衛宮士郎であり、衛宮士郎ではない (夢幻パンチ)
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藤丸立香
始まりは無限の剣製にて


やぁ、みんな俺だ

 

なんと言うか……、簡単に言えば転生した。正確には憑依に近いだろう

15歳の短い人生に幕を下ろし、目覚めた時には、病院で寝ていた。髪は赤いし、記憶はあやふや

どうやら今の俺は士郎と言うらしい

…………ふむ。なんか聞いたことあるような

と、脳をフル回転していたら、なんかおっさんが来た。なに?僕は魔法使い?

 

あかん。ここFateや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁこんな感じで衛宮士郎として人生を謳歌し、衛宮士郎としての人生も幕を下ろしたわけだ

だが

衛宮士郎になった時点で人生オワタって感じだ

説明しよう。俺の職業、抑止の守護者やってます

 

チクショー!マジでくそったれか!衛宮士郎で死んだ筈なのに、目覚めたら剣ばっかり刺さった場所にいるわ、髪は白くなってるし、肌は黒くなかったけど、逆に真っ白だったよ!嫌になるよ。でも顔が衛宮士郎では無いのが不思議だ。正確には”戻ってる”。衛宮士郎になる前の根暗な俺に

 

衛宮士郎の顔が良かった。イケメンだし、主人公だし、クソ!

 

生前と衛宮士郎の時もだけど俺友達居なかったんだよね。衛宮士郎として生きたけど、原作に関わって無いのよね俺

でも、そう言えば金髪のフランス女が居候してた。あれは居候ではないな押しかけだな、つぅか絶対に許さんあいつ、飯をよこせだの、有名人てつらいわーとかやかましかったし、藤ねえの前だけいい子ぶってっよお!中学の三年間だけいたがお荷物過ぎて辛い

運動会はマジ地獄。応援してくれるのはうれしいが旗は置いてほしかった...

高校三年間はずっと蔵でトレース・オン!って叫んでたから、藤ねえに心配されたよ

 

結婚?ああしたよ。なんか茶色の髪の子だったかな?クラスで三番目位の子と結婚しましたよ

……ダメだあまり覚えてない。最近記憶があやふやだ

 

でもね。この職業になってから同僚が出来たんだよ!これって友達だよな!うんうん!友達は良いよな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友達は良いよな

 

「すまないが、人の心象風景に畑を作らないでくれるか?」

 

紹介します

同僚のエミヤ君です

 

「何が同僚だ!突然現れて、片っ端から剣を抜く、挙げ句の果てには畑を作るとは……!」

 

エミヤはちょっと短気だな。ほら守護者は無事に心象風景を開拓出来るのかってやつよ

 

「それはランサーのやつだ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は俺も衛宮士郎やねん。憑依のパチモンシロウやねん

 

「なにッ!詳しく話せ」

 

アイアムザボーンオブマイソード……

 

「学生時代に英語をサボったな」

 

俺の衛宮士郎はグローバル化しなかったの!第一、教えてくれる友達とか居なかったし……、藤ねえも全然教えてくれないし

 

「すまない。本当にすまない」

 

そんなことよりFGOしようぜエミヤ。あれ?

 

「どうした?ん、メンテだな」

 

なるほど、じゃあ種火集めだな。あれ?

 

「メンテって言ってるでしょうが!」

 

 

 

 



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ボイス

ボイス

 

開始1→「さぁ覚悟は出来たか?俺は出来た」

開始2→「ふ、ハハハハハ……」コマンドを選ぶまで笑う

スキル1→「し、鎮まれ!我が右手…!」

スキル2→「トレース・オン!」

コマンド1→「さぁ!」

コマンド2→「さぁ!さぁ!」

コマンド3→「さぁ!さぁ!さぁ!」

宝具コマンド1→「あーあ、喉のコンディションは良好」

宝具コマンド2→「ザッビザッビにしてやんよ」

アタック1→「うおー!」

アタック2→「ふん」

アタック3→「はっ」

エクストラアタック「フッ、モッフ!」

宝具1〜→「誰かの為に生きて〜♪以下省略。よし!これで俺たちの戦いはこれからだ!ふ、決まった」

ダメージ1→「ギャバン!」

ダメージ2→「セイバー!(衛宮士郎風)」

戦闘不能1→「クッ!まだだ。まだ終わらん……」

戦闘不能2→「死んだか…、だが目が覚めたら令呪か石で生き返るのさ!リタイアはダメだぞ〜」

勝利1→「勝ってしまったか」

勝利2→「マスター怪我ないか?」

レベルアップ→「真の力が目覚めようとしている?」

霊基再臨1→「服が変わったな」

霊基再臨2→「服が変わったな。え?変わってない?本当だ」

霊基再臨3→「衣替えだな、分かるぞ」

霊基再臨4→「……こうしてお前と肩を並べる日が来るとはな。さぁ行くぞマスター!世界を軽く救ってやろう。……………本当に大きくなった」

絆Lv.1→「戦いたくないのよね」

絆Lv.2→「お前は鬼畜か?」

絆Lv.3→「ん?嫌がらないのか?諦めたよ」

絆Lv.4→「頑張っているようだな。偉いぞ」

絆Lv.5→「……お前は多くのサーヴァントと真なる絆を結んでいる。マスター。その絆を生涯大事にしろよ?。………さて、キャッチボールでもしないか!」

会話1(エミヤ・アーチャー)→「エミヤ!我が友よ!飯をだせ飯を」

会話2(マリー・アントワネット)→「マスター。あ、あいつをどうにかしてくれ。何かと話されて困る」

会話3(ジャンヌ・ダルク)→「ここで会ったが百年目!貴様の霊器もろとも消滅してくれるわ!くらえ、九九の七の段!」

会話4(ギルガメッシュ)→「あ、ギル先輩だ。ちぃーす」

会話5(ジャガーマン)→「いい加減にしろよ。なんでもありだと思ったら大間違いだからな」

会話6(エミヤ・アサシン)→「マスター。あのアサシンになんか言ってやれ、俺は違うぞとな」

会話7(ヒロインXorXオルタ)→「知らん知らん。あいつらのことなんぞ知らん。……ウルセェ!菓子は無いって昔から言ってるだろうが!」

好きなこと→「好きなこと?そうだな、必殺技とかはかっこよくて好きだな」

嫌いなこと→「嫌いなこと?コミュ力が高い奴は苦手だ」

聖杯について→「聖杯か、願いが叶う願望器。マスターはどんな願いがある?」

イベント開催中→「素材置いてけ。なあ!イベントだ。イベントなんだろ⁉なあイベントなんだろ」

誕生日→「知ってるかマスター。今日は俺の一番大好きな日なんだ。おめでとう」

召喚→「問おう、お前が俺のマス.....、マジか?責任者を呼べ!ぶっ殺してやる」

 

 

 

 

 

 

 

会話エミヤ→「はぁ、あいつが居るのか...、マスター。定期的に奴を構ってやってくれ、人見知りのくせに寂しいと死んでしまうかな」

会話ジャンヌ・ダルク→「あ!顔は変わってますがわかりますよ。また会えてうれしいです。ですが、いくら私のファンだからと言ってここまで追いかけてくるとわ...、つらいわー、有名でつらいわー」

会話ギルガメッシュ→「クハハ!よくやった雑種。あいつを召喚するとは、これで我も多少は楽しめるだろう」

会話BB→「で、でたー!予測不能サーヴァント。ぐぬぬ、なんでこんな人に...!」

会話ヒロインX→「おや?ユー君じゃないですか。彼とは銀河を股にかけて共にセイバーを殺しまくりました。えっちゃんとも仲がいいのがシャクに触りますが……」

会話Xオルタ→「ユー君は友達です。よくお菓子をくれるので、大好きです」



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マテリアル

マテリアル

 

マスター:藤丸立香♀

 

クラス:バーサーカー

 

真名:俺

 

保有スキル

 

原作知識EX

敵全体〔サーヴァント〕の宝具威力を大ダウン+味方全体に宝具威力大アップ

 

生前ゆえに……B

自身に無敵状態(1ターン)&回避状態(1ターン)付与&味方全体に防御力アップ〔女性〕+味方にターゲット集中状態をランダムで付与

 

主人公補正EX

自身にアーツカード性能をアップ&NPをMAXにする

 

 

 

クラススキル

 

狂化Z

何も起こらない

 

騎乗Z

乗ったら必ず事故る

 

神性W

死にそうになったら神頼みする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宝具

 

俺たちの戦いはこれからだ!

ランク:EX

種類:アーツ

種別:対敵宝具

効果:敵単体に極低確率で即死〈オーバーチャージでセリフが変わる〉

 

 

 

コマンド

アーツ5枚

 

 

 

 

 

 

 

 

プロフィール

CV:想像に任せる

 

キャラクター詳細

15歳と言う若さで死に、衛宮士郎として生まれ変わった。衛宮士郎としての生を謳歌したのち、死後、衛宮士郎では無い姿、つまり生前の姿に戻り、抑止の守護者として職に就いた。

守護者として、ありとあらゆる時代に飛ばされる。時に銀河の学校。時に月の聖杯戦争

普段は友の心象風景に村を作っている

本来は英霊として召喚されないが...、今回はマスターとの相性の問題で間違って召喚された

更新されたサーヴァント強さランキングで最弱の称号は確実にこいつ

 

パラメータ

筋力E-

耐久E-

敏捷E-

魔力E-

幸運A-

宝具EX++

 

絆Lv.1

身長/体重170cm・58kg

出典:ハーメルン

地域:日本

属性:混沌・善

基本的に一般人。衛宮士郎要素は全然無いため投影魔術できない

 

絆Lv.2

◯原作知識:EX

彼の謎のスキル。千里眼でもその考えは読めず、彼だけで自己解決し、マスターや他のサーヴァントに話す事はない。そもそも話す事は出来ないようになっている。ランクについては、彼の頭に全サーヴァントのマテリアルが常に更新されるからである

 

絆Lv.3

◯生前ゆえに…:B

生前、友達も出来ず、嫁以外(例外は存在する)の女性とまともに喋れなかったことがスキルとなった。

初対面は嫁の背後に隠れて居たので対人に関しての逃げはサーヴァント界トップである

ちなみに彼の嫁は鬼のように魂がイケメンで、旦那をすぐ背後に隠してくれる。マジでイケ魂

 

絆Lv.4

彼自体がそもそもイレギュラーな存在な為、今回の黒幕は色々と狂わされている。そんな彼に赤い弓兵は溜め息を吐く

 

絆Lv.5

『俺たちの戦いはこれからだ!』

クライマックス・オーダー

彼の宝具にして、必殺技

ただのパンチが宝具として昇華したもので、極低確率で倒すことができる。失敗した場合は何も起こらない

余談だが、演唱は型月の作品のOPを歌い切るので、失敗してスマホ投げないように……(極低確率→ガチャでアンリを出す確率と一緒)

令呪のみ必ず成功する(無差別)

 

開放条件:マスターLv.150

今回の聖杯戦争では極低確率だが、ある聖杯戦争ではマスターとの相性が最高な為、宝具は必ず成功する

 



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マシュ・キリエライトは……

私の名前はマシュ

マシュ・キリエライトと言います。カルデア所属のデミ・サーヴァントをしています

そして、先輩であり、私のマスターである藤丸立香のサーヴァントでもあります

 

「マシュ!バーサーカーの盾になってあげて!」

 

「了解しました!」

 

「防御は不要!こんな骸骨なんぞ俺一人で、グアァァァ!」

 

「バーサーカーが死んだ!」

 

「この人でなし!ってそれ俺のネタ!」

 

「無駄口を叩いている場合かランサー⁈」

 

ですが最近入った真名『俺』と言う人が毎回のように倒れるので……

 

 

 

 

 

自信が無くなりそうです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……」

 

「元気出してマシュ。マシュはよく頑張ってるよ。私だってマシュのお陰で無傷で帰って来れる訳だからさ」

 

「先輩。ありがとうございます」

 

あの後、エミヤさんの宝具で敵を一掃。クエストはバーサーカーさんのみが倒される形で終わりました。

カルデアに帰った後、バーサーカーさんはエミヤさんに説教され、その後は先輩に説教されていました

 

「マシュ。あんまり思い詰めることはないよ。バーサーカー君がよく倒されるのは今に始まったことじゃないんだし」

 

「ロマ二。それはフォローになってないぞ」

 

「え?本当に⁈マシュごめん」

 

「いえ、ドクターにダ・ヴィンチちゃんもありがとうございます。はぁ」

 

ドクターが言ったように、クエストの度にバーサーカーさんは今回の様に倒されるのを繰り返している。それは私がバーサーカーさんを守れていないことを示している

 

「ちょっとバーサーカーをもう一回説教してくる」

 

「先輩大丈夫ですから」

 

私の言葉を無視して、先輩はバーサーカーさんのいる食堂にズンズンと向かう

 

「バーサーカー!出てこい!」

 

「マスター。食堂の扉は足ではなく、手で開けような」

 

「そうだよ。行儀がわるいよ」

 

「あ、ごめん。オカンズ」

 

「私はオカンではないのだが」

 

「先輩!あ、エミヤさん。ブーティカさん」

 

私が先輩に追いついた時には、ほぼ毎日の様に食堂にいる。エミヤさん。ブーティカさんに怒られていた

 

「バーサーカー知らない?説教の続きをしようと思って」

 

「立香はバーサーカー君になると見境がなくなるよね。でも彼ならいないよ。さっきまで居たんだけど」

 

「くそ〜、ダ・ヴィンチ工房だな。バーサーカー出てこい」

 

「あ、先輩。行っちゃいました」

 

ブーティカさんの言う様に、先輩はバーサーカーさんの事になると見境がなくなる。特にバーサーカーさんが女性とまともに喋っていると目が血走る。まるで清姫さんの様に……

 

「マシュ」

 

「はい」

 

先輩を追おうかと思ったとこでブーディカさんに止められ、手招きされる。言われるがままにブーディカさんが居る厨房の方に行く

 

「あ」

 

「ん?あ」

 

そこにはエミヤさんの足元で三角座りするバーサーカーさん

 

「ま、ま、ま、マシュ。そ、そ」

 

「あの、落ち着いてください。ゆっくりでいいので」

 

バーサーカーさんは召喚されてからなのだが女性とあまり話せない様で、よく先輩の後ろに隠れることが多々ある。ジャンヌさんは普通に喋っているようで、どうやら女性全般ではなく。特定の人には話せるようで

 

「えっと、あの、マシュ。いつもありがとうな」

 

「え?」

 

バーサーカーさんが振り絞って出した言葉は感謝だった。空気を読んでか、エミヤさんとブーディカさんの姿は居なかった

 

「いや、私はバーサーカーさんのことを守れずに、いつも迷惑を掛けているんじゃないかと思っていたのですが……、お礼なんて」

 

「こっちこそ毎回やられて迷惑だろ?今回も俺の宝具当たったのに意味なかったし…」

 

今わかった。バーサーカーさんも気にしているんだと、エミヤさんが言っていたことを思い出した。奴はめんどくさいと

この意味はメンタルが弱いと言う意味だ。なんでもかんでも自分のせいだと

 

「えっと、あの!歌上手かったですよ!バーサーカーさん」

 

「え?マジ?いやー困るな〜、あんまり褒められると俺調子乗っちゃうよ?エヘヘ」

 

あ、チョロい。いやいや、危うくエミヤさんみたいに悟りサーヴァントになるところだった。でも悩んでいるのは私だけじゃないのか

 

「マシュ。君は生きる事から逃げちゃダメだぞ?君は生きるサーヴァントなんだ。君が守るのはマスターだ。そして君を守るのが最弱の俺なんだ。だから君を守らせてくれ、君は女の子なんだから」

 

ッ!

 

「バーサーカーさ「見つけたぞ。バー・サー・カー!」せ、先輩⁈」

 

「ァァァァァアア!なんでバレた!あ、メフィスト!」

 

「マスターの為に頑張る。それがサーヴァントだろ?(イケボ)」

 

「フザッケナ!無駄なイケボ使ってんじゃねぇ!」

 

バーサーカーさんは首根っこ掴まれて、先輩がマイルームに連れ行った。不覚にも、先程の言葉は少しドキッとしました。ああゆう所は先輩に似ていると思いました

少しですが、バーサーカーさんの事がわかった気がしました。まともに喋れたのは初めてでしたが、彼ともっと喋りたいと思いました

 

 

 

 

 

 

その後、私は積極的にバーサーカーさんに喋り掛けています。先輩は血走った目で

「マシュに何をした?」と言ってバーサーカーさんをボコボコにしていました

 

その日のクエストもバーサーカーさんは即死でした。私ももはや慣れました

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、最近マシュがお前と同じ様な対応して来るんだが?悟ってるって言うか、諦めている?」

 

「マシュと喋れたとは初耳だな。最近彼女はお前によく喋っているのは風の噂で聞いたが……、で?その怪我はどうした?」

 

「マスターがいきなり殴ってきた」

 

「………ランサーが釣ってきた魚があるんだが、食べるか?」

 

「我が友エミヤ。お前の優しさが傷に染みるよ」



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ジャンヌ・ダルクは……

私の名はジャンヌ・ダルク

 

ルーラーのクラスで召喚されたサーヴァント

今回は、人類焼却と言う事で、召喚に応じた訳で、目が覚めた時には懐かしいフランスに居た

 

このフランスは特異点と呼ばれるものらしく、私は竜の魔女と呼ばれていた。罪ない民達を苦しめ、サーヴァントを使役し多くの人を殺めたと、助けた人達はそう言って私を怖がり、威嚇し、攻撃を加えてきた

 

正確には私ではなく、いえ、あれも私なのでしょう。全ての人に恨まれ、裏切らた成れの果て

そんな想いが、聖杯の力によって現れた姿

 

ジャンヌ・オルタ

 

ジルが描いた理想の私。それが彼女の正体

 

私は自分に出来ることをした。嫌われようとこの生き方だけは変える事ができなかった。そんな中、人理継続保障機関フィニス・カルデア。世界を守る為の機関からマスターが派遣された。まだ成人も迎えていない少女だ

 

だが、そのマスターが率いるサーヴァントの中に、彼は居た

 

手入れされてない真っ白なボサボサ頭、日焼けを知らぬ真っ白な肌、黒を中心とした服にロングコート

姿は違う、顔も違う、背も、でも何故だかわかった。私が心の底から嬉しかった日常、初めてルーラーとしてではなく、ジャンヌ・ダルクとして聖杯に現界を望んだ三年間

 

「貴方は……、シ「死ねぇ!聖女!」キャー!」

 

感動の再会はなかった。やっぱり彼だ

 

「バーサーカーどうしたの⁈」

 

「やっぱり狂っていたか………⁈」

 

「エミヤさん。今やっぱりって……」

 

「HA☆NA☆SE!この聖女は殺す」

 

ああ、懐かしい。彼は変わっても変わらない

 

「………フフ、初めまして!カルデアの皆さん。私はルーラー、ジャンヌ・ダルクと言います」

 

こんな状況で不謹慎かもしれないけど、私は今、救われた気がします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、ジャンヌって、バーサーカーと何処で知り合ったの?」

 

「バーサーカーとですか?あのコミュ症の?」

 

食堂で食事中にマスターに聞かれてしまった。どうやら彼はあまりマスターに自分の事を知られたく無いようで、バーサーカーと言うクラス名で呼ばれているみたいだ

 

「ジャンヌさんはバーサーカーに対して辛口ですよね。でも私も知りたいです」

 

「なになに?なんの話?僕にも教えて欲しいな」

 

「ドクター。あっちに行っといてください」

 

「う、……はぁ。最近マシュが反抗期なんだよなぁ」

 

あの再会から数々の特異点を修復した。私もフランスを修復した後に、マスターである藤丸立香さんの召喚に応じた

そこでまた、彼と、バーサーカーと再会するので働きがいがあると言うかなんと言うか

 

「そうですね。私はなんだかんだ色々な聖杯戦争にルーラーとして参加したんです」

 

「それは、ここではない世界線の話だろ?」

 

「あ、エミヤ。私、あんまりわからないんだけど……」

 

「フ。なに歴史の教科書は載っていないことさ。あまり深く考えない事だ」

 

「ふーん。じゃあ過去にジャンヌが参加した聖杯戦争は無いんだ」

 

「はい。別世界の話なので」

 

時にロンドンの大聖杯戦争。時に月の聖杯戦争、月に関しては聖杯戦争と言い難いですが

 

「それでですね。私はルーラーを一回やりきるごとに英霊休暇がもらえるんです」

 

「へー、エミヤは英霊休暇なにしてるの?」

 

「英霊休暇があるのはルーラーだけだが、召喚が無いときは………、畑を耕していたか……?」

 

「なぁにそれ」

 

「その休暇で冬木に訪れたんですよ。そこでまだ小学生くらいの彼にあったんですよ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー、るーらーすげー」

 

「全然心がこもってない」

 

当時、彼はまだ赤い髪をして、衛宮士郎と名乗っていた頃だ(当然、容姿や名前はマスターに言いませんよ)

 

ちょうどその当時子供達の間でカプセルサーヴァントと言う遊びが流行っていた。それで目の前の子に完膚なきまでにやられた後の話です

 

「フランスからご苦労なこった。帰れ」

 

「なんですか⁈このマセタ子」

 

「ふん!俺がまともに話せる女だ。ろくな女じゃねーなテメー。藤姉で検証済みなんだからな」

 

「いやいやもっと自信持ちましょうよ!逆に、いい女過ぎたんじゃ無いですか?ほら私有名ですから。いやー有名だけど、名前を言えないのがつらいわー」

 

「やっぱりか、やっぱり騎士王スゲー」

 

「どなたかと勘違いなされてる⁈もー!バカー!いつか思い知らせてあげますからねー!」

 

「あ、逃げた。聖女って案外アホなんだな」

 

これが私と彼の初めての初めまして。この後、私はあの少年に私の事を知ってもらおうと聖杯に頼み、三年間の有休をもらうのであった。そして、初めましてから二年後、彼が中学になる時に家に居候させてもらうのであった(士郎と切嗣猛反対、大河の叔父のオッケーに仕方なく)

 

「ジジィ死なねーの?安珍したーって死なないの?」

 

「死なないよ⁈まだまだピンピンしてるからね僕?」

 

「え?おっかしいな。安珍するはずなのに……、じゃあいつ死ぬんだ?こっちにも色々対策を練っとかないといけないし、カレンダーに印つけといて」

 

「安心できないよ!レティシア。君からもなんか言ってやってくれ」

 

「シロウ。駄目ですよ。切嗣さんに死ぬだのなんだの、死んで困るのは貴方なんですよ?」

 

「うるせぇな!姉貴ヅラすんな処女が!」

 

「貴方だって童貞でしょうが!」

 

「ど、ど、童貞ちゃうわ」

 

「「え?童貞じゃ無いの⁈」」

 

「ついに士郎にも友達が……、安珍した」

 

「シロウどんな子ですか⁈私に教えて下さい」

 

「(こいつら……!)う、嘘です……」

 

「「…………」」

 

「この世の終わりみたいな顔するな!」

 

今でも思い出す楽しい会話。最初こそ仲が悪かった切嗣さんとも家庭内で仲が悪かったらシロウの教育に良く無いと言う事で強い握手は忘れません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして三年間居候をさせて貰い、大河の就職祝いを最後に私は家出たんです」

 

「戦闘になるとテンションが上がるバーサーカーさんの面影がありますね」

 

「と言うより、小学生からコミュ症かよ!しかも自覚症状ありの、ん?エミヤどうしたの?」

 

「いや、そんな世界もあるのだな、とな」

 

「?。でも意外だな」

 

「なにがですか?」

 

「いや私も小さい頃は冬木何だよね」

 

「そうなんですか?初耳ですね。そう言えば私、先輩の事あまり知らないですね」

 

「うんうん、僕も知りたいな立香ちゃんの事知りたいな」

 

「出たー、花のお化けマーリン」

 

「失敬だな君、僕はただのファンさ」

 

だいぶ時間が経ったようで、食堂にも職員の方やサーヴァント達がぞろぞろと入ってきたようだ。その中に彼も入る

 

「あんた!死にすぎなのよ!何回死ねば気がすむのよ」

 

「無駄だぞ突撃女。こいつのHPは100だからな」

 

「こんな奴にフランスで負けなんて…!一生の汚点よ」

 

「いや、あ、あれは、たまたま決まったと言う、か」

 

「ちゃんと喋らないし、休暇取ったらもう一回よ。せいぜい千回に一回勝ってみなさいな」

 

「待て突撃女。私もこいつには冬木で世話になったからな」

 

「じゃあこうしましょう。どっちが多く殺せるか勝負よ冷血女」

 

「いいだろ。興が乗ったぞ」

 

「ヒィィィィィ!助けて!」

 

遠くでオルタ二人に虐められてる彼を見て、相変わらず女の子には弱いなと思い。私には相変わらず態度がデカイ彼、なんとなく特別感があって嬉しかったのは彼には内緒です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様です。シロウ」

 

「天草ならあっち行ったぞ?」

 

「もう!意地悪ですね」

 

「生憎、俺は俺だ。そんな事よりお前のオルタ、エグイな。こっちの気持ちはベオウルフかマルタになった気で殴ってんのに全然効かないよ」

 

「それだけ貴方の事を認めている証拠じゃないですか」

 

「やっぱり頭ヤバイな」

 

「な、もう怒りましたよ!その腐った根性叩き直してあげます!」

 

「七の段!」

 

「ぁぁぁ頭が!」

 

「相変わらずだなジャンヌ」

 

 

 

 

 

 

 




衛宮切嗣
衛宮士郎の結婚後、失踪。ちゃんと安珍した

藤村大河
衛宮士郎が高校卒業後、転勤。月一で帰ってきてはちょっかいを出してくる。勉強は絶対教えてくれなかったクソが

エミヤ
今回もちゃっかり登場。別に皆勤賞を取っても構わないのだろ?

バーサーカー
ジャンヌが帰るときに、互いに大泣きしたのは黒歴史


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エミヤ・アサシンは……

「それでね、マシュがランスロットに、って聞いてる?バーサーカー」

 

「ん?ああ、トリスタンの新曲の白鳥のイゾルデの話だっけ?」

 

「違いますぅ!どうしたの?」

 

「視線を感じるんだよなぁ、たく!違うって言ってんのに……」

 

「……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジジィ!なに寝てんだ」

 

「ん?ごめんごめん」

 

あれはいつだったか……、確か、あの子達の結婚式だったか……

 

「士郎こそ、彼女の側に居なくていいのかい?」

 

「あいつの周りには藤村組のおっさんと藤姉が居るからな、ジジィこそ、そのロールケーキ食えよ。俺が今日の為に作った最新作なんだぞ」

 

「ああ、士郎はお菓子作りは得意だったもんな。ん、うん。美味しいよ」

 

「………藤村組でいっぱいだな」

 

「それは士郎が呼ぶ人いないからだろ?」

 

「………レティシアは来れないもんな」

 

「そうだね。彼女は、そうだなちょっと忙しいからね」

 

「そっか」

 

確か、この日は近くの教会で式開いたんだ。士郎と離れた所から、大河ちゃんに泣きながら抱きつかれている新婦さんを視界に入る。士郎と二人で雲一つない空を黙って眺めた

 

「…………なあ」

 

「なんだい?」

 

「……んー、ほら。ジジィがさぁ、俺の事を引き取ってくれてさ……、一度も言った事がなかったじゃん」

 

「?。なに「ありがとうな。親父」……ふ、ハハハ!らしくないね〜!士郎からそんなこと言うなんて」

 

「ち、茶化すなよ。こっちだって恥ずかしいんだからな!もうぜってー言ってやんね」

 

そうだった。この子を拾ってから、この子は身内には強気な癖に、友達は一人もいないコミュ症だった。そして突然拾って来た女の子が友達と思えば、いつの間にか結婚だ

 

本当に長い人生だな

 

「士郎は夢とかあったかい?」

 

「ジジィは?」

 

「聞いてるのはこっちなんだけど、そうだね。僕は正義の味方になりたかったんだ。おかしいかい?」

 

「おかしいかねぇけど、なりたかったって過去系なんだな」

 

「そりゃそうさ。今更、正義の味方にはなれないよ。僕もいい歳だからね」

 

「俺は、俺はジジィの事、ずっと正義の味方と思ってるけど」

 

「………ああ、………そうか、……僕は正義の味方に成れていたのか」

 

「ああ、だから、もういいぞ。俺はジジィに守られて生きて来た。だけど、今度は俺が、守る側に居なくちゃいけない」

 

あんな小さかった士郎が、コミュ症でイジメられてばかりだった子が、僕がずっと守らなくっちゃって思ってたんだけどな。もう僕の後ろには士郎は居ないんだな

 

「…………安心した」

 

目閉じ、もう僕は悔いはなかった。……………………………イタッ!

 

「な、なにするの⁈」

 

「え?なんか安珍してるから、生き返らそうかと……」

 

この子いきなり拳骨して来た!こんな子に育てた覚えはないよ!

 

「俺の味方はしなくて良いって言ったの、ジジィにはまだ会わなくちゃいけない子が居るんじゃないのか?」

 

なんなんだ?そん、の、……………………居る。そうだ。居るじゃないか

 

「行ってこいよヒーロー。死ぬならちゃんと安珍しろよ!」

 

はは、全く。敵わないな

 

「ああ、逝って安珍してくるよ。サヨナラ士郎。僕は幸せ者だ」

 

士郎を背に僕は走った。場所はわかっている。ただ僕が勇気がなかっただけだ。ああなんだろ、今ならなんだって出来そうだ

 

「………幸せ者は、こっちだよ親父」

 

第5次聖杯戦争の後、彼女は勝利者の家で暮らしているはず、僕は覚悟を決め、インターホンを押す。数分後中から声が聞こえる

 

「なによ!私だってちゃんとお客様対応出来るんだから!リンは下がってて」

 

「あんたね!私が居ない間に留守を任せたらゴミ屋敷じゃない!うー!優雅たれ優雅たれ、落ち着け私!」

 

「あー、そういえばリンの工房の大っきい宝石。売っちゃったから」

 

「ふっざけんなー!あれは聖杯戦争ですら使わなかった高級物なのにぃ!」

 

「そんな事より、お客を待たせていいの?私出ちゃうから」

 

「待ちなさいよ!」

 

重い扉は開かれて、中から人が出てくる。

 

「はーい。どちら………切嗣」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「迎えに来たよ。…………………イリヤ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へーやるじゃない、バーサーカー」

 

「ふ、まぁなお菓子作りは俺得意科目だからな」

 

「はん!んー美味しい!クロも食べた方がいいよ!私こんなの食べた事ない」

 

「はいはい、ホッペにクリームが付いてるわよイリヤ」

 

「クロのあるからな」

 

「ありがと。ジャンヌとかにはあげないの?」

 

「絶対にやらん」

 

「バーサーカー。私も欲しいなー」

 

「マスター。さっきあげただろ?太るぞ?」

 

「余計なお世話!」

 

なんだろ……、やはりだ。あのバーサーカーを見ていると、どうも放って置けない。最近見たあの夢がどうも頭から離れない

 

「切嗣」

 

「アイリスフィール…、何の用だ?」

 

「行かないの?バーサーカー君は多分、あなたの為に作ったと思うの、だから行って食べてあげて」

 

「なにを根拠に言ってる?僕とあいつはなんの関係のない。ああ、関係ないね」

 

「その割には、召喚されてからよく目で追っているように見えるが?」

 

赤い弓兵。こいつもあいつも僕と同じ抑止の守護者だ。こいつもこいつだ。こいつもあいつ同様な感じがする。だがこいつ、なぜか大丈夫な気がする

 

「こんにちはアチャ男君」

 

なんだその名前?

 

「なんだその名前は?」

 

「あら?違ったからしら、ネロさんや玉藻さんがそう呼んでたから、てっきりエミヤアチャ男って名前なのかと」

 

「まぁアチャ男で結構だ。そんな事より、アサ男」

 

「アサ男だと?」

 

「当たり前だ。同じエミヤ、私がアチャ男なら、お前はアサ男だ」

 

「……まぁそれでもいい」

 

「あのアホのロールケーキを食べたことがあるか?無いなら食べるといい。アイリスフィールが言った通り、あれはお前の為に作った物だ」

 

「………………」

 

なんなんだ。どうもカルデアに来てからというもの、どいつもこいつも僕を放って置いてくれない

 

「あ、パ、じゃなくてアサシンさん!アサシンさんもバーサーカーさんのロールケーキ食べて見てください。絶対に美味しいですから」

 

「イリヤ。別にパパでいいんじゃない?いちいち言い直さなくてもママだっているわけだし」

 

「え、でも違うって言ってるし………」

 

この少女達もだ。僕をどこの誰かと勘違いしている様だが、調子が狂う

 

「切嗣さん。バーサーカーのロールケーキ美味しいよ?」

 

「マスターの命令なら……」

 

「じゃ命令で♪」

 

たく

 

「食べても?」

 

「おお食え食え」

 

イリヤ、クロ、アイリ、あのエミヤ、立香、そして

 

「……相変わらずだな」

 

「黙って食えよ。ジジィ」

 

甘すぎて、守ってやらないといけないな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ、ありがとうね。シロウ君。彼素直じゃないから」

 

「その名前で呼ばないでもらえるか?アイリさん」

 

「そうねエミヤ君。さぁ!私達も行きましょう。切嗣が全部食べてしまう前に」

 

「いや、俺は……」

 

「さぁさぁ!」

 

「ママにエミヤさん!」

 

「なにしてんのよ?どうせ私は相応しくないとか言ってたんでしょ?」

 

「余計なお世話だ」

 

「エミヤァ!貴様が唯一越えることができなかった菓子を食べて涙しろ!」

 

「え?エミヤ勝てなかったの?」

 

「………意外だな」

 

「く、マスターに、お前まで反応するのかアサシン」

 

「ん?なんかサーヴァントの皆んなが匂いにつられて食堂に入って来た」

 

「う、マリー・アントワネットが居る。エミヤ助けて……」

 

「はぁ仕方ない。全員分作るぞ!」

 

「う、女達が居るが、貴様との共闘。それも一興!」

 

「大丈夫?二人とも?結構居るよ。令呪使っとこうか?」

 

「フ、心配するな」

 

「ああ俺を、いや………」

 

「「俺たちを誰だと思ってやがる!」」

 

 

 

 

 

 

 

 




衛宮切嗣
イリヤと再会後、安珍する。死んでも士郎がなんだかんだ心配で、その世界の英霊エミヤを肩代わりする。これで衛宮士郎はエミヤになることはなかったが……

遠坂凛
無事にセイバー召喚し、黒幕にも気づき、聖杯粉砕。こちらも無事に聖杯戦争優勝。冬木のセカンドオーナーとしてイリヤを保護し、魔術師世界で名を轟かせる。現在独身

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(マスター)
切嗣との再会後、冬木の新セカンドオーナーとして遠坂家に切嗣と一週間ほど生活。余生は冬木で過ごす。士郎とは一度も会わなかった

アイリスフィール・フォン・アインツベルン
知ってか知らぬか、バーサーカーを見て優しく微笑む
ちなみにバーサーカーはちゃんと喋れるから、心の中でヤバイ女認定をされて居るのは知らない

イリヤ(キャスター)
バーサーカーの事を親戚のお兄さんの様に思って居る。バーサーカーを巻き込んだルビーのセクハラに困っている。ちなみにバーサーカーは喋れるから以下省略

クロ
バーサーカーの事を世話のかかる弟と思っている。幼女体型ながらバーサーカーを誘惑しようとしているのをマスターに止められるのは日常茶飯事。ちなみにバーサーカーは喋れるから以下省略

マリー・アントワネット
バーサーカーと仲良くなりたい人。恐ろしいコミュ力にバーサーカーは恐怖する

エミヤ
次回も出るから見逃すな!

バーサーカー
衛宮切嗣が肩代わりして、衛宮士郎として抑止の守護者にならずに済んだ為、前の姿で職につく。イケメンじゃないから、内心ジジィを恨んでいる。余計なことしやがってと

藤丸立香
太った


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ヒロインXは……

短い…


「……は、バックション!」

 

「なんですか?そのクシャミ?」

 

「いや寒いからな、このコロニー」

 

「それよりもユーくん。ヴァミマで買った肉まんを…!」

 

「買ったの俺な。あとユーくん言うのやめてよ」

 

「ユーくんはユーくんじゃないですか?」

 

「はぁ、なんでさ」

 

私の名前はアルト、失礼。ヒロインXと言います

今日は私のマスターをやっているユーくんについて話します

 

「まぁいっか。呼ばれる名前も無いし、先生達も狂ったようにユーくんユーくん言うし、そんなことより我が愛しのあんまん!」

 

「あんまんは美味しいですが、やはり寒い日は肉まんでしょう?ってこれあんまんじゃないですかー!ヴァミマの定員め、肉まん一つにあんまん一つって言ったのに」

 

「(まぁ俺のはちゃんとあんまんだから、ほっとこ)いただきます」

 

「ん?セイバーの気配⁈ユーくんセイバーです」

 

「あっそ頑張ってな。ん?なんか視線が……」

 

「ジーーーー」

 

「(なんかめっちゃジーって言ってる⁈)な、な、な、なんですか?」

 

「アナタ⁈セイバーなんですか⁈」

 

「……………」

 

「(私達のあんまんを見ている?)あげませんよ」

 

「……………」

 

「……仕方ないですね。これは私のなので、一つあげます」

 

「それ俺のだろ⁈あー食われた!」

 

ユーくんは優しいです。私がえっちゃんと初めて会った時も進んであんまんを渡しくれたりします。今思えばユーくんのおかげでえっちゃんと仲良くなったと思います

 

 

ユーくんが、このコスモカルデア高等学園に転校してきたのを思い出します

 

「えー、今日は転校生を紹介するぞ!」

 

「あ、え、えっと………」

 

「さぁYouの名を全校生徒に高らかに吠えるのだ!」

 

「ヒィ!え、え、お、お、お」

 

結局、名前は聞けませんでしたが、名前が無いのでユーくんと呼んでます。これがユーくんとの出会いでした

ユーくんと仲良くなったのは、やはりネームレス・レッドのおかげでしょう

 

「やっぱりですね。ネームレス・レッドは説教臭くてなりませんよ」

 

「あー分かる。てかあいつ俺を当てすぎだっての!授業の8割入ってこないっての!」

 

「ユーくんはやはり話がわかる人ですね」

 

「俺もXとは話せるようになったよ」

 

「と言ってもユーくんが学園に来て二ヶ月ボッチだったので流石に可哀想でした。ネームレス・レッドにも成績上げてあげるから仲良くして上げてと言われまして」

 

「………何処に居てもお前は友だよ。あれ目から汗が」

 

ユーくんと友達になって、私は食費はかからなくなり

 

「X?X⁈食い過ぎじゃない?俺の財布事情知ってる?えっちゃん!君も食い過ぎ!」

 

先生達からも怒られる回数も減りました。それはユーくんが庇ってくれるからです

 

「君たち。授業をサボって食事とは……」

 

「ネームレス・レッド!ユーくんに誘われました」

 

「X⁈」

 

「私も、棒状の物を無理やり口に……、口の中で白いクリームが……」

 

「えっちゃんまで⁈てか誤解を生む言い方はよせ!ロールケーキのホールだから」

 

部屋も一緒ですしね

 

「もともと俺のスペースだった所は既になく。マハトマと理由で、真ん中の床で寝るだけの部屋になってしまったよ」

 

「ユーくん。Xさんにゴミを捨てるように言ってください」

 

「違いますぅ!ゴミじゃありませんよーだ。資源ですぅ!」

 

「ゴミ屋敷になる一歩手前だな」

 

あれ?今思えば、ユーくんとの想い出なのにえっちゃんがチラホラ……、まぁえっちゃんは勘違いしているのでしょう。ユーくんは私の、私の!マスターなので、あまりユーくんの周りをうろちょろしないでいただきたいですね。はい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうよ!これもマハトマよ」

 

「じゃあこれは?」

 

「それは消しゴムでしょ」

 

「これは?」

 

「消しカスね!マハトマを感じる!」

 

「マハトマとはなんなんだ………?」

 

 




ヒロインX
ユーくんとサイ、ゲフンゲフン!AT、ゲフンゲフン!マスターの契りを交わす。常にユーくんと一緒にいるので気持ち悪がれている。Xが持っている聖剣は修学旅行でユーくんに買って貰ったものである

えっちゃん
ユーくんをサイフと思っている。こちらも常にユーくんと一緒に居るので以下省略。ユーくんの作る料理があれば召喚に確実に応じてくれる。ちなみにえっちゃんの武器は時価ネットマーリンにてユーくんが買ったのをパクったもとい、永遠に借りた

マハトマ
わからない

ユーくん
コミ症が若干改善される。ブルマとスパッツに部屋を占拠され、部屋の真ん中で寝る。ベットで寝る二人は寝相が悪いので起きたら落ちてくる。学園生活そこそこにXと共にZを倒しに行くも、月に用があり、別れる

ネームレス・レッド
ユーくんの保護者。心配でついてきた

マルタのおばちゃん
食堂のおばちゃん。バイトのタラスクと共に生徒の料理を作る。お残しは鉄拳制裁


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ジャガーマンは……

「ユーくん。腕を上げましたね。やはりユーくんのお菓子は美味しいです」

 

「えっちゃん。相変わらず食い過ぎ」

 

「おかわり!」

 

「またか!マスター太るぞ?いや太ったな」

 

「テメーデリカシーが無いな?」

 

「心配するなマスター限定だ」

 

なぜだろう

 

「おい!根暗な人!我にもその菓子をよこさぬか」

 

「コレ茨木。それは物を頼む態度やあらへん。ちゃぁんと頼まへんのなら、ウチが全部食べてまうよ?」

 

「う、酒呑。だが根暗な人はまともに喋らん!これくらい言わねば伝わらん」

 

「茨木」

 

「う、根暗な人よ。我にもくれぬか?酒呑のも忘れるなよ!」

 

「はいよ。持ってきてやったぜ」

 

「おお、緑の人では無いか!」

 

「ロビンはん。ウチも貰ってエエん?」

 

「いいのいいの。バーサーカーが酒呑童子用に作ったやつだから。あと茨木。歯磨きしろよ」

 

「我にも指図するな!……んー!うまい!」

 

「で?バーサーカーはんは?」

 

「バーサーカーはお前らと喋れないし、マリー・アントワネットが来たから厨房の奥に逃げたよ」

 

「おいバイト。なにをしてる?給料引くぞ」

 

「………おたく。マジで皆勤賞狙ってんの?」

 

「フン。菓子作りは修行中でね。あのアホに弟子いりしている」

 

「で?あっちは料理の弟子いりか」

 

「全然成長しないがね」

 

この味は、なぜだろう?昔はもっと苦かったような気がする………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんですかコレ?」

 

「は?見てわからんのか?チャーハンだ」

 

「…………私の知識ではチャーハンは、もっと黄い色だったような。コレは、その黒と言いますか」

 

「……………ああ、聖女様。貴女の為に作りました。私めの愛を受け取りたまえ」

 

「いやいや!なんでも食べると思ったら大間違いですからね!シロウが処理してくださいよ」

 

「テメークソレティシア!いっちょまえに舌が肥えやがって!あーごめんごめん。舌がだけじゃなくて、お腹周りもキツイでしょ?新しい服買おうな〜」

 

「カッチー!頭に来ました。食べますよ。食べればいいでしょ⁈………はん。…………グフッ」

 

「………美味すぎて死んだか」

 

「士郎?これ何?」

 

「藤姉いつの間に」

 

あれは、士郎が中学二年生の頃だった。士郎の家つまり、切嗣さんの家はそこそこお金があり、士郎を引き取ってから自炊をした事がなかった。さらに最近ではレティシアちゃんと言う居候までいる中、外食ばかり

 

「レティシアちゃん?大丈夫?………死んでる」

 

「死んでませんよ大河!」

 

「藤姉も食べる?うまいよ」

 

「そうですよ大河。オイシイデスヨ」

 

「ハハハ。食べないよ」

 

「真顔ですね」

 

その頃、士郎が切嗣さんの為に料理をし始めた頃だった

 

「みんな何してるの?」

 

「あ、切嗣さん♡」

 

「やあ大河ちゃん。で何してるの?………何コレ?」

 

「チャーハンじゃあボケ!」

 

「え?………あ、だよねー!知ってたよ」

 

「やっぱりジジィはわかってたか。ジジィの為に作ったんだぜ。さぁ食べろ!」

 

「え、…………レティシアも食べるといい」

 

「私は食べましたよ。道連れにしようなんてそうは行きませんからね!あーオイシカッタ」

 

「くっ」

 

私から見て士郎は本当に子供だった。詳しく言えば、ませた子供。切嗣さんに酷いことするくせに、こうやって切嗣さんの為に料理をし始めたりして、結構可愛いとこもある。今も目を輝かせてる

 

「(せっかく士郎が作ってくれたんだ。だがわかる。わかるぞ!これは食べてはダメなやつだ。今もゲスティシアは、僕が食べるまで目を離さないつもりだ。だが、士郎のあの目を見たら断れないじゃないか!)」

 

これでは切嗣さんが死んでしまう!未来の旦那様の為、目が輝かせる未来の子の為!藤村大河。逝きます

 

「切嗣さんダメー!」

 

「大河ちゃん⁈」

 

「………はん!………………クソマズー!」

 

「………………グスッ。もう絶対に作ってやんないからな!」

 

この世界の衛宮家のごはん。完

また世界に変革を残しちまったぜ!

 

「あーあ、大河が泣かした。シロウ。大丈夫ですよ。人それぞれですよ」

 

「うるせぇ!おっぱいお化け!」

 

やってしまった。不味くても美味しいと言ってあげるべきだった。士郎はそもそも自分に自信が無い子だ

努力は無駄だ。才能が全て。協力なんて邪魔なだけ

士郎は同年代の子を見て言う事。かと言って喋ったことのない人に向けてだ。士郎をどうにかしたいから、進路希望に教師と書いて目指しているんじゃないか……!

 

「はぁ」

 

「大河ちゃん」

 

「………切嗣さん」

 

「大河ちゃんのリクエストを士郎に言ってあげるといいよ。士郎は大河ちゃんの為なら、なんだって努力するよ」

 

私の為なら?

 

「士郎は自分の為に努力はしないだろう。でも他人の為なら士郎はなんだってやるよ」

 

………うん。落ち込む必要はなかった。士郎はずっと頑張ってたんだ。私が出来るのは士郎の背中を押してあげるくらいだ

 

「士郎ー!私!甘い物が食べたーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソジャンヌ。あのコミュお化けを呼ぶとは!嫌がらせか、ん?」

 

「ニャー?」

 

「ジャガーマン。なんで厨房にいるんだよ」

 

「簡単に言って、腹が減った!餌がノコノコやって来たなバーサーカー」

 

「誰が餌だ。食っても不味いだけだぞ」

 

「知ってるニャー!人は美味くないニャー!それは暗黒チャーハンのように不味い」

 

「なんでだろ?いきなり殺意が」

 

「だから甘い物くれーニャー!バーサーカーは得意だろ」

 

「…………ほれショートケーキ。多分好きな味だぜ」

 

「おー!いちご大きい」

 

「………小さかったら食わないからな。じゃあなそろそろ帰らないとエミヤに怒られちまう」

 

「………素直じゃないニャー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




衛宮切嗣
レティシアと和解はしたが、足を引っ張り合い自滅

おっぱいお化け
やたら、士郎と風呂に入りたがる。士郎からは一時期、変態、処女ビッチ、メイヴと呼ばれ自粛

藤村大河
この世界でも暴れているが、切嗣が存命しているので、少し落ち着いている。切嗣の嫁の席を狙っているので士郎には優しい

酒呑童子
バーサーカーからは避けられているが、今回食べた酒入り菓子を食べて気にはなる。喋り方が難しい為、今後出ないであろう……

茨木童子
バーサーカーの菓子に餌付けられている。バーサーカーとは喋れないので、バーサーカーの菓子を持っているロビン・フットにたかる

ロビン・フット
給料は菓子のバイト。菓子はビリーとの賭けに使う

エミヤ
バーサーカーに弟子入り。腕は上がっているが、あと一歩足らない

ギルギルマン
飴はバーサーカー製

バーサーカー
エミヤに弟子入り。料理は全然成長しない

藤丸立香
体重計に乗り気絶


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ロマニ・アーキマンは……

なにも考えずに読んでください。私も考えずに書いた


彼を初めて見たのは

特異点F冬木だった

 

『問おう、お前が………、おい、名前言え」

 

『え、藤丸、立香です』

 

『……………………マジか』

 

炎上汚染都市と化した冬木。僕も昔に行ったことがあったから覚えている。

その特異点に間違って入ってしまった最後のマスター

藤丸立香

そして自身と契約したサーヴァントと融合を果たした

マシュ・キリエライト

最後にこの人だ

オルガマリー・アニムスフィア

 

僕は夢でこの人類が滅びるのを見た。それを防ぐべく必死に努力した。なにもなく、なにもできない自分を変えるために

だから誰も信用できる人などいなかった。もしこれを話し、邪魔をされては水の泡だ

だから彼のことも信用出来なかった。真名が俺。訳がわからない。そもそも英霊とは歴史に何かを残したものが大抵だ。

 

だが彼は良くも悪くも一般人だと思った。逃げるのは一番早く。戦闘を怖がるマシュを盾にし、協力してくれるクー・フーリン・キャスターとはまともに喋れないコミュ症

 

こんな英霊がいるのか?カルデアでモニター越しに、僕は頭が痛くなった。人類最後のマスターが最初に召喚した英霊。それは立香ちゃんとの縁が一番深い英霊と言うことだ。言葉にはしない。だがもう無理だと内心思ってしまった

 

『ほう、キャスター。仲間を連れてくるとはな。なるほど貴様か…』

 

『相変わらず減らず口だな。それよりこのバーサーカーのこと知ってんだな?』

 

『多生の縁と言うやつだ』

 

敵側のアーチャーは彼の事を知っているようだ。ステータスを見ても彼の正体は分からなかった。そのバーサーカーを知っているアーチャー。少しでも情報知りたかった僕だったが敵側のアーチャーも情報があまり無かった

 

『マスター、先に行け。こいつには話がある』

 

『バーサーカー大丈夫?』

 

『ああ大丈夫だ。だが別に倒してしまっても構わないのだろう?』

 

『グフッ』

 

なんかアーチャーがダメージを食らっていたが、バーサーカーを置いて立香ちゃん達はセイバーのいる大聖杯の下に向かった

バーサーカーの事は知りたいが、立香ちゃんをモニターしなければならないので、この時何があったのかはわからない。だが

 

『どのルート?どのルートの人なの?ねぇ誰を蹴って誰を選んだの⁈ねぇ!』

 

『やめ、ガハッ!心は硝子なんだぞ……』

 

これ以上は聞こえなかったが、マスター以外に話すところを見たことがないバーサーカーがよく話していた。精神攻撃の類だろう

 

その頃セイバーの下では、マシュは宝具を無事発動する事が出来た。だがセイバーに決定打を与えられずにいた。そこに一本の矢がセイバーに放たれた。

 

『ッ!なんだ?テメーこっち側に着いたのか』

 

『………………』

 

『アーチャー。それが貴様の選択か………、なら死ね』

 

不味い。アーチャーがこちら側に着いたとはいえ、聖杯からバックアップがあるセイバーの魔力に底はない

 

「みんな宝具が来るぞ!」

 

『デミ・サーヴァントの……、マシュだったな?構えるんだ。この一撃を防げば勝機は多少あるだろう』

 

セイバーが放った宝具はマシュの盾、そしてアーチャーが出した盾によって防がれている中だった。歌?

 

『なんだ?なんか聞こえ…』

 

『ひとりになると聞こえるの、苦しいならやめていいのと……♪』

 

次の瞬間。やはり彼が英霊なのだと思わされる。歌い終わると、宝具を放って隙だらけのセイバーにバーサーカーの一発の拳が入った。たった一撃だった。たった一撃でセイバーの膝を突かせた

 

これが彼の宝具

一撃で霊基に決定的な一撃を与える

 

『くっ…………、そうか、貴様』

 

『………当たっちまった。……エミヤ!当たっちまったよ』

 

『そうだねよかったね』

 

『テメーもっと構ってやれよ』

 

『顔は覚えた。決して忘れないぞ。名もなきバーサーカー』

 

『………あかん。俺死ぬ』

 

バーサーカーのおかげで、立香ちゃん、マシュの二人は助けることができた。マリーは………

 

特異点F冬木を修復した

正直言って、このまま彼を立香ちゃんの側に置いていいのか悩ましい所だ。だが下手に疑えば足元をすくわれる。僕はこのまま様子を見ることにした

 

 

 

第一特異点オルレアンの修復が始まった

そこで会ったサーヴァントであるジャンヌ・ダルクは彼の事を知っているようだ。見た感じ彼はジャンヌに恨みがあるようで、対してジャンヌは彼に好意に似た感情を向けているようだ

 

ますますわからなかった

オルレアンではワイバーンが蔓延る特異点だった。彼はワイバーンに連れ去られかけて、先日仲間になったエミヤに助けられたり、ジャンヌを囮に逃げたり、野良サーヴァントのマリー・アントワネットに怯えたりと、やはり英霊らしかぬありかただった

 

だがわかったことがある。彼はここぞ時にやる男だった。前回同様、最後にはラスボスがいるもので、今回はジャンヌ・オルタを一撃で沈められた。ほのかだが僕は彼に希望を見た

 

 

第二特異点セプティム

ここではあまり一緒にいた訳ではないのでなんとも言えない。なぜなら彼はバーサーカーだと理由で仲間にいたスパルタクスと呂布と一緒に泣きながら戦場を駆け回っていたからだ。そして今回の一撃は敵として現れたアルテラの宝具が都市に放たれた

 

涙の星、軍神の剣(ティアードロップ・フォトン・レイ)

 

都市に降り注ごうとした宝具の一撃を単身で相殺した。たまたま生きていたがアルテラを撃破後、立香ちゃんに怒られていた

 

 

第三特異点オケアノス

ここでの活躍はエウリュアレを背負ったままヘラクレスから逃げ、ヘラクレスの宝具である

十二の試練(ゴッド・ハンド)をサーヴァントみんなで削り、最後にやはり彼だった。残りの十の命があるヘラクレスを一撃で沈めた。

僕はズゴイと思った。彼ははっきり言って弱い。エウリュアレを背負うのも本来は立香ちゃんがやる予定だったが、彼は自分から、やると言った。足は震え、まともに喋れないサーヴァントに向けてはっきりとした言葉で意識を示していた。チキンの僕には眩しかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ喋り足りないが、第三特異点までの彼の、バーサーカーの話だ。今は最後の特異点を控えるのみで、魔術王との決戦も間近だ

 

「チキン。エロ動画見るのもいいが休めよ」

 

「………ドクター。最低です」

 

「まってよ!レポートまとめてるだけだから!バーサーカーも変なこと言わないでよ」

 

まとめに喋れる人と認識してくれたのか、今では僕をチキンと呼んでいるバーサーカー。僕も彼には信頼を置いている。簡単に言えば、彼は悪い奴ではない。それが僕の導き出した答えだ。彼はジョーカーとなる。必ずだ。

 

「ほれチキン。胡麻団子」

 

「わーい!やっぱりバーサーカーのお菓子は最高だよ。これのために日々残業しているようなものだ」

 

正直に言おう

 

餌付けられました




ロマニ・アーキマン
最初こそ怪しかったバーサーカーに、今はその背中にヒーローを見る。不謹慎だが特異点のたびに、バーサーカーの宝具を楽しみにしている。絶対にバーサーカーのお菓子には負けないんだから!

アルトリア・オルタ
バーサーカーに士郎の面影を一瞬見る。ちなみ根に持つ
クー・フーリン(キャスター)、エミヤ(アーチャー)、アルトリア・オルタの順で召喚される

エミヤ
なんだかんだ友達。汚染されようとエミヤの在り方は変わらない

ジャンヌ・ダルク
姿は変わっていたが、わかってしまう間柄。エミヤを見てちょっと困惑する
バーサーカーに囮にされ、する。ケンカはするが全勝。バーサーカーは今日も泣く

ジャンヌ・オルタ
根に持つ

ネロちゃま
なーに!貴様バーサーカーか⁈よし、スパルタクス、呂布と共に前線に行け!別に恨みがあるわけでは無いのだぞ?無いのだぞ⁈

マッスルバリスタ
スパルタクスと呂布がバーサーカーをぶん投げる。標的はアルテラ宝具

アステリオス
バーサーカーの友達となる。この子のおかげでバーサーカーは頑張れた。

エウリュアレ
バーサーカーの背中でヘラクレスから逃げる。魅力が効かなかったり、喋れなかったりで気に入らなかったが、ヘラクレス戦最後は不覚にもカッコイイと思ってしまった。最後の特異点間近だが、未だ喋れず

バーサーカー
マシュの次に契約したサーヴァント。エミヤに精神攻撃の末に仲間にする。いつもいいところで宝具が決まるので周りの期待が高まる。それについてはカルナの部屋で相談中

藤丸立香
バーサーカーに絶対の信頼はあるが、同時に駄目人間なのを理解している。トレーニング以外でバーサーカーを死なせたことはない。それは自慢
今日もスパルタダイエット中。筋肉がゴリゴリにつかないのはクレオパトラ秘書のおかげ


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衛宮士郎として……

エミヤ「さて、今日一日頑張るか……、え?出番がないだと?」

シリアスに書いたつもり、書いてて内容が入ってこないよ。ギャグ書きたい

※ネタバレが含みますので、終局点クリア後に読み事を推奨します


「バーサーカー!」

 

「いいや終わりだ。貴様達の旅の終わり。ここが終局点だ」

 

心の臓が完全に穴が空いてる。これで生きているって、サーヴァントってスゲーなって思うわけよ。俺の目の前には、泣いたマスターの姿、そして後ろから見慣れた大きな盾

 

「バーサーカー。そしてカルデアのマスター。よくもここまで狂わせてくれたな。だが、バーサーカー。貴様は終わりだ」

 

俺達が、終局特異点。つまり敵である魔術王のもとに乗り込んだんだ。ここに来るまでに、多くの魔神柱が出てきた。魔神柱には劣るが多くの英霊が力を貸してくれた。

 

だが、魔術王の力は凄かった。魔術王はビーストのクラスとなった。それは、あのバビロニアで味わったティアマトを思い出させるほどに、恐怖の対象でしかなかった。

 

俺やマスターを庇うように、マシュが……

 

チキンが、いやソロモンは自分のやり方でケジメをつけた

 

魔術王ゲーティア。たった一撃で俺は沈められた。二人が庇った命はいともたやすく崩れた

 

「ッ!」

 

「………なんの真似だ?藤丸立香。退け。全て順調だった。全てが計画どおりだった。だが、そこの英霊擬きのお陰で、ここまでに至った!よって消す」

 

ダメだ。立たなきゃ……

 

「死なせない!バーサーカーは絶対に死なせない!マシュが、ドクターが!もう私の前で誰一人……!」

 

泣かないで欲しかった

 

「私はまだなにも出来てない。だから!まだ諦めるわけにはいかない!」

 

「ならば、貴様もろとも消えろ。誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの……」

 

俺を、死んで英霊となった俺を庇うように立つ背中

 

やっぱり憧れの背に似ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生前。衛宮士郎ではなく、『俺』としての生は、どうしようもなく廃れていた

 

俺には父と母、妹と一緒に一軒家で住んでいた

 

俺が生まれて、小学に入るまでは、輝いていた。小学二年生で神童と周りから称賛の声がした。三年生からは授業について行けず、周りからは、なぜ出来ないの!と批難の声がした。簡単に言って、あまり頭が良くなかったのである。

 

それから学校でイジメを受けて、小学を卒業する間近で不登校になった。父と母は食事はくれるものの、会話などはしなかった。妹は俺の存在自体を視界から消した。

 

家族旅行は俺以外で行われるのは当たり前だった。外には全然出てないせいか、肌が真っ白だったのは覚えている。人生はツマラナイと思った。だが、ふと思った。勉強をして、いい点をあげれば、親は褒めてくれた。妹はすごいと言ってくれた。

 

勉強しよう。偉くなろう。人生に輝きがまた着いた気がした。頑張った。必死に難しい問題を解いた。当分使ってなかった机が馴染まなかったが、また褒めて欲しかった。また家族に成れるチャンスはあると、思いたかった。

 

何年振りか、部屋を出てみれば、リビングの家具の位置は変わっている。リビングには父も母も居た。驚きの顔。さぁ家族に戻れると思っていたのは俺だけだったようだ

 

言葉が出なかった。なにを話して、なにを語ればいいのかわからない。立ち往生する事2分。母は泣き崩れた。父はいきなり怒鳴って来た。なにを言っているのか分からなかったが、この場には居れず、思わず外に出てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

そんな俺だが、楽しみ、いや憧れはあった。アニメやゲームだ

 

fate

 

そのゲームは俺を惹きつけた。そのアニメは俺にとって希望だった。

衛宮士郎。俺に無いものを持っている男。男なら誰もが一度は夢見る正義の味方を成し遂げた男

 

ふと、想ってしまった。あんな男になりたい、と。

 

死ぬ前に想った儚い夢。その想いを持って、ビルから飛び降りるのは多少楽だった。

 

自殺

 

それが俺が『俺』としての最後だった。

 

 

 

 

 

 

衛宮士郎になって、原作と戦わないといけないプレッシャーは尋常ではなかった。ジジィはなかなか安心してくれず、原作を通り過ぎてしまい。未知の世界となってしまった。衛宮士郎になりたいと想ったが、考えれば衛宮士郎は選択間違えると死ぬ。死にたくなかったし、メチャクチャ後悔した。でも衛宮士郎となって不自由はなかった。友は居なかったが、家族は出来たし、尊敬する先輩も出来た。さらに嫁も出来てた。だが

 

所詮それは衛宮士郎でしか無い。違う衛宮士郎の紛い物だ俺は。だから不安にならない日は無かった。俺はずっと衛宮士郎を否定し続けた。だからかも知れない。俺が衛宮士郎としてではなく『俺』として英霊になってしまったのは…

 

でも

 

「バーサーカー……!ごめん」

 

この背中は衛宮士郎そのものだ。

 

根底にあったものは願い。誰かがそう言った。その生き方が輝いていたから、憧れたんじゃないか。目の前のこの子が生まれて、心の底から守らなくっちゃ!って思ったんじゃないか

 

『じゃあ、まだ終わりじゃないね』

 

ああ、脚は震えてるけど

 

『まだ立てる』

 

チビリそうだけど

 

『まだ歩ける』

 

泣きそうだけど

 

『まだ眼は死んでない』

 

「バーサーカー……!」

 

「ん?ほぉ立つか。死ぬ間際に抗うか、だが変わらん!貴様らの消滅は免れん。バーサーカーの悪足掻きも無駄だ。貴様ごときが敵うはずがない」

 

「立香。もう少し頑張れるか?」

 

「……うん!」

 

「なら魔力を回してくれるか?」

 

さぁ逝くか?

 

『そうだね。まだ立香が諦めてないんだもの。あなたが諦めたらダメじゃん』

 

だから勝つさ

 

「令呪をもって命ずる!諦めないでバーサーカー!重ねて命ずる!頑張って!」

 

体は剣で出来ている

 

「詠唱だと?させるか!この拳をもって死ね」

 

血潮は鉄で心は硝子

 

『サポートする!』

 

幾たびの戦場を越えて全敗

 

「ッ!いきなり魔力が戻った!『オシリスの塵』」

 

ただ一度の勝負もなく、ただ一度の勝利もなし

 

「小賢し!」

 

担い手はここで二人、剣の丘で友と語り合う

 

「させない!『ガンド』」

 

ならばこの生涯に後悔はない

 

「グッ、藤丸、立香ぁぁぁ!」

 

この体は

 

「偽りの憧れで出来ているのだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは、そうかあの詠唱ってエミヤの」

 

蒼天。曇りなき空。広がる草原。周りには苔がついた歯車

 

「英霊エミヤ。抑止の守護者の真似事か、いや違う。あの英霊とは違う」

 

その空間には剣は一本も刺さっていない

 

「当たり前だ。この固有結界は衛宮士郎だから起こせる偉業。だが生憎、俺は英霊エミヤの様な生き方はしてないもんでな」

 

「え?」

 

「なんだ?貴様何者だ⁈いや、覚えているぞ、過去の聖杯戦争に居たマスター。衛宮士郎!」

 

バーサーカーとしての『俺』の姿は無く。髪は赤く、真っ白だった肌は肌色

そこに居たのは、まごう事なき衛宮士郎だった

 

「バーサーカーだよね?」

 

「ああ、イケメン過ぎたか?やっぱりかっこいいな衛宮士郎ってイタァ!なにすんの⁈」

 

『いや、ふざけてたから……』

 

先程まで実体がなかった癖に、いきなり出てくる。初めてやったがこの空間だと実体化するみたいだ。浮いているが

 

「え⁈なんで……」

 

『大丈夫。私達が立香を守るから』

 

「そうだな。敵さん痺れを切らしているからな」

 

「見事だ。特異点すら覆う固有結界。そうか貴様の後ろの女のお陰か……、忌々しい月の新王!過去にまで手を出すか!」

 

「『立香』」

 

「…ふ、アハハ。頼って良いんだよね⁈」

 

「『もちろん』」

 

「最後の令呪で命ずる!勝って!

 

お父さん!

 

お母さん!」

 

 

 

 

 

 

「行くぞ。魔術王」

 

『私達は』

 

「『まだ諦めてないぞ!』」

 

 

 

 

 




バーサーカー衛宮士郎
前世で色々あったが、ほぼ忘れた。バーサーカーの固有結界は特異点すら覆う能力を持っており、魔力がどうしても足らない。ムーンセルのバックアップが無ければ使えないので限定物
藤丸立香の父親

マシュ・キリエライト
原作通り消滅したが
「やっとバーサーカーさんを守れましたね」
とか言ってバーサーカーにトラウマ植え付ける

ドクター・チキン
原作通り消滅したが、ここに至るまでの道は違う。バーサーカーに少しは影響された

ゲーティア
長年練ってきた計画がバーサーカーの原作知識で引っ掻き回される。ちなみにゲームにバーサーカーが居ると、タゲ無しで集中攻撃してくる

月の新王ザビ子(岸波白野)
ムーンセルをフル活用し、ゲーティア戦に乱入。バーサーカーの事は衛宮士郎としても、バーサーカーとしても知っているので、調子に乗らない様にセーブしてあげている。
藤丸立香の母親

藤丸立香
父と母と姓名が違うのは後々語るとして、バーサーカーのことは前々から父親の様に慕っており、バーサーカーが女性とイチャイチャしてるのを見たら、お前の相手は違うだろと暴力を振るう。母親に似たのである。ダイエットの末に礼装全てのスキルを習得。スーパーカルデア人と化す


こんな感じでどうでしょうか?


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君と一緒に居たから、俺は……

書けた。シリアス終わり!次回から日常編

誤字報告がある時は遠慮なく。あれ便利ですよね
皆さんありがたいです

あと、あとがきで色々設定書いたが、こんがらがる設定やで


「ねぇ聞いてる?士郎」

 

あれは、夏祭りが終わって、家の縁側でゆっくりしていた時だったか…

 

「聞いてる。確か、骨董品屋のバイトさんが美人だって話だったけ?」

 

「え、そうなの?私も今度見に行こ。て、違うんですが」

 

あの子が生まれて、三人で初めて行った夏祭り。人混みは怖すぎて行きたくなかったが、今俺の太ももを枕にして寝ているバカ娘が行きたいと言うので、行くことにした。もちろん嫁の側は離れなかったぞ俺は

 

「大河さんが転勤で、別の県に行くんだって」

 

「ふーん。どうせしょっちゅう帰って来るだろ。冬木の虎だし」

 

その日は見事な満月で、蚊取り線香を焚きながら、満月をじっと二人で見ていた。あいつは娘の頭を撫でながら、呟いた

 

「ねぇ」

 

「ん?」

 

「いいたい事があるんだけど…」

 

「いいよ」

 

「………記憶喪失が嘘って言ったら、信じる?」

 

「信じるもなにも、俺もジジィも気づいているぞ?」

 

「な⁈え、じゃあ切嗣さんは知ってて私を引き取ってくれたの⁈」

 

「お前拾った時に、ジジィが安珍寸前の顔で泣いてたから、嬉しかったんじゃね?」

 

「…………………」

 

「な、なんだよ?イタッ、痛いって!ポコポコ殴るなよ」

 

自分だけ記憶喪失を偽っていたのが恥ずかしかったのか、あいつは顔を真っ赤にしてポコポコ殴ってくる。そんなあいつが堪らなく愛おしくて、可愛いと思ったのは、心に飲み込んだ。そもそも、うちの嫁は嘘が下手である

 

『本当に記憶喪失なんだね?』

 

『ア、アタリマエジャナイカ。キリツグサン』

 

『『(嘘が下手だこいつ)』』

 

あの時はジジィと心で通い合ったと思う。ジジィは言っていた。嘘が下手な奴は悪い奴じゃないとな

 

「悪かったって!それより、じゃあなんでこの家に来たんだよ」

 

俺がそれを言うと、殴っていた手は止まり、顔をうつむかせながら、哀しそうに

 

「…………バーサーカーに、士郎に逢いたかったから」

 

「俺に?ってか、最初の方が聞こえなかったのですが」

 

「逢いたかったからだよ。私は士郎に逢いたかったから、月で頑張れた。でもいざ会ってみれば顔が違ってたけど……、なんか一発でわかった」

 

月か……、なるほど。俺の記憶がまだ正しいなら、どうやらなんらかの可能性で月のNPCとして会っているようだ

 

「それってEXTRA?」

 

「は?」

 

「え?違った?おっかしいな……、いやそもそも伝わらないか」

 

「またバカなこと言ってる」

 

「またってなんだよ」

 

そしてまた二人して沈黙

 

「ん〜、きょうも……、メガネサイコー……うが」

 

「なんの夢見てんだ?」

 

「やはり血に抗えないか……!」

 

「あーハイハイ、メガネサイコー」

 

「士郎も掛けようよメガネ」

 

「勘弁してくれ。お前ら二人して暴走したろうが」

 

娘の寝言を聞き、嫁が起きたまま寝言を言う。

 

たしかこんな感じだったっけ?衛宮士郎が衛宮切嗣から夢を引き継いだのは………、俺?俺は、なんだったっけ?たしか、寝言は寝て言えって言って、ジジィ泣いてたっけ

 

「なぁ」

 

「どうしたの?」

 

嫁がぶっちゃけたので

 

「俺が衛宮士郎じゃないって言ったら、信じる?」

 

「信じないと思う?」

 

「だよな」

 

最初からわかっていた答えを答えてもらい。二人で笑う。たまたまなのか嫁の考えている事は大体わかるし、嫁も同様に、俺のこともわかってくれる

 

「夢だったんだ」

 

「何が?」

 

「俺は、衛宮士郎に憧れてたんだ。知ってるか?衛宮士郎はカッコイイんだ。他人の為に頑張れて、決して諦めないんだ」

 

「…………うん。知ってるよ。私にとっての衛宮士郎は貴方だから」

 

ズルいと思う。嫁は、さも当然の様にこんな事を言う。イケ魂過ぎるだろ

 

「いや違う。俺は衛宮士郎になれなかったんだ。…人の為に動くこともできないし、そもそも他人と喋れないし」

 

「…お、おお」

 

「俺は誰も救った事が無いんだ。衛宮士郎が通るはずだった道を俺は行く勇気がなかった。正義の味方になる事を拒んだんだ」

 

「…大丈夫だと思うな。さっきも言ったけど、私にとっての正義の味方は貴方なんだよ。今も昔も、そして未来も、だから士郎はちゃんと衛宮士郎だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『はぁ、はぁ、はぁ』」

 

固有結界は崩れ、元の神殿に戻る。固有結界の影響がまだあるのか、俺の肩に手を置いて息を切らしている幽霊女の姿もまだある。俺の姿も髪だけが真っ白になった衛宮士郎になった

 

「勝った。……私達の勝ちだ!ゲーティア」

 

「なんなのだ。なんなのだ貴様ら!たかがサーヴァント。いやサーヴァントの紛い物風情が、何故だ!貴様だけだ。貴様だけが私の、我々の予想を覆す」

 

「知るかよ。お前が世界をどうしようが勝手にしろ。だがな」

 

「黙れ!敗北など許さん!」

 

「ッ!魔力がもう……!お、お父さん!お母さん!」

 

『大丈夫だよね?

 

 

ギルガメッシュ!』

 

こいつの言葉とともに、弱ったゲーティアに無数の武器が飛んできた

 

「グアアアアアアア!え、英雄王!」

 

「クハハハハ!やはり貴様ら親子の声は、よく響く。そうは思わんか道化?」

 

「やっぱり頼りになる先輩最高だわ」

 

俺が尊敬して止まない大先輩ギルガメッシュ。視ていた癖にギリギリまで来ない愉悦部部長は意地が悪い

 

「おい貴様ら、夫婦揃って余計な事を考えているのでは無いだろうな?」

 

どうやら、嫁の方も同じ考えの様で二人して全力で首を横に振る

 

「く、貴様ら!」

 

「ゲーティア……!まだ動けるの⁈」

 

ギルガメッシュの攻撃を食らってまだ動こうとするゲーティア。特異点も徐々に崩壊して行く。立香だけでも

 

「…………立香をカルデアにレイシフト出来るか?」

 

『大丈夫。任せて。あなたも頑張って』

 

「待って!なんで二人だけで話してるの⁈私も最後までお父さんと戦うよ!もし帰るなら一緒帰ろうよ」

 

「…………ありがとう立香。でもあいつは俺に用があるみたいだ。生きる君がここで死んだら、全部終わってしまうんだ。先輩頼めますか?」

 

「戯け。もとよりそのつもりで来ておるわ!貴様らがオマケだ」

 

『王様のケチ』

 

「やかましいぞハサン」

 

なんか嫁が口をパクパクさせてショックを受けている。そして立香の方だ。ギルガメッシュが来た時点で、その考えは正しいと分かる立香

 

「大丈夫。今度は帰ってくるから」

 

立香達がここを去った後、ゲーティアはゆっくりと立つ

 

「なぜ、ここまで戦えた?貴様はそこまで強くもなく、何方かと言えば弱い。人々の様に怯え、怖がり、何度も絶望した。何故だ?」

 

戦う気力はゲーティアにはほぼ無かった。何故だ何故だと、答えを求める様にすがる子供の様に

 

「そうだな……、正直言えば世界なんかどうでもよかった。俺はただ、世界に住む娘に、生きて欲しかっただけだ」

 

俺はゲーティアに一発拳を当てる

 

「そうか……、貴様にとっては世界すら救おうとしてないわけか」

 

「そういう事。大切な宝を守っただけの、ただの人間だ。宝具。以下省略にて発動!俺の勝ちだゲーティア」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ。くっ」

 

『がんばって立香。もう少しでレイシフトが出来る場所に着くから』

 

バーサーカー。いや、お父さんと別れた後、私はひたすら走った。

 

「それにしても………、あっけない終わりよな。白野。そちらの我はどうしている?」

 

『朝から晩まで私を見てゲラゲラ笑ってますが?』

 

「はぁ、はぁ、お母さんと王様って、知り合い、なの?」

 

「まぁ、な。なにをしている?崩壊は進んでいるぞ。喋ってないで走れ!」

 

「は、はひ!」

 

浮いて楽そうな母。しかもポケットから飴を出して舐める始末。王様は王様で、ニタニタしながら私の後ろを付いてくる。今ピンチの筈なのに、すげー余裕そうだよこの二人!

 

『あ、出口』

 

「だな」

 

本当だ〜。……ヤバい感化された

 

「先輩!」

 

こんな雰囲気だが、ヤバいのは変わらない。光が見える出口に聞き慣れた声が、会えないと思った。彼女の声が

 

「マシュ!」

 

頑張らないと、走らないと、歩みを止めてはいけない

 

『………立香。ちょっとでいいから聞いて』

 

私の背中に手を当てて話してくれるお母さんの声。ああ………、そうか

 

『まず、貴女を置いて居なくなっちゃったことを謝らせて。ごめんなさい』

 

大丈夫だよ。悲しかったけど、私は泣かなかったよ

 

『それとね………、ううん。大きくなったね立香。この背中、お父さんにそっくり』

 

そりゃそうだよ。お父さんの子だもん

 

『あと、言いたい事は山ほどあるんだけど、時間がないや。だから最後に……』

 

おかしいな。前が霞んできた。これはきっと汗だ。だって私はお父さんとお母さんの前じゃ絶対に泣かないもん

 

『お母さんにしてくれて、ありがとう』

 

「………私だって、………ありがとうだよ!」

 

背中から、暖かった手が離れて行く。でも私は進まなきゃ!だって私は生きているんだから

 

「………行くのか?」

 

『うん。ギル。立香をお願いね』

 

「フン。……月からの遠出、見事。さらばだ白野」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー死にたくねー!レオナルド!助けてよ」

 

『ん〜無理だ。諦めて再召喚されるといい』

 

「お前……!俺の星の数知って言ってんのか?」

 

『一つ星頑張れ』

 

「せやった」

 

ゲーティアぶっ飛ばした後、姿が戻り、俺参上!になって、とりあえず立香が行った道を走っている訳だが……、ちなみにレオナルドが通信する前に、クソジャンヌが手を振って居たよ。消えねぇか〜消えねぇか〜、あ消えた。本当に消えんなよ……バカ

 

『ヒロイン乙』

 

「誰がヒロインだ。ヒーローじゃボケ。ん?で、出口だ〜」

 

遠くで光るのが出口とわかった。勝った!第3部完

 

『ッ!気をつけろ、ヒーロー。君の目の前に奴の霊基は…』

 

え?マジで?

 

「そうだ私だ」

 

ゲーティア……!もーダメだ。

さっきまでギャラクシーせんとくんだったゲーティアはソロモンの様な姿になっていた

 

「貴様を生かして返さん。必ずだ」

 

「なんで生きてんだよ?決まったろーが!宝具!」

 

「なにを言っている?貴様は私に触れただけだろ?」

 

『……………ちゃんと決めろよヒーロー』

 

そうでした。なかなか決まらなかったんだ僕の宝具。クソッタレが!

 

「私は負けた。敗北した。貴様に、最弱である貴様にだ」

 

「いやお前が負けたのは衛宮士郎にだ。俺じゃない」

 

そうだ。ゲーティアほど強い相手に俺が、この俺が敵うわけない。最弱が最強に勝つのは衛宮士郎の真骨頂だろう

 

「いや、私は貴様に負けたのだ。衛宮士郎ではなく貴様にだ」

 

「じゃあ引っ込めや!負け犬!」

 

『いきなり強気に出る♪』

 

「……いや引っ込むわけには行かない。確かに負けた私が貴様に挑むのは無意味だ。だが、意地だ。やっとだ。やっと人間を理解したぞ。私も貴様に勝ちたいと思ってしまった」

 

「……お前やっぱりスゲーな。俺さぁ、お前の事を完全な悪とは思えないんだ。だって正義と悪の基準ってなんだ?誰かが言ったから正義で、誰かが言ったからの悪なのか?違う。何かを成し遂げたくて動くから正義なんだ。だからお前も正義だ」

 

「私が、正義だと?」

 

「だけど勘違いするなよ。お前が正義だからって、俺が悪じゃないからな。俺も正義だ。だから構えろよ。お前の正義と、俺の正義、どっちの想いが強いか、喧嘩しようや」

 

「貴様の敬意は伝わった。ああ喧嘩をしよう。人間らしく愚かで、人間らしく無意味に、人間らしく輝いて魅せよう。我が名はゲーティア。今生まれ、今滅びる命。………行くぞ!」

 

崩壊しつつある特異点。放っておけば滅びるゲーティアを無視すればいいのだが、なにぶん俺も男だ。やった事ない喧嘩に燃えない訳がない

 

「ぉぉぉおおおおー!」

 

「ッ!」

 

ゲーティアに向かって、拳を握り走った。同様にゲーティアも拳を握る。距離は近づき、同時に突き出る。

 

「ウッ!」

 

「ガッハ!」

 

俺の拳はゲーティアの胸に、ゲーティアの拳は俺の額に、クロスカウンターが決まる

 

「………まったく、不思議だ。人という奴は」

 

「………当たり前だ。俺たちの戦いはこれからなんだから」

 

「そうか。見事であった。正義の味方」

 

今度は宝具が決まり、消滅するゲーティア。ゲーティアが消えると同時に倒れる俺。さすがにもう無理だ。よく頑張った方だ

 

『やっと繋がった。大丈夫かバーサーカー?』

 

いや、もう喋るのも無理だ

 

『一応だ。人類最後のマスター、藤丸立香はカルデアに帰還。なぜかは分からないがマシュも変わりなく帰ってきたよ。英雄王は立香ちゃんをカルデアに送った後に座に戻った。本来その特異点は英霊がずっと居れるほど、安定してないんだ。だから君がそこまで戦えたのは、未来の月の聖杯の加護があったからだ』

 

そうか……、マシュも立香も無事か

 

『君の顔を見れば、なにを言いたいのか分かるよ。天才である私が言うんだ。君は名も無きバーサーカーじゃあない。間違いなくヒーローだ。おめでとう正義の味方』

 

その言葉が俺の最後に聞いた言葉だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が醒めると、ついさっき見た景色。曇り無き蒼天。一面に広がる草原。俺の姿は根暗な俺。そして

 

「おつかれさま」

 

「立香とは、別れは済ませたのか?」

 

「うん」

 

人生で初めて、愛した女性

 

「帰るって言ったのにな。また嘘ついちまった」

 

「大丈夫。多分怒ってるから」

 

「はは、だよな」

 

ゆっくり近づき、恐る恐る彼女の手に触れる

 

「なんか新鮮」

 

「いやか?」

 

「ううん。嫌じゃないよ。どんな姿をしてもあなたは、あなただから。それに士郎の方だと、無駄にイケメンだから、今の方が落ち着く」

 

「そうかよ。地味でよかったよ」

 

指と指が絡まり、二人して肩に顔を埋める

 

「立香は強く大きくなってた」

 

「だな。俺達が居なくても、立派な女性になってた」

 

「立香が彼氏連れてきたらどうする?」

 

「ぶっ殺す。特にクハハクハハ言ってる復讐者は許さん」

 

「激しく同意」

 

そして沈黙。昔から俺達は良く黙っている事が多い気がする

 

「…………もう行かないと」

 

「そうか」

 

本当にゆっくりだが、顔は離れ、指は一本一本離れて行く

 

「王様なんだってな。頑張れよ。そっちのギル先輩にもよろしくな」

 

「うん。そっちもやっと職についたんだから、辞めずに頑張って」

 

「……………………」

 

「頑張って!」

 

「はい」

 

彼女の足からが徐々に消えていく

 

「………………………

 

 

 

 

 

 

 

白野!

 

 

 

 

 

ずっと愛してる。ずっと」

 

 

 

 

 

「私も、愛してます」

 

 

金色の光は、空へ

取り残されたのは、笑顔の俺だけだ

 

 

 

 

 

 

 

 

「………彼氏か」

 

 

 

 




岸波白野
月の聖杯戦争にて、バーサーカーを召喚。バーサーカーは白野を知っているが、白野は初対面。
第四戦まで勝ち、ラニⅧを救出後、月の裏に連れて行かれる。BB倒した後に聖杯戦争に戻るも、ギルガメッシュのルール違反。セラフによるバーサーカーのイレギュラー認定。セラフも勝てないギルガメッシュより、弱いバーサーカーを消滅を決める。いろいろが重なり、ギルガメッシュルートとバーサーカールートの世界がごちゃ混ぜになる。
バーサーカー消滅後、ギルガメッシュと共に優勝し、月の新王となる。だが新王としての登録に思いの外時間が掛かる。その間、月の聖杯の願いで
「バーサーカーにまた逢いたい」と言う願いをして、登録される間、人として生を謳歌する

ギルガメッシュ
ギルガメッシュルート後、聖杯戦争に無理矢理参加。そして消滅しかけているバーサーカー発見。あとは任せろと、カッコ良くバトンタッチ。バーサーカーは、悔いはあったが、ギルガメッシュなら、と安珍

キャスパリーグ
しゃべって無いが居るんやで?マシュ復活させたんやで?

ジャンヌ
英霊集合!魔神柱狩りのバスガイド
消える寸前に遠くにバーサーカーが居たので、満面の笑みて手を振るが
「あ、シロウー!私頑張りまし……」
途中で消える

ゲーティア
大丈夫だよソロモン。私も頑張っていくから

バーサーカー
内心、月の加護?なんぞそれ
嫁を見て、浮いてるいいなぁとか
ギャラクシーせんとくんダサ
とか思っていた。嫁と別れた後、すぐに召喚に応じ、男性サーヴァントに対してコミュ症が無くなり、親の仇の様に男性サーヴァントを睨む

エミヤ
白野とバーサーカーがいちゃついてる居る中、実は居た


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エミヤの休日と、テレビとは……

ふと思った。ニトクリスの奴がやりたくて作った。エミヤはおまけ

一応見ましたが、毎度のことで、誤字報告あったらお願いします


「休み?」

 

「そ、エミヤはだいぶ古参だからって、立香がね」

 

「そうか、……しかしいきなり休みと言われても」

 

私はエミヤ。しがない弓兵と言ったところか、私が召喚されたのは第一特異点の前だ。特異点Fの事はあまり覚えてないが

 

『このエロゲー主人公目を覚ませ!』

 

と殴られたのは鮮明に覚えている。まったく、どこに居ても変わらないな、あいつは…

 

「休み!だからね。食堂には食べにきてもいいけど、厨房には入っちゃダメだよ?立香の部屋の掃除も、バーサーカーの部屋の掃除も」

 

「やれやれ、信用がないな私は」

 

「違うよ!信用してるから言っているの」

 

ここまでブーティカに言われたんじゃあ仕方がない

 

「わかった。なら俺も信用して、任せよう」

 

「マルタも居るし、困ったらロビンに頼るからさ」

 

まぁメンバーに絶対の安心感があるな。私はブーティカと別れた後、とりあえず自分の部屋に帰った。考えてみたが、…………趣味が無い!

 

「いや待て!趣味が無いとか、俺はどんだけつまらない男なんだ⁈」

 

待てよ。確かレオナルド・ダ・ヴィンチがテレビを全部屋に置いたとか

 

「サーヴァントが個性豊かに番組を作っていると、アホが言っていたが………、リモコンは………あった」

 

ポチ

 

『ザ・ショッピング!』

 

「ショッピング番組か」

 

『やあやあマーリンお兄さんだよ』

 

『助手のセイバー・リリィです。よろしくお願いします!さてマーリンさん。今回はどんな商品が出るんですか?』

 

『ふふふ、相変わらず可愛いアルトリアは癖になるね。今回はコレだ。セクエンス』

 

『わー!確かそれは、サクソン岩の戦いで使用された剣ですよね』

 

『そうだよ。将来君も使っちゃうかもよ?これはキャメロットの宝物庫にあったから勿体無いと思ってね。さぁ早い者勝ちだよ電話番号はこちら』

 

『皆さん。私達の下のあたりですよ〜!』

 

ピッ

 

ふー、頭痛がする。あればダメだ。確実に彼女は怒る。まぁ知らんがな、気を取り直して

 

ピッ

 

『朱槍ランサー!YARIOは無事に影の国を開拓できるか⁈』

 

やるとは思っていたが……、まぁなんだ?やる事は分かっているから安心感はあるな。ここは大丈夫か

 

ピッ

 

『どうも、ファラオニュースの時間です。キャスターはキャスターのニトクリスがお送りします』ドヤァ

 

渾身のギャグだったのだな、あれ

 

『先日、とあるバーサーカーがケーキ屋を開店したのですが、2日で潰れました。バイトの従業員に聞くと……』

 

『ん?テレビ?あー、なんつーの俺こう言うの苦手なんですが……、店が潰れた理由?………店長の職場放棄ですよ。いやマジで』

 

『との事です。店長さんにもインタビューに成功したようです』

 

『なんじゃボケカス!何写しとんじゃ!店が潰れた理由?お前に答える義理はない帰れ。お客さんは楽しみにしている?……………無理なんですよ。趣味以外でケーキ作りとか……、すいません。嫁が帰って来たので失礼します』

 

『ありがとうございます。その後、店長さんが入られた家から、何かが壊れるような音がしましたが……、まぁ関係ないですね。次です』

 

ッ!胃が………!胃薬あったけ?

 

『殺人未遂か?2日前、男性が男性に突然弓を放ったようです。被害者の男性は…』

 

『生憎、俺は被害者だ。奴とは目が合った瞬間コレだ。裁判では勝つつもりだ。これを見ている弁護士。すまないが助けてほしい。具体的にはオールバックでツンツンヘアーのなるほど、と納得のいく事を言う弁護士が強いらしい。ジナコが言っていたのだが間違っているか?』

 

『被害者の男性には同情を禁じ得ません。……どうやら、……加害者の男性の、映像が撮れた⁈すぐに準備を!VTR出ませい!』

 

いやカルナが被害者の時点でわかるだろ……

 

『なんだ⁉︎離せ!このアル〔ピー〕が、マスターの最も優秀なサーヴァントである私が…⁈おのれカルナ!』

 

『………先ほどの映像で、被害者の名前が出ていました。大変失礼しました』

 

加害者男性はルチャ・リブレを刑務所で習うんだな

 

『それでは天気予報の時間です。みんなでお天気お兄さんを呼びましょう。せーの、マッシュさーん!』

 

『はーい!マッシュお兄さん事、ガウェインでーす。今日の天気は晴れ!晴れてなければ意味がありませんからね。皆さんお洗濯物にガラティーンですよ』

 

『はい。ありがとうございます。続いてメフィストの悪魔占いのコーナー』

 

ピッ

 

お洗濯物にガラティーン?………ダメだわからない。

そう言えば…、テレビならCMがあるのではないか?

 

ピッ

 

『僕にもってこいの舞台じゃないか…!』

静かに移りゆく〜♪

 

ピッ

 

………………はぁ、ロード・エルメロイⅡ世。何をしている?

………………ZeroのCMやってるんだ

 

「まともなやつがいないな。それにしても、店を出したのか…」

 

ピンポーン

 

「ん?誰だ」

 

私が休みなのは皆知っているから、まぁ部屋に来るのは当たり前か

 

「アーチャー。あんた暇なんだって?私の部屋でお茶しない?」

 

「イシュタル。君もアーチャーだろう?それに私は暇ではない。私は忙しいのでね」

 

「あんたが?忙しい?趣味もないあんたが?」

 

この邪神……、私の気にしていることを

 

「どうせ動いてないと落ち着かないんでしょ?ほらほら」

 

「わかったわかった。で二人きりではないのだろう?」

 

「なーに?二人きりが良かった?ふふ。とりあえず適当に女性は、アルトリアと、BB、ジャガーマン、イリヤ位かしら」

 

無意識なんだろう。この女神には無意識に集めたのだろうが、まったく敵わない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言う事で、任せたわよ。エミヤ君」

 

「………わかったよ。俺に任せろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




エミヤ
休日なのに、結局バトラー。知った面子なのに、アルトリア以外ほぼ別人。それでも別に構わなかった。あんまり記憶ないし

YARIO
現在、石橋作り中

バーサーカー
職場放棄して、嫁と娘に死ぬ一歩手前まで追い込まれる。この恐怖はビースト並みと彼は語った

バイト
緑のあの人。店長から絶対の信頼がある

ニトクリス
キャスターのキャスター、コレが言いたいだけ




この話はほぼifストーリーである



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衛宮士郎の日常は……

皆さん。fate/stay night見ているかな?未プレイ、未視聴なら、是非とも、ゲームのプレイ、アニメの視聴をお忘れなく

 

さて本題に入るが、バーサーカーこと、衛宮士郎が何をしていたのか………、知りたくないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮士郎は人知れず起きる。そして無駄に広い家の蔵に行く。これは彼の日課であり、もはや生活の死活の問題である

 

「トレース・オン!」

 

それは原作と言う恐ろしい事が起きる対策。力の使い方である

 

「トレース・オン!トレーストレース・オンオン!………出ない。白黒カッチョイー剣が出ない。……………そうか、セリフが違うのか!セイバー!なんでさ!なんでバー!」

 

「切嗣さん。士郎また叫んでますよ」

 

「白野ちゃん。士郎を見捨てないでね」

 

ちなみに人知れずではなく、家に住み人は皆知ってる

 

「なんでさなんでさ、なななんでさ!」

 

そして朝食

 

「ん〜相変わらず、美味いと言えないし、まずいとも言えない」

 

「だったら食うな!」

 

「白野ちゃん。僕は美味しいと思うよ」

 

「ジジィは味覚が死んでるから」

 

朝食は居候の岸波白野が作るのだが、そのレベルは中の中の下。身内には態度のでかい衛宮士郎は不満しか言わず、衛宮切嗣は気を使う毎日

 

「外食が懐かしいぜ」

 

「そりゃ僕たち金がないからね」

 

「「ハハハハハハハ」」

 

「…………だったら働けばいいのに」

 

「学校行ってきまーす」

 

「将棋大会に遅刻しちゃうよ」

 

「こいつら………!」

 

大金があった衛宮家も今は節約しているのだが、その財布は衛宮家のハサンこと岸波白野が握っている

 

学校

 

「なぁ遠坂。一緒に弓道しようよ」

 

「しないって、言っているでしょ?」

 

「美綴先輩。遠坂先輩が困ってますから」

 

「なによ?間桐だって遠坂がいる方がいいでしょ?」

 

「桜を出汁に使うなっての」

 

この世界の遠坂凛は猫は被っておらず、ストレスがなくて何よりだが、うっかり属性は死ぬまで治らないだろう。そして衛宮士郎は

 

「ハンカチは?」

 

「鞄に入れた」

 

「教科書は?」

 

「鞄に入れた」

 

「弁当は?」

 

「鞄に入れた」

 

「その鞄は?」

 

「家に忘れました」

 

「……………衛宮。貴様は真面目なのは知っている。だが手ぶらな時点で気づいても良かったのではないか?」

 

「生徒会長。男には逃げなきゃいけない時もある」

 

「何かは聞かないが、まぁ行って良し。クラスは一緒だから教科書くらい貸してやる」

 

「いや藤村先生に借りてきますよ」

 

この世界の衛宮士郎は柳洞 一成とは、友人ではなく。生徒と生徒会長と言う関係である

そして、この世界の衛宮士郎は学校ではちょっとした有名人でもある

 

「おーい士郎!忘れ物だよ!」

 

「白野。悪いな、あんがと」

 

「今度忘れたら晩飯抜きね」

 

「わ、わかった」

 

「あ、生徒会長さん。うちの士郎がお世話になってます」

 

「これはご丁寧に」

 

衛宮士郎には嫁がいる。生徒が口を揃えて言う事だ

 

昼休み

 

「………相変わらず。微妙だな。俺が作った方が美味いだろうに……、衛宮士郎だし、衛宮士郎だし!」

 

屋上でボッチ飯をしている衛宮士郎。なにが悲しくて独り言多めに言っているのやら

 

「げ、先客」

 

遠坂凛は昼は常に独り。衛宮士郎とは、また違う理由なのだ。遠坂凛が来た時点で衛宮士郎が行う行動は……

 

「……………」

 

無視である。そそくさと弁当を仕舞い、屋上から出ようとするも

 

「無視すんな!」

 

「ヒッ!な、なんですか⁈ぼ、ぼ、僕は、お、お金はもってないので、か、勘弁してください!」

 

「なんで私がカツアゲしようとしてるみたいなのよ!あんた、A組の衛宮君でしょ?聞きたいことがあるんだけど」

 

「………ごめんなさい。なにも知らないです」

 

「まだなにも言ってないでしょ⁈あんたの家にしょっちゅ行ってる金髪の赤眼の奴とどんな関係よ?」

 

その時、衛宮士郎は脳裏によぎった

 

『道化。まぁ聞け。昔イシュタルと言う邪神が居てな、其奴に似たやつを見つけてな』

 

『どこで?』

 

『それがな、此度の聖杯戦争のセイバーのマスターだ』

 

『セイバー………、セイバーって、ギル先輩の嫁さんだろ?』

 

『お、言うではないか!セイバーとは運命と言う赤い糸で結ばれているからな。ギルガメッシュ×アルトリア最高ではないか!』

 

『今年もコミケ行こう』

 

『道化。帰るまでがコミケだぞ?』

 

『『ハハハハハハハ!』』

 

『……働け』

 

『『げ、白野』』

 

『逃げるぞ道化』

 

『どこにでも付いていくぜ!ギルの兄貴』

 

『コラー!待てー!金を出せ!』

 

なんか違う記憶もぶり返して来たが、衛宮士郎は思い出した。ギルガメッシュの嫁さんのセイバーのマスターのトサカリンさん、と

 

「えっと、トサカリンさん「遠坂凛なんだけど」ッ!」

 

記憶と違う?衛宮士郎は戸惑い、無視逃げた

 

「ちょ、また無視⁈待てっつってんの!………行っちゃった。はぁ、私ってそんな怖いかな?………で、どうなの?なんかわかった?…………そお、じゃあ彼は白ね。セイバーの直感に引っかからない時点で白よ」

 

授業の時間。家庭科

 

「誰だ!僕を衛宮とおんなじチームにした奴⁈おい全員目をそらすな!」

 

「任せろ。間桐。俺は衛宮士郎だ」

 

「だから不安なんだ!いいか?衛宮。なにもするな、いいな?僕がとびきり美味い飯を食べさせてやる。だから一生のお願いだから、椅子に座っててくれ!」

 

一年の頃、衛宮士郎が作った味噌汁の匂いが充満し、学校が休学となったのは伝説である

 

帰りの時間

 

一緒に帰る友人も居ないし、部活、バイト、なにもしていない。衛宮士郎は決めた。今日も遠回りしよう。特に理由もなく。河川敷まで来てしまった

 

「……………」

 

無性に泣けて来た。夕日が目にしみる。彼女も居ないし、友達も居ない、そもそも女子と話せないし

 

「おーい士郎!なんでこんなとこいるの?」

 

「はぐの」

 

「え、なんで泣いてんの?」

 

買い物袋をもったハサン。岸波白野が反対方向から歩いてくる。衛宮士郎は鼻水ダラダラ、涙ボロボロ、精神崩壊寸前

 

「………グス、白野はなにしてたんだ?」

 

「バイト」

 

「さて、帰るか」

 

「おい待て」

 

「なんだよ。……なんだよッ!バイトするなよ!俺の格好がつかないだろうが!」

 

「じゃあ働け!」

 

そして今日も衛宮士郎は冬木を走る。岸波白野は、それを追う。これが、この衛宮士郎の日常である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?マスターおはよう。ランチを食堂に用意してある。食べてくるといい」

 

「うんおはようエミヤ私用事があるから終わってから食べるね」

 

「あ、ああ。ん?おいマスター」

 

「…ッ!」

 

「その財布はなんだ?あ、逃げた!待て!その先は地獄だぞ!」

 

 

 




衛宮士郎
ゲテモノ料理を作るのが上手くなる。本人は衛宮士郎だから、美味いと思っている。毎週のようにギルギルマンと遊び呆けている。白野と追いかけっこしているが、荷物は持ってあげる。働く?なにそれ?

衛宮切嗣
将棋大会?なにそれ?
働く?囲碁大会が近いんだ

岸波白野
衛宮家のハサン。不慣れだが頑張って料理している。金の勘定だけは早い。金を出せ〜

ギルギルマン
思い込みが激しい男。セイバーを自分の嫁と、士郎に言っている。働く?なにを言っている?我理解不能

遠坂凛
セイバーも召喚。猫も被ってない。全世界線で一番強い凛になっている。士郎とは、お昼に喋るくらいしか接点がない

アホ毛セイバー
士郎を見て、何かを感じるが、わからない。ギルギルマンの被害者

藤丸立香
爆死

エミヤ
意外とマスターが速くて捕まらなかった


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レオナルド・ダ・ヴィンチは……

ネタはあるのになに書くか迷う

まぁそこまで力入れてないし、いっか

活動報告の所に、リクエストを作ります。このサーヴァントの絡みが見たいとか、このイベントが見たいとかを私なりに書こうかなって思ってます。自分でも書きますが、書くタイミングを悩んでいるので、バーサーカー衛宮士郎の話が見たいとかでもいいので、力を貸して下さい。

誤字報告もいつもお世話になってます。見落としが多いですが、こちらも力を貸して下さい


おや?ロマニ。報告書が途中じゃないか……、ふむふむ。仕方ない。万能で天才な私が続きを書こうじゃないか…!

 

 

 

 

 

 

 

『オラァ!キリがねぇ……!バーサーカーテメェも働け!』

 

『モーさんダメだよ。バーサーカーに働けは禁句だよ』

 

『なんだそりゃ…⁈』

 

死界魔霧都市ロンドン

 

立香ちゃん達が五回目の特異点修復の時だ。第五特異点の舞台はロンドンだ。ロンドンと言えば魔術協会の大本元とも言える時計塔がある場所で有名だ。そんなロンドンの異変は、都市を覆う霧

 

『モーさん退がれ!ここは俺がギャアァァァ!』

 

『おまえが退がれ!』

 

『バーサーカーさんがまたやられました!』

 

『ウー!』

 

『くっ、フランに先に言われた』

 

『僕は何を言ったのかわからないのだけど…』

 

レイシフト成功はしたはいいが、ロンドンを覆う霧には人体にあまり良くない成分があると解析で判明した。あのサーヴァントのデミサーヴァントであるマシュは影響がなかった様だが、バーサーカーはわからない。立香ちゃんだって影響を少なからず受けているはずだが、どうやら二人して全然影響がないみたいだ。やはり親子は似るもんだ

 

「立香ちゃんに、こんな特性があったなんて……、それにバーサーカー君も……、やはり彼が起こした霧だから本人は大丈夫で、ぶつぶつ」

 

カルデアでは、まだバーサーカーを疑っているロマニがぶつぶつ言っているし

まぁ心配性のロマニらしいが、バーサーカーは大丈夫だと思うけどなぁ。ダ・ビンチちゃんは暖かく見守るのであった

 

『マスター!なんか拾った』

 

『おかあさん!』

 

『霧で逸れたバーサーカーさんが、ジャック・ザ・リッパーを拾って来ました!』

 

『バーサーカーテメェじっとしてろ!あと立香!そのガキはテメェのサーヴァントじゃあねぇからな⁈』

 

クー・フーリン、ジャンヌ、ネロ、ドレイク、各特異点で案内役は居た。今回は、かの有名なモードレッドだ。やはりだが立香ちゃんはバーサーカーに似てきた。モードレッドには頑張って貰わないといけない。あの二人は時折暴走する

 

『お菓子が美味しいわ!』

 

『バーサーカー!おかわり!』

 

『おい!いつからここは保育園になった?バーサーカー。俺の部屋にも菓子を持ってこい。とびきり甘いのをな』

 

『では、我輩のもお願いしますかな?とびきりビターのを』

 

『肉が食いたいが……、なんか嫌な予感が』

 

『モーさん任せな!今こそ俺の力が……!』

 

『あ、あー!バーサーカー。私が作るよ?だからバーサーカーは座ってて』

 

『そ、そうですよ!先輩私も手伝いますよ!わ、私頑張りますから』

 

ナイスだ二人とも!料理で魔神柱を作るなんて懲り懲りだ。そして、バーサーカーのことでわかったことがある。彼はトラブルメーカーの様だ。無意識に危険に飛び込み、何もなかった様に帰ってくる。今回も事件では、敵のサーヴァントであるナーサリー・ライム、ジャック・ザ・リッパーを仲間にしたのはバーサーカーだ。人見知りをする彼だが、子供相手にはしない様だ。なにより作家サーヴァントであるアンデルセンとは知り合いだったみたいだ

 

『なんだ、貴様はまた貧乏くじか?よくまぁ、上がらないバーベルを上げようとしているな』

 

『減らず口は死んでも治らんか…、まぁいいがな。童貞サーヴァント』

 

やはりバーサーカーは、よくわからない。カルデアのマテリアルには詳しい事は書いていないし、スキルの大体は文字化けしてる始末だ。天才である私や、彼を知るサーヴァントは大体の予想はついているが、それでも不思議な存在である。ロマニが悩む理由も分かる。

 

そして今回の特異点の親玉

 

マキリ・ゾォルケン。カルデアでは情報収拾の中であったが、どうやら過去の聖杯戦争に似たような人物が存在したようだ。だが、どうも引っかかる。ロマニもどうやら引っかかったようだ。マキリ・ゾォルケンの話の中に、我が王、その単語がどうも気になった。

 

「ロマニ。私の予想だ。天才である私が予想したんだ。予想にならないことくらいわかっているが、どうやら人類焼却。君にとっては他人事じゃないぞ」

 

「………………」

 

当たらないでほしい予想は当たるものだ。マキリ・ゾォルケンの正体は、魔神バルバトスだった。二回目の魔神柱戦ともあってか、立香ちゃんの指示も的確だった。彼女はすごい。戦闘こそ素人だが、彼女の目利きの良さは、攻略してきた特異点で、才能を開花している。魔神柱に慣れないモードレッドにも的確だった。そして的確にバーサーカーを退げる当たり本当に的確

 

『もっと寄越せよバルバトス』

 

『バーサーカーテメェ!戦わないからって遊ぶんじゃねぇ!』

 

バルバトス撃破後、マキリは最後の悪あがきで英霊を召喚した。しかも星の開拓者であるニコラ・テスラだ。英霊クラスで言えば大英霊だ。みんなが召喚に吹き飛ばされる中、一人

 

『チキン。レオナルド。立香は?』

 

「バーサーカー⁈無事だったか?立香ちゃん達は大丈夫だ。それよりも君はどうするつもりだい?」

 

『追う。怖いけど行かないと後悔するし、まだ俺、なにもしてない』

 

「じゃあ行きなよ。後悔するなよヒーロー。ロマニいいだろ?バーサーカーのモニターは私がしよう」

 

「………わかった。バーサーカーなら大丈夫だ。任せたよレオナルド」

 

「了解〜」

 

バーサーカーは毎度の様に怖くて震えている。それでも、立ち向かう勇気を彼は知っている。ふむ、嫌いじゃないねこう言うの…。テスラを追う先に二つの英霊の反応がある。坂田金時と玉藻前の日本英霊がテスラを足止めしていた様で

 

『おやまぁ、バーサーカーさんじゃあないですか』

 

『た、玉藻、さん。ウッス』

 

「バーサーカー。知り合いかい?」

 

『イヤ、知り合いって言うか、腐れ縁と言うか…』

 

『バーサーカーさんも相変わらずですねぇ』

 

『おい!フォックス。なにしてってアニキじゃん!』

 

『え?金時?………あんな可愛かった金時がグレてる』

 

バーサーカーが日本英霊なのは知っていたが、まさか玉藻前と坂田金時とも知り合いだったとは驚きだ。ますますわからないな。そっからは坂田金時、玉藻前、バーサーカーの三人でテスラと戦う。データではバーサーカーのステータスは変わってないが、確実に特異点を攻略する度に、強くなっている。

 

『おい!バーサーカー。まだ生きてるか⁈』

 

『バーサーカー大丈夫!」

 

『マスター、モードレッド!ここは任せて、もう一個のサーヴァントに行け!チキン。ナビをちゃんとしろよ』

 

「わかった!バーサーカーも、気をつけろ⁈」

 

『大丈夫。頑張るのは金時』

 

『テメェは戦わないのかよ!』

 

『あれがバーサーカーさんのマスターさんですか?おや、なんか似た様な魂を、私知っている様な………』

 

『玉藻さん。敵を見よ?金時頑張ってるし、ね?』

 

もう一つの英霊反応。槍を持ったアルトリア・ペンドラゴン。バーサーカーは、そのことがわかっていたのかは分からないが、モードレッドにそちらを任せた。テスラにバーサーカー、坂田金時、玉藻前。ランサーアルトリアにモードレッド、立香ちゃん、マシュ。二手に分かれての作戦だ。だが霧の影響で坂田金時も玉藻前も弱体化している状況。坂田金時に関しては霊器にダメージがある

 

『流石だ雷神の子よ。だがダメージは相当の様だな』

 

『へっ、よく言うぜ。フォックス。引き続き援護頼むぜ。アニキは退がっててくれ。俺の成長を見といてくれよ?』

 

『いいだろう金時。ステラかテスラかわからん輩には俺が出るまでもない』

 

『バーサーカーさん。言葉とは裏腹に、脚がダンシィングしてますよ?』

 

『踊りたい気分なんだ』

 

『なぜこの状況で⁈』

 

『歌だって歌っちゃうぜ!流れる星を、ただ、重ねる指を〜♪』

 

『この状況で歌が歌えるとか、流石アニキ』

 

『実にいい曲だ。バーサーカーで狂化が無いとは、実に素晴らしい!』

 

「色彩とかいい曲だと私は思うよ?」

 

『いきなりの宣伝⁈』

 

テスラの雷で戦場はフラッシュの連続。モニターで観ていた私も思わずサングラスをしながらモニターしている

 

『くらえ!必殺、ゴールデンスパーク!』

 

坂田金時の宝具で周りが光に包まれる。テスラも目を瞑り、玉藻前も目を瞑る。だが坂田金時は笑っていた。そして、モニターで観ていた私は見た。光に包まれる中、テスラに向かって走るバーサーカーを……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おお、相変わらず無傷だなテメェ』

 

『モーさん。もっと心配してよね?』

 

『ふー、流石アニキだよなぁ。マジでゴールデンだせ』

 

『ゴールデン要素ゼロですけどね。あとマスターさん。ちょっとお顔拝見』

 

『別にいいけど、顔になんかついてる?』

 

『……………………おいバーサーカー。ちょっと顔貸せ』

 

『う、ウッス』

 

『どうやら終わった様だな?やれやれ骨が折れる』

 

『本当ですな。我輩肩が…』

 

『テメェらはなにもやってねぇだろ!叩ッ斬るぞ!』

 

二面作戦も無事に終わり、霧で召喚されたサーヴァントは座に戻らなければならない。それは今までの特異点でも一緒だ。バーサーカーと玉藻前は路地の方に行ったが…、今ここに集まったサーヴァントは皆消える。だが、突然に場は歪み、カルデアも通信に異常が起こった。映像は途切れ、音声だけになった。ロマニも焦っている様だ。ヤバいぞ!これは……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうするんですか⁈バーサーカーさん」

 

「と言われても……、あんな奴勝てないし」

 

俺たちがO☆HA☆NA☆SIをしている最中に、魔術王ソロモンが来たらしい……、いや偽物が高らかに他人の名前を言っているとか、恥ずかしい

 

「まぁ、か弱い私なら、まだしもあなたは…、最弱だった」

 

「…か、か弱い?ヒッ!か、か弱いっス」

 

「金時さんも疲労困憊、マセ餓鬼作家はステラってやられ、モードレッドさんもやられる寸前。行かないのですか?」

 

行かないのですかって、さっきから行こうと思っても、脚が動かない。魔術王。格上過ぎる。ゲームの時だってめっちゃ強かったし、マシュだって怯えてる。当然だ。それが普通だ。でも

 

「世界を壊して楽しいのか⁈」

 

バカー!しゃしゃり出るな立香。あいつは適当にしてれば帰るんだからほっとけばいいのに…!

 

「マスターさんは、悔しいですが似てますねご主人様に。いいですか?バーサーカーさん。あなたはまだサーヴァントとしての自覚がなさ過ぎる。ですが、それでいいのです。あなたはサーヴァントになる必要はありません」

 

玉藻の手が背中に感じる

 

「あなたはあなたらしく、マスターさんを、娘さんを守ってあげて下さい。背中は押してあげますよ」

 

「………行ってきます!」

 

最初からそうだった。サーヴァントの自覚?そんなモンねぇよ!俺は、俺は立香が産まれた時から、彼女のヒーローじゃないか!

 

「やれやれ、ご主人様に似て、決めるときは決めるのですねぇ。………はぁ、私はまた……、頼りない背中。ご主人様もあの背中を押したくなったのでしょうね。よし!ご主人様に代わり、この玉藻前、あの男の背中、押させていただきます!タマモちゃんファイ!」

 

 

 




モードレッド
バーサーカー友達No.2。なんだかんだバーサーカーの面倒を見てくれる。バーサーカーも男友達みたいで人見知りもないから嬉しい。クエストで「大丈夫か?」「モーさん…!」ってなって、バーサーカーが惚れそうになる

アンデルセン
バーサーカーの事は覚えているが、玉藻の事は本能で覚えている。バーサーカーの菓子を食べて、今日も〆切に悩む

タマモちゃん
失恋しちゃたが、ご主人様が幸せならOKでーす。バーサーカーの尻を引っ叩きながら働かせる。流石が良妻。ちなみにバーサーカーもイケ魂らしい…

エミヤ
召喚サークル展開後、クー・フーリンと共にレイシフトするが、霧の影響か変な島に飛ばされる。とりあえず開拓を始めた

クー・フーリン(ランサー)
エミヤと同じ島に飛ばされ開拓を始める。冬木であった時より農業技術が増したエミヤに「……貴様!どこの英霊だ⁈」とかやって、遊んでた。特異点修復後にカルデアに帰還して、二人して立香に怒られる

ジキル
特異点修復する前に、バーサーカーが「ジキル。カレー作ったから温めて食べな」と言い残し、家に魔神柱の様なエネミー出現。初めてハイドに感謝した

ナーサリー・ライム
カルデアにお持ち帰り

ジャック・ザ・リッパー
カルデアにお持ち帰り

魔術王
人類最後のマスターにちょっかい出しに来て、満足したから帰ろうと消え掛ける寸前に、千里眼でも見た事ない奴に殴られる

坂田金時
守護者の仕事で、昔の日本に来たバーサーカー。金太郎時代は朝から晩から朝まで遊び惚けていた。頼光に拾われるあたりには「あ、豊作の時期だ」と言って姿が消えた

バーサーカー
サーヴァントの自覚は無いけど、本来の目的を思い出す。魔神柱無視で魔術王をぶん殴る

藤丸立香
星5と星4をカルデアにお持ち帰りしてご満悦。ロンドン後、玉藻が妙にバーサーカーと仲がいいので、ムカムカする


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何時だよ⁈衛宮家集合

とりあえずリクエストにあったのを自分なりに作りました。

リクエストありがとうございます。リクエストは本当にありがたいです。


グツグツグツグツ

 

「………………」

 

「パパそれ取って」

 

「これかい?」

 

「クロ!肉取り過ぎ!」

 

「ふふふ、立香ってば遅ーい」

 

「はい。白野さん」

 

「ありがとうアイリさん」

 

月に一回。カルデアでは、サーヴァント、職員を含む食事会を開いている。この催しのおかげか、職員はサーヴァントに慣れ始めているのは確かだ

 

「(エミヤくん?我々のテーブルおかしくない?)」

 

「(それについては同意見だ。なんだこれは?身内しか居ないじゃいか!)」

 

今回の催しは鍋パーティー。各自グループを作り、テーブルで食べているのだ。例えば……

 

「食べるぞ。残さずだ」

 

「これ、犬の肉無いよな?槍の俺」

 

「入ってたら、残りの俺らがエミヤを殺すから安心しろ術の俺」

 

「なんであの弓兵が出て来るんだ?老いた俺ら?」

 

狂、術、槍、若のクー・フーリン達

 

「いやーうまいね!カルデアの料理人は皆んな腕がいい」

 

「そうだな。バーサーカーが料理をしない限り、カルデアは平和で間違いない」

 

「おたくら……、まぁ否定は出来ないのが、悲しいのよね」

 

ビリー、ジェロニモ、ロビン達

 

「う、うまいな……」

 

「初代様。初代様の分です」

 

「ハサン・サッバーハ様灰汁が………!」

 

「呪腕……、首を出せぇ……」

 

ハサン達だったりと、皆この環境を楽しんでいる

 

「(そもそもなんだよ!この衛宮家推しは!)」

 

「(仕方ない。席の全てはマスターが考えている)」

 

「バーサーカー食べてる?アタシがとってあげようか?」

 

「お父さん。私がとってあげる!クロは肉食って、太ってしまえ」

 

「ふ、遅いぞ小娘ども。すでに私がとってあげているのだよ」

 

「お母さん!」「白野!」

 

「ありがたいが、椎茸しか入ってないんですが?」

 

「イリヤスフィール。好き嫌いは感心しないな」

 

「う、すみませんでした。で、でも美味しいですよ?エミヤさん」

 

「ふふ、いつの間にか大家族ね?切嗣」

 

「やれやれ、僕は君達のことは知らないと……、まぁいい。確かに似たもの集団だな、このテーブルは」

 

そう言って、アサシンの男は笑った

 

「「えい!」」

 

「イタ!…………バーサーカー。岸波白野。なんのつもりだ」

 

「「安珍しかけてたから」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたの?箸止まってるよ?」

 

「お前は箸が止まらないな」

 

「美味しいし、アーチャー。ご飯お代わり!」

 

「………はぁ。君は変わってないな」

 

先程から自然に溶け込んでいるこの女。名を岸波、いや衛宮白野と言う。それは先日の事だ……

 

『道化。暇だ……』

 

『エル先輩の所に行けばいいじゃん。面倒い先輩だな』

 

『お前は、会うたびに口が悪くなるな……、まぁ良いが。前にやったドラ○もんごっこは面白かったぞ』

 

『あの、の○太以外の役を先輩がやるやつだろ?ス○夫の声に、ジャ○アンみたいな態度、しず○ちゃんのお色気シーンを全裸で演出、ドラ○もんみたいな秘密宝具。イジメるのも助けるのもの○太さんのエッチも全部先輩やんけ』

 

『そして監督も我、映像編集も我、ちなみにカメラマンも我であったな!のぉ○ぃ犬』

 

バーサーカーのマイルームには頻繁にサーヴァントや職員、マスターが出入りしている。そして今日はギルガメッシュが暇だときているわけだが…

 

『そうだな…、よし!ゲート・オブ・バビロン。確かこの辺に……』

 

『上半身だけ別空間とか……』

 

『あったぞ!ふふふ、刮目しろ道化』

 

『なんの宝具?』

 

『いや宝具ではない。いいか、このゲート・オブ・バビロンはあの四次元なんちゃらのように宝物庫どうしで繋がっている。よって……』

 

波紋がある空間にニュルッと出てきた

 

『元気?士郎?』

 

『……………先輩。日常ギャグ空間だからって、ダメでしょ?これ?』

 

岸波白野である

 

『カルデアか……、お腹減ったな。アーチャーの所に行こ』

 

『待て待て!自由かお前は!』

 

『……クハハハハ!今になって我反省』

 

それからのことは……

時間帯も悪かったのか、食堂には全サーヴァントとマスターである立香が居て、全員が白野を見る

 

『えっと、いつもうちの旦那がお世話になってます』

 

特定のサーヴァントは飲み物を吐き、食べ物も吐き、箸やフォークを落とす。立香は泣き、作家達は獲物を見つけたように自室に帰り、バーサーカークラス達は狂ったように叫ぶ、変態魔術師マーリンはニヤニヤし、バーサーカーは狂い泣く

 

『楽しそうだねギル。後輩君は困っているよ?』

 

『エルキドゥか……、当たり前だ困らせているのだからな。あいつのやることなすこと我にとっては、全てが初めてだからな』

 

『優悦ってやつかい?』

 

『そうだな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、いつまで居るんだよ?」

 

「お母さんはずっと居るよ?何言ってんの」

 

「いや明日帰るよ。有給で来てるし」

 

「王様に有給って……」

 

現在マイルームで家族三人揃ってゴロゴロして居る。立香に膝枕をしている白野、その隣に座るバーサーカー

 

「どお?仕事は続きそう?」

 

「辞めたくても辞めれません」

 

「まぁあなたは追い込まれないとダメな人だから」

 

「う、すみません」

 

「そう言えば、サーヴァントになる前に私の財布から取った三万返して。いやまてよ、累計で「すいません。勘弁してください」返さなくていいから、働け」

 

「ウッス」

 

いつも通りのやりとりに白野は少し嬉しかった。変わらない感じが、昔を思い出して、少し切なくなった

 

「ん?立香寝ちゃった」

 

「食った後に寝るとは、また太るな」

 

昔から立香はこれ一発で寝ていた。立香が寝たのを見計らったようにドアが開く

 

「失礼します。マスターをお部屋に…」

 

「タマモ。ありがとう」

 

「いえいえ、マスターの面倒をみるのもサーヴァントの役目。何よりご主人様の娘となれば、私の娘でもありますし」

 

「変わったねタマモ。なんかいい女になったって感じ」

 

「……………ミコーン!何を言っているんですか?私、最初からいい女、いい良妻ですし!さあさあマスター運んじゃいますよ。あとバーサーカーさん」

 

「はい?なんすか………?」

 

「据え膳食わぬは男の恥。知ってます?ご主人様に恥をかかせたら、コロス」

 

そう言って玉藻前はマスター背負って、部屋を後にした

 

「「………………」」

 

急に二人になった空間。気まずい雰囲気があり、心臓の音がうるさい

 

「……寝るか」

 

「待て待て!いや待ってください」

 

「え?明日早いし」

 

「なんだよ明日早いって!ち、ちょっと………、心の準備が……」

 

「はぁ」

 

白野は布団に潜り顔だけ出し、バーサーカーを見つめる

 

「……こいよ」

 

やだ。うちの嫁イケメン

とりあえず布団に入ったものの………

 

「あ、あのさ………、俺顔違うし、イケメンじゃないしさ」

 

「だから?私が結婚したのはあなただから、私はいいよ?ううん。あなたがいいの」

 

白野を優しく抱きしめる。イケ魂過ぎてマジで泣きそう

 

「あなたの匂いがする。安心する。あなた………、ん?」

 

「………Zzzz」

 

寝とる

 

「………クス。顔が変わったくらいじゃ嫌いにならないよ?本当にバカな人」

 

白野は強くバーサーカーを抱きしめた




アイリ
家族が増えてご満悦

アサ男
もはやパパに慣れる。嫌ではない

アチャ男
知り合いばかりになって来たカルデアに胃が痛くなる

ギルガメッシュ(月)
白野の有給を許可する。実はそこまで忙しくなく、白野をイジメているだけ

ギルガメッシュ(カルデア)
なんかカルデアがカオス化して来た。だいたいこいつの暇つぶし

白野
有給でカルデアに来た人。見たことあるサーヴァントが居るので自由にウロウロする。バーサーカーの隠して来た秘密とかを暴露している。ちなみにこの白野。全白野融合体

ネロ
奏者〜!

玉藻
ご主人様〜!

エリザ
子リス〜!

バーサーカー
月から嫁が来てプレパラートの心が割れそう。白野が帰った後に玉藻に報告。「はぁ、この素人童貞のヘタレが…」と言われる

立香
起きたら母が居ないので、ビャービャー泣く。数分で「ふぅ、スッキリした」と種火集めに行った。強いのである


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新サーヴァントのマテリアル

今後出ない。あとボイス書いて、通常運転します


マテリアル

 

マスター:藤丸立香♀

 

クラス:セイバー

 

真名:俺&エミヤ

 

保有スキル

 

投影魔術A+

自身にバスター性能をアップ(1ターン)&クイック性能をアップ(1ターン)&アーツ性能をアップ(1ターン)

 

ザ・ベジタブルC

自身のHPを回復&NPを少し増やす

 

相棒A

自身にクリティカル威力をアップ(1ターン)&スター集中度をアップ(1ターン)&無敵状態を付着(1ターン)

 

 

クラススキル

 

対魔力C

自身の弱体耐性をアップ

 

 

 

 

 

宝具

 

無限の剣製(アンミリテッド・ブレイドワークス)

ランク:C〜A++

種類:バスター

種別:対悪宝具

効果:自身に宝具威力をアップ(1ターン)&敵単体に超強力な防御無視攻撃

 

コマンド

アーツ×2 バスター×2 クイック×1

 

 

 

 

 

 

 

 

プロフィール

CV:想像に任せる

 

キャラクター詳細

ついにエミヤも星5に登場!足らない星はアホで補充

アン&メアリーのようにコンビでサーヴァント化。セイバークラスなのは、どちらもセイバー適正がある為である。バーサーカーはエミヤが投影した武器のみ本領発揮する。バーサーカーも、元々こちらのクラスの方が相性はいい

 

パラメータ

筋力:C

耐久:B

敏捷:B

魔力:B

幸運:C

宝具:?

 

絆Lv.1

身長/体重cm・kg

出典:ハーメルン

地域:日本

属性:混沌・善

 

絆Lv.2

○投影魔術:A

俺は出せないけど、エミヤが出すからいいじゃん?とのこと

エミヤの投影武器をバーサーカーが使うことで、エミヤ同様のサーヴァント性能を発揮する。実は剣術ならバーサーカーの方が強い

○ザ・ベジタブルC

戦闘中?うるせぇ!野菜食ってろ!

 

絆Lv.3

○相棒A

言葉は不要。考えることはわかっている為、それを補う為に支え合う。8:2でエミヤが支える。無敵状態があるのはバーサーカーが、アイアスに隠れるから

 

絆Lv.4

『無限の剣製』

アンミリテッド・ブレイドワークス

無数な剣展開しる固有結界、全ての剣を余さず使い、二人で斬る、刺す、叩き続ける。最後は敵を固有結界に閉じ込め、壊れた幻想。そして男達は背中で語る……

 

絆Lv.5

戦い方は、守護者の仕事で普段使っているやり方。エミヤの本来の弓での戦い方、バーサーカーの一番才能がある戦い方を100%発揮する為に編み出した連携である。余談だが、バーサーカーはエミヤの投影武器でしか力を出せない……

 

開放条件:タイガー道場をクリアすると開放

二人はよく死ぬ。それに師匠は悲しみ、姉弟子の鉄拳が飛んでくる。コンテニュー?今はタダじゃないんだぜ?弟子二号、三号?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バトルスタイル

 

基本バーサーカーが干将莫耶を持って戦闘開始。バスターのみ後ろに退がったらエミヤ登場でカラドボルグ。二回目、もしくエネミー前ではカラドボルグをバーサーカーが使う。

アーツはバーサーカーが一人で戦い、クイックは干将莫耶を投げて、追撃で無数の矢を浴びせる。

3枚繋げると、カラドボルグをエミヤが撃って、次に干将莫耶をバーサーカーが投げて、当たって帰ってきたのを一本づつ二人で持って斬る

 

宝具は固有結界発動して、敵の背後にバーサーカーが現れ、二人で斬り続け、カリバーとエクスカリバーですれ違いながら斬る。最後は固有結界に閉じ込め、壊れた幻想。長い

 

 

バトル衣装

一応、水着キャラなので、第一段階はエミヤはブーメランパンツ、バーサーカーはズボンタイプを海パン

 

第二段階は、エミヤは黒のワイシャツに黒のズボン。バーサーカーは白のワイシャツに青のズボン。エミヤは髪を下ろしている

 

第三段階は、エミヤはCCC衣装。バーサーカーは和服仕様で、半纏を着ている。ちなみにバーサーカーのCCC衣装

 




説明文がわかる、かわからないです。思いつきなので…

バーサーカーについては想像してください。エミヤは簡単かな


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ボイス2 セイバー

リクエストをしていただき、ありがとうございます!
リクエスト内容がマジで面白い。リクエスト内容を見てニヤと笑っちゃいましたよ

次回から書いていきます。私なりに改良し、リクエストに答えていきます


ボイス

 

開始1→バ「行くぜ。相棒」

開始2→エ「後方支援は任せろ。迷わず行け!」

スキル1→バ「トレース・オン」エ「お前はできんだろ」

スキル2→バ「頼んだ!」エ「任せろ」

コマンド1→バ「よし」

コマンド2→エ「行くか?」

コマンド3→バ「行くぞ!」

宝具コマンド1→バ「エミヤの力。見せてやる!」

宝具コマンド2→エ「ついて来い!決めるぞ!」

アタック1→バ「セイ!」

アタック2→エ「フン!」

アタック3→バ「よっしゃー!」

エクストラアタック「「さぁお前の罪を数えろ」」

宝具1〜→エ「投影開始。好きに使え!」バ「使うぜ!セイ!ハッ!」エ「もらった!」「「ぉぉぉおお!」」バ「これで!」エ「決める!」

ダメージ1→バ「ぎゃあ!」

ダメージ2→バ「俺だけ⁈」

戦闘不能1→バ「く、すまん。マスター」

戦闘不能2→エ「負け、か」

勝利1→エ「とりあえず、と言ったとこれだ」

勝利2→バ「アイアスファンネルとか出来ないのかよ?」

レベルアップ→バ「強くなった!」エ「頑張ってるじゃないかマスター」

霊基再臨1→エ「私服だな…」バ「私服っスね〜」

 

霊基再臨2→バ「次で服変わるよ。動きやすいんだけどな」エ「だが、努力の成果だ。気を引きしめろマスター」

 

霊基再臨3→エ「ロックンロールに決めるぞ!」バ「俺三味線なら弾けるぞ?」エ「和と洋の融合。ロックンロールだ」バ「お前…、なんかテンション高いな…」

 

霊基再臨4→バ「ついに到達した。マスター。俺とエミヤが君を守るよ」エ「ああ、我々が組んだのだ。負けるわけがない」バ「便りにしてるよ相棒」エ「フ、せいぜい死なぬようにな相棒」

 

絆Lv.1→エ「はぁ、ただでさえ片付かないのに、マスターに加え貴様もか」バ「お母さん。片付けといて」エ「誰がお母さんだ」

 

絆Lv.2→エ「………畑は大丈夫だろうか?大根、人参、茄子、じゃがいも」バ「やめろよ!気にしないようにしていたんだぞ!……人類焼却。開拓の英霊が笑わせる⁈」エ「誰が開拓の英霊だ?」

 

絆Lv.3→バ「マスター。あまり無理するなよ?腹減ったら飯を作ってやるからな」エ「貴様は菓子だけ作っていろ」

 

絆Lv.4→バ「お前さぁ、こっちだとテンション高いよな」エ「当然だ!日頃の鬱憤が溜まっているからな。俺も頑張ってきたから」バ「お前のそのネタはズルイだろ⁈」

 

絆Lv.5→エ「我々も長くやってきたものだ」バ「ああ、マスター。どんな困難も俺達が側にいる。右にはエミヤ。左には俺が」エ「蹴散らそう。我々が干将と成り、莫耶と成ろう」

 

会話1→エ「おい。マスターもお前もダラダラするな」バ「明日から本気出す」エ「さっさと働きなさい」

 

会話2(イシュタル・ライダー)→「「はぁ」」バ「おいエミヤ。あの邪神まためんどくさい事を考えてますよ?担当者行ってこい」エ「生憎私は忙しのでね。なに放っておけ、あれは自滅して終わりだ」

 

会話3(アルトリア・アーチャー)→エ「ふ、似合っているじゃないか。なに?一緒にやろう?……俺の本職はアーチャーだ。例え君でも負けるわけにはいかない」

 

会話4(マリーアントワネット・キャスター)→バ「あ、いや……、えっと、いいんじゃ、ない?………マスター!助けて!」

 

会話5(玉藻前・ランサー)→エ「ほぉ、タマモくんも水着らしいな。なに?夏の魔物?君はなにを言っているんだ?」バ「タマ様の事はあんまり考えない方がいいぞ?メタいことしか言わないから」

 

会話6(ネロ・キャスター)→バ「あれは誰だ⁈」エ「美女か⁈」バ「ローマか⁈」「「もちろん俺達だ」」

 

会話7(モードレッド・ライダー)→バ「モーさんだ!遊ぼうぜモーさん!え?水着の感想?セクシーだぜ!っていきなり殴るなよ⁈」

 

好きなこと1→エ「好きなこと?そうだな……、ギターを弾くのはいいぞ?マスター。ボーカル枠が残っているのだが……」

好きなこと2→バ「好きなこと?小さい頃に三味線やってたんだよ俺。聴くか?マスター」

 

嫌いなこと1→エ「嫌いなことか……、じゃああのアホで」

嫌いなこと2→バ「嫌いなことね……、とりあえずエミヤ」

 

聖杯について→バ「聖杯?聖杯ね……、とうぜん答えは決まっている」エ「だろうな。とうぜんに」「「ぶっ壊す」」

イベント開催中→「「パーティーの始まりだ!」」

誕生日→バ「ケーキを作ったぞ。ふふん、エミヤ。うまいダロォ!」エ「くやしい!でもうまい!」バ「誕生日おめでとう!マスター。さぁ食った食った」

召喚→バ「俺!星5で参上!」エ「人のレア度を取らないで貰おうか?と言う訳だ。我々二人で一人のサーヴァント。よろしく頼む」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会話アルトリア・アーチャー「二人とも水着ですか!巧みな連携が素晴らしい!アーチャー。今は私もアーチャー。勝負です勝負」

 

会話マリーアントワネット・キャスター→「まあ!まあまあ!バーサーカーたら水着なのね!一緒遊びましょ?えい!あ、ボールが顔に……」

 

会話玉藻前・ランサー→「おやまぁ、お二人さんも水着ですか?どうです?私のみ・ず・ぎ♡……はぁ?無理するな?Tシャツの水分を絞れ?………、よぉし!ぶっ殺す」

 

会話ネロ・キャスター→「おお!貴様らも水着か!どうだ?余の水着は?存分に褒めて……、なに?相変わらずちんまい?ビーナス(笑)?………ハハハ!ぶっ殺す」

 

会話モードレッド・ライダー→「お、バーサーカーとエミヤが水着じゃねぇか。バーサーカー遊ぶぞ!俺について来い!」




セリフ分けるので、ワケワカメ

まぁこんな感じでしょ?多分このサーヴァント出ないし……


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静かな夜に、カルデアでは……

リクエスト第二弾!

リクエストとはちょっと離れたかな?でもこれが限界かな


「えっと、初めまして、私は藤丸立香って言います。えっと………、ねぇマシュ。名前聞いた方がいいのかな?」

 

目が覚めた時、目の前には赤い髪の女の子がいた。見た感じ俺とおんなじ年齢くらいの子だ

 

「そうですね……、先輩の心中を察しますが、一応は呼称を決めなければ我々も呼べないので……、まぁ名前はもう分かっていますが」

 

なんだろ?頭がこんがらがってきた。確か俺はコタツで寝ていたような……

 

「あのー」

 

「あ、そうだな。名前、名前ね。士郎だ。衛宮士郎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでアーチャーが居るんだよ」

 

「それはこちらのセリフだ。なぜ貴様のような半端者が召喚されるのやら……、人類焼却も大ごとだな」

 

召喚。どうやら俺は立香、マスターのサーヴァントとして、このカルデアに召喚されたらしい…?いや、だいたい英霊は聖杯から知識を得ると、レオナルド・ダ・ヴィンチに言われたんだ。だがどうやら俺は勝手が違うみたいで、そもそも人類焼却なんて大惨事が起こって居る時点で、いろんな英霊が居るらしい。だから俺はまぐれみたいな物だって

 

「お、坊主じゃねぇか!なんだよ、お前さんもサーヴァント化か?流行ってんのかね〜」

 

「成ってもらっては困るのよ!だいたい英霊の存在自体が神秘なのに、そんなホイホイと…」

 

「………デミ・サーヴァントのバーゲンセールですね」

 

「ランサーにキャスター、ライダーまで⁈なんだよ知り合いばかりじゃないか!」

 

マスターの話を聞いた感じ、いろんな時代から英霊が集まって居るみたいで、クー・フーリン、メディア、メデューサ。そして英霊エミヤも居る

 

「待ってくれ!お前達が居るってことはセイバーも居るのか?」

 

「居るぜ。おいセイバー!」

 

クー・フーリンの声に反応が返ってくる

 

「ん?余を呼んだか?」赤セイバー

 

「なんだ?私はこれでも忙しいのだが……、クレオパトラから逃げなければ……」赤いセイバー

 

「すまない。セイバーと呼ばれて来たのだが…」黒のセイバー

 

「なんだよ?セイバーって呼んだらいっぱい出てくるだろが!」赤のセイバー

 

「私をセイバーと呼んだな。私はこれでも忙しい。今からグレ○ラガンを全話観なければ…、ドリルはいい文明だ」遊星のセイバー

 

「なになに?イベント?イベントじゃないのか……、暇だな」JKのセイバー

 

「なんだ?呼んだか?」黒セイバー

 

「あの呼ばれました?」白セイバー

 

「へっへへ、呼んで火に入る夏のセイバーとは、まさにこのこと!一網打尽だ」アサシン

 

「ふふ、飛んで火に入る夏のユニバースね」一番ヤバいセイバー

 

「クー・フーリン。呼び方が悪すぎます」青セイバー

 

………あー、いっぱい居るんですね

 

「士郎。なぜ貴方が……」

 

「ああ、いや、かくかくしかじかで………」

 

「■■■■■■■■ー!」

 

「ってうわあぁぁ!バーサーカーも居るのか⁈」

 

ヘラクレスまで⁈バーサーカーが振り上げた腕は俺の肩に行き

 

「……………」サムズアップ

 

「お、おお」

 

「驚いたか?あいつもここじゃ丸く「■■■■■■ー!」え?ちょ、待てバーサーカー!ギャー!」

 

「ランサーが死んだ!」

 

「この人でなし!」

 

セイバー、もといアルトリアと会え、俺の知っているサーヴァントにも会えた。と言うか、セイバーと同じ顔の人多くないか?ライダーもなんか似たような人が居るし、ランサーもだし、キャスターに関してはなんか若い……

 

「ボウヤ?」

 

「いえ、何も考えてないです……」

 

まぁ驚きの連続だ

 

「あ、士郎さん。………士郎さんって言いづらいな」

 

「ん?マスター。どうした?………てかマスターって言いにくいな」

 

「えっとダ・ヴィンチちゃんが工房まで来て欲しいって」

 

「分かった。じゃあなセイバー。また」

 

「ええ、また。………………懐かしい姿を見ました。そうは思いませんか?アーチャー」

 

「…………さて、な」

 

「どう成長したら、こんな風になるのかしら?」

 

「………ふふ、ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、あの部屋がトレーニングの部屋。あの部屋は入っちゃダメですよ?」

 

「なんでだ?」

 

「フェルグスって変な奴が居るから」

 

「なんかよくわからないが、分かった」

 

ダ・ヴィンチの工房に向かうまでに、マスターにカルデアの案内をしてもらっている。このカルデア、秘密結社みたいで、入ってはいけない部屋が多い。しかもだいたいが変な奴が居るからって理由だ。変人多くないかな?案内中、廊下の奥から声が聞こえた

 

「そう言えばオケアノス行ったか?」

 

「それが、なんだかんだ行ってなくて……」

 

「じゃあ今度行くか?」

 

「いいんですか⁈…………よし!」

 

「ん?どした?」

 

「いえいえ!オケアノスと言えば海ですね。ついに私も水着に………!」

 

「行くと決まったらエミヤを誘わんとな、あとモーさん。ちびっ子達とかも」

 

「………………え?二人っきりじゃあないんですか?」

 

「ん?そりゃみんなで行った方が楽しいしな」

 

「……………デスヨネ。はぁ、大人になってもそこは変わらないんですね」

 

「……………ジャンヌ楽しそうだね」

 

「ヒッ!マスター。いやいやマスターも誘う予定でしたよ?」

 

「ほぉ?お父さんもイチャイチャ出来てヨカッタネ?」

 

「はぁ?いや普通の会話しかしてないんだが……、ん?お前は………!」

 

「あ、忘れてた」

 

マスターの口から出た名前は凄いと素人の俺でも分かった。女性の方はジャンヌと、ジャンヌと言えば、ジャンヌ・ダルクだ。有名人じゃないか!そして男の方はなんか、どうも親近感が沸く。それになんかアーチャーに雰囲気が似ているような……

 

「き、貴様!……まさか衛宮士郎か?」

 

「(あー、なるほど。マスターこれは…)」

 

「(わかる?なんかやりづらいよね?)」

 

「ああ、衛宮士郎で合ってますが……、えっと、どこかで会いました?」

 

顔を俯き、プルプル震える男。確かマスターは「お父さん」って言っていた。まさか

 

「いや俺はマスターとは、そんな関係じゃない!」

 

娘はやらん!みたいな感じか?絶対に勘違いで怒ってる

 

「………………ださい」

 

「「「え?」」」

 

「サインください!」

 

「なぜそうなる⁈」

 

「あ、アーチャー」

 

「嫌な予感がして追ってみれば、意味がわからん!私がいるだろ!」

 

「は?何言ってんだ?お前はお前やろが!俺の憧れは衛宮士郎じゃ!」

 

えっと、ついていけないんだが……、とりあえず色紙渡されたから、衛宮士郎って名前を書いたんだが

 

「イヤッホー!やった。やったぞ!もう家宝にする。あの嫁と娘のもお願いしても…」

 

「ああ、別に、いいぞ?」

 

「いや私いらないんだけど…」

 

「ふ、マスターはどうやら私のサインが欲しいようだ」

 

「エミヤのもいらないし」

 

「…………………」

 

どうやらこの人は俺のファンの様だ。自分でファンとか言って恥ずかしいな……、だがアーチャーが落ち込んでいる様だから、なんか気分がいい

 

「握手は……」

 

「いいぞ」

 

「やった。もう絶対に宝具やらないぞ」

 

「貴方はそれでいいんですか?」

 

「ウルセェ!一番クソヤバい方のジャンヌ」

 

「クソまともなジャンヌですぅ!」

 

「聖女がクソとか言うなし、とにかく!ダ・ヴィンチちゃんが呼んでいるので、行きます」

 

マスターの言っている様に、ダ・ヴィンチを待たせているので、ここに居るみんなで工房に行くことになった。そしてどうやらあの男、バーサーカーらしい、なるほど納得のいく狂化っぷり(狂化Z)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「簡単に言って、レイシフトだ。逆版のね」

 

「そのレイシフトってなんなんだ?」

 

「ああ、簡単と言ったが、君にとっては違うみたいだったね。失敬失敬」

 

「ワープだよワープ」

 

「く、癪だがお前のがわかりやすい」

 

マスター達と一緒に工房に来たが、レイシフトって言うがワープに似たなんかなのはアーチャーが教えてくれた

 

「君は出身は冬木だろ?」

 

「そうだけど、なんで分かったんだ?」

 

「こんな芸当が出来るのは、聖杯戦争縁の冬木ぐらいだ。まぁ任せたまえ!私は万能だ。2時間ほどで戻れるよ」

 

「よ、よかった……」

 

「よかったな衛宮士郎。……ヤバ。俺さりげなく触っちゃったよ」

 

「女子か」

 

さっきからだが、妙にアーチャーとこのバーサーカーは、いがみ合っている。てかバーサーカーの距離感が、家に来たての桜みたいだ

 

「おい衛宮士郎。今すぐ撤回しろ!桜君に申し訳ない。だいたいこんなアホと、劇場版ヒロインが肩並べるなんて……、吐き気がする!」

 

「エミヤが凄い必死だ」

 

「あれですね、衛宮さんを自分と想像して言っているんだと思います」

 

「お前…、なんか必死だな」

 

「当たり前だ!」

 

そのあと、またアーチャーとバーサーカーが言い合いになり、最終的には……

 

「フン!やはり貴様と会った時に息の根を止めておけばよかったのだ。構えろ」

 

「上等じゃ!俺が勝ったら、背中にサインを書いてもらうからな!」

 

「なら私が勝ったら、私が背中にサインを書いてやる!」

 

「それなら俺書くぞ⁈」

 

その後、工房でやるわけにはいかず、アーチャーが固有結界を発動した。勝敗はアーチャーの為に言わずにいよう……

 

「じゃあな。短い間だったが、楽しかったよマスター」

 

「私もですよ。士郎さんも元気で」

 

「フン!もう一生来るな」

 

「さて準備はよし」

 

「ダ・ヴィンチ。頼む」

 

ダ・ヴィンチの装置で、徐々に体が光の粒子で消えていく。帰れる。騒々しいあの家に…

 

「……うわあぁぁ!行かないでくれ衛宮士郎。なんなら俺も行くぞ?」

 

「い、いや、大丈夫だぞ?バーサーカーも元気でな」

 

終始こんな感じのバーサーカーに、マスターもジャンヌも冷めた目で見ているが、まぁ本人が気にしないならいっか。もう下半身がなくなって来た。その時だ。聞いたことある声が…

 

「あ、居ました。バーサーカーさん。新薬の実験を、おや?」

 

「BBマジ勘弁。この前は右腕だけが筋肉ムキムキなったじゃん」

 

「さ、桜⁈」

 

「腹減ったにゃー。エミヤは飯を、バサカはデザートを作って欲しいにゃー」

 

「ジャガーマン。さっき食べたでしょ?」

 

「エミヤ無駄だから」

 

「藤ねえ⁈」

 

「エミヤ君?紅茶を入れて欲しいんだけど?シロウもクッキーなりなんなり作りなさいよ。ん?新人さん」

 

「イシュタル。君もさっき飲んだでしょ?」

 

「あと俺のことをシロウって言わないでよ…」

 

「……と、遠坂まで居るのか」

 

「新人さんが来てるって聞いたんですけど、お、お兄ちゃん⁈」

 

「イリヤだと⁈」

 

「イリヤ。走ると転ぶぞ?新人か、せいぜい死なないことだな」

 

「ジィさんもかよ!」

 

なんだ、なんなんだ!ここの施設可笑しいぞ!なんで、知り合いばかり居るんだ?

 

「そういえば……」

 

俺が驚いている中。体は、もうほぼ無い。バーサーカーは気まずそうに頭をかいている。え?いやバーサーカー。お前より、お前の後ろが気になるんですが?と思っていたら、バーサーカーが煙に包まれて…

 

「最後に見せたかったんだよね。じゃあな、俺の憧れ」

 

開いた口が閉まらない。鏡を見ているみたいだ

 

 

 

 




衛宮士郎
無事に帰れた。みんなにこの事を話しても、信じてもらえなかった。アーチャーだけが「なぜ貴様が、あのアホを知っている?」と言っていたが、教えてくれなかった

一番クソなジャンヌ
あわよくば……

一番努力しているジャンヌ
今日勉強。冷血女が邪魔して来る

一番普通なジャンヌ
ちびっ子達と、オケアノスに行っていた

クー・フーリン
死んだ

藤丸立香
父のはしゃぎようがウザい。無理やりマイルームにはサインが飾ってある

岸波白野
なんか王様から「雑種。カルデアの道化からだ」と衛宮士郎サインが……

エミヤ
自身の固有結界なのに、変な奴が強くなっている。正直複雑

バーサーカー
宝具を発動しないし、服が変わっている。部屋にはあるらしいが…


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電脳世界でお久しぶり(前)

1.5部の前に、これを…
前編後編に分けたのは、区切りとしてです。ちなみにあんまり納得のいかない内容です。イベントでもあんまり理解してなかったのもあるので、ちゃんと書けなかったです。すいません

次回は後編で


セラフィックス。ここである事件が起こった

 

「サーヴァントが必要なのよね?なってあげましょうか?」

 

「……確かに必要なのは確かだけど、……お願い。力を貸してメルトリリス」

 

セラフィックスとは、前所長の所有物らしく、カルデアにとっては大切な資金源でもある。そのセラフィックスを違法級AIのBBによって占拠された。セラフィックスからはSOSの通信があった為、カルデアマスターこと藤丸立香もレイシフトして現場に向かった。アーチャーエミヤ、セイバーネロ、キャスター玉藻前、バーサーカー俺だ。え?なんか自分だけ主張が強い?仕方ないじゃないか。真名だもん

 

「よし!仲間になったな、行くぞメルト」

 

「ええ、行くわバーサーカー。……バーサーカー?なんであんたが居るのよ⁈」

 

「「え?最初から居たじゃないか」」

 

レイシフトに成功したものの、俺以外の三名は何処かに、カルデアに通信も出来ない。BBスロットとかクソみたいなルールまで出たわけだ。まず現象を説明すると、電脳世界セラフに似た空間、そしてセンチネルの鈴鹿御前、そしてメルトリリス。原作知識のある俺は大体は把握しているが、立香は別だ。そして先ほどのメルトリリスの感じからして、どうやらちゃんとイベントルートのようだ

 

「あーヤバ。そのバーサーカーってBBが言ってた奴でしょ?………なんか顔も普通だし、強そうじゃないし、BBってマジでこんなんに負けたの?」

 

「やめなさいスズカ。バーサーカーはSでもMでもない、ただの弱いサーヴァントなんだから」

 

「そうだぞ!お父さんは弱いんだぞ!」

 

「………お前ら、味方なの?敵なの?心は硝子なのよ俺?」

 

「マジウケる!」

 

「……やっぱり、こう言う輩は苦手だ」

 

メルトリリスと共に、鈴鹿御前を巻いたものの、次にガウェインとの戦闘になった。ガウェインはカルデアから来たサーヴァントのようで、俺たちの知るガウェインだ。そしてまたもBB。BBからの情報によればここで月同様の聖杯戦争が行われたようだ

 

「バーサーカー!貴方はまたですか?カルデアでは数多の英霊を落としたと言うのに、ここでも早速メルトリリスを……!」

 

「おいマッシュ。有る事無い事ほざいてんじゃねぇ」

 

「…………ふーん。モテるのね。バーサーカーは!」

 

「ちょ、ま、ごめんて!いやなんで謝ってんだ俺」

 

「……元カノですか?」

 

「立香。お父さんを信じるんだ」

 

『ぐへへ、昨日はジャンヌを抱いたから、今日はオルタをヒィヒィ泣かしてやるぜ。どうですバーサーカーの真似ですけど』

 

「お前いきなり出て来て嘘言ってんじゃねぇ!」

 

「「…………」」

 

「私は味方ですよ?聖女ジャンヌの胸はいいですからね!」

 

「…………殺してくれ!」

 

進むにつれて、サーヴァント戦が多くなって来た。ここに召喚されたサーヴァントがメルトリリスを倒すべく攻撃してくる。マスターを守りながらサーヴァントを倒すガウェインとメルトリリス。俺?マスターの後ろだ

 

「あんた戦いなさいよ!」

 

「レディ。諦めた方がいい。これがカルデア式の戦闘ですので」

 

「プギャー!メルトってば、ルール守ろうよ。新人なんだから先輩に合わせなさいよ」

 

「……なんであんたが偉そうなよ」

 

「怪我はない?お父さん」

 

「お前の後ろに居たからね」

 

「…………前回と違いすぎて、計画が建てれないわよ」

 

サーヴァント戦が続き、円卓の騎士トリスタンと会った。トリスタンは他のサーヴァントと違いちゃんと意思がある。メルトリリスを目の敵にしているのは他と一緒だが、話し合いができるみたいだ

 

「お前ら、退がってろ。俺が行く」

 

「貴方が?無理よ。私が行くわ」

 

「メルト。お願い。多分大丈夫だから」

 

「立香が言うなら任せるわ」

 

「名も知らぬバーサーカー。私は貴方と喋ることなんかないのですが」

 

「まぁ聞けトリスタン。ここじゃなんだ。ちょっと遠くに行こう」

 

とりあえずトリスタンの肩に手を置き、みんなに聞こえない位置まで行く

 

「まず聞いて欲しい。あれを見ろ」

 

「あれとは、あのアルターエゴのことですか?忌々しい毒婦を見てなんだと言うのですか?」

 

「脚を見てくれ」

 

「ああ、なんて禍々しい。あの刃に貫かれたらひとたまりもないでしょう」

 

「じゃあ視線を上に…」

 

「…………」

 

「そして胸へと……」

 

「…………」

 

「顔、髪型、そして…」

 

「ねぇ。あいつら私を見てない?」

 

「めっさ見てる」

 

「な、何よ。ちょっと恥ずかしいじゃない…」

 

「……貴方まさか!」

 

「ふ、気づいたようだな。そしてこれを、これはうちのカルデアに居るトリスタンが作曲した」

 

「は、白鳥のイゾルデ!」

 

トリスタンが仲間になった

 

「いやいや待ちなさいよ!トリスタン、あんたそんなんでいいの⁈何やったのかは知らないけど、なんか駄目な気がするわよ!」

 

「勘違いしないでもらいたい。私は貴方の監視。別に一人が寂しいわけではないのですよ」

 

「トリスタン卿。共に戦えて嬉しいです。マスターが休憩中に、私とバーサーカーと三人で語り合いましょう」

 

「……また変なのが、お父さんの周りは変人ばっかだ。ちなみにめがね女子は最強だと私は思います!」

 

こうしてトリスタンが仲間になり、管理室を目指して進む俺たち。トリスタンの話ではこの先に、大きい何かが居るようだ。リップか……、あとあの……、と考えている中、戦闘は始まり、逃げる話になった

 

「トリスタン!立香をお願い」

 

「承知!失礼」

 

「はぁ、リップの方はお前よりマシだと思ったんだが…」

 

「フン!よく言うわね。リップとまともに喋れないくせに」

 

「まぁまともな女性なんじゃ無い?」

 

「…………あんた。私と普通に喋ってるじゃない?」

 

「…………」

 

リップに襲われていたマーブルと言う女性を確保して離脱。管理室の通路はリップの能力で、通れなくなった。とりあえずマーブルと一緒に立香の安全も確保しないといけないのでメルトリリスが言う礼拝堂とやらに行く事になった。道中、ウラド三世が立ちはだかったがガウェインがなんとかした。マーブル?立香の後ろに居たよ。俺?マーブルの後ろに居たよ

 

「来たわよ!アーチャー」

 

「フン。まぁ来るとわかって居たからな」

 

「エミヤママ!」

 

ウラド三世が言った。カルデアのアーチャーが礼拝堂に居ると、んー、ここでちょっと変化があるな。我がカルデアにあのエミヤは居ない、俺は奴は知らない

 

「当然、私だがね」

 

「「なんかヒップホップに目覚めてる!」」

 

居たのはエミヤ・オルタ。どいやらBBの意図でピンチヒッターとして、来たらしい。メルトリリスはドン・ファン男エミヤを見たかったらしく、なんか怒っている

 

「で、マスター。他二人は分かるとして、そのバーサーカーは誰だ?」

 

「え?エミヤ。お父さんを、バーサーカーを知らないの?」

 

「ああ、生憎。記憶にないのでね。礼堂の上から見て居たが、真名おろか、バーサーカーなのかすら疑うくらいだ」

 

「……お父さん?」

 

「いや気にするな。俺も知らん」

 

嘘は言ってない。俺はまだ会ってないわけだから、この言い方であってるはず……

 

「立香。上に部屋があるから休みなさい」

 

やっとのこと、休憩ポイントを確保したが、マーブルがアルターエゴを怖れ、メルトリリスは外で休む事になった。さて……、残骸ねぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!パンツ!ゲートキー寄越せや!」

 

「パンツじゃありませんレオタードですぅ!」

 

「ウルセェパンツ!チラチラ見せやがって、レオタードだからいいのか?じゃ見てやるからスカート上げろや!ほら、ほら!」

 

「…………く、持ってけドロボー!」

 

「よしゲートキーゲット」

 

「お父さん。本当デリカシー無いよね」

 

「流石。対BBサーヴァント。実力ならBBが上なのに、BBに勝つなんて……」

 

「あれはレオタードなんですか?トリスタン卿」

 

「パンツでもなさそうですね。さしずめパンティと言ったところでしょうか」

 

「……違いが分からん」

 

ゲートキーをタダでゲットしました

 

 

 

 

 

 

なんやかんやあって、攻略を進める事になった。え?説明しろ?ゲームやれ、ゲーム。新たなエリアに来た瞬間、視界にノイズが

 

「これは⁈」

 

『ふふ、みんなが待っていた。待ちに待っていた。BBチャンネル!』

 

みんなおなじみBBチャンネル

 

『ゲームやれって、なんてメタい。私もFGOやってますが、バーサーカーさん。貴方しか出ないんですが?無通知のアホのバーサーカーピックアップやめてくれます?』

 

「運命感じちゃう」

 

『嫌な運命ありがとうございます!リセマラしまーす』

 

「今は最初に星4が貰える……、初期マスター舐めるなよ!王様。私に星5サーヴァントを下さい!」

 

「マスターが壊れてますよ。ガウェイン卿」

 

「大丈夫です。いつもあんな感じで、電波を受信していますので、通常運転です」

 

「やっぱり前と違いすぎる…、バーサーカーの所為よね……。立香。BBの戯言に付き合わないで、バーサーカー。あんたが反応するから立香が真似するのよ?気をつけなさい」

 

ボケ最中にメルトリリスがボヤいていたが、ふむ。どうやら前と違うみたいだな

 

『メルトが怒った〜。ああ怖い怖い。胸が小さいみたいに、器も小さいんだ〜』

 

「関係ないでしょ!あなたを殺す前に、バーサーカーを殺すわよ!」

 

「関係ないのは俺でしょ⁈ちっぱいもいいと思うよ!」

 

「……………」

 

「立香。お父さんが好きなのはお母さんくらいかな⁈」

 

『メルトやっちゃえ!私を殺す前に…!』

 

「煽んじゃねぇ!」

 

「………ショックです。バーサーカーは巨乳派だと思ったのですが……」

 

「いや大っきいのもいいよ?いや、立香。違うから!」

 

「……小柄の胸も、またいいと私は思いますよ」ポロロン

 

「分からんでも……、立香。お母さんが最強!うん。」

 

『いやー、やっぱりバーサーカーさんはよくわかりませんね』

 

BBチャンネル中だが、嫌な予感が……

 

『正直言って♪……邪魔です』

 

「ッ!ガウェイン。バーサーカーを……」

 

え?…………床が無い

 

「ハハ、ふざけすぎたか」

 

イヤァァァァ!高所恐怖症なのにぃ!

 

「お、お父さん!」

 

はい。俺。落とし穴に落ちました

 




メルトリリス
イベント同様に、前のメルトリリスの記憶を持っている。前回はぐた男で勝ち抜き、最後に……
だが、今回は変なサーヴァントが居る。ちなみにCCCでバーサーカーに振られている

ガウェイン
カルデアのセイバー。バーサーカーとはなんやかんやあって仲がいい。月の記憶は無くても、縁を感じる

トリスタン
白鳥のイゾルデは良かった。流石私

エミヤ・オルタ
通常エミヤは、どの世界でもバーサーカーを知っているが、こいつは勝手が違う。本人はなんだあいつと思っているが、なぜかバーサーカーを見ると頭痛がする

藤丸立香
父が居るから大丈夫だと思っている。父が落ちたが、どうせ生きていると信じているから、進む事を選ぶ

BB
今回はと、意気込んだのにあのバーサーカーが……。だが逆に勝機だと考える。ちなみにFGOはチートしてアカウント停止。またバーサーカーピックアップになる

バーサーカー
今回は順調。原作を知っているため、自分のせいで結末が変わる事を気にしている。エミヤ・オルタは知らん


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電脳世界でお久しぶり(後)

初めてそこそこ長く書けた!

だいぶカットカットしましたが、納得は言ってます。誤字があるかも知れませんが、よろしくお願いします


「バーサーカーは居ないようだな?まぁいい、キャットもバーサーカーには恩がある。あまり傷つけたくはない……、もちろんご主人もだゾ?」

 

「ちなみにどんな恩?」

 

『キャット〜、人参をやろう。ほら俺の下半身にいきり立つ人参を、と話せばバーサーカーさんの為にならないので……、これ以上は!』

 

「バーサーカーの人参は意外と大きいかったゾ」

 

「………立香」

 

「どうする?処す?処す?」

 

「………あのバーサーカーは帰って来ない方がいいような気がするな」

 

「あのバーサーカー。あながちBBの話も本当のような気がします。ほのかにランスロット卿のような雰囲気があります。で実際はどうなんですかガウェイン卿」

 

「普通に人参をあげていましたよ。ですがトリスタン卿の言うように、ほのかにランスロット卿の雰囲気は持っていますね」

 

バーサーカーと別れた後、立香達はカルデアから来た玉藻前。キャスターではなく、バーサーカーのタマモキャットと戦っていた。そしてこの戦いで一番ダメージが多かったのは、居なかったバーサーカーぐらいだ。一方…

 

 

「俺は、No.39希望皇ホープを召喚!」

 

『何してるんですか?』

 

「ババトラル⁈大丈夫だ。かっとビングだ俺!」

 

『誰がババトラルですが!………ああBBだからか』

 

「すまない。奈落の落とし穴だ」

 

「おのれカルナ!」

 

BBにゴミ箱へ落とされた後、バーサーカーはBBに召喚されたサーヴァント、この電脳世界で聖杯戦争をしている野良サーヴァントのカルナと戦っていた。結果コレだ

 

「ァァァァァァァアアア!」

 

「立香!退がってなさい!」

 

「大きい。実に大きい。大きいで思い出したのですが、我らが王は成長したら果実豊満なメロンになるらしいですよ」

 

「まことですかガウェイン卿⁈………私は控えめが良いのですが、見てみたいですね」

 

「ちなみにギャラハットも女体化してるよ」

 

「……カルデア。興味がありますね」

 

「ヘイ!トリスタン。宝具レベル上げちゃいなよ。でも、マシュはダメだよ!私の茄子ちゃんだからね」

 

「メルト。宝具レベルとはなんだ?」

 

「知らないわよ!てか、円卓騎士働け!」

 

タマモキャットを打破した後、タマモキャットを仲間にし、立香達はパッションリップと戦闘中だった。一方……

 

「BBってば酷いのよ!私がアイドルで可愛すぎるからって嫉妬して……、ねぇ聞いてるの小馬鹿!」

 

「エリちゃん。小馬鹿ってね、馬ってあるし、鹿って書いているけど…、動物ちゃうよ?カルナ!お前も言ってやれ」

 

「エリザベート。このバーサーカーは馬鹿では無く。アホだ」

 

「テメー、フォローになってないからな?」

 

「じゃあ馬鹿って、キマイラみたいものなの?ヤダ私気づいちゃった!バーサーカーって、キマイラなの⁈」

 

「ッ⁈」

 

「いやちげーよ!てかお前も、そうだったのか⁈みたいな顔やめろ!」

 

バーサーカーは知った仲の二人と駄弁っていた。しかし着々と進んでいる。そして…

 

「ホラホラ!避けないと当たっちゃうよ」

 

「イヤー!剣の雨なんて初めて!」

 

「ちょっとトリ。寄りなさいよ!」

 

「私は悲しい。ガウェイン卿が消える前に、晴れだと言っていたのに……、天気は雨」ポロロン

 

「あの〜、立香さん。あまり、その、胸を……」

 

「仕方ないじゃないか寄らないと、当たっちゃうよ」モミモミ

 

「………そう言うのは、白野に似たのね。はぁ」

 

「ムフフ。ご主人はアホとスケベを足して、二でかけたようなマスターだからな」

 

パッションリップを助け、仲間にした後、鈴鹿御前と戦っていた。鈴鹿御前の宝具により、大量の剣の雨。現在パッションリップの爪を傘にしている状態。さらに一方……

 

「お、出口だ」

 

「それ、さっき聞いたー!もう何回目よ。出口だと思ったら大量のサクラメイト。あれなんだったのかしら…」

 

「多分、BBが貯蓄していた物じゃねぇか?まっ、バーサーカーが全部虚数空間にばら撒いていたけどな」

 

「見ていて鳥肌すら立ったぞ。スパルタクスも喜んで撒いていたし」

 

「叛逆のバーサーカー。貴公の行動全てが圧政を覆す。素晴らしい。愛ですな」

 

「あれが愛なら、余がシータを想う気持ちはなんだ?」

 

「もしかして愛?ジナコがよく、もしかしてと言っていてな。使い方は合っているはずだ…」

 

「カルナ。あんた無理して使わなくていいわよ」

 

エリザベート、ジェロニモ、アーラシュ、スパルタクス、ラーマ、カルナ、マルタ。立香と別れた後にバーサーカーが仲間にした英霊達だ。

エリザベートは話を聞き、仲良くなり

ジェロニモはまだ理性が残っていたので、カルナが倒し仲間に、アーラシュはバーサーカーをずっと見ていて大丈夫だと思い仲間になった

スパルタクスはバーサーカーが、「BB、ぶっ殺す。BB、圧政。圧政、良くない。OK?」仲間になった

ラーマは理性が無かったが、シータネタで理性が戻った

マルタも理性が無かったが、バーサーカーを見て、ダメ人間認定。改心させなきゃ!仲間になった

カルナ?遊戯王だよ!

 

「アーラシュ。ここどこ?立香見えるか?」

 

「さて………、そうだな。わからん。はははは!」

 

「ダメじゃない!どうすんのよ」

 

「ジェロニモ。何かないか?」

 

「生憎だか、私は精霊に関した事しか出来ん。この電脳世界では、さしずめナイフを持った英霊と言ったところか」

 

「仕方ないわよジェロニモ。バーサーカー。あんたのマスターはどんな格好してるの?ゆっくりでいいから話して」

 

「あ、え、ちょっとカルナ。俺の前に立って」

 

「いいだろう」

 

「赤髪で黒のセイラー服を着た女の子だ。マルタ姐さん」

 

「姐さん言うな!………まぁいいわ。少しずつでいいから治していきましょう。だから怯えなくていいから」

 

「ん?圧政か?」

 

「圧政ではないから、貴様は黙っているといい」

 

「とりあえず行こうぜ。ここに居たって埒があかない。野良サーヴァントは理性があるなら仲間に、無かったらバーサーカーは退がってろよ?スパルタクスは突っ込め。後ろは任せな」

 

「心強い。やはり叛逆の同胞は良いな」

 

とりあえず進む事にした。道中野良サーヴァントからの攻撃があったが、バーサーカー以外で対処。バーサーカー、未だ無傷

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの、あのバーサーカーを見た時………、吐き気がした。数多くの痛みを味わったが、これほど痛いと、これほど気持ち悪いと思った事はない

 

「あの、落としましたよ」

 

そうか、だからどうした?もう、何を落として、何が残っているのかわからない。だから、それはオレのではない

 

「いや、多分貴方のですよ。だって俺は常にあんたの後ろに居たんだ。ずっと貴方を追いかけて来た」

 

人の血すら見た事ない無垢な顔。赤い髪が妙にチラつく。オレの後ろを?なら見てきたはずだ。オレが何をして来たのかを、この真っ赤染まる体を見ろ!今更、今更何を拾えと言うだ……

 

「多分、貴方は…、絶望も、間違いも、多くを経験してきたと思う。でも、でも俺は知っているから、もう地獄の先まで来ているのも知っている。それでも、お前は…………」

 

おかしい。声が聞き取れない。誰なんだ……?お前は、俺は!

 

「聞く必要はありませんよ。そんな戯言。貴方は抑止の守護者。人を殺し、殺し続けて、人々を救うのです。たとえ

 

 

 

その人々を殺してでも……、ね?」

 

 

 

ああ、ああ、変わらない。何も、何も、もう戻れない。戻る事は許されない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん。もう少し頑張って下さい。BBちゃんがいなければ、みんなぺしゃんこですからね?」

 

「いやぺしゃんこって、ぺしゃんこになったような……」

 

「BB。ありがとう。でも説明はしてもらうから」

 

バーサーカーが居ない立香達。鈴鹿御前を仲間に、BBを打破し、ついに終わりを迎えたと思った。が、黒幕は別だった。裏切りのエミヤ。だがそれを唆し、魔神柱セパルを取り込み、並行世界の自分と融合をした

 

殺生院キアラ

 

全ては彼女によるものだ。そして彼女は自分をビーストⅢと語った。ティマアト、ゲーティア、二名同様に人類悪である。鈴鹿御前、タマモキャット、パッションリップ、ロビンフット、トリスタン、藤丸立香も抵抗試みるがダメージを負わせる事は叶わなかった。結果、サーヴァントはやられ、マスターもやられる寸前にBBが助太刀。時間移動によりキアラと戦う前に移動したが、打開策はない

 

「打開策はない?大丈夫です。BBちゃんがなんとかします」

 

「なんとかって……」

 

「ならBBに任せましょ。立香休みなさい。決戦は近いわ」

 

「うん。でもBBに聞きたい。お父さんはどこ?」

 

「バーサーカーさんは、今、青春してます♡」

 

「は?どういうことよ」

 

「まぁ大丈夫ですからセンパイは休んで休んで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい。生きてんだろ?立て」

 

立香達が休んでいる中、バーサーカーは天球シミュレーター室に来て居た。此処では今回の聖杯戦争のマスター達が保存されていた場所だ。立香達が此処でエミヤ・オルタと戦う前に、エミヤが全ては破壊した。殺生院キアラはこの先にいる。お供のサーヴァントは先にいるキアラの方へ。バーサーカーは…

 

「…………………」

 

「そうかよ。まぁいいか。立香が来るまで時間稼ぎをしなければ……、まぁ奴らがしてくれるだろう。BB。俺だけレイシフトしてくれないかな。行くか」

 

「………待て。…………貴様が行った所でなんになる」

 

「あ、喋った。………じゃあどうするんだよ?誰かが助けてくれんのか?ハッ、笑えるね。敵わないから挑むな、死ぬのを待てか?勝手にやってろ」

 

「………クッ、……貴様は何者なんだ?この傷なんか痛みなんて無い。だが、だかな!貴様を見ていると、苛つく、身体中が痛い」

 

血だらけの身体に鞭を打ち、立ち上がるエミヤ。攻撃を受けた時以上に辛そうで、悲しそうだった

 

「………苛つくか、なら言わせてもらうけどな!お前がどんな道歩んだかは知らんがな。…………落ちぶれたなエミヤ」

 

「落ちぶれたな、だと?………貴様に、貴様ごときに何がわかる!理解されてたまるか、多くの人をこの手で殺めた。身体中が真っ赤になるまで血を浴びた。今更、エミヤなど名乗れるか……」

 

「おい。歯、食いしばれ」

 

「ッ!グハ」

 

バーサーカーの拳がエミヤに刺さる

 

「だからなんだ。お前は、お前はエミヤだろうが!立て、今すぐぶち殺してやる」

 

「…ハァ、ハァ、そう言う事か」

 

 

俺が代わリになってやるよ。任せろって!

 

 

「クッ、またか」

 

「よそ見すんな!」

 

は?ジジィ。寝言は寝て言え

 

「ガッ!……調子に、乗るな!」

 

「グァ!弱いんだからもっと優しく殴れ!」

 

お前には負けない。誰かに負けるのはいい。けど、自分には負けられない!

 

「会った時から腹が立っていた。考えずに突っ込んで、トラブルばかり、父親ならシャキッとしろ!」

 

「それは言わない約束だろうが!一番の後悔じゃ!ボケナス」

 

正義の味方。二人の共通点。憧れ、願い、希望、夢。

 

「ッ!………衛宮、士郎!」

 

「ぁぁああ!エミヤシロウ!」

 

まるで中学生の喧嘩のようで、兄弟喧嘩のようでもある。泣きながら、笑いながら殴り合う二人は、まるで友のようだった

 

「……………俺の勝ちだ。エミヤシロウ」

 

「……………ああ、そしてオレの敗北だ。衛宮士郎」

 

「「く、ハハハハハ!」」

 

 

 

 

 

 

『青春終わりましたか⁈』

 

「BB?なんだ暇つぶしか?」

 

『ってわかっているくせに、イジワル!殺生院キアラが逃げました。正確には『BB!何サボってんの!』もう!鈴鹿御前さんうるさい!』

 

「……そうか、あの女」

 

「エミヤ。もう正義の味方なんかになる必要はねぇよ。まだ立てるだろ悪の敵」

 

「ふ、クッ、…………ああ、立ってやるさ正義の味方」

 

『現在メルトが一人でキアラと戦ってます。行くんですよね?』

 

「行くさ。あいつが、救いたいと願った。お前らの為にと言った。岸波白野が守ったお前達を、俺が守らない訳がないだろ?」

 

『………わかりました。実は私こんな事もあろうかと、ビースト対策以外にも、バーサーカーさん専用のチートを作ったんですよ』

 

「なら、勝てるさ。メルトを助ける。ついでにキアラも倒す。いいな?」

 

「問題ないさ。利益は一緒。目的も一緒。終わらせるぞ相棒」

 

「ああ、行くぜ相棒」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ、ふふ。あははは!逆転。メルトリリス貴方を取り込み、私の勝ち!」

 

「くっ」

 

現在。セラフ虚数の海の中。落ちる殺生院キアラ。下に飛ぶメルトリリス。逃げるキアラにトドメを刺すメルトリリスに魔神柱となった髪が絡みつき、メルトリリスを吸収しようとするキアラ

 

「滑稽。滑稽です。勝った?蟻風情が私に勝つなどありえない。ふふ、最初にあのマスターを殺しましょう。そして、ああ、目に浮かぶ」

 

「見苦しいな、貴様は」

 

完全にキアラの逆転勝ちと思われた。銃声が響き。魔神柱の髪がことごとく切れる

 

「貴方、まだ動けたの?」

 

「フ、アホが煩くてな。静かに寝る事も出来ない」

 

「死に損ない風情がッ!華麗な逆転劇に水を差すなんて、つまらない男!」

 

「まぁそうだろうな。なんせオレは正義の味方ではないのでね。つまらないままでいい。貴様と言う悪党を潰す事が出来るだけで、満足だ。それと…」

 

「ちょっ、今腰に、嘘でしょ?待ちなさい!」

 

メルトリリスの腰にワイヤーを付け、海上へ引っ張る。これでキアラは移る器が無くなり、メルトリリスに受けた傷により崩れる

 

「ぁ、ぁぁぁぁ!私の、私の体が!」

 

「これでメルトは多少なりと別れができるだろう。おい、まだ終わってないぞ」

 

次にキアラが見たのは強く握られた拳

 

「ぁッ!ば、バーサーカー!また、また貴方が、私を、私の邪魔を!」

 

「おい」

 

「悪い。また決まらなかった」

 

メルトリリスを助けるべく来た二人は、エミヤ、そしてバーサーカー。傷だらけの体は限界を既に超えていた

 

「一人では死なない。貴方達も道連れにしてやる!」

 

「おい。ヤバいぞ。死ぬのは覚悟していたが、苦しんで死ぬタイプのやつじゃね?」

 

「それは貴様が一撃で決めんからだろうが!」

 

「いや銃で撃てや!ほら撃てよ!ジャンケンで負けたから俺が殴ったけどな。お前が決めてしまっても構わんのよ?」

 

「あの女を消す前に貴様を消してやる」

 

「上等だヒップホップ」

 

『何してるんですか⁈早くBBちゃんチート使ってくださいよ!」

 

「「忘れてた」」

 

キアラの魔神柱の髪が、突然出て来た無数の手が、迫る。つかみ合っている二人は無数の手に包まれる

 

「く、これで邪魔者は居ない。生きてやる。生きて…!」

 

オペレーション。BBチート

 

「な、なに?」

 

セラフに響くBBの声

 

チート行為を確認

違法により、クラス消失

 

違法により、ステータスにバグ

 

違法により、霊基維持不能

 

違法違法違法違法違法違法違法違法違法違法違法違法違法違法違法違法……………

 

 

 

 

 

再構築しました

 

 

 

 

 

再構築により英霊『■■■■』

 

 

 

クラス再構築。新たなクラスになりました。クラス……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイバー

 

 

「ッ!」

 

二人を包んだ。魔神柱の髪、無数の手は一瞬にして細切りになった。エミヤは変わらずだが、バーサーカーの手には

 

「やれやれそう言うチートか、久方ぶりに投影したぞ」

 

「へ、よく言うぜ。握り心地抜群だ」

 

干将莫耶が握られていた

 

「セイバー?セイバーですって?……デタラメ過ぎる。分からない。理解出来ない。貴方ごときが、力が弱まっている私が、貴方より下だと言うのか⁈バーサーカー!」

 

「……お前の間違いを言ってやる。確かにお前は欲に忠実だ。もっとも人間らしいよ。だがな、岸波白野が守ろうとした者をお前は蔑ろにした」

 

「関係ない貴方が、関係ない貴方が!」

 

「大有りだ!俺は、俺達は!桜の味方だ。BBが、リップが、メルトが辛そうで、悲しそうなら。俺が全部ぶっ壊してやる!人類の滅亡もビーストⅢも勝手にやってろ。俺は俺の守りたい者を守る」

 

キアラ。絶句した。人類を守るサーヴァントが人類を、世界を放棄して、ここにいる。ダメだ

 

勝てない。この男には勝てない。また負ける。また

 

「お遊びは、おしまいだ」

 

「ここで決めるぜ!」

 

 

 

 

 

「最後に言っといてやる。メイヴちゃん最高ー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また、落としたぞ」

 

ああ、知っている。だが、いいんだ。もう…

 

「諦めたのか?」

 

諦めてはない。ただ、気にならなくなっただけだ

 

「そっか。よかったなエミヤ」

 

ふ、ああ。痛みも引いて来た。聞いてくれるか?

 

「ああ」

 

正義の味方にならなくていいらしいぞオレは

 

「そうか」

 

ああ、我武者羅に目指したものは、結果こんな風に崩れた。だが、俺のやってきた事は、間違っていて、後悔だらけだったとしても、その果てに誰か一人でも助かるのなら、このままでいいと思った

 

「………やっぱりエミヤは、エミヤだよ。俺はそれが、お前の答えが聞きたくて、お前を追ってきた。例へそれが最悪な答えでも、俺は構わない。でもな……、もう一人で歩くな。今度からは、俺が一緒歩いてやる」

 

チラついていた赤い髪は白くなり、顔がハッキリしてきた

 

「そうか、なら、もう少し歩くとするよ。友よ」

 

「カッカカ!休業休業。駄弁りながら行くべ。なんか話せよ」

 

間違った道を歩んだ者は、必ず何かしらの罰がある。だが人は変われる。無くしたものばかり後悔し、足踏みをしては何一つ掴めない。今からオレは、俺はその先に進む事にする。だだ1だった地獄が2になっただけだ。だが悪くない。正義の味方と言う夢は潰えた。だがまぁ……

 

「ああ、あのさぁ…」

 

正義の味方の味方は、存外やり甲斐がある




藤丸立香
騒動終了後、メルトとリップを召喚。とりあえず、「ありがとう」と……、気がかりなのは、時間移動で戻ってきたはずなのに、父親が居ないこと、そして召喚されないことだけだ

メルトリリス
メインを取られてご立腹。でも引き上げられる寸前に見た二人の背中はかっこよかったと……

パッションリップ
サクラファイブの中で一番まとも、バーサーカーは喋れない。結構気にする。今回は会う機会がなかったが、友達にはなりたいようだ。第二のコミュおばけ

トリスタン
ワイヤー作戦の中、永遠に続くのではないかと思うジャンケンを見せられる

BB
数ある並行世界の中で、バーサーカーが居る世界は少ない。だが、全ての世界でバーサーカー用のチートを作っている。ある意味、彼女は賭けに勝ったのだ。実はFGOでバーサーカーに聖杯を使っている

殺生院キアラ
並行世界の自分と融合して、バーサーカーに負ける未来を見た。だが実際見て、弱いと判断。結果負ける。アルターエゴの為に命を賭けたバーサーカーを見て、自分も、と…………

エミヤ・オルタ
バーサーカーとは初対面。初対面あれなの?バーサーカーの事は衛宮士郎として見ている。崩れた理想の果てに、たった一つの理解と、たった一人の友を得る

バーサーカー
BBチートにより、消滅。再召喚待ってて、呼ばれたと思ったら、ぐだ子ではなく、ぐだ男。月ではザビ男だったりと、ワケワカメ。しかもジャンヌや、金時もバーサーカーを知らないときた。やばい原作だと思ったが、「なぜ貴様がいる?」とエミヤは覚えている。後にちゃんと戻れた

エミヤ
自分の知らぬ所で、友達と自分のオルタが仲良くなっていて、複雑


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タイガー道場では……

リクエストを私なりにやりました。ちなみにifなんで、カルデアの時空とは全く関係なく。stay nightとも関係ありません。ファンの皆さんすいません

次回頑張ります


「セイバー!」

 

「ダメです!……士郎!」

 

この日、俺はセイバーを庇って死んだ。痛みがないのは、即死だったんだろう………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オース!タイガー道場の時間よ!2代目師範のクロエ・フォン・アインツベルン。そしてこのブルマ野郎が」

 

「………弟子でーす。ブルマいる?野郎のブルマとか誰得だよ」

 

いつもと違うような気がする……?場所は前と一緒の道場だ。後ろに働いたら負けって書いてある。いつもなら藤ねぇとイリヤがいるのだが、今回はイリヤに似たクロエと言う子が竹刀持って師匠してる。弟子は、男なんだがブルマ履いてる変な奴だ

 

「あー、えっとだな……、戸惑う気持ちはわかる。俺も戸惑ってる。いつもの二人はだな。…………俺の料理が上手すぎて、さっき変なネコに連れていかれた」

 

「お前は果てしなく前向きか!不味いんだよ。辞めてしまいなさい!」

 

「ガーン!」

 

「が、頑張れ!俺は応援するぞ?」

 

「……衛宮士郎。もう永遠に努力します」

 

なんだろ………、この人、会ったことがあるような……、サ、サイン、……駄目だ思い出せない。でも何故だろ他人のような気がしないし、ちょっと心配になって来た

 

「で、シロウはなんで死んだの?お姉さんに言いなさいな」

 

「声が、師匠。キャラがブーティカになってる」

 

「違うわよ。そう、私は姉の様な愛で、子羊を導くの……!」

 

「えっと、俺の死因なんだが…、セイバーを庇って、死んだんだ」

 

「もっと具体的に」

 

「…………………転けそうだったセイバーの手を引いたら、勢い余って、豆腐の角で死にました」

 

「「…………うわー、弱い」」

 

「…………面目無い」

 

確か、今日の朝ご飯を作っている時だった。メニューはナスの味噌汁、ご飯、鮭の塩焼き、そして冷奴だ。今日は桜も朝練だったし、ライダーもバイト、藤ねぇは学校、遠坂は家に帰って居なくて、イリヤも同様に家に帰って居なかった。残りはセイバーと俺の二人。そして事件だ

 

「わかったわ!可哀想なシロウの為に、人生の助言よ。朝はセイバーと二人っきり、学校までは時間がある。魔力供給よ」

 

「…………は?」

 

「獣に、野獣になるのよ!ちなみに言うけど、抱きつく?キス?違う!セッ「とりあえずセイバーにイカしたセリフでホワワンとしなさい」スよ!わかった?」

 

「お、おお」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故だ?何故しなかった⁉︎シロウ」

 

「いや出来るか!」

 

「だからお前はシロウなんだよ!泥臭くセイバーを抱け!」

 

「まぁ、セイバーに今日も綺麗だって言ったのは合格だな。でも照れたセイバーに魔力放出のビンタで死んだのは、駄目駄目だな」

 

あの後、セイバーが起きてくる時間まで戻った俺は、セイバーにイカしたセリフを言うと決めて、言った。が、照れたセイバーが「………シロウ。もう」と言って、顔を赤くしてビンタされた。魔力放出Lv.10で……

 

「なあ、あんたの師匠ってなんなんだ⁈下ネタばっかじゃん」

 

「いやでも師匠にだって良いところだってあるんだぞ?自分と瓜二つの女の子にディープキスしたり、その友達にディープキスしたり、あれ?通常運転だ」

 

「おい!」

 

「仕方ない。私だってこれを使いたくなかった。投影開始!このペンダントをあげる」

 

「なんだこれ?」

 

「ふふふ、ラブポイントキャーッチ!よ。これがあれば乳を揉み揉み、お尻揉み揉み、ふともも揉み揉みよ!」

 

「大したもんじゃない。そのハート型のペンダントに魔力を注入すると、高確率でキュンキュンさせれる。強化魔術と変わらんから安心しろ」

 

「なんか、あんたの方が師匠ぽいな」

 

「師匠には言うなよ。あれで心は硝子なんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「頑張ったわね士郎」

 

「………なんだあのアイテム?体が勝手に動いたぞ?」

 

「公衆の場で間桐桜の胸を揉むの……、駄目でしょ?」

 

「なんでさ!」

 

前回同様に戻った俺は、普通にセイバーに朝ご飯を作り学校に行った。校門前で一成に挨拶して、弓道部に顔を出し、桜を見つける。ふとポケットに入っていたペンダントを思い出した。魔力を注入した途端。俺の手は桜の胸に行っていた。死ぬ間際に見たのは、空飛ぶ馬が目の前に来たことだ。確か慎二が近くに居たような……

 

「周りに、桜は俺の物と見せつけるが如く。そう言うプレイね!おっとヨダレが」

 

「師匠って、快楽のビースト化してない?実は片割れじゃね?」

 

「もう返すよこれ!これがあったらあと100回はここに来ないと行けない」

 

「無駄よ。それはさっきの会でシロウの心臓と融合したわ。解除したければ、誰かのルートを攻略するのね」

 

「ルートって、なんだよ?攻略?」

 

「いいか!シロウ。聖杯戦争そっちのけで料理ばかり、もう何回めの春夏秋冬。あれ俺って去年も高校二年生?そんな日常まっぴらよ!サザ◯さん方式なんてズルい!中だ「ピーと言っておく」放題じゃない!さあ、Fate/stay night!静かとか言ってるけど、夜は激しい、攻略開始よ」

 

「なぁあんた。師匠さんヤバい人じゃない?俺はついていけてないんだけど……、目的はなんなんだ?」

 

「…………………イリヤルートを無理矢理作ろうとしているのかも?」

 

「無理矢理ですって?桜は喜ぶわよ」

 

「とりあえず行ってくる」

 

「いってら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーまた死んだ。遠坂と結構いい雰囲気だったんだけど……、アーチャーめ!ってどうした師匠!」

 

以下省略で戻った俺、弓道部には顔を出さず、屋上に行ったら遠坂が居た。心臓が熱くなり、遠坂に迫る俺。必死に抵抗するも無駄で、遠坂とあと少しで、唇がくっ付く寸前に、矢が頭を貫いた。アーチャーか…、ありがたいような、あと少しでラブポイントキャッチの呪いから解放されたのにと、思ったり思わなかったり……。そして帰ってきたら師匠が倒れて居た

 

「おいあんた!何があった⁈」

 

「……………お前を待っている間、師匠がお腹を空かせてな。レシピ通りにこのオムライスを作ったんだ」

 

『ぎょぁぇぇぇ!』

 

「…………オムライスは、いやそもそも調理した料理がぎょぁぇぇぇとか鳴かないから」

 

「師匠は食ってくれたもん!」

 

「なんで食った⁉︎明らかにヤバいだろうが?前の二人と同じじゃないか………」

 

「グッ!………師匠は弟子の全てを受け止める。……シロウ!………私も止まらずに、進み続ける。だからシロウも、止まんじゃねぇぞ………」

 

「師匠ー!」

 

「衛宮士郎。貴様は多くの屍の上に生きている。師匠はわざとお前を追い込み、嫌われる言動をしてきた。なら!やることはわかっているな?」

 

「…………ああ、勘違いしていた。俺はヒロインを作ることじゃなかったんだ。ヒロインが全員居る世界を作ることだったんだ。行くぞヒロイン達。幸せになる準備は充分か?」

 

大丈夫だ。セイバーも、遠坂も、桜も、イリヤも、藤ねぇも、ライダーも、キャスターも、美綴も、全員幸せにしてやる。いいやまだだ!英雄王だって、ランサーだって、アサシンだって、慎二だって、一成だって、アーチャーだって幸せにしてやる!バーサーカーもだ

 

「え?いやいや、後半駄目でしょ?それ薄い本が厚くなっちゃうよ?俺のブルマよりは需要はあるかもだけど、駄目だぞ!そうだよ忘れてたよ。衛宮士郎はこうと決めたら、止まらないんだった。…………エミヤごめん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オース!タイガー道場の時間だよ。三代目師範代の俺だ!そして弟子の」

 

「弟子Xです」

 

「弟子Oです」

 

「……………」

 

「ハハハ、自殺したな君?どうした?嫌なものでも見たか?」

 

「ユーくん。この人、確実にユーくんを殺しに来てますよ?」

 

「ユーくんお腹すきました。おはぎ、粒あん、こし餡、スイーツならなんでも」

 

「あ!えっちゃんばかりズルい。私もスイーツを所望します」

 

「俺を殺そうとしとる奴の前で自由か貴様ら!…………まぁなんだ?本当にごめん

 

 

 

 

 

エミヤ」

 

「………I am the bone of my sword!いい加減にしろよ。このアホがー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




衛宮士郎
ギルゲー、エロゲー主人公覚醒!基本言動がおかしく、一般人、老若男女問わず手を出して、本人は満足している。ちなみに一成が一番チョロかった。

アーチャー・エミヤ
もう嫌になった。タイガー道場に行って、アホがいたので大体わかった

イリヤ
イリヤルート設立やったね!

クロ
変なネコに連れていかれた

弟子Xと弟子O
ユーくんからセイバー忍法を学んでいるので、ガチ弟子。尊敬はしてないし、今日もスイーツは美味い

バーサーカー
長年連れ添ったかのような履き心地ブルマを履き、エミヤに殺される。申し訳なさすぎて、甘んじて受ける


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父と娘は……

だいぶ迷ったし、ちょっと想像と妄想が入り混じってますが、ご了承を…

リクエストにあったバーサーカーの謳歌人生を書きました。そしてもう一つ、バーサーカーオルタは難しい。書いているのですが、こいつ自体の性根がオルタだから、想像が難しい。まぁ前向きにちょこちょこ書いてます


私が小さい頃……、私は冬木に住んでいた。小さかったのであんまり覚えていないけど、家がだいぶ広かったのを覚えている

 

父と母は毎日のように喧嘩をし、毎日のように仲直りして、毎日のように働けと言い、言われ、毎日のように父は母に追いかけ回されていた。一番記憶にあるのは、いつものように母が父を追いかけて、肩で息をする母と、虫の息の父を見たことだろう…

 

こう見えて私は、お母さん子で、将来の夢は母のお嫁さんになることだった。街で母を知らないものはいないほどに、母は人を気遣い、助けようとする。そんな母が大好きだった

 

私が小学校に入ったあたりだ。父が突然働き出した。なんでも工事現場で働き出したらしい。今思えば、あの時、父は焦っていたのかもしれない……、小さい私も、なんとなくわかっていたのか、母がいなくなる寸前は毎日甘えていた。次の日に、一緒に寝たはずの母が居なかった。父に聞いたら、「愛想つかされた…」と、泣くのを我慢したように言っていた。不思議と私も「そっか…」としか言えなかった。あの母が、この父に愛想をつく訳がないと思っていたし、思いたかった

 

母が居なくなって、冬木を出た。私も中学生になり、広くて大きかった家を売り、狭くて小さいアパートに住み出した。父とはいっぱい喧嘩して、いっぱい迷惑をかけた。その度に、夜になったら月を見ながら仲直りをした。私が生まれる前から、父と母はこうやって月を見ていたらしい、私が産まれてからは三人で、そして今は二人で…、私の右側は少し寒かった

 

中学生卒業間近だった。父が私を寮に入れると言ってきた。私はそれを聞いてこれまでに無いくらい怒った。父は謙虚なんかでは生ぬるいくらい卑屈だ。どうせ自分と居ると私に迷惑とかなんとか言って、私を遠ざけようとしているのだろう。お金なんかいらないし、学歴なんかもいらない。母が居なくなって、父までが側にいなくなるなんて考えると、怖くて仕方がなかった

 

父は勝手に手続きをしていて、明日には寮に行かなければならない。喧嘩して、いや、私の一方的な怒りを父に行って家を出た。夜になるにつれて、私も落ち着いてきた。父は私の為にやったことだ。だったら私も父の優しさを受け止めなければ行けない。家に帰って父に謝ろう。また月を見ながら仲直りして、たまに父の顔見に来ればいい話だ、と、思っていた。帰ったら、父が胸を押さえて倒れていた

 

急いで病院に行った。けど、お医者さんは症状がわからないって言ってた。どこも悪いところはないって、でも父は苦しそうに顔を歪めていた。私は………、無力だ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーっと、ああ!貴女ですね。藤丸立香さんで合ってますよね?」

 

「…………は、はい。あの、貴女は」

 

「申し遅れました。私こう言う者でして……」

 

藤丸士郎。旧姓衛宮。今回私はこいつの治療で病院に来た。機器ではわからないからこそ、私が呼ばれたんだろう

 

「蒼崎橙子、さん?」

 

「はい。蒼崎橙子です。大丈夫ですよ。私は貴女のお母様と知り合いでして「お母さんの?」ええ」

 

藤丸立香、か……、魔術回路の本数はそうでもない。が、魔力の質と魔術回路の質は、そこら辺の魔術師よりはマシか…

 

「あ、あの!お父さん。お父さんは大丈夫ですよね⁈」

 

「それは、見て見なければ分かりません。ですが、立香さん。覚悟はしておいた方が、よろしいかと」

 

「ッ!………………は、はい」

 

なんて震えた声。よほど父親に依存している節がある。それは母に依存していたのが、父に移行した感じか…、ふむ。弱いな、良くも悪くも人間だな彼女は……。とりあえず部屋に入って本人に会って見ないことには、始まらないな

 

「藤丸士郎さん。体調はどうですか?」

 

「……………眼鏡外せば?そっちの方がアンタらしいよ」

 

ほー、やはりか。あの万華鏡ジィさんの言う通りか

 

「では、お言葉に甘えて、……………私のことどこまで知っている?藤丸士郎」

 

「さぁな?知っていることしか知らないよ俺は……。たく、こんな風になる前に、あんな爺さんに会わなきゃよかった」

 

「はっ、私はその爺さんに頼まれたんだよ。だいぶ気に入られているみたいじゃないか?」

 

「だろうよ。今を見る千里眼ならまだしも、過去未来、並行世界には、俺は居ないからな。珍しいんだろ」

 

「違いない。タバコ吸っても?」

 

「病院なんだが…、まぁいいよ」

 

ルーンで警報を鳴らないようにして、タバコを吸う。なるほどこいつは面白いが、…………そうか

 

「本題に入るが、お前の経歴を調べさせてもらった。ついでに居なくなる前に、奥さんから多少は聞いていたからな」

 

「白野に?……面識あんの?」

 

「あるよ。と言っても、初対面は酷かったぞ?」

 

「遠慮がないんだろ?いきなり助けて下さいとか言って来たんだろ?」

 

「よくわかったな?まぁ自分自身じゃなくて、お前のことをだ」

 

「………………」

 

岸波が私の所に来た時、ただならない雰囲気だった。強い弱いとかじゃなく。異常、この世界のイレギュラーと言った方が分かりやすい。なぜ私のことを知っていたのかはわからない。だが、開口一発。助けて下さいだ。しかも自分ではなく、他人をだ

 

「第四次聖杯戦争。あの儀式で、冬木大半が聖杯の泥で焼けた。多数の被害と、多数の人が死んだ。被害を受けた者はもれなく死んだ。お前を除いてな。あれだけの被害を受けて生きていたんだ。何かしら身体に影響はあるだろう。まだ、まだその心臓にある鞘がまともに起動していたら、お前は普通に老いて死ねただろう。魔術の才能が無さすぎたんだよ。その鞘に魔力を送る方法を身体が知らなかったんだ」

 

「………………そうか、やっぱり俺は衛宮士郎になれなかったか」

 

「今まで、義理の父や突然来た聖処女、黄金の英霊、そして岸波白野。魔力を使う者が近くにいる事で、無意識に魔力を使っていた。完全じゃなくて、送らせていただけだ。………………岸波白野に、他人に魔力を出させる方法を聞かれたよ。でも、お前も岸波も、魔術師として未熟すぎた。結果変わらずだ」

 

「………鞘は?」

 

「まだある。もうその鞘は、お前仕様になっている。ふ、サーヴァントになったら使えるんじゃないか?」

 

「無理だよ。もともとこれは俺のじゃない。それに俺はサーヴァントには、衛宮士郎にはなれなかった男だ」

 

この男は、多分未来を知っている。故に世界から切り離されている。いやそれだけじゃないだろうが…。だからこそ、衛宮士郎と言う役にハマるかハマらないかを考えて、今に至るのか

 

「ありがとう。わかった。新しい身体はいらない。爺さんにも謝っといてくれ、ちなみに吸血鬼になる気もないからな」

 

「知っていたか……。わかった。もう少し早く会いたかったよ。お前は、かなり面白い。さようなら。衛宮士郎さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立香と喧嘩して、改めて頭が冷えた。白野が月に帰ってから、身体の調子が悪い。自分の身体がもうやばいところまで来ているのは、なんとなくわかっていたし、成長した立香を見て思った。あれー?なんか見たことあるぞ?ああ、FGOの主人公やんけ。……………あかん。人類死んじゃうと思った

 

もし、もしもだ!このまま俺と居て、原作通りにならなかったらと思うと、立香を早いとこ自立させた方がいいのではないのかと、最悪原作じゃなくても、長くない俺と居るよりはマシかと思い。高校は寮に入れようと思った。まぁ怒られたんだけどな

 

「はぁ、駄目だな。やっぱり俺はまだ父親としては、まだまだだな」

 

現在。公園のベンチで頭冷やして居る訳だが…、何がいけなかったのか?金はあるし、いい学校だったのに…

 

「もし、隣よろしいかな?」

 

「え?あ、どうぞ」

 

「………………」

 

「………………」

 

ん?なんだろう。なんか見たことなるような…、この爺さん。……NP80%。凸って100%……、あ。

 

「貴様。何者だ?」

 

万華鏡(カレイド・スコープ)………!」

 

「ほう、私のことを知っているのか」

 

しまった!つい圧倒されて、口が緩んだ。なんで日本にこんなバケモンが居るんだよ⁈え?距離近くない?下手したらここでスクラップやで

 

「して、質問に答えて貰おうか?イレギュラー」

 

「い、いや。答えるも何も、知らんないんですが…」

 

「ふむ、しらを切っているわけではなさそうだ。貴様は、どの並行世界にも居た。衛宮士郎として居た。が、それは貴様ではない。詳しく言えば魂が違う」

 

「スゲェーな爺さん。まぁ爺さんの言う通りだよ。俺は衛宮士郎であって、衛宮士郎じゃないんだよ」

 

「お?やはりか、その口振りからして自分以外の衛宮士郎を知っているか。面白いなお前さん」

 

「面白くねぇよ。俺からしてみれば爺さんの方が面白いっての。気に入らないからって、朱い月にケンカ売るなよ」

 

「ハハハハハ!言うな言うな、昔の話だ。お前さんだって、あの英雄王と遊ぶとか、あり得ぬからな?」

 

「爺さん。威厳て言うか、口調が粉砕してきてる…、まぁいっか」

 

そっからだいぶ話た。こうやって話したのは久しぶりだった。楽しかった。………そうか、話して見てわかった。やっぱり俺はわがままだ。立香の為って言って、俺は今、すごい寂し

 

「………爺さん。なんかありがとうな」

 

「ん?何がだ」

 

「久しぶりなんだよ。娘以外とこんなに馬鹿話したの、残り少ない人生で、あんたみたいな大物に会えて、俺楽しいよ」

 

「なんかわからないが、よかったよ。そろそろ夜だ。私も失礼するよ。さようなら衛宮士郎。楽しかった」

 

「藤丸士郎だ。爺さん」

 

帰って、謝ろう。立香に一緒に暮そうと言おう。そう思って帰って、俺は倒れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………お父さん」

 

蒼崎橙子が出て行った後、酷く震えた声の立香が入ってきた

 

「………おいで、立香」

 

立香を手招き、ベットに座らせた。出来るだけ優しく、優しく頭を撫でた。彼女が少しでも落ち着くように

 

「お父さんな、もう駄目みたいなんだ」

 

「…………………」

 

俺が倒れた時点で、彼女なりに覚悟を決めたのだろう、あまり驚かなかった。今日は満月だ。あいつも見てる

 

「立香。ごめんな。俺は立香の為と思った事が、ちょっと違ったみたいだ。だからごめん」

 

「………………私も、ごめん。怒って」

 

「うん」

 

こうして、いつもの様に謝り合う。そう、いつもの様に…、そしてちょっと黙る

 

「私、どうしたらいいの?お母さんもお父さんも居なくなって、わからないよ」

 

「…………立香」

 

「お母さんがいなくなる前だって、私が我儘言った次の日だった。お父さんだって…!」

 

「違う。それは違うよ立香。俺もお母さんも、立香を産む前から、こうなる運命だったんだ」

 

そう、運命だった。衛宮士郎の人生を歩まなかった時点で、俺は別の人生を歩んでいた。…………どこで間違えたんだろうな。いやまてよ。イレギュラーって、……………あのクソジャンヌか!あいつきた時点で、こうなる運命かよ。………はぁ、なら悪くなかったかもな

 

「死ぬ運命だったとしても、白野に出会えて、立香に会えてって、何泣いてるんだよ?」

 

「だって!おとうさんがないてるから……!」

 

俺が?本当だ。なんだよ。二回目だったけど、意外と悔いがあるじゃねぇか俺

 

「いいか立香。今から言う事は大事な事だからな?」

 

「うん」

 

「お父さん頑張ったよ。立香が大人になるまで、苦労しないように、したくない仕事頑張ったよ。だから、好きに生きなさい。これからは君が一人で歩む人生だ。でも一つだけ約束。生きる事を諦めないこと。これから立香は、いっぱい辛いことを経験する。悲しいことも、痛いことも、悔しいことも、いっぱいあると思う。でも、常に立ちなさい。常に自分の足で歩きなさい。お父さんはダメ人間だから、偉そうなことは言えないけど、胸を張って生きなさい」

 

「…………うん、…………うん!」

 

言いたいことは言った。立香を強く抱きしめて、立香は泣いた。小さい頃からあまり泣かない子だった。白野が居なくなった時も泣かなかったこの子が、俺の為に、泣いてくれた。ああ、ジジィ。あんたもこんな気持ちでお父さんやってたんだな

 

一応。立香が困らないように足掻いたんだが、やっぱり駄目だった

 

大丈夫だよ立香。お父さんもお母さんも、ずっと君を守っているから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?貴様は人生を謳歌したのか?」

 

「ああ、謳歌したさ。衛宮士郎じゃなかったけど、俺は満足だ」

 

「フン。まぁいいさ。貴様がいいならそれで、私も、俺も何も言うまい。藤丸■■」

 

「生前の名前を言わないでもらえます?その名は捨てたの、俺は衛宮士郎であって、衛宮士郎じゃない者なんだから、俺は俺だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




藤丸立香
父と別れた後に家で、カルデアに応募しようとしていたのであろう、父の履歴書を見つける。父のお金は使いたくなかったので、自分で稼ぐべくカルデアに応募

キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
音に聞いた万華鏡おじさん。変人藤丸さんを気に入り、余命が僅かだから人形か、吸血鬼にしようとしたが、断られた

蒼崎橙子
直す予定だったが、思いのほか病状が酷かった。岸波白野に簡単な回復魔術を教える。変人藤丸さんを気に入るが、生かせず。だが未来か並行世界で違う形で再開

岸波白野
ギルギルマンに士郎の身体の事を聞かされる。ギルギルマンは干渉しようとせず、観賞しているのでアテにならない。知っている魔術と思って、蒼崎橙子を訪ねる。場所だけはギルギルマンが教えてくれた

変人藤丸士郎
白野と結婚後、士郎になる前の苗字に変える。自分の身体もヤバイし、白野も居なくなるので、やっと働く。ほぼ工事現場で一人で作業してるせいか、開拓の才能を得る。ちなみに立香が産まれる前、結婚する前から、ギルギルマンが名付けている。士郎は波動丸と名付けようてしたが白野に変な顔された


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殺生院キアラは……

私の名は、殺生院キアラ。元人間、元快楽のビーストでございます。現在はアルターエゴの一人として、藤丸立香さんに仕えている身です

 

私には野望がありました。時にそれは赤い男装のセイバーに、時に赤い外装のアーチャーに、時に狐巫女のキャスターに、時に人類最古の英雄王に防がれ失敗に終わりました。この四名が居ない時空には、正体不明のバーサーカーが居ました。

 

まだ他の四名はわかります。ですが、あのバーサーカー。彼の宝具は低確率で当たる一撃。まさか何もしていないのに、パンチ一発で負けるなんて……!そのマスターの白野さんも、そのバーサーカーも二人して「「あ」」とか言って、憎い。あのバーサーカーが憎い。おこぼれで一撃あげたら、このざま……

 

「という事で、復讐しますよ私」

 

「それはいいんだかな?別に俺の部屋でそれを宣言しなくてもいいんじゃないか?他所でやれ他所で!第一、暇人か貴様は?あのバーサーカーと絡むだけで、貴様は敗北確実だ。無駄無駄。暇人でもやらぬことをやるとは……、脳まで家畜同然か?牛乳女」

 

「……………アンデルセン。貴方一回のコメントで、よくそこまで言いますね?」

 

正体不明バーサーカーを打倒すべく、まずは情報からだ。弱点を知り、徹底的にイジメてあげましょう!フフ、フフフフ!

 

「で、よりにもよって私かね?」

 

「ええ、親友なのでしょう?あ、シコシコ麺なめろうもつけてくださります?」

 

一番の情報源はやはり彼だろう。エミヤ。私も多少面識はあるので話しやすい

 

「はいはい。あと私達は親友ではない。腐れ縁と言うやつだ。キアラ麺入りまーす!」

 

「おうさ!カレーだな?」

 

「アホの弱点か……」

 

「待ってください!今の感じですとカレーが来てしまいますよ⁈」

 

「弱点だらけだよ」

 

「………続けるんですね」

 

「精神攻撃はクリティカル。物理攻撃もクリティカルだ。だがまぁ、やめておけ」

 

「と、言いますと?」

 

「君のように、作戦を立てるような利口の者は、勝てんだろう。現に君は二回、奴に負けている。それも、足元をすくわれてだ」

 

たしかに、私は二回負けている。1度目は並行世界の月で、二回目は無かったことになった電脳世界でだ。そして全て、私が彼を下に見て、油断したから……

 

「やってみるといい、まぁだが、マスターに危害が及ぶなら……、俺も黙ってはいないぞ?」

 

「…………フフ」

 

なるほど、なんとなくわかりました。油断。それさえなければいい話のこと、格下なのは変わりないと言うことですね。ならば次です

 

「んー、バーサーカーねぇ。彼ならすぐに私にひれ伏したのよね。メイヴちゃん最高って、まぁ形式だけみたいな感じだったわ。心までは完全にひれ伏さなかった。よね?クーちゃん」

 

「他所でやれ」

 

女王メイヴと狂王クー・フーリン。彼らは第五特異点で敵だった者だ。そして、二回目にやられた時に、バーサーカーが言った。「メイヴちゃん最高!」が気になったのだ

 

「メイヴさん。バーサーカーの弱点を聞きたいのですが…」

 

「バーサーカーはね。素人童貞なのよ!」

 

「ッ⁈し、素人童貞。まさか、そんな……、伝説の素人童貞だったんですね」

 

「そうよ。私も聞いた時は耳を疑ったわ。でも本当よ。なんでもバーサーカーは嫁を抱いたことがないらしいわ。嫁に抱かれたのよ!白野が言っていたわ」

 

「白野さん。そういえばちょくちょく見かけますね…」

 

「(…………バーサーカー。あいつの知らぬところで、いらぬ情報が流れているみたいだな)」

 

月からちょくちょく来ている白野。サーヴァント達とも関係は良好で、バーサーカーが知らない間に恥ずかしい情報が漏洩しているのは、バーサーカーは知らない

 

「殺生院キアラ。もしバーサーカーに挑むならやめておけ、お前では無理だ」

 

「………それは、貴方が負けたから、私では無理と言っているのですか?」

 

「フン。それもあるが、違う。お前のような悪では奴を殺しきれんと言っている。当然俺もな」

 

私がカルデアに来て、いろいろな話を聞いた。今までの特異点は、ほぼまぐれでバーサーカーがサーヴァントに勝っていたらしい。だが唯一、正面でぶつかり、真っ当の戦闘で勝ったのが、第五特異点。クー・フーリン・オルタだったと…

 

「でしょうね。あーなんで負けたんだろうって思うけど、彼を知れば知るほど、自然と納得するもん」

 

「そうですか……、ありがとうございます。では」

 

「待て」

 

「何か?」

 

「バーサーカーに何をしようが、好きにしろ。だがなウチのマスターに手出すなら……、肉片も残らんぞ?」

 

「ヤダー!クーちゃん物騒。でもそうね。あの子が悲しむようなことがあるなら、死ぬなんて生ぬるいわよ?ふふ♪」

 

嗚呼怖い怖い。流石人類最後のマスター。我がマスターながら恐ろしい。このスリルはここでしか味わえないですね。それはさておき、私の目的はバーサーカーへの復讐ですから

 

「もっ!バーサーカーさん?あっち行ってくれますぅ?掃除の邪魔邪魔」

 

「えー、せっかくの休みなのに?俺部屋から出たくないのですが?」

 

「どうせ食っちゃ寝食っちゃ寝してるだけなら、子供達の遊び相手になってあげてくださいまし?」

 

「昨日遊んだ。だいたい疲れるのですよ。みんな格上の英霊なわけですし、おすし」

 

「相変わらずダメ人間ですねー。ミコ?ベットの下に「姉さん。もう大丈夫」」

 

ここ数日。バーサーカーを監視していました。いろいろと弱点がわかってきました。フフ、アッハハハハ!勝った。確実に勝った

 

第一の作戦

 

「ふふ、それでね。アマデウスとサンソンがね」

 

「マリー。それは本当ですか?二人とも度が過ぎますよ」

 

マリー・アントワネット。バーサーカーの弱点にして、天敵。彼女の周りは友が多く。誰にでも同じように接する女性だ。私は閃いた!彼女をバーサーカーにぶつけて、精神的にダメージを負わせることができると……

 

「黒髭のカス野郎。人の部屋に薄い本置いていきやがって!酷い目にあった」

 

来た来た。このままバーサーカーが進めば鉢合わせ、ッ!消えた⁈ど、何処に……

 

「あら?」

 

「どうしましたマリー?」

 

「さっきまでバーサーカーが居たような気がしたのだけど…」

 

「バーサーカー?あの人間のクズのバーサーカーですか?」

 

「ジャンヌダメよ。そんなツンケンしては嫌われてしまうわ」

 

「べ、別に私は………」

 

「ジャンヌかわいい!」

 

行ってしまった。バーサーカーは何処に行ったのか、まさかここまでの力を隠し持っているとは……、いけません。探さなければ

 

「ふー行ったか。助かったぜ小太郎」

 

「ええ、まさか殺生院キアラに付けられていたなんて……」

 

「あっちはいいよ。問題は王妃様の方だ。気配まで悟られるとは……」

 

「いい加減仲良くしてみてはいかがですか?」

 

「小太郎君って、さらっと難易度高いこと言うよね?まぁいい、小太郎。お礼にパスタ食わせてやるよ」

 

「あ、ありがとう、ございます…(金時殿の兄貴分。失礼のないようにとしていましたが……、マスター。再召喚お願いします)」

 

第二の作戦

 

「なんの真似ですか!殺生院キアラ」

 

「ちょっとアンタ!悪ふざけにしては度が過ぎるわよ」

 

「たすけてー!トナカイさん、バーサーカー!」

 

観察した結果。どうやらバーサーカーは、ジャンヌ・ダルクと仲が良く。白も黒もロリも、バーサーカーに片想いとか…。だから私、また閃いちゃいました。ジャンヌ・ダルクがピンチなら確実に来る。そして、この生前にジャンヌ・ダルクの最後を再現してみました。三人を吊るし上げ、薪を置き、目の前で燃やして差し上げます

 

「貴女達には、悪いと思っています。ですが仕方がないのです。恨むならどうぞ恨んでください」

 

「狂ってるわね」

 

「たすけてー!師匠、先代サンタ!」

 

「大丈夫ですよリリィ。彼は来ます」

 

そう来る確実に

 

「あー、誰か知らないですけど…、呼びました?何この状況?」

 

「「「バーサーカー!」」」

 

来たぁ。ふふ、最初からこうすればよかった!さあ怒りなさい

 

「………リリィとオルタは助けたっと」

 

は、速い⁈ナイフ?そうかエミヤさんからナイフを貰っていたから……!

 

「バーサーカー!信じていました。やはりバーサーカーはヒーローです」

 

「アンタ遅いのよ!……………ありがとう」

 

「殺生院キアラ。黒い服着て、俺の周りをカサカサしやがって」

 

「言い方を変えなさい!それではまるでアレではないですか⁈」

 

「ここでお前をまた倒して、忘れてた。マッチに火をつけて、ぽい。エミヤから護身でナイフを貰っといて正解だったぜ」

 

………………白い方のジャンヌが燃えてますよ!

 

「キャァァァー!バーサーカー何しているんですか⁈馬鹿なんですか?馬鹿でしたね!シンプルに私だけ残されたから、嫌な予感してましたよ」

 

「私サンタなんですけど、冷え性なんですよ」

 

「そうなの?ほら焚き火もあるし、あたっときなさい。あー、薪がいいのね。白い薪は最高ね」

 

「なるほど正しい薪なんですね。正しくない方じゃなくてよかったです」

 

「本当ね〜」

 

「ちょ、バーサーカー!早く助けてくださいよ。オルタもリリィも助ける気が無いんですけど?聞こえてます?聞こえているのでしょ⁈シロウ!」

 

「かかってこい殺生院キアラ」

 

…………ジャンヌさんには悪いことをしました。戦闘にはなりませんでしたよ?ジャンヌさんは、ちゃんと助けましたよ私が、ジャンヌさんを助けたら

 

「キアラさんだけですよ。ありがとう!」

 

泣きながら言われました。あの状況作ったの私なんですけどね……

 

第三の作戦

 

私はマスターから聖晶石を三つ拝借しました。そしてあの男を召喚しました。私に縁がある。あの男を……

 

「………チッ。なぜ貴様がいる?殺生院キアラ」

 

「お久しぶりですね。エミヤさん。いや名もなき英霊」

 

カルデア風に言えば、エミヤ・オルタ。バーサーカーのもっとも信頼するエミヤさんの、オルタ。親友のオルタなんてみたく無いに違いない!せいぜい苦しめバーサーカー

 

「ん?」

 

「ん?そうかお前の居るカルデアか」

 

「なんだ来たのかニワトリエミヤ」

 

「ニワトリだと?」

 

「三歩歩いたら忘れる」

 

「………あー誰かなお前は?アホ面過ぎて忘れてしまったよ」

 

「嘘言え!」

 

「はぁ、さっさと案内しろアホ」

 

「可愛くないぞボブ」

 

「誰がボブだ」

 

仲がいい?………そう言えば電脳世界で仲良かったですね。アレもダメ、これもダメ。本当に勝てない。なぜ?

 

「そんなのも分からんのかバカが!やっていることが幼稚なのを気付いてないのか?」

 

「アンデルセン」

 

「貴様は一周回ってバカなのか?作戦が愚策すぎるぞ?キアラ」

 

………………確かに、私は内心、もう彼に勝てないと悟っていたのではないだろうか?なら……

 

「勝てるはずがないですね」

 

「そう言う事だ。貴様はどう転んでも悪。奴は正義だ。悪が正義に勝てる訳がない」

 

「あら初耳。あなたがハーピーエンドを書くなんて」

 

「ふん。たまには書くさ。臭い臭いヒーロー物をな」

 

「そうですか。………………あの、見せもらってもいいですか?」

 

「キアラ。寝言は寝て言え、俺のいない所でな」

 

「な、貴方はそうやって!イジワルですね」

 

「ふん。本ばかり読まず、たまには色々な奴と会話したりしてみろ。立香とかとも話し合ってみる事だな」

 

……………素直じゃない人。そしてお節介

 

「変わりませんねアンデルセン」

 

「貴様もな変態女」

 

 

 

 

 




殺生院キアラ
復讐は諦めた。アンデルセンに言われた通りに交友を深めようと動くが……、あれ?どうやって話せば?と疑問に思い。仲良くなったのはメイブだけ…。ちなみにカレーは美味かった

アンデルセン
なんだかんだキアラの面倒を見る。今回の作戦を後ろで見ていた

マリー・アントワネット
まだ諦めておらず、バーサーカーに逃げられる

玉藻前
定期的にバーサーカーの部屋を掃除している。バーサーカーのベッドの下から薄い本を見つける。O☆HA☆NA☆SIしましょうか?

カス人間黒髭
バーサーカーの部屋で遊んでいて、ドレイクが来たから、咄嗟に隠した

ジャンヌ(白)
燃やされて、バーサーカーをぶっころ

ジャンヌ(黒)
倒し、倒され、意識する。今は背中を合わせる関係になり、意外と悪くないと思っている

ジャンヌ(ロリ)
懐いている。クリスマスは立香とバーサーカーと一緒に居た

エミヤ・オルタ
見知ったアホが居るカルデアに来た。記憶は曖昧だが、バーサーカーは忘れてない

エミヤとキャット
キアラ麺?無いよそんな物

風魔小太郎
再召喚待った無し

バーサーカー
変わらず自由に過ごしている。エミヤに護身でナイフを貰っているが、喧嘩になった際に爆破される


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ぐ・だ・男は……

「俺!参上!………ん?」

 

それは、電脳世界にて、キアラを倒した後に、召喚された話である……

 

「おお!初めてのサーヴァントだ!はじめまして」

 

「せ、先輩⁈むやみに近づかないでください。まだどんな英霊かもわからないわけですから」

 

「ちょっとまってよ。…………あれ?データがないぞ?んー、レオナルド」

 

「生憎私にも分からない。だが悪い英霊ではなさそうだぞ」

 

なんだ此処?なんで、ぐだ男?……………間違えたか?

 

とりあえずカルデアの中を周ることにした。マスターって、このぐだ男をマスターって言ったら、立香がビャービャー泣きそうだから言わないが、一緒に周ろうと言ってきたが断った。やはりこのカルデアは俺の知ってるカルデアとおんなじ構造みたいで、部屋まで同じ場所だった

 

「よ!お前さんか?新しくきたサーヴァントってのは」

 

「ん?ゲイの人」

 

「ボルグの人!それだけ言ったら違う意味合いになるだろうが!………それよか、わかるんだな?俺がクー・フーリンってこと?」

 

食堂に来た時に、青タイツのゲイの槍を持った変人に話しかけられた。まぁクー・フーリンなんだが

 

「まぁな。英霊界で青タイツが似合う英霊なんて、数人しか思い浮かばないからな」

 

「ちなみに聞くが、誰だ?」

 

「クー・フーリン・プロト、クー・フーリン・キャスター、クー・フーリン・オルタ、そして今後増えるであろうクー・フーリンしか、思い浮かばないよ俺は」

 

「全員俺だっての!ってまだ増えるのかよ⁈………セイバーはこんな気持ちだったのか」

 

どうやらこの世界では、俺を知っているものは居ないかもしれない

 

「クー・フーリン。食堂で騒がないでもらえるか?……ん?なぜ貴様が居る?」

 

一人を除いて

 

「てかなんで当然のように出てくるエミヤ」

 

「おい。こいつと知り合いか?」

 

「フン。まぁ腐れ縁という奴だ」

 

腐れ縁って、お前らもだろ

 

無事にエミヤと合流出来た

 

「でなにがあった?」

 

「いや喋ると長いから、なんか投影して」

 

「そうだな。投影開始。ほら」

 

「ん、…………はい」

 

「ふむ。なるほどな。災難だったな」

 

俺が衛宮士郎だっただけに、エミヤとはこうやって憑依経験で情報を交換できる

エミヤ投影→俺持つ。インストールしてエミヤに→ダウンロード。はい完了

 

「まぁ立香とは離れ離れになっちまったが、ここのマスターは身内じゃない!無理やり俺に働けなんか言わない!覚えて居るのはお前ぐらいだし」

 

「……………言っておいてやる。周りを見ろ」

 

周り。………………スゲー。うちのカルデア並みにサーヴァントがいっぱい。…………いやまてよ。まさか

 

「エミヤお前。…………レベル1?」

 

「……………まぁそう言う事だ。私だけではないがね」

 

新たな真実。サーヴァントはいっぱい居るには居るが、全員がレベル1の絆0と言う状況。エミヤが言うにはまだ冬木をクリアしたあたりで、ガチャばかりしているマスターらしい

 

「な、なるほど…、だからみんななんか、よそよそしく、殺気立っているのか」

 

「昨日マシュに、先輩が何をかん考えているか分からないと相談されたよ」

 

「お、おお」

 

なんと言うか思った以上に深刻やないか……、だからクー・フーリンも居たたまれなくて俺に話しかけたのか

 

「ざっと一年だろうな。サーヴァントはトレーニングルーム以外で戦闘はしていない」

 

「裏切る奴とか出ないの?見る限りだと、バーサーカー陣や、武道家連中、そしてシャドーボクシングをしているライダーマルタとか黙ってないだろ?」

 

「そこは令呪で解決。マスターはガチャを回したら基本は部屋だ。ドクターロマ二やダ・ヴィンチはマスターなし、サーヴァントだけで人類を救う手立てを模索中さ」

 

「チキンも頑張ってるんだな。そう言えば、ここのマスターの名前って何?聞いてなかった」

 

「………………丸だ」

 

「は?」

 

「サゴシ丸だ」

 

「「……………………」」

 

なるほど、な

 

「かっこいい名だ」

 

「やっぱりセンスないな」

 

サゴシ丸。かっこいい響きだ。でもなんでだろ聞いたことあるような……

 

「…エミヤさん。ランチを食べに来ました」

 

「ジャンヌ。ああ、ちょっと待っていろ」

 

「…あ、新人さんですね。よろしくお願いします。はは」

 

な、なんかめっちゃ窶れているぅぅぅぅぅー!英霊なのにクマができてるし、英霊なのにめっちゃ咳き込んでるし、英霊なのに……!

 

「ランチお待ちどう。今日ダメだったか?」

 

「…はい。マスターは部屋から出て来ません。ああランチが美味しい」

 

………………なにこれ?果てしなく帰りたいのですが?

 

「マスターは篭り、サーヴァント同士はすぐにいがみ合い、人類はもう終わりですね。……………主よ。どうか!どうか!」

 

ランチ食べながら、涙を流す&神に祈る聖処女なんて見たくないよ……

 

「それよりも、あなた誰ですか?真名看破が効かなくて、名前がわからないんです。はは、スキルもまともに使えなくってきました。私ももうダメですね」

 

「休めぇぇぇぇ!休んでお願い!一生のお願い使うから、頼むよ!見たくねぇよ。そんな姿のジャンヌ!」

 

無理でしたッ!我慢できませんでした!………昔から強気だったから、弱ったジャンヌとか見るに耐えるよ。マジで

 

とりあえずジャンヌは部屋で休ませた

 

「なんでジャンヌがあんな感じに⁈てかサゴシ丸ナニモンだよ!初めて会った時は普通だったよ?情緒不安定かよ!」

 

「それについては、皆が思っている。話しかけても頭はガチャのことばかり、なにが彼を駆り立てているのか……」

 

「はぁ、なんか疲れた。FGOやろ。あっちでもなかなか出来なかったからな」

 

「呑気なことだ」

 

我がカルデアだと、立香がうるさくて、ログインしか出来てなかったからな。しかもカルデアに来て、引き継ぎ失敗してデータ吹き飛んだのでやる気もなく、ただただログインするだけ

 

「はは見て見てエミヤ!ここのマスターと俺のキャラおんなじ名前」

 

「ああなるほど、だからなんか聞いたことあったんだ。納得納得」

 

「「………………………………………………ないない」」

 

「……………試しに、名前変えてみたらどうだ?」

 

「……………お、おう」

 

サゴシ丸→胡麻の助

 

「ダサいな」

 

「かっこいいだろうが!」

 

かっこいいのに………、やっぱりエミヤはかっこいいポーズをイジられた事をまだ気にしているに違いない

 

「かっこいいだろうが」

 

「ダサいって」

 

そんな会話をしてる中、周りが騒がしくなって来た

 

「ん?何事だ」

 

「大変よエミヤ」

 

「マタハリ。どうした」

 

「マスターが、胡麻の助が部屋から出て来たんだって!」

 

「「………………………」」

 

マスターが部屋から出て来たことより、サゴシ丸が胡麻の助になったことに、曖昧だった疑惑が確信へと変わった。多分だが俺もエミヤも目は死んでいたと思う

 

「マシュ。僕やるよ!世界を救う。ここ数日ガチャばかりしかした記憶しかないけど、頑張ってみるよ!」

 

「………先輩。………グス。………はい!マシュ・キリエライト。マスターの為に頑張ります」

 

「ドクター。レイシフトの準備は「大丈夫だ。人類最後のマスター。胡麻の助君。君に任せるよ」はい!よーしやるぞ!」

 

「ちなみにサーヴァント編成はどうする?」

 

「んー…………」

 

「先輩?」

 

とりあえずエミヤと共に見に来たが、マジだった。胡麻の助はマジでやるつもりだ

 

「おい。胡麻の助フリーズしたぞ」

 

「そうだな、多分だが貴様の編成を待っているのではないか?名前が変えられるわけだから、そのスマホと繋がっているに違いない」

 

「なるほど。じゃあ適当に編成して、フレンドどうする?」

 

「フレンド?友達居ないボッチの癖に?」

 

「まぁ否定はしないんだが、うちのカルデアじゃあ俺の事を構ってくれる奴が多くてな。見ろよこれ」

 

「ギャラクシーサクラ?このお前に聖杯使って、スキルマしてるフレンドさんは、まさか……」

 

「BBだよ。なんか『え?データ飛んだ?そうですかお疲れ様です。はい。何ですか?ほら早く入力してくださいよ私のフレンドコード。は?優しくなった?なに勘違いしてるんですか。貴方はせいぜい私のフレンドポイントを貯めるだけの家畜さんなんですからね。BBちゃん応援しちゃうぞ♪………………何ですかその目は⁈』って」

 

「なるほど……」

 

「んで、エミヤに聖杯使っているのが、メルト。ドレイクに聖杯が黒髭。自分自身に聖杯、アルトリアを育成せずにいるのがモーさん。パッションリップとか巨乳系で固めているのがガウェイン。イスカンダルはエメロイ・マークII」

 

「二世な。本人の為に言っておこう」

 

「まぁ適当にやってくれや。ほれスマホ。俺はマナプリになるよ」

 

「ああ、わかった。では」

 

「また」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?なにしてたの?」

 

「何も?」

 

なんかやっぱりマナプリになったって、目を開けたら元のカルデアだった。やっぱりぐだ男もかっこいいには、かっこいいが、うちの娘が一番である

 

 

 

 

 

 

 




サゴシ丸→胡麻の助
情緒不安定な変な奴。マシュに想いを寄せられているが、アストルフォ推しである。基本的にバーサーカーがログインしている時にしか動かなかった。現在はエミヤPのプロデュースにより人類を救った

ギャラクシーサクラ
やっぱりBBちゃんは強いですね。白野先輩の礼装装備しちゃおー。バーサーカーさんは麻婆でいいや

足長姫
やっぱりエミヤは安定しているわね。今になってBBをマナプリにした事を後悔よ。アヴェンジャー 多すぎだっての!…………バーサーカーが居るからいいけど

海賊王に拙者なる!ドン
いや違うから。性能重視だから。好きじゃないから

騎士王モードレッド
やっぱり俺最強!父上よわ〜(本人は満足)

太陽の騎士
私の編成に何か?

マークII
なんだ?私は効率重視なんだ。ダブル孔明のイスカンダルマジ強い。ふ、悪くない。そんなことよりバーサーカー。貴様、私の事を陰でマークIIと、って待て!逃げるな!

ジャンヌ
起きたらなんか、よそのカルデアとおんなじ様に稼働していて、一回夢かと、自室の床を頭突きで何個か穴を開けた。夢じゃないとわかり涙したが、目の前が真っ赤だった

ニトクリス
1日1回は、胡麻の助の部屋の前で、でませい!言ってる

エミヤ
FGOにハマる

バーサーカー
改めて立香で良かったと思った。ジャンヌもクソだし、クー・フーリンも青タイツだし、エミヤはエミヤだしで我が家が一番だ。カルデアは我が家ではないのだけど


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彼氏事情

ただ信勝のくだりがしたいだけの回です


「第1回!カルデアの使いやあらへんで、チキチキ!立香の彼氏事情ぉぉ!」

 

「………うるさいぞ」

 

「そんなことより、どうですかエミヤさん?彼氏事情について」

 

「いや私は関係ないだろ…」

 

「関係あるだろ!お前の子供でもあるのよ!認知しなさいよ」

 

「私は未婚だ!」

 

「はいはい。夫婦漫才はそこまでにして」

 

「でも立香お姉ちゃんの彼氏って、私達が関わっていいの?」

 

「イリヤ。いいか?我々衛宮家は立香守らなければならない!そうだよなジジィ?」

 

「………初孫だ。立香は僕が守る」

 

「爺さん…」「パパ…」

 

「パパはガチね。よーし、面白そうだから私も手伝ってあげる。ありがたく思いなさいバーサーカー」

 

「よっしゃー!てな訳で審査じゃボケー!」

 

「「(絶対ろくなことにならない……!)」」

 

最初に言った通り、アホがまた暴走した。アホに、アサシン・エミヤ、クロエ、イリヤ、そして私だ

 

「はい!部屋は変わって、面接スタイルになりました。目の前の席に座っていただき、我々が審査すると言う形です。目の前にあるボタンは気に入らなかったら押してください。床が空いて落ちまして、問答無用でマナプリになります」

 

「星5も?……知らんぞ私は、マスターに殺されても」

 

「確か、ここのサーヴァントのみんなって宝具レベルマックスだったような」

 

「特別審査員として、この二人に来てもらいました。白野さんと、アイリさんです」

 

「彼氏?お母さんは許しませんよ!」

 

「おばあちゃん?いい響き!私が居ない間に大家族で嬉しいわ!ひいひいおばあちゃんまでは行きたいわね」

 

ギャグ空間だから、普通に居る白野。もうあの夫婦無茶苦茶だ。イリヤはアワアワしているし、クロはニヤニヤしている。爺さんはアサシン顔でまだ空席を睨んでいるし、クッ!胃が……

 

「まず一人目どうぞ」

 

「織田信勝です。ここに来れば姉上と結婚で「会場間違いじゃボケが!」え?床が?………あー!姉上ー…………」

 

「なに今の?」

 

「わかんない…」

 

「はい次!」

 

先が思いやられる……

 

「俺を呼んだな!お義父さんって!まだ説明と………」

 

「「…………待つな、希望もするな」」

 

「白野もバーサーカーも最初から落す気だっだわよ⁈」

 

「二人とも連打してた……」

 

何故だろう…?私も押していた

 

「次!」

 

「三番手は俺だ」

 

「クー・フーリン。貴様か…、まったくなにをしているのやら」ポチポチポチポチ

 

「ごく自然にボタンを押しているが、そうはいかねぇ。ルーンでテメーのボタンだけは機能しないようにした」

 

「チッ……」

 

三番目に来たのは、クー・フーリン(キャスター)。古参中の古参メンバーでマスターとの付き合いも長い

 

「じゃあまず、立香との関係と魅力を言ってください」

 

「ハッ、男にそんなこと言わせんな。だがまぁ、目、だな」

 

クー・フーリンを馬鹿にはできないな。マスター、立香の目は真っ直ぐだ。彼女は常に未来を見ている。そこは白野に似たんだろうな……

 

「術ニキ。合格だ!……第2会場は、ここを出て左の突き当たりです」

 

「へいへい。バーカエミヤ」

 

「…さっさと行け。おい、いいのか?あんな犬に」

 

「それは僕も思った。安易に決めすぎではないか?」

 

「アチャ男君も切嗣も大丈夫よ。100審査のたった1回だから」

 

「それに100審査目の部屋は、問答無用でセイヴァーと戦闘になるから」

 

「白野さん。それ審査になってない………」

 

「考えたら負けね。バーサーカー次よ!」

 

月から変なのを連れて来たな……

 

「ま、マシュ・キリエライトです!よろしくお願いします!」

 

「「「「「101審査合格」」」」」

 

「「100超えたー!」」

 

速攻だと⁈挨拶だけで、親、祖父母、クロエの公認。後輩系ヒロインがここまで強いとは………!

 

「次は僕だ。アビシャグのマス「はい次」あれー…………」

 

なんだったんだ?まぁいいか

 

「でゅふふふ。オッス拙者黒髭。かっこいい奴がいっぱいいるので、ムカつい来たぜ!お義父さん。娘さんをください」

 

「黒髭。合格」

 

「え?………、マジ?バーサーカー氏いいの?拙者でいいの?」

 

あの黒髭を⁈………ダビデ王を落として頭がやられたか

 

「いやだって、海賊のお前が正面から来たからな、真面目なんだなぁーって」

 

「そうなの?なんだか、あなたとは違うダメ人間なのかと」

 

「ダメ人間だろうよ。海賊だから奪うのか支流だろうが、こいつは気の使えるいい奴だよ」

 

「なるほど、じゃあ合格」

 

「……………ウルセェ!さっきから、いい奴とか、真面目だとか、俺は海賊だぞ!テメェらの身内を奪いに来たに決まってるだろうが!「じゃあ不合格でいいの?」ズルい!バーサーカー氏ズルい。拙者が今照れてる場面じゃん」

 

「ティーチ。試練に合格して、俺たちから立香を奪ってみろ」

 

「…………マスターを、幸せにするぜ」

 

そう言って黒髭は出て行った。バーサーカーや白野は見抜いていたようだな。黒髭がどれだけふざけても、マスターを大事にしている事を……

 

「意外。あの黒髭にあんな雰囲気があったなんて」

 

「え?クロってあの人見たことあるの?」

 

「逆に聞くけど、イリヤないの?」

 

「うん。初めて」

 

「ふふ、あとでパパにありがとうと言いましょ」

 

「………………なんのことかさっぱりだ」

 

…………爺さん

 

「まぁ、最悪黒髭がクリアしても大丈夫そうだな」

 

「何言ってんだエミヤ。試練20は黒髭を殺すためだけに作った部屋だぞ?あんなクズにお義父さんなんて許すか」

 

「…………じゃあ、なんだあれは?白野だって」

 

「私も、試練20があるから、今のうちにいい思い出を作っとこうと……」

 

マジかこのクレイジー夫婦。黒髭。骨は、マナプリは拾うぞ……

 

「ふふ、ハハハハハ!ついに来てしまった。失礼。私こそ、マスターに相応しい最良のサーヴァント。アル「バーサーカー。頼まれたあんまんを買って来たぞ。なにをしているアルジュナ?」おのれカルナァァァァ!表に出ろ!」

 

「………出て行っちゃった」

 

「別にいんじゃない?イリヤも食べなよあんまん」

 

「はん!美味しい」

 

施しの英雄もパシリ扱いか…、私はシンプルに肉まん派なんだが…

 

「モグモグ、はい次」

 

「飲み込んでから喋りなよ。ほら口ついてる」

 

「お、あんがと」

 

「イチャつくな!」

 

「なんやねん。妬みか?生涯独身」

 

くっ、なんであいつばかりが所帯を…!

 

「皆さま。立香の嫁の清姫です」

 

「ちょっと、誰が呼んだの?コレ呼んだら話が終わっちゃうよ?」

 

「あら?ダメだったかしら?立香さんの部屋の下から出て来たから……、良かれと思って」

 

「お義父様。お義母様。そしてマスターの家族の皆様!私が作った肉じゃがをどうぞ」

 

肉じゃがだと!肉じゃが、簡単に言ってしまえば日本の代表的な料理だ。その発祥は、東郷平八郎がイギリスで食べたビーフシチューを日本で作った結果、肉じゃが完成したと記憶している。肉、じゃがいも、玉ねぎ、糸こんにゃくなどを醤油、砂糖、みりんで煮立てた料理。肉は豚肉や牛肉、鶏肉を使用するが、我がカルデアではマスターの意向で鶏肉を使用している。そして隠し味に…

 

「肉じゃがの回想が長いよ!いやむやみに賄賂は「美味しいよ」むやみに食ってよ⁈「はい」ん?美味いゾォォォォォォ!」

 

「あら本当に美味しい。はい切嗣」

 

「自分で食べれる。………はぁ。わかった。そんな顔をするな」

 

ふ、成長したな清姫君

 

「………エミヤ先生!私やりました」

 

とりあえず愛は強し。せいぜい苦しめマスター。清姫は審査を通りましたとさ。まぁ次から波乱が起こるのは誰もわからないけどね

 

「超絶かわいいBBちゃんだぞ♡白野先輩と結婚します」

 

「そして来てしまった余!奏者との結婚をする報告をしに来たぞ」

 

「お二人とも面白いですねぇ。私ご主人様と結婚していることを報告しに来ました」

 

「ハッハッハ!面白いなBB、キャス狐よ。余が、大切だからもう一度言うぞ?余が!奏者と結婚するのだぞ?いやもうした。してしまった」

 

「ネロさんは虚言癖がありますから、大丈夫ですか?夢と妄想&想像が現実にジョグレス進化してません?あー怖〜い」

 

「それは貴様であろう?」

 

「「………………ハッハッハ」」

 

「ささご主人様。あんな二人置いて、私と立香さんと三人で暮らしましょう?ね?」

 

「「なにをしている?」」

 

「キャス狐よ!やっぱり貴様は脳がピンクで淫乱だから、そんなことばかり」

 

「髪の色は関係ないじゃないですか!だいたい淫乱なのはあなたもでしょうが!」

 

「お二人とも変態さんなんでご退場してください」

 

「「なんだと!」」

 

いきなり入ってきた見知った三人。アホの隣で青い顔してあわあわ震えている女の関連であろう

 

「ちょっとトイレ」

 

「待って」

 

「いやマジで離してよ。巻き込まれたくないのよ僕」

 

「奏者!」「ご主人様!」「先輩!」

 

「………………………ああああああ!」ポチ

 

悲鳴とも言える叫びと共に、自分の目の前のボタンを押す。押したとともに、白野の席の下が開いて落ちていく

 

「そういう使い方する⁈」

 

「またぬか!奏者」

 

「お話はまだ終わってませんよご主人?」

 

「ふふふ先輩待ってー」

 

「これを機に攻略ヒロインに上がるわ私!」

 

追いかけるようにネロ、玉藻、BB、一人増えてエリザベートが落ちていった

 

「……………お前の嫁おかしいぞ?」

 

「……………知ってる。だから惚れたんですよ」

 

「白野さんはモテるのね。同性に」

 

「…次だ。本来の目的を忘れるな」

 

白野と星4以上がマナプリになっていく様は、まっこと恐ろしい

 

「私よ!マリー・アントワネットっていいます。ここに来ればバーサーカーと友達になれるって聞いたのだけど、エミヤさん。バーサーカーは?」

 

「ん?奴なら……」

 

穴が一つ増えてる…………

 

「まぁトイレだ」

 

「そうなの?あら?そこの穴から気配がするわ!私行くわね。ごめんあそばせ」

 

そう言って穴に入っていった。気配すら感じ始めたか

 

「あの、なんの集まりですか?」

 

「あらセイバー」

 

「なになに?なんのイベント?私も混ぜなさいな」

 

「あ、イシュタルさん」

 

「あのエミヤさんに料理を教えてもらう予定なんですが?」

 

「今度はパールバティ?これって……」

 

「………………」ポチ

 

「あ、エミヤが逃げた!」

 

「私の直感が言っている。追えと、待ちなさいシロウ!」

 

「なに逃げてるのよ!エミヤくん。待ちなさい」

 

「あ?………二人には負けません!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………はぁ、おしまいだ。全くままならないな」

 

「そうね。まさか息子達揃ってこれだもの」

 

「いやー!楽しかった。お腹空いたし、ご飯にしますか」

 

「いやいいんだけど……、マスターさんはコレ知っているの?」

 

「「「多分知らない」」」

 

「ですよねー」

 




クー・フーリン・キャスター
セイヴァーに消された。のちに再召喚

黒髭
試練20で死んだ。ちなみに試練20の内容は、ぐた男×ドレイクを音読することだった

カルナ&アルジュナ
喧嘩しているところを立香に止められる。立香はまだ知らない

岸波白野
月からまた来た。ついでに変なの連れて来た。全融合白野だが、ちゃんとバーサーカーを選ぶ、だって白野が居ないとあいつダメになるよ?マジで

エミヤ
居場所がどんどん無くなる

バーサーカー
彼氏とかマジで許さん!孫?孫は欲しい!マリー?聞こえなーい

衛宮家
家の男衆や息子の嫁とか、トラブルメーカーの集団

藤丸立香
種火から帰ってきたらサーヴァントがマナプリになっていた。まぁまずはバーサーカーを召喚してぶっ殺す


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ギルガメッシュは……

ギルガメッシュってこんな感じだったけ?って思いながら書きました。原作の方では、結構残忍な所があったのですが、私の作品では、こんな感じです

今年もあとちょっと、次回はそれらしい作品にしていきます。なるべく今年中に出す予定。…………多分


『おい道化。貴様はこの世界をどう観る?』

 

『んー、別に考えたことないな。でもデカイと思う』

 

『大きさの話ではないは阿呆が』

 

『じゃあなんて言えばよかったのよ』

 

『楽しいとか、退屈とか、言いようはあるだろうが』

 

『じゃ楽しい』

 

『……………貴様、前々から思っていたが我のことを馬鹿にしてないか?』

 

『……………して、ないよ?』

 

『我を前にして、貴様神経壊れているのか?ん?』

 

『いやでも楽しいよ?俺にとって英雄王ってスゲー怖い存在だもん。でも先輩って怖いより、カッケーし』

 

『カッケーか…………、ふん!当たり前だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エクスカリバー!」

 

「ッ!」

 

なぜ今なのだろう、なぜこの間際に、あのやりとりがよぎったのだろうか………、セイバーの一撃を受け、浮かぶは奴の顔

 

「………アーチャー!貴方ッ!」

 

「…………ふ、なんて顔だ。誇れセイバー。この我に勝ったのだ」

 

「…………貴方、わざと」

 

「意味がわからんな、ほら見ろ。あれが貴様の求めた聖杯だ」

 

この日、我は綺礼を連れ柳洞寺に来ていた。最後の戦い、残るサーヴァントは我とセイバーのみ、聖杯は出現し、泥を垂れ流す

 

「ッ!…………あんなものが、あんなものが聖杯だと言うのか⁈私は、あんな物を………」

 

「なんだ違ったか?貴様はアレが欲しかったのであろう?だが、もうどうでもいい、好きにしろ」

 

体は倒れ、血流れる。アーチャー特有のの単独行動のスキルで消えるのが遅い

 

「セイバー!」

 

「………凛」

 

「…………綺礼もやられたか。小娘、あれをどうする?」

 

セイバーのマスターがここに来たと言うことは、言峰綺礼は負けたと言うことだ。だがあの小娘の事だ。綺礼生きてはいるだろう。だが、あやつもまだ人の子であったか……

 

「………セイバー」

 

「大丈夫です凛。あれは私の求めたものではなかった。壊しましょう」

 

「うん!アーチャー。いや英雄王ギルガメッシュ、最後に、あいつになんか言うことはない?」

 

あいつだと?ある訳がない!雑種で凡人、凡夫な奴なんぞに、我が言う事などない

 

「………なにをしている?我が完全に消えてしまったら、あれは世界を飲み込むぞ?」

 

「わかった。セイバー行きましょう」

 

立つこともままならん状態。セイバーとセイバーのマスターが聖杯の元へ行ったようだ。だがしかし何故だろうか……、エアを使えば、勝利など容易かった。だが我はセイバーに剣で勝負した。そして最後は避けれた。だが体は奴の一撃を受け入れた

 

「何故だ?」

 

「正々堂々と戦いたかったからじゃない?」

 

「……………貴様、阿呆だとは思っていたが、ここまでイカレているとはな。あれが見えんのか?」

 

「いや見えるけど……」

 

この場に似合わぬ者がいる。魔術の才能もなく、魔力回路も開くことも出来ん一般人が

 

「切嗣から外に出るなと言われなかったのか?」

 

「ジジィはマーボーの方に行ったよ。まぁここには黙って来たんだけど」

 

「そうか」

 

「消えんの?」

 

「ああ」

 

「そっか………、セイバーに負けたんだ。ダサ」

 

「体が動いていたら八つ裂きにしてやったろうに…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼き頃から、こやつとは一緒にいた。第四次が終わり、次の聖杯戦争まで猶予があった。暇であった我だが、偶然にも奴とあった。衛宮士郎にだ

 

「………………」

 

「貴様。何者だ?この時代、いやこの世界の者ではないな。いやまて、…………貴様どこかで会ったか?」

 

「え、いや、あのー」

 

「なにをおどけている?人の目も見れんのか貴様は」

 

「いや、だって、その、見たら殺されるし」

 

「ほぉ」

 

足を震わせ、酷い汗を出している。見たら殺される。確かに我の許可なく、我を見たら殺していただろうな。こやつ…

 

「我知っているな」

 

「ッ!……………」

 

ガクガクの足をゆっくり回れ右して……、あ、逃げた

 

「待てー!小僧!」

 

「待つか金髪クソ野郎!逃げ足はグランド級なんだよ俺は」

 

「グランドクラスまで知っているのか」

 

「しまったー!」

 

それから冬木中を走り回った。宝具を使えば簡単だが、綺礼の奴がうるさいので我も全力で走った。てか足速

 

「はぁ、はぁ、はぁ、手間をかけさせおって」

 

「死ぬー!ジジィ助けてー!」

 

やっと捕まえた。こいつは知っている。未来を全てを……、こいつは天性の千里眼所有者かもしれん

 

「さて、小僧。話せ、全てだ。嘘偽りなく、真実のみを語れ。嘘を話してみろ……、わかっているな?」

 

「……………一ついいですか?」

 

「言ってみろ」

 

申し訳なさそう口を開く小僧。雰囲気が変わった

 

「………行くぞ英雄王。武器の貯蔵は充分か?」

 

「………なにを言っている?」

 

「もう充分!生涯に言ってみたいこと言ったし………、殺せよ!」

 

「……………仕方ない殺すか」

 

「すいません!全てゲロりますから命だけは、勘弁してください!」

 

話を聞いたところ、輪廻転生の類であった。いや正確には憑依の類が妥当か……

 

「名は?」

 

「衛宮士郎、です」

 

「戯けが、転生前の名だ」

 

「えっと………、なんだったけ?」

 

「……殺すか」

 

「藤丸◾️◾️です!はい思い出した!流石AUO!凡人に思い出ささせるやり方を心得てらっしゃる!」

 

これが道化との出会いだった。思えば、奴とは長いな。友が居らぬからか、この日逃したら、性懲りも無く教会まで顔を出しに来る阿呆

 

「ギルガメッシュ。客人だ」

 

「なんだ綺礼。この我に客など居らんわ。…………まさか」

 

「AUO遊ぼー!」

 

「貴様阿呆か?命を狙われて、よく顔を出したものよな」

 

「お前、こんな少年になにをしている?君、帰ることをオススメしよう」

 

「友達居ないから暇なんだ。四人プレイのゲーム買ったけど、ジジィやってくれないし、藤姉弱いしで」

 

「昨日そこらであっただけで、我の友を語るとはおこがましい。そうだな…………、さしずめ我は貴様の人生の先輩よ」

 

「おお!人生初めての先輩だ。一生ついて行くっス」

 

「ふふ、悪くない。よし付いて来い道化!貴様の家でゲームやるぞ」

 

「おっしゃー!」

 

「……………似た者同士、か」

 

不思議であった。あやつは我の事を王として見て、ギルガメッシュ見て、なお、先輩と呼んだ。先輩として我は……

 

「ウゲー気持ち悪い!先輩。エサ付けて」

 

「貴様それでも男か?ほれ、貸せ。まったく釣り自体が始まらんわ」

 

娯楽を教えた

 

「見ろ道化。黄金に輝く我のバイクを」

 

「スゲー!」

 

「ふん、我の騎乗スキルを見せてやる。乗れ!海に行くぞ!」

 

「英雄王。やめた方がいいですよ。貴方の騎乗スキル云々では「喧しいは!聖女風情が、我に説教か⁈家で煎餅食べて寝ろ!」はぁ、もうお好きに」

 

「私を海に連れって……!」

 

「しっかり掴まっていろよ?」

 

「その茶番いります?」

 

「「イヤッフゥゥゥゥ!ってギャァァァァ!」」

 

「…………シロウの呪いには勝てませんよと、言いたかったでけどね」

 

悲劇を教え

 

「…………衛宮切嗣!」

 

「…………言峰綺礼!」

 

「なんだ?貴様らもオセロ大会に来たのか?」

 

「先輩こそ。てかマーボーもオセロ大会に参加してたのね」

 

「…………言峰の姓を見ると頭が痛くなりますね」

 

「まぁ我も暇だから付いて来たまでだが……、道化。近く公園があったぞ」

 

「マジで⁈ウルク要塞作ろうぜ先輩」

 

「ウルクをチョイスするとは、センスが良いぞ道化。よし!砂場を占拠するところからだ。付いて来い」

 

「………巷では、メタルファイトだのなんだの言っているが、元祖こそ最強!ガイアドラグーンの力見せてやる」

 

「我の、コロコロ限定、金のドラグーンの力を使う羽目になるとはな……!」

 

「ベイブレードで砂場占拠するんですか?それなら一緒に遊べばいいのに……、まぁ本人たちはやる気満々ですからほっときます」

 

敗北を教え

 

「白野。この味噌汁味がせんぞ」

 

「先輩先輩。それいつもだから」

 

「まことか?…………こういう感情はあまりしないのだがな、道化。お前は可哀想だ」

 

「数年間一緒だけど、そんな目の先輩初めてだね。白野よかったな」

 

「……………なにが?士郎おかわり無いから。明日の朝ごはんも、昼ごはんも、晩ごはんも無いから士郎だけ」

 

「うま!うまい!この白米うまい。白野はズゲーな」

 

気遣いを教えた

 

「確か、貴様は第四次聖杯戦争の生き残りらしいな。あの泥に触れて生きているとはな……、いい死に方はせんだろうよ」

 

「助けてよ。蔵の中にそれっぽいのあるでしょ?」

 

「知らんな。貴様の生き死にに、我が干渉することはない。足掻けよ道化。我は貴様の足掻きを楽しむのだからな」

 

絶望を教えた

 

短いな。短すぎる。だが長くもある

 

まだこやつには教えてないことがある。山の様にだ。ほかの雑種よりも雑種で、弱い凡人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩って、宝具すごいのに、あんまり強くないから」

 

こいつは成長するたびに、口が悪くなっている。完全に我を舐めている

 

「…………確かにな、セイバーに剣で戦った時点で、負けていたか」

 

「でもさ、正々堂々と戦って、かっこいいじゃね?」

 

「そうか」

 

かっこいい、か。ふん、変わらんなアホめ

 

「衛宮士郎」

 

「…………」

 

「最後に、この我から直々に人生の助言をしてやる」

 

「ウッス」

 

「我が教えた事に対して、難しく考えるな。挫けそうになり、辛くても、前だけは向け。そして立ち続けろ。その生き様こそ、生きると言う事だ。後悔をする生き方はするな。心に決まった目的は決して忘れるな。良いな?」

 

「まぁ難しいから。適当に楽しんで死ぬよ」

 

「まぁそれで良いか」

 

こんなものか……、なに、あとは生きる者の世。二度目の生などこんなものよ。遠くを見れば光の柱が見える。どうやらセイバーがやり遂げた様だな

 

「じゃあ帰るわ。また、ってさよならか」

 

「…………………立香だ」

 

「ん?」

 

「貴様と白野の子だ。この偉大な最古の王ギルガメッシュが名付けたのだ。誇れ」

 

「いや、俺と白野はそんな関係じゃないし」

 

「戯けが!そんなだから童貞なんだ貴様は」

 

「ど、童貞ちゃうわ!…………くそー童貞だよコンチキショウ」

 

やはり面白い。だがまぁ、こやつからは千里眼で未来は視えないが、視えた。こやつの様に赤い髪、白野の様な真っ直ぐな目に、通る声。そして生きる様は、道化の様な娘が視えた。常に生きることを諦めず、意地悪く咲く花の様に立ち続ける女

 

「もう行くは、赤い悪魔が来るし」

 

そう言って、奴は上がって来た階段を降りて行く

 

「………………………………ではな、藤丸◾️◾️」

 

「ッ!…………………覚えてて、くれ、たんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「名前は決めてるの?」

 

「波動丸!」

 

「……………ダサ」

 

「いいと思ったんだがな」

 

「女の子なんだか、かわいい名前に「あ、立香だ」立香?」

 

「…………うん。立香だ。それ以外ないし、それに決める」

 

「…………うん。立香にしよ。いい子に育つよ。士郎と違って、いっぱいコミュニケーションが出来て、士郎と違っていっぱい友達が出来て、士郎と違って「ごめんなさい。今後はちゃんとします」反面教師が近くに居るから、私はちゃんとしよう」

 

 

 

 

 

 




ギルガメッシュ
千里眼では見ることが出来ない衛宮士郎を見つけて、気にいる。何だかんだ付き合いは長く、かっこいい自分を士郎に常に見せたい。慢心は捨てたが、見栄が出来てしまう。第五次におけるアーチャークラスであり、最後はセイバーに正々堂々と剣で勝負して負ける。衛宮士郎は友ではなく、人生の後輩である

衛宮士郎
長くギルガメッシュと遊んでいたため、懐く。何でも出来て、常にかっこいいギルガメッシュに尊敬している。第五次の最後、切嗣に外に出るなと言う言いつけを破り、ギルガメッシュに会いに行く。ちなみに呪いか何なのかはわからないが乗り物は常に事故る。ギルガメッシュとは4回事故っている

遠坂凛
最後の戦いで、言峰綺礼と対峙する。父を殺された事も知っている。最後はアゾットの剣を刺し、勝利する。聖杯は無事破壊し、後にエメロイⅡ世と共に聖杯を解体

セイバー
願いを叶える為にギルガメッシュに勝ったが、聖杯汚染の為、願いは断念。ギルガメッシュが正々堂々と戦ってくれた事が、意外と嬉しかった

言峰綺礼
聖杯戦争監督だが、聖杯戦争に参加し、最後にボスとして登場。凛の剣は避けれたが、綺礼も人の子であった。凛が去った後に衛宮切嗣にトドメを刺される。死ぬ間際、言峰綺礼は終始笑顔だった。ちなみに切嗣が参加する大会で必ず決勝で会う

衛宮切嗣
第五次の最後がわかった為に「士郎。白野ちゃん。絶対に外に出ちゃダメだよ?士郎振りじゃないからね?いいね?………………士郎!わかってる⁈」と言って、言峰綺礼の元に向かい、最後の起源弾を放つ。全てが終わった後、帰ろうとした所で士郎に会い。一緒に帰る


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クー・フーリンは……

あけおめ!間に合わなかった〜

今日考えた物何で、どうなるか…

運命なのか、これ書いている中、確定ガチャはメイブ来たぜ!




今年もアホのバーサーカーをよろしくお願いしますします。by白野わ


俺のクラスはランサー。名をクー・フーリンと言う

 

俺の分霊は数多く。キャスターやバーサーカーなど多種それぞれだ

 

俺はそこそこ古参で、マスターの立香が第一特異点間際に召喚された。いろいろな聖杯戦争に参加したが、これほどの大規模は初めてだ。人類救済。デケー話だ。そして何処にでもいる赤マント。なんか一緒に居たバーサーカーは、運命だの、赤い糸だの言っているが、こいつもなんか見たことあるような…、ないようなで、まぁ知り合いばかりで動きやすいちゃぁ動きやすい

 

数ある聖杯戦争で、俺はよく死ぬ。自分で言っていて、おかしいこと言っているのは確かだ。だが事実だ

 

これは

 

そんな俺の話である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あー、イッテー。………俺の部屋、か」

 

昨晩。酒飲むサーヴァントの集まりにて、だいぶ飲んだせいか、二日酔いになっていた。本来サーヴァントは二日酔いにはならないらしいが、今回は序盤から裸の金髪AUOが出した酒で、サーヴァントにも効く酒らしい。さらに酒呑童子の宝具である酒も飲んだ。人間ならアルコール中毒待った無しだ

 

「……えー、と。確か今日はシフト組まれてなかったな。どーすっかな。畑の方はディルムッドの奴が居るからな。………暇じゃねぇか」

 

自分がちゃんと部屋に帰って居るあたり、酒盛りはもう終わって居るみたいだ。最低でも仕事の時間には飲まないことが、マスターとの約束なので終わっているだろう

 

俺の仕事は大まかに二つ

一つはクエストで生き残り、敵を殲滅すること

二つ目は、カルデアは自給自足らしくて、畑を耕し、野菜などを栽培すること。ちなみに俺は班長だ。エミヤの野郎は料理班長でよく顔を合わせる。あーやだやだ

 

「暇だし、カルデアでも回ってみるか」

 

そうと決まれば、動くのは早かった。口笛でも吹きながら廊下を歩く。カルデアの職員の声なんかが聞こえる

 

「おいおい。ちゃんと数えたか?それ?」

 

「数えましたよ!でも一個足らないんですって!」

 

何が足らないのかは知らねーが。まぁ関係ないわな。と、廊下をあるて来た訳で、トレーニングルームに来た

 

「……バーン、…リバーン、カリバーン!」

 

「お、やってるな。どれどれ」

 

「カリバーン!……はぁ、はぁ、はぁ。どうでしょうか?」

 

「ん?まぁいいんじゃないですか?」

 

「ありがとうございますX師匠!あ、クー・フーリンさん」

 

トレーニングには、鍛錬に勤しむ、アルトリア・リリィ。そして適当に答えて、さっさとユーくんに会いたいヒロインXが居た

 

「よお!調子はどうだ?」

 

「はい!順調です。ね、師匠」

 

「あーはいはい。わかりましたから」

 

「適当だな。どうだ俺と勝負しないか?」

 

「いいんですか⁈ありがとうございます」

 

「よかったじゃないですかリリィ。ランサーが宝具を正面から受けてくれますよ」

 

「おおよ!ドンとぶちかましな。まぁ倒し切れればな」

 

俺はこの時、忘れていた。アルトリア・リリィの宝具の詳細を……

 

「では…、ッ!カリバーン!」

 

「へっ、矢避けの加護ってな」

 

「ランサー。言っておきます。リリィはクエスト帰りで、礼装がまだ装備されてます」

 

アルトリア・リリィ

礼装

射初の一矢

 

「必中かよ!ぎゃー!」

 

リリィの宝具は男性殺しなのは、お約束なのだ

 

「ああ!クー・フーリンさんが死にました!」

 

「この玉無し!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!……………ここは、俺の部屋?」

 

確かさっき、俺は、セイバー・リリィの一撃を食らって、死んだ?よな……。夢だったのかと思い。廊下を走る

 

「おいおい。ちゃんと数えたか?それ?」

 

「数えましたよ!でも一個足らないんですって!」

 

カルデアの職員の声がする。これって、さっき聞いたぞ!って事はと思い、次にトレーニングルームに向かった

 

「カリバーン!……はぁ、はぁ、はぁ。どうでしょうか?」

 

「ん?まぁいいんじゃないですか?」

 

「ありがとうございますX師匠!」

 

「たく、今日に限ってユーくんは何処に……」

 

見た。さっき見た!ここに居てはいけない。本能がそう言っていた。だがそれは遅かった

 

「グハッ!………………こ、これは」

 

逃げようと動いた瞬間に、背中から胸を貫く見知った紅い槍

 

「ん?すまんなセタンタ。お前の背中があったものでな、つい喧嘩をふっかけてしまった。しかし、魔力を宿さないゲイ・ボルグに当たるとは、ハッハハハハ!まさに幸運E(イー)と言った所か?」

 

突然のゲイ・ボルグ。投げたのはクー・フーリンの師のスカサハだった

 

「く、くそ師匠が……!ぜ、全然つまんねー……ガク」

 

「んー?姐さんどうした?おー!クー・フーリンではないか。死んでいるな」

 

「この人で無し!と言う奴だな?そもそも儂は人の域は超えているのだがな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!………クソ!またか」

 

目を覚ますと、また自分の部屋に居た。だがクー・フーリンは覚えがあった。思い出したのだ。カルデアの職員が足らないと言っていた。それも鬼気迫る表情でだ

 

「そう言うことか……、おい、出てこい!居るのはわかってんだ。聖杯くんよ」

 

「ふっふふ!久しぶりだねランサーくん」

 

照明が切れ。部屋の真ん中に泥の様な物が集まる。人と同じくらいの高さに集まり、マスコットの様なモノが出現した

 

「…やっぱりテメーか!こんなことやるのはテメーだけだ。足らなかったのは聖杯だったのか、だからテメーが…。なんで俺のとこ来た!キャスターの方に行けよ!」

 

「自分なのに、キャスターの方を売るなんて、本当に君は懲りないねー。まぁいいさ、簡単に言おう。今日、君は、ありとあらゆる方法で死ぬ」

 

「またかよ……、だが今日だけだ。今日生き残ればいいだな!」

 

「そうさ。でも気をつけなよ。ここにはありとあらゆる殺しの刺客がいる。僕は君を心配してるんだよ?」

 

「いけしゃあしゃあ。じゃあなんで俺なんだ!」

 

「それはね。僕が何処の聖杯か知っているかい?僕はね、アメリカで回収した聖杯なんだ。つまりだ、僕と君が合体すれば、君もオルタになれると言う訳だ。相性抜「うるせぇ」」

 

クー・フーリンの手にあるゲイ・ボルグが聖杯くんを裂く。照明はつき。泥は消える

 

「要は生き残ればいい訳だ。へっ、得意分野だ。とりあえず外に出なけれ「◾️◾️◾️◾️◾️ー!」あー⁈へ、ヘラクレス⁈」

 

部屋に出ないと決めた途端。部屋を破壊する様に入ってくるヘラクレス

 

「ヘ、ヘラクレスさん!」

 

「あーあ、イリヤさんが、ヘラクレスさんは強いよねとか言うから、頑張って力見せようとしちゃいましたよ」

 

「そ、そんな〜。確かここって、あー!クー・フーリンさんが死んでる!」

 

「この人でなし!ってやつですね。一度言ってみたかったんですよねー」

 

「ルビーがまた呑気なこと言ってる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!……クソ!今すぐ出ないと!」

 

目覚めたら、またしても自室。ここに居てはいけない。また死んでしまう。俺は部屋を出て食堂に向かった

 

「はぁ、はぁ、はぁ、ここは流石に安全だろう。こっからは長期戦だ。腹になんか入れとくか。おいエミヤ。なんかくれ、なんでもいい」

 

「まったく。なんでもいいんだな」

 

「うるせぇ。さっさと出せ」

 

「……フン。お待ち。熱いうちにさっさと食うことだな」

 

「いただきますと、………グ!て、テメー。何入れやがった」

 

「私は作ってないぞ」

 

エミヤが親指で厨房奥を指す。そこには…

 

「小馬鹿。次に何入れる?」

 

「愛と友情、そして希望。あと婦長が言っていたエタノール」

 

「流石!私は赤がいいから、この赤の混ぜるわ」

 

「で、デスソースって読むんだっけ?まぁいっか色合いがいいね」

 

「……………ランサー死んだ入りまーす」

 

「「この人でなし♪」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「覚えてやがれ赤マント。今日は食堂に行かねえ。とりあえず出るかってアァァァァ!」

 

「どけどけ!余の独壇場よ!走れブケファラス」

 

「させません!ドゥン・スタリオン駆けるのです光の様に!」

 

「ラムレイ。嵐の様に唸れ!」

 

「ォォォォオオオ!(遠吠え)」

 

「ハンデハンデ。トップスピードよマアンナ!」

 

「かっ飛ばせ!ゴールデンドライブ!」

 

部屋を出た瞬間に複数の乗り物に引かれ死ぬクー・フーリン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから

 

何度も死んだ

 

突然のアーチャーギルガメッシュと幼いギルガメッシュの戦いに巻き込まれる死に

 

ナイチンゲールに死の匂いがすると、銃殺され

 

ジャンヌ・オルタとアルトリア・オルタのいがみ合いに巻き込まれ、死に

 

頼光と酒呑童子のいがみ合いにも巻き込まれ、死に

 

ジャックやナーサリーと言った子供サーヴァントの拷問遊びに巻き込まれ、死に

 

助けを乞いにマスターのマイルームに入ったら、着替え中だった為に、屋根裏とベットの下、そして背後に同時に攻撃をくらい死ぬ

 

 

 

 

 

 

 

「だ、ダメだ。無理だ。あの時とは違う。殺気を持った奴らが多すぎる」

 

なんとなく入った部屋に隠れる。ありとあらゆる方法を試した。だがありとあらゆる方法で俺を殺しにきてる

 

「諦めるのかい?ランサーくん」

 

「うるせぇ。帰れ」

 

「前の君は諦めなかったじゃないか?」

 

「うるせぇって言ってんだろうが!何をしようとテメーが殺しにくるんだろうが!」

 

「………諦めるんだね?…………しょうがないな。じゃあ僕が殺したあげるよ」

 

「何?お、おい。やめろ。ヤメロォー!」

 

聖杯くんが召喚した包丁がランサーに迫ろうとしていた。だが聖杯くんの泥の体に手が生える

 

「ん?」

 

「え?な、なんだ」

 

「見つけました。探しましたよ聖杯」

 

「き、君は……、天草四郎時貞!」

 

「天草!」

 

聖杯くんの背後から手刀で貫いたのは天草だった。俺を助ける理由なんかない奴が俺を助けた。だが理由はある。目の前の聖杯くんと言う名の聖杯だ。常々マスターが言っていた『天草には聖杯あげないよ。だってろくなことにならないし』と言っていた

 

「カルデアの職員が焦った様に言っていました。聖杯が一個、足らないと。私は考えました。どこかに聖杯があるのではないかと」

 

「はぁ仕方がない。どうやらここまでの様だ。ランサーくん。君に幸あれだ」

 

泥は消えていく。天草の手には金に輝く聖杯

 

「ついにですか」

 

「おい。天草。そいつを渡せ。マスターに預ける」

 

「嫌だと言ったら、どうします?」

 

「わかってんだろうが?抜け!もう俺は死なねぇ!」

 

死と言うループは避けれた。だがジークくんもびっくりのラスボス天草

 

「おい」

 

「なんでしょうか?今取り込み中何ですが?」

 

「人の部屋で何やってんだ!」

 

背後から天草ぶん殴りのバーサーカー登場。天草はクー・フーリンの方に飛ばされ、聖杯は宙に舞いバーサーカーの手に収まる

 

「グハ」

 

「バーサーカー。テメー」

 

「あのさ、サーヴァントが入れ替わり立ち替わりするって言いましたけどさぁ?人のいない時に、入れ替わり立ち替わりすんじゃねぇよ」

 

「それは失礼しました。ですが聖杯は「うるせぇ!テメーがストライキ起こす度に呼ばれる俺の身にもなれ!ジャンヌが行けばいいじゃん?エドが行けばいいじゃん⁈好きなんだろ⁈ダンテスくんが?勝手に戯れてろよ!」だいぶ拗らせてますね」

 

「大半お前のせいだろ」

 

その後、何度戦っても攻撃が読めないバーサーカーの攻撃を受けてやられる天草

 

「ぺっ!手間かけさせやがって。いいか?絶対にアポには出ないからな!絶対だからな!………、そんなことよりクー・フーリン。飯食いに来いよ。作ってやる。うまいぞ〜。さぞ立香の生着替えはオカズになるだろうな〜」

 

「………………」

 

ランサーがまた死んだ

 




クー・フーリン
自分に対して死を司る英霊
死にまくったが、精神崩壊はない。死因の中にラッキースケベがあったが、バーサーカーは知っているため、最後のアレである

聖杯くん
第五特異点のアメリカで回収した聖杯。それ故にクー・フーリンとは縁がある。実際にメイヴの影響を少なからずあるようで、クー・フーリンは死んで欲しいが、それと同時に愛情もある

天草くん
最近ストライキが頻繁になっている。その度にバーサーカーが呼ばれる。いつもビンタされて帰る

スカサハ
このカルデアでは、若干のポンコツ師匠。不死で即死持ちなバーサーカーを付け狙う

月に一回!カルデアキッチン
エリザベートとバーサーカーが料理する日。させないつもりだったがうるさいので月一でさせる。エリザの料理でバーサーカー魔神柱を殺され続けることが判明。その日は誰も厨房に来ない


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キュケオーンは…

シリアスはちょっと休憩
と言っても休憩しまくっている今日この頃

謝りはするが、キリがないので
「お、久しぶりに投稿してる」的な感じで
適当に楽しでください


◯月○日

 

お仕事にて、島に飛ばされたので日記を書こうと思います。エミヤのアホの顔が見えないのが、とても清々しいです。

飛ばされてすぐ海でした。死にました

 

○月△日

 

生きていました。なんか翼の生えた女の人に助けられました。自称大魔法使い(笑)らしく

「じゃあ投影魔法見してwww」

と、真剣に言ったところ、アッサリやってのけた。弟子入りしました。

どうやら俺には姉弟子がいるようで、いつもニコニコしていました。

師匠が、祝いだ!とキュケオーンを作ってくれました。美味かったです

 

○月□日

 

やはり俺には才能が無いみたいだ。魔術回路とか言うよくわからんのが少ないらしい。魔術回路を増やしてもらおうと煽ったら、豚にされました。今夜はまた、美味いキュケオーンだ。

 

○月☆日

 

辛い。逃げるしかない。豚にされました

キュケオーンは美味しかったです

 

△月○日

 

一月経った。魔術を覚える兆しがない。師匠の特訓で瀕死になるたびに、姉弟子が笑顔でナイフを振りかざすのが怖い。

今晩はキュケオーン…

 

△月△日

 

あのクソ女!羽をむしり取って!俺の恐ろしさを…………

※血で読めなくなっている。かろうじて、キュケオーンの文字のみわかる

 

△月□日

 

今日はパンケーキを姉弟子が作ってくれた!美味かった!マジで涙が出た。

夜はキュケオーンだ………、涙が出た

 

二ヶ月後

 

☆月☆日

 

キュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーンキュケオーン…

 

 

 

☆月♪日

 

エミヤの料理が食べたい。お母ちゃん!

 

%月○日

 

はぐのー!たずげでー

※水滴で読めなくなっている

 

一月経った

 

#月□日

 

今日もキュケオーが美味い!何杯でも飲めちゃう。だが最近姉弟子が、俺の飲んでいるのは海水だと言う。やれやれだぜ

 

#月☆日

 

キュケオーが一匹キュケオーが二匹キュケオーが三匹キュケオーが四匹キュケオーが五匹キュケオーが六匹……

 

¿月?日

 

海に目掛けてキュケオーンをスパーキング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おばさま。デッシ君が部屋に籠って3日ですけど大丈夫でしょうか?」

 

「知らないよそんなこと。君が部屋に入って見てみればいいだろう?あとおばさま言うな」

 

「ですけど…」

 

「………あー!わかったよ。見てくるよ。見てくればいいんだろ?まったく」

 

「ありがとうございます。おばさま」

 

「おい弟子のデッシ。大丈夫か?ちゃんとキュケオーン食べたか?入るぞ。入っちゃうからな?なんだ大丈……………

 

 

 

 

 

 

 

 

師匠向けてスパーキング

 

 

 

 

 

 

 

@月#日

 

ここ数日の記憶がない。姉弟子がやたらと優しく。師匠も若干優しい?何故だ……?

え?辛くなったらこれを飲め?僕が知ってる最強の毒だ?それは前にジュースと思って飲んだやつだ。意外美味かったんだよね。え?シュドラ?なんそれ

 

$月¥日

 

帰って来たー!エミヤの飯が美味い!野菜たちが美味い!土だって美味い!仕事が無事終わって帰って来たよ。なんでも師匠の持っているあの毒が原因で守護者の仕事に引っかかたみたいで、俺が全部飲んだから解決だってさ。

上司が「あら、あんた痩せた?ちゃんと食べなさいよ。不健康は金にならないんだから」だって、だから俺はいっぱい食べぞ!食って食って食いまくる。そんなことより、前から作っていたバイク版デロリアンが完成間近だ。これでバクトゥーザヒューチャーできるぜ!

 

 

 

 

 

これより日記は書かれてない。女はため息と共に日記を閉めた

 

「ん?姉ぇじゃんどったのよ?俺の部屋になんか用?」

 

「なんか用ですって?アンタの部屋を掃除するサーヴァント達から掃除するように頼まれたのよ。なんで私が…、だいたい毎日掃除してもらってるのに、どうしてこんなに汚くなるのかしら?」

 

「おれは悪くねぇ!」

 

「まったくアンタは、昔から掃除が出来ないんだから…、さっやるわよ!アンタが置きそうな場所なんてわかりきってますから、ちゃっちゃと終わらせます」

 

「姉ぇリリィの方が優し」

 

「何か?」

 

「いえなにもありせん。なのでナイフはしまってください。トラウマが…」

 

「はあ、変わらないわね」

 

「まぁ俺は「俺だから、でしょ?」うん。流石姉ぇだぜ」

 

「煽てても何も出ないわよ。さっ早く片付けてしまいましょ。報酬は新規セイバーフィギュアを作るでどうかしら?」

 

「スポンサーに黄金の人が居ますよ?」

 

「……………背に腹はかえられないわね。セイバーフィギュアの為よ。やるわよ!デッシ」

 

これはカルデアの姉弟子と弟弟子の日常である

 

 

 

 




デッシ君
キュケオーンを食べ過ぎて、現在進行形で唾液がキュケオーン
エミヤと違って、変な世界ばかり飛ばされる
今回は師匠が持っていたヒュドラの毒が原因で呼ばれた

師匠
デッシを弟子にしたが、才能が無いのは一目瞭然。色々な毒のモルモットにしていたが、体より精神がヤバくなってきて心配はしていた
デッシが居なくなった時には、何だかんだ荒れた

姉弟子リリィ
デッシが消え、弟に手を出してしまい完全に病む
大人になり英霊になって冬木に召喚されたが街を走り回る男女を見て頭が痛くなった

エミヤママ
え?キュケオーン?…………今日はトンカツにするよ。俺の味噌汁が毎日飲みたい?………まぁいい。はい味噌汁。…………ん?どうした⁈お、落ち着け!それはキュケオーンじゃない!

上司
あんた痩せた?ちゃんと仕事してよね。あんたら畑ばかり耕して、仕事全然しないんだから。ちゃっちゃと仕事して、バリバリ稼いで、私の借金を返済するのよ!士郎。は?仕事したくない?ハローワークス行きなさいハローワークスに


なんか呼ばれた気がする……


最近出番がないんですが……


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真名ナンパ師は……

すまねぇとしか言えない

なかなか書けなかった

誤字、脱字、大量かも
国語能力低い自分を恨んでください


「モテたい!モテたいよ!バーサーカー」

 

「なんだマスター。唐突に」

 

現在バーサーカー。前回とは違うぐた男のカルデアに滞在中。

マスターとの関係は良好。他サーヴァントもバーサーカーの事を知っていると言う変な話である

 

「このカルデアは、いっぱい居るじゃねぇか女の子」

 

「居るけど!……俺、彼女いない歴が、イコール年齢なんだよ!」

 

「なるほど、な。それで俺に、既婚者の俺に!人生勝ち組の俺に!助けてほしいと?」

 

「そうなんだよ!なんかいつのまにか居た白野さんが『バーサーカーに聞くといいよ』って言ってたんだ」

 

「なんであいつが?てかあの男、なんで俺のこと知ってんの?」

 

当たり前のように居る白野。だがこの世界では男白野だ。ちなみにバーサーカーとは、たけのこ星人の作品でコンビを組んでるよ

 

「まぁいい、どうせ未来の話だ。さて、モテたいか…、いいだろう。着いてこいマスター。このクラス、ホスト。真名ナンパ師の俺が!伝授してやろう」

 

極限の嘘である

 

「お願いします」

 

 

 

それから

 

 

「とりあえず一人堕とす。金髪クソ聖女からだ。あいつは難易度低めだ。チョロいからな」

 

「チョロい?ああ!ジャンヌか」

 

「そそ、あのチョロい人よ」

 

「………その話、私の前でします?普通」

 

最初はジャンヌ・ダルク

記憶はちゃんとあり、バーサーカーとの思い出を保有して現界している

 

「んん!あーあー、………君、オッパイ大きいね」

 

「………………」

 

「スゲー!ジャンヌの目が排水溝のヘドロを見る目だ」

 

「あれ?可笑しいぞ。エロ系のネタで堕ちるはずなのに、同人誌だと、こと数ページで堕ちるのに」

 

「頭大丈夫ですか?いえ、やっぱり手遅れです。なんですかそのロマンチックのカケラも知らぬ言葉は、デリカシーを何処に置いてきたんですか?早く取ってきなさい」

 

「そんなものは、オルガマリーと一緒に冬木に置いてきた!」

 

「所長〜!」

 

「なんでマスターの精神を攻撃するんですか⁈」

 

そしていつもの様に言い合い。最後に旗で殴られるバーサーカーなのであった

 

「今の非道は主も見てるからな!オオ〜ジャンヌ。イマノハヤッタラアカンデ」

 

「いえ主も認めてくれます!オオ〜ジャンヌ。ヨウヤッタデ!と」

 

「なんで二人に出てくる主は関西弁なの?」

 

「次だ!こいつはパス!次行くぞマスター」

 

「おお!」

 

ジャンヌに背を向けて歩き出すバーサーカー。そんな彼を止めるジャンヌ

 

「待ちなさい。バーサーカー。なぜ私を最初に選んだんですか?」

 

「は?……んなもん」

 

最初に言っておく

 

こいつも大概

 

型月主人公である

 

「お前しか浮かばなかったからだよ。それに付き合い長いだろ俺ら?ん、またなジャンヌ」

 

「……………」

 

ジャンヌにとって、あの日々は大切な思い出。最後に小さき少年は大泣きしながらも強く抱きしめてくれたこと

 

「ヴィヴ・ラ・フランス!ジャンヌ。どうしたのこんなとこに立って?あら、顔真っ赤よ?」

 

「え?あ、ちょ、見ないでもらえますか⁈マリー」

 

「あら、あら!また彼なのねジャンヌ。かわいいわ!貴女をこんな顔にするのは彼しか居ないもの!」

 

こんな感じに騒ぐ二人だった。が

 

 

一方バーサーカー達は

 

 

「なんでジャンヌだったの?」

 

「ん?あー、だってあいつ一番チョロそうじゃん?最悪土下座したら、オッパイぐらい見せてもらえるかもよ?」

 

「うわ〜」

 

相変わらず最低である

 

 

「で、次なんだか…、一回目を失敗したし、二人まとてと考えている」

 

「なるほど!だからここなんだ」

 

ジャンヌを後にした二人は次の部屋に来て居た

 

「と言う訳で相手してもらうぜ!女神様よぉ」

 

「お願い!ステンノ。エウリュアレ」

 

「嫌よ。なんで私達があんた達の相手なんかしなくちゃなんないのよ」

 

「ふふ、マスターも偉くなったわね」

 

ゴルゴン三姉妹の長女と次女の部屋に来ていたのである

 

「それにしても、私?いつからバーサーカーと喋れるようになったのかしら?」

 

「ッ!…………(あれ?本当だ。いっつも逃げるくせに普通に喋りかけてるこいつ)」

 

「本当だ!なんで?」

 

「ふふふ、それはな!よく考えたらこいつら難易度低くね?と思った訳よ。なんか緊張している自分が恥ずかしいみたいな?」

 

「「……………………へー」」

 

ぐた男は思った。なんで自分は、この地雷を踏みながら走るバーサーカーにモテたいとか言ったのだろうと……

 

「ま、相手しないのなら、させれば良い話よ。女は基本褒めとけば、ころっとよ」

 

あ、死んだ

 

バーサーカーは二人の肩に手を置き

 

「んん!………貧乳はステータスだぜ☆♪」

 

「「…………………」」

 

「あわわわ!二人の目が死んでるぅぅぅ!初めて見た」

 

「まぁぶっちゃけると、一番タイプはメデューサなんだけどな。でもこのカルデア居ないからな」

 

メデューサも飛び火である

 

「バーサーカーダメだ!今すぐに冬木に行こう!デリカシー取りに行こうよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだねその顔は?モザイク処理されているではないか」

 

「…初めてだ。あの二人が無表情でバーサーカーを殴り続けるなんて」

 

「何があったかは聞かんが、大概こいつのせいで話は収まる」

 

女神様無表情拳で語る事件から泣きながら離脱したバーサーカーとぐた男

時間も昼に差し掛かっていたので厨房に逃げてきたのであるが、バーサーカーの顔が映せないほどモザイクがかかっているのを、察した厨房長エミヤは、ため息を吐いた

 

「……これはチャンスだ!」

 

「………………」

 

「なんだその目は!ぶっ殺すぞ!」

 

「いやなに、失敗が目に見えているのでね。止めるか否かを心の中で審議していたが、失敗して痛い目見ろと判決が下った」

 

「あんだと!日焼けサロンに打ち込むぞボケカス」

 

「エミヤになると口の悪さがグレードアップするよねバーサーカーって」

 

やれやれと言わんばかりに苦笑するエミヤ。騒ぐ三人による一つの影

 

「おいおい!なに楽しい事してんだマスターにアニキ!アニキの困りごと、西へ東へどこでも参上する俺っちを忘れたか?」

 

「金時!やったー!なんかまともな英雄って感じの人が来た」

 

坂田金時。我らが藤丸立香のカルデア同様に、バーサーカーの事をアニキと慕う。幼少期の時に光の閃光と共にバイクに乗ったバーサーカーと出会う。ゴールデンベアー号も英語かぶれも、大体バーサーカーのせいである。ちなみに藤丸立香のカルデアでは、藤原頼光バーサーカーアナタ事件によりサーヴァント達の表情が凍る事件があったが、このカルデアでは居ないようだ

 

「ダメだ。金時の手には負えない」

 

「それはアニキでも聞き捨てならねな。この坂田ゴールデン!アニキやマスターがやれと言われれば、やるぜ!」

 

「よく言った金時!流石我舎弟よ。よしナンパに行くぞ!」

 

「…………お〜、イッツバット!用事を思い出したぜ俺っち」

 

「男に!男に二言はないよなぁ?なぁ?」

 

「なんで金時はこんな人の舎弟になったんだろ?」

 

「モテたいとあのアホに言ったお前も大概だがな」

 

「うぐ」

 

顔を真っ赤にしてうず向く金時。その周りをくるくると回り続けるバーサーカー。ちなみに顔は治っている

 

「フォ」

 

「フォ?」

 

「フォックス!フォックスを紹介するぜアニキ」

 

「いやいらん!玉藻姉さんは、俺の中でやばい女のカテゴリーだから極力避ける。ナンパしてるなんてバレてみろ。なにされるか分からん」

 

「アニキ後ろ」

 

「…………マジ?」

 

「マジですよバーサーカーさん」

 

バーサーカーの耳元で囁く妖怪

 

「ぎゃぁぁぁぁ!出た!」

 

「金時さんがフォックスって叫んでいるので来てみれば、またくだらない事を」

 

玉藻の前が呆れた目でバーサーカーを見ている

 

「マスターも、この冴えない人に指導受けずにもっとマシな人が居たでしょうに」

 

「金時よ。用事だったな?一緒に行こう」

 

「まちかやがれこのヘタレポンコツサーヴァント」

 

「ヒィ!……ご機嫌麗しゅう姉さん。いやーかわいいな。綺麗だな。」

 

「思いついた褒め言葉並べてんじゃねぇです!」

 

「ぐほ!」

 

笑顔の右ストレート

 

「決まったな」

 

「フォックス!流石だ」

 

「うちのカルデア。バーサーカーのせいで暴力的になってない?」

 

全くその通りである

 

「だって!モテたいんだも!ハーレム作りたいだもん」

 

趣旨が変わって自分がモテたいと言い出したアホ

 

「だまらっしゃい!嫁と娘が居ながら何がモテたいですか!」

 

ド正論である

 

「身の回りの世話などは、皆がやってくれているでしょ?ゲームだって気軽に出来ているのは皆さんのおかげ。やったー!みんなバーサーカーの愛人だ!はい、解決です」

 

「愛が足らないよ!愛されたいんだよ俺は!一つ屋根の下で、俺以外女の子の暮らしがしたいんだよ!」

 

「ぐは!」

 

「エミヤ?」

 

突然血を吐くエミヤ

 

「………愛人ね。じゃあさ」

 

「ん?いかん!奴を止めろ!」

 

「え、なんで」

 

再度言う。バーサーカーもまた

 

「玉藻姉さんも俺を愛してくれよ?」

 

型月主人公である

 

「…………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで蹴られたん?俺?」

 

「馬に蹴られてしまえ。とだけ言っておこう」

 

「やっぱりアニキはゴールデンだぜ!くぅ〜!俺もアニキみたいな男になりたいぜ!」

 

「やめなさい」

 

「それにしても玉藻は顔真っ赤にしてバーサーカー蹴るなんて、どしたんだろ?」

 

「なー」

 

「俺っちもよく分からなかったが、まぁアニキがカッコいいってのがわかったぜ」

 

この三人マジで言っているのかと思うエミヤだった

 

 

 

 

 

 

そして

 

「うわぁぁぁぁ!助けて!」

 

「またくだらない事を、やはり一度手術すべきです貴方は」

 

「待て待てフロー!その銃を置け!手術って何するのよ⁈」

 

「切ります」

 

「「ナニを⁈」」

 

懲りずに二人は

 

「メルト頼む!昔みたいに俺に惚れてくれ」

 

「え、昔?」

 

「死ね」

 

めげずに

 

「アンパイでBBって言う処女ビッチが居るけど…」

 

「誰が処女ビッチですか⁈」

 

「二人とも仲いいよね」

 

しょげずに

 

「やあ!愛しのピグレットと、バカ弟子」

 

「キュケオーンのキャスター」

 

「ほっとけ、キュケオーンで妊娠させられるぞ」

 

「するか!」

 

挫けずに

 

「マスター!とバーサーカー。何してるの?僕も混ぜてよ」

 

「アストルフォキュン!」

 

「ダメだ帰ってこいマスター!」

 

挑み続けた

 

「あらマスター!と、バーサーカーでよかったわよね?」

 

「あってるよアビー。ポンコツのお前にしてはまぁまぁだな」

 

「もお!意地悪よバーサーカー。ふふ、相変わらずのニヒリ笑いね」

 

「おお、お前もちゃちゃ馴染んで友達作れよ。俺以外のな」

 

「大丈夫よ。でもたまには話してねバーサーカー」

 

「事案ですよバーサーカー?」

 

「なにがだ!」

 

事案だろうと

 

「あ、カーマちゃんだ。愛してもらおうよバーサーカー」

 

「なんですかマスター?ヒッ!バ、バーサーカー!用事を思い出したのでこれにて」

 

「え?バーサーカー?」

 

「一ヶ月前くらいだったか、愛してくれる言うから、愛してもらったら、最近あんな感じになった」

 

「なにしたんやバーサーカー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なにしているのですか?先輩」

 

「あ、マシュ。いやーモテたくて、バーサーカーとナンパしてたんだけど、全然で」

 

「………ナンパ、ですか。」

 

「でも疲れたから、もうやめようかと思って。マシュは今暇「暇です!」う、うん。えーっと、暇だったお茶しない?」

 

「はい!喜んで。マシュ・キリエライト。一生先輩に付いて行きマシュ」

 

「ありがとう。それにしても、一生は無理だよ。アッハハハ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………俺がネロちゃまエリザに捕まっていた隙に」

 

 

 

 

 

 

「ヤッホー、ダヴィンチちゃん参上」

 

「レオナルドか、今忙しいだが」

 

「忙しいのは山々なんだけど、バーサーカー。時間だ」

 

ダヴィンチの言葉を意味するもの。冒頭からバーサーカーの頭上にある文字

 

『Friend』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっちの人に迷惑かけなかった?お父さん」

 

「無理でしょ。立香はお父さんを美化しすぎ」

 

「あやっぱり?だいたいお父さんの手綱はお母さんしか握れないよね」

 

「お母さんと言えばエミヤとかね」

 

「お、うまい」

 

「「アハハハ」」

 

「…………………実家の様な安心感。そして犬小屋の様な虚しさ。ハハ、泣けてきたぜ」

 

 

 

 




ぐた男
モテたいと言っていたが、一人だった簡単に出来ていた。天然で鈍感、難聴でもあり「え、何か言った?」とよく言う

バーサーカー
あれ?俺またなんかやっちゃいましたかね?

エミヤ
流石天災サーヴァントだな

バーサーカー2
丸刈にしてやろうか?バリカン持ってきて

ゴールデンさん
幼少期にバイクでバックトゥザヒューチャーしてきたバーサーカーに、育てられる。英語もバーサーカーから習う。ちなみにバーサーカーのバイクは、のちのゴールデンベアー号である

ライコウまま
マスターは我が子。金時も我が子。マスターの父はバーサーカー。金時の育ての親はバーサーカー。そして私は母。なるほど……

カーマちゃん
一ヶ月間、得意のエロいことが起きず、ヒモ男の為に働きまくり、逃亡

バーサーカー3
愛してくれる?よし、じゃあ確か分身出来たな。分身して稼いで来てくれよ。大丈夫だって、稼いだ金はCRマルタの拳で倍にして返すから




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岸波白野
衛宮士郎の人生


リクエストにもありましだが、時間系列を軽く纏めようと思います。時間系列の間あいだには、多々イベントがありますが、それは割愛させてもらいます。これを一通り見た後、リクエストがあるようでしたら、活動報告にお願いします。

なにぶん思いつき作品でして、大まかには決めているのですが、中はすっからかんです。皆さんの知恵等々を不敬な自分に分けて頂くと幸いです。

ちなみに、リクエストに多数寄せられている『オルタ化』の件ですが、現在作成中です。二つ書いています。ギャグ路線とシリアス路線を作成しています。どちらかを投稿しようと考えていますので、お待ちください

次回は何しようか?と思っています。英霊俺の人生とか、岸波白野視点とか考えていますが、悩み中です。リクエストにバレンタインがありました。現在製作中です。色々な事を書きかけで閃いたら書いている感じなので、どうなるかわかりません

では、長々とすみません。どうぞ


 

始まり

藤丸◾️◾️は、転生にて、衛宮士郎に転生した。目覚めた時に病院に居たので、災害の有様は知らない。正確には覚えて居ない。転生憑依したのは、聖杯が割れた瞬間で混乱状態だったから覚えて居ないだけ

ちなみに、切嗣が生存している士郎を見つけて、手を握っているシーンは

 

「よかった……!よかった!生きてる。生きてる!」

 

「………グッ、…………離せ」

 

「あ」

 

寝ぼけて、振りほどいたりしていた。病院で原作対策の為、毎晩トレース・オンと叫んでいたが、災害にあったので心が病んでいると放置される

 

小学五年生

切嗣に引き取られ、学校に行き始めるも、養子だと言う理由でイジメにあう、本人は気づいていなかった。同級生を格下に見ていたため、視界から消していた。(よって友達ができなかった)

これから続く腐れ縁。間桐慎二は正義感で士郎を助けていたが…

 

「衛宮!助けてやったんだから、ありがとうとか言えよ!」

 

「なんなん?馴れ馴れしいぞ。おい、頭にワカメが…」

 

「髪の毛だ!」

 

本人は知らない。(ずっと一緒だったくせに、士郎は慎二を友達と思ってない。慎二は思っていたらしい)

そして今日もトレース・オンした

 

小学六年生

AUOギルガメッシュに捕まる。そして同じ年に、聖杯の影響にて、巷でカプセルサーヴァントが流行る。時空が歪みに歪み、士郎の事を「お父さん」と言う変な奴まで出る始末。歪みにより、双方初対面の岸波白野に出会う。この騒動でジャンヌに出会い。ちなみに、士郎もレア鯖を持っていた。殴ってこいと言っても行かないし、魔法ばかり使っていたので、根性なしのチキンと呼んでいた。

最後に、抑止の守護者になった後の上司に出会う。上司の命令で聖杯を壊していた

 

「ほら先輩。もう一回しましょ?ね?」

 

「うるさいは…、あれだけ課金したと言うのに、無課金のくせに…」

 

「いやー!たまたま勝ったよ。うんたまたま。先輩。次したら勝っちゃうんじゃね?次したら俺負けるよ絶対に」

 

ボコボコにした。そして今日もトレース・オンした

 

中学一年生

藤村組の権力を使って、ジャンヌことレテェシアが家に居候することになった。切嗣はジャンヌの正体を知り、士郎に魔術師の道を歩ませない為に正体を隠して接する。士郎はすでに知っている。

この年から、体育祭などで衛宮家の保護者席に金髪の男女がやたら応援してきて、恥ずかしい思いをした。ちなみに三年間、慎二とは同じチームで遠坂凛は別チームだった。故に、衛宮切嗣と言峰綺礼の大人気ない全力勝負が三年間行われる

 

「シロウ!ファイトです。イメージするのは常に最強の自分ですよ!大丈夫です。怪我をする前に、私の宝具で無敵にしますから」

 

「道化。我の後輩を名乗るなら、負けは許さん!隣のやつを蹴落としてでも勝て!勝てば官軍よ。そんなことより大河。昼はまだか?」

 

「ギルさん。さっき朝ごはん食べたよね?いつもの手品でなんか出せば?そんなことより切嗣さんは⁈どこ行っちゃったの?」

 

「衛宮。お前のとこだけが、やけにうるさくないか?」

 

「………………お家、帰りたい」

 

冬木の有名人たちである。そして今日もトレース・オンした

 

中学二年生

藤村雷画に「剣道やってみんか?」と言われ、たまには付き合いか程度でやっていたら、どうやら才能があるらしい。世界を目指せるレベルらしい(雷画、ギルガメッシュのお墨付き)

機嫌が良くなったが、3日で辞めた。

 

「………士郎が海外に行って3日か、寂しくなっちゃったなこの家も」

 

「おはようジジイ」

 

「ああ、おはよう。士郎。……………………………ッ⁈」

 

ちなみに去年から、やたらと風呂だのなんだの一緒にしたがるジャンヌを嫌がる(本人は親交を深めたいだけ)

理由として、士郎の士郎がトレース・オン仕掛けたからだった。悔しが、トレース・オン出来てしまった…

 

 

中学三年生

「このままだと高校行けませんよ?」と三者面談で言われ、切嗣と共にショックを受ける。努力もせずにギルガメッシュに頭が偉くなる宝具出してもらうように毎日言うようになる。その度にギルガメッシュに「貴様。参考書とか読まんのか?ほれ、我も付いて行ってやるから、買いに行こうな?」と怒りと呆れを通り越し同情で対応される。

そして同じ年、ジャンヌの魔力切れにて、座に帰還。士郎は2日は無気力だった

 

「違うだろうが!そこは、こうして、こう!貴様の脳は空か?三歩歩いたら忘れるニワトリと同種なのか?」

 

「……すいません。頑張ってはいるのですが」

 

「ええい!最初からだ。πはわかるな?」

 

「おっぱいですが?」

 

「………………無理だな。これをやる。これは我がウルク王様検定一級を受けた時に使った原初の鉛筆だ」

 

「ウルク王様検定一級?てか原初のペンって、先輩が生きてた時代に鉛筆ってあったのかよ」

 

「馬鹿を申すな。そんじゃそこらの鉛筆と一緒にするなよ。芯を交換する時に、ここを押せば新しい芯がでてくる。さらに、この数字の書いているところは、転がせば答えを教えてくれるのだ!宝具レベルはさしずめA+と言ったところか」

 

「す、すげー」

 

試験は選択ではなかった。そして今日もトレース・オンした

 

高校一年生

無事に全科目合格ギリギリで受かった帰りに空から岸波白野が降ってきた。士郎本人はなんで岸波白野が?と困惑している中、初対面(カプザバの件は忘れている)なのにバーサーカー呼ばわりされた。聞けば家もない、金もない、現代知識ないらしい。関わりたくなかったので無視したら「無視するな」と殴られる。

 

「……き、岸波、白野だと?嘘でしょ?原作も始まってないのに?桜とも喋ってないのに?……………そもそも喋れないは俺、ハハ」

 

「バーサーカー?(だよね?この毛穴と言う毛穴から滲み出る腑抜けオーラ。王様は確か、衛宮士郎に会えって言っていた。助けになるはずだって)」

 

「…………………(ダメだ。厄介ごとだ。無視する)」

 

「無視するな」

 

「グフッ!わ、脇腹にチョップがッ!」

 

「しまった。癖でやってしまった。大丈夫?バー、士郎、くん?」

 

「…………(ヤロー、俺のことバーサーカーって言ってきやがった。狂ってやがる)」

 

のちにギルガメッシュに会って、貴様が面倒見ろと言われる。そして今日もトレース・オンして、白野に見られる

 

高校二年生

一年で衛宮家のサイフが白野の手に渡った。士郎曰く、味のしない飯を出されている(ボッチ飯同盟遠坂凛は美味いと言っていた。凛は一人になりたくて屋上に来ているだけ)

この年、ギルガメッシュに夜に出歩くなと言われるが、普通に忘れる。優しかった慎二がやたらとイキリ始めて、弓道部の掃除を頼まれたが、無視して帰る。そして金髪の外国人に「どこかで会ったことはありますか?いえ、貴方を見ていると懐かしく思えて…」とナンパまがいを受けたが、安定にうまく喋れなかった。

白野絡みで、間桐臓硯と対立してしまって聖杯戦争を巻き込んだ事件が起こり、臓硯消滅

そして慎二と殴り合いの喧嘩があったりなかったりした。慎二、桜にライダーのマスター権を譲り、桜を庇い、ギルガメッシュに殺害される

ギルガメッシュも座に帰還。言峰綺礼は切嗣に多分撃たれた?今日より、トレース・オンは辞めた

 

「士郎」

 

「ん、どした?ジジイちょっとタイム。黙って将棋盤見てろ」

 

「士郎はすぐにひっくり返すからな……」

 

「えっと、ね」

 

「うん。てかあんまりじっくり見る機会なかったが、太ったな白野。自堕落乙www」

 

「相変わらずデリカシーを覚えないな。白野ちゃんごめんね」

 

「出来ちゃった」

 

「「……………ん?何が?」」

 

「妊娠しちゃいました」

 

「「…………………………………………………ファッ⁈え、うオォォォォォォォォォぉぉぉぉぉー!ぁあぁあぁ⁈」

 

初対面からやる事はやっていたのである

 

高校三年生

衛宮家男子の家半壊事件があり、相談する相手も居ないのでズルズルと微妙な気持ちで、いつも通り自堕落生活をしていた。高校生にしてお父さんとは実感がわかないもので、切嗣は見本にならないし、雷画は逃げたら詰めるぞ?と脅されたり(そもそも何を詰めると言うのか)

色々あり、卒業後に結婚式や出産とかハードスケジュールに色々と詰められかける。同じ年に切嗣失踪して、知られず死去

 

「おめでとうございます。女の子ですよ」

 

「……士郎。抱っこしてあげて」

 

「お、俺が⁈え、あ、どうしたらいいの?ち、ちっちゃいなぁ。……………白野」

 

「どうしたの?って、私や赤ちゃんより泣いてる」

 

「おで、がんばる!グスっ!この子とお前を守るよ!」

 

「…………うん。知ってるよ」

 

頑張りはしなかったが、『白野と立香を守る』これが英霊としての核となる

 

 




第5次聖杯戦争が2000年にあって、士郎が高2だから、完全に書いていて、時間系列合わないじゃんと思ったが、まぁいいかってなっちゃった。と言う事で第5次は1999年に行われたという事で、お願いします。
ガバガバ過ぎて辛い(今更)

仕事が忙しくし、FGOが忙しくて次回はいつになるかわかりませんが、頑張っていきます


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エクステラ

衝動書き
正直やっぱり難しいよエクステラ。にわかですいません



次回はサブストリート。俺編






「………………ん、……………ここは、ドコダ?」

 

目が覚めた時、周りは彼方まで続く水平線。確か俺は、さっきまでゲイ・ボルグに串刺しにされるエミヤの像を作製していたはずだが………

 

「あ、なるほどエクステラか!」

 

脳内のメモリに更新が入り、この世界が俺が居た世界ではなく、ゲームの方の時間軸なのがわかった。だが、俺の時間軸では月の裏側で白野と別れ、ギルガメッシュ先輩に任せて、それ以来会ってない

 

みんなにわかりやすく言えば、俺はまだカルデアには行ってないよ?てか俺呼ばれるの?………立香ならやりかねないな。でもそうか……

 

「ムーセルか……、ムーセル……、月、…………はぐの」

 

「……何を、泣いている」

 

「エビヤ!おで、おではぐのにあわせるかおがない!」

 

「……はぁ、呼ばれて早々にこれか」

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着いたかね?」

 

「ふぅスッキリした。で?状況は?」

 

2時間ほど泣いて、スッキリした所で、エミヤと情報をもらう。投影による憑依経験をして、だいたいわかった。今回のターゲットは遊星だ

 

「シンクロ召喚とかしてくるの?」

 

「しません」

 

現状。このガングロ玉子君は5回出勤しているみたいで、こいつからしてみれば、やっと俺が来たみたいな感じらしい

 

「で、結末。流れ、話、戦況、お前は全て知っているのだろ?」

 

「まぁな。でも俺って言うイレギュラーが入ったから、どうなることやら。どうせ月の新王は男女を行ったり来たりしてるのでしょ?男はわからんよ俺、焼きそばパンでしょ?」

 

「貴様だけで話を進めるな。まぁ前回は男だったな……、今回は女だ。さぁやる気を出せ」

 

「えー、女だろ?ってことは働け働けってうるさいじゃん。俺は男の白野が良かったな。ほらあっちってなんか影薄いじゃん?」

 

「容赦ないな。まぁいい、で?貴様はどうするだ?」

 

どうするね……。え?話があんまりわからない?ゲームしろゲーム、いやマジで、良作だよ。アルテラルート泣けるから!

 

「じゃあ玉藻姉さんの所に行く。お前はネロちゃまだろ?」

 

「ああ、皇帝陛下のサブに回る。今回は貴様と言うイレギュラーも居るわけだ。情報収集は欠かさずにな?あと、知っているだろうが、今回私は無銘と言う名だ」

 

「アーチャーな、じゃ俺はバーサーカーで」

 

…………クラスで言うのも味気ないな

 

「なぁ、コードネームつけようぜ。かっこいいの」

 

「ふ、いいだろう。私は無銘だから、ジョン・ドゥと「待った!」なんだね?」

 

「なんだよそのかっこいいの!俺がジョンやるから、お前は無銘だから名無しの権兵衛でいいだろ」

 

「はぁまったく。権兵衛君?あまり私を困らせないでくれるか?ジョン困っちゃう」

 

「何しれって定着させてんだ!ジャンケンじゃろが!」

 

「まぁいい。どうせ負けるのは貴様だ」

 

「「最初は!パー!……………ハッハハハハ!…………ジャンケンポン!」」

 

2時間後

 

「「あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!」」

 

2時間あいこが続くジャンケン。座では4年はあいこをしていたことがあったな。確か一番大きいサツマイモを抜くのを決めるのに……、忘れた。120年ぐらい前だったから忘れた

 

そしてジャンケンの勝負が決まる

 

勝者

ジョン,ドゥ(アーチャー)

敗者

権兵衛(バーサーカー)

 

「覚えておけよ!次会ったら、真っ先に貴様を殺すからな」

 

「すまん忘れた。ではな、知っているだろうが、シラクサのアルキメデスには気をつけろ?あと、焼きそばパンはあまり食べないことだ」

 

「すまん忘れた」

 

「いや忘れるな」

 

というわけでアーチャーと別れて、キャスター陣営に忍び込んだわけだが……、確かこちらの白野は魂だったな。感情の白野はアーチャーが居るから大丈夫。身体は………、破滅は間逃れないか。だがあそこには先輩が居る。まぁ先輩が俺のこと覚えているかわからんが……、まぁいいか

 

「ご主人様。という事で此処にいる者達が、貴女の召使いです」

 

「……召使いって」

 

お、居た。どうやら最初のサーヴァント紹介みたいだな

 

ライダークラス

メデューサ

 

バーサーカークラス

呂布

 

ランサークラス

エリザベート

 

同じランサークラス

カルナ

 

今見てもスゲーな。エリちゃんは遊星側に付いちゃうが、メデューサの俊敏力は凄い。昔ぐだぐだな時空に行った折に凄まじいツッコミは速かった

呂布。あいつは嫌な思い出があるな、白野と令呪使って倒したが、よく俺が勝てたと、あの時の俺を褒めてあげたい

そしてカルナ。今回は味方になる予定だから、心強いな。てかよく勝ったな俺

 

「何者だ?」

 

「カルナさん?」

 

ヤベバレた。まぁいいか

 

「ふん!我に気づくとはな。褒めてやろう」

 

「貴様。何奴じゃ?妾を前にして頭が高いぞ」

 

「す、すいません。ファーストインパクトは大事かなって?」

 

ヤベーこえー!普段のこの人ならまだしも、傾国モードは容赦ないんだよな!

 

「えっと、いーれーて!」

 

「……………カルナさん。殺っちゃってください」

 

「了解だ」

 

「待ってよー!カルナ!俺だよ俺」

 

「ん?どこかで会ったか?だが問題ない。お前が何者だろうと関係ない」

 

ふ、カルナも覚えてないと………、はい死んだ

 

「待って!」

 

「ご主人様⁈どうされました?」

 

白野?いやまて、ここの白野は俺を知らないはず……

 

「殺すには、まだ早いよ。仲間になってくれるって言っている訳だし、エリザベートみたいに呪詛付きで仲間にすればいいんじゃないかな?もし裏切っても、タマモなら対処出来るでしょ?」

 

「……ご主人様」

 

はぁ、マジで馬鹿かよ。必死過ぎるだろうが……、何を根拠に俺を守っているのか、それすらわかってない癖に

 

「…………王妃様。確か信用無いかも知れない。俺のことは信用しなくていい。でも新王様の事は信用してやってくれ」

 

「…………いいだろ。だが!妙な真似をしてみろ?わかっておるな」

 

「ちなみに呪詛って、種類選べます?」

 

「こちらがカタログです」

 

「ライダーさんありがとう。…………へー、今一番のトレンドは『嘘付きにお仕置き』なのか。あ、この毒の呪詛にしてもらっていい?」

 

「カタログとかあったの⁈電気の奴変えなさいよ!私は歌が上手くなる呪詛を所望するわ」

 

「ありませんよ?」

 

「てか呪詛のカタログってあったの?」

 

「ええ、乙女は必読!浮気に、愛人に、はたまた好きな者に!まぁ、呪いなんて受ける側の解釈の問題ですよ」

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ー!(やはり狐は殺さなければ)」

 

こうして玉藻陣営の仲間になった俺なんですが

 

「と言うわけで、お分かりですね?いかにレガリアの統合が大切かを」

 

「………ふむ。魂のご主人様は消える事はない。でもぉ!タマモ感情のご主人様も欲しいぃ!キタコレ!マジで両手に華だぜ。………わかったぞ学士。貴様の口車に乗せられてやる」

 

「ありがたく」

 

なんとかのアルキメデスがキャスター陣営にやってきたのだ。こいつが黒幕なのは知ってる。でもそれを言う事は俺には許されない

 

「カルナ。あいつ誰だっけ?なんとかのアルキメデスって奴だろ」

 

「シラクサだ。シラクサのアルキメデス。数学者らしいぞ」

 

「おや、そちらの方は?(なんだこいつ……、前の世界で居たか?)」

 

「どうも、バーサーカーでーす」

 

「これはご丁寧に、失礼承知なのですが。真名を聞いても?これよりレガリア統合第一作戦を考えるので参考までに(まぁいい。どうせ低層サーヴァントだ。見た目はアホ面。雰囲気からして弱いな……、岸波白野でも勝てるのではないかと思わせるな)」

 

「俺の?俺は俺だ!」

 

「………………(真名を隠しているのか?)」

 

「アルキメデス。深く考えるな。こいつは俺って言うサーヴァントなんだ」

 

「…………了解した(エリザベートと同じ感じがするぞ!………もう考えるのはやめよう)」

 

と、言う訳で、レガリア統合第一作戦が開始した訳だ。だがその前に動いたのはネロ陣営。現在キャスター陣営はセイバー陣営の攻撃を受けている訳だ

 

「ご主人様。行きましょう。くれぐれも無茶はなさらずに」

 

「うん大丈夫。サポートは任せて」

 

「…はぁまったく貴女と言うお人は」

 

『諦めた方がいいんじゃない?一度決めたら頑固なのは新王様のいいとこだから。それに一番それを知っているだろ?』

 

「………何しているんです?」

 

『え?オペレーター』

 

作戦が始まった訳で、私バーサーカー、オペレーターやってます。事実上、陣営の二番、副官の位置についた訳だ。カルナが「お前がオペレーターをやるといい。新王の様子が気になるのだろう?それにお前が戦場に立っても即死だろう」って、もっとオブラートに言って欲しかったね

 

「カルナはどうしたの?」

 

『カルナは戦場だ。あいつの武力は勝利に欠かせんだろ?俺弱いし、オペレーターの仕事ぐらいがちょうどいいですよ。お分かりですかな新王様』

 

「……正直言えば、貴方のことは信用なりません。正体が不明すぎます」

 

『まぁまぁ、玉藻姉さん。不明なのは敵も一緒。何より美人二人を裏切るようなことはしませんよ。まぁそう言う事で、変化があったらまた連絡しまーす』

 

まぁ俺がオペレーターしているのはいいが、サブストーリーで戦ってそうな俺。今ぐらい楽してもいいよね?

 

「………タマモ。私なんか気づいたんだけど」

 

「………大丈夫です。私も気づきましたから」

 

「「あいつダメ人間だ」」

 

「多分動きたくないんだと思う」

 

「ですね。これでちゃんとしなかったら、マジぶっ殺す」

 

まぁ今のは聞かなかったことにして…、現状的に我が軍勢は劣勢。展開的には、この世界は最後のルートらしい。ってことはアルキメデスはセイバー陣営から追い出されたようだな。可哀想に…、元気付けに手料理でも振舞ってやるか

 

 

結局。キャスター陣営は劣勢劣勢で負け寸前。そこに乱入第三勢力。アルテラ率いる、破壊の軍勢。普通に戦えば勝機はない。そこでセイバー陣営と玉藻陣営の同盟。岸波白野を想う二人の連携は流石としか言えない。この場は凌げたが、破壊の軍勢の勢いは、二つの陣営を飲み込む勢いだ。それよりアルキメデスが部屋から出てこないのだが…、大丈夫か?

 

「死ねアーチャー!」

 

「お前が死ねバーサーカー!」

 

同盟にて、あのクソ野郎と再会したから、とりあえずぶっ殺す事にした

 

「セイバーさん所の、謎のアーチャーさん。バーサーカーさんの事を知っているようですね。何者ですか?」

 

「残念な事に、余もあのアーチャーの事は知らぬ」

 

アーチャーとの手の甲にシッペを交互にし合って、罵りあった。皆からは、やれやれみたいな反応が充満してきた中

 

「二人とも、やめてくれる」

 

「うるせ……………、はい」

 

「……………すまない」

 

新王様はだいぶご立腹のようだ。こ、怖い

 

「二人は知り合いなのはわかったから。でも今はそれどころじゃないでしょ?ねぇ?」

 

「……キャスター。余は今、アルテラ以上に怖いぞ」

 

「……こ、これが感情と魂の融合。でも」

 

「「か、かっこいい」」

 

恋は盲目とはよく言ったものだ。クールの中に、芯のある感情が、俺とアーチャーにザクザクと刺さる。やっぱり岸波白野だこいつ

 

「アーチャーは罰として、作戦会議の時、食事の準備」

 

「……やれやれ、罰なら仕方がない」

 

それご褒美!アーチャーの事知らないのに、なんでピンポイントで料理⁈って事は、バーサーカーは罰として、戦闘不参加ね!とか言ってくれるんじゃないの?

 

「バーサーカーは、とりあえず働け」

 

くそったれが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦としては、レガリア統合が第一の作戦で、ネロ陣営が前線。我ら玉藻陣営は破壊の軍勢を抑えるのが作戦だ。ここまではゲーム通りだが、玉藻姉さんが新王様が心配だと言っておりますので、ネロのサブに回った。よって

 

「………はぁ、ついに私も出されたか」

 

「ザマーミロ。後ろで楽しようとしたツケが来たんだよ」

 

「黙れランサー死ね」

 

「テメーが死ね」

 

「それより、なぜキャスター陣営のバーサーカーがこちらに?」

 

「ガウェインよ。言ってやるな。其奴も来たくて来たわけではない。マスターに行けと言われているのだ」

 

「あんな嬢ちゃん始めてだな。あれは融合の影響か?」

 

いやあれは素だ。奴は主人公の皮を被ったハサンなのだから…

 

まぁそう言う事だ。私バーサーカー。前線ナウ

最悪だ。前線では、聞き慣れた高笑いと無数の武器の雨。雷鳴轟く戦車。もういや

よし!戦火に紛れながら俺は逃げる。と、言う訳でみんなとは反対方向に走った

 

「いやいや無理無理。トップサーヴァントなんだか知らんが、セラフは俺のこと嫌いすぎ。………怖いもんは怖いって」

 

「確かに逃げるのも一つの手でしょう。恥じる必要はありません。私も貴方を見逃しましょう」

 

「………………どうしよ。こいつだけでも殺ってしまうか?」

 

「この数秒で貴方に何が⁈」

 

奇襲をしようとしている聖女乳袋に出会った

 

「.今、だいぶデリカシーのない事を思いませんでした?それより!貴方は何者ですか?ルーラーである私ですら真名がわからないなんて」

 

「ウッセェ旗女が。能力が腐ってるのでは?」

 

「……………今わかりました。私、貴方を改心させます。頭の斜めに叩けば治ります」

 

「俺を古臭いテレビと一緒にするんじゃねー!脳筋のお前に殴られたら死ぬっての!ほら主に聞こうぜ?な?」

 

主は言っている。ここで死ぬ定めではないと…

 

「O☆HA☆NA☆SHIをしましょう」

 

「対話する気がないよ⁈一番いい方法にしてくれよ!」

 

え?命乞いするなら、ケンカを売るな?すまない。もはや癖なんだ。昔からジャンヌには勝てなかったけど、ケンカばっかり売ってだもので……

 

 

話は終盤。俺はジャンヌにボコボコにされながら焼きそばパンを食いまくった。そしたら金髪の人が助けてくれた。やっぱり聖女クソ。やっぱり騎士王スゲーのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奏者!どうにもならんのか⁈」

 

「やってる!でも………」

 

皆必死に戦っている中、私とセイバーは無事にアルテラへと到達した。そして戦いには勝った。アルテラと共にいる体の私は、レガリア統合と共に消えた。そしてアルテラもマスター無きあと、体の岸波白野と居れてよかったと、笑って消えた

 

不謹慎なのは承知しているが、その笑顔はすごく綺麗だった。そんなアルテラを、アルキメデスは胸がすくと、清々しいと言った。許せなかった。遊星の手先に成り下がったアルキメデスの野望もここで潰す

 

戦いには勝った。だかセフィールを封じ、遊星の欠片、星舟、ヴェルバーは落ちて来ている。アルキメデスは倒しても、その歩みは止まらない

 

「ハハハハハ!無駄だ。遊星の欠片は止まらない。私、私の勝ちだ!岸波白野、薔薇の暴君」

 

「黙れ!奏者よ。やはりあれを直接壊すしかないのか?」

 

「確かにそれしかない……、でも規模が違いすぎる」

 

『聞こえますか?ご主人様』

 

「キャスター!何か飛べる術とか無いのか⁈」

 

『無理です!私は今本陣に居ます。急いで行っても、間に合いません』

 

ダメなのか?無理なのか?レガリアと言う大きな力を持っていながら、指をくわえて見ているだけなのか?消えていった自分に、アルテラに、私達は何も残せないのか?

 

「新王様。お困りで?」

 

「…………バーサーカー、だと?なぜ貴様がここに居る?貴様は前線に居るはずだ!」

 

「顔芸が板に付いたなアルキメデス」

 

突然の声の先にはキャスターの陣営に居た、あのバーサーカーだ。何故かほっとけなくて、何故か目で追ってしまって居た人だ。なんで

 

「あー、前線は怖くて逃げて来た。てか無双系で拳で戦えとか無理ゲーだから」

 

「では貴様逃げてここまで来たのか?」

 

『前線がやだって、ここ超前線なんですけど⁈てか終盤になってダメ人間ここに極まりますよ!』

 

「貴様は、正直わからん。どの英霊とも一致しない。どの世界にも居ない。貴様なんだ!イライラする。答えのない問題を見せられて居るみたいだ。だが終わりだ。いくら貴様が予想外でも、貴様の宝具。あの程度の料理宝具で何が出来る」

 

「いやあれ宝具ちゃうんですが」

 

「なっ」

 

「まぁ任せろって、あれをぶっ壊せばいいんだろ?」

 

「そなた出来るのか⁈」

 

「多分、きっと、もしかしたら」

 

『いきなり不安になる。あー!もうシャキッとしろ!』

 

「通信越しで、何故怒られる?さて、ぶっ壊すことは出来んが、相殺ぐらいには出来るか」

 

バーサーカーはあれをぶっ壊すと言っている。希望なのだろう、唯一の方法なのだろう

 

でも

 

セイバーの指輪の中に居た私は、思わず出ていた。そしてバーサーカーの手を取っていた

 

「奏者?」

 

「……ダ、メだよ」

 

何をやっているんだ私は?バーサーカーも驚いているじゃないか、顔を手で覆っている

 

「…………や、やば。鼻血が」

 

『…………………』

 

「ち、違うから!今の俺にはちょっとまずいんだって!」

 

自分の行動に疑問はあった。でもそれ以上にバーサーカーが震えているのだ。私のカンも捨てたもんじゃない。この人は今から無謀なことをしようとしている

 

「……………はは、かっこ悪りぃな。震えが止まんらないよ。前線で傷ついて死ぬより、何より俺と言うイレギュラーのせいで、君に何かあると思うと、怖かった。でも大丈夫。見ててくれ白野。君が側に居るなら

 

 

 

俺は正義の味方でいられる」

 

一瞬だった。一瞬、視界にノイズが走った。満点の星空に月が、それを誰かと誰かが黙って見ていた。赤い髪が見えた。あれは……

 

「アルテラぁぁぁ!」

 

バーサーカーの叫びとともに、背後から巨人アルテラが現れた

 

「馬鹿な⁈あの拘束を解いたのか⁈」

 

「ハッ、意外と簡単に解けたぞ?洒落臭いアルキメデス」

 

「このゴミ屑バーサーカーァァァ!」

 

「アルテラ。頼む」

 

バーサーカーの言葉に、巨人アルテラは頷く。バーサーカーを拾い、落下する遊星の欠片に投げたのだ。私がバーサーカーと離れる間際聞こえたのは、歌だった。あと、間に合わないから以下省略と言っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遊星の欠片をぶん殴り、その後衝撃で弾かれてムーセルの虚数空間に落ちている今日この頃……

 

あれからどれだけたったのか………、待つのは慣れてる。いつか死ぬので、それまで待つだけだ。しかし…………

 

「は、ぐの……」

 

またあんな別れ方をしてしまった。もうダメだ。たとえあれが俺の知る岸波白野じゃなくても、あんな顔をさせてはいけなかった

 

「ん?なんだこれ………、情報が更新している」

 

頭の原作知識が更新している。リンク?アーチャーの謎の長髪(笑)?ゲイ・ボルグの雨あられ?クー・フーリンが死んだ?

 

「なるほど……、まるで意味がわからん。まぁ気長に待つか」

 

そして俺は考えるのを一時的にやめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁまったく、世話が掛かりますね貴方は、仕方がないですね。次のステージは開かれましたよバーサーカーさん。さぁ行きましょう!ラスボス系後輩に死角はありませんから♪」




バーサーカー
月の裏側にて、岸波白野と別れた後、座で創作しているところ召喚された。もしゲームに居たら副官ポジションで常にオペレーターをしている。これによりカルナが前線に心置きなく戦える。現在新作を虚数空間で待ってます。ちなみにサブストリートのifシナリオではプレアブル化

無名
数回にわたり世界に召喚され、違う結末を見る。どれもがハッピーエンドではなく、決定打がなかった所、アホ登場

玉藻
頑張って傾国モードやってるけど、アホのせいで持たない。ちなみにキャスター陣営全員が傾国モードは求めてないし、対して興味もない

ネロ
ゲーム同様に主人公属性を大いに使ってます。流石ローマ

アルキメデス
何故か分からないが、fateのボス達はバーサーカーを下に見て足元をすくわれる。ちゃんとその道は通ってますよ。ちなみに物語序盤は腹痛で動けなかった

巨人アルテラ
アルキメデスに拘束されて居たが、ゲームではエリザベートだが、こっちではバーサーカーに助けて貰う


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サブストリート。そして、あるはずのない物語…

書いておいて微妙かな……?
今色々書いていてだいぶ溜まってます。一応次は、リクエストにあった時間系列を簡単に書こうかなって思ってます

FGOもどんどん進化していまから、自分も頑張って進化します

ではどうぞ


サブストリート

 

イレギュラー参戦

 

「………………はぁ」

 

「どうやらお前も前線に出されたらしいな」

 

「うるせぇ馬鹿」

 

無銘アーチャーと別れ、キャスター陣営に馴染んできたバーサーカー。セイバー陣営が攻め込んで来た為、バーサーカーはオペレーターに回ろうとしたが…

 

『それは問屋がおろしません!なぁーに、俺は弱いから裏方だな。ってサボる気満々じゃねぇですか!』

 

「キャスター。キャラが元に戻ってるぞ」

 

『いいんですよカルナさん。このクズはこっちの方が効きますから』

 

「いやさぁ、見てよ俺を!丸腰だからですから?」

 

「仕方ない。俺の槍をやる」

 

「おー流石!施しの英雄だぜ。って熱い!こんなのいらない!」

 

『施された物を捨てやがった……、あ、敵に当たった』

 

「熱かった……、まぁカルナは武器は不要だもんな?前座だもんな?ご、ごめん」

 

「心配するなバーサーカー。槍はこうして手元に召喚できる。では俺は行くぞ」

 

『バーサーカーさん。逝って来い♪』

 

「くっ、社畜万歳。いやマジでどうするか………、ん?あれは」

 

セイバー陣営が攻めて来ているかもあるのか、目の前に見覚えのある白黒の獲物

 

「干将・莫耶!馬鹿めアーチャー。生産できるからって忘れたな?よし、これで戦える。行きますか」

 

戦闘終了

 

「勝った勝ったアチャ男に勝った」

 

「クッ!武器を持っただけでここまでとは…」

 

「で、そっちどうなのよ?」

 

「まぁぼちぼちと言った所か、そちらこそ新王とは会ったのだろう?感想はあるかね?」

 

「なんと言うか……、久々だから、ちょっと緊張する」

 

「優しく言って気持ち悪いぞ。まぁいい、その干将・莫耶は持っているといい。あとこれは弁当だ。次はアルテラ率いる破壊の軍勢だ。仲間の陣営には迷惑をかけるなよ?間違っても料理はしないように、あと「帰れ!」わかっているならいい」

 

「行ったか?たく!お前は俺の母ちゃんかっての」

 

 

 

 

 

 

 

ステージ2

 

「う、うわー。戦場めっちゃ荒れてる………」

 

「おや?来られましたかバーサーカー」

 

「洒落臭いアルキメデス。今日もがむしゃらに生きているか?」

 

「シラクサです。現状、英雄王の宝具の嵐。征服王の卓越された兵の蹂躙。いやはや、厳しいですね」

 

「ふーん。帰っていい?死ぬじゃん。いや、死ぬね!」

 

「ですがあなた、新王から強制でいるのでしょ?……………一つ、よろしいですか?あなたの行動。新王の言動。新王とどのようなご関係で?」

 

「聞いてどうすんだ?そうだな……、夫婦なんだよ俺たち」

 

「ハハハ!ご冗談がお上手だ貴方は、では御武運を…(隠すか…、まぁいいいつかボロが出る。それに英霊としては、下の下、用心するのはあいつ以外だ)」

 

「本当なんだけど…、まぁいっか」

 

戦闘終了

 

「ふ、やるではないか道化。贋作の剣二本で、よくまあ足掻く」

 

「あー、先輩も元気でよかったよ。あ、飴作って来たけど、いる?」

 

「そうだな、在庫が怪しかったからな。気がきくではないか」

 

「そう、言えば………、身体の白野は……」

 

「ダメであろうな。記憶も、感情も魂も、全てが新たに得たもの、アレはもはや岸波白野と言う名の別物よ」

 

「……………そう、か。わかってはいるけど、やっぱりキツいな」

 

「だが奴は、進んでいるぞ?貴様が足踏みするのは勝手だがな。我はお前を観ているぞ?つまらない結末を迎えたのなら、我自ら、貴様を殺してやる」

 

「わかっているって!………どんな結末でも、悔いだけはしない。したくない」

 

「………………さらばだ道化よ。貴様は道化らしく、踊り狂うといい」

 

 

 

 

パート3

 

「は、はははは!アハハハ!壊せ、無に返せセファール!」

 

「………よく笑うな?シラクサのアルキメデス」

 

「ん?これはこれはバーサーカー。貴方も来たのですか?ご覧ください。あの神々しい破壊の化身を!あぁ、素晴らしい」

 

「破壊……、まぁ今のうちに笑っとけ。アレはキャスターと岸波白野が倒すだろうからよ。負けるのはわかっているんだから、今のうちにクワンタムバーストしとけ」

 

「……………クォンタム・タイムロックを知っていのか?」

 

「しまったー。抑止力よ俺への規制が時折緩いぞ!……まぁそんなんはいいだよ。俺が、何故、お前に会いに来たか、わかるか?」

 

「………………」

 

「ふ、俺はな。サーヴァントだの、英霊だのじゃないんだよ。ましてや英雄ですらない。だがな、あいにく俺はお前が嫌いだ。岸波白野を利用するお前が、だっっっっ嫌いだ!セファールは白野が倒す。なら俺が、お前を倒さないとな」

 

「理解に苦しむ。貴様でもわかるだろう?私と貴様とでは、実力差が天と地の差がある。それでも挑むと言うのか?」

 

「御託はいい。世界だのセラフだの関係ない。俺が戦う理由は、今も昔も未来も変わらない。それが俺だ」

 

 

戦闘終了

 

 

「ぐ、貴様と言い、エリザベートと言い、私の計画を邪魔する低俗が!私が敵を読み間違えた?ありえない。あり得るはずがない!」

 

「だろうな。お前は俺より強いよ。なんせ俺は一人じゃあ何も出来ない男だ。今も昔も、多分未来もな」

 

「クソ!霊器が持たない。次の世界に行かねば…!覚えたぞ、低俗バーサーカー!次に会ったら貴様から殺してやる!」

 

「あー、多分だけど、無理だぞ。お前は都合のいいように忘れる。いや無かった事になる」

 

「なんだと?」

 

「最後に言っといてやる。知ってる?サーヴァントは分霊ってあるだ。ブレイブ、ハロウィン、メカにメカⅡ……、増えてますよ?エリちゃん」

 

「………………クソがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

苦痛の叫びと共に、アルキメデスは次の世界に飛んだ。と言っても、奴に勝機はない。なんせアイツは悪役で、白野は主人公だしな

 

「終わったか?それは何より」

 

「よ!お前は次の世界に飛ぶんだろ?なら頑張れ。俺は一足先に帰るよ」

 

さっきの戦いを見ていたのか、アーチャーが来た。こいつは正規のルートを通るための登場人物。イレギュラーの俺はここで退場

 

「いいのか?………私が言うのもなんだが、まともに話もしていないのだろう?」

 

「いいんだよ。ここは狐耳の巫女と寄り添った岸波白野だ。ダメ人間と居たアイツじゃない………、でも、そうだな、………ちょっとだけども一緒に居たかったな」

 

「ヒロインみたいなこと言っているな………」

 

「ヒーローだって言っているでしょうが!まぁいいや」

 

「では、また」

 

「おう!また」

 




キャスター玉藻前
バーサーカーがメル友の刑部姫に似たダメ臭を漂わせているため、けつ蹴って働かせる。愛しのご主人様がバーサーカーの事ばかり気にするから気に入らないのもある

アーチャー無銘
キャスター陣営を見ている時に、丸腰でトボトボと歩いているバーサーカーが目に入り、謝って手が滑る……、おっと手から干将・莫耶が落ちてしまった!とか言ってぶん投げる

カルナ
戦闘がない時にバーサーカーと遊○王で遊ぶ。記憶は無くても流石友達No.3

アルキメデス
やっぱり足元がお留守。増えるエリザベートに、切実にカルデアに行きたくない

岸波白野
あ、またサボってるとバーサーカーを見張っている。戦場でバーサーカーのサポートは自然に出来た。自分でもワケシンジ

シンジ
僕をネタに使うなよな!おい岸波聞いているのか⁉︎

バーサーカー
ifだからって、出てくるなし間桐
カルナとばかり遊んでいた。キャスターや白野に怒られる。貧乏性な為か使い捨て干将・莫耶を使い続ける
ちなみにライダーことメデューサをチラチラ見ている。実はめっちゃタイプ



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私と俺は……

はい!
と言う訳で、岸波白野の人生をエクストラとしてやっていきます
ご都合上、第四戦をユリウスに変更。第五と第四を入れ替えてます。指摘が多々あった誤字は、今回念入りにチェックしました(絶対無いとは言っていない)

※前編と言っていましたが、前編消しました。ただそれだけ……


彼との出会いは、突然だった

 

 

 

 

 

まだ諦めないと、心に誓い。周りには死体だらけ、私の身体も黒くなり始める。目の前の人形にやられ、身体中が痛く、立つ事も出来ない

 

此処は何処なんだろう?私は誰なんだろう?親は?友は?クラスの人は?何も、わからない

 

でも…

 

でも…

 

でも…

 

諦めたくなかった

 

「だって、私は、まだ何もしていない………!」

 

それは突然だった。遠くに見えるスタンドグラスにヒビが入る。痛かった身体の痛みは引き、身体が動くようになる。手の甲に痛みとともに宿る紋章

 

弾けるように割れたガラスとともに人影が私の前に立っていた

 

「……生きていたか。まだ立てるか?諦めないと、今も心の底から言えるか?」

 

目の前に立ってやっとわかった。男性だった。真っ白の肌と真っ白の髪。私は男の質問に答えた

 

「わからない。でも!ここで死ぬ訳にはいかない。私は、生きたい!」

 

「…………上出来だ。……会いたかったぞ。マスター」

 

これが私とバーサーカーの出会いである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの出会いから、私は命のやり取りをせざる得ない状態になった

 

聖杯戦争

 

128人のマスターとサーヴァントが願いを叶えるために、最後の一人になるまで戦う。バーサーカーと出会った後、桜に聞かされた事である。そして、さっきまで普通に学園生活をしていたのは予選で、仮想の世界だった。そもそもこの世界、この私もデータで、ここは月らしい

 

サーヴァントは本来、聖杯から情報が送られてくるらしいが…

 

「え?そんなん無いよ。ほら俺って野良だから。かっこよく言えば、サーヴァントユニバースですから」

 

私は困惑したし、運営側の桜も困惑していた。でも聖杯戦争のルールを知らなくて無知のサーヴァントに、自分の事を知らないマスターは何だかんだ相性がいいのではないだろうか?私が勝手に思ってるのだけど

 

私が困惑している中、バーサーカーは桜になんか怒られていた。突然いなくなるからビックリしただの、すまんすまんと言っている。二人は知り合いなの?と聞いたら、桜は涙目になりながら、勝手に保健室に住み着いたと言っていた。よくわからんが、バーサーカーが悪いことは確かなようだ

 

説明を聞いて改めて、どうしたらいいのかわからなくなった。願い?特に無いのだ。バーサーカーも特に無いと、強いて言うなら戦いたくない!と言っている。だが時は残酷に考える時間をくれない。私は実感も思考もままならないまま戦いへと挑むのだった

 

 

 

第1回戦

対戦者、間桐慎二

 

慎二は予選の学園生活で親友だった。鼻につく態度だが何処かに憎めない人だ。そんな慎二と、正直言えば、無理だ。勝敗云々ではなく、命のやり取りをするなんて、考えられなかった

 

「ほらほら!ちょこまか動いてばかりじゃ、勝負にならないよ!慎二。もっと魔力回しな」

 

「うるさいな!僕に指図するなよ!………でもいいかもしれない。ライダー。宝具でやっつけちゃってよ!」

 

「クッ、避けるのでやっとだっての……、レベル上げをサボったツケが回ってきたか」

 

バーサーカー。ごめん。私が変な指示出しちゃったから…

 

「まったくだ。まぁ体は大丈夫だ。鉄砲玉の何発程度なら余裕だサーヴァントだからな!それよか、怪我ないか?」

 

私は大丈夫

 

「……………………マスター。覚悟決める時だ。間桐慎二を殺す覚悟をしろ」

 

……慎二を殺す

 

「そうだ。都合良く、あっちは俺達を下に見てる。慢心ほど隙だらけな状態はないからな、慢心は王様だけの特権だ。一般人じゃただの弱点だ」

 

出来ないよ。慎二は親友で、それに負けたからと言って、本当に死ぬわけじゃないよね?

 

「じゃあ、負けて、死ぬか?何も知らないまま、何も得ないまま、人の死をゲーム感覚の相手に負けて、俺は死にたくないね」

 

やらなきゃ……、やられる……!

 

「そうだ。それでいい。レベリングはサボったが、さっき教会で青い方の赤ババァに強化してもらったからな、スキルを一個覚えたぞ。これは初見技だ。どうするマスター?死ぬなら、そのまま立ってな。だがまだ、生きると言うなら……、魔力を回せ」

 

「ライダー!これで終わりにしろ!」

 

「アタシの名前を覚えて逝きな。テメロッゾ・エル・ドラゴ!太陽を落とした女ってな!勝利も財宝も全部置いきな!」

 

「ッ!…………バーサーカーァァァ!」

 

「ああ、了解だ。てかなんでこのスキルを俺が覚えるのでしょうね?行きますか。固有時制御・二重加速」

 

この時初めて、勝利と言う物を味わったと思う。そして初めて、人を、友を、殺めてしまった……

なんとも味の悪い勝利だった。その時私はどんな顔していたのかわからない。でもバーサーカーは無表情だった。でもその無表情がどうにも頭から離れなかった

 

 

第2回戦

対戦者、ダン・ブラックモア

 

学園と言う空間に似合わない容姿。髭を生やし、見るからに騎士と言った感じの人だった。実際騎士らしいが、その戦い方は騎士道を貫き、正々堂々だった。バーサーカーに聞いたら

 

「騎士道?ワケワカメ。正々堂々?俺も正々堂々だよ。まぁ正々堂々と不意打ちはするけどね」

 

ダメだこいつ。正義を語ったグズだ

 

バーサーカーは最近、私が口が悪いと言うが、まぁそれは私が悪いのだ。慎二との一件で私にも余裕がなかった。バーサーカーがわざとらしく接してくれるのが、辛かった。でもマイルームでのバーサーカーのデリカシーの無さは、私も手が出てしまう

 

ダン・ブラックモア卿の話に戻るのだが、ダン・ブラックモア卿のサーヴァントであるアーチャーの攻撃により、私が毒に侵された時だ。三画しかない令呪を使って助けてくれた。それは彼が毒と言う方法が卑怯と感じたからだろう

 

「あーあ!負けた負けた!なんだよヘンテコバーサーカー。おたく毒効かないとかデタラメでしょ?」

 

「悪いな。あんまり覚えてないけど、生前から毒には耐性があるみたいでな」

 

「そうかい………、はぁ、てかおたくのマスター。覚悟が座って来たんじゃないの?うちの旦那と今話してますけど」

 

「ああ、ダン・ブラックモアの死は無駄にはならない。無駄にはしない。あいつは、マスターは、屍の上に立つ意味を理解してるよ」

 

「…………………そうだな。あの嬢ちゃんなら、大丈夫だな。じゃあなバーサーカー。ハッ、なんかおたくとは、また会いそうだ」

 

「おいやめろ。フラグ立てんな」

 

ダン・ブラックモア卿の戦いを終えて、私は気付かされた。私は屍の上に立っている。そう、願いを持った屍の上にだ。後悔してはならない。悲しんではならない。だってそんなことをしてしまっては、散っていった者達に申し訳ない。生きるんだ。生きて、私だけの光を見つけなければ……

 

 

 

第3回戦

対戦相手、ありす

 

次の対戦相手は、ありすと言う少女だった。10歳も満たない子供だった。前回の相手であるダン・ブラックモア卿とは真逆の相手だった。バーサーカーは彼女を見て、とても悲しそうだった

 

「…………立香。って誰だっけ?マスター知ってる?」

 

いや知らないし。立香とは誰なのか?バーサーカーとはマイルームで色々話すが、私の召喚ミスなのか、そもそも頭が緩いのか、バーサーカーの記憶には所々穴がある。穴があると言うか、あまり話したがらないみたいな感じだ。だが、嫁がいたとか娘がいたとか、話してくれるが本当だろうか?性格的に結婚したくないサーヴァント1位だと思うよと言ったら、真顔で泣いていた。何か不備があってはいけないので運営に聞いた所

 

「すまないな少女よ。そのサーヴァントはムーセルとは関係の無いサーヴァントでね。我々も処遇に困っていた。だが、自身を知らぬマスターに、正体不明のサーヴァント。お似合いではないか?」

 

神父が仕事しない。バーサーカーはこの神父さんをマーボーと呼んでいたが、マーボー?麻婆豆腐の事か?いかん。お腹が減ってきた…

 

話がまた脱線してしまった。ありすのサーヴァントはキャスター。その能力なのか、ジャバウォックと言うエネミーを出したり、記憶があやふやになる空間を作ったりと、先の二組とは違う意味でタチが悪い。記憶も無く、名前しか覚えてない私がザビエルにワープ進化する所だった

 

「ザッビザッビにしてやんよ♪う、記憶が!生前年収二億の俺が半ニートの様な記憶にすり替えられている」

 

黙れダメ人間。バーサーカーはどうやらこう言った事には鈍感らしい

 

「……………あれ?からだが、動かないよ私……」

 

「ええそうよわたし。遊びはおしまい。お姉ちゃんにバーサーカー。わたしと、ありすと遊んでくれてありがとう」

 

生きる為だと、ありすとキャスターに勝った私。私はこの時、どんな顔をしていたのだろうか?彼女達は果てしなく無垢だ。この残酷な聖杯戦争を、遊びと認識していた。そう思うと、どうしようもなく、胸が苦しかった。心では同情はダメだと決めていた。でもバーサーカーは、していいと言ってくれた。優しさあっての人間だと、人間である事を忘れては駄目だと、この言葉に私は涙が出てしまった

 

 

 

 

 

次の相手、とはいかなかった。セラフの処理が追いついていないのか、言峰神父より休みだと言われた。だが棘のように体を刺す雰囲気があった。凛とラニだった

 

二人は先の戦いにおいて、何だかんだ手伝ってくれた者達だ。私はそんな二人が戦うことなんて、考えたくなかった。バーサーカーは休みと聞いて、原作だの漫画だの言って頭を抱えている。病気ではないかと桜に聞いたら

 

「ああ、バーサーカーさんですか?大丈夫ですよ先輩。病気なので」

 

どうやら大丈夫のようだ

 

「二人とも酷くない?もっと優しくしてよ」

 

することもないので、学校を探索していたところ、ユリウスと出くわした。ユリウスはレオと言う優勝に一番近いとされる男の兄だ。私も何度も殺されかけた。彼はレオを優勝させるために参加者を殺めてまわっていたからだ。バーサーカーが居たから助かったが、居なかったらと思うだけで鳥肌が立つ

 

そんなユリウスなのだが、神妙な顔で出てきた部屋。視聴覚室と書いてある。中に入ると映写機が動いていた。そこに映された映像は凛とラニが戦っている風景だった。どちらも巧みな戦術で私には絶対に無理だと思った

 

「無理でしょ。お前があの二人みたいに?ブハハハ!ガハッ!」

 

おっと手が出てしまった。だが恩人の二人だ。正直言って争って欲しくない。戦場は一変した。凛がラニを押し始めた

 

ラニも焦りの色が見られる。だがラニがカードを切った。令呪だ。そして発動したのは自爆だった。このままではどちらも助からない。私は…

 

「………マジか。マジだよな。なぁ、鏡とか持ち歩いてる?いやそこまで女子力ないよなぁ。顔に書いてるぞ助けたいって」

 

バーサーカーに言われて、ハッとなった。どうやら私は彼女達を助けたいらしい。でもどうすればと思っていたら、バーサーカーは無言で令呪を指した。そうか令呪!

 

「と言いたいが、俺には令呪効かないのよ」

 

な、なんだと?

 

「正確には、命令系統だがな。その令呪にはちゃんと俺とのパスが繋がっている。令呪を発動し、俺に一時的に魔力を回してくれたなら…、まぁ行き帰りだけなら余裕だ」

 

じゃそれで、おねがいします。いつも頼りないバーサーカーが心なしかイケメンに見える

 

「ただし!ただしだ。魔力量はえげつないぞ?まず行きで立つこともできなくなる。そしてあちら側で戦闘がある。後は言わなくてもわかるよな?」

 

…………行こう!バーサーカー

 

「…………馬鹿だよお前は。だが、それでこそ岸波白野だ。で、どっち助けるの?」

 

え?二人ともだけど

 

「………お腹痛い。ちゃんと保健室行くな?」

 

令呪をもって命ずる!

 

「わかったよ!助けますよ!……………はぁ、マジですか?腹くくるか、さてこれだけ魔力があれば真名は無理でも使えるだろ。起きろ鞘よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果

ふたりとも助かった

 

私が目を覚ましたのは保健室だった。目を開ければ呆れた顔の凛と、心配そうにしている桜がこちらを見ていた。私の隣にはラニが寝ているのがわかった

 

バーサーカーと共に凛とラニの試合に乱入して、自爆しようとしているラニにバーサーカーが拳を放ち、自爆は治った。だが、ラニの契約するサーヴァントは暴走を始めた。魔力が少なくなる一方で私の意識も薄れていく、凛は私達に驚きはしたが冷静に令呪を使い離脱した。後は私達だ。私がラニに近づき、安全を確保した。後は離脱するだけだ。だが私はここで意識が途絶えた。最後に見たのは、私のバーサーカーの後ろ姿、そしてラニのバーサーカーが倒れているところだった

 

保健室までは先に離脱した凛が助けてくれた。話によれば私もバーサーカーも、白目剥いて、口から泡を吹き、とれたての魚の様に痙攣してたらしい……、しかしバーサーカーの、あの鞘。あれは何だろう?鞘を持った英霊なんて、無知の私でもわかる。アーサー・ペンドラゴンぐらいじゃないだろうか?でもあのバーサーカーが、かの有名の騎士王なんて考えたくない。私の理想の王子様が崩れてしまう。え?騎士王は女?またわけわからんことを…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第4戦

対戦者。ユリウス

 

ラニを助けた後、私の次の対戦者はユリウスだった。ユリウスのサーヴァントはアサシン。霊体化ではなく姿が見えないサーヴァントだった。姿が見えないので対処のしようがなく。アサシンはマスターである私を狙って来た。それを庇いバーサーカーがダメージを負ってしまった。どうやら回復とかで治せる類ではなくバーサーカーの調子も良くない。だがアサシンはバーサーカーについて驚いていた

 

「ほぉ、ユリウスよ。こやつ、死に耐性があるようだぞ」

 

と、漏らしていた。死に耐性とはいったい?そんなことよりだ。あれからバーサーカーの容体が良くない。どうしたらいいのかもわからない。いつもは、ダルいだの、マイルームで籠ってようぜとか、言っている人が、経験値稼ぎをしようと言い出すのだ。この人はピンチの時だけ、人に気を使う。私もこの人に何かしてあげたい

 

「…………ふぅ。マスター大丈夫だ。今のままではアサシンにやられてしまう。相手は即死持ち。生憎相性はいい、俺はそう言った物は効かないのでね。よし経験値稼ッグフ!な、何するんだ………!や、休め?言うにしたって、やり方があるだろうが、死ぬかと思った」

 

ラニに相談したら、どうやら魔術回路にダメージを負ったようだ。ラニと話している声を聞いたのか凛までも力を貸してくれると言ってくれた。借りを返すだと言っていた。バーサーカーを二人に見た

 

「……………Ms.遠坂」

 

「……………あー、そう言うこと?白野。これは私達には無理みたい」

 

どう言うことだろ?

 

「簡単に言えば、彼は普通のサーヴァントではないのですよ。この電脳空間。聖杯によって召喚されたサーヴァントばかりですが、これは少々予想外です」

 

「あんた。ちゃんと契約したの?これはユリウスの襲撃以前の問題ね。襲撃受ける前から令呪が魔力送る以外に機能していないのよ」

 

…………………そういえば、教会のアオザキ姉妹も、霊基弄るときに微妙な顔してた

 

「と、言うことで魔術回路を治しなさい」

 

ん?誰が?

 

「「あなた/あんたが」」

 

私ですか?私ウィザード初心者何ですが?

 

「簡単よ。魔術回路を一旦切って、また繋ぎ直すのよ」

 

は、はぁ

 

「Ms.遠坂。白野さんは全然わかってないですよ」

 

「まぁそこはバーサーカーが知っているから聞きなさいな。さてととりあえず保健室かしら」

 

「いやだー!魔術回路修復って、あれでしょ?どっち?PC?アニメ?俺には嫁と娘がいるんだー!」

 

あれ?でも記憶ないって…

 

「そうなんだよ。覚えてないねん。畑ばかり作っていたから、な!」

 

「じゃあ行くわよ」

 

「了解です」

 

「待って!まだ心の準備が……!で、電気は消してよ?恥ずかしいし」

 

「乙女か!」

 

 

結果

 

 

 

 

治りました。まさかあんな展開になるとは……

 

「あれ?相性が良い?…………なんか覚えがあるような」

 

と、バーサーカーは言っていたが、どうやら私達は相性が良いらしい。バーサーカーが凛やラニとこんな展開になったら、どうなっていたのだろう?無性に腹が立って来たので、元気になった体に一発殴ってやろう。それよりもさっきからバーサーカーが顔を合わせてくれないのだが…

 

「お、おま!ふざけんなし。なんで普通なんだよ⁈神経バーサーカーか!」

 

バーサーカーはあなたでしょ?まぁバーサーカーだし良いかなって

 

「………………………ズリィはそれ。イケメンすぎるでしょ」

 

そして、あれから元気になったバーサーカーと凛、ラニとでユリウスのサーヴァントアサシンの姿を破った。そしてやる事をやり、経験値もだいぶ付いた。だがまだ決定打に欠ける……。最終日にして、凛やラニに今のままではアサシンに勝てないと言われた。悔しいが私もそう思う。バーサーカーは拳を使った戦いをする。素人のような突きでは、武術を用いているアサシンには到底届かないだろう。教会で作戦会議をしているがいい案など浮かばない。だがバーサーカーが建てた作戦ならユリウスに勝てる確率がある。だから私はバーサーカーを信じる

 

 

 

 

「ガハッ!くぅー、おお!」

 

「カッカッカッ!儂も二の手要らずとはよく言ったものよ。ユリウス。こやつ、三十発は儂の拳を受けているぞ?」

 

「いい加減にしろアサシン。………岸波白野、貴様もだ。さっさと令呪を破棄し、ここで朽ちろ」

 

「…………………」

 

現在。アサシンにサンドバッグになっているバーサーカーを近くで見ている。ユリウスは遠くで傍観している。バーサーカーが弱いと見て、アサシンに好きにさせているのだろう。アサシンは私を狙わず、バーサーカーと一騎打ちをしている。先ほども言ったが素人のバーサーカーの攻撃は一度も当たらない

 

「ブッ!」

 

顎にモロにくらい。血飛沫をあげるバーサーカー。痛々しく。見るに耐える。でも彼は立ち、またアサシンに立ち向かう

 

「ま、くらっとけ!チッ、グ、ガッ!」

 

何度も

 

「ま、まだ、だ」

 

何度も

 

「…………………あ、ぉぉぉぉぉ!」

 

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も……!彼がこれほど必死になっているのを見たことがあるだろうか?彼の白い髪は血で真っ赤になり、頬は腫れ、目からも流血が出ている。それでも、彼は立った

 

「……ッ!アサシン!いい加減にしろ。さっさと蹴りを付けろ」

 

「………………眼は死んでおらずか、その身のこなし、その雰囲気、おぬしは英傑ではないな。だが、その眼だ。その眼は間違いなく英雄の散る間際に見せる眼よ。ユリウスも痺れを切らしたか、ふむ。終わりにするか」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。バーカ。英傑?英雄?はっ、笑わせん、な。生憎そんな、かっこいいもんじゃねぇよ。俺は、…………そうだよ。思い出したよ。俺がたたかう理由なんて、最初から決まってる。それは死んでも、記憶がなくても、変わらない!それが!俺だ!」

 

「よく言った!見事。逝ね!」

 

アサシンの、今までの攻撃より遥かに強烈な一撃がバーサーカーの顔に入る。確実に殺す一撃

 

「ッ!バーサーカー!」

 

私も思わず叫んでしまった。ついこの間まで苦しそうだったのに、彼はこんなに頑張っているのだ。だから私も………

 

 

 

 

礼装の剣を持ってバーサーカーの元に走った

 

そしてユリウスは気づいた。私がなぜバーサーカーの近くに居たのか、バーサーカーは攻撃を受けながら、アサシンとユリウスを遠ざけたのか、気づいた時にはユリウスはアサシンの元に走った

 

「バーサーカーのマスター?ッ!貴様⁈」

 

「捕まえたぞ。はっ、アサシン……!」

 

最後の一撃をくらい。倒れたはずのバーサーカー。私が走ってくる瞬間。アサシンの意識はバーサーカーから離れた。その瞬間アサシンをバーサーカーが掴む

 

「……逆しまに死ね!偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)!」

 

地面から黒いモヤが二人を包む。そして弾けた。一度もダメージを負ってないアサシンは、バーサーカーとともに倒れ伏せた

 

「クッ!写し身の技か⁈………おぬし正気ではないようだの?このダメージ、儂でも立てぬわ」

 

「……………」

 

技を放って意識を無くしたバーサーカー。あとは私が……

 

『はぁ⁈そんなの作戦じゃないわ。自殺よ』

 

この作戦はバーサーカーが考えたと言ったが、バーサーカーは乗り気ではなかった

 

『私も、賛成しかねます。もしバーサーカーの体力とアサシンの体力に差があれば、意味をなしません』

 

散々反対をされたが、私がやると言ったのだ。現にバーサーカーはアサシンが確実に倒れるまで頑張ったのだ。死ぬ一歩前、だから私が、アサシンを殺る

 

「娘。ぬしのサーヴァント。実に見事だ。ほら、早く殺らぬか。ユリウスが来てしまうぞ?」

 

倒れたアサシンに馬乗りになり、剣を構える

 

動け!

 

動け!

 

殺らなければ、バーサーカーが頑張った意味がなくなる。慎二を、ダン・ブラックモア卿を、アリスを殺めた。ラニ、凛、桜が助けてくれたじゃないか。私は生かされているのだ。だから生きなければならない。ここで死んではならない!

 

「ああぁぁぁぁぁぁ!」

 

剣を振り下ろす

 

でも、それは止められた

 

 

 

 

「………バーサーカー?」

 

「………いい。白野。もういい。俺が、俺がやる」

 

バーサーカーだった。先程まで意識を飛ばしていたバーサーカーが優しく、私から剣をとる

 

「カッカッカッ!アハハハハハ!動いたか⁈立ったか⁈英雄ではないとぬかしておきながら、おぬしはまだ、その眼で儂を見る。見事としか言いようがない」

 

「………ここで行かなかったら、………悔いが残っちまうからな」

 

アサシンの心臓に剣が刺さった

 

 




岸波白野
原作同様に予選を過ごし、戦いに巻き込まれる。死ぬ間際にバーサーカーと契約する。マイルームにて、バーサーカーのデリカシーのない発言で凶暴化してしまう


聖杯戦争の準備中に、宇宙より飛来したバーサーカーに保健室を占拠される。3年程一緒にいた。迷惑だの何だの言っているが、内心楽しんでいた

バーサーカー
ヒロインXと別れた後、宇宙船と言う乗り物にも呪いが発生し、ブラックホールに飲まれる事故が起こって、時間系列の違う月に墜落。保健室に住み着き、予選の風景をボケーっと眺めていた。本戦間近で岸波白野を追って契約する。野良のサーヴァントなので、聖杯のバックアップが無く、青崎姉妹に適当に関連スキルを付けられる。ちなみに、座に長く居たため、記憶が曖昧で嫁と娘の存在はわかるが、思い出がほぼ無い。原作知識は毎秒更新されるので岸波白野は原作の岸波白野として認識している

青崎橙子
なんだあの面白サーヴァント?サーヴァント適正がほぼ無い?
よし魔改造していいだな?

トワイス・H・ピースマン
見たことのないサーヴァントを見つける。笑みがこぼれる



舞台裏

ネロ「来た来た。うむ、やはり奏者は余を選ぶだろうな。あー、あー、喉の調子は良いようだな」

タマモ「セイバーさん。意味が無いですからやめといたほうが良いですよ?御主人様は、私を!タマモちゃんを選ぶので♪」

ネロ「キャス孤か…、やはり頭がおかしいようだな?さぁ座に帰れ」

タマモ「やはりとか言いやがりましたよこの人⁈あーあーセイバーさんを選んでも、音痴の歌ばかり聞かされるんですかねぇ?」

ネロ「む?やはり喉のコンディションが悪かったか?」

タマモ「喉の問題じゃあねぇですよ!」

エミヤ「(気まずい。…………む?あれは)」

俺「…………上出来だ。……会いたかったぞ。マスター」

ネロタマ「「あ」」


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私達は……(前編)

長くなった……
すいません

そして前の話の(前編)を消しました。理由としては、おもいのほか話が長くなると思ってです

今回の話は前編です。あと2話やってFGOに戻りたいと思ってます
自分がリアルで忙しくてなかなか書けないのが痛いです。ボチボチやっていくのでよろしくお願いします


落ちる

 

落ちる

 

落ちる

 

私は今、虚数の宇宙に落ちている。どれほど落ちたかわからない

 

私は普通に学園生活を送っていた筈だ。だが突然、黒い何かにみんな取り込まれた。慎二も、レオも、全部だ。私はとっさに屋上から暗黒へ、飛び降りた。

 

そして今だ

 

私は、ずっと落ちている。ずっとだ。あれからどれほどだったのか、わからない。前までハッキリしていたしていた記憶も薄れていった

 

でも

 

忘れない

 

何を忘れないのか?私は、わからない。でも忘れない………

 

「…………忘れない、か。自我を失い、幾万と続く虚数空間で、なお忘れないと言うか」

 

声。たしかに声がした。威圧、圧力、気品、あらゆる要素を持った声が目の前にいる。使っていなかった目を、思い切って開ける

 

「無礼者!貴様ごとき凡夫雑種が、我の許し無くして、我を見るな。本来なら今ので、八つ裂きにするとこだが…、貴様はどうやら、まだ我を楽しませる可能性を秘めている、かもな。知恵を尽くせ。貴様は、あの道化のマスターなのだろ?」

 

知恵を尽くせ?わからない!いつから使っていないのかわからない頭をフル回転させた。道化のマスター?道化とは誰だ?いや、今はそれどころじゃない。目の前の男からは迷いはない。私を見捨てると判断すれば、簡単に切るだろう

 

マスター………

 

マスターとして命じる!

 

そうだ。迷うな。今の私に何がある?私にあるのはこの令呪くらいだ。

 

生きることを諦めてはならない。誰かが言った

人として、我儘に生きろと、あの人は言った

だがら………!

 

「……やはりか。いいだろ。だが、貴様の令呪は一画。そうさな……、貴様には我を楽しませる権利を与えよう。目を開けよ」

 

意を決して、目を開ける。目の前にいるのは、黄金の騎士だった

 

「名乗らずとも良い。岸波白野であろう?我はこの虚数空間より貴様を観ていた。いや貴様らと言えば良いか?」

 

観ていた?

 

「そうだ。貴様の連れ、確かバーサーカーと言ったか?あの道化。く、クック!今思い出しただけで笑いが起きる。貴様の連れはまさしくイレギュラー。我は此処より幾万幾千と物語を観た。どれも見たことのあるデジャヴよ。だかな、道化はその未来にはいない。過去にもだ」

 

言っている意味が全然わからない。思い出す。あのバーサーカーはサーヴァントと言うには程遠い存在だった。だがイレギュラー?未来も過去も居ない?どう言うことなのか

 

「まぁ良い。この先、あのアホ無くして愉悦は無い。見ろ」

 

黄金の騎士は彼方を指差す。漂う何か、見慣れた白髪。バーサーカーだ。私の知るバーサーカー

 

「あやつは、今回の黒幕に認識されていない。なんせマスター以下の脅威だからな。フン。良いか岸波白野。我は常に観ている。貴様らが我を退屈させようならば、わかるな?」

 

わかる。今の私ならわかる

 

「…………気絶しているアホを連れて我を楽しませろ」

 

私に背を向け去ろうとする黄金の騎士

 

待ってほしい!貴方は、誰なんですか?バーサーカーはどんな人何ですか?

 

「令呪一画ごときで、なぜ答えなければならない?我は知らぬが、あやつなら我の事も知っていよう」

 

そう言って消えていった。助かったのだろうか?そんな事より、あの漂っている頼りない人を助けなければ…、あまり覚えていないが、私がいないとダメだな、この人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーサーカーの元に行き、覚醒するような目を覚ます。目が覚めたら私は保健室にいた。保健室には桜が居た。私を心配そうにしていた。桜の声を聞いて、ホッとした。どうやらあの空間から出れたみたいだ。左手には何の跡も無かった。

 

色々話を聞いたところ、どうやら私は岸波白野を覚えていないようだ。正確には聖杯戦争は覚えているのだが、私自身の事は思い出せない。覚えているのは、自分がマスターであったことぐらいだ

 

「あ、あの、ちなみに私の名前、分かりますか?」

 

記憶の整理をしている中、桜が不安げに聞いてきた。もちろんわかる。彼女の名前は……、ぱ、パンツ?

 

「…………バーサーカーさんですね?」

 

………………………

 

「私のこと、そんな風に言うのあの人だけなんで、わかるんですよ。そうですか、そうですよね。ふふふ」

 

…………すまんバーサーカー。苦しんで逝け

 

まぁ、この話は置いといて、ここは旧校舎と呼ばれる場所らしい。保健室を後にし、外に出れば夕日が目に付く。前居た校舎とは変わって木製の校舎になっていた。桜に言われた通りの場所に行けば私のサーヴァントに会えるらしい。サーヴァントと言うのは、あのバーサーカーのことだろう

 

「無事だな?よかったよマスター。今俺の方に振り向こうとしているが、まぁびっくりしないでくれよ?」

 

気配のしない教室に入って、背後から聞こえる声。知っている。やる気の無い声。私の契約したバーサーカーだ。バーサーカーと声を出そうと思った、が

 

>なぜ裸?と、とりあえず殴る

>ワッショイ!お祭りですか?と、とりあえずアッパー

>BA☆SA☆RA!と、とりあえずチョップ

 

「全ての選択肢が暴力⁈ちょ、ま、グハッ!」

 

バーサーカーの姿だが、いつもの姿ではなく。上半身裸に下腹あたりにサラシ。袴下のようなズボン。そしてビーチサンダルに半纏。ザ・和風の格好がビーチサンダルで台無しになっているのがバーサーカーらしいのだ

 

「たく、お前が虚数空間に落ちた時肝を冷やしたぞ。と言っても、助けに行って助けられたんじゃぁ、世話ねぇよな。悪い」

 

この人は申し訳なさそうにしているが、私は全然問題ない。来てくれた事に意味があり、どちらも助かったのだから、許してあげよう

 

「……………そうだな。てか気になったのだ。令呪どうしたんだ?」

 

ああ、そうだった。私は今、令呪を使い切ってしまったんだった。とりあえずあの空間での事をバーサーカーに話した

 

「なるほどな、正しい選択だよ。あの人は人に厳しく、自分に甘い人だ。お前が令呪を使わなかったら死んでいただろうよ。……………本当はかっこよく迎えに行きたかったんだがな」

 

バーサーカーは、あの黄金の人を知っているの?

 

「英雄王。ギルガメッシュ。俺が一番尊敬している大先輩だ。ボッチで、癇癪持ちで、人類最古のジャイアンだ」

 

見てるって言ってた

 

「て言うのは嘘で!超カッコいい王様!」

 

うわぁ必死だ

 

「…………それにしたって、令呪全部持っていきやがったか。てことは、最後は奴か……、もしくは完全に別の世界か」

 

何言ってるの?よく聞こえないんだけど

 

「気にするな。頑張りましょうって言ったの」

 

バーサーカーと再会し、この旧校舎で生徒会をしているレオと共に、もとの校舎に戻るための作戦が行われた。現状の生き残りは、レオ、ユリウス、慎二、ジナコと言う引きこもり、ガトーと言ううるさい人、そして仮初めの学園生活で藤村大河と名乗った殺生院キアラ。サーヴァントはレオのガウェイン、殺生院のアンデルセン、ジナコのカルナ、そして…

 

「いやん。乳首見える」

 

「深く考えるな。似合っているぞ?例えそのビーチサンダルが服の雰囲気を台無しにしたとしてもな」

 

「カルナさんが、仲良く喋ってるス。薄い本が厚くなるぜ!」

 

うちのバーサーカーはダメかもしれない

 

そしてなんやかんやあり、地下に続く道、桜迷宮へと足を運ぶのだった。ガウェインは緊急時のため待機。カルナはそもそも、ジナコが手伝う気がないので無理。アンデルセンは戦闘はダメみたいと言う訳で、我々になった

 

桜迷宮にはエネミーが居り、私達は戦闘になった。一方的な暴力をバーサーカーは受け、やっと勝った

 

「おいクソ女。わざとか?わざとやってんのか⁈三途の河でジジィが手を振ってたよ!」

 

クソ男がなんか言ってますよ。バーサーカーだってスキル空じゃん!びっくりだよ!(記憶が無いのは黙っていよう)

 

『まぁまぁお二人とも、痴話喧嘩は犬も食わないと言います。少し落ち着いて』

 

チワワ?

 

「チワワって言ったよな?」

 

『岸波にバーサーカー。チワワではない痴話喧嘩だ。ガウェイン卿。すまないが紅茶を準備してくれ。レオがうなだれている』

 

『大丈夫です兄さん。ですが、良かったじゃないですか。力がゼロなら、それは岸波白野の真骨頂が使えると言う事じゃいですか』

 

真骨頂か、あまり記憶はないが、確かに言われてみれば、私は最初は何もないところから始まったような気がする

 

『岸波。宝具どうだ?』

 

宝具。バーサーカー宝具の方は大丈夫?

 

「宝具?そんな物は無い」

 

だそうです

 

『レオ。紅茶です』

 

『………ガウェインはうっかりさんですね。これは水ですよ。ハハハ』

 

『レオの味覚が死んだようだ』

 

なんか、すいません

 

それから数回戦闘し、安定のバーサーカーボコボコ事件。私の指示なのだが、見事に的外れ。そして進んだ先にあったのは、鍵のかかった壁

 

『セキュリティレベル……、☆?』

 

どうやら生徒会メンバーや桜ですらわからない品物らしい。壁を見つめていると、ユリウスから通信が入った。用心しろ、と

 

そこに現れたのは、遠坂凛だった。凛はなんだな敵オーラを出していた。そしてバーサーカーはなんか凄く笑ってだが、話によれば、私の城?とか、女王?とか、んー………。

 

ちょっと何言ってる分からないですね

 

そして凛は私達に攻撃するべく、サーヴァントを呼ぶ

 

「来るぞマスター。ライブの時間だ」

 

「ご名答!って、え?」

 

ライブ?

 

凛に呼ばれて出てきたのは赤い髪のランサー。そして私でもわかるこの、ピリピリした感じ、殺気だ!反英雄だ!

 

「……凛?なによ?全然言うこと聞かないじゃない!」

 

「落ち着きなさいランサー」

 

「ランサー。なんでかわかるか?そこ性悪魔女が無視しろって言ってたんだ。俺達はランサーの顔写真うちわで応援しようとしたんだ!でも、そこの金欠女王が……!」

 

うんうん。バーサーカーが正しい

 

「ちょ!ランサー。私そんなこと言ってないから」

 

「……グス、凛なんて嫌いよ〜!」

 

「ランサー!テメェ覚えてろよ!」

 

汚い流石バーサーカー流石汚い

 

と、仲間割れにより私達はとりあえず帰還出来た。

 

帰還してからすぐに、桜が用意してくれたプライベートルームに移動した。私はここで決意した。先の戦闘からわかった。記憶がないのが負い目になってバーサーカーとの連携がうまくいってないのだ。私は言う事にした。これで関係性が崩れても、私はバーサーカーを信じる

 

「え?いや知ってるけど、それより疲れたし早く寝ようぜ。あと実は俺も記憶があやふやなんだよね♪。まぁそう言うことでおやすって、あいたぁ!え?勇気振り絞った?ふーん、グハ!」

 

気絶したか?このダメ人間め、こちらの勇気を返して欲しいものだ。デリカシーのない人だ。だが知っていたのか…、私は記憶はないがバーサーカーは、そんな私に変わらず接してくれていたのか

 

「と、いいように思う白野であった」

 

寝なさい

 

「はい」

 

長い1日が終え、2日めになった。例の壁を打破するべく生徒会は殺生院キアラに頼る事にした。キアラ曰く、あれは心の壁らしい。それを破るためには五停心観術式がいるみたいで、私は突然キスをされた

 

「「や、やった⁈」」

 

「流石殺生院キアラ。俺達に出来ない事を平然とやってのける」

 

「そこに痺れる憧れる!」

 

突然されたのはびっくりしたが、バーサーカーとガウェインの連携セリフに驚いてしまった

 

そしてなんやかんやで、え?わからない

 

「ゲームしろゲーム」

 

ですって

 

 

 

ふたたび桜迷宮に潜り、散策を始める。あの殺気を出していたランサーの趣味なのか、NPCと聖杯戦争のマスターが縫いとめられている部屋があったりと散々だ。そしてランサーとの対峙

 

安定してバーサーカーがボコボコにされているのを眺める私

 

大丈夫?

 

「………………………大丈夫じゃない」

 

だが無駄ではなかった。サーヴァント戦は情報が全て。ランサーは気分を良くしたのか、貴い貴族と竜の娘と言う単語を漏らした。やったねバーサーカー情報が増えるよ

 

「おいやめろ」

 

真名を漏らす寸前に凛が出てきてランサーを引っ込めた。そしていつものように会話すが、先程キアラさんからもらったプログラムがうずく

 

「SGな、俺知ってた」

 

なんとなく私知ってたかも

 

私の左手は動き、凛の胸元に伸びる。SGを獲得した。獲得と同時に壁弾け、下への道が開かれる。凛の話によれば、今の凛は4分の1らしくて、こんな感じを繰り返し行けばいいらしい。とりあえずマイルームに帰ろう

 

「悪いな。多分だがレベル云々とかでランサーには勝てないは俺」

 

こちらこそ悪いことをした。指揮が全然だった。また一から鍛え直そう

 

「そうだな、まぁ頑張れ。え?俺も?いや、努力とか俺の性に合わないだよね。でも今日校舎を適当に回っていたんだが、朗報だマスター。スキルが覚えれるかも知れん」

 

どう言うことだ?確か、曖昧だが、バーサーカーには基本スキルがなかったような気がする。だから青崎姉妹が記憶やら座から適当に関連スキルを入れたんだったよね?

 

「ああ、だが関連はそこらじゅうにある。明日、桜迷宮に入る前に、藤村先生とマーボーのとこに行こう。とりあえず二つはスキルを習得できるだらう。あとは適当に時期が来たら、な」

 

そうか良かった。でもバーサーカーは進み始めた。私は?記憶は無いから、前の自分がわからない。私も凛の様にSGがあればバーサーカーとの連携がうまくいくのだろうか?

 

「SG?やめとけマスター。お前にSGはないよ。お前は単純だからな」

 

む、なんか心外だが、的を得ているかもしれない。ただ、その原理ならバーサーカーにもSGは無いね」

 

「残念だったなあるんだなこれが、まぁ英霊だからな。英霊か言ってて泣けてくるな。まぁ見ての通り俺は反英雄ではなく、半英雄なんでな。中途半端にどうでもいいことが隠されているかも知れん。まぁ記憶がないから俺も気になるが」

 

 

 

次の日。バーサーカーに言われ、言峰神父と藤村先生に会って無事にスキルを手に入れ、桜迷宮に向かう。そして悪夢を見る

 

遠坂マネーイズパワーシステム

 

口座に入金しなければ進めない悪魔のシステム。お金も無ければラジオねぇからどうしたものか、金はあったのだが、桜に制服を買ってあげたのでなくなったのだ。とりあえずあたりを探すか…

 

「ゲート・オブ・バビロン。何にもない。まぁゲート・オブ・バビロンも大したもの入ってないからなって、言うのは嘘ー!…………ときどき緩い俺の口」

 

結局借りる事にしました。ユリウスが、800SMをくれた。そして問題はレオだ。100000SM貸してくれりと、利子付きで、マジか?やめようとしたが、バーサーカー貰っとけと言った。しかもどこか余裕そうにだ。大丈夫だろうかと思いながらも入金して進むのだが、問題が発生した

 

「さぁ返すのです」

 

目の前にガウェインが取り立てに来た事だ。どうする?今の有り金はユリウスがくれた800SMだけ、だかこれはやれない。なけなしのユリウスマネーをこんな事に使うわけにはいかない

 

「じゃあ、ガウェインをぶっ潰すか?」

 

は?

 

『おや、心外ですね。ガウェインを貴方が?能力元々でガウェインに劣っている貴方から出るセリフではないですね』

 

「どうする?マスター?勝てと言われれば勝ちますよ?」

 

バーサーカーから出るこの自信はなんだ。わかった。レオ。ガウェインに勝ったら、借金チャラにしてください!

 

『………やっぱり面白いですね貴方達は、わかりました。ではガウェイン』

 

「仰せのまま」

 

しかし、大丈夫なんですか⁈バーサーカーさん!

 

「さっき藤村先生からもらった物があるだろ?あれがあれば勝てる。おいガウェイン。真・セイバー忍法って知ってるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『驚きました。力を抑えているとは言え、ガウェインに勝つとは』

 

「申し訳ありませんレオ」

 

『いえ、ガウェインはよくやってくれました。白野さん。約束通りお金は貴女のものです。バーサーカー。素晴らしかったですよ』

 

勝ってしまった。しかもたった竹刀一本で

 

「まぁ余裕だな。剣を使うなら負けないね。まぁこのスキルはこのイベント用だから、後に使うことはないね。………それにこの竹刀は相棒が作った物以外で、唯一強くなれる大事な物だからな。まぁセイバー限定が付くけどな」

 

確か、妖刀・虎竹刀だっけ

 

「あっちに帰ったら藤村先生に返そうな」

 

うん

 

 

 

 

このステージ。凛の姑息な手からしてSGもわかってきた。

拝金主義と言ったところだろうか

そしてランサーとの戦闘。こっちも前の様に行かない。こっちだって強くなったのだ

 

「凛。全然強くないんだけど?この豚」

 

「デジャブって奴ね」

 

「…………もう無理。座に帰る」

 

だが上手くはいかない。私的にはスキルを使いたいけど、バーサーカーが使わずに戦うと決めたのだ。今あるスキルは初見技だから、ここぞという時に使うと

それにしたって、ボコボコにされてらっしゃる

 

 

 

バーサーカーが、ボコボコにされたが、どうにか脱出が出来て、次の日。次のステージに行く事になった。第3層は雰囲気から違った。ステージを詮索していると、凛の分身を見つけた。だが彼女の顔は真っ青だった。心配なので追いかけると凛は逃げていった。さらに追いかけるとランサーと一緒に居た。そして、今まで解除して来た扉とは違い。凛も象ったレリーフだった。

ランサーは凛を殴ったり罵ったりしているのだ。凛も心なし嬉しそうなのだ。まさか……!これが凛のSGなのか?

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

「ごめんなさいじゃないのよ凛。どうする?小馬鹿」

 

「絶対に許さねぇからな!有り金全部出せや!そのあとは豪遊よ豪遊。ブハハハハ」

 

「そうよ出しなさいよ。有り金。ちょっとまって凛の有り金って、私のお金じゃない?」

 

「違う違う。みんなで楽しむと楽しさも倍だよ。アイドルは歌手もファンも楽しんでこそでしょ?」

 

「な、なるほど!ん?子リスどうしたのよ?」

 

バーサーカーちょっと来て

 

「え?今いい所なん、グハ!は、腹に、モロに、入った。ちょ、まっ!ギャバ!」

 

『……………バーサーカーは、喜んでないか?』

 

『?。気のせいでしょユリウス』

 

『彼は彼女からされるから喜んでいるのでしょう。ミス遠坂と一緒の様なものです』

 

最近、手がすぐ出てしまう。だが凛のSGはわかった

奴隷願望

凛は現実の世界でレジスタンスをやっていた。誰かに気を使い。誰かを助け。管理される立場の人間だった。故に誰かに管理され、命令されたかったのだ。本来の自分とは真逆の願望。

SGを抜かれた凛はレリーフに吸い込まれる様に入っていった。ランサーは凛が本体に戻ったと言い消えていった。桜曰く、レリーフの中は別空間になっており、探知できないと言った。

とりあえず校舎に戻る事にした

 

生徒会で話し合いの末、キアラに頼る事にした。凛のレリーフは凛の心を現したもので、それに入るには私を繊細な粒子霊子になって入るしかないと…

桜やキアラ、生徒会のみんなの助けにより中に入れた私。中はまっすぐ底の見えない空間を降りていく。まるで夜の遊園地のコースターを下がっているようだ。

 

私がゆっくりと降りていく中、バーサーカー は私の腰に捕まり騒いでいる

 

「いやー!俺は高所恐怖症なんだ!マスター助けて」

 

まったくこの人は

 

降りていく中、凛の心の内が流れていく、辛かった事、寂しかった事、嫌だった事。全部だ。でも私は思うのだ。それをひっくるめて遠坂凛ではないのかと……。だからこの先にいる凛に思い出させる。遠坂凛を

 

「アソコがスースーする。ちんさむだこれ」

 

はぁ

 

 

 

 

 

 

「バーサーカー!ファンならわかっているのよね?私に恥をかかせないでよね」

 

「ファンだからこそ、間違いは『間違っている』と言うのさ。あれ?今ガウェインが吐血したような」

 

「アンタ円卓に恨みでもあるの⁈」

 

私達は今凛とランサーと対峙している。実力なら私達はが圧倒的に不利。だが今までバーサーカーが温存してきたスキルがある。購買で買ったトンプソン・コンテンダー。妖刀・虎竹刀もだが、どうやらバーサーカーのスキルは学校中にばら撒かれているみたいだ。だが勝てる!今の私達なら

 

「クッ!」

 

「ほらほらどうしたのよ?倒すんでしょ?弱すぎじゃない?」

 

「マスター。全力でいくぞ」

 

うん。バーサーカー。任せた

 

「了解。カードを切る。固有時制御・二重加速」

 

ランサーが攻撃を仕掛けた瞬間。バーサーカー以外はわからない現象。ランサーの目の前にいたバーサーカーはランサーの背後にいた。

 

「嘘!いつのまに、ランサー後ろ」

 

最初に気づいたのは凛。だが遅い。ドンと銃声が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?じゃ覚えてないの?凛が、私に勝ったらお金全部あげるって言ったの」

 

「死んでも言わんわ!」

 

「チッ」

 

チッ

 

「………白野。アンタ舌打ちした?」

 

なんのことかさっぱりである。あの後ランサーに勝った後、ランサーは前座と言って撤退。私は単騎で凛の心に入りお仕置きをして、凛を正気に戻した。そして今心から出て外にいるのだ。凛は女王だった時の記憶があまり無かった。

 

「って、こんなバカ話している暇なかった。早くアイツをなんとかしないと、私達は永久にここから出られない」

 

凛が焦った様に言う。アイツとは

 

「何を焦っているんですか?月の女王さん。大丈夫ですよセンパイ。時間なんて無限にありますよ。でも、逃げる時間なんてあげませんけどね?」

 

声が聞こえる。月の表で聞いたあの声。と言う事は、元凶⁈

姿を現したのは黒いマントに身を包んだ少女。私達が必ず知っている者。桜と瓜二つの容姿。でも私達を助けてくれた桜とは雰囲気は真逆。邪悪な雰囲気を出していた

 

「は?私が桜なのか、ですって?私をあんな弱虫の性格ブスと一緒にしないでくれます?私は桜であって桜ではない。私の名前はBBです♡って、それにしてもなんか驚きが微妙じゃないです?」

 

「いや、あの、アンタ……」

 

『これはこれは、ガウェイン。録画を!』

 

『御意!』

 

『おい敵のBBとやら。レオの教育に悪いぞ』

 

「は?虫がぴーぴーとまったく」

 

正直私も言葉を失う。BBは突然現れた。そう突然

 

あのBBさん?

 

「なんですセンパイ?白野センパイだろうと私をあまり舐めないでいただきたいですね」

 

下下

 

「下?」

 

「マスター⁈突然目の前が真っ白に!何これ」

 

BBはスカートを履いている。突然現れた場所にたまたまバーサーカー が居て、そこにスカートが頭に掛かる様に降りてきたのだ

 

「…………………」

 

「え?ん?なんだBBか………、白い物の正体はパンツか、ってBB⁈ヒー!助けてマスター!」

 

なにをやっているんだ。私を盾にすな

 

「……………やっぱりわからなかった。今まではコピーを使っていましたけど、やはりイレギュラーでしたか、バーサーカーさん。まぁいいです。どうせ最弱で底辺のサーヴァント。意味はありません」

 

ん?最初の方は聞こえなかった。最弱?底辺?本当の事しか言ってない

 

「とりあえず学校に返してくれよBB。お前の自己紹介ターン長い」

 

「センパイの後ろでよくそんなこと言えますね?それに長い⁈私まだちょっとしか出てませんよ!…………頭痛い。AIなのに頭痛い」

 

「生理か?」

 

「デリカシー無いって言われません?」

 

「生涯で一度もないな」

 

BBが死んだ目になり、フゥと息を吹きかける。瞬間。強制転移が行われる

 

「あーもういいです。さっさと帰ってください。まぁ私の出番はまだまだありますから。それでは性懲りも無くまた挑んでくださいセ・ン・パ・イ♡」

 

BBの姿が遠ざかっていきながら、私は意識は黒く染めていった

 

 

 




岸波白野
記憶がなく経験値ゼロ状態。記憶は無くてもバーサーカーに対してすぐ手が出る。実は桜に制服をバーサーカーに勝手に買われたが、まぁ桜の為にいっかと買った。のちにバーサーカーをボコボコにした


月の表で最初にパンツを見られて以降は、パンツと呼ばれている

ギルガメッシュ
バーサーカーの事は知らないけど、月の表でバーサーカー達を観ていた。初めて見るサーヴァントだったので見入ってしまう。暇つぶしにと

太陽系サーヴァント(カルナ・ガウェイン)
なんか知らんが仲が良くなる。ガウェインは女の話。カルナはジナコも含めてバーサーカーと遊戯王する

殺生院キアラ
バーサーカー眼中なし

BB
やっぱイレギュラーに困る

バーサーカー
白野を助けようとしたが、力不足。スキルも散り散りになりただの人サーヴァントになる。言峰綺礼にコンテンダーを温めてもらい。藤村大河から妖刀・虎竹刀を借りる。条件は桜に制服を渡していたら借りれる。BBにとってのお邪魔虫。記憶は曖昧


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EXTRAマテリアル

はいお久しぶりです

EXTRA風マテリアルを作りました

時間稼ぎです

現在のCCCを書いていまして、CCCを二つ
それからFGOに戻りたいと思ってます

どうぞ
あとがきはいいわけです


バーサーカー Servant Berseker

 

〈マスター〉

岸波白野

 

〈真名〉

『俺』

 

〈性別〉

男性

 

〈身長/体重〉

172cm/54kg

 

〈属性〉

中庸・善

 

 

 

設定1(人物背景)

名前のない人間。月に召喚された英霊ではなく、宇宙より飛来したサーヴァント。俗に言うサーヴァント・ユニバースである

生前、普通の日常とちょっとの非日常を過ごしたただの人間。そんな人間がたまたま英霊になっただけの存在

 

彼にスキルはなく、基本戦闘スタイルは殴ったり蹴ったりだが、青崎姉妹に魔改造してもらい。座の記憶から関連性の高いスキルを使う。

 

設定2

彼はこの世界の者ではない。なんらかの原因でこの世界に来たが、宇宙船の墜落により、記憶が一部無くなってしまった。セラフも彼を脅威と見なさず、三年ほど保険室で寝泊まりしていた。

 

 

保有スキル

なし

 

キーワード

〈独り言〉

彼の独り言はムーンセルすら予知できない。彼知識でしか存在しないため、他言はできない。万が一漏れた場合、世界は彼を消しにかかるだろうと、独り言を言っていた

 

〈謎の鞘〉

彼は鞘を所持している。その鞘は、全ウィザードが口を揃えて言うだろう「アーサー王の鞘ではないか」と。だがその実際は王の鞘ではなくなっている。長年の積み重ねにおいて鞘は原型を保てていない。あくまで、使用中は鞘と言う形を借りているが、本質的には彼の心臓や心と言った方が近いのかも知れない

 

 

 

 

宝具

なし

 

擬似スキル

〈固有時制御・二重加速〉

使用MP:全て(MP量によって威力増加)

敵の攻撃をキャンセルし、魔力ダメージを与える

 

〈擬似魔術回路形成〉

使用MP:全て(MP量によって能力向上)

ステータス全ての数値を2倍にする

 

〈逃げ足〉

使用MP:自動

MPが無い場合のみ、高確率でダメージが0になる

 

〈天の祈り〉

使用MP:自動(ただし一回の)

HPが0になる攻撃を受けた場合。必ず1残る

 

〈偽り写し記す万象〉

使用MP:無し

全ターンの累計ダメージを敵に与える。ただし必ず後攻

 

 

ここまでが今覚えているスキル。次回からCCCです。

そして覚えるはずだったスキル

 

〈創造〉

使用MP:全て(MP量によって内容が異なる)

アイテムを作成する

 

〈キルケー敗北拳〉

使用MP:100

筋力ダメージと魔力ダメージを与える。なお、本人も同様のダメージを受ける

 

〈体は剣で出来ている〉

使用MP:全て(MP量によって確率上昇)

筋力ダメージを与える。低確率で即死

 

〈妖刀・虎竹刀〉

使用MP:全て

2ターンの間、全ての三竦みで攻撃が通る。宝具、スキルも無効てダメージを与えられる。なおセイバー限定

 

 

 

 

 

 

 

 

バーサーカーマイルーム

教室に隙間なく机が敷き詰められ、その上で生活する。後に家具が増える

胡座をかいてマスターを見ている様な感じ。疲れているときは寝ている

 

 




はいいいわけです

私事ではあるのですが、リアルが忙しい
転職したために新しい仕事に専念しております
そして同時進行で結婚を考える相手が見つかり、とりあえず忙しいと言ったところです

必ずサイトには居るので、ノロマですが、チビチビ書いていきます。私も読んでて楽しので
ではまた
なるべく早くお会いしましょう。頑張ります


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一日限定ヒーロー

はい久しぶり!

全然書けない!エクストラ編書いているけど
こっちの方が早く出来たからの投稿

それとちょっと整頓
度々こう言う事しますので悪しからず…

言い訳としては、気分で書いているので今はこう言う気分なんですよ

すいません。後いろいろとツッコミ所満載ですが、ご都合主義でお願いします


第五次聖杯戦争

 

人類史に刻まれた

 

魔術師達が万能の聖杯をめぐる

 

戦いである

 

 

これは

 

たった1日

 

ヒーローになり

 

たった1日で

 

ヒーローを辞めた

 

男の話である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいよ!嬢ちゃん。豚バラ300グラムな」

 

「ありがとうランサー。昨日は魚屋だったのに、今日は肉屋なんだ」

 

「おうよ。明日は花屋のバイトだ」

 

「犬の肉とかないの?」

 

「毎回思うが…、嬢ちゃんは心臓に毛が生えているのか?」

 

「ランサー。サボりですか?おや、白野ではないですか。いらしゃい」

 

「バゼットさん。ランサーがサボってるから、200グラム追加でおまけして」

 

「ランサー?」

 

「テメッ!あー!わかったよ。持ってけ泥棒」

 

「よっしゃぁ!」

 

この日、いつもの日常。衛宮家居候中の岸波白野は、晩御飯の買い出しをしていた。家にいる男二人のせいで貧乏生活を余儀なくされ、現在ランサー、そしてマスターのバゼットに値段交渉していた。奇妙なことに、この女、岸波白野は聖杯戦争に関係無いのだが、関係あるみたいな中途半端な位置にいる。原因として…

 

「白野。何を貧乏くさいことをしている?おい狗。この店の肉を全て寄越せ」

 

「ぎ、ギルガメッシュ?」

 

「げ、めんどくさい奴が…」

 

「私、用事を思い出しました」

 

「バゼット逃げんじゃね!」

 

原因1の男

英雄王ギルガメッシュ。衛宮家問題児衛宮士郎の通称先輩で家に来ては、士郎の浪費を手伝っているサーヴァントである

 

「ほー、いいこと聞いたわ!ランサー。白野にサービスしたんだから私にもサービスしなさいよ!セイバーの食費でこっちは金欠なのよ」

 

「わ、凛」

 

原因2の女

遠坂凛。衛宮士郎ボッチ飯同盟(士郎が勝手に凛をボッチだと思っている)で、なんやかんやあり白野とは仲がいい凛。白野も知った人間に似ているので仲は良好

 

「凛におまけをするなら私にも」

 

「ライダー!あんたは別にいいでしょ?あんた家は金持ってるんだから、この前だって『姉さん。見てください。高級肉で作ったハンバーグです』ってメールが来たわよ!ふざけんな!慎司が憎い」

 

「………シンジも最近は『桜の料理は美味いな。いやマジでな。………衛宮の奴の料理に比べれば、………もう最高だよ。はは』と言っていまして」

 

「ごめん。私が悪かったわ」

 

「奴の料理は宝具級の威力だからな」

 

「なんか、すいません」

 

原因3

間桐家サーヴァントのライダーと、間桐桜。出会いとしては単純。問題児衛宮士郎がいつもの様に弁当を忘れ、白野が学校に行った際に桜を見かけた白野がナンパ、もとい話しかけたのが発端。そっからは自然に仲良くなっていった。ライダーも桜からの紹介で仲良くなった

 

「じゃ私もいいわよね?ランサー?」

 

「マジかよ?キャスターまで来たぞ…」

 

「キャスターさん。ヤッホー」

 

「白野。貴女も苦労するでしょ?あの問題児。なんか私の弟弟子に似た腑抜けオーラバリバリのアホの子の相手して」

 

「もう慣れました」

 

原因4

葛木宗一郎の自称妻キャスター。宗一郎が一番気にかけている生徒問題児衛宮士郎の話を聞いたキャスター。昔、師の元で修行していた頃の弟弟子に似ている士郎を気にかけてくれるので、白野とは仲が良く。会えば井戸端会議をする仲

 

「アレに慣れるとか、凄いわね」

 

「尊敬します」

 

「我も慣れたぞ?」

 

「「「「……………」」」」

 

「褒めろ女ども!」

 

「ウルセェ!テメェら帰れ!」

 

とまぁ、まだまだ原因はあるのだが、これが岸波白野の日常である。

そして夜、小さな言い合いにより事件は起こった

 

「諸君。よく集まった。今回の「御託はいいわ。さっさと要件をいいなさい綺礼」……、凛。せっかちは、またうっかりを招くぞ?」

 

その夜

 

聖杯戦争監督役である言峰綺礼のもとに集まった5人のマスターと1人。そして5人のサーヴァントが集まった。

 

アサシンのサーヴァントは欠席。バーサーカー陣営はマスターのみ参加。ライダー陣営は、マスター権利を桜に譲ったが慎司もサポートとして参加。アーチャー陣営は未だ不明のマスターだけは不参加。ランサー陣営、セイバー陣営、キャスター陣営はマスター共に参加

 

「まぁ良い。簡潔に話そう。間桐臓硯のルール違反を犯した」

 

「はぁ⁈なんだよそれ、爺さんがルール違反?おい僕達は関係ないぞ。爺さんは最近見かけてないし、なぁそうだろ桜?」

 

「兄さんの言う通りです。私達はすでにお爺様の元から離れました。お爺様がルール違反を犯した所で、私達には関係の無い話です」

 

「もちろん、ライダー陣営にペナルティは無い。間桐蔵硯の元から別たれているのは、こちらも把握している。問題はそこでは無い」

 

「問題とは、なんでしょう綺礼」

 

ルール違反と言っても、聖杯戦争に細かいルールなどは無い、が

 

「本来、聖杯戦争とは儀式だ。七騎のサーヴァントを聖杯に捧げる事により、聖杯を召喚する。だが、もしも聖杯同様の魔力がこの冬木にあるとしたら?」

 

「………………なに?私は関係ないわよ。アインツベルは、この件に一切関与してないわよ。関係あるんだったら、アレじゃない?私より魔力のある人」

 

「まさか………!」

 

「フ、そう………、岸波白野だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、衛宮家

 

「(んー、おかしい。聖杯戦争は始まった。俺の手には令呪が宿らなかった。多分俺のせいではない。だとしたら……)」

 

「ん?なにかな士郎。僕になにか用でも?」

 

「(駄目だ。奴はまだ生きる。安珍しねぇ)」

 

「え?なにその顔⁈そのまだ居るよみたいな顔は…!いや死なないから僕」

 

当時、士郎は焦っていた。原作を知っている彼は、今イレギュラーな状況に、安心と焦りが入り混じった心境だった。聖杯戦争に参加しなかった安心と、衛宮士郎と言う死が間近の人間になった自分に恐怖を持っていた。彼はこの数年、鍛錬は欠かさなかった。出来ないと諦めず日々、魔術の修行。だが、一度として成功はなかった

 

「(俺は、俺は!)」

 

「士郎?ご飯できたよ。士郎?おーい」

 

「俺は衛宮士郎じゃないッ!」

 

突然の大声が、家に響く

 

「………タダ飯食らいに来たけど、士郎どうしたの?」

 

いつもの様に藤村大河が間が悪く来ていた。さっきまで新聞を読んでいた切嗣も、士郎を見る

 

「ご、ごめん。なんか考え事してた?」

 

「(まて、おちつけ、かんがえろ、どこでくるった、どこが、へんなんだ?)」

 

「士郎大丈夫?調子が悪いなら「お前か…」え?」

 

「そうだ!なんで岸波白野が居るんだよ!なんでお前が…!」

 

「士郎!それ以上はダメだ」

 

「うるせえ!ジジィは黙ってろ!」

 

焦りは疑念を生んだ。恐れは妄想へと発展していく

 

「お前のせいでおかしくなった。岸波白野はここには居てはいけないんだ!」

 

夜に響く怒号。そして、それを上回る破裂音。大河が士郎の頬を叩いたのだ

 

「あんた。今なんて言ったかよく考えな」

 

「…………………」

 

打って変わり沈黙が続く

 

「あ、あー!そうだった。卵が切れてたんだ。私買いに行ってくるよ!」

 

白野だった。ドタドタと急ぐ様に家を出る白野。まるで逃げるかの様だった。白野が出た後、家には沈黙が続いていた。何分経っただろうか、何時間?わからないほどに静かだった。

 

「…………切嗣さん。私、今日は帰るね」

 

「…………うん。ごめんね」

 

「ううん大丈夫。士郎も今日は気が立ってるだけだもんね?明日には、うん。明日にはまた、いつもの日常に」

 

「そうだと、いいね。僕もそう思うよ。玄関まで一緒に行くよ」

 

気まずい雰囲気の中、大河を送ろうと玄関まで行く切嗣。玄関まで着くと、勢いよく玄関が開く

 

「邪魔するぞ」

 

「英雄王?」

 

ギルガメッシュだった。いつもの黒ライダースーツで、観察するように、家を見る

 

「ギルガメッシュさん?こんな夜遅くに、こんばんは。でも今日はやめた方がいいよ。士郎もなんか機嫌が悪いみたいだし」

 

「………大河。今日はこの家に泊まるといい。我が許そう。切嗣。道化と白野は?」

 

「士郎なら家に居る。白野ちゃんはさっき家を出たよ」

 

「結界を貼り直せ」

 

「いきなりなにを「今からこの街は戦場になるぞ」ッ!大河ちゃん。家に居るんだ」

 

ギルガメッシュが放った言葉の意味を一瞬で理解した切嗣。急いで外に出て、家近辺の結界を最大レベルまで引き上げる。切嗣が出たとすれ違う様に、ギルガメッシュは家に入る

 

「なにをしている?」

 

「………………」

 

「貴様のせいで、我自ら、この家に来てやったと言うのに、貴様はなにをしている?」

 

「………帰ってくれ。今は、アンタの顔見たくない」

 

「道化風情が、我に命令か?生意気な。息の根を止めるぞ?」

 

「……言いすぎたんだ」

 

「………………」

 

「白野はなにも悪くないのに、パニクって、テンパって、変な事言って、馬鹿みたいだ」

 

「………やはり、貴様は世話のかかる男よ」

 

はぁ、と深く溜息をして士郎の目を見て

 

「名など!見た目など!」

 

ギルガメッシュの声が響く。まるで民に言う様に、だがそれは今一人の男に向けて発せられる

 

「貴様は!貴様であろうが!」

 

王がいた。いつも一歩前を歩く王が

 

「……………うん!俺行ってくるよ」

 

士郎の悩みは消えない。だが今、やらなければならぬ事がある。士郎は走った

 

「士郎⁈どこ行くの」

 

「藤姉。ごめん。ビンタありがとう。目が覚めた」

 

「ううん!いいよ。私は、士郎が道を踏み外したら何度だって戻したあげるよ。ちゃんと謝ってきな」

 

「うん」

 

藤村大河は思った。今、自分は夢が叶ったのでないだろうかと、自分は彼が道を外さない様に、教師と言う道を歩んだ。姉として、そしてもう一人いた姉の様な存在との約束のため、彼が真っ直ぐと走れる様に、大河が出来るのはそれくらいだった

 

「士郎!どこに行くんだ。英雄王が外は危ないと言っていただろう」

 

「ジジィ。さっきは悪かった。でも行かせてくれ」

 

「ダメだ。行かせられない。僕が行ってくるよ。士郎は「ジジィじゃダメなんだね」士郎!今はふざけている場合じゃないんだ」

 

「ふざけてない。俺は、なにも知らないし、ジジィの想いはわかる。でも俺じゃなきゃダメな気がするんだ。今行かないといけないだ。大丈夫。ただ白野連れて帰ってくるだけだ。だからちゃんと迎えてくれよジジィ」

 

本当は行かせたくない。切嗣と士郎の関係は、魔術の事を互いに知っている事を知っているにもかかわらず、知らないフリをしあっている。切嗣の士郎を守りたいと思う気持ち。士郎の切嗣を心配させまいとする気持ち

 

「…………わかった。無茶しちゃダメだよ?いってらっしゃい」

 

「無茶なんかしねぇよ。連れて帰るだけだ。行ってきます」

 

それでも息子の成長が嬉しくてたまらなかった。だから行かせてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、白野は間桐蔵硯に捕まっていた

 

「くっ!この糸みたいなの、無理だ。ビクともしない」

 

「クフフ、あははは!聖杯同様の魔力。お前さんから、なぜそれほどの魔力があるかは知らないが、これならば聖杯が!聖杯が!ぁぁ、これで、これで!我が夢が叶う」

 

「(ダメだ。この糸、私の魔力をちょっとずつ吸ってる。私の存在自体が魔力の塊。月の聖杯のバックアップで成り立ってるからだ。魔力を吸われ続ければ、私は……)」

 

「ん?言峰め…!儂の邪魔をするか。だが魔力はある。我が、使い魔よ!儀式の邪魔をする者を排除しろ!ふふ、ついでに人々から魔力を奪っておけ」

 

蔵硯の号令とともに、無数の蟲たちが召喚される。大小様々なサイズが、中にはビル一個分程の大きい虫までが、無限に巻き出るのだ。それも白野の魔力で

 

「(私の、せいで、関係ない人が…)」

 

白野の頭によぎるのは、士郎の言葉

『岸波白野はここには居てはいけないんだ』

今、自分がここに居るのは、ワガママだった。ただ、また会いたかっただけだった。ただそれだけだった

 

「バーサーカー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

士郎は今走っていた。街には火の手が上がり、人々は逃げ惑う。だが士郎はその逆を走っていた。闇雲に、だった騒ぎが大きい場所にひたすら足を動かした

 

「無茶苦茶だな。ヤバ、逃げてぇ。ってうわっ!虫?」

 

人気が無くなった街には彼方此方に虫が漂う。遠くを見れば、かなりデカイ蟲かどうか疑う化け物までいる

 

「邪魔だってのッ!」

 

崩れた瓦礫から鉄パイプを抜き取り武器がわりに構える

 

「トレース・オン!って出来ないか」

 

今の士郎は非力。魔術師が召喚した虫に、ただの鉄パイプが叶うわけがない。蟲達が士郎に襲い掛かりそうな瞬間。蟲達が弾けた

 

「え?」

 

「え?じゃねぇよ。なにやってんだ坊主」

 

「士郎。なぜ貴方がここに」

 

赤みがかかった髪に、スーツの女性。赤く長い槍を持っち、青いタイツを着た男

バゼットとランサーだ

 

「バゼット。と青タイツ」

 

「たく、テメェの前でこの姿は初めてなはずなんだが…、まぁいい坊主。さっさと逃げな」

 

「ごめん。無理」

 

「…………お前さん。そりゃマジで言ってんのか?今ならまだ間に合う。回れ右して引き返せ」

 

「俺は、あの一番火の手が上がってる所に行きたい。あそこには、白野が居るんだ」

 

「だからってな」

 

「俺が行かなきゃいけないんだ。俺が、俺がアイツを助けたいんだ」

 

「……………はぁ、バゼット」

 

「危険なのは変わりありません。ですが、ふふ。こうなった士郎は引き下がりませんよ」

 

「へ、嫌いじゃないぜ坊主!行きな!」

 

ランサーは槍を構える。バゼットは拳を握り構える

 

「こっからの道は!」

 

「私達が!」

 

「「切り開いてやる」」

 

「………ああ、応!」

 

士郎はまた走った。士郎を邪魔せんと蟲は襲いかかる。だがそのことごとくが、ランサーとバゼットによって消える。士郎は二人を信用してただひたすらに走る。白野の元に、そして…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソッ!爺さんめ、ついにボケが回ったか」

 

「シンジ。愚痴を言っている暇があるなら手を動かしてください」

 

「うるさいよ!お前や桜と一緒にするなよ。僕には僕の仕事があるんだ」

 

「兄さん。人民避難お願いします。邪魔な蟲は私とライダーで」

 

「当たり前だろ。僕を守れないほどお前は鈍臭くないだろ桜。しっかり僕を守、ん?」

 

「シンジどうしました?」

 

「………クソ!なんでアイツが居るんだよ。おいライダー、桜。場所を変えるぞ」

 

「兄さん?避難誘導は「そんなのさっさと終わらせるんだよ!」あ、はい!」

 

「全く、いつもアイツの尻拭いか、恨むぞ!衛宮!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「宗一郎様。どうか避難を」

 

「キャスター。心配するな。お前も気になるのだろう?衛宮の事が」

 

「……私は」

 

「彼は私の生徒だ。それも一番の問題児。手のかかる生徒ほど可愛ものだと、初めて知った。ならばこう言おう、キャスター。共に来てくれる」

 

「はい。マスター」

 

 

 

 

 

 

 

 

知らぬ間に、次々と巻き込んでいく。衛宮士郎と言う男を中止にサーヴァント達が募っていく。彼を守るように…

 

そして

 

「見えたぞ」

 

「相変わらず目がいいこった。おーおー走ってる走ってる」

 

「まったく、嫌になる。私の知らない衛宮士郎を見るのは」

 

「それは同感」

 

「ん?お前は衛宮士郎のファンではなかったか?」

 

「そうだよ。だから嫌なんだ。ありゃ外見を真似た。ただの偽物だ」

 

「ふ、まぁいい。さて我々は我々の仕事をしようではないか」

 

「あい了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で、魔力を吸われ続ける白野。月の聖杯の効果により一生分の魔力を大半、蔵硯に持っていかれた。その間、気を失っていた白野が目を覚ます

 

「………うぅ(身体がダルい。まだ動けるけど)」

 

「どうやら目が覚めたようだな?」

 

「貴方はッ!誰?」

 

先程までヨボヨボであった蔵硯は見る影もなく。そこに居たのは青髪の三十代くらいの男性だ。その容姿から間桐慎二を思い出させる容姿をしている

 

「フン。貴様の魔力のおかげで半分願いがなかった。感謝しよう。そして、これだけ若返れば、残りの魔力も吸い取ってくれる」

 

蔵硯の手が、白野に向かう。白野は覚悟した。

あぁ、自分はここまでなんだなと、自分は月で勝ち、願いを叶えてここにいる。満足だ。これ以上欲張ってはバチがあってしまうと、そう思った

 

でも

 

でも!

 

自分はなんて、往生際の悪い女なんだろうか。この一瞬で思ってしまった。まだ、諦めたくないと。士郎とまだ、一緒にいたいと

 

「…あきらめない!ここで諦めたら一生悔いが残る。私は諦めない!それが、私だ!」

 

かつて、ある男がよく言っていた言葉だ。今それを思い出したのなら、まだ自分は余裕があるみたいだ

 

「無意味だ。誰も助けな「その女から」ッ!何もの「手を離せッ!」グハッ!」

 

白野に向かう蔵硯は、イレギュラーの拳によって吹き飛んだ。なんせ家からここまでずっと助走つけて殴ったのだから。蔵硯が吹き飛んだことで、白野を縛る糸は緩み、男の腕に受け止められた

 

「待ったか?」

 

「……うん。待った」

 

「そうか、家からすっ飛ばして来たんだがな」

 

「でも、やっぱり来てくれた。ありがとう。士郎」

 

「おう」

 

衛宮士郎が蔵硯の前まで来た

 

「き、貴様!」

 

「歯くいしばれよウジ虫野郎。今から駆除してやるからよ」

 

蔵硯と対峙する士郎。白野を後ろに下げて前に出る。白野は今の現状に懐かしさを覚えた。昔もこうやって、彼の背中を見ていた

 

「指示を頼む白野」

 

「え?」

 

「お前こう言うの得意だろ?主人公出し」

 

「また変こと言ってる。でもわかった!勝とうバーサーカー 」

 

「誰がバーサーカーだ!セイバーとお呼び。でもなんか悪くねぇな。トレース・オン!って無駄よな。行くぜマスター」

 

遥か未来。もしくは別の世界かもしれない。でも、そう言った次元を超えて、別の形として、この男女はこうして共に戦っている。

 

「小僧!邪魔をするな」

 

蔵硯は蟲を召喚する。白野は魔力源であるため攻撃はせず、士郎中心に攻撃が始まる。当然士郎では敵わない。必死に鉄パイプを振って当ててもダメージは負わせられない。白野の指示で逃げながら戦うしかない

 

「クソッタレ!(やっぱりダメか!俺は結局、衛宮士郎にも慣れない半端ものか)」

 

二匹の蟲が士郎に襲いかかる

 

「危ない!士郎」

 

だがそれは叶わなかった。二つの影が蟲を切り裂いた。顔はフードで見えなかったが、二人とも白と黒の剣を両手に持っていた

 

「「迷わず走れ」」

 

その言葉と共に、左の男は白の剣を、右の男は黒の剣を蔵硯目掛け投げる。士郎も言葉通りに蔵硯目掛けて走る

 

「小癪な真似!」

 

弾かれた二つの剣は

 

「ああ、わかってるよ。この剣がどんな意味か」

 

士郎の手にハマる

 

「体は剣で出来ている」

 

蔵硯が蟲達を召喚しても、そのことごとくを切り裂かれた。雰囲気、強さ、目が違った。そして、先程から蔵硯は蟲を召喚しながら呪いを士郎にかけているのだが

 

「(何故だ。何故だ何故だ何故だ!呪いが全て通じてない。何者なんだ)貴様がしゃしゃり出て良い話ではない!」

 

魔術が効かないと思い、蔵硯は手を鉢の針の様にし、士郎に襲いかかる

 

「ぐっ!何者?だと、テメェが知る必要はねぇよ。さっきから頭ん中にいろいろ流れている映像も興味ねぇ。俺は…、お前が白野に手を出した時点で、俺とお前はこうなる運命なんだよ。この一秒、この一分、この一時間、この一日!衛宮士郎を名乗る男だ!」

 

蔵硯の針を弾き、蔵硯に斬撃を浴びせる。その体は引き裂かれたが、すぐに再生する。蔵硯の体はもはや、蟲の集まりし体。何度切られようと本体さえ死ななければ何度でも蘇る。

 

でもそこは白野の仕事であった。士郎が何度も切り裂く中、その戦いをちゃんと観察していた

 

「(士郎が頑張っている。私は突破口を見つけるんだ)ッ!士郎!頭の方に一匹だけ違う蟲がいる」

 

「だったらッ!」

 

「ぐっ、舐めるなぁぁ!」

 

この一撃で勝負が決まる。両者が刃を構えた

 

「あんたと俺は似てるよ。ただ生きたいと強く願い。夢を忘れた。でもわるいな、俺は先に思い出したよ。こう言う男が居たんだって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日

 

誰かの視点で、地獄を見た

 

身体が熱いのに、他人事の様に

 

「そっちは地獄だぞ」

 

後ろから声が聞こえた。知ってる声だ

 

「ああ、知ってる。今、引き返すよ」

 

知ってる声が出た。ひどく懐かしい声だ

 

「でも、お前は地獄に進んでいるじゃないか」

 

そんなバカな。あ、本当だ

 

「見ろよ。あのガキ。地獄を歩いてる。かっこいいな」

 

「かっこいい?」

 

「ああ、かっこいい。希望なんて無いのはわかっているんだよ。でも生きたいと。ただ生きたいと願って歩んでる。俺は生きることから逃げたんだ。眩しいな。この炎の中で唯一、違う輝きを放ってる」

 

「だったら、もうアンタも輝いているよ」

 

「そうかな…、そうだといいな。うん。じゃいくよ。白野が待ってる」

 

「ああ、あとは任せた。衛宮士郎」

 

「任せろ!俺の、俺の憧れ」

 

赤髪の青年に背を押された。あとは任せたと、だから走った。黒髪の冴えない俺は……

 

「行ったか。…………たく、柄にもないことしちまった。本来ならバレるが、まぁこう言う場ですし、騙せたぜ。ヒッヒヒ!ザマァねぇな。…………頑張れよ人間。俺じゃあお前の夢を叶える為には、地獄に蹴り落とすしかないんだ。でも大丈夫だ。今のお前は根暗じゃない。ちゃんと輝いているよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうやら遅かったようね」

 

「士郎!目を、目を開けて!」

 

蔵硯との相打ち。士郎の胸にはデカイ穴ができていた。蔵硯はどうにか生きたが、遅れて来たセイバーと、そのマスターである遠坂凛によって完全消滅した。これにより街に蔓延る蟲達は消え、騒動は終結した

 

「おい。こりゃどう言う結末だよ!おい遠坂」

 

「ごめんなさい。私にも、全部を把握していないの。でも、士郎が蔵硯と戦ったのはわかるわ」

 

「そして、破れたか。いや坊主は勝ったさ。現にセイバーのマスターは坊主のおかげで場所がわかったんだからな」

 

「……………」

 

「キャスター」

 

「大丈夫です。マスター」

 

終結後、白野と士郎の元に、セイバー、ランサー、ライダー、キャスターの陣営が集まっていた。

 

「誰か!士郎に回復を!」

 

「白野……」

 

「お願いします!まだ、まだッ!」

 

「いやもう遅い」

 

「テメェ!今の今までどこほっつき歩いてた?」

 

「狗に答える義理はない」

 

金色の鎧を纏ったギルガメッシュが呆れた表情で歩いてくる

 

「……王様」

 

「其奴の心臓はすでに止まっている。もはや死人だ」

 

「でも……!なんかいい宝具が「それ以上、口にするなよ雑種」」

 

すがる白野の目を、怒りにこもったギルガメッシュの目が合う

 

「死んだ人間を生き返らせるなど、人に余る甘えよ」

 

「アンタ…!アイツの先輩じゃないの⁈」

 

「知らんな。こいつは我を楽しませる道化。それ以上でも、それ以下でもない」

 

「つくづく腐ってやがる」

 

倒れた士郎の手を、強く握る

 

「士郎。士郎!ごめん。私のせいで、私が、私が居たから。お願い死なないで、士郎!」

 

白野の願いは、ただ響くだけだった。だが、縁とは素晴らしいものである

 

「白野」

 

「……セイバー?」

 

士郎の手を握る白野の手をセイバーが握った

 

「貴女の願い。想い。たしかに私に響きました。この少年。会った時から感じるものがありました。今、その答えがわかりました」

 

「傷が……!」

 

「塞がっていく?」

 

「なるほど、そう言う事だったのね。だから坊やが、異常耐性に強いのね」

 

誰もがその光景に驚いた

 

「あ、ぁぁ。ありがとう。セイバー」

 

涙でくしゃくしゃになった顔で強く強く、セイバーの手を握る白野

 

「全て遠き理想郷、か。なんで士郎なんかが持っているんだか」

 

「まったく、昔からよくわからない奴だよ衛宮は」

 

「そうですね。士郎は昔からいろいろと問題を起こして来ましたから」

 

士郎を知る者達は口々に言う。変な人と

だからこそ普通ではない人達が寄り付き、彼を見て面白がる。彼はまさに未知の存在が故に

 

「……………ぁ」

 

「士郎⁈」

 

「……………はくの」

 

死の淵にいた彼は息をした。虚ろな目で白野をみる

 

「ごめん。俺、お前の事を何も考えてなかった。自分の事で精一杯て、ごめん」

 

「…………うん」

 

「居ていい。居ていいだ。俺だって一緒なんだ。不安定な存在で、自分でいろいろ無茶苦茶にして、衛宮士郎なんて、ヒーローだって胸張って言えねぇよ……!」

 

「……ううん。士郎は、貴方は私を、助けてくれた。何もないって言って、何も出来ないって言って、それでも貴方は私に大丈夫だって!頑張っていけるからって!だから私は頑張れたんだよ」

 

「………そっか。俺はちゃんと君を守れたか。白野」

 

「…うん」

 

「もう危険はないよ。皇帝の様に君を導けないし、良妻の様に君に寄り添えないかもしれないし、ヒーローの様に君に助言だって言えない。でも、俺は君を想う事しか出来なくても。俺は守るよ。だから…、

 

 

 

 

 

一緒に生きよう」

 

 

 

 

 

 

「…………はい」

 

運命の夜。あれだけの騒動があり、街は半壊していても、だった一人の女を助ける為に、魔術師が動き、英雄達が集った。男は一人、必死に走り、女を助けた。その過程で多くの者を救い。多くの者が男の生き様を見た。そして誰もがそれを他言しなかった。

 

なんだ、またあの二人か

 

あのお騒がせの二人だ

 

あの子。あんなに頑張っている

 

行けっ!やれッ!そこだ!頑張れ

 

あんなバケモノみたいな奴に

 

そうか助かったか、ありがとう

 

ありがとう

 

ありがとう

 

誰も口に出さず、心の声はありがとうで埋め尽くされていた。だが男は知る由もない。ただ一人の女を救う事しか頭になかったからだ。だが英雄とはそういうものである。理想を叶えようとして、その過程でたまたま誰かが救われただけ、それを見て誰もが讃える。ならば

 

今日

 

この夜だけは

 

衛宮士郎であり衛宮士郎ではない彼も

 

英雄と言われてもバチは当たらないだろう

 

 

 




衛宮士郎
この日、英霊の座に認識される。白野に告白したものの、意識が朦朧としていた為、後々恥ずかしくなってしまう。いろいろな人にそれをいじられ人見知りが悪化。謎の人物達から得た経験は忘れた。そしてこれ以降は魔術関係とは関わらず白野と穏やかに過ごす

岸波白野
月からの魔力を大半持っていかれ、一生生きれた存在魔力が途中で月に帰らなければならなくなった。だがそれにめげずに士郎と共に精一杯生きた。恋人同士になった士郎だが、よそよそしくなったので抱いた

遠坂凛
今回、蔵硯を倒した手柄は受け取らず、街の復興を人知れずセイバーと行う。ボッチ同盟の食事で度々士郎を弄る。ちなみに士郎からは凛と呼ばれている

セイバー
薄々士郎から、全て遠き理想郷の存在を感じていたが、半分以上士郎の物になっているのでわかりずらかった。今回は士郎を関して全て遠き理想郷を起動しただけなので、実際は白野の魔力で動いていた

ギルガメッシュ
士郎と別れた後、蟲を駆除しまくっていた。士郎の存在のせいで千里眼があまり機能しないので、士郎が死んだ時にエルキドゥが頭によぎってイライラしていた。この騒動後はいつも通りだが、聖杯戦争が苛烈を増し、慎二を殺す

間桐慎二
現段階で士郎と殴りある喧嘩を終えた後で、イキリがだいぶ抑えられ、お兄ちゃんしている。桜との関係は良好で、凛との関係もなんだかんだで良好。士郎の事は一方的に友達と想っているのは死んだ後も誰も知らない

間桐桜
慎二からライダーのマスター権を譲られる。慎二の兄になった自覚から蔵硯とは決別。士郎の料理を食べた事のある慎二は桜の料理を楽しみにしていて、桜の趣味は料理。白野とキャスターと井戸端会議を度々

ランサー
初対面で士郎に青タイツ呼ばわりされる。聖杯戦争ではバゼットと共にバーサーカーを5回殺し、ギルガメッシュにやられ敗退

バゼット・フラガ
士郎とはカプ鯖以来の仲で、ジャンヌより付き合いが長い。バーサーカー戦で深手を負い、生死を彷徨ったが助かった。その間にランサーが破れる

キャスター
宗一郎が気にかけている生徒が気になって見てみたら、修行時代に居た弟弟子に似ている為、気にかける。士郎が死んだとき、弟弟子が死んだ時を思い出し胸が痛くなった

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
白野の存在は知って居たが接触は無し。切嗣を探して居たがなかなか見つからず。事件中は蔵硯がバーサーカーを恐れて大半戦力をけしかけて倒していた

間桐蔵硯
夢を忘れ、理想を忘れ、ただ生きたかった。最後に士郎と何か通じ合えたような気がして、セイバーに頼んで、生涯を終わらした

謎の人物1
仕事で呼ばれ、衛宮士郎を見て困惑と同時に心配。だって中身は相方なわけですし、告白をしているのを弄る

謎の人物2
恥ずかしくて衛宮士郎を殺そうとするも、相方に止められながらも助ける。そして白野を見て泣く


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