無意識の恋 (ミズヤ)
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第零章 始まり
第1話 幻想入り


 はい!初投稿のミズヤです!

 たいして戦闘シーンが得意では無いくせに!なぜか小説を書くと戦闘シーンに持っていってしまうんですよ!

 さて!それでは本編スタート!


「ここは?」

 

 俺は起きたら知らない所に居た。

 

「んー…来たこれ!」

 

 だってよ!考えてみろよ!この状況異世界召喚ってやつじゃないですか!

 

 ここでお約束と言えば!

 

 可愛い女の子が俺を見つけて駆け寄ってくる!

 

「あ、俺はロリじゃないからな!(キリッ✨)」

 

 

 10分後

 

「うわー!ここはお約束が通用しないのかよ!」

 

 それならそうと、ここら辺を探索してみよう。

 

 

 少し歩いたらでかいお屋敷が見えてきた。

 

「スッゲーな!でかい!俺もあんなところに住んでみたいな…」

 

 そしたら、誰かにつけられてるような気がした。

 

「誰だ!」

「あ、バレちゃった!」

 

 そう言ったら、女の子が姿を表した。

 

 容姿は、黒色の緑っぽいリボンをつけた帽子をかぶり、全体的に緑っぽい服だ。

 

 そして一番特徴的なのが、

 

「それはなんだ?」

 

 胸の辺りにコードで繋がれた、閉じた目見たいのが浮いていた。

 

「これは、サードアイ!心が読めるの…今は読めないけど…」

「何でだ?」

「閉じたから…」

「何で…いや、言いたくないなら言わなくて良い」

「ありがとう」

 

 その女の子は、ホッとした表情を浮かべていた。

 

「俺は、海藤 真(かいとう しん)だ」

「私は、古明地 こいし(こめいじ こいし)だよ!」

 

 そして、自己紹介をした…が俺が一番気にしてることは!

 

真「家がない!」

 

 そう、家がないのだ!ただいま絶賛ホームレスです。

 

こいし「家がないの?もしかして幻想入りしてきたパターン?」

真「たぶん…そうじゃないかな?」

 

 幻想入りってのは、たぶんこの世界に迷い混むことだと思う。

 

こいし「なら、あなたは外来人ってことになるよ!」

真「外来人…」

こいし「たまに居るの!幻想入りして、新しい文化を広める人が!」

真「なるほど」

こいし「そしてここは幻想郷!忘れられたものたちの最後の楽園!」

 

 忘れられたもの!と言うことは…

 

真「俺、忘れられたのか!あんなに仲良く昨日友達と話していたのに!」

こいし「真の場合は、忘れられたと言うよりも、神隠しにあったって感じかな?」

真「神隠し!」

こいし「そう!神隠し!」

 

 マジか!俺寝ている間に連れ去られていたのか!

 

こいし「そして、ここには妖怪、妖精、神!等が居るよ!野宿何てしたら!人食い妖怪に食べられるかもね!」

真「笑顔で怖いこと言うな!」

こいし「そしてこの世界には弾幕というものがあるのよ!弾幕は、霊力の塊!そしてスペルカードと言う技もあるのよ!」

真「なるほど理解した!しかし、俺は今金も持ってなきゃ、ここら辺も知らないから絶賛困ってるんですが…」

こいし「そうだね…あ!それじゃ私の家に来る?」

 

 何を言ってるんだろうか?この女の子は




 はい!どうでしたか?今回は!

 それじゃ!主人公の海藤 真の紹介!

海藤 真

 もとの世界では、友達と仲良いが本人は退屈していて刺激がほしかったもよう。

容姿

 黒髪でストレート、緑色のパーカーを来ていて、フードは被らないもよう。夏冬関わらずパーカーを着ているようだ!腕には黒色の腕時計をしている。


こんな感じです。

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第2話 地霊殿

 はい!どうも!ミズヤです!

 前回はどうでしたか?

 まだ前回を読んでいない方は、そちらを読むことをおすすめします!

 それじゃないと、内容の把握が難しいかと思うので。

 それでは第2話スタート


 何?この子急に家来る?って友達か!と言うより!女の子の家で泊まるとか…最高です!じゃなくて!あー!

 

真「ねぇ?ちゃんと考えて言ったの?」

こいし「なんか問題でもあるの?」

真「…俺=男、こいし=女」

こいし「それが?」

真「女の子の家とか、俺が気にするんだ!」

 

 そこまで言うと、こいしはようやく理解したみたいだ。

 

こいし「でも、真いく宛あるの?」

真「そ、それは…」

こいし「なら、私のところしか無いんじゃない?」

真「…ワカリマシタオセワニナリマス」

こいし「そうこなくっちゃ!」

 

 女の子の家で泊まるとか人生で初めてだ!

 

 

 

真「ねぇ、こいしさん?」

こいし「なぁに?」

真「こいしさんは、このお屋敷のお嬢様でこざいますか?」

こいし「そうだけど!」

 

 マジですか!

 

こいし「取り合えずついてきて!」

 

 そして、お屋敷の中に入り、こいしのあとをついていった。

 

こいし「お姉ちゃん!帰ったよ!」

「あ!こいし!お帰り…そこの人は?」

こいし「今日幻想入りしたみたいだから連れてきた」

 

 さっきの口ぶりから察するにこいしさんのお姉さんかな?

 

 ピンク色の髪の毛、それにピンク色の服、そして開いたサードアイがついていた。

 

真「どうも!先ほどご紹介に預かりました海藤 真です!よろしくお願いします!」

こいし「さっきと口調違うけど…どうしたの?」

「あ、丁寧にありがとうございます!私は、古明地 さとり(こめいじ さとり)この地霊殿の主です」

 

 そうして自己紹介が済んだ。

 

こいし「ねぇ!お姉ちゃん!真をここで住まわせても良い?」

さとり「ちょっと!こいし!その前に!」

こいし「そうだったね!」

 

 そうして少し間を開けて

 

さとり「私は人の心が読めるのですが良いですか?」

真「特に読まれて都合の悪いことはないので、大丈夫です!」

さとり「そう…それならあなたを歓迎するわ、真!お燐!お空!」

「はーい」

「なんですか?」

 

 さとりが呼ぶと二人出てきた。

 

 一人は、黒髪で緑色のリボンをつけていて、カラスの羽が生えている。

 

 そしてもう一人は、赤髪で赤色のリボンをつけていて、猫の尻尾が生えている。

 

さとり「この人に自己紹介をして」

「はい!さとりさま!あたいは、火焔猫 燐(かえんびょう りん)だよ!」

「私は、霊烏路 空(れいうじ うつほ)だよ!」

真「俺は、海藤 真よろしく!」

燐・空「よろしく!」

 

 そうしてここから俺の青春ラブコメが始ま…る分けねーだろ!

 

 この世界はお約束が通用しない!だから戦闘になったって運動神経の欠片もない俺にどうしろと!

 

 こうして真は、苦労することを覚悟したのだった。




 ついに第2話終わりました!

 僕は、思い付いたことを永遠と並べてるだけなので、途中ぐだぐだになるやもしれませんが、よろしくお願いします!

 東方の幻想入り物語は、幻想入りして博霊神社で暮らす、それと、幻想入りして紅魔館で暮らす等々ありますが、僕は、幻想入りして地霊殿で暮らして、さとりかこいしとくっつく小説が好きですね!

 今回も読んでくださりありがとうございます!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第壱章 紅魔郷
第3話 赤い霧の異変


 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回はどうでしたか?

 まだ前回を読んでいない方はそちらを読んでくることをおすすめします!

 今回から、紅魔郷スタート!

 ではでは!

 第3話スタート!


 俺達は互いに自己紹介しあって、晴れて俺は地霊殿で暮らすことになったんだが…

 ここ、女しか居ねーじゃねーか!

 

 そう!ここは女性しか居ない

 

真「なんだこの状況!俺しか男が居ないとか…俺の肩身が狭くなる!」

 

 それに、さとりにこの女性率やばくないですか?と、言ったところ…

 

さとり「ああ、この幻想郷の住民は、ほとんど女性ですよ!」

 

 と、言われた。

 

 女性率やべえよ!

 どおりでこの地底で見た人は全員女性だったわけだ!

 と言うか地底の人間は、さとり曰く、

 

さとり「この地底の住人は人間なのかも怪しい!」

 

 だそうだ。

 え?何それ怖い!だってよ!俺から見たら正真正銘の人間なのに、その中身が妖怪かもしれないなんて!

 

真「考えても仕方ない!散歩でも行くか!」

 

 そして、真は地霊殿を出て商店街の方に居た。

 

真「いろんな店があるな!」

 

 俺はいろいろ見たことない店や商品があり、興味津々だ。

 

 その時

 

真「急に暗くなったな!」

 

 そう思い、空を見上げた。

 地底なのに空はある。

 

真「なんだ!あれは!」

 

 なんと!空が赤い霧で覆われていた。

 

 よくみるといくつもある中のひとつの地底への入り口から赤い霧が入ってきて空を覆っていた。

 

真「地上に何かあったのかな?」

 

 取り合えず、さとりに相談してみるか!

 

 地霊殿

 

さとり「なるほど、そんなことが…」

真「やっぱり、地上に何かが」

さとり「これは、異変ね!」

真「異変?」

さとり「異変は、分かりやすく言うと事件みたいな感じです!」

 

 事件みたいな感じか…

 

真「じゃあそれを解決する人って居るのか?」

さとり「博霊神社って所の巫女が解決することになってるわ!でも…一応見に行った方が良いわね!でも、私は仕事で忙しいから、こいしに行かせるわね!」

真「俺も行きます!」

さとり「あなたが行ったら危ないわよ!こいしの方があなたよりずっと強いんだから!」

 

 確かに、女の子より弱いなんて認めたくないが、さとり曰く、この地霊殿の住民は皆妖怪らしい!

 だから認めたくないが、認めざるおえないのだ!

 

真「否定は出来ません…でも!これでも異世界召喚物の主人公みたいな感じなので!ここで行くのがテンプレ!お約束ってやつですから!」

さとり「あれ?あなたこないだ、この世界はテンプレが通用しないのかよ!って言ってたじゃないですか?それに、ここでついていってもし解決したら俺カッケー!って考えてるのも筒抜けですよ!」

真「なん…だと!」

 

 しまった!さとりの能力忘れていた!【心を読む程度の能力】厄介だ!下心が筒抜けになってしまう!

 

 ついでに、地霊殿メンバーの能力を紹介すると

 

 こいしが【無意識を操る程度の能力】

 

 お燐が【死体を持ち去る程度の能力】

 

 お空が【核融合を操る程度の能力】

 

 だそうだ!

 

 ん?俺か?知らんな!

 

さとり「ここでは悪いことなんて考えさせませんよ!」

真「取り合えず!自己満足です!」

さとり「仕方ありませんね…しかし一人で行動をしないでくださいね!」

真「はい!」

さとり「こいしー!」

 

 そして、さとりはこいしを呼んだ。

 

こいし「何?お姉ちゃん」

さとり「今から異変解決に行ってきて!あとこのバカな男も行くそうだから守ってあげて!」

こいし「わかった!」

真「なんだよ!バカな男って!」

 

 そうして俺とこいしは出発した。




 第3話はどうでしたか?

 ついに異変スタートです!最初は紅魔郷!
 
 赤い霧で覆われた空!原因は何か!

 真さんは、こいしさんを可愛いなとは、思っているらしいですが、こいしさんに恋をしているわけでは無いみたいです。

 あと余談ですが、僕はいつも書くときには、文字数1000~2000程度を目指して書いています。

 では、今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第4話 博麗の巫女と白黒の魔法使い

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 不定期投稿なので、もしかしたら一日に何話も投稿する時も有れば、投稿しない日もあるかもしれません!

 みなさん前回はどうでしたか?

 まだ前回を読んでいない方はそちらを読んで来ることをおすすめします!

 さて、今回は東方と言ったらあの人と言う位の二人が登場します!

 それでは!

 第4話スタート


 俺達は、霧が立ち込めていない地底への出入り口から出て、今は地上に居る。

 

真「何ここ、湖?」

こいし「たぶんここは霧の湖だね!普段から霧がかかってるの!」

真「へー!普段から!」

 

 その時

 

「凍れ!」

「危ないよ!チルノちゃん!あそこに人間が居るよ!」

「そーなのかー」

「え?そうなの?」

 

 空中で浮いている女の子3人組を見つけた。

 

 そしたらその女の子3人組はこっちへ寄ってきた。

 

「はじめまして!私は、大妖精(だいようせい)よろしくお願いします!」

「あたいは、チルノ!よろしく!」

「私は、ルーミアなのだー!」

 

真「俺は、海藤 真よろしく!」

こいし「私は、古明地 こいし!」

 

 そう自己紹介した。

 

大妖精「もしかして、こいしちゃんって真さんの彼女?」

こいし「ちちち、違うよ!何いってるの!」

ルーミア「そんな事より、真は食べても良い人間?」

 

 あれ?今聞き間違えじゃなきゃ確かに食べるとか言わなかった?この子…

 

真「君たち、種族は?(ガタガタ)」

大妖精「私は、妖精」

チルノ「あたいは、氷の妖精!」

ルーミア「私は、常闇の妖怪なのだー」

 

 やっぱり一人だけ妖怪が混じってたー

 

 俺の中では、恐怖が浮き出てきていた。

 

 その時

 

霊府《夢想封印》

 

 その声が聞こえてその直後

 

 七色の弾が飛んできた。

 

 そしてルーミアに直撃する。

 

ルーミア「やられたのかー」

 

 そしてルーミアが遥か彼方に吹っ飛んでいった。

 それを追うようにチルノと大妖精も追いかける。

 

「あんたら、大丈夫だった?ん?もう一人は、妖怪ね」

真「えーとあなたは?」

「私は、博麗 霊夢(はくれい れいむ)!あんたらは?」

真「俺は、海藤 真です!」

こいし「私は、古明地 こいしだよ!」

 

 そのあとすぐ、もうスピードでこちらに飛んでくるものが合った。

 

真「ぐはぁ!」

 

 その飛んできたものは、俺の腹に直撃した。

 

霊夢「魔理沙!何やってるの!吐血してるじゃない!」

「ヤバイぜ!私の乗っていた箒の先端がこいつの腹に直撃して吐血した!」

こいし「うわー!真!しっかりして!意識を手放さないで!」

 

 その言葉を聞いたのを最後に俺は意識を手放した。

 

 

 

真「ん?俺は気を失ったのか…!」

 

 俺は驚愕した。

 

 なんと俺は、こいしに膝枕されていたのだ!

 

こいし「あ!起きた!良かった!」

霊夢「起きたの?以外と早かったわね!魔理砂のあれを食らうと2・3日目が覚めないものなのに!」

 

 俺、そんなヤバイ攻撃受けたの!

 

 そしたら、ばつが悪そうな顔をした女性が寄ってきた。

 

「えーとそのー…悪い!本当ごめん!」

真「もういいよ!過ぎたことだし!それよりあなたは?」

「私は、霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)普通の魔法使いだ!」

 

 魔法使いに普通ってあるのだろうか?

 

 しかし魔理沙の容姿はわかるよ!魔法使いだもんな!白黒のザ、魔法使いって感じだ!金髪と言うことを除けば…

 だが霊夢の容姿は、脇を露出し頭にリボンを着けた巫女服。

 

霊夢「じゃあ、行くわよ!魔理沙!異変を解決しに!」

魔理沙「わかったのぜ!」

真「俺たちも行きます!」

魔理沙「危ないのぜ」

こいし「元々、異変解決のために来たから大丈夫だよ!」

霊夢「勝手にしなさい!行くわよ!」

 

霊夢以外「おー!」




 はい!どうでしたか?第4話

 ついに、霊夢と魔理沙が登場しました!

 しかし真さんは気絶して起きたばかりなのに!大丈夫なんでしょうか?心配です!

 真さんは、もとの世界では刺激を求めていたので、刺激には困らなさそうですね!

 しかし、こいしさんの膝枕!うらやましい限りです!

 では、今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


追記

 誤字報告ありがとうございます!

 博霊→博麗 魔理砂→魔理沙

 に、変更しました。


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第5話 弾幕はパワーだぜ!

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 結構短期間にたくさん投稿してるわけですけど、スランプになったら投稿しないときも増えるかも!

 はい!今回は、例の館に潜入します!(強行突破)

 書いている僕でも、考えながら書いているので今後の構想が浮かんでいないので、ぐだぐだになるかもしれません!(主に戦闘辺り)

 前置きはこれくらいにして、

 まだ前回を読んでいない方は、前回を読んでくることをおすすめします!

 それでは!

 第5話スタート


 俺達は、霧の湖周辺を歩いていた。

 

魔理沙「なあ、どう見てもこの霧、あの館から出てないか?」

霊夢「ええ、怪しいわね!行ってみましょう」

 

 いかにもと言う建物があった。

 

真「なあ、気になることが事があるんだが」

こいし「たぶん全員思ってると思うよ!」

真「言うぞ!あそこで寝てる人は誰なんだ!」

 

 なぜか、館の門の前で寝ている女性が居た。

 

真「館の門番って考えたら辻褄が合う…分けないだろ!なんだ!最近の門番って寝るのか!眠るのか!どんだけ不用心なんだ!門番としてどうなんだ!」

 

 俺は、早々に突っ込み疲れた。

 

こいし「真まぁまぁ!気にしたら負けだと思うよ!」

真「だな気にしないようにしよう」

魔理沙「スルーしようぜ!」

霊夢「そうね!無駄な戦闘は避けましょう!」

 

 そう言って、館に入ろうとした瞬間

 

 蹴りが飛んできた。

 

 その蹴った本人が、さっきそこで寝ていた女性だったのだ。

 

「あなたたちは誰ですか?今はお嬢様方は忙しいので、この紅魔館の門番、紅 美鈴(ほん めいりん)が相手を勤めます!」

真「俺達は、この赤い霧の異変を解決しにきた!海藤 真だ!」

こいし「同じく、古明地 こいし!」

霊夢「博麗 霊夢!博麗神社の巫女よ!」

魔理砂「霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだぜ!」

 

 そして名乗ったあと魔理沙が

 

魔理沙「ここは、私がいくぜ!」

美鈴「どこからでもかかってきてください!」

魔理沙「じゃあいくぜ!恋府《マスタースパーク》」

 

 魔理沙がそう叫んだあと魔理沙の武器、魔理砂はミニ八卦炉と呼んでいたが、からすごく太いレーザーが飛び出した。

 

美鈴「え?」

 

 ドカーン

 

 それが美鈴に直撃!そして美鈴は気絶していた。これぞワンパンKO!

 

魔理沙「さあ行こうぜ!」

 

 魔理沙恐ろしい子

 

魔理沙「やっぱり、弾幕は、パワーだぜ!」

 

 俺はさっきの戦いで気になったことがある。

 

真「あれ?さっきの技って何?」

こいし「あれはスペルカードと言って、必殺技みたいなもの!この世界の戦い方は弾幕ごっこと言って、その戦いに使うんだ!そして弾幕と言うものもあって、それは霊力の弾だね!」

真「解説ありがとう!こいし」

 

 この世界での戦い…無理!俺に出来るわけ無い!

 

こいし「それと、弾幕ごっこするなら飛べないとかなり不利になるよ!」

 

 まず、俺が戦おうとしたこと事態が間違いだったみたいだ!

 

こいし「でも、能力があれば有利になるよ!」

 

 なるほど能力か…かなり確率は低いよな!

 

 俺は、女の子にずっと守られながら暮らすことになるのか?情けないな…はぁ

 

 俺は、そんな事を思いながら、館の内部へ入っていった。




 はい!第5話終了!

 どうでしたか?今回は…
 実のところ最後の方は文字数稼ぎをしたかっただけです。

 魔理砂にワンパンされる美鈴可愛そう!

 真は、これから先どのような成長を遂げるのか、楽しみで仕方ありません!

 では!今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!

追記

 前回同様

 博霊→博麗 魔理砂→魔理沙

 に、変更しました。


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第6話 完全で瀟洒なメイド長

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回、前々回と誤字してしまいすみません!

 最近は、東方の勉強をしています。

 今回は、紅魔館のメイド長が登場!

 そして、真は女の子に守られ続けるだけになってしまうのか!

 前置きはこれくらいにして

 まだ前回を読んでいない方は、前回を読んでくることをおすすめします!

 それでは!

 第6話スタート


 今俺達は、館の内部を歩いている。

 

真「なあ、広くね?」

こいし「だね…」

 

 広い、いくらなんでも広すぎる!

 

 内部が外見よりも広いってどう言うこと?

 

霊夢「空間でも操れる奴が居るのかしらね?」

「半分正解、半分不正解と言った所ね」

 

 どこからともなくそんな声が聞こえた直後。

 俺達の目の前にナイフが数十本と、俺達に向かって飛んできていた。

 

霊夢「避けるわよ!」

 

 皆にそんな号令がかかるが…

 

真「俺にどうしろと!」

 

 俺は大して運動神経が良い訳ではない。

 

 何か突破口は…

 

 ん?これは大きめの瓦礫?

 

 そうだ!これをもって走れば、かするとこはあるかもしれないけど直撃することは無くなる!

 

こいし「どうしたの?瓦礫なんか持って?」

真「これは、体と同じくらいの 瓦礫だ!流石に貫通はしないだろ!しないよな?しないでくれ!」

こいし「最後のは完全に願望になってるよ!」

 

 とりあえず走る!

 

 そしてナイフ地帯から抜けた。

 

 そして、瓦礫を見ると。

 

真「これは、地獄絵図だな…人間だったら死んでたな」

 

 瓦礫を見て、これが人間だったらと考えるとゾッとする。

 

霊夢「ここは私がやるわ!」

魔理沙「任せたぜ!」

真「気ぃつけろよ!」

こいし「頑張ってね!」

 

 そして俺達は、その場を後にした。

 

sede 霊夢

 

霊夢「そろそろ姿を表しなさい!」

 

 私がそう言うと階段の上から一人の女性が表れた。

 

 容姿は、青と白のメイド服を着ていて、銀髪だ。

 

「はじめまして、博麗の巫女!私は、ここ紅魔館のメイド長、十六夜(いざよい) 咲夜(さくや)よ」

霊夢「知っているみたいだけど、博麗の巫女で結界の管理をしている博麗 霊夢よ」

 

 で、私は気になることがある。

 

霊夢「半分正解、半分不正解ってどう言うことよ!」

咲夜「それは自分で考えたらどう?」

 

 次の瞬間

 

 さっきのように、ナイフが私の周りを囲んでいた。

 

霊夢「私もなめられたものね!」

 

 私は淡々と全て交わしていく

 

咲夜「流石ね!私のナイフを全て避けるなんて!1発くらいは当たるかと思ったんだけど!」

霊夢「あんた!手品師に成る気無い?人里でやったら当たるわよ!」

咲夜「ふ、その気は無いわ!やっぱり私の事を理解してくれるのはお嬢様だけ!」

霊夢「そう、じゃあ今度は私から行くわよ!夢符《封魔陣》」

 

 そして私はかなりの密度の弾幕を放った。

 

 ドカーン

 

 そして咲夜に直撃したかと思ったが、

 

霊夢「まさか、避けられるとわね!」

咲夜「流石に今のは無傷で避けるのは無理よ!1発当たっても、全部当たるよりはましよ!」

 

 つまりは、ごり押しで全方位を囲んでる弾幕の一部を被弾しながら突破して残りの弾幕を避けたと言う感じ。

 

咲夜「あなたは私には勝てない!幻世《ザ・ワールド》」

 

 そして時が止まった。

 

咲夜「あなたはなにもわからず死ぬ!」

 

 そして歩こうとした。が歩けなかった。なぜか?

 

 それは、

 

咲夜「これは結界!」

 

 結界のせいで動けないのだ。

 

 そして時は戻った。

 

霊夢「あー!やっとかかった!あんたの能力は、時止めね!時間と空間は密接な関係がある!だから、この館の内部をこんなに広く出来るのね!」

咲夜「…まんまと罠にはまってしまったわね…」

霊夢「最後よ!霊府《夢想封印》」

 

 ドカーン

 

 そして、煙が上がった。

 

 そして煙が晴れたところには気を失っている咲夜が居た。

 

霊夢「かなり手こずったわね!」

 

 一方真達は

 

sede 真

 

真「あれ?魔理砂は?」

こいし「そう言えば居ないね!はぐれたのかな?」




 はい!第6話終了!

 だいぶ頑張って戦闘シーンを書きました!

 なぜあんな所に瓦礫があったかって?気にするな

 僕は、幻想入りのパターンを順位にしたら、

 一位 地霊殿

 二位 紅魔館

 三位 博麗神社

 と言う感じです!

 紅魔館が二位の理由が、クールな咲夜さんが好きだからです!

 では、今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第7話 動かない大図書館と地下に幽閉されていた女の子前編

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回の戦いは文章力が前回より極端に下がることが予想されます。

 真とこいし視点、魔理沙視点の両方あります。

 まだ前回を読んでいない方は、前回を読んでくることをおすすめします!

 それでは!

 第7話スタート


sede 真

 

 何時(いつ)からかは分からないが、気づいたら魔理砂が居なくなっていた。

 

真「探すか!」

こいし「うん!探してみよう」

 

 そして俺達は、魔理沙を探しに行った。

 

真「なんだ?ここ…階段?」

こいし「行ってみよう!」

 

 そして、俺達は、階段を下りていた。

 

真「やっぱ階段も長いな…」

こいし「そう言えば、真に能力ってあるのかな?」

真「俺に主人公補正があればだかな…」

 

 能力があれば少しは戦えるようになるのかな?

 

 そしてやっと階段を下りきった。

 

真「やっとついた…」

こいし「ここに扉があるよ!」

真「何があるんだ?入ってみよう!」

 

 俺達は、扉の先へ進んだ。そこは、

 

真「部屋…か」

 

 そこは、ボロボロになった人形があり、かなり部屋のあちこちがボロボロになっていた。

 

「誰?」

 

 急に後ろから声がした。

 

「私はフランドール・スカーレッド、ここに閉じ込められてるの!」

真「俺は、海藤 真!」

こいし「私は、古明地 こいしだよー!」

 

 名乗り終わった次の瞬間、

 

 弾幕が数個飛んできた。

 

真「うわっと!あぶねー!」

 

 俺はそれをギリギリでかわす。

 

フラン「アハハ!避けた避けた!私ね…ずっと退屈してたの!だから私、あなたたちでアソブ!」

真「こいし!逃げるぞ!本能が言っている!これは確実にヤバイと!」

こいし「わかった!」

 

 そして俺達は逃げ出した。

 

 

sede 魔理沙

 

 私は、どこかはわからないけど廊下を歩いていた。

 

魔理沙「いやー完璧にはぐれちまったな…」

 

 そう、なぜか真とこいしの後ろをついていたはずなのに、気づいたらはぐれちまっていた。

 

魔理沙「まあ、良いかそれよりも元凶だ!そいつを探さないと!」

 

 そして少し歩いたら、そこには、他の扉より大きい扉が合った。

 

魔理沙「なんかこの扉怪しいな!」

 

 そして私はその扉を開けて入っていった。

 

 そこは、大図書館だった。

 

魔理沙「スッゲー本の量だな!物語集、恋愛物、魔道書色々あるな!これだけあれば!少し位…」

 

 その時、ものすごい勢いで魔法が飛んできた。

 

魔理沙「危ないぜ!」

「博麗の巫女かと思ったら…泥棒が忍び込んでたのね!」

魔理沙「誰が泥棒だ!私は、霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだぜ!」

「私は、パチュリー・ノーレッジ!魔法使いよ!」

 

 泥棒って失礼だな!少し死ぬまで借りようとしただけなのぜ!

 

魔理沙「私に、泥棒って言ったこと後悔させてやるぜ!」

パチュリー「あなたに何が出来ると言うの!良いわ!あなたの寿命の遥か先にある研究の成果を見せてあげるわ!」

 

 そして私は、箒に乗った。そして

 

魔理沙「魔府《スターダストレヴァリエ》!」

 

 そして私は、あちこちからレーザーを放った。




 はい!第7話終了!

 はい!前も言った通り僕は、1000~2000を目指してますが…もっと文字数を増やした方が良いですかね?
 と言うわけなので、文字数がここままだとオーバーしてしまいそうなので、前編と後編に分けたいと思います!

 次回は、真とこいしはフランに終われている状況でどうするのか!
 そして、魔理沙とパチュリーの戦いの行方は一体?

 では、今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第8話 動かない大図書館と地下に幽閉されていた女の子後編

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、前回の後編です!文字数が多くした方が良いと言う人が居るならば2000まで書きます!それ以上は限界です!

 戦闘時の文章力がひどくなります!

 それでは!

 第8話スタート


 俺達は、必死に逃げていた。

 

フラン「アハハ!逃げてばかりじゃつまらないわ!」

 

 フランは容姿は可愛いのにかなり狂気染みている。

 

 赤と白の洋服を着て、赤と白のナイトキャップを被っている金髪のロリっ子だ。

 

 このままだと捕まってしまう!

 

こいし「ヤバイね!」

フラン「禁忌《クランベリートラップ》」

 

 俺達に向かって弾幕が飛んできた。

 

 それを物陰に隠れて避ける。

 

 しかしそれで、

 

真「こいしがいない!」

フラン「ミーツケター!」

 

 こいしとはぐれてしまった!

 

真「まずい!逃げないと!」

 

 そして俺はまた走った。

 

 そして、行き止まりに来てしまった。

 

真「しまった!」

フラン「アハハ!追い詰めたよ!」

 

 ここで終わってたまるか!

 

フラン「禁弾《スターボウブレイク》」

真「ぐはぁ」

 

 ドーン

 

 そして俺は、壁を貫通してぶっ飛んだ。

 

 

 

sede 魔理沙

 

魔理沙「ち、中々当たらないのぜ!」

パチュリー「次はこっちよ!火府《アグニシャイン》」

 

 次々と魔法が飛んでくる。

 

魔理沙「ヤバイのぜ!」

 

 私は、どんどんかわしていくが、耐久戦になったら時間の問題…

 私だって体力が尽きることはある!

 

魔理沙「とりあえず!物陰に!」

 

 そして、私は物陰に隠れた。

 

パチュリー「どこに行ったの?私に後悔させるんじゃなかったのかしら?」

 

 今すぐそうさせたいけど…今はきつい!

 

 その時

 

 ガチャン

 

 誰かがこの図書館に入ってきた。

 

sede こいし

 

 私は、フランちゃんから逃げている最中真とはぐれてしまった!

 真は戦いが出来ないのに!

 

こいし「私を追って来ていない!」

 

 余計に危ない!私を追って来ていないと言うことは、二人ともを見失ったか、それとも…

 真を追っているか…

 

 前者ならまだ良い…だが、後者なら大問題だ!

 

 真が追われているならばヤバイ

 

こいし「探さないと!」

 

 少し歩いたところで、大きな扉があった。

 

こいし「ここはなんだろう?」

 

 そして、扉をあけた。

 

 そこは、大図書館だった。

 

こいし「凄い本!」

パチュリー「誰?」

 

 なんか、紫色の髪で白のナイトキャップを被って紫のパジャマを着た女性が居た。

 

こいし「私は、古明地 こいし!」

パチュリー「私はパチュリー・ノーレッジ、ところでそこから見て、白黒の魔法使いが居ない?」

 

 そして私は辺りを見回した。

 

 そしたら魔理砂が居た。

 

魔理沙(言わないでくれ!)

 

 魔理沙は口を指で押さえて、言わないでくれ!と言わんばかりの態度だ。

 

こいし「わ、ワカラナイナー」

パチュリー「そこね!火府《アグニシャイン》」

魔理沙「何でバレた!」

パチュリー「こいし!嘘つくなら腕を磨くことね!棒読みだとバレるわよ!」

 

 魔理沙は逃げ惑う。

 

 その時

 

 ドカーン

 

 図書館の壁を突き破って何かが飛んできた。

 

 それは…

 

真「どわぁー!」

 

 ドカーン

 

 真だった。

 

 真が壁を突き破って反対の壁に激突する。

 

フラン「アハハ!もう限界なの?ならもうコワレチャエ!」

 

 真は誰がどう見ても、絶体絶命だった。




 はい!第8話終了!

 ついに3人が合流しました!

 絶体絶命の真は、どうなるのか?

 今回は、ここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第9話 ついに揃った3人組

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回の話は、パチュリーとフランとどう戦うのか!そこが注目です!

 因みに、紅魔郷以降の異変は、文章力が今よりも落ちると思います!(妖々夢は、まだましになるかな?)ボソ

 あと話数は、新登場人物の量によって変わります。

 それでは!

 第9話スタート


sede 真

 

真「痛てぇ!」

 

 そりゃそうだよ!

 

 攻撃被弾してぶっ飛ばされて、壁を突き破って、さらにその先の壁に激突した。

 

 前身が痺れるような感覚だ!

 

 それですんで良かったよ!今のはマジで運が良かったわ!もしかして俺の能力って致命傷を防ぐ程度の能力だったりして!なんだよその能力!自分で言ってなんだけど、局所的にしか使えねーじゃねーか!

 

こいし「大丈夫真!かなりの勢いで叩きつけられたみたいだけど!」

真「ふはは、俺も心底運が良いらしいな!致命傷を免れたようだぜ!まあ、本当に運が良いならこんな展開になってないと思うがな…」

 

 相変わらず、フランは狂気染みた笑い声をあげている。

 

フラン「アハハ!ここに居る人全員コワレチャエ!きゃあ!」

 

 フランが良い放った次の瞬間、フランは水流の檻で閉じ込められた。

 

「流石はパチュリー様!水流は越えられないと言う吸血鬼の弱点を利用した魔法!素晴らしいです!」

 

 なんか、赤髪の黒い服を着ていて、背中に羽が生えた女性が表れた。

 

 と言うか!フランって吸血鬼だったの!確かに途中から羽が生えてるなと思ったけど…

 と言うか、あの羽、絶対空気を掴めないだろ!

 だってよ!羽が枝状になっていて、枝の先からは、クリスタルがぶら下がってるだけだぜ!確かに綺麗だけど!どうやって飛んでるんだ?

 あ、確か…この世界の住民は大抵空を飛べるんだっけ?成るほど!納得した!

 

こいし「あなた誰?」

「私は、小悪魔(こあくま)このパチュリー様が管理している図書館の司書を勤めています!」

 

 さっきまでは奥の方に居たけど、騒ぎを聞き付けて来た感じか。

 

フラン「パ、パチュリー…」

パチュリー「また、地下から抜け出したのね?言ったでしょ?今はみんな忙しいの!わかったらそこでおとなしくしていなさい!」

 

 そしたらフランは、図書館の天窓を見た。

 

フラン「なにあの霧、私知らない!お姉さまはいつも私だけ仲間はずれにするんだもん!」

 

 お姉さま?恐らくこの子のお姉ちゃんが元凶兼ここの主といったところか。

 この子も色々とあるんだな…

 

魔理沙「とりあえず、ここの元凶を倒さないと、先に進まないってこんたんだな!」

 

 とりあえず、今は今に集中しよう!

 もしかしたら、霊夢が元凶と既に戦ってるかも知れない!

 

真「今は、パチュリーを倒すことに集中しよう!と言っても、俺は戦力にならないかも知れないけどな!」

魔理沙「そうだな!」

こいし「やろう!」

 

 ついに俺達3人VSパチュリーチームの戦いの始まりだ。

 

小悪魔「あ、私、戦いは苦手なのでパスで!」

 

 すまん!訂正だ!三VS一だ。

 

 そして、戦いが始まった。




 はい!第9話終了!

 はい!ここ何話かは霊夢が出ている描写が無いですね!
 実は時系列的な話をすると、小説本編では、霊夢VS咲夜の戦いは終わってますが…
 真達の話と霊夢VS咲夜の話は、並行的に進んでいます!
 
 つまりどう言うことかと言うと、真達の話の最中まだ霊夢と咲夜は戦っています!

 時系列的にはこんな感じですね!

 さらにメタイ話をすると、前回フランちゃんの羽の話題を入れてなかったので、無理矢理その話題を入れました。
 反省はしているが、後悔はしていない!(キリッ✨)

 本当は、小悪魔さんはもう少し早く出したかったんですけどね…フランとの合流と一緒に出したかったんですよ!水流の檻の話題で…
 なのでこのタイミングになってしまいました。

 では!今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第10話 ついに決着!VSパチュリー

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回はあとがきでかなりメタイ話をしてしまいました。

 本編は前回言った通り、真達と霊夢VS咲夜の戦いは並行的に進んでいます。

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第10話スタート


 三VS一か…ちょっと気が引けるな

 

魔理沙「先手必勝!恋府《マスタースパーク》」

 

 そして魔理沙のミニ八卦路から極太のレーザーが放たれる。

 

 しかしそれは軽々と避けられる!

 

こいし「これならどう!」

 

 こいしはそう言って、かなりの密度の弾幕を放つ。

 

 しかしこれもひらひらとかわされる。

 

パチュリー「こんな物なのかしら?がっかりね!火府《アグニシャイン上級》」

 

 そしてさっきより威力の高い魔法が飛んでくる。

 

真「ヤバイな!どうすれば!」

 

 俺は、ふとある場所を見た。

 

 そこには、図書館の扉があった。

 

真(逃げてしまえば楽になる…だが)「そんなこと出きるわけねーだろ!なんだ!俺は女に守られ続けるようなそんな無様な男なのか!俺はそんな男にはなりたくない!ここの女の子達は強さの次元が違う?そんなこと関係あるか!女の子は女の子なんだ!男にはやらなきゃいけないときがある!」

 

 俺はそう決心した。

 

 何か使えるもの…これは!

 

真「木のこん棒か上出来だ!」

 

 この場において、武器が欲しかったのだ!しかし何でこんなところにこん棒があるんだ?

 

 そんなことはどうでも良い!

 

 俺はどんどん魔法を凪ぎ払っていく

 

 お!やっぱりこれは主人公補正って奴か?今までよりも運動神経が良くなったような気がする!

 

 しかし相手は浮いている。

 

 あと少しでパンツが見えそうなのは気にしないでおこう。

 

 ならば!

 

真「これでもくらえー!」

 

 そして、俺は、こん棒を投げた。

 

 そしてそれが

 

パチュリー「むきゅぅー」

 

 パチュリーに直撃した。

 

 まさか、何かを投げることに関してはずば抜けていた俺の才能がここで役立つとはな。

 

 俺は10m離れていても、後ろに投げてごみをゴミ箱に入れられる男!

 

真「今だ!魔理沙!」

魔理沙「わかったのぜ!恋府《マスタースパーク》」

 

 そしてパチュリーに直撃し、パチュリーが落ちてきた。

 

パチュリー「ぜ、喘息が…」

小悪魔「パチュリー様!無茶なさるから!」

 

 それと同時にフランも解放された。

 

 そしてたまたま、俺はフランの近くを通って図書館の扉へ向かった。

 

フラン「真は」

真「ん?」

フラン「真は、怖くなかったのパチュリーが」

 

 そう問いを投げ掛けてきた。

 

真「怖いとか怖くないとかそういうんじゃねーよ!やらなきゃいけないとき、それが今だったんだ!フランも地下に閉じ込められないで自由に遊びたいならそういえば良いじゃねーか!それがフランのやらなきゃいけないときだと思うぜ!」

フラン「やらなきゃいけないとき…わ、私も連れていって!」

真「おう!良いぞ!」

フラン「ありがとう!絶対お姉さまを見返してやる!」

真「おーい二人とも!パーティーメンバーが増えたぞ!」

 

 そして、こいしと魔理沙に事情を説明して、出発進行!

 

 そして図書館をあとにした。




 はい!第10話終了

 今回で図書館偏終了!

 以外と、図書館偏が長引いてしまいました!

 次回からは、また霊夢も出演します!

 では、今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第11話 館の主兼異変の元凶

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回ついにパチュリーとの決着!そして、フランをパーティーに入れた!

 さて、前回で図書館偏が終了したわけだけれども、実は、霊夢VS咲夜もここで決着がついていたのだ!

 と言うわけで、真達の時系列も追い付いた訳だから、ついに!第壱章も終わりが見えて来ました!

 因みに、ここでのあのお方は、カリスマの時もあればカリチュマの時もあります!ご了承下さい!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第11話スタート


sede 霊夢

 

 中々手強くて、手こずったけど、何とか退治出来たわね…

 

霊夢「あいつら大丈夫かしら?」

 

 まあ良い!先に進めば追い付くでしょ!

 

ミズヤ(かなりの客観的思考である…やめてください!霊夢さん!僕にお札をむけ、ゴフッ)

 

 えーごほん、と言うわけで先に進むことにするか。

 

 そして何分間か、さ迷っている。

 

霊夢「大体この館が広すぎるのがいけないのよ!」

 

 そして窓から外を見た。

 

 そしたら、外では真達と元凶らしき人が交戦中だった。

 

 

 

start 真

 

真「さーて、たぶん俺達3人だけでかなりのフラグを通ったと思うんですが!」

こいし「そうだね!フランちゃんに追い回されて」

魔理沙「パチュリーと戦って」

真「そろそろ最後の部屋とか言うのに出くわしても…」

 

 有ったー!これは包み隠さず主の部屋の扉だ!明らかに模様やら、大きさやらが他とは異なる!

 

フラン「ここだよ!お姉さまの部屋」

真「おいおい!知ってたのかよ!教えてくれよ!」

フラン「あまりにも一生懸命探してるものだからついねwww」

真「意地悪したくなったってか!まあ良い結果的に見つかったわけだしな!」

 

 そして俺達は突入した。

 

「ようこそ我館、紅魔館へ私がこの館の主のレミリア・スカーレット!」

真「ならこっちも!俺の名は、海藤 真!」

こいし「私の名前は、古明地 こいし!」

魔理沙「私の名前は、霧雨 魔理沙!ふつうの魔法使いだぜ!」

 

 そしたら急にフランが1歩踏み出した。

 

フラン「お姉さまやパチュリー、咲夜に言われて良い子で居ようとしていた…だけどもう!良い子で居るのやめる!お姉さまを倒して外へ出るわ!禁忌《レーヴァテイン》」

 

 その瞬間、フランの手に炎の剣が産み出された。

 

レミリア「何?フラン、吸血鬼がそこの虫に何か吹き込まれたの?」

フラン「いくわよ!お姉さま!たぁー!」

 

 そしてフランは、炎の剣を振りかざす。

 

レミリア「お仕置きしなくちゃいけないようね!神槍《スピア・ザ・グングニル》」

 

 レミリアはレミリアです手に紫色の槍が産み出された。

 

フラン「たぁー!」

レミリア「はぁー!」

 

 ガギィィィン

 

 二つの武器が激しくぶつかりあって、すごい衝撃波が放たれた。

 

 それによって、天井に穴が開いた。

 

 そしてその穴から二人とも外に出た。

 

真「追いかけるぞ!」

こいし「うん!」

魔理沙「だな!」

 

 

 

 そして現在に戻る。

 

霊夢「どういう状況?」

真「ああ!来たか霊夢!あっちの紫が主犯!黄色いのが主犯の妹だ!言っとくけど手出し無用だぜ!これはあいつの戦いなんだ!」

霊夢「あいつが主犯を倒してくれるって訳?」

 

 そう言って、霊夢は肩を震わせている。

 

 あれ?なんか俺怒らせる様なこと言ったっけ?まさかフランに異変を解決されるのが嫌だったりして!

 

霊夢「あんた!結構役に立つじゃない!」

 

 霊夢の答えは予想の斜め上を行った。




 はい!第11話終了

 これで、紅魔郷のメンバーは全員登場しました!(パチパチ)

 少しさっき霊夢に殺られた傷が痛みますね…

 あと、1・2話で、レミリアとの決着がつくと思います!
 前書きのあのお方は、レミリアのことを指しています!
 東方を知っている方なら大体創造ついたかも知れませんが…

 では!今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!



 ピンコーン

 ん?誰か来たのかな?

 はーい!

 ガチャ

 そして僕は、扉を開けた瞬間青ざめた。

真「おい!ミズヤ!霊夢に聞いたんだが、勝手に本編にでしゃばってきた件について、くわしく話そうではないか!」
 おおお、落ち着け!怖いです!もう気配が人間のそれじゃありません!獲物を見つけたハンターそのものです!グハァ!

 その日、ミズヤの悲鳴が響き渡ったと言う。


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第12話 決着!

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 第11話と続けて書いているので真様に殺られた傷はなおっておりません!
 もう、ゴールしても良いよね?

 今回で、決着です!

 それでは!本編行きましょう!

 では!

 第12話スタート


 今は、俺達四人で姉妹バトルを見物している。

 

 その時

 

 今までよりも強く相殺し合ったことにより、煙が彼女達を覆った。

 

真「すごいな!あんな戦いは俺には出来ない!俺はやはり、この中で最弱なんだな…はぁー…」

ミズヤ(俺をワンパンKO したやつが何言ってるんだ!)

真(ミズヤ?後で話があるから部屋で待っててね!アハハ)

ミズヤ(フランの時の狂気染みた笑い方その物なんだけど!因みにレミリアの容姿は、紫色の洋服を着ていて、紫の髪、紫と白のナイトキャップを被っている)

 

 とりあえずバカは放っといて、やっと煙が晴れた。

 

 そこには、抱き合う姉妹の姿が有った。

 

フラン「お姉さま!私のこと嫌いなんじゃ!」

レミリア「そんなことあるわけないじゃない!フランは、世界でたった一人の私の妹なのよ!」

フラン「お姉さま…私も一緒に戦うわ!」

レミリア「頑張りましょう!」

 

 そして片手を繋いでこっちを向いてきた。

 

レミリア「改めて自己紹介するわね!私はこの館の主レミリア・スカーレット!」

フラン「そして、フランドール・スカーレットよ!」

霊夢「知ってると思うけど、私は、博麗の巫女の博麗 霊夢、この霧迷惑だからやめてちょうだい!妖力だからふつうの人間が吸ったら、体調を壊すし!」

 

 そしてレミリアは両手を広げた。

 

レミリア「吸血鬼の弱点は太陽の光だって知ってるでしょ!この霧は、それを遮る役割があるの!」

真「太陽の光か…なら!《サンフラッシュ》」

レ・フ「キャー焼ける焼ける!」

真「解除!これは使える!」

霊夢「そんなスペルカードどこで手にいれたのよ!」

真「ああ!館を歩いていたら、無地のカードが落ちてきて、太陽の光が恋しいと思ったら、スペルカードっぽくなったから、名前をつけたんだ!」

 

 たぶんあのバカ主のことだからそんな描写書いていないと思うが、そんなことが有ったんだ。

 

レミリア「あの光は厄介ね!」

フラン「どうする?お姉さま!」

レミリア「あっちの男の方から倒すわよ!神槍《スピア・ザ・グングニル》」

 

 そしてレミリアが槍を投げつけてきた。

 

フラン「禁忌《フォーオブアカインド》」

 

 そしてフランが四人に増えた。

 

フラン「QED《495年の波紋》」

 

 そして俺の視界が弾幕で埋め尽くされた。

 

 その時1ヶ所だけ弾幕が薄い所が有った。

 

真「俺の運動神経!お前にかかってる!」

 

 そして抜けた先に、当然のようになぜか有った湯飲みをもって、

 

真「食らえ!湯飲みマッスルアタックー!あ、避けられた」

 

 俺は、湯飲みを投げたが、レミリアに交わされてしまった。しかし

 

フラン「キャー!」

レミリア「フラン!」

 

 湯飲みマッスルアタックに当たったフランにしんぱいするようにレミリアがよっていく。

 

霊夢「かかったわね!霊府《夢想封印》」

フラン「お姉さま」

レミリア「これは、無理ね…」

 

 ドカーン

 

 そして、二人とも落ちてきた。

 

 しかし、その顔は充実感がある物だった。




 はい!第12話終了!

 ついに異変解決!やりましたな!ここまで来た!

 しかし、まだこの章は終わりません!異変解決のあとと言えば!そう!宴会!次回は宴会偏です!良いなーっと、そろそろ閉めて、逃げないと僕の命が危ないので!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!



 ガチャ

 僕は扉を開けた瞬間青ざめた。

真「どこへ行く気だ?」
 お許しください!勝てるわけないよ!
真「また性懲りもなく!」
 お許しください!

 

 そして、僕は一定時間内ずっと傷が回復する魔法をかけられて、ずっといたぶられ続けたとさ

 ちゃんちゃん


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第13話 宴会前編

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 傷は回復しました!あの魔法でしかしかわりに、精神力がごりごりと削られました。

 前回で、異変解決しました!イエーイ!

 そして、以前アドバイスをもらっていた、真様が幻想郷に留まる理由の辺りの話にしたいかな?と考えています。

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第13話スタート


 俺達は、異変を解決して、今霊夢は文屋の取材を受けていた。

 

「ん?そちらの方は?見かけない服装ですね!もしかして、外来人ですか?」

 

 そしてこっちに寄ってきた。

 

「どうも!いつも清く正しい射命丸(しゃめいまる) (あや)です!」

魔理沙「パパラッチのまちがえじゃないか?」

文「失礼ですね!」

真「確かに俺は外来人だが…」

 

 その瞬間

 

 霊夢が飛んできた。文字通り

 

霊夢「それ本当?ならあなた帰れるけど、どうする?」

真「帰れるのか?まぁ正直な所、友達は居たが飽きていたんだ!刺激を欲してたんだ!だから俺は、ここに残りたいかな?」

霊夢「何で疑問系?」

真「とりあえず、帰る気は更々ない!」

 

 そう言い切った!まぁ表面上はそんな感じかな?

 

 本心は、地霊殿の人と一緒に暮らしたいってのが有るけど、こいしとが一番居たいかな?

 

 こいしは、ふだん温厚なマイペースな話し方だけど心配するときは心配してくれる、心優しい子なんだと思う。

 

 本人は「無意識だから良くわからない!」

 

 だそうだ。

 

魔理沙「まぁまぁ、おまちかねの宴会タイム!

霊夢「あんたら!ちっとも片付けて行かないからこっちは迷惑なんだけど!」

魔理沙「まぁまぁ!」

 

 

 

地霊殿

 

真「と言う訳なんだ!さとり!」

さとり「私たちは忙しいから、こいしと二人で行ってきなさい!私は良いから!」

真「お、おう!」

 

 

 

博麗神社

 

こいし「おー!さすが宴会!全然盛り上がりが違うね!」

真「だな!」

霊夢「あ!あんた達やっと来たわね!幻想入りしたんだし今日の宴会で挨拶しなさい!」

真「分かった!」

 

 そして博麗神社内部に入っていった。

 

 ガヤガヤ

 

 かなりの人がこの宴会に参加しているようだ。

 

真「すごい人の数だな!」

霊夢「そう?宴会はいつもこんな感じだけど?」

こいし「この人数の中でスピーチするのって緊張するね!」

霊夢「そんなことより!早く自己紹介してきなさいよ!」

 

 そして俺は、一番奥へ行き、

 

真「えーこの宴会に来ているみなさん!俺は、最近幻想入りした、海藤 真と言います!よろしくお願いします!」

 

 ワーワー

 

 ザワザワ

 

 さっきより騒がしくなった、たぶん俺の話題だろう。

 

霊夢「お!戻ってきたわね!さあ!飲みなさい!」

真「いや俺、未成年なんですけど!」

霊夢「幻想郷に法律なんて物はないの!」

 

 なんと!ここは無法地帯だったのか!

 

こいし「さあ!一緒に飲みましょ!」

真「おい!やめろ!」

霊夢「さあ!飲みなさい!」

真「うわー!」

 

 ごく、ごく

 

 ん?なんともない!

 

 え?俺酒強いの?一杯目でもう酔っぱらって大変なことになるオチかと思ったら。

 

真「なんともないや!」

霊夢「嘘でしょ!」

こいし「このお酒は、ここにある一番強いお酒なのに!アルコール度数98%なのに!」

 

 俺は、そんな強い酒を飲んだの!

 

霊夢「なら、どれくらいて酔うのか」

こいし「試してみよう!」

 

 そして俺は、永遠と酒を飲まされた。だが、俺が酔うことは、無かった。




 はい!第13話終了!

 はい!ついにここまで来ました!次回で第壱章終了です!

 しかし、真が羨ましい!
 まあ僕が、書いてるんですけどね!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第14話 宴会後編

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 いやー僕自信も真が羨ましくてしょうがないです!
 女の子に囲まれて宴会!ヤバイですね!

 それでは本編行きましょう!

 ではでは!

 第14話スタート


 俺は、永遠と酒を飲まされたが、一切酔わなかった。

 

真「何?何なの?ここでも主人公補正でもかかってるの?要らんわ!そんな補正!」

霊夢「なんて強さなの!」

こいし「真の壁が高い!」

霊夢「これ本当にそんなにアルコール度数高いの?」

こいし「確かに!」

 

 そして、霊夢とこいしは、そのお酒を飲んだ。

 

霊夢「うへへ!」

こいし「えへへ」

 

 一瞬で酔いつぶれた様だ。

 

 この隙に別の所を回ろう。

 

 まぁ、行くとしたら、あの人食い妖怪が居る妖精達の所か、もしくは、紅魔館組の所かだな!

 

 まぁ、まずは妖精達の所に行くか。

 

真「3人とも!楽しんでるか?」

大妖精「はい!楽しんでますよ!」

チルノ「あたいは、最強だけど!そんなあたいを楽しませるなんて!最強ね!」

ルーミア「チルノは、(バカ)なのかー!楽しいのかー!」

チルノ「あたいはバカじゃない!」

 

 そうか、大妖精は律儀なキャラ、チルノは(バカ)、ルーミアは語尾になのかーをつけることが多いと言うことか!

 

真「じゃあな!」

 

 そう言ってその場をあとにした。

 

 次は紅魔組か

 

真「皆!楽しんでるか?」

レミリア「ええ!楽しんでるわ!フフフ、見えるわ!あなたは薔薇色の未来が待っているわ!」

真「皆の能力って…」

レミリア「【運命を操る程度の能力】よ!」

パチュリー「【火・水・木・金・土・日・月を操る程度の能力】よ」

美鈴「【気を操る程度の能力】です!」

小悪魔「私は無いです!」

咲夜「私は、【時を操る程度の能力】です!」

フラン「…【ありとあらゆる物を破壊する程度の能力】…」

 

 ん?最後の最後でかなりの物騒な能力が来たと思うんだけど!

 

フラン「怖い?嫌いになった?」

真「そりゃ怖いよ」

フラン「!?」

真「でもな、能力と嫌いになると言うのは別問題だ!俺は、お前を嫌いになんかならねーよ!」

 

 そしたら、フランの顔がパァーっと明るくなった。

 

レミリア「だって!フラン良かったね!」

フラン「うん!」

 

 なんか度々臭い台詞を吐くよな!

 

 と言うか。

 

真(おい主!)

ミズヤ(普段でしゃばるなとか言ってるのにどうした!)

真(うちのヒロインは、こいしだよな!)

ミズヤ(はい!さようでございます!)

真(これ、フランルートに進んでないか?)

ミズヤ(気のせいだ!)

真(でも、俺無意識にフラグを立てたような気がするぞ)

こいし(無意識ならしょうがない!)

ミズヤ(はいはい!こっちの方で、こいしルートに修正しとくから!)

真(おう!よろしくな!)

 

 こんな感じでおれの知り合いのところは回ったはず!

 

 魔理沙が居ない?

 

 俺、コミュ症だから、知らない人と一緒に居た魔理沙の所には行けなかったんだ!

 

 こうして宴会は、終了した。

 

 第壱章 完結




 はい!第14話終了!

 ついに!第壱章終了しました!

 魔理沙は、アリス達と一緒に居たと思われます!

 あと、本編で言った通りちゃんとこいしルートに戻しておきます!
 こいしルートご所望の方は、安心してください!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第1.5章 日常
第15話 コミュ症炸裂


 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回から、章と章の間章が始まります!

 日常偏です!

 出来れば、日常編でラブコメを進めたいです!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第15話スタート


 俺とこいしは、あの異変のあと地霊殿に帰ってきたが何もやることなくて退屈している。

 

真「なあ!こいし」

こいし「なぁに?」

真「暇じゃね?」

こいし「なら、商店街においしい甘味所が出来たらしいから一緒に行こう!」

真「なん…だと!」

 

 は?え?それって、ででで、デートじゃ!

 

 ええええ!女の子と二人だけで店に行くとか初めてなんだけど!

 

 現世でも、女の子と行ったことねーよ!

 

 友達の、田中とか、佐藤とか、高橋とかしか行ったことねーよ!あいつは一緒に行く柄じゃねーし!全員男だし、そもそも俺に女友達は居なかったわ!

 

 モテる柄じゃ無いしな!あはは…言ってて悲しくなった。

 

 もちろん俺の答えは1つだ!

 

こいし「行こう!」

真「勿論さー!」

 

 

 

商店街

 

真「…」

こいし「…」

 

 うう、緊張する!

 

 なんだこの状況!ぎこちない!でも、緊張してうまく切り出せない。

 

 

 

sede こいし

 

こいし(あれ?これ、デートじゃ!)

 

 そう考えたとたん、顔が熱くなるのを感じた。

 

 私が誘ったんだけれども…

 

 この気持ちは何なのか?それはわからない?

 

 だけれども、真を見ていると心がもやもやする。

 

 こんな気持ちを持ち始めたのは、この前の異変の時からだな…

 

 真は、普通の人間、だからあんな状況逃げ出したかったに決まってる!だけど果敢に立ち向かう姿が格好いいと思った。

 

 ずっと一緒に居たいと思った。

 

 だけど、私は妖怪、真は人間、寿命の長さが違う。

 

 いずれは、別れるのか…

 

 そうと考えてるうちに目的のお店に着いた。

 

 

 

sede 真

 

真「ここか?」

こいし「う、うん!ずっと行きたかったんだよね!」

 

 やっぱり女の子って甘いものが好きなのかな?

 

店員「いらっしゃいませ!2名様ですか?」

真「あ、はい!」

店員「こちらへどうぞ!」

 

 そして店員さんに案内された。

 

店員「ご注文が決まりましたら、お呼びください!」

 

 そう言って店員さんは奥へ戻っていった。

 

真「じゃあどれにする?」

こいし「ここのあんみつが美味しいらしいから!あんみつを食べたかったんだよね♪」

真「じゃあ、俺はみたらし団子かな」

こいし「じゃあ飲み物は、ほうじ茶ラテにしょうかな」

真「じゃあ、俺は、和紅茶かな?」

 

 そして注文が決まった。

 

真「すいませーん!」

店員「はい!」

真「注文良いですか?」

店員「はいどうぞ!」

真「えーと…」

 

 ここで俺のコミュ症が!

 

真「こここ、このあんみつ1つ、みたらし団子1つ、ほほほ、ほうじ茶ラテを1つ、つつつ、あああ、あと和紅茶で」

店員「ご注文繰り返させて頂きます!あんみつを1つ、みたらし団子を1つ、ほうじ茶ラテを1つ、和紅茶を1つでよろしいですか?」

真「それで大丈夫です」

店員「では、少々お待ちください!」

 

 ふぅ何とか乗りきった。

 

こいし「あはは!真すごい声が震えてる!」

真「う!そ、それは」

 

 そして数分後

 

店員「これでご注文はよろしいですか?」

真「ははは、はい!」

店員「では、ごゆっくり!」

 

 そして、俺達はたわいもない話をしながら食べた。

 

真「お、旨いなこれ!」

こいし「おいひぃ♪」

 

 こうして真達の一日が過ぎた。




 はい!第15話終了

 はい!今回は、デート偏です!

 真は、こいしに恋を抱いていますが、こいしは自分のもやもやの正体に気づいてません!

 たぶん、あともう1イベント大きいのがあれば、こいしも真にコロッといくかも知れませんね!

 こいしちゃんマジ天使!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第16話 親友

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 はい、前回は、きちんとこいしルートに行くような話を書きました。

 なるべく、オリ異変のオリ主犯以外のオリキャラは、日常偏で初登場させたいので、今回オリキャラを出したいと思います。

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第16話スタート


 俺は今日、庭のベンチに座り、くつろげてるのかくつろげていないのか不思議な状況を味わっていた。

 

真「あ、あのー…こ、こいしさん?」

こいし「何?」

真「いつの間に隣に?」

こいし「無意識だからわかんなーい!」

真「ですよねー!」

 

 こいしがいつの間にか隣に来ていた。

 こいしが隣にいると緊張して、落ち着かないと言う俺の心情をこいしは知らないため、笑顔を浮かべている。

 

こいし「んーそれにしても暇だね!何か起こらないかなー?」

真「ちょっ!それフラグじゃ!」

 

 その時

 

「うわわわー!」

 

 空から、白の服青いニット帽、そして茶色がかった黒髪(ストレート)の人が落ちてきた。

 なんか、その容姿見たことあるような…

 

真「ちょっ!俺たちめがけて落ちてきてないか?」

こいし「そうだね!」

 

 そして俺はこいしを突き飛ばした。

 

 ドシーン

 

真「ゴファ!」

「ふぅ!良かった!ここにクッションが有って!」

真「俺はクッションじゃない!と言うか重い!早く避けろ!」

「あ!まこと!ここに居たのか!心配したんだからな!あと、女の子に重いって言うもんじゃ無いよ!」

真「お前!男だろ!そしてストレートだろ!あと!これ(真)は、まことじゃなくて、しんって読むって何度も言ってるだろ!」

「あ、髪の毛はストレートだよ!」

真「そう言うことじゃなくてだな!お前男好きじゃなくて、女好きだろ!と言うことだ!」

 

 こいつがいると疲れる。

 

「それよりそこの女の子可愛いね!俺、刻雨(ときさめ) 龍生(たつき)!今から俺とお茶しない?」

こいし「え、えーと」

真「おい!俺の目の前でナンパはさせないと何度言ったらわかるんだ!」

龍生「つれないねー!まこっちゃんは」

真「まこっちゃん言うな!」

こいし「あ、その呼び方良いかも!」

龍生「だろ!」

真「だから俺の名前はしん!だ!」

 

 数分後

 

龍生「なるほど!この世界は、もとの世界と別の世界と言うわけか!そして俺は幻想入りをしたと!」

真「そう言うことだ!」

龍生「…真、お前今どこで住んでるんだ!」

真「ここ!」

 

 そして俺は、地霊殿を指差した。

 

龍生「あ、あのー!まこっちゃんさん?ここを指してるように見えるんですが…」

真「ああ!ここだ!あと!まこっちゃん言うな!俺の名前はしんだ!それと!ちゃんかさんどちらかにしろよ!まこっちゃんさんって、おかしいだろ!」

こいし「ツッコミお疲れ!家がないならうち来る?私たち一緒に住んでるんだけど!」

 

 なんてこと言うんだ!ここはきっちり!

 

真「俺は、はんた」

龍生「よろしくお願いします!」

 

 こんな感じで俺の穏やかな日は失われたのだった。




 はい!第16話終了!

 はい、龍生さんのキャラははっちゃけさせたかったんですよね!

 それにしてもwww まこっちゃんwww

 これ以上やると、真様に殺されかねないので、

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第17話 ツッコミ疲れる真

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回は、新キャラ龍生が出てきましたね!

 真と龍生をコンビにすると、真がツッコミ、龍生がボケって言う感じですね!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第17話スタート!


龍生「ねぇねぇ!まこっちゃん!」

真「か・え・れ!もとの世界に帰れるんだから!か・え・れ!」

龍生「まこっちゃんってさ、以前起こった異変の解決に貢献したんだって?すごいな!」

真「誰から聞いた」

龍生「こいしちゃんから」

真「んー可愛いからゆるす!」

 

 他のやつが龍生に言ったらフルボッコにするところだった…やっぱり可愛いは正義だと思うんだよ!

 

 そして、屋敷の中に入った。

 

こいし「お姉ちゃん!」

 

 こいしがそう呼ぶとさとりが二階から降りてきた。

 

さとり「何?こいし、今自室で仕事していたんだけど…あら?その後ろにいる人は誰?」

龍生「俺の名前は、刻雨 龍生!よろしく!それより、可愛いですね!俺とお茶でも!ゴフッ!」

 

 俺は、龍生に向かってエルボーを食らわした。

 

真「龍生!何度言ったらわかるんだ!」

龍生「だってよー!まこっちゃんとくっついた女の子を奪い去ると言う楽しみが、まこっちゃんが中々彼女を作らないせいで、実行できないんだ!ゴフッ!」

真「そもそも、そんな計画実行させねーよ!」

 

 なんだ?こいつ俺の彼女を横取りしようとしていたのか?

 

龍生「まこっちゃんは子供の頃からモテモテだったよな!クラスの女子全員がお前の事が好きになるくらい!」

 

 え?マジで!確かに、ラブレターがどっさり下駄箱に入ってたことは有るけど…

 

龍生「まこっちゃんは、一切誰とも付き合わなかったよな…もしかして、男が…「いや!普通に女の子が好きだからね!」じゃあ何で断ったんだ?普通に可愛い女の子も居ただろ!」

真「外見でしか見ないお前にはわからない感覚だろうな!」

 

 俺は、確かに可愛いってのも条件にある!だがそれより大事なのは内面では無いでしょうか?

 

真「俺の、好みは確かに可愛いは正義と言うのもあるが、それよりも、俺は、優しくてピンチになると思いっきり心配してくれて、相談すると、いつもは明るいのに、真剣に聞いてくれるような女の子が理想なんだよな!」

龍生「俺にはわからない感覚だな!」

 

 俺は、内面が良くないとどんなに可愛くてもダメだ!

 

さとり「なんか、コントを見ている気分ね…すごい仲良さそうだけど、どんな関係なのかしら?」

こいし「外の世界での親友だって!」

さとり「さすが親友ね!息ぴったりだわ!で、ここで住まわせたいのよね?」

こいし「なぜわかったの?私の心は読めないはず!」

さとり「状況把握能力です!それより、龍生!」

 

 そうさとりが呼び掛けると龍生が走っていった。

 

龍生「何でございますか?」

さとり「私心を読めるんだけど、それでもここで住む?」

龍生「んー…たぶんまこっちゃんなら、そんなの生まれつきなんだからしょうがないとかなんとかいってそんなの気にしないと思うので、俺も大丈夫です!」

さとり「ありがとう!あなたを歓迎するわ!龍生!」

 

 そうして、龍生は無事、地霊殿の住人になった。

 

 そして真は、これはツッコミ死するなと覚悟した。




 はい!第17話終了!

 今回は、ゲストが来ております。

 ゲストの刻雨 龍生さんです。

龍生「どうも!」
 かなり、はっちゃけてましたね!
龍生「まあね!楽しいのが一番だと思うんだよね!」
 しかし、まこっちゃんですかwww おもしろい呼び名ですね!しかし僕がそう呼ぶと、真様に殺られかねないので言わないことにします!
龍生「しかし、ここで『一人!』で、『前書き!』と『後書き!』で、色々語ってるのか…これだと、うちの主…」
 いや!違うんです!
龍生「で、話戻すと!まこっちゃんいじるのが楽しいからねwww 」
 だそうです!

 それでは、今回はここまで!

龍生「次回もよろしくお願いします!」

 ではでは!

 さようなら!  龍生「さようなら!」


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第18話 急展開

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、唐突な事が起きます!

 その理由を後書きに書いているので、本編見たあとどうしてこうなった?と、頭に?を浮かべたかたは必見です!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第18話スタート


 俺は、とてつもなく弱い!

 

 前回の異変も殆ど足手まといで、心配しかかけなかった。

 

 主にこいしに…

 

 好きな人に、心配をかけっぱなしは絶対ダメだ!

 

 でも、どうすれば…

 

真「せめて、能力が何か分かればだいぶ戦法も変わるのに…」

龍生「何?まこっちゃん!能力を調べて、もう好きな人に心配をかけたくない!と言うことか?」

真「俺が何時お前に好きな人が居るって言ったんだ!」

 

 ゴツン

 

龍生「いってー!バカ野郎!何をする!ふざけるな!と言う茶番は放っといて」

 

 なん…だと!こいつ、俺のエルボーに免疫が付いてきてやがる!

 

龍生「顔を見ればわかるよ!こいつ、恋をしているな!って、そして俺が横取りを!ゴファ!」

真「お前!まだそんなこと考えてるのか!ところで誰に恋をしているかわかるか?」

龍生「いつものより強かったな!痛つっ!どうせ、こいしちゃんだろ!」

 

 こいつ!いつの間に!

 

真「いつの間に!【心を読む程度の能力】を手に入れたんだ!」

龍生「いやぁ、まこっちゃんの姿を見れば嫌でもわかるよ!こいしちゃんを見るときの目だけが、優しい目をしているからな!あと、まこっちゃんが一番優しく接してるしね!」

 

 そ、それは気づかなかったな!

 

 そりゃ嫌でもわかるな!

 

真「バレてたとは…」

龍生「さっきも、さとりさんはまこっちゃんの姿を見て笑ってたからな!」

 

さとり「ふふっ、上手く行くといいですねあの二人!」

 

 容易に想像つくな!

 

真「と言うか、俺を見て分かったと言うよりも、さとり心を読めるから!」

龍生「あ、忘れてた!」

真「で、話戻すけど、お前はどうすれば心配をかけずに済むかわかるか?」

 

 そして、龍生はそりゃもう、と付け足してから。

 

龍生「修行だ!」

真「だが断る!」

 

 インドア派の俺になんちゅう事を提案するんだ!

 

龍生「お前ならわかるだろ!いつも引きこもりながらRPGやってたもんな!逆にお前が異変解決に同行したのが驚きだ!じゃなくて!お前は、ボスが強くて勝てないときはどうしていた!」

 

 こいつ!俺をどう思ってるんだ!だけど、今こいつは真面目に言っているとわかる!

 

 龍生は、真剣になると昔から、まこっちゃんとか、ふざけた呼び名ではなく、お前や通常の名前で呼ぶ癖がある。

 

真「そりゃ、レベル上げだな!」

龍生「それと同じだ!」

 

 何となく真剣な時のこいつの話は説得力が有るんだよな…

 

真「はぁ、分かった!ただし!お前も道連れだからな!旅は道連れって言うだろ!あと本格的に人目のつかないところでやるぞ!」

龍生「嘘だドンドコドーン!」

 

 そして、さとりとこいしに説明している。

 

さとり「わかりました!気を付けて下さい!」

こいし「気を付けてね…体とか壊さないようにね!あと妖怪にも気を付けてね!」

真「こいしさん、あなたは俺の母親か何かですか?」

龍生「嘘だドンドコドーン!」

真「それでは行ってきます!」

 

 そして俺は龍生を引きずっていった。

 

龍生「は!な!せ!」

真「だが断る!お前が提案したんだから!つべこべ言わず来い!」

さ・こ「い、行ってらっしゃい…」

 

 そして、俺達は地霊殿を出た。

 

龍生「は!な!せ!」

 

 そして、俺達の長い長い修行が始まった。




 はい!第18話終了

 で、どうして今回修行の旅に行かせたかと言うと。

 これは僕的な自論なんですけど、冬にはクリスマスやら、バレンタインやらありますよね?で、その話はその時期に書きたいわけです!

 で、どうしてこんな話をするのかと言うと、次の第弐章であるであろう、妖々夢の季節が春な訳です!

 それで、紅魔郷の季節が夏な訳です!

 他の異変なら、原作改変すれば何とかなりますが、妖々夢は、絶対に春じゃなきゃいけない内容な訳です。

 なのでこのままだと、投稿ペースをとてつもなくあけるか、季節外れな内容を書かなくてはならないわけです!

 そこで考えました!

 投稿ペースをそんなに開けるのはどうなんだろうか?答えは、ダメだ!

 季節外れも当然ダメだ!

 で、どうしたら冬のイベントをパスして春に行けるか?それは、

 真様たちに、人目のつかないところに旅立ってもらうことです!

 そうすれば!

 冬のイベントをパスして春に行けるんです!

 これが!僕の!完璧な!計画!フハハ!

 と言うわけで、次回から妖々夢です!

 お楽しみに!

 と、言うことで!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第弐章 妖々夢
第19話 明けない冬の異変


 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 はい!今回は、前回から6~7ヶ月後の話です!

 月は、4月ですね!普通ならもう雪は一切ない状態だと思ってください!桜も満開の状態です!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第19話スタート


sede 霊夢

 

 バタン

 

 と、博麗神社の障子が乱暴に開けられる音がする。

 

魔理沙「おい!霊夢!」

霊夢「何よ!魔理沙!」

 

 そして、魔理沙は自慢気に手に持っていた物を見せる。

 

魔理沙「見ろよ!冬の妖精を捕まえたぜ!」

チルノ「はなーせー!」

霊夢「そう…それより寒いから閉めてくれる?」

 

 私は、こたつに入りながら横になっている。

 

 私がそう言うと、魔理沙はチルノを後ろに投げて、肩を震わせながら怒った様子だった。

 

魔理沙「見ろよ霊夢!もう春だってのにこの雪景色!どう考えても異変だろ!」

霊夢「今年は、春に成るのが遅いだけよ!」

魔理沙「あー!分かったよ!そっちがその気なら私一人で解決してやるよ!あとで来て、やっぱり異変でした!って言っても遅いからな!」

 

 あー寒い!やっぱり冬は、こたつよね!

 

 

 

sede 魔理沙

 

 まったく何なんだ霊夢は!

 

 とりあえず

 

魔理沙「まずは、情報収集からだな!」

 

 そしたら、目の前に青と白の服を来て銀髪、そして頭に白い帽子をかぶった妖怪が現れた。

 

魔理沙「寒すぎねーか?あの妖怪がやってるのか?…相手は、やる気満々の様だな!」

 

 そして私は、ミニ八卦炉を取り出した。

 

 相手は、手を広げて弾幕を打つ準備はまんたんの様だ。

 

魔理沙「行くぜ!先手必勝!恋府《ノンディレクショナルレーザー》」

 

 しかし、避けられる。

 

「私は、レティ・ホワイトロック!あなたは?」

魔理沙「私は、霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

 

 そして!ごり押すのがとても大好きだぜ!

 

レティ「今度は、私よ!冬府《フラワーウィザラウェイ》」

 

 そして物凄い密度の弾幕を放たれた。

 

魔理沙「危ないのぜ!今度は!こっちだ!魔府《スターダストレヴァリエ》」

 

 そして、私の弾幕がごりごりと、レティの弾幕を押していく。

 

レティ「もう、ダメ…」

 

 ドカーン

 

 そしてレティに被弾し、レティは落ちていった。

 

魔理沙「ふぅ、まさか私のスペルが避けられるとわ!」

 

 まあ、楽勝だな!

 

魔理沙「さて!次はどこに行こうか!」

 

 そして暫く歩いている内に

 

魔理沙「迷ったのぜ!」

 

 そう、迷ったのだ!

 

 帰り道がわからない!

 

 その時、

 

魔理沙「あっちに、家があるんだぜ!」

 

 そして私は駆け寄った。

 

魔理沙「こんなところに、家が…」

 

 人の気配がする。

 

魔理沙「おーい!誰か居るのかー!」

 

 その時、ちっちゃい子が出てきた。

 

 容姿は、赤い服を着て、茶髪、緑色の帽子をかぶって、尻尾が生えている。

 

「しじゅかにすゅるでしゅよ!紫しゃまが冬眠しているでしゅ!と言うかどうやって来たでしゅ!」

魔理沙「おう!すまん…私は、霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

「私は、(ちぇん)でしゅ!もしかして迷ったんでしゅか?ここは、マヨヒガ!道に迷わないとこれないところでしゅ!」

魔理沙「そ、そうなのか?」

橙「帰り道知ってましゅので、帰りましゅか?」

 

 そうだな!その好意を受け取って帰るか!

 

魔理沙「ああ!頼む!」

橙「了解でしゅ!」

 

 そして私は、橙についていった。




 はい!第19話終了!

 はい!今回ので分かったと思いますが、この異変の内容は、冬が終わらない!と言うものなので、前回をあのような内容にしなければならなかったのです!

 あ、ちゃんと今回の異変も、主の力を存分に発揮して(原作改変して)こいしも出動させます!安心してください!

 次回も、地上サイドだと思います!

 真様と龍生さんは、もう暫く待ってください!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第20話 春が来ない理由

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回は、霊夢と魔理沙視点でしたが、今回もそうなると思います!

 それでは本編行きましょう!

 です!

 第20話スタート


sede 魔理沙

 

 橙の案内によって、マヨヒガから抜けた私は、あるところへ向かっていた。

 

 そして、そこに向かう途中妖精とであった。

 

魔理沙「ん?あいつは」

「は、春が来ない…」

魔理沙「おーい!そこで震えてるやつ!大丈夫か?」

 

 そう、妖精が肩を震わせながらうずくまっていた。

 

「私、春を伝える妖精…春が来ないなんて私の存在意義…」

魔理沙「お前は、誰だ?私は、霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

「私、リリーホワイト、春を伝える妖精」

 

 ああ、こいつ春が来ないからこんなにげっそりしてるんだな!

 

魔理沙「安心しろ!こんな異変とっとと解決して、春を取り戻してやる!」

リリーホワイト「本当ですか!」

魔理沙「ああ!安心しろ!」

リリーホワイト「じゃあ!応援してますので頑張ってください!」

魔理沙「おう!」

 

 そして、私は、その場を去った。

 

 そして、

 

魔理沙「お!やっと見えてきた!」

 

 ある一軒家が見えてきた。

 

 そしてその家の前に降り立った。

 

魔理沙「居るかな?おーいアリス!居るか?」

 

 そして扉を叩く。

 

「叩くんじゃなくて、ノックしなさいよ!」

 

 そして、金髪で、青と白の服を来た女性が出てきた。

 

魔理沙「すまんすまん!で、アリス!聞きたいことが…」

「この、終わらない冬の異変のことかしら?」

 

 彼女の名前はアリス・マーガトロイド、私と同じく、地上の魔法の森ってところに住んでいる魔法使いだ!

 

 そして、

 

「シャンハーイ!」

「ホウラーイ!」

 

 二つの人形が、家から出てきた。

 

 実は、自立して動いているように見えるが、これは、アリス特性の見えない糸で操っている操り人形だ!

 

 その為、アリスは七色の人形使いとも呼ばれている。

 

魔理沙「さすがアリス!なんでもお見通しと言う訳か!」

アリス「で、霊夢は来ていないの?」

魔理沙「あいつは、これは異変ではない!とか言ってたからおいてきたんだぜ!」

 

 あの霊夢の態度は何なんだ!こたつはいってお茶すすって、横になって!

 

魔理沙「で、アリス!どこが怪しいとにらむ!」

アリス「それなんだけど!最近、幻想郷の歴史本を読んだの!それで、こんなのがあったわ!」

 

 そして、アリスは歴史本を見せてくる。

 

魔理沙「なになに?西行妖(さいぎょうあやかし)、遥か昔、普通の桜だったが、桜の根元で死んでいく人達の生気を吸っていくうちに、妖怪になってしまった。

力は、桜が咲く度に人を死に誘う。

しかし、その後、何者かの命を引き換えに、その力を封印し、咲かなくなった。

そして根元には何者かが眠っている。再び桜が咲いたら封印が解かれ、大勢の人が死に至るであろう。…か」

 

 読んでいくうちにかなり怖くなるなこれは!

 

 しかし、これがどうしたのだろうか?

 

魔理沙「これが?」

アリス「分からない?これは封印されている!そして封印を解きたがっている人が居る。そして、その人は解き方を知っている。さらに眠っている人を呼び起こしたいんじゃないかな?」

魔理沙「そして、どんな手を使っても解こうとする、か」

アリス「そう!そしてその、解き方が、今回の異変に関わってくる!その解き方が!春を大量に集めることよ!」

 

 そしてそれを聞いた私は驚愕した。

 

 そこで、まさか繋がってくるとは。




 はい!第20話終了

 今回は、魔理沙視点で小説を進めました!

 この先、どうなってしまうのか!

 幻想郷の運命やいかに!

 次回も、魔理沙視点で始まります!文字数が余れば、霊夢視点も書きたいですね!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第21話 主犯の居る場所

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回は、魔理沙視点で、大部進展しました!
 因に霊夢は、博麗神社にいます!

 地上視点では、一方その頃は、魔理沙が主犯の所に行くときくらいですかね?

 今回は、魔理沙を主犯の居る所に行かせて、霊夢を動かしたいですね!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第21話スタート


魔理沙「春を大量に集める!そんな事出来るわけ無いじゃないか!春は物じゃねーんだぞ!」

 

 そう、私の中で春は物じゃないと言う固定概念があるせいで、アリスのような柔軟な発想が出来ないで居た。

 

アリス「西行妖の桜の花びらは、春の集合体らしいわ!昔、封印されてなかった頃は少しの春で良かったかもしれない…だけど封印をされた今、封印を打ち破るために、かなりの春が必要なら?」

魔理沙「木自体が春を吸収していると言う事か…」

 

 春は、物で集めることは出来ない、だけど吸収ならあり得る!

 

アリス「そう言うこと!それが真相!そしてそれがある場所と言うのが!」

 

 そして、また歴史本を見せてきた。

 

魔理沙「その桜の木のあるところ、それは冥界…冥界!」

 

 冥界なんて所あるのか!

 

アリス「そう!そして最近遥か上空に怪しげな、穴が空いていたの!で、私が思うに、その穴が怪しいわね!そこの穴が、今回の異変に関係があると思ってるわ!と言うか、そこが冥界への入り口だと思ってるわ!」

魔理沙「ありがとう!私もう行くぜ!早く解決して、うまい酒を飲みたいんだ!皆と!」

 

 それだけ言って、私は空に向かった。

 

アリス「大丈夫かしら…」

 

 

 

上空

 

魔理沙「あそこかな?」

 

 今私はアリスが言っていた上空の穴付近に居た。

 

 そこに、人影が三人居た。

 

魔理沙「ん?お前ら誰だ?私は霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

 

 そう私が言うと

 

「私は、ルナサ・プリズムリバー。騒霊です」

 

 おとなしげで、金髪、黒い帽子かぶって、白と黒の服を着た女性が言った。

 

「私は、メルラン・プリズムリバー!同じく騒霊だよ!よろしく」

 

 そう、元気で、うす青色の髪、そしてピンク色の服を着た女性が言った。

 

「私は、リリカ・プリズムリバーだよ!同じく騒霊!よろしくね!」

 

 なんか話し易そうで、茶髪、赤い帽子に、赤と白の服を着た女性が言った。

 

魔理沙「ああ!よろしく!所でそこの穴に用事があるんだ!通してくれないか?」

ルナサ「あ、はい!ここには、桜が咲いた後の宴会の演奏に呼ばれたのですが…嫌な気配がして、行くのを躊躇っていたんです!見てきてくれませんか?」

魔理沙「任せろ!」

 

 それだけ言って、私は穴の中に入った。

 

 

 

sede 霊夢

 

霊夢「…めんどいことになってきたわね…」

 

 昔から、私の勘は外れたことがない。

 

 その為、だいたい何があったか分かる。

 

 どうせ魔理沙は、いつも通りアリスの所に行って、今回の異変の考察でもしていたんでしょうね。

 

 そして、考えたくもないけど、私の勘が言っている。

 

霊夢「魔理沙、冥界に行っちゃったか…」

 

 そう、冥界に行った可能性がある。

 

「霊夢!」

霊夢「何よ!BB」

「霊夢?ちょっと話があるんだけど…」

 

 そして急に空間の裂け目が表れて引きずり込まれた。

 

 これは、スキマと言うものだ。

 

 そしてこのあとの展開は予想できる。

 

 そして、スキマに引きずり込まれた。

 

 そして、ぼこぼこにされ満身創痍になった。

 

 次の瞬間、冥界に居た。

 

霊夢「紫!」

「あなたの友達、魔理沙は上に行ったわ!早く行ってあげないと、死ぬわよ!ここの主の友達だから分かる!」

 

 この女性は、八雲(やくも) (ゆかり)

 

 この幻想郷の管理者で創始者だ。

 

霊夢「はぁ…はいはい」

 

 そうして、冥界にある気が狂いそうな、1000段くらい、ゆうに越えそうな階段を上り始めた。




 はい!第21話終了

 はい!次回は、地底に視点を置きます!

 真や、龍生を楽しみにしている方はもう少し待っていてください!

 あと、プリズムリバー三姉妹は、ルナサさん以外性格がつかめていません。
 メルランさんは、元気そうに。
 リリカさんは、話しやすそうに書きましたけど、どうですかね?

 他に、性格がつかめているキャラは、霊夢・魔理沙・チルノ・大妖精・ルーミア・美鈴・咲夜・パチュリー・フラン・レミリア・アリス・ルナサ・橙・紫

 ここより先はネタバレに成ります。


























妖夢・幽々子・藍・萃香・ミスティア・慧音・てゐ・鈴仙・永琳・輝夜・妹紅・小町・映姫・射命丸・にとり・
椛・早苗・天子・パルスィ・勇儀・さとり・お燐・お空・こいし・小傘・霖之助・連子・ハーン




























 以上です!以外とわかっていたw

 それ以外?知らんな(キリッ✨)

 東方初心者とは一体…

 いえいえ、初心者とは言ってませんよ!ただ、原作をやったことが無いだけです!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第22話 一方地底では

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、地底の話を、地上の時系列に追い付かせたいと思います!(今回で追い付ければ良いけど…)

 今回も、こいしさんを行かせるように仕向けます!

 まあ、真様や龍生さんは今居ないので、

 あと、永夜抄以降は、風神録位しか分からないので、あと萃夢想も、分からないので、それ以外の異変の描写は無いかもしれません。僕の勝手ですいません!

真「ん?主?少しはそれ以外の異変の勉強しろ!」
 真様!なぜここに!修行に出たはずじゃ!
真「それは、ご都合主義っつう奴だ!」
 ご都合主義って本当素敵。
真「と言うわけだから、あとで主に鏡を向けながら、サンフラッシュしとくから、多目に見てやってくれ」
 良い子は、真似しないでね!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第22話スタート!


sede さとり

 

こいし「はぁ…寒い…」

 

 それ絶対寒いとかの感情以外で元気を無くしてるよね?

 

さとり「確かに寒いわね…もしかして異変だったり…普通にあり得そうなんだけど!例年だったらもう、桜が満開でもおかしくないのに…」

こいし「うん…」

さとり「真達も同じ幻想郷内に居るんだから、もしかしたら、異変だと気づいて解決しに来るかもよ!

 

 そしたら、こいしが体をびくんと跳ねさせて、明らかに反応した。

 

さとり「だけど、私忙しいから行けないなー!」

 

 そして、またこいしが反応した。

 

さとり「誰かに頼もうかな?」

 

 そう言うと、こいしが急に立ち上がって。

 

こいし「私が行く!」

 

 真達が修行に行く前よりも元気な声を出して言ってきた。

 

さとり「じゃあ、こいし!頼むわね!」

こいし「まっかせて!」

 

 そう言って、元気に地霊殿から出ていった。

 

さとり「ふふふ♪楽しみね!あの二人が今後どのような事になるのか」

 

 

 

sede こいし

 

 行きよく飛び出したのは良いけど…どうすれば良いんだろう?

 

こいし「どこに行こうか?」

 

 そして道に迷ってしまった。

 

こいし「ここは何処だろう…」

 

 そして、一軒家が見えてきた。

 

こいし「とりあえず、ここがどこか、聞いてみよう!」

 

 そして、私は扉をノックした。

 

「はいはい!」

 

 そしたら、猫耳と尻尾を付けた女の子が現れた。

 

こいし「あ、私は、古明地 こいしだよ!あなたは?」

橙「橙でしゅ!」

こいし「ところでここは?」

橙「今日は迷い人が多いでしゅね!ここはマヨヒガ!道に迷った人だけが来ることの出来るところでしゅよ!」

 

 確かに、絶賛迷い中立ったもんね!

 

「なになに?何の騒ぎ?」

 

 そしたら中から狐の耳に、九尾の尻尾を生やして、白い帽子を被り、青と白の服を着た女性が現れた。

 

こいし「私は、古明地 こいしだよ!」

「私は、八雲(やくも) (らん)だ!お前、道に迷ったのか?」

こいし「は、はい…」

藍「なら!案内してやる!ついてこい!」

 

 そして、藍さんに案内してもらい元の所に出た。

 

こいし「ありがとうございます!」

藍「もう迷わないようにな!」

こいし「はい!」

 

 そして、暫く歩いた。

 

 そしたら、魔理沙が見えてきた。

 

こいし「なんか知らないけど、シリアスになってるみたいだから、潜伏っと」

 

 そして私は、能力で、人の無意識に漬け込み人から見えないようになった。

 

 なぜか、真には見えたけど…

 

こいし「あ、魔理沙が飛びだって行った!」

 

 ついていこう!

 

 そして、上空に向かったと思ったら、誰か三人組と話して、その先にある穴に入っていった。

 

 私もついていこう!




 はい!第22話終了

 今回は、こいしとさとりさん視点で進めました!

 次回は、魔理沙とこいし視点になると思います。

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第23話 白玉楼の庭師

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、魔理沙とこいし視点になる予定です(本当にそうなるとは言っていない)

 真様達が出るのはまだ早い!

 ここで、こいしに落ちてもらうためにも、真様達には最高のタイミングで再会を果たしてほしいわけです!

 予定では、そんな感じにしたいと考えています!

 即興で思い付いたやつを書いていると言っても、それなりの構成は考えております!
 それでも、ぐだぐたになるのが僕クオリティーですからね!

 ぐだぐたになることに関しては誰にも負ける気がしない!
真「おい!それ自慢になってないぞ!」

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第23話スタート  真「第23話スタート」


sede 魔理沙

 

 私は、穴の中に入った。

 

 そこは、

 

魔理沙「うわっと!いってー!」

 

 なにこれ!重力が上下反対だ!

 

 地上の感覚で飛ぶと、地面に当たるからな!

 

 しかも、ここは重力が不安定なようだ。

 

 気が狂いそうな階段だが、重力が不安定な状況で飛ぶほど危ないことは無いからな!

 

魔理沙「登るか!」

 

 

 

sede こいし

 

 魔理沙についてきたら、魔理沙が穴の中に入ったため私も入った。

 

 そのなかは、重力が上下反対なうえに、重力が不安定

 

こいし「頑張らなきゃ!」

 

 そして、魔理沙のあとをついていくこと数十分

 

 魔理沙の目の前に、白髪で青と白の服を着た、剣を2本持った女性が現れた。

 

 

 

sede 魔理沙

 

 こいつは、誰だ?

 

 今私は、剣士と対峙していた。

 

魔理沙「私は霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

「私は、魂魄(こんぱく) 妖夢(ようむ)!ここ、白玉楼の庭師です。ここは冥界、貴方達人間の来るところではない!」

 

 そう妖夢がいい放ってきた。

 

魔理沙「お前の主に用があるんだ!そこを退いてくれないか?」

妖夢「幽々子様は今は大事なことがあり、今忙しいのでここで足止めさせてもらいます!」

 

 そう言って妖夢は、1本の刀を鞘から抜いたです

 

妖夢「妖怪が鍛えたこの楼観剣に切れぬものなどあんまりない!」

魔理沙「そこは絶対って言えよ!」

 

 そして私はミニ八卦炉を構えた。

 

魔理沙「先手必勝!恋府《マスタースパーク》!」

妖夢「無駄です!」

 

 妖夢のやつ以外と早い!普通に難もなく避けられてしまう。

 

妖夢「次はこっちです!幽鬼剣《妖童餓鬼の断食》」

 

 そう言って妖夢は私を切りつけてきた。

 

 と言うか、弾幕なら気絶で済むかも知れないけど、斬られたらマジで死ぬ!

 

「今度は、こっちのターンだね!」

 

 その声が聞こえたのと同時に、どこからともなく、弾幕が飛んできた。

 

そして飛んできた方を見るとそこには、こいしが居た。

 

 

 

sede こいし

 

 あの人の、攻撃手段は恐らく剣。

 

 斬られたら魔理沙が死んじゃう!

 

妖夢「次はこっちです!幽鬼剣《妖童餓鬼の断食》」

 

 そして、あの剣士は魔理沙に切りつけていく。

 

こいし「ヤバイ!私も手伝わないと魔理沙が!」

 

 そして、隠れていた場所から飛びだし、

 

こいし「今度は、こっちのターンだね!」

 

 そして弾幕を放った。

 

妖夢「誰だ!」

こいし「私は、古明地 こいし!」

妖夢「私は、魂魄 妖夢!ここ白玉楼の庭師です!」

 

 あ、魔理沙が危ないから飛び出したけど、これってヤバイんじゃ。

 

妖夢「貴方も足止めさせてもらいます!餓鬼剣《餓鬼道草紙》」

 

 あわわ!切りつけてくる!

 

魔理沙「よそ見していると危ないぜ!魔府《ミルキーウェイ》」

 

 そして妖夢に向かって弾幕が飛んでいく。

 

妖夢「まずい!」

 

 ドカーン

 

妖夢「くっ!」

 

 そして妖夢に当たった。

 

魔理沙「とどめだ!恋府《マスタースパーク!》」

 

 そして、ミニ八卦炉から極太のレーザーが妖夢に向かって発射される。

 

妖夢「幽々子様すみません…」

 

 ドカーン

 

 そして煙が上がり、その中から気絶した妖夢が出てきた。

 

魔理沙「弾幕はパワーだぜ!よし!こいし!お前も、異変解決だろ!行こうぜ!…あれ?真は?」

こいし「修行の旅に出かけた…最近幻想入りした外の世界の親友さんと」

魔理沙「そうか…まあ良いか!先を急ごうぜ!」

 

 そしてまた地獄のような階段を上り始めた。




 はい!第23話終了

 今回は、妖夢戦でした!

 いやー毎回のことなんですが、霊夢や魔理沙は、1つの異変で使うスペカの量が少ないので、たいして迷う必要が無いんですが、他の人はかなり使うので、迷うんですよね…

 次回は、主犯とご対面!

龍生「次回を楽しみにしてくれよ!」

 ここには、何人本編無視する人が居るのだろう…
 因みに、即興で思い付いた名前では、結構龍生さんの名前を気に入ってたりするんですよ!

龍生「ああ!だから主、あんなにキャラ設定を練ってたりしたんだ!

 そう言う裏事情言わなくて良いですから!

龍生「一番メタイのは、主だろ!」

 はい!その通りです!

 では!今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第24話 白玉楼の亡霊主

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、異変の主犯と戦います!

 それでは本編行きましょう

 では!

 第24話スタート


sede こいし

 

こいし「はぁ長い、そして、重力が不安定だから、飛びづらい!」

魔理沙「頑張れ!ほら!一番上が見えてきたぞ!」

こいし「魔理沙、女の子なんだから、もう少し女の子らしいしゃべり方をした方が良いと思うよ!」

 

 魔理沙は、女の子なのにいつも男勝りなしゃべり方をする。

 

魔理沙「そうか?以前霊夢に同じことを言われて、一人称を俺から私に変えたんだがまだダメか?」

こいし「あ、はい…それで大丈夫です…はい…」

 

 そして、一番上にたどり着いた。

 

 そこには、大きな屋敷があったがそれより目についたのは、

 

こいし「キレイな桜…」

 

 なぜか引き寄せられるように、私はその桜に近寄っていた。

 

魔理沙「行くな!」

 

 その声で我に帰った。

 

魔理沙「あの桜は、間違いない!西行妖だ!生の力を感じては、その人を引き寄せ、生気を吸う妖怪桜だ!」

 

 妖怪桜!もしかして、かなり危ない状況だった?

 

 その時

 

「よく分かったわね!」

魔理沙「こちとらここに来る前に勉強しておいたんだ!しかし参ったな…ほとんど満開じゃないか!こいし!あの桜が満開になる前に退治するぞ!」

こいし「分かった!」

「あなた方に出来るかしらね?」

 

 そして、1拍置いてから、

 

魔理沙「私は、霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

こいし「私は、古明地 こいし!」

「私は、西行寺(さいぎょうじ) 幽々子(ゆゆこ)ここ、白玉楼の主で、亡霊よ!あの西行妖を満開にしてみたいの!ついでに、そこに眠ってる人は誰なのか、興味があるの!」

魔理沙「やっぱりアリスはすごいぜ(ボソッ)」

 

 魔理沙が何かボソッと言ったような気軽するけど良いや。

 

魔理沙「先手必勝!恋府《ノンデイレクショナルレーザー》」

幽々子「無駄ね!」

 

 そう言って幽々子は、魔理沙の弾幕に向かって弾幕を放つ。

 

こいし「相殺された?いや!あれは打ち消されたの方が正しいような気がする!」

魔理沙「まずいのぜ!」

 

 ドカーン

 

 私たちは何とか避けたけど、後ろを見てゾッとする。

 

 その理由が、後ろの木に当たった瞬間、その木が朽ちたからである。

 

魔理沙「ヤバイ能力だな!」

幽々子「私の能力は、【死を操る程度の能力】!私の弾幕に触れたら最後!死ぬ!」

 

 今までにこんな恐ろしい能力を持った人が居ただろうか?いや居ない!

*フランは【ありとあらゆるものを破壊する程度の能力】です*

 

こいし「今度は、確実に死ぬ!」

魔理沙「不味すぎる!」

幽々子「これで最後よ!」

 

 そして、幽々子は、弾幕を放ってきた。

 

魔・こ「避けられない!」

 

 その時

 

「夢府《二重結界》」

 

 そして、私達の回りに結界が張られ

 

 ガギィ~ン

 

 結界のお陰で私達は助かった。

 

魔理沙「霊夢!」

霊夢「あんた、無闇にごり押していたらこうなることが目に見えていたわよ!弾幕はパワーで、ごり押しても勝てない事が!」

 

 霊夢が助けに来てくれた。




 はい!第24話終了

 今回、幽々子戦開幕!

 そして、霊夢も合流!次回は、霊夢を加えたメンバーで戦っていきます!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第25話 西行妖!タイムリミットは1時間!?

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、こいし視点の幽々子視点です!

 真様達は、今回か、次回辺りには出したいなととも思います。

 それでは本編行きましょう!

 ではでは!

 第25話スタート


sede こいし

 

 やっぱり霊夢はすごいよ!

 

 あの能力をもろともしない結界を張れるんだから!

 

魔理沙「でも、すごいな!あの能力をもろともしない能力を使えるなんて!」

霊夢「私は、巫女よ!聖なる力や何やらで守られてるんだから!能力全般的に効果無いわよ!」

 

 さすが巫女さんだ!私達だけだと、あの能力じゃバットエンドになる未来しか見えなかったら心強い!

 

霊夢「私は、博麗 霊夢!春が来ないと、寒くて迷惑なのよね!春を返してもらうわよ!」

幽々子「私は、西行寺 幽々子!そう簡単に、春は返せないわ!」

 

 そしたら霊夢が、なら!と付け加えて

 

霊夢「退治するしか無いわね!」

 

 そして、霊夢は臨戦体勢に入った。

 

 そして、霊夢と幽々子は弾幕を打ち合う。

 

魔理沙「あの二人のペースについていけないぜ!」

 

 そして、ふと桜の方を見ると、

 

 満開になった桜がそこに合った。

 

こいし「霊夢!」

霊夢「嘘!」

幽々子「ふふっこれで私の計画が遂行出来るわ!」

 

 その時、幽々子が急に苦しみだした。

 

魔理沙「満開になった、西行妖はだいたい、1時間位で死者を出し始めるらしい」

 

 そしたら桜の木の根本から人影が起き上がってきた。

 

「フフフ!ようやく、復活したわ!まずは、お前だ!博麗の巫女!」

 

 幽々子の体…だけど、幽々子とは、違う!あれは、かなりの邪気を帯びている!

 

幽々子?「私は、西行妖!人を死に誘う妖怪!今は、こいつの体を借りて動いている。能力は【人を死に至らしめる程度の能力】だ!死を操る何で生ぬるい物じゃない!強制的に殺す!そんな能力だ!」

 

 私は、今回の異変を甘く見ていた。

 

 まさか、こんなことになるとは…

 

西行妖「さあ!死のデスゲームを始めようじゃないか!」

 

 そう言って、西行妖はどす黒い弾幕を放ってくる。

 

「聖光《シャインフラッシュ》」

 

 そしたら、急に強い光が出た。

 

西行妖「く、私の弱点属性をついてくるとは、中々やるやつも、居るな!」

 

 光が見えたと思ったら、急に西行妖が苦しみだし、どす黒い弾幕があった場所を見ると、跡形もなく消え去っていた。

 

 誰だろう?そう思い光が見えた方を見ると、そこには

 

こいし「真…真!」

 

 真が居た。

 

真「いやーここまでの大惨事になるとはな!」

 

 真が助けてくれたの?

 

西行妖「ふん!まあ良い!お前がこいつらを助けたところを見ると、こいつらが大切何だな!じゃあ手始めに、一番の絶望を与えてやろう!」

真「何をする気だ!」

 

 そしたら、西行妖が私に向かって、どす黒い弾幕を放つ。

 

こいし「きゃあ!」

真「くそ!こんなときに、フラッシュ系のスペルを連続して使えないと言う弱点が仇となった…どうにでもにれ!」

 

 そして私のところに走ってきて、

 

 私を突き飛ばした。

 

こいし「え?」

真「ぐわー!う、ぐあー!」

 

 真が代わりに当たった。

 

 そして、遅れて龍生がやって来た。

 

龍生「おいおい!どうしたんだ?まこっちゃん!急に走り出して…」

 

 そして、龍生は辺りを見回し、

 

龍生「おい!お前か!真をあんな風にしたやつは!」

 

 龍生は、すごい見幕で西行妖を睨んでいた。




 はい!第25話終了

 はい!ついに帰ってきた真様、しかし西行妖の能力の影響をもろに食らってしまいました!

 どうなってしまうのか!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第26話 真と龍生の能力

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 いつも通り自己満足で、書いていきます!

 前回、西行妖の能力をもろに受けて閉まった真!

 そして、怒れる龍生

 さて、どうなるのか!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第26話スタート


sede こいし

 

こいし「あ、あ、あ、う、嘘だよね?真…起きて!目を覚ましてよ!」

西行妖「お前に構ってる暇はない!」

龍生「そうは、いかねーわ!あいつは俺の大切な親友だからな!」

 

 何かあっちで話しているが、私には一切何の音も聞こえなくなっていた。

 

西行妖「次は、そこのお嬢さんだ!」

 

 そう言って私に、弾幕を放つ。

 

龍生「くそ!間に合わねー!」

 

 私は諦めていたその時、

 

~お前は、俺が何としても死なせない!確かに守れないかもしれない!だが、お前だけは、死なせない!~

 

 そう聞こえた気がした。

 

 そして目を閉じた。

 

 だけれども、弾幕があたる気配すら感じない。

 

「ぐは!ごは!」

 

 目を開けるとそこには、真がいて、私の壁になっていた。

 

こいし「真!死んだんじゃ!」

真「おいおい!勝手に殺すなや!」

 

 とりあえず、ほっとひと安心!だけどどうやって生き延びたんだろう?

 

龍生「まーたその能力に救われたな!」

 

 能力?

 

真「ああ…今回ばかりは助けられた」

龍生「【致命傷を受けない程度の能力】だっけ?」

真「ああ!」

 

 致命傷を受けない?

 

西行妖「まて!これは致命傷を負わす能力じゃあ無い!強制的に殺す能力だ!」

真「俺の能力の説明を簡単にすると、俊殺されないようにする能力だ!その能力は、殺す能力!だから能力の判定に引っ掛かったんだろうな!だけれども、ダメージが蓄積したらさすがに死ぬけどな!」

 

 真はさらに、そしてと加えて、

 

真「もう1つ、【都合の良い状況を作り出す程度の能力】もある。こっちのお陰で、意識を今取り戻し、こいしを助けれたと言う訳だ!」

 

 

 

sede 真

 

 ふぅ…一事は焦った!

 

 でも、こいしが無事ならそれで良いかな?

 

 ん?龍生?

 

 あいつなら自己防衛位自分で出来るわ!

 

龍生「じゃあ!真が言ったんだし俺も言おうかな?俺の能力は、【常に冷静である程度の能力】と【穴を開ける程度の能力】だ!」

こいし「つまりどう言うこと?」

真「穴を開けるは、文字通り!だけれども、その能力は、心にも穴を開けられると言う特徴があるな!そして問題は、1つ目…こいし!龍生のイメージってどんな感じだ?」

 

 と、聞いたら。

 

こいし「陽気な人かな?」

真「それは、仮の姿!あいつは、ああやって言葉を濁しているが、本来は、[冷徹沈着][無関心][無心]そして、[無感情]…まあ俺に対しては大分感情を持って接しているみたいだが…怒っても、あんな風に眈々と喋るんだ!まぁそれらすべてに過去が関係しているんだけどね…」

 

 そう言うと、こいしは信じられないと言う顔をしていた。

 

こいし「因みにどんな?」

真「俺も詳しく聞いた訳じゃ無いが、あいつは小さい頃から、両親に虐待を受けていたらしい…あいつの両親のストレスの逃げ場があいつだったんだな…それで[冷徹沈着]になったらしい」

こいし「…」

真「そして、あいつの逃げ場は、学校って言う教育機関だけだったらしい…そしてある日、いじめを受けたらしい…それからどんどん広がり、最終的に町全体で、いじめ(物理)を受け続けたらしい。それで[無関心]になったらしい」

こいし「…」

 

 こいしは悲しそうな表情をしていた。

 

真「そして、そんなやつでも、友達は居たんだな!家にも学校にも居場所が無いから…しかし、ある日そんな友達もいじめてきて、最終的には、町から追い出されたらしい。それで[無心]になったらしい」

こいし「…」

真「そして、それらがあったせいで、あいつは、疑心暗鬼になってしまい、心に穴が開いて、大切なものでも無くしたかのようになり、感情を捨てて[無感情]になったらしい…それから、俺の住んでいた町に来て俺と出会ったって感じだ…」

こいし「かなり、辛い過去だね…」

 

 俺も心を開いてくれるまで、たいへんだったんだからな!

 

 そんなこんなで今の龍生が出来た。

 

 今の龍生は、何も考えずに従う…まるで感情を持たないロボットの様に…




 はい!第26話終了

 いやー辛いですね…

 まさかあの龍生さんが感情を持たない人物だったとは…

 次回は、一応、西行妖戦を終わらせたいですね!これだけで、50分は経っている計算です!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第27話 決着

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回は、真と龍生の能力が分かりました!

 そして、ざっとですが、龍生の過去も分かり、秘密も分かりました!

 今回で、西行妖戦を終わらせます!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第27話スタート


sede 真

 

 そう、あいつは冷徹沈着、心の無い空っぽの人物だ。

 

 俺も心を開いてくれるまで苦労した。

 

こいし「龍生、そんなことが…」

真「あいつには、信じられるものが何一つ無いんだ!」

霊夢「何の話をしているのよ!それよりも!あいつ誰よ!」

魔理沙「あ、私も気になってたんだぜ!」

 

 そう言ってきたので、

 

真「あいつは、刻雨 龍生。俺の親友だ!」

霊夢「へー…で、勝てるわけ?」

真「あの能力の影響を受けたらヤバイな!そろそろ残り時間が10分をきる」

 

 こく一刻と、時間が過ぎていく。

 

真「おい!龍生!お前だけだと死ぬから、俺もやるぜ!」

龍生「あ?ああ!頼む!」

真「任された!じゃあ早速!聖剣《対魔の剣》」

 

 そしたら、俺の手元に一本の剣が現れた。

 

真「これで、切りつければ、俺たちの勝利!あいつは、消滅する」

龍生「じゃあ俺も!穴府《陥没する大地》」

 

 そしてなに…かが…

 

 何も起こらないやんけ!

 

西行妖「ふはは!お前の技は、失敗に終わったようだな!」

 

 そう言って、西行妖が一歩踏み出した瞬間。

 

西行妖「ぐあー!」

 

 急に地面が陥没し西行妖が落ちた。

 

龍生「少し、落とし穴を作って見ました~!まこっちゃんがたまに落ちていた、落とし穴はこれなのです!」

 

 今なんかすごいカミングアウトを受けた気がする。

 

真「おい!龍生!その話について詳しく!あと、まこっちゃん言うな!」

龍生「しまった!」

こいし「これで本当に感情無いのかな?」

 

 そして、問い詰める。

 

龍生「おい!それ以上やると、お前の好きな人を、お前の好きな人に言ってやるぞ!」

 

 うわー!スッゲー地味な、そして精神的に来る嫌がらせだ!

 

 俺は、自分の口で告白したいと言うことを知っている龍生ならではの脅し方。

 

 そうこうしている間に、あと1分

 

真「不味い!」

 

 俺は走る!

 

 10

 

 走る!俺は走って、この剣を刺す!龍生が落とし穴で足止めをしてくれたんだ!

 

 9

 

真「諦めねー!こんな異変で死者を出してたまるか!」

 

 8

 

 俺は、走る!足をくじいたとしても、

 

 7

 

龍生「お前の事を信頼している!行け!真!」

 

 6

 

 龍生に応援された。それに続いて、霊夢・魔理沙・こいしも、言葉を投げ掛けてくる。

 

 5

 

霊夢「あんたが、この世界の人々の命を握ってるのよ!行きなさい!」

 

 4

 

魔理沙「お前が、この世界を救う英雄になって見せるんだぜ!」

 

 3

 

こいし「真!お願い!勝って!」

 

 2

 

 俺は、そこまで出来るかは分からない。だいたい、俺の期待が大きすぎだ!ここに来る前は、普通の高校3年生だ!だけれども…

 

 1

 

真「今回は、英雄になってやるよ!食らえ!」

 

 0

 

 0のタイミングとほぼ同時に俺は刺した。

 

西行妖「ぐぎゃー!」

 

 そしてまがまがしい妖気は消え、幽々子の体も元の場所に戻り、封印が再度開始された。

 

真「残り時間は…0,1秒か…この0,1秒が無ければ俺は、皆を助けることが出来なかったのか…」

 

 そう思いホッとひと安心

 

幽々子「あれ?ここは…」

 

 幽々子も目を覚ましたし、一件落着!

 

 その時、階段から誰かが上がってきた。

 

「いやーブラボー!ここにこの世界を救った勇者君の誕生か!」

 

 誰だ?

 

 そしたら、龍生が急に肩を震わせていた。

 

 そして、すごい見幕だった。

 

龍生「おい!なぜ、お前がここにいる!

 

 

親父!」




 はい!第27話終了

 はい!今回は、西行妖を倒しました!

 ここだけで僕自身は、すでに、妖々夢はもうお腹一杯なんですが、面白いアイデアが思いついたので、次回は、まだ宴会には入りません!

 と言う訳で

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第28話 怒る龍生

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回は、ついに西行妖戦も終わりました。

 そして新たなキャラの登場!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第28話スタート


sede 龍生

 

龍生「おい!なぜ、お前がここにいる!親父!」

 

 俺は、とてつもなく怒っていた。

 

 今まで、感情が無く、時が止まったようになっていた。

 そして、そうなった原因の親父に合ったことによって、感情が一時的によみがえった。

 

「おやおや?そこに、可愛くない元息子では無いか!」

 

 親父はハハハと笑う。

 

 何が可笑しいのか何一つ理解できない。

 

 そんなことを

 

 言っているとどんどん恨みが大きくなっていく。

 

 殺す!

 

 

 

sede 真

 

 今龍生は、今までに無いくらいに感情を露出させている。

 

真「落ち着け!龍生!」

 

 今龍生からどす黒いオーラが出ている。

 

 圧倒的ラスボス感。

 

 龍生の方が悪役っぽい。

 

龍生「殺す!こいつだけは!刺し違えても殺す!」

 

 もうダメだ!今のこいつになに言っても聞かない…

 

龍生「お前は!元の世界で殺したはずだろ!」

 

 殺した?初耳だ。

 

「確かに殺された…しかしこの世界によみがえり、ついに、お前を殺す力を手にいれた!」

龍生「なら、もう一度殺してやる!無心《無くした心》」

 

 その瞬間!何も考えていないかのように四方八方に弾幕が飛び散った。

 

「フハハ!この俺を殺せるとでも?片腹痛いわ!なら少し俺の能力を見せてやろう!《ロック》!」

 

 その瞬間この世界のすべての物の動きが止まった。

 

龍生「く、動けない!」

真「これが、あいつの能力!」

「フハハ!そうだ!俺の能力は、【ありとあらゆる物の動きを止める程度の能力】だ!」

 

 動きを!そんなの勝てるわけがない!

 

「そして、この能力にはもう1つ出来ることがあるんだ!それはな!止めた相手の体を操ることが出来る!」

 

 え!ヤバイぞ!それは!

 

龍生「く、体が勝手に…」

 

 そしたら、俺の能力で作った剣を持った。

 

龍生「ヤ・メ・ロ!」

 

 そしたら俺に近づいてきた。

 

 そして、

 

 スパン

 

 気づいた瞬間、俺の首は宙を舞っていた。

 

 そして、意識を手放した。

 

sede こいし

 

龍生「う、うわー!が、ぐ…くそ!」

 

 龍生が剣で、真の首を飛ばした。

 

こいし「し、ん…」

 

 例え真の能力が有ったとして、これは、どうなんだろうか?

 

 今すぐ死ぬことは無いかもしれない!だけど、出欠多量で死ぬことはある。

 

 そしたら、霊夢が

 

霊夢「紫!」

紫「何よ!霊夢!」

霊夢「永遠亭に送っといて!」

 

 永遠亭?なんだろ?それ…

 

 そして、頭に?を浮かべたまま、龍生の方を見ると…

 

 自分の胸に剣を突き立ててた。

 

 そして、

 

 ぐさっ

 

龍生「が…ぐ…ぐゎ~!」

 

 バタン

 

 龍生が倒れた。

 

こいし「龍生!」

 

 龍生は、自分の胸に剣を刺して、その剣が、龍生の胸を貫通していた。

 

霊夢「ねぇ!あんた大丈夫?」

魔理沙「こりゃヤバイのぜ!紫!こいつも運んでくれ!」

紫「分かったわ!」

 

 そして、龍生は空間の裂け目に引きずり込まれた。

 

「こんなものか…実に無駄な時間を過ごした!」

 

 そう言って、龍生のお父さんはどこかに行った。

 

霊夢「嫌な予感がするわね!」

魔理沙「ああ…私もだぜ…」

 

 

 

外の世界

 

sede 三人称

 

「ねー!ねん君!」

「なんだ!姉ちゃん!今、忙しいんだから!」

「と言っても、オンゲーしてるだけじゃない!」

「オンゲーは良いぞ!ボッチでも充分楽しめる!」

 

 姉は、オンゲーをしている弟に対し、あ、察しと言う顔をしていた。

 

「それなら、友達を作れば「嫌だ!」」

「何で、コミュ症の僕が!何でそんな拷問みたいなことを!」

「でもそれじゃあ、一生そのままだよ!」

「良いんだよ!これで!それより姉ちゃんもするか?」

「じゃあ少しやろうかな?」

「ふ、じゃあゲームスタートだ!」




 はい!第28話終了

 今回は、シリアスを書きたかったんですが、

 これが、限界でした!

 そして、最後に出てきた謎の姉弟彼らは誰なんでしょうか?

 まぁ少し言うと、会話から分かるように、弟はゲーマーで、ゲーマー脳があります!

 では、今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第29話 外の世界のターン

 はい!どうも皆さん!ミズヤです!

 前回は、異変が無事(白目)に終わり、いよいよ宴会です!

 そして、前回の最後に出てきた謎の人物は誰なのか!

 それは、僕以外誰も知らない!

 もう、あの人物達の設定は考えてあるので、大丈夫だ!問題…しかない!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第29話スタート


sede 紫

 

 あの二人を運んだあと、私は外の世界に来ていた。

 

紫「この世界のどこかに、超絶能力を持った超人が居ないかな?」

 

 そう、なぜ、来ているか?それは、スカウトだ!

 

 霊夢にはときおり「結界無視して、外にいくな!」と言われるが、今は緊急事態!

 

 あの、龍生?だったっけ?その人のお父さんが幻想郷で、暴れている。

 

 いつもの私なら、私の可愛い幻想郷を荒らされてたまるものか!と、ボコしていたけども、相手が相手…

 

 外の世界の人の手も借りたい気分なのよね…

 

 その時!

 

紫「これは!もしかしたら、あいつと張り合えるかもしれない能力!」

 

 そして、そこに向かった。

 

 

 

sede ?

 

 ふ、これくらいちょろいぜ!

 

「もう!ねん君強すぎ!協力プレイしても、全く私のところまで敵が回ってこなかったよ!ねん君の防衛網固すぎ!」

「まぁ、ゲーマーなら当然だ!」

 

 僕は、ゲームの事ではつまずいたことがない!

 

 レベル1でも、僕の技量があればラスボスなんて倒せるだろう!

 

 僕の前では、雑魚と化す、ラスボス…

 

 しかし僕は、なるべくラスボスは倒さないようにしている。

 

 なぜかって?

 

 ラスボス倒したあとのエンディングで、もう終わりか…と、そう言う感情を抱きたくないんだよ!

 

 もっと強くしてやるぜ!とかそう言う気持ちには僕はなれない、逆にそのゲームをやる気力が失せる!

 

 逆にもっとやり込もうと言う人の考えは分かるが、僕はわざわざやろうとは思えない!

 

「ねん君!私にも、活躍の場をちょうだい!」

「じゃあ、僕は潜伏しながら、寝るんで!よろしく!」

 

 すぅ~すぅ~

 

「ほ、本当に寝たー!と言うか、ねん君!どちらかと言えば、ツッコミでしょ!ツッコミがボケてどうするのよ!」

 

 すぅ~すぅ~

 

「こうなったら自棄だわ!やってやるわよ!」

 

 その時、

 

 どこからともなくおばさんが現れた。

 

(でも、あの人おばさんって言ったら洒落にならなさそうなオーラを出している!)

「あ、なんか知らないけどどこからともなくおばさんが出てきた!」

「言ったー!包み隠さず言ったー!その勇気は、100点だけど、空気の読み方は、0点だね!」

 

 ん?僕、変なこと言ったかな?どんどんおばさんの顔が、(笑顔)から(黒笑)に変わっていく。

 

紫「私は、八雲 紫!少しこの子と話があるから待ってて!」

 

 そして、僕は今世紀最大の恐怖を味わった。

 

「こここ、怖い!」

 

 姉ちゃんは、震え上がってるよ!

 

紫「それで、あなた達の名前は?」

「私は、南雲(なぐも) 鈴音(りんね)!そしてこっちは弟の…何だっけ?」

「さっきまで普通に呼んでたでしょ!どれだけ物忘れ激しいんだ!このバカ姉貴!」

鈴音「バカは傷つくな…」

「あ、僕は、この姉ちゃんの弟(ぐぬぬ…認めたくない!)の、南雲(なぐも) 音恩(ねおん)だ!」

 

 そしたら、このお姉さん(敬意)は突如としてこんなことを告げてきた。

 

紫「あなたたち、幻想郷に来る気はない?」




 はい!第29話終了

 宴会をやると言ったな?あれは嘘だ!(キリッ✨)

 と言う訳で、ここで繋げました!

 あと、永遠亭のくだりは、ここでは、永夜抄より前から永遠亭があると言う解釈で行きます!

 はい!今回はここ

真「待て!また性懲もなく!本編に出たな!」

 逃げないと殺られる!と言う訳で去らばだ!

真「はい!捕まえた!」

 お慈悲を!ぐはぁー!

真「はい!今回はここまで!」

真「次回もよろしくお願いします!」

真「ではでは!」

真「さようなら!」


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第30話 もう1つの幻想入り

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回は、ゆっかりーんが、外の世界で、鈴音と音恩をスカウトしましたね!

 前回は、内容が濃いようで、濃くないので、前書きのネタが少ないです!

 と言うことで!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第30話スタート


sede 音恩

 

 は?幻想郷?

 

 ???

 

 分からん!でも状況から察するに、

 

音恩「幻想郷って異世界からやって来てスカウトしたと?」

紫「すごいわね!合ってるわ!」

鈴音「いいいい!異世界!」

 

 お!ついに来たか僕の時代!

 

音恩「つまりは、僕と姉ちゃんが主人公の異世界生活か」

紫「いや!他にも、あなた方より早く連れてきた人は居るわよ!でも、ある事件によって…まあ、こっちでは異変って呼んでるんだけどね…で、重症を負ったのよ!一人は、心臓の横をギリギリ掠める感じで、操られて、自分で刺すし、一人は、操られた友人に首を切り落とされるし…」

音恩「いや!一人目は分かる!分かりたくないけど心臓当たってないならまだ希望はある!だが二人目は完全に死んでるじゃないですか!」

紫「こっちの世界では、能力ってのが有って、その能力で無効化出来るのよ!」

 

 は?ヤバくねその能力

 

音恩「つまりは、僕達はその犯人を倒せる程の能力の持ち主と言う訳か?」

紫「理解が早くて助かるわ!で、来るの?来ないの?」

鈴音「私は行こうかな?ねん君は?」

音恩「当然行くよ!」

 

 そして、そう答えた瞬間浮遊感に襲われた。

 

 下を見ると、

 

 あー、穴が空いたのか…これが、あのお姉さん(敬意)の能力かー

 

紫「幻想郷へいらっしゃい!幻想郷は、あなた方を歓迎するわ!」

 

 そして、重力の成すがままに僕達は落ちていった。

 

 

 

幻想郷

 

音恩「ここは?」

鈴音「キャー!」

 

 ドスン

 

音恩「姉ちゃん受け身下手すぎ!」

 

 その次の瞬間

 

 僕のパソコンが落ちてきた。

 

音恩「何でパソコン?」

 

 そして少し歩いた。

 

 そしたら、真っ赤なお屋敷が見えてきた。

 

音恩「目に悪そうだな…」

鈴音「うん、目が痛い…」

 

 その時

 

「誰ですか?」

 

 そう聞かれたので素直に返す

 

音恩「あ、僕は、南雲 音恩!そしてこっちが、姉ちゃんの」

鈴音「南雲 鈴音です!」

美鈴「私は、この館、紅魔館の門番をしている、紅 美鈴です!」

 

 門番さんか…

 

音恩「ところで、ここら辺に寝泊まり出来るところはありませんか?無ければ野宿で…」

美鈴「野宿は絶対ダメです!」

鈴音「どうして?」

美鈴「そんなことしたら、妖怪に食べられますよ!あなたたちは外来人ですか?なら、この世界には、妖怪や妖精、神なとがいるので、気を付けて下さい!」

音恩「そうか…」

美鈴「なら、お嬢様に相談して、ここに住まわせてもらいます?」

 

 おお!それはいい提案だ!

 

音恩「そうします!」

 

 そして、美鈴さんが、門を開けると、待ってました!と、言わんばかりのタイミングで、メイド?さんが一瞬で現れた。

 

咲夜「ようこそ紅魔館へ!私は、この紅魔館のメイドを勤めさせていただいております!十六夜 咲夜ともうします!」

音恩「あ、どうも!ご丁寧に!僕は、南雲 音恩!で、こっちは姉ちゃんの」

鈴音「南雲 鈴音です!」

咲夜「音恩さん、鈴音さん、お嬢様がお呼びです!案内致しますのでついてきてください!」

 

 そうして、咲夜さんのあとをついていった。




 はい!第30話終了

 今回は、もう1つの幻想入りと言う訳で最初に降り立ったのが、何と!紅魔館!

 果たして、音恩君と鈴音さんの運命やいかに!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第31話 宴会sede音恩

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 はい!今回は、紅魔館です!

 前回同様、音恩視点です!

 主に視点になりやすいのは、真、こいし、霊夢、音恩と言うことでやっていきます!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第31話スタート


sede 音恩

 

 やはり、内装も真っ赤…

 

 そして、外から見たよりも中の方が大きい!

 

 どういう事?

 

 そして少し歩いたら、いかにも偉い人が居そうな扉にたどり着いた。

 

鈴音「どきどきしてきたね!」

 

 そしてその扉が開けられた。

 

咲夜「お嬢様!例の方々をお連れしました!それでは私はこれで!」

 

 その瞬間、咲夜さんが消えた。

 

音恩「…あの人、瞬間移動が出来るんですか?」

「いいえ!時止めよ!」

 

 マジか!かなりチートじゃ!

 

レミリア「あなた達が来るのは分かっていたわ!私は、レミリア・スカーレット!この館の主!」

音恩「あ、僕は、南雲 音恩!そして、こっちは姉ちゃんの」

鈴音「南雲 鈴音です!」

 

 僕達が来るのが分かっていた?どういう事だ?

 

レミリア「私の能力は、【運命を操る程度の能力】よ!それで分かったの!じゃあ、あなた達を紅魔館は歓迎するわ!」

音恩「まず、なぜ考えてることが!と、ツッコミたいけど!良いんですか?僕達をここで住まわせてもらって!」

レミリア「良いわよ!」

鈴音「やったね!」

レミリア「で、早速だけど、今から宴会に行くけど来る?」

 

 宴会?ああ!あの噂に聞いた、どんちゃん騒ぎの奴か?

 

音恩「ことわ「行くわ!」ゴルァ!なに勝手に返答してんじゃ!」

鈴音「だって!友達が出来るチャンスだよ!」

音恩「僕が騒がしいこと苦手だって知ってるだろ!姉ちゃんだもんな!こんなバカでも姉ちゃんだもんな!」

鈴音「バカって何よ!バカって!」

レミリア「争ってないで行くわよ!」

 

 そして出発した。

 

 あの姉ちゃん以外と力が強くて、手を引っ張られたんだけど、振りほどけなかった…

 

 

 

博麗神社

 

 そうこうしてると、宴会会場にたどり着いた。

 

 予想通り騒がしい!

 

音恩「…」

 

 僕は、黙って端の方に行こうとした時

 

レミリア「一応外来人だし!自己紹介したらどう?」

鈴音「ほら!行こう!」

音恩「嫌だ!」

 

 とうとう、一番前へ来てしまった。

 

鈴音「みなさん!はじめまして!南雲 鈴音です!今日来た外来人です!そして…ねん君何でそんな死んだ魚のような目をしているの?」

音恩「外怖い外怖い」

鈴音「早くしないと、また人の多いところに放り出すよ!」

 

 それだけはやめろ!

 

音恩「はい!どうもみなさんはじめまして!南雲 音恩です!ががが、外来人です!」

 

 姉ちゃん怖い!

 

 ワイワイガヤガヤ

 

 たぶん、僕達の話題で盛り上がってるのだろう…

 

音恩「はぁ…」

 

 その時

 

文「お二人さん!取材を受けてもらっていいですか?私は、射命丸 文です!」

音恩「断る!」

鈴音「私は良いですよ!」

 

 何で、僕が取材を受けなきゃならないんだ!

 

 こうして、




 はい!第31話終了

 今回は、音恩視点で、宴会まで持ってきました!

 で、次回は地霊殿メンバー視点です!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第32話 宴会

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回は、鈴音と音恩の住む場所が決まり、初の宴会に行きました!

 今回は、異変が終わったあとの地霊殿の様子と宴会です!

 それでは本編行きましょう!

 ではでは!

 第32話スタート


地霊殿

 

sede こいし

 

 私は、地霊殿に帰ってきていた。

 

 折角会えたのに、あんなことがあるなんて…

 

 私は、完全に自分の部屋に閉じこもっている。

 

さとり「こいし!宴会に行かない?今回は、私も行くけど…」

こいし「行かない…」

 

 私は、行く気にはなれなかった…

 

さとり「じゃあ私も行かないかな…」

こいし「私に合わせないで、お姉ちゃんは行けば良いじゃん…」

 

 そしたら、お姉ちゃんが

 

さとり「私はね、こいしが喜んでいる姿を見るのが好きなの!真と龍生だってまだ死んだと決まった訳じゃない!だから、気分転換に一緒に行きましょう」

 

 お姉ちゃんは優しいな…私も行こうかな?

 

こいし「うん…行こうかな」

さとり「じゃあ、支度して行きましょう」

 

 そして、私はお姉ちゃんに説得されて宴会に行くことにした。

 

 

 

博麗神社

 

 久しぶりだな…

 

霊夢「あ、いらっしゃい!入んなさい!」

 

 霊夢は強いな…確かに、真や龍生とは、関係が浅いけど、多少なりともショックは受けてるはずなのに…

 

 私は席に座った。

 

 だけど、食欲はわかなかった。

 

 その時

 

鈴音「みなさん!はじめまして!南雲 鈴音です!今日来た外来人です!そして…」

 

 なんか、二人ほど前に出て自己紹介をやっているみたいだ。

 

 なんか、言い争ってるし…

 

音恩「はい!どうもみなさんはじめまして!南雲 音恩です!ががが、外来人です!」

 

 なんか、声が震えてる。

 

 真の事思い出すな…ダメダメ!

 

 気持ちを切り替えないと!

 

さとり「新しく、外来人ですか…」

 

 まあ、少し飲もうかな?

 

 

 

sede 音恩

 

 ふぅ…僕、頑張ったよ!

 

 僕は自己紹介が終わり、レミリアさんの元に戻った。

 

レミリア「あ、あなた達が自己紹介している間に、紅魔館メンバーが揃ったわよ!」

音恩「そうなんですか?」

鈴音「じゃあまた自己紹介ね!」

 

 そして、紅魔館メンバーの元に向かった。

 

美鈴「あ、自己紹介お疲れさまです!」

レミリア「じゃあ、自己紹介するわよ!」

咲夜「私と中国(美鈴)は、自己紹介したわよね」

パチュリー「なら、私からね!私は、パチュリー・ノーレッジよ!レミィの親友ね!」

小悪魔「私は、小悪魔です!パチュリー様の図書館の司書をやっております!」

フラン「私は、フランドール・スカーレット!」

 

 スカーレット?

 

音恩「じゃあ、フランさんは、レミリアさんの妹ですか?」

フラン「そうだよ!あなた達が、今日から紅魔館に住む人間?」

鈴音「そうだよ!」

音恩「俺は、さっき自己紹介したけど、南雲 音恩です!外来人です!」

鈴音「同じく、南雲 鈴音だよ!」

 

 そうして、全員と自己紹介が終わり

 

 描写が少ないけど宴会が終わった。

 

 第弐章 完結




 はい!第32話終了

 はい!今回は、宴会が終わりました。

 と言う訳で、第弐章終了!

 次回から、日常偏です!

 そして、もう1つ!

 活動報告にて、アンケートをとっております!

 投票する形ですので、協力してくださる方は、そちらに投票していってください!

 と、ここら辺で

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第2,5章 日常
第33話 能力探し


 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回から日常偏が始まります!

 そして、今回は、ぐだぐだが酷いです!

 注意してください!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第33話スタート


sede こいし

 

 はぁ…

 

 やっぱり真が居ないと寂しいな…

 

さとり「こいし…やっぱりまだ引きずってるのね」

 

 そう…私は引きずっていた。

 

さとり「こいし!ご飯が出来たわよ!」

こいし「…」

 

 私は、何も答えなかった。

 

さとり「ここに置いておくわね!」

 

 また、あんなことになるなら、真には戦って欲しくない。

 

こいし「はぁ…」

 

 

 

sede さとり

 

 こいし…宴会から帰ってきてから、ずっとあんな感じ…こいしが悲しいのはよくわかる。

 

 早く元に戻って欲しいな…

 

さとり「お燐!お空!食べるわよ!」

お燐「分かりました!さとり様!」

お空「今行きます!」

 

 そして、ご飯を食べた。

 

 

 

sede 音恩

 

 僕は今、フランとトランプをやっていた。

 

フラン「お兄様強すぎ!」

音恩「僕は、ゲーム全般が得意だからな」

 

 今は、大富豪をしている。

 

 そして、全勝していると言う訳だ。

 

鈴音「ほどほどにしなさいよ!」

音恩「僕はな!めんどくさいことに、勝負事では手を抜きたくないのだよ!」

鈴音「フランちゃんに勝ち目ないよ!」

 

 僕は、なぜかフランちゃんにお兄様と呼ばれている。

 

 

 そして僕は、さっき言ったように手を抜きたくないと言う性格のため、よっぽどじゃなきゃ僕には勝てない。

 

フラン「また負けた!」

鈴音「たぶん、ねん君に勝てる人は居ないよ!」

 

 うん!たぶん僕に勝てる人は居ないだろうな!

 

フラン「それより、お兄様とお姉ちゃんは、能力はあるのかな?」

音恩「あるよ!何かは分からないけど…」

フラン「じゃあ、能力探ししよ!」

 

 能力探し…嫌な予感が…

 

レミリア「じゃあ、能力探しするわよ!」

音恩「どういう…」

鈴音「状況?」

 

 どうやら、広いところにつれてこられて、紅魔館メンバー全員が集まってきている。

 

咲夜「じゃあ、中国(美鈴)あなたから行ったらどう?」

美鈴「ち、中国って…そうですね!私が行きます!」

 

 そしたら急に殴りかかってきた。

 

音恩「んな!」

 

 僕は、ギリギリよけれた。

 

 くそ!少し足止めでもしてくれたらな…姉ちゃんが、

 

レミリア「隙が有ったら反撃しても良いからね!」

 

 と言うか、今更だが何でいつも僕は、パソコンを持ってるんだ?

 

 なんか無意識に持ってるんだよな…

 

 そして、重要アイテムに思えてくる。

 

 そして、僕はパソコンを開いた。

 

 で、なにすれば良いんだろう…

 

レミリア「そこまで!」

鈴音「ねん君!なにパソコンを開いてるのよ!」

レミリア「次は、咲夜ね!」

咲夜「はい!」

 

 そしてナイフを投げてきた。

 

音恩「だから、危ないって!」

 

 この能力探し中にでも、能力を探して、いつもパソコンを持っている謎を解かないと…僕が、持っているんだけどな…

 

レミリア「終了!次は、パチェ!」

パチュリー「めんどくさいわ!」

レミリア「じ、じゃあ、フラン!壊さないでね!」

フラン「分かったわ!お姉様!」

 

 そして、弾幕?なるものを飛ばしてきた。

 

音恩「と言うか、何で皆俺ばかりを狙うんだよ!」

 

 俺しか狙われないんだけど!

 

鈴音「狙われてるよ!蚊に…」

音恩「蚊かよ!」

 

 くそ!少し位は足止めしてよ!

 

 その時、

 

フラン「キャア!」

 

 姉ちゃんがフランちゃんを押さえ込んでた。

 

 だけど、弾幕は空中に作り出せるんだから!意味無いんだよ!

 

 と言うか、心が読まれた!

 

音恩「姉ちゃん!心が読めるの?」

鈴音「ううん、感情が分かるの!」

レミリア「それって、こっちの世界風に言ったら、【感情が読める程度の能力】って感じ?」

鈴音「私の場合、誰かに求める欲求もわかるから、【把握する程度の能力】ね!」

 

 それで!

 

レミリア「じゃあ、そこまで!次は、私ね!」

 

 そして、弾幕が飛んできた。

 

 一番凄くて隙が無い

 

音恩「くっそ!どうにでもなれ!」

 

 パソコンを適当に操作した。

 

 そしたら空中で、弾幕が留まった。

 

音恩「分かる!使い方が!」

 

 そして、その弾幕を操作して、レミリアの方に動かした。

 

レミリア「うわっ!ま、まさか、自分の弾幕に当たりそうになる日が来るとはね…」

音恩「分かったよ!僕の能力は、【ありとあらゆるものを操る程度の能力】だ!」

 

 そして、能力探しは終わった。




 はい!第33話終了

 はい!少ないですけど、次回から、次の異変に行きたいと思います!

 今回は、今までに無いくらいのぐだぐだ感

 そして、この作品の過去偏を書き始めたので、そちらもよろしくお願いします!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第3章? 萃夢想
第34話 3日ごとに繰り返される宴会


 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、短いですが、萃夢想です!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第34話スタート


sede 音恩

 

音恩「またですか…」

レミリア「またよ!」

 

 いやいや!おかしいだろ!3日置きに宴会が繰り返されるなんて!

 

 しかも、僕と姉ちゃんとあと、博麗 霊夢さん?だったっけ?しか、見えていないみたいだけど、うす黒いもや見たいのが見える。

 

 霊夢さん曰くこれは「妖気よ!それも、霧状になったね」らしい。

 

 そして、最初は、霊夢さんも乗り気だったみたいだけど、準備が疲れるし、不満が溜まってきたみたいだ。

 

 あと、霧雨 魔理沙さん?だっけ?まあ、その人も、宴会のネタも尽きてきたと不満を漏らしていたな。

 

 それで、二人とも異変だ!とか、騒いでいたな。

 

音恩「はぁ…行かないって言っても、姉ちゃんに引きずって行かれるから、行くか…」

 

 

 

博麗神社

 

霊夢「来たわね!じゃあ音恩!へはず通りに…」

音恩「断る!」

霊夢「んな!」

音恩「確かに、この異変は面倒だ!しかし、この異変のお陰で霊夢たちと知り合えた!だから感謝している!そして、何より、僕は面倒くさいことを嫌っている!だから断る!」

 

 そもそも、霊夢さんと作戦を組んだ覚えが無いし!

 

鈴音「んー良く分からないけど…あ、これって異変だったの?じゃあ、協力してあげな!異変解決」

音恩「何で僕が協力せなあかんのだ!」

鈴音「そうか…残念だな…異変を無事解決出来たら、お腹いっぱいうどんを食べさせてあげようと思ったのに…とても残念だな…」

 

 今姉ちゃん何て言った!うどん…だと!僕の好物ランキングの王者の中の王者!キングオブキングの称号を持つあのうどんだと!

 

 く、これは、姉ちゃんの策略だと分かっている、分かっているが

 

音恩「今の話、本当か!」

鈴音「本当だよ!ねん君!」

音恩「霊夢さん!喜んで協力させていただきます!」

 

鈴音(計画通り)

霊夢(こいつ、操りやすいわね!)

レミリア(音恩は、うどんが大好物だったのね…)

 

霊夢「で、作戦なんだけど、宴会が始まったら高確率で、奴は現れる」

音恩「何でそう思うんですか?」

霊夢「巫女としての勘と言うのも有るけど、一番は、あの霧ね!」

音恩「霧?」

霊夢「そう!通常、妖気は近くないと感じない!だけど、妖気を感じれた!と言うことは?」

音恩「毎回、近くに来ていたと言うことですか?」

霊夢「そう!その通り!だから、霧が出た瞬間が狙い目よ!」

 

 そう言った矢先、霧が出てきた。

 

霊夢「来たわ!」

音恩「この妖気の根源を探す!」

 

 そして、僕の操る程度の能力を使って探った。

 

 俺の能力は、力なども探知することが出来るだから、探ることも出来る。

 

音恩「こっちだ!」

 

 そして向かった。

 

音恩「その辺りですね」

霊夢「何も無いじゃない!」

音恩「そうですね…ですが、ここら辺に力が有るんです!しかしあちこちに有るんですよ!まるで、分散して、スモック状になっているかの様に…」

 

 そしたら、急に力が一点に集まりだした。

 

「なぜ分かった、人間!」

 

 やがて、一人の女の子の姿になった。

 

音恩「僕の能力は、力なども探知することが出来るですよ!」

「人間、名前はなんだ?」

音恩「僕の名前は、南雲 音恩だ!」

霊夢「私は、博麗 霊夢」

「私は、伊吹(いぶき) 萃香(すいか)

 

 姿は、金髪で、2本の角が生えてて、紫色の服を着ている。

 

音恩「ところで、何でこんな異変を起こしたんだ?」

萃香「えーと、今回は、定期的に開催されるはずだった花見宴会が少なかったんだよ!だから、定期的に開催する癖をつけさせようとした」

霊夢「あー確かにね…今回の春冬異変のせいで宴会が少なくなっちゃったもんね」

 

 そしたら、霊夢は、少し考える素振りを見せる。

 

霊夢「じゃあ、これからも定期的に宴会を開催するわよ!勿論宴会じゃなくて、まあ、異変よりは、頻度落ちるかも知れないけど」

萃香「本当か!」

霊夢「だから、あんたも、ここに居ないでこっち来なさい!」

 

 こうして、皆で楽しく宴会をして無事異変は解決した。




 はい!第34話終了

 えー、萃夢想の内容がざっとだし、新登場キャラが一人だけなので少なくなってしまいました!

 まあ、早く、永夜抄を早く終わらせたいんじゃ!

 と言うことで、

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第参章 永夜抄
第35話 明けない夜の異変


 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 この作品の、過去編が完結した今日この頃、もう1つの作品の案が中々浮かばないのでこの作品に現実逃避!

 今回から、永夜抄始まります!

 萃夢想が1話だけですみません!

 あと、永夜抄のあとは、完全オリジナルの異変を沢山入れたり、永夜抄以降の異変が分からないので、その描写が無いかも知れませんが、すみません!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第35話スタート


sede 音恩

 

 はぁ…外の世界なら、この時間帯はオンゲーを夜通しやってるのにな…

 

 この世界は特にやることが無いな。

 

 まあ…異変が起こるのは嫌だけど。

 

 今の時間帯は良い子はもうとっくに寝る時間だ。

 

 だが!夜行性の僕としては、この時間は絶好調の時間帯なのだ!

 

 その時、

 

鈴音「あ、やっぱり起きてた!」

音恩「なんのようだ!」

鈴音「分かってるくせに!」

 

 そう言って姉ちゃんは、にじり寄ってくる。

 

鈴音「ねん君と寝るため!」

音恩「帰れ!あとまだ寝る気無い!」

鈴音「ねん君…いきなり帰れ!は無いよ…」

音恩「じゃあ、本当の理由はなんなんだ!」

鈴音「ねん君、まだ起きてると思ったから、同じ夜行性のフランちゃんのところに行こう!と、誘おうと思ったの!」

 

 まあ、暇潰しになるし、良いか。

 

音恩「まあ、暇潰しになるし良いんじゃねーの?」

鈴音「じゃあ、決まりね!」

 

 

 

地下

 

音恩「確か、こっちだったような…」

 

 そして、向かっていったら、何とも形容しがたい文字で『フランの部屋』と、書いてある部屋があった。

 

鈴音「お邪魔します!」

音恩「フラン!遊びに来たぞ!」

 

 しかし、部屋中を見回しても見当たらない。

 

 その時、

 

「だーあーれ?」

 

 何ともホラーチックな声でそう聞こえた。

 

 体が震える。

 

 だが、知っているから、そこまでの怖がりかたはしない。

 

 姉ちゃんは例外として…

 

 姉ちゃんは目を回して、床に倒れ込んだ。

 

フラン「あ、やり過ぎた?」

音恩「僕は良いけど、やる相手くらいは選んだ方が良いぞ、フランちゃん!」

フラン「だね…あと、呼び捨てで良いって言ってるでしょ!」

音恩「いやー、フランちゃんで慣れちゃってるからね…」

 

 取り合えず、姉ちゃんが起きるのを待つことにした。

 

鈴音「さっきは、倒れてごめんね」

音恩「マジ姉ちゃんホラー系苦手だよな!」

鈴音「だだだ、だって!」

フラン「ごめんね!お姉ちゃん!」

 

 なぜか、僕は、お兄様と呼ばれ、姉ちゃんは、お姉ちゃんと呼ばれている。

 

鈴音「良いよ!それより、遊びに来たんだよ!」

フラン「じゃあ、何する?」

音恩「フランのやりたい遊びで良いよ」

フラン「じゃあ、オセロ!」

 

 そして、フランはオセロ盤を取り出してきた。

 

音恩「ほう…オセロね!」

 

 オセロは、唯一一回だけ姉ちゃんに負けたゲームでもある。

 

 まあ、その一回以外は、999勝してるんだけどね。

 

 あと一回で、1000なので、負けた1回が悔やまれる。

 

 数分後

 

フラン「何で勝てないの!」

鈴音「あちゃー!これは完璧にねん君に良いように誘導されちゃってるね…」

音恩「しかし、最近は、連れ回されたり、異変解決したりして疲れてるから眠くなったな…僕はもう戻るよ!」

フラン「うん!また明日!」

鈴音「じゃあ私も戻るよ!」

 

 

 

そして、次の日

 

 僕は、時計を見た。

 

音恩「7時か…僕にしては随分早く起きたな…」

 

 そして、ふと外を見ると

 

音恩「夜じゃねーか!なんだよこれ!異変か?異変なのか?ふっざけんじゃねーぞ!今回ばかりは行かねーからな!因みにおうどん美味しかったです!じゃなくて!」

 

 その時

 

鈴音「ねん君!異…変…よ…?何でベットの上でのたうち回ってるの?」

音恩「僕は行かねーからな!」

鈴音「異変解決したら、うどん食べさせてあげる!それと今回は私も協力するから!」

音恩「喜んで協力させていただきます!」

 

 うどんの誘惑に勝てない僕であった。




 はい!第35話終了

 今回は、すべての描写が紅魔館です!

 音恩君のうどんの誘惑に勝てない気持ちわかります!

 しかし、ゲームに関してはチート的な才能がありますね。

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第36話 妖怪が暴れまわる日chapter1

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、地霊殿スタートです!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第36話スタート


sede こいし

 

 暫く引きこもっちゃってるな私…

 

さとり「こいし…ずっとあのままだけど大丈夫かしら?」

 

 扉の外から声が聞こえる。

 

さとり「こいしー!明日、真のお見舞いに行くわよ!」

こいし「うん」

 

 あれから、どうだろう?

 

 明日に備えて今日は早めに寝よう。

 

 

 

次の日

 

こいし「ふゎーあ」

 

 大きな欠伸をした。

 

 久しぶりだな…外に出るの…

 

 そして、自分の部屋の階から一階に降りていく。

 

さとり「あ、こいし!じゃあ行くわよ!準備は良い?」

こいし「うん!良いよ!」

 

 そして地霊殿から出て、地上に出てきた。

 

さとり「なにこれ…」

こいし「こんなときに限って異変…」

さとり「まあ、今回は、お見舞いが目的なので行きましょう、こいし」

 

 そして、真と龍生が入院する病院、永遠亭へ向かった。

 

 

 

sede 音恩

 

 まさに!僕の時代来たー!

 

 普段引きこもっているインドア派の僕にとって、一番の天敵は日光!

 

 そして、それが朝なのに日光何て無い!

 

 これで勝つる!

 

鈴音「なに考えてるかは分からないけど、下らないことだと分かってしまうのが残念だな…」

 

 そして、僕達が向かっているのは、博霊神社だ!

 

 

 

博霊神社

 

 やがて、僕達は博霊神社に着いた。

 

魔理沙「霊夢!」

霊夢「魔理沙…あんたは次に、異変だぜ!と言う」

魔理沙「異変だぜ!あ!」

霊夢「どんだけあんたの親友やってると思ってるのよ!」

 

 なんか、楽しそうだな。

 

音恩「よう!霊夢さん!」

鈴音「来ました!」

魔理沙「おお!これは!珍しい組み合わせになったな!」

 

 そしたら、霊夢さんは無言で立ち上がった。

 

霊夢「ついてきなさい!私の勘が完全にこっちだって言ってるわ!」

音恩「勘って…」

鈴音「幾らなんでも…」

魔理沙「でも何故か霊夢の勘は外れたことが無いんだぜ!」

 

 マジで!スゲーよそれ!

 

 そして、ついていく途中に、妖怪が現れた。

 

「お姉さん達は誰?」

霊夢「私は、博霊 霊夢!」

魔理沙「私は、霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

鈴音「私は、南雲 鈴音!」

音恩「僕は、南雲 音恩!」

 

 僕達が名乗ると、妖怪も

 

「私は、リグル・ナイトバグ!妖蟲です!」

 

 自己紹介してきた。

 

 虫か!

 

 容姿は、頭から2本の触角が生えてて、緑の髪、白い服、青いズボン、そして、マントを着けている。

 

音恩「妖怪か…家にも居るからもう慣れたな…」

リグル「今日は、異変の様ですね…それも夜が終わらない…」

霊夢「それが?」

リグル「今日は、妖怪達が好きに暴れまわれるんですよ!」

音恩「気を付けろ!と言うことか?」

リグル「そう言うことです!」

 

 それだけ言うと、リグルはこの場を去った。




 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、リグルが登場致しました!

 次回は、どういう話になるのか?

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 それと、最近書き始めた『東方神空間伝』も、よろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第37話 妖怪が暴れまわる日chapter2

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 最近ネタが浮かばなくて、大変です!

 そんなときは、東方projectのwikiを見てるんですがね。

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第37話スタート


sede 音恩

 

 さっきリグルに忠告を受けた。

 

 気を付けろ…か…

 

「♪~♪」

鈴音「ねえ!なんか歌声が聞こえない?」

霊夢「本当ね!」

魔理沙「上手いんだぜ!」

 

 だが…僕は不吉な予感がする。

 

「♪~♪」

 

 !

 

音恩「皆!聞いちゃダメだ!微かに妖気を感じる!」

霊夢「あれ?回りが見えない!」

魔理沙「どこに居るのかぜ?」

鈴音「え?何も見えない!」

 

 ちっ…手遅れだったか…

 

「これを初見で突破したのは、あなたが初めてだよ!」

 

 そう言って、奥から妖怪が出てきた。

 

 容姿は、桃色の髪、小豆色と白の服、小豆色のスカート、そして鳥っぽい羽が生えてる。

 

「私は、ミスティア・ローレライ!夜雀よ!あなたは?」

音恩「僕は、南雲 音恩!ただの人間だ!」

 

 夜雀か…聞いたことがある。

 

 確か、夜盲症を起こさせることが出来るんだっけか?それかよ!

 

 夜盲症になった霊夢さん達は宛になら無い!

 

ミスティア「じゃあ!先ずはあなたを襲ってあげるわ!」

音恩「こんなところで死ぬわけには行かない!」

ミスティア「さあ!始めるわよ!」

音恩「ふ、僕に簡単に勝てるとは思うなよ!」

 

 その瞬間、ミスティアは弾幕を放ってきた。

 

 大部隙間がない!

 

 僕がここを突破するのは自殺行為!

 

 ならばとる行為は1つ!

 

音恩「操作《己の赴くままに》」

 

 僕は、弾幕を操り押し返した。

 

 だけど、僕はこのパソコンを操作しなければ、操れない!だから、僕の弱点は、動きを止められる!若しくは、パソコンを僕が使えないようにすること!これが弱点になる!

 

ミスティア「なら!」

 

 僕は、弾幕を出せない…

 

 だから押し返すしか無い。

 

 だが!ミスティアの攻撃は弾幕では無かった。

 

ミスティア「夜盲《夜雀の歌》」

 

 そしたら、ミスティアはまた歌い出した。

 

 そして、もろに聞いてしまった。

 

音恩「っ!」

 

 ミスティアは、勝ちを確信したようだ。

 

ミスティア「最後よ!」

 

 僕は、迫り来る弾幕を黙視できない。

 

 だが!

 

 妖気は分かる!

 

音恩「操作《己の赴くままに》」

 

 そして、僕は弾幕を操る体勢に入った。

 

 そして妖気を探知する。

 

音恩「そこだ!」

 

 妖気を感じた方へ弾幕を放つ。

 

ミスティア「え!」

 

 ドカーン

 

 そして、煙が晴れた所からは気絶したミスティアが見つかった。

 

音恩「お!だんだん見えるように!」

鈴音「治った!」

霊夢「でも、どうして治ったの?」

魔理沙「たぶん、誰かがこの妖怪を退治してくれたんだぜ!」

 

 そして、目が治ったので、更に歩みを進める。

 

 

 

人里入り口

 

「ダメです!今人里に入るのは!」

魔理沙「情報収集を!」

「それより、後ろの二人は誰ですか?」

鈴音「私は、南雲 鈴音!」

音恩「僕は、南雲 音恩だ!」

「私は、上白沢(かみしらさわ) 慧音(けいね)です!」

 

 そして、名乗り終わったら慧音さんは、竹林を指差して、

 

慧音「異変解決なら、竹林の中が怪しいと思います!ただならぬ力を感じます!」

霊夢「ありがとね!行くわよ!」

魔理沙「おう!」

鈴音「はい!」

音恩「もう一息だな」

 

 そうして、竹林の中へと向かった。




 はい!第37話終了

 今回は、ミスティアと慧音が出てきました!

 次回は、いよいよ乗り込みます!

 それと、今文字数の事でアンケートを取っているので投票してくれたら嬉しいです!

 投票は、活動報告からアンケートを取っているのでそこから行ってください!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第38話 迷いの竹林

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 いやー!この小説見直してて思ったんですが…

 一応本主人公もだんだんチート化はしてるんですよ!

 ですが、サブ主人公の方がチーターや!

 そう思うようになってきました。

 前置きはこれくらいにして本編行きましょう!

 では!

 第38話スタート


sede こいし

 

さとり「もう少しで着きますね!」

こいし「うん!」

 

 そして、私たちは竹林の前に着いた。

 

こいし「ここって迷いの竹林だよね?どう行くの?」

さとり「それはね!あ!居た!」

 

 そしたら、お姉ちゃんは、人影の方に行って声を掛けた。

 

さとり「すみません!永遠亭まで案内してくれませんか?」

「ああ、良いけどお前らは誰だ?」

さとり「私は、古明地 さとり」

こいし「私が妹の、古明地こいしだよー!」

「私は、藤原(ふじわら) ()妹紅(もこう)だ!よろしく!」

 

 そして、自己紹介をした。

 

 本当にこの人道を知ってるのかな?

 

妹紅「ついてこい!こっちだ!」

 

 

 そうして私たちは、竹林に入り、永遠亭に向かった。

 

 

 

sede 音恩

 

 僕達は、竹林の入り口に居る。

 

霊夢「おかしいわね?普通ならここに妹紅が居るはずなのに…」

魔理沙「誰かを案内してるのか?」

 

 ここは、二人が言うには迷いの竹林と言うらしい。

 

 同じ風景が続き、さらには妖気が充満していて平衡感覚が狂うらしい。

 

 それによって、案内が必須らしい。

 

 しかし、僕は妖気を探り、最も強い妖気の所を探せば良い!個別に探ることが出来るからな!

 

 しかし、僕は侮っていた。

 

 まさか…

 

音恩「妖気が複雑に絡まりあっていて分からない!」

 

 マジですか~…どうすれば良いんですかね?

 

霊夢「私の勘がこっちだって言ってるわ!」

音恩「また霊夢さん頼りか…」

鈴音「仕方無いよ…」

魔理沙「霊夢の勘は当たるからな!」

 

 そして、竹林に入っていった。

 

数分後

 

霊夢「着いたわ!」

音恩「すごいな!」

魔理沙「これが、霊夢クオリティ!」

鈴音「ここは?」

霊夢「永遠亭よ!」

魔理沙「まさか霊夢!」

 

 永遠亭…どこかで聞いたような…

 

鈴音「ここって病院じゃなかったっけ?」

 

 そう!病院だ!思い出した!

 

霊夢「そう、そしてここに主犯が居るわ!」

 

 そして、先に進んだ。

 

 

 

sede こいし

 

さとり「これは、どういう異変なんですかね?」

妹紅「なんだと思う?」

さとり「夜が終わらないと言うのしか…」

こいし「私も…」

 

 そしたら、妹紅さんは、月を指さし

 

妹紅「あれが、お前らには本物に見えるのか?」

さとり「月が偽者と言うことですか?」

こいし「えー!偽者!」

妹紅「そうだ!」

 

 そんな話をしつつ、永遠亭に着いた。

 

妹紅「誰だ?あいつら!」

さとり「霊夢と魔理沙、鈴音さんと音恩さんね」

こいし「異変?」

妹紅「異変を解決する気か?」

さとり「そうだと思うんですが、何で永遠亭の中に?」

妹紅「恐らく、永遠亭の中に主犯が居るのだろう…」

 

 え?そうだとしたら、真と龍生が危ない!

 

こいし「なら!私たちも加勢しようよ!」

さとり「そうね!」

妹紅「久々に殺しあいをするか!」

 

 そうして、霊夢達についていった。




 はい!第38話終了

 はい!今回の異変の舞台は永遠亭!

 内容は、月が偽物と入れ替わった!

 と言う感じですね!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第39話 永遠亭

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、永遠亭の内部に入った後の話!

 それでは本編行きましょう!

音恩「まてまて!」

 なんですか?音恩さん

音恩「少し、前書きが雑じゃないか?」

 前回これと言った事が起きてないんでネタが無いんですよ!

音恩「あ、そう…でも、前回妹紅とか出てたよな?」

 では!

 第39話スタート

音恩「逃げたな!」


sede 音恩

 

音恩「あの…みなさん?ウサギたちの相手を僕一人に任せないで、みなさんも…」

霊夢「あんた」

魔理沙「男」

鈴音「男なら」

音恩以外「これくらいやりなさい!」

 

 畜生!敵の相手を全部僕に任せやがって!

 

音恩「じゃあやってやるよ!」

 

 あいつら覚えてろよ!

 

 その時、ガタッ

 

 後ろに気配がした。

 

さとり(こいし!なにやってるの!)

こいし(ごめんなさい!)

 

音恩「誰だ!」

 

 そして声を張った。

 

妹紅「ははは!そんなに強く言わなくとも良いじゃないか?私は、藤原 妹紅だ!」

音恩「僕は、南雲 音恩だ!こいつらは愉快な仲間たちだ!」

霊夢「何よ!ちゃんと紹介しなさいよ!」

音恩「これは、さっき敵を僕にすべて任せてた仕返しだ!」

 

 容姿は、銀髪にリボンをつけて、白いシャツを来ていて、赤いズボンをはいている。

 

 しかし、妹紅さんではない!さっきの気配は…

 

音恩「ねぇ…もう二人居るでしょ!」

妹紅「もうバレちゃったぞ!」

さとり「えーと、敵では無いので、そんなに敵意を向けないで下さい!」

音恩「隠れてた時点でもう説得力が皆無だぞ!」

こいし「うーん、隠れてたつもりは…」

 

 いや!思いっきり後を隠れながらついてきてただろ!

 

霊夢「ん?こいしじゃない!」

こいし「ヤッホー霊夢!」

音恩「知ってるのか?」

霊夢「異変解決組の一人よ!」

こいし「古明地 こいし!よろしく!」

さとり「私は姉の古明地 さとりです!」

こいし「お見舞いに来ていたら霊夢達が居たから無意識についてきました!」

 

 む、無意識にって

 

こいし「無意識ならしょうがない!」

音恩「僕は、南雲 音恩だ!」

鈴音「私は、姉の南雲 鈴音だよ!」

霊夢「私は、博麗 霊夢!」

魔理沙「私は、霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

音恩「お見舞いって誰の?」

 

 確かに病院なんだが…一体誰の?

 

こいし「えーと、同じく異変解決組の二人、海藤 真と刻雨 龍生だよ!」

音恩「病気か?大怪我か?」

さとり「真は、首がふっとんで、龍生は、胸に剣で刺したやつね!大怪我と言えば大怪我ね!」

音恩「紫が言っていたのは、そいつらなのか!」

 

 ここで、そいつらが絡んでくるのか!

 

 その時、

 

 パヒュン

 

音恩「銃弾…」

「いいえ!弾幕です!」

 

 ふぅ良かった…

 

「かなり、銃弾に近い弾幕です!」

 

 ヤバイじゃないか!

 

「あ、あと、このウサギは好きに痛め付けて良いですよ!」

「や、やめろ!離せ!」

 

 一人は、うさ耳をつけて、薄紫の髪、赤い瞳、白いシャツ、赤いネクタイ、黒いブレザー、そして黄色いリボンをはいていた。

 

 もう一人は、うさ耳をつけて、黒髪ショート、桃色の服とスカートをはいていた。

 

 後者の人が、前者の人に服の襟を捕まれて、持ち上げられていた。

 

音恩「おう!任せろ!」

「お前!こっちに来るな!そんな怖い顔をして来るな!」

 

 そして、近づいていった。

 

 そういえば、

 

音恩「なぜこいつをつき出す?」

「あ、いつも落とし穴にはめられている腹いせです!」

音恩「それなら容赦しねー!」

 

 そして、僕はそいつを受け取り外へ出た。

 

 回りのものは、悲鳴が聞こえた気がしたが、気にしないことにした。

 

「あ、名乗り忘れましたが、私は、鈴仙(れいせん)優曇華院(うどんげいん)・イナバです!さっきのウサギは、因幡(いなば) てゐです!」

霊夢「私は博麗 霊夢!」

魔理沙「霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

鈴音「南雲 鈴音です!」

妹紅「藤原 妹紅だ!」

鈴仙「で、誰が戦うんですか?」

魔理沙「私が行くぜ!」

 

 そして、戦いは開始された。




 はい!第39話終了

 はい!ついに、鈴仙とてゐが登場しました!

 果たして、てゐはどうなるのか!

 あの人は、容赦ないところがありますからね…

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!



 コンコン

 誰か来たのかな?

真「出番をよこせ!」

 まて!落ち着け!本編無視するな!

真「主消す!そして俺が新たな主に!」

 早まるな!しかし、僕には、ギャグ漫画の法則が使える!

真「なにが、出来るんだ!」

 どこか分からないところに飛ばせる!

真「主もチートじゃねーか!」

 と言うわけで行ってらっしゃい!

 主権限《主には何でも出来る》

 それでは!

 さようなら!


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第40話 ファイナルマスタースパーク

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は、鈴仙VS魔理沙

 そして、てゐはどうなるのか?

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第40話スタート


sede 音恩

 

 僕はずっと魔理沙の戦いを見ていた。

 

音恩「すごい!」

 

 時には、ミニ八卦枦?から太いレーザーを出し、時には、交わす…

 

 だけれども戦い方は、かなりごり押してる感がある。

 

 そんな戦い方だと長くは持たない…

 

鈴仙「そろそろ降参したらどうですか?大分息が上がってるようですが?」

 

 

 

sede 魔理沙

 

 くそっ!なかなか当たらない!

 

 ちょこまかと鬱陶しい!

 

 私のマスパが全然当たらない!

 

 ちっ!どうすれば!

 

鈴仙「そろそろ降参したらどうですか?」

魔理沙「誰が降参するか!」

 

 とは言え、スペカが当たらないのはキツイ!

 

 私のマスパの威力は一撃必殺並み…だが当たらないと意味が無い。

 

魔理沙「行くぜ!恋心《ダブルスパーク》」

 

 そして、私は2本の太いレーザーを放った。

 

鈴仙「今度は、2本ですか…しかし当たりません!」

 

 そして、私のダブルスパークが避けられた。

 

 く、どうすれば?

 

 今度こそ!当てる!

 

魔理沙「これでどうだ!《ブレイジングスター》」

 

 そして、弾幕を放った。

 

 どんどん追い詰めるように、

 

鈴仙「しまった!」

魔理沙「行くぜ!魔砲《ファイナルスパーク》」

 

 そして、マスタースパークの強化版レーザーを放った。

 

鈴仙「避けられない!」

 

 ドカーン

 

 そして、鈴仙に当たった。

 

 しかし、まだ立ち上がってきた。

 

魔理沙「マジかよ!」

鈴仙「まだ倒れませんよ!」

 

 く、まだ立ち上がるのか…こうなったら

 

魔理沙「これが最後だ!これを耐えきることが出来たならばお前の勝ちだ!」

鈴仙「良いでしょう!受けて立ちます!」

魔理沙「これが、最高のマスタースパーク!魔砲《ファイナルマスタースパーク》

 

 これは、ファイナルスパークの強化版、威力は勿論太さも全然違う!

 

鈴仙「これは、キツイ!」

 

 ドカーン

 

 煙が上がる。

 

 そこから見えたのは、気を失った鈴仙だった。

 

魔理沙「弾幕はパワーだぜ!」

霊夢「なに言ってるのよ!弾幕は技よ!」

魔理沙「よし!霊夢、音恩のところに行ってみようぜ!」

霊夢「そうね!どうなってるか、気になるし!」

 

 そして、外に出て、音恩の方に歩いたら衝撃の光景があった。

 

魔理沙「なにやってるんだぜ!」

音恩「拷問!」

 

 縄で、てゐをくくりつけ、下に焚き火を焚いていた。

 

てゐ「熱い!」

霊夢「まさか!音恩、Sだったの?」

音恩「日頃の姉ちゃんへの鬱憤と、あと、さっき落とし穴にはめられたから、その仕返し」

魔理沙「鬱憤てどれだけだよ!」

霊夢「もう、ほどいてあげなさい!」

音恩「仕方ないな…」

 

 そして、音恩がほどいた瞬間、てゐは気を失った。

 

音恩「恐怖で気を失ったか…」

音恩以外(こ、怖い)

 

 この場にいる人は皆、音恩に恐怖した。




 はい!第40話終了

 音恩さん怖い!

 音恩さんに煮るなり焼くなり好きにしろ!

 と言ったら、骨も残らなさそうです!

 それでは

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第41話 主犯

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 最近投稿ペースが落ちてきてますね…

 まぁ頑張ります!

 まぁ、この小説の場合どんどん案が浮かんでくるので、ある意味完結に持っていけるのかが心配ですけどねw

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第41話スタート


sede 音恩

 

 ふぅースーっとしたぜ!

 

妹紅「かなりえげつないことをするんだな」

こいし「それは、やりすぎじゃ!」

さとり「さすがに…」

鈴音「私への鬱憤が何だって?」

音恩「お助けください!」

 

 まずい!口が滑っちまった!

 

 その時

 

「死ねー!」

 

 走りながら、妹紅さんに殴りかかってくる人が居た。

 

妹紅「お?また私と殺ろうっての?」

 

 そして、妹紅さんは受け止めた。

 

 物凄いスピードで殴りあってる。

 

 ついていけない。

 

「姫様!いきなりは卑怯ですよ!」

音恩「あなたは?」

「私は、八意(やごころ) 永琳(えいりん)。あそこで殺し合いをしているのが、蓬莱山(ほうらいさん) 輝夜(かぐや)

 

 永琳さんが、銀髪で、左右で、赤と青になっている服とスカート、青い帽子に赤い十字(病院マーク)が書いてある。

 

音恩「僕は、南雲 音恩」

鈴音「私は、南雲 鈴音」

霊夢「私は、博麗 霊夢」

魔理沙「私は、霧雨 魔理沙」

 

 そして、永琳さんはどこからともなく弓矢を取り出した。

 

永琳「あなた方は、この異変を解決しに来たのでしょう?」

霊夢「あんたらのせいで、妖怪が凶暴化して大変なのよ!」

音恩「その妖怪のほとんどを僕に押し付けてましたよね?なに自分が苦労したみたいな言い方をしているんですか?バカなんですか?死ぬんですか?」

 

 自分が苦労したみたいな言い方をしやがって!

 

永琳「なら、私が相手を勤めます!」

霊夢「私が行くわ!」

 

 

 

一方妹紅

 

妹紅「はぁ…はぁ…不死身同士、はぁ…はぁ…キリがねぇ」

輝夜「そろそろ降参しなさい!はぁ…はぁ…」

妹紅「生憎、なるべく負けたくない性格なもんでね」

 

 

 

そして場面は戻る

 

永琳「勝負よ!」

霊夢「行くわよ!霊府《夢想封印 散》」

 

 そうして、夢想封印の強化版を放つ。

 

永琳「無駄よ!」

 

 しかし避けられる。

 

霊夢「これを避けるとはね」

永琳「今度はこっちよ!天丸《壺中の天地》」

 

 その瞬間、霊夢さんを魔方陣が囲み一斉に霊夢さんに弾幕をうち始めた。

 

霊夢「なによこれ!」

 

 狭いなかでずっと避け続ける。

 

 僕には出来ない技を平然とやってのけていた。

 

霊夢「キツイわね!」

魔理沙「あれは、キツイな!あの調子だと時間の問題だ!」

 

 あの、霊夢さんが負けるのか?

 

霊夢「仕方ないわね!あれを使うしか!」

 

 そして、霊夢さんは一枚のスペルカードを掲げる。

 

霊夢「《夢想天生》」

 

 そしたら、霊夢さんが輝きだし、追尾制の弾幕が放たれた。

 

魔理沙「お!出た!霊夢の最強のスペル!」

音恩「最強?」

魔理沙「あれは耐久スペルだ!元々はスペルじゃなかったんだ!だが、私が名前をつけてスペルにしてやった!元々は霊夢がやめない限り終わらなかった!だが、耐久スペルになった今、時間で終わるようになった!そうしないと誰も霊夢に勝てないからな!」

 

 そんな強スペルを使ってるのか?

 

魔理沙「しかも今の状態は、無敵だ!どんなに弾幕を食らってもダメージが入らない!」

霊夢「もらったわね!」

永琳「しまった!」

 

 ドカーン

 

 そして、永琳さんは気を失っていた。

 

霊夢「さぁて!主犯を退治した訳なんだけど…あっちは相討ちになってるし…」

 

 妹紅さんと輝夜さんは気を失っていた。

 

音恩「あ、相討ち…」

 

 その時!

 

「いやはや!お見事!」

霊夢「この声は!」

魔理沙「まさか!」

こいし「そんな!こんなときに!」

 

 僕達は訳がわからずに?を浮かべていた。

 

「私は、この幻想郷を手に入れる者!成腎(せいじん)と、申します!刻雨 成腎です!」




 はい!第41話終了

 最後にまた出てきました!例のあのお方!

 果たしてどうなってしまうのか?

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第42話 最凶?ロックの使い手

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回、現れた例のあのお方!

 あのお方が出てきたことによりどうなるのか?

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第42話スタート


sede 音恩

 

 あの霊夢さん達が警戒している。

 

 どういうことだ?

 

成腎「はあ…俺は名乗ったのに、みなさんはだんまりですか?」

 

 そう言われて、しぶしぶ霊夢さん達は

 

霊夢「博麗 霊夢よ」

魔理沙「霧雨 魔理沙だぜ」

こいし「古明地 こいし」

 

 そして、僕達は訳が分からないが取り合えず

 

さとり「私は、古明地 さとりです」

音恩「僕は南雲 音恩」

鈴音「私は南雲 鈴音」

 

 そして、少し前にこいつがいった言葉を思い出す。

 

 幻想郷を手に入れる者…もしかして!

 

音恩「お前が!紫の言っていた奴か!」

鈴音「そうなの!?」

 

 そして、成腎は「くくく」と笑っていた。

 

成腎「何と!もうそんなに広まっていたのか!じゃあ、手始めに君たちを始末するか!」

 

 そして、成腎は黒い笑みを浮かべた。

 

成腎「ふはは!《ロック》」

 

 そして、霊夢さん、魔理沙さん、こいしさんは動きが止まった。

 

成腎「しかし、三人しか止めれないのが厄介だな!まあ良い博麗の巫女!自分に弾幕を放て!」

 

 そして、霊夢さんは自分に最大火力の弾幕を放った。

 

霊夢「う!う…ごけ…無い…」

 

 ばたん

 

 そして霊夢さんは気を失った。

 

音恩「どういうことだ!」

魔理沙「く!こいつ!動きを止めて操ることが出来るんだ!」

 

 そう言うことか!

 

音恩「このやろう…よくも霊夢さんを!」

 

 そして、僕はパソコンを取り出した。

 

 そして操作しようとしたとき、

 

音恩「動けない!」

成腎「ロックだ!」

こいし「誰か…」

 

 そして、成腎は

 

成腎「次は、白黒の魔法使い!自分に最大火力の弾幕を放て!」

 

 そして、魔理沙も最大火力の弾幕を放った。

 

魔理沙「うわー!」

 

 そして魔理沙が気を失った。

 

音恩「動け!」

 

 あと止められてないのは姉ちゃんだけか…

 

 そして、成腎の方を見ると、成腎の後ろに

 

 姉ちゃんが居た。

 

成腎「ぐはぁ!」

 

 姉ちゃんは思いっきり成腎の背中を蹴った。

 

 やっぱりすごいよ!言わなくてもやって欲しいことが分かるなんて。

 

 しかし

 

成腎「少し、そこの桃色のさとり妖怪は自分を動けない状態にしろ!」

 

 そして、さとりさんは自分に弾幕をうち、意識はあるけど動けない状態になった。

 

音恩「これはまずい!」

 

 姉ちゃんしか動けないんだぜ!

 

成腎「解除!そして!《ロック》」

 

 さとりさんのロックを解除し姉ちゃんをロックした。

 

音恩「誰一人動けない!」

成腎「そこの、緑髪のさとり妖怪は、自分に最大火力の弾幕を放て!」

 

 その時だった…

 

「精製《スピア・ザ・グングニル》」

 

 そしたら、成腎の後ろからグングニルが現れた。

 

成腎「あぶな!」

 

 しかしそれを成腎は交わす。

 

「なに俺の大切な人に手ぇ出してんだ!てめぇ!」

成腎「おまえは!」

「ああ!おまえを倒すために帰ってきた!龍生が心を無くした異変の主犯さん!」

 

 そして、こいしさんとさとりさんは驚愕していた。

 

さとり「ま、まさか!」

こいし「あ、あなたは!」

 

さ・こ「真!」




 はい!第42話終了

 今回ついに出てきました!真さん!

 いやー!このシーンが書きたかったんですよ!

 次回も頑張ります!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第43話 大切な人

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回ついに登場!真さん!

 前回は書いてて楽しかったです!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第43話スタート


sede 音恩

 

 あの人は誰だ?

 

成腎「ふん!そう言えば自己紹介していなかったな!俺は、刻雨 成腎だ!」

真「俺は、海藤 真!」

 

 なんか聞いたことのあるような…

 

 もしかして、

 

音恩「お前がこいしさんがお見舞いに行くって行ってた奴か?」

真「お前らは?」

音恩「僕は、南雲 音恩」

鈴音「私は、南雲 鈴音」

真「俺は、海藤 真だ!」

 

 そうか、この人が!

 

真「それよりもてめぇ!俺の大切な人を傷つけた罪は重いぞ!」

成腎「ふははは!なんだ?きさま!ヒーローにでもなったつもりか?」

真「俺は…そうだな。大切な人のヒーローになら喜んでなってやるさ!」

音恩「真さん!すみません!僕らは動けないんで、1VS1行けますか?」

真「問題ない!お前らはそこで休んでろ!」

 

 

 

sede 真

 

真「さあ!行くぞ!精製《短剣》」

 

 そうして俺は短剣を精製した。

 

成腎「剣ですか?良いでしょう!」

真「くらえー!」

 

 そうして、俺は切りかかる。

 

 しかし、ことごとく避けられる。

 

成腎「こんなに外すなんてカッコ悪いな!そんなんじゃ好きな人にも嫌われるよ!」

 

 イラッ

 

真「その挑発、俺…キレちまったよ!」

音恩「え?まだキレてなかったの?」

 

 あ、カッコ良く言いたかっただけなので最初からキレてます!

 

真「剣技《霊力斬》」

 

 この時のために、密かに特訓中に霊力も特訓していたんだ!

 

 霊力の塊を斬劇として放出する。

 

 斬劇が飛んでいってることになる。

 

音恩「すごくね?」

こいし「真…」

 

 そして、

 

 霊力斬が成腎にあたった。

 

成腎「痛いな!」

 

 そして俺は相手の胸を斬った。

 

成腎「ぐはぁ!」

 

 成腎の胸には大きな切り傷が出来た。

 

成腎「今回はここまでにしてやる!」

 

 そう言って、成腎は逃げた。

 

 そして、皆動けるようになった。

 

音恩「スゲーな!」

鈴音「凄かったわよ!」

こいし「か、カッコ良かったよ!」

 

 一瞬つまるな!勘違いするだろうが!

 

 そして、俺の回りに集まってきた。

 

 しかし、同時に立ち眩みが襲ってきた。

 

真「血が足り…無い…」

真以外「?」

真「あの…大変申し訳無いんですが、あとの事は頼みます…」

 

 そして倒れ、気を失った。

 

 最後に

 

こいし「真!真!大丈夫!真!」

 

 と、聞こえた。

 

 

 

sede 音恩

 

 主犯が目を覚ました。

 

 幸いなことに、永琳さんは医者らしい!

 

 なので、倒れた真さんの治療をして貰うことが出来た。

 

 しかし、

 

永琳「無理ね…」

こいし「何で!」

永琳「血を失いすぎたのよ!その上過度な運動をして…」

 

 血が足りないのか…

 

音恩「でも、輸血は出来ないんですか?」

永琳「出来るわ!A型よ!だけれども自分の体で作った血と言うのが極端に少なくなってしまう!その状態だと、また倒れて次は無いわ!」

こいし「そ、そんなー」

 

 そしたら、永琳さんはだけどとつけて

 

永琳「妖怪なら、自分の再生能力で血を作れるわね!少しの妖怪の血液を入れれば妖怪になれる」

音恩「なら、本人の意思関係なくにやりましょう!真さんが死んだら悲しむ人が沢山居ます!」

永琳「そうね!その二人は何型?」

さとり「Bです!」

こいし「Aだよ!」

 

 お!こいしさんが!

 

永琳「なら、こいし!少し血を貰うわね!」

 

 そして、こいしから血を少し取り、永琳さん特製、血液と混ぜるとどんな種族にでもなれる薬品と混ぜ合わせ、真さんの体に注入した。

 

 そしたら、どんどん真さんの顔色が良くなっていった。

 

永琳「これで、2~3時間位寝れば目を覚ます筈よ!」

 

 そして僕らは心の底から安堵した。




 はい!第43話終了

 今回は、真さんが妖怪になりました!

 真さんが妖怪に…ガクブル

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第44話 やはり真はへたれだった

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 何事もモチベが大切だとわかった今日この頃!

 モチベが上がらないと中々書けないんですよね!

 まぁ、この『無意識の恋』シリーズは、初web投稿の思い入れ深い作品なので、
 まぁ、更新頻度は一日開けることは無いでしょう!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第44話スタート


sede 真

 

 俺は何をしていたんだっけ?

 

 思い出せない…たしか…貧血で倒れて…

 

 ああ!無理したから死んだのか…

 

 短い人生だった…

 

 しかしなんだろう?

 

 この安心する温もり…

 

 ふかふかする感触…これは、ベットに似ている…

 

 ベット?

 

 そして俺は目を開ける。

 

真「病院…」

 

 俺は、助かったのか?

 

 その時

 

こいし「目か覚めたの?」

真「おう!」

 

 そしてこいしは俺をまじまじと見つめたあとに、

 

こいし「真!」

 

 こいしが泣きながら抱きついてきた。

 

こいし「ひぐっ!えぐっ!ほんどうによがったよ!」

 

 

 

部屋の外から見ていた人たち

 

霊夢「そうっとしておきましょう」

魔理沙「だな!」

さとり「そうね!」

鈴音「それが良いと思うよ!」

音恩「リア充撲滅戦隊良いのかこのままで!このままじゃ、1つのリア充が誕生してしまう!」

鈴音「ねん君はこの良い雰囲気を潰す気か!それと、リア充撲滅戦隊って何よ!」

 

場面は戻る

 

 

 

 泣きつかれて寝ちゃったな…

 

 寝顔可愛い…ダメだ!そんな考えを持っちゃ!

 

真「俺も寝るかな?おやすみ…こいし」

 

 

 

sede 音恩

 

 リア充は爆発すべき!

 

鈴音「その顔だけで考えてることが筒抜けなんだよな…うどん」

音恩「貴様(敬意)今何て言った!」

鈴音「あとで、うどんをつくってあげるから、あの雰囲気は壊さないようにしようね?」

音恩「お任せください!」

 

 この時、この場に居たものはこう思った。

 

(こいつ、ちょろいな!)と

 

 

 

sede 真

 

 何時間経ったのだろうか?辺りは既に夜になっていた。

 

こいし「あれ?いつの間に寝て…」

真「おはよう!」

こいし「え、ええ!どどどどうしてここで寝てたの?」

真「寝顔可愛かったよ!」

こいし「///」

 

 あ、やり過ぎた。

 

こいし「///」プシュー

 

 あ、こいしが倒れた。

 

 俺は咄嗟にこいしを支えた。

 

 俺は、もう大丈夫だし、ここにこいしを寝かしとくか!

 

 そして、俺は廊下に出た。

 

 そしてそこには、

 

龍生「あーよかった!治って、俺の一撃で死んだらどう償えば良いか分からんもんな」

 

 そこには、龍生が居た。

 

真「お前の寝てる間にお前の親父さん来たぞ!」

龍生「それでどうなったの」

真「何とか追い返したよ!」

龍生「そうか、ならよかった…」

 

 しかし、俺にはわかる!

 

 今の龍生には、今まであった感情は一切なくなっていた。

 

 たぶん、開きかけてた心が、親父さんと再開して再び心を閉ざしたのかな。

 

龍生「それより、さっきこいしちゃんが真の方に行ったけど何か進展は有ったか?」

真「いや!なにも!」

龍生「おいこら!これだからお前はいつまでもへたれなんだ!何で告白の1つも出来ないんだ!」

真「確かに、俺はへたれだ!認めよう!だが、シチュエーションが重要だと思うんだ!」

龍生「言い訳だな!だいたい、病室に男女二人、これでシチュエーションは完璧だと思うんだが?」

 

 ああ!そうだよ!言い訳だよ!何か悪いか?

 

龍生「じゃあ、皆起きたし、宴会にでも行きますか!」

 

 そして、俺達は博麗神社に向かった。




 はい!第44話終了

 今回は、少しラブコメ要素を加えました!

 次回は、宴会です!

 恐らく、次回が第参章ラストだと思います!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第45話 宴会

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回は宴会です!

 甘い話を書けるようになりたい!

 と言うことで

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第45話スタート


sede 真

 

 ちゃんと博麗神社に来る前にこいしも起こしたしましたよ!

 

 そして、神社に行く道を歩いている。

 

 皆でこうやって肩を並べて歩くのは久々だから楽しい。

 

真「いやー良かった!皆目を覚まして!」

龍生「お前久々に楽しんでるのか?」

真「そりゃそうだろ!」

 

 

 

sede こいし

 

 良かった!真が目を覚まして!

 

さとり「こいし?」

こいし「何?お姉ちゃん」

さとり「今まで、妖怪と人だから遠慮していたけど、真が妖怪になって恋愛が可になった!だから意識してるでしょ!」

こいし「そそそそ、そんなこと無いよ!」

 

 いったい何を言い出すのよお姉ちゃんは!

 

さとり「もうすぐでつくわね」

こいし「そうだね!」

さとり「フフッ!良かった!こいしが元気になって」

 

 そして、博麗神社に着いた。

 

 

 

sede 真

 

真「よしっ!着いた!」

こいし「真!一緒に飲もう!」

真「まて!こいし!急ぐと危ないぞ!」

 

 俺は、こいしに引っ張られた。

 

 その時

 

 こいしがつまずいて転びそうになった。

 

真「ほら!言わんこっちゃない!ほらよ!」

 

 俺は、転ぶ前に引き寄せて転ぶのを阻止した。

 

 それによって凄く近くなった。

 

 こいしの顔も赤い

 

 凄く、緊張する。

 

真「それより、行こうぜ!」

こいし「う、うん!」

 

 

 

sede 音恩

 

音恩「ふははは!僕の能力を使えばあの二人を破綻させることなど容易に…「そんなことしたら、もううどん作ってあげないよ!」勘弁してください!許してください!冗談なんです!」

鈴音(ちょろい)

龍生「いやー!人生初宴会か!楽しみだな!前回の異変は出れなかったからな!」

 

 そう言えば!

 

音恩「あなたは?」

龍生「ん?俺か?俺は、刻雨 龍生!よろしく!」

音恩「刻雨ってまさか!」

龍生「そんなに警戒しなくても良いよ俺はあいつ(親父)の仲間じゃ無いから!」

音恩「本当ですか?」

龍生「ああ!それと、あのリア充の親友!」

 

 え?真さんの親友!

 

音恩「あ!僕は、南雲 音恩!こっちが、姉ちゃんの、南雲 鈴音!よろしく!」

龍生「そう言えば、幻想入りした人はスピーチするんだっけ?」

音恩「んまぁそうだな!」

龍生「行ってくるわ!」

 

 

 

博麗神社

 

 入ったら、龍生さんは走って一番前の所まで行った。

 

龍生「えーごほん!俺は!刻雨 龍生!えー」

真「視線が!おい!こっち見るなこのやろう!」

龍生「そこに居る海藤 真の親友です!まこっちゃん!そう思ってくれてるよな?ごふぁ!」

真「お前、変わってねーな!これ(真)は、まことじゃ無いっていつも言ってるだろ!」

 

 なんか、漫才みたいな事になってるな。

 

真「あと、まこっちゃん言うな!」

 

 騒がしくなるな!

 

 

 

sede 真

 

真「あいつは、変わらんな!」

 

 だが、俺は分かる!あいつの心が再び閉ざされてしまったことに。

 

真「ふぅ!」

こいし「お疲れ!さあ飲もう!」

真「じゃあいただこうかな?」

 

 数分後

 

こいし「えへへ」

真「やべ!こいし酔ったか?」

 

 そして、俺の膝に倒れ混んできて

 

こいし「すぅーすぅー」

 

 寝ちまったか…

 

龍生「おー!リア充してるね!まこっちゃん!」

真「俺がこの場から動けないことを見越してまこっちゃん言うな!」

 

 はい!最高の宴会でした。

 

 なぜか、地底組においていかれて、俺がこいしを背負うはめになった。

 

 地底へどうやって降りたかって?

 

 修行によって飛べるようになったんだ!

 

 第参章 完結




 はい!第45話終了!

 今回は宴会が終わりました! 

 と言うわけで、第参章終了!

 次回から間章入ります!

 そして、次の異変はオリ異変です!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第3.5章 日常
第46話 非リアから脱却せよ!


 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回から、日常編です!

 それと、会話文を変更しました!

「…」
「…」

 から

「…」

「…」

 に変更しました!

 それでは、それを踏まえ本編行きましょう!

 では!

 第46話スタート


sede こいし

 

 今私は、真の部屋に来ている。

 

真「俺の部屋来ても面白いことなんて、無いぞ!」

 

こいし「お構い無くー!」

 

 その時、

 

龍生「よう!妖怪まこっちゃん!」

 

真「どう言うことだ!妖怪って?」

 

こいし「隠すつもりは無かったんだけどね…あのあと人間の体じゃ生きられない体になっちゃったから、真を妖怪にしたんだよね」

 

 言い忘れてた

 

 

 

sede 真

 

 は?俺が妖怪?はぁ!

 

 俺は、凄く驚いている。

 

 まさか、平凡に暮らしたかっただけなのに、いつの間にか妖怪か!

 

真「ああ!わかった!教えてくれてありがとな!」

 

こいし「もっと無いの?勝手に妖怪にしやがって!とか」

 

真「俺を助けてくれたんだ!文句なんて無いよ!」

 

こいし「で、妖怪になったことで、人間との恋愛は出来ないけど、妖怪となら出来るよ!」

 

 つまりは、今までこいしと恋愛は出来なかったわけか!

 

龍生「初耳だ!」

 

 こいつもかよ!通りで告白を急かしていたんだ!

 

真「それで、話はそれだけ?」

 

龍生「そうだ!」

 

真「じゃあ本を読んでいるから!」

 

龍生「告白しろよなそろそろ!告白しても誰も咎める奴なんか居なくなったわけだし!」

 

真「お前の場合、俺から奪いたいだけだろ!」

 

こいし「え?真、好きな人居るの?」

 

真「何で、こいしさんが心配そうな顔をしているんですかね?」

 

 なぜ、こいしが心配そうな顔をしているのかが意味不明だ!

 

龍生「そう言えば、明日!夏祭りがあるんだってよ!」

 

真「なん…だと!」

 

龍生「よく一緒に遠くのお祭りに行ったことが懐かしいぜ!」

 

真「ほとんど、俺の母の金と俺が働いた金だけどな!」

 

 まぁ、夏祭りか…まぁ行くのは良いんだけど…!

 

 もしかして、これはチャンス!

 

 お祭りは、リア充が集まる!

 

 しかし、そんなことは関係ない!

 

 夏祭りは、告白する絶好のチャンス!

 

 花火をバックに、二人だけのところで告白!

 

 王道であるが、絶好のシチュエーション!

 

 かなりロマンチックでは無いだろうか?

 

 そして、非リア人生から脱出!

 

 これぞ!最高の計画!

 

 今年こそ!リア充の仲間入りを果たしてやる!

 

 まぁ彼女を作ろうとしなかった俺が悪いんだけどな…

 

真「ま、まぁ良いんじゃないかな?おおお、俺も行くぜ!」

 

龍生(気づいたか?まこっちゃん!夏祭りこそ最大のチャンス!このチャンスをつかみとれ!我が親友よ!)

 

龍生「こいしちゃんは?」

 

こいし「うん!行く!」

 

龍生「お燐さんとお空さんは仕事で来れないそうなので四人で行こう!」

 

 

 

sede 紅魔館

 

音恩「夏祭り…リア充…う、頭が!」

 

鈴音「だから彼女作れば良いのに!」

 

音恩「この僕が?ふざけるな!僕は大人になったらリア充だけを爆破できる爆弾を作るんだ!」

 

鈴音「でも楽しいよ!行こうよ!夏祭り!」

 

音恩「何が悲しくて祭なんかにいかにゃならんのだ!」

 

鈴音「もしかしたら、うどん!あるかもね!」

 

音恩「喜んで行かせて貰います!」

 

 やはりこいつは扱いやすい。




 はい!第46話終了

 次回は夏祭り!

 そして、音恩はリア充の中から生還できるのか!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第47話 夏祭り

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 もう片方の作品のモチベが上がらないんですよね…

 と言うわけでこのまま、1日何も投稿しない訳にも行かないので、こっち投稿しました!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第47話スタート


sede 真

 

 俺達は、お祭りにいく準備をしていた。

 

真「浴衣は初めてなんだよな…」

 

龍生「俺もだ!」

 

 こんな感じか?

 

 今は、浴衣を着ていた。

 

 理由は、さとりが

 

さとり「お祭りと言ったら浴衣でしょ!」

 

 と言ったのがきっかけである。

 

さとり「着れましたか?」

 

こいし「やっほー!」

 

 俺は、こいしの浴衣姿を見て驚愕する。

 

真「天使や!天使がここに居る!」

 

龍生「おいおい!しょっぱなから、そんな調子だと持たないぞ!」

 

 その龍生の声を聞いてハッとする。

 

 すごく俺はこいしに見とれてたみたいだ。

 

龍生「じゃあ、皆準備が済んだみたいだし行くか!」

 

真「だな!」

 

 そうして、地上に向かった。

 

 会場は、博麗神社周辺

 

 たいしていつもと変わらないような気がするのは、俺だけじゃ無いはず。

 

さとり「博麗神社に着いたら、二手に別れて行動しましょう!」

 

龍生「じゃあ、俺とさとりさん、真とこいしちゃんだな!」

 

 こいつ!図ったな!

 

龍生「ま、まぁ良いんじゃないかな?」

 

 そうこうしている間に博麗神社に着いた。

 

 

 

博麗神社

 

真「おお!やっぱりいつもの博麗神社とは違うな!」

 

 いつもとは違い、ちゃんと飾りつけをしてある。

 

霊夢「いらっしゃい!」

 

魔理沙「お!地底組も到着か!」

 

真「こんばんは!」

 

龍生「やっぱり良いな!こう言う飾り付け!」

 

 その時

 

レミリア「あ、真達も居たのね」

 

フラン「やっほー!」

 

音恩「怖い怖い怖い…」

 

鈴音「ねん君はもうダメね…この公の場に来てショートしちゃったみたい…」

 

 そんなことあるの!

 

真「まぁ、俺も大勢の人だかりの中に居ると酔うし、分からないでもない!」

 

 人だかりの中に居ると、具合が悪くなるんだ。

 

フラン「行こう!お兄様!」

 

真「お!音恩!フランにお兄様って呼ばせるとはなかなかやるな!」

 

 音恩をからかってみる。

 

音恩「俺は、そう呼べとは言っていない」

 

 音恩がそう言った後、音恩は、フランに引っ張られていった。

 

真「俺達も行くか!」

 

龍生「あそこ行こうぜ!」

 

 あんパン…と言うか、幻想郷にもあったんだな!

 

真「本当、お前はあんパン好きだよな!」

 

龍生「そう言うお前だって、甘いものとかが好きだろ!」

 

真「女みたいって言われたことあるからあまり人前で言うのはやめてほしい!」

 

龍生「ああ!他に好きだったのは、サンドイッチとかか」

 

 サンドイッチはウマイぞ!

 

真「サンドイッチはうまいからな!特にたまごサンドやハムサンドが好きだったな!」

 

龍生「だけど、お前が作った、お菓子とかめっちゃうまかったな!」

 

真「だから、やめろ!」

 

 はぁ、こいつ、俺をからかうことを生き甲斐にしていやがる。

 

真「まぁ良い!もう行こう!こいし!」

 

こいし「真ってお菓子作りが得意なんだ!」

 

真「その話はやめてくれ…」

 

こいし「私、甘いものが好きだから今度作って欲しいなーなんてね」

 

 こいしは、頬を染めながら言ってくる。

 

真「今度な!」

 

こいし「やったー!」

 

 ぴょんぴょん跳ねながら喜んでいる。

 

 ストレートに言うと、

 

 可愛い!

 

こいし「あ!あれやりたい!」

 

真「射的か!」

 

 遠くの物を狙って当てるのは、基本的に得意だ。

 

真「ほら!やって来な!」

 

こいし「うん!」

 

 そう言って、こいしは何度もトライするけど当てられない。

 

こいし「当たらない!」

 

真「貸してみな!なにとりたいんだ?」

 

こいし「あのぬいぐるみ!」

 

 あれか!

 

 あれを倒しやすいベストな場所は、頭か…

 

 そして、銃を構える。

 

 そして、

 

 パァン!

 

 しっかり命中

 

 そして、ぬいぐるみが倒れた。

 

店員「おめでとうございます!」

 

 そして、ぬいぐるみを手に入れた。

 

こいし「えへへ!」

 

 すごいご機嫌だ!

 

真「次は、かき氷行こうか!」

 

こいし「うん!」

 

 そうして、かき氷屋に来た。

 

店員「なに味にしますか?」

 

こいし「メロン!」

 

真「じゃあ俺もそれで!」

 

店員「はいよ!」

 

真「ありがとうございます!」

 

 そろそろ腹も減ってきたし、なんか食べ物買ってくるか!

 

真「なんか食べるか!」

 

こいし「うん!」

 

 そして、食べ物を買おうと歩いていたら

 

音恩「これもうまそうだな!」

 

 うどん屋の前で悩んでいる音恩が居た。

 

真「よ!音恩!」

 

音恩「ああ!真さんか…」

 

真「うどんか…じゃあ俺はキツネうどんにしようかな!」

 

こいし「私もそうする!」

 

フラン「私は、かき揚げにする!」

 

音恩「じゃあ僕もかき揚げにしようかな?」

 

 そして、近くのベンチに座って四人で食べ始めた。

 

真「音恩は、うどんが好きなんだね!」

 

音恩「うどんなら何杯でもいける!」

 

こいし「おいしい!」

 

フラン「ねー!」

 

 そして、俺は音恩に耳打ちする。

 

真「あの光景は、すごく微笑ましいと思わないか!」

 

音恩「それはスッゴい思うわ!」

 

 俺達は、そんな二人を見て微笑ましかった。

 

真「じゃあな!」

 

こいし「またねー!」

 

音恩「またな!」

 

フラン「ばいばい!」

 

 そして、音恩達と別れた。

 

真「そろそろ花火の時間だな!」

 

こいし「そうなの?」

 

真「もう少し花火が見やすいところに移動しようか!」

 

こいし「うん!」

 

 そして、山頂の方に向かった。

 

真「ここなら見張らしも良くて見やすいだろう!」

 

こいし「だね!」

 

 その時、

 

 ピゅー…パァン!

 

 花火が撃ち上がった。

 

こいし「綺麗!」

 

真「だな!」

 

 そして、俺は少し間を開けてから

 

真「こいし!伝えたいことがあるんだ!」

 

こいし「なぁに?」

 

真「俺は、こいしの事が好きだ!」

 

こいし「!///」

 

真「だから俺と付き合ってくれ!」

 

 俺は告白した。

 

こいし「え、えーと…」

 

 こいしは顔を真っ赤にしていた。

 

こいし「こここ、こちらこそ!よろしくお願いします!」

 

 え?そ、それってまさか!

 

真「良いの?」

 

こいし「何度も言わせないで!私も、真の事が好き!」

 

 そう言われて、心臓がどくん!と、跳ね上がる。

 

真「これからは、恋人…なんだよな!」

 

こいし「そうだね!」

 

真「これからもずっと一緒に居よう!」

 

こいし「うん!」

 

 そして、俺達は抱き合った。

 

 

 

 そして、夏祭りは終わった。

 

 

 

地霊殿

 

真「と言う事で、俺達は付き合うことになりました!」

 

龍・さ・燐・空「おめでとう!」

 

お燐「これからは、真様だね!

 

真「そこはいつも通りで良いよ!」

 

龍生「そして、そのこいしちゃんを俺が…すんません!マジすんません!ですから真さん!その剣を下ろしてもらえると助かります!」

 

 そんなこんなで俺の1日が終わった。




 はい!第47話終了

 はい!ついにくっつきました!

 ここまで長かった!

 次回からは、二人が恋人です!

 因みに今回は少し長く書いてみました!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第48話 ある日の日常

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 前回は、こいしと真が恋人同士になりました!

 あと数話で、50話ですね!

 では!頑張ります!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第48話スタート


sede 真

 

 俺とこいしは恋人になった。

 

 しかし、何かが足りない!

 

 付き合ってからは、まともなデートなんてしていないし…

 

 龍生からはからかわれるし、

 

こいし「ヤッホー!真!」

 

真「せめてノックして入れよ!」

 

こいし「恋人なんだし、良いでしょ!」

 

真「だけど俺の部屋来ても面白いことなんて無いぞ!」

 

こいし「一緒に居るだけで楽しいから良いの!」

 

 そう言ってもらえると嬉しいな!

 

真「そうだ!今から、商店街の方に出掛けよう!」

 

こいし「良いよ!」

 

 そうして出掛けた。

 

 

 

商店街

 

真「やっぱり色んなお店があるな!」

 

こいし「だねー!」

 

真「この前の異変の時に、腕時計壊れたんだよな…」

 

こいし「買ってあげようか?」

 

真「良いよ!別に!」

 

 これは、母の形見でもある…だから大切なんだ。

 

こいし「そうだ!これあげる!」

 

 そう言ってこいしはお守りを出した。

 

こいし「手作りだよ!」

 

真「良いの!」

 

こいし「うん!」

 

真「ありがとう!」

 

こいし「どういたしまして!」

 

 こいしのプレゼントか!

 

こいし「あ!ちょっと待ってて!」

 

真「ああ!分かった!」

 

 どうしたんだ?一人で

 

 そして、少し離れたところでこいしが男に絡まれてるのが見えた。

 

男「おい!俺達と行こうぜ!」

 

こいし「離して!」

 

男「俺達と行ったら楽しいぜ!」

 

こいし「助けて!」

 

男「助けなんかこな…」

 

 そこまで言ったら男は青ざめる。

 

真「誰に手ぇ出してんだ!」

 

男「お前見たいなひょろひょろの男なんざ怖かねぇ!」

 

 そして、男はナイフを持って向かってきた。

 

 そして、俺の胸に刺してきた。

 

こいし「真!」

 

真「ゴファ!」

 

男「たいしたこと無かったな!」

 

 回りで見ていたものも見てみぬふりをしていた。

 

真「誰が、たいしたこと無いって?」

 

男「おい!お前!心臓にナイフを刺した筈じゃ!」

 

真「あー確かに痛かった!だがそこまでだ!と言うか、妖怪の力スゲーな!もう治った!」

 

 確か、こいしの血を貰ったんだっけ?なら出来るかも知れない!

 

真「無意識…」

 

男「おい!どこに消えやがった!」

 

男「まぁ良い!今のうちにこいつを!ドハァ!」

 

真「ねえねえ!今どんな気持ち?」

 

 予想通り無意識が使えた!

 

こいし「真!え?無意識が使えるの!」

 

真「ああ!」

 

 あとはこっちのもんだ!

 

男「なめやがって!」

 

 そして、もう一回向かってきたので剣を掌に作り出し相手に向けた。

 

男「ひぃー!」

 

男「お助けを!」

 

 そうして、男達は逃げていった。

 

 そうしたら、周りから歓声があがる。

 

「ブラボー!」

 

「カッコ良かったよ!」

 

「あんちゃん最高だ!」

 

真「俺は、本当にイラついたのでやったまでなんですがね!」

 

 しかし、こいしが無事で良かった!

 

こいし「ありがとう!」

 

真「うわっと!こいし!急に飛び付いて来るなよ!」

 

 急に抱きついて来た。

 

「お二人は付き合ってるのかい?」

 

真「はい!」

 

「青春だな~!」

 

 今日は疲れたので帰る事にした。

 

 

 

sede 音恩

 

 僕は今フランちゃんの部屋に来ていた。

 

フラン「何でこうも勝てないのよ!」

 

音恩「そう言えば、地底に真さんが住んでるって言ってたな!フランちゃん!姉ちゃんを連れて真さんのところに遊びに行かない?」

 

フラン「行く!」

 

 そして、姉ちゃんにも伝えた。

 

鈴音「今日は幻想郷最期の日なのね…」

 

音恩「どうしてそうなった!」

 

鈴音「だって!ねん君が自分から遊びに行こうだなんて…」

 

音恩「取り合えず行くぞ」

 

 

 

地霊殿

 

音恩「頼もう!」

 

 そう言うと、ばん!と扉が開いた。

 

真「お前らは道場破りか!」

 

こいし「音恩!」

 

音恩「お前に勝負を申し込む!」

 

真「よし!受けてたとう!」

 

音恩「おい!剣を向けるな!勝負内容はゲームだ!」

 

真「何の?」

 

 そうだな…じゃあ!

 

音恩「将棋でどうだ!」

 

真「分かった!」

 

 

 

真の部屋

 

音恩「ここに、常備している将棋セットがあります!」

 

真「何で常備しているんだ!」

 

 そして将棋を始めた。

 

 

数分後

 

こいし「二人とも一歩も引かない!」

 

フラン「お兄様がここまで苦戦してるのを見るのは初めて!」

 

鈴音「本当!」

 

 そしてそこに、

 

龍生「よう!まこっちゃん!…あ!おん君も居たんだ!」

 

真「まこっちゃん言うな!」

 

音恩「おん君言うな!」

 

龍生「へー将棋か!」

 

 くそ!真さんも中々手強い。

 

真「王手!」

 

音恩「しまった!」

 

 そして打開策をとる。

 

真「中々やるな!」

 

 そして

 

音恩「王手だ!」

 

 よし!このまま行けば!

 

真「これは、ヤバイな!」

 

 そして、王の前に別の駒を置かれ行けなくなった。

 

音恩「くうー…そうだ!ならこれでどうだ!」

 

 それは、まさしくチェックメイトだった。

 

真「いやー強いね!」

 

音恩「ふぅー何とか勝てた!」

 

真「またやろうぜ!」

 

音恩「おう!」

 

 

 

sede ???

 

「ふふふ、前回の奇襲は失敗したが次こそは成功させる!」

 

 この俺の能力があれば世界を変えられる!

 

「面白くなってきたな!まずは、こちらの世界では、異変って言うんだっけ?フフフ、それを起こしてみよう!」

 

 この俺が世界を作り替える!

 

 さあ、新世界の誕生だ!

 

 奴等さえ消してしまえばあとはザコ!

 

 簡単に消せる!

 

 俺なら出来る!

 

 この俺

 

「刻雨 成腎ならな!」




 はい!第48話終了

 僕は、あまり将棋は分からないんですよね…

 そこは多目に見てください!

 次回から異変です!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第肆章 狂人録(オリジナル)
第49話 乱闘


 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 今回からオリジナル異変!

 さて!どうなるのか!

 それでは本題行きましょう!

 では!

 第49話スタート


sede 音恩

 

人里

 

 僕は今人里に居た。

 

 なぜこうなった!

 

数時間前

 

鈴音「ねん君!最近人里で乱闘が怒ってるみたいなんだよね!調べてきてくれる?」

 

音恩「だが断る!」

 

鈴音「うどんが有るんだよ!」

 

音恩「喜んで行かせてもらいます!」

 

現在

 

 そうだ!あれのせいで!

 

音恩「…取り合えず、調べてくるか!」

 

 

 

数分後

 

音恩「何も変わらないと思うけど!」

 

 その時

 

「うわー!」

 

 僕の目の前で人が人を殴り飛ばしていた。

 

音恩「どういうことだ!」

 

「に、逃げてくれ!か、体が勝手に!」

 

 勝手に?

 

 もしかして!

 

 そして、僕は周りを見回した。

 

 しかし誰も居なかった。

 

音恩「モニターで遠隔操作ってところか?ならどこかに隠しカメラが!」

 

 そして、そこら辺を探す。

 

 案の定だった。

 

音恩「はぁ…やっぱりか!」

 

 そしてパソコンを取り出して、

 

音恩「操作権《ハッキング》」

 

 そして、カメラをハッキングして、もう写らないようにした。

 

音恩「これでよし!」

 

 真さん達に報告しないと!

 

 あと、霊夢さん達、紅魔館メンバーに伝えないと!

 

 

 

地霊殿

 

 僕が最初に向かったのは地霊殿だ!

 

音恩「よし!」

 

 力を探る。

 

音恩「見つけた!」

 

 そして

 

音恩「操作《操り人形》」

 

「うわ!」

 

 ドーン

 

 真さんが窓を突き破って落ちてきた。

 

真「最光《アルティメットフラッシュ》」

 

 ものすごい光が放たれる。

 

音恩「やめてください!死んでしまいます!」

 

 インドア派の僕としてはその光はきつい!

 

真「なんのようだ!」

 

 ものすごいイライラしてるのが分かるわー

 

音恩「奴が現れたんだ!」

 

真「ほう…なら、諸悪の根元を絶たないとな!」

 

 そう言って、僕に剣を向ける。

 

音恩「ほう!僕に勝てるとでも!」

 

真「やってみるか?」

 

 その時

 

こいし「やめて!」

 

 こいしさんが出てきた。

 

真「あ!こいし今やっつけるから!」

 

 こいしさんが止めに来てくれたがダメみたいだ!

 

音恩「操作《操り人形》」

 

 これで僕の勝ちだ!

 

真「なんなんだ?今のは」

 

音恩「きさま!なぜ動ける!」

 

 本当にまずいです!

 

こいし「音恩も準主人公なんだから、二人が戦ったら幻想郷が壊れるよ!」

 

 それはヤバイな!

 

真「まぁ良い!で、例の奴が現れたんだな!」

 

音恩「そうなんだ!で、能力を使って人里で乱闘を起こさせていた」

 

真「そうか…じゃあ情報収集だな!」

 

音恩「その前に博麗神社だろ!」

 

 

 

sede 真

 

博麗神社

 

真「霊夢!」

 

 俺は、霊夢を呼んだ。

 

霊夢「何よ!こんな朝早くに!」

 

真「異変だ!」

 

霊夢「何の?」

 

真「例の奴が現れたんだ!」

 

霊夢「勝ち目ないわよ!」

 

 その時

 

魔理沙「なんだ?」

 

 魔理沙がやって来た。

 

真「実は」

 

 俺は説明した

 

魔理沙「やばくないかぜ!」

 

真「ああ!ヤバイ!対抗出来るのは俺たちしか居ない!」

 

 勝てるかも怪しいがやるしかない!

 

魔理沙「行こうぜ!」

 

真「紅魔館には音恩が行ってくれている!」

 

霊夢「ああ!やるわよ!それで良いんでしょう!」

 

真「真ありがとう!情報収集はこいしがやってくれている!」

 

 さあ!俺達も情報収集に行きますか!

 

 

 

地霊殿

 

「…今度こそけりをつける!親父!」

 

 

 

sede 音恩

 

紅魔館

 

音恩「大変だ!」

 

鈴音「何急いでるの?」

 

レミリア「何の騒ぎ?」

 

フラン「どうしたの?お兄様」

 

咲夜「どうしましたか?」

 

音恩「成腎が行動し出した」

 

 驚く者、それが?と言う顔をしている者が居た。

 

鈴音「それ!ヤバイよ!」

 

レミリア「それが?」

 

音恩「あいつなら、マジで幻想郷を潰せる!」

 

フラン「そうなの?」

 

鈴音「あいつは、人の動きを止めたり操ったり出来る」

 

咲夜「それはさすがにヤバイですね!」

 

 その時

 

「俺の事をそんなに知ってくれるとは嬉しいね!」

 

 その声を聞いてゾッとする。

 

「しかし、あのカメラ、使い物にならなくなったよ!あれ、高かったのにな…まさか、ハッキングされるとは思っても無かったよ!」

 

 こんなときに!

 

音恩「操作《操り」

 

「《ロック》」

 

 先手を取られた!

 

音恩「うご…けない…」

 

 そしたら姉ちゃんが後ろから蹴りに行った。

 

「操作」

 

 勝手に体が!

 

 そして、こいつの盾になった。

 

音恩「せい…じん」

 

成腎「ふはははは!」

 

音恩「残念だったな…」

 

 そして、僕は振り返って蹴り飛ばした。

 

成腎「ぐは!なぜきさま!動ける!」

 

音恩「僕だって、操れる能力の持ち主だぜ!弱点くらい知ってるさ!」

 

成腎「なるほど!なら!」

 

 そうして成腎は銃を取り出した。

 

音恩「!」

 

成腎「ふはははは!きさまには死を贈呈しよう!」

 

 足が動かない。

 

鈴音「ねん君?」

 

音恩「ごめんなさい…許してください…」

 

成腎「今更遅いわ!」

 

 僕は、拳銃がトラウマだ。

 

 そのせいで体が硬直しているのだろう…

 

 バン!

 

 発砲された。

 

 しかし、その銃弾は僕には届かなかった。

 

 正確には誰かに押されて当たらなかったが正しい。

 

「おい!ずいぶんな事をしてくれるじゃないの!親父!」

 

成腎「ばか息子か!」

 

「俺は、お前の息子になった覚えなんか全然ない!」

 

 底には、龍生さんが居た。

 

 あんな龍生さんは見たことがない。

 

 目に光が無い状態で無理して笑いを作ろうとする龍生さんじゃない!

 

 マジギレモードだ!

 

龍生「俺が、けりをつける!」

 

成腎「お前に私は殺せない!」

 

 そうして、主犯と龍生の戦いが始まった。




 はい!第49話終了

 ついに主犯との対決

 まぁ1話目で対決は早いですねw

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第50話 仲間

 はい!どうもみなさん!ミズヤです!

 みなさん投稿が遅れてしまいすみません!

 前回ついに異変スタート!

 内容は、体が操られて人を襲ってしまうと言う物

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第50話スタート


sede 音恩

 

音恩「龍生さん…」

 

龍生「よう!久々だな!」

 

成腎「何のようだ!まさか、俺と戦おうなんて言わないよな?」

 

龍生「どうだろうな!」

 

 そうして龍生さんは思いっきり弾幕を放った。

 

成腎「親に勝てるとでも思っているのか!」

 

龍生「!くっそ!」

 

 龍生さんが動けなくなっていった。

 

 その時、僕の方を向いてニヤッとした。

 

 そう言うことか…

 

成腎「死ぬがよい!」

 

音恩「死ぬのはお前だ!」

 

 そうして

 

音恩「操作《操り人形》」

 

 成腎を操った。

 

成腎「あ、ぐ、くそー!」

 

音恩「今だ!龍生さん!」

 

龍生「これが今の俺の最大火力!冷徹《冷たい心(コールド・ハート)》」

 

 冷気のように冷たい風が吹き、更に心をもって行動しているかのようにすべての弾幕が成腎に向かっていく。

 

 ドカーン

 

音恩「やったか?」

 

成腎「ふぅ…危なかった…よくもやってくれたな!」

 

 瞬時にやってしまったと気づいた。

 

 やつが怒ってしまった。

 

成腎「ふはははは!停止《止まる世界》」

 

 その瞬間、周りの時が止まったかの様にピッタリと動きが止まった。

 

龍生「動け…る!」

 

音恩「え!何で!僕でさえ動けないのに!」

 

龍生「これは、催眠術の類いだ!脳内に直接送り込んで心に何かしらの影響を与えてるんだろう!」

 

音恩「催眠術?」

 

龍生「そうだ!こいつは自分で動きを止められるとか言ってるけど本当は、【催眠術で心を操れる程度の能力】だったんだ!」

 

音恩「心?じゃあ何で動けるんですか?」

 

龍生「俺には心は無いから…」

 

 心がない?どういうことだ?

 

 聞かない方が良いことなのかな?

 

龍生「しかし俺の最強のスペルを耐えられたよ!不味いよ!」

 

成腎「これが力の差だ!」

 

龍生「しかし、親父の能力も俺に効かないようだが?」

 

成腎「俺の攻撃がまだ終わってないよ!頑張ってね!」

 

 その瞬間、この場に居る人全員の上から弾幕が降ってきた。

 

音恩「もう…ダメだ…」

 

 俺達は動けない…そこに弾幕が…絶対絶命じゃあ無いですか!

 

 その時、

 

「夢府《二重決壊》」

 

 結界がはられた。

 

音恩「霊夢さん!魔理沙さん!こいしさん!…あれ?真さんは?」

 

こいし「真なら、少し準備してから来るって!」

 

霊夢「早速決めるわよ!《夢想天生》」

 

 そして、霊夢さんが無敵になった。

 

成腎「耐久スペルですか…面倒ですね…」

 

魔理沙「もう一丁!魔砲《ファイナルマスタースパーク》」

 

 そして魔理沙は極太のレーザーを放った。

 

成腎「これは、これは!こうなったら!」

 

 体が勝手に!

 

音恩「二人ともすみません!」

 

 俺は、レーザーと弾幕を操ってしまった。

 

 そして、それらが向かう先は

 

こいし「え?」

 

音恩「こいし!避けろ!」

 

龍生「これは間に合わない!」

 

成腎「まずはお前だ!」

 

 その時

 

 レーザーと弾幕が相殺された。

 

 厳密には切られたの方が正しい。

 

真「…」

 

こいし「真!」

 

 真はゆっくりと成腎の方に寄っていく。

 

真「桜花《剣舞》」

 

 その瞬間、まるで踊っているかのようなつかみどころの無い動きで成腎に斬りかかっていった。

 

成腎「ほう…またあなたですか!」

 

真「俺はな!お前のようなやつらがどんなことをしようとも、ただ邪魔するだけだ!」

 

 そして真さんはだけどと付け足して。

 

真「俺は今ブチギレています!

 

理由は!

 

1つ!

 

 自分の手を汚さずに人を殺ろうとしたこと!

 

1つ!

 

 俺の仲間の力で殺ろうとしたこと!

 

1つ!

 

 俺の大切な人を傷つけようとしたことだ!」

 

成腎「なんだそれ?ヒーローにでもなったつもりか?」

 

真「なれんなら、なってやろうじゃねーか!本当のヒーローに!」

 

 真さんはやはり凄い!

 

 今まで色んな事を経験して強くなってるんだろうな!

 

成腎「だが、お前には効くだろう!停止《止まる世界》」

 

 まずい!これを食らったらさすがの真さんでも!

 

真「今何かしたか?」

 

成腎「貴様!なぜ効かない!」

 

真「とうの本人は気づいていないようだが俺、無意識だから!」

 

成腎「無意識…だと!」

 

真「無意識は心系の能力は無効化出来る!」

 

 ああ…こいしさんはただ単に、気づいてないだけなのね…

 

真「あと龍生!一人で行くなんてみずくさいぞ!確かにお前は昔から一匹狼だ!すぐ一人で突っ走る!だがな!今のお前には横を走って一緒に戦ってくれる仲間が居る!お前は、もう…独りじゃ無いんだ!」

 

龍生「俺には、仲間が居るのか?」

 

真「ああ!仲間が居る!だから!一緒に頑張ろうぜ!」

 

龍生「…俺には仲間が居る…一緒に戦ってくれる仲間が居る…」

 

 そしたら、龍生さんは涙を流した。

 

龍生「…やってやろうじゃねーか!仲間を助けるために!仲間と一緒に!俺は独りじゃない!」

 

 その瞬間、龍生さんの目に光が戻ったような気がした。

 

龍生「親父!俺は…いや…俺達はお前を倒す!」

 

成腎「戯けが!親より優れた子供がどこに居る!」

 

龍生「お前をもう一度殺してやるよ…親父!」

 

 

 

sede 真

 

 ついに、龍生の心が戻った。

 

真「俺達が!天へ送り戻してやるよ!」

 

龍生「真」

 

真「なんだ?」

 

龍生「仲間って温かいな!」

 

真「だな!すごく心強い!」

 

成腎「この一撃で終わらせる!崩壊《致命的な世界(デッドリー・ワールド)

 

 そうして過去最大級にどデカイ弾幕が放たれた。

 

龍生「俺の覚醒モードなめんなよ!仲間《僕はもう独りじゃ無い》」

 

 そうして、小さいが集団で固まった弾幕が放たれた。

 

龍生「真、出来るか?」

 

真「何をだ!」

 

龍生「俺に合わせろ!」

 

真「了解!」

 

 そしたら龍生はいつ作ったんだか分からないスペルを取り出した。

 

龍生「友情《最強のコンビ》」

 

 その瞬間、どう動けば良いのかすぐに分かった。

 

 龍生が弾幕を放ち、

 

 俺が、その弾幕を剣に纏って斬りつける。

 

 そして、デカイ弾幕の目の前に来た。

 

 迫力が凄い

 

 でも、俺は歩みをやめない。

 

真「おらー!」

 

 そして、弾幕を一刀両断した。

 

 そして、

 

成腎「うわー!」

 

 ぐさっ!

 

 それは、心臓を一突きだった。

 

真「終わった…」

 

龍生「やったな真!」

 

 ものすごい笑顔の龍生が寄ってきた。

 

真「ああ…だけど疲れた…休ませてくれ!」

 

 そうして意識を手放した。




 はい!第50話終了

 ついに、第50話来ました!

 そして、早いですが、今回の異変はそろそろ終わりです!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第51話 宴会

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 久々の投稿です!同時にもうひとつも投稿してあるのでそちらもご覧下さい!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第51話スタート


sede 真

 

 真っ暗だ、何も見えない

 

 その暗闇の中にうっすらと映像が流れる。

 

 それはおれと俺の母さんの映像

 

 楽しく暮らしていた頃の映像

 

 その時突然辺りが血に染まり、血溜まりの上には母さんが居る。

 

 そして急に母さんが倒れる。

 

 そして、俺は母さんに飛び付く

 

真「逝かないでよ母さん!俺一人残して逝かないで!」

 

 そして不意に気配を感じて顔を上げるとそこには、

 

 俺に銃を向けている顔にマスクをしている男が居た

 

 頭にZと書かれた帽子を被って、眼鏡をしている。

 

 そして男は俺にこう言う。

 

「あばよ」

 

 その瞬間、バァンと言う音が鳴り響く。

 

真「うわあ!」

 

こいし「わー!」

 

 俺はその衝撃で大声を発しながら、起き上がった。こいしまで驚かしてしまったらしい。

 

真「ゆ、夢か…」

 

こいし「お、驚かさないでよ!もう…ところでうなされていたけど大丈夫?」

 

真「ああ!大丈夫だ!」

 

 本当はあまり大丈夫ではない、常人が見ると精神崩壊してしまいそうな夢だった。

 それはまるで俺の過去を追体験しているかの様だった。

 

こいし「全然大丈夫じゃない!泣いてるでしょ!」

 

真「それは…」

 

こいし「私は真の彼女なんだから、もっと頼ってくれて良いんだよ!」

 

 その時急に倒されて頭の下に柔らかいものが…

 

 ってこれは膝枕!

 

こいし「辛いことが合ったら言って」

 

真「…」

 

こいし「私は、真の…彼氏の力になりたくて!」

 

 その瞬間感情が溢れ出した。

 

真「ひぐっ!辛かった!本当に!ひぐっ!あいつが居なかったら今頃どうなっていたか…ひぐっ!」

 

 俺は彼女に泣きついた。

 

 俺はカッコ悪い、勇気も無いし、あいつらの方が何倍も強い。

 

 俺はこのメンバーに必要があるのか?と考えたことも合った。

 

 俺には何が出来る!

 大切な人を守れる!

 

こいし「落ち着いた?」

 

真「ああ…ありがとな!聞いてくれて!少し気がスッキリした!」

 

こいし「よかった!辛くなったらいつでも言ってね!」

 

 その時後ろから寒気を感じた。

 

龍生「お!ラブラブだな!しかしまこっちゃんが泣きつくのを久し振りに見たよ!」

 

真「いつから聞いていた!」

 

龍生「確か、ゆ、夢か…って所から!」

 

 最初っからじゃ無いですか!

 

真「なにしに来た!」

 

龍生「少し様子を見に来たんだが、予想以上に良いのが見れたな!」

 

 消したい!こいつごとこいつの記憶を抹消して差し上げたい!

 

こいし「龍生!それはもう!ラブラブだからね!」

 

龍生「そうか!」

 

 このメンバーは一人一人かけがえのない仲間

 誰一人として欠けてはいけない存在と言う事をあらためてしみじみと感じた。

 

 そうだ!誰一人として欠けてはいけない存在なのだ。

 

龍生「そう言えば!宴会の招待状が届いていたぞ!皆で行こうぜ!」

 

真「ああ!」

 

 この異変はこいつの大きな出来事になったことだろう。

 

 

博麗神社

 

龍生「お!旨そうな匂い!」

 

霊夢「あ!あんたたち遅いわよ!待たせてるんじゃ無いわよ!」

 

真「何で待ってたんだ!」

 

霊夢「それはあんたたちが主役だからよ!」

 

 どうやら、今回の異変解決にもっとも貢献したのは俺らと言う考えらしく、龍生と俺が主役の様だ。

 全く迷惑な話だ!俺は、コミュ症のせいで人前に出るのが苦手な上に、この大人数!ヤバイわ!

 

 そして博麗神社の中に入っていった。

 

 そして入ってすぐに宴会場の一番前に行った。そこには

 

音恩「あ!真さん!」

 

鈴音「私も居るよ!」

 

 あー!確かにこの二人もかなりの大活躍だったもんな!この二人も主役に抜擢されたのか!

 

 って、主役の半数がコミュ症なんだけど!ヤバくね!

 

真「俺達が主役って不安要素しか無いんだけど!」

 

龍生「確かに、まこっちゃんとおん君はコミュ症だもんね!俺が行ってくるよ!」

 

 そしたら、龍生は一歩前に踏み出した。

 

龍生「えー、みなさん!異変解決!おめでとうございます!」

 

龍生「今回の異変はかなり厄介なものでした!」

 

龍生「正直俺も焦って間違った行動をしていた時もありました!」

 

龍生「メンバーの事を考えずに勝手に先走って!」

 

龍生「そんな俺に仲間の大切さを教えてくれたのか真君でした!」

 

 へー!今回はまこっちゃんじゃ無いんだな!

 

龍生「正直真君が居なかったら勝てたかどうかも分からないレベルでした!」

 

龍生「仲間との共闘、その大切さが良くわかりました!」

 

龍生「そんな感じで、異変解決を祝って!」

 

『乾杯』

 

 俺らには、かけがえのない友が居る、仲間が居る、そして大切な人も!

 それらはひとつでも欠けたら脆く崩れ去ってしまう。

 

 ジェンガの要領だ!ひとつでもとったら強度が減って崩れやすくなる。

 

 龍生の問題は解決したが、まだまだ問題は山積みだ!

 

 それらを解決していくことが今後の課題だ。

 

 俺らの物語はまだ始まったばかり。

 

 一人一人の力はあまり強くないけれど、力を会わせれば乗り越えられない壁はない。

 

龍生「おいおい!まこっちゃん!どんだけアルコール度数が高いのを飲んでんだ!」

 

真「俺は酒はめっぽう強いからな!最初飲まされたときは焦った!」

 

音恩「いやいや!強いって言うレベルじゃ無いような…」

 

鈴音「そこを突っ込んだら敗けだと思うわ!」

 

 そんな感じで彼らの一日は過ぎていった。

 

 第肆章終了




 はい!第51話終了

 久し振りに書きました!いやー楽しいですね!

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第4.5章 日常&コラボ
第52話 夢の中に存在する殺人鬼    コラボ~東方悪夢男~


 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はついに来た!コラボ!

 と言うことで今回は

 恐竜ドラゴンさんの東方悪夢男とのコラボです!

 張り切って行きますよ!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第52話スタート


 俺達は今、地底を散歩していた。

 

真「うーん暇だし、地上にでも行くか?」

 

こいし「うん!音恩君とかも居るしね!」

 

 その時

 

「あの、ここどこなんだ?」

 

 誰かに声をかけられた。

 

 その男は、火傷をしたかのような顔で、赤と緑の横縞セーターを着ていて、焦げ茶色の帽子を被ってて、右手に手製の鉤爪をはめていた。

 

真「ああ!ここは地底だ!」

 

「地底?」

 

こいし「幻想郷の地下だよ!」

 

 そう!ここは地底…なのだが、なぜか空がある!

 幻想郷の自然って不思議だなとつくづくと思う!しかも太陽まであるのだ!

 

「こんな青空が広がってるのに地下?」

 

真「不思議だよな…あ!そう言えば名乗ってなかったな!俺は、海藤 真だ!」

 

こいし「私は古明地 こいしだよー!」

 

「俺は、フレディ・クルーガーだ!」

 

 …フレディ・クルーガーどこかで…あ!

 

 その瞬間俺の脳内に危険信号が働きうしろに飛び退いた。

 

真「もしかしてお前は、外の世界で夢の中に現れて人を殺す殺人鬼か!」

 

フレディ「あ、今はそう言うのから足をあらっているからそんなに警戒しなくても大丈夫だ!」

 

真「なら良いけど」

 

 一瞬焦った。

 

 見たことは無いけど噂は聞いていた。

 町をその力で壊滅に追い込んだこともある殺人鬼だ。

 

こいし「殺人鬼?」

 

フレディ「しかし、これを知ってるって事はお前も外の世界出身か?」

 

真「まぁそうだな」

 

フレディ「でも、お前みたいな奴は聞いたことが無いから、たぶん違う幻想郷に飛ばされたんだろうな」

 

 違う幻想郷か、本当にあるのか?まぁ、あのすきま妖怪なら幻想郷の量産くらい軽々とやってのけるだろうけど。

 

真「ところで、能力ってあるのか?」

 

フレディ「俺は【夢を操る程度の能力】だ!二人は?」

 

こいし「私は【無意識を操る程度の能力】!」

 

真「俺は【致命傷を受けない程度の能力】と【都合の良い状況を作り出す程度の能力】だ!」

 

フレディ「なにそれ強い!」

 

 まぁ日常では使う機会なんて無いんだけどな…

 

真「夢を操るのは夢に入れるって事か?」

 

フレディ「まぁそうだ!」

 

真「なにそれすごい!」

 

 夢に入れるってすごくね?夢の内容も操作出来そうだし!

 

フレディ「ところで今は何をしていたんだ?」

 

真・こ「散歩」「デート」

 

 ファ!

 

 このさとり妖怪さんは一体何をおっしゃってるのか俺には理解出来ません!

 デート?え?散歩じゃなかったの?

 

フレディ「もしかして二人は付き合ってるのか?」

 

こいし「そうだよ!」

 

 そう言うことは初対面の人に軽々と言うもんじゃありません!

 

真「まぁ良い、紫!紫!」

 

 俺がそう呼ぶと、紫がすきまの中から出てきた。

 突然現れるのは慣れていないとかなり心臓に悪いんだぞ!そこを考慮してくれないのが紫クオリティ!

 

紫「何?真」

 

真「こいつを元の幻想郷に戻してやれないか?」

 

紫「無理よ!」

 

 そうバッサリと切り捨てられた。

 

真「何でだ?」

 

紫「実はね、最近すきまの調子が悪くて、私一人なら大丈夫だけど他の人を通すことなんて出来ないわ!まぁ、明日までにはなおってると思うわ!」

 

フレディ「つまりは今日は帰れないと…」

 

 うーん…ここの幻想郷にはフレディが居たと言う痕跡が無いから、突然誰かの家に放り込んでも混乱するだろうし…

 

こいし「今日は家で泊まってってよ!」

 

真「だな!それが良い」

 

フレディ「本当に良いのか?」

 

真・こ「当たり前だ(よ)!」

 

 そうして、地霊殿に戻ってきた。

 

真「こいしとフレディは俺の部屋で待っててくれ!」

 

 俺はそう言い放って、さとりの部屋に向かった。

 

真「さとり!居るか?」

 

さとり「真!どうしたんですか?」

 

真「一日だけ、フレディって言う男を泊まらせたいんだけど良いか?」

 

さとり「どうして?」

 

真「実は」

 

 俺は、事のあらましをすべて説明した。

 

 フレディーが別の幻想郷の住人であること。

 

 すきまの調子が悪くて今日は帰れないこと。

 

 等々を話した。

 

さとり「分かりました!そう言うことなら今日だけ!」

 

真「ありがとう!さとり!」

 

 そうして俺は勢いよく部屋を飛び出して、自室に向かった。

 

 

sedeこいし

 

フレディ「結構本があるな!」

 

 その時

 

龍生「おーい!真あそびに…」

 

フレディ「あ、お邪魔してるからな」

 

こいし「こ、この人怪しくないよ!」

 

龍・フ(こいつ!同じにおいがする!)

 

 だけど良かった!乱闘にならなくて、龍生の場合、怪しいと思った人はすべて攻撃するのが悪い癖だね。

 

龍生「俺は、刻雨 龍生だ!」

 

フレディ「俺は、フレディ・クルーガーだ!」

 

龍生「しかし、まこっちゃんはどこに行ったんだ?」

 

「まこっちゃん言うな!」

 

 その瞬間

 

 ものすごいスピードで扉が開き、ものすごいスピードで龍生がぶっ飛んだ。

 

フレディ「人間技じゃねーな!」

 

 その龍生を吹っ飛ばしたのは真だった。

 

 

sede真

 

真「あ、許可は取れたから、開き部屋に案内するよ!」

 

フレディ「わ、分かった!」

 

こいし「じゃあ!行こう!」

 

 

フレディの部屋

 

 部屋を見た瞬間、フレディは目を丸くして驚いていた。

 

フレディ「ひ、広いな!」

 

真「まぁ旧地獄の上を覆う位の大きさの屋敷だから、これくらいの広さはある!さすがに最初は俺も驚いたけど、龍生だけはあんまし驚いていなかったな!」

 

 まぁあのときの龍生は感情も心も無かったんだから仕方が無いな。

 

フレディ「じ、地獄を覆っているのか?」

 

真「そうだ!」

 

こいし「広いよねー」

 

 そんな話をしていると、

 

お燐「そろそろ晩御飯の時間ですよ!」

 

 お燐が夕飯の時間を教えに来てくれた。

 

フレディ「あ、俺はフレディ・クルーガーだ!」

 

お燐「あたいは火焔猫 燐!よろしく!」

 

 そして自己紹介をしたあと夕飯に向かった。

 

フレディ「おお!すごい豪華!」(あの巫女は貧乏だからな…涙が出てくる…)

 

さとり「それは御愁傷様です!」

 

 そこにさとりもやって来た。

 

龍生「遅れてすまない!」

 

お空「おお!今日は見慣れない人が居るよ!」

 

 フレディを見た人の反応は様々だ。特に焼きただれた顔について触れる人は居ないようだ。

 

フレディ「俺は、フレディ・クルーガーだ!」

 

さとり「私は古明地 さとりです!」

 

お空「私は、霊烏路 空だよ!」

 

 それよりも、さとりが急に言い放った言葉が気になる。

 

真「何でいきなり御愁傷様って言ったんだ?」

 

さとり「この人、元の世界ではあの貧乏巫女と暮らしていたみたいで、普通より悪い食事しか取れなかったみたいです!」

 

真「そう言えば!さとりは心を読めるんだったな!」

 

フレディ「そ、それは…」

 

 そしたらさとりがジト目でフレディを見つめる。

 

さとり「まさか、読まれてやましい事が?」

 

フレディ「そんなこと無い!」(そんなに見つめられたら照れるだろ!)

 

さとり「あ、すみません!」

 

 突如としてさとりが謝って自分の席に向かった。

 

フレディ「何で謝った!」

 

 そして、今日の食事は豪華だった。

 

 飯を食べ終わったあと、フレディの部屋に来ていた。

 

真「フレディ来たぞ!」

 

こいし「お兄ちゃん来たよ!」

 

フレディ「ゴファ!」

 

 ふ、フレディが吐血した!って言うかお兄ちゃんって…

 

こいし「お姉ちゃんにフレディが喜ぶからって言われてやってみたんだけど!」

 

真「こいし!そう言うことは軽々しく言ってはダメだ!人によってはお持ち帰りされちゃうから!」

 

こいし「そうなの?」

 

 そんな話をしていると

 

龍生「よ!遊びに来たぜ!」

 

 龍生もやって来た。

 

真「じゃあ、なにするか…」

 

龍生「じゃあ、怖い話大会なんかはどうだ?」

 

 怖い話か…まぁ今の季節は夏だし、まぁ合っているんじゃないか?

 

龍生「でも俺は持ち合わせてないぞ!」

 

こいし「私も」

 

 主催者が持ち合わせてないって大丈夫か?

 

フレディ「じゃあ審判してくれ!」

 

 フレディはそう言い話始めた。

 

フレディ「これは、数年前の話だ。

 

ある男子生徒はおもしろ半分で、ある降霊術をしようとしていた。

 

これは一人かくれんぼ。

 

一人かくれんぼを行うには色々な手順が必要なんだ。

 

そして、準備が終わり、お風呂場で俺が鬼と三回言って、ナイフを人形に突き刺したんだ。

 

そして、急いで隠れ場所に行って塩水を含み、塩水を持ちながら隠れたらしい。

 

しかし、それは深夜の3時に行わなくてはいけないため、睡魔に勝てなくなり、眠ってしまったらしい。

 

しかし一人かくれんぼは一時間以内に終わらせなければならない…しかし眠っている間に一時間が経ってしまった。

 

そして目を覚ました男子生徒は急いで終わる手順を行おうとしたが…風呂場には人形が無かった。

 

そして不意に後ろを振り返ったらそこには…

 

次の日からその男子生徒を見たものは誰もいないと言う」

 

 これはかなり有名な話の一人かくれんぼだ!定番を持ってきたな!

 

 こいしは震えていて、龍生は平気そうだな。

 

真「次は俺か、俺はそうだな…俺も有名な話をしよう」

 

 そうして話始めた。

 

真「ある会社員が夜中まで残業で残っていて、やっと終わったので帰ろうとして廊下を歩いていたんだ。

 

すぐに家に帰って休みたかったため少し足早に歩いていたんだ。

 

そして、ある部屋の前に来たとたんドアがトントンとノックされたんだ。

 

会社員は不信に思ったがスルーしようと思ったがまたノックされた。

 

時間は深夜だったため、怖くなってしまった。

 

っとそこで質問をしてみることにした。

 

『あなたは男ですか?男なら一回、女なら2回ノックしてください!』

 

そしたら、トントントンと帰ってきたんだ。

 

三回、つまり男でも女でも無い

 

怖かったが続けて質問をした。

 

『あなたは人間ですか?人間なら一回、人間じゃないなら2回ノックしてください!』

 

そしたらトントンって帰ってきたんだ。

 

人間ではないと言うのから恐怖を感じた

 

そして次にこんな質問をした。

 

『あなたは生きてますか?生きてるなら一回、それ以外なら2回ノックしてください!』

 

そしたらトントンって帰ってきたんだ。

 

生きていない…恐怖が絶頂に達していた。

 

そして最後にこんな質問をしたんだ。

 

『そこに何人居ますか?人数分ノックしてください!』

 

そしたら

 

トン

 

 

トントン

 

 

トントントン

 

 

ドドドドドド……

 

どんどんノックの回数が増えるもので怖くなった会社員は走ってこの場を去ったとさ」

 

 一人かくれんぼよりは怖くない話だな。

 

 ってこいしは震えすぎだろ!

 

龍生「適度に怖い話だな」

 

こいし「でもやっぱりフレディお兄ちゃんの話の方が怖かったな…」

 

フレディ「その、お兄ちゃんってのやめてくれるか?恥ずかしい」

 

 そして二人とも話終わって、フレディの勝ちと言う事になった。

 

真「俺達は戻るからな!」

 

フレディ「ああ!じゃあな!」

 

 そして自室に戻っていった。

 

 なんか俺達が出ていく前に座ったまま寝ていたように感じたのは気のせいだろうか?

 

次の日

 

真「フレディともお別れか…」

 

フレディ「もう2度と会えない訳じゃないと思うぜ!俺はいつでも歓迎してやるからな!」

 

真「じゃあ、時間が合ったら遊びに行こうかな?」

 

フレディ「ああ!待ってるぞ!」

 

こいし「じゃあねー!」

 

龍生「またな!」

 

 皆がお見送りの言葉を言っている。

 

さとり「ふふ!あなたの心、面白いからまた読んでみたいですね!」

 

フレディ「ああ!ま、また今度な」(今度はどんな事になるやら)

 

 そうして紫が出てきた。

 

紫「行くわよ!」

 

真「それじゃ!」

 

 俺とフレディーは拳を合わせた。

 

 そして、フレディはすきまの中に入って行った。

 

真「フレディか、面白い奴だったな」




 はい!第52話終了

 今回はコラボ編でした!

 初コラボなので緊張しました!

真「久々に来たぜ!」

 おお!真さん!

真「フレディーは外の世界に居たとき殺人鬼として知られてたから警戒したけど良いやつだったな!」

 それは良かったですね!

 恐竜ドラゴンさん!コラボありがとうございました!

 恐竜ドラゴンさんの東方悪夢男もよろしくお願いします!

 それでは

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第53話 幻影、絶望を操る男の娘    コラボ~Subterranean Electron World~

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はまたまたコラボ!

 今回のコラボは、

 深緑 風龍さんのSubterranean Electron Worldです!

 はりきって書いていきますよ!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第53話スタート


 ある晴れた昼下がり、

 

 俺は地霊殿の庭を歩いていた。

 

 なぜ一人かと言うと、

 

真「暇だから龍生付き合え!」

 

龍生「すまんな!俺はこの無くなった能力をどうやって補うか考えるので忙しいんだ!」

 

 確かに前回の異変で龍生の能力が無くなった。

 

 それは感情が、戻ってきたからである。

 

 そして、こいしは

 

こいし「えっと、今日は鈴音と、買い物に行く約束をしてるからごめんね」

 

真「ああ、分かった!」

 

 まぁこいしを縛り付ける事はしないし、買い物に行ってけっこう…

 

 だが、

 

真「や、やっぱり寂しいじゃ無いか!」

 

 他の人の所に行っても同じような答えが帰ってくるって分かってるから行かない。

 

 その時

 

 そんなことを考えながら歩いていると急に足元が緩くなり、沈み、視点が下がったような気がした。

 

真「は?」

 

 今完全に間抜けな声を出したと思う。

 

 これはなんだ?

 

 そうこれは

 

 落とし穴!

 

真「ふっか!ゆうに10m越えてるよ!俺じゃなきゃ死ぬよ!」

 

 そして、穴のそこに落ちた俺はよじ登った。

 

真「何とか出れた…こんなことをするのはあいつだけだな」

 

 そして遠巻きにその穴を見ていると、一人の人物が空から降ってきた。

 

「うわー!落ちる~」

 

 そしてそのまま落とし穴にダイレクトに落ちていった。

 

 ドシーンと、物凄い音がした。

 

 俺はその人物が無事かを確認するために穴に近づいていった。

 

真「お、おーい!大丈夫か?」

 

「は、はーい!大丈夫でーす!」

 

 俺は声が聞こえたことに安堵し、その穴のなかにロープを垂らした。

 

「ありがとうございます!」

 

 そして、登ってきたその人を見てかなり可愛い女の子だと思った。

 

 容姿は、アクアマリン色のサイドテール、水色の羽耳。侍のような格好をしている。緑と青のオッドアイ。両腰に剣4本、刀2本持ってる。

 

「何とか助かりました!」

 

真「所で君は?」

 

「あ、僕はラーク・バスター・ガルッチです!君は?」

 

真「俺は、海藤 真だ!よろしく!」

 

ガルッチ「はい!よろしくお願いします!」

 

 しかし何でガルッチは空から落ちてきたんだ?

 

 そしてその疑問をガルッチにぶつけてみた。

 

ガルッチ「実はですね、地面に突然穴が空いてしまって落ちたんです」

 

真「それはなんと言うか、運が悪かったな!」

 

 その時

 

 後ろからバサッと言うような物が入った袋が落ちるような音がした。

 

こいし「真が私の知らない女の子と親しくしてる…」

 

 後ろを向くと、超絶誤解をしていそうなこいしが居た。

 

 その横には今買ってきたであろう物が入った袋があった。

 

ガルッチ「こいし?でも違う…こいしは僕の事を知らなさそうだ…となるとここは別世界!」

 

 隣でぶつぶつとガルッチが別世界だとかなんとか言っている。

 

 と言うか、もしかしてガルッチって別世界から来たのか!

 

 その別世界にこいしが居るって感じか?

 

ガルッチ「心配しないで!僕は男だから!」

 

真・こ「は?(へ?)」

 

 俺たちは声が被った。

 

 その見た目で男?そんな風には見えないんだけど!

 

 その見た目なら誰だって間違えるだろ!

 

ガルッチ「よく僕って間違えられるんだよね…」

 

 男として見られたいならまず見た目をどうにかするべきだ。

 

 とりあえずここはあの人に頼むしか無い!

 

真「紫ー!」

 

 そしたら急に目の前に紫が現れた。

 

 もう慣れたため反応が薄かった。

 

紫「もう少し驚いて欲しかったわ!」

 

真「それより、ガルッチを元の世界に返してやってくれ!」

 

紫「無理よ!」

 

 なぜだか無理らしい。

 

真「何でだ?」

 

紫「正確には帰せるけど、帰したくない!と言う事よ!」

 

真「?」

 

紫「あなたたちと一緒にさせると面白そうだと思ったから」

 

 …?

 

 このBB…紫お姉さんはそれだけの動機でこの世界に連れてきたのか?

 

真「とりあえず今日1日頼むって事?」

 

紫「そういうこと!それじゃね!」

 

 そうして紫はスキマに入って消えていった。

 

真「あのBB…あの人は何を考えてるのか分からん!」

 

 その時

 

龍生「お!あの紫婆さんが来てたのか!」

 

 そうして屋敷の4階位から龍生が飛び降りてきた。

 

 そうしてそのまま、真下にスキマが出現して龍生が飲み込まれる。

 

 そして数秒したら龍生がかなり高いところからボロボロで出てきた。

 

真「何て命知らずな…」

 

 危なかった…BBって言ったときものすごい殺気を感じた。

 

 後ろからまるで獲物を睨むチーターのようだった。

 

龍生「ん?その人は誰だ?」

 

ガルッチ「あ、僕はラーク・バスター・ガルッチです!」

 

龍生「俺は刻雨 龍生だ!よろしく!」

 

 それより今はこいつに聞かなくてはいけないことがある。

 

真「あそこの落とし穴掘ったのお前だよな?」

 

龍生「ちが

真「お前だよな?」ニコッ

 

 そしたら龍生は渋々コクりとうなずいた。

 

真「よし!ガルッチ!こいつ殺るぞ!」

 

ガルッチ「なんだかわからないけど分かった!」

 

 そしたら急に足が沈んでいく感覚に襲われた。

 

 そう!なぜ沈んでるのかと言うと

 

龍生「『《落とし穴》』」

 

 龍生の能力で俺の足下に落とし穴を出現させた。

 

ガルッチ「し、真?」

 

 ガルッチは振り返ったら真が居なかったため驚いている。

 

ガルッチ「…!龍生を倒せば分かる!」

 

 なんかガルッチは一人で悩み一人で解決したようだ。

 

ガルッチ「行くよ!」

 

 そうしてガルッチは龍生に突っ込んで行った。

 

龍生「何でこんなことに!『《落とし穴》』」

 

 そうしてガルッチの足下に落とし穴が生成された。

 

 しかしガルッチは落ちなかった。

 

龍生「なぜ落ちない!」

 

ガルッチ「僕だってだてに鍛えてる訳じゃ無いからね」

 

龍生「じゃあ新しく考えたこのスペルで行くか『空気の穴《真空の場所(エアースペース)》』」

 

 その瞬間、ある一点だけが空気が無くなって行った。

 

 空気が無くなる=真空と言うことだ。

 

龍生「このスペルは空間に穴を開けると言う恐ろしいスペルだ!空気が無くなり息を吸うことも出来なくなる」

 

 俺が穴から出てきたら、真空状態でガルッチが苦しんでいた。

 

真「ヤバイ!」

 

 なんちゅうスペルを使ってんだあのバカは!

 

 ガルッチが死ぬって!

 

 そしたらガルッチは手で弾幕を作り出し、龍生に投げた。

 

龍生「っ!しまっ!」

 

 とっさの事に龍生は反応できず、龍生に当たり、思わず龍生はスペルを解除した。

 

龍生「何なんだよ!いったい!」

 

 そして俺は龍生に近づいていき思いっきり殴った。

 

真「こんのバカが!殺す気か!」

 

龍生「す、すまん!」

 

真「それと、何で落とし穴をあんなところに設置した!」

 

龍生「どっかのアホがかからないかな?と」

 

 ほう…それは俺に喧嘩を売っていると言う事で良いんだよな?

 

 そして剣を取り出して斬りつける。

 

龍生「あぶね!」

 

 龍生はすべてかわしながらものすごいスピードで逃げていった。

 

ガルッチ「それよりこいしが放置されてて寂しいみたいだよ!」

 

真「あ、ああ!こいしごめん!」

 

ガルッチ「真は彼氏なんでしょ!」

 

 ん?そうだな…って!

 

真「なぜその事を!」

 

ガルッチ「まぁ一応僕は心眼持ってるからね!相手の心を読めるんだよ!」

 

 でも、こいしの心はさとりですら読めなかったのに…なぜ?

 

真「じゃあ立ち話もあれだし上がって!」

 

 そうして地霊殿の中に入って行った。

 

 

 

ガルッチ「そういえば、真の人としての気配が薄いけど何で?」

 

真「あ、それは半人半妖だからね!半分妖怪なんだ!」

 

 そう、俺はこいしの血を分けてもらい妖怪になった。

 

ガルッチ「そういえば真ってどんな能力を?」

 

真「俺は【致命傷を受けない程度の能力】と【都合が良い状況を作り出す程度の能力】だ!」

 

ガルッチ「強くね?」

 

真「そんなこと無いよ!」

 

 1つ目は蓄積したらやられるし、2つ目は最低限でしか出来ないし

 

真「ガルッチは?」

 

ガルッチ「僕は、【幻影、絶望を操る程度の能力】【相手の能力をコピーする能力】なとなど他にもあげるときりが無いからこの二つだけ覚えててくれれば良いよ!」

 

真「うん!俺より主人公らしい能力だよね?」

 

 幻影、絶望に関しては、相手に絶望を与えれるし、コピーに関しては規格外だよね?

 

 結論

   勝てない!

 

 龍生にこんなやつを仕向けようとしてたのかと思うとゾッとする。

 

ガルッチ「それでさ僕、真と弾幕ごっこをやってみたいんだけど!」

 

 そういえばそんな遊びもあったな!ここ最近は殺し合いばかりでまともに弾幕ごっこをやってなかったからな。

 

真「分かった!」

 

こいし「私もやるー!」

 

 突然こいしが私もやるって間に入ってきた。

 

真「そんじゃ外に行くか、入ってきたばかりだけど」

 

 

 

 俺達は乱闘形式でやることにした。

 

 ルールは

 

 三回被弾か、気絶で敗北

 

 スペカは無し(弾幕を放つとかじゃなかったらok…って当てはまるの俺のフラッシュだけじゃね?)

 

 能力の使用はあり

 

ガルッチ「それじゃ行くよ!」

 

 そう言ってガルッチは俺に手始めに10発ほど撃ってきた。

 

真「こんなもの!」

 

 そうして剣を手に取り

 

 一刀両断した。

 

こいし「次は私だね!」

 

 そうして広範囲に俺達二人を狙って撃ってきた。しかもホーミング製の。

 

真「ガルッチ!」

 

ガルッチ「分かった!」

 

 俺とガルッチはお互いに突っ込んで行ってギリギリで交わした。

 

 そうしたら弾幕は互いにぶつかり相殺された。

 

真「次はこっちだ!」

 

 そして二人に斬りかかる。

 

 二人は必死で逃げる。

 

 しかし

 

こいし「きゃ!」

 

 こいしに当たった。

 

真「安心しろ!峰打ちだ!」

 

ガルッチ「峰打ちでもかなり痛いよ!」

 

 そして今度は

 

ガルッチ「僕の番だ!」

 

 そう言って俺達二人に特大の弾幕を放ってきた。

 

真「オラァ!」

 

 俺はその弾幕を一刀両断したが、こいしは

 

こいし「きゃ!」

 

 反応が遅れて被弾してしまった。

 

 残りは俺とガルッチが三回、こいしが一回

 

こいし「反撃するよ!」

 

 その瞬間こいしが見えなくなった。

 

 そう、これはこいしの無意識である。

 

 しかし、それに気づくのが遅すぎた。

 

 俺達二人は、二つずつ弾幕に被弾してしまった。

 

真「やるな!」

 

ガルッチ「行くよ!」

 

 そしたらガルッチは俺達二人に弾幕を放ってきた。

 

 俺は咄嗟に無意識になって避けた。

 

 しかし

 

 こいしに被弾してしまった。

 

 まぁこいしはかなり近くに居たからね。

 

 俺は無意識で後ろに回り込んで、弾幕を放った。

 

ガルッチ「こんなもの!」

 

 しかし軽々と避けられてしまった。

 

ガルッチ「しかし、弾幕を撃てたんですね!」

 

真「そりゃまぁ」

 

ガルッチ「しかし最後です!」

 

 そしてガルッチは数百発弾幕を撃ってきた。

 

 俺は剣でどんどん斬っていく。

 

真「これで終わりだ!」

 

 そして最後の一個を斬った瞬間俺の手に弾幕の欠片が当たってしまった。

 

真「負けたか…」

 

ガルッチ「勝った!」

 

 そうして地霊殿の中に戻ってきた。

 

 

 

お燐「そろそろ夕食の時間ですよ!」

 

真「分かった!」

 

お燐「ん?そっちのお姉さんは?」

 

 たぶんガルッチの事を言っているのだろう。

 

ガルッチ「僕はラーク・バスター・ガルッチ!決して女ではない!男だ!」

 

お燐「お、お兄さんだったんですか?すみません!あたいは、火炎猫 燐です!」

 

 そしたらそこに

 

お空「うゆ?真、その人は?」

 

 お空もやって来た。

 

ガルッチ「僕はラーク・バスター・ガルッチです!男です!」

 

お空「私は、霊烏路 空!よろしく!」

 

 そして皆で向かった。

 

 

 

真「まだ全然出来てないような…」

 

さとり「ちょっと指を切っちゃって…ご飯はもうしばらく待ってて下さい!ってそこの人は?」

 

ガルッチ「僕はラーク・バスター・ガルッチ!よろしく!もしよかったら僕が作ってくるよ!」

 

 ガルッチは料理が出来るのだろうか?いやこう言うことを言う奴に限って料理下手と言うお約束が!

 

さとり「どう言うこと?」

 

真「紫の暇潰しで今日はここで過ごさせることになった!」

 

さとりそういうことね…でもあなた料理なんて出来るの?」

 

 さとりは察したのだろう、その証拠に今さとりは苦笑いを浮かべている。

 

ガルッチ「実は料理得意なんですよ!任せて下さい!」

 

 そう言って厨房に入って行った。

 

 

 

数分後

 

ガルッチ「出来ました!」

 

 俺は、料理下手的なオチかな?と思っていたが至って普通の料理が並べられていく。

 

龍生「死ぬところだった…」

 

真「おい!龍生!早く席につけ!」

 

 そして龍生が席についたところで

 

「「「「「「「いただきます!」」」」」」」

 

 全員でそう言って食べ始めた。

 

真「うまい!」

 

龍生「うまい!」

 

さとり「お、美味しいわね」

 

こいし「おいしい」

 

お燐「おいしいですね!」

 

お空「おいしい」

 

ガルッチ「それはよかった!」

 

 こんな感じで今日は終わりを告げた。

 

 

 

次の日

 

真「とうとうお別れだな!」

 

ガルッチ「ああ!楽しかったよ!」

 

 今俺達はガルッチのお見送りをしている。

 

龍生「また会えたらいいな!」

 

ガルッチ「ああ!」

 

 龍生が手を振り、ガルッチも振り返す。

 

さとり「さようなら!」

 

こいし「バイバイ!」

 

お燐「さようなら!」

 

お空「バイバイ!」

 

 そして皆の見送りの中

 

紫「準備良いわよ!」

 

ガルッチ「さようなら!」

 

 そうしてガルッチはスキマを通って帰っていった。

 

真「良い奴だったな」

 

 そして俺達は地霊殿に戻った。




 はい!第53話終了!

 今回もコラボ編でした!

 深緑 風龍さん!コラボありがとうございます!

 深緑 風龍さんのSubterranean Electron Worldもよろしくお願いします!※R18小説です

 それでは!

 今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第54話 紅魔館の危機

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は地霊殿です!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第54話スタート


紅魔館

 

 地霊殿に客が来ていたその頃、紅魔館では死活問題が起きていた。

 

咲夜「お嬢様」

 

レミリア「何?咲夜」

 

咲夜「し、実は…お金がですね…枯渇してきていまして、このままだとまともな料理をお出しできなくなる可能性が…」

 

 レミリアは青ざめた。

 

 実は以前にも枯渇したことがあり、その時に出された料理を思い出していた。

 

 ほとんど森で採ってきていた野菜、それならまだ良い…稀に生物が食べるような物ではないおぞましいものが出される…それがレミリアのトラウマとなっている。

 

 そしてレミリアは、妖精メイドを覗いたメンバーを召集した。

 

レミリア「そう言うことなのよ!それで、何か案は無いかと」

 

咲夜「お嬢様がデザートを我慢すれば少し貧相になりますが、何とかやっていけますよ」

 

レミリア「私からプリンを奪ったら何が残るのよ!」

 

 なんか、涙目になっている…そんなにプリンが好きか!

 

鈴音「ねん君はうどんを取られたらどうする?」

 

 たぶん発狂して、崖から飛び降りるな。

 

鈴音「そ、そこまで?」

 

 つーか、人の心をしれっと読むんじゃねー!

 

 姉ちゃんは微笑を浮かべている。

 

 親しい人の感情が読めるって厄介な能力だな…

 

パチュリー「なら、お店を出してみたら?人里に。そこそここの屋敷には珍しいものがあるんだから人里で売り出したら結構なお金になるんじゃない?」

 

小悪魔「おお!ナイスアイディアです!パチュリー様!さすが、幻想郷1の大魔法使い!」

 

 それ、関係あるのか?

 

フラン「うちに何あったっけ?」

 

鈴音「ねん君のゲーム機って幻想郷に無いから前に霊夢さんが言っていた妖怪の山に居るらしいカッパに売ればかなりの値段で買ってくれるんじゃない?カッパは機械に強いらしいから、同じのを作って売り出すのを手伝ってくれるよ!」

 

音恩「僕のゲーム機は誰にも渡さない!ましてや売るなんてもっての他だ!」

 

 そう言った瞬間、姉ちゃんに本の角で頭を叩かれた。

 

鈴音「まず、そんなことよりもこの状況を打開する方が先でしょ!」

 

音恩「ご、ごもっとも…」

 

レミリア「じゃあ、お店を出すで良い?」

 

 そうして全員の意見が一致した。

 

 そして全員が賛同したあと僕は立ち上がった。

 

音恩「じゃあ、皆さん!頑張ってください!」

 

 そう言ってそそくさと立ち去ろうとした次の瞬間、誰かに腕を捕まれた。

 

鈴音「どこに行くの?ねん君」

 

音恩「離してくれ姉ちゃん。僕は今から色々と用事があるんだ」

 

鈴音「ほぅ…どんな?」

 

 以外と姉ちゃんは鋭い質問をしてくるな…

 

音恩「色々は色々だ!」

 

鈴音「引きこもりで、日光が最大のライバルの音恩に用事があるなんて思えないんだけど?」

 

 姉ちゃんはそれに、と付け足して

 

鈴音「引きこもりを克服するチャンスじゃん!」

 

音恩「こっちに来てから引きこもる時間をくれなかったのはどこのどいつだっけ?」

 

 僕達がこっちの世界に来てから異変とかが起こりすぎてゆっくりする時間すらなかった。

 

鈴音「取り合えず、ねん君も一緒にやろう!」

 

 勝手に話を進めないでいただきたい。

 

 なんか、巻き込まれた僕はお店を出すことになった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

人里

 

鈴音「珍しいものもありますよ!ぜひ見て行って来てください!」

 

 怖い怖い!人が怖い!

 

鈴音「ほら!ねん君も!」

 

 ああ、僕の姉ちゃんは鬼でござったか…

 

 その時

 

こいし「あ!見つけた!」

 

 空からこいしさんが降りてきた。見えそう…

 

音恩「イテッ!」

 

鈴音「何考えてたのかな?」

 

 そうだった、ここには姉ちゃんが居たんだった。

 

こいし「鈴音、買い物に行くんじゃ無かったの?」

 

鈴音「あ、忘れてた!ごめんねーねん君!少しの間一人で頑張って!」

 

 そうして姉ちゃんはどこかに行った。

 

 これはひどい酷すぎる!

 

音恩「やってられるか!」

 

 そうして店をたたもうとしたその時

 

龍生「お!おん君じゃん!珍しいな!こんなところで!」

 

音恩「何してるんだ?」

 

 うわぁ…姉ちゃんと同じくらい鬱陶(うっとう)しい奴が来た…

 

龍生「ちょっとなんか分からんが、まこっちゃんの逆鱗に触れたみたいで命の危険を感じたから逃げてきた」

 

 こいつ何やったマジで!

 

 僕の中では四人組の中では唯一の常識人と言うことになっている真

 

 僕はかなり親しくしてもらっている。

 

 その真を怒らせるとは何をしたんだ?

 ※落とし穴にはめました

 

龍生「それよりもなんか面白そうな事をやってるじゃん!」

 

音恩「面白そう?なら変わりますか?」どす黒い笑み

 

龍生「いやいや、お、俺は良いよ!」

 

音恩「いやいや、遠慮しなくても良いですよ~ものすごく楽しいですから!」

 

龍生「いやいや、そんな楽しいなら自分でやれば良いんじゃないかな?」

 

 龍生はゆっくりと後ずさって行く。

 

音恩「何で後ずさるのかな?」

 

 そう言ったらもうダッシュで龍生は逃げていった。

 

音恩「はぁ客はちらほら居るけど、こんな調子で大丈夫かな?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

紅魔館

 

鈴音「お帰りーねん君!」

 

音恩「何で姉ちゃんがここに居るのかな?」

 

鈴音「いやぁ…戻るのを忘れちゃって」

 

 僕の姉ちゃんは、天然ドジっ子でした…僕はこれからが不安で仕方がありません…




 はい!第54話終了!

 今回はコラボしていた間の地霊殿の様子でした!

 主人公枠で、まともなのが真だけって大丈夫か?幻想郷…

 それでは今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!


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第55話 特別編 ハロウィン(読み飛ばし可)

 はい!どうもみなさん!寒さにやられているミズヤです

 じょじょに寒くなってきてますね。

 今回は今日、ハロウィンと言う事で特別編を作ってみました!

 それでは!どうぞ!


真「おお、庭の木もだいぶ赤くなってきたな」

 

 俺は今、自室から外を見ていた。

 

 ほとんどの葉が、紅葉(こうよう)になっていた。

 

 秋と言う事をかなり実感出来る光景だ。

 

 その時

 

 コンコン

 

 扉がノックされた。

 

真「はい」

 

 俺が扉を開けるとそこにはこいしが居た。

 

真「どうしたんだ?」

 

こいし「えーっと…トリック・オア・トリート」

 

 そうか、今日はハロウィンだったな。

 

 って言ったって、俺はそんなお菓子なんて持ってないんだけどな…

 

真「ごめん…俺、今お菓子が無いんだ」

 

 そしたらこいしはニヤリと口元を曲げた。

 

 何?怖い!怖いよ?こいしさん。

 

こいし「なら、今日一日、付き合って!」

 

 ?

 

 ??

 

 ???

 

真「ごめん!もう一度頼む」

 

こいし「? なら、今日一日、付き合って!」

 

 聞き間違えでは無かったようだ。

 

 てっきりこいしが企んでいる顔だったから何かヤバイことをされるかと思ったら…ってか、イタズラじゃ無いんだな。

 

 普通イタズラじゃね?

 

真「そんなんで良いのか?言ってくれればいつでも付き合ってやるよ」

 

 そしたらこいしは首を降った。

 

こいし「私は真に付き合ってほしいの!」

 

 まぁ、こいしがそれで良いなら良いけどな。

 

真「で、どこいくんだ?」

 

こいし「えっと、今日の6時から博霊神社で宴会があるんだって、その買い出し?」

 

 なるほど、いろんな人から食材をかき集める訳か。

 

 他のやつらは何にするんだろうか?

 

 まぁ音恩(あいつ)はうどんだろうな。

 

真「そういえば、いつも料理は誰が作ってるんだ?」

 

こいし「それは咲夜と妖夢だよ」

 

 ああ、あの二人か

 

 どちらも従者だし…ってあれ?

 

 妖夢は庭師じゃなかった? 庭師と料理…そもそも庭師って料理するのか?

 

 頭が痛くなるから考えないようにしよう。

 

真「じゃあ、俺達は何にするんだ?」

 

こいし「これ」

 

 こいしは俺に一枚の紙を手渡してきた。

 

 買い物リストだろうか?

 

真「えーっと…レタス、白菜、ニンジン、きゅうり…野菜が多いな」

 

 俺達は野菜担当と言う事か。

 

こいし「うん、そうだね」

 

 だがハロウィンって言ったらカボチャだろ、見かけたら買っとくか。

 

 何個か身をくり貫いてジャックオランタンにして、残ったカボチャは皮を器にしてスープでも作ってもらうか。

 

 あとはパイなんかを

 

真「これでよし、行くか」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

商店街

 

真「八百屋は…あ!あそこみたいだ!」

 

 俺達は早速商店街に来て八百屋を探していた。

 

 以外と外れの方にあって分かりにくかった。

 

 買い物リストを見ながら必要な野菜を手に取って(カボチャも忘れずに)会計をする。これた

 

こいし「これでいいね」

 

真「あ、そうだ!こいしは何か欲しいものはないか?勝ってやるよ」

 

 さすがにこれだけで帰るのも味気無いし、こいしに喜んでほしいしな。

 

 まぁ俺はお菓子渡してやれなかったしそれも含めてって感じだな。

 

こいし「本当!なら」

 

 そしたらこいしはタタタタ~っと走って行った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

真「どうしたんだよ。急に走り出したりなんかして」

 

 そしたらこいしは服屋の前に居た。

 

 ほしい服とかあるのか?

 

真「こいし?何かほしい服でもあるのか?」

 

こいし「うん」

 

真「なら、どれが欲しいんだ?」

 

 そう言うとこいしは店内にはいっていった。

 

 店内に入るとこいしに手を引っ張られた。

 

 こいつ、普段から幼い見た目してっけど、こう言うときは見た目通りなんだな。

 

こいし「これ!」

 

 そしてかかっていた服を取って試着室にはいっていった。

 

 まぁ、こいしは可愛いからどんな服でも似合うと思うけど

 

 数分待って漸く試着室のカーテンが開いた。

 

真「おおっ!」

 

こいし「ど、どう…かな?」

 

 こいしか顔を赤くしながら言ってきた。

 

 正直、すごく可愛い。

 

真「似合ってるぞ」

 

こいし「本当?」

 

 俺が『ああ』と言うとこいしはすごく嬉しそうにピョンピョン跳ねた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

地霊殿

 

 俺は今、さとりの部屋の前に来ていた。

 

真「さとりー!俺だ。真だ」

 

 そう言いながらドアをノックする。

 

 そしたらドアの向こうから『どうぞ』と聞こえたから入る。

 

さとり「何の用?」

 

真「今日、宴会があるんだけど今回は一緒に行かないか?いつも仕事積めだし、たまには息抜きにな?」

 

さとり「分かったわ。お空とお燐も行くみたいよ」

 

 あの二人も最近帰らずに仕事を頑張ってたもんな。

 

真「わかった。じゃあ、また後でな」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

6時

 

 俺とこいしは門で待っていた。

 

 そしてさとり達もやって来た。

 

 だが龍生だけが居なかった。

 

 あいつ、遅刻か?

 

 数分後漸く龍生も合流した。

 

龍生「ごめんごめん」

 

真「じゃあ行くぞ」

 

さとり「待って下さい」

 

 急にさとりが待ったをかけてきた。

 

 なんだろうか?と思っていると、さとりがハロウィン仕様のアクセサリーを手渡してきた。

 

さとり「仮装は間に合わなかったですけどアクセサリー位なら」

 

真「ありがとうな」

 

 隣でこいしも喜んでいる。

 

真「じゃあ今度こそ出発だな」

 

 そして出発した。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

博霊神社

 

霊夢「やっとあんたたち来たわね」

 

 博霊神社についたら霊夢が出迎えてくれた。

 

 博霊神社も色々飾りつけをしてある。

 

魔理沙「おお、地霊殿組も到着か?」

 

 魔理沙は…変わらないな。

 

 霊夢でさえリボンにコウモリのアクセサリーをつけてるのに。

 

お空「魔理沙は魔理沙の仮装をしたの?」

 

魔理沙「何が悲しくて自分の仮装をしなくちゃならないんだ!」

 

お燐「そうですよね。魔理沙さんは年中ずっと仮装をしてますもんね」

 

魔理沙「だーれが年中仮装してるだ!私は魔法使いだからなんだぜ」

 

 お空とお燐がボケて魔理沙がつっこんでる。

 

 まぁ年中仮装してるような人達はこの幻想郷にはいっぱい居るしな。

 

 その時

 

 オロロロロロ

 

 誰かが吐いてるのか?

 

 その方角からやって来たのは音恩だった。

 

真「大丈夫か?」

 

音恩「ぼ、僕は酒に弱いのに…」

 

 あ、だいぶ察せたわ。

 

こいし「真はすごくお酒強いよね」

 

 だいぶ要らないステータスだけどな

 

霊夢「じゃあ、いつまでもこんなところで突っ立ってないで飲みましょう?」

 

 そして博霊神社の中にはいっていった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

数時間後

 

 これは…

 

 今の状況を伝えるぜ。

 

 俺とお燐と龍生以外、寝てしまいました。

 

 皆で飲んでて気がついたらこいしも俺に寄りかかって寝てました。

 

 紅魔組も音恩と鈴音と咲夜さん以外寝てしまってます。

 

 図書館組は仕事とか言って先に帰ったようです。

 

真「一人、一人ずつ運びますか」

 

お燐「そうですね」

 

龍生「そうだな」

 

 こうしてハロウィンパーティーは終わりを告げた。




 はい!第55話終了

 かなり内容が薄い話になってしまいました…

 宴会の話を書くの苦手なんです!すみません!

 それでは!

 今回はここまで

 次回もよろしくお願いします!

 それでは!

 さようなら


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第伍章 風神録
第56話 博麗神社存亡の危機


 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は主人公達は一切出てきません。

 それではどうぞ!


sede博霊神社

 

 ある日の昼過ぎの事

 

 いつものように博霊神社の巫女、博霊 霊夢は縁側(えんがわ)に座りお茶を飲んでいた。

 

霊夢「はぁ…良い天気ね…こんな日は縁側でお茶を飲むに限るわね…」

 

 そう、今日は青天。雲などほとんどなく最高の天気だ。

 

 まぁ、現在秋なので少し肌寒いのがあるが、少し着込めばたいして気にならなくなる程度。

 

 だが、今の霊夢の服装は、いつもの脇だし巫女服のみである。

 

 本人曰く「これは冬服よ!生地が厚くなっているのよ!」らしい。

 

 しかし、たいして差がないように見える。

 

 見てるだけで寒くなってくる。

 

霊夢「こんな良い天気の日は何か良いことが起こりそうね」

 

 そんなことを考えていると、神社に一人の人間がやって来た。

 

霊夢「!?」

 

 霊夢はお詣りに来た人かと思い急いで正面に向かう。

 

 しかし、そこに居たのはお詣りに来た人では無さそうだった。

 

 緑色の髪に霊夢の着ている巫女服の青白版

 

 間違いない。この人は巫女だ。と見た目でそう思った霊夢は不振に思う。

 

 よその神社の巫女がこんな幻想郷の外れの外れに位置するこんな神社に何のようだと。

 

 そもそも、ここら辺に神社なんてあったか?などと思った。

 

 そう、ここら辺でよそから来れるような距離の神社など存在しないはずなのだ。

 

 だとしたらあの巫女はなんなのだろうと。

 

 そして、霊夢は飛び出して声をかける。

 

霊夢「あんた!うちの神社で何をして居るのよ!賽銭泥棒だったら許さないわよ!」

 

 最初から喧嘩(けんか)(ごし)

 

「あ、あなたは!もしかして、あなたがここの神社の博霊 霊夢さんですか?」

 

霊夢「え、ええ!そうだけど」

 

「ふむふむなるほど、ならばあなたに言いたいことがあります!」

 

 そして、青白巫女は大きく息を吸ってこう続けた。

 

「なら、あなたの神社潰してしまって下さい!」

 

 そう、衝撃的な言葉を放ってきた。

 

 勿論、霊夢は即答でこう答えた。

 

霊夢「嫌よ!嫌よって言うか、出来ないわよ!この神社を潰すとどうなるかわかる?家で言うとね、この神社は柱の役割をしているのよ!まぁ、結界なんだけど、二つの(結界)で支えてられているこの幻想郷の結界()が1つでも無くなったら幻想郷はどうなると思う?即崩壊よ!だから潰すのは無理よ!」

 

 霊夢は具体的な例を提示しつつ断った。

 

 そしたら青白巫女はこう切り出した。

 

「ふ、ふ、ふ、そんなこと分かっていましたとも!少し言ってみただけです!」

 

 青白巫女は断られるのを分かっていた上で試しに言ってみただけみたいだ。

 

「そこで提案です!あなたの神社を山の上の神様に明け渡してください!」

 

霊夢「ってなんでよ!」

 

「私は神社を無くせと言った訳ではありません。あくまでこの神社を明け渡せと言っただけです。なので結界も無くなる心配は無いと思われますが?」

 

 青白巫女はじりじりと霊夢に近づきながら話す。

 

 そして、霊夢は遠ざかりながら話す。

 

霊夢「だいたい、なんでそういう話になるのよ!」

 

「それは、ここの神社の信仰が少ないからですよ」

 

霊夢「は?」

 

「つまり、信仰が少ない神社は要らないので私たちがもらおうと言うわけです。そして霊夢さんにはやめてもらおうと言う気はないですので私たちに譲ったら信仰を大量に得られますし、お賽銭もがっぽがほですよ!どうですか?これほどまでに好条件は他にはありませんよ!」

 

 霊夢は不覚にも納得してしまった。

 

 事実、この妖怪がはびこるこの神社には人は寄り付きにくいから信仰も増えないし。

 だから信仰と『賽銭』が増えるなら渡してしまっても良いんじゃないかとすら思ってしまった。

 

 霊夢にとって何よりも賽銭が増えるのとあと賽銭と賽銭が大きかったようだ。

 

「では、考えてみて下さいね」

 

 そして青白巫女は立ち去っていった。

 

 その時、青白巫女と入れ替わりで魔理沙がやって来た。

 

魔理沙「おい、霊夢!あの青白の巫女服を着たやつ、誰なんだよ!」

 

霊夢「分からないわ。山の上の神社の巫女みたいだけど、あそこには神社なんて無かったはずよ。それと、あの巫女この神社を明け渡しなさいと言ってきたわ」

 

 魔理沙はすごく驚いたようだった。

 

魔理沙「で、霊夢はどうする気だ?」

 

 魔理沙は霊夢が明け渡す気は無い!と言うのを期待して霊夢に問いかけた。

 

 魔理沙は霊夢の事をよく知っている。霊夢が何よりもこの神社の事が大切だと言うことも

 

 だからこそ、魔理沙は霊夢に問いかけてみたのだ。

 

 しかし、霊夢の回答は

 

霊夢「うーん、信仰が増えるならば明け渡しちゃっても良いかもしれないわね」

 

魔理沙「んな!」

 

 魔理沙の予想は外れ、霊夢は明け渡してしまっても良いかもと思っているようだ。

 

魔理沙「霊夢!考え直せ!霊夢、お前は何よりもこの神社の事が大切なんじゃなかったのか!」

 

霊夢「そうよ、大切よ。お母さんとの思い出の神社だもの。だけど、この神社にとっては妖怪よりも、ちゃんとお詣りに来てくれる普通の人間が欲しいんだと思うのよ。だから、信仰集めが苦手な私よりも他の巫女の所についた方が良いと思うのよ。第一、私はこの神社の神様を知らないもの」

 

 だから、明け渡してしまった方が良いのではないのか?と霊夢は考えたのだ。

 

 霊夢は思い出の神社で大切だからこそ神社の事をよく考え、もっともこの神社にとって良さそうな解答を導きだそうとしているのだ。

 

 この神社は色々な思い出が詰まっているため、取り壊すことは拒否したが、明け渡すのはそれほど悪い選択肢では無いのではないのか?と考えたのだ。

 

魔理沙「霊夢がそんなやつだとは思わなかったぜ」

 

 そう言って魔理沙は箒にまたがって飛び立つ。

 

霊夢「どこいくのよ」

 

魔理沙「どこでも良いだろ?」

 

 そして魔理沙はどこかに飛び去って行ってしまった。

 

霊夢「魔理沙…大丈夫かしら…」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede魔理沙

 

 ったく、霊夢があんなに分からず屋だとは思わなかったぜ。

 

 霊夢があの気だが、私だけでも行って断ってきてやる。

 

 って言っても、この幻想郷には山などいくらでもある。

 

 どこの山に行けば良いのか分からない。

 

魔理沙「やっぱり、こう言うときは聞き込みだな!異変と同じ手順で行けばきっと見つけられる!これは博霊神社存亡の危機異変だぜ!首謀者を必ず見つけて力ずくでも前言撤回させてやるぜ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 やっぱり、まずは友人から聞き込んで行くとするか!

 

 じゃあ、まずはアリスからかな?

 

魔理沙「おーい!アリスー!居るか?居るなら

アリス「そんなに大声出さなくても聞こえてるわよ」

 

魔理沙「わり」

 

アリス「で、何のよう?」

 

魔理沙「あ、それはだな」

 

 そして私は博霊神社で会話したことをすべてアリスに話す。

 

 私の話をアリスは神妙(しんみょう)面持(おもも)ちで聞いていた。

 

魔理沙「って訳なんだよ!霊夢があんなやつだとは思わなかったぜ」

 

 そこまで言うと、アリスが口を開いた。

 

アリス「あなたの言い分も分かるわ。あなたにとっては思い出の神社だったから、他の誰かの手に渡るのが嫌だったんでしよ?」

 

魔理沙「ああ、そうだ」

 

アリス「でも、霊夢の気持ちも分からないでも無いわ。霊夢なりに博霊神社の事を考えての考えだったのよ」

 

魔理沙「分からないぜ…私は、維持でも博霊神社を死守する!だから、ここら辺で神社って知らないか?」

 

 魔理沙がそう言うとアリスは考えるポーズをとって、少し考えたあとこう口にした。

 

アリス「神社は分からないけど、数日前の夜、奇妙な物を見たわ」

 

魔理沙「それはなんだぜ!」

 

 魔理沙は机越しに座っているアリスの方へ身を乗り出す。

 

アリス「お、落ち着いて!」

 

魔理沙「あ、悪かったぜ」

 

 そして、魔理沙は落ち着きを取り戻し、自分の椅子に座り直す。

 

アリス「私が見たのは」

 

 

【回想開始】

 

sedeアリス

 

アリス「うーん」

 

 私は今作っていた人形を机におき伸びをする。

 

 暫く椅子に座っていたため少し疲れてきてしまったのだ。

 

アリス「少し、夜風(よかぜ)に当たろうかな?」

 

 そして私は家から出て風に当たりに行った。

 

 風は涼しくて気持ちいい。

 

 数分当たっているとすっかり疲れも取れてもう少し人形を作ろうかな?と言う気になれたので家に戻ろうと振り返った瞬間、でかい青白い光が視界の端に映った。

 

アリス「なに…あれ」

 

 嫌な予感がする。

 

【回想終了】

 

 

sede魔理沙

 

アリス「あれは魔方陣の光ね。しかも転移魔術が使われた気配がしたわ。恐らく、何らかの関連性はありそうね」

 

 転移魔法か…確かあれって禁忌魔法に指定されていたはずなんだが。

 

魔理沙「どこら辺か分からないか?」

 

アリス「確か…妖怪の山の方向だった気がするけど」

 

魔理沙「せんきゅー」

 

 私は例を行って飛び立つ。

 

 そして勢いを着けてあるところに向かう。

 

 それはどこかって?勿論

 

魔理沙「行き先は妖怪の山!」

 

 そこに重要な何かがある気がする!

 

 そして、博霊神社は誰にも渡さない!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede霊夢

 

霊夢「思い出か…」

 

 みんなとの思い出

 

 宴会、お母さんとの思い出、そして魔理沙

 

 そうだ、なんで今まであんなにあっさりと(うなず)いてしまったのだろう?

 

 この神社は私だけじゃない。みんなの宝物なんだ。

 

 なのに…

 

 でも、もう迷わない。

 

 この神社は…このみんなの大切な神社は

 

 

 

「誰にも渡さない」

 

 

 




 はい!第56話終了

 この章の主人公は霊夢と魔理沙なので主人公達の活躍の場は少ないかも知れません。

 それでは

 さようなら


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第57話 霊夢と魔理沙の出会い

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は霊夢と魔理沙の思い出の話です

 それではどうぞ!


sede霊夢

 

 私は物心がついた頃からこの博麗神社に居た。

 

 そして、先代の博麗の巫女、つまり私のお母さんが異変を解決すると、すぐに博麗神社で宴会。

 

 随分と騒がしい宴会だったが私はその雰囲気が大好きだった。

 

 今ではもう、何回宴会をしたか忘れたくらい宴会をしている。

 

 お母さんは優しくて強くて、いい人だった。

 

 人間にたいしては勿論、害のない妖怪にたいしてもやさしい人だった。

 

 そのため、どんどん妖怪がよってきた。

 

 しかし、その頃はまだ参拝客が多かった。

 

 そんなある日、急にお母さんは私たちの目の前から姿を消した。

 

 理由は分からない。

 

 死んでいるのか、生きているのかすらも(さだ)かではない。

 

霊夢「どうして…お母さん…どうして!」

 

 お母さんが居なくなって数日は部屋に引き込もって泣いていたのを覚えている。

 

 そして、お母さんが居なくなってから妖怪も、参拝客も全然来なくなった。

 

 そんなある日の事だった。

 

 私はいつものように部屋で引きこもっていた。

 

 そしたら急に外から声が聞こえた。

 

「へー!ここがかの有名な博麗神社か!噂とは違って閑古鳥(かんこどり)が鳴いていそうな位参拝客が少ないな!」

 

 カチンと来た。

 

 だって、私の思い出のこの神社をバカにされたんだもの。

 

 私は部屋から飛び出し

 

霊夢「あんた!退治するわよ!」

 

 そう言ってお札をちらつかせた。

 

「へへっ!俺は妖怪じゃないからお札なんて怖くもないんだぜ!」

 

霊夢「なら、物理で退治してやるわよ!」

 

「上等だぜ!」

 

 そして私たちは数分、数時間と一日中拳を(まじ)えた。

 

 そして、終わった頃には二人ともボロボロになっていた。

 

 そして二人で仰向けに倒れ込んだ。

 

霊夢「はぁはぁ…ふふ、あんたやるじゃない」

 

「はぁはぁ…はは、お前もな!」

 

 そして一緒に笑いあった。

 

 そして、最初の出会いからは考えられないほど私たちの間には絆が芽生えていた。

 

霊夢「あんた、名前は何て言うのよ」

 

「へへっ、俺は霧雨 魔理沙!最近ここらに引っ越してきた普通の魔法使いだぜ」

 

霊夢「そもそも、魔法使いに普通とかあるのかしらね?私は博麗 霊夢よ」

 

魔理沙「今日は一緒に戦ってみてすっげー楽しかった」

 

 魔理沙はスッゴく楽しそうな声色(おわいろ)だった。

 

霊夢「ええ、私もよ」

 

 それから毎日私の所に魔理沙は来るようになった。

 

霊夢「あんた、なんでそんな男っぽい口調なのよ。あんた女でしょ?」

 

魔理沙「ああ、そうだが、女っぽい口調ってどうすれば良いんだ?」

 

 そう来たか…

 

 私からしてもこれと言った女っぽい口調と言うのが思い付かない。

 

 でもまぁ、とりあえず

 

霊夢「まず、一人称(いちにんしょう)を変えてみましょう?例えば、俺から私に変えるだけでもだいぶ違うと思うわよ」

 

魔理沙「そうか?私はそんなに変わらないと思うんだが?」

 

 おおー!一人称を変えるだけでもこんなに変わるなんて!

 

霊夢「十分変わってるわよ!」

 

魔理沙「そ、そうか?」

 

 そんな感じで毎日夕方までたわいもない話をしていた。

 

 そんなある日、魔理沙の家に呼ばれた。

 

 事前に地図をもらい、向かう。

 

霊夢「…まさか、こんな森のなかに住んでいたなんて」

 

 そして、少し歩くと建物が見えてきた。

 

 外装は、(こけ)が生えていたり、ひびが入っていたりと、最近引っ越してきたにしてはボロすぎる家だった。

 

 そんなわけで、私の結論は

 

霊夢「ここは廃墟(はいきょ)ね。こんなところに魔理沙が住んでいる訳無いわ」

 

 そして通り過ぎようとしたとき声をかけられた。

 

魔理沙「よ!霊夢!こっちだ!」

 

霊夢「あんた!なんて所に住んでるのよ!」

 

 よく見たら屋根にでっかく霧雨魔法店と書いた看板が設置されていた。

 

 ん?魔法店?

 

霊夢「あんた、魔法店なんてやってたの?」

 

魔理沙「そうだぜ。だけどほとんど何でも屋だな」

 

 そして中に入るときれいなんだが、物が散乱(さんらん)している。この子、本当に店をやる気はあるのだろうか?

 

 そして客はどれ一人として居ない。

 

霊夢「あんたんところも閑古鳥鳴いてるじゃない!」

 

魔理沙「バレたか…」

 

 博麗神社は私と魔理沙を親友にしてくれた大切な神社。そんな神社を他人に渡すわけにはいかない。だから私はあの青白巫女の提案を拒否する。

 

 そして、私のだけの力でお母さんが居た頃のように神社を賑やかにして見せる。




 はい!第57話終了

 今回はいつもよりかなり短くなってしまいました。

 申し訳ございません

 それでは

 さようなら


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第58話 悪夢!?幻想郷の未来!?

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は主人公の方も進められたら良いなと思ってます。

 それではどうぞ!


sede霊夢

 

 とりあえず、あの青白巫女に断りをいれるためには探さなくてはならないんだけど…

 

 あれ? 私、あいつの神社、知らなくない?

 

 それにしても、この間のは何か裏がありそうな気がするのよね。

 

 とりあえず

 

霊夢「そこに居るんでしょ?紫」

 

紫「あら、いつから気がついていたのかしら?」

 

 そしたら急に目の前に紫が現れる。

 

 最初から気がついていたためそんなに驚かないけど。

 

霊夢「所で、何のよう?」

 

紫「霊夢、あなたは結界が揺らいだのに気がついたかしら?」

 

霊夢「当たり前よ」

 

 実は数日前、外の世界と幻想郷を隔離(かくり)する博霊大結界が揺らいだのである。

 

 つまりは

 

霊夢「外から誰かがやって来たわね」

 

紫「そう言うことね。あと、あなたの友達、魔理沙とか言ったかしら?その子、一人で妖怪の山に行ったわよ」

 

 っ、あいつ

 

霊夢「行ってくるわ」

 

 そして私は妖怪の山に向けて飛び出した。

 

紫「さてと、残りの二組の様子はどうかしらね?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede真

 

 胸騒ぎがする。何か嫌な予感が…

 

【お、おい、霊夢、魔理沙、妖夢?、咲夜】

 

【龍生、音恩、鈴音、こいし】

 

 

 死ぬな…死なないでくれ!

 

 

 また俺を一人にしないでくれ

 

 

 皆が俺の前で血を流し倒れている。

 

 博麗神社の境内(けいだい)で戦っている。

 

 そして、今はもう、俺しか立っていない。

 

 いや、ここはもう、博麗神社と言うべきでは無いな、ここは〇〇(ピー)神社と言うべきだな。

 

 博麗神社では無くなったことにより博麗大結界が作動しなくなり外の世界、ではなく別の次元へとつながり化け物どもが溢れんばかりに沸いて出てくる。

 

 今は博麗大結界は化け物製造機と()していた。

 

 そして、俺の知っている面子だけではなく、あと3人居る。

 

【すみません…私たちのせいで】

 

 そう言ってきたのは青白い霊夢に似た巫女服を来た女の子。

 

 そして、その子も気を失い、そして俺も…

 

真「うわーーーー」

 

 俺は大声を発しながら上体を起こす。

 

 そして皆が俺の悲鳴を聞き付けてやって来る。

 

こいし「真!大丈夫!?」

 

 一番にやって来たのはこいしだった。

 

真「ゆ…め…だったのか…」

 

 俺は心のそこから安堵(あんど)する。

 

 今日はついていない。夢で一気にsan値削られたよ。

 

 でも、あれがただの夢とは思えないほどリアリティーがあった。

 

 もしかして…

 

龍生「大丈夫か?まこっちゃん、すごい量汗をかいてるけど」

 

真「ああ、マジで精神崩壊しそうな夢だったよ…」

 

さとり「どんな夢だったんですか?」

 

真「どんなって…まぁ、別に夢の事なんて良いだろ?」

 

 こんな悲惨(ひさん)な夢、話せるわけねーだろ。

 

 でも、もし、今の夢が正夢だったら…背筋がゾッとする。

 

真「ちょっくら博麗神社に行ってくる。ついてくんなよ」

 

 そして俺は窓から飛び立つ

 

こいし「少し、今日の真、ピリピリしてる」

 

龍生「あいつと長い付き合いだが、あの顔はあいつの母さんを無くした時と同じ顔だ」

 

さとり「少し、心配ね」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede音恩

 

【姉…ちゃん…助け…て】

 

 僕は姉ちゃんに助けを求めるも姉ちゃんは僕の目の前で倒れる。

 

 僕の目の前では青白の霊夢さんと似た巫女服を来た女の子と真さんが勇敢にも目の前に居る化け物と対峙(たいじ)している。

 

 霊夢さん、魔理沙さん、咲夜さん、横に魂が浮いている人、龍生さん、姉ちゃん、こいしさんはもうすでに息は無いと考えるのが自然だろう。

 

【もう…だめ…】

 

 意識が薄らいでいく中、最後に目にしたのは博麗神社が焼け野原になった光景だった。

 

 そして気がついたら僕達は全滅していた。

 

音恩「は!」

 

 ゆ、夢だったのか?

 

 やけにリアリティーがある夢だったんだよな…嫌な予感がする。

 

 もし、これが本当だとしたら…考えたくも無いな。

 

 正夢にならないよう祈るしかない。

 

 いや、あそこは博麗神社だけど夢では違う神社になってたな。

 

 何だったっけ?

 

 とにかく、嫌な予感がする。

 

 この世界が崩れ行くと言う神からのお()げなのだろうか?

 

 こんな夢を見たら行動せざる終えないな。

 

 俺は外にあまり出たくないが体を無理矢理動かし外出の準備を整える。

 

 姉ちゃんには言うべきなのだろうか?

 

 いや、もし本当ならば咲夜さんと姉ちゃんには生きてほしい。

 

 それに変に心配をかける必要も無いだろう。

 

 俺は皆に気づかれないよう紅魔館から抜け出し博麗神社に向かった。

 

レミリア「ふふっ、そう言うことね…頑張りなさい」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede冥界

 

幽々子「妖夢~お腹空いた~」

 

 幽々子はいつものように妖夢に食事の催促(さいそく)をする。

 

 そして妖夢は庭で修行をしながら幽々子に話しかける。

 

妖夢「幽々子様?さっき食べましたよね?いったい何食食べる気ですか?」

 

幽々子「分かったわ…じゃあ冷蔵庫にあったプリンでも食べるかしらね」

 

 妖夢は黙って修行に戻る。

 

 そしたら妖夢は驚いた顔で幽々子を止める。

 

妖夢「幽々子様!それ私のプリンですよ!修行の後に食べようと大切に取っておいたプリンですよ!って私の話を聞きながら食べようとしないで下さい!」

 

 幽々子は妖夢の話など知ったことかと言わんばかりにプリンを一口で食べる。

 

妖夢「ぷ、プリン~私のプリン~」

 

 妖夢はガックシと肩を下げる。

 

 その時

 

紫「お邪魔するわ」

 

 紫が目の前に現れた。

 

妖夢「ゆ、紫様!」

 

幽々子「紫?どうしたの?」

 

紫「実はね、妖夢、貴女に用があるのよ」

 

 紫は妖夢に用がありやって来たようだ。

 

 そして、紫は用件を話し出す。

 

紫「妖夢、貴女霊夢の手伝いをしてくれないかしら?」

 

 そう、紫の用件は霊夢の博麗神社死守を手伝えと言うものだった。

 

妖夢「なるほど、そう言うことでしたか…私もこの世界好きですし、行きますよ」

 

 そして妖夢は元気を取り戻し立ち上がる。

 

妖夢「では、行ってきます」

 

 そして妖夢は現世に向かう。

 

幽々子「何か嫌な予感がするのよね」

 

紫「奇遇(きぐう)ね。私もよ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede魔理沙

 

魔理沙「お!見えてきたぜ!妖怪の山!」

 

 妖怪の山の木々は秋になると色づきとても色とりどりで綺麗になるのだ。

 

 そしてなんといっても妖怪の山には色んな種族の妖怪が住んでいる。

 

 天狗(てんぐ)河童(かっぱ)、神

 

 中でも天狗が妖怪の山のリーダーに君臨(くんりん)している。

 

 その時

 

文「あやややや!魔理沙さんじゃ無いですか?」

 

 私の目の前に文が現れた。

 

魔理沙「ん?文か、どうしたんだ?そんなに慌てて」

 

文「それが、山頂に急に神社が現れまして、山の妖怪達が不安がってるのでちょっと霊夢さんに調べてもらおうかなと」

 

 なるほど、この山の山頂に怪しい神社が急に現れたと

 

 もしかしたら、アリスの言っていた転移魔術に関係あるかも知れないな。

 

魔理沙「じゃあ、私が行ってきてやるぜ!」

 

文「危ないですよ?妖怪の山には気が荒い妖怪も沢山居ますし魔理沙さんだけでは心配ですよ」

 

 ふ、問題ないぜ。

 

魔理沙「この私を誰だと思ってるんだぜ?私は幾度(いくど)となく異変を解決してきた実績の持ち主なんだぜ」

 

 私はどや顔で文に向かってそう言う。

 

 そしたら文は笑いながらこう言ってきた。

 

文「そうでしたね!一応魔理沙さんも異変を解決したことが何度もありましたもんね」

 

 一応ってなんだよ!

 

文「わかりました。気を付けて下さい!」

 

魔理沙「おう!」

 

 そして私は妖怪の山に入っていく。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede霊夢

 

 魔理沙…本当に一人で行くとはね…

 

 恐らくだけど、魔理沙が向かったと言う妖怪の山に行けばすべてが解決すると思うのよね。

 

 しかし、魔理沙だけだと心配ね…妖怪の山には気が荒い妖怪も居るから…早く追い付かないと。

 

 でも、実は魔理沙の箒の方が速いのよね。

 

 まぁ、その代わり止まれないこともあるらしいけどね。

 

 その時

 

霊夢「ん?あれは…文かしら?」

 

 妖怪の山の前に例の文屋が居た。

 

 そしたら文の方もこちらに気がついたみたいだ。

 

文「あややややや、霊夢さんじゃ無いですか!」

 

霊夢「文じゃない。こんなところでどうしたの?」

 

文「それが、今魔理沙さんが妖怪の山に入って行ったんですがやはり心配で…」

 

 確かに、魔理沙はとっても強いけど、ここの天狗は襲われたら私でも厳しいから魔理沙が襲われたらと言うのは考えたくない。

 

 それに、天狗だけじゃない。他にも狂暴な妖怪は沢山居る。魔理沙だけじゃ危険すぎる。

 

霊夢「すぐに追うわ」

 

文「さっすが霊夢さん!追うなら忠告しておきますね!白い犬耳を生やした白い天狗には気を付けて下さい!彼女は千里眼を持ってるので無駄かも知れませんが、今は大天狗様に命令されて襲ってくるかも知れません。彼女は天狗の中でもかなり強いですから。霊夢さんでも勝てるかどうか…」

 

 そんなにヤバイ奴がこの妖怪の山には居るの?

 

 それなら尚更(なおさら)早く追い付かないと、奇襲でもされたら厳しいわね。

 

霊夢「分かったわ!早く追わないと大変な事になるってことも把握したわ」

 

 そして私は妖怪の山に入っていく。

 

文「気を付けて下さい」




 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 最近、真さんたちがやってこなくてホットしています。

 次回は霊夢と魔理沙の妖怪の山と真・音恩・妖夢の話です。

 それでは!

 さようなら


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第59話 第4の種族【神】

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 何とかこの風神録をクリスマス前に終わらせたい。

 それではどうぞ!


sede真

 

 俺は今、博霊神社に来ていた。

 

真「霊夢~!霊夢~!どこだ?」

 

 しかし、返事が無い。

 

 そして周りを見渡す。

 

真「ここだ…」

 

 ごくりと喉をならす。

 

 夢のせいか妙な恐怖を感じ、冷や汗が(ほほ)(つた)う。

 

 ここで俺達は戦っていたんだ。

 

 そして、皆は…

 

 その時

 

音恩「? 真さん!」

 

 後ろから音恩の声がした。

 

音恩「何でここに?」

 

真「音恩こそ」

 

音恩「僕は、夢を見たから来ました」

 

真「俺もだ」

 

 そんなことを話していると、

 

「紫様は半人半霊扱いが荒いですね」

 

 そんなことを呟きながら階段を上がってくる声がした。

 

妖夢「ん?あなた方は?」

 

 階段から女の子が上がってきて俺達に気がついたみたいだ。

 

真「ああ、俺は海藤 真」

 

音恩「僕は南雲 音恩です」

 

妖夢「私は冥界の白玉楼と言う所で庭師を勤めさせていただいています。魂魄 妖夢です」

 

 そして妖夢はペコリとお辞儀をする。

 

妖夢「所で霊夢さんは?紫様に言われて霊夢を助けるように言われたんですが」

 

 なるほど、この子は紫に命令されて来た感じか。

 

真「あ、1つ質問しても良いか?」

 

妖夢「どうぞ」

 

 俺は妖夢に許可をもらって質問を投げ掛ける。

 

真「その横でうようよしている白い柔らかそうなのはなんだ?」

 

 そしたら妖夢は自分の横を見てから答える。

 

妖夢「これですか?これは半霊と言うものです。これも合わせて私と言う位の物です」

 

 半霊?合わせて??

 

 俺は頭の上に?を浮かべる。

 

音恩「じゃあ僕からも」

 

 そして音恩は質問を投げ掛ける。

 

音恩「妖夢さんって人間じゃ無いですよね?」

 

 それは確信を突いたような質問だった。

 

 そしたら妖夢は首をかしげてこう言った。

 

妖夢「なぜそう思うんです?」

 

音恩「妖夢さんからは人間の生気って物が薄いような気がするんです。ですが、妖怪には人間の生気何てものはないはずで妖怪の生気が無くて人間の生気はあるけど薄くて…かなりぐちゃぐちゃしてます」

 

 音恩はかなり混乱しているようだ。錯乱に近いのかな?

 

 なるほど、音恩が生気を感じれるって事は索敵とかも出来るのかな?

 

 確か…あれ?音恩の能力ってなんだっけか?まぁいい、能力の関係なのだろう。

 

妖夢「やはり、人間としては…はぁ…」

 

 妖夢があからさまにため息をつく。

 

妖夢「私、人間と幽霊のハーフなんですよ…半人半霊ですね」

 

 だから音恩も生気が少ししか感じられなかったんだ。

 

音恩「そうなんですか!って事は…そう言うことか…」

 

 音恩が一人でぶつぶつと呟いている。

 

真「お、おーい?音恩さーん?」

 

 ダメだ。完全に自分の世界に入ってしまっている。

 

妖夢「で、話を戻しますが、霊夢はどこですか?」

 

真「それが、今は留守みたいなんだ」

 

 そしたら音恩はやっと我に帰り俺達の方に向かってこう言った。

 

音恩「霊夢さんならあの紅葉で色づいた山に居ますよ。ん?あそこ、妖怪が多いですね…ざっと1000は越えてます。あと頂上に今まで感じたこともない生気と人間が居ます。そこに向かっているみたいですね」

 

 うわっこいつ、めちゃくちゃチート持ちじゃ無いですか~

 

 まぁ、分かってたけどね。

 

 音恩と鈴音の力を合わせたら、俺と龍生がタッグを組んでも勝てない気がしてきた。と言うかまず勝てない。

 

 音恩の【ありとあらゆるものを操る程度の能力】に加えて索敵、更に鈴音の【把握する程度の能力】これは仲がよければ考えを読む事も出来る。そして考えを読めると言う事は鈴音も索敵を使えるのと同じ。勝てる気がしない。

 

 ってか音恩はそこまで完璧に把握するってすごいな。

 

 生気の量まで読めるとは思わなかったけど。

 

 俺のって全然戦闘向きじゃないし、龍生のはふざけている。

 

 これでどうやって戦えば良いんだ!

 

 まぁ、とりあえず音恩のお陰で霊夢の位置は分かった。

 

真「じゃああの山に行くか…」

 

 登山か…何年やってなかっただろうか?

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

妖怪の山

 

音恩「真さんはあの事どう思う?」

 

 急に音恩がそんなことを聞いてくる。

 

 あの事と言えば夢の事だろう。

 

真「そうだな…偶然にしたら出来すぎている気がする。となると正夢の可能性は十分にあり得る訳だ」

 

音恩「考えたくも無いな」

 

 全くだ。

 

 妖夢は俺達の話を聞いて頭に?を浮かべていた。

 

 まぁ、そりゃそうなるよな。俺達の会話は知らない人が聞くと訳の分からない会話だからな。

 

 それにしても、霊夢さんはどうしてここに来たんだろうか?

 

 夢ではなぜ博霊神社じゃ無かったのかも気になるし

 

 しかも、なに神社だったのかが分からない。

 

 分からないって言うか思い出せない。

 

真「それはそうと、音恩」

 

音恩「ああ、分かってる」

 

妖夢「??」

 

 妖夢は更に?を増やしているが関係ない。

 

真「これだけの敵意を向けられたら音恩じゃなくとも分かるっての」

 

音恩「排除命令でもかけられてるんじゃないのか?」

 

「俺達は」

 

 誰かに見られている。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede魔理沙

 

 暫く山を登って居るが、

 

魔理沙「ったく、お前らなんなんだぜ!」

 

 さっきからどこからともなく天狗が沸いてきやがる。

 

 魔法で押しては居るが、これも時間の問題、次期に魔力がつきてしまう。

 

 主犯に会ったときに魔力が残っているのか怪しい。

 

 その時

 

 シュン

 

 私の目の前を斬撃が通りすぎる。

 

 危なかったんだぜ。

 

 少し前に出ていたら当たっていた。

 

 そして周りを見渡す。

 

 しかし、どこにも居ない。

 

魔理沙「どう言うことだぜ?」

 

 そして目を凝らすと気の影に白い犬耳?が見えた。

 

魔理沙「なんなんだぜ?まぁ、もう少しで頂上だから関係ないんだぜ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede霊夢

 

霊夢「はぁ…はぁ…なかなか強いしどんどん沸いて出てくるからきついわね…どうしたものかしら?」

 

 今ごろ、魔理沙はどこらへんに居るのかしらね?

 

 魔理沙は魔力が枯渇していなければ良いのだけれども。

 

 その時

 

霊夢「殺気!」

 

 そして私が殺気の感じた方を見ると斬撃が飛んできていた。

 

 そして私は後ろに跳び、回避する。

 

 そしたら地面が斬撃で綺麗に斬れる。

 

 しかし、物凄い腕ね。斬撃だけでこれほどの威力を出せるなんて。

 

 そして今度は私が殺気の感じた方向に数発弾幕を放つ。

 

「わー!」

 

 その叫び声が聞こえたあと犬耳の白い女の子が落ちてきた。

 

「いてて…はっ!まずい!早く逃げなければ!」

 

霊夢「私がそんなに簡単に帰すとでも思ってるの?」

 

「で、ですよね~」

 

 そして両者共に臨戦体制に入る。

 

霊府《夢想封印》

 

「斬る!」

 

 そして犬耳少女が剣で斬ろうと霊夢の夢想封印に剣を当てた瞬間

 

 ドカーン

 

 物凄い音が響き渡った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede真

 

 俺達は現在、山の真ん中位の位置を歩いている。

 

 いつの間にか敵意を向けていた視線はどこかに行き、俺はほっとしていた。

 

 そして、普段外に出ない音恩はと言うと。

 

音恩「はぁはぁ…ま、待ってくたさいよ!」

 

真「はぁ…やはりと言うか、お前、体力無いのな?」

 

 普段から部屋に引き込もって居るから体力が無いのだろう。

 

 せっかくのチーターさんが体力無しとは…勿体無い…

 

妖夢「大丈夫ですか?音恩」

 

 妖夢が心配そうに言う。

 

音恩「大丈夫に見えますか?」

 

 あ!うん、見えないね。

 

真「はぁ…しょうがない…」

 

 そう言って俺は音恩にスポドリ(スポーツドリンクの略)を投げた。

 

 そして疲れはてていた音恩は反応できずに

 

音恩「ぐぼぁ!」

 

 スポドリか音恩の腹にモロに直撃し、音恩はうずくまる。

 

 音恩に当たった衝撃でスポドリのペットボトルが凹む。

 

妖夢「真…腕力腕力!え?どうなってるの?その腕力!え?普通にお腹に当たっただけじゃあんなに凹まないよ!しかも何であそこまで苦しんでるの!」

 

 力加減が…

 

 普段から化け物級の力の持ち主と戦っているんだから力を加減しないとこうなるのだ。

 

音恩「こ、殺す気か!」

 

真「ごめんごめん」

 

 そんな感じで音恩に文句を言われ、俺が謝ると言う感じでやり取りしていたら妖夢が辺りを見渡していた。

 

妖夢「良い匂いがします。美味しそうな」

 

真「え?ほんとか?」

 

音恩「おい!まだ話しは終わってな…本当だ」

 

 そして周りを見るとそこには金髪の二人の妖怪が居た。

 

 どうやら焼き芋を食べている様だ。

 

 そしたら二人の妖怪にも見つかってしまった。

 

「ん?そこで何をしているんですか?」

 

「はむっ、はべはいほ?」

 

 二人目のせいでシリアスになりきれねー!

 

 そもそもこいつ(音恩)が居る時点でなれねーけどな。

 

 よし、音恩には俺からシリアスブレイカーの称号を授与(じゅよ)しよう。

 

 そして二人目が俺達に焼き芋を差し出してくる。

 

 三人分渡してきたのでありがたく受け取った。

 

妖夢「あ、美味しい」

 

「でしょ?穣子の焼いた焼き芋は美味しいのよ」

 

 本当に美味しい。

 

音恩「で、お二方は人間でも妖怪でも幽霊でも半人半霊でも無いようですが、種族は何ですか?」

 

 え?

 

 この二人、人間では無いのは分かったけど妖怪でも幽霊でも無いのか?

 

「あ、そう言えば自己紹介まだでしたね。私達は姉妹で、私は姉の(あき) 静葉(しずは)。横で焼き芋を食べているのが妹の(あき) 穣子(みのりこ)と言います。私たちは神なんです」

 

 へ~そうなんだ~神なんだ~この幻想郷は何でもありだな~

 

音恩「そうなんだ。この生気が神の…って事は」

 

 と言って手を叩く。

 

音恩「恐らく頂上に居るのは神だね」

 

 神?何で頂上に?

 

 その時

 

「あ~材料が足りない…また香霖堂に行って材料集めをしなくちゃな…」

 

 茂みから一人の女の子が出てきた。

 

 青髪で物凄く大きなリュックを背負っていて頭には帽子を被っている。

 

「ん?こんなところに盟友が居るなんて珍しいな」

 

 盟友?

 

真「あの…俺、あなたと友達になった覚えは無いんですが…」

 

「人間と河童(かっぱ)は古くからの盟友だからな。お前達は私の盟友だ」

 

 ちょっとなにいっているかわからないです。

 

音恩「ふーん。河童の妖怪なんですか」

 

妖夢「そう言えば私達の自己紹介忘れてない?」

 

 完全にわすれてました!

 

「じゃあ、私からするから後に続いてくれ。私の名前は河城(かわしろ) にとり。機械をいじるのが大好きな河童さ」

 

真「俺は海藤 真」

 

音恩「僕は南雲 音恩」

 

妖夢「私は魂魄 妖夢です。冥界の白玉楼の庭師をしています」

 

にとり「よろしく。じゃあ私は行かなければならないところがあるからここらで。じゃあな、盟友達」

 

 うん。なんというかこの山は退屈しなさそうな所だな。

 

 いっそここに引っ越してしまうか。

 

音恩「ここに引っ越したらこいしさんはどうすんですか?」

 

 なぜだ!

 

 心を読まれた!

 

 まさか、音恩にもさとりの様な能力が!

 

音恩「顔に書いてあります」

 

真「…顔を洗ってくるわ」

 

音恩「違う!そう言う意味じゃない!」

 

 え?だって顔に書いてあるならば直ぐに洗った方が良いだろ?

 

 その時

 

 ドカーン

 

 何かの爆発音的なのが聞こえてきた。

 

真「急ぐぞ」

 

音恩「わかった」

 

妖夢「分かりました」




 はい!第59話終了

 今回は新登場が四人出てきました。

 そして音恩は神の生気を知ることが出来ました。

 それでは

 さようなら


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第60話 白狼天狗

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は犬耳少女との戦いです。

 それではさようなら!


sede魔理沙

 

 ドカーン

 

魔理沙「ん?なんだ?今の爆発音は」

 

 急に後方から爆発音が聞こえてきた。

 

 何かあったのだろうか?

 

魔理沙「まぁ、こっちに被害が来なければ別に良いんだぜ」

 

 そして私は目線を前に戻す。

 

 そしたら山道に一人の女の子が居た。

 

魔理沙「ん?お前なにやってるんだぜ?」

 

 私が聞くと少女はこう答えた。

 

「あそこに神社が見えるの。前までは無かったのに」

 

 そして私も横に並んで同じ方向を見る。

 

 そしたら神社特有の長い階段と鳥居が見えた。

 

 確かに神社があるようだ。

 

魔理沙「あれが(くだん)の神社か」

 

 ふ、乗り込んで退治して終わりだぜ。

 

魔理沙「そう言えばお前、名前は何て言うんだ?」

 

「私は鍵山(かぎやま) (ひな)よ。人間の厄を取り込み人間に厄が行かないようにしているの」

 

魔理沙「私は霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだぜ!」

 

 そう言って神社に向き直る。

 

魔理沙「じゃあ今からあの神社に乗り込むから、じゃあな」

 

 そう言って私は神社の階段をかけ上がる。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede霊夢

 

 ドカーン

 

 物凄い爆音と共に大地が揺れる。

 

 そして煙が上がる。

 

霊夢「どうかしら?博麗の巫女の力は?」

 

 そして煙が晴れると中から犬耳少女が出てきた。

 

「忠告します。今すぐこの妖怪の山から去れば見逃します。それでもここに残ると言うならば…容赦はしません!」

 

 そう言って犬耳少女は剣を向けてくる。

 

霊夢「そうねぇ…そんなことを言われて帰れる状態じゃ無いのよ」

 

「そうですか…残念です。それならばこの犬走(いぬばしり) (もみじ)か相手をします」

 

 そう言うと椛と名乗った少女は剣を構える。

 

霊夢「私は博麗 霊夢。私の邪魔をするならばあんたを退治して先に進むだけよ」

 

 そして私は弾幕を放つ。

 

椛「やりますね。ですが、私には効きませんよ」

 

 そう言って椛はすべての弾幕を剣で斬ったり持っていた盾で防いだりしている。

 

 私でさえ目で追えないほどのスピード

 

 そしてすべて防ぎ終えた椛はこっちに突っ込んでくる。

 

霊夢「何でこうも天狗ってすぐ攻撃してくるのかしらね?」

 

椛「さぁ?私は分かりません。大天狗様の命令を聞いてやっているだけですから」

 

 椛は話しながらも攻撃の手は一切緩めない。

 

 最初の牽制(けんせい)の攻撃で分かったけどやはり強い。

 

 そして椛の容姿を見て分かったけどたぶん文が言っていたのってこの子のことね。

 

 それなら気をつけなければやられてしまうかも知れないわね。

 

霊夢「さぁ、ここからは手加減なしで本気で行くわよ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede真

 

真「確か方向としてはこっちだっけ?」

 

 俺達は山をかけ上がっていた。

 

 もしかしたら霊夢が居るかも知れない。

 

 で、静葉と穣子の話しでは

 

静葉「恐らく誰かが戦っているんだと思います」

 

穣子「最近急に何の音沙汰もなく山頂に神社が出来たから天狗達がピリピリしているんです。なので、あなた達の様な人を撃退しにかかっているのかも知れません」

 

 とのことらしい。

 

 もしかしたら、その神社に霊夢は用があるのかも知れないな。

 

音恩「はい。こちらに霊夢さんと思われる生気と近くに妖怪が居るみたいです。動き的に戦闘中だと思われます」

 

 やはりか、静葉と穣子の読み通りだな。

 

 物凄い音からして、相手も霊夢と負けず劣らずの強さらしい。

 

 霊夢も結構強いんだがな…

 

音恩「もうすぐです」

 

真「分かった」

 

 俺は剣を取り出す。

 

 そして

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede霊夢

 

 椛は剣を私に降り下ろしてくる。

 

 そして私はその剣をお祓い棒で受け流したり避けたりしている。

 

 だけど椛の攻撃は一切止まず、スペルカードを使う暇が無い。

 

 隙さえ作ることが出来れば…

 

 そしてついに追い込まれてしまう。

 

椛「もう逃げられませんよ。潔くこの山から立ち去って下さい」

 

霊夢「だからそれは出来ないって言ってるでしょ?」

 

 そして私は椛に蹴りを入れる。

 

 そしたら椛は大きく飛び退()く。

 

 そして椛は大きく体制を崩す。

 

霊夢「今ね」

 

霊府《夢想封印》

 

 そして追尾が出来る弾幕を放つ。

 

 そして椛に直撃する。

 

椛「や、やりますね…ですが!」

 

 そしたら椛は目にも止まらないスピードで動き始める。

 

椛「これが天狗のスピードです!」

 

 そしていつの間にか目の前に椛が居た。

 

椛「これで終わりです」

 

 そして剣が私に降り下ろされる。

 

 そして私は斬られることを覚悟した。

 

 そして目を閉じる。

 

 シャキン

 

 そしたら金属同士がぶつかり合うような音が聞こえた。

 

 あれ?いつまで経っても斬られない?何で?

 

椛「あ、あなたは誰ですか!」

 

 ん?誰かが居るのかしら?

 

 そして私は恐る恐る目を開ける。

 

霊夢「な!何で!

 

 

 

真!」

 

 私の目の前には真が剣で椛の剣を防いでいた。

 

真「ちょっと仲間のピンチだったものでな。割り込まずにはいられなかった」

 

 そして椛は飛び退く。

 

真「所でお前は誰だ?」

 

椛「私は犬走 椛。大天狗様に使える白狼天狗です」

 

真「俺は海藤 真。えーと…何て言えば良いんだ?俺はいつも名前を言って終わりだからな…えー能力があるだけのただの人間です」

 

椛「ただの人間が私の剣撃を防げるとは思えないんですが」

 

 ごもっとも…

 

 ただの人間とは言えないくらいの力だからな…

 

真「と、とにかくだ。俺は椛だっけ?お前を倒さなくちゃいけないと思うんだ」

 

 なに訳のわからないことを…

 

 真がそんな感じのやり取りをしていると音恩と霊を連れた女の子が居た。

 

音恩「真さんナイスです!」

 

妖夢「あの博麗の巫女がピンチに陥るなんて」

 

霊夢「あんたは確か冥界の」

 

妖夢「はい。冥界の白玉楼の庭師をしています。魂魄 妖夢です」

 

 いつぞやの剣士ね。

 

霊夢「で、何であんたらがここに居るのよ」

 

真「妖夢が霊夢に用があるみたいだからついてきた」

 

 私に用?

 

霊夢「どんなよ」

 

妖夢「実は紫様に霊夢を手伝うように言われまして…本当に…半人半霊扱いが荒いですよ…ご飯だって私に全部作らせるし、食事量は多いし…」

 

 妖夢は急に自分の主人への愚痴(ぐち)をこぼし始めた。

 

 妖夢も、苦労しているのね…

 

音恩「霊夢さんは何の用で?」

 

霊夢「あの青白巫女…見つけたら退治してやるわ」

 

真「うーん、よくわからないけどここは俺に任せて早く」

 

霊夢「あ、そう?分かったわ」

 

音恩「頑張って下さい」

 

妖夢「すみません。先に行かせてもらいます」

 

 そして山道を私達はかけ上がった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede真

 

 さぁてと、あいつらが無事なことを祈って、今はこの状況に集中しよう。

 

 相手の剣の方がリーチが長いな。

 

 しかも盾があるからな…

 

椛「そちらから来ないんですか?ではこちらから」

 

 そして剣を構えて突っ込んでくる。

 

 そして俺は降り下ろされた剣を的確に一発一発剣で弾いていく。

 

 相手の剣のスピードも速いが今までにこれよりも速い敵と戦ったことがあるからスローに見える。

 

椛「なぜ反撃してこないんですか?」

 

真「うーん。いやさ?俺の剣のリーチの方が短いから反撃できないんすよ。しかも攻撃する暇が無いんですよ」

 

椛「そんな軽く剣を弾いておいてよく言えますね?私、これでも本気なんですよ」

 

 うん。言う通りで反撃出来なくは無いよ?うん。だけどね?前者は本当だからね?

 

 長い剣を持っておけば良かった…

 

真「じゃあ、そろそろ終わらせようかな?」

 

椛「何を!」

 

真「スペルカード」

 

《フラッシュ》

 

 そして当たりを物凄い光が覆った。

 

 そして椛はあまりの眩しさに目を閉じる。

 

 俺はそのうちに椛の背後にまわる。

 

椛「しまっ!」

 

 そして俺は背後から剣を首に突き立てる。

 

真「チェックメイト」

 

椛「…私の負け…ですか…」

 

 そして椛は負けを認める。

 

 それと同時に俺は首から剣を外す。

 

真「じゃあ、俺は追うとするかな…」

 

 そして霊夢達を追って山道をかけ上がった。




 はい!第60話終了

 次回は神社に着くと思います。

 それでは

 さようなら


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第61話 三日後に

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は神社での話です。

 それではどうぞ!


sede魔理沙

 

 私は神社の階段を上がり終わり、鳥居の影から神社を見ていた。

 

 少し様子を(うかが)うとするか

 

 そして数分間見ていると神社の裏から巫女が出てきた。

 

 青白巫女だ。

 

「ふんふんふーん」

 

 その青白巫女は鼻歌混じりに境内(けいだい)の掃除をしている。

 

 ずいぶん楽しそうだ。

 

「こんなものかしらね。じゃあご飯の仕込みでも」

 

 そして神社に帰って行った。

 

魔理沙「あいつが主犯?そうは思えないんだが」

 

 そして私は鳥居の影から出て正面から眺めてみる。

 

 その時

 

「あ!参拝ですか?」

 

 中から先程の巫女が出てきた。

 

 ちっ、見つかっちまった。

 

魔理沙「ここの神社は少し前まで無かったと思うんだが」

 

「転位しました」

 

魔理沙「…へ?」

 

「えーと、守矢神社に古くから伝わる魔術をこう…魔法陣を使ってちょちょっと外から転位してきました」

 

 ちょ、ちょちょっとって言われたって…

 

 そして外からって…自力であの鉄壁の博麗大結界を越えてきたのかよ…

 

「あ、名乗ってませんでしたね。私は東風谷(こちや) 早苗(さなえ)です。普通の人間でここ、守矢神社の巫女です」

 

魔理沙「私は霧雨 魔理沙。普通の魔法使いだぜ」

 

 やっぱり巫女だったんだな。

 

魔理沙「って、神社ごと転位してきたのか?」

 

早苗「はい。そうですけど?」

 

 ちょっと規模が大き過ぎないですか?

 

 どれだけ魔力容量が大きいんだ。

 

魔理沙「所でお前、博麗神社に来ていたよな?何しに来ていたんだ?」

 

早苗「あ、それですか?それはですね。信仰が少ない神社ってある意味無いと思うんです」

 

 うーん…ある意味無いのか?と言われるとうーんとしか言えないけど信仰が少ないのは肯定するしかないな。

 

早苗「でですね。なので、いただこうかな?と」

 

魔理沙「何を?」

 

早苗「神社を」

 

魔理沙「……ここにこんなに立派な神社があるじゃないか?」

 

早苗「ですから。信仰が少ない神社はいらないかな?と」

 

魔理沙「ふーん…で、本音は?」

 

早苗「ライバル神社を先に無くしておこうかな?と」

 

魔理沙「やっぱりそう言う考えか!」

 

 やっぱりこいつ退治しよう。そうしよう。

 

 そして私はポケットからミニ八卦炉を取りだし早苗に向ける。

 

 そしたら早苗は青ざめて手をこっちに向けて「お、落ち着いて下さい!」って言っている。

 

早苗「ままま、待ってください!行きなり攻撃してこなくても良いじゃないですか!流石にただで取ろうと言う訳じゃ無いですから!」

 

 しかし私は向けるのをやめない。

 

魔理沙「早苗、言い残すことはあるか?」

 

早苗「た、助けて下さい~!」

 

 そして私はスペルカードを取り出し。

 

恋府《マスターs

 

魔理沙「いてっ!な、何すんだよ!」

 

 私は行きなり後ろから叩かれた。

 

 そして後ろを見るとそこには

 

魔理沙「れ、霊夢!それに音恩と妖夢」

 

 霊夢が私を叩いたみたいだ。

 

 音恩は…体力がつきかけてるな。

 

 だけどあの開閉する機械だけは手放さないんだな。あれ、1度持ってみたが以外と重かったぜ。

 

霊夢「何やってんのよ。人間にマスパを撃とうとするなんて」

 

魔理沙「だけどよ、霊夢。こいつ博麗神社を奪おうとしたやつだぜ」

 

霊夢「そう…」

 

 そして霊夢はスペルカードを取り出して

 

霊府《夢想

 

早苗「だから!待ってください!」

 

 しかし霊夢はやめようとしない。

 

早苗「霊夢さん!1円あげるのでやめて下さい!」

 

 すると霊夢の耳がピクッて動いた。

 

早苗「なら5円!」

 

霊夢「許すわ!」

 

 ちょろい~!

 

 霊夢さんちょろ過ぎんだろ!

 

 お金なのか?神社よりもお金の方が大事なのか?

 

早苗「では!神社の方も…100円で手をうちませんか?」

 

霊夢「よろこん、いて!何すんのよ魔理沙!」

 

魔理沙「霊夢!お前はバカか?どんだけちょろいんだよ!目を覚ませ!あの神社での思い出と100円。どっちが価値が高いか」

 

霊夢「は!危うく100円の誘惑に釣られてしまうところだったわ!100円…恐るべし…」

 

 霊夢は体を抱いてガクブルしているが、それって100円のせいじゃ無いよな?

 

 ってか、そんなに霊夢、お金に困ってたのか…今度金でも恵んでやるか。

 

早苗「ちょっと霊夢さん…大丈夫ですか?」

 

魔理沙「大丈夫じゃ無いなありゃ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 一方真は

 

真「ふぅ…少し調子に乗りすぎた…剣を持つ手が痛い…」

 

 椛の攻撃一撃一撃が重くて手が痛くなってしまった。

 

 あの時は強がったけど結構痛いもんだな…

 

 剣を主な攻撃手段としている人と最近使い始めた人とでは一撃一撃の重みが全然違うと言うのが実感出来たよ。

 

 スピードはこっちの方が速いけど攻撃は重いから一発に二発ほど叩き込んで弾いたけどそのスピードで動くとかなり体力の消耗激しかったから疲れた…

 

 俺の体…ボロボロじゃ無いですか?

 

真「あそこに丁度良い岩があるし少し休んでから行くか…」

 

 俺ってさ…本格的に体力をつけたりした方が良いよな?

 

 俺は他の人みたいに能力で相手をなんとか出来る訳じゃ無いからな…

 

 俺はただ単に常人よりも体力が多いだけの人間だからな…

 

 【都合の良い状況を作り出す程度の能力】なんて、どこで発動するかわからない不完全な能力だからな…

 

 ただ単に心臓を貫かれても死なないってだけの人間だからな…

 ※普通に妖怪以上の事を成し遂げています。

 

真「しかし、綺麗だな…この山すべてが芸術だな」

 

 今の時季は秋のためこの山の木々はすべてオレンジや黄色に染まっていていつまでも見てて飽きない景色になっている。

 

 まぁ、天狗に囲まれたりしなけりゃな…

 

真「…こりゃ、休めそうに無いな」

 

 そして天狗は俺に襲いかかってくる。

 

 出来るだけ穏便に済ませたかったので峰打(みねう)ちで。

 

 剣の場合は剣で受け止めて強引に相手の剣を弾く。

 

 弓の場合は矢を斬ってから一気に距離をつめて弓を斬る。

 

 そして天狗の相手をしていたら夕方になっていた。

 

真「あらかた片付いたかな?」

 

 あ、やっべ!

 

 すぐに追い付くと言ったのにこんなに時間かかってしまった。

 

 今頃心配とかしてんのかな?

 

 俺に限って普通の妖怪にやられるような奴では無いことを知ってるはずだけど。

 

真「どちらにせよ、急いで向かうとするか」

 

 そして山道をかけ上がる。

 

 そして暫く走ってると神社の階段が見えた。

 

 あそこか?

 

 そして俺は階段をかけ上がる。

 

 そしたら神社に着くとこんな光景が広がっていた。

 

霊夢「100円怖い…」

 

 何があったんだよ

 

魔理沙「だ、大丈夫か?霊夢。今度100円あげるから」

 

霊夢「怖い!」

 

早苗「もう…霊夢さんは手遅れですね…」

 

妖夢「あはは…」

 

音恩「ボクハモウツカレタ…オウチニカエリタイ」

 

真「いや、もう本当に何があったんだよ!」

 

 俺が発言したことでようやく俺の存在に気がついたみたいだ。

 

魔理沙「あ、真!何でここに!」

 

妖夢「助けて下さい真!霊夢がおかしくなってしまって、何とかしようとしたら音恩までこんなになってしまいました!私たちではお手上げです!」

 

真「いや、もう…あのさ?俺もこの状況を見て()ちた方が楽なんだろうな?と思ったので堕ちて良いですか?」

 

妖夢「ダメです」

 

 やっぱりか…こいつらを正気に戻さなければ俺もおかしくなりそうで怖いし、戻すか。

 

真「スペルカード発動…」

 

正気《概念破壊(コンセプトブレイカー)

 

 俺がスペルカードを放った瞬間、霊夢と音恩は気を失う。

 

真「安心しろ。少し気を失っただけだ」

 

魔理沙「今のスペルは?」

 

真「コンセプトブレイカー。直訳すると概念破壊って事になるな。通常、攻撃では破壊できない。つまり概念、あとは状態異常の事を指すな。それを破壊して正気に戻すスペルだ」

 

 今、霊夢は100円のせいで何らかの固定概念に縛られてしまっていた。だからそれを破壊したって訳だ。

 

 音恩に至っては狂気だったから少し狂気と言う概念を破壊した。

 

魔理沙「何と言うか…お前らってさ、外来人四人で力を合わせたら幻想郷を破壊出来るんじゃね?」

 

 やんねーよ。そんな物騒なこと。

 

霊夢「は!ここはどこ?私は霊夢」

 

 霊夢は大丈夫みたいだな。

 

音恩「は!ここは誰?僕はどこ?」

 

 音恩は…ダメだ。

 

 重度の記憶障害になってしまった…

 

真「音恩は…もうダメだ…ここに捨てておくしか…」

 

音恩「ちょっとすみません。マジ勘弁してください!ふざけたことは謝りますから!」

 

 俺の服をつかんで、物凄い勢いで謝り倒して来た。

 

真「で、俺がなぜ居るかだが、ここに居るバカと同じだ」

 

音恩「バカぁ!それって僕のことですよね?怒りましたよ!僕の力があれば真さんを殺すことなんて余裕なんですからね!」

 

真「はいはい」

 

 まぁ、音恩の能力はパソコンを通じて発動するからパソコンを使わせなければ良いんだ。

 

早苗「あ、あの…それでそこの霊夢さんと魔理沙さんの後ろに居る方々は誰ですか?」

 

真「俺は海藤 真。能力があるだけのただの人間だ」

 

音恩「僕は南雲 音恩。僕も能力があるだけのただの人間です」

 

 訂正しよう。ただの人間では無い。ただのチーターだ。

 

妖夢「私は魂魄 妖夢。冥界の白玉楼の庭師です」

 

早苗「私は東風谷 早苗です。この守矢神社の巫女です」

 

 守矢?どこかで…

 

 しかも早苗…どこかで…

 

早苗「で、皆さんはどうしてここに?」

 

霊夢「あんたを退治して博麗神社を守るためよ」

 

早苗「あー、やっぱりダメですか?」

 

霊夢「当たり前よ!」

 

魔理沙「だからお前を退治するぜ」

 

 そういって霊夢と魔理沙はお札と八卦炉を構える。

 

早苗「まま、待ってください!それならば大将戦で勝負して勝ったらでどう?」

 

霊夢「大将戦?」

 

真「何人かでチームを組んで順番に戦う勝負。で、早苗、勝負方法はどうする?勝ち抜きと先取制があるけど」

 

早苗「先取で行くわ。三本勝負で二本先取した方が勝ち。買った方が博麗神社を手に出来る。これでどう?」

 

 あの博麗 霊夢さんは受けるかな?あの超絶めんどくさがり屋のあの博麗 霊夢さんだぜ?

 

霊夢「良いわ」

 

 そうですよね…受けるわけが…は!?

 

真「れれれ、霊夢さん!何か変なものでも食べましたか?それとも槍でも降ってくるんですか?」

 

霊夢「失礼ね。私でも承諾することだってあるわよ」

 

 あ、すみませんでした。

 

早苗「では、三日後、メンバーを三人決めて先鋒、中堅、大将を決めてきて下さい」

 

 と、そこに

 

文「あやややや、面白そうな事が起きてますね!博麗神社争奪戦ですか?」

 

早苗「あ、あなたは?」

 

文「これは失礼しました。私はいつも清く正しい射命丸 文です!」

 

早苗「私は東風谷 早苗です」

 

文「でですね」

 

 うう…すごい早苗に文が迫って早苗は困った顔になってるじゃないか!

 

文「私どもでスタジアムを用意するのでそこでやってくれませんか?」

 

霊夢「何でよ」

 

文「だって、面白そうじゃ無いですか!と言うわけで公開試合でお願いします!場所は人里のすぐ近くで」

 

 そういって文は目にも止まらぬ速さで飛んでった。目で追えないことも無いけど。

 

文「さあ、椛行きますよ!すぐに完成させなければなりませんから」

 

椛「離してください!私は将棋をやっていたの分からないんですか?ああ!離してください!文さん!」

 

 なんか途中で椛を回収していった。まぁ…どうでも良いけど。

 

霊夢「じゃあ、明日からこのくらいの時間に博麗神社に集まって作戦会議よ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

地霊殿

 

真「それにしても、三人か…二人余るなこりゃ」

 

 俺達は5人、しかしあちらが提示してきたのは3人。

 

 まぁ、明日会議の時間に考えるか…

 

 それにしても…疲れすぎた…眠い…

 

 そして俺は一瞬で眠りについた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【強い…強すぎる…】

 

 またあの夢だ。

 

【俺達の力では到底敵わないと言うのか?】

 

 霊夢は弾幕、魔理沙はマスパ、妖夢は剣、早苗は弾幕等で攻撃している。

 

 しかし、一向に退治できない化け物。

 

 妖怪なのか?いや、妖怪の原型など留めていない。

 

【こいつは…何だ?】

 

 そして化け物の攻撃を受けた瞬間俺は飛び起きる。

 

真「はぁ…はぁ…またあの夢か…」

 

 今日も博麗神社か…

 

 何とか夢への順路をたどらないようにしなければ。

 

 そして窓から飛び降りて人があまり居なさそうな所に行く。

 

真「ここら辺なら…良いかな?」

 

 そして剣を構える。

 

真「さぁ、時間まで修行の開始だ」




 はい!第61話終了

 はい!今回は三日後に勝負の約束をしたので、真さんは己の力不足を感じて修行を開始しました。

 さて、この修行でどれだけ強くなれるでしょうか?

真「おい主」

 あ、久しぶりですね真さん

真「俺、今修行してんだけど…」

 ん?なんか嫌な予感が…

真「俺の剣の錆びになれよ」

 断る!

真「つれないな…」

 と言うわけで真の修行はどれだけの力がつくのでしょうか?

 それでは!

 さようなら  真「さようなら」


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第62話 妖夢はいじられる運命にあった

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真の修行と博麗神社争奪戦のメンバー決めです。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺は人気が無い森に居た。

 

 それで俺は近くにあった手頃な石を手にとって

 

 投げる。

 

 そして

 

 シャキン

 

 俺はその石を真っ二つに斬る。

 

真「これくらいなら簡単に斬れるな。しかし、スペルだな。問題は」

 

 他の人は

 

霊府《夢想封印》や

 

恋府《マスタースパーク》

 

 等の(はな)やかで攻撃力の高いスペルが多い

 

 だが俺のスペルは

 

《サンフラッシュ》や

 

聖光《シャインフラッシュ》、

 

正気《概念破壊(コンセプトブレイカー)

 

 等の補助系スペルは多いが、攻撃は

 

聖剣《対魔の剣》

 

 位しか無い。

 

 つまり、

 

【圧倒的火力不足】

 

 と言う訳だ。

 

 その火力不足を剣術で(おぎな)いたいんだが、どうもうまくいかない。

 

 椛戦で分かった。

 

 剣士相手だと真っ向から剣で挑んでも勝ち目が無いと言う事を

 

真「どうしたら良いんだ?」

 

 このままだと俺だけが足でまといだ。

 

 新しいスペルを考えるか。

 

 ちょっとまだ新品のカードが余ってるし、作ろうと思えば作れるんだが

 

 スペルカードはカードに霊力、魔力、妖力を注ぎ込んで弾幕、または技のイメージを思い浮かべれば完成する。あとは名前をつけて完成。

 

真「よし、出来た」

 

 そうこうしているうちに集合時間が近づいていた。

 

真「よし、向かうか」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

霊夢「あとは真だけね」

 

妖夢「で、まずはメンバーを選抜するんだよね?」

 

音恩「あ!真さんがこっちに向かって来てます」

 

魔理沙「真が来たら話し合いスタートだな」

 

 俺が着くともうすでに皆、集まっていた。

 

真「すまん、少し遅れた」

 

霊夢「何やっていたのよ…まぁ…良いわ」

 

 そして霊夢は賽銭箱の前に立って声を張り上げて言う。

 

霊夢「これから博麗神社争奪戦の作戦かいぎを始めるわ!まず、メンバーを選抜したいから戦う勇気のある人はなのって!まぁ、負けたらただじゃおかないけど」

 

 こえーよ!何脅してんだよ!こんなんで手をあげるバカがどこに

 

魔理沙「私やるぜ!」

 

 えぇぇっ!

 

 ちょ!魔理沙さん!あの霊夢の目はガチですよ!少し怒られる程度じゃ済みませんよ!

 

霊夢「分かったわ。あと一人。私と魔理沙以外で」

 

 あ、自分を入れてるのね

 

真「幻想郷生まれ組で良いんじゃ無いか?俺らは元々外来人な訳だし、お前らに手を貸すことは出来ないよ。大切なら自分の手で守れってことだ」

 

妖夢「…え!そそそ、そんな理不尽な理由で死にたくないよ!ただ、私は平和に暮らしたいだけだよ!」

 

 過去に異変を起こした側についた人が今更何を言う。

 

霊夢「そうね、じゃあ妖夢で良いわね」

 

妖夢「え!ちょっと待ってよ!霊夢!」

 

 少し可哀想になってきたな…まぁ、助けないけどね。

 

音恩「僕も異論ないですよ?」

 

妖夢「そんなバカな!」

 

 この日はこれを決めただけで解散した。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

次の日

 

白玉楼

 

真「剣術を教えてください!妖夢さん!」

 

妖夢「えぇ!」

 

 こうなったのには深い理由がありまして

 

 俺が普通に修行していたら龍生に見つかってしまいまして…

 

 それで龍生に剣術なら剣を扱う友人に習えば良いんじゃないかと言われたので、妖夢の所に来たわけだ。

 

妖夢「ま、まぁ、別に構いませんが、何で?」

 

真「妖夢さん…圧倒的火力不足です」

 

妖夢「え?」

 

真「なので剣術を教えてください!」

 

妖夢「あ、うん、火力不足を剣術で補おうと言うことね」

 

真「そう言うことです」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

シャキン

 

 俺は今、そこら辺にあった手頃な岩を剣で斬っていた。

 

 理由は、真の今の剣術を見たいからあそこら辺にある岩を敵に見立てて斬ってみてと言われたからである。

 

妖夢「うん。問題点が分かったよ」

 

真「ふぅ…で、どこが問題なんだ?」

 

妖夢「まず、構えがなっていない。あんな構えで力が入るわけ無いでしょ?」

 

 構えか…根本的にダメだったのか…

 

 まぁ、そりゃそうだよな。

 

 初心者が剣を持ってるからな。

 

妖夢「持ち方はこうするんです。そして素振りをしてみてください」

 

 そして俺は思いっきり剣を降り下ろす。

 

 ビュン

 

 風を斬る音がした。

 

 持ち方を変えるだけでここまでなるのか。

 

妖夢「そうです。次は霊力を込めた攻撃が出来るようにしましょう。霊力の質を調べたいので霊力を放ってみて下さい」

 

真「ああ、分かった」

 

 そして俺は軽く霊力を放つ。

 

 俺が霊力を放った瞬間、周りの石がカタカタと震えだした。

 

妖夢「すごいですね。…ですが、これは霊力でも魔力でも妖力でもない感じがします」

 

真「ああ、たぶん俺が後天性半人半妖だからだと思う」

 

妖夢「えぇ!真って半人半妖なんですか?」

 

真「一応、妖怪の血は流れてる」

 

 妖怪は反り返って驚いている。

 

 まぁ、俺も最初聞いたとき驚いたからな。

 

 ってか、あのとき人間としての血がかなり少なかったからほぼ妖怪の血なんだけどな。

 

 妖怪の回復力で血を増やしたからな。

 

妖夢「ですが困りました…それをどちらか一つを出すように操れれば良いんですが」

 

真「まずそこからか…」

 

妖夢「はい。霊力と妖力の質は違うので使い方が上手(うま)かったらそのまま攻撃に使えるんですが、なれないうちは別々に放てるようにした方が良いですね」

 

真「ちなみにどんな違いがあるんですか?」

 

妖夢「霊力は主に弾幕に使い、最もどこかに込めるのに向いています。一番扱い安いですね。妖力は弾幕や術、人間に害のある技を使うのに向いてます。まぁ、今の妖怪では一番最後のは使う人は少ないでしょう」

 

 両方弾幕に向いているのか?なら弾幕を使ったスペルカードなんかを使ってみたいな。

 

妖夢「ちなみにどんなスペルカードが?」

 

真「補助三枚程度。武器召喚一枚。あとさっき一枚作ってきた」

 

妖夢「みょんに片寄ってますね」

 

真「みょん?」

 

妖夢「あ、すみません。噛みました」

 

 俺は妖夢の剣術を見たことが無いがさぞかしすごいのだろう。

 

 しかし、霊力と妖力を分けるか…

 

 そうだ!

 

真「こんなか?」

 

妖夢「すごいです!こんなに早く分けられるなんて!」

 

 俺が少し器用なだけなんだけれどもな。

 

 少し、以前霊力を出していた感覚を思い出して出してみた。

 

妖夢「では、次は体にまとわりつかせて見ましょう。感覚的には防具ですね」

 

真「こんな感じか?」

 

 俺は少しだけ腕に流し込む。

 

 しかし、腕にたどり着いた霊力は一瞬にして消えてしまう。

 

 やべえ。これは意外と難しい。

 

妖夢「うーん。どうしましょうか?まず、地獄の鬼に力で勝てるようになれば簡単なんですが」

真「死にます!」

 

妖夢「冗談ですよ」

 

 冗談になってない冗談はやめろよ全く…

 

 地獄の鬼に勝負を挑んだら指1本触れられずに一撃で骨が全部粉々になるレベルで壁に叩きつけられてお陀仏だ。命がいくつあっても()りねぇ。

 

妖夢「単純に力不足ですね」

 

 え?もしかして幻想郷の住人って…

 

妖夢「何を失礼なことを考えてるんですか!あなたの場合は霊力の扱いが慣れていないんです!それを直すには筋トレが一番有効なんです!」

 

 ほんっとうにすみませんでした!

 

真「分かった。明日から毎日来て良いか?」

 

妖夢「はい。良いですよ」

 

真「ありがとう!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side妖夢

 

霊夢「はい!今日も始まりました!第二回博麗神社争奪戦作戦会議!」

 

魔理沙「よ!待ってたんだぜ!」

 

妖夢「私は嫌ですけどね」

 

 こんなのに出たくないけど断ったら酷いことになりそうだから出ざる終えない。

 

 って言うか、霊夢のノリがおかしいような気がするのは私だけではないはず。

 

 魔理沙は…うん。いつも通りだね。

 

霊夢「所で音恩と真は?」

 

魔理沙「妖夢、向かえに行ったんだろ?何か知らないか?」

 

妖夢「音恩はめんどいと言っていました。真は分かりません」

 

 真と約束したからあの事は絶対に言えない。

 

 真に「俺は修行しておくよ。強くなりたいし。それと皆には内緒な、皆に強くなった俺を見せて驚かせたいし」って言われたから。

 

霊夢「ふーん、まぁ、いいわ。音恩には今度会ったら楽しみにしておいてって伝えておいて」

 

妖夢「わ、分かったよ」

 

 少し音恩に同情の念を送る。

 

 霊夢って怖いよね。

 

 霊夢って魔理沙と同じくらいすぐに攻撃する所あるから。

 

霊夢「じゃあ先鋒から決めるわよ」

 

魔理沙「はい!」

 

霊夢「はい!じゃあ魔理沙さん!」

 

魔理沙「妖夢が良いと思います!」

 

 やっぱり霊夢のノリ、おかしいと思う。

 

 ってかなんで私!

 

霊夢「じゃあ異論は無いわね」

 

妖夢「あるよ!大有りだよ!」

 

霊夢「よし、じゃあ妖夢で決定ね」

 

妖夢「ねぇ?話を聞いて?何で無視するの?ねぇ何で?」

 

 なんか強引に先鋒にされてしまった。

 

 どうしてこうなった!

 

霊夢「次は中堅を決めるわよ!」

 

妖夢「はいはいはーい!」

 

霊夢「うるさいわよ妖夢」

 

 しょぼん…

 

魔理沙「じゃあ!霊夢が大将で良いんじゃ無いか?元々霊夢と早苗の争いなんだし」

 

霊夢「そうね。そうしましょう」

 

 なんか、私を無視して話し合いが進むんだけど

 

魔理沙「って言うか妖夢、お前何で案を出さないんだ?」

 

妖夢「あなたたちが私を無視するから案を出せないんです。今、あなた方を斬っても良いんですよ?この妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れるものなどあんまりない」

 

魔理沙「よよよ、妖夢!おおお、落ち着くんだぜ!」

 

 まず、お前が落ち着け!

 

霊夢「そそそ、そうよ。私たちを斬っても美味しくないわよ」

 

妖夢「妖怪じゃないんだから食べないよ!」

 

霊夢「まぁ、妖夢いじりはこれくらいにして」

 

妖夢「言ったー!包み隠さず言ったー!」

 

霊夢「妖夢、本当にうるさいわよ!」

 

妖夢「ああー!この先色々と不安でしょうがないよ私は!」

 

 そうして妖夢は霊夢と魔理沙にいじり倒されたのであった。




 はい!第62話終了

 はい!今回、妖夢の立ち位置が決まってメンバーも決まりました。

 それでは!

 さようなら


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第63話 刀にふさわしい者

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は急展開がありますのでご了承下さい

 それではどうぞ!


side真

 

地霊殿

 

 俺は暫く白玉楼で修行したあと地霊殿に戻って来た。

 

 修行したあとってだけあって腹がめちゃくちゃ減っている。

 

 飯があったら飛び付かずには居られない位

 

 そして飯を食いに行くと

 

真「なに…これ」

 

 いつも料理はさとりが作ってるらしいんだが、今回の料理はなにかが変だ。

 

 何が変なのかと言うと、

 

 まず色が変だ。

 

 ホワイトシチューの筈がパープルシチューになっている。

 

 ガッツリ紫だ。

 

 どうしたらこんな色になるんだろうか?

 

 体がヤバイものだと察知している。

 

龍生「あ、まこっちゃん、お帰り…」

 

 俺より早く来ていた龍生が苦笑いしながら俺に言ってきた。

 

 分かる。その気持ち分かるよ。

 

真「どうしてこうなったんだ?」

 

龍生「ああ、それはな?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

回想side龍生

 

 俺が廊下を歩いているとこいしちゃんがうーんうーんと唸りながら行ったり来たりしていた。

 

龍生「ん?どうした?こいしちゃん」

 

こいし「あ、龍生?どうしてここに?」

 

 どうしてって、俺もここに暮らしてるんだから居てもおかしくないだろ。

 

龍生「で、こいしちゃん。悩みとかあるのか?唸ってたけど」

 

こいし「それは…真が機嫌悪いみたいだから、何か機嫌を直す方法は無いかな?って」

 

 あいつが機嫌を直す方法か…

 

 そう言えば「この一ヶ月に一回しか食べられないこのシチューが俺の励みになってるんだ!」「お、おう、そうなのか?まこっちゃんの好物ってシチューだったのか?」「まこっちゃん言うな!」って会話をした気がする。

 

 そしてどんなに機嫌が悪くなってもシチューを食べたら「はぁ…幸せ」って言ってたな。もしかして俺の親友ちょろいんじゃ無いか?

 

 とりあえず、これを試さずにはいられないな。

 

龍生「そうだな…あいつ、シチューがものすごく好きなんだよ。前「最近シチュー不足だ…補給しなければ俺が死んでしまう」って言っていたからもしかしたらシチューを食べたら機嫌を直すんじゃ無いか?」

 

こいし「本当に?じゃあお姉ちゃんに言ってくるね」

 

龍生「待ったこいしちゃん!真も男だ。彼女に作ってもらった方が嬉しいんじゃ無いか?」

 

こいし「そうなのかな?」

 

龍生「本当だ」

 

こいし「分かったよ!頑張ってみる!」

 

回想side龍生終了

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

龍生「あれ?俺、かなりヤバイことをしてしまった?」

 

真「ま、まさか、こここ、これはこいしが?」

 

龍生「そうだ」

 

 あれ?俺の彼女、料理出来ない子なの?

 

 そして俺はもう一度禍々(まがまが)しいパープルシチューを見る。

 

 見るだけで目が潰れそうだ。

 

こいし「あ、真!お帰り!真の好物がシチューだって聞いて作ってみたよ!」

 

 そう言って禍々しいオーラの出ているキッチンからこいしが出てきた。

 

こいし「あとね。なんかお姉ちゃんにシチューの味見させたら急に倒れたんだよね」

 

 さとり…ご愁傷様…

 

 さとりには気の毒だな。

 

こいし「じゃあ食べよう?お姉ちゃんは部屋に寝かして来たし」

 

 椅子ではお燐とお空が小刻みにプルプル震えている。

 

お空「ややや、ヤバイよお燐。私たち、死ぬの?今日が命日?」

 

お燐「おおお、落ち着くのよお空。気を保つことが大切だよ」

 

 そして俺達もこいしに()かされ、椅子に座る。

 

 そして今、俺の目の前にシチューがある。

 

こいし「どうぞ!召し上がれ」

 

 や、やばい。心臓がばくばくしている。

 

龍生「ま、まこっちゃん…正気?」

 

 うおおおおお!こうなったら自棄(やけ)だ!

 

真「やってやるぞ!」

 

 そしてシチューの入った器をもって

 

真とこいし以外「真!」

 

 一気に口に流し込む。

 

 そして飲み込む。

 

 周りが静まり返った。

 

 しかし、空気の読めないこいしは

 

こいし「どう?美味しい…かな?」

 

 薄れていく意識の中、俺は

 

真「おいし…かったよ…あり…がとう…ゴフッ」

 

 そして俺は吐血して椅子ごと倒れる。

 

真以外「真!」

 

こいし「真!しっかりして!真!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

数時間後

 

 恨みたい…俺の能力を恨みたい…

 

 恐らく、俺の能力は毒物での即死も打ち消したようだ。

 

 ってか、体が一切動かない…力が入らない。

 

 なにこれ笑えない。

 

龍生「おーい!まこっちゃん!生きてるか?」

 

真「ああ、生きてるぞ!残念ながらな」

 

龍生「おお!目が覚めたんだな。いやー、しっかし勇者だったな。あのシチューを一気に流し込むとか、正気の沙汰じゃ無いよな」

 

真「そのせいで体が動かないんですが」

 

龍生「いやー、あのあと永琳先生に来てもらって見てもらったところ、あのシチューからは硫酸や硝酸と同じくらいの反応が出たらしい」

 

 なにそれ、劇薬じゃ無いですかやだー。

 

 なに?俺の彼女。素で劇薬を作ってしまうんですか?

 

 怖い…

 

龍生「あと、暫くは安静にだそうだ」

 

真「それは困る!」

 

龍生「ん?何が困るんだ?」

 

 しまった!

 

 修行をしていることは内緒なんだった。

 

 こいつには一回バレたけど、それ以降言ってないからね。

 

龍生「とりあえず安静にだ」

 

 こんなときに休んでたまるかよ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

次の日

 

 よし、誰も見ていないな。

 

 俺は正面から出ていったらバレるかも知れないので窓を開けて飛び立った。

 

 俺はいつも以上にバレないように気をつける。

 

 今日は少し体が動くから大丈夫だ。

 

 そして漸く飛んでいると白玉楼見えてきた。

 

真「おーい、妖夢!」

 

妖夢「あ、真?どうしてそんなにフラフラしているの?」

 

真「気にしないでくれ」

 

 そうして、昨日のように霊力を操る修行を開始する。

 

妖夢「昨日から比べたら上手くなりましたよ!」

 

 おお、褒められると意外と嬉しいな。

 

 そして更に霊力を操り腕に流し込む。

 

 あれ?視界が歪んで…

 

 しかし俺は首を振って仕切り直す。

 

妖夢「おお!出来てますよ!」

 

真「よっしゃ!」

 

 そして俺はガッツポーズをきめる。

 

妖夢「それが出来るなら次は剣に霊力を注いでみて下さい」

 

 そして俺は言われるがままに手から剣に霊力を移す。

 

 そしたら剣が赤くなって小刻みに震えだした。

 

 そして

 

 パリーン

 

真「え!?刃が割れた!」

 

妖夢「剣が耐えられなくなったようですね」

 

 まぁ、即席の剣だったからな。

 

妖夢「そうですね…あ!武器を売ってるところで良いところ思い付きました!ついてきて下さい!」

 

 そして俺は妖夢についていく。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

人里の外れ

 

妖夢「この店です」

 

 一軒家っぽいイメージだ。

 

妖夢「入ってみて下さい」

 

 そして中に入ると魔理沙とパチュリーが戦闘(けんか)していた。

 

 その奥でカウンター?で苦笑いしながら止めている銀髪のイケメンが居た。

 

 ちょっくら新スペル試してみるか。

 

 そして俺は足元にあった石を両手に一個ずつもつ。

 

狙撃《スナイパー》

 

 そして石を思いっきり二人目掛けて投げる。

 

 ドカーン

 

 少しやり過ぎた感がある。

 

 このスペルは銃のような感じで手に持ったものを投げるスペル。元々剣用に作ったんだがな。

 

 最大で銃弾の10倍の威力が出る。

 

魔理沙「痛いんだぜ…」

 

パチュリー「ぜ、喘息が…」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

パチュリー「つまり、この泥棒が悪いのよ!この香霖堂に用があって来たらこいつが居たのよ。さっさと本返しなさいよ」

 

魔理沙「なにを!私は死ぬまで借りているだけなんだぜ!」

 

 世間はそれを借りパクと言う。

 

魔理沙「とりあえず、帰るんだぜ!」

 

 そして逃げるように魔理沙は出ていった。

 

パチュリー「待ちなさい!魔理沙!」

 

 そしてパチュリーも魔理沙の後を追うように出ていく。

 

妖夢「あはは…霖乃助。少し、良さそうな剣はない?」

 

「ああ、妖夢か。所で隣の人は?」

 

真「あ、俺は海藤 真です」

 

「僕は森近(もりちか) 霖乃助(りんのすけ)だよ。よろしく」

 

 そして霖乃助は仕切り直す。

 

霖乃助「で、剣だったっけ?ここら辺に色々あるから見ていくと良いよ」

 

 そして指を指した先を見る。

 

 そしたらカッコいい剣が色々ある。

 

真「スゲー!」

 

 日本刀とかの外の世界にある刀とか

 

 エ〇ュシ〇ータとかゲームの世界にある剣があった。

 

 何でエ〇ュシ〇ータがあるんだよ。

 

妖夢「この店は古道具屋でありながら外の世界の道具を唯一取り扱ってる店なんです」

 

真「へー!すげー!」

 

妖夢「結構品揃えも豊富なので常連客も多いんですよ」

 

 そして1本1本、剣を取りながら(なが)める。

 

妖夢「そしてここでしか取り扱えない理由があるんです」

 

真「理由?」

 

霖乃助「それは僕の能力にあるよ。僕の能力は【道具の名前と用途が判る程度の能力】。だから僕は外の世界の道具の使い方が分かるんだよ」

 

真「そうなんですか」

 

 俺は結構剣とかカッコいいのが好きなので少し興奮気味に聞いていた。

 

真「これとかカッコいい!」

 

霖乃助「おお!それは結構初心者には使いやすいよ!」

 

 その話を聞きながら俺は霊力を流し込む。

 

 パリーン

 

「「「・・・」」」

 

 あ、やっちまった。

 

真「お代です」

 

霖乃助「あ、ありがとうね」

 

 剣を1本破壊してしまった!

 

 もっと頑丈じゃ無いと

 

 ん?なぜか一番端にある剣が目に止まった。

 

霖乃助「真君!その剣はやめた方が良い!」

 

真「え?」

 

霖乃助「その剣はね。殺人刀だよ」

 

 刀か…その響きも悪くないな。

 

 そして俺はそんなこと知るかと言わんばかりに手を伸ばす。

 

霖乃助「やめた方が良い。

その刀は妖刀【神成り(かみなり)】。その刀は気に入らない持ち主は呪い殺すと言う特徴がある」

 

 呪い…ねぇ…

 

真「大丈夫です。俺はただでは死なないと言うか、簡単には死なない人間です」

 

 そう言って刀を手に取る。

 

『お前は、この刀にふさわしいか見させてもらう』

 

 それは直接脳内に響くような声だった。

 

 ふさわしいか…か。

 

真「よし!これもらいます!面白そうな感じがするし」

 

霖乃助「正気かい?真君。君がその刀が良いなら止めはしないけど」

 

 少し霊力を流し込んでみたがびくともしないところか、受け止めてくれたような感じがした。

 

霖乃助「これがその刀の鞘だよ。それとお代は要らないよ。その妖刀も使ってもらえれば嬉しいと思うから」

 

 と言う感じで霖乃助さんのご好意でただでもらうことが出来た。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

白玉楼

 

妖夢「じゃあ先程の続きで刀に霊力を込めて下さい」

 

 そして俺は刀に霊力を込める。

 

 すると刀は禍々しい光を出し始めた。

 

『お前の霊力はそんなもんか?』

 

真「んな!それならこれでどうだ!」

 

『まぁ、いくらかましになっただろう』

 

 随分偉そうな口を叩いてくる刀だな!

 

妖夢「なに一人言を呟いているんですか?」

 

 え?この声って周りには聞こえてないの?

 

妖夢「じゃあ霊力を込めたら思いっきり刀を降り下ろして下さい」

 

 そして俺は刀を降り下ろす

 

 そしたら

 

 ビュン

 

 と言う音と共に斬撃が刀から飛び出した。

 

妖夢「それが私のメイン弾幕ですね。名前は霊力斬(れいりょくざん)そのままですね」

 

『半人前…か』

 

 刀はそう呟くと

 

『お前、言う通りにやってみろ』

 

 そして俺は覚悟し刀を強く握り締める。

 

『まず刀にありったけの霊力を込めろ』

 

 そして言われるがままにありったけの霊力を込めた。

 

『そして()(はら)うように刀を振れ。この時に肩とか体に力を入れすぎるなよ』

 

 そして俺は森の方に向かって刀を凪ぎ払うように刀を降った。

 

 すると太くて横長の霊力斬が飛び出した。

 

妖夢「え?」

 

 そしてその霊力斬は森の木々にぶつかるや否やなん十本と斬り倒す。

 

 俺も妖夢も呆然としていた。

 

 暫く沈黙が続き、先に口を開いたのは妖夢だった。

 

妖夢「すごい!すごいです!すごすぎます!今のどうやったんですか?教えてください!」

 

『お前の霊力は元々多くて質が良かったからな。出来ると思ったまでだ』

 

 すごい!この刀

 

 俺の霊力量、質、その他諸々(もろもろ)を計算して適切なアドバイスをしてきた。

 

 そして俺は刀の刀身を眺める。

 

 そしてこう呟く。

 

真「お前、すごいな。感激した。感謝してる。適切なアドバイスをしてくれてありがとう」

 

『ふん!当然の事をしたまでだ。だが、お前を完全に認めた訳じゃ無いからな。お前の1日を見て判断する』

 

 ってことは結果は明日出るのか。

 

 こんな話をしている間も妖夢は興奮気味でピョンピョン跳ねている。

 

真「お前!もっと色々教えてくれ!」

 

『そのためにはこの刀にふさわしい姿を見せろ』

 

真「おう!任せとけ!」




 はい!第63話終了

 今回は妖刀【神成り】を手にしました。

 さて、真の運命やいかに!

 それでは!

 さようなら!


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第64話 判決

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は刀から判決が下されます。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺は朝早くからずっと修行をしていた。

 

 ビュンと言う風を斬る音がとても心地よい。

 

 こんなに修行をして流す汗が気持ちいいとは

 

真「俺さ、あんまり体を動かす派じゃなかったけど、こういうのもいいなって思ってる。上達も早いし。お前のお陰だ【神成り】」

 

『ふん!少しアドバイスをしてやった位だ。調子に乗るな』

 

 最初の頃から比べたら随分体が軽くなった。

 

『しかし、あの半人半霊の子。太刀筋は綺麗だな。あの子はまだ成長途中ってだけで将来強くなる』

 

 普段つんとしているように見えるが、時折デレる。これってもしかして

 

真「ツンデレ?」

 

『今ここで呪い殺してやろうか?』

 

真「遠慮しておきます」

 

 この刀に認めてもらえるようにがんばるぞ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sideこいし

 

 昨日は急にシチューを一気に食べたかと思ったら急に倒れてビックリした…どうしたんだろう?

 

 とりあえず真の体調も気になるし真の部屋に行ってみる。

 

 そして真の部屋についたのだが、

 

こいし「真!真?」

 

 扉の鍵が開いていたので入ると、中には真が居なかった。

 

 どこに行ったんだろう?

 

 そして部屋から出て玄関に行くと、新聞が落ちていた。

 

 文屋が置いていったのかな?

 

 そして新聞を開くと大きく驚くべき記事が載っていた。

 

 それをもって急いでお姉ちゃんの部屋に向かう。

 

こいし「お姉ちゃん!」

 

さとり「なによこいし。頭に響くわ」

 

こいし「それよりこれ!」

 

さとり「新聞?何々?」

 

 

 

 博霊チームVS守谷神社チーム

       博霊神社争奪戦

 

 なんと最近神社ごと幻想入りしてきた守谷神社の巫女東風谷 早苗が博霊の巫女博霊 霊夢に博霊神社をかけた勝負を仕掛けた。

 勝負内容はチーム戦。3戦して2勝したチームの勝利

 場所は人里近くのコロシアム。

 日付は×月××日

 

 

    関係者

 

博霊チーム

 

博霊の巫女      博霊 霊夢

 

普通の魔法使い    霧雨 魔理沙

 

白玉楼の庭師     魂魄 妖夢

 

すべてを操る人間   南雲 音恩

 

能力があるただの人間 海藤 真

 

 

守谷神社チーム

 

祀られる風の人間  東風谷 早苗

 

不明

 

不明

 

 

 今回、守谷神社チームが不明が多い。そのため、守谷神社チームが有利になると予想される。

 

 

 

さとり「へー!そんなのがあるのね…って、ちゃっかり真が関係者になってるじゃない」

 

こいし「そうなんだよね」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

さとり「って事で、今は真が居ないようだから見つけ次第問い詰めるわよ!」

 

龍生「あれほど安静にしろと言ったのに」

 

お空「すごい!真が新聞に載るなんて」

 

お燐「あたいらも見に行きましょ?さとり様」

 

こいし「そうだよ」

 

さとり「もちろんよ」

 

 そして見つけ次第問い詰める作戦が決行された。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 一方、そんなことも知らない真は修行も大方終わり、休憩していた。

 

妖夢「ただいま戻りました」

 

真「あ、お帰り」

 

妖夢「今日は大したことは出来ませんでした…何せ、相手の情報が少なすぎるので…」

 

 そうか…やっぱり厳しいのかな?

 

妖夢「それとこんな新聞が人里に」

 

真「へー。さすが文。仕事が早い」

 

 やはり記事は博霊神社争奪戦の事だった。

 

 でも文の新聞でも守谷神社チームが不明になっている。

 

 文ほどの情報収集能力でも分からない位なのか?

 

妖夢「あ、そうだ。今から私たちはご飯なんです。食べて行きませんか?」

 

真「ああ、じゃあ。お願いしようかな?」

 

妖夢「分かりました!待ってて下さい!今用意するので」

 

 そして妖夢は小走りで白玉楼の中に入っていった。

 

真「はぁ…」

 

 少し視界が歪む。

 

『お前…』

 

真「まだ大丈夫だ…」

 

 毒での即死は無いけど結構毒が回ってくるとまずい。

 

妖夢「出来ましたよ!」

 

真「ああ、今行く」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

真「ありがとう。うまかったよ」

 

妖夢「ありがとうございます。明日も来るんですよね?」

 

真「ああ、」

 

妖夢「じゃあ、明日は朝から博霊神社で作戦会議なので明日は居ないと言うことを伝えておきます」

 

真「ああ、じゃあな」

 

 そして俺は妖夢に手を振って冥界から出ていく。

 

 そして地霊殿について一番最初にさとりに会った。

 

さとり「真、少しお話があります」

 

真「あ、あはは」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺は皆に問い詰められていた。

 

 そして俺の目の前に新聞が置かれる。

 

さとり「まず、なぜあなたがこれに関わってるんですか?」

 

真「し、シラナイナー」

 

龍生「なんでそんな片言なんだよ」

 

 さすがにこれじゃごまかせないか…

 

真「じ、実は…」

 

 俺は夢の事と修行の事は除いてすべて話した。

 

 博霊神社であったこと。妖怪の山であったこと。そして山頂の守谷神社での出来事をすべて話した。

 

さとり「なるほど…たまたま行ったらそんなことになったと」

 

真「はい」

 

龍生「何で抜け出したんだ?そしてその刀はなんだ?」

 

 まずい。

 

 まぁ、もうそろそろ話しても良いだろう。まぁ、もう少し隠しておきたかったのは事実だが、攻撃をされるのは嫌だしな。

 

真「修行をしておりました」

 

こいし「修行?」

 

さとり「何でまた」

 

真「皆さんは攻撃用のスペルとか多いけど俺のって少ないじゃないですか?だから攻撃力を高めるために剣術をと」

 

龍生「まぁ、良い。俺に勝てたら許してやる。真が俺に勝てるわけ無いからな」

 

 言ってくれるじゃ無いか?

 

『そうだ。良い機会だ。この機会にお前の実力の最終チェックをする』

 

 なるほど、最終試験と言う訳か。

 

真「良いぜ。やってやろうじゃあねーか」

 

龍生「何一人言を話してるんだ?」

 

真「気にしないでくれ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

さとり「ここなら暴れても壊れないし、外の環境に近づいけているから思う存分戦えると思うわよ」

 

 驚いた。地霊殿の中にこんな場所があったなんて。

 

 そして俺たちは中央で向き合う形で立つ。

 

さとり「勝負開始!」

 

 開始の合図と共にお互いに動き出す。

 

龍生「まず手始めに」

 

穴府《陥没する大地》

 

 そして俺の足元にデカイ落とし穴が出現する。

 

 それを俺は走りながらジャンプして回避する。

 

 そして俺も刀を抜く。

 

真「力を貸してくれ。妖刀【神成り】」

 

 そして鞘からキラリと輝く刀身が姿を現した。

 

 そしてすぐには手の内を見せずに刀で斬りかかる。

 

龍生「そんなんで俺には当たらない。ただ、単に体力が多いだけのお前では俺には指一本触れられない」

 

 その言葉通り龍生はひらりひらりとかわす。

 

龍生「真だけが強くなった訳じゃないんだよ!」

 

爆裂《(はじ)ける弾幕》

 

 そして数発の弾幕が俺の周りを囲った。

 

 そしたらその弾幕はどんどん分裂しながら俺を中心として一定範囲内を漂っている。

 

 たいして避けるのは苦にはならない。

 

真「その程度か?」

 

 その時、龍生がニヤリとした。

 

 その瞬間、俺の周りを漂っていた弾幕がピタリと止まった。

 

 そして

 

 ドカーン

 

こいし「真!」

 

 俺の周りの弾幕が爆発した。

 

真「いてー」

 

龍生「ふ、それくらいじゃないと面白くない」

 

 戦闘抂かな?

 

真「いたた…強いな…」

 

 流石に俺の能力で一撃で死ぬことは無いけど、流石に痛い。

 

真「今度はこっちからだ」

 

 そして俺は足元にあった石を持ち

 

狙撃《スナイパー》

 

 そして俺は石を思いっきり投げる。

 

 しかし軽々とかわされる。

 

龍生「それが成果か?期待はずれだ」

 

 よし、油断している。

 

龍生「これでけりをつけてやる」

 

監獄《弾幕の檻》

 

 そして俺の周りを檻のように弾幕が囲ってどんどん迫ってくる。

 

真「さぁ、本気で行くぞ」

 

 そして檻の中心で刀を持ったまま様々な向きに回転斬りをする。

 

斬府《斬撃の球体》

 

 俺は霊力斬を放ちながら回転斬りをしているため球体の形に霊力斬がなっている。

 

 これは妖夢が居ない間に編み出した【神成り】に教えてもらった霊力斬の応用技だ。

 

 そして近づいてきた弾幕は俺の霊力斬によって斬られていく。

 

 サメの鮫肌(さめはだ)がざらざらするように、この球体は(するど)いのだ。

 

 防御完璧。相手にぶつかれば絶大なダメージを負わせることが出来る。

 

真「よし、」

 

龍生「ほう、そんなスペルを隠し持っていたとは」

 

真「さぁ、次は俺のターンだ」

 

 そして俺はもう一回刀に霊力を込める。

 

 斬撃の球体や霊力斬は霊力の消耗が激しいから長くは持たないと言うのが弱点だな。

 

 そして凪ぎ払うように剣を振る。

 

 しかしかわされてしまう。

 

 しかし次々に霊力斬を放つため少し龍生も厳しい表情になっていた。

 

龍生「く、こうなったら、」

 

 龍生は最後の悪あがきに弾幕を放ってきた。

 

 しかし俺には通用しない。

 

 そして止めに石を持って

 

狙撃《スナイパー》

 

 そして投げる。

 

 ドカーン

 

 今度はクリティカルヒットし、煙が上がる。

 

 そこから龍生が倒れた状態で出てきた。

 

『これなら申し分無いだろう。合格だ』




 はい!第64話終了

 真さんが合格出来ました。

 龍生さんも強くなっていましたね。

 それでは!

 さようなら


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第65話 勘違い

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は前回、合格した後の話です。あのあとどうなったのか?

 それではどうぞ!


side真

 

『これなら申し分無いだろう。合格だ』

 

 よっしゃ!合格をもらうことが出来た。

 

真「本当か?」

 

『それとも呪い殺された方がよかった?』

 

真「それだけはやめて下さい!」

 

 そして俺達が会話してると地霊殿メンバーが耳打ちしていた。

 

こいし「真は何刀に向かって話しているの?」

 

さとり「何でなんだろうね?」

 

お空「真、おかしくなったのかな?」

 

お燐「うーん。どうなんだろうね?」

 

 何を話しているんだろう?

 

『あ、それと、私の姿を見せてあげる』

 

 姿?

 

真「え?姿って刀なんじゃ無いのか?」

 

『本来は人間の姿。普段は放出する霊力量を押さえるために刀になってるだけ。まぁ、霊力の残量的にはずっと人間の姿でも5000年は耐えられるんだけどね』

 

 そうだったのか。

 

『じゃあ戻るね』

 

 そして剣が輝いて宙に浮く。

 

 そしてどんどん形が代わって人間の姿になっていく。

 

「ふぅ…」

 

 そして地面に降りる頃には人間の女の子の姿になっていた。

 

 姿は黒髪に碧眼(へきがん)。そして紫色の着物を着ている。

 

 背は俺が160cmだとしたら、俺の3分の2だから約106cmかな?

 

「どう?」

 

真「男じゃなかったのか?」

 

「私は…その…見極めるためにわざと強い口調を使っていただけで…決して男では無い!」

 

 しかし、あの刀が女の子になるとは思わなかった。

 

「ふぅ…結構刀になると霊力が回復するけど疲れるんだよね…」

 

 と言いながら彼女は伸びをする。

 

「私は(つむぎ)。よろしく」

 

真「ああ、海藤 真だ。よろしく」

 

紬「私、一応神様なんだけどな…」

 

真「そうだったのか?」

 

 なんか、神様だったらしい。

 

 ちょっと態度を改めた方が良いかな?

 

真「で、紬さんは俺を殺さないって事で良いんですか?」

 

紬「そうだよ。あと、さんはいらないよ。それにこれまで通りでいいよ。私は親しげに話してた方が楽しいし」

 

真「分かった。じゃあこれからもこんな感じで行くから」

 

紬「うん!それでいいよ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sideこいし

 

 真と龍生の勝負は終わり、真が勝った。

 

 そのあと、なぜか刀に話しかけている。見なかったことにしてあげた方が良いのかな?うん、それが良いよね。

 

 そしてなんと刀が光り始めた。

 

こいし「何?あれ」

 

お空「すごい!すごい綺麗だよお燐」

 

お燐「そうだねお空」

 

さとり「何かしら?」

 

 その次の瞬間。

 

 まばゆい光がおさまって来たと思ったら、中から女の子が現れた。

 

 私たちのような洋服では無くて、その女の子は着物を着ていた。

 

 その女の子と真は何かを話しているみたい。

 

こいし「何が起きてるの?しかも刀はどこに行ったの?」

 

さとり「分からないわ。考えられるとしたら刀が女の子になったと言う事ね」

 

 もう…私の頭はごちゃごちゃして何がなんだが分からないよ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

紬「これから戦闘の時とかは刀の名前、【神成り】と言ってくれれば刀になるよ。反対に戦闘が終わったら紬って言うと私に戻るよ。これからはこの姿で生活することにしたから。まぁ、自力で変化することは出来るけど真の好きなタイミングでね」

 

 なるほど、【神成り】と言うと刀になって、紬って言うと紬になるんだな。

 

 なるほど理解した。

 

 取り合えず、この状況をどうやって説明するか考えた方が良いと思うんだが

 

真「あいつら、紬が俺が持ってた刀ですって言えば信じてくれるかな?」

 

紬「そう言うときこそ、実戦あるのみ。私が教えたことを目の前でやれば信じざる終えないでしょう」

 

 なるほど、この神様、天才か!

 

 確かにそれなら嫌でも信じざる終えないな。

 

 それならそうと、早速説明しに行くか。

 

 あ、そうだ。龍生を起こさなくちゃ。

 

真「って、どうすっかな?」

 

紬「何をしようとしているの?」

 

真「今、ここでのびてるこいつを起こそうとしてるんだが、どうすれば…」

 

紬「うーん…普通に介抱じゃダメなの?」

 

真「それでも良いんだがな」

 

 龍生に伝えるのが遅くなってしまう。

 

 まぁ、良いか。

 

真「じゃあ紬、ついてきてくれ」

 

 そしてこいし達の(もと)に向かう。

 

 こいし達は不思議そうに俺達を見ている。

 

こいし「あ、真。その子は誰?」

 

 と、こいしが聞いてきた。

 

真「ああ、この子はつm」

 

紬「真の彼女です!」

 

 紬がドデカイ爆弾発言をしやがった。

 

真「あ!おい!お前!やめろ!引っ付くな!離れろ!変なことを吹き込むな!あ、こいし!これはその、違うんだ!」

 

 紬が俺の彼女だと変なことをいった瞬間。地霊殿の皆はゴミを見る目にかわった。

 

 絶対紬のせいで、勘違いをしている。

 

 まずい。この場にはこいしも居るんだし

 

こいし「ねぇ、言い残すことはそれだけ?」

 

真「いや、本当に違うんだ!」

 

紬「ね?あ な た?」

 

 紬が少し頬を赤くしながら言ってくる。

 

真「紬は少し黙ってろ!」

 

紬「はーい」

 

 そしたら紬はつまらなさそうな声色(こわいろ)で言ってきた。

 

 ちょっと、紬のせいでややこしくなってしまった。

 

 こいしにも勘違いをされてしまった。

 

真「えーと、その」

 

こいし「彼女…でしょ?」

 

真「ちがーう!」

 

 しかし、そんな声もこいしには届いていないようだ。

 

こいし「さいてぇ」

 

 そしてこいしは後ろを向いてものすごい勢いで飛んでどこかに行ってしまった。

 

 そして俺は紬の方を見る。

 

 そして徐々に近づいていく。

 

紬「こ、怖いよ?」

 

 そして俺は紬の両頬をつねる。

 

紬「痛い!痛い!ごめんなさい!許してください!」

 

真「さぁて、こいしを連れ戻さなくちゃいけないからな…かといって外は危ないから武器は持っておいた方が良いし、かといって紬を連れていくと今度こそ弁明出来ないことになりそうだし…」

 

 そして俺は名案を思い付く

 

 そうだ

 

真「余計な事を言う妖刀はリストラして新しいのを霖乃助から買えば良いんだ」

 

紬「ごめんなさい!捨てないで下さい!捨てたら今度こそ呪い殺すよ!」

 

真「俺を簡単に呪殺出来るほど甘くないんでな」

 

紬「簡単に出来るよ?赤子の手を捻るより簡単に」

 

 俺は能力があるからと余裕でいたが、紬はマジの声色のため、本当に出来るんじゃないか?と身構えてしまう。

 

真「仕方がない。【神成り】」

 

 そう言うと、目の前に居た紬が妖刀【神成り】に変わる。

 

 そして浮いてそのまま俺の手のなかに収まる。

 

真「おお、スゲー」

 

紬『へへん。そうでしょう』

 

さとり「さっきから気になってたんですが、その刀は何ですか?」

 

 そうか、弁明の事で頭が一杯で説明をするのを忘れていた。

 

真「これは俺の相棒、妖刀【神成り】。この刀は神様なんだよ。うまい説明が思い付かないがさっきの子が刀でこの刀がさっきの子と言う事だ。修行中に前の剣が折れたから香霖堂でもらった。店主のご好意で」

 

 俺は魔理沙のように盗みはしないからな。

 

さとり「うーん、つまり。その刀は神様が変身したものと言いたいの?」

 

真「ああ、たぶん。その解釈で合ってる」

 

さとり「で、さっきの彼女と言うのは?本当だったらあなたをこの世から消す事になるけど。可愛い私の妹が居ると言うのに浮気とかしたとしたら…分かってるわね?」

 

 怖いよ!

 

 これ、浮気したらこいしが怖いんじゃなくてさとりが怖いやつじゃねーか!

 

真「こいつは嘘を言っていただけだ。俺は浮気をするつもりもない」

 

 それ以前にさとりが怖いからな。

 

さとり「へぇ…私のどこが怖いと言うんですか?」

 

 しまった!さとりの【心を読む程度の能力】を忘れていた。

 

さとり「まぁ、嘘はついていないみたいだし、良いですけど」

 

 た、助かった…

 

真「じゃあ、俺はこいしを連れ戻しに行ってくるから」

 

 そして俺は地霊殿を飛び出した。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 こいしは急にどこかに無意識に行ってしまうことがあるから早く見つけないといけないな。

 

 まぁ、以前、さとりに聞いたんだが、『同じ能力を持つもの同士、片方が能力を使えばもう片方は能力を使った方の大体の位置が分かる』だそうだ。

 

 だから、こいしが能力を使えば俺に伝わるかも知れない。

 

 一応、無意識を使えるからな。

 

 その瞬間

 

真「なんだ?あっちの方角から力を感じる」

 

 もしかしてさとりが言っていたのはこれの事か?

 

 そうと決まれば急ごう。

 

 あの方角は地上の…紅魔館か?

 

 紅魔館なら他よりも安心だな。良く知っている人が居るし、特に音恩とか音恩とか音恩とか。

 

 あ、でも、こいしが先について、紅魔館の人に愚痴(ぐち)ったら俺の酷評が広まってしまう。

 

 そしたら俺は地霊殿を出れば、ゴミを見る目で見られてしまう!

 

 それだけは阻止しなければ。

 

 こいしが紅魔館に着く前に俺が紅魔館に着かなければ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

紅魔館

 

レミリアの部屋

 

こいし「ひっぐ、えぐっ」

 

 おぉぉぉわぁぁぁたぁぁぁ!

 

レミリア「あら、こんな時間にどうしたのかしら?浮気さん?」

 

フラン「真はそう言う人だったんだ…」

 

咲夜「うわぁ…」

 

真「違うんだ!これは誤解だ!レミリアはわざと言ってるだろ!フランの反応は良くある反応だね…うん。そして咲夜に至ってはがちでドン引きしてんじゃねーか?本当に誤解なんだって!」

 

 よかった…文屋が来る前で

 

文「どうも!いつも清く正しい射命丸 文です!面白そうな会話が聞こえてきたので来ました!浮気がどうとか」

 

 おわった…もうダメだぁ…

 

レミリア「それがね?真が彼女が居ると言うのに構わず浮気をしたのよ」

 

文「そうなんですか?それは大スクープです!」

 

真「おーい!俺は浮気なんかしてないぞ!こいしが勘違いと言うか純粋と言うか…とにかく、俺は浮気をしていない」

 

こいし「じゃ、さっきの女の子は何?」

 

真「刀だ」

 

こいし「え?」

 

真「刀だ」

 

 俺が刀だと言うとこいしはポカンとした。

 

 そりゃそうだ。誰だってそうなる。

 

 俺だってなる。

 

 さとり達の読解力がよかっただけだ。

 

こいし「どういうこと?」

 

 レミリアは運命を操れるだけあって「なるほどね」と言う顔で見てきている。

 

真「まぁ、こう言うことだ。紬!」

 

 すると俺が持っていた刀が光って紬になった。

 

 そして地に降り立つ。

 

紬「いいの?今私を出しちゃって」

 

真「実際に見せたまでだ」

 

こいし「え!それどういう機能?」

 

 こいしが不思議そうにこちらを見ている。

 

真「つまりこの子は刀だ」

 

紬「よろしく。私は紬。一応神様だよ。あと、私は真の彼女じゃ無いからね。ちょっとした冗談だったんだよ!信じてもらえないと真に捨てられる!」

 

真「おい!何俺がひどいみたいな言い方をしてるんだ!」

 

文「それでも一応スクープにはなりますね。あ、そうだ。ふふふ」

 

 企んでいるような笑みを浮かべた。

 

 は!まさか!

 

真「言っとくけど捏造記事は書くなよ。書いたらこいつでみじん切りにするぞ」

 

文「おー怖い」

 

 そんな会話をしていると部屋の扉が開いた。

 

音恩「何?神様がここに居るみたいだけど」

 

 そして部屋に音恩が入ってきた。

 

音恩「え?誰?」

 

紬「ああ、私は」

 

真「俺の彼女とか言ったら今度は本当に刀の状態でセメントに入れて海に沈めるぞ」

 

紬「こ、怖い…わ、私は紬。妖刀で神様だよ」

 

音恩「ああ、どうも。僕は南雲 音恩。よろしく」

 

 そしたら音恩は戸惑いながらもあいさつをした。

 

レミリア「ああ、私達は自己紹介がまだだったわね。私はこの館。紅魔館の主のレミリア・スカーレットよ。そしてこっちが妹の」

 

フラン「フランドール・スカーレット。皆からはフランって呼ばれてるよ」

 

咲夜「私はこの館でメイド長を勤めさせていただいております。十六夜 咲夜と申します」

 

 確か他にも居たな。

 

 美鈴は魔理沙のように侵入したから見てないし、パチュリーはあれ以降図書館に引きこもってるみたいだし。小悪魔も

 

レミリア「せっかくだから大図書館に行ってきたら?紹介もかねて」

 

真「それもそうだな。行くぞ紬」

 

こいし「私も行く。監視もかねて」

 

 こいしは疑い深いな。

 

紬「図書館?やった!本が読める!久々だ!」

 

 この神様は本が好きなんだな。

 

真「じゃあ三人で行くぞ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

大図書館

 

パチュリー「なるほどね。分かったわ」

 

 理解力が高くて助かる。

 

紬「すごい!一杯本がある!」

 

 紬はと言うとすごく目をキラキラさせて大量の本を見回している。

 

紬「ここは何?楽園?」

 

 そこまでか?

 

パチュリー「紬。よろしく。私はパチュリー・ノーレッジ。もしよかったら本を貸してあげるわよ。その代わりちゃんと返してね」

 

紬「本当!?ありがとう!」

 

 そうして紬は10冊ほど本棚から取り出した。

 

紬「これを貸してください」

 

 高さ的には机の高さも足してパチュリーよりも少し高いって感じだ。

 

 分厚い。

 

パチュリー「それは良いんだけど持ち運べるの?」

 

紬「それは問題ありません!こんな風に神力を加えると小さくなります。もう一度加えると元に戻ります。おけ?」

 

パチュリー「それなら大丈夫そうね」

 

 俺は神様の粉とは良く知らないけどこんな神様も居るんだな?

 

真「じゃ、またな!」

 

 そして俺達は紅魔館を後にした。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

 幻想郷ではないどこか別の世界

 

 いや、空間と言うべきなのだろうか?

 

 どこの世界にも属さない空間に3人の男が居た。

 

?「あれからどうなった?」

 

?2「はい。順調でございます」

 

?3「ふぅ…ボスがなぜそこまであいつにこだわるかは知らないけど俺はボスの言う通りに動くだけだ」

 

?2「まぁ、面白くなってきているのは事実でございます」

 

?「そうか、次期に始められそうだな。あの計画を」




 はい!第65話終了

 はい。今回は【神成り】の正体が女の子だとわかったりこいしが勘違いをしたりと色々ありました。

 それに、最後の最後で意味深な会話。そこからどう繋がって行くのでしょうか?

 それでは!

 さようなら


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第66話 ご主人様兼弟子

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は紬視点を入れてみました。

 それではどうぞ!


side真

 

地霊殿

 

さとり「あ、お帰りなさい」

 

こいし「ただいま」

 

真「疲れた…色々と」

 

紬「え?何で?」

 

真「誰の!誰のせいだ!誰の!」

 

紬「痛い!痛い!やめて!」

 

 俺は紬の両頬をつねる。

 

さとり「で、私達はそう言えば自己紹介してなかったわね。私はこの地霊殿の主の古明地 さとり。この子は妹の」

 

こいし「古明地 こいしだよー!真は私のものなんだからね!」

 

紬「分かった!分かった!」

 

お燐「あたいは火焔猫 燐」

 

お空「私は霊烏路 空」

 

紬「私は紬。刀で一応神様。よろしくね」

 

 そう言えば、ここには龍生が居ないな…まだ目が覚めてないのか?

 

龍生「ふぁ…いやぁ…まこっちゃん、強く…なっ…た…ね…誰だ!」

 

紬「ちょっと待って!落ち着いて!」

 

 なぜか龍生が紬を見るや否や龍生が臨戦体制に入る。

 

龍生「まぁ、良い。お前は誰だ?」

 

紬「私は紬。刀で一応神様」

 

龍生「俺は刻雨 龍生だ」

 

 そして龍生は臨戦体制をとき、こんなことを聞いてきた。

 

龍生「刀ってさっきまこっちゃんが使ってた刀の事か?」

 

真「そうだけど」

 

龍生「名前は?」

 

真「妖刀【神成り】だけど?」

 

 妖刀って聞いた瞬間、全員こいし以外距離を取る。

 

紬「…真…やっぱり私を捨てたいなら好きにして…私が一緒に居たら迷惑だと思うし」

 

真「【神成り】」

 

紬「え?」

 

 そして紬は刀になる。

 

真「これで、俺を刺して死ぬようだったら、この刀は見境なく殺す刀と言う事だ」

 

 そして俺は自分の胸に【神成り】を向けながら言う。

 

紬『いや』

 

真「この刀の呪いってのは俺の能力を貫通するらしい」

 

紬『いやだ』

 

こいし「ダメだよ!自分からそんなこと!」

 

真「じゃあ行くぜ」

 

紬『いやだー!』

 

 ざくっ

 

 そして刀は俺の心臓に綺麗に突き刺さる。

 

 そして俺の意識は飛び、床に倒れる。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side紬

 

真「【神成り】」

 

紬「え?」

 

 何でこのタイミングで?

 

 ああ、そう言うことか…私は刀の状態でどこかに捨てられるんだ…

 

真「これで、俺を刺して死ぬようだったら、この刀は見境なく殺す刀と言う事だ」

 

 え?

 

 何をする気?

 

 そして私を真は自分の胸…丁度心臓辺りに向ける。

 

紬「いや」

 

 心臓に刀なんかが刺さったら確実に真は死んでしまう。

 

 絶対に呪ったりとかはしないけど、心臓に刺さったら誰でも死んでしまう。

 

真「この刀の呪いってのは俺の能力を貫通するらしい」

 

紬『いやだ』

 

 殺したくない…

 

 やっと現れた、ずっと待ち続けていたご主人

 

こいし「ダメだよ!自分からそんなこと!」

 

 そうだよ!こいしちゃんの言う通りやめてよ。

 

 だけど真の耳には届いていないようで

 

真「じゃあ行くぜ」

 

 そしてどんどん真の胸が近づいてくる。

 

紬『いやだー!』

 

 ざくっ

 

 気がついたら私は真の胸に刺さっていた。

 

 そして真は(まぶた)を閉じて力無くその場に倒れる。

 

 そして私は急いで自力で元の姿に戻る。

 

 自力で戻れるのはご主人様が意識を失っている状態。寝ている時や気絶している時…それか…ご主人様がこの世に居ない状態。

 

 少なくともただ寝ている訳じゃ無いと思う。

 

 となれば二番目か三番目

 

 二番目はとても確率が低すぎる。

 

 考えたくもないけど…やっぱり…

 

 私は人間の姿になってすぐに真に駆け寄る。

 

紬「真!真!何で!何でそんなことをしたの!」

 

 初めて香霖堂で出会った時

 

 妖刀だって聞いて怖がるどころか面白いと言っていて不思議な奴だと思った。

 

 そして修行で、1度煽ってみたら意外と霊力が量も質もよかった。

 

 あの半人前の奴よりももっと良いのを教えたいなと自然に思ってしまった。いつもはこんなことはしないのに

 

 そして、真が要領が良くて一発で成功させ、しかも応用スペルを作ってしまった。

 

 教える度、どんどん強くなる真。そしてそれを喜ぶ真。それを見て私までもが嬉しくなる。

 

紬「私はお前にまだ教えたいことがあるんだよ!だからこれからも私のご主人様兼弟子であり続けてくれ!」

 

 そして私は涙を流す。

 

 分かっていた。生物の心臓に攻撃が入ったらどうなるかを。

 

 認めたく無かった。ただそれだけ。

 

紬「真…」

 

 私はうつむき、ただ涙を流す。

 

 その時

 

「ありがとう。俺のためにそんなに涙を流してくれて」

 

 私の頭に暖かいものが触れた。

 

 手だ。

 

 その手の主を確かめようと顔をあげる。

 

「はは。俺はあの程度じゃ死なない」

 

 真が私の頭に手を置いていた。

 

真「ふぅ…俺の能力を知らない紬には心配をかけたな。俺の能力は【都合の良い状況を作り出す程度の能力】と【致命傷を受けない程度の能力】だ。つまり一撃死はあり得ないと言う事だ」

 

 え…って言うことは…

 

 急に顔がカァ~~~っ!て熱くなっていくのが分かった。

 

 今、私はものすごく赤くなっているだろう。

 

真「しかし…嬉しいな…あそこまで心配してくれるとは」

 

紬「いつから…いつから意識を取り戻していた」

 

真「うーん…そうだな…「私はお前にまだ教えたいことがあるんだよ!」の辺りから?」

 

 恥ずかしい部分の台詞はすべて聞かれてる!

 

紬「仕方がない…こうなったからにはちゃんと責任を持って私が真を(ほうむ)り去らなくては」

 

真「ええ!」

 

 こうなったら消すしかない。

 

真「落ち着いて!」

 

紬『もう一回刀の突きをくらえー!』

 

真「やめて!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

数分後

 

真「はぁ…はぁ…」

 

紬「はぁ…はぁ…」

 

 まさか、自分の武器に殺されかける日が来るとは思わなかった。

 

龍生「真が死にそうになってそこまで悲しむんなら殺される心配は無いんじゃないか?」

 

さとり「そうね」

 

こいし「そうだよ!」

 

 と言う感じで一件落着したんたが、お次は紬の部屋についての話題が出た。

 

さとり「早速だけど、部屋割りを決めます。なので紬は真の部屋で良い?」

 

真・こ「ダメ!」   紬「いいよ」

 

 んな!

 

 紬はそれで良いのか?

 

真「紬は良いのか?男と女だぞ?」

 

紬「私と真は(おとこ)(おんな)である以前に私と真って主従関係じゃん?更に刀と人間だから大丈夫」

 

真「俺、いつお前のご主人様になったっけ?それと刀と人間ってところに一番身の危険を感じる。意味深と言う意味ではなく命的な意味でだ」

 

 何が危ないかって?

 

 少しでも機嫌を損ねたら斬りかかってきそうで怖い…

 

紬「それとも…そう言うことをするの?」

 

真「しねーよ!お前にそんなことをしたらお前に斬られそうだし、第一にこいしに殺されてしまう」

 

紬「分かってるじゃん。だけど私を近くに置いていないと奇襲とかに対応出来ないでしょ?」

 

真「はぁ…もういいよ…疲れた…好きにしろ」

 

紬「やったー!」

 

 と、紬は喜んで居るが、俺としては早くこの話を終わらせて、明日の修行に備えて早く寝たいところなのだ。

 

こいし「そう言えばさ?明日も修行に行くの?」

 

真「ああ、」

 

こいし「ついていって良い?」

 

真「良いけど」

 

 別に面白いもんじゃねーのにな。

 

 そしたらこいしはすこぐ笑顔になって喜び始めた。

 

 まぁ、こいしの目的は監視だろうし、良いんだけどな。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

冥界

 

こいし「ここって」

 

真「そう。ここは冥界だよ」

 

こいし「えぇっ!」

 

 俺達は冥界にあるとてつもなく長い階段を上っていた。

 

紬「疲れたよ」

 

 だが、俺はこれを修行の一環だと思っている。そのため、だいぶここにはなれてきて飛べるんだが、俺は一歩一歩踏みしめて上っていく。

 

紬「す、すごいね…いつもこんなに辛い思いをしてるなんて」

 

 神様にさえ疲れさせる階段…恐るべし

 

真「さて、見えてきたぞ。白玉楼だ」

 

 そして俺は一番上の階段にたどり着く。

 

 あとから二人も到着する。

 

 こいしは久しぶりに来たので少し興奮気味で周りを見渡している。そして、今はただの木と()した西行妖を見て青冷めている。

 

 紬は初めて自分の足で白玉楼を歩いているため楽しそうだ。

 

 と、そこに妖夢が来た。

 

妖夢「あ、おはようございます…あれ?一杯居ますね?こいしと…誰ですか?」

 

 と、一回妖夢はこいしと会ったことがあるみたいで聞かなかったが、紬とは初対面のため、紬が誰なのかは知らないのだ。

 

紬「私は紬。刀で一応神様。よろしく」

 

妖夢「ん?刀とは?」

 

 まぁ、初対面だったらこうなるよな。

 

 だから実際に紬が刀になるところを見せることにした。

 

真「こう言うことだ。【神成り】」

 

 そして紬は光り、刀の姿になり俺の手に収まった。

 

 それを見た妖夢は「えぇぇっ!」っと驚いてのけ反っている。

 

妖夢「すごい刀ですね。あ、私は魂魄 妖夢です。って知ってますよね?」

 

紬『うん』

 

真「じゃあこのまま修行を始めるぞ。今日も頼む」

 

紬『任せてくれ!その代わり、ちゃんと成功させてね?』

 

真「ああ、当たり前だ」

 

 そして俺は刀を構える。

 

 沢山あるそこら辺の大岩を妖夢に許可を頂いた状態で斬り刻んで見たり、素振りしたり、スペルを放ってみたりした。

 

こいし「すごい」

 

妖夢「なぜか分からないけど、独学でどんどんと強くなるんですよ。まるで誰かに教えてもらってるみたいに」

 

 「まるで」とか「みたい」とかじゃなくて、本当に教えてもらってるんだよな。この神様(相棒)

 

紬『よそ見は禁句。いつも修行は命をかけた戦闘だと思えと言ってるでしょ?』

 

真「ああ、ごめん!はぁぁぁ!」

 

 カキンカキンと岩を切る度高い音が鳴り響く。

 

 俺はこの修行が好きだ。

 

 修行をすれば強くなるし、大切な人を守る力も手に入れられる。教え上手な相棒も居て、最高の修行環境だと思う。妖夢、霖乃助、紬にはとても感謝しきれない位に感謝している。

 

紬『そろそろ休んだらどう?余り1度にやり過ぎると、逆に体を壊すよ?』

 

真「だな。紬」

 

 そうして紬の名を呼び、それに答えるように【神成り】は紬に戻る。

 

 そして戻った紬は「ふぅ…」と可愛らしく息を吐く。

 

 意外と刀の時って窮屈らしい。人間の時は常時霊力を消耗するけど人間の姿の方が楽みたいだ。

 

 それと紬には霊力の他に神力ってのがあるみたいだ。

 

 何で両方あるの?と聞いたけど適当にはぐらかされた。

 

紬「ん~。はぁ…。妖夢はいつものえーと…博霊神社争奪戦の会議にそろそろ行くんでしょ?」

 

妖夢「はい…乗り気にはなりませんが」

 

紬「博霊の巫女を見たい!」

 

 ああ、そっか、紬は今までずっと刀で居たから霊夢には会ったことが無いのか。

 

真「じゃあ、修行も一段落したし、皆で会議に行くか」

 

紬・こ「うん!」

 

妖夢(あぁ~…何でこんなに乗り気なんだ?)

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

博霊神社

 

真「そろそろ着くぞ。戻すぞ」

 

紬『着いたらにして』

 

真「ったく、お前が白玉楼の階段が嫌だって言うから刀で運んでやってるのに結局ここまで俺が運んだじゃねーか」

 

紬『テヘッ』

 

 そして俺は博霊神社の階段を上っている途中で歩みを止めてどす黒い笑顔でこう言う。

 

真「確か、お前はご主人様が意識のある間は自分の意思で姿を変えれないんだったな?」

 

紬『な、何をするつもり?ま、まさか!捨てないで下さい!お願いします!』

 

 そして俺は【神成り】を大きく振りかぶる。

 

紬『私が悪かったから!何でもしますから!』

 

 そして俺はピタッと止まる。

 

 ん?今…

 

 そして俺は刀を振りかぶるのをやめて自分の前に持ってくる。

 

真「お前今、何でもするって?」

 

紬『言ってない』

 

 可愛い声で言ってきた。

 

 くそっこいつと言う刀は!

 

真「よし、この刀を売って金にしよう」

 

紬『ごめんなさい!』

 

 俺達がそんなやり取りをしていると、二人は不思議そうにしていた。

 

 そりゃそうだ。

 

 他人から見たら俺はただ一人で喋ってる奴になるんだからな。

 

妖夢「それより、早く行くよ」

 

 ちっ、今回は許してやる。

 

 紬も妖夢の助けが入りホットしている。

 

こいし「むぅ…」

 

 こいしは俺達を見て、唇を尖らせている。可愛い…

 

 こいしが嫉妬しているのも可愛いよね?何が可愛いかって俺にたいしてやきもちを焼いてくれている事だよね?

 

 そして博霊神社の境内が見えてきた。

 

 そしたら霊夢が俺達の本に駆け寄ってきた。

 

霊夢「妖夢、待ってたわ。ってなんか一杯居るわね?真と、こいしね。こいしいらっしゃい。真は今まで何をしていたのよ!」

 

真「ごめんごめん。あと、もう一人紹介する人が居るんだ」

 

霊夢「ふーん。どこに?」

 

真「ここだ。紬」

 

 俺がそう言うと、【神成り】が紬になった。

 

 それを見た霊夢はさぞかし驚いて……いない!?

 

霊夢「そう言うことね」

 

 さすがクールな霊夢さん。お賽銭の事では狂ったようになるのにこう言うことではさすがクール

 

紬「私は紬。刀で一応神様。よろしく」

 

霊夢「私は博霊 霊夢。よろしく紬」

 

妖夢「で、魔理沙は?」

 

 すると奥の方から魔理沙が出てきた。

 

魔理沙「おお、今日はなんだか一杯居るなぁ?お!真も来たのか!それとこいしと…誰だ?」

 

紬「一応女…何だよね?」

 

 と、魔理沙を見ながら紬は苦笑いをしながら俺に聞いてきた。

 

 そうすると魔理沙は少し怒った様子で

 

魔理沙「なんだよ!どこからどう見ても女だろうが!」

 

霊夢「そう言う台詞は女っぽい口調を使うようになってから言いなさいよね」

 

 すぐさま霊夢からツッコミが入った。

 

魔理沙「だから、女っぽい口調ってなんだよ!」

 

 魔理沙はいつもの通りである。

 

紬「私は紬。刀で一応神様。よろしく」

 

魔理沙「私は霧雨 魔理沙だぜ。普通の魔法使いだ」

 

 と、いつものを終えて本題に

 

真「今日は紬が霊夢に会いたいって言ったから来たんだ」

 

霊夢「ってか、あんた今まで何をしていたのよ!」

 

魔理沙「それは私も気になるんだぜ」

 

 やっぱりそこを聞いてくるか…まぁ、もう隠すことはしなくて良いんだけどね。

 

真「修行」

 

霊夢「なんでよ」

 

真「霊夢、夢想封印、魔理沙、マスタースパーク、俺、補助…おけ?」

 

魔理沙「訳が分からないんだぜ」

 

霊夢「つまり攻撃技が欲しかったのね?」

 

 さすがだな霊夢はすぐに理解してくれるから楽でいい。

 

魔理沙「そう言う事だったのか?」

 

 漸く魔理沙も理解出来たようだ。

 

妖夢「で、話が終わったならいつもの始めるよ」

 

霊夢「そうね。始めましょう」

 

魔理沙「絶対勝つんだぜ!」

 

 そうして霊夢達の『いつもの』が始まった。




 はい!第66話終了

 あと少しで争奪戦開幕。

 早くて次の話。遅くてもその次には争奪戦に入りたいですね。

 それでは!

 さようなら


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第67話 模擬戦 真対魔理沙

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真と魔理沙を戦わせてみました。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺達は霊夢達の『いつもの』を見ていた。

 

 相手の力は未知数だし、作戦を立てることは不可。

 

 だからと言って

 

真「なんで俺相手に訓練してるんだ!」

 

魔理沙「実践相手が居るならば有効活用しない手は無いだろ?」

 

 そんな…まぁ、俺も間接的に修行の一環として出来るから良いけど

 

 そして、俺は今、香霖堂で念のために買った木刀で戦っていた。

 

 と言うか、かなり自主的に刃こぼれさせた。

 

 余り模擬戦なんかには丁度いいかな?と思って

 

魔理沙「良いのか?真剣を使わなくて、お前の武器は真剣だろ?」

 

真「良いのか?俺が真剣を使ったらお前が怪我するどころじゃ済まなくなるぞ」

 

魔理沙「何を!」

 

恋府《マスタースパーク》

 

 そして魔理沙のミニ八卦炉から太いレーザーが出てきた。

 

 さすがに魔理沙のマスタースパークは木刀じゃ切れないので大きく交わす。

 

 しかし、木刀でスペルを使ったら木刀が木っ端微塵になってしまうから使えない。(今使っているのは2代目木刀)

 

魔理沙「読み通りだ!食らえ!」

 

恋心《ダブルスパーク》

 

 そして俺の逃げた方向にもマスタースパークが飛んできた。

 

 そして俺はすぐさまに2本目を交わせる態勢では無かったのでもろに食らってしまった。

 

真「いてて…」

 

魔理沙「その能力、本当にうざいな」

 

 うん。俺も思う。

 

 絶対に敵にこんな能力持ち居たら嫌だもんな。

 

 そして俺は頬をパンっと叩いて気合いを入れる。

 

魔理沙「ふん!今のお前では私には勝てないんだぜ」

 

 言ってくれるじゃねーか。

 

 こうなったらあれをやってやる!

 

真「脆い剣を代償に発動する技」

 

狙撃《スナイパー》

 

 そして俺は木刀を投げつけた。

 

 魔理沙は慌ててかわしたが、木刀が当たった所で爆発が起こり、魔理沙が吹き飛ばされる。

 

 そして爆発したことにより、木刀は木っ端微塵になり、境内にクレーターを作ってしまった。

 

魔理沙「すごい威力だ」

 

 そして、俺は武器を失った…

 

魔理沙「真剣で戦えよ」

 

真「いいや、今のをかわされたら魔理沙の勝ちにするつもりだったし、いいよ魔理沙の勝ちで」

 

 俺はそこまで勝ちにこだわらないからな。

 

魔理沙「それじゃ、私の腹の虫が収まらねぇ」

 

 はぁ…めんどくさい。

 

真「今ので勝ちで良いって言ってんだから良いだろ」

 

魔理沙「じゃあ、これをお前が受けきれた方が勝ちで良いぜ」

 

真「分かった」

 

魔理沙「その代わり、お前も本気でやるんだぜ」

 

真「【神成り】」

 

 そして紬が刀になる。

 

 そう言えば、対人で使った事はまだ無かったな。

 

 まぁ、これを対人戦で使ったと言えるかと言うと怪しいもんだが。

 

真「さぁ、来い!」

 

魔理沙「行くぜ!」

 

魔砲《ファイナルマスタースパーク》

 

 そしてドでかいレーザーが魔理沙のミニ八卦炉から飛び出した。

 

 そしたら周りの皆(妖夢以外)は驚いていた。

 

霊夢「魔理沙!」

 

こいし「まずいよ!これは真でもただじゃ済まないよ!」

 

 と、騒いでいる。

 

 そんなにすごい技なのだろうか?

 

紬『すごいねあの子。魔力の容量が大きいよ』

 

 へー!そりゃすごいな。

 

真「じゃあ俺も…霊力斬」

 

 そして俺は霊力を【神成り】に込めて思いっきり霊力斬を放つ。

 

 そして霊力斬とファイナルマスタースパークがぶつかりあった瞬間大爆発が怒った。

 

 そして俺達は煙に飲み込まれた。

 

 そして、数秒経ち煙が晴れる。

 

 そしたら皆が驚いた表情でこちらを見てくる。

 

魔理沙「おいおい…嘘だろ?俺のとっておきだぞ?」

 

霊夢「魔理沙!一人称戻ってる!」

 

 そして、魔理沙はハッとなり、とにかくと言ってから喋り出した。

 

魔理沙「どうやって私のとっておきを耐えたんだ?」

 

真「霊力斬を放っただけだ。紬」

 

 そして俺は紬の名前を呼んでもとに戻す。

 

霊夢「とりあえず、明日はもう争奪戦だから遊んでる暇は無いわよ」

 

 そして、霊夢がそう言ったことによりそれぞれ技を磨きあげたり、瞑想して、霊力量を増やしたりしだした。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side音恩

 

 一方音恩達は?

 

 ふぅ…何とか帰ってこれた…って言うか、かなり面倒くさい事になってしまった。

 

 これで僕が選抜されてしまったら…まぁ、負けることは無いと思うけど、僕には攻撃手段と言う攻撃手段が無い。

 

 霊夢さん達なら弾幕、姉ちゃんは体術、龍生さんは弾幕、真さんは剣、僕は???これと言って決まっていない。

 

 これはかなり致命的なのでは無いでしょうか?

 

 確かに操るのは強いけど、攻撃が出来なかったら宝の持ち腐れだ。

 

 スペカもたいして強いのは無いし。

 

 まぁ、後で考えるとしよう。

 

 とりあえず、フランちゃんの部屋に行くか。

 

 僕はこのくらいにフランちゃんの部屋に行くことが日課になっている。

 

 僕が部屋に行くとものすごくフランちゃんは喜んでくれる。

 

 だから毎日行っているのだ。

 

 そして僕はフランちゃんの部屋の扉の前に立ってコンコンとノックする。

 

 すると中からいいよー!と言う声が聞こえてくる。

 

音恩「お邪魔します。フランちゃん来た…よ?姉ちゃん何でここに?」

 

鈴音「少し、用があって、ねん君はさっきまでどこに行っていたの?」

 

音恩「そ!それは…」

 

 そして僕はそっと下がって急いで扉を閉めて逃げる。

 

鈴音「あ!ちょっと!音恩!」

 

 そして僕は慌てて逃げ出す。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side音恩

 

次の日

 

夕方

 

 僕はあのあと、しっかりと姉ちゃんを降りきることが出来た。

 

 なぜ逃げ出したのかは僕でも分からない。

 

 そして今は携帯ゲームをしていた。

 

 ん?どうやっているかって?それは霊力を使って充電をしているのだ。

 

鈴音「ねん君!」

 

 そう言いながら姉ちゃんが部屋に入ってきた。

 

音恩「どうした!」

 

鈴音「この記事はどういうこと?何で関係者の欄に載っているの?」

 

音恩「それは…たまたま行ったら巻き込まれました」

 

鈴音「ふーん…ねん君がたまたま行って巻き込まれるような事ってあるの?」

 

 鋭いです!ものすごく

 

 さすが長年一緒に居た姉がなだけある。

 

音恩「とにかく、僕は巻き込まれただけだ!それに、選抜されなかったし、見物するだけだから」

 

鈴音「まぁ、良いわ。ねん君が危なくないなら」

 

 そして姉ちゃんは僕の部屋から出ていった。

 

 そしてその数日間は部屋に籠っていた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 今日は博霊神社争奪戦の当日

 

 そして俺達は観戦しに行く準備をしている。

 

こいし「楽しみ!」

 

 こいしは結構呑気だ。

 

 負けたらあの博霊神社が無くなってしまうと言うのに…

 

龍生「紬ちゃんは服はその一着しか無いの?」

 

紬「うん。無いんだよね」

 

龍生「なら真、買ってやってくれ」

 

真「何でそこで俺に振る」

 

 そこまで言ったなら『俺が買ってやる』でいいだろ。

 

龍生「だってお前は紬のご主人様なんだろ?」

 

 一理あるな

 

真「分かった。今度買ってやる」

 

紬「え?良いの!ありがとう!」

 

 それをこいしが見てきている。

 

こいし「ぐぬぬぬぬ」

 

さとり「すっかりこいしはジェラシーね」

 

 そして会場へと向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

会場

 

 そこには既に紅魔組が居た。

 

音恩「あ、真さんも来たんだ」

 

真「おう、音恩も来たんだな。来たなら霊夢に見つからないようにしろよ。ものすごく怒ってたから」

 

音恩「あ、うん。分かった」

 

 そして時間になりアナウンスが流れる。

 

『それでは!まもなく博霊神社争奪戦が始まります!選手のみなさんは準備してください』

 

 そして会場はざわつく

 

龍生「なぁ、真はあのあと、更に強くなれたのか?」

 

真「一応、心強い師匠も居るし」

 

『それでは始めます!では、自己紹介から行きたいと思います。私が司会進行を勤めます。いつも清く正しい射命丸 文です』

 

「そして、無理矢理やらされた犬走 椛です」

 

 文はかなりノリノリで司会進行をしているが、椛はと言うと、一日で新聞を書かされて更に舞台設計までさせられて更に司会進行だもんな…そりゃ期限も悪くなる。

 

『それでは第一試合の選手を紹介していきたいと思います』

 

 そして妖夢と、相手側の…幼女?が出てきた。

 

『博霊チーム側は冥界にある白玉楼の庭師、半人半霊の魂魄 妖夢!』

 

 そしたら妖夢は苦笑いしながら周りに手を振っている。

 

『次に、守矢神社チーム側は、守矢神社のよう……神様、洩矢(もりや) 諏訪子(すわこ)!』

 

 そして、両者中央で向かい合う。

 

 そして、

 

『第一試合、魂魄 妖夢対洩矢 諏訪子。始め!』




 はい!第67話終了

 次回は妖夢vs諏訪子です。

 それでは!

 さようなら


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第68話 実験体

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 諏訪子VS妖夢

 そして

 今回は以前の伏線の奴が少し進みます。

 それではどうぞ!


side真

 

『それでは第一試合、博霊チーム魂魄 妖夢対守矢神社チーム洩矢 諏訪子。開始!』

 

 そして開始の合図が告げられた。

 

 そしてその瞬間、二人とも動き出す。

 

 妖夢は白楼剣と楼観剣を鞘から抜く。

 

 諏訪子?は何も武器を持っていない。

 

 と言うことは霊夢とかみたいに弾幕が武器なのだろうか?

 

 そして妖夢は楼観剣を構えて、いつものこの一言

 

妖夢「妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなどあんまり無い!」

 

 そして諏訪子に斬りかかる。しかしすべてをかわされる。

 

紬「妖夢?だっけ?あの子、筋は良いんだけど単純なんだよね」

 

 と、紬が言い出した。

 

 単純?

 

真「と、言うと?」

 

紬「言われた通りに行動しているだけみたいな。あれじゃ臨機応変に戦うことなんて出来ないよ。まるで師匠に最後まで教えてもらえてない半人前だよ」

 

 そうなのか?

 

 そう言えば妖夢の師匠って誰だっけ?もしかしたら、途中でどこかに行ってしまったのか?いつも庭で素振りをしているけど、それって妖夢が師匠に教えてもらったことを忠実に行っているだけなのか?

 

紬「まぁ、真の場合は筋が良かったからすぐにアレンジ技を習得出来たけど、普通は何ヵ月かかかるんだよ?すごいんだよ?」

 

 へー。そりゃすげーや。

 

 まぁ、紬の教え方が良かったのもあるけど

 

紬「あれだと、すぐに見極められてかわされてしまうよ」

 

 そして紬の言う通り、フィールドでは一切の妖夢の攻撃が諏訪子に当たっていない。

 

 あのままじゃ、勝ち目など無いに等しい。

 

妖夢「何で当たらない!」

 

人府《現世斬》

 

 そして剣で作った霊力斬を放つがことごとくかわされてしまう。

 

諏訪子「がっかりだよ。博霊チームと言うからどんな強い人が相手になるのかと思えば半人前が出てくるなんて」

 

妖夢「…」

 

諏訪子「この一撃で終わらせてあげるよ」

 

開宴《二拝二拍一拝》

 

 そして妖夢に弾幕が襲う。

 

 色の違うレーザーを左右交互に放った後に二回弾幕を弾けさせて飛ばし、最後にレーザーを左右交互に放っている。

 

 そして妖夢に当り爆発を起こす。

 

 フィールドの妖夢の辺りは煙に覆われている。

 

 そして次に煙が晴れて見えたのは妖夢が倒れている姿だった。

 

 そりゃそうだ。確かに妖夢は強い。しかし、相手は神様だからな。しかも紬が言うには妖夢は実践経験が少ないらしい。妖夢はここから一人だと伸び悩んでしまうかも知れない。

 

『それでは第一試合の勝者は!守矢神社チーム洩矢 諏訪子!』

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

妖夢「すみません。霊夢、魔理沙」

 

 と、試合が終わってすぐに霊夢の元にかけ寄ってきた。

 

霊夢「別に大丈夫よ」

 

魔理沙「ああ、私が霊夢に繋いでやるぜ!」

 

 と、魔理沙は張り切っているみたいだ。

 

 そして俺は後ろの方でフィールドを見渡す。

 

 その時

 

 ガツン

 

 と、俺の頭を思いっきり殴られた。

 

 俺は静かに意識を失い、その場に倒れる。

 

 最後に見たのは

 

 知らない男二人が俺を抱えて話しているところだった。

 

「計画の第一段階はクリアだ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side紬

 

 第一試合は相手チームの圧勝。

 

 そして真は後ろに行ってくると言ったまま帰ってこない。嫌な予感がする。

 

 そして私も行ってみた。

 

 しかし、そこには真は居なかった。

 

紬「真…どこに行ったの?」

 

 あ、そうだ。

 

 確か真もこいしと同じ無意識を使えたんだっけ?

 

 意識があるうちは分かるはず

 

 こいしに聞いてみれば何かが分かるかも知れない。

 

紬「と言うわけで、真の場所を探れない?」

 

こいし「うーん…さっきまでは分かったんだけど、急に途絶えたんだよね」

 

 これはまた怪しい。

 

 何が怪しいかって?

 

 真に至ってはありえないと思うけど、あり得るとしたら不意討ちを食らって気を失うとかあり得そうだね。

 

紬「ちょっと行ってくる」

 

 そして私はそう言って飛び立つ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side音恩

 

 そろそろ第二試合が始まる。

 

 第二試合は魔理沙さんの出番だ。

 

 魔理沙さんなら負けるのはありえないと思う。

 

 そう言えば、途中で真さんの生気ががっつり減ったんだけどどうしたんだろう?

 

 あり得るとしたら不意討ちを食らってダメージを負ったとかだな。

 

『それでは第二試合の選手を紹介していきたいと思います。まずは博霊チーム普通の魔法使い霧雨 魔理沙!対するは守矢神社チーム第二の神八坂 神奈子!』

 

 そして魔理沙は堂々と控え室から出てくる。

 

『それでは第二試合博霊チーム霧雨 魔理沙対八坂 神奈子!開始!』

 

 そして開始の合図が告げられる。

 

 そして魔理沙は早速ミニ八卦炉を取り出す。

 

 神奈子は御柱を持っている。

 

 そして魔理沙は『いつもの』を放つ

 

恋府《マスタースパーク》

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 俺は目を覚ます。

 

 真っ暗で何も見えない。ただ、無限に暗がりが続いているだけの空間

 

 何も見えない。

 

 その時、どこからともなく声が聞こえた。

 

「おや?お目覚めですか?」

 

 その声は青年男性よりも少し高い感じの声だった。

 

 確か…俺はあのとき…一発頭に入れられて、気を失って…

 

真「誘拐か?」

 

「まぁ、考えようによってはその考え方もあながち間違ってはありません」

 

真「じゃあ、俺をどうする気だ?」

 

 俺は率直に答えを求めた。

 

「あなた、以外とせっかちですね?ですが、まぁ、良いでしょう。まず、あなたには実験体(モルモット)になっていただきました」

 

 は?実験体(モルモット)

 

真「お前、俺に何をする気だ?」

 

「まぁ、実験体(モルモット)と言うか、あなたが本命と言いますか…まぁ、良いです。今、電気を着けるので見てみて下さいよ!私の研究の成果を!」

 

 そしてパチッと言う音と共に明かりがつく

 

 そこは近未来チックな所にありそうな実験室だった。

 

 背後にはどでかいモニターがある。

 

 そして俺は目の前の光景を見て絶句する。

 

真「んな!」

 

 俺と瓜二つの人間が機械の中で眠っていた。

 

「いやぁ…あなたのDNAは最高でしたよ。いくら研究しても研究したり無い。まるで、世界を侵略するためだけに作られたような遺伝子でした」

 

 俺が…世界を…侵略!?

 

 俺がそんなことするはずが無い!むしろそんな事はしたくない。

 

真「お前はなんだ?俺の遺伝子を使ってそこのを作ったのは分かった。なら、何をしようとしている!」

 

「私はただのしがない研究員ですよ。で、二つ目はまだ、何もしません。まだ(・・)ね」

 

 まだ?

 

 それって!

 

真「おい!そん…な…こと…し…たら…」

 

 許さねーぞ!

 

 そしてその言葉を言い終わる前に俺の意識を失ってしまった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sideこいし

 

 あのとき、急に紬が真の居場所を聞いてきたけど何だったんだろう?

 

 とりあえず大変なことが起きてそうなのは分かる。

 

 真の能力も感じられなくなっちゃったし。

 

 その次の瞬間

 

こいし「真!」

 

 急に真の能力を感じた。

 

 しかし、何かがおかしい。

 

 なぜなら

 

 至るところから真の能力を感じるのだから。

 

 考えられるのは萃香みたいに霧になる能力を持っている事。だけど真の能力は【致命傷を受けない程度の能力】と【都合のいい状況を作り出す程度の能力】、【無意識を“少し”操れる程度の能力】だからそれは無いはず。

 

 で、もうひとつ考えられるのはこの世界にいるけどこの世界に居ない、この世界のどこからでも行けるけど行けない場所に居ると言う事。

 

 校舎の方が確率的には高い。

 

 で、そうなると真は誘拐されて誘拐した人が作り出した隔離された空間に居るって言うこと。

 

 結構まずい状況だよこれじゃ

 

 先程紬が向かって行ったけど紬の実力も分からないし、正直不安

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side音恩

 

 俺は今、試合を見ているが、それどころでは無かった。

 

 なぜなら、真さんの生気がこの幻想郷全部で感じるのだから。

 

 言うなればこの幻想郷が真さんと言っても良いくらいの物だ。

 

 もしかして真さんは何かのトラブルに巻き込まれたんじゃ!

 

 何か嫌な予感がする。

 

 夢の…続き?

 

 確かあの夢では俺達の側には真さんと早苗さんがたっていて、化け物側には人間が三人。高笑いしている研究員と黒いコートを着た人物、それに仮面を被った人物髪は黒だった。

 

 こうしちゃ居られない!

 

 早く霊夢さんに伝えて絶対に負けないように言わないと!

 

 そして僕は霊夢さんの元に走り出した。




 はい!第68話終了

 次回は神奈子VS魔理沙

 そして真の瓜二つの人物とは?

 それでは

 さようなら!


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第69話 魔理沙対神奈子        怒りのマスタースパークフローズン

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は魔理沙対神奈子です。

 そして真さん達の話も少し

 それではどうぞ!


side霊夢

 

恋府《マスタースパーク》

 

 そして魔理沙は自分の十八番(おはこ)を放った。

 

 気合い十分で放ったマスタースパークだったけど神奈子の御柱によって打ち消されてしまう。

 

神奈子「今度は私からね!」

 

 と、御柱を振り回しながら魔理沙に近づいていく。

 

 それにはさすがの魔理沙も(ひる)んだのか少しずつ後ずさりしている。

 

魔理沙「何て言う力なんだぜ。まさか私の十八番(マスタースパーク)を打ち消してしまうなんて」

 

 さすがに魔理沙も厳しい表情を隠しきれずに居た。

 

 その時

 

音恩「霊夢さん!」

 

 音恩が私を呼ぶ声が聞こえた。

 

 そして私が声の聞こえた方向を見るとすごく焦っている音恩が居た。

 

霊夢「何かしら?」

 

音恩「霊夢さん。この勝負まけたら幻想郷が大変な事になってしまうかも知れません」

 

 それだけ言って去って行った。

 

霊夢「え?ちょっと!どういうこと?ねえ!」

 

 私は急に言われた事により驚く。

 

 どういうことなのだろうか?

 

 まぁ、どちらにしろ負ける気は無いけどね。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side紬

 

 私は宛もなく手当たり次第に真を探し廻って居るが全然見つからない。

 

 いったいどこに?

 

 その時、

 

 私が下を見たらそこには真が居た。

 

 私は大喜びで真の元に近づいていく。

 

紬「真!」

 

 そして真は私の呼び掛けに反応してこちらを見る。

 

 しかし、たいした反応もなくまた歩き出そうとする。

 

紬「真!待って!」

 

 もしかしたら…私は嫌な予感がした。

 

 そして私の予感は当たってしまった。

 

真「あの…あなたは…誰ですか?」

 

 やっぱり…でも信じたくない。

 

紬「だ、誰って…し、知ってるでしょ?私はあなたの刀で…師匠で…」

 

真「残念ながら分かりません…人違いなのでは?」

 

 やっぱり記憶喪失だ。

 

 だけど信じたくない…

 

真「と言うか、ここはどこですか?」

 

紬「っっっ!」

 

 そして私は真を連れて走り出した。

 

真「おい!どうしたってんだよ!」

 

 そして私は永遠亭に向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side魔理沙

 

 っち、全くマスタースパークが当たりゃしねー。

 

 こんなんじゃらちがあかねーよ。

 

魔理沙「こうなったら!」

 

恋府《ダブルスパーク》

 

魔理沙「二つにしたらどうだ!」

 

 そして私は二つのマスタースパークを放つ。

 

 しかし、神奈子は平然と避けている。

 

神奈子「お前の攻撃はそんなものか…残念だ」

 

 そう言って神奈子は1枚のスペルカードを取り出す

 

 左右から正面に向けて楕円形のレーザーを落下させつつ、低速で進む私狙い弾を発射してきている。

 

 少し厳しいが避けられないほどじゃない。

 

 そして私は避けきり、スペルカードを放つ。

 

魔砲《ファイナルスパーク》

 

 そして私はマスタースパークの強化版を放つ。

 

 そしてそのファイナルスパークが神奈子に直撃する。

 

 しかし、何事も無かったかのように神奈子がそこには居た。

 

神奈子「あ、今、スペルカードを放ったのか?弱すぎて蚊に刺された程度の痛みしか感じなかったぞ」

 

 うげっ!全然聞いてない!

 

 強すぎる。神と人間ではこれほどまでの力の差があるものなのか?

 

 実力が違いすぎる…

 

 霊夢には悪いが勝てる気がしない…

 

 その時

 

 今までの博霊神社での思い出が走馬灯(そうまとう)のようによみがえった。

 

 霊夢と出会った時、霊夢と喧嘩した時、皆で行った宴会その他もろもろが頭の中を走馬灯のように駆け巡った。

 

 その瞬間、力がわいて出てきた。

 

神奈子「これで終わりだ!」

 

神府《神が歩かれた御神渡り》

 

 そして私に向かってレーザーが放たれる。

 

 そして私もミニ八卦炉を構えてスペルカードを発動する。

 

神奈子「お前らに勝って博霊神社をいただく!」

 

 ふざけんじゃねぇ…

 

魔理沙「ふざけんじゃねぇ!あの神社は!あの皆の…幻想郷の皆の思い出の場所は!俺達のものだ~!」

 

神奈子「なんだ!この魔力量は!果てしなくブラックホールに近いこの魔力は!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

霊夢「魔理沙!」

 

 まさか、あれが魔理沙だと言うの?

 

 いつもより数倍数十倍の魔力が出ている。

 

 まさかあれが!

 

 これなら勝てるかも知れない!

 

 魔理沙、勝って!そして、私にバトンを渡して!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side魔理沙

 

魔理沙「神奈子!」

 

 俺は堂々と神奈子の放ったレーザーの前に立ちはだかる。

 

神奈子「ふん!お前には魔力相応のパワーがあるのか?無かったとしたらこの私に勝つことなど出来ないぞ!」

 

魔理沙「見てるか!霊夢!俺は今、ここで勝ってお前にバトンを繋いでやる!」

 

 俺はそう言いスペルカードを放つ

 

魔理沙「くらえー!」

 

恋府《マスタースパークフローズン》

 

 そして俺は、現段階で使えるすべての魔力を使って効果、範囲共に最強クラスのマスタースパークを放った。

 

 そして神奈子のレーザーと俺のマスタースパークフローズンがぶつかり合った。

 

 しかし、じりじりと押されている。

 

魔理沙「ぐぬぬ…」

 

神奈子「ふん。所詮は人間。どんなに魔力を高めようとも神の私に勝つことなどあり得ない!」

 

 そして俺はミニ八卦炉を持っている方の手じゃない方の手でもうひとつのミニ八卦炉を構える。

 

魔理沙「ならば!ダブルでどうだ!」

 

神奈子「なに!」

 

恋府《ダブルマスタースパークフローズン》

 

 そして両方の手でマスタースパークフローズンを放つ。

 

神奈子「ぐぬぬぅ!」

 

魔理沙「これで終わりだ!」

 

 そして、完全に神奈子のレーザーを押しきり、神奈子に直撃する。

 

神奈子「ぐああー!」

 

 そして完全に煙で見えなくなる。

 

 俺も含めて。

 

『さぁ!どうでしょうか!どちらが勝ったのでしょうか?』

 

 そして煙が晴れると、神奈子も立っていた。

 

 くそっ!なんだってんだよ!

 

 もう、魔力用量は元に戻ってしまったし、魔力の使いすぎで足の震えが止まらないし。

 

『おおっと!両者、まだ倒れない!』

 

『今のでかなり分からなくなったけど魔理沙選手の方も魔力を使いすぎて体力の限界なんじゃ?』

 

 そして、観客席から声が聞こえた。

 

諏訪子「神奈子!勝てるよ!そいつに一発ぶちかましてやって!」

 

 しかし、神奈子は一切反応しない。

 

諏訪子「神奈子?」

 

 その瞬間

 

 バタン

 

 と、神奈子が地面に倒れた。

 

『おおっと!これは!魔理沙選手の逆転勝利だ!』

 

 勝った…のか?

 

魔理沙「よ…かった…本当に…霊夢にバトンを渡してやることが出来た!」

 

 嬉しさで涙が溢れてきた。

 

魔理沙「いよっしゃ~!」

 

霊夢「魔理沙!」

 

 その時、霊夢が駆け寄ってきた。

 

 そして霊夢を見た事により脱力してしまう。

 

霊夢「うわっと!魔理沙、大丈夫?」

 

魔理沙「ああ、霊夢…あとは…頼んだ…」

 

 そして、意識を手放した。

 

 最後に聞こえたのは

 

霊夢「ええ、任せなさい」

 

 と言う霊夢の言葉だった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

 魔理沙が勝った。

 

 そして、魔理沙は約束通りに神奈子に勝って私にバトンを繋いでくれた。

 

 そして、魔理沙は安心したのか、私の胸に頭を預けて眠ってしまった。

 

 仕方ないわね。

 

 そして私は魔理沙をおぶって妖夢の元に向かう。

 

妖夢「あ、霊夢」

 

霊夢「妖夢、ちょっと魔理沙の面倒を見ててくれない?私はもうすぐで試合があるから」

 

妖夢「分かったよ霊夢」

 

 そして妖夢は自分の膝に魔理沙の頭を乗せて膝枕をした。

 

 さぁ!次は私が頑張る番ね。

 

 ついに、あの早苗と直接対決。

 

 魔理沙が繋いでくれたこのバトンは無駄にしない。

 

『それでは最終対決を始めます。守矢神社チーム大将東風谷 早苗!対するは博霊チーム大将博麗 霊夢!』

 

 そして自分の緊張を(ほぐ)す。

 

 そして早苗と同じタイミングでフィールドに入る。

 

 そして中央で向かい合う。

 

霊夢「負けないわ」

 

早苗「私こそ」

 

 絶対に負けられない戦いがここにある。

 

『それでは東風谷 早苗対博麗 霊夢!開始!』

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side音恩

 

 ん?これは!

 

 一点に生気が急に集まった。

 

 ん?そこに紬さんも居るな。ってことは紬さんと真さんは一緒に行動している可能性が高いな。

 

 念のためにも真さんの事は尾行しておくとしよう。

 

 そして、真さんと紬さんを見つけた。

 

 よし、これで尾行をすれば!

 

 その時

 

 ガツン

 

 背後から誰かに殴られた。

 

 最後に話し声が聞こえた。

 

「ちゃんとこいつの記憶を改変しておけよ」

 

「まぁ、俺の能力は記憶上書きだから思い出す時は思い出すんだがな」

 

「まぁ、良い。こいつの肉親にもやっておけよ」

 

「へいへい」

 

 そして意識を失った。




 はい!第69話終了

 はい!今回はなぜか真さんが記憶喪失に!そして、音恩さんも何者かに襲われてしまいました!どうなることやら…

 それでは

 さようなら!


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第70話 最終戦 霊夢VS早苗

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は霊夢と早苗戦いです。

 そして、今回で第伍章完結です。

 それではどうぞ!


side紬

 

 ここが永遠亭かな?話では聞いたことがあったけど実際に来るのは初めてだ。

 

真「ここ、どこだ?」

 

紬「ここは永遠亭、病院だよ」

 

真「病院!?」

 

 真はものすごく驚いた。

 

真「何でだよ!」

 

紬「良いから!早く」

 

 そして私は急かすように真の手を引いて永遠亭の中に入って行った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

永琳「これは確かに記憶喪失ね。だけど」

 

 だけど?

 

永琳「完全に記憶がなくなった訳じゃ無いの。記憶を奥の方に封じ込めて新しい記憶をその上から書いているって言う感じよ」

 

紬「え?って言うことは?」

 

永琳「何者かの仕業かも知れないわね」

 

 何者かの…

 

 許せない…

 

 絶対に見つけて呪い殺してやる!

 

 だけど一生このままだったらどうしよう?

 

 記憶がないって言うことは戦いかたも忘れている可能性がある。もしそうだとしたら私達が守ってあげないと。

 

真「あの…ここは何ですか?俺が居た所にはこんな方々は居なかったと思うのですが…」

 

永琳「ここは幻想郷よ。つい先日、ここに来てしまったのよ」

 

 ん?

 

 皆に聞いた話ではもっと前から幻想入りしているはずだけど

 

 そしたら、永琳が「話を合わせて」と言ってきた。

 

真「あなた方は?」

 

永琳「私は八意 永琳よ。ここの医者ね」

 

紬「私は紬。よろしく」

 

真「はい!よろしくお願いします。俺は海藤 真です」

 

 これをやった人は昔の記憶を残して幻想入りしていないと言う記憶を入れたのかな?

 

 それだとしたら面倒だね…ここに来てからの記憶が一切無いんだったら地霊殿の場所も無いし、第一妖怪のことを怖がってしまうかも知れない。

 

永琳「とりあえず、ここに入院させておきます?」

 

紬「うーん…皆と生活していくうちに記憶が戻るかも知れないからこのまま帰ります」

 

永琳「分かりました。お大事に」

 

 そして私は真を連れてスタジアムに向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

『最終試合。東風谷 早苗対博麗 霊夢!開始!』

 

 その合図と共に早苗は動き出した。

 

 しかし、私は動かない。

 

 少し早苗の様子を伺う事にした。

 

早苗「来ないんですか?ならこちらから行かせてもらいます!」

 

秘術《グレイソーマタージ》

 

 早苗は自分を中心に星が出現しまわりに拡散する弾幕をはった。

 

 しかし、今まで異変を解決してきた私にとってはかわすなんて容易いこと。

 

 私は意とも容易く早苗の弾幕をかわしていく。

 

霊夢「次は私からね」

 

霊府《夢想封印》

 

 そして、私はホーミング性能のある弾幕を放つ。

 

 そしたら早苗は「あわわわわ」と言いながらも危なげなく避けていた。

 

早苗「ふぅ…危なかったですよ…」

 

霊夢「あら、結構余裕だったじゃない?」

 

 と、私が皮肉を込めて言うと

 

早苗「これが私の実力です」

 

 と、デカイ胸を張って言った。

 

 大きい…どんだけあるのよ…

 

霊夢「じゃあ、あなたの本気を見せてちょうだい?」

 

早苗「?分かりました」

 

 そして早苗は空に飛び上がった。

 

 そして

 

開海《モーゼの奇跡》

 

 スペルカードを放つと同時に私の元に拳をつき出しながら落ちてきた。

 

 それを私はギリギリでかわす。

 

 そしたら早苗が落ちた所に大きなクレーターが出来た。

 

 あれはまともに食らってたら骨の2、3本は持っていかれるわね。

 

早苗「あれ?今のを避けますか?」

 

霊夢「へー。近接戦も出来るのね…私は格闘(こっち)も得意よ」

 

早苗「そうなんですか?なら、格闘(そっち)でやりましょうか?」

 

 そして私は飛び上がる。

 

 それと共に早苗も飛び上がる。

 

 そして私と早苗は拳を思いっきり相手に叩きつける。

 

 時には蹴りも入れる。

 

 だけど、弾幕のように簡単に気を失わせることが出来ないから長期戦になりやすいのよね。

 

 こうなったら。

 

霊夢「今度は弾幕よ」

 

 そして私はスペルカードを取り出す。

 

早苗「はい。どこからでもかかってきて下さい!」

 

《夢想天生》

 

 そして私は自身の最強のスペルカードを放つ。

 

 私は無敵になると言う俗に言う耐久スペルだ。

 

 そして早苗は私に弾幕を放つも当たらなくて驚いている。

 

 このときの私にはこの世界の生物がさわることは不可能。

 

 そして、なんとか早苗は避けきって、私も霊力を消耗しすぎてお互い体力の限界だ。次を当てた方の勝利だ。

 

早苗「次で終わらせます」

 

霊夢「ええ、そうね」

 

 そして同時にお札を構える。

 

霊夢「散霊《夢想封印 寂》」

 

早苗「奇跡《神の風》」

 

 そして私と早苗の弾幕がぶつかり合う。

 

 ほぼ互角の威力

 

 そして両者の弾幕の一個が弾幕の間を縫って両者にぶつかる。

 

 そして、両者の弾幕も終わって暫くお互いに向かい合ってたたずむ。

 

 しかし、私はふらふらとして倒れてしまう。

 

 しかしそれは早苗も同じだったみたいで早苗も同時に倒れる。

 

『おおっと!同時に倒れた~!これはどうするべきなのだろうか?』

 

『引き分けで現状維持で良いんじゃない?』

 

『そうですね!では!現状維持で!』

 

 そして博霊神社争奪戦は幕を閉じた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

早苗「悔しいです!今度こそは博霊神社をいただきます!」

 

霊夢「ええ、いつでもかかって来なさい。今度こそはこてんぱんにしてあげるから」

 

妖夢「このあとは恒例の宴会ですね」

 

 そしたら早苗はこんな提案をしてきた。

 

早苗「そろそろクリスマスな訳ですし、クリスマスに宴会をしませんか?」

 

霊夢「良いわね…それと、あんたの神社でね」

 

早苗「え?」

 

霊夢「当然でしょ?あんたらのせいで大迷惑だったんだから」

 

 最初っから早苗の神社で宴会をするって決めてたけどね。

 

早苗「わ、分かりました」

 

 そして私達は解散して博霊神社に戻った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side紬

 

「はぁーーーーっ!記憶喪失!」

 

 私が真が記憶喪失だと皆に伝えたら皆すごい声をあげて驚いた。

 

龍生「ってことは皆のことを覚えてないのか?」

 

真「あれ?龍生、何でこんなところに居るの?」

 

龍生「ん?どう言うことだ?」

 

 もしかして、外の世界にいた頃の記憶はあるから龍生の事は覚えているのかな?

 

こいし「わ、私のことも覚えていない…」

 

真「すまん…」

 

紬「なんか、何者かに記憶を変えられたらしいんだよね」

 

さとり「それじゃ、襲われたって言うことじゃない!」

 

紬「そうだよ」

 

 その時

 

『おおっと!同時に倒れた~!これはどうするべきなのだろうか?』

 

『引き分けで現状維持で良いんじゃない?』

 

『そうですね!では!現状維持で!』

 

 今丁度霊夢の方は終わったみたいだ。

 

こいし「とりあえず帰ろう?」

 

真「う、うん」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 やべぇ、俺は前からここにいるみたいだが、こいし、さとり、お空、お燐、紬。この5人の事が思い出せない…更に霊夢、魔理沙、妖夢。この世界の事はどうしても思い出せない。

 

 ついさっきまでの記憶が学校だからな。

 

 そして、話によると俺は妖怪に近い人間、まぁ、妖怪って言っても良いレベルらしいが、そして俺とこいしって恋人同士らしい。

 

 そしてにわかには信じがたいが俺には能力があるらしい。

 

 【致命傷を受けない程度の能力】と【都合の良い情況を作り出す程度の能力】。

 

 そして、更に今までの話を聞かせれくれた。

 

 色々な異変を解決してきた事、死にかけた事、龍生の父親の事、こいしと恋人同士になった事、そして紬との出会い。

 

 そして紬は俺の刀らしい。正直、あんな可愛い子が刀だなんて思えないけど皆が言うんならそうなんだろうな。

 

 そして刀の時の名前は妖刀【神成り】と言うらしい。【神成り】と言うと紬は刀になり紬と言うと元に戻るそうだ。

 

 まぁ、ここに住んでいくうちに思い出すと良いけどな…

 

真「シチュー食いたいな…あれ?シチュー…う、頭が」

 

 急にシチューの事を考えると頭が痛くなってきた。

 

真「まぁ、良いや。今日はもうとりあえず寝よう」

 

第伍章完結




 はい!第70話終了

 はい!今回で第伍章終わりました。

 で、次回はクリスマスです。

 そして、勝手に自分の中で決めていたクリスマス前に風神録を終わらせると言うノルマを達成致しました!

 それでは!

 さようなら


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第5.5章 間章
第71話 クリスマス


 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はクリスマス特別編です。

 それではどうぞ!


side真

 

 今日は、守矢神社って所で宴会らしい。一応俺も行ったことあるらしいが、記憶が書き換えられてて覚えていないな。

 

 そして、俺って以外と酒が強いらしい。俺は未成年なので大丈夫なのか?とこいしに聞いたら「幻想郷に法律はないよ」と言っていた。

 

 …って言うか、俺は1度会ったことがある人も多いらしいが、俺にとっては覚えていないからめっちゃコミュ症を発揮しそうだな。

 

 そして、一緒の部屋に女の子が暮らしているってのもいささか問題があるような気がする。記憶が無くなる前の俺はいったい何を考えていたんだか…自分の彼女が居ると言うのに…

※ちゃんと記憶が無くなる前も断ろうとしていました。

 

紬「なに頭を抱え込んでいるの?真」

 

真「記憶が無くなる前の俺の気が知れない…」

 

紬「な、なんかめんどくさそう…」

 

 と、紬は苦笑いを浮かべている。

 

こいし「真!そろそろ守矢神社に行くよ!」

 

 と、こいしの声が聞こえてきた。

 

 そろそろ守矢神社に行くようだ。

 

真「わかった」

 

 そして俺は部屋を出た。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

守矢神社

 

 俺達が守矢神社に着くと、色とりどりの装飾が(ほどこ)されていた。

 

 そして、装飾を見るなりこいしははしゃいでいた。

 

 なんだか紬も、うずうずしているみたいだ。

 

真「紬?こいしに混ざりたかったら行ってきて良いぞ」

 

紬「こ、こども扱いするな!」

 

 紬はこども扱いするなと言うが紬は行きたがってうずうずしているようにしか見えない。

 

さとり「こいし!行くわよ!」

 

こいし「うん!今行くお姉ちゃん」

 

 その時

 

 紅白の巫女が来た。あのときにスタジアムで戦ってた人だ。

 

霊夢「あら、あんたたち来たわね?早く来なさい」

 

真「えーと…申し訳ありませんが、あなたは誰ですか?」

 

霊夢「あんた、なにいってるのよ。私は博麗 霊夢!あんただって何度も会ってるじゃない!まさかあんた、記憶喪失って言わないわよね?」

 

真「言いますけど」

 

霊夢「えぇっ!」

 

 そしたら霊夢はのけ反りながら驚いた。

 

霊夢「嘘でしょ?何で?」

 

真「誰かが俺の記憶を書き換えた様でして」

 

霊夢「そう…徐々に思い出していくといいわ。それより飲みましょ?」

 

 俺達はそう言われ守矢神社の中に入っていく。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 中に入るとものすごい人数で緊張してガチガチに固まって動けなくなってしまった。

 

紬「真って以外とこう言うところ苦手だったり?」

 

 俺はゆっくりと頷く。

 

霊夢「こんなもん酔わせれば一発よ」

 

 そして俺は無理矢理霊夢に酒を飲まされる。

 

 そして、暫く飲まされ続けたが、急に霊夢は何かを思い出したように叫び出した。

 

霊夢「ああーーーっ!忘れてたぁーーーっ!あんたは幾ら酒を飲んでも酔わないんだった!」

 

 あ、そう言えば、過去の話をしてもらった時にこいし達に聞かされたな、アルコール度数がどんなに高くても俺は酔わなかったんだっけ?

 

 あの話、本当だったんだな。

 

龍生「まこっちゃんはいつもそうだよな?人が多いとへたれるよな」

 

真「まこっちゃん言うな!」

 

お燐「それよりさとり様?行きましょう?」

 

お空「真達楽しそう」

 

さとり「あれはどうにもならないと思う」

 

 そして横目でさとり達が中に入っていくのが見えた。

 

霊夢「ほら!私達も行くわよ」

 

 と、俺は霊夢に引っ張られて入っていった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺はだいぶ慣れてきて今はご飯を食べていた。

 

 そして横目で紬を見ると何一つ食べていないようだった。

 

真「紬?何か食べないのか?」

 

紬「気を使わなくて良いよ。私はね、何も食べなくても存在出来るから」

 

 と、言っていたが、皆が楽しそうに飲んだり食べたりしている姿をみて紬は羨ましそうにしていた。

 

真「紬」

 

紬「何?し…むぐっ!」

 

 俺は紬が油断した隙に口の中に食べ物を入れてやった。

 

真「どうだ?うまいか?」

 

紬「うん、美味しい…」

 

真「紬も皆と食ったらどうだ?羨ましいんだろ?」

 

紬「うん!お言葉に甘えてそうするよ!」

 

 そして皆の輪の中に紬は入って行った。

 

 存在…か…

 

 紬、あのとき、生きれるとかじゃなくて存在出来るって言ったよな?あれは何だったんだ?

 

 ただの言い間違いじゃ無いと思う。あの時に言ったことが気になるな。

 

真「まぁ、良いか…今はもっと大変な事が残っているもんな。俺が記憶を失ったこと。どうしてこうなったか解明しなくちゃな」

 

鈴音「あ!真!」

 

 そして俺の前に女の子が現れた。

 

鈴音「霊夢達から聞いたよ?真、記憶喪失になったんだって?大変だよね…じゃあ、改めて、南雲 鈴音!よろしく」

 

 その時、ザーザーとテレビの砂嵐のようなものが俺の視界に映った。

 

 そして俺の視界はかわる。

 

「真さん!」

 

 一人の男の子が鈴音の隣に居る。

 

「真さん!」

 

 これは…何だ?

 

 おと…うと?

 

「俺は……だ」

 

 くそっ大事な部分が聞こえねぇ…

 

 その次の瞬間、景色は元の場所に戻った。

 

真「なぁ…鈴音…」

 

鈴音「何?」

 

真「お前に…」

 

 そして俺は確信をついたような声で聞いた。

 

─弟は…居たか?

 

─私は一人っ子だったはずなので居ないよ?

 

─そうか…

 

 居ない、と言う回答が帰ってきた。

 

 これは…どう言うことだ?俺が見たあれは空想の物だったのか?それにしてはかなりリアリティーがあった。

 

 まぁ、これもいずれ分かることだ。

 

鈴音「じゃあね。私は今、別のグループで飲んでるから」

 

 そう言って鈴音は戻っていった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

霊夢「それじゃ、じゃあね」

 

真「ああ、…って俺とお燐だけでこの人数を?って、地底の穴の所、俺は飛び方を忘れたからかなり遠回りで降りていかなくちゃいけないんだよ!」

 

 こいし、さとりは気持ち良さそうに寝ている。

 

 普段、あまり寝ている姿を見ない紬もよほど楽しくて疲れたのかぐっすり眠っている。

 

 お空は帰るんだよー!って龍生がおぶってすごい勢いで帰って行った。

 

霊夢「じゃあね。メリークリスマス」

 

真「ああ、メリークリスマス、メリークリスマス…」

 

お燐「じゃあ早く帰りましょう?」

 

 そしてお燐はさとりをおぶって飛んで行った。

 

 畜生めー!

 

 そして俺は紬とこいしを両脇に抱えて帰った。

 

 え?紬を刀に戻せば良いんじゃないかって?

 

 それが…やろうと思ったけど、紬は普段寝ないらしいが寝ている時にはかわる事が出来ないらしい。

 

 やってみたけど一切反応しなかった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

こいしの部屋

 

 俺はこっそりとこいしの部屋に侵入した。

 

 なんか、俺の部屋にこいしにと置き手紙されていた奴があった。

 

 内容はサンタさんっぽく、らしい。

 

 たぶん、以前の俺が事前に買っておいた物なんだろうな?そして忘れないようにって訳か。

 

 そして俺は枕元にラッピングされた箱を置く。

 

 メリークリスマス…

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

翌日

 

 俺はあのあとさとりの部屋にも置いてきた。

 

 そしたら

 

さとり「事件よ!私の枕元に欲しかった本が置いてあったのよ!」

 

こいし「あ、私の所にも」

 

お燐「ああ、それなら夜中にしモゴモゴ」

 

 俺は咄嗟にお燐の口を押さえる。

 

真「たぶんサンタさんだよ?」

 

こいし「サンタさん?」

 

真「こどもの所にプレゼントをしに行く人だよ」

 

さとり「でも今まではこんなことは…」

 

真「今年に幻想入りしたんだよ」

 

さとり「そんな事であっさりと納得して良いのかは分かりませんが、分かりました」

 

 そして俺達のクリスマスは終わった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

「これは予想外だったな…」

 

「まさか、あいつが思い出すとは」

 

「だが、まだ慌てることは無い。あいつはすべてを思い出した訳じゃない」

 

「そうだな。もうすぐであの計画が、実行出来る」

 

 あの

 

 幻想郷支配計画が




 はい!第71話終了

 今回は伏線を少し張っています。

 もうすぐでこの伏線がどうなるのかが分かると思います。

 それでは!

 さようなら


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第最終章 神想伝
第72話 幻想郷の危機!?ついに始まる最後の異変


 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回から第最終章突入!

 だいぶ時間がかかりましたが何とかここまで来ました!

 それではどうぞ!


side真

 

 今日は1月1日、そう…正月だ。

 

 そして、俺のもとには沢山の年賀状が届いた。記憶を無くしているので、送られたものの中には俺の知らない人のもあった。

 

 そして、今は初詣に来ていた。

 

 博麗神社、俺にとっては初めて来る場所だ。

 

 そして、皆でならんで賽銭箱の前でお願い事をする。

 

さとり「こいしは何を願ったの?」

 

お燐「勿論こいし様の事だから真の事ですよね?」

 

こいし「うん。真の記憶喪失が早く治りますようにって」

 

 嬉しいな。そんな風に思ってくれて。

 

 しかし、この神社に初詣に来る人は俺らしか居ないんだが…さすがに参拝客少なすぎじゃ無いですか?

 

 その時

 

 裏の方にある住居スペースの方からガタゴトと言う物音がした。

 

 それと同時に

 

「おざいぜんーーーっ!」

 

 と言う飢えた獣のような声が聞こえた。

 

 そしてダダダダと言う効果音が似合いそうな感じで煙を上げながら博麗神社の巫女、博麗 霊夢が走ってきた。

 

霊夢「一年ぶりのおっ賽銭!」

 

 ノリノリで嬉しそうにしている。

 

霊夢「あ!あんたたち!よく来たわね!中でお茶でも飲んで行きなさいよ!」

 

真「いや、でも」

 

霊夢「良いから」

 

 こんな感じで霊夢に住居スペースの方に連れていかれた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

真「すみません。お茶を頂いて」

 

霊夢「良いのよ!あんたたちは救世主なのよ!毎日もやし生活だったのがやっと別の物を食べれそうよ!」

 

 なんか悲しくなるな。今度霊夢に何か奢ってやるか。

 

 と、俺は心の中で同情した。

 

さとり「それでは私達はもう帰りますね。お茶ごちそうさま」

 

霊夢「いつでもあんたたちなら大歓迎よ!」

 

 そして俺達が帰ろうと立ち上がったところ、

 

 グアアアア

 

 と言うものすごい声と共にすごい地震が俺達を襲った。

 

 何だ?今のは

 

霊夢「何!?今のは!」

 

真「分からないが嫌な予感がする」

 

 そして紬を見ると、ものすごく怯えていた。

 

 何がどうなってんだよ。

 

紬「ま…じゅう」

 

真「え?」

 

紬「な、何でもない」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

「ついに始動しましたね例の計画、幻想郷支配計画が!」

 

「ふふっここまで長かったな」

 

「「さぁ!暴れ狂うが良い!5百年前(・・・・)に幻想郷で暴れまわった史上最悪の怪物。魔獣!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

真「とりあえず外に出てみなければ分からないから出てみよう」

 

 そう言うが、紬はピクリとも動けずに居た。

 

紬「皆…もう…幻想郷はダメだよ…皆、殺される」

 

 殺される?どう言うことだ?

 

 その時

 

霊夢「な、なんなのよ!こいつら!」

 

 先に外に出ていた霊夢が叫んだ。

 

 それにつられて俺も外に出る。

 

 そしてそこに居たのは

 

 この世の物とは思えない暗く深く闇のオーラが出ている生物?だった。

 

 目は赤くて、睨み付けたものを硬直させるような目力。そして、あまりのおぞましさに気を抜くと意識が飛んでしまいそうになる。

 

 怖い…逃げたい…

 

 しかし、霊夢はそれでも勇敢に対峙しお札を構える。

 

 その時

 

鈴音「大丈夫?」

 

 鈴音が来た。

 

鈴音「嫌な予感がして来てみれば、なんなのよこいつ」

 

 その時

 

 俺は確かに視界の端に捉えた。

 

 博麗神社の遥か上空に何もない空間にヒビが出来ている事に

 

真「おい、遥か上空にヒビが出来てるぞ」

 

霊夢「!?嘘!」

 

 そして、霊夢は空を見る。

 

 そしたらすごく驚いた表情になった。

 

霊夢「博麗大結界にヒビが入ってる!」

 

 え?博麗大結界ってあの博麗大結界?

 

 以前、こいし達に聞いた幻想郷と外の世界を隔離するためにある博麗大結界?

 

真「とりあえずこいつを倒さないと大変な事になりそうだ」

 

 そして

 

真「えーと…【神成り】?」

 

 そう言うと紬は刀に変化した。

 

 どうやら合っていたようだ。

 

 そして刀を構えた瞬間

 

 化け物の尻尾が俺の腹部にクリーンヒットした。

 

 そのまま博麗神社の住居スペースの壁を破壊しながら裏の森に吹っ飛ばされた。

 

皆「真!?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺は森の木々をなぎ倒しながら吹っ飛ぶ。

 

 そして勢いが弱まって最後には木に体を強打して地面に落ちる。

 

真「ぐはっ!」

 

 どれくらい飛ばされただろうか?

 

 ざっと500メートル位は飛ばされているぞ。

 

 弱ったな…体が痛くてもう一歩も動けねぇや。

 

『あいつに勝てるわけが無い…』

 

 突如紬はそう呟いた。

 

『初代博麗の巫女、つまり霊夢の祖先は元々巫女じゃ無かったんだ』

 

 元々博麗神社は八雲 紫がこの幻想郷と外の世界を隔離するための結界の強度を高めるためとして作ったのだと言う。

 

 そして初代博麗の巫女は博麗何でも屋と言うのをやっていたと言う。

 

 そして妖怪退治の仕事を主に受けていたのだと言う。

 

 まるで、実体験したかのように話す。

 

 そんなある日、あの化け物、魔獣が現れたのだと言う。

 

 あいつは当時、最強と呼ばれていた八雲 紫すらもあっさりと倒してしまって、もう打つ手も無いと言われていたその時、初代博麗の巫女が立ち上がった。

 

 そして博麗の巫女も苦戦を強いられたが、その博麗の巫女は今で言う博麗の術式で封印に成功した。

 

 しかし、その博麗の巫女も体力を使いすぎて死んでしまった。

 

 その子供が八雲 紫に引き取られて、博麗の巫女になったのだと言う。

 

『これが幻想郷の過去の話だよ』

 

真「そうだ。たぶん今まで聞いたことが無かったんだが、…紬って過去を実体験したことあるだろ」

 

『何でそう思ったの?』

 

真「何となくだ」

 

 俺がそう言うと、紬はふっと笑う。

 

『そうだよ。私は過去を実体験したことあるよ』

 

真「そうか…今は聞かない事にするよ。今の紬が悲しそうだから」

 

『ありがとう。いつか話すときが来たら話すよ』

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

 なんなのよ。あのパワーは!

 

 真に自分の尻尾を叩きつけたと思ったら、真がものすごい勢いで飛んで行った。

 

 あれは並大抵の人間だったら一発で殺せるじゃない!

 

 グオオー!

 

 そしてまた化け物は雄叫びを上げる。

 

こいし「もう許さない!」

 

さとり「私もよ」

 

魔理沙「私達に喧嘩を売ったことを後悔させてやるぜ」

 

 そして私以外は戦闘体制に入る。

 

 しかし、私はさっきの一発で分かってしまった。

 

 力の差に…格の違いに

 

 そしたら魔理沙は

 

恋府《マスタースパーク》

 

 マスタースパークを放った。

 

 そして魔理沙のマスタースパークは化け物に直撃し、化け物は跡形もなく消えてしまった。

 

霊夢「え?」

 

魔理沙「何だよ。筋肉だけの筋肉だるまだったんじゃねーかよ」

 

 体力はそこらに居る妖怪程度だ。

 

 これなら勝てる。

 

 奴の攻撃に当たらなければこっちのもんだ。

 

 その時

 

 パリーン

 

 何かが割れるような音がした。

 

 そして私はさっきのヒビを見ると、完全に穴が開いていた。

 

 そしてそこからさっきの化け物が出てきた。

 

 完全に博麗大結界が崩れ去ってしまった。

 

 そして、なぜか外の世界に繋がる訳ではなく、別の異次元に繋がってしまった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

「あの怪物とてつもなく弱いんですが…大丈夫ですか?」

 

「問題ない。この怪物を暴れさせるのはお遊びにしか過ぎない。本命は…こいつだ」

 

「以前から目をつけていた人間のクローンですね」

 

「ああ、そうだ。そして、こいつにあの魔獣の力を加えたらどうなると思う?」

 

「耐久最強、パワー最強の正しく怪物が出来ますね」

 

「ああ、そうだ。あの魔獣の力さえあればこの幻想郷を我が物にするのは容易い事だ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

真「すごいな!妖怪の再生能力って!もうこんなに回復した!」

 

『だけど、いつまた襲われるか分からないから警戒しておけよ』

 

真「ああ、分かった」

 

 そして俺は博麗神社まで走った。




 はい!第72話終了

 果たして魔獣を復活させた奴等の計画を阻止出来るのか?そして紬の過去とは?

 それでは!

 さようなら


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第73話 救世主

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は、タイトル通りの話になります。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺は今、全速力で博麗神社に戻っていた。

 

 しかし、かなり痛かったぞ…あれは

 

 妖怪の血が入ってなかったら俺はあの一撃で落ちてたな。

 

 いったいあいつはなんなんだ?何で急に現れた?

 

 そして漸く博麗神社が見えてきた。

 

 そして、博麗神社に着くとかなりの数の怪物が居た。

 

真「何だよ…これ」

 

霊夢「見たら分かるでしょ?ピンチよピンチ!きゃっ!」

 

 そして霊夢は吹っ飛ばされて木に思いっきりぶつかりその場で動けなくなる。

 

魔理沙「くそっ!これじゃキリがないんだぜ!がはっ」

 

 そして魔理沙までもが怪物に吹っ飛ばされて木に思いっきりぶつかる。

 

 しかし、魔理沙は立ち上がろうとするが倒れてしまった。

 

 周りを見ると、お燐とお空、さとりとこいし、鈴音までもが吹っ飛ばされて倒れていた。

 

真「くそーっ!」

 

 そして俺は刀を構えて立ち向かう。

 

 そして俺は刀を振りかざす。

 

 そうしたら以外にもあっさりと倒せてしまって拍子抜けした。

 

 向かって来た尻尾をジャンプで回避して斬る。

 

 体当たりしてきたやつは横に回避して横から蹴りを入れて倒れたら上から刀を刺す。

 

 以外にも動けている。

 

 体感では初めてなのに

 

『たぶん、真の努力の賜物(たまもの)だよ』

 

真「どう言うことだ?」

 

『前の真が頑張ったお陰で動き方は真の体が覚えているって事』

 

 そう言うことか。なら、戦える!

 

 その時、森の奥から龍生が出てきた。

 

龍生「吹っ飛ばされてしまったよ…」

 

 そして龍生も加勢してくれた。

 

真「龍生。センキュー!んじゃ、いっちょやってやるか!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

「奴がこんなに早く帰ってくるとは予想外ですよ」

 

「まぁ、まて。作戦はこれからだ」

 

 そして男は不適な笑みを浮かべる。

 

「それでは本格的に潰しにかかるとするかな?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 俺達はだいぶ体力を削られて、そろそろ厳しくなっていた。

 

 このままじゃ、いずれやられてしまう。

 

 さすがに弱いとは言え、この数はきつかったか…

 

 そして俺は敗北を覚悟したその時

 

人府《現世斬》

 

開海《モーゼの奇跡》

 

 そしたら、人が二人空から降りてきてスペルカードを放った。

 

 そして、そのスペルカードによって一気に敵の数が減る。

 

 そして俺は誰が降りてきたのかを確認するためにそちらを見ると

 

 そこには銀髪の剣士と青白巫女が居た。

 

早苗「救世主。参 上

 

 と、青白巫女は決めポーズを決めてそう言う。

 

 そしたら銀髪の剣士は

 

妖夢「えーっ、それ自分で言うんですか?ちょっとダサいですよ」

 

 と、少し引きぎみに言った。

 

早苗「まぁ、まぁ、良いじゃないですか!それよりも、刀から斬撃を飛ばすのはかっこいいですね!」

 

妖夢「あ、ありがとう」

 

 なんか二人で会話を初めてしまった。

 

早苗「真さん!ただいま助けに入りましたよ!」

 

 と、早苗はいきなりこっちを向いて仕切り直した。

 

妖夢「全く…もう…最初っからそうやって真面目に行動していれば良いんですよ…あ!どうも真。久しぶりです!最近は来てないですが、どうしたんですか?」

 

 ん?もしかして、この子が俺の師匠の魂…魂…

 

真「あれ?誰だっけ?」

 

「「ひどい!」」

 

 そうしたら二人声をあわせて言った。

 

 何?練習でもしていたの?

 

妖夢「ひどいですよ!いくら私が存在感が薄いからって、その仕打ちは無いですよ!」

 

早苗「まさか…知り合いに誰だっけ?って言われる日が来ようとは…幻想郷は常識にとらわれては行けないんですね!」

 

 なんか、銀髪の剣士の反応はわかる。わかるけど、青白巫女の反応がよくわからん!なんかもう…関わっては行けない人に思えてしまった…

 

妖夢「も、もしかして、本当に覚えていないんですか?」

 

真「残念ながら…俺は記憶喪失なんだ…」

 

「「えぇ~っ!」」

 

真「お前ら本当仲良いなっ!」

 

 俺はあまりに二人の息が合っていたもので、ついつっこんでしまった。

 

 そしたら二人はおろおろとし始めた。

 

妖夢「ししし、真?もしかして、私と一緒に修行した日々も?」

 

真「ああ、分からない」

 

 そしたら妖夢はあまりのショックに膝をついて倒れ込んでしまった。

 

早苗「私と結婚の約束をしたことも?」

 

真「しねーよ!第1、俺には彼女が居るんだぞ!もしそれが本当だとしたら、俺は浮気をしていたって事になるじゃねーか!俺、サイテーだな!」

 

妖夢「最低ですね」

 

龍生「最低だな」

 

早苗「サイテーですねっ!」

 

『さいてい……』

 

 えぇーっ!

 

 何でそんな言われんの?

 

 確かに俺としては昔の俺が分からなかったから少し不安になってきたのは事実だけど

 

真「銀髪剣士さん!それは無いと思いますよ?龍生は何で親友を信じねーんだ!青白巫女さんに至っては楽しんでるだろ!紬はその声のトーン怖いです…がちで引かないで下さい!」

 

 そして青白巫女と仲良くするのはやめようと心に誓った。

 

妖夢「では、再度自己紹介を、私は魂魄 妖夢」

 

早苗「私は東風谷 早苗です」

 

真「改めてよろしく妖夢。ただし早苗、お前とはよろしくしたくない」

 

早苗「ひどいですよ!」

 

 そして早苗は瞬時につっこんできた。

 

 その時

 

真「あれ?なんかあれ光ってないか?」

 

 そして俺は空間にできた大きな穴を指差して言った。

 

早苗「あれって?」

 

 そしたら霊夢が起き上がって来た。

 

 少し巫女服が破けているため目のやり場に困る。

 

真「霊夢はあれが何か分かるか?」

 

 そう言って霊夢に問うと、霊夢はすごく驚いた様子でこう言った。

 

霊夢「博麗大結界の穴が…光ってる!何で…」

 

 その時、何もない空間から俺達の目の前に金髪の女性が現れた。

 

 その女性は上半身しか見えていない。

 

真「うわっ!」

 

紫「あら。もう皆いたのね。手間が省けるわ。私は眠くて眠くて…」

 

 そしていかにも眠そうな金髪の女性は霊夢の方を見てこう言った。

 

紫「霊夢。異変よ」

 

霊夢「分かってるわよ。今すぐ解決しに行くわよ」

 

紫「いえ、もう、この幻想郷はおしまいよ」

 

 と、金髪の女性は幻想郷の終わりを告げた。

 

霊夢「何でよ。さっきの奴等は単体では弱いじゃない」

 

紫「さっきの奴等はざこよ。したっぱよ。本当に恐ろしい奴等がまだ出てないわ」

 

 と、金髪の女性は深刻な声色で言った。

 

 すると霊夢も鋭い目付きになってこう言った。

 

霊夢「過去に、何かあったの?紫がそこまで怯える相手って…」

 

 霊夢は過去の幻想郷で何かあったと推測し、霊夢に紫と呼ばれている女性に聞いた。

 

紫「そうねぇ…なら、私の分からないところはそこの神様に話してもらいましょうか?」

 

 と、俺の刀を鋭い目付きで見ながら言った。

 

 何でそこで紬が出てくんだよ。

 

『分かった。元に戻して』

 

 どうやら早苗だけが状況を飲み込めていないようだ。

 

真「分かった…紬」

 

 そしたら刀は紬に戻った。

 

 すると早苗は「えぇーっ!」っと驚いているようだ。早苗だけには言っていなかったみたいだな。

 

紬「良いよ。話して」

 

紫「そうねぇ。あれは500年前の事

 

 幻想郷が出来て間もない頃の話




 はい!第73話終了

 次回は幻想郷の過去の話になります。

 それでは!

 さようなら


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第74話 500年の時を経て

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は主に幻想郷の500年前の話を書いていきたいと思います。

 それではどうぞ!


 そう。これは幻想郷の約500年前の話

 

 幻想郷が出来て間もない頃の話

 

 その頃は、今みたいに平和ではなかった。強奪するために人を殺す事なんて当たり前だった。

 

 そして、妖怪と人間が共存…はしていなかった。

 

 人間が一方的に妖怪を嫌い、人間に虐殺される妖怪など珍しくはなかった。

 

 そんな世界では人間同士が争うことも珍しくはなかった。人里と人里同士が戦争して殺し会う光景は至るところで見られた。

 

 そしてどの人里も戦争に勝つのに必死だった。

 

 そしてある日、一人の科学者が危ない考えにたどり着いてしまったのだ。

 

『そうだ…妖怪だ。妖怪を使おう。どうせこいつらが殺されても、誰も何も思いやしねーんだ。元から能力が化け物のこいつらの遺伝子を研究して人に入れれば強大なパワーを得られるんでは無いか?と』

 

 そして、なんと、その研究は成功し、ものすごい力を得た人間が誕生した。

 

 あるものは火をだし、あるものは水を司り、めちゃくちゃな力を得てしまったのだ。

 

 それが後の『程度の能力』なのだ。

 

 そしてなぜか、その後は希に外の世界に程度の能力をもった人間が誕生するようになってしまった。その人間はある程度成長したら自動的に八雲 紫創始者が作った外の世界と幻想郷を隔離する結界、幻と実体の境界を越えて幻想郷内に入ってくるようになってしまった。この事を後に幻想入りと言う。

 

 元から幻想郷に住み着いていた者達は、自分達の知らない常識を知っている外の人間を恐れ、幻想入りしたものを投獄して逆らう者を殺した。

 

 それを救ったのが、今の博麗 霊夢の祖先。博麗 霊華。

 

 彼女は、妖怪、人間、そして外来人にすらも、優しく、怪我をした妖怪を見つけたら治療をしていた。

 

 しかし、その行為は自分の身を滅ぼす事になってしまった。

 

 そう。

 

 たまたま霊華が治療をしていたときに通行人が通りかかったのだ。

 

 そして、妖怪を治療して居る姿を見て、彼女を敵だと判断した人々は彼女を投獄して毎日拷問した。

 

 人々は彼女の事をこう呼んだ。【悪魔の生まれ変わり】と

 

 そんなある日、八雲 紫が彼女を助けに来たのだ。

 

 理由はいつも妖怪を助けてくれるから。

 

 そして紫に助け出された霊華は紫にお礼としてこんなものを授けられた。

 

 それは霊力と程度の能力である。

 

 当時の人間には霊力など存在せず、ただ武器を使って人を殺すだけだったのだ。

 

 これがあれば、平和を望んでいる霊華は正しく平和的に解決してくれるとふんだのだ。

 

 そして、能力。これは博麗一族に代々伝わる能力。【空を飛ぶ程度の能力】

 

 それによって、霊華は空を飛ぶことが出来るようになった。

 

 それと同時にいろんな物から浮けるようになった。

 

 紫は認めたのだ。

 

 そして、紫が建てていたもう1つの結界を張っている所に何でも屋と言うのを建てたのだ。

 

 しかし、それにより、何人かは客が来ていたのだが。その要求は理不尽で命の危機にさらされたこともあった。

 

 しかし、そんなある日。ある男性が幻想入りを果たした。

 

 男性は霊華に優しく接し、霊華からは好印象だった。

 

 そしてやがて恋仲まで発展し、ついには結婚して子供まで授かった。

 

 そして幸せな日々を過ごしていた。

 

 しかし、そんな幸せな日々はそんなに長くは続かなかった。

 

 また一人の科学者が危険な考えにたどり着いてしまったのだ。

 

 その頃には幻想郷中で能力がある人間が見られた。

 

 そのため、最早強いとは言えなくなってしまったのだ。

 

 そして今まで使ってきた妖怪の亡骸(なきがら)を見てこう思ってしまった。

 

『遺伝子を使うだけでここまで強くなるなら、妖怪本体を使ってバイオ兵器を作ったらどんなに強くなるのだろう…と』

 

 そう、それが地獄の始まりだった。

 

 妖怪同士を継ぎ接ぎでくっつけて、命を灯させる為の装置をくっつけて完成…したが

 

 なんとそいつらは理性がなかった。

 

 しかも自分達で繁殖するため、勝手に増えると言うものだった。

 

 そのバイオ兵器…もとい化け物は人を見境なく殺す物だった。

 

 それのあまりの恐ろしさに人々には魔獣と呼ばれていた。

 

 そのため、その魔獣を作った人里は化け物によって壊滅させられた。

 

 そして、壊滅させた魔獣達は次の人里を探して、見つけたら壊滅させて歩いていた。

 

 そして、その魔獣退治を霊華は依頼されてしまった。

 

 そして霊華は能力、霊力を存分に使って対峙したが、霊華は勝てなかった。

 

 そんなとき、霊華の夫がなんと、魔獣に吸収されてしまったのだ。

 

 そして、吸収した化け物は4体に分裂して、火、水、雷、土の能力を得てしまったのだ。

 

 それにより、無敵の存在となってしまった。

 

 霊華は戦ったが、ついに瀕死の重症を負ってしまった。そして紫に自分の子供を託し、息絶えた。

 

 そして幻想郷は絶望のふちに立たされた。

 

 そんなとき

 

 一人の呪術師が現れた。

 

 その呪術師が考えたのはとんでもない方法だった。

 

 それは

 

『生け贄を使って、奴等を封印しよう』

 

 というのだった。

 

 そして生け贄には一人の少女が選ばれた。

 

 そしてその少女の命と引き換えに、見事魔獣を現世と隔離された特別な空間に封印することに成功したのだ。

 

 その後

 

 紫が博麗何でも屋跡地に博麗神社を作って、霊華の子供をそこの巫女にしたのだ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

紫「と言うとても残酷な話が合って魔獣伝説と言うのが出来た。だけども、500年の時を()て復活してしまった」

 

 俺達は幻想郷の魔獣伝説を聞いて唖然としていた。

 

 あまりに残酷すぎる幻想郷の過去、そして魔獣誕生の秘密。それらを聞いて唖然とせずには居られなかった。

 

霊夢「私の…先祖?」

 

紫「そう。あなたの先祖が頑張ったから今の博麗神社があるの」

 

 そして霊夢の隣を見るとそこにはいつの間にか復活していた魔理沙、こいし、さとりが居た。

 

 そして俺は黙りこくってしまった。

 

 そしてまた紫が話し出す。

 

紫「真。通常、人が幻想入りする時って結界が揺らぐのよ」

 

 と、そこまで言うといきなり目を細めてトーンを低くして言ってきた。

 

紫「鈴音や龍生が幻想入りするときはちゃんと揺らいだのに、真が幻想入りした時には揺らがなかったのよね…何でかしら?」

 

霊夢「あ!確かに!真の幻想入りだけは気がつかなかった」

 

 おいおい、なんか嫌な予感がするぞ。

 

紫「考えられるのは…博麗大結界、幻と実体の境界を無視して入ってきた。つまり、悪意を持って入ってきた。これ以外考えられない」

 

 そこまで紫が言うと皆が俺を見る。

 

 霊夢は連戦体制に入ってお札を構えて、魔理沙はミニ八卦炉を構えて、早苗はお札を構えて、さとりは後方へジャンプした。

 

 そしたら、関係の深いこいし、紬、龍生、妖夢は俺の前に出た。

 

さとり「退きなさいこいし!」

 

こいし「お姉ちゃんこそ真と一緒に居たのは長いんだからわかるよね?」

 

霊夢「あんたたち、退きなさい!」

 

魔理沙「そうだぜ。さもなくばお前らを退治するぜ!」

 

龍生「退くわけにはいかないね。まこっちゃんは何もしていない。俺が保証する」

 

妖夢「そうです!真の修行風景を見て思いました。この人は心からの善人だって」

 

早苗「とりあえず、幻想郷に害をもたらしそうなので倒します!」

 

紬「絶対に真はやっていない!そんなことをするやつだったら私がとっくに呪い殺している!」

 

 と、俺を退治したがってる側と弁護側で口論を繰り広げている時、急に眠気が俺を襲った。

 

 ねむ…い

 

 そして俺の意識が遠退いて行った。

 

「回収成功。これであいつらは誰もこいつを信じられなくなる」




 はい!第74話終了

 今回、真さんに疑いが向きましたね。この先どうなるのか?

 そして、最後の声の主とは?

 それでは!

 さようなら


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第75話 矛盾

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真が皆に疑われて大捜索です

 それではスタート


side紬

 

 私達は真の事で口論していた。

 

 なぜかって?

 

 真に疑いの目が向いてしまったからなのだ。

 

 そして私達は真に対する誤解を薄めるために…

 

 その時真を退治しようとしている側が驚いた。

 

魔理沙「お、おい」

 

霊夢「真はどこに行ったの?」

 

 そして私達は後ろにいるはずの真を確認するために振り返る。

 

 しかしそこには誰も居なかった。

 

紫「…逃げたわね」

 

 と、鋭い目付きで霊夢に紫と呼ばれていた女性は言った。

 

こいし「何で?」

 

龍生「俺達の期待を裏切るような行為はやめてくれよ…」

 

 そう言って皆は愚痴をこぼす。

 

 このままじゃ、誰も真の事を信じてくれなくなる。

 

妖夢「まってよ!皆!何でそうすぐ逃げたと決めつけるの?」

 

紫「じゃあ、あなたはどうして消えたと言うの?」

 

妖夢「うぅ~…」

 

紫「何も考えが無ければ逃げたと言うことになるわよ」

 

 と、妖夢の反論も虚しく紫に論破されてしまう。

 

 もう、こうなったからにはもう反論が出来ない。

 

 何で真が消えたの?

 

 私は信じている。真は逃げたんじゃないことを

 

紫「とりあえず見つけたら映姫(えいき)に引き渡しましょう」

 

 と、紫へ言うとどこかに行ってしまった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 視界が真っ暗だ。

 

 しかし音は聞こえる。何が起こったんだ?

 

「いい調子ですね」

 

「ああ、これなら奴等が奴等の手でこいつを殺す日はそう遠くないだろう」

 

 奴等?こいつ?何の話をしているんだ?

 

 話し声的に男だと思われる声は意味が分からない会話をしている。

 

「じゃあ、そろそろあいつの出番だな。こいつのクローンの。」

 

 くそっ!口も動かせねぇ…手足も動かせない…その状況でただひとつ分かるとするなら

 

 何か良からぬ事が起こりそうな事だ。

 

 俺は今、ロープで固定されているようだ。

 

 こんなの【神成り】で…あっ!

 

 そういえば…紬…

 

 博麗神社に居るんだった!

 

 畜生…畜生…俺はこのままただ、時が過ぎ去るのを待っているしか無いのか?

 

「起動。正常。よしっあいつらの友情をぶち壊してこい」

 

?「ふっ。了解だ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

 私達はちりじりになって真を探している。

 

 まさか真が犯人だったなんて…

 

 私も信じたくない。だけど証拠ばかり挙がって、信じたくても信じれない。

 

 そして紫の命令で見つけたら映姫につき出せって。

 

 だから私達は今、真を探している。

 

 その時

 

 森の上を飛んで居たら森に真らしき人影を見つけた。

 

 そして私は気がつかれないように近づく。

 

 そして…後ろから…

 

真?「霊夢」

 

 と、言ったあと真は距離を取った。

 

 気がつかれてしまったようだ。

 

 こうなったら

 

霊夢「さっきはごめんなさい。いきなり疑ってしまって。皆分かってくれると思うから」

 

 そして私は帰ろうと真に言って近づく。

 

 そしてお札を構えて不意打ちを!

 

 その時

 

 ざくっ

 

 私のお腹に何かが刺さった。

 

 それは真の指だった。

 

霊夢「し…ん」

 

 そして私は意識を手放した。

 

真?「安心しな。霊夢。そんな攻撃では死なない」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sideこいし

 

 私とお姉ちゃんは地底を探していた。

 

 真があんなことをするような人には見えない。

 

 何かがあったのだろう。

 

 その時

 

 真らしき人影を見つけた。

 

さとり「敵意を隠して近づくのよ」

 

こいし「うん」

 

 そして真に話しかける。

 

さとり「あら。真、こんなところに居たの?」

 

こいし「帰ろうよ。きっと皆分かってくれるよ」

 

 その時

 

 私は真に蹴り飛ばされた。

 

 そして私は壁に激突する。

 

こいし「なん…で?」

 

真?「理由はない。楽しむためだ」

 

さとり「…真…あなた、こいしの彼女じゃ無かったの?どうしてこんなことを出来るの?決めたわあなたを殺す」

 

 その時

 

 煙玉を真は投げた。

 

 それにより私達は真を見失ってしまった。

 

 真はただ1つの事実を残していった。

 

 それは、揺るぎようの無い事実だ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

「これくらいかきみだせば後は勝手に仲間割れを起こすだけだ」

 

「さぁ…最後だ。真を幻想郷に返し…あいつを解放する」

 

 あいつ?あいつってなんだ?

 

 なんだと言うんだ?

 

 その瞬間、俺はまた意識を失ってしまった。

 

 恐らく、こいつらが今回の異変の元凶

 

 俺はこいつを絶対に

 

 許さない

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side龍生

 

 俺は皆と別れて妖夢(自己紹介済み)と行動していた。

 

 そこに魔理沙も来た。

 

魔理沙「お前らは見つけたか?」

 

龍生「いや、まだ」

 

 その時

 

 俺達は自分の目を疑った。

 

 何せ、霊夢が腹部から血を流して倒れているのだから。

 

魔理沙「おい!霊夢!おい!」

 

 そして魔理沙は霊夢の体を揺する。

 

 そしたら意識を取り戻したようで、霊夢は目を開いた。

 

魔理沙「霊夢っ!よかったんだぜ!それよりどうして…」

 

霊夢「真…」

 

魔理沙「おい!真がどうしたって?」

 

霊夢「真に…気を…つけて」

 

 そして魔理沙は立ち上がってこう言った。

 

魔理沙「私は今から行かなければならないところがある」

 

 そう言って飛んで行った。

 

妖夢「…ねぇ…龍生」

 

龍生「ああ、考えている事は同じだと思う」

 

 そして俺達は二人でこう言った。

 

「「あいつ(真)、凶器を持っていたっけ?」」

 

 確かに、真のスペルを使えば刺し傷っぽく見せることは出来るけど、その場合、体内に石が残るし、第一、もっと深い傷痕になる。

 

 つまり、真の状況と霊夢の傷痕は

 

 矛盾(・・)しているのだ。

 

龍生「これは…どう言うことだ?なぜ矛盾しているんだ?」

 

妖夢「でも霊夢は真にやられたと思っているみたいだし」

 

 その時、

 

「うわぁーー!」

 

 空から声が聞こえてきた。

 

 そして空を見ると真が降ってきた。

 

 妖夢は寸前でかわしたが俺はもろに真の下敷きになってしまった。

 

真「いてて?痛くない…あ、龍生。と妖夢」

 

 と、言うと真はバックステップ距離を置いた。

 

 その時

 

霊夢「真!さっきはよくもやってくれたわね!」

 

 と、霊夢が少々ふらつきながら立ち上がる。

 

 そして霊夢はお札を構える。

 

真「えぇー!」

 

 と、真は驚いて手を上げる。

 

妖夢「霊夢は傷があるんだから無理しないで」

 

霊夢「でもそこに異変の元凶が居るじゃない?」

 

 そしたら真は

 

真「元…凶?俺が?何のために?」

 

 本当に身に覚えのない異変らしい

 

龍生「まてまて。霊夢。とりあえず俺の考察。聞いてくれ」

 

霊夢「…分かったわ」

 

 そう言ったら霊夢は漸くお札を持っている手を下ろした。

 

龍生「恐らく今回のは第三者の犯行だ」

 

霊夢「で、それに真も含まれてるのね」

 

龍生「最後まで聞いて?」

 

 そう言うと、霊夢は大人しくなった。

 

龍生「第三者ってのがどんなやつかは分からないけど、恐らく、真に疑いの目を向けようとしている奴に違いない。そして、あの魔獣?もそいつらが出したんだと思う」

 

 しかし、一つ気になるのは霊夢が見た真って人物だ。

 

 とりあえず、霊夢から見た真をxと仮定して、まず、これだけの犯行をxだけで行えるか?必ずボスがいるはずだ。

 

 そうなるとメンバーは二人以上。

 

 しかし、真に瓜二つな奴か…しかし、どんな手を使ったか分からないけど霊夢にあんな重傷を負わせることが出来る人物か…

 

 もしかして、真より能力が上だったりして

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side?

 

「まずいですよ!この男に感ずかれています!どうしますか?」

 

「そうだな…よし、始末しよう」

 

 そして男はxに命令する

 

「お前がこの男を始末してこい」

 

「ついでにこいつの武器…えーと、かまやり?まぁ、そんなニュアンスの刀を…殺そう」

 

 そうして男たちはふふふと笑う。

 

 果たして!真たちは幻想郷を救えるのか?そして龍生と紬の運命や如何に!




 はい!第75話終了

 次回はxが龍生と紬に襲い掛かる!

 それでは

 さようなら!


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第76話 神の能力

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真達メインの話です。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺達は森で俺の事について話し合っていた。

 

 俺はいつの間にか何者かに今回の異変の犯人に仕立てあげられていたらしい。

 

 何で?何で俺を犯人にしようとしているんだ?

 

 そしてもう一つ気になることがある。

 

 それは霊夢を襲ったと言う俺のそっくりなやつの事だ。

 

霊夢「分かったわよ…でも、次変な事をしたら…退治するわよ」

 

 と、ひとまずは霊夢を説得することが出来た。

 

 その時

 

 俺達は暫く忘れていたが物陰から魔獣が飛び出してきた。

 

 そう言えばこの事件はこいつらをきっかけに始まったっけな?

 

 ググォーと魔獣は雄叫びを上げる。

 

 あ!しまった!紬が居ない!

 

 紬はどこだ?

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

一方紬

 

紬「ここは…冥界かな?」

 

 冥界で真を探していた。

 

 よく真は冥界に来ていたからここに居るかもしれないと踏んだのだ。

 

紬「よーし!真が元凶じゃないって証拠を集めて皆に見せるぞ~!」

 

 気合い充分の紬であった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

場面戻って真

 

真「悪い、俺今武器持ってないんだ」

 

龍生「スペカで何とかならないのか?」

 

 スペカ?

 

 ああ、確かスペルカードの略だっけ?

 

 分からないけど使い方が分からないし、無理だな。

 

 そう言っている間にも周りをすべて魔獣に囲まれてしまった。

 

 魔獣はグルルルと唸っている。

 

 そしてその赤い目きらりと光って俺達を睨み付けてきている。

 

龍生「こうなったら妖夢!真と霊夢を守りながら戦うぞ!」

 

妖夢「分かりました」

 

 そして妖夢は2本の刀を抜く。

 

 そして二人とも魔獣に攻撃をする。

 

 龍生は殴り、妖夢は刀で斬る。

 

 そして暫く戦い続けるとだいぶ魔獣も減ってきた。

 

 その時

 

 空からでかい弾幕が降ってきた。

 

龍生「うわっと!」

 

妖夢「この楼観剣に斬れぬものなどあんまりない!」

 

 そして妖夢はその弾幕を一刀両断し、それにより衝撃波が生まれた。

 

 その衝撃波によって残っていた魔獣達は一匹残らず消し飛んでしまった

 

「ほぉう。あの弾幕を真っ二つに斬るとは…きさま…少しはやるようだな」

 

 そこには黒いマントを羽織った人物か浮いていた。

 

妖夢「誰だ!」

 

「俺か?俺は…」

 

 と、その人物は羽織っていたマントを取った。

 

 そこから現れたのは…

 

「真だ」

 

 俺と全く同じ姿の男だった。

 

 こいつが…霊夢を?

 

真?「しっかし、そこの巫女は無様なもんだ。最初から分かってたんだ。警戒心が強いから攻撃してくるだろうと。そこで俺の技串刺しを使ったら一瞬で動けなくなったからな!他にも…地霊殿の妹?もやってやった。あのときの絶望感溢れる表情たまらなかったねぇ?あはは」

 

 俺は俺の姿で悪さをしまくってるこいつが高笑いをしているのを見て怒りが沸いてきた。

 

 あいつらにとっての絶望…それは仲間に裏切られることだと知っての犯行

 

真「くずが…」

 

真?「あ?」

 

真「こんのくずやろうが!!」

 

真?「ほほう…これはこれで面白そうな展開になってきたな。まぁ、良いか…先に冥界に居る紬を殺しに行くか」

 

 まて!そう言う前にそいつはもうこの場には居なかった。

 

 そう言えばあいつ、紬を殺すとか言ってたよな?

 

 紬が、危ない!

 

 確か冥界は空だったよな?

 

 空を飛べないといけないのか…

 

 そう言えば俺は飛べるんだったな…

 

 浮け!浮け!!

 

真「ういてくれぇぇぇ!」

 

 仲間を殺させはしない!

 

 その瞬間

 

 俺は大地から浮きはじめて記憶を無くしてから初めての飛行をした。

 

 そして俺の気持ちに答えるように大空に向かって高速で飛ぶ。

 

 うわっ!以外に速い!

 

真「お願いだ!間に合ってくれ!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side龍生

 

 真の偽物が消えたあと、急に真は大空に向かって飛んでいった。

 

 あの方角は…冥界?

 

 もしかして「冥界に居る紬を殺しに行く」と言っていた…まさか!

 

龍生「妖夢!急いで冥界に行くぞ!」

 

妖夢「わ、分かった」

 

 そうして俺は妖夢と一緒に真の後を着いていった。

 

 ってかあいつ…先に速くね?え?速くね?俺も全速力で飛んでるのに追い付くどころか差がどんどん開いていく。

 

 何で久しぶりに飛んだあいつの方が早いんだよ!

 

 と、いつの間にか真の姿が見えなくなった。

 

 俺達も急がなくちゃいけないな

 

 そうして俺達はスピードをあげて冥界へと向かう。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side紬

 

 私は一人で冥界で真を探していた。

 

 だけどいっこうに見つからない…もしかしてここには居ないのかな?

 

 うーん…あと残っているのは白玉楼だけかな?

 

 そして私は白玉楼に向かう。

 

 そして私が白玉楼に着くと急に辺りを禍々しい霊気が覆った。

 

 こんな闇に染まり尽くした霊力を感じたのははじめてだ。

 

 その時

 

「ふぅ…やっと着いた…、ここに来るのに1秒もかかってしまった…」

 

 と、男が白玉楼に現れた。

 

 その男は…真に瓜二つの人物だった。

 

 しかし全然違う。こいつは、真とは次元そのものが違う。

 

 何て霊力。こんなすごい霊力は一切感じたことが無い。

 

真?「お前が紬って奴だな?」

 

紬「そうだけど」

 

 絶対こいつは敵だ。神様の勘がそう言ってる。

 

真?「ほぉう?神様の勘って奴か?俺が敵だって分かったのか?」

 

 そうして私は奴から距離を置く。

 

 私はさっきから冷や汗が止まらない。

 

真?「ちょっと、神様の力を見せてくれよ」

 

紬「分かったわ」

 

 私は神。普通の人間に勝てるわけが無い。

 

紬「行くわ!これが神の力よ!」

 

呪府《恨みのこもった攻撃》

 

 そして私は弾幕一つ一つが意思をもって奴を追いかけるような弾幕を放つ。

 

真?「それが、お前の限界か?そうだとしたら、俺はがっかりだ…」

 

 そう言って、奴は霊力を周りに大量に放出する。

 

 そしたら、周りに衝撃波ができ、木々は倒れ、石は粉々になり、私の弾幕は跡形もなく消え去った。

 

 恐ろしい…

 

 その霊力の多さに震えが止まらない。

 

真?「苦しまないように、一瞬で終わらせてやる」

 

 そうして奴は私に向けて手をつきだす。

 

真?「悪…《邪悪砲》」

 

 そうして奴の手のひらから真っ黒な光線が出てきた。

 

 その光線の威力が凄すぎて衝撃波が出来ている。

 

 そしてそれだけで飛ばされそうになる。

 

 ああ…今から私は死ぬんだ…

 

 思ってみたら今の主人、真になってから楽しかったな…

 

 いろんな人に知り合えて…

 

 死にたくない…

 

 だけどもう終わりなのか…

 

 そして私は覚悟を決めて目を閉じる。

 

「紬ーっ!」

 

 その瞬間

 

 誰かに突き飛ばされて私は数m先まで飛ぶ

 

 そして私が元居た場所を見ると、素手で光線を押さえてる真が居た。

 

真「ぐぐぐ…」

 

真?「ふっ。お前か…お前ごときが…俺に勝てると思うなよ!」

 

 と、奴は言って出力を大幅に上げる。

 

 そうしたら真でも耐えきれずに光線をもろに受けてしまい、光線に押されて木々をなぎ倒しながら森に飛んでいく。

 

 そして岩にぶつかり止まる。

 

真「ぐはぁ…はぁ…はぁ…」

 

真?「暫く動けないように半殺しにしてやる」

 

 そして奴は真に向けて弾幕を放つ。

 

紬「やめてー!」

 

 そしたらいつの間にか真をかばって弾幕の前に立ちふさがっていた。

 

真?「ん?」

 

紬「こうなったら!《能力封じ》」

 

 その瞬間、目の前に迫ってきていた弾幕が一瞬にして消える。

 

真?「なにぃっ?」

 

真「紬…お前…」

 

 二人とも驚いている様だ。

 

紬「ふぅ…これが私の能力、【(れい)()(よう)(しん)、すべての力を封じる程度の神の能力】よ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 神の能力?

 

 それって何か普通の能力と違うのか?

 

真?「神の能力か…厄介だな…」

 

 と、あいつは知っているのか?

 

真?「まぁ、良い。能力の事について、冥土の土産に教えてやろう」

 

 そう言ってあいつは話し始めた。

 

真?「この世界には程度の能力、司る程度の能力、神の能力がある。程度の能力は基本の能力。そして司る、これはこの世の(ことわり)に関する事だ。そして神の能力。これはその名の通り、神様の能力だ。誰でも使えるって訳じゃないが、得る可能性があるのは、二つだ1つはこの世界のどこかにある【神力水を人間が飲む】。もう一つは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【人柱になって神になる】だ」




 はい!第76話終了

 次回は神の能力についてです。神力水ともう一つの方法。

 それでは!

 さようなら


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第77話 火・水・雷・土の魔獣。始動

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はネタバレ全開のタイトルです。

 それではどうぞ!


side真

 

 人…柱?

 

真?「ねぇ?あなたはなぜ神の能力を持っておられるんですか?

 

 俺は少し前の事を思い出していた。

 

 紬の放った言葉『私はなにも食べなくても存在出来る』と言う言葉

 

 存在出来る。生きられるではなく、存在と紬は言ったのだ。

 

真?「まぁ、神力水はとっくの昔に争いによって封印されて今や手に入れる手段が無いんですけどね?」

 

 と、そこまで言われて確信が着いた。

 

 そして、もう一つ、思い出していた。

 

 紫の話『人柱を使って魔獣を封印した』と

 

 もしかして!

 

真「紬、もしかして。紫の言っていた…人柱…なのか?」

 

 そこまで言うと紬は、はぁ…とため息を着いた。

 

紬「バレちゃった…ね。そうだよ。すべては真の読み通り」

 

 紫が言っていたあの人柱

 

 その正体は紬だったのだ。

 

紬「私はあのとき、人柱になって神様となった。それと同時に手に入れた能力、それが【霊、魔、妖、神、すべての力を封じる程度の神の能力】だったの。そして私は刀を司る神様になった。これが真実。…ビックリした?」

 

 ああ、すごくビックリした。

 

 まさか紫の言っていた人柱が紬だったなんて

 

 それですべてが府に落ちた。

 

 存在出来ると言ったのは既に死んでいるから。そして魔獣を知っていることだってそうだ。以前に見たことがあるから。

 

真「そうだな。ビックリした」

 

紬「人柱なんかとは縁を切りたくなった?そうなら別に良いよ」

 

真「人柱って…それがどうしたってんだ?紬は紬だ。俺の相棒だ。そんな奴を嫌いになるわけが…無いだろ!」

 

 そして俺は岩から離れる。

 

真「おい。俺に似た奴。俺と勝負しろ!」

 

真2「勝負だぁ~?」

 

真「ああ」

 

 そして俺はあいつに勝負を申し込んだ。

 

真?「ああ、良いぞ?まぁ、良い。俺が勝ったらこの世界を本気で潰しにかかる」

 

 そして俺とあいつは臨戦態勢に入る。

 

真「【神成り】!」

 

 そして紬は刀になる

 

 そしてあいつを見ると武器を一切持っていない。

 

真「武器は持たないのか?」

 

真?「これが俺の戦闘スタイルなのでお気になさらず」

 

真「なら、遠慮なく!」

 

 そして俺は【神成り】で斬りかかる。

 

 そしたら俺は奴の手刀で刀を弾かれる。

 

 そして腹に激痛が走った。

 

 なぜなら、俺は奴に殴られたのだから。

 

真「ごふっ…」

 

 そして俺は地面に倒れた。

 

 畜生…畜生…

 

真?「よし、俺の勝ちだな…それじゃこの世界を!」

 

 その時、奴の通信端末がなった。

 

真?「なんすか?今良いところなんですよ?」

 

『つ…せい…んだ…ぐ…って来い』

 

真?「それは本当ですか?わかりました」

 

 そして奴は通信を切る。

 

真?「良かったですね?あなた達の寿命が一時間位延びましたよ?それでは」

 

 そして奴は最初と同じ物凄いスピードでどこかに行ってしまった。

 

真「あいつ…なにする気だ?」

 

 そして起き上がろうとするがあいつに殴られた場所が痛すぎてまともに起き上がれない。

 

紬「大丈夫?」

 

真「ああ、ありがとう」

 

 そして俺は紬の力も借りてなんとか立ち上がるとそこに龍生と妖夢と霊夢がやって来た。

 

龍生「おーい、大丈夫か?」

 

真「おい、これが大丈夫そうに見えるか?」

 

妖夢「どうしたんですか?そんなにぼろぼろになって」

 

霊夢「あいつにやられたのね」

 

 そう言うと龍生が

 

龍生「あいつ呼びだと分かりにくいから…闇の心を持った真…真・(シャドウ)ってどうだ?」

 

龍生以外「どうでも良い」

 

 しかしシャドウ。あいつ、何であのとき俺達を見逃したんだ?

 

 なんか嫌な予感がする。

 

 その時

 

 ギャオー!

 

 その声が幻想郷中に響き渡った。

 

 魔獣とは違う化け物の声

 

 そして、階段の下から一体の化け物が登ってきた。

 

 ギャオー!

 

紬「…こ、こいつは…!、(らい)!まさか、現代によみがえるなんて!」

 

 らい?魔獣の仲間だろうか?

 

紬「こいつは紫の言っていた4体の魔獣の一体。雷の(らい)。雷を操る魔獣」

 

 雷を?

 

 それってかなり強くないか?

 

紬「こいつが居るって事は(えん)(すい)()も居るかもしれない。用心しないと」

 

 どうやら紫の言っていた4体の魔獣も封印が解かれたみたいだ。

 

 しかし!それだとしたら厄介だな。

 

 俺は半妖だからすぐに傷は回復するけど霊夢は一応人間だからすぐには回復しない。

 

 どうしようか?

 

妖夢「ここは私に任せてください!」

 

真「妖…夢?」

 

妖夢「私だって足止め位なら出来ます!なんなら倒すことだって!」

 

 そうして妖夢は2本の刀を抜いた。

 

 妖夢はああ言ってくれてるし、ここはお言葉に甘えようかな?

 

真「ああ、頼んだ」

 

 そして俺達は妖夢にあとを任せて地上に向かった。

 

妖夢「はい!妖怪が鍛えた楼観剣に斬れぬものなど…

 

 

 あんまり無い!

 

 

 その頃

 

 

紅魔館

 

 ギャオー!

 

レミリア「なんなのよこいつ。攻撃が透き通るじゃないの?しかも弱点の流水まで使ってくるし…」

 

咲夜「お嬢様!ここは私に任せてください!」

 

 と、咲夜はナイフを構える。

 

咲夜「あなたに私の能力を理解することは不可能。あなたは何が起こったか分からないままやられるが良いわ!」

 

 

 

地霊殿

 

 ギャオー!

 

こいし「何?こいつ」

 

さとり「分からないわ」

 

こいし「うぅー。地面に潜るし泥を吐いてくるし最悪」

 

 その時

 

恋府《マスタースパーク》

 

 そして太いレーザーが現れる。

 

魔理沙「ちっ。かわされちまったか…」

 

 そして地面から魔獣が出てくる。

 

魔理沙「真の事を訪ねに来たが今は、お前を倒してやるぜ!」

 

 

 

永遠亭

 

 ギャオー!

 

妹紅「ったく。またあれか?500年前の悪夢再来ってか?」

 

輝夜「そのようね。今は一時休戦よ」

 

妹紅「不死身の私達にどれだけダメージを与えられるかな?」

 

 そして魔獣は炎を吐く。

 

妹紅「お?お前も炎使いか?面白いねぇ?私も炎の使い手なんだ?さぁて。私とお前、どちらの炎の方が強いかな?」

 

 

 

場面戻って真

 

 俺達は取り合えず人里の安全を確かめに来た。

 

 そしたら人里は平和その物だった。

 

 良かった。人里には被害が及んでない。

 

 このまま被害を出さずにこの件を終わらせれれば良いんだけど。

 

真「取り合えず地霊殿の安全の確認を」

 

霊夢「今、地霊殿に戻ったらさとりに殺されるわね」

 

 と、俺が提案しようとしたら霊夢がそう言ってきた。

 

霊夢「真、あんたちゃんとシャドウの話を聞いていたの?あいつ、私みたいにさとりの目の前でこいしに危害を、加えた見たいよ?その状態でさとりに見つかったらどうなると思う?」

 

 あ、それは殺されるな。

 

 霊夢の言葉の意味が漸く理解できた。

 

 シャドウの奴。とんでもない置き土産を置いていきやがった。

 

霊夢「まぁ、そうなると無難なのが紅魔館か、人里滞在。あと守ってくれそうなのが永遠亭って所かしらね?」

 

 紅魔館か永遠亭か…

 

真「そう言えば鈴音と魔理沙の行動だけ把握出来てないんだけど」

 

霊夢「鈴音はたぶん紅魔館。魔理沙は…出来るだけ接触を控えましょう。攻撃してくる可能性があるわ」

 

 と、そこまで言うと大体の事は想像着いた。

 

 恐らく大ケガを負っている霊夢を見た魔理沙は霊夢が俺にやられたと言ったことによって魔理沙は俺に大激怒したって感じだろうか?

 

霊夢「あ!そう言えば。ちょっと博麗神社に忘れ物したから取りに戻っても良い?」

 

真「ああ、良いけど」

 

 そして俺達は博麗神社に戻る。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

「これは…」

 

「ちっ、真を倒す目的であいつらを投入したのに、あの剣士に…」

 

シャドウ「俺が倒して来ましょうか?」

 

「いや、良い。ここはあいつに任せよう。あいつに…フフっ面白くなってきた」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

真「おーい。あったか?」

 

霊夢「あったわ。このお札を使おうかしらね?」

 

 そして霊夢は俺達の所に帰ろうと歩いてくる。

 

 その時

 

 どかーん

 

 大きい弾幕が神社に直撃し、神社が崩れて霊夢は瓦礫の下敷きになる。

 

真「霊夢!」

 

 そして俺は弾幕が向かってきた方向を見る。

 

「まず一人。この分なら余裕だな」

 

 あ、あいつは!

 

「残り3人もすぐ片付けてやるか」

 

 その人物はパソコンを片手に抱えている。

 

「まずは…そうだな。そこのボロボロになっている奴から片付けてやる」

 

真「音…恩」




 はい!第77話終了

 今回あの人が再登場しました。

 次回は真VS音恩。

 そして四人の戦士VS4体の魔獣です。

 それでは!

 さようなら


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第78話 一人前

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は妖夢VS魔獣がメインの話となっています。

 それでは!どうぞ!


side真

 

音恩「なぜお前、俺の名前を知っている」

 

 なぜってそりゃ

 

 そして俺は思い出そうとする

 

 すると

 

真「うわーー!あがっ。あー!」

 

 急な激痛に襲われた。頭が割れそうに痛い。

 

音恩「まぁ、良い。まずはそこのボロボロになっている奴から片付けてやる」

 

 そうして俺の方に弾幕を放ってきた。

 

真「ぐ…【神成り】」

 

 そうして紬が刀になる。

 

 そしてシャキンと弾幕を一刀両断する。

 

真「音恩…なぜ?」

 

音恩「もしかして僕が君達の仲間だって言いたいのか?僕は最初から君達の敵だよ?」

 

 く、まさか。音恩にも俺と同じ記憶操作の魔の手が?

 

 その時

 

 鈴音がやって来た。

 

 そして鈴音は音恩を見て唖然とする。

 

鈴音「も、もしかして…音恩?」

 

 さすが繋がりが深いだけあって出会ってすぐに思い出したみたいだ。

 

音恩「……誰だ?」

 

鈴音「!?」

 

 音恩の誰だ?と言う言葉を聞いて鈴音は固まってしまった。

 

「フッフッフッ。すごいだろ?私ののーう力は」

 

 と、科学者のような感じで白衣を(まと)った男が現れた。

 

 能力?まさか!

 

真「記憶を操作したのは…お前か?」

 

「そーうですねぇ…これは私ののーう力の一つ。《記憶を差し替える程度ののーう力》ですねぇ~」

 

 なんか微妙に間延びしてていらっとくるしゃべり方だな。

 

 だけど今、こいつ、自白したぞ。

 

 自分が記憶を操作したって

 

真「つまり、お前を倒せば良いと」

 

「んまぁ、そうですねぇ。私は科学者のポリオンと申します」

 

 そうするとポリオンはポケットからガラス玉を取り出した。

 

ポリオン「私を倒すのは良いですが、これから良いものを見られますよ?」

 

 そして上空に大きいホログラムが映し出される。

 

 そしてそのホログラムは4つの画面に分裂した。

 

 そして映像が流れる。

 

 そして俺達も見たことのある場所の風景が浮かび上がった。

 

 場所は白玉楼、紅魔館、地霊殿、永遠亭だ。

 

真「これって!」

 

ポリオン「仲間が無惨に魔獣たちにやられる姿を見ているが良い」

 

 妖夢、咲夜、魔理沙・さとり・こいし、妹紅

 

 そして俺は助けに行こうと飛ぶ。

 

 しかし見えない壁に道を閉ざされ隔離されてしまった。

 

真「ポリオン。お前ぇ!」

 

 そして斬りかかるが、ポリオンの周りにはバリアが張ってあり攻撃が出来ない。

 

真「くっ」

 

ポリオン「さぁ、楽しい楽しいショーの始まり始まり」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

雷VS妖夢

 

 妖夢と魔獣はにらみ合い、どちらとも動く気配がない。

 

 その時

 

 妖夢が動くのと同時に魔獣も動き出した。

 

ポリオン「あの剣士が戦っているのは(らい)。雷を操る魔獣でございます。あの剣士は塵の一つも残らないでしょう」

 

 ちっ、好き勝手言いやがって。

 

 妖夢があんな奴に負けるわけが無い…と、分かっている。分かっているが、紫の説明を思い出す。

 

 最強の魔獣、その4体の内の一体

 

 どうしても心配だ。

 

 そして妖夢が攻撃をしに近づく。

 

 その時

 

妖夢「あぁー!」

 

 魔獣に近づいただけで妖夢が感電してしまった。

 

 妖夢が…負ける?あり得るわけがない。

 

 ギャオー!

 

 そして雷の周りに雷が落ちて、そして雷に落ちる。

 

 その電気エネルギーをエネルギー弾にして雷は放った。

 

妖夢「うわわ!」

 

 妖夢は全速力で走って避ける。

 

『勝てるのかな?』

 

真「さぁ?分からない…だけど今は信じるしかない」

 

 そして雷は電流のエネルギー弾を放ち続ける。

 

 そして妖夢は逃げ続ける。

 

妖夢「弱ったな…近づいただけで感電するなんて…」

 

ポリオン「あれが雷の特殊能力ですから」

 

 俺達の声は聞こえない。そのため妖夢に何を言っても無駄なので俺達はただ見ていることしか出来ない。

 

妖夢「あ!霊力斬」

 

 そして妖夢は霊力で作った斬激を翔ばして攻撃する。

 

 なるほど。考えたな。

 

 近づいたらダメなら近づかなければ大丈夫って事か。

 

 グギャァー!

 

 と、雷も苦しそうな声をだす。

 

妖夢「でもキリが無いな…霊力斬は微ダメージしか与えられないから…」

 

 かなり電撃ってのは厄介だな。

 

 近づけないじゃねーか。

 

ポリオン「やっと分かりましたか?あなた方の敗けです。と言うか最初から勝敗は決していたのですよ?」

 

 くそぅ…

 

 その時

 

妖夢「あぁー!」

 

 また電流エネルギー弾をまともに食らってしまった。

 

ポリオン「チェックメイト」

 

妖夢「な…さけない…」

 

 と、妖夢は小声でそう呟いた。

 

妖夢「情けない」

 

 と良いながらゆっくりと妖夢は立ち上がる。

 

妖夢「やはり私は半人前ですね。半人前は敵を倒すことが出来ない。半人前は何もかもを救えない…」

 

 と、妖夢は俯きながら呟く。

 

 

side妖夢

 

 私は悔しい。

 

 半人前の自分を恨んだ。

 

 私は所詮弱い。勝ちたい。守りたい。この世界を守りたい!

 

 お願いします。神様。どうか幻想郷をお助けください。

 

 そして私は最後の抵抗として刀を構えて急接近する。

 

 感電なんか構っていられない。

 

 そして私は魔獣に向かって刀を降り下ろす。

 

 しかし

 

妖夢「固い!」

 

 ギャオー!

 

妖夢「あぁー!」

 

 そして木に向かって叩きつけられた。

 

 私はこのまま幻想郷と共に散るのかな?

 

 …だけどそんなのダメだよね?

 

 真達が私に任せて私を信用してくれたんだから。

 

 そして魔獣の前に刀を構えて立つ。

 

 そしたら私を尻尾で上から叩こうとしてきた。

 

 その時

 

「妖夢!」

 

 と、声が聞こえてきたような気がした。

 

 そうだ。私が負けたら幻想郷もおしまいなんだ。

 

 その時、私に力が沸いてきた。みんなの思いが力に成ってるんだ。

 

妖夢「私に斬れぬものなどあんまり!…いえ…

 

 

 

 

一切無い!

 

 

 

 そして私は魔獣を縦に一刀両断した。

 

妖夢「雷の魔獣、(らい)。これで終わりです」

 

 グギャァー!

 

 そして私が刀を鞘に戻すと魔獣は爆散した。

 

 勝った…勝った~!

 

妖夢「やった…やったよ。霊夢、真、紬、龍生…」

 

 そして私は脱力してその場に仰向けに倒れる。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 妖夢が、勝った!

 

 さすがにポリオンも悔しそうな顔をしている。

 

ポリオン「なぜだ。なぜあの魔獣がやられる。意味不明だ」

 

真「意味不明も何も。あれが妖夢の一人前(・・・)の力なんだ」

 

紬「そうだよ。あんなのに妖夢がやられるわけがないよ!」

 

 そう言うと、ポリオンはふっ と笑った。

 

ポリオン「あと3体、その3体がすべてやられるとは思えないけどな」

 

 そう、そこが問題だ。

 

 あと3体、一体でも倒せなかった時点で俺達の負けになるのだ。

 

ポリオン「さあ、次は…竹林だな。ここは火の魔獣、その名は(えん)。こいつは強いぞ?」

 

 そして4分割の1つが大きくなる。

 

 そして画面がはっきりする。

 

 今、永遠亭の戦いが始まろうとしていた。




 はい!第78話終了

 最近文字数が減ってきているのを反省しております!

 次回は妹紅VS魔獣です!

 それでは!

 さようなら


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第79話 執行有余?新世代の神、異変の主犯登場

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はネタバレ全開のタイトルですが、今回は妹対魔獣の炎です!

 果たして妹紅は炎に勝つことが出来るのだろうか?

 それではどうぞ!


side真

 

 現在モニターには妹紅と魔獣が映っている。

 

 そして両者共ににらみ合い一切動こうとはしない。

 

 炎対炎。どちらが強いのだろうか?

 

ポリオン「さあ、あっけなく、無様に、地に突っ伏し、その身を焼かれ灰と化すがよい」

 

 俺も妹紅がどれだけ強いかは知っている。

 

 だがしかし魔獣の方の強さは未知数だ。大昔の幻想郷を壊滅寸前まで追い込んだ4体の魔獣の1体、かなり雷にも匹敵する強さとみえる。

 

妹紅「久しぶりだなぁ?魔獣。史上最悪の怪物と呼ばれた四大魔獣の一体さんよぉ?私も昔散々やられたからねぇ。ここでやり返すチャンスが来るとは思わなかったけど、それなら…本気で殺るよ?」

 

 妹紅がそういった瞬間、妹紅の後ろに炎の鳥が見えた気がした。

 

 ギャオー

 

 そうしてついに魔獣が動き出す。

 

 そして魔獣は妹紅に近づき尻尾で凪ぎ払う。

 

 そしたらそれは妹紅に直撃し竹林の大岩に背中を強打する。

 

妹紅「痛いね…今の攻撃、私等じゃなきゃ完全にあの世ルート直行だったよ…だけど残念、私とそこのバカは不死身何でねぇ」

 

輝夜「だれがバカよ!だれが!」

 

 

ポリオン「ほほう。あの二人は不死身なのですか…」

 

真「うーん…そうなの?」

 

龍生「おい、俺に聞くなよ!俺だって目が覚めたら病室でたいしてあそこの事情は詳しくないんだ!」

 

紬「確かに妹紅を昔見たことがあるような気がしたけどそう言うことだったんだ!」

 

 と、紬は一人で納得しているみたいだ。

 

真「まぁ、とりあえず勝てないにしろ負けは無くなった」

 

ポリオン「本当にそうかな?」

 

真「なに!」

 

 ポリオンは何やら意味深な事を言ってきた。

 

ポリオン「確かに彼女等は不死身だ。しかし唯一殺せる物がある」

 

真「そ、それは?」

 

ポリオン「心だよ」

 

龍生「まさか!」

 

紬「?」

 

 そう言うことか!

 

 幾ら不死身だからと言って死に値する攻撃を受け続けたらそりゃ精神も崩壊すると言うことか!

 

 龍生はそれに気がついたが紬はどういう意味かまだ分からなくて困惑している。

 

ポリオン「はぁ……不死身と言うのは(もろ)いものよ。不死身と言うのは体の崩壊は無いが痛みは感じるのだ。そのため精神攻撃にはとても脆い」

 

紬「どういう事?」

 

真「つまりだなぁ。不死身は絶対に死なないから死に値する攻撃を食らっても死なない。ここまで良い?」

 

紬「うん」

 

真「で、死なないからそのレベルの攻撃を食らっても死なないためずっと攻撃される。紬が不死身ならその攻撃を受け続けたらどう思う?」

 

紬「たぶん生きていくのが嫌になって発狂するね」

 

真「うん。まぁ、そんな感じなんだよあの二人は」

 

紬「そうだったんだ!」

 

 紬もようやくわかったか…事の重さが

 

 さすがの不死身でも攻撃を受けてもなんのダメージも無いと言う訳ではない。

 

 そのダメージが精神にまで影響を及ぼす…。俺たちには想像もつかないほど恐ろしい話だ。

 

妹紅「さすがのタフなお前でもそんなに動き続けていたら流石にへばってきたんじゃ無いか?」

 

 ぎゃ、ギャオー

 

 流石に魔獣の方も体力切れを起こしてきたみたいだ。

 

妹紅「今だ!」

 

 そして妹紅の周りから炎が吹き出しその炎が一斉に魔獣に向かっていった。

 

 そして当たった。

 

 かと思ったら、なんと、炎を吸収して体力が回復してしまった。

 

妹紅「ち、ここまでか…」

 

 そして魔獣が遅いかからうとした瞬間

 

 どす黒い弾幕が魔獣に直撃し一瞬で消えてしまった。

 

妹紅「誰だ!」

 

「こんな雑魚一匹ごときに苦戦をする奴など最早必要ない!」

 

 そうして空から一人の男がやって来た。

 

 その男は黒いコートを着てズボンのポケットに手を入れてネックレスをしている男だった。

 

「この俺の計画に不必要なのです」

 

 

 そしたらポリオンが震え始めた。

 

ポリオン「だ、ダーラ様!」

 

 だーら?

 

ダーラ「おい、ポリオン、そこのいる雑魚どもと一緒にこちらを見ているんだろ?こっちにもモニターと通信機器を渡してそちらと通信出来るようにしろ」

 

ポリオン「は!ただいま!」

 

 ポリオンがここまでなる相手って…まさか計画の元凶?

 

 そしてダーラの場所に通信端末が急に現れる。

 

ダーラ「えー、これを見ている諸君に継ぐ。私は新世界の神となるものだ」

 

 新時代?神?

 

ダーラ「この世界は腐っている。争い、憎み、殺し合う。誠に愚かな者よ。そのためこの私は世界を作り替えることに決めたのだ!」

 

 世界を作り替える?

 

龍生「無駄に壮大な話だな」

 

ダーラ「作り替える…それはつまり、こうやるんだ!」

 

 そしてダーラは竹林に先程放った弾幕を放つ。

 

ダーラ「こう言うことだ。まず見せしめに先程捕まえてきた人間を」

 

 そしてダーラが少し霊力を加えると

 

 ドカーン

 

 と、破裂した。

 

 すごい爆発だ。

 

 そして人間は木っ端微塵になった。

 

ダーラ「ふはははは!私の偉大なる力にひれ伏すが良い。そうだな…流石に今、この場で処刑しても良いのだが、それは流石に神として美しくない。死刑の囚人も死刑の前日に好きなものを食わせて貰えるらしいからな。だから有余を一週間与える。その間にやり残したことをするが良い。まぁ、魔獣が襲ってこないことを祈るんだな。魔獣は野放しにしておくことにした。さて、一週間後が楽しみだ。くれぐれも魔獣に全滅させられるなよ?」

 

 そう言ってダーラは消えてしまった。

 

 だ、ダーラの奴、なんの罪もない一般市民を…

 

真「許せない…あいつだけは絶対に!」

 

ポリオン「そんなことばっかり言ってて良いのか?お前らの仲間が現在魔獣と交戦中だと言うことを忘れるな」

 

 そして永遠亭を写していたモニターは消えた。

 

 一体は妖夢が倒し、もう一体はダーラが手を下したため、残りは紅魔館と地霊殿のみ、あと半分。

 

 果たして咲夜と魔理沙は魔獣に勝てるのだろうか?




 はい!第79話終了

 今回で異変の黒幕が登場しました。

 そして一週間の有余、その間に真たちは何をするのか?

 そして魔獣との決戦の行方は?

 そして皆の真に対する誤解は解けるのだろうか?

 そして音恩を正気に戻すことが出来るのだろうか?

 それでは!

 さようなら


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第80話 ぎゅっとしてドカーン

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は紅魔館組対魔獣です。

 それではどうぞ!


side真

 

 ダーラが特大モニターで宣言したあと場は静まりかえっていた。

 

紬「あいつ…あいつが異変の主犯」

 

真「そう…だな…」

 

 あいつを倒さなくちゃ皆が、あいつに…

 

ポリオン「しかし、あのダーラ様が来るなんて予想外でした…では次は水の魔獣、(すい)を見てみるとしましょうか…まぁ、ダーラ様が来る前に魔獣にやられないでくださいね?」

 

 いちいち腹が立つ奴だな。

 

 だが、俺は他にも気になっている事がある。

 

 俺の姿を完全にコピーした黒い俺の存在。

 

 そいつは俺の力を圧倒した。

 

 そして皆から疑われる原因になった人物

 

ポリオン「水の魔獣、水は脅威的なパワーを誇る魔獣だ。それだけじゃなく。奴は流水を操る事が出来る。吸血鬼が、大量に居るあの館で果たして勝てるのだろうか?」

 

 となると、頼みの綱は咲夜位かな?

 

真「勝てるよ。咲夜なら」

 

 そして紅魔館のモニターが大きくなる。

 

 そこには魔獣と咲夜が映っていた。

 

 そして咲夜はナイフを取り出した。

 

 そして、急に魔獣の周りに現れた。

 

 しかし、そのナイフは何にも当たることなくまるで水を切っているかのような感じで通りすぎていく。

 

咲夜「うそっ!」

 

ポリオン「ふふふ、信じられないと言った表情をしているな。あれが水の能力、あの図体がそもそも水と言う液体なのだ」

 

 なんだって!?あの魔獣そのものが水!?

 

 そんなんじゃ勝てないじゃないか!?

 

紬「…弱点ならあるよ」

 

真「え?」

 

紬「核だよ。あいつの体内のどこかに核がある。だからそれを壊せば生命活動は停止する。それに気がつければ勝機はあるよ」

 

ポリオン「ご名答!しかし、核はバリアが張ってあって並大抵の攻撃じゃびくともしないけどね」

 

 恐らく、咲夜の力?なら後者の条件はクリアしているだろうけど。

 

 だが、問題は気がつくかどうか。

 

 大切な人を守りながら戦っているときに冷静に敵を分析出来るかどうかなんだが…

 

 俺だったら焦ってしまうかも知れない。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side咲夜

 

 え!?

 

 私のナイフがすり抜けた?

 

 こんなもの、実態が無いのと同じじゃない!

 

 そして体がすり抜けたときに水しぶきのような物が出たと言うことは奴は水を操るだけではなく奴自身もまた水であると言う事らしいわね。

 

 とにかく攻略方を見つけるためにも片っ端から攻撃してみるしか無いわね。

 

 ナイフがダメなら殴れば良いじゃない?

 

 と言う事で、

 

咲夜「渾身の一撃をこの蹴りに込めるわ」

 

 そして私は飛び上がり空中から蹴りを仕掛ける。

 

 そして当たったのだが、一切の手応えを感じない。

 

 それどころか触れた瞬間、奴の体内に引きずり込まれていく。

 

咲夜「こ!これは!」

 

 くっ、身動きが取れない…

 

 私はこのまま奴の体内で溺死するのだろうか?

 

 その時、お嬢様が弾幕を放った。

 

レミリア「私のメイドを離して!」

 

 そしてたまたまお嬢様が放った弾幕の1つが当たった瞬間、魔獣は悶絶し始めた。

 

 グギャアーォグワー

 

咲夜「なぜ?どうして居たがってるのですか?お嬢様、何かしたんですか?」

 

レミリア「まだわからない?奴の体内にはk」

 

「うるさーい!」

 

 その時、玄関から大きな声が聞こえてきた。

 

 そこに居たのは

 

咲夜「い、妹様!」

 

フラン「さっきからグギャーだのクグォーだのうるさい!眠れない!」

 

 妹様はお昼寝の邪魔をされてご機嫌斜めの様ですね。

 

レミリア「あ、フラン。変わりにこの化け物をおもちゃにして良いから機嫌を直して?」

 

フラン「うーん…分かったわ!じゃあ…」

 

 そして魔獣は妹様を襲いかかる。

 

フラン「簡単に壊れないでね?ぎゅっとして…ドカーン」

 

 ドカーン

 

 妹様の声と共に魔獣は爆発する。

 

 そしたら中から丸い玉が出てきた。

 

レミリア「こいつが本体ね…フラン、これもついでに壊しちゃって」

 

フラン「分かったわお姉様」

 

 そして丸い玉をも妹様は破壊なさった。

 

レミリア「これで終わりね」

 

咲夜「どういう事ですか?」

 

レミリア「つまり今の玉が核となっていたの。それを破壊しない限り、水の部分を攻撃してもなんの意味もないと言う事よ。だから、さっき奴にダメージがあったのはたまたま弾幕が命中したからなのよ」

 

 そう言うことだったんですか!

 

 流石お姉様!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 よっしゃ!

 

 レミリアとフランのお陰で勝つことが出来た!

 

ポリオン「あの従者には相当有能な主人が居るようだな」

 

龍生「お前はそんな余裕面してて良いのか?」

 

ポリオン「良いのですよ。どうせ最後の一体がやられたとしても計画にはなんの支障もありませんから…ね?」

 

 こいつが調子に乗ってるのがすごく腹が立つ。

 

 しかし、最終的にはこいつとも戦わなくてはいけない。音恩を正気に戻すことも重要だ。

 

ポリオン「真、君は本当になにも分かっていないようだな…ふふふ」

 

 なんだ?その意味深な台詞は…

 

ポリオン「今は知る必要はない」

 

 最後の戦いはさとり、こいし、魔理沙対魔獣

 

 果たしてこの戦いに勝ち、ダーラの計画をとめることが出来るのだろうか?




 はい!第80話終了

 次回で魔獣編が終わり、今回の章もだいぶ後半戦に入っていきます。

 ではでは!

 さようなら


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第81話 音恩よ目を覚ませ!真よ。こいしたちを助けろ!

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真達視点がメインです!

 それではどうぞ!


side真

 

 後は魔獣も残り一体

 

 どのような能力を持っているのだろうか?

 

ポリオン「ふふふ、最後の魔獣は手強いぞ?最後の魔獣は土の魔獣、()。地面に潜ることができ、更には防御力が高いのだよ」

 

 防御か…確かに厄介なステータスではある。

 

 相手が耐久している間にこちらは体力を消耗してしまうからな…

 

 俺だったらまず、耐久バカを相手にしようとはしない。

 

 それをさとり、こいし、まぁ、魔理沙は強いのは分かっているが、それでも心配だ。

 

紬「心配なのは分かるよ?こいしと真は恋人だから心配なんでしょ?」

 

龍生「記憶を失ってもまこっちゃんは心の奥底は変わらないと言う事だな?」

 

真「まこっちゃん言うな!それと真は『まこと』じゃなく『しん』って読むって言ってるだろ?」

 

 正直、助けに行きたくてうずうずしている。

 

 しかし、今行ったら確実にさとりに殺されるんだよな…

 

 さとりは心を読めるから大丈夫じゃないか?と思いたいが、さとりは以前「あまり人の心を読みたくないので制御出来るときはあまり読まないようにしてるので大丈夫ですよ?」と言っていた。

 

 と言うことはあの時のこいしを襲った俺の偽物の心を都合よく読んでいると限らない…

 

 畜生…あいつ、かなりのプレゼントを置いていきやがったな…

 

 そんなことを考えていると動きがあった。

 

 魔理沙がマスパを撃ったのだ。

 

 しかし、すぐさま土は地面に潜り回避する。

 

 流石の高火力のマスパでも当たらなきゃ意味がないからな。

 

 しかも以前魔理沙の友達のアリス?に聞いたんだが、魔力と魔力には色々な属性が存在する。

 

 そして当然のように属性同士で得意不得意がある。

 

 そして例外もある。魔理沙のマスパはその典型的な例だ。

 

 威力は高いが、色々な属性が入り交じって居るため弱点も多い。

 

 魔理沙のマスパの弱点は水、土、草とか生態系に関する物だったはず。

 

 それにより人工物を壊すことはあっても自然を壊すことがないと言う素晴らしいスペルだ。

 

 しかし、今回はそれが仇となった。

 

 地面に潜られてしまってはマスパ以外壊す程度の威力の攻撃を持っていない魔理沙達じゃ分が悪い。

 

 仮にマスパを撃っても土が苦手属性のため、貫通することは出来ないだろう。

 

 じゃあ、魔理沙達が倒すのは不可能に近い。

 

 俺が助けに行くべきなのだろうか?

 

 でも見えない壁が…

 

 しかも音恩も居るし、どうすれば…

 

音恩「貴様らのようなのでは我々の計画を潰すことは夢のまた夢だったという事だ。諦めろ」

 

 そんなことを言われたって諦められるか!

 

真「音恩!歯をくいしばれ!」

 

音恩「へ?」

 

 そう言って俺は音恩を殴る。

 

鈴音「音恩!」

 

音恩「貴様!何をする!」

 

真「分からない…他の何者の幻想郷の事すら分からない…だが、一つ音恩の事だけは分かるんだ。何をしたかどんな関わりかたをしていたかは分からないけど、だけど俺にとっての大切な友人だったことは分かる。だから闇落ちはやめろ!正気になれ!俺達の元へ帰ってこい!」

 

 俺の熱心な言葉を聞いて音恩は頭を抱えてうずくまる。

 

音恩「俺は…俺は…何が本当の俺なんだ?」

 

ポリオン「やめろ!音恩!そいつらの言葉に耳を貸すな!」

 

 音恩!ねん君!おん君!

 

 戻って来い!音恩!

 

音恩「俺は…し、ん…さん」

 

 そして音恩は立ち上がる。

 

ポリオン「お前は私達の仲間なのです!」

 

音恩「俺は…俺は…」

 

 と言ってポリオンの方を向く。

 

音恩「俺…いや、僕の名は南雲 音恩…真さん達の仲間(・・)南雲 音恩だ!」

 

 そしてパソコンを手に取る。

 

音恩「すみません。今までなぜか違う記憶が頭の中でぐるぐる回って…でももう大丈夫です!こいしさん達の助けに行ってください」

 

 そして龍生と鈴音も前に出る。

 

龍生「はぁ、まぁ、そう言うことだ」

 

鈴音「我が弟の記憶を修正してくれたお礼だよ?」

 

 ちょっと渇を入れてやっただけなんだがな。

 

 まぁ、皆の好意を素直に受けとりたいんだが、

 

真「この壁をどうやって突破する気だ?」

 

ポリオン「そうだ。俺のバリアを突破するのはふか…の…う…えぇ~っ!」

 

 なんとポリオンが言い終わる前に紬が壁に触れて破壊された。

 

紬「なんとも軟弱なバリアだ…これじゃちょっとした運動にすらならない」

 

 と、呆れた口調でポリオンに言う。

 

ポリオン「何を!私のバリアが軟弱だと?ふざけるな!」

 

 そう言うが俺は構わず歩く。

 

 そしてポリオンは俺達を追おうと着いてくる。

 

 そしたら龍生達が立ちふさがった。

 

龍生「お前の相手は」

 

鈴音「この」

 

音恩「僕達だ!」

 

 そして龍生、鈴音、音恩はポリオンとの戦いを始めた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side音恩

 

 何で今まで忘れていたんだろう?

 

 あんなに楽しかった思い出を

 

 確かあの時の何者かに襲われて…あ!思い出した…

 

 こいつか…僕の記憶を奪ったのは…

 

 許さない…

 

音恩「ポリオン、貴様は絶対に許さない!」

 

 そして僕は臨戦態勢に入る。

 

 真さん…紬さん…こいしさんやさとりさん、魔理沙さんをよろしくお願いします。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 俺は走るとにかく走る。

 

 目的地目指して。

 

 目的地は地霊殿

 

 ここからだと少々離れてるが飛べば問題ない。

 

 そして飛ぶ。

 

 紬も俺の後ろを飛んでくる。

 

 そして地底の入り口に着いた。

 

 あともう少しだ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side魔理沙

 

 ちぇっ、ちょっとまずいな、これじゃやられることがなくとも勝つことも出来ない。

 

 勝たないとダメって言う予感がする。

 

 たぶん私がこの前使ったフローズンマスタースパーク、略して氷マスパは氷属性だから土にも多少なりとも影響を与えて倒せるだろうけど。

 

 あのあと全然使えなくなってしまった。単純に魔力不足なのか適してないのかは分からないけどあの時の私は私じゃないみたいだったからな。

 

 打つ手か無い。…

 

 その時

 

 尻尾を私達向けて振り回してきた。

 

 そして

 

こいし「きゃっ!?」

 

 こいしがつまずいて避けるのに遅れてしまった。

 

 私じゃもうどうにも…

 

 その時

 

「貫け【神成り】!」

 

 そうしてこいしの目の前に来ていた尻尾が急に木っ端微塵に…と言うかみじん切りになっていた。

 

「ふぅ、間に合って良かった。…良かった…無事で…」

 

全員「真っ!」




 はい!第81話終了

 えー、全壊、次回で魔獣編が終わると言ったな?あれは嘘だ。

 と言う事で次回まで続きます。

 それでは!

 さようなら


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第82話 闇の心を持った真 ダーク真

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真対魔獣です!

 それではどうぞ!


side真

 

 俺は全力疾走で地霊殿に向かっていた。

 

 そして地霊殿に着くと、なんと、こいしが尻尾で凪ぎ払われそうになっていた。

 

 俺は咄嗟に【神成り】と叫び、刀になった紬を持って、魔獣の尻尾に刀を差し込み、無理矢理刀で尻尾を切り刻んだ。

 

 そしたら魔獣はグギャーと悲鳴を上げ、こいし達は目を見開いて固まってしまっていた。

 

 そして魔獣はその場で悶絶するが、少ししたら落ち着きを取り戻し、真新しい尻尾が生えて来た。

 

 ちっ、再生能力が高いのか。面倒だな。

 

真「ちっ、化け物め」

 

 そして俺は刀を構える。

 

 すると魔獣は俺が攻撃したことにより魔獣の攻撃の矛先が俺に向いた。

 

 そして魔獣はさっきのように尻尾じゃなく、前足で叩いて来た。

 

 そして俺は刀を突き立てて刺すが、尻尾のように柔らかくなく刺さらない。

 

 まるで頑丈な鱗があるみたいだ。

 

 でも俺の予測では足だけだと思う。

 

 尻尾は柔らかかったし胴体も…

 

 そんなことを考えていたら横から尻尾が迫ってきていて、俺は突き飛ばされて地霊殿の壁におもいっきりぶつかった。

 

 そして俺がぶつかったことによりあの強度な地霊殿の壁にもクレーターが出来た。

 

真「ぐあっ!」

 

 そして俺は力なくその場に座る。

 

『真!大丈夫?』

 

真「ああ、大丈夫だ。俺は頑丈だからな!」

 

 と、紬に言った。

 

 しかし、胴体を斬っても倒せる保証が無いため中々実行に移せない。

 

 でも、やるしか無いんだ…皆を守るために…

 

 そして俺は座っていた瓦礫から立ち上がり刀を逆手に持つ。

 

真「これで終わりにする!」

 

斬府《クロス一刀両断》

 

 そして俺は刀を逆手に持った状態で魔獣との距離を一気に詰める。

 

 そして魔獣も殺られまいと攻撃してくるが横にジャンプしたり飛んだりして交わした。

 

 そして俺は魔獣を斜めに斬り、丁度×(ばつ)になるように斬った。

 

 そして俺が刀を鞘に戻すと、魔獣はグギャーと悲鳴を上げながら切り口から胴体が別れて一パーツ一パーツ上から煙になって消えた。

 

真「流石【神成り】だ。無理矢理に刀を動かしてもちゃんと斬ることが出来る」

 

 そして俺は【神成り】を紬に戻す。

 

 その瞬間

 

さとり「さぁて、真。覚悟は良い?」

 

 さとりの顔は笑顔だったが、怖い。

 

 もしかして、もしかしなくとも俺の偽物のことを俺だと思って怒っていらっしゃるよね~

 

真「ま、待て!誤解だ!」

 

さとり「何が誤解よ!私の妹に手を出した罪は絶対に許さない!」

 

魔理沙「んまぁ、そうだな。現に私も真にやられたと証言する霊夢を見たからな」

 

 と、魔理沙が更なる追い討ちをかける。

 

さとり「こいし以外にも被害者が!」

 

 そうしてもう絶対に許さない!と言う目で睨んできた。

 

魔理沙「だけどな」

 

「そいつは犯人じゃ無いわ!」

 

 そして俺達が声のした方向を見るとそこには霊夢が居た。

 

霊夢「間に合って良かったわ」

 

真「あ!霊夢」

 

さとり「霊夢!でも!」

 

霊夢「でもじゃないわ。あんたの妹を攻撃したのはこいつの偽物よ!」

 

 霊夢が来てくれて助かった…

 

真「でも霊夢、ポリオンは?」

 

霊夢「ん?ポリオン?あんな奴は私達の敵じゃ無いわよ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ポリオン「世界が回る…」

 

龍生「これだけやって意識があるとは、敵ながら感心するな」

 

音恩「まぁ、意識があっても弱ってるこいつくらいなら止めていられるから良いんだけど」

 

鈴音「霊夢はちゃんとさとり達に説明出来てるかしら?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

真「良かった…」

 

魔理沙「そう言うことだ」

 

さとり「そうなの…だとしたら、そいつは何の目的に真の体を真似たんでしょうか?」

 

「この体は俺の実体だ。覚り妖怪」

 

 え?

 

 そうして俺達は声のした方向を見る。

 

 そこには件の奴が居た。

 

真?「ごきげんよう。海藤 真。人間の身でありながらよくぞここまで」

 

真「ふふふ、こう見えて血の過半数は妖怪なんだぜ?」

 

真?「海藤 真よ。よくもまぁ、皆の誤解をここまで解いた。そして魔獣を倒した。褒めて称えよう」

 

 と、言い。あいつは軽くパンパンパンと拍手する。

 

真?「だが、君たちじゃ今の我らの計画を潰すことは出来ない。俺に勝てない今の君たちじゃダーラに勝てない」

 

 確かに。

 

 最後にはダーラを倒さなきゃいけないんだ。

 

さとり「それはどうかしらね?私達の力をなめると火傷するわよ?」

 

真?「我々を甘く見るな下等妖怪。俺にとっては君らなど赤子同然」

 

恋府《マスタースパーク》

 

 そして魔理沙は奴が話している最中にマスパを放った。

 

 それってバトルものの変身中に攻撃すると言うタブーを犯している気がする。

 

魔理沙「へっ、私達を甘く見るからだ」

 

 しかし、煙が晴れて見えたのはあいつだった。

 

真?「何かしたか?小娘」

 

魔理沙「う、嘘だ…私のマスパが聞かないなんて」

 

真?「良いか?小娘。攻撃とはこうするんだ!」

 

 そして奴は消えた。

 

魔理沙「消えた?」

 

真「!?魔理沙!後ろだ!」

 

魔理沙「後ろ?あがっ!」

 

 俺の忠告も虚しく魔理沙は横腹に膝蹴りを入れられた。

 

真?「そんなものか…」

 

 と、好き勝手言って消えた。

 

真「魔理沙!」

 

 そして俺達はすぐに魔理沙を永遠亭に連れていった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

永遠亭廊下

 

真「くそっ、何であいつはあそこまで強いんだ…ちからの差がありすぎる」

 

こいし「あんな奴は真じゃないよ。真の体を持った別人だよ」

 

 まぁ、実際にそうなんだけどな。

 

龍生「考えてみたんだが、あいつを真と呼ぶのも酷だし。あいつ呼びだと分かりにくいから名前を考えようぜ?」

 

霊夢「そんなのどうでも良いわ」

 

龍生「じゃあ。闇の心を持った真でダーク真。略してダークな」

 

 皆そんな気分じゃ無いって分かってくれよ。

 

 く、俺にもっと力があれば…

 

 一週間後。奴等の計画が始まる。

 

 だからその前に少しでも修行しないと

 

 そして皆に断り、山に籠って修行を始めた。




 はい!第82話終了

 次回は一週間後の話です!

 ではでは!

 さようなら


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第83話 人間の罪  能力の無効化?

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はダーク対幻想郷メンバーの話です!

 それではどうぞ!


side霊夢

 

 一週間後

 

魔理沙「霊夢!」

 

霊夢「何よ魔理沙」

 

魔理沙「今日で丁度一週間だよな?」

 

霊夢「そうだけど」

 

魔理沙「何でそんなに落ち着いてんだよ」

 

 そう、私は今すごく落ち着いている。

 

 なぜかって?

 

 こいつが私以上に慌ててるからよ。

 

 現実に自分より感情が高まっている人が居ると逆に冷静になれるのね。今、身を持って分かったわ。

 

 でも落ち着いたところであいつらが来ることは変わらない。なんとかしないと、博麗の巫女として。

 

 その時

 

 ゴロゴロゴロ

 

 空が急に荒れてきた。

 

 そして落雷する。

 

霊夢「来たわ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

紅魔館

 

レミリア(招かれざる客が来たようね)

 

レミリア「咲夜」

 

咲夜「何でございましょうか?お嬢様」

 

レミリア「咲夜、今日は博麗の巫女の手伝いをしなさい」

 

咲夜「はい。お嬢様」

 

レミリア「それと、鈴音と音恩はすでに行ってるはずだから合流して一緒に行動しなさい」

 

咲夜「はい。では早速行って参ります」

 

 そうして咲夜は消える。

 

レミリア「ふふっ、私達に喧嘩を売るなんてバカのすることね」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

地霊殿

 

さとり「来たわね。こいし!行くわよ」

 

こいし「あんな奴は私達がこらしめてやる!」

 

龍生「よっしゃ。最終決戦へと向かいますか!」

 

 そして龍生達は地上に向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

白玉楼

 

妖夢「幽々子様。私、これから向かいたい所があるんですが」

 

幽々子「ならば向かいなさい?まぁ、行き先は分かってるけども」

 

妖夢「ありがとうございます!では!行って参ります!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

???

 

「来たか…今日が運命の分かれ道に成りそうだな」

 

 そして男は黒いフードを被る。

 

「木刀…修行に付き合ってくれてありがとう」

 

 そして木刀を地面に突き刺す。

 

「ダーク…ダーラ、今日がお前らとの決着の日だ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

人里

 

 上空を覆う真っ黒な雲。そして電気が走っている。

 

 そしてその雲から雷が落ちる。

 

 そして雷の1つが大地に落ちてから太く広がる。

 

 その中から人影が現れた。

 

「今日が人間の命日だ」

 

 そしてその人影はダークだった。

 

霊夢「待ちなさい!ダーク!」

 

魔理沙「そうだぜ!人里に手出しはさせないんだぜ!」

 

 と、霊夢と魔理沙が言うとダークは上空から地面に降りてきた。

 

ダーク「博麗の巫女か…そのダークと言うのは俺のことか?まぁ、良い。好きに呼ぶが良い」

 

 そしてダークは握りこぶしを作り、顔の近くまで拳を上げて目を固く瞑って震えだした。

 

ダーク「君達は人間がどれだけの罪を犯したか分かるか?」

 

魔理沙「罪?」

 

 そしたらダークは指を追って数を表現し始めた。

 

ダーク「ひとーつ。自分の固定概念で他の種族を傷つけた。ふたーつ。争いを止めぬ。どうして同種同士で殺し合いをするのか?みっつ。一方的な攻撃。つまりはイジメだ。これに関しては目も当てられない。人間は醜い…醜いが故に我らは人間をこの世から消すことにしたのだ!」

 

 と、ダークは霊夢と魔理沙に熱く語った。

 

 ダークらは人間は争いを止めぬ醜い種族だと判断したため消すことにしたのだと。

 

魔理沙「だけど人間には良いところもあるんだぜ!」

 

ダーク「どうだか…まぁ、君達に明日があるかも分からないがな」

 

 そう言ってダークは両手を天に掲げる。

 

ダーク「神よ。奴等、愚かな人間共に天誅を下す!」

 

闇府《ダークボール》

 

 そしたら空からでかい黒い玉が降ってきた。

 

霊夢「陰陽玉!」

 

 そしたら霊夢も同じくらいの大きさの陰陽玉を飛ばして相殺した。

 

 その時、ものすごい衝撃波が辺りを包んだ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

地霊殿組「あ、あれは!」

 

紅魔館組「あそこね」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

 私の陰陽玉と奴の攻撃がぶつかったことによる衝撃波で体が飛ばされそうになる。

 

ダーク「やるね…だけど次は今のようにはならないよ?」

 

 そしてダークは私達に手をつきだしてきた。

 

 そしてその手は電気を帯び始めた。

 

 その時

 

『まてー!』

 

 と、3方向から声が聞こえてきた。

 

ダーク「なんだ?」

 

龍生「俺は世界の平和を守る男!異変解決ブルー!」

 

 なぜか一人だけふざけている人物が居るようね。この状況分かってるのかしら?

 

龍生「え?誰ものってくれない感じ?寂しいな…」

 

ダーク「人間と、下等妖怪か…人間と下等妖怪がいくら集まったところで俺の敵じゃない」

 

 そして一斉攻撃を開始した。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ダーク「そんなんで攻撃したつもりか?」

 

 と、ダークは砂ぼこりを払う。

 

鈴音「はぁぁぁっ!」

 

 と、鈴音はダークに殴りかかる。

 

 しかし鈴音の攻撃にびくりともしない。

 

ダーク「蚊でも止まったかな?」

 

 と、鈴音を挑発する。

 

鈴音「あんたはその力どうなってるの?」

 

ダーク「ふっ、まだ分からぬか?これぞ神の力。君らとは格が違うのだ」

 

 だいぶ攻撃し続けたせいで霊力が枯渇し始めた…

 

 それは皆も同じみたいで息切れしている。

 

ダーク「はぁ、もう終わりか?」

 

 ダークはまるでがっかりだと言う表情をしている。

 

魔理沙「ちくしょー!」

 

魔砲《ファイナルマスタースパーク》

 

 そしてマスタースパークより強いマスタースパークを放ったが、ダークはびくりともしない。

 

霊夢「こうなったら」

 

《夢想天生》

 

 そして半透明の状態になる。

 

霊夢「これであんたの攻撃は通じなゴフッ」

 

 なぜか今は攻撃がつうじない筈がなんと、私にダークの拳が当たったのだ。

 

ダーク「これぞ神。この力を君達風に言うとしたら。【自分に影響がある能力を無効化出来る程度の能力】だ」

 

 影響がある?

 

霊夢「そんなの勝てる分けないじゃない!」

 

ダーク「残念ながら海藤 真の様に俺の能力の判定に引っ掛からない能力もあるし、無効化同士ならそもそも発動しない。だが、真の様に身体へのダメージ軽減なら良いけど。ダメージ無効化はやり過ぎだったな。見事判定に引っ掛かったな」

 

 と、ダークは腹を抱えて笑いだした。

 

ダーク「だが、おしまいだ」

 

 そして攻撃をしようとダークがこちらに手を向けてきた。

 

 皆は早くもあきらめムード

 

 そして黒い弾幕が飛んできた。

 

 やられる。と、思ったその時

 

「ダーク。お前らには勝手なことはさせない!」

 

 目の前に黒いフードを着た男が現れて弾幕を破壊した。

 

ダーク「君か…」

 

 そしてフードの男はフードを投げ捨てる。

 

皆「真!」

 

ダーク「君だって分かってる筈だ!外の世界での出来事を忘れたのか?」

 

真「いや、逆に記憶がないせいで鮮明に覚えている。だがな。俺はこの今の暮らしが好きだ。俺はこの世界が好きだ!だから守るんだ!」

 

ダーク「下らない」

 

真「それと…なんか分からないが、色々な人に危害を加えたそうだな。その借りを今ここで返す!」

 

 そうして真はダークを睨んだ。

 

 真が私達の最後の希望

 

 真とダークの戦いが、今、始まろうとしていた。




 はい!第83話終了

 次回は真対ダークの話です!

 そして幻想郷の運命はいかに!

 ではでは!

 さようなら


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第84話 真対ダーク 幻想郷最大の死闘

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真対ダークです。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺とダークは暫くにらみあっていた。

 

 以前の戦いでは俺がぼろ負け。

 

 紬が居なかったら大ケガを負うところだった。

 

真「武器を持たなくて良いのか?」

 

ダーク「お気になさらずに、俺は素手が基本何でね」

 

 と、余裕の声で眈々と答えてきた。

 

 以前は負けた…しかし、今回の戦いは絶対に負けられない戦い。

 

 そして、【神成り】を強く握る。

 

ダーク「今日こそ人間がこの世から消える日だ」

 

真「そんなことはさせない!」

 

 そして俺は地面を蹴って前方に大きくジャンプして斬りかかった。

 

 しかしダークは真横に交わす。

 

 そして俺は片足を軸にして方向を転換し、霊力斬を放つ。

 

 しかしこれもダークに交わされてしまう。

 

ダーク「今度はこちらから!悪…《邪悪砲》」

 

 そしてダークの手のひらからでかい弾幕が一つ放たれた。

 

 俺は交わすことをせずに刀で受けた。

 

 流石に重い。しかし【神成り】が斬れないほどの強度ではない。

 

 そして真っ二つに斬る。

 

 そして弾幕で塞がっていた視界が見えるようになるとそこにはダークが居なかった。

 

 まさか!

 

真「後ろか!」

 

 そして咄嗟に前方にジャンプして空中で体を反転させて後ろを向く。

 

 そこにはダークが居た。

 

ダーク「やるね。今のを避けなかったら骨折じゃ済まなかったかもね」

 

 咄嗟の判断が功を奏した様だ。

 

真「んじゃ、次は俺だな」

 

 そして刀にありったけの霊力と妖力を込める。

 

真「これが俺の技。《霊妖斬》」

 

 そして俺は刀を降り下ろす。

 

 すると、なんと、普段の白っぽい色に加えて少し紫かかった霊力斬が飛び出した。

 

ダーク「こんなもの弾幕で消し飛ばしてくれるわ!」

 

 と、数10個の弾幕を放ってきた。

 

 しかし、霊妖斬はそんなのお構いなしに進んでいく。

 

ダーク「ちっ、切れ味どうなってんだ」

 

 そしてダークは空中に逃げる。

 

 そして霊妖斬はこの先の岩場にぶつかる。

 

 そして大爆発を起こし岩が木っ端微塵になった。

 

ダーク「なるほど。じゃあこれでどうだ?」

 

 そしたらなんと、手を銃の形にして、ダークのバンって声と共に弾幕が放たれた。

 

真「がっ!」

 

 ヤバイ。少しかすった…

 

 かすっただけなのにこの尋常じゃない傷み…

 

ダーク「そうとう居たそうだが大丈夫か?」

 

真「お前に心配される義理はねー」

 

 そう言って態勢を立て直す。

 

真「うおぉぉぉぉっ!」

 

 そして俺は刀を構えて斬りかかる。

 

 そして直撃したかと思ったその時

 

 かきぃぃん

 

 なんと、ダークの腕が鉄のように固くなっており、そこで受けていたのだ。

 

ダーク「霊力強化の応用さ」

 

 そう、ダークは霊力で自分の腕を強化していたのだ。

 

 そしてなんと、腹に人差し指を当ててきた。

 

ダーク「こんなことも出来る」

 

真「ぐわぁぁっ!ぐ、ぐあぁっ!」

 

 なんと、人差し指を腹に刺してきた。

 

ダーク「更に」

 

 そしてダークは指を抜いたかと思うとなんと、

 

 ざくっ

 

 急にダークの手から霊力で作られた剣が出現し、俺は串刺しにされた。

 

真「あぁぁぁ!がはっ!」

 

 そしてダークが剣を抜いた瞬間、俺は力なく倒れる。

 

ダーク「後天性の半妖だとしても所詮は人間。この俺には勝てない」

 

 くそっ、また俺は負けるのか?

 

 そんなの

 

真「絶対に嫌だぁぁぁっ!」

 

 そして俺は立ち上がる。

 

ダーク「まだくたばってなかったのかくたばり損ないめ」

 

 そしてダークは斬りかかってくる。

 

 しかし俺は一つ一つ着実に受け止める。

 

 そして手を強化して、その手で剣を受け止めた。

 

 するとダークは驚きの表情になった。

 

真「お返しだ!」

 

 そして俺は刀を腹に刺す。

 

ダーク「ぐあぁぁっ!く、調子に乗んなよ!」

 

 そしてダークはなんと、刀の刃を手で握り、強引に引き抜いた。

 

ダーク「俺の刃を受けるが良い。邪剣《ブラック・ソード》っ!」

 

 そしてダークの手に真っ黒な剣が出現した。

 

ダーク「ふふふ、我が刃は血に飢えている…あはは!貴様はこのブラック・ソードの錆となるがよい!」

 

 そして俺も刀に霊力を送り強化する。

 

真「さぁ、勝負だダーク。どちらの刃が強いか」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sideこいし

 

 す、すごい。

 

 私たちじゃ着いていけないレベルの戦い。

 

 皆も同じ気持ちなのだろうか?誰一人として声を発せずに居た。

 

 この1週間と言う短い期間で私達のレベルを大きく超え、ダークと渡り合うレベルにまで登り詰めてしまった。

 

 なんだか置いていかれた気分

 

 そんな事を考えていると、真が剣で刺されてしまった。

 

 貫通している。普通なら即死のレベル

 

 真が死ぬわけない。必ず立ち上がって…

 

 そしたらなんと、私の…いや、皆の期待に応えるように立ち上がってくれた。

 

真「お返しだ!」

 

 そして、真の刀がダークを貫通した。

 

 やった!

 

 私は勝ったか?と、思った。だけどそんな考えは甘かった。

 

 なんと、素手でダークは刀の刃の部分を握って強引に引き抜いた。

 

 そして手に剣を作り出した。

 

 う…そ…、でも真なら負けない!そう、私は信じてる!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

ダーク「諦めが悪くこの俺をここまで追い詰めたのは誉めてやろう」

 

真「なぁ、ブーメランって知ってるか?」

 

 と、俺は呆れ顔で言った。

 

ダーク「この世界の平和のため、海藤 真、君には最初の犠牲者となってもらう!」

 

 そうはさせるか!

 

 そして俺達は斬りかかっては受け止め、斬りかかっては受け止めを繰り返し、お互いに体力の限界が近づいてきた。

 

ダーク「これで…終わらせる…はぁ…はぁ…」

 

真「そ、それは…こっちの台詞だ…はぁ…はぁ…」

 

 お互いに息切れしてきて、霊力を使う技は恐らく後一回しか使えない。

 

ダーク「はあぁぁぁぁっ!」

 

真「うおぉぉぉぉっ!」

 

 そしてクロスする。

 

 そしてお互いに向き合う。

 

 勝ったのは?

 

真「ぐっ、」

 

ダーク「ぐはぁ…」

 

 俺はなんとか踏みとどまったが、ダークは倒れた。

 

真「か、勝った…」

 

皆「や、やったぁ!」

 

 その時

 

「調子に乗るのもここまでだ」

 

 そしてダークが現れたときと同じように落雷し、その中から一人の男が出てくる。

 

 その男とは…

 

全員「ダーラ!」




 はい!第84話終了

 次回は真対ダーラです!

 ではでは!

 さようなら


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第85話 衝撃のカミングアウト

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はダーラも出てきて勝負します。

 それではどうぞ!


side真

 

全員「ダーラ!」

 

ダーラ「久しぶりだな。人間。いや、はじめましてかな?」

 

 そう言ってダーラは倒れているダークに近づく。

 

ダーラ「なんと無様な姿だ」

 

 と、ダークに言い放つ。

 

 そして俺達の方を見る。

 

 その瞬間

 

 パヒュン

 

 風を切る音が聞こえた。

 

 そして背後を見ると、なんと大爆発を起こした。

 

ダーラ「ははは、ほんの小手調べだ」

 

 小手調べでこの威力…ただ者じゃない。

 

ダーラ「だが、見たところ、一番の戦力がこんなんじゃ負ける気がしないな」

 

 確かに俺はダークとの戦いでかなりボロボロだ。

 

 だが、やらなければならないから立ち上がるのだ。

 

 その時

 

霊夢「あんたの相手はこいつじゃないわ。私達よ!」

 

 そう霊夢は一歩前へ出てそう言った。

 

真「何を言ってるんだ!」

 

霊夢「あんたは休んでおきなさい。あんたはダークを、一人で相手したんだから」

 

 そう言って霊夢達は俺の前に出る。

 

 止めろ!

 

ダーラ「遺言は?」

 

霊夢「そうね…強いて言うなら。あんたには負けない!それだけよ」

 

 止めろ!

 

霊夢「霊府《夢想封印》」

 

魔理沙「恋府《マスタースパーク》」

 

妖夢「人府《現世斬》」

 

 止めろ!

 

ダーラ「一度食らってみないと力の差は分からないようだな」

 

 そしてダーラは一瞬だけ、ものすごい量の霊力を放つ。

 

 その瞬間

 

 ダーラの足元にクレーターが出来、弾幕が近寄った瞬間、一瞬にして弾幕が消え去る。

 

 それだけじゃない。

 

 周囲にすごい衝撃波が出来、その風圧で吹き飛ばされそうになる。

 

霊夢「なら、肉弾戦はどう?」

 

 そうして一斉にダーラに殴りかかる。

 

 しかし、予想外なことに、ダーラは何もせず呆然一方だった。

 

 その時

 

 ダーラの口元がニヤリと曲がったのだ。

 

 その次の瞬間

 

 霊力で飛ばして、回し蹴りをして霊夢達を一網打尽にする。

 

ダーラ「どうした。威勢が良いのは最初だけか?」

 

 くそっ、情けない…情けない…

 

 皆が傷つき、戦っていると言うのに…

 

 俺はこんなところで見ているしか無いのか?

 

 いや、今は無理にでも戦わないと後悔する気がする。

 

『真…』

 

真「紬、最後の戦い。付き合ってくれるか?」

 

『もちろん!付き合うよ!』

 

真「そうか…ありがとう」

 

 そんじゃ、やってやりますか!

 

 そして、刀の鞘を握る。

 

 この刀を抜くのも最後になるかも知れないな…

 

真「ダーラ!俺はまだ戦えるよ」

 

ダーラ「ははは。面白い冗談だ。怪我人は大人しくおねんねしてな!後で料理してやるから」

 

 そして鞘を握っていた手を柄に移し、俺は柄を握ったままダーラに、向かって走り出した。

 

皆「真!」

 

 そして俺は直前で刀を抜いて斬りにかかる。

 

 かきぃぃん

 

 と、甲高い音が響く。

 

 この感触は!

 

 やはりと言うかなんと言うか、ダーラは霊力で作り出した剣で防いでいた。

 

真「そう来たか…」

 

ダーラ「知ってたか?この霊力で作り出した剣は俺があいつに教えたんだ」

 

 だから二人とも同じ技を…

 

 しかし参ったな…状況はダークの時と同じだけど、霊力の量とかも桁違いだから更に強い。

 

ダーラ「どうした?こんなものか?こんなものなら俺を倒すことは一生無理だ!」

 

真「!?」

 

 くそっ、どうして、どうして…ここまで力の差が開いているんだ…

 

 悔しい…非力な俺は誰も守れやしない…

 

ダーラ「もう一度地に送り返してやる」

 

 そして、ダーラは俺を剣の側面で叩いて来た。

 

 それにより、俺は地面に倒れ込む。

 

ダーラ「お前は最後の楽しみにとっておいてやる。光栄に思え!」

 

 そしてダーラは皆の方に手を向けて弾幕を撃とうとし始めた。

 

 俺はその時、自然にこう言葉をこぼしていた。

 

真「……だ…」

 

ダーラ「あ?」

 

真「このまま見ているだけなんて嫌だぁぁぁっ!最期の最期まで、臆病で貧弱な人間であることは死んでも嫌だ。絶対にお前に最低限一撃入れてやる」

 

 俺はダーラに刀を向けながら宣言した。

 

 そしたら場は静まり返った。

 

 その次の瞬間、ダーラは腹を抱えて笑いだした。

 

ダーラ「ふははは!こ、この俺に一撃与えるだって?ムリムリ!ふははは…かすることもないって!」

 

 と、笑いながら言ってきた。

 

 俺はとっくの昔から死ぬ覚悟は出来ている。覚悟が出来た上で、いま、ここに立っているのだ。

 

 だけど、仲間が死ぬのは見ていられない。それは皆も同じ気持ちだろう。

 

 だから俺は守るんだ。

 

 俺の考える時間ではあまり交流がなかったメンバーだけど、今は大切な仲間だから守る。

 

真「ダーラ…俺が生きている間はこいつらには手出しさせねーぞ!」

 

 と、ダーラに言い放つ。

 

ダーラ「ほぅ…」

 

 と、いくつか弾幕を皆に向けて放つ。

 

 そして俺はそれを斬って破壊する。

 

真「だから言っただろ?俺が生きている間はこいつらには手出しさせないって」

 

 するとダーラはぱちぱちぱちと拍手し始めた。

 

ダーラ「お見事!まさか今の一撃が止められるとは思わなかった」

 

 こいつ、どんだけ俺をなめねんだ?油断しすぎだろ。

 

ダーラ「良いものを見せてもらった代わりに、良いことを教えてあげよう」

 

真「良いこと?」

 

ダーラ「そうさ」

 

 と、ダーラは語り始める。

 

ダーラ「これは数年前の話。君がそこにいる刻雨 龍生と出会って間もない頃の話」

 

 ん?俺の昔の話?

 

ダーラ「その頃、君の母さんが殺されたことがあったよね?」

 

真「あったけど…まさか!」

 

ダーラ「これなんだ?」

 

 そう言ってダーラは拳銃を取り出す。

 

ダーラ「実は、君の母さんを殺した犯人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺なんだよね」




 はい!第85話終了

 はい!今回の最期の方に出てきた話は、別作品として無意識の恋 過去編として出しております。

 それでは、次回はダーラが語る過去の話です!

 それでは!

 さようなら


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第86話 真の過去。          許さない。真、怒りのパワーアップ

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真の過去の秘密と幻想入りの秘密が明らかになります。

 それではどうぞ!


side真

 

ダーラ「実は君の母さんを殺した犯人…俺なんだよね」

 

 俺はその衝撃のカミングアウトにより硬直してしまった。

 

 俺なんだよね…俺なんだよね…俺なんだよね…と、頭の中を何回も木霊する。

 

 お、俺の母さんを殺した犯人…

 

 誰だって驚くであろう。何せ、母さんが殺された場所は現代なのだから。

 

 それなのに、自ら犯人となのる人物は幻想郷に居る。

 

 完全に思考停止状態だ。

 

龍生「お前が…真の母さんを…」

 

 事情を知っている龍生は俺と同じく驚いている。

 

 他の者も驚いては居るがいまいちピンと来ていないみたいだ。

 

ダーラ「そう。さあ、今ここで真実をすべて話そう」

 

 そしてダーラは語り出す。

 

ダーラ「俺はあの頃から幻想郷に住まう人をすべて殺そうと計画していた。

 しかし、あの頃の俺だけでは力不足だったため助っ人が欲しかった」

 

真「それがポリオンなのか?」

 

ダーラ「そうさ」

 

 と、ダーラはうなずくがすぐに否定した。

 

ダーラ「俺の助っ人候補はポリオンだけじゃ無いんだ。君だよ」

 

真「俺?」

 

 衝撃の事実を告げられ、更に頭が混乱する。

 

ダーラ「そうさ。初めはそこにいる龍生も助っ人に加えようとしていた。だがしかし、そいつは自らの手で親を(あや)めるほど、いじめられ、心が病みきっていた。そんな状態の彼に近づいたら俺が殺されかねなかったため断念した」

 

 前聞いたことある。

 

 龍生はすごくいじめられていた、町全体で

 

 そのためどんどん心が壊れていき、最後には自分の親を殺して、俺の町に来たと言っていたな。

 

ダーラ「俺の助っ人の対象としては、人間を恨んでいるかと言うところに尽きる。そのため、同じく人間を恨んでいる可能性がある海藤 真。つまり君にターゲットを変更したのだよ」

 

 最初は龍生を狙っていたが、龍生に近づくと自分が危険だと思い俺に変えたのか…

 

 恨んでいる…恨んでいるか…確かにあの頃はいじめられたりしたし恨んでいたかもな。

 

ダーラ「しかし、予想外の事が起きた」

 

 なんとなく分かった。こいつの予想もしていなかった出来事が

 

真「俺と龍生の接触…だろ?」

 

ダーラ「そうだ。しかもすぐに仲良くなりやがった。そのため、俺は自由に動けなくなった」

 

 確かに、こいつにとっては龍生と俺の接触は痛かったんだろうな。

 

ダーラ「そこで俺はこんな方法を思い付いた。君の前で君の母さんを殺してやろうと」

 

真「…」

 

ダーラ「そこで孤立したところを幻想郷にと」

 

 そしてダーラはしかし、とつけて続きを言った。

 

ダーラ「上手いこと行かず、君は龍生の元へと駆け込んだ。…残念だ…まぁ、そのあと、龍生が居ないときにこっそりと連れてきたんだがな」

 

真「…」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sideこいし

 

 真の辛い過去、それらすべてを知ってしまった。

 

 そして真実を知った真はうつむいたまま固まってしまった。

 

 そして、真は震え出す。

 

真「はは、ははは、はははははは」

 

 壊れたように笑いだした真

 

 うつむいているので表情は分からないけど、絶対に怒ってる。

 

ダーラ「どうした?怒りで壊れたか?ふはは。じゃあもうひとつ。なぜこの世界に連れてきたのに、仲間になるよう勧誘しなかったか。それは、古明地 こいし!君だよ」

 

 え?私?

 

ダーラ「その頃はまだ、計画が整っていないからバレたら大変だから慎重に行動していたんだ。そして、いつ接触するかと考えている間に君は幻想郷(ここ)の住民と関わり過ぎてしまった」

 

 それって?

 

ダーラ「関わり過ぎたせいで、君は余計な感情を持ち始めた。仲間、友情、そして愛情これらが君の人間への憎しみの感情を薄くしてしまった」

 

 そして真の笑いが止まる。

 

ダーラ「どうだ?これが真実だ。だから君の遺伝子から作り出したんだ。あいつをな」

 

真「…」

 

ダーラ「どうした?驚きすぎて言葉にもならんか?」

 

真「…さん…」

 

ダーラ「?」

 

真「許さないぞぉぉぉっ!」

 

 真が叫んだら瞬間天気が荒れてきた。

 

 そしてどんどん霊力が膨らんでいく。

 

魔理沙「なんなんだぜこれは!」

 

霊夢「怒りね…怒りが彼を強くしている」

 

真「よ、よくも…よくも…母さんを…許さない…」

 

 真の表情は怒りに染まっている。

 

 勝てるかも知れない、この力なら

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 ち、力が溢れてくる。

 

 これなら奴を!

 

 奴は絶対に許しちゃいけない。

 

『あわわわ!すごい霊力量だよ!すごい!』

 

真「紬…いくぞ!」

 

 そして霊力を刀に込める。

 

真「はぁぁぁぁっ!」

 

 と、叫びながら刀をふる。

 

 霊力斬を放ったり、霊力強化で直接斬ったり。

 

 しかし、どれも防がれる。

 

 しかし、さっきと違うことは、楽々ではなく、こっちが押している事だ。

 

ダーラ「ちっ、きりがない。こちらが押されている。どうにかしないと」

 

真「どこを見てるんだ!」

 

 と、斬る。

 

 しかし、かすった程度

 

ダーラ「くっ、じゃあな。お前はやはり最後にすることにした」

 

 と、俺の目の前からダーラは姿を消した。

 

 その時

 

「きゃぁぁっ!」

 

 と、聞き覚えのある声の悲鳴が聞こえる。

 

真「こいしっ!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sideこいし

 

 二人の戦いを見ていたら急に目の前にダーラが現れた。

 

こいし「え?」

 

ダーラ「まずは、あいつの心にダメージを与えることにした」

 

 え?それって

 

ダーラ「じゃあ。犠牲者一人目は君だ」

 

 そして私に特大の弾幕を放ってきて私は吹っ飛ぶ。

 

こいし「きゃぁぁっ!」

 

 そして私はなんとか致命傷は避けることができ、お姉ちゃんが私をキャッチしてくれた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 こいしが攻撃された…こいしが攻撃された…

 

 そしたら、さとりがこいしをキャッチしているのが見えた。

 

真「あ、あ、ああアアア゙ア゙っ!こ、こいしを!よくもこいしをぉぉぉっ!攻撃しやがったなぁぁっ!」

 

 パリン

 

 と、何かが割れた音が聞こえた。

 

『こ、これは!《ブレイク・ザ・リミット》!神しか使えないスペルカードなのに!』

 

 回りのものが俺の霊力によって壊れていく。

 

ダーラ「くっ!?」

 

真「ダーラ。こいしを攻撃したお前を絶対に許さない」




 はい!第86話終了

 怒り狂う真さん、果たしてどうなるのか?

 次回は怒る真対ダーラです!

 それでは!

 さようなら


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第87話 新能力 ダーク、復活

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回も真対ダーラです!

 それではどうぞ!


sideこいし

 

 ゴゴゴゴと大地が揺れている。

 

 真の霊力を感じて悲鳴をあげているのだろう。

 

 そして、あんな怒った真を今まで見たことが無い。

 

 たぶん怒りを力にかえているのだろう。先程より霊力量が上がり、そのすさまじい霊力に私も飛ばされそうになる。

 

龍生「あ、あいつ…ここで終わらせる気だな。この悲劇のショーを」

 

 と、龍生は呟く。

 

 そして私は祈る。

 

 どうにかここで無事、この異変…時を越えた大異変を終わらせて!

 

真「俺はお前を許さない…絶対にだ」

 

 そう言って真はダーラに向けて刀身を向ける。

 

 その次の瞬間、刀が白く光だした。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 俺は刀に霊力を込める。

 

 すると白い光をだし始めた。

 

『ねぇ。真って神だっけ?』

 

真「俺はただの少し常人場馴れした人間だよ!」

 

 と、言ってから、俺はダーラに向かって走り出す。

 

 しかし、そう上手く近づかせてもらえるわけもなく、ダーラは俺に大量の弾幕を放つ。

 

 しかし、俺も負けじと方っ橋から弾幕を斬る。

 

ダーラ「ちっ、おとなしくやられろ!」

 

真「俺はやられるわけにはいかないんだ!」

 

 そして、俺はダーラに刀を降り下ろす。

 

 しかしダーラも霊力で作った剣で防ぐ。

 

 その瞬間、刀と剣がぶつかった衝撃で衝撃波が生まれる。

 

 その衝撃波で周りの岩が木っ端微塵になる。

 

龍生「なんて衝撃波だ!」

 

音恩「と、飛ばされる!」

 

 そして俺とダーラは飛び退く。

 

ダーラ「く、急激にパワーアップしたみたいだな」

 

真「お前の力はこんなものか?」

 

 そう言い、俺は地面を蹴ってダーラに近づき、刀を降り下ろす。

 

 カキィィィン

 

 と、またもや防がれてしまう。

 

ダーラ「お前、学習したらどうだ?」

 

真「俺がそんな同じことを繰り返すと思うか?」

 

ダーラ「なにっ!?」

 

 そして俺はダーラに膝蹴りを食らわす。

 

 そしてダーラは膝蹴りをもろに食らい、吹っ飛んでいった。

 

 しかしダーラは空中で体勢を建て直し、着地する。

 

 そしてダーラはズボンの砂ぼこりを払う。

 

ダーラ「ほう…なかなかやるな…」

 

 すると今度はダーラから向かってきた。

 

真「ぐはっ」

 

 そして俺は腹を殴られる。

 

ダーラ「追い討ちだ」

 

 そして回し蹴りされて俺は吹っ飛ぶ。

 

真「がはっ」

 

 ドカーンと残っていた大岩に思いっきりぶつかる。

 

 く、くそう…

 

『おかしい…このスペルの効果はこんなものじゃ無いはず…まさか!完全には発動しきれていない不完全な状態って事?』

 

真「だ、ダーラ…まだ、終わって無いぞ…」

 

 そして岩から離れる。

 

真「思い出したよ…全部…幻想郷に来てからの事、こいし達と出会ったときの事…異変を協力して解決していたこと…今の衝撃で…全部」

 

 と、ゆっくりと歩いてダーラに近づく。

 

ダーラ「なんだと!く、近寄るな!」

 

 そしてダーラは俺に弾幕を放つ。

 

 しかし俺はそんなのは気にせずに直進する。

 

 ドカーン、ドカーンと俺に何発か当たるが気にせずに直進する。

 

ダーラ「な、なぜだ!なぜ効かない!化け物めが!」

 

 と、更に弾幕を放ってくる。

 

 そして俺はキッと睨む。

 

 その瞬間、周りの弾幕が一瞬にして消え去る。

 

『今のって!』

 

 そして俺はダーラから10m位の場所で立ち止まる。

 

ダーラ「今のはどうやったんだ!」

 

真「ちょっとしたマジックだよ」

 

『もしかして、怒りで新たな能力が目覚めたの?』

 

真「みたいだ。だが、これは霊力をものすごく消費する。神力だとそうでもないみたいだが、まぁ、普通の状態じゃ使えない能力だ」

 

 その時

 

 ガタッ

 

真「俺がなぜこんなにも怒っているか教えてやろうか?」

 

龍生「お、おい、真!」

 

真「仲間を…大切な人を殺そうとしたことだよ…まぁ、お前にとっての大誤算を教えてやろう。それは、俺達の友情はダークなんかじゃ壊せないと言う事だ。俺達の友情は何よりも(・・・・・・・)固い(・・)んだ!」

 

 その時、

 

 視界の端で何かが動く。

 

龍生「ダークが目を覚ました!」

 

真「何っ!?」

 

 そしてダークは立ち上がる。しかしうつむいたままだ。

 

ダーラ「よーし、お前、真の遺伝子をそのまま受け継いでいるんだからもう回復してるだろ?なら、俺を助けろ!」

 

 しかし、ダークは動かない…

 

ダーラ「おい!」

 

ダーク「友情…仲間…大切な人…」

 

ダーラ「おい!聞いてるのか!」

 

ダーク「俺に…」

 

ダーラ「?」

 

ダーク「俺に指図するな罪人!」

 

 そう言い、ダークはダーラに俺に最初に放ったようなでかい弾幕を放った。

 

ダーラ「ぐあっ!ごふぁっ!」

 

 そしてダーラは流石にそれには耐えきれずに吹っ飛ぶ。

 

ダーラ「な、き、貴様!お、俺を裏切る気か?」

 

ダーク「黙れ罪人!俺は何が悪で何が正義かやっと分かっただけだ」

 

 そしてダークは手を大きく左右に広げながら上空に登っていく。

 

ダーク「確かに…俺の罪は海より大きく(・・・・・・・・・・)深い(・・)…だが、ダーラ!貴様の罪は宇宙より大きいぞ!」

 

 そしてダークは俺の横に降り立つ。

 

 すると、ダークは俺達の方に向いて頭を下げた。

 

ダーク「すまなかった…君達を殺そうとし、幻想郷に生きるもの全員を始末しようとしたこと…いまさら頭を下げたところで虫が良すぎる気がするが…今までの事をすべて詫びる」

 

 と、深々とダークは頭を下げてきた。

 

真「ああ、もういい。だからあいつを倒すのを手伝ってくれ」

 

ダーク「分かった」

 

 と、ダークは俺と同じような刀を霊力で作り出した。

 

ダーク「お前らのセンスで名付けるとしたら…邪剣【ダーク神成り】」

 

 と言い、ダークは刀をダーラに向ける。

 

ダーラ「ちっ、恩知らずめが!」

 

真「さぁ…お前の負けだ!ダーラ!」




 はい!第87話終了

 次回は真&ダーク対ダーラ。果たして勝つのはどちらか!

 それでは!

 さようなら


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第88話 決着             ありがとう私の好きな人

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回で決着です!

 それではどうぞ!


side真

 

 俺はダーラに向かって駆け出す。

 

 そして刀を構えて霊力を込める。

 

真「今までの借り、すべてここで返させてもらう!」

 

 そして俺はジャンプして刀を降り下ろす。

 

ダーラ「くっ、」

 

 するとダーラも霊力で剣を作って防いできた。

 

ダーク「俺も居るのを忘れないで貰いたい」

 

 そしてダークも刀をダーラに降り下ろす。

 

 そしたらダーラは剣をもう一本作ってダークの刀を防ぐ。

 

 しかし、さすがのダーラでも二人同時に相手するのは厳しいらしく隙ができた。

 

 すると、ダークも同じことを思ったらしく、二人同時に膝蹴りを食らわし、蹴り飛ばす。

 

 するとダーラは吹っ飛んでいき、岩にぶつかりその岩を砕いて飛んでいった。

 

 さすがはダークと言った所だ。俺と全く同じ思考を持っているのか、コンビネーション抜群だ。

 

ダーラ「くそ、…どうしてだ…どうしてこんなにもこの俺が苦戦しているんだ…」

 

 するとダークは一歩前に出る。

 

ダーク「今まで貴様がやって来たことが今、すべて帰ってきた…それだけの事だ」

 

 そう言ってダークは刀をダーラに向ける。

 

 これなら勝てる!

 

龍生「頑張れ!」

 

音恩「頑張れ!」

 

鈴音「頑張って!」

 

こいし「頑張って!」

 

 皆が俺達を応援している声が聞こえる。

 

 皆の思いが一つになっていくのを感じる。

 

 そうだ。

 

 俺達はいかなる時でも力を合わせて乗り越えてきたじゃないか!

 

 その瞬間、俺の回りが白い光で包まれ出した。

 

 そしてダークの方を見るとダークも光っている。

 

ダーク「これは!」

 

真「皆の思いが一つになったんだ」

 

 さぁ、最終決戦だ。

 

 そして俺とダークはならんで歩く。

 

ダーク「お前は皆を殺し、大罪を犯した!この世から消える理由としては充分じゃないか?すぐに幻想郷の閻魔の所に送ってやるよ」

 

 と、ダークはダーラに向かって言い放つ。

 

 そして俺もダーラに向かって言う。

 

真「お前の敗因を教えてやろう。

 

 一つ。幻想郷を襲おうとしたこと。

 

 一つ。俺の母さんを殺したこと。

 

 一つ。大切な人を傷つけた事だ!

 

 ダーラ…一つ良いことを教えてやろう。守る(・・)ものがあるほうが強い(・・・・・・・・・・)んだ!」

 

 そして俺とダークは背中合わせになってダーラに刀を向ける。

 

ダーク「行くぞ俺」

 

真「分かった俺」

 

 そして俺達の刀をまばゆい光が包む。

 

 そして二つの刀が一つに合わさる。

 

真・ダーク「これが俺達の合体スペル!合体刀《合体神成り》」

 

 そして俺とダークは一緒に一つの刀を持ってダーラに向かって走る。

 

 そして二人で刀を降り下ろす。

 

 しかし、ダーラも剣を作って対抗してくる。

 

ダーラ「ぐぐぐ…」

 

真・ダーラ「これが、お前の被害にあったもの…そしてこの幻想郷皆の思いだ!」

 

 そして、俺とダークの刀はダーラの剣を砕いた。

 

ダーラ「そんな…バカな…あり得ない…そんなの絶対に認めんぞぉっ!」

 

 そしてダーラが真っ二つになる。

 

ダーラ「ぐわぁぁっ!」

 

 そしてダーラの体が消滅する。

 

 そしてダーラが消滅したら刀が元に戻る。

 

真「や、やった…やったのか?」

 

ダーク「これで終わり…ぐっ」

 

 すると急にダークが苦しみだした。

 

ダーク「ぐ、ぐぐぐ…ぐわぁぁっ!」

 

 そしたらダークの体の左半身がなんと、ダーラになった。

 

ダーク「に、逃げろ…、俺が完全にダーラになる前に!」

 

ダーラ「終わったと思ったか?俺がそう簡単に諦めるとでも思ったか?」

 

 本当にしつこいやつだ。

 

 まさか!ダークに乗り移るなんて、なんて生命力だ。

 

 そして俺は刀を構える。

 

ダーク「は、早く!」

 

ダーラ「ほら!早く意識を手放せ!」

 

ダーク「だ、誰が…言いなりにならないと言ったはずだ」

 

 そしたらなんと、ダークは霊力で銃を作り出し、自分の頭に向ける。

 

ダーク「もう、言いなりにはならない!」

 

真「やめろ!」

 

 バンっ

 

 そして、その破裂音が聞こえた瞬間、ばたんとその場にダークは倒れた。

 

真「ダークっ!」

 

ダーラ「ぐ、ぐあっ!バカな!」

 

 そしてダークのの体から煙が出始めた。

 

 そしてその煙はどんどんと上空に登っていき、空を覆い尽くした。

 

 嫌な予感しかしない。

 

 その次の瞬間、煙がダーラの形になった。

 

ダーラ「ま、まだだ…まだ、終わらないぞ!」

 

 本当にしつこい奴だ…

 

 だが、ダークの死を無駄にしたくない。

 

真「これが最後だ!」

 

 そして上空のダーラに突っ込み、そして刀を刺す。

 

ダーラ「ぐ、ただでは死なんぞ!」

 

真「へ?」

 

 その瞬間

 

 ドカーン

 

真「畜生めぇぇっ!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sideこいし

 

 上空で大爆発が起きた。

 

こいし「真!」

 

 そして煙が晴れて空から紬だけが落ちてきた。

 

 そして爆発が起きたところには他には何も無かった。

 

こいし「紬!真は?」

 

紬「…爆発が起きたときに私をかばって…」

 

 嘘…信じたくない…真が死ぬなんて…

 

龍生「真…それがお前の本当に悔いが残らない選択だったのか?」

 

 ダーラには勝ったけど…当たりは暗い雰囲気に包まれていた。

 

 そして静寂を破ったのは霊夢だった。

 

霊夢「異変も終わったことだし、帰りましょ?」

 

 しかし誰一人として動こうともしない。

 

 すると霊夢は呆れたような声で

 

霊夢「はぁ、あんた達ねぇ、真はこんな風に悲しんでほしいなんて思って無いはずよ?だから顔をあげて今を生きるのよ、真達の分も」

 

 そしたら皆顔を上げた。

 

魔理沙「そうだな!霊夢の言う通りだ。じゃあ、霊夢!宴会するぞ!」

 

霊夢「あ、あんたはもう少し悲しみなさいよ!」

 

 やっぱり霊夢は強いな…

 

 そして私は涙を拭いて顔をあげる。

 

こいし「じゃあ、幻想郷を救えたことを祝して宴会しよう?」

 

 と、笑顔で言った。

 

霊夢「あんたは恋人だったんだから、その…大丈夫なの?」

 

 霊夢なりに精一杯気を使って言ってくれたのだろう。

 

こいし「大丈夫だよ!私は前を向いて生きる!」

 

 だから、忘れないよ。絶対に…

 

 真…私の好きな人

 

 第最終章 完結




 はい!第88話終了

 今回で最終章完結となります。

 ですが、あと少し続きますよ!

 次回からはエピローグに入ります!

 それでは!

 さようなら


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エピローグ コラボ&afterstory
第89話 現象を操る男         コラボ~東方想幻華~


 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はもこもちさんの東方想幻華とコラボさせていただくことになりました!

 で、愛原 奏さんに来てもらうんですが、独断で、こいし繋がりと言う事でこいし編から来てもらいました!

 それと、キャラ崩壊、僕が間違って捉えた設定等があるかも知れません。

 そして今回は両方の小説でのコラボです。もこもちさんの東方想幻華でも僕とコラボしているので見に行ってみて下さい!

 で、今回からはエピローグに入ります。

 もうしばらく続く予定です。

 それではどうぞ!


side龍生

 

 以前のダーラやダークが幻想郷を襲ってきた最大の異変から数日

 

 あの異変は幻想郷に今までに無いくらいの被害をもたらした。

 

 あらゆる建物が崩れ、大地に大きなクレーターがあちこちに出来た。

 

 そしてここ、地霊殿にも少なからず被害をもたらした。

 

龍生「はぁ…なんか、あいつの存在がどれだけ俺達の中で大きかったか漸く理解できたわ」

 

 と、俺はさとりに言う。

 

 俺は昼下がりさとりと紅茶を飲んでいた。

 

 なんか、いつものように騒ぐ気分になれず静かに紅茶を飲みたい気分だったのだ。

 

さとり「そうね…こいしと紬もすっかり元気が無くなってしまって…」

 

 そう。

 

 いつも元気だったこいしと紬は特に他のものよりも落ち込んでいる。

 

 そりゃそうだよな。

 

 こいしの方が紬よりも付き合いが長いっていっても紬は真の事を相当気に入ってたみたいだしな…

 

 それにこいしの方に関しては恋人を失ったからな。俺は恋人が居た経験は無いから分からないけど、恐らくかなりのショックだったと思う。

 

 俺だってショックなんだから…でも真がダーラに母さんを殺された悲しみや真を失ったこいしの悲しみに比べればたいしたこと無いけどな。

 

さとり「そうだ!悲しさを紛らすために今から気晴らしにでも皆で散歩してきたらどう?少しはましになると思うのだけど…」

 

 と、さとりは提案してきた。

 

 その提案は俺にとってはかなり助かる。このままなにもしないともっと悲しくなりそうだからな。

 

 だから俺はこう答えた。

 

龍生「じゃあ今から行ってくる」

 

 そしてこいしと紬にも聞いたら『まぁ、気晴らしに少しなら』とのこと

 

 そして俺達は気晴らしに近くの森に向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

近隣の森

 

 空気が美味しい…

 

 俺達は地霊殿の近隣の森にやって来ていた。

 

 空気が澄んでいてすごく美味しい…

 

 向こうではここまで空気が澄んでいる何てこと無かったな…

 

 俺達の間に会話こそ無いが、確かに気晴らしにはなっている。

 

 こいしと紬もさっきまであったどんよりしたオーラも今は消えている。

 

 その時

 

「あれ?ここどこだ?」

 

 と男性の声がした。

 

 言葉を聞く限りでは恐らく道に迷ってしまったのだろう。

 

 そして声のした方を見ると、雰囲気が真に似ている男が居た。

 

 銀髪で黒い長ズボン、白いシャツを来ていてその上に赤いパーカーをチャックを閉めないで来ている。

 

 ここは声をかけて助けてあげよう。

 

龍生「あの…」

 

 と、俺が声をかけると一瞬遅れて返事が帰ってきた。

 

「はい!」

 

龍生「何かお困りですか?」

 

「あ、実は急に地形が変わり、進むべき道がわからなくなったんだ…こいしに自分から買い物行ってくる!と言って飛び出した矢先に迷うとか…」

 

 な、なんか相当落ち込んでいるみたいだ。

 

 男は肩をガクッと落とす。

 

 って言うか、後半は声が小さくて聞こえなかったがこの人、今こいしって言った?もしかしてこいしの知り合いだろうか?

 

 とりあえずこいしに聞いてみよう。

 

龍生「こいし!この人知り合いか?」

 

 と、聞くと「知らない」って言っていた。

 

 どういう事だ?

 

 そしたらなんと男はこいしって言葉に反応した。

 

 そして男はこいしを見つけるや否や嬉しい半分戸惑い半分で問いかけた。

 

「こいし、何でここに?」

 

こいし「誰?あなた」

 

 男の方は知っているみたいだけどこいしは知らないみたいだ。

 

 うん。考えられる可能性は1つしかない。

 

龍生「たぶんあなたは別の幻想郷から来たんだ」

 

「え?別の幻想郷から?」

 

 紫の奴…こんなときにまで暇潰しにか?

 

龍生「たまにあるんですよ…あのBBAが気まぐれに」

 

 そこまで言った瞬間、俺は謎の浮遊感に襲われた。その直後、俺は重力に従って落下した。

 

 そして俺はその落下した先でものすごい恐怖を味わった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「だ、大丈夫か?」

 

 ま、まさか、お説教を食らわせられた後、紫お姉さんって100回言うまで返してもらえないとは思わなかった…

 

 こ、怖い…

 

龍生「あ、ああ…大丈夫だ」

 

 と、言った後、俺は立ち上がる。

 

龍生「そう言えば自己紹介してなかったな」

 

「そうだな」

 

龍生「じゃあ俺達から!俺は刻雨 龍生。人間だ」

 

こいし「私は古明地 こいし!」

 

紬「私は紬!今は神様。刀になれるよ!」

 

 と、俺達が名乗ると男も名乗ってきた。

 

「俺は愛原 奏だ」

 

 奏か…だが、人間ではないみたいだ。奏の持っているのは妖力だ。なんかの妖怪みたいだ。聞いてみるか。

 

龍生「なぁ、奏は妖力が多いけど何の妖怪だ?」

 

奏「確か竜人だったと思う」

 

 竜人か…初めて聞くな…やはり世界は広い

 

龍生「能力はあるのか?」

 

奏「確か【現象を操る程度の能力】だったはず。発火現象とか心霊現象とか」

 

 それはすごいな。

 

龍生「俺は【穴をあける程度の能力】だ」

 

奏「なんと言うか…ショボいな」

 

 放っとけ!

 

龍生「とりあえずここにいても仕方ないから地霊殿に来るか?」

 

奏「ああ、行く」

 

 そして俺達は奏を連れて地霊殿に帰った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

地霊殿 庭

 

奏「なんと言うか、今は別の所に住んでるけど長い間暮らしていたから安心感がある」

 

 へぇ、あっちでは地霊殿に住んでるのか!

 

 通りでこいしを知っている訳だ。

 

龍生「あっちではこいしと仲良いのか?」

 

奏「うーん…仲良いって言うか…奥さん?」

 

 おおっと!これは予想外の返答が帰ってきた!

 

 まさかの夫婦でした。

 

龍生「って事は料理は奏が作ってるのか?」

 

 たぶんそうだろう。

 

 以前のこいしの作った手料理…あれは無惨なものでした。

 

 さすがの真もまがまがしいシチュー?を見て苦笑い

 

 でも、真の良いところは残さず食べた所だな。

 

 俺達がギブアップしかけてたのに真は「彼女の作ったものを残すわけにはいかない(キリッ」って言っておかわりしていたからな…あれは勇者だった。

 

奏「いやぁ、俺は料理なんて出来ないよ。いつもこいしが作ってるんだ」

 

龍生「えぇっ!」

 

 あ、あのこいしが料理だと!

 

 もしかして向こうのこいしって料理が出来るのか?

 

 同じもとから居る人物でも違うんだな…やっぱりこの世界は奥が深いな。

 

こいし「え?そうなの?ねぇねぇ、そっちの私はどんな感じ?」

 

 よかった、こいしは元気を取り戻したようだ。

 

 今は奏の世界の自分の事が気になるようだ。

 

奏「どんなか…そうだな…君のように可愛くて、そして他人思いの優しい子だ」

 

 やっぱりそこだけはどの世界でも変わらなく優しい子と言う事か。

 

こいし「へぇ~」

 

 こいしは奏の話に興味津々と言った感じで聞いている。

 

 俺も他の世界の事には興味がある。

 

 そんな話をしながら俺達は建物内に入っていった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

地霊殿内

 

さとり「そう…別の…いわゆるパラレルワールドからね…」

 

龍生「俺が思うにあいつだと思うんだ」

 

さとり「気持ちは分かるけどその言葉を発したら…」

 

 そこまで言うとさとりは急に青ざめて無言になった。

 

 俺達は帰ってきてすぐに状況を説明、そしてすぐには帰れないことを考慮し、部屋を用意してもらった。

 

 奏はと言うと「こいしが心配してるかも!あー!どうすれば良いんだ!」と言う感じだ。

 

 とりあえず紫に聞いてみるか…

 

龍生「紫!」

 

紫「何よ」

 

 と、いつものごとく、テーブルを挟んで向かい合って話をしていた俺とさとりの間に急に現れる。

 

龍生「今回の、紫のせいだろ?」

 

紫「私、ついさっきまで寝ていたのよ…そんなことする余裕は無いわ…ったく…私が冬眠していたのに異変が起きたせいでよく眠れなくて今眠いのよ!だから邪魔しないで」

 

 と、すぐに戻っていってしまった。

 

 冬眠期間中も働いていたからよほどお疲れらしい。

 

 お疲れ…じゃなくて!

 

 え?今回の紫の仕業じゃないとしたら誰なんだよ!

 

 奏は「急に地形が代わった」とか言っていたよな。

 

 分からねー!全然分からねー!

 

 あ!そうだ!結界を管理しているのが霊夢だったよな?なら聞けばなにかがわかるかも知れないな。

 

 よし!そうと決まれば。

 

龍生「奏!こいし!紬!今から博霊神社に行くんだが来るか?」

 

奏「ああ、一応霊夢には挨拶しておこうかな」

 

こいし「うん…」

 

紬「せっかくだしついていこうかな…」

 

 やはり地上となるとこの前の異変を思い出してしまうらしい。

 

 また元気が無くなってしまった。

 

 だが、一応霊夢に話に行かなくてはならないわけで、かわいそうだけど行くしかないんだよな。

 

龍生「じゃあ行くか!」

 

 そして俺達は博霊神社に向かった。




 はい!第89話終了

 今回はもこもちさんとのコラボでした!

 もこもちさんの東方想幻華でも僕とのコラボをしています。

 僕も読んでます!すごく面白いですよ!ここよりも砂糖がより多めです!元より僕の小説には砂糖なんて微量しか無かったか…

 次回も、もこもちさんとのコラボです。ここまで膨らむとは思いませんでした。

 是非、もこもちさんの東方想幻華も読んでみてください!

 今回のは双方コラボなのでもこもちさんの方でも僕とコラボしています!

 双方コラボ…ありがたい

 それでは!

 さようなら


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第90話 2本の刀           コラボ~東方想幻華~

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回も前回に引き続きもこもちさんの小説、東方想幻華とのコラボです!

 ここまでストーリー性のあるコラボは初めてですね。

 で、今回は博霊神社に突撃!そして奏が迷い混んだ真の理由とは!

 エピローグ…あれ?エピローグってなんだっけ?って位話が膨らむかも知れないな…このままだと…まぁ、僕的には良いんですがね。

 それではどうぞ!


side龍生

 

 俺達は博霊神社の階段を登っていた。

 

奏「あのさ…俺、思うんだけど」

 

龍生「なんだ?」

 

奏「神社の階段って…何でこんなに長いんだろうな」

 

 あーその気持ちめっちゃ分かるわ!

 

 なぜか神社の階段って長いよな…俺は神社に詳しくないから知らないけど

 

 飛んでいけば良いじゃん?と思うかも知れないけど…

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

回想

 

 俺達は地底から出るために出口の大穴に来ていた。

 

 しかし、この地底から出る方法は不便だよな…

 

 この大穴は空を飛べなくちゃ利用出来ない。

 

 空を飛べなくても行ける迂回ルートは鬼(危険)や大蜘蛛等の危険生物が住んでいらっしゃるから普通の人間だったら地底から出る前に鬼(危険)に消し炭にされるか、大蜘蛛に食われるから近づけないんだよな。

 

 以前真が記憶喪失になって帰るときはこのルートを使ったらしいが、無意識の使い方はこいしに教えてもらっていたため、無意識を使って見つからないで帰ってきたらしい。無意識…すごく便利…一家に一台ほしいね。

 

 そんなことを考えていると女子二人が先に飛び上がって、「早くしないと置いていくよ!」と声がしたので俺と奏は上を向いたんだ。

 

 後はご想像の通りだと思います。

 

 二人に半殺しにされた俺と奏は地底を出てからは博霊神社の鳥居に着くまで飛んではいけないと言う罰を食らったのでした。

 

 チャンチャン

 

回想終了

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 と言うわけで俺達の後ろをずっと低空飛行している少女二人に監視されているため飛べません。

 

龍生「つ、疲れた…」

 

 先に根をあげたのは俺でした。

 

 最近修行を怠ってたからかな?体力が落ちてきている。

 

奏「そんなに歩くのが疲れたなら飛んでみな?」

 

 と、俺の耳元でそんな悪魔の囁きをする奏

 

 俺は疲れていて罰の事をすっかり忘れていたため飛び上がってしまい。

 

 ドカーン

 

 少女二人のダブル弾幕が直撃し何段か先の階段に直撃する。

 

奏「あはは!ふふふ!あはは!あー腹痛てー!」

 

 くっそー!笑いやがって!

 

龍生「奏、よくも俺をはめやがったな!」

 

奏「ま、まさか、こんな言葉で普通に飛び上がるとは思わなかった!」

 

 声を出して笑ってはいないものの、目尻に涙を浮かべて腹を押さえて震えている。はい、バレないようにしてるかも知れませんが、はい、アウトです。笑ってますね?奏アウトー

 

 と、そんなやり取りをしている間に博霊神社に着いた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

博霊神社

 

龍生「よっしゃ!やっと飛べる!」

 

 ついにこのときが…飛べるって…良いね?

 

奏「ここまで長い階段を登りきった後だと、今まで登ってきた階段を眺めると爽快だね」

 

 あ、その気持ち、分かるわ!

 

 登山したあと、山頂から町を見下ろすと最高だよね?今までの苦労が報われた!って感じがする。

 

 そんな会話をしていると、霊夢が魔理沙を摘まみながらやって来た。

 

霊夢「うっさいわね…神社は騒ぐ場所じゃないのよ!」

 

魔理沙「おっす龍生。突然で悪いんだが助けてくれ!」

 

 本当に何があった!

 

 霊夢は不機嫌で今にも暴れだしそうな雰囲気だ。

 

 そして俺は縁側を見て状況が把握できた。

 

 どうせ魔理沙がハイスピードで博霊神社の縁側に突っ込んで崩壊したのだろう。

 

 そんで霊夢がぶちギレて今に至るのだろう。

 

霊夢「あれ?見慣れないのも居るわね。あんた誰?」

 

奏「あ、俺はあ「そんなことより」…」

 

 俺は無理矢理奏の自己紹介を遮った。

 

 仕返しである。

 

龍生「紫は今までずっと冬眠していたのか?」

 

霊夢「そうよ。それが?」

 

龍生「奏が(あ、奏って言うのね by霊夢)なぜか別の幻想郷から流れてきてしまったみたいなんだ」

 

 俺は霊夢に今までの経緯をすべて説明した。

 

 そうしたら霊夢は一瞬考えるそぶりをしてから話し出した。

 

霊夢「きっと結界の力が弱まったのね…あの異変であんな笑えない規格外のレベルの霊力を一気に放出したから少なからず結界にダメージが入ったのでしょうね」

 

 なるほど…あのときの真の霊力は確かに規格外だったからね。

 

 ほとんどあの霊力を出したときの風圧でクレーターが出来、岩や建物が崩れたと言っても過言ではない。

 

奏「あの異変?」

 

龍生「ああ、説明してなかったな…」

 

 そして俺は奏にこの間の異変の事を伝えた。

 

 すると奏はいつの間にか厳しい顔になっていた。

 

奏「そんなことが…こいしと紬は相当悲しいだろうね」

 

 と言って奏はこいしと紬の頭を撫でる。

 

 て、手慣れてやがる…流石、こいしを妻に持つもの…

 

奏「そうだ!死んだのなら冥界に居るかもしれない!」

 

 なるほど…真はそこまで地獄に行くような事をしていた記憶が無い。

 

 となれば冥界に居る可能性が高いな。

 

龍生「じゃあ次の目的地は冥界だな」

 

こいし「冥界に行くの?」

 

紬「妖夢…元気にしてるかな?」

 

 自分がとても落ち込んでても他の人を気にかけるんだな…いや、他の半人か?

 

龍生「じゃあ、霊夢、じゃあな!魔理沙、強く生きろよ」

 

 と、グっと親指を立てる。

 

魔理沙「助けてくれよー!」

 

 しかし俺は無視して飛び立つ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

冥界

 

 冥界…やはり階段が長い…

 

 流石の奏もこの階段を見て青ざめている。

 

龍生「行くしかない…」

 

 そして俺は階段に足をかける。

 

奏「あれ?龍生、飛ばないのか?」

 

 あ、今は飛んで登っても良いのか!

 

 だけど、ここ重力が不安定だから飛びにくいんだよな…まぁ、いいか。

 

妖夢「あれ?龍生とこいしと紬?あと…色違いの真?」

 

 確かに色違いの真っぽいが奏は真じゃないんだよな。

 

龍生「あ、妖夢!この人は…えーと…『そう』だ!」

 

奏「ちょっと分かりにくいぞ。文字列で『』(かっこ)ついてないと分からないぞ!?それと(これ)は『そう』じゃなく『かなで』って呼ぶんだよ!」

 

 メタイな!

 

 それにしても、あーこの感じ…久しぶりだわ…

 

 やっぱり漢字一文字で二つ読み方がある人にこのボケをすると面白いな。

 

奏「と言うわけで俺は愛原 奏だ。別の幻想郷から来たらしい」

 

妖夢「へー!別の幻想郷から?珍しいこともあるものですね」

 

 と、妖夢も興味津々のようだ。妖夢も元気でよかった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

妖夢「へー!刀で戦うんですね!今度手合わせしてもらって良いですか?」

 

 今の妖夢、相当強いからな。

 

 奏の世界の妖夢がどうかは分からないけどたぶんこっちの妖夢の方が強いんじゃないかな?

 

妖夢「切れぬものなど一切無い!」

 

奏「へぇ、自信満々だね」

 

 そんな話をしながら白玉楼まで案内してもらった。

 

龍生「妖夢いいのか?あそこまで降りてきたってことは何か用事があったんじゃないか?」

 

妖夢「いいんです。お客を優先するのも大事です。あと、買い物に行くだけだったのでたいした用事だったので」

 

 そして妖夢が白玉楼の扉をあける。

 

幽々子「あら妖夢。買い物に行ったんじゃ無かったの?あ!お客さんを連れてきたのね?いらっしゃい」

 

 と、幽々子はすぐに状況を察したようだ。

 

龍生「あの、ここに真の魂って居ますか?」

 

幽々子「来てないわよ」

 

皆「え?」

 

 じ、じゃあ、まさか地獄に?

 

幽々子「言っておくけど地獄も無いわよ。魂が来たらこっちに信号を送ってくるもの」

 

 ってことは生きてるのか?

 

幽々子「それもないわね。この世界に真の生命反応は無いもの。紫に調べさせたら外も居ないそうよ」

 

 マジか!ってかさっきから人の考えを読んで話すんじゃねー!さとり妖怪か!

 

 

 

さとり「くしゅん…あれ?風邪引いたかしら?」

 

 

 

奏「どう言うことだ?どこにも居ないって!」

 

幽々子「恐らく存在そのものが消滅したのね」

 

「流石はダーラ様だ。あいつを道ずれにするだけではなく存在そのものを消すとは!」

 

 その時、後ろから声がした。

 

 そこにいたのは

 

龍生「ポリオン…」

 

ポリオン「久しぶりだね?諸君。見たことの無い人物も居るから自己紹介をしておこう。私は闇の科学者、ポリオン!ダーラ様の幹部である」

 

奏「ってことはこいつが!」

 

 そして奏は腰にかけていた刀に手を伸ばす。

 

ポリオン「以前の私じゃありませんよ?なぜなら、更に修行をし、更に強くなった…今の私ならダーラ様に代わってこの世界を変えることだって可能!」

 

 ずいぶんなめられたものだな!

 

 そして俺とこいしは弾幕を放つ。

 

 しかし、いとも容易く弾かれてしまう。

 

奏「俺もやってやるよ!」

 

 そして奏は刀を抜く。

 

奏「行くぞ!咲!」

 

 …

 

 ……

 

 ………

 

 何?なにこの謎の沈黙…

 

奏「あ゙あ゙ーっ!咲は向こうの世界に居るんだった!」

 

 と、いきなり叫びだした。

 

 どゆこと?

 

奏「ならもう空っぽの咲名千里でなんとかしてやる!」

 

 そして奏はものすごい勢いで突撃して斬りかかる。

 

 しかし当然のように弾き返される。

 

奏「つ、強い…」

 

 そしたら紬が奏に近寄っていった。

 

紬「私も使って!」

 

 おおー!衝撃の提案!

 

奏「でも真って人しか使えないんじゃ?」

 

紬「いや、使えないことは無いよ?あれはご主人様を見定めるだけで他の人が使えないことは無いよ?」

 

 そこまで言うと紬は刀になり、宙に浮いた。

 

奏「妖刀【神成り】…」

 

 そして、奏が刀のしたに手をかざすと奏の手の上に降りてきた。

 

 そして奏は刀の柄を掴み、片手で持つ。

 

 そしてもう片方の手でもう一本の刀を手に取る。

 

 奏の二刀流…結構様になっている。絶対奏の世界のこいしが見たら更に奏の事が好きになると思うな。

 

『今からこの力の無い刀に力を与えるよ!』side奏

 

奏「え!そんなこと出来るのか?」

 

『出来るよ?神様だからね!』side奏

 

 そしたら急に奏の刀が光り始めた。

 

奏「これなら行ける!」

 

 なんかよく分からないけど凄そうな予感!

 

ポリオン「下らない子供騙しをしおって!」

 

 そしてポリオンは奏に隙間の無い弾幕を放つ。

 

奏「こんなもの!」

 

 そして奏は2本の刀で一瞬にしてすべての弾幕を斬る。

 

 そして奏は一気にポリオンとの距離を詰めて2本の刀で×のように斬った。

 

ポリオン「く、くそう…」

 

 あのときにとどめをさしきれなかった敵は奏がとどめをさしてくれた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

龍生「よく考えればあのとき、すぐに帰れたんだな…流れでこうなったけど」

 

奏「だな。でも楽しかったから良かったよ。俺は結界が歪んだときに来てしまったんだな。でもこの世界を救えて良かった。ありがとう。紬」

 

紬「いえいえ」

 

 いつになく紬も上機嫌だ。

 

紫「もういい?私は早くかえって冬眠の続きをしたいんだけど」

 

奏「それじゃ!また会えるといいな!」

 

龍生「おう!今度は俺達がそっちに押し掛けてやるよ!」

 

奏「それは忙しくなりそうだ。じゃーな!」

 

 そして奏は隙間の中に入っていった。

 

 さてとさとりに報告して来るか!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

「畜生めぇぇっ!」

 

 そして俺は爆発に巻き込まれた。

 

 そして俺は咄嗟に

 

「紬…」

 

 そう言って、人になった紬を両手で抱き抱えるようにしてダーラの大爆発から庇う。

 

 そして俺は意識を失った。

 

 そして俺は死に、地獄か冥界に行くはず……だった…

 

 チュンチュン

 

 小鳥のかわいらしい鳴き声が聞こえる。

 

 ああ…俺…死んだのかな?

 

 そして恐る恐る目を開ける。

 

 草木が生い茂った森だった。

 

 空気が美味しい…

 

 あれ?俺…死ななかったのか?

 

 その時

 

「あ、あなた大丈夫?」

 

 そして足音が近づいてくる。

 

 あ、ダメだ…意識が遠退いて…

 

「しっかりして!」

 

 そして俺は再び意識を失った。




 はい!第90話終了

 はい!今回でコラボ終了!

 いやぁ…楽しかったです!双方でのコラボなんて初めてでしたが、出来としては満足いくレベルではあります。

 もこもちさん!今回のコラボ!ありがとうございました!

 是非!もこもちさんの小説もよろしくお願いします!

 では、次回は今までとは少し違う展開の話になります。エピローグってなんだっけ?

 それでは!

 さようなら


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第91話 幻の都            タイムスリップした真

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回もエピローグです。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺は目を開ける。

 

 そして俺の視界に飛び込んできたのは…

 

真「知らない天井だ…」

 

 見たことが無い天井だった。

 

 ここはどこだろうか?

 

 その時、急に部屋の扉が開く。

 

「失礼します…って!目が覚めたんですか!?」

 

 と、一人の女の子が詰め寄ってきた。

 

 そして俺は服装は違うものの顔立ちから一人の人物を連想させた。

 

真「霊…夢?」

 

「霊夢?」

 

 そう、霊夢と瓜二つなのだ。

 

真「霊夢か?」

 

「あの…あなたは少し人違いをされていらっしゃると思います」

 

 人違い?どういう事だ?

 

「私の名前は博霊(はくれい) 霊華(れいか)と言います」

 

 博霊…霊華…どこかで聞いたような…は!

 

 霊夢の祖先…

 

 も、もしだ…この説が正しいならば…

 

真「もしかして…ここは…過去…?」

 

 俺は頭を抱えてしまった。

 

 そして霊華さんはそんな俺を不思議そうに見つめている。

 

霊華「しかしビックリしましたよ。ボロボロで傷だらけになって倒れているあなたを見つけたときは」

 

 確かに俺はあのとき爆発に飲み込まれて…あ!そうだ!

 

真「ここってやっぱり幻想郷なんですよね?」

 

霊華「げんそうきょう?」

 

 なんか知らないとでも言いたげな顔でこちらを見ている。

 

 じゃあここはなんなんだ?

 

霊華「ここは以前、この世界の創始者である八雲 紫が名前をつけたんです。それは『幻の都』と。これは外の人が来れないことからそう名付けたみたいです」

 

 幻の都か…昔は名前が違ったのか…

 

真「そういえば幻の都(ここ)にも妖怪は居るみたいですが、妖力が弱まって弱っているみたいです…どうしたんですか?」

 

霊華「あなたも妖力を感じ取れるんですか?」

 

真「まぁ、一応。それでなぜ?」

 

霊華「実は…」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

真「えぇっ!妖怪で実験を?」

 

霊華「はい。それで妖怪の力を利用してものすごい力を得ようと…」

 

 何でこんな酷いことを…

 

 妖怪だって生きてるんだぞ!はっ!思い出した。昔、妖怪の力を利用してものすごい力をつけた人物が現れたって

 

霊華「どこの国も戦に勝つことに必死なんです」

 

 そして霊華さんはうつむいてしまった。

 

 霊華さんも許せないのだろう。

 

 そんな非人道的な事

 

 俺も許せない。

 

真「そんなことして勝ってもそれは本当の勝利って言えるんでしょうかね」

 

 俺がそう言うと霊華さんは顔をあげた。

 

 そしてキラキラと潤んだ瞳で見つめながら言ってきた。

 

霊華「あ、あなたもそう思いますか?」

 

 そして身を乗り出して言ってくる。

 

 俺は思わず後ろに反ってしまう。

 

真「あ、ああ。そんな非人道的な事は絶対にダメだ!」

 

霊華「その、ひじんどうてきなって言うのが分かりませんが絶対にダメですよね!」

 

 そして俺と霊華は意志が合致した。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

真「そういえば、俺だけ名乗ってなかったな。俺は海藤 真だ。よろしく」

 

霊華「はい!よろしくお願いします。真さん」

 

 ああ…言葉だけで分かる。いい人だ…現代の博霊は金にがめつくてその上狂暴的な性格…ほんの少しこっちに来て良かったなと思ってしまっている自分が居る。

 

 ああ…でもこいしと離ればなれになったのは悲しいな。

 

真「そういえば霊華さんって普段何をしているんだ?」

 

霊華「ああ、私は普段は森に出掛けて人間に傷つけられた妖怪を見つけては手当てをしていますね」

 

 それって危険なんじゃないか?

 

 原理はいじめられっ子を庇うのと同じだ。矛先が自分に向くかもしれない。

 

 それって相当な勇気がある行動だよな。

 

真「よし、これからは俺も手伝うぜ!」

 

 俺がそう言うと霊華さんは驚いたような表情になった。

 

霊華「いえ、大丈夫です。第一危険です!」

 

 いや、何度も死に目にあった俺からしてみればこんなこと物の数に入らないんだがな。

 

 俺がここに来る直前だって、俺がここに来なければ俺は死んでいたからな。

 

真「こう見えて、俺って以外と強いんだぜ!」

 

 俺がそう言うと少し疑っているようだ。

 

 だってほら?俺は筋肉質じゃないって言うか…まぁ、着痩せするタイプが一番近いだろう。

 

 まぁ、普段から大きめのパーカーを来ているからあまり目立たないってのが一番の理由何だけどな。

 

 そういえば、霊華は俺の服装について一切突っ込んでこないな…まぁ、良いか…

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺達は少し歩いたところで休んでいた。

 

霊華「そう言えばさっきからずっと腰の辺りを気にしてますがどうしたんですか?」

 

 あ、無意識に行動してた。

 

真「いや、その…つい最近まではここに刀の鞘をつけていたもので…無いと落ち着かないって言うか…」

 

 まぁ、ほとんど鞘に入れることなんて無いけどな。刀の方が紬だから窮屈なんじゃないかって思って

 

霊華「じゃあ…今から刀を買いに行きませんか?」

 

真「はい!ありがとうございます」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 人里 武器屋

 

「へい、らっしゃい」

 

真「ええと…」

 

 しまった…俺は刀を最近はよく使ってたけどよく考えたら刀を見定める能力なんて無い。

 

真「ど、どれがお奨め何ですか?」

 

「じゃあこれなんかどうだい?」

 

真「じゃあそれを買います」

 

 そして俺は言われた通りの金額を出す。

 

「なんだ?これは」

 

真「え?何ってお金じゃないですか!」

 

「こんなゴミで刀を買えると思ったら大間違いだ!」

 

 まさか、過去と今じゃお金の単位は同じだけどお金は違うものなのか!

 

霊華「もしかして、真さんってお金が無いんですか?」

 

「金が無いやつは出ていけ!」

 

 そして俺と霊華は店から追い出されてしまった。

 

 しかし、これは困った…この世界では俺は一文無しだ。

 

 うう…厳しすぎるぜ…

 

 唯一の救いは最初に霊華さんに出会えた事だな。

 

真「よっしゃ!考えても仕方ねぇ!傷ついている妖怪が居ないか見回るのに戻ろうぜ買えると

 

霊華「真さんがそれでいいなら良いけど…」

 

 そうして俺と霊華さんは森に向かった。




 はい!第90話終了

 あと少しエピローグは続きますね。幻想郷の過去に飛ばされた真。果たしてどうなってしまうことやら。

 それでは!

 さようなら


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第92話 過去を生きる剣士

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回もエピローグになっております。

 あれ?長くね?まぁ、そんなの気にしないんですけどね。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺達は現在森の中を歩いていた。

 

 やはり一番辛いのがお金の単位が違うため現代のお金を使えない一文無しじょうたいだってことだ。

 

 刀もないし…

 

霊華「そう言えば聞いてませんでしたが真さんってどこから来たんですか?」

 

真「ああ…俺はみ___」

 

霊華「み?」

 

 危ない…ここで未来なんて言ったら信じてもらえないどころか怪しまれる可能性だってあるんだ。

 

真「み…南の方から旅をして来ましてその途中で武器が壊れたって事です」

 

霊華「そうなんですか!」

 

 うう…霊華さんはいい人だから嘘をつくのは心苦しい…

 

 しかし、まだ実感が湧かない。

 

 霊華さんも居るし地形も大分違う…だけど実感が湧かない。

 

 そして歩いているとある光景が目に留まった。

 

 妖怪が血だらけで倒れていたのだ。

 

霊華「また科学者の奴等ね…はぁ…嫌になっちゃうわ」

 

 残虐するんだっけ?妖怪がかわいそうだよな…

 

 そして愚痴を漏らしながらも妖怪の手当てをする。

 

 優しくて働き者…子孫様も見習って欲しいものだ。

 

霊華「よしっと!これで良いわね…後は…うわぁ…一番めんどくさいのが残ってる…」

 

 え?めんどくさいの?

 

霊華「ちょっと行ってくるから戻ってて」

 

 と、言いながら霊華さんは空を見る。

 

 もしかして

 

真「もしかして、冥界に用事でもあるんですか?」

 

霊華「一応ね…って何で知ってるの?冥界の事は私と紫しか知らないのよ!」

 

 あ、これはドジ踏んだ…

 

 どう切り抜けよう。

 

 うーん…

 

真「あ、そ、そう!たまたま噂が耳に入ってきて当たってたって言うだけ」

 

霊華「まぁ、良いわ。真さんも来る?」

 

真「はい!行きます!」

 

 危なかった…

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

冥界

 

霊華「そう言えば真さんも飛べるのね?」

 

真「まぁ、一応小さい頃から訓練を」

 

 ここは適当な事を言って誤魔化そう。

 

 俺と霊華さんが話をしながら飛んでいると横から一人の人物がもうスピードでやって来た。

 

 出迎えかな?

 

 と、思いたかったが刀を構えている…完全に臨戦態勢ですね?分かります‼

 

 そして刀は俺の体を貫通した。

 

真「ぐはっ!」

 

霊華「真さん!」

 

 そう言って大慌てで近づいてくる霊華さん

 

 ああ…心配してくれているのか?

 

 でもその必要は皆無…なのだけれども、ここはバレないためにも倒れた方が良いのかな?ちょっとこの霊華さん相手だと嘘をつくと心が痛いよ。

 

「ああ!霊華であったか!」

 

霊華「警戒心が強いのは良いことだけど来る度に不意打ちやめて!ってこれ、死んだんじゃないの?心臓貫通してるわよ」

 

 ああ…これ…一生起き上がることが許されないフラグ?

 

霊華「あれ?傷が」

 

 しまった!

 

 俺の妖怪としての治癒能力が働いてしまった!

 

 治癒能力良いよね?とか今は言ってる場合では無い!

 

霊華「これはどう言うことでしょうか?し ん さ ん?」

 

真「はい!」

 

 俺は思わず霊華さんの声のトーンの低さにビビり、思わず起きてしまった。

 

霊華「ねえ?心臓…貫かれてましたよね?」

 

真「はい!」

 

霊華「何で、生きてるんですか?」

 

 あーもう…これだから嘘は嫌いだ!

 

 今ばかりは俺の治癒能力を恨むよ!

 

 とりあえず逆ギレでもしておくか。

 

真「生きてちゃ悪いんですか!?俺が生きてちゃダメなんですか?」

 

 と、俺が言うと霊華さんは黒い笑みを浮かべて

 

霊華「それはあなたの返答次第ですね?」

 

 こ、怖い…

 

 これ、軽はずみに発言したらヤンデレ…いや、デレてないけど、ヤンデレの如く殺られる…

 

 お、俺の生死が俺の発言にかかってる。

 

 もし失敗したら俺の存在がこの世から消えることになる。

 

真「えーと」

 

霊華「…」

 

 すると霊華さんは無言でお札を構える。

 

 ひえぇっ!

 

 こわい!怖すぎる!

 

真「そ、そう!ふふふ…我の心に眠る壮大な力が我を救ったか…くくく」

 

 ビュンッ!

 

 俺の横を尋常じゃないスピードで何かが通りすぎる。

 

 見てみるとお札が石造りの階段に刺さってた。

 

 そしてお札が通りすぎたとき、妖怪の血がかなり含まれているため、すれすれだったからかパチッと静電気のような衝撃が走った。

 

 確かに俺からみても今のはおかしい発言だ…判断力が失われてきている。

 

真「そ、そう。俺の故郷にはこんな能力をもった人間がごろごろと」

 

 ビュンッ!

 

 ひえぇっ!

 

 こ、今度は何?今のは比較的まともだろ!

 

霊華「そんな人間がごろごろと居る分けないでしょ!居たとしたら頭を抱えて2・3日寝込むことになるわよ!」

 

 た、確かに言われてみれば…普通じゃない状況だな。心臓を貫かれて無傷の人間がごろごろと…考えだけて恐ろしい…

 

 くっそ…ネタ切れだ…俺はこのまま霊華さんに殺られる運命なのか?

 

霊華「とりあえず真さんを…拷問にかければ分かるでしょ」

 

 怖い!現代の博霊さんよりも恐ろしいです!

 

 こ、こうなったら当たって砕けろだ!

 

真「能力だ」

 

霊華「能力…あ!最近所々で見られる科学者の影響で生まれてしまった特殊な力ね」

 

 時系列的にはそんな感じなのか!

 

霊華「で、あなたはどんな能力を?私が知っているのは色々あるけど一番相手にしたくないのは不老不死ね。あんたもその類い?」

 

 あ、妹紅ですね?分かります。

 

真「いや、俺のは不老不死なんて大層な物じゃないよ」

 

霊華「じゃあ何ですか?」

 

真「【致命傷を受けない程度の能力】これは普通なら死ぬ一撃もちょっと殴られた程度の身体的ダメージに抑えられる。だけど痛みはまともに感じるからそこまで良い能力ではない。もう一つ【都合の良い状況を作り出す程度の能力】これは自分の意思と関係なく都合よくなる事がある」

 

 俺が能力の説明をすると霊華さんは驚いた表情になった。

 

霊華「二つもあるの?」

 

 ああ、そう言うことか。

 

真「ああ、俺には能力が二つある」

 

 と、霊華さんは興味津々で聞いてくる。

 

 さっきの殺伐とした空気が霊華さんから消えて俺もほっと一安心

 

「あ、あの…わし、空気何だが」

 

 あ、この人の事を忘れていた。

 

 白髪で髭を生やしているお爺さん。

 

真「あ、すみません。あ、俺、海藤 真と申します」

 

「あ、これはご丁寧に。わしは魂魄(こんぱく) 妖忌(ようき)と言います」

 

 魂魄?

 

 あ!妖夢!

 

 ってことは…妖夢の祖先の方?

 

 へぇ…お爺さんも刀使いなんだ。

 

霊華「あ、あの。妖忌さん。幽々子さんはございますか?」

 

妖忌「幽々子様ならお部屋でお茶を飲んでいらっしゃると思いますよ?」

 

霊華「うーん…まぁ、いいわ」

 

 と、霊華さんは一瞬悩み、やっぱりいいと言った。

 

真「と言うか何のために来たんですか?」

 

霊華「報告よ」

 

 霊華さんは報告のために冥界に来たのだと言う。

 

真「何の?」

 

霊華「うーん…ここに紫が居れば良いのだけど…紫は居る?」

 

 この頃から紫と霊華さんって知り合いだったんだ。

 

 ってか、なぜか霊華さんだけはさんをつけてしまうな…なんだろう…霊夢とは違ってお姉さんって言う印象が強いからなのかな?

 

妖忌「残念ながら紫様は来ておりません」

 

 と、妖忌は申し訳なさそうに言ってきた。

 

霊華「しょうがないわね…一応妖怪の件を報告に来たのだけど…」

 

 ああ、あれか…

 

 一応紫も幽々子もこの幻想郷のリーダー格だからな。報告しておくのはいいかもしれない。

 

霊華「まぁ、用件はそれだけじゃ無いのよ」

 

 他にも何かあるのだろうか?

 

霊華「確か、刀余ってたわよね?それを1本貸してくれないかしら?」

 

妖忌「それはいいですが、なぜ?」

 

霊華「真にも少しは戦力になってもらえないと困るのよ…これから共に行動するとして足手まといになられたら困るから」

 

 と、霊華さんは妖忌に説明した。

 

 確かに俺には刀が必要かもな。自分の身を守るためにも!

 

 それと、スペルはあまり使わないようにしておこう。

 

 あれは紅霧異変の少し前に作られた物らしいから騒ぎになること間違いなしだ。

 

妖忌「では、白玉楼にご案内致します。幽々子様とお茶でも飲みながらお待ちください」

 

 そうして妖忌は俺達を白玉楼に案内した。




 はい!第92話終了

 次回はとうとう真が久々に刀を手に取る。

 そして最初に戦う相手とは?

 霊華さんは優しい人…良いね?

 それでは!

 さようなら


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第93話 冥界の刀           真対妖忌

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はついに真が刀を手にいれます。

 それではどうぞ!


side真

 

 あの長い階段を登りきって、やっと白玉楼に着いた。

 

 そして妖忌がまず先に入る。

 

妖忌「幽々子様。お客さまをお連れ致しました」

 

幽々子「入れて上げて」

 

 妖忌は「はい」と、返事したあと「どうぞ。お入り下さい」と言ってきた。

 

 そして俺達も白玉楼の建物内に入る。

 

真「失礼します」

 

霊華「失礼するわ。幽々子」

 

 すると幽々子は自分の持っていた扇子を広げて口元を隠した。

 

幽々子「博麗ね」

 

 すると妖忌はすぐに部屋を出た。

 

妖忌「では、今、刀をもって参ります」

 

幽々子「刀を?」

 

 ああ、そうか。幽々子には説明もしていなかったもんな。

 

霊華「真さんの武器よ」

 

 と、大雑把に説明した。

 

 いくらなんでも大雑把過ぎない!?霊華さん!

 

幽々子「なるほどねぇ…あなた、真って言うのね」

 

 え!?今ので簡単に分かって納得までしてしまうの?

 

 さすがは幽々子だ。

 

 そして妖忌も戻ってきた。

 

妖忌「真さん2本刀があるんですがどちらにします?と言うか、もう片方は妖刀何ですが」

 

 妖刀か…つい最近まで妖刀を使ってたからな。

 

妖忌「こちらの妖刀は持ち主を選ぶんです。そして自分が見てみて気に入らなかったら電流が走ったり刀を持つ手が言うことを聞かなかったりと色々あるんです」

 

 なるほど…【神成り】ほど危険な物ではないと。

 

 うーん…あまり驚かれるのは嫌だが、このメンバーなら大丈夫だろう。

 

真「少しこの2本の刀を試しても良いですか?」

 

 と、言って俺は庭に出た。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

霊華「何をする気でしょうか?」

 

妖忌「何でしょう」

 

幽々子「面白そうな予感」

 

 と、数名と、あとは数人?の幽霊が見ている。

 

 まぁ、気にしないで始めるか。

 

 まずは、このただの刀の方から試してみるか。

 

 そして刀を手に取る。

 

真「君はどうかな?」

 

 俺はそう刀に語りかけてから霊力を流し始めた。

 

 キラーンと刀が光始めた。

 

霊華「霊力の操り方も上手い…何者?」

 

 じゃあ今度はいつもの【神成り】の要領でやってみるか。

 

 そして思いっきり霊力を流す。

 

 すると刀が赤くなって

 

 パリーンと刃が割れてしまった。

 

 やっぱりこうなったか…

 

霊華「い、今の霊力…感じた?」

 

妖忌「はい。とてつもなく大きい霊力でした」

 

幽々子「彼…本当に人間かしら?」

 

霊華「どういうこと?」

 

 次はこっちか…

 

 そして俺は妖刀を手に取る。

 

 そして一気に霊力を込める。

 

 すると【神成り】と同じく眩い光を放ち始めた。

 

 よし。成功だ。

 

真「幽々子さん!俺はこっちにします!」

 

 その時

 

 幽々子と霊華さんが近寄ってきた。

 

 そして突然、俺にこんな問いかけをしてきた。

 

幽々子「あなた…ただの人間じゃ無いわよね?」

 

真「え?」

 

幽々子「そうねぇ…分かりやすく言うとしたら、半妖かしら?」

 

 な、なぜ俺がただの人間じゃないってバレたんだ?

 

幽々子「あなたの霊力の中に微量だけど妖力を感じたわ」

 

真「…はい…」

 

 すると霊華さんは俺の能力の事を聞いてきた時のようなテンションで聞いてきた。

 

霊華「半妖!?それって人間と何の妖怪のハーフ?」

 

真「あ、いや…その…」

 

 俺の戸惑い方からして察したのだろうか?

 

 霊華さんは「ごめんなさい」と謝ってきた。

 

真「いや、良いんだ」

 

 そしたら幽々子がこんなことを言い出した。

 

幽々子「じゃあ。あなたの実力も見てみたいし、妖忌と手合わせしてみない?」

 

 ま、マジですか?

 

 無理無理無理!

 

 元から剣士の人に最近刀を少しかじった程度の奴が勝てるわけが無いって!

 

霊華「それはいい提案ね」

 

真「霊華さん!?」

 

妖忌「ふむ。では手合わせをしてみるとするか」

 

 よ、妖忌まで!?

 

 はぁ…3対1で俺の方が少数派じゃねぇか。

 

幽々子「じゃあ、殺さなければ何をしても良いってことで」

 

 そして俺と妖忌の手合わせは始まった。

 

 始まりの合図と共に妖忌は横にジャンプした。

 

 そして岩を蹴ってこちらへすごいスピードで向かってきた。

 

 じゃあ、ちょっとやってみるかな?

 

 そして俺は妖忌の初撃を刀で防ぐ。

 

妖忌「これを防ぎますか…ただ者ではありませんね」

 

 そしたら急に霊華さんの声が聞こえてきた。

 

霊華「真!妖忌は冥界…いや、幻想郷で一番と言っても過言じゃないくらい腕が立つ剣士だから殺されないように注意して!」

 

 マジかよ!

 

 聞いてないよそんなこと!

 

 じゃあ俺も本気でやらないと殺られるかもしれないな。

 

 そして一気に霊力を刀に込めて妖忌ごと刀をぶっ飛ばす。

 

 使える…分かる。この刀の気持ちが!

 

妖忌「なら、これは防げるかな?」

 

 と言って、妖忌は俺に数本の霊力斬を飛ばしてきた。

 

 そして俺は刀に霊力と妖力を込めて

 

真「これが俺の技!《霊妖斬》」

 

 そして俺は白い紫かかった霊力斬を放った。

 

 すると妖忌の霊力斬をすべて打ち消した。

 

妖忌「ほう…」

 

 しかし、妖忌の刀で直接霊力斬を斬られて消えてなくなる。

 

 俺はこれを防がれるとは思いもしていなかったため油断をして隙を作ってしまった。

 

 そしてその隙に後ろに回られ、首に刀を突きつけられた。

 

妖忌「チェックメイト」

 

 負けたか…

 

霊華「真さん、あなたの霊力には驚いたけどそれほどでは無いわね」

 

 そうか…

 

霊華「じゃあ帰るわよ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 俺達は森を歩いていた。

 

 その時

 

 妖怪が血だらけで倒れていた。

 

霊華「またね…」

 

 そして当然のように霊華さんが近づいて治療する。

 

 その時

 

「そこにいるのは誰だ!」

 

 数人の男が茂みから出てきた。

 

「妖怪を治療してるぞ!」

 

 しまった!

 

 霊華さんが治療しているのを見つかった!

 

「妖怪の肩を持つものは敵だ!」

 

 そして霊華さんは捕らえられた。

 

霊華「くっ、離しなさい!」

 

 しかし俺はその光景を見ていることしか出来なかった。

 

 辺りは暗いため、俺の事は見えなかったのだろう。俺は捕らえられなかった。

 

 そして霊華さんはつれていかれた。

 

 その時、後ろからハリセンで何者かに頭を叩かれた。

 

真「誰だ!」

 

 そして後ろを振り返ると、幻想郷の創始者、八雲 紫が居た。

 

紫「何であなたは見ているだけだったの?」

 

 たぶん、紫は今までのやり取りをすべて見ていたのだろう。急にそんなことを言ってきた。

 

 表情は怒りにも呆れにも捉えられるような表情だ。

 

真「俺は…」

 

紫「はぁ…あなたの事情は知ってるわ。時を越えてきたのよね?それであまり関わるべきじゃないと言う抵抗感に襲われた…そうでしょ?」

 

真「何でその事を!」

 

 そしたら紫は説明し出した。

 

紫「実はね?この世界には神様、まぁ幽々子や私も住人にとっては似たようなものなんだけど、閻魔様も当然居るのだけど、違う神様が居るのよ」

 

 この世界には住人にとっての神様、紫、幽々子の他に閻魔が居る。

 

 しかし、あと一人、紫が幻想郷設立の手助けをしてもらった人物が居るのだと言う。

 

 その人物は幻想郷の住人は勿論、霊華さんや幽々子等も知らされていない人物だと言う。

 

紫「その人物は…そうね…あなた達風に言うと【時を越える程度の神の能力】を持っているのよ」

 

 神の能力…か

 

 神力水か、それとも人柱だっけか?

 

紫「神力水はその人が作り出したのよ。で、試作品を飲んでそのほか能力が着いたのよ」

 

 なるほど…

 

紫「そうね…私しか知らないけどあなたになら言っても良いわね。私は彼女の事をこう呼んでるわ。『時空神のシャロ』って」

 

 シャロ?

 

紫「なんと言うか…愉快な人物よ…まぁ、彼女の技のせいで来たと言うか…あなたを助けたと言うか…まぁ、すぐに戻しても良いけど、折角だから霊華を助けるのを手伝って」

 

 ちょっと頭の整理が追い付いていない。

 

 だけどまぁ、やるしかないよな。

 

真「分かった。手伝おう」

 

紫「ありがとう。じゃあ、真。あなたは敵を引き付けて!私はその間にすき間で助けにいくから。助けられたらあなたもすき間で助けるから」

 

真「了解」

 

 そして俺と紫の霊華さん救出大作戦が開始した。




 はい!第93話終了

 次回は霊華を助けに行くところから始まります。

 それでは!

 さようなら


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第94話 博麗霊華を助け出せ!魔獣あらわる

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は霊華を助け出すところから始まります。

 それではどうぞ!


side真

 

 はぁ…

 

 なるほど…これは死ねる…

 

 俺と紫は先程作戦会議をしていた。

 

 正直なめていた…

 

 作戦はこうだ。

 

 まず俺が正面玄関にて大声で乗っ取り宣言。

 

 そしたら警備がこちらに寄ってくる。

 

 寄ってきたら殺さない程度に俺がいたぶる。

 

 俺が正面玄関で暴れている間に紫は中に浸入して霊夢をすき間で助ける。

 

 ついでに俺も回収、と言う流れなのだが…

 

 建物がとても立派でドデカイ刑務所みたいだ。

 

 外見は要塞みたいに大きく、看守、警備がどれだけいるかが想像もつかない。

 

 うわぁ…ざっと100居てもおかしくないレベルだぞ…

 

 さすがに…これは俺に死ねと言っているとしか思えない…

 

 さすがに俺の能力をもってしても勝てるかどうか…

 

 と言うか、俺の能力ってポケ〇ンで言うところの防御がただ半端無いだけだからな。

 

 決して不老不死では無いし、痛みを感じない訳じゃない。痛みは生身の人間と同じくらい感じる。

 

 これからこの規模の要塞に居る警備兵をすべて相手にするとなるとゾッとする。

 

 だけどまぁ…

 

 なんか行ける気がする。

 

 そして刀の柄を撫でる。

 

 俺の霊力を受け止めてくれた刀だ。そう簡単に負けるわけが無い。

 

 そして俺は大きく息を吸う。

 

真「今からこの俺がこの要塞を乗っ取ってやる!止めたい奴は出てきな?まぁ、俺に勝てるわけが無いがな」

 

 俺がそう言うと作戦通り、中から大勢の警備兵が出てきた。

 

 よっしゃー!やってやんよこんちくしょー!

 

 そして刀を抜く。

 

 すると、いきなり矢が飛んできた。

 

 そして俺は矢の棒の部分を掴んで止める。

 

 動体視力が随分とよくなった物だ。

 

 現代の幻想郷での生活は無駄じゃなかったって事か

 

 次に大勢の剣士が突っ込んできた。

 

 俺は自惚れじゃないが、刀の腕はかなりの物だと自負している。

 

 そして取り囲んできた剣士をゼ●ダの伝説のリ●ク並の回転斬りでなぎ倒す。もちろん峰打ちで

 

 その後も向かってくる敵をバッタバッタとなぎ倒す(峰打ちで)

 

 暫く続けていると奥から人影が出てきた。

 

 その人物は…

 

「だ、ダスト様!」

 

「丁度あれが完成したからこちらを見に来たんだが…小僧一人に何手間取ってるんだ?」

 

 あ、あいつは!

 

真「だ、ダーラぁっ!」

 

 そして俺は刃で斬りつける。

 

 すると、奴はナイフを取りだし、ナイフで俺の刀を止めた。

 

「あ、危ないな…初対面で斬りかかるなんて無礼だぞ?子供は家に帰っておねんねしてな!

 

 そして俺はデコピンだけで一瞬にして飛ばされる。

 

 そして岩にものすごい勢いで激突し気を失った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

真「一回だけ見たことのある天井だ…」

 

 俺がそう呟くと紫がどこからともなくあらわれた。

 

紫「ビックリしたわ。真をすき間に入れたら服はボロボロで服に血がついているのに傷一つ無いと言う不思議な状況だったのよ?」

 

 …あれ?朝だ…

 

 明るい

 

 そうか…俺は紫に運ばれて一晩眠っていたのか…

 

紫「正直、あなたの実力であそこの警備兵に負けるとは思えないのだけど」

 

 強かった…

 

 ダーラ…どうしてこの時代に…

 

 取り合えず、ダーラを倒してからじゃないと元の時代に戻れねえ。

 

真「くそっ!」

 

 俺は布団を思いっきり叩いた。

 

紫「で、どうする?戻る?」

 

真「いや、その前にやりたいことがある」

 

 そう言って俺は人里に向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ダーラは強かった…どうすれば…

 

 その時

 

「うわーっ!妖怪だ!人を襲う妖怪があらわれたー!」

 

 と、叫ぶ人の言葉が聞こえた。

 

 人を襲うだって?

 

 俺が声のした方に行くとそこには

 

真「ま…じゅう…」

 

 そこには魔獣が居た。

 

 その魔獣は区別がついていないらしく、魂が抜けた脱け殻と化した人を判別できなくなるまで攻撃している。

 

 グギャァァ!

 

 恐らくこの一体だけでは無いだろう。

 

 複数の魔獣の鳴き声が聞こえる。

 

 そして刀に手を伸ばし、斬りつける。

 

 か、固い!

 

 もしかしてあれは封印から覚めたばかりで弱ってただけなのか?

 

 その時

 

「おかあさーん!助けてー!」

 

 と、お母さんとはぐれたらしき女の子が泣いていた。

 

 そこに

 

真「魔獣か!」

 

 魔獣が女の子に迫ってきていた。

 

真「食らえ!霊妖斬」

 

 そして魔獣に霊妖斬を放つ。

 

 するとさすがの魔獣でも簡単に斬れてしまった。

 

 そして俺は女の子に駆け寄る。

 

真「君は?」

 

「だ、だぁれ?」

 

 そして俺は女の子の顔をよく見るとあることに気がついた。

 

 こ、この子…紬に似ている…

 

 もしかしたら…

 

真「俺は海藤 真。君は?」

 

「わ、私はみ、水無月(みなづき) (つむぎ)

 

 と、顔を背けながら言ってきた。

 

 やっぱりこの子だ。

 

真「じゃあここは危ないから避難所に行こう?」

 

紬「でもお母さんが!」

 

真「俺が責任をもって探しだしてやる!」

 

 そう言って俺は避難所に連れていこうとしたが

 

 あちゃー…

 

 一本道だったため魔獣に挟まれてしまった。

 

 これじゃ避難所に行くのは厳しいか…

 

 じゃあ

 

真「ちょっと捕まってて」

 

紬「え?」

 

 そして紬は俺の肩に捕まる。

 

 しかしそれじゃあ危ないのでおんぶした。

 

紬「あわわ」

 

 そして

 

真「ちゃんと捕まっててね」

 

紬「うんってきゃっ!」

 

 俺は全速力で空を飛んでにげた。

 

 さすがの奴等も空を飛べないらしく俺達を諦めたようだ。

 

紬「あははっ!空を飛んでる!」

 

 紬もはしゃいでいるようだ。

 

 じゃあ、もう少し飛ばして霊華さんの家に逃げ込もうかな?




 はい!第94話終了

 はい!最近はくそ真面目?な前後書きを書いてきたので今回は真さんをお呼びしました。

真「あ、どうもっておい!」

 何ですか?

真「俺は今、過去に居る筈だろ?」

 そうですね

真「なんでここに居るんだ?」

 そうですね、長くなるのですが、端的にまとめると全ての世界、時間と繋がっている部屋なのだよここは

真「よくわからんけど分かった」

 では!そろそろ最終回が近づいて参りました!

真「皆とお別れなんて寂しいな…」

 もちべによっては忘れかけた頃に二期やるかも知れませんよ?

真「じゃあそれを期待しておくか」

 それでは!

真「さようなら」 さようなら


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第95話 霊華の家にて

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回、アンケートの結果を元に書いてみました!

 アンケートの結果はこちら!

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そんなことはどうでも良いからさっさと続き書け0
そんなことよりおうどん食べたい2

活動報告
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そんなことよりおうどん食べたい0


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そんなことどうでも良いからさっさと続き書け0
そんなことよりおうどん食べたい2

 こんな感じです。
 なので今回は名前無しで書いてみました!

 それではどうぞ!


side真

 

 俺は紬と名乗った少女を連れて霊華さんの家に向かって居た。

 

 俺は空を飛んで紬をおんぶしているって感じだ。

 

 下を見てみると魔獣が至るところに居る。あんなのに囲まれたら…考えただけでゾッとするな…

 

「わー!空を飛んでる!」

 

 さすがは幼…ゲフンゲフン、子供の頃の紬。相当珍しい光景のようではしゃいでいる。

 

 ちょっ!暴れるな!バランスが崩れるから!

 

 それにしても…上は快晴…下は地獄絵図…まるで天国と地獄だな。

 

 っとそろそろ霊華さんの家のはずだが…

 

 霊華さんの家は人里の外れにある。妖怪を隠れて看病するには丁度良いんだとか。

 

 それに霊華さんの家の回りには紫が結界を張っていて自我が無い妖怪は近づけないのはもちろん、場所を知らない人間にとってはただの野原に見えるらしい。そこに入ったとしてもただ野原を歩いている感じなんだとか。まぁ、じゃないとあの状況で家なんかに帰れないよな。

 

 霊華さんの家とは別にもしもの時のための別荘もあるんだとか…まぁ、それが後の博麗神社の土地でビックリした。

 

 それにしても紫が見方に着いてくれると心強いよな。

 

 よし!ここの真下だな。

 

「しっかり捕まっててね」

 

 そして俺は体制を縦に戻す。

 

 飛んでいるときは横になっているのだ。まぁ、その方が飛びやすいから縦で飛ぶ人なんて居ないんじゃないか?

 

 そしてゆっくりと地面に降りていき。大地がどんどんと近づいてくる。

 

 やがて俺の足の裏に大地が着く。そしてゆっくりと霊力を弱めていく。

 

 急に霊力を無くすと重力の負荷がとんでもなくかかるらしい。まぁ、修行になるとわざとやって負荷をかけたりするときもあるから俺はなれているけど、紬に結構な重力の負荷がかかるから慎重に行動する。

 

 そして霊力の放出を完全に止め、飛行終了!お疲れさまでした!この度は海藤線にご乗車いただきまことにありがとうございました。ってこれは電車だ!これは飛んだからどちらかと言うと飛行機に近いような気がする。

 

「さぁ、紬さん。つきましたよ」

 

「野原?」

 

 あ、しまった…紬は知らないんだったな…一度建物内に入ればわかるはずだし、俺と手をつなぎながらなら入れるかな?

 

 と、俺はドアに手をかけて開ける。

 

 紬からしたら俺は空中を引っ張っているシュールな絵面だろう。

 しかし、俺にはそこにドアがあるように見えるから引っ張るのだ。なにもおかしいことは…無い!

 

 そして俺は手を引いて霊華さんの家に入った。

 

「えぇっ!急に家が現れた!」

 

 やっぱり俺が手をつなぎながらなら入れるようだ。

 

 しかし、困ったなこの状況…どう説明すれば良いことやら…

 

 霊華さん…ま、まさか誘拐とか疑ったりしないですよね?短い期間だったけど良好な関係を築けれていましたよね?そうですよね?そうだよ!そうだよね?そうであってください!

 

 って!どんどん自信が無くなってきた!

 

 と、こんな事を考えていると(くだん)の人物が現れた。

 

「あら、紫に出掛けたと聞いていたけどまさか誘拐しに行ってたとはね?さすがの私でもここに連れ込むとは引かざる終えないわ…なに?真さん、私に退治されたいの?」

 

「ももも、もちつけ!俺は誘拐など断じてしていない!決して!白だ!潔白だ!」

 

 俺がそう言うと霊華さんは目を細めた。

 

 疑っているのか?いや、俺は霊夢とかを見てきたから知っている。あの目はからかって楽しんでいるときの目だ!

 

「どうかしらね?そういう人は大抵やっているのよね。なに?やっぱり退治してもらいたい?あんた…そういう趣味が…」

 

「ちっがーう!決して俺にそんな性癖は無い!と言うか霊華さん、楽しんでるだろ!」

 

「あ、バレた?」

 

 あ、バレた?じゃねーよ。…こちとらダーラを探すつもりで人里に向かったのにまさか魔獣がもう出てくるなんて予想外だ。

 

 はぁ…なんだかこの数十分間でドッと疲れた…

 

「で、その子は?」

 

 やっとだ…やっと進んだよ…俺、今猛烈に感動している。

 

 俺が上を見ながら涙を流していると霊華さんは俺から少し距離をとって引いている。

 

 だが、俺の感動が冷めないので気にせずに続ける。

 

「お嬢ちゃん?そこの人はね?変人だから近寄らない方が良いよ。ほら、こっちにおいで」

 

 と、霊華さんは紬に促す。

 

 しかし紬は首を降ってこう言った。

 

「お兄ちゃんは私を助けてくれたんだから変人じゃない!あと、お兄ちゃんをバカにする人は嫌いだから行かない」

 

 ガーン…と言う効果音が聞こえてきそうな霊華さんの表情

 ああ見えて実は子供好きなのかもしれないな。そんでフラれて落ち込んでいるって事だろう。

 

 霊華さんも上を向いて泣き出した。

 

 ()から見たら天井を見ながら泣いている男女二人…とてもシュールな絵面であろう…本日2回目のシュールです。

 

 だけど紬は俺にしがみついてて離れない…なにこの子…天使?めちゃ可愛いんですけど!この状況、こいしが見たら嫉妬するんだろうな。嫉妬(ジェラシー)ですよ!嫉妬(ジェラシー)!嫉妬するほど好きになってくれてるってすごく良いね。でも病まれたら困るな…血の入った赤色のスープ…考えただけで恐ろしい…

 

「お兄ちゃん。このお姉さん誰?」

 

 お、お兄ちゃん…うぅ…現代の紬を見てきたからか聞きなれないけどなんか心にぐっと来るものがあるよね?

 

 と、俺は紬のその言葉で我に帰った。

 

「ああ、このお姉さんは博麗 霊華さん。とっても優しい人だよ」

 

 俺がそう説明している間に霊華さんも我に帰ったようだ。

 

「ふぅ…所でその子は?」

 

 と、霊華さんが問いかけてきた。

 

「この子は…」

 

 あれ?紬の名字ってなんだっけ?

 

 いつも紬って呼んでるからわからん…さっき教えてもらったと思うんだが…

 確か…六月?だけど味気ないよな…でも確かそんなだったはずなんだけど…

 

 もっと名字っぽいの無いか?

 

 もしかして六月(むづき) 紬か?いっちょはったりをしてみるか。

 

「この子は六月 紬だ」

 

 俺がそう言った瞬間、周りを静寂が包んだ。

 

 あれ?これ俺やらかしちゃった感じっすか?止めてください!俺の硝子の心(ハート)はボロボロだぁっ!

 

 紬もポカンとしてるし、完全に間違えたやつですやん?どうすれば良いんですかこれ…

 

 穴があったら突撃したい…

 

「あんた…女の子の名前を間違えるなんて…サイテーね」

 

 うわぁ…やっちまった!いっそ一思いに退治しちゃってください!お願いします!

 

「いいよ。気にしてない…水無月ね、水無月」

 

 ああ、そうそう!水無月だ。おしぃっ!え?惜しくないって?そんなバカな!

 そうだった…水無月は六月の旧暦だから間違えたんだよ。うんうん。そう言うことにしておこう。うん。それがいい。

 

「じゃあ改めて。この子は水無月 紬。お母さんとはぐれちゃったみたいで、自我が無い妖怪に襲われそうになっていたから助けたって感じだ」

 

 と、訂正して紹介しなおした…ここでパッと決めれなかったのはデカイマイナスとなるだろう。

 

 訂正した紹介を言うと霊華の目は細くなった。

 

「どんな妖怪?」

 

 と、霊華さんが聞くと紬は答えた。

 

「えっとね?黒くて大きい…あと、お兄ちゃんが固いって言ってた」

 

 あ!俺の心の中の声が漏れてたか!ってか表現がアウトだよー!

 

 なにその表現!純粋にやってるところがすごいと感心してしまう。…いや、感心してる場合じゃない!

 

 ほら!霊華さんも頬を赤く染めちゃってるじゃないの!

 

「真さん?」

 

「いやいや、違うから!なんでも俺のせいにしないでください!」

 

 と、俺は速攻で否定した。

 

 しかしまだ俺に疑いの目線を送ってくる霊華さん

 

「えっと…だから…やっぱり黒くて大きくて…」

 

 ダメだ…あれを表現すると卑猥になる。

 

 (もや)が出てたような気がするな…力が強くて

 

「黒くて靄が出てて力が化け物の妖怪だ」

 

 そこまで言ってやっと鋭い目線を止めてくれた。

 

「じゃあ、そいつらを退治すれば良いのね。楽勝よ」

 

 だけど歴史では…

 

 いや、そんなこと考えてはいけない…

 

 今は今出せる全力を(・・・・・・・・・)!だ。

 

 そして俺達は人里にまた出ていった。

 

 俺の目的はダーラを倒すこと。あわよくば紬のお母さん探しだ。




 はい!第95話終了

 今回は名前無しで書いてみました!

 それではアンケートをもう一度とります。

 活動報告とTwitterでアンケを取りますのでTwitterを持っている方はなるべくTwitterでよろしくお願いします。

 内容は名前無しが良いか名前ありが良いか、さっさと書いてほしいか、うどんがものすごく食べたい衝動に駆られたかです。

 ではよろしくお願いします。


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第96話 新しい外来人

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は今作最後から2番目のオリキャラ登場になります。

 それではどうぞ!


side真

 

 俺達は人里を歩いていた。

 

 建物はボロボロになり、ひどいところだと真っ赤に染まっていた。

 

 しかし、一つ気がかりなことがあった。それは

 

「ねぇ、さっきまでいた妖怪の姿が見えないよ?」

 

 そう、紬の言う通り、魔獣の影も形もないのだ。

 

 なにかがおかしい…

 

 数分前まで魔獣たちがわんさか居た場所には一切居ないのだ。

 

「あんた、本当に見たの?」

 

 はぁ、なんか口調といいなんか霊夢を連想出来るようになってしまった。

 

「でも俺ら二人とも見てるからな…そうだ!霊華さん。俺らは紬の母さんを探してくるから」

 

 と言い、俺は紬をお姫様抱っこして浮き上がる。

 

 やはり紬にとっては物珍しいようですごく嬉しそうだ。

 

 なんか紬が喜んでいるのを見ているとこっちまで嬉しくなり、笑顔になる。

 

 なんか霊華さんの俺を見る目がゴミを見る目に一瞬変わったのは気のせいであると信じたい。

 

「あまり遅くならないようにね」

 

「あなたは俺の母さんですか?」

 

 そう言い残し、とりあえず空から探すためにもっと高い地点まで浮き上がった。

 

 しかし、広いな。探すのは大変だ。

 

 その時

 

 ドカーン

 

 なにかが森に落ちてきた。

 

 なんだ、人か…って人っ!

 

 まさか外来人?とりあえず霊華さんに報告して様子を見に行かないと!

 

 そして俺は霊華さんの元に戻る。

 

 俺達が探し回っている間、少し歩いて進んでいたため、すこし霊華さんを探した。

 

 そして俺は霊華さんの目の前に着地する。

 

 するとあからさまに面倒だなと言う顔をしてからいつもの顔に戻った。おい!俺を見た瞬間に面倒だって思うとはどう言うことだ!俺がいつも面倒事ばかり持ってってるみたいじゃないか!はい。その通りです…

 

 そこはなにも言い返せない部分でもある。ははは。俺が行動すると面倒事しか起こしてないような気がするよ。

 

 そして俺が降りたって最初に口を開いたのは霊華さんだった。

 

「なに?紬ちゃんのお母さんが見つかったの?」

 

「いや、たぶん外来人が降ってきたよ森に」

 

 俺はすぐに否定し、要件を端的に述べた。

 

 俺が見た景色を一言で伝わるよう、要約して話した。

 

 すると急に霊華さんはやる気を出したかのように走り出した。

 

 はは、俺以外の人助けはちゃんとするんだな。

 

「お兄ちゃん!追いかけよう!」

 

 と、俺の手元で足をじたばたさせる紬

 

 よ、よこの人から見えちゃうからやめようか!

 

 そしてじたばたさせても大丈夫なように1度おろしておんぶした。

 

 俺は今やこの子のタクシーと化しました…トホホ…

 

 と、俺は悲しく思いながらもとても軽い紬を背負ったまま霊華さんを追って走り出した。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「ここら辺じゃないか?」

 

 俺達は森の外来人?が落ちてきた辺りを探っていた。

 

 ここら辺では人間一人が落ちてきた衝撃で砂ぼこりが待っていた。

 

 その時

 

「いてて…」

 

 と、小さく声が聞こえた。

 

 この声の方向はたぶん…

 

「こっちだ!」

 

 そう言って霊華さんに声をかけて俺は声のした方向に向かう。

 

 そして少し歩くとそこに居たのは好青年な感じのイケメンだった。

 

「あ、あなたたちは?」

 

 と、青年は聞いてきた。

 

「あ、俺は海藤 真」

 

「私、水無月 紬」

 

 と、紬は少し俺の頭に隠れながら肩を掴む力を強くしながら言った。

 

 怖いのかな?まぁ、はじめてあってた人だし仕方ないよね。

 

 と、俺と紬が名前を言い終わると少し遅れて霊華さんもやって来た。

 

「はぁ、あなたが外来人?」

 

 と、開校一番でそう聞いた。

 

 と言うか俺とイケメソの扱いの差…俺の事はあんたなのにイケメソはあなたなのね。

 

「外来人?」

 

 ほら、急に聞いたらイケメソさんがポカンとしてるでしょ?

 

「霊華さん。自己紹介と説明」

 

 と言うと「ごほん」と咳払いして仕切り直してから自己紹介を始めた。

 

「私の名前は博霊 霊華。で、ここは幻の都と言ってこの世界に来てしまった人の事を外来人と言うのよ」

 

 と、簡単に説明した。

 

 おいおい、そんなんで理解できるわけ

 

「なるほど」

 

 通じた~!

 

 え?何で今ので納得できちゃうの?ねぇっ?

 

 俺もさ幻想入りしたときは驚いたけどこんなに早く理解は出来なかったよ!

 

「そう言うことなら外来人かもな」

 

 と言うことで外来人だったようです!拍手っ!

 

「僕の名前は五十嵐(いがらし) (けん)です。よろしくお願いします」

 

 よし、それじゃぁってことで魔獣退治に戻った訳だけれども。

 

 はい。

 

 守らなくてはならないから対象が二人に増えただけのさっきの戦いです。

 

 さすがの霊華さんもこの強さには驚いている。

 

 刀が全然通らない。マジで洒落になんない固さ。

 

 極力スペルは使わないようにしたいから刀で全部相手してるけど、なんか手に馴染んでるってかなんだろう…もっと前に握ったことがあるような持ちごたえ。

 

 そのため扱いやすいんだが、扱いやすいと倒しやすいは(のっといこーる)だと思うんだよね。

 

 その時

 

「また会いましたね。研究所あらしさん?」

 

 そこには、ダーラが居た。

 

「だ、ダーラ!」

 

 そしてすかさず斬りかかる。

 

 しかしナイフで軽く受け止められる。

 

「所で疑問に思ってたのですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダーラって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰ですか?」




 はい!第96話終了

 今回はどうでしたか?

「あ、こっちでも名前無いのな」

 統一感を出すためですよ。

「なるほど!じゃあ視点は本編に移すけど最後の言葉、気になるよな」

 はい!実はですね。だいたいの流れはもう決まってるんですよ!なのでこのままの勢いで残りを進めたいなと思っています。

「そうか。じゃあ、こっちが完結するまではもう一個はお休みと言った所か?」

 そう言う感じをとると思います。

「なるほど」

 じゃあそろそろ

 それでは

「さようなら」 さようなら!


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第97話 真対グロウ          怒ったぞ。フルパワー全開

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は真対グロウです!そしてお知らせもあるので後書きまで見てってください。

 それではどうぞ!


side真

 

「ダーラって誰ですか?」

 

 俺はその言葉に動揺を隠しきれなかった。

 

 だ、ダーラじゃない?じゃああいつは何者だ?

 

 そしてダーラ?は指の間に3本ナイフを挟んでこちらに向けた。

 

「俺の名はグロウこの世界で一番の科学者だ」

 

 グロウ?ダーラじゃない?でもあいつはダーラで…まさかあいつはダーラの

 

 そして科学者か…この兵器を作り出したのは十中八九グロウだ。

 

 許せない…妖怪も人間と同じように生きてるんだぞ…それを粗末に扱いやがって…

 

「お前は…お前の心は…腐りきっている…」

 

「は?」

 

 と、グロウは意味わからなそうな顔をしている。しかし俺は構わず続ける。

 

「そんな…心を持っているようじゃ…人間じゃねぇ…」

 

 そして一泊おいて空気を思いっきり吸い込んだ。

 

 そして大声でこう叫んだ。

 

「お前らは人間じゃねぇっ!」

 

 と、叫んだ。

 

 すると辺りは静まり返った。

 

 しかし俺は構わずグロウに向かって歩きながらこう言った。

 

「命を…すべてを軽く考えすぎだ。命はなぁ…そんな軽いもんじゃねーんだ」

 

 俺は命を無下にするやつらが許せない。

 

 俺は知っている。命の重みを暖かさを(・・・・・・・・・)

 

 俺は知っている。妖怪達の(・・・・)優しさを暖かさを(・・・・・・・・)

 

 だからあえて言おう。

 

 そしてグロウと俺の肩がぶつかる。

 

 そこで俺は歩くのを止める。

 

「お前らよりよっぽど妖怪の方が人間をしてるんだよ」

 

 そう言った瞬間、ナイフで俺を斬ろうとしてきたが俺はバックステップでかわす。

 

 そして手を地面につけて着地する。

 

 殺る気みたいだな。

 

 そして俺は刀を構える。

 

 刀は俺の心と反してとてもキレイな青空と言う海に一つ浮かぶ(太陽)から発せられる光によってキラリと輝く。

 

「ダメよ!真さん。あんたじゃ勝ち目ないわ!」

 

「お兄ちゃん!行っちゃダメ!」

 

 と、霊華さんと紬の声が聞こえる。

 

 だがこの戦いは負けるわけにはいかないんだ。人類と人の皮を被った悪魔の対決。今までこいつらに捕獲され死んでいった妖怪達の無念…今ここで晴らす!

 

 そして俺は地面を思いっきり蹴って刀を構えながらグロウに向かって飛ぶ。

 

 そして斬りかかるが

 

 カキィィィン

 

 と言うような甲高い音を奏でてグロウに当たらない。

 

 原因はナイフだ。ちっ、咲夜かよ…

 

 奴は俺の剣筋をすべてナイフ一本で防いでいるのだ。

 

 ってか刀より強いナイフってどんなナイフだよ。

 

 しかしよくもまぁ、ナイフだけで防いでいるなと敵ながら感心している反面、俺はナメられているから腹が立つ。

 

 そして俺は刀を離して連続斬りを加える。

 

 しかしそれをグロウは顔色一つ変えずにすべて防いでいるのだ。

 

「なんだ、その程度か…がっかりだ…もっと強いのかと思ったが…」

 

 俺はその言葉を聞き完全にキレた。

 

 そしてグロウから少し距離を置いて下を向く。

 

「ふふ、ふふふ。なぁ、グロウ…そんなに俺が弱かったことが残念か?」

 

 と、俺がグロウに問いかけると

 

「ああ、残念だ。少しは手応えがあるかと思ったが」

 

 と、帰ってきた。

 

 そうか…そうか…

 

「ははハ…この俺を怒らせたなグロウ…俺の本気を相当見たいようだな…いいぜ、見せてやるよ本気ってやつをよぉっ!」

 

 そして一気に霊力を解放する。

 

「なんなの?この霊力量は!」

 

「凄まじい霊力だ…」

 

 と、霊華さんとなぜか霊力を感じられるらしいグロウが真っ先に驚いた。

 

「こんなもんじゃねーよ…俺を本気で怒らせたんだからなぁ…?」

 

 そして霊力と妖力を刀に流し込む。そして俺は霊妖斬を放った。

 

 しかしそれをグロウは間一髪でかわした。

 

 そしてグロウがかわしたことによってグロウの後ろの建物に霊妖斬が当たりキレイに斬れる。

 

 しかしその光景を見てもグロウは顔色一つ変えない。

 

「この程度俺にだって出来る!」

 

 そしてグロウは霊力で刀を作り出した。

 

 どうやらグロウも霊力を使えるようだ。

 

 そしてグロウは霊力斬を放ってくる。

 

 そして俺は右手をかざした。

 

「何やってるの!避けなさい!」

 

「避けて!お兄ちゃん!」

 

 と言う声を無視して俺は続ける。

 

 そして

 

「《限界突発(ブレイク・ザ・リミット)》」

 

 そして俺はかざした右手に霊力をまとわせ放出した。

 

 その瞬間、グロウの霊力斬がきれいさっぱり消えてしまった。

 

 これにはグロウも驚きを隠しきれないようだ。

 

「霊華さん。言ってなかったけどこの形態になって初めて使える能力があるんだ。それは【上書きする程度の能力】だ」

 

 上書きする程度の能力…これは相手の霊力や妖力、更には魔力を自分の霊力で上書きし、無効化すると言う事だ。

 

 ゲームで例えると。一回セーブしたあとに少し進んでセーブしたら上書き保存されて二回目セーブする以前のデータは無くなるだろ?それと同じ原理で相手の力を自分の霊力で上書き保存をしているって事だ。

 

 紬の能力みたいに打ち消すとまでは偉そうなことは言えないけどな。

 

「さぁ、グロウ…覚悟は良いか?」

 

 そして俺は刀に霊力を今使える分だけありったけの霊力を込めて構える。

 

「まて!話し合えば分かる!」

 

 そして俺はグロウの声に耳を傾けず突進していき、

 

 グサッ

 

「ぐわぁぁぁっ!」

 

 力なく倒れるグロウ

 

 ついにグロウを倒したのだ。




 はい!第97話終了

 ではお知らせをちょっと

 ついにこの作品、無意識の恋が10000uaを突発いたしました!いぇーい!

 と言うわけでアンケをとります!最近アンケばっかりだなおい!

 と言うわけで内容はこちら!

 この作品完結後の作品について!

 ではTwitterと活動報告にてアンケをとっているので是非是非投票していって下さい!

再アンケと書いてあるのは内容についてもう一回アンケを取るってものです。東方ヒロイン二次の場合ヒロインを何人か挙げてアンケをとります。

 それでは!

 さようなら


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第98話 陰陽師と紬

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 同日投稿…疲れる…

 今回は予想外の展開が待ち受けています!

 それではどうぞ!


side真

 

 俺はグロウに勝った。

 

 妖怪達の無念を晴らすことが出来たんだ。

 

 俺は霊力切れで限界突発も解除しその場に倒れる。

 

 その場が静まり返った。

 

 そしてその沈黙を破ったのは健だった。

 

「はっはっはっ…お見事だったよ。真君。まさかグロウを倒すとは思わなかったよ…」

 

 え?それってどういうことだ?

 

 その時、魔獣が集まってきた。

 

 そして完全に囲まれた。

 

 ここまでか…そう思ったけど中々攻撃してこない。

 

「真君。君もよくやったよ。だけどね。君は浅はかだ。実に…そう。予想外の対策も考えないなんてね」

 

 ま、まさか!

 

 そして刀を握ろうとするも体に力が入らない。

 

 こいつぅっ!

 

「君の考えていることはほとんど正解だよ?おの僕こそが科学者の親玉。ユルリだ」

 

 ゆ、ユルリ…

 

「お、おまえ…」

 

「この僕が君たちに素直に従うと思っていたのか!」

 

 と、高笑いをするユルリ

 

 今までのはすべて演技だったのか。

 

 その時

 

 周りに居た魔獣達がユルリに吸い寄せられるように近寄っていく。

 

 そしてユルリに触れたらなんと、吸収されていく。

 

「ふはははは!これこそ神!神の力の集大成!」

 

 どんどん魔獣を吸収し、どんどん大きく見るも無惨な姿へと変化していく。

 

 もう原型を留めていなく、完全に魔獣の姿になっていた。

 

 くそう!

 

 そして少し動けるようになった俺は刀を握って走ろうとした。

 

 霊華さんも臨戦体制だ。

 

「そんなことして良いのかな?」

 

「お兄ちゃん!」

 

 く!なんて卑怯な奴なんだ!紬を人質に取るなんて!

 

 そう。今ユルリは紬の喉元に爪を当てて今にも刺さりそうだ。

 

 困難じゃ迂闊に手を出せない。

 

 ピシュンピシュンと言う音を立てて更に吸収していく。

 

 そしてすべての魔獣を吸収した。

 

「ふはははは!これが我の姿。火、水、雷、土、この4つの属性を操る我はもはや無敵!」

 

 と、高笑いを始める。

 

 憎い…こいつが…あの紫の話していた外来人だと?ふざけるなよ。性格は真逆。吸収されたんじゃなく吸収したんじゃねーかよ。

 

「…」

 

 俺は完全に一言もはっさなくなった。

 

「どうした?恐怖で何も言えなくなったのか?」

 

 と、煽ってきた。だから俺はこう言った。

 

「黙れ…口を閉じろ。オマエノ声なんか見苦しくてもう聞きたくない。だからもう。この世から…ログアウト(・・・・・)しろ」

 

 俺がそう言うと完全にユルリは怒りの表情になった。

 

 尻尾をブンブンと振り回し随分お怒りのご様子だ。人外になったユルリ…今の俺にはそんなことは関係ない。ただ単純に憎いんだよ!

 

 そして刀を構える。

 

 その時

 

「ぐぎゃー!」

 

 4匹に別れて四方に飛んだ。

 

「やかましいモノノケが。ワシに余程封印されたいらしいの?」

 

 物陰から老け顔で白い髭を生やし白髪のお爺さんがでてきた。

 

 お爺さんは手に数珠を持っていた。

 

 そしてかなりの霊力。澄みきったキレイな霊力を感じる。

 

 このお爺さんは何者だ!

 

「ワシは陰陽師じゃ。貴様を封印するために来た」

 

 封印…まさか!

 

「じゃが生け贄が必要じゃ」

 

 やはりそう来たか…わかっては居た。紫から聞いていたからな。

 

 たぶんこのじいさんだけの力じゃ封印は出来ないのだろう。

 

「そこのお嬢ちゃん。生け贄になってくれるか?」

 

 すると霊華さんは

 

「ダメよ!こんなに小さい子なのに!生け贄なら私が

「お姉ちゃん。良いの…私が生け贄をやる」

 

 と、食いぎみに紬は言った。

 

 紬は覚悟が出来ているみたいだ。

 

 だけど…

 

 現代での悲しそうなあの紬の表情を忘れられない。

 

 本当にこのまま紬を生け贄にすることが果たして正しいのだろうか?

 

「俺はは」

 

 ズキンっ!

 

 急に頭痛がした。何でこんなときに

 

 紬を…生け贄にしなくてはならないと言う神からのお告げ?

 

 そりゃねーぜ…一人の女の子を見捨てろだぁ?俺に…そんなことは出来るわけが無いだろう。

 

 しかし否定しようとする度頭痛がどんどん酷くなっていく。

 

 そして俺は渋々

 

「わかった」

 

 と言った。

 

「じゃあお主らで時間を稼いでくれ」

 

 と、俺達に頼み込んで来た。

 

 やるしかないのか…

 

 「お兄ちゃん!」「お兄ちゃーん!」「おっにいっちゃん♪」と、紬の顔がいちいち頭を過る。

 

 その度俺は涙をこぼしそうになる。だが俺は男だ。1度承諾したんだ。後ろを振り向くことは絶対に許されない。

 

 しかし涙は俺の涙腺からどんどん溢れてくる。

 

「ぐぁぁぁっ!」

 

 と、情けない叫びを発しながら俺は刀を握ってユルリに向かって走り出す。

 

 俺は…なのんためにこの世界に来たんだ?

 

 俺は何の役割をこの世界では与えられたんだ?

 

 俺はこの世界で後悔しない選択を出来たのだろうか?

 

 と、俺は心のなかで問をどんどん増やしていく。

 

 俺は…元々はこの時代に居てはいけない存在…

 

 だから俺は…

 

「俺の身を犠牲にしてこの時代を守る!」

 

 そして俺は以前香霖堂で見つけた爆弾をユルリに張り付いて爆発させる。

 

 ぐぎゃー!

 

 と、さすがのユルリものけぞり、俺は意識を手放した。

 

「今じゃ!」

 

 そして準備が完了した陰陽師は術を発動させた。

 

 そして紬の意識は無くなり、一筋の光がユルリに向かって伸びる。

 

 そしてユルリにあたった。

 

「ぐ、ぐぅ…おぼえてろよ!」

 

 そしてユルリは消滅した。

 

 ついでに周りに残っていた魔獣達も

 

「完了した。ではさらばだ」

 

 こうして過去の幻想郷は救われた。




 はい!第98話終了

 今回で最終話っぽいですけど1・2話位続きます!

 それでは!

 さようなら


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第99話 さらば幻想郷。        届け俺の思い

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回で最終話みたいな感じになると思いますが、次回も一応ありますからね!

 それではどうぞ!


side真 

 

 俺は大爆発に巻き込まれた…はずたった…

 

 しかし手足の感覚はしっかりとしていてくっついているようだ。意識もハッキリとしている。

 

 しかし気になる事が1つだけある。

 

 それは

 

「はっ…目が覚めたら異空間だなんて新しすぎるぜ」

 

 こう言うのってさ、何かあるものじゃない?森やら岩場やら…あとは「知らない天井だ」とか。

 

 なーにもねぇんだなこれが…辺り一面真っ白なんだわ、

 

 もしこれが異世界転生もののゲームだとしたらこれ作ったやつの頭を疑うレベルだぞ?

 

 異空間って…(ゼロ)の空間って…

 

 マジでここ、どこだよ…

 

 そんなことを仰向けになって倒れながら考えていると頭上から声がした。

 

「おっ?目が覚めた?よかったー!」

 

 こいつ…男か?

 

 銀髪でなんと言うか男っぽい格好なのに声が女っぽい不思議な奴だ。

 

 そして帽子も斜めに被っている。

 

「誰だ?」

 

 俺は率直な疑問を言った。

 

「ほう…まぁ、そりゃそうだよね。まずは自己紹介!えーとね…僕の名前はシャロって言うんだ!一応時を越える事が出来るよ」

 

 ああ、この人が…紫の言っていた時空神のシャロか…想像と全然違うな。

 

 まぁ、想像なんて外れることもあるから気にしないが、これは大誤算だろう。

 

 まぁ、大方あの状況から救い出してくれたのはこの人だろう。こんな俺を2度も助けるなんて相当暇なんだな。

 

「俺の名は海藤 真だ。2度も助けてくれたんだよな?ありがとう」

 

「いやいや、少し君が面白かったから」

 

 と、シャロは言った。

 

 面白い?何が?こんな平均平凡な俺に面白いことなんて起こるとは思うえないんだが。

 

「いやいや、君は十分面白いよ。だって神しか使えないスペルを使う一般人なんて聞いたことが無いから」

 

 なるほど…確かにそれは気になる。俺みたいな一般人が神しか使えないスペルを使うって

 

 それで助けたわけか…

 

「うーん。何で俺はそのスペルを使えたんだ?」

 

 と!俺は率直な疑問を投げ掛けた。

 

 するとシャロはうーん…と、考える素振りをしてからこう言った。

 

「たぶん紬ちゃんと関わりが深かったんだろうね。あ、たぶん君に【神成り】が突き刺さったときに君に紬ちゃんの霊力が流れたんじゃないかな?それで神力も少し入ったとかなら可能性はあるよ」

 

 なるほど…確かに一理ある。

 

 ってことはあの時か…って言うか、痛かったぞ!

 

 俺の能力は身体的ダメージを減らすだけで痛覚は普通に健在なんだからな!貫通した日にはこの能力を恨むことになる。

 

「あ、じゃあ本題に入ろうと思うんだけど、その前に」

 

 と、言ってからシャロは目を細めた。

 

 そして口元をニヤッとさせてからこう言った。

 

「君、僕を男だと勘違いしてない?」

 

 俺は体全体がびっくぅ!と跳ねた。図星を疲れたからだ。

 

 俺の額から冷や汗がだらだらと流れてくる。

 

 そしたらシャロはさっきの表情に戻った。

 

「まぁ、良いけどね。好きでこの格好をしてるんだし。じゃあ本題に入るよ」

 

 ふぅ…起こられるかと思った。俺より背が低い、紬より少し背が高い位の女の子に起こられるってなんか格好悪くね?

 

 そして俺はその事にほっとしつつ、シャロの話に耳を傾けた。

 

「君、過去なのに暴れすぎだよ…もう少しでタイムパラドックスが起こるところだった」

 

 いや、まぁ、それは悪いと思っているが、あんなにやったのにまだ起こってなかったのか!?と言う驚きがすごく大きいです。

 

「あとね…これ以上君を幻想郷の事で迷惑をかけてはいけないと思うんだよ」

 

「いや、俺はそんな迷惑だなんて」

 

 俺は瞬時にそう答えた。しかしシャロは首を降った。

 

「どうにも君は幻想郷の事…いや、こいしちゃんや紬ちゃんの事になると無理をしすぎな傾向にあるよ。このままだったら…君、本当に死ぬよ?えーと…過労死?」

 

「過労死なのかよ!」

 

 と、俺は突っ込んだ。

 

 いやいや、強者との戦いで死ぬんじゃなくて過労死かよ!とんだブラック企業だな幻想郷っ!

 

「だからさ今から君を現代に帰そうと思うんだ」

 

 現代…恐らく今の時代って訳じゃなく外の世界って事だろう。

 

 少し憂鬱だ…外の世界ではどうなってるんだろうか?

 

 でも、それが最善の策だと言うなら…

 

「はい。分かりました」

 

 と、俺は頷いた。

 

 俺は皆と別れることを決意した。覚悟した。そしてあの世界へと戻ることを決心した。

 

「じゃあ決まりだね」

 

 そして俺の真下に魔方陣が現れた。

 

 今からあの世界に帰るんだ。

 

「じゃあ動かないでね」

 

 そして俺の体が浮き始めた。

 

 これがシャロの転移魔法なのだろう。

 

 そして俺の真上に突然空間の亀裂が出来上がった。まるで紫のスキマみたいだ。

 

 この世界…色々あったな…

 

 俺が幻想郷に初めて来た日。その日にこいしと出会ったんだっけ?

 

 そして初めての異変。紅霧異変。確か紅魔館があの時に幻想入りしたんだったな。

 

 春冬異変。春なのに冬の状態が続く。俺の無茶はあの頃から始まってたのかな?西行妖…強敵だった。

 

 永夜異変。俺達と音恩達が初めて出会った異変だ。

 

 そして龍生の親父との対決…龍生の心にまとわりついていた闇を取り払う事が出来た。

 

 そして博麗神社争奪戦…引き分けだったが現状維持で良かった。

 

 そしてポリオンやダーラ、ダークと戦ったな。

 

 色々つらかった事は合ったが今は…

 

「とても良い思い出となった…普通の人じゃ経験できないこと。そのすべてを…」

 

 俺は息を思いっきり吸い込んだ。

 

 目尻には涙のプールが出来ていた。

 

 そして大声でこう叫んだ。

 

「素敵な思い出をありがとう!幻想郷!」

 

 その次の瞬間、俺は久しぶりの自宅のベットの上の居た。

 

 そして俺は上を向きながら呟いた。

 

「そしてありがとう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はこの感謝を記憶に残すために絶対に届くことのない最愛の人への手紙を書いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいしへ

 

 突然こんなことになってごめん…急に姿を消してしまって…

 俺にとってはこいしが生きている事が最大の喜びだからさ。だから生きて…俺は無事だから。

 そうだ!俺は本物の神様に会ったんだ。その人に助けてもらった。もしかしたらその人の事古本屋においてあるかもな。シャロって言うんだ。

 じゃあ…お互い…元気に暮らそうぜ。

 

                    by真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ…しょうがないわね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

「あれ?俺の書いた手紙は?」

 

 もしかして

 

「幻想郷の奴…最後まで泣かしに来やがる」

 

 最後にもう一回…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ありがとう幻想郷…そしてさらばだ




 はい!第99話終了

 本当に次回も一応ありますからね!(2回目)

 あと、最後の涙のプールとかはリアル主の心情です。

 それでは!

 さようなら


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第最終話 ありがとう…私の最愛の人

 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回で最終話です。

 いやーいざこうなると考え深いものが…グスン

 では!初心に帰って!

 ではでは

 第最終話スタート


sideこいし

 

 ここは幻想郷…忘れ去られたものの楽園

 

 楽園…かぁ…ここはとても良いところで私の一番大切なものを奪っていった世界…でも私はこの世界が嫌いじゃない。だってあの人もこんなことで私がこの世界を嫌うことは望んでいないと思うから。

 

 だから私は前向きに生きていく。

 

「こいし、お代わり要る?」

 

「うん。いる」

 

 私の杯にお酒を注ぐのはお姉ちゃん

 

 その他にもこの場には色々な人、妖、色々いる。

 

 何てったって今は宴会中だから!

 

 皆が皆、楽しそうに芸を披露したり食べ物を食している。

 

 私はこの雰囲気が嫌いじゃない。寧ろこう言う雰囲気が大好き。この時間は彼が居なくなったときの事を忘れられるから。

 

 で、なぜ宴会をしているかと言うと、先程お空が暴走して幻想郷の至るところから間欠泉が溢れてきたの。

 

 それでお燐は助けを呼ぶために怨霊を間欠泉に混ぜて外に出したって訳。

 

 それで霊夢達に退治されたんだけど、お空が暴走した原因は守谷にあるってことが分かって、皆言ってたよ「また守谷かっ!」って

 

 守谷にも巫女は居るけどどちらかと言うと異変を起こす側だよねー。

 

 それでその解決を祝して宴会をしてるの。

 

「ったく…何でよりにもよって今なのよ」

 

 と、霊夢

 

「いやー、温泉が出れば賑やかになるんじゃないかな?と思っただけさ。それでそこのカラスの子の力なら出来るんじゃないかな?と思ったまでさ」

 

 と、神奈子

 

「いや、別に何でやったかを聞いた訳じゃないんだけど」

 

 と、霊夢は神奈子をせめている。

 

 ん?諏訪子と早苗はどうしたかって?雑用だよ?怖いよねー…霊夢って平気で自分が迷惑だと思ったら直ぐに退治するし、そんなんだから信仰が集まらないんだよ。

 

「でもお姉ちゃん。お陰で前からやってみたいって言ってたあれ、出来るじゃない!」

 

 と、私はお姉ちゃんに言った。

 

 するとお姉ちゃんは優しく微笑んで「そうね」と言った。

 

「なんだ?それ聞いてないぞ!」

 

 と、龍生

 

「なになに?」

 

 と、紬

 

 ああ、この二人には言ったこと無かったっけ?

 

 この温泉が出てきたことによって出来ることと言えば!

 

「温泉宿よ」

 

 と、お姉ちゃんは子供のように嬉しそうな表情で言った。

 

 お姉ちゃんの子供の頃の夢は温泉宿の女将だったんだって!凄いよね!

 

 守谷のやり方はどうかと思うけど少しは感謝だね。

 

「へぇー!それは興味深いですね!」

 

 と、鴉天狗が寄ってきた。

 

 新聞記者の血が騒ぐのか、ただ単純に茶化したいだけなのか

 

「温泉宿が出来たら絶対に取材に行きますね!」

 

「ええ」

 

 と、満更でも無さそうなお姉ちゃん

 

「ところで名前とかは決まってるんですか?」

 

 そうだ!名前だよ!宿の名前が無いと宣伝のしょうが無いから。

 

 そしたらお姉ちゃんは少しうーん…と、考えてからこう言った。

 

「温泉郷ってどうかしら?温泉と幻想郷をかけてみたのだけれども」

 

「おぉっー!温泉郷…なかなか良いじゃないですか!」

 

「ありがとう。ふふふっ」

 

 こんなに嬉しそうにしているお姉ちゃんを見るのは久しぶりだな。

 

 と、そんな感じで鴉天狗とお姉ちゃんの話は盛り上がった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

温泉

 

 私は自分の来ていた服をすべて脱いでお風呂に入る。

 

 ちゃぽん

 

 やっぱり、温泉は気持ちいい…さっき入ったけどまた入りたくなっちゃって入っちゃった。

 

 ポカポカして体が暖まる。まだ雪が降る時期だから余計に温かく感じる。

 

 そこに

 

「あ、こいしも入りに来てたのね」

 

 と、お姉ちゃんが入ってきた。

 

 そしてお姉ちゃんは温泉に浸かってふぅ…と吐息をもらす。

 

 まだ皆ばか騒ぎしてるのかな?

 

「ねぇ、こいし」

 

「なに?お姉ちゃん」

 

 私は急にお姉ちゃんに呼び掛けられお姉ちゃんの方向に体を向ける。

 

「こいしはあの空の向こうで真が見てくれてると思う?」 

 

 急な問いかけ。

 

 私は少し戸惑ったけど素直に返すことにした。

 

「うん。私はそう思う。って言うかそれじゃなきゃ嫌だ。だって…なんか真の存在そのものすべてがこの世から消えてしまったって考えるのが嫌だ。それよりも真がずっとあの空よりもずっと近くで見守ってくれてるって考えたほうが素敵じゃない?」

 

 私がそう言うとお姉ちゃんは目を見開いた。

 

 そしてふふっとお姉ちゃんは笑ってから一言こう言った。

 

「こいし…本当に強くなったわね」

 

 強くなった。この言葉にはどれだけの意味が隠されて居ただろうか?

 

 それはわからない。だから私はそのまんまの意味と捉えて返した。

 

「もちろん!私は日々強くなっているんだよ!」

 

 と、自信満々に胸を張ってそう口にした。

 

 私はもう一人じゃない…それを教えてくれたのが(あの人)だから。

 

 ずっと見守ってくれてるって信じてるから…だから私はもう…逃げたりしないから…前を向いて生きるから。

 

 と、私は心のなかで空を見ながら呟いた。

 

「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」

 

 そして私達は温泉から出て地霊殿に帰った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

自室

 

 私は自分の部屋に居た。

 

 私の隣の部屋は真の部屋…なんだかそのまま残されている真の部屋がなんとも寂しげに感じる。

 

 そして私は机に目を向けた。

 

 そこには…

 

「手紙?」

 

 誰からだろう

 

 少々不思議がりながら私は便箋をあけて手紙を取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいしへ

 

 突然こんなことになってごめん…急に姿を消してしまって…

 俺にとってはこいしが生きている事が最大の喜びだからさ。だから生きて…俺は無事だから。

 そうだ!俺は本物の神様に会ったんだ。その人に助けてもらった。もしかしたらその人の事古本屋においてあるかもな。シャロって言うんだ。

 じゃあ…お互い…元気に暮らそうぜ。

 

                    by真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真…分かったよ…分かった」

 

 私は最初は戸惑った。だけど最後のお互い元気に暮らそうぜ。と言う言葉で私は本当に元気になれたのかも知れない。

 

 私は手紙を抱き締めた。

 

 そして

 

「真…お互い…前を向いて…」

 

『元気で』

 

『「暮らそう」』

 

 このとき、真の声が聞こえたような気がしたのは私の幻聴だったのだろうか?だけどこれのお陰で元気に暮らせそうな気がする。

 

 ありがとう…私の最愛の人




 はい!第100話終了!そして【無意識の恋】完結!

 パチパチ!

 おい、エンディングだぞ?泣けよ

 と言う感じで無事最終話を迎えることが出来ました!

 第99話の伏線も無事回収っと言うことでこれからも僕の作品をよろしくお願いします!

 ではでは!

 次回作、またはこんかの(こんな僕に彼女は必要なのだろうか?)でお会いしましょう!

 さようなら!


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