bang dream!~花咲グラフィティ~ (TAICHI121)
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cherry blossom

かなり前からプロットはあったのになかなか完成しなかったバンドリのss、お楽しみください!


春一番の朝のこと

ファーア「ってもうこんな時間!香澄の奴が一緒に学校行こうって言ってるし、今日から高校だから早く行かねーと!」

黒髪の少年 山中 拓真(やまなか たくま)はベッドからガバァと飛び起きた

「行ってきまーす!」

朝食を済ませた拓真は一目散に家を飛び出すと・・・

「待ってたよ!タク!」暗めの茶髪に猫耳のような髪型、さらに星形のヘアピンを付けた少女 戸山 香澄(とやま かすみ)が待っていた(ちなみにタクとは香澄がつけたあだ名)

「さ、早く学校に行こう!」香澄は笑顔でそう言った

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「やっとついた」

校門の看板には 花咲川学園 とあった

校門を前に香澄は大きな声で

「今日からよろしくお願いします!」と言った

(おいおい香澄、はしゃぎ過ぎじゃないか?)と拓真は思うが「まっ、香澄らしいかな?」とフッと小さく笑い、入って行った

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二人はクラス分けの貼り紙を見ようと向かったが、そこには例えるなら満員のライブ会場の如く人だかりが出来ていた

拓真は背伸びをしてなんとか自分のの名前を見つけると、香澄の名前があることにも気付く

「どうだった?」香澄の質問に

「俺と香澄は同じクラスで一組」

「タクと同じクラスだ!」と香澄が喜んでいると

「ん?お熱いねー」横からポニテの少女と

「おお熱い熱い」と明るめの髪を左右に分けた髪形の少年が声をかけてきた

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花咲川学園は数年前から共学になった私立高校だと説明をしてから「で、香澄はなんでこの学校を選んだの?」ポニテの少女、もとい山吹 紗綾(やまぶき さあや)が香澄に聞いてきた、「それは、妹が中等部に通ってていいなぁーって思ったから!」

「ふーん、ところで拓真だっけか?なんでこの学校を?」明るめの髪の色の男子桜井 誠二(さくらい せいじ)が今度は拓真に聞いてきた

「親の勧めとか、あと香澄に誘われて」

「ははーん、拓真、お前いかにも巻き込まれそうな感じな顔つきしてるからなぁ」誠二がおちょくると

「そんな事無いって」と卓弥は切り返した

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式中に新入生代表が現れなかったというアクシデントはあったが無事入学式とホームルームは終了し、香澄たちはというと・・・

「まだまだ!」

「ゼェゼェ少し休んだ方がいいって香澄!」

部活の見学と体験をしまくっていた!

「せっかくだしタクも!」と香澄に言われた拓真は香澄についていたが、まさかこんなにもきついとは思っていなかったし、何より香澄が元気すぎて振り回されていたので

「今日はここまで!」

「やっと帰れる」拓真はタジタジになりながらも帰路についた・・・

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その夜、自宅の布団の中にいる拓真の頭のなかを今朝、行きの路面電車の中で聞いた香澄の

『私ね、昔”星の鼓動”を聞いたことがあるの。』

『それは、ものすごくキラキラしてて、ドキドキしてた!』

『だからね、高校でもキラキラドキドキできるものを探してるんだ!』

そんな台詞が駆け回っていた

「キラキラドキドキか・・・」

「明日、学校にギター持っててみるか」

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次の日、学校に着いた香澄は拓真が背負っているギターケースを見て、

「タク、それは何?」と聞いてきた

「ギターだよ」

「今ここで鳴らせる?」目を輝かせながら香澄が聞いてきた

「無理、ここで弾いたら変な目でみられる」

「えー」香澄はとてつもなくがっかりしていた

「でも、いつかは弾いてあげるから心配するな」

「やったー!!!ありがとうタク!」ギュッ

香澄はさっきのがっかりした態度が嘘のようにすごく嬉しそうに拓真に抱きついた!

「香澄!いきなり抱きつくな!」

周りの目は暖かく見守っている人もいれば、爆発しろと睨む人も、中にはいいぞもっとやれと煽る人と、色々だった。

続く




オリキャラ紹介コーナー
山中 拓真(やまなか たくま)
香澄の幼なじみで香澄のやることに幼い頃巻き込まれがち
身長は169cm
黒髪でよくある感じの中くらいの長さの髪型
使用ギターはもう使わないと叔父から譲り受けたエクスプローラー(叔父は別のギターを使っているらしい)
名前の由来はthe ORAL CIGARETTESのギターボーカルの山中拓也+10-FEETのTAKUMAから
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DPF2日間楽しかったです!
他のssはもう少しお待ちくださいましー
今回のサブタイトルは10-FEETの楽曲名です!


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stary night

Hi-STANDARDの新譜と全国ツアーに行きたい、始まります。
2018/8/6設定に変更があったため一部を書き換えました


この日も部活の見学や体験で、案の定ヘトヘトの拓真とまだまだ元気が残っている香澄は帰路に着いていたが、

「あれ?何だろうこれ?」と道路のガードレールの裏に金色に輝く星のシールが貼ってあることに気が付いた。

「ん?これ同じのか?」今度は拓真がそのシールが貼ってあった所からちょっとだけ離れた所に同じようなシールがあることに気付く、さらに香澄が「これ、まるで繋がってるみたい!」星のシールが続くように貼ってあることに気付くとそれを追い始めた!

「待ちなよ香澄!」疲れつつも香澄を追いかけた

そして二人が向かった先に・・・

「質屋 流星堂」と看板がある、香澄は気づいてないようだが拓真は「ん?」と気づいていた

しかも香澄はそこの敷地に入っていってしまった!拓真は入る前に気づき立ち止まっていた、

そんな中、眼鏡を掛けていて若干長身でちょっと長い髪を後ろで束ねている少年が

「そんなとこに突っ立って何してんだ?」

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「なるほどな、つまりお前の幼なじみが勝手にここに入って来たのを止めようとしたけど他人の敷地だったからうかつに入れなかった訳だな?拓真?」眼鏡を掛けて髪を束ねている少年、金子 健次(かねこ けんじ)が拓真の事情を聞き確認をした

「ああ、今話した通り」拓真は頷きながら答えた

「それなら今蔵の中で蔵の主から説教中だぜ、俺が有咲に事情を話すから解放してもらおう」

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「おい!健次!何でお前も人連れてきてんだよ!」随分と男勝りな口調で蔵の主の金髪のツインテ少女こと市ヶ谷 有咲(いちがや ありさ)(拓真は健次からその名前を聞いたので知っている)が怒る

「ごめん、彼がその女の子を迎えに来たらしいから、彼女を放してやって」健次の説明に有咲は

「まぁ、こいつの迎えならいいか、んで名は?」

「山中 拓真です」

「拓真か・・・おい、香澄!迎えが来たぞ!」

しかし香澄はそれを無視し、

「ねぇ、これは?」と星のステッカーが貼られた横長のケースを見ていた

「知らねぇ、多分質流れのモンだろ」有咲は冷たく返すが

「これギターだ・・・」と拓真が

「しかもESPってよ、なかなかの高級品じゃん・・・」健次が続く

「ねぇねぇ、有咲!さわってみていい?」

「いや、ダメだ!」香澄の問いに対して断固反対の態度をとる有咲に対して

「有咲おねがーい!」と香澄も諦めずに有咲の服の裾を引っ張る

「あー服が伸びちまう!!」

「まあまあ市ヶ谷さん、俺も高級品のギターが気になるし、中身を見たい」拓真が援護するように言った

「俺も拓真に賛成」健次も香澄に味方した

「って健次お前もか!・・・わかったから!」3対1の押しに負けた有咲は

「でも触ったら帰れよ」と条件付きでケースの中身を見せることにした

「ありがとう!有咲!」香澄はワクワクしながらケースを開け、それを男子二人も固唾を飲んで見ていた

そこには赤色のボディに星のマークがあしらわれ、まるで星のような形の変形ギターだった!

「すげえ・・・」

「まじかよ・・・」

「ねえねえ有咲!弾いてみていい?」ギターに付いていたストラップでギターを持った香澄が目を輝かせ続け言った

「ダメだ!つーかそんなにギター弾きたいならライブハウスにでも行けば?」

「オイオイそこはスタジオじゃないか?」

「シーッツッコむのは止めよう」

男子二人が小声で話してたのを尻目に有咲は

「健次、お前ならここの近くのライブハウスの場所知ってるだろ?」

「え?ああ、それなら良いところを知ってるぜ有咲」

「案内しろ」

「オーケー」

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健次曰くここからそのライブハウスまでは歩いて行けるので徒歩で行こうということになり、皆で向かっていた「香澄、さすがにその格好で歩いたら皆から変な奴に」何故かギターを構えたままの香澄に拓真は言いかけたが、香澄は聞く耳を持たないし、有咲が「つーかこれ店の物だぞ、このドロボー」とかでかき消されたので途中で止めた。そうこうしている内に

「着いたぜ」

目的地のライブハウスに来ていた

看板には

『SPACE』とあって

中に入ると受付のカウンターに、けっこう年をとっているようでどう考えても気難しそうな様子の女性が座っていて、拓真達は

「ここの店長さんか・・・」とか

「怒らせたらダメな人だ」とか

と考えていたが怖いもの知らずの香澄は

「ギター弾かせてください!」と堂々と言ってきたが、オーナーの女性は

「ここはスタジオじゃないんだよ、ここはオーディションに受かったバンドだけが立てるステージなのさ」とあっさり断った

拓真と健次と有咲は「ほら言われた」と同時に思った

そしてオーナーの女性は

「でもせっかくだ、見ていかないかい?」と香澄にだけ聞いてきたと思いきや

「そこのアンタ達も」と拓真達の方を見て言った

「え?いいんですか?」拓真が返すと

「ああ、でもモッシュとダイブは一切禁止、それにアンタ達は」

「皆高校生です!」香澄が割って入るように言った

「じゃあ600円」

「?」

「チケット代だよ香澄」

「あー持ってる!」

と皆は600円づつ払うと

「香澄、先に行ってていい」

「俺らは先にドリンクを貰いに行ってくる」

男子二人はドリンクカウンターに向かった

「コーラを」

「コーラ一つ」

「どうぞ」と校則でもギリギリだとおもわれるような黒髪に右半分に金髪のメッシュを入れている男子と

「コーラです。どうぞ、」と腰の辺りまである黒髪がきれいな女子からコーラを受けとり客席に戻ると

「うぉ」

「パンパンじゃん」

とさっきより客が明らかに増えていた。

そのなかには小柄のショートヘアの女子とか少し背の高い片目だけ隠れるような前髪をしている男子とかもいて

そして歓声のなかステージに上がってきたのは

ここではかなりの人気の学生バンド"Glitter green"だった

『みなさーん!遊ぶ準備は出来てますかー!』

とギターボーカル、もとい牛込ゆり(うしごめ ゆり)がオーディエンスを煽り

その日は楽しい夜になった

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あの二人と別れ、ギターも返し、帰路に付いてから

「楽しかった!」香澄は満身の笑みを浮かべながら言ったそして、

「あのね、タク、」

「何だ?香澄?」

「絶対SPACEでライブしたい!」

続く

 

 

 




オリキャラ紹介
金子健次
眼鏡を掛けている
身長175cmの長身
黒髪で長い髪の毛を後ろで結んでいる
名前の由来はDragon Ashのサポートベース兼RIZEのベース担当のKenKen(本名 金子賢介)から
ちなみに今回のサブタイはHi-STANDARDのアルバム『making the road』に収録されてる楽曲からとってます


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