Fate/Grand Fire!! (ま未来への咆哮)
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Fate/Grand Fire!! 第七特異点

書きたくなったので書いた。
それだけです。


ここは第七特異点、絶対魔獣戦線バビロニア

 

古代ウルクの都市から離れた海上に突如現れた生命の原初の母、ティアマト

 

ティアマトはただ歌うばかりで、何もしてこようとはしてこない。

 

魔術王ソロモンによる人理焼却を修復するべく活動する組織、カルデア。

そのカルデアに所属する選ばれし48人のマスターのたった1人の生き残りであるマスター、藤丸立花。

その後輩にしてデミサーバントのマシュ・キリエライト。

彼らがティアマトを倒した直後、様々なことが起こった。

 

ラフムと呼ばれる生物の発生、ティアマト自身の巨大化、ティアマトの足下から排出されるケイオスタイドと呼ばれる謎の黒い物質、そして、死んだと思われていたサーバントの牛若丸の黒化、、、

 

これらは、魔獣たちとの戦いで疲弊していたウルクの民たちでは持ち堪えるのですら精一杯であった、、、

 

だが、彼らカルデアの者たちは、ウルクの民の多大な犠牲と共にティアマトをウルクの都市の下に存在する冥界へと誘いこむことに成功する。

 

そして、初代ハサン、マーリンらの助力、霊体化した英雄王の本気の力が揃えばティアマトといえど勝機はある。

 

「ふん、ティアマトよ。いくら貴様が死の概念が無いとはいえ、理の違う冥界ではどうかと思ったが、どうやら正解だったようだなあ」

 

慢心を捨てた英雄王がつぶやき、

 

「死という概念が無いなら、その概念ごと斬り伏せれば良いだけのことよ、、、首を出せ」

 

始まりのハサンが宣告をし、

 

「いやー、アヴァロンから見てたけど、これはさすがにやばいと思って、来てあげたよ。なんでかって?

そりゃあ、僕にとっては人間は特別好きなわけじゃない。だけど君たち人間が作る物語が好きなんだ。

それを終わらしたくはないからね。

あの泥に関しては僕が何とかしよう」

 

そう言いながら地面一面に花を作り出し、黒い泥を浄化させていった。

 

 

ーさらにこの男も熱が増しているかのごとく歌うー

 

「へへ、最後にとんでもないライブになりそうだな」

 

その男は赤い変形する戦闘機に乗り込み

歌う。

これまでにも数々の特異点で歌い続けてきた。

 

黒き騎士王、祖国を恨んだ救国の聖女のあるべきとされた側面の少女、狂ったフランス軍元帥、古代ローマの歴代皇帝達、文明の破壊者、黒き海賊王、世界初の海賊と呼べる者、人類に雷電をもたらした科学者、魔術王、アメリカの発明王、アルスターの光の御子の側面の者、太陽王、円卓の騎士たち、女神と化した騎士王、怪物と化した女神。

 

様々な者たちに歌い、多くの者たちが彼の歌を認めてきた。

 

なぜなら彼には、

 

「うおおおおお!!

今日こそ動かしてやるぜええ!!

山よ!!銀河よ!!おれの歌を聴けえええええ!!」

 

彼自身の歌への情熱とその力には、何にも壊すことはできないからだ!

 

その男の名は

 

『Tray Again!!』

 

ー熱気バサラー

 

さあ、聞くがいい。

かつてプロトデビルンと呼ばれし者達と、宇宙を七千万年間遊泳し、感情がないと言われてきた巨大な銀河クジラに共に歌わせ、心を通わせた、彼の歌を。

 

 

 

 

 




途中の三人の描写はうろ覚えなので、本編と違ってもご了承ください。


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第七特異点2

以前にも読んでくださった方々、お久しぶりです。初めての方は初めまして。

ここ1年程は作品を投稿することなく、ロムっていましたが、つい、この後の話が書きたくなってしまい、駄文とは分かっていますが、書いてしまいました。
もし、読まれる方がおられましたら、暖かい気持ちで呼んでくだされば幸いです。
では、どうぞ!


バサラがティアマトに歌いだした中でも、他のサーバント達の攻撃は止まず、戦闘は続けられていた。

 

英雄王は乖離剣エアを、慢心を捨て去り本気で仕留めに掛かり、

初代ハサンはその死の概念を纏った剣と信仰心から来る鍛錬により超人的とも言える領域の武技を繰り出し、

マーリンは彼らだけでなくカルデアのマスターである藤丸立花とそのサーヴァントのマシュがケイオスタイドに触れることが無きように花を咲かせ、その侵食を防ぐ。

 

ただティアマトも一方的にやられている訳ではない。

その巨体を活かし暴れて回ったり、口から何やら黒い煙、いや液体と呼べるようなものを出し攻撃を仕掛けてくる。

 

「それに触れちゃ駄目だ!恐らくそれは地面に流れてるケイオスタイドと同じようなものだ!触れれば、そこから侵食されて、まずいことになるぞ!」

 

立花とマシュに警告するのは、カルデアの管制室からこの戦いを見ているロマ二である。

見ているといっても、彼らを少しでもサポートできるように分析や周囲の状況を探り、彼らのサポートをできるようにしている。

 

だがいかんせん、敵の巨体やケイオスタイドの侵食ぶり、そして攻撃の激しさから大したサポートが出来ずにいる。

それを分かりながらも彼らは状況把握や分析を辞めようとはしない。

助けにならないかどうかではなく、彼らを生還させたい、この想いで行なっているからだ。

 

「ちっ、奴め、まだこれだけの力があるか、しぶといものよな、流石は原初の神のことだけはあるか」

 

ギルガメッシュが面倒そうに呟く。

慢心を捨て去り本気を出したギルガメッシュを持ってしても今だに仕留めきれてはいない。

倒せるようになったとは言っても敵は人類悪の一柱であるビースト、いくらギルガメッシュとグランド級のサーヴァントが倒そうとしてもそう簡単にはいかない。

だが、簡単にはいかないというだけで、倒せないという訳ではない。

グランド級のサーヴァント2騎とグランドではないが、グランドクラスの力を持つギルガメッシュ、そして数々の特異点を修復し、駆け抜けてきたカルデアのマスターとそのサーヴァントこと立香とマシュも適切な判断と行動を行なっており、徐々にではあるが、ティアマトへ攻撃を加えている。

このままいけば倒すことはできるかもしれないが、まだ足りない。

ティアマトを倒すためには、まだ一手が足りない。

倒しきる為の駄目押しの一撃を入れる為の隙を作ることができればいいが、ティアマトがそれを許さない。

このままでは長引きそうだ、そう思っていたが、

「ティアマトの様子が、変わった?」

ティアマトはこれまではその巨体を活かして暴れ回り、ケイオスタイドを流すなどして、大技を撃たせないよう、立ち回るような動きをしていた。とは言っても、殆ど理性など無くなっている様子だったので、本能で暴れ回っていたとは思うが。

 

そのティアマトの様子に変化が見られた。

ただ暴れるのではなく、ある方向を見ながら暴れていた。

いや、正確には『聴きながら』暴れていた。

そう、ティアマトの視線の方向には、あの男が歌っていた。

「本当〜のそ〜らへ〜、本当のそ〜らへ〜」

彼の宝具である戦闘機に乗り、その形態を人とよく似た形に変えながら、彼は

「い〜のち輝〜くそ〜らへ〜」

先程から変わることなく歌い続けていた。

 

「あ、ああ、、、」

ティアマトは気づいたらバサラを見ていた。

その様子は、もう見惚れていたという方が近いかもしれない。

それ程までに衝撃だったのかもしれない。

彼女は、過去に神々により、虚数空間へと封じられ、それ以来神どころか人、いや彼女の産んだ子供と呼べるような者たちからも恐れられ、誰一人として、彼女と会おうともしなかった。

そこから来る心の虚しさなどからいつしかビーストと呼ばれる存在に変貌してしまった。

彼女は自身が産んだ人と滅ぼすか滅ぼされる関係になった。

なってしまった。

もう、殺し合う関係になった彼女に対して人は敵対的な目でしか見なくなった。

もう人とは分かり合えない、そう思っていた。

だが、なんだ、これは?

何故、この場で歌っているのか?

何故、他の人という者たちは自分を殺そうとしているのに、こいつは歌うのか?

何故、こいつの歌を聴くと、胸が締め付けられるのか?

何故?何故?何故?

 

ティアマトは、心の中で自問しながらいつしかその場で立ち尽くしていた。

 

「ティアマトが、止まった、、、?」

藤丸立香は、目の前にいるティアマトが立ち尽くしたことに疑問を感じた。

なんで?そう思いながらも警戒を解かない。

何か仕掛けてくる前触れか、そう思い、備えていたが、

「せ、先輩、あそこに、、」

自身のサーヴァントであり、後輩でもあるマシュがある方向を指で示す。

その指す方へ視線を向けると、

「バ、バサラさん、、、」

バサラがティアマトに、歌っている。

「もう、あの人は、変わらないなあ、、、」

そう、思えばいつもこうだった。

数々の特異点を駆け巡ってきたが、あの人はいつも変わらず、ただ歌っていただけだった。敵だろうが味方だろうが関係なく、歌っていた。

最初に会った頃から変わらない。

最初は命のやり取りをしているのに、ふざけてるのかと思った、だけど、安心する、何故か次第にそう思うようになってきた自分がいた。

あの人と触れ合い、関わっていく中で、あの人の歌への想いと情熱を理解していくうちに、もっと歌を聴きたい、そう思うようになっていった。

「先輩、、、」

そう呼び掛ける後輩のマシュの方へと顔を向ける。

その表情は、緊張は抜けていないが、戦いをしていた先程よりも幾分か解れている感じだ。

「バサラさんは本当に、変わりませんね、、、ですが、何故でしょう、それなのに、安心してしまう自分がいると言いますか、なんというか、、、」

マシュは困ったようにそう告げる。

立香は、そう思っていたのは自分だけではないと知り、そして戦場にいたというのにそんな気持ちになってしまった自分に苦笑する。

やがて立香は、バサラの方へ顔を向け、

「バサラさん、、、頼みます、、、思いっきりやっちゃって下さい、、、」

託すかのように呟くのだった。

その直後、さらに状況は変わり、この場にいる全員が驚愕した。

 

「これは、、、」

この場の状況を把握したマーリンは、信じられない思いで驚愕する。

ビーストと化したティアマトが、普通ではないとは言え、一人の人間の歌を聴いている?そして、歌い出した?あの人間に合わせるように?

「ふん、あの芸妓師め、やるではないか」

ふと声がした方向へ顔を向けると、すぐ近くにギルガメッシュが立っていた。

その表情はさも珍しいものでも見たかのようであり、何処か嬉しげですらある。

「奴め、ティアマトめに歌わせ、それだけでは飽き足らず、共に歌わせるか、、、

奴風に言うならば、デュエット、というやつか。

それをさせてしまうか、、、」

その言葉を聞き、マーリンは信じられない思いでギルガメッシュとティアマトを交互に見た。

確かにこれまでの彼のことは、アバロンにて観てきたが、まさかビースト相手に共に歌うなんてするとは思わなかった。

「ふん、何を驚く、魔術師。貴様も観てきたのだろう?これまでの奴の軌跡を。

奴が幾ら記録庫から望まれた存在とはいえ、な、」

その言葉を聞き、納得している自分がいることにマーリンはまたもや驚愕していた。

確かに熱気バサラという男は、あのアカシックレコードによって望まれた存在だというのには気づいていた。

その為に、本来なら来るはずのないこの世界に来たということも。

そこまで考えてなぜ彼がこの世界に来たのかが分かった気がした。

何とは言えないが、そんな気がした。

「やっぱり、人間って、おもしろいね。」

思わずマーリンはそう、呟いていた。

それが聞こえたかは分からないが、近くにいたギルガメッシュも口元に笑みを浮かべていた。




お読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
何分久し振りに書きましたので、色々変な所はあると思いますが、、、
今回の話で、マーリンやギルガメッシュの話し方やキャラが全然違う!そもそもここはこんな設定じゃない!という方もいらっしゃると思います。
その場合は、大変申し訳ないと思います。
今回、ハサンやロマニが出ておりませんでしたが、もし続きを書いたら、2人も出そうと思っております。
では、機会があれば、またお読みいただけるように書けたらと思います。


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第七特異点3


初めましての方は、初めまして!
お久しぶりの方は、お久しぶりです!

長らく放置して申し訳ございませんでした!

久しぶりにマイページを見たら、
もう、投稿しないのか、、という感想を頂き、これは、投稿するしか無い!と思い、久しぶりに執筆致しました、、、かれこれもう二年、、、放置してしまった、、、

今回は、幕間の続きではなく、アンケートを取っていた第七特異点です。
さあ、どちらの話でしょうか?当ててみてください。

今回は、ネタバレになるような、ものを後書きに書かせていただきますが、今回は、もしかしたら、あるキャラのキャラ改変、下げが発生してるかもしれません。(それでも薄いかも)
また、こうはならんやろというような内容や表現が多々あるかも知れません。


その為、ご容赦いただけます方だけ、お読みいただければと思います。

どうぞ!




 

 バサラがティアマトと共に歌い、王と魔術師がそれを見守っているのと同時刻。

一人の男もまた、バサラとティアマトが歌うのを見つめていた。

 

「よもや、あの獣と共に歌う、とはな、、、」

 

そう呟く男の容貌は異形と呼ぶに相応しかった。

その男は全身黒ずくめのマントに覆われ、その顔には髑髏を象った覆面を着けていた。

 

この男こそアサシンの語源となったハサンの初代である。

 

「己があの霊穴に籠り、信仰に背いたハサンを裁くハサンとなり、気づけば冠位を得ていたが、、、」

 

初代ハサンは感慨深そうに見つめている。

 

その顔は覆面により見ることは敵わないが、その声色はどこか羨ましそうにも、感心しているようにも聴こえる。

 

「あの男は、我らが神を信仰せず、ましてや神などどうでもよい、そのような態度を取る。だが、そんな異教徒とも言えるような者が、神と歌ってみせる、か、、、」

 

初代ハサンにとっては、バサラのような男は冠位に着いてからも、世を長い時をかけて見守り続けてきたが見たことも聞いたことも無かった。

正確に言えば、考えたことも無かった、世に名高い救世主達でも、最後には謂れのない罪で裁かれ串刺しにされる者がいるくらいだ。

彼らの考えが世界に広がり、信仰されてきたのは、彼らの死後数百年も経ってからだ。しかも、政治や私利私欲の為に彼らの教えを歪める者達がほとんどだった。

それを知ってか知らずかは定かではないが、彼は信仰のために、自ら霊穴に籠り、ハサンを裁くハサンとなり、今日まで霊穴に籠っていた。

そんな彼だからこそ、今のバサラの姿は、異教徒と言えど、とても眩しく見えた。

 

「異教徒と言えど、己の歌を通じて他者と分かり合う、それが滅びをもたらす神であろうと、その姿勢は変わらぬ、か、、、」

 

そのように呟く初代は、覆面に覆われて表情は窺えないが、微笑んでいるような雰囲気を感じる。

 

そして、

 

「・・・世界には、あのような男がおるのだな、、、」

 

初代は、そう呟いた。

 

 

ーもしも他のハサンがそれを見ていたら、こう言うだろう。

 

ー気に入られましたかー、と。

 

そう、言葉に出すくらいには初代はバサラのことを好ましく思っているように見えたー

 

 

三人の男達がバサラとティアマトを見守る中、一人の女神は気が気で無かった。

 

「あのティアマトと歌うなんて、、、」

 

金星の女神、イシュタルである。

 

彼女もまた、バサラとティアマトが共に歌う事に驚愕した者の一人である。

確かにあのティアマトと歌う、その事自体は驚愕に値するし、偉業ですらある。

人理を脅かすビーストの一柱であり、もはや地母神ではなく、邪神とも言える存在と共に歌うなど、長い人類史でもいないであろうし、これから先も出ることは無いだろう。

 

だが、

 

「・・・あなたの成し遂げたことは、この女神イシュタルの名において、とてつもないことである事を認めましょう。だけど、、、」

 

「・・・あいつは、この世界に存在しちゃいけない神なのよ。

だから、悪いけど、あいつだけは仕留めなくちゃ、いけないのよ、、、」

 

そう、自らに言い聞かせるように右腕をティアマトに向けて手で銃を構えるようにし、

 

『ー山脈震撼す明星の薪ー」

 

ーティアマトに向け、全力の宝具を撃ち放ったー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、バサラとティアマトが共にバサラの歌、『TRY AGAIN』を共に熱唱している。

 

そんな彼らは、心を通わせ、聴くものの魂を震わせるような歌を響かせていたが、そんな中でも、曲は終わりに近づく。

 

バサラは、最後のサビが終わり、メロディの曲調が変え、曲の終わりが近づくことを告げるようにメロディを奏でる。

 

そんな中で、それは起った。

 

ーイシュタルの宝具が、ティアマトを襲ったのだー

 

ティアマトは、宝具が巻き起こす爆風と光に包まれ、その後は煙に覆われ、姿を窺うことはできない。

 

そんな光景を目の当たりにした立香とマシュは絶句する。

 

もう少しで、もう少しでティアマトと分かり合えたかもしれない、それなのに、、、!

 

という気持ちは、あった。

だが、同時に、ティアマトの気が変わり、再び争うことになるかもしれない、そんな考えが少しでもよぎってしまったが為に、イシュタルに何も言えなくなった。

 

他の三人もイシュタルの気持ちが分からなくも無いのか、何も言わずにいる。

 

ただ、心中でどこか失望するような、残念な気持ちにはなってはいるが、、、

 

だが、バサラは、イシュタルに向かって、

 

「馬鹿野郎!なんで、撃ちやがった!

もう少しで、分かり合えたのに!」

 

怒りを露わにしていた。

 

そんなバサラにイシュタルはどこ吹く風という様に、バサラに告げる。

 

「・・・私だって、あなたと、あの女神が共に歌い、心を通わせていたのを見て、こんなことはしたくなかったわよ、、、

でも、仕方なかったのよ!あいつは、この世界を滅ぼす女神なのよ!?あいつを倒さなきゃ、この世界は?!」

 

そこまで言ったイシュタルは、ある一点を見つめて、驚愕したように、動きを止めた。

 

それに釣られて、全ての者がその方向を見つめていた。

 

そこには、煙が晴れて、姿を表したティアマトが佇んでいた。

 

だが、驚愕すべきは、その姿だ。

イシュタルは、間違いなく、全力で自らの宝具をティアマトに向けて撃ち放った。

その宝具の一撃を受けて、さほど聞いていないように見えた。

 

その姿に、バサラ以外の全ての者が驚愕し、臨戦態勢を整えていた。

 

だが、肝心のティアマトというと、

 

 

「あ、、、ああ、、、」

 

 

言葉にならない声をあげ、バサラを見つめていた。まるで、歌を中断され、不完全燃焼だと言わんばかりに、、、

 

 

「・・・あんなことがあったってのに、まだ、歌い足りねえみてえだな」

 

 

 

「・・・上等じゃねえか!でけえの!俺の歌を聴けえええええええ!!」

 

 

『Angel Voice』

 

バサラはアコースティックギターに持ち替えて、弦を弾く。

 

ジャン、ジャン、ジャンと独特なリズムを奏でる、メロディが響く。

 

しばらく前奏が響いていたが、バサラが歌い出す。

 

 

 

 

 

ーその時のバサラの歌を聴いていた、カルデアのマスターである、藤丸立香は後にこの時の歌について、こう述べている。

 

 

まるで、その曲の名前の通り、天使の歌声みたいだったー

 

そんな、天使の歌声の如き歌声が響き渡る。

それは、ウルクだけではなく、世界に、銀河中に響くかのように。

 

そんな歌を聴いてティアマトが大人しくしている訳がない。

 

 

ーまた、バサラと共に歌っているー

 

 

まるで、この時ばかりは争いを忘れ、この男と共に歌いたい、そんな風に立香には見えた。

 

 

そんな中で、変化は起こる。

 

「な!?」

 

『どうしたんだ?!立香君!何が起きて、、、んな?!ティアマトの魔力が、跳ね上がっている?!ばかな、どうして?!』

 

 

立香の声に反応したロマンが計器に目をやると、ティアマトの魔力値が跳ね上がっていた。何が起きている?そう疑問が浮かぶが、当の立香には、そんなことですら、どうでもよかった。

 

いや、バサラ以外のその場にいた全ての者が驚愕していた。

 

「ティアマトの、姿が、変わった、、、?

いや、戻ってる?」

 

 

 

 

ティアマトの姿が、以前のウルクに顕現した時の姿に戻っていたのだ。

 

その姿で歌うティアマトは、以前あった憎しみを無くし、バサラと共に歌うことを純粋に楽しんでいるようにすら見えた。

 

そんなティアマトを見たバサラは、ファイアーバルキリーから飛び降り、ティアマトの前で共に熱唱している。

 

彼の足下には、ケイオスタイドと呼ばれる物質があったはずだが、バサラの出しているオーラのようなものに触れると、浄化してしまったように見えた。

 

その光景を見た英雄王、ギルガメッシュは

 

 

「・・・芸妓師よ、、、他ならぬこの英雄王が認めてやろう、、、貴様のその歌と、情熱とやらは、本物であるとな、、、」

 

そう呟き、声高らかに笑い出した。

 

 

 

 

気づけば、バサラとティアマトの歌は終わり、辺りが暫くぶりに静かになる。

 

「中々だったぜ、あんたの歌」

 

 

バサラは、ティアマトの歌を称賛していた。

 

 

そんなバサラにティアマトは、

 

『人の子よ、、、あなたのような者が、まだ、居たのですね、、、あなたのおかげで、私は、永い間、感じた事の無い温もりを感じることご出来ました、、、感謝します』

 

バサラに感謝の気持ちを告げていた。

 

ティアマトが理性を持って、バサラに話すことに、バサラとギルガメッシュ以外の全ての者が何度目かの驚愕を露わにしていた。

 

『ティアマトが、ビーストが、人に、感謝してる?!』

 

そんな中でもギルガメッシュは、愉快そうに成り行きを見届けるつもりのようではあるが、、、

 

「そうかい。俺の歌で感動してくれたってことか」

 

そして、バサラはいつもの調子で呟き、嬉しそうに表情を変えていた。

 

『ええ、あなたの言葉で表すならそのような言葉が相応しいでしょう、、、

 

全ての神や人の子に忌み嫌われた私が、また、温もりを感じられるとは、思いませんでした、、、

 

人の子よ、私は、また、眠りにつき、人の子らを見守ることに致します。

 

あなたのような者が一人でも居てくれることが分かったのですから、この世界を滅ぼすことはもう、致しません』

 

「ああ、そうしな。世界を滅ぼすなんてくだらねえからな。また、世界を滅ぼすなんてことを言うんなら、俺の歌を聴いてきな。ハートがビンビンするからな!」

 

バサラはいつもの調子でそう言葉を告げ、ギターの弦を弾く。

 

そんなバサラを見て、ティアマトは、

 

『ふふ、人の子よ、あなたは本当に面白いですね。

人の子よ、最後に我が名を告げましょう。

我が名はティアマト。

数々の神々を産み落としたウルクの地母神にして、人を滅ぼす災厄の獣に身を窶した愚かな神です。

、、、あなたのお陰で、温もりを思い出すことができました。

改めて人の子よ、ありがとう』

 

ティアマトは、バサラに笑顔を向け、その後は、世界から姿を消し、元居た場所に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バサラさーん!』

 

ティアマトが去った後、その場に佇んでいたバサラの元に立香とマシュが駆け寄る。

 

そんな彼らの声にもバサラは反応しなかった。

 

ただ、どこかにある星を探すかのように、空を見ていた。

 

そして、

 

「・・・また、一緒に歌おうぜ、、、」

 

そう、呟くのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー to be continued ー

 





お読みいただき、ありがとうございます!

アンケートの結果、ティアマト和解ルートを書かせていただきました。

アンケートの結果としては、撃破ルート2票に対し、和解ルートが150票を超えておりました。(2021年10月20日時点)

筆者としては、撃破ルートか、同じくらいになるかなあと思ってましたので、驚きました。


ここから、話は、作中のものになりまして、
イシュタルになんというか、汚れ役というか、そんな感じで描いてしまったのは、後悔というか、なんというか、、、

正直あの役は、ギルガメッシュとマーリンにやらせるのはなんか違うなあと、、、マーリンは火力の問題で出来なかったと思いますが、、、

あとは、初代様ですが、彼ならやるだろうけど、バサラの歌やその姿勢に驚きや感心をするだろうなという風に考え、こうしてしまいました、、、
イシュタルファンの方々、誠に申し訳ございません!

あとは、出来るだけ淡々と書いてみようかと思い、他の登場人物の心理描写やセリフ等はなるべく削り、描いて見ました。

それでも4千字、、、これ、もっと書いてたら、どうなってたかな、、、

あとは、ティアマトが元に戻って帰るのは、中々無いかなあと思いながら、他の小説で書かれてなかったのは、あ、こら難しいわと書いてて思いました。
正直、もっと上手く書けなかったかなあ、、、と思いました、、、

他にも、この小説内で書いてなかったことは多々あります。
例えば、イシュタルの攻撃にびくともしなかったティアマトやら、ギルガメッシュのバサラに対しての言葉の真意等々、、、機会があれば、書いたほうがいいのかな?

今度、この小説の話を書くとしたら、今回みたいに特異点のボスと言えるような存在とではなく、特異点ごとの一場面の短編になるかも、、、


では、ありがとうございました!














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ステータス

主人公のステータスです。
自分でも思うがやりすぎました、、、
反省はしている、だが、後悔はしてない!


【元ネタ】マクロス7、マクロスダイナマイト7、マクロス7〜銀河がおれを呼んでいる〜

【CLASS】ライダー

【マスター】

【真名】熱気バサラ

【性別】男

【身長・体重】184cm・72kg

【属性】混沌・善

【ステータス】筋力D(宝具使用時A)耐久A(宝具使用時A++)敏捷D(宝具使用時A+++)魔力A++幸運A+++宝具A

【クラス別スキル】

騎乗:A

あらゆる乗り物を乗りこなすことができるが、神獣・幻獣・野獣クラスの生き物は乗りこなせない。

生前、彼はバルキリーと呼ばれる戦闘機の操縦で、アコースティックギターを弾きながら操縦したり、彼の愛機であるファイヤーバルキリーに至ってはギター型の操縦桿であったことからライダーのクラスにつき、このクラスの騎乗スキルを得ることができた。

【固有スキル】

アニマスピリチア

ランク:EX

バサラがプロトデビルンと呼ばれる者達から呼ばれた名称。

このスキルは

『どんな難行も成し遂げる』

『人並外れた生命力と情熱を持つ』

『どのような生き物とも歌で心を通わせてみせた』

などの生前の彼の在り方から由来するスキル。

さらにはアカシックレコードと呼ばれる存在からも生まれるのを渇望されていたと言われる程の存在であり、余程のことがない限りは死ぬことがない。

これにより、バサラは筋力、敏捷が1ランク、耐久が3ランクアップする。

さらに、彼は歌うことにより魔力を生み出すことができる。

そして、銀河を遊泳する巨大なクジラ、通称銀河クジラに宇宙空間でかの生物の攻撃に巻き込まれたが、奇跡的に一命を取り留め、翌日には全快したということから、いかなる宝具の攻撃を受けても致命傷にはならず、生き残ることが可能。

魅了の熱歌

ランク:.ー〜EX

バサラが己れの歌及び曲を聴かせることに対しての情熱、信念、そして後世の人々の評価がスキルとなったもの。

このスキルはただ、バサラの歌及び曲を聴かせることである。

聴く者によっては1度で熱狂的なファンになる者も居れば、何度も何度も聴かせてやっとファンになる者もいる。

バサラの歌を聴けば聴くほど、聴いている者に対し、このスキルの効果、ランクが上がる。

EXランクの効果になると、戦いを辞めてバサラの歌を聴き、共に歌うことすらある。

スキル『アニマスピリチア』の効果もあり、どんなものにも歌を聴かせ続けることでいつかは心を通わせることができる。

弾避けの加護

ランク:B+

生前、彼のバルキリーの操縦技術により

いかなる弾丸やミサイルが当たらなかったことから付けられたスキル。

 

歌エネルギー

ランク:A++

彼の世界独自のエネルギー。

これは、歌に含まれるエネルギーを数値化したもので、彼の歌エネルギーは普通の歌手の100倍以上である。

サーバント時では魔力に変換される。

さらに、彼は歌を他者に聴かせることで他者の魔力を回復させることができる。

【宝具】

『VFー19改熱気バサラスペシャル(ファイヤーバルキリー)』

ランク:A

種別:対人・対軍宝具

レンジ:1〜100人 

最大捕捉:100人

彼が生前搭乗し、戦場にて駆け抜けた戦闘機。だが、彼はこの戦闘機を戦争ではなく、戦場にて歌うために使用していた。

3つの形態に変形可能であり、用途や状況によって使い分けることが可能。

この宝具を使うことにより、ステータスに補正がかかる。

 

『音色奏でる弾丸(スピーカーポッドガンマ)

ランク:C〜E

種別:対人・対軍宝具

レンジ:1〜100人

最大捕捉:100人

彼が戦場にて使用した戦闘機用の銃型の射出武器。本来は弾丸を射出し、敵を撃墜する武器であったが、彼の場合は歌を聴かせる為に、弾丸の先端をスピーカーに変え、敵、味方のの戦闘機のコックピット、戦艦の船橋に射出し、着弾後スピーカーが飛び出し、歌を聴かせるという使い方をしていた。その為、敵への殺傷能力を持たない。

拳銃型の他に迫撃砲のような使い方をする巨大な弾頭のスピーカー内蔵弾丸もある。

 

『熱き歌声響く鋼の鎧(サウンドブースター)

ランク:E〜A

種別:対人・対軍宝具

レンジ:1〜100人

最大捕捉:100人

彼が平時、戦場問わず使用していた肩がけの鎧のようなスピーカーを内蔵した歌エネルギー増幅装置。

彼がいたマクロス7船団がプロトデビルンの軍団と遭遇し襲われた際、彼の歌声によりプロトデビルンから襲われた人々が、生気を取り戻したこと、また彼の歌声がプロトデビルンに有効だと判明した際、マクロス7船団にいた科学者のドクター千葉が研究していた歌エネルギーと呼ばれるものが唱えられ、歌エネルギーを増幅し、プロトデビルンに射出するための装置が作られることとなる。

これは、バサラ本人が肩にかけて使う小型の物もあるが、カタパルトのような物から射出し、バトロイド形態に変化したファイアーバルキリーの肩に装着させるものもある。

これもまた歌エネルギーを集束し、放出する為の物なので、殺傷力は無いが、他者に歌エネルギーを介して生命力を分け与えることができる。

 

『FIRE BOMBER(おれ達の熱いハート、叩きつけてやるぜ!!)』

ランク:B

種別:対人・対軍宝具

レンジ:1〜1000人

最大捕捉:1000人

彼が生前所属していたロックバンド『FIRE BOMBER』のメンバーの『ミレーヌ・ジーナス』、『レイ・ラブロック』、『ビヒーダ・フィーズ』の3人とメンバーではないが、彼と仲の良い親友である統合軍ダイヤモンドフォースのメンバーの『ガムリン木崎』を召喚する事ができる。

彼らはそれぞれの戦闘機に搭乗して召喚されるかそれぞれの楽器を持って召喚される。

 

『情熱遡る熱き宴(山よ!銀河よ!おれの歌を聴けえええええ!!)』

ランク:EX

種別:固有結界・対人・対軍宝具 レンジ:1〜100000最大捕捉:100000

彼が生前大勢の人々に歌を聴かせたライブ会場を出現させる。

結界内には会場を埋め尽くすかつてのファンとメンバーがいる。

この結界内では、ひたすらバサラが己の歌を聴かせるが、この結界内ではスキル『魅了の熱歌』、『歌エネルギー』がランクEXになり、それぞれの効果も歌えば歌うほど跳ね上がっていく。

さらにこの結界内では、いかなる者も魔術、魔法、武器、宝具を使うことは出来ず、素手での戦闘を行うことも出来ない。

この固有結界はロックバンドのfire bomber及びそのファンたちのfirebomberの歌を聴かせたい、又は聴きたいという思いにより成り立つものであり、この固有結界を破る方法は極めて無いに等しい。

 

【Weapon】

エレキギター

アコースティックギター

 

【解説】

ロックバンド「FIRE BOMBER」のメインボーカルとリードギターを担当する。

自分の歌と音楽に対する並外れた情熱を有し、その可能性に挑戦する姿勢を常に崩さない。

戦闘が始まると専用にカスタマイズされた可変戦闘機VF-19改に搭乗し、

戦場に乱入して決して戦うことなく歌い続け、謎の敵に対しても自分の歌を伝えようとする。

その姿は当初人々に異端視されるが、次第に周囲の共感を呼び、

敵生命体プロトデビルンもその歌に多大な影響を受けることになる。

常人をはるかに超えた「歌エネルギー」の持ち主であり、その正体は

プロトカルチャーの時代にプロトデビルンを封印した特殊な力の持ち主と同様の「アニマスピリチア」であるとされる。

「歌を聞かせ自分の思いを伝えたい」という自分の真意を理解せず、

プロトデビルンの「シビル」に歌を聞かせて目覚めさせようとしたが失敗しそのことを思い悩み、

宇宙を放浪することになるが、しだいに迷いは消えプロトデビルンの最終決戦でその歌声が戦いに終止符を打った。

可変戦闘機の操縦においては、伝説の天才マクシミリアン・ジーナスが一目置き、

マクロス7船団のトップエースであるガムリン木崎も認めるほどの技量を有する。

劇中では可変戦闘機の操縦をはじめとした多彩な技術をどこで習得したのかは描かれていない。

戦場で歌う際は「俺の歌をきけ」と叫ぶのが通例で、バサラの代表的な決め台詞とされる。

 

「・・・・・・銀河が歌ってるぜ・・・・・・。」

 

その後、自分の音楽へ新たなものを求め、宇宙を放浪し、辺境の惑星、ゾラへと辿り着く。

その際、ゾラにおいてかつて神と崇められた宇宙を遊泳する銀河クジラの存在を知る。

バサラは銀河クジラに自分の想いを伝えるべく、ゾラにおいて使用されていた型落ちの戦闘機のバルキリーを駆り、銀河クジラに歌い出す。

その時に、遊泳する銀河クジラたちの先頭にいた白い銀河クジラに出会う。

その後は、一度死にかけることがあったが、現地住民のエルマに助けられ、奇跡的に復活を果たし、銀河クジラたちへ歌う為、再び宇宙へ駆ける。

そして、あの白い銀河クジラと再会するが、その際、その場にいた銀河クジラの密漁団たちが白い銀河クジラへ反応弾と呼ばれる核兵器を放つ。

しかし、白い銀河クジラはビクともせず、その姿に感動したバサラが奮い起つように白い銀河クジラへANGEL Voiceを歌う。

その時、奇跡が起こる。

その白い銀河クジラが、バサラの歌を聴き、吠える、いや、歌った。

歌い出したのだ。

それによりバサラがさらに熱を帯びたように歌い、また白い銀河クジラもさらに熱くなったかのように歌い、一人と一頭の種族を超えたデュエットが起きた。

ちなみに銀河クジラは、植物性のエネルギー体とされており、知性はおろか感情など無いと考えられていた。

その後は、銀河クジラたちは歌い終わった後、何処かへと旅立ってしまい、バサラもまた惑星ゾラを後にしたのだった、、、

 

今回fateの世界に来たのは、宇宙を飛行してた際に、目の前に謎の光が現れ、その光に覆われ、気づいたら序章の冬木市に来た。

本来は別世界の人間であり、fate の世界には、マクロスシリーズはないと設定しているため、知名度はおろか、幻霊としても存在はしないはずなので、サーバントの実力としてはかなり下の方である。

しかし、前述のアカシックレコードから生まれることを渇望されていたこともあり、別世界ではあるが、アカシックレコードから、まだ生きた人間ではあるが、擬似サーバントのように英霊としての力を使えるようにし、知名度補正なども、マクロスの世界の知名度としてのものにし、ステータスもマクロス世界で呼び出されたものと同じである。

抑止力もバサラについては人理を破壊するということを阻止するためだと、割り切っている模様。

 

 

 

 




やっぱやりすぎたなこれ、、、
今回付け加えました。
バサラの筋力、耐久、敏捷の本来の数字は筋力からE、D、Eというイメージです。
本来のライダーのステータスより低くなりましたが、擬似サーバント扱いとはいえ、一応現代の人間ということでどうか、、、
解説の方は某サイトからコピペしました。
このことにつきましては、この場をお借りして謝罪いたします。
解説のバサラの説明につきましてはマクロス7、マクロスダイナマイト7の解説です。劇場版に関しては、見られることをお勧めいたします。
あと、アカシックレコード云々は、第三次スーパーロボット大戦での設定のため、7本編では名前すら出てきていない為、この作品は一部スパロポの設定も導入させて頂いております。
バサラが呼び出される云々はこういう設定という風に認識して頂ければ幸いです。
てか、改めて見ると、ステータスチートにしすぎたな、、、


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小ネタ サバフェスにて

初見の方は初めまして、久しぶりの方はお久しぶりです。

第7章の方を投稿すべきだとは思うのですが、自分の方で結末をどうするか悩んでいるところであります。

なので、書けたらいいなと思っていたネタを書いてみようと思います。
では、どうぞ!
※後書きにてネタバレがありますので、ご注意下さい。


人理修復から時が経ち、場所も変わり、そこはルルハワ。

ハワイとホノルルが何故か合体し、そのように言われている。

立香と邪ンヌたち一行は夏休みがてらそこへ訪れたが到着早々、BBにサバフェスなるものに参加するように言われ、漫画を作るべく日夜原稿作りに勤しんでいた。

 

そしてサバフェス当日ー

立香たち一行がサバフェスで順調に原稿を売っていると、なにやら外が騒がしくなってきていた。

 

「なんか外が騒がしくなってきたね。なにかやってるのかな?」

 

立香がそういうと、皆気になっていたのか、同意の意を示す。

 

「ふん、今回のは順調に売れてるから、余裕もあるし、気になるなら見てくれば?」

 

邪ンヌがいつもと変わらぬ感じで言うが、少し気になるのか、外の方をチラチラ見ていたが、自分の原稿のこともあり、その場を離れる様子も無かった。

 

「分かった、余裕もあるし、ちょっと見てくるね。」

 

立香はそう言うと、外の方へと走り出していく。

 

外に出た立香は、周りを見てみると、人集りが出来ている場所があるのに気づく。

 

何があるのかと思い、そこに行き、何があるのかと尋ねる。

 

「すみませーん、ここで何かやってるんですか?」

 

「ん?兄ちゃん、何やるって、知らねえでここにきたのかい?」

尋ねられた男はそう返す。

そして、一枚の紙を立香に見せながらも説明を続ける。

 

「ここでやんのはな、なんと、最近サーバント界で話題のロックシンガー、熱気バサラがランサーのサーバント達で結成されたバンド、YARIOと一緒にライブすることになったんだよ!」

 

「え?バサラさんとあのYARIOが?!そんな、なんで?」

 

男から話を聞いた立香は驚きながらも、熱気バサラの1人のファンとしてこんな話を聞いていなかったことに腹をたてながらも、同時に是非参加したいと思う。

だが、男の話はまだ終わらず、

 

「そんでな、そこで話が終わりかと思いきや、なんと、南米の神さんまで参加するとか言い出したらしくてな、今回限りの超ビックライブってことで、みんなこうして集まってんのさ、なんてったって、こんなのまたあるとは限らねえからな、今から楽しみだぜ!」

 

男はライブが待ち遠しいと言わんばかりな感じであった。

 

そんな男のことはもはや頭から離れ、立香は、ライブを楽しみにしていたのだった。

 

 

太陽が真上にくる前にライブが始まり、ライブに参加する者たちが現れた。

 

まず現れたのは、

 

「熱気バサラだ。おれの歌で今日はみんなでファイアーしようぜ!」

 

次に現れたのは、

 

「今日一緒にライブすることになった、YARIOのギター兼ボーカルのクーフーリンだ。今日はよろしくな!」

 

「YARIOのベースのディルムッドです。本日は楽しんでいってください。」

 

「YARIOのキーボードのヴラドだ。余の旋律に心躍らせるがいい。」

 

「YARIOのドラムのカルナだ。このようなことは初めてだが、全力を尽くそう。」

 

そして、最後に現れた飛び入りゲストは、

 

「は〜い、本日は飛び入りで参加しました、ケツアルコアトルで〜す。ルチャだけでなく、歌も踊りも得意なところを見せてあげま〜す!」

 

全員の紹介が終わり、観客達の反応は、

 

「ふははははははは!よい、よいぞ!熱気バサラ!その歌声で余を楽しませろ、熱く燃えさせるがいい!ふははははははははは!」

 

どこぞのファラオがバサラと書かれた鉢巻を巻き、法被を着て両手に団扇を持ってアピールし、

 

「セタンタめ、、、このような催し物に出るとは、、余程腕に自信があると見えるが、、ふん、あまり私を失望させるなよ、、」

 

などと言うどっかの影の女王はちゃっかり一番前の席を確保し、

 

「ふむ、ディルムッドめ、私を差し置いてバンドを組むとは、、、そんなことより、貴婦人達の黄色い視線を集めるとは、いやはや流石、輝く貌のディルムッドと言うところか!はははははは!」

 

どっかの騎士団の長は、そんなことを言いながら、前の方の席を確保し、どこか嬉しそうな顔でそんなことを言い、

 

「お、叔父様ああああ!?な、なんでライブなんか出てるのよう!ていうか、なんであいつらはライブに出れて、私は駄目なのよう!納得いかないわ!」

 

と、どっかの属性盛り盛り娘は嫉妬に狂いながらも態度には見せないがどこか楽しみにしており、

 

「カルナめ、、こんなものに参加するとは、見損なったぞ!」

 

そんなことを言いながらもカルナと書かれた法被に鉢巻、団扇を持ち、それ以外にも光る棒、水分補給の為の飲み物や冷却剤を準備する程、長期戦でもバッチコイ!状態なインドの某サーバントが居たり、

 

「にゃ、にゃにゃ〜!?ケツアルが参加?!聞いてないにゃー!?てか、歌えるの?!初耳ですが!?それはさておき、あやつが行くなら、このジャガーも行かねば!」

 

猫耳生やした虎「ジャガーにゃ!」、、、ジャガーが戯言を抜かしたり、

 

始まって早々大盛りであった。

 

それを見た立香は、

 

「、、、みんな、楽しみにしてたんだなあ、、、」

 

普段とは違う者たちの様子を見なかったことにしてそう呟いた。

現に、立香もさっき知ったとはいえ、十分に心躍らせていたからだ。

 

「よっしゃあ、まずはおれが歌うぜ!POWER TO THE DREAM!いくぜ!おれの歌を聴けえ!」

 

バサラがそう宣言すると、YARIOのメンバーがそれぞれの楽器でメロディを奏で出し、ケツアルコアトルは踊りの準備をする。

 

音楽が始まるとバサラが歌い出す。

しばし歌っていると、サビに入る。

 

「うおおおおおおお!良い、良いぞ!熱気バサラ!もっと歌えええええ!」

 

どこぞのファラオが叫びながらアピールするかのように団扇を振り回す。普段も元気だが、一段と元気である。

 

バサラの曲が終わると、次はクーフーリンがマイクを取り、

 

「次は俺たちYARIOの番だ!曲は君が好きだと叫びたい!行くぜ!おれの歌を聴けえ!」

 

そう言った後にまたYARIOのメンバーとバサラがメロディを奏で出し、ケツアルコアトルが踊り出す。

 

そして、クーフーリンが歌い、サビに入る。

 

「ふむ、セタンタめ、存外上手いではないか、、、歌の才能もあったとはな、、、それにしても、、君が好きだと叫びたい、か、、あやつらしくもない歌だな、、、」

「はああああ!いい、いいわ!クーちゃん!いいのよ、私を好きだと叫んでいいのよ!もっと、その姿を見せて!その歌声で、私を感じさせてええ!」

 

どこぞの影の女王は、貶してるようなことを言いながら、顔を赤くさせ、威厳を保つ為に身体をもじもじさせながら、腕組みを解かない為に身体に腕組みをしている。

 

そして、ケルトビッチに関しては、お前自分の写真集売ってたやろとツッコミたくなるくらいにライブにノリノリで参加し、目をハートにさせながら聴いていた。

 

YARIOの曲が終わると、次はケツアルコアトルが前に出て、

 

「次は私の番でーす。曲はライオン!みんな、私の歌を聴けええええ!でーす。」

 

そう言った後にまたYARIOのメンバーとバサラがメロディを奏で出し、ケツアルコアトルが踊り出し、歌う。

 

サビに入ると

 

「う、上手い!歌も踊りも、、、ま、負けた、、、てか、普段と歌の時の声がこんなにも変わるとは、思わなかっにゃ、、、」

 

「あ、あいつにこんな歌の才能があったなんて、、」

 

南米のジャガーとウルクの金星の守銭奴女神は勝手に挫折していた、、、

 

このような形でライブが進んでいき、しばらくすると、バサラが、

 

「よっしゃあ!気分も乗ってきたし、今日の為に用意した歌で行くぜ!

突撃PLANET EXPLOSION!

いくぜ!クーフーリン、ケツなんとか!おれの、おれたちの歌を聴けええええええ!」

「おう、任せな!おれ達の歌を聴けええええ!」

「ケツなんとかではありませーん!ケツアルコアトルでーす!もう、でも、私たちの歌を聴けええええ!」

 

バサラが叫んだ後に皆が皆、各々の準備をし、メロディを奏で出し、踊り出す。

この曲は、バサラの曲の突撃ラブハート、PLANET DANCE、DYNAMITE EXPLOSIONを合わせたメドレーのようなものである。

それを今回のメンバーで歌い出したのだ。

 

聴いていた観客達はそのサプライズに熱狂した。

そして、曲調が変わりしばらくメロディだけが流れ、また歌い出す。

サビに入ると、各々が、楽器担当の者たちも歌い出す。

観客も歌のDINAMITE、の歌詞に合わせ合いの手をしながら歌い、ライブにこれまでにない一体感ができた。

その中でも、これまでにカルナが歌ってなかったこともあり、あるインドの某サーバントの熱狂ぶりは凄まじかったことだけを書き記す。

 

その後、歌も終わり、またそれぞれが歌い、踊り、観客を熱狂させていたが、サバフェスの終わりも近づいてきた頃、遂にライブも終わりに近づいてきた。

 

「みんな!まだまだ歌い足りねえけど、ライブも次の曲で終わりだ!だから最後も俺たち全員で歌うぜ!

TRY AGAIN!

山よ!銀河よ!おれの、おれたちの歌を聴けええええ!」

 

熱意とは裏腹に最初は優しげなメロディから

始まる。

最初はバサラだけが歌い、観客もその歌声に聞き惚れていた。

そして、いつしか、メロディが軽快に流れ出す。

その頃にはバサラだけでなくクーフーリン、ケツアルコアトルも歌っていた。

観客達もこれでライブも終わりとあって、長時間のライブにも関わらず、今まで以上に熱狂し、盛り上がっていた。

そしてサビに入るとまた歌詞に合わせて観客達、楽器の担当メンバーも歌う。

最初のFLY AWAY、その次のTRY AGAINで合いの手を入れている。

皆、最後を惜しむ気持ちは有ったが、今はこの歌を聴き、歌い、楽しみたい。

ライブに参加した者の心全てがこの思いに包まれていた。

まだ聴きたい!、まだ歌いたい!

その思いがより一層歌を、心を熱くさせていく。

だが、その思いとは裏腹に歌は終わりを迎えていく。

最後はバサラの優しげな歌声で幕を閉じる。

 

全てが終わり、皆が皆終わったことを惜しむかのように、その場に留まり、複雑な顔をする。

 

そこでバサラは

「みんなあ!今日は最高にファイアーだったぜ!また、やるから来てくれよ!」

と叫び、皆晴れやかな表情でライブ会場を後にしたのだった、、、

 

 

 

立香は、ライブが終了したので、邪ンヌ達の元へと戻ったが、皆にどこへ行っていたのか尋ねられた。

バサラのライブに参加していたことを告げると、皆が自分も行きたかったと告げ、特にマシュの羨ましがりは凄かったと書いておく。

 

その際、邪ンヌは、終始ジト目であったが、バサラのライブに参加し、終始聴いていたことを告げると、

「なんで言わなかったのよ!」

と邪ンヌに涙目で言われたとかなんとかということがあったそうな、、、

 

 

 

 

 

 

 

 




お読み頂きありがとうございます。
如何だったでしょうか?
今回のメンバーに関して、なんでこのメンバーなのか?
理由ですが、クーフーリンは熱気バサラの声役の神奈さん繋がり、ケツアルコアトルはマクロスFのシェリルの声役の遠藤さん繋がりで書かせて頂きました。

楽器のメンバーに関しては、公式でもあったとは思うんですが、某YARIOのSSを参考にさせていただきました。

というか、ライブ中の描写に関して、批判が来てもしょうがないなあ、という思いです。それを言うのも、作者はライブへ行った事がなく、こんな感じかなあという思いで書かせていただきました。

書いた後でも、無茶しやがって、、、という思いであります。

では、ありがとうございました!

恐れながら、最後にアンケートを実施させて頂ければと思います。
答えて頂ければ幸いです。


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幕間1 気ままに放浪へ(1)

初めての方は初めまして、読んだことのある方はお久しぶりです。
またもや第七特異点の続きを書くことなく、違う話を書いてしまいました、、、
お許しください、、、
幕間とは言っても、もしもいたらこんな感じのことをやらかすんじゃ?と思ったことを書いてますので、どうかご容赦を、、、
後書きにネタバレ?的なものを書きますので、未読の方は本編を読んでからをお勧めします。
では、どうぞ!


ーある日のカルデアにてー

 

自室にて、熱気バサラは新しい歌の曲作りをしながら考え事をしていた。

 

(、、、違うな、、、こんなんじゃねえ、、、)

 

バサラは、歌を作るときは、作詞、作曲を自分で行う。その際の楽譜はバサラ本人にしか読めないような落書きまがいのもので書かれている。

だが、その楽譜には、半分も書き込まれておらず、行き詰まっている感じがするのが分かるくらいだ。

 

(、、、なんかしっくりこねえんだよなあ、、、なんか違うっていうかよ、作っててもハートが熱くならねえんだよなあ、、、)

 

バサラ自身それが何なのかは分からないが、何かが違うというのは感じているようだ。

 

(、、、考えても仕方ねえ、こういう時はちょっくら出かけるに限るぜ)

 

思い立ったが吉日と言わんばかりにバサラは部屋を後にするのだった。

 

ー少しばかりの時が経ち、場所も変わり、カルデアの一室にてー

 

「えっ?バサラさんが1人でレイシフト?!なんで?!」

 

カルデアのマスターである藤丸立香が吃驚しながら言い放つ。

 

「そうなんだ、本来レイシフトは僕らカルデア職員が協力して初めて行えるものだけど、何故か彼は普通にレイシフトしてしまって、、、本当に何者なんだろ、彼は、、、」

 

遠い目をしながら話すのはカルデアのドクターでもあり、指揮官のロマン。本名はロマ二・アーキマンだが、親しみを込めてそう呼んで欲しいとのことで、カルデアの者はそう呼ぶ。

 

「うん、彼が何でレイシフトしたかは分からないけど、レイシフト先はこちらでも把握できてるし、彼を迎えに行くがてら訳を聞いてきて欲しいんだ。お願いできるかい?」

 

そう聞くのはカルデアの万能の天才であり、変態ことダヴィンチちゃんである。彼女の天才的な頭脳を持ってしても、バサラの行動の理由は読めないようであるが、その顔は面白いものを見る顔である。

 

「うん分かったよ、ダヴィンチちゃん。バサラさんを迎えに行ってくるよ」

 

「うん!いい返事だね!任せたよ!調べたら彼はどうやら第五特異点にいるようだから、まずはそこへレイシフトしてもらって、彼を探してもらいたいんだ」

 

「第五特異点てことは、アメリカかあ、、、何でまたそこを選んだんだろう?」

 

立香は場所を教えてもらいながら、疑問に思うが、バサラの行動はいつも破天荒で、理解できないことも多々あるので、考えるのをやめた。

 

「先輩、私もお供致します」

 

思考を放棄したところで立香に話しかけるのは、カルデアの職員であり、ホムンクルスでもあるマシュである。

冷静なマシュを見て多少自分も冷静になった立香は、

「うん、ありがとう、マシュ」

 

「い、いえ、どう致しまして、、、」

 

返事を返しながら、立香の笑顔を見て、顔を赤らめているマシュを見てほっこりした笑顔になるロマンとダヴィンチちゃん。

特にロマンはマシュが日に日に感情表現が豊かになるのを嬉しく思い、心から祝福している。

 

「うん、うん、雰囲気が良いところ悪いけど、早速レイシフトして、あのロックンローラー君を探して来てもらうのが、最初の目的になるかな。

次に、彼を探しだしたら、彼が何でレイシフトをしたのかを聞き出してもらうのがいいかな?

いきなりのレイシフトだったから、理由も聞けなかったからね、まあ、君も気になってるとは思うから、頼むまでも無いとは思うけど、一応ね」

 

ダヴィンチちゃんが、説明し、今回のレイシフトの目的を確認する。

 

「うん、分かったよ。まずはその2つを目的に行動するよ」

 

立香がそう返事を返すと、部屋の扉が開き、何者かが入ってくる。

 

「ちょっと、マスター!聞いたわよ!あのロックンローラーを探しに行くんですって!?

私も行くわ!」

 

そう叫びながら入ってくるのはエリザベート・バートリー、通称エリちゃん。彼女は自称アイドルであり、歌を愛し、聞き惚れる美声の持ち主なのだが、壊滅的に音痴であり、その自覚は無い。

 

「う、うん、いいけど、どうしたの急に?」

立香はカルデア屈指の属性山盛りでありトラブルメーカーの彼女に吃驚しながらも疑問に思ったことを聞く。

 

「どうしてって、決まってるじゃない!あのロックンローラーが何処かに行くなら、絶対歌のことに決まってるから、私も行くのよ!あいつと私、どっちが上か、はっきり決めてやるのよ!」

 

「あ、あはは、そうなんだ、、」

そう返事を返しながら、遠い目で明後日の方向を向いて、

(あの人を殺せる歌を聴く羽目になったなあ、、、)

などと考えているが、エリちゃんは全く気付いた様子が無く、

「どうしたのよ、マスター?」

などと聞いてくる始末。

マシュも同じく、いや、死んだ目をしながら話をさり気なく変えるべく、ロマ二に

 

「ド、ドクター、話も決まったことですし、早くレイシフトをしましょう」

 

と声をかける。

 

ロマ二、立香とマシュに憐憫の目を向けながら、

 

「あ、ああ。そうだね。あ、あと何人かのサーバントが一緒に行ってくれることになったから、来たら早速レイシフトをしようか」

 

それを聞いた立香は次に来るサーバントがまともな人であることを望みながら待つのだった。

 

 

 




お読み頂き、ありがとうございます!
はい、全然話が進みませんでした。誠に申し訳ございません。
何気にバサラの心情を書いたのは今回が初めてだったり。
まあ、理由はバサラには歌関連以外のことで心情は書かないと勝手に決めてたというか、あまりバサラが考え事をするイメージが歌関連以外で思いつかないので、そんな感じで書かなかっただけですが、、、

さて、話は変わりますが、アンケートを実施させていただいておりましたが、作者自身、途中結果ではありますが、予想外の結果になっており、大変驚いております。
結果は伏せますが、こうもこんな形になるとは、、、との思いです。
アンケートは、まだ続けさせてもらいますが、もう少ししたら、ルートを決めようと思います。
では、ありがとうございました!


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幕間1 気ままに放浪へ(2)


初めての方は初めまして、お久しぶりの方は投稿遅れて申し訳ありません。

後書きにネタバレ?のようなものがあります。

ではどうぞ!


 

バサラが第五特異点へと勝手にレイシフトをしたため、カルデアでは、バサラにレイシフトした理由を聞きに行くため、ひと騒動が起きている中、バサラはというと、

 

「へへ、久しぶりに来たけど、やっぱここはすげえなあ」

 

ブラブラと歩きながらアメリカの大地を散策していた。

正確には、レイシフトをした際に着いた場所を、だが。

 

「適当にレイシフトだっけか?それをしちまったけど、確かここはアメリカって場所だよな?こんな峡谷があるなんてなあ」

 

そう、バサラは呟きながらその場所を眺めていた。

バサラがレイシフトした場所はグランドキャニオンと呼ばれる峡谷である。

 

グランドキャニオンは、アメリカ最古の国立公園であり、幅約30Km、長さ約450Kmにも及ぶアメリカ屈指の観光スポットでもある。

そして、この峡谷を流れるコロラド川が流れる地層は約25億年前の物であり、そのスケールのでかさはアメリカを象徴するものと言える。

 

「こんな場所が地球にあるなんてな、、、」

 

グランドキャニオンを眺めながら散策していたバサラは、最初こそ、そのスケールにはしゃいでいたが、だんだん言葉も少なくなり、やがてはその場所を動かず、ただ眺めるようになる。

 

(新曲作りが思うようにいかなくて、気分転換にここへ来ちまったけどよ、、、来て良かったぜ、、、)

 

言うなればバサラは今、感動していた。

バサラはこの場所がグランドキャニオンという名前なのも、どのような場所なのかも知らない。

だが、この場所を眺め、感動することに細かい事情やら知識など要らない。

そして、次にバサラはある感情に支配される。

 

(この感動を、伝えたい!伝える為に、歌いたい!)

 

バサラの心はその気持ちで一杯であった、、、

 

 

 

 

 

ところ変わってこちらはカルデア一行。

カルデア一行も、何人かのサーバントと共にバサラを探す為に、第五特異点のグランドキャニオンへとレイシフトしていた。

 

「たくう、、、あのロックンローラーこんな所に何しに来たのよう、、、あいつのことだから歌に関係することなんだろうけど、なんでわざわざこんな所に来てんのよ!」

 

と、何処かのドラゴン娘が思いの丈を叫ぶ。

まあ、彼女が叫ぶのも無理はない。前述したが、グランドキャニオンはとてつもなく広い。そこにバサラがいるとは言っても、見つけるのは簡単でないからだ。

 

「ふ、お主あの男に歌で勝つなどと抜かしておったのに、まさかこの程度の難関で音を上げるとは情けないのお、、、その様では不様を晒すのが目に見えておるわ」

 

「な、何ですってええええ!?」

 

と、ドラゴン娘を激昂させたのは、極東の魔王にして革新の王である織田信長。彼女もバサラがレイシフトしたと聞いて今回志願したのだ。だが、彼女は一見すると、バサラとはそれ程交流していたとは聞いておらず、マスターである立香も信長がバサラの歌を聴いて、はしゃいでいたくらいしか記憶が無かったので不思議には思っていたのだが、その謎は第五特異点へ来て解けた。

 

「そう、彼奴に歌で勝つのは渚の第六天魔王ことこのわし、そう、織田信長じゃ!」

 

などと抜かしながらいつの間に着替えたのか、BusterTシャツに赤ジャージを羽織り、下はスカートと、夏仕様こと、渚の第六天魔王、つまりロックンロールモードになっていたのだ。

 

(・・・ノッブも影響されてたんだなあ、、、)

 

2人の会話を聞きながらそう思う立香であった。

 

「せ、先輩。取り敢えずはバサラさんの居場所を探索する為にまずは情報を集めましょう。今回はドクターとダヴィンチちゃんのサポートもありますし、お二人から情報を得てから探索を始めましょう。」

 

そう立香に話すのはデミサーヴァントであり、後輩でもあるマシュだ。

 

マシュは先の二人の会話を完全に放置しながら遠くを見るような焦点が合っていない目で見ながら話す。言うなれば死んだ目をしている。

 

「そうだな大将。俺っちもそれが良いと思うぜ。確かに情報がねえと何もできやしねえが、そればっかりだとあのHOTな奴を見失いかねねえ。それに情報を集めるにしてもこんな場所じゃ人に聞くのも一苦労だ。だから、二人から話を聞いたら、取り敢えず動くのもありだと思うぜ。ていうかそれしかできねえ」

 

そうマシュの意見に賛成しながら考えを述べるのは、ゴールデンな男こと、坂田金時である。彼は初めてバサラの歌を聴いた時から、大ファンになり、彼が歌うならば何処へだろうと自慢の愛車で駆けつける快男児である。ちなみに霊基もバーサーカーではなくライダースーツを着たライダーである。

 

「ふむ、方針が決まったなら、行くぞマスター。早くせねば彼奴のことだ、どうせまた歌を何処かで奏でているに決まっている。ぐずぐずしていては聴き逃してしまうわ!」

 

そう力強く語るのは、歴代最強のファラオことオジマンディアスである。彼は、第六特異点で出会ったのだが、特異点を修復した後の召喚でいきなり来たのである。

しかも、バサラの歌が余程気に入ったらしく、よくアーラシュやギルガメッシュと共にバサラの歌を聴いては熱く語っていた。

 

最初に出会った際は、バサラのことを否定していたのに、今となっては熱狂的なファンと化している。ていうかもう、今回ただの追っかけ気分で来ただろこのファラオ、と思いながら立香は追っかけファラオを見つめていたのだった。

 

「うん、まずは二人から、情報を聞いてそれを基に探索を開始しよう。そしてバサラさんを見つけたらなぜレイシフトしたかを聞き出そう」

 

そう話ながら一行はこれからの方針を決め、行動しようとするが、、、

 

「でもその前に、あの二人を止めなくちゃね、、、」

 

そう言いながら、先程から後ろで言い争いを続けていたドラゴン娘と尾張のロックンローラーを止めるべく動き出すのだった、、、





お読み頂き、ありがとうございます!
今回、かなり悩みました、、、前の話を書いたのはいいんですが、誰を同行させようかと悩みに悩んで、、、
なので、バサラのファンや影響受けやすそうな方々に出てもらいました。

あと、以前に行ったアンケートなのですが、A、Bに分けて行なっておりましたが、どちらかが圧倒的に多かったので、今回行って、その結果を見て決めようと思います。
正直、今の結果は作者の私にとっては意外でしたので驚きでした、、、

では、ありがとうございました!





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