シングルファザーの凸凹家族による青春ラブコメは間違ってますか? (血涙ピエロ)
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第一話 私の父がリアル男の娘で可愛すぎる。

こんにちは臆病者で小心者の血涙ピエロと言います。

材木座並にメンタルがありませんが、たまに投稿する予定です。


 こんにちは僕の名前は段葛《ダンカズラ》 薺《ナズナ》と言います。

 

 僕は今、夜の食卓で御飯を頂いてるんだけど……。

 

 私の席の前にいる私と同い年の美少女に見える男性の名前は段葛(ダンカズラ) (カオル)。僕のお父さんです。

 

 そんなお父さんは今、心ここにあらずと言うか、ずーっと惚けてたまにハニカム様にえへへとか笑ってるんです。

 

「⋯⋯ねぇお父さん」

 

「ん、どうしたの薺?」

 

「今日何かあったの?」

 

「へ⋯⋯」

 

 お父さんは目を丸くして驚いている。

 

 僕はそれを見て、何があった事を確信する。

 

「そんなにボーとして浮ついたみたいに笑ってたら誰でも分かるよ」

 

 僕はため息混じりにそう応えると、お父さんは顔を赤らめ両手で顔を覆いながら俯いてしまう。

 

 くっ可愛い過ぎだろ。

 

 女性である僕としては得した気分半分に何か敗北した気分半分で複雑だよ。

 

「それで何があったの?」

 

「う⋯⋯どうしても⋯⋯いわなきゃだめ?」

 

 お父さんは目をうるうるさせて上目遣いで聞いてくる。

 

 そしてそれがますます僕のコンプレックスを刺激するから精神上よろしくないです。

 

「ど、どうしてもだよ!」

 

「う⋯⋯わ、分かったよ⋯⋯実は今日ね仕事帰りに軟派に会っちゃって」

 

「良しその人達が誰か教えな! 今すぐ殴り込んで病院に送るから」

 

 僕は思わず満面の笑顔で拳を握り締める。

 

 うん⋯⋯こんな可愛いお父さんを軟派した奴らが悪い、ファザコン? いやこれは可愛すぎて母性本能を擽るお父さんが悪い、いや可愛いは正義だからこれは善いの方が合ってるのかな?

 

 僕は首を傾げるが、すぐさまお父さんに向き直る。

 

 お父さんはと言うとそんな僕に戸惑いながらワタワタしてます。

 

 うん、可愛い。萌え死にそうです。

 

 取り敢えず僕はお父さんを落ち着かせるように頭にチョップする。

 

 こういう時に170cmの身長は便利ですね。

 

「う〜〜いたい」

 

「それで、何があったの?」

 

「……実はその人達がたちの悪い人達で思わず連れさらわれそうになって」

 

 思わずまた暴走しそうになったが、ひとまず今はぐっとこらえる。

 

「その時にとある女性の人が助けてくれたんだ」

 

 そう言ったお父さんはその時の事を思い出したのだろうハニカムように笑顔になる。

 

「つまり⋯⋯お父さんはその人が好きになっちゃった訳だね」

 

「はひ、いや好きって訳じゃ!?」

 

「そんな顔真っ赤にして無理に違う言っても逆効果だよ」

 

 お父さんはウーウー言いながら俯いてしまう。はぁ⋯⋯まぁお父さんが惚れたうんぬんはおいといて、助けてくれた事に対しては娘として御礼しなきゃね。

 

 ひょっとしたら義母さん候補になる人かも知れない訳だし、調査しとかないとね。

 

「そうかぁそれでその人はどんな人か覚えてる? 一応僕としても会うことがあったら御礼が言いたいから」

 

「えっと黒髪ロングで、美人の女性さんで⋯⋯確かあの時はふぁあすとぶりっとっとか言って殴り飛ばしてたなぁ」

 

 スクブラ!? 何その人オタクなの!? 

 

 は! 行けない行けない、ラノベ愛読者=オタク何て偏見的な判断思想だった。

 

 ん? いやスクブラは読んだことは無いけど、マンガやアニメにラノベが好きな私にとっては、話が合いそうで好感度アップですよ。

 

「あ、後これ⋯⋯その人が落として行ったもの⋯⋯」

 

 そしてお父さんは机に置いたのは名刺入れだった。

 

 ⋯てか名刺からして平塚先生じゃん⋯⋯何やってるのあの人⋯⋯⋯

 

「ん? どうしたの薺?」

 

「あ、いや知ってる人だからついね」

 

「それ、本当!」

 

 お父さんは慌てて机を乗り出す。

 

「あ、うん⋯⋯てか、僕が通ってる高校の教師だよ。たしか生徒指導の⋯⋯」

 

「そ、そうかぁ⋯⋯」

 

 そしてお父さんは嬉しいそうに照れながら着席しなおす。

 

「⋯⋯取り敢えず名刺は僕が返しとくね」

 

「あ、うん⋯⋯」

 

 そして僕は机の上に置かれた名刺入れを手に取ると部屋に帰った。

 

 そう言えば明日から大変だなぁ⋯⋯取り敢えず雪乃にでも相談して見るかな?

 

 僕はそんな風に明日の予定について考えながら、部屋に戻るのだった。




 こういう男っぽい女性って何て呼べばいいんでしょう?

 誰か教えて下さい。


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第二話 酔っ払いは時に世間体すら超える。

済まない。本当に済まない。リアルが忙しくて書く暇が無かった。

今でさえギリギリで何とかしてるレベル。

多分今後もこの調子っ最新が遅れると思う。


 中学生の時、僕は一人教室で泣いていた事があった。

 

 と言うのも自分の女性っぽく無い身体と口調から、僕は良く男子と遊ぶ事の方が多いけど、それでも女の子である事には変わらなかった。

 

 だから僕は何時も綺麗にしてたりする女子達を見ると羨ましいと思うし、仲間に入れてほしいとも思ってしまう。

 

 だけど、同時に自分には似合わないと言う場違い感を感じて結局、そう言った様々な気持ちが今日になって爆発したのだ。

 

 そして僕が泣いてる中、物音が教室内に響き僕は音の方に振り向いてしまった。

 

 そこには、目の濁ったアホ毛の男子がいた。

 

 彼は僕を見てませんよ〜〜的な感じで自分の席からノートを取り出すとそのまま帰ろうとした。

 

 僕は何故かわからなかったが気付いたらその少年の腕を掴んでいた。

 

 彼は一瞬驚いた後、僕を一瞬睨むと、直ぐに僕から視線を逸らす。

 

「女の子が泣いてるのに君は慰めるとかしないんだね」

 

「あ、いや⋯⋯なぐしゃめるとか俺にはむりでしゅそもそも見てませんし」

 

「アハハッそうだね。こんなガサツな大女じゃ女の子としても見て貰える訳が無いんだよね」

 

 僕は自傷気味に笑うと、直ぐに肩を落とした。

 

 そして気付けば見知らぬ彼に愚痴のように色々と悩み事を話していた。

 

「⋯⋯アハハッ急にこんな事を話されても迷惑だよね。ごめん⋯⋯」

 

「⋯⋯あーあれだ。まぁ俺からしたらそんなに気にしないでも良いんじゃねぇの、スクールカーストでワーストな俺に比べりゃ、あんたはスクールカーストトップ当たりに入る位には魅力的だと思うしな」

 

 彼は頭をガシガシ掻くと、かおを赤らめてそっぽを向きながらそう答えた。

 

 僕はそんな彼を見て思わず笑ってしまう。

 

「プッアハハハッ! 私が魅力的かぁそんな事言うのは君くらいなものだよ⋯⋯まぁお世話でもありがとう」

 

「いや、あれだ。俺が勝手に口走った事だから、お礼を言われる筋合いは無い。むしろ大体の女子ならキモがられて罵倒されるまである」

 

「何それ? まぁいいや、私は段葛 薺一応君の名前を聞かしてくれないかな?」

 

「⋯⋯はぁ、比企谷(ヒキガヤ) 八幡(ハチマン)だ」

 

 それが僕とひねくれ者の彼との最初の会話だった。

 

「失礼しまーって八じゃんどうしたの?」

 

「ん? あぁ段葛か、どうした?」

 

「いや、僕は平塚先生に用事があってね」

 

 僕は八にそう言うと、改めて先生に向き直る。

 

「ふむ。少し聞くが二人ともやけになかがよさそうだが?」

 

「中学からの親友です。後、昨日は家の父がお世話になりました」

 

 僕は平塚にそう言うと名刺入れを先生に返した。

 

「お、昨日散々飲んだ帰りでやけに無いと思っていたがいやはや助かった」

 

 ん? 今なんて言ったかな⋯⋯気のせいかな?

 

「えっとどれ位のんだんですか?」

 

「ん? あぁ昨日は友人の結婚祝いでな、焼けになって記憶が飛ぶ位には飲んだが?」

 

 ⋯うわぁ⋯⋯⋯どうしよう⋯⋯これはお父さんに合わせずらいよ。

 

 私は若干引き気味に遠くを見つめた。

 

「そ、そうですか⋯⋯」

 

「ん? どうしたんだ?」

 

「あ、いえこちら個人の問題なのでお気になさらず」

 

 うんこれは大変そうだ。あ、そろそろ雪乃の所に行かなくちゃ。

 

 ん? 雪乃⋯⋯そして私はとある閃きを思いついた。

 

「そうだ! 先生、私はこれから部活に向かいますのでそれじゃ!」

 

 私はそう言うとすぐさま雪乃の所へ向かおうとしたら。

 

「待ちたまえ」

 

「ん? どうかしました?」

 

「調度いい私も彼と一緒に向かう所だからな共に行くとしよう」

 

「へ?」

 

 私は思わず驚いてしまう。

 

 それってつまり八を部活に連れていくって言う事だよね。

 

 私がそんな感じで困惑してると八は平塚先生に怪訝な顔をする。

 

「あの、段葛の部活に連れていくってどういう事ですか?」

 

「君の心無い言葉は私の心を傷つけたからな。その為、君には罰として段葛の部活に入って貰う異論反論は認めない」

 

 先生は八を睨みつけてそう言った。

 

 となると今の状況は八が僕の部活に入るって事だね。

 

 平塚先生はこういう事にはかなり頑固だから押しに弱い八だと入るしかないからなぁ。

 

 まぁ。そこが二人の良い所と言えば良い所何だけどね。

 

 八は昔から人の好意とかを受け取らなかったり裏があるんじゃないかと疑う所がある。

 

 多分、平塚先生はそんな八を掘って置けなくて、でも普通に部活に入れとか言っても八は頭を縦には降らないから、それらしい理由を付けて部活に入れようと思ってるんだと思う。

 

 まぁ。そうなると八は家に帰るのが遅れる事になるから、多分小町ちゃんの事が心配なのだろう。

 

 帰宅時間の事で家出した前科があるからね。

 

 とは言え、八幡はなんやかんや言って一人で問題を抱え込み安いから私から勝手に連絡しとこう。

 

 僕はすぐ様、ケータイを取り出すと小町ちゃんに今の現状をメールで報告する。

 

────────────────

 

差出人:段葛薺

 

件名:強制入部

 

先生が八幡を僕の部活に強制入部中なう。

 

その為、今日から帰りが遅くなりそう。m(_ _)m

 

────────────────

 

 僕はメールを送信するとそのままずケータイをしまう。

 

 さて、部活へ向かうとしよう。

 

 私は八に内心でどんまいと思いながら八と平塚先生の二人と一緒に部活へと向かうのであった。



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