ダンジョンに金色の戦士がいるのは間違っているだろうか (しろーとー)
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プロローグ 前編

駄文です。文法とか何もわかってない素人が
小説書く人ってすごいんだな。大変なんだな。そんなことを
思いながら頑張って書きました
勢いとノリで書いたので誤字脱字ありましたら申し訳ないです
お見苦しい文章ですが、どうぞ


 

 

 

 

「畜生・・・チクショォオオオオオオオオオオオッ!!!!」

 

僕は叫んでいた。泣いていた。自分のつめの甘さを、相手の力量を見誤っていたことを。

後悔をしていた。

 

ドラゴンボールさえあれば、みんなを生き返らせることができる。

ドラゴンボールさえあれば、町も元通りにできる。

・・・甘かった。倒せるときになぜ倒さなかったのか。

相手は父さんやベジータさんを脅かした相手なのに・・・僕は本当に馬鹿だ。

 

 

「ハッハッハッハ!終わりだぁ!!地球もろともなァ!!!!」

 

 

自分に嫌悪感を抱きながら、地球の破滅とともに意識は闇の中へと消えていった・・・

 

 

 

_________________________________________

 

 

 

迷宮都市オラリオ。『ダンジョン』と呼ばれる地下迷宮を保有する巨大都市。

そこでは冒険者たちが日々ダンジョンに潜り、糧を得ている。

冒険者は神の作る【ファミリア】に入る事でその主神の劵族となり、神の恩恵を得ることが

できる。

 

そして【ファミリア】と言っても様々、大人数を擁する【ファミリア】もあれば、日々の食

事代も怪しい零細【ファミリア】も存在する。

そんな数多ある【ファミリア】の中でも最高峰に位置する【ロキ・ファミリア】の数名が

ダンジョン探索、および鍛錬から帰還する道中であった。

 

現在ダンジョンの18階層、いわゆる安全階層(セーフティポイント)と呼ばれる場所で一度

休息をとろうとしているところである。

するとアマゾネスのティオナ・ヒリュテが口を開いた

 

「ねぇ、結構汗かいたし水浴びにいってもいいー?」

「私も~、ずっと動きっぱなしだったのよね」

 

ついで、ティオナの姉であるティオネ・ヒリュテも一言

 

 

「あぁ、構わないよ。みんなでいってくるといい」

 

そう言って荷物をまとめているのは、オラリオでも有数の実力者。そしてロキ・ファミリアの

団長であるフィン・ディムナである

 

「アイズ、君も一緒に行って来たらどうだい?」

「うん、そうする」

 

短く答える彼女はアイズ・ヴァレンシュタイン。感情の起伏が薄い彼女もまた、長丁場の戦闘

で汗をかいていたのだろう。

 

「リヴェリア、君はどうする?」

「わたしは遠慮しておく。荷物番でもしているさ」

 

ロキ・ファミリアの副団長であり、オラリオ最強の魔導士でもあるエルフの美女、リヴェリア

・リヨス・アールヴは王族出身ということもあり、他人にあまり肌を見せることはない。

断った理由もそういうことだろうと察した。

 

「わかった。それじゃあ、僕は邪魔になりそうなものをリヴィラで換金してくるから、各自準備

ができたらまたここに集合ということにしようか」

「「「は~い!(コクリ)」」」

 

そうすると各々行動に移った。荷物番であるリヴェリアも少し休もうと腰を下ろそうとした。

 

その時、何者かの気配を感じた。とても弱々しいが人間の気配だろう。よく目を凝らして周り

を見渡すと、森の中、木の陰に人が倒れていた。

リヴェリアがすぐにかけよると、全身傷だらけで衰弱しきった一人の少年がいた。

 

「ひどい・・・!一体何と戦ったらこんな怪我を。とりあえず早く応急処置をしなければ」

 

そういうとすぐさま詠唱を唱え始める。まもなく魔法は発動し少年の体の傷は癒えていった

しかしこの怪我では内臓にまでダメージが及んでいるだろう。

いくら魔法といえども万能ではない。目に見える外傷や骨折などを癒すことはできても、臓器

まで元通りにすることはできないのだ。

 

「しょうがない、エリクサーを使うか」

 

本来であればファミリア外のものにはあまり干渉しない方がいいのだが、今回は命に関わる

深刻な事態だ、仕方あるまい。そう思いながら荷物からエリクサーを取り出す。

そいて抱きかかえるようにすると

 

「少年、少年。意識はあるか?」

「ハァ・・・ハァ・・・」

 

返答はない。呼吸はしているが、やはりとても苦しそうである

 

 

「仕方あるまい・・・んっ・・・」

 

リヴェリアはエリクサーを口に含むと、直接少年の唇へと運ぶ

 

「(少し辛抱してくれよ)んっ・・・ちゅる・・・」

「あっ・・・んっぅ・・・ゴクッ・・・ケホッ、ケホッ・・・」

 

よし!呑み込めたか。確認すると、残りもゆっくりと移していく・・

そうすると少年の辛そうな呼吸も少しずつ落ち着いてきた。どうやら一命は取り留めたようだ

 

「よかった・・・しかしなぜこのような子供がダンジョンでひとり・・・?」

 

それに装備などを確認しても、防具はおろか武器すら持っていないではないか。服も破けてい

るようだし、とても冒険者には見えない。そうこう考えていると、どうやら少年が目を覚まし

たようだ

 

「んっ、ここは・・・?あなたは・・・っ!」

「少年、落ち着け。まだ傷が癒えたばかりだ、無理に起きるとまた傷口がひらいてしまうぞ」

「あっ、はい!すいません。っよっと・・・」

「大丈夫、そうだな。一時はどうなることかと思ったが。」

「えっと、助けてもらったみたいで、ありがとうございます。」

「なに、気にすることはない。それよりも君に聞きたいことがあるのだが」

「はい、なんでしょうか?」

「なぜ君はこんなところにいる?君は冒険者なのか?」

 

こんなところ・・・?ってよく見たらどこだ?ここは森の中かな?それに冒険者ってなんのこ

とだろう。探検家とかのことかな。ダメだ全然わからないや

 

「ここ・・・がどこなのかはごめんなさい、わかりません。それにその【冒険者】というの

もよくわからないのですが」

「!!なにも知らずに君はこんなところで倒れていたというのか!?」

「えぇ、まぁ・・・ア、アハハ(僕何かまずいことしちゃったのかな・・・!)」

「はぁ・・・まぁいい、続けるぞ。君の名はなんという」

「えーっと、孫 悟飯です」

「ソン・ゴハンか、変わった名だな。わたしの名はリヴェリア・リヨス・アルーヴだ。リヴェ

リアと呼んでくれ。出身はどこだ?」

「リヴェリアさんですね!えーっと、出身はパオズ山ってところなんですが・・・」

「・・・?聞いたことのない場所だな」

「そ、そうですよね!田舎ですから、アハハ!」

 

悟飯が少し困ったように笑ってみせると、リヴェリアはそれを読み取ったのか申し訳なさそうに

少し眉をひそめ謝罪をしてきた

 

「いや、こちらも知らなくて申し訳ない。知識不足だ」

「いえいえ!頭を上げてください!全然気にしてませんから!・・・あ、そうだ。僕もリヴェ

リアさんに少し聞いても良いですか?」

 

今度は悟飯がリヴェリアに問いかける

 

「ん?なんだ」

「その・・・僕、【ヤツ】と戦ってたはずなんですが地球はどうなったのかなーと・・・」

「ヤツ・・・?ヤツとは一体誰のことだ?あと、チキュウ、とはなんだ?」

「えっ!?えーっと、【ヤツ】、名前は・・・っ!(なんだ、急に、頭が痛い・・・それに

【ヤツ】の名前が思い出せない)」

「ゴハン!大丈夫か!?」

 

悟飯が突然頭を抱え苦痛な表情をしたが、すぐに冷静を取り戻した。

 

「え、えぇ・・・大丈夫です。少し頭が痛くなっただけなので」

「そうか・・・無理はするんじゃないぞ。っと、質問の途中だったな。チキュウだったか、

悪いが聞いたこともないな。どこかの街か?」

 

悟飯は疑問に思った。地球を知らない・・・?ここは違う惑星なのかな・・・?

 

「えーっと、地球という惑星なんですが。ここは違うんですか?」

「すまない、君が何を言っているのか理解できんが・・・ここはオラリオというダンジョン

を保有する都市だ。そして今いるここはそのダンジョンの中、18階層という安全階層だ。

君は何か目的があってここに迷い込んだ、とかではないのか?」

「いえ、本当に気付いたらここにいたので・・・」

 

どうやら、お互いの認識がかなりずれているようだ。それに悟飯に関しては全く、何も

わかっていないといった状況だった。

 

「そうか・・・わかった。とりあえずは地上を目指そう。色々不明な点はあるが詳しい話はそれ

からだ。私たちもこれから地上に帰るところだ、送っていこう。それに君もまだ万全ではな

いだろう」

「でも、いいんですか・・・?」

「構わないさ、なにかあっても責任は全てわたしがとる」

「・・・わかりました、ではお願いします!」

「あぁ、もう少しで仲間も戻ってくるだろう、出発の準備でもしておこう」

「はい!」

 

 

―――――こうして、交わることのなかった線と線が交差した―――――

後に語り継がれる【伝説の金色戦士】と呼ばれる少年の物語の幕開けなのであった

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか
自分なりに書いてみた処女作ですが
小説書くのって非常に難しいですね
思いつかない部分は先駆者様の文面をお借りしてますorz
書いてるうちに何が書きたいのかわからなくなって
ストーリーが進みませんね・・・
なにかご指摘、ご要望などありましたら是非コメントください
では失礼します


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プロローグ 後編

またまた話の進まない第2話

そろそろ頑張って話を動かしていきたいのですが
なかなか起承転結をつけるのが難しい・・・!

駄文ですがよろしければ、どうぞ


 

悟飯は待っている少しの間、リヴェリアから話を聞いていた。

このダンジョンには各階層ごとにに恐ろしいモンスターがいるということ。そして冒険者の大半

は、モンスターの胸部などの中心部に存在する生命力の核【魔石】を換金し主な収入源としてい

ること。

そしてリヴェリアもまた冒険者であり、オラリオでも最高峰に位置するロキ・ファミリアの副団

長を務めているということ。

 

悟飯は自分の住んでいた星とは随分違うんだな~、などと考えていると、森の奥から自分と同い

年ぐらいの少女が3人、こちらに向かってくるのに気付いた

 

 

「あれ~?リヴェリア、その子誰~?」

「見かけない子ね。どこの子かしら?」

「まぁ待て、もう少しでフィンも戻ってくるだろう。みんな揃ったらちゃんと説明する」

 

 

 

 

 

 

数分もすると、リヴィラと呼ばれていた街の方向から小柄の少年・・・もとい、実年齢40代

ロキ・ファミリアの団長であるフィン・ディムナも姿を現した。

 

 

「やぁおまたせ。僕が一番最後だね。・・・っとこれは一体どういうことかな?」

 

 

フィンが笑顔で問いかけた。というのも、この数分の間軽い自己紹介を済ませていた少年と少女達

であったが、少女達はまるで不思議なものを見るかのように少年を見つめていた。

真っ黒な髪に真っ黒な瞳。見たこともないような服装。そして同い年とは思えないほどに鍛え上げ

られた強靭な肉体。どう考えても普通のヒューマンでないと疑っていた。

 

少年が困ったように笑いながらリヴェリアの方を見ると、よし、と軽く息を吐き、口を開いた

 

 

「みな集まったな。ではわたしから大まかな説明をしよう・・・」

 

 

 

 

 

「「「「・・・」」」」

「あ、あはは・・・」

 

 

悟飯の渇いた笑いが聞こえるが、説明を聞いたロキ・ファミリアの面々は何とも言えない表情だ。

それもそのはず。瀕死の状態で森の中に倒れていた少年。目を覚ますと見たことも聞いたことも

ない場所。そしてまるで聞いたことのない出身地。少年は何者かと戦っていたが途中からの記憶が

思いだせないときた。何もかもがおかしい。

 

「だが私は、この少年、ソン・ゴハンが嘘をついているとは思えない。それに致命傷を負っていた

のは紛れもない事実だ」

「あぁ、僕も君たちが嘘をついているとは思ってないよ。ただ話が話だけにね・・・(それに単な

る感だが、この少年只者ではない気がしてならない)」

 

「でもなんかすごいよね~!もしかしてゴハンってすっごく強いの!?」

「こらバカティオナ!変なこと聞かないの!」

「え~だってぇ!てかバカっていうなー!」

「・・・私も、知りたい。君は、一体どんな修行をしていたの?」

 

 

なんと、普段無口なアイズまでもが問いかけてきた。それに対し若干驚きつつも、リヴェリアが

お前たちやめんか!と一喝、ついで

 

 

「ゴハンはまだ傷が癒えて間もない。あまり無理をさせるな

 

そういうと少女達はシュンと肩を落とし、口々に謝罪をしてきた。

 

 

「い、いえ!大丈夫ですから、リヴェリアさん!」

「・・・はぁ、悪かったなゴハン。だがとりあえず質問は後回しだ。物資も底をつきそうなのでな

、そろそろ地上へ戻らねば。」

 

 

リヴェリアの言うとおりここにきて魔力の消費、回復アイテムの消費、空腹を満たすための携帯

食の消費などがでていた

 

 

「そうだね、とりあえずさっきリヴェリアがいった通り地上まで一緒に向かおう。それでどうだろ

う、よければそのまま僕達ロキ・ファミリアのホームへ招待したいのだけれど。」

 

フィンがそういうと、リヴェリアもなにかを察したようである

 

「そうだな、それがいい!ゴハンよ。特に行くあてもないのだろう?」

「えぇ、まぁ・・・でもいいんですか?」

「あぁ、むしろ是非招待させてくれ。客人として丁重にもてなそう!なにかあっても心配はないよ

僕やリヴェリアがいるからね。みんなもいいだろ?」

 

フィンの問いに対しみんなが答える

 

「わたしは全然オッケーだよ!」

「わたしも団長の意見に異論なんてあるはずありません!」

「・・・(コクリ)」

「というわけで、満場一致だ。となると善は急げだね。ゴハンくんは動けそうかい?」

「はい!大丈夫です!移動するのには支障ありません!」

「わかった、それじゃあみんな、出発だ!」

 

こうして一行は、地上。ロキ・ファミリアのホームへ向かい歩み始めるのであった




はい、今回はプロローグの後半ということもあり
随分と短いですね・・・
書いている最中は長いこと書いてるな~なんて思うのですが(困惑)

次回ですが、帰路でのキャラの会話、質問に答える話にするか
そのまま地上にいっきにでてしまうか。考え中です

投稿ペースに関しましては思考が進み次第としか言えませんので
不定期投稿、とさせていただきます

なにかご指摘、ご要望などありましたら是非コメントください
では失礼します


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第1話

どうもしろーとーです

相変わらず話が進まないこの作品・・・
話をもう少し伸ばそうかとも考えたのですが
私の力ではこの程度が精一杯でした。

では今回も駄文ですが、どうぞ


 

 

悟飯含むロキ・ファミリア一行は特に大きな問題もなく地上へとたどり着いていた。

 

 

「今日はこのままホームに戻ろう。魔石やアイテムの換金は明日以降時間を見つけて各自

いってほしい。いいかな?」

「「「はい!(コクリ)」」」

「それじゃ僕達ロキ・ファミリアのホームへ向かうよ!」

「はい!よろしくお願いします!」

 

 

そういうと大通りを進んでいくが、やはり悟飯は元の世界とはどこか違う、そう思いながら

みんなの後へ続く。

 

 

 

 

 

 

しばらくすると正面に大きな館が見えてきた。道中バベルやたくさんの酒場を見てきたが

それとはまた一線を画した建物であった

 

「あそこが僕達のホームだよ」

「わぁ~、すごく大きいですね・・・!」

「ありがとう。あ、そうだ。門を開いたら気を付けてほしいんだ。僕らの主神が失礼なこと

をするかもしれない、先に謝罪しておくよ・・・」

「は、はぁ・・・?」

 

 

そんなやりとりをしていると彼らのホーム、通称『黄昏の館』に着いた。フィンが先陣を切

り、門番であろうメンバーの一人に声をかけた

 

 

「今帰ったよ、門を開けてくれ」

「はっ、開門ー!」

 

 

ガシャ、ゴゴゴゴ・・・門が開くと奥の方から何やらものすごい足音が聞こえてくる

 

・・・ズドドドドドドドドド

 

 

「みんなー!おーかーえーりぃいいいいいいいいいい!!!!!」

 

 

そう叫びながら朱色の髪をした女性が盛大にダイブしてきた。ロキ・ファミリアのみんなは

それにはなから気付いていたかのように次々と交わしていく

 

「あぁ・・・(さっきフィンさんが言ってたのはこのことかな?)」

 

 

悟飯がぼーっと眺めていると勢いを殺しきれないのか彼女がそのまま悟飯へと抱きついてき

た。

 

 

「おぉ~!なんやなんや!そんなに寂しかったんか~!今日のアイズたんは甘えんぼさんや

なぁ!しゃーないうちがたくさん可愛がってあげるわ!グヘヘ」

「あ、あの~・・・」

「なんやアイズたん声変わりか~?ショタボイスなんかになってしまってどないしたん?

それになんや随分と体つきもガッチリしてまるでムキムキマッチョマンやないかぁ~。サワサワ

あのやわぁ~いモチモチ肌のアイズたんはどこへ行ってしまったん・・・?モミモミ

ハッ!まさか鍛錬のし過ぎでこんななってしまったん!?うちのアイズたんがぁあああ!!!」

「え~っと・・・あはは(チラッ)」

「・・・はぁ。おいロキいい加減にその少年から離れろ!はじを知れ馬鹿者!ゴスッ!」

「あだぁ!?何すんねんリヴェリア!うちはただ帰ってきたアイズたんを労ってやさぁ~しく

マッサージしてあげてただけやん!・・・って少年?」

「相手をよくみろ。お前の眼は節穴か?それともその細い目は相手も見えぬのか?」

「・・・あぁ~、なんや。その・・・ホンマすまんかった!ちゃうねん!みんなが無事で帰っ

て来てくれたんが嬉しくてつい!悪気はなかったんや、ほんまうちが悪かった!」

 

 

そういうと、先ほどロキと呼ばれていた女性は悟飯から離れると同時に土下座の体勢になり

勢いよく地面におでこをこすり付けていた。

 

 

「僕は平気ですから!そんなお気になさらず!」

「いいんだ、いつものことだ」

 

 

リヴェリアがそういうと、見ていたメンバーはみな揃えて首を縦に振った。なるほどこれがい

つも通りの光景なのか・・・そう思い苦笑いをしていると、土下座をしていた女性が口を開いた

 

 

「本当すまんかった。んで話を変えるが、その子は一体だれや?みたことない顔やけど」

「あぁ、そうだったね。こちらの少年はソン・ゴハン。極東?の出身らしく出先で偶然あってね

どうやらここに来るのは初めてらしくて、折角だし僕たちが案内がてらうちへ来ないかと声をか

けた。というわけさ」

「・・・ほぉ、なるほどな。事情はわかった!フィンやリヴェリアが招待したんや。それにうちも

無礼をしたんやし、断る理由なんてないわな!」

「そうだね、というわけだ。それじゃゴハンにも紹介しておくね。こちらの女性はロキ。僕達、

ロキ・ファミリアの主神だよ。」

「あなたが・・・なるほど、よろしくお願いしますロキ様!」

 

 

帰りの道中、悟飯はファミリアのことは軽く話を聞いていた。なのでそこまで大きな動揺はなかっ

たものの、やはりあのような光景を目の当たりにして多少なりとも不思議な人だなと思っていた。

それに悟飯は既に気付いていた。ロキから感じる「気」がなかったのである。多少なりとも人には

気を感じるものだが、それがなかった。その時点で悟飯は違和感を感じていた。

だが、目の前にいる神ロキはとてもフレンドリーで気さくな性格なので悟飯も安心したようだった

 

 

「おぉよろしゅうなゴハン!うちのことは気軽にロキたんって呼んでええで!」

「そ、それは・・・考えておきますね。」

「なんやそんな気ぃ使わんでもいいのに!ま、ええか!せや、フィン、リヴェリアは悪いんやが

一旦うちの部屋来てくれるかー?ちょっと話があるんや」

「・・・あぁ。それじゃ一旦ここで別行動だ。悪いんだけどアイズ、ティオネ、ティオナはゴハン

を客室へ案内してもらえるかな?」

「「「わかった(わかりました!)」」」

 

「それじゃ、夕食の時間になったらまた案内するよ。それまで部屋でくつろいでいてくれ。」

「はい!ありがとうございます!」

 

 

 

 

こうして、オラリオで迎える始めての夜。

そして悟飯の大食い伝説の幕開けになるのであった・・・




いかがだったでしょうか。
次回から少しずつでも動きがあればいいのですが(汗)

余談ですがダンジョンからの帰路ではロキファミリアメンバーが
先行してモンスターを倒したりしていたので悟飯は戦ってません
(リヴェリアにずっと抑制されていた)
一応この世界にも気はあって、悟飯は感じ取っています。
(力の差についてはまた本文でやっていきますが)

また、あらすじを少し訂正しました。
暇な方は目を通していただけたらと思います

なにかご指摘、ご要望などありましたら是非コメントください
では失礼します


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第2話

お久しぶりです
社畜です。久々に書いたのでヒドイと思いますが
読んでいただけると嬉しいです
ではどうぞ


 

―ロキの部屋にて―

 

現在部屋の主であるロキ、それとフィン、リヴェリアの3名が揃っていた

話の内容はもちろんゴハンのことについてだ

 

「・・・リヴェリアが嘘いっとらんのはわかる。でもおかしな点が多すぎるんや」

 

「それに関しては僕も同感だよ。彼の知識・・・おかしな部分が多すぎる。」

 

「やはり本人も交えて詳しい話を聞くしかないようだな」

 

「せやなぁ・・・とりあえず夕食にしよか」

 

「あぁそうしよう。続きはまた後で、だね」

 

「そんじゃ~いっぺんお開きや」

 

 

 

 

 

 

夕食が始まるころになるとファミリアのメンバーが続々と集まってきた

 

客人である悟飯もその中に混じって食事をすることになったのだが、徐々に周りの空気が変わっていった

 

それもそのはず。まだ年端もいかない子供が尋常ではないスピードで食べ始めたのだ

始めのうちはまだよかったのだ。周りにいた者達も「いい食いっぷりだ!」だの「負けるか~!」だの

笑いながら食事を楽しんでいたのだが、その衰えぬ食欲にだんだんと顔面蒼白になる

 

ガツガツガツガツ・・・ズズズー・・・ガツガツガツガツ

 

どんどん積まれていく食器達、慌ただしくなる厨房、笑顔が引きつっていく冒険者達・・・

そんなものお構いなし、といった感じで悟飯は満足するまで食事を楽しんだのだった

 

そんなこんなで悟飯が食事を終えると、タイミングよくロキがやってきた

 

「自分・・・めっちゃ食べるなぁ~!」

 

「あっ!はい、ごちそうさまでした!おいしかったです!」

 

清々しいくらいに綺麗に、大量に積み重ねられた食器。それに見合った満足そうな笑顔。もはやロキは感心していた

あるものは「なんだあのガキは!」と驚愕。あるものは「すごいのう・・・」と感嘆の声を上げていたのは別の話・・・

 

「お粗末さん!っと飯のことはおいといて、この後ちょっと話があるんやけど時間大丈夫か~?」

 

「はい、大丈夫ですよ!」

 

「んじゃ場所変えよか。うちの部屋まで来てもらうで、ついてきてや~」

 

 

 

 

ロキの部屋に着くと、中には既に先客がいた

 

「あれ?リヴェリアさんにフィンさん?どうして・・・?」

 

「うちが呼んだんや。気にせんで大丈夫やで」

 

「はい、わかりました」

 

扉を閉め、他の者がやってこないのを確認するとロキが話を切り出した

 

「早速やけど、いくつか質問させてもらってもええか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

悟飯は元気よく答える

 

「ありがとな。んじゃまず1つ目、自分どっかのファミリアに入ってるか?」

 

「いえ、入ってないです。ファミリアがあるなんて今日初めて知りました」

 

「そんじゃ恩恵(ファルナ)とかも知らんよな?」

 

「ふぁるな・・・?えぇっと、初めて聞きました」

 

「せやろな~。そんじゃ次の質問や、ズバリ聞くが自分何もんや!」

 

「え?えーっと・・・僕は孫 悟飯で、地球生まれの―「それや!!」――え?」

 

悟飯の発言に食い気味にツッコんだロキ

 

「そのチキューっての!うちわからへんねん!」

 

「地球、という名前の星なんですが・・・そうだ、リヴェリアさんと話した時もそうだったのですがここは

地球ではないんですか?」

 

「・・・はっきり言うたるが、うちはチキューなんて星は知らん。見たことも聞いたこともあらへん」

 

「やっぱり、そうなんですね・・・」

 

「やっぱりってことは、自分薄々感づいてたんか?ちゅーか随分冷静やな」

 

「えぇまぁ・・・他の星にいった経験があったので。それに僕の住んでいた星の環境と結構似てますよここ」

 

ナメック星には行ったことのある悟飯だが、明らかにあの星よりも地球に近いと悟飯は思っていた

 

「へぇ、そうなんや・・・(アカン、頭おかしなりそうや)つまりあれや、自分異星人か!?」

 

「多分、そうですかね・・・一応言葉は通じているのであまり差はないと思いますけど」

 

「ん~、それもそうやな。よくはないけど、一旦よしとしよか・・・」

 

「はい」

 

「そんじゃ次いこか。ゴハン、自分なんか使命とかあるんちゃうか?」

 

ロキは先ほどリヴェリアから聞いていた、悟飯の記憶の穴について探ろうとしていた。

 

「使命、ですか・・・?僕は、えーっと・・・確か何か大事な戦いの最中で・・・」

 

「戦いか。どんな相手と戦ってたん?」

 

「はい、えっとすごく強い相手で。僕のお父さんはすごく強かったんですがそのお父さんでも敵わないような。

そんな絶対絶命の時、お父さんがお前なら勝てるって言ってくれて。僕は精一杯戦って、頑張ったんです」

 

悟飯は重い口を開き、それでもまだどことなく答えにたどり着けない。そんな様子で少しずつ語っている

 

「・・・ほう、それで?」

 

「それで、えーっと僕はその後頑張って・・・でも倒し切れなく、て・・・」

 

とても苦しそうに、今にも泣きだしてしまいそうな幼い少年の表情をみてたまらずリヴェリアは口を挟んでしまった

 

「お、おいロキ!もうその辺で「リヴェリア少し黙っとき」―ッ」

 

だが、ロキは許さない。まるで厳しい父親のように。これはとても大事なことなのだ。といわんばかりに

 

「続き、思い出せるか?」

 

「はい、えーっと・・・仲間が傷ついて、僕も後一歩のところで大きな怪我をしてしまっ、て。そして【ヤツ】が―ッ」

 

「ゴハン!?大丈夫か!?」

 

だが悟飯に言葉は届かないまま、頭を抱えてうずくまってしまう。ダンジョンで見たあの表情だ―

なにか恐怖に満ち溢れたように、拒絶するように小さくなる少年

 

「あ、頭が―ッぐ・・・ボク、ノ、セイ、デ、ミンナ―みんなぁ、ああああああああああああああああ!!!!」

 

ズゴゴゴゴ・・・

まるで悟飯の悲しみで大地が吠えるように、悟飯の叫びに呼応するように地面が大きく揺れ始める

 

「―!?ま、まずい!話は中止だ!!ゴハン、落ち着くんだ!!」

 

フィンが悟飯に呼びかけるが、届かない。

 

「な、なんや!?どないしたっちゅうねん!」

 

「まずいよ!何かしらのリミッターが外れたんじゃないか!?」

 

「嘘やろ!?」

 

「嘘じゃないのは君が一番わかっているだろう!!いいから早くここから逃げないと!」

 

フィンは冷静に、だが一刻も早くロキを抱えて逃げようとしていると

 

「―ッ!ゴハン!!!」

 

リヴェリアが悟飯へと駆け寄っていく

 

「ちょ、リヴェリア!?危険だ早く君も「黙れ!!!」―ッ!」

 

「・・・ゴハン、大丈夫だ。ほら、落ち着け。」

 

リヴェリアは優しく、宥めるように悟飯へと話しかける。だが悟飯は泣き崩れ止まらない。まるであの時の―

【ヤツ】との戦いの最後をずっと、ずっと後悔してるかのように。

 

リヴェリアは【ヤツ】のことを一切知らない。知る由もない。だが心の底から思う―

こんな純粋な優しい少年の心に、深いトラウマを植え付けたことを絶対に許さないと。そして負けない、と

 

(この傷は私が、私達【ファミリア】が絶対に治して見せる)

 

「僕は・・・僕はぁあああああ!!!!」

 

「悟飯!!!」

 

ビクッと肩を揺らす悟飯。大きな、それでいてとても優しい声。そして肩に触れる真っ白く柔らかい手

 

「・・・大丈夫だ、私を見ろ。」

 

目を合わせ、じっと見つめる。ほんの数秒。だが悟飯にはとても長いような時間に感じられた

吸い込まれるような緑色の綺麗な瞳。とても落ち着く。

 

「リヴェ、リア、さん」

 

「安心しろ、怖がることはない。・・・ほら」

 

「あっ・・・」

 

優しく包み込むように抱きしめる。慈愛の女神にも似た温もり。やがて泣きつかれた赤ちゃんのように

悟飯も落ち着きを取り戻し、いつの間にか揺れも収まっていた

 

「悟飯、今日は疲れただろう。このまま寝るといい」

 

そういい頭を撫でてあげると、悟飯は幸せそうに目を細め次第に寝息を立てる

 

「スー・・・スー・・・」

 

「一件落着、かな?流石だねリヴェリア」

 

「流石ママや!」

 

「・・・ロキ」

 

「は、はいぃっ!!ビクッ」

 

「悟飯を布団へ寝かせたら、わかるな・・・?」

 

「はいわかっております・・・」

 

そういって即座に正座をし待機するロキ。苦笑いをするが止めることはないフィン

そんないつも通りのやりとりだが正直安堵していた。

 

リヴェリアが一旦出ていき、それを確認するとまたロキがしゃべりだす

 

「・・・孫悟飯、こりゃ大波乱の予感や」

 

そういいつつも最後にぼそっと独り言をいうロキ

 

「最後の質問、うちのファミリアに入らへんか?・・・んなもん聞く必要ないわ、絶対入れたる」

 

 

 

― short story ―

 

悟飯を部屋ヘ送り届け、寝かせようとベットへ預けると違和感を感じた

―悟飯が服の袖を握って離さないのだ。

 

「なんという強い力なんだ・・・引きはがせん」

 

「んっ、リヴェ、リアさん・・・」

 

「ん?っと寝言か。ふふっ、可愛いな」

 

頭を撫でてあげるとニコッと笑う悟飯

 

――キュン///

 

リヴェリアはハートを打ち抜かれてしまった!

 

「しょ、しょうがない・・・少しだけ、少しだけ付き合ってやるか」

 

そういうとリヴェリアは添い寝するような形で寄り添う。

そして自然と悟飯が裾を離すまで小一時間、付き合ってあげるママであった

 

― 一方そのころ ―

 

「僕はそろそろ自室に戻らせてもらうよ」

 

「えっ?フィン?うちをヒトリにするんか?裏切るんか!?」

 

「だって僕は言われてないし、んじゃ先に失礼するよ・・・頑張ってんね」

 

「嘘やろ・・・待って!!!リヴェリアさん!?放置プレイはやめてぇえええええええええええ

はよ戻ってきてやぁああああああああああごめんてぇええええええええええ!!!」

 

こうして足の痺れた神様は悶え苦しむ夜を迎えるのであった ―終―

 




書き方が変わっているかもしれません
お見苦しいと思いますがご勘弁を・・・

なにかご指摘、ご要望などありましたら是非コメントください
では失礼します


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第3話

お見苦しい点も多いと思いますが、どうぞ


 

―早朝―

 

悟飯は気付くとベットの上で寝ていた。昨日は質問を受けていたはずだったが、途中からの記憶がなかった

・・・疲れて寝てしまったのだろうか。申し訳ないことをしてしまった、などと考えながら体を起こすと

まだ外は少し薄暗い、だいぶ早く目が覚めてしまったようだ

 

「そうだ、昨日案内してもらった鍛錬所・・・中庭だったよね、いってみよう」

 

そういうと自分の愛用している紫の胴着を整え、中庭に向かうのであった

 

 

 

 

やはりというか、こんな早朝である。人はいなかった。

悟飯はしっかりとストレッチを行う。体が温まってくると徐々に虚空へと拳や蹴りを繰り出す

始めはゆっくり、確認するように・・・段々とスピードをつけて更に激しくなっていく

 

「ふっ・・・はあっ・・・!やぁ!!」

 

シュババババ・・・シュッ!ズシャッ

素早い突きや蹴りが風を切る。繰り出される攻撃は目では追えないようなすさまじい早さである

だが当の本人、孫悟飯は特に息を切らすことなくゆっくりと息を吐いた

 

「ふぅ・・・あ、あの~?何かご用でしょうか?」

 

悟飯は少し前から誰かに見られているのは気付いていた。同じく鍛錬に来たのかと思っていたのだが

中々姿を現さないので声をかけてみた

 

「!!・・・気付いてたの?」

 

姿を現したのは少女・・・と言っても悟飯より少し年上であろう、とても整った容姿であり

金髪ロングの髪が美しいアイズ・ヴァレンシュタインであった

 

「はい。もしかして僕、邪魔でしたか・・・?」

 

「そんなことない。私こそ鍛錬の邪魔して、ごめん」

 

「いえ!そんな、邪魔だなんてとんでもない!僕こそ勝手に使ってごめんなさい!」

 

「ここは誰のものでもない。早いもの勝ち。だから大丈夫だよ」

 

「そ、それならよかった。あっ、でも僕そろそろ戻りますから!」

 

そういって去ろうとすると、アイズが引き止める

 

「ちょっと、待って。・・・君の動きすごかった」

 

「べ、別にそんなことは―」

 

「見えなかった、君の攻撃。とっても早くて鋭い。」

 

「えっと、ありがとうございます?」

 

悟飯はなんか照れくさいな。そんなことを思いながら頭をかいているとアイズから

思いもよらない言葉が飛び出す

 

「・・・お願いがあるの。私と少し手合せしてくれないかな?」

 

「えぇ!?ぼ、僕なんかとですか!?」

 

「ダメ、かな・・・」

 

見てわかるようにシュンとするアイズ。そんな姿をみて断れるはずもなく悟飯は即答する

 

「いえいえ!全然いいですよ!だからそんな顔しないでください!」

 

「ありがとう。それじゃ、早速始めようか」

 

そういうとアイズは用意していた木刀を構える

 

「は、はい!」

 

悟飯も準備OKといった感じで構えをとる

 

「ルールは、どうしよう?先に一撃当てたほうが勝ち、でいいかな?」

 

「わかりました」

 

単純明快なルール。双方合致した時点で試合のゴングは鳴っていた

 

「それじゃ、いく、よ―」

 

そういうとアイズは強く地面を蹴り、一気に距離を縮める

 

「はっ!てやぁ!」

 

素早い切り下げから、連続で切り替えしての横切りを繰り出す

 

「よっ、うわっと」

 

・・・が攻撃はあたるどころか、かすることすらなかった

間合いは完璧だったはずだ。なのになぜ?

 

「まだ、まだ・・・!」

 

今度は接近しながら突きの連打。これまた目にもとまらぬ速さでの連撃だ

・・・しかしこれもまた一発も当たることはない。やはりそうだ。すべて見切られている

流石のアイズも動揺を隠せずにいる。彼女自身、まだまだ成長過程ではあるが剣術に関しては

多少の自信があったのだ。しかし当たることは一切ない。

悟飯は真剣な表情でこちらを見ている。が、まだ窺っているのか攻撃してくる気配はない

 

「そっちが来ないなら、こっちからいくよ・・・!」

 

フェイントを混ぜての攻撃。間合いギリギリからの攻撃。さらにはさっきよりもより一層

激しい突きの連撃。・・・しかし一切あたることはなかった

 

「なん、で・・・」

 

「・・・」

 

息を切らすアイズ。それとは対照的に一切疲れを見せない悟飯

 

「はぁ・・・はぁ・・・ねぇ、君。なんで攻撃してこないの?」

 

「かわすのに精一杯なだけですよ」

 

「―ッ!嘘、本当はいくらでも攻撃できるチャンスはあった。」

 

「そ、それは・・・」

 

「手加減、しないで!!」

 

「―ッ!!」

 

「私はそんなの、望んでない!!」

 

突然の大声に驚きながらも、それが彼女の本意なのだと悟った。

すると悟飯はジリジリと深く構え攻撃の態勢に入ろうとしていた

 

「わかりました。では、いきます!!」

 

シュン――

 

「!?」

 

瞬間、アイズの目の前から悟飯の姿が消える

 

「はぁ!!」

 

そういうと上から声が聞こえ、と同時に悟飯はかかとおとしを繰り出した

「まずい!!」と本能で悟ったアイズは間一髪バックステップで難を逃れる

しかし悟飯はすぐさま体勢を変えアイズの懐へと飛び込んでくる

 

「やぁああ!!」

 

勢いをそのまま懐へのヒジ攻撃!!!

アイズもよけようと必死に構えるが、一歩及ばなかった

 

「―ッ!!【目覚め―(間に合わない!)」

 

エアリアルが発動する前に攻撃が当たる!そう思った瞬間

 

「そこまでー!!!」

 

後ろから怒声が聞こえる。と同時に悟飯の攻撃もピタリと止まった

軽い風圧でアイズは後ろへよろめくとそのまま腰を落としてしまう

 

そんな中、確実に怒ってるのであろうエルフの女性が二人のそばまで歩み寄ってくる

 

「お前たちは、こんな朝早くから何をしてるんだ!!」

 

怒りを露わにしながらもどこか悲しそうに眉をひそめた、この世界で最も二人の理解者である

リヴェリア・リヨス・アルーヴであった

 

 

 

この後事情を話すもリヴェリアの怒りはおさまらず、朝食の時間まで長々と説教を受けたのだが

それはまた別のお話・・・




なにかご指摘、ご要望などありましたら是非コメントください
では失礼します


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第4話

とりあえずここまで載せておきたかったので
またしばらくは更新できないかと思います

UA1万突破、お気に入り100件突破遅ればせながら
ありがとうございます

やる気に繋がります。皆様には本当に感謝でいっぱいです
これからもよろしくお願いいたします



リヴェリアの説教も終わり、朝食を済ませた悟飯は早速ロキに捕まる

 

「ゴハ~ン、この後ちょっとええか?」

 

気さくに話しかけてくるロキに悟飯も笑顔で答える

 

「はい、大丈夫ですよ!また何かお話ですか?」

 

「せや。とーっても大事なお話があるんや」

 

昨日と少し雰囲気が違うのを察し、悟飯も気持ちを切り替える

 

「・・・わかりました。」

 

「んじゃ、うちの部屋いこっか~」

 

 

 

 

部屋に着くと昨日と同じくフィンとリヴェリアが。その隣には昨日の夕食の時に見かけた髭を生やしたおじさん

ロキ・ファミリア最古参メンバーであるガレス・ランドロック。それと朝手合せをしたアイズの4名がいた

 

「お!みんな揃ってるな~」

 

そういうとロキは開口一番直球を投げる

 

「昨日はほんまにすまんかった!流石にウチもやりすぎたって反省しとる」

 

「えぇそんな!僕も勝手に眠ってしまってごめんなさい!」

 

「・・・ん?悟飯昨日夜なにあったか覚えてへんの?」

 

「え?えーっとロキ様の質問を受けている最中、急に頭が痛くなって・・・その後寝てしまったようで」

 

「そ、そか。なんちゅーかあれや、疲れてるところ長々と付き合わせて悪かった!」

 

ロキもこれ以上のことは言わないほうがいいだろうと察し、話はここで一旦区切る

フィンやリヴェリアもその方がいいと思ったのか特に指摘することはなかった

 

「んでや!早速本題やけど、悟飯!うちのファミリアに入らへんか?」

 

「えぇ!?本当いきなりですね!」

 

「ちなみにここにいる4人には既に了承済みや!みんな昔からのメンバーやし、悟飯のことは引き入れても

なんら問題ないって思ってるみたいやで~!」

 

「そう、ですか。う~ん・・・(でも確かに行くあてなんてないしなぁ)わかりました!!

僕なんかで良ければ是非!仲間に入れてください!」

 

「よっしゃー!もう証言はとったで!?みんなも聞いたな?今からやっぱやめた!なんてのはなしな!」

 

「はい!わかってますよ!」

 

「そうと決まればや!もう早速うちの眷属としての証を刻むでー!」

 

そういうと部屋にいたみんなは一度外に出て行ってしまった

 

「あれ?みなさんどうしたんですか?」

 

「いいか?眷属の証、恩恵っちゅーのを刻むんや。昨日話したやろ?ファミリアの一員にはみんな証として

恩恵を授けるねん。」

 

「はい」

 

「んで、恩恵っちゅーのは要は個人情報みたいなもんや。あんまり他人に見せたりとか本来はしないもんなんやで。

だからプライベートを守るために恩恵を刻むときには一人一人行うんや、わかったか?」

 

「わかりました!」

 

「素直でよろしい!んじゃ上着脱いでな~。恩恵は背中に刻むからな~」

 

「ほぇ~、そうなんですね!わかりました!・・・んしょ」

 

胴着を脱ぐと、まるで年頃の少年の体とは思えない筋骨隆々な肉体が露わになる

 

「・・・なんちゅーかほんまに凄いなゴハン」

 

「そうですかね?」

 

「(自覚なしかい・・・)もっと自分に自信もち?思ってる以上にゴハンは凄いんやで」

 

「え、えへへ///なんか照れちゃいます!ありがとうございます!」

 

(めっちゃ素直やし、ゴハンが女の子なら間違いなく爆発しとったな・・・)」

 

そんなことを考えつつも準備は整い、ついに恩恵を刻むときがやってきた

 

「んじゃそこのベットに俯けになって寝といて~」

 

「はい!」

 

「よいしょと・・・んじゃ始めるで~」

 

そういうと自分の指から血を滴らせ、背中に文字を刻んでいく。

少しすると一瞬背中が熱くなり発光すると徐々に熱が収まる――

 

「よっしゃ完了や!!んじゃそのままステイタスも更新するで~」

 

「お願いします」

 

ロキも内心ドキドキのまま作業を進める。少しするとロキの顔がドンドンと青ざめていき

やがて更新が終わるころにはもはや半べそ状態でボソボソと何かを呟いている

 

「なんやこれ・・・なんやこれぇ・・・どういうこっちゃ・・・」

 

「ロ、ロキ様?どうかしたんですか?」

 

「―ッ!いーやなんでもないで!!!ゴハンは気にせんで大丈夫や!!」

 

元気いっぱいに答えるが声が震えている。だが悟飯も追及することはなかった

 

「そ、そうですか」

 

「あぁ!なーんにも気にすることないで!よっしゃ!終わったで~!これで晴れてゴハンもうちの

眷属や!これからよろしくな~!」

 

そういうと「みんな!もう入ってええで~!」と廊下へ声をかける

すると待っていたみんながまた中へと入ってくる

 

「無事に終わったみたいだね」

 

「お~!改めてゴハンはうちらの家族や!仲良くしてやってな!」

 

「よろしくねゴハン」

 

「はい」

 

「よろしくな」

 

「よろしくのう坊主!」

 

みんなそれぞれ挨拶をしてくれる。悟飯も満面の笑顔で答える

 

「よろしくお願いします!」

 

「よしそれじゃゴハンの部屋の手配やけど、すぐには用意できへんからとりあえずは客室でもええか?

なるべく急いで用意するけど」

 

「はい!大丈夫ですよ!」

 

「それと、どうせやしそのまま冒険者登録もしてきたらどや?」

 

「冒険者登録、ですか?」

 

「そうや、いずれ戦力になってくれると信じてる。だから今のうちにぱぱっと登録すませてきたらええんや

ないかと思ってな?ダンジョンに行くには必要なもんやし」

 

「そうなんですね!わかりました!でも場所とかがわからないんですが」

 

「それならアイズたん、お願いしてええか?」

 

「ん、わかった」

 

「ありがとな!そんじゃよろしく頼むで~!」

 

「それじゃいこっか。」

 

「はい!お願いします!」

 

そういって二人はギルドへ向かう為にでていった

 

―ロキの部屋―

 

「それで、僕達を残したのには何か理由があるんだよね?ロキ」

 

「そうや」

 

真面目な声色のため、フィンも率直に聞くことにした

 

「ゴハンのことだね。何かあったのかい?」

 

「どうもこうもあらへん。あれはマジもんでアカン。なんちゅー巨大な爆弾抱えてしまったんや」

 

「・・・それはどういうことだ」

 

「本来はアカンのやが、これはマジでうち一人じゃどうしようも出来ん。みんなの協力が必要や

絶対に内密に頼むで。このことは他言無用や」

 

そういうと、悟飯のステイタスがのった写しを見せる。その内容に見たもの全員が驚愕を隠せないでいる

 

 

「―ッ!?これは!?」

 

 

孫 悟飯

 

 

冒険者 Lv.1

 

力  EX

 

耐久 EX

 

魔力 I 0

 

敏捷 EX

 

器用 EX

 

戦士 S 999

 

 

《スキル》

 

【超サイヤ人】

 

・全ての【ステイタス】の大幅増加

 

 

【超サイヤ人Ⅱ】

 

・全ての【ステイタス】の超大幅増加

・限界を突破する

・感情の制御不能

・怒りの感情の増加により効果向上

 

 

【■■の呪い】

 

・傷を受ける度に力の増加

・理性を失う

・衝動が収まるまで破壊行為を行う

・任意では発動、解除できない

 

 

―――この日、オラリオ最強にして最恐の冒険者が誕生したのである

 

 




いかがだったでしょうか

今回は確認も一切していないので誤字脱字などあると思います

なにかご指摘、ご要望などありましたら是非コメントください
では失礼します


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