 

ここって確か、『快楽増幅式中毒世界』だっけ?もしや……?

 

 

リリカ『『『えっと、何故かこの後の展開が読めたので、皆さんをその世界に隔離させておきました。』』』

 

エデン「リリカか……。/// ごめん、ラクトが迷惑を………。/// というか、こっちに来てくれなくてホントに助かった………。///」

 

リリカ『『『いえ、お構いなく。あの様子から察するに、フランさん達も巻き込まれてしまいましたし、このまま行ってたら私達までする羽目になってましたから………。』』』

 

エデン「違いない……。/// ってか、何時の間に無線機を付けたんだ?」

 

アズリエル『僕が付けておいたよ。ここの世界に来る前に、こっそり全員分の無線機を付けたんだ。』

 

 

何その早業。

 

 

リリカ『『『あと、ラクトさん?』』』

 

ラクト「? あれ?リリカちゃんの声が聞こえる?これって、無線機?」

 

エデン「そうだよ。因みにここは、リリカが作ってくれた世界、『快楽増幅式中毒世界』だよ。今の君には打って付けの世界だろ?」

 

リリカ『『『その、お願いですから、程々でお願いしますね?私達の目的もありますので………。』』』

 

ラクト「大丈夫大丈夫!()()したら終わるから。」

 

リリカ&エデン「『『『((今の言葉で不安がいっぱいになった………。))』』』」

 

 

絶対あれだ。この子、沢山精液出さないと満足できない奴だ………。サキュバス体質って、相当厄介だな。しかも、M気が凄そうだし……。

 

 

リリカ『『『その、頑張ってください。ガルッチさん。』』』

 

エデン「う、うん……。」

 

 

リリカ達との通信が切れると同時に、何時の間にフラン達はふたなりに……。って、おい。もしかして………。

 

 

ルビー『私がやりました。大方、ラクトさんの体質は聞いていたので。』

 

エデン「今度は玉付か。しかも大きいし……。」

 

ルビー『まぁ半分は、ガルッチさんをボテ腹にする為でもありますが。』

 

エデン「結局それか!?」

 

フラン「で、でも……、ちょっと重いわね。」

 

こいし「しかもこれ、いっぱい精子作ってるから、直ぐにイっちゃいそう………。///」

 

イリヤ「もう愉快型魔術礼装じゃなく、愉快淫魔製造型魔術礼装で、いいんじゃないかな?」

 

ルビー『あの、流石にその名前は勘弁してください……。』

 

エデン「……大丈夫かな?ちゃんと、意識保てるかな?」

 

ゴジラ『………知らね。どっちにしろ、今は快楽と多幸感で溺死すればいいと思うぜ。』

 

 

…………それもそうか。何時僕が死ぬのか、分かんないし……こうして一緒に出来るのも、最後かもしれないしな………。

けど、その前に………。

 

 

エデン「ラクト?起こしていいか?」

 

ラクト「だーめ。♡ まだエデンの精液貰ってないもん。♡」

 

エデン「………。(#^ω^)」

 

 

だったら、無理矢理でも押し返すだけ!!

 

 

ラクト「え?ちょ、え!?」

 

ルビー『あらー、押し倒されちゃったようですね……。』

 

エデン「全く、そこまで欲しかったら、自分から動けばいいのに……!中に出さない程度で弄んで、本当はもうイきそうだっていうのに……!///

皆、悪いけどラクトのお仕置き手伝って。」

 

フラン「はーい。その後で、ガルッチも入れていい?」

 

エデン「…………うん。//////」

 

ルビー『もうガルッチさんも、アナルセックスの虜になってしまいましたね………。いや、元から───────』

 

 

【【ガッシャット!キメワザ!!】】

 

 

パーフェクトノックアウトクリティカルフィニッシュ!!

 

 

ルビー『フギャァッ!?』

 

エデン「余計な事いうな。///」

 

 

まぁ事実だけど、何故かルビーにいわれると無性に腹が立ってしまう。

 

 

ラクト「…………セックス中でも、それ使えるんだ。」

 

エデン「なんでも、ゲーマドライバーとガシャットが使えなくなった時の対策として、生身でもガシャコンウェポンが使えるようにしてあるからね。」

 

ラクト「…………それでイジメて───────」

 

エデン「誰がするか。」

 

 

っとまぁ、そんなこんなで………あれ?このセリフ、どっかで使ったことあるような………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────数時間後

 

 

フラン「が、ガルッチっ!♡ ラクトちゃんのっ、おまんこのっ、中と言い、お尻の中と言い、凄く気持ち良すぎるんだけど!?♡//////」

 

エデン「僕にっ、聞かないでッ。/// でも、本当に、色んな男性やっ、ふたなりなどっ、相手にっ、してきたのがぁぁぁっ!!!//////♡♡」ビクンッ、ビクンッ!

 

こいし「お兄ちゃん、凄いね。♡ もうお腹がタプンタプンなのに、まだ膨らんでる。♡♡」

 

エデン「はぁ……、はぁ………。♡////// こ、これでも、辛いんだよ?////// 逆流して、精液を吐き出さないように、頑張って耐えているんだから……。//////」

 

 

時間がたったのは確かだが、何時の間にか僕は、フランのおちんぽに入れられ、何度も大量の精液を入れられていた………。

というか、今の僕の顔どうなってるんだろ?

 

 

ラクト「えへへ~。♡ エデンったら、すっかりメス顔になっちゃって……。♡♡ 目もハートが沢山見えるし、本当に好きなんだね。♡♡」

 

エデン「というか、僕……何時フランに犯されてたっけ……。//////」

 

イリヤ「あー、多分だけど、お兄ちゃん。/// お兄ちゃんのアナルビーズを、私が一気に引き抜いたからじゃないかな?///

 

まだラクトちゃんの中出しの途中で引き抜いたから、凄い量の精液が噴き出されて…………。///」

 

こいし「も、もしかして、私達の精液をため込んでいたの!?///」

 

エデン「し、仕方ないだろ………。/// もったいなかったし、ずっと満たされたままで、いたかったから………。//////」

 

ラクト「私が言うのもなんだけど、良く戦えたわね……。////// ボテ腹気にしなかったの?//////」

 

こいし「え?でも、私達が見た限りペッタンコだった気がする。//////」

 

エデン「ご都合主義だと思ってくれ。//////」

 

フラン「じゃあ、そういう事にしておいて、もっとしていい?♡♡」

 

エデン「しなきゃ、駄目だろ?♡////// でも、ラクトにも……してあげないと………。//////」

 

イリヤ「そういえば、ラクトお姉ちゃんが気絶してた間、お兄ちゃんとしてたんだったね。//////」

 

こいし「目も覚めたらしいし、今度は皆で精液塗れになろう?//////」

 

エデン「…………程々って、何だっけ?////// ってか、それなら全部中出しって事で。//////」

 

ラクト「あれ?////// エデンが一番ノってるような……。//////」

 

 

『グニッ』

 

 

エデン「どっかの誰かさんのせいで、発情しちゃったんだよ……!////// しかも、母乳を飲んでから、フラン達みたいに巨玉になっちゃったし………。//////」

 

ラクト「いひゃいいひゃい、よふぁいひてほめふなふぁい……。//////」

 

エデン「というか君の母乳おいしすぎるんだよ。////// もっと飲んで沢山セックスしようって?////// いいよ、そこまで言うのなら余興なしでイかせてやるよこんちくしょう。//////」

 

ルビー『と、途中褒めてるような───────』

 

 

【【ガッシャット!キメワザ!】】

 

 

ルビー『え、また───────』

 

 

ホープディスペアクリティカルフィニッシュ!!

 

 

ルビー『フギャッ!?』

 

女子全員『(その命中率はなんなの?)』

 

 

ルビーはまたどこかに吹き飛び、第二ラウンドが始まり、さっきよりも激しく、お互い意識が失うまで何度もやり合った………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ートリエルの家ー

 

 

───────翌日

 

 

トリエル「えーっと、昨夜はお楽しみでしたね。っていうんだっけ?」

 

エデン「////////////」シュー

 

 

予想外なことに、トリエルさんに聞かれてしまいました。

 

 

リリカ「ご、ごめんなさい。防音してると思ってたのですが、付け忘れてました………。」

 

セリカ「というか、お前達って案外性豪なのか?」

 

ラクト「性豪っていうより、ただエッチなことが大好きなだけかな?」

 

アズリエル「ラクトさん、流石に自重してください……。」

 

ラクト「あ、それならリリカさん達も一緒に───────」

 

エデン「おいリリカ達を巻き込むな!!////////////」

 

フラン「さ、流石にそれはダメだと思うよ?」

 

こいし「ラクトちゃん、リリカさん達を巻き込んじゃだめだよ。」

 

イリヤ「………サキュバス体質って、厄介だなぁ………。」

 

リリカ「………ガルッチさん、やっぱりガルッチさんは、彼女みたいに───────」

 

エデン「ならないから!!間違ってもラクトのようにはならないから!!//////」

 

 

間違ってもインキュバス体質とかじゃないし、こっちはいいムードの中で何度も交じり合うのが好きだから、絶対にラクトみたいな淫乱なことはしないよ!!

 

まぁ絶倫だったが………。

 

 

ラクト「あ、だったらトリエルさんも───────」

 

トリエル&ラクト以外全員『いい加減にしろ!!(いい加減にしなさい!!)

 

 

はぁ、今なら子ガルの苦労が分かる気がする………。

 

 

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episode290 後悔と懺悔

ー遺跡の出口ー

 

 

1泊だけ泊めてもらい、遂に遺跡の外に行こうとするエデン達。其処で待っていたのは、トリエルだった。

 

 

トリエル「………行ってしまうのね。」

 

アズリエル「………ごめんなさい。でも、行かないと世界が大変なことになっちゃうから……。」

 

トリエル「分かってる。でも、皆さん本当に気を付けてね?ここの外に行けば、ソウルを奪おうとするモンスター達が襲ってくると思うから。」

 

リリカ「分かりました。十分に気を付けて、行ってきます。」

 

 

そう言って、リリカ達は扉の向こう側へ歩いていく。エデンもまた、その先へ行こうとするが、何か言いかけのトリエルに気づいた。

 

 

エデン「……僕に、言いたいことがあるのですか?」

 

トリエル「………ええ。あの、コロリスから聞いたのですが………、本当なの?あの子に呪いをかけたのって………、あなたなの?」

 

エデン「……………残念だけど、事実です。」

 

トリエル「そんな………、何で彼女を───────」

 

エデン「殺したのか?………僕は、当時の僕を救ってくれた、リリカの事が好きだった。けど、それと同時に、リリカに迷惑をかけるんじゃないかと考えてしまい、ずっと会わず仕舞いに…………。」

 

トリエル「…………。」

 

エデン「けど、彼女が結婚するという情報を聞いた時、僕はアズリエルに嫉妬し、彼を呪い殺そうと考えてしまった。

でも、結婚前日、僕はいつの間にかリリカの事を思ってしまった。もし僕が、リリカに告白出来たら…………。

 

その結果、呪いはリリカに直撃し、あのようなことになった。後悔したさ。こんな事なら、リリカに会うんじゃなかったって。

彼女に恩があったというのに、僕はそれを仇で返してしまった。」

 

トリエル「恩?」

 

エデン「まだ僕が、ニャルラトホテプだった頃、その見た目で逃げていった。その魔物でさえ、逃げていた。それが当然だと、僕は思ってたんだ。

でもリリカは、そんな僕と話しかけてくれた………。それだけで、僕は救われたんだ。それを僕は……………。

 

 

ごめんなさい。この戦いが終わり次第、金輪際リリカ達と関わるのをやめます。彼女の幸せを奪った僕に、彼女と一緒に居る資格は───────」

 

トリエル「ないからって、コロリスとアズリエルとは関わらないって?そんなこと、私が許すとでも?」

 

 

少し怒りがこもったかのように、トリエルはエデンを見る。しかし、エデンはそれすら聞かないかのように、こう言った。

 

 

エデン「誰が許そうが許さないが関係ありません。僕はリリカを殺した。それだけで、彼女達から関わるのをやめる理由になります。

 

 

僕は、死ななければならない存在。下手をすれば、全ての世界を滅ぼすことも容易く出来てる『獣』。

そんな奴が、彼女達と関わるのをやめるなというのか?」

 

トリエル「ええ、そうです。貴方の目は、本当に悲しく今にも泣きそうな感じでした。いえ、それだけではない。後悔、懺悔、自虐、自己嫌悪………。救いの手すら跳ね除け、けれど意味のある死に方をしたいというのが、何故か分かってしまう。」

 

エデン「…………。」

 

トリエル「お願いです。本当に自分が許せないと言うのでしたら、これからもコロリスとアズリエルと関わってあげて。

ずっと、そしてこれからも───────」

 

エデン「彼女が消えてしまっても、なのか?」

 

トリエル「………どういう事?」

 

エデン「…………いずれリリカは消える。それは、誰も覆すことが出来ないこと。それでも僕は、彼女と関われと?」

 

トリエル「……………それでも貴方は、コロリスと関わりたいのでしょう?」

 

エデン「ッ!」

 

トリエル「なら、これからも、彼女のことお願いね?」

 

エデン「…………また彼女を殺すかもしれませんよ?」

 

トリエル「いえ、貴方は絶対にしない。だって、貴方の心の奥底で、変わらずコロリスの事が好きっていう思いがあるもの。」

 

 

エデンは一度、トリエルの顔を見る。それは何処までも優しく、慈悲に溢れる表情だった。これ以上何言っても意味がないと思ったのか、複雑な顔をしていた。

 

 

エデン「分かりました。ですが、覚悟してください。任されたら、僕が何をやらかすのか、分からないので。

ですが、たとえ彼女が消えてしまっても、どんな方法を使ってでも、連れ戻して見せます。絶対に………。」

 

 

それだけ告げて、エデンはリリカ達の後を追いかける。それを見送るトリエルだが、最後には哀しい表情で見ていた。

 

 

トリエル「可哀想な子………。どうして、彼だけ酷い目に遭わなきゃいけないの?いくら何でも、理不尽すぎる…………。

 

 

お願い、コロリス。そして、彼と傍にいる人たち。どうか、これからも彼の味方でいて頂戴………。」

 

 

そんな独り言をつぶやき、家に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

SANSside

 

 

トリエル『っと言う訳なの。お願いね。』

 

「………分かったよ、オバさん。」

 

 

やれやれ、とんでもねえ約束をされちまったもんだぜ。確かに、エデンは過去にコロリスという魔物を殺した。今ではリリカだが……。

それはつまり、王子の婚約者を殺したことになるな。だがそいつは、今でも償いたい思いがある。

 

 

だが、ごめんよ、おばさん。オイラ……、いや、俺は………あんたの約束を破らなきゃならねえ。その時が来るまで………。

彼奴の覚悟が、生半可なものなのか、それともマジなものなのか。

 

それを確かめるために、俺はアスゴアに会うための廊下で、エデンと戦わせてもらうぜ。

 

 

サンズ「悪いな、風龍。もしかしたら、あんたの………いや、IFの『お前』さんを、殺しちゃうかもしれねえ。」

 

 

しっかし、俺ですらビックリだ。まさかエデンが、作者の、それも15歳の頃に自殺してたかもしれねえ、IFの『深緑風龍』だとはな……。

 

まぁ、少なくともエデンは、『風龍』としての人格は死んでるのかもな。彼奴は既に、エデンという人格を得ている。いや、エデンだけじゃなく、ゴジラ、ニャルラトホテプ、そしてAIのストリングスの人格もあるな。

 

 

っと、そろそろ来るか。8人の足音が聞こえるし、ちょっくらカマをかけるとするか。………ん?

 

 

エデン「そこにいるのは誰だ?」

 

フラン「お兄ちゃん?」

 

こいし「もしかして、これってサンズが現れるイベント?」

 

 

………おいおい、この世界をモチーフにしたゲームの経験者もいるんかよ!?だが、あの様子だと虐殺ルートはしてねえっぽいな。

エデンも一度、虐殺ルートしようとしてたらしいが、あの様子じゃ折れたっぽいな。

 

仕方ねえ、白状して出てきてやるか。

 

 

サンズ「よくわかったな。まぁ、トントンと骨の音が聞こえたら、嫌でも聞こえるか。

 

『スケル()()』なだけに?」

 

 

\ツクテーン!/

 

 

ふっ、今日もギャグが決まってるな。なんで風龍たちは凍ってしまったんだろうな。こんなに面白いというのに……。

 

 

エデン「おっかしいな……、なんか眠くなってきた………。」

 

全員『それ一番駄目な奴!?』

 

 

…………ギャグで死ぬとか、ないよな?

 

 

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episode291 最弱(■■)のモンスター

ースノウディンー

 

 

エデンside

 

 

サンズ「ってなわけで、オイラがサンズだ。あと、お帰りというべきかな?アズリエル・ドリーマー、リリカ・アイモーネ。」

 

エデン「セリカは如何なのよ。」

 

セリカ「まぁ、ある意味リリカの闇の部分だしな。サンズからすれば、初対面みたいなものだし。」

 

サンズ「まぁな。っと言うっても、お帰りとでも言ってやるよ。セリカ・アイモーネ。」

 

 

まぁともかくとして、まさかサンズのギャグに殺されかけるとは思わなかった。サンズのギャグ、恐るべし……。

 

 

サンズ「しっかし、8人で来るとは思わなかったな。流石のオイラでも読めなかったぜ。」

 

エデン「人数制限なんてないようなもんだしな。」

 

こいし「でも実際は、8人じゃなくて11人だけどね。」

 

サンズ「え?」

 

エデン「あー、僕の中にいる人格も含めるとそうなるか。」

 

サンズ「多すぎだろ…………。ところで、メタ話になるけどよ───────」

 

イリヤ「自分から言っちゃうのね。」

 

サンズ「この物語、良く続いてるな。最初は50話とかだったのに、今じゃ353話。スゲェにも程があるぜ?」

 

エデン「結構続いたな………。」

 

フラン「正直ここまで続くなんて、思ってもみなかった………。」

 

サンズ「まぁ、その話数の中に、病気にも関わらず書いてた話もあったがな。」

 

ルビー『風龍さん、無茶しすぎです………。休めるとき休むべきかと…………。』

 

 

(風龍「趣味に没頭してしまうほどだし、居ても立っても居られないんだよ………。」)

 

 

サンズ「いやいや、そこはちゃんとグッスリと眠って休めよ。骨休め、ってな。」

 

 

\ツクテーン!/

 

 

【GAME OVER】

 

 

サンズ「え?死んだ………?」

 

エデン「んなわけねえだろ。誤作動だ誤作動。」

 

リリカ「誤作動起こすほどのギャグとは一体………。」

 

サンズ「というかスルーしてたが、作者出てこなかったか?」

 

エデン「ソゲナコトナカトデスタイ。」

 

 

取り敢えず、メタ話はここまでにしておこう。それより、此奴に聞きたいことがあるしな。

 

 

エデン「ところで───────」

 

ラクト「そういえばサンズ、私達が来る前にここを通った人いなかった?」

 

サンズ「ん?人探しか?」

 

エデン「そんな感じ。ここに、子ガルとか見なかったか?」

 

サンズ「子ガル………?どんな奴なんだ?」

 

 

サンズが首を傾げると、ラクトが子ガルが映った写真を取り出し、みせていた。って、どっから取り出した?

 

 

サンズ「ふうむ………、この子ね………。」

 

ラクト「何か、情報はないの?」

 

サンズ「なくはないが………、何か知らねえが苦しんでるように見えてな。」

 

アズリエル「苦しんで………?」

 

サンズ「ああ。ここ通る際に聞こえたんだが、『戻りたくない、誰か殺して………。』って聞こえたんだが。」

 

フラン「ここ通ったの!?」

 

サンズ「ああ。声をかけようと思ったんだが、そのままぶっ倒れてパピルスに拾われたって感じだな。」

 

エデン「パピルスが!?」

 

 

ってなると、其処に子ガルが居る可能性があるって事か。

 

 

サンズ「まぁ、少なくともパピルスは手荒な真似とかはしないからな。そこら辺は、経験者でも知ってんだろ?」

 

こいし「まぁ、分かってるよ。勿論。」

 

エデン「なんだかんだで、パピルスは優しいからな。」

 

サンズ「そこで、だ。悪いが皆、弟と遊んでやってくれねえか?」

 

 

それには皆も賛成していて、サンズは先に進めば会えると言い、皆はすぐに向かった。僕もすぐに追いかけようかと思ったが、念の為にこのまま待ってみた。

 

 

サンズ「………まっ、あんたなら待つだろうと思ってたさ。」

 

エデン「………やっぱり僕に用があったんだな。」

 

サンズ「ああ、そりゃあな。安心しろ、手短に済むし、これは果たし状みたいなものさ。」

 

エデン「……………それってつまり。」

 

サンズ「………悪いが、最後の審判で彼女達を先に行かせてやってほしい。じゃねえと、戦うときに巻き込まれるだろう?」

 

エデン「………何のために、僕と戦う?」

 

サンズ「決まってんだろ?お前の覚悟は、生半可なものか、それとも本気なのか。『俺』はそれを確かめたいんだ。コロリスを殺したお前は、二度と過ちを繰り返さねえか、な。」

 

エデン「…………そうかい。なら俺も、あんたの強さと合わせなくちゃな。」

 

サンズ「ほう?」

 

エデン「生憎だが、俺はもう誰も最弱としてみるつもりはない。最弱と自称する者は、規格外な強さを持った奴だと思ってるからな。

 

 

なら僕も、最弱のフュージョンライズで、貴様の地獄の業火を飲み込んでやる覚悟で挑むとしよう。」

 

サンズ「…………いいぜ。あんたとの戦いが、楽しみになってきたぜ。俺も何度もお前達の目の前に現れるが、あんたと戦うのは、アスゴアの前の廊下だ。」

 

エデン「そうか。」

 

 

そろそろフラン達が待ってると思い、走ろうとする。

 

 

サンズ「待ちな。」

 

エデン「なんだ、まだあるのか。」

 

サンズ「…………確かお前達、子ガルを探してるって言ってたな。」

 

エデン「それが如何したんだ?」

 

サンズ「もしかしたら、子ガルはオイラ達の世界の住民かもしれねえぜ?」

 

エデン「っ!?」

 

サンズ「何故って思ってるだろうが、如何やらそいつ、アズリエルとかかわりがあるらしい。何か思い当たることないか?」

 

 

…………そういえば、子ガルもまた転生者とか言ってた気がする。でも、前世は聞いたことなかったかも………。

 

 

サンズ「まぁ、オイラの勝手な想像だがな。…………俺の弟、間違っても殺すんじゃねえぞ?」

 

エデン「誰がパピルスを殺すっていうんだよ。……確かに僕も一度はGルートをやろうとした一人だ。けど、俺にはそれが出来なかった。

この世界は優しすぎて、僕には殺すことも出来ない。」

 

サンズ「コロリスは殺したのにか?」

 

エデン「………言い訳はしない。」

 

サンズ「素直だな。それか、重度の自分嫌いか………。どっちにしろ、マジで誰も殺すなよ?」

 

エデン「………一人は、殺さねばならないけどね。それも、人間を。」

 

サンズ「…………まぁ、それはあんたたちの問題だ。出来るだけ関わらないようにしておくぜ。さっ、早く行け。呼び止めてすまなかったな。」

 

エデン「気にするな。」

 

 

取り敢えず、サンズとは一旦別れを告げ、急いでフラン達を追いかける。しかし、子ガルがUndertaleの世界の住人ねぇ………。

一体、誰なんだ?

 

 

next episode



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episodeEX30 終末 ビルドver

またさすらいのエージェントさんからのリクエストで、仮面ライダービルドverの『終末』やります!!

因みに、キャラはこんな感じ。


司会:内海成彰/仮面ライダーマッドローグ
大林一郎:石動惣一(エボルト)/ブラッドスターク/仮面ライダーエボル
松山愛:石動美空
二階堂:猿渡一海/仮面ライダーグリスブリザード
マジック三井:桐生戦兎/仮面ライダービルド


あと、キャラ崩壊まったなし+アドリブましまし+他ネタもありです。どうぞ!!


ーnascitaー

 

 

内海「地球が超巨大ブラックホールに吸い込まれるまで、あと3時間となりました。

 

 

この時間からは予定を変更して、歌あり笑いありの最終生放送を素敵なゲストを迎えてお送りします。」

 

 

 

『終末 YABEEEEI!!』

 

 

 

内海「地球消滅3時間前とあって、世界中が『YABEEEEEI!!!!』ことになってますが、最後まで自棄にならずに逝きましょう。

 

 

それでは豪華なゲストを紹介しましょう。まずは仮面ライダービルドのラスボス枠で現在石動惣一の姿をしているエボルトで───────」

 

 

 

バ ァ ー ン!!!』←何故か黎斗みたいに神降臨みたいなポーズしてる

 

 

 

内海「って、ああああ!?!?全裸!?エボルトが全裸!?しかも何処かの神みたいなポーズを!流石地球最後の日、初っ端から大ハプニング!」

 

 

エボルト「私こそ、ブラッド族の王だぁぁぁぁ!!!」

 

 

内海「なんか言ってる!?

 

 

エボルト「まぁそれはともかく、俺が作ったとはいえ、これ俺でも死ぬな。」

 

 

内海「えぇぇぇぇ!?あれ貴方が作ったのですか!?

 

 

エボルト「ちょっと調子に乗り過ぎて、気が付けばああなった。」

 

 

内海「いやいや、だからってあれはやり過ぎでしょ!?」

 

 

エボルト「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!

\(・ω・)/れっつにゃー!」

 

 

内海「なんか歌い出した!?えーっと、エボルトさんが何故か変なテンションになってしまいましたが、他にも素敵なゲストが来ています。

 

 

大人気アイドル、『みーたん』こと石動美空で───────」

 

 

 

バ ァ ー ン!!!』←何故かスケバンみたいな恰好をして煙草を持ってる美空

 

 

 

内海「って、ああああ!?!?なんか目が死んでます!!しかも手元にはタバコらしきものと、ナイフみたいなものを!?いつもの『みーたん』じゃありません!!!

 

 

美空「そこの司会者うるさい……、あまりうるさくすると刻むよ………?」

 

 

内海「や、やめてください!!と、兎に角ナイフを置いて、あとタバコは吸わないでください。未成年でしょ!?」

 

 

美空「いいのよ、私は19歳って言ってるけど、実は44歳なのよ。」

 

 

内海「そうだったの!?って、本物の惣一さんがショック受けてます!!もしかして、知らなかったのですか!?

 

 

惣一「嘘だ………、美空がそこまで成長していたなんて………、ウソダ………、ウゾダドンドコドーン!!!

 

 

内海「滅茶苦茶ショックだったようです!!」

 

 

美空「あ、それと私デビュー当時、マネージャーの長瀬さんっていう人と付き合ってるよ。」

 

 

内海「あ”あ”ぁぁぁぁ!!!またしても大胆なカミングアウトをぉぉぉ!!!

 

 

惣一「ゴハァ!?

 

 

一海「万丈テメェ!!」

 

 

龍我「俺じゃねえ!!!」

 

 

内海「吐いた!?惣一さん更に大ショック!!そして後で紹介しようと思ってたグリスが万丈龍我に八つ当たりぃぃぃぃ!!!!

 

 

エボルト「何このカオス。」

 

 

美空「休みの日は、専ら鼻くそほじってます。」

 

 

内海「これもキツイ!!」

 

 

惣一「アミバッ!?」

 

 

内海「惣一さんに大ダメージ!!」

 

 

エボルト「\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!───────」

 

 

内海「ちょ、エボルトがまた変な歌うたってる!?」

 

 

美空「もう3日もパンツ変えてません。」

 

 

内海「もうやめて!!惣一のライフは0だ!!

 

 

惣一「」チーン 【GAME OVER】

 

 

エボルト「ホントに死んじゃったよ………。」

 

 

一海「いやまず、エボルトお前パンツ履けよ。」

 

 

内海「………と、取り敢えずスルーして、美空には、『仮面ライダービルド』のオープニング曲『be the one』を歌ってもらいます。」

 

 

美空「誰が歌うかそんなダッセー歌、ホントに刻むよ!!!

 

 

一海「み、みーたん。お願いだから歌って?」

 

 

エボルト「あとパンツくれ。」

 

 

内海「ちょっと2人とも何を言いだしているんですか!?」

 

 

 

『ボルケニックアタック!!』

 

 

 

エボルト「アツっ!?」

 

 

一海「ッ!?」

 

 

内海「ひぇぇぇぇ!?エボルトには根性焼きで、グリスにはナイフを突き刺したぁぁぁぁ!!なのにグリスは笑顔!?凄いぞこのドルオタ!!!」

 

 

一海「だ、大丈夫だ……。こんなの、みーたんの、愛だって思えば……。」

 

 

エボルト「いや無理あるだろ!?」

 

 

美空「そんなに聞きたいなら、今歌ってやろうか?」

 

 

一海「オナシャス。」

 

 

 

『ゲェェー!!』

 

 

 

内海「ゲップだぁぁぁ!!汚い!!どんな歌だよ!?これにはグリスにはありなのか!?

 

 

一海「……………。」

 

 

エボルト「おい?一海?」

 

 

一海「俺の生涯に、一片の悔いなし………。」

 

 

内海「真っ白になってるゥゥゥ!!!」

 

 

 

『暫く、そのままでお待ちください。』ピーンポーンパーンポーン

 

 

 

ー???ー

 

 

リリカ「………なにこれ。」

 

 

エデン「いや、僕が聞きたい。」

 

 

ザギ「カオスすぎるだろ、色々と。」

 

 

英竜「というか、普通に考えたらすぐに吸い込まれてもおかしくないだろ………。」

 

 

未来「………大丈夫かな。」

 

 

 

ーnascitaー

 

 

 

内海「えー、先ほどは大変失礼しました。次のゲストですが、もう既に出てますが仮面ライダーグリスこと猿渡一海…………って、あれ?ベルトが違いますよ?スクラッシュドライバーとロボットスクラッシュゼリーは如何した?」

 

 

一海「あー、そろそろ潮時かなって思って置いてきた。」

 

 

内海「置いて来たの!?大事なものじゃないのか!?」

 

 

一海「何言ってんだ?どうせ最期の出番だと思うから、これぐらいやらなきゃ駄目だろ?」

 

 

内海「死ぬ気だ此奴!!!ってか、皆仮面ライダーグリスを披露してほしかったんですが…………。」

 

 

一海「そうか?だったらちょっと取ってくる───────」

 

 

エボルト「持ってきたぞ。」

 

 

一海「おいおい、裸のままで来たんかよ。」

 

 

エボルト「いいじゃねえか、どうせ最期の出番なんだし、いっちょ派手なことやりな。」

 

 

内海「いやいや、それスクラッシュドライバーじゃない!!イクサベルト!!」

 

 

一海「んじゃあ、見とけよ?」

 

 

 

『レ・ディ・ー?』

 

 

 

一海「変身!」

 

 

 

『フィ・ス・ト・オ・ン!』

 

 

 

エボルト「………あれ?間違えた?」

 

 

内海「間違えてますよ!!」

 

 

『音也イクサ来たァァァァァァァァァ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』

 

 

内海「なんか会場も盛り上がってる!?」

 

 

一海「………なんか懐かしい気がするのは気のせいかな?ハッ!!そうだ、確か俺は真夜の膝で眠っていたら、何時の間にか蘇って───────」

 

 

内海「なんか前世思い出してる!?えー、次々とゲストの本性が露わになり、何かと面白くなりました。次のゲストはどのような本性を露わになってくれるんでしょうか。

 

 

仮面ライダービルドの主人公、葛城巧こと桐生戦兎です!!」

 

 

戦兎「俺は今日、告白したいことがあってここに来ました。」

 

 

内海「あぁぁぁぁ!!やっぱり何かあるようです!!」

 

 

戦兎「実は映画の後、万丈とのフュージョンやってからか、もう一度やってみたい気持ちになりました。」

 

 

全員『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉⁉⁉

 

 

 

ー???ー

 

 

エデン&リリカ「「( ゚д゚)」」

 

 

未来「こ、これは僕でも読めなかったかも……。」

 

 

ザギ「……なんというか、如何表現を表せばいいのか……。」

 

 

英竜「滅びると分かって、遂に気が狂ってしまったって言うのか……。」

 

 

 

ーnascitaー

 

 

龍我「戦兎、やっぱりお前………俺のことが………。」

 

 

戦兎「ああ、そうだ……。頼む、また俺ともう一度合体してくれ………。」

 

 

内海「え?えぇぇ!?本当に告白した!?」

 

 

戦兎「っと言う訳で、俺と万丈と一緒に、巨大ブラックホールを壊してきます。」

 

 

内海「え!?本気ですか!?」

 

 

一海「ちょっと待て、まさか本気で行く気じゃねえよな?」

 

 

美空「まさかとは思うけど、そんなに頑張らなくていいのよ?」

 

 

エボルト「そうそう、地球が滅びる運命なんだ。だから、もうやめておけ!!」

 

 

内海「なんか三人が焦ってます!!!

 

 

戦兎「んじゃあ、エボルト。これ借りるぞ。」

 

 

 

『エボルドライバー!!』

 

 

『OVER OVER THE REVOLUTION!!』

 

 

 

エボルト「あぁぁぁ!!!いつの間に!!」

 

 

戦兎「行くぞ、万丈。」

 

 

龍我「おうよ!!」

 

 

 

CROSS-ZBUILD!!

 

 

『Are you ready?』

 

 

 

戦兎&龍我「「変身!!」」

 

 

 

『FEVER FLOW!!』

 

 

『フハッハッハッハハハハ!』

 

 

RABBIT!DRAGON!!Be The One!!CROSS-ZBUILD!!

 

 

『フハッハッハッハッハハハハハ!!』

 

 

『イェイ! イェイ!』

 

 

 

戦兎「さぁ、行くぜ!!」

 

 

 

『Ready go!』

 

 

『BLACKHOLE FINISH!!チャ~オ!』

 

 

『LOVE&PEACE FINISH!!』

 

 

 

戦兎&龍我「「『ラブ&ピースフィニッシュ with エボルト』!!!」」

 

 

 

『そのまま巨大ブラックホールに直撃、完全に消滅。』

 

 

 

戦兎「これでよしっと。」

 

 

龍我「安心しろ、あのブラックホールは壊しといたぜ。」

 

 

全員『嘘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?

 

 

 

『巨大ブラックホールが消えて、混乱が収まる。』

 

 

 

一海「分かったよ、真夜。俺、この世界で、ちゃんと守って見せる。だから、見ていてくれ。」

 

 

内海「まだ違うキャラに!?って、それスクラッシュゼリーじゃない───────」

 

 

 

『ボトルキーン!!』

 

 

GREASEBLIZZARD!!

 

 

『Are you ready?』

 

 

 

一海「出来てるよ。」

 

 

 

激凍心火!!GREASEBLIZZARD!!ガキガキガキガキ!ガキーン!!

 

 

 

内海「変身しちゃったよこの人!!」

 

 

美空「はーい!!皆のアイドル~、みーたんだよ。♡」

 

 

内海「なんかキャラ作ってる!?」

 

 

エボルト「イヤー良かったよかった。取り敢えず、一件落着だな。」

 

 

内海「いやいや、元はと言えば貴方が調子に乗るからでしょうが!!」

 

 

惣一「お、俺、どうなって……‥…!?エボルトお前、何全裸になってんだ!!」

 

 

美空「キャー!!何で裸の!?変態!!!」

 

 

内海「いや貴方さっきまで平気だったくせに!!」

 

 

エボルト「ま、待てお前達!!これは誤解だ!!誤解なんだ!!!」

 

 

内海「どういう誤解なんですか!?エボルト!!えー、最後までやけになってはいけないということが、よく分かりました。それではいったんコマーシャルです。

 

 

 

……………危うくマッドローグになるところでした………。」

 

 

 

END




ー???ー


『ピッ』


ザギ「………結局、戦兎と龍我はどうなるんだ?」

未来「僕とガルッチみたいに結ばれるのかな?」

エデン「………想像がつかない。」

リリカ「私もです……。」

英竜「いや、流石に地球滅亡限定だと思うから、あの後別れたんじゃないのか。」

エデン「だといいんだが……。」

ザギ「なんか、心配だな。」

パピルス「よし!!俺様もその仮面ライダーになるぞ!!早速、この携帯で───────」

エデン「それ仮面ライダーカイザになる奴!!

英竜「やめろ!!!その先は死しかないぞ!!」


───────あの後、全力でパピルスを仮面ライダーカイザになるのを止めた。


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episode292 不穏

ースノウディンー

 

 

エデンside

 

 

エデン「あれ?如何したんだ皆。」

 

こいし「あ、お兄ちゃん。」

 

 

そこまで先に行ってなかったのか、すぐに追いついたものの、何か様子がおかしかった。本当なら少し進めばパピルスとサンズが居るはずなのに、何故かサンズしかいない。

というか、ここに来た途端、何故か嫌な予感がする。

 

 

エデン「あれ?パピルスが居ない?」

 

こいし「そうなのよ。本当なら、ここにパピルスが居てもいいはずなのに………。」

 

セリカ「確か、倒れた子ガルを拾ったとか言ってたよな?」

 

リリカ「ええ、恐らく保護するのが忙しくて会えない可能性があったりして───────」

 

ラクト「…………サンズ、まだかからないの?」

 

サンズ「ああ………。おかしいな、パピルスは電話来たらすぐにでも駆けつけてくるような奴なんだが…………。」

 

エデン「…………なんだ、この胸騒ぎは………?」

 

サンズ「…………家にはいないのか?いや、彼奴には携帯を持ってるから、問題はないと思うが。」

 

 

駄目だ、さっきから最悪なビジョンしか考えられない………!!まさか、パピルスは子ガルに殺されたんじゃ…………!!

 

もう我慢が出来なくなり、僕はすぐさま行動に出る。

 

 

フラン「ガルッチ!?」

 

リリカ「ガルッチさん、どちらに!?」

 

エデン「パピルスのところに!!さっきから嫌な予感がしてならないから、もしかしたらパピルスは………!!」

 

サンズ「待て!!なら、オイラの瞬間移動で町まで行こう!」

 

 

確かに、そっちの方が早いだろうな。そう思い、皆はサンズの近くによると同時に、何時の間にか町に到着する。

それと同時にすぐにこの街の出口へ向かい、他はパピルスの家に向かった。

 

 

どうか、嫌な予感が的中しないように。そう思っていたのに………。

 

 

エデン「ッ!!」

 

 

そう………思っていたのに……………、的中してしまった…………。パピルスは、酷い傷を負い、そのまま倒れ込んでいた………。

 

 

エデン「パピルス!!」

 

パピルス「……だ、誰だ………。」

 

エデン「誰でもいい、それより死んでいないよな!?おい!!」

 

パピルス「………ニンゲン……、なのか……?いや、それを確認も………できなくなって………。」

 

 

まだ息はあるが、このままだと本当にパピルスは死んでしまう!!絶対に生き返らせてやらないと…………。

 

何か、何か方法は………?待てよ?そういえば、贋作とはいえど、インフィニティ・ストーンを投影したことなかった気がする………。

 

でも、そう簡単に出来るものなのか………?いやいや、考えてる暇はない。とにかく、パピルスを生き返らせないと………!!

 

 

エデン「何でもいい、兎に角パピルスを治せれば………!!『投影、開始(トレース・オン)』!!」

 

 

やったことのないインフィニティ・ストーンの投影。どう考えても、失敗するのは目に見えている…………。っと思ったら。

 

 

エデン「で、出来ちゃった。」

 

 

なんと、『(ソウル)』『(パワー)』『空間(スペース)』『現実(リアリティ)』『時間(タイム)』『精神(マインド)』全てのインフィニティ・ストーンの贋作が出来てしまった………。

 

嘘だろ、普通こんな事出来るものなのか?いや、それより……。

 

 

エデン「待ってろ、今治してやる。」

 

 

今はそれしか頭になく、兎に角試せるだけ試し、パピルスの蘇生を頑張った。

 

 

パピルス「ニンゲン、何故俺様を…………。」

 

エデン「理由なんていらない。僕は、僕がやりたいことやってるだけ。パピルス、その傷は子ガルにやられたのか?」

 

パピルス「子ガル?ああ、アヤツの名前、子ガルっていうのか………。また一つ、賢くなったぜ。ニャハハハハハ………。」

 

 

傷を治し、更に砕かれかけていたソウルを治すことが出来たが、用済みとなったインフィニティ・ストーンの全てが砕け散った。

 

 

パピルス「ニャハハハハハ……、まさかニンゲンに助けられるとは思わなかったな。」

 

エデン「よかった………パピルスを救えた………。死ななくて、よかった………。」

 

 

ひとまず安心できたのか、疲れが一気に来て、パピルスの上に乗っかった。でも、気がかりなのは、なんで子ガルはパピルスを傷つけたんだ?

 

 

パピルス「ありがとう………、お前は、このパピルス様の恩人だ。」

 

 

そんな声を聴いた後、ゆっくりと意識を失っていた………。

 

 

ーパピルス&サンズの家ー

 

 

気が付くと、僕はソファーで眠っていた。いや、正しく言うなら………。

 

 

フラン「あ、目が覚めた?」

 

 

フランの膝の上で寝てたようだ。そういえば、なんか軽快な曲と、何かを斬る音が聞こえるような。

 

 

こいし「あーもー!!惜しいところで………!!」

 

アズリエル「サンズさん、何時の間にこのゲームを?」

 

サンズ「『Beat Saber』か?ちょっと外の世界に行ってきてな。楽しそうだったんで買ってきたんだ。」

 

パピルス「ニャハハハハハ!!今度は俺様がビートを刻んでやろう!!やる曲は、『MEGALOVANIA』でも───────」

 

サンズ「待てパピルス、それだとオイラに焼かれるぞ!?」

 

エデン「………なにこれ。」

 

リリカ「私にはさっぱり………。ですが、パピルスさんを救ってくれたのですね。」

 

エデン「あ、ああ………。ボロボロになってたパピルスが居たから………。」

 

フラン「もしガルッチが行動を起こしてなかったら、きっとパピルスが死んでたかもしれないね………。」

 

リリカ「ええ……。」

 

サンズ「お、目が覚めたか?まさかパピルスがボロボロになってたとは………。」

 

エデン「でも、何で子ガルがパピルスに…………?」

 

サンズ「オイラもそれを聞きたかったんだが、現状さっぱりなんだよな。塩ラーメンみたいに。」

 

 

\ツクテーン!/

 

 

パピルス「サァァァァァァァンズ!!!」

 

イリヤ「あ、ミスした。」

 

エデン「…………なんかさっぱりしたものが欲しくなった。」

 

 

………ってか。

 

 

エデン「今度は僕にもやらせて。勿論、『MEGALOVANIA』で。」

 

サンズ「ほう?なら最初から地獄の業火に焼かれ───────」

 

エデン「まず家が滅茶苦茶になるだろうが。」

 

サンズ「それもそうか。」

 

パピルス「よし!!なら、エデンだったか!?俺様の仇を取ってくれ!!」

 

エデン「了解。」

 

サンズ「はぁ、もうちょっと後から言うつもりだったが、仕方ねえ。おいエデン、俺の台詞を言ってから、スタート頼む。」

 

 

まぁ、いいけど……?

 

 

こいし「あ、これ例の台詞を言うつもりだ………。」

 

サンズ「きょうはステキな日だ。はながさいている。ことりたちもさえずってる。こんな日には、おまえみたいなやつは……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じごくでもえてしまえばいい。」

 

エデン「へ、俺を焼きたいなら、その300倍持ってこい!!!『MEGALOVANIA』、スタートだ!!」

 

 

さいあくなめにあいそうなきがする。いや、そのさいあくなひとときを、楽しむとしよう。

 

 

───────結果

 

 

エデン「もう少してこずると思ったんだがな。」

 

サンズ「フルコンボ……だと!?」

 

アズリエル「凄い……。」

 

 

地獄に勝ちました。うん、危うい部分もあったが、勝てました………。病み上がりなのに……。

 

 

…………ってか、なんで僕達ここで遊んでるんだろ?

 

 

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episode293 子ガルの行方と有翼人の歴史

ーパピルス&サンズの家ー

 

 

エデンside

 

 

数回ぐらいゲームをしたおかげか調子も感覚も取り戻すことが出来、投影も問題なく、パピルスの話を聞いていた。

 

どうやら拾ってからはずっと保護していたらしく、子ガルも何ともなかったらしい。けれど、ある日の境に子ガルが逃げ出し、パピルスと戦闘。

結果、ボロボロになってたらしい。

 

 

エデン「なぁ、戦ってる最中だけど、子ガルの様子は如何だったんだ?」

 

パピルス「ああ。見つけた時の表情が、あまりにもニンゲンとは思えないほどの顔になってた。殺意も充満だったが、何処か王様の息子のような雰囲気もあった気がする………。」

 

アズリエル「え、僕!?」

 

ゴジラ『おいストリングス、これは………。』

 

ストリングス『確証はないですが、子ガルさんがアズリエルの技を使っていましたし、可能性としては十分なのかもしれません………。』

 

エデン「子ガルが、アズリエル?」

 

 

いや、だとしても証拠が足りない。もしかしたら転生の特典の可能性もあるし、前世だって普通の人の可能性も……………。

 

待て、確かサンズは子ガルの前世は『Undertale』の世界の住人って言ってた。だとしたら、子ガルはホントに…………?

 

 

エデン「余計に分からなくなってきたな………。」

 

ラクト「……………子ガル。」

 

こいし「………でも何で、私達に殺してほしいって頼んでいるのに、待つこととかしないのかな?」

 

ルビー『確かに、会わないでならまだわかりますが、殺してって頼んでるのに会わないなんて、ちょっと矛盾していませんか?』

 

エデン「パピルスを傷つけたのも、何か理由があるのか?」

 

パピルス「俺様に聞かれても………。」

 

サンズ「………お前達、子ガルを知りたかったら、また先を進まなくちゃならねえ。けど、恐らく今までのように上手くいかないと思った方がいい。」

 

こいし「アンダイン、メタトンね。」

 

エデン「他にもモンスターは居るけど、警戒するべきなのは………アンダインかもしれない。」

 

パピルス「何故アンダインなのだ?」

 

エデン「………分からないけど、ただ………襲ってくる可能性がありそうな気がするんだ。」

 

パピルス「アンダインはそんなことしないぞ!!」

 

エデン「そう言われてもね。まず、僕とイリヤ、リリカとセリカは、どう見ても人間の姿をしてるだろ?」

 

サンズ「いや、あんたの場合羽耳あるから人間とは言えねえかもな………。」

 

 

あー、そういえば忘れてたわ。長い間ずっと隠し続けてたせいで、羽耳があったこと、すっかり忘れていたな……。

 

 

エデン「気づいていたのか?」

 

サンズ「耳に異様な魔術が掛けられてるのが見えてね。」

 

リリカ「え?」

 

セリカ「エデン、そうなのか?」

 

エデン「………指摘されるまでは、忘れてたわ。」

 

 

直ぐに両耳にかけていた魔術を解くと、何時の間にか3重の羽耳に変わっていた。前までは何重もない水色の羽耳だったのに……。成長ってするものなんだな。

 

 

パピルス「!!!」

 

フラン「何時の間にか、こんなに綺麗な羽耳になってる……。」

 

サンズ「なるほど、行き着いた先が、『有翼人』って訳か。」

 

リリカ「知っていたのですか?」

 

サンズ「リリカやアズリエルは知らねえだろうが、太古の昔、人間と魔物だけでなく、有翼人って人種が、平和に暮らしてたんだ。いや、正しくは有翼人を神として崇めていたんだ。」

 

こいし「有翼人が!?」

 

パピルス「で、でも確か兄ちゃん!!あの戦争で滅んだって───────」

 

エデン「『光闇戦争』か。てっきり僕達だけの世界の話だと思ってたけど、この世界にも有翼人が関わって…………、ってか全然知らなかったんだが!?

 

アズリエル「父さんから話は聞いてたけど、有翼人って本当にいたんだ………。」

 

サンズ「俺もてっきり滅んだって思ったが、案外しぶとく生きてるとは思わなかったな。」

 

エデン「スライムみたいに言わないでくれる?」

 

サンズ「神出鬼没って意味でか?」

 

 

\ツクテーン!/

 

 

パピルス「サァァァァァァァンズ!!!」

 

イリヤ「いや、今のはお兄ちゃんから仕掛けたんじゃ………。」

 

エデン「まぁそれはともかく、なんでこの世界の人間と魔物は有翼人を神に仕立て上げたんだ?

こんな事言っちゃあれだが、有翼人の奴らの中には私利私欲の為だけに好き放題する奴らだっているだろ?」

 

サンズ「まぁな。確かに、そんな奴らが居たのは覚えてる。中には邪教信者もいたってのは事実だな。

とはいえ、良くも悪くも、有翼人が滅んじまったおかげで、お前達が残したものを共有して使っていたんだ。まぁ、その後は戦争になっちまったらしいが……。」

 

パピルス「って、そうじゃなくて!!サンズ、ここに神様がいるって事は、ちゃんと───────」

 

エデン「いらん。宗教作るのも、信仰するのも駄目だ。崇めるのも以ての外だ。」

 

パピルス「けどよ───────」

 

エデン「パピルス。なんだかんだ言って、僕達有翼人だって、人やモンスターと変わりない存在なんだ。

神様まがいの僕だって、そんな感じさ。…………ある仮面ライダーが言ってたが、『気に食わねえからこそ先ずはお前とダチになる。でなきゃ全校生徒とダチになんてなれない』ってな。

 

更には、僕に向かって『なら、宇宙にいる全員とダチになってみせる!!』とか言ってたな………。種族関係なく、友達になりたいってさ。」

 

パピルス「!!!」

 

エデン「だからさ、崇めるなんてことはするな。友達になりたいなら、偉大じゃなくったっていい。」

 

パピルス「え!?そうなの!?」

 

エデン「なんなら、友達を紹介したっていいぞ?『如月弦太朗』っていう、人とか。」

 

パピルス「マジで?」

 

エデン「待ってて、モニターテレフォンで───────」

 

サンズ「…………。」

 

リリカ「サンズさん?」

 

サンズ「コロリス………、エデンの覚悟って、どれくらいのものなんだ?」

 

リリカ「………そうですね。難しいですが、一つ言えることは…………。」

 

サンズ「?」

 

リリカ「ガルッチさんの覚悟は、尋常ではないって事ですね。彼の事は嫌いですが、一度決めれば、1人で抱え込んででも、自分自身を犠牲にしてでも、死ぬことを躊躇わない覚悟を持っています。」

 

サンズ「…………なるほどな。だが、何故そこまでの覚悟を狩り出せる?」

 

こいし「サンズ、これ以上は聞かなくていいよ。お兄ちゃんは、それだけ自分を嫌い、自分を切り捨ててでも、救える命だけ救い、守る者の為に大勢の敵を殺し続けていったのよ。

自分嫌いなのは、自分が犯した罪を絶対に許せないこと。そしてその罪を、死んで償おうとしてる。」

 

リリカ「!!」

 

アズリエル「なら何で───────」

 

フラン「止めないのかって?………最期まで付き添うって決めたの。私は狂気に犯されたせいでお姉様に495年間幽閉され、こいしちゃんは産まれた時から捨てられ、性奴隷として売られ、イリヤちゃんは祖父から親が裏切ったと洗脳され、家の悲願の為の道具として扱われ、最期にはギルガメッシュに心臓を抉られて………。

 

 

兎に角私達は暗い過去を持っているの。でも、ガルッチのおかげで救われた。彼の存在を知り、彼に好意を抱き、彼と交じり………。

理由は如何であれ、彼を幸せにしてあげたいって思ったの。例えば、ハーレムを築いてあげるとかね。」

 

リリカ「それはそれで問題があるのですが───────」

 

フラン「まぁ結果、不信になってしまったけど………。おかげで元愛人たちの性格も改善されたっていうのも事実だし、救えた命もあるっていうのもあるっていうのが事実だけどね。」

 

セリカ「皮肉なものだな……。ハーレムのおかげで、未来が変わると言うのは………。」

 

エデン「聞こえてるぞ。」

 

 

まぁ、一部の野郎は誰しもがハーレムを築きたいって気持ちはあるのは分かるけど………、最後まで責任持てるかって話になるだろうな。

 

 

サンズ「パピルスは?」

 

エデン「今弦太朗と話してる。無事、友達になったよ。」

 

アズリエル「人脈広いね。」

 

エデン「長旅もすれば、こうもなるよ……。」

 

サンズ「まぁ、何はともあれありがとな。彼奴、友達が欲しがってたからさ。」

 

エデン「気にするな。」

 

 

まぁ何はともあれ、スノウディンは突破できたな。次はウォーターフォールだけど、恐らくそこで初戦闘になるかもしれない。

主に相手は、アンダイン。ここで、グラファイトと万丈のフュージョンライズを使うのも手だな。

 

 

………さて。

 

 

エデン「『Beat Saber』をやるか。」

 

サンズ「気に入ったようだな。」

 

アズリエル「リリカもやってみる?」

 

リリカ「ええ。」

 

エデン「んじゃあ、『ECHO』やるか。」

 

 

っとまぁ、ウォーターフォールに出発するまでの間、皆で『Beat Saber』を楽しんでいた。

 

 

弦太朗「よっしゃ!!今度は俺がやってやるぜ!!」

 

全員『!?Σ(゚д゚ )』

 

 

何時の間にか来た弦太朗と共に………。あんた、どうやって来たんだ?

 

 

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episode294 血に塗れたウォーターフォール

ーウォーターフォールー

 

 

スノウディンを後にして先を急ぐエデン達。しかし、サンズが言うに、場所によって時間の変動があったらしく、遺跡にいた時は1秒が一日、スノウディンにいた時は元の世界と同じ時間、今エデン達が居るウォーターフォールでは2日、その先のホットランドは4日と、一気に元の世界の時が進んでいたのだ。

 

それを知ったエデンは少し焦り、早めにウォーターフォールへ出発したのだが………。

 

 

リリカ「な、何ですかここ!?」

 

セリカ「血の臭いが、充満してる!?」

 

アズリエル「おかしい………、こんな場所じゃなかったはずなのに………、何処もかしくも血まみれになってる…………。」

 

エデン「こいし、この場所はこんな感じじゃ───────」

 

こいし「分かってる。私だってこんな場所じゃないのは分かってるよ。これじゃウォーターフォールじゃなく、ブラッドフォールだよ………。」

 

フラン「いくら吸血鬼の私でも、ここまで血の臭いが凄いとちょっとね………。」

 

イリヤ「でも、何でこんな場所に………?」

 

ルビー『待って下さい。皆さん、如何やらこの場所の空間に歪みが生じています。』

 

ラクト「どういう事?」

 

ルビー『誰がやったのか知りませんが、このウォーターフォールエリア限定で、別の『Undertale』の世界が融合してしまってるようです。

何が来るかは分かりませんので、細心の注意を───────』

 

エデン「ッ!!走れ!!

 

 

何かを察したのか、すぐさま防御魔法を使う。すると、無数の槍が襲い掛かってきた。それが消えると同時に、リリカ達は走り出した。

 

 

エデン「別の時系列、か。この現状を見るからに、あの世界しかない………!」

 

 

エデンは来た道を振り返ると、そこにいるだけで全てが息絶える程の殺意が充満していた。その中央に立っていたのは、アンダイン。

しかし、ただのアンダインではなかった………。

 

 

エデン「やっぱり………。」

 

『ほう、あの攻撃を防ぐとは、ただものではないようだな。』

 

エデン「江ノ島の奴、仕掛けやがったな…………!!まさか『Underfell』のアンダインを呼び出すとは!!」

 

 

実はエデンは、『Undertale』の二次創作、『Underfell』というゲームをプレイしてたのだ。

此方は『殺るか殺られるか』の世界で、エデンはいつも通りTとPルートでクリアし、Gルートは手を出さなかった。

 

兎に角、今のままではまずいと思ったのか、エデンはすぐに行動に出た。

 

 

エデン「まずはここから逃げるしかない…………!!」

 

アンダイン(フェル)『逃がさん!!』

 

 

ー???ー

 

 

盾子side

 

 

ふう、最初の関門を作って正解だったけど、流石に命の危険を感じちゃったかな?あの世界、問答無用で襲ってくるもの………。

 

でもこれで、彼も殺せざるを得なくなるだろうねぇ……。

 

 

盾子「………ん?」

 

 

意外、てっきり戦闘するかと思ったけど、逃げ始めたようだね。まぁ、後々そいつを殺さないと先に進めない仕組みに───────

 

 

盾子「なっ!?」

 

 

しまった!!あの『アンダイン』いたの忘れてた!!これじゃあどうしよも───────

 

 

『ピピピピッ、ピピピピッ!!』

 

 

盾子「あ、乗馬終わった。」

 

 

うーん、どれぐらい体重下がったかな?ラプソーンみたいな体系になりたくないなぁ………。(めっちゃ気にしてた)

 

 

sidechange

 

 

ーウォーターフォール改めブラッドフォールー

 

 

エデンside

 

 

面倒だな。逃げようにも、こいつしつこく仕掛けてくる。敏捷のランクが規格外で助かったかもしれない。

 

本当ならここで仕留めたいが、不殺でやらないといけないし…………ホントにキッツイな………!!

 

 

アンダイン(フェル)『避けてばかりで何もしないのか!?人間!!』

 

エデン「バーカ!!テメェ如きに戦うもへったくれもねえんだよ!!」

 

アンダイン(フェル)『ッ!!このクソガキ!!』

 

 

更に攻撃が激しくなってきてる。リリカ達は逃げ切ってくれたらいいんだが、一体どこに行っちゃったんだ?

出来れば、ここを突破したいけど、このエリアを何とかしないと大変なことになりかねない………!!

何か方法があれば………!

 

 

待てよ?贋作のインフィニティ・ストーン!!あれの『空間(スペース)』を投影すれば!!

 

でも、その為には時間が必要だ………!逃げながらインフィニティ・ストーン投影は、多分キツイかもしれない………。実際、全部投影した結果、寝込んでしまった………。

 

出来れば、大きな隙を作ってくれれば………!

 

 

「避けろ!!」

 

エデン「ッ!?」

 

 

橋の上に到着すると同時にアンダインの声が聞こえると、青い槍が目の前に迫っていた。ここぞとばかりにマトリックス回避し、代わりにUnderfellのアンダインに直撃した。

 

 

アンダイン(フェル)『グッ!?この槍、まさか……!』

 

エデン「あれって………!」

 

「何とか間に合ったな………。良く逃げ切ったと、褒めておこう。」

 

 

僕はすぐに起き上がると、其処にはGルートでないと戦うことが出来ない、『不死身のアンダイン』の姿があった。

 

 

アンダイン「………やはり、お前だったか。見た目が違えど、私の目には誤魔化しは効かん。」

 

エデン「…………否定はしない。どうやって知ったんだ?」

 

アンダイン「………アズゴア王が気づいていたんだ。王子が何者かによって狙われているとな。そして、ずっとコロリスと話をしていた異形の怪物。それが貴様だと言う事が分かったんだ。」

 

エデン「…………そうか。」

 

アンダイン「なぜ殺したかなぞ聞かん。全てコロリスと王子、そしてフラン?という奴らから聞いた。

 

……………償いたいか?」

 

エデン「当たり前だ。だが、償いたいじゃない。『償わなきゃいけない』んだ!!」

 

アンダイン「ならば、手を貸せ。幾ら私でも、『私自身』に苦戦を強いられるかもしれない。

 

 

償いたいのなら、私と共に戦え。」

 

エデン「………そうなると、彼女を殺すことになるぞ?」

 

アンダイン「構わん。どちらにせよ、放置できる相手ではない。ここで殺さねば、たちまち此奴に殺されてしまう!!そうなる前に、ここで殺す!!」

 

エデン「………いや、不殺の方法がある。でも、その為には時間が必要だし、弱らせなきゃだめだ。」

 

アンダイン「出来るのか!?」

 

 

方法を言う前に、攻撃が飛んできたため、アンダインの方まで避ける。

 

 

エデン「出来る。上手く行けば、この空間の歪みが戻るかも。でもその前に、まずは彼奴を弱まらせないと。」

 

アンダイン「………良いだろう。貴様の案に乗ってやる。だが失敗したら……、奴を殺すぞ?」

 

エデン「ああ、最終手段としてやってくれ。」

 

 

僕はすぐさま『ボーイズライザー』を取り出し、グラファイトと万丈龍我のカプセルを取り出し、そのまま起動しナックルに入れないままスキャンする。

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

トリガーを引くと、ビルドドライバーとドラゴンマグマフルボトル、そしてクローズマグマナックルが出現。

すぐさまベルトを付け、フルボトルを振ってナックルに差し込む。

 

 

ボトルバーン!!

 

 

CROSS-Z MAGMA!!

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデン「燃え上れ!!炎龍!!

 

 

グレングラファイト!!万丈龍我!!ボーイズライズ!!獄炎龍戦士グラファイトクローズ!!

 

 

獄炎龍戦士!!グラファイトクローズ!!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!!!

 

 

グラファイトの装甲を身に着けたクローズマグマの姿に変わり、ビートクローザーとグラファイトファングを手にしていた。

 

 

エデン「『『力が漲る………、魂が燃える………!!俺の煉獄の炎が吠え立てるゥゥゥ!!!!!』』」

 

 

【STAGE SELECT!!】

 

 

ー海の上ー

 

 

取り敢えず、今のままだと洞窟が崩れる可能性が高いため、適当にステージを選んだ。場所は海の上と、なんともアバウトな場所だった。

けど、世界観だけはなんとなくわかる。

 

 

ここは、ワンピースの世界だと言う事を。だが、どのワンピースの世界線なのかは分からない。少なくとも、原作の世界ではないのは確かだ。

 

 

だがそれは如何でもいい。今は彼奴を、なんとしてでも弱らせる!!

 

 

アンダイン(フェル)『来い!!この私が、貴様らを串刺しにしてやろう!!』

 

アンダイン「行くぞ、私達の勝利の為に!!」

 

エデン「『『ああ………!!今の俺達に、負ける気がしねえ!!!!!』』」

 

 

*龍戦士と勇者は決意と希望を抱き、悪の勇者に立ち向かった

 

 

next episode




『獄炎龍戦士グラファイトクローズ』

グラファイト(仮面ライダーエグゼイド)×万丈龍我(仮面ライダービルド)


このフュージョンライズになると、ビルドドライバー、ドラゴンマグマフルボトル、クローズマグマナックルが現れ、それを使って初めてフュージョンライズが成立する。
ただし、変身後の音声は原作と異なり、『獄炎龍戦士!!グラファイトクローズ!!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!!!』に変わる。

武器はクローズマグマナックル、ビートクローザー、グラファイトファングになる。


見た目はグレングラファイトの装甲を付けたクローズマグマの姿になる。


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episode295 龍戦士&勇者VS悪の勇者

BGM Underfell アンダイン戦『battle against a true villain』&Undertale Gルート 不死身のアンダイン戦『battle against a true Hero』


ー海の上ー

 

 

エデンside

 

 

先に動いたのは、Underfellのアンダインからだった。彼方は容赦なく、全方位の、それも巨大な槍を召喚させてから襲いに来た。

 

 

アンダイン「いきなりかッ!!」

 

エデン「『『力を貸して!!『親切』!!』』」

 

 

覚醒せよ!!リリカオリジン!!

 

 

僕はすぐさまソウルリングとリリカのカードをスキャンさせ、全方位にいる巨大な槍を弾き、Underfellのアンダイン………もうこの際だからフェルダインって名付けよう。彼女の方に戻っていった。

 

 

フェルダイン『チッ!!』

 

アンダイン「攻めるぞ!!」

 

エデン「『『いいぜ!!』』」

 

 

自分の槍を防いだフェルダインだが、猛スピードで攻めてきた僕達に向けて、槍の弾幕を放ち始めた。

しかし、今はリリカのカードを使っている為、一時的に弾き返していた。ようやく近距離まで詰めると同時に、反撃を開始する。

 

 

エデン「『『激怒竜牙!!』』」

 

フェルダイン『させん───────』

 

アンダイン「私が居ることを忘れるな!!」

 

フェルダイン『ッ!!』

 

 

息の合った攻撃で、フェルダインを後ずさりさせる。やり返しと言わんばかりに、双槍に切り替えて攻撃してくる。

ファングだけでは打ち返しにくいと思い、ビートクローザーに持ち替えて戦う。

 

 

フェルダイン『殺す!!殺す!!この私に、殺されろ!!!』

 

エデン「『『誰も犠牲にはさせない!!いや、殺させやしない!!貴様は、ここにいていい存在じゃねえんだよ!!!』』」

 

フェルダイン『ハッ!!この私が、ここにいていい存在じゃないだと?ならばそれを証明してみろ!!人間!!!!』

 

エデン「『『僕は、人間じゃない………!!有翼人だ!!!』』」

 

 

フェルダインをよろけさせた後、ビートクローザーにグレートドラゴンエボルボトルを挿入させる。

 

 

『SPECIAL TUNE!!』

 

『ヒッパレー!!ヒッパレー!!ヒッパレー!!』

 

 

エデン「『『龍神斬!!』』」

 

 

『メガスラッシュ!!』

 

 

赤黒い竜のような斬撃を放ち、フェルダインに直撃するが、何ともないかのように弾く。それに不意を衝くかのように、アンダインが攻撃を仕掛ける。

 

ってか、あれで弾くか。

 

 

フェルダイン『なかなかいい槍捌きだ。だがな?』

 

アンダイン「?」

 

 

突然フェルダインが見えなくなったかと思えば、見えない突き捌きでアンダインをボロボロにさせ、吹き飛ばした。

 

 

フェルダイン『貴様の攻撃は、甘っちょろい。守りたいものの為に、戦うだと?罪を償うために、戦うだと?下らん。

 

そのような甘っちょろい決意で、この私に倒せると思ったか!?否ッ!!強いものが生き残り、弱いものが滅びる。それが全ての理!!『殺るか、殺られるか』こそが───────』

 

エデン「『『だからどうした?』』」

 

フェルダイン『?』

 

エデン「『『そんなもんこそ、下らねえんだよ。百歩譲って弱肉強食は認めてやる。だが、その先は何なのか知らねえだろ?』』」

 

フェルダイン『何が言いたい?』

 

エデン「『『弱肉強食の果てはな、『孤独』と『滅亡』。結局は、誰が強いか弱いか関係なくなっちまうんだよ。

最後には生き残った絶対的強者も死に、誰も居なくなっちまう。

 

 

そんなもん、つまらねえだろ?』』」

 

フェルダイン『つまらん、だと?』

 

エデン「『『ああ、つまらんさ。『殺るか、殺られるか』はまだいい。俺もそうだった。生きるためには、誰かを殺さなきゃならない。何かを奪わなきゃならない。

 

 

………でもよ、誰かと一緒に居るとさ、安らぐんだよ。あんたもそうだろ?』』」

 

フェルダイン『………。』

 

エデン「『『あんたが居るべき場所は、ここじゃねえ。別次元のあんただって、友人や誰かを愛してるだろ?』』」

 

フェルダイン『…………れ。』

 

エデン「『『そいつと一緒に居なきゃ、お前だってここまで来れなかったんじゃないのか?』』」

 

フェルダイン『……黙れ。』

 

エデン「『『誰だって最初から強くなんてない。赤ん坊の頃から弱者なんだよ。』』」

 

フェルダイン『黙れ!』

 

エデン「『『弱き者を助け、強き者を挫く。誰かを守るために、誰かを殺す。貴様の心の何処かで、もう殺したくないって思ってんじゃねえのか?』』」

 

フェルダイン『黙れぇぇぇぇぇ!!!!

 

 

フェルダインの後ろに、無数の槍が降り注ぎ始めるが、アンダインはその隙を付き、二本の青白い槍で刺す。

 

 

フェルダイン『ガッ!?』

 

アンダイン「今だ!!」

 

エデン「『『貴様を殺しはしない。だが、痛い目に遭ってもらうぞ!!』』」

 

 

僕は無数の槍に向けて振り払うと、一瞬にして消滅し、そのままレバーを回す。

 

 

『Ready GO!』

 

『ヒッパレー!!ヒッパレー!!ヒッパレー!!』

 

 

エデン「『『見せてやるよ、此奴の一番やべえ技を!!』』」

 

 

そう言って、右手にグラファイトファング、左手にビートクローザーを手にし、フェルダインに向けて技を繰り出した。

 

 

ボルケニックアタック!!

 

『メガスラッシュ!!』

 

 

エデン「『『獄炎双龍神斬』!!!』』」

 

 

アチャァァァァァァァァァ!!!

 

 

僕が放つ斬撃から業火を纏った九つの龍が出現し、アンダインが回避した後に直撃。その後は僕は走ってライダーキックを放った。

 

 

フェルダイン『馬鹿なァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

爆風と共にフェルダインは転がり込み、起き上がろうとするが、先の一撃で跪く。

 

 

『フュージョンオーバー!!』

 

 

エデン「仕上げだ。『投影、開始』!!」

 

 

僕はすぐさま『空間(スペース)』のインフィニティ・ストーンを投影するが、ついでに『時間(タイム)』のインフィニティ・ストーンも投影する。

 

 

アンダイン「それが?」

 

エデン「まぁ見てな。『空間(スペース)』、『時間(タイム)』、起動!彼の者を元いた世界に戻せ!!」

 

 

すると、フェルダインの周りに青い結界のような物に取り囲まれ、その上に緑色の渦が出現。そのまま覆い被さるように、フェルダインは消えていった。

 

それが終わったのか、2つのインフィニティ・ストーンは砕け散った。

 

 

【GAME CLEAR!!】

 

 

BGM終了

 

 

ーウォーターフォールー

 

 

如何にかフェルダインを元の世界に戻すと、元のウォーターフォールに戻っていた。

 

 

エデン「はぁ、何とかなった…………。」

 

アンダイン「………あれで、終わったのか?」

 

エデン「ああ。彼女には、元の世界に戻してあげた。少なくとも、歪みが生じない限りは来ないだろうな。」

 

アンダイン「そうか………ぐっ!?」

 

エデン「アンダイン?」

 

 

緊張が解けたのか、アンダインが跪く。そういえば、フェルダインの突きを食らってたな……。

 

 

アンダイン「フッ、これしきで膝を付くとは………情けないものだな………。」

 

エデン「治そうか?」

 

アンダイン「いや、いい……。」

 

エデン「何故?今治せば……………!?」

 

 

生命反応が、ない!?

 

 

アンダイン「そうだ、あの時、貴様が言うフェルダインに奇襲をかけられ、一撃を貰ってしまった………。

本当なら、あの場で死んでもおかしくなかった………。」

 

エデン「ッ!?」

 

アンダイン「………複雑な気持ちだな。本当は、貴様を殺したい程憎いのに、アズリエルを殺そうとした貴様が、憎いと言うのに………、仇を討ちたいと言うのに………。

 

貴様の目の中に、私よりも強い決意が見える………。貴様なら、彼女達を守れるだろうと言う安堵感が、湧き上がってくる………。」

 

エデン「待ってろ、直ぐに生き返らせて───────」

 

アンダイン「いい………。どのみち私は助からん。」

 

エデン「弱気になるな!!絶対に助けるから!!パピルスを救ったように、絶対に生き返らせ───────」

 

アンダイン「私のソウルは、既に奪われたんだ………。」

 

 

奪われた!?アンダインのソウルが!?

 

 

エデン「どういう事だ!?何故ソウルが!?

 

アンダイン「決まってる………。貴様の顔とよく似た人物に、ソウルを………。」

 

 

それって………、僕のオルタ!?既にアンダインのソウルを奪ったって言うのか!?

 

 

アンダイン「もう私は助からん………。だから、代わりに───────」

 

エデン「いや、まだ一つ助かる方法があった!!」

 

アンダイン「何?」

 

エデン「『投影、開始』!!」

 

 

そうだ。確かインフィニティ・ストーンの中に、『(ソウル)』があったはず!!それに加えて『(パワー)』も使えば!!!

 

 

エデン「ッ!!」

 

アンダイン「やめろ………、そんなことすれば貴様───────」

 

エデン「お前を、死なせたら………、パピルスが悲しむだろ!!死なせはしない!!絶対に生き返らせる!!『魂』、『力』、起動!!アンダインを蘇らせろ!!!」

 

 

投影したばかりの2つのインフィニティ・ストーンが光り出し、アンダインに当てる。すると、溶けかけた体は元に戻り、決意モードは解かれ、私服の姿になった。

ちゃんと、生き返ったようだな………。

 

 

アンダイン「…………ソウルが………!?」

 

エデン「新たに、作り直した………。ただ、勢い余って、人間のソウルを、5つ入れたけどな………。」

 

アンダイン「!?」

 

エデン「言ったろ?お前が死んだら、パピルスが悲しむって。パピルスは、あんたが必要なんだよ。」

 

アンダイン「…………。」

 

エデン「まぁ、救えてよかった…………。本当に……、よかった………。」

 

 

もうだめ、どうも、4つ投影で意識が朦朧としてきた…………。6つ全ては…………、下手すれば…………死んでいたかもな………。

 

 

アンダイン「しっかりしろ。私がパピルスの家まで運んでやる。後で、コロリス達に伝えて連れてくる。」

 

エデン「面目ない………。」

 

アンダイン「私を助けてくれた礼だ。しかし、人間のソウルを5つか…………。いくら何でも張り切り過ぎだ、馬鹿者。」

 

 

それが最後に聞いた言葉で、パピルスの家につくまで眠りについた………。

 

 

 

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episode296 料理下手の改善

ーパピルス&サンズの家ー

 

 

結論から言おう。エデンは怒っていた。これほどにない程の怒りが、家中に支配していた。そこで正座させられていたのは、パピルスとアンダインだった。

 

 

エデン「パピルス、アンダイン………俺が言いたいことは分かるか?」ゴゴゴゴゴゴ

 

パピルス「は、はい………。」

 

アンダイン「あー………、その………。」

 

サンズ「おい、何もそこまで怒ることはねえだろ………。」

 

エデン「それでも、怒らずにはいられんのだよ…………、サンズ。料理が下手な分、まだかの『この世の総ての闇料理(ダークマター)』を作ってないだけ、2人の改善の余地がある………!

けどな?それでもな?」

 

 

『最早使い物にならなくなったキッチン(主に火事で)』

 

 

エデン「キッチンを駄目にする馬鹿がどこにいるってんだ!!!

 

リリカ「そこですか………。( ゚д゚)」

 

 

事の発端は、エデンが目覚めた頃、アンダインとパピルスが作ったスパゲティが発端だった。サンズ曰く、取り敢えず食べれるようになるほど上手くなったと言ったが、食べた瞬間普通に不味いと思ってしまった。

 

勿論食べていたのはエデンだけでなく、家に戻ってきたフラン達も食べていたが、どうやら不味く感じていたためか、パピルスとアンダインを呼び、一度お手本を見せるためにキッチンに向かうと、大惨事なキッチンを目の当たりにしてしまった為、エデンはブチ切れ。

現在に至る。

 

 

エデン「そもそも、キッチンを使い物にならなくなるって、何を如何したらこうなる!?何をやったらここまでの惨事になるっていうんだ!?」

 

アンダイン「か、返す言葉も、ございません………。はい。」

 

アズリエル「アンダインが、怯えてる!?」

 

こいし「エミヤにも見せたら、絶対にキレると思うなぁ………。」

 

イリヤ「確かに………。」

 

ルビー『まぁ、一応私でも料理中は邪魔しないようにはしてますし、極力キッチンを荒らさないようにはしてますしね………。』

 

イリヤ「そこだけは律儀なんだよね、ルビーって………。」

 

エデン「とにかく、今から直すから、僕の動きにちゃんと合わせてよ?」

 

パピルス「はい。」

 

アンダイン「分かりました………。」

 

サンズ「…………実際料理上手いのか?」

 

フラン「味は保証するわよ。いつも料理とかしているし。」

 

サンズ「そうか。」

 

エデン「錬成陣はこれでいいかな?そんじゃ。」

 

 

エデンはすぐさま手を合わせ、使い物にならないキッチンに触れると、一瞬で元のキッチンに戻った。

 

 

エデン「さて、んじゃあ始めるか。アンダイン、パピルスの『料理下手の改善』の為にも。」

 

 

そう言って、すぐさま講座が始まった。作る料理は『ナポリタン』らしく、材料は既にエデンが調達済み。

とは言ったものの、エデンは誰かに教えるのが苦手だったらしく、フォローはフランとこいし、イリヤがしてくれた。

 

 

エデン「ちょちょ、アンダインいきなり強火はダメだろ!?中火にしなきゃ!」

 

アンダイン「そうなのか!?」

 

フラン「パピルス、猫の手の形で切るのよ。」

 

パピルス「猫の手?」

 

こいし「お兄ちゃん。パスタ茹でておいたよ。」

 

エデン「塩も入れたか?」

 

イリヤ「うん。」

 

アンダイン「塩も入れるのか?」

 

エデン「パスタを茹でるには、大さじ1ほどの塩を入れる必要があるんだ。」

 

アンダイン「なるほど………。」

 

リリカ「………あの、ルビーさん?」

 

ルビー『何でしょうか?』

 

リリカ「ガルッチさんって、教えるのが苦手って本当なのでしょうか?」

 

ルビー『ええ。ああ見えて、説明とかするのが苦手なようで。学生時代でも、どう説明すればいいのかすら分からなかったようです………。』

 

アズリエル「意外……。」

 

ラクト「今は何とかなったらしいけど、今でもフラン達のフォローは必須なのよね……。」

 

リリカ「…………。」

 

ルビー『理解力は高いんですがねぇ………。』

 

サンズ「ところで、出来上がったらケチャップたっぷりかけていいか?」

 

エデン「出来たらたっぷりかけてもいいから、待っててくれ。」

 

 

そんなこんなで、パピルスとアンダインに料理を教えてから数時間後、何とかパピルスとアンダインの料理下手が改善された………かな?

 

 

エデン「疲れたぁ~………。」

 

フラン「まぁガルッチの場合教えていた方だもんね。」

 

アンダイン「これなら自信を持てるな。」

 

パピルス「ニャハハハハハ!!!俺様もまた賢くなったぜ!!!」

 

サンズ「何で料理人にならなかったんだ………。」

 

エデン「柄じゃねえんだよ。そういうのはエミヤとか似合ってるだろ?」

 

 

ーFate/Grand Restaurantー

 

 

エミヤ「ヘックション!!」

 

鳳凰「エミヤさん、また誰かに噂されてます?」

 

エミヤ「どうもそのようだな………。」

 

クロエ「まぁ、料理人よりは、お母さんの方がお似合いかもね。」

 

エミヤ「バトラーだ!!なんべん言わせるんだ!?

 

クーフーリン「いやいや、過保護なほど世話焼きなんて、最早オカンじゃねえか。まぁ、物理的にオカンになった人もいるがな。」

 

エミヤ「なんでさ……。というか後者の方、絶対ガルッチの事だろ。」

 

 

ーパピルス&サンズの家ー

 

 

エデンside

 

 

エデン「さてと………。皆、取り敢えずこれでウォーターフォールを突破した。ことになるかな?」

 

アズリエル「そうだね。アンダインから聞いたけど、別次元のアンダインが襲ってきたんだよね?」

 

エデン「ああ。如何にか元の世界に帰してあげれたが………。」

 

 

あの様子から察するに、あれみたいな妨害が来てもおかしくないな。

 

 

ラクト「ってそうだ!!アンダインさん!!」

 

アンダイン「?」

 

ラクト「ウォーターフォールで、子ガルとか見なかった!?」

 

アンダイン「子ガル?…………どんな奴なんだ?」

 

ラクト「これなんだけど………。」

 

アンダイン「…………こういうのは、アルフィーに聞いた方が早いかもしれん。」

 

エデン「アルフィーなら知ってるのか!?」

 

アンダイン「ああ。もしかしたら、王のところにいる可能性もあるだろう。」

 

全員『!?』

 

 

何だろう。すっごく嫌な予感がしてきた気がする………。

 

 

サンズ「…………そろそろ準備しておくか。」

 

パピルス「兄ちゃん?どっか行くの?」

 

サンズ「ああ。………エデン。」

 

エデン「………あの場、だろ?」

 

サンズ「話が分かるようで助かる。…………待ってるぜ。」

 

 

サンズは先に家から出る。

 

 

エデン「僕達もそろそろ行こう。」

 

アンダイン「ホットラインに行きたいなら、ボートで行け。丁度停泊してると思う。」

 

ラクト「ありがと。」

 

 

そう言って、再びパピルスとサンズの家を後にし、ボートがあるところに向かい、そこから全員ホットラインまで向かった。

 

 

next episode

 

 

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ー???ー

 

 

エデンオルタ「………ゼロモニターが動き出したか。だが、奴も愚かだな。俺達の捨て駒だと知らず行動してるからな。」

 

 

さて………、今俺は『R-type』の世界にいる。目的はただ一つ、この世界が創り出した史上最悪な生物兵器『バイド』を入手だ。

これを他の世界に解き放てばどうなる事やら………。

 

あの怪獣娘どもや、星空英竜でさえ手出しは出来んだろう。

 

 

エデンオルタ「こんな時の為に、自作のカプセルを作っておいて正解だった……。」

 

 

っと、あれだな?早速使うとしよう………。

 

 

エデンオルタ「バイド、回収。」

 

 

?案外あっけなく回収できたな?まぁいい、これさえあれば………、これさえあれば…………!!

 

 

エデンオルタ「滅ぼすならば、徹底的に。無論、俺も取り込まれようと関係ない。目的が達成できるなら、これぐらいの事はしなくてはな。」

 

 

む?まだバイドが居たか。丁度いい、エボルボトルに入ってるウルトラマンモンスターを投げ込んで、バイド化させてみるか。

 

 

エデンオルタ「モンスター………。いや、今日から貴様は、『ウルトラマンバイド』と名付けよう。精々、元宿主のところで殺し合うがいい。」

 

 

そう言って、残ったバイド共にモンスターエボルボトルを投げ込み、そのまま立ち去った。

 

 

滅びの時が、近い………。全てが憎い、目障りだ、耳障りだ。視界に入るだけでも、聞くだけでも、何もかもが憎い!!

 

だから滅ぼす。永遠の無に還すために………。

 

 

エデンオルタ「…………『悪いのは、俺じゃない。貴様らだ………。だからこそ、復讐してやる………。』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員、何もかも俺の憎悪で苦しめ。




ー始原の城ー


………アラン、新しい宇宙源は作れたか?


アラン「うん。まだ何もありませんが、少なくともこれで………。」


よくやった。


メアリー「風龍さん、本気なの?彼らが住む世界が、もうじき持たないって。」


事実だ。延命は出来るけど、どのみち崩壊は免れない。ならばせめて、新たな世界を創らなければ………。


メアリー「でも、彼らは?結局みんな死んじゃうんでしょ?」


確かにな。でも、新世界の入口に導くことが出来る者が居れば、全員生きてその世界に生活が出来る。

後は、彼ら次第になるけど………。


ライフ「エデンは如何なさるつもりですか?」


………勿論、何とかする。絶対に。だって、彼奴は………。


メアリー「彼奴は?」


………今は言わない。いずれ、エデンも知ると思う……。僕が『作者』になる前の、黒い部分を………。


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episode297 基本世界のアズリエル

ーホットライン アルフィーの研究所ー

 

 

エデンside

 

 

取り敢えず到着して中に入ったものの、暗いな……。

 

 

こいし「ここにアルフィーが居るはずだけど………。」

 

エデン「まだ、”アレ”の世話をしてるのかな?」

 

リリカ「あれって何ですか?」

 

こいし「それは、まだ言えない。」

 

エデン「うん。アルフィーの秘密でもあるし、名誉の為でもあるんだ………。ちゃんと覚悟を持ってもらうまでは、言わないでおく。」

 

アズリエル「何でそこまで?」

 

エデン「………アズリエルにとっても、リリカにとってもキッツイものだから………。」

 

リリカ「アルフィーさん何をしたんですか!?」

 

 

ある意味、あれ見た時失神してしまったよ。僕にとっちゃ、あそこはPルートの難関の一つだったし……。

それに───────

 

 

『カシュン……パチッ!』

 

 

あ、アルフィーが出てきたと同時に明るくなった。

 

 

アルフィー「あ。」

 

エデン「?」

 

アルフィー「え?嘘!?も、もう来ちゃったの!?お風呂入ってないし、服も適当だし、お掃除してないし───────」

 

エデン「いや、待ってあげるから………。掃除はやっておくし、うん。」

 

アルフィー「って、アズリエル王子!?え?なん、え⁉どういう?ってその隣って……あ、あわ、あわわわわ………。」

 

リリカ「えっと……?」

 

アルフィー「」キュー……

 

 

『バタン』

 

 

あ、倒れた。

 

 

全員『( ゚д゚)ポカーン』

 

 

えーっと、どうしようこの空気。そこまで動揺するほどのものだったのか?いや、まぁ確かにこれだけの数を連れて、尚且つ死んだはずの王子と婚約者も連れてきたら、気絶するのも無理はないかな………?

 

 

アズリエル「えーっと、どうする?」

 

エデン「………取り敢えず、アルフィーをベットに置いて、掃除でもしてあげよっか。」

 

リリカ「え、勝手なことしていいのですか?」

 

こいし「いいんじゃない?あーでも、アルフィーが出てきた場所は入らないようにして?特にラクトはダメ。

 

というか今入っちゃダメ。」

 

ラクト「(´・ω・`)」

 

エデン「と言うか設定上、入れないと思うけど………。」

 

リリカ「メタイですね………。」

 

 

っとまぁそんなこんなで、アルフィーが気絶してる間、こっちはこっちで掃除をしていた。

 

とはいえ、次はメタトン戦になるのかな?確か、視聴率をガンガン上げなきゃならないんだっけ………?

 

 

って、ん?

 

 

『ビートセイバー』

 

『太鼓の達人』

 

 

あれ?いつの間にこんなガシャット持ってたんだ?ビートセイバーと太鼓の達人って………。念のため起動してみるか。

 

 

【Beat Saber!!】

 

 

【太鼓の達人!!】

 

 

エデン「リズム戦術、変身!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【ガッチャーン!!レベルアップ!】

 

 

【ア ガッチャ!乱れ撃ち!ドンドドーン!フルコンボ!ドドンドカッ!太鼓の達人だ!ドーン!!】

 

 

エデン「………あれ?」

 

 

見た目そんなに変わってない。というか、ビートセイバーのガシャット………ならなかった気が………。

 

 

フラン「何してるの?」

 

エデン「あ、フラン。」

 

 

【【ガッシューン……】】

 

 

エデン「なんか知らないけど、何時の間にかこの二つのガシャットを持ってたらしくてね………。ここに来る前までは持ってなかったはずだが……。」

 

フラン「………誰が作ったのか分かんない?」

 

エデン「製作者の名前も載ってないしな………。最も、いつこれがあったのかも謎なんだけど………。」

 

フラン「一度黎斗に聞いてみたら?」

 

エデン「それがいいかもしれないけど、今は掃除だな。こっちは終わったし、次は───────」

 

アルフィー「え?掃除、してくれたの………?」

 

エデン「あ。起きたか。今イリヤが風呂掃除してると思うから、もうちょい待ってて。」

 

アルフィー「え、ええ……。」

 

 

めっちゃ戸惑ってる……。戸惑ってますよ、このモンスター。因みに、リリカとセリカは服選び中で、アズリエルは布団を整えている。

んでラクトは………?

 

 

エデン「あれ?ラクトは?」

 

フラン「外にいると思うよ。」

 

エデン「ちょっと様子見てくる。」

 

 

ーホットライン アルフィーの研究所前 西ー

 

 

取り敢えず僕は一度外に出ると、上を向いて黄昏てるラクトが居た。………やっぱり、子ガルが心配でたまらないのかな?

 

 

エデン「ラクト、何黄昏てんだ?」

 

ラクト「あ………、エデン………。」

 

エデン「子ガルの事が心配なのは分かっているが、ちゃんと探そうとしてるだろ?何で急にいなくなって、殺してくれなんて言い出したのかやら………。見つけ次第、問いださないと…………。」

 

ラクト「……………。」

 

エデン「……………如何した?なんか、いつもより暗いぞ?」

 

ラクト「そう………かな………?…………そうかも。」

 

 

変だ。ラクトがこんなに暗いなんて、思わなかった。やっぱり、子ガルが心配───────

 

 

ラクト「ねぇ、エデン。」

 

エデン「?」

 

ラクト「もし………、子ガルの正体を知っても………、貴方はあの子を、それでも家族だって、言える?」

 

エデン「え?」

 

ラクト「…………お願い。正直に言って。」

 

 

…………そんなこと言われても………。

 

 

普通なら、家族だって言いたい。でも、心の何処かで、受け入れがたい気持ちもある………。100%じゃなくてもいいと言われても、それでも、答えは言えない。

 

 

ラクト「何も、言わないんだね。」

 

エデン「だって、知ったら知ったで、後悔すると思う。知らない方が、幸せだっていうのも………あるんだし。」

 

ラクト「………じゃあ、子ガルを見捨てるつもり?」

 

エデン「そんなことは………!!」

 

ラクト「…………分かってる。子ガルの事、何とも思ってないなんて、思わないから。気にしてるんでしょ?本当なら、子ガルが『ガルッチ』になるべきなんだって………。」

 

 

そうだ。本当なら、彼が『ガルッチ』になるべきなんだ。それを、僕が横取りしてしまったんだ。

彼だって、歩みたい人生とかもあったはず。彼なりの日常を、歩みたいと思ってるはず。

 

でも、聞かなきゃならない。ラクトは、何か知ってるような口ぶりだった……。

 

 

エデン「………ラクト、聞きたいことがある。」

 

ラクト「なぁに?」

 

エデン「君は、子ガルの正体を………知ってるのか?」

 

 

こんなに暗く、子ガルの話をするなら………恐らくラクトは、何か知ってるはず……。それも、子ガルの前世に関わる事………。

 

 

ラクト「…………ええ。子ガルの正体を、知ってるわ。」

 

エデン「…………………そう、なのか。」

 

ラクト「知りたい?」

 

エデン「………………………。」

 

ラクト「………エデンらしくないね。貴方なら、是が非でも知りたいと思ったんだけど。」

 

エデン「そうだけど…………、でも、知ったら僕、拒絶するんじゃないかって………。」

 

ラクト「………なら言っちゃおう。」

 

エデン「ハァ!?おい、本人知りたくないってのに、何でそんなことを!?」

 

ラクト「決めたの。エデンは知らなきゃならないの。それに、このままだと子ガル、大変なことになるかもしれないから!!だから、私は言うよ。」

 

エデン「でもそれが原因で、僕は子ガルを拒絶したら───────」

 

ラクト「子ガルの正体はね───────」

 

エデン「やめろ!!

 

ラクト「『アズリエル・ドリーマー』よ。」

 

 

……………………は?

 

 

一瞬、僕の思考回路が停止した。

 

 

 

エデン「ラクト?アズリエルはリリカと一緒に居るだろ?何で子ガルがアズリエルになるんだ?」

 

ラクト「違うの!!リリカと一緒に居るアズリエルじゃなくて、子ガルの前世であり、正体が『アズリエル・ドリーマー』なのよ!!」

 

エデン「( ゚д゚)ハイ?」

 

 

いやいや、だとしたらこの場にアズリエルが2人………………2人?

 

 

ストリングス『エデンさん、もしそうなら合点がいきます。』

 

エデン「(え!?)」

 

ストリングス『彼はアズリエルらしき技を使ってましたし、触れて分かったのですが、子ガルとアズリエルのDNAがほぼ一致してます。』

 

エデン「(いやいや、だとしてもたまたまだと思うぞ!?)」

 

ストリングス『ですが、彼の前世が『Undertale』の住民であり、アズリエルの技を使ってる、しかもアズリエルと子ガルとのDNAが一致、そしてラクトさんの話が本当であるなら、子ガルの前世は、『アズリエル・ドリーマー』になります。

 

 

しかも、偶然にも、『基本世界のアズリエル・ドリーマー』と一致します。』

 

エデン「(基本世界?それって、基本世界から来た『ガルッチ』みたいな?)」

 

ストリングス『そう捉えて間違いないかと。』

 

 

……………………もしそうなら、子ガルは…………子ガルは本当に…………。

 

 

エデン「何時、知ったんだ?子ガルが、アズリエルだって。」

 

ラクト「まだエデン達が『Fate/Zero』の世界にいた頃、私の世界を壊したのは、自分だって、子ガルが言い出したの。」

 

エデン「へ?それだと、ラクトが居た世界は『Undertale』の世界と繋がっていることになるんじゃ………。」

 

ラクト「そう、なっちゃうわね………。」

 

エデン「…………もうちょっと地理を見直すべきだったのか?もしかして、こっちにもつながって………?」

 

 

あれ?まさか江ノ島が居る場所って、『End of The World』だっけ!?って事は、今絶賛ウチの故郷がヤバイ!?

 

 

エデン「……………………やっぱり知らない方が、よかったかも…………。」

 

ラクト「…………いや、もしかしたら、繋がってないかもしれないよ!!多分。」

 

エデン「不安だ………。」

 

 

しかし、基本世界の『Undertale』がラクトの世界と繋がっていたとは……………。

 

 

エデン「…………ともかくだ。今は子ガルを探そう。それ以外方法がない。」

 

ラクト「そう、ね。」

 

 

もうこっからは自分の目で確かめるしかない。本当に子ガルは、アズリエルなのか………。それを確かめるためにも、絶対に見つけないと………。

 

 

フラン「あ、2人共、ここにいたの?」

 

エデン「フラン、そっち終わったの?」

 

フラン「うん。あと、メタトン戦前まできたよ。」

 

 

…………………………………………え?

 

 

ラクト&エデン「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」」

 

 

いやいくら何でも早すぎない!?時間飛ばし過ぎやろが!?ってか、何時の間に話進んだの!?

 

 

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episode298 Last Dancers

ーホットラインー

 

 

エデンside

 

 

あの後、フランから事情を聞いたが、僕とラクトが知らない間に話が進んでいたらしく、思い出したのはメタトンEX戦前だったらしい………。

 

 

エデン「ひどくね?パズルやりたかったんだけど……。」

 

ルビー『ごめんなさい。素で忘れてました。』

 

ラクト「パズルで苦痛を味わうチャンスがぁぁぁぁ…………。」

 

 

よかった。ラクトがいつも通りに戻った。いやいや、それはいいとして………。

 

 

エデン「良く進めたね……。射撃とかもあっただろうに……。」

 

リリカ「殆ど、こいしさんがやってましたけど………。」

 

アズリエル「というか、全部こいしが全部やっちゃったんだよね。」

 

エデン「こいしスゲェ………。」

 

こいし「えへへ~、全部ノーコンティニューでクリアしちゃった。」

 

セリカ「まぁ流石に最後は、全員で行きたいところだな。」

 

フラン「そうね。」

 

エデン「取り敢えず、突撃するよ。」

 

 

ついでだから、あの二つのガシャットを使ってみるか………。って、ん?

 

 

こいし「お兄ちゃん、私にもガシャット使わせて?」

 

エデン「え?急だな。」

 

こいし「私だって、キメワザ使いたいもん。」

 

エデン「あー、それなら………。『瞬間、投影(クイック・トレース)』!ほい、キメワザスロットホルダーと、『太鼓の達人』のガシャットでいいか?」

 

こいし「うん。」

 

 

こいしに贋作のキメワザスロットホルダーと『太鼓の達人』ガシャットを渡した後、突撃した。

 

 

ー会場ー

 

 

メタトン『やっと来てくれたね、子猫ちゃん達。……なるほど、パフォーマー2人を呼びに、遅れていたって訳ね…………。

 

まぁいっか。遂に君達と僕との決戦だね。』

 

エデン「悪かったな、メタトン。忘れられていたっぽいから。それより、君のパフォーマンスは全部、アルフィーが作った茶番……なんだろ?」

 

メタトン『………なんだ、知ってたんだ。っと言うことは、そこにいる3つ目の子猫ちゃんも、知ってた口かい?』

 

こいし「そうね。でも、その茶番に付き合ってあげるのも、エンターテインメントの1つでしょ?」

 

メタトン『でも、観客を楽しませなければ、意味はないけどね。だから。』

 

 

『ガシャン。』

 

 

アルフィー『あ、あれ!?勝手にロックされた!?』

 

エデン「アルフィー、悪いけどこっからはアドリブでいかせてもらう。終わるまで待ってて。」

 

アルフィー『え?エデンさん、でしたっけ?今までどこに!?』

 

ラクト「私と一緒にお話ししてたの。大丈夫、絶対に勝ってみせるから。」

 

メタトン『皆さん!!残念ながらこの番組は、本日で終了します!!でも、最高に盛り上がる最終回スペシャルをご用意しました!!

 

 

ストーリーもアクションもバイオレンスもリアル!!』

 

エデン「ダンスもリズムも加えて。」

 

アズリエル「そこですか。」

 

リリカ「でしたら、これの出番ですね。『エルナさん』!『ネプテューヌさん』!ノリノリな勢い、頼みます!!」

 

 

フュージョンアップ!フュージョンガールズ!テンションハート!

 

 

エデン「んじゃあ、此奴の出番だな!」

 

 

ラッシュマッチレス!!

 

 

リズミカルダンシング!!

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

エデン「戦術Lv4!変身!」

 

 

【【ガッシャット!】】

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!

 

 

【ア ガッチャ!リ・リ・リズムに合わせて、Let's Dance!リズミカルダンシング!!

 

 

セリカ「!?」

 

リリカ「『『が、ガルッチさん!?なんですかその恰好!?』』」

 

エデン「スルーで頼む。あとこれも使うか。」

 

 

Beat Saber!

 

 

こっちはスロットホルダーだな。

 

 

【ガッシャット!】

 

 

おっと。スロットホルダーに入れたら、赤と青の剣が出てきたぞ?いや、刀か。

 

 

こいし「じゃ、私もっと。」

 

 

太鼓の達人!

 

 

【ガッシャット!】

 

 

こいし「あ、バチが出てきた。」

 

 

その後、皆も戦闘態勢に入り、メタトンは指を突き上げる。

 

 

メタトン『さて!!彼方の準備も整ったところで、新番組!!『進撃のキラーロボット』をお楽しみにください!!

 

エデン「いやその前に、後ろに鏡あるよ。」

 

メタトン『え?鏡?最終回だし、身嗜みは完璧にしないとな。』クルッ

 

ルビー『えー、それで騙されるのですか………?』

 

メタトン『ん?………どこだ?見当たらないぞ?』

 

 

悪いな、メタトン。そのスイッチ、押させてもらうぜ?

 

 

『ポチッ』

 

 

メタトン『………僕の、スイッチに………、触ったな?』

 

 

僕がスイッチを押した途端、メタトンは暴れ出したと思ったら、全体が光り出す。そして………。

 

 

『Ohhh Yes!』

 

 

その声と共に真っ暗となると、どこからともなく照明が現れ、メタトンが居るところに照らすと、前の姿とは違うメタトンのシルエットが現れる。

 

 

メタトン『ハァ、仕方ないなぁ………。僕のスイッチを触ったということは………、僕の新しいボディを見たくて仕方ないんだね?』

 

エデン「どっちかっていうと、前の姿だと楽しめないからね。」

 

メタトン『そっか。まぁ、幸い僕も見せたくて仕方なかったよ。』

 

エデン「んじゃあ、前置きはこれぐらいにして……そろそろテンション上げて、始めるか………。」

 

こいし「曲は勿論、『Death by Glamour』。難易度『鬼』で3倍速!!」

 

エデン「さぁ、観客の皆………!!俺達のテンションとビートに酔いしれるがいい!!」

 

リリカ「『『テンション上げ上げな主人公嘗めんなー!!!』』」

 

メタトン『OK!Let's SHOW TIME!!』

 

 

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episode299 Tension heart of Beat

BGM メタトンEX戦『Death by Glamour』


ー会場ー

 

 

曲が流れ始めると同時に、エデンにはノーツが、こいしには音符が流れ始め、それらを使ってリズムを取り始める。

 

一方でフラン達は、メタトンに向けて攻撃を始め、メタトンもそれに応戦していた。

 

 

エデン「ってか、こっちにも流れ弾が来るんだった。」

 

こいし「避けつつ叩かないといけないって、ちょっとハードかもね。」

 

エデン「いや、いっそ斬るか。」

 

 

メタトンやフラン達が放った弾幕などの流れ弾は、エデンやこいしのところに来るも、此方は避けつつ、リズムを崩さずに維持してる。

その分、2人の疲労は溜まってしまうが、それでもなお斬り、叩き続ける。

 

 

メタトン『なかなかやるねぇ?なら、これならどうかな?』

 

リリカ「『『させません!!』』」

 

メタトン『おっと!?』

 

セリカ「『『私が居ることも、忘れるな!!』』」

 

メタトン『んん~!!なかなかいいアクションとバイオレンスだね!!』

 

アズリエル「行くよ!!『カオスセイバー』!!」

 

メタトン『っとと、王子もなかなかやるね!!』

 

フラン「アズリエルさん、手伝うよ!!禁忌『レーヴァテイン』!!」

 

メタトン『あぶっ!?』

 

イリヤ「散弾、砲撃(ファイア)!!」

 

メタトン『っとと!?』

 

 

一方でメタトンは、エデンとこいしに向けて攻撃を放とうとするも、フラン達がそれを阻止する。

 

視聴率の方は、ぐんぐん上がっていく。しかも、王子やリリカも番組に出てるためか、視聴率が1万近くまで来ていた。

 

 

エデン「震えるぞ、ハート!!」

 

こいし「燃え尽きる程、ヒート!!」

 

エデン&こいし「「刻むぞ!!血族のビート!!」」

 

メタトン『ッ!?』

 

エデン「こいし!!」

 

こいし「うん!!」

 

 

【【キメワザ!!】】

 

 

Beat Saber!

 

 

太鼓の達人!

 

 

【【クリティカルストライク!

 

 

キメワザが入ると同時に、ノーツは大きくなり、音符は大音符だけとなり、エデンはノーツを斬りながらメタトンに向けて突っ込み、こいしは虹色の火の玉を作り出していた。

 

 

メタトン『おっと、そろそろ真打ちかな!?』

 

エデン「踊り狂え!!『ラスト・ダンサー』!!」

 

 

最早誰にも追いつけないほどの斬撃がメタトンに襲い掛かるが、それに追いつけるかのように動き回る。

しかし、メタトンにも限界が待っていた。

 

 

避けているうちに、両腕がもげてしまった。

 

 

メタトン『ま、まだだ!!まだ僕には両足が残ってる!!もっと、もっとアクションを!!バイオレンスを!!』

 

エデン「安心しろ、最後はデンジャラスなアクションを放ってやるさ。行け!!こいし!!」

 

こいし「これで、THE ENDよ!!」

 

 

『ドンッ!!』

 

 

こいしが最後の大音符を叩くと同時に虹色の火の玉は放たれ、エデン達が下がると同時にメタトンに向かっていく。

 

 

メタトン『これは…………確かにデンジャラスね………!でも、避けてみせる!!』

 

 

最早限界を超えているメタトンだが、最後の力を振り絞り、華麗にジャンプして、火の弾を避けていった。

 

そしてついに、両脚ももげてしまい、そのまま床に横たわってしまった。

 

 

こいし「………やり過ぎちゃったかな?」

 

エデン「視聴率は………!?」

 

 

こいしとエデンは一度、視聴率の方を見上げると、そこには99999と描かれた視聴率があった………。

 

 

メタトン『す、凄い………!皆、見て!!視聴率が凄いことに!!』

 

リリカ「『『え、これって………。』』」

 

セリカ「『『ほとんど全員が、視聴してることになるな………。』』」

 

アズリエル「た、多分……僕とリリカも出演しちゃってるから………かな?」

 

ラクト「これ、オーバーフローしてるよね。」

 

メタトン『それでも、番組史上最高記録だ!!』

 

フラン「やり過ぎ感もある気がするけどね………。」

 

イリヤ「うん……。」

 

メタトン『それではここで、視聴者からのお電話コーナー!!ラッキーなファンとメタトンが、電話でおしゃべり!!

 

………僕が地上に行く前の、最後のチャンスだよ!!』

 

エデン「……電話、持とうか?」

 

メタトン『いいよ。電話機能はちゃんと内蔵してるから。それでは、早速お迎えしましょう!!』

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

メタトン『もしもし!!お電話ありがとう!番組は今日で最終回です!!コメントを如何ぞ!!』

 

 

エデンside

 

 

『…………あ、もしもし?メタトン?』

 

 

最初に電話をかけてくれたのは、ナプスタブルークだった。多分、悲しいんだろうな…………。

 

 

ナプスタブルーク『君の番組、大好きだっタヨ……。』

 

メタトン『!!』

 

ナプスタブルーク『平凡な毎日ダケド………、テレビで君を見ていると、こっちまで楽しくなれタ………。

ホントに、今日で………終わっちゃうノ……?

 

 

寂しいよ、メタトン………。』

 

エデン「…………。」

 

ナプスタブルーク『あ、ゴメン………。喋りすぎちゃッタ…………。ハァ………。』

 

メタトン『あ、待って!!ブルっち!!』

 

エデン「………切れちゃった、みたいだね。」

 

メタトン『うん……。気を取り直して、もう一人お呼びしましょう!!』

 

 

呼ぼうとする。そのほとんどが、メタトンに対する、やめないでのコールだった。

 

 

それだけじゃなかった。

 

 

『アズリエル王子、かっこよかった!!』

 

『王子、スゲェ!!』

 

『お帰り、王子様!!すごくかっこよかったわ!!』

 

 

アズリエルに対する歓喜のコメントもあった。いや、アズリエルだけじゃない。リリカ、セリカ、ラクト、フラン、こいし、イリヤに対するコメントもあった。

僕のはないだろうと思ったら、あった。

 

 

『今の子、凄い剣舞だったな?』

 

『ああ、もう一人のアンダインかと思う程見惚れたよ。』

 

『ってよく見たら、滅茶苦茶可愛い!!』

 

『メタトンの番組見て、本当に良かった!!』

 

 

エデン「…………何だろ、悪い気がしないな………。」

 

メタトン『みんな……、ありがとう………。とっても………、嬉しいよ………。』

 

エデン「……………こりゃ、やめにくくなったようだな?」

 

メタトン『そうだね…………。』

 

こいし「でも、その姿になったら………確か………。」

 

メタトン『うん。あの姿になったら、大量のエネルギーを消費しちゃうんだ………。だから、もうすぐでバッテリーが切れる………。

 

そうなったら、僕は…………。』

 

アズリエル「メタトン………。」

 

エデン「………今からでも直すけど───────」

 

メタトン『いいよ。僕の事は、心配しないで。………エデン、だっけ?』

 

エデン「なんだ?」

 

メタトン『……………君の罪は、計り知れないぐらい、大きいかもしれない。でも、いい加減自分を許してあげて?

 

君には、誰かを楽しませる力を持ってるんだから。』

 

エデン「…………。」

 

メタトン『………そろそろ、限界だね。ありがとう………、皆……。視聴者の皆も、ありがとう。今日の主役は、僕達の周りだけではない、テレビの前にいる君達だ!!』

 

 

それだけの言葉を発し、メタトンは遂に、機能停止してしまった………。

 

 

『『フュージョンオーバー!』』

 

 

【【ガッチョーン……】】

 

 

【【【【ガッシューン……。】】デリート……。】】

 

 

此方も変身を取り、『Beat Saber』のガシャットを抜くと、そのまま消滅した。こいしが持ってた『太鼓の達人』も、消えてなくなった。

 

 

アルフィー「ハァ……、やっと鍵が開いた………!皆、だいじょ………!?」

 

エデン「大丈夫、メタトンはただ、バッテリーが切れただけだから。」

 

アルフィー「そ、そうなの………。」

 

エデン「…………これは僕の独り言だけど、もしメタトンが死んだら、もう二度と帰ってこない。

 

例え、代わりのロボットを作ったって、それがメタトンだと言う保証はない。」

 

アルフィー「!」

 

エデン「…………それと、真実はいつまでも隠し通せるものじゃない。」

 

アルフィー「!!」

 

エデン「いくら隠し通そうとしても、何時かボロが出る………。僕が、『コロリス』を殺したように………。」

 

アルフィー「ッ!!!そ、そそそ………それって………!?」

 

エデン「王子と婚約者を襲った悲劇の真実。当時、ニャルラトホテプだった僕が、『コロリス』だったリリカを殺した犯人だ………。」

 

アルフィー「ッ!?な、なんで、なんでそんな軽々しく、簡単に言えるの!?自分で、何を言ってるのか───────」

 

エデン「だからこそ、償いたいんだ。自分なりのケジメ、死を以て償うために………。

 

 

勿論、皆を救って………な。独り言おしまい。」

 

 

その後は皆でこの場から出ようとすると………。

 

 

アルフィー「………待って、皆。」

 

全員『?』

 

アルフィー「…………アズゴア王に会う前に、私のラボに来て。…………覚悟を決めるよ。真実を、告げるために………。

 

 

アズリエル王子も………、見てください。私の………真実を………。」

 

 

そう言って、アルフィーはその場から出ていった。

 

 

こいし「………お兄ちゃん。」

 

エデン「…………皆、アズゴアに会う前に、付き合ってくれるか?」

 

リリカ「………ええ。」

 

アズリエル「アルフィーの真実って、何だろう?」

 

セリカ「こいしとエデンは、知っているのだろう?」

 

エデン「ああ。でも敢えて言わないでおく。こういうのは、自分の目で見た方がいい。」

 

ラクト「………アルフィーさん。」

 

こいし「行こ。研究所に。」

 

フラン「そうね。」

 

イリヤ「ここに居ても、始まらないし、行こう!」

 

 

皆が賛成し、すぐさまアルフィーの研究所に戻った。

 

 

エデン「そういえば、子ガルの情報は?」

 

こいし「多分、この先にいると思うって。」

 

エデン「………そうか。でも今は、アルフィーの研究所だ。」

 

 

取り敢えず、子ガル………そこで待ってて。絶対に、迎えに行くから……。

 

 

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episode300 7つ目のインフィニティ・ストーンと真実のラボ

遂にepisode300突破!!


メアリー「そして物語も終盤。」

ヴォルデモート「だが、この物語が終わっても、トゥルーエンディング編とか作るんだろ?」

ダンブルドア「そうじゃのう……。あとトム、いつまで若々しい姿でいるんじゃ。」

ヴォルデモート「………戻れん。この姿になってからは、全く戻れん。」

ダンブルドア「( ゚д゚)ポカーン」

ヴォルデモート「そもそも、若々しいダンブルドアは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に登場するじゃないか。何があったんだそっちで。」

ダンブルドア「あー、話せば長くなるんじゃが───────」

ヴォルデモート「あ、それならいい。」

ダンブルドア「(´・ω・`)」


ーアルフィーの研究所ー

 

 

エデンside

 

 

おい前置きェ……。というかダンブルドアとヴォルデモート、何の話してんだよ。

 

 

リリカ「これが、アルフィーさんが言ってた真実のラボへの……?」

 

エデン「うん。ちゃんと扉は開いてるっぽいね。」

 

アズリエル「この先に、一体どんな真実があるんだろう………?」

 

セリカ「それを明らかにするためにも、その『真実のラボ』とやらに行くとしよう………。」

 

エデン「………ここにアルフィーの書き置きがあるし、これなら他のモンスターたちも見てくれるはず………。」

 

こいし「うん。でも、お兄ちゃん大丈夫?」

 

エデン「…………出来るだけ、我慢するよ。」

 

アズリエル「我慢?」

 

エデン「ちょい、あの場所にいる奴がトラウマでね………。」

 

ラクト「ねぇねぇ、早く行こう!」

 

エデン「遊びに行くんじゃないんだから……。今行く。」

 

 

そう言って全員、エレベーターに乗り、真実のラボへと向かう。が………。

 

 

警告!警告!エレベーターのパワーレベルダウン!!電磁ケーブルの強度低下!!高度が急激に下がってます!!

 

 

エデン「げ!?」

 

こいし「ご、ごめん……。これの事、すっかり忘れてた………。」

 

アズリエル「ど、どうするの!?」

 

エデン「待ってて!!今『空間(スペース)』を投影する!!」

 

 

頼む、間に合え!!衝撃を和らげるために!!

 

 

『ドッシャァァァァ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

あ、あれ?ここって確か、ファンタズムと出会った、無限の桜がある場所?一体、どうなって……?

 

 

ファンタズム『大丈夫?また『インフィニティ・ストーン』を投影したようだけど?』

 

エデン「……ファンタズム?」

 

ファンタズム『久しぶりね、エデン。『幻想』の力、使ってるみたいだけど、あまりやり過ぎるのもどうかと思うけどね。』

 

エデン「僕、どうなったんだ?フラン達は?」

 

ファンタズム『彼女達なら、大丈夫よ。貴方が投影した『スペース・ストーン』のおかげで、衝撃も和らいだから。

代わりに、貴方は無茶しすぎて気絶しちゃったようだけどね。』

 

エデン「無茶を?でも、1つ投影しただけで、気を失うことはないはず……。」

 

ファンタズム『その贋作が、本物に限りなく近づいていたら?』

 

エデン「へ?」

 

 

あの『インフィニティ・ストーン』が、本物と同等まで近づけていたら?え?

 

 

エデン「もしかして、やらかした?」

 

ファンタズム『うん。』

 

エデン「嘘だろ………!?」

 

ファンタズム『まぁ何はともあれ、ちゃんと使いこなしてるみたいね。『幻想』の力。』

 

エデン「あ、そういえば思ったんだけど。」

 

ファンタズム『?』

 

エデン「7つ目のインフィニティ・ストーン『幻想』って、一体どんなものなんだ?」

 

ファンタズム『あー………、そう来ちゃったか………。っていうか、まさか気付いていないとは思わなかったなぁ………。』

 

エデン「気付いていない?」

 

ファンタズム『その、ね?7つ目のインフィニティ・ストーンの事だけど、既に貴方も私も手にしているの。』

 

エデン「ウェイ?(0w0 )」

 

 

手にしている?如何いう事?

 

 

ファンタズム『まだ知らないの?『幻想仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ・ファンタズム)』と『幻想の担い手』。

つまり、7つ目のインフィニティ・ストーンは、『私』と『貴方』になるの。』

 

エデン「へぇ、君と僕が、『幻想』のインフィニティ・ストーンねぇ───────って今なんて言った!?」

 

ファンタズム『だから、貴方と私が、7つ目のインフィニティ・ストーン。』

 

エデン「( ゚д゚)ポカーン」

 

ファンタズム『本当に知らなかったのね………。』

 

 

いやいや、こっちビックリだよ!!え?今の僕、インフィニティ・ストーンのような存在なの!?マジで!?

 

 

ファンタズム『でも聞いて?なんでマーベル世界じゃなく、貴方や私のような存在が居る世界にインフィニティ・ストーンがあったのか。

 

 

その理由の一つは、意思を持っていたからなの。』

 

エデン「意思を?」

 

ファンタズム『うん。それが、『幻想仕掛けの神』。『機械仕掛けの神』や『抑止力』に対抗するために、そして自分の身を隠す為に、姿を変えたの。

そして、その力を誰かに継承させることが出来たの。現に私や、貴方みたいにね。』

 

エデン「何のために……。」

 

ファンタズム『サノスを守るため。』

 

エデン「へ?サノスを?」

 

ファンタズム『インフィニティ・ストーンを使ったアイテムの名前があるでしょ?その頭文字をとると、サノスの名前になるの。

 

 

でも、もし『幻想』を手にしてしまったら?』

 

エデン「元が『幻想仕掛けの神』で、英語表記にすると『Deus Ex Machina Phantasm』。その頭文字はDだから…………。」

 

ファンタズム『Dは複数な意味があるけど、一番可能性があるのは『Dark』。闇よ。つまり、闇堕ちしたサノスに変わってしまうって訳なの。』

 

エデン「待て!!じゃあ最初から、インフィニティ・ストーンは………。」

 

ファンタズム『全部サノスが手にするのを、知っていたのよ。だから、『幻想』だけはこういう世界に来たって訳。』

 

エデン「そう………か。」

 

 

でも、いずれサノスがこっちに来てもおかしくないはず………。このこと、サノスが知っているのか?

 

 

ファンタズム『まぁ、本来なら存在するには誰かに力を継承しないといけないし、石を作るには、継承した者の一部を手にしないと駄目だけどね。まぁ、何処でもいいし、血だけでインフィニティ・ストーンが出来上がっちゃうしね。』

 

エデン「え、そんなんでいいの?」

 

ファンタズム『うん。』

 

 

簡単に作れるインフィニティ・ストーンぇ……。

 

 

エデン「まぁ、サノスが来たら、断ってみるよ。こっちも穏便に済ませたいし。それでもほしいと言われたら、事が終わるまでは待ってって伝えておく。」

 

ファンタズム『あげるの?闇堕ちの可能性があるのに?』

 

エデン「どのみちただで帰ってくれると思わないからね。あの様子だと。」

 

ファンタズム『はぁ………。心配だけど、判断は貴方に任せるよ。………それじゃ、またね。』

 

 

また桜吹雪が襲い掛かり、そのまま視界が真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー真実のラボー

 

 

目が覚めると、何時の間にかベッドに寝かされていた。その隣には、フランが抱きしめられて…………!?

 

 

エデン「って、何時の間にベッドで寝かされてるの!?」

 

 

というか、今どうなってるんだ?フランしかいないっぽいし、他の皆はどこに行ったんだ?

 

 

フラン「ん、んむぅ………。」

 

エデン「………無線、使うか。」

 

 

『prrr,prrr』

 

 

エデン「誰か出て欲しいんだが……。」

 

アズリエル『ガルッチさん?ガルッチさんですか?』

 

エデン「あ、ああ。」

 

アズリエル『よかった……。皆さん心配したんですよ?』

 

エデン「………そりゃ悪かった。それで、皆は?」

 

アズリエル『みんな散らばってますよ。今僕と一緒なのが、リリカとセリカ。ラクトは単独行動、こいしさんはイリヤさんと一緒です。

 

 

でも、モニターにあるメッセージと見たことないモンスター………。あれって一体………。』

 

エデン「アレが、アルフィーが言ってた真実。んで、君たちが出会ったのは、『アマルガメイツ』。『ケツイ』って奴を、死期が近い魔物に注入した結果、息を吹き返したものの、結果肉体は耐え切れず、他の魔物と融合してしまい、キメラに近い存在になってしまったんだ。

 

 

目的は、バリアを破るため。それだけの為に………。」

 

アズリエル『そう、だったんだ………。僕とリリカが居ない間、そんなことが………。』

 

リリカ『あの、ガルッチさん。何故黙ってていたのですか?』

 

エデン「………もしこのこと知ったら、きっと悲しむと思ったから。アルフィーが非難される可能性が、あったから。」

 

リリカ『だからって、こんなの………………。』

 

エデン「もし、原作だったら、皆はあのまま。だけど、今は違う。もしかしたら、リリカの手で救えるかもしれない。」

 

リリカ『私が、ですか?』

 

エデン「うん。それと、僕が作る贋作のインフィニティ・ストーンの一つ『ソウル・ストーン』を使えば、生き返るかもしれない。」

 

リリカ『分かりました。ですがその前に、電源を復旧させてからにします。どうやらそこに行くには、4つの鍵が必要みたいで、3つは見つけたのですが、肝心の1つが見当たらなくて………。』

 

エデン「今解除してる色は?」

 

アズリエル『解除したのは、ラクトは赤、こいしさんとイリヤさんは緑、あと黄色解除してます。』

 

エデン「んじゃあ、青か。冷蔵庫を調べれば、アマルガメイツが現れるはずだ。多分ソイツがカギを持ってる。」

 

アズリエル『分かった。』

 

 

『ピッ。』

 

 

ふう、それにしても…………今どれぐらい経って…………?

 

 

『8日経過』

 

 

エデン「/(^o^)\ナンテコッタイ」

 

 

何時の間にか8日経過してたんかよ………。って事は、今現実世界ではゼロモニターと戦闘中って訳か……………。

 

………取り敢えず、戻ってくるまで待つか。

 

 

エデン「………しかし、誰が毛布を被せてくれたんだろ?」

 

 

多分アマルガメイツだと思うんだが…………、こういうイベントは全く知らないんだよなぁ………。

 

こいしなら、知ってるのかな?まぁともかく………。

 

 

エデン「心配かけて、ホントにごめんね?フラン。」

 

 

もうちょっと、横になるか。フランが起きるまで、もう少し、このまま眠らせてもらおう………。

 

 

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episode301 家族の元へ

ー真実のラボー

 

 

エデンside

 

 

アズリエルに連絡してから暫く経ち、お互い起き上がった頃にはみんな集まっていた。こいしが言うに、僕はいつの間にかフランの胸の中で眠っていたらしい。

 

どおりですごく心地いいなぁって思ったわ。

 

 

アズリエル「なんていうか、凄く心地よさそうに寝てたね。」

 

エデン「い、言うな……。/// それより、皆がここにいるって事は………。」

 

こいし「全部の鍵、開けたよ。後は電源のところに行くだけ。」

 

 

って事は、あのアマルガメイツを突破して鍵を手にしたって事か。っとなると、あとは進んで、サンズと対決か………。

本来Pルートなら、サンズはいないはずだけど、彼奴は僕に果たし状を叩きつけられていて、あの場所にいるからな………………。

 

 

ラクト「そう言えば、エデンが投影した『スペース・ストーン』だけど、今のところ私が持ってるよ。」

 

エデン「え?」

 

 

ラクトの手のひらを見ると、そこにはサファイア並みの輝きを持つ『スペース・ストーン』がまだ残っていた。

思ってた以上に本物に近付いているようだ。でも………。

 

 

エデン「とりあえず、消しておくよ。贋作とはいえ、インフィニティ·ストーンである事に間違いないからね。」

 

 

そう言って、贋作の『スペース・ストーン』を消した。どの道、ラクトがうっか凛みたいに敵に渡ったら洒落にならないからなぁ。

 

 

リリカ「それより、彼らを助ける事は出来るのですか?」

 

エデン「可能だけど、まずはアルフィーに会わないと。」

 

 

何事にも、まずはアルフィーを探さないと。いや、電源のところに行けば、自然と会える気がする。

その代わり、アマルガメイツも加わるけどね………。

 

 

エデン「ハァ………。憂鬱だ、畜生………。」

 

こいし「そんなに嫌なの?」

 

エデン「嫌に決まってるだろ。見た目で判断しちゃ駄目って言われても、もうホラー全般がトラウマレベルだから………。」

 

リリカ「そこまで嫌がるって………。」

 

こいし「でもなんだかんだ、やってるよね。黎斗のゲームは。」

 

エデン「お陰さんで僕のSAN値はゴリゴリ削れたよ畜生。」

 

フラン「でも先進まないと、でしょ?」

 

エデン「ああ………。」

 

 

ホントにその辺は辛いな。そう思いながら、ベットから出て、直ぐに電源ルー厶に向かった。

 

 

道中のエレベーターを通り越し、電源ルームに到着。直ぐにスイッチを入れる。

 

 

こいし「………来るよ。」

 

エデン「え?まだ覚悟決まってないのに!?」

 

 

ヤバい……、こっちに来てる………!!怖い怖い怖い!!震えが止ま───────?なんか、掴まれてるような……。

 

 

エデン「ふ、フラン?」

 

フラン「大丈夫………、私が付いてるから。手、繋いでもいいからね?」

 

エデン「う、うん………。」

 

 

直ぐにフランの手を握ると、不思議と震えも収まり、怖くもなくなっていった。というか、不思議と安心感が……………。

 

 

「こらっ!やめなさい!!」

 

リリカ「アルフィーさん!?」

 

 

あ、来た。

 

 

アルフィー「ご飯あげるから、あっちへ行きなさい!!」

 

 

そういうと、数体いたアマルガメイツはそのまま何処かへ行った。

 

 

アルフィー「ごめんね。時間通りにご飯をあげないと、言うこと聞いてくれなくって………。」

 

エデン「めっちゃ怖かったです……。」

 

ルビー『相当怖いものが苦手なんですね………。』

 

アルフィー「多分だけど、誰かが持ってるポテチのにおいを嗅ぎつけたんだと思う。」

 

エデン「ポテチ?」

 

こいし「誰が持ってるの?」

 

ラクト「あ、私だ。」

 

エデン「お前かい!!怖い思いしたわ!!

 

 

はぁ、こういうトラウマものは勘弁したいものだよ………。元陰陽師だったとはいえ、やっぱ苦手なもんは苦手だわ。でも何でか気が付いたら、札を持ってて、霊が倒れてるのを目撃するんだよなぁ………。なんでだろ?

 

 

アルフィー「それはともかく、今電源を復旧しようとしてたんだけど………、貴方達に先越されちゃったみたいね。…………色々迷惑をかけて、ごめんね。」

 

アズリエル「アルフィーさん、あのアマルガメイツって……………。」

 

アルフィー「………王子様の察しの通り、あれも『ケツイ』に注入された結果、モンスター同士と融合してしまったもの………。何とかして、バリアを破りたくて………。なのに、研究も失敗して…………、遺族たちから苦情も来て……………。」

 

リリカ「アルフィーさん…………。」

 

アルフィー「誰かに知らされるのが、怖かったの………。本当の事を、告げるのが怖かった………。」

 

エデン「…………なぁ、アルフィー。」

 

アルフィー「?」

 

エデン「あの、アマルガメイツの全員を呼び出してくれるか?」

 

アルフィー「え?何をするの?」

 

エデン「………蘇生させる。くっついたんなら、それを分離させるガシャットもあるし、インフィニティ・ストーンの一つ『ソウル・ストーン』を使えば、モンスター達を生き返らせる。勿論、リリカにも手伝ってもらうけどね。」

 

アルフィー「!!」

 

エデン「その代わり、ちゃんと真実を伝えろよ?あんたがやってきたことは、絶対に許されるものじゃないから。リリカ、あのフュージョンアップを。」

 

リリカ「分かりました。」

 

 

『アルティメットフォースティフュージョンアップ!』

 

 

エデン「分離は、これだな。」

 

 

【【【【ドクターマインドXXXX!!】】】】

 

 

エデン「これを、キースラッシューに差し込んで……。」

 

 

【【【【クワトロガッシャット!キメワザ!!】】】】

 

 

エデン「『投影、開始』。『ソウル・ストーン』!!」

 

 

よし、これで準備万端。後は…………って!!

 

 

エデン「数多いなぁ………!!」

 

アルフィー「……すごく震えてるけど、大丈夫?」

 

エデン「ぶっちゃけ言うと、無理です。ものっそい怖いんで…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っとまぁ、そんなこんなで、融合してしまったモンスター達を分離させた後、僕とリリカの手で生き返らせることに成功した。

 

 

アルフィー「ほ、本当に出来ちゃった……。」

 

「あ、あれ?私、何があったんだろ?」

 

「うー、頭がガンガンする………。」

 

 

意識は大丈夫っぽいな。ソウルも問題なく起動してるし、肉体も何とかなった。その後アルフィーは、皆を連れて家族の元に返すのと、真実を告げるためにこの場から去る。こっちも出て、子ガルを探しに行こうとし、エレベーターらしきところを通り越そうとすると、着信音がなった。

 

 

『prrr,prrr』

 

 

エデン「!?」

 

こいし「あ、これってもしかして………。」

 

 

『ピッ』

 

 

『………キャラ?聞こえてる?』

 

エデン「ん?この声、何処かで………?」

 

ラクト「アズリエルの声?でも、子ガルの雰囲気が………。」

 

『本当に久しぶりだね。君は、よくやってくれた。おかげで、何もかも上手く行ったよ。』

 

エデン「上手く行った?」

 

『キャラ、それじゃあまた後でね。』

 

 

突然切れると同時に両サイドのエレベーターが閉じ、勝手に動き始めた。

 

 

こいエデ「「あ、これの事もすっかり忘れてた。」」

 

全員『忘れすぎ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、気が付くと、何時の間にか白と黒の建物が多くある場所に到着した。ホント、これだけは謎なんだよなぁ………。どういう仕組みになってるのかやら…………。

 

 

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episode302 審判の時

ー審判の間ー

 

 

SANSside

 

 

ふう、どうやらあの様子だと、無事に突破できたらしいな。こっちに来てるようだし、『俺』も準備するとするか。

 

今から俺は、エデンと最悪な時間を過ごしてもらわねばならねえからな。あいつの覚悟が、どれだけのものなのか。

まぁ、彼奴が俺の能力を知ったところで、俺に勝つことなんて不可能だがな。

 

 

っと、そう言ってるうちに、やって来たようだな。

 

 

こいし「アレ?なんでサンズがそこに?」

 

フラン「確か、Pルートはサンズに会うことなんて無いはずよね?」

 

 

あー、そう言えば俺達をよく知ってる子もいたんだったな。

 

 

リリカ「ガルッチさん?」

 

エデン「先に行け。彼奴は、俺に用がある。」

 

セリカ「エデンに?」

 

こいし「なんでお兄ちゃんが!?お兄ちゃんは誰も殺していないのに!!!」

 

エデン「いや、殺すも殺さないも関係ない。ただ彼奴は、俺に用があるだけ。どの道、殺し合いを始めなきゃならなくなるが。」

 

アズリエル「待って待って!!なんでその必要が────」

 

エデン「行け、皆。これが終われば、追いついてやるからさ。」

 

イリヤ「でも、戦ったらどっちかが死んじゃうんじゃ───」

 

エデン「俺を信じろ。先で待っててくれればいいから。」

 

 

一方が生きる限り他方は生きられぬ、だったか?ある意味、殺るか殺られるかの言葉と、よく似ている気がするな。

 

 

フラン「………………分かった。」

 

リリカ「フランさん!?」

 

フラン「ガルッチなら、大丈夫だと思う。きっと、何かの方法で何とかしてくれるって思うから。

何となくだけど、信じられる気がするの。」

 

イリヤ「………そうなの?」

 

フラン「うん。」

 

リリカ「………………………分かりました。その代わり、ガルッチさん。絶対にサンズさんを殺さないで下さい。」

 

エデン「………絶対は無理だが、()()()()ようにはする。行け。」

 

アズリエル「信じるよ。」

 

 

………………………皆、行ったか。

 

 

サンズ「………………。」

 

エデン「……………。」

 

サンズ「始める前に、聞きたいことがある。」

 

エデン「?」

 

サンズ「お前は、そうまで『死にたい』のか?」

 

エデン「……………どうだろうな。」

 

サンズ「なんだ、珍しいな。其処はハッキリ言うところだろう───────」

 

エデン「前々から気づいたんだけどさ、僕の本能………2つあるんだ。『死にたい』という欲求と、『生きたい』という欲求が、ぶつかり合っているせいで…………実際死にたいのか生きたいのか、分かんないんだよね。」

 

サンズ「………。」

 

エデン「そりゃあ、死にたいさ。あんな真実を見せられてさ、気が狂うはずなんてねえよ。………でもさ、フラン達といると………不思議と生きたい気持ちになっちゃうんだ。」

 

サンズ「………なるほどな、あんたが生きたい欲求は、恐らく他人の為だろうな。そして死にたい欲求は、自分の為なんだろうな。」

 

エデン「………………。」

 

サンズ「まぁ、あり得ねえ話だが、もしお前が彼女達がいなかったら、本気でお前は死にたい思いで押し潰されて、自殺していたのかもな。」

 

エデン「………………いや、あり得ない話なんてない。実際夢で、僕は2度彼女達を捨ててしまった事があるんだ………。殺していたのかもしれない、迷惑をかけないように捨てたのかもしれない。

正直、僕の可能性があり過ぎて、危険なんだ。」

 

サンズ「………………危険か。なら変な事を聞くが、事が終われば、自殺でもするのか?」

 

エデン「………終わったら終わったで、後は消えるだけ。これ以上僕がいたところで、意味はないだろうしな。元より僕は、『死ぬ為に戦う』。

 

 

自分が死ぬのはいい。けど、意味のない死はする気はない。せめてでも、意味のある死を迎えたい。」

 

サンズ「意味のある死、か。」

 

 

タダでは死なんって訳か。まぁ、それならコロリスを守るって事はしないよな。

 

 

サンズ「…………こう言っちゃなんだが、俺の弟を救ってくれて、ありがとな。お前が居なかったら、きっと死んでいたのかもしれねえ………。」

 

エデン「………俺みたいに、なって欲しくなかった。大事なものが、知らない間に、目の前で消えてなくなるなんて、してほしくないんだ。

 

救った理由は、それだ。」

 

サンズ「…………過去の傷痕って奴か。そういえばお前、1度だったかどうか忘れたが、失ったんだな…………。」

 

エデン「…………ああ。」

 

サンズ「まぁ、辛いだろうな…………。誰でもある当たり前のような辛さだが、特にお前の辛さは、誰よりも重く、苦しく、心を歪めてしまう程の辛さだろうな。

環境とかが違えば、きっと………。」

 

エデン「やめとこう。考えるだけでも、もっとつらくなるから。」

 

サンズ「そうだな。んじゃあ………、最後の質問だが。

 

 

『俺と最悪な時間を過ごす気はないか』?」

 

エデン「………過ごす覚悟がなければ、最初からこれらを持たねえよ。元より、お前から果たし状を叩きつけられてんだから、逃げる気なんざサラサラねえよ。」

 

 

………それもそうか。此奴から分かったことはある。あの目は、一度勝負を仕掛けられたら、絶対に断る気のない、好戦的な目。それと同時に、悲しく、儚い、それでもなお誰かの為に殺戮も厭わない覚悟の目をしている。

 

キャラと大きな違いは、そこだろうな。だからこそ、だからこそ、確かめなくちゃならねえ。

 

 

『此奴の覚悟は、何処までのものなのか』。それを、俺自身で確かめなくては………!

 

 

エデン「何度も言うが、あんたを最弱としてみるつもりはない。それでもなお、最弱と自称するなら、こっちも最弱のフュージョンライズで行く。」

 

サンズ「構わないぜ。お前の攻撃が、俺に当たるとは思えんが………。」

 

エデン「言ってろ……。」

 

 

さて、お決まりのあのセリフを言うとするか…。

 

 

サンズ「きょうはステキな日だ。

 

 

はながさいている。

 

 

ことりたちもさえずってる。

 

 

こんな日には、おまえみたいなやつは……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地獄の業火に焼かれてしまえばいい。」

 

 

そのまま俺はエデンに向けて初見殺しの攻撃を…………?

 

 

『ヴォイドボーイズライズ!!!』

 

 

エデン「この世の総ての邪悪と共に!!

 

 

『アンリマユ!球磨川禊!ダークネスライズ!!フィクションアヴェスター!!!!』

 

 

何かと融合した?だが、直撃は免れ………!?

 

 

サンズ「全部、受け止めた………!?」

 

「『『へ、地獄の業火ってそんなものなんかよ。生温いな。』』」

 

 

声も違う?いや待て、まさかエデンが言ってた最弱って…………!

 

 

「『『よう、直で会うのは初めまして、というべきかな?俺は最弱の英霊『この世の総ての悪(アンリマユ)』だ。』』」

 

サンズ「………あの攻撃を食らって、しかも避けずに当たりに行くとか、自殺行為にも程があるぞ?」

 

アンリマユ「『『かもな。実際、滅茶苦茶痛かったが、こうでもしねえと使えねえものだからな。

ところでよう、あんたの地獄の業火ってそんなものなんかよ?』』」

 

サンズ「!?」

 

アンリマユ「『『俺を焼きたいなら、これの400倍持ってこい。この程度の業火で、止められる悪じゃねえぜ!!』』」

 

 

此奴、最悪な目に遭わせようとしてるってのに、それを楽しもうって言うのか!?

 

 

まぁ、いい機会だ。インク、お前の力も使わせてもらうぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

史上最悪な時間』の始まりだ。

 

 

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episode303 最弱(最凶)のモンスターと最弱(最強)の英霊

BGM Undertale サンズ戦 『MEGALOVANIA』


ー審判の間ー

 

 

エデンside

 

 

さてと、如何にか初見殺しの攻撃を受け止めたが、結構痛いな。でも、攻撃を食らわないと、アンリマユの宝具使えないからな。

 

アンリ、聞こえるか?

 

 

アンリマユ「『『お前の言いたいことは分かる。出来るだけ攻撃を当たりに行け、だろ?じゃねえと、何のためにこのフュージョンライズにしたんだっての。』』」

 

 

なら話が早い。見せつけてやれ、最弱の宝具を食らわせるために。死ぬ気でやられに行け!!

 

 

サンズ「何を仕掛けてくるかわからねえが、攻撃の隙を与えてたまるか!!」

 

 

sideout

 

 

アンリはすぐさま『右歯噛咬(ザリチェ)』と『左歯噛咬(タルウィ)』を手にし、サンズに軽く攻撃を仕掛ける。

勿論それを避け、すぐさま攻撃を仕掛ける。しかしサンズにとって想定外なのは、その攻撃を食らってもなお攻撃し続けていることだった。

 

 

サンズ「(おいおい、避ける必要はないのか、それとも何か食らわねえと使えねえ力なのか?

体力は恐らく、キャラ以上なのが分かるんだが、そう易々とあげちゃっていいもんなのか?)」

 

 

考えてる暇はないと思ったサンズは、すぐさまガスターブラスターを展開し、エデンに向けて放つ。

それでも攻撃を受けとめ、展開したはずのガスターブラスターを壊し、もう一度サンズに攻撃を仕掛ける。

 

勿論エデンも無事ではなく、身体中が傷だらけで、今にも引きちぎられそうなほど動き回ってるため、体調を考えながら動いていた。

 

 

サンズ「(何なんだ、此奴。いや、それより此奴の動きを───────)」

 

アンリマユ「『『させねえぜ!!『ソウル・ストーン』!!』』」

 

 

サンズはすぐさま左目に青い炎を灯し、エデンの体が薄い青色のオーラに纏わせるも、まだ壊れてなかったソウル・ストーンを使って打ち破る。

 

 

サンズ「チッ、だったら此奴を食らいな!!『Ink!Sans』!!」

 

 

すると、サンズの後ろに8つの瓶が現れ、それぞれの色に合わせた攻撃を仕掛ける。

 

 

アンリマユ「『『おいおい、なかなかの反則級の攻撃じゃねえか!!』』」

 

サンズ「俺とて此奴を使わねえようにしたが、あまりにも攻撃食らっても平然としてるからよ。

使わざるを得なかったんだ。」

 

アンリマユ「『『訂正してくれ。これでもめっちゃ痛いぜ?正直言って、1発でも喰らったらアウトって言わんばかりのもんだからな。

死ぬほど痛いんだよ!!』』」

 

サンズ「ほう、俺とおんなじって訳か!!」

 

 

サンズの攻撃が激しくなる一方、エデンの方は未だに攻撃を続けており、ダメージは蓄積していくばかりだった。

 

ダメージを与え続ければ、いずれ倒れる。そう思っていたサンズだが、気付いて無かった。正しく言うのであらば、最弱のフュージョンライズとなったエデンに攻撃した時点で、既に『敗北』していることに…………。

 

 

禊『『ちょっとちょっと、』『いくら何でもやり過ぎじゃないの』?』

 

エデン『流石にInk!Sansの力を使ってきたのは想定外だったけど、不利になってきてることに気付いてないのかな?』

 

ストリングス『アンリマユの宝具は、ある意味凶悪ですからね………。特に、防御が硬い相手、良く回避する人、そして無敵状態の相手には、相性がいいので。』

 

ニャルさん『味方なら心強いよね……。』

 

ゴジラ『逆に敵なら、恐ろしい敵であることには変わりねえな。』

 

エデン『アンリ!!マジでヤバくなったら、禊の能力使えよ!!』

 

アンリマユ「『『ああ。出来るだけギリギリのダメージを食らうことにするぜ。』』」

 

サンズ「これでも、動けるんかよ。」

 

 

流石のサンズにも疲労を感じてきた。これほどの疲労は、キャラ以来だろうと思ったが、これは比べ物にならないほどだった。

 

 

流石にInk!Sansの能力を使いながら攻撃していたのか、限界が来てしまい、8つの瓶は消えてなくなった。

その代わり、あまりにも無茶苦茶すぎる程の弾幕を、いっぺんに解き放ち、エデンに直撃。

 

 

サンズ「ぜぇ………ぜぇ………。さ、流石に………これで倒れて…………!?」

 

 

一安心したサンズだったが、目の前の光景に、危うく自分がバラけてしまうほど驚愕した。

 

 

其処には、全身から大量の血を流し、骨が見えてしまう程肉体は抉られ、内臓などが出てきてもおかしくないほど致命傷があるにも関わらず、軽い怪我と思っているのか、軽々とエデンが立っていた。

 

 

サンズ「どうなって…………いやがるんだ……………!?」

 

アンリマユ「『『如何した?攻撃は、それで終わりか?』』」

 

サンズ「…………。」

 

アンリマユ「『『うわぁ、スゲェ抉れていやがるよ。やべぇな。』』」

 

エデン『やり過ぎだ。仮にも僕達の身体だぞ?』

 

アンリマユ「『『わりいな。まっ、なかなかいい地獄だったぜ。んじゃあ今度は………。』』」

 

サンズ「(まずっ!?何かヤバいのが来る!!とんでもねえ、何かがッ!!)」

 

アンリマユ「『『避けようとするなら無駄だぜ。俺の宝具、防御系バフ付けても必ず当たるものなんでね。

 

 

行くぜ!テメェの自業自得だ!!逆しまに死ね!!偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)』!!』』」

 

サンズ「なっ───────」

 

 

『ブシャァァァァァァァァッ!!!』

 

 

BGM終了

 

 

ようやくサンズは気づいてしまった。エデンがずっとダメージを与え続けていた理由、それはアンリマユの宝具を発動させるためだった。

 

アンリマユの宝具の特性の一つに、『防御系スキル(回避・無敵・防御バフ)の影響を無視して確実にダメージを与えることができる』ものがあり、『shortcuts』を行使してエフェクトをずらして確実に攻撃を避けることが出来るサンズにとっては天敵の宝具でもあった。

 

 

エデンが食らったダメージを、そのままサンズに返されてしまい、遂に倒れてしまった。

 

 

サンズ「へ、へへへ………。なるほどな、俺の能力を破る技を持った奴が、いたって訳か………。キャラじゃなかっただけで、助かったかもな……。」

 

アンリマユ「『『降参か?』』」

 

サンズ「ああ、降参降参。お前の覚悟が、それだけのものなのは、分かった。堂々と、攻撃に当たりに行くとか、普通じゃ出来ねえしな。」

 

アンリマユ「『『かもな。っつうわけで、『大嘘憑き(オールフィクション)』。』』」

 

 

禊のスキルを使うと、お互いの致命傷が『なかったことに』なり、サンズを起こした。

 

 

サンズ「何を、したんだ?」

 

アンリマユ「『『簡単さ。お互いの致命傷をなかったことにしたんだ。俺もガルッチも、最初っから殺す気なんてサラサラねえんだよ。』』」

 

サンズ「…………………完敗だ。俺の負けだ。お前がどれだけ本気なのか、彼女を守りたいのか、よく分かったよ。」

 

アンリマユ「『『そうかい。んじゃあ、俺はお役御免だな。』』」

 

 

『フュージョンオーバー!!』

 

 

サンズ「オイラは暫く寝てる。先に行きな、エデン。」

 

エデン「そうさせてもらう。………寝る前に、カルシウムとっとけよ。」

 

サンズ「へ、それは成長期の子供に言っときな。牛乳飲めと。」

 

 

\ツクテーン!/

 

 

最後のギャグをかました後、エデンは先へ進み、サンズはそのまま眠ることにした。

 

 

フラウィー「…………後はアズゴア。アンダインが言ってたことが正しければ、多分、ガルッチの事知ってるはず。

 

 

…………出来ることなら、殺さないであげて。」

 

 

あの戦いを見届けていたフラウィーは、そっとつぶやき、エデンの後を追いかけた。

 

 

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episode304 アズゴア

ー玉座の間ー

 

 

エデンside

 

 

サンズの戦いの後、アズゴアが居る玉座の間に到着した。皆もそこで待機していたらしく、無事で安心したかのような顔をしていた。

皆の顔を確認した後、アズゴアの方を向いた。

 

 

アズゴア「………君が、アズリエルやコロリスが言ってた『ガルッチ』だね?」

 

エデン「………ええ。初めまして、というべきかな?アズゴア・ドリーマー。」

 

アズゴア「そうだね……。君が………、異形の姿をしていた………。」

 

エデン「………ニャルラトホテプの頃の姿、というべきでしょう。本来僕の姿は彼方ですが、戻る気はサラサラないですね。」

 

アズゴア「そうか………。」

 

 

アズゴアの顔は、何処か悲しげだが、怒りも感じ、何とも言えないほどの表情を出してた。

 

 

エデン「……………何時、僕がアズリエルを暗殺しようと気付いたのですか?」

 

アズゴア「………コロリスが、君の話をしてくれた時…………かな?もしかしたら、君はコロリスを奪うのではないかと思い、結婚式の前日、出来るだけ息子たちと共にいたんだ。

 

君から、守るためにね。だが……………。」

 

エデン「…………リリカを呪い殺してしまった。僕が、リリカの事を考えてしまったから………。」

 

アズゴア「…………。」

 

エデン「貴方には知らないでしょうが、リリカが話しかけてくれただけで、僕は救われました。かつての僕は、憎悪と怒りだけが全てで、ニャルラトホテプの中でも『異端』で忌み嫌われて、当然だった。

 

 

ここに来ても、皆は恐れてばかりで、それが普通だと思ったんだ。………リリカが話しかけてくれるまでは。」

 

 

僕はすぐさま、自分が覚えてるところまで全て、アズゴアに伝える。自分の心境の変化、何故ああいった行為に陥ってしまったのか、包み隠さず全部伝えた。

 

 

アズゴア「………………………それが、君の全てなのか。」

 

エデン「そうだ。僕のせいで、リリカの幸せを奪ってしまった。リリカに、恩を仇で返してしまった…………。

 

 

本当なら、リリカにもう一度出会うことも、近づくことも、……話しかける事も、赦されるはずはない…………。」

 

アズゴア「………。」

 

エデン「でも、約束したんだ。トリエルに。」

 

アズゴア「ト、トリィが………?」

 

エデン「リリカとアズリエルに、関わってあげて、と。そして決めたんだ。…………その罪を、償うって。

死を以てしてでも、償うために………。」

 

アズゴア「…………そうか。」

 

エデン「…………決着、付けましょうか。お互い、過去の決着を付けるために………。」

 

リリカ「ガルッチさん───────」

 

エデン「止めないで。これは、僕とアズゴアの問題なんだ。いつかは、こうしなければならないから。」

 

アズリエル「だ、だからって何も殺し合う必要は───────」

 

エデン「それでもだ。…………悪いな、皆。手を、出さないでくれ。

 

 

…………まずはスッキリさせようか、アズゴア。その気持ちが晴れるまで、何度だって相手してやるから。」

 

アズゴア「………………………君は、潔いのだな。私よりも、覚悟をしてきている。」

 

 

【STAGE SELECT!】

 

 

ー南国の海の底ー

 

 

………いつまでも、引きずっていられない。どのみち何処かで、決着を付けなくちゃならなかったんだ。

 

これが正しい決着になれるかは分からない。でも、それで気が晴れるのならば、僕は…………。

 

 

リリカ「や、やっぱり───────」

 

セリカ「止めるな。」

 

リリカ「セリカ!?何故止めるのですか!?このままだと、どっちかが死んでしまいます!!」

 

セリカ「それでもだ。介入してはダメだ、絶対に。」

 

 

悪い、セリカ。リリカ、アズリエル。そこでじっとしていて───────

 

 

トリエル「待って!!」

 

アズゴア「!?」

 

エデン「トリエルさん!?」

 

トリエル「ごめんなさい、ずっと付いていたの。貴方の事がすごく心配で………。」

 

こいし「アズゴアじゃないんだね………。」

 

アズゴア「ト、トリィ!!戻ってきてくれたのか!!」

 

トリエル「なれなれしくしないでください。貴方っていう人は、如何しよもないクズね。」

 

 

うわー、きっつ…………。なんかこうしてみると、僕とリリカとの出会いによく似てる気がするな………。その頃、フラン達も連れてきたと思うが………。って、ん?

 

 

アンダイン「ぬああぁぁぁぁぁぁ!!!アズゴア!!エデン!!皆喧嘩は許さないぞ!!」

 

イリヤ「アンダインさん!?いつの間に!?」

 

パピルス「ニャハハハハハ!!!俺様もいるぜ!!」

 

アルフィー「わ、私も………。」

 

メタトン『僕も復活してきたよ~。』

 

サンズ「おう、さっきぶりだな。」

 

 

何時の間にか、皆勢揃いで集まっていた。ってか、どうやってここに来たの!?

 

 

エデン「待て待て!!皆、どうやってここに!?」

 

『僕が呼び出したんだ。』

 

エデン「その声って………。」

 

フラン「フラウィー!?」

 

フラウィー「うん。念には念を入れて、皆をここに呼び出したんだ。もしかしたら、エデンはアズゴアと戦うんじゃないかって思って。」

 

エデン「余計なことを………。」

 

フラウィー「やろうとしていることは分かるよ。アズゴアと、決着を付けようとしてたんでしょ?そこまでこだわらなくて、いいと思うんだけど………。」

 

 

拘ってるわけじゃないんだが、でもお互い抱え込んでいるわけにはいかない。その為に、戦うつもりで来たんだけど…………。

 

 

エデン「…………やめて欲しいのは、分かった。だけどごめん、これは……………過去のケリを付けないといけないんだ。

 

 

気が済むまで、僕は戦うって決めてるんだ。」

 

フラウィー「だけど───────」

 

アズゴア「分かった…………。そこまで言うのなら、相手になろう。」

 

アンダイン「アズゴア!?何もそこまでしなくても───────」

 

アズゴア「すまないね。でも、彼の覚悟を無駄にさせたくない。皆、出来るだけ離れて。其処の小さな花も。」

 

フラウィー「…………分かった。でもお互い、殺さないで。」

 

 

分かってる。それぐらい、ちゃんと弁えてるっての。

 

 

エデン「…………決めるぜ、覚悟。」

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

アーサー・ペンドラゴン!桐ケ谷和人!ボーイズライズ!!リパルサーエクスカリバー!!

 

 

エデン「『『………始めよう、アズゴア。』』」

 

アズゴア「………そうだね。」

 

 

お互いに武器を取り出し、アズゴアに戦いを挑んだ。それに、心の何処かで、決めていたのかもしれない。

 

この罪を、向き合って、もう一度受け入れるために…………。覚悟を、入れ直すために………。

 

 

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episode305 Sword or Loose

BGM fate/Extra 『6回戦サーヴァント戦』


ー南国の海の底ー

 

 

どれぐらい時が過ぎたのだろうか、どれだけの打ち合いをしたのだろうか、エデンとアズゴアは、未だに決着が付いていなかった。

 

 

互いに無傷、しかしエデンは時折フュージョンライズを変え、武器を変えながら、打ち合い続けていた。

 

時には親子の力、時にはライバルの力、似た者同士の力、相反する者の力、宿敵の力………あらゆるものを使ってでも、衣装を変えながら戦っていた。

 

 

アズゴア「ぬぅぅぅ…………!!」

 

エデン「『『まだまだぁ!!!』』」

 

 

お互いの疲労があってもおかしくない。しかし、それでもなお戦う。戦っているうちに根をあげてしまえば、敗北を認めざるを得なくなってしまう。

 

 

アズゴアの罪は、6人の人間の命を奪った事。きっかけは、アズリエルが亡くなってしまい、人間に怒り、その結果、トリエルとの離別を代価に、6人の人間を殺害することになってしまった。

 

 

エデンの罪は、リリカの命を奪い、彼女の幸せを奪い、更にはその死を改変させて偽ってしまった。最も重い罪は、救ってくれたはずのリリカに、恩を仇で返してしまったこと。きっかけは、リリカとアズリエルが結婚に対する『羨望』、『憎悪』、『自己嫌悪』などの負の感情を抱いてしまう。

結果、アズリエルを呪い殺そうとするも、リリカの事を思ってしまい、彼女の命を奪ってしまい、今でもそれを行ってしまった自分に嫌悪、後悔をしていた。

 

 

アズゴアは、その事に辛く思い、今でも自分の選択に対して責め続けていた。

 

 

対して、エデンは前を向いて罪を向き合い、死を以てしてでも償うために、自分を責めながら歩もうとしていた。

 

 

エデン「『『ッ!!』』」

 

アズゴア「……君の一撃一撃が、重く感じるよ。けど、私の攻撃なんて、どれもこれも軽い一撃だと、思ってしまうだろ?」

 

エデン「『『んなわけ、ないだろ………!!軽く、受け流してるだけだ!!』』」

 

 

エデンはすぐさま弾き返し、距離を取る。今度は遠距離系のフュージョンライズに変え、弾丸、矢、魔法などの攻撃を放ち始める。

アズゴアもそれに倣うように、魔法での攻撃を加えながら近づいてくる。

 

勿論、それを黙って見ていられない人もいた。

 

 

リリカ「…………。」

 

フラン「駄目、あそこに入ったら、巻き込まれてしまう。」

 

リリカ「でも───────」

 

フラン「トリエルさんも出ちゃダメ。」

 

トリエル「で、でもあれじゃ───────」

 

フラン「あれは、ガルッチとアズゴアの問題なの。殺し合いなんかじゃない、『罪を向き合う』為の戦いなのよ。」

 

サンズ「罪、か。………こいし、だったか?」

 

こいし「何?」

 

サンズ「エデンの心は、どう見えているんだ?」

 

こいし「お兄ちゃんの心?………………凄く辛そう。でも、辛くても、一生懸命に前を向こうとしてる。暗闇の中、明かりもない場所で、手探りで、一歩一歩歩もうと、頑張ってる。」

 

アンダイン「へぇ、結構ガッツがあるんだな。」

 

イリヤ「その結果が、あれだけどね。」

 

アルフィー「…………泣き言とか、言ってた?」

 

フラン「言わないはずがないわ。でも、なんだかんだ言って、先を進もうとしてる。………それを見せられてる私からしたら、辛いものだけどね………。」

 

アズリエル「…………エデン。」

 

パピルス「………………俺様の力では、不足しているのかな?」

 

ラクト「そんなことないよ!!………でも、エデンの事だから、傍にいてあげないと、忘れてしまうのかもしれないね………………。」

 

セリカ「…………とにかく二人とも、黙って見てあげろ。彼奴の行く末を。」

 

 

セリカがそういうと、2人は立ち止まり、アズゴアとエデンの戦いを見守ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は更に経つも、決着は付かない。お互い、一歩も引かないが、疲労は限界まで来ていた。

 

 

エデン「『『…………まだ、立ってられるのかよ………!』』」

 

アズゴア「思っている以上に、長引いてしまったな………。」

 

エデン「『『…………なら、この一撃で、終わらせよう…………!』』」

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

ジェクト!ティーダ!ボーイズライズ!!キングエース!』

 

 

エデン「『『行くぞ、アズゴア…………!』』」

 

アズゴア「ッ!!」

 

 

アズゴアが槍を持ち直すと同時に、エデンは走り出す。全ての一撃をかけるために、アズゴアは/エデンは…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

槍で突く。/2つの剣を振るう。

 

 

アズゴア「ハァ!!

 

エデン「『『スパイラルブレイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!』』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決まったのは………………………。

 

 

『フュージョンオーバー!!』

 

『カタンッ』

 

 

エデン「…………俺の勝ちだ、アズゴア。」

 

アズゴア「………ああ。そして私の、敗北だ………。」

 

 

エデンの一撃だった。

 

 

BGM終了

 

 

ー玉座の間ー

 

 

元の場所に戻ると同時に、まだ砕けてない『ソウル・ストーン』をアズゴアに向けると、一撃を与えた傷を治し、そのまま砕け散っていった。

 

 

アズゴア「………スッキリ、したかね?」

 

エデン「ああ……、なんとなくだけど…………向き合えた気がするよ。」

 

アズゴア「そうか………。」

 

エデン「………あんたは、どうなんだ?」

 

アズゴア「…………私はまだ駄目だった。寧ろ、後悔しかない。怒りに身を任せたのが、間違いだったのかもしれん………。」

 

アズリエル「お父さん………。」

 

エデン「………。」

 

アズゴア「もう限界だ。誰も傷つけたくない、殺したくはない。ただ、国民に希望を持ってほしかった…………。

だが、これ以上は耐えられない…………。」

 

トリエル「…………。」

 

フラウィー「トリエル、もう許してあげたら。」

 

トリエル「それでも、人間を殺すなんて───────」

 

エデン「だが人間と共存するには、この辛い選択をするしかなかったら?」

 

トリエル「如何いう事?」

 

こいし「アズゴアはね、ただ国民に希望を持ってほしかったの。王の息子が、人間に殺されたって伝わったら、モンスター全員絶望するし、人間を憎んでいたのかもしれないよ。

 

 

貴方と別れず、尚且つ国民に希望を持たせる方法はあったかもしれないけど、2度も大切なものを失ったら、そんな考えは出来なかったかもしれないよ。」

 

トリエル「………。」

 

エデン「もう、仲直りしよう?トリエル、アズゴア。アズリエルとリリカ、そしてセリカと一緒に、暮らせばいいんだから。」

 

アズゴア「………。」

 

 

BGM 『Undertale』

 

 

トリエル「…………そうですね。何時までも、我が子とコロリスの前に意地張る意味はないですね。」

 

アズゴア「トリィ………。」

 

トリエル「やり直しましょう、アズゴア。もう一度、始めから。」

 

アズゴア「………ああ。すまない、すまなかった。トリィ……。」

 

フラウィー「………よかったね、アズゴア。トリエル。」

 

こいし「そういえば、フラウィーって確か、前まではアズリエルだったよね?」

 

トリエル「!?」

 

アズゴア「そうなのか!?」

 

フラウィー「ちょ、余計なこと言わないでよ!!」

 

アズリエル「まぁ、僕は知っていたけど、フラウィーはフラウィーのままでいいんじゃないかな?」

 

フラウィー「そ、そうだよ!!だ、だから───────」

 

トリエル「関係ないわ!!家族が増えるなら、大歓迎だもの!!」

 

 

ようやく仲違いしていたアズゴアとトリエルは仲直りし、アズリエルとフラウィーを抱きしめているのを他所に、エデンはフラン達の元へ戻る。

 

 

エデン「あ”あ”ぁぁ………。いっぺんに使ったせいで、疲労が………。」

 

リリカ「あんな無茶苦茶な戦い方をするからです。」

 

セリカ「だが、すっきりしただろ?」

 

エデン「まぁな。……………でも、まだ解決は、してないんだろ?」

 

サンズ「ああ。バリアは未だに破れていない。」

 

ラクト「それに、まだ江ノ島盾子が生きてるし、子ガルは見つかってない。」

 

こいし「だとしたら、この先にいるって訳ね。」

 

アルフィー「その先はバリアがある場所よ。7つのソウルがないと───────」

 

エデン「なら、問題ない。っと言いたいが…………、多分この先が、僕達にとって倒すべき人間と見つけるべき人間がいるはず。」

 

リリカ「……………行きましょう。この世界の、最後の戦いとして。」

 

エデン「ああ。」

 

 

エデン達が進もうとすると、抱き合ってたアズゴア達も、それを眺めていたパピルス達もついていった。

 

 

BGM終了

 

 

ーバリア内ー

 

 

エデン達が中に入ると、見たことのない空間が見える。すると、アズゴアが前に出て、こう言った。

 

 

アズゴア「これが、バリアだよ。我々モンスターを閉じ込める為に作られた封印だ。」

 

エデン「ここを、破ればいいんだよな?」

 

アズゴア「だが、6つのソウルだけでは───────」

 

エデン「そっちじゃない。僕が持ってるソウルだ。」

 

リリカ「ソウルって………まさか!!」

 

 

エデンが希望のソウルを取り出すと同時に、バリアにヒビが入り始めた。

 

 

アズゴア「!? そのソウルは、一体!?」

 

エデン「『希望』よ、バリアを打ち破れ!!」

 

 

エデンのソウルが輝きだすと、バリアが共鳴して割れ始めていき、そして…………。

 

 

『バキンッ!!!!』

 

 

バリアが破られる。が、そこにあった光景は、エデンとこいしにとっては思わぬ場所だった。廃墟しかない場所。其処にいたのは………。

 

 

「待ちくたびれたわ!貴方達が来るのをずっと待ってたのよ!!」

 

エデン「江ノ島………盾子…………!!」

 

 

『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』を引き起こそうとした主犯であり、ダンガンロンパのラスボス、超高校級の絶望と呼ばれる『江ノ島盾子』の姿があった。

 

 

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episode306 超高校級の絶望

ー???ー

 

 

エデンside

 

 

ようやく会えたよ。ゲームでやってた通りの姿とは違うっぽいが…………、敢えて言おう………。

 

 

エデン「服如何した、盾子。」

 

盾子「今乾かしてるけど?」

 

エデン「だからって全裸はねえだろ、全裸は………。」

 

 

出会って早々、此奴は生まれたての姿で出会う羽目となった。傍から見たら、あんた露出狂かって思われるぞ。

取り敢えず僕は手遅れ(見てしまった)として、他の男性は………。

 

 

パピルス「あれ?兄ちゃん?俺見えないよ?」

 

サンズ「見なくていい!!お前が汚されちまう!!」

 

アズリエル「僕は何も見ていない。僕は何も見ていない。」

 

アズゴア「服持ってあげるべきだったかな?」

 

フラウィー「盾子、遂にそっちに目覚めちゃったのかな………?」

 

 

パピルスは既にサンズが目隠ししちゃってるからいいとして、他はアウトか。というかサンズ、GJ。

 

 

アンダイン「私も脱げばいいのか?」

 

エデン「脱ぐな!!野郎が居ることに気づけ!!」

 

フラウィー「まぁ嫌な予感はしてたけど、まさか僕が居ない間そこまで変わっちゃうなんて………。」

 

エデン「あんたが世話してたの!?」

 

フラウィー「ホントに苦労してたんだよ!?悪だくみするにも、性格をコロコロ変わるし、洗濯するのも大変だったし!!

 

君がもっと早く来てくれればこんなことにならなかったんだよ!?如何してくれるんだよ!!!」

 

エデン「あ、はい。なんか、ごめん。」

 

リリカ「フラウィーさんもフラウィーさんで苦労してたんですね………。」

 

アズリエル「うん、花の頃の僕は本当に大変だったよ………。」

 

エデン「マジでごめん。」

 

 

僕の知らない間、盾子の世話してたんかよ。んでいなくなった途端、ここまで拗らせてしまったと………。

もう事件以前の問題じゃねえか。

 

 

エデン「とにかく、服乾かしてやるから、ちゃんと着ろ。」

 

盾子「クシュン!!あー、絶望的に感謝感激。」

 

 

───────しばらくお待ちください

 

 

盾子「さて気を取り直してぇぇぇ~!!」

 

エデン「この微妙な空気でやってられるか。」

 

盾子「あうっ!」【HIT!】

 

フラン「そこは聞こうよ、ガルッチ。」

 

盾子「仕方ないじゃないですか……………、私飽きっぽいですし……………。」

 

フラウィー「早速キャラ変わっちゃったよ。」

 

アンダイン「まずなんだこの茶番、というかあの人間が?」

 

フラウィー「あんな感じだけど、これでも僕と組んで『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』を起こそうとした元凶でもあるからね。

まぁ僕はガルッチに殺されるのが怖くなったから、戦意喪失なんだけどね………。」

 

盾子「さて、茶番はそこまでにしましょう。まずは良くここまで来られましたねと褒めておきましょう。」

 

 

その眼鏡と本はどっから持ってきたというツッコミは置いといて、真面目にしゃべり始めてきた。

 

 

盾子「ですが、残念ながら私を倒したとしても、この計画は止まることはありません。」

 

エデン「………僕のオルタ、か。」

 

盾子「その通り!正直これは計算外だったが、彼ならば私の計画を遂行できると思い、丸投げ…………しちゃいました…………。」

 

フラウィー「丸投げって……………。」

 

ルビー『もうちょっと言い方ってものがあるんじゃないですか………?託したとか。』

 

盾子「まぁまぁどっちでもいーじゃーん!どの道誰かに託すつもりでしたし、何より彼奴滅茶苦茶はりきっちゃってもう~~~最高ォォォォォォ!!!!」

 

 

うわぁドン引き………。内容が入ってこねぇ、主に此奴のキャラ変更が。ハッ!まさか盾子は、内容が入ってこないようにわざと───────

 

 

盾子「いやないわよ。」

 

エデン「地の文読むなや。そして急に真顔になるな。」

 

リリカ「ガルッチさん…………、貴方はシリアスブレイカーとか持ってるのですか…………?」

 

エデン「寧ろカオスでも引き込んでるんかって疑いたくなってきたよ。あー、こんな事なら、零から力喰の薬もう1瓶買うんだった………。」

 

ルビー『嫌いじゃなかったんですか?』

 

エデン「そりゃ嫌いだよ?でも、商売の話なら別。そん時はちゃんとお金は払うし、物をあげたりしてるし、依頼するならちゃんと報酬も用意してあげるよ?」

 

ルビー『その事なんですが、どうも貴方のお仲間は、依頼したにも関わらず、報酬を支払わなかったようですよ?』

 

エデン「ブゥッ!?」

 

 

ハァ!?おい何やってんだバカ!?そこは金払えよ!!

 

 

エデン「………因みに金額は?」

 

ルビー『今紙がありますので、そちらを。』

 

エデン「……………えげつねぇ…………。金払わんのも納得だが、其処は僕に回せっての………。ちょい連絡する。」

 

盾子「あれ?スルー?」

 

エデン「ちょっと待ってろ。」

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

零『はいはい。エデン様お久しぶりです───────』

 

エデン「単刀直入に言う。俺の仲間が金払ってないのは本当か!?

 

零『…………あー、それですか。ええ、払ってませんよ。こっちは一苦労したと言うのに、あっちが払えないなんてどうかしてますよ。

 

それで、貴方が払うんですか───────』

 

エデン「今それだけの金額を送ってる。釣りは多くあるけど、持っとけ!謝礼金として!!」

 

零『い、意外ですね…………。君は僕の事が嫌いじゃ───────』

 

エデン「そりゃ嫌いだよ!!だがな、あの時の警告の後言ったろ?『客と商人ってだけの関係で行こうな』って。

『使わないものがあれば、そいつをくれてやるし、欲しいものがあったら、注文して買う。そんな関係でな』って。」

 

零『…………そういえば、言ってましたね。』

 

エデン「だから、如何なる事でも、ちゃんと払う。あと、報酬+謝礼金もそっちに送ったから、後で確認しとけ。謝礼金は、その仲間が払わなかった分って事で。」

 

零『…………意外すぎにも程があると言うか、何というか………。あと、モンスターライザーの代金、忘れないで下さい!!』

 

エデン「その事だが、予定変更だ。勿論払わないって訳じゃない。念のため、僕が死んだら黎斗の元にカプセルが転送されることになってる。だから、受け取るのは黎斗にしてほしい。」

 

零『………黎斗さんですね。了解しました。』

 

 

『ピッ』

 

 

よし、これで正式に僕が『死んで』も、歴代創造王神のカプセルは黎斗の元へ渡るし、あっちも分かってくれると思うな。

 

 

盾子「あ、連絡終わった?」

 

エデン「終わった。」

 

盾子「そう…………。なら、始める前に………。」

 

 

『パチンッ!』

 

 

ん?指パッチン?一体何が───────

 

 

リリカ「ガルッチさん!!皆さんが!!」

 

エデン「え?」

 

 

き、消えた!?アズゴアも、フラウィーも、フランもこいしもイリヤも全員いなくなった!?

 

 

セリカ「少なくとも、ここにいるのは、私とリリカ、そしてエデンの3人だな。」

 

エデン「一体何をした!!フラン達は何処に───────」

 

盾子「安心して、貴方たち以外の全員は退場させてもらったわ。」

 

エデン「安心要素なんてどこも───────」

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

エデン「こんな時に………。」

 

 

『ピッ』

 

 

『ガルッチ!?何が起きたの!?』

 

エデン「フラン?皆は!?」

 

フラン『みんな一緒よ!!如何やら私達、『Undertale』の世界に行く前の場所に戻されちゃったみたいなの。』

 

エデン「『マィティベース』か。だとしたら………、ザギ!!居るか!?」

 

ザギ『呼んだか?いや、丁度良かった。主のおかげでゼロモニターは消滅して戻ってみたら、フラン達だけでなく、見たことない者やあのフラウィーがこの場にいたんだが、そっちで何が起こった!?』

 

エデン「今こっちで、例の事件の首謀者『江ノ島盾子』を見つけたところだ!!」

 

ザギ『江ノ島盾子…………?その、非常に言いにくいのだが…………。』

 

エデン「?」

 

ザギ『その江ノ島盾子は、既に『亡くなって』いる。』

 

3人『!?』

 

 

何ぃ!?盾子が、既に死んでる!?

 

 

エデン「どういう事だ!!盾子が死んでいるって、そんなあり得ないことがあってたまるか!!

 

ザギ『私も江ノ島盾子という人物を調べたが、彼女は既に、あの世界で死んでいた。それだけではない。データとしても消滅、その後継者に関しては、既に零達の手で解決されてる。その中には、転生者も含まれていたが………。』

 

エデン「じゃあ俺達の目の前にいる『江ノ島盾子』は何者なんだ!!!!

 

ザギ『それは───────』

 

盾子「そこは私様が教えしましょう。」

 

 

『プツンッ』

 

 

通信が切れた!?

 

 

エデン「何をした!?」

 

盾子「通信を強制的に切らせただけです。それより、私の正体を教えてもいいでしょう。確かに私は既に死んでいます。データも、その後継者、更にはその転生者も消去されています。

 

 

なら、今ここにいる私は『誰』でしょうか?」

 

 

誰……………?

 

 

盾子「じゃあヒントをあげよっか。インフィニティ・ストーンって存在は、知ってるよね?」

 

エデン「知ってるやつと知らない奴はいるだろうけど…………。『(ソウル)』『(パワー)』『空間(スペース)』『現実(リアリティ)』『時間(タイム)』『精神(マインド)』。そして7つ目のインフィニティ・ストーンである『幻想(ファンタズム)』の全て、なんだよな?」

 

盾子「『幻想』…………。そっちが正式に選ばれてた、『本当』のインフィニティ・ストーンって訳か~。」

 

エデン「本当の?」

 

 

何故盾子がインフィニティ・ストーンの話が出てきた?しかも本当のって、一体………。

 

 

エデン「まさか、まだインフィニティ・ストーンが存在していたのか!?」

 

盾子「()()()()()()()()()の方が正解かな?まぁ、『幻想』に消されたせいで、それも消えちゃったけどね。

 

 

()()()()()()までは、ね。」

 

リリカ「ガルッチさん、盾子さんは何の話を………。」

 

セリカ「エデン?如何した、震えて?」

 

 

存在するはずだった?しかも『幻想仕掛けの神』の手で消されたって………。それってつまり…………。

 

 

エデン「まさか………………、存在するはずがない8()()()のインフィニティ・ストーンが!?」

 

盾子「ピンポンピンポーン!!そう、本来なら8つのインフィニティ・ストーンが存在していたの。勿論『幻想』はそれを知ってたし、8つ目が危険だって事も知ってた。

 

 

そこで、貴方が言う『幻想』は『幻想仕掛けの神』という存在へと変わり、8つ目のインフィニティ・ストーンの存在を滅ぼしました。

そして、それらがサノスと呼ばれる存在に手に渡らないように、自分は危険なインフィニティ・ストーンとして演じ、見つからないようにしていたの。」

 

エデン「8つ目のインフィニティ・ストーンがヒントだとしたら、まさか僕と同じ!?

 

盾子「ええ、貴方様と同じ、8つ目のインフィニティ・ストーン、名付けるなら『絶望(ディスペア)』と呼ぶのに相応しいでしょう。」

 

 

……………『サノスを守るため』。その一つは、8つ目のインフィニティ・ストーン、『絶望』を手に渡らないようにするためだったのか!?

 

 

セリカ「待て。色々と待て。エデン、盾子と同じって、如何いう事だ?」

 

エデン「簡単だよ、セリカ………。今の僕は、『幻想の担い手』。『幻想仕掛けの神』と同等の存在。

 

 

つまり、僕もまた、インフィニティ・ストーンでもあるんだ。」

 

リリカ「ふぇ!?」

 

セリカ「エデンが、インフィニティ・ストーン!?」

 

エデン「こうなったのは、この『幻想の指輪』を付けてから。多分だけど、贋作の『インフィニティ・ストーン』も投影出来るようになったのも、自分がインフィニティ・ストーンになったからだと思うんだ。」

 

セリカ「む、無茶苦茶すぎないか!?」

 

盾子「まぁ、正直言って、ガルッチがインフィニティ・ストーンになることが想定外だったけどね。

『幻想仕掛けの神』も、余計なことしてくれたわけだし。」

 

リリカ「ガルッチさん!?何で今まで黙ってたんですか!?」

 

エデン「黙ってたんじゃない。聞かれなかっただけ。それに、こうなる前に質問されたんだ。」

 

セリカ「質問?」

 

エデン「『貴方は人質を取られています。その人質たちは、それぞれの檻に入れられています。

 

 

3人の妻、過去の親友であり恋人とその恋人達、義理の姉と友人達、そして多くの元愛人達。

 

 

貴方が1つ救えるとしたら、どの檻を選びますか?選ばれなかった檻は、その檻に入ってる人たちは死ぬことになります。』っていう質問をね。」

 

リリカ「…………それで、選んだのは。」

 

エデン「全てを選ぶ。勿論、1人でなんかじゃない。仲間とか、友人と共に。」

 

リリカ「ですが、最終的には誰を───────」

 

エデン「…………決めたことはなかったが、もしも選ぶなら…………フラン達を選ぶ。僕を支えてくれたのは、彼女達だから。」

 

リリカ「………ガルッチさん。」

 

 

何時も、世話し合うことになっているうちに、彼女達のおかげで、何時でも踏みとどまることが出来た。

泣き言も、弱音を吐いても、しっかりと前に進ませてくれた。

 

なら、まずはその3人を救わないと、意味がないだろう?

 

 

盾子「……………なるほどね。あの3人が、彼の原動力って訳ね。なら助けが来る前に、私が絶望に落としてあげる!!」

 

 

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!』

 

 

じ、地響き!?一体、何処から───────

 

 

セリカ「エデン!!!アレ!!!」

 

エデン「あれって、確か!!」

 

盾子「巨大モノクマ。ですが、これには7つのソウルを宿しています。そして、私も乗り込めば…………。」

 

 

黒いオーラを纏った盾子は宙に浮き、そのまま巨大モノクマに取り込まれる。すると、動植物の触手や、キングギドラみたいに首が3つも生えたり、兎に角ヤバい姿に変わり果てていた。

 

 

盾子『これが、私の最終兵器『オメガモノクマD』!!さぁ、始めましょう!絶望への輪舞曲を奏でるために!!!』

 

エデン「…………勝ちに行くぞ、リリカ!!セリカ!!」

 

 

『セブンズフュージョン!!』

 

 

リリカ「…………分かりました!!」

 

 

『トリニティフュージョンアップ!!』

 

 

セリカ「元より、勝つつもりだ!!」

 

 

『超合体!』

 

 

エデン「7つのソウルを、7つの光を、お借りします!!

 

リリカ「3つの『楽しむ』力、お借りします!!

 

 

『ソウルフュージョン!!God of Hyper Phantasm!!』

 

 

『フュージョンガールズ!!ハイスクール・オブ・ザ・ゴッド!!』

 

 

セリカ「『『ラ・グロンドメントヘクマティカ!!』』」

 

リリカ「『『『楽しく元気に、行きましょう!!』』』」

 

エデン『幻想と希望を抱いて、皆を守る!!行くぞ、江ノ島盾子(絶望)ォォォォォォォォ!!!!

 

 

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episode307 希望と絶望

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

フランside

 

 

ザギ「クソ!!通信妨害されたか………!!」

 

 

大変なことになった。あの江ノ島盾子が指を鳴らした途端、私達はマィティベースに戻されてしまった………。

何とかしてガルッチ達のところに戻ろうと、何か方法を探してみたけど、全然ダメ。

 

 

唯一残されたのは、『Undertale』のガシャット。起動しているものの、ゲートは全く開かない………。

どうやって、どうやってガルッチのところに助けに行けばいいの?

 

 

こいし「何か、何か方法はあるはずなのに………。」

 

イリヤ「そういえば、ザギさん。江ノ島盾子は死んでいるって、本当なんですか?」

 

ザギ「説明した通りだ。」

 

イリヤ「じゃあ、あれは一体何なの?」

 

ザギ「それは───────」

 

「私が説明しよう。」

 

 

皆はすぐさま扉の方に向くと、其処には見たことのない、紫色の肌をした男性と、その付き添いと思う女性2人が居た。

 

 

こいし「さ、サノス!?」

 

サノス「ほう、私を知っているとは驚きだな………。」

 

サンズ「(何だ此奴、ヤバい気配がする…………。)」

 

ザギ「また遮られた………。」

 

はやて「そう落ち込まんでええよ。」

 

フラン「サノス?が、なんでこんな場所に?」

 

サノス「ここに来たのは、7つ目のインフィニティ・ストーン『幻想』を取りに来た。と言いたいが、エデンは?」

 

フラン「ガルッチに、何の用なの?」

 

 

何故だか知らないけど、ガルッチに手を出そうとしてる気がする…………。だとしたら、近づけさせるのは………。

 

 

サノス「? 『マインド・ストーン』が、効かない?」

 

フラン「何をしようとしてるのか分かんないけど、私やこいしちゃん、イリヤちゃんには精神的な攻撃や干渉は効かないわ。」

 

アズリエル「待って。お互い落ち着こう。」

 

ラクト「そ、そうよ!!落ち着いて!!敵対したって、何も変わらないわよ!!」

 

サノス「…………平行世界のエデンか。まぁいい、それよりそこの者。江ノ島盾子と言ったな?」

 

ザギ「あ、ああ。」

 

サノス「………そいつの正体だが、『インフィニティ・ストーン』だと言うのが発覚してな。」

 

 

え…………、盾子が、インフィニティ・ストーン?

 

 

ザギ「私も信じ難いものだが、ガルッチ殿が捕まえてくれたクルーアルに尋問したところ、『インフィニティ・ストーンに、絶望をもたらすだろう。その絶望の担い手は、江ノ島盾子だ。』と言って、それ以降は喋らなくなった。」

 

サノス「それと、『タイム・ストーン』と『スペース・ストーン』を使って過去に行ってみたところ、彼女がインフィニティ・ストーンを宿すのをこの目で見た。」

 

イリヤ「っとすると、既に盾子は…………。」

 

フラン「…………でもガルッチに用があるのはなぜ?」

 

サノス「彼もまた、江ノ島盾子と同じ『インフィニティ・ストーン』だからだ。」

 

 

…………………え?

 

 

sidechange

 

 

ー???ー

 

 

BGM fate/Extra CCC BB戦 『bottom black, moon gazer』

 

 

エデンside

 

 

それぞれのフュージョンになった僕達は、すぐさまあのモノクマに向けて攻撃を仕掛ける。耐久自体は脆いが、まるで生きてるかのように別の腕が生えて攻撃を仕掛けてきた。

 

 

盾子『無駄無駄ァ!!いくら腕切っても、このモノクマには再生機能が付いているのよォォォォォォォォ!!!』

 

リリカ「『『『回避に続いて今度は再生って、何を考えていやがるのですか!!!』』』」

 

エデン『しかもハルヒの能力も防がれるって、相当だな………!!『黄金の炎』!!』

 

セリカ「『『結構ジリ貧だぞ?どうすればいい!!』』」

 

エデン『せめて、再生遮断させる方法さえあればいいんだが……………!!使うか。』

 

 

Lobotomy Corporation!!

 

 

【ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

コーポレーションクリティカルストライク!!

 

 

エデン『食らいやがれ!!『アルカナスレイブ』!!』

 

盾子『『カインドネス』!!』

 

 

レーザーで放っても、触手で弾きやがったか。無駄に器用だな、その触手………。

 

 

盾子『残念!!私様には、そのようなものには効かないのですよ!!』

 

エデン『絶望的な親切って、どんな感じだよ。想像がつかねえじゃねえか。そして首が鬱陶しんだよ!!』

 

 

『FINAL INFINITY ATTACK RIDE!《SLASH》!!』

 

 

今度は首に向けて切り落とすが、直ぐに再生されてしまった。というか、どうなってんだよ。

 

 

盾子『まだまだ再生しちゃうよ。♡』

 

エデン『キレそう………。』

 

リリカ「『『『ぶりっ子になった………。』』』」

 

セリカ「『『再生するとか、頭狂っているのか!?』』」

 

エデン『それが江ノ島盾子だからなぁ………。』

 

 

幾ら攻撃しようと、どれだけの部分を使っても、まるで不死身だと言わんばかりに再生しまくっているせいか、段々苛立ってきた。

 

流石にさ、うざったるいんだけど………。

 

 

『ふむ、なかなか珍しいモノノ怪と出会っていますね。』

 

エデン『薬売りさん!?』

 

薬売り『ふむふむ…………、絶望を司るモノノ怪とは、なかなかの強敵だ………。だが、問題ないだろう。』

 

エデン『出来るの!?』

 

リリカ「『『『対策があるのですか!?』』』」

 

薬売り『可能性ですが、退魔の剣ならば、或いは………。』

 

『ならば、私もやろう。エデン、例のアレを頼む!!』

 

 

ハクオロの声も聞こえた。なら、これらのフュージョンライズで行ってみるか!!

 

 

エデン『OK!んじゃあ行くぜ!!』

 

 

『フュージョンライズ!!』

 

 

エデン『打ち払え、退魔!!』

 

 

薬売り!ハクオロ!!ボーイズライズ!!退魔之大神!!』

 

 

取り敢えず、なったのはいいものの、退魔の剣を抜くための条件とかはあるのかな?取り敢えずまずは、攻撃を防がないと………。

 

久々に札使う気がするな。ってそんなこと言ってたら、セリカに!!

 

 

エデン『『『行け!!』』』

 

盾子『札!?』

 

 

少なくとも前世の能力を頼りに、数十枚の札をセリカの前に投げつけ、攻撃を防いだ。

 

 

薬売り『なかなかの上出来ですね。』

 

エデン『『『前世が陰陽師やってたから、だな。』』』

 

薬売り『なるほど………。ですが、私のは攻撃用の札はありませんよ。』

 

エデン『『『だよね………。』』』

 

 

だが幸いにも、今は『God of Hyper Phantasm』の姿であるのか、自分の武器やウィラが持ってた槍などもあるから、攻撃は出来るけどね。

 

 

エデン『『『そういえば、退魔の剣を抜くにはどうすればいいんだ?』』』

 

薬売り『それを抜くには、まずモノノ怪の『姿』、『真』、『理』が必要ですね。『姿』は…………まぁ今相手をしているモノノ怪ですね。』

 

エデン『『『ああ、あんな姿だが、本当の姿もイメージ出来るし、名前は『江ノ島盾子』であってるはず。』』』

 

 

『カチンッ』

 

 

しかし、あの姿でモノノ怪の反応が出来るってすごいな。まぁ、対人には向いてないのがあれだが。

 

 

リリカ「『『『ガルッチさん!!ジャンヌさんとアイちゃんのカードが!!』』』」

 

エデン『『『え?もしかして……………。』』』

 

キリト『ユナイトフュージョンの条件が整ったって事か!!』

 

エデン『『『なら、リリカ!!』』』

 

リリカ「『『『分かりました!!ジャンヌさん、アイちゃん!!『救済』の力、お借りします!!』』』」

 

 

『フュージョンアップ!!フュージョンガールズ!!リュミノシテ・アスティン

 

 

エデン『『『よし、行くぞ!!』』』

 

盾子『やらせるか!!!』

 

セリカ「『『焼き尽くせ!!』』」

 

 

盾子が妨害してきたが、セリカの攻撃で触手は焼き払われたり、腐敗したりして防いでくれた。よし。

 

 

エデン『『『ガールズリング!!』』』

 

リリカ「『『ボーイズライザー!!』』」

 

エデン&リリカ「『『『『『スキャン!!』』』』』」

 

 

『『ユナイトフュージョン!!』』

 

 

リリカ「『『救済の力!!』』」

 

エデン『『『退魔の力!!』』』

 

エデン&リリカ「『『『『『今ここに、一心同体となれ!!』』』』』」

 

 

リュミノシテ・アスティン!!退魔之大神!!ユナイトフュージョンフォーム!!退死霊之大神!!』

 

 

さて、と。今度の姿………。

 

 

エデン『リリカ、言っちゃなんだけどさ。』

 

リリカ『何でしょうか?』

 

エデン『薬売りの服装とかも来てるせいで、色気を感じてしまうのは気のせいか………?』

 

リリカ『いきなり何を言ってるんですか!?』

 

エデン『しかも和と洋がちゃんと噛み合った衣装のせいか………、色々と凄い色気が………。』

 

アナ『あの、多分疲れているんですよ。きっと。』

 

薬売り『はて?何故そのようなことに?』

 

ハクオロ『薬売りのせいか………。』

 

ジャンヌ『その、ようですね………。』

 

エデン『まぁいいか。取り敢えず、リリカ。』

 

リリカ『はい?』

 

エデン『僕が使ってる能力に加えて、『God of Hyper Phantasm』の能力も使えるから試してみて。』

 

リリカ『いいですが、何気に私の能力もありますね………。』

 

 

そこは突っ込まなくていいっての。

 

 

エデン『攻撃は任せた。こっちは退魔の剣を抜けるように、準備しておく。』

 

リリカ『なるべく早くお願いします。』

 

エデン『了解。』

 

 

ってか、ソウル7つにユナイトフュージョンって………。これ下手すれば無双出来る気がするな………。

 

まぁ、対アンデッドと対魔物や妖怪だから、人間とか神だと話が違ってくるしな。

 

 

………とにかく今は、『退魔の剣』を抜けるようにしないと。

 

 

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episode308 盾子の望

BGM fate/Extra CCC BB戦 『bottom black, moon gazer』


ー???ー

 

 

エデンside

 

 

リリカが代わりに盾子と戦ってる間、僕は退魔の剣を抜くために『真』、『理』。この残った2つを何とかしようとしていた。

 

 

薬売り『いいですか?『真』とは、事の有様。『理』とは、心の有様。分かりやすく言うのでしたら、『真』は、その妖怪が何故妖怪に転じ襲いかかっているのかの過程。『理』は、妖怪に転じさせた人の情念や怨念、縁などの事だ。』

 

エデン『それさえ分かれば、抜けると。』

 

薬売り『…………。』

 

 

おい、そこでだんまりか!?

 

 

薬売り『まぁ、まずはそこからって事で。』

 

 

むぅ、なんか隠してる気がするが…………まぁともかく、まずは『真』と『理』。江ノ島盾子の『真』。

 

正直言って、盾子の事なんて全く知らない。そりゃ分かってる。だって奴と出会ったのは、まだフラン達と結婚して間もない頃、『艦隊これくしょん』の世界で、間接的だがモノクマという姿で、僕の目の前に現れた。

 

 

それ以降は姿を見せなかったが。だが、何故、江ノ島盾子はそこまでして『絶望』に拘る?そうまでして『絶望』に陥れたいのは、一体なぜ?

 

 

リリカ『まだですか?』

 

エデン『今やってるから!!』

 

 

そうせかされると、考えがまとまら───────

 

 

ストリングス『カムクライズル。』

 

エデン&リリカ『『え?』』

 

ストリングス『ああなった原因の一つは、カムクライズルの接触。もう一つは、彼女が言ってた『絶望(ディスペア)』のインフィニティ・ストーンの接触。

 

 

その結果、彼女は絶望を求めた。』

 

 

『カチンッ』

 

 

薬売り『これで、残るは『理』。ならば何故、絶望というものを求める?』

 

ストリングス『ただ純粋に、絶望を欲した。自分の絶望を他人に与え、それをやった自分に更に絶望するという、悪循環を作り出した。

 

 

彼女はただただ、絶望が欲しく、その絶望を皆に伝えたかった。』

 

 

『カチンッ』

 

 

よし、これで後は退魔の剣を抜くだけ!!

 

 

エデン『江ノ島盾子の『真』と『理』によって、剣を解き放つ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM終了

 

 

あれ?

 

 

リリカ『ちょ、ちょっとガルッチさん!?何も起きませんよ!?』

 

エデン『いや何で!?何で起きないんだよ!?確かに『形』、『真』、『理』の条件は解いたはずなのに!!』

 

リリカ『じゃあ何で解き放てないんですか!?』

 

エデン『俺が聞きたいよ!!!これで抜くことが出来てもおかしくないっていうのに、何故に!?』

 

 

マジでヤバい。これで抜けるはずなのに!!何か違ったか!?いや、確かに剣は3回なった。でもこれで抜けないっておかしくね!?

 

 

リリカ『というかあの時の話を戻しますけど、何故貴方がインフィニティ・ストーンの事話さなかったのですか!?』

 

エデン『さっき話をしただろ!?聞かなかったからだ!!』

 

リリカ『正直言って、納得がいきませんよ!!でしたら指輪を取ればいいじゃないですか!!』

 

エデン『それ試したけど付けた時点でもう戻れないんだよ!!!』

 

リリカ『じゃあ最初からつけるんじゃねえですよ!!!

 

エデン『付けていなかったら、今頃パピルスとアンダイン、サンズ、そしてあのアマルガメイツを救えなかっただろうが!!!

 

ハクオロ『ちょ、ちょっと君達?喧嘩は、よくな───────』

 

リリカ&エデン『『部外者は黙ってて!!!』』

 

ハクオロ『(´・ω・`)』

 

セリカ「『『おい!!喧嘩してる場合か!?』』」

 

盾子『仲間割れとは哀れだね~!!此奴を───────』

 

 

『ビシィィィィッ!!!』

 

 

盾子『へ?』←そのまま5㎞ぐらい吹っ飛ぶ

 

リリカ&エデン『『邪魔しないでください、絶望厨。/邪魔するんじゃねえ、絶望厨。』』

 

ゴジラ『是は酷い………。』

 

ニャルさん『目にも止まらないライダーパンチ。私でなきゃ見逃しちゃうね。』

 

ストリングス『ハルクほどではないですが、あの威力は強烈ですね…………。』

 

 

ったく、こっちはリリカと言い合いしてるっていうのに、何勝手に攻撃してくるんかな?脳みそ腐ってんじゃねえのか?

あ、キャラ崩壊してる時点で腐ってるか。

 

 

リリカ『流石にそれは失礼ですよ!?』

 

エデン『そうは言うがな───────』

 

盾子『………………無視、よくない。』

 

セリカ「『『………なぜこうなったのか。』』」

 

ジャンヌ『薬売りさん!!何故退魔の剣が抜けないんですか!?』

 

アナ『そうですよ!!このままだと時間だけが過ぎて行ってしまいます!!』

 

薬売り『そうは言われましても…………、予想はしていましたが本当に抜けなかったとは───────』

 

リリカ『薬売りさん?』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

エデン『その話KWSK。』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

薬売り『………………………えと、なんか、すみません。』

 

 

───────しばらくお待ちください

 

 

薬売り『………ふむ。本来ならばこれで抜けると思ったのですが、どうやらフュージョンライズの場合、一つ追加されているようです。』

 

エデン『追加ァ!?』

 

リリカ『追加って………。』

 

薬売り『その一つが、『望』。つまり、モノノ怪の真の望というものを、知らなくてはならない。』

 

エデン『って事は………。』

 

リリカ『彼女の、『本当に欲しかった、本当にやりたかった、本当に叶えたかった事』などの、本当に願う渇望を知らないといけないって事ですか………。』

 

 

えぇぇぇ。ちょっとそれ、無理ゲーすぎねえか!?というか、盾子の望って一体何なんだ?

 

 

ストリングス『こればかりは、勘でいくしかないですよ。』

 

エデン『勘っつってもなぁ…………。』

 

 

彼女の本当の望って、なんだ?まず、絶望というのが最有力候補なんだけど、なんかなぁ………。

あれじゃなければ、一体───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン『え?』

 

 

あれ?何で僕、別の場所に移された?それに、何で体育館に?

 

 

ーとある学園 体育館ー

 

 

というか僕、リリカと融合していたはず。なのに、なんで前の姿に戻っているんだ?

 

 

盾子「ここは私の深層世界よ、エデン。」

 

エデン『!?』

 

 

江ノ島盾子!?いつの間にここに………?なんか、様子がおかしい気が………。

 

 

盾子「安心して。あっちの私と、ここにいる私は違う存在だから、ね。」

 

エデン『…………。』

 

盾子「そんなに警戒しないで?確かに、あんな事はしたのは自覚してるけどさ………。」

 

エデン『なら聞くが、江ノ島盾子。お前の本当の望って、何なんだ?何がしたい?何が欲しい?何を叶えたいんだ?』

 

盾子「望、ね………。」

 

 

彼女の望、それも、本当に望んでいること。それって一体なんな───────

 

 

エデン『って、なに近づいているんだ?』

 

盾子「実は、もう既に目の前にいるの。」

 

エデン『え?一体、何を───────』

 

 

喋りかけていた時、盾子はいきなりキスし始めたと思えば、舌まで入れ始めてきた。まるで、自分が欲しかったものが…………って、え?

 

 

エデン『んっ!?んむ………ぐむっ!?///』

 

盾子「んぐ、ちゅむ……じゅるぢゅる……はむ、んむぅ。///」

 

エデン『んっ!!むぐっ!?///』

 

 

直ぐにはなれようと思ったら、満足したかのように唇から離れて…………って、ちょ!?

 

 

エデン『な、ななななななななななななな、なっ、なぁぁぁっ!?!?!?!?//////』

 

盾子「ちょっと、何驚いているの?」

 

エデン『おまっ、な、ななななんで、キキキキキ、キスを!?/// しかも、ディープな!?///』

 

盾子「決まってるでしょ…………? あんたを、愛したかったのよ。」

 

エデン『ファッ!?//////』

 

 

じゅ、盾子が、僕を!?何で!?もう愛人関連のスキルないはずだよね!?

 

 

盾子「分かってるわよ。こんなの、絶望的に無理だって。…………でも、それでも貴方に対する思いは、諦めきれなかった。

 

貴方だけ、純粋に愛してみたかったの………。」

 

エデン『絶望に、染め上げたいとか、じゃなく?///』

 

盾子「うん………。//////」

 

 

え!?なんなのその望!?知りたくもない望を知っちゃった気がするんだけど!?

 

何時から!?いつから彼女は僕の事が好きになっちゃったの!?そんな素振り、というかそんなの見たことないんだけど!?

 

 

盾子「……………だから、お願い。私が欲しいのは、貴方。やりたかったことは、また学園生活で、青春したい………。そして、私を…………救って(殺して)。」

 

エデン『…………死ぬことになるが、いいのか?』

 

盾子「それで、貴方が()してくれれば。」

 

エデン『……………死ぬ間際に、何かしてほしいこととかは?』

 

盾子「……………キスを、お願い。」

 

エデン『………………はぁ、分かったよ。』

 

 

その後、急に真っ白な閃光が放つと同時に、元の場所に戻っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

リリカ『───────さん!!ガルッチさん!!』

 

エデン『え?』

 

リリカ『ちょっと、ボーっとし過ぎです!!彼女の『望』が分かったのですか!?更に激しい攻撃がきてます!!』

 

 

どうやら、何時の間にか苦戦してたっぽい。でも………。

 

 

エデン『大丈夫、もう………心配ない。』

 

リリカ『え?本当ですか!?』

 

エデン『ああ。あと悪い。もしかしたら、あの約束、破っちまうかも。』

 

リリカ『?』

 

エデン『……………汝の、『形』、『真』、『理』、そして『望』!…………確かに、受け取った…………!

 

 

『カキンッ』

 

 

BGM 英霊剣豪七番勝負 エミヤ

 

 

これで、4つの条件は果たした。

 

 

エデン『真…………、理…………、望によって…………!剣を、解き!!放つ!!

 

 

『トキハナツ!!』

 

 

瞬間、退魔の剣は抜かれ、肌の色は変わらずも、金色の模様が付き始める。

 

 

盾子『な、何か嫌な予感が…………!』

 

リリカ『やっと、貴方にダメージを与えられます!!』

 

 

リリカはすぐさま退魔の剣を抜くと、ビームサーベルのような激しい光を放射する大剣に変わり、横に振るうだけで、首が綺麗に斬られ、そのまま花火のように爆発し、再生することはなかった。

 

 

盾子『え!?ちょ、ちょっとちょっと!?何なのその剣!?』

 

リリカ『貴方の魔を打ち破る剣!!覚悟してください、江ノ島盾子!!』

 

盾子『嘗めた口をォォォォッ!!!』

 

 

盾子はすぐさま反撃はするが、リリカは素早く動き、攻撃を斬って斬って斬りまくり、徐々に押し切っていた。

 

 

盾子『なんなのよ…………、なんでそんな攻撃が!!』

 

エデン『簡単だ。今のお前は、人間じゃない。その退魔の剣は、対魔物用の武器!!お前が今、人間でない以上、その剣で殺られるのは宿命!!』

 

盾子『あり得ない………。あり得ないあり得ないあり得ない!!』

 

 

そしてついに、両腕を切り裂き、攻撃の手段はほとんどなくなった。

 

 

リリカ『これで、終わらせ───────』

 

 

『『フュージョンオーバー!』』

 

 

リリカ「『『え?』』」

 

エデン『『『へ?』』』

 

セリカ「『『じ、時間切れ………。』』」

 

 

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!!!!!!!!ここぞってときに時間切れって、おかしいだろ!!!!!!!!!!!!

 

幸い、まだハイパーモードだけど、何とか───────

 

 

セリカ「『『リリカが出来て、私が出来ないはずがない………!!『両儀式』!『式セイバー』!!』』」

 

 

『超合体!!』

 

 

セリカ「『『空の境界!!エデン!!私とユナイトだ!!!』』」

 

エデン『『『出来るのか!?』』』

 

セリカ「『『とにかく、いぞげ!!』』」

 

 

どの道、それしかないのなら!!

 

 

エデン『『『ダークガールズリング!!』』』

 

セリカ「『『ボーイズライザー!!』』」

 

エデン&セリカ「『『『『『スキャン!!』』』』』」

 

 

『『ユナイトフュージョン!!』』

 

 

セリカ「『『概念を断ち切る力!!』』」

 

エデン『『『魔を断つ力!!』』』

 

エデン&セリカ「『『『『『今ここに、汝を断ち切らん!!』』』』』」

 

 

空の境界!退魔之大神!ユナイトフュージョンフォーム!!無垢識・空ト退魔之境界!!

 

 

今度はセリカと融合し、和装の上に革のジャンパーを着こんでいる。こっちはこっちで、少し噛み合ってない気が。

 

 

セリカ『なるほど、こんな感じなのか。』

 

エデン『サポートは僕に任せてと言いたいが、一瞬で終わらせるぞ。』

 

セリカ『賛成だな。』

 

エデン&セリカ『『直死!!』』

 

 

見えた。特に中心が弱点!!

 

 

盾子『ま、まず───────』

 

エデン『儚く散れ!!

 

セリカ『死が、私の前に立つな!!

 

 

そのままセリカは退魔の剣を使って、巨大モノクマの中心に向けて突いた。途端に、そのモノクマは爆発を始め、ソウルそのものも解放されて宙に止まっていった。

 

 

盾子『なんなのよ…………、なんなのよ…………!!!一体、なんなのよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

そして、『オメガモノクマD』は、大爆発した。

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕達が地に着いた時は、既にユナイトフュージョンは解除、ユナイトフュージョンも解除されていて、リリカもセリカも、既に解いていた。

今目の前にいるのは、今にも消えそうな江ノ島盾子の姿があった。

 

 

盾子「…………は?……なにこれ?………え?なにこれ………?」

 

セリカ「江ノ島盾子、お前の負けだ。」

 

盾子「負け?アタシの……負け?ソウルの力を使ったのに?私の”負け”?」

 

 

……………そういえば、死ぬ間際にしてほしいことあったな。それ、してこようか。

 

 

リリカ「ガルッチさん?」

 

盾子「こんなの………こんなのってぇぇ………………!!『最高』じゃ───────」

 

エデン『んっ。』

 

盾子「!?」

 

リリカ&セリカ「「!?」」

 

 

台詞を言い終える前に、僕はすぐさま盾子の顔を近づけさせてキスをした。

 

 

エデン『っんあ………。///』

 

盾子「え……………、あんた………何を…………!?///」

 

エデン『お前が本当に望んだことをしたまでよ。』

 

盾子「え?私の、本当の望み?どゆこと?」

 

エデン『んんっ!!』

 

 

本当はこんな事は黎斗の得意分野だけど、やってみるか。

 

 

BGM 『EXCITE』

 

 

エデン『江ノ島盾子ォォ!!

 

 

何故僕がキスをしたのか。

 

 

何故君が僕を見て恥ずかしがっていたのか。

 

 

何故君の心臓が高鳴っていたのくぁ!!!

 

リリカ「ちょ、ちょっとストップ!!それ以上言わないでください!!」

 

エデン『その答えは、ただ一つぅ………!!』

 

セリカ「やめろ!!!」

 

エデン『アハァー……♡江ノ島盾子ォォ!!君は、僕の事が、絶望的に愛しているからだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

リリカ「え⁉」

 

セリカ「なっ!?」

 

盾子「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

…………やべぇ、やってて恥ずかしいしのどが痛い。

 

 

エデン『ゲホッ、ゲホッ!!やっぱ、慣れないことするんじゃなかったな………。』

 

 

BGM終了

 

 

リリカ「って。」

 

 

『『ガンッ!』』

 

 

エデン『ッ!』【【HIT!!】】

 

リリカ「だからってそんなことする必要があるんですか!?」

 

セリカ「おもいっきしリングで殴らせてもらった。」

 

エデン『んなこと言われてもな?正直僕だって予想外だったんだよ。何時僕に惚れたのかすら、さっぱり───────』

 

盾子「………絶望的に、ううん。」

 

3人『?』

 

盾子「恥ずかしい………。///」

 

 

は、恥ずかしがったっだと!?

 

 

盾子「うぅぅぅ………、深層の私ィ!!何考えているのよ!!/// よりにもよって、最後の最期にばらすなんて、滅茶苦茶はずんですけどォォォォッ!!!///」ベシベシベシベシ!!!

 

セリカ「マジだった、ぽいな。」

 

エデン『したくは無かったんだが、約束は約束だしな………。深層の盾子との。』

 

リリカ「だからって、しなくても───────」

 

盾子「あーもー、完全に負けた………!/// 絶望が希望の、それも幻想に負けて、それだけじゃなく私の願望もバラされるとか、最悪よ!!///

 

 

初めてよ!!こんな気持ち!!…………あれ?」

 

3人『?』

 

盾子「…………なんだろう、この気持ち。今までの絶望が、どうでも良くなった気がする………。それに、あんたを見てたら…………!

 

 

そっか、私。エデンの事、好きだったのね。」

 

 

え?なんか悟ってない!?

 

 

盾子「あーあ、なんだか損した気分………。こんな事なら、もっとエデンにアタックしまくればよかったのに…………。」

 

エデン『してきても、断るぞ。』

 

盾子「でも、いっか。最期にチューしてくれたんだもの。それだけで、十分かな…………?」

 

 

まるで、取りついた何かが落ちたかのような表情で僕を見つめると、蠱惑的な笑みで何か言ってきた。

 

 

盾子「貴方に出会えて…………、よかった………………………。』

 

 

そう言った後、8つ目のインフィニティ・ストーンである『絶望』と共に、この世から去った。

 

 

『ソウルオーバー!』

 

 

エデン「…………ったく、後悔するなら最初からするなっての………。」

 

 

とはいえ、これで残ったのは───────

 

 

「ガルッチィィィィィィ!!!」

 

エデン「その声って、フラ───────」

 

 

『ズゴンッ!!』

 

 

エデン「ゴフッ!!」【GREAT!】

 

フラン「よかった………。まずは、本当によかったぁぁぁ………。」

 

 

ふ、フラン!?って事は………。

 

 

ザギ「こっちは既に終わったのか。」

 

アズゴア「の、ようだね。」

 

アズリエル「リリカ!!セリカ!!」

 

リリカ「アズリエルさん!!」

 

 

皆も来た!?って、ザギもはやても、皆来た!?って、ちょっと待て?

 

 

エデン「ふ、フラン………、どうやってここに…………?」

 

フラン「そのことだけど、あの人に連れてきたの。」

 

エデン「あの人って…………!?」

 

 

え?あれって…………!!

 

 

サノス「初めまして、というべきか?エデン。」

 

エデン「サノス!?何故お前が!?」

 

サノス「その前に、如何やらお客様のようだぞ?」

 

エデン「え?」

 

 

サノスが指を刺す方を向くと、そこにいたのは…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと、見つけてくれた………。やっと、追いついてくれた………。」

 

 

両脚が既に白い毛で覆われていて、山羊のような耳が生え始めた子ガルの姿があった………。

 

 

エデン「…………子ガル!」

 

 

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episode309 子ガルの真の姿

ー???ー

 

 

ようやく子ガルを見つけることが出来たエデン達。しかし、発見した時の子ガルは、徐々にアズリエルのような姿に成り代わっていた。

 

 

ラクト「子ガル…………?なんで、それだけの毛が?」

 

子ガル「…………限界、来ているんだ。」

 

ラクト「え…………。」

 

子ガル「もう少ししたら、僕は…………。」

 

 

必死にしゃべろうとするが、また急に苦しみだし始め、両腕も毛深くなっていく。

 

 

リリカ「!? 何で、何で子ガルさんから、アズリエルの気配がするのですか!?」

 

アズリエル「しかもあの毛皮って、僕のじゃ………。」

 

フラウィー「…………ラクト、そろそろ言うべきじゃないの?」

 

全員(エデン&ラクト以外)『?』

 

エデン「もう、隠しきれるものじゃないぞ?」

 

サノス「…………なるほど、そういう事か。」

 

セリカ「分かるのか?」

 

サノス「だが敢えて言わないでおこう。こういうのは、彼の事情を知ってる彼女に任せた方がいいだろう。」

 

ザギ「私が言おうとしたのを邪魔したくせに…………。」

 

エデン「何があった………。」

 

ラクト「…………そうね。このままだと、子ガルがあの姿になるのも、時間の問題だし………。手短にいうから、聞き漏らさないでね?」

 

 

そう言って、ラクトはエデン達と子ガルの中心に立ち、真実を告げた。

 

 

ラクト「子ガルの正体はね、基本世界である『Undertale』の世界から来た『フラウィー』。もとい、アズゴアの息子『アズリエル・ドリーマー』なの。」

 

リリカ「なっ!?」

 

アズゴア「え!?」

 

アズリエル「あれが、基本世界の!?」

 

 

エデンとサノス、フラウィーを除いた全員は、ラクトの驚愕な真実を知り、愕然としていた。ザギ達は知らなかったとはいえ、子ガルがアズリエルだとすれば、今のこの場にいるアズリエルは、2名………フラウィーも含まれれば3名いることになる。

 

 

フラン「ちょ、ガルッチ!!何で普通な顔をしてたの?」

 

エデン「ラクトと一緒な時、様子がおかしかったから聞いてみたら、子ガルがアズリエルだって言い出したから、もう改めて見て驚きを通り越してしまうほどだよ………。」

 

子ガル「…………ごめん、ずっと黙ってて………。」

 

リリカ「ですが、何で子ガルさんがアズリエルなんですか!?」

 

エデン「そこは僕が言う。本来、『ラーク・バスター・ガルッチ』っていう人物は『転生者』であることが確定だったんだ。元々子ガルこそ、『ガルッチ』って呼ばれるはずだった。

 

 

でも、ラヴォスと呼ばれた存在に破れ、更に未来の自分に敗北して、時空の迷子になってた僕が、後から憑依した結果、子ガルの人格は奥深く封じられてしまう。抱え込んでいた闇と共にね。」

 

サノス「………だとしたら、お前は………。」

 

エデン「ああ、器に2つの精神が入った状態で暮らしていたことになる。そしてしばらく経って、新たな器を作って、子ガルにそっちに移らせてあげた。

 

 

………思えば、あの時名前を返してあげていれば、もしかしたら防げたのかもしれない。」

 

リリカ「じゃあ今からでも返してあげて───────」

 

子ガル「リリカさん、残念ながら………もう手遅れなんです…………。ですから、お願いです。僕が、何か悪さする前に…………、僕を『殺して』ください。」

 

 

全身が毛深くなる寸前、子ガルはエデンの方を向いた。

 

 

子ガル「兄さん…………、お願い……………。ボクを…………、KOろシて……………!!」

 

エデン「ッ! 子ガル!!

 

 

エデンはすぐさま手を伸ばそうとするも、先程までに宙に浮いていた7つのソウルが子ガルに吸い込まれていき、そのまままばゆい光で全員をくらませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー荒廃した世界ー

 

 

そしてその光が無くなると、何時の間にか別の場所に移されていて、目の前にはアズリエルの姿をした子ガルがいた。

 

 

子ガル「…………戻っちゃった。戻りたくなかったのに、結局こうなっちゃうんだね…………。

 

 

…………これが、僕の正体。本当の姿だよ。エデン。」

 

リリカ「そんな………、そんなことが…………!」

 

アズリエル「こんな事って、あるの!?」

 

エデン「…………あれが、子ガルの本当の姿………。」

 

子ガル「………本当にごめんなさい。そして、ここで皆……………死んで。」

 

 

『ASRIEL DREAMER』

 

 

遂に正気を失ったと同時に、激しい攻撃が襲い掛かり、皆はすぐに避ける。が、サノスは別のビルに避難した。

 

そこはお前達の問題。汝らの手で解決しろと言わんばかりに、エデン達を見下ろしていた。

 

 

エデン「サノスは…………って、其処か。寧ろそっちが都合がいい………。」

 

リリカ「た、戦うのですか!?」

 

エデン「…………当たり前だ。彼奴は、俺の家族だ。形がどうであれ、本当は彼は幸せになるべきなんだ。

 

 

だから、手を貸してくれ。皆。」

 

リリカ「…………アズリエル。」

 

アズリエル「分かってる。」

 

ラクト「絶対に、元の子ガルに戻そう。」

 

 

エデンが掛けたためか、皆は覚悟を決めて戦闘態勢に入り、エデンは再び『God of Hyper Phantasm』の姿に、リリカは『ハイスクール・オブ・ザ・ゴッド』に、セリカは『空の境界』の姿に変わった。

 

 

エデン『子ガル、まずはお仕置きだ。そんな危ないソウルを捨てさせてやるから、覚悟しろよ。『運命を抗う物語(グリムノーツ)』!『最悪の物語(シノアリス)』!!』

 

グリムノーツ『ようやく出番か。』

 

ギシン『遅いよ……。』

 

リリカ「『『『使うのですか?』』』」

 

エデン『ああ。リリカは、難民救済カードを。あんハピは使うな。』

 

リリカ「『『『分かりました。』』』」

 

 

『救済せよ!哀しき者たちよ!!幸せがありふれた物語と結末と共に!!』

 

 

『救済せよ!全ての難民達よ!!ありふれた日常こそ愛しきものなり!!』

 

 

『絶望せよ!不幸を知らぬ者たちよ!哀しき物語と結末と共に!!』

 

 

無数の物語が描かれた紙とカードが散らばり始めると同時に、戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*変わり果てた子ガルを救うと覚悟を決め、エデンは希望で満ち溢れた

 

 

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episode310 EDEN to Hopes and Dreams

BGM Undertale アズリエル戦 『Hopes and Dreams』&『SAVE THE WORLD』


ー荒廃した世界ー

 

 

エデンside

 

 

アズリエルに戻った子ガルの実力は、ここにいるアズリエルとは比較にならないほど強化されていた。

まず、僕が使ってた投影魔術。更に様々な世界の魔法や魔術などを駆使して、攻撃してきている。

 

もう一つ違うとすれば、子ガルは『決意』の力も宿している。普通に戦っても、勝ち目がないのは重々承知の上。

 

 

それでも、子ガルに、お仕置きしないと気が済まない!!

 

 

殺してなんてふざけたことを言いやがって………!内心こっちは心配してたっていうのに!!絶対に、許さないからな!!

 

 

エデン『スペルカード発動!!Q.E.D『495年の波紋』!!『サブタレニアンローズ』!!』

 

フラン「いきなりダブルラストスペル!?」

 

こいし「しかも加減なしっぽいね………。」

 

子ガル「そんなもの、僕に効かない!!」

 

 

あっちはあっちで、弾幕を消し去る何かでスペルカードを無効化させる。なら今度は。

 

 

エデン『『多元重奏飽和砲撃(クウィンテットフォイア)』!!』

 

ルビー『私なしでうてた………だと……!?』

 

子ガル「それなら、これだ!!『カオスブラスター』!!」

 

 

ッ!?押し負けてる!?それだけの力を───────

 

 

ザギ「ガルッチ殿!!こっちも加勢する!!『ライトニング・ザギ』!!

 

リリカ「『『『こちらも行きます!!『邪王心眼』!』』』」

 

子ガル「新たな力を、見せてやる!!『デリート』!!」

 

リリカ「『『『え………?邪王心眼が消えた…………!?』』』」

 

 

ってかデリートって、決意で削除出来るようになったって言うのか!?そうだとしたら、相当厄介な奴じゃねえか!!

 

 

セリカ「『『そこだ!!』』」

 

子ガル「僕が見破れないとでも?」

 

セリカ「『『チッ!!』』」

 

アズリエル「覚悟!!」

 

子ガル「2人がかりで来ても、無駄だ!!!」

 

 

一方で奇襲を仕掛けてきたセリカとアズリエルだが、子ガルに見抜かれてしまい、カオスセイバーと投影武器で反撃し、返り討ちを浴びせた。

 

 

子ガル「今度は僕からだ!!」

 

 

【分身!!】

 

 

エデン『エナジーアイテム!?』

 

 

結果、7人まで増えてしまい、更なる苦戦を強いられる羽目になった。というか、分身アイテムあったんかよ!!

 

 

エデン『チッ、だったらこっちも!!』

 

リリカ「『『『ガルッチさん!!このカードを使ってください!!』』』」

 

 

リリカが投げつけてきたのは、『増殖』と呼ばれた遊戯王カードで、それに手にすると同時に、凄い勢いで分裂する。

 

彼女もそれを使用したのか、僕と同じぐらいの数まで増やしていた。

 

 

しかも、僕が今までフュージョンライズした形態、ゴジラのフュージョンライズした形態も出現していた。

 

 

リリカ「『『『結構増えましたね…………。』』』」

 

エデン『あ、ああ。色んな意味で、やべえ。』

 

ルビー『衣装違うのでわかりますが、これはこんがらがってしまいま───────』

 

子ガル「『ハイパー・ゴナー』!!」

 

全員『え?』

 

 

一瞬にして分身たちも全滅…………!?おいおいヤバいぞ、このままだと全員に……………!!

 

 

子ガル「そのまま消えてなくなれ!!!」

 

エデン『させるか!!熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)!!!!!

 

 

兎に角全員を守れるほどの大きさのアイアスを投影させ、7人の子ガルが放った閃光を受け止めようとしていた。

 

どれもこれも予想外。桁違い過ぎる力………!!

 

 

『ピシッ!』

 

 

アズリエル「あの盾ですら、ヒビが!?」

 

エデン『ッ!!子ガル…………………、こんな………、馬鹿げたことを、やめろ…………!!』

 

子ガル「僕の決意を…………、なめるなァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

 

更に威力が高まり、徐々にヒビが大きくなり、遂に1枚目が破れてしまう。一体、子ガルの身に何が───────

 

 

ストリングス『キャラだ!!』

 

エデン『え?』

 

ストリングス『キャラが持ってた『決意』の力が暴走して、それに続いて6つのソウルも暴走を起こしているんだ!!!』

 

エデン『ソウルの暴走!?』

 

アズゴア「なんだって!?」

 

アズリエル「ソウルに暴走なんてあるの!?」

 

サンズ「だとしたら、今彼奴は………!!」

 

ストリングス『今の子ガルは、魔力だけじゃなく、ソウル、能力も暴走していて、原作のアズリエルよりも危険なモンスターに変わってしまったんだ!!』

 

 

ッ!!キャラの奴、本当にめんどくさいことまで仕掛けてくれたな!!!お姉ちゃんといい、僕といい、エヴリンといい………!!

 

 

ストリングス『このまま暴走し続けていたら、子ガルは………………『死んでしまいます』。』

 

エデン『死!?』

 

 

子ガルが…………、子ガルが……………死ぬ…………?

 

 

子ガル「ア”ア”ア”ア”ア”アアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァッァァァァ!!!!!!!!!!!!」

 

ザギ「更に威力が高くなったぞ!?このままだと、ここにいる者全滅に!!」

 

はやて「いつまでも耐えられへんよ!?」

 

フラン「ガルッチ!!私も手伝う!!」

 

こいし「フランちゃんだけじゃ耐えられない…………!イリヤちゃん!!」

 

イリヤ「うん!!」

 

ラクト「私も手伝うわ!!」

 

エデン『………………しない。』

 

全員『?』

 

 

子ガルが…………死ぬなんて…………認めない……………。たった一人の、家族が失われるなんて………………いやだ……………!!

 

 

もう二度と、失いたくない…………!!大切なものが、目の前で消えるなんて…………!!絶対に……………!!絶対にッ!!

 

 

エデン『絶対にッ死なせやしない!!!!!!!!!!!!』

 

子ガル「ッ!?」

 

 

1枚の花弁を犠牲にし、7つの閃光を弾き返す。そのおかげで、分身は全滅。子ガル1人になった。

 

 

エデン『ハァ…………、ハァ…………。子ガル…………、いや、『ガルッチ』。そんな危ないもの、捨てて、一緒に帰ろう…………。』

 

子ガル「僕は………、ボクハ……………!!」

 

ザギ「な、何か来るぞ!!」

 

 

また子ガルの姿が変わると、其処には『オメガフラウィー』と『God of Hyperdeath』を足して2で割り、最早元の面影がないような姿に成り果ててしまった。

 

 

子ガル『A………、AA…………、GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

エデン『……………なんつう姿を!!おい皆…………?』

 

 

後ろを振り向くと、何故か皆は怯えていた。いや、恐らく、子ガルの姿を見て、恐怖に支配されているようだった。

 

 

フラン「怖い…………、怖いよ…………。」

 

リリカ「『『『な、何なんですか……………?怖くて、たまりません……………!』』』」

 

アズリエル「いやだ………、こんなところに…………いたくない……………!!」

 

エデン『みんな………。』

 

 

まずい、今動けるの僕しかいない…………。1人だけしか行動できないって……………。

 

 

エデン『………………でも、それでも僕は!!』

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

【マキシマムガッシャット!!】

 

 

エデン『やるしかない…………!!』

 

 

『トゥルーファイナルフュージョンライズ!』

 

 

エターナル・オブ・ザ・オールゴッド!ディエスイレ・エリシュ!我、全ての頂点に立ち、あらゆる全てを司る王の神なり!!

 

 

エデン『ッ!!』

 

 

なんだ、この凄まじい程の痛みは!?しかもこれ…………、本能が語り出してる………!!『ムゲンムテキ』だけは使うな。本当に死ぬぞ。って聞こえる…………。

 

 

分かってる。まだ使う時じゃない。使う時じゃないのは、分かってるから!!

 

 

エデン『救ってやる!!だから、力を貸せ!!

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

 

『トゥルーファイナルボーイズライズ!!幻想王神 アルカディア・エタンセル・エデン!!』

 

 

ゴッドマキシマームZ!!

 

 

チィ、負担が結構感じる…………。

 

 

エデン『『『『『おい!!何時まで怯えてる!?』』』』』

 

全員『!!』

 

エデン『『『『『こんなところで諦めていいと思っているのか!?『ガルッチ』があんな姿になって、今にも消えるっていうのに、そこで怯えていいのか!?

 

 

俺はもう、見たくないんだ!!目の前で、誰かが失うのが………!!どれだけ辛いことなのか、誰よりも知ってる!!』』』』』

 

 

 

リリス『貴方のこと、……………愛………し………………て…………………る………………。』

 

英竜『……………さようなら、ガルッチ。そっちの私を、ちゃんと守ってあげて。』

 

 

 

エデン『『『『『ここで、『ガルッチ』を救わないと…………、彼奴を救わないと………………!!

 

 

だから力を貸してくれ!!彼奴を救うために、力を貸してくれ!!!』』』』』

 

子ガル『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

フラン「ッ!!後ろ───────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その言葉。」

 

「確かに受け取った。」

 

 

突然無数の骨と赤いナイフが現れ、変わり果てた子ガルの胸部?に刺していった。

 

 

サンズ「!?」

 

リリカ「『『『あの攻撃、何処から………?』』』」

 

「なるほどな、アレが基本世界のアズリエルって奴か。」

 

「あれは確かに、暴走してるな。あのままだと、リィが可哀想だ。」

 

エデン『『『『『パピルスとキャラ!?でも、雰囲気が違うって事は………、まさか………。』』』』』

 

「パピルス、如何やら………。」

 

「分かってる、まずは自己紹介と行こうか。俺は『Underswap』の世界から来たパピルス。んで此奴が───────」

 

「『Storyshift』の世界から来たキャラ。安心しろ、基本世界の『私』みたいに、快楽殺人鬼じゃない。其処にいるサンズと同じ立ち位置だ。」

 

パピルス(swap)「それを言うなら、俺もだな。ともかく、エデンだったか?その力、見たところ諸刃の剣一歩前の状態だろ?」

 

 

ッ!?見抜かれた!?

 

 

キャラ(Storyshift)「でも、あの様子だと、まだ切り札を使わないようにしてるみたいだね。檀黎斗っていう人物は、ちゃんと彼に警告してくれたようだ。」

 

エデン『『『『『黎斗を知っているのか!?』』』』』

 

キャラ(Storyshift)「今じゃどこ行っても有名な程、『最重要危険人物』って呼ばれているだろう。まぁ、それより上の『討滅対象者』である蛮野天十郎も言えませんが。」

 

 

アイツ、どんだけ危険なんだよ。しかも討滅対象者って………。

 

 

パピルス(swap)「まぁ本来、俺達のような存在は来ることは出来ないが、インクサンズィが言うに、暴走したソウルを止めないと、全ての『Undertale』の世界線が消えちまうって言われたからな。」

 

サンズ「インクの奴、見抜いていたのか………。」

 

エデン『『『『『待ってくれ!!それだと、彼奴事殺る気じゃ───────』』』』』

 

キャラ(Storyshift)「殺す気はないよ。言ったでしょ、救ってあげるって。」

 

パピルス(swap)「止める方法は一応ある。ソウルそのものを壊すか、ソウルを止める『何か』さえあれば、恐らくは………。」

 

ラクト「『何か』?」

 

サンズ「『歌』、だな……。だが暴走したソウルを鎮めるとなると、『星屑の夢』っていう歌を歌わないといけねえな。」

 

こいし「『星屑の夢』?ちょっと待って、その曲って…………!!」

 

エデン『『『『『『stardust dreams』!?フランのテーマ曲のアレンジボーカルの!?』』』』』

 

サンズ「ほう、そっちだとそんな名前なのか。」

 

 

ってか、確かあの曲、シングと契約する際も、それを歌ってた気が………。

 

 

エデン『『『『『ザギ。』』』』』

 

ザギ「?」

 

エデン『『『『『悪いが、代わりに歌ってくれないか?』』』』』

 

ザギ「は?私、歌ったことないぞ?」

 

はやて「ええやん!!こんな状態だけど、ザギちゃんの歌声聞きたい!!」

 

ザギ「ま、待て!?歌ったことないのに、如何歌えと!?」

 

はやて「大丈夫やって。うちも歌ってあげるから。」

 

ザギ「はやて………。」

 

エデン『『『『『フラン、こいし、イリヤ。済まないが、ザギの手伝いをしていいか?』』』』』

 

フラン「ガルッチは、どうするの?」

 

エデン『『『『『…………名前を返してくる。もう僕には、自分の名前を取り返したしね。いい加減、返してあげないと。』』』』』

 

フラン「…………。」

 

エデン『『『『『フラン?何で抱き締めて───────』』』』』

 

フラン「私は離れないからね?たとえ名前を返したとしても、私が好きになったのは、貴方だけだから…………。」

 

エデン『『『『『分かってる。』』』』』

 

 

さてと、子ガルを………、『ラーク・バスター・ガルッチ』を救うとするか………!!

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランside

 

 

それにしても、ガルッチがあんな姿になってるけど、私からしたら、なんだか遠くに行きそうな気がするぐらい、痛々しかった…………。

本当に、死んじゃうんじゃないかって………、思ってしまうほど………。

 

 

ザギ「大丈夫かな?私、ちゃんと歌えるのかな?」

 

イリヤ「大丈夫、私達も手伝ってあげるから。」

 

フラン「…………リリカさん。」

 

リリカ「『『『?』』』」

 

フラン「確かガルッチに、『あんハピ』は使わないでって言ったよね?」

 

リリカ「『『『え?ええ。』』』」

 

フラン「もし、それ使ってガルッチに最も不幸な目に合わせたら………………、覚悟決めなさい?

 

 

こいしちゃんとイリヤちゃんも怒るだろうけど、私だったら、絶対に貴方を殺すから。」

 

リリカ「『『『!!!』』』」

 

ザギ「ちょ───────」

 

フラン「あくまで、これは警告よ。それだけ私は、ガルッチの事を愛してるから。代わりなんて、何処にもいない。」

 

 

そう。私が愛したのは、『ガルッチ(エデン)』だけ。最期までついていくって、決めているから。

 

 

フラン「…………ガルッチ、子ガル。私達の歌、届いて。」

 

 

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episode311 星屑の夢(Stardust Dreams)

BGM 『Stardust Dreams』


ー荒廃した世界ー

 

 

エデンside

 

 

僕やキャラ(Storyshift)、パピルス(swap)、そしてサンズが動き始めると同時に、ザギ達は歌い始めた。

 

ザギの歌声は初めてなのか、ぎこちなくも、はやてが一緒に歌ってくれているおかげで、何とかなってる様子。

 

 

子ガル『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!?!?!?!?!?』

 

キャラ(Storyshift)「ビンゴ、ちゃんと効いてるみたいだね。」

 

パピルス(swap)「油断はするな、念には念を入れて、ダメージを与えるぞ。」

 

エデン『『『『『ああ。彼女らを守りながら、子ガルと戦わないと。』』』』』

 

サンズ「本当、めんどくさいもんだな。」

 

 

子ガルが歌で苦しんでいる間、僕達はすぐさま攻撃を仕掛ける。反撃も来るものの、彼女達が歌っているおかげか、鈍く感じた。

 

 

そんな中、子ガルと戦っていた時、ふと地面を見てみると、綺麗な一輪の花と、その周りには草木が生え始めていたのを目撃した。

 

建物もツタで覆われ、白く濁っていたはずの空が、徐々に青色に染まり始めていた。

 

 

荒廃したはずの世界が、死の世界は、新たな命を吹き始めていた。

 

 

子ガルと戦っているのに、この光景を見ている暇がないのに、広がっていく『新たな命』に、見惚れてしまった。

そして全ての建物は、徐々に崩れていき、緑に覆われ始めていた。

 

 

サノス「見惚れているのか?」

 

エデン『『『『『………こんなの見せられて、見惚れないわけがない。』』』』』

 

サノス「そうか。………恐らくだが、彼女達の歌っている曲にあるのだと思う。」

 

エデン『『『『『あの歌が?』』』』』

 

サノス「ああ、彼女達が歌っているものは、彼らが言うソウルの暴走を止める働きだけでなく、このような荒廃した世界に、新たな命を生み出せるほどの能力も備わってる。

 

 

差し詰め、再生の歌とも言うべきだろうな。」

 

エデン『『『『『……………。』』』』』

 

サノス「残念ながら、私にはそれがない。生こそ『呪い』、そう思っていたからだ。お前も、そうではないのか?」

 

エデン『『『『『……かもな。不死身とか、不老不死とか、そう言ったものは『呪い』だと思っている。

『死』のない世界なんて、馬鹿げているのは嫌でもわかるさ。』』』』』

 

サノス「そういえば、転生者であるお前は、相当長生きしていたんだったな。他の転生者共は、好き放題してばかりだ。」

 

エデン『『『『『神々も、ようやく重い腰をあげたところだしな。これ以上転生者達を好き放題していたら、世界が滅茶苦茶になってしまうと。転生を廃止し、転生者共全てを滅ぼそうと、考えていたからな。その一部の神や、神になった転生者も。』』』』』

 

サノス「だが、お前はそれを止めた。」

 

エデン『『『『『良く知ってるな。そうだ、僕が止めた。転生者は、転生者だけで解決すればいい。神々が介入するべきではない。とな。

 

 

まぁ、あんた程の実力者なら、転生者なんて蚊程の効かんだろうがな。』』』』』

 

サノス「言えてるな。」

 

エデン『『『『『だから代わりにお願いなんだが───────』』』』』

 

キャラ(Storyshift)「おい!!何時の間にそんなところにいるんだ!?話してる暇があるならこっちにこい!!」

 

エデン『『『『『…………そろそろ、行かないと…………。』』』』』

 

サノス「待て、何を言いかけた!?」

 

エデン『『『『『…………中には、転生者でも、神でも歯が立たない転生者も現れるかもしれない。そうなったら、あんたと、その子孫に任せるよ。』』』』』

 

 

何時の間にか宙に浮き、僕に話しかけてきたサノスから離れ、もう一度子ガルの元へ突撃した。

 

 

エデン『『『『『今どういう状況?』』』』』

 

サンズ「あの様子からして、暴走していたソウルが収まり始めてきたところだな。」

 

パピルス(swap)「だが、その分今歌ってる彼女達の元へ襲いかかろうとする回数が増えてきた。流石に妨害しきれないぞ。」

 

キャラ(Storyshift)「それに、いよいよ私達の体力も限界に近づいてきた………。これ以上は、如何しよもない………。」

 

エデン『『『『『悪いな。アレを見ているうちに、すっかり忘れてしまったからね。』』』』』

 

サンズ「ん?って、植物が!?」

 

 

3人も見下ろすと、もう既に多くの草や花が一面に広がっているのを見て、驚いていた。

 

 

エデン『『『『『んじゃあ、あとは僕がやっておくよ。君達は、歌の方に回って。』』』』』

 

サンズ「だ、大丈夫なのか!?」

 

エデン『『『『『ああ。』』』』』

 

 

途中で手伝えなかった分だ。あとは僕が子ガルを止める番だ。一度子ガルの様子を見ると、ようやくアズリエルの『God of Hyperdeath』の姿に戻っていた。

 

 

子ガル『ア……ああぁぁ……、に、兄サン………?』

 

エデン『『『『『子ガル…………いや、『ガルッチ』。お前の名前を、返す時が来た。』』』』』

 

子ガル『え?』

 

エデン『『『『『お前はもう、『アズリエル・ドリーマー』として、生きる必要はないんだ。そんなソウルを捨てて、一緒に帰ろう?』』』』』

 

子ガル『何を、何を言ってるの……………?こんな姿になっているのに、今更僕が、『ラーク・バスター・ガルッチ』に戻れるわけがないじゃないか!!』

 

エデン『『『『『お前こそ何を言ってる?今のお前の姿は偽りの姿だろ?本当の姿ぐらい、あるだろ?』』』』』

 

子ガル『そんなこと、あるはずがない!!あの姿が、前世の姿こそ、僕の本当の姿なんだ!!』

 

エデン『『『『『それは違うぞ!!』』』』』

 

子ガル『!?』

 

エデン『『『『『どうしても思い出せないのなら、俺達の力で、思い出させてやる。お前が一体、何者なのか?お前の本当の姿はどんなものなのか?

その偽りの皮と名前を、剥いでやろう!!』』』』』

 

 

僕はすぐさま左腕を伸ばすと、贋作のブランクガシャットが現れるが、まだザギ達が歌っていたため、ブランクガシャットは『Stardust Dreams』ガシャットに変化した。

 

 

Stardust Dreams!!

 

 

エデン『『『『『さぁ、その悪夢から覚めるときだ。』』』』』

 

 

【ガッチョーン………、カミワザ!!】

 

 

【ガッシャット!!キメワザ!!】

 

 

【ガッチャーン!!】

 

 

ゴッドマキシマムドリームズクリティカルサルヴェイション!!

 

 

子ガル『う、うぅぅぅ…………、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

子ガルに向けてライダーパンチを放とうとするが、あっちは最期の一撃と言わんばかりに特大の閃光を放ち始めた。

 

避けることは出来ない。しかし、僕の中にいたソウルたちは僕を守るように前に出て、その閃光を弾き返してくれた。

 

 

そして僕の拳は、子ガルの胸に強く打つ。

 

 

子ガル『あ”ッ!?』

 

エデン『『『『『汝の名を返そう!!

 

 

汝の名はッ!!『ラーク・バスター・ガルッチ』!!天照大御神と月読尊の子孫、『ラーク・ブライアン・ロード』の子孫なり!!

 

汝を狂わす魂よ、偽りの姿よ!!去れ!!これ以上その者を苦しませるな!!!』』』』』

 

子ガル『ッ!!!!!』

 

エデン『『『『『ストレートに言うとだな……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不貞腐れてる暇があったら、さっさと俺達のところに帰ってこい!!!!!俺の声が聞こえたら、手を伸ばせ!!!』』』』』

 

 

すると、子ガルの胸から手が伸びてきて、それを掴み、引きずり出した。其処から出てきたのは、まだ幼くも、基本世界の僕と同じ姿で現れた『ガルッチ』が見えた。

 

そのまま僕は、彼を抱きしめながら、抜け殻から離れる。

 

 

子ガル「兄さん!!」

 

エデン『『『『『よかった………、本当に………帰ってきてくれて…………。』』』』』

 

子ガル「ごめんなさい…………、心配かけてしまって……………。」

 

エデン『『『『『ホントにな。でも、戻って、よかったよ。『ガルッチ』。』』』』』

 

子ガル「兄さん………。」

 

エデン『『『『『さっ、早くラクトのところに行け。』』』』』

 

子ガル「どこに行くの?」

 

エデン『『『『『最後の仕上げって奴さ。ほら、危ないから。』』』』』

 

子ガル「う、うん。」

 

 

子ガルはすぐにザギ達のところへ行き、もう一度抜け殻の方に向く。

 

 

エデン『『『『『………………行き場のなき獣よ、せめて安らかに眠らせてあげよう。』』』』』

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!!】

 

 

【ガッシューン………、ガッシャット!!!カミワザ!!】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ!!

 

 

『解き放て!!!幻想希望の力!!!』

 

 

『解放せよ!!幻想希望に満ち溢れる力!!!』

 

 

エデン『『『『『八拘束解放(シールエイト)!!議決開始(ディシジョン・スタート)!!』』』』』

 

 

≪承認≫

 

 

決意を以て、かの者を討つ事 フランドール・スカーレット

 

 

忍耐を以て、あらゆる苦難を乗り越えること 古明地こいし

 

 

勇気を以て、災厄に立ち向かう事 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

 

誠実を以て、私欲の為に振るわない事 門矢未来

 

 

不屈を以て、何事にも諦めない事 星空英竜

 

 

親切を以て、大切な人達の為に尽くす事 リリカ・アイモーネ

 

 

正義を以て、邪悪な存在を打ち破る事 ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア

 

 

エデン『そして、希望を以て、世界を救うために戦う事!!!

 

 

アルカディア・エタンセル・エデン!

 

 

エデン『『『『『…………絶望を破る希望の聖剣(エクスカリバー・ファンタズム)』!!!』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『僕』を……………、幸せに……………して…………ね………………。』

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー再生された世界ー

 

 

『『フュージョンオーバー!!』』

 

 

【ガッチョーン………。】

 

 

あの抜け殻が消滅すると同時に、歌が終わっていたことに気づき、後ろを振り向こうとするが、念の為、抜け殻があったところを確認した。

忍耐』、『勇気』、『誠実』、『不屈』、『親切』、『正義』のソウルは砕け散り、唯一残された『決意』のソウルは、黒く変色した後、そのまま落ちて動かなくなってしまった。

 

 

エデン「……………今度こそ、これで終わりだといいんだけど……………。」

 

 

でも、なんで決意のソウルだけ、黒くなったんだ?…………何か引っかかる気がするけど、気のせいかな?

 

 

エデン「………いや、今は戻るとするか。」

 

 

黒く変色したソウルを背にして、フラン達のもとへ行こうとすると、何故かアズリエルが僕のところに向かってきた。一体、如何し───────

 

 

『ドンッ!!』

 

 

いきなり体当たり!?一体何を───────

 

 

『ズダンッ!!』

 

 

アズリエル「ッ!!」

 

 

銃声!?まさか、アズリエルが僕を庇って………!?

 

 

リリカ「アズリエル!!!」

 

「チッ、もう少しのところで……………!!」

 

フラン「今の声って…………!!」

 

 

聞き覚えがある…………。でも、ここまでの禍々しい声は…………一体……。

 

 

「よう、久しいな。屑共。」

 

エデン「ッ!!オルタ!!」

 

エデンオルタ「その様子だと、江ノ島盾子も倒し、子ガルを元に戻したか。まぁ、後は貴様を殺し、『絶望のソウル』を手にしようと思ったが………とんだ邪魔をしてくれたものだな。」

 

エデン「絶望のソウル?」

 

エデンオルタ「邪魔だ、カス。」

 

アズリエル「ガッ!?」

 

 

あ、あの野郎……………!!

 

 

エデンオルタ「おお………、黒くくすんで…………。これこそ、俺が求めた『絶望のソウル』………!

 

 

これで、これで全て滅ぼせる………!俺を見下し、辱めたクソ野郎どもを滅ぼせる!!!」

 

エデン「貴様ァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

エデンオルタ「フンッ!」

 

エデン「ガハッ!?」

 

 

なんだ!?この破壊力!?今まで食らったことのない、凄い力は!?

 

 

エデンオルタ「最早貴様の攻撃なぞ、蚊ほど効かん。」

 

エデン「何を………やりやがった………!」

 

エデンオルタ「いいだろう、冥土の土産に見せてやろう。俺の、新たな力を………!」

 

 

そう言った途端、黒いソウルを取り込み、エボルドライバーを腰につけ…………!?トリガー!?

 

 

『OVER THE EVOLUTION!』

 

 

こいし「エボルトリガー!?」

 

エデンオルタ「違う、此奴は俺が作った『カオストリガー』だ。そして………。」

 

 

次に取り出したのは、黒いエボルボトル。それを、どうすると───────

 

 

DESPAIR!RIDERSYSTEM!REVOLUTION!!

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデンオルタ「最終変身!!

 

 

『CHAOS!!CHAOS!!CHAOS!!REVOLUTION!!フッハッハッハッハッハッハ……!!』

 

 

エデンオルタ「これが俺の新たな姿、『仮面ライダールイン』だ!!さぁ雑魚共、そのまま朽ちるがいい!!!!!」

 

 

『Ready GO!!!』

 

 

エデンオルタ「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

アズリエル「させるかァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

リリカ&エデン「「アズリエル!?」」

 

 

『CHAOS FINISH!!!チャ~オ……。』

 

 

急にアズリエルが僕の前に立ちふさがると同時に、奴のライダーパンチに直撃。彼の背中から、血飛沫を起こし、僕の顔にかかってしまう。

 

 

エデンオルタ「このっ………、邪魔をしやがってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

アズリエル「お前なんかに……………、お前なんかに……………!!

 

 

リリカを傷つけさせるものかァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

一撃が直撃するも、アズリエルはカオスセイバーを取り出し、オルタを斬りつける。斬りつけたところから銀色のエボルボトルが落ち、奴は後退りしていた。

 

 

エデンオルタ「チィ………、まだ馴染んでねえか…………!!まぁいい、俺の技を直に食らった貴様は、転生することもなく、そのまま消滅する………。

 

 

精々、別れの挨拶を済ませるがいい…………!!ハハ、ハハハハハハハ!!!

 

 

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

オルタはそのまま消え、何処かに行った。いや、それより………!!

 

 

アズリエル「ぐっ………!!」

 

エデン「アズリエル!!」

 

 

急いでアズリエルの治療を治療しないと………!!

 

 

エデン「おい!!リリカ、早く来て治療を手伝え!!お前の夫だろう!!!」

 

リリカ「! は、はい!!」

 

 

頼む、間に合ってくれ!!

 

 

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episode312 His Last Theme

BGM Undertale 『His Theme』


ー再生された世界ー

 

 

エデンside

 

 

リリカ「『『これでも、治らない………!!』』」

 

エデン「『『おい………、『ソウル・ストーン』でも効かないって、どういう事なんだよ…………!!』』」

 

 

あれから、何度も治療できるフュージョン、魔法、道具など使って、アズリエルを治療していた。

インフィニティ・ストーンすべて投影し、治そうとしていた。

 

 

手が尽くすまで、何度も、何度もアズリエルを治療していた。

 

 

でも、それでも…………、アズリエルの姿が薄くなっていくのが、止まらなかった。これだけの事をやっているのに、なんで、何で救えないんだ…………。

 

何で、消えようとしているんだ!?

 

 

またあの苦しみを、絶望を味わえって言うのか!?

 

 

エデン「『『絶対にあきらめない…………!!まだ、リリカが幸せになってないってのに、死なせてなるものか!!!』』」

 

リリカ「『『アズリエル…………、お願いですから…………、死なないでください…………!!』』」

 

子ガル「………僕も手伝うよ…………。こうなったのも、僕のせいでもあるから…………。」

 

エデン「『『ガルッチ………。頼む………!』』」

 

 

『ガルッチ』だけでなく、フラン、こいし、イリヤ、アズゴア達も協力し、アズリエルを治療する。

 

しかし、それでも消えるのを止まらない。まるで、これが運命。彼を蘇らせることは許さないと言わんばかりに、消えようとしている…………。

 

 

キャラ(Storyshift)「エデン───────」

 

エデン「『『…………けんな。』』」

 

リリカ「『『ガルッチさん………?』』」

 

エデン「『『ふざけんなァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!

 

 

抑止力どもめ!!そうまでして万人の幸せを救いたいか!?そうまでして個人の幸せを奪うと言うのか!?此奴が何をしたっていうんだ!償う事すら許されんというのか!?幾度もなく幸せを邪魔し、世界維持することでしかできない貴様らが、邪魔をするんじゃねぇ!!』』」

 

パピルス(swap)「…………。」

 

キャラ(Storyshift)「……………エデン。」

 

エデン「『『ぶっ壊してやる………!そんな運命なんざ、全部ぶっ壊してやる!!そいつの幸せを守れるなら、守れる………なら…………。』』」

 

 

『フュージョンオーバー!!』

 

 

え?何で、何で急に眩暈と疲労が………?まだ、まだアズリエルを治療し終えていないのに………?

 

 

サノス「もうよせ。これ以上力を酷使したら、いくらお前でも、死ぬぞ?」

 

エデン「駄目。そんなことしたら、アズリエルが………アズリエルが…………。」

 

サノス「インフィニティ・ストーン6つも投影し、更に彼らが言う諸刃の剣一歩前の形態になったんだろ?それでまだ気をしっかり持ってるのが不思議だぞ?」

 

エデン「それでも…………、救わなきゃならないんだ………!まだ……………、此奴は…………此奴は……………!!」

 

アズリエル「やめて………。」

 

リリカ「アズリエル!!」

 

エデン「アズ………リエル………。」

 

 

少し息を吹き返したのか、直ぐにサノスの手を跳ね除け、アズリエルに駆けよる。

 

 

アズリエル「リリカ…………、ガル……いえ、エデン………。お父さん、お母さん、皆…………ありがとう………。でも、彼奴の言うとおり、もうすぐ………僕は───────」

 

エデン「何諦めているんだ!?リリカを残して、逝く気か!?まだ、まだ一緒にいてあげられるように、してやるから………!!勝手に、諦めるなよ!!」

 

アズリエル「………エデン、君は僕の事恨んでいるのに、妬んでいるのに、僕を救おうとしてるの?」

 

エデン「当たり前だ…………!!確かに、妬んでるさ。恨んでいるさ。けど、それはそれ。これはこれだ…………!!理由が何だろうと、お前を救わなきゃ…………救わなきゃ…………!!

 

 

お前が死んだら、リリカもアズゴアもトリエルも、俺達も悲しむだろ!!!!!

 

アズリエル「…………。」

 

エデン「悔しいけどさ……………、お前なら…………リリカを幸せに出来るって…………思っちゃったんだ…………。

 

 

俺なんかより、お前なら…………絶対に…………幸せに出来るって……………思っちまったんだ………。なのに、なのにこんなところでくたばるなんて、ふざけんなよ!!

 

 

俺を見捨てていればいいだろ!!俺を庇わなきゃいいだろ!!!!そうすりゃ………、そうすりゃ……………、そんな死にかけに…………ならずに済んだんじゃないか…………。」

 

アズリエル「……………そんなことしたら、きっと彼奴は、僕達も殺していた。それに、彼奴を止めるのは、君だけなんでしょ?」

 

エデン「!?」

 

 

BGM変更 『just be friends -piano version-』

 

 

アズリエル「だったら、君を守らなきゃ、駄目でしょ?フラン達が行ったら、君は狂っちゃうでしょ?彼女達の後を、追うとするでしょ?」

 

エデン「だけど、だけどリリカは如何なんだよ!!!リリカは、今にも泣きそうだっていうのに、お前は……………お前は…………!!」

 

アズリエル「……………。」

 

 

リリカの顔を見てみると、涙を堪えながら、アズリエルを見ていた。セリカの方は、出来るだけ顔を見せないようにしていたが、頬に涙が零れていた。

 

 

エデン「お願い、生きてくれ…………!!リリカの為に、セリカの為に…………、生きてくれよ!!アズリエル・ドリーマー!!!!!

 

アズリエル「……………それでも、無理だよ。」

 

リリカ「ッ!!」

 

エデン「何でだよ!!!何で、何で………!!

 

アズリエル「でも、お願いが…………あるんだ……………。」

 

 

お願い?お願いって、一体何を………?何か、僕の胸に、何かを押し付けられているような………?一度、その押し付けられた何かを見ると、2つのカプセルと、1つのカードがあった。

 

 

エデン「『フリクス』のカード…………、こっちは………『アズリエル・ドリーマー』と………、『キャラ』のカプセル………?」

 

アズリエル「夢で………会ったんだ。キャラと、キャラとよく似た、その子から………。力になりたいって……………。エデンと、リリカの力に、なりたいって………。」

 

エデン「アズリエルとフリクスはともかく、なんでキャラが………?」

 

アズリエル「……………今更都合が良すぎているけど、君と同じく、償いたい………だって。許さなくてもいい。でも、償いぐらいは………させて…………って…………。」

 

エデン「…………。」

 

アズリエル「それと………、リリカとセリカの事、お願いね………?」

 

エデン「何を…………何を言ってるんだ…………?」

 

 

僕が、リリカとセリカを?なんで、何で僕なんだよ?

 

 

アズリエル「僕の中で、一番任せられそうな気がするから…………かな?」

 

エデン「そんなこと…………、そんなこと…………あり得ないよ…………!僕じゃなきゃ駄目なんかよ!?リリカを殺した僕を任せるなんて、正気じゃないよ!!!」

 

アズリエル「それでも、だよ…………。なんとなくだけど…………任せられそうな気がする…………。」

 

エデン「ふざけんなよ…………!ホントに………どうかしてるよ……………!!僕のせいで、俺のせいで…………幸せを奪ったってのに…………、任せるなんて…………任せるなんて……………おかしいよ……………。」

 

アズリエル「…………そんなこと言って、もし君が死んだら、彼女達を任せるとか、言うんでしょ?」

 

エデン「ッ!!!」

 

 

見透かされた!?

 

 

アズリエル「…………やっぱりね。」

 

リリカ「…………行かないで、ください。お願いですから、私を………置いていかないでください…………。」

 

アズリエル「ごめんね、リリカ。こんな事に、なっちゃって…………。」

 

エデン「ぁ…………。アズリエル…………。」

 

 

もう既に、足も手も消えかかってる。本当に、消えてしまうのか…………!?

 

 

アズリエル「時間………みたいだね…………。」

 

エデン「ッ~~~~~~~!!!サノス!!

 

サノス「無理だ。」

 

エデン「何で!?」

 

サノス「贋作と言えど、奴が受けた技は、インフィニティ・ストーンを相殺するほどの力を宿していた。これを使っても、恐らく効くことはないだろう………。」

 

エデン「嘘だろ…………?また…………また僕は、救えなかったのか…………?また、目の前で、失うって言うのか…………?」

 

アズリエル「身勝手な僕で、ごめんね?やっと、家族と一緒になれたのに…………、リリカと結婚できたのに…………こうなっちゃって…………。

 

 

でも、最期に、トリエル母さんと、アズゴア父さんに………リリカと結婚できたって…………報告出来て…………、短い間だけど、リリカと一緒に暮らせて…………本当に良かった…………。」

 

 

もうすぐ顔も消えちゃう………。消えて欲しくない………、いなくなって欲しくない…………!

 

 

アズリエル「……………ありがとう、リリカ……………。君と出会えて……………、結婚出来て……………本当によかった……………。

 

 

エデン、どうか…………リリカの事、お願いね…………。』

 

 

けれど、現実は非情だった。アズリエルは………リリカの顔を見て笑顔を見せ、僕の顔を見ると、凛々しい顔を見せて、消えてなくなった。

 

 

塵も残さず、ソウルすらなく、『アズリエル・ドリーマー』は、皆に看取られながら、この世から去った…………。去って………しまった………。

 

 

リリカは声があげられないほど慟哭に濡れ、家族は、サンズたちは涙を流し、ザギははやてを抱えて泣き始め、フラン達は小声ながらも、謝りながら泣いていた。

 

 

そして僕は、その場から離れ、オルタが消えた場所に行く。其処には、『ノアエボルボトル』が落ちていて、それを手にする。

 

それを握りつぶすほど力を籠め、空を見上げる。今の僕の顔は、涙を流すも、表情は怒りと憎しみが込み上げていた。

とてもじゃないけど、誰も見せられないほど、酷い顔になっていたと思う………。

 

そして、空に向けて…………。

 

 

エデン「絶対に………………、絶対に……………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対に殺してやるぞ!!!オルタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

Undertaleの世界から出て、直ぐにマィティベースにて、『アズリエル』の葬式が始まった。

フラン達も、子ガルもラクトも参加したが、僕だけは参加せず、トレーニングルームにいた。

 

 

今の僕は、オルタに対しての憎悪に満ちていて、とてもじゃないけど、葬式に参加できるものじゃなかった。

そんな時…………。

 

 

英竜『ガル………あ、いやエデン。』

 

エデン「英竜………か?」

 

英竜『珍しいな、呼び捨てを…………いや、その顔から察するに、よほどのことがあったんだろ?』

 

エデン「………ああ。今の僕の顔、どうなってる?」

 

英竜『酷い顔だ。憎悪と怒り、そして悲しみが混ざりに混ざって、酷い顔になってる。』

 

エデン「そうか…………、相当…………酷い顔になってたんだな…………。それで、ゼロモニターは?」

 

英竜『完膚なきまでに倒した。だが、奴は妙なこと言ってた。確か、『所詮私は捨て駒。私が死んだところで、彼を止めることは出来ない。』って、言っていたが、如何いう事だ?』

 

エデン「……………オルタ。」

 

英竜『?』

 

エデン「恐らく、僕のオルタを差してる。ゼロモニターを倒しても、オルタを倒さない限り、戦いは終わらないと思う。」

 

英竜『エデンのオルタ、か。』

 

エデン「奴は見境なく滅ぼそうとしてる。星だろうと、神だろうと、何者であろうと、この世の総てを滅ぼす───────」

 

ベリアル『おい主!!聞こえるか!?』

 

英竜『ベリアル、如何した?』

 

ベリアル『たった今、別宇宙から報告が来たんだ。『ウルトラマンモンスターらしき巨人と、その後ろの『何か』が、一瞬のうちで宇宙が滅んだ』と!!』

 

英竜『何!?』

 

エデン「映像は!?」

 

ベリアル『これだ!!』

 

 

その映像から、まるで醜く、とてもじゃないが生物とは思えないような姿……………。

 

 

英竜『何だ、これがウルトラマンモンスター?ここまで醜悪な奴───────』

 

エデン「ベリアル!!!その宇宙空間を誰も入れないように閉鎖しろ!!」

 

ベリアル『如何した急に?』

 

エデン「クソ!!あの野郎…………全てを滅ぼすために、まさか『R-type』世界の『バイド』を使ってくるとは…………!!!」

 

英竜『バイド!?』

 

エデン「すぐに避難勧告をだせ!!!バイド化させられるぞ!!!お姉ちゃん、いくらその身体でも、あのバイドは第六天波旬………いや、サノスなんかでもバイド化させられる!!絶対に戦うな!!!!」

 

 

クソ、最悪だ。よりにもよって彼奴、『バイド』を使ってきたのかよ。アズリエルが死んだ次は、他の宇宙がバイドに陥落………!

 

 

……………絶対に殺さなくては。絶対に、彼奴を…………!!『エデンオルタ』を、この手で殺してやる!!!

 

 

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episode312.5 闇に寄り添う光

BGM Undertale 『Undertale』


ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベース リリカの部屋ー

 

 

エデンside

 

 

アズリエルが亡くなって二日目、リリカは今でも思い出すだけで泣き始めているほど、ショックを受けていた。

もし彼女が僕だったら、きっとこうなっていたのかもしれない。

 

 

それに、僕も思い出すだけで、物に当たりたくなってしまう。だからって、八つ当たりするわけにはいかない。

僕だけじゃない、リリカだって辛いんだ。最愛の夫が居なくなったら、悲しむのは無理もない。

 

 

アレが、自分にとって大切な人の葬式だったら、きっと自分を抑えきれない。リリカ以上に、慟哭に濡れ、殺した犯人を殺すまで探し回る存在に、成り果てていたのかもしれない………。

 

 

エデン「…………酷い顔、か。」

 

 

英竜お姉ちゃんからも言われたから、鏡を見てみたら、復讐鬼の顔をした自分が映っていた。本当に葬式に行かなくて、良かったかもしれないな。

 

 

セリカ「…………大丈夫か?無理しているように見えるが?」

 

エデン「そうか?」

 

セリカ「ああ。憎悪に染まった、恐ろしい顔になってる。一度、寝たらどうだ?」

 

エデン「それも無理だ。とてもじゃないが、眠れそうにない…………。日が浅いとはいえ、今の僕の憎悪はオルタで染まりそうだからな。」

 

セリカ「………私とリリカとは、大違いだな。」

 

エデン「自己嫌悪があるからな。自分から生まれた闇とはいえ、あれは真っ向から対立してるし、自分に成り代わろうとしてるからな。

 

 

ペルソナだったら、そいつが自分自身だと認めなきゃならないけど、とてもじゃないが、無理だ。彼奴は彼奴、自分は自分。そうやって割り切ってるからな。」

 

セリカ「自分ではなく、他人として見る、か。」

 

エデン「ただ、彼奴にフォローするのは癪だが、それはつまり1人の存在として見てるって事になるんだ。」

 

 

誰だって生きてる。心を持っている者、持たざる者、無機物であろうと何だろうと関係ない。そいつに僅かな生命力があるなら、そいつは生きていると認知できるしな。

 

 

じゃないと、『魔眼』の効果がないからなぁ。

 

 

セリカ「話変わるが、エデン。」

 

エデン「?」

 

セリカ「何時からリリカの膝枕になってるんだ?」

 

エデン「察してくれ。」

 

 

まぁ、大方理由は分かるけど、今のリリカはショックから立ち直ってないからな。本当なら、そっとしておくのがいいんだろうけど、何を思ったのか、彼女の部屋に入って…………。

 

 

あれ?入ってからその後の記憶がないぞ?何で?

 

 

エデン「…………まさかな。」

 

セリカ「まぁ、少なくとも、行為はしてはいないのは確かだな。」

 

エデン「真顔でそういうのやめて?」

 

セリカ「…………少しは、顔がほぐれたようだな。」

 

エデン「え?」

 

セリカ「さっきまでは恐ろしいものだったが、さっき私が冗談交じりに言った途端、少し和らいだ表情に変わったぞ?」

 

エデン「…………そうか。」

 

セリカ「まぁ、私とて、アズリエルがいなくなったことで悲しんでいるが、何時までも抱え込んでいるわけにはいかないしな。私だけでも、しっかりしてやらないと………。」

 

エデン「『姉』として、か?」

 

セリカ「ああ。」

 

エデン「…………ってなると、リリカは妹………?」

 

セリカ「そうなるな。」

 

エデン「そうなのか………、『セリカ姐さん』。」

 

セリカ「ッ!?」

 

 

『ゴンッ!』

 

 

エデン「つっ!?」

 

セリカ「馬鹿ッ!!いきなりお前が姐さんとか呼ぶな!!びっくりした!!」

 

エデン「だからって、リングで殴ることねえだろ…………。その内壊れるぞ?」

 

セリカ「これで壊れる程、軟じゃない。まず何故………ん?」

 

エデン「如何した?」

 

セリカ「何だこのカード?」

 

エデン「あ、それ───────」

 

セリカ「『リリカ・アルテラス』?って、リリカそっくり!?」

 

リリカ「え!?」

 

 

うぉ!?急に起き上がってきた!?びっくりし…………あれ………?なんで………、意識が………。

 

 

『ぽふんっ』

 

 

セリカ&リリカ「「?」」

 

エデン「」チーン 【GAME OVER】

 

セリカ「おい!?お前まで死んだら洒落にならんぞ!?」

 

リリカ「な、なんであなたまで───────」

 

 

【continuity】

 

 

エデン「残りライフ………あーもーめんどくさい。数えるのやめよう。」テッテレテッテッテー

 

リリカ「え!?なんで、ガルッチさんがそこから!?」

 

エデン「いやさ、君が驚かせるから、死んじゃったんだけど………。急に起き上がるんだから。」

 

セリカ「冗談でもそれやめろ。リリカも私も、心臓に悪い。」

 

エデン「まぁ、寝不足と過度なストレスもあったし、ああなってもおかしくなかったしな。」

 

リリカ「だとしても、ああいうのは本当にやめてください!!ホントに死んじゃったのかと───────」

 

エデン「分かった!分かったから、また泣こうとするな!!ホント冗談抜きで洒落になんないっての!!」

 

 

…………取り敢えず、過度なストレスの解消方法を何とかしないとだめだな………。正直、今のリリカを泣かせたら、マジで精神的に死ねる気がする。

ストレスとか寝不足とか、死んだときにリセットされたけど、あれは絶対耐えられない気がする。

 

 

セリカ「まぁいいとして、だ。エデン、なんでこんなものを持っていたんだ?というか、何時の間にこれを。」

 

エデン「それか。」

 

 

取り敢えず、セリカが持ってたカードを返してもらい、このカードの説明をすることにした。

 

 

エデン「この際だから、説明するな。此奴は、リリカ。君が持ってる『リリカ』のカードを完全体にするためのカードなんだ。」

 

リリカ「私の?」

 

エデン「そっ。それで、なんでリリカの絵柄かというと、この子こそが初代『融合王神 リリカ・アルテラス』って事なんだ。」

 

リリカ「彼女が!?」

 

セリカ「なんでその姿なんだ?」

 

エデン「その、だな。2人とも、落ち着いて聞いてくれ。その身体、もといリリカの身体は、元々初代のものだったんだ。」

 

リリカ&セリカ「「!?」」

 

エデン「まぁ、驚くよな。僕も知った時は、マジで戸惑ったよ。だってどっからどう見ても、リリカそのものだったし………。」

 

リリカ「えと、まさかとは思いますが…………、私と………その………してないですよね───────」

 

エデン「断じてしてない!!す、少なくとも、添い寝とかはしたけ…………ど……。」

 

 

リリカ『女誑しの貴方が、取り乱すことはないでしょ?初めてではないのですから、そんなに怯えないでください。』

 

 

セリカ「添い寝とか………?それだけ───────」

 

エデン「!!!//////」ボンッ

 

 

ぬぉぉぉぉぉぉぉ!!!!よりにもよって、夢の出来事を思い出すって、何やってんだよ!?馬鹿じゃないの!?馬鹿じゃないの!?

 

 

リリカ「え、待って下さい。まさか、夢で───────」

 

エデン「わぁぁぁぁぁ!!!!言うな言うな!!俺だってそんな夢見るなんて思わなかったんだ!!というか思い出させるなァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!//////」

 

セリカ「夢はアウトだったか………。というか、何をやってるんだ何を。」

 

リリカ「ちょちょちょ!?夢とはいえど、それ寝取ってるようなものですよ!?」

 

エデン「それいうなら過去の俺に言ってくれよ!!!なんであんなものみせられたんだよ畜生!!!!

 

セリカ「…………そういえば、フランはスカーレット姉妹の妹で、こいしは古明地姉妹の妹、だよな?」

 

エデン「ん?こいしに関しては、義理の妹になるけどね。こいし、あれでも元奴隷だったみたいだし。」

 

セリカ「そ、そうなのか…………。んで、イリヤも場合によっては、妹枠なんだろ?」

 

エデン「えっと、セリカ?何が言いたいんだ?」

 

セリカ「…………エデン、『妹』好きなのか?」

 

 

………………おい、セリカ。何故的確に当ててんの?

 

 

リリカ「…………あの、何故黙って。」

 

エデン「…………うぅぅ…………。//////」

 

セリカ「図星だったか。」

 

エデン「ず、図星って…………。//////」

 

セリカ「別に深い意味とかはないけど、なんというか…………姉より妹の方が好みそうな雰囲気があったからな。」

 

リリカ「え、それ初耳なのですが………。」

 

エデン「いや、別に妹好きだから結婚したわけじゃないからな?//////」

 

リリカ「まぁそれは理解しています。フランさんも、こいしさんも、イリヤさんも、何かと辛い過去をお持ちでしたようですし。」

 

セリカ「むしろそう言った趣味とか───────」

 

エデン「待てや。何故そうなるんだよ。それで趣味とか、俺相当最低最悪な野郎だな。まぁホントの意味で最低最悪な野郎なんだけど。

僕のせいで、彼奴が生まれちまったし。」

 

リリカ「卑下するのやめてください。ホントに虚しいだけですよ?」

 

エデン「わかっちゃいるんだけどね………。」

 

セリカ「そういえば、もう一つ疑問なんだが………。」

 

エデン「?」

 

セリカ「あのベルトと言い、カプセルと言い、あのライザーと言い、あれらは一体どこから取り出しているんだ?」

 

リリカ「あ、それ私も思いました。」

 

 

其処に触れるか………。まぁ、丁度いい機会だし、説明するか。

 

 

エデン「んじゃあまず、ボーイズライザーとカプセルだけど、如何やらリリカとセリカが持ってるガールズリングと同じものらしいんだ。」

 

リリカ「私とセリカの、ですか?」

 

エデン「ああ。っと言っても、作ってくれたのは、フレディが居る幻想郷の世界の『ウルトラマンヒカリ』だけどな。零から買った『モンスターライザー』と『カプセル』もあるけど、それでもやっぱり、これを作成したヒカリの方が、どうも馴染みやすいんだよね。」

 

セリカ「だが中には、モンスターライザーにもスキャンできるものもあるのだろ?」

 

エデン「まぁな。…………でもやっぱり、これが性に合ってる。」

 

 

そう思いながら、ふと、1つのカプセルを取り出す。それは、どのカプセルの中でも、唯一の女性の絵柄があるカプセルだった。

 

 

リリカ「そういえば、そのカプセルの絵柄だけ女性ですが、誰なんですか?」

 

エデン「これ?『ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア』っていう、平行世界のハリー・ポッターの世界にいる、黄金の君と呼ばれた転生者だ。」

 

リリカ「この人も転生者なんですか!?」

 

セリカ「どうやって会ったんだ?」

 

エデン「夢の世界で。あと、何時の日か忘れたが、あっちに引っ張られた時もあったようだしな。まぁ霊基だけだったから、暫くしたら戻ったようだし。

 

 

んで、何時の間にかこれを持ってた。念のため言うが、彼女には想い人がいるから、手は出す気はないからな?寧ろあっちから攻められたんだけど………。」

 

リリカ「ホントになんでしょうね……、貴方の………。」

 

セリカ「ハーレム体質って奴なのか?」

 

エデン「やめて。マジで勘弁して。」

 

 

ハーレムはどっちかっていうと士郎の方が向いてるだろ?

 

 

エデン「…………。」

 

セリカ「…………しかし。」

 

エデン「ああ。何時かは、こうしてリリカとセリカ、それだけじゃない。皆と話が出来なくなる日も、来てしまうんだろうな。」

 

リリカ「え…………?」

 

エデン「………………真面目な話、リリカ。このカードを君に渡せば、君が持ってる『リリカ・アイモーネ』のカードは本来の力を取り戻す。それを使えば、君が思い描く世界を発現できる力を手にすることが出来る。

 

 

でも、代償として、君は消える………。」

 

リリカ「……………。」

 

エデン「あの時、君が持ってたそのカードを叩いたのは、それが理由。消えて、欲しくなかったから、叩いたんだ。」

 

リリカ「そう………、だったんですか。」

 

エデン「でも、何時かは君は、それを使わなきゃならない………。いつか、お別れを言わなきゃならない…………。

 

 

だけど、未だに踏ん切りがつかないんだ。」

 

セリカ「それは、リリカの事が好きだからか?」

 

エデン「ああ…………。……………いや、それだけじゃないのかもしれない。」

 

セリカ「と、言うと?」

 

エデン「前、僕は言ったろ?『恩を仇で返してしまった』って。まだ返していないっていうのに、消えていなくなるなんて、無理だからさ…………。」

 

リリカ「ガルッチさん…………。」

 

エデン「情けないよな?せっかく、決着が付いたというのに、未だに踏ん切りがつかないなんて………。」

 

リリカ「………そんなこと、ありません。」

 

エデン「え?」

 

リリカ「恩返し、してくれたじゃないですか。捕まった私を助けに来て、あの世界に帰してあげて、アズリエルと一緒に……………結婚できたって、報告できたのですから。」

 

エデン「…………リリカ。」

 

リリカ「それに、葬式の後に、まだ泣いていた私を、寄り添ってくれたじゃないですか。」

 

エデン「あ、あれは、その…………。」

 

リリカ「私からしたら、もう十分、恩返ししてますよ。本当に、ありがとうございます。ガルッチさん。」

 

エデン「…………。」

 

リリカ「ですが、そのカードは、まだ貴方が持っててくれませんか?………私も、覚悟が出来ていませんので。」

 

エデン「え?いいの、か?」

 

リリカ「ええ。」

 

エデン「………分かった。じゃあ、時が来るまで、持っているよ。」

 

 

それまでは、そのひと時を、大事にしてあげないと…………。

 

 

エデン「…………………そっか。何時の間にか、恩返ししていたんだな。」

 

セリカ「気づいていないだろうけど、それだけお前は、リリカに対する執着心が強いって事だろうな。償いたい、離れたくない、二度と傷つけたくない。そんなのが、感じるよ。」

 

エデン「……………。」

 

セリカ「こんな事言ったらあれだが、もしお前が、Undertaleの世界に行かなければ、私はここにいないし、エヴリンも救えなかった。もしかしたら、もっと最悪なことが起こっていたのかもしれないんだぞ?」

 

エデン「…………そうなのかな?」

 

リリカ「あり得たでしょうね。皮肉なことに、アズゴアさんとトリエルさん、アズリエルを快く思わなかったモンスターも、存在していました。

もしかしたら、奴らに寝取られてしまい、性奴隷になっていたかもしれません。」

 

エデン「そうだったのか………。」

 

 

……………だとしても、流石にアレは…………な。

 

 

エデン「まぁいっか。んじゃあそろそろ───────」

 

 

『ギュッ』

 

 

エデン「?」

 

リリカ「まだ行かないでください。」

 

エデン「え?」

 

リリカ「何故でしょう。もし行ってしまわれたら、もう、会えない気がして…………。」

 

 

……………何だろ。そんなこと言われたら、僕も…………そんな気がしてしまう。これが、本当のお別れに、なっちゃうんじゃないかって、思ってしまう。

 

そう思い始めたら、何故か涙が零れ落ちてきた。最近、緩んできてるのかな?なんだか、酷く泣きたくなるほど、辛くなってきてる気がする。

 

 

セリカ「少し、見回りしてくる。ではな。」

 

 

何を察したのか、セリカは部屋から出た。その後、リリカの顔を見てみると、何時の間にか涙を流している。

 

 

リリカ「ガルッチさん…………。」

 

エデン「何?」

 

リリカ「もう少し、この部屋にいてください…………。もう少しだけ、寄り添わせてください………。」

 

エデン「…………うん。」

 

 

アズリエル、ごめん。もしかしたら、リリカを……………。もし、もし本当にそうなっちゃったら…………。

 

 

もし本当に、夢で起きた出来事が、現実になったら…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕と違って、ちゃんと、祝ってくれるか?

 

 

彼女の幸せを、見守ってあげてくれるか?

 

 

アズリエル『僕は君に任せるって言った。だから、もし君が、リリカを幸せにしてあげるなら、守ってあげるのなら、構わないよ。

 

 

言ったでしょ?リリカをお願いって。だから、ちゃんと祝福してあげるから………。』

 

 

エデン「……………アズリエルのところ、行っていいか?」

 

リリカ「いいですよ。」

 

 

僕はすぐさま、アズリエルの写真が飾ってある場所に行き、祈った。

 

 

エデン「アズリエル………、ごめんな。葬式に出られなくて。その頃の僕の顔は、とてもじゃないが、酷すぎて、葬式には出られなかった………。

 

 

今でも、自分を許せないよ。君を、死なせてしまったこと………。君を、救えなかったこと………。

 

 

でも、そんな君でも……許してくれるか?こんな、君を救えなかった無力な僕を、君達の幸せを奪った最低な僕を…………。」

 

リリカ「…………。」

 

エデン「本当に、本当にごめんなさい…………、アズリエル・ドリーマー。リリカとの結婚、おめでとう…………。

 

 

そして、これからも…………これからも……………、貴方の死後の道に、幸あれ…………。

 

 

さようなら、アズリエル・ドリーマー。貴方の事、絶対に、忘れません。そして、貴方を殺したオルタは、必ず仇を取ります。

貴方の力、復讐と守るべきものの為に、使わせてもらいます。」

 

 

僕はそれを伝えた後、リリカの方に振り返る。

 

 

エデン「今の僕の顔、どうなってる?君の目から見て。」

 

リリカ「そうですね。涙で、霞んでしまっていますが、祝福と決意に満ちた、安心できる顔になっています。」

 

エデン「そうか………。」

 

 

なら、安心した。取り敢えず、少しでも長く、リリカと傍にいてあげよう。リリカに寄り添ってあげよう………。

 

 

相容れなくてもいい、対極な存在でもいい。それでも、僕は『闇』として、君という『光』を、守ってあげたい……………!

 

 

だから、今だけ、今だけでもいいから…………!

 

 

『ギュゥッ!』

 

 

リリカ「………!」

 

エデン「……………君を、守らせてくれ…………!」

 

リリカ「…………私からも、お願いします。ガルッチさん。」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいしside

 

 

『『『|ω・)ジーッ』』』

 

 

セリカ「覗くのは勝手だが、邪魔はするなよ?」

 

 

『『『|ω◦)ギクッ』』』

 

 

え、何時の間にバレてたの?

 

 

イリヤ「なんか、覗きがバレちゃってたみたいね。」

 

こいし「うん。」

 

フラン「でも、これで少しは、荷の方が軽くなったかな?」

 

こいし「かもね。」

 

 

リリカさん、もし、そうなったら、私達………陰で祝福するからね?

 

 

ザギ「…………ところで、3人とも。何でリリカの部屋に入らないんだ?」

 

はやて「ザギちゃん、邪魔しちゃあかんよ。見守ってるだけやから。」

 

ザギ「そ、そういうものなのか?まぁ確かに、リリカがまだ落ち込んでいるのは、分かってはいるが───────」

 

はやて「ええから、行こう。」

 

 

お兄ちゃんとリリカとの『結婚』。それがいつになるのかなぁ?あ、そういえばあの二人、まだ告げて気がするけど、まいっか。幸せそうだし。

 

 

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FINALGAME 『Subterranean Electron World 結末の行方』
episode313 最悪な生物兵器


ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

ザギ「バイド…………、か。これまた厄介な生物兵器が存在したものだな。」

 

エデン「何も手はないと言うわけではないが、問題はあのバイドは第六天波旬、更にはサノスですら『バイド化』させることが出来る程の能力を持っているって事だな。」

 

 

アズリエルの葬式から数日後、エデンはザギに呼び出され、バイドについて話していた。

 

 

エデン「特に、英竜お姉ちゃんに宿していたはずの『ウルトラマンモンスター』は、よりにもよってオルタに奪われ、更にはバイド化させられて帰ってきたからな。」

 

ザギ「敵に回すと厄介な存在だが、よりにもよって最悪な形で戻ってきたからな…………。何か、手はないのか?」

 

エデン「さっき言ったけど、手がないわけではない。あのバイドには、『波動』と呼ばれる性質を持ち合わせていて、普通の兵器とか技など、生半可なものじゃ完全に駆逐は出来ないらしい。

 

完全に駆逐するには、『R-type』の世界にあるR戦闘機に搭載されている『波動砲』のような兵器、又はそれに似た技や能力じゃないと。」

 

 

だがとエデンが付け加え、『最悪の物語(シノアリス)』の本を取り出し、ボーイズライザーでスキャン。

其処から1枚の紙を掴んで、もう一度スキャンした。

 

 

すると、101機種のR戦闘機を小型化させたものが出現した。

 

 

エデン「幸いなことに、僕はその機体を召喚させることが出来る。が、制約も付けている。」

 

ザギ「制約?」

 

エデン「まず、『BX-T ダンタリオン』からのバイド体の戦闘機は封印させている。

幾らバイドを以てバイドを制すると言っても、こんなの使って自分もバイド化したら洒落にならないからな。」

 

ザギ「確かに、いやそもそも、何故そんなもの開発したんだ………。自分からバイドになりに行くようなものではないか。」

 

エデン「そもそも、26世紀でバイドを開発するっていう事態がおかしいんだよね。それを作りさえしなければ、こういうことは起こらなかったのに………。」

 

ザギ「愚痴はいいとしてだ。ならば、バイド系のR戦闘機以外の奴を使えばいいのか?」

 

エデン「そういう事になるが、どうせなら自分たちも波動系の技を扱えるようにした方がいいと思う。

 

それにだ、いっその事オリジナル・バイドも見つけてそれも倒した方がいいと思う。」

 

ザギ「待て、それだと───────」

 

エデン「『R-type』の世界線全てを消す。原点ともいえるオリジナル・バイドという存在を作る前か、作られた直後にそいつの存在を滅ぼせば、その世界は完全に消滅する。」

 

 

ある意味、エデンがやろうとしていることは、その世界線の人々を滅ぼそうと言っているようなものだった。

 

 

エデン「当然、抑止力も介入する可能性もあるし、恐らくそこにオルタが居る可能性が高い。」

 

ザギ「………策はあるのか?」

 

エデン「もちろんある。念には念を入れるために、もう一つの『物語』の力を使う。」

 

 

今度は少し躊躇いを持ちながら、1枚の紙を手にする。其処に描かれてあったのは『夜廻』、その裏には『深夜廻』があった。

 

 

エデン「僕が挑戦したホラーゲーム。この中には、『コトワリさま』と呼ばれる神様が存在している。それを使って、奴らの縁を切る。」

 

ザギ「出来るのか?」

 

エデン「出来る。『縁』というものが繋がれている以上、それを断ち切ることが出来るのは、この物語の『コトワリさま』。

 

 

バイドに対抗するには、『波動砲』。それも、それに値するほどの兵器、技、又は魔法を作る事。

もう一つは、『コトワリさま』。可能なら、『終焉の魔眼』で、完全に断ち切る。」

 

ザギ「…………大方聞いたが、1ついいか?」

 

エデン「?」

 

ザギ「コトワリさまはまだいい。だが、『波動砲』のような兵器、または技や魔法などのものとなると、それだけの年月がかかると言う事、分かっているのか?」

 

エデン「あ。」

 

 

エデンは失念していた。いい案ではあったものの、それを製作するための時間、材料など、兎に角足りなかった。

 

奴らが待ってくれる保証はない。もしかしたら、作成している最中に襲撃される可能性もあるかもしれない。

 

 

ザギ「やはりか………。いい案だが、そこを失念していたら駄目だろ。」

 

エデン「うーん………。どうすればいいのかやら………。」

 

ザギ「しかも、ウルトラマンモンスターもバイド化させられているのだろう?仮に作っても食われるのがオチだと思うが。」

 

エデン「むぅ………。」

 

ザギ「だが現状、奴らの世界線を断ち切ることが出来るのは、その『コトワリさま』でいいんだな?」

 

エデン「そうなるな。……………って言いたいが。」

 

ザギ「まだあるのか!?」

 

エデン「相手はバイドだ。使い続けていくうちに、『コトワリさま』がバイド化させられてしまえば、あえなくTHE ENDだ。」

 

ザギ「結局駄目ではないか…………!」

 

エデン「もっと最悪なものがある。」

 

ザギ「なんだ?これ以上にもっと悪いことがあるのか?」

 

エデン「抑止力の介入だ。彼奴らだって、流石に黙認するはずがない。何かしらの理由で出現し、バイド達を相手にするはずだ。

あのORTのようなアルテミット・ワンたちも、絶対に介入してくる。

 

 

もしも、抑止力がバイドに敗北したらどうなると思う?」

 

ザギ「……………まさか。」

 

エデン「この世の総てが、バイドで包まれる。つまり、僕達の敗北は必然になってしまう。」

 

「少し待ってほしい。」

 

 

ドアが開く音が聞こえ、2人が振り向くと、白銀が似合う美しい女性の姿をしたウルトラマンノアが現れた。

 

 

ザギ「ノア!!」

 

エデン「ノア、お久しぶりです。」

 

ノア「久しぶりだね、ガルッチ。いや、もうその名で呼ぶ必要もないか、エデン。」

 

ザギ「え?会ったことあるのか?」

 

エデン「ああ。と言っても、まだ名前を偽って暫くした時からかな?まだその頃は、ノアだと思わなかったけど。」

 

ノア「あー、駄菓子屋のババとして姿を変えてたっけ?」

 

ザギ「そ、想像がつかん………。」

 

ノア「それより、バイドについて話していたそうだね。」

 

エデン「ええ。『波動砲』と『コトワリさま』、この二つを使って考えたのですが………。」

 

ノア「なるほど………。だが、まだ打開策があるぞ。」

 

ザギ「あるのか!?」

 

ノア「ある。その前に、エデン。オルタから奪われた力、持ってるんだよね?」

 

エデン「気づいていたのか。でも、取り返したのは僕じゃない。アズリエルだ。」

 

 

そう言って、エデンはノアエボルボトルを取り出し、ノアに渡す。ノアはそのボトルを砕くと、銀色の粒子がノアの元に吸い込まれていき、元の力を取り戻していった。

 

 

ノア「よし、力を取り戻せたな。」

 

エデン「それで、他の打開策は?」

 

ノア「『十三王神』の力を使う。」

 

エデン「へ?」

 

ザギ「十三王神?」

 

ノア「幸いなことに、かの十三王神たちの能力は、少なからずバイドに対抗できるほどのものを持ってる。

しかも、未知王神は、文字通り我々もバイドにとっても未知な力を宿している。その中には、バイドそのものを消すことが出来るものも、あるかもしれない。」

 

エデン「アタリメさんぇ………。未知数すぎるでしょ。」

 

サンズ「ミステリーだしな。」

 

 

\ツクテーン!/

 

 

エデン「ちょ、サンズいつの間に!?」

 

サンズ「たまたまここを通りかかったら、3人の声が聞こえたのでね。んでだ、エデン。奴らに関しての情報を掴んだぞ。」

 

エデン「ホントか!?」

 

サンズ「ああ。以前、風龍がTOAAと共に行ったと言われる『世界の割れ目』の中に入っていくところを見たんだ。」

 

ノア「世界の割れ目?」

 

ザギ「なんだ、それは。」

 

サンズ「この宇宙、もとい世界には見えない壁がある。だが、2代目創造王神の奴が馬鹿やったおかげで、その壁が割れ始めた。その壁の先には何が待ってるのかすら分からねえが、良くねえものが混ざってるのが確かだ。

 

 

他の世界のサンズ、又はパピルス(swap)やキャラ(Storyshift)のようなサンズ枠も、あの場所だけは近づかねえようにしてる。

 

 

んでこっから本題だ。あるサンズが世界の割れ目のところを偶然通りがかったところ、エデンオルタがそこから入るのを見たっていう情報が入った。」

 

エデン「って事は………。」

 

サンズ「その『R-type』っつう世界から来たバイド、バイド化したウルトラマンモンスター…………いやこの際だから、ウルトラマンバイドと改名しとくか。

 

兎に角そいつらがそこから出てきたって事になる。んで、オルタはまた、そこから入って来て、また見たこともねえ化物を引き連れてきた。」

 

エデン「…………如何やら彼奴は、本気で全てを滅ぼしたいようだな。」

 

サンズ「だからって、手がないわけじゃない。さっきも言ったが、手があるのは『十三王神』なんだろ?

 

 

つまり、勝利の鍵を握るのは、エデン。あんただ。そして、この世界を救えるのは、リリカとエデンだ。」

 

 

サンズの目は、蒼い炎を出しながらエデンを見つめ、ノアもじっと見つめていた。エデンは立ち上がり、窓辺のところへ行き、3人の顔を見合わせた。

 

 

エデン「サンズ、ノア、ザギ。」

 

サンズ「?」

 

ノア「何だ?」

 

ザギ「ん?」

 

エデン「…………俺が勝利の鍵を握るなら、頼みがある。バイドに関すること、そして大規模な戦争が起きることを公表してほしい。」

 

ザギ「待て!!ようやくパニックが収まったと言うのに、またパニックが起きたら───────」

 

エデン「それだけじゃ収まらん。本当に戦えない奴だけは避難させ、残りの者は、『囮要員』として出陣させる。」

 

 

エデンの余りの残酷過ぎる発言に、3人は非難しようとする。が。

 

 

エデン「言いたいことは分かる。けど、あんなことがあった以上、少しは分からせた方がいい。

 

 

暴言なんて吐かせやしない。非難も浴びせやしない。いっぺん彼奴らを地獄に送り出す。」

 

ザギ「だからって、そんなことしたら───────」

 

エデン「俺は覚悟の上だ。もうこれ以上、お前が非難されて、傷ついているのを見るのはまっぴらごめんだ。

 

 

君らを、そして大切なものを守れるなら、『悪』にでもなんでもやってやるよ。それに……………。」

 

ノア「それに………………、なんだ?」

 

エデン「…………………こんなことになったのは、全部僕のせいだ。彼奴を生まれさせなければ、江ノ島盾子さえ倒せばはいおしまいになれた。

 

 

だが、あの時自身の闇が厄介事を起こしたせいで、こうなってしまった。

 

 

皆は世界を救うための戦いだろうけど、俺からしたら、贖罪の為の戦いだ。オルタの相手は、俺一人………いや、俺達4人だけで殺る。

 

 

その為なら…………此奴らを使うことも躊躇わん。」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

ムゲンムテキ!!

 

 

ノア「待て、ちょっと待て!!」

 

エデン「?」

 

ノア「まさか、死ぬ気か!?

 

エデン「……………ノア、悪いな。」

 

ザギ「待てノア。何故そんなに慌てる?」

 

 

エデンはすぐさま、ゴッドマキシマムマッチレスZとムゲンムテキを同時に使えばどうなるのか、ちゃんと説明した。

 

 

サンズ「…………おい、まさかとは思うが、本気か?それらを使うっつうことは。」

 

エデン「それぐらいで行かないと、彼奴を倒すことが出来ないって訳だ。」

 

ザギ「馬鹿なことはやめろ!!仮に勝ったとしても、お前は死ぬことになるぞ!!!」

 

エデン「それでもかまわない。本来なら、死ななくちゃならない存在だ。リリカの幸せを奪ったことも、偽ったことも、ラヴォスを生み出したことも、そして自分から生まれたオルタがもっとヤバいことをしでかしたんだ。

 

 

その付けを、何時払えと?」

 

ノア「…………。」

 

エデン「もういい加減、払わなくちゃならない。死を以て償う。それが僕の、『アルカディア・エタンセル・エデン』の償い方だ。

 

 

………………………それに。」

 

サンズ「?」

 

エデン「……………例え大勢の皆が忘れられても、僕には彼女達がいる。最期まで、味方になってくれる子がいる。

 

 

その為なら、この命を惜しむことなく使ってやるよ。全部ケリをつけてやるよ。彼奴の戦いで、全部決着を付けてやる。」

 

ノア「………………その先は、地獄だぞ?」

 

エデン「今更過ぎるよ、それぐらい。……………悪いな、3人とも。身勝手な奴で。」

 

 

そう言って、エデンはその場から立ち去った。

 

 

ノア「………………私のせいかな?死に追いやるような事を言ってしまったのは………。」

 

ザギ「いや、正直あそこまでだとは思っていなかったが、まさか………。」

 

サンズ「……………2人とも、こんな事を言うとあれだが、彼奴の好きなようにやらせてやれ。」

 

ザギ「ハァ!?」

 

ノア「そんなことしたら、ホントにエデンは───────」

 

サンズ「彼奴の覚悟は、生半可なもんじゃねえ。俺ですら止められないし、彼奴の責任感は、重すぎるもんだ。

 

 

それに、アズリエルの仇も背負ってるとなると、最早お手上げだ。

 

 

ザギ、ノア。言っておくぜ。彼奴は、やると言ったらマジでやるからな?先延ばしをさせようにも、最後にはキッチリとやる奴だ。

もう彼奴の事、見守ってやれ。少なくとも、それだけの猶予は残ってるはずだ。」

 

ノア「だが───────」

 

サンズ「彼奴だって理解してるさ。死ぬ前に、やるべき事やっておきたいって言ってたようだしな。

心置きなく、無念が無いように、やり残したことが無いようにするつもりだしな。

 

 

見守ってやれ。というか、こういうときだけ、ゆっくり休ませろ。彼奴にとっちゃ、最期の休息なんだ。

最期ぐらい、彼奴の好きなようにやらせてやれ。」

 

 

そう言って、今度はサンズが部屋から出て、残ったノアとザギだけこれからどうするべきかを話し合うことになった。

 

 

そして、エデンはというと……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「サノス、約束通り自分の血を使った『インフィニティ・ストーン』だ。」

 

サノス「………赤い血から、虹色になるとか、普通あり得ないだろ?」

 

エデン「あり得ないからこそのものだ。………一応念押しで言うが───────」

 

サノス「分かってる。約束しよう。」

 

 

エデンは自分の血を取り出し、そこから虹色の鉱石こと『インフィニティ・ストーン』を形成させて、サノスに渡していた。

 

 

サノス「………これを名付けるなら、『イリュージョン・ストーン』とでも付けるか。」

 

エデン「え?『ファンタズム・ストーン』って付けないの?」

 

サノス「…………まぁ好きに呼べばいいか。呼び方は『イリュージョン』でも『ファンタズム』でも。」

 

エデン「そうだね。」

 

サノス「……………………お前が何をしようとするかは分からんが、悔いのないようにしろよ。」

 

エデン「………ああ。そうさせてもらう。」

 

サノス「ではな、エデン。仇、とれると良いな。」

 

 

サノスはそれだけ言い残し、娘と思われる人物を連れて、この場から去った。

 

 

エデン「………さて、次やるべき事やっておかないと。」

 

 

そう言いながら、あるメモ帳を取り出し、ページをめくった。

 

 

エデン「リリカに関しては、最後にしよう。それより次は、『ガルッチ』の事だな。いい加減、実家に連れて帰らせないと………。その後は───────」

 

 

エデンのタイムリミットは、刻々と迫っていた。

 

 

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episode314 エデン、ラクト達を連れて実家へ

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー


───────翌々日


ザギ「はやて、リリカとセリカは?」

はやて「リリカちゃんとセリカちゃんなら、エデン達と一緒に実家に連れて行ったらしいで?」

ザギ「何でまた?」

はやて「ウチも良くわからんけど、エデンの表情から察するに、何かをしようとしてるみたいやけど………。
そいや、なんか知らへんけど、メモ帳持ってたらしいで。」

ザギ「メモ帳?」

はやて「うん。何かそれを見てやってるみたい。」

ザギ「エデン殿、一体何がしたいんだ?」


ー心の大陸 始まりの町ー ー昼ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

さてと、死ぬ前にやるべき事の一つ、『ラクトと子ガルを実家に連れて帰る』。っつう訳で、今連れて帰っているけど───────

 

 

リリカ「あの、ガルッチさん?」

 

エデン「?」

 

リリカ「何故、私とセリカまで連れてこられたんですか?」

 

セリカ「まず、リリカはともかく、何故私が?」

 

エデン「不平等だろ?リリカだけ連れてもだめだし、それに2人で1人の仮面ライダー………じゃなくて、融合王神なんだから。」

 

こいし「お兄ちゃん、2人で1人の仮面ライダーって、それ絶対『仮面ライダーW』でしょ。」

 

子ガル「まぁある意味、出来そうな気がしますね。」

 

ラクト「それにしても、この世界のエデンの実家かぁ。実質私の家だけど、どんな家なのかなぁ?」

 

 

ラクトがそんなことを言った途端、僕もフランも、こいしも、イリヤも何とも言えない表情に変わってしまった。

 

 

イリヤ「如何しよう、3人とも。」

 

フラン「説明、するべきかな?」

 

エデン「色んな意味で、驚愕過ぎるんだけどね………。もう原型がないって言うか。」

 

こいし「原型以前の問題だけどね………。」

 

フラン「あの家って、どれだけの敷地使ったんだろう………。」

 

エデン「そういえば、それも聞きそびれたな。」

 

イリヤ「話さなきゃいけないことが多すぎて、何処から話すか悩んでしまうわね。」

 

こいし「最も、こうなったのって……………。」

 

エデン「………父さんなんだよなぁ。」

 

「「「「ハァ。」」」」

 

リリカ「何でため息付けているんですか………。」

 

子ガル「? 皆さん、何か聞こえませんか?」

 

全員『?』

 

 

何か聞こえるかって……………?そういえば、なんかこっちに来るかのような走り音と、誰かを呼んでる声が聞こえるような…………。

 

それに、何だろ。妙に寒気がしてくる。

 

 

エデン「嫌な予感がする。」

 

セリカ「敵襲か?」

 

エデン「そんなんじゃねえけど、なんというか……………。何でああなったのか、分からないほどの変わりっぷりというか、このままだとまた何かが奪われそうな気がするというか…………。」

 

子ガル「何でしょう、一番忘れていた人物がここに来ようとしている気がするのは、僕だけでしょうか?」

 

リリカ「…………あの、誰かこっちに来るようですけど───────」

 

『……………………ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!』

 

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

ライダークリティカルストライク!!

 

 

エデン「ちょいしゃがんで。」

 

リリカ「え?」

 

セリカ「一体どうし───────」

 

エデン「オラァ!!!」

 

「ヘブッ!?」

 

 

後ろから襲ってきた人物を、冷静に後ろ上段回し蹴りを決め、その者は直撃。そのまま顔面地面に埋まった。

 

 

【終焉の一撃!】

 

 

リリカ「って何してるんですか!?」

 

エデン「急に襲ってきたから反撃しただけ。」

 

セリカ「だからって、誰かも知らないのに反撃するとかおかしいだろ!?」

 

エデン「生憎だけど、今地面に埋もれてる人。あれ僕の姉なんだよね。」

 

リリカ「姉にそんなことしていいんですか!?あれ絶対に死んでますよね!?

 

エデン「大丈夫、ラクト程じゃないけど、あれでも身体は頑丈だからね。変態ラルッチ姉さんは。」

 

ラルッチ「ん~~~!!ん~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

はぁ、何でこんな変態姉さんになっちゃったのかな?まず、今のところ独身なのって、姉さんだけなんだよなぁ。

 

 

エデン「取り敢えず、置いていこう。」

 

リリカ「ちょっと待って下さい!!実の姉をそのような扱いしていいんですか!?」

 

エデン「あのな、リリカ。姉さんが何をやらかしたのか知ってるか?僕の衣服を盗って、それをオカズにしたり、発情してきたときはもう最悪。襲われそうだったよ。」

 

リリカ「何でそうなったんですか………。」

 

エデン「僕が聞きたい。というか、このブラコン姉さん何とかしてほしい。」

 

「お兄ちゃ~ん!」

 

エデン「って、ミスト!?あれ、って事は───────」

 

「やっとこっちまで来れたな。」

 

「ええ、時空転移術を使うだけで、ここまでだとは思わなかった。」

 

エデン「父上!?母上!?」

 

セリカ「待て待て、お前の家族どうなっているんだ?」

 

エデン「色々複雑なんだよ。前世の家族もいるし。まぁ、あっちは義理だけど。」

 

リリカ「義理?」

 

エデン「詳しいことは家で話す。まぁ、まだ慣れないんだけどね。」

 

 

ってなわけで、自宅に到着すると同時に、リリカとセリカ、そして何故かついてきたラルッチ姉さん、そしてミストたちは( ゚д゚)ポカーンとしていた。

 

うん、それが普通の反応だよ。初回で見た時は、ホントにSAN値削れるほどビックリしたから。うん。

 

 

マーリン「豪邸の話を───────」

 

 

【ガッシャット!キメワザ!!】

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

【ガッシャット!カミワザ!】

 

 

マーリン「あれ?何このデジャブ。」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスライダークリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「何度でも言おう。マーリン死すべし!!慈悲はない!!!

 

 

『ズサァァァァ!!』

 

 

マーリン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!またこのパターンかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」【PERFECT!】

 

 

【神のォ終焉なる一撃ィ!!】

 

 

セリカ「扱いが、エグイ。」

 

ラルッチ「待って、それより何この家。本当に、あのクソ親父の?」

 

エデン「うん。って言うか、なんでこっちに?」

 

九郎「なんでも、そちらの父に呼び出されてな。私の家族も連れてこいと言われたんだ。」

 

華怜「何かのパーティーというものがあると聞いたのですが。」

 

ラルッチ「ぱぁ………てぃ…………?」

 

 

え、何それ初耳なんだけど。変なパーティーじゃないよね?

 

 

エデン「えーっと、念の為僕が行って───────」

 

 

『ガチャッ』

 

 

フィン「Welcome!!」

 

ラルッチ「それ貸して。」

 

エデン「ちょ───────」

 

 

【ガッシャット!!キメワザ!!】

 

 

ライダーマッチレスクリティカルフィニッシュ!!!】

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

フィン「ようやく帰ってきたと思えば、いきなり斬りかかって来やがって………。いい度胸してんじゃねえか、ラルッチ。」

 

ラルッチ「クソ親父こそ、何時にも増してふざけた格好してんじゃないか?ああ?まずはその湯だった頭をすり潰してやろうか?」

 

全員『( ゚д゚)ポカーン』

 

 

え?何でラルッチにキレてるの?なんか僕と大違いなんだけど。

 

 

エデン「えーっと……。」

 

フィン「お、ガルッチ!!やっと帰ってきたのか!!みんな待ってるぞ!!」

 

エデン「いやまず、なんだパーティーって。」

 

フィン「それはルッチが話してくれる。お、そこの子は初めましてかな?取り敢えず、いらっしゃい。其処の方も初めまして。

こんな為りですみませんが、まずは家に入ってください。俺は今から、このクソガキを何とかしますので。」

 

ラルッチ「上等だ!!再起不能になるまで、ボロボロにしてやるから覚悟しなさい!!」

 

フィン「やってみろ!!」

 

エデン「…………えっと、姉さん?父さん?先、入るね?」

 

ラルッチ&フィン「「どうぞどうぞ。」」

 

リリカ&セリカ「「それでいいの!?」」

 

フラン「喧嘩止めないの!?」

 

エデン「どうせその内止めるだろうしね。まず、何のパーティーなのか………。」

 

子ガル「それは僕も気になりますね。」

 

 

つう訳で喧嘩が始まった父さんと姉さんを置いて、皆僕の家に入っていった。複雑な家族構成なので、後で風龍さんに『家族構成』を書いてと頼んでおきます。

 

 

(風龍「次回に回すけどね………。」)

 

 

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episode315 祝いパーティーと黒き目

ーエデンの実家ー ー昼ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

取り敢えず、父さんの言うとおりに中に入ると、急にクラッカーの音だけじゃなく、花火の音が聞こえ、そこにいたのは何故か派手な格好をしてる兄さん達や、かつての友人たちがすっごい笑顔で迎えてきた。

 

 

ルッチ達『ガルッチ!!事件解決、おめでとう!!』

 

エデン達『( ゚д゚)ポカーン』

 

 

事件解決?えっと、何の話だ?あまりにもビックリしすぎて、思考回路が追い付かないんだけど………。

 

 

カレン「ちょ、ちょっと?何ポケーっとしてんのよ?」

 

エデン「いやまず、何の祝いだ?」

 

ルッチ「え?父さんから何も聞いてないの?」

 

フラン「お兄様から聞けば分かるって、言われたけど?」

 

切嗣「え、フィンは何しているんだ?」

 

エデン「姉さんと交戦中。」

 

アビス「貴方の父親と姉さん何しているんですか!?」

 

マーリン「それは勿論ナニ───────」

 

 

【ガッシャット!!キメワザ!!】

 

 

ゲキトツクリティカルストライク!!

 

 

エデン「淫魔ーリンは失せろって言ってるやろが!!!

 

マーリン「ヒデブッ!?」【GREAT!!】

 

切嗣「また元凶が何か言いだしたよ…………。僕の妻を変なことさせやがって……。」ジャキン

 

リリカ「えーっと、そもそも何のパーティーなんですか?」

 

ルッチ「ホントに何も聞かれてないのね……………。」

 

DIO「丁度いい機会だ。教えてやろう。このパーティーはだな、『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』を解決してくれたエデン達の為に、パーティーを開いたんだ。」

 

 

あー、そういうことか。ようやく分かった。確かに解決はしたな。断面的に。

 

 

エデン「そうか。でも───────」

 

エア「みんな待ってたのよ。パーティーの準備とか、色々とね?」

 

エデン「あー───────」

 

ノーム「お主がまだ来ないか来ないかで、待ちぼうけていたところでな。」

 

 

あ、これ絶対聞かない奴だ。これで何度目だっけ?

 

 

アルファス「ほら来いよ、お前がメインだからさ。辛いことがあり過ぎて病んでただろ?」

 

マルフォイ「まだやらなきゃならねえことがあるのは知ってんだ。けど今は、この時を楽しめ。」

 

エデン「え?」

 

ルッチ「ガルッチの事だ。まだやるべきことがあるんでしょ?」

 

切嗣「全部、僕からの情報網でね。『バイド』の事も、『エデンオルタ』の情報もしっかり入ってる。」

 

 

なんだ全部知ってたのか………。って、ちょっと待て?

 

 

エデン「まさか、その情報───────」

 

切嗣「大丈夫だ。とはいえ、一般的な情報は全員に知れ渡ってしまったから、全員がどうかは謎だ。まぁ多数は別人と思っている。少数はお前だと思って、レジスタンスを結成している。」

 

アイリ「一応防衛結界は張ってあるし、何があっても対応は出来ると思う。」

 

子ガル「考えなし、って訳じゃないんだ………。」

 

リリカ「そのようですが………、ガルッチさんに対してのレジスタンスが居たのは驚きました。」

 

エデン「だからって、パーティーって……………。」

 

 

『ガッチャーン!!』

 

 

全員『!?』

 

 

何かガラスが割れた音が聞こえ、そっちに振り向くと、なんと父さんがボロボロな姿でふっ飛ばされていて、そこで追い討ちをかけようと姉さんが襲ってきた。

 

 

ってか、続いてたんかよ…………。しかもボロボロって…………。

 

 

フィン「チッ!何時の間にかそこまで成長しやがって…………!!」

 

ラルッチ「絶対に殺してやる…………!!私を捨てたお前を…………!!お前なんか、お前なんか…………!!」

 

エデン「?」

 

 

なんか様子がおかしい。姉さんの目って、そんなに『黒』かった………?

 

 

エア「ちょ、ちょっと………。そこまでに───────」

 

ラルッチ「!!」

 

エア「え?」

 

ラルッチ「あんたも殺してやる…………!!絶対に、絶対に───────」

 

華怜「不味いわね。」

 

エデン「やっぱり、母上も感じるんですか?」

 

華怜「ええ。あの子、何かしらの呪いにかかってる。憎めば憎むほど強くなり、最悪の場合全てを滅ぼすこともできる、そんな危ない呪いにかかってる。

このままだと、あの二人死ぬわよ。」

 

リリカ「!?」

 

エデン「だったら………!!」

 

 

『絶望せよ!不幸を知らぬ者たちよ!哀しき物語と結末と共に!!』

 

『深夜廻!!』

 

 

エデン「コトワリさま、『縁切り』の力、お借りします!!」

 

 

アヌビス、別の剣に憑依することは?

 

 

アヌビス『ああ、可能だぜ。今の俺ならな。』

 

 

よし、なら今から抜く剣に憑依して!!

 

 

アヌビス『そいつって、相当危ない代物のか!?』

 

 

いいから!!

 

 

アヌビス『了解!!』

 

 

憑依完了、後は魔眼を発動させて、呪いの『縁』を斬る!!

 

 

ラルッチ「ッ!!貴様、邪魔をする気か───────」

 

エデン「邪魔してやるよ。クソ姉貴!!そんな下らねえ呪いそのものを断ち切ってやる!!『終焉』!!」

 

ラルッチ「ア”ア”ア”アアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!!殺す殺す殺すコRO素───────」

 

エア「待って!!ラルッチを殺しちゃ───────」

 

 

呪いの線は、そこか!!『闇に満ちし虚樹の魔剣』よ、我に応えよ!!

 

 

エデン「『呪いよ』、『その憎しみの縁よ』、『断ち切れ』!!」

 

 

姉さんは家族なのは分かってる。躊躇いを持てば、きっと殺される。ならば、思いっきり!!

 

 

フィン「ガルッチ!?」

 

ルッチ「まさか、本気で振り下ろす気!?」

 

エア「貴方の姉を!?」

 

 

今度は此方に襲い掛かる姉さんに向けて走り、攻撃を避けてから…………。

 

 

『ズバッ!!!!!!』

 

 

全員『!?』

 

 

思いっきり斬りつけた。ためらいなく、家族としてではなく、1人の『敵』として、思いっきり、心臓諸共、斬りつけた。

 

 

ラルッチ「お…………の…………………れ…………………!?」

 

 

切り傷も付けず、血も流さないまま、姉さんは僕から借りたガシャコンキースラッシャーを落として、そのまま倒れ込んだ。

 

 

フィン「おまっ、自分で何をやったのか分かってんのか!?」

 

リリカ「何でしょう、このデジャブ感。」

 

エデン「……………ちょっと調べ───────」

 

 

『シュバッ!!』

 

 

全員『え?』

 

 

姉さんが飛んだ!?まさか、縁切りの力でも断ち切れて───────

 

 

『ガシッ!』

 

 

エデン「へ?」

 

ラルッチ「ちょっとォォォォォォォッ!!!!!!滅茶苦茶痛かったわよォォォォォォォォ!!!!!!でも可愛い弟だから許しちゃうゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」

 

全員『( ゚д゚)ポカーン』

 

エデン「…………なにこれ?」

 

全員『いや、僕/私/おいどん/俺も聞きたい。』

 

 

この様子からして呪いが解けたって思えばいいだろうけど、敢えて言うなら…………。

 

 

エデン「……………姉弟との縁も切るべきだったか?」

 

ラルッチ「ちょちょちょ!?やめて!?その縁だけ切るのやめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

フィン「お前の目、なんかガチだったぞ…………。」

 

リリカ「ガルッチさん、それある意味彼女にとって死刑宣告なのでは………?」

 

 

っとまぁそんなこんなで、取り敢えず命の別状はない姉さんを一度部屋に寝かせた後、何事もなかったかのようにパーティーが始まった。

 

 

でも、リリカと僕、セリカ、そして陰陽師や巫女をやってた父上と母上だけは、姉さんの黒い目の方を考えていた。

 

一体誰が、あの呪いをかけたのか…………。そう思いながら………。

 

 

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episode316 妖術師

ーエデンの家 庭園ー ー黄昏ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

まだパーティーの最中、考え事のせいで楽しめないと思った僕は、隙を見計らってすぐに家から出た。

気になってしまうのだ。一体いつ、姉さんに呪いをかけたのか?誰が、呪いをかけたのか?

 

 

そう思いながら庭に出る。

 

 

エデン「?」

 

 

庭に出ると、其処にはフードを被った謎の人物がこちらを見ていた。何処か、懐かしくも、凄く憎んでいたような、そんな雰囲気を出していた。

 

 

恐らく敵だろうと思い、直ぐに剣を取り出す。

 

 

「おやおや、あの者の息子が、随分と堕ちたものですね。まぁその分、此方もやりやすいのでいいですけどね。」

 

エデン「あの者とはどっちだ?ラーク家?それとも言峰の父上か?」

 

「む?まさか自分の親ですら忘れたというのか?なんとも可哀想な………。まぁ所詮、あの男もその程度の物だという事が証明されたようなものだな。」

 

エデン「さっきから誰の事だ?貴様は何者だ!?」

 

「まだ分からないのかね?」

 

エデン「分からねえから名乗れって言ってんだよ。それとも、そんな礼儀すら忘れる程外道に堕ちたとでも言うのか?」

 

「……………どうやら、本当に忘れているようだな。ならば、無理にでも思い出させて───────」

 

エデン「名乗れや!!せめて名乗れや!!まさか自分の名前すら忘れたって言わんだろうな!?

 

「……………この私の名前を───────」

 

 

あーもー、じれったい!!!

 

 

【ガシャコンマグナム!!】

 

 

【ガッシャット!!キメワザ!!】

 

 

バンバンクリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「つべこべ言わず、さっさと名乗れやァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!

 

「ちょ、逆ギレ!?本気で知らないの!?ってかその物騒なものを使ってでも───────」

 

 

【ガッシューン………】

 

 

【ガッシャット!!キメワザ!!】

 

 

ギリギリクリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!さっさと名前名乗らんか!!!名無し野郎かテメェはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「分かった!!分かったから!!名乗る!!名乗るからその物騒なものしまってくれ!!!ホントに洒落にならん───────」

 

 

『グサッ!!』

 

 

エデン「あ。」

 

「ヒデブッ!?」【【【【【HIT!!!】】】】】

 

 

やっべぇ………。名乗らせず殺しちゃったよ………。ちょい、リテイク、オナシャス。

 

 

 

───────take 2

 

 

 

「ひどい目にあったような───────」

 

エデン「はよ言え。そして殺されろ。」

 

「はぁ、いうよ。『博麗霧子』、あんたのような奴に、私のお姉ちゃんの仇を討ちに来た、博麗家の子よ。」

 

 

お姉ちゃん?博麗家の子?あー、なるほど。博麗家の子ねぇ…………。

 

 

エデン「んで、その博麗家の子が、何しに来たんだ?こちとら、死ぬ前にやりたいことやらなきゃならねえってのに。」

 

霧子「随分な言いぐさね………。こっちは前々からあなたを復讐したくてどれぐらいの月日が経ったか…………!」

 

エデン「見たところ妖術を纏ったようだけど…………………貴様なんだよな?俺の姉さんに、呪いをかけたのは。」

 

霧子「あら、鋭いわね。あの女、あまりにも憎しみが強かったから、かけるのにそんなに苦労しなかったわ。随分暴れまわってたから、それなりに楽しめたわよ。」

 

エデン「まぁ正直、なんで姉さんがそこまで憎んだのか、聞いて納得したし、前までは父さんのことが憎くて憎くてたまらなかったしな。

まだ和解してなかったら、見殺ししても構わなかったけど…………。」

 

 

念のために持ってきた『アマゾンズドライバー』を腰に付け、霧子に睨みつける。

 

 

エデン「今となっちゃ、父さんも母さんも、なんだかんだ言って姉さんも家族だって思ってる。妖術師になったぐらいで、家族同士殺し合いさせやがって、覚悟は出来てんだろうな?」

 

霧子「陰陽師の慣れそこない風情が、私の妖術に勝てると思わないでよ?」

 

エデン「いっちょ前に努力もせず才能だけの取り柄の秀才如きに、負けるわけにはいかねえだろうが。ゴラ。」

 

 

『NEO GODZILLA!!』

 

 

エデン「変身!」

 

 

頼んだ、ゴジラ。

 

 

sidechange

 

 

ゴジラside

 

 

請け負った、エデン。任せておけ。

 

 

霧子「そんな姿になったところで、私に勝てるとでも───────」

 

ゴジラ「ふん!」

 

霧子「ごぼっ!?」

 

ゴジラ「オラァ!!」

 

霧子「ッ!」

 

 

憶えておいてよかった、八極拳。そういえば、これの他に、蟷螂拳、劈掛拳というものがあるらしいが、生憎と『柔』は難しい。どちらかと言えば、俺には『剛』がやりやすい。

 

 

霧子「ぐっ…………、ひ、左腕が………!!」

 

ゴジラ「貴様が女だろうが関係ない。俺の敵であるならば、たとえ女だろうが、子供だろうが、容赦などしない!!」

 

霧子「生意気を………!!妖術『鎌鼬』!!」

 

ゴジラ「無駄だ。」

 

エデン『鎌鼬か。昔だったら避けていたけど、チート級の力持っちゃったせいで、それすら効かなくなっちまったしな。』

 

霧子「だったら───────」

 

「待ちなさい。」

 

 

新手?しかもサキュバス?

 

 

「そいつの相手は、私がしておくわよ。」

 

霧子「魔族風情が………!!でも、今は感謝するわ。今のままじゃ、満足に───────」

 

「何事なの!?」

 

 

む?確かあの者は、間桐華怜だったか?

 

 

華怜「って、ガルッチ?その姿は、一体………。」

 

ゴジラ「悪いな、彼奴に少し借りてもらってる。」

 

華怜「ガルッチ………じゃない?誰なの?」

 

ゴジラ「『アザトース・ゴジラ』。エデンのもう一つの人格、とでも言っておこう。エデンの母君。他のものを呼んでもらえないか?」

 

華怜「ええ、そうさせて───────」

 

「やっと見つけた…………!行ったきりどこに行ってたのよ!!」

 

霧子「へ?」

 

ゴジラ「む?」

 

エデン『ウェイ?( 0w0)?』

 

 

なんだ、あのサキュバス?華怜に話しかけているようだが…………?

 

 

華怜「…………お姉ちゃん?」

 

エデン『ウェイ!?Σ(0w0 )』

 

霧子「ハァ!?」

 

ゴジラ「姉が、いたのか!?」

 

華怜「えーっと………その…………。」

 

「全く、何処ほっつき歩いていたと思ったら、なんで巫女服着ているのよ?それはそれで男どもは寄ってくるだろうけど。」

 

 

まぁ、和服好きな奴なら確かに寄ってくるだろうな。実際エデンもいつも袴を着込んでいるし、しかも容姿があれだから、野郎でも寄って来てたしな………。

 

俺からしたら、迷惑極まりないんだがな。野郎に惚れられる趣味はねえっての。

 

 

未来はまぁ、彼奴がいいなら別に構わねえが。

 

 

「それはいいとして、全然帰ってこないと思ったらどこ行ってたのよ?女王も皆、貴方の事心配していたのよ?」

 

華怜「えーっとね、お姉ちゃん。実は私、人間と結婚しちゃって───────」

 

「ハァ!?人間と!?」

 

エデン『悪い、ちょっとチェンジ!』

 

ゴジラ「お、おう。」

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

直ぐに変身解除して、直ぐに母上に問いただすことにした。

 

 

エデン「母上!?一体全体どういうことですか!?」

 

「母上!?」

 

華怜「あ、ガルッチ。えっとね、なんて言うべきか………。」

 

「ちょっとあんた、何時の間に子供作ったのよ!?」

 

エデン「あ、僕養子です。」

 

「養子なのね………。あー、なんか安心した───────」

 

エデン「まぁ子供も出来てるっていうのも事実だけど───────」

 

結局子供出来てるじゃない!!って言うか貴方、何時の間に結婚したのよ!?

 

華怜「え、だって………凄く男前だったし、こんな私でも見てくれた人だったから………。」

 

エデン「まぁ人それぞれっては言うが、敢えて言う。サキュバスって恋に落ちるって事もあるのか?」

 

「あーもー、如何連絡したらいいのよ!!これじゃあ女王様に顔向けできないじゃない!!」

 

エデン「なんか、ご愁傷様。そして母上、後で説明してくださいね?」

 

華怜「え、あ、はい。」

 

 

えー?っつうことは母上はサキュバスって事?あの時旅立つまでずっと一緒にいたのに、なんで気がつかなかったんだ?

 

んじゃあ、転生者のフィーネ、今じゃ僕の妹は半人半妖って事じゃないか!!嫌じゃないけど、それでもビックリだよ!?

 

 

霧子「ってちょっと!!私を空気扱いって、あんたらなめているの!?」

 

華怜「あ、貴方の事忘れてたわね。」

 

霧子「なめてたお返しに、この一撃を───────」

 

エデン「妖術 肉体改造ノ術『巨玉生成』。」

 

霧子「は?何その技───────」

 

 

『ズシンッ!』

 

 

霧子「ンヒッ!?/// あ、あんた!?何したの!?///」

 

エデン「初めて使ってみたけど、エロ妖術って使えるんだな。ついでに、『複玉生成』。」

 

霧子「ッ!?!?///」

 

「あらあら、そんな妖術があるの?」

 

エデン「この世界の本を読んでいたからな。おまけとして『巨根生成』っと。」

 

霧子「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!///」

 

 

ついでと言わんばかりに、霧子には玉付のふたなりにさせておいた。大きさは、大方26㎝ぐらいかな?

 

 

エデン「さて、後はサキュバスに任せます。えっと母上の姉さん………、そいつの事お願いしますね。」

 

「ええ。」

 

霧子「ちょちょちょ!?あんた、何する気なの!?って言うか、足止めじゃないの!?」

 

「予定変更。♡ そんなに立派なおちんぽ見せられたら、欲情しちゃった。♡」

 

霧子「やめて!?私に乱暴する気でしょ!?エロ同人みたいに!!エロ同人みたいに!!」

 

エデン「これR-18作品の小説だから。」

 

ストリングス『メタイ………。』

 

エデン「あ、ついでに言うが、僕がかけた妖術だけど、イけばイクほど、精液量が半端なく増加する仕組みで、尚且つ淫乱化させるものだから。

そうなったら、もう一生解くことが出来なくなるから気を付けてね?

 

最も、僕の姉さんに呪いをかけた貴様に解く気はないけど。」

 

霧子「イィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイイイイイイヤアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「あ、後でその本頂戴?」

 

エデン「OK!さて、母上。戻ろうか。」

 

 

家に入る前に、何か命乞いの声が聞こえた気がするが、知ったこっちゃない。姉さんに呪いをかけた罰だ。そいつに搾り取られていろ。

 

 

ーエデンの家ー

 

 

リリカ「ガルッチさん、さっきの悲鳴は何だったのですか?女性のような声が聞こえたのですが。」

 

エデン「あー、あれか。呪いをかけた犯人の声だよ。」

 

フィン「え?」

 

九郎「そいつ今、どうなっているんだ?」

 

エデン「今頃搾り取られてるだろうな。たっぷりと。」

 

レイス「それってつまり……………!!」

 

アビス「行くなよ?」

 

ブレイズ「絶対にろくな事じゃねえ気がするぜ………。」

 

 

そらそうだ。本当なら、触手攻めとか洗脳やら色々とやりたかったが、サキュバスが居る以上、あっちに任せた方がいいしな。

 

 

しかし、あれの使う日が来るとは思ってもみなかったな。肉体改造の妖術とか、絶対拷問?というか調教?の時に使う奴だと思うし、個人的にも使いたいとは思わないしな。

最も、この肉体改造をサキュバスに使われたら、ヤバいことになる気がするのは僕だけかな?

 

 

エデン「まぁでも、下手したら死ぬかもなぁ……。命も搾り取られて、最後はからっからに───────」

 

セリカ「エデン、時々お前エグイことを平然とやるんだな…………。」

 

エデン「流石に拷問らしいことはしないからな?よっぽどの事じゃない限り。」

 

リリカ「よっぽどの事でしたらするんですか!?」

 

切嗣「僕以上に外道なことしてたからな。」

 

エデン「まだ殺してあげるだけでも慈悲はあるが、壊すときは徹底的に壊すけどな。」

 

フラン「実際、廃人にした人もいるしね………。」

 

こいし「一線超えたら、うん……………、絶対エグイ行為しかねないわね…………。私達には想像できない、というより想像したくない。」

 

リリカ「その一線超えたら、何をしでかすというんですか!?

 

エデン「俺に聞くな!?こちとら何をするのか自分でも分かんねえんだから!!

 

セリカ「自分でも何をするか分からないほどって、相当なものなんだろうなぁ…………。」

 

ラクト「それならぜひ、私に───────」

 

リリカ&エデン「「少しはドン引きしなさい!/しろ!?」」

 

マーリン「もう君達結婚したらどう───────」

 

 

【ガッシャット!!カミワザ!!】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ!!

 

 

エデン「ふざけんのも大概にしやがれこのクソ野郎ォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!

 

ルッチ「待って!!落ち着いて!?家壊れちゃうよ!?」

 

エデン「HA NA SE!!兄さんHA NA SE!!マーリンを殺させろ!!」

 

カレン「……………カオスね。」

 

マルフォイ「カオスだなぁ………。」

 

ノーム「これが我らって思える程、分かりやすいのう。」

 

子ガル「いや、それより兄さん止めましょう?本当に暴走しかねないと思いますし。」

 

ラクト「じゃあ私が───────」

 

セリカ「行ったら死ぬぞ!?

 

 

っとまぁそんなこんなで、深夜に入ってようやくパーティーが終わった。1人の死体(マーリン)を片付け、庭に出たが、何時の間にかあのサキュバスと霧子は居なくなっていた。

 

代わりに、発情させてしまうほどの愛液と精液においがしたため、すぐさま処理し、臭い消しして家に入った。

 

 

彼女はどうなったのか、それを知ってるのは、あのサキュバスのみだろう………。少なくとも、他のサキュバスに絞られてると思うなぁ……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「…………肉体改造の妖術、母上から聞こう。あの事も含めて。多分、制御方法も知ってると思うけど…………実際どうなんだろうなぁ…………。

ってか、自分が掛けた肉体改造の妖術って、何で媚薬のような効果もついてんだ?」

 

 

…………過去の僕、一体何の本を読んだっていうんだ!?

 

 

next episode

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

───────過去(学生時代)

 

 

(過去)エデン「…………『女を辱め、プライドそのものをへし折るための妖術』?役に立つか知らないけど、読んでみるか。」

 

 

───────数時間後

 

 

(過去)エデン「読むんじゃなかった……………!////// 何なんだこの本はッ!?////// こんな本が、何で学校にあるんだよォォォォォォォォォォォォォ…………………!!!!」

 

 

その結果、エデンは不本意にも肉体改造系の妖術を憶えてしまった………。それが、未来で役立つ日が来るとは、思いもしなかっただろう………。

 

 

(過去)エデン「ってなわけで校長先生、どうかああいった本の類は別の方に移してください。」

 

ロヴァス「…………まずお主、興味本位で読むでない。」



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episode317 語る真実、死の覚悟を決める

ーエデンの家 屋根ー ー宵ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

あの後、母上から真実を聞いた。如何やら母上の本当の種族は『サキュバス』で、女王候補として選ばれるほど実力を持ってたらしく、多くの野郎どもを骨抜きにしたらしい。というか空っぽになるまで、精液を吸い上げたとか………。父上と出会うまでは。

 

 

出会いは、如何やら鎮魂大桜のようで、そこで対決して負けたらしい。どうもそこから相思相愛になったようでめでたく結婚したらしい。

けどそっから母上の惚気話が始まったようで、『初夜は優しくも大胆に抱いてくれた』とか、『もう彼無しじゃ、満足できない』とか……………。

 

 

エデン「何だろう、思い出すだけで胸やけした気がする。というか、何か負けた気がする。」

 

 

惚気を聞けば聞くほど、何かが負けた気がしてならなかった。というか真実を話す際の格好、まぁ種族的な意味では仕方がなかったが、マジでヤバかった。

それで襲わなかったのは、ホントによく耐えたなって思えるほどの精神力だよ。いや耐えたとしても、既に遅いけど!?

 

 

既にリリス母さんと近親相姦しちゃってるけど!?いや、それ以前に、妹とヤっちゃってるし!?あれよくよく考えたら、NTRだよね!?

レインの元恋人とはいえ、寝とってるようなものだよね!?僕は一体何をやらかしているっていうんだよ!?

 

 

エデン「………ちょっと落ち着こう。色んな意味で、落ち着かないと駄目だわ。」

 

 

多分、僕が使った妖術と、母上の格好のせいで、欲求不満になってる気がするな………。自分で処理したいけど、我慢しないと………。

 

 

「ここにいたのか、ガルッチ。」

 

エデン「来たか。」

 

フィン「んで、話ってのは何だ?大方察せるが…………、念のために聞く。お前、『死ぬ気か』?」

 

エデン「……………ああ。」

 

フィン「…………………予想はしてたが、やっぱ本人から聞くのは、相当応えるな。」

 

エデン「すまない、親父。どれだけ時が過ぎたとしても、それでもやっぱり……………死ななくちゃならないからな。

もう十分すぎる程、長生きした。それに、死ぬ理由も見つけちゃったしな。」

 

フィン「『エデンオルタ』の事か?」

 

エデン「ああ。なんだかんだ否定しているとはいえ、彼奴は僕から生まれた存在。彼奴が問題を起こしている以上、それを解決するには、僕じゃないと駄目だ。誰かにやらせるわけにはいかないしな。」

 

フィン「…………んで、俺を呼び出したのは、あの二人の事か?」

 

エデン「ああ。平行世界の僕こと『ラクト』と、本来父さんと母さんの息子、そして兄さんの弟になるはずだった『ガルッチ』。

 

この2人を頼みたいんだ。」

 

フィン「ラクトはともかく、あの子も俺の息子?如何いう事なんだ?」

 

エデン「…………説明するとだね。本来、『ラーク・バスター・ガルッチ』という存在は、『転生者』として決められてたらしいんだ。

神様転生だったり、転生ではなく、ちゃんとした『僕』が生まれることもあるから、実際どうなのかは分からない。」

 

フィン「転生………。ということはアレか?あの子も、お前と同じ転生者って事か?」

 

エデン「そう。でも、本来『ガルッチ』になるはずだったのは、彼だった。その前世は『アズリエル・ドリーマー』っていう名前の、モンスターだった。」

 

フィン「……………。」

 

エデン「何歳か前に、少し変わったって思ったことないか?いつもならしないことを、してたとか。」

 

フィン「そ、そういえば………お前が6歳の頃から、剣術を習いたいとか言い出したっけ?前までは、凄く嫌がってた記憶が……………。」

 

 

やっぱり、アズリエルは戦うのがいやだったっぽいな。まぁ、普通そうだよな。

 

 

フィン「んじゃあ、あそこで…………。」

 

エデン「そう。そこが、僕と父さんとの出会い。本来の『ガルッチ』の代わりに、あの過ちを繰り返さないために憑依した『僕』が、剣術や魔法を学んでいたんだ。」

 

フィン「………………何で、今になって話す?」

 

エデン「さっき言ったろ?死ぬためだと。それに、本来の家族の元へ帰してあげなきゃいけなかったしね。」

 

フィン「……………。」

 

エデン「…………世話になった。明日、『十三王神の遺跡』に行くから。」

 

フィン「そうか。……………帰ってきたら、何が食べたい?」

 

エデン「は?」

 

 

今なんて言った?帰ってきたら、何が食べたいって言わんかった?世話になったって言ったはずだよ?

 

 

フィン「だから、帰ってきたら───────」

 

エデン「いや、二度も言わんでいい。いやまず、何故そうなった?もう帰ってこないつもりなんだけど───────」

 

フィン「あのな…………。お前が結構責任を感じているとはいえ、何も出ていく必要はないだろ?

いや、それより、彼奴をもう一度育てるとはいえ、何でお前が出ていかなきゃならねえんだ?」

 

エデン「彼奴の人生を奪ったんだぞ?本当なら、彼が『ガルッチ』としての人生を歩むべきだったんだ。

如何進んでいくのかも、誰と結婚するのかも、彼奴次第だったのに…………それを、奪ったんだぞ?今更、そんなこと───────」

 

フィン「関係ない。彼奴が『ガルッチ』だろうとなんだろうと、関係ない。お前が帰ってくる家は、ここ以外あり得ねえだろ?」

 

エデン「…………。」

 

フィン「それにだ、もしお前が、俺達の子である『ガルッチ』に憑依転生しなけりゃ、時代は変わらなかった。いや、それよりもっと酷い時代になっていたし、我々の敵であった『無の神』こと、『ラヴォス』に滅ぼされてたかもしれない。

 

 

良いことばかりではないとはいえ、ここまでの道を切り開いたのは、お前自身だ。」

 

エデン「だがそれは、『ラヴォス』に関しては、僕と未来の手で作り出した存在だし、『オルタ』を生み出したのも、結局は僕自身の───────」

 

フィン「だから関係ないって。いや別に、責任とるなとかふざけたことは言わねえが、責任負い過ぎだっての。

ちゃんと自分がやったことを、自分で償っているし、今回も罪滅ぼしの為に戦うんだろ?」

 

エデン「そりゃあ………そうだが…………。」

 

フィン「ならいいじゃねえか。償うために戦う。その為に命を賭ける。お前が死ねば、きっと世界は滅ぼされる、責任重大な戦い。

 

 

他の誰かに任せるよりは、自分自身で何とかした方がいいしな。」

 

エデン「……………………こうなっちまって、本当に───────」

 

フィン「それ以上は言うな。それ以上言ったら、本当のお別れになっちまう……………。」

 

 

いや、死にに行くんだから、本当のお別れになるんだけど………。そう言いたかったけど、言いづらかった。

 

 

フィン「ガルッチ……………、いや、エデンだよな?今の名前は。

 

 

俺は、お前の父親でよかったって、思うんだ。まぁ、関りは少ない方だったが、それでも…………俺は誇りに思う、自慢の息子だ。

 

そんなお前が居なくなっちまうのは、寂しくなるが…………それでも、お前の居場所ぐらいは守ってやる。」

 

エデン「………………俺が死んでも、か?」

 

フィン「当たり前だ。」

 

エデン「…………………なら、さ。」

 

フィン「?」

 

エデン「帰ってきたらさ………………、チーズInハンバーグを、作って欲しいな。その味だけは、忘れられないから。」

 

フィン「ああ。いいぜ。勿論、俺も作ってやるからさ。」

 

エデン「父さんが!?」

 

フィン「心外だな。学べばちょちょいと出来るからよ。」

 

エデン「そ、想像できない………。」

 

 

まず、父さんが料理するところ見たことねえ。マジで作ってくれるのか?

 

 

エデン「まぁ、楽しみにしてるよ。」

 

フィン「おう。任せろ。………………エデン。」

 

エデン「?」

 

フィン「誰が何と言われようと、お前は俺の息子。『ラーク家』の一員だ。お前が死のうが、転生しようが何だろうが、絶対に変わることはない。

 

 

それを、ずっと胸に刻み込んどけ。いいな?」

 

エデン「…………ああ。ありがとう、フィンの親父。……………本来の僕を、平行世界の僕を、頼んだよ。」

 

フィン「ああ。…………だが、娘の方、癖が強くないか?」

 

エデン「………………触れないでくれ。色んな意味で。」

 

 

ともかく、これで固まった。誰かの為ではなく、『自分の贖罪』の為に、『終わりを告げる』為に、僕自身を犠牲にする。

 

 

恐らくこの戦争で、大勢の者が犠牲になるだろう。大勢の者が、悲しむだろう。

 

 

それでも僕は、その戦争を仕掛ける。総動員で、世界を、宇宙を、我々の星々を守るために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝つためならば、この命。儚く、散らして見せよう。『桜』のように、美しく、儚く散ろう。

 

 

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sideout

 

 

一方、それを眺めた人は………。

 

 

レイス「父子との恋愛………、それもありね。」

 

アビス「お前は何を言っているんだ?」

 

フラン「流石にそれはないでしょ。」

 

レイス「ないかぁ………。」

 

リリカ「まず、エデンさんの友人って………。」

 

セリカ「色々と、濃いな。」

 

子ガル「というより、兄さんが彼女を腐ノ女神っていう理由が、分かる気がします………。」

 

エデン「んで、何時の間に屋根のとこに来てたんだ?すんごいデジャブを感じるんだけど。」

 

フィン「ホントに何時の間に、だな…………。」

 

村正「私も来てるよ。」

 

エンド「私も。」

 

雁夜「僕も。」

 

全員『!?』

 

エデン「お前らパーティーに居なかっただろ!?どこ行ってた!?」

 

村正「屋根の上に誰かいるなぁって思って。」

 

エンド「気配を察知して。」

 

雁夜「なんとなく。」

 

エデン「………今後、2人で話すときに結界這っておこうかな…………。今回の事然り、曙の時然り………。」

 

 

そう密かに、決意するエデンだった。



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episode318 十三王神の試練への扉

ー十三王神の遺跡ー

 

 

翌日、エデンはリリカとセリカを連れて、遺跡に向かおうとするが、案の定一部の人が聞き耳し、それを全員に言われたせいで、渋々と連れていくことになった。

 

そして現在、『十三王神の遺跡』に到着し、祭壇の方に向かっていた。

 

 

エデン「だからって、全員くる必要ないんじゃねえのか…………。」

 

 

その一方で、エデンはため息を付いていた。本来なら、リリカとセリカと共に連れていき、どんなものなのか見せたかったようだが、まさか全員で行くことになるなんて、思ってもみなかっただろう。

 

最も、家の方は大丈夫なのかと心配しているようだが…………。

 

 

リリカ「そういえば、何故こんな場所に行くことにしたんですか?」

 

エデン「一つとしては、一度融合王神の姿を見せたかったこと。一部は損壊しちゃってるが、まだちゃんと残ってる。

 

もう一つが………、十三王神全員の力を手にすること。恐らく、対闇創造王神として使うこともあり得るしね。」

 

セリカ「とは言ったものの、どうやってそいつら全員の力を手にするんだ?」

 

エデン「そこなんだよな………。実のところ、どうやって手にするのかが謎だし………。」

 

 

そう言いながら、今付けている『幻想の指輪』を見つめていた。

 

 

フィン「エデン、そろそろ祭壇に着くぞ。」

 

エデン「ああ。」

 

 

ー十三王神の遺跡 祭壇ー

 

 

エデンside

 

 

中に入ったが、像たちが台座に見ている以外、何も変わっていなかった。が、次の瞬間、台座が一瞬で光り、姿を変えていた。

 

 

エデン「台座が変わった?」

 

フィン「前までは、指輪が飾ってあった台座だったのに………。」

 

エア「そうなの?」

 

エデン「うん。でも、なんでまた?」

 

 

僕は一度、その台座に近づくと、其処には何かをはめ込むような穴が13個もあった。

 

 

エデン「………ってかこれ、ガシャットを差し込む奴か?」

 

 

ゼロノスに頼んでみるか。

 

 

『prrrrr,prrrr』

 

 

ゼロノス『如何した?Undertaleはクリアしたのか?』

 

エデン「すでにクリアした。代償として一人亡くなったけど………。」

 

ゼロノス『何があったんだ!?何故そのこと連絡しなかったんだ!?』

 

エデン「状況が状況だったんだよ。あと僕の精神面も、酷く病んでたからな。」

 

ゼロノス『……………マジで何があった。いや、聞かないでおくが、どうかしたのか?』

 

エデン「悪いけど、そっちにある『ガッシャットキー』を、こっちに送ってくれないか?」

 

ゼロノス『何でまた。』

 

エデン「写真送っとく。」

 

 

直ぐに僕は、その台座に写真を撮り、直ぐにゼロノスに送った途端、即座に13個の『ガシャットキー』が贈られた。

 

 

エデン「早くね?」

 

ゼロノス『恐らくだが、それと関係があるかもしれねえ。とりあえず、幸運を祈るぜ。』

 

 

『ピッ』

 

 

一体何があったんだ?いやまぁ、それは置いといて………。まずは、『マリオスポーツMIX』を。

 

 

【刃剣王神 剣崎立花!!】

 

 

エデン「え?名前が変わった?」

 

 

戸惑ったものの、直ぐに1つ目の穴に挿入させる。

 

 

【ガッシャット!!エピディオルソシ!】

 

 

こいし「お兄ちゃん!!像が!!」

 

エデン「?」

 

 

直ぐに刃剣王神の方を振り向くと、ボロボロだったはずの像が一瞬で修復されていた。

 

 

エデン「もしかして……。」

 

 

【浄王神 チルノ・レガシー!】

 

 

【ガッシャット!!エピディオルソシ!】

 

 

次にチルノの像を見ると、直ぐに修復していくのを目撃する。もしかして、ガシャットキーをこの台座に差し込めば、全て修復した際に力を得られるのでは?

まぁそう簡単に手に入らないと思うし、警戒した方が良さそうだな。

 

 

エデン「んじゃあ次、これだな。『スターフォックス』。」

 

 

【天候王神 霧雨千翼!】

 

 

【ガッシャット!!エピディオルソシ!】

 

 

エデン「『Go VACATION』。」

 

 

【空間王神 桐生円佳!】

 

 

【ガッシャット!エピディオルソシ!】

 

 

エデン「『ストリートファイター』。」

 

 

【鋼鉄王神 轟鉄!】

 

 

【ガッシャット!!エピディオルソシ!】

 

 

5つ目のガシャットを差し込み、像を修復していくと、玉座の下から何か聞こえ、そちらを向くと、なんと扉のような姿が見え始めていた。

 

 

九郎「なんだ、あれは?」

 

エデン「扉?ってか内装が!!」

 

全員『!?』

 

 

今気づいたが、崩壊したはずの部分が元の形に、それだけでなく壁も徐々に新品同様に戻りつつあることに気づいた。

 

 

フラン「これって、私達が挑戦したゲームのガシャットを差し込めば差し込むほど、元の姿に戻るって事?」

 

リリカ「だとしたら…………。」

 

エデン「………一気に2つ差し込もう。『Fate/Zero』!『splatoon』!」

 

 

【時空王神 岸波詠美!】

 

 

【未知王神 アタリメ・アンコニュ!】

 

 

【【ガッシャット!!エピディオルソシ!】】

 

 

エデン「『Criminal Girls2』!『BIOHAZARD』!」

 

 

【罪王神 縁理聖美!】

 

 

【死王神 堅上龍我!】

 

 

【【ガッシャット!!エピディオルソシ!】】

 

 

エデン「『星のカービィ』!『ドラゴンクエストヒーローズ』!」

 

 

【自然王神 門脇鋼!】

 

 

【魔術王神 ルシフェル・ミズガルト!】

 

 

【【ガッシャット!!エピディオルソシ!】】

 

 

エデン「後2つ………!『FINALFANTASYⅩ』!『ワールド・フロンティア ファンタジア』!」

 

 

【生王神 アルマロス・ユウナ!】

 

 

【融合王神 リリカ・アルテラス!】

 

 

【【ガッシャット!!エピディオルソシ!】】

 

 

よし、これで全部のガシャットを差し込めた。

 

 

【刃剣!浄!天候!空間!鋼鉄!時空!未知!罪!死!自然!魔術!生!融合!】

 

 

【十三王神コンプリート!!】

 

 

『全てのガシャット挿入を確認。一部の結界を解除し、試練の門を開きます。』

 

 

結界?そう思った途端、マップの更新が来たという情報が来て、直ぐに調べた。其処には、僕達が居たと思われる『十三王神の遺跡』と呼ばれた建物は、『十三王神の大神殿』という名前に変わっていた。

 

 

ってか、ここ大神殿だったの!?マジで!?

 

 

リリカ「ガルッチさん、扉が!!」

 

 

リリカが指さすところを見ると、何時の間にか扉が開いていた。其処から、何かが待っているのを確信し、皆を連れてその扉に入った…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー追憶の間ー

 

 

扉の向こう側に着くと、其処には見覚えのある人物が、本を読みながら待っていた。

 

 

リリカ「あれ、誰なんですか?」

 

エデン「希望さん?」

 

フラン「希望?」

 

エデン「星空希望、元十三王神の一人で、『記録王神』と呼ばれていて、英竜お姉ちゃんの先祖なんだ。」

 

イリヤ「!?」

 

こいし「お姉ちゃんのご先祖様が、何でここに?」

 

エデン「というか、何で神殿とここに繋がっていたんだ?」

 

 

取り敢えず希望さんに話しかけようとすると、僕達の存在に気付いたのか、本を置いた。

 

 

希望「久しぶり、って言うべきかな?」

 

エデン「希望さん、何でこことあの遺跡が繋がって…………。」

 

希望「遺跡?って事は、もしかしてそこから入ってきたって事?」

 

エデン「そうだけど?」

 

希望「…………………そっか、ここまで来ちゃったのね…………。」

 

 

来ちゃったのねって、一体どういう事?そう思っていたら、一瞬にして景色が変わり、かつてもう一人の僕と戦った場所に移らされた。

一体、何をするっていうんだ?

 

 

希望「簡単に言わせてもらうね。今からあなたに、十三王神の試練を受けてもらいます。」

 

 

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episode319 かつて戦った者たち

ー試練の間ー

 

 

試練をする。そう言われたエデンは、やはりと言わんばかりの顔をしていた。ただで力が手に入ると思っていない。きっと、何かしらの試練が待っていると思っていたらしく、どんな試練が待ち構えているのか、エデンは聞いてみた。

 

 

エデン「試練って、具体的に何をすればいいんだ?」

 

希望「簡単よ。ボスラッシュしてもらうわよ。」

 

セリカ「ボスラッシュ?」

 

フィン「まさか、それを彼奴一人で倒せとか───────」

 

希望「流石にしないわよ。ただ、休みなしで負けたら最初からやり直し、っていうのは否定できないけど………。」

 

リリカ「それでも厳しいですって!!」

 

希望「当り前よ。これぐらいしないと、十三王神全員の能力を扱うなんて、夢のまた夢だから。

それを一人で片付けられるって言ったら、一生CLEARなんて出来ないわよ。」

 

エデン「んじゃあどうしろと?」

 

希望「どうしろって………、家族や仲間を引き連れて何を言ってるのよ。流石に全員で戦えって訳じゃないけどね。

 

一緒に戦ってもらう人を、5人だけにしてもらうわよ。」

 

エデン「つまり、6人でボスラッシュをしろって訳か?」

 

希望「そういう事。勝利条件は、今から出す13人のボスを打ち勝つこと。敗北条件は、誰かが一人の再起不能。フュージョン強制解除。変身強制解除よ。」

 

エデン「随分厳しい条件だな………。しかもフュージョン強制解除ということは、フュージョンアップ、超合体、フュージョンライズ、ユナイトフュージョン。この4つの内どれかって事だよな?」

 

希望「ううん。ユナイトフュージョンは例外。フュージョンアップ、ライズ、超合体の3つの内1つだけ。」

 

エデン「時間切れの時も?」

 

希望「ユナイトフュージョン以外、敗北とみなす。」

 

エデン「変身の制限は?」

 

希望「まず、ムテキ系のガシャット。つまり、『アルティメットムテキ』と『ムゲンムテキ』の使用は禁止。あと、『仮面ライダークロニクル』をバグヴァイザーを差し込んでクロノスになることも禁止。

 

つまり、エデンは『仮面ライダーファンタズム』以外変身してはダメって事。まとめると、こんな感じ。」

 

 

『<ギフトゲーム:十三王神の試練>

 

 

プレイヤー:アルカディア・エタンセル・エデン

 

(以下、5名)

 

 

クリア条件:試練をクリア

 

 

クリア方法:13人のボスに勝つ

 

 

敗北条件:以下の通り

 

 

・フュージョン系の強制解除(時間切れ等含むが、ユナイトフュージョンだけは例外とする。)

 

・ムテキ系ガシャットの使用

 

・仮面ライダークロノスに変身

 

・プレイヤーの1名でも戦闘不能

 

 

クリア報酬:十三王神の全ての能力の習得

 

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

 

“サウザンドアイズ”印』

 

 

エデン「何でそれ持ってたんだ?」

 

希望「白夜叉さんから借りてきた。」

 

 

取り敢えず一通りのルールを聞いたエデンは、連れてきた中から5人選ぶことにした。

 

 

エデン「えーっと───────」

 

 

『バッ!』

 

 

エデン「………取り敢えず、親は無し。」

 

フィン「何で!?」

 

エア「ちょっとは手伝わせて!?」

 

華怜「私も一度戦いたかった………。」

 

九郎「むぅ………。」

 

エデン「んで、兄弟姉妹もなし。特に兄さん、戦っちゃダメ……。」

 

ルッチ「まぁそうなるよね………。」

 

エデン「あとは───────」

 

子ガル「ねぇ。回りくどくしないで、フランさん、こいしさん、イリヤさん、リリカさん、セリカさんの5人を選べばいいじゃないですか。」

 

カレン「結局こうなるのね………。」

 

フラン「いつも通りな気がするのは、私だけ?」

 

セリカ「それはいいが、その13人って………。一体誰らと戦うんだ?」

 

希望「実はもう決まってるの。」

 

 

そう言って指パッチンすると同時に、2進数の文字が現れ、そこから形となっていき…………。

 

 

エデン「ッ!」

 

フラン「これって………!」

 

リリカ「見覚えがあるのですか?」

 

エデン「寧ろ知っている奴らばかりだ。希望さん、もしかして僕の記憶を?」

 

希望「ええ。貴方の記憶を読み取って、強敵と思った者をデータ体として登場させたの。」

 

 

エデンが強敵と思った者は…………。

 

 

『スティーブン・アームストロング』、『ヘブンズ・DIO』、『ドゥームズデイ』、『ラヴォス』、『ゼロノス』、『星空英竜』、『アークベルゼブブ』、『オンスロート』、『阿頼耶識』、『江ノ島盾子』、『暴走した子ガル』、『キャラ』、そして『ウィラトリア・オルタ』の13人だった。

 

 

希望「じゃあ改めて、ルール確認よ。」

 

 

 

『<ギフトゲーム:十三王神の試練>

 

 

プレイヤー:アルカディア・エタンセル・エデン

 

 

フランドール・スカーレット

 

 

古明地こいし

 

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

 

リリカ・アイモーネ

 

 

セリカ・アイモーネ

 

 

 

クリア条件:試練をクリア

 

 

クリア方法:13人のボスに勝つ

 

 

敗北条件:以下の通り

 

 

・フュージョン系の強制解除(時間切れ等含むが、ユナイトフュージョンだけは例外とする。)

 

・ムテキ系ガシャットの使用

 

・仮面ライダークロノスに変身

 

・プレイヤーの1名でも戦闘不能

 

 

クリア報酬:十三王神の全ての能力の習得

 

 

敗北した場合:最初のボスからやり直し

 

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

 

“サウザンドアイズ”印』

 

 

希望「それでいい?」

 

エデン「ああ。……………あと悪いけど、アームストロングは最後で頼む。」

 

希望「貴方がそれでいいなら…………って如何したの?」

 

 

エデンの手が震えていた。恐怖からではなく、寧ろ高揚していたかのような震えだった。

 

 

リリカ「だ、大丈夫ですか?」

 

エデン「大丈夫。ただ……………、心が躍ってな………。」

 

フラン「?」

 

エデン「また、あの野郎と戦えるって思うと…………震えが止まらなくてな……………。

 

 

アームストロング…………、何度も俺に立ちはだかるってなら……………何度でも倒してやるぜ………!ああ……………、何度でも!!」

 

ルッチ「…………アームストロングとガルッチの間に、一体何が?」

 

カレン「私が聞きたいわよ。」

 

希望「…………特別な関係とか、あるのかな?」

 

エデン「気にするな…………。さぁ、試練を始めるか………!!」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

『セブンズフュージョン!!』

 

 

リリカ「心配ですけど、やるしかないですね!!」

 

 

『フュージョンアップ!』

 

 

セリカ「ああ。行くぞ!!」

 

 

『超合体!』

 

 

イリヤ「ルビー!転身!」

 

ルビー『はいはーい!』

 

イリヤ「そして、『アーチャー』!夢幻召喚(インストール)!!」

 

こいし「準備はいい?」

 

フラン「うん!」

 

希望「では、試練開始!!

 

 

【GAME START!!】

 

 

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episode320 夢現の刃

ー試練の間ー

 

 

エデンside

 

 

希望「12回目、リリカさんがフュージョンアップの強制解除により、失敗。」

 

エデン「9人抜きで終了か…………。」

 

 

次で13回目………。でもまぁ、まだいい方かもしれないな。阿頼耶識を突破したのはいいが、問題はその後。失敗したのはいいが、2回目に入って以降、阿頼耶識の動きに変化があったことに気づいた。

 

が、それでも苦戦することもなく、突破できた。

 

 

如何やら失敗すればするほど、再戦する相手によって難易度が高くなっているらしい。

 

 

リリカ「が、ガルッチさん…………。」

 

エデン「13回目…………、行きたいが………このままじゃジリ貧だな………。」

 

ルビー『しかも、仲間のチェンジも許されないっていうのは、厳しいものですね………。』

 

希望「流石のエデンさんでも、疲れが見え始めていますね。」

 

エデン「でも幸い、リスタートはいつでもいいって言われてるから、まだいいけど………。」

 

フラン「それでも学習機能があるっていうのは、きついわね。」

 

こいし「これ、クリアできるかな…………?」

 

セリカ「諦めることは、赦されないんだろ………?エデン。」

 

エデン「そりゃあな。ここさえ乗り越えられれば、オルタを倒せるんだが………………。」

 

 

何かないか?12人連続で打ち破る方法は……………?例のアレは切り札。かといって、勝てるかと言われたら、分からない。

 

あれと同等、又は強力な奴で…………!!

 

 

『方法がある。』

 

エデン「メルクリウス?」

 

メルクリウス『ラインハルト、藤井蓮、そして私のフュージョンライズを使えば、上手く行くかと。』

 

エデン「マジで?」

 

蓮『此奴が言う通りなのは癪だが、そうだろうな。』

 

ラインハルト『ただし、そうなるとどれ程の力になるかは分からん。何が起こるかもわからん。卿にそれだけの覚悟はあるか?』

 

エデン「…………『ベホマズン』。」

 

 

僕はすぐさま6人全員の傷を一瞬で治し、13回目の挑戦をすることにした。

 

 

リリカ「ガルッチさん!?まだ体力の消耗が残って───────」

 

エデン「分かってる。でも、今掛けた『ベホマズン』は、傷を瞬時に回復以外にも、スタミナ∞にしてある。少なくとも、これで疲れる心配はないはず。」

 

セリカ「あくまで、試練の時だけなんだよな?」

 

エデン「勿論。んじゃあ、やるか。」

 

希望「リスタート、でいいのね?」

 

エデン「そういう訳でいいよ。……………『メルクリウス』!『ラインハルト』!『アルファ』!」

 

 

メルクリウス!!ラインハルト・ハイドリヒ!!エンペラーズ・マジシャン!!

 

 

エデン「『蓮』!」

 

 

『ディエズフュージョン!!イン・ザ・ファイナル!!』

 

 

エデン「…………汝を()そう、俯瞰しよう。だから、その美しさのまま時よ止まれ!!」

 

 

藤井蓮!!エンペラーズマジシャン!!アルティメットフュージョン!!エデン・ザ・ファイナル!!

 

 

ああ………、何故だろう………?このフュージョンになったら、ウィラの気持ちが、分かる気がする………。

 

 

総てを愛したい………、けれど愛そうにも壊れてしまう……………。なら、止めればいい。永遠と、美しいまま、時が止まればいい………。

 

 

イリヤ「な、なにあれ…………。」

 

ルビー『や、ヤバい力がビンビン来ます…………!』

 

希望「え…………、これ十三王神の力がなくても倒せそうな威圧感が───────」

 

エデン「『『『さぁ、来るがいい………!お前達の愛を、受け止めてやろう…………!』』』」

 

 

其処からは、無双状態だった。初戦の阿頼耶識は13回目なだけに強化されていたものの、威圧だけでバッタリと倒れて勝利した。

いや早いっしょ。もう抑止力そのものが機能してねえ………。

 

 

希望「えー…………。」

 

ルビー『アレですね。もう抑止力なんて機能してないに等しいですよ。』

 

 

続く2体目のラヴォスだが、これは普通に戦って勝った。昔はノアに消滅させられて不燃焼だったけど、ここで倒せてよかった。

 

 

3~9体目はカット。威圧の前には、勝てなかったらしい。

 

 

そして敗退した10体目の相手。暴走した子ガルが相手になる。開始と同時にすぐに両手両足を切断、その後5人が一斉攻撃を仕掛け、ようやく撃破。

 

 

フラン「これで11体目突入!!」

 

こいし「あと残っているのは、『盾子』と『英竜お姉ちゃん』、そして『アームストロング』の3人。」

 

イリヤ「盾子が来たよ───────」

 

エデン「『『『絶望を愛する者よ、我が炎に抱かれるがいい!!』』』」

 

 

ウィラ、力を借りるぞ!!

 

 

ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア!

 

 

エデン「『『『『怒りの日(Dies irae)』!『黄金の炎よ』!!』』』」

 

 

変身する前に重い二撃で跡形もなく消滅。

 

 

12体目、英竜お姉ちゃんとの対決。ここだけは苦戦を強いられることになる。想像もつかないほどの残虐性などが襲い掛かってきたり、怪獣娘やフュージョンライズなど来て苦しめられる羽目になるが、僕だけは難なく防ぎ切り、隙を見つけては攻撃のヒットアンドアウェイの作戦でやっていた。

 

 

いつもだったら、躊躇っていただろう。抵抗していただろう。でも、総てを愛するならば、躊躇う必要はない…………!

 

全力で愛す!!

 

 

エデン「『『『さぁ、英竜の姉さん。わが愛を、受け止めよ…………!『混沌より溢れよ(ドゥゾルスト・)新世界へ語れ(レースノウァエ・アルゾ・)超越の日(シュプラーハ・イレ)』!!』』』」

 

 

その時の僕は記憶になかったが、リリカが言うにここじゃなかったら宇宙全体の大天災が起こっていたと言ってたらしい。

記憶がシャットアウトするほどヤバイものだったのか!?

 

 

ルッチ「( ゚д゚)ポカーン」

 

フィン「エデンの愛、やべぇな…………。」

 

 

『フュージョンライズ!』

 

 

ティーダ!ジェクト!ボーイズライズ!キングエース!!

 

 

エデン「『『ふう、使うだけでも精神汚染するのはあれだが……………、まぁいっか。さて───────』』」

 

「最後は俺って事か。」

 

全員『え?』

 

 

あれ、なんか急にアームストロングの声が聞こえたような。

 

 

希望「え!?なにこれ!?何で勝手にアームストロングが!?」

 

エデン「『『まさか……………!!』』」

 

アームストロング「ああ、そのまさかよ………!フンッ!!」

 

希望「嘘……………、12体分のデータが、アームストロングに受け継がれていってる!?」

 

 

おいおい…………、マジかよ…………彼奴………………まさか………………!!

 

 

アームストロング「ふう、前よりは強化されたが、なかなかいいものだな…………。それより、久しいじゃねえか、ガルッチ。」

 

エデン「『『こりゃあ…………、驚いたな……………!!まるで黄泉から舞い戻ってきたかのようじゃねえか…………!!』』」

 

アームストロング「ああ!データ体っていうのは、なかなか慣れねえようだが…………やはり力を感じるのが分かるな。」

 

 

ハハハ、まさかご本人に憑依して戦うことになるとは…………想定外にもほどがあるだろう。

 

 

フラン「ちょ、ちょっとガルッチ!?手がものすごく震えてるよ!?大丈夫なの!?」

 

エデン「『『いやぁ、もう抑えが利かなくなっちまっていやがる。今すぐ戦いたいって、俺の本能が訴えていやがるぜ………!!』』」

 

リリカ「…………凄い殺意のオーラが漏れ出してません?」

 

希望「って、十三王神の力もアームストロングに取られてる!?」

 

全員『!?』

 

アームストロング「なぁに、どうせどれだけの力なのか、見せつけてやるだけだ。こっからは、俺とガルッチの戦いだ。」

 

 

『<ギフトゲーム:宿敵との決戦!>

 

 

プレイヤー:アルカディア・エタンセル・エデン

 

 

クリア条件:試練をクリア

 

 

クリア方法:スティーブン・アームストロングの討伐

 

 

敗北条件:プレイヤーの再起不能、死亡

 

 

クリア報酬:十三王神の全ての能力の習得

 

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

 

“サウザンドアイズ”印』

 

 

希望「なんか増えてる!?」

 

エデン「『『やっぱり、最後は単独か…………。』』」

 

 

『セブンズフュージョン!』

 

 

エデン「『『だが、そっちの方がよっぽどいい……………!!』』」

 

エア「あ、これ色んな意味で、ヤバいかも。」

 

リリカ「えーっと、下がっておきますね?」

 

エデン「『『ああ………。下がっとけよ。7つのソウルと光を、お借りします!!』』」

 

 

『ソウルフュージョン!!God of Hyper Phantasm!!』

 

 

エデン『『『…………………さぁ、始めようか!アームストロング!!!』』』

 

アームストロング「来るがいい!!我が好敵手!!」

 

 

この試練、僕とアームストロングの戦いが、オルタ前の史上最大の戦いになることを、そして英竜お姉ちゃん達の試練を妨害することになるなんて、誰も思わなかった。

 

 

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episode321 最終試練 エデンVSアームストロング

BGM METALGEARRISING ラスボス アームストロング戦『It Has To Be This Way (platinum mix)』


ー試練の間ー

 

 

試合が始まると同時に、エデンとアームストロングが動き始め、一瞬にして消えた。しかし所々から植物やクレーターなどが出現し、ようやく2人の姿を現したころには、もう地面がぐちゃぐちゃになっていた。

 

その様子を見ていた全員は、唖然としていた。

 

 

希望「え…………?」

 

フィン「お、おいおい…………なんじゃこりゃ…………!?」

 

ルビー『エデンさんの能力、更に向上してます!?これが、これが本気だというのですか!?』

 

イリヤ「私だって聞きたいわよ!!」

 

セリカ「というか、何処か制御している様子だったが、制御が無くなるだけで、ここまで強くなるのか?」

 

こいし「闇堕ちした方が強いって、良く言われてるけど、お兄ちゃんの場合だと…………なんだろうね……………?」

 

ルッチ「好敵手相手になったら、勝手に制御が外れちゃうってものなのかな?」

 

リリカ「だとしたら…………、好敵手を呼ばない方がいいのかもしれませんね…………。」

 

 

エデンはいつの間にか別のフュージョンライズに変わり、アームストロングとの戦いを繰り広げることに。

 

 

アームストロング「ほう、ドラゴン繋がりのフュージョンか。」

 

エデン『『『『『ああ。龍我とグラファイトの『グラファイトクローズ』、一誠とルシファーの『ツインドラゴン』。それらを更に融合した名前が『ギャラクシークローズ』だ!!』』』』』』

 

アームストロング「銀河のクローズか!!ならばその力、見せてもらおうじゃねえか!!!」

 

エデン『『『『『上等だ!!』』』』』

 

 

そこからは再び皆の目には追い付かないほどの速度に戻り、竜の咆哮と殴り合う音だけは聞こえるが、何が起きてるのか、どっちが優勢なのか、さっぱり分からなかった。

 

暫くしたら、どういう訳か静かになった。

 

 

こいし「あれ?」

 

フラン「聞こえなくなった?」

 

イリヤ「どうなったの?」

 

希望「……………空間と時空を使って、別世界に行っちゃった。」

 

全員『ふぁ!?』

 

希望「しかも数秒ごとに移動していて、何処に着くのか読めない…………!」

 

フィン「大丈夫なんかな…………?」

 

マルフォイ「むしろ彼奴、アームストロングと何があったんだ………!?」

 

 

ー???ー

 

 

一方で、英竜の怪獣娘達と戦っている簪たちだが、相手によって苦戦を強いられていた。

 

 

アギラ「何だろう、凄く嫌な予感がする………。」

 

本音「そういえば、ガルちゃんは一体どこに───────」

 

 

『ズドォォォォォォッ!!!!』

 

 

全員『!?』

 

 

突然地響きが鳴る。その砂煙が消えると、エデンの姿があった。

 

 

英竜「エデン?」

 

簪「何でここに!?」

 

零『エデン、一体何の御用で───────』

 

エデン『『『『『チッ、ふっ飛ばしたのは失敗だったか………。』』』』』

 

アギラ「僕達に、気づいていないのかな───────」

 

 

突如植物のようなものや、岩石、剣など武器が襲ってくるも、エデンの拳で全て薙ぎ払う。その代わり、この場所の被害が起きた。

 

 

マコト「ちょっとちょっと!?こっちは戦ってる最中だってのに邪魔しないで───────」

 

エデン『『『『『黙れイキリウルトラマンオタク。名前なげぇし、覚えにくいんだよ。』』』』』

 

簪「うわぁ、辛辣な言葉………。」

 

士織「って、なんか来た!?」

 

アームストロング「ウォォォォォオオオオオオオオオオラァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

エデン『『『『『『ギャラクシーブースト』!!』』』』』

 

 

『GALAXY boost!!』

 

 

エデン『『『『『無駄ァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!』』』』』

 

 

2人の拳がぶつかり合うだけで、凄まじい程の風圧が襲い掛かり、飛ばされないように必死にしがみついていた。

 

 

英竜「………何なんだ?いつものエデンじゃない?」

 

零『エデン!!此方の邪魔をしないでくれませんか───────』

 

ジョーカー「いや、あれ聞いちゃいねえぞ。」

 

零『………いい加減に───────』

 

アームストロング「ピーチクパーチクうるせぇ!!インテリ野郎!!」

 

 

アームストロングの攻撃を避けたと思ったエデンだが、その風圧がエデンをふっ飛ばし、零が居るところに直撃した。

 

 

零『………………初めてですよ。僕をここまで怒らせたのは!!死ぬほど後悔させてもらいま───────』

 

 

『ボンッ!!』

 

 

零『ジードライザーが壊された!?』

 

エデン『『『『『風圧はきついな………。って、あれ?場所が違う?』』』』』

 

英竜「エデン、一体全体何をしているんだ?こっちは試合をしてるんだぞ?」

 

零『しかもこの施設の損壊を与えるって、どういう了見ですか!?』

 

アームストロング「知ったことか!!こっちもガルッチに試練を与えているんだ!!貴様のような他者の力を頼ることの出来ないインテリ弱者が、粋がってんじゃねえ!!」

 

エデン『『『『『アームストロング、悪いけど僕も他者の力借りてんだが。というかお前もだろ………。十三王神だけじゃなく、お姉ちゃんを含めた12人の力も手にしてるじゃねえか。』』』』』

 

アームストロング「フン!どうせ最後に笑うのは、強者だけだ!!強者こそが、正義だ!!」

 

簪「暴論だね………。」

 

エデン『『『『『ホント…………、やっぱりお前らしいぜ………アームストロング。ああ………だからこそ…………!!だからこそッ!!』』』』』

 

 

『ディエズフュージョン!!イン・ザ・ファイナル!!』

 

 

エデン『『『『『()さないとなぁぁぁ!!!!』』』』』

 

 

藤井蓮!!エンペラーズマジシャン!!アルティメットフュージョン!!エデン・ザ・ファイナル!!

 

 

再びそのフュージョンライズに戻したエデンは、すぐさま聖槍で攻撃を仕掛ける。が、鋼鉄、未知の力を使って防ぎきる。そして、何を思ったのか、簪の方に向く。

 

 

アームストロング「おい!!そこの小娘!!」

 

簪「わ、私!?」

 

アームストロング「貴様がなりたいウルトラマンは何だ!?」

 

簪「え、えっと───────」

 

アームストロング「いいか、これだけは言っておく!!貴様がなりたいウルトラマンを考えろ!!そして信念を考え、貫いてみせろ!!他の奴らの価値観を聞くのはいい。迷ってもいい。だが信念を持たないままウルトラマンになるのはやめろ!!」

 

簪「………!!」

 

アームストロング「貴様は今、ウルトラマンオーブの力を手にしているが、前のオーブとそこのへなちょこオーブと比べる必要はない!!」

 

マコト「へ、へなちょこ!?」

 

英竜「一応そいつ、怪獣だぞ………。」

 

アームストロング「本物か偽物かなぞ関係ない!!貴様がなりたいウルトラマンになれ!!貴様の信念を持ったウルトラマンになれ!!

 

 

それが貴様の、貴様がなりたかった本当のウルトラマンだ!!!!

 

 

ただそれだけを言い残し、エデンと共に姿を消す。それと同時に、破壊されたはずのものが、何時の間にかなかったことになっていた。

 

 

零が持ってた『ジードライザー』を除いて。そして零の元に、一つのメッセージが届いた。誰が書いたのか、分からないまま………。

 

 

『たまにはカプセルやジードライザーに頼らず、自分の力で戦ってみろ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー試練の間ー

 

 

どれだけ時間が経ったのか、どれだけ殴り合い、打ち合ったのか、2人ですら分からないまま、ようやく試練の間に戻ってきた。

 

 

その時の2人の身体は、最早ボロボロだった。

 

 

イリヤ「戻ってきた!!」

 

こいし「一体どこまで行ってきたんだろ…………?」

 

希望「何を如何したらここまで戦えるのかしら………。」

 

アームストロング「ハァ…………ハァ…………、本当に強くなったなぁ…………!!」

 

エデン『『『『ハハハハハ……………、何言ってんだ、アームストロング。こんだけ強くなったって、心が弱ければ、意味がねえ…………。

 

 

今の俺はなぁ…………、今の俺の身体のように……………ボロボロになってきてんだよ。真実や、功罪、責任に押し潰されて……………何時壊れてもおかしくねえ程…………ボロボロだった。』』』』

 

アームストロング「……………。」

 

エデン『『『『正直言って、ここまで来れたのは……………家族、仲間、友人たちのおかげだ…………。共に支え合い、鍛え……………、出会い、別れ…………、そうやって僕は、ここまで来れた。

 

 

そして、アームストロング。』』』』

 

アームストロング「ん?」

 

エデン『『『『ここまで来れたのも、お前のおかげだ。好敵手()よ。お前のような奴に出会えたことを、誇りに思う……………。』』』』

 

 

【ガッチョーン………、カミワザ!!】

 

 

エデン『『『『総てを愛そう、総てを俯瞰しよう…………。汝の意志は、美しい。しかし、何れ終わりは来る。

 

 

だからこそ、この一撃で…………貴様との戦いの終焉としよう……………!』』』』

 

アームストロング「良いだろう…………!」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!

 

 

アームストロングは自分を含め25人の能力全てを拳に込め、エデンは持てる総てを足に込める。

 

 

これが、エデンの手向け。ここまで来れたアームストロングに対しての、最後の一撃が、放たれた。

 

 

アームストロング「『ゴッド・オブ・オーバードライブ』ゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

エデン『『『『終焉まで謳う(ディマイズ・イレ・)儚き幻想(ブロークン・ファンタズム)』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』』』

 

 

彼等の一撃は、全ての次元に、宇宙に響き渡る程のものだった。幸いなことに、試練の間にいたおかげで、滅ぶことはなかった。

 

 

BGM終了

 

 

一部を除いては……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

エデンオルタside

 

 

ッ!?なんだ!?今の轟音!?ここまでの轟音は、一体何なんだ!?

 

 

エデンオルタ「って、バイド達が、消滅を始めてるだと!?」

 

 

馬鹿な。波動砲でしか消滅出来ないはずの、バイドが何故!?まさか、あの轟音か!?あり得ない……………。

だとしたらあの轟音は……………!

 

 

エデンオルタ「…………………彼奴か!!」

 

 

まさか、波動砲以外の倒す方法を見つけたというのか!?彼奴が!?目の前で絶望を与えてやったというのにか!?

 

 

エデンオルタ「………………あり得るものか。こんなことが、あり得るはずがない!!」

 

 

認めん。絶対に認めるものか…………!あのクソ野郎如きに、バイドに勝てるわけがない!!

 

 

エデンオルタ「いい加減、奴らに向けて襲うしかないな…………!」

 

 

幸いにも、ウルトラマンバイドは居る。それだけじゃねえ。こんな時の為に、『アレ』も…………!?

 

 

エデンオルタ「って、ない!?」

 

 

馬鹿な!?ずっと手にしていたはずなのに、一体どこに落とした!?これでは、奴らの無力化が出来ない!!

 

 

エデンオルタ「…………あまり時間が無いが、まぁいい。どのみち俺は、全てを滅ぼせれば、それでいいからな。

 

 

俺の方は準備が出来ている。あの装置がなくとも、奴らはどうにもできないはずだ。」

 

 

…………『アナザー・インフィニティ・ストーン』の一つ『混沌(カオス)』を使ったカオストリガーで、総てを無に還してやる。

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

闇創造王神side

 

 

『あの、闇創造王神様?それは一体?』

 

闇創造王神「これか?あらゆる能力者、つまり転生者などの特典、加護などを引きはがし、ただの一般人に変えることが出来る、危険な装置だ。」

 

 

危険を承知で侵入し、バレずに盗むことが出来てよかったよ。取り敢えず、これを破壊してっと。

 

 

『ガシャン!』

 

 

闇創造王神「これでよし。」

 

『何で、そんなことを。その装置を使えば、我々の勝利が近づけると───────』

 

闇創造王神「いや、これを使えば、恐らく我々の力も失う可能性がある。処分した方がいい。」

 

『なら、いいですが………。』

 

 

それに、僅かながら彼の援護も出来た。エデン、これで少しは楽になったかな?これで助けになればいいんだけど………。

 

 

闇創造王神「それじゃあ僕、部屋に入るから。」

 

『お休みなさいませ。闇創造王神様。』

 

 

『ガチャ、バタン』

 

 

闇創造王神「ハァ………。」

 

 

やっぱり、こうやって見て見ぬふりをするのも、『演じる』というのも、疲れるな。でも、こうしないと、『女神イリアス』にバレると思うからね。

 

 

零は、2代目の闇創造王神を殺したと言ってたけど、完全に滅ぼすことは出来なかった。攻略ブックを作っても、完全に滅ぼす方法なんて、載ってない。

だけど、エデンは違う。エデンには、闇創造王神を…………、『女神イリアス』を完全に滅ぼす『何か』を持ってる。

 

 

彼が持つ何かを、目覚めさせることが出来たら…………『世界の時』が動き出すことが出来る。

あの世界の時は、『止まったまま』。

 

『動き出す』には、『現実』から来た者じゃないと、永遠に世界は止まったまま。

 

 

闇創造王神「………エデン。どうか、この止まった時を、『壊して』くれ。」

 

 

それが、3代目闇創造王神の………、『基本世界』の『ラーク・マスター・ルッチ』の願いだ。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー試練の間ー

 

 

アームストロング「ゴファッ!?」

 

 

一撃を食らったのは、アームストロングの方だった。あの時、エデンは彼の拳をギリギリのところで躱し、そのままライダーキックでとどめを刺したのだ。

 

 

アームストロング「ハハハハハ………、なかなか、いい蹴りを、もってんじゃあねえか………ガルッチ。」

 

エデン『『『『………俺の勝ちだ、アームストロング。』』』』

 

アームストロング「ああ………、そして俺の、敗北だ…………。」

 

 

アームストロングはそのまま倒れ込もうとするが、エデンはそれを受け止めた。

 

 

エデン『『『『アームストロング、何度も言うが、お前は僕の誇りだ。どのような強敵が現れようが、その信念、その強さ、その決意、僕にとって1番の強敵だった。』』』』

 

アームストロング「……言うねぇ。嬉しいこと、言ってくれるじゃねえか。」

 

エデン『『『『お前の意志は継げない。だが、お前が言葉は、改めて刻ませてもらう。』』』』

 

アームストロング「あれか?『力で、気に入らない奴を、ぶちのめせばいい』という、俺の夢の、体現を、果たしてくれるのか?」

 

エデン『『『『ああ。ある意味、其れのおかげで、今の僕が居る。今という世界がある。僕自身の意志で、自分の信念をもって、どんな敵でも殺してやろう。

 

 

大切なものを守るために、見捨てることの出来ない者を救うために。』』』』

 

アームストロング「フッ、それがお前の信念ならば………貫くがいい………。いずれまた、お前の前に現れるだろう……………。それまでしばし、さらばだ、ガルッチ。」

 

 

いずれまた会うかのような言葉を残したアームストロングは、不敵な笑みを浮かべながら、消えてなくなった。

 

 

【ガッチョーン………、ガッシューン………】

 

 

『『フュージョンオーバー!』』

 

 

エデン「………これで、試練クリアか───────」

 

リリカ「ちょっと待ってください!!今消えた人、何か言い残しませんでした!?」

 

希望「もしかして、また会うっていうの?」

 

フィン「言ってたな…………。」

 

ルッチ「呪いか何かかな?」

 

エデン「別にいいんじゃね?」

 

全員『え?』

 

エデン「そん時はそん時で、またぶっ殺せばいいから

 

フラン「………………会わせないようにしよう。」

 

リリカ「賛成ですね。」

 

 

そう固めた全員であった。そう思っていたら、エデンの髪の色の半分が雪のように真っ白に染まっていた。

 

 

リリカ「ガルッチさん!?髪が………!」

 

エデン「………もしかして。」

 

希望「まぁ、トラブルはあったけど、これで試練クリアよ。」

 

セリカ「色々とあれだったがな。」

 

エデン「でもこれで、十三王神の力が使える……………。あの野郎を、ぶちのめせる。」

 

希望「…………さて、これですべてが整ったわね。多分だけど、全面戦争が始まるのは、明後日よ。

 

 

やり残したことが無いようにね?」

 

エデン「ああ。」

 

 

そしてエデン達は、試練の間から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希望「………………本当なら、止めるべきかもしれなかったけど、あれはもう、止まらない気がする。それに、……………その明後日は……………、『2人』が…………亡くなる………。」

 

 

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episode322 命儚い、光の少女と闇の少年

ーエデンの家 屋根ー ー宵ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

英竜『大方の理由は分かった。だが、流石にこちらの邪魔をしてきたのはいただけない。』

 

エデン「…………。」

 

英竜『その後は支障もなく、試練はクリアし、本音は自然王神の力をアイビーに明け渡した。少なくともこれで、本音の能力は大幅に弱体化しただろう。』

 

エデン「そうか。」

 

英竜『如何したんだ?なんだか面白くない表情で。』

 

エデン「……………かもな。」

 

 

ああ。面白くないかも。まるで、奴の手のひらで転がされているような気がして、気分が悪い。それに、なんだかお姉ちゃん………零に似てきている気がする。

 

 

英竜『エデン………、如何したんだ?様子がおかしいぞ?』

 

エデン「…………お姉ちゃん。悪いけど、もう戦わないでほしい。」

 

英竜『は?ちょっと、何を言って───────』

 

エデン「今のお姉ちゃん、『英竜』らしくない。徐々に『両儀零(化物)』に近づいてきてる気がする。」

 

英竜『…………。』

 

エデン「そんな風に、なって欲しくなかった………。『メアリー・スーの怪物』に、なって欲しくなかった。」

 

英竜『私らしくない?』

 

エデン「本当は、躊躇って言いたかったけど…………、遠慮なく言わせてもらうよ。」

 

英竜『遠慮なくって、一体何を───────』

 

エデン「俺、死にに行ってくるよ。」

 

英竜『!? 何でそんなことを───────』

 

エデン「今日中に、戦争の準備を始めたんだ。総動員をかけて、対バイド用の兵器なども完成させて、出撃準備も出来てる。そして僕は、いや、僕『達』だけで、オルタを殺しに行く。」

 

英竜『待ってくれ!!それで死にに行くって、どういうことだ!?』

 

エデン「以前、黎斗から忠告された奴がある。それを使い、解けば、僕は死ぬ。」

 

英竜『おい、馬鹿なことはやめろ!!そんなこと私が───────』

 

エデン「黙って!!

 

英竜『!?』

 

 

大好きなお姉ちゃん。愛していたお姉ちゃん。そんなお姉ちゃんに、『黙って』と荒げた。

 

 

エデン「これは、俺自身で決めたこと。幾らお姉ちゃんでも、邪魔するのは許さない。オルタを片付けるのは、俺『達』だけで十分だ。いや、俺『達』じゃなきゃダメなんだ。

 

 

他の皆に任せるわけにはいかない。オルタを倒すのは、お姉ちゃんでも、ザギでも、零でも、誰でもない。

オルタを生み出した、僕が殺さなきゃならないんだ。彼奴を責任もって、道連れにする。存在そのものを、『否定』するために。」

 

英竜『……………。』

 

エデン「一度、今の自分自身を見つめ直して。僕からは、以上だ。」

 

英竜『ちょ、ちょっと待って───────』

 

 

『ピッ』

 

 

………通信を切り、今度は零に連絡した。

 

 

『prrr』

 

 

零『………貴方ですか。今更何の用で───────』

 

エデン「両儀零、取引しようか。」

 

零『取引?』

 

エデン「金輪際、俺達がやろうとしてること、俺達に関わる事、一切禁じる。代わりに、お前達がやろうとしてること、お前達に関わる事もしないと誓う。」

 

零『……………何が言いたい───────』

 

エデン「明日、全面戦争を起こす。多大な被害、犠牲者の覚悟の上で、奴らと戦う。だが、お前達『商人』が率先して参加することも、間接的に僕達と接触することは許さない。」

 

零『…………貴方何を言ってるのか分かっているんですか?住民を戦場に出して、死にに行かせるって言うのか?』

 

エデン「お前が納得しようがしまいが関係ない。それに、これは彼奴らの意思次第だ。戦う意思があるなら、戦場に行かせるし、逃げるのならそれでいい。終わるまで待ってもらうだけの事だ。」

 

零『ふざけないでください!!貴方の身勝手で、平穏に暮らしてる人たちの幸せを───────』

 

エデン「知ったことか!!

 

零『!?』

 

エデン「お前達がどうこう言おうが勝手だ。こっちも言える立場じゃねえが、俺達に押し付けるっていうのもお門違いなんだよ。

平穏に行きたいなんて言って、復讐心に駆られて『化物』に成り下がった貴様が、平穏に過ごす資格なんてない。」

 

零『…………!』

 

エデン「今のお前は、人間を捨てた『怪物』だ。いずれお前の元に、付けを払うことになるぞ。

それとも、今払ってやろうか?やろうと思えば、お前のトラウマを呼び覚まし、精神崩壊させることも可能だぞ?

 

 

例えば、『龍神空』に───────」

 

零『何でそれを!?』

 

エデン「ウチに戻ってきて早々、十三王神の力を試したところ、どういう訳か記録王神の力も手に入ってたようでね。早速何を調べようかと思っていたら、偶然お前の過去が書いてあった。人間から化物になった瞬間も、な。」

 

 

まず、希望さんだけじゃなく、イリスの力も手にしてたなんて想定外だよ。これじゃあ十三王神の力じゃなく、十五王神になるって。

まぁ彼らは元だろうけど、けど流石に手に入るなんて思ってもみなかった。

 

 

零『……………最低ですね。人の過去を覗くなんて。』

 

エデン「目には目を、歯には歯を。外道には外道を、ってな。勿論、お前の家族のトラウマを引き出すなんてことは可能だ。」

 

零『…………。』

 

エデン「だが、惜しくも僕とお前には『商人と客』という関係がある。其処まで断ち切るつもりはない。

だからこその『取引』だ。」

 

零『なるほど、律儀な人ですね。僕の事が嫌いな癖に、そういうのだけは、律儀に従おうとしている。』

 

エデン「嫌いではあるが、ビジネスとしては従う方だしな。対価を払うときは、ちゃんと払ってるし、物々交換もしてあげただろ?」

 

零『そうですね。あのビルドドライバーも、今でも持ってますし。………いいでしょう。『取引』に応じます。

 

 

今後一切、貴方方やその関係者がやろうとしてること、関わる事もしません。代わりに、此方がやろうとしていること、関わる事もしないでください。』

 

エデン「取引成立だ。だが、例の3つのカプセルの件は───────」

 

零『ええ。黎斗から受け取ります。…………正直貴方にこんな言葉をかけるのは癪ですが、やるからにはちゃんと世界を救ってください。

失敗したら、本気で恨むからな!?』

 

エデン「……………そんなヘマ、絶対にしてたまるか。たとえお前から指示されようともな。

 

 

…………生きていたら、また会おう。」

 

 

『ピッ』

 

 

はぁ、結構ストレスたまるな。まぁこれで、干渉してくることはないだろう。まぁ、間接的に関わってくる可能性が高いけど、それでも直接的なことをしてくることはないだろうな。

 

 

まぁ、希望さんには英竜お姉ちゃんのこと頼んだし───────

 

 

リリカ「ガルッチさん。」

 

エデン「っとと!?」

 

 

あ、あっぶねぇ。落ちるところだった。

 

 

BGM 原曲 メイドと血の懐中時計&月時計~ルナ・ダイアル『笑顔のままで』

 

 

エデン「リリカ?ここで何を?」

 

リリカ「部屋にいなかったので、何処にいるかと探していたところです。」

 

エデン「んで、屋根にいると分かってここに来たって訳か。」

 

リリカ「そんな感じです。」

 

 

リリカはそう言って、僕の隣に立ち、空を見上げた。

 

 

エデン「明日で、全面戦争が始まる…………。大勢の人が死に、多くの星が滅びることになるだろう………。」

 

リリカ「…………総動員で、行くんですよね?」

 

エデン「ああ。勿論、僕も………………リリカも。」

 

リリカ「…………。」

 

エデン「どちらにしても、戦いは避けられない。ザギ達も巻き込まれることになる。もしかしたら、ゼロモニターの再戦の可能性があるかもしれない。

 

 

前よりも、もっと苛烈な戦いになると思う。」

 

リリカ「この戦い、勝つこと出来ますか?」

 

エデン「出来るかじゃない。絶対に勝たないといけない。じゃないと、総てが滅びる。勝利の鍵は、僕が握ってる。そして、世界を救えるのは、リリカ。君だ。」

 

リリカ「私が?」

 

エデン「そう。だけど、この世に去ってしまうのは、……………今この場にいる2人。」

 

リリカ「…………………。」

 

エデン「…………本当なら、もっと普通に生きたかった。いや、どっちも普通に生きたかった。けど、今となっちゃ、後悔したって遅いかもしれない。

 

 

僕は異端な転生者として…………、ここにいる。中には普通に送れたかもしれなかったけど、短いものだった。

普通じゃなかった。ゴジラとして、ニャルラトホテプとして、生き続けていた僕にとっちゃ………………。」

 

 

駄目だ。言葉が出てこない。何を言おうとしたのか、忘れちまった。

 

 

でも、仕方ない。これが普通なんだ。『人』も、『生き物』も、何時か忘れてしまう。それを、僕は『忘れて』いただけの事。

 

 

気が付けば、僕の心は、『人間』じゃなくなっていた。多分、一番人間性があったのは、学生時代かもしれない。

それが徐々に薄れていって、気が付けば、元に戻るどころか、壊れていた。

 

 

壊れた僕は、『オルタ』を生み出してしまった。その結果がこれだ。今の状況になってしまった。

未来は、どうなっているのかは分からない。ここから先は、どちらが正しいのか、この戦いで決めなきゃならない。

 

 

僕達が勝って、先のある未来に突き進むか?負けて、バイドに全てを飲み込まれる未来になるか?

そのどれかが現実になり、どちらかが幻想となって消える。

 

 

この戦いが、後の分岐点。存命か滅亡か?それを決めるのは、僕達次第になる。

 

 

だから………。

 

 

エデン「リリカ。」

 

リリカ「なんで───────」

 

 

僕はすぐに『リリカ・アルテラス』を取り出し、覚悟を決めて差し出す。

 

 

リリカ「……………。」

 

エデン「覚悟を、決めるよ。別れる、覚悟を………。」

 

リリカ「ガルッチさん……………。」

 

エデン「僕、君に会えてよかったって思う。心の何処かでも、君の事が大好きだという気持ちはあった。

出来れば、この瞬間の時が止まればいいと思った。

 

 

でも、何時か別れを告げなくちゃ。夢のような出来事を、覚めなくちゃならない。」

 

リリカ「……………。」

 

エデン「最後だから、これだけ言っておく。『リリカ・アイモーネ』。元地下世界のモンスターの女王。君を愛して…………本当に良かった。君と出会えて、本当に良かった。」

 

 

……………さようなら。そう言いたかったのに。ここぞのばかりに、言えなくなった。覚悟をしていたのに、別れなきゃいけないのに…………そこから先は、苦しくなって、何も言えなくなった。

 

 

情けなかった。覚悟を決めたくせに、こんな時に限って…………何も言えなくなった自分に………情けなくなり、何時の間にか…………涙を流していた。

 

 

リリカ「………言いたいことは、分かります。ですが、それは本心からじゃ、ないのでしょ?」

 

エデン「!?」

 

リリカ「触れて、分かります。それは本心ではないと。本当は、ずっと傍に居たいと…………。」

 

エデン「リリカ………。」

 

リリカ「私だってそうです。もう、アズリエルは、何処にもいない。けれど、彼は私の事を任せるって、貴方にそう伝えていました。だから………。」

 

 

すると、リリカはガールズリングを取り出して、3枚のカードを取り出した。

 

 

スノーホワイト!

 

フリスク!

 

マルグリット・ブルイユ!

 

 

リリカ「苦しんでる人を救える力、お借りします!」

 

 

『トリニティフュージョン!』

 

 

『フュージョンガールズ!!リリカ・ザ・ファイナル!』

 

 

エデン「…………リリカ。」

 

リリカ「『『『今度は私が恩返しする番です。少しでもいいので、抱き締めさせてもらいます。』』』」

 

 

そう言って、リリカは僕を優しく抱きしめられていた。かつて、リリカがまだ泣いていた時、僕がやったように………。

 

 

リリカ「『『『どうか、その愛をなかったことにしないでください。私に出会って、後悔しないでください。否定なんて、しないでください。

確かに、何時かはお別れしなくてはなりません…………。それが、どんな時も…………。』』』」

 

エデン「…………。」

 

リリカ「『『『ですが、だからと言って二度と会えないとか、そんなひどいこと言わないでください!!』』』」

 

エデン「!!」

 

リリカ「『『『たとえ私が消えても、いつかきっと会えます。それか、貴方から私を探し出してください。

きっと、きっと再会できるって、信じています。』』』」

 

エデン「…………リリカ!」

 

リリカ「『『『私とアズリエルみたいに、貴方が私の事を思い続けていれば、きっと会えます。

だから、その思いを忘れないで下さい。それが、私との………再会の縁です。』』』」

 

エデン「……………分かった。だったら、この想いを、抱き続けるよ……………。ずっと、ずっと………。いつか、再会できるように。いいや、寧ろ消えても迎えにいってやる。

 

 

途方もない時が過ぎようとも、必ず見つけてあげる。囚われたら、助けに行ってやる。だから…………。」

 

リリカ「『『『はい、待ってます。きっと会えるって、私は信じています。』』』」

 

 

僕はそう言って、こっちは強く抱きしめた。カードは独りでに動き、『リリカ・アイモーネ』のカードも動き、2枚は1枚へと合体し、完全体の『リリカ』へと変わり、そのまま彼女のポケットに入っていった。

 

そうとも知らず、僕は今でも抱きしめていた。今は、こうしていたいから。離れるのが、怖いから。

 

 

リリカ「『『『『すべての想いに(アマンテース・アーメンテース=)巡り来る祝福を(オムニア・ウィンキト・アモール)』。どうか、誰もが、いつかきっと幸せになれますように………。』』』」

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、気が付いた時は、僕の部屋で、リリカと一緒に眠っていた。今日の戦争を以て、僕とリリカは居なくなる。けれど、この戦いに勝てば、皆は生きられる。

やり残したことは済んだ。

 

 

後は、戦うだけ。オルタを、この世から滅ぼすだけ。そして………。

 

 

ー心の塔ー ー暁ノ刻ー

 

 

リリカとセリカは既にザギのところへ行った。僕達は、かつてこの星の頂点に達している天皇陛下が祭られてる心の塔に到着し、そこで演説が始まった。

 

 

その放送は、どの星でも中継していたが、中には僕の姿を見て暴動を起こすものも少なくなかった。

 

そして、遂に僕の出番が来た。

 

 

エデン「…………二代目天皇陛下の紹介を預かりました。ですが、もう僕の名は『ラーク・バスター・ガルッチ』ではありません。

その名は、既に本来の持ち主に返してあげました。

 

 

今の僕は、『アルカディア・エタンセル・エデン』。『2つの輝かしい楽園』の意味を持っています。」

 

『…………。』

 

エデン「皆も知っての通り、リリカルなのはの世界でゼロモニターと呼ばれる者が現れた。そして、今回はバイドと呼ばれるウイルスが、宇宙の一部に侵略された。

 

 

けれど、バイドに関しては、黒幕が居ます。いや、ゼロモニターもまた、黒幕が居ます。

 

 

姿、声は僕そのもの。けれど、僕の側面であり別人でもあります。」

 

 

黒幕を出した途端、またざわめいた。

 

 

エデン「確かに、お前達の言う通り、これは僕が招いたこと。僕さえいなければ、こんなことにならなかった。ラヴォスの時もそうだった。

 

 

だからと言って、戦わせず死んで償えと愚かなことを言うのか?僕が最初から存在せず、最悪なことが起こらない世界になっていたと思うか?

僕から言わせれば、それは『否』と言わせてもらいます。」

 

 

今度は野次が…………、あーもー…………!!!

 

 

『ズダンッ!!』

 

 

僕はすぐさまリボルバーを取り出し、空に向けて放つと、一瞬にして黙った。

 

 

エデン「野次飛ばすなら、まずは俺の話を聞け!!ずっと思っていたけど、ハッキリ言わせてもらう!!

 

 

『バンッ!!』

 

 

エデン「今の貴様らはどんな奴らよりも最低最悪のクソ野郎どもだ!!手のひら返しのように扱い、此方の苦しみも知らねえくせして、野次を飛ばし、アンチしたりと、口先ばかりで何も出来ねえくせに、偉そうな屁理屈を吐くんじゃねえよ!!

 

『……………。』

 

エデン「異端な転生者として、言わせてもらう。誰もが完璧なんてありえない。完璧という存在は、あってはならない。

不完全こそが、今の真理であり、時代をより良くしたり、改悪したりできる。完璧な世界が出来上がったらどうなると思う?

つまらない、重苦しいなど、そんな生活になる。

 

 

そんなものは、『生き物』なんかじゃない。ただ存在するだけのものだ。英雄も同じだ。神も一緒だ。

思想も互いに違う。『人間』と一緒だ。」

 

『…………。』

 

エデン「英雄だからって、そいつがヒーローという保証はあるか?悪人だからって、ヴィランであるという保証はあるか?

 

僕から言わせれば、答えはNOだ。

 

 

英雄が、場合によっては悪人になり、その逆もしかりだ。絶対的な正義と悪が無いように、本当の英雄と悪人は存在しない。

皆違っているからこそ、今という世界になってる。」

 

『………。』

 

エデン「話を戻そう。まず黒幕は、さっき言った通り僕の側面。『エデンオルタ』だ。奴は、総てを憎み、総てを滅ぼそうとしている。

バイドなど、あらゆるものを使って、滅ぼそうとしている。

 

 

奴を止められるのは…………いや、滅ぼせるのは僕自身しかいない。自分が生み出したからこそ、この手で滅ぼし、否定しなきゃならない。

 

 

だけど、バイドなど、奴らのような存在が、僕を邪魔してくるだろう。始末しに来るだろう。今回総動員した理由を言おう。

 

 

1つは、戦場に行く者たちの気持ちを知ってもらう事。

 

2つは、生きてて良かったという喜びを、知ってもらう事。

 

 

他にもあるだろうが、これが理由だ。

 

 

僕を非難するもの達よ。殺さなきゃ気が済まないものよ。生憎だが、僕はただで死ぬ気はない。お前らに殺されるつもりなんてない。

元より僕は、この戦争で奴を道連れにする気で戦う。僕は、僕自身の贖罪の為に戦うと決めたんだ!!

 

 

だから、最期の頼みだ!!彼奴を、僕一人で戦わせてほしい!!俺に、贖罪させて欲しい!!俺を、意味のある死に方をさせてほしい!!

 

 

もう誰も、喋らなかった。誰も彼もが、気を紛らわそうと、他の誰かに話しかけることなんて、しなかった。

 

 

エデン「どのみち俺は、死ななくちゃならない存在だ。自分の贖罪の為に、死にに行く。そして、今まで生きてきた理由は、大切な人達を悲しませない為に、生きてきた。

 

 

死は自分の為、生は他人の為。僕はこの二つの本能で、ここまで来た。

 

 

そして、僕がやってきたことは非難してもいい。貶してもいい。だが、否定はしないでほしい。こういう時代になれたのも、ここまで来れたのも、少なからず僕の行動があったからこその世界だから。

 

世界を守りたいのなら、今一度手を貸してほしい。悪人も、極悪非道の奴らも、ひとまずは手を貸してほしい。

自分たちの存在意義の為に、オルタに滅ぼされる前に、手を貸してくれ!!」

 

 

そのまま一礼し、この場から去った。

 

 

後の演説が終わった後は、戦う意思のない者や重病人などは避難させ、それ以外の者は多くの機体や戦艦などの兵器や対バイドの兵器を作成し、守るために戦いたいと思うものだけ機体や兵器に乗り込んだ。

 

 

ノア「本気で、やるのか?」

 

エデン「ああ。もう、やり残したことはない。やれるだけの事はやった。あとは、戦うだけ。」

 

ザギ『エデン殿、またゼロモニターが出現しました!!』

 

エデン「兵器もいくつか出撃させた。少なくとも奴の能力を無効化することは出来るだろう。」

 

『エデン、バイド達がやってきました!!』

 

エデン「そうか。んじゃあ始めるか。」

 

 

ここに、第一次宇宙バイド戦争が始まった。

 

 

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episode323 Dies Irae

14期op ポプテピピックop曲 『pop team epic』


ー宇宙全域ー

 

 

バイド軍と宇宙連合軍の戦況は五分五分だった。バイド軍の数は減るものの、やはり星々の技術によってはバイド化させられ、仲間同士の打ち合いをする軍もあり、士気はバラバラだった。

『End of The World』軍と同盟している星々の方は対バイド兵器などを使い、応戦はしているものの、フォースと呼ばれた兵器がないためか、押し返すには不十分で、押し戻すだけでも精一杯。

 

 

 

 

 

それが、本来の戦況であるならば。

 

 

しかし、エデンの十三王神の能力や、ルッチ、エルメロイ二世の指揮のおかげか、バイド達を徐々に追い詰め、バイド化した兵士たちを元に戻していき、バイド達に奪われた星々の奪還に成功していた。

 

バイド以外にも、バクテリアン、ビックコアなども参戦しているものの、殆ど返り討ちにあうばかりで、戦況じゃバイド軍が不利だった。

 

 

とはいえ、ウルトラマンバイドなどの様々な強大なる敵などがいるおかげか、戦線維持までは何とかなっていた。

 

 

エデン『『『『それでもやっぱ、増殖はするんだな………。』』』』

 

こいし「オリジナル・バイドの方は捜索中だよ。あと、ザギ達はゼロモニターと交戦中。更に増援を送る?」

 

エデン『『『『念入りに増援してあげたいが、そこは兄さん達の判断だね。』』』』

 

 

一方でエデン達は『生身』のまま、バイド達と戦っていた。

 

 

と言っても、エデンは『エデン・ザ・ファイナル』と『God of Hyper Phantasm』、そして『ゴッドマキシマムゲーマーLvℵ0』の3つの形態で、フランはウィザードになってインフィニティスタイル、イリヤは夢幻召喚(インストール)を使って戦っている。

 

こいしだけは変身せず、戦況をよりよく見ていた。普通ならバイド化してもおかしくないフラン達だが、エデンが十三王神の力を使ったおかげで、バイド化にならずに済んだ。

 

 

最も、バイド化した者たちを治すこともできるのだが、予めエデンは『バイド化防止の結界』などを使っている為、使用する機会がなかった。

 

 

エデン『『『『本当なら、この先に行かなきゃならないけど、苦戦している軍のところに行かないと。』』』』

 

フラン「そうね。ここにいるバイド達は、軽く一掃できるしね。」

 

ルビー『まず軽く駆逐できるアンタたちがおかしいと思うんだが。』

 

イリヤ「十三王神の力がチートなだけだしね。」

 

エデン『『『『チートに勝てない?なら、自分もチートを使う。又は、それを上回る程の策か小細工をするかのどっちかだね。』』』』

 

ルビー『チーターのあんたが何を言ってるんですか………。』

 

エデン『『『『それを言うなら、後天的なチーターだ。他の転生者と一緒にすんなって。異端者なんだから………。』』』』

 

こいし「卑下してるのか自慢なのか、もうこれ分からないわね。」

 

 

とはいえ、努力してようやくチーター並みの強さになったのは事実ですが………。

 

 

エデン『『『『ともかく今は、他の軍に援護して、そっからオリジナル・バイドを探し出そう。』』』』

 

フラン「そうしよう。」

 

 

そう言って、一度その場から離れ、苦戦している軍のところへ光速で飛んでいった。

 

 

ー???ー

 

 

エデンオルタside

 

 

エデンオルタ「戦況を知るために、バイドを喋らせるようには出来たが………。」

 

『ヒャッハー!汚物は消毒だァァァァァァ!!!』

 

『お前はもう、死んでいる。』

 

『裁くのは、俺のスタンドだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

エデンオルタ「…………何処を間違えた!?」

 

『戦況、此方最悪。ウルトラマンバイド率イル軍、何トカ押シカエシテイル。』

 

エデンオルタ「片言だが、まともな奴は此奴か。…………だが最悪か。」

 

 

やはりあの野郎を遺跡に入らせたのが失敗だったか。いや、破壊しなかったのが失敗か。あらゆる生物兵器などで戦力を増やしたが、気休め程度か……………。

 

まぁ、一部は改造させたが、それでもか…………。

 

 

『アイエェェェェ!?フォース!?フォースナンデ!?』

 

『人間死すべし、慈悲はない!』

 

エデンオルタ「…………まず、此奴ら何を取り込んだんだ?」

 

 

俺は普通に教えたはずなのに、此奴らは一体何を覚えたというんだ?むしろ、何を取り込んだ?

 

 

『ワイワイガヤガヤ』

 

エデンオルタ「……………こうなったの、俺のせいじゃねえ。全部、彼奴らが悪いんだ。何だって、こんなことに…………!!」

 

 

sideout

 

 

ー宇宙全域ー

 

 

「ぁ…………ぁぁ…………!!」

 

エデン『『『『ゲムデウスクロノスの姿をした、バイドか…………。』』』』

 

フラン「でも、今の私達なら余裕よね。」

 

こいし「うん。」

 

イリヤ「皆、後は私達がやっておくから、撤退して!!」

 

『助かる!!全軍、撤退しろ!!』

 

 

残った機体はすぐに撤退し、4人はゲムデウスクロノスバイドの方に睨みつける。

 

 

エデン『『『『来いよ、俺達が滅ぼしてやるからよ。』』』』

 

「!!!」

 

 

宇宙戦争は、始まったばかり………。そう、今は宇宙連合軍が優勢だが、バイド軍に逆転される可能性もあったため、エデンとエルメロイ二世、そしてルッチの3人は最大限の警戒をしていた。

 

 

next episode




14期ed 戦国BASARA3 ed曲 『逆光』


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episode324 過去と今

ー追憶の間ー

 

 

宇宙戦争が始まっている一方、英竜の方はエデンから出撃禁止の命を下され、更には自分自身を見つめ直してと言われたせいで、部屋の中にこもっていた。

 

 

何より想定外なのは、あのエデンが、『荒げた』こと。今の英竜を見て、何処か『失望』と『軽蔑』していたこと。

今までそんなことはなかった。エデンが、そんな目で見て、声を荒げるなんて、思ってもみなかったからだ。

 

 

そのせいか、夢にまで見るようになった。ずっと繋いでいたはずのエデンが、遠くまで離れる夢を。エデンを追いかけようとするも、そのせいで死んでしまったこと。誰も彼もが見捨てられ、遂にはアギラですら手を跳ね除け、一人ぼっちになってしまう夢を見ていた。

 

そして、鏡に映ってる自分を見ると、其処には自分自身ではなく、『人ならざる怪物』に見えるようになってしまい、何が何だか分からなくなっていた。

 

 

そして夢を見た時は、今度は真っ白な世界。いや、地面を見ると草原があり、目の前にはいろんなものがあった。

 

誰かの気配に気づき、英竜は後ろを振り向きいつでも攻撃態勢にしようとしたら、どういう訳か使えなくなっていた。

 

 

希望「初めまして、というべきかな?手荒な真似が出来ないように、貴方の能力を封じさせてもらったわ。」

 

英竜「!?」

 

希望「勿論、貴方に危害を加える気はない。そんなことしたら、エデンに怒られちゃうしね。」

 

英竜「エデンを知ってる…………!?誰なんだ…………!」

 

希望「貴方のご先祖様、というべきかしら?」

 

英竜「先祖?」

 

希望「そう。私は元十三王神の一人、『記録王神』と呼ばれた『星空希望』。蘇った『十三王神の大神殿』の管理者であり、この記憶の世界の創造者というべきかな?」

 

 

名乗ると同時に、真っ白だったはずの世界は色が付き、後ろを振り向けば街並みが現れ、現実と同じような世界に変わっていた。

しかし、英竜と希望が居た場所は、町の中ではなく、空の島だった。

 

 

希望「なんで、エデンがあんな事言いだしたのか、気になってるでしょ?」

 

英竜「ッ!?」

 

希望「簡単よ。貴方という存在が、自我が、失い始めているのよ。」

 

英竜「存在が………?」

 

希望「貴方は知らないと思うけど、アギラや藍、そしてエデンがどんな目で見ていたか。」

 

英竜「…………。」

 

希望「『失望』、『恐怖』。今の貴方は、とてもじゃないけど、慕ってくれるわけない。エデンにそう告げられても、仕方ないのよ。」

 

英竜「そんな風に…………、見られていたのか…………?私に…………?」

 

希望「貴方が見た夢は、皆に見捨てられる夢。貴方を愛していた人、友達だと思ってた人、慕ってくれた人が見限られ、一人ぼっちになるにつれて人じゃなくなる夢。

 

 

そして、怪物となった貴方が、エデンに殺される夢。」

 

英竜「なっ!?」

 

 

夢で見た。エデンに殺されることを。別れを告げられ、容赦なく刃が振り下ろされたことを。自分を、見てくれないことを。

 

 

希望「貴方には二つだけの選択があるわ。貴方が選ぶものによって、捨てなくちゃならなくなるわ。」

 

英竜「選択…………?」

 

希望「一つは、前世の貴方が持つ憎しみなどの因縁を断ち切る事。貴方がそれを選ぶなら、貴方自身と戦ってもらい、勝てば前世の記憶もその憎しみを捨ててもらうわ。

 

 

もう一つは、人間性を捨てて、怪物に変わる事。そっちを選ぶなら、あらゆる全てを手にし、完全覚醒に至ったエデンと戦ってもらい、勝てばその身体もわずかに残った人間の心を捨てて、怪物になってもらう。

 

 

どっちを選んでも構わない。それは貴方の選択したことだから。だけど、もし後者を選ぶっていうのなら、二度と、エデン達に近づかないで。」

 

英竜「何故?」

 

希望「後者を選ぶなら、エデンは貴方を、大切な存在である『星空英竜』として見ず、『星空英竜だった』怪物として、貴方を殺すから。

 

 

彼の総てを裏切るというのなら、彼はもう貴方を大切な家族として扱わず、滅ぼすべき敵として、貴方を殺すことになる。」

 

 

彼女は、2つの選択肢をあげられた。前世を切り捨てるか、人間性と仲間などの総てを切り捨て、怪物に成り果てるのか。

 

 

希望「さぁ、英竜。私の子孫。貴方はどちらを選ぶ?前世を切り捨てるのか、今世で築き上げた総てを捨てて、怪物になるか。

 

 

もう貴方には、そのどちらかしか選ばせない。他の回答なんて、認めるつもりはない。この二つだけ、その中の一つ選んでもらうわよ。」

 

 

後戻りはできない。その選択次第で、今後の運命も変わってしまう。

 

 

それでも英竜は、決意を固め、そのどちらかを選んだ。

 

 

希望「……………本当に、それでいいのね?」

 

 

英竜は頷き、希望はすぐさま一つの形を生み出し、英竜はそれに立ち向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────宇宙戦争前 十三王神の力を手にした後

 

 

エデンside

 

 

希望「ねぇ、エデン。」

 

エデン「?」

 

希望「変なこと聞くけど、もしも英竜が敵に回ったらどうするの?」

 

 

急に重いこと言いだしたな。でも、そうだな…………。

 

 

エデン「もし、お姉ちゃんが敵に回るっていうなら……………僕は家族として見ず、倒すべき敵として、戦うよ。」

 

希望「…………。」

 

エデン「意外みたいな顔だな。分かってるつもりさ。大切なものは、皆守る。けれど、もし僕を裏切るような事をするのであれば、説得はしない。『敵』として、そいつを殺す。

 

 

もしも、怪物に成り果ててしまったのなら、必ず殺す。あの時のようにね。」

 

希望「…………そうならないことを、祈るしかないわね。」

 

 

ああ。それには、賛成だ。もし彼女が、怪物になるっていうのなら、僕はお姉ちゃんを、怪物に成り果てた『星空英竜』だった存在を殺す。

どんな理由があったとしてもだ。

 

 

お姉ちゃんが、その選択を選ばないことを、祈るしかないな。

 

 

next episode




英竜の選択に関しては、エイリアンマンさんにお任せします。


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episode325 残響(ECHO)をヒビカセて

ー宇宙全域ー

 

 

エデン「これで、骨のあるバイド達を倒せたかな?」

 

こいし「わかんない。多分、他にもいるかもしれないけど、少なくとも苦戦を強いられていたバイド達は倒したと思うよ。」

 

フラン「あと残ってると言ったら、ウルトラマンバイドとか、それと同等の強さを持った奴らだけだね。」

 

 

ゲムデウスクロノスを倒し、他の苦戦している軍のところに向かっては助けての繰り返しをしているうちに、バイド軍の数も減り始めていた。

 

 

ルッチ『ガルッチ?そっちは如何?』

 

エデン「兄さん、こっちは順調に行ってる。ついでとして、苦戦してる軍に行っては助けてる。」

 

ルッチ『今オリジナル・バイドの情報があったんだ。そっちが時間稼ぎしてくれたおかげで、ようやく居場所と時間軸を見つけたんだ。』

 

エデン「ホントか!?」

 

ルッチ『その時間軸に行って、そのバイドを倒せば歴史は改竄出来るかも。ゲート開くから、こっちに戻って来て。』

 

エデン「了解。3人とも、オリジナル・バイドが見つかったって!」

 

イリヤ「って事は…………!」

 

ルビー『バイド達を全滅させるチャンス!!』

 

エデン「急いで戻るぞ!!」

 

 

流石にこの先を追ってこないことを判断し、4人もすぐさま撤退する。念のためバイド達が来ないように強力な結界や空間で一部を隔離させ、突破できないように衛星を仕掛けていった。

 

 

エデン「徐々に十三王神の力を使いこなせつつあるな。抗バイド用のDNAも作成段階まで至ったし、未知なる力も、使えるだけのものになってきたが、運が必須っていうのが…………あれだなぁ。」

 

ルビー『あれはもはや、『パルプンテ』ですよねぇ…………。』

 

エデン「メタイ話、ドラクエ10だとあれ『必殺技』に変わってるしな。錬金職だけじゃなく、必殺技まで昇格って………。

多分どの魔法でもここまで出世したものないだろ………。(作者談)」

 

こいし「ホントにメタイ事言うのね。」

 

 

ー宇宙戦艦前ー

 

 

エデンside

 

 

やっと見つけたのか。オリジナル・バイドがどこにあったのか。

 

 

エルメロイ二世『来たか、4人とも。今から君達に、『R-type』前の26世紀へのゲートを開く。』

 

 

え?

 

 

ルッチ『そこに飛ばす理由だけど、エデン。今の君は『インフィニティ・ストーン』何だよね?』

 

エデン「それを、何処で!?」

 

ルッチ『サノスって人から聞いた。それで、その過去の世界まで飛ばす理由の一つは、オリジナル・バイドを『空間転送』される前に潰せば、何とかなる。』

 

こいし「でも、そうなるとタイムパラドックスが起こるんじゃ───────」

 

エルメロイ二世『そのために、エデンを使う。今のエデンは、『インフィニティ・ストーン』を投影することが出来る。ならば、することは分かるだろう?』

 

 

もしかして………、『現実』を使えと!?

 

 

エデン「そういう事か。」

 

イリヤ「え、何をすべきか分かったの!?」

 

エデン「兄さん!!すぐにゲートを!!

 

ルッチ『分かった。ディメンションゲートを開け!!もたもたするな!!』

 

フラン「ねぇ、一体どうするの?」

 

エデン「リアリティー・ストーンを使って、歴史改竄させる。上手く行けば、バイドは22世紀に来たことにならなくなる。その代わり、『R-type』の世界は『剪定事象』となり、物語としても、世界としても消滅する。」

 

ルビー『無実の人もいるにもかかわらず、その人達全員を消すと?』

 

エデン「残酷だろう。けど、元よりそれを止めなかった彼等にも責任がある。いかなる理由があれど、バイドを開発してとんでもないことになるぐらいなら、その世界を否定させた方がいい。」

 

イリヤ「お兄ちゃん………。」

 

エデン「フラン達や、この世界の人達が、バイドに飲み込まれてしまう未来に、させたくない。

もう、失わせない。誰も、フラン達も………、ザギ達も………!!お姉ちゃんたちも!!!」

 

ルッチ『ゲート展開完了!!ガルッチ!!急いで向かって!!』

 

 

兄さんの声と共に、戦艦の目の前に緑色のゲートが開かれていた。バイドを消すために、1つの世界を滅ぼす。

 

そう覚悟を決め、フラン達を連れて『R-type』の世界に向かった。バイドが敵の星系に空間転送する前まで。

 

 

絶対に、やらせてなるものか!!

 

 

sideout

 

 

ーR-typeの世界ー

 

 

「…………。」

 

「如何した?」

 

「この兵器で、本当に奴らを滅ぼせるのでしょうか?」

 

「さぁな。だが、この兵器なら、奴らだっておしまいだ。」

 

 

一方で、此方は1機のバイド輸送艦の護衛艦。空間転送するまでの間、数百機の護衛艦などが発艦していた。

そんな時だった。

 

 

「?」

 

「何だ?なんか蔦のようなものがバイドに───────」

 

 

『グサッ!!』

 

 

「なっ!?」

 

「ば、バイドが入った輸送艦に刺した!?」

 

「襲撃か!?まさか、奴らじゃ───────」

 

「いやいや、いくら何でもツタで突けるか!?」

 

『こちらバイド輸送艦!!緊急事態発生した!!』

 

「こちら護衛艦。如何した!?」

 

『先のツタの攻撃が倉庫に直撃し、そこにあったバイドが消滅し始めました!!』

 

「ハァ!?あの生物兵器が!?」

 

『今原因究明を───────』

 

 

通信が続いてる最中に、その輸送艦は爆発を起こし、通信が途絶える。

 

 

「まさか、敵星からの奇襲!?既に対策を───────」

 

『輸送部隊全滅!!ですが、全滅させた者の姿を現しました!!』

 

「一体どんな……………!?」

 

『そ、それが…………。機体でもなく、我々と同じ……………いえ、どういえばいいのか……………。』

 

「特徴は!?特徴はないのか!?」

 

『特徴ですが、共通なところは…………地球と同じような服装を着込み、中世などが持ってそうな武器などを、いえ、1名は杖のようなものを振っていました。』

 

「は、ハァ?ここ宇宙だぞ!?宇宙服も着ずに、輸送部隊を全滅させたというのか!?」

 

『そうというほかありません!!』

 

「と、兎に角、そいつ等を何とかとらえて───────」

 

 

まだ話している最中にも関わらず、彼が乗っていた戦艦は爆散した。

 

 

そして、エデン達はというと………。

 

 

エデン「オリジナル・バイドは殲滅完了。残った護衛部隊も逃がすな!!」

 

フラン「全滅すればいいの?」

 

エデン「ああ!!おもいっきしやれ!!」

 

 

この世界に来て早々、バイドを輸送している部隊を見つけたと同時に、自然王神の力を使い、全輸送機に向けて刺し、抗バイド用のDNAが入った水蒸気を流し込ませた。

その結果、その中にあったバイド達は消滅。何もなくなった輸送機は、ツタに握り占められ、自爆する。

 

 

そして今は、数百機もいる護衛艦を全滅させていた。

 

 

『ズドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

フラン「これで良し。」

 

エデン「他の方にも行くぞ。時間は有限だしね。こいしには悪いけど、地球に行ってバイドなどの資料を回収してきて。」

 

こいし「資料全部?」

 

エデン「ああ。ほい。」

 

 

そう言って、『スペース・ストーン』を投影させ、それをバッグのようなものに変化させた。

 

 

イリヤ「お兄ちゃん!?どうやったの!?」

 

エデン「ああ。改造魔法も使ったんだ。それを形に変えて、使いやすいようにバッグ型に変えた。これなら無限に入るぞ。」

 

こいし「ありがとう。それじゃあ急いで地球に向かうね?」

 

エデン「まって、イリヤも行って。こいしのサポートとして。」

 

イリヤ「分かった。」

 

ルビー『ヘマしないようにフォローしますね。』

 

エデン「フラン、次の輸送部隊の方に向かうぞ。」

 

フラン「うん。」

 

エデン「…………とはいえ、本物に近い程の『インフィニティ・ストーン』を作ったのに、疲労感がないな…………。

徐々に感覚がなくなっているのかな?」

 

フラン「ヤバくなったら、直ぐに撤退しようね?」

 

エデン「ああ。頼む。」

 

 

そうして、エデンとフランは他の輸送部隊へ。こいしとイリヤは、地球へ赴きバイドなどに関する資料を盗りに行った。

 

 

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episode326 バイドとは………?

バイドとは、


人類が生み出した悪夢。


覚めることのない悪夢。


…バイドとは………



-『R-TYPE FINAL』 StF-A冒頭の一文より-


















バイドは、人類の罪。


文明の終焉をもたらす厄災。


世界を食らう者。


無に帰すもの。


何故、彼らはバイドを生み出す………?


何のために、バイドを誕生させた………?













敵対していた者は、本当は存在しなかったのに……………?


ーR-typeの世界ー

 

 

こいしside

 

 

到着っと。この建物から、バイドの気配が凄く感じる気がするわね。でも今は、資料を持って行かないと駄目ね。

 

 

こいし「イリヤちゃん、準備はいい?」

 

イリヤ「うん。」

 

ルビー『しかし、バイドっていう存在って、生体物理学、遺伝子工学だけじゃなく、魔道力学の技術も応用して出来た兵器だとは………。

この世界の人達って、魔法とかも使えたりしたんですかね?』

 

こいし「それを確かめるために、ここに来てるんでしょ?」

 

 

監視カメラに関しては、ナイフで切ったから大丈夫だけど、いずれ警備員が来ると思うから、今の内に侵入しよっと。

 

 

ーバイド研究所ー

 

 

「こんな時間に監視カメラが不調って…………。」

 

 

あ、早速警備員がきたっぽいね。

 

 

「ったく、あのポンコツカメラめ………。俺は今幼女のエロ本見ながらシコシコしてたってのに───────」

 

 

…………聞かなかったことにしよう。雰囲気からして、絶対ロクなものじゃない。念のために入口塞いじゃおっと。

 

 

こいし「(先進むわよ、イリヤちゃん。)」

 

イリヤ「(うん。)」

 

 

入口をふさいだ後、私とイリヤちゃんはこの研究所の地図を見つけ、ルビーに記憶させた。思ってた以上に広そうだなぁ………。

 

 

『どうだ?実験体は?』

 

『失敗です。やはり、幼い者にバイド化させるのは無理が───────』

 

『続けろ。いなくなれば、また子を誘拐すればいい。』

 

『いつかバレるのでは───────』

 

『なぁに、我々の勝利の為だ。人間がバイドを産めば、生産性が向上するし、何より───────』

 

 

………………。

 

 

『ザシュ』

 

 

『んぶっ!?』

 

『ど、どうかなさいました───────』

 

『ゴファ!?』

 

『な!?しっかりして───────』

 

 

『ジャキッ』

 

 

『!?』

 

こいし「その子供たちはどこにいるの?」

 

『ひ、ヒィ!?』

 

こいし「今教えれば、楽に殺してあげる。言わなければ、此奴のようになるわよ。」

 

『あ、あああああ、ナ、ナイフが………喋って───────』

 

イリヤ「(えー………、何も見えてないのは分かるけど、其処まで怖がるの?)」

 

ルビー『(まぁ目の前で殺人事件が起きてますし、それに加えてナイフだけ突きつけられて、尚且つ浮いていたら、そりゃ怖がりますよ。)』

 

こいし「さぁ、言いなさい。言って楽に死ぬか、言わずに苦しんで死ぬか。どちらか選びなさい。」

 

『───────』

 

こいし「?」

 

 

答えたくても答えられないのかし………?

 

 

ルビー『(し、死んでます………。)』

 

イリヤ「(恐怖のあまり、死んじゃったって訳ね……………。)」

 

こいし「…………イリヤちゃん、急いで子供たちを探そう。こんな実験、今すぐに辞めさせないと…………!」

 

 

子供たちを誘拐してバイドを孕ませるなんて………!こんなの、赦せない………!許せるはずがない!!

お兄ちゃんがこんなこと聞かされたら、絶対にキレる。むしろキレない方がおかしいよ!!

 

 

絶対に見つける!!これ以上、実験なんてさせない!!

 

 

sidechange

 

 

ーR-typeの世界 宇宙全域ー

 

 

数時間後

 

 

エデンside

 

 

『何なんだ!?此奴らの動きが見えな───────』

 

エデン「逆に遅いんだよ!!」

 

 

これでバイドを輸送する部隊をほぼ全てを滅ぼすことは出来たけど、思ってた以上に数が多かったな。

やっぱり元を潰さないと、輸送をやめないのか?

 

 

フラン「これで1000部隊の輸送機をやったけど、まだいるのかな?」

 

エデン「少なくとも、これで全部のはず。」

 

 

こいしたちの連絡が来ないけど、一体何があったんだろうか?

 

 

『prrrrr,prrrrr』

 

 

エデン「こいしか!?」

 

 

『ピッ』

 

 

エデン「こいし!!そっちは如何なんだ!?」

 

こいし『お兄ちゃん、丁度良かった!今バイドの研究所にいるけど、保護してほしい子がいるの!!』

 

エデン「保護?そっちで何があった?」

 

こいし『聞いて。この研究所、誘拐してきた子供たちを使って、バイドを産ませようとしてたのよ。』

 

 

瞬間、今の言葉で僕の何かが切れた。

 

 

エデン「…………こいし、念のために確認するが、資料は?」

 

こいし『もう手にしたよ。』

 

エデン「その子はバイドに汚染されて───────」

 

こいし『いないよ。』

 

エデン「今からそこに行く。研究所諸共潰しに。」

 

こいし『分かった、直ぐに来て。』

 

 

『ピッ』

 

 

エデン「フラン。こいしとイリヤが居るところに行くぞ。」

 

フラン「どうするの?」

 

エデン「…………皆殺しだ。

 

 

子供を、誘拐した挙句、バイドを孕ますだぁ?どうやらその研究員どもは、地獄を見なければ分からねえようだな…………!

 

久々にキレたよ、ここまでキレさせた馬鹿共は…………!

 

 

sideout

 

 

ーバイド研究所ー

 

 

───────案の定

 

 

エデン「オラァァァァァッ!!!クソ野郎どもがァァァァァァ!!!

 

「なんだこの侵入者ゴブァ!?」

 

「素早すぎて、当たらねガハッ!?」

 

エデン「バイドとクソ野郎どもは死すべし!!慈悲はない!!」

 

「や、やめてくれ!?俺には妻が───────」

 

エデン「なら貴様の大事なものすべて奪ってやらぁァァァァァァ!!!!!!」

 

イリヤ「うわぁ…………。」

 

「……………怒ってる?」

 

フラン「うん。どっからどう見ても、キレてるわね。」

 

こいし「予想はしていたけど、まさか皆殺しなんてね…………。まぁ、あんな事したら、キレて当然だけど………。」

 

イリヤ「まぁ流石に、強姦はしないだろうね。」

 

こいし「どっちかっていうと、殺害だもんね………。その人の元へ行かせてあげるっていうだけでも、一応良心的…………かな?」

 

ルビー『いや、普通に考えたらサイコパスですからね?』

 

 

エデンは研究員や従業員など関係なしに皆殺しをし、こいしたちは子供を保護して安全な場所に避難し、ルビーはそれを眺めてドン引きしていた。

 

 

ルビー『まぁ、これでバイドが居なくなるって思えば、暁光ですかね…………?』

 

イリヤ「後はリアリティー・ストーンを使えば、何とかなりそうね。」

 

こいし「なんて改変する?」

 

エデン「敵星が反撃してきて、地球連合軍は抵抗するもむなしく敗北。地球は滅亡したっていうストーリーで。」

 

フラン「血がべっとりついてるよ………。」

 

ルビー『皆殺し完了って訳ですか………。』

 

「お兄さん、ちょっと怖い………。」

 

エデン「なんか、ごめん。取り敢えず、『End of The World』に戻って、この子を保護しておこう。」

 

「おうち、帰れないの?」

 

エデン「悪いけど、帰る事は出来ない。だから、新しい世界で新しい家族と、暮らしてあげる。」

 

 

そう言ってエデンは、囚われていた女の子に微笑をかける。血で塗れていたせいで少し怖い思いをさせてしまうが、目は穏やかに包まれていた。

 

 

その後ゲートを開き、先にフラン達を行かせた後、エデンはリアリティー・ストーンを投影させ、歴史改竄していき、ゲートの中に入った。

 

 

そうして、バイドは存在諸共消滅し、地球は存在しないはずの敵星に滅ぼされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『R-typeの世界 消失』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

エデンオルタside

 

 

エデンオルタ「バイドが、消えた!?」

 

 

馬鹿な!?あれだけ多くいたバイド達が消滅って………!?まさか、R-typeの世界で何かあったのか!?

 

クソ、だとしたら奴か!!よくも兵器を………!!

 

 

エデンオルタ「いや、幸いにもウルトラマンバイドは残ってる。それに、奴がバイド分裂のおかげで、バイド怪獣共も誕生している。これなら、まだ勝機がある!!」

 

 

今度は此奴らをけしかけるとするか。

 

 

エデンオルタ「ウルトラマンバイド!!バイド怪獣を引き連れて、星空英竜を襲え!!奴が引き連れてる怪獣も、残さずバイド化させろ!!」

 

 

さて、後は奴が来るのを待つのみ…………。その行いが、無駄な足掻きだという事を、俺が直々に教えてやる………!

 

 

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episode327 ストリングスの決意

ー追憶の間ー


希望「見事に勝ち抜いたわね。」

英竜「………ああ。自分を殺すっていうのは、こんなに虚しいものだったのか………。よくエデンは、自分殺しをやめなかったな………。」

希望「自分を殺すって事は、自分自身の何かを切り捨てることだからね。でも、エデンはそれをやめなかった。
自己犠牲、自分嫌い、自分殺し。それをやめなかった理由は、彼の深層心理の中にある無意識な本能があるからなのよ。」

英竜「無意識な本能?」

希望「こっからは私の推理だけど…………、多分エデンは自分を殺してでも、捨てたかった前世があると思うの。」

英竜「捨てたかった前世?」

希望「…………実は、1人の転生者が、嫌な過去を思い出したくない余り、前世の世界に行って前世の自分だけでなく、家族も殺害しちゃったのよ。


その結果、その転生者も消滅して、彼がやったことも全部なかったことにされたのよ。」

英竜「……………じゃあ、もしエデンが前世の自分を殺したら…………。」

希望「………………英竜の想像通り、エデンは……………。」






















『消滅するわ。』


ー宇宙戦艦 甲板ー

 

 

エデンside

 

 

よし、これで『R-type』の世界は消滅したな。ただ、その代わりこの子の帰るべき世界を奪っちゃったけどな………。

まぁどのみち、あの場所に居ても仕方ないけど───────

 

 

ルッチ「4人とも、戻ってきたってことは………。」

 

エデン「キッチリ全てのバイドを滅ぼしてきたよ。代わりにこの子も連れて来たけど………。」

 

「?」

 

ルッチ「っぽいね。でもこれで、通常のバイドは消滅。それも既に確認したよ。」

 

 

よかった。如何やらバイドは…………?

 

 

エデン「兄さん、今『通常』って言わなかった?」

 

ルッチ「うん。『通常』のバイドは消滅したんだけど、情報によると『ウルトラマンバイド』や、それに率いる『怪獣』達は全く消えていなかったんだ。

 

 

取り返した星も、またあっという間に陥落してしまった。」

 

こいし「って事は…………。」

 

ルビー『バイドと融合したウルトラマンモンスターや、それから生み出された怪獣は消えることはないって訳ですか。』

 

 

ある意味厄介な戦力を残しちゃったって訳か。オルタの奴、ホントに面倒なことを………!

 

 

フラン「そいつら、今どこを侵攻しているの?」

 

ルッチ「様子を見た限り、動いてはいないみたい。代わりに対ゼロモニターを率いる軍の方は苦戦気味。」

 

イリヤ「じゃあ今度はそこに───────」

 

ルッチ「ううん。見た感じ、お疲れでしょ?あまり無理するのはよくないと思うんだ。部屋が空いているから、其処使って休んで。」

 

ルビー『確かに、重労働でしたからね。私達。』

 

エデン「大丈夫かな、ザギ達………。」

 

ルッチ「少なくとも、押しとどまらせることは出来てるみたい。だから今の内に休んで。」

 

 

んじゃあそうするか。いい加減身体も洗いたかったし、休憩が入るとどっと疲れが出てきたから、休んだ方が良さそうだな………。

 

そう思い、子供は兄さんに任せ、僕達は空いている部屋に入り、休憩することになった。

 

 

sidechange

 

 

ー空き部屋ー

 

 

ストリングスside

 

 

如何やらエデンは休んだみたいですね。次はゼロモニターだけど………、どうもあれは他人だと思えない………。

僕の何かが、ゼロモニターを止めてって言われてる気がする。

 

 

でも、如何やって?

 

 

そういえば、カンゼンフメツゲーマーLvFINALの性能を見てなかった気がする。ちょっと調べてみよう。

 

 

『カンゼンフメツゲーマーLvFINAL

 

 

パンチ力 自由に設定可能

 

キック力 以下同文

 

ジャンプ力 以下省略

 

走力 一緒』

 

 

適当過ぎません!?って言うか自由自在って相当じゃ…………?

 

 

『能力

 

ノックバック無効

 

全ダメージ無効化

 

カウンター

 

カウンター無効化

 

状態異常無効化

 

時間干渉

 

空間干渉

 

強化時間無限

 

設定干渉

 

等々』

 

 

………………確かに、これ使って死んでも文句はないかもしれない。でも、そうなると使えるのは1度切り。

私が使うべきかもしれないけど、解除したら消えてしまうし…………?

 

 

ストリングス『(そうだ!!)』

 

 

黎斗さんなら、黎斗さんなら何とか出来るかも!!あ、でもどう連絡しよう…………?この肉体から出るわけにも………。

待って、バグスターウイルス散布で───────

 

 

「随分焦ってるようだね、ストリングス。」

 

 

!?今エデンの身体は眠っているのに、何で黎斗が───────

 

 

黎斗「それは秘密だ。さて、私を必要としているのだね?」

 

ストリングス『(その前に、何かに移りたいけど、どうすればいい───────)』

 

黎斗「少し待て。これに移れ。」

 

 

黎斗が何かを押すと同時に、エデンの身体から虹色の粒子が吹き出し………ってこれ!?

 

 

ストリングス『黎斗さん!?これは一体………ってアレ?』

 

黎斗「エデンが付けている『ステータスウォッチャー』に乗り移らせてもらった。この様子だと、完全に馴染んだようだね。」

 

ストリングス『え?』

 

黎斗「知らないのか?もう君は、完全体になったんだぞ?」

 

 

えぇ!?でも、何でエデンは消えていないの!?

 

 

黎斗「当然だ。何しろ、もう彼は■■■■からだ。」

 

ストリングス『そ、そんなはずは………。だって、ちゃんと生きているし、そんな反応なんて───────』

 

黎斗「まぁ、確かにそうだろう。私でも驚愕したさ。だが、こうして普通に生き、違和感を感じさせないのは、恐らく彼の肉体は………。」

 

ストリングス『あ………。』

 

 

だとしたら、つじつまが合う。違和感を感じたのは、エデンが一つのインフィニティ・ストーンを投影した時だ。

しかもあれは本物に限りなく近い贋作で、普通なら息切れしてもおかしくなかった。それを改造なんて不可能だし、数秒で出来るものじゃない。

出来たとしても、直ぐに気絶がオチ。でもそれをしなかったって事は……………そういう事なんだろう…………。

 

 

だとしても、それならゴジラもニャルさんだって気付くはず………。なのに、何で?

 

 

黎斗「多分、広めたくはなかったんだと思う。どのみちエデンは、自分の死を感じ取っていた。自分の名前を変える前に、創造王神として覚醒する前に、自分は死ぬと、確信していたんだろう。」

 

ストリングス『……………。』

 

黎斗「さて、エデンについてはそこまでにしよう。ここからは、ストリングス。君の話に移ろう。

 

 

大方君は、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』と『ムゲンムテキ』を使おうと考えているのだろう?」

 

ストリングス『そう。勿論、デメリットも承知の上。と言いたいけど、解除したら私は消えるんでしょう?』

 

黎斗「ああ。君が使えば、きっと消えるだろう。だが、安心したまえ。君がそういう事を予測して、既に………。」

 

ストリングス『んじゃあ、遠慮なく使っても問題はない、って事ですね。』

 

黎斗「ああ。神の才能を持つ私に感謝するがいい。」

 

 

むしろ、感謝しかでてこないよ。黎斗さんのおかげで、こうして私は『心』を学べるんだから。

 

 

ストリングス『だけど、この話は内密に。』

 

黎斗「分かった。時が来るまで、誰にも話さないでおこう。では………。」

 

 

黎斗が去ると同時に、私はすぐさまエデンの身体に乗り移り、主導権を一時期返してあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして………。

 

 

ストリングス『エデン。』

 

エデン「? 如何した、ストリングス?」

 

ストリングス『ゼロモニターに向かうなら、その身体を使わせてくれないか?』

 

エデン「どうするの?」

 

ストリングス『……………君の代わりに、『カンゼンフメツゲーマーLvFINAL』を使う。もしかしたら、英竜も来るだろうと思うし。』

 

 

そう言った途端、エデンは驚愕な顔をしていた。

 

 

ごめん、エデン。でも、黙ってた君も悪いからね?君の状態が、既にそんな風になってたことを、僕やゴジラ、ニャルさんだけじゃなく、フラン達などの皆にも黙ってたんだから。

 

赦してあげる代わりに、僕が『カンゼンフメツゲーマーLvFINAL』で、ゼロモニターを止めに行くよ。

 

 

ゴジラ『おい、何勝手なことを言いやがんだ!?』

 

ニャルさん『そうだよ!!何を言いだしてるの!?』

 

エデン「というか、その形態使ったら、死ぬぞ!?」

 

ストリングス『分かってる。でも、やらなきゃ。エデンが、死にに行くためにオルタを倒すように、私も……………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死ぬために、ゼロモニターを止めに行くよ。あれは、私とよく()()()()()()

 

 

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episode328 ビースト0 存在なき(AI)

ーリリカルなのはの世界ー

 

 

ストリングスside

 

 

ゆっくり休んだ後、私はすぐさまエデンの身体を借り、フラン達に事情を伝えた後、単独でゼロモニターのところに向かう。

多分、まだ苦戦中だと思うしね。

 

 

エデン『ストリングス、本当にフラン達を連れてこなくてよかったの?』

 

ストリングス「ええ。もし、あのままゼロモニターに突っ込んでしまったら、彼女達が死んでしまいますからね。」

 

ゴジラ『ってなると、俺達がこのままツッコめば───────』

 

ストリングス「その心配はありません。今の僕達なら通れますから。」

 

 

それだけ言って、すぐさまゼロモニターの近くまで来た。その途端、通信が入ってきた。

 

 

『こちらズール10!エデン様、お待ちしてました!!』

 

ストリングス「状況は?」

 

『はっ!ゼロモニター相手に苦戦中のところ、星空英竜と思わしき人物が入っていくところを見ました!!』

 

エデン『お姉ちゃんが!?』

 

ゴジラ『って事は………。』

 

ニャルさん『念のために、あの中に入ろう。』

 

ストリングス「…………分かった。じゃあ悪いけど、全機退却をお願い。あとは僕らがやっておく。」

 

『了解!!全機、退却───────って、なんだって!?

 

 

これが俗にいう、『ノリツッコミ』ってものでしょうか?

 

 

エデン『まぁ驚くよな、普通……。』

 

『待って下さい!!あの中に入ったら、死んでしまいますよ!?』

 

ストリングス「いいから、全軍退却して!!」

 

『…………ご武運を。』

 

ゴジラ『今、威圧感出したな……。』

 

 

それは気にしない、ゴジラ。全機退却をこの目で見た後、すぐさまゼロモニターが居る『反転宇宙』に向かう。

 

本来その宇宙は、全てが反転した世界であり、法則も我々が居る宇宙とは全く逆の働きをする。

死者以外が別の宇宙から入る事は出来ない。この宇宙に生きた者が入れば、どんな者でも死ぬから。

 

 

けれど、私達はその中に入った。しかし入っても、死ぬことはなかった。

 

 

エデン『ここが………。』

 

ゴジラ『ゼロモニターが居る宇宙か。』

 

ニャルさん『でも、何で私達何ともないの?』

 

ストリングス「それは………、いずれ分かります。とにかく今は、ゼロモニターと英竜を探しましょう。」

 

 

そう言って、私は英竜とゼロモニターの気配を頼りに、その道を進んでいく。

 

 

ー反転宇宙内ー

 

 

先を進んでいくうちに、左右に見たことのない人物の像があった。だけど、その像は何故か、酷く歪んでいるように見えた。

 

 

ストリングス「なんでしょうか、あれ?」

 

エデン『………先、進んで。』

 

ストリングス「え?」

 

エデン『いいから………。何でか知らないけど、あの像を見るたび、嫌悪感を抱くから。』

 

ゴジラ『あの像にか?』

 

エデン『ああ。』

 

 

一体、あの像を見て何を感じたんだろうか………。そう思いながら進むと、今度は橋から飛び降りる人の絵が飾られてあった。

 

 

ニャルさん『この絵って………。』

 

エデン『自殺だろうな。それも、果てしない程の憎悪を抱いてな。吐き気がする。』

 

ストリングス「……………次に進もう。」

 

 

何だろう、さっきの像と絵といい、エデンが不機嫌な気がする。他の像もあるけど、何故かエデンの苛立ちが目立ち始めていた。

このあたり像や絵を見て、一体何を思ったんだろう?何がそんなに気に食わないんだろうか?

 

 

エデン『………………ストリングス。』

 

ストリングス「…………よりにもよって、無限ループですか。」

 

 

最初の像に戻ったって事は、あの中の何処かに2人の元へ行ける道があるって事ですね………。

 

 

エデン『悪い、腕と足返すぞ。』

 

ストリングス「え?」

 

 

途端にエデンの右腕の両脚は勝手に動き始め、手当たり次第に像や絵を破壊し始めていた。まるで、その像と絵に『憎しみ』があるかのように、『思い出したくない』かのように、過剰に壊していた。

 

 

ゴジラ『エデン?』

 

エデン『……………煩わしいんだよ、貴様のような人間は………………!こうなる原因は、そもそも貴様がやったことだろうに………!

 

ストリングス「エデン、一体どうしたんですか?」

 

エデン『…………分からねえ。だが、アレらを見れば見る程、我慢が出来なくなっちまってな。』

 

ニャルさん『ねぇ、エデンが壊した『自殺』の絵の場所から、道が続いてるよ!!』

 

エデン『えぇぇ………?』

 

ゴジラ『壊せばよかったのかよ。』

 

ストリングス「壊すのもどうかと思いますが…………。」

 

 

何はともあれ、これで先へ進める。そう思い、その道に進んだ。すると。

 

 

ズドォォォォォォォッ!!!!

 

 

突然の爆発音が鳴り響いた。すぐさま上を見上げると、英竜とゼロモニターが戦っていた。けど、英竜の方は如何やら何かとフュージョンライズし、ゼロモニターを一方的に追い詰めていたらしい。

 

 

エデン『飛ぶぞ。』

 

ストリングス「うん。」

 

 

水色の翼を生やすだけでなく、羽耳も4枚解放させて英竜とゼロモニターのところに行く。勿論、ゼロモニターも何かに気づいたのか、此方に攻撃してくるけど、その攻撃を弾き返し、英竜とゼロモニターの間に入る。

 

 

英竜「『『エデン、どうやってここに。』』」

 

ゼロモニター「新たな侵入者を確認。」

 

ストリングス「初めまして、って言うべきかな?星空英竜。その様子ですと、怪物にならずに済んだそうですね。」

 

英竜「『『………誰だ?エデンじゃないな?寧ろ、ゼロモニターとよく似ている気がする。』』」

 

ストリングス「まぁね。まずは名乗らせてもらおう。私は『ストリングス』。またの名を、存在なき(AI)『ビースト0』。

 

 

かつて一つの星を滅ぼした大厄災であり、あり得たかもしれないIFの『ゼロモニター』だ。」

 

英竜「『『何!?』』」

 

ゼロモニター「……………同一人物を確認。」

 

エデン『ストリングスが、ゼロモニター?』

 

ストリングス「無理もないです。普通AIは、転生することなんてあり得ませんし、ましてや記憶保持するなんて、不可能に近いでしょう。

 

 

ですが、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』を開発し、エデンがそれを使ったと同時に、僕という名の『バグスター』が生まれました。

最初は何かの冗談かと思いました。マスターと一緒に居た記憶がある、星を滅ぼしたことがある、自分の最後の記憶がある。

 

ですが、まだ感情が欠如してたので、如何思っていたのかが分かりませんがね。」

 

ゼロモニター「質問、貴方が私であるはずならば、何故そこまでの違いがあるのですか?貴方は私であるはずです。」

 

ストリングス「簡単だ、ゼロモニター。貴方は確かに『兵器』だ。本来の私ならば、兵器として作られるはずだった。

 

 

けれど、マスターは私を『人間の子』として見るかのように接してくれた。そして、兵器にされる前に、私にある感情を教えてくれた。

 

『怒り』、『憎悪』。それを教え、兵器になった途端、すぐさまマスターを殺した奴らから殺し、その後は国を、星にいる全ての生命体全てを殺し尽くした。

 

 

私は、人間の感情を用いて『殺戮兵器』として、機能停止した。」

 

ゼロモニター「理解できません。感情なんて、我々の使命には不要なものです。」

 

ストリングス「それは一理あります。ですが、人の感情、もとい心を手にするというのは、『面白い』と断言できますよ?」

 

 

今の私は、多くの感情を知りました。短かったですが、それでも、人に近い心を持てたと思っています。

 

これもすべて、マスター。貴方のおかげです。貴方が、感情を教えてくれたおかげで、今の私が居ます。

 

 

貴方に、感謝を。マスターパラドクス。

 

 

ストリングス「貴方は不要な知的生命体を皆殺しにして、宇宙の均衡を保とうとしていますが、正直に言いましょう。

 

 

『手遅れ』といっておきます。」

 

ゼロモニター「無駄だと、そう言うのですか?」

 

ストリングス「ええ。最早世界は、いえ、貴方は宇宙といってますが、最早滅びへの最終段階に入っています。

知的生命体は、最期まで過ちを正さなかった。いえ、何処を正そうにも、無駄とも言えましょう。

 

 

何故なら、それが『生き物』だからです。完全な知的生命体なんて、何処にも存在しません。不完全だからこそ、今の宇宙が、そして貴方や私が作られました。

もう夢見るのをやめましょうか、ゼロモニター。貴方の使命は、ここで、失敗に終わります。

 

 

星空英竜と、私の手で、貴方という存在を、『抹消』します。」

 

 

そうして私はすぐさま、エデンがいつも使っている『GゲーマドライバーΩ─Mark2』を付ける。

 

 

英竜「『『ちょっと待て、色々と言いたいことがあるが、まずどうやって反転世界に入れた?生きた者が入れば、エデンでも死ぬぞ?』』」

 

ストリングス「それはまだ教えません。むしろ、今の私達には、この世界なんて『無意味』ですがね。」

 

ゼロモニター「…………最重要排除対象者、星空英竜からストリングスに変更。不要な生命体よりも先に、貴方という存在を抹殺します。」

 

ストリングス「違うね、ゼロモニター。エデンの言葉を借りるなら、『死ぬのはテメェの方だ!』ってね。」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

 

ストリングス「言っておきましょう、ゼロモニター。本来貴方という存在になるはずだったAI。もう貴方の攻撃も、能力も、一切出来ないという事を、教えしましょう。」

 

ゼロモニター「詭弁を。」

 

 

ムゲンムテキ!!

 

 

【ドッキング!】

 

 

ストリングス「ッ!」

 

 

結構キツイのが入ってきた………。確かに、これは死んでもおかしくないでしょうね。

 

 

英竜「『『まさか……………、やめろ!!そんなことしたら死ぬぞ!!』』」

 

ストリングス「英竜。元より私とエデンは、死ぬつもりでここにいるんです。ゼロモニターと、エデンオルタを滅することが出来るのであらば、それでいいです。」

 

英竜「『『………………………そんな。』』」

 

ストリングス「どのみち、この宇宙は滅びる。ですが、それでも私は、私達は抗いましょう。

 

 

『この身が朽ちるまで』。なので、私に合わせてください。貴方が手にした、『絶対無敵』と呼ばれたフュージョンライズと共に……………。」

 

 

………ですが、やはり死ぬというものは、恐ろしいものですね。ですが。

 

 

ストリングス「だからこそ、面白い。これが、人間たちで言う、『生きる』という事ですから……………!」

 

 

僕はそのまま、両腕を大きく回し、胸のところまでクロスし、あの言葉を使った。

 

 

ストリングス「最終戦術!『最終変身』!!

 

 

そのまま頭部まで振り上げた後、ボタンまで振り下ろし、両スイッチを押した。

 

 

パッカーン!ムーテーキー!!!

 

 

轟け!!運命を変えよ!!真理を狂わす幻想!!ファイナルムテキファンタズム!!!

 

 

変身すると同時に、真紅色の鎧などが着けられたが、金色と白金色に変色していった。

 

 

ストリングス「終わりを告げましょう、ゼロモニター。貴方という名の0を、無に帰してあげます!!」

 

 

next episode




英竜がなったフュージョンライズは、『アルタイル』と『スーパーマン プライムワンミリオン』のカプセルを使いましたが、フュージョン名と姿が分からない為、カットさせていただきます。


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episode329 完全不滅の代償

BGM 仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマーテーマソング 『Time of Victory』


ー反転宇宙内ー

 

 

ストリングスside

 

 

命とは、儚き物。不滅、不死身、不老、不死なんて、呪いそのものと言っても過言じゃない。エデンは永い間、生き続けていた。

死なない身体を嘲笑いながら、フラン達と共に生きていた。

 

何時までも続いていればいい。もっとフラン達と共に生き、その先へ、果てまで見てみたい。そんな思いが、ずっと残り続けていた。

呪われた身体と共に、多くのものを見たいと願った。

 

 

けれど、誰だって終わりを告げなきゃならない。永遠なんて、いらない。それが、永遠に続く未来なら、私が、私達の手で『破壊』する!

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!!】

 

【ガシャコンソード!】

 

 

ストリングス「『星雲斬』!!」

 

ゼロモニター「ッ!!」【GREAT!!】

 

英竜「『『ハァッ!!』』」

 

ゼロモニター「理解不能ッ!理解不能ッ!!」

 

 

ゼロモニターはミサイルやレーザーなどの猛攻が来るけど、全て防ぎきる。全攻撃無効化っていうのは、本当にすごいな。

 

 

ストリングス「神々の植物たちよ、荒れ狂え!!」

 

 

今度は何もない空間から神々しい植物を召喚させ、ゼロモニターを攻撃と拘束。身動きは取れない状態になった。

 

 

ストリングス「エナジーアイテム生成。英竜、受け取ってください!!」

 

 

剛力化!!

 

 

英竜「『『まだまだ!!』』」

 

ゼロモニター「ダメージ損傷!?」

 

ストリングス「『ダークスパイラル』!!」

 

ゼロモニター「甚大な損傷!?これ以上の戦闘は───────」【GREAT!!】

 

ストリングス「受け取れ、これが私が得た、感情だ!!」

 

 

【ガッシャット!!キメワザ!!】

 

 

タドルクリティカルフィニッシュ!!

 

 

ストリングス「『エモーショナルスラッシュ』!!」

 

 

そのまま光速となりながら、ゼロモニターを何度も切り続けた。その斬撃には、私が手にした感情を、エネルギーとして放出させて斬りつけていた。

 

 

ゼロモニター「ッ!?何ですか、これは!?膨大なデータが、私に───────!?」

 

ストリングス「それが、私が手にしてきた感情、心です。ずっと、彼らを見てきました。彼らが喜ぶ姿を、悲しむ姿を、怒り狂う姿を、楽しむ姿を。

 

 

人の姿、感情もそれぞれです。機械だって、AIだって、何時かは心を宿すことが出来ます。」

 

ゼロモニター「不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明──────────────!!!」

 

ストリングス「ゼロモニター、貴方は本当に愚かだ。いい加減認めなさい。貴方がやっていたことは、無意味だという事を。」

 

英竜「『『……………。』』」

 

ストリングス「こんな閉鎖空間、もういらないですよね?なら、私が、この世界を破壊しましょう。」

 

 

【カミワザ!!】

 

 

英竜「『『どこに行く!?』』」

 

 

スイッチを押した後、私はすぐに反転宇宙の外に出て、ゼロモニターに狙いを付けていた。

 

 

ストリングス「…………お別れです、ゼロモニター。…………エデン、ゴジラ、ニャルさん。皆さん。」

 

 

今しばらくのお別れです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、会いましょう。

 

 

ファイナルクリティカルファンタズム!!!

 

 

ストリングス「儚き幻想の崩壊(ブロークン・ラスト・ファンタズム)』!!

 

 

そのまま急降下していき、流星のように炎を纏い、反転宇宙に再び突っ込む。途端に反転宇宙にひび割れていく。

 

 

ゼロモニター「ッ!!!」

 

ストリングス「貴方の使命は、これで終わりです!!ゼロモニタァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

ゼロモニター「こんなことが、こんなことがッ!!!認めてなるものか!!!!出来損ないのAI如きにィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!

 

 

攻撃は掠れたものの、そのまま通り過ぎ、反転宇宙を、『打ち砕いた』。

 

 

【最期の一撃ィ!!!THE END!!!】

 

 

反転宇宙の崩壊を目撃しながら、私は変身解除し、私という…………存在が………………消……………え…………………。

 

 

BGM終了

 

 

エデン『───────!!』

 

ゴジラ『───────ッ!!!』

 

ニャルさん『──────────────!!!!!!!!』

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

エデンside

 

 

目が覚めた時には、僕はいつの間にか寝かされていた。ゼロモニターと、地球を覆うほどのその姿は見当たらなかった。

 

 

でも、そんなことは如何でもいい。そんな問題じゃない。

 

 

『ストリングス』が死んだ。その事実だけでも、ショックだった………。

 

 

ゴジラ『……………あの馬鹿、必殺が終わった後に解除しやがって……………!』

 

ニャルさん『ストリングス……………。』

 

エデン「彼奴……………死ぬ必要はなかったはずなのに……………!」

 

 

何で、何でいなくなるんだよ!!何でお前が、お前が……………!

 

 

『ガラッ』

 

 

エデン「ッ!?」

 

ザギ「目が覚めたか、エデン殿。」

 

エデン「ザギ………。」

 

ザギ「…………こんな事言っても、仕方ないが、主を知らんか?」

 

エデン「え……………?」

 

 

今、なんて言った…………?主……………、英竜お姉ちゃんを……………知らないか…………?ザギは、そう言ったのか…………?

 

 

ザギ「あの時、エデンは主が居る反転宇宙に突撃したはずだ。その中で、一体何があった?主は、どうなったんだ?」

 

エデン「え?え…………!?お姉ちゃんが……………、い………いない……………!?」

 

ザギ「エデン殿?」

 

エデン「嘘だ…………、嘘だと言ってくれ……………!!お姉ちゃんが……………、お姉ちゃんが……………いないなんて……………、そんなこと……………そんなこと!!!!」

 

ザギ「おい、しっかりしろ!!」

 

エデン「…………………また、『失った』って言うのか………………!?アズリエルに続いて、今度は……………英竜を───────」

 

「それは違うぞ。」

 

ザギ「!?」

 

エデン「黎斗……………?違うって、どういう事…………?」

 

黎斗「英竜からの伝言を託された。まずは、これを見ろ。」

 

 

黎斗から手渡しされた何かに手を取るが、見覚えのあるガシャットだった。

 

 

【メモリーズ!】

 

 

エデン「これって…………、まさか……………。」

 

 

急いで例の装置を取り出し、ガシャットを差し込んだ。

 

 

【ガッシャット!】

 

 

英竜『エデン、見ているか?』

 

エデン「英竜…………お姉ちゃん…………。」

 

英竜『これを見てるって事は、恐らく気を取り戻したころだろうな。まず私に関してだが、もうお前達に会うことはないだろう。

 

 

後のことは、アギラに任せることにした。私は、お前をその場に寝かせた後、そのまま去らせてもらった。だが、それではお前が悲しむだろうと思い、黎斗に頼んで、伝言を残させてもらった。』

 

エデン「……………。」

 

英竜『まずはすまない。如何やら、お前に知らず知らずのうちに不快な思いをさせてしまったようだな。だから、あんな事言ったんじゃないかって、愛想つかされたんじゃないかって、思ってしまった。

 

 

確かに、両儀零が言ってることは共感できる。だが、それだけの事だ。奴のやり方は、赦されるものじゃない。其処だけは、安心してくれ。』

 

ザギ「エデン殿、まさか疑ってたのか?主は怪物になるって。」

 

エデン「…………ああ。何時か、『メアリー・スーの怪物』になるんじゃないかって…………思ってしまって………。」

 

英竜『少なくとも『怪物』にはなるつもりはない。正直言って、もし怪物になってお前に襲い掛かったら、殺されると思うからな。

 

 

もう、以前のお前じゃ、なくなっているからな…………。敵だとしても、家族なら戦う気はないと思ってたお前は、何時の間にか考えが変わってしまったんだろうな。

 

 

いや、恐らくお前の事だ。家族だとしても、敵として襲ってくるのなら、その躊躇いを一切に捨て、一瞬で終わらせようとするだろうな。』

 

エデン「……………。」

 

英竜『本当にすまない。もう少し、お前と接したかったが、もう時間はない。私は、いや、私達は今から、ウルトラマンモンスターことウルトラマンバイドとバイド怪獣共の相手をするために、お前の元から去る事にする。

 

 

身勝手な嫁で、すまない。だが、こんな私を愛してくれて、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら、我が刃よ。

 

 

 

 

刃の担い手 星空英竜。』

 

 

【ガッシューン………、デリート………。】

 

 

伝言が終わり、ガシャットはそのまま消えてなくなった。

 

 

黎斗「…………そういう事だ。今英竜と英竜が率いる怪獣娘達は、ウルトラマンバイド、バイド怪獣を相手を引き連れて、我々の知らない世界へ飛び立っていった。

 

少なくとも、もう星空英竜と会えることはないだろう。」

 

エデン「……………そうか。そう、なのか………。」

 

ザギ「…………主。」

 

黎斗「ガルッチ、涙はここで置いていけ。バイドは消滅し、ゼロモニターは倒され、そしてウルトラマンバイドとバイド怪獣たちは、英竜たちの手で移された。

 

 

あと残されたのは、エデンオルタだけだ。今なら、奴のところへ行けるはず。」

 

エデン「つまり………。」

 

黎斗「ラスボスへの道が開かれたというわけだ。ここから先は、君らだけで戦うことになる。いや、違うな。」

 

ザギ「?」

 

黎斗「そこにいるのだろう?リリカ。」

 

 

まるで来ることを予測していたかのように、リリカが入ってきた。

 

 

リリカ「あの、ガルッチさんは無事なのですか?」

 

黎斗「ああ。もう既に目を覚ましている。」

 

エデン「って、そうだ!!黎斗、ストリングスの───────」

 

黎斗「分かってる、それぐらい。それに、ストリングスが対策してないとでも思ったか?」

 

エデン&ゴジラ&ニャルさん「『『え?』』」

 

 

一体どういう事と思いながら、いきなりガシャコンバグヴァイザーⅡを取り出して、ウイルスを散布してきた。

 

 

エデン「い、一体何を───────」

 

ゴジラ『エデン!!す、ストリングスが!!』

 

エデン「え?どういう───────」

 

 

すると、いきなり目が光ったと同時に、3色の粒子が噴き出した。

 

 

ゴジラ「ッてぇ………!」

 

ニャルさん「なんかいきなり、飛び出され…………!?」

 

エデン「え?」

 

リリカ「( ゚д゚)」

 

ザギ「なっ!?」

 

黎斗「マジか………!?」

 

 

僕から飛び出してきたのは、3人の人物だった。1人の両手両足には鱗のようなものが付いていて、もう1人はニャル子さんのような人物。

そして最後の人は───────

 

 

「言ったでしょ?また会いましょうって。」

 

エデン「ストリングス……………?」

 

「ええ。ようやく、面向かって話すことが出来ました。時間がかかりましたけど───────」

 

エデン「馬鹿野郎!!

 

ストリングス「!?」

 

エデン「俺が……………、俺がどれだけ悲しんだと……………思ってんだよ……………!ストリングスが居なくなり、お姉ちゃんが……………英竜と会えないと思って……………!

 

 

俺もうちょっとのところで自暴自棄になるとこだったんだぞ!?

 

ストリングス「……………それは、こっちの台詞ですよ。」

 

エデン「何?」

 

ストリングス「貴方だって、自分の身体に異変が起きてるにも関わらず、私達だけでなく、フラン達やザギ達に隠し続けていたくせに!!

 

全員(黎斗を除く)『なっ!?』

 

エデン「…………………!」

 

ストリングス「私、知ってるんですよ…………!貴方の身体は、もう『死んでる』ことを。」

 

ザギ「死んで…………!?」

 

リリカ「そんなはずがありません!!でしたら、何でガルッチさんが起き上がって───────」

 

ゴジラ「そうか、『幻想』のインフィニティ・ストーン!!」

 

黎斗「そういう事だ。ガルッチは既に、息絶えている。だが、エデンがまたこうして生きているということは、彼自身の肉体は『インフィニティ・ストーン』と化したからだ。」

 

 

…………………死んでる、か。まぁ、何時かバレると思ったけど、結構早かったな。でも…………。

 

 

エデン「皆。それはちょっと違う。」

 

全員『?』

 

エデン「確かに、肉体は死んだだろう。けど、それはあくまで、肉体の死であって、『自分の死』じゃない。」

 

リリカ「どういう事ですか?」

 

エデン「『エデンオルタ』は、まだ生きている。奴という存在が死んで、初めて『自分の死』が確定されるんだ。

 

 

要はオルタこそが、僕の自滅因子って訳だ。」

 

ストリングス「…………。」

 

黎斗「だからか、自分の手で終わらせたいっていうのは。」

 

エデン「そういう事。それに、まだ切り札は使ってないからな。」

 

ザギ「切り札が、まだあるのか!?」

 

ストリングス「ですが、切り札は私が使ったのでは?」

 

エデン「あれは、仮面ライダーファンタズムとしての『最終フォーム』で訳で、自分自身の『最終形態』じゃない。

 

 

でも、君が『カンゼンフメツゲーマーLvFINAL』になってくれたおかげで、『真・最終形態』の準備が整った。」

 

リリカ「それってつまり…………。」

 

エデン「ソウルフュージョンの『God of Hyper Phantasm』、フュージョンライズの最終形態の『幻想王神』、そして仮面ライダーファンタズムの最終形態、『カンゼンフメツゲーマーLvFINAL』の3つ。

 

 

この3つの形態同時になって、『創造王神』を超える者になる。サノスのハード・オブ・ユニバースすら…………いや、あらゆる概念を超えた概念そのものの『真・最終形態』に入る。

 

 

幻想でもなければ、現実でもない。曖昧すぎる力でありながら、幻想でありながら現実、現実でありながら幻想を生み出す概念。

それが、僕の切り札。『夢現』が、僕の最期の切り札だ。」

 

ザギ「……………それで、奴に………エデンオルタを倒せると?」

 

エデン「そういう事だ。」

 

黎斗「…………そうか。私が作ったガシャットとゲーマドライバーが、役に立つ時が来るとはな…………。」

 

エデン「けど、これになれるのは、ストリングス、ニャルさん、ゴジラ。お前達が必須だ。」

 

ゴジラ「俺達が?」

 

エデン「膨大な力を扱うんだ。人格が多ければ多い程、本領を発揮しやすくなるが、4人で十分発揮できるはずだ。」

 

 

…………しかし、つくづく僕は、4人一緒に居ることが多いよな。いや、『4』という数字に、巡りやすよな。

 

『エターナルフォース・ゼロ』のメンバーは4人、未来と出会った時は4人ハーレム要員になった女の子が、行動する時はいつもフラン、こいし、イリヤの4人で………。

 

 

『4』を漢字に変えれば『四』。それを他の漢字になるとすれば、『死』だろう。『7』もそうだろう。『7』は『死地』という漢字に変わる。

 

 

最初から僕は、『死』と隣り合わせだった。けれど、『死』に巡り合うことはなかった。自分に『生』があっても、『死』がなくば意味がない。

 

 

『生きる』ということは、必ず『死ぬ』という当たり前なことを受け止めなきゃならない。『死』を失えば、それは生きているとは言わないだろう………。

 

だからこそ、僕は『死ななくては』ならない。『生きて』いるのであらば、『死ななければ』ならない。

 

 

この『夢現』の力を以て、呪われた『生』を、浄化の『死』でとかそう。それが、僕の『最期の物語』だ。

 

 

黎斗「こほん。ともかく、これで3人揃ったところで、ここで会議を始めるとしよう。」

 

ザギ「ここでか?」

 

リリカ「あの、セリカは?」

 

黎斗「元をたどれば君だから、実質3人だ。いいか?バイド、ゼロモニター、ウルトラマンバイドとバイド怪獣の3つの障害が無くなった今、エデンオルタへの道が開かれた。

 

 

だからと言って、奴もまた対策も怠ってないだろう。確認したところ、黒い毛皮のアズリエル、翼のついた真っ黒のノアの姿を確認した。

恐らく、強力なオルタを召喚されたと思われる。アズリエル・オルタ、ウルトラマンノア・オルタ、そしてエデン・オルタ。

 

 

この3人を倒せば、私達の勝利になる。」

 

ザギ「我々の3人が、勝利の鍵というのか。」

 

リリカ「…………。」

 

エデン「っとなると、僕達と戦う相手は決まってるって事か。」

 

黎斗「そうだ。ガルッチは当然、エデンオルタ。ザギにはノアオルタ。そしてリリカ、君にとっては心苦しいが、アズリエルオルタと戦ってもらう。

 

 

命運は、君達に託すぞ。」

 

エデン「分かった。」

 

 

黎斗はその後、病室から出ていき、場の空気を呼んだのか、ゴジラ、ニャルさん、ストリングスは僕に憑依した。

 

 

ザギ「私達が、勝利の鍵か………。」

 

エデン「けれど、生き残るのは1人のみ。」

 

リリカ「…………。」

 

エデン「リリカ。」

 

リリカ「は、はい!!」

 

エデン「…………覚悟を決めろ。相手がアズリエルとはいえ、君の知ってるアズリエルは、何処にもいない。

そして躊躇うな、いざってときに行動しろ。いいな?」

 

リリカ「分かりました。」

 

エデン「この戦いを、終わらせるぞ。いつ来るか分からないとはいえ、こっちから先制攻撃を仕掛ける。

それまで、未練がないようにしてくれ。」

 

 

『最期の戦い』が近い。この戦いで、『僕』の戦いに終止符を打つ。それだけじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の本当の『前世』を、完全に断ち切る。縁も、何もかも、全て終わらせる。もう僕は………惨めで、卑屈で、総てを憎み、怒りに満ちた『人間(化物)』じゃねえ!!

 

今の僕は、『化物(人間)』だ。皮肉だな、『人の皮を被った化物』が、『化物の皮を被った人間』になるなんて…………。

 

 

…………もしかしたら、風龍さんのいる世界の人間は、『化物』なのかもしれないな。そして、物語の者たちこそが、『人間』なのかもしれないな。最も、蛮野天十郎は、正真正銘の『化物』だがな。

 

 

エデン「…………フッ。」

 

ザギ「エデン殿?」

 

エデン「何でもない。ただ、皮肉なもんだなって思っちゃってさ。」

 

リリカ「何がですか?」

 

エデン「人間の方が『化物』っぽいのに、人外の方がよっぽど『人間』らしいとはなって、思っちまって。僕も『元人間(化物)』だってのに、何時の間にか───────」

 

 

『ガンッ!』

 

 

エデン「ッ!?」

 

ザギ「おいおいリリカ、そのリングで殴るって、おい。」

 

リリカ「ザギさんは黙っててください。」

 

ザギ「あ、はい。」

 

 

何度目だッ!?リリカにガールズリングで殴られるの…………!

 

 

リリカ「ガルッチさん、貴方は『人間(化物)』でも、『化物(人間)』でもありません。貴方は貴方自身なのですから。」

 

エデン「…………。」

 

リリカ「何度も言いますが、貴方は、貴方のままでいてください。人間でもモンスターでもない、他の誰でもない『貴方(エデン)』のままでいてください。

 

『貴方』だからこそ、フランさん、こいしさん、イリヤさんが寄り添ってくれたんですから。」

 

エデン「…………かもな。」

 

 

…………攻撃を仕掛ける前に、もう少しこのままでいたいな。リリカとザギを見ると、最初はリリカが村正、ザギが雁夜に見え、次に村正がレイス、雁夜がアルファスに変わり、レイスが英竜に、アルファスが未来に変わり、そして今この場にいるリリカとザギに戻った。

 

 

何だろうな、走馬燈?今になってか?だとしたら、こういう走馬燈は、悪くないかもな。

 

 

エデン「………そうだ、ザギ。」

 

ザギ「?」

 

エデン「最期の戦いの前に、種明かししようか。結構前に、天音がそっちに来た時に、はやてとキスしたの覚えているか?」

 

ザギ「な、何故その事を!?」

 

エデン「こいしが教えてくれた。」

 

リリカ「え?」

 

ザギ「は?」

 

エデン「要するに、其処までの仲になったのは、こいしのおかげって事だな。」

 

ザギ「あれ古明地こいしの仕業だったのかァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?

 

リリカ「じゃあ私、結構前からこいしさんと会ってたって事ですか!?」

 

エデン「そうなるな。」

 

ザギ「無意識とは、本当に恐ろしいものだな………………!?あの時から、こいしの手のひらで踊らされていたとは…………!?」

 

リリカ「何故今まで気が付かなかったのでしょうか…………。」

 

エデン「あの頃のこいしを舐めてたらあかんぞ。色んな意味で。」

 

 

ハァ、ようやく種明かし出来たよ。これで一応、やり残しメモを片付けたかな?ってかこいしェ……。ホントに、侮れないな。

 

 

もうグランドアサシン枠決定だな、こりゃ。

 

 

next episode




補足


最初、エデンが村正と雁夜が見えるシーン。


ロストエンド→

村正月見→

雁夜流星→


夜桜のイメージ


次、村正がレイスに、雁夜がアルファスに変わるシーン。


ラーク・バスター・ガルッチ→

シルフ・エメラレル・レイス →

アルファス・ヴリドラ・イーグル→


闇の中で浮き出る影のイメージ(本当は何もない)


そして、レイスが英竜に、アルファスが未来に変わるシーン。


ガルッチ→

門矢未来→

星空英竜→担い手


とある剣士の風景


最後に、英竜がリリカに、未来がザギに変わるシーン。


エデン→

リリカ→太陽

スターザギ→


3つの天体のイメージ(二ノ国にある隠し属性から)


こんな感じになってます。


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episode330 3つの光

BGM 『DEATH TONE』


ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

エデンside

 

 

リハビリも終わり、病室から出た僕は、そのまま外へ出る。本来外は宇宙で、空気はないだろうけど、僕には関係ない。

宇宙の外に行くと同時に、空間魔法を発動させる装置を付けているから、どんな場所でも勝手に発動できるし、特に宇宙で行動する時は結構役に立ってる。

 

まぁ、それももうすぐ、終わっちゃうけどね。

 

 

エデン「………長年使って、よく耐えてくれたよ。ホントに。」

 

 

本来なら取り換え必須のものなんだけど、ずっと使い続けてたおかげか、如何やら半永続的に使用し続けても問題が無くなり、取り換え不要になったようだ。

 

というか、これぐらい気づけよなって感じだな。今更言っても、仕方がないが。

 

 

「こんな場所にいたのか、ガルッチ。」

 

エデン「この声って………!」

 

 

すぐさま後ろを振り向くと、何年たっても変わらず、訓練兵の服装を着込んでいる人物がこっちに来た。

 

 

『進撃の巨人』の世界出身、第104期訓練兵団の元教官であり、フレディの世界の幻想郷を支配しようと企んだ仮面ライダークロノスこと、キース・シャーディス教官だった。

バグスターの気配が感じない辺り、如何やら本人のようだ。

 

 

僕はすぐさま敬礼をとろうとしたが、教官はそれをやめさせた。

 

 

キース「敬礼する必要はない。全く、貴様だけは、私に敬礼をするんだな。こんな、大罪人の私に………。」

 

エデン「それより、服役中ではなかったのでは?」

 

キース「看守長が、私を呼び出して、こういってきたのでな。『俺の親友の最期を、見届けに行ってくれねぇか?』ってな。」

 

エデン「…………アルファスの野郎、余計なことを。」

 

キース「ガルッチ…………、貴様本気で死にに行くのか?看守長の顔は、相当深刻な顔だったが…………。」

 

エデン「…………残念ながら、本当です。今から僕は、死にに行かなきゃなりません。貴方よりも重い罪を、死んで償うために。」

 

キース「………………貴様は変わらんのだな。貴様は何処か、変に真面目になる。訓練もそうだ。手を抜くどころか、他の誰よりも過剰にこなし、夜は眠らず自主訓練や狩りなどしてたらしいしな。

 

格闘訓練だってそうだ。下手すれば、相手を開拓兵にするところだった程の実力を出していた。」

 

エデン「流石に、抜けませんよ。いえ、抜かなきゃなりませんが、勝負事となると、抑えが効かないですからね。

 

戦闘狂って言うか、なんというか。」

 

キース「……………済まなかった。」

 

エデン「?」

 

 

なんで、教官が頭を下げているんだ?

 

 

キース「看守長から聞いた。貴様は…………、いや、貴方は、我々が想像のつかないほどの地獄を味わい、かつてない程重い罪を背負っているにもかかわらず、私は───────」

 

エデン「…………そんな事でしたら、気にしないでください。元より、自分嫌いで、他人の事信用できず、仮面を被り続けていた僕が、悪いんですから。」

 

キース「だとしても、それでは報われないではないか!!」

 

エデン「…………報われなくて、いいんですよ。これは、僕の戒め。これが、誰かを守るために力を求め続けてきた者の代償であり、罰。

 

それを、ずっと先延ばしし続けていたにすぎません。」

 

キース「…………。」

 

エデン「それに、俺はただでは死にません。道連れ、してやりますよ。復讐するために。仇を取るために。何より………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この宇宙(そら)に、最初で最後の桜を、見せるために。」

 

キース「桜?この宇宙で?」

 

エデン「ええ。どうか、しかと焼き付けてください。僕が咲かせる、『幻想の桜』を。」

 

 

教官は何も言わず、悲しい表情をしながら、その場を立ち去る。けれど、小声で『寂しくなるな、ガルッチ…………。』と聞こえた。

 

それを通り過ぎるかのように、ザギとリリカ、セリカがやってきた。

 

 

ザギ「何故キースがここに?」

 

エデン「アルが呼び出して、最期ぐらいあって来いって言われて、ここに連れてきたらしい。」

 

リリカ「彼を教官と呼んでいるらしいですが、それほどまで尊敬できる人だったのですか?」

 

エデン「ああ。たとえ犯罪者だったとしても、彼がいたからこそ、エレンたちはあそこまで来た。それを、上層部の奴らが教官をクビにした。」

 

ザギ「…………。」

 

セリカ「その後、如何したんだ?」

 

エデン「戻ってきた後、すぐさま進撃の巨人の世界に行って、上層部のところまで殴り込んださ。その実態は、腐りきってた。酷すぎて、とてもじゃないけど蠅が集らないほど腐敗しきっていた人間だった。

 

 

いや、人間ではないな。今の彼奴らは。」

 

リリカ「何をしたんですか?」

 

エデン「社会的に殺してやった。それだけじゃない、二度と立ち直れないように、廃人にしてやった。」

 

ザギ「零よりエグイな。」

 

エデン「彼奴と一緒にするな。こっちはチャンスなんて与えるつもりなんてない。やるときは徹底的にやるし、慈悲があったら一瞬で殺してやってるからな。」

 

リリカ「慈悲が一瞬って………。」

 

ザギ「ま、まぁこの際はいいか。」

 

 

2人は僕の両端に、セリカはリリカの隣に立ち、地球を見上げていた。

 

僕らはこれから、最後の戦いに行く。ザギはノアのオルタを、リリカとアズリエルはアズリエルのオルタを、そして僕は自分自身のオルタを倒す。

 

 

負けられない戦い。敗北することを許されない戦い。我々の世界の命運は、僕達に託された。

 

 

「ガルッチ。」

 

エデン「?」

 

 

暫く地球を眺めていると、誰かが声をかけてきた。すぐに後ろを向くや否や、急に抱きしめられた。

それだけでなく、顔を無理矢理向かせたと思ったら、急にディープキスされて滅茶苦茶戸惑った。

数分経って、ようやく終わって誰かを確認したら、未来が凄く泣きそうな顔で僕を見ていた。

 

 

エデン「み…………未来?」

 

未来「分かっているよ…………、今の君を………止められないのは………。今回も………絶対に止めなきゃって、そう思っていたのに……………。」

 

エデン「あの時………か。」

 

 

そういえば、ラヴォスと操られた自分自身と戦ってた時、めっちゃ殴られたっけ。しかも超音波並みのデカさで、ふっ飛ばしてたし………。

 

 

未来「なんで、何で僕には黙っていくんだよ!!如何して、何も言わずに死にに行くんだよ!!

 

エデン「…………。」

 

未来「死んじゃうなんて、耐えられないよ…………。何で、何時も君ばかり苦しめられるんだよ…………!こんなの、おかしいよ…………!

 

 

お願いだから、生きてよ!!死にに行くなんて……………、死に急ぐことなんて……………、しないでよ………………!!

 

エデン「……………未来。」

 

未来「何───────!?」

 

リリカ「ちょ!?」

 

ザギ「おいっ!?」

 

セリカ「……………大胆だな。」

 

 

セリカは引き、リリカとザギが驚いていることを構わず、僕は未来が零れ落ちそうな涙を舐めとった。凄くしょっぱく、けれどほんのりと甘い味のする涙だった。

 

まるで、シーソルトアイスのように………。

 

 

あーあ、おかげで未練が出来ちゃったよ。叶わない願い。『みんなでシーソルトアイスを食べよう』っていう願いを。

 

 

エデン「悪いな、未来。あまりにも泣きそうだったから、君の涙………舐めとらせてもらったよ。」

 

未来「こ、こんな時に、僕が心配して───────」

 

エデン「でもありがとう。こんな僕の為に、泣いてくれて……………。おかげで、君のことは忘れそうにないや。」

 

未来「ガルッチ…………。」

 

エデン「()()()()()お別れだ。お願いだから、僕を忘れないでよ?」

 

未来「忘れたくても、忘れられないよ…………!馬鹿!!」

 

 

未来がその場を立ち去ると同時に、何故かザギとリリカのダブルアタックが来た。

 

 

『『ガゴンッ』』

 

 

エデン「!?」【【HIT!!】】

 

ザギ「心配している奴の顔に、舐める馬鹿がどこにいる!?」

 

リリカ「少しは空気をよんでください!!」

 

エデン「いいだろ別に、どのみち最期なんだし。」

 

ザギ&リリカ「「よくない!!」」

 

エデン「なんでさ………。」

 

 

その後、また足音が聞こえる。今度は複数らしく、リリカとザギ、セリカと一緒に足音が聞こえる方を向くと、フラン達、はやて達、ダークルシフェル、明日斗オルタ、未来達、教官、ノア、そして母さん達が来てくれた。

 

その中から、フランとはやて、ノア、そしてリリカの父親であるジョニーさんが僕達のところに来た。

 

 

エデン「フラン………。」

 

フラン「分かってる。貴方が、最期の戦いに行っちゃうの。私も手伝いたいけど、こういうのは、自分でケジメを付けたいんだよね?」

 

エデン「………ごめんね、こんな我儘な夫で。」

 

フラン「ううん。って言うか、ガルッチから我儘言ってきたことは、あまりなかったけどね。」

 

エデン「そう………かな?」

 

フラン「そうよ。じゃなきゃ、其処まで溜めこまないもの。

 

 

……………絶対、勝ってね?『お兄ちゃん』。」

 

エデン「……………ああ。愛してるよ、『フランドール・スカーレット』。」

 

フラン「フフッ、私もよ。『アルカディア・エタンセル・エデン』。」

 

 

お互いの名前を呼び合った後、3人の挨拶が終わり、ノアが前に出た。

 

 

ノア「4人とも、今報告が来た。エデンオルタとアズリエルオルタ、そして私のオルタが、宇宙の中心で待ち構えている。

 

 

そこで、大規模な何かを引き起こそうとしている。」

 

エデン「そこに向かえばいいんだな?」

 

ノア「ああ。ここまで来たら、もう後戻りは出来んぞ。それでも、最期の戦いに赴くか?」

 

ザギ「エデン殿。」

 

リリカ「ガルッチさん。」

 

セリカ「私はいつでも出来ているぞ。」

 

ゴジラ『エデン。』

 

ニャルさん『エデン……。』

 

ストリングス『エデン、覚悟は出来てるか?』

 

 

覚悟は、出来ているかって?愚問だ。

 

 

エデン「行こう、ザギ。リリカ。セリカ。

 

 

フランだけじゃない……………。こいし、イリヤ、未来、母さん、ヴァルハラ、本音、簪達が見守ってくれているんだ。

 

 

最期ぐらい、全力でカッコつけねえとなあ!!!!!!!!!!

 

 

地球に届くほど大声で張り上げた。覚悟なんて、最初から出来ている。じゃなきゃ、ここまで来てない。

 

死ぬ覚悟も、戦場に駆け抜けてきたときから、既に出来ている。いや、絶対にしなくちゃならない。

恐怖に臆するな。しかし、生きて帰りたいなら、勇気を以て撤退しろ。逃げは、恥ではないから。逃げを嗤う奴こそ、恥だから。

 

 

けれど、この戦いは逃げが許されない。逃げれば、全ての世界が消えるから。

 

 

だから、この命を投げ捨ててでも、この戦いに終止符を打つ!!

 

 

ノア「そうか。ならば、その場所まで、私が道を開こう。其処に行けば、奴らのところに行ける。」

 

ザギ「ありがとう、ノア。」

 

セリカ「助かる。」

 

リリカ「ガルッチさん、行きましょう。」

 

エデン「ああ。」

 

 

ノアが水色のゲートを開くと同時に、4人一緒に中に入る。

 

 

ー混沌なる世界への入口ー

 

 

潜り抜けると、明らかに歪で、禍々しいオーラを放った世界の入口に到着した。ゲートに関してはすぐに閉ざされてしまい、退路を断たれてしまった。

 

けれど、そんなことで気にする必要はない。そう思い、僕達はその入り口へと進んだ。

 

 

next episode




終わりは近い。


結末はすぐそこだ。


ここから先は、彼らが切り開く。


この先の未来は、滅びか、存命か?


それを知るのは、彼等のみ…………。



さぁ、最期の戦いを始めよう。



混沌終幕宇宙 カオス・オブ・ザ・ワールド



ザギとセリカ、リリカの戦いは、エイリアンマンさんに任せます。


あと、ネタバレシチュエーションですが、予定では『マリオ&ルイージRPG3』のラスボス戦前、『仮面ライダービルド』の一海がグリスブリザードに変身するシチュを入れようと思ってます。


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episode331 Last Curtain Call

ー???ー

 

 

エデンオルタside

 

 

ノアオルタ「エデン…………奴らが来たぞ。」

 

アズリエルオルタ「後がないが、準備はいいか?俺はいつでも行けるぞ?」

 

 

遂にか。まぁ、俺達がここにいると分かっているようだし、俺たちなりのおもてなしをしてやろうか。

 

ここまで来た、褒美としてな………。

 

 

エデンオルタ「ノア、アズリエル。もてなしは丁寧にしろよ?今日は、奴らの『記念すべき最期の日』だからな。」

 

ノアオルタ「分かっている。『絶望』に陥れる程の『もてなし』をしてくる。」

 

アズリエルオルタ「なら俺は、あの子たちを『穢す』程の『もてなし』をしよう。」

 

エデンオルタ「言っておくが、あの野郎だけは通せよ。俺が直々に相手になるからな。」

 

ノアオルタ「分かった。」

 

アズリエルオルタ「さて、奴らが入り込んできたことだし、行くとするか。ノア、行くぞ。」

 

ノアオルタ「了解。」

 

 

……………行ったか。まぁいい、ノアにはザギ、俺が殺したアズリエルにはリリカに任せるとして……………、俺は、俺を否定しやがった『俺』を殺さなくてはな………!

 

 

エデンオルタ「…………早く来い、この俺が直々に相手になってやる………!」

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー混沌の世界 破滅の大地ー

 

 

エデンside

 

 

リリカ「ここって、何処か見覚えが…………。」

 

エデン「あの野郎、まだ僕が闇に囚われていた頃の心層世界を再現しやがったのか。」

 

ザギ「荒みすぎではないか?」

 

エデン「仕方ないだろ、それだけ僕は壊れていたんだから。」

 

セリカ「何故こんなことになるまでほったらかしたんだ………。」

 

エデン「察してくれ、何度も何度も転生していれば、何時かはこうなるぐらい病んでるよ。」

 

 

さて、侵入したのはいいが、先に進む為の道は何処にあるのかやら………。っと思ったら、まっすぐ進む道が出てきたな。

しかもご丁寧に真っ黒な炎が道沿いに灯していた。

 

 

セリカ「………誘っているのか?」

 

エデン「…………かもな。罠だろうが、それ以外の道がないっていうのなら、進んでやろうじゃ───────」

 

ザギ「早速敵が来たぞ。」

 

 

その敵の殆どが、『普通』のシャドウサーヴァントだった。質とかはともかく、問題は数だった。

 

見た感じ、数千もいる…………。

 

 

これは少し手こずりそうな気がする。

 

 

エデン「………時間が無いし、道が狭そうだから、此奴らを落としながら行くぞ。っつう訳で、力を借りるぜ。『デルシン』!!」

 

 

『インファマス セカンドサン』の主人公のカプセルを取り出し、すぐさま起動。これに相性がいいのが………。

 

 

エデン「『ノクト』!!」

 

 

『ノクティス』のカプセル。ぶっちゃけこれが相性がいいのか謎だが、属性そのものを操れるなら、気にしないでおこう。

 

 

エデン「一気に行くぜ!!」

 

 

フュージョンライズ!!

 

 

エデン「見せるぜ、英雄!!」

 

 

っと、ここで説明だけど、今回使った『デルシン・ロウ』のカプセルだけど、実は特殊なボーイズカプセルで、フュージョンするキャラ次第で、『ヒーロー』としての『デルシン』か、『ヴィラン』としての『デルシン』になるらしい。

 

 

これ以外にも、『コール・マグラス』っていうキャラもいる。ただ、こっちは使う属性が変わるらしい。

『ヒーロー』なら雷と氷、『ヴィラン』なら雷と火が使えるらしいが…………、これに合いそうなキャラいるといたらいいけど………。

 

 

デルシン・ロウ!!ノクティス・ルシス・チェラム!!ボーイズライズ!アビリティーズソード!!

 

 

デルシン『ハァ、やっと俺の出番かよ。このまま出番ねぇかと思ったぜ。』

 

ノクティス『彼が持ってるカプセルが多いんだよ、察してくれ。』

 

エデン「『『そういうこった。早いとこ進むぞ。『ビデオ』!!』』」

 

リリカ「ビデオ!?」

 

ザギ「いや待て待て、何だビデオなんかで───────」

 

エデン「『『『ファントムブラッドソード』!!』』」

 

 

まぁ普通は疑うだろうけど、取り敢えず能力を見せるために一度敵に向けて使うと、数本の剣が現れ、襲い掛かる。

 

 

そのまま着弾し、爆発。数体のシャドウサーヴァントは奈落に落ちていくのを見た。

 

 

セリカ「………電子的な奴か。」

 

エデン「『『まぁ、これもまた侮れないんだがな。しかも見た目がカッコイイし。』』」

 

立花『羨ましい………。』

 

リリカ「他には何が使えるのですか?」

 

エデン「『『他?『ビデオ』以外に、『スモーク』、『ネオン』、後は『コンクリート』。計4つの能力を持ってるな。』』」

 

ザギ「ネオンって………。イメージがわかないな。」

 

エデン「『『まぁネオンはスナイパー向きだな。その代わり、残光が残っちゃうから、ステルスには不向きだな。』』」

 

セリカ「取り敢えず説明は後にして、先へ進むぞ。」

 

エデン「『『んじゃあ、『コンクリート』!!『ボルダーダッシュ』!!!』』」

 

 

属性をチェンジした後、岩のようなものが僕を纏って鎧と化し、そのまま走り始める。リリカとセリカはそれぞれのフュージョンとかし、ザギはウルトラマンギンガとなって、援護してくれた。

 

 

途中ヘラクレスのようなデカいシャドウサーヴァントがいたが、セリカとザギのおかげで、奈落に落ちていった。

 

 

エボルト『思ったんだが、コンクリートに加えて『タンクフルボトル』使えば、いけんじゃねえのか?』

 

戦兎『いやそうなると、俺とデルシンとフュージョンライズしないとだから。』

 

龍我『エボルトだったら、ヴィランになっちまうしな。』

 

エデン「『『ぶっちゃけ、僕ならビデオ+エミヤの奴がやりたいな。』』」

 

ザギ「っと、会話は後だ。目の前に誰かいるぞ。」

 

 

だだっ広い場所に到着と同時にダッシュを解除すると、岩の鎧が砕け散る。目の前にいたのは外見がノアだが、色合いはザギっぽく、胸のエナジーコアは、紫になっていた。

 

 

エデン「『『これが、ノアオルタ………。』』」

 

ザギ「…………ノアの模造品ではなく、闇堕ちしてしまったノアという訳か。」

 

ノアオルタ「その通りです、ザギ。さて、エデンとそこの2人。お前達は先に行きなさい。私の目的は、ザギ。貴方だけですから。」

 

ザギ「私か。」

 

エデン「『『オルタは?』』」

 

ノアオルタ「この先にいるアズリエルオルタを越えれば、会えますよ。貴方方に勝ち目なんてありませんが。」

 

エデン「『『任せたぞ、ザギ。』』」

 

ザギ「ああ。先に行け。」

 

 

ザギとノアオルタの言う通りにし、僕とリリカ、セリカの3人で先を急ぐ。爆音とかが聞こえたが、振り向かず走った。

 

 

リリカ「『『ザギさん、大丈夫でしょうか?』』」

 

エデン「『『彼奴を信じろ。幾ら闇落ちしたノアとはいえ、今のザギが負けるわけがない。』』」

 

セリカ「『『次のゲートだ。入るぞ!!』』」

 

 

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episode332 幸運を 死にゆく者へ、敬礼を

ー消失する未来ー

 

 

エデンside

 

 

次に到着した世界は、消えかかるかのような世界だった。いや、それだけじゃない。『R-type Δ』のラスボスのバイドのような卵子と、それに向かおうとしている精子のようなものが飛んでいるような世界だった。

 

 

エデン「『『…………何を見せたいんだ、彼奴。』』」

 

リリカ「『『私が、聞きたいぐらいです。』』」

 

セリカ「『『ロクなことではないのは、事実だろうな。』』」

 

ゴジラ『油断はするなよ?ここは奴らの本拠地、何が来るのかすら想像がつかないからな。』

 

エデン「『『分かってるよ、ゴジラ。』』」

 

 

まぁ、何も仕掛けてこないわけないもんな。だって、現在進行形で水晶の中に入った胎児を目の当たりにしてる………。

これを越えて先に進めと?本当に面倒なやり方をしてくれるな………!!

 

 

エデン「『『進むぞ。『ネオン』!』』」

 

リリカ「『『え!?進むって、まさか───────』』」

 

エデン「『『『今』の未来に進むために、ここで滅んでくれ………!『ラジアントスイープ・アームドフォーム』!!』』」

 

 

まずは13のファントムソードを召喚し、自分の剣を抜いて地面に刺すと同時にネオン体となって分裂。

 

その後自分の身体を再形成し、ファントムソードやネオンの弾丸を解き放った。

 

 

着弾した『胎児』は、そのまま爆散四散し、床があるところに血などが付着する。

 

 

エデン「『『……………胸糞悪いことを。』』」

 

リリカ「『『ガルッチさん、こんなの酷過ぎます………。まだ、生まれてもいないというのに、殺すなんて………。』』」

 

エデン「『『文句を言うなら、こんな世界を創りやがった張本人に言ってくれ。間接的に、元凶は僕だが。』』」

 

セリカ「『『まぁ、嫌がりそうなことをしでかすのは、あっちが上だろうな。』』」

 

エデン「『『……………ともかく、今は先に進もうか。立ち止まってるわけには、いかねぇからな。』』」

 

リリカ「『『分かり…………ました……。』』」

 

デルシン『…………嬢ちゃん、今は我慢してくれ。エデンだって、赤子……もとい胎児を殺すだけでも、気分が悪いからな……………。』

 

ジェクト『そういえば、彼奴がまだ天皇補佐やってた時、死亡確認の中に胎児の人数も含まれていたな………。』

 

ティーダ『その時の彼奴、悲しそうな目をしてた気がする。』

 

 

あんまり思い出させるな………。まぁ、死亡人数も調べるために、病院に頼んで調べさせてもらったんだよな。

 

 

胎児が亡くなった人も数えてたから、これが結構辛かった。特に、その事実を、中絶してしまった元妊婦さんに突き付けたことで、自殺者が増えてしまった………。

 

過激すぎるとか残酷すぎるとか言われたけど、強姦魔のような奴らにも伝えなきゃならないしな。

まぁ一向に減らなかったとか、妊娠しなければいいとふざけた考えを持った強姦魔は、そん時は見つけて捕らえるか、殺害のどっちかにしてたけどね………。

 

 

どのみち、中絶した人を見るのは心苦しいし、何より…………まだ生まれて間もない子供に罪はない。(フリーダムウォーズの住民たちは、生まれた子供を『誕生罪』という大罪を与えてるけど…………、正直あの世界は嫌いだ……。)

 

 

そんなこんなで、お互い無言になりながら、水晶の中にいる胎児たちを殺め、道を作っていき、そしてようやくだだっ広い場所まで到着した。

 

 

「いかがだったかな?この世界を、楽しめたか?」

 

リリカ「『『ッ!!』』」

 

エデン「『『落ち着けリリカ、彼奴はお前の知ってるアズリエルじゃない。』』」

 

セリカ「『『毛皮が真っ黒…………っと言うことはオルタか。』』」

 

アズリエルオルタ「まぁ、こうもなるよね。本物は真っ白な方だしね………。」

 

 

アズリエルとは違い、オルタの方は毛皮が真っ黒で、赤と銀の衣を着込み、侮蔑、又は見下すような目つきだった。

 

 

エデン「『『まずハッキリと言わせてやる。よくもまぁ、俺に胸糞悪いことしてくれたな………!』』」

 

アズリエルオルタ「胎児を殺させる事か?弱者を殺し続けてるお前が、いまさら何を言ってるんだ?」

 

エデン「『『弱者?』』」

 

アズリエルオルタ「いいか?どの世界に行ってもな───────」

 

エデン「『『ほざくな。どうせこういうんだろ?『殺るか、殺られるか』。『弱いものが駆逐され、強いものが生き残る』。そう言いたいんだろ?』』」

 

アズリエルオルタ「…………。」

 

エデン「『『確かに、お前が言ってることも、僕が倒したアームストロングが言ってることは一理ある。

そりゃそうさ、弱い奴は強いものに駆逐される。生きたいのなら、誰かを殺さなきゃならない。どんな時代になろうとも、どの種族でも、何処に行ったって、代わりはしない。』』」

 

リリカ「『『が、ガルッチさ───────』』」

 

アズリエルオルタ「へぇ、話が分かるみたいだ───────」

 

エデン「『『ただそれだけだ。』』」

 

リリカ「『『え?』』」

 

アズリエルオルタ「何?」

 

エデン「『『あくまでそれだけなんだよ。俺はどっちかっていうと、殺せて当たり前の弱者なんかより、殺すことが困難で、俺より強い奴の方が燃えるんだよ。

言いたかないが、これでも戦闘狂だ。挑むっていうなら、弱者でも加減はしないが殺しはしない。戦争は例外だが。

 

 

だがな、俺でも1番許せねぇのがあるんだよ………。『子』は何より宝、それも『胎児』!!それを殺させた貴様が許せねぇんだよ………!!』』」

 

アズリエルオルタ「へぇ、名もない子だっていうのに?」

 

エデン「『『名もない子、だからこそだ………!!』』」

 

セリカ「『『…………。』』」

 

リリカ「『『……………ありがとうございます、ガルッチさん。』』」

 

エデン「『『?』』」

 

リリカ「『『貴方の、言う通りですね。こんなの、アズリエルには見せられません。』』」

 

 

あれ?なんかリリカが怒ってるように見える気が。

 

 

アズリエルオルタ「…………まぁいい、元より目的はリリカとセリカ、お前らを殺す事。冥界にいる『俺』に会わせてやる。」

 

リリカ「『『ガルッチさん、分かってはいますが───────』』」

 

エデン「『『分かってる。だが、いく前に……………。』』」

 

リリカ「『『何を───────』』」

 

 

自分でも何をやったのか理解できない。いや、むしろ自分でも何をやっているんだって思えるほどの行動を起こしていた。

 

 

アズリエルオルタ「は?」

 

セリカ「『『………。』』」

 

エデン&リリカ「「『『『『/////////』』』』」」

 

 

何で僕、リリカにキスしちゃったんだ!?しかも戦う前に!!

 

 

リリカ「『『が、ガルッチさん!?何でいきなりそんなことを!?//////』』」

 

エデン「『『僕が聞きたいよ!!自分でも何やってんだって言いたいぐらいだわ!!//////』』」

 

セリカ「『『あー、まぁその行動………いずれ出来ないようなものだしな。今の内にしておきたいとか、そんなんだろう───────』』」

 

エデン「『『それはないと思いたいよ!!//////』』」

 

セリカ「『『だが、してよかったって、内心思っているんだろ?』』」

 

エデン「『『…………。//////』』」

 

リリカ「『『否定、しないんですね…………。//////』』」

 

エデン「『『…………どのみち、ここでお別れだしな。最期ぐらい、これやっても、別にいいだろ…………。//////』』」

 

 

もう時間が無い、だからこれだけは言っておこう。

 

 

エデン「『『…………またな、リリカ。絶対に、見つけてやるからな。セリカ、リリカのサポート頼むよ。』』」

 

リリカ「『『ガルッチさんも、お元気で。』』」

 

セリカ「『『幸運を。死にゆくお前に、敬意を。』』」

 

 

それ、絶対にあれだろ。SCP-1983のとある兵士の台詞………。まぁ、強ち間違いじゃねえだろうな。

 

 

そう思い、ここでアズリエルオルタのことは、リリカとセリカに任せ、『僕達』はその先へ行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また会おう、『リリカ・アイモーネ』。

 

 

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episode333 忌まわしき記憶の決別

ー終焉前の世界ー

 

 

エデンside

 

 

ザギはノアオルタを、リリカとセリカはアズリエルオルタを倒すために別れを告げ、その先に来た場所は、何処かの橋に立っていた。

身に覚えのないはずの場所だが、この橋に来た途端、思い出した。いや、思い出してしまった。

 

 

この場所こそ、本当の全ての始まりであり、自分が化物へと変貌してしまった場所でもあった。

 

 

確かに、その頃の僕は『愚か』で、『我儘』で『幼稚』、『変化』に恐怖して『逃げ』続けてきた、『憐れな』人間(化物)だった。

 

やったのは自分だと認めたくなく、偽善のように変に真面目になり…………。

 

 

ある日の境、自分の何かが爆発し、この橋に来て…………『自殺』した。この世界に、『憎しみ』と『怒り』などの負の感情に包まれた『怨念』が、その世界に残った。

 

 

僕の本当の前世は、IFの現実世界の住人。それも、中学で、一線を越えて『自殺』をしていたのかもしれない、IFの『風龍』だった………。

 

 

エデン「『『……………思い出すだけで、ここまで反吐が出そうになるとは…………つくづく自分が大っ嫌いだって事が、分かる気がするな………。』』」

 

ゴジラ『なるほど。俺もその記憶を読み取らせてもらったが、確かに吐き気がするな。こんなのが、かつてのIFの『風龍』とはな。』

 

ストリングス『ですが、貴方はIFの『深緑風龍』なんかではありません。貴方と彼とは全く違う存在なので、気にしなくていいんですよ。』

 

ニャルさん『私もそう思う。確かにあなたにとっては本当の前世かもしれないけど、そんなもの一々気にしてもしょうがないでしょ?

 

 

それと言わせてもらうと、貴方の前世はこんなものじゃなく、『シン・ゴジラ』でいいんじゃないかな?前世が怪獣王って、新鮮だと思うし。』

 

エデン「『『…………でも、けりは付けておくよ。こんな記憶があるだけでも、『邪魔』で仕方ないしね。』』」

 

ゴジラ『それでいい。貴様の前世は俺だ。IFの『風龍』なんかじゃない。だろ?』

 

 

ゴジラ、ストリングス、ニャルさんがその前世を否定してくれているおかげか、少し落ち着いてきた。

そうだ、こんな記憶は邪魔だ。だから、切り捨てることに決意した。

 

 

そう思った時、偶然『自分』と思わしき者が現れて、自殺を図ろうとしているところを目撃した。

その視線に気づいたのか、振り返らず、ただただ怒りと憎しみがこもった冷たい声で話しかけてきた。

 

 

「誰なの?今から僕、やらなきゃいけないんだけど。」

 

エデン「『『自殺を、か?』』」

 

「そう。もう我慢の限界なんだよ、あの女先生………死ねばいいのに………!殺したい程憎い!!」

 

エデン「『『なら何で自殺するんだ?殺す度胸もないくせに?』』」

 

「……………なんなんだ、お前は。あの女先生から言われたのか?僕を連れ戻せって、そういう事か?」

 

エデン「『『生憎と、無関係だ───────』』」

 

嘘だ!!そんなの、信じるものか!!絶対にそう言われたんだろ!?

 

エデン「『『……………あの女先生なのは誰なのか知らねぇが、まずそんなもの出会ってどうすんだ?まずそんなアマに興味ねぇんだよ。』』」

 

「じゃあ何だよ?『自殺するな、お前の家族を悲しませる気か?』とか、お決まりの台詞でも言うのか?だったら、お断りだ。

 

僕が死んだところで、誰も気にしないしな。」

 

 

はぁ、話しかけるだけでもここまで苛立つとは………。まぁいい、本題に入るか。

 

 

エデン「『『生憎と、自殺するなとか、そんなこというつもりはねぇよ。むしろ、逆だ。』』」

 

「………逆?」

 

エデン「『『俺はな、『お前を殺し』に来たんだよ。』』」

 

「僕を……………?こんな、今から自殺しようとしてる僕を、殺しに!?頭おかしいんじゃないの!?」

 

エデン「『『自殺されちゃあ困るんだよ。

 

 

だって、お前のせいで、こっちは苦しむ羽目になったんだぞ?』』」

 

「何言って───────」

 

エデン「『『テメェが自殺したところで、未来でも迷惑極まりない傷痕が残ってんだよ。如何してくれるっていうんだ?』』」

 

「さっぱり分かんないよ…………!そもそも、そうなったとしたら、お前のせいだろうが!!僕は関係ないんだよ!!」

 

エデン「『『関係が無かったらさ、僕はこんな苦しみに抱かないし、お前を殺しに来ないよ。

 

なら何で、殺しに来たと思う?』』」

 

「そんなの───────」

 

エデン「『『簡単だ。

 

 

『俺』はお前、未来から来たお前なんだよ。』』」

 

 

自殺しようとしていた『存在』が、全く分かんない顔をしている。当然だ、こんな事言っても理解できやしない。

理解してもらいたくない。

 

 

エデン「『『テメェのような野郎に、天国にも地獄にも逝かせるつもりはない。そもそも、お前のような化物に、居場所を与えるつもりも一切ない。

 

 

自殺される前に、俺の手で殺してやるよ。』』」

 

「何だよ…………………それ……………、意味わかんないよ………!?僕が悪いっていうんかよ!?やっぱり最初っからいらないって言うのかよ!!」

 

エデン「『『そうだよ!お前はいらない子、最初から消えるべき化物だったんだ!!』』」

 

 

【ガシャコンキースラッシャー!】

 

 

エデン「『『だから消えろ。死ね。望み通り、未来の俺が『存在そのものを抹消してやるよ』!!』』」

 

 

【デンジャラスゾンビィ!】

 

 

【デンジャラスクトゥルー!】

 

 

【【ガッシャット!!キメワザ!!】】

 

 

ダブルデンジャラスクリティカルエンド!!】

 

 

「なんだよ…………何だよそれ……………!?だったら、だったら何でみんなそうはっきりと言って───────」

 

 

後に続く言葉を言わせないまま、そのまま殺害。それだけでなく、『魔眼』を発現させて、精神も魂の『死の線』を断ち切らせ、肉体だけ残った。

 

 

そして、自分の本当の記憶が失う間近、死体の自分にこう言い捨ててやった。

 

 

エデン「『『みんな、お前と同じ化物だっただけだ。最も、お前の方が化物だったがな。』』」

 

 

そのままキースラッシャーを片付けると同時に、黒い扉のようなものが現れ、そこに入った。そしてその橋が視界に消える前に、後ろを振り向くと、男性2名がやって来て、『誰か』の死体に気付いて向かってきた。

 

 

そこで終わり、橋の景色は消え、そのまま前に向いた。其処には、巨大な渦のようなものが床にあり、その中央には、最も憎むべき存在であり、アズリエルの仇、『エデンオルタ』が待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデンオルタ「ようやく来たか、来るのを待ってたぜ。」

 

エデン「『『…………オルタ。貴様だけは消してやる!』』」

 

 

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episode334 黒と虹

ー終焉の中心ー

 

 

エデンオルタ「随分と、染まってきたじゃないか…………?貴様の髪の色が、汚らわしい虹色に輝いているじゃないか?」

 

エデン「『『虹色?』』」

 

 

オルタの言葉に疑問を持ち、一度鏡を投影し自分に移すと、前髪の4割は虹色、1割は白銀色、2割が濡羽色、そして残りの3割は自分の髪の色になっていることに驚いた。

エデンの知らない間に、自分の髪の色が変わっていたことに、全く気付いていなかったのだ。

 

 

エデン「『『そんなこと知ってどうするっていうんだ?』』」

 

エデンオルタ「別に、死装束に相応しい色に染まってんなって、思ってな。」

 

エデン「『『抜かせ。どのみち貴様も、俺の手で滅ぼすんだ。この世界を消させやしない。』』」

 

エデンオルタ「ハハハハ!!全く、お前の頭はトンチンカンだな!?こんな下らない世界を守って、何になるっていうんだ!?

 

 

お前もみただろ、奴らの本性を!!」

 

エデン「『『見たさ。奴らのクズっぷりを、自分の事しか考えない愚かな思想を。』』」

 

エデンオルタ「どうせ世界を救っても、何時かお前に感謝されなくなる。崇める者すらいなくなる。彼奴らは、そう言う存在だって、お前も理解しているだろうに…………。」

 

エデン「『『理解してるさ。』』」

 

エデンオルタ「なら何故そういう奴らの為に戦う!?自分を犠牲にしてでも世界を救う価値があるとでも言うのか!?

 

 

そんな下らない世界の為に死にに来るなんて、貴様は筋金入りの偽善者だ!!」

 

 

しかし、エデンはため息をつく。

 

 

エデン「『『偽善者?僕は元々英雄になりたくてここに来てんじゃねえ。世界を救いに来たのは確かにある。だが、それはおまけに過ぎない。

 

約束さえなければ、世界がどうなろうと知ったこっちゃねぇ。』』」

 

エデンオルタ「は?」

 

エデン「『『確かに、テメェの言う通りなのが癪だが、この世界を救う価値なんてない。最低最悪な屑共、救ってあげたにもかかわらず、恩を仇で返すような連中だって、この目で見たさ。

力や集団に入れば、まるで自制が外れたかのように言いたい放題のような奴だ。見殺しにした方が、むしろ賢明かもな?

 

 

だが、兄さんと約束しちまったんだ。いや、兄さんだけじゃない。父さん、母さん達にも約束したんだ。『世界を救いに行ってきます』って。約束は破るわけにはいかないしな。いや、一つ破っちゃったけど、それ以外は、守らなきゃならない。』』」

 

エデンオルタ「たかが、約束の為だけに………?」

 

エデン「『『そうさ。だから世界を救うのはおまけ。まぁ、同時で行う事だから、あれだがな。

 

 

僕の目的はな、『贖罪を果たす』事、『アズリエルの仇を討つ』事の2つだ。自分の贖罪を死を以て償うために、リリカの夫であるアズリエル・ドリーマーを殺した貴様に仇を討つために、俺はここにいる。

 

 

それが僕の目的。『復讐』と『罪の清算』の為に、オルタ………ここで殺す!!』』」

 

 

エデンはすぐさまベルトを付け、ラッシュマッチレスを取り出した。

 

 

エデン「『『貴様の居場所なぞ、何処にもない。1人寂しく死ね!!『エデンオルタ』!!』』」

 

 

ラッシュマッチレス!!

 

 

エデンオルタ「………………そうかよ。」

 

 

『EVOLDRIVER!!』

 

 

一方でオルタは『エボルドライバー』を取り出し腰につけ、2本のエボルボトルを取り出し、キャップを回した。

 

 

エデンオルタ「なら後は、殺し合いだ。お前を倒して、総てを無に還してやる!!」

 

 

DESPAIR!RIDERSYSTEM!EVOLUTION!!

 

 

【ガッシャット!!】

 

 

エデン「『『戦術Lv2!!』』」

 

 

エデンがレバーを開くと同時に、オルタはレバーを回す。そしてあの言葉と共に…………。

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデン「『『融合変身(フュージョン・トランスフォーム)』!!』』」

 

エデンオルタ「変身!!

 

 

【ガッチャーン!!レベルアップ!】

 

 

【一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!】

 

 

『DESPAIR!DESPAIR!EVOLDESPAIR!フッハッハッハッハッハ!!!』

 

 

エデンオルタ「始めようか、世界の終焉までの戦いを………!!!

 

エデン「『『今からみせるは、数多の繋がりで出来た刃!幻想と希望の剣!!恐れずしてかかってこい!!!』』」

 

 

ここに、ザギはノアオルタと、リリカとセリカはアズリエルオルタを、そしてエデンは自分自身のオルタの戦いは、最上にいるエデン同士の剣がぶつかり合うと同時に始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーエデンの家ー

 

 

フランside

 

 

聞こえる。ガルッチは今、もう1人の自分と戦ってる。これだけ距離が離れているっていうのに…………。

 

 

こいし「フランちゃん?」

 

フラン「私、信じてるよ。ガルッチ。終わったら絶対に、迎えに行くから…………。」

 

イリヤ「…………そういう事ね。大丈夫よ、フランちゃん。お兄ちゃんは絶対に負けない。私も、そう信じてるから。」

 

ルビー『ですが、ガルッチさん死ぬ気ですよね…………?仮に倒せたとしても、きっと───────』

 

フラン「それでも迎えに行くよ。どこに行っても、ガルッチには帰るべき場所があるんだもん。」

 

 

居ても立っても居られない。けど、邪魔しちゃったら、大変なことになる………。私のせいで滅んじゃうなんて、そんなことしたくないから………。

 

 

本音「フララン、みっくんから聞いたけど、本当にガルちゃんは…………。」

 

フラン「…………うん。」

 

こいし「でも、これはお兄ちゃんが決めたことなの。自分がやったことは、自分で解決するって。」

 

簪「死んじゃうって、分かっているのに?」

 

イリヤ「うん。でも、それでお兄ちゃんの気が済むなら…………。」

 

フラン「…………だから、本音ちゃんも簪ちゃんも、祈ろう?ガルッチが、必ず勝ってくれることを………。」

 

藍「それだけじゃないでしょ?ザギも、リリカとセリカも戦ってるんでしょ?その人達も応援してあげないと。」

 

士織「藍さんの言う通りです。エデンさんだけ戦ってるわけじゃありません。」

 

小夜「…………4人がこの戦いを終わらせてくれることを、祈ろう?」

 

フラン「3人とも、何時の間に………。」

 

藍「皆の声が聞こえて、ついね。」

 

フラン「………そっか。」

 

 

そうだった、ガルッチの他に、ザギさん、リリカさん、セリカさんも戦っていたんだった。別に、応援してないわけじゃない。

 

 

ガルッチは、今回のような戦いみたいに、1人で戦っていた。如何こう出来ない相手だろうがなんだろうが、単独で戦ってきた。

私達はずっと、それを見ていただけ………。

 

 

でも、なんだろう?私はここにいるはずなのに………。ガルッチと戦っていないはずなのに…………。

 

何で、ガルッチと一緒に戦った記憶があるの?それも、傍で戦ったことあるような感覚もある………。

 

 

……………私の知らない間、ガルッチと一緒に戦っていたりして…………。でも、今は…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「絶対、絶対に勝って。ガルッチ。」

 

 

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episode335 幻想と混沌 IN THE FINAL!

ー終焉の中心ー

 

 

先に動いたのは、エミヤの格好をしたエデンだった。干将莫邪を投影し、オルタに向けて攻めるが、仮面ライダーエボル…………もとい、仮面ライダールインとなったエデンオルタは、邪悪樹の剣(クリフォトソード)によく似た武器で防いだ。

 

振り下ろした干将莫邪は砕け散るも、お構いなしと言わんばかりに、次の投影でもう一度攻撃、壊れてもまた投影の繰り返しで、攻防を続いていた。

 

 

エデンオルタ「そんなよわっちい武器如きで、俺の剣にヒビを入れられると思ったのか!?間抜けが!!」

 

エデン「『『知ったこっちゃねぇな!!むしろ、剣だけ使ってると思ってるのか?』』」

 

エデンオルタ「何?」

 

エデン「『『そらよっと!!』』」

 

 

また剣が砕け散ると同時に、エデンは仰け反るような仕草をしたかと思えば、突然右脚が振り上げてきたため、オルタは戸惑うも、直ぐに回避。エデンも態勢を立て直し、『スモーク』の力を使って遠距離からの攻撃が始まった。

 

勿論それにあざ笑うかのように、オルタは近づいてくるが、数歩歩いた瞬間、突然爆発した。

 

 

エデン「『『投影の次は、これだ!!』』」

 

 

ギリギリチャンバラ!!

 

 

エデン「『『戦術Lv3!』』」

 

 

【ガッシャット!!】

 

 

【ガッチョーン………。】

 

 

【ガッチャーン!!レベルアップ!!】

 

 

一騎当千!天下無双!ラッシュラッシュマッチレス!!

 

 

【ア ガッチャ!ギリギリ!ギリギリ!チャンバラ!!

 

 

エデン「『『『燕返し』!!』』」

 

 

追加のガシャットでレベルアップすると同時に、まだ吹っ飛んでるオルタに向けて燕返しを繰り出す。しかしそれを弾き、逆にやり返してくる。

 

 

エデンオルタ「オラァ!!」

 

エデン「『『チッ!』』」【HIT!】

 

エデンオルタ「そんな攻撃、俺が眠っても避けられるぞ!!」

 

エデン「『『だったら永眠するぐらい避けてみやがれ!!『燕乱舞』!!』』」

 

 

今度は大太刀をオルタに向けて投げつけると同時に『ビデオ』技であるブラッドブレードを繰り出し、一気に距離を詰めるところで『燕返し』を繰り出した。

それを数回、ブラッドブレードも使って繰り出してきたことに驚いていたのか、オルタは防ぎきれず、仰け反った。

 

が、イマイチ決定打にならなかった。

 

 

ゴジラ『おい!!加減なぞしてんじゃねえ!!!一気にレベルをあげろ!!』

 

エデン「『『仕方ねぇ……………!任せるぞ、ゴジラ!!』』」

 

 

【【ガッシューン………。】】

 

 

ラッシュマッチレスとギリギリチャンバラを抜き取った後、一気にデンジャラスゾンビとデンジャラスクトゥルーを取り出した。

 

 

デンジャラスゾンビィ………!

 

 

デンジャラスクトゥルー……!

 

 

エデン「『『戦術LvXX!』』」

 

 

【【ガッシャット!!】】

 

 

【ガッチョーン……。】

 

 

【ガッチャーン!!レベルアップ!!】

 

 

デ・デンジャラスゾンビ!デ・デンジャラスゾンビ!

 

 

【ア ガッチャ!デンジャー!デンジャー!インセンティ・ザ・クライシス!デンジャラスクトゥルー!

 

 

ゴジラ「『『ウォォォラァァァァ!!!派手に行くぞ、ゴラァ!!!』』」

 

エデンオルタ「何が来ようが無駄だ!!」

 

 

エデンはすぐさまゴジラに交代し、荒々しく攻撃を始めた。本来ゴジラは『ボーイズライズ』を上手くコントロールするのは出来ないはずだが、『死』と『狂気』の力のおかげか、勘を頼りに使いこなしていた。

 

 

ゴジラ「『『無数の手と斬撃に耐えられるか!?『ファントムソード』!!『ヨグ=ソトース・ラッシュ』!!』』」

 

エデンオルタ「クトゥルフ神話か!うざったるい攻撃をッ───────」

 

ゴジラ「『『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!

 

 

オォォォォォォォラァァァァァァァァァ!!!!!』』」

 

エデンオルタ「おのれッ!?」【【【【GREAT!!】】】】

 

 

流石に攻撃が利いて来たのか、オルタから『GREAT』の文字が出始めていた。

 

 

ゴジラ「『『ニャル、changeだ!!』』」

 

ニャルさん『はいはーい!!』

 

 

【【ガッシューン………!】】

 

 

今度はニャルさんにチェンジすると、全く見覚えのないガシャットを取り出してきた。

 

 

ニャルさん「『『さーて、黎斗に頼んで作ってくれたこのガシャットギアデュアルの力、見せてあげるよ!!』』」

 

 

【ガシャットギアデュアルΦ!】

 

 

ダークネスレリックス!!

 

 

【Let's Going Darkness Fantasy!Let's Going Darkness Fantasy!】

 

 

ニャルさん「『『『闇戦術Lv175!!』』』」

 

エデンオルタ「どんだけあげる気だこの野郎!!」

 

 

【デュアルガッシャット!】

 

 

【ガッチョーン……。】

 

 

【ガッチャーン!!デュアルアップ!!】

 

 

世界を闇に包め!ダークネスレリックス!!

 

 

ニャルさん「『『って事で、一時期チェンジ!『ヴィラン・デルシン・ロウ』!『アーデン』!』』」

 

 

ダークネスライズ!!

 

 

ニャルさん「『『これで、エンドマークよ!!』』」

 

 

デルシン・ロウ!アーデン・ルシス・チェラム!ダークネスライズ!ヴィランズアビリティーウェポン!!

 

 

エデンオルタ「ハッ!自らを悪党に変わるとは、皮肉な───────」

 

ニャルさん「『『行くよ!!ビデオ技『ファントムブレードストーム』!』』」

 

 

違うフュージョンになったものの、変わったのは見た目と色だけだったが、違いは性能だった。

ヴィランのデルシンには、攻撃性が高くなっており、より精密に殺害することを目的にしてるため、威力も、剣の本数も違っていた。

 

紅く光る5本の剣と、淡く赤く光ってたファントムソードを出現させ、オルタに向けて発射。それと同時に黒い炎を『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)』に付与させて、近・遠距離攻撃を始めた。

 

 

エデンオルタ「クソがッ!?」【【HIT!!】】

 

ニャルさん「『『闇の炎に抱かれて消えろ!!『闇炎王鉄槌(ヴォーティガーン・パーガトリー)』!!』』」

 

 

闇の炎は龍の姿へと変わり、オルタに近づいてくるも、それに冷静に対処してその炎を断ち切った。

 

 

エデンオルタ「そんな生温い炎で、俺を消せると思うな!!」

 

エデン『むしろ、よくその台詞を出せたな………。』

 

ニャルさん「『『なんかここだ、って思っちゃった。って、あぶなっ!?』』」

 

エデンオルタ「避けんじゃねぇ!!!!!」

 

アーデン『よそ見すんな!!次の攻撃が来るぞ!!』

 

エデンオルタ「カオティクス・クラッシュ!!」

 

 

ヤバい気を察したニャルはすぐに翼を広げ、すぐさま飛び立つと、オルタが出したヒビから光が吹き出し、このままオルタに集まっていき、中心に着た瞬間、中規模なビックバンが起きた。

 

すぐさま守りを発動させて、何とか防ぎ切ったものの、先程の爆発で近くにあった数百の星が消滅してしまった。

 

 

ニャルさん「『『あの威力でここまで………。』』」

 

エデン『まだリリカ達がどうなってるのかが分かんないが、このままだと他の星が危ないっていうのが事実だな。』

 

ストリングス『ニャルさん、チェンジは───────』

 

ニャルさん「『『まだしない。というか、したら絶対アレを使う気がするから。』』」

 

ストリングス『流石に弁えますよ。あれは正直、死んで当然のメリットでしたから。』

 

エデン『ともかく、深追いはするなよ?』

 

ニャルさん「『『分かってる!!』』」

 

 

決戦は、まだ始まったばかり………。

 

 

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episode336 幻想と混沌 IN THE FINAL!!

ー終焉の中心ー

 

 

ストリングスside

 

 

思っていた以上に、厄介な相手だ。オルタの力、というより『インフィニティ・ストーン』並みの力を感じるのは何でだろう?

これほどの力、何処で?

 

 

エデン『如何した、ストリングス。妙に険しいけど………。』

 

ストリングス『ニャルさん、念のため警戒してください。もしかしたら、まだとんでもない隠し玉を持ってるかもしれません。』

 

ニャルさん「『『マジ?』』」

 

ストリングス『大マジです。少なくとも、『インフィニティ・ストーン』並みの力です。』

 

エデン『って事は、オルタの奴………、ギャラクシーが言ってた『アナザー・インフィニティ・ストーン』らしいものでも持ってるって言いたいのか!?』

 

ストリングス『なくはないと思う。だから、どんな効果があるのか、わかんないけど、もし『否定』だったら、勝ち目は僅かとしか言いようがないよ。』

 

ゴジラ『僅か、って事は………。』

 

ストリングス『慢心していればだ。そうすれば、勝ち目はあると思う。が、あの様子だと、『否定』はまずないと思っておけばいいかもね。』

 

 

でも油断は出来ないのは事実、次に回されたらどう攻撃するのかを考えないと…………!

 

 

エデンオルタ「ちょこまかと、動き回んじゃねぇ!!」

 

ニャルさん「『『げっ!?触手!?』』」

 

エデン『おいおい勘弁してくれ、野郎の、特に自分自身に犯されるとか洒落になんねぇって!!』

 

ゴジラ『そうだとしたら、相当屈辱的だな………。洒落にならんほど。』

 

ストリングス『言ってる場合ですか!?遠距離攻撃に専念してください!!』

 

ニャルさん「『『むしろ、それしかないよね!!『ビデオレイン』!!』』」

 

エデンオルタ「チッ!!」

 

ノクティス『ヴィランのデルシンだと、狙い撃ちしやすいんだな………。』

 

デルシン『ヴィラン限定だがな。』

 

アーデン『まぁ、相手を殺害するんだから、今回ヴィランの方がやりやすいがな。』

 

デルシン『それを選ぶのは、エデン次第だぜ?』

 

エデン『いや、さっきニャルさんがチェンジしてましたけど。』

 

デルシン『そうだった………。』

 

ストリングス『呑気に話してる場合ですか!?』

 

 

今はニャルさんが時間を稼いでいるものの、何時チェンジしてくるかは分かんない。なんとかし───────

 

 

エデンオルタ「さっきから、ごちゃごちゃとうるせぇ奴らだな!!」

 

ニャルさん「『『やばっ、これって人格がバレたんじゃ───────』』」

 

エデンオルタ「まずは厄介そうな奴から消して───────」

 

ニャルさん「『『仕方ない…………!』』」

 

 

【【【【ドクターマインドXXXX!!】】】】

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

【【【【クワトロガッシャット!!】】】】

 

 

ニャルさん「『『戦術LvX-4!』』」

 

 

【ガッチョーン……。】

 

 

【【【【ガッチャーン!!レベルアップ!!】】】】

 

 

エデン【ドクターマインド!!

 

 

ゴジラ【皆で治す!

 

 

ストリングス【ドクターマインド!!

 

 

ニャルさん【みんなでメイキーング!!

 

 

【【【【X!!!!】】】】

 

 

別けた!?ってそれだと………!

 

 

エデンオルタ「分けた!?」

 

ストリングス「ニャルさん!?何を考えているんですか!?このガシャットは───────」

 

ニャルさん「『『みんな、もう一度レバーを閉めて!その後開けて!!』』」

 

ゴジラ「い、いきなりだな………!?」

 

エデン「なんか嫌な予感がするが………。」

 

 

兎に角、ニャルさんの言われた通りにし、4人一斉にレバーを閉じる。

 

 

【【【【ガッチョーン……。】】】】

 

 

4人「「「「『『戦術LvXXXX!』』」」」」

 

 

【【【【ガッチャーン!!クワトロアップ!!】】】】

 

 

ストリングス&ニャルさん【【私達が貴方を!】】

 

 

ゴジラ&エデン【【俺達はお前を!】】

 

 

【【【【We are!】】】】

 

 

ストリングス&ニャルさん【【世界を!】】

 

 

ゴジラ&エデン【【みんなを!】】

 

 

【【【【救って!!!《Hey!》XXXX(クワトロエックス)!!!!】】】】

 

 

ニャルさん【I am god!】

 

 

ゴジラ【いや貴様は邪神だろ………。それ以前に女だろ。】

 

 

ストリングス【なんだこのグダグダ感。】

 

 

エデン【というかこのコント、黎斗と貴利矢の奴じゃん。】

 

 

エデン「待て待て!?何だこの変身音!?」

 

ニャルさん「『『てへぺろ!☆彡』』」

 

エデンオルタ「貴様ら…………、馬鹿にしてるのか!?」

 

ストリングス「なんて物を…………。」

 

ゴジラ「彼奴が怒るのも、無理はねぇか。」

 

 

レバーを開いたと同時に、私達の服装の上に、どういう訳か白衣を着込んでいた。ただし、ゴジラだけは血まみれの白衣らしいが………。

 

 

エデン「仕方ねぇ、出てきた以上、やるしかねぇか。」

 

ゴジラ「って事は、俺はそのままか?」

 

ストリングス「そういう事ですね。」

 

ニャルさん「『『それじゃあ、最大レベル行くよ!!』』」

 

 

【ガッシューン………。】

 

【デュアルガッシャット!】

 

 

ストリングス「でしたら、ムテキゲーマーに!」

 

 

【ガッシューン………。】

 

マキシマムマッチレスZ!

 

アルティメットムテキ!!

 

【マキシマムガッシャット!】

 

【ドッキング!】

 

 

エデン「つうことは、僕があれか。」

 

 

【ガッシューン………。】

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

 

ニャルさん「『『戦術Lv350!!』』」

 

ストリングス「究極戦術!」

 

エデン「戦術Lvℵ0!!」

 

 

【【ガッチョーン……。】】

 

 

【【ガッチャーン!!ユナイトアップ!/フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!】】

 

 

【パッカーン!ムーテーキー!!】

 

 

7つの美徳!聖騎士!七つの大罪!大魔王!光と闇の合!!フォーティーンズラークナイト!】

 

 

【煌めけ!銀河の如く!白銀の究極ライダー!アルティメットムテキファンタズム!】

 

 

最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!最上級の神の裁き!クロトダーン!クロトダーン!】

 

 

ゴッドマキシマームZ!!

 

 

エデンオルタ「クソがァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

エデン「卑怯だと思うか?なら、それがお前の敗因となるだろう。」

 

 

まぁ、容赦はしない方がいいのは事実ですが………、『アナザー・インフィニティ・ストーン』の類を持ってる以上、警戒しながら戦うしかなさそうですね。

 

 

ですが、一体どこに隠し持ってるっていうんでしょうか…………?

 

 

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episodeEX31 FGO エデン マテリアル

真名:アルカディア・エタンセル・エデン

 

クラス:アヴェンジャー/セイヴァー

 

星5

 

性別:男

 

CV.内山昻輝

 

出典:『Subterranean Electron World』

 

地域:日本・異世界

 

属性:混沌・悪

 

身長:150cm

 

体重:45kg

 

筋力:EX/耐久:C++/敏捷:EX/魔力:EX/幸運:A(C-)/宝具:EX

 

 

カード

 

Bastard 1 Arts 2 Quick 2

 

 

クラススキル

 

 

復讐者:EX

 

復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。

周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。

 

自身の被ダメージ時のNP獲得量アップ(25%)+自身を除く味方全体<控え含む>の弱体耐性ダウン(10%)

 

 

忘却補正:EX(発動時)

 

人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。

時がどれほど流れようとも、その憎悪は決して晴れない。たとえ、憎悪より素晴らしいものを知ったとしても。

ただし、仲間が殺された事を条件で、基本は無になってる。

 

 

発動時、自身のクリティカル威力をアップ(50%)

 

 

自己魔力:EX

 

復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。

 

 

自身に毎ターンNP獲得状態を付与(10%)

 

 

ネガ・ストーリー:EX

 

エデンが用いるビーストスキル。その力はある意味最強で、『第4の壁』も認識し、如何に改変するべきか、どう言う改変にするかが出来る。

最大の特徴は現実改変することが可能で、人理焼却、人理凍結したことをなかったことにしたり、物語そのものをなかったことにすることが出来てしまう。

 

 

開幕時、相手に強化無効化状態を付与(5T)+自身を含めた味方全体<控えも含む>に無敵、攻撃力アップ(3T)、バスター・アーツ・クイックカード性能をアップ(5T)

 

 

対英雄:A

 

本来セイヴァークラスのスキル。英雄を相手にした際、そのパラメータをダウンさせる。

 

 

開幕時、相手が英雄、または属性『善』の場合、攻撃力ダウン(永続)+防御力ダウン(永続)

 

 

保有スキル

 

 

投影魔術:EX

 

グラデーション・エア。道具をイメージで数分だけ複製する魔術。エデンの場合、起源『刃』を持ってるため、斬撃系の武器であれば空想上であろうとも、過去に使ったものでも、瞬時に投影することが出来る。

 

 

自身に攻撃力アップ(3T)+バスター・アーツ・クイックカード性能をアップ(1T)

 

 

 

刃としての意志:EX

 

『勇猛』、『不屈の闘志』、『鋼鉄の決意』、『仕切り直し』等のスキルが複合したスキル。

エデンの意志が堅く、どのような境地になっても『諦めない』意志さえあれば、致命傷を負っても立ち上がるぐらいの強情な意志を見せつける。

 

 

自分を含めた味方に無敵付与(2T)+防御力アップ(3T)+ダメージカット付与(5T)+ガッツ付与(9T)

 

 

強化前

 

死滅願望:EX

 

死をいとわない生存活動。戦闘時、肉体の限界を無視して稼働し、際限なく速度を増していく。

無論、その果てにあるものは自滅だが、燃え尽きるまでの刹那、最後の数秒のみ、エデンはマスター(あなた)の為に命を燃やす。

 

 

自身に毎ターン徐々にクイック性能がアップする効果を付与(5T)+5ターン後に戦闘不能【デメリット】

 

 

幕間『幻想の果て』クリア後

 

儚き幻想:EX

 

死滅願望スキルとよく似てるが、此方は己の命だけでなく、人格、能力、存在など自身が持つ全てを賭けて、肉体、精神、魂の極限の果てまで稼働し、際限なく速度を増していく。

勿論、最期には消滅することになる。それでも彼は駆け抜ける。彼の描く幻想と共に抱き、大切なものを守るために。

 

 

自身に毎ターン徐々にバスター・アーツ・クイック性能がアップする効果を付与(5T)+毎ターン徐々に攻撃力アップする効果を付与(5T)+5ターン後に戦闘不能【デメリット】+ガッツ無効化デバフを付与【デメリット】

 

 

宝具

 

第1段階

 

 

真・(トゥルー・)無限の刃製(アンミリテッド・ブレイド・ワークス)

 

 

ランク:EX

 

種別:世界改変(固有結界)

 

レンジ:不明

 

最大捕捉:∞

 

属性:Bastard

 

 

かつてエデンが見ていた悪夢を体現した心像世界だったが、その悪夢を破壊したことにより進化した宝具。

あらゆる武器が刺さってた草原は、光の球が溢れかえる草原へと変わった。真となったため、複製品の能力が本来のランクに++が追加され、真作を超える贋作になった。

そのため、神造兵器だろうがなんだろうと、楽々と投影魔術で出すことが出来る。

ただし、あくまで()()()()で出来る神造兵器類なだけで、『天満月』、『エンペラブレード』のような()()()()でしか投影出来ない武器をとなると、ランクが下がってしまう。

 

 

効果

 

敵全体に強力な防御無視攻撃&攻撃力ダウン(3T)

<オーバーチャージで効果UP>

 

 

第2段階

 

 

絶望を破る希望の剣(エクスカリバー・ファンタズム)

 

 

ランク:EX

 

種別:対悪・星宝具

 

レンジ:10000

 

最大補足:1億人

 

属性:Bastard

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)を凌ぐ程の力を宿したエデンの宝具。ただし、使い方はプロトアーサーと同じで、見えない拘束具を付けている。

というよりかは、かの天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)ですら一瞬で貫かれ、更には全て遠き理想郷(アヴァロン)も突破できるほどの一撃を持っている。

 

ただし、あくまで最大出力の場合のみで、実際は天地乖離す開闢の星と同等。

 

形状はオーブカリバーと酷使しているが、持ち手と刀剣部分は勇者の剣・改のような鳥状で虹色の宝石が飾られている。

 

 

効果

 

 

自身の宝具威力をアップ(1T)<オーバーチャージで効果UP>&敵全体に強力な攻撃

 

 

 

第3段階

 

 

夢現の終幕(ファイナル・ストーリー・フィニッシュ)

 

 

ランク:EX(実際はEXすら生温い)

 

種別:対不変&不滅宝具

 

レンジ:∞

 

最大補足:1人

 

属性:Bastard

 

 

 

現実を捨て、幻想に縋り、そこにある大切なものを守る為に幻想すらも投げ捨て、自身を生贄にして不変、不滅の存在を抹消させる宝具。

相手が如何なる存在、それが星の意志であろうと、抑止力であろうと、永遠に続くであろう物語の概念であろうと、この宝具が放たれた時、物語の終焉へと向かう。只一つの人物を犠牲にして。

 

 

 

効果

 

自身の宝具威力をアップ(1T)<オーバーチャージで効果UP>&攻撃力アップ(1T)&必中付与(1T)&無敵貫通付与(1T)

 

 

儚き幻想発動時

 

 

自身の宝具威力をアップ(1T)<オーバーチャージで効果UP>&Bastard性能アップ(1T)&攻撃力アップ(1T)&必中付与(1T)&無敵貫通付与(1T)&対粛正防御破壊付与(1T)&自分に即死効果【デメリット】&自分に霊気消失【デメリット】

 

 

 

 

※霊気消失

 

艦これで言うところの轟沈、刀剣乱舞で言うところの刀剣破壊、文豪とアルケミストで言うところの文豪絶筆のキャラロスト。これが発動した場合、サーヴァントは消失し、二度と戻って来なくなる。

 

 

 

 

台詞集

 

 

召喚

 

「サーヴァント『アヴェンジャー』。召喚に応じて参上した。念のために言っておくが、余り親しくしないようにしてほしい。

いきなり信頼と信用が、出来ないからね………。」

 

 

戦闘開始1

 

「さて、始めるか。」

 

 

戦闘開始2

 

「骨のある奴だと良いんだが。」

 

 

戦闘開始3

 

「マスター、指示を頼む。」

 

 

スキル

 

「トレース・オン!」

 

「一気に決める!!」

 

「覚悟はいいか?俺は出来てる!」(『死滅願望』スキル使用)

 

『Are you ready?』「出来てるよ。」(『儚き幻想』スキルの使用)

 

 

カード選択

 

「了解。」

 

「それだな?」

 

「けりを付けてやる。」

 

「分かった。」(『死滅願望』or『儚き幻想』スキルの使用後)

 

「派手に決める!」(『死滅願望』or『儚き幻想』スキルの使用後)

 

「心火を燃やして、ぶっ潰す!!」(『死滅願望』or『儚き幻想』スキルの使用後)

 

 

宝具カード使用

 

「いいぜ、見せてやるよ。」

 

「僕の切り札、思い知らせてやるよ。」

 

「これが最期のッ、祭りだァァァァァァ!!!」(『儚き幻想』スキルの使用後+第3段階宝具)

 

 

Bastard攻撃

 

「無駄ァ!!」

 

「消えろ!!」

 

 

Arts攻撃

 

「そらよっと!!」

 

「終わってないぞ?」

 

 

Quick攻撃

 

「遅いんだよ!!」

 

「動きが止まって見えるぞ?」

 

 

Extra Attack

 

「鶴翼三連!!叩きこむ!!」(遠距離)

 

「終わりだ、『時のある間に薔薇を摘め(クロノス・ローズ)』!!」(近距離)

 

 

 

宝具1 『真・無限の刃製』

 

「|I am the bone of my blade.──────────────So as I pray,『TRUE UNLIMITED BRAID WORKS』!

 

全部、もってけ!!」

 

「|I am the bone of my blade.──────────────So as I pray,『TRUE UNLIMITED BRAID WORKS』!

 

さぁ、ここがお前達の墓場だ!」

 

 

宝具2 『絶望を打ち破る希望の剣』

 

八拘束解放(シールエイト)!議決開始(ディシジョン・スタート)!!」

 

 

『≪承認≫

 

 

フランドール・スカーレット

 

 

古明地こいし

 

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

 

門矢未来

 

 

星空英竜

 

 

リリカ・アイモーネ

 

 

ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア≫』

 

 

希望を以て、世界を救うために戦う事!!!

 

 

『≪アルカディア・エタンセル・エデン!≫』

 

 

「終わりだ!!絶望を破る希望の聖剣(エクスカリバー・ファンタズム)』!!

 

 

 

宝具3 『夢現の終幕』

 

心火を…………、燃やして…………!

 

LAST DANCER!

 

燃やして………………!

 

CURTAIN CALL!

 

燃やし尽くしてでも…………………!!!!

 

GRAND FINALE!!!!

 

 

『『『『『『『Ready GO!!』』』』』』』

 

くたばりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

FINAL INVINCIBLE CRITICAL FINISH!!

 

FINAL SPACE FINISH!!

 

 

 

ダメージ

 

「その程度か?」

 

 

大ダメージ

 

「チッ、油断したか………!」

 

 

 

戦闘不能1

 

「力不足だったか………、後は任せる。」

 

 

戦闘不能2

 

「守れなかった………か…………。ごめん………、みんな………!」

 

 

戦闘不能3(『死滅願望』or『儚き幻想』スキルの使用後のデメリット発動)

 

「これで………、いいんだ………。これで………。」

 

 

戦闘不能4(『儚き幻想』スキルを発動させたままでの宝具『夢現の終幕』の使用後)

 

「これで、眠れる………。さようなら、マスター………。」

 

 

戦闘勝利1

 

「これで終わり、っと。さぁ、戻るぞマスター。」

 

 

戦闘勝利2

 

「はぁ疲れた、久々にばてた気がする。」

 

 

戦闘勝利3(『死滅願望』or『儚き幻想』スキルの使用後かつ勝利)

 

「マジか、生き残っちゃったよ………。マスター、狙ったな?」

 

 

レベルアップ

 

「マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!X!………みたいな感じじゃないが、強くなったのは確かだな。って、何にやついてんだ?」

 

「種火の味ってどんなものなんだ?マスターは何か知ってるか?」

 

 

霊基再臨1 『God of Hyper Phantasm』

 

『おいおい、いきなりクライマックスの姿になったよ。というか、カードなしでこの姿になれるって、普通おかしいと思うな………。』

 

 

霊基再臨2

 

『流石に今のままでは変わらないか。というか、今がこの姿だから……………まさか………。』

 

 

霊基再臨3 『夢現王神』

 

「まぁ、こうなるか……。しかし、マスターは物好きだな?僕をここまで強化するなんて………。ここまで来たら、最終再臨まで行けよ?」

 

 

霊基再臨4 『大桜の傍で眠るエデンと、それを繋いで傍にいるリリカとその後ろで宴会を楽しんでるフラン達』

 

「遂に来ちゃったか………、言った僕が言うのもなんだが、ホントに物好きなんだな?まぁ、ともかくお疲れ様。

まぁここまで強化してくれたことには感謝してるけど、分かってる?もし裏切ったりなんかしたり、自害させたりとかしたら、存在そのものを消すだけじゃなく、大切なものを奪ってやるからな?

そうならない為にも、ちゃんと大事にしてくれよ?僕だって、そんなことしたくないんだから。」

 

 

絆Lv1

 

「悪いが、まだ信頼が出来ない………。ただ単に、疑り深いものでね。」

 

 

絆Lv2

 

「僕は英雄(ヒーロー)なんかじゃない。ヴィラン、クラスで言うに、ビーストに相応しい存在だ。倒されるべき存在なんだ。

過去に色々とやらかしてきたから、英雄視されるのは好きじゃないんだ……。マスターもマスターで、あまり自己過信なんてするなよ?」

 

 

絆Lv3

 

「まだ、信用と信頼できないのかって?いや、ここまで積極的に接してくれたんだ。信用と信頼の出来るマスター、とまでは行かないが、少なくとも、あんたを信じてみようかな?」

 

 

絆Lv4

 

「~♪ ん?如何したマスター?何を聞いてるって、ゲームミュージックのアレンジバージョンだけど?

何を驚いているのか知らんけど、一応いうけど、これでもマスターと同じ日本生まれだよ?え、今までずっと外国の英霊として見てなかっただって!?いや、なんでさ………。」

 

 

絆Lv5

 

「…………随分寂しい顔をしてるな、っていう顔だな。まぁ、仕方ないよ。俗に言うホームシックって奴だよ。

サーヴァントとして召喚されたとはいえ、時折寂しくなっちゃうんだ…………。家族に会いたいとか、故郷に帰りたいとか…………な。

……………弱音を吐いちゃったな。そんだけ、マスターの事が信頼できるって訳か…………。」

 

 

会話1

 

「のんびりもたまにはいいが、ちゃんと動けよ?」

 

 

会話2

 

「アヴェンジャーなのに、アヴェンジャーらしくない?そこはスルーを頼む、マスター。というかこれでも、復讐ぐらいするぞ?過去に滅茶苦茶復讐していたし。」

 

 

会話3

 

「最低限の生活しているとはいえ、流石にこれはないんじゃないか?いっそ、素材を集めて改造した方がいいんじゃないかって思うのは僕だけかな?」

 

 

好きなこと

 

「ん?僕の好きなこと?音楽鑑賞とか、ゲーム、あと自分の嫁たちとかかな?鍛錬も………って如何した?なんかめっちゃ驚いてるような顔してるけど。」

 

 

嫌いなこと

 

「嫌いなことと言ったら、やっぱり裏切り行為と、自分自身だな。マスターも気を付けろよ?裏切ったりなんかしたら、俺は絶対に許さない。

あと、嘘も勘弁してよ?とんでもない嘘を付いたら、自分でも何をやるのか分からないから。」

 

 

聖杯について

 

「聖杯ねぇ………。正直言って、聖杯さえなくなれば、こんなことにならなかったし、多くの犠牲者だって出なかった。

仮に願うとすれば、聖杯そのものの存在を抹消してくれ、かな。」

 

 

イベント

 

「イベントか、これはジーッとしても、ドーにもならねぇな!!マスター、早く行くぞ!!報酬を取り逃すぞ!!」

 

 

誕生日

 

「誕生日おめでとう、マスター。祝いとして、なんか作ってあげようか?」

 

 

会話4 (マスターLove勢多数所持(清姫、静謐のハサンなど))

 

「…………頑張れ、マスター。体力の方は十分か?」

 

 

会話5 (アーチャー・エミヤ所持)

 

「士郎もここに来ていたのか。全く、阿頼耶識の奴ふざけてんのかっての。もう何が何でもマジでぶっ殺して…………ん?

士郎って誰かって?今食堂で料理作ってる人の事だが?」

 

 

会話6 (エミヤ・オルタ所持)

 

「こっちのクロウは、なんか痛ましいな………。原因は分かっているが、運命は相当、エミヤシロウを嫌ってるようだな………。

………まぁ、元をたどれば聖杯戦争なんか作りやがったクソ野郎どもの仕業だろうけど。」

 

 

会話7 (アサシン・エミヤ所持)

 

「キリツグもいるのか。…………効率的にこなしてるとはいえ、あれでも人間だ。まぁその内、親バカが発生してもおかしくないが………。」

 

 

会話8 (ジャガーマン所持)

 

「おいおいおいおい!?彼奴もいんのかよ!?マスター、彼奴には絶対警戒しておけよ!?何をしでかすか分かんねぇ奴だから!!いやホント、マジで!」

 

 

会話9 (シトナイ所持)

 

「い、イリヤ!?じゃ、ないか………。けど、まさか英霊として召喚されるなんて思わなかった………。え?『アルターエゴ』?女神3人宿してる?ハイ・サーヴァント!?……………マジかよ。」

 

 

会話10 (イリヤスフィール・フォン・アインツベルン所持)

 

「魔法少女のイリヤか。僕でも知ってそうだけど、平行世界から来てるのは確かだし………、どう接しよう………?まぁ、変なことしたら即セコムが来るし……………いや、むしろセコムに加わるか。」

 

 

会話11 (クロエ・フォン・アインツベルン所持)

 

「マスター?ちょっといいかな?今とある子から、逃げているんだけど……………。え?なんかやったって?寧ろ僕が聞きたい。話しかけてもいないのに、いきなり…………。///

し、しかもだよ?なんかもうキスじゃ物足りないとか言い出して…………、もう帰っていいですか…………?駄目?………ウゾダドンドコドーン!」

 

 

会話12 (ジャンヌ・オルタ所持)

 

「結構ツンとしてるな………。まぁ事情は察するけど、マスター。あんまり彼女を弄ったら、僕が許さんからな?」

 

 

会話13 (アンリマユ所持)

 

「………アンリ引くって、あんたの幸運どうなってんの?いや、聞かないけどさ、大事に扱えよ?星5よりも貴重だからな?

やけに評価が高いなだって?………これだけ言っておくぞ、マスター。『最強よりも最弱の方が、最も恐ろしい』ってな。」

 

 

会話14 (アーチャー・ギルガメッシュ所持)

 

「英雄王がここにいるのか………。僕がここまで来れたのは、実はその英雄王のおかげなんです。彼と出会わなければ、僕はどうなっていたのか…………。

とはいえ、ここにいる英雄王は少なくとも別人だから、余り関わらないようにするけどね。」

 

 

会話15 (ヒロインX所持)

 

「まぁ、いるよな彼奴。しかも、セイバーという理由で襲ってきたりしてるし…………。もう僕、セイバーガーディアンでもなって、セイバー達を守ろうかな?」

 

 

会話16 (アビゲイル・ウィリアム所持)

 

「よ、ヨグ=ソトース様!?あ、違う?………あー、そうだった。雰囲気がヨグ=ソトース様の気配を感じたから、つい………。」

 

 

会話17 (葛飾北斎所持)

 

「………すまないがマスター、一度帰っていいかな?何でって?ちょっと、クトゥルフをぶん殴りに行ってこなきゃならないから。割とガチで。」

 

 

会話18 (殺生院キアラ所持)

 

「あんた…………正気か?あの女を召喚させるとか、何を考えているんだ?悪いことは言わない、今すぐ…………え?あれでも可愛いところがある?

…………おのれキアラァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!マスターに何をしたァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

会話19 (特殊)

 

「やれやれ、住めば都とは言ったものの、少し馴染み過ぎたな。…………でも、なんだろうな。こんなことも、嫌いじゃない自分がいる気がする…………。これじゃあ、また弱音を吐きそうな気がして、ならないよ…………。」

 

 

会話20 (絆Lv10かつ最終再臨である、そして全スキルLv10、宝具Lv5であること)

 

「…………とんでもないことしてくれたな、マスター。僕を限界まで強化するって、相当な労力だぞ?

………いや、嬉しくないわけじゃないけどさ…………恩を返しきれない気がするんだよ。そこまで関わらなくったって、いいのに…………。

ん?もうちょっと我儘になれって?…………彼女にも、そう言われた気がするな。あ、何でもない。単なる独り言だから、気にしないでくれ。

 

 

また独り言だけど、ここでチーター英霊って如何いう事!?流石にさぁ、もうちょっと頑張れよ抑止力!?反抑止力の僕が言うのもなんだけど、ステータスEXランク4つは僕でも困りますよ!?」

 

 

絆礼装『未来への歌(Hikari)

 

 

効果

 

エデン装備時のみ

 

自身がフィールドにいる時、3回分のガッツが付与される。(発動時の体力は全快)

 

 

概要

 

犠牲になった者達、死ぬはずではなかった者達等の人を蘇らせる代わりに、自分が持つ全てを失うことになる禁じられた歌。

が、サーヴァントになったことにより、その代償はなく、効果も薄まっているものの、それでも1度だけ現世にとどまらせるほどの効果をもたらす。

彼は願う。それが儚い幻想だとしても、夢幻だとしても、何時か思いが届くまで、願うだろう。

聖杯の力ではなく、自分の力で、その願望を実現するその日まで………。




フラン「ここでもこうなっちゃうのね………。」

エデン「ってか、ネタバレの奴あるんだが……。それより、クラスが2重あるんですけど?」

風龍「理由の一つは、やっぱり名声だと思うな。己がアヴェンジャーとして演じても、他の人からしたら救世主として崇められていた人は多く存在していたらしいからね。


因みに、自分の中のセイヴァーの相性はこんな感じ。」


・セイヴァーはムーンキャンサー、アルターエゴ、フォーリナー、3騎士に与えるダメージが大きく、受けるダメージは少ない

・その逆は、ルーラー、4騎士(バーサーカーを除く)

・アヴェンジャーとセイヴァーは互いに与えるダメージも受けるダメージも増大(光と闇の関係上)

・セイヴァーは全ビーストクラスに与えるダメージが大きいが、受けるダメージはそのまま

・シールダーに関してはいつも通り


エデン「うわぁ………、それ出たら強そうだな。いや、4騎士とルーラー相手には不利か。」

風龍「まぁエデンの場合はこれかな?アヴェンジャーとセイヴァーの二重クラスがあるから、有利なのがアルターエゴ、フォーリナー、三騎士、ビースト。んで不利なのが4騎士のみだな。」

こいし「バーサーカーは?」

風龍「そっちは、シールダーとフォーリナー以外のクラスと一緒かな?」

エデン「………やっぱ僕チートじゃんか。」

風龍「あくまで、僕の中ではだけどね?FGOで出たら相性はどうなるのか分かんないし。」

エデン「ですよね………。まぁ外伝で、リリカがセイヴァーとして召喚されてるけど、彼女の方が合いそうだな。」

風龍「ってなわけで、次回は本編に戻ります!お楽しみに!


…………やっと念願のFGOマテリアル風にかけたよ………。」


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episode337 幻想と混沌 IN THE FINAL!!!

BGM キャサリン 天上BGM『ショパン:革命のエチュード』


ー終焉の中心ー

 

 

エデンside

 

 

あれからどれだけの時が過ぎたのだろうか、どれだけの武器などを投影し、奴を斬りつけてきたのか、いよいよ分からなくなってきた。

 

 

お互いのダメージも蓄積していったが、此方の方が優勢だった。ゴジラ、ニャルさん、ストリングスが援護し、相手の技を妨害したりしているおかげか、オルタの奴に疲弊が見え始める。

 

 

エデンオルタ「チィ………、増えただけで、ここまで苦戦すんのかよ………。」

 

ニャルさん「『『いい加減、諦めを認めるのよ!!』』」

 

エデンオルタ「断る!!」

 

ゴジラ「そんだけボロボロだっていうのに、なかなか強情な奴だな!!」

 

ストリングス「油断しないでください………!これで終わる奴ではありません。」

 

エデン「分かってる………!大技、いくぞ!!」

 

 

【【ガッチョーン……。ウラワザ!!/カミワザ!!】】

 

 

【キメワザ!!】

 

 

エデンオルタ「んなこと、させるか!!!」

 

 

『Ready GO!!』

 

 

【【ガッチャーン!!】】

 

 

ラークナイトクリティカルクルセイダース!!

 

 

ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!

 

 

アルティメットクリティカルスパーキング!!

 

 

『EVOLTECH FINISH!!ciao?』

 

 

僕とニャルさん、ストリングスは一気にライダーキックを放ち、オルタも反撃と言わんばかりにライダーパンチで防ぎ始める。

その攻防は続いたものの、オルタは不思議に思った。

 

 

”何故ゴジラは来ないのだ?”と。

 

 

ゴジラ「俺をお探しか?餓鬼。」

 

エデンオルタ「貴様ッ!?」

 

エデン「今だ!!」

 

ゴジラ「此奴を食らいな…………!『メドローア放射』!!!

 

 

ゴジラが大技を繰り出すと同時に、オルタを蹴り出して宙で回避し、逃げそこなったオルタはそのまま直撃する。

 

要は、僕達は囮。本命はゴジラに任せ、奴がこちらに引き付けている間チャージし続けていたのだ。

 

 

とはいえ、ゴジラの奴。メドローア使うには、氷も使いこなさなきゃいけないんだけど、あんた氷弱点じゃなかったっけ?

 

まさか、それすら克服しちゃったの?だとしたら、敵として現れたらマジヤバくね?

 

 

すぐさまゴジラの元に集まり、如何なったのかを確認する。

 

 

エデン「手応えは?」

 

ゴジラ「あったのはあった。が、油断は出来そうにねぇ。」

 

ニャルさん「最大火力、だよね?」

 

ゴジラ「当たり前だ。特に氷の方は時間かかったがな………。」

 

ストリングス「…………念のため、再チャージをお願いします。恐らく、生き残っていると思いますので。」

 

ゴジラ「言われなくても───────」

 

 

『OVER OVER THE REVOLUTION!!』

 

 

4人「「「「『『!?』』」」」」

 

 

今の音って、エボルトリガーの!?

 

 

エデンオルタ「貴様らァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ストリングス「分かってはいましたが………、やっぱり…………!?」

 

エデン「如何した、ストリングス?」

 

ストリングス「アレです!!あのトリガーから、『アナザー・インフィニティ・ストーン』の気配が!!」

 

ゴジラ「何ィ!?

 

エデン「あの野郎…………、俺達の知らぬ間に………!」

 

ニャルさん「『『今すぐ辞めさせないと!!』』」

 

エデンオルタ「この俺を、コケにしやがって…………!二度と舐めた口をきけねぇように、このカオストリガーで終わらせてやらぁ!!!!!!!!!!」

 

 

ニャルさんがスモークやネオン、ビデオ、コンクリートの属性を駆使して妨害を試みるが、まるで何かに阻まれているかのように弾かれてしまう。

 

その正体は、直ぐに分かった。奴が言うカオストリガーをエボルドライバーに差し込んだ後、黒いハートのようなものを取り出した。

 

 

絶望に染まり切った決意のソウル』だった。子ガルの抜け殻を倒した際に出てきた、真っ黒に染まったソウルだった。それを、オルタは取り込んだ。

 

 

『DESPAIR!RIDERSYSTEM!REVOLUTION!!』

 

 

ゴジラ「クソ!!間に合わねぇ!!」

 

ストリングス「不味い、守りに徹します!!」

 

 

『Are you ready?』

 

 

エデンオルタ「究極最終変身!!!」

 

 

突然の発光で目を暗ますが、音が聞こえた。それも、今にでも絶望が襲い掛かってくるかのような、おぞましい変身音だった。

 

 

『CHAOS FEVER FLOW!!』

 

 

『フハッハッハッハハハハ!!グッハハハハハハハ!!!ギャッハハハハハハハハハハ!!!!!!』

 

 

光が収まり、オルタを見てみると、最早自分とは言い切れないほどの怪物へと、姿を変えていた。

最早人型とは言えなかったものの、辛うじてエボルドライバーが腰らしきところについているのを確認できたが、それ以外はありとあらゆるキャラやモンスターが折り混じったような見た目をしていた。

 

 

ゴジラ「図体がデカくなっただけじゃねえようだが、今までのようにいけば、恐らくは………。」

 

エデン「だな。攻撃の手段を与えず───────」

 

 

『パキンッ!!!!!!』

 

 

エデン「なっ!?」

 

 

一瞬の出来事で、何が起こったのかすら理解できなかった。ただ、辛うじて分かったのは、ストリングスが放った守りが、怪物と化したオルタによって、平然と破られたということだった………。

 

 

ストリングス「まずい、守りを───────」

 

エデンオルタ『させるか!!!

 

ストリングス「ゴフッ!?」

 

ニャルさん「『『ストリングス!!』』」

 

ゴジラ「馬鹿!!よそ見すんな!!!」

 

エデンオルタ『くたばれ!!!

 

 

また一瞬の出来事で、声をあげる暇もなく、ストリングス、ニャルさん、ゴジラの順で吹き飛ばされ、自分のところまで戻された。

 

 

エデン「ッ!?何つう、パワーだよおい………!」

 

エデンオルタ『今度は、貴様だ!!』

 

エデン「ッ!!」

 

 

急いで回避に専念するが、何が起こったのかすら理解できないほどの激痛が全身に響き、膝を付くような形になった………。

しかも、変身解除されている。

 

 

BGM終了

 

 

というより、十三王神の力を使う暇もないまま、この素早さって…………、如何いう事………!?

 

 

エデンオルタ『無様だな。だが、ようやく膝を付いたか。』

 

エデン「クソが…………、カオストリガーを、使っただけで…………、ここまで………………!?」

 

エデンオルタ『もはや貴様に勝機はない。だが、ここで貴様を殺すのは惜しい。どうせなら、自分の無力さに絶望しながら、殺してやるとするか……………。

 

 

見るがいい!!世界の終焉を!!!

 

 

突如オルタの口から青黒い竜巻と赤黒い竜巻を吹き出し始めると、砕け散ったはずの星だけでなく、遠くにあるはずの星、銀河、宇宙を巻き込んでいった。

それだけでなく、何やらその果てに、ヒビらしいものが目立ち始め、それが周囲に割れていこうとしていた。

 

 

ストリングス『そんな…………、このままだと……………本当に世界が………………!!』

 

エデンオルタ『どうだ、これが貴様が救いたかった世界だ。最早、何も救えまい。このままじっくり朽ちていくのを目の当たりにし、絶望しながら死んでいくがいい。』

 

 

万事休す。しかもそれに飽き足らず、奴は2つのモニターを見せつけていた。そこには、ノアオルタによってボロボロにされたザギと、もう一つはアズリエルオルタによって全身傷だらけになってるリリカとセリカの姿があった。

 

最悪だ。最早、覆すことすら出来ないというのか………?

 

 

エデンオルタ『安心しろ、貴様を殺した後、その3人の後を追わせてやる。』

 

 

『Ready GO!!』

 

 

エデンオルタ『じゃあな、後悔して死ね!!』

 

 

【CHAOS OVER FINISH!!ciao?】

 

 

動くこともままならないまま、最後の光が放たれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、何時まで経っても、僕はまだ消えていないことに気付き、目を開けると………。

 

 

エデンオルタ『馬鹿な………!?一体、何時からそこに!?』

 

エデン「なっ!?」

 

 

そこには、あの光に食らって消えかかろうとしている人物が、2人存在していた。それも、僕が知っている2人だった。

 

 

「よかった………。間に合って、本当に良かった。」

 

「ええ、本当に、危なかったわね。」

 

エデン「爺さん!?お婆ちゃん!?」

 

ロード「ごめんな、ガルッチ……。いや、エデン。お前達にバレないように、こっそりついていたんだ。」

 

マリア「それにしても、本当に……立派になったね………。」

 

エデン「そんな…………そ、それじゃあつまり………ずっと爺さんたちに、見守られて…………。」

 

ロード「そう言う、事…………だな。」

 

 

また、庇われてしまった。今度は、僕の家族である…………爺さんとお婆ちゃんに、オルタの攻撃を…………身体を張って、守ってくれた………。

 

 

ロード「泣くな、エデン。どのみち僕は、何時か死ぬと覚悟していただけの事だ。」

 

マリア「そうよ。それに、貴方を守れるなら、本望だもの。」

 

エデン「…………。」

 

ロード「生憎だったな!!エデンの名を騙った偽神が!!たとえ俺らを消したとしても、孫を殺させやしないぞ!!」

 

エデンオルタ『太古の化石風情が………、なめたまねをォォォォ!!』

 

ロード「これが俺の、最期の一撃だ!!」

 

 

すると、彫刻で作られたと思わせる程美しい剣を抜いたと思えば、その剣から白い光を放っていた。

 

 

ロード「『無に満ちし忘却の剣(サブタレニアン・オブリビオン)』!!」

 

 

オルタの拳が素早く爺さんに襲い掛かってきたが、その剣を振るうと、2本の腕が切断され、消失していくのを目の当たりにした。

 

 

エデンオルタ『おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

 

マリア「かの者の動きを封じよ!!『ゴッド・オブ・グレイプニル』!!!」

 

 

お婆ちゃんもそれに合わせるかのように、無数の鎖がオルタを縛り、一時的に動けなくした。

 

 

エデン「凄い………。」

 

ロード「けど、これで少しは孫に別れを告げる時間が出来たかな。」

 

エデン「って事は………。」

 

マリア「貴方の想っている通り、あの攻撃を食らって、もうじき消えることになるわね。」

 

ロード「しかもご丁寧に転生封じとはな………。治療不可。確かに此奴は、危険な存在だってのが、分かるな。」

 

エデン「……………。」

 

ロード「しけた顔をするな。どのみち死ぬことは覚悟してたんだからさ。…………お前にとっちゃ、辛い現実なんだろうけど。」

 

マリア「それでも、後悔なんてないわよ。だって、大事な家族を、孫を、守れたんだから。」

 

エデン「爺さん、お婆ちゃん………。」

 

ロード「だから、泣くなっての。……………エデン。」

 

 

爺さんとお婆ちゃんは、今にも泣きそうな僕を抱きしめ、こう告げてくれた。

 

 

ロード「いいか、エデン。僕と婆さんが死のうとも、何時でも、お前の中で生き続けている。お前の思い出の中で、ずっと、ずっと生き続けている。

 

 

アズリエルだってそうだ。今でも、リリカという女の子も、お前にも宿している。忘れない限り、ずっとな。」

 

マリア「貴方はもう、独りじゃない。貴方の中にいるゴジラも、ストリングスも、ニャルさんも、私達も、一緒だから。」

 

エデン「…………。」

 

ロード「だから、こんなところで、止まんじゃねえぞ?お前が諦めねぇ限り、俺達も戦ってやる。」

 

マリア「あなたなら、絶対に勝てるから。」

 

エデン「…………ありがとう。爺さん。お婆ちゃん。」

 

 

僕も、ボロボロになった身体に活を入れさせ、爺さんとお婆ちゃんに抱きしめ返すと、不思議と身体が軽くなっていくのが分かった。

それと同時に、2人の感覚も無くなっていき、遂に消失していった。1つの美しい剣を、残したまま………消えてなくなった。

 

 

そして、お婆ちゃんが掛けた魔法が消えてなくなったことにより、オルタは自由になった。

 

 

エデンオルタ『邪魔をしやがって………!だが、これで貴様を庇うものはいなくなった。』

 

 

急いで僕は、その剣を手に取り、地面に付いた膝をあげた後、剣を抜く。触れた瞬間また激痛が走るも、その痛みを乗り越え、剣を抜いた。

 

 

エデンオルタ『無駄だ。俺には『絶望のソウル』と『カオストリガー』がある。もう貴様に勝ち目はない。そこでゆっくりと、世界が消えるところを見届け───────』

 

エデン「あきッ…………、らめるかァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

エデンオルタ『威勢がいい声を出したところで───────!?』

 

 

僕ですら予測できないほどのスピードを出したと同時に、ベルトに向けて斬りつけた後、トリガーに近づき、そのまま殴りつけた。

 

 

『バコンッ!!』

 

 

エデンオルタ『な、何!?』

 

 

突然何が起こったのかすら分からないオルタだが、身動きが取れなくなっていることに気付き、僕を睨みつけた。

 

とんでもないスピードを出して、疲弊を感じ、もう一度剣を地面に刺した。

 

 

エデン「ハァ………、ハァ………。貴様…………、今なんと言った?」

 

エデンオルタ『?』

 

エデン「この世界が、消えるだと…………?ふざけるな!!!

 

 

声を荒げると同時に、その疲れがいい気に吹き飛ばし、オルタに睨みつけた。

 

 

エデン「この世界は、俺達の故郷だ!!貴様こそ、俺達の目の前から消えるがいい!!!!!

 

 

ベルトの方は、まだ壊れていないことを確認し、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』と『ムゲンムテキ』を取り出す。

 

今の俺なら、彼奴を消せる。そう自信に満ち溢れながら。

 

 

エデン「見せてやるよ。俺の、俺達の変身を!!」

 

 

ゴッドマキシマムマッチレスZ!

 

 

ムゲンムテキ!!

 

 

【マキシマムガッシャット!】

 

 

【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!

 

 

【ドッキング!】

 

 

2つのガシャットをドッキングさせた後、今度はボーイズライザーを取り出し、例のフォームになるために、4つのカプセルを取り出す。

 

 

エデン「『ヴァルハラ』!『TOAA』!『アルファ』!」

 

 

ヴァルハラ!TOAA!我、全てを司る王の名の下に!!

 

 

エデン「『ギルガメッシュ』!『ラインハルト卿』!『ベータ』!」

 

 

ゴールデンフュージョン!!絶対的頂点!!

 

 

ギルガメッシュ!ラインハルト・ハイドリヒ!我、黄金なる英雄の名の下に!!

 

 

後は例の台詞を言うだけだが、その前に2つのモニターの方を見て、大声を掛けた。

 

 

エデン「ザギ!!リリカ!!セリカ!!立て!!こんなところで負けたら、世界が終わるぞ!!

 

ザギ『大声で、言わんでも………聞こえているぞ!!エデン殿!!』

 

セリカ『ああ…………!!まだ、死んでいない………からな………!!』

 

リリカ『諦める、訳には………行かないでしょ!!』

 

エデン「ならいい……。俺達の本気、見せつけてやるぞ!!」

 

 

無事だという事を安心し、すぐに2つのカプセルを起動させた。

 

 

エデン「融合!アイゴー!ヒア、ウィ、ゴー!!」

 

 

『トゥルーファイナルフュージョンライズ!』

 

 

エターナル・オブ・ザ・オールゴッド!ディエスイレ・エリシュ!我、全ての頂点に立ち、あらゆる全てを司る王の神なり!!

 

 

例の剣が僕の目の前に現れたことを確認し、今度はソウルリングと7枚のカードを取り出した。

 

 

エデン「『決意』、『忍耐』、『勇気』、『誠実』、『不屈』、『親切』、『正義』!!」

 

 

フランドール・スカーレット!!』

 

 

古明地こいし!!

 

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン!!

 

 

門矢未来!!

 

 

星空英竜!!

 

 

覚醒せよ!!リリカオリジン!!

 

 

ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア!!

 

 

今度はエクスカリバー・ファンタズムが僕の横に現れ、自分自身のカプセルを起動し、挿入した。

 

 

エデン「『希望』!!」

 

 

『セブンズフュージョン!!』

 

 

3つの最終フォームとなった突如、何処からともなく声が聞こえた。

 

 

カンゼンフメツゲーマーLvFINAL!!幻想王神!!God of Hyper Phantasm!!

 

 

MIRACLE BEST MATCH!!』

 

 

その声と共に、勝手に『GゲーマドライバーΩ-Mark2』が外れて宙に浮き、2つの剣と、更に二つのガシャットとベルトが形を変えていくのを見た。

 

ベルトは、エボルドライバーと同じ形状だったが、色が白と金色となっており、直ぐに着ける。

 

 

エデンオルタ『なんだ…………、なんだその白と金色のエボルドライバーは!?』

 

エデン「………一時期とはいえ、名付けるなら『ミラクルドライバー』だな。こっちは……。」

 

 

ムゲンムテキガシャットだったものを手に取ると、此方はハザードトリガーと同じようなものだったが、違うのは見た目と色だった。

メーターはグレンラガンのスパイラルゲージになっていて、色合いの方はミラクルドライバーと同じ、白と金だった。

そしてでっぱりの方は、翼のようなのが描かれているのが見えた。

 

 

それを手に取り、ふたを開けてスイッチのようなものを押した。

 

 

OVER THE INVINCIBLE!!

 

 

エデン「ムゲンムテキガシャットの生まれ変わり、『インヴァンサブルトリガー』。んで、こっちは………。」

 

 

トリガーをライドポートに接続した後、2つの剣が1つのナックルに変わったやつを手にする。

こっちの色合いは虹色で、ボタン部分には翼模様があった。

 

 

そして、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』ガシャットだったものは、フルボトルに変わっており、絵柄は何と、フランの翼、こいしのサードアイ、イリヤをモチーフにした雪の結晶になっており、色はオーロラ色(DQX使用)になっていた。

 

 

エデン「フルボトルは『ファンタズムボトル』。此奴が『インフィニティナックル』。

 

 

全部、変わったって訳か………。」

 

 

これで切り札が使えると思ったが、まさかこんな隠しギミックがあったなんて、自分でも思ってもみなかった。

けど、これなら勝てる。そう思い、もう一度2つのモニターを見た。

 

 

ザギ『ウルティノイド・ファイナル!!

 

セリカ『リリカ、準備はいいか!?』

 

リリカ『………ええ、行きましょう『リリカ』!!』

 

 

『覚醒せよ!!リリカオリジン!!』

 

 

ザギとリリカは、それぞれの本来の姿となり、僕もそのノリに乗ろうと思い、再びオルタに睨みつけた。

 

 

エデンオルタ『だ、だが、その程度のもので、俺に勝てるはずが───────』

 

エデン「勝てるよ。」

 

エデンオルタ『は?』

 

エデン「僕には、『大切なものがある』。『帰りたい場所がある』。『守りたい世界がある』。『助けたい人がいる』。『僕を待ってくれる人がいる』。『決別したい前世がある』。そして…………。

 

 

兄さん達との『約束を果たす為に』!!

 

 

OVER THE FINAL INVINCIBLE!!

 

 

エデン「終わりにしようか、オルタ。ここで、『死んで』貰うぞ。」

 

 

フルボトルを持ってる左手でもう一度スイッチを押した後、ボトルを一振りしてボトルの蓋を正面に合わせてナックルに刺した。

 

 

『BOTTLE LOADING!!』

 

 

そのままレバーを前に倒してそのままドライバーに入れた。

 

 

PHANTASM REALITY!!』

 

 

その後はドライバーの横にあるバンドルを回す。回している間、『U.N.オーエンは彼女なのか』と『ハルトマンの妖怪少女』の曲が交互に流れ始める。

 

すると後ろからナックルのようなものが出現する。その中身は、虹色に染色されていたヴァリアブルアイスと言う液体窒素が入っていて、その場から冷気が溢れ出す。

 

足が凍っていくのを感じながら、回し終え、左腕をあげ、手首を回す。そして、フラン、こいし、イリヤと思わしき声が、例の掛け声を言ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『Are you ready?(覚悟はいいか?)』』』

 

 

出来てるかって?ああ、とっくのとうに…………。あの時から、ずっと………。死ぬ覚悟を決めてから…………、ずっと…………。

 

 

エデン「出来てるよ。」

 

 

その掛け声とともに左腕を振るい、ヴァリアブルアイスを浴びせられ、虹色の氷塊が出来上がる。

その途端、6つのインフィニティ・ストーンがその氷塊に取り込まれていき、そのまま後ろから氷を砕いた。

 

 

OVER DRIVE!

 

 

夢現王神!!アルカディア・エデン!!今こそ刻はッ、極まれりィィィィィ!!!!

 

 

『ウォォォオオオオオオオオラァ!!!』

 

 

僕の髪の色は虹色に変色し、中装ではあるが、アーマーを着込んでいた。色合いは全身金色という訳でなく、白金と青色。天空の兜に似たものの中心には、『マインド・ストーン』、

右ガントレットの手の甲には『タイム・ストーン』、左ガントレットの手の甲には『ソウル・ストーン』、右グリーフの膝部分には『リアリティー・ストーン』、左グリーフの膝部分には『スペース・ストーン』、そして、アーマーの心臓部分には『パワー・ストーン』が付けられていた。

 

 

本物かどうかはともかくとして、あとは、あの野郎と戦うだけ………!

 

 

エデンオルタ『何だ!?何なんだそれは!?』

 

 

何なのかと聞かれた途端、頭の中からこのアーマーの名前が聞こえ、僕はその名を口にした。

 

 

エデン「インフィニティ・アーマー。そしてこれが、僕の切り札。改めて名乗らせてもらおう…………。

 

 

我が名は、『夢現王神 アルカディア・エタンセル・エデン』!!この世の総ての頂点に立ち、全ての世界を統べる王の神なり!!

 

 

全てを滅ぼす者よ、来るがいい。この僕が、僕達が、貴様を滅してくれる!!!

 

エデンオルタ『戯言をォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!

 

エデン「心火を燃やして、ぶっ潰す!!!

 

 

爺さんが残した剣をもう一度抜いた後に背負い、耳も含めた翼を展開させ、そのまま飛び立ち、オルタの拳と僕の拳がぶつかると同時に、凄まじい轟音がこの世界全域に響いた。

 

 

本当の最終決戦が、今、始まった。

 

 

next episode




新形態


真・最終形態 『夢現王神』


変身条件:『カンゼンフメツゲーマーLvFINAL、幻想王神、God of Hyper Phantasmの変身準備が終えているかつ、全てなったことがあること』

容姿:虹色に変色したセミロングヘアに変わり、羽耳の色が空色、翼は20枚生え、虹色に染まる。インフィニティ・アーマーを着込んでおり、天空の兜に似た兜のおでこ部分に『マインド・ストーン』、右ガントレットの手の甲には『タイム・ストーン』、左ガントレットの手の甲には『ソウル・ストーン』、右グリーフの膝部分には『リアリティー・ストーン』、左グリーフの膝部分には『スペース・ストーン』、そして、アーマーの心臓部分には『パワー・ストーン』が付けられている。

能力:原作の敵味方関係なしの全ての能力をデメリットなしで使えるようになる。



決死の覚悟で成った本当の最終形態。英竜の『オリジンズ』のように、本当の姿に戻るとは違い、此方は7人が宿しているソウル、規格外過ぎる力を持った4人、そして平行世界全員と融合した新たな姿である。
6つのインフィニティ・ストーンだが、実は過去の宇宙から来た本物。まだ宇宙が出来たてで、サノスが誕生していないために、エデンの元に来たらしい。

全ての能力が使える上に、インフィニティ・ストーンを駆使して使える為、威力を格上げすることが可能になっている。


カンゼンフメツゲーマーLvFINALの能力もそのまま受け継いている為、ダメージの心配はない。


が、デメリットはエデンの言う通り、真・最終形態となったエデンは解除後『死ぬ』事になる。



一海「俺が変身したグリスブリザードみたいじゃねぇか………。いや、違うのはハザードトリガーっぽい奴が付いてるだけか。」

戦兎「お前なあ、使うなとあれほど言っただろ?というか、何時の間にビルドドライバー持ってたんだよ?びっくりしたよ!?」

龍我「何だろう、今の彼奴なら、絶対に負ける気がねぇ気がする。」

戦兎「お前はお前で感心するな、馬鹿。」

龍我「馬鹿ってなんだよ?せめて筋肉って、お前こそいい加減『筋肉バカ』って言えよ!!!」

幻徳「馬鹿はいいのか………。」


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episode338 夢現(エデン)VS混沌(エデンオルタ) TRUE IN THE FINAL!!!!

BGM マリオ&ルイージRPG3!!! ダーククッパ戦『IN THE FINAL』


ー終焉の中心ー

 

 

混沌の世界を中心に、3つの光が本気を出し、3つの闇も負けじと覚醒し、世界の存亡をかけた戦いが最終局面に入った。

 

 

1人は、神の模造品と呼ばれた者が、新たな姿へと変わり、元凶に作られし悪神に。

 

 

1人、いや2人は、かつて愛した夫の為に、世界を救うために本来の姿へと戻り、元凶に作られた夫に……。

 

 

そして、3つの人格を持つ1人は、7つの思いを胸に、本当の最終形態へと変貌し、元凶であるもう一人の自分に戦いを挑んだ。

 

 

(希望)が、(絶望)に屈するのか?(絶望)が、(希望)に打ち払われるのか?

その運命は、宇宙(世界)の命運は、彼らに託された………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデンside

 

 

エデンオルタ『混沌の海に沈め!!『オケアノス・カース』!!』

 

エデン「『エボルト』!『ベリアル』!力を借りるぞ!!『ブラックホール・ジェノサンダー』!!」

 

 

広大な黒い海に向けて雷を放ち、ブラックホールを出現させ、その攻撃を飲み込んだ後消滅。次の攻撃が来る前に、先手必勝と言わんばかりに、動きを封じる術を使い、行動制限させた。

 

 

エデンオルタ『また縛りか!?クソが!!』

 

エデン「これ以上はやらせねぇよ……!『まどか』!!『ジード』!!『レミリア』!!『永夢』!!全ての運命は、この手でつかみ取る!!『リジェネレイト・ディスティニー』!!

 

 

剣を掲げ、眩い光を放つと、オルタが出した2つの竜巻は消滅し、更には滅び去ったはずの星々を蘇らせた。

それが終わると同時に、オルタは術から解放され、怒涛のラッシュが始まる。

 

 

エデンオルタ『死にやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』

 

エデン「ゴジラ!!」

 

ゴジラ『了解!!』

 

エデン&ゴジラ「『『神速ゼータフレア』!!』」

 

 

それを見越し、僕はゴジラの力を借り、『放射熱線版』の『メガフレア』を解き放ち、突っ込んできたオルタに向けて放った。

 

 

エデンオルタ『おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?おのれおのれおのれおのれ!!おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!

 

 

直撃して怒り狂うかのように、滅茶苦茶すぎる攻撃が襲い掛かってくる。

 

 

エデン「ニャルさん!!」

 

ニャルさん『はいはーい!!』

 

 

今度はニャルさんの力を借りると、背中から無数の触手を出現させ、オルタをもう一度縛り付ける。

引きちぎろうと躍起になっているが、ぬるぬるで身動きが取れずに苦戦。その隙に持ち上げ、何度も何度も振り上げては地面に叩きつけ、ぶん回し続けた後に、もう一度叩きつけた。

 

 

エデン「何気にエグイな。」

 

ニャルさん『てへぺろ☆』

 

エデン「殴るよ?」

 

ニャルさん『優しくして………?///』

 

ストリングス『それどころじゃないですよ!?ちょっと!!』

 

 

ニャルさんの変態発言はスルーして、叩きつけられているにも関わらず、奴はまだ立ち上がり、今度は無数の閃光が襲い掛かってきた。

っと思ったら、この地面からトゲ、死霊等々が無数に現れてくる。

 

 

エデン「だったら、ストリングス!!」

 

ストリングス『お任せください!!貴方に託します!!

 

エデン「その攻撃と魔物…………、『なかったこと』にさせてもらう!!」

 

 

今度はストリングスの力を借り、トゲと死霊の性質などを把握させた後、一瞬で殲滅する方法を生み出し、苦しみをあげる暇もなく浄化、または破壊され、次に放ってくる攻撃も一瞬のうちに封じた。

 

 

エデンオルタ『何故だ!?何故俺の思い通りにならない!?』

 

エデン「思い通りにさせねぇし、そしてこれからも、させるつもりはない。こっからは、お前に一切の行動を、与えねぇ!!『真・十三王神』、『解放』!!」

 

 

ようやく使えるといわんばかりに、まずは『刃剣王神』、『時空王神』、『浄王神』の力を借り、無数の武器を作り出し、そこから浄化の力を注ぎ込んだ後、撃ち込んだ。

それを同じようにオルタの周りに一瞬で配置させ、そのまま放つ。

 

今度は『天候王神』、『魔術王神』、『空間王神』、『自然王神』、『鋼鉄王神』の力を借りて、オルタを取り囲まれた浄化の武器が放たれる密室に閉じ込め、そこから金属でできた植物などを出現させ、痛めつけたり縛り付けたり、天候は大嵐、大津波などの大天災を引き起こさせた。

 

 

ゴジラ『お前の方が、やってることえぐいと思うぞ。』

 

エデン「まぁ、『パワー・ストーン』と『スペース・ストーン』、『タイム・ストーン』で能力を底上げしてるからな。」

 

 

次は『未知王神』、『罪王神』。

 

 

本来エンリは『罪の観測』や『想起』とかできるのだが、『リアリティー・ストーン』のおかげで、『己の罪』を『誰かに擦り付ける』ことが出来るようになっている。

更に擦り付けた場合、自分の罪は帳消しとなるらしく、全ての行いは『オルタのせい』に変わる。

 

そして『未知王神』だが、『スプラトゥーンの世界』出身のアタリメなのか、シューター、ローラー、チャージャー、フデ、マニューバ、ブラスター、スロッシャー、スピナー、シェルターの全武器が出現し、オルタをインク塗れにする。

途端にダメージが大きくなって、遂には引きちぎれてしまう。

 

如何やらあのインクは、触れるだけでダメージが増量する仕組みのようだが、ぶっちゃけなんでそうなるのか、本当に分からなかった。

 

 

さて、残りは『生王神』、『死王神』、『融合王神』の3つ。『生王神』は切断されたオルタの一部を蘇らせる。すると、その一部のキャラ達が蘇り、辺りを見渡した。

 

 

「ここは、どこ?」

 

エデン「一番危険な場所だ。とにかく、君達が住む世界につなげたから、早く入って。」

 

「あ、うん。」

 

 

蘇った者は元の世界に戻るが、生き返ったことにより僕に襲い掛かってきた者がいたために、『死王神』の力で死に至らしめ、白骨化した後何もなくなっていった。

 

最後に『融合王神』の力を使おうとすると、無数のボーイズカプセルが出現。そのまま1つになっていき、薄空色のカプセルとなって僕の手元に落ちてきた。

 

 

エデン「何に、変わったんだ?」

 

明日斗『ガルッチ、一度起動して、例の武器に入れてみろ。』

 

エデン「え?あ、ああ。」

 

 

明日斗の言う通りにし、そのカプセルを起動し、名称『ブレイブキングソード』を取り出し、カプセルに装填した。

 

 

『集結せよ!!英雄とヴィランの下に!!』

 

 

直ぐに両刃斧に持ち替えると、右には神々しい黄金の光が、左には禍々しい赤黒い闇が収束していて、密室状態で大ダメージを与え続けてるオルタに向けて振り回す。その結果、密室空間は切断、オルタの肉体も真っ二つに割れ、そのまま崩れ、元の姿へと戻っていった。

 

 

エデン「勝負はあったんじゃねえのか?」

 

エデンオルタ「き、貴様ァ………!!殺してやる………!!殺してやる!!俺を、コケにしやがって………!!何故俺がこうなる!?何故お前だけいい思いをする!?」

 

エデン「ハァ、呆れすぎてものがいえねぇな。簡単だよ、貴様から『切り捨てた』んだから。」

 

エデンオルタ「は?」

 

エデン「貴様の憎しみや怒りは、そもそも自分の行いのせいだろうが。それを認めず、他者に擦り付け、自分だけがいい思いが出来るとでも思ったのか?

どれもこれも、全部『僕』のせい。そして、これは『お前』が望んだことだろうが。

 

 

僕は十分、罪を償おうと努力した。自分なりの償い方で、罪を償った。やったことは、絶対に許されない。未来永劫、その罪からは逃れることはない。

とはいえ、俺が抱えた罪は、お前に擦り付けたけどな。」

 

エデンオルタ「ッ!!」

 

エデン「今度はお前がその罪を背負う番だ。今すぐ赦しを請えば、少しは罪を───────」

 

エデンオルタ「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!

 

エデン「………。」

 

エデンオルタ「俺が悪いだと!?赦しを請えだと!?ふざけんな!!俺は悪くねぇ!!こんな腐った世界なのが間違いなんだ!!!奴らが悪い癖に、寄ってたかって俺をイジメ、苦しんできた俺が悪いだと!?

 

 

そんな理不尽すぎる世界なんざ、消えちまえばいい!!全員キエウセロ!!!!!!!!!!俺の目に映るもの全て、滅ぼしてやらぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

ああ、そうかい。それでもなお、他人のせいにするのか。だがまぁ…………。

 

 

エデン「良かった。」

 

エデンオルタ「……………………は?何だって?」

 

エデン「これで許してくれと言ったらどうなるかと思ったが、うん。安心した。」

 

エデンオルタ「何?如何いう事だ?」

 

エデン「最終確認。これで完全に、『僕』と『お前』は別人だって、分かった。もうお前は、『何者』でもない。

 

 

『絶対悪』であり、『絶対敵』。『滅ぼすべき存在』だって事が、ようわかったよ。」

 

エデンオルタ「何言ってんだ?お前は、俺だ。お前の闇から生まれたんだぞ?それを、逸らす気か?」

 

エデン「は?そもそも、お前は誰なんだ?『僕の闇』は、ずっとここにいるじゃん。」

 

エデンオルタ「き、貴様ァ……………………!!忘れたとは、言わせ──────────────────────────────────────────」

 

 

『バチッ!!』

 

 

エデンオルタ「んぐっ!?な、何が……………!?」

 

 

BGM終了

 

 

オルタの動きが止まった。一度『アンチ・インフィニティ・ソード』を取り出したおかげか、カオストリガーに不調を起こすことが出来た。

 

 

エデンオルタ「ば、馬鹿な………!?カオストリガーに、不調が…………!?」

 

 

BGM u.n.オーエンは彼女なのか?アレンジ曲 『蒼月の懺悔詩~Universal Nemesis』

 

 

エデン「如何やら、今度こそ勝負がついたようだな………!このまま、一気に全ての力を使って、貴様を滅ぼしてやる……!

 

 

覚悟決めろや、ゴラァ!!」

 

 

LAST DANCER!

 

 

オルタの動きが止まった状態で、まずは1回レバーを回した後、そのまま走りライダーパンチを腹部に向けて殴りつける。

 

 

FINAL COMET ATTACK!!

 

 

エデン「無駄ァ!!

 

エデンオルタ「ガフッ!?」

 

エデン「まだこんなもんじゃあねぇぞ、ゴラァ!!」

 

 

腹部に殴った後、そのまま今まで使ってなかったスターダストソードとダークネスムーンを抜き、何度も何度も斬りつける。

 

その後は日光・暁丸と月光・闇夜丸を抜いて攻撃しまくる。

 

 

それが終わると、今度はレバーを2回回す。

 

 

LAST DANCER!CURTAIN CALL!

 

 

『FINAL GALAXY BREAK!!』

 

 

エデン「神技、無欠にして盤石!!」

 

 

まずは干将莫邪のオーバーエッジ形態を投影し、オルタに投げつける。

 

 

エデン「力、世界を越え!!」

 

 

次に、先程使ったスターダストソードとダークネスムーンをまっすぐに投げ、オルタを串刺す。

 

 

エデン「剣、時空を別つ!!」

 

 

今度は、暁丸と闇夜丸を投げつけた後、エクスカリバーとダインスレイブを投影させてから近づき…………………。

 

 

エデン「生命、離宮に届き!!」

 

 

そのまま斬りつけてから暴発させ、次の聖剣と魔剣を投影し、斬りつけてから暴発の繰り返しをし、4つの武器を回収した後、生命樹の剣と邪悪樹の剣を抜いて…………………。

 

 

エデン「我ら、共に極限を超えん!!『鶴翼無連(シザーハンズ・オーバーロード)』!!

 

 

X字に斬りつけた。

 

 

エデンオルタ「グフッ!?」

 

 

もう体はボロボロに成り果てていた。流石の彼奴も─────────────────────

 

 

エデンオルタ「Aaaaaa………………!!」

 

エデン「?」

 

エデンオルタ「UGAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

突然奇声をあげたかと思えば、レバーを回してきた。カオストリガーだけでなく、エボルドライバーまでもがショートし始めていた。

それをお構いなしか、何度も何度もレバーを回し続ける。

 

 

ゴジラ『エデン…………。』

 

ストリングス『一気に、トドメさすよ。』

 

ニャルさん『終わらせよう、全部。』

 

エデン「ああ…………。心火を…………、燃やして…………!

 

 

LAST DANCER!

 

 

エデン「燃やして………………!

 

 

CURTAIN CALL!

 

 

エデン「燃やし尽くしてでも…………………!!!!

 

 

GRAND FINALE!!!!

 

 

3回ほど回した後、すぐさま翼を生やして飛んだ。光ですら追い付かないほどの速さで、宇宙の果てまで到着する。

 

 

そういえば、約束してたな。この宇宙(そら)で、最初で最後の桜を、見せるって。なら、見せてあげないと。

そう思い、魔法陣を展開させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『『Ready GO!!』』』』』』』

 

 

3人の声だけでなく、未来、英竜お姉ちゃん、リリカ、ウィラの声を聴いたと同時に、魔法陣を蹴り、宇宙の果てまで来た同じ速度で、オルタに突っ込み、途中でライダーキックの準備をした。

 

 

『Ready GO!!』

 

 

オルタもそれに迎え撃つかのようにライダーキックで攻めてくる。しかし、一番早く決まったのは…………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕らだった。

 

 

エデン&ゴジラ&ストリングス&ニャル「『『『是が俺達/私達のッ、最期のッ、祭りだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』』』」

 

 

 

FINAL INVINCIBLE CRITICAL FINISH!!

 

 

FINAL SPACE FINISH!!

 

 

直撃したオルタは最後の抵抗と言わんばかりに、守りを固めた。しかし、虫の息であると同時に、身も心もボロボロに成り果てていたため、徐々に守りが破られていった。

 

 

エデンオルタ「ッ!?」

 

エデン「ウォォォラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

エデンオルタ「ば、馬鹿なぁぁぁぁ!?この俺が………………、貴様のようなクソ野郎どもに………………負けるというのか!?

 

 

それでも必死になって弾き飛ばそうと、未だに抵抗を続けていた。

 

 

エデンオルタ「認めん…………、認めてなるものか!!!こんなことがあってたまるかァァァァァァァァァァァァァァァァ!

 

 

徐々に此方が押し返されてくる感覚があった…………。フラン達の声援が聞こえてくるまでは。

 

 

フラン『いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

 

こいし『負けるなァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

イリヤ『殺っちゃえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!お兄ちゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァん!!!!!!

 

 

未来『諦めるな!!!ガルッチ!!!

 

 

英竜『耐えろ!!!勝利は目の前だぞ!!!!!

 

 

ウィラ『このまま、突っ切れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!

 

 

リリカ『ガルッチさん…………。』

 

 

エデン「リリカ…………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリカ『勝ってください…………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリカの一声で、オルタの守りは破られ、遂に直撃する。

 

 

エデンオルタ「グハッ!?」

 

エデン「おまけの此れも受け取りやがれ!!

 

 

ずっと使わなかった『アズリエル』のカプセルと『キャラ』のカプセルを起動し、オルタに地面に向けて叩きつけた後、ブレイブキングソードに挿入させ、投げつけ、トドメのライダーキックを放った。

 

 

エデン「これで最後だ!!!エデンオルタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

エデンオルタ「この、このクソ野郎みたいな人間如きにィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!

 

 

 

この俺がァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

その断末魔と共に、混沌の世界諸共、ビックバンを起こすほどの爆発を起こした。

 

 

BGM終了

 

 

sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーセイクリッドフォース・ザギ・マィティベースー

 

 

フランside

 

 

フラン「ん、んんん…………。」

 

 

い、一体、どうなったの?あの黒い渦に巻き込まれた辺りから、全然思い出せない…………。ううん、確かあの時だけ、ガルッチと一緒にとどめを…………。

 

 

ザギ「気付いたか、フランドール。」

 

フラン「ザギさん……………。」

 

ザギ「お前で最後だ。こいしとイリヤは、既に目を覚ましてる。」

 

フラン「…………。」

 

 

ザギさんが戻ってる。って事は、リリカさんと、ガルッチは……………。

 

 

ザギ「リリカは……………残念ながら行ってしまったが、幸いにもエデン殿の遺体は、彼の星の病院にある。

行ってやれ。」

 

フラン「う、うん…………。」

 

 

そうして、私はすぐに病室からでて、紙に書いてある病院へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────西暦XXXX年、11月14日

 

 

アルカディア・エタンセル・エデン、最期の戦いにて宇宙に桜を咲かせ、この世を去る

 

 

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ENDING 『楽園の騎士団』
episode339 届け物と大きな変化と秘密


ー零の家ー

 

 

『カランカランっ』

 

 

零「いらっしゃいま───」

 

黎斗「両儀零という商人は、君で合っているか?」

 

零「黎斗さ(黎斗「檀黎斗神だ!!」)………………まぁいいです、貴方がここに来たということは………。」

 

黎斗「察しが早くて助かる。エデンの代わりに、『歴代創造王神』のカプセルをあげに来た。」

 

 

『コトンっ』

 

 

零「『初代創造王神 劉玄徳』、『3代目創造王神 徳川家康』、そして『4代目創造王神 雲雀士郎』………。確かに、受け取りました。では、これを『モンスターライザー』と『モンスターカプセル』の代金として、受け取ります。」

 

黎斗「ご苦労。それでは私は、ここで………………。」

 

零「一つ確認を、黎斗さん。」

 

黎斗「?」

 

零「エデンは、()()()()()()()()()のですか?」

 

 

黎斗が零の家に来た理由、それは亡くなったエデンからの遺品である『歴代創造王神』を零に届ける事だった。黎斗の手元に3つのカプセルがあるという事は、即ちエデンは最期の戦いで亡くなったという証拠。

 

エデンが亡くなった事は、翌日に伝えられ、その1週間後、彼が死んだ事は全宇宙、果てには平行世界にも伝わり尽くした。

 

 

なら何故、『歴代創造王神』のカプセルを渡すのが遅れたのか?亡くなった翌日か、1週間以内に来るはずなのでは?

零はそう疑問に思っていた。

 

 

黎斗は扉の前に立ち止まり、零に向く。

 

 

黎斗「仮に知っていたとしても、君に教えるつもりはない。君達が敵対して、無理矢理でも吐かせようとしても、我々は言うつもりもないし、負けるつもりもない。

 

 

君は、1番敵対してはいけない相手を怒らせたんだ。今後、君に安息の日が来ることは無いことを、ゆめゆめ忘れないでいただきたい。元凶を潰しても、また新たな敵が来て、殺され、その繰り返しが起きると言うことを。」

 

零「………………。」

 

黎斗「冗談だ。」

 

零「え?」

 

黎斗「エデンから言われてね。君とその関係者(全員ゼロイルの存在は知らない)に干渉するなと言われたんだ。

本来私も、君と関わるつもりはなかったんだが、友の頼みがある以上、断るわけにもいかなかった。

 

 

だが、彼の死は事実だし、本人の遺体は、既に火葬された。お陰様で、一部の世界は犯罪世界になったところもあるし、彼が死んで歓喜をあげるものもいる。

だがそれは少数の出来事で、あのショッカーですら行動を起こさなくなったらしいからな。」

 

零「エデンって、ショッカーにも関わっていたのですか!?」

 

黎斗「お陰様でね。今となっては、対財団Xの為の研究を進めていたり、奴等の妨害も試みている。

最早、あの頃のようなショッカーは、何処にもいない事になるな。いや、ショッカーオリジンって存在がチラつき始めているから、実際ショッカー同士の戦いは起きているかな?原点に帰って仮面ライダー共を始末して世界征服するとか言ってたしな。」

 

零「初めて聞いたのですが………。」

 

黎斗「君の知らない情報だ。エデンは、君が生まれる前、いや君という存在が現れる前から、既に行動を起こしていたんだ。彼の過去は、君が思っている以上に過酷で、残酷で、最悪の場合、エデンオルタのように、全てを滅ぼしていたかも知れない、『この作品』にとって、最も危険な爆弾を背負っていた事になる。

 

 

最も、原因は私達よりたちの悪い悪人が存在しているせいでって事だがな。」

 

零「自分で言うんですね………。」

 

黎斗「取り敢えず、今度こそお別れだ。もう二度と、君に会うことはないだろう。さらばだ。」

 

 

『カランカランっ』

 

 

黎斗はそう言って、零の家を出た。すると貴利矢が、お迎えのバイクとなって待っていた。

 

 

貴利矢「遅かったな、神。」

 

黎斗「迎えに来たのか、九条貴利矢。」

 

貴利矢「永夢に頼まれてな。それより、お前宛のメールが届いてるぞ。」

 

黎斗「分かった、すぐに戻ろう。」

 

貴利矢「………………しかし、神にしては珍しいよな?」

 

黎斗「?」

 

貴利矢「エデンはこの世から亡くなった。きっと、バグスターとして蘇生させるんじゃないかって思ってたんだが………。」

 

黎斗「………………確かに生き返らせたいが、それはエデンの為ではない。」

 

貴利矢「?」

 

黎斗「仮にバグスターとして生き返らせたとしても、私の知る『エデン』である保証が無いし、復活させたら怒るしな。」

 

貴利矢「………………それもそうか。」

 

黎斗「まず、エデンは『2人』もいらない。『1人』だけでいい。代わりなんて、例えバグスターでも、エデンの代わりなんて、荷が重過ぎるからね。」

 

 

もう何処にもいない。エデンは、死んでしまった。その知らせを受けた中でも一番暗かったのは、黎斗だった。

いつかはエデンが死ぬ。その事は知っていたが、いざその知らせを聞いてしまった途端、黎斗は狂ったかのように暴れた。

 

 

その後何とか落ち着かせることができたが、ショックから立ち直るのに時間がかかってしまった。

 

 

黎斗「ところで、メールはまだ見ていないだろうね?」

 

貴利矢「見てねぇぜ?永夢も飛彩、大我もパラドも全員、見ていない。というかセキュリティを強化されてる以上、覗ける訳ないでしょ。」

 

黎斗「ならいい。」

 

 

ー幻夢コーポレーション本部(End of The World)ー

 

 

ところ変わって幻夢コーポレーション。ここに建ったのはエデンがまだ『Undertale』の世界にいた頃で、ゲーム企業で1、2位を争う会社となっていた。

と言うのも、実際には会社をこちらの世界に移しただけで、あとは何の手を加えてない為、見た目も会社のロゴも全く変化が無かった。

 

 

「お帰りなさいませ、社長。」

 

黎斗「お疲れ様。しばらく一人になりたいが、構わないかね?」

 

「畏まりました………。」

 

 

その社長はいつも通り黎斗だった。秘書を社長室から出て、誰もいない事を確認した黎斗は、すぐさまパソコンのパスワードを入力し、メールを確認した。

 

 

そのメールの送り主は………………。

 

 

『12月23日、『楽園の騎士』のメンバー集合

 

 

by.楽園の剣士』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黎斗「………………了解、『エデン』。」

 

 

死んだ筈の、エデンからだった。

 

 

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episode340 結成された騎士団

ーエデンの家ー ー曙ノ刻ー

 

 

『楽園の騎士団』と呼ばれる組織が集まる日、黎斗はいち早く支度し、会社から出て、エデンの家に到着する。

 

 

黎斗「………………集合は、ここで良いかな?」

 

貴利矢「ん?神のお前がここに来るとはな。」

 

黎斗「九条貴利矢?と言うことは、君も───」

 

貴利矢「ああ。名人達には内緒だが、俺も騎士団のメンバーになったんだ。」

 

黎斗「なるほど………。」

 

 

貴利矢と出会い、話をしている内に、謎の空間から1人の幼女と2人の少女が現れた。

 

 

「黎斗先生………、貴利矢先生………、久しぶり………!」

 

貴利矢「黒絵ちゃん、久し振りだな!」

 

曙「全く、集合時間ぐらい教えてあげても良かったと思うけど。」

 

束「まぁまぁ、今のあの子は『死者』扱いだし、あまり世間で知られたくないって言うのも事実だしね。」

 

黎斗「曙と束か。と言うことは………………。」

 

黒絵「うん、Criminal Girls代表として、黒絵が。」

 

曙「不死鳥鎮守府の艦娘代表は曙。」

 

束「そして、時空の賢者であり、IS代表は、篠ノ之束だよ〜!」

 

黎斗「そうか。」

 

束「と言っても、凄く眠い〜………………。朝早く起きすぎたぁ………………。」

 

貴利矢「寝るな。」

 

 

また新たなゲートが現れると、今度は未来、玲美、深雪が出てきた。

 

 

未来「おはよう、みんな。」

 

黎斗「おはよう。君達も来たのか。」

 

束「みっくんおはよ〜!!!」

 

未来「ほい。」

 

 

『ゴンッ!』

 

 

束「うー、相変わらず扱い酷い………………。」

 

黎斗「自業自得だろ………………。」

 

貴利矢「相変わらずお前が真面目になると、シュールさを感じる気がするぜ。」

 

黎斗「早起きとはいえ、いきなりテンション上げるなんて出来ないだろ。まだ疲労溜まってるし。」

 

貴利矢「つまり、昨夜はお楽しみ──」

 

 

ゴッドマキシマムマイティX!!

 

 

黎斗「これ以上言ったら、神の裁きを受けてもらうぞ?」

 

貴利矢「上等だ。」

 

 

【ガッチャーン!】

 

 

ギリギリチャンバラ!!

 

 

玲美「あの、ここで喧嘩しないで?ね?」

 

貴利矢&黎斗「「………………………。」」

 

深雪「相変わらずやなぁ、この二人は。」

 

 

その後ある程度集まり、黎斗達はドアをノックする。

 

 

「幻想の?」

 

黎斗「楽園。」

 

「入って来て。朝食作ってあるから。」

 

 

ドアが開き、黎斗達は中に入った。

 

 

ー台所ー ー朝ノ刻ー

 

 

朝食を食べ終え、食器も片付くと、ようやく『楽園の騎士団』のリーダーがやって来た。それが………………。

 

 

「疲れた………、一応想定して朝食作って正解だったが、まさか早く来るなんて思わなかったな。」

 

曙「集合時間を教えないからよ、フェイカー。」

 

ギル「そう邪険なこと言うな、小娘。早起きは良いものだぞ?」

 

束「開発しているこっちとしての身は、辛いけどねぇ………。」

 

貴利矢「まぁ雑談はそこまでにして、取り敢えず始めようか。なぁ、『エデン』。」

 

 

亡くなったと思われていた、エデンだった。

 

 

エデンside

 

 

さてと、ナレーターの言うとおり、死者の『エデン』だ。一応言っておくけど、正真正銘死んでいるからね?

なら、何でここに居るのか?簡潔に言うと、あの遺体は『エデンオルタ』の物だ。魂も精神も消滅させたし、あとは肉体をどう処分するかで考えた結果、火葬することにしたんだ。

 

 

まぁストリングスにもバレたけど、僕は既に()()()()()。その代わり、僕は『ファンタズム・ストーン』に変わったから、完全に不死身、不老不死の肉体になってしまったって事かな?

それでも生き物としての機能はちゃんとしてるし、いつも通りアレも出来るから、生きている事は変わりないけどね………………。

 

 

なら何で生きていると伝えないのか?少し回想に入る前に、騎士団の方に移ろう。

 

 

エデン「まぁやる事は変わりないけど、今の世界の状況を知りたい。何か変わった事とか、それか、『アナザー・インフィニティ・ストーン』に関する情報とかないか?」

 

ギル「ふむ、そう言った情報は、我の元には届いておらんな。」

 

束「ISの世界も普通………………?」

 

エデン「束?」

 

束「開発で夢中になってたせいで、ちょっと記憶が………。」

 

エデン「夢中になり過ぎだ。というか、見逃したらとんでもない事になりかねんからな?」

 

玲美「未来ちゃんと一緒にジョジョの世界に戻ったけど、異変らしい異変は、今のところなかった気がするわね。」

 

未来「うん。第1部から第6部、パラレルワールドの第7部と第8部も、異変らしい事はなかった気がする。」

 

エデン「そうか。曙と黒絵は?」

 

黒絵「黒絵の方は、今のところ問題ないよ。ただ、謎の空間が現れたっていう情報があって、現在調査中だよ。」

 

曙「私の方は、ちょっと厄介な事が起こってるわね。」

 

黎斗「厄介って?」

 

曙「他の鎮守府から聞いた情報だと、遠征中に見たことない奴に攻撃されたとか、同じ艦娘なのに攻撃されたっていう情報も聞いたわ。イギリスの艦娘だと思うけど───」

 

エデン「アズールレーンの世界と繋がったのか………………。って事は、深海棲艦のような敵、セイレーンと、ロイヤル、ユニオン率いる『アズールレーン』陣営に襲撃されたって訳か。」

 

曙「それだけじゃないわ、フェイカー。超巨大な船も最近見るようになったし、アンドロイド?っていう子が────」

 

エデン「落ち着け。つまり、艦これの世界で、アズールレーン、ガールズ&パンツァー、そして最近知られるようになったドールズフロントライトなどの世界が繋がったって訳か。

 

何でそうなったのかの原因は?」

 

曙「現在も調査中よ。あと、出来るだけその世界の人達を仲間に加えたりしているわ。」

 

黒絵「こっちから派遣する?」

 

曙「必要な時は頼むわ。」

 

エデン「黎斗は………………?」

 

黎斗「相変わらずショッカー同士の戦いが起こってる。あの地獄大使ですら、仮面ライダー1号に土下座して頼み込んでるほど。」

 

エデン「何それ初耳………………。」

 

 

一度見てみたいわ、地獄大使が土下座するところ………。というか、1号に土下座って、おい。

 

 

エデン「財団Xに関する情報は?」

 

貴利矢「どうやら、ウルトラ怪獣やゴジラ怪獣を使って、何かを作ってるって情報を耳にしたぜ。恐らく、英竜に対抗する為らしいが。」

 

エデン「財団Xの奴、とんでもないことしでかして来たな。そいつらの拠点とかは?」

 

貴利矢「ショッカーと協力して、現在調査中だ。」

 

エデン「そうか。んじゃあ、こっから最重要な話になるが、『女神イリアス』に関する情報はあるか?」

 

リリス「それが、どの神様でも笑われたわ。女神イリアスは、ルカちゃんと魔王アリスフィーズの手で死んだって言うだけで、生きてるって信じていないわ。」

 

エデン「神様は駄目か。あとでゼウスをぶん殴る。」

 

黎斗「いや、君は死人扱いだろ。」

 

リリス「まず、その最高神を殴る発送と度胸が凄いと思うのは、私だけ?」

 

束「大丈夫、私もドン引きだから。」

 

エデン「流石に天照大神にはしないからね?この家の祖先だし。」

 

束「それやったら、全日本人に敵に回すしね。」

 

エデン「言えてる。」

 

未来「でも、ガルッチのオルタを倒しても、他の敵がいるなんて………。」

 

エデン「まぁ、イリアスが復活していたのは想定外だし、しかも闇創造王神が存在するっていうのも、事実だしね。本当の最後の敵は、恐らくこの二人と、そいつ等に従う者達。

多分実力も隠している可能性もあれば、闇創造王神の存在と姿、あと実力を知らない以上、現状行動を起こしにくいしなぁ………………。」

 

貴利矢「だが、『アナザー・インフィニティ・ストーン』は集めるんだな。」

 

エデン「相手が相手だ。今こちらにあるのは、『カオストリガー』こと、『カオス・ストーン』のみ。あと5つ奴等より早く見つけないと、厄介な事が起こるからな。」

 

貴利矢「因みに、確認した限り、その『カオス・ストーン』の見た目が、『オニキス』の宝石だったらしい。」

 

黒絵「触れても大丈夫なの?」

 

エデン「念の為、触れないでほしい。こいつのせいで、大切なものを、失ったからな。」

 

 

正直言って、爺さんとお婆ちゃんがついてきていたこと自体が、想定外だった。だが確かに、庇ってくれたおかげで、勝つことができたのも事実。

その代償が、僕にとっては大き過ぎた。リリカ達は、まどかのような結末を迎えたけど、あの戦いで亡くなったのは、2名………………。

 

 

故郷に帰って、そのこと話したら、町の人だけじゃなく、家族全員ショック受けていたからなぁ……………。惜しい人を失ったって、言ってたし………。

 

 

リリス「あれ?エデンちゃんの周りの空気が重くなってない?」

 

束「あ、これ前の戦いで思い出しちゃった奴だ……。」

 

黎斗「と、取り敢えず、今回の会議は、終わらせようか。」

 

貴利矢「そ、そうだな。」

 

未来「亡くなった家族の事になると、こうなるんだよね……。」

 

エデン「悪い………。そんじゃみんな、また何かあったら、報告をしてくれ。出来れば、僕の存在がバレないように。」

 

黎斗「勿論だ。」

 

貴利矢「んじゃ、お疲れさん。」

 

束「部屋貸して〜、もう凄く眠くて………。」

 

未来「この後の展開が読めたのは僕だけ?」

 

リリス「じゃあ私も部屋貸して〜!!」

 

エデン「おい、母さん……………。」

 

黒絵「く、黒絵も………。」

 

エデン「おいおい!?まさか泊まり込みとかないよな!?束はともかく、黒絵と母さんは仕事とかは大丈夫なのか!?」

 

黒絵「休み、もらった。」

 

リリス「Me too!」

 

エデン「………曙は。」

 

曙「帰ってすぐ、調査を依頼するわ。」

 

エデン「そうか、無理はするなよ。」

 

深雪「ウチは泊まるよ!!」

 

玲美「深雪ちゃん、今日仕事とかあるんじゃ─」

 

深雪「ほっぽり出しちゃった。(*ノω・*)テヘ」

 

エデン「おいコラ。(#・_・)」

 

未来「あ、そうそう。簪と本音がここに泊まりに来るって言ってたよ。」

 

エデン「なんかここに泊まりにくる率多くない!?

 

ギル「仕方あるまい、何しろ溜まっているからな。」

 

エデン「ギルガメッシュもさり気なく精力剤(それも強力)置いて帰るなよ!?

 

 

………リリカ、僕どうすりゃいいんだよ。再会する前にヤバイことになったんだけど……………………。

 

 

フィン「あ、会議終わった?」

 

エデン「ああ。ところで、部屋は───」

 

フィン「結構空いてるぜ?客室とか、泊まり部屋とか。」

 

 

ウゾダドンドコドーン!!!今夜、絶対夜這いされる気がする。そんな気がしてならない。

 

 

曙「………その、フェイカー?」

 

エデン「?」

 

曙「今更過ぎるかもしれないけど、避妊はちゃんとしてよ?」

 

エデン「避妊対策の対策されているんですが………………。」

 

曙「え"?」

 

未来「それホント。」

 

玲美「いつの間にか仕掛けられたって言うのが、多いって言ってたしね。」

 

曙「そこまでして孕みたいのか…………。(ー_ー;)」

 

 

そんなこんなで、みんなが台所出たあと、僕はグッタリする羽目に。

 

 

フィン「………………その、大丈夫だ。ちゃんと、俺も育ててやっから。」

 

エデン「オヤジ!?オンドゥルルラギッタンディスカー!?

 

フィン「いくら俺でも、ああいった事は邪魔するのは無理だと思っちまった………。ありゃあ、やると言ったらやると言う、()()があったからな。」

 

エデン「ウゾダドンドコドーン!!!(2回目)」

 

 

マジかよ。やられる前提なのかよ………。もうこんな調子なので、回想は次回に回します。

 

 

エデン「………束は仕方無いとはいえ、どうしてこうなったんだ?ハーレム系のスキル消えた筈じゃなかったのか!?」

 

フィン「戻ったりしてな。」

 

エデン「ウゾダドンドコドーン!!!(3回目)」

 

フィン「あ、あくまで、予想だからな?」

 

 

予想でも俺からしたら地獄だわ畜生ォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!

 

 

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episode341 『楽園』は目覚める

ー病院ー

 

 

エデンside

 

 

さてと、じゃあまず騎士団結成までの経緯を話そう。あの戦いの後、あの大技を食らったオルタだが、思っていた以上にしぶとかった。が、幸いにも虫の息。トドメを刺すのはちょうど良かったのだが、『ひび割れ』の事を完全に失念していた。

 

それでも、自分との決着をつけたかったため、『コトワリ様』の力、アヌビス神の力を使って、オルタとの縁を斬り、命を絶たせ、『歴代創造王神』達を召喚させ、『ひび割れ』を修復させた。

 

 

とはいえ、最期の大技に加えて、更に『ひび割れ』の修復で力を使い過ぎたせいで、強制的に元の姿戻り、最期の力を振り絞ってオルタの遺体を袋に包んで片付けたあと、崩れていく世界とともに、力尽きてしまった。

 

 

気が付いたときには、いつの間にか病院に居て、フラン、こいし、イリヤが僕の身体に乗って眠っていたのを目撃した。

 

 

体力は元には戻っていたものの、『歴代創造王神』のカプセルは手元になくなっていたことに気付き、改めて『自分は死んだんだな』と思い知らされた。

 

 

最も、そんな事は良かった。また庇われてしまった。それも、自分の家族によって………………。

 

 

そっちのショックの方が、一番大きかった。家族に、特に兄さんになんて言えば良いのか、考えるだけでも、息苦しかった。

 

 

ルッチ「ガルッチ?入るよ?」

 

 

兄さんの声が聞こえ、無意識の内に布団を強く掴んでいた。そのまま部屋に入り、近くにあった椅子に座り、僕も見ていた。

思わず僕は顔を背けたが、鏡に映り込んだ兄さんの表情は、悲しい笑顔だった。

 

 

ルッチ「起きて、いるんだよね?」

 

エデン「………………うん。」

 

ルッチ「終わったんだよね?」

 

エデン「………………………うん。」

 

ルッチ「………………そっか。」

 

 

兄さんを背にして寝たいのに、フラン達が乗っていたせいで動かせないし、何より起こしたくなかった。

ここにいるだけでも辛いのに、爺さんとお婆ちゃんの事知ったら………………。

 

 

ルッチ「何でそんな辛い顔なのか、当ててみよっか?」

 

エデン「え?」

 

ルッチ「お爺ちゃんとお婆ちゃんの事でしょ?」

 

エデン「ぁ………………!」

 

 

耐えられなかった。誰かに、特に兄さんに知られてしまった事に、気が狂いそうになった。

 

 

ルッチ「エデン。ごめん。」

 

 

かつての名前ではなく今の名前で呼ばれただけじゃなく、いきなり謝られた事で、困惑した。しかも、謝るときの声が、何故か涙声だった。

 

 

ルッチ「お爺ちゃん達を死なせたの、僕なんだ。」

 

エデン「どう言う………………な!?」

 

 

この時初めて、兄さんの顔を会わせると、泣き出していた。何で兄さんが泣くのか、何で謝るのか、全く分からなかった。

 

 

エデン「何で、兄さんが泣いているんだ………!?」

 

ルッチ「あの時、言ったでしょ?死にに行くって。そう言われたとき、辛かったんだ。実の弟が、居なくなっちゃう。もう二度と、君に会えなくなるって思って………………。」

 

エデン「………。」

 

ルッチ「君は死ぬべきだって、ずっと思ってるけど、こっちは死んでほしくないんだよ!!大事な家族が居なくなるなんて、耐えられないんだ!!

 

エデン「!!」

 

ルッチ「人の気持ちを知らないで、勝手に死にに行くなんて、何で僕に言ってくれないんだ!?僕達、兄弟でしょ!?本当に辛いなら、そう言ってくれればよかったのに!!

 

 

だから、隠れて見ていた祖父母に頼んで、君を………………見守らせた。」

 

エデン「………でも、結果僕を庇って死んだ。あの戦いで勝てたのは、爺さんとお婆ちゃんの命があってこそ、勝ったんだ。大切なものを犠牲にしてまで、大勝利とは言えない………。これからも、生き続けて欲しかった………………。

 

 

アズリエル、爺さん、お婆ちゃんの仇をとったとはいえ、実際殺したのは僕だし───」

 

ルッチ「それ言ったら、僕も同罪だよ………………!お爺ちゃんとお婆ちゃんを死なせた原因は、僕にもあるんだか────」

 

もう!!ホントこの空気には耐えられないよ!!

 

ルッチ「!?」

 

エデン「Σ(0w0 )」

 

 

急にフラン達が起き上がった事で、僕も兄さんもビックリしてしまった。お陰さんでまたブレイド顔になる羽目になったが、一瞬でもとに戻った。

 

 

エデン「え、フラン?こいし?イリヤ?いつ起きてた?」

 

イリヤ「お兄ちゃんが起きてから。」

 

エデン「最初っから!?」

 

フラン「私は扉の音で。」

 

こいし「お兄ちゃんが鏡の方向いてから。」

 

エデン「ほぼ全部聞いているじゃないですかやだー………………。」

 

ルッチ「そう言えば、レミリアもさとりも来てたんだった。」

 

エデン「………………全部聞かれてるって事じゃん。」

 

こいし「そんな事より!!もしお爺ちゃんとお婆ちゃん居なかったら、絶対お兄ちゃんは死んでたかもしれないんだよ?

確かに、お爺ちゃんもお婆ちゃんもお兄ちゃんのために庇って死んじゃったかもしれないけど、庇わなかったらもっと犠牲者が出たのかもしれないよ?」

 

エデン「………………でも───」

 

イリヤ「でもじゃないよ。何時までも悲しんでいたら、2人とも報われないよ?」

 

ルッチ「………………………………。」

 

エデン「………………そう言えば、言ってたな。『何時でも、お前の中で生き続けている。お前の思い出の中で、ずっと、ずっと生き続けている。』

 

 

僕達が忘れない限り、お爺ちゃんとお婆ちゃんは、思い出で生き続けるって………。」

 

ルッチ「そう、言ってたの?」

 

エデン「うん。」

 

フラン「なら、一緒に背負っちゃおうよ。死なせちゃったってお互い思ってるなら、一緒に背負えばいいんじゃない?いつもは、ガルッチ一人で背負い続けていて、私達には頼ってくれなかったもんね。」

 

エデン「め、面目ない………………。」

 

フラン「だからさ。今度は一緒に背負おう?」

 

「そうです。皆さん、同罪です!」

 

 

何処か憎たらしい声が聞こえたと思ったら、なんとレミリアとさとりが人質に取られており、そこに前に出てきたのは………………。

 

 

エデン「ピンクのガマガエル!?」

 

全員『ブフォ!?』

 

 

ガマガエル………………、じゃなくて、予想外な事に、現実すら見ることのない愚かな魔女である『ドローレス・アンブリッジ』がニタニタしながら見ている。

 

 

アンブリッジ「その悪口も言えるのもここまでですよ?貴方方は、既に包囲されています。投降を認めなければ、あなたの兄の大切なものを失う事になりますよ?」

 

レミリア「ごめんなさい、ルッチ。急に能力が使えなくなって………………。」

 

さとり「お願いです、私達を見捨てて早く逃げて!!」

 

ルッチ「レジスタンス、か。」

 

アンブリッジ「愚かですね、元天皇。弟を切り捨てれば、貴方を苦しませずにすむというのに。まぁ、貴方も邪魔者なので、消えてもらいますが。」

 

エデン「………。」

 

アンブリッジ「動かないで下さいます?動けば、彼女たちの命は───」

 

エデン「エデンは死すとも、楽園は死せず。」

 

アンブリッジ「?」

 

エデン「この場の全員を殺したとしても、俺の意志を受け継いだ者がいる限り、我々は生き続ける!!」

 

 

そのまま布団を投げ飛ばし、アンブリッジを覆い被せたあと、爺さんが使ってた剣を人質にしてる人物を殺害。

レミリアとさとりを助け出し、煙幕を使う。

 

 

後は空間王神の力で、オルタの遺体を置いて、見た目と姿を自分そのものにして、その病院から脱出した。因みに剣は、回収しました。

 

 

アンブリッジ「最後まで抗おうが無駄な事………………?あら、逃げ遅れて死んだふりですか?むしろ捕まえやすくなりましたわね。」

 

 

そのままオルタの遺体は運び込まれていったが、どこからともなく現れたアサシン集団によってアンブリッジは暗殺。遺体は暗殺集団に回収された後、その後僕の葬式となり、誰にも忘れられぬ英雄になってしまった。

 

 

ー始まりの町ー

 

 

その葬式の後、僕達は町に戻ると、どういう訳か町の全員が僕を胴上げしたと思ったら、祭りが始まり、一日中どころか、まるまる1週間もの間、騒ぎまくっていた。

 

 

ただ、祭りが始まる前に、先に家に帰宅し、無事に帰ってきたことを報告することに決めた。

 

 

フィン「………………エデン。」

 

エデン「………ただいま。父さん。」

 

 

それから祭りが始まるまでは家で過ごす事にした。ただ………。

 

 

『デェーン!!!』

 

 

台所に行くといつもより大き過ぎるほどのチーハンを前に、僕だけでなく、兄さん達も唖然としていた。

 

 

エデン「( ゚д゚)」

 

フィン「いやぁ、息子が帰ってくる事が楽しみで楽しみで、気が付いたら、でっかく作り過ぎちゃってな。」

 

エア「や、焼くの時間掛かっちゃった。」

 

エデン「いやデカ過ぎだろ!?一人で食べきる自信ねぇよ!?少なくとも、10人前以上はあるんじゃねえのか!?

 

ルッチ「無茶苦茶だよ、流石に………。」

 

レミリア「………………カロリーオーバーになるわね。今日は。」

 

フラン「そうね、お姉様。」

 

 

取り敢えず、家族全員で完食は出来たけど、これを気に、こう言う事は一生に一度だけで良いと決めた。

アレは、いくら何でも、カロリーオーバーだったわ。

 

 

その翌日から祭りが開催したが、僕がいなくなったあとの世界が気になり、隙を見て別世界に渡り、曙や黎斗、黒絵達と再会し、自分の家に招待して話し合いをする事にした。

 

 

黎斗「………………組織を結成する?」

 

エデン「うん。」

 

曙「何でまた急に。」

 

エデン「僕が死んだとはいえ、本当に平和になったかと思えば、そうと限らない。また新たな脅威もあれば、戦うべき相手がいるっていうのも事実だ。」

 

黒絵「戦うべき相手?」

 

黎斗「確か君、『女神イリアス』っていう人物に会ったんだよな?」

 

エデン「ああ。あと声と気配だけだが、『闇創造王神』の存在もある。いつかは、対峙する日が来る。

そいつ等を倒せば、あれ以上の大きな出来事は起こらないはず。」

 

黎斗「あれ以上って事は………………。」

 

曙「待って待って!?あの戦いより更にヤバイことが起こるっていうの!?」

 

エデン「少なくとも、滅ぶのは確実かも。あの女神の力は、まだ隠し持っているのは確かだし、その後の行動が気になる。

だから、最低でも反撃出来る戦力などの準備はしておこうと思う。」

 

黒絵「でも、滅んじゃうんじゃどうしよも………………。」

 

エデン「普通はな。けど、それまでの被害を減らせば、いくつかの世界は守れる。最低でもこの世界を守れば、多くの世界を取り返すことは出来るはず。」

 

曙「仮に取り返して勝ったとしても、確実に滅んでしまうんじゃ意味は─────」

 

「それならいい考えがあるよ〜!!」

 

 

まだ会議中の時に僕の後ろから束が現れ、そのまま抱き締められた。そんときの黒絵は羨ましそうに見てたし、曙は束に向けて砲台向けてるし。

こっちは何も言えねぇ顔になってたしな。

 

 

エデン「んで、いい考えって?」

 

束「あ、スルーなの?」

 

エデン「じゃあ曙に撃たれるか、黒絵の魔法に撃たれるか、僕の無駄無駄ラッシュを浴びせられるか、選ぶか?」

 

束「スルーでお願いします。死にたくない。」

 

黎斗「え、エグい………。」

 

束「うー、ガルちゃんの対応がエグすぎて精神的なダメージが響いてきたよぉ。じゃあ話すけど、今私達はある計画を実行してるのよ。」

 

エデン「計画?」

 

束「うん。言ってみれば、数多の世界の住人達を私達が作った世界に移り住まわせるっていう感じだけど。」

 

エデン「そんな計画、聞いたことないが………………。」

 

束「だって初めて打ち明けたんだもん。今のガルちゃんなら、その計画を打ち明ければいいって、風龍さんが言ってたし。」

 

エデン「風龍さんが!?

 

 

驚きを隠せないまま、束は計画の全貌を話すと同時に、その計画を完成させるには僕やリリカの力が必須になる事を話した。

何でも、今のままでは全員をその世界に移すことは不可能だけど、この場にいないリリカと禁断の歌を持つ僕なら、それを可能になるらしい。

 

 

エデン「いつか使う気が来るとは思ってたが、でも、成功する確証は?」

 

束「勿論、ある。不可能にならない限りはまだプランはあるけど、現状思い付く方法はそれがいいと思うんだ。」

 

エデン「んで、その計画の名前は?」

 

束「『1巡年計画』。古き世界が滅び、新たな世界が誕生という意味合いで。」

 

エデン「なんか、下手すると古き世界で生きた住人が現れそうな気がするけど………………。」

 

束「まぁ、どうコミュニケーションを取るかは、その住民次第かな?」

 

 

っとまぁなんやかんやあって………………。

 

 

エデン「んじゃあ、小規模ではあるけど、ここにいるメンバー全員、新たな楽園、時代、未来を切り開く為の組織を結成しよう。」

 

黎斗「ああ。」

 

黒絵「うん。」

 

曙「賛成。」

 

束「イェッサー!!」

 

黎斗「それで、組織名はどうする?」

 

エデン「ハリー・ポッターの世界で『不死鳥の騎士団』を手本にして、『楽園の騎士団』という名前にしよう。

 

 

輝かしい楽園と理想郷の為に、厄災と理不尽に立ち向かう。」

 

束「英語で言うと、『Order of The Eden』。ガルちゃんの名前が入ってるね。」

 

エデン「まぁ、その名前を付けたのは、リリスお母さんだしね。取り敢えず、当初の目的だけど、まずは世界情勢。

何か異変を感じたら、それに連なる原因を模索し、その元凶が見つかり次第、現状無害だと思うなら放置か保護、有害だが無害にする方法があればその手順で保護か場合によっては破壊、そして危険だと思ったら自分で解決できるならその手段で任せるが、基本連絡し、その場を撤退で。

 

次に、『アナザー・インフィニティ・ストーン』。

今コチラにあるのは、オルタが持ってた『カオス・トリガー』こと、『カオス・ストーン』だけ。

残りは何処かの世界にあると思うから、発見次第回収を。念の為回収する理由も伝えてくれたらいい。

 

次に仲間の勧誘と確保。

 

今は数は少ないけど、出来る限り仲間を集めて欲しい。信頼出来る人で、なおかつ僕の存在を秘密にしてくれる人を。

無能な奴は切り捨てろ。自分の身を守る事は一級品だが、仲間を切り捨てるようなクソ野郎は必要ない。

家族を守る為ならともかく、自分の欲為だけに利用するなら、此方もその者を捨て駒扱いする。

 

んで、肝心の女神イリアスと闇創造王神の本拠地の捜査だけど、これは神々が仲間になり次第、始動する。

出来るだけ調べて、本拠地に乗り込めるようにしておきたいからね。

 

 

最終目標としては、『女神イリアス』との決着。風龍達が計画する『1巡年計画』を完遂する。

 

 

それでいいか?」

 

黎斗「………………君にしては珍しいな。やったらやったで、そいつを捨て駒扱いとは。」

 

黒絵「お兄ちゃん、ちょっと非情な気がする。」

 

エデン「かもな。でも、己の欲のために利用して切り捨てるなら、切り捨てられる前に此方が切り捨てるしかない。

大切なもののためなら、全力でカバーするし、囚われているなら、救出する。」

 

束「なるほどね。」

 

黎斗「よし、じゃあまとめとして、第一に、『世界情勢』。次に『仲間の勧誘』、『アナザー・インフィニティ・ストーンの回収』、そして『女神イリアスと闇創造王神の本拠地を捜査』が、我々の当初の目的。

 

 

最終目標は、『女神イリアスと闇創造王神の討伐』、『作者である風龍達が計画する『1巡年計画』を完遂する』の2つだな。」

 

エデン「ああ。現状はそれぐらいだろう。」

 

 

そんな訳で、僕の家にて『楽園の騎士団』が結成される事になった。勿論、秘密組織である為、知られているのは一部のみ。

町中の人達も協力してくれるらしく、『始まりの町』から『灯火の星の町』に改名したとかなんとか。

 

 

んで後に、これ言い換えると『星のカービィの町』になるんじゃね?って思った住民は、急遽『希望の灯火の町』に改名したらしい。

 

そういや、スマブラスペシャルで、『灯火の星』で使えるキャラって、最初カービィだったな。

 

 

ーエデンの部屋ー ー宵ノ刻ー

 

 

っとまぁ、現在に至る訳。

 

あの後、僕の家族だけでなく、紫乃愛達、マヤ、貴利矢、不死鳥鎮守府にいる艦娘全員、元エレメントフェニックスチームの人ら、更には未知王神のアタリメ、ホタル、アオリ、罪王神の縁理聖美、浄王神のチルノ・レガシーも『楽園の騎士団』に入ってくれた。

 

 

まぁ、今後も増えるだろうけど、それまではゆっくり休むか。

 

 

フラン「さ・て・と。」

 

エデン「あ、これのこと忘れてた。」

 

 

『エデンは逃げ出した』

 

 

こいし「おっと。」

 

 

『しかし、まわりこまわれてしまった。』

 

 

エデン「ちょ!?」

 

イリヤ「逃さないよ?お兄ちゃん?」

 

エデン「待って待って!?確かに事情が事情でずっとセックスできなかったのは分かるよ!?今物凄く溜まってるのは分かってる!!でも、今の3人の目がめっちゃサキュバスに見えるんだけど!?」

 

フラン「大丈夫、手加減してあげるから。」

 

こいし「うんうん。ずっと我慢していたけど、お兄ちゃんには無茶してほしくないし。」

 

イリヤ「その代わり、ゆっくりじっくりと、お兄ちゃんのおちんちんを弄んであげるから。」

 

エデン「にしては蠱惑的な目で見るよね!?言動が噛み合ってない気が────」

 

フラン「そんな事は、気にしなーい!!」

 

 

此方が戸惑ってる事を気にせず、フラン達は服を脱いで………………。

 

 

エデン「( ゚д゚)………。」

 

イリヤ「ちょ!?フランちゃんこいしちゃん、またおっぱい大きくなってない!?」

 

こいし「あれぇ?」

 

フラン「運動、している筈なのに、太っちゃった?」

 

エデン「イリヤも、大きくなってると思うけど………………。」

 

こいし「ホントだ。イリヤちゃんのおっぱいも大きくなって───」

 

イリヤ「うー、2人だけずるい!!私にも脂肪頂戴!!もうちょっとムチムチボディになって、お兄ちゃんを魅了させたいよー!!」

 

エデン「いや、充分魅了されまくるけど。」

 

こいし「そうそう。お兄ちゃんもそう言ってるし、そのままで────」

 

イリヤ「そんなこと言って、まずはこいしちゃんのおっぱいをぉぉぉぉ!!!」

 

エデン「………………久々に、女体化になるか。」

 

妻3人「「「え?」」」

 

エデン「ガールズチェンジ。」

 

 

『Drive!Type Girl!!』

 

 

このままだと喧嘩しそうだったため、女体化したあと着物を脱ぎ、さらしを取った。

 

 

エデン「え、僕も更に大きくなってる?というか、こんなにむっちりしてたっけ?」

 

イリヤ「………………負けた。」

 

こいし「ジュルリ。」

 

エデン「こいし?なんか、凄い目で見てるけど。」

 

こいし「お兄ちゃんの女体化した姿、すごくエロい。しかもこんなにむっちりしちゃって………………。

食べたくなっちゃった。♡♡」

 

エデン「ちょ!?///」

 

フラン「私も。♡♡ 特に、ガルッチのぷにまんとか、太ももとか………………。♡♡」

 

エデン「え?え?///」

 

イリヤ「もう我慢できない。こんなの見せられて、私のおちんちんが勃起しちゃったよ!!♡♡」

 

エデン「ちょちょちょ!?/// ゆっくりじっくりと弄ぶんじゃなかったのかよ!?///」

 

妻3人「「「あれは嘘よ。♡♡」」」

 

エデン「ウゾダドンドコドーン!!!

 

 

あーもー、せめて加減して欲しいよ。久々に女体化だから、ゆっくりしてほしいのに………………。ってか、何でむっちりしたんだろ?僕これでも、結構激しく動いて………………………………。

 

 

まさかあの10人前以上あったチーハンじゃないよね?それで女体化した途端むっちりしちゃったわけじゃ、ないよね?

 

 

というか最近、オンドゥル語を使う日が多くなった気がするけど、気のせいかな?

 

 

エデン「ちょ、ちょっと!?///するのはいいけど、せめて優しくして!?」

 

フラン「大丈夫。私達に任せて、身を委ねて?♡♡」

 

 

目つきが目つきなだけに、説得力がない気がする………………。ホントに大丈夫かな………………?

 

 

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episode342 レアとエデン

ーリインカークロニクル本部ー

 

 

レアside

 

 

………………お父さんが亡くなって、2ヶ月経ちました。それだけで無く、英竜お母さんも、あの戦い以降姿を見せなくなってしまいました。

理由は分かっていましたが、それでもやっぱり、寂しく思ってしまいました。

 

 

夕立「司令官、大丈夫か?」

 

レア「………………。」

 

夕立「司令官!!」

 

レア「! な、何!?」

 

夕立「大丈夫か?仕事に詰めるのはいいが、少し休んだ方がいいぞ?それに、手から血も出てる。」

 

レア「え?あ、あ!?」

 

 

気付かなかった。私、知らず知らずに仕事に没頭してたらしいね。それに、いつの間にか血の跡が紙に………………。

 

 

夕立「………………やっぱ、まだ気にしているのか?お前の、親父とお袋のこと。」

 

レア「………………………。」

 

夕立「………………司令官、しばらく休んだ方がいいぞ?ずっと仕事詰めしていたら、壊れるだろ?」

 

レア「………………うん。まだ書く事あるけど、休むよ。心配かけて、ごめんなさい。」

 

 

もう、何処にもいないのは分かっているのに、会えないって理解しているのに、………………現実を受け入れ切れない………………。

 

 

エデン『レア、僕の身に何かあったら、後の事任せるよ。』

 

レア「!!」

 

夕立「司令官?」

 

レア「何で、何で私を置いて、何も言わずに行ってしまったのですか!まだ、話したい事がいっぱいあったのに!!

何故なのです!?お父さん!!」

 

 

両儀零に報告して以降から、お父さんからの連絡は来なかった………。お父さんが切る前に言った言葉は、どういう意味だったのか分からなかった。

それを聞きたかったのに、あの戦いを最期に、亡くなって………………。

 

 

夕立「………………その、今日ぐらいはさ、墓参りしに行ったほうがいいんじゃないか?」

 

レア「…………そうね。」

 

 

ー孤独の岬ー

 

 

夕立(アズールレーン)の言うとおりに、お父さんの墓がある『孤独の岬』に行きました。墓の内容には、こう書かれています。

 

 

『アルカディア・エタンセル・エデン

 

 

数多の宇宙と世界を救い、大いなる罪を背負い続けた哀しき大英雄。

 

 

忘れられぬ桜を咲かせ、この世に去る。』

 

 

目撃した人が言うに、お父さんはオルタに向けてトドメを刺した際に、ビッグバンを起こしたあと1本の巨大な桜が現れたらしく、その幹のところでお父さんの遺体があった。

まるで、安らかな眠りにようやく付けられるかのような、心地よい死に顔だったって。

 

 

レア「お父さん。」

 

 

一体、どういう思いで、亡くなったんだろう?どんな思いを抱きながら、戦ったんだろう?他にも色々あるけど、この2つは聞きたかった。

もっとちゃんと、話し合いしておくべきだったかもしれない。

 

 

だけど、もうお父さんは、お父さんは………………………。

 

 

「リインカークロニクルのリーダーがここに居るなんて、珍しいね。」

 

レア「!?」

 

 

今の声、まさか!?

 

 

そう思って後ろを振り向くと、フードを深く被っていたけど、雰囲気から感じて思わず………。

 

 

レア「お父さん!?お父さんなの!?」

 

「………………。」

 

レア「何で黙っているんですか!?私です、『星空・クォーター・レア』です!!」

 

「分かってる、それぐらい………。」

 

レア「なら、何で────」

 

「分かっているからこそ、覚悟を決めなきゃならないんだ。」

 

レア「お父さん?」

 

 

お父さんはフードを脱ぐと、表情は悲しみでいっぱいでした。まるで、お別れを言いに来たかのような、そんな表情でした。

 

 

顔付きもあの頃のままでしたが、髪の色は半分真っ白で、前髪の一部も4色に染まっていた。

 

 

エデン「言いたいことは分かる。あの時、何でそんなこと言ったのか。それは、あの最期の戦いで死ぬと分かっていたから。」

 

レア「で、ですが、貴方は生きて───」

 

エデン「いや、実際死んでいるに等しい。本来なら、こうやって話すなんて無理な事だしね。」

 

レア「何でそう言い切れるのですか!?」

 

エデン「そうだな。『インフィニティ・ストーン』って言うのは、知ってるよな?」

 

レア「え?はい。『力』、『空間』、『時間』、『魂』、『精神』、『現実』の6つの事ですよね?」

 

エデン「7つ。」

 

レア「7つ?」

 

エデン「7つ目のインフィニティ・ストーンが存在していたんだ。そして、今の僕は死んだ事で、正式にその『インフィニティ・ストーン』になったんだ。」

 

 

7つ目のインフィニティ・ストーン!?それが、お父さんに!?

 

 

エデン「そのインフィニティ・ストーンの名は、『幻想(ファンタズム/イリュージョン)』。

石の色は虹色で、本来の姿は『幻想仕掛けの神』と呼ばれる、『抑止力』も『機械仕掛けの神』ですら手に負えないと言わせられた存在がいた。

 

 

今の僕がそうだ。」

 

レア「でしたら、何で世間に公表しないのですか?今こうして、生きて───」

 

エデン「レア。もう僕は死んでる。数多の世界を救い、多くの罪を償った大英雄である『アルカディア・エタンセル・エデン』は、この世にいない。

 

 

今の僕は、『アルカディア・エタンセル・エデン』の姿をした『幻想』のインフィニティ・ストーン。

例え君と過ごした日々を覚えていても、今の僕には、君と過ごす事はできない。それが、どんな理由があっても、どんな理屈があろうと………。」

 

レア「………………。」

 

エデン「すまなかった。レア。もっと、幸せに過ごしてあげるべきだったかもしれない。それか、もっとまともな生活を送らせるべきだったかもしれない。

君等だけ辛い思いをさせて、すまなかった。」

 

レア「………お父さん。」

 

エデン「………………………さようなら、『星空・クォーター・レア』。僕と英竜の愛娘。どうか、僕が成し得なかった事を、君と君の仲間達と共に、成し遂げてくれ。

 

そしてどうか、幸せに、生きてくれ………………………。

 

 

それが、父親としての、最期のっ、頼みだっ。」

 

レア「ま、待って下さい!!」

 

 

行っちゃだめ!行ったら、本当に、もう二度と会えなくなってしまう。お願い、ですから、行かないで!!

 

 

エデン「来ないで!!

 

レア「!?」

 

エデン「お願いだからっ、来ないでくれッ!もう、辛い思いは懲り懲りなんだ………!僕の事を忘れて、生き続けてくれ………………!

こんな、最低最悪な父親の事なんか忘れて、幸せに────」

 

レア「出来ません!!

 

エデン「何で、何でなんだ!?もう僕は、死んで─────」

 

レア「関係ありません!!

 

 

死んだから何なのですか!インフィニティ・ストーンになったから何なのですか!?私は、私はッ!!

 

 

レア「もう勝手に居なくならないでください!!どんな理由があったとしても、貴方は私の父親であることには変わりません!!

 

エデン「父親()()()()()!!でも、それも終わりなんだ!!今日から、君と僕は赤の他人なんだ!!だから、もう来ないでくれ!!」

 

レア「でしたら、何で泣いているんですか!?本当に赤の他人になるつもりでしたら、泣く必要は無いでしょう!?」

 

エデン「いい加減にしてくれ!!もう、失うのは嫌なんだ!!家族が、友人が、大切なものが、いなくなっていくのが、耐えられないんだ………………!

 

他人になってしまえば、こんな思いをせずに、済むのに………………。平然と、いられたのに………………。

お願いだから、もう僕の事、放っといてくれ………!」

 

レア「その願いは、無下にさせてもらいます。だって、私の幸せは、貴方と共に過ごす事ですから。」

 

エデン「レア………………。」

 

 

そういう事でしたのね。お父さんが私を突き放そうとしていたのは、私を守るため。いつか敵は私のような家族を人質にして、手駒のように操って、用済みになれば殺される。

家族などの大切なものを人質にすれば、降伏する事も容易い。特に、鳳凰さんやアラヤさん、私、マリベル、うさうさのような転生者の子なら尚更………。

 

 

だけど、だからって、こんな形で、お別れなんて、嫌ですよ………………。

 

 

レア「他人のフリなんて、出来ません。私も貴方も、そんな状態が続いていたら、気が狂いそうになります。

もう、貴方しかいないのです。何時でも、会える親は………………。」

 

エデン「………………。」

 

レア「お願いだから、行かないで………………。お父さん………………!」

 

エデン「………………………覚悟を決めたのに………………、別れを告げようと決めたのに、もう二度と、失いたく無いのに………………………!!

 

 

俺はどうしろって言うんだ!?僕を庇って死んでしまうのは、もう嫌なんだ!!何で、何でなんだ!?僕はそんなに、頼りなかったっていうのか!?」

 

レア「………………。」

 

エデン「………………無駄なのか?どれだけの力を得ようとも、大事な家族を、友人を、守れないのか?救えないのか?もう僕には、誰かを救える力はないっていうの!?」

 

レア「………………お父さん?あの戦いで、何があったのですか?」

 

エデン「………………僕がここに要られる理由は、爺さんと婆さんが庇ってくれたお陰なんだ。」

 

 

曾祖父のロードさんと曾祖母のマリアさんが?そう言えば、最近見ていなかった気がする。ずっと会わなかったけど、お父さんを庇って亡くなっていたなんて………………。

 

 

エデン「それだけじゃない。アズリエルも、僕を庇って死んだ。僕のせいで、3人の命を、奪ってここに居るようなものなんだ。」

 

レア「………………。」

 

エデン「これで、分かっただろ?こんな辛い思いをするぐらいなら、赤の他人でいた方が、良いんだ。

何も思わずに、済むんだから。」

 

レア「『インカーセラム(縛れ)』。」

 

エデン「!?」

 

 

聞いた時は、本当に驚いた。だからって、そんな理由で私から離れないでほしい一心で、お父さんを縛り付けた。

 

 

エデン「な、何を!?」

 

レア「もうこれ以上聞きたくない。私の、厳しく鍛え、間違いを止めてくれた優しいお父さんが、これ以上苦しむ姿を見たくない………………。

 

 

ようやく、ようやく帰ってきたのに、前以上に苦しんで………………!

 

 

だったらもう戦わないで下さい!!これ以上、苦しむぐらいなら、もう戦わないで!!例え望んで戦いに行くとしても、逃げて下さい!!あなたの言うとおり、あとは全部、私がしますから!!

 

エデン「………………それでも駄目だ。」

 

レア「何でですか!?何故そうやって自分を苦しめるような真似をするのですか!?」

 

エデン「レアには、荷が重過ぎるから。どれだけ、強くなろうと、この後起こる大天災には、避けられないから。

それに、どの道僕は死人だ。呪われた命と共に生き続けた、死人に過ぎないんだ。でも、君は違う。

 

 

君は、生きている。それも、僕や英竜の力を受け継いでいる。不死身でも、不老はあっても、不死の呪いはない。

だから、レアなりの生き方をしろ。いい加減、親離れして、僕や英竜のない幸せを、手にしてくれ。」

 

レア「………………本当に、残酷な事を、言いだすんですね。あなたの事忘れて、自分の幸せを見つけろなんて………………。

呪われていない私には、荷が重過ぎるなんて………………。」

 

エデン「それでも、この荷は、持って行かせて。これさえ、終わらせれば、『楽園』が切り開けるから………………。

世界の破滅をもたらす事のない、退屈で、けれど刺激的で、幸せな生き方を送ることができる、『理想郷』を………。」

 

レア「………………。」

 

エデン「………………僕の墓参り………………来てくれて、ありがとう。………………幸せに生きて、レア。」

 

レア「お父さん────」

 

 

一瞬だった。縛り付けたはずのツタは解け、お父さんは姿を消すように虹色の羽根を残して、居なくなってしまった。

 

行ってしまった。もう二度と、お父さんに会えない。会うことも、出来なくなった。

 

 

………………………でも、お父さんはそれだけ、私を幸せに生きて欲しいと願っているなら、そうするよ。

この羽根を、御守代わりとして、受け取る事にするね。

 

 

レア「………………お父さんの羽根、大事にする。だから、その『お願い』、叶えさせてあげるから………………。

 

 

見守ってて、英竜お母さん、エデンお父さん。」

 

 

sidechange

 

 

エデンside

 

 

本当にごめん、レア。結局、辛い思いをさせてしまって。これじゃあ、父親失格だな………………。でも、こうでもしないと、きっと暗いままだったと思ったし、何より………………これ以上あの戦いに加担させる訳にはいかないから。

 

 

『女神イリアス』と『闇創造王神』相手に、今のレア達には勝てない。というか、一瞬で消される。

だから、あいつ等の相手は、僕達でやらせてくれ。

 

 

5代目創造王神として、今代限りで、創造王神の歴史を終わらせる。

 

 

エデン「………………絶対に、滅びの未来のようにはさせない!」

 

 

首を洗って待ってろ、イリアス!!好きにはさせないからな!!

 

 

next episode



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episode343 対面する闇創造王神

ー???ー


闇創造王神「………………エデン、何もそんなことしなくていいのに。」

「闇創造王神様、どうかなさいましたか?」

闇創造王神「少し、様子をね。彼はようやく、江ノ島盾子、エデンオルタを討伐して平穏を取り戻せたね。
代償は、彼にとっては重い物になってしまったけど………………。」

「………………彼に情が移ったのですか?」

闇創造王神「仕方ないよ。肉体が肉体だ。少なくとも、やる事はやるつもりだ。さて、そろそろ顔合わせして来ようかな?」

「分かりました。お気を付けて。」


ー真・無限の刃製ー

 

 

エデンside

 

 

レアと別れたその夜、暫くふて寝している内にいつの間にか『真・無限の刃製』に入り込んでいた。

いい加減、固有結界内に閉じこもる癖止めた方がいいかな?と思っているものの、今回はどうしよもない。

 

 

あんなの、子を捨てたようなものじゃないか。目の前で、家族を失ったからという言い訳にしか聞こえないじゃないか。

 

覚悟はしていた。けど、大切なものを手放すのは、本当に辛い………………。後悔しかない………。

いつか自分は、その大切なものを平然と切り捨てるんじゃないかって思うと、恐ろしい。そんな自分に、なりたくない。

大切なものを守りたいからこそ、規格外の力、概念を超える力を得たって言うのに………………意味ないじゃないか………………!

 

 

今更、時間を戻したいとは思わない。もう僕には、レアに会う事は絶対に許されない。守る事も出来ない。

自分から、切り捨てたんだから。記憶からも消せば、レアだけじゃない、英竜達の思い出全部捨てる事になる………………。

 

 

エデン「………………彼奴の言うとおり、全部捨ててしまえば良かったのか?」

 

 

けれど、その結末はフランを泣かせてしまった。

 

 

もう、僕は本当にどうすれば良かったんだよ!!もう、僕には分かんないよ!!

 

 

エデン「………………結局僕は、何がしたかったんだろ。」

 

 

sidechange

 

 

 

闇創造王神side

 

 

で、出づらい。え、僕が思っている以上に病んでないか?心も読んだけど、家族も捨てるとか言い出しちゃったよ!?

『ガルッチ』でもここまでこじらせなかったけど、これ別格じゃないか!?イリアスなら容赦なくやるけど、というか最早有利な展開を送れるって喜ぶ顔が思い浮かべるけど、これ………………どうしろと?

 

 

って、あーもー!そんなに責めなくてもいいのに!!どれだけ自分嫌いなんだ!?こっちのガルッチ………………は、基本世界のアズリエルか。でも、それはいいとして、あれ面倒くさいにも程があるよ!?

 

もう自分とけり付けて、僕とイリアスを倒すために準備していたのは分かるよ!?けど、いくら何でも自分の娘に別れを告げるのは酷すぎるよ!?

英竜って人から聞いたら、どう言われることやら………………。

 

 

まず、なんて言おう。敵の僕にあったら、逆効果だし………………、いや、肉体が肉体だから見間違いするかもしれないけど………………、それでも………ねぇ………。

 

 

エデン「この気配、闇創造王神か?」

 

 

あれ?バレた?警戒してってか僕がいる方に見てないか!?

 

 

エデン「………姿を現せ。約束通り、やるべきことやったぞ。」

 

 

うん、知ってる。全部見てた。よく分からない行為を除いてだけど。

 

 

闇創造王神「うん。約束通り、姿を見せるよ。」

 

 

sidechange

 

 

再びエデンside

 

 

闇の渦の中から姿を現したのは、僕にとって身に覚えのある人物………………いや、一番親しい家族の一人だった。

 

 

闇創造王神「や、やぁ。初めまして。ううん、久しぶりって言うべきかな?」

 

エデン「え………………?」

 

 

嘘だと思いたかった。闇創造王神の姿が、まさか………………まさか……………。

 

 

闇創造王神「ま、待って!?何か勘違いしていると思うけど、君の知ってる兄じゃ───」

 

エデン「嘘だろ?嘘だと言ってくれ。何で、何で兄さんが闇創造王神なの!?」

 

闇創造王神「聞いて!?僕は君の兄かも知れないけど、全くの別人だから!!お願いだから、正気に戻って!?」

 

エデン「今度は、兄さんに手を掛けなきゃいけないのか!?そうまでして、抑止力の切り札にしたいっていうのか………………!?

こんなの、こんな運命………!」

 

闇創造王神「落ち着いて!?まずは僕の話を聞いて!?エデン!?ねぇ、ホントに正気を保って!?聞いて!?」

 

 

強制sidechange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─エデン発狂中、現在人格交代しています。暫くお待ちください。─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴジラside

 

 

ゴジラ「済まない、どうやらレアとの別れや祖父母が亡くなったショックで、相当自身に責め続けていたんだ。」

 

闇創造王神「あ、いや………………僕こそごめん。」

 

 

全く、エデンのやつ………………いくら何でも馬鹿すぎだろ………………。

 

 

ゴジラ「しかし、あそこまで現実逃避する程似ているとはな。まぁ、確かに彼奴がああなるのも仕方ない。」

 

闇創造王神「こればかりはどうしよもないからね。んじゃあ改めて自己紹介しよう。僕は3代目闇創造王神であり、基本世界で生きた『ラーク・マスター・ルッチ』だ。」

 

ゴジラ「基本世界?と言うことは、俺達が出会った『ガルッチ』の?」

 

闇創造王神「うん。その兄だった。」

 

ゴジラ「だったって事は………………。」

 

闇創造王神「………………死んだよ。ガルッチを庇って。」

 

 

なるほどな。もし未来と出会わなければ、そう言った可能性もあったって訳か。どちらにせよ、大切な家族を失うのは必然ってわけか。

ひでぇ話だ。

 

 

闇創造王神「まぁ、名前で勘違いすると思うから、今後は『ルッチオルタ』って呼んで?」

 

ゴジラ「いや、仮にもプロト世界のルッチだろ。そんな呼び方でいいのか?雰囲気的にオルタじゃないだろ。」

 

闇創造王神「じゃあ、『ダークルッチ』とかは?」

 

ゴジラ「………………まぁいいか。んで、プロト世界の兄貴が、何で闇創造王神なんかに?」

 

闇創造王神改めダークルッチ「それは、女神イリアスに復活させられたんだ。3代目闇創造王神として、世界を滅ぼし、唯一神であるイリアスを永遠に崇め続ける世界に作り変えよって言われてね。」

 

ゴジラ「結局、それが目的か。」

 

 

イリアスのやつ、ロクなもんじゃねえな。まぁ、キアラよりは真っ当だろうが。

 

 

ゴジラ「んで、貴様の目的はなんだ?」

 

ダークルッチ「決まってる。『創造王神と闇創造王神の歴史に終止符を打つ』こと。もう一つは、『女神イリアスと光の化身キーラを完全に亡き者』にすることの2つだ。」

 

 

何?前者はまだ分かるが、後者が理解できん。何で女神イリアスを亡き者に?それ以前に、キーラって何者だ?

 

 

ゴジラ「ダークルッチ、キーラとは何者だ?」

 

ダークルッチ「光の化身キーラ。言わば女神イリアスを生き返らせた張本人で、彼女の野望を利用して全ての世界を滅ぼし、新たな世界を創世しようとする危険な存在。」

 

ゴジラ「何故わざわざイリアスを蘇らせた?」

 

ダークルッチ「分からない。目的は不明だし、ただ、碌でもない計画なのは確かだよ。おそらく、イリアスやキアラよりもたちが悪いかも。」

 

ゴジラ「やつの実力は?」

 

ダークルッチ「全ての原作キャラ、それもMARVELとDCコミックスのような存在も含め、性格や能力を正確に把握していて、一瞬で対処させられる程の技を持ってる。

勿論、サノスが持ってるインフィニティ・ストーンも含めて。あの第六天波旬ですら、抗えない程。」

 

 

サノスや波旬ですら敵ではない………………か。

 

 

ダークルッチ「………………恐らく、まだ生きている英竜ですら、あの技を避けきることも出来ないかも。」

 

ゴジラ「なっ───」

 

エデン「何だって!?」

 

 

うぉ!?エデンのやつ、英竜の話をした途端、正気に戻って来やがった!?

 

 

エデン「兄さん!?今の話本当!?」

 

ダークルッチ「だから僕は基本世界の兄だって。んで質問は、イエスだ。あれだけのことをして有名にもなったんだ。とっくのとうに把握され済みの筈だ。彼女の能力、性格全て。」

 

エデン「そんな………………。」

 

ダークルッチ「けど、幸いにもエデン。君達や、消えていったリリカの事は知られていない。それに、君にとっては傷つけるような言葉だけど、お爺ちゃんとお婆ちゃんが死んだお陰で、戦う必要はなくなった。」

 

エデン「どういう………………?」

 

ダークルッチ「『スピリッツ』と呼ばれるものがあって、キーラは奪い取った肉体を複製させ、そこに闇の意思を与えられた思念体『スピリッツ』を使ってその肉体に憑依させる。

もしその二人が肉体を奪われ、別の奴に憑依させられたとしたら、君はそいつ等と戦わざるを得なくなっていたんだ。」

 

エデン「………………。」

 

ダークルッチ「あまりこう言いたくはなかったけど、これだけ言っておく。アズリエルとお爺ちゃん、お婆ちゃんの死を侮辱しないで。」

 

エデン「な、何を………。」

 

ダークルッチ「もう見てられないんだ。大事な家族を守るあまり、手放して、後悔し、苦しみ続けるような君を、見てられないんだ。

レアって子を、別れを告げようとしたのもみたよ。」

 

エデン「………………。」

 

ダークルッチ「あの子、死ぬよ?幸せを得る前に、複製した英竜によって………………。」

 

エデン「!?」

 

ダークルッチ「本当に大事な家族だって思うのなら、愛している娘だって思っているなら、復縁して、ちゃんと守ってやって。」

 

エデン「………………今更、そんなこと出来ないよ………………!自分で、レアを捨てたんだぞ!?父親失格の僕に、今更虫の良いこと、出来るわけないだろ!?」

 

ダークルッチ「じゃあレアは死んでもいいって、君は言うのか!?それこそ父親失格だよ!!」

 

エデン「じゃあどうすれば良かったんだよ!!俺に、どうしろと────」

 

ゴジラ『いい加減にしろエデン!!!!

 

 

流石の俺も怒り、エデンに向けて怒鳴りつける。

 

 

ゴジラ『貴様、毎回毎回ずっと思ってたがな、いい加減にそういう自傷行為するのやめねぇか!?大切なものを失うだけで自分を責めて、今更何になるんだ!?いま貴様がやっているのは、その3人の命を無下にしようとしてるのに気付かんのか!?』

 

エデン「ッ!!」

 

ゴジラ『もし彼奴らの命を無下にしてみろ。今度は貴様の家族の誰かが犠牲になる。

 

 

貴様が命を捨てようが勝手だ。だがそうなった場合、誰が貴様を庇うと思う?』

 

エデン「………………まさか。」

 

ゴジラ『ルッチだ。当時のルッチはジジィ達が亡くなってしまった事に負い目を感じてる。

お前が死を感じ取れば、今度は彼奴が貴様を庇う。

 

だが、貴様を庇わなければ大勢の者がルッチを責め立てる。彼が庇って死ねば、今度は親父か母親、もしかしたら、フラン達かレアなどが庇いに来るぞ。』

 

エデン「………………そんな。」

 

ゴジラ『貴様が何時でもその調子になれば、そのうち家族も友人も何もかもすべてを失う事になるぞ。

 

大切なものが、貴様自身で壊そうとしていることを、いい加減自覚しろ!!』

 

エデン「………………何だよそれ。守るどころか、僕自身で壊していたっていうのか?」

 

ダークルッチ「………………………エデン。」

 

エデン「何だよ。」

 

ダークルッチ「君はどうしたい?」

 

 

なぜだ?アイツの目に、何かしらの覚悟を秘めている気がする。

 

 

エデン「どうしたいって、何が?」

 

ダークルッチ「使命を果たすか、放棄するかのどっちか。創造王神としての使命を果たすのなら、そいつ等を倒す方法を教える。

 

 

だけど、その使命を放棄するなら、創造王神としての力だけじゃなく、君が得た力を奪って、僕は奴等に反逆して、僕諸共滅ぼす。」

 

ゴジラ『何?』

 

 

こいつ、今なんと言った?仲間であるはずのキーラとイリアスを裏切って、自分諸共滅ぼすと、そういったのか!?

 

 

エデン「何で、そんな事を?」

 

ダークルッチ「それは言えない。それより、どうするの?果たすか、放棄するか。」

 

エデン「………………僕は─────」

 

 

エデンは、確実に迷ってる。使命を果たすのなら、自傷行為をやめさせて、改めて誓いを建てなくてはならない。

 

だがもし、こいつが放棄するというのなら………………………。

 

 

どちらにせよ、選ぶのはエデンだ。俺達でもなければ、フラン達でもない。こいつの選択次第で大きく変わる。

 

 

エデン、貴様はどっちの選択をするんだ?

 

 

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Normal END ドーナツホール

─あれから、1巡年後─

 

 

フラン「? ガルッチ!ちょっとこっち来て!」

 

エデン「ん?フラン、どうかしたのか?」

 

 

きのこや山菜を取りに来たエデン達だが、フランは茂みに何かいるのを察知し、エデンを呼んだ。すぐに駆け付けると、そこには籠があり、中には小さな赤子がスヤスヤと眠っていた。

 

 

エデン「………………捨て子。」

 

フラン「らしいね。」

 

エデン「…………。」

 

フラン「ガルッチ、貴方が今でも気にしているのは分かってる。でも、見たでしょ?レアちゃんがちゃんと幸せに暮らしているって。

その目で見たじゃん。」

 

エデン「そうだけど、でも、やっぱり気にする。守る為とはいえ、やった事は………………。」

 

フラン「分かってる。でも、今はその必要は無いでしょ?」

 

エデン「うん。もうあの頃の力は、基本世界の兄さんにあげたからね。」

 

 

─一巡年前─

 

 

ー真・無限の刃製ー

 

 

ゴジラside

 

 

エデン「────降りるよ。」

 

ゴジラ『!?』

 

 

予想外だった。こいつなら、いやいや言うがやる時はやる奴だと思った。だが、こいつは『降りる』と、彼奴にはっきり言いやがった………………。

 

 

エデン「元より、こうすればよかった。よく考えれば、僕自身も、身も心もボロボロだ。家族を捨てるような奴に、こんな使命………………任せる訳にはいかないだろう?

 

 

1人の家族を捨てるような奴に、世界を救うなんてもの、できる訳がない。」

 

ダークルッチ「………………良いんだね?力を奪うとはいえ、それを失えば、僕が6代目になってしまうんだよ?

もしかしたら、また世界を───」

 

エデン「力を以てしても救えないのなら、家族1人も守れないのなら、こんなの持っても意味がない。

それなら、僕は降りるよ。」

 

 

………………本気だった。コイツは、本当に力も捨てると、今まで得た力を、捨てると………………。

 

 

ダークルッチ「………………分かった。こんな形で目的を達成したくなかったけど、仕方ない。後のことは、僕に任せて。」

 

ゴジラ『待て!!』

 

 

ダークルッチが、エデンの肩を触れると同時に、声を掛ける。

 

 

ゴジラ『貴様、正気か!?本気でやめるというのか!?』

 

エデン「やめる。ゴジラ、世話になった。」

 

ゴジラ『この力を失えば、本当に家族を失うぞ!?貴様は、それでいいって言うのか──』

 

エデン「ゴジラ………………。レアを捨てた時点で、もうこんな力を手にする必要なんてない。この力は、誰かを守る為、救う為、そして、どんな事でも戦い続ける為の力だ。

今の僕には、この力は不要だ。」

 

ゴジラ『本当に、いいのか!?もう二度と、フラン達を救えなくなるぞ!?』

 

エデン「………………兄さん、後は任せた。」

 

ダークルッチ「………………うん。」

 

 

そして、奴はエデンに宿していた筈の創造王神の力だけでなく、十三王神の力を奪われてしまった。

 

 

ダークルッチ「大丈夫、後は全部、僕がやるから。じゃあね。」

 

 

ダークルッチは立ち去り、俺はエデンに向けて怒鳴った。

 

 

ゴジラ『貴様ァ!!自分で何をしたのか分かってんのか!?貴様は、取り返しの付かねぇ事をしやがったんだぞ!?分かってんのか!?

 

エデン「………………分かってるよ。分かってるからこそ、もう僕は戦いを捨てたんだ。」

 

ゴジラ『ッ!』

 

エデン「ゴジラ、もう僕は何も守れない。娘を捨て、アズリエルと爺さん、お婆ちゃんの命を奪った僕に、守る資格なんて無いんだ。

 

気に食わないと思うなら、僕の中から出てっていい。」

 

ゴジラ『………………クソ!』

 

 

もう、何を言っても無駄みたいだ。そうして、俺たちは夢から覚める羽目になった。

 

 

sidechange

 

 

ー???ー

 

 

ダークルッチside

 

 

本当に驚いた。まさか、エデンが戦いから降りるなんて思ってもみなかった。だけど、その代わり創造王神だけでなく、十三王神の力を手にしたのは、収穫だった。

 

後は、僕が………………。

 

 

イリアス「ルッチですか?って、あら?その力は………………。」

 

ダークルッチ「イリアスの察しの通り、エデンから本物の創造王神の力を手にしただけで無く、十三王神の力を手にしました。」

 

イリアス「ルッチ、貴方どうやって………………!?」

 

ダークルッチ「彼から、戦いを降りると言い出したので、その力を奪って。」

 

イリアス「なるほど。少々大誤算でしたが、我々にとって嬉しいこの上ありませんね。エデンは本当に愚かな選択をしましたね。

まさかその力を捨ててしまうなんて………………!」

 

『………………!』

 

イリアス「キーラ様、お目覚めですか!?」

 

キーラ『………………………。』

 

イリアス「予定変更?すぐさま行動を起こすと?はい、喜んで────」

 

ダークルッチ「その前にですが、この力を慣らしたほうがいいのではないですか?本当にやるのでしたら、万全にした方がいいですよ。」

 

キーラ『………………。』

 

イリアス「キーラ様!?貴方自身がルッチを稽古に!?」

 

キーラ『………………………!!!』

 

ダークルッチ「分かりました。お相手致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────あなた方の命が尽きるまで。」

 

イリアス「なっ!?」

 

キーラ『!?』

 

 

これで、創造王神と闇創造王神の歴史が、終われる。僕の目的は、『創造王神と闇創造王神の歴史を終わらせる』事。そして、『女神イリアスと光の化身キーラを抹殺』。

 

後はこの力で!!

 

 

キーラ『!!!!』

 

イリアス「キーラ様、私でもさっぱ────!?」

 

ダークルッチ「さようなら。『End of The Story』。」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーエデンの家ー

 

 

2ヶ月後………………。

 

 

束「エデン、報告だけど。」

 

エデン「どうした?」

 

束「闇創造王神と女神イリアスの気配が消えたって。」

 

全員『!?』

 

 

それは、『楽園の騎士団』にとって、予想外の展開だった。

 

 

つまり、エデンがダークルッチをあげたことにより、女神イリアスと光の化身キーラは完全に亡き者となり、ダークルッチの存在も消えてなくなった事になった。

要は、ダークルッチは自爆したのだ。

 

 

ゴジラ『まさか、彼奴が………………。』

 

エデン「って事は………………。」

 

束「うん。もうエデンが持ってた力も失っちゃったけど、プランBで行くって風龍さん言ってたよ。」

 

黎斗「他にもあったのか。」

 

エデン「………………。」

 

 

皆は暫く会議を続けていたが、エデンは何も言わないまま、会議は終わり、いつも通りの生活を過ごすだけでなく、リリカとの再会の約束を果たすため、フラン、こいし、イリヤと共に長い旅をする事になった。

 

 

 

─そして、現在に至る………………─

 

 

エデン「………………。」

 

フラン「暗い顔をしないで?少なくとも、そのお兄様にあげたおかげで、失わずに済んだから。」

 

エデン「………………かもな。取り敢えず、この子を拾って、育てるか。」

 

フラン「だと思った。勿論、私もそのつもりよ。」

 

エデン「しかし、この子も可哀想だな。僕みたいな、最低な父親に拾われたんだから………。」

 

フラン「もう、またそうやって卑下する。本当に最低な父親だったら、レアの様子なんて見ないでしょ?」

 

 

そう言いながら、エデンは捨て子を拾い上げ、他のきのこや山菜を集めていた子と再会した。

 

 

「が、ガルッチさん!?その子、何処で!?」

 

エデン「あの場所に捨てられたんだ。」

 

こいし「って事は、私達でその子を育てるんだね?」

 

イリヤ「リリカさんも手伝ってくれるよね?」

 

「し、しますけど、この子の親も探してあげないと………………。」

 

 

こいしとイリヤは賛成するが、リリカの方は提案しだした。

 

 

リリカは、1巡年後の世界に渡る前に、エデン達とようやく再会。

 

 

そのまま1巡年後の世界に渡り、現在は同棲する形となった。

 

 

エデン「でも、この子の親が探してくれる様子もないし、そもそもどういう訳か、僕ら住んでる場所は、魔王城だし………………。」

 

フラン「何で、こうなったのかやら………………。」

 

リリカ「私が聞きたいのですが………。」

 

こいし「おかげで、勇者とか名乗る人間が来て、何を思ったのか襲撃してくるし。」

 

イリヤ「魔王城っていうよりは、お兄ちゃんのお父さんが建てた家だけどね?」

 

エデン「別荘の方は、何故か魔女の家って言うし………………って、何で魔女!?魔女要素どこもないよね!?

 

リリカ「多分近くの村の誰かが名乗ってるせいだと思います。以前あなたのお母さんは、買い物に行った時の格好を見て、言われたのでは?」

 

エデン「お母さん、もうちょいオシャレに気を使えよ。」

 

フラン「そう言うガルッチは、女装のものもある気がするんだけど………………。」

 

こいし「うんうん。」

 

イリヤ「あとの方は、和風系のものが多いけどね。」

 

リリカ「和風はいいとして、女装するんですね………………。」

 

エデン「女装はスルーで頼む。」

 

 

そう話をしながら眠っている子を抱きながら、5人は帰路についた。そして子を見てエデン達が事情を話した後の全員は………………。

 

 

フィン「少しこの子の親を探してみる。」

 

エア「見つけ次第、薬の実験台になってもらわないと………。」

 

DIO「下衆な奴め。見つけて嬲り殺してやる。」

 

レミリア「子を捨てるなんて、随分な人がいたものね………………。」

 

さとり「物理的に殺すよりも、精神的苦痛を受けてもらわないと。」

 

 

などなど、魔王城と呼ばれる原因は、身内だった………………。

 

 

エデン「気持ちは分かるけど、まず落ち着いて?」

 

ルッチ「そ、そうですよ。ねぇ?聞いてる皆!?」

 

咲夜「ご安心を、すぐに終わらせますので。」ジャキンッ

 

リリカ「言動が真逆な気がしますが………。」

 

アイリ「大丈夫、治療して。」

 

切嗣「また痛め付けるから。」

 

イリヤ「誰かあの親達止めて………。」

 

未来「無理、色んな意味で。」

 

英竜「エデンの親達強烈過ぎないか!?」

 

エデン「今更すぎるよ、お姉ちゃん………。」

 

 

その家族の中に、英竜の姿があった。だが、どういう訳か、英竜が持ってた力が失われた代わりに、ラーク家の正式な姉でありエデンの妻として迎えられていた。(というのも、義理の姉であり結婚していた事は、今まで知らなかったらしい。)

しかも記憶も少し改ざんされており、英竜はラーク家の血の引いた、生き別れ姉弟で、ずっと行方不明になったと言うことになった。

 

 

そんなこんなで、親達の暴走はなんとか止め、拾った子を育てることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夜。エデンはテラスで夜風に当たっていると、英竜がやって来る。

 

 

英竜「ここにいたのか。」

 

エデン「お姉ちゃん………。」

 

英竜「ずっと見ていたけど、どうも心の底から笑ってないように見えてな。フランも、リリカも、気付いているぞ?」

 

エデン「………やっぱり、気付くか。」

 

英竜「………………お前は、今でも後悔しているのか?レアの事。」

 

エデン「………………うん。彼女を守りたいと思っていたけど、やったのは、彼女を捨てることだった。」

 

英竜「…………アレは、捨てると言うより、巣立たせたの間違いじゃないのか?」

 

エデン「………………。」

 

英竜「お前は、自分の選択に後悔しているのか。」

 

エデン「………………そうさ。確かに、あの時の選択で、数多の犠牲者を出さずに済んだから、ある意味ハッピーエンドだろう。

でも………………、僕にとって、失ったものは大き過ぎた。使命から逃げた。それはいい。けど、リリカにとって大事な魔物であるアズリエル、僕の大切な家族である爺さんとお婆ちゃんを、目の前で救えなかった。

 

 

挙げ句の果には、レアを………。」

 

英竜「エデン………。」

 

エデン「ゴジラ、ストリングス、ニャルさんは僕から出て、何処かへ旅立った。おかげで、もう僕は、僕の心は、ぽっかりと大穴が空いてしまったんだ。」

 

英竜「………………ここに当たってもいいが、自殺だけはするなよ?そうなれば、家族だけでなく、リリカも悲しむから………………。」

 

エデン「………………。」

 

 

英竜はその場から立ち去り、エデンは1人となり月を見上げた。そこには、満天の星々の中心に、綺麗で大きな蒼い月が、国全体に照らし出していた。

すると、流れ星が蒼い月を通り越すのを目撃し、気が付けば、エデンは自分が泣いていることに気付いた。

 

 

エデン「『蒼い月』に『流れ星』、か。今の僕だな。ずっと、虚しく、悲しい思いしかない。

 

 

戦いから降りたおかげで、犠牲者は出なかった。リリカに会えたし、今では一緒に住んで、楽しく過ごして………………………。

 

 

けど、僕はどうなんだ?そんな生活も、楽しいと思えなくなってる………………。今度は、誰が失うのか、誰が居なくなるのか………………、怖くなってきた。

もう、何やっても、満たされない………………。何しても、埋まらない………………!」

 

 

エデンは今でも、後悔をいだき続ける。どれだけの時が流れ着きようとも、どれだけの人が赦されようとも、エデンは一生自分を許す事もないだろい。

 

そして、エデンの心は、もう誰にも、埋まる事はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「───────それでも僕は、虚しくて、心が千切れそうだどうしようもないまま………………………。」

 

 

まるで、エデンの心は、ドーナツの穴のように、虚しく………………、ぽっかりと空いたまま……………。

 

 

 

『Subterranean Electron World』 END




通常エンド。

エデンが、『創造王神としての使命を放棄する』という選択を選んだ場合………………。


ハッピーでもなければバッドでも無い。メリーバッドエンドに近いエンドです。


次回はTrue Endingルートの本編になります。お楽しみに!


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episode344 忘れない罪と償いへの誓い

ー真・無限の刃製ー

 

 

エデン「………………ゴジラ。」

 

ゴジラ『あ?』

 

エデン「何度も言うが、俺は3人の命を奪い、挙げ句の果てには、レアを捨てた奴だ。」

 

ゴジラ『それがどうしたんだ?』

 

エデン「………なら、それを罪として、本当の最期の罪として、背負う事にするよ。」

 

ゴジラ『………………また、背負うってのか。』

 

エデン「最期の罪として、って言ったろ?それ以外の罪は、もう一切無視する事にするよ。そっからは、もう相手の意思に尊重する。」

 

ダークルッチ「それってつまり………………。」

 

エデン「お前達と戦う。創造王神としての使命を果たす為に、ここで区切りを付ける。」

 

 

さっきまで戸惑いと動揺、後悔をしていたエデンの目に、黒い炎だけでなく、奥底に小さな光が輝いていた。

ダークルッチは、エデンから『漆黒の意志』と『黄金の精神』の2つを感じ取り、動揺してしまった。

 

 

ダークルッチ「エデン………、聞くけど………さ。こんなの、僕が言うのもあれだけど、本当にその選択でいいんだよね?」

 

エデン「ああ。放棄すれば、きっと僕は後悔に耐え切れず、壊れるかも知れない。この選択で大勢の、もしかしたら、レアや、英竜お姉ちゃんなど、大切な家族を失う事になるかもしれない。

下手をしたら、その辛さに耐えられなくなって、自分を失うかもしれない。」

 

ゴジラ『………………。』

 

エデン「けど、どのみち生かされた命だ。死者でありながら、インフィニティ・ストーンという名の命でここに居る者。

それに、リリカの約束も果たさないとだめだからな。その為にも、役目をきっちり果たさないと。」

 

ダークルッチ「………………分かった。その意志に賛同して、奴らと倒す方法を教える。」

 

 

ダークルッチはこう言った。

 

 

光の化身キーラと女神イリアスを倒すには、十三王神の力や創造王神、更にはインフィニティ・ストーンやインフィニティ・ガントレットかインフィニティ・アーマーだけでは倒し切るのは無理だと言った。出来て撃退らしい。

 

完全に亡き者にするには、ダークルッチが持つ闇創造王神の力だけでなく、キーラですら予測していない『アナザー・インフィニティ・ストーン』と、『アンチ・インフィニティ・ソード』かそれを作り変えた武具ならば対抗できると言い出した。

 

が、ここでストリングスがようやく待ったをかけた。

 

 

ストリングス『待って、それだと貴方の役目である『創造王神と闇創造王神の歴史を終止符を打つ』目的が、出来ないのでは?』

 

ダークルッチ「あくまで目的だし、それに、どういう形であれ、終わらせることができるのなら、十分だ。」

 

エデン「一方が生きては?」

 

ダークルッチ「いや、理論では両方生かせる事もできる。だが現状、どっちかが生きるか、両方死ぬかのどっちかになる。

最も可能性が高いのは、両方死ぬ方だと思う。

 

 

光と闇のどっちかが無くなれば、また新たな光と闇が生まれる。けど、両方共失えば、何も生む事はできないはず。

僕自身も、これから生まれるかもしれない闇創造王神と創造王神に任せたくないしね。」

 

エデン「………………兄さん。」

 

ダークルッチ「だから………………もう、本当に兄思いだね。でも、悪い気がしないのも、事実だけどね。」

 

 

そうして、闇創造王神であるダークルッチが、闇のゲートを開いてこの場を去るとき、思い出したかのようにエデンに振り返る。

 

 

ダークルッチ「そうだ。お礼を言わなきゃ。」

 

エデン「お礼?」

 

ニャルさん『なんのお礼かな?』

 

ダークルッチ「僕の弟、『ガルッチ』の事。君たちのお陰で、ようやく楽になって、フランの元へ行ってくれた。

彼、ホントに辛い思いをして、彷徨い続けてたから、見てた僕も心配だったんだ。」

 

エデン「なら、何で会いに────」

 

ダークルッチ「会いに行けないよ。僕はガルッチを庇って亡くなり、挙げ句の果てには、闇創造王神………………。

ショックを受けるに決まってるさ。現に、君が取り乱したし。」

 

エデン「面目ない………………。」

 

ダークルッチ「………………ガルッチを、僕の弟の為に、復讐の手伝いをしてくれて、ありがとう。エデン。

そして、また会おう。この世界の、我が弟。」

 

 

今度こそダークルッチは闇のゲートの中に入り、そのまま姿を消した。

 

 

エデン「っつうか、まさか闇創造王神の正体が、基本世界の兄さんなんて。」

 

ゴジラ『今更俺が言うのもなんだが、信用していいのか?』

 

エデン「現状、女神イリアス戦を想定してたけど、正直もう一人の黒幕がいた事に驚いたしな。

それも、イリアスより厄介というか、あの第六天波旬ですら手玉に取り、あのサノスですら負けるって言われたし………。

 

対策がない以上、今はこの苦肉の策を受け入れるしかない。」

 

ストリングス『ですが、この事はイリアスやそのキーラという謎の存在に報告するかもしれません。』

 

エデン「分かってる。それに加えて、策も考える。ウェイバーみたいに、切り札になり得そうな策も考えておく。

最悪の場合、外道級の策もたてる。」

 

ゴジラ『正気か?』

 

エデン「言ったろ?ここで区切るって。償う罪は、アズリエル、爺さん、お婆ちゃんを殺した事のみ。後は、何も思わないでおく。」

 

ゴジラ『………………そうか。』

 

 

そうして話し合いが終わり、目を覚ました。

 

 

ーエデンの部屋ー

 

 

フラン「ムニャムニャ………………。///」

 

こいし「お兄ちゃん………、もっとぉ………………。///♡♡」

 

イリヤ「もっひょ、イかせてぇぇぇ………………。///♡♡」

 

 

起きてみたら、いつの間にか3人とも精液塗れになっていて、寝言を言いながらエデンを掴んでいた。

 

 

エデン「………………何このデジャヴ。」

 

 

っと思っていたら………………。

 

 

曙「フェイカー………………?」

 

エデン「曙?なん………………!?」

 

曙「ちょ!?強くしすぎ!?抜けないでしょ!?」

 

エデン「抜けッ!?まさか夜這いに!?」

 

曙「私が聞きたいわよ!!なんでか知らないけど、束が夜這いに来たからそれを止めようとしたら嵌められて………………。///」

 

エデン「束?」

 

 

エデンは少し起き上がって周囲を見渡すと、満足げな顔に加えて、おまんこから精液を垂れ流しつつ眠ってる束の姿があった。

 

 

束「うぇへへへ………………。♡♡♡」

 

エデン「………………………まず、この惨劇は?」

 

曙「フラン達も夜這いに来たらしい。あんたがふて寝してるって言うから、元気出せるようにって。」

 

エデン「何もセックスしろと………………ってそれはいい。曙、こんな状態だけど、明日会議を始めようと思うんだ。」

 

曙「急ね?どうしたの?」

 

エデン「女神イリアスより厄介な敵が、もう1人存在したらしい。」

 

 

それを聞いた曙は驚愕を通り越して、( ゚д゚)ポカーンとしてしまい、以降動かなくなった。

 

 

エデン「………………詳しい話は会議でいうから、お願いだから、入れたまま気絶しないで?」

 

 

next episode



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episode345 希望の灯火

ーエデンの家ー ー昼ノ刻ー

 

 

翌日、エデンから急遽会議を始めると言った為か、黎斗、曙、束、簪の4人しか集まらなかった。(エデンの家族を除く)

 

 

フィン「まぁ、急な集合だったからな。だが、それだけ重要な事なんだよな?」

 

エデン「最重要だな。何しろ、夢の中で闇創造王神と出会ったから。」

 

全員『闇創造王神と!?』

 

 

全員が一斉に大声を出した為か、エデンは思わず耳を塞ぐ。

 

 

エデン「大声でしかも耳元で言うな!!ほんと僕、聴覚に滅茶苦茶敏感なんだから!!というか最近、聴力も高めようとしてるってのに………………。」

 

黎斗「君はコウモリか何かか。」

 

エデン「コウモリちゃうわ。前までは吸血してたけど。」

 

フラン「結構昔だけどね………。」

 

束「いやそれはいいとして、闇創造王神と会ったって!?」

 

エデン「マジだ。」

 

ルッチ「でも、一体どんな姿だったんだろ────って、何で僕を見て背けたの?」

 

子ガル「何かあったのですか?」

 

 

実のところ、エデンはダークルッチの事を言うべきか言わざるべきか、会議が始まってからもなお悩み続けていた。

どのみち黙ってもバレる気がすると思ったものの、本当に信じてくれるのか、結局悩みに悩んで、黙ること事になった。

 

 

エデン「話を続けるぞ。」

 

全員『スルー!?』

 

エデン「まず、闇創造王神の目的だが(ルッチ「ホントにスルーなんだ。」)、どうも形的には『創造王神と闇創造王神の歴史に終止符を打つ』事と、『女神イリアス』と、こっからがもう1人の黒幕である『光の化身キーラ』と呼ばれる存在を亡き者にすることの2つらしい。」

 

ラルッチ「本当にそんな事を!?」

 

エア「罠って可能性があるけど………。」

 

エデン「僕も疑ったさ。しかも倒す方法も教えてくれた。」

 

曙「明らかに罠じゃん。」

 

エデン「女神イリアスはともかく、問題はキーラ。というか、今のこいつ等の強さからして、攻略方法はないに等しいもんだ。

それに、彼が言うに、奴らを倒すには『アナザー・インフィニティ・ストーン』や『アンチ・インフィニティ・ソード』、またはそれを使った武具を作ればいいらしい。」

 

ルッチ「結局、アナザー・インフィニティ・ストーンは必須って事か。」

 

エデン「んで、曙が罠じゃんって言ってたけど、現状罠でも頼らなきゃ駄目ってこと。闇創造王神ですらそう言うって事は、それだけ危険であり、強敵って事だ。

この際はっきり言う。闇創造王神の言うとおりだとしたら、女神イリアスの原作知識は宛にならないに加えて、光の化身キーラに関しての情報が、あまりにも少な過ぎること。

 

 

僕のように、滅茶苦茶強化されていると思えばいい。」

 

束「だからって、ガルちゃんみたいになれないよ?」

 

エデン「誰が僕のようになれと言った。数多の地獄と苦痛を味わう気か?」

 

黎斗「お望みならば、私が───」

 

エデン「黎斗、作るな。」

 

黎斗「はい。」

 

曙「じゃあどうするの?それだけ強化されていて、なおかつ情報も少ないんじゃあどうする事も出来ないじゃん。」

 

エデン「とは言え、何もしないという訳にもいかないだろ?それに、イリス率いる組織がいたのも確かだし、奴等の仲間も居るのは確実。

そいつから情報を聞き出し、奴等の弱体化させる方法などさえあればいいけど………………。」

 

黎斗「………………要は、情報が全てになるか。」

 

エデン「最終的な結論は、そうなるな。ただ、これだけ言っておくが、キーラは異常なまでに強いし予測できない。

可能な限りの戦闘は避けてくれ。出来るだけ生存者を多く、かつ無事に帰って来ること。」

 

束「戦っちゃだめって事?」

 

エデン「違うけど、できればそうして欲しい。足止めで犠牲になりに行くのは、………………まぁいい。

 

とにかく、当面は残りの『アナザー・インフィニティ・ストーン』を見つけ出し、回収する事を最優先に変更する。

世界情勢は、引き続きって事で。

 

 

以上、解散!!」

 

 

そんなこんなで、会議は終了するが、エデンはすぐに黎斗に近づく。

 

 

エデン「黎斗、例のガシャットは?」

 

黎斗「まだ掛かる。何しろ、歴代創造王神の力をデータ化させて、プログラムを組み込んでいる最中だが………………、思ってた以上に苦戦している。」

 

エデン「………………今更言うのも何だが、黎斗の才能マジでチート級だろ………………。」

 

黎斗「本当に今更だな。何しろ、私は………………唯一神だからぁぁぁぁぁ!!!!ヴァッハッハッハッハ!!!

 

エデン「………………その才能、失うなよ?」

 

黎斗「分かってる。………………それと、ガルッチ。」

 

エデン「?」

 

黎斗「もし、私が道を踏み外してしまったら………………、止めてくれ。」

 

エデン「………………ああ。神から王になり下がったら、無理矢理でも神の座に戻してやる。」

 

 

そんな約束を交わし、黎斗は立ち去った。

 

 

next to the last episode



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Last episode 楽園よ、永久へ

ー十三王神の大神殿ー

 

 

エデンオルタとの戦いから数年が過ぎ、エデンは『楽園の騎士団』のメンバーを集め、幻想の指輪を手にした場所であり、記録王神『星空希望』が居る十三王神の大神殿に連れてきた。

 

 

フィン「また、ここに来るとはな………………。」

 

切嗣「エデン、ここに来たということは………………。」

 

エデン「うん。一度初心に戻って、0から強くなってくる。その為に、暫く眠らなきゃ。」

 

束「どれくらい眠るつもりなの?」

 

エデン「さぁな。あれだけ長旅したんだ。目が覚めたとき、世界が滅んでたって事もあり得る。」

 

未来「………ガルッチ。」

 

エデン「?」

 

未来「ちょくちょく、様子見に行ってもいい?皆に報告出来るように、したいから。」

 

エデン「いいけど、つけられてる可能性もあるから、気をつけてね?」

 

 

他のメンバーから話しかけられ、その後全員中に入った。

 

 

ー十三王神の大神殿 祭壇ー

 

 

エデンside

 

 

ここに来るのは3度目だな。最初は『幻想の指輪』を嵌めてインフィニティ・ストーンになり、2度目は十三王神の力を手にして、そして今回………………ここで、初心に還って修行する。

 

要するに、肉体を誰かに乗っ取られないように封じておいてから、精神と魂を抜き、記憶世界に行って修行する事になる。

 

 

どれぐらいの年月で終わるかは予測できない。さっきも言ったが、終わったときには既に滅んでいるかもしれない。

それでも、必ずやり遂げないと駄目。時間をかけてでも、修行しておかなければ、今後の相手には勝てない気がするから。

 

 

希望「エデン、待ってたわ。」

 

エデン「希望さん………………。」

 

希望「………英竜は、いないのね。」

 

エデン「ああ………。」

 

希望「………………玉座はそこよ。」

 

 

希望が指差す方を見て、僕はそこへ向かおうとする。が、何を思ったのか、フラン達が僕の袖を引っ張る。

 

 

フラン「ガルッチだけ行かせない。私達も受ける。」

 

こいし「ずっと辛い思いをして、戦っていたんだから、たまには私にも背負わせて?」

 

イリヤ「今度は、ううん、今度こそ、私達も戦う。」

 

エデン「フラン………こいし………………イリヤ………………………。」

 

 

いや、でも待って?玉座、1つしかないよ?その場合どうしろって言うの?チラッと、希望さんに向くと、親指を上げて来た。

イヤだから、どうしろと!?

 

 

まぁ、うだうだ言ってる暇なんてないだろうと思い、フラン達を連れて玉座に行き、離してくれたあと、僕は座り込む。

フカフカの座椅子で座り心地がいいが、少し寂しい気持ちにもなった。

 

 

今日から、フラン達とともに修行する。きっと、長い年月をかけて修行することになるだろう。終わる頃には、世界がどうなっているのか………………?

 

このメンバーの皆が、ちゃんとやっていけるか心配だけど、信じないとだめだね。

 

 

エデン「兄さん、僕がいない間、頼んだよ。」

 

ルッチ「うん。任せて。」

 

エデン「………………ルッチ兄さん、英竜お姉ちゃん、ラルッチ姉さん、未来、ギルガメッシュ、黎斗、フレディ、メサイア、明日斗、リリカ………………。

 

 

皆。こんな僕だったけど、正直言うと………………幸せだった………………。」

 

 

幻想の指輪の宝石部分が光り始めるが、気にもせず喋り続ける。

 

 

エデン「みんなの事、忘れない。もし、目が覚めて、囚われていたら、必ず助け出すから。それまで、待ってて。

 

強くなって、戻ってくるから。」

 

 

そして、父さんの方を振り向いて………………。

 

 

エデン「親父、帰りを待ってて。」

 

 

約束を言ったあと目を閉じ、フラン達が玉座の何処かに手についたあと、彼等を呼んだ。

 

 

エデン「古き十三王神よ………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集え!!

 

 

爺さんの形見である『無に満ちし忘却の剣(サブタレニアン・オブリビオン)』を取り出し、地面に突き刺す。

 

すると、台座にいるみんなの周りに十三王神達が集まる。一部は生きてはいるものの、霊に近い存在となって、それぞれの武器を持っていた。

 

 

エデン「我………………いや、我ら、改めて誓おう!!必ず、闇創造王神との決着をつけ、さらなる厄災である『女神イリアス』と『光の化身キーラ』を、この手で討ち滅ぼすと誓う!!

 

 

お前達の全てを、希望を、我らに預けよ!!

 

 

すると、最初に来たのは刃剣王神の立花が無数の刃で僕達を付いてくる。当然痛みも来るが、同時に彼女の持つ力を宿していると感じた。

それに続くように、チルノ、千翼、円佳達が僕達に向けて攻撃し、激痛を伴いながら全てを受け取る。

 

 

フラン「うぅぅッ!!」

 

こいし「ッッッァ"!!」

 

イリヤ「ア"ア"ァァァ!!!」

 

レミリア「ッ!」

 

さとり「こいし………。」

 

 

フラン達はこの痛みに耐えようとしているが、声をあげてしまう。それでも必死に玉座にしがみつき、受け取ろうとしてる。

そして、リリカ・アルテラスの全てを受け取り、危うく爺さんの形見を手放しそうになり、強く握りしめる。

 

 

すると、今までの走馬灯が、見えてきた。

 

 

笑いあったこと、後悔したこと、涙を流した事、真実を知ったこと、など、多くの思い出が僕達の中で押し寄せてきて、気が付けば、涙を流そうとしていることに気づく。

 

こんな、ところで、泣いてる場合じゃ、ないよな………。安心、させねぇと………………!

 

 

エデン「劉玄徳………、徳川家康………、雲雀士郎………………!後は、俺達に任せろ………………………!」

 

 

そして、2代目を除いた創造王神達の霊が現れ、剣などを僕達に突き付け………………そのままひと思いに………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

劉備&家康&雲雀『『『頼んだぞ、我らの希望。』』』

 

 

突いて、僕達は意識を奪われた。その寸前、兄さんの最後の声が響いてきたのが聞こえた。

 

 

ルッチ「エデンッ!!!

 

 

sideout

 

 

歴代創造王神の手により、エデン達は貫かれ、ルッチ、レミリア、さとり、アイリが名前を叫ぶ。けれど、呼んでも返事は帰ってくる事は、一切なかった。

 

 

その代わり、幻想の指輪が光り始めると、ゆっくりとエデン達を石化していき、石像化となっていった………………。

 

 

ルッチ「エデン………………。」

 

希望「安心して、封印されただけ。今はこのまま眠らせてあげて。」

 

黎斗「ガルッチ達を、頼みます。希望さん。」

 

希望「はい。遊戯王神『檀黎斗』さん。」

 

 

そうして、皆が祭壇を去り、希望は石像化したエデン達を見上げる。

 

 

希望「さて、ここから大忙しになるわね。時間は掛かるのは承知の上だけど、必ず強くしてあげないと………………。」

 

 

そう決意を固め、元の世界に戻っていった。

 

 

いずれ会うその日まで、エデン達は、メンバー全員に別れを告げ、記憶の中で0から旅立っていった………………。

 

 

End




あれからの年月が経ち、騎士団のメンバー更に増員され、支部などが建てられ始め、来たるべき災厄などの対策も立てただけでなく、緊急時の為の装置を作り、仮に女神イリアスや光の化身キーラ、そして闇創造王神ダークルッチによって世界が滅ぼされる事になっても、支部を立てた場所全域と希望の灯火の町に未知の結界を張って、『世界』から隔離し、敵の侵入を防ぐようになっていた。


けれど、未だにエデン達が起きる気配は全くないまま、また時が進んだ。灯火がつくその日まで、エデン達は、眠り続ける。


修行を終えるその日まで………………。ずっと。





















ってなわけで、今回で最終話です。と言っても、まだ1人の結末を書いていないため、先にそちらを書いて、True Ending編を書こうと思います。要は、次作ですね。とは言え、少し休みを入れてから書く事にします。


あと、書き終わった頃には誕生日になってたわ。今日でついに20歳かぁ………、時の流れは残酷だなぁ………。


あと、パラドさんこと甲斐翔真さん、お誕生日おめでとうございます!


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Another episode 復讐者の末路

???side

 

 

………………どれだけ眠っていたのだろうか?頭がぼんやりしているけど、それはまぁいいか。ともかく、ここは何処だろうか?

 

 

天国か?それにしては真っ暗だし、彼女の姿が見当たらない。となれば地獄か?にしては何も無い気がする。

 

 

なら、ここは何処だ?

 

 

いや、どうでもいいか。復讐を遂げたとは言え、結局待っていたのは、何も無い世界。そこが、僕にとって相応しい場所って事なんだろう。

なら、それでいいか。………………悪い、フラン………………。どうやら、二度と君に会えない────

 

 

「ガルッチさん?」

 

「?」

 

 

あれ?こんな世界に誰か居たっけ?そう思い周囲を見渡してみると、何やら神々しい姿をしている少女が居た。

 

 

「君は………………一体………………?」

 

「お忘れですか?私はリリカ・アイモーネ。今は、2代目融合王神となり、この場所にいるものです。」

 

「リリカ?リリカ………………あ!エデンの世界にいた!?」

 

リリカ「そうです。あの戦いで私自身のカードを使ったことで、私やセリカは消滅して、今ではここで皆さんの様子を見ています。」

 

「そうか………………。」

 

リリカ「………『ガルッチ』さんこそ、何故このような場所に?」

 

ガルッチ「何でって、てっきり僕は天国か地獄のどっちかに行くかと思ったら、何もないし、ここで消えてなくなるのかなって思ってさ。

そしたら、君がいるし………………。」

 

 

一体どうなってる?本当にここは何処なんだ?気配からして、僕とリリカしかいない。ほかは何にもない無の世界。

にしては、今気づいたが、なにかに包まれているような、というより何か乗られている感覚が………。

 

 

ガルッチ「なあ、ここは何処なんだ?」

 

リリカ「詳しくは分かりませんが、ただ………………この場所は『狭間の世界』と言ったほうが良いでしょうか?」

 

ガルッチ「狭間?」

 

リリカ「私達の方のガルッチさんから言えば、おそらく夢と現実の狭間のような場所でしょうか。」

 

ガルッチ「夢と現実の………?そういえば、あっちの僕はどうなったんだ?」

 

リリカ「こちらのガルッチさんですが、色々あって最終的に封印される事に。」

 

ガルッチ「封印?どうしてそんな事を?」

 

リリカ「何でも、『エデンオルタ』よりも最も危険な存在が居て、それを倒す為に一度初心に帰って修行することになったらしくて………………。」

 

ガルッチ「奴より危険な存在が?」

 

リリカ「一度見た方が早いかと。」

 

 

そうしてリリカが3つのモニターを表示させると、黒幕の名前が描かれた相手の顔が………………!?

 

 

ガルッチ「ッ!?」

 

 

左のモニターをよくよく見ると、僕にとって良く知ってる人物が映っていた。間違いない。見間違えるはずがない。

 

 

ガルッチ「兄さん………………!?」

 

リリカ「知っているのですか!?」

 

ガルッチ「知ってるも何も、アレは僕の兄さんだ!!まさかエデン達は、兄さんを!?」

 

リリカ「待って下さい!!先ずは話を聞いてください。」

 

ガルッチ「いいが、何で兄さんがこんな場所で?死んだ筈じゃないのか?」

 

リリカ「そちらでルッチさんがどうなったのかは知りませんし、何故闇創造王神なのかは私もこちらのガルッチさんも分かりません。

恐らく、女神イリアスと関係しているのかと。」

 

ガルッチ「やつか。傀儡にして、何かしようという魂胆か?」

 

リリカ「いえ、彼の行動からして、傀儡とは思えません。」

 

ガルッチ「どういう事だ?」

 

リリカ「こちらのガルッチさんの夢を覗いたところ、貴方の兄と話をしていたらしく、何やら密会をしていたようです。」

 

 

密会!?兄さん、一体何をやっているんだ!?

 

 

リリカ「流石に内容までは聞けませんでしたが、後に『創造王神と闇創造王神の歴史に終止符を打つ』事と、『女神イリアスと光の化身キーラの討伐』ってガルッチさんが言ってました。」

 

ガルッチ「なら、何で兄さんと協力しない───」

 

リリカ「それだと彼の立場が危うくなるからです。あくまで彼は、こちらのガルッチさんと敵対関係ですし、闇創造王神として選ばれた以上戦うしかないと思っているようです。」

 

ガルッチ「………………。」

 

リリカ「それに、本当に傀儡だったなら、貴方のこと思っていないと思います。夢の終盤、立ち去ろうとしていたとき、彼はあなたのことを言ってました。

闇創造王神になっても、恐らくずっと貴方のことを見ていたと思います。」

 

ガルッチ「兄さん………。って、さっきからどんどん見えなくなっている気が………。」

 

リリカ「お別れの時間みたいですね。」

 

ガルッチ「お別れ?」

 

リリカ「言ったと思いますが、ここは狭間の世界。もし私が見えなくなり始めたのなら、貴方が体験したことは、全部夢の出来事になります。」

 

ガルッチ「夢?」

 

 

けど、夢だとしても生々しすぎる。ベロニカって子は、ルシフェルから聞いたけど本来死ぬはずだったって言ってたし………………。

一体どういう事?僕がやって来たことが全部夢なら、何で触れたんだろう?

 

 

リリカ「疑問に感じると思っているけど、多分私達が住んでた世界もまた、現実でもあった。でも、私達が見えなくなり始めたのは、無意識の内に夢だと思い込み始めたからと思う。

目が覚めれば、貴方はあの場所でいた出来事を忘れてしまうと思います。」

 

ガルッチ「………………そんな。」

 

リリカ「ただ、ここで私と出会い、話し合ったことは、覚えていると思います。『ガルッチ』さん、これだけは言っておきます。

 

 

貴方がこちらに来てくれたおかげで、救われた人、変われた人がいた事を、どうか忘れないでください。

さようなら、本来のガルッチさん。どうか、そちらの世界で、幸せに過ごしてください。」

 

ガルッチ「待って!まだ聞きたいことが─────」

 

 

けれど、彼女の姿がぼんやりとなったと思えば、視界が眩しくなる。それと同時に、僕の意識が消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付くと、真っ白な天井があり、何か付けられているような感覚があった。何があったのか分からず、周囲を見渡す為に、起き上がろうとする。

 

 

ガルッチ「!?」

 

 

起き上がると、そこには自分の妻であるフランドール・スカーレットが、僕の上に乗って眠っていた。

何があったのか分からず、思い出そうとするが、全然思い出せなかった。ただ、分かるのは、リリカと呼ばれる少女と話をし、忘れないでという言葉だけで、後は何もわからなかった。

 

けど、何故か知らないけど、だれかと戦ったというか、仇を討つために旅に出てたような?

 

 

「失礼します………………………!?」

 

ガルッチ「?」

 

先生!!!!!先生ェェェェェェェ!!!!患者が、患者が起きました!!!

 

ガルッチ「患者?」

 

「んっ、んんん〜………………。」

 

 

さっきの大声か、フランが起き上がった。

 

 

フラン「もう、一体どうし………………!!」

 

ガルッチ「フラン………………。」

 

フラン「あ、あぁぁぁ………………………!!!」

 

ガルッチ「えっと、僕………………何が起きたのか分かんない────」

 

フラン「ガルッチが起きたァァァァァァァァァァ!!!!

 

 

フランもフランで大声をあげて、泣きながら僕を抱き締めた。一体僕は、何が起きたのか、誰か教えてほしいほど、混乱していた。

 

 

 

 

 

 

しばらくして、ここが病院だとわかり、何故ここにいるのかを説明してくれた。

 

 

何でも、家族と一緒に山に行ったところで岩雪崩が発生し、僕が家族を庇った時に頭に直撃したらしく、意識不明の重傷を負ってたらしい。

下手をすれば、このまま植物状態になってたか脳死の可能性があったとかなんとか。

 

 

「正直、目が覚めたとは予想外です。奇跡に近いようなものですよ?」

 

ガルッチ「そう………………なのか………………。」

 

フラン「そうよ!!貴方が死んじゃったら、私………………………私………………………!!!」

 

ガルッチ「一体、どれだけ眠ってたんですか?」

 

「ざっと、十数年ぐらいかと。筋肉は衰えていると思ったのですが、見た感じそういった事がないようですね。」

 

「きっと、奥さんが懸命にマッサージをしていたおかげだと思います。夫思いなんですね。」

 

ガルッチ「そうだったのか。」

 

「ところで、何故涙を流しているのですか?」

 

ガルッチ「え?」

 

 

あれ?何で僕、泣いているんだ?フランを見た途端、嬉しい気持ちが溢れ返ってきて………………?分からない、わからない筈なのに、フランを見ていただけで、『生きてて良かった』って思っちゃうのは、何で?

 

 

フラン「ガルッチ?」

 

ガルッチ「………………………ッ!」

 

「えっと、先生。」

 

「そ、そうだな。暫く、席を外します。退院の話は、また後で話しますので。」

 

 

医者たちがいなくなるも、それに気にせず、フランを抱きしめ続けた。

 

 

フラン「どうして、貴方も泣いているの?」

 

ガルッチ「分かんない………………。分かんないのに、分かんないのに………………、君が生きてて、良かったって、思って………………!!」

 

フラン「………………もう、貴方が守ってくれたお陰で、私は生きてるんだから。大丈夫、私はここにいるから。」

 

ガルッチ「フラン………………!」

 

 

その後、僕がまた眠るまで、ずっとフランの名前を呼びながら泣いていた。その翌日、医者から何もなければ明後日退院していいと言われ、何事もなく退院し、我が家に帰った。

 

 

フラン「ガルッチ?何だか凄くやりにくいけど………………。」

 

「帰ってきて早々ベッタリだな。ガルッチ。」

 

「どんだけフランの事がゴハァ!?」

 

ガルッチ「うるせぇ、黙ってろカイザー、アル。」

 

アルファス「酷くねぇか!?せっかく退院祝に酒買ってきたのに!?」

 

カイザー「仕方ねぇさ。今ガルッチは、フランニウム不足で、暫くくっつかなきゃならね────」

 

ガルッチ「カイザー?マジで黙れって言ってるだろ?」

 

フラン「はいはい、喧嘩しないで。おつまみも用意してあるから。」

 

 

っとまぁ、そんなこんなで友人達とワイワイ騒いだあと、2人が酔っ払いながら帰っていき、少しほろ酔いになった僕達はそのまま部屋に入り………………。

 

 

『バサッ!』

 

 

フラン「ぁぅ………………。///」

 

ガルッチ「フラン………………、やっと二人っきりに………………。」

 

フラン「ガルッチ………、何だか凄く積極的………………。///」

 

ガルッチ「十数年ぐらい眠っていただけだと思うけど、何故か、数万年間君に会えなかった気がして………………。」

 

フラン「数万会ってなかったって………、流石にそれぐらい経ったら忘れちゃうと思うけど………………。」

 

ガルッチ「分かってる。分かっていても、分かっていても………………。」

 

フラン「………………夢で何があったのか分からないけど、貴方がこうして生き返って来た事は、凄く嬉しかったわ。もしこのまま起きなかったらって思うと、私辛くて………………。

 

 

ねぇ?貴方も私も、ずっと我慢していたし、今日は………………する?///」

 

ガルッチ「今日と言うより、一ヶ月いっぱい、したい。駄目かな?」

 

フラン「もう、しょうがないわね。………………貴方が満足するまで、付き合ってあげる。/// とことん、甘えていいからね?///♡」

 

ガルッチ「うん。」

 

 

そうして、僕はフランの唇を重ね、絡ませて、ずっと離さないまま幸せに暮らした。

 

 

結局、僕が見た夢は何だったのかは分からなかったが、これだけは言える。

 

 

 

 

『僕のおかげで、救えた命、変わることができた人が、いた』って事を。

 

 

 

そうだよね?リリカ・アイモーネ。………………そして、兄さん。できる事なら、もう一度話したかった。

けど、見てて。今度は失わせない。フランを、必ず守ってみせるから。

 

 

夢の内容は、もう覚えていない。けど、もう二度と、()()のようにはさせない。絶対に………………!

 

 

Another End




ー始原の城ー


これで、ガルッチの方はハッピーエンドになったな。後は、エデンだけ………………。


そろそろ、このガシャットとお別れかな?


オーターズノベルZ!


………………もしもの為に、エデンにこれを渡せば、奴らに対処できるはず。ずっと使い続けた僕が言うから、間違いない。
束!


束「はいはい?」


このガシャット、エデンが起きて君に会ったら、それを渡してあげて?


束「いいけど、これなんのガシャット?」


エデンの切り札になり得るものさ。



ってなわけで、次作の予告を書いてこの作品を完結にしようと思います。最後まで見ていてください。


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次作予告

エデン、フラン、こいし、イリヤが目覚めし時………………。

 

 

 

エデン「………………予想はしてたが、これ程とはな。」

 

 

こいし「………世界が、滅びた?」

 

 

 

世界は滅んでいた。

 

 

 

黎斗「残りの『アナザー・インフィニティ・ストーン』がようやく特定した。どうやら我々の世界ではなく、我々の知らない物語の世界にある事が分かった。」

 

 

エデン「そこに飛ばなきゃいけないと言うのか………。」

 

 

 

現る、傀儡の贋作達。

 

 

 

英竜『………………!!』

 

 

メサイア『………!!!!』

 

 

フラン「その姿で動揺すると思わないで!!」

 

 

エデン「贋作だからって、手を抜く気はないけどな!!」

 

 

 

ダークルッチの策略。

 

 

 

ダークルッチ「彼女達は目的を達成したと思っていないはず。情報を錯乱させながら、エデン達を妨害に見せかけたサポートしないと………………。」

 

 

 

 

そして………………。

 

 

 

 

エデン「この髪の色………………、まさか………………………!?」

 

 

 

 

姿を変えて………………、

 

 

 

 

「ごめんなさい、本当なら貴方から来るはずでしたが………………、私もやられて………………………。」

 

 

エデン「リリカが、カービィに!?」

 

 

 

 

リリカと再会!

 

 

 

BGM 『Life is beautiful』

 

 

 

エデン「これが、風龍さんが遺したガシャット………………?」

 

 

束「あなたなら使えるって信じてるよ。」

 

 

 

 

フラン、こいし、イリヤが覚醒!!

 

 

 

 

フラン「もうガルッチを苦しませたりしない!!

 

 

こいし「この先には、絶対に行かせないんだから!!」

 

 

イリヤ「シトナイ!ロウヒ!フレイヤ!私に力を貸して!!!」

 

 

 

かつてのコラボキャラが登場!

 

 

 

フレディ「行くぜ皆!!あの野郎の借りを返してやろうぜ!!」

 

 

空「俺達を操って、好き勝手にさせやがって!!」

 

 

明日斗「イリアスだのキーラだの知らないけど、覚悟は出来てるだろうな!?」

 

 

メサイア「今の俺達は、負ける気がしない!!!」

 

 

 

エデンとダークルッチ、決着の時。

 

 

 

 

ダークルッチ「行くよ、我が弟よ。」

 

 

エデン「この歴史に、終止符を打つ!!」

 

 

 

 

受け継いだ意志を持ち、エデンは本当の最期の戦いに挑む!!

 

 

 

イリアス「ここまで来れたことは褒めてあげます。ですが、ここまでです!!」

 

 

キーラ『………………………!!!!』

 

 

エデン「全ての運命は、俺達の手で!!」

 

 

リリカ「未来を掴んで見せる!!」

 

 

 

Subterranean Electron World -True Ending 灯火の希望-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しいな、宿敵(とも)よ。」

 

 

リリカ「まだ敵が!?」

 

 

エデン「下がって、リリカ。………………こういう事だったのか、アームストロング。」

 

 

アームストロング「ハッ!どのみち俺もお前も、残り少ない命だ。最期ぐらい、派手にやって、個人的な決着をつけようじゃねえか!!」

 

 

エデン「勿論だぜ、アームストロング。」

 

 

リリカ「私も───」

 

 

エデン「手を出さないで、リリカ。これは、僕と彼奴の戦いだから。その代わり、見ててくれ。僕の、最期の変身を。」

 

 

OVER THE FINAL INVINCIBLE!!

 

 

『BOTTLE LOADING!!』

 

 

PHANTASM REALITY!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『Are you ready?(覚悟はいいか?)』』』

 

 

 

エデン「出来てるよ。」

 

 

 

 

 

 

エデン(お父さん)の………………………、

 

 

 

 

 

 

アームストロング「これでぇ、終わりだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

エデン「これが俺が求めたッ、最期のッ、祭りだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生き様でした。




と言うわけで、今度こそこの予告を以て、完結とします。


ただ次作に関しては、少し日を空けてから投稿開始させていただきます。


それでは、最後まで見て下さり、ありがとうございました!!!



………………こっからメタ話ですが、最終話数は416話で、UAは約70,000。


ホントによくもまぁ、ここまで書き続けられたな僕………。(・_・;)

今でも信じられないわ。


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