暁 再結成 (ガーディアン)
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0話

第四次忍界大戦

 

うちはマダラの命にてうずまきナルトと対峙している

祢黒 斬(ねくろ ざん)俺の名前だ

 

暁に入ったのはつい最近のことだがメンバーの私情など聞きすぐに溶け込むことができた

何故暁に入ったかというと

 

忍びを恨んでいるからだ

 

俺は小さな村で平和に過ごしていたが忍界大戦や里同士の争いなどに巻き込まれ

次々と仲間を失った

 

俺は復讐のために努力し強くなった

まだ自身の潜在能力を引き出せていないが

一人で一国を落とせるほど強くなった

 

今回の《月の目》計画も好戦的に理解した

これで忍を滅ぼすことができると思った

 

だが、そう簡単ではなかった

 

 

 

 

ズドォォォォォッッ!!!

 

「チッ…!!」

悔しくしたうちをする俺

 

「まさかここまで強くなっているとわな……」

うずまきナルト末恐ろしい奴だ

 

九尾のチャクラをここまで操る

その成長はもしかしたら初代火影・千手柱間を越えるかもしれないな

 

「どうして、暁に入ったんだ?」

うずまきナルトから質問された

 

「村の復讐だ。おまえら忍のお陰で俺の人生は狂った」

「復讐からは何も生まれないってばよ」

 

ああ、そうだ自分でも理解はしていた

だがな、この気持ちはどこにぶつければいい?

そのまま鵜呑みにしろっていうのか?

耐えられない、これしかないだろうッ……!!

 

「なら、俺にぶつけろ!」

!?

何を言っているんだこいつは

 

「お前の気持ちはよくわかる

俺も親が九尾に殺された

だがな、お互いに理解し合える時が来ると俺は信じている

俺はみんなの気持ちを背負う

そしてお前を救ってやる!」

 

 

……………………ふふ

馬鹿だこいつは

本気でそう思っていやがるのか

 

だが、なんだこの気持ちは

妙にスッとするな

 

 

軽い予想だが、こいつはでかくなるな

成長の行く末が見当たらないな

 

覚悟を、決めるか!!!

 

 

「お前とは暁に入る前から出会いたかったな

だが今は敵同士本気で行くぞッ……!!」

「来いッ!!」

 

 

俺は印を結び変化をする

化け物に変身した

 

うずまきナルトも攻撃の準備をする

こいつは……負けたな

 

けど、覚悟のうえだ!!

 

 

ドオオオオオオオオオォォォォォォッッッ!!!!!

 

両者の攻撃がぶつかり合うだが

うずまきナルトの攻撃が俺の攻撃を相殺した

 

 

「はっ……!」

この笑いはなんだろうな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

攻撃の後倒れていたのは俺のほうだった

ナルトも近づいてきた

 

「お前、本当に勝つつもりか?」

「ああ」

即答だ

 

「死ぬかもしれないぞ?」

「俺は死なねぇ」

 

これも即答

 

「は、はは、ははははははははははははは!!!!!」

俺は笑った、大きな声で

だがこれは馬鹿にしている笑いではない

 

こいつに期待をしている笑いだ

 

 

「ははははは!!

こんなに笑ったのは初めてだ

お前はすごい奴だ!」

「………………」

ナルトは答えない

 

 

「イタチの言うとおり、すごい男だ。お前は

敵だが、絶対に勝てよ?」

「ああ!!」

 

そうしてナルトは次に向かっていった

俺も意識が薄れてきた

「人を救う、か」

 

俺もやってみたいもんだ

そう思った瞬間、俺は瞳が閉じられ目の前の光景が暗くなった



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1話

目が覚めた

いや、すぐに俺はおかしいと思った

 

俺は死んだはずだ

仮に穢土転生されたとしてもこの光景は何だ?

 

家にいたのだ

見るからに装飾された人の家だ

だが見る限り人が住んでいた形跡があり古びている

見たこともない置物もある

 

「目が覚めたようだな」

聞き覚えのある男の声

「!?あんたは!?」

振り向くとそこにいたのは

 

うちはイタチ

 

弟であるうちはサスケとの戦闘で命を落とし

薬師カブトによって穢土転生される

 

その後のことは知らない

 

だがイタチだけではなかった

「おやおや、あなただけではなかったのですね」

この丁寧口調は干柿鬼鮫

 

ナルトを闇打ちする命を受けていたが

ナルトは生きているから察するに失敗して死んだんだな。

 

「ふん……。お前たちも死んだんだな」

冷静沈着な声で大柄な男は角都

 

ナルトにやられたんだったけ

 

「オイラたち生き返ったのか?」

「そのようだな」

 

デイダラにサソリ

 

「どうやら俺たちは別の世界にやってきたようだな」

「そのようね」

 

そして元暁のリーダーこと長門

パートナーの湖南だ

 

「おいおい。これはどういうことだ?

なんで暁のメンバーばかりが?」

「それはそうとここはどこなんだ?」

 

俺とイタチは疑問を持った

補足だが俺の歳は17

この中では最年少だ

 

疑問に長門が答える

「この家を少し探索したが俺たちの世界ではないものがたくさんある。

外もまるで平和な世界だ。家もたくさんある」

 

窓の外を見てみるが、確かに見たこともないものばかりだ

人が歩いているが俺たちがいた世界とは異なる服だ

 

「しかし、問題がありますね。

衣食住をどうにかしませんと」

「だが、このままの格好だと怪しまれる」

鬼鮫と角都が言う

 

「だが、行動しない限り謎は解けない。

外に出て、できることはしよう」

 

「暁の再結成か?」

俺は長門に言った

 

「ああ。それとここはもう別の世界。世界の支配などできそうにない」

「了解。あんたに付いて行くよ」

「そうだな」

「仕方がありませんねぇ」

「まぁ、いいだろう」

「いいぜ」

「了解した」

「決まりね」

 

 

こうしてここに暁が再結成された

 

今頃、俺たちがいた世界はどうなているのかわからない

だが、ナルトが救っていると

俺と長門と湖南とイタチがそう思っていた

 

 

「俺はしばらく天照を止めておこう。

折角生き返ったのに、目が見えなくなっては困る」

「俺も外道魔増は封印しよう」

「鮫肌がいないのは寂しいですが自分が強くなって補いましょうか」

「ふん…」

「早速、粘土を掘って起爆粘土を作るとするか!」

「傀儡が無いようだが、まぁなんとかするしかないな…」

その後、この家にあった服やお金で外に行き

食料を調達、この世界のことの知識を学んでいく

 

この生活に慣れるのには一週間経ったが

みんな何とかなれたようだ




補足ですが、
ハイスクールD×D原作四巻からです。


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2話

どうも

俺は今、街裏にいる

 

どうしてここに居るのかって?

 

 

数分前……(パポ!パポ!)

 

 

何とか家にあったお金で服が買えた

ポロシャツにジーパンてなもんだ。

 

店員からお勧めで試着してみたら似合っていたらしく

お客さんに少し注目されたもんだ

 

で、街の通りを歩いていたんだが

ドンッ!

「あ、失礼」

人と肩がぶつかってしまった

俺は軽く謝ったが

 

「おい。」

「てめぇ、ぶつかっといてなんだその態度は?」

 

うん、見た目的にチャらい不良だ

4、5人ぐらいの集団だな

 

「面かせ」

 

 

 

 

でここにいたりする

ちなみに不良たちはというと

 

「ぐ………!」

「ひぃぃ~~ッッ!!」

 

まぁ、ボコボコにしました

鍛えているからな

体が衰えてなくてよかったよかった

「なーんだこれっぽっちか…」

不良たちの財布をかっぱらいお金を取り出した。

収穫は2、3万程度

 

「じゃ、頂戴しますね~」

 

 

帰りに少しうろうろしていると女の子たちが歩いていた

統一された服だ

あれが俺たちが居た世界での学校で着る制服ッていうのか

 

4時だし帰りだろうな

常識はある程度理解していると思う

経済や政治、流行などに少し圧倒されているがな

 

テレビは知っているがビデオやCDを知っているだけ

ブルーレイやルンバ、アイドルやアニメこれらは少し手ごわい

 

イタチは雑誌の干渉などをして楽しんでいる

鬼鮫は運動に

角都は本を読んで読書

 

長門と湖南はというと

「こうして一緒に料理をしていると昔を思い出すわね」

「そうだな」

 

お互いに顔を赤くして料理だ

まるで新婚夫婦のように

うらやましいな、おい!

 

 

そんなこんなで二週間経つ

 

「駒王学園?」

「有名な高校らしい。何でも創立者が大金持ちとかその娘が人気があるとか色々と噂がある」

イタチから説明を受ける

 

「へぇ、少し興味があるな…」

 

てなわけで地図を辿って駒王学園に着いた

この前見た制服がいっぱいだ

どうやらこの学校の制服らしいな

 

でも、今侵入すると面倒なことになりそうだし

忍の能力で楽に潜入できた

中の様子を見ると今は休み時間のようだ

 

で廊下がなんや生徒でいっぱいになった

そっと窓に近づくと

 

「見てリアス様よ!!」

「朱乃様もすてき~!!」

紅い髪と黒髪の女の子が仲良くおしゃべりをしながら歩いていた

 

他にも

「きゃーー!!木場君!!」

「今日、お昼一緒に食べて良い?」

やたらと人気のあるイケメン

 

「「「「「小猫ちゃーーーーーーーん」」」」」

小さなかわいらしい少女

 

その他色々見たが人気のある高校だって言うのが理解できた

 

だが、この高校が後に戦場になることは誰もわからないだろう



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3話

戦闘回です


今日もお金の収集と行きたいところだったが

何でも道端で黒いローブを包んでいる集団を見つけた

俺は怪しいとみて、みんなと追跡することにした

 

 

たどり着いたのがなんと駒王学園だった

今は深夜だから人が居ない状態だった

しかし、なんでこんな時間に学校に来ているんだ?

 

そっと耳を清ませて話を聞く

「いよいよだな」

「ええ、このときを待ち望んでいたわ」

男の声と女の声だった

 

とそのとき

 

ボコォォンッッ!!!

 

爆発音、学園のほうからだ!

「始まったようだ……」

「じゃあ行くわね」

女は謎の術式みたいなものを出現させて消えていった

 

 

「この学園を潰して中に居る天使や悪魔や堕天使を殺す

実に面白そうじゃないか…!!

魔術師としても名が挙がるチャンスだ…!!」

あざ笑う男

 

天使?悪魔?何だそりゃ

空想上のもんじゃないのかよ

どちらにせよ人に危害を加えるようでは容赦はしないと

リーダーの長門が言っているので

 

久々に暴れますか!

 

 

 

 

 

ボコォォン!!

「何事だ!?」

男が叫ぶ

 

 

「ヒャッハーーー!!!」

俺は術で敵をなぎ払う

 

「火遁・豪火球の術!!」

ゴオオオォォォッッ!!

イタチの口から炎が吐かれ魔術師と言われている者たちに激突する

 

「水遁・水爆流弾の術!!」

鬼鮫も大きな水の塊を吐き飛ばし敵にぶつける

これらを喰らった魔術師たちはのた打ち回っていた

 

「ぎゃああああぁぁぁぁぁッッ………!!!」

絶叫が響く

見ると角都だ

禁術地怨虞だな

角都の体ははっきり言うが、人間の体ではない

あのような特殊な糸のようなもので自分の肢体を繋いでいる

そして相手の心臓を奪いそれで長生きしているのだ

相変わらず、グロい術だぜ

 

「芸術は、爆発だッッ!!!」

ドゴォォォン!!!

おーー、張り切っているなデイダラの奴

起爆粘土、こっちに被害を出すなよ?

 

「ゆけ……!!」

チャクラの糸で倒れている敵を操り戦うサソリ

たぶん死体がでそうだから傀儡が作れるかもな

 

 

湖南は紙で作った手裏剣で魔術師たちを切り裂く

長門は修羅道で応戦していた

 

「リーダー、あの男殺っていいか?」

「お前になら任せられる」

許可が下りた。へへへ…腕が鳴るぜ…!

 

「貴様ら、何者だ!?」

 

「我々は暁。人に害をする者に裁きを与える」

長門が説明する

「貴様ら、ただの人間ではないな…。

魔力を持っていない…。

異能の存在か……?」

 

確かに、俺たちは別の世界の住人

異能と思われてもおかしくはない

というよりあんたらも何かしら術を使っているから人間ではないだろう?

 

「では、今度はこちらから訊こう。

貴様らは何の集団だ?」

禍の団(カオス・ブリゲード)

「カオス・ブリゲード?なんだそりゃ?」

 

男の答えに俺は疑問符を立てた

 

「我々は天使や悪魔に戦いを挑む。

どんな犠牲を払ってもだ」

笑いながら言う。

この笑みには悪意がこもっているのがわかる

 

なるほど、つまりテロリストていうことか

「どんな犠牲も払ってもか……。

そいつは、許されないな」




祢黒 斬のプロフィールを紹介

17歳

11月25日

好きな食べ物 甘いもの

嫌いな食べ物 納豆など

趣味 音楽鑑賞

術 5種類使える
  他にもあり

後、斬以外の服装を教えます

イタチ ワイシャツにスーツのズボン

鬼鮫 半そでにデニム

角都 ランニングに半ズボン

デイダラ Tシャツに半ズボン

サソリ シャツにデニム

長門 ジャケットにジーパン

湖南 シャツとショートパンツ
(ファッションがわからないです(泣)希望の服装がありましたら意見をください)

感想お願いします。


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4話

今回はイッセー視点


オッス!!兵藤一誠だ!

 

俺はヴァーリと一戦してあいつは退散していったんだ

今は部長とみんなで合流して集まっていたんだ

 

「やれやれ、困ったもんだ」

堕天使の総督 アザゼルが呟く

「カテレア。もう少し考えて欲しかったですね……」

部長のお兄様である魔王サーゼクス様も残念がっていた

「とにかく、これで一件落着ですね」

天使の頂点のミカエルさんが切り替える

 

今日はわからない事だらけだな

あのヴァーリーにも持久戦になっていたら死んでいた

もっと強くならなくちゃ

 

ボオオォオォォォォンッッッ!!!!

 

突如激しい爆発音が響いた

何だ!?

 

「外を見てください!」

木場がみんなを窓の外に注目させた

 

俺やみんな外を見ると

 

「黒いローブ……?だとすると魔術師みたいだな。

だがもう一方は…、一般人……?」

アザゼルが言う

 

俺たちも驚いた

一般人!こりゃ大変じゃないのか!?

 

「すぐにあの人間を助けるわよ!!」

部長が叫ぶ

関係のない一般人まで巻き込むなんてなんて奴らだ!

禍の団(カオス・ブリゲード)!!

 

すぐさまグレイフィアさんや他の人たちが魔方陣を展開して外に向かう

 

 

 

 

着いたのはグランド場

激しい戦いの後がある

 

うわ!?魔術師の死体がたくさん!!

どれだけいるんだ!?

 

とそこに再び爆発音が響く

俺たちはその光景に驚愕した

 

崩れているのは一般人ではなく

 

魔術師のほうなのだ

 

 

 

「おいおい、あの魔術師は確か、パピュスじゃないのか!?

俺が苦労して倒したカテレア・レヴィアタンと同等の強さを持つ

最上級の魔術師だぞ!?」

アザゼルからの説明を聞いてより一層驚いた!

 

マジかよ!?

アザゼルが右腕を失ってまで倒した

あの旧魔王派の女性悪魔のカテレアと同等!?

 

しかもそいつに勝っているのが一般人!?

どうなってやがる!

 

「俺がここまで苦戦を誣いるとはな……

魔術師の名が廃るもんだ……」

パピュスといわれる魔術師が息を荒くしていた

一般人の方は疲れている様子はなく

むしろ無傷で立っている

 

すると一般人がこっちが来たのが気がついたかのように振り向いた

青年のようだった

顔つきは木場ほどでもなく

別に容貌がととのっていない訳でなく普通の良い感じの男だった

 

「へぇ、あれが天使、悪魔か。

イケメンも多いし、良い女の子もたくさんいるじゃねえか」

「こいつはお前がやったのか?」

アザゼルが問う

すぐさま青年は頷いた

 

「ああ。こいつらのモットーが気に食わんから

ちょいと制裁を喰らわしているところだ」

 

「俺をなめては困るな…」

パピュスが立ち上がる

「俺は歴史に名を刻むために色々なことをやった

ここで終わるわけにはいかない…!!」

 

青年は声色を悪くして言う

「犠牲を払って得た栄光なんて、無に等しいんだよッ…!!」



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5話

「ほざけッ……!!!」

魔術師は術式見たいな物をいくつも展開し

それぞれ、火、氷、雷などさまざまだ

 

俺はすぐさま印を結ぶ

風遁だ。

 

「風遁・爆風衝!!」

バキィィィッッ!!

 

嵐の強さの風の障壁で防ぐ                         

奴の術は無残にも散っていった

 

魔術師は驚愕する

「ばかな…!?この俺の力が……!?下等種族の人間に易々と……!?」

相当自信を持っていたんだな

 

「何故、こんなことをするんだ?」

俺の問いに答える

「俺は認められるために、英雄としての名を刻むために……。

嫌なことをした、仲間も殺した、敵を倒しまくった!!

そして、この地位にまで立つことができた。

魔王や天使を倒して俺は、世界に貢献するのだッッッ!!!!」

その答えを聞いた俺は嘆息した。

「くだらねぇな」

 

それを聞いた奴は怒りの形相で俺をにらみつける

「確かに、世界に貢献することは良いことだ。

だがな、命まで奪って得て他の人はお前を敬うのか?」

 

「黙れ…………ッッ!!」

「そんなもん、栄光でもなんでもない。

ただのお前の自己満足のための無駄働きだ!!」

「黙れえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

 

奴はさっきの術式よりも遥かに巨大なものを作る

「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!」

奴はもう自我を失っている

 

術式から4、5メートルはある巨大な炎の玉だ

「危ない!?」

「避けろおおぉぉ!!」

 

悪魔のみなさん方が叫んでいる

いんや、よけねぇぜ

この術で防ぐ

 

「水遁・大水城壁ッッ!!!」

ザバアァァァァッッ!!!!!!

 

地面から特大な水の壁を作り、まるで城壁のように建つ

そして、炎の玉が直撃する

 

大きな轟音が響き渡る

だが、炎の玉は呆気なく沈下していった

 

霧が周囲を覆いつくす

「くそ……ッ!?」

 

魔術師は地団駄を踏んだその瞬間

俺は奴に接近し手を振る

後ろに着いたその時

 

 

ズバアアァァァッッッ!!!!

胸から縦に鮮血が飛び散った

 

「嘘だろ……………!?」

奴は驚きの表情をしたまま倒れ

息を絶えた

 

 

 

 

 

とりあえず、戦闘終了だな

「ご苦労だったな」

長門たちが来た

 

そっちも終わったようだな

すると悪魔の方から紅い髪をした若いイケメン男性が歩み寄ってきた

 

男性は一礼をくれたのでこちらも一礼をする

「失礼。魔術師たちを倒してくださり感謝する。

聞くが、あなた方は見たところ人間のようだが、いったい何者なんですか?」

 

長門が答える

「我々は《暁》。世界の平和を守る集団だ」

 

暁、悪魔、天使、堕天使側、禍の団(カオス・ブリゲード)

 

俺たちの戦いはこれで終わることはないだろう



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6話

次の日の夕方

今日は暁メンバー全員で駒王学園に向かうことになっている

昨日の深夜にあの紅い髪のイケメン男性と約束したのだ

 

「今日はもう遅い。後日の夕方、またここにいらしてくれないかな?」

それを長門は承諾した

 

「しかし、実在していたんだな。天使とか悪魔とか」

長門が返事をする

「この世界は俺たちがいた世界とは違う。あって当然だと思うが」

「そうだよな」

 

さて、学園に着きました

確か、地図でこの場所に来てください、て書かれていたけど

場所はこの学園の旧校舎に                               

オカルト研究部がある所らしい

 

旧校舎に向かうと一人の青年が立っていた

昨日の悪魔の人たちの中にいた違うイケメンだ

剣を帯刀している

 

イケメン君が一礼を送り話し出す

「お待ちしておりました。ご案内します」

 

中に入る

随分、古びているな

こんなところで部活なんてできるのか?

 

イケメン君は大きなドアの前で立ち止まった

「ここで、皆様方がお待ちしております」

ドアを開ける

 

「お連れしました」

「ありがとう。祐斗」

 

ソファーに座っていた紅い髪の美少女が優雅にお茶を飲んでいた

あ、昨日の悪魔の皆さん方がいる

何人かはいないけどな

 

「自己紹介を遅れましたね。

私はサーゼクス・ルシファー。

四大魔王の一人です」

紅い髪のイケメン男性が挨拶する

魔王

空想上ではすごいんだろ?

 

次は袴をきた渋いおっさんが立つ

「俺はアザゼル。

今は堕天使の総督をしている」

最後に爽やかなイケメンさんが一礼をする

「私はミカエル。

四大熾天使の一人で、天使の長を務めています」

 

長門が挨拶をする

「俺は長門。

この暁のリーダーをやっている」

 

「では、お話を始めましょうか」

サーゼクスさんはそう言った

 

 

説明によると

悪魔・天使・堕天使はそろえて三大勢力と呼ばれている

昨日、その三つの勢力が停戦を申し上げ三勢力とも協力することになったのだ

そして会議の途中であのテロリスト軍団《禍の団(カオス・ブリゲード)》が襲ってきたが

何とか撃退

でたまたま俺たちと出くわしたようだ

 

「俺たちは世界の平和を守るといったが、

少し言いすぎだな。

人に害をなすものを討つと言った方が良いか」

長門が言う

 

アザゼルが問う

「お前ら、いったい何なんだ?

魔力とは別の力が働いているようだが」

「俺たちは元々、この世界の人ではない」

長門の答えに三大勢力の皆さんは驚愕した

 

「俺たちはこの世界とは別の世界に住んでいた。

だが、戦死した。

しかし気がつくとこの世界にいたのだ」

「まさか、異世界からの死亡転移か……。

話には聞いたことがあるが、実際に存在していたとはな」

「問うが、君たちは《禍の団(カオス・ブリゲード)》と繋がり、あるいは協力はしているのか?」

「いや、していない。もし知っていたとしたら、あいつらではなくお前たちを襲うはずだ」

「何人か捕虜に捕まえた魔術師たちにも尋問したが「知らない」と言っていた」

アザゼルが言う

 

「俺たちは《忍》」

「忍、て忍術とか使うあの?」

紅い髪の少女が聞く

「ああ、そうだ」

「興味が沸くじゃねぇか!」

アザゼルが目を爛々と輝かせる

 

 

「よかろう、君たちを信用しよう」

「お兄様!?」

このことに驚く

 

無理もないな

もしかしたら俺たちは奴らと協力関係じゃないのか?

と疑問を持たれる

関係がないという証拠もないしな

 

「君たちは最上級魔術師たちを倒した。

信用しても良いんじゃないのか?」

「でも人間を信用するのは」

「リアス、彼らは悪い人たちじゃないと私は思うよ」

 

「条件を出そう。

君たちは生活に困っているようだね。

こちらがその負担を支えよう。

そしてこちらに協力すること。」

「願ってもない条件だな。雇われるのには慣れている」

 

何人かは反対を挙げているがさすがトップの皆さん

説得力がある

 

こうして暁と三大勢力は協力関係になった

まだ不安がっている奴はいるがな




話、滅茶苦茶にはなっていないよね?
少し不安。


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7話

今回は客観視点


しばらく、サーゼクス、ミカエル、アザゼルの四人で話にすることになり

他の人たちは自由行動のようだ

悪魔の兵藤一誠、アーシア・アルジェント、ゼノヴィアは外の木の陰でおしゃべりをしていた

 

「しかし、部長は警戒していたよな」

「ああ」

「そうですね。でもあの方々はみんな優しそうでした」

 

「そう言ってもらえると、嬉しいね」

「「「ッ!?」」」

 

木の上から声が聞こえ、三人は上を向く

「よっ!」

「お前は」

「祢黒 斬。呼び捨てでかまわねぇから。これからよろしくな。

とは言っても、警戒されても無理もないか」

木から降りて言う

 

「で、君たちの名前は?」

「兵藤一誠だ」

「アーシア・アルジェントです」

「ゼノヴィアだ」

 

ゼノヴィアが問う

「貴様はどうやってあの魔術師を倒したのだ?

しかも無傷だ。並みのものではできないほどだぞ」

「さっきリーダーが言った通り俺たちは《忍》。

忍といえば忍術だろ?

まぁ、仕組みは様々だから今度詳しく教えてやるよ」

「リーダーて、あの髪が赤い人か?目も紫だった」

「ああ。俺たち暁のリーダーの長門だ。

ちなみに俺と同等の強さだと思っていたほうが良いと思うな。

いや、それ以上か」

 

一誠はこのことを聞いて身震いする

「おいおい、どんだけ強いんだよお前らの組織は…」

「一度、相手してみたものだ」

ゼノヴィアは興味津々のようだ

 

「ところで、別世界から来たって言うけど、

元にいた世界でもそういうことをしていたのか?」

「いんや、むしろ逆のことをしていたよ」

「逆?」

「世界を支配する、と言うべきか」

「「「!?」」」

 

この言葉を聞いた三人は驚愕した

「俺たち暁は自分の理想や復讐などを叶えるために集まった集団なんだ。

俺も住んでいた村がやられて、復讐を遂げようとしたが、

失敗に終わって死んだ。一人の男にな」

「そうなのか……」

「でも、今振り返ると馬鹿らしく思える。

復讐は何も生まれない。

生まれたとしたら、それは無だな」

 

「斬」

イタチが歩み寄ってきた

「イタチさん、どうしたんだ?」

「集合だ。そちらも全員集まるようにと」

「了解」

 

 

再びオカルト研究部部室

 

「君たちに渡す条件だが」

サーゼクスが言う

条件はこうだ

 

暁のメンバー全員はこの駒王学園に住むこと

数日後、寮を建てることになった

そして、学園で働くこと

斬はまだ高校生の年だから2年生に編入してもらい

後のメンバーは教師をすること

なお、お互いに被害を出さないことが必須

 

以上のようだ

 

 

「ところでだ」

アザゼルが言う

「お前らの実力をもっと見てみたい。

あのテロリストどもも油断をしていたかもしれないからな」

「わかった」

長門が承諾する

 

「リアス。下僕で確かめておけないかな?」

「わかりました」

 

模擬戦が始まる



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8話

視点戻し


お互いにそれぞれみんなの自己紹介が終わったところで

深夜の外で模擬戦をすることになった

三大勢力の力なのか結界が張られており

外からの観賞、及び中からの防音性質など様々

外部から人が来ることがなく、思いっきり暴れても大丈夫というわけだ

 

三大勢力からは兵藤一誠、木場祐斗、ゼノヴィアが

暁からは俺、うちはイタチが対決するようだ

 

「三人とも、彼らはあのテロリストを倒した人たちよ。

相手が二人でも油断しないでね!」

「「「はい!部長!!」」」

 

「おーおー、気合入っているな」

「そうだな」

 

両者は向かい合う

「一ついいか?」

俺は手を挙げてアザゼルに訊く

「なんだ?」

「俺たちを殺す気で来て貰えないですか?」

「それは、俺たちをなめているのか?」

「いいや、忍はいつでも死と隣りあわせだ。

模擬戦といえど、それぐらいしないとこっちも調子が上がらないのでね」

「わかった。

お前ら、そういうことだからあいつらを殺す気でやれ!!」

 

いきなりのことで三人は戸惑ったが、承諾し、構えた

 

 

中央に銀髪の美女が立つ

グレイフィアという魔王様のメイドだそうだが

オーラがすさまじいな

でこの戦いの審判役を務める

 

「それでは、始め!!」

戦いの合図が鳴る

 

「いくぞ、木場!ゼノヴィア!」

「ああ!」

「いくぞ!!」

 

向こうの三人はこちらにダッシュする

イタチが話す

「俺は木場とやる」

「じゃあ、俺は残りの二人か」

 

イタチが木場に向かう

さて、俺の相手は兵藤とゼノヴィアか

さっき挨拶したばっかりだがやるとしますか

そう思いながら印を結ぶ

「影分身の術!」

ポンッ!

 

分身を作る

そして、二手に分かれて向かう

 

「ハァッ!!」

ゼノヴィアが剣を振る

俺はその攻撃をバク宙でかわし高く飛ぶ

 

体を勢い良く回転させ地面に急降下する

「おらぁッ!!」

かかと落としをするがかわされ地面に蹴りが入る

 

ボコォッ!!

直径二十メートルぐらいのクレーターができた

 

「ハッ!」

木場もイタチに横切りするが

俺と同じようにバク宙でかわし印を結ぶ

「火遁・鳳仙火の術!!」

口から吐いた無数の火の玉が木場を襲うが

「吹きずさめ、風凪剣(リプレッション・カーム)!!」

突如手から剣が現れ風が発生し

自分に当たる範囲の火の玉を吹き消した

 

「何だ?急に剣が出てきたぞ?」

イタチが問う

「僕の神器(セイクリッド・ギア)

魔剣創造(ソードバース)

色んな魔剣を作るセイクリッド・ギアさ!」

 

「セイクリッド・ギア?」

俺は疑問符を浮かべ首を傾げた

サーゼクスが説明する

「《聖書の神》が作ったシステムで不思議な能力を所持者へ与える。

その力は色々存在するよ」

 

なりほど、つまり特殊な武器という訳だな

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!!」

『Boost!』

 

兵藤が掛け声と同時に赤い籠手を出現する

あの武器、何かがあるな

 

「彼の持つセイクリッド・ギアは赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

二天龍の片割れ、《赤龍帝》ドライグの魂が入った籠手だよ。

神器の中でも、神すら滅ぼすことが可能な力を持つと言われる特殊な神器

神滅具《ロンギヌス》の一つだよ」

 

へぇ、面白くなりそうだな



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9話

イッセー視点


「じゃあ、やりますか」

祢黒は分身を呼び戻す

「変化!」

ボン!

 

ギィィンッ!!

通常の手裏剣より十数倍でかい手裏剣に変化した

「風魔手裏剣!」

それをゼノヴィアに投げる

 

手裏剣は切り裂く音をたてながら向かう

だがゼノヴィアは横に避ける

 

だが手裏剣は俺のところに向かってきた!?

「あぶねッ!?」

俺はしゃがんで避けた

ギリギリだった!

あんな手裏剣、ぶっささったら終わりだろ!?

だがあいつは不適に笑った

 

「それが狙いだよ」

 

「イッセー、後ろだ!!」

「!?」

ゼノヴィアの叫びを聞いた俺はすぐさま立ち上がり後ろを向く

手裏剣がブーメランのように戻ってきた!

「オラァッ!!」

 

ガキィィンッッ!!

籠手で手裏剣が弾き飛ばし

ゼノヴィアの後ろの地面に刺さった

『Boost!』

二回目の倍加

だけどまだ足りない

 

「油断は禁物だぞ!」

ゼノヴィアが祢黒に詰め寄り剣を縦に振る!

 

「しまっ………!?」

ズバアァァンッッ!!!

 

「ぐあぁッ!?」

祢黒は痛みに絶えず叫んだ

だが、俺とゼノヴィアは驚愕していた

 

 

切られたところから血が出てきていないのだ

 

あいつは再び笑みを浮かべた

「なんてな」

 

ポンッ!

 

分身!?

ということは

 

「残念でした」

「!?」

ポンッ!

手裏剣に変化していたのは分身ではなく本体か!

ゼノヴィアに急接近する

 

「水衝発勁!!」

ドオォォンッッ!!

水を纏った手の平をゼノヴィアの腹部に当てた

「がッ……!?」

 

攻撃を喰らったゼノヴィアは五十メートルぐらいのところまで吹き飛んだ

だけど、フラフラしているがなんとか立ち上がった

やられた

分身が変化していたと思ったが本体が変化するとは

 

あいつは印を結ぶ

「土遁・地砕き!」

拳を地面に突きつけた瞬間

ピシピシッ バカッ!!!

 

地面が割れ、複雑にデコボコになった

木場のところにも影響して驚いていた

イタチという奴は平然と立っている

 

「見たところ、あんたらは二人はスピードが重視されていると見えるね。

地形がバラバラに変わったしまえば自慢のスピードも発揮できないだろ」

まずいな

木場やゼノヴィアは騎士(ナイト)でスピードで相手を翻弄することができるが

この状態の地形じゃ走りづらいぞ!

 

こんなわずかな時間にそれを見つけることができたのか……

『Boost!』

三回目の倍加

まだだもうちょっと

 

「次は、兵藤だな!」

祢黒は俺に突撃してくる

奴は右の拳、俺は左の拳を突き出す

ドゴオォォォッッ!!

 

「互角か!」

「いいや!!」

 

ドオオォォォンッッ!!!

押し負けた!?

なんちゅうパワーだ!

 

「ふーむ、お前はパワータイプのようだな

結構、力があるじゃねぇか」

賞賛を貰った

 

『Boost!』

四回目

次の倍加で決める!



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10話

視点戻し


さっきから兵藤の籠手から『Boost!』といっているが

なんとなくだが力が強化されているのがわかる

神を滅ぼす力か…

いったいどんな技を持っているんだ?

 

『Boost!』

これで五回目

さぁ、どう来る?

 

「木場!」

「ああ!禁手化(バランス・ブレイク)!!」

掛け声と同時に木場の手元が輝きだした

禁手(バランス・ブレイカー)双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)!!!」

前よりも格段に力が上がっている

 

つまり、本領発揮のようだな

「いくぜ!!

赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)!!!」

『Transfer!』

 

兵藤は籠手を木場に向けて何かを始めたが

緑の閃光が木場の武器に照らす

 

 

ズバババババババババババババババババババッッッッ!!!!!!

 

兵藤と木場を中心にありえないほどの剣が地面から突き出してきた

しかも、威力は高い

 

俺はそれを見た瞬間イタチを呼び寄せ、印を結んだ

「まずいな。

土遁・天空岩盤!!」

 

ボコボコッ!!

 

俺とイタチの足元の地面が浮き上がりギリギリだがかわせた

「チィッ………!!」

兵藤は避けられたのが悔しく、舌打ちをした

 

 

 

 

すぐにニヤリと二人が笑ったのが見えた

俺とイタチは疑問符を浮かべたが

答えがすぐさまわかった

兵藤が俺たちに向かって叫ぶ

 

「いっけえぇぇぇぇぇぇッッ!!!

ゼノヴィアあぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」

 

 

うしろに影

 

 

振り向くと青い髪の剣を持つ少女

 

ゼノヴィアだ

 

 

「ハアァァァァァァァーーーーーッッッッッ!!!!!」

 

イタチはすぐに避難するため岩盤から離れたが

俺は出遅れてしまった

 

剣の太刀筋をギリギリにかわす

だが、剣の攻撃が岩盤に当たり

崩れ、俺はバランスを崩した

 

なるほど

先ほどの二人の攻撃は陽動

避けた隙に一撃を食らわすことか

なかなか、良いコンビネーションじゃん

 

 

だけど、ここまでだ(・・・・・)

 

「風遁・爆風衝!!」

風でゼノヴィアを離し下に向かう

兵藤と木場のところへ吹き飛ばした

 

剣の攻撃がない着地地点にイタチがいた

「イタチさん」

「ああ。やるか」

 

二人同時に印を結ぶ

 

「火遁・豪火球の術!!」

「風遁・風斬派!!」

 

イタチは炎の玉を吐き

俺は斬撃の風を起こす

 

だが、ただ単体に使うんじゃないぜ?

 

「「双炎武斬ッ!!!」」

 

風と炎が重なり炎の刃が生まれた

 

ズンッ!!ズンッ!!ズンッ!!ズンッ!!

 

地面が抉られ、焼き焦げたあとが残る

イタチとのコラボだ

 

 

驚愕した三人はすぐに横に避けた

だが…

 

「狙い」

「通りだ!」

 

「「「!?」」」

 

 

三人が避けた瞬間に二人同時に詰め寄った

勿論、手には術があるがな

 

 

「風遁・双槍螺旋丸ッ!!!」

「雷遁・千鳥ッ!!!」

 

俺は兵藤とゼノヴィアに風の弾丸・双槍螺旋丸をぶつけ

イタチは千鳥を木場にぶつけた

 

ドゴオォォォッッッ!!!!

俺の術を喰らった二人は吹き飛び、倒れ

イタチの千鳥を喰らった木場は焼き焦げ、その場で崩れ落ちた

 

模擬戦が終了し

俺たちの勝利になった

だが安心しろよ

殺してはいないぜ

それにこいつらは深い絆がある

俺はそう感じた




感想、意見をお願いします


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11話

原作五巻スタート


模擬戦から数日

あれから三大勢力のみんなと仲良くすることができた

で、今俺たちは寮にいているが

テレビやらなにやら元にいた世界とは別格の豪邸に驚愕した

 

4階建ての一階に着き5部屋

メンバーが一人ずつ住んでも余るほどある

空いている部屋は物置などに有効活用しようと考えているところだ

 

イッセーたちもこの建物には驚いていたな

あ、兵藤たちからこう読んでほしいといわれたから

そうしている

みんなから忍従について色々説明を頼まれたけど

その話は又今度にすることにした

 

それと俺たちが駒王学園に編入や就職するのは夏休みが終わった後らしい

今は夏休みだから1ヶ月は間があるな

 

で今はイッセーの家にいるが

イッセーがなんか疲れた顔をしているが

自分の家が改築されたらしい

しかも、俺たちの寮よりも豪華だと

 

悪魔の力はすごいと改めて思った

部屋にはオカルト研究部のメンバー

俺以外のメンバーは他に用があるからいない

 

で部長である紅い髪の女性リアス・グレモリーが今後の活動について話し始めた

 

 

「冥界に帰る!?」

「夏休みだし、故郷へ帰るのよ。

毎年のことなのよ。」

 

そりゃそうか

こいつらは悪魔だから冥界に行くのも当たり前か

でも聞いたところによると

イッセーとアーシアとゼノヴィア

木場や朱乃は元人間だったそうだ

 

悪魔が作った悪魔の駒(イーヴィル・ピース)により

悪魔に転生するアイテムで悪魔になったのだ

 

「そういうわけでもうすぐ皆で冥界に行くわ。

長期旅行の準備をしておいてちょうだいね」

「えっ!?俺たちもですか!?」

イッセーは驚く

 

「そうよ、あなたたちは私の眷属で下僕の悪魔だから、主に同伴は当然。

一緒に故郷に帰るのよ。

そういえば、アーシアとゼノヴィアは初めてだったかしら?

問いにアーシアは頷く

「は、はい!生きているのに冥府にいくなんて緊張します!

し、死んだつもりでいきたいと思います!」

少し意味が違うようなんだが…

 

「じゃあ、イッセー。冥界で私とデートしましょう。」

リアスの言葉を聞いたイッセーは瞬間的に速く立ち上がった

「部長オォォォッ!行きます!

全力でついていきます!」

まぁ、こんなお姉さんのお誘いにはさすがに断れないはな

「あらあら。でしたら、私はイッセーくんのとお部屋で過ごしますわ。

部長にもできないようなエッチなことでもしながら」

黒髪の女性朱乃が言う

ちょっと待て!?今のってまさか!?

うそだろ!?

 

「ダメよ」

「いやよ」

リアスと朱乃が目線で火花が散っている

アーシアも目に薄っすらと涙が浮かんでいる

 

 

間違いない、イッセーは

 

 

もてているッ!!

 

いや、どう見ても断言できる!

女の子たちの反応を見ても嫉妬だこれは!

だけど、イッセーには嬉しそうにしているが

心からそう思っていないように見える

なんか訳ありなのかな?

なんとなくだがそう思った

 

と玄関から気配を感じた

この気配はあの人だな

 

「俺も冥界に行くぜ」

『ッ!?』

堕天使の総督アザゼル

優雅に席に座っているぜ

「ど、どこから入ってきたの?」

リアスが目をパチクリさせながらアザゼルに訊く

「うん?普通に玄関からだぜ?」

平然とアザゼルは答える

「……気配すら感じませんでした」

木場が気持ちを正直に口にした

「そりゃ修行不足だ。俺は普通に来ただけだ。

だが、そいつは気づいていたがな」

アザゼルが俺に指をさして

皆の注目を俺に向けた

「わかったのか?」

イッセーが訊いてくる

「まぁな、前にも言ったけど忍は常に死と隣り合わせ。

これだけでかい気配に気づくのも無理もないがな」

「よく言うぜ」

アザゼルが笑いながら水を飲む

 

「俺も冥界に興味がありますから付いて行っても構いませんか?」

「ええ、いいわよ」

 

その後ある程度の話をして

寮に戻り

メンバーにこのことを話して了解を得た

さてさて、冥界はどんな世界だろうな?



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12話

いやー、ここまでの道中驚くことばっかだな

まず最初に普通の駅で地下に行ったけど

なんか、悪魔特別製の駅があって

列車で道中広大な土地がリアスの家族の土地だったり

そしてその一部、といっても東京ドームぐらいの広さを眷族皆にあげたり

冥界にたどり着いたらすごい人数で

リアスたちが歓迎されたり

そして馬車で巨大な城に向かったりと

何でもありか!?って言うぐらいだな

まったく元にいた世界ではあまりないぞ

あったとすれば、金持ちぐらいだな

 

そういえば、リアスの眷属の少女塔城小猫ちゃんの様子がおかしい

いつも甘いものを食べていて

イッセーにきついツッコミを入れるのに

今日はそれがないのだ

ぼーとしているように見えるけど

大丈夫かな?

 

リアスのお母さんが迎えてくれたけど

これまた美人だ

歳をとっているようには見えないけど

術か何かで本来の姿を隠しているのかな?

 

さてさて、城の中に入ってみたがこれが又広いな

部屋も多いし、そしてその中の部屋も広いし

もうつっこまなくても良いか

アザゼルは他の用事で別のところに行っている

とりあえず一人でこの部屋では落ち着かないので

別のところでみんなと話そうと

イッセーのところに来たら

アーシアとゼノヴィアも同じ理由で来ていた

食事のときも、食べたことがない料理で少し苦戦したな

 

リアスのお父さんもダンディだけど

イッセーとの会話を聞いてイメージが崩れた

「私のことはお義父さんと呼んでくれてもかまわない」

 

……もうこれは決定で良いよな?

その後リアスは顔を赤くして抗議していたけど

お母さんのマシンガントークで圧倒されていた

聞くところによると

リアスは元々、無理矢理婚約されそうになっていたが

イッセーの活躍により破棄になった

 

うーん、こんなことをされたら惚れても仕方ないと思うな

うん

大事にしろよイッセー

 

 

さて、グレモリーの敷地を観光しているが

イッセーだけは残って悪魔に関する勉強だそうだ

いやしかし、色んなお店があるな

というよりも普段の街中と変わらないように見えるな

リアスの説明によると冥界も人間界の姿をモチーフにしているらしい

 

面白そうなお店もあるが大半は危険なお店だと

ほっといて良いのか?

 

少し皆で自由行動にすることにしたが

さて、どこに行こうかな?

と思ったけど

 

 

妖気が感じる

近くのお店だが

刀屋だなここは

中に入ってみると見事な業物がずらりと並んでいた

 

お店の店主が言う

「私は人間界の日本の刀に興味があってね。

こうやって集めて売っているのだよ」

妖気をたどってみると一本の刀だけ別の場所に飾ってあった

これは……

 

「ほう、この刀の正体に気づきましたかな?

相当な使い手ですな、君は」

「妖刀だな」

「そう、その刀は妖刀・真影(しんえい)」




いつも短いけど大丈夫かな…?
この辺の意見をいただいたら幸いです

飛ばし飛ばしになっているな……(泣)


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13話

俺は妖刀を手に取る

だけど何も起こらない

試しに鞘を抜こうとしたが

「抜けない、硬いな……!」

何度も何度も抜こうと手に力をいっぱい入れてみるが

やはり抜ける気配すらなかった

 

「おい、これ本当に刀か…?

全然抜ける気がしないだが…」

「力では抜けることはできませんよ

妖刀の中身があなたを認めた場合のみですよ」

「中身?」

 

「その妖刀を作った者の魂がその刀に宿っているのですよ。

者の名は影清(かげきよ)。今から500年以上昔、影清は有名な刀鍛冶屋でした。

彼の作った刀は強い猛者に使われていました。

しかし、彼にももっと強いものに持ってほしいと

その刀、真影を作りました。

だが、真影を作ったその直後不治の病にかかり

間もなく死亡しました。

だけど影清の思いがと魂がその刀に乗り移ったのです。

そして、この刀に手をつけた弱者たちは怨念に取り殺されてしまったのです」

 

「なるほどな。

じゃ、どうやってその怨念と話すことができるんだ?」

「心を沈めて精神を集中。

そして、刀に語りかけたら次第に答えてくれます。

しかし、注意してくだされ。

語り始めたら後戻りはできませんぞ」

「やってみなくちゃわからないだろ?」

俺は笑みを店主に見せた

店主はきょとんとしていた

「ふふふ、面白い方だな。

では、語りかけてください。

お気をつけて………」

 

心を沈めて、精神を集中

確かに難しいことだ

やれるだけやってみるさ

 

 

 

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ぴちょん……………………………………

 

小さな水の雫が落ちる音が聞こえた

景色は地面が浅い水で輝いて回りは暗い

「問う。お前は強物か?」

「お前が影清か?」

そこに立っていたのはまだ20代くらいの男性

 

「そうだ。俺の思いに答えないものは除去するのみ」

影清は手から闇が発生し刀を作る

つまり、影清を倒せば妖刀の主と認めてくれるというわけか?

 

影清はもう一本作り、俺に渡した

 

「始めるぞ……!!」

ヴォンッ!!

!!速い!?

 

ガキィィンッ!!!

刀同士で迫り合いが

衝撃で地面の水が吹き飛んだ

 

何度も何度も攻撃をするや防御をするが

脚払いやその他の組み合わせで応戦するも通じない

 

こいつ、マジで強いじゃないか!?

 

なら、俺なりの戦い方を見せてやるよ!!

奴は刀を構えて向かってくる

「水遁・水陣壁!!」

水の壁を作り下から奴にぶつけ攻撃を緩ませた

「雷遁・雷衝!!」

手の平に雷を纏い、腹部に当てる!

 

「………!?」

奴は怯むがすぐに攻撃をする

けどな、もう遅いぜ

 

奴の足が止まった

いや、正確には攻撃を中断したのだ

 

奴は俺の気配を感じていない

そこにいるのは頭ではわかっているが体が反応しない

 

「ぬらりひょん、ていう妖怪を知っているか?

そいつを捕まえようとすると沈んだり浮かんだりを繰り返して

「ぬらり」と手をすり抜け、「ひょん」と浮いてくることを繰り返す。

ぬらりくらりと気配を人に感じさせずに移動する。」

 

俺はゆっくりと刀を構え奴に向かう

そして、背後まで歩き、刀を納めようとする

「終わりだ。

水遁・幻術奥義・明鏡止水!!!」

キイィィィンッッ!!!

 

ズンッッ!!!

 

奴の体から鮮血が飛び散った

「見事………!!」

 

 

 

 

 

 

閉じた目を開く

さっきのお店の景色だ

「すごいですね!

魂は無事成仏しました。

その刀の主はあなたになりました」

「お代はいくらだ?」

「いえいえ、私はその刀の主を見つけてあげれました。

お金など要りませぬ」

「そうか」

 

 

さっきまで抜けなかった妖刀が抜ける

刃の部分は見事に磨かれている黒刀

しかも、元にいた世界のチャクラ刀と似たような性質をしているな

 

「がんばりなさいよ~」

「良い買い物をした。

それじゃ」

 

妖刀・真影

まずは使い方に慣れるとしますか



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14話

集合時間になり、リアスたちと合流

一旦城に戻りイッセーを迎えに行くことにした

みんなは俺が手に入れた妖刀に驚いていた

妖刀を持つものは滅多にいないらしい

列車で魔王サーゼクスの領土に移動

三時間ぐらいで到着したのは都市部だった

色んなお店があり、自動販売機や看板

「ここは魔王領ルシフォード。

旧魔王ルシファーさまがおられたと言われている冥界の旧首都なんだ」

木場の説明

なるほど、サーゼクスよりも前の魔王がここに住んでいたのか

駅のホームに進むとリアスに黄色い歓声がが聞こえてきた

悪魔の人々が憧れの眼差しを見せていた

朱乃の説明によると

リアスは魔王の妹

しかも名門グレモリー一族の次期当主

さらに超絶美人のお嬢様だからな

人気があるのもわからないものでもない

 

「ヒィィィィィィ……………。悪魔がいっぱい………」

ビビッているのはギャスパー・ヴラディ

ハーフヴァンパイアで転生悪魔

対象者の時を一時的に止める神器

停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)を所持している

だけどそんなすごいものを持っているのに所有者はびびりでうまく使えない

しかも女装主義、おかしいだろ?

似合っているのはもっとおかしい

イッセーも初対面のときそう思っただと

うん、だれだって初対面じゃ女の子と間違えられるよきっと

 

そのまま、地下鉄に乗り換え

さらに五分ほど移動

都市で一番大きい建物にたどり着いた

若手悪魔、旧家、上級悪魔のお偉いさんなどが集まる会場の建物

ここではリアスとその眷属たちは他の悪魔とはライバル

気をしっかりすると注意していた

広いエレベーターに乗り上に上がりたどり着くと広いホールに出た

 

通路を進んでいくと人影があった

「サイラオーグ!」

男性で見た目は俺たちと同い年ぐらい

黒髪の短髪で野生的なイケメン

活動的な格好で体格も良い

瞳は紫、闘気が湧いているのがわかる

 

「久しぶりだな、リアス」

リアスと握手を交わす

その後ろには眷属のかたがた並んでいた

 

「ええ、懐かしいわ。

変わりないようで何よりよ。

初めても者もいるわね。

彼はサイラオーグ。

私の母方の従兄弟でもあるのよ」

なるほど、道理でサーゼクスと似ていると思った

 

「俺はサイラオーグ・バアル。

バアル家の次期当主だ」

バアル。

聞いたところによると大王の一族に属する名門の家

するとサイラオーグが俺を見る

「む。君が噂の人間か?」

「噂?」

リアスが説明する

「あなたたち《暁》が冥界で噂になっているのよ。

最上級の魔術師を倒したから有名になっても仕方がないわね」

あらら、テロリストと戦ったことにより

俺たちの名前が知られちゃった訳か

「どうも、祢黒斬だ。よろしく」

「こちらこそよろしく」

握手を交わす

「それで、こんな通路で何をしていたの?」

「ああ、くだらんから出てきただけだ」

「………くだらない?他のメンバーも来ているの?」

「アガレスもアスタロトもすでに来ている。

あげく、ゼファードルだ。

着いた早々、ゼファードルとアガレスがやり合い始めてな」

心底嫌そうな表情をする

喧嘩か?

まぁ、すぐに収まりそうな口論だろう?

と思っていたけど

 

ドオオオオオオオオオォォォォォォッ!!

 

建物が大きく揺れた、巨大な破壊音

近くからだ。

口論じゃないのかよ!

ガチのやり合いか!?

扉を開き中に入ると

テーブルやら装飾品やらいくつもの物が壊れていた

おいおい、相当荒れているな

一触即発の状態、こりゃ大変だな

「ゼファードル、こんな所で戦いを始めても仕方なくてはなくて?

死ぬの?死にたいの?殺しても上に咎められないかしら」

眼鏡の美少女が殺気を放っている

殺すとか、美女があんまりゆっちゃ駄目なような気がするけど……

「ハッ!言ってろよクソアマッ!

俺がせっかくそっちの個室で一発仕込んでやるって言ってやってんのによ!

アガレスのお姉さんはガードが固くて嫌だね!

だから未だに男も寄って来ずに処女やってんだろう?

ったく、魔王眷属の女どもはどいつもこいつも処女臭くて敵わないぜ!

だからこそ、俺が開通式をしてやろうって言ってんのによ!」

 

うわぁ…、下品で高貴の欠片もないな

顔にタトゥーで緑の髪

上半身裸に近い服装

ズボンに装飾品をいっぱい付けている

「ここは時間が来るまで待機する広間だったんだがな。

もっと言うなら、若手が集まって軽い挨拶を交わす所でもあった。

ところが、若手同士で挨拶したらこれだ。

血の気の多い連中を集めるんだ、問題の1つも出てくる。

それも良しとする旧家や上級悪魔の古き悪魔逹はどうしようもない」

あらら、困ったもんだなこれは

喧嘩上等の社会か……

人間界とはえらい違いだな

 

「左の眼鏡をしている彼女がアガレス、右がゼファードルだ」

サイラオーグが説明する

荒れているのはゼファードルね

 

「あん?何だそこの人間は?」

ゼファードルがこちらに気づいたのか振り向く

てか、何で俺!?

「何ジロジロ見てんだよ!!」

「え、いや、俺は別に……」

「うるせぇッ!!人間が、目障りなんだよッ!!」

と言いつつ手には魔方陣が

 

ドオォォォォン!!

魔法が放たれ床にひびが入った

「はは!ざまぁねぇな!!」

ゼファードルは笑うが

「誰がだ?」

俺は背後に回って妖刀を抜いて首に刃を向けた

「なっ!?」

 

「あんまり人に攻撃しないほうが良いと思いますよ?

そちらも怒るとしわが増えますよ?」

「ッ!」

眼鏡のお姉さんも黙り込んだ

刀を離し、解放した

その場にいた全員がこの光景に驚愕していた

 

うーん、ちょっと派手にやりすぎたかな?



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15話

「驚いたな。下級悪魔だったらあの一撃で終わりだが、

舐めていたな貴殿を」

「それはどうも」

「でもサイラオーグ、

あなたも攻撃しようとしたけど彼が避けたのがわかったでしょう?」

「ああ」

 

へぇ、あの一瞬の出来事を見れたのか

洞察力が優れているな

「みんな。サイラオーグは若手悪魔のナンバー1よ。

覚えておいてね」

 

若手悪魔ナンバー1か

つまり、この場にいる悪魔よりも強いと言う

 

「あ、兵藤!」

「匙じゃん。あ、会長も」

「ごきげんよう、リアス、兵藤くん」

ソーナ・シトリー

こちらもまた名門シトリー家の次期当主

そして、眷属の匙元士郎

こいつも神器を持っている

これで全員集まったらしくテーブルが用意される

 

無論、俺は人間でどこの眷属でもないので隅っこで待機だ

修復作業も終わり、自己紹介が始まる

「私はシーグヴァイラ・アガレス。大公アガレス家の次期当主です」

主は席に着き、眷属は後方で待機している

「私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主です」

「私はソーナ・シトリー。シトリー家の次期当主です」

「俺はサイラオーグ・バアル。大王バアル家の次期当主だ」

やはり皆の主の器なのか焦りもなにもない

 

「僕はディオドラ・アスタロト。

アスタロト家の次期当主です。

皆さん、よろしく」

優しげな声をしているけど、この青年も悪魔

裏じゃどんな顔をしているのか

「グラシャラボラス家は先日、御家騒動があったらしくてな・・・。

次期当主とされていた者が不慮の事故死を遂げたばかりだ。

それで、先程のゼファードルは新たな次期当主の候補と言う事になる」

サイラオーグからの説明

ふーん、俺に攻撃してきた奴は本来違う人がいたのか

 

「皆様、大変長らくお待ちいただきました。

皆さまがお待ちでございます」

 

若手悪魔達が案内された場所は異様な雰囲気がしている場所だった。

高い所に置かれた席には悪魔のお偉いさん方みたいな人たちが座っている。

サーゼクスの姿も見えた

魔王、一度どんな強さか戦ってみたいものだ

俺が倒したパピュスは最上級の魔術師

だがそれよりも上だと聞く

 

「よく集まってくれた。

次世代を担う貴殿らの顔を改めて確認するため、集まってもらった。

これは一定周期ごとに行う若き悪魔を見定める会合でもある」

初老の男性が腕を組みながら語る

「さっそく、やってくれたようだが……」

今度はヒゲたっぷりの男性悪魔が皮肉げに言う

さっきのことだな

俺も関わっているけど、大丈夫かな?

 

「キミ逹六名は家柄、実力共に申し分のない次世代の悪魔だ。

だからこそ、デビュー前にお互い競い合い、力を高めてもらおうと思う」

サーゼクスが六人を見つめて語る

「我々もいずれ《禍の団》との戦に投入されるのですね?」

サーゼクスの言葉にサイラオーグが尋ね返したが、サーゼクスは首を横に振る

「それはまだ分からない。

だが、出来るだけ若い悪魔逹は投入したくはないと思っている」

「何故です?

若いとはいえ、我らとて悪魔の一端を担います。

この歳になるまで先人の方々からご厚意を受け、なお何も出来ないとなれば…」

「サイラオーグ、その勇気は認めよう。

しかし無謀だ。

何よりも成長途中のキミ逹を戦場に送るのは避けたい。

それに次世代の悪魔を失うのはあまりに大きいのだよ、理解して欲しい。

キミ逹はキミ逹が思う以上に、我々にとって宝なのだよ。

だからこそ大事に、段階を踏んで成長して欲しいと思っている」

サーゼクスの言葉にサイラオーグは一応の納得をしたが、不満がありそうな顔をしていた。

まぁ、俺もあのテロリストは許せないからな

生あるものを死なせるようじゃ

不満の気持ちもなんとなくわかる

 

その後サーゼクスや他の悪魔は今後のゲームや冥界の情勢などをリアス達に話していた

「さて、長い話しにつきあわせてしまって申し訳なかった。

なに、私たちは若い君たちに私たちなりの夢や希望を見ているのだよ。

それだけは理解してほしい。

キミたちは冥界の宝なのだ」

皆に向かってサーゼクスは言う

それほど大事だと言う事だな

 

「最後にそれぞれの今後の目標を聞かせてもらえないだろうか?」

サーゼクスの問いかけに、サイラオーグが最初に答える。

「俺は魔王になるのが夢です」

真っ直ぐ、迷い無く言いきるサイラオーグ。

 

『ほう………』

この言葉にお偉いさん方感嘆の息を漏らした

「大王家から魔王が出るとしたら前代未聞だな」

「俺が魔王になるしかないと冥界の民が感じれば、そうなるでしょう」

言い切るな

次はリアス

「私はグレモリーの次期当主として生き、

そしてレーティングゲームの各大会で優勝する事が近い将来の目標ですわ」

ふーん、レーティンゲーム

悪魔たちが戦って戦略をぶつけ合うゲームだな

次はソーナ

「私の夢は冥界にレーティングゲームの学校を建てる事です」

その言葉に眉を寄せるお偉いの悪魔たち

「レーティングゲームを学ぶ所ならば、既にある筈だが?」

「それは上級悪魔と一部の特権階級の悪魔のみしか行く事が許されない学校の事です。

私が建てたいのは下級悪魔、転生悪魔も通える分け隔ての無い学舎です」

差別のない学校か

確かに、人は見た目や級位ではわからない

夢のあることだな、だが……

 

『ハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!』

 

お偉いさん方の声が会場を支配し、嘲笑うかのように次々と口にし始めた。

「それは無理だ!」

「これは傑作だ!」

「なるほど!夢見る乙女と言うわけですな!」

「若いと言うのは良い!

しかし、シトリー家の次期当主ともあろう者がその様な夢を語るとは。

ここがデビュー前の顔合わせの場で良かったと言うものだ」

 

何故笑う?

俺は一瞬疑問符を浮かべた

「私は本気です」

ソーナも態度を変えずに言い切る

だが、お偉い悪魔の一人は冷徹な言葉を口にする

「ソーナ・シトリー殿。

下級悪魔、転生悪魔は上級悪魔たる主に仕え、才能を見出だされるのが常。

その様な養成施設を作っては伝統と誇りを重んじる旧家の顔を潰す事となりますぞ?

いくら悪魔の世界が変革の時期に入っていると言っても変えて良いものと悪いものがあります。

全く関係の無い、たかが下級悪魔に教えるなど・・・」

その一言に匙が口を挟む

「黙って聞いてれば、なんでそんなに会長の……ソーナ様の夢をバカにするんスか!?

こんなのおかしいっスよ!

叶えられないなんて決まった事じゃないじゃないですか!

俺達は本気なんスよ!」

「口を慎め、転生悪魔の若者よ。

ソーナ殿、下僕の躾がなってませんな」

「……申し訳ございません。あとで言ってきかせます」

「会長!どうしてですか!この人逹、会長の、俺達の夢をバカにしたんスよ!

どうして黙っているんですか!?」

「サジ、お黙りなさい。この場はそういう態度を取る場所ではないのです。

私は将来の目標を語っただけ、それだけの事なのです」

なるほど、お偉いさん方は上の立場だけが生き残れば良いというわけか

弱者を捨て、強者を育てる

俺の生きていた元の世界でもそれはあったが

違うところもある

ある意味反論した匙の意見は正しい

 

 

「夢は所詮、夢。叶うことと叶わぬことがありますぞ。ましてや下級悪魔如きがレーティングゲームを学ぶために行き来する学校を作るなど……」

「下らねぇ戯事だな…」

お偉いさんの言葉を遮り

俺はため息をしながら言う

俺がしゃべったことで全員俺に注目し始めた

 

「貴様、今なんと言った!?」

一人が激昂する

「戯言」

「人間ごときが、この場で話す権利などない!」

「はは!弱いじいさんごときに怯む俺じゃないけどな」

「貴様が今ここにいるのは魔王さま方の温情によるものだと言うのに……。

その上我々を侮辱し、意見するだと?

この様な神聖な行事の場にこれ以上に人間が居あわせることは耐えられん!!」

「夢には叶うことと叶わぬことがきっちりと分けられておる。

それを無知な人間が語るでないわ!!」

確かに、俺はまだ悪魔の社会を知らない

だけどな……

「人ってのはな必ず目標がある。

その目標を達成するために努力をする。

たとえ叶わなくても、強くなれるじゃないのか?」

「悪魔が努力?

ははは、笑わせるな。

努力は人間が必死こいて惨めになること。

そんなことは悪魔は望んでない!

むしろ、人間は哀れだな」

この言葉の後にお偉いさん方は一斉に笑い始めた

だけど下の席のサーゼクスや他の三人は笑ってはいない

 

ブチリ……

「少し、黙っててもらえませんかね?

うるさくてしょうがないんだが、なッ!!」

ゴオォォォッ!!!

 

建物が揺れる

パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!

窓が割れ

ピシシシ……!

壁や床にひびが入る

その場にいた全員が驚愕する

 

「俺を…人間をあまり怒らせないほうが賢明だと思いますよ?」



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16話

「確かに叶わない夢もあるだろう。

だがな、人は夢に向かうにはどうするのか?

考えて、特訓して、そして努力をする。

人間は弱いかもしれない。

けど、努力もしないあんたらに

笑う資格なんてないんだよッ!!」

 

俺は怒りを見せる

ちょっと力を解放しているだけだが

まぁ、これは元にいた世界での努力の結果

もともとあった力じゃない

仲間を殺されて忍に復讐するために

何年も何年も、時間をかけて手に入れた力

今は復讐なんて考えていない

人を救うことに力を使うことにしよう

俺は人の努力を否定しない

否定したらその人の努力はなんなっだのか

 

「魔王になる者、

ゲームの大会で連覇すること、

平等な差別のない学校を作ること。

みんなすばらしい夢じゃないのか?

それを叶う叶わないといって諦めさすような口調は

俺は大嫌いなんだよッ!」

お偉いさん方が立ち上がる

「人間がッ!言わせておけば好き勝手にッ!」

「ここがどこだかわかっているのか?

ここは悪魔の住む冥界。

言わば、人間など入るのは異例。

貴様はその特別を踏みいじっているのだぞッ!」

「悪魔の法則に人間が口出しする権利などないわッ!」

 

まだ言うか

なら……

「まぁまぁ、みなさん。

落ち着いてください。

祢黒斬くんも力を収めて」

と横からサーゼクスが入ってきた

「ならなら!うちのソーナちゃんがゲームで見事に勝っていけば文句も無いでしょう!?

ゲームで好成績を残せば叶えられる物も多いのだから!」

かわいい子供が怒りながら提案をする

「もう!おじさま逹はうちのソーナちゃんをよってたかっていじめるんだもの!

私だって我慢の限界があるのよ!

あんまりいじめると私がおじさま逹をいじめちゃうんだから!」

セラが涙目で他のお偉いの悪魔たちに言う

お偉いさん方は黙り込んだ

俺も力を収めて落ち着く

まぁ、ちょっと暴走気味だったな

しかし、あのかわいい子のお願いに断れないだろうな

だけど、なんでお偉いさん方は青ざめているんだ?

 

「ちょうどいい、では、ゲームをしよう。若手同士のだ」

サーゼクスがその場を収めるために提案を話し始める

「リアス、ソーナ、戦ってみないか?」

リアスとソーナは顔を見合わせ、驚いていた

 

「元々、近日中にリアスのゲームをする予定だった。

アザゼルが各勢力のレーティングゲームファンを集めてデビュー前の若手の試合を観戦させる名目もあったものだからね。だからこそ丁度良い。

リアスとソーナで1ゲーム執り行ってみようではないか」

リアスは挑戦的な笑みをソーナは冷笑な笑みをお互いに見せ合った

「公式ではないとはいえ、

私にとっての初のレーティングゲームの相手があなただなんて運命を感じてしまうわね、リアス」

「競う以上は負けないわ、ソーナ」

おお!火花を散らしている

 

「リアスちゃんとソーナちゃんの試合! うーん☆ 燃えてきたかも!」

さっきまで涙目だった女の子も楽しげに笑う

「対戦の日取りは、人間界の時間で八月二十日。

それまでは各自好きに時間を割り振ってくれてかまわない。

詳細を改めて後日送信する」

サーゼクスが最後にそう締めくくる

 

なんとか収まったな



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17話

「まったく、一時はどうなるかと思ったわよ…」

「祢黒くん、あのような態度はいけません。

言葉を慎んでください」

集会が終わった後、すぐに二人に怒られた

いいこと言ったつもりだけど

まぁ、人間と悪魔の意見は違うからな

言えただけで十分だ

 

「だけどすごい力だったな…」

イッセーはまだ驚いていた

「何年も努力をして得た力だ。

お前らも、修行を重ねれば強くなれる。

まぁ、途中で挫折しなければの話だがな」

 

「そうか、シトリー家と対決か」

グレモリー家本邸に帰ってきたところアザゼルと合流

広いリビングに集合し、今後のことを話しあう

「人間界の時間で現在七月二十八日。対戦日まで約二十日か」

「しゅ、修行ですか?」

イッセーが訊く

「当然だ。明日から開始する予定だ。

すでに各自のトレーニングメニューは考えてある」

「でも良いの?私たちだけが堕天使総督のアドバイスを受けて?

公平さを著しく欠いているのでは?」

アザゼルはリアスの言葉に嘆息しながら答える

「俺だけじゃなく、シェムハザも各家にアドバイスを与えているからな。

ハハハ!俺よりシェムハザのアドバイスの方が役立つかもな!」

いやいや…

しっかりしてよね、そこは…

「まあいい。明日の朝、庭に集合。

そこで各自の修行方法を教える。覚悟しろよ」

『はい!』

アザゼルのその言葉にリアス達は異口同音に答える。

 

とここで銀髪の美女グレイフィアが現れる

「皆さま、温泉のご用意ができました」

 

 

「旅ゆけば~♪」

俺とイッセー、木場やアザゼルと一緒に温泉に入る

アザゼルは翼を展開しながら気持ちよさそうに鼻歌を唄っている

「冥界にも温泉があるのか。

いいものだな」

「だろ?」

 

ギャスパーも入るのだが

タオルを女の子の巻き方にして入っていなかった

イッセーが無理矢理入れたところ叫び

隣の女湯の女子たちに苦笑されていた

あらら…

 

イッセーとアザゼル、俺の順番で温泉に浸かっていた

「ところでイッセー」

アザゼルはいやらしい顔でイッセーに問う

「お前はリアスの胸を揉んだことはあるのか?」

「は、はい!この右手でもみっと!」

なんつう卑猥な話を始めているんだ……

俺はあきれて嘆息した

まぁ、興味はないわけでもないがな……

この後イッセーとアザゼルは女性の胸について熱く語りだす

あんたら、この会話女子に聞かれたら即行パーンッ!だぞ……?

 

とここで女湯から会話が聞こえてきた

そちらも卑猥なことをしていたようだ

俺はこの会話を聞いて赤面し

イッセーは鼻血を出していた

ふいにイッセーは壁を見回していた

「覗きたいのか?」

アザゼルがにやつきながら言う

「せ、先生!これはその!」

「別に良いじゃねぇか。男同士なんだしよ。

けどな、その行為をするのはスケベとして二流以下だ」

「二流ですか!?じゃ、じゃあどうすれば一流に!?」

「…………そうだな。

こんな!」

アザゼルはイッセーの腕を掴む

え?まさか…

「感じかなっ!男なら混浴だぞ、イッセー!」

ぶぅぅぅぅぅぅぅんっっ!

思いっきり投げ飛ばされた

「おわあああああぁぁぁぁぁッ!!!」

イッセーの叫び声が聞こえた

おー、高く飛んだな

「大丈夫なのか…?」

「なーに、あれぐらいで死なれちゃ困るぜ」

 

その後無事に女湯に到着したようで

特に騒ぎ声も聞こえなかったが

イッセーがのぼせて部屋に倒れていた

理由を聞いたら

「斬。伝説のおっぱいサンドイッチを体験できて俺はいつ死んでも良い……」

と鼻血を出しながら親指をグッ!と立てて

二カッ!と笑っていた

 

……………本当に大丈夫なのか?



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