輝け!パッチワークプリキュア (サウザンドピース)
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第一部設定集その1

皆さん、キャラの私服考えるのって結構精神的にエグいから気をつけてね。 バタッ


・登場人物

 

・プリキュアとその関係者

 

日向(ひなた)(めぐみ)

 

年齢12歳

 

誕生日9月1日

 

星座 乙女座

 

身長146cm

 

容姿・特徴 黒髪でポニーテール、背が低い、一人称が僕。

 

私服 水色のセーターに白のレースのスカート。

 

制服 基本は青を基調としたセーラー服タイプで、スカートや襟は黒。恵の場合はリボンが水色である。

 

ダンス時の衣装 青いパーカーを羽織り、水色のフリルのスカートに黒いスットキングを履いている。更にトランプがデザインされたキャップをかぶっている。

 

 

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本作の主人公。内気で臆病だが、超がつく程の世話好き。

過去に両親を何者かに殺され、その後速水家に引き取られている。

そこの一人娘の霧子、後から共に暮らすことになった直子に劣等感を感じていたが、

プリキュアとなった時に自信を少なからず持てるようになった。

メンバー内で一番弱いので豊美の元で修行している。

最近ではダンスチーム、チーム鎧武でダンスを始める。

 

キュアソレイユ

日向恵が変身したプリキュア。浄化などの技が得意。

コスチュームはピンクのラインが入った水色の和風のドレス。

瞳はピンク。髪は黒髪で三つ編みになっている。

変身口調は「プリキュア!チェンジオブワールド!」。

名乗りは「太陽のように明るく闇を照らす光!キュアソレイユ!」。

キメゼリフは「悪の心に光あれ!」。

必殺技はソルレイピアで円を描き、その円から光を放って浄化する「サンシャインヒール」。

 

 

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葛葉(かずらば)(みのり)

 

年齢16歳

 

誕生日2月6日

 

星座 水瓶座

 

身長159cm

 

容姿・特徴 ボーイッシュ、一人称俺。

 

私服 藍色のシャツにクリーム色のチノパンツ。

 

制服 白を基調としたブレザータイプでスカートはチェック。実は腕をまくってる。

 

ダンスの時の衣装 青い袖で白をベースにした浮世絵が描かれたパーカーにクリーム色のズボン。

 

 

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ダンスチーム、チーム鎧武のリーダー一人目。

事故で両親を失っており、それが何者かによるものだと知った時、

そいつから人を守ることを決意し、プリキュアとなった。

まっすぐで裏表がなく、困った人を放っておけない。

ケーキが大好物。

 

キュアジェネラル

 

葛葉実が変身するプリキュア。オレンジの刃に黒い刀身の大剣、超無双大剣を使っての接近戦が得意。

コスチュームは群青色の和風のドレスに表が銀、後ろが赤色のマントを羽織っている。

髪は金髪。

変身口調は「プリキュア!チェンジオブワールド!」。

名乗りは「希望ある限り可能性あり!キュアジェネラル!」。

キメゼリフは「ここからは俺(達)のステージだ!」。

必殺技は超無双大剣に虹色の光を纏わせて敵を斬り裂く「武神紅蓮刃」。

元ネタは仮面ライダー鎧武。

 

 

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駆紋(くもん)豊美(とよみ)

 

年齢15歳

 

誕生日8月13日

 

星座 獅子座

 

身長158cm

 

容姿・特徴 茶髪、髪ボサボサ、目つき悪い、ツンデレ

 

私服 白いトップスに黒いジャケット、黒いスカート。

 

制服 実と同じもので、豊美はブレザーのボタンをとめてない。

 

ダンス時の衣装 トランプ柄のコート。

 

チーム鎧武のもう一人のリーダー。恵の修行相手。

幼い頃に父親が悪徳商法に引っかかり、

その後に有りもしない噂で誹謗中傷された結果自殺、

母親もその後すぐに服毒自殺して死んでいる。

その為、あまり人を信用しない。ただし、心を許した者にはかなりデレる。

実を越える為、日々強さを求めて修行している。マンションは実と同じ。

 

キュアバロネス

駆紋豊美が変身するプリキュア。ウィングアローを使っての斬撃、及び射撃を得意とする。

コスチュームは黄色いラインが入った緑の洋風のドレス。

瞳は黄色。髪は黄緑色。

変身口調は「プリキュア。チェンジオブワールド」。

名乗りは「強さと弱さ、表裏一体。キュアバロネス!」。

キメゼリフは「弱き者を踏みにじる者は許さない」。

必殺技はウィングアローから放つ黄色と緑の矢で敵を射抜く「インパクトストライクハリケーン」。

元ネタは仮面ライダーバロン。

 

 

 

速水(はやみ)霧子(きりこ)

 

年齢13歳

 

誕生日12月24日

 

星座 山羊座

 

身長157cm

 

容姿・特徴 美形、黒髪ロング、見た目普通の女なのに超人

 

私服 白のブラウスの上に黄色い上着、デニムのジーンズ

 

制服 恵と同じ物で、リボンが黄色

 

ダンス時の衣装 ダンスしないのでなし

 

 

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恵が居候している速水家の一人娘。見た目と釣り合わない力を持つ超人。

正義感が強く、しっかりもの。

あまり笑わないと本人は言ってるが、何気に映画とか見てよく笑う(無意識で)。

父親は研究者、母親は警察官、だが母親は既にある事件で死んでいる。

恵を守る為にプリキュアになった。

 

キュアスピーディ

 

直子が変身したプリキュア。格闘戦が主体。雷や風も操れる。

コスチュームは新撰組をイメージした黄色の衣装。

髪は黄色、瞳は白色。

変身口調は「プリキュア!fire my soul!」。

名乗りは「疾風迅雷、正義の戦士!キュアスピーディ!」。

キメゼリフは「悪即斬!覚悟しなさい!」。←剣は使わない

必殺技はスピーディランチャーから放つ巨大なエネルギー弾、「ビッグバンスピード大砲」。

この技名は本人命名。

元ネタは仮面ライダードライブ。

 

 

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(いぬい)直子(なおこ)

 

年齢12歳

 

誕生日3月10日

 

星座 魚座

 

身長153cm

 

容姿・特徴 茶髪、猫舌

 

私服 白と藍色のボーダラインのものに灰色のキュロット

 

制服 恵と霧子のと同じ物で、リボンが赤色

 

ダンス時の衣装 トランプ柄のコート、赤いシャツ、黒のショートパンツ

 

恵と同じように速水家に居候する少女。過去に両親を火事で亡くしている。

不器用だがかなり優しく、また褒められるとすぐに調子に乗る。

仮面ライダーファイズが好きな為、敵を蹴り飛ばす時に

「クリムゾンスマッシュ!」って無意識に言ってしまう。

その為、プリキュアの姿も仮面ライダーファイズブラスターフォームのイメージが若干入っている。

猫舌だがラーメンが好物。

恵を守る為にプリキュアとなった。

 

キュアブラスター

乾直子が変身するプリキュア。不良じみた格闘戦を得意としている。

コスチュームは赤と白のスカート部分がギザギザしているドレス。

瞳は黄色、髪は赤色。

変身口調は「プリキュア!standing by!let's change!」。

名乗りは「夢を守る守護者、キュアブラスター!」。

キメゼリフは「お前にみんなの夢は奪わせない!」。

必殺技は武器のブレードライフルから赤い弾丸を放つ「クリムゾンバースト」、

ブレードライフルによる斬撃「クリムゾンクラッシュ」。

元ネタは仮面ライダーファイズ。

 

 

 

 

サンサン

 

年齢12歳

 

誕生日 6月3日

 

星座 双子座

 

容姿・特徴 猫、二足歩行

 

 

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恵の前に現れた自称太陽の子の妖精。

瞳がオレンジで太陽のようで、耳は水色。

口が悪く、非情な所もある為、恵とよく喧嘩する。

だが、結局仲直りする。恵に連れられて見たダンスにより、

ダンスが好きになる。時空間を操れる。

 

 

 

シーベルトルン

 

容姿・特徴 ロボット

 

恵たちに現れた妖精の研究者。サンサンの先生。

アークブレスを研究しており、現代に甦らせた。

話す時に時織り英語が混ざる。

速水天十郎とは馬が合ったり合わなかったり。

愛称はベルトさん。

 

 

 

 

速水天十郎

 

年齢37歳

 

誕生日 5月5日

 

星座 牡牛座

 

容姿・特徴 黒髪ロング、髪ボサボサ、目つき悪い、半半半マッドサイエンティスト

 

速水霧子の父親で恵と直子の保護者。アークブレスを研究し二機複製した。

大学の講師、経営アドバイザー、などなど様々な副業で収入を得ている。

怒る時に何故か黄金のオーラを出す。オーラに触れた物は恐怖で固まる。

 

 

 

 

 

・黒天三人衆とその関係者

 

スネイル

 

容姿・特徴 中性的な顔立ち、目が死んでる

 

衣装 白いパーカー

 

少年の姿をした悪魔。人を、特に女子を縛るのが趣味の変態野朗。

なんでか知らないけど拷問の仕方とか知ってるからデムスやレドルから「それでプリキュアを追いつめろ!」、

と言われたが、二人を武器である斧を横にして頭に叩きつけてから、「それは信念から外れるのでやらない」と答えている。

(その際、二人は「じゃあ信念から外れない程度で協力して」と頼んだそう)

実際は二人より年上で、強さも知恵も二人よりすごい。洗脳されてもすぐに自我を取り戻せる精神力を持っている。

武器は柄が長い斧、クロスボウ、そして鞭である。

デムスとレドルをバカにしたものには、鞭を首に巻きつけて、釣り上げて処刑、

クロスボウで徐々にダメージを与えて最後に心臓を射抜く、

斧で恐怖を与えながらゆっくり近づき、最終的にはその人物の頭を斧でかち割る、

などなどとんでもないことをやる。

なので残酷なのか優しいのかわからない。

レドルとデムスの互いの恋には全く気付いておらず、意図せずに二人のじゃまをしている。(キザニが絡んでる時もある)

 

 

 

 

レドル

 

容姿・特徴 美形、イタズラ顏

 

衣装 緑のチャイナドレス

 

女性の姿をした悪魔。

知恵に長け、相手の心を壊すことを遊戯と称して平気でやっている。

仲間のデムスに好意を抱いているが、

どこかの書店で見つけた漫画に恋は告らせれば勝者とあったので告らせようといつも策を巡らせているが、

もう一人の仲間のスネイルの空気を読まない横やりでいつも失敗している。

キラキラ光るものが好きだが光に弱い。槍と銃で戦う。

以外とお茶目。

 

 

 

 

デムス

 

容姿・特徴 背が高い

 

衣装 赤い鎧

 

男性の姿をした悪魔。強者であることに誇りを持ち、弱きものを猿と読んでいる。

仲間のレドルに好意を抱いているが、どこかの書店で読んだ漫画に恋は告ったら負けとあったので告らせようと策を立ててはいつも失敗している。

因みに頭はいい。

戦闘の際は剣を使うが剣に値しないと判断したら拳で戦う。

突っ込む時にキャラが某革命的人気アニメのあだ名しか明記されていないキャラみたいになる。

 

 

 

 

キザニ

 

容姿・特徴 黄色いザリガニ

 

ザリガニの妖精。乾直子を敵視している。

黒天三人衆に味方している一方、

デムスとレドルが互いに告らせようとしている所を面白がっている。

時折りスネイルを使って二人の(告白させる策略を)邪魔している。

人間の姿になれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・その他

 

・時代は西暦2320年

 

・アークブレスは約三千万年前に作られたとされる物で、まだ謎な部分がある。

 

・悪魔達は悪意のノルマが課せられており、達成できないと補習になる。

 

・キャラに声優をつけるなら。

日向恵(C.V.水瀬いのり)

サンサン(C.V.悠木碧)

葛葉実(C.V.種田梨沙)

駆紋豊美(C.V.田中涼子)

速水霧子(C.V.早見沙織)

乾直子(C.V.東山奈央)

シーベルトルン(C.V.クリス・ペプラー)

速水天十郎(C.V.速水奨)

スネイル(C.V.坂本真綾)

レドル(C.V.沢城みゆき)

デムス(C.V.杉田智和)

キザニ(C.V.村上幸平)




声優のやつ友達に相談したらごちうさ勢に染まりかけた。


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第一部 心の闇を照らす光の目覚め
キラリと1話 プリキュア初変身!?


プリキュアの小説です。一様言っとくと短編じゃなくなりました。
あと他作品とコラボもしますのでご了承ください。


「お母さん、お父さん、僕、これからどうすればいいの?」

幼き少女はただ一人、涙を流しながら薄気味悪い程に晴れた空を見上げていた。

その手に母の形見を握りしめ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜数年後、芽吹(めぶき)市(前沢芽市)〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは、僕は日向恵(ひなためぐみ)です。

四月から中学生になる女の子です。

今僕はどうなってるかと言うと・・・・・

「ほらほらお嬢ちゃん一緒に遊ぼうぜ?」

・・・・・不良に絡まれていました。

「嫌です!放してください!」

恵は不良の手を振り解こうとするが、彼女の細い腕では到底無理だった。

「そんな事言わずに」

「クリムゾンスマッシュ!」

「むらかび!?」

不良はどこからともなく現れた少女の一撃で恵から手を放して吹き飛ぶ。

「おいおい、何私の家族に手出してんだ?」

「な、直子さあああああああああああん!!」

恵は泣きながら直子に抱きつく。

「おわっと!?おいおい、危ないだろ?」

「あ、ごめんなさい」

今、僕を助けたのが同級生で一緒に住んでる乾直子(いぬいなおこ)さん、不器用ですがとっても優しい人です!

「私が来たからにはもう大丈夫だ!はっははははは!」

ですが調子に乗りやすいところが度々あります・・・・

「はっははh、のわ!?」

直子は背後から来た男に捕まった。

「直子さ・・・きゃ!?」

恵も捕まった。

「あ、貴方達はチームレッドバッド!」

チームレッドバッドはこの町のダンスチーム、しかし、実態はただの不良である。

「何しに来たんだ!とっとと放せこのやろ!」

直子は必死に暴れる。

「うるせ!てめぇらが俺たちを舐めてるからだろ!」

「そ、そんな事思ってい・・・・」

「あん!?なんだ!!

「ひ!?」

レッドバッドのリーダーに恐怖した恵は彼から目を反らす。

「お前ら!こいつら連れてけ」

彼らが恵達を連れ去ろうとした時、トラックが飛んできた。

「貴方達、その子達をどうしようとしてたのですか?返答次第では逮捕しますよ!」

前からトラックを投げて来た少女が現れ、レッドバッドを問いただす。

「霧子さん!」

彼女は速水霧子(はやみきりこ)さん、とても真面目で正義感がとても強い人です。今みたいな感じでかなり超人です・・・・

「ちぃ!お前ら!ここは引き上げるぞ!」

レッドバッドの面々は恵達を放して逃げて行った。

「ふう、ひとまず解決。恵、大丈夫?」

「………大丈夫です。」

恵は暗い顔をしてその場から離れた・・・

 

 

 

僕は見た目からも分かるぐらい弱い。

そのせいで皆に迷惑が掛かってしまうのは・・・もう、いや。

いっそ自分から消えてしまおうか、僕がそう思った時、彼女が上から降ってきました。

「わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」

ドン!

空から猫(?)が降ってきた。

「痛たた〜着地失〜敗…たけど人間界には来れた!みていてください大神師匠!私は必ずプリキュアを見つけて見せます!」

猫はそう意気込みながら後ろを振り向くと、いつの間にかかがんでいた恵と目があった。

「・・・・うわ!?」

「貴方・・・どこから来たの?」

恵は猫を見つめながら聞く。

「はわわわわ・・・・え、ええっと・・・・妖精界・・・」

「妖精界? 妖精が暮らす場所?」

「そ、そう!って、誰だ!?」

今更恵に驚いて後ろに下がる。

「僕、日向恵。貴方は?」

「わ、私はサンサン。」

「そっか、サンサンか。よろしくね。」

恵は優しく微笑む。

「!こ、こちらこそよろしく・・・・」

サンサンは頬を赤らめながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

サンサンはこの町を見て回りたいと言ってるので僕はサンサンを連れて町一番の広場へ向かった。

「ここが、ダンスステージ、皆の憩いの場だよ。」

「うん・・・説明してくれるの嬉しいだけど・・・なんで私抱かれてるの?」

サンサンは今現在恵に抱かれていた。

「だって・・・・」

恵は前を見る。そこには多数の人が右方左方している光景が。

「普通に歩いたら踏み潰されちゃう・・・・」

「そ、そんな事はない、とは言えない・・・・」

サンサンはそれを見てこの状態を了承した。

「「「Woooooooooooooooooooooooooooow!!」」」

「あ、始まったみたい、ダンスパフォーマンス!」

「だんすぱふぉーまんす?なにそれ?」

恵は首を傾げてるサンサンを他所にダンスステージに向かって走って行った。

ステージではダンスチーム、チーム鎧武がダンスをしていた。

「元気あふれるダンスに、クールなダンス、

二つが綺麗に合わさった最高のダンス!本当にギンギラギンだよ!!」

「・・・・何を言ってるのかわからないけどこれは盛り上がる!!」

二人とも、チーム鎧武のダンスに夢中になっていた。そしてダンスが終わる。

「ふう、みんな!今日はありがとおーーーーーーーーー!!」

チーム鎧武の今日のリーダー、葛葉実(かずらばみのり)が挨拶をする。

「今回は葛葉がリーダーだから、こいつのスタイルを中心にした。明日は私がリーダーなので私のスタイルが中心になる。期待でもしておけ。」

明日のリーダー駆紋豊美(くもんとよみ)も挨拶をする。

「?同意言うこと?今日のリーダーとか明日のリーダーとか?」

サンサンは首をかしげる。

「チーム鎧武はあの二人で交代交代でリーダーをやってるの。」

彼女の疑問に恵が自慢げに答える。

「・・・・好きなんだ、ダンス。」

「うん!」

そう答えた恵の表情は笑顔に溢れている。

だがその幸せな時を狙って、彼が動いていた。

「やるんだったら今だね。」

少年は地面に火の玉を落とすと蜘蛛の怪人、蜘蛛男が現れた。

「頼んだよ、復活誘拐犯さん」

蜘蛛男は広場に降り立ち、蜘蛛の糸で恵を捕らえる。

「ひ!?」

「蜘蛛!?」

恵とサンサンは蜘蛛男の方へと引っ張られ、蜘蛛男は彼女たちを連れて逃走した。

広場にいたものたちはパニックになっていた。

「・・・・動揺、自分勝手な思いを採取、と。ま、今回の悪意のノルマ達成。」

少年は次に恵たちの方に向かう。

「放してください!」

「降ーろーせえ〜!!」

恵とサンサンは縛られた状態で吊るされている。

「あや、適当に攫ってきたのがまさか妖精と君だったの?」

「し、知り合い?」

「し、知らない!!」

サンサンは少年のセリフから恵の知り合いかと思ったが彼女自身は否定した。

「初めまして、僕はスネイル。悪魔ってのをやってるよ。」

少年、スネイルは挨拶をした。

「さて、君の持ってるアークブレス、こっちにちょうだいな。」

スネイルは手を差し出す。

「あ、アークブレス?」

「ぷ、プリキュアに変身する為に必要なアイテムよ!?」

「あ、渡したくないのならそこの猫を渡したら?」

スネイルはサンサンを指差す。

「!それは僕にサンサンを見捨てろって言ってるんですか?」

「?そうだy」

冗談じゃない

「え?なんて言っt」

冗談じゃありません!!

恵は大声で叫んだ。

「自分が助かる為にサンサンを見捨てるなんて!そやさっき会ったばかりですよ、でもそれでも僕は見捨てない!!」

「め、恵・・・(いま自分が貴方を見捨てて助かろうとしていたことめっちゃ悪い)」

「・・・・君を助けるとも言ってないよ」

蜘蛛男は二人に襲いかかる。

「ひ・・・」

その時、彼女を守るように空からとてつもない光が降り注ぐ。

光が糸に触れると糸は消滅した。

「こ、これはまさか太陽神の光!?」

「サンサン、それは何?」

「太陽神のプリキュアとして認められた証」

サンサンは簡単に答えた。

「?つまり、僕が・・・」

「プリキュアに認めてもらったってこと!」

「え!?」

恵が自身がプリキュアに選ばれたことに驚いていると母の形見のアークブレスが彼女の腕に装着され、

更にピンクの太陽のマークがついた水色のプレート、”ソレイユプレートが出現する。

「これ、お母さんが持ってたのと同じ・・・」

恵はプレートを見て驚く。

「貴方のお母さん、プリキュアだったのかもね、さあ!変身よ!」

「!う、うん!」

恵はソレイユプレートを手に取り、アークブレスにセットする。

『ソレイユ!』

「プリキュア!チェンジオブワールド!」

そう恵が叫ぶと光と炎が彼女に集まり、衣装が和風のピンクのラインが入った水色のドレスになる。

更に長い髪が三つ編みになり、恵は伝説の戦士へと変わる。

「太陽のように明るく闇を照らす光! キュアソレイユ!」

太陽神の名を持つキュアソレイユ”今ここに誕生である。

「わ、何これ!?なんかものすごくかわいい ♪」

ソレイユは意気揚々と飛び上がる。

「いやそんなこと言っとる場合じゃない!ジャンプの高さとんでもないことになってる!」

「え?」

ソレイユはサンサンに言われて目を開けると空の上だった。

「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」

ソレイユはそのまま落下する。

「あわわわわ・・・と、ちゃ、着地成功!」

と、喜んだのも束の間、

「ひゃ!?」

蜘蛛男の糸に捕まった。蜘蛛男はソレイユを引き寄せる。

「ひいいいいい!?どうしようどうしよう!?このままじゃ・・・」

ソレイユが突破口を模索していると空から武器が降ってきて糸を切った。

「これは?」

「わかんないから”ソルレイピア”と名付けよう!」

サンサンの命名で、落ちてきた武器は”ソルレイピア”と呼ぶことになった。

「よっし!これで戦える!」

ソレイユはソルレイピアを手に取る。

「・・・・・いいのかな」

「え?」

スネイルがソレイユに近づき囁いた。

「そいつを倒して、命を奪っていいのかなぁ〜」

スネイルにそう言われたソレイユは動きを止めてしまった。

「!何やってるの!来るよ!」

「は!」

気がついたときはもう遅く、ソルレイピアは弾かれソレイユは再び蜘蛛男の糸に捕らえられた。

そして地面に勢いよく叩きつける。ソレイユの変身は解除された。

「(あらら、少し脅しただけでこれか、つまらないな)やっちゃいな」

スネイルの指示で蜘蛛男は巨大な背中がタライになっている蜘蛛になった。

タライの中には酸が入っていた。

巨大蜘蛛になった蜘蛛男は恵をぐるぐる巻きにしてタライの中に入れようとした、

が、その前に何者かが恵を救出し蜘蛛男を転ばせる。

群青色の和風のドレスに表が銀、裏が赤色のマントを羽織った”キュアジェネラル”、

黄色いラインが入った緑の洋風の衣装に身を包んだ”キュアバロネス”だ。

「・・・どうだ?」

「・・・気絶してる。」

「・・・・・そうか」

二人は武器を構え、必殺技を蜘蛛男に放つ。

蜘蛛男は消滅した。

「・・・・そろそろ本格的に動こうかな」

スネイルは去っていった。

 

 

 

 

〜〜〜数時間後〜〜〜

「・・・・あれ? ここは・・・」

「貴方の家だよ」

恵の前にサンサンがいた。

「(そっか、僕、結局何もできなかったんだ)」

「(やつを倒さなくちゃ自分が死ぬのに彼女は戦えなかった。それは何故?)」

二人はそれぞれ別のことを考えていた・・・・

 

 

 

 

 

to be continued ・・・・




ソレイユ覚醒回はまだまだ先である。


追記 先輩に書いてもらった恵の画像です。


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この絵の破壊力で、頭のへんなスイッチが入るところでした。


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キラリと2話 速水家はなんでもお見通し!

今回はプリキュアが二人増えます。
それと前回でソレイユ覚醒回はまだまだ先といったな。あれは嘘になった!(おい)


〜〜〜速水家〜〜〜

 

 

 

 

恵は霧子と直子に前回のことを話している。

「じゃあ、そのプリキュアというのに変身したのね?」

「はい」

「そしてまともに戦えずに終わったと」

「・・・・・はい」

恵は二人の問いに頷く。

「ま、そや仕方ない。誰だって誰かを傷つけるのは怖いからな。」

「悩んでる内にいつか答えにたどり着くわ」

二人は優しい言葉を投げかける。

「・・・・はい・・・」

恵の心は悲しいような怒りのような少し複雑な心境だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はサンサン、猫の妖精。私はあの時何故恵は戦えなくなってしまったのか考えている。

「どうしてあの子は・・・・もしかしてあれが生きてると思ったの?あれは間違いなく作り物、ただ意思があるだけ、なのにどうして・・・・」

サンサンには非常な部分がある。敵や目的に対して手段はあまり選ばない。

そんな彼女には恵がどうして戦えなかったのかはわからなかった。

そんな時、近くで轟音が鳴り響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、恵はプリキュアに変身し、轟音が鳴り響く場所にたどり着いていた。

そこには赤い鎧をきた男と緑のチャイナドレスを着た女がいた。

「・・・・あなた達は?」

ソレイユは二人に聞いた。

「俺はデムス!」

「私はレドル」

デムスとレドルは火の玉を地面に落とす。

アリマンモスとチーターカタツムリが現れ、歩き出す。

「ありあり〜」

「はっはっは」

「・・・・・・・・」

ソレイユはソルレイピアを握りしめる。戦うべきか戦わないべきか、迷っているのだ。

もちろん彼女自身も判っているはずだ。やつらを倒さなければ町の人たちが危険だということを。

だがしかしそれでも彼女は迷う。

「まんも〜!!」

「!」

その間にアリマンモスが突進してきた。ソレイユはギリギリの所で回避する。

しかし回避した先にはチーターカタツムリがいた。やつはソレイユに殴りかかる。

「っ!・・・・」

ソレイユはソルレイピアで防ぐが受け止めきれずに吹き飛び、壁に叩きつけられる。

「あ!?・・・・・く・・・・・」

そのまま彼女は地面に倒れ伏す。

「「恵!」」

霧子と直子が駆けつける。どうやら彼女達も轟音に気づいたようだ。

二人に気づいたアリマンモスは彼女達に突っ込む。

やめろおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

ソレイユが体を張ってアリマンモスにタックルし、やつを吹き飛ばす。

しかし彼女は変身が解除され倒れる。

「恵・・・」

「に、逃げてください二人、とも・・・・」

既に息が絶え絶えにもかかわらず恵は二人に逃げるよう促す。

「いや、逃げない」

「貴方は私たちが守る!」

そう言って二人が取り出したのはアークブレスだった。

「それは・・・・」

霧子はアークブレスにスピーディプレートを、直子はブラスタープレートをセットする。

『スピーディ!』

「プリキュア!fire my soul!」

霧子は瞳が白、髪が黄色の新撰組のような姿のプリキュア、”キュアスピーディ”に。

『ブラスター!』

「プリキュア!standing by let's change!」

直子は赤と白のプリキュア、”キュアブラスター”に変身した。

「な!?」

「増えた!?」

スピーディは”スピーディランチャー”を、ブラスターは”ブレードライフル”を取り出す。

「プリキュア!ビッグバンスピード大砲!」

スピーディはスピーディランチャーから巨大なエネルギー弾”スピード大砲”を放つ。

「プリキュア!クリムゾンバースト!」

ブラスターは赤い弾丸”クリムゾンバースト”を放つ。

二つの必殺技は二体を消滅させた。

「やったぞ!」

ブラスターが喜んでいるとさっきの火の玉が現れ人の形になる。

「!?私は何を・・・ぐ、ぐあ!?、あああああああああああああ!?」

その人は火が風に飛ばされるように消えた。

「あーあ、やちゃったわね。そいつは今さっき私がこれに変えたやつ。生きたままね、でもさっきので死んじゃった♪」

レドルは火の玉を出しながら冷たく、なのに楽しそうに言った。

それを聞いたブラスターは、力が抜けたように地面に崩れる。

「殺した・・・・私が・・・・」

「直子・・・・・くっ!、プリキュア!ビッグバンスピード大砲!」

スピーディは再びビッグバンスピード大砲を放つ。

レドルとデムスはあっさりとかわす。

「あははははははははははははは!!何を怒ってるの?”あれ”を殺ったのは貴方たちなのにwwwwwwwwwwww!」

レドルは笑っていた。人を知らなかったとはいえ殺してしまったことを笑った。

「ふざけないで下さい」

「wwwwwwwwwwwwえ?」

「直子さんは悪くありません、何も知らなかったんですし、悪いのは・・・・・・・

それを見て笑ってる貴方です!!

それに恵は怒り、レドルを指差しながら立ち上がる。

そしてキュアソレイユに変身する。

「太陽のように照らす光!キュアソレイユ!悪の心に光あれ!」

「は、何それ?じゃあこいつどうにかできる?」

そう言うとレドルは火の玉を使って蜘蛛男を呼び出した。

「サンサン、いるんでしょ?」

ソレイユが向いた方からサンサンが出てくる。

「ソレイユ、やつを浄化しようとしてる?」

「うん」

「無理だよ、アークブレスにはそんな機能はない。」

「でも、これだったら?」

ソレイユはソルレイピアを出す。

「確かにそれだったらできるかもしれない、けどできないかもしれない、だったそれについては誰も知らないから・・・」

「・・・・可能性があるなら僕はそれにかけるよ。」

ソレイユは微笑む。

「ソレイユ・・・・・うん、わかった。やってみて」

「ありがとう、サンサン」

ソレイユは蜘蛛男の方へ向き直す。

「ソルレイピア、僕に力を借して!」

すると突然、あるイメージが彼女の頭に浮かぶ。

「!・・・よーし! プリキュア!サンシャインヒール!」

彼女はソルレイピアで円を描き、その円から光を放つ”サンシャインヒール”を蜘蛛男に浴びせる。

蜘蛛男は消え、火の玉は人に戻る。その後は何も起きなかった。

「うそ!?」

レドルは驚いた。

「僕はもう迷いません、この力で貴方達のような人たちからみんなを守ります。」

ソレイユは毅然としていた。

「ふ、猿の分際で!」

デムスが火球を放つ。それをブラスターが叩き切る。

「何!?」

「直子さん!?」

「恵、私も迷わない、戦うことが罪なら私が背負う。そう決めた。」

「直子さん・・・・それでこそです!」

ソレイユはブラスターの手を握る。

「一緒にがんばりましょう。」

「ああ!」

「貴方達、私も入れなさい」

ソレイユ、ブラスター、スピーディは手を重ねる。

「(やっと、二人と並べた)」

「・・・・どうするか?」

「・・・・・逃げる!」

デムスとレドルは逃げ出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜速水家、夕食〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばなんでアークブレスを持っていたんですか?」

恵は霧子に聞く。

「ああ、それは・・・」

「私があらかじめ作っていたからだ。」

霧子の代わりに彼女の父”速水天十朗”が答えた。

「八年前に君が来た時にそのアークブレスを研究したくなってね。君が寝てる間とかに調べさせてもらった。しかし、八年かかって二機までしか複製できなかった・・・・」

「仕事の合間にそんな事してたのかあんた!?」

「というかこれを複製するとか十分すごすぎる・・・・」

天十朗の回答に直子やサンサンも驚いていた。

「というかサンサン普通の食べ物でいいの?」

「もぐもぐゴックン・・・いや猫っぽいからって普通の料理も食べるよ・・・」

「まあ、複製できたのは実は私だけの力ではないのだが」

「「「「え!?」」」」

天十朗がさりげなく言ったことに皆驚く。

「ってことは協力者がいるってこと!?」

「そう、その協力者こそが彼だ!!」

天十朗が手を向けた先から少し老けた妖精がやってくる。

「シーベルトルン、学者をやっている。ベルトさんと呼んでくれたまえ。」

”シーベルトルン”は軽く挨拶をした。

「あ、先生!」

「知り合い?」

「私の世界の先生。」

サンサンとは知り合いのようだ。

「先生!どうしてここに?」

「実は君たちの他にアークブレスを持ってる子達がいてね。点検しに来たのさ」

ベルトさんは写真を見せた。

「この子達だ。どこにいるか知らないか?」

「恵、この人たちって・・・・」

「うん、チーム鎧武の実さんと豊美さんだ・・・」

写真に写っていたのは葛葉実と駆紋豊美だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるところでは二人のプリキュアが敵を倒していた。

「バロネス!」

その一人、キュアジェネラルはもう一人のプリキュア、キュアバロネスを呼ぶ。

「?なんだジェネラル?」

「これを見ろ、聖なる力で魔物を浄化したプリキュア。こいつ凄くないか?俺たちでもできないことをやってのけた。」

「・・・それがどうした?私たちがすることは変わらないだろう?」

バロネスは変身を解除する。

「私たちから全てを奪ったやつを叩きのめし、強さを証明する・・・・」

「・・・豊美、やっぱりそれいいのか?おまえ?」

ジェネラルも変身を解除する。

「俺は人を助けるっていう自分の願いの為にプリキュアになった。おまえは復讐する為にプリキュアになったのか?」

実は豊美に詰め寄り問う。

「・・・・貴様には関係ない・・・・・」

豊美は去っていった。

「・・・・豊美、俺は知ってるぞ、おまえが本当は弱き者たちの為にプリキュアとして戦うことを選んだのを・・・」

 

 

 

 

 

 

to be continued・・・




なんか詰め込みすぎた感がある・・・でもとりあえずはokかな?次回はついに五人が一緒に戦います。


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キラリと3話 パッチワークプリキュア結成!

さあさあ今回は五人揃って戦います!


「よし、OKだ!」

ベルトさんは恵のアークブレスを解析、そのデータを使って霧子と直子のアークブレスを

アップデートする。

「これで私たちも浄化ができる」

「さて次は・・・」

皆はベルトさんが出した写真を見る。

「彼女達を探さないといけませんね」

「だったら僕場所知ってます!」

恵の案内で、霧子、直子、ベルトさんはダンスステージに向かった。(サンサンは恵に抱かれています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は駆紋豊美、チーム鎧武の今日のリーダーだ。

今日のダンスパフォーマンスが終わったから、

挨拶をしようと思ったその時、

不意に遠くに目がいった。あのシーベルトルンというやつがいたからだ。

よく見ていると猫っぽいやつを抱いてるやつがいる。

そういえばあいつ前も猫っぽいのを抱いていたな。

いつもはそんなもの抱いていなかったはず・・・

 

 

 

 

というかあいつ以外にも目キラキラ光らせてるやついる。

二人ぐらいいる。まあ気にせず私は挨拶を済ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜ガレージ〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実さん、豊美さん」

チーム鎧武のメンバー呉島光が二人を呼ぶ。

「ん、どうした?」

「二人に会いたいって人たちが来てます。」

二人はガレージを出た。するとあの三人がいた。

「初めして!日向恵です!」

「乾直子だ」

「速水霧子です」

「・・・」

豊美は無言で扉を閉めようとする。

「いや待て待て!」

実が止める。

「何の用だお前たち?」

「実は・・・・」

「用があるのは私だ」

ベルトさんが現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・これで君たちも浄化できるようになった。」

ベルトさんは実と豊美のアークブレスをアップデートした。

「いや〜ごめんな、点検のことすっかり忘れてた」

実がベルトさんに頭を下げる。

「いや、こっちもそちらに行けなくてすまない」

ベルトさんも頭を下げる。

「アップデートなど必要ない。」

「あ?なんだその口は〜!!」

豊美の態度に気が触れたのか、直子が殴りかかろうとする。

それを恵と霧子が止める。

「直子さん止めてください!」

「落ち着いて落ち着いて!」

二人の制止を聞いて直子は引き下がる。だがしかし、豊美を睨み続けている。

「ふ、私は帰るぞ」

豊美は帰った。

「あ、おい!・・・・たく・・・」

「あの人はいつもあんな感じなんですか?」

霧子が聞く。

「ああ、でも悪い奴じゃないんだ・・・」

「本当にそうかね〜」

直子は信じてないようだ。

「というか、恵あの人について行っちゃったけど?」

サンサンに言われて、やっと霧子と直子は恵がいないことに気づく。

「「い、いつの間に・・・・」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・何をしているんだ私は、やつらとは今日会ったばかりだ。

なのにどうして何か引っかかったような違和感を覚えている。

「考えても仕方がない。いつものあれをやるか。」

いつものあれとは帰り道にわざと遠回りかつ険しい道を選んで

進んでいくというもの。

「これを行けるのは私か葛葉くらいだろうな・・・」

豊美がそんなことを考えていると・・・・

待ってください

「ん?」

豊美は声が聞こえた気がした。気になったのか後ろを振り向く。

「待って下さ〜い・・・・」

なんと恵が付いてきていた。

「(ば、ばかな!?常人ならば最初の所でギッブアップするこの道を、

しかも私を見失わずに走ってきた!?)」

豊美はかなり驚いていて足を止めてしまっている。

「はあはあ・・・やっと追いつきました・・・」

その間に恵が追いついた。

「あのなんで・・・」

豊美は無言で走り出す。

「あ!待って!」

その後、豊美は険しい道を進んでいく。

時には崖や段差なども乗り越えて進んで通常の道に出てきた。

「ふう・・・あ、あいつ置いて行ってしまったら道がわからず進めも戻れもしないないのでないか?」

そのことに気づいた豊美は少し罪悪感を感じる。

「(やってしまったな・・・どうする?探しに)」

「あ、いた〜・・・・」

だが少し時間が経った所で恵が出てきた。

所々ボロボロである。

「ふぇ〜・・・・」

恵は前に倒れる。しかし、寸前の所で豊美が支える。

「!おい、大丈夫か・・・」

あ、大丈夫、です・・・

豊美は近くにあった公園で恵を休ませる。

「あの」

「なんだ?」

「なんであんなすごい道行ってたんですか?」

恵は豊美に聞いた。あの険しい道をいつも言ってる意味を。

「・・・知りたいのなら教えてやろう・・・・・」

豊美が恵に自分と実の過去を語り始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、実の方でも自分自身と豊美の過去を話していた。

「俺も豊美も、親がいない。子供の時に死んじまったからな、俺の方は事故で、あいつの方は自殺だ。」

「自殺?」

「ああ、原因は悪徳商法のせいで父親の工場を潰され、その後にありもしない噂のせいで嫌がらせを受けて、耐えきれずに・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の親父は最初は強いと思っていた。だが、勝手に弱者になって死んだ。母親もその後すぐに服毒死した。」

豊美は拳を握りしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それであいつは強くなると決めたんだ。弱さを捨てようとしたんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・そんなことが・・・・」

恵はただ呆然としていた。

「ふ、まあお前にはわからないだろう、この世に自分はただ一人だと言うことを・・・」

「いえ、分かります。」

「何?」

「僕も両親がいません、誰かに殺されました。」

「!・・・」

恵のその発言に豊美は驚く。

そんな過去があるようには見えなかったからだ。

「その後、天十朗さんに引き取られました。

霧子さんも直子さんも優しくて強くて、だけど時々二人と自分を比べてしまうんです。

そしていつもこう思うんです。自分は本当に小さい存在だ、て。

そしたらなんかみんな遠くに感じちゃって、

なんか自分がただ一人だと言うことを知らしめられてる気がして・・・それだったらもう・・・・」

「いなくなった方がまし、か」

「・・・・はい」

「・・・・もう泣くな」

「・・・・・はい」

恵は自分でも気づかぬうちに涙を流していた。

「本当は私も死のうと思ったことがある。」

「え?」

「その時にやつとあった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その時は本当に驚いた。だってなんか橋から距離とって何してんだって思ったら急に走り出して川に飛び込もうとしてんだからな、あの時は本当に焦った!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ、そのおかげでやつから目標をもらった。

「目標ですか?」

「ああ、やつを超えると言う目標を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなことがあって急にあいつは俺と関わるようになった。

同じダンスチームにも入った。そして自分に足りない強さを求め始めた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつが持ってる強さ、それが分からなかった。

シーベルトルンにアークブレスをもらい、

プリキュアの力を手に入れても、それは分からなかった。」

豊美は暗い顔をしていた。

このまま見つけられないのではと言う不安があったからだ。

「あの〜それってもしかして心の強さって言うやつじゃないですか?」

「!」

恵のその言葉に、豊美は納得した、納得してしまった。

いままで見つからなかった答えが簡単に見つかった。

ある一人の少女のおかげで。

「・・・・お前、名前は?」

「!さっき言ったじゃないですか!?日向恵ですよ、恵!」

名前を覚えてもらえてなかったことを不服に思ったのか、恵は頬を膨らませる。

「そうか恵か・・・・恵、お前はちっぽけじゃない」

「え?」

「お前はやつらに負けないぐらい、強い」

豊美は恵を、彼女の強さを認めた。

「・・・・〜〜〜〜」

声にならないほどの喜びを恵は感じていた。そのようなことを言われたのははじめてだから。

そしてこのままじゃ嬉しさで泣いてしまいそうなので、

失礼だとはわかっているがそのまま猛ダッシュで帰ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあはあ・・・何やってんだろう僕・・・」

そして走り去ってしまった当の本人はやはり何故あのようにしてしまったのかわからずにいた。

「強いって言われたの初めてだなぁ・・・」

恵は豊美から言われた言葉を思い出していた。

「あーそうですか」

ビュッ

「きゃ!?」

恵は突如飛んできた鞭に絡めとられ、動きを封じられる。

上の方を見るとそこに人の形をした影が。

「あ、貴方はスネイル!」

「覚えてたんだ、名前」

鞭を飛ばしてきていたのは少年の姿をした悪魔、スネイルであった。

「よっと」

スネイルは近くの木々を利用して恵を吊り上げる。

「わ!?こ、こうなったら!」

恵はキュアソレイユに変身して反動をつけて木の上に立ち、

スネイルに向かって飛び降りる。

「危な!?」

スネイルは鞭から手を放して避ける。

それにより鞭は緩みソレイユはそれから抜け出した。

「だったら新しいの試しちゃうよ」

スネイルは札と傘を取り出し、地面に落とす。

「いでよ、影法師」

「我影法師」

頭に傘をかぶった黒い人型が現れる。

更にもう一つの札とカナヅチを地面に落とす。

「いでよ、ヤマタノオロチ」

腕と背中から八つの蛇の首が出てきている怪人が現れる。

「やっちゃえ」

「影縛りの術」

スネイルの指示で影法師は恵の影から黒い帯を出す。

「な、なんですかこれうわああーーーーー!?」

恵は帯に捕まり、木に縛り付けられてしまう。

帯は更に彼女を締め付ける。

「あ・・ぐ・・うう・・・」

骨が軋むような締め付けに恵は苦悶の声をだす。

そこに霧子と直子が駆けつける。

「恵!」

「直子!変身!」

「わかった!」

二人は、キュアブラスター、キュアスピーディに変身する。

「ヤマタノオロチ」

「は!」

ヤマタノオロチは二人に襲いかかる。

「く、プリキュア!クリムゾンバースト!」

ブラスターは赤い弾丸”クリムゾンバースト”を放つ。

ヤマタノオロチは爆発する、が、すぐに再生した。

「そんな・・・」

スピーディは驚く。

「おーいどうした? なんか音が…ってなんだこりゃ!?」

実がやってきた。

「く、だいたい分かった!」

実は状況を把握したのかアークブレスを装着し、

アークブレスにジェネラルプレートをセットする。

『ジェネラル!』

「プリキュア!チェンジオブワールド!」

実はキュアジェネラルに変身する。

そして武器の超無双大剣を出し、ヤマタノオロチに斬りかかる。

「はあああああ!!って消えた!?」

突如ヤマタノオロチは虚空に消えた。

「後ろだ!」

そしてジェネラルの背後に出現する。

ジェネラルは辛うじて回避し、再び斬りかかる。が、また消えてしまった。

「くそ!どうなってんだ!?」

「あ!実さ・・むぐ!?」

ソレイユは何かに気がつき、何かを言おうとしたがその前に帯で口を塞がれる。

「ネタバレはダメだよ」

「ん〜んん!んん〜ん!」

ソレイユはなんとか声を出そうとするが、全く声になっていなかった。

「どうした!何があった!?」

騒ぎを聞きつけて豊美が駆けつける。

そしてアークブレスにバロネスプレートをセットする。

『バロネス!』

「プリキュア!チェンジオブワールド!」

豊美はキュアバロネスに変身した。

バロネスはソレイユの方を見る、何故か必死で地面を指差していた。

「・・・なるほど」

彼女は何かを察したのか、ヤマタノオロチにウイングアローの刃で斬りかかる。

当然やつは消えバロネスの背後を取る。

しかし、構わず黄色と緑のエネルギーを纏った矢”インパクトストライクハリケーン”を放つ。

それは当たる前にやつが消えたことで虚空を…いや、影法師を射る。

「そっち!?」

影法師がダメージを受けたことでヤマタノオロチはやつ自身の影から戻され、

ソレイユを縛っていた帯もただの影に戻る。

「やりましたね!豊美さん!」

「ああ、お前のおかげだ。」

そう、先ほどソレイユが示していたのは影だったのだ。

「直子! 今のうちにあの黒いやつをぶった切って!」

「了解! プリキュア!クリムゾンクラッシュ!」

ブラスターはブレードライフルからの斬撃、”クリムゾンクラッシュ”で影法師を切り裂いた。

影法師は浄化されて傘に戻る。

「後はお前だけだ!」

そう言ってジェネラルはヤマタノオロチに剣を向ける。

「キシャアアアアアアアアア!!」

ヤマタノオロチは飛び上がり、ソレイユ達に上空から突撃する。

ソレイユ達は難なく回避するが、やつが着地した衝撃で全員を浮き上がらせる。

「「「「「うわ!?」」」」」

その隙にヤマタノオロチは背中の蛇で彼女達を捕える。

「こんなもん!!」

しかしそれはジェネラルの持つ超無双大剣の前には無意味、あっさり切り裂いた。

「あらよっと!」

更に超無双大剣に虹色の光を纏わせ、敵を切り裂く”武神紅蓮刃”でヤマタノオロチを真っ二つにする。

やつはまた再生しようとする。

「プリキュア!サンシャインヒール!」

「プリキュア!ビッグバンスピード大砲!」

その前にソレイユのソルレイピアから放つ”サンシャインヒール”と、

スピーディのスピーディランチャーから放つ”ビッグバンスピード大砲”でやつを攻撃、

浄化してカナヅチに戻す。

「・・・・・まあこれくらいだよね」

スネイルは消えた。プリキュア達も変身を解除する。

「大神師匠、彼女達だったら貴方を倒した悪魔も倒せるかもしれません・・・」

近くで見ていたサンサンは呟いた。

「あ!そうだ!!

恵が何か閃いた。

「ど、どうした!?」

「僕たちのグループ名”パッチワークプリキュア”にしましょう!」

恵は自分達のグループ名を提案する。

「・・・どうしてそうなった?」

豊美が聞く。

「みんな姿の方向性はバラバラだけどバッチリと組み合わさってギンギラギンに綺麗ですごいから・・・・・・だからパッチワークプリキュア!」

「Oh!いいじゃないか!」

いつの間にか聞いていたベルトさんが賞賛の声を上げた。

「まあ確かにそれしかないしな」

「決まりですね」

こうして、彼女達は”パッチワークプリキュア”を結成したのであった。・・・

 

 

 

 

 

to be continued・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ではない!

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜マンション屋上〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

マンション屋上には豊美と実がいた。

「そういえば、良かったのか?あいつらにあのことを話しておかなくて」

「いいんだ、私達の両親の死の原因が悪魔によるものなんて、

それはおそらくやつらには関係ない、いやあったとしても私が倒す。

強さの証明のためではなく、やつから弱き者を守るために・・・」

 

 

 

to be continued・・・




次回は恵の学校初登校!


恵「が、頑張ります!」
豊美「おい、誰に向かって言っているんだそれは」
実「あんま気にしなくていいんじゃね?」
サウス「そうそう」
直子「いや、あんたはもっと頑張れよ、バカ神(笑)」
ドス・・・ズシャ
霧子「こ、心に突き刺さった矢印を引き抜きましたよ!?この男!?」
サウス「自分にそんな者は聞かない!(血吐きながら)」
蜘蛛男「唐突に!スパイダーマッ」
全員「「「「「「帰れ!」」」」」」


*こういう茶番はたまにあります。


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キラリと4話 日向恵のはちゃめちゃ初登校!?

はい第4話!
今回も制作の都合あり(そもそも小説なので予算とかはない)日常あり色々あり!(もはやはしょった)
で、お送りします!


ジリリリリリリリリリ…カチャ

 

四月 四日 月曜日の朝、恵は目覚まし時計を切ってベッドから起きると、

 

上が襟が黒い青いセーラー服で下が膝までの黒いスカートの制服に着替え、リビングに向かった。

 

「おはようございます!」

 

恵は元気よく直子と霧子に朝の挨拶をした。

 

「お、おはよう、恵!」

 

「朝ごはんできてるわよ」

 

「はい!」

 

「「「いただきます!」」」

 

三人は食卓を囲むように椅子に座り、

 

手を合わせた後、朝ごはんを食べ始めた。

 

「今日から二人も中学生ね」

 

「はい!」

 

「おう!」

 

そう、本日四月四日は恵達の中学校の入学式なのだ。

 

「そういえば天十朗さんは?」

 

「なんかシーベルトルンと一緒にどこかに行った気が…」

 

天十朗がいないことに気づいた恵と直子が霧子に聞く。

 

「たぶん何かの研究でしょ?父さん達のことは無視して私たちは学校へ行きましょう。」

 

朝ごはんを食べ終えた三人は学校へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜芽吹市立第二中学校〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は乾直子、恵と同じように今日から中学生になる・・・一応女の子だ。

 

ガサツすぎてそんな感じがしないのは自分でわかってるけど・・・

 

「ふう、緊張するなぁ・・・」

 

「そんなに気張らなくても大丈夫じゃ・・・」

 

不安そうな恵に私は声をかける。だけど恵むすっとした顔でこっちを見た。

 

「直子さん、学校生活は一番最初の挨拶が大事なんです。失敗したら…」

 

恵は何か嫌な事を想像したのか暗い顔になる。

 

そんな恵をなんとか励まし、私達は自分たちの教室に向かった。

 

教室に入ると既に何人か席に座っていた。

 

「よ!初めまして!私は乾直子!」

 

「は、初めまして、日向恵です・・・」

 

私達は軽く挨拶をした。私のは適当な感じするけど多分大丈夫だろう!

 

「おう!おはよう!今後ともよろしくだんごじら!」

 

「「?」」

 

あれ、私達なんか失敗したかな? へんな挨拶が飛んできたぞ?

 

その後も皆おかしな挨拶をし始める。これはまさか・・・

 

「恵、なんか嫌な予感がするんだけど気のせいかな?」

 

「直子さん、多分それ当たってます…」

 

この濃ゆい非日常的なメンツと私達は一年間一緒にやっていけるか不安を覚えた。

 

「しばらく逃げましょうか。」

 

恵が逃げることを提案した。

 

それにうなづき、私達は静かに教室を出て、逃避がてら学校を見て回ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「広いな〜この学校!」

 

「そうですね! あ!」

 

私達は学校を見て何を思ったか、何を感じたか話しながら歩いていき、

 

広場で大きな桜の木を見つけた。

 

その綺麗な姿に私達はつい見とれてしまった。

 

「うお〜!」

 

「綺麗!まさに「ギンギラギン!」」

 

「!?」

 

声が、聞き覚えのある声が聞こえた。

 

だがその声の主は家においてきたはず…

 

何かに気づいたのか恵は突然肩に提げていたバッグを置きバッグを開ける。

 

「テッテレ〜!!」

 

「サンサン!」

 

案の定出てきたのはサンサンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(恵視点にシフトチェンジ)   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッグの中にいたのはサンサンでした。

 

サンサンはバッグから出てくるなり「なんでおいてくの!?」と詰め寄ってきました。

 

「ご、ごめん…でも学校に連れきたら騒ぎになっちゃうから」

 

「それは!・・・まあそうか。」

 

サンサンはまた僕に詰め寄るかと思いましたがあっさり引き下がりました。

 

目立つのはサンサンもいやみたいです。

 

「いたか!」

 

「いやいない!」

 

あの変な挨拶をしたクラスメイト達の声が聞こえてきました!

 

まさかあの後追いかけてきたの?

 

「私がどうにかする、その間にサンサン隠して!」

 

「は、はい!」

 

直子さんは彼らの方へ向かい、僕はサンサンの方へ向き直す。

 

「サンサン!とりあえずまたバッグの中に…」

 

ドオオオオオオオンンン!!

 

と言おうとした時、爆発が起こった。直子さんが行った方から・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発が起きた時、直子はあるものと対峙していた。

 

「レドル!なんでお前がここに!」

 

「? 遊びにきたに決まってるでしょ。」

 

レドルは直子の前に現れクラスメイト達を人魂に変換し、

 

更に銃を取り出して炸裂弾を校舎に放ったのだ。

 

「遊び? こんなふざけた遊び今すぐ終わらせて…あ」

 

直子はプリキュアに変身しようとしたがアークブレスをおいてきたことを忘れていた。

 

「あら? 変身しないのなら・・・あんたで遊んであげる ♪ 」

 

レドルは怪しく微笑んだ。

 

「っ!?」

 

その笑みに狂気を感じ、戦慄した直子はレドルから距離を取ろうと後ろにジャンプする。

 

「逃すと思った?」

 

バシッ

 

「うわ!?」

 

しかし、レドルが持っていた槍から緑色の光の鞭を放ち、直子の足を絡め取って地面に叩きつける。

 

「が!? くぅ…」

 

レドルは叩きつけられたことで悶えてる直子にレドルはゆっくりと近づき、鞭で縛り上げる。

 

「さあて、どう料理してあげようかな ♪ 」

 

「直子!」

 

だが直後、キュアスピーディに変身した霧子が現れた。

 

「あんたも遊んでやるわ ♪ 」

 

そう言ってレドルは注射器と札を取り出し、地面に落とす。

 

「来なさい、蝶芸者!」

 

人の体をベースに複数の細い節のような腕と蝶ような羽根、

 

蝶のようなストローを持った緑色の魔獣”蝶芸者”が現れた。

 

「いっひひひひひひ!」

 

蝶芸者は不敵に笑いながらスピーディと戦闘を開始する。

 

そしてレドルは直子の方へ向き直す。

 

「ひ!?」

 

「あらすっかり恐怖の目に染まってるじゃない?だけど・・・ もっと恐怖の色に染めてあげる ♪ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜再び恵視点〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発が起きて数秒、悲鳴が僕の耳に響いた。

 

その悲鳴はとても聞き覚えのあるものでした。

 

「直子さんの声!」

 

とてつもない不安に襲われた僕は急いで爆発のあった方へ走り出す。

 

「ちょっとどこ行くの。」

 

だけどサンサンに止められた。

 

「どいてサンサン!行かなくちゃ…」

 

「行ってどうなるの?助けられるの?」

 

「!」

 

言い返せなかった。言い返すことができなかった。

 

サンサンの言う通り僕じゃ助けることはできないかもしれない。

 

「それに、わざわざ助ける意味ある?あの子はあなたにとって他人でしょ?」

 

「!…他人じゃない

 

「え?」

 

「他人じゃない!」

 

サンサンのその一言を聞いた瞬間、僕は自分でも考えられないくらいの怒号で叫び出した。

 

「直子さんは他人じゃない! 血は繋がってないけど・・・でもちゃんと僕の家族だ!僕の大事な家族なんだ!」

 

僕は感情に任せてサンサンを怒鳴りつけた後サンサンを突き飛ばして走り出した。

 

「ちょっとま…!?」

 

サンサンに後ろから声をかけられた時、

 

僕は彼女を憎しみに溢れた目で睨んだそうです。

 

”そう”なのはそんな顔をした自覚がその時はなかったから・・・

 

「直子さん!」

 

「め、恵・・・」

 

「ん、ああもう一人いたわねそういえば。」

 

何があったかすぐにわかりました。

 

あの人たちは多分人魂にされてレドルが持ってる。

 

直子さんはすぐに止めようとしたけどアークブレスを持ってなくてレドルに捕まってしまった。

 

霧子さんはプリキュアになって駆けつけたけど魔獣に手こずっている。

 

そして・・・・

 

「直子さんに何をしようとしていたんですか」

 

分かってしまってるけど僕はレドルに質問した。

 

「何って”遊び”だけど ♪ 」

 

つまりあの人にとっての遊びは精神的にも肉体的にも人を追い詰めること。

 

やっぱり直子さんにひどいことをしようとしてたんだ。

 

確信を持った僕の手に突然アークブレスとソレイユプレートが現れた。

 

特に詮索せずに僕はアークブレスを装着し、プレートをセットした。

 

『ソレイユ』

 

「プリキュア、チェンジオブワールド」

 

キュアソレイユに変身した僕はレドルに突撃し、

 

直子さんから引き離して戦闘に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜サンサン視点〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恵が戦いが始まったと思われる方にいった後、私はさっきのことを考えていた。

 

「何、何であんな・・・・」

 

私はわからなかった。恵が何故自分を怒鳴ったか、

 

何故あんなにも恐ろしく睨んだのか、 否、理解できずにいた。

 

「それは君が彼女の事情を考えずにあのような発言をしたからだ。」

 

後ろから聞き覚えのある声が飛んできた。振り返ると先生(シーベルトルン)がいた。

 

「・・・・どういうことですか」

 

「君は直子を見捨てることが最善だといった。実際のところその通りだ。だがそれが恵の逆鱗に触れた。彼女には両親を、全てを失った過去がある。 だから彼女は二度と何かを失いたくないのだよ。そしてなにもかも見捨てることができないんだ。」

 

そういった後先生は恵が向かった方へと向かった。

 

「・・・・・何もかも見捨てる事が出来ない、私と真逆だ・・・」

 

私は生き残るためならなんでも犠牲にする。だけどあの子は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜三人称視点〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だああああああああああああああああああ!!」

 

ソレイユはレドルに向かってソルレイピアを振る。

 

だが随分乱雑にふっているため全く当たらず逆に蹴飛ばされてしまった。

 

「恵!」

 

それを見たスピーディが蝶芸者を蹴り飛ばしてソレイユのところに行こうとする。

 

「! イヒヒヒヒャ!」

 

だが蝶芸者はすぐに立ち上がりストローを伸ばしてスピーディを拘束し、自分の方へ引き寄せた。

 

「く、離せ!」

 

スピーディはそれでも行こうとするが完全に抑え込まれていた。

 

更にソレイユの方は立とうとした所で緑色の光の鞭が飛んできて、ソレイユを拘束して締め上げる。

 

「ぐ、うううううう…」

 

「ふふふふ、はあ!」

 

不敵な笑みを浮かべながらレドルはソレイユを引っ張って高く上げ、思いっきり地面に叩きつける。

 

 

「かは!?」

 

「恵! この…!」

 

直子はなんとかソレイユを助けようとするが両腕両手足が縛られているため動けずにいた。

 

そこにシーベルトルンがやってきて鞭をちぎった。

 

「ありがとシーベルトルン!」

 

「いや、ベルトさんと呼んでくれ…」

 

シーベルトルンは直子にアークブレスを渡し、直子はアークブレスを装着する。

 

そしてアークブレスにブラスタープレートをセットする。

 

『ブラスター!』

 

「プリキュア!standing by let`s change!」

 

直子はキュアブラスターに変身した。

 

「よーし!お返しだ!」

 

ブラスターはレドルに飛びかかり、手を槍から放させる。

 

槍がレドルの手から放れた事で鞭が消え、ソレイユは拘束から解放される。

 

「く、蝶芸者…!」

 

レドルは蝶芸者を呼ぼうとしたが蝶芸者はロケットランチャーから放たれた弾丸の爆発によって吹き飛んでる所だった。

 

そのロケランをぶっぱなした人は速水天十朗であった。

 

「いまだ、やれ霧子!」

 

「はいはい、プリキュアビッグバンスピード大砲!」

 

必殺技をくらい蝶芸者は浄化され、消滅した。

 

「後はあなただけよ!」

 

スピーディはソレイユとブラスターに並び立ち、レドルを指差す。

 

「ち…だったらこれでどう!」

 

レドルは人魂に変えられたクラスメイト達を空に放り投げた。

 

「!」

 

スピーディはジャンプして人魂を全てキャッチした。

 

「ふ、普通に引っかかったわね!」

 

ビュ!…バシィ

 

「うわ!?」

 

「直子さん!」

 

レドルはその隙にブラスターを鞭で捕らえ、

 

自分の方へ引き寄せて槍を首元へ突きつけた。

 

「さあ、こいつを助けて欲しかったら変身を解除することね。」

 

「っ…!」

 

ブラスターを人質に取られたソレイユ、スピーディ。

 

スピーディは従うべきかどうか迷ったがソレイユはすぐに変身を解除した。

 

「!…恵!」

 

「それでいいわ!」

 

レドルはブラスターを放り投げると恵に近づき首を掴んだ。

 

「さあて、どうやって貴方を料理して上げようかしら?やっぱり・・・ちょっとづつ切り刻んでその顔を苦痛に歪ませてやりましょうか!」

 

「やめなさい!」

 

スピーディはレドルを止めるためスピーディランチャーを構える。

 

「撃ってもいいけど…この子にも当たるわよ?」

 

レドルは恵をスピーディの方へ突き出す。

 

「!・・・く」

 

スピーディは仕方なく武器を下ろす。

 

「ふふふふ」

 

レドルは恵から手を放して地面に落とした後、

 

足で踏みつけてねじ倒し、同時に逃げれないようにする。

 

「つ!…くぅ、」

 

恵は何とか足をどかそうとするがやはり無理であった。

 

「さあ、もっといい声を聞かせなさい!」

 

恵に槍を振り下ろすレドル、しかしその前に恵が突如消える。

 

「!? どういうこと!?」

 

「今だ!」

 

それを好機とみたブラスターはクリムゾンクラッシュでレドルを攻撃する。

 

「・・・ち、」

 

レドルはそれが当たる前に瞬間移動で消えた。

 

一方、突如消えた恵はどこへ行ったか。

 

「サンサン?」

 

「せ、成功〜」

 

そう、サンサンの所にいたのだ。

 

何故サンサンの所にいるのかというとサンサンが自らの力を使い、

時空間を恵の下に発生させて自分の方に引き寄せたのだ。

 

「サンサン、何で・・・」

 

恵は何故助けたのか聞こうとしたがその前にサンサンが恵に頭を下げた。

 

「え?」

 

「ごめん。貴方のこと考えずにあんなこと言って。」

 

サンサンが恵を引き寄せたのには救出ともう一つ、

 

先ほどの自分の発言を謝りたかったのだ。

 

「あんなに怒るなんて思わなかった」

 

「…こっちこそいきなり怒鳴ってごめん。」

 

二人は互いに謝り、そして許し合って互いを抱きしめた。(はたから見たら恵がサンサンを抱きしめてるようにしか見えない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、直子は自室にて今日のことを振り返っていた。

 

「私のせいで恵を危険にさらした。それだけじゃない、守るはずが逆に守られた。 こんなんで恵を守ることができるのか? 私は必要ない?いやでも・・・」

 

直子は自責の念と自己嫌悪から抜け出すことのできないジレンマを抱えてしまった。

 

直子はこのジレンマを超えることだできるのだろうか・・・・・

 

 

 

 

 

to be continued




お休み回と思った人、全然いないと思いますが案の定暗くなりました。


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特別編
輝け!パッチワークプリキュア超外伝! 過去と別世界の戦士達 PART1


久しぶりの投稿!
今回はダラケーさんとのコラボです!
ではお楽しみ下され!

後自分の他の小説のキャラが出てきます。(ネタバレもある)


ある場所で何かと巨人が戦っていた。

 

何かは巨人に倒されると何処かへ消えた。

 

巨人はそれを追いかける。

 

何かと巨人の時空間の逃走劇は次第に過激化し、時空間に乱れが生じ始める。

 

「グオオオオオオオ!!」

 

「ジュア!」

 

何かは時空の穴の中に入ろうとするが巨人がそれを止めようと額から一筋の細い緑の光線を放つ。

 

「ギァ!?」

 

それは何かに直撃する。しかしダメージはそれほどではなく、

 

すぐにまた動き出した。今度は手下の怪獣を作り出して。

 

「キュキュゥイイ!」

 

手下の怪獣が巨人に火球を放つ。

 

巨人には全く聞いていないが注意が何かから削がれた。

 

何かはその隙をついて時空の穴に突入した。

 

「シュア!」

 

「ギュルイイイ!?」

 

 

パアアアアアン・・・・

 

 

巨人は手下を一蹴りで分子崩壊させてすぐに何かを追いかけようとするが既に穴は閉じていた。

 

「・・・・ジュア!!」

 

巨人は悔しさから腕を振るった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜芽吹市〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プリキュア!サンシャインヒール!」

 

「プリキュア!クリムゾンバースト!」

 

「プリキュア!ビッグバンスピード大砲!」

 

普段言わないけど武神紅蓮斬!」

 

「インパクトストライクハリケーン!」

 

「「「イキナリーーーーーーーーーーー!?」」」

 

プリキュア五人の必殺技を食らった魔獣は変な断末魔を上げて消滅した。

 

戦いが終わったことを確認した五人は変身を解除する。

 

「やりましたね、みなさん!」

 

黒髪のポニーテールで水色のセーターに白のレースのスカートを来た背が少し低い少女、

日向恵が皆に振り返って言う。

 

「ああ、私たちの〜〜〜勝利!」

 

白いシャツと灰色のキュロットを着た茶髪の少女、

乾直子はそれに頷き、意気揚々に飛び上がって喜ぶ。

 

「だけど今回は魔獣だけでしたね。」

 

そんな中白いシャツに黄色いカーディガンとデニムのジーンズを着た黒いロングヘアーの少女、

速水霧子は今回何故魔獣だけ出てきたのか疑問に思う。

 

「確かに、まるで俺たちをここに行かせたいだけだったみたいだ。」

 

その疑問に頷いたのは藍色のシャツにジーンズのボーイッシュな少女、葛葉実。

 

「もしそうなら罠があるかもしれないな。十分注意を。」

 

黒いジャケットに黒いスカートを着た茶髪の目付きが悪い少女、

駆紋豊美も同じことを気にしていたようで周囲への警戒を怠ぬように促した。

 

「まあまあ豊美さん、今はリラックスしときましょう!」

 

「ま、まあ恵がそういうなら…」

 

「(・・・・・完全に恵に甘くなってる豊美、これいつかツッコミ役俺しかいないなるのでは?)」

 

豊美の様子を見てとてつもないほどの危機感を抱いている実。

 

もとよりボケよりだがツッコミできるし冷静な部分も少しあるためリーダーなんて役職をまっとうできてるが今の状況が続けばボケができなくなるしクールキャラに転向しなきゃいけなくなるしとか思っちゃってるのでそろそろどうにかしないといけないと内心焦ってるこのボーイッシュ少女。

 

「(・・・天の声でいいのかな?わざと聞こえるように言ってない?)」

 

言ってますとも。と、私も遊んでる間に異変が起こったようだ。

 

ドオオオオオオオオオオオオオオンンンンン!!

 

突如轟音が鳴り響き、空に巨大な穴が開く。

 

そこから赤と青が入り混じった体色の頭にブーメランのような角がある巨人が落下してきた。

 

「ジェア!?」

 

巨人は大きな音と土煙をだして地面に激突する。

 

「デア!?・・・アア…」

 

巨人は空の穴に手を伸ばそうとするが途中で力尽き消滅する。

 

「巨人が消えた!?」

 

「もしかするとあそこに誰かいるかも知れません!行きましょう!」

 

五人は巨人がいた場所に向かった。

 

「(まさかこの為に魔獣を使って僕たちを呼び出したの?)」

 

恵はそんな疑念を抱きながらも目的の場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜巨人+α視点〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「く、くそ・・・」

 

先程巨人がいた場所に一見少女とも見れる顔をした少年”菱川 零”が倒れていた。

 

彼こそ巨人”ウルトラマンザージス”の正体である。

 

「零!」

 

そんな彼の元に煌びやかなコスチュームをきた少女達が降りてくる。

 

「大丈夫!?」

 

「あ、ああ。だけど・・・」

 

彼らが見つめる先には空に開いた大きな穴があり、

そこから何かが形をなし、怪物として現れた。

 

「キュルイイイイオオオオオオオオアアア!!」

 

その怪物の名は”ニャルラスクィオス”、ある世界を自身と配下の為の餌に変えたスペースビースト。

 

ニャルラスクィオスは黒いイカのような触手を零達に振り下ろした。

 

「避けて!」

 

ドオオオオオオオオオオオオオオンンンンン!!

 

全員回避に成功したが元いた場所には巨大なクレーターができていた。

 

「キュルィイ・・・」

 

「また来る!」

 

ニャルラスクィオスが再び触手を振り上げたところでピンク色のコスチュームをきた少女の指示で、

皆回避行動に移ろうとするがその前にやつから放たれた黒い液体が彼女らの足につく。

 

「しまった1?」

 

「動けません・・・」

 

これにより身動きが取れなくなった六人にニャルラスクィオスは容赦なく触手を振り下ろす。

 

「やああああああ!!」

 

バシィ!

 

前に恵が変身したキュアソレイユがやつを蹴飛ばした。

 

「間に合った!」

 

キュアソレイユが着地するとの四人が変身したキュアブラスター、キュアスピーディ、

キュアジェネラル、キュアバロネスが駆けつける。

 

「ユルオオアアアア!!」

 

ニャルラスクィオスはすぐさまソレイユ達に向かってビームを放つ。

 

「「「「うわああああああ!?」」」」

 

そのビームはソレイユ以外の四人を吹き飛ばした。

 

「! みん・・・ひゃ!?」

 

ソレイユが四人の方に駆け寄ろうとした瞬間、

ニャルラスクィオスの触手が彼女を捕らえ、引き寄せる。

 

「「「「ソレイユ!」」」」

 

四人は立ち上がるとそれぞれの必殺技を放つ。

 

「キュラ?」

 

バシィン!

 

だがそれをやつは叩いて掻き消した。

 

「そんな・・・」

 

その光景を見て驚愕している四人を尻目にニャルラスクィオスは触手でソレイユの全身を締め上げる。

 

「う、うう・・・」

 

ソレイユは全身を締め付けられる痛みから苦悶の声を出す。

 

「キュルリュルユル・・・・」

 

やつは笑いながらソレイユを締め上げる力を強めていく。

 

「ううう・・・あ・・あ・・・」

 

「キュルルルルルルルル!!」

 

締め上げにより意識が落ちかけているソレイユを見て大口を開けるニャルラスクィオス。

 

食べる気だとそこにいる全員が思い助けようとするがビームで吹き飛ばされる。

 

「キュルラあゝアアああああアアあゝア!!」

 

邪魔者を排除したニャルラスクィオスはソレイユを口に放り込もうとする。

 

「ゼア!!」

 

だがそこにニャルラスクィオスを追いかけていた巨人が現れる。

 

巨人は高速移動しソレイユを救出する。

 

「ジュア!」

 

ソレイユを降ろした巨人は”ゼペリオン光線”を放った。

 

「キュリイイイイいいイイイイ!?」

 

バチィ!

 

まともに喰らったやつは大きく吹き飛んだ。

 

「す、すごい…」

 

「あのでたらめな怪物を一撃で…」

 

プリキュア達は巨人の強さに驚きを隠せないでいた。

 

「あ、恵!」

 

ブラスターがソレイユの元に駆け寄る。

 

他の三人も一緒に。

 

「大丈夫か!」

 

「は、はい…」

 

ソレイユはふらつきながらも立ち上がる。

 

「あれは・・・ウルトラマンネクサス?」

 

ソレイユは巨人を見て”ウルトラマンネクサス”と思った。

 

(確かに似ているがあれはウルトラマンネクサスじゃない。)

 

「!? な、何ですか!?」

 

「どこからともなくこ、声が!?」

 

突然声が聞こえたことに一瞬パニックになるソレイユとブラスター。

 

「「だ、誰だ!?」」

 

バロネスとジェネラルは警戒して武器を構える。

 

(たんなる説明担当だ(今はまだ)。)

 

「説明担当?なんですかそれは?」

 

スピーディが説明担当と名乗る者に聞く。

 

(いろいろ分からないことを答えるやつだ。)

 

説明担当は端的に答えた。

 

「じゃあ、あのウルトラマンは何?」

 

「うわサンサン!?」

 

いつの間にかソレイユの頭の上にいたサンサンが説明担当にあのウルトラマンについて聞いた。

 

(ああ、やつはウルトラマンニウガ。究極の戦神。)

 

「究極の戦神?なんだそれは?」

 

零がいきなり説明担当に(見えないけど)話しかける。

 

「ちょ!? 零いきなり・・・」

 

「…あなた誰ですか?」

 

青色の少女が零を注意する前にソレイユは零を睨みつけながら名を聞いた。

 

「あ、なんだお前?いきなり出てきて。」

 

「そっちこそいきなりじゃないですか!?」

 

「なんだと!?」

 

「なんですか!?」

 

二人はもはやニウガもニャルラスクィオスもほったらかしで喧嘩し始めた。

 

「すいません!うちの弟が…」

 

「いや、こっちもごめん…」

 

(えーと、話進めるよ?)

 

「「あ、お願いしまーす」」

 

(へ、へいへい(そこは揃うんだな)。)

 

説明担当はソレイユと零に少し苦笑い(だから見えない)しながらも説明を再開する。

 

(なんでやつが究極の戦神なんて呼ばれているか、それは単純な強さだけじゃなくやつ自身の特性にある。)

 

「特性?」

 

(その特性って言うのが光でもなく闇でもない。更に無でもないってことだ。それによりあいつには属性的な弱点がなく、対策しようが無いことから、いつしかみなあいつを”究極の戦神”なんて呼び始めたんだ。)

 

「なるほど。あの巨人についてはよくわかりました。

 では今度はあの怪物の詳細と目的を教えてくれますか?」

 

黄色のコスチュームを身にまとった少女が聞いた。

 

(あれについてか、言えると範囲内までで言うとやつの名前はニャルラスクィオスで、

 目的は他世界の者たちを戦わせて恐怖と不安を仰ぎ、最終的に自分でそいつら全員食う)

 

「食う!?」

 

”食う”、ただそれだけで皆驚愕するとともに戦慄した。

当たり前である。普通は人間を食べるみたいなことを聞くはずがないからだ。

 

(そう、やつはそうやって自身を強化してきた。まあそれはおまけみたいなもので実際は・・・)

 

「スペースビーストの本能だから、ですよね?」

 

(正解)

 

説明担当の説明途中で突然ソレイユが言った。

説明担当はそれを肯定し、次に話にうつった。

 

(スペースビーストは大体は生物、特に恐怖の感情を抱いたやつを食らう。

 やつは相当頭が切れてなおかつ時空を操れるからこんなことをしはじめたんだ。)

 

「それにしてもなんでおまえはスペースビーストの特性なんかを知っている?」

 

「え? ああそれは…」

 

零の質問にソレイユが答えようとした時、ニャルラスクィオスが飛んできた。

ニウガに吹き飛ばされたようだ。

 

「キュリイイイイいいイイイイ!?・・・ギュルィあゝアアアアアあゝあゝあゝあゝアアアアアアアアアッ!!」

 

吹き飛ばされて地面に倒れ伏したニャルラスクィオスだったが、突如咆哮をあげた。

 

「! 地面が!?」

 

するとソレイユたちの足元が時空の穴に変わり、

12人(一人妖精)はそれに吸い込まれていった。

 

それに気づき時空の穴に向かおうとするニウガをニャルラスクィオスが触手で弾き飛ばし、

やつ自身はその穴を広げて入り込んだ。ニウガもそれを追って穴に入る。

直後穴は閉じ、この空間に静寂がおとずれた。

 

(こいつは面倒なじたいになっちまったなぁ、あいつに連絡しておこう。)

 

説明担当はあるメッセージを”鴻上龍也”という宛先に送信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜恵視点〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい」

 

「ん、んん・・・・ここは?」

 

「起きたか。」

 

みなさんこんにちは。日向恵です。あの穴に落ちた後、

気を失ったみたいで、さっき喧嘩した人に起こされました。

 

「…は! みんなは!?」

 

僕は慌てて辺りを見回す。すると彼が「さっきみんな目覚めてここかどこか調べ始めたぞ」っと言った。

それを聞いて僕は安心した。

 

「そういえばあなたの名前はなんですか?」

 

「ああそういえば行ってなかったな。俺の名前は菱川零だ。」

 

「日向恵です。」

 

「そういえば、あそこの二人はお前の知り合いか?」

 

「え?」

 

零くんが指差した方を見るとそこには・・・

 

龍姫(るき)ちゃん!姫子(ひめこ)ちゃん!」

 

実さんと豊美さん関係で知り合った”水川龍姫”ちゃんと”神木姫子”ちゃんが何故かあるソファーで寝ていた。

 

「ん、あれ? 恵?」

 

「なんでここに…ってそういえばここどこ?そしてあの人誰?」

 

「あ、彼は菱川零。服装がバッドボーイっぽいけど大丈夫だよ。」

 

「おい・・・」

 

(零が何かいう前に説明担当参ッ上!)

 

「「「「うわ!?」」」」

 

いきなり説明担当と名乗っていた人がまた話しかけてきた。

今度は一体何ですか!?

 

(お前今一体何ですかって思ったろ)

 

え、なんでわかったの?もしかして心の声が聞こえてる?

 

(そんなことよりなんでそこの二人がいるのか、ここがどこなのか説明するぞ〜)

 

僕がそんなことを考えてる間に説明担当さんが話を進めようとしていた。

心の声が聞こえてるわけではなさそうだから安心しました。

 

((本当は心の声聞こえてる)が、その前に…外出てみ。)

 

「外?」

 

僕らは説明担当さんに促されるまま扉を開けて外に出る。

 

「…え!?」

 

「これは・・・」

 

「か、怪物が…魔法使いみたいな人達と戦ってる〜〜〜!?」

 

すると、実さん達と零くんと一緒にいた人達が怪物と戦ってました!

あれはインベス…かな?もしかすると。

でもどうしよう、ここで戦えば龍姫ちゃん達を巻き込むかもしれない…

 

「くっそどうすれば…」

 

(お困りですかな、少年少女達)

 

「何ですか。いきなりおかしな口調で。」

 

僕と零くんがどうすればいいか迷ってる事を悟ったのかふざけているのかわからないが

とりあえず気が触れるような感じの事を言ったのでぶっきらぼうに答えた。

 

(そろそろ来るよ、龍姫と姫子がよく知ってるやつが)

 

「「え?」」

 

それを聞いた二人はひそひそと話し始めた。

どうやら二人は今のでだれが来るのか粗方の予想がついたみたいだ。

 

「で、誰が来るんだ?」

 

零くんが語気を強めて聞いた。説明担当さんは余裕そうな口調でこう答えた。

 

「仮面ライダー♪」

 

『ドラゴンフルーツアームズ! 龍! 王! 大降臨!』

 

「はあ!」

 

電子音声と共にインベスが吹き飛んだ。

見るとそこには黄金の鎧を纏った”仮面ライダー”がいた。

 

「あれは…」

 

「間違いない。あれは仮面ライダー龍王!」

 

仮面ライダー龍王、それがこの戦いで最初に僕達を助けてくれたヒーローだった。

 

 

 

 

 

to be continued・・・




後三話くらい続きそうだなぁ。
あ、今回登場したヒーローはダラケーさんのウルトラマンザージスとドキドキプリキュア。
そして自分の仮面ライダー龍王です。
次回も自分とダラケーさんの小説のキャラが出ます。
後ニャルラスクィオスの名前の由来は簡単です。
混沌の神ニャルラトホテプとイカの英語のスクィットと混沌の英語のケイオスをそれぞれもじってくっつけただけです。
次回はおそらく結構後だと思います。
気長に待ってくれると幸いです。それではシーユー!


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プリキュアクロニクルソレイユ視点その1 色々な始まり

覇王龍さんのプリキュアクロニクルのソレイユ視点です。時系列は第一部終了後なのでネタバレたくさんあります。


「許さない・・・・必ず復讐してやる・・そのためにまずは・・・あの子の体を頂こう!」

影は突然蠢き、少女に取り付く。

「これでいい・・・」

影、ガテァヴは少女の体を手に入れて不敵に笑う。

 

 

 

 

 

 

同時刻、ある狐の妖精が街中を漂っていた。

「くそ、何故認められないんだ?」

「くっくっく、お困りのようだな・・・」

突然テレビの画面が変わり顔が浮かび上がる。

「!?おまえはああああああああ!?」

顔はテレビから飛び出し、妖精を乗っ取って人型になる。

「これからはゴルドドライブでも名乗ろうか。はっははははは!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

更に同時刻、真っ二つにされていた鮫の悪魔は事前に仕掛けておいた術により復活する。

「く、まさか俺が真っ二つにされる日が来ようとは・・・」

鮫の怪人シャークールは立ち上がりながらぼやく。

「だっぁああははははははははは!!それは災難だったねぇ〜」

「! 誰だ!?」

現れたのは青い体をした忍風戦隊ハリケンジャーに登場するサタラクラだった。

「僕の名前はマガ サ タ ラ ク ラ !」

マガサタラクラは軽く挨拶をする。

「突然だけど君!退場させちゃいます!」

「何!?」

マガサタラクラは一瞬でシャークールに近づきフルパワーで殴る。

シャークールは勢いよく吹き飛び橋の上に投げ出される。

「ば、ばかな・・・」

「あっはははははははは!!じゃあね。」

サタラクラはシャークールを蹴飛ばして海に落下させる。

シャークールはそのまま潮に流されていった・・・・

そして沖についた時には彼の姿は人間と同じ姿になり、記憶も失っていた。

「俺は一体・・・ここはどこだ?」

看板を見ると”大貝町”と書かれていた。

「あれ?どうしました?」

彼は後ろから声をかけられる。振り向くと藍色のポニーテールの少女がいた。

「私は覇波 龍璃、貴方は?」

「・・・すまない、記憶がないんだ」

「じゃあシャアさんって呼んでいいですか?」

「ああ」

その後、シャークールは彼女の家に居候することになった。

彼女の家のラーメン屋龍粋の店長”剃人”はその時かなり叫んだと言う・・・・

 

 

 

 

 

 

〜〜〜二日前〜〜〜

貴様らよく来たな、俺様の名は”アクゥーニン”、大悪魔だ。今俺は・・・・・座禅をしている。

何故こうなっているのかと言うとゴルドドライブやらゴルディムといったか、やつは。

そいつをスネイルを騙して抹殺した訳だがそれをスネイルにばれてしまい、

お仕置きとして五日前からこうしている。因みに俺やスネイル以外にも悪魔はいる、レドルとデムス、

しかしこいつらは今ノルマが達成できずに悪魔界の方で補習を受けている。

くそ、キザニはスネイルとともに何処かへ行ってしまったから俺は何故か一人座禅している状態でここにいる。

ええい、一体いつになったら終わるのだ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜一方、スネイルとキザニ〜〜〜

みんなこんにちは、悪側の妖精キザニだ。決して草なんとかではない、けして村かびではない、決してザニ王ではない。

キザニだ。もう一度言う、キザニだ。黄色いザリガニだからキザニと覚えてくれ。

さて俺は今スネイルと共にスネイルたちと同じ悪魔であるガテァヴがプリキュアを争わせて崩壊した町に来ている。

「本当に廃墟だ」

スネイルはつぶやいた。

「まったくだな、ん」

キザニは何かに気付いた。

「気配がする。」

その気配がする方に二人は向かった。

そこには簡単な家らしきものがあった。

中には小学生ぐらいの少女がいた。

「あらら、この状態は一ヶ月くらい放置されてた感じだからここで行き倒れちゃったのかな?」

「ふ、悲惨な話だな」

キザニは少女に近づいた。すると・・・

かわいい....

「え?」

かわいい!!

少女はキザニを捕まえて意気揚々とジャンプし始めた。

「(キザニが可愛い?随分変わった子だなぁ、あと生命力強すぎ。)」

「わーいわーい!貴方なんていうの!?」

少女はテンションを上げたまま質問した。

「き、キザニだ・・・そういう君こそ名前は?」

「あ、私は暁 美佳(あかつきみか)、小学一年生!あ、でももう春超えたから二年生か」

少女、暁美佳は自己紹介した。

「・・・まあそういう訳で」

「?」

スネイルはロープを取り出す。

「ん〜〜ん!ん〜〜んん!(この人人さらいです!誰か助けて下さい!!)」

スネイルは美佳を縛り、袋を被せそのまま連れ去った。

「(・・・・・俺たちはここに人さらいしにここに来たのか?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、アジト到着。

スネイルはアクゥーニンの足に重りを、頭に壺を乗せて、

「その状態で後72時間ね」と言ってから袋を開け、美佳の口を塞いでいた縄を解く。

「ぷは!いきなり何するの!?」

美佳がスネイルを怒鳴るが彼は無視して彼女を底の見えない穴の上に吊るす。

「ひぃ!?私高いところ苦手だから降ろして〜!?」

「こう?」

スネイルは持ってる縄からわざと一瞬手を離す。

「ひゃ!?」

そのせいで少し穴の底に近づく。

「はいはい質問、君はあの町で以前何をしてたの?」

「!ぷ、プリキュア、キュアバルバトスっていう名前。」

美佳はスネイルの質問に答える。

「へえ〜、じゃあコッチ側のプリキュアにならない?今ならキザニがついてくる!」

「おい!勝手に決めるな!」

「わかりました!それ受けます!」

「早!?」

美佳はキザニ目当てで悪魔側のプリキュアになることを了承した。

「やった〜!これでキザニと一緒にいれる〜!!」

「あ、そんなに揺らすと」

ブチィ

「「「あ」」」

喜んだ美佳が暴れすぎたせいでロープが切れた。

「わあああああああああああああああ!?」

「キャッチ」

すぐにスネイルが美佳を救出する。

「こんどやるときは鎖にしよう。」

「君ぶれないな」

キザニはスネイルの不動ぶりに呆れていた。その時、

「ぐおおおおおおおおおおおお!?」

アクゥーニンが飛んできて穴に落ちた。そしてすぐに戻ってきた。

「いったい何が・・・」

スネイルがアクゥーニンが飛んできた方を見るとそこには、

青い人形の姿をしたマガメサイアバグスター、

黒い仮面ライダーハートの姿をしたマガハートロンバグスター、

布で体を覆ったマガサイバルバグスターの三体が。

「貴様らにはプリキュアクロニクルのエクストラプレイヤーとして働いてもらう・・・まずはプリキュアをさらえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜マンション〜〜〜

あるマンションではキュアジェネラル、葛葉実は剣を振るっていた。

「負〜け〜たあああああああああああああああああ!!」

彼女は超プリキュア対戦と呼ばれる戦いの時、キュアゲンムに負けた。それが悔しかったのかそれから修行している。

「えーんえーん・・・」

「!泣き声!?」

実は声に気づくと聞こえる方に向かった。

「大丈夫か・・・のわああああ!?」

すると地面から網が出てきて実を捕らえる。

「・・・・・・ポチ」

泣いていたふりをしていた美佳はボタンを押す。

網に電流が走り、実は気絶する。

「・・・・本当にこんな手に引っかかった・・・」

実が簡単な罠に引っかかったことに驚く美佳。

「貴様!なにをしている!」

そこにキュアバロネスが現れる。

「何って、プリキュア拐いだよ。」

スネイルが説明する。

「というわけで貴方も捕まって下さい、キザニ!」

キザニは美佳に呼ばれるとアークブレスに憑依、

アークブレスはフォトンブレスχに変わる。

美佳はフォトンブレスχにカイザプレートをセットする。

『カイザ スタンバイ・・・・』

「プリキュア!リンクスデーモン!」

黄色い光と共に彼女の衣装が黄色いラインが入った銀色のドレスに変わる。

「夜に花咲く閃光の暁!キュアカイザ!恨みはないけど、いざ成敗☆!」

彼女はプリキュア、”キュアカイザ”に変身した。

「いきなり必殺技!プリキュアカイザバインド!」

カイザはカイザエッジと似た武器、”ブラストクロスエッジ”から黄色い弾丸を放つ。

「!どこを狙っている!」

バロネスは回避する。だが弾丸は地面に当たると鎖に変わり、バロネスの足に巻きつく。

「なに!?」

それがカイザの必殺技、カイザバインドの特徴、弾丸を鎖に変えるのだ。

「からの、プリキュア!ブレイクスラッシュ!」

更に、敵を一刀両断するブレイクスラッシュを発動してバロネスを一閃。

「が・・・」

バロネスは倒れ、変身が解除され駆紋豊美に戻る。

「・・・・これで二人目。」

スネイルとカイザは豊実と実を連れて去っていった・・・・

 

 

 

 

to be continued・・・




村かびは村上です。わかるひとには分かる人です。
次回のプリキュアクロニクル編はソレイユ登場。

(追記)

暁 美佳のイメージ声優は小倉唯となりました。


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プリキュアクロニクルソレイユ視点その2 仲間が・・・・・

その2でやっと登場するよソレイユ。
それと今回は自分がライダーとして登場します。しかし役立たずです。


「プリキュア!サンシャインヒール!」

「キシャアアアアアアアアアアア!?」

魔獣ヤマタノオロチは浄化された。

・・・・僕は日向恵、今はキュアソレイユ。昨日突然連絡が取れなくなったキュアジェネラルこと葛葉実さんとキュアバロネスこと駆紋豊美さんを探していたらスネイルが作り出した”魔獣ヤマタノオロチ”が暴れていたのでプリキュアに変身、すぐに浄化しました。

「実さん、豊美さん、何処へいったんですか・・・・」

「何暗い顔してんの?そんな顔してたらあの人たち心配するよ」

ソレイユと一緒に戦っていたキュアホークが彼女を励ます。

「ホーク・・・」

「うちに任せておけば大丈夫!必ず見つけられる!」

ホークは笑顔で言った。

「・・・・うん、大丈夫、だよね」

ソレイユが元気を取り戻し、二人の捜索を再開しようとした時、光の弾丸が飛んできた。

「「 ! 」」

光の弾丸はソレイユ達に当たる前に光の鎖に変わり、彼女達を拘束する。

「何これ!?」

「動けない!?」

その弾丸を撃ってきた少女はすぐさま彼女達に近づき、一閃。

ソレイユとホークは倒れ伏し、変身が解除される。

「だ、誰?・・・・」

恵は少女の方を見る。

「私はキュアカイザ、プリキュア。」

キュアカイザはブラストクロスエッジを突きつける。

「おとなしく捕まって下さい」

「誰が・・・」

キュアホーク、紅 鷹奈が変身しようとホークプレートをアークブレスにセットする。だが何も反応がない。

「! どうして・・・」

「私の必殺技を食らえばしばらく変身できなくなります。」

カイザはそう言いながら地面に弾丸を放つ。

すると地面から鎖が出てきて恵と鷹奈を拘束する。

「じゃ、しばらくそこで待っててください」

カイザはその場から離れる。

「どうしよう鷹奈ちゃん・・・このままじゃ・・・」

「落ち着いて、絶対みんなが助けに来るから・・・」

「そんなのは来ないわ」

二人の前に”キュアコキュートス”が現れる。

「貴方は?」

「私はキュアコキュートス、貴方の仲間はもうカードにしたわ」

コキュートスは五枚のカードを取り出した。

カードにはキュアジェネラル、キュアバロネス、キュアスピーディ、

キュアブラスター、キュアハイヤーがそれぞれ描かれていた。

「そんな・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恵達の前にコキュートスが現れた時、カイザこと美佳は・・・

「キザニ、これでいいの?」

「今はこれしかないだろう。大丈夫だ。いづれどうにかなる。」

「うん」

少し泣いていた。

「美佳、ごめん・・・」

それを遠くで見ていたスネイルは静かに彼女に謝った・・・

 

 

 

 

 

そして再び恵達の方は・・・・

「僕達をどうするんですか?」

「もちろんカードにするの」

コキュートスは”サタンリング”を恵に近づける。

その時、

『テンガン!サディスティックネクロム!メガウルオウド!・・・・♪〜〜・・・バイオレンスインベイダー!』

仮面ライダーネクロムに似た”仮面ライダーサディスティックネクロム”が現れる。

Sネクロムは素早くコキュートスに近づきサタンリングを弾き飛ばす。

『テンガン!サコンタ!メガウルオウド・・・♪〜・・・ブレードマスター!』

そしてサコンタ魂にチェンジし、ガンガンセイバー二刀流モードで鎖を切った。

「ありがとうございます!」

Sネクロムは「どうしいたしまして」と書かれたプラカードを出した。

そして指で、パチンっと音を鳴らす。すると恵達のアークブレスが光る。

「これって・・・・」

「まさかこれで変身できるように・・・」

Sネクロムは「なった」と書かれたプラカードを出した。

「ち、だったら!」

コキュートスはゼットン、パンドン、ダランビア、ベムラー、アントラー、エレキングのカードを取り出し、サタンリングにスキャンする。

『超合体!ゼッパンドン!』

『超合体!ダランベムラー!』

『超合体!エレキアントリッキング!』

人間サイズのゼッパンドン、ダランベムラー、エレキアントリッキングが出現する。

「鷹奈!」

赤い鷹の妖精、炎鷹がやってくる。

「炎鷹!来て!」

炎鷹がアークブレスに憑依すると、アークブレスはライジングホークブレスに変わる。

鷹奈はホークプレートをセットする。

『ホークライジング!』

「プリキュア!忍びチェンジ!」

深紅の炎に包まれながら鷹奈は”キュアホーク ライジングモード”に変身する。

恵はムーンランサーにアマテラスプレートとオーディンプレート、更にソレイユプレートをセットする。

『エクリプス!』

「プリキュア!チェンジオブニューワールド!」

恵の後ろで太陽と月が合わさり、まばゆい光が放たれる。

「太陽の光と月の光を持つプリキュア、キュアソレイユ エクリプスブレイブモード!」

その光が収まると”キュアソレイユ エクリプスブレイブモード”に変身した。

『テンガン!ルイ13!メガウルオウド・・・♪〜・・・ジャッジメントロード!』

Sネクロムはルイ13魂にチェンジする。

「行きなさい!」

合体魔王獣軍団は駆け出す。

Sネクロムは「怪獣の方は任せた」と書かれたプラカードを出した。

「はい!」

「わかった!」

ソレイユとホークは合体魔王獣軍団と戦う。

Sネクロムはコキュートスと対峙する。

「コキュートスガトリング!」

コキュートスの必殺技がSネクロムを襲い、爆発が起こる。だが、煙が晴れると無傷のSネクロムがいた。

「そんな!?」

一方、ソレイユ達の方では、

「はああ!!」

ソレイユの一撃がゼッパンドンに決まる。ゼッパンドンは二枚のカードに戻る。

「プリキュア!天雷風神斬り!」

ホークの上段からの必殺技はダランベムラーを一刀両断し、ダランベムラーをカードに戻した。

「よし!」

「あと一体!」

だが、エレキアントリッキングは何処にもいなかった。

「いない!?」

「何処へ行ったの?」

二人は辺りを見渡す。すると地面から多数の触手が出現し、二人を縛り上げる。

「「きゃ!?」」

同時にエレキアントリッキングも地面から出現する。

「ははははは!!捕まえたぞ!」

エレキアントリッキングは電撃を放つ。

「く、・・・・・こんなの!」

「全然効かない!」

二人は触手を引きちぎる。

「・・・・うっそーん」

「プリキュア!火炎旋風撃!」

「プリキュア!ダブルレイレインボー!」

「オーゥ・・・バー・・・・キィィィィィィィイルゥ・・・・」

ドオオオオオオオオオオオオオオオンンンンン!!

ホークの炎の竜巻”火炎旋風撃”と、ソレイユの”ダブルレイレインボー”により、

エレキアントリッキングは大爆発を引き起こしてカードに戻る。

『ガンガンハンド!』

Sネクロムはガンガンハンド銃モードをネオメガウルオウダーにかざし、

ネオメガウルオウダーの待機ボタンを二回押してから変身ボタンを押した。

『ダイカイガン!』

『ダイテンガン!ルイ13!オメガウルオウド!・・・』

『オメガスパーク!』

Sネクロムはビームを放ち、コキュートスの動きを電撃で止める。

そして飛び蹴り・・・ではなく回し蹴りを決める。

コキュートスの変身を解除させ、叶雪菜に戻す。

「何かありました?爆音が聞こえ・・・」

キュアカイザこと美佳は凍りついた。

『テンガン!テイバク!メガウルオウド!・・・♪〜クラシングペン!』

Sネクロムはテイバク魂にチェンジし、肩から鎖を出す。

その鎖で雪菜と美佳を拘束し、自らの元へ引き寄せる。

「ひい〜ごめんなさいごめんなさい!」

Sネクロムは「目的は何だ?」と書かれたプラカードを出した。

「・・・・」

雪菜は黙っている。Sネクロムがまたプラカードを出そうとした時、青い光弾飛んでくる。

Sネクロムは全員をかばって吹き飛ぶ。

「g 5 _」

「僕達を置いて、何を楽しそうにしてんのよ!」

「sooodsososodaaaaaa!」

「ほんとほんと」

現れたのはマガメサイアバグスター、マガサタラクラ、クトゥルフェル、そしてペドレオンGQだった。

「うう・・・」

「なんか気色悪いのがいる・・・・」

ソレイユとホークはクトゥルフェルに引いていた。

「ふん!」

何処からともなくアクゥーニンが現れ二人を吹き飛ばす。

「きゃあ! あ、アクゥーニン!」

「久しぶりだな!キュアソレイユ!」

「なんでここに!?」

「やつらにプリキュア拐いしろ!って言われたからだ!」

ソレイユとアクゥーニンがそんなことを話してる間にメサイアが美佳たちを拘束していた鎖を引き継ぎった。

Sネクロムは「あれ、天の鎖の十倍の強度なんだけど」と書かれたプラカードをだして上に放り投げながら・・・

『テンガン!ヨシツネ!メガウルオウド!・・・・♪ー・・・トゥルー・ザ・キング!』

ヨシツネ魂にチェンジ、高速でアクゥーニンとメサイアとクトゥルフェル、

更にマガサタラクラとペドレオンGQをサングラススラッシャーでぶった斬る。

そして変形させて撃ち抜く。

「執拗だな〜」

「意味はないけどね〜!」

「g t u e」

「mmmmmuiiiiiiiimimimimi!」

マガサタラクラとペドレオンGQ、メサイアとクトゥルフェルは復活した。(アクゥーニンは約1日後に復活)

「・・・・・ち」

Sネクロムは再び高速で走り出す。

「g 5 _!」

メサイアはそれを超えるスピードでSネクロムを吹き飛ばし、

さっきよりも巨大な青い光弾で攻撃する。

『メガオメガウルオウド!』

『メガ!オメガシャイン!』

Sネクロムも必殺技で対抗する、が、すぐに破られ大爆発に巻き込まれる。

「ネクロムに似てる人さん!」

『バルバトス!カイザ!スタンバイ・・・・』

「よそ見して暇ないですよ!プリキュアリンクスデーモン!」

美佳は黄色いフリルがついた銀色のドレスに、青いラインが入った白いブレザーを身にまとった”キュアカイザ バルバトスモード”に変身する。

「えい!」

カイザは背中のリボンを伸ばしてソレイユ達を攻撃する。

「速い!?」

「それ!」

カイザのリボンはホークを縛り上げる。

「しまった!?」

「プリキュア!バインドクラッシュ!」

カイザはホークを地面に叩きつける。

ホークは鷹奈に戻った。

「鷹奈ちゃん!」

ソレイユが鷹奈の元に駆け寄ろうとする。

「!?」

しかし、その前にカイザのリボンが彼女の足に巻きついていた。

「それ!」

そのまま放り投げ、ブラストクロスエッジから弾丸を発射。

弾丸は鎖に変化し、ソレイユを空中で拘束。

そして×の字に斬りつける技”クロススマッシュ”でソレイユの変身を解除させる。

「うう・・・まだ・・・・」

恵はムーンランサーとアマテラスプレート、オーディンプレートに手を伸ばす。

そこに、ペドレオンGQ、マガサタラクラとクトゥルフェルが現れる。

「どうするペドやん?」

「ん?こうする♪ クトゥルフェル!」

ペドレオンの指示でクトゥルフェルはムーンランサーを踏みつける。

「ああ!?」

更に爪でアマテラスプレートとオーディンプレートを突き刺す。

「そんな・・・・お父さんとお母さんの形見が・・・・」

「お前らあああああああああ!!」

炎鷹は人間態に変身し、刀を持って三体に突っ込む。

「うるさい邪魔」

ドス

ペドレオンは容赦なく炎鷹の腹を貫いた。

「あ・・・・ぐ」

炎鷹は倒れた。

「あ、ああああ・・・」

その様子を見ていたコキュートス以外のプリキュアは蒼白していた。

「おい!目的はそいつらを連れ去ることだ。余計なことをするな!」

キザニはデーモンブレスχの中から三人を叱る。

「は?なんだ・・」

ゼ ク ス ア ッ プ!デンジャデンジャー!(Wow)デッドオアアライヴ!エンドオブザワールド!デンジャデンジャラスゾンビ!(yeahーーーーーーー!)』

『エ ン ド オ ブ デ ン ジャ ラ ス! ク リ ティ カ ル フィ ニ ッ シュ!』

直後三体は新たに現れた”ゴッドゲンム”に両断された。

「おまえらこそ黙れ」

ゴッドゲンムは怒気を含めて言い放つ。

「ど、どうするよペドやん!?」

「やつを出す」

『サバイバルアマゾンズ』

ペドレオンがガシャットを起動すると牢屋が出現。

中には鎖で縛られ、口をマスクで塞がれた少女がいた。

「はいはーい!今出すよ〜」

サタラクラは牢屋の開け、鎖とマスクをとった。

「・・・・アマゾンズ、培養」

赤い蒸気発生させると共に少女は”マガアマゾンバグスター”に変貌する。

「フギャアアアアアア!!」

アマゾンはゴッドゲンムに突っ込む。

同時にメサイアも突っ込んできたが上半身をゴッドゲンムに粉砕される。

ゴッドゲンムはドライバーのAボタンを押し、更にBボタンを押す。

『ク リ ティ カ ル ジェ ノ サ イ ド!』

地面から多数の手が出現しアマゾンを縛り上げる。が、彼女はそれをすぐに引きちぎった。

『ク リ ティ カ ル ク エ イ サー!』

ゴッドゲンムはすぐにガシャコンスパロウを手に持ち、

”クリティカルクエイサー”を発動する。

アマゾンをすれ違いざまに攻撃する。

だが、逆にゴッドゲンムの装甲が破壊され、ライフが2まで減った。

しかし、アマゾンも少女に戻る。

「・・・今の内に恵と炎鷹を連れて逃げて」

鷹奈が再びホークに変身する。

「まじで言ってるのか」

「・・・まじ」

ゴッドゲンムはしばらく黙りこんだ後、二人を連れて逃げた。

「・・・・後は頼んだよ、恵」

ホークの意識はその後途絶えた・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いの場から少し離れた所でゴッドゲンムは恵達を下ろし、炎鷹の傷を治した。

「・・・・なんで、なんで鷹奈ちゃんを置いて行ったんですか!?」

恵はゴッドゲンムに詰め寄る。

「・・・・・・」

ゴッドゲンムは変身を解除し、”サウス”に戻る。

「でないとお前はカードにされてたぞ」

「! それは・・・」

恵は黙りこんでしまう。

「(確かにあのままだったら僕もカードにされていた・・・)」

「それに、まだあいつらは死んだわけじゃない、ただカードにされただけ。浄化すれば元に戻る。」

「それって!」

「まだ希望はある、あいつらを救うのはお前だ」

サウスはそれだけ言って風のように消える。

 

 

 

 

 

〜〜〜翌日〜〜〜

「サンサン、準備できた?」

「うん、バッチリ!」

恵とサンサン(人間態)は二人である町に向かうことにした。

「大貝町・・・」

あの後サイバルが現れ、大貝町へ行け、と言い残した。

「そこにみんないるんだね」

「たぶん、ところでその姿は・・・」

「炎鷹に教えてもらった。」

「じゃあ、その姿の時は周りには日向太陽って名乗って」

恵はサンサンの人間態時の名を決める。

「!日向って名乗っていいの?」

サンサンは恵に聞き返す。

「うん!」

「やった!」

二人は笑顔で手をつないで飛び上がる。

「君達、そろそろ行かないと電車に遅れるぞ」

「「あ、しまった!?」」

二人は急いで家を出る。

「さあ、我々は」

「これらの修理だな」

シーベルトルン、速水天十朗の前にはムーンランサー、アマテラスプレート、オーディンプレートがあった。

「これは骨が折れるな・・・」

「oh・・・・」

二人はムーンランサーの特殊な構造に頭を抱えていた・・・・

 

 

 

 

 

to be continued・・・




次回は大貝町にてあるバグスターと戦います。たい(クリティカルデストラクション!)




*追記*
紅 鷹奈のイメージ声優は竹尾歩美に決まりました。


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プリキュアクロニクルソレイユ視点その3 新たなプリキュア参上!

今回は題名の通り新しいプリキュアが出てきます。
そして太⤴︎鼓の達(クリティカルデストラクション!)


ぴぃ〜〜〜!『大貝町〜!大貝町!〜』

「着いた!大貝町!」

恵とサンサン(太陽)は大貝町へと降り立った。

「早速、宿探そう!」

「うん!」

二人は宿を探し始める。しかし、やはり見つかんない。

(すまない、それが自分が書き下してる世界のルールなんだ・・・たまにぶち破るやついるけどな。)

 

「うう・・・見つかんないよう・・・」

「だ、大丈夫!絶対見つかるって!」

落ち込む恵を太陽が励ます。

「サンサン・・・うん!そうだね!よ〜し!頑張るぞ!」

元気を取り戻した恵は再び宿を探す。

すると・・・

「あれ?」

先日超プリキュア大戦で共に戦ったキュアリューゲンこと呉島光、キュアザンゲツこと呉島貴子の姉妹がいた。

「二人共どうしたんですか?」

恵は二人に声をかける。

「ああ、君か、実はちょっと人を探しているんだ」

二人はどうやら貴子の会社の研究者が作った"ゲネシスブレス"を奪って逃げた人を探しているらしい。

「君たちこそどうしてここに?」

光は何故恵達がいるのか聞いた。

恵は前回、ホーク達がカードにされてしまったことを話した。

「なるほど、バグスターか、よし、私たちも彼女達を捜索する。」

「お願いします。出来るだけ早く助けたいので。」

その後、二人と別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜しばらく経過(ここ一人称視点)〜〜〜

その後、僕達は周辺を散策していた。

そこで影宮レイナという女の子と会った。

お姉さんを探しているらしい。

「バグスターを見かけたって言ってあっちに行っちゃった。」

レイナちゃんは東を指差した。

「そうなんだ、ん〜困ったお姉さんだね・・・」

と、僕が言うと、

「貴方はそのお姉さんと似たようなことしそうだけどね」

「う・・・」

サンサンが皮肉を交えて言ってきた。事実だから言い返せない。

バキイィン!

その時、さっきレイナちゃんが示した方向から何かが壊れる音がした。

「お姉ちゃん!・・・」

レイナちゃんはなんとキュアキラーガに変身して飛び出した。

僕もプリキュアに変身して追いかけた。その先には藍色のコスチュームのプリキュアらしき人と

騎士のような姿のプリキュアとスナイパーのような姿のプリキュアが戦っていました。

なんかよくわからないけど止めに入ります!

けど、どうやら二人の方は藍色の人の実力を試したかっただけみたいです。

その後出てきた”マガリュウドラ”をみんなと協力して倒した。

騎士ようなプリキュアとスナイパーのようなプリキュアさん達はどこかへ行ってしまった。

「ふう・・・」

その場に残った僕達は互いに変身を解く。

「・・・貴方は誰?」

藍色のプリキュアらしき人だった女の子が聞いてきた。

「・・・日向恵」

「恵・・・私覇波龍璃。よろしくね!」

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

〜〜〜ラーメン屋”龍粋”〜〜〜

「ついたよ!」

今僕達はラーメン屋”龍粋”の前にいます。

あの後事情を話したら龍璃ちゃんが「じゃあうちに来る?」って言ってくれたので、

僕とサンサンは龍璃ちゃん家に泊まることにしました。

「ただいま〜剃人!」

「おう、おかえり・・・・」

中に入ると店主と思われる人が僕達を見て青ざめました。まるで”またか”と言わんばかりに。

「龍璃、そこの二人は?」

「日向恵ちゃんと日向太陽ちゃん。ここで居候することになった!」

「・・・・またかああああああああああああああああああああ!!!!

店主さんはやっぱりまたかって叫んだ。

「どうした?叫び声が聞こえたしたんだが・・・」

ニット帽を被った男性が現れた。

「・・・・どこかで会いました?」

何故か僕はこの人のことを知ってる気がした、だから聞いてみた。

「? いや君たちとは初対面のはずだが。」

「そうですか、変な事聞いてすみませんでした。」

多分、この既視感は僕の気のせいだろう。でもやっぱりどこかであった気がするなぁ。

うああああああああああああああああ!!

店主さんはまだ叫んでいました。

「違反チケットスパーキング!」

「ふべらっ!?」

そして吹き飛んだ。

 

 

 

 

〜〜〜次の日(最初一人称途中から三人称)〜〜〜

次の日、僕とサンサンは龍璃ちゃんと一緒に出かけています。

皆のカードを持っているキュアコキュートスを探す為に。

「なかなか、見つかんないね。」

「はい・・・」

恵は思わずうつむいた。それを見ていたサンサンは・・・

「(あんな悲しそうな恵、見てられない、けど私に何ができるの?)」

一人思考の迷路を彷徨っていた。

その時、

「ドドンガドン!太鼓くんとマガサタラクラくんただいま登場!なんちゃって。」

太鼓の達人のバグスター、ドラムスバグスターとマガサタラクラが現れた。

「バグスター!?それと一番最初にオメガシャウトモンに殺られた人!?」

龍璃はサタラクラの声優さんネタでぼけた。

「違ーう!!」

「そ、そうだよ、龍璃ちゃん!あの仮面おばかさんは・・・」

「ちょっと君!?さらっと人の悪口言うんじゃないよ!」

「あ、そうかあのマントヒヒの・・」

「それでもなーーーーーい!!もうやっちゃえ!ドラムスくん!」

「太鼓勝負だドン!」

恵はキュアソレイユ、龍璃はキュアプレイヤールリに変身した。

「ドンドドン!ドドンガドン!」

ドラムスはリズムよく火の玉を打ち出した。

ルリはリズムに乗って火の玉を交わす。

ソレイユもリズムに乗って回避する、だがそれはいつもの調子だった場合の話。

「きゃあ!?」

今の彼女は仲間を失った事により精神が若干不安定、

リズムを読み取る能力も下がってしまっている。

「! ソレイユ!」

「あははは!行かせないよ!クトゥルフェル!」

サタラクラの命で現れたクトゥルフェルは自らの力を使い地面から触手を多数出現させる。

その触手でルリを縛り上げる。

「う・・しまった・・・」

「そこであの子が殺られる所を見ててよ!だ〜はっはははっっはっははは!」

マガサタラクラは不適に、高らかに笑う。

「うう・・うあ!?」

一方のソレイユもドラムスの攻撃に防戦一方だった。

「ん〜つまんないなぁ〜よし!クトゥルフェル!あの子も縛っちゃって!」

「kiiiiinbbbbbacccc!」

クトゥルフェルは触手でソレイユを地面に縛り付ける。

身動きの取れなくなったソレイユに向かってドラムスは至近距離から火の玉で攻撃する。

「く、とりゃ!」

ソレイユは頭突きでドラムスを吹き飛ばし、ソルレイピアで触手を斬る。

しかしすぐにドラムスの火の玉によって吹き飛ばされてしまう。

そこにドラムスは追撃と言わんばかりに鉢でソレイユを殴る。

「う、うう、」

ソレイユは痛みに耐えようと蹲り頭を抱える。

「だ〜はっはっはっはっは!愉快愉快!」

「ソレイユ・・・」

その様子をサンサンは物陰から見ていた。

否、見ているしかなかった。

「どうしよう、助けないと・・・でも私に何ができるの?

時空間からミラクルローディングロッドを取り出す?いや、

それじゃ何も状況は変わらない。どうすれば、どうすればあの子を、

恵を助けられるの!どうしたいいの!私は!」

サンサンは一人自問自答を繰り返す、当然答えは出ない、いや出てはいるがそれを彼女は実行できない。

自分が行けばいい、それが一番いい手、それはわかっている、だがそれで状況を変えるのは無理だ。力がないのだから。

「ああ、ああああ・・」

彼女は泣いた。無力な自分を責めながら泣いた。

そこに誰かが現れた。

「おいおい、何やってんだ?さっさとあいつを助けろよ」

「無理だよ、私に力はないから!」

「じゃあ、やるよ」

そいつは”ナイルズブレス”と”バステスプレート”を取り出す。

「え・・・」

「ただし、条件がある、この力は大事な者のために使え、いいな」

そいつはサンサンにそれらを渡す。

「・・・・分かった、恵や皆の為に使う!」

「・・・もう大丈夫そうだな、それじゃあな」

そいつ、”サウス”は風のように消えた。

「…よし!」

サンサンはナイルズブレスを装着し、バステスプレートをセットする。

『バステス!』

「プリキュア!エボリューションサン!」

サンサンの髪が金色、瞳が水色に変化。

金色と白の和風のドレスに身を包んだ、”キュアバステス”に変身する。

「断罪と守護の太陽!キュアバステス!救ってあげるよ!その魂!」

バステスは白いクロー型の武器、”サンジャッジクロー”でルリを縛っていた触手を切り裂く。

更にドラムスを蹴り飛ばす。

「大丈夫!恵!」

「う、うん・・・」

ソレイユはバステスの手を借りて立ち上がる。

「恵、貴方は一人じゃない、私やみんながいる。だから俯かずに戦おう!」

「サンサン・・・わかった!もう落ち込まない!」

バステスの励ましにより、ソレイユはいつもの調子を取り戻す。

「なんかよく解らないけど良かったね!」

ルリも一緒に喜んでいる。

「ちょっとーーーーーーー!?無視してんじゃないよ!」

マガサタラクラは激昂していた。

「サンサン!ミラクルローディングロッドを!」

「わかった!」

バステスは時空間から回転版がついたロッド、”ミラクルローディングロッド”を取り出し、ソレイユにパス。

「そんなんでどうにかなるわけないだろーーーーー!やっちゃえドラムス!」

「ドドンガドン!」

ドラムスは火の玉を打ち出す。

「は!」

ソレイユは二つの武器を使って火の玉をリズムよく叩き落とす。

「何!?」

「は〜〜〜!や!!」

「ふ、フルコンボだドン!?」

ソレイユはフルコンボをたたき出した。(太鼓の達人だからね)

そしてミラクルローディングロッドの回転版を水色の星が描かれた部分まで回し、それから逆に回した。

「プリキュア!ダブルサークルサンシャイン!」

二つの武器でそれぞれ円を描き、それをドラムスにぶつけた。

「クリアだドン!」

ドラムスは浄化、消滅し、ガシャットが出現した。

「こ、こんの〜〜!!」

マガサタラクラが動こうとした時、”魔獣パラクードル”が現れた。

「後はバラクードルに任せて戻るよ。」

召喚したのはスネイルだった。

「ああもう余計な事を!まあいいや、今日は帰る!」

マガサタラクラ達は消えた。

「あ!待って・・・」

「ギェェェェェェェェェェッ!」

バラクードルがソレイユに突っ込む。

「プリキュア!サンシャインジャッジメント!」

ソレイユの前に立ったバステスはサンジャッジクロー ハンマーモードを巨大化させてぶっ叩く”サンシャインジャッジメント”でバラクードルを吹き飛ばす。

「ギェェェェェェェェェェッ!?」

「違反チケットスパーキング!」

ルリはバラクードルに違反チケットを貼り付ける。

「ギェェェェェェェェェェッ!?(びゃあ゛ぁ゛うまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛ってこんなんで死ぬか!)」

断末魔を上げて消滅、かと思われたがダメージを喰らっただけだった。

「「「プリキュア!トリプルこぶしパンチ!」」」

「ギェェェェェェェェェェッ!?(ごめんなさーーい)」

三人のこぶしパンチによりバラクードルは爆発した。

 

 

 

 

 

〜〜〜謎の場所〜〜〜

「・・・・これだったらもう大丈夫だな」

戦いの様子を見ていたサウスは安堵した。

「さてこの世界の状況をいつ伝えるかねぇ・・・・」

そいつが見る先には多数の世界が一つに重なっている絵があった・・・

 

 

to be continued




今回は覇王龍さんのキュアカオスこと覇波龍璃に登場してもらいました。
それとバラクードルは覇王龍さんのアイディアです。
次回はペドレオンGQ再来!?・・・・・・


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プリキュアクロニクルソレイユ視点その4 キュアオーブ降臨!

今回はマイスイートザナディウムさんのキュアオーブ達が出てきます。


こんにちは皆さん、日向恵です。僕とサンサンはいつもの制服を着て、学校へ行きます。

 

けど、学校はいつものところじゃありません。大貝第一中学校です。

 

コッチに居る間はこの学校に行くことになりました。

 

天十郎さんが”グランガード”という人たちに頼んで手配してくれたみたいです。

 

「ひ、日向恵です!少しの間だけどよろしくお願いします!」

 

「日向太陽です!よろしく!」

 

恵と太陽(サンサン)は軽く挨拶をした。

 

「ちょっとサンサン、テキトーすぎない?」

 

「恵は逆に固すぎ。」

 

二人は席に座ると挨拶がどうだったか互いに話し始める。

 

その傍らで、このクラスの男子達はひそひそと談合していた。

 

「あの二人、めっちゃかわいいぞ」

 

「声もいい感じだ」

 

「そして制服もいい味を出している!」

 

「まさにどストライク!」

 

(完全にこいつら狙ってる。)←作者の声

 

「おっし、聞いてみようぜ、好み」

 

「お前大丈夫か?下手したら死ぬぞ」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

完全に死亡フラグなセリフを言ったあと、男子生徒の一人は二人に近づく。

 

「え〜短刀直流に言います、どういうタイプの人が好きですか!」

 

そして率直に聞いた。

 

「「ん〜少なくとも貴方ではない(です)。」」

 

「(あ、死のう)」

 

男子生徒は多大なダメージを受けた。

 

「あ、今死のうと思いましたよね?」

 

「え?」

 

「ダメですよ、いくら好みじゃないと言われても。じゃないと自分を好きなってくれる人と出会えませんよ。」

 

恵は優しい言葉を投げかけ、微笑む。

 

「(あ、神だ)」

 

男子生徒は復活した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜学校近く〜〜〜

 

学校付近のトンネルでそいつと18〜20くらいのスーツ姿の少女と小学生くらいの少女二人が話していた。

 

「グランガードだったらその二人預けてもいいと思うが」

 

「それでもこの子達は私が預かる。それは変えるつもりは無いわ。」

 

「・・・・ま、別にそれでもいいさ。そいつらが普通に生きれるなら。」

 

サウスはそう言って姿を消した。

 

「桃子さん・・・」

 

「心配しないで、貴方達は私が守るから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『メビウスガシャット! ♪〜(待機音) 』

 

『ガッシャット!』

 

『『ガチャーーーーー!』』『メビウスオーバー『レベルアップ!』』

 

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション X!』

 

『ア ガチャ! マイティエキサイトサンシャインズDXMAX!燃上がっれぇ〜!!運命変えやがっれ〜!!メビウスオーバーエグゼイド!』

 

「ふう、で、どういう風の吹きまわしだ?エグゼイド?」

 

サウスはアクションゲーマーの足がムテキゲーマーに、

 

両手にダブルアクションゲーマーの肩アーマーの顔、胸にマキシマムゲーマーのアーマー、

 

頭部に燃えるようなバイザーがある仮面ライダーエグゼイド サンシャインアクションゲーマーL.V.00-O(メビウスオーバー)

 

に話しかける。

 

 

『『ガシューン・・・』』

 

エグゼイドは変身を解き、18歳くらいの青年に戻る。

 

「これ、本当にこの世界のエグゼイドは使えんのか?」

 

青年はそう言ってガシャットをサウスに渡す。

 

「一様同一の存在、使えるはずだ。」

 

「ふ〜ん、ま、世界を救えるならそれでいいか。」

 

青年は灰色のオーラを通って元の世界に帰って行った。

 

「これまさか一人づつ渡しに来るのか?だとするとあと四つ・・・」

 

「いや、これで三つになるぜ」

 

『ガチャーーーー! ランクアップ!』

 

『スクランブルだ!(デデデデン!)バンババン防衛バンバンウォーリアーズ・・・・決戦! ♪ー!』

 

足にキャタピラがつき、肩に多数の砲台とガトリングキャノン、背中にウィングとスクリューを装備し、

 

頭部に水色の艦長が被りそうな帽子を被った仮面ライダースナイプ ウォーリアーズゲーマーL.V.Ωが現れ、

 

ガシャコンマグナムで撃ってきた。

 

『ステンバイ』

 

サウスはサディスティックネクロムゴーストアイコンを起動する。

 

『イエッサー!ローディング・・・♪〜 』

 

ネオメガウルオウダーにセットし、待機ボタンを押す。すると待機音声が流れ始める。

 

「変身」

 

腕をたて、ネオメガウルオウダーを垂直にし、変身ボタンを押す。

 

『テンガン!サディスティックネクロム! メガウルオウド・・・・バイオレンスインベイダー!』

 

仮面ライダーサディスティックネクロムに変身する。

 

武器であるガンガンブレイバーをネオメガウルオウダーにかざす。

 

『ダイカイガン!』

 

スナイプもバンバンタンクガシャットをガシャコンマグナムにセットする。

 

『ガッシャット!キメワザ!』

 

互いにトリガーを押す。

 

『オメガ!ショット!』

 

『バンバンクリティカルフィニッシュ!』

 

両者の必殺技はぶつかり合い、相殺する。

 

『オメガ!ブレイブ!』

 

サウスは更に必殺技を発動、だがスナイプそれをたやすく受け止める。

 

サウスは距離を置くとルイ13世ゴーストアイコンを起動する。

 

『テンガン!ルイ13! メガウルオウド・・・ジャッジメントロード・・・』

 

ルイ13魂に変身し、必殺技を発動、スナイプを蹴り上げ、ガンガンハンドから放つビームで攻撃する。

 

が、全く効かず、スナイプはサウスのガンガンハンドを破壊する。

 

『テンガン!ヨシツネ!メガウルオウド・・・トゥルー・ザ・キング!』

 

今度はヨシツネ魂にチェンジし、サングラススラッシャーにルイ13アイコンとサディスティックネクロムアイコンをセットし、

 

サングラスを下げる。更にネオメガウルオウダーの待機ボタンを二回押す。

 

『闘魂ダイカイガン!』

 

『デストロイ!』

 

『ガチャ・・・キメワザ!』

 

スナイプはレバーを閉じる。

 

そして再度開く。サウスもトリガーを引き、ネオメガウルオウダーの変身ボタンを押す。

 

『ガチャーーーー!バンバンクリティカルフルブラスト!』

 

『メガ!オメガフラッシュ!』

 

『ダイテンガン!ヨシツネ!メガオメガウルオウド・・・』

 

スナイプは”バンバンクリティカルフルブラスト”を発動、

 

全砲台とガトリングキャノン、ガシャコンマグナムライフルモードからエネルギー弾を撃ちまくる。

 

サウスは青と白と緑のビームを放つ。

 

ドオオオオオオオオオオオオオオンンンンン!!

 

両者の必殺技は相殺された。

 

「これ意味あるか?」

 

サウスは変身を解く。

 

『ガチャ・・・ガシューン!・・・』

 

「これをやんねえとL.V.Ωがどれだけの強さかわかんないだろ。」

 

スナイプも変身を解き、ガシャットを渡す。

 

「そんじゃあな」

 

スナイプに変身していた男は灰色のオーラの中に消えた。

 

「・・・・とりあえずこれで後三つ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜本編に戻る〜〜〜

 

昼休み、僕とサンサンは龍璃ちゃん、それと”(くれない)(ひかり)”という女の子と一緒に屋上に来ました。

 

”ドキドキプリキュア”と呼ばれる人達も一緒です!

 

「ところで最近マナちゃん見ないけどどうしたの?」

 

龍璃ちゃんが言った一言に光さんとドキドキプリキュアの菱川六花さん、剣崎真琴さん、円レジーナさんが反応した。

 

「・・・マナはなめくじみたいなやつに連れ去られてしまったの・・・」

 

「そんな・・・」

 

龍璃が驚いてる中、恵はなめくじみたいなやつについて覚えがあった。

 

「ペドレオンGQ・・・」

 

「その通り♪」

 

空から青い光とともにペドレオンGQが現れた。その隣には・・・

 

「マナ!」

 

ドキドキプリキュアのリーダー、キュアハートこと相田マナがいた。

 

しかし、その目に光はなかった。

 

「プリキュア、ラブリンク」

 

マナはプリキュアに変身した。だが、髪はボサボサで、

 

胸のプシュケーがあった部分には紫のクリスタルが付いていて、

 

コスチュームも暗い色になっている。

 

「マガ化してる・・・」

 

「更に!ダークフィールドGQ発動!」

 

突如赤紫の渦が発生し、辺りは紫の空の砂漠の世界に変わった。

 

「これは一体・・・」

 

「ここはダークフィールドGQ、僕が作り出した世界さ ♪ 」

 

驚いてる恵たちにペドレオンは簡単に、楽しそうに言った。

 

「ここでは君たちはプリキュアにはなれない!」

 

「そんな!?」

 

「ふふふふ、驚いたろう?絶望しただろう!?あっははははは、はははっははははっはははっはははは!!

 

変身できないという事実を突きつけられ、たじろぐ彼女達を見て高らかに笑うペドレオンGQ。

 

「(ムーンランサーが、ムーンランサーがあれば!・・・・)」

 

恵はムーンランサーがあれば変身できると考えた。

 

あれには闇の力がある為、ここでも変身ができるだろう、

 

だがそれはあればの話、ムーンランサーはペドレオンGQ達に壊されてしまっている。

 

恵は悔しさから無意識の内に拳を握り締める。

 

「はっっっっっははははははははは!・・・・死ね」

 

ペドレオンが炎を纏った触手を恵に向けて飛ばした。

 

「は!しま・・・」

 

触手は反応が遅れた恵の心臓を貫く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことはできず、膨大なエネルギーをもった赤のような青のような色のビームによって消滅した。

 

「何!? どこから!?」

 

その主は何もないところから磁場を発生させながら勢いよく現れた。

 

「サウスさん!?」

 

そう、そいつは戦闘形態”機龍神”になったサウスだった。

 

「え、だ、誰!?なんで空に浮かんでるの!?原理はどうなってるの!?」

 

六花はサウスが何故浮かんでるのかに驚いていた。それもそのはずである。

 

なんの推力もなしに浮かんでいるのだから。そんな六花にサウスはこう答えた。

 

「重力操作。」

 

本人は事実をいっているがそれだけでは説明不足である。

 

「よっと」

 

そんなことを気にせずにサウスは地上に降り立ち、戦闘形態を解除する。

 

「さて、この世界ぶっ壊すか」

 

サウスはペドレオンを方を向くと無双ドライバーを装着、ロックシードを取り出す。

 

「そ、それは?」

 

「・・・俺の、最強のライダーになる為のロックシードだ!てなわけでちょっと離れて伏せとけ!」

 

「は、はい!」

 

サウスとペドレオン、マガキュアハート以外は全員少し離れたところに移動し、しゃがんだ。

 

「なんで伏せろなんて言ったんだろう?」

 

恵はサウスが伏せろと言ったことに疑問を持った。

 

ロックシードを解錠するだけならその必要はないはずだからだ。

 

セイバァアアアアアア!!・・・フルーツ!!

 

ロックシードが解錠された瞬間、

 

おわあああああああああああああ!?

 

ペドレオンGQがロックシードから放たれる緑の波動に吹き飛ばされた。

 

恵達も吹き飛ばされかける。

 

「こ、これがあるから伏せろって・・・」

 

波動が治ると陽炎と暴風、雷が発生する。

 

 

『ロックオン!』

 

サウスはロックシードを左手に持ち替えてドライバーにセットする。

 

すると和風アレンジの待機音声が流れ始める。

 

「変身!」

 

『ガシィイイイン!!セイヤ!』

 

両手でブレードを倒した。

 

『セイバーアームズ!救うのは我が願い!』

 

緑色と金色の波動が交互に発生しながらアームズが落下変形し、

 

サウスは緑と金色三日月頭のライダー”仮面ライダー千神(ちのがみ)”に変身した。

 

サウスはドライバーのブレードを四回倒す。

 

『セイバーフルーツフォース!』

 

無双セイバーとアームズウェポンのセイバーブレイカーで円を描き、その円から小刀を無数に発生させる、

 

”千本鉄菊”を上空に向けて発動、小刀は空間に刺さり、ダークフィールドGQに亀裂が走る。

 

「何!?」

 

更にブレードを二回倒す。

 

『セイバーオーレ!』

 

無双セイバーから弾丸を放ち、その弾丸に向けてセイバーブレイカーから光刃を飛ばして

 

弾丸を加速させる”神滅斬り 二段の型”で亀裂が一番でかい部分に攻撃する。

 

ダークフィールドGQは消滅し、辺りは元の風景に戻った。

 

「みんな!」

 

恵たちはそれぞれ変身アイテムを取り出す。

 

「「プリキュア!ラブリンク!」」

 

「プリキュア!ラブリンクツヴァイ!」

 

『『『 L . O . V . E ! 』』』

 

六花、美琴、レジーナはキュアダイヤモンド、キュアソード、キュアジョーカーに変身した。

 

「キュアフローラさん!」

 

光はオーブリングにキュアフローラのカードをリード、

 

カードはキュアフローラとなり、光の左横に立つ。

 

「キュアレオンさん!」

 

次にキュアレオンのカードをリード、

 

カードはキュアレオンとなり光の右横に立つ。

 

そして光はオーブリングを掲げ叫ぶ。

 

「動植物の力、お借りします!」

 

『プリキュア・フュージョンアップ!』

 

両側にいたプリキュア達が光に重なり、

 

『キュアオーブ!フローラルファング!』

 

彼女はキュアオーブに変身した。

 

「マスト!」

 

「マス〜!」

 

シャチのような妖精”マスト”がカオスリングと合体し、カオスコミューンになる。

 

そしてキュアラビーズをセットする。

 

「プリキュア!カオスリンク!」

 

『 L . O . V . E ! 』

 

龍璃はキュアカオスに変身した。

 

『ソレイユ!』

 

『バステス!』

 

恵はアークブレスにソレイユプレートを、

 

サンサンはナイルズブレスにバステスプレートをセットする。

 

「プリキュア!チェンジオブワールド!」

 

「プリキュア!エボリューションサン!」

 

恵はキュアソレイユに、サンサンはキュアバステスに変身した。

 

「こんちくしょーめ!」

 

ペドレオンが叫びながらジャンプする。

 

「それはこっちのセリフだ!」

 

「じぇぱ!?」

 

サウスは先ほどの戦闘形態に戻りペドレオンGQを引き裂く。

 

サウスは一枚のカードをオーブに投げる。

 

「これは?」

 

「それはウルトラマンニウガのカード、そいつをキュアハートに撃ち込め!」

 

「分かった!」

 

オーブはオーブリングをキュアハートの方へ向ける。

 

狙うはキュアハートについている紫のクリスタル。

 

「させるかああああああああああああああ!!」

 

ペドレオンは邪魔しようと飛びかかる。

 

「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」

 

「プリキュア!スパークルソード!」

 

ダイヤモンドとソードの技をガードし、ペドレオンがバランスを崩す。

 

「プリキュア!サンシャインヒール!」

 

そこにソレイユの必殺技が炸裂、ペドレオンGQは吹っ飛ぶ。

 

「今だ!」

 

オーブはニウガのカードをリングに通す、カードはキュアハートに向かい、

 

胸のクリスタルを破壊、その後光となって彼女の腕にあったビッグバンブレスを復活させる。

 

「あれ、ここは?」

 

キュアハートは元の姿に戻った。

 

「マナ!」

 

オーブ、ダイヤモンド、ソード、ジョーカー、カオスがハートの元に駆け寄る。

 

「みんな!」

 

「元に戻ったみたいですね。」

 

「そうみたい」

 

それを見ていたソレイユとバステスは互いに笑いあう。

 

「この!いい雰囲気になってんじゃねぐは!?」

 

ペドレオンをサウスが殴る。

 

サウスが追撃しようとするが、それをオーブが止める。

 

「ここは私に任せて。」

 

「…了解。」

 

サウスは了承した。

 

「さ、取っておき、見せてあげる!」

 

オーブはオーブリングを出すと、キュアハートのカードをリードする。

 

『キュアハート』

 

光の左隣にキュアハートが出現する。

 

更に、キュアエックスのカードをリードする。

 

『キュア エックス』

 

今度は右隣にキュアエックスが出現する。

 

「重なり合う愛の力、お借りします!」

 

『プリキュア・フュージョンアップ! マイスイートザナディウム!』

 

光がオーブリングを天に掲げると隣にいたプリキュア達が彼女に重なり、

 

光はコスチュームが一部機械的になったキュアオーブ マイスイートザナディウムになった。

 

「行くわよ!」

 

オーブは素早い動きでペドレオンに迫る。

 

「く!?」

 

ペドレオンは触手に炎を纏わせ、オーブを攻撃する。

 

「はっ!」

 

オーブは触手を弾き、ペドレオンの懐に飛び込むと蹴りを入れ、

 

はるか上空へと打ち上げた。

 

「のおおおおおおお!?」

 

更にジャンプで、ペドレオンを追い越し、踵落としで屋上に落とす。

 

「プリキュア!アタッカーハートX!」

 

そしてペドレオンに向かってピンクのハートをXの字を作るように多数打ち出す必殺技

 

”アタッカーハートX”を飛ばす。

 

「ぐあああああああああああ!?」

 

それの直撃をくらったペドレオンは動きを止める。

 

「今よ!」

 

「わかった! 行くよ! ソレイユ!」

 

「うん!」

 

ソレイユとバステスはそれぞれの武器を使って円を描き、光を放った。

 

「「プリキュア!ダブルサンシャインウェーブ!」」

 

ドオオオオオオオオオオオオオオンンンンン!!

 

光はペドレオンにあたり、爆発を起こす。

 

「やった?」

 

「・・・いない」

 

しかし、ペドレオンはいなかった。

 

全員変身を解除する。

 

「・・・・・」

 

サウスは無言で帰ろうとする。

 

「あの・・・」

 

恵が声をかける。

 

サウスは「あんまムーンランサーに頼んなよ」と書かれたプラカードをだした。

 

「!・・・・・はい」

 

恵はそれがどんな意味か理解した。

 

ムーンランサーは今はない、今ない物に頼ってはいけない、と。

 

プラカードを反転させ、「はっはっははははは」と書かれた面を彼女たちに見せながら、

 

サウスは去っていっ

 

ガン!

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

プラカードがドアにあたる。

 

サウスはプラカードをぶん投げて去って行った。

 

「・・・・・」

 

『メビウスバグルアップ!』

 

『デーストロイブレイカーデンジャー!(ジェノサイド!)エンドオブクライシス!ゴッドキラー!

 

デッドデッドデンジャラスアンデッド!(woooooooooooooooo!!)』

 

去って行った先にはゾンビゲーマーに羽とマントがつき、

 

色が紫と白になった仮面ライダーゲンム アンデッドゲーマーL.V.00(メビウス)がいた。

 

ゲンムはバグルドライバーIIIのABボタンを同時に押す。

 

『キメワザ!』

 

そして変身ボタンを押す。

 

『デンジャラス!クリティカルイレイサー!』

 

ゲンムは飛び上がり黒い瘴気を纏いながら飛び蹴りを放ってきた。

 

『デンジャラスエンドオブワールド』

 

サウスは左手でガシャットを起動、バグルドライバー0にセットし、

 

右手でBボタンを押して待機音を発動、そして右手で変身ボタンを押す。

 

『デンジャデンジャラスゾンビ!』

 

仮面ライダーゴッドゲンムに変身した。

 

『エンドオブデンジャラスクリティカルフィニッシュ!』

 

必殺技でゲンムを引き裂いた。

 

ゲンムは気味の悪い動きで復活した。

 

「だからこれ意味あるの?」

 

サウスは変身を解除する。

 

ゲンムも変身を解除、ドライバーとガシャットをサウスに渡す。

 

「意味など ナイ!」

 

彼は灰色のオーロラに入っていった。

 

「後二つ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜恵達の帰り道〜〜〜

 

「やっぱり謎ですよね。あの人。」

 

「確かに、あの後追いかけてももういなかったし放り投げたプラカードもいつの間にか消えてたし。」

 

「どこからともなく現れカッコ悪くもなくカッコよくもなく、本当、何者なの? あの緑パーカー男。」

 

僕たちはあのサウスっていう人のことについて話しています。

 

あの人は本当に謎が多過ぎる。名前も偽名感ハンパない。でも…

 

「それでも、多分僕たちの味方です!」

 

恵は空を見上げた。そこには夕焼け空が広がっていた。

 

彼女達の未来を表すかのように。

 

to be continued

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜おまけ〜〜〜

 

「ん、なんだろうこれ?」

 

太陽は制服のポケットに入っていた謎の紙を発見した。

 

「えっと…日向恵は妖精と人間の間の子、世界滅ぼす危険あり、注意せよ。

・・・・・・・・・な、なに?これ?」

 

その紙に書かれていたのは彼女にとって信じたくないものだった。




いつの間にか覇王龍さんのプリキュアクロニクルが終わって結構経ってる。
後途中で出てきたエグゼイド達は絵夢達ではありません。


キュアオーブの新形態の技の名称を変えました。


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プリキュアバトル編その1 彼女達はどうして巻き込まれたのか?

タイトルがドライブ風なのは気にするな!

それとこれはのうちさんの作品の話の裏話てきなやつです。


皆さんこんにちは、キュアソレイユこと、日向恵です。

 

プリキュアクロニクルが見事クリアされ、僕たちは日常へと戻りました。

 

因みに、僕は二年生に進級しました!でも…

 

キュアカイザ、暁 美佳ちゃんは未だプリキュア監獄にいます・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜回想〜〜〜

 

あの時、美佳ちゃんも混ざって僕たちはバーベキューをしていた。

 

そこに突然グランガードの人たちが来た。

 

「キュアカイザ、暁美佳だな。おまえをプリキュア監獄に連行する。」

 

グランガードの人たちは美佳ちゃんを連れて行ってしまいました。

 

僕もスネイルも美佳ちゃんが連れ去られるのを黙って見ていることはできませんでした。

 

すぐにその人たちを追いかけましたが、もういませんでした。

 

あの後美佳ちゃんがどうなったか僕にはわかりません。

 

けど、無事でいてほしい・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜プリキュア監獄〜〜〜

 

雷が轟くある日の夜のプリキュア監獄、

 

暁 美佳は手錠と足枷をかけられた状態で牢屋に入れられていた。

 

腕や足には殴った後がある。

 

「いつまで続くんだろう、これ」

 

彼女は連日看守たちからひどい拷問を受けていた。

 

そして今日も拷問が始まる、そう思った彼女はもう無気力だった。

 

彼女は手錠と足枷を外され、代わりに鎖で縛られる。

 

看守は縛られた彼女を拷問部屋に連れて行く。

 

「(ああ、今日もひどいことされるんだ、私、きっと)」

 

「きっと明日もひどい目に、と思った?」

 

「え?」

 

美佳は足を止めて上を見上げた。

 

そこには魔女のような格好をした少女が頭上にいた。

 

少女は地面に降りると看守を殴り飛ばして気絶させた。

 

「大丈夫?美佳。」

 

「つ、翼大先輩!」

 

少女の名は光 翼、三千万年の眠りから目覚め、

 

パッチワークプリキュアの一員として戦う少女。

 

翼と美佳はガテァブが仕掛けたプリキュア育成計画というデスゲームを止める為に共に戦った中である。

 

「どうしてここに?」

 

「スネイルと一緒に色々調べていたの。そしてここにたどり着いた。」

 

翼は美佳を拘束している鎖を外そうとする。

 

「ちょ、これ南京錠が付いているだけど?」

 

鎖には南京錠が付いていて、簡単には外せなかった。

 

念の為看守の持ち物を調べる翼だったが、鍵は見つけられなかった。

 

「仕方ない」

 

翼はアークブレスを装着し、ハイヤープレートをセットする。

 

『ハイヤー!』

 

「プリキュア!チェンジオブレジェンド!」

 

翼は金髪のロングヘアーに白い瞳を持ち、

 

紫の和風のドレスに身を包んだキュアハイヤーに変身した。

 

ハイヤーは力任せに鎖を壊そうとする。

 

「あのたぶんこの鎖、プリキュア用に作られているので壊せないと思います…」

 

「何!?」

 

ハイヤーが驚いていると看守が起き上がり、メモリを起動した。

 

『オーシャン』

 

彼は異形の怪物に変貌した。

 

「ひ!?」

 

「ドーパントね。ここじゃ戦いにくい!」

 

ハイヤーは美佳を連れて逃走した。

 

「!」

 

しかし、逃走した先にはドーパントが多数いた。

 

「だ、大先輩これは!?」

 

「こいつらかなり前からガイアメモリに手をだしていたの。 だからあなたがここ来た時からすでにやつらは壊れていた。」

 

二人が話している間に、やつらは飛び上がった。

 

「大先輩!」

 

「大丈夫、どうにかできる。強化!スカイスキル!」

 

ハイヤーは青い光を纏い、飛び上がる、そのスピードは桁違いに上がっていた。

 

彼女は青い光を纏って素早さとジャンプ力を上げたのだ。

 

徐々に徐々にドーパントを倒していくハイヤー。だが、

 

「きゃ!? しょ、触手!?」

 

突然触手が飛んできて彼女の両手に巻きつく。

 

ハイヤーは振りほどこうとするなかなか振りほどくことができず、

 

更に別のドーパントが触手を足に巻きつけた。

 

「うわ!?」

 

ハイヤーはバランスを崩し、転倒。

 

その隙に触手は彼女の両手を後ろに持っていき、

 

器用に両手を縛り、攻撃と動きを封じた。

 

「しまった…」

 

「大先輩!? こ、このままじゃ・・・」

 

美佳はどうにかハイヤーを助けようと辺りを見回す。

 

しかし、そんな彼女にも触手の魔の手が。

 

「ひゃ!?」

 

触手は足に巻きつき、彼女を触手の持ち主のドーパントの元へ引っ張った。

 

ドーパントは彼女の首に銃を突きつける。

 

「美佳!」

 

「こいつを助けたクヴァ、君もここの囚人とナレ!」

 

「ちっ・・・」

 

ドーパントは美佳を人質にハイヤーを脅す。

 

為す術がないハイヤーはどうすべきか思考する最適な答えはでない。

 

「・・・仕方がない」

 

仕方なく承諾しようとした時、銃弾が南京錠にあたり鎖が外れ、美佳は自由になる。

 

「ヌアニ!?」

 

ドーパントが驚いてる間に美佳はドーパントから離れる。

 

「大丈夫か、美佳」

 

「キザニ!」

 

銃弾が飛んできた方からカイザバグスターに変身したキザニが。

 

彼は妖精状態に戻ると美佳のアークブレスに憑依する。

 

するとアークブレスはデーモンブレスχになり、美佳はカイザプレートをセットする。

 

『カイザ、スタンバイ』

 

「プリキュア!リンクスデーモン!」

 

美佳はキュアカイザに変身した。

 

「やあ!」

 

カイザはブラストクロスエッジでハイヤーを捕らえていた触手を斬り、

 

ハイヤーを拘束から解放する。

 

「ありがとう! それじゃ、強化、パワースキル!」

 

ハイヤーは今度は赤い光を纏い、ドーパント達を力強く吹き飛ばす。

 

「く、」

 

先ほど美佳を人質にしようとしたドーパントがその場から逃げようとしていた。

 

「「逃がさない!」」

 

二人はドーパントを挟みうちする形で立ち、必殺技の構えを取る。

 

「プリキュア!シャイニングシュート!」

 

「プリキュア!ブレイクスラッシュ!」

 

二人の技を喰らったドーパントは爆発を起こし、

 

人間とメモリに分かれ、メモリは砕け散った。

 

「さ、ここから出るわよ!」

 

「はい!」

 

ハイヤーとカイザは出口に向かおうとする。

 

「残念でした〜」

 

だがその瞬間ドーパントに変身した人たちが黒い霧に変わり、

 

霧は二人の前に集まって形を為し、現れたのは…

 

「ガテァブ!?」

 

「はははは!戻ってきました〜!」

 

二人にとって因縁の相手、ガテァブだった。

 

「お久しぶり、そして死ね!」

 

ガテァブは触手を二人に伸ばしてきた。

 

ガテァブが出てきた事に驚いていた二人は避ける事ができずに捕まってしまった。

 

ガテァブの触手は二人を締め上げる。

 

「くっ! な、なんで貴方が…」

 

「確か・・・黎斗さんに倒されたはずじゃ・・・」

 

「確かに死んだ、だが人間達を糧にこうして戻ってきた!」

 

「「くう!・・・」」

 

ガテァブは二人を締め付ける力を強める。

 

二人は苦悶の声をだし、なんとか触手から逃れようと足をばたつかせる。

 

「無意味だ!」

 

ガテァブは触手を通じて力を奪い、二人の変身を解除させる。

 

「はははっは!・・・ん?」

 

もはや抵抗できなくなった翼と美佳にとどめを刺そうとしたガテァブだが、

 

視線を感じ、触手を飛ばしてみる。

 

すると触手が壁にあたったかのように止まると、

 

光の粒子となって消滅した。

 

「そいつらを始末するのは待ってもらおうか」

 

「おお、君は確か神崎シロナだっけ?」

 

視線の主は”神崎シロナ”、かつてプリキュアバトルを執り行った人物。

 

「なるほど、この二人も参加させるのか。じゃあ」

 

ガテァブは何かを察したのか、触手を二人の首に当てた。

 

「ふ!」

 

「「ああああああ!?」」

 

そして闇のエネルギーを流し込むと、二人はうめき声を上げた。

 

数秒後、二人の首には刻印が刻まれていた。

 

「これで二人は僕の命令には逆らえない。」

 

「ありがとう、これで手間をかけずに済んだ。」

 

ガテァブとシロナは不敵に笑いあう。

 

「(や、やばい、多分こいつら殺し合いさせる気だ・・・)」

 

翼は二人の目的に気づいたが、触手に捕まってる為どうする事もできなかった。

 

「ていうのはさすがにまずい」

 

マイティブレイカーズ クリティカルフィニッシュ!!

 

突如虹色の光刃が二人を捕らえていた触手を切り裂いた。

 

「あーまた邪魔しに来たの?創造主さん」

 

光刃が飛んできた方にはサウスがいた。

 

「だ、誰!?」

 

「前に助けてくれた人です!」

 

サウスは”はよ逃げな”と書かれたプラカードを出した。

 

「わかった!」

 

二人はそれに従って逃げた。

 

「さて、どうする?」

 

サウスはセイバーフルーツロックシードを構える。

 

「さすがに相手にはできないな」

 

「そうだね」

 

シロナとガテァブは消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜別の場所〜〜〜

 

プリキュア監獄より離れた場所で、ガテァブとシロナは新たな参加者にあっていた。

 

「つまり、世界を作り変える力を手に入れる為参加すると?」

 

「ああ」

 

その参加者の名はキュアバロネスこと駆紋豊美だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜日向恵視点〜〜〜

 

その翌日、僕は美佳ちゃんが連れて行かれたプリキュア監獄が消えたニュースを見た。

 

その首謀者がなんと翼さんとなっているんです。

 

更に驚くことが起きました。

 

豊美さんの行方がわからなくなってしまったんです。

 

実さんはそれを知って探し行ってしまいました・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どこにいるんだ? 豊美!!」

 

俺は葛葉実、今仲間の豊美を探している。

 

「お困りのようですね、お嬢さん」

 

突然声をかけられた。振り向くとガテァブと誰か一緒にいた。

 

「 私は神崎シロナ、君にはプリキュアバトルに参加してもらう。」

 

「何? そんなもの出るわけないだろう!」

 

「出るさ、何故なら」

 

そう言ってシロナは一枚の写真を俺に見せた。

 

「な・・・」

 

写っていたのは豊美がプリキュアと戦っている様子だった。

 

「彼女は既に参加している。止めるには君も参加するしかない」

 

「さあ、どうする?」

 

二人は選択をせまる。そんなの決まってる。

 

「参加・・・する」

 

こうして、四人のプリキュアはプリキュアバトルに参加することになった。

 

 

 

 

to be continued




ちょっと巻き目に作ったのでミスがあるかもしれません。


*追記*
光 翼のイメージ声優は川澄綾子さんになりました。


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